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お話おじさん「昔話なんだぜ」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 14:10:43.31 ID:IP93I1c0
立ったら書く!
超遅筆です。
下手な初心者ですがとりあえず最後までがんばります。
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 14:20:42.07 ID:IP93I1c0
お話おじさん「お子達集まれー!」
 蛍光色ケバケバの空間で髭もじゃのおっさんがお子達を呼んでいる!

お子達「わー!」
 なんかよくわからん穴という穴から集まるお子達!

お話おじさん「あひっあひっ! 今日は昔話だぞよ!」
 頭をシェイクしつつおっさんは叫ぶ!

お子達「聞かせて!お話おじさーん!」

お話おじさん「いいぜ!今日のお話は覚醒者と呼ばれる人々の昔話!ひぅあー!」



     THE覚醒者

3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 14:43:33.45 ID:IP93I1c0

 そのOD色の装甲車は廃都市を駆け抜けていた。空は曇り、廃都市を一層陰惨なものに見せていた。
 内部には6人の兵士が乗っていた。
「各戦闘員へ、まもなく作戦地点である。戦闘準備」
 中年の男性の声が車内に響く。
「了解」
 フルフェイスヘルメットを被り、プロテクターが装着された装甲戦闘服を着た六人は、落ち着いていた。
「火渡、お前それで戦うのか?」
 刀を持った青年が尋ねる。
「ん?」
 ふいに名を呼ばれた火渡という大剣を床に寝かせた青年が顔を上げる。
「風谷は銃を使うのか?」
「馬鹿野郎、俺は刀だぜ。大剣なんて重いもの使えるかよ」
「……二人とも準備はできたのか?」
 長身の男が小銃を片手に二人に問う。
「できてます。先輩」
「そうだぜ水谷さん。俺達はいつでもいけるぜ」
 二人が威勢よく答える。
「作戦地点に到達。各員、降車せよ。作戦開始」
 装甲車が停車し、後部ハッチが開く。
「行くぞ!」
 水谷の声で六人の兵士達は勢いよく外へ飛び出した。
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 15:03:51.27 ID:IP93I1c0
 廃都市は破壊された、放棄された車両があちこちに散乱していた。立ち並ぶビルは死んだように灰色をしていた。
「各員、警戒を怠るな」
 水谷の落ち着いた声が兵士達のヘルメット内に響く。
「奴等どこにいやがる……」
 兵士達は装甲車と共に廃都市を進む。
 しばらくして装甲車が交差点に差し掛かった、その時だった。
「上だ!」
 五階建てビルの屋上から降下してくる者がいた。
「ゾーム確認! 交戦開始!」
 地上に着地したそれは人のような顔をした、黒い鳥のような生物だった。
「撃て!」
 水谷と三人の兵士は自動小銃で異形を撃ち始めた。複数の銃声が廃都市に響く。
 異形は銃弾を受け真っ赤な血を吹き出し倒れる。
「背後からも来ます!」
 そう叫ぶと火渡は大剣を両手で持ち、地を蹴り異形へ駆ける。
 異形は口から黒い球体を発射し、火渡を狙う。
「効くかよ!」
 火渡は球体を跳躍で避け、落下とともに異形にその大剣を叩きつけた。
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 15:24:58.78 ID:IP93I1c0

 2075年の第二次極東戦争以降増えたものがいくらかある。
 難民、スラム街、廃都市、異形、そして、覚醒者。
 覚醒者とは第二次極東戦争以降増加の一途を辿る、身体能力に秀でた新人類を指す言葉である。その身体能力は個体差はあるものの発射された弾丸を回避する、熊を素手で殺傷するなど驚異的である。
 そのような覚醒者とともにゾームと呼ばれる異形も増加した。ゾームの形は様々だが当たるとダムダム弾が命中したような被害をもたらす黒い球体を吐く、非覚醒者を易々と殺傷できるほどの力など、野生動物としては危険である。中には米軍の戦車を破壊する威力を持つ個体も報告されている。
 また、未確認飛行物体の目撃も増加している。宇宙人の円盤とする説や、大国の秘密兵器とする説など、様々である。


 そして、2099年、また人は過ちを犯した。いや、選択を誤ったというべきか。
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 15:48:54.79 ID:IP93I1c0

 大剣は異形を頭から斬った。いや、押し潰した。異形は声も上げず兵士達に撃破されていく。
「こちらバタフライ。ゾームが増援中」
 空中のUAVより情報が各兵士にもたらされる。
 ぞろぞろと、まるでゾンビのように人の形に近いゾームは兵士達に接近していた。
「風谷! 予想外に敵が増えた! 後退するぞ!」
 風谷は刀、80式対人刀を目にも止まらぬ速さで振るい目の前の異形を斬り伏せていた。
「火渡! 真鍋と協力して退路の確保! 風谷もだ! 後退しないと死ぬぞ」
 水谷の指令が各兵士に届けられる。
「了解! まだ未成年では[ピーーー]ません」
 火渡は覚醒者だ。彼は覚醒者らしい力で横薙ぎに大剣を振るい、周囲四体の異形を葬ると退路を確保すべく風谷とともに後方へ走り出した。
「よく統制がとれている。この部隊全員ガキの癖にやりやがるぜ。徴兵された割に志気も高い」
 12.7mmを放ちながら後退する装甲車の中で、中年の男性が呟いた。
 ガキの徴兵、そんなことは人の減ってしまったこの時代の日本では当たり前になっていた。
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 16:01:20.68 ID:IP93I1c0
今日はここまでにするかぁ
SS難しすぎワロッシュ
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 20:11:07.82 ID:Zx833o6o
なんか凄いね
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 10:48:06.27 ID:F46O2Bk0

 兵士達の乗った装甲車は安全区域に抜け出した。兵士達は装甲車内で外の爆音を聞いた。
 外の爆音、それは増援の複数の攻撃ヘリコプターがロケット弾や35mmガトリング砲で異形の群を薙ぎ払う音。
「なぁ、火渡、帰ったらゲームやろうぜ」
 そう言う風谷のゲーム好きは仲間内では有名である。
「えー、お前に対戦で勝てる人は水谷先輩以外いないじゃないか」
「2030年代の復刻ゲームなんだよ。すごいぞ。指を使って操作するんだ」
 この時代のゲームは脳のみで操作する。指で操作するゲームは時代遅れか、赤ん坊の成長発達を促す玩具ぐらいだ。
「やだよ。ガキっぽい」
「何言ってるんだ馬鹿野郎。俺達まだ17、8じゃないか。十分ガキだ」
「俺は見るだけだ」
「二人とも、まだ任務は終わってないぞ。駐屯地に帰るまでがお仕事だ」
 水谷はそう言って、二人を黙らせた。
 装甲車は廃都市を抜け、一つの山を越え、操縦士は平和な街の明かりを目視した。
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 11:14:22.82 ID:F46O2Bk0

 一日にやるべきことをすべて終え、兵士達は部屋にこもった。
 風谷はすでにゲームを開始している。
「消灯まで遊ぶ気か?」
 やや呆れ気味に火渡が言う。
「すごいんだぞ。このゲーム。2030年の作品なのに2050年の極東戦争、2075年の第二次極東とか全部予言してるんだぜ。覚醒者も!」
「はいはい」
 楽しそうな風谷の隣で火渡は説明書を読んでいる。
「へぇ、監督は三谷茂雄、確か有名な映画監督だったな。原作者は石田春、か」
「原作者が失踪したせいで三部作にも関わらず、二作までしか制作されていないんだ。残念だぜ」
「俺はもう寝る、おやすみ」
 そう言って火渡はベッドに潜り込んだ。
「明日は休み! 一日でクリアしてやる!」
「あ、俺達明日土井達と遊ぶ日だぞ」
 そう言ってベッドから上半身を起こした火渡。
「あ、そうだった」
 その後風谷は消灯までゲームをやり続けた。
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 11:38:49.76 ID:F46O2Bk0

「なぁ、火渡。俺達って、リアルが充実してる。リア充だよな?」
 ニット帽を被ったラフな格好の風谷。
「そうだ。俺たちはリアみつるさんだ」
 メガネを掛けたカジュアルな火渡。
「しかし、土井ちゃん達がいない」
 待ち合わせのカフェには置き手紙。
“水谷三曹マジイケメン”
「女の子達みんな先に着いたパーフェクトイケメン水谷先輩にくっついていったみたいね」
「火渡の幼なじみの土井ちゃんも着いていったみたいね」
 土井イノは火渡の幼なじみである。
「先輩と女の子の携帯も通じない……」
「水谷さんハーレムパネェ……。帰ってゲームしようぜ」
 カフェのテーブルでぐったりする男二名。
「待て! 私はここにいる!」
 トイレからメガネを掛けたショートカットの少女が出てきた。
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 12:08:01.76 ID:F46O2Bk0
「イノ、いたのか」
「さすが土井ちゃん」
「ごめん、ゲロ吐いてた」
 土井イノは食べ過ぎると吐くタイプだ。
「また食いすぎたのか。とりあえず先輩達どこいったの?」
「わからないや。探しに行こうよ」
「そうだな」
 火渡は立ち上がり、会計を済ませる。
「行くぞ」
「おお、奢ってくれた。やるじゃん火渡」
 そうしてカフェを出て街の中を歩き出す三人。
 表通りは現在とさほど変わらない。度重なる戦争で発展が停滞しているのだ。
 火渡は後ろをちらちらと見る。
「マサ、そんなにキョロキョロすると変だよ」
 火渡真次は常に後ろを警戒している。ここは平和な街、故郷のスラム街ではない。しかし、警戒する。してしまうのだ。
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 12:38:05.46 ID:F46O2Bk0
 並んで歩く火渡と土井。後ろを歩く風谷は居心地の悪さを感じていた。彼らはおそらく相思相愛の仲だ。火渡と土井は並んで歩く距離が近い。
(くっ、これが本物のリア充か。しかもなんかちらちら見てくるし。……しかたないな)
「おっと、今日ラストファンタジー28の発売日だった!じゃあな!」
 風谷はそう言って二人を追い越し雑踏の仲へ消えていった。火渡の横を通り過ぎる際に、一つ貸しだぜ。と言って。
「風谷君、本当にゲーム好きなんだね」
「そうだな」
(悪いことしたかなぁ)
 そう思いつつ火渡は土井と共に街を歩いていく。
「あ、あれ食べたい」
 土井はクレープ屋を指さす。
「じゃあ食べようか」
 気がついたらデートになっていた。土井はよくはしゃぎ、火渡もよく楽しんでいた。
 こんな日々がこれまで続いていた。これからも続いていく。そう思っていた。この日までは。

 二人を見つめる白髪の若い美形の男が、雑踏に紛れていた。
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 12:41:53.58 ID:F46O2Bk0
伏線張ったはいいが忘れず回収できるだろうか
今日はここまで
日常描くの難しすぎワロンス
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/22(水) 12:42:20.84 ID:F46O2Bk0
あれ?テス
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 12:43:06.35 ID:F46O2Bk0
よかった書き込めた
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 10:32:12.77 ID:iYRqeHY0

 土井を家まで送り届け、火渡は帰路についた。彼女な実家は教会だ。スラムに生まれた火渡は幼い頃、食料や衣類など教会にかなり世話になった。火渡に親はいない。複数の孤児と共に、とある老人に育てられた。貧しいが寂しくはなく、危険ながら楽しかった。しかし、ある時幼い火渡は老人の裏の顔を知ってしまった。老人は孤児達を裏へ売っていたのだ。
 火渡はその日のうちに逃げ出した。大雨の中、たどり着いたのは教会。敷地内へ入り、木の陰にしゃがみこんだ。そして、震えた。老人が追ってくる。そう思った。雨がしたたかに彼を打ちすえる。どうしよう、もうスラムへ帰れない。不意に雨が止んだ。彼は顔を上げた。彼の目に映ったのは青い空でも、灰色の雲でもなく、傘を持った幼い少女の姿だった。止まる時間。彼女の後ろから差し込む太陽の光。
 この日、火渡真次は土井イノに出会った。
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 11:01:28.44 ID:iYRqeHY0

 火渡は公園のベンチに腰をおろしていた。時刻は夕刻。少し、昔を思い出してしまった。火渡は腰をあげ、背伸びをした。そんな火渡の目に飛び込む空中に投影された巨大な映像。
「ん? 政府緊急放送!?」
 道行く人々も足を止め政府緊急放送と表示された映像に見入っている。
 見慣れた顔が映像に表示される。日本国の首相だ。
「全国民の皆様に、お伝えします。我々人類は、地球外生命体との交渉が決裂し、戦争状態に陥りました」
 その言葉を聞いた人々は呆気にとられている。首相は続ける。
「まずはお詫びせねばなりません。エイリアンの存在をこれまで隠ぺいし、申し訳ありませんでした。隠ぺいは1940年代から続いていまし……」
 変な着メロ、火渡の携帯に着信、風谷からだ。
「風谷か。なんかすごいことになってるな」
「なんか隣の空自のF-6がスクランブルしまくりだ。なんかみんな集まってるぞ。帰って来いよ」
「ああ、わかったよ」
 火渡は通話を切り、駐屯地へ走り出した。
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 11:25:37.56 ID:iYRqeHY0

 装甲戦闘服の兵士達は駐屯地内のモニターというモニターに集まっていた。
「すでに米中露EUの宇宙軍が宇宙戦艦で奴等とドンパチやっているんだそうだ」
「航空自衛軍の奴等もなんかやってるみたいだな」
「とりあえず陸の俺達は指示待ちか」
 そんな話をしている兵士達。その後ろの部屋の入り口に息を切らした火渡。
「帰ってきたか、とりあえずフル装備で待機しろってさ」
 風谷が火渡に言う。めずらしくゲームをしておらず、装甲戦闘服を身につけている。
「わかった。着替えてくる。水谷先輩は?」
「あの人上に呼ばれてたぜ。臨時に分隊長かなんかになるんじゃない?」
「できる人は違うなぁ」
 火渡は部屋に駆け足で向かった。
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 11:58:17.73 ID:iYRqeHY0

「緊急ニュースをお伝えします。政府は先ほど、自衛軍の防衛出動を……」
 街の空中に投影された映像。夜空には星、いや、大破した複数の宇宙戦艦が大気圏内に突入して、まるで流れ星のように夜空を彩っていた。
「やばいことになったなぁ。俺達どうなるんだろ」
 街を警備する兵士達。その中の火渡が呟いた。
 街には兵士以外人はいない。皆、地下都市に退避したのだ。有事の際の地下都市への退避は法律で義務づけられている。
「イノ、大丈夫かなぁ」
「火渡、気を抜くなよ。ゾームがいつ出るかわからないんだからな」
 落ち着いた水谷の声。そして、轟音。空自の戦闘機が四機、上空を通過した。
「政府の発表によると、ゾームはエイリアンが地球に散布した生体兵器であり……覚醒者に敏感に反応し……」
 ニュースは寂しく伝え続ける。
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 12:28:02.75 ID:iYRqeHY0
「! 伏せろ!」
 突然、水谷が叫ぶ。
 火渡や兵士達は伏せた。頭上を高速の黒い球体が通り過ぎる。球体が命中した兵士後方のビルの壁が粉砕される。
 そして、大量に空から地上へ降ってくる人のような顔をした様々な形の異形。
「こちら水谷班! ゾームと交戦開始!」
 立ち上がった水谷と兵士達が自動小銃で異形を撃ち始める。轟く銃声。
「行くぞ! 火渡!」
 風谷は刀を手に異形に飛びかかった。
「了解」
 火渡も大剣を両手にアスファルトを蹴り駆ける。
 ゾームの相手ならば慣れている。兵士達はいつも通りだと落ち着いていた。

 兵士達が戦う1ブロック先で彼女は逃げまどっていた。
「誰か!誰か!」
 必死に叫ぶ声は届かず、銃声にかき消された。
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/23(木) 12:31:30.65 ID:iYRqeHY0
今日はここまで
いろいろ難しすぎワロンパ

とりあえずわかりにくかったり質問あったらネタバレ以外でお答します
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/23(木) 20:56:42.25 ID:iYRqeHY0
やはり台本形式の方が読みやすいのだろうか

読んでくれてる人はどう思う?
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 10:25:07.25 ID:6o3vFQU0
フッ、誰も見ていない!
興奮してきた
さて、書くか
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 10:55:41.61 ID:6o3vFQU0

 付近から集まった兵士達の数は20人。対して異形の数は26体にまでその数を減らしていた。
 火渡と谷風は走って接近しようとする異形を確実に刀剣で排除し、その他水谷率いる兵士達は建物の影から自動小銃で異形達を蜂の巣にした。
 増援の装甲車の35mm機関砲の支援もあり、敵は急速に制圧された。
「これで全部か。楽勝だったな」
「持ち場に戻るぞ」
 兵士達が持ち場に戻り始めた時だった。
 何気なく空を見上げた兵士が叫ぶ。
「何か降ってくるぞ!」
 聞こえる落下音、装甲車に光弾の雨が降り注ぐ。装甲に穴が空き、装甲車は瞬く間に大破した。
「装甲車が!」
 そう叫んだ兵士の頭にも光弾が直撃し、飛び散る脳髄、兵士の頭部が爆散した。
 火渡は空を見上げた。兵士達の真上から大量に降ってくる光の雨。
「くそっ!」
 建物の中へ走る兵士達。光の雨は地上に降り注ぐ。
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 11:22:43.37 ID:6o3vFQU0
 火渡は逃げ遅れた兵士2名が光の雨に撃たれて跡形もなく消滅していく光景を建物の中から見た。
「くそっ! 真丘と李がやられた!」
 そう言った火渡の横で水谷は、フルフェイスヘルメットに表示される情報でやられたのは2名だけではないことを確認した。
「真丘と李だけじゃない。今ので5人やられた」
 この建物、五階建てビル一階に避難できたのは15人だ。
「これがエイリアンとやらの攻撃か……」
「くそっ、どうやら今ので他の奴等もかなりやられたようだ」
 聞こえてくる他の部隊の無線は壊滅やかなりの被害を報告するものばかりだ。
 そして、さらに事態は悪化した。
 突然、建物に正面から飛び込んでくる複数の光弾。ガラスを突き破り、兵士達に迫る。突然のことで対応できず数名が被弾し、倒れた。
「くそっ! 今度はなんだよ!」
 風谷は悪態を付き、刀と倒れた兵士の小銃を持ち変えた。
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 11:42:51.76 ID:6o3vFQU0
 刀や大剣はあくまで対ゾーム用の装備である。対人戦や、強力な個体のゾームを相手にする場合は基本小銃に持ち変える。軍用刀剣が採用されたのには慢性的な弾薬の不足、弾薬の高コスト化などの理由が上げられる。
「どこから何が撃ってきた!?」
 兵士達のフルフェイスヘルメットには暗視装置が装備されている。しかし、それを持ってしても、撃ってきた相手を見つけられないのである。
「煙幕を使え!」
 水谷の指令で風谷が煙幕を外へ投げる。瞬く間に煙幕は広がった。
 そして浮かび上がる輪郭。それは頭でっかちなあの姿。
「グレイの姿丸だしだな。始末しろ!」
 頭でっかちに小銃弾が殺到した。頭でっかち、撃たれて蜂の巣のグレイは姿を現し、倒れた。
 しかし、さらに煙幕の向こうから光弾が飛んでくる。敵は一体だけではないのだ。
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 12:02:27.39 ID:6o3vFQU0
 光弾の嵐、飛び散る肉片、装甲。
「絶対に死ぬな!」
 誰かが叫んだ。

 どのくらいの時間が経っただろうか。すでに日は昇っている。外にはグレイの死骸が6体、建物内部には兵士の死体が12体。どちらも酷い死にざまだ。
「弾薬を全て集めたな?」
 穴の空いたヘルメットを投げ捨て、水谷は立ち上がる。
「集めました。それから大剣は置いていきます」
 火渡は大剣を壁に立てかけ、小銃を手に背中に対戦車ミサイルを背負った。
「稲葉、斉藤……藷沖……」
 座り込んで風谷は泣いている。風谷のヘルメットも破損が酷く、捨てたようだ。
「生き残ったのは覚醒者である我々だけだ。これより我々は脱出を開始する。行くぞ」
 風谷を立たせ、水谷と火渡は建物を後にした。
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/24(金) 12:27:30.66 ID:6o3vFQU0

 破壊された街のアスファルトの上を三人は行く。街は静まり返っている。
 無線も通じない。出会うのは死体だけだ。途中ゾームとの戦闘が散発的に起こったが被害は出なかった。
「グレイに襲われたら一溜まりもないな」
 煙幕も使いきってしまった。
「他の奴等はすでに脱出したようだな」
 ぼそぼそと話をしていた時だった。一人の少女が建物から飛び出してきた。
 三人は反射的に銃を向ける。
「た、助け!」
 三人は手を上げた少女の名を知っていた。
「イノか! 避難どうした!?」
「助かった! ヘルメットの人マサだよね? シェルターが武装した兵士に襲われて逃げてたんだ」
「兵士に? 反乱軍か?」
 と水谷。
「どんな装備だった?」
 と風谷。
「怪我はないか?」
 と三人は口々に質問する。
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 12:29:24.04 ID:6o3vFQU0
今日はここまで
戦闘描写難しすぎワロンワロン
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 12:53:10.49 ID:jvhzjwDO
すごく・・・読みづらいです・・・
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 13:14:19.31 ID:6o3vFQU0
ですよねー

やっぱこうして行あけるべきかな

お話おじさん「インカミーング!」

 おっさんは叫ぶ。お子達は駆ける。

お子達「あへあへ」
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 15:59:39.77 ID:jvhzjwDO
いいと思うよ

それと、お節介だとは思うがもうちょっとこの板について知った方がいい
他のSSスレ見るとかさ
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 16:51:27.10 ID:6o3vFQU0
他のSSスレ見たがどこかに挨拶すべきだったかな

俺にはみんなみたいに萌えも燃えも書けないしなぁ
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 19:21:42.75 ID:jvhzjwDO
燃えとか萌えて
この板の機能やらなんやらの話なんだが・・・
まあどうでもよかったなすまん
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 19:42:25.75 ID:6o3vFQU0
いえいえ、こちらこそ勘違い失礼しました

sagaとか終わったらhtml化依頼のことですな

明日も書けるといいな

とりあえず行空けよう
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 19:43:45.13 ID:6o3vFQU0
行空けようじゃなくて

次から行空けようっとだった

なんか失礼
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/25(土) 12:13:01.73 ID:cO1SJKQ0

 反乱軍かどうかわからない。装備なんて詳しくない。後、自分は怪我はしていない。そんな感じの説明を受けた三人は土井を護衛しつつ街を抜けるべく歩き出す。

「水谷先輩、シェルターには向かわないのですか?」

「女の子連れてか?」

 先頭は火渡、その後ろに土井、側面を風谷が守り、水谷が後ろを守り進む。
 依然として、無線も通じない。道路には破壊された車両や人やエイリアンの死体。

「うわぁ……」

 土井は目を背け、水谷は弾薬を戦死した兵士から回収した。

「もうじき巡回する部隊に出会えるはずだ」

 水谷がそう言いながら情報端末を操作する。水谷の情報端末には自分達が駐屯地に近いことを示していた。
 活気と音を失った死んだ街を彼らは黙々と歩いていた。

「ゾーム!」

 突然、先頭の火渡が叫ぶ。ほぼ同時に前方50m先に空から数体の異形がアスファルトや破壊された車両の上に降ってくる。着地の衝撃でガラスやアスファルト片が散乱する。
 すぐさま射撃を始める火渡と風谷。か弱い土井の手を引いて破壊された装甲車の後ろに退避させる水谷。
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/25(土) 12:41:53.75 ID:cO1SJKQ0
 自動小銃によるフルオート射撃を受け、2m級の二体の異形が倒れる。
 残った異形は黒い球体を口から吐き出し火渡と風谷を攻撃する。

「!」

 火渡はステップで、風谷は伏せて回避した。どちらも常人にはできない速さだ。
 発射された球体は二人には命中せず、遙か後方のビルの壁を削った。
 水谷は装甲車の影に身を隠し、射撃を続けていた。

「土井ちゃん。少し異形の姿を見てみてくれ」

「はい?」

 突然、水谷に話しかけられる。

「ちょっと見てみてよ」

「は、はい……?」

 おそるおそる装甲車の影から頭半分を露出し、異形の姿を見る。
 異形が彼女に気づく。

「やべっ」

 頭を引っ込める土井。
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/25(土) 13:01:30.35 ID:cO1SJKQ0
 射撃を続けていた火渡は奇妙な事に気づく。

「あれ? こいつら逃げてくぞ」

 異形が蜘蛛の子を散らしたように逃げ去っていく。

「報告通りだな」

 立ち上がり呟く水谷。

「え?」

 同じく立ち上がり首を傾げる土井。

「いや、なんでもないよ。行こうか。二人とも弾はあるか?」

「あります」

「あるぜ」

 四人はまた歩き出す。四人が巡回していた部隊と出会ったのは一時間後の事だった。

 上空に投影された映像は寂しく伝え続ける。

「……連合宇宙軍が……壊滅……しまし……全世界に……降下……エイリア……」
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/25(土) 13:03:02.66 ID:cO1SJKQ0
今日はここまで

行空けるだけで難易度上がりまくりワロリナ
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 18:17:04.40 ID:R.vR6lk0

「土井イノの護衛ですか?」

 地下五階、地下基地へ退避した火渡と風谷に水谷は上官、正しくは、上層部からの命令を伝えた。部屋には多数のロッカーとベッド。

「訳は聞くな。任務を遂行せよ。これは特自との合同任務だ」

 特自。正式名称、特務自衛軍。極東戦争以降に設立された国防省の特殊組織。

「なんで俺達も? 特自に任せとけばいいんじゃないの?」

「……なんでイノに? なんかやばいことじゃ……水谷先輩」

 新しいフルフェイスヘルメットを被りながらベッドに腰掛けた風谷が疑問を口にする。火渡は血の気が引いている。

「……訳は聞くなと言ったはずだ。近寄れ」

 水谷は両サイドがベッドの部屋の奥へ行き、火渡と風谷を手招きした。近寄る二名。語り始める水谷。

「誰にも話すな。俺達はすでに後戻りできなくなった。彼女に接触しすぎた」
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 18:17:37.69 ID:R.vR6lk0
「彼女? イノにですか?」

「そうだ。彼女は、能力者だ。それも複合的な」

 能力者、第二次極東戦争時に活躍したという異能者達を指す言葉であり、2099年現在では数例が確認されるのみである。

「イノが能力者……」

 火渡の顔が見る見るうちに青ざめていく。

「俺達も影響を受けた恐れがある。俺達は護衛兼監視対象だ」

 そう言い終わるか終わらないくらいに放送で三人が呼び出された。

「影響……? 怖いな」

 能力者の能力は覚醒者に移ることがある。極稀なケースだが。

「呼び出しだ。行くぞ」

 三人は第二多目的室へ向かった。
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/29(水) 18:19:56.81 ID:R.vR6lk0
今日はここまで最近忙しくなったり展開が変な方向へ向かって難しすぎワロンナ
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 12:14:07.69 ID:.glA90Y0

 エイリアンの襲撃から半年が経過した。状況は日に日に悪化していった。諸外国との通信は次々に途絶え、今では大国を除いて接触自体が困難になってしまった。日本国自体も勢力域が大幅に減少してしまった。

 戦車に先導され、装甲車や装甲トラックが廃都市と化した某都市を走る。かつては人々でごった返した交差点も今では草が生え、ひび割れている。
 その車列の中心の装甲車内には十人のフルフェイスヘルメットに装甲戦闘服の兵士、一人の眼鏡の少女。車内はエンジンの作動する低い音。少女は隣の兵士に話しかけた。

「マサ、移送先ってどんなところ?」

「首都の地下都市らしい。特自の管轄するエリアらしいよ」

 いつも少女にマサと呼ばれる火渡は話してよいとされた事のみを話した。
 少女は車内を見回す。
 車内の兵士はすべて覚醒者。全員が能力者と何らかの接触をした者だ。

「バカバカしい。能力者の能力が移るってどういう原理だよ。そもそも能力者の能力ってなんだよ!」

 一人の兵士が悪態をつく。

「覚醒者も能力者も研究がほとんど進んでない。口を慎め」

 長身の水谷が注意をする。
 車列は廃都市を駆ける。
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 12:33:46.44 ID:.glA90Y0

 日が傾き始めた頃、車列は大量の対空ミサイルや戦車砲、機関銃座等でハリネズミのように武装された首都の地下都市の入り口に到着した。

「ここからは歩いて移動する。降車せよ」

 水谷の命令で降車し現地の兵士の指示で入り口へ歩いていく兵士と少女。

「水谷さんって准尉になったんだっけ」

 風谷が歩きながら呟く。

「各員、会話は禁止するとの命令だ」

 命令で一切の会話を禁止された兵士と少女は大きな資材搬入用エレベーターに乗り、地下都市の横に造られた地下基地へ入っていった。

 エレベーターを降りた一団は広い部屋に集められた。照明は明るく、グレーの無機質な鋼鉄でできた床や壁を照らした。

「君達は全てを知る権利がある」

 部屋に声が響く。
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 12:55:04.40 ID:.glA90Y0
 柱の影から現れたのは白髪の若い美形の男。

「だが、知ればこの星を離れる事になる」

 男は装甲戦闘服に身を包み、手には小銃。

「? いや、いきなり言われても……」

 戸惑う兵士と少女。

「星を離れるってどういうことだ?」

 兵士の一人が質問する。

「とりあえず、このまま地球に残って戦うか、火星か宇宙で暮らすか選べってことだ」

 隣の水谷が答える。水谷は続ける。

「ゾームの事、エイリアンの事。知りたい奴だけここに残ると良い。それ以外はここから出ていく方が良い」

 兵士達は顔を見合わせ、しばらく話をし始めた。

「イノ、どうする? 俺はイノに合わせるよ」

 火渡は土井に話しかける。

「……違う……イノじゃない……私は、私は……」

 頭を押さえてぶつぶつと呟き出す少女。

「イノ? どうしたんだ?」

「……記憶が蘇る」

 男が照明を見上げ、そう言った。
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 12:57:09.47 ID:.glA90Y0
やべぇ、なんか話が最初組んだやつから外れまくってきた
今日はここまで
プロット通り難しすぎワロラン
49 :lain. [sage]:2011/02/18(金) 23:39:44.52 ID:???
SSスレッドは、SS速報VIP【http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/】へ移転することになりました。
それに伴いこちらのスレッドをHTML化させて頂きます。
スレッドを立て直す際はSS速報VIPへお願いします。
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