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一方「一方通行1/2だなァ……」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 00:17:46.51 ID:oTuJiWMo
禁書の作品です。

キャラ崩壊してます。

他の作品の設定も借りています。

初心者です。

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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 00:18:23.66 ID:oTuJiWMo
〜常盤台中学校の近く とある午後〜



一方「この缶コーヒーも飽きてきたな。また違うやつ探すかァ」ゴクゴク

謎の中国人「あいや〜、そこの人」

一方「あァ!?」

謎の中国人「新発売の缶コーヒーどうアルか?」

一方「なんだこりゃあ?」

謎の中国人「今、無料配布してるアル。試しに飲んでみないアルか?」

一方「『中国四千年の歴史 呪泉郷(チョウチュアンシアン)コーヒー』?」

謎の中国人「そうアルよ。中国にある呪泉郷という水を使って作ったアル」

一方「中国産かァ、怪しいなァ」

謎の中国人「大丈夫アル。製造元は学園都市だから品質は保証するアル」

一方「どうせなら製造も全部、中国でやれよォ」

謎の中国人「いろいろ事情があったアル。それより飲んで感想を聞かせて欲しいアル」
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 00:19:13.19 ID:oTuJiWMo
一方「ちっ」ゴクゴク

謎の中国人「どうアルか?」

一方「なかなかうめェじゃねェか。ちょっと甘いがァ」

謎の中国人「そうアルか。なんて言ったって中国の歴史が誇るコーヒーアルからね」

一方(それよりも四千年前にコーヒーなんか無ェぞォ)

一方「ま、俺はブラック派だからもっと甘くない方がいいンだがなァ」

謎の中国人「なるほど、今の日本はブラックが流行アルか」

一方「いや、流行とかじゃねェが」

謎の中国人「なかなか貴重な意見アル」

一方「おォ、もう行っていいかァ?」

謎の中国人「行っていいアル。謝謝!」

一方(あの中国野郎ォ、常盤台に入っていたなァ。関係者かァ?)
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 00:19:31.47 ID:pOBpeAAO
なんてもん飲ますんだwww
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 00:21:09.47 ID:jVC.mI.0
らんま1/2のクロス?
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 00:21:18.33 ID:oTuJiWMo
〜とある公園の噴水前 午後〜



一方「なかなか美味かったなァ、あのコーヒー。今度買ってみるかァ」

子どもA「わはは、待て待て」

子どもB「捕まらないよ〜」ドン

一方「げッ!?」フラリ バシャー

子どもA&B「「あ……」」

一方「おい、クソガキィども。遊ぶのはいいが、人に迷惑かけてンじゃねェよ。噴水の中に入って、全身ずぶ濡れじゃないねェか」

子どもA「ごめんなさい」ペコ

一方「ちっ!」

子どもB「本当にごめんなさい。お姉さん」ペコ

一方「あァ? お姉さンだァァ?」

子どもA&B「」タタタッ

一方「なンなンですかァ、今日のガキは性別もわからないンですかァ。どンだけゆとりなンだァ」

上条「おい、あんた。大丈夫か?」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 00:22:54.45 ID:oTuJiWMo
一方「ああ、大丈夫だ。心配いらねェ……って、三下!」

上条「え?」

一方「お前から声をかけてくるとはなァ」

上条「はい?」

一方「なンだ、間抜けな俺を笑いに来たのか?」

上条「言っている意味がよくわからないけど、そのままだと風邪ひくぞ。手貸すから噴水から出ろよ」チラチラ

一方「ああ(なんかおかしいな)」

上条「春先だからまだ冷たいだろ。タオルとか持ってれば良かったんだけど」チラチラ

一方「何さっきからチラ見してンですかァ?」

上条「い、いや! そのだな……///」

一方「言いたいことがあるならはっきり言えよ」

上条「そのだな、水に濡れて衣類が透けているというか///」チラチラ

一方「はァ〜?(三下の視線がやたら俺の胸元に集中してンなァ)」チラ

一方「……」ボイ〜ン

一方「胸がふくらンでやがる! なんじゃあこりゃァァァァァァ!!」
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 00:23:40.13 ID:oTuJiWMo
上条「???」

一方「一体どうなってやがる!」

上条「さぁ〜? 俺には」

一方「ちょっと待てよ、おいィ!」

上条「あの、大丈夫そうだからもういいか?」

一方「何がどうしてこうなった?」

上条(聞いてねぇし)

一方「くそォ、他はどうなってやがる。水面に自分の姿を映して確認を……」

上条「そ、それじゃあ」スタスタ

一方「……」

一方「赤毛に優しい目、全体的にほんわかタイプの女。これが俺だァ?」
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 00:25:13.74 ID:oTuJiWMo
〜黄泉川宅 一時間後〜



一方「」ガチャ

打ち止め「おかえり〜ってミサカはミサカは……って誰?」

一方「うるせェよ」

打ち止め「あれ、口調があの人にそっくりってミサカはミサカは首を傾げる」

黄泉川「どうした〜、打ち止め」

一方「……」

黄泉川「どちら様じゃん?」

一方「いろいろあってなァ。ちょっと話を聞いてくれェ」
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 00:26:52.62 ID:oTuJiWMo
一方「――というわけでこンな姿になったァ」

黄泉川「つまりお前は一方通行ってわけじゃん」

一方「そういうことだ」

打ち止め「ほぇ〜ってミサカはミサカはあなたの話にびっくり」

黄泉川「本当に女になったじゃん? 胸がちょっとふくらんだだけとか」

一方「玉もチンも綺麗さっぱり無くなってたァ」

黄泉川「まじかじゃん」

一方「悟空がブルマ見てびっくりしたのもわかった気がしたァ」

黄泉川(それはちょっと違うじゃん)

黄泉川「けど、なんで女になったじゃん?」

一方「さっっっぱりだなァ」

黄泉川「何となくだけど、路上でもらったコーヒーが怪しいじゃん」

一方「確定はできないが、俺もそれしか心当たりがねェ」

打ち止め「知らない人から物をもらっちゃ駄目ってミサカはミサカはあなたに注意する」メッ

一方「うるせェな。てめェに言われたくわないわよ」

黄泉川「ん?」

一方「あれ?」
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 00:28:20.29 ID:oTuJiWMo
黄泉川「お前、今喋り方おかしかったじゃん?」

一方「ええ、なんかいつもと違う喋り方になっていました」

黄泉川「……」

一方「……」

打ち止め「女の子の喋り方になってるよってミサカはミサカはツッコんでみる」

黄泉川「まさか、体だけでなく心まで女性化してるじゃん?」

一方「そ、そんな。そんなことってありえるのかしら」

黄泉川「……」

一方「……」

黄泉川「ま、今後はどうなるかわからないし、濡れたままだと風邪ひくからお風呂に入るじゃん」

一方「はい、お風呂に入ってきます」トボトボ




ガラガラ
ザブーン




一方「なンじゃあこりゃあァァァァ!!」

黄泉川「どうしたじゃん! 一方通行!」

一方「チ○コが生えてきたァァァ!」パオーン

黄泉川「……」

打ち止め「……」

一方「見てくれよォ。しかも、体も元通りだァ!!」

黄泉川「誰も見たくないじゃん」

打ち止め「に、如意棒とドラゴンボールが二つってミサカはミサカは……」バタリ
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 00:34:35.61 ID:oTuJiWMo
少ないですが、今日はここまでです。
内容自体は「息抜き程度にはなるSS」を目標に書きたいと思います。
進行速度は遅いと思いますので、気長に見て下さい。
SS自体がほとんど初心者なのでお手柔らかにお願いします。
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 00:36:04.94 ID:Rr0BGwAO
おつ。まつ。大丈夫。おれおまえすき
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 00:50:11.34 ID:jVC.mI.0
おつおつ

いや発想が面白い
俺は支援するぜ
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 02:01:58.18 ID:fWkovws0
おつ
気長にまってるぜ
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 02:36:54.45 ID:Qx09SUAO
ラストオーダアァァァァ
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 03:37:45.62 ID:sMyBOi20
パオーンにワロタwwwwwwwwwwww
18 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 08:27:57.13 ID:Q.D1ZUSO
乙!
らんま懐かしくてワロタww
マジ応援するんで頑張れ
19 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 09:09:01.29 ID:9IG/JyUo
設定は面白そうだな。これからに期待
20 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 12:24:24.66 ID:exhBcso0
乙!そう言えば超電磁砲のコミック版に一方通行の「なんだコリャああアッ」ってセリフがあったけど
"ん"の部分が漢字表記以外だと必ずしもカタカナになる訳じゃないのか、ただの誤字なのかどっちなんだろう…
21 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 15:07:59.05 ID:5F5XRMco
ただの誤植じゃね?

心の底ではらんまの設定準拠でやってほしいが、期待してるぜ
22 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 16:12:55.87 ID:xfgOcUDO
止水桶はでるのか。
23 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 20:13:41.89 ID:oTuJiWMo
レス、ありがとうございます。

投下します。
24 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 20:14:21.32 ID:oTuJiWMo
〜とある街中 翌日〜



一方「結局、あれは時間が経てば元に戻る仕組みだったのかァ?」

黒子「これはおいしいですの」

謎の中国人「謝謝!」スタスタ

一方「あいつは! 待ちやがれェェェ」ダダダー

一方「……」

一方「ちっ! 見失ったかァ」

黒子「」ゴクゴク

一方「おい、お前ェ」

黒子「お前とは私のことですの?」

一方「そうだよ。そのコーヒーさっきの中国人からもらったのかァ?」

黒子「そうですの。それよりあなた、初対面の人に向かって『お前』は失礼でありませんこと」

一方「あァ!? うるせェよ。そんなことよりあいつのことだがァ」

黒子「人にものを聞く時はそれなりの礼儀が必要ですの」

一方「なんだとォ!」

黒子「全く、このような輩に絡まれるとはついてませんの」

一方「ふざけた奴だなァァァ。いいぜ、来なァ」カチッ

黒子「なにを勘違いしてますの? 杖をついた方に暴力なんか振るえませんの」

一方「ほォ〜なかなか言うじゃねェか。でも、心配はいらねェ……おっとっと」フラフラ

黒子「大丈夫ですの?」

一方(なんだとォ! 能力が使えないだとォ!?)
25 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 20:15:34.31 ID:oTuJiWMo
ブロロロ〜
バシャーン




黒子(車のせいで水たまりの水が盛大にかかりましたの)

黒子「……」ジー

一方「……」ジー

黒子(はて? 目の前になぜか殿方ではなく、御婦人がいらっしゃいますが)

一方(なぜパンダがァ???)

黒子「あなたはどちら様ですの?」

一方(パンダが喋ったァ!?)

黒子「あの、さっきいらっしゃった殿方を知りませんこと?」

一方「さっきいた殿方?……ってもしかして!」

一方(店の窓に自分の姿を映してェ)

一方「……なんでなのよ」ガックリ
26 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 20:16:13.76 ID:MrSq5E2o
黒子パンダwwwwwwww
27 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 20:16:35.96 ID:oTuJiWMo
黒子「あの、どうなされたのです?」

一方(そういえば、こいつはさっきの女と声が一緒だなァ。ということはァ……)

一方「あなたはさっき、コーヒーを飲んでいた女性の方でいいかしら?」

黒子「え? はいですの」

一方「一つ聞きたいのですが、能力が肉体変化(メタモルフォーゼ)ってオチではないですよね」

黒子「言っている意味がよくわかりませんが、私の能力は肉体変化ではありませんの」

一方(ほぼ間違いなく、俺の女体化はあのコーヒー飲ンでなったなァ。しかも、こいつも犠牲者だァ。なぜパンダかはわからンがァ)

黒子「時に御婦人」

一方「はい?」

黒子「下着は着けていらっしゃらないのです?」

一方「???」

黒子「水に濡れて、服の下が透けてますわ。特に胸の部分など」

一方「え?」チラ

一方「きゃっ! 私ちょっと失礼します///」ダダダー

黒子「何なんですの?」

黒子「ん?」チラ

黒子「この体はなんですのぉぉぉ!」
28 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 20:18:01.06 ID:oTuJiWMo
〜黄泉川宅 一時間後〜



一方「――というわけで、また女性になってしまいました」グス

黄泉川「まじかじゃん」

打ち止め「あなたはこのまま女になってしまうのってミサカはミサカはそれもいいかもって思ってみる」

一方「よくないですよ!」

一方「能力も使えなくなってるし」

黄泉川「え、でも、さっきは杖無しで走ってたじゃん。」

一方「男だと能力が使えなくなるということです。女性の場合は、装置無しでも能力が使えますが」

黄泉川「全くわけわからんじゃん」

一方「はぁ〜」

黄泉川「ま、ため息つきたい気持ちもわかるけど、元気出すじゃん」

一方「いや、これは。なんだか胸が苦しくて……」

黄泉川「胸? ああ、服のサイズ合ってないじゃん」

打ち止め「胸の部分の生地だけが異常に伸びてるってミサカはミサカは指摘してみたり」

黄泉川「どれ」ムニュリ

一方「あんっ!……って、急に胸を揉まないでぇぇぇ!///」

黄泉川「93のG。しかも、感度良好……」

打ち止め「凄い巨乳だよってミサカはミサカは驚きを隠せない」

一方「あまり恥ずかしいこと言わないで、お願いだから///」

黄泉川「とりあえず、お風呂入るじゃん。このままだと風邪ひくしじゃん」

一方「そうですね」
29 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 20:18:46.97 ID:oTuJiWMo
ガラガラ
ザブーン




一方「なンじゃあこりゃあァァァァ!!」

黄泉川「どうしたじゃん! 一方通行!」

一方「チ○コが生えてきたァァァ!」パオーン

黄泉川「……」

打ち止め「……」

一方「見てくれよォ、このハリとツヤ! 俺の自慢の息子を!!」

黄泉川「だから誰も見たくないじゃん」

打ち止め「ドラゴンボールが二つしかないのに神龍が出てきてるってミサカはミサカは……」バタリ
30 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 20:19:33.65 ID:oTuJiWMo
〜黄泉川宅 さらに翌日〜



黄泉川「――というわけで一方通行は女になるじゃん」

芳川「私と番外個体がいない間にそんなことがあったの」

番外「話がぶっ飛びすぎてわけわかんないな」

一方「俺もわけわからン」

芳川「でも、原因がコーヒーにあるんでしょ。それならその缶見て、会社に問い合わせればいいじゃない」

一方「缶は捨てちまったンだァ。だがァ、学園都市が製造元とは言ってたなァ」

芳川「学園都市ね」

番外「常盤台に入っていたんだろ? そっちは関係ないのか?」

一方「今ンところはさっぱりだァ」

芳川「それで性別が変わる条件が水とお湯だっけ?」

黄泉川「そうじゃん。水を被ると女になってお湯を被ると元に戻るじゃん」

番外「いよいよどんな理屈かわからんな」

打ち止め「きっとその缶コーヒーの中には女の人の呪いが入っていたんだよってミサカはミサカはオカルト方面から意見してみたり」

一方「学園都市でオカルトはねェだろがァ……いや、ちょっと待てよ」

黄泉川「どうしたじゃん?」

一方「そういえば、あの中国野郎ォ。中国四千年の歴史とか言ってたなァ」

番外「はぁ、中国? 四千年? だから何?」

一方「別にそれだけだよォ。オカルトがどうとか言うつもりはねェよォ」

芳川「中国四千年ね……」
31 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 20:20:10.25 ID:oTuJiWMo
番外「動機も分からんしな」

打ち止め「まさか今問題の反日デモが関わってるってミサカはミサカは政治方面から意見してみたり」

全員「「それは絶対ない」」

打ち止め「みんなでハモったってミサカはミサカは満場一致に驚いてみる」

芳川「何で学園都市で反日デモを」

番外「しかも、こいつに」

黄泉川「政治的に全く関係ないじゃん」

一方「それ以前に俺の性別が変わるのと反日デモって話が全く関係ねェじゃねェかァ。
   中国と言ったら反日デモって、連想ゲームでもしてンですかァ!」

打ち止め「ミサカの意見が完全否定ってミサカはミサカは四面楚歌」

黄泉川「そもそも動機もあるかどうか怪しいじゃん。もしかしたら、偶然にそういう成分が入ったのかもしれないじゃん」

一方「どういう偶然なンだァ! その会社はどンな品質管理してンですかァ!」

芳川「第一、仮にそういう成分があったとして、何でコーヒー作る会社が持ってるんだ? 正直、飲んだだけで性別転換できるなんて大発明だよ」

黄泉川「私の言いたいのはそうじゃなくて、故意ではない可能性もあるんじゃないかってことじゃん」

一方「おいおいィ、まじかよォ」

黄泉川「まだ何もわかってない状況で可能性を絞る危険を指摘してるだけじゃん」

全員「「ん〜〜……」」

芳川「とにかく、今言えることは当分はこのままってわけか」

黄泉川「当分どころか一生かもしれないじゃん」

一方「おいィィ、シャレになってねェぞォ」
32 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 20:21:20.36 ID:oTuJiWMo
番外「ところでこいつの場合はどういうんだ? おかまでいいのか?」

一方「誰がァおかまだァァァァ!」

黄泉川「こらこら。だけどどんな状態なんじゃん。ダブル一方通行?」

一方「自分が二人いるみたいじゃねェか」

黄泉川「一つの体に人格が二つあるじゃん」

一方「人格は一つだァ。喋る時おかしくなるがなァ。どちらかってェと体が二つって感覚だなァ」

打ち止め「しかも、どっちか一つずつしか出てこれないってミサカはミサカは補足説明する」

黄泉川「矛盾してるけど、一つの体に二つの体があるということじゃん。」

一方「一方通行1/2だなァ……」

番外「ニューハーフだな」

一方「おい、てめェは物理的にハーフにしてやろうかァ?」

番外「すでに男と女でハーフになってるあんたが言うと説得力あるね〜」

黄泉川「やめるじゃん。二人とも」

芳川「あなたたち本当に仲がいいのね」

一方「なンでそうなンだァァァ!」

番外「……」
33 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 20:22:16.36 ID:oTuJiWMo
黄泉川「ところで一方通行。あんた常盤台に編入するじゃん」

一方「はァ? いきなり話がとンでもない方向に飛んで行った気がするが、聞き間違いかァ?」

黄泉川「冗談で言ってないじゃん。その中国人は常盤台に入っていたんだろ? 何かあるかもしれないじゃん」

一方「おい、待て。わざわざ編入しなくても普通に行きゃいいじゃねェかァ」

黄泉川「学校は関係者以外は基本的に立入禁止じゃん。あそこはそういうの厳しいじゃん」

芳川「確かセキュリティーも厳しいんだよね」

一方「ンなこと言ったらあそこ女子校だろがァ。どうやったら俺が編入できるんだよォ」

黄泉川「それができるじゃん。簡単に言えば、戸籍を作る。知り合いに一人、身分証明書作ったりそういうの得意な奴がいるじゃん」

一方「だから、そういう問題じゃねェだろ! 戸籍上はごまかせたとしても男じゃどうしようもない……まさか!」

黄泉川「うん、今の状態を活かして女になったまま編入するじゃん」

一方「おいィィ、冗談はよしてくれよォ」

黄泉川「でも、今のところ一番怪しいところは常盤台じゃん。怪しいところから潰していくしかないじゃん」

芳川「私もそれが今できる最善な作戦だと思うよ」

一方「おいィィィィ、正気ですかァ?」

芳川「でも、一個一個順番に解決していったら手遅れになってしまうかもしれないよ。ここは複数同時進行して早期解決に徹するべきだ」

一方「ちっ!」

黄泉川「決まりでいいじゃん?」

一方「お前、警備員だろ。 戸籍作るとかそンなことしていいのかよォ?」

黄泉川「駄目に決まってるけど、あんたの為でもあるし。それにもし、あんたの他に犠牲者が出たらそれはそれで問題じゃん」

一方「それはもう手遅れだなァ」

黄泉川「???」

一方「いや、こっちの話だァ」
34 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/14(日) 20:23:49.51 ID:oTuJiWMo
ここまでです。


>5
設定だけ借りています。
たぶん、クロスと呼べるものにはならないと思います。

>>21
作者はらんま1/2をあんまり知らないので、期待する内容にはならないかもしれないです。

>>22
たぶんでないと思います。


このSSに関しては、らんま1/2のクロスというより設定を借りただけのものとして読んでもらった方がいいと思います。
そのうえ、作者が自分勝手に設定を変えています。
らんま1/2の設定をもとにしたオリジナル設定と思ってもらった方がいいかもしれません。

らんまの設定に反応が多くてちょっと驚きました。
とにかく書くだけは書いていこうと思います。




【最重要事項】
 ※この物語は、平凡な>>1の妄想(暴走)を淡々と書くものです。"過度な期待"は絶対にしないでください。
35 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 20:27:34.72 ID:Rr0BGwAO
いやいやじゅうぶん面白いよ!
能力が使えないとかそういう設定も含めて、じゃんじゃん好きなように書いてくれたら嬉しいじゃん
36 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 20:39:38.70 ID:Sgb6b.AO
番外個体は言葉は汚いけど女言葉
これは覚えとくといい
37 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 20:40:21.50 ID:VBkQLDg0
「白」井「黒」子だから白黒のパンダか…
白い羽生えるから垣根がアヒルとかそんな感じに妄想すると止まらないな…
38 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 20:56:18.88 ID:5F5XRMco
あっ、なるほどそれでか

勝手に男溺泉と予想してたら、まさかのパンダ
39 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 21:17:03.06 ID:jVC.mI.0

いちいちドラゴンボールに吹くwww
40 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 21:34:32.02 ID:BmTnUws0
シャンプーは誰なんだ!
41 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 21:39:10.00 ID:gvHiIFs0
スレ一覧の一番上にあったから開いてみたら、面白いぞww
42 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 21:47:24.84 ID:0t6PZ2AO
百合子ちゃんがGカップ…だと…!?
43 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 23:50:30.51 ID:5Gguk5Yo
乙!黒子がパンダwwww
黒豚エツァリとか双子麦野とか阿修羅オルソラとかを幻視した
44 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 23:54:36.42 ID:aWeYFDMo
多分缶には『Equ.DARK MATTER』って書いてんだろうな
45 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 02:09:52.36 ID:L0KdX6AO
芳川の言葉遣いも気になるな
徹底して女言葉で良い
46 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 02:57:17.92 ID:Mps9kEAO
ていとくんは良牙ポジでしょ、一方さんがらんまポジなら
番外個体があかねポジっぽいし、シャンプーは麦野とかいいかも
リンスはヘタレ度的に浜面
47 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 03:19:11.28 ID:4FITlwDO
打ち止め「うちの学園都市♪」(第一位♪)

御坂妹「一方辛い修行の♪」(缶コーヒー♪)

上条「まさに悲劇♪」

一方男「水をか〜ぶると♪」

一方女「女になっちゃうふざけた体質♪」

(当麻の許婚♪)


御坂「・・・え!?」
48 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 08:22:18.71 ID:e9p1QQSO
一方さんの口調にも若干の違和感を感じる…
別に語尾を伸ばすなとは言わないがあんまり度が過ぎるとちょっとバカっぽく見えるぞ
49 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 19:34:42.70 ID:Nj6DJ6DO
>>42そして身長も140台まで縮んでるんだぜ、きっと。
50 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 21:03:59.72 ID:RRB/APEo
そして声は林原めぐみなんだぜ、きっと。
51 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 21:10:22.97 ID:hpAF1vM0
本家と違う点は体に性格と口調が引き摺られてる事だな
52 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 21:21:07.28 ID:s5xAjH2o
パンダが喋る所もだな
53 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/15(月) 21:39:00.03 ID:HeIIxH6o
>>36
>>45
>>48
指摘ありがとうございます。
原作読み直して、違和感のないよう頑張ります。

>>37
やられました。
こんなに早くバレるとは思いませんでした。

>>50
それ、もらいます。
書く時はそのボイスを脳内再生します。



投下します。
54 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 21:39:34.36 ID:HeIIxH6o
〜セブンスミスト 日曜日の午前〜



黄泉川「戸籍や制服、編入手続き、その他もろもろは二日後にバッチリできるじゃん」キュピーン

芳川「ということで今日は空いた時間を使って、一方通行の為に女物の服を買いに来ました〜」ドンドンパフパフ

打ち止め「つまりはショッピングー!ってミサカはミサカは開店十分前にして喜びを隠せない」ワーイ

番外「こんなところがあったとはね。初めてくる店だ」ヘー

一方「……」

番外「どうした? 元気ねぇな」

一方「いや、別に……」

黄泉川「一応、胸のことも考えて私の服貸したから胸は苦しくないと思うじゃん」

一方「いや、そういうわけじゃ……」

芳川「まさか、この期に及んで女になることがまだ恥ずかしいとかそういうの?」

一方「それはそうですよ! そんなすぐに慣れるなんて無理ですよ!」

黄泉川「たく、そんなんじゃ常盤台でのスクールライフは無理じゃん。今の内に慣れとくじゃん」

芳川「そうね。あなたも男なら覚悟決めなさい!」

番外「今は女だけどね」
55 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/15(月) 21:40:02.13 ID:HeIIxH6o
〜セブンスミスト店内 開店後〜



一方「それで今日は何を買うんですか?」

黄泉川「まずはあんたの場合下着がいるじゃん。それから服とか靴とか」

芳川「季節的には難しいわよね。春物を買うつもりだけど、そろそろ暑くなるから夏物も少しばかり買っておいた方が」

番外「気に入ったの買っていけいいんじゃない?」

打ち止め「それだとすぐにお金が無くなるよってミサカはミサカは金銭面の心配もしたり」

一方「私じゃ全然なのでお任せしますね」

芳川「よし、まずはこの店から行きましょう!」
56 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/15(月) 21:40:45.27 ID:HeIIxH6o
〜とあるショップ 一時間経過〜



一方「……それで、一着決めるのに一時間もかかるってどういうことですか?」

黄泉川「何言ってるじゃん? よくあることじゃん」

一方「本当ですか? これから服を決める時はこんなに疲れるんですか?」

芳川「まーまー、ただ買うだけじゃなく、服を選ぶ楽しみも女にはあるわけよ」

一方「なぜ朝早くから来たか、分かったような気がします……」

番外「そのおかげでたくさん試着できたし、かわいい服は買えたし、いい良かったじゃない。ぎゃははは」

一方「番外固体さんは笑いたいだけですよね?」

打ち止め「でも、絶対着たらかわいいよってミサカはミサカは褒めてみる」

一方「そんな、かわいいだなんて///」アセアセ

黄泉川「お前、実は赤面症じゃん。すぐ顔赤くなるじゃん」

一方「そ、そうですか///」

芳川「試着の時も店員相手にたまに赤くなってたしね。見てて面白いよ」

打ち止め「ずっとこのままでいいかもってミサカはミサカはお姉ちゃんのあなたも大好き」

一方「それは、私が嫌です」

番外「確かにキモいよね」

黄泉川「そう? 私は賛成だけど」

芳川「私もね」

一方「勘弁してください……」
57 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/15(月) 21:41:40.76 ID:HeIIxH6o
〜店内の喫茶店 十五時〜



黄泉川「ちょっと休憩じゃん」

一方「結構買ったな」

芳川「久々にこんなに買ったわ」

打ち止め「ミサカも新しいお洋服買ったよってミサカはミサカは早く着てみたい衝動に駆られり」

ウエイトレス「ご注文をお伺いします」

番外「注文どうする? 私はアイスコーヒーだけど」

一方「あ、私も」

芳川「私はホットね。黄泉川は?」

黄泉川「私もホットじゃん」

打ち止め「ミサカはオレンジジュースってミサカはミサカは一人だけ甘いのを頼んでみたり」

ウエイトレス「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」ペコリ

一方「……あの制服かわいいですね」ボソ

黄泉川「え!」

芳川「なに!」

一方「ん?」
58 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/15(月) 21:42:58.14 ID:HeIIxH6o
芳川「黄泉川、今この子からナチュラルに制服かわいいと……」

黄泉川「今日の特訓の成果がもう出てきたじゃん!」

一方「え? 何ですか?何かおかしなこと言いました?」

番外「言ったね」

打ち止め「あの制服着てみたいの?ってミサカはミサカはあなたに聞いてみたり」

一方「あ、そ、そういう意味じゃないよ! ただ、かわいいなって思っただけで///」

黄泉川「女の子への第一歩じゃん」ウンウン

芳川「成長したね、一方通行」ウンウン

一方「止めてください」シューン

ウエイトレス「ご注文お待たせしました」

打ち止め「わーいってミサカはミサカは喜びをアピールしてみたり」

芳川「それでこの後どうする? 大体見たけど」

黄泉川「別に帰ってもいいじゃん?」

一方「」ゴクゴク

一方「……なんかこのコーヒー変な味しません?」

芳川「え、そうかしら」

黄泉川「普通じゃん」

番外「うん、普通だね」

一方「そうですか? なんだかすごく苦くて……わかりやすく言うとあんまりおいしくないような気が」

黄泉川「どれ」ゴク

一方「どうでしょう?」

黄泉川「いや、普通のような気がするじゃん」

番外「私も」ゴク

番外「こんなもんじゃない。ブラックだから苦いんじゃないの?」

一方「いえ、それはないと思います。私いつもブラックですし」
59 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/15(月) 21:43:38.46 ID:HeIIxH6o
打ち止め「試しに砂糖をいっぱい入れてみるってミサカはミサカは砂糖をおおさじ2杯」ドバー

一方「こら、打ち止めちゃん!」

一方「甘くなっちゃった。甘いの苦手なのに」クスン

番外「飲んでみたら? 案外うまいかもしれないよ」

一方「」ゴク

一方「……おいしい」

番外「ほらね。格好つけてブラックなんか飲んでるからだよ、ぎゃははは」

一方「別に格好つけてたわけじゃないです///」

一方「けど、おかしいな。何でおいしいんだろ?」

芳川「そういえば……」

一方「???」

芳川「テレビでやってたんだけど、性転換した人は味覚がガラッと変わることがあると言ってたよ」

一方「……」

番外「……」

打ち止め「……」

黄泉川「なるほど、そういうわけじゃんか」

一方「ちょっと待って下さい! 私は性転換してないですよ!」

黄泉川「けど、体は女じゃん」

番外「むしろ性転換より質が悪いね」

芳川「こうなったら流れに身を任せるしかないわね」

打ち止め「あなたが日に日にお姉ちゃんになっていくってミサカはミサカは今後どうなるかちょっと期待してみたり」ワクワク

一方「わくわくしないでよ〜」
60 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/15(月) 21:44:35.53 ID:HeIIxH6o
〜常盤台中学校前 とある朝〜



一方「今日からここの学校に通うんですね……」

黄泉川「そうじゃん」

一方「緊張しますね」ドキドキ

黄泉川「書類の確認、もう一回しとくじゃん?」

一方「お願いします」

黄泉川「名前は鈴科百合子。性別、女。歳は十四歳で国籍は日本。今日から常盤台中学に通う中学二年生じゃん。
    ちなみに能力は『方向変換(ベクトルチェンジ)』のレベル3ってことにしてあるじゃん。能力自体は変わらないけど、さすがにレベルは下げといた方がいいじゃん」

一方「はい」

黄泉川「あと前に聞いた、能力のオートモードで……反射だっけ? あれは書類に無いけどいいじゃん?」

一方「はい、あれは一方通行の独自の能力なんで他の能力者は使えませんから。そこらへんは私も能力を切るようにしてます」

黄泉川「わかったじゃん。あと常盤台は全寮制だけど、こっちでなんとかごまかして寮に入っていることにしてあるから、
    今まで通り私のマンションに帰ってこればいいじゃん」

一方「ありがとうございます」

黄泉川「ま、外見も男の一方通行を赤毛にして、優しい目をもった全体的にほんわかタイプの女の子になってるじゃん。
    見た目じゃあんたが一方通行だってことは分かりにくいじゃん」

一方「そうなんですか?」

黄泉川「とにかく、頑張るじゃん!」

一方「はい! この日の為に『マリみて』を全巻二回ずつ読みました!」グッ

黄泉川「よし! 努力するベクトルが間違ってるけど、この際ポジティブであればどうでもいいじゃん」

一方「え……」

黄泉川「じゃあ、私も仕事があるからこの辺で行くじゃん」

一方「わざわざありがとうございます」

黄泉川「それじゃあ、帰ってきたら今日の話でも聞かせてじゃん!」

一方「はい、ごきげんよう」ナナメ45°ペコリ

黄泉川(もう『マリみて』の効果が出てるじゃん)
61 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 21:45:15.13 ID:HeIIxH6o
〜教室 朝〜



担任「え〜、皆さん。昨日お話したと思いますが、今日よりこのクラスに編入した『鈴科 百合子』さんです。
   ご両親の仕事の都合により急なことになりますが、鈴科さんが早く溶け込めるように仲良くしてあげてくださいね。
   鈴科さん何か一言」

一方「えーと、こ、この度転校して参りやした。す、す、鈴科百合子です。よ、よろしくお願いしゃーす!」カチコチ




アハハハ
カンデイマスワヨ




担任「そんな緊張しなくてもよろしいんですよ」フフフ

担任「それで鈴科さんの席は一番の後ろの窓側になるけど大丈夫?」

一方「はい、だ、大丈夫です!」

担任「困ったことがあったら周りの人に遠慮なく聞きなさい」

一方「はい!」スタスタスタ
62 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/15(月) 21:45:57.31 ID:HeIIxH6o
〜自分の席 朝〜



右隣の女生徒「おはよう」

一方「おはようございます……って、超電磁砲!」

御坂「え、私のこと知ってるの? どこかであったっけ?」

一方「あ〜、いや……(ごまかさンとなァ)」

一方「学園都市第三位の超電磁砲さんですよね。それはもう有名ですので!」

御坂「そういうことか。それより私は御坂美琴って言うのお隣同士よろしく!」

一方「あ、はい。よろしくお願いします(あの実験の時と雰囲気違うなァ。当たり前だけど)」

御坂「……やっぱり、どこかで会ってないっけ? なんか見たことあるような」

一方「え、そ、そんなことないですよ! 今日が初めてです!」アセアセ

御坂「他人のそら似かな」

一方「そうですよ、きっと(危ねェよ、初日から正体バレそうだろォ!)」
63 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/15(月) 21:47:25.97 ID:HeIIxH6o
ここまでです。

目標としては年内に終わらせたいと思います。
大まかな流れは考えてあるので、完結を目標に頑張ります。
64 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 22:19:35.49 ID:RRB/APEo


寮には入らないのか
美琴との同室を妄想していたんだが…
65 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 22:21:45.20 ID:qH44Lu.0
乙。面白い。面白いんだが…
誤字脱字はまあいいにしてもまだ口調の違和感が引っかかるな。
内容は良いからそこさえ直ればバツグンになると思う。


エラそうな事言ってサーセン
66 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 23:00:07.93 ID:1BD6kpo0
丁寧な百合子ちゃんまじかわいい
超電磁砲4人組との絡みが早く見たいぜ
67 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 23:46:26.28 ID:395EdJ60
続きが楽しみだ
68 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 00:28:46.01 ID:pOwFaADO
仕方ないだろ、風呂に入ったら即死だからな。
69 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 02:13:34.62 ID:9silu.Uo
パンダは必要だったの?
70 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/16(火) 21:36:11.09 ID:MC1OQFMo
>>65
いえいえ、ご指摘ありがとうございます。


投下します。
71 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/16(火) 21:36:41.51 ID:MC1OQFMo
〜教室 授業中〜



一方(なンつゥか)モジモジ

一方(スカート短いよな。この学校)

一方(直にパンツで椅子に座ってる感覚が落ち着かないンだが)

一方(慣れなンですかねェ)

一方「」ジー

一方(授業自体そンなに難しくないな)

一方(適当にやっても何とかなるな)

一方「」チラ

一方(超電磁砲は真面目に授業受けてるな)

一方(ン? その右隣にいる奴何やってンだ?)

一方(ピンセット取り出して、鼻の穴に持っていたぞ)

一方(何ンだァ?)

右方の女生徒「ふん!」ブチ

一方(はァァァ! 鼻毛抜いたぞ、おいィ!)

右方の女生徒「痛ぁ〜」

一方(しかも、涙目になってるよ)
72 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 21:53:03.95 ID:S/JFTEko
リアルだなおいwwww
73 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/16(火) 22:40:59.62 ID:MC1OQFMo
一方(あれ、その前の奴も何かおかしな動きをしてるぞ)

一方(右足の靴下脱いだぞ、何する気だ?)

一方(がに股になって、右足を椅子の座る部分に置く形にしたな。片足で座禅かァ?)

前方の女生徒「」グッグッ

一方(足つぼマッサージ始めやがった!)

一方(しかも、堂々としたがに股だからパンツもろ見えてるだろ!)

一方(いくら女しかいないからってそれはないだろ)

一方(あれ、そのさらに左の女、俺からすると右斜め前になるが、前から回ってきた紙を受け取ったな)

左方の女生徒「」カサ

一方(手紙かァ?)チラ
74 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/16(火) 22:41:45.25 ID:MC1OQFMo
手紙「
    A:今授業やってるこいつさ、不倫してるっぽいんだわ〜。

    B:マジで!?

    A:うん、だってこの前歩いてたら、明らかに二十歳くらい歳が離れてそうな
      バーコード親父とホテルに入るの見たんだわ

    B:マジで。でもそれっぽいよね、こいつ。

    A:見た時距離は50Mくらい離れてたけどね(笑)

    B:あれ、あんたって透視能力者(クレアボイアンス)だったっけ? <O><O>

    A:いんや、違うよ〜

    B:ちょっと! それって本当にこいつなの!?(笑)

    A:たぶん、それっぽかったし……いや、間違いないね! こいつだったYO!

    B:ほんとに〜

    A:あとさ、こいつの口紅って最近濃くない?

    B:濃いね。しかも、あんまり趣味よくないし

    A:でしょでしょ、あれ絶対不倫してる彼からもらった物だよ

    B:確かに、いきなり今までの傾向と変わったもんね

    A:趣味が悪くても、彼氏のプレゼントだから無理やりしてるってやつ? 愛だね〜

    B:なるほどね〜。なんかこの話面白いね! ねぇ、この話部活の連中にもしていい?

    A:余裕でお〜け〜                             」

一方「……」

一方(女の間ってのは、こうやって根も葉もない変な噂ができるんだな。気をつけよ)ウンウン
75 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/16(火) 22:42:17.39 ID:MC1OQFMo
〜常盤台の校舎内 休み時間〜



御坂「あの授業はあんな感じよ」

一方「そうなんですか」

御坂「教師が隙を見せすぎなのよ」

一方「はぁ」

御坂「意外と女子校ってだらしないから」

一方(男がいないだけでこうも変わるもンなのか)

御坂「それでここがトイレよ」

一方「すいません。わざわざ教えて頂いて」

御坂「そんな気にすることないわよ。まだ初日だし」

一方「ありがとうございます」

御坂「ねぇ、よかったら、昼休みにでも校舎の中を見て回ろうか」

一方「え?」

御坂「せっかくだからお話ししたいし」

一方「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします。でも、迷惑になるんじゃ……」

御坂「全然そんなこと、あるわけないって」アハハ

一方「それではお言葉に甘えて」フフフ

一方(超電磁砲。意外といい奴だな)
76 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/16(火) 22:42:54.56 ID:MC1OQFMo
黒子「お姉〜様〜」ダキ

御坂「こら、黒子! やめろって!」

黒子「朝のスキンシップが足りていませんでしたわ」グリグリ

御坂「放さんかぁぁい!」ビリビリ

黒子「あぁぁぁぁぁぁ! 効きますわぁぁぁ!」ビクビク

御坂「全く……」

一方「あ、あ……」ポカーン

御坂「あ、鈴科さん、これはちょっと。こいつがおかしくて」

黒子「お姉様、私の愛情表現がおかしいだなんて」

御坂「間違ってないでしょ」

一方(この女はァァ!)

黒子「あら……」

一方「……」

黒子「あなたはぁぁぁ!!」
77 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/16(火) 22:43:32.22 ID:MC1OQFMo
御坂「どうしたのよ、急に大声出して。知り合い?」

一方「いや、その……(いきなり大声出すンじゃね)」

黒子「お姉様、こちらの方ですがお知り合いで?」

御坂「ええ、まあ」

黒子「失礼ですが、少しお借りしますわ」

御坂「借りるって、もう休み時間終わるよ」

黒子「では、昼休みにでもお会い致しましょう。よろしいですわね?」ジロリ

一方「え、その……」

御坂「ちょっと黒子! 何があったか知らないけど、強引すぎない? 鈴科さんは今日転校してきたばっかりで不安がいっぱいなんだから!」

黒子「今日転校?」

一方「あ、は、はい」アセアセ

黒子「余計話がしたくなりましたわ」

御坂「ちょっと黒子!」

一方「大丈夫です、御坂さん。昼休みこの方と話します」

御坂「え、でも」

一方「私、この方とは会ったことがあって、私も話をしたいと思ってましたから」

御坂「鈴科さん……」

黒子「というわけですので、お姉様が心配する必要はないですの」
78 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/16(火) 22:43:58.10 ID:MC1OQFMo
〜中庭 昼休み〜




ガヤガヤ




一方「周りに人がいっぱいいますね」

黒子「大丈夫ですの。その分雑音も多いですから、私たちの話なんて聞かれませんわ。逆にこそこそと話す方がいかにもって感じですの」

一方「分かりました。えっと、何から話しましょうか?」

黒子「全てですわ。あなたが何者かも全てね」

一方「分かりました」
79 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/16(火) 22:44:29.93 ID:MC1OQFMo
一方「――と、ここまで全部です」

黒子「まさか、あの缶コーヒーのせいでこうなってしまいますとは」

一方「ちょっと信じられませんが、それ以外は考えられません」

黒子「私も他には原因が見当たりませんの」

黒子「しかし、あなたも同じ被害者でしたの。しかも、中身があの第一位の一方通行さんっていうのも驚きましたわ。」

一方「ええ、でもここでは鈴科百合子でお願いします。でないと、正体がバレては戸籍まで用意した意味がないですから」

黒子「わかりましたわ。でも、私の空間移動(テレポート)が使えない理由がそんなところにあったとは……」

一方「やっぱり能力が使えなくなっているんですか?」

黒子「ええ、初めは姿が変わって、言葉が話せなくなって、わけがわからないうちに元に戻ってしまいましたから気づかなかったですの。
   いえ、その時は使えていましたわ。使えなくなったのはもっと後になって……大体丸一日くらい経ってからですの」

一方「私も女になるまで徐々にでしたので、きっと完全に体になじむまで時間がいるんですね」

黒子「しかし、なんであなたは女で私はパンダなんですの」

一方「そこがわたしもわからないです。個人差なんでしょうか?」

黒子「まさか、白井黒子だけに白黒のパンダとかそんな単純な理由で作者は……」ボソ

一方「え?」

黒子「ん? 今私何か言いまして?」

一方「あ、いえ」
80 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/16(火) 22:45:00.98 ID:MC1OQFMo
一方「けど、女になって味覚などが変わってしまうなんて思いませんでした」

黒子「ブラックコーヒーの話ですね。私も最近やたらと笹の葉が食べたくなるのはそのせいですの」

一方「それは……関係があるのでしょうか?」

黒子「で、これからどうしますの?」

一方「一応、今のところはあの中国人を見つけるか常盤台の中を調べるしか」

黒子「常盤台……」

一方「逆に白井さんは何か知らないんですか? 常盤台の生徒として何か聞いたりとか」

黒子「常盤台には研究機関がいくつか入っていますが、そのような研究は聞いたことないですわね」

一方「ですよね、知ってたら私なんて捕まえずに真っ先にその研究所に行きますしね」

黒子「とりあえず、私とあなたの……えっと鈴科さんでいいですの?」

一方「はい」

黒子「私と鈴科さんの利害は一致していますし、一人で探すより二人の方が有利ですし、ここは協力しませんこと?」

一方「ええ、そう言ってもらえると私も助かります」

黒子「では、今後はよろしくお願いしますの!」アクシュ

一方「こちらこそよろしくお願いします!」アクシュ
81 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/16(火) 22:45:54.29 ID:MC1OQFMo
一方「ところでお願いがあるんですが」

黒子「なんですの?」

一方「私のことは誰にも話さないんで欲しいんですが」

黒子「それは分かっていますの。逆に鈴科さんのことを話すということは私こともバレる可能性も出てきますの。それは絶対に嫌ですわ」

一方「そうですか。あともう一つなんですけど」

一方「さっきの授業中のことなんですけど、御坂さんが私と白井さんの関係をやたら気になってるらしくて……」

黒子「たくっ、お姉様ったら。また、他人のことに首を突っ込んで」

一方「できれば、口裏を合わして欲しいんですが」

黒子「わかりましたの。そうですね、私は風紀委員ををやっていますので、風紀委員つながりということにしておきましょう」

一方「風紀委員ですか?」

黒子「そうですわ、鈴科さんは風紀委員の研修生で、私とは研修中の時に会ったということにしましょう」

一方「はい、それならそうで」




キーンコーンカーンコーン




黒子「予鈴ですわ。そろそろ戻りますの」

一方「はい」

一方(まさか、パンダ女がここの学校だとはな。そういえばァ、ここの制服着ていたような)

一方(とりあえず、利用できるものは利用しとくか)
82 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 22:47:48.00 ID:MC1OQFMo
ここまでです。

途中、止めてしまいました。
すいません。


>>72
僕の知り合いに女子校出身者がいまして、見事幻想を殺されました。
けど、ネタとしては面白いかなと思いまして。
83 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 22:51:27.30 ID:DqxLO1Yo

やっぱ異性いねぇとゆるむんだよなww
84 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 22:56:21.01 ID:QpwmAsw0
おつ

なんか一方さんと黒子の絡みを見たのは久しぶりだな
なんか良いな、一方黒子でも書こうかな

>>1続きも期待してる
85 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 23:37:37.32 ID:rmjyKNM0
逆に男子校は男子校でやばいぞ…特に校舎とグラウンドが離れているところは
移動用のバスの中が雄の臭いを通り越して獣臭だからな
86 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 00:01:06.33 ID:H/5mGADO
らんまとマリみてとおと僕を足してかき混ぜた感じだな
87 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 00:01:25.46 ID:OU58vAs0
そういえば部室の臭いとかもヤバいよ
あれは入りたくない
88 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 00:33:35.42 ID:/rPo8Vs0
男子校にも女子はいる
いや女子ができることがあるってことも覚えておいてほしい…
89 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 00:55:21.56 ID:7.uaAgEo
近所で有名な男子校の制服きた子2人が
手を恋人繋ぎしながらトイレからでてきたことはあったな
90 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 01:40:25.50 ID:OU58vAs0
>>89
マジか






マジか……
91 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 09:14:05.42 ID:bEVkjQAO
おまえらなに言ってんの
女の子が鼻毛抜いたりパンツみえてんの気にせず足つぼなんて
するわけねーじゃん
92 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 09:32:59.69 ID:3q/pi7Ao
パンツ履かないまま爪切っていたとこなら見たことある
93 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 13:50:08.62 ID:TpOhuY.o
面白いけど口調が変わるのが違和感
女一方が完全に別キャラすぎる
94 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 15:52:19.00 ID:OU58vAs0
>>93
口調が変わっても思考は変わってないから俺は良いと思うんだが
95 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:24:48.01 ID:qPZdstQo
男子校ネタがたくさんあって笑えました。
男子校ではアレのとんだ距離を競い合ってると聞いたことがありますが、
本当ですかね?

>>91
するわけありませんよね。
あくまでSSの話です。

>>92
笑えました。
その子は一体何を考えてたのでしょうか。

>>93
完全別キャラと考えてもらった方がいいかもしれません。
一方とはあえて鏡のような存在にしようと思いました。
らんまの設定は本当に一部借りた程度です。
設定が分かりにくくてすいません。


投下します。
96 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:25:17.59 ID:qPZdstQo
〜教室 とある放課後〜



御坂「ねぇ、鈴科さんってこの後って予定ある?」

一方「え、別にありませんが」

御坂「それじゃあ、ちょっとお茶していかない?」

一方「あ、いいですよ」

御坂「私の友達も一緒だけどいいかな? 鈴科さんのこと紹介したいんだ」

一方「は、はい。構いませんけど」
97 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:25:46.63 ID:qPZdstQo
〜Joseph's とある放課後〜



御坂「というわけで私のクラスに転校してきた鈴科さんです」

一方「鈴科百合子です。よろしくお願いします」

御坂「で、こっちが初春さんと佐天さん」

佐天「よろしくお願いします」

初春「よろしくお願いします!!」キラキラ

黒子「初春、やけに興奮していますの」

初春「だって! 凄いお嬢様オーラが出てるじゃないですか!」

佐天「確かにどこか物腰が上品というか」

一方「ははは、そんなことはないですよ(俺がそンなわけあるか)」

店員「ご注文お持ちしました。コーヒーの方は?」

一方「あ、私です」

初春「ああ、鈴科さんがコーヒーを持つとどこかのブランド物かしらって思えるから不思議ですよね」

黒子「本当、不思議ですわね。その考え方が」

初春「あ〜、やっぱりお嬢様には憧れますね〜。白井さんばっかり見てるから忘れがちになりますけど、これが本来の常盤台生なんですよね」

黒子「ほ〜、初春。それはどういう意味ですの?」ボキボキ

初春「冗談ですよ、白井さん。指を鳴らさないで下さいよ」アセアセ
98 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:26:20.34 ID:qPZdstQo
御坂「それで黒子は知り合いだったのよね?」

一方「はい」

御坂「確か風紀委員の研修の時だっけ?」

一方「えーと、はい」

初春「風紀委員なんですか!?」

黒子「違いますの。研修中ですの」

初春「そうなんですか。でも、鈴科さんなら絶対受かりますよ!」

一方「そうだと嬉しいんですけど(おいおい、このままこの嘘突き通していいンだな?)」
99 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:26:57.27 ID:qPZdstQo
佐天「あ〜、お腹空いてきた。なんか食べようかな〜」

初春「そういえば、佐天さん。今日は珍しくお弁当じゃなかったですね」

佐天「寝坊しちゃってさ」

一方「え、お弁当なんですか?」

初春「佐天さんはお弁当派なんですよ」

黒子「ご自分でお作りに?」

佐天「ええ、そうですよ」

御坂「大変じゃない?」

佐天「いえ、慣れてしまえばそんなことないですよ。御坂さんたちはお弁当じゃないんですか?」
100 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:27:29.58 ID:qPZdstQo
黒子「私とお姉様は学食ですの」

御坂「確か、鈴科さんも学食よね」

鈴科「はい」

佐天「そっか、常盤台はいろんなお店入ってますもんね。いいな〜」

黒子「そんなことございませんわ。お弁当の方が自分の好きなものが食べれますしね」

御坂「カロリー調節できてダイエットにも有効だし」

一方「そ、そうなんですか?」

御坂「そうよ、外食なんて太るもとだし」

一方「なるほど……あれ?」

御坂「ん? どうしたの?」

一方「いえ……」

一方(どうして俺が体重気にしなくちゃいけないンだ)
101 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:28:07.67 ID:qPZdstQo
佐天「私もダイエットで今食べるのやめよう」

初春「佐天さんは全然太ってないじゃないですか」

佐天「いや、最近体重が気になりだして」

初春「成長期だからじゃないですか?」

黒子「初春、そういう台詞は脂肪フラグですわよ」

一方「」コソコソ

黒子「鈴科さん、何こそこそしてるんですの?」

一方「いえ、」ササッ

御坂「今何か隠したわね」

一方「いえ、そんなことは///」アセアセ

佐天(あれ、コーヒーに入れた砂糖の袋が一つ足りない)

佐天「わかりました。今、砂糖の袋を隠しましたね」

一方「」ギクッ

佐天「気持ちは分かります」

一方「クスン」

一方(って! だから、なンで気にしてンですか!)
102 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:29:35.56 ID:qPZdstQo
〜黄泉川宅 とある夕方〜



一方「ぷはァァァ! やっぱり風呂上がりの一杯はブラックに限るな」

芳川「最近帰ってきたら、すぐお風呂に入ってるのね」

一方「まあな」

芳川「ついこの間までは寝る前に入ってたのに」

一方「ああ、やっぱり男にすぐ戻りたいからな」

芳川「そういうことね」

一方「窮屈なンだよな、女は。肩は凝るし」コキコキ

芳川「肩こりは巨乳の悩みだからね。黄泉川の肩もみ機でも借りたらどう?」

一方「あれで肩こりとれるのか?」

芳川「半分は効くと思うけど、半分は気分的なものかしらね」

一方「やっぱりそんなもンか。話してると余計凝った気になってきやがった」

打ち止め「じゃあ、ミサカが肩もみしてあげるってミサカはミサカは提案してみたり」

一方「おい、お前にできるンか?」

打ち止め「む〜、この前黄泉川にやってあげたら褒められたよってミサカはミサカは実績を掲げてみる」

一方「ほォ〜、そこまで言うなら頼もうかね」

打ち止め「それでは椅子に座ってってミサカはミサカは椅子の後ろでスタンバイしてみる」

一方「よっこらせっくすとォ」ギシ

打ち止め「では、早速とミサカはミサカは肩もみを始めてみたり」モミモミ

一方「お、なかなかうめェじゃねェか」

打ち止め「エッヘン!ってミサカはミサカは得意げになる。お客さん痒いところはないですか〜?」

一方「それは美容室だろ」

芳川&打ち止め「「あはははは」」
103 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:30:38.77 ID:qPZdstQo
〜玄関前 とある夕方〜


番外「今日の夕飯はなんだろ」

番外「ま、シェフは炊飯器なんだろうけど」




ガチャ




番外「ただいマンモス〜」

一方「ああァァァァ! そこだ!」

一方「そこそこ! そこをもっと刺激してくれ」

打ち止め「ここがあなたのツボなのねってミサカはミサカは集中攻撃してみたり」

一方「ぐッ、効くなァ」

番外(んん? 卑猥な会話が聞こえたような。何してるんだろ?)

打ち止め「けど、ほんとにがちがちに硬くなってるよってミサカはミサカはあまりにもの硬さに驚き」

一方「二週間くらい我慢してたからなァ。ああ、もうちょっと下で頼むぜ」

番外(した? ええ、舌! これってやばいんじゃない?)
104 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:31:36.09 ID:qPZdstQo
打ち止め「そろそろ疲れてきたよってミサカはミサカは休憩を要求したり」

一方「おい、まだ始めたばかりじゃねェかァ。今からが本番だァ。覚悟しろよ」

番外(本番って、まさか)

一方「休んでる暇はないだろ」

番外(これは止めないとまずいね)

番外「ちょっと待って! 自分のマンモスをどうする気なの!」ガチャッ

打ち止め「わ! お帰り、番外個体ってミサカはミサカは勢いよく入ってきたあなたにびっくりしてみたり」

一方「はァ? マンモス? なにイカれたこと言ってンだ」

番外「肩もみ? それは肩もみ?」

一方「ああ、ちょっと最近肩が凝ってよ。こいつに凝りとってもらってンだ」

番外「そうなの、なんだ」
105 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:33:25.63 ID:qPZdstQo
打ち止め「けど、ミサカはもう疲れたよってミサカはミサカは番外個体と交代を要求してみたり」

番外「はぁ? 何でミサカがこいつの肩を?」

一方「おい、こいつにされたら余計悪化するだろうが」

番外「どういう意味なの、それ」

一方「肩もみってのはデリケートなンだよォ。お前には無理だァ」

番外「それじゃ、ミサカが凄くがさつみたいに聞こえるんだけど」

一方「そうだろが」

番外「ふ〜ん、そういうこと言うんだ〜。そういうことは一回試してから言うもんだと思うよ〜」バチバチ

一方「おいおい、まさか電気使うンですか? ちゃんと手でやってくれよ」

番外「任せときなって。ミサカのテクで必ず昇天させちゃうから!」
106 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:33:55.74 ID:qPZdstQo
〜玄関前 同時刻〜



黄泉川「今日の夕飯は炊飯器シェフの煮込みハンバーグじゃん」

黄泉川「さて、みんな帰ってきてるかじゃん」




ガチャ




黄泉川「ただいマッスルドッキング〜」

番外「ミサカのテクで必ず昇天させちゃうから!」

黄泉川(また、何かやってるじゃん……テク? 昇天?)

番外「こうかな?」ググッ

一方「いってェー、お前、何力任せにやってるンですか!」

番外「違っちゃった?」

一方「そこは男の一番デリケートな部分なンだよ。もうちょっと優しくしろ」

黄泉川(男のデリケートな部分?)
107 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:34:22.39 ID:qPZdstQo
番外「大げさに言っちゃって。これならどう?」

一方「いてて、爪たてンなって!」

番外「ごめん、こういうの初めてなんだよ」

一方「こりゃあ、駄目だ。おい、ガキィ。やっぱお前がしてくれ」

打ち止め「えーってミサカはミサカは露骨に嫌がる」

黄泉川(ん? んん? 今どういう状況じゃん?)

一方「こいつじゃ、マジで悪化する」

打ち止め「でも、あなたのはミサカが何回やってもずっと硬いままだよってミサカはミサカはうんざりしてみたり」

一方「二週間分溜まってるからなァ。簡単にはもどらねェよ」

黄泉川(……おいじゃん)
108 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:34:59.01 ID:qPZdstQo
番外「待ちな。ミサカはまだ本気を出しちゃいないよ。こうなったら他も使ってやちゃうから」バチバチ

黄泉川(他って、まさかあそこなのかじゃん!)

一方「おいィィ、それは安全なンだろうな? 安全なンですかァ?」

番外「ふん、危険だろうがなんだろうが知らないね! たまったもん全部とってあげちゃう!」

黄泉川(その前にまだ早いじゃん!)

黄泉川「ちょっとそのドッキング待つじゃん!」ガチャッ

打ち止め「わ! お帰り、黄泉川ってミサカはミサカは勢いよく入ってきたあなたにびっくりしてみたり」

一方「はァ? ドッキング? なに言ってンだ」

番外(まさか黄泉川も……)

黄泉川「……肩もみ。肩もみじゃん。お約束ネタじゃん」

芳川「おお、黄泉川。今日の夕飯はなんだろうね?」

黄泉川「煮込みハンバーグじゃん」アハハハ

打ち止め「わーい、ハンバーグだってミサカはミサカは大喜びしてみたり」

一方(笑い方が不自然だな。黄泉川の奴)
109 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/17(水) 21:35:29.31 ID:qPZdstQo
ここまでです。

レスをつけてくれる方ありがとうございます。
いつも楽しく書かせてもらってます。
110 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 21:44:18.72 ID:6OQ3TQDO
>>1乙。

とある夕方ってなんだwww
111 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 22:24:45.40 ID:DIg9U0oo
>一方「よっこらせっくすとォ」ギシ

おいモヤシ
112 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 23:46:00.06 ID:Wv4xZ9k0
>一方「よっこらせっくすとォ」ギシ

何ナチュラルに言ってるんだこのモヤシ
113 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 00:32:23.61 ID:J.b9dcDO
セロリさんは87〜95年の成分を飲んでしまわれたからな。
114 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 01:06:37.22 ID:.29kjvE0
>一方「よっこらせっくすとォ」ギシ

ホントだwwwwwwww
言われて気付いたwwwwwwww
115 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 21:55:28.50 ID:VfJk3t.o
モヤシへのツッコミありがとうございます。


投下します。
今日はちょっと量が多めになります。
116 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 21:56:07.24 ID:VfJk3t.o
〜黄泉川宅 朝〜



芳川「おはよ〜」

一方「おはようございます」ジュー

芳川「おいしそうな匂いね〜」

一方「芳川さんの朝食はすぐできますんで、顔でも洗ってきて下さい」

芳川「あれ、もう百合子になってるのね」

一方「もうって、私そろそろ学校ですよ」

芳川「あれ、もうそんな時間だったんだ。どうも時間の感覚がないな」

番外「……」
117 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 21:56:34.15 ID:VfJk3t.o
黄泉川「私はそろそろ行くじゃん」

一方「あ、黄泉川さん。お弁当忘れてますよ」

黄泉川「そうだった。最近はお弁当になったじゃん」

一方「あまり動かすと煮物の汁が広がるので注意して下さいね」

黄泉川「わかったじゃん。で、今日のデザートは?」

一方「うさぎさんのリンゴです」ニコ

黄泉川「楽しみじゃん」ニコ

番外「……」
118 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 21:58:23.68 ID:VfJk3t.o
打ち止め「ミサカもうさぎさんのリンゴ欲しいってミサカはミサカはアピールしたり」

一方「打ち止めちゃんの分はラップして冷蔵庫に入れてありますよ」

打ち止め「わーいってミサカはミサカは万歳して喜びを表現してみたり」

番外「……」
119 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 21:59:39.30 ID:VfJk3t.o
芳川「最近は朝食が炊飯器じゃなくなったんだよね。どれ、このだし巻き卵を……」

番外「ちょっと待ってよ……」

芳川「ん? どうしたの?」モグモグ

黄泉川「何じゃん、番外個体?」

番外「何で誰もツッコまないの?」

芳川「え、どういう意味かしら?」モグモグ

番外「おかしいよね。何で急に一方通行が朝食とお弁当作って、いかにも家庭的な人間になっちゃてんの?」

黄泉川「いや、確かに初めはびっくりしたけど、今日で十日目じゃん」

芳川「うん、それに悪いことしてるわけじゃないしね」

番外「そういう意味じゃなくて。キャラが違うんじゃないってことだよ!」

芳川「キャラがね」

番外「一方通行、実は人格も変わってるんじゃない?」

一方「変わってませんよ」

番外「じゃあ、なんで料理なんかしてるの?」

一方「それは……自分でもよくわからないんですけど、作りたくなって。それにやってみると料理も面白いですし」

番外「本気?」
120 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:00:08.40 ID:VfJk3t.o
芳川「まぁ、女に変わることによって価値観もいろいろ変わるってことなんじゃない。味覚とかも変わってたしね」

黄泉川「そーそー、宿る器によって魂が変化するってどこかの誰かが言ってたじゃん。脳外科医だったっけか?」

番外「それはやっぱり人格変わってるってことなんじゃない」

一方「すいません。今の私にはこれが自然体でして」

黄泉川「あれ? ということは、一方通行がもし女に生まれていたら、こうなっていたのかじゃん?」

芳川「なんて勿体ないのかしら!」

打ち止め「ミサカもお姉ちゃんモードがいいかもってミサカはミサカは二人の意見を肯定的にとらえてみたり」

番外「何それ」

黄泉川「さっきから何を怒ってるじゃん?」
121 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:01:36.01 ID:VfJk3t.o
芳川「……」

芳川「はは〜ん。さては番外個体、一方通行が男じゃないと困ちゃうとかかしら?」

番外「わけ分かんないよ? どういう意味?」

黄泉川「なるほどじゃん。いや〜、番外個体の気持ちに気づいてやれなかったじゃん」

番外「え、何か勘違いしてない?」

黄泉川「そろそろ出ないとマジでやばいじゃん。行ってきまーす」ダダダー

番外「ちょっと待ってー」

芳川「素直じゃないのね」

番外「ち、違う。ただ男じゃないと張り合いがないの!」

芳川(素直じゃないのね)
122 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:02:08.17 ID:VfJk3t.o
〜常盤台中学校 そして午前中〜



一方「今日は一日使って能力測定が行われるんですよね」

御坂「そう、鈴科さんは初めてだけどわかる?」

一方「はい、一通りは説明を受けましたので」

御坂「一緒に回れるとただの能力測定も楽しくなるんだけど」

一方「そうですよね」

御坂「こればっかりは能力の種類によって回るコースが違うからね。そういえば、鈴科さんってどんな能力なの?」

一方「え、能力ですか? えーと……(これは言っても大丈夫だよな)」ギクリ

御坂「もしかしたら、一緒に回れるかもしれないし」ニコニコ

一方「そうですよね(しょうがない、ここで言わなかったら怪しいし)」

一方「私、『方向変換』のレベル3なんです……」

御坂「『方向変換』っていうとあまり聞いたことないけど、どんな能力?」

一方「あらゆるベクトルを操作できるんです」

御坂「ん!? それってもしかして、一方通行と同じ能力じゃ……」

一方「そ、それで御坂さんとは一緒に回れそうですか!?」

御坂「え? いや、ちょっと無理そうね。性質がだいぶ違うし」

一方「そうですか! 残念ですぅ。じゃあ、私そろそろ行きますね!」ドギューン

御坂「凄いダッシュね」ポカーン
123 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 22:02:39.32 ID:VfJk3t.o
一方(なンとかごまかせた……のか、あれはァ?)

黒子「ちょっと鈴科さん」

一方「あ、白井さん」

黒子「ちょっといいですの」

一方「はい、どうしたんですか?」

黒子「実は私、今ピンチですの」

一方「え、何があったんですか?」

黒子「ええ、前に話したと思うのですが、私この姿ですと能力が使えませんの」

一方「あ……」

黒子「まずいですの」

一方「はい(なンか嫌な予感しかしねェな)」
124 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 22:03:04.28 ID:VfJk3t.o
一方(なンとかごまかせた……のか、あれはァ?)

黒子「ちょっと鈴科さん」

一方「あ、白井さん」

黒子「ちょっといいですの」

一方「はい、どうしたんですか?」

黒子「実は私、今ピンチですの」

一方「え、何があったんですか?」

黒子「ええ、前に話したと思うのですが、私この姿ですと能力が使えませんの」

一方「あ……」

黒子「まずいですの」

一方「はい(なンか嫌な予感しかしねェな)」
125 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:03:56.24 ID:VfJk3t.o
黒子「そこで鈴科さんに手伝ってもらおうと思いまして」

一方(きたきた。けど、これは……)

一方「でも、私の能力と白井さんとでは全然違いますよ。フォローはちょっと無理ですよ」

黒子「そこはごまかして乗り切りますの」

一方「………………え?」

黒子「無理だろうがやるしかありませんの。じゃないと、私の今の状態がバレますの」

一方「まあ、そうですけど」

黒子「そうなったら、あなたのことも話してしまうかもしれませんの」

一方「ええ! なんでですか!!」

黒子「いえ、もしかしたら自分のことを話している時に、ついあなたの名前を出してしまうかもしれませんの。ついうっかり」

一方「それは脅迫してるんですか? (汚ねェェェ!)」

黒子「いえいえ、万が一の話ですわ。でも、仮にバラしてしまったとしたら、学園都市第一位がこ〜んな間抜けなことになっているなんてってことになりますわ」

一方「……」

黒子「しかも、戸籍を偽造してまで常盤台に編入してきた努力が水の泡となり、あまつさえ女子中学生と一緒にお着替えなどをしたことも公になってしまいますわ」

一方「……」

黒子「それではお互い困ることになりますでしょ、一方通行さん」

一方「……私と白井さんは一蓮托生ですわ」

黒子「よろしくお願いしますわ。鈴科百合子さん」
126 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:04:28.31 ID:VfJk3t.o
黒子「初めはこちらの正確差を測定するところからやりますの」

一方「砲丸投げみたいですね」

黒子「そうですの、能力を使った砲丸投げという解釈で間違いありませんわ」

一方「ところでやるのはいいんですけど、人がたくさんいるから私がやったら絶対バレますよ」

黒子「そうなんですの。これをどう掻い潜るかが問題ですの」

一方「もしかして! なんか作戦でもあるんですか!」

黒子「作戦も何も隙を見て鈴科さんが砲丸を飛ばすんですのよ」

一方(つまりは作戦無しってことかよ、このパンダ女!)

一方「けど、隙なんて……」
127 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:05:45.98 ID:VfJk3t.o
ドドドドーーーン
キャーキャー




一方「なんですか、この揺れは!」

黒子「お姉様ですわね。大方、超電磁砲の測定かと思われますの」

一方「なるほど」

一方(ていうか、チャンスだな。ベクトル操作してっと)

黒子「水しぶきがここまで飛んできていますわ。さすがはお姉様」

一方(どうせならまとめて全部投げちまうか)
128 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:06:26.91 ID:VfJk3t.o
シーン
ザワザワ オサマッタ




黒子「やっと終わりましたの」

一方「こっちも終わりましたよ」

測定ロボ「記録70M。指定位置との誤差0MM。総合評価『LEVEL5』」

黒子「ちょっと待つですの!!」

一方「え?」

黒子「やりすぎですの! 私はレベル4ですの。多少の誤差はないとまずいですの」

一方「でも、そんなこと言ってなかったですし」

婚后「あら、白井さん。あまりにもの成績の悪さに人にあたるのはよろしくなくてよ」ホホホ

黒子「げっ、婚后光子……」

婚后「私、今回は調子がよろしくて、もうちょっとでレベル5になるところでしたの」

測定ロボ「測定用紙を返却します」ウィー

婚后「あら、私も拝見させて頂きますわ」ガサッ
129 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:07:09.68 ID:VfJk3t.o


能力測定用紙』

    10M 地点   誤差 0MM
    20M 地点   誤差 0MM
    30M 地点   誤差 0MM
    40M 地点   誤差 0MM
    50M 地点   誤差 0MM
    60M 地点   誤差 0MM
    70M 地点   誤差 0MM

     命中率  100%
     平均誤差 0MM

     総合評価 LEVEL5

130 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:08:37.43 ID:VfJk3t.o
婚后「え、これって……」ポカーン

黒子「ただのまぐれですの。返して頂きますわ」ガサッ

婚后「え、でも、パーフェクトって。そんなことって」

黒子「急いでおりますので、失礼しますわ」ドギューン

婚后「凄いダッシュ」
131 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 22:09:11.18 ID:VfJk3t.o
一方「まずかったですかね」

黒子「一項目くらいは大丈夫ですの。とにかく次からはもっと手加減してお願いしますわ」

一方「はい(先に言えっての)」

黒子「それで次はここのですの。ここではどれだけ重い物を移動できるかの測定ですわ」

一方「あの、私も自分の測定があるんですけど」

黒子「そうでしたわね。では、この測定が終わったら、鈴科さんのに参りましょう」

一方「はい、わかりました。では、始めましょうか」

黒子「……」

一方「……」

一方「……思ったんですけど、いつ隙はできるのでしょうか?」

黒子「さぁ」

一方「御坂さんは?」

黒子「さすがに何度も都合よくはいきませんの」

一方「ではどうしましょう?」

黒子「ん〜〜」
132 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 22:10:06.29 ID:VfJk3t.o
一方「隙を見つける、ですか……いえ、さっきの超電磁砲のように隙を作れば!」キュピーン

一方「白井さん。隙を見つけるより作った方が早くありませんか!」

黒子「隙を作る?」

一方「ほら、さっき御坂さんがやったように人の目を惹きつければ」

黒子「確かに人の目を惹きつければその隙にできなくもないですけど……」

一方「決まりですね。それでは白井さんお願いします!」

黒子「でも、私にはあれだけ派手なことはできませんの」

一方「そこのところは大丈夫です。白井さんでもできる方法があります」

黒子「それは何ですの?」

一方「短パンを下げて、だばだばとヒヨコ走りをすれば……」

黒子「」ポカッ

一方「痛いです」ヒリヒリ

黒子「ふ・ざ・け・な・い・で・下さいまし。そんなことできるわけないですの!」

一方「やっぱりですか」
133 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 22:13:08.71 ID:VfJk3t.o
一方「しょうがありません。風をベクトル操作して竜巻を作ります」

黒子「え?」

一方「よっと」




ゴゴゴゴゴ…
ナニアレ? タツマキヨー




一方「今の内に!」

黒子「」ポカーン
134 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:14:14.82 ID:VfJk3t.o
ゴゴゴゴゴ…
ゴゴ…
シーン
キエタワ ナンダッタノ?






一方「終わりましたよ」

黒子「凄いですわね。あんなこともできるなんて」

一方「いえ、そんな大したことじゃないですよ///」テヘヘ

測定ロボ「総合評価『LEVEL5』」

黒子「……」

一方「……」

黒子「そんなに謙遜することはありませんわよ。本っっっっ当に凄い能力ですわ」

一方「いえ、その、手加減はしたつもりなんですど。すいません」
135 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:14:41.90 ID:VfJk3t.o
〜シャワールーム 測定終了〜



御坂「え、それじゃあ、超電磁砲の水しぶきってそっちまで行ったの?」シャー

黒子「はいですの、って黒子はさりげなくお姉様の隣のシャワー室を取りますわ」ヒラリ

御坂「全然さりげなくないし」

一方「今日は疲れましたね。(二人分測定したしなァ)」フキフキ

御坂「そうね。こういうのって苦手だから精神的に疲れるのよね」

黒子「そうですの? 割と元気ですの」

一方(そりゃあ、お前は何もやってないしな)

御坂「けど、今回の測定ってトラブルが多かったらしいね」

黒子「トラブルですの?」

御坂「うん、竜巻とかいろいろあったって話なんだけど。」

黒子「……」

一方「……」
136 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:15:08.68 ID:VfJk3t.o
御坂「黒子たちの方であったらしいけど知らない?」

黒子「さ、さあ……」アセアセ

一方「ま、全く身に覚えがありませんね〜」アセアセ

御坂「いや、見に覚えはないと思うけど」

一方「はぁ〜」

一方(今日はいつもの二倍は疲れたな。着替えたし、さっさと帰るか)

一方「それでは御坂さんと白井さん。お先に失礼します」

御坂「あ、鈴科さん」

一方「はい?」

御坂「この後って予定ある?」

一方「いえ、特には」

御坂「この後、黒子とお茶飲みに行くんだけどどう?」

一方「あ、はい。喜んで(お茶くらいならいいか)」

御坂「佐天さんと初春さんも一緒なのよ。ほら、前に一度お茶飲んだ」

一方「覚えてますよ。楽しみです」

御坂「よし、鈴科さんも参加決定と」
137 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:16:13.47 ID:VfJk3t.o
御坂「そういえば、黒子さ」

黒子「なんでしょうか?」

御坂「あなた今回の測定頑張ったらしいじゃない」

黒子「なんのことですの?」

御坂「二項目でレベル5だったって。凄いじゃない、あんた努力してるんだね」

黒子「!!!」ズキューン

黒子「お姉様! お姉様が私にそんなお言葉をかけて下さるだなんて!」

御坂「大げさな」

黒子「いえ、今のお言葉はきっちり記憶させてもらいますわ。そして、毎晩寝る前に脳内再生して、黒子は黒子はー!」カチッ
138 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:16:44.59 ID:VfJk3t.o
温度調節のノブ 40℃→0℃







黒子「お姉様にー……パオ」シャー

御坂「パオ?」

一方「パオ?」チラ

黒子「パオ……」

一方(パンダだァァァァ!)

黒子「パオパオ」アタフタ

女生徒A「なんですか、あれは?」

女生徒B「え、パンダ?」

御坂「え、黒子どうしたの?」

黒子「……」

一方(何やっちゃってンですかァァァ!)
139 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:17:13.41 ID:VfJk3t.o
ナニアレ ザワザワ




御坂「え、鈴科さん。何があったの?」

一方(おいおいィィ、まずいにもほどがあるだろ。こうなりゃしょうがねェ)ダダダー

一方「御坂さん。ちょっと失礼します」

御坂「鈴科さん、そこ排水口」

一方(排水口のお湯を逆流して、パンダ女の排水口から噴き出させる!)
140 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:17:40.07 ID:VfJk3t.o
ドバーン




黒子「パオー」ピュー

御坂「え、ちょ、なになに!?」

女生徒A「水が大量に噴出してますわ!」

女生徒B「水道管が破裂したんでしょうか?」

黒子「」ドテ

御坂「あれ? 黒子。あんたシャワー室からそこまで飛ばされたの!?」

黒子「痛た〜」

一方「白井さん、大丈夫ですか?」

黒子「ええ、おかげさまで」

御坂「ん、なんなの?」
141 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 22:18:37.44 ID:VfJk3t.o
ここまでです。

きりのいいところと思ったら、長くなってしまいました。
142 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 22:19:02.33 ID:yJ.AlEIo
ワロスwwwwwwwwwwwwww
143 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 22:28:40.87 ID:xjfUKQMo
一方さんがお湯被って股間がパオパオするのかと思った
ベクトル操作で一定温度異常のお湯を弾いてたのかしら
144 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 22:29:07.51 ID:T.ivxyU0
支援ww
145 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 22:31:31.95 ID:VeXiNIAO
一瞬パオーンに見えたww
146 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 23:28:37.64 ID:J.b9dcDO
パンダの声はパフォの方がリアルだぜ
147 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 00:18:41.42 ID:70mMVNM0
>>143wwwwwwwwww
それは×パオ ○パオーン
しかしこの一方さんはシャワー室で水浴びてるのか?

……らんまじゃ風呂で男に戻っちゃうのはお約束だぜb
148 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 01:06:52.45 ID:c17ystYo
ん?黒子って元の姿なのに能力使えないの?
149 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 01:18:24.58 ID:PaQf6b.o
ここでは、変化後じゃなきゃ能力使えないんだぜ
だから、百合子やパンダモードじゃなきゃ無理
150 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 09:45:24.55 ID:9qfv2cSO
変化後しか能力使えないってのは面白いな
制限もあるだろうけど変化したモノによっては
水を被る前より強くなれるかもしれないし
151 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 09:55:03.53 ID:jTqVstwo
>>150
だとしたら黒子は弱体化フラグ立ってるよなww
テレポートの最大重量が大体130kgだから、パンダ化した体重を考えると自分一人が限界だろうし
152 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/19(金) 23:21:41.89 ID:MEiX1nIo
>>143
>>147
描写がまったく足りてませんでした。
申し訳ございません。
一方さんはシャワー後だったので、そこらへんは気にしないでもらえるとありがたいです。

>>146
これからはそれでいかさしてもらいます。
ありがとうございます。

投下します。
153 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/19(金) 23:22:26.79 ID:MEiX1nIo
〜Joseph's そして放課後〜



御坂「能力測定なんて疲れるだけね」

佐天「私たちの学校も今日、能力測定がありましたよ」

黒子「あら、佐天さんのところもですの?」

初春「はい、ほとんどの学校が春のこの時期にやりますからね」

一方「今週が一番集中する週じゃないでしょうか」

佐天「ところでやっぱり常盤台だと機材がすごいんですか?」

御坂「え、普通じゃない?」

初春「いえ、常盤台の場合は全員がレベル3以上ですから、それに応じたハイスペックな機材が用意されてるはずです!」フン

御坂「どうなのかな? 鈴科さんは転校して来てるから、前の学校と比べてどう?」

一方「え?」

佐天「そうか、前の学校より設備良かったですか?」

一方「ええ、それは全然よかったですよ(適当に答えときゃいいだろ)」
154 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/19(金) 23:23:00.86 ID:MEiX1nIo
御坂「そうなんだ。あ、でも今回の測定でトラブル多かったって言ったじゃない」

一方「……言ってましたね」

御坂「確か竜巻が起きた時に機材も一緒に飛んでったって話聞いたんだけど、その機材が壊れたらしくてね。かなり高かったんだって」

一方&黒子「……」

初春「やっぱりですか! いくらくらいですか! 一億円くらいするんですか!?」

一方「ま、まさかそんなにしないですよ……ね!」

黒子「そ、そうですの。飛ばされて壊れる程度の機材なんて安いに決まってますの」

御坂「なんかね、二十億くらいするんだって」

一方&黒子「ぶっ!」

佐天「二十億ぅぅ!」

初春「桁が違いますね〜」

御坂「うん、レベル5対応の新型だったらしいんだけど。一応、製造側のテストも兼ねて、レンタルという形で常盤台には置いたんだって」

初春「なるほど、新型ならしょうがありませんね」

佐天「弁償代がえらい事になっちゃいましたね」

一方&黒子「……」

御坂「ん? どうしたの二人とも?」

一方「いえ、別に……」

黒子「何でもありませんわ」

一方「で、でも、よく考えたら間違いじゃないですか。飛ばされて壊れるようでは、レベル5の衝撃に耐えられると思えませんけど」

御坂「あ、その機材なんだけどさ、精神系を測定する物だったんだって」

一方「……」

初春「それなら壊れてもおかしくありませんね。精神系なら強度は必要ないですし」

黒子(ついてませんわね)
155 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/19(金) 23:23:32.80 ID:MEiX1nIo
初春「でも、やっぱりすごいですね〜」ウットリ

佐天「また、初春のトリップが始まったよ」

黒子「常盤台に凄い幻想を抱いてますの」

一方「けど、その気持ちは分かります。私も常盤台みたいな女子校には少ないですけど、同じような気持ちを抱いていました」

初春「鈴科さんもですか!」

一方「はい」

初春「やっぱりそうですよね! それで実際入ってみてどうですか?」

一方「いや、それは……」

初春「いえ、言わなくてもわかります。やはりそこは美しい花園。純潔で無垢という言葉を絵に描いたような光景が広がっているんですね」キラキラ

佐天「またトリップし始めた」

一方「鼻毛抜いてるとか言わない方がいいですよね」ボソ

御坂「夢は大切だと思うわ」ボソ
156 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/19(金) 23:24:30.31 ID:MEiX1nIo
初春「ところで鈴科さんは風紀委員の研修はどうなりました? もう終わってますよね」

一方「え? 風紀委員?」

初春「ほら、この前白井さんとの出会いが風紀委員の研修だって」

一方「ああ、それですか。それは……(どうごまかせばいいンだ)」

黒子「見事受かりましたの」

初春「本当ですか!」

一方「ぶっ!」
157 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/19(金) 23:25:12.86 ID:MEiX1nIo
初春「良かったですね!」

一方「はい、ありがとうございます(何考えてやがるこのパンダ女ァ!)」

佐天「ということは、風紀委員として初春は鈴科さんの先輩になるわけだ」

初春「え、佐天さん! 何言ってるんですか! 私なんて……///」アセアセ

一方「そういうことになりますね」

初春「鈴科さんまで」

一方「初春先輩、これからよろしくお願します」ニッコリ

佐天「百万ドルの夜景もビックリの眩い極上風紀委員の登場だー!」

初春「……」

初春「あべし!」プシュッ

御坂「え、初春さん?」

佐天「ちょっと初春。鼻血出まくりよ!」

初春「」ピクピク

一方「え、大丈夫ですか?」

黒子「大丈夫ですわ、この程度。私もお姉様の入浴中などではよくこうなりますの」

御坂「あんた、私の入浴中に何を考えてるわけ」

佐天「それよりティッシュを!」
158 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 23:25:34.34 ID:p6mLjwQ0
>>150
パンスト太郎のアレなんて手に負えなくなるな
双子になる泉もあったはずだし
159 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/19(金) 23:25:47.94 ID:MEiX1nIo
〜Joseph'sの店外 夕方〜



初春「お"騒"か"せ"し"ま"し"た"」

佐天(両方の鼻の穴にティッシュ突っ込んでるから鼻声になってる)プププ

一方「あの、すいませんでした。つい調子乗っちゃって」

初春「い"え"、鈴"科"さ"ん"は"悪"く"な"い"で"す"。む"し"ろ"い"い"も"の"見"せ"て"も"ら"い"ま"し"た"」

佐天「それでは私たちはこれで」プププ

御坂「うん、またね」

黒子「ごきげんようですの」

一方「私も別方向ですので、ここで」

御坂「あ、そうなんだ。また明日」

一方「はい、さよならです」チラッ

黒子「……」
160 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/19(金) 23:26:42.18 ID:MEiX1nIo
御坂「でも、初春さんがあんなになるなんて。あんたと一緒にいたからおかしくなったんじゃない?」

黒子「お姉様、それはあまりのお言葉ですわ」

御坂「そう? それよりあんた。私の入浴中に何考えてるの」

黒子「いえ、大したことではありませんの」

御坂「大したことないのにあなたは鼻血を出せるの」

黒子「それよりお姉様。私ちょっと用事を思い出しましたので、先に寮へ戻っていてくださいまし」

御坂「用事? わかったわ。門限までには戻りなさいよ」

黒子「大丈夫ですの」
161 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/19(金) 23:27:44.33 ID:MEiX1nIo
〜Joseph'sの前 数分後〜



一方「それでなぜ私が風紀委員に?」

黒子「それはですの。今回の能力測定で自分に能力がないことを隠し通すことが困難だと痛感しましたの」

一方「はい……」

黒子「しかも、私の場合は風紀委員に所属していますので、能力を使う機会が他の人より多いですの」

一方「確かにそうなりますね」

黒子「この状態をやり過ごすには、これはもう協力者がいないと無理ですの」

一方「……そうなんですか?」

黒子「そうなんですの。それで鈴科さんに風紀委員になってもらって、フォローして欲しいですの」

一方「事情は分かりましたけど、私、風紀委員の試験を受けてないんですけど……」

黒子「そうですわね。けど、それは大丈夫ですの」

一方「大丈夫?」
162 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/19(金) 23:28:28.98 ID:MEiX1nIo
黒子「戸籍が作れたんですから、データ改ざんして風紀委員になることくらいできそうですの」

一方「え?」

黒子「できませんの?」

一方「いえ、たぶんできると思いますが……」

黒子「それならよろしくお願いしますの。もちろん私と同じ支部で」

一方「いや、そこまで都合よくは」

黒子「いえ、もう皆さんに言ってしまった以上、やるしかありませんの」

一方「……(こいつァ、ふざけてンですかァ!)」

黒子「あら、もうこんな時間ですの。それでは私はそろそろ行きますわ」

一方「そんな丸投げな!」

黒子「でも、偽造に関して私ではどうにもなりませんの。そのかわり、あなたがお姉様のことでバレそうな時などは全力でフォローしますの」

一方「も〜」
163 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/19(金) 23:29:40.79 ID:MEiX1nIo
ここまでです。

164 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 23:44:17.83 ID:sLRHm3Ao
乙なのですわ
165 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 00:18:23.26 ID:oSCsKlE0
おもしろい。
つづけたまえ…
166 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 01:12:51.85 ID:wsYtFsDO
ここの百合子はマリみての志摩子さんぽいから、ふわふわ百合子かな?
はわはわ百合子といい、ふわふわ百合子といい、俺の嫁が増えて困る。
167 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 01:53:46.09 ID:5n1LZ3oo
おつにゃん
168 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 10:03:36.90 ID:EPa2BASO
乙乙
結構投下スピード早いじゃなイカ
これなら完結まで期待できそう
169 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 18:31:08.14 ID:AS2vgoDO
そろそろ次の犠牲者が欲しい所だな。
170 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 18:53:18.71 ID:umsRweAo
美琴を男溺泉に
171 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 19:21:33.36 ID:JSoh/Mg0
上条さんをアヒルに
172 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 23:45:45.43 ID:1ci8g5Mo
美琴は猫がいいあるね
173 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/20(土) 23:46:11.61 ID:PsAYBGEo
>>166
百合子のキャラは説明しづらいですが、
自分の妄想を多く含んでいることは確かです。

>>168
読んでいたSSが結構未完のままのが多いので、
自分はなんとか完結させようと思います。


投下します。
174 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/20(土) 23:49:02.26 ID:PsAYBGEo
〜一七七支部 十六時〜



一方「今日の十六時より『風紀委員 第一七七支部』の配属になりました。鈴科百合子です!」ビシッ

固法「風紀委員、鈴科百合子。第一七七支部の着任を確認しました」

初春「わ〜」パチパチ

黒子「よろしくですの」パチパチ

固法「はい、ご苦労様。確か二人とは面識があったのよね」

初春「はい」

黒子「はいですの」

固法「じゃあ、細かい紹介はいいわね。鈴科さんには今から私がこの一七七支部のことをいろいろ教えていくから、二人は仕事を続けて頂戴」

黒子「わかりましたですの」

初春「鈴科さん、ここの配属になったんですね。嬉しいな〜」キャッキャッ

初春「初めは緊張するかもしれませんけど、わからないことがあったらどんどん聞いて下さいね。この先輩の私に!」フン

一方「は、はい……」

固法「私の言ったことをまるで聞いてないわね」

黒子「完全に浮かれていますわね」
175 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/20(土) 23:49:30.05 ID:PsAYBGEo
黒子「ほら初春、仕事に戻りますわよ。あなたたくさん仕事が残ってると言っていたではありませんか」

初春「もうちょっと、もうちょっとだけ〜」

黒子「駄目ですの」ズリズリ

初春「ふえ〜ん」

一方「……」

固法「ごめんなさいね」

一方「いえ、大丈夫です」

固法「では、早速だけど、一七七支部の仕事内容からだけど……」

一方(何とか風紀委員になれたな)

一方(これも黄泉川のおかげか)
176 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/20(土) 23:50:06.59 ID:PsAYBGEo
〜回想シーン 三日前〜



一方「――というわけで俺を風紀委員にしてくれ。一七七支部のな」

黄泉川「そんなの無理じゃん」

一方「できるだろ。戸籍も作れたんだし」

黄泉川「そうだけど。そういう意味じゃなくて、私もできれば違反行為はしたくないじゃん」

一方「まともな意見だが、俺も今ぎりぎりなんだ」

黄泉川「風紀委員ね〜」

一方「すでに違反行為はやってンだ。一つも二つも変わらないだろ」

黄泉川「ん〜」

一方「くそォ〜、よしこうなったら交渉だ!」

黄泉川「交渉?」

一方「好きな料理を十品まで作ってやる。これでいいだろ」

黄泉川「好きな料理じゃん!」ガガーン

黄泉川(最近、料理にハマった一方通行は能力も駆使し始めて、今やプロ級の腕になってるじゃん。
    しかもその幅は広く、打ち止めたちが言うにはお菓子作りにまで至ると聞いたじゃん)

黄泉川「それはお菓子などでもいいのかじゃん?」

一方「お菓子だろうがァ、つまみだろうがァ何でもこい!」

黄泉川「乗ったじゃん! 一七七支部の風紀委員にすればいいんじゃん」

一方「ああ、頼んだぜ」
177 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/20(土) 23:51:27.34 ID:PsAYBGEo
〜再び一七七支部 回想終了〜



固法「――というところかしら。これで大体の説明は終わったけど質問はある?」

一方「え?」

固法「ん? 質問だけど?」

一方「質問? ああ、質問ですね! 大丈夫です、ばっちりです!」

固法「そう、それならいいけど」

一方(さっぱり聞いてなかったけど、後でパンダ女に聞けばいいだろ)

固法「じゃあ今日なんだけど、風紀委員の基本中の基本パトロールを体験してもらおうかしら」

一方「はい」

固法「白井さん、時間って大丈夫?」

黒子「はい、特に急ぎの仕事はございませんので」

固法「悪いんだけど、鈴科さんと一緒にパトロール行ってもらえる?」

黒子「了解しましたの」

初春「私も行きます!」

黒子「初春、あなたは片付けなくちゃいけない書類がたくさんありますでしょ」

初春「ううっ」クスン
178 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/20(土) 23:52:00.55 ID:PsAYBGEo
固法「あ、そうそう。それから鈴科さんなんだけど、白井さんに教育係を含めて、当分はパートナーになってもらおうと思うんだけど」

初春「………………え?」

黒子「構いませんわ」

初春「え?」

固法「鈴科さんも大丈夫?」

一方「もちろんです」

一方&黒子(むしろ好都合!)

初春「ちょっと待て下さい! じゃあ、私はどうなるんですか!?」

固法「初春さんはそろそろ一人で仕事ができるように訓練していこうかと」

初春「そんな、白井さんとの約束がまだなのに……」フラ

黒子「いえ、初春。逆に早く一人前になれるチャンスなのでは……」

初春「白井さんまでそんなことを!」ガーン

初春「」シクシク

黒子「う、初春?」
179 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/20(土) 23:52:35.71 ID:PsAYBGEo
初春「……これが今流行りの熟年離婚というやつですね」ボソッ

固法「いや、離婚って」

黒子「それに熟年って歳じゃないですの!」

一方(そもそも流行ってないしな)

初春「もういいです! 白井さんなんて!」ダダダー

黒子「あ、初春!」

固法「白井さん追って!」

黒子「はいですの!」

黒子(テレポートすればすぐに!)

黒子「……」

固法「……」

黒子(そうでしたわ、この姿ではできないのでした)チッ

固法「何やってるの! テレポートで早く……」

黒子「最近、運動不足なので走っていきますわ」ダダダー

固法「え、ちょっと、間に合うの!?」

固法「……」
180 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/20(土) 23:53:20.93 ID:PsAYBGEo
一方「行っちゃいましたね」

固法「ったく、あの子たちは」

固法「ごめんね、初日から」

一方「いえいえ」

固法「初春さんもせめて、仕事終わらせてから出てってくれればいいのに」

一方「ええ! そっちなんですか! 初春さんの心配なし!」

固法「初春さん、たまにああなるから」

一方「そうなんですか(この女は意外に毒吐きそうだな)」

一方「そういえば、この前も常盤台の話が出た時に妄想が爆発してたような」

固法「そうでしょ。伊達に頭の上がお花畑じゃないからね!」キラーン

一方「ははは……(いや、今の全然うまくねェから。なにその『うまいこと言った!』って感じの顔ォ)」

固法「大丈夫そう? ここの支部でやっていけそう?」

一方「たぶん(ツッコミとしてならな)」

固法「ま、鈴科さんだったら、大丈夫そうよね」

一方(どういう意味だ!)

固法「これからよろしくね」

一方「あ、はい……」




第一部   完

181 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 23:54:33.32 ID:hUl0lC.0
続きキタ━━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━━ !!!!!

>>173
俺が読んでんのも未完や放置が多いから、その宣言は嬉しいぜ!
焦らず今の調子で頑張ってくれたまえ、支援するから金以外b


182 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/20(土) 23:54:46.82 ID:PsAYBGEo
ここまでです。

プロローグ的なものが終わりという意味で第一部を完結させてもらいました。
次回からは今まで出した設定を使って話を進めていきたいと思います。

投下前は需要がなければここで終わろうと思ってましたが、
きっとあるだろうと信じて続きを書いていきます。

これからもよろしくお願いします。
183 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 00:00:17.37 ID:VMwJ4p2o
乙だぜ
気にせず続けたまえ
184 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 00:38:41.43 ID:SXwzcec0

需要あるから、めっちゃあるから
もはや俺が製速で一番期待してるスレだから
二部からも頑張ってくれ
185 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 08:09:45.08 ID:AJF9DxU0
かまわん、続けたまえ
186 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 20:54:22.96 ID:6I4DyUDO
乙、この調子でどんどん犠牲者を増やしてくれ。
187 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 20:57:58.88 ID:483jtC2o
豚になるのは誰だ
188 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 21:40:11.27 ID:/21s7Xg0
>>187
一番のライバルだから
上条さんかていとくんじゃね?
189 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:12:41.70 ID:FfelGaEo
投下します。
190 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:13:17.40 ID:FfelGaEo
〜黄泉川宅 一ヶ月後の夜〜



一方「さて、行ってきます」

番外「百合子、また常盤台捜索行くの?」

一方「はい」

芳川「何か掴めたものはあるのかしら?」

一方「いえ、まだです」

番外「編入してから二ヶ月くらいは経ってるのにずいぶんのんびりだね」

一方「ええ、なかなかいい情報が見つからなくて」

一方「それに思ったより常盤台が広くて、それにセキュリティーを解除するのに結構時間がかかるんですよ」

芳川「セキュリティー解除できるの?」

一方「はい、そのままだと無理ですけど、昼間の学校にいる間に内側からセキュリティーに穴を開けてるんで」

芳川「そうなの、無理せずにね」
191 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:13:47.11 ID:FfelGaEo
ガチャッ




黄泉川「お帰りなさ〜いじゃん」フラフラ

一方「黄泉川さん、お帰りなさい……って黄泉川さんは『ただいま』ですよ」

芳川「黄泉川の奴、お酒臭いわね」

番外「どう見てもただの酔っ払いだね」

黄泉川「おいおい、私はまだ酔っ払ってないじゃん。まだまだいけるじゃん」

一方「明らかにこれ以上は駄目ですよ」

芳川「ほら、お水よ」

黄泉川「あれ〜、芳川の癖に気が利くじゃん」グビッ

芳川「この酔っ払い殴っていいかしら?」

黄泉川「あれ〜? この酒おいしくないじゃん。水の味しかしないじゃん」

一方「いや、それお水ですから」

黄泉川「この店は酒を薄めて出すのかじゃん!」

一方「だからそれは……」

黄泉川「しょうがない。そこのねーちゃん」

一方「え、私ですか?」

黄泉川「そうそう、私がこのお酒をおいしくする方法を教えてあげるじゃん」

一方「はぁ」
192 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:15:08.74 ID:FfelGaEo
黄泉川「ねーちゃん、まずは座るじゃん。そして股を閉じるじゃん」

一方「はい……」スワリ

黄泉川「よしよし体操座りみたいになったじゃん。あと、スカートが邪魔だから捲くるじゃん」グイ

一方「ちょっと、黄泉川さん!///」

黄泉川「待った。動くなよ。そのままじゃん。ここからが重要じゃん」

一方「もう〜何なんですか!///」

黄泉川「次にそのままパンツを脱ぐじゃん」

一方「嫌です」キッパリ

黄泉川「え〜、でも脱がないとできな……」

一方「私もう行きますね」

黄泉川「わー、待つじゃん! わかった、そのままでいいじゃん」チェッ

芳川「まさか、これって」

番外「知ってるの?」

芳川「番外固体、悪いけどすぐにバケツで水持って来てくれない。この馬鹿の目を覚まさせるわ」

番外「おっけー」

黄泉川「では、次いくじゃん。この不味い酒をねーちゃんの股間に注ぐじゃん」ドバドバ

一方「な!! 何やってんですかー!!///」

黄泉川「待て、動くなじゃん。こうすると太ももと下腹が杯になって、あ〜ら不思議、不味いお酒が名酒に早代わりじゃん」

一方「///」パクパク

芳川(駄目だこいつ、早く何とかしないと)
193 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:16:00.79 ID:FfelGaEo
番外「じゃ〜ん、持って来たよ! お風呂のお湯だけどいいかな?」

芳川「ありがとう」

黄泉川「いっただきま〜す! 久々のワカメざ……」

芳川「」バシャー

黄泉川「」ポタポタ

一方「何で俺まで……」ポタポタ

黄泉川「あれ? これは?」

芳川「目は覚めたかしら?」

黄泉川「これは……百合子の股間からストローが生えてきた。飲みやすくて気が利くじゃん」アーン

一方「何がストローだァァ!!」
194 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 22:17:00.21 ID:UgyE.MAO
わかめ酒だっけ?
なんにしても黄泉川www
195 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:17:44.05 ID:FfelGaEo
〜常盤台中学校 夜中〜



一方(捜索し始めてから大体二時間くらいかァ……)

一方(だいぶ回ったな)

一方(昼間はなかなか目立った行動取れないからな)

一方(こうやって、わざわざ夜中に忍び込んでるわけだが)

一方(……)

一方(なンにもねェな)

一方(やっぱ、常盤台は思い違いだったかァ?)

一方(……)スタスタ

一方(ん?)

一方(校長室か……)

一方(今日はここを最後にしてズラかるか)
196 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:18:11.27 ID:FfelGaEo
ガチャッ




一方(特別怪しいところはねェな)

一方(ん? デスクの上にやたら本が積ンであるな)

一方(これは……中国の歴史の本か)

一方(いや、それだけじゃねェな。水、人物、土地、伝奇、呪い……なんだこりゃあ、ジャンルばらばらじゃねェか!)

一方(……いや、そうでもないか。全部、中国関係の本だな)

一方()パラパラ

一方(中身も中国語か。ということは、わざわざあっちからとりよせたやつだな)

一方(内容も相当マニアックだしな)

一方(だが、キーワードがある。どれも『水』に関して書かれてやがる)

一方(水か)

一方(……)

一方(そろそろ行くか)

一方(帰ってドラクエのレベル上げの続きやらンとな)
197 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:18:52.14 ID:FfelGaEo
〜とある道 パトロール中〜



黒子「で、最近戻る方法はどうですの? 何かありましたの?」

一方「いえ、これといっては。白井さんはどうですか?」

黒子「私の方も駄目ですわ。風紀委員の権限を使ってそれらしい情報を見ているのですが、やはりアクセス権が低くてほとんどが見れませんの」

一方「そうですか」

一方「そういえば、関係あるからわからないんですけど、ちょっと気になることがありまして」

黒子「何ですの」

一方「実は夜中に校長室に入ったことなんですけど……」
198 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:19:57.50 ID:FfelGaEo
一方「――といったことがありまして」

黒子「んー、本ですの。ちょっと考えすぎという気がしなくもないですわね」

一方「そうなんですが」

黒子「でも、今はほとんど情報のない状態ですし、私も校長室に行ってその本を拝見しますわ」

一方「わかりました」
199 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:21:14.05 ID:FfelGaEo
〜常盤台の校長室前 パトロール中〜



一方「校長室に着きましたよ」

黒子「では早速ですが、中に入りますの」




ソウラシイノヨ
ホントウニ




一方「ん?」

黒子「どうしましたの? 早く入りますの」

一方「誰かいますよ」

黒子「本当ですの?」





ダカラアイツハ
ソウナンダ




黒子「いますわね」

一方「どうします?」

黒子「ん〜、ちょっと様子を見ますの」

一方「そうですね」
200 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:21:58.24 ID:FfelGaEo
デネ キイタノヨ
マジデ




黒子「ところでどんな会話をしているんですの?」ズイ

一方「白井さん、会話を盗み聞きするんですか?」

黒子「ええ、まあ」

一方「大丈夫なんですか。他から見ると怪しい二人組みですよ」

黒子「大丈夫ですの。こんなところ誰も通りませんの」

一方「確かにそうかもしれませんね。じゃあ、私も」ズイ
201 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:22:45.33 ID:FfelGaEo
女A「校長先生いつになったら帰ってくるんだろうね」

女B「もう、帰ってきてるらしいよ」

女A「本当に?」

女B「うん、確か一週間前には帰ってきてるらしいよ」

女A「一週間前って……でも、まだ一度も校長室に来てないよね」

女B「うん」

女A「何やってんだろ」

女B「わかんないけど、早く帰ってきて欲しいよね。書類が山のようになっちゃってるんだけど」

女A「置くところないよね。しかも、これって早く目を通さなくちゃいけない書類じゃない?」

女B「うん、すでに期限切れの書類もあるよね」

女A「確か二ヶ月分の書類が溜まってるんだよね」

女B「そうそう」

女A「中国行ってたんだっけ?」

女B「そう、二ヶ月中国行って、その後はなんか研究してるみたい」

女A「研究? 校長先生って研究者だっけ?」

女B「違うよ。なんかね、研究者たち集めて何かの研究やらしてるみたい」

女A「超能力関係かな?」

女B「さあ、そこまではわからないけど」

女A「研究もいいけど、ちゃんと本職をして下さいって感じだよね」

女B「本当よね、校長先生の指示待ちの仕事がどれだけ溜まっているのやら、私たち事務員の身にもなって欲しいわ」

女A「さて、大方終わったしそろそろ戻る」

女B「そうね」

一方「そろそろ隠れましょうか?」ボソ

黒子「そうですわね」ボソ
202 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:25:01.38 ID:FfelGaEo
スタスタスタ
ガチャ




女A「この後飲みに行かない?」スタスタ

女B「賛成〜」スタスタ

一方「……」

黒子「……」

一方「行きましたね」

黒子「さて、中に入りますの」
203 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:25:30.43 ID:FfelGaEo
〜校長室 夕方〜



一方「これです。この本が私の言った本です」

黒子「確かに鈴科さんの言った通り中国関連の本ですの」

一方「先ほどの会話で校長先生が中国に行ってたと言っていましたよね」

黒子「ええ、この本のことと関係していると考えて間違えありませんわね」

一方「しかも、帰ってきているのに一週間も学校に顔を見せていない……何かあったに違いありませんね」

黒子「ええ、確かに何かあったには違いありませんですの」

黒子「けど、私たちのこと関連性があるかどうかはわかりませんの」

一方「そうですよね。中国とか水とか言っても、別件である可能性の方が高いですからね」

黒子「何かもっと決定的な物があるといいですの」

一方「……物色しますか?」

黒子「まあ、それなりにやらないとここに来た意味がないですの」

一方「じゃあ、私はデスクの中を調べます」

黒子「了解ですの。私は他の場所を調べますの」
204 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:26:10.48 ID:FfelGaEo
一方&黒子「「」」ガサゴソ

一方「仕事の書類が山積みになっていますね」

黒子「二ヶ月ほど戻って来てないって話でしたわね」

一方(机の中には特にこれといった物はねェな……ん?)

一方(これは、中国のガイドブックゥゥ?)

一方(校長は中国に行ってたと聞いたが、単なる旅行なのか?)

一方(他にはないな)ガサゴソ

一方(なンだ? 机の足元にアタッシュケースがあるが?)ヒョイ

一方(結構重いなァ。見た感じは普通のアタッシュケースだが……いや、鍵穴の横に何か書いてあるぞ)




『ここには何も入っていないから開けないでくださいね☆』
205 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:26:43.22 ID:FfelGaEo
一方(……この重量感でそりゃねェだろ)

一方(開けて下さいと言わンばかりのメッセージだな。ちょっと開けてみるか)

一方「」ガチャ パカ

一方(ン、長方形の紙に同じ顔の人物がたくさん並んでるな……って、これは)

一方「お金じゃないですか!」

黒子「鈴科さん。声が大きいですの」シー

一方「はい、すいません」

黒子「で、何かありましたの?」

一方「いえ、別に気にしないで下さい」

一方(結構多いな。正確には分からンが一億はあるな)

一方(脱税だな。大方、支払いの一部を現金にしたんだろ)

一方「」カサ

一方(ン? 紙があるぞ。何か書いてあるな)




『脱税だと思っただろ、ハズレ〜。裏口入学の金なんだな! わはははは☆』
206 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:27:14.39 ID:FfelGaEo
一方(……)

一方(馬鹿か。バラしたら駄目だろ)

一方(……)

一方(けど、この敗北は何なンですか)

一方(ん、紙の裏に何か書いてあるぞ?)




『アタッシュケースの上蓋の内側にシールがあるから剥がしてごらん☆』




一方(シール? これか)ベリ

一方(これがどうした?)

一方(……)

一方(シールのあった場所に何か書いてあるぞ)




『馬鹿が見る〜 豚のケツ〜〜☆ わはははは』
207 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:27:41.29 ID:FfelGaEo
一方(いつの時代のガキだよ!)

一方(なンだか無性に、この金を燃やしたくなってきたな)

一方(……)

一方(……アホらし)

一方(とりあえず、このアタッシュケースは戻しておくか)
208 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:28:12.02 ID:FfelGaEo
一方「ふう〜」

黒子「何かありまして?」

一方「いえ、これといっては」

黒子「私もですわ」

一方「やっぱり、関係ないんですかね」

黒子「そうですわね」

一方&黒子「「う〜〜〜ん」」

黒子「帰りましょうか?」

一方「そうですね。関係なそうですし」

一方「」ガン

黒子「何やってますの?」

一方「いえ、置いてあった鞄を蹴ってしまって……」

黒子「鞄に入っていたものが出てしまっていますわよ」

一方「はい。ちょっと、待ってて下さい。すぐ片付けますんで……あれ、これは?」

黒子「何やってますの。早く行きますわよ」

一方「白井さん、これ見て下さい」ヒョイ




『中国四千年の歴史 呪泉郷コーヒー』
209 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 22:29:43.06 ID:FfelGaEo
黒子「これは!」

一方「どうやら無駄足ではなかったようですね」

黒子「その通りですわね」




ガチャッ





一方(誰か入ってきやがった!)

教師「あら、あなたたちは?」

一方(こいつは……不倫の噂されてた教師か)

教師「鈴科さんじゃない。校長室で何をしているの?」

一方「あ〜、いや〜。これはですね……」

黒子「風紀委員の関係で校長先生に書類をお渡しに伺いましたの」

教師「風紀委員で? 支部を通さず直接そんなことがあるの?」

黒子「過去にこのようなことがあったかどうかは存じ上げませんが、私たちは間違いなく書類を渡せと申されましたの」

教師「そう」

黒子「はいですの」

黒子「ですが、校長先生は今日は不在でしたので、また後日改めてさせてもらいますの」

教師「わかったわ。用が済んだら早く退出しなさい」

黒子「失礼させてもらいますの」スタスタ

一方「私も失礼させてもらいます(よくもあんな嘘が出てくるな)」スタスタ

一方「」チラ

一方(あいかわらず、やたらと口紅濃いな。真っ赤じゃねェか)
210 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:31:34.18 ID:FfelGaEo
ガチャッ




黒子「あの教師、なんで校長室に来たのでしょうか?」

一方「え、用事があったんじゃないんですか?」

黒子「ただの教師が呼び出しでもないのに校長室に来ますの?」

一方「言われてみれば、何しに来たんですかね?」
211 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 22:33:25.33 ID:FfelGaEo
ここまでです。

今日から第二部を投下していこうと思います。
内容や設定は相変わらずマイペースです。
あまり過度な期待はしないで下さい

これからもよろしくお願いします。
212 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 22:43:22.53 ID:SXwzcec0
乙!
ギャグとシリアスを合わせてしかもこの早さってのはすごいな
213 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 22:47:47.99 ID:/21s7Xg0

校長に期待
214 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage sage]:2010/11/21(日) 23:08:02.38 ID:IdrUtfM0
いまさらだが、オカルトがらみならインデックスに聞いたほうが速いんじゃ……
215 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 23:10:49.23 ID:oCnFbNMo
あんなの役に立たん
216 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 23:22:48.44 ID:yhmD/6SO
というか、呪泉郷の水も「呪い」という名の一種の異能なんだから幻想殺しで治りそうだよな。
217 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 23:28:28.58 ID:PE2iLYA0
>百合子の股間からストローが生えてきた
細いのか、一方さん細いのかwwwwww

>>214 そもそも一方さんインデックスの連絡先知ってんのか?
218 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage sage]:2010/11/21(日) 23:41:52.45 ID:IdrUtfM0
>>217
あ、確かに……
それに、インデックスが人名であることは知っているけど、103000冊云々までは知らなかったはずですね。
219 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:23:16.88 ID:HZWZFVY0
というか垣根がアヒルが一番似合ってるよな…
220 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 20:05:23.96 ID:qThGA.DO
>>216上條さんが手を離したらアウトだな

>>1校長は勿論頭からヤシの木だよな?
221 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:06:01.11 ID:dGieqpso
>>212
かなり、書き溜めを作っておきました。
2500文字から4000文字の間で投下しようと思ってます。


投下します。
222 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:07:01.06 ID:dGieqpso
〜一七七支部 パトロール後〜



黒子「」カタカタ

一方「どうですか? 白井さん」

黒子「ありませんわね。一応、学園都市のデータバンクも調べてみたのですが、その缶に記載されてる住所はどこにも」

一方「電話をかけたら『現在使われておりません』って言われましたしね。これはいよいよ怪しいですね」

黒子「ええ。ですがそれと同時に手がかりが無くなりましたの」

一方「缶を作っている会社に片っ端から電話して、この缶を作ってる会社をあたりますか?」

黒子「そうですわね。ただ、自分たちで機械を購入して作っている可能性もありますわ」

一方「自分たちでですか? ありますかね?」

黒子「『ある』、と考えていた方がいいと思いますわ。今の私たちでは相手がどの規模で生産しているかわかりませんし、
   どうしてこんなものを作ったか目的も分かりませんの」

一方「確かにそうですね。もし、大量生産してなかったらなんとでもなりそうですしね」

黒子「といってもあくまで可能性の一つですの」

黒子「今、私たちにできることは先ほど鈴科さんが言った、外注をしている線も考えて缶を作っている会社に聞いていくしかないですの」

一方「地道に行くしかないんですかね」
223 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:07:38.39 ID:dGieqpso
黒子「風紀委員の仕事と同じですの。私はパソコンで缶のことを調べますから、鈴科さんは缶を製造している会社に電話をかけてくださいな」

一方「……もし、これで外注先の会社にあたったとして、その会社が製造していたことを口止めされていたり、
   裏で個人的に作っていたりしたらどうなるんでしょう?」

黒子「お手上げですわね。それとも、電話越しでも嘘を見抜ける能力者を連れて来ますの?」

一方「ん〜、難しいですね」

黒子「それに委託しているというのも可能性の一つですしね」

一方「結局は運任せですよね。私と白井さんの能力は追跡タイプじゃありませんしね……追跡?」

黒子「どうしましたの?」

一方「白井さん! 能力者に犯人を捜してもらいましょう!」

黒子「はぁ? そんな能力者がいますの?」

一方「うってつけの能力がありますよ! 読心能力(サイコメトリー)です!」

黒子「なるほど、物から思念を読み取るタイプですわね!」

一方「そうです! この空き缶を読心能力してもらえば!」

黒子「ナイスですの、鈴科さん!」

一方「風紀委員にいますかね?」

黒子「今調べてみますわ」カタカタ

一方「例えいなくてもバンクから検索して一般の能力者にちょっと頼めばいいですしね」

黒子「これでいろいろなことが一気にわかりますわ!」

一方「もしかしたら、事件解決するかもしれませんしね!」
224 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:08:04.49 ID:dGieqpso
黒子「……」

一方「……」

黒子「いや、駄目ですわね」

一方「そうですね。私も今気づきました」

黒子「読心能力者(サイコメトラー)に頼んだら、その読心能力者もいろいろな情報を知ってしまいますわ」

一方「変身する缶コーヒーなんて噂が広まったら厄介ですからね」

黒子「それに私たちがその被害者であることがバレてしまうかもしれませんの」

一方「私たちにとってはそれが一番まずいですからね」

黒子「まずすぎますわ。せっかくここまで隠してきたのに」

一方「私なんて戸籍を偽造して、偽女子中学生の偽風紀委員ですよ」

黒子「見事な経歴ですわね」

一方「は〜、こうなるとやっぱり地道に行くしかないんですかね」ハァ〜

黒子「そうですわね」カタカタ
225 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:08:45.40 ID:dGieqpso
〜黄泉川宅 夜〜



一方「芳川、ちょっといいか?」

芳川「何?」

一方「お前さァ、この缶の中に残ってるコーヒーの成分調べられるか?」

芳川「コーヒーの?」ヒョイ

一方「それなンだがよ」

芳川「もしかして、これが例の変身するコーヒーなのかしら?」

一方「そうだ」

芳川「なるほどね、本当に中国四千年って書いてあるわね」

一方「どうだ、できそうか?」

芳川「残念だけど一方通行、私では無理だわ」

一方「やっぱり駄目か」
226 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:09:11.10 ID:dGieqpso
芳川「畑が全然違う。医者にフランス料理作れって言ってるようなものよ」

一方「そうか」

芳川「住所が書いてあるけど、これはどうしたのかしら?」

一方「もう探してある。存在しねェ住所だ」

芳川「そうなの、ということは電話番号も嘘だったのね?」

一方「ああ」

芳川「これ、どこで見つけてきたの?」

一方「常盤台の校長室」

芳川「なぜそんなところに!?」

一方「知らねェなァ」

芳川「そう」

一方「無理ならしょうがねェな。缶を返しな」

芳川「……私は無理だけど、そういうコネを持っている人なら一人だけ知っているわよ」
227 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:11:39.70 ID:dGieqpso
一方「なんだと! 本当か!」

芳川「本当よ」

一方「頼めそうか?」

芳川「好きな料理十品ね!」ニヤリ

一方「……お前それはァ」

芳川「私、黄泉川にだけっていうのはずるいと思うのよ」

一方「ちっ、いいぜ。そいつに頼んで何か情報がわかったらな」

芳川「わかったわ」

一方「で、そいつは使える奴なのか?」

芳川「使えると思うよ、かなりね」

一方「どういう奴だ?」

芳川「あなたも知っているはず。お世話にもなったことあるしね」

一方「俺が世話になっただァ?」

芳川「医者のくせにいろんなコネを持っている人、って言えば分かるかしら?」

一方「医者って……あいつか!」

芳川「分かったかしら。助けられた患者さんたちがいつの間にかコネになっているらしいけど」

一方「ち、この際分かればいいか。言っておくが、俺のことは話すなよ。この件に関しても、調べた結果だけ教えて深入りはするなと伝えておけ」

芳川「了解よ」
228 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:12:18.72 ID:dGieqpso
〜Joseph's 七月の土曜日〜



店員「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」

一方「はい、大丈夫です」

御坂「それにしても暑いわよね」パクパク

初春「もう夏ですからね」パクパク

佐天「あと一週間ほどで夏休みですし、プールとか海とか行きたいですね!」

黒子「プール? 海? 行くんであればもうちょっと違うところがいいですの」

一方(ま、お前はそうだわな)ゴクゴク

初春「プールはともかく、海は学園都市に無いですよ」

佐天「いや、外出許可を取ってさ」

初春「取れますかね?」

佐天「夏休みだし、取れやすくはなるんじゃないの?」
229 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:13:45.47 ID:dGieqpso
御坂「海か。でも水着ないしな〜」

佐天「買えばいいじゃないですか!」

初春「海ですか〜。混んでそうですし〜」

佐天「初春までノリ悪いし」ブーブー

御坂「まあ……ね」ジー

初春「そうです……ね」ジー

一方「ん? あの何か?」

御坂「ううん、何も」アハハ

初春「いえ、何も」ウフフ

御坂&初春(あの胸には勝てんからな〜)ハア〜
230 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:15:22.83 ID:dGieqpso
黒子「他に何かありませんの? 夏といえばってものは」

佐天「ん〜、他にはないですよ」

一方(選択肢少ねェな)

御坂「夏ね〜。かき氷、アイス、スイカ、お祭りでの食べ歩きとか?」

一方(全部食いもンじゃねェかァ)

初春「そうですね。他に花火、キャンプ、肝試し、怪談……」

佐天「あ、怪談ならこの夏一押しのを知ってますよ!」

黒子「ほ〜、どのような?」
231 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:15:50.57 ID:dGieqpso
佐天「はい、都市伝説っぽいんですけど」

御坂「まさか、またレベルアッパーみたいな!?」

佐天「あ、いえ、そういうのではないんです」

一方「どういう話なのでしょうか?」

佐天「はい、『濡れ女』が出るって噂で……」

初春「『濡れ女』ですか?」

黒子「なんだか卑猥な響きですわね」

御坂「で、どんな話なの?」

佐天「はい、水浸しの女が街を徘徊してるって噂なんです」

初春「水浸しの女が……」

黒子「ん〜、別段驚くようなところはございませんが」

佐天「いえ、実はその女は男なんですよ」

一方「はい?」ゴクゴク

佐天「なんでも普段は男なんですが、水を被ると女になるとか……」

一方「げほっげほっ!」
232 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:16:41.78 ID:dGieqpso
初春「水を被るとですか。何でそんなことに?」

佐天「うん、女に性転換しようとした男がいたんだけど、医者のミスによって手術が失敗してその男は女になれなかったの。
   しかも、男は不運にも手術の翌日に池にはまっておぼれ死んでしまったらしいのよ。
   それからというものその男の霊は水を被ってに女になり街を徘徊しているというの」

御坂「なんかその話、いまいちピンとこないわね。徘徊するだけなんでしょ。どこが怖いの?」

佐天「いえ、この話の一番怖いところは自分の彼氏、あるいは好きな男がその霊ではないかという噂が広まってるんです」

初春「どういうことでしょう?」

佐天「その『濡れ女』普段は男として普通に生活をしているそうなんです。
   だから自分の彼氏が水を被ったら、女になるんじゃないかという不安から恋人たちはそれを確認するため……」

御坂「確認するため……」ゴクリ




佐天「彼氏や好きな人をプールや海に誘ってるそうなんです」




233 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:17:10.20 ID:dGieqpso
全員「「……」」

佐天「……」

御坂「なんか結論が凄いことになってない?」

佐天「いえ、私はこの話を信じます。だから、皆さん海やプールに行って濡れ女を見てみようじゃないですか!」

一方「話の結論も凄いですけど、佐天さんのハンドル捌きも凄いですよ」

初春「怪談から強引に海の話にもっていきましたからね」

佐天「だって、行きたいんですよ〜。せっかくの夏休みだし〜」クネクネ

黒子(さすがに海はきついですの)

黒子(あれ? でも……)

黒子(夏=海=水着=露出度高い=お姉様の……)

黒子「ふへへ……」ジュルリ

黒子「おほん。ここまで頼まれては仕方ありませんの。お付き合いしますわ」

佐天「白井さ〜ん!」キラキラ
234 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:17:43.81 ID:dGieqpso
一方「え、白井さんいいの?(お前は特に駄目だろ)」

黒子「もちろんですわ。鈴科さんはどうですの?」

一方「私は構いませんけど」

黒子「初春は強制参加ですの」

初春「えー! そんな!」

黒子「では、佐天さん。私たち四人で海もしくはプールに……」

御坂「ちょっと待てい! なんで私はスルーなのよ!」

黒子「え、お姉様はあまり行きたくないようでしたので」

御坂「そんな、みんなが行くのに私だけ行かないってどういうことよ!」

黒子「じゃあ、お姉様も来られますの?」

御坂「行くに決まってるじゃない! 行きまくってやるわよ!」

御坂「佐天さん。私も行くから!」

佐天「はい」キラキラ

黒子(くくく、普通に誘ったんじゃ、今の流れの場合断れる可能性がありますからね)

黒子(ツンツンなお姉様はこうやって逆から攻めるのが一番ですの)ニヤリ

一方(こいつは一体何を考えてるンですかァ)
235 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 21:19:11.54 ID:dGieqpso
ここまでです。

その場限りのキャラが結構出ると思います。
二部からはシリアス?が入ってきます。
236 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 21:24:44.58 ID:v1.AAZM0

プール期待ですの
237 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 21:28:02.95 ID:g/BBlnYo


今さら言うのもなんだが、芳川と黄泉川は互いに名前で呼び合ってるよ
238 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 22:26:03.88 ID:aaiwRqM0

239 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 21:52:53.80 ID:Ri6/NpIo
>>237
原作で呼び合っているシーンがなかったので、勝手に名前で呼び合ってることにしました。

投下します。
240 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 21:53:40.45 ID:Ri6/NpIo
〜黄泉川宅 夜〜



芳川「一方通行、少し時間あるかしら?」

一方「なンだ?」

芳川「この前頼んできたコーヒーの解析結果なんだけど」

一方「!!!」

一方「何か分かったか!」

芳川「とりあえず、落ち着いて」

一方「ああ」
241 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 21:56:08.33 ID:Ri6/NpIo
芳川「結論から言うと、ただのコーヒーよ」

一方「……何ィ?」

芳川「あれはどこにでも売ってるコーヒーと変わらないわ。普通のコーヒー豆を使ってできてるの。ちなみに缶の方も調べてみたけど、そっちも普通の缶ね」

一方「じゃあ、何なンだ?」

芳川「わからないわ。 けど、あれで体が変身することはないそうよ」

一方「おいィィィィ、全然使えねェなじゃねェか!」

芳川「と、言われても解析結果は以下のとおりなんだし」

一方「ち、期待させてそれかよ」

芳川「あ、けど、一つ普通のコーヒーよりおかしな数値が出てる項目があったわね」

一方「ほォ、なんだよ」

芳川「このコーヒーで使われてる水に不純物が少ないのよ」

一方「不純物だぁ?」

芳川「そう、炭酸ガスや塩類などの水に含まれている不純物がほとんどないの。たぶん、どこかの湧き水ね」

一方「天然水ってやつか?」

芳川「そう」

一方「どこにある水だ?」

芳川「さあ?」
242 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 21:58:23.14 ID:Ri6/NpIo
一方「おいィ、そこ調べないでどうすンだよ」

芳川「私は解析を依頼しただけなのよ。その水がどこで取ってきたかなんて解析だけじゃ分からないわ」

一方「他の分野の奴も使うことになるということか?」

芳川「それだけじゃないわね。さらに水を解析させたければ、ここから先はかなり本格的な設備を利用しなきゃならなくなる」

一方「なるほどな」

芳川「私だって相手に無理言って、ぎりぎりまでは粘ったんだからね」

一方「いや、わりィな」

芳川「で、どうするの? この先も依頼するの? 一応、依頼した時のことは聞いてきたけど」

一方「したいが、タダじゃないんだろ?」

芳川「ええ、私がタダで依頼できるのは『ついでに調べとく』程度だからね。ここからはビジネスになるわ」

一方「いくらだ?」

芳川「私が聞いた時は一億だったかしら」

一方「なンだと! いくらなンでもそりゃ高すぎだろ!」

芳川「世界最高峰の科学技術を持った学園都市の研究設備を使うからね。安いくらいよ」

一方「ここの研究者たちは絶対金銭感覚おかしいよな」

芳川「否定はしないわ、ふふふ」
243 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 21:58:58.71 ID:Ri6/NpIo
芳川「それに設備自体も学園都市では最高の設備を使ってくれるらしいのよ」

一方「なるほどな、ということは研究する奴も相当有能な奴ってわけか」

芳川「最高の設備を私用で使えるレベルだからね。研究者としてだけでなく、あらゆる分野でのやり手ね」

一方「なるほどな、いろんな手段を使って情報を収集できるという自信からの一億か」

芳川「もちろん、設備費用だってばかになってないけど」

一方「いいぜ、そういう奴なら依頼してみるのも一つだな。だが……」

芳川「何?」

一方「俺は一億なんて金持ってねェぞ」

芳川「どうするの?」

一方「俺も何かそいつの依頼を受けるってのはどうだァ? 学園都市第一位のを売りにしてよ」

芳川「駄目に決まってるわね」

一方「そうだよなァ」

一方(どうすっかなァ。さすがにパンダ女は持ってないだろうしな)

一方(何かいい方法は……いや、待てよ)

一方「一億用意できるぞ」

芳川「え、本当に?」

一方「ああ。そういえば、へそくりで一億あったわ」

芳川「何よ、へそくりって。でも、わかったわ。明日にでも言ってみる」

一方「頼ンだぜ」
244 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 21:59:52.03 ID:Ri6/NpIo
〜黄泉川宅 日曜日の午前〜



プルルルル……
プルルルル……




一方(うるせェな、誰なンですかァ?)

一方(昨日ドラクエのレベル上げで遅かったから、ねみィンだよ)
245 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 22:00:26.06 ID:Ri6/NpIo
プルルルル……
プルルルル……




一方「たくッ」ピッ

一方「ああァ!」

御坂《ひっ、え、あれ?》

一方「誰ですかってンだ!?」

御坂《御坂っていいますけど……あれ? 鈴科さんの携帯ですよね?》

一方「鈴科ァァァ?」

御坂《はい》

一方「……」

御坂「……」
246 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 22:00:53.33 ID:Ri6/NpIo
ドタドタ
ガチャッ
ザバー
ドタドタ
(この間三秒経過)




一方「御坂さんおはようございますぅ〜」ポタポタ

御坂《鈴科さん……で、大丈夫よね?》

一方「何がです?」アセアセ

御坂《今、男の声が……》

一方「ああ、それですか。今のは、今のはちょっと風邪をひいてしまって……ごほごほっ」

御坂《え? でも、風邪とかそういうレベルじゃなかったような。もっと声質から違ってたような気が……》

一方「それより御坂さん! 何か用事ですか!?(ここは強引にィ)」

御坂《あ、えっとね。今日暇かな〜と思って。もし、暇なら買い物でも一緒に行こうかと思ったんだけど》

一方「買い物ですか! いいですね、私ちょうど服が欲しくて!」

御坂《でも、風邪ひいてるならやめた方がいいよね》

一方「え、風邪?」

御坂《そう、風邪。風邪ひいてるのよね?》

一方「そ、そうなんですよ。もう酷くて……ごほごほっ」

御坂(本当に風邪なのかな?)
247 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 22:01:33.95 ID:Ri6/NpIo
一方「悪いんですけど御坂さん、今日はパスでお願いします」

御坂《うん、わかった。急に誘ったりしてごめんね》

一方「いえいえ」

御坂《それじゃあ、お大事に。風邪薬とか飲んでおいたほうがいいよ》

一方「はい、正露丸でも飲んでおきます」

御坂(……風邪なんだよね?)

一方「ふう〜」ピッ

黄泉川「こら、一方通行! 部屋がびしょびしょになってるじゃん!」

一方「ごめんなさい」

黄泉川「あれ、百合子じゃん。っていうか、あんたもびしょびしょじゃん」

一方「いろいろありまして」
248 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 22:02:30.97 ID:Ri6/NpIo
〜一七七支部の階段 翌日の放課後〜



一方「さてと今日も風紀委員がんばるかな〜」




プルルルル……
プルルルル……




一方「電話だ」




『白井黒子』



249 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 22:02:56.27 ID:Ri6/NpIo
一方「……白井さんから?」

一方「もしもし、鈴科です」

黒子《あ、ちょっといいですの》ボソボソ

一方「はい。どうしたんですか、小声で?」

黒子《今日は風紀委員をお休みになった方がいいですの》

一方「なんでです?」

黒子《…なた…男のまま…………電話……たわね……》

一方「え、すいません、電波が……」




ツーツー




一方「切れちゃった。風紀委員を休めって言ってたけど、もう目の前に来てるんだよね」

一方「まっいいか。入りましょう!」
250 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 22:03:25.46 ID:Ri6/NpIo
ガチャッ




一方「おはようございます!」

黒子「あ……」

初春「鈴科さん。おはようございます」

佐天「待ってました!」

御坂「」ジー

一方「あ、佐天さんと御坂さん来てたんですか」

佐天「」ジー

御坂「」ジー

一方「あの……何か?」

御坂「佐天さんの言うとおりのような気がしてきた」

佐天「ですよね!」

一方「え?」
251 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 22:03:54.40 ID:Ri6/NpIo
御坂「鈴科さん、昨日の電話なんだけど、初めに話した人って本当に鈴科さん?」

一方「え、そうですよ! ずっと私ですよ! ほら風邪ひいて喉がつぶれてたって、今朝も言ったじゃないですか」アセアセ

御坂「今朝言われた時は納得できたんだけど、今にして思えばやっぱりおかしい」

一方「お、おかしくないですよ」

御坂「それにあれだけ喉をつぶしといて一日で完治するっていうのも……」

一方「私、昔から喉の治りは早くて」アハハハ

黒子(だから来るなって言いましたのに! 詰めが甘いうえに、いいわけもなんてベタですの!)

佐天「怪しいですね〜。非常〜〜に怪しいですね。ズバリ男なんじゃ!」キラーン

一方「ええええええ!! そんな、わ、私は女ですよ! 純度百%の女ですよ!」ワタワタ

佐天「あ、いや、鈴科さんは女ですよ。男がいるんじゃないかってことなんですけど」

一方「え? 男がいる? そういう意味だったんですか〜」ホッ

黒子(安心してる場合じゃありませんわ!)

御坂「で、いるの?」

一方「まっさか〜、いませんよ」

御坂「じゃあ、あれはいったい誰なんだろう?」ウ〜ン

一方「いや、あれは私ですよ」アセアセ

佐天「嘘ですね」

一方「ほ、本当ですよ。昨日電話で話したのは全部私ですよ」

黒子(ある意味本当ですわね)
252 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 22:04:28.02 ID:Ri6/NpIo
ガチャッ




固法「おはよう〜」

一方「あ、おはようございます」

固法「あら、御坂さんと佐天さん」

御坂&佐天「「おじゃましてまーす」」

固法「も〜、ここはあなたたちの溜まり場じゃないのよ」

佐天「つい遊びに来ちゃいました〜」テヘ

固法「全く」

黒子「……」

黒子(ん、これは使えますわ!)

黒子「すいません、固法先輩。ささ、二人ともそろそろ仕事をしますので、ご退出願いますわ」

一方(パンダ女、ナイスフォローだ!)
253 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 22:06:56.65 ID:Ri6/NpIo
佐天「え〜、まだ聞き足りないのに〜」

御坂「ま、しょうがないか」

一方「」ニヤリ

固法「ん、鈴科さん。肩にごみが……」

一方「え?」

固法「これは男の人の髪の毛かな?」

一方「え、しまった!(おかしいなァ。学校に行く前に、男の時の毛はついてないか確認したはずなんだが)」

御坂「しまった?」

佐天「」キラーン

一方「あっ」

黒子(せっかくフォローしたのに……もうただの間抜けですの)ハァ〜
254 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 22:09:08.65 ID:Ri6/NpIo
固法「と思ったら、糸くずだったわ」

全員「「……」」

固法「ところでちょっと聞いて欲しいんだけど、最近ムサシノ牛乳をあまり見かけなくなったのよね。別に売り切れてるってわけじゃないらしいんだけど」

一方(まじィィィ、どうするゥゥ!)

黒子(ここからのフォローは難しいですわね)

固法「もう、発売しなくなるのかしら。あれ好きだったのになぁ〜」

佐天(固法先輩の登場で一時は流されそうになりましたが、これは根掘り葉掘り聞くチャンスです!)

御坂(佐天さんの目が獲物を狙うハンターのように鋭くなってる……)

固法「ねぇ、なんかそういう話って聞いてない?」

佐天「」ギラリ

御坂「」ジー

黒子「」ヤレヤレ

一方「」ガクガク
255 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 22:10:15.22 ID:Ri6/NpIo
固法「って、どうしたの? みんなで鈴科さんを見て」

佐天「やっと尻尾を見せましt」

一方「固法先輩! 今から白井さんとパトロールに行ってきます!」

固法「は?」

一方「では、行ってきます!」ドギューン

固法「え、ええ」

御坂「……アスリート並みのダッシュね」

佐天「逃げられたか」チッ
256 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 22:12:13.76 ID:Ri6/NpIo
ここまでです。

257 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 22:13:26.76 ID:3a715ZIo
乙です。
258 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 22:22:39.11 ID:dgydDW20

ドラクエやってる一方さんかわいい
259 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 00:35:59.09 ID:nUv0ZvMo
おつおつ
260 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 02:01:48.42 ID:JnQ1EVso
らんま1/2原作で抜いたのは俺だけじゃないはず
261 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 07:57:32.71 ID:CsVFiAAO
抜いたとかお前だけだよ
俺はらんま(女)とやったしwwww
262 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:09:45.65 ID:hRvYOdso
女らんまかシャンプーが可愛いと思います。

投下します。
263 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 21:10:28.08 ID:hRvYOdso
〜街中 逃走後〜


黒子「まったく、あなた本当に第一位ですの」

一方「すいません。男の時はあんなことないんですけど、こっちの方だとなぜかドジしちゃって」

黒子「男の方もですの。寝ていたとはいえ、うっかりお姉様の携帯に出てしまうなんて」

一方「重ね重ねすいません」

黒子「とにかく意識と違うことをしていようが、そこは関係ありませんの。バレたら終わりですの」

一方「はい……」シュン
264 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:13:30.31 ID:hRvYOdso
女の声「きゃあー!」

一方&黒子「「!!!」」

女の声「ひったくりよー!」

男「へへへ」ダダダー

黒子「鈴科さん、行きますわよ!」ダダダー

一方「はい!」ダダダー

人影「ん?」

一方「急に人影が!」
265 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:13:57.95 ID:hRvYOdso
ドシーン




黒子「何やってますの! 先に行きますわよ!」ダダダー

一方「いたた……」

人影「おい、怪我はないか?」

一方「いえ、大丈夫です」

上条「ん?」

一方「あれ?」

一方(三下だァァァァ!)

上条「あれ? 君は前に会った……」

一方「はい、噴水の時はお世話になりました」ニコッ

上条「あ、いや、別に何もしてないけどな(この前会った時と雰囲気違うような)」ボー

一方「……」

上条「……」

一方「あの……」

上条「はい!」

一方「そろそろこの覆いかぶさった状態は不味いかと……」

上条「え、ああ、ごめん。すぐにどくよ」

上条「」ムニュン

上条(ん? 何か柔らかいものが)モミモミ
266 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:16:05.91 ID:hRvYOdso
一方「あん! ん……///」

上条「はぁ?」

一方「そこは……///」

上条「ええー! 胸ー!」ステーン

一方「///」ガバ

上条「ごめんなさい! これは間違いなんです! わざとじゃないんです!!」ドゲザ

一方「あの……」

上条「そして、このパターンは言い訳しても必ず折檻されるパターンじゃないですか、何たる不幸!!」

一方「あの……」

上条「上条さんはあれですか、もう外すら歩かずに引き籠もるしかないんですか!」

一方「あの、本当にすいませんでした。私すぐに行かなくちゃいけないので失礼します。このお詫びはまたいつか致しますので」ペコ

上条「え?」

一方「では」シュ

上条「……」

上条「不幸だった……のか?」
267 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:17:18.84 ID:hRvYOdso
〜街中 追跡中〜



一方「白井さん!」ザッ

黒子「やっと来ましたの」ダダダー

男「しつけーな」ダダダー

一方「あの男ですね。なかなか足が速いですね」

黒子「そうですの、さっきから全く追いつけませんの」

一方「私がベクトル操作で先回りして捕まえます!」

黒子「大丈夫ですの?」

一方「任せて下さい」

黒子「分かりましたの」

黒子「でも、やり過ぎは禁物ですわよ」ニコ

一方「わかってますって」ニコ

一方「」シュ
268 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:18:04.25 ID:hRvYOdso
男「へっ、学園都市のメタルスライムと呼ばれてる男に追いつけるわけねぇだろ」ダダダー

一方(なンでこういう奴は、決まって逃げ足だけは速いンだァ? ま、俺には関係無ェが)

一方「」ザッ

男「ん?」

一方「風紀委員です! 窃盗罪であなたを拘束します!」バッ

男「何! いつの間に!」

黒子「あっという間にあんなところまで。さすがレベル5ですわね」

男「ちっ、しょうがねぇ!」ザパァ

一方(能力!? 噴水の水があの野郎の手に集まっただァ)

男「水と戯れてな!」ドバァァァ

一方(水流操作系か……だが、俺の反射の前には敵じゃねェな)ピィィィン

男「な! 跳ね返って……おっと!」ヒョイ

一方「残念ですが、ここから先は一方通行です。おとなしく捕まって下さい!」キリッ

黒子「水がこっちに……」バシャー

一方「あっ」

黒子「パフォ」

一方「……」

男「ああぁ、なんだ今の鳴き声……って、パンダ?」
269 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:18:45.47 ID:hRvYOdso
黒子「パフォ」

男「なぜパンダが?」

黒子「……」ジー

男「ん?」

一方「し、白井さん……」

黒子「パフォ!」ブン

男「危ねぇ! 襲ってきてんじゃねェよ!」ヒョイ

一方「あれ? 白井さん、どうして? ……まさか!」

黒子「パフォパフォ!」ブンブン

男「ちっ、くそ! パンダのくせになんて多彩な攻撃をしてきやがる!」ヒョイヒョイ

一方「さすが白井さんです! パンダになっても仕事を全うしようとするその風紀委員スピリッツ! 感動しました!」

黒子「パフォー!」ピョイーン

男「ドロップキック!? このパンダ明らかにおかしいだろ! パンダとして!」ヒョイ

一方「むむ、相手もやりますね。回避しながらも、ツッコミを欠かしていません!」

黒子(評価するポイントがズレていますわ)
270 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:19:58.50 ID:hRvYOdso
一方「でもさすがにまずいです! いつまでもパンダのままだと目立ちます(もう手遅れの可能性もあるがな)」

一方(ン? この喫茶店にポットが置いてあるな。これでいくかァ)ガシ

黒子「パフォォォ!」バキ

男「ぐはぁ!」バタ

黒子「パフォ〜」ガッツポーズ

一方「白井さん、お湯ですよ! ちょっと熱いですけど」

一方「」ドバー

黒子「パ、パフォ」ササッ

一方「あ、避けた!」

男「」バシャー

一方「あっ」

男「うわ、あちぃぃぃ! なんだこれ! ちょっとどころじゃねェよ! 熱湯だよ、これ!」ジタバタ

一方「白井さん、避けちゃ駄目じゃないですか! 白井さんのせいでこの人にお湯が」

男(熱湯かけた上に他のせいにしようとしてるよ!)

黒子「……」ジー

一方「あの、白井さん?」

黒子「パフォォォォォォ!」ドギューン

一方「え、ちょっと、突っ込んできた!」

黒子「」ガシ
271 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:22:03.56 ID:hRvYOdso
チョットアレナニ?
オンナノコガパンダニオソワレテル




黒子「」シュン

一方(空間移動!)
272 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:22:33.86 ID:hRvYOdso
〜とある裏路地 空間移動後〜



一方「ここなら人が通らないですし大丈夫そうですね。それではまずお湯をかけます」

黒子「パフォパフォ」ガシ イヤイヤ

一方「どうしたんですか? 大丈夫ですよ、今なら程よく温度が下がっていますから」

黒子「パフォパフォ」イヤイヤ

一方「意味が分かりませんね」

一方「そうだ! 携帯を貸しますから文字を打って下さい」

黒子「パフォ」パシ

黒子「……」

一方「……」

一方「パンダの指じゃ無理ですね……」

黒子「パフォ〜」ショボーン
273 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:23:03.64 ID:hRvYOdso
一方「じゃあ、文字を書きましょう。筆記用具を貸しますから頑張って書いて下さい」

黒子「パフォ」パシ

黒子「」プルプル

一方「凄いです! なんとか握れてます! じゃあ、試しに『ようじょ』と書いて下さい!」

黒子「ょうι゙ょ」カキカキ

一方「意外と読めますね。これでいきましょう」

黒子「パフォ【私の女子寮に戻りますの】」カキカキ

一方「なぜです?」

黒子「パフォ【今、元に戻ったら全裸ですの】」カキカキ

一方「……」

黒子「……」

一方「本当だ! 制服がケンシロウの服になってます」

黒子「パフォ【私はもう脱げている】」
274 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:24:39.62 ID:hRvYOdso
一方「つまり、服がある自分の女子寮に行ってから戻るということですね」

黒子「パフォ」コクコク

一方「でも、ここから女子寮までは結構ありますよ」

黒子「パフォ【そこは鈴科さんがベクトルダッシュで私を女子寮まで連れて行ってくださいな】」

一方「まじですか?」

黒子「パフォ」コクコク

一方「ん〜、けどその方法しかないですね」

黒子「パフォ【お任せしましたわ】」

一方「じゃあ、行きましょうか!」
275 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:25:13.31 ID:hRvYOdso
〜一七七支部 翌日〜



固法「で。犯人は捕まえて放置、ひったくられた物も放置、あげくにポットを盗んでいくなんて、余計に事件を大きくしてどうするの!」

黒子「すいませんですの」ペコ

一方「すいません」ペコ

固法「迷惑かけたところへは私が謝りに行ってくるから、あなたたちは始末書を書いてなさい!」

黒子「はいですの」

一方「本当に申し訳ございませんでした」
276 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/24(水) 21:25:52.95 ID:hRvYOdso
ここまでです。

ちょっとだけ聞きたいことがあるのですが、
一レスの区切りは長い方か短い方かどちらがいいでしょうか?
一応、区切りのいいところで切っているつもりなんですが、
そうすると一レスが短くなってしまって読みにくくないでしょうか?
参考までに教えてください。
277 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 21:30:51.70 ID:PWHdvkAO
何コレすげー可愛くて面白い乙乙

俺はこのままで良いと思うな
278 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 21:39:26.13 ID:bJRFDtYo
読みやすさよりも、分かりやすさじゃないかな
279 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 21:56:48.76 ID:2SCTf9A0


上条は俺がボコしとく
280 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 22:16:03.87 ID:kOk61QDO
上条さんをくそみそにすれば良いですか?
281 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 22:19:43.70 ID:XfMEkjA0
えっと……上条さんは十七分割すればいいんですね?
282 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 23:08:59.52 ID:wFtRLYU0
えっと、上条さんにアームロックを極めたら良いんですね?
283 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 02:14:20.31 ID:/zcMqIDO
白井は美琴に地獄の揺りかごを決めるべき。
284 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 20:32:16.06 ID:FM80eUDO
海千拳と山千拳を使える玄馬は最強!
285 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 20:48:32.99 ID:fnjrxnUo
上条さんにトルネード螺旋ですね?
286 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 20:52:09.63 ID:bVYtwrIo
上条「獅子咆哮弾!!」
287 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 21:25:10.00 ID:/zcMqIDO
上條さんがそれやるとデフォで自分もダメージ入るな。
288 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 21:46:58.06 ID:tM5TN22o
>>237
見当違いの返答して申し訳ありませんでした。
今日、禁書二期の溜め撮りを見ていたら、黄泉川が「桔梗」と言っていました。
意味を勘違いしておりました。ご指摘ありがとうございます。

>>277
>>278
ありがとうございます。
とりあえず、今のやり方で進めていきます。

上条さんがボコボコに……


投下します。
289 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 21:47:41.18 ID:tM5TN22o
〜黄泉川宅 夜〜



芳川「一方通行」

一方「あ?」

芳川「解析の件、頼んだわよ」

一方「ああ、わかった」

芳川「それで依頼のことなんだけど、結構時間がかかるらしくて、分かった情報から逐一で教えるって形でいいかしら?」

一方「おいおい、こっちは一億という大金払ってンだぜ。ちンたらするってナメてンですか!」

芳川「水の解析そのものはそんなに時間がかからないのだけど、場所を特定したり、残ったコーヒーで実験もするって言ってるから
   それで時間がかかるらしいのよ」

一方「ち、別分野に手を伸ばすとそれなりに時間がかかるってことか」

芳川「そういうことなの。その分、情報には信頼がおけるから」

一方「あたり前だな。遅くてガセネタよこしやがったら頭破裂させてやるよ」
290 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 21:48:32.37 ID:tM5TN22o
芳川「そういうわけで、情報は私が一方通行に伝える形式になるけど大丈夫かしら?」

一方「ああ」

芳川「質問は無い?」

一方「今は無ぇ」

芳川「じゃあ、私から質問していいかしら?」

一方「なんだァ?」

芳川「別にたいした質問じゃないんだけど」

一方「早く言えよ」

芳川「あなたの一億入れていたアタッシュケースで、鍵穴の横に『ここには何も入っていないから開けないでくださいね☆』と書いてあったけど、
    あれは何かしら?」

一方「ああ、あれは気にするようなことじゃねェよ」
291 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 21:49:09.19 ID:tM5TN22o
〜一七七支部 夏休み初日〜



一方「今日から夏休みですね〜」ボー

黒子「そうですわね」

一方「世間は夏休みだっていうのに風紀委員は年中無休ですね〜」ボー

黒子「お盆休みくらいはありますわ」

一方「え! お盆だけ!」

黒子「別に休もうと思えば休めますけど」

一方「風紀委員が夏休みもあるだなんて聞いてないですよ」ボソ

黒子「言ってないですしね。それに風紀委員は治安を守るんですから、こうなることくらい予想がつくんですの」ボソ

一方「つきませんよ。学校が休みなんだから風紀委員も休みじゃないんですか?」

黒子「甘いですの。夏休みだらからこそ、学生たちが浮かれていろいろと事を起こしますの」

一方「そこはもう警備員(アンチスキル)の仕事じゃないんですか?」

黒子「警備員だけでは人手が足りませんの。だから、ローテーションで必ず誰か支部にいるようにしますの」

一方「本当ですか〜」

黒子「本当ですの。夏休みの風紀委員は大変ですの」

一方「うへ〜」

黒子「いつもと違って人手も少ないですしね」
292 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 21:51:25.13 ID:tM5TN22o
固法「鈴科さん、ちょっと私のところまでいいかしら?」

一方「はい」タタタ

固法「ちょっとこのパソコンの画面見てくれない?」

一方「ん?」

一方「はい、見ました」

固法「何がある?」

一方「一七七支部の活動日誌を書くページです」

固法「そうね。この鈴科さんのページなんだけど、昨日の読んでみて」

一方「第七学区をパトロールしました。特に変わったことはありませんでした」

一方「……終わりです」
293 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 21:52:21.09 ID:tM5TN22o
固法「鈴科さんのページを読んで気づいたんだけど、日誌には事件のことしか書かないと思ってない?」

一方「え、そうじゃないんですか?」

固法「やっぱりね。鈴科さん、風紀委員の仕事はいろいろあるのよ。例えば道を聞かれたり、探し物を見つけるのを手伝ったり、
    そういったことも書かなくてはいけないの」

一方「あ、そうなんですか」

固法「そうよ、最初に説明したじゃない。聞いてなかったの?」

一方「いや、ははは……(間違いなく聞いてなかったな)」

固法「これじゃあ、鈴科さんが行くところには事件しかなかったことになるわ。こんなの出かけた先で必ず殺人事件が起こるコナン君みたいじゃない」

一方「ははは、そうですね。すいません」

固法「とりあえず、書き直しね」

一方「はい」

固法「このデータ日誌はすぐ上の人に送信したいから、私のパソコン使ってすぐ書いて」

一方「はい」

固法「できるだけ細かくね」

一方(ち、めんどくせェなァ)

一方(確か昨日はごみの苦情があったンだったな)
294 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 21:53:19.29 ID:tM5TN22o
一方「場所:第7学区のA−3にあるセブンイレブン
   内容:店の前にごみが散乱していた
   依頼先:第7学区のA−3にあるセブンイレブンの店長
   
   原因:コンピニで買った物のごみを学生が散らかした為。対策としては、張り紙を張って注意を促すか、掃除ロボットをコンビニ近くに配置させる……」

固法「そうそう、そんな感じで」

一方(細かくか。そういえば)

一方「また、ごみを内容を調べてみると、ムサシノ牛乳のパックが著しく減っていた。
   これは間違いなくムサシノ牛乳をパクって出てきた新発売の『コジローノ牛乳』が影響されている……」

固法「……ん?」

一方「根拠としてはムサシノ牛乳に反比例してコジローノ牛乳の空きパックが増えていたことだ。
   どうして、差が開いてしまったのかはよく分析してみないとわからないが、今の段階での考えでは、パッケージではないだろうかと考える」

固法「……」

一方「コジローノ牛乳はキャッチコピーとして『背も胸も大きくなる!! コジローノ牛乳』というものを使っている。
   これは学園都市の8割が学生であることと、学生が成長期であることをうまく利用した……」

固法「ちょっと待ちなさい、鈴科さん」

一方「え?」
295 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 21:55:08.32 ID:tM5TN22o
固法「何で途中から企業戦略の話になっているの?」

一方「え、これは詳しくしろと言われたので……」

固法「そこらへんは風紀委員と関係ないでしょ」

一方「……そうですね」

固法「全く、鈴科さんがボケてくるとは……ツッコミ担当だと思ってたんだけど」

一方(なんだそりゃ、担当ってなんだよ)

固法「けど、最近、ムサシノ牛乳がどこも少ないのはそんなことが……」ボソ

一方「固法先輩?」

固法「え、な、何!?」

一方「じゃあ、ここの企業戦略の話は消して、あとは終わりでいいですか?」

固法「ま、いいわ」

一方「はい、ではさっそく」カタカタ

固法「あ、それから鈴科さん。今日のパトロールは私と一緒よ」

一方「はい?」
296 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 21:55:52.12 ID:tM5TN22o
固法「今回が私との初めてのパトロールになるけど、基本的なことは白井さんから教えてもらってるわね?」

一方「バッチリです!」

固法「それはよかったわ。今日、私と同行するのは白井さんがちゃんとあなたに風紀委員の仕事を教えられているかを確認するためなの」

一方「え? どういう意味ですか?」

固法「つまり、白井さんが指導者として教えることに漏れがないか、あるいは間違ったことを教えていないかの確認よ」

一方「はい……」

固法「あなたは別にいつも通りしてくれればいいわ。白井さんがどんな教え方をしてるか知りたいし」

一方「はい……」

黒子(た、頼みましたわよ)ガクブル
297 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 21:57:58.67 ID:tM5TN22o
〜セブンスミスト前 夕方〜



固法「いい? 能力で相手を制圧するのもいいけど、能力が使えない時だってあるの。その時にこういう柔法は役に立つわ」

一方「はい」

固法「こうやって、相手が殴りかかってきた時に拳を避けて相手の手を持つ。そして手首の間接をきめて、体捌きで相手を倒すのよ」

一方「こんな感じですか?」

固法「違う違う。そうじゃなくて」

一方「難しいですね」

固法「でも、実践では一番使える技だから覚えておいたほうがいいし……しょうがない、私のやり方になるけど教えるわ」

固法「体捌きの時にもっと体を捻るとやりやすくなると思うわ」バッバッシュッ

一方「こうですか?」バッバッシュッ

固法「そうそう、うまいじゃない」

一方「てへへ///」
298 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 21:58:29.01 ID:tM5TN22o
固法「私もこの技苦手でね……」

一方「そうなんですか?」

固法「うん、そうなのよ。……じゃなくて、どうしてこんな話になったんだっけ?」

一方「白井さんとのパトロールでどうやって犯人確保をしているかって話で」

固法「そうそう、それであなたが能力しか使ったこと無いって言ったからだったわね」

一方「あの、それで固法先輩」

固法「何?」

一方「私の評価どうですか?」

固法「そうだったわ。結果を発表する前に話が脱線してしまったわ」

固法「それで評価なんだけど、ここまで見てきた結果は……」

一方「」ドキドキ

固法「問題ないわね」

一方「やった! 白井さん、私やりました!」

固法「『やった』じゃないわよ。これが普通なんだから」

一方「はい」

固法「それじゃあ、そろそろパトロールも終わりにしようか」

一方「はい」
299 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 21:59:28.95 ID:tM5TN22o
ザワザワ
ナニアレ?
ダレダ?




一方「セブンスミストの前に人だかりができていますよ?」

固法「そうね、行ってみましょうか」
300 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 22:00:03.40 ID:tM5TN22o
野次馬1「なにあれ? 危な〜い」

野次馬2「何で人が屋上のフェンス越えてんだ?」

野次馬3「えー、飛び降り自殺しようとしてるの?」

野次馬4「ちょ、え、ヤバくねぇ〜。これまじヤバじゃねェ〜!」




ザワザワ
ガヤガヤ




一方「固法先輩、まずくないですか?」

固法「そうね、騒ぎ大きくなるわ。鈴科さんはすぐに警備員に連絡して! 私は屋上に行って何が起こっているかを調べてくるから!」

一方「はい! わかりまし……」

野次馬3「警備員に電話したほうがよくない?」

野次馬4「おお、そうだな! 俺するよ!」

固法「と思ったけど、連絡はどうやらよさそうね」

一方「そうですね」
301 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 22:00:35.82 ID:tM5TN22o
プルルルルル
ガチャッ




野次馬4「あ、警備員っスか? 今、ヤバいんスよ! ヤバヤバのまじヤバなんスよ!」

野次馬4「え? なんスか? 何がヤバいって? それがまじヤバで……あれ? なにがあったんだっけ?」

一方「……」

固法「……」
302 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 22:01:09.45 ID:tM5TN22o
野次馬4「そうそう、自殺があったんスよ。飛び降り自殺!」

野次馬4「あ、間違えた。まだ死んでねぇや」

野次馬4「ん? つまり、どういうことかって? つまりは……まじヤバいってことスよ! ま・じ・ヤ・バ・か・く・て・い!」

野次馬4「もういいから場所はどこかって? あれっスよ、あれ! あそこっスよ!」

野次馬4「ここどこだっけ? ああ、そうそう、セブミスっスよ! セブミス!」

野次馬4「セブミスって何かって? セブンスミストっスよ! セブミス知らないんスか!? まじヤバっスよ! ウケるし、そのボケもまじヤバっス!」

野次馬4「分かったから、詳しく状況を説明してくれって? あれスよ、あれ。今は……」
303 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/25(木) 22:02:15.50 ID:tM5TN22o
ザワザワ
アレ? オチソウジャナイ?
ダイジョウブカヨ?




野次馬4「あ、あれ? 落ちたぁぁ? もう落ちちゃったぁぁぁぁぁぁ!」

野次馬4「あ、まだだ。まだ、ぎりぎり生きてるわ〜」

野次馬4「やべぇ、落ちる前に写メっとこ!」ピッ

一方「……」

固法「……」

野次馬4「はい、いただきまーす」チャリチャリチーン

野次馬4「うお! なにこれ! まじブレてるし!」

野次馬4「しかも、ブレて昇天しそうになってるみたいだし! すでにもう死んでるんじゃねぇ、こいつ」

野次馬4「そうだ! ツイッターでつぶやいとこ!」

野次馬4「『セブミスでまじヤバいことになってる! 来てみろよ!』っと、これでオーケーじゃねぇ!」

一方「『呼ぶなよ』って言ってももう遅いですよね。騒ぎを拡大してますよ」

固法「収集がつかなくなってるわ。とにかく、私たちは屋上へ行きましょう」
304 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 22:03:43.31 ID:tM5TN22o
ここまでです。

いつもレスありがとうございます。
305 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 00:12:00.60 ID:WIxhQsco
いいとこなのにいいいいい

306 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 13:53:43.72 ID:t6U/MLQo
超面白いです
超支援してます
超乙です
307 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 05:59:13.79 ID:7PgZ3kAO
良いねぇ
308 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 20:54:13.71 ID:6108nUMo
用事があってちょっと間を開けてしまいました。

投下します。
309 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 20:55:49.06 ID:6108nUMo
〜セブンスミスト屋上 夕方〜



一方&固法「」ザッ

一方「あそこにいますよ」ボソ

固法「鈴科さん、まずはここで様子を見ましょう。いきなり出てって刺激してもまずいし」ボソ

一方「はい。あの人は男性ですかね?」

固法「そうね。ちょっと確かめてみるわ」ギョロ

一方「そうか、固法先輩の透視能力(クレアボイアンス)で!」
310 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 20:57:36.93 ID:6108nUMo
固法「男ね。それで……拳銃! それと催涙スプレーに折りたたみ式のナイフもある!」

一方「え? どういうことですか」

固法「どうやら飛び降り自殺じゃないかもしれないわね」

一方「じゃあ、何でしょ?」

固法「わからないわ」

一方「……」

固法「……」

一方「何もする様子がありませんね」

固法「ええ、ただ遠い目で夕日を見ているだけね」

一方「どうします? 騒ぎが大きくなる前に行きますか? 私の能力なら一瞬で行けますよ」

固法「待ちなさい。相手の目的が分からない以上は危険だわ」

一方「はい……」
311 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 20:58:08.07 ID:6108nUMo
スタッ




一方「背後から物音が!」

固法「え!?」

鉄装「警備員です。 ここで何をしてるの?」ザッ

黄泉川「あれ? 百合子じゃん」

一方「黄泉川さん!」

黄泉川「何でこんなところにいるじゃん?」

一方「私は風紀委員の仕事で……」

黄泉川「なるほど、今の騒ぎ見てここに来たってことじゃん」

一方「黄泉川さんは何で……」

一方「って、通報を受けて来たに決まってますね」

黄泉川「そうじゃん。自殺したとかしないとかわけわかんない通報受けて来たじゃん」

固法(逆に悪戯だと思わなかったところが凄いわね)
312 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 20:59:07.85 ID:6108nUMo
黄泉川「とにかくここからは警備員に任せるじゃん」

一方「はい」

固法「あの……」

黄泉川「何じゃん?」

固法「私の能力で調べたんですけど、あの男は拳銃やらナイフを持ってます。理由は分かりませんが」

黄泉川「拳銃? それは穏やかじゃないじゃん」

一方「どうします?」

黄泉川「このままこうしていても状況は何も変わらないし行くしかないじゃん」
313 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 20:59:43.17 ID:6108nUMo
プルルルルル




一方「携帯?」

鉄装「私のです」ピッ

鉄装「もしもし。はい、わかりました。伝えます」

鉄装「先輩! もし飛び降りた時のための衝撃吸収マットの配置が終わったと下から連絡がありました!」

黄泉川「わかったじゃん!」

鉄装「それから衛星で人物を特定したと情報も入ってます!」

黄泉川「教えてくれ」

鉄装「名前は服部半蔵。現在、第七学区のスキルアウトのメンバーだそうです」

一方「スキルアウト?」

黄泉川「なるほど、わかったじゃん。ここはとりあえず私一人で行くじゃん。鉄装は何かあった時のために、ここで待機!」

鉄装「はい!」

一方「」ジー

固法「どうしたの、鈴科さん?」

一方「いえ、ただ……」

固法「ただ?」

一方「いつもこんな感じだったらどれだけ楽かと思いまして……」

固法「???」
314 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 20:59:55.81 ID:4BUTVADO
キタキタおやじーー!!
315 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:00:20.19 ID:6108nUMo
黄泉川「警備員じゃん。おとなしくするじゃん」ザッ

半蔵「よ、黄泉川さん!?」

黄泉川「ん? 私のこと知ってるじゃん」

半蔵「あ、いや、これはですね///」

黄泉川「とにかくこっちに来るじゃん」

半蔵「それは……いくら黄泉川さんの頼みでも無理です」

一方「どうやら、黄泉川さんのことを知っているみたいですね」

固法「ええ。しかも、暴れる気配もないわ」
316 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:01:07.32 ID:6108nUMo
黄泉川「そう言わずに来るじゃん。そうだ、わけを聞きたいな。どうしてこんなことしてるじゃん?」

半蔵「わけですか。ふふふ、あなたの前で話すのは拷問に等しいですね」

黄泉川「なんか辛いわけでもあるじゃん?」

半蔵「いえ、あなたに話すことが辛いんです。そう、好きであるあなたの前で話すのが……」

黄泉川「はぁ? 好きって私を?」

鉄装「え、今、好きって言わなかった!」

固法「言いましたね」

一方「黄泉川さん、結構モテるんですね」

半蔵「はい。でも、失恋してしまいました」

黄泉川「どういう意味じゃん?」

半蔵「そんな白々しい。俺は知ってるんですよ。黄泉川さんに彼氏がいるってことを」

黄泉川「はぁ?」

一方&鉄装「まじでぇぇぇ!!」
317 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:01:41.34 ID:6108nUMo
黄泉川「ちょっと待つじゃん。私に彼氏はいないじゃん」

半蔵「黄泉川さん。俺の情報収集能力をナメないで下さい。あなたの家に男が入って行くのを何度も見ましたよ」

固法「なるほど、ストーキングして情報収集してたってことね」

一方「しかも、常習犯」

黄泉川「たぶん勘違いしてるじゃん。彼氏は本当にいないじゃん」

半蔵「この期に及んでまだそんなことを。あなたには白髪の彼氏がいるじゃないですか!」

一方「ん? それって(俺のことかァ?)」

半蔵「その事実を知った時、俺は気づいたらこんなところにいました。初めはなぜこんな行動をとったのか分からなかった。
   しかし、あの夕日を見て気づいたんです。俺がここにいるのは心の叫びを多くの人に聞いてもらうためなんだと!
   例え、失恋してもこの愛は本当だったのだと!」

固法「つまりは死ぬ気は無くて、ただ騒ぎを起こしたかっただけってことね」

鉄装「失恋すると稀にありますよね。自棄になるってやつ」

一方「なんだか話が変な方向に展開してないですか?」

黄泉川「あのな、そいつは彼氏じゃなくてただの居候じゃん」ヤレヤレ

半蔵「すでに同棲してる仲ぁぁぁ!!」

鉄装「同棲ですってぇぇ!」

一方「……」
318 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:02:20.06 ID:6108nUMo
半蔵「なんてことだ……これはもう駄目だ」ガックシ

黄泉川「話が通じてないじゃん」

一方「会話が一方通行ですね」

固法「想いも一方通行よ」

半蔵「絶望したぁ! 学園都市の中心で愛を叫べないこの状況に絶望したぁぁぁ!」

固法「ったく。鈴科さん、あなたベクトル操作であの男をフェンスの内側に移動させられる?」

一方「はい。触れさえすれば、男の体を飛ばしてフェンスを飛び越えさせるくらいはできます」

固法「じゃあ、お願いしていい」

一方「お願いって……出てっちゃっていいんですか!」

固法「大丈夫よ。ああいう輩は」スタスタスタ

黄泉川「ん? おい、そいつに近づくのはちょっと待つじゃん」

半蔵「何だお前は?」

固法「鈴科さん、お願い」

一方「はい」ブワァ

半蔵「うおっ!」

黄泉川「体が浮いてこっち側に!」
319 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:03:43.86 ID:6108nUMo
半蔵「」ドサッ

半蔵「いってぇ〜、何しやがるんだ!」

固法「……」

固法「」パシン!

全員「「!!!」」

鉄装(平手打ちを!? まさか、あの少年の目を覚まさせるために!)

固法「」ドムッ!

一方(ボディーブロー!)

黄泉川(そこまでやらんでも目は覚めると思うぞ)

固法「あなた、スキルアウトらしいわね」

半蔵「はっ、だからなんだよ」

固法「スキルアウトが失恋くらいでメソメソしてるんじゃないわよ!」

半蔵「!!!」

一方(スキルアウト関係無ェ!)
320 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:04:18.99 ID:6108nUMo
固法「あなたたちはね、きっと今までいろんな物を失いすぎて、それが辛くのしかかっているのね」

固法「けどね、それを人にせいにするのは間違っているわ」

固法「すべて自分のせいなの。努力もせずに失うことに慣れてしまってる自分のせいなのよ」

固法「いいかしら、世間じゃこれを負け犬って言うのよ」

半蔵「うるせぇ! お前に俺の何が分かるってんだ!」

固法「甘えるんじゃないわよ! あなたにはその男から好きな女を奪ってやるって考えも無いの!」

半蔵「!!!」

固法「そんな奴が誰に対して愛を叫べるの!」

半蔵「……」ガクリ

一方(さすが元ヤンだな)

黄泉川「……」

黄泉川「犯人確保。拘束して、署まで連行するじゃん」カチャッ
321 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:05:40.86 ID:6108nUMo
一方「……」

一方「あの……」

半蔵「なんだよ」

一方「さっきあなたを殴った人なんですけど。あの人も元スキルアウトだったんです」

半蔵「なん……だと……」

一方「だから、たぶんあなたには立ち直って欲しくて、ああいう言い方をしたんだと思います」

半蔵「……」

一方「それでは」タタタ
322 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:08:12.67 ID:6108nUMo
〜一七七支部 事件後〜



一方「――ということがあったんです」

黒子「それは大変でしたの」

一方「はい。でも固法先輩は素敵だったんですよ。技も優しく教えてくれて、犯人も説得して」ポー

黒子「まさか、惚れてしまいましたの?」

一方「そんなんじゃないですよ! 何言ってるんですか」

初春「そうですよ、白井さんじゃあるまいし」

黒子「初春。ちょっとこっちに来なさいな」

初春「じょ、冗談ですよ」アセアセ
323 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:09:29.94 ID:6108nUMo
一方「まさか風紀委員がこんな素敵な仕事だったなんて……」

一方「私、夏休みの仕事を頑張ります! いえ、頑張りまくります!」

黒子「それはいい心がけですわ」

固法「事件の報告書終わりっと……」

一方「固法セェェンパァァァァイ! お疲れ様です、コーヒーでもいかがですかぁ!?」キラキラ

固法「え? 鈴科さん?」
324 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:10:13.02 ID:6108nUMo
初春「なんですか、これ! 夕陽がバックになって、野球部マネージャーが憧れの先輩にスポーツドリンク等を渡す光景になってます!」

黒子「青春の一ページを見ているようですわ」

固法「あ、いえ、ありがとう。でも、いらないわ」

一方「」キラキラ

固法「鈴科さん、どうしちゃったの?」

黒子「ええ、今日の固法先輩が素敵だったらしいですわよ」

固法「私が?」

一方「最高でした! あの犯人を説得したところなんか特に!!」

固法「説得? ああ、あれね」

一方「はい!」

固法「あれはムカついたから殴っといただけよ」

一方「……………………………………はい?」
325 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:11:38.96 ID:6108nUMo
固法「あれだけ騒がしといて『愛を叫びたいから』なんて言ったからついイラときてね」

一方「……」

固法「そんなこと家の中で引き篭もってツイッターにでも叫んでろって話じゃない?」

一方「あの、じゃあ、犯人に向けて言った言葉は?」

固法「え、別に。そのままのことを言っただけよ。おかげですっきりしたけど」

一方「……」

固法「じゃあ、私はこれで失礼するわね」スタスタ

一方「……白井さん。風紀委員ってなんですか」

黒子「よくあることですの」
326 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:12:05.28 ID:6108nUMo
〜黄泉川宅 夜〜



芳川「一方通行、コーヒーのことで情報があるわ」

一方「ほォ、聞こうか」

芳川「あのコーヒーに使ってる水なんだけどね、どうやら四千年前の水らしいのよ」

一方「何ィ? なンだそりゃ」

芳川「あの水は四千年前に沸いて出てきたってことのようね」

一方「待て。四千年も経ってるって、その水腐ってねェのか? 大丈夫なのか?」

芳川「大丈夫よ。水は基本的には腐らない。腐るのはそこに入っている不純物が腐るからよ」

一方「なるほどな」

芳川「このコーヒーに使われてる水は不純物が入っていないのね。解析では若干入っていたけど、それはコーヒーを作る時に不純物が入ったってことらしいわ」

一方「四千年前ねェ。四千年の歴史っていうのはそういうことか」

芳川「私は単なるギャグかと思っていたんだけど」

一方「他には? まさか、これだけじゃねェよな?」

芳川「まさかね、水についての場所もわかったわ」

一方「……」
327 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:12:44.48 ID:6108nUMo
芳川「中国の青海省バヤンカラ山脈の呪泉郷って所の水らしい」

一方「呪泉郷? あの缶に書いてあったところだな」

芳川「ええ、それでその呪泉郷のことを少し調べてみたんだけど、変なことがあるの」

一方「なンだ?」

芳川「呪泉郷は百個以上の泉があってね。それが今は水が湧かなくなって池になったらしいんだけど、その池一つ一つに呪いがかかってるって言うのよ」

一方「呪いだァァァ? ふざけてんのか?」

芳川「言いたいことは分かるわ。とりあえず、最後まで聞きなさい」

芳川「それでね、その呪いに関してなんだけど、どうもあなたと症状が似てるのよ」

一方「どういうことだ?」

芳川「内容はね、その水を飲むと体が他の動物に変わると言われてるって話らしいわ」

一方「……」

芳川「池によって変わるものが違うのだけど、その中に娘溺泉(ニャン・ニーチュアン)っていう体を女に変える池があるらしいわ」

一方「け、アホらしいな」

芳川「ただそういういわく付きの水を使ってるってことよ」
328 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 21:13:19.07 ID:6108nUMo
一方「そうか、他は?」

芳川「とりあえず、今回はこれだけかしらね」

一方「おいィ、期待はずれもいいところだなァァァ」

芳川「まだまだこれからなんだから焦らないでよ」

一方「ち、けど呪いとはまたとんでもねェ方向に話が言っちまったな。何を調べりゃそうなるんだ?」

芳川「うん、呪いのことは旅行のガイドブックに載ってたって話なんだけど」

一方「ガイドブックゥゥゥゥゥゥ!」

芳川「ええ、ガイドブックに呪泉郷のことが書かれていたらしいの」

一方「おいおいィ、ますます怪しいじゃねェか。客よせのための作り話じゃないのか?」

芳川「そうかもしれないわね」

一方「頼むぜェ」
329 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 21:16:19.02 ID:6108nUMo
ここまでです。
330 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage sage]:2010/11/28(日) 21:50:10.74 ID:bVWlmq.0
解決策は、「抱朴子」ぐらいしか思い浮かばないが……
331 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 00:51:42.07 ID:MsY.TgQ0
水かぶっても大丈夫な石鹸使ってから
男の状態で「止水桶」
332 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 01:27:15.26 ID:DT9OIgSO
男溺泉は枯れてるしな
333 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 00:51:41.86 ID:.nAkXuUo
色々と解決策を考えて頂いてありがとうございます。


投下します。
334 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 00:52:47.06 ID:.nAkXuUo
〜セブンスミスト 夏休み〜



御坂「あ、みんな来てる」タタタ

黒子「私たちが最後ですの」タタタ

一方「おはようございます」

御坂「おはよう」

初春「これで全員そろいましたね」

佐天「それでは行きますか!」
335 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 00:53:56.82 ID:.nAkXuUo
佐天「」ルンルン

御坂「結局、水着買うのみんなで来ちゃったわね」

初春「いいんじゃないですか。まさに夏って感じで今からわくわくしてきちゃいますよ」

一方「あ、すいません。今日なんですけど、水着買うのと、それから服も買ってよろしいでしょうか?」

御坂「そういえば鈴科さん、この前服買いたいって言ってたもんね」

初春「いいですね、水着を買ったらいろいろと回りましょう。あれ、でも……」

一方「どうしました?」

初春「鈴科さん、常盤台なのに制服着てないですよね」

一方「ええ、そうですね」

初春「校則なんですよね。大丈夫なんですか?」

一方「ふふふ、私だって校則の一つや二つ破る時がありますよ」

黒子(本当はなんらかの理由で男に戻った時に制服だとまずいからですのね)

御坂「でも、よく寮とかに帰ってもバレないよね」

一方「それは寮の近くに公衆トイレがありまして、そこで着替えてるんです」

御坂「そこまでやる」

一方(本当は寮に行ってないだけなンだけどな)

佐天「さあ、皆さん着きましたよ」

一方「たくさんありますね」
336 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 00:54:57.57 ID:.nAkXuUo
〜水着ショップ 午前中〜



佐天「目移りしちゃいますね〜!」キラキラ

御坂「佐天さん、楽しそうね」

初春「本当ですね、目が輝いてます」

黒子「今回の企画を一番楽しみにしている人ですからね」

一方「しかも、プールじゃなくて海にいけることになりましたからね」

佐天「そうですよ、気合を入れて水着選ばないと!」

一方「き、気合ですか。わかりました!」グッ
337 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 00:55:42.85 ID:.nAkXuUo
一方「……」

一方(つか、俺水着なんてわかんねェぞォ)

一方「白井さん」ボソ

黒子「ん、何ですの?」

一方「いえ、ちょっと水着のコーディネイトをしてもらおうかと」

黒子「ああ、確かに鈴科さんの場合は何を選べばいいか少し戸惑いますわね」

一方「そうなんですよ」

黒子「いいですわよ。鈴科さんには、私が人前に出ても恥ずかしくない水着の選び方を指導しますわ」

一方「はい、お願いします!」
338 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 00:56:17.97 ID:.nAkXuUo
黒子「まず水着は着てみないとわかりませんので、いいと思うものは試着するに限りますわ」

一方「そうなんですか?」

黒子「ええ、ではこれなんてどうでしょうか?」ヒョイ

一方「え?」

黒子「どうかなさいました?」

一方「白井さん。こ、これって露出がきつすぎませんか?」

黒子「何言ってんですの。このくらいは普通ですの」

一方「そうなんですか」

黒子「あなたはまだこういうのに慣れてないからそう思いますの」

一方「そうなのかな? いや、そうかもしれない。言われてみればいまだに常盤台のあの短いスカートに慣れてないし」

黒子「とにかく水着のことならあなたよりは詳しいですわ」

一方「そうですね。分かりました。」

一方「ところで白井さんは買わないんですか? 先ほどから全然見てないようですけど」

黒子「わ、私はもうありますので大丈夫ですのよ」アセアセ

一方「そうなんですか」

黒子「それより早く試着しなさいな」

一方「わかりました」
339 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 00:56:56.23 ID:.nAkXuUo
〜試着室 五分後〜



黒子「着替え終わりましたか?」

一方「はい、でも、カーテン開けるのはちょっと恥ずかしいです///」

黒子「何言ってますの。さっさと開けなさい。海に行ったら、みんなに見られますの」シャー

一方「あ、白井さん、勝手に……」

全員「「おお〜〜!」」

一方「って、何で皆さんいるんですか!///」

佐天「いや〜、鈴科さんの水着姿が初公開されると聞いたもので」

御坂「それにしても……」

初春「凄いですね〜」

一方「」プルルン

黒子「真夏に実る二つの果実って感じですわね」

佐天「まさにエロス!」

一方「エロスって///」

御坂「でも、鈴科さんって結構大胆な水着着るんだね」

初春「そうですね」

一方「え? これって大胆なんですか?」
340 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 00:58:56.95 ID:.nAkXuUo
御坂「まあ、普通ではないわね」

初春「必要最低限しか隠してないって感じですもんね」

佐天「白井さんと同じセンスを感じますね」

黒子「それは当然ですの。鈴科さんの申し出で私が選んで差し上げましたから」

全員「「……」」

御坂「鈴科さんなんで黒子に聞いたの?」

一方「いえ、私、水着こととかまったく知らなくて、その時白井さんがいて……」

全員「「……」」

佐天「つ、次の水着はみんなで選びましょうか」

初春「そ、それがいいですね」

一方「お願いします……」
341 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 01:00:02.68 ID:.nAkXuUo
御坂「さて、鈴科さんに似合いそうな水着はっと……」

黒子「私はこれなんかもいいかと思いますの」ヒョイ

御坂「あんたは黙ってなさい……って! また凄い水着だな!」

初春「ほとんど紐ですね」

佐天「裸より恥ずかしいって感じですね」

一方「///」

黒子「ところでお姉様。人の水着もいいですけど、ご自分の水着は選ばれましたの?」

御坂「一応、これなんていいと思ったけど」ヒョイ

初春「あ、いいですね! かわいいデザインの水着です!」

佐天「本当だ。色のセンスもいいし!」

一方「こういうのがいい水着なのか」フムフム

御坂「そ、そうかな///」テレ

黒子「全然だめですわね」

御坂「あんたには聞いてないわよ」
342 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 01:00:34.19 ID:.nAkXuUo
黒子「いえ、その水着ではお姉さまの魅力を十分にひきだせませんわ」

黒子「私はこの日のために毎日毎晩、寝ている時も夢の中でお姉様の水着を考えてましたの!」

一方(馬鹿だな、こいつ)

黒子「そして、たどり着きましたの! お姉様に似合う究極の水着に!」

初春「なんか凄い物が出てきそうですね……」ゴクリ

佐天「白井さんだけにまともじゃない物が……」ゴクリ

黒子「これですの!」ヒョイ

全員「「!!!」」
343 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 01:01:27.78 ID:.nAkXuUo
一方「ん、これはトラ柄のビキニ? 白井さんにしては普通ですね、露出度的に」

御坂「ちょっと黒子! トラ柄って、私は大阪のおばちゃんかい!」

佐天「いや〜、盲点でした。凄いです、白井さん」

初春「確かに言われてみれば御坂さんにはこれしかありませんよね」

御坂「え、ちょっと佐天さんたち何言ってるの?」

黒子「いかがでしょうか? 黒子の最高のチョイスは」

佐天「ブラボー!」パチパチ

初春「完っ璧です!」パチパチ

黒子「皆様もああ言っておられますし、お姉さまはこれしかありませんの」

御坂「意味わかんないんだけど。なに、まさか寅年だからとかそんなネタなの」

黒子「違うだっちゃ!」

御坂「だっちゃ?」

黒子「1/2と作者が同じつながりだっちゃ!」

御坂「さっぱりわからないんだけど」
344 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 01:02:05.37 ID:.nAkXuUo
〜セブンスミスト 午前中〜



インデックス「わ〜、水着がいっぱいだよ」

上条「ほら、どれでもいいから選んできなさい」

インデックス「わ〜い」タタタ

上条「転ぶなよ〜」

上条(まったく、急に親が海に行こうとか言い出すんだからな)

上条(おかげでインデックスに水着を買うという余計な出費が)シクシク

インデックス「とうま、ちょっと試着してくるんだよ」

上条「おお、行ってこい」

インデックス「後でとうまにも見て欲しいかも」

上条「わかりましたよ。着替えたら、呼んでくれ」

インデックス「あれ、試着室の前で待っててくれないの?」

上条「インデックス、上条さんの場合そんなことをしたら、カーテンを引っ張りかねない」

インデックス「……納得なんだよ」

インデックス「」タタタ

上条(それに男が一人で試着室の前に立ってるっていうのは気まずい)
345 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 01:03:13.15 ID:.nAkXuUo
〜セブンスミスト 同時刻〜



佐天「このビキニ絶対似合いますって!」

一方「これも結構、露出多くないですか?」

初春「こんなもんですよ」

一方「そうですか。では、私試着してきますね」タタタ

一方「試着室に到着っと!」シャー

一方「さてと服を脱いでっと」

一方「下着も脱いでっと」

インデックス「とうま〜、着替え終わったからカーテン開けていいよ」

一方(隣の声、聞いたことあるなァ。それにトウマだァ?)

上条「はいはい、どうでした。インデックスさん」シャー

一方「え……」
346 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 01:03:48.86 ID:.nAkXuUo
上条「……あれ、インデックスさんじゃない」

インデックス「とうま〜、早く早く〜」

上条「もしかして、インデックスは隣ですか」アセアセ

一方「///」

一方「きっ……」

上条「ちょっと待ってください!」ドタドタ シャー

一方「んーんー!」

上条「これは何かの間違いなんです!」

一方「んーんー!」

上条「だから、できるだけ騒がないように!」

一方「んーんー!」コクコク

上条「マジですか!? 手を放しても大丈夫ですか?」パッ

一方「ぶはぁ、はぁーはぁー……」
347 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 01:05:27.00 ID:.nAkXuUo
一方「何でこっちに入ってきたんですか!? そのまま閉めればよかったのに!」

上条「ついとっさで」

一方「まったく……ってあなたはこの前のひったくりの時の」

上条「あ、あの時の」

一方「あの時は申し訳ございませんでした」

上条「あ、いや。俺もその、君のを触っちゃって悪かったし……」

一方「あ、はい///」

上条「……」

一方「……ていうか、今の状況の方が悪くありませんか?」

上条「そうですよね〜」チラ

一方「どうしてこうなったんだろ」プルルン

上条(なんなんですか、この果実は! 悪魔の実ですか!)
348 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sags]:2010/11/30(火) 01:06:03.86 ID:.nAkXuUo
一方「あの……///」

上条「は、はい!」

一方「あまり見られると……恥ずかしい……です///」

上条「ご、ごめん!」

上条(この状況は一体どういうことなんですか!? いつものパターンなら本人に殴られて、その他大勢にも殴られて、インデックスに噛みちぎられるっていうのに!)

一方「あの、そろそろ隙見て抜け出したほうがいいのでは?」

上条「そ、そうだな」

インデックス「とうま〜、いないの〜?」

上条「今行きますよって」

インデックス「あ、とうまの声だ」

上条「では、本当にごめん」ササッ
349 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/30(火) 01:08:55.67 ID:.nAkXuUo
ここまでです。

今日は遅い投下になりました。
最近少し忙しくなってきておりまして、
投下時間と投下そのものが安定しなくなるかもしれません。

350 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 01:13:58.12 ID:cK1DZ3Ao
はい
351 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 01:14:13.33 ID:78pVihko
乙、いつも楽しく見てるよ
無理ないように完結させてくれ
352 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 02:11:06.03 ID:7xW4e8M0
ちょっと上条ボコし隊に入隊してくる
353 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 07:48:50.35 ID:RKTttEDO
さぁ、美琴、奴に空中から電撃を浴びせるんだ。
354 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/30(火) 13:03:34.70 ID:bkIzJKg0
上条さんには,一方と同じで上嬢さんにしてくださいww
幻想殺しで、変わらないと思うけど
355 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 15:34:29.52 ID:gKN58wDO
[田島「チ○コ破裂するっ!」]ばいいのに上条
356 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 17:30:53.16 ID:lCUg0OA0
4000年の呪いの量には上条さんでも勝てない気がしてきt
357 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 19:21:19.12 ID:KV9ppVc0
上条を[ピーーー]にはどうすればいいですか?
あと上条、それ犯罪だから
358 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]:2010/11/30(火) 23:09:44.30 ID:0FlbxoU0
これ一方さんパンツのみの状態だよな?
おい・・・
上条・・・

おい・・・
359 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 23:43:57.09 ID:h9UpCgDO
試着室の中に入るとか流石に見過ごせないな……
爆砕天穴突くしかないな……
360 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:12:21.15 ID:vorqNhko
上条さんは許してやってください。

>>358
ご想像にお任せします。


投下します
361 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:13:13.67 ID:vorqNhko
〜とある公園 海に行く前日〜



黒子「こんにちはですの」

一方「ああ」

黒子「今日は男のほうですのね」

一方「まァな、こっちの方が楽だからな」

黒子「」ドキドキ

一方「なンだ?」

黒子「いえ、別に。それで旅行用のバッグは持ってきてますの?」

一方「ああ、とっとと始めようぜ」

黒子「分かりましたの」
362 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:13:40.84 ID:vorqNhko
黒子「では、まず持っていく物の確認ですの。ちゃんと言われた物は買っておきましたの?」

一方「おう」

黒子「では、チェックですの」

黒子「」ガサゴソ

黒子「ん?」

一方「どうしたァ?」

黒子「日焼止めが見当たりませんが?」

一方「ああ、それはいらないだろ」

黒子「どうしてですの?」

一方「反射がある」

黒子「それは駄目ですの。それだと能力をオートにするってことで、正体がバレかねませんわ」

一方「大丈夫だ。そこらへンは日光だけ反射するからよ」

黒子「ん〜」

黒子「やっぱり、やめておきましょう。念のためちゃんと日焼止めを塗っておきますの」

一方「慎重なことだな。けど、俺は日焼止めなンて持ってないぞ」

黒子「そうですの? では、今から買いに行きますの」
363 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:15:13.85 ID:vorqNhko
一方「はァ? 今から?」

黒子「当たり前ですの。明日出発するんですから今日行かなくていつ行きますの?」

一方「別になくてもいいンじゃねェ? 日焼けしても大丈夫だろ」

黒子「駄目ですの。そんな炎天下の中、日焼止めを塗らない御婦人がどこにいますの」

一方「俺は気にしないぞ」

黒子「世間一般のことですわ。あまり空気の読めないことをしていると、そこからぼろが出ますわよ」

一方「へいへい」

黒子「後は問題なさそうですの。他には足りないものはなさそうですし」

一方「なンで俺の持ち物を調べるんだ?」

黒子「あなたの持っていく物は明らかに殿方の選び方ですの」

一方「そりゃあ、そうだろうな」

黒子「もしかして、バッグの中身を見られた時におかしく思われるかもしれませんわ」

一方「大丈夫だろォ」
364 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:15:39.07 ID:vorqNhko
黒子「いいえ、いつもと一緒にしてもらっては困りますわ。今回の二泊三日の旅行ですの。
   一日中、一緒にいるということはバレてしまう確率も上がりますの。一つ一つは些細なことでも複数揃えばそこから疑われますわ」

一方「怪しいところは全部つぶすわけかァ」

黒子「そうですの」

一方「しっかし、女ってのは何でこンなに余分なものを持っていくンだ?」

黒子「殿方と違って、いろいろありますの」

一方「そうなのか」

黒子「そうなんですの。納得したところでそろそろ行きますの」

一方「はいはい、それではデートに付き合いますかねェ」

黒子「でっ!!」

一方「あン?」

黒子「デートって!!」

一方「それがどうかしたか?」

黒子「違いますの! これは日焼止めを買いに行くだけですの!///」

一方「何、興奮してンだァ? 冗談だ、冗談」

黒子「え、冗談? 冗談ですの、ふぅ〜」

一方「それよりさっさと行くぞ」スタスタ

黒子(なんですの。この状況は)
365 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:16:13.01 ID:vorqNhko
〜神奈川県のとある海 海に到着〜



刀夜「当麻、これも持って行ってくれ」

上条「はいよ」

刀夜「しかし、親子で旅行というのも久しぶりだな」

詩菜「そうですね。当麻さんは学園都市にいるからなかなか会えないし」

インデックス「とうま〜、お腹空いた〜」

上条「はい、お前はこっちを持って行け」

インデックス「え〜、これ重そうだよ〜」

上条「大丈夫。たったの二十キロだから」

インデックス「たったじゃないよ!」
366 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:18:10.20 ID:vorqNhko
刀夜「そういえば、母さんの友達も一緒に来るって話だけど」

詩菜「はい、そろそろ来る頃だと思いますけど」

上条「母さんの友達も来るの?」

詩菜「ええ、一緒に海に行こうということになりまして」

刀夜「当麻、あまり迷惑かけるんじゃないぞ」

インデックス「そうだよ、特に当麻は女癖が悪いんだから」

上条「誤解を招くようなこと言うな!」

詩菜「あらあら、当麻さんも相変わらずでしたの?」

上条「違うつーの!」

刀夜「それで来るのはどちらさんだったっけ?」

詩菜「あらあら忘れたんですか。私と一緒のジムに通ってる御坂さんですよ」

上条「……」

上条「……御坂」

刀夜「そうだった。思い出したよ、御坂さんだ。ははは」

上条「……」

上条「……ふふふ」

上条「この上条さんとしたことがこんなことで焦ってしまうなんて」

上条「御坂なんて苗字は全国に何人もいるんですよ」

上条「きっとあのビリビリ中学生とは無関係ですよ」
367 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:18:52.74 ID:vorqNhko
プルルルルル
プルルルルル




刀夜「ん、電話か」

上条「俺のだ」パカ




『御坂美鈴』




368 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:19:43.94 ID:vorqNhko
上条「……」

刀夜「どうした、当麻? 早く出ないのか?」

上条「……」ピッ

美鈴《やっほー!》

上条「あなたのお掛けになった電話番号は……」

美鈴《使われてるわよ! いきなり冷たいわね》

上条「いえ、なんで電話を?」

美鈴《ええ、詩菜さんの電話がつながらなくてね》

美鈴《道が混んでて遅くなったけど、そろそろそっちに着くからって代わりに伝えておいてくれない?》

上条「言っている意味がよくわかりません」カクカク

美鈴《何で棒読みなのよ! それに今の台詞はどういうこと?》

上条「私の待っている御坂さんは全国に散らばっている他の御坂さんでして……」カクカク

美鈴《わけわかんないこと言ってないで、お母さんに伝えといてね》ピッ

上条「……」ツーツー
369 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:20:16.02 ID:vorqNhko
刀夜「誰からだ?」

上条「いや、ちょっと……」

上条(不幸の予感しかしない)

上条「母さん、御坂さんがもうちょっとで来るって」

詩菜「あらあら、そうですか。ところで当麻さんはなぜ御坂さんの番号をしているのでしょうか?」

上条「あ、それは」

インデックス「この前酔っ払った美鈴に聞いてたんだよ」

詩菜「酔っ払った?」

上条「ああ、母さん。これには深いわけがあって」

刀夜「深いわけ?」

上条「怪しい単語だけをピックアップすんな!」

詩菜「なるほどね、女癖が悪いですね」

上条「ちょ、違うよ」

刀夜「こら当麻。父さん不倫は駄目だと思うぞ」

上条「何でそうなるんだ!」
370 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:20:47.85 ID:vorqNhko
〜海の家『わだつみ』 十二時〜



佐天「初春! 早く食べて泳ぎに行こう!」

初春「はい! でも腹が減ってはって言いますし、ここは目いっぱい食べてから行きましょう!」

詩菜「やっぱり道が混んでましたか」

美鈴「ええ、やっぱり高速使わずに下道にしとけばよかったかもしれません」
371 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:21:22.54 ID:vorqNhko
インデックス「」コソコソ

インデックス「ひょいぱく」

御坂「ん? あんた今、私の春巻き食べなかった?」

インデックス「たぶぇてなひよ(食べてないよ)」ムシャムシャ

御坂「怪しい……」

刀夜「いやしかし、いい天気になってよかったな!」

インデックス「」コソコソ

インデックス「ひょいぱく」

刀夜「あれれ、焼き鳥が消えたぞ」

インデックス「」ムシャムシャ

御坂(こいつは……)

黒子「お姉〜様〜、春巻きが欲しいのでしたら私が手ずから食べさせて差し上げますわ」

御坂「いや、いらない」

黒子「ささ、遠慮なさらずに」アーン

インデックス「ぱく」

黒子「……」

インデックス「」ムシャムシャ

黒子「この腐れシスターが! さっきからパックマンみたいにぱくぱく食い散らかして!!」

インデックス「たぶぇてなひよ(食べてないよ)」ムシャムシャ
372 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:22:16.21 ID:vorqNhko
海の親父「へいよ、牛丼。つゆだくね!」ドン

上条「ありがとうございま……って、つゆがなみなみとかけられてる。お茶漬けですか!」

一方「確かにそれは多いですね」

上条「サービス精神は嬉しいけど、これは違うでしょ」

一方「味が濃そうな牛丼ですね」

上条「けど、こんな所にまで来て会うとは思わなかったな」

一方「学園都市の外ですもんね」

上条「前、水着買ってた時はこのためのだったのか?」

一方「そうですよ。上条さんもお連れの人の水着を買っていたのですか?」

上条「ま、そんなところかな」

佐天「あれ、二人は知り合いなんですか?」
373 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:24:00.17 ID:vorqNhko
一方「え?」

佐天「いえ、会話聞いてたら初対面ではないようでしたので」

一方「ええ、前にちょっとお世話になりまして」

御坂&インデックス「「何……」」

上条「ちょっとトラブルが起きた時に」

御坂「トラブルって、あんた鈴科さんに何をしたの?」バチバチ

インデックス「とうまはまた私の知らないところで桃色トラブルを起こしたの?」シャキーン

一方「いえ、別にたいしたことではないですよ」

上条「そうですよ。上条さんがそんなに毎回トラブルを起こすわけがないじゃないですか」

御坂「鈴科さん、そいつには気をつけてね。そいついつもトラブル起こすから」

一方「はい……(実はもう起きた後なンだけどな)」
374 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:24:31.09 ID:vorqNhko
〜わだつみ 昼食後〜



佐天「時間ももったいないですし、そろそろ海に行きましょうか!」

初春「そうですね」

御坂「よっしゃ! 泳ぐぞ!」

インデックス「私もスイカ割りしたいんだよ!」

一方「スイカ割りですか。いいですね」

上条「いや、そいつはスイカ食べたいだけだから」

黒子「私は遠慮しますわ。皆様、楽しんでらっしゃって下さい」

御坂「え、黒子。あんたも来なさいよ」

佐天「そうですよ。みんなで遊びましょうよ」

黒子「いえ、行きたいのは山々なんですけど、ちょっと体調が悪くて、その」モジモジ

上条「???」
375 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:25:50.89 ID:vorqNhko
一方(なるほどなァ。そういう手でくるか)

御坂「あ〜、そういうことね。じゃあ、悪いけど私たちは行くわね」

上条「え、でも、せっかく学園都市にはない海に着たんだし、ちょっとくらい遊んだほうがいいんじゃないか」

御坂「まったく、あんたは。いいのよ、黒子は」

上条「いや、でも、足を濡らすくらいでも気分は味わえると思うし」

御坂「だから、そういうことじゃなくて。さっさと行くわよ」

上条「え、けどよ……」

御坂「本当デリカシーないわね!」バキ

上条「ひでぶ!」

一方(馬鹿だなァ)
376 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 00:27:02.17 ID:vorqNhko
ここまでです。

季節はずれですが、夏と海のネタです。
377 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 00:30:47.06 ID:5O3oQ7Yo
上条ワロタ
378 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 00:40:11.47 ID:hsEtFkDO
ここの上条さんは、もう少し不幸になるべきだ
379 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 02:21:44.40 ID:FovoDoSO
久しぶりにらんまのアニメ見たくなってきた


でっかく青く高く響けよー地球オーケストラー
380 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 02:29:44.49 ID:OUuqoB20
>>379
懐かしくてYouTubeでそのOP検索しちまったじゃねえかwwwwww
381 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 03:23:07.72 ID:jWN.iQso
なんか一個どっか抜けてない?
おれの気のせい?
382 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 13:28:39.99 ID:OUuqoB20
>>381
いつの間にか上条たちと合流してたな
383 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 21:24:07.64 ID:vorqNhko
>>381
>>382
合流については電話だけでカットさせてもらいました。
前に「展開が遅い」か「文章を短くまとめた方がいい」というような指摘をもらったことがありまして、
今回のSSではそこら辺を注意して、スピーディーな内容を目標に投下していたのですが、
どうやら必要な部分まで抜いてしまいました。
まだまだ修行が足りませんでした。指摘の方をありがとうございます。


投下します。
384 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 21:24:48.94 ID:vorqNhko
〜海 全員準備中〜




ワイワイ
ガヤガヤ




一方「で、本当のところはどうなんですか?」

黒子「何のことですの?」

一方「さっきの体調不良は嘘ですよね」

黒子「バレてましたの」

一方「当たり前ですよ。なぜ、こんな危険を冒して海に来たんです? 私の場合は水に濡れてもいいですし、いざとなったら能力で反射すればいいですけど、
    白井さんはアウトですよ」

黒子「ええ、でも、こんなチャンス滅多にありませんの」

一方「チャンスですか? ……それってまさか、元に戻る何かがあると!」

黒子「いいえ、お姉様の水着姿を撮影するチャンスですわ!」

一方「…………………………………はい?」

黒子「このような状態であれば、記念写真ということで堂々とお姉様のあんな姿やこんな姿を写せますの!」

一方「……」

黒子「しかも、着ていらっしゃるのはトラ柄のヴィ・キ・ニですの。お姉様があんな露出の高い水着を着るのは滅多にないですの!」

一方「……」

黒子「こうしちゃおれませんわ。すでに戦いは始まっていますの。この戦場カメラマン黒子はお姉様を余すことなくお撮りしますわ」ダダダー

一方「……これでバレたらアホらしいってことを考えないんですかね」
385 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 21:25:15.00 ID:vorqNhko
〜海 午後〜



キャッキャッ
ウフフ
ザパーン




佐天「夏だぁ!」

初春「海だぁ!!」

御坂「海水浴だぁ!!!」

佐天「来ちゃいましたね!」

一方「そうですね!」

初春「佐天さん、早く早く!」ザプン

佐天「げ、初春の奴もう海に入ってる」

一方「今日の初春さんは行動力が違いますね」
386 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 21:25:40.35 ID:vorqNhko
御坂「あちち、砂が陽に焼けて鉄板の上にいるみたい」ジタバタ

インデックス「まだまだだね」

御坂「なによ、あんた」

インデックス「この程度で根をあげるようじゃ、短髪は貧弱だって言ったんだよ」プルプル

御坂「……あんた、やせ我慢してるよね」

インデックス「そ、そんなことないんだよ。すでに無我の境地にいる私には……」

御坂(砂を集めてと)ザッザッ

御坂(こいつの背中にプレゼントっと)ピト

インデックス「」ジュッ

インデックス「……」

インデックス「熱いんだよぉ! 背中が熱いんだよぉぉぉ!」バタバタ

御坂「ほらごらん。やっぱりやせ我慢じゃない」

上条「地味にひでぇ〜」
387 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 21:27:50.11 ID:vorqNhko
〜砂浜 午後〜



佐天「つまり、砂が熱い時はムーンウォークをすると熱くないんですよ!」

一方「それは…………初めて聞きましたね」

佐天「今夏、一押しのネタです!」

初春「佐天さん、いくらなんでもそれはガセネタなんじゃ……」

佐天「それは分からないよ、初春!」

初春「そうですか?」

佐天「というわけで、初春が試しにやってみて」

初春「私がですか!」

佐天「こういうのは疑った人がやるのよ」

初春「え〜」

佐天「ほら、早く!」

初春「わかりました」

初春「確か、ムーンウォークって片足に体重を乗っけて、残ったもう一つの足を後ろにスライドさせて、それの繰り返しですよね」

佐天「そうだよ! 初春がんばれ!」
388 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 21:28:17.69 ID:vorqNhko
初春「じゃあ……」スィーー

初春「!!!」

初春「熱いですよ! 逆に摩擦されて熱さが増してますよ!」ジタバタ

佐天「あははははは!」

初春「騙しましたね! 酷いです、佐天さん!」

佐天「いやいや、ひっかかるとは思わなくてさ」ヒィーヒィー

初春「も〜」

佐天「ごめんごめん。後でかき氷おごるからさ」アハハ

初春「そんなのいりません。その代わり佐天さんもやって下さい」プンプン

佐天「あはは……え?」

初春「それでこそフェアってものです」

佐天「え、だって、死ぬほど熱そうじゃん」

初春「死ぬほど熱そうなことを私にやらせたんですね」

佐天「いや〜、ははは……」

初春「さあ、がんばりましょう。佐天さん」

佐天「まさかこうなるなんて」シクシク
389 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 21:28:59.17 ID:vorqNhko
初春「心頭滅却です。佐天さんの精神力なら大丈夫ですよ」

佐天「え、他に頼れるものないの」

初春「」ワクワク

佐天「……」ゴクリ

佐天「じゃ、じゃあ、いくよぉ!」

初春「ゴーですよ! ゴー!」

佐天「」スィーー

佐天「!!!」

佐天「あーちーちー♪ あーちー♪ 燃えてるんだろうかー♪」

初春「きゃー! ひろみー!」アハハ

佐天「ちょっと初春! むちゃくちゃ熱いのに変なボケさせないでよ!」ジタバタ

初春「いや〜、面白かったですよ。佐天さん」ヒィーヒィー

佐天「くそ〜、体が勝手に動いてしまった。よもや初春のネタふりにやられるとは」

一方「……」

一方「これが夏の海のテンションってやつですか……」ゴクリ
390 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 21:30:06.82 ID:vorqNhko
佐天「全く初春は。じゃあ、次は鈴科さんですね」

一方「え?」

初春「そうですね」

一方「ええ! 私もなんですか!?」

佐天「当たり前じゃないですか。私のヒロミ・ゴーはタダじゃないんですよ」

初春「そうですよ。この場は鈴科さんもやって、初めてフェアになるんです!」

一方「……」

一方「……ふっふっふ、わかりました。こうなっては私も引き下がりません」

一方「百合子いきます!!」

佐天&初春「「わぁー!(鈴科さんもテンションおかしくなってきたな〜)」」
391 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 21:33:03.63 ID:vorqNhko
一方(ムーンウォークかァ)

一方(俺の場合はやり方云々じゃなくて、能力使えばできるンだけどな)

一方「それでは……いきます!」

佐天&初春「」ドキドキ

一方(前に歩くベクトルの力を後ろに変えってとォ)

一方「」スィーーースィーーースィーーースィーーー

佐天「な、なんて滑らかなムーンウォーク!!」ガガーン

初春「マイケルが! マイケルが見えますよ!!」キラキラ

一方「アーオ!」ビシッ

佐天「さすがマイケル・鈴科です」パチパチ

初春「締めもパーフェクトです」パチパチ

一方「ありがとうございます」
392 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 21:33:50.13 ID:vorqNhko
佐天「ところで鈴科さんは熱くなかったんですか?」

初春「そうですよ。まさか、本当にムーンウォークをすると熱くないんじゃ」

一方「そんな〜、熱くないだなんて」

一方「もちろん死ぬほど熱かったに決まってるじゃないですか」ヒリヒリ

佐天「……」

初春「……」

一方「でも、限界までがんばりました!」ヒリヒリ

初春(鈴科さん、真面目なのか馬鹿なのか分かりにくいです)

佐天(謝るべきなのかツッコむべきなのかも分かりにくいです)

全員「「……」」

佐天「あ、とりあえず、海に入って足を冷やしておきましょうか?」

初春「そうですね」

一方「あれ、なんだかすいません。私こういうの慣れてなくて」

佐天「いえいえ、大丈夫ですよ」

初春「逆に鈴科さんのその精神力に感動しました」

一方「ごめんなさい。こんな時、どういう顔すればいいのか分からないの」

佐天&初春「「笑えばいいと思うよ!」」ニコ
393 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 21:34:16.64 ID:vorqNhko
〜海辺 午後〜



インデックス「とうま〜、スイカ割りしたいよ〜」

上条「よし! やるか!」

御坂「あ、私もする!」

インデックス「じゃあ、短髪。勝負する?」キラーン

御坂「望むところね」キラーン

上条「普通にやろうぜ。じゃないと、上条さんが不幸になっちゃうから」
394 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 21:37:56.73 ID:vorqNhko
御坂「よし! じゃあ、まずスイカとその下に敷くシートをセットして!」

上条「叩く棒と目隠しのハチマキを用意!」

インデックス「あとは胴着を着て準備完了だよ!」

上条&御坂「「ちょっと待てぇぇ!!」」

インデックス「なぁに?」

御坂「胴着って何よ! どこからの発想なわけ?」

上条「それはイギリス式スイカ割りですか!? それだったら上条さん軽くカルチャーショックを受けましたが!」

インデックス「え? スイカ割りって胴着を着るんじゃないの?」

御坂「着ないわよ!」

インデックス「あれ〜、おかしいな。もとはる(土御門)が日本の文化であるスイカ割りは、礼儀として胴着を着るって言ってたのに」

上条(あいつか……)

御坂「とにかく胴着はいらないわ」

インデックス「な〜んだ」

御坂「それでどっちから先にいく?」

インデックス「私はどっちでもいいんだよ、結果は分かってるし」ニヤリ

御坂「余裕ね。じゃあ、その自信を先に見せてもらおうかしら」ニヤリ

インデックス「悪いけど、短髪の出番は無いんだよ」

上条(その前に、俺に割る権利は無いのでしょうか)
395 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 21:40:14.24 ID:vorqNhko
インデックス「まずはハチマキを額に巻いてっと」ギュッ

御坂「ん?」

インデックス「最初はグ〜……」ゴゴゴ

上条「ん?(なぜ、殴る格好になっているんだ?)」

インデックス「じゃーんけーん……」バッ

御坂(拳を振り上げてるぅ!)

上条(まさか、素手でいくのか!)

インデックス「グ……」

上条&御坂「「ちょっと待てぇぇ!!」」

インデックス「」ピタッ

インデックス「なぁに〜。またなんだよ〜」

上条「それはこっちの台詞だ! お前、素手で割る気か!」

御坂「そもそも目隠ししてないし!」

インデックス「ん? 何言ってるかわからないんだよ」
396 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 21:40:55.94 ID:vorqNhko
上条「なんかおかしい。インデックス、土御門からスイカ割りのことをどう聞いた?」

インデックス「ん〜、スイカ割りは胴着を着て、スイカを重ねて、一度にいくつ割れるか競争するんでしょ。
       よく空手家がやってるらしいって聞いたけど」

全員「「……」」

御坂「それは瓦割りでしょ!」

インデックス「瓦? 瓦は食べられないよ」

上条(土御門の奴は何を教えてんだ)








〜とある魔術師たち 同時刻〜



土御門「どうせカミやんのことだから、目隠しを理由にまた何かイベントを起こすに決まってるぜよ」

土御門「『ドキッ☆ 水着だらけのスイカ割り! ポロリもあるよ』、な〜んておいしいフラグは立たせないにゃ〜」フフフ

ステイル&エツァリ「「 グッジョブです!! とステイルとエツァリは惜しみない称賛を送ります! 」」ビシッ
397 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 21:41:58.20 ID:vorqNhko
ここまでです。

もう12月ですね。
398 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 21:45:43.73 ID:8vFLSKso
399 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 21:58:55.35 ID:FovoDoSO
スイカ割りだと!?

誰か風林館高校の青い雷を呼んでこい!
400 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 22:38:17.44 ID:1qkHprQ0
>>399
俺達が気づいていないだけで、もうそのポジションは既に埋まっているのかもしれんぞ
401 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 22:45:03.14 ID:lI0nLoSO
スイカ割りってお互いに持つスイカを木刀で叩き割って最後まで残った者が優勝!ってゲームじゃなかったっけ?
402 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 23:11:02.14 ID:O0EmzBco
>>401
すこぶるデンジャラスだな
403 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 23:39:50.21 ID:Os7Z1cAO
えっ
スイカ割りっていかに美しく、いかに華麗に
そしていかにアクロバティックに
スイカを割る事ができるかのゲームだろ
404 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 03:54:32.12 ID:c13SncAO
え?
スイ・カーワリって周囲の気温を1.2℃下げる為の儀式だって聞いたけど
405 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 10:29:16.93 ID:dIxlCIEo
一方さんが胸にぶら下げているツイン西瓜を割るだと!?
406 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 16:36:32.44 ID:W6OnwEDO
海に行ったら妖怪退治するのが武道家の勤め
407 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 20:47:29.62 ID:5F1TNt.0
そういやスイカに呪われて記憶喪失になった極強センパイにらんまが襲われる話あったよな
――――無人島で若い男女が二人きり、か……
408 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 20:59:57.61 ID:i7lMWhoo
いろんなスイカ割りがあるんですね。

>>399
記憶喪失つながりの上条さんで許して下さい。

>>401
らんま式スイカ割りですね。


今さらながら、らんまを読み始めました。
投下します。
409 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 21:01:47.69 ID:i7lMWhoo
〜海辺 午後〜



刀夜「お〜い、当麻」

上条「父さん、釣りに行ってたんじゃなかったの?」

刀夜「それがな、凄い大物が釣れてしまってな」

詩菜「イキのいいうちに持ち帰ってきたのよ」

美鈴「釣ったものは海のおじさんが捌いてくれるって言ってたし、それなら早いほうが良いと思ってね」

御坂「へ〜、何釣ったんですか?」

刀夜「イカだよ」ズイ

上条「あれ、鯛を釣りに行ったんじゃなかったか?」

詩菜「そのつもりだったんだけど、なぜかイカが釣れたのよ」

インデックス「でも、おいしそうなんだよ」ジュルリ

上条「お前は食べることばかりだな」

御坂「あれ? でもヨーロッパ人はイカはゲテモノに入るって聞いたけど……」

インデックス「」ジュルルルリ

上条(魔道書なんてゲテモノ読んでんだから、関係ないのかな?)
410 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 21:02:34.85 ID:i7lMWhoo
美鈴「でも、本当に大きいでしょ。人間の子供くらいの大きさはあるのよ」

上条「インデックスくらいの大きさだな」

御坂「確かに」

上条「どことなくインデックスに似ている気もしなくもないが」

インデックス「とうま、それはちょっと失礼なんじゃないのかな」

刀夜「ということでだ。それじゃ、そろそろわだつみに持って行くぞ」ズリズリ

美鈴「今夜の食卓にはイカの刺身が並ぶというわけね」スタスタ

詩菜「楽しみだわ」スタスタ

上条「……」

御坂「……」

御坂「鯛釣りに行って、イカが釣れるってどういうスキルなのかな?」

上条「さあ?」

上条「とにかく俺にわかることはただ一つ。あのイカはメスに間違いないな」

御坂「そうね」

インデックス「え、ちょっとしか見てないのに、そんなことなんで分かるの?」
411 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 21:04:06.51 ID:i7lMWhoo
〜海辺 午後〜



男A「そこの彼女!」

一方「えっと、なんでしょうか?」

男A「いや〜、君ぃ可愛いね。地元の子じゃないよね?」

一方「はい……」

男B「本当なら俺たちと同じじゃん! どう、一緒に遊ばね?」

一方「あ、でも……」アセアセ

男C「あ、もしかして、友だちも一緒とか?」

一方「はい……」アセアセ

男D「だったら、その子たちとも一緒に遊ぼうよ!」

男A「おお、それいいじゃん!」

一方「ど、どうしよう……」
412 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 21:05:36.74 ID:i7lMWhoo
上条「いやいや、ごめんなさい〜」

男A&B&C&D「「ああぁ!?」」

上条「いや〜、知り合いがご迷惑かけまして」ガシ

一方「あっ……」グイ

上条「さ、早く行くぞ」

男A&B&C&D「「……」」

男A&B&C&D「「ちっ、男付きかよ」」
413 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 21:07:37.78 ID:i7lMWhoo
上条「ああいう輩に声かけられたら、適当に嘘言って逃げればいいんだよ」

一方「あ、はい」

上条「……」

一方「……」

佐天「お〜い、鈴科さん!」

一方「あ、佐天さん」

佐天「もう一回、ムーンウォークやって! 御坂さんが見たいんだって!」

御坂「とくと拝見しようじゃない」フフフ

一方「わ、わかりました!」

一方「すいません。それでは……」

上条「ああ、うん」

上条(あれ? んん!?)

上条(いつもの上条さんパターンじゃないぞ?)
414 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 21:08:07.46 ID:i7lMWhoo
〜パラソルの中 それから二時間後〜



上条「疲れた〜」ドサ

一方「はい、冷たいジュース飲みますか?」

上条「ああ、サンキュー」

一方「横座ってもいいですか?」

上条「ああ、もちろん」

一方「失礼します」チョコン

一方「先ほどはありがとうございました」ペコリ

上条「別に大したことしてねーよ」

一方「いえ、そんなことはとても助かりました」

上条「ま、ああいうのはどこにでもいるしな」

一方「……」

上条「……」
415 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 21:09:57.12 ID:i7lMWhoo
一方「少し疲れましたね」

上条「まあな、他の奴らは元気だけど」

一方「皆さん、今日を楽しみにしてましたから」

上条「なかなか学園都市から外に出ることはないからな」

一方「上条さんは御坂さんとお知り合いだったんですよね?」

上条「まあ、知り合いかな」

一方「はっきりしませんね」

上条「いつも喧嘩ばっかり売られてるし」

一方「喧嘩……ですか?」

上条「そうそう」

一方「そうなんですか。もしよかったら、お話聞かせて下さい」

上条「別にいいけど、面白くないと思うけどな……」
416 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 21:11:39.89 ID:i7lMWhoo
〜海 上条たちが話しをしてる時〜



佐天「ん〜」

初春「どうしたんですか、佐天さん?」

佐天「上条さんと鈴科さんなんだけどさ」

御坂「あの二人がどうかしたの?」

佐天「仲良いですよね」

御坂「……えっ」

初春「そうですか?」

佐天「だって、あれ見なよ。二人で隣同士、座って喋ってんですよ」

初春「喋ってるだけじゃないんですか?」

御坂「あ、あ……」ワナワナ

佐天「いやいや、これは……カップル誕生を目の当たりにしてるんでは!」

御坂「カップル!?」

佐天「はい」コクン
417 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 21:12:17.14 ID:i7lMWhoo
御坂「カップルってあのカップルゥ!!」

初春「御坂さん落ち着いて下さい」

佐天「もしかしたらですけど」

御坂「そ、そんな……あいつに限ってそんなことは……」

佐天「でも、夏は心を解放させるんですよ!」

初春「解放ですか?」

佐天「恋心が冒険したくなる季節なんですよ!」

御坂「冒険ってぇぇ!」

佐天「男女が同じ屋根の下にいるんですから、何がおこってもおかしくありません」

初春「た、確かにそう考えれば……」

佐天「しかも、エロボディィィ!」

御坂「エロボ……って何言ってんの!」

黒子(あの殿方……)

黒子(不幸体質だと聞きましたが、本当のようですわね)

黒子(仲良くしている御婦人の中身が、実はあの一方通行さんだなんて)
418 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 21:12:49.46 ID:i7lMWhoo
〜パラソルの中 話終わり〜



上条「――と、いうようなことがあったわけですよ」

一方「そんなことがあったんですか」

上条「なんていうか、この上条さんの不幸話をここまでおとなしく聞いてくれたのはあなただけです」

一方「そ、そうなんですか? 他に聞いてくれる人とかいないんですか?」

上条「いないんですよ。もう、フラグだなんだ言って、口より先に手が出る奴らばかりで」

一方「はぁ」

上条「鈴科さん!」ガシ

一方「え、て、手を握って///」

上条「あなたは天使だ!」キリッ

一方「はい?///」

上条「こんなにやさしい人には出会ったことないです!」グイ

一方「あ、そんなに身を乗り出したらバランスが///」フラ

上条「あれ?」フラ

上条&一方「」ドシーン
419 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 21:13:27.80 ID:i7lMWhoo
上条「鈴科さん大丈夫か?」モミモミ

一方「は、はい大丈夫です……んっ!」ビク

上条「え、何だこの柔らかいのって……胸?」サワサワ

一方「あっ! そこは! 触らない……やん!」ビク

上条「ごめん! すぐにどくから……あれ、足が絡まって」

一方「はぁはぁ……んん!」

上条「太ももをこっちにやって」

一方「だめ、太ももは……あっ! ああっ!!」ビクビク

上条「よいしょっと」

一方「いや! もうやめて!」

上条「もうちょっとで終わるから」

一方「だめー!!」ビビク

上条「終了〜。よっこらしょっと!」

一方「はぁ……はぁ……///」ボー

上条「あれ? だ、大丈夫か! 手を貸そうか!?」






御坂「あんた鈴科さんに何やってんの?」
420 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 21:14:14.12 ID:i7lMWhoo
上条「……」

上条「え〜〜〜〜〜〜〜〜と、ですね。これには海よりも深いわけがありまして」

佐天「海よりも深い関係ですって!?」

初春「そ、そんな! 鈴科さんがそんなことに……」

上条「おい! 今かなり強引に台詞変えたよな! どんなハンドル捌きなんですか!」

御坂「で、他に言い残すことはないのかしらぁぁぁ」

上条「いや、ちょっと待って下さいよ!」

御坂「」バチバチ

上条「そうだ! ここは一つ、みんなでかき氷でも食べて落ち着こう。そうすれば、単なる笑い話だってことがサルでもわかるさ」ハッハッハッ

御坂「まさか、鈴科さんがこいつの餌食になるとは」

上条「あれ、聞こえてないのでせうか?」

御坂「あんたぁぁぁ」

上条「なんだ、ここにきていつもパターンなのか〜。鬼の様な御坂さんが上条さんを狙ってますよ〜」

御坂「おしおきだっちゃぁぁぁぁぁぁ!!!」ビリビリビリビリ〜
421 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 21:15:32.07 ID:i7lMWhoo
ここまでです。
422 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 21:32:29.26 ID:pOZ.Nqko
だっちゃって言っちゃったよwwwwww

423 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 21:36:04.39 ID:U6SK46g0


駄目だもう我慢できない俺も>>352の所に入隊してくる
上条[ピーーー]
424 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 05:40:51.77 ID:A0URaF60


>>423
すいません……上条ボコし隊は上条コロし隊になったのですがそれでもよろしいでしょうか?
425 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 13:05:43.25 ID:gFXQiq.o
というか、一緒に転んだだけで足が複雑に絡まるってどんな転び方したんだよwwwwwwww
426 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 19:44:39.81 ID:qUe48tIo
>>424
俺も入って良いかァ?
427 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 08:46:21.91 ID:ce2gZzco
>>426
LOたぶらかしてるくせに調子のんなセロリ
428 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 15:43:01.23 ID:Bua39oSO
ミサカも入りたーいって言ってみたり♪
あの人に手を出すとどうなるかって黒い部分をかもし出してみたり…フフッ
429 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 16:42:42.36 ID:05jGlK.0
もう[ピーーー]条何も残らないな
430 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 20:27:13.22 ID:ZbMqEvko
ガクガクブルブル

投下します。
431 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 20:28:13.29 ID:ZbMqEvko
〜御坂たちの部屋 夕飯食べて入浴後〜



御坂「いいお湯だった〜」

初春「久しぶりに大きなお風呂に入りました」

佐天「でも、鈴科さん、何でですかね? 後で入るだなんて、みんなで入ればいいのに」

黒子(それは無理ですの)

御坂「鈴科さんが上がってくるまでお菓子でも食べてようか」ガサ

初春「いいですね、私も持ってきてるんです」
432 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 20:28:44.33 ID:ZbMqEvko
御坂「――だってさ、あははは」

全員「「あははは」」

佐天「ところで皆さん。私、ここで気になることがあるんですが」ポリポリ

初春「何ですか?」パリパリ

佐天「上条さんのことなんですけど」

御坂「あいつが何?」パクパク

佐天「この前話してた鈴科さんの男の件覚えてます?」

初春「風邪だったけど、実は男じゃないかってやつですか?」

佐天「それです。もしかして、その男って上条さんじゃないんですか?」

御坂「ぶふぅぅ!」
433 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 20:30:30.06 ID:ZbMqEvko
黒子「それは……たぶんないですわ」

佐天「いえ、でも、前に何度か会ったと言ってましたし。仲がすごくいいし」

初春「前にトラブルに巻き込まれたとか言ってましたしね」

佐天「御坂さんは声を聞いたんですよね? どうでした? 似てました?」

御坂「ええ! ん〜と、似てたような似てなかったような。とっさだったしあまり覚えてないわね。でも、口調は違ったような……」

黒子「ほら、やっぱり違いますの」

初春「そうですよ。それにもし上条さんだったら、携帯の表示に御坂さんの名前が出た時点でとりませんよ」

佐天「そうか」

御坂「でも、寝起きっぽい声だったのよね。だから、いまいちわからないのよね。もしかしたら、あいつかも」

初春「ん〜、はっきりとしたことが分かりませんね」

佐天「寝起き……」
434 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 20:32:20.49 ID:ZbMqEvko
御坂「何? 佐天さん」

佐天「寝起きってちょっとしたフラグですよね」

御坂「何で?」

佐天「だって、寝起きですよ。男女が寝起きですよ」

御坂「???」

佐天「ではそれを含めて、仮に上条さんの場合の考えを言います」

御坂「うん」

佐天「上条さんは鈴科さんと一緒にいて、そこへ御坂さんの電話が来た。
   寝ていた上条さんはうるさいコール音を止めるため、御坂さんの電話につい出てしまったってところでしょうか。
   その後、頭が完全に覚醒して鈴科さんと交代したと」キラーン

黒子(佐天さん鋭いですわね。上条さんを一方通行さんに変えればほぼ正解ですの)

初春「凄いです、佐天さん。探偵みたいですね!」

佐天「初歩的なことだよ、ワトソン君」フフン
435 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 20:34:04.04 ID:ZbMqEvko
御坂「ねぇ、ちょっと今の話で分からないことがあるんだけど……」

佐天「なんですかね、お嬢さん」

御坂「なんであいつは鈴科さんがいるのに寝てるのよ?」

佐天「え、だってそれは夜を共に……」

御坂「???」

全員「「……」」







佐天&初春&黒子(まじで分かってないんかい!)
436 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 20:35:32.73 ID:ZbMqEvko
佐天(御坂さんがここまでお子ちゃまだとは)

初春(白井さんと一緒にいるから知ってそうなもんなんですが)

黒子(お姉様から男の知識を必要以上に遠ざけ過ぎましたの)








佐天&初春&黒子(とにかくこの話題はまずい! 理解されたら怒りに我を忘れ、この場で超電磁砲を撃ちかねない!)
437 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 20:36:07.37 ID:ZbMqEvko
御坂「これってどういう意味かもっと詳しく……」

佐天「あーー! そういえば、鈴科さん遅いなー!」

初春「そ、そうですねー! 私見てきますー!」タタタ

黒子「ささ、お姉様。こんなところにおいしいイカ娘……ではなくスルメがございますわよ」

御坂「え、うん。ありがとう」ムシャムシャ

佐天「私にもください。けど、鈴科さんって意外と長風呂なんですね〜」ムシャムシャ

黒子「そうですわね」ムシャムシャ

御坂「案外、のぼせてたりして」

佐天「それはちょっと心配になりますね」

黒子「でも、初春が行ったから大丈夫ですの」

黒子「……」

黒子「大丈夫じゃないですわぁぁ!!」

御坂「え、あんた急にどうしたの?」

佐天「大丈夫じゃないって?」

黒子「まずいですわ! 初春、ちょっとお待ちなさい!」ドギューン

御坂&佐天「「なんなの?」」
438 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 20:37:10.27 ID:ZbMqEvko
〜風呂 初春が着く五秒前〜



一方「そろそろ出るかァ」

一方「あンまり遅いとあいつらも怪しく思う……」

初春「鈴科さん、大丈夫ですか?」

一方「あン?」

初春「え?」

一方「おい、お前……」パオーン

初春「す、すいません! 鈴科さんが入っていると思って! まさか、男の人、すいません!///」ペコペコ

初春「あ、あの、あれですから! 湯気で全然見えてないですから! いやらしいカリン塔なんて見えてないですから!///」アタフタ

一方(謝るのいいから出てけってンだ!)

黒子「初春! ちょっと待つですの!」

一方「お前までぇ」パオパオーン

黒子「あっ」ツル

初春「し、白井……」
439 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 20:37:38.36 ID:ZbMqEvko
一方(おいおい、石鹸で滑るとかベタだなァ)

黒子(なんですの? 急に景色がスローモーションになりましたわ。え、まさか、死ぬ前に時間がゆっくりになるってやつですの!
   私頭打って死にますの! そんなベタな!)

一方(やけに景色がゆっくりだなァ)

黒子(誰ですの。床に石鹸を置きっぱなしにした方は! そのせいで私は!)

黒子「」ドテーン

黒子(痛いですの。尻もちつきましたわ。あれ? でも生きてますの)

一方(おいおい、冗談ですかァ!)

黒子(尻もちついた拍子に水の入った風呂桶を蹴っちゃいましたが、その風呂桶の水が!)

一方(まっすぐ俺の方に向かってくるじゃねェか!)

黒子(危ないですの! 避けますの!)

一方(今からじゃ無理だよォ無理ィィ。っていうか、ゆっくりなのは俺の変身フラグでしたァァァァ)

黒子(なんだってこんなところに桶がありますの! しかも、親切に水まで張って!)

一方(いるよなァ〜。次の人のことを考えず、桶に水張ったまま出ていく奴って)

黒子(ごめんなさいですの。でも、わざとじゃないですの)

一方(白ァァ井くゥゥゥゥん、わざとだったら明日の朝飯に並べられてるよォォォォ)
440 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 20:39:04.69 ID:ZbMqEvko
一方「」バシャー カランカラン

初春「……さん! 大丈夫ですか!? 凄い音がしましたけど」アタフタ

黒子「だ、大丈夫ですの。痛ぁ……」

初春「そうですか。そういえば、あの男の人にも水が……ん?」

一方「」ボイーン

初春「あれ? 男の人だったはずが、あれ?」

黒子「初春、これはですね……」

初春「湯気でよく見えませんが。あの人、女の方ですよね?」

一方(おいおい、まず過ぎだろォォォ!)

黒子(まず過ぎですわね)

初春「どういうことでしょうか?」

黒子(かくなるうえは!)

黒子「ぬ、濡れ女ですのぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

初春「え?」

一方「は?」

黒子「初春! 早く逃げますわよ! 濡れ女に襲われる前に!」

初春「え?えええ!? 濡れ女! あの人濡れ女なんですか!?」

黒子「ほら早く!」ダダダー

初春「は、はい!」ダダダー

一方「濡れ女って……」
441 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 20:40:19.39 ID:ZbMqEvko
〜御坂たちの部屋 逃走後〜




黒子「――というわけで濡れ女に会いましたの」

佐天「まじですか!」

黒子「まじですの」

御坂「初春さん。本当に濡れ女に会ったの?」

初春「はい、最初は訳が分かりませんでしたが、白井さんに言われて気づきました。あれは濡れ女です」

御坂「けど、なんでこんなところに」

全員「「……」」
442 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 20:42:22.20 ID:ZbMqEvko
一方「あの、皆さん真剣な顔つきでどうしたんですか?」オロオロ

佐天「鈴科さん! 濡れ女ですよ。濡れ女が出たんです!」

一方「え?」

御坂「黒子たちが濡れ女を見たとか言ってるのよ」

一方「濡れ女ってあの怪談のですか?」

初春「そうなんですよ。さっき鈴科さんを見に行ったら……あれ?」

初春「ところで鈴科さんって今までどこにいたんですか?」

黒子(まずいですの!)

一方「ええ、お風呂から上がった後に、ちょっと涼みに海辺を散歩してました。夜の海なんて学園都市では見れませんから」ニコ

黒子(髪の毛が乾いてますの! ベクトル操作で水を飛ばしましたのね)

一方「ところで濡れ女がいるって言ってましたけど」

佐天「そうなんですよ。学園都市の幽霊がこんなとこにまでぇ〜」

初春「ひ〜」ブルブル

御坂「でも、そうなると一体誰なのかしら?」

全員「「……」」

佐天「ここの家にいる男といえば……」
443 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 20:43:13.05 ID:ZbMqEvko
ここまでです。
444 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 21:22:14.79 ID:05jGlK.0


黒子と一方さんの絡み……ってなんか良いなぁ
445 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 21:25:41.85 ID:xeh.Xpko
刀夜さん………
446 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 22:59:36.04 ID:lP0Wypw0
アニメの詩菜さんマジきれいだったな
熟女好きの俺からしたらたまらない
447 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/05(日) 18:50:13.85 ID:NXyTQ8ko
上条さん濡れ女か!
448 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/06(月) 00:51:32.94 ID:tW5dugAO
おもしろいなー
449 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/06(月) 12:43:29.27 ID:RW/XfC.o
いや、せったババアかもしれない
450 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 21:44:44.98 ID:JEJGS9Yo
>>444
同意です。
パンダとして出しただけなんですが、
書いてるうちに意外に良いなと思いました。


投下します。
451 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 21:45:52.95 ID:JEJGS9Yo
〜一階広間 十分後〜



佐天「――というわけで、濡れ女がこの中にいます」

美鈴「そんなことがあったの」

インデックス「むむむ……」

上条「濡れ女か……なんか卑猥な響きだな」

御坂「あんた、昼間のおしおき忘れてないわよね」バチバチ

上条「はは、冗談ですよ」

詩菜「なんだか怖いわ〜」

刀夜「母さんのことは父さんが守るから大丈夫だよ」キラーン

詩菜「父さん……」キラキラ

佐天「何言ってるんですか。刀夜さんは容疑者ですよ」

刀夜「え?」

初春「そうですよ。濡れ女は男性が女性になるんですから」

御坂「つまり、犯人は……」

美鈴「上条親子ってことになるわね」

上条&刀夜「「ええーー!」」
452 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 21:46:19.51 ID:JEJGS9Yo
一方「そうなんですか! 二人が濡れ女なんて!(こうなったら強引に話をまとめるか)」

黒子「それでは二人を海に沈めてしまいましょう。それで一件落着ですわ!(可哀そうですが、二人には犠牲になってもらいますの)」

上条「ちょっと待って下さいよ! 今、強引に話を終わらせようとしませんでしたか!」

刀夜「そうだぞ。それに聞いた話だと濡れ女は一人じゃないか!」

一方&黒子「「ちっ」」

詩菜「ちっ?」

一方「いえいえ」

黒子「おほほ」

インデックス「ん? 濡れ女っていっぱいいるんじゃないの?」

初春「よくわかりませんが、私の見たのは一人でした」

美鈴「ということは、どちらかが犯人ということなの?」

上条&刀夜「「」」ギク
453 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 21:47:38.55 ID:JEJGS9Yo
佐天「しょうがないですね。てっとり早く水をかけますか」テキパキ

美鈴「どうせ被るなら氷を入れて冷水にしましょう。リアクション的に面白いから」クスクス

佐天「あ、ナイスアイディアです!」

上条&刀夜「「おいーーー!」」

美鈴「まーまー、遠慮しないで」ザラザラ

佐天「サービスサービス!」

初春「それじゃあ、かけましょうか」
454 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 21:49:44.45 ID:JEJGS9Yo
上条「ちょっと待って下さい。そうだ! 俺はあれだよ!」

佐天「なんですか?」

上条「俺、昼間に海入ってたじゃん。濡れても男だったよな」

全員「「……」」

佐天「確かに」

上条「だろ」

美鈴「ということはこっちなの?」

詩菜「父さんが濡れ女だったなんて!」ガーン

刀夜「いや、母さん! 何を言って……」

佐天「覚悟はいいですか?」ニヤリ

刀夜「ちょっと待てくれ! 父さんは学園都市の住人じゃないぞ! 都市を徘徊なんてできるか!」

全員「「……」」

御坂「確かに」

初春「さすがに学園都市で起きたことは刀夜さんには無理ですね」

刀夜「ほっ」
455 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 21:51:05.16 ID:JEJGS9Yo
上条「ちょっと待てよ。よく考えたら、濡れ女が今男とは限らないだろ」

御坂「どういう意味よ」

上条「今、女かもしれないだろ?」

インデックス「でも、ここにいるメンバーは誰も濡れてないよ」

上条「インデックス、オカルトなんて意外にいい加減で後付けルールが増えるもんなんだよ」

インデックス「あー! 今、オカルト馬鹿にした!」

上条「いや、とにかく科学の世界ではそうなの」

一方「科学の世界?」

上条「いや〜、こっちの話」
456 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 21:52:42.69 ID:JEJGS9Yo
御坂「で、後付ルールって何よ?」

上条「そう。例えば、体の一部が濡れてるとかさ。そういうのも許容範囲になるんじゃね?」

御坂「髪の毛だけが濡れてるとか?」

上条「そうそう、そういうの」

刀夜「なるほど、当麻の言いたいことが分かったぞ!」

刀夜「つまり、濡れ女というのは、実は下半身が濡れている女……」

美鈴「あたぁ!」ドム

詩菜「そげぶ!」バキ

刀夜「」バタ

上条「……」

インデックス(刀夜が二発で倒れた)ガクガク

御坂(おそろしいコンビネーション)ブルブル
457 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 21:53:08.06 ID:JEJGS9Yo
美鈴「それで結局、後付けルールもありにしたら全員容疑者ってこと?」

初春「そうなりますね」

黒子(雲行きが怪しくなってきましたわね……)

一方(どうするかなァ? ベストなのは、実は濡れ女はこの中にいなくて、どこかに逃げましたってのがいいンだが……)

佐天「今、犯人を見つけ出すいい方法を思いつきました」キラーン

初春「本当ですか!」

佐天「うん。ま、簡単なことだけど」

一方「なんですか、それは?」

佐天「アリバイですよ」フッフッフ

黒子「アリバイ……」

黒子(あー! これはちょっとまずいですの!)

一方(俺にアリバイが無ェェェ!)

佐天「じゃあ、聞いていきますよ〜」
458 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 21:54:12.33 ID:JEJGS9Yo
佐天「詩菜さんは事件があった時、何をしていましたか?」

詩菜「私は……美鈴さんと一緒にマッサージをしてもらってましたわ」

佐天「マッサージ? ここにそんなサービスありましたっけ?」

詩菜「サービスじゃなくて、父さんにやってもらってたの」

佐天「そういうことですか!」

美鈴「そういうことよ。で、私も一緒にしてもらってたの」

初春「刀夜さん、二人分のマッサージやってたんですか? 大変そうですね」

美鈴「ううん、私はその息子にやってもらってたの」

御坂「その息子」ピク

インデックス「とうま〜」ピク

上条「」ビク
459 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 21:55:49.25 ID:JEJGS9Yo
佐天「息子の息子にマッサージしてもらった〜」キラ〜ン

上条「ちょっ! 息子が一つ多いから! それだと意味が全く違うから!」

美鈴「彼なかなかのテクニシャンで〜」クネクネ

上条「こっちも何、意味深なこと言っちゃってんの! ていうか、あなたたち二人はわざと言ってるよね!」

御坂「おい、あんた。昼間あれだけやられたのにまだ懲りてないの?」バチバチ

インデックス「とうま〜、また私のいないところで何をしてたの?」シャキーン

上条「ち、違うんですよ! 頼まれたからやっただけで!」

御坂「何が違うのよ! どうせあんたのことだから変なことしたんでしょ!」ビリビリ

インデックス「とうまは相変わらずとうまなんだよ!」ガブッ

上条「」ピクピク

詩菜(当麻さんも変わりませんね)

美鈴(美琴ちゃんたらっ!)
460 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 21:57:30.33 ID:JEJGS9Yo
佐天「すると、刀夜さん、当麻さん、詩菜さん、美鈴さんにはアリバイがあるんですね」

初春「私たちもありますよね」

佐天「そうなるとアリバイが無いのは、インデックスちゃんと鈴科さんになりますね」

美鈴「インデックスちゃんなら事件の時、この家のおじさんと何か食べてたわよ」

御坂(まだ何か食ってたんかい!)

佐天「そうなの?」

インデックス「そうだよ。おじさんが刀夜の釣った大きいイカをスルメにしたから食べてたんだよ」

御坂「ああ、あれね」

佐天「ということは、決まりですね」キラーン

一方(やばいだろォォォ!)

初春「佐天さん、犯人は誰なんですか?」ワクワク

佐天「犯人は鈴科さんです!」

全員「「!!!」」

一方(くそぉ、どうするんだよォォォォォォォ)

黒子(なんとか! なんとかごまかさなければ!!)
461 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 22:00:37.66 ID:JEJGS9Yo
佐天「……なんちゃって〜」

一方「え?」

黒子「は?」

美鈴「いやいや、楽しかったわ」

詩菜「夏ですものね、怪談の一つや二つはないと」

佐天「でも、皆さんここまでノリがいいとは思いませんでしたよ」

御坂「こういうのはノラないと面白くないしね」

初春「途中から推理物になっちゃっいましたけどね」

美鈴「いいじゃん。このシチュエーションだったら、そういうのもありえそうじゃない」

佐天「若い男女がいる海の家で一人、また一人と謎の死を遂げるぅぅぅ」

美鈴「そんな感じね。特に若い男女ってところが」

御坂(母さん……)
462 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 22:01:05.35 ID:JEJGS9Yo
インデックス「ね〜、今から何するの?」

詩菜「外も暗くなってきましたし、花火でもしましょうか」

御坂「そうですね、せっかく持ってきたんだしやりましょう」

美鈴「学園都市の花火は凄いのかな?」

初春「八宝大華輪とかグラビトン花火とか凄いですよ」

美鈴「うわー、楽しみ!」

御坂「ベジータ&キュイ花火なんてのも持ってきてるわよ」

インデックス「うわー、汚そうな花火!」
463 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 22:03:42.88 ID:JEJGS9Yo
一方「……」

一方「あの……」

佐天「どうしたんですか?」

一方「私、犯人なんじゃ……」

佐天「あれ、鈴科さん本気にしてたんですか! 冗談ですよ、冗談」

一方「え、でも、濡れ女はどうするんですか?」

佐天「どうって……放っとけばいいんじゃないですか」

一方「え?」

佐天「だって、いたとしても害があるわけじゃないし、放っといても大丈夫ですよ」

御坂「もしかして鈴科さんってこういう話苦手とか?」

一方「いえ、そういうことでは」

初春「大丈夫ですよ。実際見た私も何ともありませんし」

佐天「ほらほら行くよ、初春!」

初春「あ、待って下さいよ!」タタタ

一方「……」

黒子「……」

一方「いいんですか、これで」

黒子「これで全てが解決したんですわ。このことは忘れて、花火を楽しみましょう」

上条親子「……」チーン
464 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/06(月) 22:04:36.90 ID:JEJGS9Yo
ここまでです。
465 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/06(月) 22:08:13.48 ID:qQpFz2AO
上条親子は犠牲になったのだ…
466 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/06(月) 22:56:30.89 ID:ECy15NQ0
おつおつ

>>450
だよね
黒子って他のSSだと大抵御坂と一緒にいて変態になっちゃうからね
一方さんといる黒子が凄く良い

これからも頑張ってくれ
467 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/07(火) 00:14:38.50 ID:zPeZF0co
汚そうな花火くそふいたwwwwwwwwwwww
468 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/07(火) 19:10:16.12 ID:JqagiWY0
ちなみに詩菜さんは刀夜のこと刀夜さんって呼ぶからね
469 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 22:58:32.02 ID:YgMo75co
>>468
すいません。ありがとうございます

投下します。
470 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 22:59:32.14 ID:YgMo75co
〜御坂たちの部屋 花火後〜



御坂「あ〜、面白かった」

一方「いろんな花火がありましたね」

黒子「ふう〜、少しはしゃぎすぎましたわ」

初春「どうします? もう、寝ますか? ちょっと早いですけど、二泊三日ですから明日にでも備えて……」

佐天「何を言ってるのかな〜、初春」

初春「え?」

佐天「今日はまだまだ寝かせないよ!」ガバ

初春「ちょっと、佐天さん!」

佐天「せっかくこんないい場所に来てるんだから、寝るのは家に帰ってからで十分!」

黒子「確かに、こうやって皆様が集まって泊まるなんてことはなかなかありませんものね」

御坂「それに外に出る機会なんてのもあまりないしね」

一方「そうですね。でも、今からだと何かできることありますか?」

佐天「決まってますよ。恋バナです!」

一方「え?」

御坂「///」

初春「恋バナですか?」

黒子「ま、定番ですわね」

佐天「そうですよ、女子が五人揃ったらこれしかないでしょ」フフフ

一方(恋バナねェ……)
471 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 23:00:05.50 ID:YgMo75co
初春「でも、どんな話をするんですか?」

佐天「ん〜、例えば彼氏の話とか?」

黒子「ん? どなたか彼氏がいらっしゃいますの?」

全員「「……」」

一方(全員ノーリアクションかよ!)

黒子(しかも、この空気は抜け駆けしてる人もいませんわね)

初春(ある意味悲しいです)

佐天「一応、彼氏はいないということになっていますが、一人だけできるんじゃないかって人ならいます」

御坂「え、誰?」

佐天「」チラ

一方(ん? 俺に目線を……え、俺?)

初春「そうですよね〜」

御坂「え、なになに。鈴科さんがどうしたの?」

一方「え、私ですか?」

佐天「そうです!」

一方「ええーー!」

黒子(ま、がんばって下さいまし)
472 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 23:00:38.21 ID:YgMo75co
一方「私、か、彼氏なんていませんよ!」

佐天「でも、できそうじゃないですか〜」ニヤリ

一方「え、誰? そんな人います?」

初春(誰ときましたか。上条さんに決まっていますが、この場合教えてしまうと御坂さんが黙ってませんよ)

佐天「わかってるくせに焦らしますね。初めに『か』が付く人ですよ」

一方「『か』ですか?」

御坂「『か』?」

一方「『か』……」

佐天「ほら、いるじゃないですか〜」

一方「『か』……あ、もしかして!」

佐天「そうです! 言っちゃって下さい!」

一方「鎌池和馬さん」

佐天「誰だぁぁそいつはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ダァーー

初春(ちゃぶ台でもひっくり返しそうなツッコミです!)

黒子(そのボケはどこのベクトルですの!)
473 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 23:03:39.64 ID:YgMo75co
一方「いえ、誰も思い当たらなかったので適当に名前を……」

佐天「そうじゃなくて、上条さんですよ! 上条当麻さん!」

御坂「ええーーーーー!」

初春(御坂さんは海にいる時、聞いてたはずじゃ)

黒子(いつものフラグということで流れると思ってましたわね)

一方「そ、それはないですよ」

佐天「でも、端から見たらカップルでしたよ〜」

御坂「あ……あ……」

一方「でも、別に私は……」

佐天「わかりました。じゃあ、鈴科さんは上条さんのことをどうとも想ってないということにしましょう」

佐天「でも、上条さんはどうですかね?」

一方「え?」
474 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 23:05:46.00 ID:YgMo75co
佐天「私から見れば、上条さんは鈴科さんに少なからず想いをよせているような〜」ニヤリ

一方「えーーー!(何ィィ!)」

御坂「嘘ぉぉぉー!」

御坂「ちょっと待って、佐天さん! あいつに限ってそんなことは!」

佐天「無いですかね?」

御坂「無いわよ! 絶対に絶大に超絶に壮絶に地球が滅亡しても無い!」

初春(そこまでですか)

佐天「でも、仲がいいことは確かですよ。このままゴールインってことも」キラン

御坂「ゴールイン!? だ、駄目よそんなの!」

佐天「何でです?」

御坂「え、いや、だって……あ、あんな奴に鈴科さんのことを任しておけないわ!」

佐天「上条さんってそんなに駄目なんですか?」

御坂「全然ね」フン

佐天「どんな感じに?」

御坂「頼まれもしないのに首突っ込んでくるし、危ないことばっかりするし、すぐ違う女のところ行くし、鈍感だし……」

初春(御坂さん、それはもう自分が好きだということを言ってるようなものです)

黒子(あの殿方はぁぁ)ムカ
475 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 23:08:09.37 ID:YgMo75co
佐天「そうなんですか。でも、いいところもあるんじゃないですか?」

御坂「あ、あいつの場合はどうかな〜?」

佐天「ちょっとくらいはあるでしょ」

御坂「ま、ちょっとくらいなら///」

佐天「どういうところがです?」

御坂「えーとね、意外にやさしいところがあったり、なんだかかんだで助けてくれるし、たまにだけど大切にするような嬉しい言葉とか言うし、
   けどその場合はほとんどそういうことを意識して言ってないからムカつくんだけど、それから私にとってはだけど話しやすいし、
   真剣な顔がちょっとかっこいいし、本当にちょっとだけよ、ちょっとかっこいいし、でもだからといってドジなところがあって、
   それがまた憎めないかわいさっていうか、笑えるって言うか、あいつは『不幸だ〜』とかいってるんだけどさ、ははは」

一方(なンだかねェ、これは)

黒子(あんの、クソ類人猿がぁぁ!)ビキキ

初春(佐天さん、御坂さんに上条さんのこと言わせるために、わざと鈴科さんに話題をふりましたね)

佐天(御坂さんには、力技で聞き出すのは難しいですからね)

佐天「そうなんですか。いやいや、御坂さんの恋バナはお腹一杯になりました」

御坂「え?」

初春「盛大にのろけてましたよ」

御坂「ええ?」

一方「御坂さんが上条さんのことをどう思ってるかよくわかりました」

御坂「ちょっと! そんなじゃないわよ」
476 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 23:09:39.05 ID:YgMo75co
佐天「残念でしたね、鈴科さん。上条さんは予約済みでした」

御坂「ちょっと、佐天さん何言ってるの!///」

一方「いえ、お似合いだと思いますよ」フフフ

御坂「ああ、だからそれは///」

一方「大丈夫ですよ! 私は応援しますから!」ダキッ

御坂「応援って、鈴科さん! 抱きついてきてるし!」

一方「御坂さんは素直な方が可愛いと思いますよ」

佐天「そうですよ。女だけなんだし素直になりましょう!」

御坂「う〜///」

初春「素材が違うだけでこうも違うとは」

佐天「どうしたの、初春?」

初春「いえ、今御坂さんと鈴科さんがやっている行為を白井さんがすると、なぜああも汚れてしまうのかと思いまして」

黒子「初春、今私は非常ぉぉぉに機嫌が悪いですわ。シャレは通じませんの」

初春「佐天さん、今の発言撤回します」

佐天「うん」
477 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 23:11:52.87 ID:YgMo75co
〜御坂たちの部屋 二回戦〜



佐天「そういえば、鈴科さんって、今日ナンパされてませんでしたか?」ゴクゴク

一方「え?」

御坂「え? そうなの?」パリパリ

一方「いや〜、それは……」

佐天「ありますよね」ニヤリ

一方「……はい///」ポッ

黒子「あらあら」

初春「本当ですか! さすが鈴科さんです!」

一方「いえ、そんなものじゃないですよ!」

佐天「ちなみに何回くらいですか?」

一方「え?」
478 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 23:12:19.58 ID:YgMo75co
御坂「え、一回だけじゃななかったの!?」

一方「えーーーと……」

初春「まさか二、三回とか!」

一方「うーーーんと……」

御坂「四回とか?」

一方「いや〜、あはは……」

佐天「え、もしかして……五回とか?」

一方「……」

一方「」コクン

御坂&佐天「「ゆるさーーん!!」」ガバァーー
479 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 23:12:55.00 ID:YgMo75co
一方「ひぃ! 襲ってきた!」

黒子「完全にキレてますわね」ムシャムシャ

佐天「こぉれはもう! 鈴科さんの魅力を隅々まで研究するしかないですねぇぇぇ!」

一方「ひょえ〜」ジタバタ

御坂「ジタバタしても無駄よ! 無駄無駄ぁぁぁ!」

佐天「うりぃぃぃぃぃぃぃ!」

一方「ちょっ! 止めて!」

一方「あ! そこは……」

一方「駄目、で、す…………」

一方「……」

御坂「拘束したわ」

佐天「レアモンスターゲットだぜ!」

黒子「……」
480 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 23:13:20.81 ID:YgMo75co
佐天「さ、初春。私と御坂さんが抑えてるから、鈴科さんの魅力を暴いてしまいなさい」ヒヒヒ

御坂「そうそう、まずは一番破壊力のありそうなところからね」ヘヘヘ

一方「二人とも怖いですよ!」

初春「……」

一方「初春さん?」

初春「ニヤリ!」キラーーーーン

一方「目が輝いてるぅぅぅぅぅぅ!!」

初春「鈴科さん、私も本当はこんなしたくないんです」ニギニギ

一方「その割には両手が閉じたり開いたりしてるんですけど!」

佐天「大丈夫ですよ、鈴科さん」ニコ

一方「え?」

御坂「私たちも漏れなく揉むから」ニコ

一方「大丈夫の意味が分かりませんよ!」
481 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 23:13:54.61 ID:YgMo75co
佐天「俺のこの手が真っ赤に燃える〜」

御坂「お前を倒せと轟き叫ぶ〜」

初春「ゴッドォォォ……」

一方「ひぃ〜」

初春「フィンガァァァァァ!」ムニュリ

一方「え、んん!///」

佐天&御坂「「!!!」」

初春「……」

初春「……」

御坂「う、動かない」

佐天「初春、ヒートエンドは?」

初春「……」

初春「すごく……大きいです……」バタリ
482 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/09(木) 23:14:23.97 ID:YgMo75co
御坂「初春さんが倒れるなんて」

佐天「こんなにも破壊力があったなんて」ワナワナ

一方「なんなんですか、これ」ガクガク

黒子「なんでもいいですけど、『それ触っちゃえ〜。やったな〜、お返しだ〜。』というような感じでもっと普通にできませんの」

佐天「それはテンション的に無理でした」

御坂「うん」
483 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 23:15:51.87 ID:YgMo75co
ここまです。
484 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/10(金) 00:10:29.89 ID:qmjSngAO
…ふぅ

まったく、こんな騒ぎするなんてけしからん娘達だな
485 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/10(金) 00:20:06.61 ID:ycRVepoo
学生の頃の修学旅行でまったく同じノリでゴッドフィンガーってまったく同じことしたことある
でもあのときは男同士で揉んだのはチンコだけどな
486 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/10(金) 16:59:30.21 ID:0cyWp0Uo
>>485

アッーーーーーー!!
487 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:03:45.62 ID:WxCt9oco
>>485
やっぱりやりますよね


投下します。
488 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:04:22.39 ID:WxCt9oco
〜御坂たちの部屋 何事もなかったかのように三回戦〜



御坂「それで、佐天さんたちはどうなのよ?」

佐天「私は全然ですね。好きな人さえいません」

初春「佐天さんに同じくです」

佐天「初春は男より女って感じがしなくもないけど」ニタリ

初春「さ、佐天さん! 何ですかそれは!」アセアセ

佐天「あははは」

一方「ふふふ、初春さんのは憧れとかですよね」

御坂(でも、ちょっと否定できない)

黒子(押されれば落ちる確率がありますの)
489 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:05:46.68 ID:WxCt9oco
佐天「白井さんはどうなんですか?」

黒子「いるわけありませんの」

御坂「そうよね。あなたは初春さん以上に」

佐天「そうですね」

初春(私以上になんですか! 白井さんはなんなんですか!)

一方「本当にいないんですか?(この歳ならいそうなもンだがな)」ズイ

黒子「うっ///(一方通行さん、なんでそこであなたが念を押しますの)」ドキ

黒子「い、いませんわ……///(全く、びっくりするじゃありませんか)」モジモジ

一方「どうやら、白井さんもいないようですね(こいつに限って無ェか)」

佐天「……」

初春「……」

御坂「……まじで」
490 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 20:06:19.91 ID:WxCt9oco
一方「え、皆さん。どうしたんですか?」

初春「ま、まさか、私よりも先に白井さんに好きな人ができるだなんて……」ガックリ

黒子「え、な、何言ってるんですの、初春!!///」

御坂「いや、でもさっきのは明らかに動揺してたよ、黒子」

黒子「な、それはなんかの間違いですの。そんなことあり得ませんの!」

佐天「ふむ」ウーン

黒子「第一、私は殿方をそういう風に意識したことがありませんわ!」

佐天「ということは、初恋ってことですか?」

黒子「え……」

御坂「なるほどね〜」ニヤリ

初春「まさかの恋ー!」ガーン

黒子「ちょっと待って下さいな! 私は別に恋なんてしてませんわ!」

佐天「じゃあ、白井さんって今まで恋をしたことありますか?」

黒子「それは……ございませんが」
491 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:06:45.55 ID:WxCt9oco
佐天「じゃあ、今の気持ちが恋かは分からないじゃないですか」

黒子「そう言われますと、そうですが……」

御坂「客観的に見たら、あんた恋する乙女よ」

黒子「そ、そんなわけ……あるわけないですわ!」

佐天「いやいや、まさかの伏兵ですね」

御坂「黒子がね〜」

黒子「ちょっ! 話を勝手に進めないで下さいな!」

佐天「やっぱり、海に来て正解ですね。夏の海は心を開放します!」

御坂「黒子の恋心も冒険してしまったってわけね」

黒子「ちょ! そうじゃなく! 私は! 違くて! 別に! ///」

佐天「あはは、何を言ってるか分かりませんよ。白井さん」

御坂「人のこと言う割に、自分のことになると案外駄目ね」

佐天「恋してしまえば、誰だってそんなもんですよ〜」

初春(……)

初春(なんですか、これ?)

初春(こんな弱弱しくて、乙女チックな白井さんは初めてです)

初春(なんていうか)

初春(本当は駄目なんだろうけど)

初春(苛めずには、い・ら・れ・な・い!!)キラーン
492 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:07:46.88 ID:WxCt9oco
黒子「とにかく! 私は恋などしてませんわ!」プイ

一方「でも、気になってる男性とかはいるんじゃないんですか?」

黒子「いませんの! そんな殿方思いつきませんの!」

佐天「もしかしたら、気になりだしたのがつい最近で、いまいち自分でも分かってないとか」

御坂「恋バナしてて、ちょっと恋愛モードにスイッチが切り替わった時に恋に気づいたとか」

黒子「待つですの! 話がどんどん変な方向に進んでいってますわ!」

黒子「まず、私が恋をしているという前提がそもそもおかしいですの!」

佐天「この期に及んで」

御坂「あきらめの悪い奴」

黒子「あきらめって……」

佐天「ヤッパッパ〜、ヤッパッパ〜、イーシャンテン♪」

御坂「はしゃぐ〜恋は〜、池の鯉♪」

黒子「何を急に歌いだしてますのぉぉ!」
493 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 20:09:59.58 ID:WxCt9oco
初春「ちょっと、皆さん! 落ち着きましょうよ!」

初春「確かに白井さんはちょっと怪しいですけど、皆さんも一方的に決めつけすぎですよ」

黒子「初春、あなた……」

初春「白井さんだって混乱してますし、可愛そうです」

佐天「まぁ、確かに強引だったけど」

御坂「ちょっとやりすぎだったかしら」

黒子「初春、あなたって人は」
494 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 20:11:24.33 ID:WxCt9oco
初春「それでどうでしょう。ここは一つ気分を落ち着かせるために、ゲームでもやりませんか?」

佐天「え、なにかあるの?」

初春「はい。ちょっと面白いネタがあってですね。異性を一人思い浮かべてそれがどんな人かってやつです」

一方「それは何か分かったりするんですか?」

初春「それを言ってしまったら、意味がありませんよ」

黒子「心理ゲームみたいなものですの?」

御坂「とにかく、やってみましょうか!」

初春「はい。思い浮かべる人は知り合い、友だち、身近な人、芸能人。別に個人でなくてもいいです。好きなタイプ、自分の空想でもいいですよ」

初春「では、皆さん。異性を思い浮かべてください」

御坂(……)

黒子(……)

一方(……)

佐天(……)

御坂( 上条「よ、びりびり〜」 )

黒子()チラ

一方(ん? なンだパンダ女の奴、こっち見て?)

佐天(異性、異性っと)
495 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:12:58.56 ID:WxCt9oco
御坂「なんであいつなのよ!」ガォー

黒子「この方は無いですわ」フッ

一方(異性ねェ)

佐天(ん〜、なかなか思いつかないわね)

初春「はい! ストップです!」

佐天「ええ、もう終わり! 時間早くない?」

初春「いえ、これは短時間で思い浮かべられるかがポイントなんで」

佐天「私、まだ誰も思い浮かべてないよ〜」

一方「私もです」

初春「それは残念でしたね。御坂さんと白井さんはどうでした?」

御坂「まあ、思い浮かんだといえば思い浮かんだ……」

黒子「私もなんとなくですが……」

佐天「で、これは一体なんなの?」

初春「はい。思い浮かべた人なんですけど、これは今あなたが恋をしている人です!」
496 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:15:54.07 ID:WxCt9oco
御坂「な!」

黒子「ん!」

一方「だ!」

佐天「と!」

初春「思い浮かんでない人は現在そういう人がいないということです」

初春「それで、御坂さんと白井さんはいたんですよね。思い浮かんだ人が……」ニヤリ

佐天「!!!」

佐天「なるほどね、初春ナ〜イス」キラリ

御坂「ちょっと! それはなんかの間違いじゃ……」

佐天「御坂さん! 駄目です、それ以上は!」ボソ

御坂「ちょ、佐天さん!」

佐天「白井さんを見て下さい」

黒子「ぐぐぐ……」プルプル

御坂「……」

御坂「はは〜ん、そういうことね」キラリ
497 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:17:40.49 ID:WxCt9oco
黒子「初春、騙しましたわね……」ギリギリ

初春「くくく、何を言ってるんですか? 白井さん」

初春「これはライアーゲーム。騙し合いのゲームですよ」フッ

一方(いつの間にライアーゲームになったンですか!)

御坂(押して駄目なら引いてみる戦法!)

佐天(初春にしては、上出来じゃん!)

初春「くっくっく」

御坂「違う! 初春さんじゃない! あれは」

佐天「 『 黒春飾利 』!! 」

黒春「 計 画 通 り 」ニヤリ

一方(なンだこれ。ナニュラルハイってやつですかァ)
498 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:19:41.48 ID:WxCt9oco
〜部屋の窓際 寝静まった深夜〜



御坂「ぐーぐー」

初春「すーすー」

佐天「すやー」

黒子「ムニャムニャ……ん?」
499 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 20:21:45.62 ID:WxCt9oco
ザザァーー
ザザザザァーーー
ザプーーン
チリーーン チリーーン




一方「……」

一方「……風が涼しい〜」

黒子「鈴科さん?」

一方「え?」
500 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:23:20.41 ID:WxCt9oco
黒子「起きてらっしゃいましたの」

一方「ええ、ちょっと」

黒子「風が涼しいですわね」

一方「はい」

黒子「ん? ちょっと、浴衣がはだけてますわよ」

一方「えへへ、こっちの方が風が気持ちいいもので〜」

黒子「全く、あまりだらしないのは感心しませんわ」

一方「大丈夫ですよ。誰にも見られませんって」

黒子「でも、今日は満月ですわよ。月明かりでかなり見やすくなってますわ」

一方「こんな時間に誰もいませんって」

黒子「そうでしょうか」

一方「月がきれいですね。砂浜が月明かりで光ってます」

黒子「ええ、夜は夜でまた違った楽しみ方ができますわね」

一方「……」

黒子「……」
501 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:24:57.08 ID:WxCt9oco
黒子「何をしてらしたの?」

一方「いえ、特には。ただ……」

黒子「ただ?」

一方「寝るのが勿体無くて」

黒子「勿体無い?」

一方「はい。なんていうか、ずっとこうしていたいような……」

黒子「……」

一方「楽しかった時間の余韻を感じていたというか……」

黒子「そうですの。ふふふ……」

一方「え、何かおかしいですか?」

黒子「あなたから楽しいという言葉を聞けるとは思いませんでしたの」

一方「あ、いや、これは……」

黒子「いいんじゃないんですの。そんな気持ちが心のどこかにあっても」

一方「……」
502 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:25:26.40 ID:WxCt9oco
黒子「あなたは他の方と、このようなことをしたことはございませんか?」

一方「はい。私は実験ばっかりだったんで」

黒子「そうですか。で、どうでした?」

一方「えっと、海に来たことですか?」

黒子「もちろん」

一方「そうですね。学園都市からはあまり出る機会がありませんから、新鮮でした」

黒子「そうじゃないですわ。私はあなたの眠りたくない理由を聞いているんですの」

一方「それは……」

黒子「大丈夫ですわ。」

一方「……」

黒子「ちょっとくらい恥ずかしいことを言っても、夏のせいにできますわ」

一方「……」

一方「そうですよね」
503 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:27:05.89 ID:WxCt9oco
一方「皆さんこちらに来て、初めはテンションの高さに戸惑いました」

一方「学園都市にいる時とはまるで違ったんです」

一方「けど、やっぱり一緒にいて楽しかったです」

一方「逆に皆さんの他の一面が見れて特別な共有感が沸きました」

一方「それが何かはまだ分かりませんが」

一方「私にとってきっと大切なものになる気がするんです」

一方「……」

黒子「……」

黒子「そうですの」

黒子「けど、それはたぶんあなただけではありませんわ」

一方「え?」

黒子「ここにいる皆さんが思っていることですわ」

一方「それはないですよ。だって、私は……」

黒子「……」

一方「……」
504 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:28:30.14 ID:WxCt9oco
一方「ところで私も恥ずかしいこと言ったんですから、次は白井さんの番ですよ」

黒子「え? 何を話せばいいんですの?」

一方「ほら、好きな人の話」

黒子「ぶっ!」

一方「結局、途中で酔っ払った大人勢が入って来て、あやふやのままでしたよね」

黒子「な、何を」

一方「ほらほら〜」

黒子「ぐっ。それは秘密ですの……」

一方「ずるいですね」

黒子「なんていうか、その、まだ自分の気持ちが分からないってことですの」

一方「ふ〜ん、そうなんですか」

黒子(全く///)
505 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/12(日) 20:29:34.09 ID:WxCt9oco
一方「じゃあ、分かったら教えて下さい」

黒子「ぶっ!」

黒子「……」

黒子「そ、それよりもそろそろ寝ませんこと?」

一方「ん〜」

黒子「明日もまだありますわ。眠くてテンション低かったら、何してくるか分からないメンバーですわよ」

一方「……そうですね。寝ましょうか」
506 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 20:30:49.87 ID:WxCt9oco
ここまでです。

話の中では二泊三日ですが、海編は一日目で終わりです。
507 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 20:32:39.46 ID:KqxrDYDO
乙!


海編終わりかぁ…


一方さん上条さん並の鈍感ですね
508 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 20:57:17.98 ID:ZuChjpwo
あまずっぺぇ・・・
乙です
509 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 22:11:11.53 ID:OqCbfes0
黒子かわゆい
510 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/13(月) 00:38:47.37 ID:C16cSToo
あっちに置き換えると親父と息子が乙
511 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/13(月) 12:00:43.72 ID:HTng7EYo
512 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/13(月) 19:23:29.46 ID:AokctyQo
>>510のせいで俺の中の何かが目覚めた
513 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:28:59.92 ID:5CgqpXso
>>510
はうあ!


投下します。
514 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:29:32.98 ID:5CgqpXso
〜黄泉川宅 夜〜



一方「ただいマッコリ〜」




アハハハハハ
ギャハハハハ
ドンチャンドンチャン




一方(やけに騒がしいなァ)
515 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:30:00.60 ID:5CgqpXso
芳川「お帰り」

一方「あ、芳川さん。ただ今戻りました」

芳川「海は楽しかったかしら?」ポー

一方「はい……って、芳川さんちょっとお酒臭いですね」

芳川「ああ、飲んでるの」

一方「芳川さんが飲むなんて珍しいですね」

芳川「黄泉川に誘われてね」

一方「黄泉川さんと一緒に飲んでたんですか」

芳川「うん、まあ、黄泉川と一緒っていうか……」
516 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:31:05.14 ID:5CgqpXso
ガチャッ




一方「皆さん、ただ今帰りました!」

黄泉川「おーい、酒がなくなったぞ〜」ウイー

番外「まだか、まだなのか! 一方通行はまだ帰ってこないのか?」ウイー

打ち止め「だ・か・ら〜、井端は出すなって言ってるだろぉ! この落合は〜ってミサカはミサカはテレビのリモコンをバキッ!」ウイー

一方「……」

芳川「みんな飲んでる」

一方「ちょ、ちょっと、どうして皆さんが! 打ち止めちゃんまで!」

一方「芳川さん、これは一体どういうことですか!」プンスカ

芳川「いや、聞いて百合子。正確に言うとね、飲んでるっていうか飲んでたのよ」

一方「飲んでた?」

芳川「私も一時間前に帰ってきたばかりなの。その時にはもうこうなってたわ」

一方「……」

芳川「だから私は悪くない」

一方「……黄泉川さんですね」
517 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:31:37.71 ID:5CgqpXso
一方「」スタスタスタ

黄泉川「あっれ〜、百合子じゃん。帰ってきてたじゃん」

一方「黄泉川さんですか? 打ち止めちゃんと番外個体さんにお酒飲ませたの?」

黄泉川「え?」

一方「だから、お酒を飲ませたのは……」

黄泉川「ああ〜、お酒ね! 違う違う、飲ませてないじゃん」

一方「勝手に飲んだとかも無しですよ。その場合は保護者として止める義務があります」

黄泉川「んなわけないじゃん! 私は教師だよ。飲ませてって言われたけど、ちゃんと止めたじゃん」

一方「じゃあ、どうしてこうなったんですか?」

黄泉川「それがジュース飲ませたのに酔っぱらったじゃん」

一方「ジュースですか?」

黄泉川「ほら、そこにあるジュースじゃん」ビシ

一方「これですか? 『みっくちゅじゅ〜ちゅ』……って、これお酒ですよ」

黄泉川「おいおい、馬鹿にしないでじゃん。それは飲ませてないじゃん。飲ませたのはその横に並んである瓶じゃん」

一方「瓶?」チラ
518 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/15(水) 21:35:09.84 ID:5CgqpXso

『JINRO マッコリ』







一方「ええ! これモロお酒じゃないですか! さっきよりもボケが酷くなってますよ!」

黄泉川「お酒でもあれじゃん。今流行りのアルコールゼロ、糖質ゼロ、カロリーゼロのお酒じゃん」

一方「それはビールの話ですよ!」

黄泉川「あれ〜、そうだっけか! てへへっ、酔っぱらってたから間違えちゃったじゃん。私ってお馬鹿さん」ポカ

一方「本当にお酒飲むと馬鹿になるよ。いつものきびきびした黄泉川先生はどこに……」シクシク

黄泉川「でも、別にそこにあるの全部飲んだわけじゃないじゃん。私も手伝ったし」

一方「え、全部って……一本だけじゃないんですか?」

黄泉川「ちゃんと3等分したじゃん」

一方「3等分って……ええー! こんなに飲ませたんですか!」

黄泉川「いや、打ち止めたちの方が少しばかり多く飲んでたかも」

一方「ちょっと、黄泉川さん! 飲ませすぎですよ。空き瓶でマッコリタワーが建設されてるじゃないですか!」

黄泉川「もっこりたわぁ〜?」

一方「……」
519 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:36:03.21 ID:5CgqpXso
打ち止め「だから、延長戦になるんだよ! ってミサカはミサカはソーセージを噛みちぎり!」ブチ

一方「う、打ち止めちゃん? もう遅いからあんまり大きな声は……」

打ち止め「だってだよ。落合ってきたら……ああ、また三振だぁ! だからブランコは出すなってミサカはミサカはゲームのメモリーカードをバキッ!」バキ

一方「え、メモリーカードって……それ私のやつー!」

一方「しかも、全員レベル99の最強装備にして、あとはラスボスで終わりってところまでいったデータが!」

一方「クリアはしたけど、最強だと何ターンで倒せるか試そうとしたのに……」シクシク

打ち止め「今日は勝てよ〜。勝たないと後がきついんだからってミサカはミサカはマンションのカードキーをボキッ!」ボキッ

一方「ちょっと、打ち止めちゃん!」

一方「……あれ」

一方「他にも壊れた物が散らばってるんですけど」

芳川「それね、全部打ち止めがやったの」

一方「本当ですか!」
520 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:36:46.93 ID:5CgqpXso
番外「一方通行!!」ガバ

一方「うわあ!」

番外「今までどこ行ってたの?」

一方「え、海ですけど」

番外「そうか。そうだったね」

一方「……どうかしました?」

番外「どうして連絡くれないの〜!」ウワァーン

一方「え、番外個体さん! 泣いてるんですか!?」

番外「どうして?」ウルウル

一方「えっと、二泊三日ですし、連絡しなくてもいいかと」

番外「まさか一方通行……あっちで女が!」

一方「え?」

番外「ナンパしちゃった女と遊んでて、忙しかったから連絡がなかったの!」

一方「ナンパなんかしてませんよ。第一、あっちでは女だったんですよ!」

番外「そう、そうなの?」

一方「そうですよ」
521 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:37:32.02 ID:5CgqpXso
番外「でも、ミサカは寂しかったな〜」

一方「はい、そうなんですか」

番外「」ムカ

番外「あなたはいつもそうだよ。待つ側の身にもなってみな!」

一方「すいません。でも、番外個体さんは私と離れるの喜んでたじゃないですか」

番外「違うの〜。あれは強がりなんだよ!」ウワァーン

一方「そ、そうだったんですか」

番外「この埋め合わせは今してもらうからね」

一方「え、はい。どんなことをすればいいのでしょうか?」

番外「キスで我慢してやる」ンー

一方「ちょ、ちょっと番外個体さん! ストップ、ストップ!///」

番外「何〜?」
522 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:38:25.95 ID:5CgqpXso
一方「こういうのは、その、女同士ですし……」アセアセ

番外「あなたは一方通行でしょ」

一方「ええ、まあ」

番外「男と女なら問題なし〜」ンー

一方「いえ、それでもいろんな問題が! それに今は仮にも女ですし」

番外「もう! 黙ってやられればいいの!」

一方「待って、番外個体さ、んんっ!」チュー

番外「♪〜」チュー

一方「///」チュー

芳川「やっちゃった」

番外「ぷはぁ」

一方「あ、あ……」

番外「これでチャラだね」ペロリ

一方「何をやって……」

番外「ん?」

一方「初めてだったのに……」

番外「ああ、そんなこと。大丈夫、私も初めてだからね」

一方「ええ! 番外個体さんもですか! 信じられません、初めてなのにこんな形でするなんて!」

芳川「酔った勢いだし、ノーカウントでいいんじゃないの?」

一方「なんなんですか、この海老蔵たちは……」
523 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:39:01.60 ID:5CgqpXso
黄泉川「ちょぉぉっと待つじゃん。今何してた?」

番外「合体」

黄泉川「合体だと!?」

一方「いえ、キスだけです。もう認めます」

黄泉川「なんだと〜、私の百合子にチュ〜したじゃん」

番外「違うよ、ミサカは一方通行にしたの」

一方「その判断は正しいんでしょうか?」

黄泉川「な〜んだ。じゃあ、百合子じゃないじゃん」

番外「そうだよ。百合子なんかいらないね。黄泉川にあげるよ」

黄泉川「まじかじゃん! じゃあ、いっただきま〜す」ガバ

一方「うわあ! 黄泉川さんまで、ちょっとストップ!」

黄泉川「隙あり!」チュー

一方「んんっ!」チュー

黄泉川「レロレロ」クチュックチュッ

芳川「舌まで入れちゃってるね」

一方「nipsergnsi舌gsbrgsnmph///」チュー

黄泉川「ぶっはぁ〜、さすが一番搾り」

一方「……」

芳川「お〜い、百合子〜」

一方「……」

芳川「返事がない。ただの屍ようだ」

黄泉川「あれ、私のあつ〜いキスで酔っちゃったじゃん」

芳川「愛情ゼロだったけどね」
524 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:39:32.20 ID:5CgqpXso
黄泉川「やばいじゃん」

芳川「ええ、一人の少女の心に黄泉川はトラウマ植え付けてしまったのよ」

黄泉川「吐きそ……うぷっ」

芳川「って、やばいのはそっちなの!」

黄泉川「少しはしゃぎ過ぎたじゃん。ううう……」

芳川「待った待った! 吐くならトイレで吐きなさい!」

黄泉川「無理、かも」

芳川「百合子! ベクトル操作で黄泉川のダークマターを止めてやって!」ユサユサ

一方「……」

芳川「やっぱり駄目か」

黄泉川「大丈夫、何とか頑張る」ブイ

芳川「なんて頼りないブイサインなの……」

黄泉川「」ヨタヨタ

黄泉川「間に合った〜」ガチャ

黄泉川「あれ、便器がない?」

芳川「そこ、冷蔵庫よ! そういうボケいらないからね!」

黄泉川「もう駄目だ〜……うぷ」
525 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:41:41.44 ID:5CgqpXso
またやってしまいました。すいません

芳川のセリフの「黄泉川」は「愛穂」でお願いします。
526 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:42:24.82 ID:5CgqpXso
芳川「――で」

芳川「黄泉川は何とか流し台で吐いたけど、そのまま眠ってるし。しかも、なぜか冷蔵庫にハマって」

黄泉川「私のだ〜くまた〜は非常識だ〜」グーグー

芳川「打ち止めは壊し疲れて眠ってるし」

打ち止め「逆転ホームランってミサカはミサ……」グーグー

芳川「番外個体は幸せそうに眠ってるし」

番外「一方通行〜」グーグー

芳川「百合子は永遠の眠りについてるし」

一方「勇者よ〜、死んでしまうとは情けないですよ〜」チーン

芳川「もしかして、これは私が後片付けする流れかな?」

芳川「……」

芳川「……まっ、いいか」

芳川「私も途中で眠ったことにして寝ましょう」

芳川「朝起きた人が片づけるでしょうし」
527 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/15(水) 21:43:03.52 ID:5CgqpXso
ここまでです。

久しぶりの黄泉川家です。
528 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/15(水) 21:47:33.98 ID:ZntNzQSO
おつおつ

ラストオーダーェ………
529 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/15(水) 22:00:01.48 ID:HfwwrGc0
おつおつ

明日は綺麗さっぱり記憶がなくなるんだけど
番外個体だけ覚えてるって妄想すると超萌える
530 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/17(金) 01:30:17.97 ID:tSQ7.QAO
ただいマッコリ〜が可愛い
531 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/17(金) 17:44:00.81 ID:/Lqiuu2o
なんという惨劇
これは間違い無く黒歴史になる
532 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/18(土) 20:51:43.27 ID:AbOgUico
投下します。
533 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/18(土) 20:53:46.00 ID:AbOgUico
〜黄泉川宅 夜〜



芳川「一方通行、コーヒーのことについて新情報があるわよ」

一方「今度は大丈夫だろうなァ。前回は呪いとかわけ分からン話聞かされたからな」

芳川「有効かどうかはあなたが決めることよ。私は得た情報を全て教えるだけ」

一方「はっ、まァいいだろ。それで?」

芳川「ああ、今回の情報はコーヒーの解析についてじゃなくて、人物についてなんだけど」

一方「人物だァ?」

芳川「ええ、どうやらあなた以外にもこのコーヒーについてかなり詳しく調べている人物がいるらしいの」

一方「ほォ、それはどいつだ?」

芳川「誰だと思う?」

一方「はァ? クイズなんか趣味じゃねェぞ」

芳川「考えればすぐ分かると思うけどね」

一方「……常盤台の校長か」
534 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/18(土) 20:54:11.89 ID:AbOgUico
芳川「正解ね。さすが第一位」

一方「馬鹿にすンな。校長室にコーヒーの空き缶があって、中国の水についての本があったンだ。こンなこと誰だってわかるぞ」

芳川「そうなんだけどね。でも、今の状態だとまだ怪しいと思ってる程度でしょ。もう一つ校長について有力な情報を手に入れてきたわ」

一方「聞こうか」

芳川「常盤台の校長がある水の成分を解析するため、研究設備を借りに来たらしいの」

一方「ある水? それは何だ?」

芳川「それは教えてもらえなかったそうなんだけど、ただの水を最新設備を使って解析することはまずないと思うわ」

一方「呪泉郷の関係か。あるいはそのものか、だな」

芳川「ええ」

一方「いつだ?」

芳川「おとといよ」

一方「なるほどな」

芳川「権限が無くて設備は使えなかったらしいけど、調べる内容はあなたと同じよ」

一方「……」

芳川「どうかしら?」

一方「水の資料、コーヒーの缶、中国人が常盤台に訪問、そして解析依頼か……」

芳川「順番はばらばらかもしれないけど、起きたことと行動内容はあなたと合致しているわ」

一方「こりゃあ、明日にでももう一度校長室に行ってみるか」
535 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/18(土) 20:54:45.78 ID:AbOgUico
〜校長室の前 日曜日〜



一方「着きましたね」

黒子「ええ、何か手がかりが見つかるといいですの」




ドウシタノカシラ




一方「ん? ドアの向こうに誰かいませんか?」

黒子「またですの。どれどれ」ズイ




マッタクドウナッテルノ




黒子「いますわね」

一方「様子を見ますか?」

黒子「そうしますの」
536 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/18(土) 20:56:04.61 ID:AbOgUico
女の声「一体どうしちゃったのかしら?」

女の声「ここ三ヶ月間、連絡もないし」

女の声「やっぱり、奥さんとの離婚がうまくいってないとか?」

女の声「まさかバレたってわけじゃないわよね」

女の声「いえ、バレていればすぐに私のところに奥さんが来るはず。ということはどういうことかしら?」

女の声「とにかく、もう一度連絡を取ってみましょう」

女の声「さて、それではそろそろ出ましょう」スタスタ

一方「来ましたよ」ボソ

黒子「隠れますの」ボソ
537 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/18(土) 20:57:04.23 ID:AbOgUico
ガチャッ




一方(ん? あいつは口紅濃い先生じゃないか)

教師「」スタスタ

黒子「あの方、前も校長室に来ましたわね」

一方「はい」

黒子「しかも、今回は休みの日にわざわざ来てましたわね」

一方「何がどうと言えませんが、怪しいですね」

黒子「ええ、ただ一つ分かりましたの」

一方「なんですか?」

黒子「あの独り言からして、あの方は不倫してますわ」

一方「……」

黒子「相手の方がすでに結婚していますが、別れさせて一緒になろうとしてますわね」

一方「……」

黒子「でも、雲行きが怪しいですわね。連絡が来ないなんて」

一方「……あの、そろそろ入りましょうか」

黒子「おっと、話が脱線してしまいましたわ」
538 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/18(土) 20:58:42.13 ID:AbOgUico
〜校長室 日曜日〜



黒子「特にこれといって変わってませんわね」ガサゴソ

一方「そうですね。何かあると思ったんですけど」ガサゴソ

一方(電話の横にメモ帳があるなァ)

一方(何か地図が書いてあるが、前にこンなのなかったぞ)

一方「白井さん。この地図って前に書いてありましたっけ?」

黒子「どれですの」

黒子「……よく覚えておりませんが、たぶんなかったと思いますの」

一方「もし、書かれてなかったとしたら、誰かが書いたってことですよね」

黒子「そうですわね。けど、一体誰が校長室で地図なんか書きますの?」

一方「校長室に入って無断でメモを取る人なんていないと思いますよ」
539 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/18(土) 21:00:18.23 ID:AbOgUico
黒子「……ということはですの」

一方「まず、間違いなく校長先生ですね」

黒子「校長は一度ここに来たってことですの?」

一方「たぶん。しかも、この地図かなり走り書きですよね。まるで誰かの喋っていることをメモしているような感じです」

黒子「横にある電話で誰かと連絡を取りながら、地図を書いたって言いたいですの?」

一方「そうです」

一方「しかも、三ヶ月も溜まっている仕事があるにも関わらず、それらをそっちのけにしても連絡を取っているといことは……」

黒子「校長が必死に調べているコーヒーの件が濃厚ですの」

一方「ええ」

黒子「誰と連絡を取っていたかが分かれば、確信も持てますのに」

一方「確認してみますか?」

黒子「できますの?」

一方「もし、校長先生から連絡をしているようであれば、リダイヤルがあります」

黒子「なるほど、やってみる価値はありますの」

一方「では、いきますよ」

黒子「スピーカーにしておいて下さいな」

一方「はい」
540 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/18(土) 21:01:27.39 ID:AbOgUico
ピッ……
プルルルルルルル
プルルルルル

ガチャッ




一方「出ました」

黒子「しっ!」

電話の声《はいはいアルよ〜》

一方(この声はァ!)

電話の声《校長なんか用アルか?》

一方&黒子「……」

電話の声《どうしたアル? 黙ってないで……》
541 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/18(土) 21:02:46.79 ID:AbOgUico
ガチャッ
ツーツーツーツー




一方「白井さん!」

黒子「ええ、どうやらビンゴでしたわね!」

一方「まさか、あの中国人が出てくるとは思いませんでした!」

黒子「しかも、校長ともつながりがありますわね」

一方「校長先生は今コーヒーを調べている、電話をしながら書いたメモ、そして電話のリダイヤルにはあの中国人……」

黒子「このメモが中国人の居場所の地図という可能性はありますわ! すぐに行きましょう!」

一方「はい!」
542 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/18(土) 21:04:55.59 ID:AbOgUico
〜とある工場 一時間後〜



一方「ありましたね。工場」

黒子「ええ」

一方「見た感じは古いただの工場にしか見えませんね」

黒子「とにかく中に入ってみましょう」
543 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/18(土) 21:05:48.35 ID:AbOgUico
〜工場の中 午前〜




ガチャガチャ
ガッタンガッタン




一方「中もあんまり変わらないですね。コーヒーを造るだけですから、特別な機械は要らないですけど」

一方「機械が規則的に動いて、製品を作っていますね」

黒子「でも、見て下さいな。缶のラベルには私たちの期待していた文字が書いてありますの」



『中国四千年の歴史 呪泉郷コーヒー』




一方「さてと、どうしますか?」

黒子「そうですわね……」

声「あなたたちは誰アル?」

一方&黒子「「!!!」」

声「そこで何してるアル?」

一方「あ、あなたは!?」

黒子「でましたわね……中国人」
544 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/18(土) 21:07:36.03 ID:AbOgUico
謎の中国人「ここは関係者以外立ち入り禁止アルね。どこから入ってきたアルね」

一方「どうします、白井さん?」ボソ

黒子「相手を拘束して、吐かせますわ」ボソ

一方「わかりました」

一方「」シュッ

謎の中国人「!?」ドシーン

一方「白井さん! 拘束しました!」

謎の中国人「何するアルか!?」

一方「そんなことよりこの工場にあるコーヒーのことを話してもらいます」

謎の中国人「コーヒー? そのコーヒーがどうしたあるか?」

黒子「とぼけるのもいい加減にしてもらいたいですの。このコーヒーのおかげで水をかけるとパンダになりますの」

謎の中国人「パンダアルか!」

謎の中国人「あいや〜、まさかあなたたちは試作品を飲んでしまった人たちアルか」

一方&黒子「「???」」

謎の中国人「その話なら詳しく説明するアル」

一方&黒子「「……」」

謎の中国人「どうしたアル? 移動するから拘束を解いて欲しいアル」

一方「どうします、白井さん?」

黒子「いいですわ、拘束を解いて下さいな。ただし、鈴科さんは能力を解除しないでそのままですの」

黒子「中国人も妙な動きをしたら、ただ済みませんの」

一方「」パッ

謎の中国人「痛かったアル〜。とにかくここは工場アルから事務所で話すアル」

一方「どういうことなんでしょうか?」

黒子「さっぱりですわ」
545 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/18(土) 21:09:52.43 ID:AbOgUico
ここまでです。

次回が最終回になります。
たぶん、明日来ます。


新作として、この作品にオリジナル設定を加えてのパラレルワールド(続編?)を書こうと思っていますが、
需要はあるでしょうか?
ちなみに次の作品では、地の文も使っていこうと思います。
546 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/18(土) 21:36:14.16 ID:RmnoUYAO
いいぜ
需要がないなんて
ぶちころす
547 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/18(土) 22:08:29.17 ID:t6WDGok0
作者は超作者ですね
需要なんて超あるに決まってます
548 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/18(土) 23:06:43.18 ID:gG.zeISO
最後に見たのなんか何年前か分からないぐらいなのに
あの山寺の中国人がちゃんと脳内再生されるなんて……
549 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/18(土) 23:43:53.20 ID:XQLmNgDO
〜アルとか見ると、似非中国人が琥珀さんのイメージになる。
らんまの原作読んでるのに、名瀬だ
550 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:02:42.00 ID:/0zkK3Io
投下します。
551 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:03:43.99 ID:/0zkK3Io
〜事務所 午前〜



謎の中国人「なるほど、さっきの電話はあなたたちだったアルか」

謎の中国人「しかし、よく工場を見つけたアルな」

黒子「そんなことはどうでもいいですの。そちらの話を聞かせて欲しいですの」

謎の中国人「何から話せば言いアルか?」

一方「初めから全部話して下さい」

謎の中国人「分かったアル。まずことの始まりあるが、私は呪泉郷という池にたまたま行ったアル。
      すると、そこにガイドがいて、呪泉郷のことを話してくれたアル」

謎の中国人「私は呪いの事は信じていなかったアルが、中国四千年の歴史というのに面白みを感じて、
      この話を使ってコーヒー作ればヒット間違いなしと思って作ったアル」

謎の中国人「もともとコーヒーを作っていたアルから、早速サンプルを製造したアル。
      しかし、中国では四千年の歴史というのがそれほど珍しくなく、企画が通らなかったアル」

謎の中国人「そこで私はなんとか四千年の歴史をうまく使える場所はないかと思い、実験都市のここに目をつけたアル」

一方「……これだけ聞くと、普通に商売をしに来た人に思えますが」

謎の中国人「そうアルが?」

一方「それは嘘ですね。私たちは缶に記載されている住所を調べましたけど、そこは存在しない住所でした。今の話の流れだと住所を偽る必要がありません」

謎の中国人「それは私が不正でこの都市に入ってたからアル」

黒子「なんですって?」

謎の中国人「やり方は秘密アルが、不正で入った者なんかが土地なんて借りれないアルからね。嘘の住所を記載したアル」

謎の中国人「そもそも、日本に入国した方法も密航アル」

一方「」ポカーン

黒子「それだとおかしいですの。では、この工場はどうしたんですの?」

謎の中国人「それはおいおい話すアル。まずは話を戻すアル」

一方「わかりました」
552 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:04:17.64 ID:/0zkK3Io
謎の中国人「それで私は日本に来てから、秘密ということで製造会社にお願いをし、呪泉郷コーヒーを日本向けのパッケージに変えて売ることにしたアル」

謎の中国人「目的は私を雇ってくれる人を探すためアル」

謎の中国人「その時偶然にも不倫しているカップルにあったアル。
      赤の濃い口紅の女が、『奥さんといつ別れるの』とか話しながら、男とホテルから出てきたアル。
      対して、その男の方はバーコード親父でどこかの社長っぽかったので、コーヒーを売り込んだアル」

一方(この話はどこかで聞いたこと……いや、読ンだことがあるな)

謎の中国人「すると、そのバーコード親父はコーヒーを気に入って、雇ってやるといったアル。
      あとは名刺をもらって、三日後に名刺に書いてある住所に来いと言われて浮かれてたアル」

謎の中国人「しかし、名刺をよく見ると常盤台中学校の校長だったアル。私は学校の校長がコーヒーなんて作れるのかと思ったアルが、
      とりあえず会う約束はしといたアル」

黒子「そこで常盤台の校長と……」

謎の中国人「私は3日後に校長に会いに行ったあるが、そこで校長は水を被るとアヒルになるとか言い出したアル。
      私は呪いのことを思い出し、校長に話すとすぐ解き方を調べろといってきたアル」

黒子「ちょっと待つですの。呪いのことがさもあるように聞こえますが、それをあなたは本気で言ってらっしゃるの?」

謎の中国人「そういいたくなる気持ちはわかるアルよ。私も全く信じていなかったアルから。でも、現に変身してしまったアル」

一方(まさか、あのクソガキが言っていたことが的中するとはな)
553 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:04:50.42 ID:/0zkK3Io
謎の中国人「私は校長の手を借り、中国に帰って呪いの解き方調べたアル。中国へは校長と一緒に行ったアルが、二ヶ月探して
      なんとか解き方を見つけたアル」

一方「中国に行ってたんですか。だから、どこを探してもいなかったんですね」

黒子「そういうことでしたの」

謎の中国人「コーヒーがおいしくなるように使った水が調べてびっくりアル。
      調べるまでは呪いなんてものが存在するなんて思ってもみなかったアル」

黒子(それはそうですの)

一方「それでその解き方は?」

謎の中国人「人間の男なら男溺泉(ナン・ニーチュアン)という水を飲むと治るアル。幸い、男溺泉の入ったコーヒーはあったアルから
      校長はそれを飲んで治ったアル」

一方「本当ですか!?」

謎の中国人「本当アル。校長もこれで妻と別れて、不倫相手の女と一緒になれるって喜んでたアル」

一方「……」

謎の中国人「ちなみに校長は阿修羅(アシュラ)になってしまう間は、念のため不倫相手の女とは会っていなかったアル。連絡も取ってなかったアルそうよ」

一方「心底どうでもいいですね」
554 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:05:17.01 ID:/0zkK3Io
一方「ところで男溺泉入りのコーヒーはもう無いんですか?」

謎の中国人「いや、まだあるアルよ」

黒子「パンダを治すのもありますの?」

謎の中国人「あなたは女なので娘溺泉のを飲めば治るアルよ。すぐに用意するアル」

一方「……」

黒子「……」

一方「白井さん、やっとですね……」

黒子「ええ、長かったですの……」

一方「やりましたね! 元に戻れますよ!」

黒子「ええ、そうですわね!」

謎の中国人「」ドタドタ

謎の中国人「これアル。ささ、ぐぐっと」

一方「では」ゴクゴク

黒子「私も」ゴクゴク
555 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:07:44.58 ID:/0zkK3Io
一方「……」

黒子「……」

謎の中国人「これでいいアル。確認のため水をかけるアルよ?」

一方「お願いします」

黒子「ですの」

謎の中国人「」バシャー

一方「元に戻ったァ……」

黒子「パンダにならないですの……」

謎の中国人「成功アルね」

一方「やったなァァァ!!」

黒子「やりましたですのぉぉぉ!!」

謎の中国人「よかったアル」
556 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:09:09.73 ID:/0zkK3Io
一方「ところで聞きてェことがあるんだがよォ」

謎の中国人「何アルか?」

一方「工場では同じラベルのコーヒーが作られてたが、あれは大丈夫なのか?」

謎の中国人「あれは呪泉郷の水を使ってないアル。ただ、味を似せて作らせたものアル。
      あのコーヒーはおいしいことには変わりないあるから、校長がサイドビジネスとして作っているアル」

一方「そうかァ、それならいいが」

謎の中国人「ついでアルが、中国にある呪泉郷はもうなくなったアル。」

黒子「どういうことですの?」

謎の中国人「一週間前に呪泉郷で大地震が起きて洞窟がつぶれてしまったアル。中の池の水も混ざり合ってどうしようもなくなったアル」

黒子「そうですの」

謎の中国人「呪泉郷のコーヒーはまだ手元に残ってるアルが、あなたたち三人以外には配ってないアルから大丈夫アル」

謎の中国人「もうこれで誰も変身する心配はないアル」

黒子「これで全てが解決ですの」

一方「だな」
557 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:10:34.01 ID:/0zkK3Io
〜黄泉川宅 それから三ヵ月後〜



一方「……」

打ち止め「最近、あの人が元気ないってミサカはミサカは心配したり」

芳川「んー、なんとも言えないわね」

番外「まったく、ナイーブなんか似合わないし」

黄泉川「……」
558 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:11:02.96 ID:/0zkK3Io
黄泉川「よ! 一方通行!」バシッ

一方「いってェな。叩くンじゃねェよ」

黄泉川「元気ないじゃん」

一方「はァァ? 何言ってるンですかァァァ? 別に普通だろ」

黄泉川「ドラクエのレベル上げしてる時点で元気ないじゃん」

一方「これは……あれだよ。あのクソガキィがメモリーカード壊したから、またやり直してンだよ」

黄泉川「でも、楽しそうには見えないじゃん」

一方「……」

一方「ちっ」

一方「コーヒー買ってくる」スタスタ ガチャ
559 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:12:40.80 ID:/0zkK3Io
打ち止め「あの人どうしちゃったんだろってミサカはミサカは不安に思ったり」

黄泉川「あいつにとって普通の学園生活が初めてだったからな。友だち作って、一緒に勉強して、
    そういうことを今までできなかったからそれが急になくなって寂しいじゃん」

番外「でも、女子校だよ。しかも、自分も女だったし」

芳川「だからこそね。もし一方通行のままだったら、やっぱり自分は周りと違う存在においてしまっていたわ。
   けど、別人になることによって素直な自分を出せたのよ」
560 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:14:04.85 ID:/0zkK3Io
〜街中 十分後〜


一方「ああ、何だってんですかァ」テクテク

一方「全くあいつらはァ」




ザワザワ
キャーキャー ヒッタクリヨ
ハンニンガニゲタゾ




一方「ん?」
561 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:14:40.03 ID:/0zkK3Io
固法「風紀委員です! 止まりなさい」ダダダ

男「へへへ、誰が止まるかよ」ダダダ

一方(あれは……)

男「そこの白髪! 邪魔だ、どきやがれ!」

一方「ちっ」

男「殴られてぇのか」ブン

一方「当たるかよ」ヒョイ

一方「おらよ! 寝てな、三下ァァ」バッバッシュッ

男「がはっ!」ドシーン

固法(ん、今のは柔法? でも、あのやり方は……)

一方「」スタスタ

固法「君、ちょっと!」

一方「……」

一方「何ですかァ?」

固法「……いえ、なんでもないわ。協力ありがとうね」

一方「ふん」スタスタ

固法「不思議な子ね」クス
562 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:15:09.45 ID:/0zkK3Io
〜とあるコンビニ前 十分後〜




アリガトウゴザイマシタ




一方「うまそうなコーヒー無かったな」

一方「だからだなァ、こんなの買ったのは」




『中国四千年の歴史 呪泉郷コーヒー』
563 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:15:46.57 ID:/0zkK3Io
一方「ま、そこそこうまいからいいか」パコ

佐天「それでさ……」

御坂「そうなの……」

初春「それは大変でしたね……」

一方(あいつらは……)

一方(いや、もう関係無ェな)

一方「……」スタスタ

黒子(あの方は……)

黒子(……)

黒子「……お久しぶりですの」

佐天&御坂&初春「???」

黒子「三ヶ月ぶりくらいですの」

一方「……」

一方「……そうだな」

御坂「一方通行!」

一方「……」

黒子「お姉さま、知り合いですの?」

御坂「まあ、ちょっとね。それより、あんたも知り合いなの?」

黒子「以前にちょっとお世話になりまして」

御坂「お世話って、どういう意味……」
564 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:16:18.46 ID:/0zkK3Io
黒子「あれから調子はどうですの?」

一方「まあまあだなァ。お前はどうだ?」

黒子「そちらと変わらないと思いますわ」

一方「……」

黒子「……」

一方「そうか……」

一方「」スタスタ

黒子(相変わらずですわね)
565 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:17:02.62 ID:/0zkK3Io
佐天「……」

佐天「あの、すいません……」

一方「」スタスタ

佐天「どこかで会いませんでしたっけ?」

一方「」ピタ

佐天「いえ、勘違いかもしれないんですけど」

初春「佐天さんもですか。実は私も会ったような気がしたんです」

一方「……会ってねェよ」

一方「……」

一方「俺とはな」

佐天「すいませんでした。でも、ちょっと知っている人に似てたもので」

初春「佐天さん、それって……」

御坂「……」

御坂「……鈴科さんに雰囲気が似てるわね」

一方「……」

佐天「やっぱりそう思いますか! そうですよね!」

一方「ふん」

黒子(この方は……)

黒子(仕方ありませんわね)クス

黒子「一方通行さん。鈴科さんって方がいらっしゃったんですけど、あなたはその方によく似てますの」
566 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:19:16.97 ID:/0zkK3Io
一方「ああァ、何言ってやが……」

佐天「そうなんですよ! 三ヶ月前に急に転校してしまって、連絡が取れなくなったんですけど」

初春「急でしたよね。今何やってるんでしょうか?」

御坂「鈴科さんか……」

黒子「お姉さまは一緒のクラスでしたものね」

御坂「うん! すごくいい人だったな。一緒にいて楽しかったし、いろんなところ行ったし」

初春「お嬢様って感じだったし」キラキラ

佐天「一緒にいた期間は短かかったけど、いい友だちができました」

御坂「うん、私たちの大切な友だちよ。それは今でもだけどね!」

初春「当然です!」

佐天「もちろん!」

黒子「お姉さまったら鈴科さんの転校を知った時は大変でしたの。わんわん泣かれて……」ヒヒヒ

御坂「ちょっと、黒子! それは言うなって!///」

佐天「それなら初春も凄かったですよ。泣きすぎで目が腫れてしまって……」

初春「佐天さん! 何言ってるんですか!///」

佐天「へへへ〜」

初春「佐天さんだって、寮で1人の時に泣いてたの知ってるんですからね」プンプン

佐天「え、何で知ってるの?」

初春「あれ、そうなんですか。冗談のつもりだったんですけど……」

御坂「ぷぷっ」

佐天「う〜い〜は〜る〜」
567 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:19:51.63 ID:/0zkK3Io
ユルシテクダサイ
ユルサン!
サテンサンモダッタンダ
アハハ
キャッキャッ




一方「……」

一方「……もう行くぞ」

黒子「はいですの。よかったですわね」

一方「意味が分からン」

黒子(素直じゃないですの)

一方「」スタスタ

一方「」スタスタ

一方「」スタスタ

一方「友だち……ねェ」ゴク

一方「……」

一方「おいおいィ、何ですかこのコーヒーはァ?」

一方「砂糖と塩入れ間違えてるぞ……」
568 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:20:19.87 ID:/0zkK3Io
〜街中 一方通行が去った後〜



佐天「それにしてもびっくりですね。一瞬『あれ?』って思いましたもん」

初春「そうですよね。性格とかは全然違うように感じましたが」

御坂「でも、外見が似てるってわけでもないのよね」

謎の中国人「いたアル! お〜い」

黒子「あれ、何ですの?」

謎の中国人「大変なことが分かったアル!」

黒子「???」
569 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:22:19.53 ID:/0zkK3Io
〜とある公園の噴水前 そして、一方通行は〜



一方「……」

一方「…………」

一方「…………帰るか」

子どもA「わはは、待て待て」

子どもB「捕まらないよ〜」ドン

一方「げッ!?」フラリ バシャー

子どもA&B「「あ……」」

一方「おい、クソガキィども。遊ぶのはいいが、人に迷惑かけてンじゃねェよ。噴水の中に入って、全身ずぶ濡れじゃないねェか」

子どもB「あれ、またこのお姉さんだ」

子どもA「本当だ。怖いお姉さんだ」

一方「あァ? お姉さンだァァ?」
570 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:22:48.18 ID:/0zkK3Io
子どもA&B「逃げろー」タタタッ

一方「なンなンですかァ、今日のガキは性別もわからない……」

一方「……」

一方「前もここで同じことがあったな」

一方(水面を鏡にして……)

一方(鈴科になってるぞォォォ!?)

一方「何なンですか! これはァァァァ!!」

黒子「あ、いましたの!」タタタ

謎の中国人「はぁはぁ、やっと見つけたアル。はぁはぁ」タタタ
571 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:25:16.95 ID:/0zkK3Io
一方「白井ィィ! これはどういうことだァ!」

黒子「ええ、実は私たちが元に戻るために飲んだコーヒーに問題がありましたの」

一方「問題だァ?」

謎の中国人「そうアル。実は校長が二日前にまた変身するようになったアル。おかしく思って調べてみたら、呪いが四千年以上経つと効果が薄れるアル」

一方「はァ?」

黒子「つまり、私たちが一回目飲んだコーヒーは呪いが完全に効く状態でしたが、あの工場で飲んだ時はもう四千年以上経ってしまっていて、
   一回目の呪いを解く効果が無くなっていましたの」

一方「……」

謎の中国人「しかも、運が悪いことに四千年以上経ってしまった呪いはあなたたちの飲んだ娘溺泉と男溺泉だけある」

一方「ン? だったら、俺は元の戻れるンじゃねェのか?」

謎の中国人「それは効果が出てしまった後だから関係ないアル」

黒子「飲んだ時がポイントなんですわね」
572 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:27:49.43 ID:/0zkK3Io
謎の中国人「しかし、呪いにも賞味期限あるなんてびっくりアル」

黒子「やたらシビアですの。四千年保てるなら、一年くらいおまけしてくれてもそうたいして変わりませんの」

一方「何かの間違いじゃねェのか? 喋り方はそのまンまだぞ」

黒子「それは初めの頃がそうだったように徐々に女になりますわ。すでに私はあなたより進行が早くて能力が使えなくなってますし」

一方「じゃあ、どうするンだ?」

黒子「そうなんですの。まさか、ずっとこのままってことは……」

謎の中国人「安心するアル。今、校長が常盤台で呪泉郷の水の復元をしてるアル」

黒子「なんですの。それならいいですの」

謎の中国人「三十年後くらいにはできる見通しアル」

一方「全然よくねェよォォ!」

謎の中国人「けど、しょうがないアル」

一方「くそォ、こうなったら、俺も協力するしかねェな。被害者なンだ。サンプルくらいにはなるだろ。
   それに俺の能力だって役に立つかもしれないしな。とにかく、こンなもンすぐにでも治してやるよ」
573 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:28:15.86 ID:/0zkK3Io
プルルルルル
プルルルルル




謎の中国人「ん、校長からアル。もしもし、何アルか?」ピッ

謎の中国人「ふんふん、研究があるか!? それは大変アル!」

謎の中国人「ふんふん、分かったアル」ピッ

黒子「どうしましたの?」

謎の中国人「研究が止まってしまったアル」

一方「ふざけンなァァ!! 理由は何だ!」

謎の中国人「何者かによって、隠してあった現金1億円が盗まれて、研究費用が足りなくなったアル」

一方「……」

黒子「何でこんな時に! 誰が盗んでいったんですの!」

謎の中国人「全くアルよ!」

一方「……」
574 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:29:24.31 ID:/0zkK3Io
黒子「一方通行さん、どうしたんですの?」

一方「いや、なんでもねェ……」

黒子「それよりも、私の方もこれでまたピンチですの」

一方「何がだ?」

黒子「また、能力が使えないことを隠さなければいけませんわ」

一方「そうだなァ」

黒子「けど、よく考えたら問題ありませんわね。一方通行さんに手伝ってもらいますから」

一方「おいおいィ、何で俺がお前の手伝いなンかしなきゃいけないンですかァ!」

一方「俺はもうお前とは関係がないンだよ。お前で何とかしな」
575 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:29:50.95 ID:/0zkK3Io
黒子「あら、いいんですの? 常盤台に戻れるチャンスですのに」

一方「な……なァ……」

一方「何言ってンですかァァァァァァァァ!」

一方「戻るとか意味分からないンですけど!」

黒子「戻りたいんじゃありませんの?」

一方「ち、ちげェェよ!」

黒子「そうですか、それは残念ですわ。あなたにも都合がありますでしょうし、無理には頼みませんの」

一方「へっ、分かりゃばいいンだよ。まァ、どうしてもってなら手伝ってやらなくもないが……」

黒子「でもそれだと私のことがバレてしまった時、あなたのことも話してしまうかもしれませんの」

一方「そこ違うだろォォォ!」
576 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/19(日) 21:31:36.36 ID:/0zkK3Io
黒子「いえ、もしかしたら自分のことを話している時に、ついあなたの名前を出してしまうかもしれませんの。ついうっかり」

一方(……この台詞は!)

黒子「それではお互い困ることになりますでしょ?」

一方「………………へっ!」

一方「しょォォォォォォォォうがねェなァ。そんな脅迫されたら断れねェな」ニヤリ

黒子「やけに嬉しそうですわね」クス

一方「う、嬉しいわけねェだろ!」

黒子(全く、素直じゃありませんわね)ヤレヤレ

一方「しっかし、また1/2生活が始まるのか。また、黄泉川に色々とやってもらわないとな」

黒子「とにかく、これからもよろしくお願いしますわ。一方通行さん」

一方「ち、もう少しだけ付き合ってやるよォ」







   一方「一方通行1/2だなァ……」    完
577 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/19(日) 21:32:12.34 ID:/Omi9cDO
そういや、そげぶでも駄目なんだっけ?
578 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/19(日) 21:34:48.35 ID:/0zkK3Io
ここまでです。
今まで読んで下さった方、ありがとうございました。
これで『一方「一方通行1/2だなァ……」』は終わりとさせていただきます。
皆さんのアドバイスや支援などのレスで楽しく続けることができました。

番外編として、一方×黒子のクリスマスイベントを書いております。
たぶん、二十四日に投下すると思いますので、
もしよければ、そちらもよろしくお願いします。

パラレルワールドの方は需要が奇跡的にあるということで書いていこうと思います。
投下する日はまだ未定ですが、たぶん来年の初めくらいになると思います。
579 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/19(日) 21:45:25.08 ID:/mQj3tso


>>577
右手飲ませたらいけると思う
580 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/19(日) 21:49:32.33 ID:hAjS4Q.0
乙! そして完結おめでとうございます
番外編も楽しみにお待ちしてます
581 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/19(日) 21:53:09.67 ID:YjPAGsAO
乙!
すごい面白かった!
582 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/19(日) 22:07:35.44 ID:NSMsjCAo
乙!

延長戦―――

ってことですね、分かります。
583 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/19(日) 22:09:09.30 ID:TkPYj.A0
おつ

一方×黒子だ…と…?
全力で支援する
584 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/19(日) 22:10:32.83 ID:/Omi9cDO
延長戦、それはエロへのフラグ
585 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/19(日) 22:16:29.38 ID:/Omi9cDO
延長戦、それはエロへのフラグ
586 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/19(日) 22:53:11.32 ID:vTYLbGQo
大事なことだからな!2回言ったからな!!!
587 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/20(月) 00:12:29.99 ID:6//xrkSO
鋼鉄のコルセットを着せられた上条さんをめぐってシスターとビリビリの格闘ディナーが繰り広げられるわけか…………
588 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/20(月) 00:32:30.77 ID:Zrkf7zoo
淡希「年の数茸ですって……?」ゴクリ

というあわきんの人類ショタ化計画も繰り広げられるんだな
589 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/20(月) 00:47:28.13 ID:OlwpUMc0
きっと>>1は鈴科×黒子と間違えたんですね、分かります。・・・ただの俺得じゃないか。
590 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/20(月) 14:37:51.49 ID:PiATcIDO
乙!すごい面白かった!


番外編に期待大
591 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 22:59:22.76 ID:ysnt37Uo
たくさんの乙、ありがとうございます。

番外編、投下します。
592 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:02:38.53 ID:ysnt37Uo
『 番外編 一方「クリスマス・イヴだなァ……」 』






〜常盤台女子寮 門限後〜



プルルルル
プルルルル……



黒子「ん? 誰からですの?」



『鈴科百合子』



黒子(鈴科さん?)ピッ

黒子「はいですの」

一方《ああ、白井かァ》

黒子「!!!」

黒子「ちょっ!!」ガタッ

御坂「ん?」

黒子「ちょっと待って下さいの。ここでは話せませんので移動しますわ」ダダダ

御坂「どうしたんだろ?」
593 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:03:24.39 ID:ysnt37Uo
〜部屋のドアの前 門限後〜



黒子「急になんですの?」ボソボソ

一方《ああ、頼みがあるンだが》

黒子「なんですの?」

一方《買い物に付き合ってくれねェか?》

黒子「はぁ? どういう意味ですの?」

一方《ああ、クリスマスプレゼントというものを買いたいンだがな》

黒子「……」

一方《俺じゃ、いまいちわからねェンだ》

黒子「なるほど、私に頼んだということですのね」

一方《どうだ?》

黒子「別に構いませんが、その……」

一方《ン?》
594 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:03:51.08 ID:ysnt37Uo
黒子「私じゃなくてもいいんじゃないんですの? 佐天さんとかの方が詳しいそうですわよ、たぶん」

一方《お前が一番頼みやすかったンだ》

黒子「頼みやすい……」

一方《ま、センスは多少目をつぶっておくとしてな》

黒子「私、これでも多忙ですの。他の方を当たって下さいまし」

一方《冗談だァ、冗談。そこは軽く流せよ》

黒子「全く」

一方《頼めそうか?》

黒子「いつですの?」

一方《今度の日曜日だ》

黒子「十九日ですわね。大丈夫ですわ」

一方《そうか。それじゃあ、悪いが頼むぜ》

黒子「ええ」

黒子「」ピッ

黒子「ふぅ〜」

黒子「」ドキドキ

黒子(心臓がどきどきしてますわ。落ち着けないと)

黒子「ふぅ〜」

黒子「……」

黒子「もう大丈夫ですの」
595 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:06:49.49 ID:ysnt37Uo
黒子「」ガチャ

御坂「黒子。誰からだったの?」

黒子「え?」

御坂「今の電話って誰から?」

黒子「あ、いや、鈴科さんからですわ」

御坂「ふーん、なんて電話だったの?」

黒子「え? それは……」

御坂「???」

黒子「ジャ、風紀委員のことでちょっと連絡がありましたの」

御坂「……そう」

黒子「お姉様、何か気になることでもありまして?」

御坂「いや、黒子が携帯で話す時って、いつも部屋の中で話すじゃない。外は珍しいなと思って」

黒子「あ、そ、それは! 風紀委員のことでしたのであまり部外者に聞かれるのはまずいかと思って」

御坂「風紀委員ね」

黒子「そうですの」
596 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:07:30.60 ID:ysnt37Uo
御坂「それとね……」

黒子(まだありますの!)

御坂「電話終わって帰ってきた黒子の顔がにやけてたから」

黒子「え、私そんな顔してましたの?」

御坂「うん」

黒子「……」

黒子「それはあれですの」

黒子「難航していた事件の解決口が見つかってですね……」

御坂「ふーん、別に理由は聞いてないけどね」

黒子「そうでしたわね、ほほほ」

御坂「???」
597 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:10:17.79 ID:ysnt37Uo
〜セブンスミストの前 12/19〜



黒子「お待たせしましたの」

一方「ああ、わりぃな。わざわざ呼ンじまって」

黒子「別に構いませんわ。それよりも寒いので早く中に入ってしまいましょう」
598 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:10:47.03 ID:ysnt37Uo
〜セブンスミスト店内 五分後〜



黒子「それでプレゼントというのは何を買いますの?」

一方「ああ。実はだな、そこからすでに分からないンだ」

黒子「はあ?」

一方「何を買えばいいのか分からン」

黒子「それはまたいい加減ですわね」

一方「こういうのは全くだからな」

黒子「了解しましたの。では、一から教えてさし上げますわ」

黒子「では、まずどのような方にプレゼントをなさいますの? 人数は? 女性ですの男性ですの?」

一方「人数は四人で全員女だ」

黒子「全員女……」

一方「どうした?」

黒子「いえ、なかなかおモテになるのですね」

一方「そンなンじゃなねェよ」

黒子「……」
599 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:13:00.32 ID:ysnt37Uo
一方「それでどンなの買えばいいンだ?」

黒子「失礼ですが、ご予算の方はいくらくらいのものがいいですの?」

一方「予算かァ。そこはあまり気にしないでいい」

黒子「そ、そうですか」

黒子「ん〜、女性でしたら大抵バッグやアクセサリー、香水といったところが無難だと思いますわ」

一方「なるほどな」

黒子「でも、年齢や好み、相手との親密度によって結構変わってきますわ」

一方「そうか」

黒子「その、ちなみに、どういった関係なんですの?」

一方「まあ、なンというか居候の集まりだな」

黒子「え?」

一方「いろいろあってな。そういう集団だ」

黒子「はあ(あんまり話したくはなそうですね)」
600 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:15:30.35 ID:ysnt37Uo
黒子「わかりましたの。では、家族みたいな人たちへのプレゼントでよろしいですわね」

一方「家族!?」

黒子「そうですの」

一方「ちっ、そンなとこにしといてくれ」

黒子「年齢層はどのくらいですの?」

一方「小学生から三十路前まで」

黒子「幅広いですわね。では、好みそうな物とかはありますの? これが分かれば選びやすいんですが」

一方「好みかァ……」

黒子「……」

一方「……」

黒子「どうしましたの?」

一方「……何が好きかわからねェ」

黒子「そうですの。ま、そんなことだろうとは思っていましたの」

一方「おい、そりゃあどういう意味だ?」

黒子「別に気にしないで下さいな。あなたに言ったのではなく、世間一般論として言っただけですの」

一方「???」

黒子「男性は身近にいる人のことをよく知らないってことですの」
601 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:17:48.55 ID:ysnt37Uo
黒子「けど、これでは本当に無難なものしか買えませんわよ。何かありませんの? 普段興味を持っているものがあるとか」

一方「そうだな」

黒子「そもそも何が欲しいか聞いてませんの?」

一方「家主にだな、『クリスマスなんだし、サプライズの一つくらい用意するじゃん』って言われてだな。
   『サプライズってなンだァ?』って聞いたら、『それは自分で考えるじゃん』と言われた」

黒子「それでプレゼントというわけですの。選択としては、いいと思いますが」

一方「肝心のところが抜けてたなァ」

黒子「初めてですし、仕方ないといえば仕方ないですの」

一方「欲しいものねェ……ン」

一方「そういえば、一人だけ知ってるぞ!」

黒子「ほう、それはなんですの?」

一方「酒が好きな奴がいる」

黒子「……」
602 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:18:21.60 ID:ysnt37Uo
一方「どうだァ?」

黒子「どう、と言われましても……どうなんでしょう?」

一方「酒をプレゼントにするか!」

黒子「……」

一方「酒は何がいいんだろうな」ヘヘヘ

黒子「お酒をプレゼントするっていうのはあまり聞きませんわね。食事の時に出すといったことはありますが」

一方「そうなのか?」

黒子「ええ。せめて、グラスくらいにしておいたほうがいいかもしれませんわよ」

一方「よし、じゃあそれだな」

黒子「あの、女性の方に送るんでしたら、もうちょっとクリスマスっぽいのを送ったほうがいいのではないでしょうか?」

一方「クリスマスっぽいのねェ。だが、こういう行事とは無縁の奴らばっかりだからなァ」

黒子「と申しますと?」

一方「普段からジャージしか着てない体育教師、引き篭もり研究員(元)、クソガキィ、口のきたねェ女」

黒子(この方は……)
603 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:20:48.46 ID:ysnt37Uo
黒子「わかりましたわ」

一方「お、わかったか!」

黒子「あなたがどれだけ普段、その方々を女性として見てないのかってことがわかりましたの」

一方「は?」

黒子「もういいですわ。私がなんとか選んでみますの」

黒子「教師の方にはキーホルダー、研究員の方にはストール、子供さんにはぬいぐるみ、口の悪い方にはバッグってところですの」

一方「お……おお」

黒子「プレゼントは一個だけとは限りませんから、他にもグラス、財布なども買っていけばいいですの」

一方「わかった」
604 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:21:46.47 ID:ysnt37Uo
〜セブンスミスト 買いもの後〜



黒子「とりあえず、このくらいでいいと思いますわ」

一方「ああ、悪かったな」

黒子「別に構いませんわ。それでは」

一方「ちょっと待ちな」

黒子「なんですの?」

一方「ほらよ」スッ

黒子「先ほど買ったプレゼント? これがどうかしまして?」

一方「やるよ」

黒子「え……」

一方「ちょっと早いがクリスマスプレゼントだ」

黒子「あ……」

一方「中身は財布だから安心しな。アクセサリーや香水類は校則でできないだろうが、財布なら問題ないだろ?」

黒子「ええ、でも……」

一方「今日の礼も兼ねてだから受け取ってくれ。さすがにタダで付き合わせちゃわりィからなァ」

黒子「……」

一方「どうした?」

黒子「では、もらいますわ。ありがとうですの」

一方「ああ、じゃあな」

黒子「はいですの……」
605 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:22:43.73 ID:ysnt37Uo
〜Joseph's 12/24の午前中〜



御坂「最近、黒子の様子がおかしいのよ」

初春「え? そんなのいつもじゃないですか」

佐天(初春……)

御坂「いや、いつもと若干違うような気がするのよ。ため息ついたと思えば、急ににやにやしたりしてさ」

初春「ん〜、いつもどおりだと思いますけど」

佐天「悩みかなんかあるんですかね?」

御坂「そういうのでもないみたいなの。テンションは妙に高いから」

初春「は! まさか!」

佐天「何、初春?」

初春「ついに白井さんが御坂さんをゲットする方法を手に入れたのかもしれませんよ!」

御坂「……」

初春「今夜あたり、何か仕掛けてくるかもしれませんよ。特に白井さんから飲み物をもらったりしたら要注意です」

佐天「初春、それはあまり冗談に聞こえないよ」
606 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:23:23.67 ID:ysnt37Uo
一方「すいません。ちょっと遅れてしまいました」

初春「いえ、大丈夫ですよ」

一方「あれ、まだ白井さんが来てませんね」

御坂「あの子何やってんだろ?」

一方「風紀委員ですかね?」

御坂「鈴科さん。最近、黒子っておかしくない?」

一方「え?」

佐天「今、白井さんの様子が最近おかしいってこと話してたんですよ」

一方「そうですね。別にいつもどおりじゃないですか(あいつの場合、おかしくない方がおかしいだろォ)」

御坂「やっぱ、いつもどおりなのかな?」

初春「そうですよ。風紀委員の仕事もちゃんとやってますし」
607 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:27:24.90 ID:ysnt37Uo
黒子「すみませんですの」

佐天「あ、着ましたね」

御坂「これで全員ね」

黒子「しかし、寒いですわね」

初春「昨日、雪が降りましたしね」

佐天「おかげで地面がスケートリンクになってて一回転んだよ」

一方「えっと、それで今日は何をするんですか?」

御坂「大まかにしか予定は決めてないわよね」

初春「とりあえず、カラオケ行って、ちょっとお店を回った後に佐天さんの家ですね」

佐天「五人はちょっと狭いけどね」

白井「でも、ルームメイトがいないのは佐天さんしかいないですの」

御坂「とりあえず、行こうか」
608 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:29:49.77 ID:ysnt37Uo
〜佐天宅 パーティー終了〜



初春「おじゃましました」

御坂「それじゃあ、佐天さんまたね」

佐天「はい」

白井「次ぎ会うのはお正月くらいですの」

一方「そうですね」
609 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:30:16.38 ID:ysnt37Uo
スタスタスタ



一方「それでは私はこっちなので」

御坂「うん、それじゃあね」

初春「お疲れ様です」

一方「はい、皆さんよいお年を」

黒子「……」

御坂「どうしたの、黒子。行くわよ」

黒子「は、はいですの」
610 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:30:45.54 ID:ysnt37Uo
〜黄泉川宅 二十二時〜



黄泉川「いや〜、やっぱり百合子の料理はおいしいじゃん」

一方「おい、なンでもいいがお前は飲みすぎるなよォ」

黄泉川「大丈夫じゃん。私ったら酒は飲むけど飲まれないタイプじゃん」

一方「どの口が言ってンだ」

黄泉川「心配しすぎじゃん。あ、もう一本追加〜」フラフラ

黄泉川「おっとっと」ヨロヨロ

一方「すでに千鳥足ィ」
611 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:34:18.10 ID:ysnt37Uo
打ち止め「ケーキを食べたいってミサカはミサカはケーキを一刀両断」

一方「おい、全然できてねェよ。形崩れてるじゃねェかァ」

打ち止め「ぬいぐみを持ってるから切りにくいのってミサカはミサカは言い訳してみたり」

一方「じゃあ、ぬいぐるみ置けよ」

打ち止め「これはあなたがミサカにくれた初めてのプレゼントだから、それはできないよってミサカはミサカはぬいぐるみを抱えて言ってみたり」

芳川「でも、びっくりしたわ。まさか一方通行からプレゼントもらえるとは思ってもみなかったし」

番外「こいつにこんな気遣いがあるとは思わなかったね」

一方「ああ、それはだな、黄泉川の奴が……」

黄泉川「ぷはぁ〜、一方通行飲んでるかじゃん!」

一方「おい、酒くせェ息をこっち吐くなァ!」

黄泉川「ま、そのことは言わなくてもいいじゃん。サンタさん」ボソボソ

一方「ちっ!」
612 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:35:03.79 ID:ysnt37Uo
黄泉川「でも、私としてはプレゼントもだけど、その内容にもびっくりじゃん」

芳川「そうよね。ちゃんと女性受けするデザインや色のセンスだしね」

番外「もしかして、女子校通ってるからだんだん女のセンスがわかってきたとかなの?」

一方「ちげェよ。ちょっとツテがあってな。手伝ってもらっただけだ」

全員「「……」」

番外「何……」

芳川「誰よ?」

一方「常盤台の奴」

黄泉川「常盤台の誰じゃん?」

一方「誰でもいいだろ」

番外「さっさと言いなよ」

一方「あァァ、うるせェェ」

芳川「水でもかけてみる?」

一方「おい、意味わかんねェよ! なンで水かけンだ!」

打ち止め「百合子になったあなたは口が軽くなるってミサカはミサカは懇切丁寧に説明してみたり」

一方「なンだそりゃ」
613 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:39:02.22 ID:ysnt37Uo
番外「さて、かけようかな」

一方「待ちな、あいつだよ」

番外「誰よ」

一方「白井だよ」

芳川「パンダになる子だったかしら?」

一方「そうだァ」

黄泉川「同じ風紀委員のあいつかじゃん」

一方「ああ」

全員「「ふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」」

一方「なげェよ」

芳川「あなたがね」

一方「プレゼントなンてよくわからンからな」

黄泉川「それで?」

一方「あ?」

黄泉川「他にはなんかなかったじゃん?」

一方「無ェよ」

番外「ふん」
614 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:39:34.88 ID:ysnt37Uo
プルルルルル
プルルルルルル……



『白井黒子』


一方「ああ?」ピッ

黒子《その、白井ですが》

一方「なンか用か?」

黒子《あのですの、今からちょっと出てこれますでしょうか?》

一方「今からかァ? ま、問題は無ェが」

黒子《それでは、呪泉郷公園まで来て欲しいですの》

一方「わかった」ピッ

一方「用事ができた」

芳川「さっきの電話?」

一方「そンなとこだ」

番外「誰よ?」

一方「さあな」

黄泉川「白井じゃん?」

一方「……」

一方「……ちげぇよ」

全員(絶対そうだな)
615 :Are you enjoying the time of eve? :2010/12/24(クリスマスイブ) 23:40:54.42 ID:fIlRt2AO
黒子かわいい〜
616 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:45:15.25 ID:ysnt37Uo
〜呪泉郷公園 十分後〜



黒子(ちょっと早く着きすぎてしまいましたの)

黒子(……)

黒子(イルミネーションが綺麗ですわね)

黒子(街の中もイルミネーションが施されていますが、こういう周りに光源が無いところの方が綺麗に見えますわ)

黒子(……)

黒子(ちょっと寒いですわね。もうちょっと厚着してくればよかったですの)

黒子(……)

黒子(あ、着ましたわね)
617 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:48:28.49 ID:ysnt37Uo
一方「」スタスタ

一方「待ったか?」

黒子「いえ、そんなには」

一方「それでなンか用か?」

黒子「あの、別に、特に用というわけではないのですが」

黒子「あなたがこの前、プレゼント買うのは初めてだと申していましたから。
   もしかしたら、このようにイルミネーションを見たりするのも初めてかと思いまして」

一方「ああ、そういうことか。確かに初めてだな」

黒子「……」

一方「……」
618 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:51:15.88 ID:ysnt37Uo
黒子「……あのですの」

一方「なンだ?」

黒子「いえ、なんでもないですの」

一方「……」

黒子「……」

一方「街中にもイルミネーションはあるが、こうして見た方が光が目立つな」

黒子「そ、そうですわね」

一方「あれはなンかの形をつくってるンか?」

黒子「あれは確か川をモチーフにしてたと思いますの」

一方「ほ〜、いろいろ考えるな」

黒子「……」
619 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:56:15.83 ID:ysnt37Uo
一方「人が結構いるンだなァ」

黒子「ええ、ここはイルミネーションで有名な公園ですので」

一方「少し雰囲気が違うな」

黒子「ま、いつもと一緒でしたら、装飾した人たちがかわいそうですわ」

一方「いや、そっちじゃねェ」

黒子「???」

一方「お前が、だ」

黒子「え!」ドキッ

一方「ああ、そうか。私服だからかァ」

黒子「ええ、ちょ、ちょっと着替えてきましたの///」

一方「でも、さっき会った時は制服だったよな?」

黒子「まあ、そうですけど。その、せっかくですのでたまには私服もいいかと思いまして」

一方「なるほどな」

黒子「……」

一方「……」

黒子「へ、変でしょうか?……」

一方「あ? 別にそンなことは無いと思うが」

黒子「そうですの」

一方「ああ」

黒子「……」
620 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:59:08.53 ID:ysnt37Uo
黒子「……」

黒子「あのですの」

一方「あ?」

黒子「」ガサゴソ

黒子「これを一方通行さんに……」

一方「マフラーか?」

黒子「ええ、この前の財布のお礼ですの」

一方「……」

黒子「あ、お気に召しませんでしたの?」

一方「いや、そんなことは無ぇよ。ありがたくもらっとくぜ」

黒子「ほっ」
621 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:01:32.59 ID:m8TCmgMo
一方「ちょうど寒くなってきたしそのままつけるかァ」

黒子「え……」

一方「貸してくれ」

黒子「はいですの」

一方「マフラーはどう巻くんだァ?」

黒子「杖をついたままではやりにくいですわよ。貸してくださいまし」

一方「……」

黒子「このようにして……」スルスル

黒子(顔が近いですわね///)モジモジ

一方「どうした?」

黒子「なんでもありませんわ!///」

黒子「……」スルスル

一方「……」

黒子「これでいいですわ」

一方「サンキュー」
622 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:02:02.87 ID:m8TCmgMo
一方「……」

黒子「……」

一方「お前は寒くないのかァ?」

黒子「いえ、全然寒くありませんわ」

一方「そうか、さっきマフラー巻いてた手が冷たかったが大丈夫か?」

黒子「え? ええ、大丈夫ですわ」

一方「……」

黒子「……」

一方「……」

黒子「……」
623 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:03:58.94 ID:m8TCmgMo
一方「そろそろ戻るか?」

黒子「え……」

一方「大体見終わったしな」

黒子「……」

黒子「そうですわね。そろそろお開きにしますの」

一方「……」

黒子「すいませんですの。わざわざ寒い中呼び出してしまって」

一方「いや、構わんが」

黒子「では、さよならですの」

一方「……」

一方「ちょっと待ちな」

黒子「はいですの?」
624 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:07:13.57 ID:m8TCmgMo
一方「……俺も帰る方向はそっちだ」

黒子「え、逆ではありませんの?」

一方「あれだ。そういえば、いろいろと買うものを頼まれててな」

黒子「……」

一方「店行くのにちょうどお前の女子寮前を通るんだった」

黒子「そ、そうなんですの」

一方「ああ」

黒子「では、寮までは一緒にことですの」

一方「そういうことになるな」

黒子「では、もう少しだけ」
625 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:07:55.68 ID:m8TCmgMo
〜夜道 帰宅中〜



黒子「」スタスタ

一方「」スタスタ

黒子「あのですの」

一方「なンだ?」

黒子「そのですね」

一方「???」

黒子「一方通行さんはお付き合いしてる方とかはいらっしゃいますの?」

一方「なんだそりゃ?」

黒子「いえ、その……」

一方「いるように見えるか?」

黒子「わからないから聞いているのですけど」

一方「いねェよ」

黒子「そ、そうですの」ホッ
626 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:08:34.73 ID:m8TCmgMo
一方「何でだ?」

黒子「も、もしいらっしゃったら、今のこの状況は彼女の方に悪いと思いまして」アセアセ

一方「ふん、別にいたとしてもお前が気にすることか?」

黒子「クリスマスですし、そこら辺の気は使いますわ」

一方「そうなのかね」

黒子「やはり、女性としては大切な人と過ごしたい日ですから」

一方「そンなもンか」

黒子「そうですの」

黒子「……」

黒子「……はっ!」

黒子(今、私凄いことを言ったような気が……)

黒子(この状況を見たら、明らかに『あなたが大切な人です』と言っていてるも同然ですわ///)

一方「おい」

黒子「い、今のは別に、一方通行さんのことを言ったのではなくてですね///」アセアセ

一方「あンなところに屋台がありやがる。見てみろよ、クリスマスだから客の入りは悪そうだ」ハハハ

黒子「全く気にしてないですわね」

一方「あ?」

黒子「何でもありませんの」
627 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:13:57.49 ID:m8TCmgMo
黒子「」ブルッ

一方「ん? 寒いのか?」

黒子「いえ、大丈夫ですわ」

一方「マフラー貸すか?」

黒子「そうすると一方通行さんが寒くなりますわ」

一方「まあ、そうなるが」

黒子「……」

黒子「……」

黒子「あの……一つの方法としてですが」

一方「ああ」

黒子「そのマフラー長いので少し窮屈ではありますが、二人で巻くことも可能だと思いますの」

一方「それだと歩きにくくないか?」
628 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:15:40.92 ID:m8TCmgMo
黒子「……」

黒子「そ、そうですわね! 私ったらうっかりしてましたわ」

一方「……」

一方「ほらよ」ヒョイ

黒子「え……」

一方「巻けよ」

黒子「いいんですの?」

一方「さっさと巻けよ」

黒子「では……///」スルスル

一方「……」

黒子「///」
629 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:16:34.28 ID:m8TCmgMo
一方「あ、そういえばだな」

黒子「は、はい! ですの」

一方「どうした?」

黒子「何でもありませんわ!」

一方「そうか」

黒子「それで何ですの?」

一方「何が?」

黒子「さっき言いかけたことですわ

一方「ああ、プレゼントのことだが、好評だったぞ」

黒子「そうですの」

一方「やっぱり俺一人で選ばなくてよかったな」

黒子「ふふふ、ちゃんとサンタ役は果たせまして良かったですわね」

一方「そンな役にはなりたくなかったがなァ」

黒子「いいじゃないですの。たまにはサービスしても」

一方「ふん」

黒子「」スタスタ

一方「」スタスタ
630 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:19:01.43 ID:m8TCmgMo
〜常盤台女子寮 帰宅中〜



黒子「ここが私の寮ですわ」

一方「そうか」

黒子「わざわざ送って頂いてありがとうですの」

一方「別に送ったわけじゃねェよ。ただ、方向が同じだっただけだ」

黒子「それでもありがとうですの」

一方「ちっ」

黒子「それでは」

一方「おい」

黒子「はいですの」

一方「マフラーありがとうよ」

黒子「ええ」
631 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:22:08.66 ID:m8TCmgMo
一方「他人からプレゼントもらうの初めてだったんだ」

黒子「え?」

一方「……」

黒子「そ、そうでしたの」

一方「ああ、それだけだ」

黒子「……」

黒子「」クス

黒子「それでは一生大事にしてくださいまし」エッヘン

一方「……はァ?」

黒子「ふふふ」

一方「大げさだな」

黒子「あら、そうですの。少しくらい気の利いた台詞があってもいいと思いますが」

一方「ふん」

黒子「私も、その、殿方にプレゼントするのは初めてでしたし……」ボソボソ
632 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:24:25.92 ID:m8TCmgMo
一方「ン?」

黒子「いえ///」

一方「じゃあ、そろそろ行くぜ」

黒子「はいですの。お気をつけて」

一方「そういえば」

黒子「???」

一方「私服……結構イケるな」

黒子「え?」

一方「いや、じゃあな」スタスタスタ

黒子「え、あ……」

黒子「……」

黒子「……」

黒子「///」






   番外編  一方「クリスマス・イヴだなァ……」    完
633 :Are you enjoying the time of eve? [saga]:2010/12/25(土) 00:26:09.59 ID:m8TCmgMo
ここまでです。

二十四日以内に投下したかったんですが、またいでしまいました。
というわけで、メリークリスマスです。


延長戦は来年の一月三〜七日の間に投下したいと思います。
634 :Are you enjoying the time of eve? [sage]:2010/12/25(土) 00:27:33.40 ID:suJ3Oxso
乙!
ニヤニヤしながら楽しませて頂きました
635 :Are you enjoying the time of eve? [sage]:2010/12/25(土) 00:44:45.16 ID:M1YyJ9U0
良かったよー。良いクリスマスプレゼントでした!
乙です
636 :MerryChristmas!!(明石屋サンタやってるよ!) [sage]:2010/12/25(クリスマス) 01:33:47.49 ID:T50QjvI0
これは惚れる
637 :MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!) [sage]:2010/12/25(クリスマス) 08:24:15.03 ID:S4U85Uw0
黒子が殿方に目覚めるSSは2828が止まらないなあ。
ぜひ結ばれてほしいと思ってしまう
638 :MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!) [sage]:2010/12/25(クリスマス) 12:59:58.64 ID:aIt5HMDO
乙!

黒子が可愛すぎて俺のクリスマスは一人
639 :MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!) [sage]:2010/12/25(クリスマス) 16:19:56.71 ID:0g9iuOMo
niyaniyaせざるを得ない
640 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 06:35:43.70 ID:9buIhZgo
nyannyanせざるを得ない
641 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/28(火) 21:37:24.88 ID:ajbrOyso
>>634 >>637 >>639
ニヤニヤしてもらえれば、書き手としてこんなに嬉しいことはありません。

>>635
黒子サンタからのプレゼントです。

>>636
一方さんがちょっと格好つけすぎました。

>>638
僕も一人だったです。
SS投下してるくらいだからわかってるって。
そうですよね。

>>640
黒子でにゃんにゃんですね



地の文ありと報告したのですが、
書いているうちに地の文と台本形式が混ざったものになってしまいそうです。
台本形式では表現しきれない部分を地の文も含める形になると思います。
それとなかなかペースが上がっていないです……まずいです
642 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/29(水) 23:17:16.76 ID:UKtc7VA0
>>641
構わん、続けたまえ
643 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:07:03.44 ID:29tu/52o
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

そして、突然ですが、
あ…ありのまま、今起こった事を話します。

続編を書いていたら、いつの間にか番外編を書いていたんです。
な、何を言ってるのかわからないと思いますが、
僕も何をしたのかわかりません。



番外編その2 投下します。
644 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:08:03.19 ID:29tu/52o
『 番外編2 一方「正月だなァ……」 』





〜上条家 二十三時三十分〜



土御門「今年最後のイベント! 年越しそば争奪かるた大会〜!!」

インデックス「わあ〜」パチパチ

エツァリ「わあ〜」パチパチ

ステイル「ふむ」パチパチ

上条「……」
645 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:09:49.07 ID:29tu/52o
土御門「それでは早速始めるにゃ〜」

上条「ちょっと待って下さい」

土御門「ん? 何かな、カミやん」

上条「いろいろつっこみたいところはあるんですけど、手短にするため一つだけ……インデックス以外の三人がいることに違和感を覚えるんですが」

土御門「全然自然だにゃ〜」

上条「不自然だろ!」

土御門「どこがぜよ。俺は舞夏が年越しそばをカミやんたちの分まで作ってたからそれを教えに来たんだにゃ〜」

上条「……」

土御門「残りの二人はその匂いにつられてきたんだにゃ〜」

エツァリ「そういうことですね」

ステイル「僕は違うぞ。僕は君が年末で気を抜いていないか見に来たんだ」

上条(翻訳すると、今年最後のインデックスに会いに来たと)
646 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:10:17.34 ID:29tu/52o
土御門「よし! カミやんが納得したところでかるた大会始めるにゃ〜」

土御門「ちなみこのかるた大会には、舞夏特製の鳥南蛮そば(年越スペシャル)を賭けての勝負になるにゃ〜。お前ら気合入れてけよ!」

インデックス「その舞夏のそばは何人食べれるの?」

土御門「上位二人だにゃ〜」

エツァリ「二人は食べれて、もう二人は食べれないんですね」

土御門「全く食べれないのはかわいそうだし、どん兵衛二人前もちゃんと用意しているにゃ〜」

インデックス「わあ〜、さすがなんだよ」

土御門「では……」

上条「ちょっと待て」

土御門「ん? まだ何かあるかにゃ〜?」

上条「その舞夏のそばは俺とインデックスの分じゃないのか?」

土御門「まあ、そういう予定だったが」

上条「じゃあ、かるた大会なんかやらないで、そのそばを俺とインデックスで食べて、残り二人はどん兵衛でいいんじゃないか?」

土御門「……」

土御門「はぁ〜、カミやんがまさかここまで血も涙もない奴だとはにゃ〜」

上条「なに!?」
647 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:13:59.59 ID:29tu/52o
ステイル「けち臭い男だな」

上条「ちょっ!」

インデックス「とうまは自分のことしか考えてないんだよ」

上条「お前には言われたくねぇー!」

エツァリ「せっかく寒い中来たんですが」

上条「頼んでねぇーし!」

土御門「もういいにゃ、カミやんはどん兵衛決定ということで」

上条「ちょっと待てよ!」

ステイル「持って来る土御門が言うんだからしょうがないな」

上条「ぐっ……」

土御門「それでは〜、カミやん抜きで始めるぜよ」

ステイル「君はお湯でも沸かしながら、紅白歌合戦でも見てるんだな」ピッ

嵐「今年の紅白歌合戦もいよいよ大詰めです!」

上条「待ちな」

上条「やってやるよ。お前らがそこまで言うんだったら、やってやる!」
648 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:14:26.02 ID:29tu/52o
〜上条家 かるた大会〜



土御門「かるたを読むのは、坂本龍馬こと土御門が読むぜよ」

上条「なんでお前が龍馬なんだ? 土佐弁つながりか」

土御門「いや、イケメンつながり」

上条「福山のファンに暗殺されろ」

土御門「では、一発目いくにゃ〜」

上条(よく見たら、日本人は俺だけじゃないか。これはもらったな)ニヤリ

土御門「かるたは学園都市特製のものを使うにゃ〜。では、読むぜ」

土御門「【わ】悪りィが…」

インデックス「はいなんだよ!」バシ

土御門「……こっから先は一方通行だ」

上条「な、早い!」

インデックス「一枚目はもらいなんだよ」フフン

上条「なぜだ……まさか、イギリスにもかるたが?」

上条(いや、違う! しまった、完全記憶能力か!)

上条(あの食い意地がはってるインデックスが何も言わなかったのはこのためか!)

土御門「次読むにゃ〜」

上条(ち、今は余計なことを考えるな! かるたに集中するんだ!)
649 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:15:43.23 ID:29tu/52o
土御門「【む】無視す……」

エツァリ「はい」バシ

土御門「……んなやゴルァ」

上条「だから、なんなんですか! 早すぎですよ!」

エツァリ「ふふふ、愛ですかね」

上条「愛とかそういうの関係あるのか!」

土御門「よし、どんどんいくにゃ〜」

土御門「【い】祈り……」

ステイル「ふむ」バシ

土御門「……は届く。人はそれで救われる。私みたいな修道女は、そうやって教えを広めたんだから!」

ステイル「名言だね」

上条「……」

土御門「どうしたにゃ〜、カミやん。このままだとどん兵衛だぜよ」

上条「……ふっ」

土御門「【そ】その……」

上条「」バシ

インデックス「わ、早いんだよ」

上条「……」

上条「いいぜ、お前ら。そこまで問答無用でやってくるなら……」

上条「その幻想をぶち殺す!」
650 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:16:52.63 ID:29tu/52o
上条(まず、このかるたは五十音のかるた)

上条(つまり、『を』と『ん』を抜いた残りの四十四種類でできている)

上条(今、全員が一枚づつもっているから、残りは四十枚)

上条(これを三で割ると十三と余り一枚になる)

上条(この状況は一人が一枚のままで、残り全員がまんべんなく取った場合)

上条(すなわち、ここからわかることは十四枚取れば確実に二位にはなれるということ)

上条(そうだ、何もぜんぶ取ろうと思わなくていい。一位にならなくても、二位にさえなればそば食えるんだ)

上条(次にその十四枚だが、もちろん自分から最短距離にあるかるたを選ぶ)

上条(見つけたとしても、先に取られては意味がないからな)

上条(つまり、他のかるたは一切無視して、この十四枚だけを制する!)

上条(名付けて『上条ゾーン』!)

上条(かるたで勝負してくるとはな。かるたの本場、侍ジャパンの力を見せてやるよ!)ニヤリ
651 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:17:37.42 ID:29tu/52o
ステイル(単純に考えれば自分の目の前にあるカードは一番取りやすいからここはおさえておくのは基本だね)

インデックス(あとは計算して、安全圏内のカード獲得枚数を出すんだよ……十四枚だね)

エツァリ(って、こんなことは誰でも思いつきそうですからね。現に皆さん自分から近いカードに集中していますし……上条さんは凄い表情だな)

ステイル(つまり勝敗は相手陣地のカードをいかに奪うか)

インデックス(完全記憶能力だけでは足りない。反射神経や集中力、思考能力、心理も要求されるゲームなんだよ)

エツァリ(皆さん隙がないですね。では……)

土御門「じゃあ、読むにゃ〜」

土御門「【み】ミサカ、……」

上条(目の前! もらっ……)ガバ

エツァリ「あれ、水樹奈々が凄いことになってますね」

上条「え?」チラ

エツァリ「もらいです」バシ

土御門「……自分勝手な展開に色んな所が勃っちゃいそう☆」

上条「しまった!」

エツァリ「まさかひっかかるとは思いませんでしたよ」

上条「くそ〜(しかも、出てるの水樹奈々じゃなくて、和田アキ子だったし)」
652 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:18:04.24 ID:29tu/52o
土御門「では、次にゃ〜」

土御門「【ち】ちっとぐ……」

上条(またもや目の前! 今度こそ……)

インデックス「わわわ、スフィンクスが明日のおせち食べてるんだよ」

上条「なに!」チラ

インデックス「わーい」バシ

土御門「……らい長いプロローグで、絶望してんじゃねえよ!」

上条(スフィンクスはこたつの横で寝てるじゃねぇか)

上条(こ、こいつら。)

上条(間違いねぇ。上条ゾーンに気づいてやがる)

上条(まさか、この短時間で見抜くとはやるな)

上条(なるほどな、相手とって不足は無しか。それなら、俺も本気を出そう)
653 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:19:50.69 ID:29tu/52o
土御門「【す】救われ……」

インデックス(目の前なんだよ)バッ

上条「」バッ

インデックス(とうまも動いた! けど、そこからだと間に合わないんだよ!)

上条(俺の狙いはかるたじゃねぇ!)

上条「」ペチン

インデックス(手を弾かれたんだよ!)

インデックス「」バシ

土御門「……ぬものに救いの手を!」

上条「あれ〜、インデックス。読まれたかるたとは違うかるたを取ってるな〜」

インデックス「え?」





『【お】俺の未元物質に、常識は通用しねえ』
654 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:23:26.83 ID:29tu/52o
土御門「あ、本当だにゃ〜」

上条「お手つきは一枚マイナスな」

インデックス「ぐぐ、とうま。今、私の手を弾いたでしょ」

上条「何のことだか〜」ヘヘーン

エツァリ(まだ、こんな技があったとは)

ステイル(この子になんてことを!)

土御門「それでは、さっきのかるたはノーカウントということで。もう一度シャッフルして読むにゃ〜」

土御門「【て】手を伸ばせば届くんだ。いい加減に始めようぜ、魔術師!」

上条「……」

インデックス「……」

エツァリ「……」

ステイル「……」

土御門「ん? 【て】手を伸ばせば届くんだ。いい加減に始めようぜ、魔術師!」

上条(早く手を伸ばせよ、魔術師ども。場所はわかってんだろ)

インデックス(とうま、絶対さっきのやつを狙ってるんだよ)
655 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:23:52.08 ID:29tu/52o
エツァリ(しかも、場所が悪いですね。ど真ん中にあるとは)

ステイル(来い、上条当麻! さっきのあの子に手をあげた罪はここで償ってもらうよ!)

上条(しょうがねぇ! 俺がいくか!)バッ

ステイル(来たな!)バッ

ステイル「」ペチン

上条「」ニヤリ

ステイル(何! 取りに来た右手が軽いだと!?)

上条(かかった!)バッ

ステイル(くっ! 右手の影から左手が伸びてきた!)

インデックス(右手には体重をかけていなかったんだよ。右手はフェイク!)

エツァリ(しかも、右手でうまく死角を作って左手を隠しているとは!)

上条「」バシ

全員「「 !!! 」」

上条「……左手を制する者はかるたを制す」ニヤリ

土御門(熱くなるのはいいけど、そばができる前に終わらせたいにゃ〜)
656 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:24:21.53 ID:29tu/52o
〜黄泉川家 二十三時〜



一方「ただいマァージャン」



ジャラジャラ



一方(ん? 何だこの音は?)

黄泉川「一方通行まだ帰ってこないじゃんか〜。早く帰ってこないと面白いことできないじゃん」

一方「」ガチャ

打ち止め「あ、お帰りなさいってミサカはミサカは言葉はかけるけど、こたつからは出なかったり」

一方「お前ら何やってんだ?」

黄泉川「見ればわかるだろ。麻雀じゃん」

一方「また唐突だな」

番外「それよりも寒いから早くドア閉めてくんないかな」

一方「」バタン
657 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:28:17.09 ID:29tu/52o
芳川「一方通行。あなたここに入りなさい」

一方「はあ?」

黄泉川「お前を待ってたじゃん。さあ、入った入った」

一方「何で俺が麻雀を」

芳川「たまにはいいでしょ。私、紅白見たいのよ」

一方「ちっ! しょうがねェな」



ジャラジャラ



黄泉川「やっぱり大晦日といったら、年越し麻雀で決まりじゃん」グビ

打ち止め「それは初めて聞いたよってミサカはミサカはミサカネットワークに新情報を流してみたり」

一方「信じるンじゃねェよ」

黄泉川「ははは」グビ

一方「おい、黄泉川。お前飲みすぎンなよ」

黄泉川「大丈夫じゃん。まだまだほろ酔いだから」
658 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:28:55.29 ID:29tu/52o
〜黄泉川家 東一局〜



東:番外固体 南:打ち止め 西:一方通行 北:黄泉川



一方(麻雀なンざ、ゲームでしかやったことねェぞ)ムンズ

一方(お、テンパイだな)

一方(闇テンでいくか)ドシ

黄泉川(一方通行はテンパイか)ドシ

一方「……」

番外「欲しい牌なかなか来ないね〜」ドシ

一方「ロン。イッツー、ドラ一」ドーン

番外「げ! まだ六順目なのに」ガーン

打ち止め「早いよってミサカはミサカは驚いてみたり」

一方「クソ手だろ。さっさと二千点よこしな」

黄泉川「二千点? 何言ってるじゃん」

一方「はぁ? 二飜三十符は二千点じゃなかったか?」

黄泉川「いやいや、これ脱衣麻雀じゃん」

一方「……」
659 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:29:32.12 ID:29tu/52o
番外「仕方ないし、脱いじゃうかな」ヌギ

黄泉川「よし、いい脱ぎっぷりじゃん。では、次いくじゃん」ジャラジャラ

一方「待ちな」

黄泉川「何?」

一方「そンなルール聞いてねェぞ」

黄泉川「言わなくても、大晦日の夜に男女でやる麻雀は脱衣って決まってるじゃん。常識的に考えて」

一方「常識的に考えるとあり得ねェだろ」

打ち止め「大晦日の夜は脱衣麻雀ってミサカはミサカはミサカネットワークに新情報を更新」

一方「おい、変な情報流すんじゃねェ」

黄泉川「いいじゃん。これくらい」

一方「よくねェよ」

番外「なぁに〜、もしかして負けるのが怖いの?」

一方「はァ?」

芳川「チキン君なのね」

一方「何! そういう問題じゃねェだろ!」

黄泉川「言い訳っぽいじゃん」

一方「何だと! いいぜ、そこまで言うならハンチャンだけやってやるよ」
660 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:31:46.33 ID:29tu/52o
〜黄泉川家 東二局〜



一方「」カチャリ

一方(配パイは悪くねェ)

打ち止め「あ、ツモ!」ドーン

一方「はァ?」

打ち止め「天和だよってミサカはミサカは役満を叩き込む」

一方「なンだそりゃあ! お前、イカサマしただろ?」

打ち止め「む〜、イカサマしてないよってミサカはミサカは無実の罪を訴えたり」プンプン

番外「上位固体にイカサマなんて器用な真似はできないと思うんだけど」

黄泉川「確かにじゃん」

一方「……ちっ」
661 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:32:44.95 ID:29tu/52o
一方「いきなり天和たァ、ゲームの脱衣麻雀ですか?」

黄泉川「ああ、百円入れたけど、開始と同時に終わるパターンな」

一方「で、ツモの場合はどうなるンだ?」

黄泉川「ツモの場合はサイコロを振って出目の数で脱ぐ人を決めるじゃん」

打ち止め「じゃあ、振ってみるってミサカはミサカはサイコロをころころ」

サイコロ「四」コロリ

黄泉川「打ち止めを抜いて、右回りの四番目だから……一方通行じゃん」

一方「何!」

黄泉川「ほら、さっさと脱ぎな」

一方「ちっ!」ヌギ

黄泉川「別に上から脱がなくても下からでもいいじゃん」

一方「黙ってろ」

黄泉川「ちなみに一方通行が負けた場合は、年越しそばを裸エプロンで作ることじゃん」

一方「おい! なんだよその発想は!」

黄泉川「だって、女は脱ぐだけでサービスになるけど、男は全然サービスにならないじゃん」

一方「誰も頼んでねェぞ。こンな状況は」

芳川「まあ、いいんじゃない。何か賭けた方が博打って感じだしね」

黄泉川「特別サービスで裸エプロンは百合子でも可にしてやるじゃん(逆にそっちの方がいじり甲斐があっていいじゃん)」

一方「ま、いいだろ。どうせ負けねェから関係ねェしな」
662 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:33:12.34 ID:29tu/52o
〜黄泉川家 東三局〜



一方(よし! 四、七ピン待ちでテンパイだな)

一方「リーチ」ドシ

黄泉川(ピンズだな。四、七ピンあたりかな)ドシ

番外「全然待ちがわかんない」

一方(こいつから出るか!)ニヤリ

番外「これかな?」

芳川「ああ、それはやめた方がいいわよ。たぶん、一方通行は四、七ピンあたりで待ってるから」

一方「おい、芳川。何、勝手に口出ししてンだ」

芳川「別にいいでしょ」

一方「おいおい、勝負にそりゃあねぇだろが」
663 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:36:42.08 ID:29tu/52o
番外「でも、ミサカはまだルールしか知らない素人だし」

黄泉川「そうだぞ、そのくらい大目見てやりな」

一方「俺だってゲーム以外やったことねェよ」

打ち止め「そうなの。あなただったら普通にやってそうなのにねってミサカはミサカは意外そうな顔をしたり」

番外「ぎゃはは、ゲームって。どうせ脱衣麻雀するために覚えたんでしょ」

一方「ちげぇよ」

打ち止め「ゲームよりこっちの方が面白いのにってミサカはミサカは……はっ!」

一方「……」

黄泉川(麻雀は四人でやるもの)

芳川(結構、面子って揃わないよね)

打ち止め(ていうより、揃う揃わない以前にこの人の場合は……)

一方「おい、さっさと切れよ」

番外「うん」
664 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:37:59.54 ID:29tu/52o
〜黄泉川家 いつの間にか南二局〜



一方(くそ! 俺も後二枚で終わりじゃねェか!)

一方(こいつら俺ばっかり集中攻撃してきやがって!)

芳川(ふーん。愛穂と打ち止めはまだ脱いでない。一方通行は番外固体に絞ることによって、さっさと終わらせる作戦ってわけね)

一方「ロン! イッツー、白、赤一」

番外「やられちゃった!」

芳川「紅白だけに赤一に白か……」

黄泉川「一方通行も紅白じゃん」

打ち止め「眼と髪の色?」

黄泉川「いや、水をかけると女になるから」

番外「ひゃはは、一人紅白できちゃうね〜」

一方「おい、うるせぇぞ。さっさと脱ぎな」

番外「ふん」ヌギ

一方(よし! これであいつは下着二枚だけだな。いける)
665 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:39:29.35 ID:29tu/52o
ジャラジャラ



黄泉川「さっきから一方通行は番外個体しか狙ってないな」ドシ

一方「だから何だ?」ドシ

黄泉川「番外固体、気をつけるじゃん。あいつがパイをツモる時、『あれェェ、間違えて番外固体のパイをツモっちまったァァァ』って
    わざとらしく胸を揉んでくるじゃん」

一方「やるかよ」

番外「最低だね」

一方「お前も信じるな」

黄泉川「どうだか。どうせ来年の姫始めは番外固体にしようと思ってるじゃん!」

一方「話がとびすぎだろ!」

番外「あなた、姫始めする気なの?///」

一方「だから、信じるなってンだ。手が止まってンぞ、早く捨てろよ」

黄泉川「お前は童貞捨てる気じゃん!」

一方「おいィィ、もうこいつに酒飲ますなよォォ」
666 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:40:39.76 ID:29tu/52o
〜黄泉川家 南三局の途中〜



番外(そろそろ勝負をつけたいところなんだけど)

黄泉川(なかなか一方通行が振りこまないじゃん)

一方(よし、テンパイだ! 一、四萬待ちだな)

一方(しかも、今回のは黄泉川たちにもわからりづらく打ってある。当たりハイが読まれることはねェェ)

一方「」ドシ

黄泉川(……テンパイか?)

芳川「……たぶんテンパイしたね」

一方(俺の待ちがわかるかァァ?)

黄泉川(読めないじゃん。ピンズ? ソウズ?)

芳川「ん〜、ちょっとわからないわね」

打ち止め(むむむ……)

打ち止め(もうあれを使うしかないってミサカはミサカは思ってみたり)
667 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:42:33.14 ID:29tu/52o
一方(さてと、このパイで上がりかァ?)ムンズ

番外「上位固体のそれポンね」

一方「……」

黄泉川「一方通行、そのパイ戻すじゃん」

一方「……ちっ」スト

番外「」ドシ

打ち止め「あ、それ。チーだよってミサカはミサカはパイを持っていく」

打ち止め「」ドシ

番外「あ、ポン」

一方「ン?」

一方(さっきから二人で鳴き合ってるな。偶然か?)

番外「」ドシ

打ち止め「ポン」

一方(偶然じゃねェ! こいつら二人で手を進めてやがる!)
668 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:42:59.36 ID:29tu/52o
黄泉川(いわゆる、コンビ打ちってやつか。でも、通し(必要なパイを伝えるためのサインのこと)が全くないじゃん)

一方(……なるほどな、ミサカネットワークか)

打ち止め「」ドシ

番外(これで……)

打ち止め(二人ともテンパイってミサカはミサカは口元緩めたり)ニヤリ

一方(俺のテンパイに追いつきやがったか)ドシ

黄泉川(なかなかやるじゃん)

一方(だが、ここから勝負だ!)

黄泉川「ん〜、ここはたぶん大丈夫じゃん」ドシ

一方「……」

番外「危険なところなんてわからないし、一萬かな」ドシ

一方「もらったな!」ドーン

黄泉川(そこか!)

番外「あ、またやっちゃった」
669 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:44:35.06 ID:29tu/52o
黄泉川(まずいじゃん。このままだと一方通行の裸エプロンが見れないじゃん!
    こうなったら、桔梗頼むじゃん)チラッ

芳川(はいはい、例の作戦ね)チラッ

芳川「あ、AKBが凄いことになってるわね」

一方「何ィ?」チラ

黄泉川(今のうちに一方通行の捨てハイを取り替えてと)ササッ

和田「♪〜♪〜」

一方「おい、どこがAKBなんだァ! 和田アキ子じゃねェか!」

打ち止め(AKBはかなり前に出演してたのにってミサカはミサカはあの人がなぜひっかかったのかちょっと疑問に思ってみたり)

芳川「本当だ。見間違えたわ」

一方「どうやって見間違えンだよ。人数も歳も全然違うだろ!」

芳川「ははは、本当ね」
670 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:45:46.87 ID:29tu/52o
一方「ちっ、それよりもだ。おい、さっさと脱ぎな」

番外「あなたはそんなにミサカの裸が見たい……の?」

一方「何勘違いしてやがンだ。こうしねェと終わらねェからだろ」

黄泉川「ちょっと待つじゃん」

一方「あァ? 何だ?」

黄泉川「一方通行、フリテンじゃん」

一方「はァァァ! そンなわけねェだろ」

黄泉川「でも、捨ててるじゃん」





一方通行の河『一萬』
671 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/01(正月) 13:46:26.82 ID:29tu/52o
一方「なんだと!?」

黄泉川「ほら、チョンボだから一枚脱ぐじゃん」

一方「おい、俺は一萬なンて捨ててねェぞ!」

黄泉川「ほらほら早くするじゃん」キャッキャッ

一方「脱がすンじゃねェ!」ジタバタ

一方(さっき俺が上がった時、芳川がタイミングを見計らったのように俺の目を卓から逸らさせたな)

一方「……おい、すり替えただろ」

黄泉川「何言ってるじゃん。そんなことするわけないじゃん」

芳川「確たる証拠も無しに人を疑うのはよくないわね」

一方「……」

一方(今気づいたぞ。今のことといい。ミサカネットワークといい。
   こいつら俺を初めからはめるつもりで麻雀に誘いやがったな!)

一方(ということは、俺は三対一じゃなく、四対一だったのか!)

芳川(気づくのが遅いわね)

番外「フリテンになってチョンボしたんだし、早く脱いじゃいなよ」

黄泉川「そうだ。フリチンになってチンボ早く出すじゃん」

打ち止め「シェ、神龍!」ガクブル

一方「何がフリチンだ」ヌギ

黄泉川「上かよ」チッ

一方「当たり前だろが。それより、さっさと始めるぞ。野球はツーアウトから、麻雀は南四局からだァ」

黄泉川「もうあきらめて、全裸通行(ヌガセラレーター)になるじゃん」

一方「変な名前つけンなよ!」
672 :麻雀のルール知らない方にはすいませんでした [saga]:2011/01/01(正月) 13:47:12.54 ID:29tu/52o
〜神社の前 元旦〜



一方「明けましておめでとうございます」

初春「おめでとうございます、鈴科さん」

黒子「おめでとうございますですの」

御坂「今年も宜しくね」

佐天「宜しくお願いします」

佐天「あれ、鈴科さん。なんか疲れた顔してますね」

一方「え、そうですか?」

初春「確かに顔色がいまいちよくないですよ」

一方「き、気のせいじゃないですか?」

一方(……)

一方(寝てねェしな)

一方(あれから結局、裸エプロンでそば作って、徹夜で麻雀して、おせち用意して、
   着付けができるのが黄泉川だけだったからやらせたら、帯ほどき始めるしな)
673 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:47:46.23 ID:29tu/52o
〜神社 元旦〜



カランカラン



一方(賽銭は……十円でいいかァ)ポイ

佐天&初春「【一円】」ポイ

一方(こいつら絶対信じてねェな)

初春「風紀委員で一人前になれますように、背が伸びますように、胸が大きくなりますように、白井さんが落ち着きますように、
   白井さんがお嬢様らしくなりますように、白井さんの始末書が減りますように、白井さん……」ボソボソ

一方(信じてンのかよ! しかも、一円で願いすぎだろ!)

佐天「今度の能力テストでいい結果でますように、楽しいことがありますように、宝くじが当たりますように……あとは何だっけ?」ボソボソ

佐天「忘れないように紙にリスト作ってきたんだよね〜」ガサガサ

佐天「えーと……面倒臭いな。リストを賽銭箱に投げればいいか」ポイ

一方「……」
674 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:48:14.63 ID:29tu/52o
御坂「【超電磁砲に使うコイン】」ポイ

一方(これは……ギャグのつもりなのかァ?)

御坂「あいつに撃ったコインだからきっと何かあるはずだわ」ボソボソ

一方(真剣なわけな)

黒子「」キョロキョロ

黒子「【千円札】」ポイ

黒子「あの方ともっと進展が……」ボソボソ

黒子「さて行きますの」

一方「え? もう終わりですか?」

黒子「え?」

一方「せっかく千円札入れたんだから、もっとたくさん願い事すればいいんじゃないですか?」

初春「千円札?」

御坂「またそんな大金を」

佐天「ネタの予感」キラーン
675 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:49:30.56 ID:29tu/52o
黒子「いえ、私はそんなに願い事はありませんし」アセアセ

一方「そうなんですか。じゃあ、よっぽど叶って欲しい願い事なんですね」

黒子「え、いえ、そうじゃありませんの」

佐天(鈴科さんナイス!)

初春(素で言ってるところが凄いですね)

一方「どんな願い事何ですか?」

初春(天然って恐ろしい)

黒子「別に何でもいいですの」プイ

佐天「別に隠さなくてもいいじゃないですか。なんだったら、私の願い事も教えますよ(覚えてる範囲で)」

黒子「いえ、そういう問題ではありませんの」

御坂「私も気になるわ。千円札出すってどんな願い事なの?」

黒子「お姉様まで!」

初春「」ワクワク

一方「」ジー

黒子「……」
676 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:50:32.04 ID:29tu/52o
黒子「わかりましたわ」

黒子「願い事は……」

黒子「世界が、平和でありますように……」

佐天「ぜっっったい嘘だぁ!!」

黒子「いえいえ、去年は中国漁船衝突事件や北朝鮮の砲撃問題などがありましたから」

御坂「あんた、国際問題にそこまで敏感じゃなかったわよね」

黒子「そんなことはございませんわ」キョロキョロ

初春「凄い目が泳いでますよ」

一方(ここまで内緒にすることってェと……)

一方(……)

一方(……なるほどなァ)ピーン

一方(確かにこれは人には言えねェな)

一方「ま、いいじゃないですか。それよりもあっちでおみくじやってますよ」

黒子「そ、そうですわ! おみくじを引きに行きますの!(何で助けられたのかわかりませんが、ナイスですわ)」ダダダ

御坂「いつもぎりぎりのところで逃げられるわね」

佐天「ある意味、放置プレイですね」
677 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:51:08.39 ID:29tu/52o
〜おみくじの店の前 元旦〜



一方「もうちょっとで願い事がばれるところでしたね」

黒子「ええ……」

一方「さすがにあの願い事は人にばれたらまずいですからね」

黒子「え! 私の願い事が何かわかっていますの!?」

一方「はい、わかりますよ」

黒子「えぇぇ!!」

一方「そんなにびっくりすることですか? 少し考えればわかりますよ」

黒子「本気ですの?」

一方「ええ」

黒子(この方マジですわ)

黒子(いつも鈍感のこの方が)

黒子(まさか、さっきのお願いしたことがもう叶ったんですの! こんなに早く効果が出てくるなんて思っておりませんでしたわ!)

黒子(まずいですわ。まだ心の準備が!)
678 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:52:23.86 ID:29tu/52o
一方「あれですよね。呪泉郷の件についての早期解決ですよね」

黒子「…………え?」

一方「やっぱりすぐに戻りたいですよね」

黒子「……」

一方「私もお願いしとけば良かったかな。実は私手を合わせてただけで願いごとしてないんですよね。あんまり信じてないですし」ハハハ

黒子「……」

一方「あれ? 白井さん、どうしたんですか?」

黒子「いえ、どうもしませんわ」
679 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:52:53.96 ID:29tu/52o
〜おみくじの店の前 おみくじ なう〜



黒子「」ジャラジャラ

黒子「三番ですの」

姫神「はい、おみくじ」ヒョイ

黒子「どうもですの」

佐天「何が出るかな〜♪ 何が出るかな〜♪」ガサ

佐天「吉……」

御坂「私も」

初春「私は中吉でした!」

佐天「吉って微妙ですね」

御坂「そうね……ん?」

佐天「どうしたんですか?」

御坂「項目に『未来』ってあるじゃない」

佐天「ありますね」

御坂「意味がわかんないのよ。『もしかしたら、ちょっとしか出番無いかも』ってどういうこと?」

佐天「さあ? けど、私もわけわかりませんよ。『もっと出番無いかも』って書いてあります」

御坂&佐天「「 ??? 」」

初春「私もです。『今考え中、たぶん出番があると思う』」

御坂「出番って何よ」

佐天「あまりいい予感はしませんね」

初春「逆に私は自分の時代が来たような気がします」
680 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:53:54.26 ID:29tu/52o
一方「白井さん、どうでした?」

黒子「……」プルプル

一方「白井さん?」



『大吉』



黒子(やりましたの! ナイスですわ、黒子)フフフ

一方「大吉ですか」

黒子「ええ、鈴科さんはどうでしたの?」

一方「私も大吉です」

御坂「大吉か〜、いいな〜」

佐天「」ジー

佐天「『成就するでしょう』……か」

御坂「え? 何が?」

佐天「白井さんの恋愛です」

黒子「ちょっ!」

初春(いきなりの話題転換。佐天のハンドル捌きは今年もキレてますね)
681 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:54:26.62 ID:29tu/52o
御坂「あら、よかったじゃない黒子」

黒子「お姉様、よかったの意味がわかりませんの」

御坂「別にいいこと書かれてるって意味よ。私なんて『変わらず』よ」ハァー

御坂「やっぱりコインじゃまずかったのかな? 狙いはいいと思ったんだけど」ボソボソ

一方(狙い……よかったかァ?)

黒子「お姉様、ため息なんてつかれて。やはり、あの殿方のことを……」

御坂「な、ち、違うわよ!///」

御坂「今年も出会いは無しかってことよ!」

佐天「恋愛に飢えてる御坂さんって想像しにくいですね」

初春「ヒローインですしね。ヒローインは一途じゃないと」

声「ヒローインは私なんだよ!」

御坂「ん?」
682 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:55:36.02 ID:29tu/52o
一方「でも、おみくじですし。そんなに深く考えなくても……」

御坂「でも、このおみくじの結果がなぜか気になるのよ」

佐天「私もです」

一方「でも、しょせんは占いですよ。この科学の街、学園都市に占いなんて」

御坂「そうなんだけどね」

初春「でも、いい結果が出ると、信じちゃうものですよね」

佐天「そうだよね、白井さん」

黒子「ぶっ! 私に振らないで欲しいですの」
683 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:56:08.44 ID:29tu/52o
〜賽銭箱前 鈴科たちが投げたすぐ後〜



上条「なんでお前たちも一緒に来てるんですか?」

ステイル「別にいいだろ」

上条「だって、宗教とか違うじゃん」

エツァリ「郷に入らばってやつですね」

土御門「ま、日本の正月をせっかくだから堪能していくにゃ〜」

インデックス「そうなんだよ。出店とか堪能するんだよ」グゥ〜

上条(腹の虫の音は気のせいだろうか)
684 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:57:59.23 ID:29tu/52o
上条「ほら、こうやってあの箱にお金を投げて、今年一年をどういう年にして欲しいか祈願するんだよ」

ステイル「有料なのかい?」

上条「有料です」

ステイル「なるほどね、就職率が減っているのもうなづけるよ」

上条「日本経済は関係ないからな。バブルの時期も有料だったから」

ステイル「【一ポンド】」ポイ

上条「おい、イギリス通貨かよ」

ステイル「これしかなくてね」

上条&インデックス「【上条の十円】」ポイポイ

土御門「【百円】」ポイ

エツァリ「【五円】」ポイ

上条(さてと俺は何を願おうか)

インデックス「とうまが出店の食べものを全部買ってくれますように、とうまが出店の食べものを全部買ってくれますように、
        とうまが出店の食べものを全部買ってくれますように……」

上条「インデックスがダイエットを始めますように、インデックスがダイエットを始めますように、
    インデックスがダイエットを始めますように……」

インデックス「……」

上条「……」

インデックス「ちょっととうま! 私は太ってないんだよ!」

上条「うるさい! お前は少し遠慮というものを知りなさい!」

エツァリ「新年早々から賑やかですね」

土御門「カミやんならしょうがないにゃ〜」
685 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:59:20.14 ID:29tu/52o
エツァリ「……」ジー

上条(海原の奴どうしたんだ?)

エツァリ(あ、あそこにあるのは! 御坂さんが持っているゲームのコインではありませんか!)

エツァリ(拾わなくては!)

エツァリ「」スタスタ

上条「え?」

土御門「ん?」

エツァリ(賽銭箱の蓋を開けてと)ガコ

エツァリ(もらいです)パシ

上条「ちょっと待て!」ガシ

エツァリ「な、何をするんですか?」

上条「それはこっちの台詞だ! なに、堂々と賽銭泥棒しようとしてるんですか!」

エツァリ「ち、違います。これは御坂さんのコインを……」

上条「あるわけないだろ! 苦しい言い訳すんな!」

ステイル「騒がしいね」

土御門「カミやんならしょうがないにゃ〜」
686 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 13:59:54.84 ID:29tu/52o
〜おみくじ前 鈴科たちが引いたすぐ後〜



姫神「あけおめ」

上条「なんでいるんだ?」

姫神「アルバイト」

上条&土御門「「 なにぃぃぃぃ!! 」」

姫神「???」

上条「巫女さんってアルバイトだったのか……」ワナワナ

土御門「そんな、そんな馬鹿にゃ〜……」ワナワナ

姫神「ちなみに応募条件は、若い(童顔可)、髪の毛が背中まで伸びてる、黒髪、女」

上条「応募条件とかやめてくれぇぇ」イヤイヤ

姫神「今はおみくじの店番だけど、神主のサポートもしたりする。
   しかも時給が高いのに、やることはただ神主の横で座って、たまに道具を持って行くだけという割のいいバイト」

土御門「そんな情報いらないにゃぁぁぁ」イヤイヤ

姫神「それとさっき小萌先生と会って、お年玉ねだったらもらえた」

上条「俺の幻想がぁ、幻想が殺されるぅぅ!」アァーーー

姫神「以上、作者が聞かされた話。巫女萌えの人、ごめんなさい」
687 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 14:01:07.12 ID:29tu/52o
姫神「それよりもおみくじ引いてく?」

上条「そうだな。落ち込んだ気持ちを晴らすためやっていくか」ハァー

インデックス「私もやるんだよ!」

上条「じゃあ、先にやりなさい」

インデックス「よーし」ジャラジャラ
688 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 14:01:42.22 ID:29tu/52o
〜おみくじの店の前 おみくじ引いた後〜



全員「「 …… 」」

ステイル「中吉だね」

インデックス「私もだよ」

土御門「俺は吉」

エツァリ「……凶ですね」

土御門「海原、今年はついてないにゃ〜」ハハハ

ステイル「でも、凶なんてめったに出ないから案外ついてるかもね」

インデックス「とうまどうだった?」

上条「……」

全員「「 …… 」」

土御門「カミやん……」

ステイル「なぜ傷口に塩塗る行為をするのかね、君は」

上条「ふふふ……」

インデックス「???」

上条「はははーーー!」キャッホー

インデックス「とうまが!」

ステイル「不幸のあまり壊れたのかね」

上条「見たまえ諸君!」バッ





『大吉』
689 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 14:02:45.80 ID:29tu/52o
ステイル「なん……だと……」

インデックス「そんな、とうまが……」

上条「これが上条さんの実力ですよ!」ワハハ

エツァリ(おみくじの実力ってなんですかね)

上条「今年はいい年になりそうだ!」

土御門「幻想殺しも元旦は休みなのかにゃ〜?」

ステイル「ん?」

土御門「どうした? ステイル」

ステイル「うん。日本のおみくじは初めて見るが、少し書いてあることにわからないところがあるね」

土御門「どれだ」

ステイル「この未来って項目なんだが、『出番は増える』って何のことかな?」

土御門「……意味不明だな」

土御門「俺のは……『たぶん出番増える』」

インデックス「私もわからないんだよ。『出番はあるが、増えるかはわからない』って書いてあるけど」

土御門「海原はどうだ?」

エツァリ「『出番無し』」

ステイル「意味がわからないね。他の項目はわかるんだけど」

インデックス「ん?」

インデックス「人脈の項目のところ、『ヒローインって誰だっけ?』」

インデックス「ヒローインは私なんだよ!」

声「ん?」
690 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 14:04:07.62 ID:29tu/52o
土御門「カミやんはどうにゃ〜?」

上条「上条さんのですか! ラッキーマン上条さんはですね〜」ガサガサ

ステイル「テンション高いね、アホみたいに」

上条「『未来:巫女と一緒になる』」

土御門「なぜ巫女なのかわからないけど、意味はわかるにゃ〜」

インデックス「他は?」

上条「他は……」





上条のおみくじ「 恋愛:巫女(アルバイト可)を恋人にするべし
         学業:巫女(アルバイト可)と一緒に励むべし
         健康:巫女(アルバイト可)と一緒いると健やかになる
         人脈:巫女(アルバイト可)と親しくなるべし
         未来:巫女(アルバイト可)と一緒になる
691 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 14:06:03.51 ID:29tu/52o
上条「……」

土御門「巫女ばっかりだにゃ〜」

ステイル「巫女っていうと、実はアルバイトだったていうあの巫女?」

インデックス「巫女っていったら、先生にお年玉をねだったりするあの巫女?」

上条「……」

エツァリ「あの話を聞いた後だと、このフラグは全然嬉しくありませんね」

上条「不幸だぁぁぁぁ!」

土御門(つーか、これは明らかに姫神がカミやん用に作ったやつだろ)

姫神(出すタイミング間違えた)
692 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 14:06:46.39 ID:29tu/52o
インデックス「そろそろ、屋台に行きたいんだよ」グゥ〜

エツァリ「では、少し覗いていきますか?」

上条「いや、絶対少しにならないような気がする」

インデックス「」フラフラ

土御門「もう手遅れだにゃ〜。匂いにつられてるにゃ〜」

上条「不幸だ」

姫神「……」

上条「それじゃあ、姫神。俺たちはそろそろ行くよ。バイト頑張れよ」

姫神「うん」

姫神「……」

姫神「……」

姫神(私もおみくじ引いてみよう)ジャラジャラ

姫神「」ガサガサ

姫神「……」

姫神「『未来:出番あり』」

姫神「よし!」ボソ
693 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/01(正月) 14:07:29.59 ID:29tu/52o
〜呪泉郷公園 夜〜



黒子「……」

黒子「……」

黒子「はぁ〜」

黒子「なんだか緊張しますわね」

一方「緊張?」

黒子「ひっ!」

一方「???」
694 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 14:08:36.65 ID:29tu/52o
黒子「急に後ろから声をかけないで下さいまし!」

一方「ああ、わりぃな。それで話ってのは何だ?」

黒子「えっと、ですの」

黒子「あの、ですの」

黒子「……」

一方「……」

黒子(大丈夫ですわ。今年は大吉でしたの! 頑張りますのよ、黒子!)

黒子「話というのは……ん?」

一方「何だ?」

黒子「マフラーつけて下さってますの」

一方「ああ。暖かいしな」

黒子「そうですの……」

一方「……」

黒子「ふう〜」

黒子「一方通行さん。私、あなたのことが……」




    番外編2 一方「正月だなァ……」   完
695 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/01(正月) 14:15:16.72 ID:29tu/52o
以上です。
こっそり投下させていただきました。
本当はこの番外編は書くつもりがなかったんですが、
何故かネタが思い浮かんでついやってしまいました。

麻雀の話はルールのわからなかった方には理解しづらかったと思います。
要約すると、負けたら脱ぐ麻雀をしていて、
一方通行と番外個体ばっかりが脱いでいたということになります。

最後の告白の話は中途半端ですが、パラレルワールドに続きます。
大した話ではありませんが。
696 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/01(正月) 14:29:54.91 ID:vrafQe.o
おつおつ
697 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/01(正月) 14:33:55.72 ID:.twG5Yg0
巫女さんはよほど厳しいとこじゃなきゃ
今はほとんどバイト雇ってるって聞いた

ところで番外個体は一方通行の行動を先読みできるんじゃないっけ?
698 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/01(正月) 17:34:06.40 ID:fhHT6cDO
無宗教大国で、シスターだの巫女さんだのを目指す人がそもそも少ないしな
699 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/02(日) 00:50:45.35 ID:0ZBcuTw0
>>658の一方の最初のアガリって二飜四十符か三飜四十符じゃね?
700 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/02(日) 10:58:59.61 ID:wnLVD42o
>>699
>闇テンで行くか、って言ってるからやろうと思えばリーチできる
つまり鳴いてないから一通(2飜)ドラ一(1飜)で三飜だろ

それから符の方は和了り方がわからないから何とも言えないが
例えば、三四 123 456 789 GG みたいな面前出和了り、暗刻無し、両面待ちなら30符で和了ることもできる

まぁ、一方通行を略した一通と一気通貫を略した一通を掛けたんだろうけど
701 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/02(日) 22:02:49.31 ID:msbNjoEo
>700
それだと平和一通ドラ1で4飜だろ

一方が闇でいくかって言ってから和了るまでに
無言かつ迅速に数順たっていて尚且つ一方が哭いたと考えればいいじゃなイカ

123 456 789 九  チーABC ロン九 ドラB
これなら二飜三十符で二千点 
702 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/02(日) 23:52:07.58 ID:Ec6N6Gs0
>>701
それ面前ロン10符+単騎待ち2符で40符
一通で平和のつかないロンあがりはどうやっても40符だろ?

流石に>>699の二飜四十符はないけど
703 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [saga]:2011/01/03(月) 03:24:29.28 ID:GETZGs.o
>>1です。



>>697
先読みは筋肉の動きなどという意味で理解してました。
心理も先読みできるようであれば、すみませんが作者のご都合ということで
お願いします。


>>698
考えてみればそうですよね。
自分はバイトと聞いた時、泣きそうになりました。
それでも、巫女さんを見た時は「この巫女さんだけはバイトじゃない」と
都合よく思っています。


>>699->>702
誠に申し訳ございません。
一方通行の上がり方は、面前の三飜四十符です。
一気通貫を一飜で何故か計算してました。
そして、符の計算を四十符と確認せずに書いてました。

色んな意見が交差してますが、本作がすでに致命的な間違いをしている為、
どの方の上がりもあり得ると思います。

指摘して下さった方、フォローして下さった方、
上がり方を考えて下さった方、
わかりやすいように牌まで並べて下さった方、
本当に申し訳ございませんでした。
704 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/03(月) 03:31:24.43 ID:E8YhPYDO
バイトでもいいじゃない
進んで神職に就きたいと考える女の子なんて不細工に決まってるw(超偏見)
705 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/03(月) 08:34:14.16 ID:MvLh9ag0
>>704
姫神「ちょっと。表に出ようか」
706 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:39:24.49 ID:badERY6o
>>704
巫女が不細工?
そげぶします。


投下します。
まずは注意事項です。
707 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:40:07.24 ID:badERY6o
〜時空を超越してる場所 注意事項〜



姫神「 そうだったのか! 姫神秋沙の学べる1/2 」




一方&鈴科&黒子「「 わあ〜 」」パチパチ

一方「って、何だこりゃあ?」

鈴科「さあ、私も突然呼ばれてきたのでわかりません」

黒子「姫神さん、これは何ですの?」

姫神「今日からパラレルワールド編の『一方「一方通行1/2だなァ……」 鈴科「禁断、常盤台へようこそ」』が始まる」

鈴科「あ、そうなんですか!」

姫神「そう」

一方「いよいよかァ。で、このコーナーは一体何の関係があるんだ?」

姫神「パラレルワールド編になるということで、前作の大まかな流れと今作の設定を説明する。
   パラレルワールド編は前回の設定を引き継いでる部分とリセットしてる部分があるからかなりややこしい」

黒子「読み手さん方に優しくないSSですわね」

姫神「書いてるうちに他の設定でやりたくなったらしい」

一方「そこは、今までの設定で何とかうまく話を作っていくのが、書き手の腕の見せ所だろォが?」

姫神「それはそうだけど……」

鈴科「一方通行さん。前作を読む限り、ここの作者の能力では無理です」

姫神「そういうこと」

黒子「事情はわかりましたの。では、とっとと始めましょう」

姫神「うん」
708 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:40:35.77 ID:badERY6o
鈴科「あ、その前にいいですか?」

姫神「何?」

鈴科「何で司会進行役が姫神さん何ですか?」

黒子「あ、それは私も気になってましたの」

一方「俺も」

姫神「いい質問ですね〜」

姫神「そもそもこのコーナーの『姫神秋沙の学べる1/2』は池上彰の某番組からパクってる」

鈴科「そうなんですか?」

黒子「ほら、書籍化もされているやつですの」

一方「それがどうかしたのか?」

姫神「『去年流行ってたし、このネタ使えないかな〜』と思った作者が『"姫神秋沙"と"池上彰"って韻を踏んでるじゃん!』って気づいた」

姫神「だから、今日は私が抜擢された」

一方&鈴科&黒子「「 …… 」」

鈴科「えっと……」

姫神「理由はそれだけ」

黒子「パラレルワールド編でキーマンになるとかではなく……」

姫神「理由はそれだけ」

一方「韻踏んでるだけでかァァ?」

姫神「理由はそれだけ」

姫神「……」
709 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:42:44.55 ID:badERY6o
黒子「い、いいんですの。こんなので。このSSは?」

一方「別にいいだろ。いまさら何かしたところでいろんな意味で手遅れだ」

鈴科「新年からミスってましたしね」

一方「このスレの九十九%は読み手さンの優しさでできてンだよ」

黒子「おそろしい割合ですの。バファリンでさえ半分なのに」

姫神「じゃあ、話もまとまったところで始める」

姫神「まず、前作の内容を時系列で。今作にも影響するだろうと思われる部分をピックアップしてみた」
710 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:43:31.47 ID:badERY6o


「2010年」

4月  一方、中国人に会う。
    一方と黒子、呪泉郷コーヒーを飲んで変身。
    一方、常盤台に編入。御坂に会う。
    一方、佐天と初春に会う。

5月  一方、風紀委員になる。固法に会う。

6月  一方、校長室に潜入。
    一方と黒子、校長室で呪泉郷コーヒーの缶見つける。

7月  海に行く。
    一方、番外個体と黄泉川に酒の勢いでキスされる。

8月  一方と黒子、中国人に再び会う。
    一方と黒子、元の姿に戻る
    一方と黒子、変身効果が一時的に戻るが、完全には治らない。
    また、新しい方法を探す。

12月 一方と黒子、クリスマスに会う。


「2011年」

1月  初詣


711 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:43:59.03 ID:badERY6o
鈴科「結構わかりにくいですね」

姫神「参考程度だから」

一方「ン?」

黒子「どうしましたの?」

一方「三下たちに会ったことが入ってねェぞ」

黒子「本当ですわね。上条さん方のイベントがありませんの」

姫神「いい質問ですね〜」

姫神「パラレルワールド編では上条グループ(インデックスや上条夫婦、美鈴)に会ったことはリセットされてる」

鈴科「本当ですか!」

姫神「作者の都合により」

黒子「他の方はどうですの?」

姫神「御坂グループ、黄泉川家、風紀委員はそのままになってる」

一方「めんどくせェな」

姫神「ここはまだ序の口」

一方「おいおい」

黒子「どれだけ設定が変わりますの?」

姫神「じゃあ、次に今作の設定について」
712 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:44:27.31 ID:badERY6o


・地の文ありです。入ったり入らなかったりします。

・オリジナル設定ありです。オリジナルの設定や団体などが出てきます。

・一方通行のみ、名前の表記が変わります。
 名前欄と地の文で出てくる主語は性別ともに変わります。
 男の場合は『一方通行』、女の場合は『鈴科百合子』になります。心の中の声は一方通行を使います。


・前作と設定が変わっている箇所

   常盤台を中心とした学園ものを書きますが、いろんなキャラクターが常盤台にいることになってます。
   魔術サイドのキャラクターも普通に学園都市(常盤台)にいます。
   常盤台の教師になっている人もいます。男キャラは大体教師という設定です。
   年齢が違う人がたくさんいます。
     例)滝壺の場合は、原作では高校生 → このSSだと中学で常盤台生徒
       土御門の場合は、原作では高校生 → このSSだと常盤台の教師


713 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:45:14.64 ID:badERY6o
一方「訳がわからン」

姫神「後は話の中で理解して欲しい」

鈴科「ここまで変えるなら、いっそう別にスレを立てればよかったんじゃないですか?」

姫神「スレが残っていて勿体ないから。それにかぶってる部分もあるし」

黒子「そうですの。ま、別にいいですけど」

姫神「なぜ、わざわざせっていを変えたかっていうと」

姫神「前作はとにかく完結させることを目標にしてたから、『変身する→謎解き→戻る』という構成で話を広げられなかった」

一方「今作はどうなンだ?」

姫神「設定を利用して、もっと話を広げるつもり」

黒子「そうですの」

姫神「『収拾つけられなくてもいいか』ってなってる」

黒子「え?」

鈴科「そんなことで完結はできるんですか?」

姫神「……」

一方&鈴科&黒子「「 …… 」」

姫神「……」

姫神「あ!」

姫神「そろそろこのコーナーも終わる時間」

一方「はァ?」

姫神「パラレルワールド編もよろしく〜」

黒子「え、ちょ、勝手に終わらせないでくださ……」



    END  そして、本編へ……
714 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:46:51.63 ID:badERY6o
投下します。
本編です。



新タイトル

『一方「一方通行1/2だなァ……」 鈴科「禁断、常盤台へようこそ」』

715 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:47:43.78 ID:badERY6o


改札機のようなセキュリティーを抜けると、そこは別世界だった。




標識や信号機のデザイン、建物の造りが数秒前とはまるで違い、洋風を意識した風景が広がっていた。
レンガ敷きの道路が続いており、その左右に白い建物が連なっている。
いくつかのバルコニーにはつる植物が巻き付いていて、建物だらけにならないように調和を取っていた。
下では競い合うように店が並んでいる。
入り口にある店名は装飾的な文字で書かれており、そのほとんどがアルファベット表記だった。

敷地内を歩く人々もまた、そこに溶け込んでおり、
行き交う女生徒は上品な顔立ちで、全く乱れのない制服を纏いながら優雅に歩いている。
噴水の横に腰掛けた女生徒たちは白い息を吐きながら、談笑をしていた。

学園都市の中でも、ひときわ異なる空気を持つこの場所は、五つの女学校が集うペンタゴン。
学舎の園だ。
716 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:48:40.99 ID:badERY6o
『 一限目 内緒ねと言うと、逆に倍広がってしまいますの 』




鈴科「おはようございます!」


さらさらしたミディアムの赤毛を揺らしながら、鈴科は笑顔で御坂に挨拶をした。
そのまま自分の席に着くと、鞄を席に置き、その綺麗な赤い瞳を隣にいる御坂に向ける。


御坂「おはよう、鈴科さん」

鈴科「今日も寒いですね」

御坂「そうね」


鈴科が教室を見回すと、防寒着を着ている生徒がクラスに入ってくるのが見えた。
生徒たちはクラスに入るとコートやマフラーを脱いでいく。
常盤台は床から教室全体を暖かくするという最新の暖房設備のおかげで、教室の中で厚着をする必要は無い。
鈴科はそんな様子を少しだけ見ていたが、再び御坂の方を向き、日が差し込む穏やかな教室の中で朝の会話を楽しんだ。

鈴科たちと同じく、教室では他の生徒も会話に花を咲かせていた。
大体は、仲良しグループで朝の挨拶をして、そのまま世間話に入っていく。
昨日起こった出来事、部活のこと、新しくできた店のこと、勉強、趣味、友人関係、彼氏などジャンルは色々だ。
朝のコミュニケーションタイムは彼女たちにとって、楽しく賑やかなものだった。
717 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:51:10.29 ID:badERY6o
すると、それを邪魔するかのように始業のチャイムが鳴った。
十数秒の間、いつもと変わらないチャイムが鳴り、また元の静けさに戻る。
生徒たちはというと、授業開始のチャイムは鳴り終わっているのだが、自分たちの席に戻ろうとする生徒などはほとんどいなかった。
お嬢様学校といえど、ここらは他の学校と変わりがない。

生徒たちがまだ休み時間であるかのような声で会話をしていると、前方のドアが開かれる。
それを合図に生徒たちは一斉に席へ着き始めた。


建宮「ほ〜ら、チャイム鳴り終ってんよ。席に着きな」


声とともに現れたのは、担任の建宮だった。
建宮は教壇にのっそのっそと歩いて行った。
片手には、出席名簿とこのクラスの一限目と同じ教科書を持っていた。
建宮が教壇に着くと、窓から入ってくる朝日を浴びて、建宮のジェルで固めた真っ黒な髪が光沢を放つ。
建宮のこの圧倒的に黒い髪は生徒たちの間でも話題となり、ついたあだ名が『クワガタ』であった。


鈴科のクラスは常盤台中学の二年花組。そして、鈴科は二年になってからここに編入してきた生徒だった。
共学出身の鈴科は、初めは不慣れな女子校ということもあって戸惑うところも多々あったが、今となってはそれにも慣れてきていた。

鈴科は窓際の一番後ろの席に座っていた。
ここの席は教室を見渡すには絶好の位置にあり、編入して来た当初の鈴科にとっては、クラスの雰囲気を掴む上でかなりいい場所だった。
ただこの冬の時期は、窓際に差し込んでくる日の光と暖房がタッグを組んで少し暑いのが難点である。
鈴科は窓から見えるグランドを眺めていた。寒そうにした教員が遅刻の生徒を待ち構えている。


一方(寒いのにご苦労なこったァ)


暑いと思っていた窓際だったが、鈴科は少しだけ自分が得した気分になった。
718 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:51:37.09 ID:badERY6o
教壇では、建宮は手早く出席を取り終えると、すぐに授業に移った。
鈴科も一限目の授業の用意をしていると、前にいる生徒の会話が耳に入ってきた。


女生徒A「暖房暑くない?」

女生徒B「そう?」

女生徒A「そうだよ。なんかスカートの中蒸れてきちゃった」


そう言いながら、女生徒はスカートをめくり上げ、下敷きでスカートの中を扇ぎだした。
鈴科は後ろの席なのでわからないが、ほぼ間違いなくスカートの中は丸見えだろう。
しかし、そのことについて、生徒はもちろん教師も含め日常の一コマであり、誰に気を留められることもなく流れていった。
719 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:53:02.82 ID:badERY6o
学校が終わった後、一方通行は一軒の喫茶店に来ていた。
彼が今いるのは、学舎の園から五分ほど歩いたところにあるカフェ・バーだ。
メインストリートから少し外れた場所にあるため、誰もが知っているような店ではない。
いわゆる隠れ家的な店だった。


この店は昼は喫茶店、夜はバーとして経営している。
席は二十席で、カウンターが八席、テーブル席が二人掛けと四人掛と六人掛けが一組づつあった。

店員は二人。
一人は男でここのマスターだ。
背中まで伸びている長い金髪。その髪はうっすらと光を放っているように見えた。
外見は男よりも女のように見える中性的な姿をしており、表情には喜怒哀楽のすべてがある。
しかし、それとは別にどこか人とは違うフラットな顔つきがある不思議な人物だった。

もう一人は女だ。
眼鏡をかけており、髪はわずかに茶色の混じった黒。
長さは太ももまで伸びており、飲食店の為であろう、それらを後ろで一本にまとめていた。
性格は温厚かつ引っ込み思案であるが、それとは逆に制服から突き出た胸は自己主張の激しいものであった。
720 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:53:55.27 ID:badERY6o
一方通行は目の前にあるホットコーヒーを少しだけ口に含み、前に座っている女を見る。
女は紅茶を飲んでいた。

とある事件をきっかけに、この二人は水を被ると体が変身してしまう体質になってしまった。
しかも厄介なことに、変身しないと能力を使えない状態にあった。
今、同じ体質を持つ常盤台の校長が研究チームを作り、元に戻す研究をしているが、
研究は難航していて、いい話題は入ってこなかった。

入ってこなかったというのは、二人がさっきまで研究の進行具合を聞きに行っていたからだ。
この店には、その帰りにコーヒーを飲みに来ていたのだ。
彼女は飲んでいた紅茶を置いて、あたりを見回すと一呼吸おいて言った。


黒子「いい店ですわね。とても雰囲気がいいですの。紅茶もおいしいですし」

一方「だろ。ここの店はコーヒーの入れ方もうまいンだ」


一方通行は全く悪意のない自然な笑みをしながら答えた。そのまま彼は椅子の背にもたれ、楽な姿勢を取る。
黒子は優しい表情でそれを見ていた。
721 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 22:56:28.95 ID:badERY6o
一方「新しく始める研究の件はまだまだのようだな」

黒子「そのようですの」

一方「うまくいくンかねェ」

黒子「肉体変化(メタモルフォーゼ)を応用して治すってことでしたわね。細かい内容は専門的過ぎて、わかりませんでしたが、
   口調からは結構自信ありって感じでしたの」

一方「確かにな。ただ、時間がどれだけかかるかだな」


ため息混じりにそう言いながら、一方通行は窓から外の景色を見た。
どこか元気のない目をしているのが横顔でもわかった。
黒子はそれを見ると、少し笑って話を続けた。
722 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 23:01:12.66 ID:badERY6o
黒子「この研究は前からやっていたそうですわよ」

一方「ん? どういう意味だァ?」

黒子「もともと肉体変化の能力を応用して姿を変える研究は、私たちの体質が変わる前から他の研究チームがやっていたそうですわ」

一方「なるほどな」

黒子「そこへ常盤台も加わったということですの」

一方「一から始めた研究ではないということか?」

黒子「そうですの。常盤台が加わったことによって、研究費用は多くなりますし、
   私たちみたいな自分から実験のサンプルになる人も増えますしで、研究チームにとってはいいことだらけですわ」

一方「今から飛躍的に研究が進むかもしれないってわけか」

黒子「ええ」

一方通行はカップにあるコーヒーを全部飲み終わり、カップを戻した。
さっきとは違い、いつもの目に戻っていた。


黒子(少しだけ元気は出てきましたの)

黒子「そろそろ帰りましょうか?」

一方「そうだな」


二人は立ち上がると、レジの前に行った。
その様子を見たマスターが「風斬」というと、その風斬と呼ばれた女はレジの方へと急いで向かって行った。
723 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/07(金) 23:02:29.69 ID:badERY6o
以上です。前半終了です。
一限目は前回の復習っぽくなってしまいました。

そのせいか、地の文が多くなっていました。
二限目からは台本形式が多くなってくると思います。



今回の投下速度は基本的にマイペースです。
初めの方は何とか五日以内のペースで投下しようと思いますが、ある程度いったら三週間前後で投下する予定です。
話を区切っているので、一話分を連続して出したら、間を開けるという方法になると思います。


注意事項でそれっぽいことを書きましたが、完結はありません。
ネタが無くなるか、需要が無くなったらやめます。



他にも話の中の内容や設定でわからないことがあったら、どんどん突っ込んでください。
また、宜しくお願いします。
724 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/07(金) 23:18:37.21 ID:CBfseUDO
乙!
楽しみにしてるよ
725 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/08(土) 00:10:43.80 ID:py1nStoo
乙乙
726 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/08(土) 00:34:22.32 ID:bc1efwM0
超乙!
727 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/08(土) 13:41:06.33 ID:haACF.Y0

別に無理してモブキャラを既存キャラにしなくても、前回みたいに中国人とか校長とかでいい気はする
エイワスとか建宮とかこれから話に関わるにしても、マスターと教師表記でよかった気が・・・

まあ作品は99%作者の妄想から生まれるものだから、なんともいえないけれど
期待してます
728 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/08(土) 21:50:25.63 ID:/VC7UBIo
投下します。
729 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/08(土) 21:52:33.61 ID:/VC7UBIo
最近は午後五時半を過ぎると、暗くなってしまう。
木でできたドアを開けると、『CAFE&BAR ドラゴン』と店名が書かれたネオンが光っていた。
周りを見ると、他にも店名の書かれたネオンや看板があったが、マンションやアパート、会社の事務所も少なくなかった。
二人は店を後にすると、繁華街の方へ歩き出した。


道は街灯のおかげで明るかった。といっても、繁華街ほどではなく薄暗くはあった。
歩いて一分くらい経っただろうか。黒子は一方通行に身を寄せると、左腕にゆっくりと抱きついた。
一方通行はそのことに気づき、黒子に目を向けたが、黒子とは目が合わなかった。
黒子がうつむいて、必死に今の表情を見られないようにしていたからだ。
この二人の姿は恋人たちが腕を組んで歩いているように見えたが、明らかにどこかぎこちないところがある。
一方通行が杖をついているので、あまり密着ができないという理由もあるが、そんなのは些細なことであり、
大部分の理由は抱きついた黒子が恥ずかしがり、自然と距離を置いてしまうのだ。


黒子(こ、恋人同士なんですから、このくらいは別にいいですわよね)


黒子はにやけた顔しながら、一方通行に合わせて一緒に歩いていた。
二人とも、この関係はまだ誰にも言ってない。
一方通行にとっては言う必要が無いと判断してのことだが、
黒子の場合は、言うタイミングがなかったというのと、恥ずかしくて言えなかった部分がある。
730 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/08(土) 21:54:24.97 ID:/VC7UBIo
薄暗い道を二人は無言で歩いていた。
黒子は時折、一方通行の表情を伺う。その彼はというと、どんな店があるのかと道に並んでいる店を見ていた。

別にどちらから話を切り出すわけでもなく、二人は繁華街に向かって歩く。
人の多い繁華街に出れば、きっとこの腕を離してしまうだろうが、それでも黒子は暖かい腕の感触にずっと頬が緩んでいた。
しかし、腕が離れるのはそれよりも先に起こった。


湾内「白井さん?」


突然、横から自分を呼ぶ声がして、そっちに顔向けると交差した道にクラスメイトの湾内がいた。
湾内は制服姿に学校指定の鞄をぶら下げ、それとは別に店のロゴの入った紙袋を持っていた。
常盤台生徒と学校の外で会うことはそんなに珍しいことではないが、その目には少しだけ緊張があった。
湾内の目には黒子ともう一人、自分の周りにはあまりいない男の姿が映っていたからだ。
黒子も湾内と会ったことに驚きを隠せなかったが、とりあえず湾内に笑顔を向けると、さりげなく一方通行の腕から身を離した。
731 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/08(土) 21:55:09.01 ID:/VC7UBIo
黒子「わ、湾内さん。これはこれはごきようですの」

湾内「あ、はい。ごきよう」

黒子「湾内さんはここで何をしていらっしゃいますの?」

湾内「私は買い物の帰りですが」

黒子「そうですの。言われてみれば、店の袋を持っていますわね」


適当な挨拶を終えると、そこからは黒子と湾内に沈黙が流れた。
湾内はさっきから黒子と一方通行を交互に見ている。黒子にはその行動が何を示しているのか、手に取るようにわかった。
黒子は苦笑いしながらもどう切り抜けようか考えていた。


湾内(あの男性の方は……友だち? お兄さん? でも、腕を組んで歩いていましたし)

黒子(別に悪いことしてるわけではないですし、ばれてもいいのですが。
   ただ、少しだけ恥ずかしいですわね。しかも、クラスメイトですの)


二人がお互いの様子を見ている状況を一方通行は横から見ていた。
言葉は全くなかったが、一方通行はこの沈黙の理由を大体察した。
どちらも声をかけづらそうにしていたので、一方通行はそれを破るため黒子に声をかけた。
732 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/08(土) 21:56:58.00 ID:/VC7UBIo
一方「知り合いかァ?」


一方通行の声に黒子が反応する。
黒子は一方通行の顔をゆっくりと見上げながら、ぎこちない笑顔をつくり答えた。


黒子「ええ、私のクラスメイトの方ですの」

一方「クラスメイトか」

湾内「は、初めまして。湾内絹保と申します」


湾内は丁寧にお辞儀をする。
だが、緊張しているからか、頭を下げてから上げるまでの動作が早くなっていた。
一方通行はこの意味を知っている。いわゆる、男慣れしてない女子校生徒の習性である。
ここらを見抜く能力は女子校に通って、嫌でも培われていた。

湾内は顔上げると、一方通行を見てすぐに黒子と目をあわせた。
次の言葉を催促する目だ。


黒子(さすがに隠すのは無理がありますの。ここは口止めをするというところで落ち着きますの)

黒子「湾内さん、紹介しますわ。こちら私のか、か、彼氏の方ですわ」

湾内「あ! やっぱりそうなんですね!」


湾内は先までの表情とは全く違い、目を大きくして、一気にテンションが上がっていた。
黒子は湾内の言葉とテンションに対して、少し照れた。
733 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/08(土) 21:57:44.03 ID:/VC7UBIo
湾内「素敵な方ですね」


その言葉を聞いた黒子の顔は急に赤くなった。頬が熱くなることを感じて、自分の変化に気づいた黒子は焦って他の二人を見た。
しかし、周りが薄暗いせいで二人はその変化に気づかない。
黒子はそれを確認すると、心が少しだけ落ち着き、そのまま湾内に相談を持ちかけた。


黒子「湾内さん。一つお願いがあるのですが」

湾内「なんでしょうか?」

黒子「このことは他の方には内緒にして欲しいですの」

湾内「え? ええ」


なぜ内緒にしなければいけないのかと首をかしげた湾内だったが、
さっき彼氏を紹介する時の黒子を思い出してみると、恥ずかしがっていることがわかった。


黒子「えー、ではそろそろ行きますの」

湾内「あ、はい」


会話はそこで終わり、湾内と黒子は別れた。
734 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/08(土) 21:59:28.06 ID:/VC7UBIo
〜黒子のクラス 朝〜



黒子「」ガラガラ

黒子「」スタスタ

黒子「」チョコン

黒子(今日も寒いですの。一限目は……)



ザワザワ
チラチラ



黒子(なぜ、皆さん私を見てらっしゃいますの?)

黒子(……)

黒子(何か、嫌な予感がしますわ)

湾内「あの……、白井さん」

黒子「あら、湾内さん。おはようございますですの」

湾内「あ、はい! おはようございます!」

黒子「???」
735 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/08(土) 22:00:08.24 ID:/VC7UBIo
湾内「白井さん、すいません!」ペコリ

黒子「何ですの? 急に」

湾内「その……ばれてしまいました」

黒子「え、ばれたっていうのは……」

湾内「……」

黒子「昨日のことですの?」

湾内「……はい」

黒子「本当ですの?」

湾内「はい」

黒子「ちゃんと頼みましたのに」

湾内「すいません」ペコリ

黒子「それでばれたというのはどういうことですの? ばらしたわけではありませんの?」

湾内「はい、あの、それは……」

泡浮「白井さん、その話についてなんですが……」

黒子「泡浮さん? あなたがどうして?」

泡浮「あ、はい。そのですね……」

泡浮「事の初めは私にあるんです」

黒子「泡浮さんに?」
736 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/08(土) 22:02:38.59 ID:/VC7UBIo
泡浮「はい。湾内さんとお話をしていたんですが、湾内さんが何か言いたそうな顔しながら『白井さんまだ来てないですね』と言っていたので、
   『何かあったんですか?』って聞いたんです」

黒子「……」

泡浮「湾内さんは初め『何もないです』と言っていたのですが、私がどうしても気になってもう一度聞いてみたら、湾内さんが仕方なく話されまして」

黒子(それは本当に仕方なく話されたのでしょうか?)

黒子(……)

黒子(女性の心理ですわね。内緒話は言いたくなるものですの)

黒子「ま、言ってしまったものは仕方ありませんわ。頼んだって言っても、私が一方的に頼んだことですし」

湾内「すいません」

黒子「いいえ、湾内さんが謝ることではありませんの」

湾内「昨日の様子だと白井さんも恥ずかしいってだけで、話してもよさそうだったので、つい……」

黒子「え?」

湾内「え?」

黒子「べ、別にそんな、そうでもありませんの!」

湾内「そうなんですか」

黒子「そうですの」
737 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/08(土) 22:04:12.45 ID:/VC7UBIo
黒子「……」

黒子「ん?」

クラスの生徒「」ジー

黒子(心なしか、クラスの方が私を見てらっしゃるような)

黒子(……)

黒子(これは……)

黒子「あの、湾内さん。一つ聞きたいことがございますが、よろしいですの?」

湾内「はい、何でしょうか?」

黒子「昨日ことは泡浮さんだけに言ったのでしょうか?」

湾内「はい」

黒子「あ、そうですの」

黒子(では、このクラスの空気は何ですの?)

湾内「でも、その時に他の方にも聞かれていたらしくて」

黒子「ちょ! それは言ったこととあんまり変わりませんの!」

黒子「え、では、このクラスで知っている方もいらっしゃいますの?」

湾内「ええ、知っている方もいるというか……」

泡浮「ほぼ全員が知っています」

黒子「……」
738 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/08(土) 22:04:56.06 ID:/VC7UBIo
湾内「あの、それはもうすごい勢いで広まってしまったので、止める術もできなく……」

黒子(……内緒ねと言うと、逆に倍広がってしまいますの)

泡浮「あの、白井さん」

黒子「はいですの」

泡浮「あの、それでお付き合いしていらっしゃる男性はどのような方なのでしょうか?」

黒子「はぁ?」

泡浮「湾内さんからは付き合っていると聞いただけで、男性の方に関しては聞いていないんです」

黒子「いや、何をいってらっしゃいますの」

クラスの生徒「……」シーン

黒子(いつの間にか、クラスが静かになってますの)

泡浮「どんな方なんでしょうか!」キラキラ

黒子「え? ちょっと待つですの」

湾内「私も昨日ことだけでは全くわからなかったので、凄く知りたいです」

黒子「湾内さんまで!」

クラスの生徒「……」

黒子(これはまずいですわ)


いつもはそれぞれ個々で会話をしているクラスメイトたちだが、今日ばかりは全員耳をダンボにして、この会話を聞いていた。
もう逃げ場が無くなってしまったと思った黒子は目だけを動かして時計の針を確認した。
始業時間はまだまだ先だった。
739 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/08(土) 22:05:36.13 ID:/VC7UBIo
以上です。
一話はこれで終わりです。

勝手ながら、今の話を最後にこのスレを落とさせてもらいます。

新作に入ったのですが、設定が違い過ぎることと、
明らかに内容が面白くないということを書いていて感じました。

今まで読んで頂いた方、誠にありがとうございます。
740 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/08(土) 22:07:35.97 ID:ZdKSyDoo
次スレ立てるってこと?
741 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/08(土) 22:35:52.50 ID:jaT52LA0
おおう、出来てたのか!ってかいつのまにか二人はデキてたのかww
告白のあとのシーンも描かれるのかな?
742 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/09(日) 11:51:40.10 ID:kE8SWSs0
推敲された話を楽しみにしてるよ乙
743 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/11(火) 23:59:23.54 ID:/zda1QcDO
十分面白いからここで続けて欲しかった
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