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上条「キングダムハーツ?」 -
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1 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 13:20:13.92 ID:qWtA2Mso
・禁書目録×KH
・時期的には妹達編×KH2(・358/2days)
・美琴「キングダムハーツ?」の続編です。
先にこちらをお読みになることを推奨します
ではやっていきます
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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]: ID:???
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/
全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/
笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/
【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/
トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/
ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/
2 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/21(木) 13:26:00.77 ID:XDyvqAAO
ナルホド
3 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 13:31:27.54 ID:qWtA2Mso
ドナルド「……今度こそ無事に着陸できたみたいだね」
グーフィー「この世界には着陸しやすい場所が少ないから大変だよねぇ」
ソラ「この建物の屋上があいてて良かったな」
ソラ「それにしても……この世界は平和なままだといいんだけど」
グーフィー「あれ? ソラ、あそこにいるのミコトじゃないかな?」
ミサカ?号「横風が強い……照準を3クリック修正」
ミサカ?号「ビル風、三方向からの渦……照準を右に1クリック修正」
ソラ「本当だ! おーい、ミコトー!」
ミサカ?号「目標コード……『一方通行〈アクセラレータ〉』」カチャッ
ズダダダダダダッ!!
4 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 13:39:24.36 ID:qWtA2Mso
パキュゥン……!!
ドガァーンッ!!
ソラ「ミコト!?」
ドナルド「ななな、何が起こったの!?」グワァッ
ミサカ?号「うぐ……」ハァハァ
グーフィー「ミコト、大丈夫!?」
ミサカ?号「……只今実験行動中です。関係者でない方は早急にこの場から離れてください」
ミサカ?号「……とミサカは注意を促します」ダッ
ソラ「ちょ、ちょっと待てよ!」
ソラ「……行っちゃった」
5 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/21(木) 13:49:23.74 ID:vcdndMIo
きてるううううううう!!!
6 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 13:55:59.00 ID:qWtA2Mso
ドナルド「いったいなんだったの!?」
グーフィー「実験がどうとかいってたけど……なんだか様子が変だったねぇ」
ソラ「とにかくミコトが心配だ! 急いで追おう!」ダッ
ドナルド「あっ、ソラー!」
グーフィー「まってよぉ〜」
――――――
ミサカ?号「はぁ、はぁ、はぁ……」
ミサカ?号「!?」ビクッ
一方通行「…………」ニヤリ
7 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 14:07:27.57 ID:qWtA2Mso
―――路地裏
グーフィー「全然見つからないねぇ」
ドナルド「きっともう家に帰ったんじゃないかな?」
ソラ「うーん、でもケガもしてたみたいだし……」
ソラ「ただ事には思えないよ!」
グーフィー「……ねえソラ、さっきの本当にミコトかな?」
ソラ「え?」
ドナルド「うん、僕もグーフィーと同じこと考えてた」
ソラ「ドナルドまでどういうことだよ?」
ソラ「確かに様子がおかしかったけど……あれはどこからどう見てもミコトだったろ?」
8 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 14:18:10.10 ID:qWtA2Mso
グーフィー「ミコトの能力は確かサンダー系の能力だったよね」
ソラ「ああ……確か『電撃使い〈エレクトロマスター〉』って言ってたっけ」
グーフィー「だからだと思うんだけど、ミコトの体からはいつも電磁波みたいなものが出ていたんだよ」
ソラ「電磁波? そんなの出てたっけ?」
ドナルド「もちろん目には見えないし、きっとソラには感じることもできなかったと思うんだけど」
ドナルド「僕たちは結構そういうのに敏感なんだよ」
グーフィー「多分あれだと動物には懐いてもらえないだろうねぇ」
ソラ「そうだったのか……」
ソラ「って、それが何の関係があるんだよ?」
9 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 14:26:12.35 ID:qWtA2Mso
グーフィー「さっき会った時、その電磁波がすごく弱かったんだよ」
ソラ「弱かった?」
グーフィー「うん、前はあんなに強かったのに……」
ドナルド「さっきは本当にかすかに感じられるくらいだったよね」
ソラ「でもそれだけであれがミコトじゃないなんて……」
ソラ「だいたい、あれがミコトじゃなかったら一体誰なんだよ?」
グーフィー「それは確かにそうなんだけど……」
ソラ「さっきはケガしてたみたいだし、きっとそのせいじゃないのか?」
ドナルド「……!? 二人とも、あれ見て!!」グワァッ
10 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 14:36:36.98 ID:qWtA2Mso
ダスク「……」ズゥッ
グーフィー「あれは……ノーバディだよ!?」
ソラ「またここに]V機関が来てるのか!?」
ダスク「……」シュルルッ…
ダスク「……」シュルルッ…
ドナルド「あ、集まって来た!?」
ソラ「皆、来るぞ!!」チャキンッ
ダスク「キシャァァァッ!!」グアァッ
11 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 14:46:41.46 ID:qWtA2Mso
――――――
ミサカ?号「…………」
ズウウウゥゥッ…
一方通行「ったく、息の根止めるとあっけなく消え失せやがって」
一方通行「……つまンねェな」
一方通行(まァただの超電磁砲の劣化コピー……)
一方通行(心ももたねェただの『欠陥人形〈レプリカ〉』だからな)
一方通行「心がない、か……」
『一方通行、心がないのはお前も同じであろう』
『誰にも感情を向けず、相対する意思すら起こさせないために絶対的な力を欲する……』
『これでは心がないのと同じことだ』
一方通行「……あの黒フード、勝手なこと言いやがって」
12 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 14:56:35.00 ID:qWtA2Mso
――――――
ソラ「とどめだっ!!」ザシュッ
パシュゥンッ!
ソラ「はぁ、はぁ……これで全部か?」
ドナルド「もう、本当にしつこい奴らだなぁ!」グワッ
グーフィー「ますますミコトのことが心配になってきたねぇ」
ドナルド「……あっ、あそこにまだ一体残ってるよ!?」
ソラ「えっ……本当だ!」
グーフィー「でも暗くてよく見えないねぇ」
ソラ「先手必勝だ!!」ダッ
グーフィー「あっ、ソラ!」
13 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 15:05:58.89 ID:qWtA2Mso
ソラ「覚悟しろ、ノーバディ!!」ブゥンッ
一方通行「あン?」
ザシュンッ!
……バキュゥンッ!
ソラ「うわあああっ!!」ドサッ
ソラ(なんだ……? 今、跳ね返された……?)
ドナルド「ソラ!?」グワッ
ドナルド「ドナルドサンダー!」グワグワッ
バチバチバチバチィッ!!
……バキュゥンッ!
ドナルド「グワワワッ!?」ビリビリビリッ
ソラ「ドナルド!?」
14 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/21(木) 15:11:13.91 ID:yXzezgAO
支援
過去ログ読んできたんで一つだけ
キーブレードマスターは使っちゃ駄目だ
15 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 15:14:21.55 ID:qWtA2Mso
一方通行(なんだ、こいつらも俺に突っかかってくる馬鹿どもか……)
一方通行(それにしてもなンだァ? 大道芸人かなンかかこの着ぐるみは?)
ソラ(なんなんだこいつ……ってあれ?)
ソラ「……ノーバディじゃない?」
一方通行「あァ?」
ドナルド「僕たちの勘違いだったみたいだね……」
グーフィー「もう二人とも、よく確かめようよぉ」
ソラ「ご、ごめん君!!」
一方通行(まあやるこたァ済んだし、さっさとずらかるか……)
16 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 15:24:07.19 ID:qWtA2Mso
>>14
あくまで学園都市の世界の噂でそう呼ばれてるだけですから……
こまけぇこt(ry
ソラ「あ、ちょっとまって!!」
一方通行「あン?」ギロッ
ドナルド(な、なんかこの人……)
グーフィー(普通の人じゃなさそうだねぇ)
ソラ「俺たち今友達を探してるんだ」
ソラ「俺と同じくらいの年の女の子で、茶髪のショートカットの子なんだけど……見なかった?」
一方通行「はァ?」
一方通行(そりゃどう考えてもさっき殺ったレプリカのことじゃねェか)
一方通行(……いや、あいつらに友達なんざいるわけねェ)
一方通行(とすればこいつらが探してるのはオリジナルの超電磁砲の方か)
17 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/21(木) 15:32:46.51 ID:yXzezgAO
ドナかグーフィーが使ってたぞwwwwww
まあこま(ry
応援してる
18 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 15:33:05.91 ID:qWtA2Mso
一方通行(いずれにせよ俺の知ったこっちゃねェな)
ソラ「あの……?」
一方通行「……知らねェな。他を当たってくれねェか」
ソラ「そっか……ありがとう」
ドナルド(ちょっとソラ!)コソコソ
ソラ(なんだよドナルド?)コソコソ
ドナルド(ノーバディじゃなかったみたいだけど、なんかあの人すごく怪しいよ!)コソコソ
ソラ(そうか? 確かにちょっと怖いけど……意外といい人かも知れないぞ?)コソコソ
グーフィー(どっちにしても、ただものじゃなさそうだねぇ)コソコソ
一方通行(……行くか)
19 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 15:44:17.27 ID:qWtA2Mso
>>17
そもそも三人はキーブレードマスターの正確な意味を知らないはずなので、
この世界に即してそう呼んだ、ということで……
そして応援ありがとう。
ミサカ?号「……実験開始まであと四分三十五秒です、準備はよろしいのですか?」
ミサカ?号「……とミサカは確認をとります」
一方通行「あン?」
ソラ「み……ミコト!?」
ミサカ?号「ミコト、とはお姉さまのことですか?」
ドナルド「お姉さま……って、ミコトの妹?」グワッ
グーフィー「ずいぶんそっくりなんだねぇ」
ミサカ?号「おっしゃる通り私は妹です、とミサカは積極的に肯定します」
一方通行「なンですかァ、もう実験開始ですかァ?」
ミサカ?号「正確にはあと三分五十二秒で実験開始です」
ミサカ?号「関係者以外の方は速やかにこの場から離れてください、とミサカは警告します」
20 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 15:53:24.12 ID:qWtA2Mso
――――――
ミサカ?号「『キーブレードの勇者には手を出すな』と、あの方がおっしゃったのを忘れたのですか?」
ミサカ?号「とミサカは先ほどのあなたの行動を諌めます」
一方通行「やっぱりあれがキーブレードってやつかァ」
一方通行「つかなンにもしちゃいねェよ、あいつらが勝手に突っかかってきただけだ」
一方通行「それに『あの方』ってのはあの黒フードのことかァ?」
ミサカ?号「はい。彼は実質的にこの実験の責任者」
ミサカ?号「その意向に沿わない行動は慎んだ方がよいとミサカは考えます」
一方通行「天井亜雄の代理人とか言ってやがったあの野郎か……」
一方通行「あいつ恰好からして怪しいが、何を考えてやがるのかさっぱりわからねェ」
一方通行「あの黒フード、いったい何者なンだ?」
21 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 16:02:34.50 ID:qWtA2Mso
ミサカ?号「単なるレプリカであるミサカには分りかねます」
ミサカ?号「とミサカは答えます」
一方通行「まァいい。あの野郎が言うからキーブレードの勇者はどンなもンかと思ったが……」
一方通行「なンだか頼りなさそうだな。お前らの方がよっぽと楽しませてくれそうだぜ」
ミサカ?号「ほめていただきうれしいですが……」
ミサカ?号「17時29分45秒。これより実験を開始します」
ミサカ?号「被験者・一方通行は所定の位置についてください、とミサカは伝令します」
一方通行「ったく少しは会話を楽しもうって気持ちはねェのかね……」
一方通行「っと、お前らには心がねェンだったな……できそこないの乱造品!」グアッ
22 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 16:11:10.27 ID:qWtA2Mso
――――――
一方通行「一丁上がりってかァ」
一方通行(相も変わらずあっけねェ奴らだぜ……)
ズウウウゥゥッ…
一方通行「!?」
黒フード「実験は順調のようだな」
一方通行「アンタか……いったい何の用だ?」
黒フード「すでに一万を超える戦闘のデータが集まったところだが……」
黒フード「一方通行、お前に見せたいものがある」
一方通行「あン? 見せたいものだァ?」
黒フード「……これだ」グッ
ズウウウゥゥッ…
打ち止め「あー、こんなところにつながってたんだーってミサカはミサカは驚きを素直に表現してみる!」
23 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 16:20:44.50 ID:qWtA2Mso
一方通行「おいてめェ……こりゃなンの冗談だ?」
一方通行「まさかこいつが次の実験の相手とか言わねェよな?」
黒フード「ほう……さしもの『第一位』でも、幼い少女を手にかけるのは気が引けるか」
一方通行「はン、こンなガキじゃ何のデータの足しにもならねェって言ってンだ」
打ち止め「そんなふうに言われるのは心外かもってミサカはミサカは抗議してみる!」
黒フード「ふっ、安心しろ。これは通常の個体とは異なる上位個体……」
黒フード「検体番号20001、『最終信号〈ラストオーダー〉』だ」
一方通行「上位個体ィ? このちンちくりンがァ?」
打ち止め「確かにどうして他の個体と違って小さめなサイズなのかは分からないけど……」
打ち止め「ちんちくりんだなんて言われるのは傷つくよって、ミサカはミサカは乙女心を見せてみる!
24 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 16:29:48.28 ID:qWtA2Mso
一方通行「上位個体だけあって通常の数倍うっとおしいのは確かみてェだな……」
一方通行「それで、こいつを俺に見せてどうしようってンだァ?」
黒フード「……実験は一時中断だ」
一方通行「はァ?」
黒フード「実験のない間、お前にこの最終信号の面倒を見てもらおう」
打ち止め「め、目覚めて間もなく里親に出されちゃうのって、ミサカはミサカは動揺を隠せないでいたり!」
一方通行「……どういうことだァ? ガキのお守がレベル6への鍵だとか言い出すンじゃねェだろうな?」
黒フード「……じきにわかるだろう」
ズウウウゥゥッ…
25 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 16:39:42.97 ID:qWtA2Mso
一方通行「!? てめェ、待ちやがれ!!」ダッ
黒フード「もし最終信号に何か異常があれば、研究所に来てくれたまえ」
黒フード「……しかるべき処置を取ろう」フッ
一方通行「ちっ、あの野郎……一体何考えてやがる」
打ち止め「もう遅いし、あなたのおうちに帰ってあったかい布団に入りたいって、ミサカはミサカは希望を述べてみる!」
一方通行(……行くか)
打ち止め「ちょ、ちょっと待ってってミサカはミサカはあせって懇願してみたり!!」
アナタイガイニタヨレルヒトハイナインダカラッテミサカハミサカハ……
一方通行(俺にどうしろってンだ……)
26 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 16:50:53.87 ID:qWtA2Mso
――――――
ソラ「まさかミコトにあんなにそっくりな妹がいたなんて、ビックリしたなぁ……」
ドナルド「僕たちがビルの上で見たのもあの子の方だったんだね」
グーフィー「電磁波がすごく弱かったのも納得がいったねぇ」
ソラ「それにしても……実験って言ってたけど、ミコトの妹はあんなところで何をしてたんだろう?」
ソラ「それにあの真っ白い人……」
ドナルド「まるで僕たちの攻撃が反射されたみたいだったね」
ソラ「ひょっとしてあれも超能力なのかな?」
グーフィー「いったい何者なんだろうねぇ、あの人」
ソラ「とにかくさっきのノーバディのこともあるし、この世界にまた]V機関が来てるのかもしれない」
ソラ「この世界を守らないと!」グッ
27 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 17:00:00.95 ID:qWtA2Mso
ソラ「ふう……やっと開けたところに出れたな」
グーフィー「もう日も暮れかかってるみたいだし、ミコトたちに会うのは明日にした方がいいかもねぇ」
ドナルド「それじゃあこれからどうする?」
ソラ「うーん……あれ、誰かハートレスに襲われてるぞ!?」
――――――
シャドウ「……」ウジャウジャ
上条「いきなり現れて驚かせやがって……缶ジュース全部ぶちまけちまったじゃねーか!」
上条「ああもう、不幸だ―!!」ガクッ
シャドウ「……」ズゥッ
シャドウ「……」ズゥッ
上条「畜生、ウジャウジャ集まって来やがって……」
28 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 17:11:05.61 ID:qWtA2Mso
シャドウ「……!!」グアッ
上条「う、うわああああ!!」グッ
パキュゥンッ!!
シュウウウゥゥゥッ…
上条「き、消えた……?」
上条(幻想殺し〈イマジンブレイカー〉が効いているのか?)
ソラ「トウマ! 大丈夫か!?」
上条「えっ?」
グーフィー「僕たちが来たから、もう安心だよぉ」
ドナルド「ハートレスめ、覚悟しろ!」グワッ
29 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 17:20:59.16 ID:qWtA2Mso
ドナルド「ドナルドサンダー!!」ビリビリィッ
グーフィー「グーフィーブレイド!!」ブゥンッ
ズガアァーンッ!!
上条(なんなんだこの二匹の不思議生物と一人の少年は?)
上条(……俺の知り合いなのか?)
シャドウ「……」ズゥッ
ソラ「!? トウマ、危ない!!」
シャドウ「……!!」グアッ
30 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 17:30:28.35 ID:qWtA2Mso
上条「お前ら、さっきから好き勝手やりやがって……」
上条「これでも喰らいやがれ!!」ズガッ!
パシュウゥンッ!!
ソラ「ハートレスが消えた……!?」
グーフィー「イマジンブレイカーはハートレスにも有効なんだねぇ」
上条(こいつらイマジンブレイカーのことも知ってるのか……)
上条(『必要悪の教会〈ネセサリウス〉』のやつらか?)
ドナルド「皆、気を抜かないで!」グワッ
シャドウ「……」ウジャウジャ
ソラ「くそ、まだいるのか!?」
上条「いいぜ……徒党を組みゃ何とかなるって思ってんなら」
上条「まずはそのふざけた幻想をぶち[
ピーーー
]!」
31 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 17:40:10.46 ID:qWtA2Mso
――――――
ドナルド「ようやくハートレスも皆いなくなったね」
ソラ「トウマがいてくれたおかげで助かったよ!」
上条「あ、ああ……」
上条(しかし俺に着ぐるみの知り合いがいたとは……俺って何者だったんだ?)
ドナルド「う〜ん、なんか変だなぁ〜?」ジロジロ
グーフィー「? どうしたのドナルド?」
ドナルド「ひょっとしてトウマ、僕たちのこと忘れちゃったんじゃないの?」
上条「え、えぇっ!?」
上条(ヤバイ、ばれた!?)
32 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 17:50:14.89 ID:qWtA2Mso
ソラ「え? そうなのか、トウマ!?」
上条「い、いやそれはその……」
上条(まさかハイそうですとは言えないし……)
グーフィー「でもあの時一回会っただけだしねぇ、しょうがないよ」
上条「はい?」
ソラ「そういえばそうだな……」
ソラ「俺はソラ! で、こっちがドナルドとグーフィー!」
ソラ「俺たちミコトの友達なんだ、改めてよろしくな!」
上条「あ、ああ! あのビリビリの友達か!」
上条(なんて単純な奴らなんだ……)
上条(つかあの常盤台のお嬢様、顔広すぎだろ……どこでこんな着ぐるみと友達になるんだ?)
33 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 17:58:18.40 ID:qWtA2Mso
上条「とりあえずその着ぐるみの中身とか、あのウジャウジャした黒いのがなんなのかとか」
上条「色々聞きたいことが色々あるんだが……」
グーフィー「散らかったこの缶ジュースをなんとかしたほうがいいかもねぇ」
上条「ああ、さっきの黒いやつらがいきなり現れたおかげでぶちまけちまったんだ」
上条「悪いけど拾うの手伝ってくれるか?」
ソラ「もちろん、お安い御用だよ!」
ドナルド(もう着ぐるみについて突っ込むのは疲れたよ……)
――――――
ソラ「ふぅ……これで全部かな?」ギッシリ
グーフィー「それにしてもずいぶんたくさん買ったんだねぇ」
ドナルド「もしかして福引かなんかを当てたの?」
上条「全部実費だよ、ちょっとばっかヨゴレな一品だけどな」
上条「ひぃ、ふぅ、みぃ……あれ、一本足らないな?」
34 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 18:07:33.58 ID:qWtA2Mso
御坂妹「あの……」
ソラ「ミコト?」
上条「あれ、お前……さっき妹連れてどっか行かなかったっけ?」
御坂妹「ひょっとするとこれがその最後の一本でしょうか」
御坂妹「……とミサカは確認をとります」
上条「ああ、なんだ妹の方か。ジュース拾ってくれてサンキューな」
ドナルド「うーん、どっからどう見てもミコトなんだけど……」
グーフィー「本当にそっくりだよねぇ」
ソラ「えーっと……君、名前はなんていうの?」
御坂妹「ミサカの名前はミサカですが……とミサカは即答します」
ソラ「えっ?」
35 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 18:16:53.57 ID:qWtA2Mso
グーフィー「それってどういうこと?」
ドナルド「一人称が苗字で、おうちで困らないのかな?」
ソラ「……そういえば実験はもういいの?」
御坂妹「実験、ですか……?」
御坂妹「ああ、先ほど行われた実験でしたら滞りなく終了いたしました」
御坂妹「……とミサカは答えました」
ソラ「そっか、よかったな!!」
御坂妹「はい」
御坂妹「それでは、もう手を貸す必要がないのなら……」
36 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 18:25:42.88 ID:qWtA2Mso
ドナルド「……行っちゃった」
グーフィー「なんだか不思議な子だよね」
上条「不思議っつーか、なんつーか……」
ソラ「トウマはミコトの妹のこと知ってたのか?」
上条「いや、今日の昼間初めて会っただけだ」
上条「……俺にもいまいちよくわからん」
グーフィー「とりあえず、このジュースをトウマの家まで運ぼうよ」
ドナルド「うん、冷たくなくなっちゃうもんね」
上条「三人とも悪いな、案内するよ」
37 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 18:33:55.05 ID:qWtA2Mso
―――アパート
グーフィー「そういえばこの街の人たちは皆お父さんやお母さんの元を離れて暮らしてるんだよねぇ」
ソラ「じゃあトウマもここで一人暮らししてるのか?」
ドナルド「まったく、ソラもそのくらいしっかりしてくれるといいんだけどね!」ペタペタ
ソラ「あー、言ったなドナルド!」
上条「おいおいお前ら……」
上条「つーかまあいろいろ事情があってな、居候が一人いるんだよ」
ソラ「居候?」
グーフィー「クラスメイトの人と一緒に暮らしてるの?」
上条「いやそうじゃなくて、なんて説明すればよいのか……」ガチャッ
インデックス「おかえりなんだよとうま!!」バッ
38 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 18:42:43.14 ID:qWtA2Mso
インデックス「おなかすいたんだよとうまー……ってあれ? とうまのお友達?」
ソラ「トウマの家の居候って、この子!?」
ドナルド「ひょっとしてトウマって……」ジトー
上条「ちげーよ、だからそんな目で見んじゃねえドナルド!」
グーフィー「人の趣味は色々だからねぇ、あんまり追求しちゃだめだよドナルド」
上条「グーフィー、お前までそんなこと言うんじゃねーよ!」
インデックス「……?」ジーッ
上条「? ……なにお前ソラのことじっと見てんだ?」
ソラ「そうだよインデックス、俺の顔に何かついてるか?」
インデックス「えっ?」
39 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 18:59:29.48 ID:qWtA2Mso
ドナルド「? ソラ、この子の名前知ってるの?」
ソラ「あれ……変だな、はじめて会うはずなのに」
インデックス「ううん、いいんだよ。インデックスであってるんだよ!」
上条「……どういうことだ?」
グーフィー「この世界に来たからソラも超能力に目覚めちゃったのかもねぇ!」
ドナルド「すごいよソラ! 予知能力!?」
ソラ「まさか、ただの偶然だってば!」
上条「俺なんてあんなに苦労してもなんにもねえってのに……」ガクッ
インデックス(どこかで会ったこと、あるような……)
インデックス(ううう、思い出せないんだよ)
40 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 19:08:46.82 ID:qWtA2Mso
――――――
ソラ「……そんなわけで俺たちはいろんな世界を旅してるんだ」
上条「キーブレードの勇者にハートレスだの]V機関だの……」
上条「いくら科学と魔術の交差地点にいる上条さんでも、理解の限界ってものがありますよ」
グーフィー「でも]V機関がこの世界に来てるのは確かみたいなんだよねぇ」
ドナルド「ほら、前にトウマを襲った黒フードの奴らだよ!」
ソラ「ちょっと待てよ、あれはリクだったんだってば!」
上条(そんなことまであったのかよ……俺、よく今まで無事でいやがったな)
インデックス「…………」
インデックス(ソラが持ってたキーブレード、あれは……)
上条「インデックス?」
41 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 19:18:18.77 ID:qWtA2Mso
インデックス「えっ?」
上条「どうしたんだよ、珍しく元気ないじゃねーか」
上条「お前の10万3000冊の中にも書いてねーことばっかりで落ち込んじまったのか?」
ドナルド「10万3000冊?」
グーフィー「そんなたくさんの本がどこにあるの?」
インデックス「むむ、ちゃんとあるんだよっ! 私の頭の中に!!」
ソラ「頭の中?」
上条「こいつは『完全記憶能力』ってのをもってて……」
インデックス「世界中のあらゆる魔導書、占めて10万3000冊をすべて記憶してるんだよ!!」フンスッ
42 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 19:25:24.83 ID:qWtA2Mso
ドナルド「それで『禁書目録〈インデックス〉』なんて名前なんだ」
グーフィー「この世界の人は、こんな女の子でもすごい力を持ってるんだねぇ」
インデックス「ふふんっ、もっと尊敬してくれてもいいんだよ!」
上条(……なんでこいつらはこんなにすんなり受け入れられるんだ?)
ソラ「すっげー! 10万3000冊、本当に全部覚えてるのか!?」
ソラ「それならハートレスやノーバディについてのこと何かわからないか?」
インデックス「もっちろん、書かれていないことなんてないんだよ!」
インデックス「ハートレス……闇に染まった、『心無き者』」
上条(『心無き者〈ハートレス〉』……そのまんまじゃねーか)
43 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 20:11:09.81 ID:qWtA2Mso
インデックス「でも、その正体は『自らの心の闇に打ち敗れた心のみの存在』なんだよ」
インデックス「そして強い心をもった人がハートレスとなるとき、残された魂と肉体が意志を持って動き出すことがあるの」
ドナルド「確かそれがノーバディなんだよね」
グーフィー「イェン・シッド様がおっしゃってた通りのことだねぇ」
ソラ「それで、あいつらを一気に倒しちゃう方法とか……なんかわからないのか?」
インデックス「うーん……魔術の世界でも心に関する研究は禁忌中の禁忌だったのかも」
インデックス「これ以上のことはわからないんだよ」
ソラ「そっか……」ガクッ
上条「あんまり気い落とすなよ、ソラ」
上条「そもそもこいつの頭が役に立ったことなんてあったかどうか疑問なくらいだからな」
インデックス「むぅ! とうま、今の言葉は聞き捨てならないんだよ!」
44 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/21(木) 20:15:38.31 ID:wqmRHIAO
>>43
実はピートやマレフィセントってとんでもない悪党なのかも…
45 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 20:20:24.03 ID:qWtA2Mso
インデックス「それに一生懸命頭をつかって、いっそうおなかが減ったんだよ!」
インデックス「とうま、早くご飯の準備をしてほしいかも!」
上条「はいはい……今準備しますよ暴食シスターさん」
インデックス「私ととうまの分だけじゃなくて、ちゃんとソラ達の分もだよ!」
上条「えぇっ!?」
ソラ「い、いいの!?」
上条「いやうちの家計g」
インデックス「もちろん! キーブレードの勇者は強い心をもった選ばれし者!」
インデックス「遠慮する必要なんかないんだよ!!」
上条(お前いつからそんな決定権を持つようになったんだ!!)
46 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 20:30:36.15 ID:qWtA2Mso
インデックス「何かなとうま、その不満そうな顔は」
上条「いやお前なぁ……」
グーフィー「でも学生なのに毎日二人分の食費がかかるんじゃ大変だよねぇ」
ドナルド「うん、やっぱりごちそうになるなんて悪いよ」
ソラ「たしかにそうだよな……」
上条(……いつも二人分で済めば楽なんだけどな)
上条「はぁ、別に晩飯くらいかまわねーよ」
上条「無限大に3足したところで大した違いじゃねーしな」
インデックス「そうなんだよ、大した違いじゃないんだよ!」
上条「お前が言うんじゃねー!!」
47 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 20:38:51.08 ID:qWtA2Mso
―――学園都市某所
シャドウ「……!!」グアッ
神裂「はぁっ!!」ザシュンッ
シュウウウゥゥゥッ……
神裂「……これで最後のようですね」
土御門「さっすがねーちん、お見事だにゃー」
神裂「この程度のハートレス、何体束になろうとも敵ではありません」
神裂「それよりも本題の……闇の回廊の件についてですが」
土御門「ああ、最近になって頻繁に他の世界からつながるのが観測されているにゃー」
土御門「使うたんびに心が闇に蝕まれちまうあんな代物、そう簡単に使える奴らは限られているぜよ?」
土御門「……心が存在しないってんなら話は別だがにゃー」
48 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 20:50:10.27 ID:qWtA2Mso
神裂「存在しない者〈ノーバディ〉……!」
神裂「やはり]V機関がまた動いているのですか?」
土御門「その可能性が高いぜよ」
土御門「今のところ目立った動きはないようだけど……」
土御門「禁書目録を狙っているかもしれないにゃー」
神裂「!!」
土御門「ねーちんはカミやん達の近くで監視をお願いするにゃー」
土御門「俺も独自で奴らのことを調べるぜよ」
神裂「分りました……何かわかったらお願いします」
神裂(ロクサス……あなたなのですか?)
49 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 20:58:36.52 ID:qWtA2Mso
――――――
アクセル「学園都市か、実際に来るのは初めてだな」
アクセル「アイツ……元気にしてっかなぁ」
アクセル「ああ、この一年のことはきれいさっぱり忘れちまってるんだっけか……」
アクセル「……それなら気兼ねなくことを運べるってもんだぜ」
アクセル(おいおいネセサリウスとやらも勘づき始めてる頃だ、なるべく早いとこカタをつけたいが)
アクセル(とりあえず隙を見せるまでは様子見だな)
アクセル「待ってろよ……機関15番目のメンバー、『インデックス』さんよ」
50 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 21:06:13.68 ID:qWtA2Mso
―――次の日
インデックス「とうま、本当に学校に行っちゃうの!?」
インデックス「『世界の危機』と『補講』のどっちが大事なの!?」
上条「そりゃ俺だってできれば何かしてやりたいけど……」
上条「俺にとっちゃ目下『進級』ってのが至上命題なんだよ」
グーフィー「確かにトウマが手伝ってくれたら心強いんだけどねぇ」
ドナルド「でも無理を言って手伝ってもらうわけにもいかないよ」
インデックス「むぅ……」
ソラ「心配するなって、インデックス!」
ソラ「『世界の危機』は俺たちで守って見せるからさ!」
51 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 21:14:03.93 ID:qWtA2Mso
『心配するなって! インデックスのことは俺が守って見せるからさ!』
インデックス「…………」
インデックス「……わかったんだよ。 ソラのこと、信じるんだよ!」
ソラ「ありがとう、インデックス!」
ドナルド「女の子の前だけじゃなくて、いつもそのくらいやる気があるといいんだけどねぇ」グワッ
ダ、ダカラソウイウンジャナイッテバ!
マァマァフタリトモオチツイテ…
インデックス(今といい、キーブレードといい……)
インデックス(やっぱり似てるんだよ!)
52 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 21:22:20.39 ID:qWtA2Mso
上条「……ってやべっ、もうこんな時間じゃねーか!?」
上条「俺もう行くから! インデックス、戸締りちゃんとしろよ!?」
上条「ソラ、ドナルド、グーフィー! またあとでな!」ダッ
インデックス「いってらっしゃいなんだよとうま!」
グーフィー「トウマ、気をつけてねー」
ドナルド「車にひかれないようにね!」グワッ
ソラ「……さて、俺たちもそろそろ行くか」
インデックス「どこか行くあてはあるの?」
ソラ「前にこの世界に来た時に友達になった人がてさ」
ソラ「これからその友達のところを訪ねてみようと思ってるんだ」
53 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 21:31:36.03 ID:qWtA2Mso
インデックス「……それが終わったら、またここに帰ってきてほしいかも!」
インデックス「『超機動少女〈マジカルパワード〉カナミン』、今日は感動の最終回なんだよ!」
インデックス「その感動をできるだけたくさんの人と分かち合いたいんだよ!!」
ソラ「まじかるぱわーど……?」
ソラ「よくわかんないけど、わかったよ!」
グーフィー「あっほほ、なんだか楽しみだねぇ」
ドナルド「そのためにも頑張ってこの世界を守らないとね!」
ソラ「それじゃあ二人とも、行こう!」
インデックス「いってらっしゃいなんだよ!」
54 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/21(木) 21:34:56.24 ID:qWtA2Mso
今日の投下、ここまでです。
ちょっと投下しすぎたかな……
見てくれた人、ありがとう!!
55 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/21(木) 21:37:42.96 ID:yXzezgAO
Xあんのかと思ったらあったな
乙、次も期待してる
56 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 11:44:21.85 ID:opzW1NE0
]を絡めてくるとか巧いなー
あるとすれば、もとの名前はDIENとか?
男っぽい名前になっちまった
57 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 16:42:52.85 ID:vws.IhM0
NIEDでニードって呼んでみた
まだ男っぽいかなあ
58 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 16:53:46.43 ID:opzW1NE0
どう並べても男みたいになるなぁ
でもbX〜12まではもとの名前は分かってないんだし、
もしかしたら、男→女 女→男ってのもあったかもね
59 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 20:46:00.72 ID:VxgbnQAO
俺、グーフィーの笑い方は「アッヘハァ」かと思ってたわ
60 :
上条「キングダムハーツ?」
:2010/10/22(金) 21:13:44.98 ID:Mjm.fpQo
投下再開します!
61 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 21:20:23.07 ID:vws.IhM0
ENDIでエンディ、もしくはNEDIでネディとかもありかもしれない
62 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 21:21:53.48 ID:Mjm.fpQo
婚后「あなた方……私を常盤台の婚后光子と知っての狼藉ですの?」
スキルアウト「……へっ」
キイィィィンッ…!
婚后「うぅっ!? こ、この音は……?」ッ
スキルアウト「どうした、頭が痛いのかぁ?」
婚后(まずいですわ、意識が……)ガクッ
ダレダテメェ!?
…ウグアァッ!?
スキルアウト「なんだ!?」
ソラ「……通りすがりのキーブレード使いさ!」チャキンッ
63 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 21:25:23.08 ID:fICh9oAO
>>59
「アッヒョ」「アッヒャ」じゃなかった?
64 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 21:31:59.47 ID:Mjm.fpQo
――――――
婚后「あれ、私……?」
ソラ「目が覚めた?」
婚后「ひょっとして、あなた方があのスキルアウトたちを……?」
ソラ「うん! もう大丈夫だよ!」
グーフィ「普通の人を倒しちゃうのはちょっとかわいそうだけど……」
ドナルド「しょうがないよ、ハートレスに取り付かれてた可能性もあったし!」
婚后「ハートレス……? とにかく、お礼を申し上げますわ」
婚后「私は婚后光子と申しますの」
ソラ「俺はソラ! それから……」
ドナルド「僕はドナルド!」
グーフィー「グーフィーだよぉ」
65 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 21:39:28.48 ID:Mjm.fpQo
婚后「それにしても、三人とはいえあれだけの人数を息も切らさず……」
婚后「あなた方も実力のある能力者なんですのね?」
ソラ「あはは、俺たちはそんな超能力者なんかじゃないよ」
婚后「超能力者じゃない? ……それでは無能力者〈レベル0〉ですの!?」
ドナルド「うーん、なんて説明すればいいのかな」
グーフィー「僕たちはレベルとか、そういう以前の問題だからねぇ」
ソラ「でも能力開発ってのをやれば、おれたちも超能力者になれるのかな!?」
グーフィー「あっ、それいいかも!」
ドナルド「もうソラ! そんなことして魔法やキーブレードが使えなくなったらどうするのさ!?」
婚后「キーブレード……!?」
婚后「あなたがお持ちのその剣、それはキーブレードですの!?」
66 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 21:48:53.07 ID:Mjm.fpQo
ソラ「うん、そうだけど……」スチャッ
婚后「あの伝説のキーブレードの勇者にお助けいただくなんて……私、感激ですわ!!」ズイッ
ソラ「そ、そんなにたいしたことないよ」
婚后「いいえ、世界を危機から救う勇者様がそんな謙遜なさってはいけませんわ!」
婚后「ここでお会いできたのも何かの縁!」
婚后「私にできることなら、なんでもお手伝いして差し上げてもよくってよ?」
ソラ「あ、ありがとう……」タジタジ
ドナルド「でもお手伝いって言われても……」
グーフィー「うん、女の子を危険な目にあわせるわけにはいかないよねぇ」
67 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 21:57:28.15 ID:Mjm.fpQo
婚后「あら、私をあまり見くびっていただくと困りますわ」
婚后「私これでもレベル4の『空力使い〈エアロハンド〉』……」
婚后「『常盤台の婚后光子』と言えば、少しは名が知れているんですのよ」
ソラ「常盤台? たしかそれって……」
グーフィー「ミコトやクロコの行ってる学校の名前だねぇ」
婚后「……あなた方、御坂さんや白井さんとお知り合いですの?」
ソラ「うん、前にこの世界に来たとき一緒に戦ってくれた友達なんだ!」
婚后(ま、またしても白井さんにひとつ先を行かれてしまいましたの……)ガーン
68 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 22:04:54.62 ID:Mjm.fpQo
ドナルド「ねえソラ、ちょうどいいし聞いてみたらどうかな?」
ソラ「そうだな、ミコトたちの友達なら知ってるかもしれないな!
婚后(はっ! ここで白井さん以上の力で挽回すれば……!)
婚后「ソラさん、なんでも聞いていただいて結構ですのよ!」
ソラ「えーっと……」
ソラ「風紀委員第177支部って、どこにあるかわかる?」
婚后「」
69 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 22:13:43.21 ID:Mjm.fpQo
―――風紀委員・第177支部
佐天「むむむむむぅ……」グググッ
初春「…………」ゴクリッ
佐天「ふんぐぐぐぅっ……」ジリジリ
黒子「…………」
佐天「…………はっ!?」ガタッ
初春「佐天さん!?」
黒子「……見えましたのね?」
佐天「ええ……そのカードの裏面も、初春のパンツの柄も、すべてね!!」
70 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 22:20:36.22 ID:Mjm.fpQo
佐天「……結局当たったのは一枚だけかぁ」
佐天「やっぱカンじゃ限界があるよねぇ」ヒラヒラ
黒子「あせっても仕方ありませんのよ、佐天さん」
黒子「人には向き不向きというものもありますし……」
初春「そうですよ! 明日はまた違うことをやってみましょう!」
佐天「二人ともありがとう……」
佐天「ってそうだ! まだ一個答え合わせしてなかったよ!」
初春「えっ? カードはもう全部答え合わせしたじゃないですか?」
71 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 22:28:05.28 ID:Mjm.fpQo
佐天「だからカードじゃなくて……」ジリジリ
初春「な、なんですかその手の動きはぁ!?」
佐天「最後の一枚もめくって確かめないとね!」
初春「きゃ、きゃああああ!!!」
佐天「水色の縞パンでどうだー!!」バサッ
ソラ「みんな、久しぶり!!」ガチャ
ソラ「って……えっ?」
初春「」
72 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 22:35:55.61 ID:Mjm.fpQo
初春「どうしてこんなタイミングで入ってくるんですか……」ガクッ
佐天「ソラ、本当に見てないんですよね?」
ソラ「み、見てないよ! 水色のしましまなんて!」
ソラ「あっ……!」
初春「私、もうお嫁にいけません……」
ドナルド「ソ〜ラ〜?」ジロジロ
グーフィー「女の子を傷つけちゃだめだよねぇ」ニヤニヤ
ソラ「そんなこといったって……」
ドナルド「もう、だからいきなりあけちゃだめって言ったのに!」グワッ
73 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 22:43:46.04 ID:RQOeVYAO
ソラ「ふ、不幸だ…///」
(まんざらでもない)
74 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 22:44:01.20 ID:Mjm.fpQo
――――――
初春「はぁ……取り乱してごめんなさい」
佐天「それにしても、三人とも久しぶり!」
ソラ「ああ、久しぶり!」
ソラ「って、まあそれはいいんだけど……」
黒子「ソラさんたちの道案内、ご苦労様でしたわ婚后さん」
黒子「御用がなければもうお帰りいただいてもよろしいのですわよ?」
婚后「あら白井さん、気を使っていただいてありがとうございますわ」
婚后「ですが私驚きましたの」
75 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 22:52:08.03 ID:Mjm.fpQo
婚后「キーブレードの勇者様が、白井さんのような人とお知り合いでしたなんて……」
婚后「勇者様には私のような高貴なものがふさわしいと思いませんこと?」
黒子「また勝手なことを……私たちにはともに戦った実績というものがあるんですのよ?」
黒子「倒れていたところを助けられただけのあなたとは違いますわ」
ソラ「なんであの二人はケンカしてるんだ……?」
佐天「あのふたりはいつもあんな感じなんで、多分気にしなくていいと思いますよ」
グーフィー「ケンカするほど仲がいいんだねぇ」
76 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 23:01:14.52 ID:Mjm.fpQo
――――――
ソラ「……それで王様には会えたんだけど、結局リクとは話せずじまいでさ」
ソラ「今度は]V機関を探して、また世界を旅してるんだ」
初春「い、いよいよその]V機関の人たちが動き始めたんですね!?」
佐天「私たちの知らないところで色々進んでるんだ……」
黒子「……ですがこの街のことでしたら心配はありませんわ」
黒子「確かにハートレスはいまだに出現していますが、物の数ではありませんし」
初春「幻想御手〈レベルアッパー〉事件以来、これといった凶悪事件も起きていませんしね」
黒子「レベルアッパー事件みたいなのがそう頻繁に起こっても困りものですわ」
ソラ「ちょ、ちょっとまって!」
77 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 23:09:06.66 ID:Mjm.fpQo
ソラ「つまり今この世界は平和ってこと……?」
婚后「ええ、今日の私のようにスキルアウトに絡まれたりするのは日常茶飯事」
婚后「それほど珍しい話でもありませんわ」
黒子「……婚后さん、勝手に支部に居座って私たちの話に自然に加わるのはおやめになって頂きたいのですけれども」
婚后「あら白井さん、ごめん遊ばせ」
婚后「ですが勇者様のご相談事でしたら私にも聞く権利があるはずですのよ」
初春(この自信はいったいどこから来るんだろう……?)
佐天(やっぱり常盤台の人って変な人が多いんだなぁ……)
黒子「……もうなんでもいいですの」
78 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 23:16:13.07 ID:Mjm.fpQo
グーフィー「でもそれだと変だよねぇ?」
初春「? 何がですか?」
ソラ「俺たち昨日、ノーバディに襲われたんだよ!」
ドナルド「たくさんのハートレスに襲われてる人もいたしね」
ソラ「だからきっとこの世界に]V機関が来てると思ったんだけど……」
黒子「……おかしいですわね、最近黒フードの男は目撃されておりませんのよ?」
佐天「もうファンタジー系の都市伝説も下火になってきてますからね」
ソラ「うーん、どういうことなんだろう……?」
婚后「この街には勇者様の驚くような能力者もたくさんおりますのよ」
婚后「きっともうすべて倒されてしまったのではなくって?」
79 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 23:22:40.34 ID:Mjm.fpQo
ソラ「……そうだといいんだけどなぁ」
黒子「ソラさん、ご安心なさって大丈夫ですわよ」
黒子「この街の治安のことでしたら私たちジャッジメントがちゃんとおりますの!」
佐天「そうですよ、私も今は闇にとらわれない強い心を手に入れましたから!」
初春「もう佐天さん! 昨日『能力開発なんてもうやだ〜』とか言ってたのは誰ですか!?」
佐天「うっ! だ、だから初春が光に導いてくれたからパンツの柄を当てることができたんじゃん!」
初春「はうっ……そのことはもう言わないでくださいー!!」
グーフィー「……この世界は本当に大丈夫かもねぇ」
ドナルド「うん、皆の心がつながってる感じがするもんね!」
80 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 23:29:10.09 ID:Mjm.fpQo
ソラ「あれ? そういえば、今日はミコトは来てないの?」
婚后「あら、どなたかいらっしゃらないと思ったら御坂さんでしたのね」
黒子「お姉さまは今日は補講があるとかで、学校に行ってらっしゃいますの」
グーフィー「あっはは、トウマと一緒だねぇ」
佐天「トウマ? それ誰ですか?」
ソラ「俺たちの友達でさ、昨日はそのトウマの家に泊ったんだよ」
ソラ「ミコトもトウマと友達のはずなんだけど……皆とは友達じゃなかったんだなぁ」
黒子「お、お姉さまもその殿方と!?」
81 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 23:36:05.19 ID:Mjm.fpQo
ソラ「うん、すっごく仲が良いんだよあの二人!」
黒子「!?」ガタッ
ソラ「前に]V機関に……あ、本当はリクだったんだけど」
ソラ「トウマが襲われた時もミコトすごく心配しててさ」
黒子「…………!!」ワナワナ
ドナルド「そ、ソラぁ……」ガタガタ
ソラ「きっとミコトはトウマのことが大s」
初春「ソラさん、これ以上は駄目です!!」ガタッ
ソラ「えっ?」
黒子「……ソラさん?」ギラッ
ソラ「」
82 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 23:42:27.12 ID:Mjm.fpQo
黒子「……その『トウマ』というお方の特徴を教えてもらってもよろしいですの?」
ソラ「え、えっと、真っ黒いツンツンの髪の、俺と同い年くらいの男の子だけど……」
黒子「やはり昨日のあの類人猿!!」ドンッ
ソラ「えぇっ!?」ビクッ
黒子「すでにお姉さまにその毒牙を……!!」
ワタクシトイウモノガアリナガラァー!!
シ、シライサン!!オチツイテクダサイ!!
婚后「あらあら、たかだか殿方お一人のことで取り乱してしまって……」
ドナルド「もう、だからどうしてそういうことを不用意に言うの!?」グワッ
ソラ「だ、だって……なんでクロコが怒るんだよ?」
佐天「なんて説明したら良いんだか……」
83 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 23:49:08.59 ID:Mjm.fpQo
グーフィー「……白井さん、落ち着いた?」
黒子「はぁ、はぁ……取り乱して申し訳ありませんの」
黒子「本当なら今すぐにもテレポートしてあの類人猿を串刺しにして差し上げたいところですが……」
黒子「ソラさんたちを放っていくわけに参りませんものね」
初春(心の深いところに闇が根ざしてちゃってませんか……?)
ソラ「ねえルイコ、なんでクロコが怒ったのか教えてよ!」
佐天「え、えーっと……」モジモジ
佐天「ごめんソラ! 私にはとても言えない!!///」
ソラ「な、なんでだよ?」
ドナルド「もうソラ、女の子を困らせないの!!」
84 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/22(金) 23:56:35.17 ID:Mjm.fpQo
ソラ「……それで、ミコトとクロコは『ソーユウカンケイ』ってやつなのか」
黒子「そうですわよソラさん」
黒子「ですからあの類人猿さんとのことは何かの間違いですの」
ソラ「ふーん……でも『お姉さま』なんて呼んでるし、最初はミコトとクロコは姉妹なのかと思ったよ」
ソラ「ミコトの本当の妹はクロコのことどう思ってるんだ?」
黒子「はい?」
グーフィー「ミコトが双子だったなんてビックリしたよねぇ」
ドナルド「僕たちも勘違いしちゃうくらいそっくりだったよね」
初春「……?」キョトン
ソラ「? どうしたの皆?」
黒子「……一体何のお話をしていますの?」
黒子「お姉さまには妹なんていらっしゃいませんわよ?」
ソラ「えっ?」
85 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 00:02:57.52 ID:Twg/VTUo
ソラ「ど、どういうこと!?」
グーフィー「確かにミコトの妹だって言ってたよねぇ」
ドナルド「うん、見た目もそっくりだったし」
ソラ「でも性格はミコトと正反対な感じだったよな……」
佐天「それひょっとして、『欠陥人形〈レプリカ〉』じゃないですか!?」
黒子「レプリカ?」
初春「佐天さん、なんですかそれ?」
佐天「ファンタジー系の都市伝説がなくなってから、最近流行りだした噂なんだけど……」
佐天「自分そっくりの『レプリカ』がたくさん存在してるっていう話があるんですよ!!」
86 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 00:08:27.89 ID:Twg/VTUo
――――――
ソラ「……なあ、一体どういうこと?」
ソラ「あの時見たのはミコトの妹じゃなかったのか?」
グーフィー「誰もミコトに妹がいることを知らないなんて思えないよねぇ」
ドナルド「ひょっとして、ミコトが僕たちをからかったのかな!?」グワッ
ソラ「あれが演技にはとても見えなかったけどなぁ……」
ソラ「それにトウマはミコトの妹のこと知ってたみたいし」
グーフィー「……ミコト本人に聞いてみるしかないかもねぇ」
ソラ「そうだな、じゃあミコトを探してみるか!」
87 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 00:14:58.96 ID:Twg/VTUo
――――――
ソラ「はあ、この世界って広いよな……」
ドナルド「これだけ探しても全然見つからないね」
グーフィー「もう夕方だし、早く帰った方がいいかもねぇ」
美琴「……ソラ、ドナルド、グーフィー?」
ソラ「……ミコト!」
美琴「三人とも、久しぶりね!」
ドナルド「白井さんたちから聞いてるよ、補講はもう終わったの?」
美琴「うん、ちょうど今帰り」
美琴「皆はもうジャッジメントの支部によって来たんだのね……」
グーフィー「……ミコト、なんか元気ないねぇ。大丈夫?」
美琴「えっ? ……あはは、大丈夫よ!」
88 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 00:21:15.80 ID:Twg/VTUo
やば、修正ミスが……
×美琴「皆はもうジャッジメントの支部によって来たんだのね……」
○美琴「皆はもうジャッジメントの支部によって来たのね……」
美琴「……そっか、またソラ達は世界のために戦ってるんだ」
ソラ「うん、]V機関も本格的に動き出しててさ……ん?」
ゴゴオオォォッ…!
ソラ「うわぁ、でっかい飛行船だ……!!」
グーフィー「グミシップより大きいかもねぇ!!」
美琴「……私、あの飛行船って嫌いなのよね」
ソラ「えっ、どうして?」
美琴「機械が決めた政策に人間がしたがってるからよ」
ドナルド「どういうこと?」
美琴「『樹形図の設計者〈ツリーダイアグラム〉』っていうスーパーコンピューター」
美琴「人工衛星に搭載されて学園都市上空を飛んでるって話だけど……」
89 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 00:27:29.62 ID:Twg/VTUo
美琴「……そんなもの、本当に存在するのかしらね」
ソラ「……?」キョトン
美琴「ふふっ、なんてね……ちょっと詩人になっちゃったわ」
美琴「それじゃまた、三人とも頑張ってね」
ソラ「えっ? あ、ちょっとミコト!?」
グーフィー「……なんだか様子が変みたいだったねぇ」
ドナルド「結局ミコトの妹のことも聞けなかったよ!」グワッ
ソラ「……とりあえず、トウマの家に帰るか」
90 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 00:34:58.52 ID:Twg/VTUo
―――某研究所
一方通行「どういうことだァ、あのガキに一体何があったってんだ?」
黒フード「最終信号はミサカネットワークの司令塔。そのためにあえて未完成の状態にとどめてある」
黒フード「どうやらその頭に何者かが不正なプログラムを上書きしたようだ」
黒フード「ウイルスの予想起動時刻は、今晩0時」
黒フード「もしウイルスが起動すればネットワークを開始全妹達に感染・暴走……」
一方通行「ウイルスの中身は一体何なんだァ?」
黒フード「……おそらく人間に対する無差別な攻撃であろう」
黒フード「犯人はおそらく『天井亜雄』」
黒フード「奴以上にこの計画に詳しい男はいない」
91 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 00:39:32.33 ID:Twg/VTUo
一方通行「ウイルスを止める方法はわかってんのかァ?」
黒フード「……現在調査中だ」
黒フード「だがもし間に合わなければ……」
一方通行「まさか……!?」
黒フード「最終信号を処分するしかない」
黒フード「そうならないためにお前に出来ることは二つ」
黒フード「天井亜雄を捕え、ウイルスの削除方法を吐かせること」
黒フード「もう一つは最終信号を保護し、培養器の中に戻すこと」
一方通行「……これも実験の一部なのかァ?」
92 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 00:45:07.32 ID:Twg/VTUo
黒フード「……そう思うのか?」
一方通行「答えやがれェ!」
黒フード「肯定しようと否定しようと事実は変わらない」
黒フード「お前が動くか、動かないか……だ」
一方通行「チッ……」
黒フード「これを渡しておこう……天井亜雄と最終信号、それぞれのデータだ」
黒フード「もちろん必要ないなら片方だけでも構わんが……」
一方通行「はン……そんなの誰でもわかるじゃねぇか」
93 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 00:50:54.78 ID:Twg/VTUo
―――上条家
インデックス「とうまもソラ達も遅いかも……」
インデックス「もうすぐカナミンが始まってしまうんだよ!」ソワソワ
スフィンクス「にゃぁ〜」ソワソワ
インデックス「もう、スフィンクスもお腹をすかせているんだよ……」
スフィンクス「……」ピクリ
インデックス「スフィンクス?」
スフィンクス「・・・・・フシャー!!」
インデックス「どうしたの? その方向にはなにもいないんだよ?」
『おっと、そいつはどうかな?』
94 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 00:55:24.18 ID:Twg/VTUo
インデックス「!?」
ズウウゥゥゥッ…
アクセル「やっぱ猫ってやつは感がいいなぁ」
アクセル「闇の扉を開く前に感づかれちまうなんてな」
インデックス「あなたは……!」
アクセル「下手な抵抗はすんなよ。ただちょっとお前さんの頭を貸してほしいだけなんだ」
アクセル「俺だって手荒なまねはしたくねえ」
アクセル「ましてやそれが機関のナンバー15……」
アクセル「『禁ぜられた魔導書』 インデックスだからな」
アクセル「っと……このことはきれいさっぱり忘れちまってるんだったか」
インデックス「……どうしてそれを知っているの?」
95 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 01:00:22.78 ID:Twg/VTUo
今回の投下終了です。
今回は動きが少なめだったけど、
一応次回から358/2days 編にも入れると思います
見てくれた人、ありがとう!!
96 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/23(土) 01:47:58.20 ID:cEtFVTQ0
期待
97 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/23(土) 03:33:27.51 ID:Wfih.Fw0
乙!前作から見てたよ!続き楽しみにしてる!
98 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 15:56:47.88 ID:Twg/VTUo
投下再開します!!
99 :
上条「キングダムハーツ?」
:2010/10/23(土) 16:00:11.43 ID:Twg/VTUo
――――――
ソラ「結局ミコト達からは全然話を聞けなかったし……」
ドナルド「]V機関の情報も得られないし、ミコトの妹のことも分からずじまい」
グーフィー「もうこんな時間になっちゃったし、今日は収穫なしだねぇ」
ソラ「あっ! そういえばインデックスとなんとかカナミンってのを見るって約束してたっけ!」
グーフィー「こんな時間になっちゃったけどまだ間に合うかなぁ?」
ドナルド「急いで帰ろう!!」グワッ
ソラ「ああ、約束を破るわけには……」
ソラ「……?」ゾクッ
100 :
上条「キングダムハーツ?」
:2010/10/23(土) 16:06:12.25 ID:Twg/VTUo
ドナルド「? ソラ、どうかしたの?」
ソラ「いや、なんか変だな……?」キョロキョロ
ソラ「さっきまであんなに人がいたはずなのに」
グーフィー「そういえばこの辺りは人が全然いないねぇ」
神裂「……人払いのルーンを刻んでいるだけですよ」ザッ
ソラ「!? ……お前、誰だ!?」
神裂「誰だですって……? 白々しい」
神裂「よもや私の顔を忘れたとでもいうのですか?」
神裂「……ロクサス!」チャキッ
101 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 16:13:46.56 ID:Twg/VTUo
ソラ「ロクサスだって!?」
グーフィー「確か、トワイライトタウンのハイネ達と一緒に写真に写ってた子のことだよねぇ?」
ドナルド「その名前をどうして知ってるんだ!?」グワッ
ソラ「ひょっとしてお前……]V機関か!?」チャキンッ
神裂「『存在しない者』のくせに誰だなどと問うたり、私を]V機関呼ばわりしたり」
神裂「……相変わらず心がない癖に、心を惑わす術は心得ているのですね」
神裂「ですが今の私に迷いは存在しません」
神裂「インデックスをあなたたちの好きにはさせませんよ……ノーバディ!!」チャキンッ
神裂「今度は本気で行かせてもらいます!!」
102 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 16:21:06.93 ID:Twg/VTUo
神裂「七閃!!」チャキッ
ザシュウゥゥンッ!!
グーフィー「ソラ、危ないっ!」
ガキイィンッ!!
ソラ「グーフィー!!」
ソラ「くそっ、なんだこの斬撃!?」
ドナルド「吹き飛ばされちゃうよぉ!!」
神裂「さあ、インデックスをどこへ連れ去ったのか答えなさいロクサス!!」
ソラ「インデックスを?」
ソラ「インデックスに何かあったのか!?」
103 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 16:29:42.72 ID:Twg/VTUo
神裂「まだシラを切るつもりなのですか……!」
神裂「七閃!!」チャキッ
ザシュウゥゥンッ!!
ドナルド「また来たよっ!?」グワッ
ソラ「……リフレクッ!!」ピキーンッ
神裂「反射!?」
神裂(くっ……糸を切り裂くしかない!!)
神裂「はぁっ!!」ザシュッ!
……パラパラパラ
ソラ「あれは……鉄!?」
グーフィー「すごく細い針金みたいだねぇ」
104 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 16:35:25.48 ID:Twg/VTUo
神裂(……何かおかしい)
神裂(前回のように七閃を越えたところで再び勝負をつけるつもりだったのに)
神裂(まるで初めて戦ったかのような口ぶりを……)
神裂(いや、そうして惑わし隙を突くのがノーバディのやり方)
神裂(姿は違えど、ロクサス……あなたの気配を間違えはしません!)
ソラ「今度はこっちから行くぞ!!」ダッ
ガキイイィンッ!
神裂「いいでしょう、今度こそ決着をつけましょうロクサス!!」キィンッ
ソラ「だから俺はロクサスじゃないってばっ!!」
105 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 16:42:48.27 ID:Twg/VTUo
――――――
ソラ「……マグネラッ!!」グウォンッ
ソラ(鉄の糸なら、これでまとめて……!)
神裂「……はぁっ!!」ザシュッ!
……パラパラパラ
ソラ「マグネごと斬られた!?」
ソラ(まずい、魔法はもう使えない……)ハァハァ
神裂「あなた方の魔法がどのような原理に基づいたものなのかはわかりませんが」
神裂「……そろそろ魔翌力も限界に近いようですね?」
ドナルド「グーフィー、エーテル持ってないの!?」グワッ
グーフィー「どうせ僕は魔法使えないからって、ポーションしか持たせてくれなかったじゃないかぁ」
106 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 16:49:02.98 ID:Twg/VTUo
神裂「そろそろ年貢の納め時ですね」
神裂「消滅する前にインデックスの居場所を教えなさい、ロクサス」チャキッ
ソラ「だ、だから俺はロクサスじゃないし、インデックスの居場所も知らないって!」
神裂「……しかたありません」
神裂「必殺の抜刀術、『唯閃』で止めを刺してあげましょう」スゥッ
ソラ「くっ……」
ソラ(一か八か、やるしかない……!!)
神裂「これで終わりです!」
ソラ「……ラストアルナカム!!」
ガキイィィンッ!!
107 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 16:55:13.43 ID:Twg/VTUo
……パシュウゥンッ!!
神裂「これは……!?」
ソラ「……トウマ!?」
上条「なんとか間に合ったか……お前ら二人とも何やってんだよ!!」
土御門「いやー、ねーちんが本気出す前に間に合ってよかったにゃー」
土御門「慌ててカミやんを連れてきてよかったぜよ」
神裂「土御門……どういうことです!?」
神裂「なぜ止めるのです!?」
土御門「ねーちん落ち着くぜよ、まずは誤解を解くのが先にゃー」
グーフィー「それにしてもトウマ、鍔迫り合いの間に右手を出すなんて……」
ドナルド「相変わらず勇気あるというか、無鉄砲っていうか!」グワッ
108 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 17:02:27.21 ID:Twg/VTUo
土御門「そいつはねーちんが追っていた]V機関のノーバディじゃないぜよ」
土御門「その証拠にそいつには『心』があるにゃー」
神裂「……心が?」
土御門「元天才陰陽師にかかれば心の有無くらいすぐに見ぬけるものにゃー」
神裂「しかし……彼の中から明らかにロクサスの気配がするのです!」
上条「……ソラ、そのロクサスってのは一体誰のことなんだ?」
ソラ「俺にもよくわからないんだけど……」
ソラ「なあ、どうしてロクサスのことを知ってるんだ?」
神裂「それは……」
109 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 17:08:07.00 ID:Twg/VTUo
―――ホテル・屋上
アクセル「驚いたな……もう結び目を二つも解いたのか」
インデックス「……こんな雑な方法、私には通用しないんだよ!」
アクセル「なに、そんなのはただの気休めさ」
アクセル「……それにしても、事情が変わったのか?」
アクセル「この一年間のことは全部きれいさっぱり忘れちまうって聞いてたからよ」
アクセル「アイツ、お前のこと心配してたんだぜ?」
インデックス「とうまが私のことを助けてくれたんだよ!」
アクセル「トウマ……お前と一緒に暮らしてる奴のことか」
インデックス「それより私をさらってどうするつもりなの?」
インデックス「それに、どうして私とロクサスしか知らないことを知ってるの?」
110 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 17:13:49.89 ID:Twg/VTUo
アクセル「矢継ぎ早だな……」
インデックス「ねぇ、ひょっとしてロクサスは……」
アクセル「ソラのノーバディだったのか、ってのか?」
インデックス「!?」
アクセル「そういや自己紹介がまだだったな。俺はアクセル」
アクセル「記憶したか? インデックス」
インデックス「う、うん……」
アクセル「なあ、お前の中にあるロクサスの記憶……聞かせてくれよ」
111 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 17:22:20.74 ID:Twg/VTUo
―――数ヶ月前・学園都市某所
インデックス『はぁ、はぁ……』
シャドウ『……』ズゥッ
シャドウ『……』ズゥッ
インデックス(知ってる……あれは闇にとらわれた心のなれの果て、ハートレス)
インデックス『魔術結社の人たちが私を捕えるために……!?』
ガツンッ!
インデックス『きゃっ!』ドタッ
インデックス『うう……痛いんだよ、どうしてこんなところに段差が……』
112 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 17:28:52.72 ID:Twg/VTUo
シャドウ……』ウジャウジャ
シャドウ『……』ウジャウジャ
インデックス『か、囲まれちゃったんだよ!?』
インデックス『……ピンチかも!?』
ズウウゥゥゥッ…
インデックス『!? またハートレス!?』
ザシュンッ!!
ロクサス『やれやれ、一人の時に限ってこんなにたくさん……』ザッ
ロクサス『行くぞ!!』チャキンッ
113 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 17:34:19.89 ID:Twg/VTUo
――――――
ロクサス『君、大丈夫だった?』
インデックス『あ、危ないところをどうもありがとうなんだよ……』ガクッ
ロクサス『!? どうしたんだ、ハートレスにやられたのか!?』
インデックス『……お腹減ったんだよ』ググゥ
ロクサス『……』
ロクサス『それじゃあ、俺はこれで……』
インデックス『ちょ、ちょっと待ってほしいんだよ!』ガシッ
ロクサス『うわっ! フードをつかむなって!!』
インデックス『私はもう丸一日碌なものを食べていないんだよ……!』
ロクサス『もう、しょうがないな……』
114 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 17:40:35.79 ID:Twg/VTUo
インデックス『ガツガツムシャムシャモリモリハフハフ!!』
ロクサス『あんなに買ってきたはずの食料があっという間に……』
ロクサス『……こんな小さな体のどこに入ってるんだ?』
インデックス『……ぷはぁ、やっぱりシメはハイポーションで流し込むのが一番なんだよ!』
ロクサス『あっ、一個足りないと思ったらいつの間に!?』
インデックス『ケミカルなのど越しが最高だったんだよ!』
ロクサス『まったく、アレ結構高いんだぞ……』
ロクサス『まあいいや。これ、俺と君とで一本ずつな』
インデックス『これ……アイスなんだよ!?』
115 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 17:45:35.03 ID:Twg/VTUo
ロクサス『本当は任務が終わってから友達と食べるつもりだったんだけど』
ロクサス『もうこんな時間だし、せっかくだからさ』
インデックス『いっただっきまーす!』ペロッ
インデックス『しょっぱい!?』
インデックス『……でも甘いんだよ!!』
ロクサス『シーソルトアイス、この世界には売ってないみたいだもんな』
インデックス『おいしいんだよ!!』シャリシャリ
ロクサス『はは、一気に食ってお腹壊すなよ?』
116 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 17:52:54.87 ID:Twg/VTUo
インデックス『そういえば、自己紹介がまだだったかも!』
インデックス『私の名前はインデックスっていうんだよ!』
ロクサス『俺はロクサス、よろしくな』
ロクサス『ていうかここは科学の街なんだろ?』
ロクサス『インデックスはなんでそんなシスターさんみたいなカッコしてるんだ?』
インデックス『シスター``みたい''じゃなくて、本当にシスターなんだよ!』
インデックス『ロクサスこそそんな怪しい恰好して……』
インデックス『私を狙う魔術結社の人じゃなかったの?』
ロクサス『魔術結社?』
117 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 17:58:21.97 ID:Twg/VTUo
インデックス『うん、マジックキャバル』
ロクサス『俺はそんなんじゃないよ』
ロクサス(……当たらずとも遠からずって感じはするけど)
ロクサス『でもなんでインデックスはそんなのに狙われてるんだよ』
インデックス『多分、私の持ってる10万3000冊の魔導書を狙ってるんだと思う』
ロクサス『10万3000冊!? そんな数の魔導書、一体どこにあるんだ?』
インデックス『ちゃんと持ってるんだよ! 私の頭の中に!』
ロクサス『頭の中……?』
118 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 18:05:20.59 ID:Twg/VTUo
――――――
インデックス「あのアイスとってもおいしかったのに……」
インデックス「学園都市じゃどこにも売ってないんだよ」
アクセル「はは、ありゃトワイライトタウンの名物だからな」
インデックス「また食べたいかも……」
アクセル「そういうと思ってよ、ほら」
インデックス「これ……あの時のアイス!?」
アクセル「お前にまた食わせてやりたいってロクサスが言ってたからな」
アクセル「……一緒に食おうぜ」
インデックス「……うん!
119 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 18:08:24.03 ID:Twg/VTUo
いったん休憩入ります!
120 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/23(土) 21:15:20.48 ID:Eqlxk.Q0
ところで、この世界でキーブレードの伝説とか
ハートレス、ノーバディってのはどういう風に伝わってるの?
普通の中学生の婚后さんが勇者のことを知ってたり、キーブレードに
選ばれた者は混沌をもたらしたっていう話もあるのに、正義の味方みたいにみてるし
魔術師たちはハートレスやノーバディがどういう存在かって分かってるみたいだし
121 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/23(土) 23:09:50.83 ID:IiLotkAO
あー、
インさん14番目だなこりゃ
122 :
上条「キングダムハーツ?」
:2010/10/23(土) 23:38:59.45 ID:CverdUDO
お兄ちゃんにパソコンとられちまった……
もしもしから失礼、投下します
皆の疑問点はこのあとを読んでくれれば解決するかも…?
でも都市伝説『鍵剣勇者と心無き者』について言及しときますと、
鍵剣勇者が正義のヒーローでその悪者がハートレス、位のうわさだと思ってください。
>>120
ホントは婚后家の言い伝えにキーブレードの勇者に会えると云々みたいなのを入れようと思ったんだけど、
めんどかったんで消したんだけどフォローするのわすれてたんで、
婚后さんも都市伝説の噂を聞いたっつーことでここは一つ。
123 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 23:45:22.13 ID:CverdUDO
――――――
ステイル『完全記憶能力を持って、各地に封印された魔導書……占めて10万3000冊を一語一句漏らさず保管する』
ステイル『いわば歩く魔導書図書館ってわけなのさ』ザッ
ロクサス『……お前がインデックスを!?』チャキンッ
ステイル『そう、``回収''しに来たのさ』
ロクサス『回収だって……!?』ギリッ
ステイル『こちらとしても時間がないのでね、なるべく手短に済ませたいのだけれど……』
ステイル『いや、心がない君たちノーバディには焦りの気持というものがわからないかな?』
ロクサス『どうしてそれを……?』
ロクサス『お前何者だ!?』
ステイル『魔術師さ。 もっとも、君たちの世界のものとは別物だろうけどね』
124 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 23:52:45.86 ID:CverdUDO
ロクサス『インデックスをお前の好きにはさせない!』
ステイル『おや、ずいぶんな物言いだ』
ステイル『心がない癖に義憤に燃えているのかい?』
ロクサス『黙れ!!』
ステイル『しかたがない、名を名乗らせてもらおう』
ステイル『……魔法名だがね』
ステイル『``Fortis931''!!』ボゥッ
ステイル『炎よ……巨人に苦痛の贈り物を!!』
125 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/23(土) 23:57:55.49 ID:CverdUDO
――――――
神裂「……最初に]V機関と交戦したのは私ではなくステイルでした」
ソラ「それがロクサスだったのか……」
グーフィー「ロクサスが僕たちより先にインデックスに会っていたなんてねぇ」
ドナルド「それで、勝負はどうなったの!?」
土御門「……ステイルの完敗にゃー」
上条「ステイルが……!?」
神裂「……土御門の言う通りステイルはロクサスに敗れました」
126 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 00:03:35.68 ID:6aEN6EDO
――――――
ステイル『馬鹿な……ルーンの刻印を消さずに、イノケンティウスを!?』
ロクサス『俺にもよくわからないけど多分このキーブレードのおかげだな』
ステイル『キーブレード!?』
ステイル『ルーンで閉じた術式をキーブレードで解放したというのか……?』
ステイル(しかしなぜノーバディがキーブレードを使える……?)
ロクサス『……俺の勝ちだ』
ロクサス『お前らの素性を教えてもらうぞ!』チャキッ
ステイル『くっ……』
127 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 00:08:37.22 ID:6aEN6EDO
ステイル『炎よっ!!』グッ
ロクサス『!?』
ズドオォォンッ!!
ロクサス『くそっ、逃げられたか!?』
インデックス『……ロクサス、大丈夫!?』
ロクサス『……インデックスこそ無事でよかった』
インデックス『また助けられちゃったんだよ……』
ロクサス『なあ、インデックス』
ロクサス『よければもっと詳しい事情を教えてくれないか?』
128 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 00:14:23.94 ID:6aEN6EDO
ロクサス『あの魔術師が何者なのか……』
ロクサス『どうしてインデックスを狙うのか』
インデックス『……私には一年前からしか記憶がないんだよ』
ロクサス『記憶が?』
インデックス『うん、気が付いたらこの街にいたの』
インデックス『覚えていたのは……魔術とかイギリス正教とか』
インデックス『頭に叩き込まれていた10万3000冊の魔導書だけだったの』
ロクサス『……!!』
129 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 00:20:08.33 ID:6aEN6EDO
インデックス『私の所属する必要悪の教会は、魔術に対抗するために自ら禁じられている魔術に手を染めたんだよ』
インデックス『その魔術に対抗するにはその魔術を知るのが一番早いの』
インデックス『だから、あらゆる魔導書を詰め込んだ私が生まれた』
インデックス『でも逆にそのすべてを手に入れたら、魔術師は``魔神''にすらなることができる』
ロクサス『それで魔術結社のやつらは、インデックスを……』
インデックス『うん……』
ロクサス『……なんだ、俺と一緒だな!!』
インデックス『……えっ?』
130 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 00:25:36.90 ID:6aEN6EDO
インデックス『ロクサスと一緒……?』
ロクサス『うん、俺も一年くらい前からしか自分のこと覚えてなくてさ』
ロクサス『気づいたら今の機関で任務を行うようになってたんだ』
インデックス『ロクサスも記憶を?』
ロクサス『そう、それになんかよくわからないけどキーブレードに選ばれて……』
ロクサス『毎日ハートレスに狙われて、ハートを回収する日々なんだ』
ロクサス『な、俺たち似てるよな!』
ロクサス『……だからかな? なんかインデックスのこと放っとけないんだ』
131 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 00:30:47.24 ID:6aEN6EDO
――――――
インデックス「わたし、ずっと一人だったから……うれしかったんだよ」
アクセル(……ロクサスの奴そんなことを)
インデックス「それからロクサスのこと、色々聞いたんだよ」
インデックス「……ロクサスの機関についてとか」
アクセル「ぶふぉっ!?」ブッ
インデックス「き、汚いんだよ!?」
アクセル「アイツ、機関については最高機密だろうが……」
インデックス「もちろんあんまり詳しいことは教えてもらえなかったんだよ」
132 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 00:35:41.53 ID:6aEN6EDO
――――――
インデックス『NO.13``めぐりあう鍵''……?』
ロクサス『うん、そういう称号みたいなのと、名前に``X''の文字を皆持ってるんだ』
インデックス『えっくす……あっ、「Index」にも入ってるんだよえっくす!』
インデックス『ねえ、私も機関の一員になれるかな!?』
ロクサス『うーん……ノーバディじゃなきゃ厳しいと思うけど』
インデックス『そんなことないんだよ!!』
インデックス『えっと、今メンバーは14人だっけ……』
インデックス『NO.15``禁ぜられた魔導書'' なんてどうかな!?』
133 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 00:40:55.84 ID:6aEN6EDO
――――――
アクセル「ちょ、ちょっとまて! ロクサスは確かに『今の機関員は14人』って言ったのか!?」
インデックス「う、うん、そうだけど……」
インデックス「だから私のナンバーは15なんだよ?」
インデックス「アクセルもさっき『ナンバー15』って……」
アクセル「ああ、確かにそうなんだが……不思議なんだよな」
アクセル「機関に14番目がいたなんて、俺にはどうも覚えがねえんだよ」
インデックス「でも、私には『完全記憶能力』があるんだよ!」
インデックス「勘違いなんてあり得ないんだよ!」
アクセル「ああ、そりゃそうなんだよか……」
アクセル(やっぱりこの世界にいる『アイツら』が一枚かんでやがるのか?)
134 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 00:46:20.09 ID:6aEN6EDO
――――――
神裂『ノーバディがインデックスを……!?』
ステイル『ああ、しかもキーブレードをもっていた』
ステイル『……恰好からしておそらく]V機関の者だ』
神裂『まずいですね、奴らにインデックスが渡ったら……!!』ギリッ
神裂『その機関員……ロクサスとやらの居場所を教えてください』
ステイル『神裂、まさか一人で行く気か!?』
神裂『敵は白兵戦を得意とするキーブレード使い……あなたでは相性が悪かったのは自明です』
神裂『しかし、私の聖人の力をもってすれば!』
ステイル『……気をつけろ神裂、奴らにこの世界の常識は通用しない』
135 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 00:51:46.98 ID:6aEN6EDO
――――――
上条「二人はキーブレードや]V機関のことも知ってたのか?」
土御門「カミやん、必要悪の教会の情報網を甘く見てもらっちゃ困るぜよ」
土御門「今世界で起きていることも上層部ならだいたい把握してるはずだにゃー」
ソラ「だ、だったら少しくらい手伝ってくれたって……」
神裂「さすがの我々も、世界を移動することはおいそれとはできません」
神裂「そんなことが可能なのはキーブレード使いなどの特別な存在のみなのです」
神裂「我々はあくまで情報を断片的に知り得たにすぎません」
グーフィー「それに、他の世界に干渉するのは本当はいけないことだもんねぇ」
136 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 00:57:15.78 ID:6aEN6EDO
――――――
神裂『あなたが]V機関の者ですね』チャキッ
ロクサス『……お前、インデックスを狙っているのか!?』
神裂『よくもいけしゃあしゃあとそんなことが言えたものですね、ノーバディ』
神裂『あなたたちの目的が何かは知りませんが……彼女をこちらに引き渡してくれませんか?』
ロクサス『いやだと言ったら……?』チャキンッ
神裂『しかたありません……容赦はできませんよ!!』
神裂『七閃!!』チャキッ
ザシュウゥゥンッ!!
137 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 01:01:43.62 ID:6aEN6EDO
ロクサス『うおおぉぉっ!!』
神裂(思った通り、鋼糸は破られる……)ハァハァ
神裂(しかしそれこそ好機!!)チャキッ
ロクサス『とどめだっ!!』
神裂『……唯閃!!』
ロクサス『……リミットブレイクだっ!!』
ガキイィンッ!!
138 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 01:07:24.74 ID:6aEN6EDO
ロクサス『お前の負けだ……!!』ザッ
神裂『そんな、私の聖人の力をもっても……!?』ハァハァ
ロクサス『……もう二度とインデックスには近づくな!』
神裂『待ってください、ロクサス!!』
神裂『あなたたち]V機関の狙いはなんなのです? インデックスを何に利用するつもりなのですか!?』
ロクサス『インデックスを……?』
ロクサス『これは別に機関の命令じゃないし、インデックスを利用するつもりもない』
ロクサス『インデックスをお前ら魔術結社から救いたい、ただそれだけだ!』
神裂『なんですって……? 白々しいことを!!』
神裂『心のないあなたたちノーバディが、彼女のことを想っているというのですか!?』
139 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 01:07:38.30 ID:6aEN6EDO
ロクサス『お前の負けだ……!!』ザッ
神裂『そんな、私の聖人の力をもってしても……!?』ハァハァ
ロクサス『……もう二度とインデックスには近づくな!』
神裂『待ってください、ロクサス!!』
神裂『あなたたち]V機関の狙いはなんなのです? インデックスを何に利用するつもりなのですか!?』
ロクサス『インデックスを……?』
ロクサス『これは別に機関の命令じゃないし、インデックスを利用するつもりもない』
ロクサス『インデックスをお前ら魔術結社から救いたい、ただそれだけだ!』
神裂『なんですって……? 白々しいことを!!』
神裂『心のないあなたたちノーバディが、彼女のことを想っているというのですか!?』
140 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 01:14:10.35 ID:6aEN6EDO
ヤバ、ミスった
>>138
はナシで……
ロクサス『黙れ! それを言うならお前たちはどうなんだ!?』
ロクサス『あんな小さい女の子を寄ってたかって追い掛け回して……』
ロクサス『それがお前ら心ある人間のやることなのか!?』
神裂『……私だって。私だってできればこんなことはしたくない!!』
神裂『私の所属するのは彼女と同じ必要悪の教会……』
神裂『彼女は私の同僚にして、大切な親友なんです……!』
ロクサス『なっ……!!』
ロクサス『デタラメを言うな! ならどうしてお前らはインデックスを襲うんだ!!』
神裂『……そうでなければ彼女は死んでしまうからです!!』
141 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 01:20:42.97 ID:6aEN6EDO
――――――
神裂「私は上条当麻にしたように、ロクサスにすべてを話しました」
神裂「……実は、このとき私は彼がノーバディであることに違和感を覚えていました」
ソラ「どういうこと?」
神裂「ご存じのとおり、ノーバディは心をなくした抜け殻のはず」
神裂「しかし彼女のために機関を離れ単独行動をとるなど、ロクサスの行動はあまりに感情的でした」
神裂「あれはまるで……」
142 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 01:25:55.39 ID:6aEN6EDO
――――――
インデックス「……まるでロクサスには心があるみたいだったんだよ」
アクセル「なんだって?」
インデックス「一つはロクサスにキーブレードが使えたこと」
インデックス「本来キーブレードを使うためには、``強い心''が必要なの」
アクセル「強いも何も、俺たちノーバディにゃ心はないはずなのにってか……」
インデックス「でも何より、ロクサスは私のことを考えて行動してくれた」
インデックス「心がなければできるわけないんだよ!!」
143 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 01:30:42.45 ID:6aEN6EDO
――――――
『おそらく残り数日で彼女の体に不調が出るでしょう』
『しかしその前に記憶を消せば、彼女は生きながらえることができます』
『誤解とは言え我々に追われ苦しんだ一年の記憶と……』
『……これから先の命、比べるべくもないでしょう?』
ロクサス(確かにそうだ。頭では理解できる)
ロクサス(でも納得がいかない……!!)
ロクサス(……俺には心なんかないはずなのに)
インデックス『ロクサス、どうしたの? 顔、怖いかも』モグモグ
ロクサス(明日になればあいつらがインデックスを引き取りに来る)
ロクサス(機関からも誰かが俺を探しに来るはずだ)
ロクサス(俺は、どうすれば……!!)ギリッ
144 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 01:36:14.57 ID:6aEN6EDO
インデックス『……ロクサス?』ズイッ
ロクサス『えっ?』
インデックス『悩める心をもつ子羊を光へ導くのが、シスターさんの仕事の一つなんだよ』
ロクサス『……でも、俺には心なんか』
インデックス『本当にそうかな?』
インデックス『心って目には見えないけど、感じるものなのかも』
ロクサス『感じる……心を?』
インデックス『そう。そして光を失わなければ、どんな闇にも心は負けないんだよ!!』
145 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 01:42:07.58 ID:6aEN6EDO
ロクサス『光を失わなければ……』
ロクサス『わかった。俺、インデックスを信じるよ』
ロクサス『……はっ!』グッ
ズウウウゥゥッ……
インデックス『へっ!? や、闇の回廊を開いてどうするつもりなんだよ!?』
ロクサス『大丈夫、インデックス』ガシッ
ロクサス『光を失わなければいつかきっと』
インデックス『……ロクサス』
ロクサス『また、会える』
146 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 01:48:23.20 ID:6aEN6EDO
――――――
神裂「しかしやはり私の甘い考えは間違っていました」
神裂「次の日ロクサスはこの世界から姿を消し、インデックスもどこかへ逃がされたようなのです」
神裂「彼女が死んでしまうかもしれないということを知りつつロクサスは……」
神裂「ロクサスは彼女を見捨てたのです!」
ドナルド「………」
グーフィー「………」
上条「………」
土御門「……闇の回廊が観測された直後、インデックスの魔翌力も俺たちの観測下から外れたぜよ」
土御門「おそらく闇の回廊を使ってロクサスはインデックスを逃がしたと思われるにゃー」
147 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 01:55:30.60 ID:6aEN6EDO
神裂「ですから私はロクサスを……!」
ソラ「……違う! ロクサスはインデックスを想っていたんだ!!」
神裂「!?」
ソラ「それが正しかったのかはわからない」
ソラ「でもロクサスは賭けたかったんだ!」
ソラ「記憶を失わなくてもインデックスが無事でいられる未来を!!」
神裂「そんな無責任な……!! 偶然上条当麻と出会えなかったら、彼女は今頃……」
ソラ「心が命じたことは誰にも止められない」
ソラ「なんでか分らないけど、俺にはロクサスの心がわかる……」
上条「それに……俺とインデックスが出会ったのは偶然じゃない」
上条「きっとロクサスの光が俺達を導いてくれたんだ!!」
148 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 02:03:25.24 ID:6aEN6EDO
土御門「……いずれにしても今はインデックスの救出が最優先にゃー」
ソラ「ってそうだ! インデックスがさらわれたのか!?」
土御門「ああ。闇の回廊がカミやんの部屋から観測されたぜよ」
土御門「おそらく]V機関のものと思われるにゃー」
神裂「……!! いけません、奴らに彼女が利用されたら……!」
上条「土御門、その]V機関はどこにいったんだ!?」
土御門「……『アレ』ぜよ」
ソラ「……あれは!?」
上条「ホテルの屋上が光ってる!?」
149 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 02:07:24.44 ID:6aEN6EDO
土御門「奴はあそこでインデックスの記憶を見るつもりぜよ」
上条「くそっ! 皆、行くぞ!!」
ドナルド「み、みんな!?」グワッ
グーフィー「ノーバディだよぉ!?」
ダスク「……」シュルルッ
ダスク「……」シュルルッ
神裂「雑魚に構ってる暇はありません! 急ぎ突破します!!」
ソラ「なあ、俺たちにも手伝わせてくれ!」
ソラ「あいつらの扱いなら、自信あるからな!!」チャキッ
150 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 02:11:20.48 ID:6aEN6EDO
――――――
インデックス「……ロクサスに闇の回廊に放り出されてからどのくらいたったのかわからないんだよ」
インデックス「気づいたらわたしはとうまのアパートのベランダにぶら下がってたんだよ」
アクセル「で、そいつに助けられて記憶を失わずに済んだってわけか」
インデックス「うん、きっとロクサスがとうまの元へ導いてくれたんだよ」
アクセル「……本人はそんなつもりなかったろうがな」
アクセル「ロクサスはお前が生きてるってことは記憶を失ってるってことだって俺に話してたからな」
インデックス「ねえ、アクセルは私を捕まえてロクサスの話を聞きたかったの?」
アクセル「はっ、俺がそんな女々しい男に見えるか?」
アクセル「そろそろいいか……お前の頭の中、覗かせてもらうぜ」
151 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 02:16:21.67 ID:6aEN6EDO
―――学園都市の外れ・天井の車内
一方通行「要するに感染前の心のデータと照合して、余分なデータを全て消しちまえばいいだけだろォがァ」
一方通行「あらゆる物のベクトル操作ができたんだ。今更心のベクトル操作くらい……」
一方通行「簡単なんだよォ!!」
一方通行「コマンド実行……削除ォ!!」
一方通行「残りコード数、2万3891……楽勝だってんだ!!」
天井「……邪魔を……するな……!!」チャキ
一方通行「!?」
一方通行(冗談じゃねぇ、今反射に割ける余裕なんか……)
一方通行(……さっさとこのガキから手を離して反射を再開すれば!!)
152 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/24(日) 02:23:00.64 ID:6aEN6EDO
一方通行(……まったく考えが甘すぎンだよ)
一方通行(誰かを救えれば……もう一度やり直すことができるかもしれないなンて)
ドゴオォンッ!!
…ドサッ
打ち止め『被験者コード:一方通行〈アクセラレータ〉』
打ち止め『……『心吸収〈エンノーバディ〉』、完了しました』
天井「……」ニヤリ
天井「ついに成功したぞ……ゼムナスのではない、私の『レプリカ計画』が!!」
153 :
上条「キングダムハーツ?」
:2010/10/24(日) 02:28:40.40 ID:6aEN6EDO
投下終了です。
……おやすみなさい
154 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/24(日) 06:36:21.00 ID:MgXKrcQ0
キングダムハーツ知らないから最初「キングダーク?」かと思った。とりあえず前作探して読んでみるわ。
155 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/24(日) 09:28:43.55 ID:qJ0qIWwo
原作はゲームだよ
156 :
上条「キングダムハーツ?」
:2010/10/24(日) 21:10:36.68 ID:lACX/l.o
投下再開します!
157 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 21:16:42.86 ID:lACX/l.o
黒フード「心がもっとも輝く瞬間……」
黒フード「……それは『誰かのために』自らをも投げだす瞬間」
天井「サイクス……来ていたのか」
天井「馬鹿なやつだ、レプリカである打ち止めに心がないのも忘れ……」
天井「心を解析しているつもりが逆に解析されているとも知らずにな」
サイクス「これでようやく一方通行が我々のものになるのだな」
天井「驚いたぞ、お前が最終信号に一方通行の心を移す計画をもちかけたときにはな」
サイクス「それを実現したお前も流石というべきかヴィクセン」
サイクス「……いや、この世界のお前は天井亜雄と呼ばれているんだったな」
ヴィクセン「よせ、お前に呼ばれると寒気がするわ」
サイクス「さて、あとは一方通行を完成させるためのもう一つの材料」
サイクス「……『禁書目録』を手に入れるのみだ」
158 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 21:22:39.14 ID:lACX/l.o
―――某ホテル・屋上
アクセル「くっ……流石に人の心を見るってのはキやがるなぁ」ガクッ
インデックス「もうやめて!」
インデックス「いくらあなたに心がないって言っても……」
アクセル「そんなことは百も承知だ」フラッ
インデックス「どうして……どうしてそこまでして!?」
アクセル「……ロクサスに会いたかった」
インデックス「!!」
159 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 21:28:20.75 ID:lACX/l.o
アクセル「俺、あいつが好きだった」
アクセル「アイツといると俺にも心があるような……そんな気になったんだ」
インデックス「それじゃあ私の心を覗いたのは……」
アクセル「お前の10万3000冊の中にならハートレスを生み出す方法が分かるかもしれない」
インデックス「もう一度、ソラをハートレスにすれば……」
アクセル「……そう、ロクサスに会える」
アクセル「でもこの世界じゃ心の闇についての研究はほとんど進んでなかったみたいだな」
アクセル「正直ちょっと期待外れだったぜ」
インデックス「むぅ、ちょっと傷つくかも!!」
160 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 21:39:52.98 ID:lACX/l.o
インデックス「それに、研究が進んでなかったんじゃないんだよ!!」
アクセル「ああ、わかるぜ。この世界でも誰かやらかしちまったんだろ?」
アクセル「……心の研究を禁止せざるをえないような事をな」
インデックス「ひょっとして、『エドワードレポート』を……?」
アクセル「ああ、ほとんど暗号化されてて読めなかったけどな」
アクセル「ひょっとしてそのレポートを書いた『エドワード』ってやつは、今この街の……」
バタァンッ!!
上条「インデックス!!」
インデックス「とうま!!」
161 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 21:45:51.51 ID:lACX/l.o
ソラ「アクセル!!」チャキッ
神裂「]V機関……その子から離れなさい!!」
アクセル「おうおうぞろぞろと集まって来やがって……」
アクセル「こちとらもう限界だってのによ」ガクッ
グーフィー「なんかケガしてるみたいだねぇ」
ドナルド「よくわからないけど、今のうちだよ!!」グワッ
上条「今助けるぞ、インデックス!!」
『悪いがそうは行かない』
アクセル「この声は……!!」
ズウウウゥゥッ…
サイクス「『禁書目録』は預からせてもらおう」
162 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 21:51:29.40 ID:lACX/l.o
ソラ「お前は……」
アクセル「……サイクス!!」
サイクス「アクセル、お前に然るべき引導をここで渡してやりたいところだが……」
サイクス「残念だがすぐに一方通行の実験を再開しなければならないのでな、時間がない」グッ
ズウウウゥゥッ…
インデックス「やめてっ、離してよ!!」
サイクス「また会おう、ソラ」
神裂「待ちなさい、]V機関!!」ダッ
ズウウウゥゥッ…
上条「神裂!?」
ドナルド「闇の中に飛び込んじゃった!?」グワッ
163 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 21:56:40.46 ID:lACX/l.o
上条「くそっ、一体どうなってるんだ!?」
アクセル「まさかサイクスの奴が禁書目録を狙っていたとはな……」フラッ
ソラ「サイクスって、確か木山先生のことをそそのかした……」
ソラ「アクセル、あいつはインデックスをどこへ連れて行ったんだ!?」
アクセル「そんなこと俺が知るかよ」
ドナルド「嘘をつけ!!」グワッ
アクセル「本当に知らねえって」
アクセル「……アイツがこの世界で何をしようとしてたかは知ってるけどな」
グーフィー「どういうこと?」
アクセル「ほら、これ見てみろ」ペラッ
164 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 22:02:38.62 ID:lACX/l.o
ソラ「量産異能者『妹達』の運用における『一方通行』の絶対能力への進化法……?」
アクセル「お前ら知ってるだろ『超電磁砲』の妹ってやつを」
アクセル「ありゃ正確には大量生産されたレプリカってやつだ」
ドナルド「大量生産!?」
アクセル「そう、大量生産した二万体のレプリカを一方通行と戦わせて……」
アクセル「一方通行を『絶対能力〈レベル6〉』にする」
アクセル「アイツの言う『実験』ってのは簡単に言やそんなとこだ」
上条「ナメやがって……!」
ソラ「…………」
『ああ、先ほど行われた実験でしたら滞りなく終了いたしました』
『そっか、よかったな!!』
ソラ「俺は……」ギリッ
165 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 22:08:27.86 ID:lACX/l.o
グーフィー「でもそれでどうしてインデックスがさらわれちゃったのかなぁ?」
アクセル「さあな。俺がつかんだのは、その一方通行ってやつをサイクスが利用しようとしてたってだけだ」
アクセル「……心を抜いた操り人形としてな」
ドナルド「は、早く止めないと!!」グワッ
ソラ「アクセル、その実験をやってる場所を教えてくれ!!」
アクセル「だからそんなこと俺は知らねえってば」
アクセル「だがそうだな……」
アクセル「オリジナルの『超電磁砲』なら知ってるんじゃねえのか?」
ソラ「……皆、急いでミコトを探すぞ!!」
166 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 22:13:50.94 ID:lACX/l.o
――――――
美琴「誰か、助けてよ……」
ソラ「……ミコト!!」
美琴「ソラ、ドナルド、グーフィー?」
美琴「それに……」
上条「お前、何してるんだこんなところで!?」
美琴「……別にどこで何をしようが私の勝手でしょ?」
美琴「私はレベル5の『超電磁砲』なのよ? 夜遊びなんかした程度で……」
ソラ「待ってくれ、ミコト!」
美琴「えっ……?」
ソラ「知ってるんだ。俺たち」
ソラ「実験のことも、ミコトの妹のことも……」
167 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 22:20:10.04 ID:lACX/l.o
美琴「そっか、もうみんな知ってるんだ」
ソラ「そうだよ、だから皆で協力して……」
美琴「ねえ、『樹形図の設計者』は一方通行をレベル6にするのに128人の『超電磁砲』を必要とすると計算した」
美琴「じゃあ、もし研究者たちに『超電磁砲なんて何人倒してもレベル6にならない』と思わせられたら?」
ドナルド「もちろん実験は中止だよね!」
グーフィー「でもそのツリーダイアグラムの計算とは関係ないんじゃないのかなぁ?」
美琴「ううん、犯人はわからないけど樹形図の設計者は地上からの攻撃で撃墜されてるの」
美琴「だから研究者に『機械のやることには限界がある』って思わせられたら……」
上条「……お前、死のうとしてるんだな?」
ソラ「!? なんだって!?」
168 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 22:26:40.46 ID:lACX/l.o
美琴「そうよ。私はこれから一方通行のところへ行く」
美琴「私が割り込んで、実験そのものを終わらせてやるわ」
美琴「だからソラ……そこをどいてくれる?」
ソラ「……いやだ」
美琴「なっ……まさか妹達はクローンだからどうでもいいって思ってるの!?」
ソラ「そんなこと思ってるわけない」
美琴「それなら……」
ソラ「でもミコトが死んでもいいとも思わない!!」
美琴「!!」
169 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 22:31:44.68 ID:lACX/l.o
上条「……俺が一方通行と戦う」
上条「第一位がなんてことないケンカでレベル0に負ければ……」
グーフィー「皆『一方通行ってすごく弱かったんだ』って思って実験は中止になるもんね」
美琴「そんな、無理よ! 世界中の軍隊を相手にしても平気な奴なのよ!?」
ソラ「トウマ、俺たちも手伝うよ!」
ドナルド「一緒に一方通行を倒そう!」グワッ
上条「いや、駄目だ。この世界の人間じゃない奴らが一緒に戦ったら、それこそ誤差の範囲って思われちまう」
上条「一方通行とは俺が一人で戦う。三人は]V機関とインデックスを頼む!」
ソラ「……わかった!」
美琴「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!?」
美琴「どうしてここで]V機関が出てくるのよ!?」
170 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 22:36:48.55 ID:lACX/l.o
グーフィー「]V機関のサイクスっていうやつが、この実験の黒幕だったんだよぉ」
ドナルド「前に木山先生のことをそそのかした奴だよ!」グワッ
美琴「なんですって……!?」
ソラ「だからミコト、実験をやってる場所を教えてくれ!」
美琴「……西のはずれの列車の操車場が次の実験場よ」
上条「……行くぞ、ソラ、ドナルド、グーフィー!!」ダッ
グーフィー「あっ、トウマ〜!!」
ソラ「俺たちも急ごう!!」
ドナルド「グワッ、み、みんな!!」
バーサーカー「……」ズゥッ
ダスク「……」シュルルッ
美琴「!? こいつら……!」
ソラ「ノーバディっ!!」チャキンッ
171 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 22:41:46.77 ID:lACX/l.o
美琴「……はあぁぁぁぁ!!!」ビリビリビリビリィッ
ズシャァァァァァァッ!!
ドナルド「グワワワワワッ!!」ビクビク
グーフィー「わお、ミコトのサンダー久しぶりに見たねぇ」
ダスク「……」シュルルッ
ダスク「……」シュルルッ
美琴「確かに私があそこに行っても何もできないかもしれない……けど」
美琴「アイツに任せて待ってるなんてできるわけないじゃない!」
美琴「雑魚に構ってる暇はないわ……三人とも、急ぐわよ!!」
ソラ「ああ、行こうミコト!!」
172 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 22:46:50.07 ID:lACX/l.o
―――操車場
御坂妹「使用検体は10032号。その用途は反射が適用できない戦闘における対処法」
一方通行「……お前が次の実験のターゲット、ってことでかまわねェんだな?」
御坂妹「はい、間違いありませんとミサカは返答します」
一方通行「なあ、俺は今になってようやくお前らの気持ちがわかったぜ」
一方通行「これから殺されるっているのに平然としていられるその神経がなァ」
御坂妹「……心が存在しなくなったというのにミサカに共感しているということですか?」
御坂妹「とミサカは疑問を口に出します」
一方通行「はン、言うじゃねェか」
一方通行「だけど余計なことを考えなくてすむから清々しい気分だぜェ……」
一方通行「心がねェってのはなァ」
173 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 22:52:04.86 ID:lACX/l.o
御坂妹「……それは本当にあなたの本心でしょうか? とミサカは問いかけます」
一方通行「あァ?」
御坂妹「ご存じのとおり、ミサカたち『妹達』はミサカネットワークと呼ばれるものでリンクしています」
御坂妹「それは上位個体とは言え例外ではありません」
一方通行「……それがどうしたってんだァ?」
御坂妹「……上位個体を通じて、ミサカにはあなたの心を伺い知ることができます」
一方通行「!?」
御坂妹「もちろん上位個体の意識が失われた今、完全に理解することは難しいですが……」
御坂妹「あなたの心を共有している事実は変わりません」
174 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 22:57:49.44 ID:lACX/l.o
御坂妹「先ほどあなたは心を失って私に共感したとおっしゃいましたね、とミサカは確認します」
一方通行「…………」
御坂妹「ミサカも借りものですが、心を得て初めて分ったことがあります」
御坂妹「それはあなたが実験前に執拗に会話を要求していた理由です」
一方通行「……なにが言いてェ」
御坂妹「上位個体から送られる心の情報があまりに少ないので断定することはできませんが……」
御坂妹「ミサカもあなたに共感することができます」
一方通行「初めてまともな会話ができたと思ったら、とんだ期待ハズレだなァ」
一方通行「そんじゃ、もォいいか?」
御坂妹「……それこそミサカが最も共感した点です」
175 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 23:03:39.33 ID:lACX/l.o
一方通行「……あァ?」
御坂妹「実験開始時刻を待たずとも、その気になればあなたはいつでも実験を開始できる」
御坂妹「しかし特別な状況でない限り、あなたは必ずミサカに実験開始の確認をとりました」
御坂妹「……いつかミサカが『いやだ』というのを期待して」
一方通行「…………」
御坂妹「今それをあなたが訪ねたということは……」
御坂妹「まだあなたは完全に心を吸収される瀬戸際で戦っているのではありませんか?」
御坂妹「……とミサカは核心に踏み込みます」
一方通行「……そろそろ死んじまえよ、オマエ」
176 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 23:09:11.65 ID:lACX/l.o
サイクス「そうだ、それでいい……一方通行」
サイクス「どんどん妹達を殺し、絶対能力へと上り詰めるのだ」
打ち止め「う……うゥン……」
ヴィクセン「しかし意外だった、奴の心がここまでの抵抗をするとは……」ワナワナ
ヴィクセン「心吸収は完了したのではなかったか!?」
サイクス「……心にはいまだわからないことも多い」
サイクス「むしろ不測の事態がこの程度で済んだことが幸運だろう」
ヴィクセン「そ、そうだな……」
ヴィクセン「いずれにせよ一方通行の『記憶』を操作してしまえば、心の抵抗もおさまるだろう」
サイクス「ああ、そのために早速……」スッ
インデックス「…………」スゥスゥ
サイクス「『禁書目録』を覗かせてもらおう」
177 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 23:15:04.14 ID:lACX/l.o
ヴィクセン「待てサイクス、奴は何者だ!?」
サイクス「……なに?」ピクッ
サイクス「フッ……役者が揃いつつあるようだな」
御坂妹「あなたは……一体何を……?」
一方通行「おいおい、この場合実験はどうなっちまうンだ?」
一方通行「秘密を知った一般人は消す……とか言うお決まりの展開かァ?」
上条「うるせぇ……」
一方通行「あン?」
上条「ごちゃごちゃ言ってねえで、御坂妹から離れろっつてんだろ三下ぁ!!」
178 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 23:20:55.96 ID:lACX/l.o
――――――
バーサーカー「ウオオオオォォォ!!」ブゥンッ
ソラ「邪魔をするなっ!!」ザシュンッ
パシュゥンッ!
ソラ「はぁ、はぁ……」
グーフィー「もうこれ以上はノーバディはいないみたいだねぇ」
ソラ「じゃあここが……!!」
美琴「……この先で実験が行われているはずよ!」
ソラ「よしっ、急いで]V機関を……」
ドカァーンッ!!
ドナルド「な、なにが起こったの!?」グワッ
179 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/24(日) 23:24:36.84 ID:AMjnAQAO
バーサーカーはウザかったな…
サムライは好きだったな
(リアクションコマンドのデュエルが最高)
180 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 23:25:57.43 ID:lACX/l.o
…ドサッ
上条「うぐぅ……」
ソラ「トウマっ!!」
一方通行「ったく、粉塵爆発ってのは酸素奪われっからこっちもつれェンだよなァ……」
一方通行「あン? なンだオマエら」
ドナルド「あの時の真っ白い人!?」
美琴「一方通行……!!」ギリッ
ソラ「お前が一方通行!?」
一方通行「なンだ、どっかで見たような顔だと思ったら……」
一方通行「頼りねェキーブレードの勇者様じゃねェか」
181 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 23:30:51.74 ID:lACX/l.o
ソラ「なんだと!?」チャキンッ
美琴「ソラ、離れて!!」ピーンッ
ドナルド「ミコト!?」グワッ
グーフィー「レールガンを!?」
美琴「……喰らいなさい!!」バシュッ!
ズガアァァァァンッ!!
バキュゥンッ!
ソラ「……えっ?」
……ズガアァァァァンッ!!
ソラ「うあああああ!!!」
182 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 23:35:21.06 ID:lACX/l.o
一方通行「……おいおい、オリジナルの第三位ってのは学習もできねェのかァ?」
一方通行「これならあのレプリカたちの方がまだマシだぜェ」
ソラ「そんな、どうして無傷で!?」
美琴「ベクトル操作……!!」
一方通行「ご名答! あらゆるベクトルは俺の皮膚に触れただけで変更可能になる」
一方通行「デフォじゃ反射に設定してあるけどなァ」
ドナルド「じゃあ、今のミコトのレールガンもっ!?」グワッ
一方通行「そう、反射しちまったってわけだ」
一方通行「……そこで無様に寝転がってる野郎にはなぜか効かねェみてェだがな」
183 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 23:40:47.74 ID:lACX/l.o
上条「う、ぐぐ……」
ソラ(……そうか、イマジンブレイカーが)
一方通行「さァて、そろそろいいよなァ?」
一方通行「黒フードの野郎には悪ィが……お前ら諸共終わりにしてやるぜ」スゥッ
美琴「……くっ!」
上条「手を、出すな……」フラッ
ドナルド「トウマ!?」
上条「こいつらに……手を出すな!!」
一方通行「っはァ、おもしれェよお前」
一方通行「最っ高に……おもしれェよ!!」ダッ
184 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 23:45:59.13 ID:lACX/l.o
ソラ「させるかっ!!」
美琴「ソラっ!?」
一方通行「はっ、てめェの攻撃は通らねェよ!!」
ソラ「……リフレク!!」ピキーンッ
一方通行「何ィ!?」
ガキィィィィンッ!!
ソラ「うおおおぉぉぉっ!!」ギシギシッ
一方通行(こいつも反射を……!?)ギシギシッ
美琴「ソラのリフレクと、一方通行の反射が拮抗してる!?」
185 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 23:50:34.29 ID:lACX/l.o
一方通行(どうも超能力とは毛色が……いや、そもそも原理からまったく違うみてェだ)
一方通行(解析できない力……流石はキーブレードマスターってわけか)
ソラ「くっ……ううう……!!」ギシギシッ
一方通行(だが俺の能力は『反射』じゃなくて『ベクトル操作』)
一方通行「……相手の反射以上の力をぶつけちまえばなンてこたねェんだよォ!!」グッ
ピソピシピシッ!
ソラ「そ、そんな……リフレクがっ!?」
一方通行「どォした? キーブレードマスターの力ってのはこンなもンかァ」
一方通行「これで終わりだなァ!!」グアッ
…パキュゥンッ!!
186 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/24(日) 23:55:50.21 ID:lACX/l.o
上条「こいつらには手を出すなと……言ったはずだ!!」
一方通行「なっ……!?」
ソラ「トウマ……? いつの間に俺たちの間に!?」
上条「歯をくいしばれよ最強……」グッ
上条「俺の最弱は……ちっとばっか響くぞ!!」ズガァッ!!
一方通行「がふっ……!」
…ズシャァァッ!
上条「はぁ、はぁ……」
美琴「一方通行を、倒した……!?」
グーフィー「流石トウマのパンチだねぇ!」
187 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/25(月) 00:00:28.27 ID:7NMaK2co
上条「ううっ……」ドサッ
ドナルド「トウマ、大丈夫!?」
グーフィー「かなり苦戦してたみたいだもんねぇ、無理もないよ」
ソラ「ミコト、トウマのことを頼む! 俺たちは]V機関を……」
サイクス「……その必要はない」ザッ
ヴィクセン「まさか一方通行がそんな小僧にやられるとは思わなかったが……」
ヴィクセン「ここまでは想定の範囲内だ」ザッ
ソラ「サイクス……!!」
グーフィー「と、]V機関がもう一人?」
188 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/25(月) 00:07:22.78 ID:7NMaK2co
美琴「サイクス……あんたが木山先生や、この計画を!?」
サイクス「なるほど、お前はレプリカではなくオリジナルの超電磁砲か」
サイクス「聞いているぞ……ソラと協力して、我々に多くの心を提供してくれたそうだな」
サイクス「礼を言おう」
美琴「ふざけんじゃないわよ……あんたのせいで、どれだけの人が傷ついたと思ってるの!?」
ドナルド「ミコト、アイツの言うことを真に受けちゃだめだよ!」
グーフィー「相手の心を惑わすのがノーバディのやり方なんだよ」
ソラ「サイクス! インデックスをどこへやった!!」
サイクス「心配するな。禁書目録なら丁重にもてなしてある」
ヴィクセン「あんな小娘よりも……お前達は自分の心配をするべきではないのか?」
189 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/25(月) 00:12:32.63 ID:7NMaK2co
ソラ「何言ってるんだ、お前らの一方通行はもう……」
キイィィィンッ…!
美琴「うぅっ!!」ガクッ
ドナルド「ミコト!?」
グーフィー「この音って確か……」
ソラ「ミツコがスキルアウトに襲われてた時に鳴ってた!?」
ヴィクセン「これの正体は『キャパシティダウン』」
ヴィクセン「この音を聴かせるだけであらゆる能力者たちはたちどころにその力を失う……」
ドナルド「なんだって!?」グワッ
ソラ「でもそんなの俺たちには効かないぞ!」
ソラ「お前らを倒してすぐにミコトを助けて……」
ヴィクセン「人の話は最後まで聞きたまえ」
190 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/25(月) 00:19:32.61 ID:7NMaK2co
ヴィクセン「こんな効果は多くの能力者がキャパシティダウンに打ち勝てぬために起こる副産物にすぎぬ」
ヴィクセン「キャパシティダウンの真の効果はAIM拡散力場への干渉・その増幅……」
ヴィクセン「それに打ち勝った者のみが、存在しながら『存在しない者』へと進化するのだ!」
一方通行「――――――ッッッッッ!!!!!」
ソラ「な、なんだ!? 一方通行に黒い翼が!?」
サイクス「本当は記憶操作を行って最終信号を通じ心が操れるようになってからにしたかったのだがな」
サイクス「……こうなってしまっては、しかたあるまい」
ヴィクセン「なに、心など操れんでもある程度は制御可能だ」
ヴィクセン「さあ見せてみろ一方通行! 心など超越したお前の力を!!」
一方通行「オオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォッッッッ!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォッ!!
191 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/25(月) 00:24:45.97 ID:7NMaK2co
グーフィー「うわわわわわぁ!!」
ドナルド「ふ、吹き飛ばされちゃう!!」
上条「くっ……」フラッ
ソラ「トウマ!? 駄目だ、そんな体で動いちゃ……」
上条「……じゃあ誰がアイツを倒すんだ」
ソラ「!?」
上条「アイツに反射がある限り、攻撃が届くのは俺だけだ……」
上条「じゃあ、俺がやるしかねぇだろうがっ!!」
ソラ「トウマ……」
ソラ「トウマはきっと、今までいろんなことを一人で抱え込んできたんだな」
192 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/25(月) 00:29:49.43 ID:7NMaK2co
ソラ「でも大丈夫! トウマには俺たちがついてるからさ!」
ソラ「攻撃はできなくても、何かできるかもしれない!」
ソラ「一緒に一方通行を倒そう!!」
上条「……ああ、わかった」
上条「行くぞ、ソラ!!」
キイィィィンッ…
ソラ・上条「「俺に力を!!」」
193 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/25(月) 00:34:49.31 ID:7NMaK2co
――――――
ドナルド『ううん……あれ、ここは?』
グーフィー『どうやらソラがフォームチェンジしたみたいだよぉ』
ドナルド『そっか、今回はミコトやトウマは巻き込まれなかったんだね』
グーフィー『ううん、それがさっき僕たちと一緒にトウマもフォームチェンジしたはずなんだけど』
ドナルド『えっ? でもトウマは見当たらないよ!?』
グーフィー『ひょっとしたらトウマのイマジンブレイカーのせいで……』
グーフィー『トウマの意識も残ってるんじゃないかなぁ?』
194 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/25(月) 00:39:54.43 ID:7NMaK2co
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォッ!!
一方通行「かかかききけききくくくききかきくこくくけくかきくこけくけくきくきくきこきかかか――――――!!」
ソラ・上条「「いいぜ……お前が『存在しない者』ってんなら」」
ソラ・上条「「まずはその幻想をぶち殺す!!」」
―――GET!『ブレイクフォーム』
トウマと仲間二人の力を借りて「ドライヴ」コマンドで
ブレイクフォームに変身することができます―――
―――GET!『イマジンブレイカー』
そのふざけた幻想をぶち殺すキーチェーン
キーブレードで触れたあらゆる異能の力を打ち消すことができます―――
195 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/25(月) 00:43:28.09 ID:oheZKgAO
熱い展開になってきたぞ…っと
196 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/25(月) 00:45:26.82 ID:RD5aTeko
そげぶキーブレードwwwwww
197 :
上条「キングダムハーツ?」
:2010/10/25(月) 00:51:08.26 ID:7NMaK2co
一体どこへ向かってるのか分らなくなりかけたところで投下終了です。
イマジンブレイカー本当にあったら強いよな……
198 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/25(月) 00:56:51.26 ID:C8v2xoAO
リアクションコマンド達
「俺達…要らなくね?(´;ω;`)」
199 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/25(月) 00:58:16.62 ID:vqqz2KEo
熱くてたまんねぇ展開だ・・・乙!
200 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/25(月) 01:02:18.12 ID:C8v2xoAO
(ヤベッ 言い忘れてた)
>>1
超乙かれ
そげブレード欲しいwwww
201 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/25(月) 01:35:08.76 ID:t864RYoo
乙
そげブレードはリーチが短そうだな
202 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/25(月) 13:06:45.04 ID:xz6Po/g0
そげブレード 刀身が人の腕で横に出っ張ってるとこは
右の手の平とか?
前作の時に書いたネタを使って貰えて嬉っす
203 :
上条「キングダムハーツ?」
:2010/10/27(水) 21:49:41.17 ID:Eq60JgQo
投下再開します
そげブレードの人気に嫉妬wwwwww
ブレイクフォームとそげブレードのアイディアをくれた、
前スレ
>>184
と
>>249
、ありがとう!!
誰かオンリーマイレールガンとそげブレードのデザイン書いてくれんかな……
204 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/27(水) 21:56:55.12 ID:Eq60JgQo
一方通行「ぎゃっはははきかきかきがぎぎゃはははは!!!!」ブワァッ
ソラ・上条「「うおおおおおおおぉっ!!!!!」」ダッ
ガギギキイィィィィッ!
ソラ・上条((くそ、イマジンブレイカーでも打ち消しきれない……!!))
ソラ・上条((この黒い翼はただの超能力じゃないのか!?))キィンッ
一方通行「ががっがぎゃぎぎゃはははははっははははァァァ!!!!!!」
ソラ・上条「「!? やばっ、間に合わな……」」
ズシャアアアァァァッ!!
……パキュウゥンッ!!
ソラ・上条「「う……ん?」」
205 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/27(水) 22:06:59.01 ID:Eq60JgQo
ヒュン……ヒュン……ヒュン……!!
ソラ・上条「「これは……『オンリーマイレールガン』?」」
ソラ・上条「「俺を攻撃から守ってくれたのか」」
ソラ・上条((……やっぱりは頼りになるな!!))チャキンッ
ソラ・上条((それにしても攻撃が激しくて全然近づけない!!))
ソラ・上条「「どうすれば……!!」」グッ
キイィィィンッ…
『面白ェじゃねェか……最後は自分の闇と対決ってわけかァ?』
ソラ・上条「「これは……キーブレードから聞こえてくる?」」グググッ
ソラ・上条((一方通行の声……?))
206 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/27(水) 22:13:06.21 ID:Eq60JgQo
一方通行「ぎゃは、ぎゃはははきくけここここかかっかかかがぎゃはははァ!!!!!」
ソラ・上条「「くそ、やるしかない!!」」ダッ
ソラ・上条「「うおおおおおおおおおぉぉぉぉっ!!!」」
ソラ・上条「「……ドラゴンストライク!!」」
一方通行「ぎゃははははははっはひゃぎゃははァ!!」
バキュゥンッ!!
一方通行「「―――ッアアア!?」」
ソラ・上条(隙ができた!?)
ソラ・上条「「いくぞ一方通行……」」
ソラ・上条「「お前の心の幻想をぶち殺してやる!!」」
ザシュゥゥゥンッ!!
207 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/27(水) 22:19:54.93 ID:Eq60JgQo
パアアァァァッ…!!
ソラ・上条((一方通行にぶっ刺したキーブレードが光って……!?))
ソラ・上条「「なんだこれ、光が溢れてくる……」」
バシュウウゥゥゥーンッ!!
ソラ・上条「「うああああああああーっ!!!!」」
208 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/27(水) 22:24:41.25 ID:Eq60JgQo
――――――
一方通行「うン……? なんだこりゃ?」
一方通行「真っ暗で何にも見えねェ……一体どうなってンだァ?」
一方通行(いや、わかる。これは俺の中)
一方通行(汚ェ闇にまみれた俺の心の中だ)
ズウウゥゥッ……
一方通行「ハートレスどもが沸いてきやがったかァ……」
一方通行(このまま闇にのまれンのが悪党にゃお似合いの末路だな)
『……本当に、それでいいのかい?』
209 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/27(水) 22:29:32.85 ID:Eq60JgQo
一方通行「あン? なんだお前……妙に甲高い声しやがって」
一方通行「勝手に人の心の中に入りこンで来て、訴えンぞ」
『ははっ、君は本当に強い心をもってるみたいだね』
一方通行「…………」
『光の世界にいる人を守るためなら自分は闇に堕ちても構わない……』
『そんな君によく似た人を知っていてね、放っとけないんだ』
一方通行「……どういうつもりだァ?」
『君の心はもう君一人のものじゃない』
『僕の光はかすかかもしれない……』
『でも必ず君に届くはずだよ』
210 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 22:35:20.82 ID:Eq60JgQo
パアアァァァッ……
一方通行「くォ、眩しいじゃねェか……」
一方通行「これが俺の心の中?」
一方通行(似合わねェな、こんなメルヘンな世界はよォ)
ズウウウゥゥッ…
一方通行「そんでもってよォ……」
一方通行「お前が俺の心の闇ってわけかァ、デカブツ」
ダークサイド「グオオオォォォッ!!!」
211 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 22:40:51.29 ID:Eq60JgQo
一方通行「おいさっきの声の主さンよ、こンなもンを見て俺が驚くとでも思ったのかァ?」
一方通行「俺の心が闇に侵されてンのなンか、百も承知だぜ」
『……それが君の心だけならいいんだろうけどね』
一方通行「あァ?」
『一方通行、よく見るんだ』
ズウウウゥゥッ…
打ち止め「や、闇にのまれるのってかなり苦しいかもってミサカはミサカは訴えてみる……」
一方通行「あれは……!!」
『さっきも言った通り君の心はもう君だけのものじゃない』
『このまま君が闇にのみ込まれれば、打ち止めたちもただでは済まない』
一方通行「……!!」
212 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 22:46:00.00 ID:Eq60JgQo
一方通行「面白ェじゃねェか……最後は自分の闇と対決ってわけかァ?」
ダークサイド「グオオオォォォッ!!!」ズンッ
一方通行「はン、いいな闇ってやつはよ……俺なンかよりよっぽど悪党やってンじゃねェか」
一方通行「決めたぜ変な声、俺はこの闇をも自分の力にしてやる」
一方通行「わかったらテメェは……」
一方通行「俺の足もとにひざまづきやがれェ!!」
213 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 22:51:50.18 ID:Eq60JgQo
ソラ「……ここが一方通行の心の中か」
ソラ「トウマ!! ドナルド!! グーフィー!!」
ソラ(ひょっとしてトウマのイマジンブレイカーが邪魔して入ってこれなかったのか?)
ズウウウゥゥゥッ…
シャドウ「……」ウジャウジャ
ソラ「!? まずい、このままじゃ心がハートレスに……」
ソラ「一方通行!! どこにいるんだ!?」
ダークサイド「グオオオォォォッ!!!」
ソラ「い、今の声は……」
214 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 22:58:25.17 ID:Eq60JgQo
一方通行「……ったく厄介な野郎だァ」
一方通行(まさかベクトル操作までされちまうとはなァ、腐っても俺の心の闇ってことか)
一方通行(無様な悪党だァ、今まで一万人を簡単に殺したっていうのによ……)
一方通行「同じ一万人でも守るのにはこの様かァ」
ダークサイド「ウオオオオオォォォォォォッ!!」
一方通行「まあいいぜ、来やがれ俺」
一方通行「自分の心の闇にくれェ打ち勝てねェで、何が『最強』だってんだ」
ドゴォーン!
215 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 23:04:10.86 ID:Eq60JgQo
パキュウゥンッ!
一方通行「……あァ?」
ソラ「うぐぐぐ……はぁっ!!」ガキィンッ
ソラ「一方通行、大丈夫!?」
一方通行「……テメェ、何しに来やがった」
ソラ「キーブレードを通して一方通行の声が聞こえたんだ」
ソラ「一方通行は自分のためじゃなくて、誰かのために戦おうとしてる……そうだろ?」
ソラ「そんな一方通行、俺は放っとけないよ」
ソラ「一緒に戦おう!!」チャキッ
216 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 23:11:06.72 ID:Eq60JgQo
一方通行「……バカかテメェ」
ソラ「えっ?」
一方通行「さっきからペラペラペラペラ勝手なことぬかしやがって」
一方通行「俺はだれのためでもねェ、ただあのデカブツが気にいらねェから戦ってンだ」
一方通行「悪ィが俺はお前に助けてもらうつもりもなけりゃ、仲良く融合するつもりもねェ」
ソラ「で、でも……」
一方通行「これは俺がやらなきゃなンねェことなンだよ」
一方通行「だから使えねェキーブレードの勇者様は下がってろ
217 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 23:18:03.09 ID:Eq60JgQo
ズウウウゥゥゥッ…
シャドウ「……」ウジャウジャ
一方通行(……チッ、雑魚がひしめきやがって)
ソラ「一方通行の邪魔をするなっ!!」
ザシュンッ!!
一方通行「みみっちいシャドウどもがキーブレードの勇者にはお似合いだな」
一方通行「いいぜェ、そいつらはお前にくれてやる」
一方通行「ただし俺の邪魔は済んじゃねェぞ!!」
ソラ「……一方通行、負けちゃ駄目だからな!!」
218 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 23:23:24.23 ID:Eq60JgQo
一方通行「……『負けるな』?」
一方通行「キーブレードの勇者ってやつはとことん俺を馬鹿にしやがンだなァ」
一方通行「いいぜェ、世界の平和を願って見せてやるよ……俺の本気をよ」
ダークサイド「グオオオォォォッ!!!」
一方通行「こっから先は一方通行だァ、もう後には戻れねェぞデカブツ!!」
219 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 23:28:26.00 ID:Eq60JgQo
――――――
ダークサイド「グオ……オォォォ……ォォォ……」
ズウウゥゥゥゥン……
一方通行「……消えろデカブツ」
ソラ「す、すごい……」
ソラ(これが一方通行……トウマがいなかったら、どうなってたことか)
一方通行「……くっ」ガクッ
ソラ「一方通行、大丈夫か!?」
一方通行「なンだ、まだいやがったのかキーブレードの勇者」
ソラ「その『キーブレードの勇者』っていうの、もうやめてよ!」
220 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 23:34:33.84 ID:Eq60JgQo
ソラ「俺の名前はソラ、よろしく!」スッ
一方通行「よろしくやるわけねェだろうが」パシッ
ソラ「な、なんだよ!?」
ソラ「確かに一万人のミコトの妹達のこと、お前を許せないけど」
ソラ「でも一方通行は本当は……」
一方通行「ちょっと俺の心覗いたくらいで知ったふうな口聞いてんじゃねェぞ三下」
一方通行「もう用は済ンだンだ、さっさとここから出てきやがれ」
ソラ「そんなこと言うなよ、俺たちもう友達だろ?」
ソラ「ほら、友達なら名前で呼び合おうよ!!」
221 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 23:39:55.77 ID:Eq60JgQo
一方通行「気色悪ィこと言ってんな。俺に友達なんざいらねェよ」
ソラ「えぇっ!? じゃあ友達一人もいないのか!?」
一方通行「あァ、だからお前みたいな光の世界の奴は俺みたいな……」
ソラ「じゃあ俺が最初の友達だな!!」
ソラ「よろしく、一方通行!!」
一方通行(……他の世界の奴ってのは本当に人の話を聞かねェんだな)
一方通行「まったく、ついてけねェぜ」フゥ
ソラ「あっ、今なんか俺のこと馬鹿にしてたろ!?」
一方通行「勇者サマが一々細かいこと気にしてンなよ」
222 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 23:44:56.21 ID:Eq60JgQo
パアアァァァッ…!!
ソラ「これは……」
一方通行「ほら、お帰りの時間だなァ」
ソラ「じゃあ外で待ってるよ!」
ソラ「もう変な実験に協力しちゃだめだからな!!」
一方通行「わァったわァった、早く出てけ」
ソラ「……またな、一方通行!!」スゥッ…
一方通行(『また』なんかないだろうがなァ)
一方通行「……またなァ、『ソラ』」
223 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/27(水) 23:49:15.69 ID:Eq60JgQo
今日の分投下終了です。
次回あたりで完結したいな……
224 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/27(水) 23:55:27.57 ID:Z8QhWMYo
一方さんマジツンデレ
妹達編をこのスレ的にどう決着つけるかはとても楽しみ
225 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/28(木) 00:33:34.31 ID:NdSrUYAO
これってディズニーに通報されたらマズいんじゃないの?
226 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/28(木) 01:31:03.40 ID:XmP5S.AO
その話題は…ねぇ?
著作権を侵害するつもりはないし、大丈夫だろ。中国の方はアウトだけど
227 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/28(木) 13:11:47.60 ID:k20rXnA0
>>225
非営利目的だから大丈夫じゃない?いや大丈夫であってほしい
228 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/28(木) 15:22:44.15 ID:mSI2lMAO
もしウォルトデズニー側が何か言ってきたら全力でミッキーの悪口を書く
229 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/28(木) 20:22:46.34 ID:wlvBG1Yo
たまたま同じ名前の人たちが同じような設定で戦ってるのさ
230 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/29(金) 00:21:18.70 ID:VtuOlcI0
つかヴィクセンってCOMで死んでね?
亡霊?
231 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage]:2010/10/29(金) 00:36:31.38 ID:NJODT2DO
もしもしから失礼。
今は投下できませんが、今日中に投下するつもりなのでよろしくお願いします。
著作権云々の話題は…まああまり騒ぎたてないでひっそりやりましょうってことで。
ヴィクセンの正体は後々明かされます。
漫画版KH2をお読みになった方なら予想できるかも?
232 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 20:43:28.69 ID:u4.lZOco
投下再開します!
今日で完結できるかな……・
233 :
上条「キングダムハーツ?」
:2010/10/29(金) 20:50:50.76 ID:u4.lZOco
―――闇の回廊
神裂「]V機関!! 姿を現しなさい!!」
神裂「インデックス、どこなのですか!?」
神裂(進めども進めども、見えるのはぼやぼやとした景色のみ)
神裂(例え何があろうともインデックスを守ると決めたというのに……)
黒フード「…………」ザッ
神裂「!? あなたは……]V機関!?」チャキッ
神裂(いや、この気配は……ノーバディというよりもむしろ……)
黒フード「…………」グッ
パアアァァァッ…!!
234 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 20:56:10.19 ID:u4.lZOco
神裂「これは……光の扉?」
『もっと他に利用価値があったのだがな……こんな人質にしかできないのが残念だ』
神裂「今の声は……!?」
黒フード「この先にインデックスがいる」
神裂「!?」
黒フード「……信じる信じないはお前の勝手だ」
神裂「いえ……信じましょう」
黒フード「元天草式の女教皇とはずいぶんとお人よしなのだな」
神裂「……それは違います」
神裂「こんな暖かな光の扉を開ける方を信用しないわけにはいきませんからね」
235 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 21:02:47.72 ID:u4.lZOco
――――――
グーフィー「……ウマ、トウマ!!」
上条「……んん?」
ドナルド「しっかりして!!」
上条「ここは……そうか、フォームチェンジが解けたのか」
ソラ「………」
一方通行「………」
上条「ソラは……一方通行の心の中に入ってるのか」
グーフィー「ソラだけ一人で行っちゃって、ずるいよねぇ」
ドナルド「僕たちは誰かさんの右手が邪魔したせいで入れなかったもんね」ペタペタ
236 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 21:07:16.21 ID:u4.lZOco
上条「しょうがねえだろ、こいつは神のご加護だろうがなんだろうがお構いなしに打ち消しちまうんだ」
上条「意識が半々だったとはいえ、フォームチェンジできただけ奇跡だぜ」
上条「ひょっとしたらイマジンブレイカーでも消えなかったのはアレが初めてかもな」
ドナルド「どうしてフォームチェンジは打ち消されなかったんだろう?」
グーフィー「多分僕らはこの世界の人間じゃないから、効果が薄かったのかもしれないよ」
グーフィー「ほら、ジャックたちの世界の金貨の呪いが効かなかったのと同じだよ」
上条「……やれやれ、『異能の力なら何でも打ち消せます』が売りだったのによ」
上条「これじゃ俺の存在価値半減だぜ」ガクッ
グーフィー「でもきっとこの世界でならイマジンブレイカーは通用するよぉ!」
ドナルド「そうだよ、自信を持って!!」
上条(……こいつらに慰められる俺って)
237 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 21:13:07.67 ID:u4.lZOco
上条「とにかく一方通行のことはソラに任せるか」
上条「……御坂や]V機関の奴らはどこに行ったんだ?」
グーフィー「僕たちもさっき目覚めたばかりだから分らないんだよねぇ」
ドナルド「ひょっとしたら、まだこの辺りに潜んで……」
ズドォーンッ!
ドナルド「ぐ、グワッ!?」
上条「この音は……!!」
上条「ドナルド、グーフィー、ソラと一方通行を頼む!!」ダッ
グーフィー「あっ、トウマ!?」
238 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 21:19:57.80 ID:u4.lZOco
――――――
ヴィクセン「ば、バカな!! 一方通行が、我が研究成果が敗れるなど!!」
ヴィクセン「だがまだ……最終信号さえ手中にあれば!」ガシッ
打ち止め「ひゃっ、おじさん何!?」
ヴィクセン「なっ……なぜお前、意識を!?」
打ち止め「あの人が私を闇から守ってくれたんだよってミサカはミサカは自慢してみる!!」
ヴィクセン「ええい静かにせんか!! しかし、まだお前の心さえ操れば一方通行を……」
『そうかい、そいつはよかったな』
ヴィクセン「!?」
ズウウウゥゥッ…
アクセル「ようセンパイ、久しぶりだな」
アクセル「いや、『この世界の』アンタとは初めましてだったか?」
ヴィクセン「あ、アクセル……!! 貴様どうしてここに!?」
239 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 21:26:22.79 ID:u4.lZOco
アクセル「そりゃ俺のセリフだぜ。例のレプリカ計画ってやつの初期実験がこの世界で行われてたのは知ってたが……」
アクセル「まさかヴィクセンが自分のレプリカの一体ににその研究を引き継がせてたなんてな」
アクセル「感謝しろよ。アンタの『天井亜雄』としての存在も、記憶も……ここで終わりだ」
ヴィクセン「!? や、やめ―――」
アクセル「じゃあなセンパイ」パチンッ
ズドォーンッ!
ヴィクセン「ぐあ……あ……!!」
シュウウウゥゥゥッ…
アクセル「おっと、最終信号は……」
打ち止め「どなたかわからないけどあの気持ち悪いおじさんから救ってありがとうってミサカはミサカは感謝を述べてみる!」
アクセル「無事みたいだな」
240 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 21:33:36.99 ID:u4.lZOco
美琴「……]V機関!!」ザッ
アクセル「ん?」
美琴「その子を離しなさい!!」
アクセル「……ああ悪い悪い、こいつはお前の大事な妹なんだったな」ポイッ
打ち止め「ひゃあっ!!」
美琴「きゃっ! ちょっと、投げるなんてどういうつもり!?」ガシッ
アクセル「はは、悪い悪い。でもそいつのことしっかり守っとけよ?」
美琴「ひょっとして……あんたがこの子を助けてくれたの?」
アクセル「ん、まあそうなるかな」
241 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 21:40:09.03 ID:u4.lZOco
アクセル「でもよぉ、レプリカとはいえ二度も同じ奴を消すのは心が痛むぜ……」
美琴「レプリカ、二度も消す……!? 何わけわかんないこと言ってんのよ!?」
美琴「ていうかアンタ達、]V機関の仲間じゃないの!?」
アクセル「]V機関の仲間? 寒気がしそうなセリフだな」
アクセル「どっちにしても今更こんな奴仲間でも何でもねえよ」
『所詮は辺境の地に残されたレプリカ』
『哀れに思い知恵を貸してやったが……結局は偽物ということだな』
ズウウウゥゥッ…
サイクス「……だが悲しいな、アクセル。お前がそんなふうに考えていたとはな」
美琴「ま、また]V機関が!?」
アクセル「はっ、そういうなら少しは悲しそうなふりでもしろよサイクス」
サイクス「お前こそ心が痛むなどという単なる言葉遊びはやめることだな」
サイクス「……それより何故俺の邪魔をする?」
242 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 21:46:51.55 ID:u4.lZOco
サイクス「知っていたぞ、お前がこの世界で俺たちの計画のことを探っていたことは」
サイクス「俺がこの世界で何をしようとお前には関係ないだろう?」
アクセル「関係ない? ……確かにそうだな」
アクセル「機関ってやつももう意味をなさず、俺たちの目的ももうどうにもならない」
アクセル「お前がこんなところでレプリカ計画ってのの残骸を使って何をしようとお前の勝手だ」
アクセル「でもなんでかしらねえけどよ……」チラッ
美琴「……?」
アクセル「この『超電磁砲』のレプリカが好き勝手使われてんのを見るとな……イラつくんだよ!!」ボゥッ
サイクス「『イラつく』……? 赤の他人が利用されているのを見てか?」
サイクス「笑わせるな。我ら存在しない者がそんな得体のしれない感情に支配されるものか」
243 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 21:52:59.84 ID:u4.lZOco
アクセル「果たして本当に得体のしれねえ感情なのかな?」
アクセル「『十四番目』について、ひょっとしてお前は何か知ってるんじゃねえのか?」チャキッ
アクセル「いや……もしかしたら『覚えている』の方が正しいのかもな?」
サイクス「………!!」
美琴「なんかよくわからないけど、私も手伝うわ!」ザッ
美琴「私もアイツには恨みが……」ビリビリッ
アクセル「下がっとけレールガン、俺一人で十分だ」
アクセル「お前がいなきゃ誰がそのちっこいのを守るんだ?」
美琴「それは……」
打ち止め「た、確かに一人じゃ不安かもってミサカはミサカはお姉さまにしっかりしがみついてみる!!」
244 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 21:59:13.94 ID:u4.lZOco
サイクス「舐められたものだ。アクセル、たった一人で俺を倒すつもりか?」
サイクス「……これを見ろ!!」グッ
ズウウゥゥゥゥッ…
インデックス「……」スゥスゥ
アクセル「!? インデックス!!」
美琴「あの子は……!?」
アクセル「てめぇ……!!」
サイクス「禁書目録は今、完全に俺の力の下にある」
サイクス「もっと他に利用価値があったのだがな……こんな人質にしかできないのが残念だ」
サイクス「ロクサスの忘れ形見だ、無下にはしたくないだろう?」
アクセル「……ふっ」
245 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 22:05:24.17 ID:u4.lZOco
サイクス「……アクセル、何がおかしい?」
アクセル「お前何にもわかっちゃいねーよ、サイクス」
アクセル「禁書目録ってのはよ、ただの少女でもなければただの魔導書図書館でも無い」
アクセル「この世界にはそいつを守るためなら命を賭けてもかまわねーってやつが、ごまんといるんだぜ」
サイクス「一体それが……」
上条「インデックス!!」ダッ
サイクス「なにっ!?」
パキュゥンッ!
インデックス「うん……とう、ま?」ムニャムニャ
上条「よかった、無事だったか……」
サイクス(俺の闇の捕縛が……そうか、『幻想殺し』か)
246 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 22:11:01.46 ID:u4.lZOco
上条「てめえ、御坂の妹達だけじゃ飽き足らずインデックスまで……」
上条「……いい加減にしやがれ!!」
アクセル「そういうわけだサイクス。形勢逆転だな」
サイクス「くっ……来い、バーサーカー!!」
ズウウウゥゥゥッ…
バーサーカー「ウオオオオォォォ!!」
バーサーカー「ウオオオオォォォ!!」
打ち止め「ま、またノーバディが現れたってミサカはミサカは絶体絶命ぶりを表現してみる!!」
美琴「まだこれだけの配下を忍ばせて……!?」
アクセル「……サイクス、ホントにお前はわかんねえんだな」
247 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 22:18:07.15 ID:u4.lZOco
サイクス「……なに?」
アクセル「言ったろ? 禁書目録を守るためなら命をかけても構わない……」
アクセル「この世界にいると、皆そんな気持ちになっちまうもんなんだぜ?」
ザシュッ!!
ズシャァッ!!
バーサーカー「ウオオ……オオ……ォォ……」
…ドサッ
黒フード「…………」ザッ
神裂「この程度のノーバディ、いくつ呼び出しても無駄です!!」チャキッ
248 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 22:24:24.13 ID:u4.lZOco
上条「神裂!!」
サイクス「ネセサリウスの……それに貴様は……!?」
アクセル「さっすがナイスタイミングだぜ、『リク』!!」
美琴「リク!?」
黒フード「…………」ダッ
ガキイィィィンッ!!
サイクス「そうかリクか……あのときロクサスに敗れたものとばかり思っていたがな」ギシギシ
サイクス「今更こんな世界に何をしに来た? 『そんな姿』で友を助けに来たというのか?」
黒フード「……!!」グッ
249 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 22:31:50.43 ID:u4.lZOco
上条「うおおおおおおおっ!!!」ダッ
神裂「]V機関、覚悟!!」ダッ
サイクス「……くっ!」キィンッ
ズウウウゥゥゥッ…
黒フード「……!?」
サイクス「仕方ない、ここは一旦引かせてもらおう」
サイクス「アクセル……次はないものと思え」ズゥッ
ズウウウゥゥゥッ…
アクセル「……逃がさねえぞ、サイクス!!」
250 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 22:37:37.87 ID:u4.lZOco
――――――
神裂「結局、サイクスとアクセルという機関員は取り逃がしてしまいました……」
上条「まあ、あの闇の回廊ってのを使われちゃったらな」
神裂「しかし次こそは必ず……!!」
インデックス「ううん、そんな必要ないんだよ」
上条「……? インデックス、どういうことだ?」
インデックス「アクセルは多分、もう]V機関のメンバーじゃなくなっちゃったんだよ」
インデックス「私をさらったのはただロクサスに会いたかっただけなんだよ」
上条「……なんでそのロクサスってのに会いたいのに、お前をさらうんだ?」
インデックス「それは……ひみつなんだよ!!」
251 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 22:43:16.99 ID:u4.lZOco
上条「はぁ?」
インデックス「だから、ひ・み・つ、なんだよ!!」フンスッ
神裂「まあよいでしょう。……次ということがないようにインデックスのことを頼みましたよ、上条当麻」
上条「……ああ、わかった」
神裂「では、私はこれで……」
上条「ちょ、ちょっと待て神裂、お前あっちの黒フードはいいのか?」
上条「あれも]V機関じゃないのか?」
神裂「いえ、彼は……」
神裂「曖昧な言い方ですが、きっとよいのでしょう」
インデックス「わたしにもわかるかも」
インデックス「見た目は深い闇で覆われているけど……」
インデックス「あの人の心の奥には、かすかだけど絶対に消えない光があるんだよ」
252 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 22:50:18.15 ID:u4.lZOco
打ち止め「わぁ、すっごい大きいねってミサカはミサカははしゃいでみる!!」
黒フード「……」
美琴「やっぱりアンタ、あの時あのバカを襲った『リク』だったのね……?」
美琴「アンタ、ソラの友達なんでしょ? どうしてそんなにコソコソしてるのよ?」
黒フード「……こんな姿では、二度と会うわけにもいかないだろう」
美琴「こんな姿? その黒フードのこと?」
黒フード「いや……闇に染まった自分自身のことだ」
美琴「闇に染まった……?」
黒フード「だが今日ここに来たのはこれをお前に渡すためだ」スッ
253 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 22:58:51.16 ID:u4.lZOco
美琴「これ……何かの結晶?」
打ち止め「きれいな石だねってミサカはミサカはうっとりしてみる!!」
黒フード「これは『能力体結晶』と呼ばれるもののファーストサンプル」
黒フード「置き去りの子供たちが実験台となった心の闇の実験で作られたものだ」
美琴「!? それってまさか……!?」
黒フード「木山春生はそれを欲しがっているだろう」
美琴「ど、どうしてこれを!?」
黒フード「……たまたまサイクスの懐から落ちたのを拾っただけだ」
黒フード「お前の好きにするといい」
ズウウウゥゥゥッ…
美琴「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!」
…ドサッ
美琴「……えっ?」
打ち止め「…………」
254 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 23:04:14.60 ID:u4.lZOco
――――――
ソラ「ううん……ここは……?」
ドナルド「ソラ!!」グワッ
グーフィー「よかったぁ、ずっと起きないから心配したんだよぉ」
ソラ「ごめんごめん、ちょっと一方通行と話しこんじゃってさ」
ソラ「ってそうだ、一方通行は?」
グーフィー「あそこだよぉ」
一方通行「…………」
ソラ「一方通行……!?」
グーフィー「あれっきり目を覚まさないんだよぉ」
255 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 23:10:22.10 ID:u4.lZOco
ドナルド「ソラはちゃんと一方通行の心と会えたんだよね?」
ソラ「うん、アイツ……自分の心の闇と戦ってた」
ソラ「きっと一方通行は何かを守るために……」
御坂妹「……おそらく上位個体や私達を守るためでしょう、とミサカは自分の考えを述べます」
ソラ「ミコト……じゃなくて、ミコトの妹か?」
ドナルド「ひょっとして、今回の実験の!?」グワッ
グーフィー「無事でよかったねぇ」
ソラ「それで……今の、どういうこと?」
256 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 23:18:46.62 ID:u4.lZOco
御坂妹「『妹達』はミサカネットワークと呼ばれる脳波リンクで意識を共有しています」
御坂妹「それによってあらゆる個体は記憶・感覚などを共有し、バックアップすることができます」
ソラ「え、えーっとつまり……?」
グーフィー「君が知ってることはほかの妹達も皆知ってて、逆にほかの妹達が知ってることも君は知ってるってこと?」
御坂妹「簡単にいえばそうなります、とミサカは肯定します」
御坂妹「そしてミサカは上位個体と呼ばれるある特別な個体が得た情報を得ることができました」
御坂妹「それによると、あのお方……サイクスの目的は一方通行を自らの操り人形にすること」
御坂妹「そのために上位個体に一方通行の心を移し、記憶を操ることを画策したのです」
ドナルド「じゃあインデックスをさらったのは……!?」
御坂妹「おそらく記憶の操作方法を知るためでしょう、とミサカは答えます」
257 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 23:24:14.94 ID:u4.lZOco
ソラ「それで、一方通行が君やジョーイコタイを守るため……っていうのはどういうことなんだ?」
御坂妹「ミサカ達は]V機関のヴィクセン……正確にいえばその45体目のレプリカに作られたレプリカ」
御坂妹「本来心をもたぬ人形です」
ソラ「!!」
御坂妹「ですが上位個体に一方通行の心が吸収された時……」
御坂妹「ミサカネットワークを介し、一方通行の心はミサカ達の共有するところとなりました」
グーフィー「それじゃあひょっとして一方通行の心が闇に呑まれちゃってたら……」
御坂妹「ミサカ達も闇に呑まれることに……うっ」ガクッ
ソラ「ど、どうしたの!?」
258 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 23:31:15.11 ID:u4.lZOco
美琴「ソラ、ドナルド、グーフィー!!」
上条「皆無事か!?」
インデックス「ら、らすとおーだーが大変なんだよ!!」
ドナルド「皆ともそんなに慌てて一体……グワワッ!?」
打ち止め「ううン……」ハァハァ
グーフィー「その小さな子もミコトの妹なの!?」
美琴「うん、さっきまであんなに元気だったのに急に倒れて……」
御坂妹「……おそらくネットワーク内での心の共有が不完全なためでしょう、とミサカは推測します」ハァハァ
ソラ「どういうこと……!?」
259 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 23:36:52.69 ID:u4.lZOco
御坂妹「そもそも一方通行はミサカネットワーク外のもの……」
御坂妹「闇に打ち勝ったとはいえ、その心を無理やり共有してしまえば不都合も起こり得る、とミサカは考えます」ハァハァ
ソラ「それじゃあ、ミコトの妹達や一方通行はどうなっちゃうんだ!?」
御坂妹「……まもなく一方通行の心は消滅し、ミサカたちも……」
ドナルド「そ、そんなぁ!!」グワッ
上条「くそっ、どうすれば……」
キイィィィンッ…
ソラ「……えっ?」
グーフィー「ソラのポケットが光ってるよぉ?」
260 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 23:42:27.66 ID:u4.lZOco
ソラ「これって……」ゴソゴソ
ソラ「『ゲコ太チャーム』!?」
ピシィーンッ!!
モワワワワァンッ…
カエル顔の医者「……やあソラ君、ホロウバスティオンで呼び出されて以来かな?」
ソラ「お医者さん、どうして……?」
美琴「私のあげた人形から、リアルゲコ太が!?」
上条(……なんでこの人召喚獣になってんだ?)
インデックス「ドナルドとグーフィーが消えたと思ったら、お医者さんが現れたんだよ!?」
261 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/29(金) 23:44:36.13 ID:LNOuMxA0
カエル医者ホロバスで呼ばれたの!?
262 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 23:47:58.31 ID:u4.lZOco
カエル顔の医者「いや何、一部始終は聞かせてもらったよ?」
カエル顔の医者「要するに彼……一方通行の心を完全に妹達のネットワークに組み込めばいいんだろう?」
美琴「そんなこと……一方通行の脳波を妹達と常に同じに保つなんて、できるわけ……!!」
カエル顔の医者「……僕を誰だと思っている?」
美琴「……!!」
カエル顔の医者「どうにもならないことをどうにかするのが僕の信条でね?」
カエル顔の医者「必ず、ドライヴゲージが持つ間に彼を助けて見せるよ」
263 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 23:53:22.98 ID:u4.lZOco
―――次の日
ソラ「インデックス、結局約束守れなくてごめんな」
ソラ「なんとかカナミンっていうの見るの、楽しみにしてたんだろ?」
インデックス「それならちゃんと毎週録画しているから大丈夫なんだよ!」
インデックス「……ねえ、本当に行っちゃうの?」
インデックス「録画したカナミンを一緒に見ていくくらいならいいと思うんだよ!」
グーフィー「本当は僕たちもゆっくりしていきたいんだけどねぇ」
ドナルド「結局]V機関を逃がしちゃったし……」
ソラ「うん、他の世界の様子も見に行かないといけないからな」
264 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/29(金) 23:58:41.00 ID:u4.lZOco
インデックス「そう、だよね……」
上条「しょうがねえよ、インデックス」
上条「世界が平和になったら遊びにきてもらえばいいじゃねえか」
上条「……そんときゃまた、晩飯と寝床くらい用意しとくからよ」
ソラ「ありがとう、楽しみにしてるよ!!」
265 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 00:04:02.55 ID:tYeV6Oko
御坂妹「……こちらにいらっしゃったのですか」ザッ
ソラ「君は……ミコトの妹?」
上条「お前、もう動き回っても大丈夫なのか?」
御坂妹「はい、一方通行の心の影響は一個体であるミサカにはそれほど大きくはありませんでしたので」
ソラ「……?」
シオン『…………』ニコッ
ソラ「えっ!?」
ソラ(カイリ? いや、この子は……?)
ドナルド「どうしたの、ソラ?」
御坂妹「ミサカの顔に何かついているでしょうか、とミサカは疑問を口にします」
ソラ「……シオン?」
インデックス「しおん?」
上条「何言ってんだソラ、こいつは御坂妹だろうが?」
266 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 00:09:01.56 ID:tYeV6Oko
ソラ「変だな、俺の見間違いかな……?」ゴシゴシ
ソラ「今ミコトの妹がカイリに似た子の姿に見えたんだ」
グーフィー「カイリじゃなくて、カイリに似た子?」
ドナルド「そのカイリに似たシオンって子は、友達なの?」
ソラ「いや……俺にもよくわからない」
ソラ「シオンなんて子俺は知らないはずなのに、名前だけが浮かんできたんだ」
御坂妹「……シオンという名前には、聞き覚えがあります」
御坂妹「上位個体から得た情報にその名が含まれていました、とミサカは報告します」
267 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 00:15:45.05 ID:tYeV6Oko
ソラ「その子は一体……?」
御坂妹「そもそも『妹達』は、レプリカと呼ばれる心なき存在」
御坂妹「]V機関が何らかの『心の器』として作りだしたものです」
上条「心の器って……一体誰の?」
御坂妹「……そこまでは分りません」
御坂妹「しかしそのレプリカの最初のプロトタイプとして、心の器に利用されたと思われる個体が一体存在します」
御坂妹「その個体名がシオンです、とミサカは事実を述べます」
御坂妹「『妹達』はシオンと同様にして作られたレプリカです」
御坂妹「ミサカ達は美琴お姉さまだけでなく、いわばシオンの妹ともいえるでしょう」
268 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 00:19:34.68 ID:tYeV6Oko
グーフィー「でも、君の姿がそのシオンって子に見えるなんてねぇ」
インデックス「……きっとソラは心でそのシオンのことを覚えてたんだよ」
ソラ「……俺の心が?」
インデックス「うん……きっとロクサスの心が」
ソラ「……なあ、]V機関の奴らとか、皆俺のことをロクサスって呼ぶんだ」
ソラ「インデックスはロクサスのこと知ってるんだろ?」
ソラ「いったいロクサスって誰なんだ?」
インデックス「ロクサスは……」
インデックス「……きっと、ロクサス自身がソラに教えてくれるんだよ」
269 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 00:23:33.52 ID:tYeV6Oko
ソラ「ロクサスが……?」
インデックス「だからソラは心配しなくても大丈夫なんだよ!!」
ソラ「……わかった」
ソラ「インデックスがそういうなら、信じるよ!」
上条(……なんでこいつの言うことを無償で信じられるんだよ)
上条(まあ、それが『鍵剣勇者』の所以ってことか)
270 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 00:29:52.92 ID:tYeV6Oko
御坂妹「……ところで今回ミサカがここまで出向いた目的についてですが、とミサカは口火を切ります」
ドナルド「グワッ、僕たちを見送りに来たんじゃなかったの?」
御坂妹「いえ、ミサカがここに来たのは一方通行の主治医に用事を頼まれたためです」
上条「一方通行の主治医……あのカエル顔の?」
ソラ「それで用事って?」
御坂妹「……これを渡すようにとのことです、とミサカは預かった小物を手渡します」
ソラ「これは……チョーカー?」
御坂妹「詳しいことはミサカも聞かされていませんが……」
御坂妹「おそらくそれがあなたの力となることでしょう、とミサカは推測します」
ソラ「……わかった、大切にするよ!」
―――GET!『ベクトルチャーム』
仲間二人の力によって一方通行に呼びかけ、力を借りることができます―――
271 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 00:37:46.67 ID:tYeV6Oko
御坂妹「……それでは、お気をつけて」
グーフィー「あれぇ、もう帰っちゃうの?」
御坂妹「はい、名残惜しいのですが……なるべく早めに病院に帰って調整を受けるよう言われていますので」
御坂妹「それに美琴お姉さまのお友達がいらっしゃる前に姿を隠さねばなりません、とミサカは考えます」
ソラ「なんでさ! 堂々としていればいいじゃん!!」
ソラ「君はミコトのレプリカなんかじゃなくて、君は君なんだから!!」
御坂妹「ミサカは、ミサカ……ですか?」
ソラ「うん、だから自信もって!!」
御坂妹「……わかりました」
御坂妹「これから一人の人間として生きて見せましょう、とミサカはここに宣言します」
272 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 00:51:46.64 ID:tYeV6Oko
――――――
上条「あいつ、結局行っちまったな」
インデックス「きっとくーるびゅーてぃーはもう大丈夫なんだよ」
ソラ「……」
美琴「ソラ、ドナルド、グーフィー!!」ザッ
美琴「遅くなってごめん!!」ハァハァ
ドナルド「もう、遅いよミコト!!」グワッ
ソラ「子供たち…………どうだった?」
273 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 01:01:22.28 ID:tYeV6Oko
すんません、やっぱり
>>272
はなしでお願いしますorz
もう数レスで終わりなんだけど、ちょっと寝ないとまずいんで、
また明日改めて
>>271
の続きから投下したいと思います。
274 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/30(土) 03:53:40.58 ID:zn8TW.AO
超乙かれさま
待ってますぜ
275 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/30(土) 11:43:33.34 ID:4O5UC4o0
乙です。
ところで、
>>1
はKHシリーズをどの程度やってるの?
2と358はプレイしてるみたいだけど
最新作のコーデッドはやった?
276 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/30(土) 14:24:42.41 ID:Nw0LWe.o
r'''テ''ヽ
// o ' .、 __rュイK o_)Lナ`ー:. 、
r‐.、r‐</ ,.、 ` .、 _〈_( o_ノ☆'.....i ....ヽ.............\ |
〔ゝ〕 ` ,j''-、/ ` -.、 ぐ,n(_乂..!.::::::i:::|::::i:::|:::::::i:::ヽ:::ヽ ` .| な 勇 あ
〔!i〕`_,,ノ ,!::、ァ-‐ァ-、`尤o う::::;;|斗イ::ハ斗亠',斗ト、:i::::::}-.、 .| っ 者 た
〔!i〕~/''-、,ノ:::::::`t ! .i 7(乂):::::| ,ィzz\ ,イ芯ヾレ!::::::!,! ,' l た に し
〔!i〕/. ,:'/` -:、:::゙''`ーl. .|:{ノ☆::::!{弋zリ ¨´≠彡'リ;'ニ; .l よ .
〔!i〕 '、,i `;;,、;;;:`''|::::::::::ハ::{ ≠ ' ///} \ __
〔!i〕 o ` -、 ~ f∠::::::::::::トミゝ// {ニニニィ ,!! {/
〔!i〕-‐-,、 ` -、 _,,.-彡ノリ ∨ } ,イ
〔!i〕 l, ` - 、 `''=~-" リ j/ー个:.、 ゙こ三/ /
〔!i〕 ゝ.,. ` - ,、,. -‐' ,,,,,,,,_`T - イノ”ーァ;,、
〔!i〕 ~''t---‐i=、‐t‐‐‐'i;;;;;;;/rソ'ァ-‐rソ~,,.:-'~;;;;;;;ヽ,
. ◯-◯ ', ' ̄',;;;゙i i',;;i::tソ[]rツ,.-'~;;;;;;:: -‐‐、;;'i ,.:'7 ''ァ
. ( ) . ゙ -,----i;;;;i. i,:'t'ii〈 〉ii/-‐''~ ',;l-、 ,:' / /
.  ̄ ',;;;;;;;;;l;;;;l l;;;:,!l__/;;;;;', i 'l ` .、 ,.:'. / /ン´ ) ,,,,、
',;;;;;;;!;;;l ,,l;;:,!:yr=ミ:、.:.:iゝ., ! ',-、. ` .<,/ ~ i-´f ,)'./.~7
゙ー'‐‐''~/;/:::,':{_ヒri}゙::::::!;;;;`l ,,. -;;‐‐;;';';'':, .` 、 ` 、 ''" i / /
/;/::::,':::::: ̄´::i;;;;;;;;;;;ii";::ィ‐'''''''i'''''j;;;! ` 、 ` 、 /
f~;;/:::::,':::{ニニニイ:::i;;;;;ゞー-i l-‐''~ ` 、 ` 、 ./
i/i,':::::,':::::::∨:::::l;;
277 :
上条「キングダムハーツ?」
:2010/10/30(土) 23:07:01.38 ID:tYeV6Oko
投下再開します!
>>275
コーデット、携帯のもDSのもやってないんだよね……
他にもちょくちょくやってないのがあるんで、設定と矛盾するものあったらごめんなさいorz
278 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 23:13:42.65 ID:tYeV6Oko
――――――
ソラ「……それにしてもミコトたち、遅いなぁ」
上条「まったく、こんな時なのになにしてんだあいつら?」
美琴「……皆、遅くなってごめん!!」ザッ
ソラ「……ミコト、それに皆!!」
黒子「まったく、お姉さまったら今日に限って寝坊なさるなんて……」
美琴「うっさい、アンタだってぐっすり寝てたじゃない!!」
佐天「ま、まあまあ二人とも、今はソラ達の出発ですから……」
初春「そういえば、あの婚后さんという人にはお知らせしなくてもよかったんですかね?」
黒子「……初春、そういうフラグを立てるようなセリフは慎むことですの」
279 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 23:19:46.20 ID:tYeV6Oko
美琴「さっき木山先生から連絡があったわ」
美琴「例のファーストサンプルを使って、子供たちが全員目覚めたそうよ」
ソラ「それ、本当か!?」
美琴「……木山先生がソラ達にありがとうって言ってたわ」
グーフィー「本当によかったねぇ!」
ドナルド「それに、昨日ミコトが会ったのはやっぱりリクだったんだね!」
ソラ「うん、だからお礼は俺じゃなくてリクに言うようにって先生に言っておいてよ!」
美琴「木山先生だけじゃないわ」
ソラ「えっ?」
280 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 23:24:36.69 ID:tYeV6Oko
美琴「私もあの子たちも、ソラ達にお世話になっちゃったから……」
美琴「……ありがとね」
ソラ「……ああ、どういたしまして!!」
上条「でも妹達が助かったってことは、一方通行も助かったってことだろ?」
上条「……]V機関がいなくても、また実験が再開しない保証はあるのか?」
美琴「……学者さんにとっても『絶対能力』は前人未到の領域」
美琴「一方通行も、そう簡単にあきらめないかもしれないわ」
ソラ「それなら心配ないよ!」
グーフィー「? どういうことぉ?」
281 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 23:29:03.62 ID:tYeV6Oko
ソラ「一方通行には、俺からちゃんと言っといたからさ」
ソラ「『もう変な実験に協力しちゃだめだからな』って!!」
美琴「そ、それで一方通行はわかったって言ったの!?」
ソラ「うん、だからきっと大丈夫だよ!」
上条(マジで一方通行と友達になったってのかよ……)
ソラ「それにミコトの妹たちももう黙ってやられちゃうだけの『レプリカ』じゃない」
ソラ「……一人の人間なんだからさ!」
美琴「!!」
ソラ「だからミコト妹たちのこと……認めてあげてくれよな」
美琴「うん……分かった」
美琴「……本当にありがとね」
282 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 23:34:57.91 ID:tYeV6Oko
ソラ「それじゃ、俺たちもう行かなきゃ!」
美琴「ソラ……気をつけてね」
インデックス「ソラ、絶対また遊びに来るんだよ!?」
インデックス「とうまがおいしいご飯を作って待ってるんだよ!!」
上条「……お前はどこまで人任せなんだ」ガクッ
ソラ「ありがとう、皆!!」
ソラ「……またね!!」
シュウゥゥゥ・・・・・・ドゴォォォォンッ!
……キラーンッ
283 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 23:38:28.90 ID:tYeV6Oko
―――病院
一方通行「……?」
一方通行「ここは……」
カエル顔の医者「やあ、目が覚めたかい?」
一方通行「!? てめェは……!」
カエル顔の医者「ああ、まだ動かない方がいいよ?」
一方通行「打ち止め達はどォしたァ?」
カエル顔の医者「彼女なら心配いらないさ。まだ調整中だが、二、三日もすれば外に出られるだろう」
一方通行「……そうかァ」
284 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 23:44:15.77 ID:tYeV6Oko
カエル顔の医者「君の心は彼女たちに共有されたが……人の間の心の共有なんてことは本来あり得ないことだよ?」
カエル顔の医者「うまくネットワークに組み込めても、それだけじゃ言語機能や計算能力への影響は免れなかっただろうね?」
一方通行「……それでェ?」
カエル顔の医者「しかしならば……その共有している一万人の心から、必要な分を補えばよいだろう?」
カエル顔の医者「いやむしろ、君の心は共有されたことで彼女たちの分可能性が増したのかもしれないね?」
一方通行「んで、この首輪見てェなのはなンだ?」
カエル顔の医者「……まあ、そうは言っても色々限界はあってね?」
カエル顔の医者「そのチョーカーのスイッチを入れて、もって15分……」
カエル顔の医者「君が能力を使える最大の時間だ」
一方通行「……そんだけあれば十分だァ」
285 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 23:50:31.70 ID:tYeV6Oko
カエル顔の医者「それともう一つ、そのチョーカーには特別な機能があってね?」
一方通行「特別な機能?」
カエル顔の医者「それに対応する物をもう一つ作ったんだ」
カエル顔の医者「それを使うとなんと不思議なことに、君を呼び出すことができるんだ」
カエル顔の医者「たとえこの広い宇宙のどこにいてもね?」
一方通行「!? お前まさか……!!」
カエル顔の医者「もう一つのチョーカーはソラ君達に渡しておくように言ってある」
カエル顔の医者「……君も彼らの力になってあげてくれ」
286 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/30(土) 23:56:02.20 ID:tYeV6Oko
一方通行「どうせそりゃ、いやだっつっても勝手に呼び出されちまうような代物なンだろ?」
カエル顔の医者「おや、よくわかったね?」
カエル顔の医者「そういうわけでよろしく頼むよ?」
一方通行「ったく、しかたねェ」
一方通行(……『友達』ってやつはそういうもンなンだろうからなァ)
……キラーンッ
カエル顔の医者「おや、流れ星かな? 日中に見えるなんて珍しいね?」
一方通行「バァカ、ありゃ流れ星じゃねェ」
一方通行「……勇者様の出発だァ」
287 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/31(日) 00:01:38.48 ID:7eLq2Qwo
―――同日、窓のないビル
「……久しいな、王よ。70年ぶりか?」
「心の研究のために魔術師に追われていた君を、彼とともにここに逃がして……」
「もうそんなになるのかな? 君は変わらないね、エドワード」
「その名はとうの昔に捨てたんだ……今更よしてくれないか」
「ああ、今君は『アレイスター・クロウリー』と名乗っているんだったっけ」
「ところで、心の闇の研究は70年前にやめたはずじゃなかったのかい?」
「久しぶりの再会なのに、そんな話か……」
「もちろんあんな危険なものからは手を引いたさ」
「ただ、この街の研究者にも心の研究をしたがっているものがいてね」
「……臭いものに無理やり蓋をしているのは私さ」
288 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/31(日) 00:06:38.17 ID:7eLq2Qwo
「なら、君が以前心の闇について記した『エドワードレポート』は……?」
「忘れたのかね、別の世界から来た君の力をもってして初めてあれを処分できたんだ」
「今更残っているはずもないさ」
「……信じているよ、アレイスター」
「それじゃあ、僕はもう行くよ」
「君は忙しいんだな、ゆっくりしていけないのか?」
「]V機関を放っておけないからね」
「残念だ……暇になったらまたここに遊びに来てくれたまえ」
「いつでも歓迎しよう」
「うん、この世界が闇に頼らない発展をすることを願っているよ」
(王よ、貴様もいつか我がプランの……)
(『虚数学区〈キングダムハーツ〉』の礎となってもらうがな)
289 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/31(日) 00:12:10.64 ID:7eLq2Qwo
――――――
黒子「……お姉さま、結局ソラさんたちは何と戦ってらっしゃったんですの?」
黒子「必要ならばジャッジメントの力もお貸ししましたのに」
美琴「それは……」
美琴「ちょっと、私の妹たちを守るためにね」
黒子「はい?」
佐天「妹って……御坂さん、本当に妹がいたんですか!?」
美琴「うん、一万人くらいね」ニコッ
佐天「へっ?」キョトン
初春「い、一万人ですか!?」
美琴「……今度皆にも紹介するわね」
290 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/31(日) 00:17:45.42 ID:7eLq2Qwo
上条「……行っちまったか」
上条(しっかし、世の中ってのは本当に不思議なことばっかりだぜ)
インデックス「ところでとうま、今まで色々あってタイミングを逃してたけど聞きたいことがあるんだよ」ズイッ
上条「えっ?」
美琴「……あら奇遇ね、私もよ」ビリビリッ
上条「え、ええっ!?」
インデックス「この短髪とは!!」
美琴「このシスターとは!!」
「「いったいどういう関係なの!?」」
291 :
上条「キングダムハーツ?」
[sage saga]:2010/10/31(日) 00:22:31.34 ID:7eLq2Qwo
黒子「や、やはりお姉さま、あの類人猿と……!!」ワナワナ
佐天「ひょっとしてこれが修羅場ってやつ!?」キラキラ
初春「佐天さん、私たちは帰りましょうか……?」
上条「ソラ!! やっぱり俺も一緒に次の世界に……」ダッ
インデックス「待つんだよとうま!!」
美琴「どういうことなのか説明しなさい!!」
……ガブリッ!!
上条「……不幸だああぁぁっー!!!」
お わ り
292 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/31(日) 00:24:48.32 ID:v6efhQAO
乙!
293 :
上条「キングダムハーツ?」
:2010/10/31(日) 00:32:20.72 ID:7eLq2Qwo
なんとか完結まで持ち込めました。
もはやこれは妹達編と呼べるのかどうか……
ちょい話を広げすぎた感がありますが、勘弁してやってください
ちなみにインデックスの元の名前は個人的に『DINE(ディネ)』かなぁとか
考えてましたが、そもそもノーバディじゃありませんでした。本当に(ry
見てくれた人、ありがとう!!
294 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/31(日) 00:35:53.66 ID:HulposDO
おーつー
295 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/31(日) 01:38:42.02 ID:rdXz0kAO
次回も期待してるぜ
296 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/31(日) 02:56:18.99 ID:31Wty2AO
一方さんを召喚できるように…
wwktk
297 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/31(日) 20:20:14.94 ID:spyBi6AO
>>295
敵にとっちゃ悪夢だなwwwwwwwwww
298 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/01(月) 10:22:31.00 ID:bmxjJg2o
キングダムハーツの二次創作とか貴重だな
2ちゃんはおろかネットを探しても全然見つからないのに
299 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/02(火) 19:13:45.35 ID:pNjTbNE0
そりゃやっぱり、ハハッ・・・だからな
300 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/11/04(木) 09:58:22.20 ID:XxD7cWc0
名作スレage
301 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/11/05(金) 06:54:38.62 ID:kWrH3820
今見終わった
良作SSだな、乙!
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