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少女「お兄ちゃん、死ぬの?」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/10(水) 16:29:56.82 ID:m9GRtNw0
過激な表現などはないと思われますが、読む時はお気をつけて。
遅筆でぐだぐだです。
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/10(水) 16:34:01.54 ID:m9GRtNw0
 「お兄ちゃん、死ぬの?」

夢でも視ているのかと思った。
それとも、今屋上で足を竦ませている俺は残像か何かで、実際にはとっくに頭から落ちて
死んでいるんじゃないのかと。

何でこんなところに、こんな小さな女の子がいるんだ?

何度も何度も目を擦ってみたけど、少女の姿は消えなかった。
少女は、俺の元に近付いてくる。
思わず足を後ろに踏み出そうとして、今乗り越えようとしていた柵に当たって動けなくなった。
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/10(水) 16:38:45.10 ID:m9GRtNw0
今いる場所は、都内の廃ビル。
本当は立ち入り禁止の場所で、こんな小さな女の子がいるはずなんてない。
ここは自殺の名所とも知られているだけあって、厳重に警戒もされているのに。

俺の場合は、運が良かったのか何とか潜り込めたが、こんな小さな女の子が誰の付き添いもなしで来れるはずがない。

……誰の付き添いも無しで?

俺はもしかしたら誰かいるんじゃないかと辺りを見回した。
しかし、やはり人の姿はなかった。

おかしい。
こんなのおかしい。

少女は、「ねえ、お兄ちゃん」とまた一歩、足を踏み出した。
喉の奥から「ひっ」と声が漏れた。
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/10(水) 16:43:47.70 ID:m9GRtNw0
少女はきょとんとした表情で立ち止まった。
俺を見上げる瞳は、無垢で綺麗だった。

「……あ……っ」

辛うじて出た声が、それだった。
我ながら情けない。

俺はもう、死のうとしていたんだ。
なのに何故“あの世”の人間を恐れることがある。

そうだ、たとえこの少女が俗に言う“幽霊”だったとしても、怖がる必要はない。
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/10(水) 16:49:23.26 ID:m9GRtNw0
「あの……」

何も言葉は思い浮かばなかった。
だけど、訪れる沈黙が嫌で、俺は声を発した。

その時、突然少女の手が伸びてきて――

「お兄ちゃん」

少女はそう言って俺の手を掴んで、見上げてきた。
「純粋」そのものな笑顔で。

少女の手は、ずっと寒さの中、この場所に立っていた俺の手よりも温かかった。
それで、この子はちゃんと生きているんだ、と知った。
少女は俺の安心したような表情を見たからなのか、もう一度、さっきと同じ質問を繰り返した。

「お兄ちゃん、死ぬの?」と。
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/10(水) 16:51:57.70 ID:niVX5sDO
ないな
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/10(水) 16:54:29.36 ID:m9GRtNw0
俺は戸惑いながらも「そうだ」と頷いた。
何も知らない女の子に嘘を吐いたって仕方が無い。

頭の隅でこの子はこのビルを張っている自殺予防のボランティアをしている誰かの子どもじゃないかとも考えたけど、周りに誰一人そのような人間はいないから、違うんだろう。

「ふーん」

少女は首を傾げると、興味深そうに俺を見た。
何となく気まずくて柵の外に目をやると、少女は俺の隣まで来て、柵の下を覗いた。
少女は怖いと感じるどころか、下を見て目を輝かせた。

「じゃあ私も一緒に死ぬ!」
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/10(水) 20:20:01.01 ID:kKTTkESO
しえん
9 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 00:28:54.01 ID:Qd2xWgQo
続きは……
10 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 19:31:41.33 ID:RMCOyuko
飽きて捨てるならVIPでやればいいのに
11 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/26(金) 16:50:47.14 ID:iHQGecs0
遅くなってすいません、続けます。
12 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/26(金) 16:57:11.95 ID:iHQGecs0
え?

俺は、少女が何を言ったのか分からずに、屈託ない笑顔を浮かべて俺の手を握る少女を見た。
少女は、「どうしたの?」と首を傾げると、手を引っ張ってきた。

「死ぬんでしょ?早く死のうよ!」

「ちょ、ちょっと待て!俺は……」

「怖いの?」

少女は言った。

怖い?
違う、いや、それは少しは怖いけど。
だけど、そうじゃなくって。

頭の中でぐだぐだと考えているうちに、その小さな身体のどこにと思うほど強い力で、少女は俺の身体を押した。
13 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/26(金) 17:07:21.27 ID:iHQGecs0
柵に俺の身体が当たり、小さく音が響いた。
身体の半分が、柵の外に出る。

ビルの下、灰色のコンクリート。
ここから落ちればあのコンクリートに直撃して、俺は必ず死ぬだろう。
ぞくっと身体が震えた。

少女は、身体半分乗り出した俺の横に立つと、背伸びをして自分も柵をよじ登ろうとする。
そこで俺は我に返った。

「やっぱり俺は死なない、だからお前もやめろっ!」

少女は、柵に手と足を掛けたまま、きょとんとした表情で俺を見た。

何にも知らない少女と一緒に[ピーーー]るわけない。
大体、俺が道連れにしようとしたわけでもないのに、きっと俺が殺したんだと大騒ぎになってしまう。
死んでしまってからもそんなふうに悪く言われるのだけはごめんだ。

「わかった」

少女は柵から降りると、俺の横に立つとふわりと笑った。
14 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/26(金) 17:08:38.25 ID:iHQGecs0
(訂正)
柵に俺の身体が当たり、小さく音が響いた。
身体の半分が、柵の外に出る。

ビルの下、灰色のコンクリート。
ここから落ちればあのコンクリートに直撃して、俺は必ず死ぬだろう。
ぞくっと身体が震えた。

少女は、身体半分乗り出した俺の横に立つと、背伸びをして自分も柵をよじ登ろうとする。
そこで俺は我に返った。

「やっぱり俺は死なない、だからお前もやめろっ!」

少女は、柵に手と足を掛けたまま、きょとんとした表情で俺を見た。

何にも知らない少女と一緒に死ねるわけない。
大体、俺が道連れにしようとしたわけでもないのに、きっと俺が殺したんだと大騒ぎになってしまう。
死んでしまってからもそんなふうに悪く言われるのだけはごめんだ。

「わかった」

少女は柵から降りると、俺の横に立つとふわりと笑った。
15 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 01:23:00.33 ID:uCJDk9Ao
tes
16 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/11(土) 05:08:05.84 ID:a.UKhLgo
俺はまだ待ってるぞ
17 :lain. [sage]:2011/02/18(金) 19:36:42.82 ID:???
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