このスレッドは製作速報VIP(クリエイター)の過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-17冊目-【超電磁砲】 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :◇◇ 認知度アップのためにも 『age進行』 にご協力ください。 ◇◇ [saga]:2010/11/17(水) 22:42:28.31 ID:m3Iffqgo
 [ このスレなあに? ]
「とある魔術の禁書目録」及びその派生作品のSS投下用総合スレッドです。
2chは規制されている、スレを立てにくい、という方は当スレをご利用ください。

・どんなに短くても長くても迷ったらGO投下!
・未完成作品、投下中断もOKです。中断回数はほどほどに。
・再開時には前回投下したものをお知らせしてください。
・可能な限り話の趣旨(カップリング、エログロ表現等)やレス数について投稿前に一言記述を。

その他にも、感想や雑談・質問に相談・情報交換など、いろいろとお役立てください。


 [ 前スレ ]
 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-16冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1288428782/


 [ 愛の伝道師・青髪ピアスくんとのおやくそく ]
・投下する時には名前欄にタイトルや総レス数を記載すると、読む人が分かりやすくてええな。
・新刊のネタばれ解禁は公式発売日の翌日からなんや。早く手に入れても洩らしちゃあかんで。
・ここは複数の書き手さんで書いていくスレやから、安価作品なんかは小萌センセの胸ばりに控えめでな。
・毎月中旬は接続できなくなる事があるんやって。まぁほんの数日で元に戻るから気にせんといてな。
・ごく稀に変な人が出たりするけど、触らぬ神に祟りなし。スルーしとけばええでな。


 [ その他ルール ]
>>980を踏んだ人は次スレを立ててください。無理なら再安価を。
・可能な限り次スレを立てる前に「立てに行く」宣言をしてください。
・前スレが埋まったのを確認した人は以下のスレにて『前スレのHTML化依頼』をお願いします。
・またその際、重複依頼を回避するために現行スレで宣言を行ってください

 HTML化依頼スレ Part1
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/


 [ その他注意 ]
・この板では、一部の単語にフィルターがかかっています。
・メール欄に半角で『saga』(←sageじゃないよ)と入れると解除できます。
・下記のスレで該当する単語などの詳細が確認できます。

 パー速機能覚書・テスト
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1274855909/
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、この製作速報VIP(クリエイター)板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 :◇◇ 認知度アップのためにも 『age進行』 にご協力ください。 ◇◇ [saga]:2010/11/17(水) 22:43:29.05 ID:m3Iffqgo
 [ 過去スレ一覧 ]

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-11冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1280/12803/1280324048.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-12冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1281/12815/1281510545.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-13冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1282/12825/1282585289.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-14冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1283/12837/1283761119.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-15冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1285/12856/1285633664.html


 ◇これ以前のログはこちらから。
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1281/12815/1281510545.html#a2
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1281510545/2(専ブラ用)



 [ 誘導 ]

 お勧めの禁書・超電磁砲SSを教えろください3
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1285260665/

 ふと思いついた小ネタ(タイトル含む)を書き込むスレ4
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1287677919/



 [ 関連リンク ]

 とある魔術の禁書目録U〈インデックスU〉公式サイト
 http://www.project-index.net/

 とある魔術の禁書目録 Index@wiki
 http://www12.atwiki.jp/index-index/

 自分用まとめ ◆「とある総合スレ記事一覧」
 http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-1515.html

 禁書SS@製作速報 まとめWiki
 http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/
3 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/17(水) 22:48:34.43 ID:2pZmz5w0
来たな。
4 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 00:00:36.22 ID:qqgNT62o
はい、んじゃHTML依頼出してくるよ
5 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 00:01:19.77 ID:4LbEW6.o
>>1ちゃん乙なのです!
6 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 00:13:51.21 ID:2AEDYbQo
すげぇここ暫く来ないうちに17まで行ってるのか
7 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [age]:2010/11/18(木) 00:17:09.55 ID:Ags6LcDO
>>1
>>4
乙です!
あっという間に17まできたね。
8 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 01:22:53.63 ID:Eg2NX6SO

5巻:1話
7巻:4話
8巻:2話

禁書2期が2クールだとして
9・10巻:6話

12・13巻6話

だとしても後5話残ってるけど11巻に5話使うのか
それともSSやるのか
9 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/18(木) 01:30:46.57 ID:qqgNT62o
8巻を2話とかふざけてんのかちくしょおおおお!
テレポーター対決と黒子大活躍で大好きな巻なんだが
10 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 01:34:24.98 ID:9yH3OC.o
>>1乙なのよな

PVとかの感じからだけど多分、科学側削って14巻くらいまでいくんじゃない?
12巻とか駆け足だろうな
11 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [age]:2010/11/18(木) 01:55:15.79 ID:Ags6LcDO
PVはファンサービスじゃないかな?
個人的には、13巻迄だと思う。


携帯からですが、投下します。

アトラスのDSソフト、デビルサバイバーとのクロスのプロローグです。
禁書世界に邪気眼なあの人を放り込んでみました。

一部ネタバレも存在しますので、未プレイの方はご注意下さい。

7レス程消費します。
12 :デビルサバイバー1 [age]:2010/11/18(木) 01:56:30.64 ID:Ags6LcDO

―――――――――――――――――――――――――――――――
         汝、人の身に生まれし者よ。
         人は今や、力ある種。
     なれば人よ、汝は向き合わなければならない。
           己が持つ力と。
          そして運命に――
―――――――――――――――――――――――――――――――
 学園都市 ―窓のないビル―

土御門「それで、今回の仕事ってのは何なんだ?」

アレイスター「この街に侵入した魔術師を排除してもらいたい」

土御門「魔術師だと?必要悪の教会からは、何の知らせも受けていないが……」

アレイスター「だろうな。あれは通常の魔術師とは次元の異なる存在だ。
必要悪の教会程度では手に負えないだろう」

土御門「どういうことだ?」

アレイスター「君が気にする必要はない。
くだんの魔術師は、産業スパイとしてこの都市に入り込み、つい先日まで、とある携帯ゲーム機の開発に関わっていた。
君は、その男を追い、始末すればいい。
男の資料は、君の携帯端末に送信しておく」

13 :デビルサバイバー2 [age]:2010/11/18(木) 01:57:39.44 ID:Ags6LcDO

土御門「始末?その男はどこかの組織に属している訳ではないのか?
スパイなら母体となる組織があるだろう?」

アレイスター「ああ、なんの組織の後ろ盾もない。
協力、いや、利用していた組織は存在するようだが、気にしなくとも構わない。
君はその男を始末するだけでいい」

土御門「チッ。了解した」

 土御門は、苛立ち混じりに舌打ちすると、静かにビルから立ち去る。
一人取り残された、科学サイドの頂点に立つ男は、楽しげに笑みを浮かべた。

アレイスター「やはり、こういったイベントもたまには必要だな。
そうでなければ面白くない。
……さて、カイン。君は一体どう動く。」

―――――――――――――――――――――――――――――――
    平穏な日常にありても、定めは刻々と迫り来り。
        ――其れは、裁きなり。
 かつて、汝ら人の子の言葉を分かち、驕れる力を砕いたる雷なり。
  ――されど、神自らに在らざる限り、全ての者は、闇をも抱く。
 人よ、真に己で在りたいならば、汝は自ら戦わねばならない。
       ――汝の持てる闇。悪魔と。
―――――――――――――――――――――――――――――――
14 :デビルサバイバー3 [age]:2010/11/18(木) 01:59:01.53 ID:Ags6LcDO

 学園都市 ―とある学生寮―

 とある学生寮の一室で、上条当麻とインデックスは、いつも通りに夕食を共にしていた。
 テーブルの前にあるテレビから、ニュースキャスターのお姉さんの声が聞こえてくる。

「次は、ウィード社が開発した、家庭用携帯ゲーム機。
COMPの国内生産台数が、一億台を突破したというニュースです」

インデックス「とうま!とうま!」

上条「何だよインデックス。おかわりならもう無いぞ」

インデックス「別にわたしは、おかわりなんて催促してないんだよ。
それより、わたしこのピコピコが欲しい!!」

上条「はあ?あーCOMPか……。最近流行ってるみたいだな。
学園都市の科学技術からすれば、骨董品もいいとこなんだろうけど」

インデックス「まいかも持ってるんだよ!カナミンとお話したりできるんだって!!」

上条「はぁ。それが狙いか。駄目です。
現在上条家の家計は、誰かさんの食費で、エンゲル系数が鰻上りなんです。
そんな余裕はありません!!」

インデックス「ぶうー。とうまのケチ!いいもん、また、まいかに貸してもらうから」

上条「借りたらちゃんとお礼言えよ。あと、変なことして、壊したら駄目だからな。
上条さんに弁償するだけのお金はないんだから」

15 :デビルサバイバー4 [age]:2010/11/18(木) 02:00:06.04 ID:Ags6LcDO

インデックス「とーまー!そこはかとなく馬鹿にしてるよね?
わたしにあのピコピコが操作できないとか思ってるよね?」

上条「だっておまえ、自動販売機もまともに扱えないやつが、ゲームなんてって、
インデックスさん!!その物騒な歯をしまってはいだだけないでしょうか!?」

インデックス「いだだきます」

上条「ぎゃぁぁー。俺は夕ご飯じゃねえー。
ってか、やっぱりおまえ、おかわり欲しかったんだろ!?
痛い、痛いって。クソっ不幸だぁぁぁぁ!!!」

―――――――――――――――――――――――――――――――
          神曰く――
     七つの昼夜をもって創りしこの世を、
      七つのラッパの響きにて滅さん。
―――――――――――――――――――――――――――――――
16 :デビルサバイバー5 [age]:2010/11/18(木) 02:01:20.56 ID:Ags6LcDO

 学園都市 ―風紀委員第一七七支部―

白井「あら、初春もCOMPユーザーでしたの?
もっとハイスペックな物を使ってるイメージでしたのに」

初春「これは友達のです。ちょっと気になる事があって、借りてきたんですよ。
それより、”初春も”ってことは、白井さんもCOMP持ってるんですか?」

白井「はい。
最近、後輩にプレゼントされたCOMPを、お姉様がいたく気に入られたご様子だったので。
わたくしも買ってみましたの」

初春「一万円以上するハードをポンとプレゼントできるあたり。
流石お嬢様って感じですね。
……でも、あの御坂さんが、COMPユーザーだったなんて意外です」

白井「ラブリーミトンのキャラクターを踊らせたり、歌わせたりするソフトにどっぷりはまりこんでますの。
いい加減あのお子様趣味は止めていただきたいのですが」

初春「ああ、ゲコ太が踊るアレですね。動画サイトなんかでも、ちょっと有名になってるヤツ」

白井「ええ」

初春「白井さんのCOMPには、変なメールが送ってきたりしませんでしたか?」

白井「変なメールですか?」

17 :デビルサバイバー6 [age]:2010/11/18(木) 02:02:31.17 ID:Ags6LcDO

初春「はい。私の友達のCOMPに送信元不明のおかしなメールが送信されてきたらしくて、今それを調べてるんですよ。
見た感じだと、何かの圧縮ファイルが添付されてると思うんですけど、うかつに解凍させるのは危険なので、今解析してるんです。
でも、厳重なプロテクトがかかってるみたいで、解くのに時間がかかりそうです……」

白井「犯罪性のあるメールですの?」

初春「中身を見てみない事にはなんとも言えないですけど。
いたずらにしては手が込みすぎてます。高確率で犯罪性あり、でしょうね」

白井「ちょっと、おまちなさいな。わたくしのCOMPもチェックしてみますの」

 白井は鞄からCOMPを取り出すと、すぐに起動させる。

白井「ああ、わたくしのにも、その変なメールとやらが送信されてきているようですね」

初春「見せてもらえますか?あー、これですね」

白井「とりあえず、初春の解析が終わるまで、COMPには触れないようにしておきますの。
なにが災いするか分かりませんし」

 そういって白井はCOMPの電源を落とし、机の上に置いた。

18 :デビルサバイバー7 [age]:2010/11/18(木) 02:03:34.15 ID:Ags6LcDO

初春「そうですね。コンピューター音痴の白井さんにしては、賢明な判断です」

白井「うーいーはーるー」

初春「きゃーごめんなさい。ごめんなさい。
ぐりぐりは止めてください!!頭のお花が散っちゃう!!」

 その時だった。
 電源を落としたはずの白井のCOMPが、突然起動し始めたのだ。

白井「あら?電源はさっき切ったはずですのに……」

初春「時限式のウイルスプログラム!?しまった!!」

 初春が慌てて自身のCOMPを確認する。
 初春の機体もすでに、プログラムが起動しており。
 画面上には、何か特殊なプログラミング言語で書かれた文章の羅列が映しだされている。

白井「なんですのこれ?“悪魔召喚プログラム起動開始?”きゃっ!!?」

 風紀委員第一七七支部は、眩い光に包まれた。
 同じ現象が、学園都市全てで同時多発的に発生する。
 学園都市で暮らす、少年、少女達の平和な日常は、たった今破壊された。
 滅びへのカウントダウンが始まる。
―――――――――――――――――――――――――――――――
         意思ある者よ。
      その瞳に映りし数を、恐れよ。
       残されし、昼と夜の数を――
―――――――――――――――――――――――――――――――
  残された時間はあと、七日間――

          Peaseful days died.
               Let’s survive.
19 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [age]:2010/11/18(木) 02:04:37.21 ID:Ags6LcDO
以上です。

正直、プレイした事のある人しか分からないんじゃなかろうか?
という内容になってしまった。

神すら殺せる上条さんを、必死に勧誘する邪気眼。
しかし、そげぶ!
そしてアツロウルートで初春無双!
みたいなのを考えてました。

もし、続きを書いてくださる物好きな方が、いらしたら、よろしく。

20 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 05:23:52.28 ID:Hmv6OwAO

初春とアマネは仲良くなれるな、頭上的な意味で
「キャー! ハルー!」とか言ってる美琴が容易に想像出来たから困る
21 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 15:50:27.49 ID:aL0WdT20
六レス投下します。
佐天さんとハワイアンとそげぶは知り合いという設定です。
22 :1/6 :2010/11/18(木) 15:52:32.87 ID:aL0WdT20
佐天「うーいーはーるぅー」

初春「いやっ……来ないでください……!」

佐天「やっと追いついた、もう逃げられないよー?」

初春「どうしちゃったんですか佐天さん!! 正気とは思えません!」

佐天「初春こそどうしたの? 上条さんから逃げ出すなんて。上条さん、傷ついてたよ?」

初春「当たり前ですよ! あんな変態に、あんなこと言われたら

   逃げるのが当然じゃないですか!」


初春「あんな――――『パンツ食ってあげる』だなんて!!」


佐天「んー? なんでさ。上条さんがパン作ってくれるならいいじゃん」

初春「やっぱりおかしいです……佐天さんはあの人に何をされたんですか?」

佐天「別に何もされてないよ? これからサービスしてもらうんじゃない……私も、初春も」

初春「いやっ! 絶対に嫌です!」

初春(おかしい……やっぱり変……もしかしたら精神に干渉する類の能力で操られているのかも)
23 :2/6 :2010/11/18(木) 15:54:03.89 ID:aL0WdT20
初春「佐天さん、ごめんなさい!」ドンッ

佐天「きゃっ!?」

タッタッタ……

佐天「逃げられちゃった……あ、上条さん!」

上条「佐天、あの子は?」

佐天「……あっちに行っちゃいました」

上条「うーん、そりゃ残念だ。そんなに嫌だったなんて上条さんはショックですよ」

上条「上条さんとしては迷惑かけたお詫びにパン作ってあげたかっただけなんだけどなあ」

佐天「……それが、何だか様子がおかしくて」

上条「ん? どういうことだ?」

佐天「初春、人が変わったみたいに大声だして……私のことも、何ていうか、汚らわしいものを見るような目で……」

佐天「……私、なにか初春に嫌われるようなことしたかなあ……」

上条(……能力者に操られているのか? それともまさか――――魔術師が!?)

佐天「私もう一度、初春を追い掛けてきますね。すみません、ご迷惑をおかけして……それじゃあさようなら」

上条「待てよ。俺も手伝う」

佐天「……えっ? でも……」

上条「俺が何とかしてやる! だからさ……」


上条「――――そんな泣きそうな顔するなよな」


佐天「そうですか、ありがとうございます。手分けして探しましょう」
24 :3/6 :2010/11/18(木) 15:55:06.94 ID:aL0WdT20
初春「はあっ、はあっ……一応は、逃げられた、みたい……」

初春(でもどうしよう、能力者に操られているなら私なんかじゃ手の出しようがない……)

初春「とりあえず、ジャッジメントに……白井さんに連絡しよう」

プルプルプルガチャ

白井『もしもし、どうかしたんですの初春?』

初春「あ、白井さん! 力を貸してください! 佐天さんの様子が変なんです!」

白井『佐天さんが!? 詳しく話して頂けます?』

初春「は、はい実は――――」

初春「――――と、いうわけで佐天さんは、パンツ食ってもらうとか言って喜んでて……明らかにおかしいんです」

初春「きっと佐天さんは能力か何かで操られているんじゃないかと……白井さん? 聞いてますか?」

白井「……佐天さんはパン作ってもらうと、そう言っていたんですの? それだけ?」

初春「あ、他にも『お返しに私もパンツ食ってあげる』とか、すごい楽しそうにはしゃいでて……私もう怖くて――――」

白井「初春……落ち着いて聞いていただきたいのだけれど」

初春「は、はい」

白井「それは貴女の方がおかしいと思いますわ」

初春「――――え……?」
25 :4/6 :2010/11/18(木) 15:56:18.71 ID:aL0WdT20
白井「操られているのだとしたら、それはむしろ貴女の方ですわ。今からそちらへ向かいますから――――」

初春「っ……嫌っ!」

ブチッツーツーツー(通話終了)

初春「そ、そんな……白井さんまでおかしくなってる……!?」

プルプルプル

初春「ひっ! 白井さんから電話が……!」

初春「!!……携帯電話を持っていたらGPSで居場所を割り出されちゃう……!」

初春「これはここに捨てて……早く逃げなきゃ!」

初春「あの様子じゃ、白井さんに捕まっても何をされるか分からない……いったい誰を頼れば良いの?」

初春「……何だか道行く人が皆、おかしくなってるんじゃないかって思えてきた……」

初春「怖いよ……どうしてこんなことになっちゃったの……?」

初春「……あっ……あそこにいるのは!」

初春「御坂さん!! 力を貸してください!」

御坂「えっ!? そんなに慌ててどうしたの?」

初春「佐天さんが……白井さんが……とにかく皆が変なんです!」

御坂「落ち着いて? ちゃんと話してくれなきゃ分からないわ」

初春「は、はい……」
26 :5/6 :2010/11/18(木) 15:58:02.73 ID:aL0WdT20
初春「――――というわけで……って御坂さん? あの、そんな怖い顔してどうしたんですか?」

御坂「貴女は何故、当麻を拒絶するの」

初春「え?」

御坂「当麻にパンツ食ってもらえるなんて最高のご褒美じゃない」

初春「……そん……な……御坂さんも……おかしく……?」

御坂「それは違うわ」

御坂「――――おかしいのは、貴女なのよ」

初春「……おかしいのは、わたし……?」

初春「………………あれ?」

初春「あはあはあはは――――?」

初春「パンツくってもらえるのは、シアワセ?」

初春「おかえしに、パンツくってゴホウシ?」

御坂「そうよ、それが正しいの」

初春「あはは、なんだ、そうだったんですかぁー」

初春「パンツくってもらって、パンツくってあげる」

初春「あはは、なんだかかんがえただけでポカポカしてきました、ほおんされてるみたいです」

御坂「……あ、ほら、ちょうど当麻が向こうから来たわ。ちゃんとパンツ食ってもらって、一人前になってね?」

初春「いいんですか? 御坂さんもたべてもらいたいんじゃないんですか?」

御坂「いいのよ、だって私たち――――友達でしょ?」
27 :6/6 :2010/11/18(木) 15:59:13.17 ID:aL0WdT20
佐天「おーい初春ー!」

上条「ようやく見つかったか! ってアレ、今ビリビリがいたような……?」

初春「あ、当麻さん……ごめんなさい、逃げまわったりなんかして」

佐天(当麻さん? 急に下の名前で呼ぶなんて……?)

佐天(あ、そっか! きっと初春ったら上条さんのこと……ふふっ)

佐天「なーんだ、心配するほどのことじゃなかったみたいですね?」

上条「ああ、良かった……(魔術師の仕業じゃなかったのか、ふう)」

初春「それであの……当麻さん、今からでもパンツ食ってもらえますか?」

初春「私も、お返しにパンツ食ってみますから。初めてだから下手、かも、しれないですけど、頑張ますから」

上条「お、上条さん的にはそいつは嬉しいですよ! 佐天とどっちが上手く出来るか勝負してみてもいいな!」

佐天「ふふん、初春には負けないよ? 上条さんが腰抜かすくらい上手にパン作っちゃうんだから!」

初春「うふふ、こっちこそ負けませんよ」

上条「よおし、それじゃあウチに帰って――――」



上条「美味しいパン、作ろうぜ!!」
28 :完。 :2010/11/18(木) 15:59:53.34 ID:aL0WdT20
以上です!

拙い文章でしたが初恋のドキドキが少しでも皆さんに伝われば嬉しいです!

それでは失礼します!
29 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 16:01:37.90 ID:eio4q1Io
りwwwwちwwwwぎwwww

30 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 16:08:48.31 ID:eCFCxJIo
イイハナシナノカー?

乙々wwww
31 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 16:44:12.96 ID:QzqoSwAO
お前のジャンル分け能力はレベル6だと思うよ
32 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 16:47:25.28 ID:WP0IYLwo
フィアンマ「幻想殺しがパンツ喰ってくれると聞いて」ガタッ!


乙wwwwwwww
相変わらずカオスだwwwwww
佐天さんと黒子がいい奴なのに……御坂が変態すぎるwwwwww
33 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 16:54:57.58 ID:uNuz4Oo0

……はつこい?は、一兆歩譲っていいとして、どきどき……?
34 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 16:59:48.01 ID:MwlTHToo
純愛ですね
35 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 17:06:25.83 ID:u8KYVEco
またお前か、いやむしろお前で安心したというべきかwwww
36 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 18:41:48.26 ID:Hmv6OwAO
もうパンツの人と名乗って欲しいwwwwwwwwwwww
37 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 19:31:14.44 ID:xjfUKQMo
どんだけ続くんだよこのシリーズwwww
それはともかく内容はアレだが上条さんがすげぇハーレム状態だ
38 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 19:37:22.38 ID:Hkwr73I0
新スレ立って最初のSSがこのシリーズかよwwww
パンツの人自重ww

乙でした。

39 :38 :2010/11/18(木) 19:38:02.79 ID:Hkwr73I0
あ、ごめん、良く見たら

最初のSSじゃなかったわ、

すいませんでした。
40 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 22:18:24.41 ID:3vnV7MAO
毎回ラストの上条さんの台詞が爽やか過ぎて泣ける

41 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 12:09:19.58 ID:PGOnI8c0
学園都市を舞台にTRPGのシナリオを作れんかなーと思ってるんだが
○○学区とか主要な建物の位置関係がわからん
鳥瞰図とか見取り図的な挿絵ってこの作品には載ってないのか?
それともアニメみたら理解できる?
42 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 12:13:41.83 ID:cZM08Woo
>>41
禁書目録の全テに載ってるよ
43 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 12:32:40.89 ID:/YE20hYo
パンツ乙
44 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 13:19:10.50 ID:PGOnI8c0
>>42
ありがとう。設定集大好物です
セッション上手く言ったらSS形式に直して投下しようと思う
超殺伐かつ超ぶっとびになるかも知れんが
45 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 13:24:25.12 ID:cZM08Woo
>>44
TRPGは大好物だし楽しみにしてるぜ

SS構想の一つに禁書メンバーがTRPGやる話はあるんだけど形にするには色々と時間が足りないな
インデックスがGMで上条さん一方さん御坂さん打ち止めさん白井さん辺りがプレイヤーで動いてる
NPC役には事欠かないキャラ数の多さが溜まりませんね
46 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/19(金) 15:57:27.94 ID:ixtxJGs0
突然ですが7レス投下させていただきまアンジェレネが大好きです。
47 :1/7 :2010/11/19(金) 15:58:13.38 ID:ixtxJGs0
神裂「上条当麻から手紙が届きました。イギリス清教の皆様へ……と日本語で書かれています」

オルソラ「まあ、初めてのことでございますね。どんな内容なのでございますか?」

神裂「では読み上げますね……ええと」

ルチア「シスター・カンザキ。少し待っていただけますか」

神裂「いいですよ。どうかしましたか?」

ルチア「その手紙を、シスター・アンジェレネに読ませてあげてほしいのです」

アンジェレネ「ええ!? な、なんでですか?」

オルソラ「何か理由があるのでございますか?」

ルチア「彼女は日本語による会話は問題なくこなせるのですが

    ……実は日本語の文章を読むのが不得手なのです」(※脳内設定です)

アンジェレネ「に、苦手だって知ってるならなんで読ませようとするんですかっ」

神裂「……なるほど、愛の鞭というやつですか?」

ルチア「はい。これを機に、自身の不勉強さを反省してもらおうかと思います。……では読みなさい、シスター・アンジェレネ」

アンジェレネ「そんなぁ……」

神裂(まあ、最大教主の日本語よりはマシでしょう)
48 :2/7 :2010/11/19(金) 15:59:30.23 ID:ixtxJGs0
アンジェレネ「――――『というわけで、最近は何事もなく過ごしているんだ……』」

神裂「ふむ。案外きちんと読めていますね」

ルチア「上条当麻が難解な単語を用いなかったからでしょう。これでは勉強になりません」

オルソラ「平和な日々を過ごしていらっしゃることが分かって、なによりでございますわ」

アンジェレネ「『ところで最近、オレは新しい趣味にのめり込んでいて、毎日――――』って、……ええっ!?」

神裂「どうしたのですか?」

ルチア「正確に読み上げなさい、シスター・アンジェレネ」

アンジェレネ「いえ、あの、その、これは……私には……////」

ルチア「ごまかしは通用しませんよ。続けなさい」

アンジェレネ「は、はい……ま、『毎日、インデックスと』……」

アンジェレネ「『毎日、インデックスと一緒にパンツ食ってるんだ』」

全員「…………………」
49 :3/7 :2010/11/19(金) 16:00:47.00 ID:ixtxJGs0
アンジェレネ「『最初はオレがインデックスのパンツ食って、それから病み付きになって』……////」

神裂「な、なななな……」

アンジェレネ「『今ではインデックスもオレのパンツ食ってる――――』」

神裂「――――七閃ッ!!」

アンジェレネ「きゃあっ!?」

オルソラ「あらあら、手紙がバラバラございます」

神裂「七閃七閃七閃!!」

ルチア「……バラバラどころか粉末状になりましたね」

神裂「かかかか上条当麻!! 許せません、あの子にそんな訳の分からないものを食べさせるなんて――――!!」

オルソラ「訳の分からないものではなくパンツでございますよ」

ルチア「それはそうですが……尚更食べる訳がわかりません」

アンジェレネ「……美味しいんですか? パンツって……」

神裂「馬鹿なことを言わないでください!! こんなのただの悪戯に決まっています!」

ルチア「……そうですね。質の悪い冗談でしょう」

神裂「さ、さあ、今日はもう遅いですし、解散しましょう!」
50 :4/7 :2010/11/19(金) 16:01:23.01 ID:ixtxJGs0
その夜。

神裂(うう……ああ……止めてください上条当麻……)

オルソラ(そ、それを食べるのでございますか……)

ルチア(んんっ……そんなの……食べられません……)

アンジェレネ(上条さんのパンツ……甘くて……美味しいです……)

翌日。

神裂「……変な夢を見たせいで眠れませんでした」

オルソラ「あらあら……そうなのでございますか? 恥ずかしながら私もでございます」

ルチア「なんであんな夢を……」

アンジェレネ「……美味しかったなあ……上条さんのパンツ」

『ええっ!?』

神裂「わ、私は上条当麻のパンツなんて食べてません!! ましてやオカワリなどしていませんよ!!」

オルソラ「上条さんが優しく教えてくださいましたから、私はいくらでも食べられる気がしたのでございます」

ルチア「だ、大体、私が上条当麻の夢を見るだなんてそれだけでもおかしいのです、そのうえなんでパンツを……」

アンジェレネ「あれ……もしかして皆さん同じような夢を見たんですか?」

全員『………………』

神裂「いったいどうしてしまったのでしょう……私の頭は……」

ルチア「夢は願望を映し出すといいますが……」

アンジェレネ「わ、私の願望は、上条さんと甘くて美味しいパンツ食べちゃうことだったんですか?」
51 :5/7 :2010/11/19(金) 16:02:31.39 ID:ixtxJGs0
オルソラ「……あら? これは……」ヒョイ

神裂「? なんですかその紙切れは」

オルソラ「昨日の上条さんの手紙……の破片でございますね」

ルチア「……ちょうど一文だけ読めますね」

アンジェレネ「わ、私にもみせてください。なになに……」


『愛情こそが最高のトッピングなんだぜ!!』


全員「…………」

神裂「そう、ですか……愛情ですか。愛さえあればパンツを美味しく食べられるんですね……」

オルソラ「それならば私も上条さんのパンツを美味しく頂けるのでございますね」

アンジェレネ「何だか我慢出来なくなってきました……上条さんのパンツが、パンツが食べたいです……」

ルチア「は、はしたないですよシスター・アンジェレネ……でも……私も……」

神裂「私だって……パンツ食ってみたいです」

神裂「こうなれば……」
52 :6/7 :2010/11/19(金) 16:05:13.67 ID:ixtxJGs0
土御門「ハイもしもし土御門だにゃー……おう、ねーちんかどうしたんだにゃー?」

神裂『……土御門っ! 貴方に急いでこなしてほしい仕事があるんです……!!』ハアハア

土御門「……いったい何があった? 息が荒いぞ」

神裂『そんなことはどうだっていい!! ……んっ……はあっ……早く、早く持ってきてほしいモノがあるんです!』

土御門「落ち着け、ねーちん。今はイギリスか? 何を持って行けっていうんだ?」

神裂『決まっているでしょう!?――――上条当麻のパンツですよ!!』

土御門「おいふざけてるなら切るぞ」

神裂『良いから持って来いって言ってんだろうがド素人がああああああ!!』

土御門「ハイすぐに持って行きますにゃー。土御門さんにお任せだぜぃ」


土御門(というわけで、カミやんの家までやってきたんだが……なかなかその話を出せない)

上条「大事な話があるって言うから入れてやったのに……話してくれないのか?」

土御門「あ、ああ……それがだにゃー」

上条「……無理に話さなくたって良いんだぜ?」

土御門「え?」ドキッ

上条「何が悩みでもあるんだろ? オレとお前の仲じゃないか、それぐらい分かるさ」

土御門(やだカミやん……ぜんぜん見当ハズレなこと言ってるのにカッコイイ……)ドキドキ

上条「良いぜ、お前が悩んでクヨクヨしてるってなら――――」

上条「まずはそのふざけた苦悩を、オレが半分背負ってやる!」

土御門(もうっ……カミやんが格好良すぎて腹筋濡れちゃう!)ビクンビクン

53 :7/7 :2010/11/19(金) 16:06:15.01 ID:ixtxJGs0
上条「ところで土御門には前にも話したけど……最近オレ、パン作ってるんだ」

土御門「あ、ああ知ってるにゃー。インデックスのパンツ食ってるんだろぅ?」

上条「最近はインデックスもパン作ってるんだけどな。せっかくだから食べてけよ」

土御門「え?」

上条「遠慮すんなって、オレのとインデックスのがあるけど、どっち食べる?」

土御門「じゃあ、そ、その……か、カミやんのが……」

上条「え? どっちだって? もっと大きな声で言ってくれよ」

土御門(カミやんたら分かってるくせに……意地悪なんだから////)

土御門「か、カミやんのが食べたいんだぜぃ……////」カァ

上条「よおし分かった! それじゃあ土御門――――」



上条「美味しいパン、食わせてやるよ!」
54 :完。 :2010/11/19(金) 16:06:57.12 ID:ixtxJGs0
以上です!

ガールズトークってこういうのを言うんですよね!

それでは失礼します!
55 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 16:08:58.07 ID:cZM08Woo
いい加減にしろwwwwwwwwwwwwwwww
いや相変わらずのパンツ話でした流石です頭痛い寝よう
56 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 16:13:27.26 ID:aPVvJGUo
そろそろ来るだろうと思っていたが案の定来てたかwwwwww乙ww
57 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 16:40:59.53 ID:pufBAHso
あwwwwりwwwwがwwwwとwwww
58 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 16:42:38.69 ID:zRx3vXwo
つwwwwwwちwwwwwwみwwwwwwかwwwwwwどwwwwww

とうとう男にまでフラグを……wwwwww

乙ww
59 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 16:50:30.41 ID:TfcO7AAO
上条さんのパンツの詳細はまだなの?
60 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 17:00:38.62 ID:j8xCu7c0

がーるずとーく……? いや、確かに女子達喋ってたけどガールズトークって、もっと、こう……
61 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 18:54:18.51 ID:pDijO.AO
>>60
美琴「アンタ女の子に夢見過ぎなのよ、実際はもっとエグいもんよ?」

だそうです
62 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 18:58:00.35 ID:3JwFzmco
久々に来たけどこのスレ相変わらず楽しそうでなごんだ
63 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/19(金) 18:58:59.73 ID:XzfbjcMo
>>61
どっかで見た事があるんだけど何の台詞だっけ
64 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/19(金) 19:47:39.14 ID:55Xx0BE0
ウヴォアァァァーーーーーーー!!!!


流石です、パンツの人wwwwww
65 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]:2010/11/19(金) 22:07:03.24 ID:QmEbFmY0
完ってなっていたからこの前ので終わりと思っていたのに
ちくしょう…ちくしょう…

俺の知ってるガールズトークとなんか違うし
66 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 23:05:08.11 ID:gSopIRco
>>63
3巻で「女子に夢みんなよー」ってセリフはあったな
67 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 23:15:46.18 ID:2IvzCUDO
>>44
ちなみにシステムは何使うの?
68 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 23:53:44.82 ID:PGOnI8c0
パラノイア-Oをちっとばかし魔改造したもの(主にミュータント能力と秘密結社関連)
69 :「だいすき」1―幻想殺しくんと禁書目録さんの場合 :2010/11/20(土) 00:25:53.93 ID:AfJMjGk0
2レス借ります

「ねぇ、とーま」

「んー? どうした、インデックス」

「おなかすいたんだよー……」グー

「はいはい。今作ってやるから少しの間我慢してなさい」

「えーっ」

「『えーっ』じゃありません」

「私ね、今お腹が空いてる。今なの。巷で言う『お腹すいたなう』なんだよっ」

「なうだかなんだが知らないけど、今すぐにでも間食できるお菓子とかは我が家には一切ありません」

「……うぅ」

「ほら、急いで作ってやるから。涙目になるなよ……」

「だって〜」

「今日の夕ご飯は上条さんお手製の生姜焼きだぞ? だから、大人しくテレビでも見て待ってろって」

「……………生姜焼き?」ピク

「おうともよ」 

「久しぶりに、お肉を食べられる……?」

「奨学金が入ったからなー。普段は倹約家の俺だけど、今日くらいは奮発するさ」フフン

「わーいっ! お肉っ♪ お肉っ♪」

「肉って聞いた瞬間に目を輝かせましたね、インデックスさん……。現金なヤツ……」
70 :「だいすき」2―幻想殺しくんと禁書目録さんの場合 :2010/11/20(土) 00:28:55.72 ID:AfJMjGk0
「ねぇねぇ、とーま。私ね」

「へいへい、どーせ『超高速で作れ』って言うんだr」




「だいすきだよ」

「!」




「とーまの作った料理が!!」

「…………」


「すごくすごく美味しいから、一番だいすきなんだよ」

「…………ははっ、あははははは。そりゃあ、作りがいのあるコメントっすね」

「生姜焼き楽しみだな♪ ご飯出来るまで、スフィンクスと遊んでるね」スタスタスタ

「……。はいよー……」




「俺の手料理が大好き、ね……」

「――――幸せなような、不幸なような……」

「…………せつない」ショボン
71 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 00:29:58.33 ID:AfJMjGk0
ありきたりなネタだが気にしない。
72 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 00:36:50.48 ID:NU4TzUUo
ありきたりなんじゃない、常にこの手のSSが歓迎されてるんだよ
73 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 01:19:00.11 ID:TmtRmW60
日常でありそうでなさそうな小さなやり取りがほっとして俺も好きです
乙!
74 :作者「ねむい」 [sage]:2010/11/20(土) 01:21:31.67 ID:qDAs4sgo

佐天「」

初春「うふふふふふふふ………」

ちび佐天A「ウイハルーウイハルー」ピコピコ

ちび佐天B「アソボッ!アソボッ!」パタパタ

初春「はぁぁぁぁん!カワイイ!カワイイですよぅ佐天さん!」ウヘヘヘヘ

佐天「……………………初春?それ、なに?」

初春「え?ちび佐天さんですよ?」

佐天「さも当然のように言ったね」

初春「えへへ」

佐天「いつも『えへへ』で済むと思ったら大間違いだよ豊生」

初春「豊生は言っちゃダメだと思います」
75 :作者「ねむい」 [sage]:2010/11/20(土) 01:25:09.97 ID:qDAs4sgo

佐天「もう一回聞くね。それなに?」

初春「え?ちび佐天さんですよ?」

佐天「なに?ループさせたいの?エンドレスな夏をご所望なの?」

ちび佐天A「ウイハル!アソンデ!」

ちび佐天B「アソンデアソンデアソンデー!!」ウェェェェェン!

初春「おぅふ」ジュン

佐天「………」

初春「…………佐天さん」

佐天「……………………なに?」

初春「これ、体内に入れたらさぞかし幸せになぶげぁっ!」ゴスッ!!

佐天「バットがあって良かったわ。ホントに。」

ちび佐天A「オネエチャンダ!」

ちび佐天B「ムノウリョクシャー!!」

佐天「あっ」キュン!

佐天「……………こ、この子たちは私が保護します!」

初春「えー1人くらいくださいよー」ブーブー

佐天「そんなすぐに復活しないでよ…………で、もしもあげたら、その子のことどうするの?」

初春「愛でますよ。全力で」

佐天「なんだろう。キケンな香りがする」

ちび佐天A「ルイコオネエチャン!アソボッ!」

ちび佐天B「ハラヘッター」グー


76 :作者「ねむい」 [sage]:2010/11/20(土) 01:25:53.42 ID:qDAs4sgo
お・わ・り

眠くて錯乱してますおやすみなさいミナサマー
77 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 02:01:22.69 ID:f0jsbQQ0
3レスお借りします
内容は来年発売の禁書のゲームについて
78 :1/3 [sage]:2010/11/20(土) 02:01:50.82 ID:f0jsbQQ0
上条「インデックス、禁書のゲームについてどう思う?」

禁書「とうま!そんなことよりコレを見てほしいかも」ビシッ

上条「ゲームの公式サイトじゃないか」

禁書「なんで、とうまと短髪のイラストは2枚あるのに、ヒロインの私は1枚だけなの!」

上条「戦わないからじゃないのか?」

禁書「それでも私はヒロインなんだよ、短髪の方が優遇されるなんて信じられないんだよ」

上条「はいはい、あとで問い合わせてみるよ」ハァ…

禁書「絶対なんだよ」

上条「わかってますよ。話を戻すけど、禁書のゲームについてどう思う?」

禁書「私たちの世界に3D格闘ゲーム合わないと思うんだよ」

上条「あの…、少しは支援してやろうとは思わないのですか?」

禁書「なんで?」
79 :2/3 [sage]:2010/11/20(土) 02:02:31.23 ID:f0jsbQQ0
上条「なんでって……、俺たちが出演するんだぞ」

禁書「私は出演しても肝心のアクションはできないし、とうまも雑魚キャラだし、何が面白いの?」

上条「まて、俺が雑魚だと……、一応主人公なんですがねぇ…」

禁書「とうまの力は防ぐだけで、回避も攻撃もできない、防御の一方通行なんだよ」

上条「うぐぅ…、言われてみれば……」ビクッ

禁書「それに、とうまは遠距離攻撃もできないと思うよ」

上条「そうだった、俺って飛び道具なんて使えないぞ」

禁書「主人公も、メインヒロイン の 私も使えないゲームなんて、私は期待できないかも」

上条「(メインヒロインにパワーアップしてやがる)」

上条「で…でも、俺は期待するぞ、禁書初のゲームなんだ、主人公補正でなんとか……」

禁書「ふ〜ん、まぁ私は元々ゲームなんて出来ないし、面白くても面白くなくても関係ないけどね」

80 :3/3 [sage]:2010/11/20(土) 02:03:00.64 ID:f0jsbQQ0
上条「いいですよー、上条さんは俺を使って、誰にも負けないテクニックを身につけますから」プィ

禁書「でも、ゲーム買うお金あるの?」

上条「あ……」

禁書「ゲーム機も無いよね?」

上条「」

禁書「どうやって遊ぶつもりだったの?」

上条「」

禁書「ねぇ、どうやって遊ぶの?」

上条「お願い、それ以上聞かないでください……」

禁書「ねぇ、とうまー」

上条「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
81 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 02:04:36.45 ID:f0jsbQQ0
おわりです
SSは初心者なので文章力なんてありません
失礼しました
82 :続「だいすき」1 [saga sage]:2010/11/20(土) 02:42:36.76 ID:AfJMjGk0
すんません。調子に乗ってまた6レスほど借ります。



―超電磁砲さんと空間移動さんの場合―



「あー、いいお湯だった〜♪」

「おねぇ〜さまぁ〜〜っ」ガバチョ

「ちょ!? く、黒子?」

「ええ黒子ですの。お姉様の黒子ですのよ〜♪」

「ちょっとー背後からいきなり抱きついてこないでよっ」

「はああっ、最高ですの。ゲコ太パジャマな点だけ惜しいですが、それでも最高ですの……!!」

「ひにゃっ!! ちょ、……やっ。ほ、頬をスリスリするな、いやらしい手つきで触るなぁ〜〜〜ッ!」

「湯上り姿のお姉様最・高・で・す・のぉおおお!!
 鼻をくすぐる淡い石鹸の香り、火照り熱を持つ頬、そしてこの柔らかな抱き心地っ!!
 黒子は、黒子はもう……っ!」



「……やめろ、って言ってんでしょうがぁああああああああああああああ!!」ビリリリ

「アハンッ!!!!」
83 :続「だいすき」2 [saga sage]:2010/11/20(土) 02:43:40.32 ID:AfJMjGk0

「…………、はぁはぁ」

「び、ビリビリ痺れれましゅの……」

「……毎度毎度しつこいわね、アンタも。いい加減懲りたらどうなの?」

「う、うふふ。黒子はこりませせせんにょよ……っ」

「電撃で舌が痺れてろれつが回ってない状態でも、アンタの軸はぶれないのね……」ハァ

「もちりょんですわぁ……。お、ねえさまの折檻、た、たまりませんもの……っ」グヘヘ

「…………」

「黒子は、おねぇしゃまが、だいしゅきですから」

「…………」ビリビリ

「グヘァン!!!! ………うへへへ」

「黒子、アンタはさ、可愛い後輩よ?」

「………慕われるのは悪気しないけど」

「それでも、ねぇ……? なんていうか――――時折、黒子にはついていけない」ガックシ
84 :続「だいすき」3 [saga sage]:2010/11/20(土) 02:46:19.07 ID:AfJMjGk0

―一方通行くんと打ち止めさんの場合―


「ミサカにはね、好きな人がたくさんいるのよ、ってミサカはミサカは言ってみたり」

「あーそォかよ」

「むむむ。なぁに、その興味なさげな顔? ってミサカはミサカはうっすい反応しか示さないアナタに眉をつり上げてみる」

「当たり前だ。興味ねェンだから」

「ふ〜ん、本当に? ってミサカはミサカは意味深に聞き返してみたり」

「ねェっつってンだから、ねェーンだよ」

「あっそ。まぁ、アナタがそういう反応するなら別にいいけど、ってミサカはミサカは大人の対応をしてみる」

「……」

「あ、無視を決め込むつもりなのね? ……いいけどさ、別に。ってミサカはミサカは独り言を言ってみる」

「……」

「話を戻すけど、ミサカには好きな人がたくさんいるの」

「……」

「ヨミカワも好きだし、ヨシカワも好きー」

「……」

「10032号でしょー、番外個体でしょー。っていうか、妹達の全員好きだな」

「……」

「それからそれから、お姉様も好き」

「……」

「ミサカを助け出してくれたあの人も好き」

「……」
85 :続「だいすき」3 [saga sage]:2010/11/20(土) 02:49:04.27 ID:AfJMjGk0
「ゲコ太顔のお医者さんも好きでしょー、えっと他には」

「――――おい」

「うん? なあに?」

「…………いや、その」

「ああ、自分はどうなのかってこと?」

「……」

「違う違う。アナタは『好きな人』じゃないよ?」

「ッ!!…………そォか」

「うん、そうだよ? ってミサカはミサカは答えてみたり」

「――――」ショボン



「そんなにしょんぼりしなくても……。」

「アナタは「好きな人」じゃないの。違うの」

「――――ミサカにとって、貴女は「だいすきな人」だよ? ってミサカはミサカは正直に言ってみる///」
86 :続「だいすき」5 [saga sage]:2010/11/20(土) 02:50:34.87 ID:AfJMjGk0

―無能力者くんとAIM追跡さん―



「はまづら」ギュー

「たたたたた滝壺!?」

「だいすき」ギュギュ

「え、なになに。今日の滝壺、めっちゃくちゃ可愛いんですけど」

「……ねぇ」

「俺、今でも鼻血でそうやべぇまじかわいい。……ってなんだ滝壺、不満そうな顔して」

「ふまん」

「ふ、不満……? 俺、なんかしたっけ」

「はまづらは?」

「俺?」

「はまづらは、わたしのこと、好き?」

「………へっ? おお俺が、滝壺のことを、そ、その。好きかって?」

「どうなの?」ウワヅカイキラキラ
87 :続「だいすき」6 [saga sage]:2010/11/20(土) 02:52:35.20 ID:AfJMjGk0
「……」

「はまづらぁ、黙ってたら分からないよ……」

「――――なぁ、滝壺」

「うん?」

「それに答えたら、即効で押し倒して全力でオマエのこと可愛がってもいい?」

「……い、いますぐ?」

「今すぐ。ここで。俺の中の滝壺メーターがMAX振り切ってるんです、はい」

「…………ちゃ、ちゃんと言ってくれたら。ね?///」

「よっし!!」

「〜〜〜〜もうっ」



「滝壺、好きだ」

「――――いや。それだけじゃ足りないな」

「俺もだよ。俺も、滝壺のこと、大好きだ」
88 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga sage]:2010/11/20(土) 02:57:24.30 ID:AfJMjGk0
ただ色んなキャラに「大好き」って言わせたかっただけなんだ…

>>74
>>77

乙です

ちび佐天さん可愛いよ俺もお持ち帰りしてぇええ

自分をメインだって言うインデックスさんも可愛いい。
そして上条さんの不幸っぷりがまたいいwww
89 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 03:27:36.96 ID:hUl0lC.0
流れに乗って僭越ながら投下。

数年たって精神的にちょっと成長した「あの人」と思春期真っ盛り打ち止め。
長くなるかもですが、どうぞお付き合いください。
90 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 03:27:53.94 ID:1KRJ9so0
乙!すばらしい、すごくきゅんとした。
しかし流石、浜滝は恋愛が一番進んでるだけあるな…早く結婚しろ
91 :部屋とYシャツとミサカ [sage]:2010/11/20(土) 03:28:36.65 ID:hUl0lC.0
いつからだろう。あの人のYシャツを着なくなったのは。
小さい頃は毎日のようにワンピースの上から羽織っていた、
あのYシャツ。
箪笥の中に大事にしまってあるそれは、
高校生になってからは一度たりとも着なくなっていた。

ミサカが離れたわけではない。
あの人が離れていったでもない。
それなのにいつの間にか、あのYシャツには全く手を触れなくなっていた。

そうだ。久しぶりにあのYシャツを出してみよう。
暖かい日の下へ。
あの頃みたいに羽織ってみて、あの頃みたいに手を繋いで街へ出よう。
あの頃みたいに、
あの頃みたいに。

防虫剤の臭いが染み付いてしまったYシャツへと袖を通す。
外出は洗濯してからかな、と少し残念に思いながら一つずつボタンを留めてゆく。
上から学校指定のブレザーを着こんで鏡の前で一回転。

「うん、やっぱり……………




 ……………………なんで入ンねェんだよォォォォォ!!!
ってミサカはミサカはあの人の真似をしながら叫んでみたりィィィィ!!!!」
92 :部屋とYシャツとミサカ [sage]:2010/11/20(土) 03:29:38.38 ID:hUl0lC.0

『部屋とYシャツとミサカ』




「ちくしょうぉ……なんでピチピチ高校生が着てるのにパツンパツンなんだよぅ……
 ってミサカはミサカは涙目になりながら愚痴ってみたりちくしょうぉ……」

箪笥の肥やしと化していたYシャツは、やっぱり箪笥の肥やしだった。
誰かこの幻想をぶち壊してくれ、ギブミー上条。

「……ハッ!!胸囲があるんだからそりゃパツンパツンなわけだよ!!
 ってミサカはミサカは僅かな可能性に縋りついてみたり!!!!!!」

「…………」ジィィーー ← 僅かな可能性

「…………」ペタペタ ← 僅かな胸囲

「…………」チラリチラリ ← Aカップ

「…………」モミモ… ← 揉むほどない

「    」

「 Orz 」


93 :部屋とYシャツとミサカ [sage]:2010/11/20(土) 03:30:26.52 ID:hUl0lC.0

あの人とは相も変わらず一緒に生活している。
黄泉川とは流石に彼女が結婚した際にあの家を出たから離れたし、
芳川はそれより前に新たな職に就くと共に出ていったから
今はあの人と二人きりなわけだが。

あの人はミサカを妹か娘のように見ている節がある
(結婚どころか彼女すら出来たことの無い雰囲気なのだがそれでいいのだろうか)。

そりゃぁ学園都市からの支援金があるとはいえ
好きなモノを買えたり友達と出かけたりと周りの同級生に比べ手持ちに余裕があるのは
あの人がくれるお小遣いのお蔭なので文句は言えない。

無能力者や低能力者へ向けた薬物投与や無理な実験に頼らない能力開発を
研究するあの人は、その傍らカエル先生の下で助手やら勉強やらと何やら忙しい。

ミサカたち量産型能力者の不安定な肉体をより安定化させるために、
あの人は汗水垂らして頑張ってくれているのだ。

本職の研究者としても優秀らしく、
学園都市の名のある学会などによく呼ばれては
スーツを着てネクタイを締めて出席している。

昔からは想像もできないが、
学園都市第一位の頭脳を持ってしては当然なのかもしれない。


94 :部屋とYシャツとミサカ [sage]:2010/11/20(土) 03:31:11.89 ID:hUl0lC.0

話を戻そう。
今ミサカが通う高校では学校指定のブレザーの下に
恋人のYシャツを着込むのが流行っている。

「恋人同士、離れていてもいつも一緒にいるからね」という意味らしい。
その話を聞いた時、どうしてもあの人のYシャツをまた着たくなった。

この気持ちが、周りが言うような『恋』と同じかなんて知らないけれど。
あの人が、今もこれからもそういう目では絶対見てくれないことは知っているけれど。

それでも、あのYシャツが着たかったのだ。
それなのに。

それなのに。





「何で入らないんだよコンチクショォォォォってミサカはミサカはァァァァァ!!!!!」

95 :部屋とYシャツとミサカ [sage]:2010/11/20(土) 03:31:47.24 ID:hUl0lC.0

>コンコン
「おい打ち止め、さっきから煩ェぞ!コッチは朝帰りだってのに!!!」

ハッ、
我に還る。

「ご、ごめんね煩くしちゃって!ってミサカはミサカは
「さっきからギャーギャーどうしたァ?………入るぞ?」
「え、ちょ、待って………!!!」

>ガチャ

「   」← ザ・パツン パツン
「   」← 茫然

「   」
「………」

「   」
「………どォした?ンな古ィYシャツなんか出して。
 それ俺がオマエくらいン頃に着てたヤツだろ?入るワケねェじゃねぇか」

96 :部屋とYシャツとミサカ [sage]:2010/11/20(土) 03:32:16.30 ID:hUl0lC.0



………… そ う だ っ た !!!!!!

可笑しいと思ったのだ。
出会ってから何年立っている。

能力に頼らなくなったあの人は自力で物事をこなす内に
自然と薄らとした筋肉がついてきたし、
男子特有の成長期を迎えて更に背が伸びたりした。

同じ年ごろの男女では体つきに違いがある。
女子は全体のフォルムが丸みを帯びてくるわけで。
同じ年でガリガリだったあの人のYシャツなどハナから着れやしなかったのだ。
97 :部屋とYシャツとミサカ [sage]:2010/11/20(土) 03:32:48.17 ID:hUl0lC.0

「ね、ねぇねぇ!あなたの今のYシャツ1着貸して欲しいかな〜
 ってミサカはミサカはお願いしてみたり〜」

「あァ?別に構わねェが、何でまた?」

「ホ、ホラ!大覇星祭が近いでしょ?体育祭の練習で汗いっぱい掻いちゃうから
 予備にと思って、ってミサカはミサカは〜」

「買ってあるだろォが、予備。足りねェならまた買ってやるが
「明日すぐ必要なの!使うの!要るの!着なきゃいけないの!だからつべこべ言わず貸せ、ってミサカはミサカは胸倉掴みかかってみたりィィィ!!!」



よかった。何とか誤魔化せた。
興奮冷めやらず未だゲホゲホ言っている彼にこのモヤシがと毒づきながら
部屋のカギを閉めYシャツ(NEW!)を羽織る。
98 :部屋とYシャツとミサカ [sage]:2010/11/20(土) 03:33:33.03 ID:hUl0lC.0



………………。

・学会用
・オーダーメイド
・このモヤシが
・背が伸びた

「…………」チラ ←袖は余っているのに丈が足りない

・背が伸びた(※手足に限る。座高は低い)

「…………」

「チクショォォォォォォォォ!!!!!!!」



99 :部屋とYシャツとミサカ [sage]:2010/11/20(土) 03:34:24.65 ID:hUl0lC.0



「というわけなの、ってミサカはミサカは電話越しの黄泉川に相談してみたり」
「相変わらず状況説明に便利な口調じゃんね、って愛穂も愛穂も便乗してみたり」

ふざけんなよ黄泉川コンチクショウが。
………最近あの人に似てきた気がする。

「私も旦那のYシャツなんて入らないし、気にすることないじゃんよ?」
「黄泉川の場合入らないのはその巨乳でしょ、ってミサカはミサカは〜……うぅ〜〜」

入らないのがせめて胸なら。
せめて胸なら諦めがついたのに。

オリジナルか。オリジナルが悪いのか。
お姉様は態度(ツンデレ)もお胸も相変わらずである。

「あ、でも……」

もういいよ、黄泉川。
その胸に何を言われようが虚しいだけさ。

この幻想は誰にもぶち壊せないんだよ、
ってミサカはミサカは[ピー]音が入らないように自粛してみたり……ハハ……ハハh



「急いでるのに自分のYシャツ見つからない時なんかは、私の着ていくじゃん」



そ の 発 想 は な か っ た !!!!!!

100 :部屋とYシャツとミサカ [sage]:2010/11/20(土) 03:35:16.85 ID:hUl0lC.0

イける……!!!!それならイける……!!!
確かにミサカのYシャツなんてあの人は素直に着てくれないだろう。

だがしかし、長年一緒に生活していないのだ。
ミサカはあの人の攻略法を網羅している!





「ね、ねぇねぇ!さっきのYシャツ借りてみて思ったんだけどねぇ〜〜」

「あァ?」

「あなたYシャツ着てる時、ちょっとパツンパツンなんじゃないかなって
 ミサカはミサカは思うんだけど〜〜〜………だってあなた………」



「 昔 よ り 少 し 逞 し く な っ た じ ゃ な い ? 」



「そ、そゥか!!!道理で最近何かキチィ気がしてたんだよ(嬉)!!!」

大丈夫だ、それは気の所為だ。

まぁ兎にも角にも 計 画 通 り。
あの人はコンプレックス(モヤシ、アスパラガス等々)をカバーしてやるよう
煽てれば大抵調子に乗るのだ。

あとはここで上手く誘導して……


「袖先とかはともかくさ〜〜丈とかもうちょっと長くした方が良いんじゃないかな、
 ってミサカはミサカは筋骨隆々なあなたを思い出して意見してみたり〜〜〜」

「ま、まァ確かにそうかもな!細マッチョだもんなァ俺(照)!!!」

「大きめのヤツをさ、マッチョは汗掻くし予備とかも沢山つくっておいた方がいいよ〜〜
 ってミサカはミサカは洗脳を施してみたり〜〜〜」

「イエス、マイロード(喜)!!!」


101 :部屋とYシャツとミサカ [sage]:2010/11/20(土) 03:36:14.14 ID:hUl0lC.0


嬉々として出かけたあの人は、
ミサカの指示でオーダーメイドではなく(オーダーメイドだと唯のモヤシ向けだ)
普通の量販店にYシャツを買いに出かけた。

絶対ェデケェよそれ……と思うがまぁ上手くいったものだ。




深夜3時。
やっと寝付いてくれたあの人の部屋に忍び込む。
昨日まで3日連続完徹だったために今はグッスリ眠っている。

大人買いされた我が家では誰の身の丈にも合わないYシャツを1枚くすねて
またこっそり部屋を出る。

あぁ、あの人のYシャツだ。
あの人が着たあの人の匂いが染み込んだあの人のYシャツだ。

ミサカはミサカはミサカはミサカはミサカはミサカは……………



102 :部屋とYシャツとミサカ [sage]:2010/11/20(土) 03:40:39.51 ID:hUl0lC.0

早朝6時。

今日の制服はいつもと一味違う。
学校指定のブレザーの下には、例のブカブカYシャツ。
ムフ、ムフフフフフ…………

自分のお弁当を用意しながらあの人にコーヒーを入れる。
今日は何処か公の場に出るらしく、あのYシャツ(のうちの1枚)を着るらしい。


>ガチャ
「ふあァあ……」

欠伸をかまして目を擦りながらリビングへと出てきたあの人は、
しかし、
ブ カ ブ カ Y シ ャ ツ を 着 て い な か っ た。



「Yシャツはぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!?????」



ビクリ、と肩を震わせたあの人は突然の奇声にはっきりと目が覚めたらしい。
状況についていけないながらもコチラへと機嫌でも窺うかのように目を向けた彼は、

「あ、あァ。一度着てみたらやっぱデカかったし、
コーヒー零して捨てちまった一枚以外は今度三下にでもやることにしたンだよ」



「…………」チラッ ← 自分のYシャツ
「…………」

「…………」チラッ ← 自分のYシャツ(新品)
「…………」

「…………」チラッ ← 自分のYシャツ(×あの人の匂い ○新品特有のアノ匂い)
「…………」



「あ``あ``あ``あ``あ``あ``あ``あ``あ``あ``あ``あ``!!!!!!!!!」
「   」ビクゥ!!



この世とは、真に不条理なものである。

                          『部屋とYシャツとミサカ』(完)
103 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 03:43:12.98 ID:hUl0lC.0
というワケで『部屋とYシャツとミサカ』完結。
こんな駄作に12レスも消費してしまい申し訳ありませんでした。
処女作ですので御目汚しとなりましても、どうか寛大に指摘くださると幸いです。
というか、


…………皆もっと書こうぜェェェェェェェェ!!!!!
足りないモエは自給自足出来ないと知った、今日この頃。
104 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 06:30:31.87 ID:Nbp.VcAO
いいね いいよ 最っ高だねぇ!
超乙ゥ 黄泉川が結婚してた…

「認知度アップのためにも『age進行』にご協力ください」
って>>1 が言ってたぜ
105 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 08:00:59.19 ID:446p25U0
朝っぱらから失礼します。投下します。
微エロ? 注意です。全10レス。
106 :1/10 :2010/11/20(土) 08:02:06.18 ID:446p25U0
上条「よし、書けたぞー」

禁書「あれ? とうまが手紙書いてる。珍しいんだよ、誰宛てなの?」

上条「ああ、イギリスの皆にだよ。神裂とかオルソラとか……」

禁書「ふぅん、どうして急に?」

上条「ああ、何か土御門の奴が、たまには手紙の一つでも書いてやれって言うからさ」

禁書「そうなんだ。それでどんなこと書いたの?」

上条「別に大したことは書いてないぜ? ここのところ、こっちも平和なもんだからな……ほら読んでみるか?」

禁書「なになに?『――――俺は最近、新しい趣味にのめり込んでて……』」

禁書(あ、この一文だけ読むと、とうまと私が恋人同士みたいに聞こえるかも……うふふ)テレテレ


『毎日、インデックスと一緒にパンつくってるんだ』
107 :2/10 :2010/11/20(土) 08:02:56.76 ID:446p25U0
――――私、アニェーゼ=サンクティスが異常に気が付いた時には、もう、手遅れになっちまってたんです。

その暗い闇は密かに女子寮の面々を浸蝕し、同僚たちの正気を奪っていきやがりました。

あの神裂火織ですら……やられちまいました。オルソラも、アンジェレネも、ルチアも……

かろうじて正気を保っていたのは少数のシスターと、私だけ、というふざけた状況でして。

そいつらもやがては耐え切れなくなって、私を裏切りやがったんですよ。

まあ、裏切りを責める気には、なれやしませんでした。

仲間達が次々と狂っていくのを見ていたら、あちら側に堕ちるのも仕方がないと思っちまいましたよ。

正気じゃあいられねぇです。そう、あんな光景を見せられたら、誰だって――――
108 :3/10 :2010/11/20(土) 08:03:36.46 ID:446p25U0
「いいかげん、この縄ほどいてくれませんかね?」

女子寮の食堂で私は拘束されちまいました。必死に冷静を装ってはいましたが、そんなもんクソの役にも立ちゃしません。

目の前の聖人、神裂火織に対して、虚勢など何の意味も成さないのは当たり前でした。

「駄目ですよ、シスター・アニェーゼ。貴女はこれから私達の手で洗礼を受けるのです」

神裂火織がそう言うと、私の周りを取り囲むシスター達がクスクスと笑い声をあげやがります。

私には……そいつらを睨みつけてやる気力もありませんでした。

そうです。ビビっちまったんですよ。

目を合わせたら、あちら側に引きずり込まれそうで、怖かったんです。
109 :4/10 :2010/11/20(土) 08:04:16.01 ID:446p25U0
かつては私も数百人のシスターを束ねた指揮官でしたが、そんな実績なんかが武器になりゃ苦労しません。

助けを期待するのも無駄。私以外の全員が、既に狂ってしまっているんですから。

以前、私のせいで集団暴行を受けたオルソラも、こんな心境だったんでしょうかね……

そのオルソラも、今は私を取り囲む壁の一人。

「心配する必要はございませんよ。ええ、始めてみれば簡単なことでございますから……」

彼女がどんな表情をしているのか確認する勇気もありゃしませんでしたが、

きっといつも変わらぬ聖母のような笑顔を浮かべてやがるのは容易に想像がつきました。
110 :5/10 :2010/11/20(土) 08:04:56.34 ID:446p25U0
つい先日までは仲間だった何人かのシスター達も……嫌だ、助けてください、と悲鳴をあげていた仲間達も……

今ではもう狂宴の虜。人壁の向こうから彼女らの嬌声が聞こえてきやがりました。

宴の会場は、女子寮の食堂。

以前は寮の仲間達と、温かな食事を取る安らぎの空間だったその場所も、今ではもう悪魔たちの巣窟みたいなもんで。

ただ一つ。以前と変わらないのは、そこが食事をする場所だということ。


――――奴らは、パンツ食っていやがったんです。
111 :6/10 :2010/11/20(土) 08:05:45.67 ID:446p25U0
「あぁん……しすたー・るちあぁ……早く一緒にパンツ食ってくださぃい……」

猫撫で声をあげ同僚に甘えるのは、アンジェレネ。

まだあどけなさの残る彼女が、艶っぽくおねだりする様は、聖職者というよりも小さな淫魔のようでした。

私も幼さという意味では人のことを言えないんですが、その、アンジェレネの様子を見ていると――――

少しずつ、身体が火照っていくような気がしました。

「駄目ですよ、シスター・アンジェレネ。今はシスター・アニェーゼにパンツ食っていただいて、その喜びを理解していただくのが先決です」

いつものようにルチアは厳しくアンジェレネを律するんですが……私は何故だか残念に思っちまいました。

――――私は、アンジェレネとルチアが、パンツ食ってるところを見てみたかった――――

(違う! なに考えてんですか私は!)
112 :7/10 :2010/11/20(土) 08:06:24.87 ID:446p25U0
そんな正気を失いかけた 私を見透かすかのように、神裂火織は言葉で私をなぶります。

「ふふ……少しずつ理解しはじめたようですね。パンツ食ってみたくなったでしょう?」

「そ、そんなことあるわけが……!」

私は反論しますが、説得力のねえ言葉など無視して聖人は続けます。

「試してみれば分かりますよ……あの人が言ってました……ふふ、こうやってこね回すとですね、とても楽しいんですよ……」

神裂火織は何かを揉むような動作をしてみせました。

滑らかな手つきで、しなやかな指先をくねらせるその様は、再び私の身体を疼かせるには充分過ぎました。

「いったい……どうしてこんなことになっちまったんですか!? 何が原因で変わってしまったんですか!?」

無我夢中で私は叫びました。自身の身体の変化を認めたくなくて、何でも良いからごまかそうとしていたんです。

神裂火織から返ってきたのは、ほんの少し驚いた表情。

「ああ――そういえばそうでしたね。あなたはあの時いなかったから、知らなかったんですね」
113 :8/10 :2010/11/20(土) 08:07:12.10 ID:446p25U0
「きっかけは一通の手紙でした」

楽しそうに聖人は語ります。

それはまるで無垢な少女が神と出会い、奇跡によって救われた体験談を語るかのような――――

――――清らかなるもんでした。

「あの方がこの素晴らしさを教えてくれたのでございますよ」

神裂火織の言葉を継いで、オルソラが恍惚の表情で告げました。

「誰だと思いますか、シスター・アニェーゼ……私達にパンツ食って喜びを分かち合うことを教えてくれたのは」

今度はルチア。次々と繋がる言葉は良く訓練された聖歌隊の輪唱のようでした。

私も歌に魅了されちまったのでしょうか。自然と胸の鼓動が早くなります。

このカノンを最後まで聴いたら、私はいったいどうなっちまうんでしょうか?

――――『期待』で胸が膨らみました。

そして最後の一小節を歌い、聖歌を完成させたのは、その場にいたシスター達全員でした。

『そう、我等に喜びを与えてくださったのは――――上条当麻さま』
114 :9/10 :2010/11/20(土) 08:08:05.30 ID:446p25U0
「あ……あうっ……!」

私の理性を支えていた何かが壊れていく音を聞きました。

せき止められていた欲望が一気に溢れ出し、身体はそれを求めます。

上条当麻が私のためにパンツ食っているところを想像して……

私が上条当麻のためにパンツ食っているところを想像して……

「……んっ……あっ……なんで……? どうして、考えただけで、こんなにも切なくなるんですか……?」

「ふふふ、ようやく素直になれたようですね、シスター・アニェーゼ」

誰かの声が耳に届きましたが朦朧とした意識では判断ができませんでした。

「……っあ、ああっ……食べたいんですっ……当麻のパンツ食っちまいたいんですっ!!」

私は恥も外聞も構わず、はしたなくおねだりしました。

「私たちも同じ気持ちでございますよ。ですが今はその願いは叶わないのでございます」

「ええ、ですから……今はお互いにパンツ食って我慢しましょう……いつかその願いが叶う日まで」

誰かがそう言うと私の前にパンツを差し出しました。

ああ、パンツパンツパンツ!!

当麻のじゃないのが残念でしたが、私は涎を垂らすのも構わずソレにむしゃぶりつきました――――
115 :10/10 :2010/11/20(土) 08:09:16.91 ID:446p25U0
――――そして。

「アニェーゼじゃないか!? どうして学園都市に?」

部屋から出てきた当麻が驚くのも嬉しくて、その一挙一動が私を遥かな高みへと導きました。

「おい、おいアニェーゼ? どうかしたのか?」

「ぁん……あ、いえ大丈夫です。軽くイッちまってただけですから」

当麻が心配してくれていることに気がつき、嬉しさあまりのまた意識を失いかけちまいましたが。

「まあ、こんなとこで立ち話も何だし、中に入れよ」

当麻に誘われ、私は楽園へと足を踏み入れます。

マンション周囲で待機している2000人ほどのシスターたちの怨嗟が聞こえたような気がしましたが構いません。

「そうそう最近オレさ、趣味でパン作ってるんだよ。せっかくだからアニェーゼも食ってくか?」

「はい、あの、当麻……私、今日はパンツ食ってあげたくて、来ちまったんですよ……」

「ええ!? ホントにそれだけのためにわざわざ来たのか!? 

いやー、嬉しいなあ、とうとう上条さんのパン交流はグローバル化するんですね!」

ああ、こんなにも罪深い私の訪問を、当麻が喜んでくれている!

しかし私の太股を伝う汚らわしい液体が、当麻に気付かれたらどう思われるでしょうか。

内心ヒヤヒヤしましたが、それもまた私を天国へと上り詰めさせる一つの要素でありました。

「よぉし、それじゃあアニェーゼ!」

ああ、張り切る当麻が好き。私の名前を呼んでくれる当麻が好き。



「お前にパン、作ってもらおうかな!!」
116 :完。 :2010/11/20(土) 08:09:48.13 ID:446p25U0
以上です!

カーチャンがこれ読んで泣いてました! ちょっと家族会議してきます!

今までありがとうございました!!
117 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 08:53:34.89 ID:raYnKNYo
朝からお前さんはwwww

乙々
118 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 08:55:54.74 ID:pDOu3vQo
ちょ、大丈夫か?
まぁ、何はともあれ乙です
119 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 09:20:21.87 ID:NxeHouYo
乙wwwwwwwwwwwwwwww
116先生の次回作にご期待下さい!!!
120 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 10:13:33.32 ID:OMYIQbco
おいwwww
カーチャンは感動して泣いてたわけじゃないからなww
121 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 10:47:51.80 ID:yEiJlbk0
おわったwwwwwww
122 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 11:08:05.91 ID:faPNezco
スレ立てろwwwwwwww

壮大なストーリーになるぞwwwwwwww
123 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 11:22:14.49 ID:f0jsbQQ0
朝からなんてものを・・・乙!
124 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 12:30:18.67 ID:shVCBIAO
カーチャン…
125 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 12:47:51.16 ID:bmBhhkAO
>>103
ぐああ最高だった………!!!!!
また書いてほしい
昼休みなのにニヤケて大変だったから今夜にでもどうだい?
126 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 13:01:42.97 ID:7ysmkGQo
投下ラッシュの最後がこれかよwwwwwwww
皆さん乙でした
127 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 17:00:51.65 ID:FrkkpDso
なんだこの超投下ラッシュはww
全員乙!
128 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 18:31:04.70 ID:w60evwQo
乙‼
ラッシュもいいが、投下後は数レス開けようぜ
感想書かれなくて可哀想だろ
129 :とある発言の責任問題 [sage]:2010/11/20(土) 18:34:25.87 ID:mMq6k3Qo
グループネタ
3レスほど貰います
130 :とある発言の責任問題 [sage]:2010/11/20(土) 18:34:56.75 ID:mMq6k3Qo
夜、グループの仕事が終わり
4人を乗せた車が人通りの無い路地を走っている最中
ポツリ、と
結標淡希の口から爆弾が投下された

結標「ねぇ、一方通行」
一方「・・・・・・なンだ」
結標「抱きしめてよ」

海原「( ゜Д゜)」
土御門「( ▼Д▼)」

一方「・・・・・・あー悪ィ、どうも耳の調子がオカシイみてェだ。
   もし宜しければ、もゥ一度言って貰えませんかねェ?」
結標「だから、抱きしめてって」

海原「(゜Д゜)」
土御門「(▼Д▼)」
一方「こっち見ンな、俺も理解できねェンだから」

結標「今通った道ってさ、私と貴方が初めて会った場所なのよね」
一方「・・・・・・覚えてねェな」
結標「そう、でも私は覚えてるわ。
   貴方って酷い男よね。 女の子の顔面思いっきり殴り飛ばすんだもの」
一方「アレはテメェが悪い」
結標「貴方からみたらそうでしょうね。
   しっかり覚えてるじゃない」
一方「・・・・・・」
131 :とある発言の責任問題 [sage]:2010/11/20(土) 18:36:58.55 ID:mMq6k3Qo
海原(・・・・・何だか面白い事になりそうですね)
土御門(ここは黙ってた方が面白くなりそうぜよ)

結標「あの時、貴方が何て言ったかは覚えてるかしら?」
一方「・・・・・・・・・・・さァな。 興味が無ェ事は記憶しない性質なンでな」
結標「じゃあ教えてあげる。
   『抱き締めたくなっちまう』って言ったのよ」

海原・土御門「「;`;:゛;`(;゚;ж;゚; )ブフォ 」」
一方「」

結標「だからさ、抱きしめてよ」
一方「ちょっと待てェ! そこだけ抜粋してそのまま受け取ってんじゃねェぞ!」
結標「しっかり覚えてるじゃない」
一方「くっ」

結標「ええ、正確には『抱き締めたくなっちまうほど哀れだわ』ね。
   でもね一方通行、『当初の計画は失敗』して、『学園都市一位』に『下着を見られた』上に『真正面から顔面殴り飛ばされ』て、
   その挙句、『上層部に人質を取られ馬車馬の如く働かされている』私が哀れじゃない、とでも?」

土御門「哀れだな」
海原「ええ、哀れですね」
一方「腐れシスコン共は黙ってろ!
   それにその台詞はテメェの見当違いな発言に対して言った訳で、今の境遇は自業自得だろうが!」
結標「でも言ったわよね。『抱き締めたくなっちまう』って」ツツツ......
一方「ぐっ・・・・・・そりゃァ言ったがだからそれは例えであってだなァ・・・・・・ってじりじり距離を詰めてくンんじゃねェ!」
132 :とある発言の責任問題 [sage]:2010/11/20(土) 18:38:08.65 ID:mMq6k3Qo
海原「いいんじゃないですか一度くらい。減るものでもないんですから」
土御門「自分の発言には責任を持つものだにゃー」
一方「ぶっ殺されてェかテメェら!」

結標「早く抱き締めてほしいんだけど、一方通行?」ツツツ......ピトッ
一方「」

カチッ

一方「このくそったれどもがァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!」


――――――――――――――――――――

土御門「・・・・・・からかい過ぎたかにゃー」
海原「飛んで行っちゃいましたね。自分達は予備の車が来るまで此処で待ちますか」
土御門「そうするしかなさそうぜよ。
     ・・・・・・しかし結標、こっちはどう転んでも面白かったからいいんだが
     一方通行があっさり乗ってきたらどうするつもりだったんだ?」
結標「・・・・・・ふふっ
   まぁ、それはそれでよかったんじゃないのかしら」


土御門「えっ」
海原「えっ」
運転手「えっ」
133 : [sage]:2010/11/20(土) 18:40:18.57 ID:mMq6k3Qo
一通さんの台詞を聞いて悶々として書いた、反省してる
しかし読み難いな
行間空けたほうがよかっただろうか
134 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 19:15:07.03 ID:7SSGirQo

やっぱり一方さんはイジられる方が輝くなww

あと、行間は空けた方がいいと思う
135 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 19:18:15.22 ID:QlsmAMAO
>>133
乙。しっかり性悪なあわきん良いなぁ。
最新話こっちだと今日放送なんだよなー早く見たい。
136 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 19:21:42.83 ID:tvxnbHU0
>>133
早く長編でかいてよ
137 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 19:53:43.34 ID:f0jsbQQ0
>>133
たとえ一方さんでもこのベクトルだけは跳ね返せない
138 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 20:15:32.60 ID:TQjjPRMo
>>133
スレを立てる作業に入るんだ
139 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/20(土) 20:21:41.21 ID:4UQS8Vgo
>>133
ばあさんスレはまだかのう
140 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 21:00:03.44 ID:339ihKs0
>>136 >>138-139
おww前wwらwwしwwつwwこwwいwwぞww

>>133乙!
141 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 21:42:12.45 ID:f0jsbQQ0
4レスお借りします
アホなアックアを考えたらこうなりました
142 :1/4 [sage]:2010/11/20(土) 21:43:18.27 ID:f0jsbQQ0
アックア「その涙の理由を変える者(Flere210)!」

テッラ「おやおや。いきなり魔法名など名乗って、いったい何を始める気ですかねー」

アックア「実は、この魔法名を持ちながら1回も泣いたことが無いのである」

ヴェント「そもそも、表情一つ変えずに仕事こなしてるアンタに、涙なんて似合わないと思うけど」

アックア「だからこそ、1度泣いてみたいのである」

テッラ「急にそんなこと言われても、困りますねー」

ヴェント「なら本でも読んでろよ」

アックア「うむ、では本を探すとしよう。失礼」ザッ

ヴェント「冗談で言ったのに、マジで行きやがった……」

テッラ「あの体格に本がセットされるとシュールだと思いますが」

ヴェント「フヒヒww」
143 :2/4 [sage]:2010/11/20(土) 21:44:09.07 ID:f0jsbQQ0
数時間後

アックア「泣けると言われる本を数冊読んだが、全然涙が出ないのである」

テッラ「はやっ」

ヴェント「なら私たちにはお手上げってことだわ」

フィアンマ「おいおい。面白そうな話しをしているじゃないか、俺様も混ぜろよ」

テッラ「実はですねー」

かくかくしかじか

フィアンマ「なるほど、それならアレで一発で解決できる」

アックア「ほんとうであるか?」

フィアンマ「俺様を誰だと思ってやがる、そんな問題を解決するのは朝飯前だ」
144 :3/4 [sage]:2010/11/20(土) 21:44:49.95 ID:f0jsbQQ0
ヴェント「どうやって泣かすつもりだよ」

フィアンマ「コイツだ」スッ

テッラ「初めてみるものですねー」

アックア「なんであるか、それは」

フィアンマ「涙が出る不思議な水と言っておこう(ほんとうはアンメルツだがな)」

アックア「それを、どのように使えば涙が流せるのであるか」

フィアンマ「なーに、簡単なことだよ。少し顔を近づけろ、お前は背が高すぎる」

アックア「わかったのである」

ヌリヌリ

フィアンマ「こんな感じに目の下に塗ると、嫌でも涙が出てくるはずだぜ」
145 :4/4 [sage]:2010/11/20(土) 21:45:46.89 ID:f0jsbQQ0
アックア「」

テッラ「どうしたのですか?」

アックア「」ジーン

ヴェント「うぉ!?目が充血してきたぞ」

アックア「」ポロリ

テッラ「泣い…た?」

ヴェント「これって泣いたことになるの?」

アックア「涙が出たのでああああああああああああああるっ!」

フィアンマ「感謝しろよ、この俺様にな!」



その後アックアさんは、アンメルツの間違った使い方を頻繁に行い、失明したそうです
146 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 21:47:48.01 ID:f0jsbQQ0
おわり
アンメルツを見た瞬間こんなネタを思いついたので書いてしまいました
変な部分もいろいろあるかも・・・
147 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 21:50:12.84 ID:JkUFWoAO
おつ
オチがシュールすぎて、呼吸をとめて1秒俺は真剣な目をした
148 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 21:56:56.84 ID:IlySTyg0
乙&test
149 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 22:00:12.65 ID:dWyKp4M0
これは……笑っていいのかどうなのか
とりあえす乙

>>147
そこから何も聞けなくなるのか
150 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 22:01:42.32 ID:F2y1qOs0
>>147
☆クズ論理ねーっす
151 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 22:07:47.11 ID:JkUFWoAO
>>147ことあなたからタッチしてもらいたい者なんだけど、昔みんなに性格反転を相談したのも俺である。で、ちょっぴり書けたからそっと悲しみにこんにちはしたいんだけど良いかな
152 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 22:14:38.45 ID:xaMVBq.0
『投下しても良いかな』と心の中で思ったなら、その時スデに行動は終わってるんだぜ
『投下するから』なら使っても良い
153 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 22:19:17.99 ID:JkUFWoAO
>>152
ありがとう、お前にため息の花だけ束ねたブーケ受け取って欲しい感じ


じゃあ、性格反転を投下する。3スレぐらいで終わると思う。
154 :とある物語の反転世界 :2010/11/20(土) 22:22:31.30 ID:JkUFWoAO
@上条さんと禁書目録さん


上条「…ん」

禁書「当麻、お早う御座います」

上条「……お早う、今日は洋食か」

禁書「ええ、フレンチトーストとオレンジにしました。飲み物はどうしますか?」

上条「お前と同じので良い」

禁書「分かりました」


−−−−−


上条「じゃあ、行ってくる」

禁書「分かりました。食べたい物があったらメールして下さい」

上条「いつも返信早いけど、俺のメール待ってるのか?」

禁書「そうですね」

上条「別に休んだって良いのに」

禁書「家事は楽しいのです」

上条「……」

禁書「当麻、どうかしましたか」
155 :とある物語の反転世界 :2010/11/20(土) 22:23:34.75 ID:JkUFWoAO


上条「……今日は外へ食べに行く」

禁書「何故ですか?」

上条「お前は休め、それとちゃんと食え」

禁書「……私は太りやすいので」

上条「別に、見た目変わってもお前はお前だろ」

禁書「貴方は非常に多くの女性から好意を持たれていますし、わたしの知らない接触もあるのかと」

上条「別に誰が俺のことを好きだろうと俺はお前が一番なんだから」

禁書「…、そうですか」

上条「…行きたい所が出来たらメールしろ」

禁書「分かりました、考えておきます」

上条「じゃあ、行ってくる」

禁書「ええ、気を付けて」


156 :とある物語の反転世界 :2010/11/20(土) 22:25:32.75 ID:JkUFWoAO
A某三人衆



「かみじょォォ」

上条「あー、一方通行。また寝坊か?」

一方「いや、ちゃんと起きれたンだけど、朝ご飯失敗しちまった、寝癖付いてねェ?」

上条「そこ、跳ねてる。料理は難しいよな」

一方「うげェ…あっちで直すか。
インデックスちゃンがお前のとこに来てほンと良かったよなァ」

上条「あぁ。今日も起きたらご飯あった」
一方「ふざけんなァァ!」

上条「いやあ、どうもすいませんね。おいしかったわー」ニヤニヤ

一方「ちくしょォォ!ごめンな打ち止め!俺は料理が下手なンだよ!」

「お前だって十分勝ち組だろ…!」

上条「お前にしては今日は遅いな」

「昨日はロリ物の良作見つけちまったんだよなあ。つーかあれは絶対JSだわ」

一方「朝から何が悲しくてロリコンの顔見ることになンだよ…、お前、一応優等生キャラじゃン」

「うるせぇ!!つーか、上条も一方もロリに恵まれすぎなんだよぉ!!」

上条「浜面には女子中学生と女子高校生の知り合いがちゃんと」

浜面「いやいや、中学生以上は基本的にボールだろ。絹旗も精神は婆さんだし。年上はもっと無いわー」

一方「現実見ろよォ…」

157 :とある物語の反転世界 :2010/11/20(土) 22:28:39.46 ID:JkUFWoAO

浜面「打ち止めちゃん渡してくれりゃそれで良いわ」

一方「打ち止め逃げてェェェ!!」

浜面「気弱な小学生って…。しかも毎晩一方通行の劣情を…!!」

上条「あぁ、そこまでにしとけよ」

浜面「別に、インデックスちゃんも俺はちゃんと受け入れるから。可愛いよな…敬語の洋ロリ…」

上条「…潰す」

一方「ちょっ!確かにコイツはあれだけど抑えて上条さン!あの、痛い痛い!!朝から流血沙汰は学園都市で一番平和主義者の俺は勘弁したいところ!つーかお前も謝れってェ!」

浜面「お前らだけなんでロリとフラグが立つんだよ!!俺だって、俺だっグヒャ!」

上条「ウジ虫がぁぁ!!」

一方「はあまづらァァあ!!」


158 :とある物語の反転世界 :2010/11/20(土) 22:30:13.54 ID:JkUFWoAO
B常盤台組





「まぶし…」

「ごきげんよう。良い朝ですね」

「ねみぃんすけど…」

「白井さん、もうすぐ、朝食の時間です」

黒子「御坂先輩が一人で行ってりゃ良いじゃないすか…」

美琴「わたし。また、みなさんに襲われるかも…」

黒子「先輩はレベル5じゃん…」

美琴「…そう行って着いてきてくれる白井さんは優しいですよね」

黒子「お腹が減っただけなんで」

美琴「ふふ、そうですか。…昨日の声がけは成功しましたか?」

黒子「…逆ナンのことなら、バカで低脳な男ばっかでしたよ」

美琴「それは残念でしたね。いつか、白井さんの好みの男性、見つかると良いですわね」

黒子「…そうっすね」



159 :とある物語の反転世界 [saga]:2010/11/20(土) 22:32:28.52 ID:JkUFWoAO


美琴「今日のご飯、は、ごほっ、おいし、ごほっごほっ」

婚后「血ww吐きまくwwwwwりんぐwwwwwリョナwwww属性はwwwwのーせんきうwwwうぇwwwww」

黒子「御坂先輩!?」ヒュンッ

美琴「す、すみません…。ごほっわ、た、ほ、ごほ、さ、が」

婚后「テレポwwしちゃったwwwwラブwwwwパワーwwww『わたし、御坂先輩のことが…っ!!』くろこんwwwwぱねっしゅwwwwがちりりぃwwww」

黒子「早く薬飲んで!それと婚后死ね」

婚后「お断りします」

美琴「す、すみま…せ」ゴクゴク


160 :とある物語の反転世界 :2010/11/20(土) 22:38:25.60 ID:JkUFWoAO

黒子「先輩は体弱いんだから」

美琴「毎度申し訳ないですねぇ」

黒子「にへらにへらしないで下さい」

美琴「いや、白井さんは優しいなと思って」

黒子「違います。死なれたら面倒なだけで……、ねみーんで戻ります」

美琴「ふふ、ありがとうございますね」

黒子「…体には気を付けて下さいよ」

美琴「白井さんも授業に出ましょうね。それでは」

婚后「白井wwwwがでれましたwwwwwwwwわよ、奥さwwwwwwwwん、百合百合wwwwwwwwぱねっしゅwwwwぱねっしゅwwww」



161 :終わり :2010/11/20(土) 22:46:56.07 ID:JkUFWoAO
今んところは

上条さん→好意には鈍感じゃない、インデックスが正妻なのでフラグは折るよ

インデックス→ペンデックスの喋り方で拒食症ぎみの家事万能な科学っ子

一方通行→ビビりで善人で細いことがコンプレックスで献血さえ苦手な平和を愛する第一位

浜面→フラグは立てるけども、ツンデレの滝壺や大人しい麦のんに好かれるけどロリコンな優等生

美琴→病弱で鋭くて素直で、黒子をいじるのが楽しいお嬢さま

黒子→男好きなはずなのに、御坂先輩へのこの気持ちは…!?

御坂妹→天真爛漫で若干痴女っぽい、クローン達の中でも一番お喋り

打ち止め→内気で一方通行にしか懐かないような寡黙な小学生


ぐらいは考え中。付き合ってくれてありがとうございました
162 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 22:52:39.46 ID:.fRk1UYo

急いで麦野や滝壺も出すんだ
163 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 22:52:54.85 ID:010n6MDO
>>161
さぁスレをたてるんだ
164 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 22:54:22.93 ID:I5MwDMAO


しかし男どもの元との違いがよく分からん…
女ははっきりしてるけどね
165 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 22:55:12.46 ID:pDQDTISO
>>161
乙!
金剛峰寺うぜぇwwww
なぜか黒子とSPECの当麻が重なった…
166 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 22:55:46.36 ID:JSoh/Mg0

めっちゃ萌えた
167 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 22:56:16.60 ID:2FEez.g0
>>161
>ツンデレの滝壺や大人しい麦のん
なん…だと…?
はやく書くんだ

それはそうと乙!
168 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 23:01:10.84 ID:hUl0lC.0
僭越ながら何レスか投下させていただきます。>>90の続きです。
>>125のお言葉が嬉しかったのでグヘグヘヘ。

前作より長くなるかと思いますが、どうぞお付き合いください。

169 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 23:02:04.04 ID:JkUFWoAO
>>164
全くその通り。個人的に原作のあの三人の特徴を反転したつもりだけど難しかった。


一万人とたてるぐらいのフラグ体質→彼女持ち

ネガティブなせいで好戦的→若干へたれ

彼女持ち(高校生)で元アンチスキル→ハーレム形成してる優等生なロリコン


これだと浜面は反転してもそれなりに幸せだね

170 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 23:02:52.76 ID:hUl0lC.0
>>91の続きでした。
大事なとこ間違えてやがるぜチクショウ。

それでは改めまして、お付き合い願います。
171 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 23:03:14.57 ID:G12y32ko
浜面って警備員だったのか……
172 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:03:38.53 ID:hUl0lC.0

「でさぁ、今着てるYシャツが彼のってワケ」

「マジ〜?いいなぁ……」

「ああ、あの3年の彼氏さん?カッコイイよねぇ〜」


ミサカだって着て来る筈だったのだ。
あの人のYシャツを。
少し大きさが合わないで身の丈に余るそれは、優しい包容力で持ってミサカを包んでくれる筈だったのに。


身の丈に余るどころか、身の丈に足りなかった。局部的な意味で。
現実とは、残酷だ。


「………はぁ〜………」

「どした、御坂?なんか今日元気ないじゃん?」

「ううん。何でもないの気にしないで、ってミサカはミサカは……はぁ〜」


何でもなくないじゃ〜ん!と心配そうに揺さぶるクラスメイトには悪いが、
今朝の出来事を思い出すと溜息しか出てこない。


結局今日は普段通り自分のYシャツを着て登校した。
いくらブカブカだったところであんな新品を着たって何の意味もない。


「ミサカも着たかったなぁ……彼シャツ……」

「お、何だその言い様!御坂、彼氏いんの!?」

「え、マジ!?どんな人どんな人!!」

「年下〜?年上〜?ま、まさかこのクラスに………!!!」

「み、御坂は私のモンだからな!!彼氏なんて認めないぞ!!」


思わず漏らした一言にクラスメイトが食いついてくる(一人変なの混じってたが)。
しまった。
ミサカは彼氏って思われても一向に構わないケド……
って、ミサカはミサカは何考えてんのもうキャーーーーーー!!!!!!

173 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:04:12.30 ID:hUl0lC.0

「お〜い、御坂〜〜〜?」

「へんじがない ただのしかばねのようだ」

「また御坂のヤツがトリップしちゃったよ、アイツ妄想長いからなぁ……」


大覇星祭を一緒に回って、ミサカの応援にも来てもらって、
一緒にお弁当食べてそれからそれから…………
………アレ?これ彼氏っていうか父娘じゃね?


「起きろ御坂〜〜〜、弁当食う時間無くなるぞ〜〜〜」

「ハッ!ってミサカはミサカは何か違う想像から脱出してみたり!!!」

「今日の妄想は3分28秒と」

「御坂にしては短い方だったね」

「も、もう!!いいからお弁当食べよう!お昼休み終わっちゃうよ、ってミサカはミサカ
はここで話を中断!!」

いつもと同じく酷い言われようだ。
いいじゃないか妄想の一つや二つ。
こちとらもっと強力な妄想を放つDNA単位でそっくりどころかまるきし同じなお姉様が
いらっしゃるんだよ!!
って………アレ?


「どした御坂?また妄想か?」

「お弁当………ない………」


174 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:05:07.96 ID:hUl0lC.0

時刻は12時17分。
お喋りに夢中になっていたせいでお昼休みの1/5近くが終わってしまっている。
今から行っても購買は売り切れ状態だろうし、
学食は確か改装工事だとかで一週間くらい休みじゃなかっただろうか。


「ふ、不幸だ…………」


ミサカはどこかのヒーローさんか。
今朝のYシャツ問題に気をとられ過ぎた所為で玄関かリビングにでも忘れてしまったのだろう。


「うぅ………」


なんだか惨めな気分になってきた。
あの人のYシャツは結局着れず。お弁当も忘れ。
ミサカには、何にもないじゃないか。


175 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:05:37.32 ID:hUl0lC.0

「泣くな御坂、弁当くらい分けてやるから〜〜〜」

そういえば今日帰って来たテストも赤点だった。
あの人にテスト中のミサカネットワーク使用を禁止された所為だ。
どこからかテストの日程表を入手したあの人は、
何の契約を交わしたのか知らないがネットワークを使えば番外個体から連絡が入るように仕向けていた。


「駄目だ話聴いてねぇし………つか、何か廊下騒がしくない?」


ネガティブな思考もあの人に似てきた賜物なのか。
ペットは飼い主に似るとか言うけどミサカはあの人にとってペット的なものなのだろうか。


「ホントだ。ちょっと見て来る」ガタッ
「あ。あたしも」


妹や娘的な立場とペット的な立場なら一般的に見てどちらが幸せなのだろう。
どちらにしたってあの人は不器用な優しさを持ってミサカを大事にしてくれるだろう。


「ちょ、大変大変!!なんか見たことないイケメンが廊下歩いてる!!」
「マジで!?」ガタッ
「年上〜?年下〜?」
「年上年上!!大学生くらい!!」


だがそれはミサカが求める優しさとはベクトルが少し違う気がする。一方通行のクセに。
『あらゆるベクトルを操作する能力』なら感情のベクトルも操作しろってんだ。


「今確認してきた。マジイケメン」
「どーゆー系〜〜?爽やか系?カワイイ系?」
「んんと、どっちか言うとヴィジュアル系?白髪赤眼の
「二次元から私を迎えに来てくれたのね、判ります!!!」ガタッ


イケメンかぁ……
ネガティブモードに移行していても都合のいい耳は都合のいい単語だけはバッチリ拾ってくるようだ。
ミサカにとってイケメンとは、あの人だけを指すものだ。
例えソイツがヴィジュアル系の白髪赤眼なんてミサカのタイプを真っ向から攻めてきたって………
ん?白髪赤眼?


「おい、御坂っつーガキがいンのはこのクラスか?」ガラッ

176 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:06:49.71 ID:hUl0lC.0

「な、なななななななんであなたがここに、ってミサカはミサカはミサカはミサカは……」

「なんで、って出張講師の仕事終わって帰ってきたらオマエが弁当置きっぱなしだったからワザワザ届に来てやったンだろォが」

「あぁ今日の仕事は能力開発指導だったのね、ってミサカはミサカはえぇ〜〜〜!!!!」


どうしよう。物凄く嬉しい。
きっとあの人は講師を終えた後も他の仕事が山ほど詰まっていて。
しかしそれでもミサカのためにわざわざ学校まで来てくれたわけで。
心中ではさっきまであの人の悪口ばかり言っていたのに、身勝手な心は心機一転晴れ渡ってゆく。


「ホントに!!ホントにありがとう、ってミサカはミサカはあなたに抱きついちゃうキャーーーーーー」ダイブッ

「馬鹿野郎!!こちとら杖ついて……ってウオ!!!!」


急いでチョーカーのスイッチを切り替えてミサカを支えてくれたあの人は
「もう忘れんなよ、いつも届けてやれるワケじゃねェんだから」
と頭を掻き回して(撫で回しのツンデレ版だ)去っていった。
ハァ……やっぱりミサカにはあの人しかいない……って


「…………………」ジトー ←クラスメイトズ
「       」

「『ミサカはミサカはあなたに抱きついちゃう!!!』」ポソッ
「!!」ビクッ

「『ミサカも着たかったなぁ……彼シャツ……』」
「!!!!」ビクビクッ

「ちくしょぉぉぉぉぉぉ!!!!アレが彼氏かぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
「ヴィジュアル系のお兄ちゃん系かぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!」
「ふざけんなよコンチクショォォォォオオオオオオオオ!!!!!!!!」
「御坂は私のモンだぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!!!」


え、ちょ、何このテンション。
止めて来ないで追い詰めないでってミサカはミサカは………


「「「話、詳しく聞かせてもらうからね」」」ニタァ~~


……………不幸だ(本日2回目)。

177 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:07:22.02 ID:hUl0lC.0

「え、じゃつまり一緒に暮らしてるワケ?マジで!?」

「体弱いから家族の人と暮らしてるっつてたのに……まさか彼氏とはねぇ……」

「同居………もうヤることヤった?」


なんやかんやでクラスメイト3人(不穏な発言をするヤツは縛り付けて置いてきた)
を我が家へ招待することとなり、帰り道を賑やかに歩いてゆくミサカ一行。


どうやらあの人はミサカの彼氏として認識されているらしい。
ミサカとしては嬉しいが、あの人がこの光景を見たらどう思うのだろう。


「彼氏さん何やってる人?見た目は派手でも服装的にバンドとかじゃなさ気だったし」

「け、研究職!!能力開発に携わっててよく学会とかに出かけてるよ、
ってミサカはミサカは厳しい追及に焦りながらもついつい自慢しちゃってみたり!!!」

「学会っつーことは結構高収入てコトだよね?」

「クールで落ち着きあって高給取り………完璧じゃないか」


あの人も『クール』だとか『落ち着きがある』だとか表現されるようになったのね、
嬉しいわ……ってミサカはミサカはあの人のお母さん!?


でもやっぱり自分の友達からあの人を良く言われるのは……
………嬉しいな。


「着いたよ、ここがミサカ達の愛の巣さ!!ってミサカはミサカは調子に乗ってみる!!」


178 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:07:49.13 ID:hUl0lC.0

玄関を開けると、そこには見慣れない靴が何足も並んでいた。
普段は2人分(しかも1人1足)しか置かれていない分、4足というのは余計多い気がする。


「ただいま〜〜〜ってミサカはミサカは疑問を前面に押し出して帰宅を宣言する〜〜〜」

「「「おじゃましま〜〜〜す」」」


3人を引き連れてリビングへと向かうと妹達とあの人のヒーロー、上条当麻が何故だか人の家で美味しそうにコーヒーを堪能していた。


「お。おかえり打ち止め」

「ただいま。そしていらっしゃい、ってミサカはミサカは挨拶をきちんと返すよ!
 ところで今日はどうしたの?他にもお客さんが来てるみたいだけど……」

「ああ、俺は今日大学午後から休みだったから一方通行からYシャツ貰いに来たんだよ。
 なんかサイズ違いのヤツ大量購入しちまったんだって?」


ナルホド。
今朝あの人がそんなことを言っていた気がする。
しかし1足はあの人、もう1足はヒーローさんとして残り2足は一体……?


「御坂と御坂妹も来てるんだ。なんだか生体電流のついて書斎で議論してるみたいで。
 難しすぎて上条さんには全く判らないのですがねぇ……」


不思議そうにしてたのが顔に出てたぞ。
と付けくわえながらヒーローさんは懇切丁寧に教えてくれた。
下位個体も呼んだということは妹達の『調整』についての話なのだろう。


色々と複雑な経緯を経たが、
お姉様とあの人が普通に話をするような関係になったのはとてもいいことだと思う。


「じゃあミサカ達はミサカの部屋に行こうか、ってミサカはミサカは提案してみる」


179 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:13:53.87 ID:hUl0lC.0

「今ミサカのお姉様達も来てるんだ〜、ってミサカはミサカは解説を加えるね」

「ほほう、つまりお姉様公認の仲というワケですなキミ達は」

「ち、違うよ!!いや合ってるけれどその解釈は違うよ!!ってミサカはミサカは……

「『合ってるけれど』?」

「/////」プシュウゥゥゥゥゥ・・・・・・


確かにお姉様はミサカ達が一緒に暮らしている経緯も
あの人が妹達を護ってくれている経緯も認めてくれたし理解してくれたけど!!!
あの人の行いを許したわけじゃないしそもそも認めたってそうゆう認めたじゃないし!!


「お、お姉様はあの人と研究のことでお話に来てるだけだもん……
ってミサカはミサカは……うう〜〜〜〜〜」

「ハイハイ、からかってゴメンね御坂。」

「だってさぁ。話聞いてるとラブラブなのに彼シャツ着れないとかどうしてかな〜って
気になっちゃって」


…………彼シャツ?


「言ってたじゃん、昼休み。『ミサカも着たかったなぁ……彼シャツ……』って」

「い、いや……それは……」


言わない言えない言えやしない。
あの人がスタイル良すぎてミサカじゃ入んなかったなんて!!!


「あ、あの……それはね、ってミサカは……ミサカは……」


ジリジリと歩み寄ってくる女子A〜C。
アレ?これデジャブじゃね?昼休みと同じじゃね?つまり辿りつく結末は………


「「「話、詳しく聞かせてもらうからね」」」ニタァ~~


……………不幸だ(本日3回目、本家リビングにてグータラ中)。
180 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:14:19.74 ID:hUl0lC.0

「なるほど。彼シャツが細身すぎて入んなかった、と」

「彼氏さんスタイル良さ気だったもんね〜〜」

「なんかダイエットでもしてんのアレ?食べても太らないとか女の敵?」


言わないであげて。あの人気にしてるから。
頑張ってお肉食べてるのに無駄な努力だねとか言わないであげて。


「あ、ならさ!!逆に御坂のYシャツ着せるとかどうよ!!」

「考えてはみたけど……あの人がそうそう着てくれるワケないし……」

「そこを何とか丸めこんでさ〜〜」

「無理だよぅ……ってミサカはミサカは……」


何といえというのだ。
「あなたはモヤシだからミサカのでも着ていればいいのよ!」?
「べ、別にミサカのYシャツ着て欲しいワケじゃないんだからねっ!」?
………どこの超電磁砲だ。因みに本家は書斎である。


ハァ………所詮ミサカには彼シャツなんて無理な話だったのだ。
明日からも大人しく彼の買ってくれた自分用のブランドYシャツでも着ていよう。


「御坂」


なに?名もないクラスメイトA。
真剣な顔したところでケーキは出さないぞ。


「諦めたら、そこで試合終了だよ?」




……………………Aェェェェェェェェェエエエエエエ!!!!!!!!!!


「が、頑張る!頑張るよAちゃん!!ってミサカはミサカはここに宣言!!!!!」

「Aちゃんて誰だコラ」

181 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:18:49.04 ID:hUl0lC.0



次の日の朝。
今日もあの人は正装するらしい。


何といって声をかけようか。
ツンデレは駄目だ。あの人はあれでいて素直だから、そのままの意味で受け取るだろう。
うぅ〜〜〜〜


「おい、寝ぼけてンじゃねェだろうなクソガキ。遅刻すンぞ」

「あ、ウン!ってミサカはミサカは朝食にがっついてみたり!!」

「喉詰まらせンなよ、面倒臭ェから」


どうしようどうしようどうしよう。
今はまだパジャマだけど朝ご飯を食べ終えたらあの人は確実に着がえ始める。
その前になんとかミサカのYシャツを勧めないと……
どうしようどうしようどうしようどうしよう


「あ、そォだクソガキ」


どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう


「今日1日オマエのYシャツ貸せよ」


どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
どうしようどうしようどうしようどうし………


…………………え?


「………え?今なんて……?、ってミサカはミサカは確認を取ってみたり……」

「だからァ、1日オマエのYシャツ貸せっつったんだろォがクソガキが。」


………これは、夢?


182 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:19:17.47 ID:hUl0lC.0

「昨日行った先の学校でバカ生徒にYシャツ汚されちまってよォ。
予備もクリーニングだし―――――――― オマエのなら多分ギリギリ着れンだろ」


夢、じゃない。


「で、でも……ミサカのだと袖短いし丈も長いよ……?、ってミサカはミサカは……」

「袖なら上着で隠れるし、丈は仕舞いこンじまえばなンとかなるだろ。
 つーか、今日Yシャツねェ方が困ンだから文句なンて言ってられねェしよォ」


ミサカはあなたのシャツを着れないけれど。
いつでも一緒になんて、到底無理な話だけれど。


あなたは、ミサカのシャツと一緒に、ミサカといてくれるのね。


「ちゃ、ちゃんと大事に着てね、ってミサカはミサカはお願いするからね」

「あァ」

「ミサカだと思って、丁寧に扱ってくれなきゃ嫌だよ、ってミサカはミサカは……」

「大事にする」


ああ、どうしよう。
泣きそうだ。

「俺ァそろそろ着がえて行くから、戸締りちゃんとしとけよォ」

「う、うん任せて!ってミサカはミサカは胸を張ってみたり!!」


昨日の不幸は今日の幸福のためにあるものなのね、
ヒーローさんに教えてあげよう。
暇そうな穀潰しシスターと一緒に、惚気でも聴いてもらいながら。


183 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:19:49.52 ID:hUl0lC.0

出勤や通学ラッシュで混雑する駅前を、杖をついて器用に闊歩する一方通行は
携帯を開いて通話を始めた。


キチンとどちらかに報告を入れるように、小さな同居人の同じ顔をした『お姉様』から
念を押されている。


ピリリリ………と数回コール音を響かせてから、回線の向こう側の相手は電話をとった。
今日は2限からとか言っていたから、まだ寝ていたのかもしれない。
そんなことを気にする一方通行ではないのだけれど。


「オイ一発で出やがれ、三下ァ」

「こっちはまだ寝てたんだぞ?無茶言わないで下さいよ」


やはり寝ていたらしい。


「で、どうだった?ちゃんと借りれたのか?」

「あァ、まァな。適当言って借りてきた。今着てる」

「おうおう、素直に言えたんだなエライエライ。……嬉しそうにしてたか、打ち止め」

「嬉しそうっつーよりもどっか飛ンでたな、意識が。ボーッとしてた」

「それは何より。な、やっぱ上条さんの言った通りだったろ?」

「………ゴチャゴチャ煩ェんだよテメェはよォ………切るぞ」


「あ、ちょっと待って!!」だとか「少しは感謝しろよ!!」だとか聞こえてきたが、
まあ気にしない。
ウザイだけだ。


しかし打ち止めのあんな顔は久々に見たような気がする。
弁当を渡しに行った時も少しは見れはしたが、最近はコチラを見ては思い悩んでいるような顔ばかりしていた。
本当に久しぶりだった。
あんな、花が飛んだような笑顔は。


確かに少しは感謝すべきなのかもしれない。
全ては、上条当麻の計画通りだったのだから。


184 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:22:36.17 ID:hUl0lC.0

「折角友達来てるんだしさ、お茶の一つでも持って行ってやったらどうだ?」

超電磁砲や妹達との議論も一段落し何か飲むかとリビングに顔を出せば、
要件を終えた筈の件のヒーロー様は何故かのんびりとコーヒーを堪能していた。

「テメェ……帰ったんじゃなかったのかよ」

「上条さんチはお金がないのでクーラーつけられないんですよ、
大覇星祭間近のこのクソ暑い時期にだぜ?もう少しのんびりさせてくれよぉ……」


今にも人ン家で寝こけそうな三下ヒーローは、
どうやら打ち止めが連れて来たらしい客人とやらを持て成せと言っているらしい。
テメェがやれ。


しかし打ち止めが級友を連れてくるというのは本当に珍しいことだ。
三下曰く「家に友達連れて行くとそこん家のお母さんが茶やらなんやら出してくれるもん」
らしいので、あのガキ気に入りの紅茶とクッキーを出して部屋へと向かう。


一応は女(つってもまだ高校生のクソガキだが)の集まりであるわけだし、
ノックくらいはしておくべきだろう。
それくらいの料簡はある。


「おいクソガキ、入るz



『なるほど。彼シャツが細身すぎて入んなかった、と』

『あ、ならさ!!逆に御坂のYシャツ着せるとかどうよ!!』

『考えてはみたけど……あの人がそうそう着てくれるワケないし……』

『そこを何とか丸めこんでさ〜〜』

『無理だよぅ……ってミサカはミサカは……』


彼シャツ。
扉越しに話を聞くに、どうやら男のYシャツを女が身につけることらしい。
この前からYシャツYシャツ騒いでいたのはこういうことか、と納得する。


そうか、クソガキは。
俺を『俺のYシャツ』を着たいのか。
俺を、『彼氏』と呼びたいのか。
185 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:24:17.73 ID:hUl0lC.0
「彼シャツ、あの子の学校で流行ってるみたいね」

「………超電磁砲、聴いてたのか」

「アンタとアイツが騒いでた頃からずぅっと。あの子たち声大きいから全部丸判り」

「つまり一方通行は上位個体すらそのYシャツが着れないくらいモヤシというわけですね、
 とミサカは一方通行をからかいます。プギャー」


………妹達はなにやら違う方向に個性が傾いている気がする。
それとも相手が俺だからだろうか。


「……で、どうすんのよ?着てあげるの?あの子のYシャツ」

「………」

「そもそもアンタはあの子のこと、どう思ってんのよ」

「因みにミサカは上位個体に恋愛感情を抱いていることを肯定した時点で学園都市第一位
はロリコンであると宣言するつもりで


アンタは黙ってなさい!!と超電磁砲が妹達にチョップをかましている。
関係。
アイツと俺の関係。
傍から見たら、俺達の関係とは一体どう見えるのだろう。

保護者と被保護者?
兄と妹?
加害者と被害者?


「…………判んねェ」

だが、恐らく。

「………アイツが望んでいるような感情じゃ、ねェと、思う」

「…………そう」


恐らく、俺がアイツにそんな感情を抱くことは一生ないだろう。
アイツは確かに俺が護るべき大事なモンで。
今もこれからもアイツのためにできることは何でもしてやることが変わらなくても。
アイツが本当に欲しいモンは、結局、何も与えてやれない。


「アイツと一緒にいる資格なんて、ねェのかもな」
186 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:24:49.03 ID:hUl0lC.0

嘘をつくのは簡単だ。
好きだ、愛してる。嘘である方が逆に出て来る甘い言葉。
だが初めて会ったときから俺の核心を突いてくるアイツは、
すぐに気付いて、傷付けてしまう。きっと。


「アイツと一緒にいる資格なんて、ねェのかもな。……泣かせるか傷つけるだけだ」


やっと理解できた。
思い悩んだ表情でこちらを見上げるそのワケを。
何かを求めるような、耐えるような眼をするそのワケを。


気付いたところで、何もやれない。
俺はアイツが望む感情を、持ち合わせちゃいない。
だから、俺は


「ふざけんなよ」


俺は、アイツと


「お前は打ち止めが大事なんだろ。例えそれが打ち止めの望むような感情じゃなくたって、
打ち止めのことを大切に思ってるんだろ

資格?泣かせる?ふざけんじゃねぇ!!
あの子の傍を離れようとするそのことが、何よりあの子を傷つけるんだろうが!!!

いいぜ、お前がそんな風に勘違いし続けるってんなら、

まずはそのふざけた幻想をぶち[ピーーー]!!!!!」

187 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:25:37.75 ID:hUl0lC.0



ドガシャァァアァァ!!!!!


怒り心頭といった表情で殴りつけて来るヒーローの顔は、
あの実験を体一つで止めに来た夜を彷彿とさせた。


チョーカーのスイッチを切り替えて能力使用モードにすることもできたが、
それは敢えてしなかった。
背中に突き刺さるフローリングの痛々しさが逆に心地良い。


「………結局。なンも進歩してなかったって事かよ、俺ァ」

「関係やら理由やら、難しい事はゆっくり考えていけばいいじゃねえか。
 お前も打ち止めも時間はたっぷりあるんだから。その為に、お前は頑張ってるんだから。」





「………そォだな」

焦る必要はない。
アイツの『限界』は、俺がつくるのだから。



188 :続・部屋とYシャツとミサカ :2010/11/20(土) 23:29:20.38 ID:hUl0lC.0


上条との通話を終えて電車へと乗り込んだ一方通行は隣の車両の窮屈加減を尻目に
指定席へと腰を据えた。
駅前の雑踏に思ったより体力は奪われていたらしい。
また妹達にモヤシやらホワイトアスパラガスやら言われそうだ。


ブルブルブル……ブルブルブル……
車両内だからとマナーモードにしていた携帯電話が着信を告げる。


三下からの電話だったら、「電車乗ってたから」と無視してやろう。
事実だし。


しかし念のために確認してみるとそれは電話では無くメールで、
送信先は『超電磁砲』となっていた。
大方三下から連絡を受けて送りつけてきたのだろう。素直じゃ無いくせにお節介な女だ。


『打ち止めのYシャツ着てあげたんだって?アイツの言った通り、あの子喜んでたでしょ?』


「やっぱ、お節介じゃねェか」


続きはまだ書かれていたが、どうせからかうような戯言ばかりが書き連ねてあるのだろう。
勝手にそう解釈してメールボックスを閉じた一方通行は、そこで大きく一度伸びをした。


携帯電話の待ち受け画面には、
彼と少女が色々な意味で幼かった頃に大切な家族達と撮った写真が収められている。


ぶっきら棒にカメラから視線を反らす自分。
豪快に笑う黄泉川。
素直になれない自分を小さく笑いながら嗜めている芳川。

そして、
満面の笑みの打ち止め。


「ま、今日も一日頑張ってやりますかァ」


長い長い人生の中で、
彼らがこれから歩む道なりは、地平線を越えた見えない彼方まで続いている。


                            『続・部屋とYシャツとミサカ』(完)
189 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 23:30:14.34 ID:hUl0lC.0

そんなこんなで『続・部屋とYシャツとミサカ』、完結です。


個人的には『通行止め』というより
数年(6年後程度を想定。なので上条さんもギリギリ大学生)経ち少し成長した一方さんと
思春期真っ盛りの打ち止め、という形をとっていました。

一方さんが「一生かけても打ち止めに恋愛感情を抱けない」と言ったのは、
22巻のあとがきを読んで『初めて手にした大切な家族』という枠から打ち止めは絶対に
外れないんだろうな、と僕が思ったからです。

因みに本作の打ち止めも実はこれが恋愛感情か度の過ぎた家族愛(ブラコン)なのかは
自分でも判っていません。
ただただ恋に恋するお年頃、といったところでしょうか。
『家族』と思っていても時々「アレ?」となるのは、彼女の方はあり得るのではないでしょうか。



後書きまでこんな長々と申し訳ありませんでした。
続きを読みたいと仰って下さった>>125様、
いらっしゃいましたらお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました。


また何処かに出没しましたらせいぜい飛ばし読みしてやって下さい。


テスト前の机から、黄泉川家と禁書シリーズに愛を込めて。




190 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 23:34:56.58 ID:.fRk1UYo
乙。マジ最高だった
良かったらまた続きを。待ってるぜ
191 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 23:36:57.21 ID:fGq4eyso
乙!
このくらいの一方さんの距離感、好きだ
通行止めは、お互い大事だけど色恋になるとなんか嫌なんだよな…微妙なとこだ
192 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 23:44:23.22 ID:6nrYtS.o
数年後ってことはインデックスさんはローラさん化してるのかな
193 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 23:45:19.52 ID:LzI2PZgo
上条さんほんとどうしようもないな
194 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 23:48:49.46 ID:gSaXGdco
>>189
本当に面白かった。
通行止めはそんな距離感が最高だよな。
195 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 00:11:15.24 ID:PE2iLYA0
>>189です。
お付き合いくださった方々がいらっしゃったようで嬉しいです。
このシリーズが処女作となりますので時々文章が可笑しくなっておりましたが、
ss初心者の御愛嬌とでも思っていただければ幸いです。


>>190
テスト期間真っ最中(祝日明けから)なので何とも…
ネタはあるのですが、ネタは。
時間が取れたら折角『大覇星祭前』という時期設定を立てていたわけですし、それで行こうかと…
必ずというお約束はできませんが、その嬉しいお言葉にかけて精一杯の努力に努めます。

>>191様,>>194
僕も2人の関係というか距離は数年たってもこれくらいじゃないかと思っています。
色恋の話が浮き上がったとしても
打ち止めのブラコン系な感じか
恋かもしれないけど家族だから、というスタイルの一方通行に一人ドキドキする打ち止めか
という感じかと。
あくまで僕個人の意見です。他作者様の通行止めも大好きでよく読ませて頂いてます。
少女漫画なんて妹の借りて偶に読む程度なのになんであんなに読みたくなるんでしょうね。
………ところで僕の妹が僕のパソコンで禁書のエロ系スレに書きこんでるようですが、兄としてなんと申せばよいのでしょうか。
同じID見つけた時はマジびびったぜ、コンチクショウ!!!

>>192
インデックスさんは>>182で微妙に表現されているように未だ上条家で穀潰し……居候しています。
相変わらず超フラグ体質の上条さんにヤキモキしているようですが、噛みつき癖は多少治まりました。
彼女も一方さんと同じで数年経たことで色々と成長したのかもしれませんね、胸とか。
196 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 00:18:26.94 ID:cDNdZIgo
番外個体やあわきんが一方通行と仲良くしてるのを見て嫉妬する打ち止め

ここまで妄想しました
シャツの人乙

座標通行も今後増えるんだろうか…楽しみやで
197 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/21(日) 00:52:20.03 ID:LczNgoAO
>>189
おつぅぅぅぅ!!
昼休みに書いた俺のコメントが!あなたの力になれたのなら!
こんなに嬉しいことはありません!!!
ごちそうさまでした最高でしたぁぁぁぁ
お互い家族以上、打ち止めからの気持ちがちょっぴり変化しつつある、こんな関係がストライクです!
198 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 01:20:05.53 ID:tho47z2o
数年経ってもまだ穀潰しシスターとかww
乙でした
199 :どっちがすきなの [saga]:2010/11/21(日) 01:53:21.66 ID:B2XwHsAO
書いてるヤツが煮詰まったので、息抜きに書いたのを投下
騎士団長と第二王女。キャーリサ様はかわいい
200 :どっちがすきなの 1/2 [sage]:2010/11/21(日) 01:53:52.34 ID:B2XwHsAO

 ラジオが極東の島国の曲を歌う横で左と右と片方ずつやってる腕立て伏せは、
決められた鍛練以外で自分が何となく昔から続けてる普段の日課だった。
それでも負荷の具合が軽すぎて、最近では上に重しを乗せる事にしている。
生きてるのを。二匹ほど。

 視界の高度が上がって、下がって、上がって、また下がったとき、
それまで背中で回数を数えてた人が気紛れで飼いはじめた猫共々、
ひょいっと私を覗きこんで眼を合わせてきた。


 「なー、騎士団長」


 同じ色素の薄い金の毛の、くるくるふわふわしている方が、神妙な表情で私の耳を頬で以て摩擦する。

 マーキングなんてしなくても、話くらい幾つだって聴くのだが。

 べったりひっつく躯の、女独特の匂や肩甲骨のすぐ真後ろで弾んでる罪深い胸を許容してやり、
肘の曲げのばしは続行しながら暇を持てあましている側の掌で無礼を承知しながら髪を梳いてやると、
ん、と、二人きりという状況に表に出るよりも甘えたがりで幼げな色を見せた瞳を瞑る顔が愛嬌を更に増していった。


 「お前は、私とコイツのどっち好き?」

 「……何ですかそれは」

 「だから、この歌詞。日本のアニメらしいーな。せくしーなのきゅーとなのって」


 頭の中の疑問符がまるっと一回転して、漸く私は訊かれている内容が、
つまり異性にどんな方向の魅力を求めるかって事だと察した。

 だがその次が即答しがたい。
 二者択一ときたか。

 好みとかそういう類の抽象的な話なら良いが、今は恋人と飼猫を秤にかけろというおまけがついてる訳で、
其処には用心するべき地雷の存在も朧げに窺える。
201 :どっちがすきなの 2/2 [sage]:2010/11/21(日) 01:59:35.09 ID:B2XwHsAO

 「考えておくというのは」

 「だめ」

 「……ですよねぇ」


 逃げ道を塞ぐ予防線も磐石の態勢だ。
ふっくらしたあいくるしい薄桃色の唇を眺めかえして二秒ほど沈黙する。伝う汗が眦をちりっという痛みで曇らした。
 映るのは、ニヤニヤとした悪戯っぽさと期待で一杯の双眸。
 ぐうっと沈ませた躯を上腕の筋力で元の位置まで持ちあげざま。


 「キュート」


 貴女ですよと誠実な意志で口説いた。つもりだった。

 刹那。
 ビシャアアアアン!!―――背景に稲妻の幻が浮かびあがり項の肌がぞわっとした。帯電?


 「キャーリサ様?……うおっと」

 「こんの、馬鹿!!」


 ずがんっと容赦のない踵が後頭部を踏み潰したかとおもえば素足の脹脛が眼の前を勢いよく駆けていった。
傍観している内に軌跡は寝室に飛びこみ扉が交渉の余地を遮断する。
忽ち静寂の支配が到来する中で硬直した四肢はやっと解けはじめた。

 何かやらかしたか。私は。
 すっかりぬくもりから突き離された侭で呆然と胡坐を掻いていると、同じく置いてけぼり組の片割れがこっちも困惑げな様子で太腿に捩じのぼってくる。
艶っぽい其の毛並。映画女優みたいな品の高い撓やかな仕草。ラジオと私に交互に三角の耳が帆を向かせている。


 「あ」


 セクシーキュートって、そういや、どちらが普段のあの人の。


 「あちゃあ……」


 流石に前提の擦れちがいは想定外だ。しまった。呻いて仰いだ部屋の天井は、少しだけ哀れむみたく私を遠まいていた。

---

キャーリサ様が可愛くて仕方なくて、普段のセクシーさなんか忘れた騎士団長とか。お粗末さまでした
202 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 04:52:24.67 ID:uHx1ON.o


騎士団長とかって出番少ないよねこのスレ
203 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 08:41:23.40 ID:ECsMkIYo
乙ゥ
見てるこっちガニヤニヤするぐらいだぜ!

騎士団長いいキャラしてるからもっと皆描くべきだぜ
204 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/21(日) 08:59:39.17 ID:gkHp/wco
実にいい
非常にいい
果てしなくいい
205 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 09:30:46.75 ID:Uj6l4W.o
>>186-187
何年経っても上条さんは感情の昂ぶりに忠実だな
206 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/21(日) 12:10:17.78 ID:bptkqH60
禁書は渋い大人沢山いるのにあまりSSにでないからなぁ。ナイスです
207 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 13:56:49.21 ID:PE2iLYA0
僭越ながら投下させていただきます。
>>196様に「シャツの人」と名付けていただいた者です。
>>91『部屋とYシャツとミサカ』,>>172『続・部屋とYシャツとミサカ』の続きとなります。

>>190様のお言葉が嬉しくて勉強そっちのけで書いてしまいました。ヤベ、受験生だ。

それでは相も変わらずグダグダと長い作品になるかと思いますが、暫しお付き合いくださいませ。


208 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 13:58:12.52 ID:PE2iLYA0

大覇星祭。9月19日から25日の7日間にわたって学園都市で催される行事で、
簡単に言えば大規模な運動会だ。
その内容は、街に存在する全ての学校が合同で体育祭を行う、というものなのだが、
何しろここは東京西部を占める超能力開発期間で、総人口230万人弱、
その8割が学生だというのだから、行事のスケールは半端ではない。


とまあ、ここまでは原典(本家的な意味で)からの抜粋である。
ミサカはこんな流暢な説明、アドリブじゃできない。


本日は大覇星祭の初日、9月19日。
お天道様も元気でいらっしゃる晴天真っ盛りではあるが、
長々とザ・校長先生ズのお話が延々と続く初日の天気としては少し恨めしいものがある。


大覇星祭は年に数回だけ学園都市が一般公開される特別な祝祭であり、
しかも不可思議な『超能力』を扱う者同士がしのぎを削って戦い合うというものだから
興味本位の一般客から、外部の科学者・研究者、はたまた学生の保護者からと大賑わいだ。


ミサカのクラスメイト達も外から久しぶりに両親が来ると言って盛り上がっている。
普段は親なんてウザイだけだ、とか言っているくせになんだかんだで嬉しいらしい。


……でも、ミサカは。


「来れないんだよなぁ……あの人、ってミサカはミサカは――――― ハァ〜〜〜」



209 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 13:58:51.30 ID:PE2iLYA0



知らされたのは、昨日の夕食の席だった。


「『外』の学者共の面倒押し付けられてよォ。
なンか情報盗み出そうとしても学園都市第一位様がいりゃァ安心って考えなンだろォが
………面倒臭ェったらありゃしねェ」


―――――――え?じゃあ、ミサカの大覇星祭は?


「1日中色ンな研究所だの施設だの見て回るンだと。無論見せられる範囲だろォが」


一緒に屋台回るつもりだったのに。


「1日中かぁ……大変だね。頑張って、ってミサカはミサカは応援してみたり、えいおー」


ミサカの出る行事、応援に来てもらうつもりだったのに。

ミサカは、
ミサカは。




「―――――――― 泣きだしそうな面ァしてンじゃねェよ、クソガキ」


どっか1日は必ず行くから、絶対。
それまでテンション上げ過ぎてヘバったりすンじゃァねェぞ。


数年前に教えた『指切りげんまん』を、初めて自分からしてくれた。
その約束がなんだかとっても嬉しくって、
その子供扱いがなんだかとっても寂しかった。



210 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 13:59:27.40 ID:PE2iLYA0


「あんま落ち込むなよ、御坂。大覇星祭は7日間もあるんだし」

「今日もアンタのYシャツ着てってくれたんでしょ?十分ラブラブじゃん」

「………うん、そうだね。あの人も1日は来てくれるって約束してくれたもんね、
 ってミサカはミサカはテンション上げ↑上げ↑のモードチェンジ!!!」

「アゲアゲ古い。つかテンション上げ過ぎんなってクギ刺されたんじゃなかったっけ?」

「安心しろ御坂!!そんな御坂が私は好きだ!!!」


クラスメイトの励まし(と一部脳が受け付けない告白)を受け、テンションは上々。
7日間持つように抑えながら参加競技場へと向かう。


「初日の競技って何だっけ?ってミサカはミサカは確認を取ってみる」

「『棒倒し』。敵対する2校が7メートル以上の棒を立てて、自軍護りながら敵の倒すアレ」

「あれ陣営の距離がメッチャ遠いから遠距離攻撃できるヤツがいるとこ有利なんだよね」


大覇星祭なんて大体そうじゃん、遠距離攻撃とか念話能力とか高レベルのヤツがいないと勝てないの。


下らない話題(半ば大能力者や超能力者に対する愚痴だ、
ウチの学校は学校全体を通しても異能力者が1クラス分居るか居ないかなのだから)
は次から次へと飛び出し母校から一駅離れた競技場へはあっという間に着いてしまった。


能力へのコンプレックスはなくても能力への憧れというものは皆少なからずある。
あの人やお姉様といった超能力者や、番外個体といった大能力者に囲まれたミサカも
そんな彼らを見て羨ましいと、正直思う。


「まぁ無い物ねだりしてもしょうがないんだし皆で頑張ろうよ、
ってミサカはミサカはクラスを活気づけようと一人盛り上がってみる!!オー!」

「御坂はホントいい子だねぇ……ま、アタシらもせいぜい頑張りますか」


頑張らなくてはいけないのだ。
絶対に来るあの人に、イイトコ見せてやるために。


211 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:00:27.40 ID:PE2iLYA0

イケぇぇぇえええええ!!!!!
頑張れぇええぇぇえぇええ!!!!!!


怒声のような声援が響き渡るグラウンドで、
打ち止め含む30数名のクラスメイトはスポーツ専攻の強豪校相手に熱戦を繰り広げていた。


クラスに立った一人存在する精神感応系能力者が、
念動力で上方から戦況を汲み取るリーダーの支持を受け小分けされた各班長へ念話を送る。


どちらも学校では貴重な異能力者。
打ち止めのクラスには他に空間移動と風力使い、そして彼女本人を含む5人の異能力者が
在籍するが、これでも彼女の学校で言えば多い方だ。


『さっき発火能力を使った大能力者が空間移動能力者に近付いてる。
 能力制限から見て前列にテレポートするから、4班はさり気無く移動して防御態勢に!!』


念話能力による支持。
事前に立てた計画では支持のあった班の前後の数の班(この場合は3班と5班だ)は
その班の援護がいつでも出来るよう準備することになっている。


異能力者である打ち止めが班長を務めるのは2班なので、今回の支持では現状維持となる。
電撃使いである彼女の配置は棒の手前、最終ラインだ。
彼女が任せられた任務を全うするなら、いざというとき最前列に飛び込めるよう
前方に向けての攻撃態勢に入るべきだった。


でも。
(なんだか敵の様子がおかしい、ってミサカはミサカは推測してみる)
前列への攻撃なら、グラウンドの真ん中にいる別の大能力者に任せればいい。
あの発火能力者以外にも向こうには攻撃性に長けた能力者はアチラ様には山程いるのだ。
それにグラウンド真ん中なんてあまり意味の無い配置に大能力者が集まりつつあるのも
何だか怪しい。


(コレって………もしかして……………)


「テレポーターの能力制限はフェイク!!狙いは後方への移動による棒への直接攻撃!!」


ミサカはミサカは走り出す。
お姉様ほどの威力はなくても、あの人ほどの強さはなくても。

ミサカの精一杯を、今も何処かで頑張っているあの人に見せつけるために。
212 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:00:57.63 ID:PE2iLYA0



「打ち止め!!!」

競技が終わり程よい疲労感に満ち足りていた打ち止めは、観客席から聞こえた声に小首を傾げた。
呼び名が自身の通称(しかし彼女はこれこそ本名と思っている)というのもあったし、
なにしろその声が男のものだったからだ。
彼女を『打ち止め』と呼び尚且つ男性である知り合いは極端に少ない。


「誰かな誰かな〜〜ってミサカはミサカは……ああーーーー!!ヒーローさん!!!」


声の主は、妹達の『ヒーローさん』こと上条当麻だった。
成るほど、彼なら条件にはぴったりと当て嵌まる。


「来てくれたんだね!ってミサカはミサカは体全体で喜びを表現してみるキャッホー!!」

「おう、来てやったぞ〜〜―――― それにホラ、」

「久しぶり。大きくなったじゃない」

「―――――― お母様!!!!!!」


213 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:01:28.94 ID:PE2iLYA0

御坂美鈴。
学園都市第三位の超能力者、『超電磁砲』こと御坂美琴の母親である。
元来美鈴は打ち止めにとって遺伝子上の顔も知らない母親でしかなかったし、
超電磁砲のクローンの存在について美琴の両親が感づいたことを知らされた時も、
彼女が自分を受け入れてくれるとは思っていなかった。


美琴の両親が信じられなかったわけではない。
ただ常識で持って考えて、例え拒絶されたとしても「仕方ない」と諦めようと。
そう覚悟していたのだ。


だが美鈴とその夫・旅掛は、
彼女たち『妹達』9970人(下位個体9968人,打ち止め,番外個体で9970人)全員に
一人ひとり違う名前と、一人ひとり違う名前付きのバッチを送ってくれた。


「あなた達は皆、私たちの大切な娘です」
そう、メッセージを添えて。


打ち止めは現在その名前を使って学校に通っている。
あの人からは出合った時そのままの名前で呼んで欲しいために、
名前を貰う以前の友人たちには『打ち止め』での呼称をお願いしているが。


他の妹達も同様に各地で学生生活を堪能しているらしい。
学園都市では稀にドッペルゲンガー目撃情報が噂されるが、今はそれすらも誇りに思う。


美鈴達には、感謝してもしきれない。


214 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:02:03.08 ID:PE2iLYA0

「お母様!!わざわざ『外』から来てくれたの、ってミサカはミサカは跳びついちゃう!!」

「そうよ〜ん。他の子たちの様子も見たかったし、って美鈴も美鈴も抱きしめちゃう!!」


うっひゃあ、巨乳が羨ま苦しいぜお母様(造語)!!
でもお母様のそのDNAにミサカはミサカは期待を一身に寄せてるからねっ!!


「でも残念ねぇ。今日はシロくん来れないんだって?電話したら仕事中って……」

「うん。でも大覇星祭は7日間もあるし、必ずどっかで来てくれるって言ってたから
寂しくないよ、ってミサカはミサカはAカップを張ってみたり!!」


シロくんとはお母様が呼ぶあの人の渾名だ。
初めてあの人と対面したとき「あーーー!!!あの時の白いのだーーー!!!!」と
あの人に飛びついたお母様は(あの人も巨乳に苦しめられていた。いつかやりたい)、
再会早々学園都市最強に向かって恐怖などおくびにも見せず
『シロくん』なんてフザケやがった(あの人談)渾名を命名してみせたのだ。


「よーし良く言ったわね、イイ子イイ子。そんなイイ子ちゃんのために……じゃじゃーん!
 なんと勝者の雄姿を録画してたのでしたーーー!!!!」

「えーー!!!ホント?ホントにお母様!!!」

「おうともホントさ!後でシロくんにも見せたげなきゃね!!」


有難うお母様!!
何人もの大能力者を相手にするのはちょっぴり恐かったし疲れたけれど、
頑張ったかいがあったよ!!!


「―――――― 録画してたのは上条さんなんですけどね。聴いてないし………不幸だ」


215 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:03:01.29 ID:PE2iLYA0

クラスメイトは同じ様に『外』から来ていた両親と昼食を取るらしかったので、
打ち止めも美鈴と上条(ビデオの件のお礼にと美鈴が誘ったのだ)と共にランチとなった。


久々に会った『お母様』へ、学校の話や日常の話、あの人との生活やらと
事細かについ長々と報告していく。


お母様は全ての話に相槌を打ち、時々コメントを挟みながらミサカの話を終始笑顔で聴いてくれた。
「あなたが幸せそうなら良かったわ」。
そう聞いた時、涙が出そうになった。


「そうそう。旅掛が来るのは明後日からになるけど、美琴ちゃんの方は午後から見に来るって」

「お姉様も来てくれるの!!」

「黄泉川先生もさっき会った時警備員のシフトが終わったら来るって言ってたし、
 芳川さんも仕事に片がつき次第向かうって言ってたらしいぜ」

「わーい!!皆来てくれてミサカはミサカは両手を挙げて大歓喜!!わーい!!!」



216 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:03:37.14 ID:PE2iLYA0

大覇星祭初日は大いに盛り上がった。

約束通り午後から来てくれたお姉様はヒーローを前にそのツンデレっぷりを最大限発揮し、
お腹がすいたと飛び出してきたシスターは
フラグ体質絶好調で通りすがりの女性の胸へとダイブしたヒーローさんの頭を噛みしだき、
それぞれの仕事を終えてやってきたヨミカワとヨシカワはお疲れ様と労いながら
ジュースとアイスを買ってくれ、
そんな賑やかな光景をお母様は笑いながら全てビデオに納めてくれた。


「それでね、すっごくすっごくすっっっごく!楽しかったんだよ!!!
 ってミサカはミサカは超・超・超・超・超ご機嫌にあなたに報告してみたり!!!」

「そォかよ、よかったじゃねェか。―――――よかったからピーマン残すンじゃねェ」

「むぅう。今日くらい頑張ったご褒美であなたが食べてよぉ、ってミサカはミサカは……」

「オマエの代わりに食うのは簡単だが後で女共にガミガミ言われンのは俺なンだよ。
 判ったらつべこべ言わずさっさと食っちまえ、お子様がァ」


むう。レディーに向かってお子様とは失敬な。
しかしお子様と言われようが何だろうが苦手なモノは苦手である。
馬に人参、猫にマタタビ(なんか違う)。
ご褒美の一つでもぶら下げてくれれば少しは食べる気になるのだが………


「そうだ!!ちゃんと食べれたらお母様の撮ったビデオ、一緒に見てくれる?
 ってミサカはミサカはピーマン片手にあなたに交渉してみる!!!」

「あァ、ハイハイ。ちゃんと見てやるから食っちまえェ」


――――――― 最初っから見るツモリだったっつーの、クソガキが。


小さく口を動かしたあなたが、ミサカはミサカは大好きだ。


いつもは苦くて食べられないピーマンが、
今日だけはキャンディーみたいに甘く感じた。


217 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:04:03.52 ID:PE2iLYA0



9月20日、大覇星祭2日目。


今日も皆はミサカの応援に来てくれるらしい。
持つべきものは、『仲間』と『家族』だ。


「今日は借り物競走だよね!!ってミサカはミサカは判り切ってても確認してみたり!!」

「おうおうテンション高いな〜御坂。今日こそ『あの人』が来るのかにゃ〜ん?」

「今日来れるかは判んないけど、ミサカが頑張ればお母様がビデオに撮ってくれるし
 あの人も見てくれるんだもん!ってミサカはミサカは優勝をここに大宣言!!!」

「優勝とか強気だねぇ。――― まあ御坂のためにいっちょ頑張ろうかね」

「任せとけ御坂!!この私の愛を持ってすれば優勝など軽いものだ!!!」


皆、ありがとね!!!最後のはヤツは[ピーーー]。
借り物競走はかつてお姉様が何処ぞのヒーローさんをひっ捕まえて
ラブラブ風景(意識してるのは一方だけだったけど)をテレビ中継させた伝説の競技だ。
もし競技中にあの人を見つけたら、「競技だから」って言って捕まえてやるのだ!!!
事実だし。


「競技に参加する学生は指定された場所に並んでくださーい」


「おっと。のんびりしてる場合じゃないや」

「張り切ってるとこ出られなかったら元も子もないしね」


待ってろよ!
ミサカが必ず捕まえてやるからな!!ムヘヘヘヘヘヘヘ!!!!!



218 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:04:33.88 ID:PE2iLYA0



「位置について、よーい、ドン!!!」


火薬の音と共にスタートダッシュ。
30メートル先の『借り物リスト』を1枚取ったら、
書かれている内容が借りられるまで学園都市内を走り回るハメになる地獄のゲーム。


(ミサカの、ミサカの借りるもの……!!!あの人からミサカが借りられるもの……!!)


これだァァァァアアア!!!!!!
勢いよく伸ばした手は競技に参加している学生の誰よりも早く、
積み重ねてあった他の数枚を吹き飛ばしながらこれぞという1枚の紙を素早く選別した。


(何が……何が書かれてる!!!?)


パラリと折りたたまれたそれを開くと、そこに書いてあったのは。


『Yシャツを着た人』


よっしゃァァァアアアアア!!!!!!!!
キタ━━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━━ !!!!!

キタよ、キタコレ、キましたよォ!!!
ミサカはミサカはやりましたぁぁあああああ!!!!!
Yシャツへの飽くなき執着がミサカを導いてくれたのね!!!!


既に何人かYシャツを着た観客とすれ違ったが、打ち止めはそれらを無視して走り続ける。
紙に書かれた内容を知っているのは今現在ミサカだけ。
だったら、少しくらい可能性に縋ったって良いじゃないか。
あの人に会える。
そんな、小さな可能性に。



219 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:05:06.10 ID:PE2iLYA0

競技場のある第17学区から第18学区へ向けて、打ち止めは走っていた。
第18学区には霧ヶ丘女学院や長点上機学園といったエリート校が軒並み揃っている。
それはつまり付属の優秀な研究所が沢山存在する、ということを示す。


ここならもしかしたら、あの人に会えるかもしれない。


打ち止めは僅かな希望を胸に抱きながら一方通行を探し始めた。
目立つ容姿だ、近くにいれば直ぐに見つけられる。


あの人の電波……
あの人の電波はないかな、ってミサカはミサカは……


かつてアホ毛をピーンと立たせながら行っていた『あの人サーチエンジン(お姉様命名)』
はアホ毛の無くなった今でも健在だ。
ついでにお姉様のネーミングセンスの悪さも(超電磁砲ドラマCD参照)。


「こっち!!こっちにあの人の電波をピーンって感じてみたり!!」


感じた電波を頼りに急いで方向転換。
足の軌道を左方向へ50度修正。


「いたーーー!!ってミサカはミサカは前方に白髪を発見うおおお!!って………アレ?」




『いいじゃねェか、そう言うなよ』

『良くないわよ。本当にアナタって自分勝手ね!』



―――――― 女の、人?



220 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:06:50.61 ID:PE2iLYA0

「いいじゃねェか、そう言うなよ」

「良くないわよ。本当にアナタって自分勝手ね!」


あの人はミサカの知らない女の人と一緒にいた。
大きな胸を強調させた服装、長い髪を2つに高く結った姿。
どちらもミサカにはないものだった。


「オマエだって嫌じゃない筈だぜ?アソコに行くのはよォ……だって、」


「           」


まるでキスでもするかのような、残酷なほどに近い距離であの人が何かを囁くと
女の人は顔を真っ赤にさせながらコクコクと大きく頷いた。


どうしよう。
声をかけるか。ではなく、この気持ちをどうしようか拱いているうちに、
あの女の人の能力だろうか。二人で何処かにテレポートしてしまった。


二人は何処へ行ったのだろう。
あの人は何を囁いたのだろう。


オトナの恋人同士が贈る、恥ずかしい言葉なのだろうか。
そうゆうことをする場所に、二人は向かったのだろうか。


お仕事じゃなかったの?
ミサカの所に来てくれるんじゃなかったの?


ミサカ達のために幸せの全てを継ぎこもうとしてくれているあの人に
そうゆう関係の女性が出来たというのなら、喜んであげるべきなのかもしれない。


良かったね?
おめでとう?
あの人に向かって何と言えばいいのか判らない。


もしあの人が結婚したらどうしよう。
二人が過ごす『家庭』という世界に、ミサカの居場所はあるのだろうか。

221 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:07:28.46 ID:PE2iLYA0





「ずっと一緒になんて、居られないんだね……」


知ってしまった。
気付いて、しまった。





222 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:08:01.99 ID:PE2iLYA0

結局『借り物』は途中で会った上条当麻に務めてもらった。
今にも泣きそうになっているだろうミサカのヒドい顔を見ても、
何も言わず手を握ってくれた。


徒競走であるはずなのに走る気にもなれず
ミサカとヒーローさんはとぼとぼと歩いてゴールを目指していた。


あの人を探していたときは直ぐに立取り付けた筈の道のりが
今は、とても遠く感じた。




借り物競走で一人に与えられているタイムリミットは45分。
折角つき合ってくれたヒーローさんには申し訳ないが、
このままではゴールに辿りつく前にゲームオーバーを迎えそうだ。


身勝手な理由で、競技を放棄してしまった。
ミサカのためにと頑張ってくれているクラスメイトに、合わす顔がなかった。


「う…うぅ、ヒグッ…う…」


いつもの語尾が出てこない。
あの人との思い出ばかりが走馬灯のように駆け巡る。


ミサカを護ってくれたこと。
ミサカを助けてくれたこと。
ミサカを抱きしめてくれたこと。

ミサカに、笑ってくれたこと。


ミサカの短い人生のほとんどは、あの人との思い出に占められている。

あの人と離れてしまう未来が想像できなくて恐かった。
いつかは離れてしまうという現実が恐ろしかった。



223 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:08:33.89 ID:PE2iLYA0


『借り物競走第3走者のタイムリミットは、残り1分となります。
 近くまで来ている競技者の皆さんはお急ぎください』




アナウンスが鳴り響く。
それでも、焦る気にはなれなかった。


繋いでいる手があの人だったら、二人で一緒に走ったのだろうか。
あの人におねだりして、お姫様の様に抱えて走って貰えたのだろうか。


あの人と、
あの人と一緒だったなら、
ミサカは。







その時だった。





「急げェ!!!ラストオーダーァ!!!!」


見なれた白髪が、そこに、いた。

224 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:09:04.43 ID:PE2iLYA0


ゴール地点の100メートル手前。
一方通行の、競技者の誰しもが必ず通るその道で、あの人はミサカを待っていた。



「急げェ!!!ラストオーダーァ!!!!」



ドクン、と心臓が大きく鳴った。
冷めきった熱が、熱い太陽に溶かされてゆく。


ふいに、繋いでいた手がゆっくりと剥がされた。
握られていた左手を辿りそっと真上を見上げると、
ミサカ達のヒーローは優しげに微笑んで、大きな掌で背中を押した。


「ホラ、行ってこい」



ありがとう!!!


語尾を忘れ、羞恥を忘れ。
大声で一つ叫んでミサカは、ミサカのYシャツを律儀に着たあの人の下へと走り出す。
幾度も救ってくれた恩人にはその短い一言しか思い浮かばなかった。


なぜなら、目の前のあの人のことでミサカの頭の中はパンク状態だったのだから!!!



「一緒に来て!ってミサカはミサカは叫んでみる!!!」



走りながら手を伸ばすと
骨ばったガリガリの細い手で、しかしそれでもしっかりと、
あの人はミサカの手を取ってくれた。


「一方通行超特急便へようこそマセガキ!!
 歯ァ食いしばってねェと、舌噛ンだところで当社は一切責任取りませンからなァ!!!」

225 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:09:30.04 ID:PE2iLYA0



カチリ。
チョーカーのスイッチ音がやけに大きく感じた。


ふわりと体が浮いたかと思うと、
地面を見て、
それが念願のお姫様抱っこだということに気がついた。


「凄いよ!速いよ!大好きだよ!!ってミサカはミサカはあなたにしがみ付いてみたり!!」

「歯ァ食いしばれっつったろォがクソガキ!!!公衆の面前で何言ってやがンだ!!!」


信じられないほどの猛スピードで、
その細い腕でミサカをしっかりと抱え込んだあの人は
観客達の熱い歓声を尻目にゴールのアーチへただひたすらに飛び込んでゆく。


パン、パァン!!
ゴールテープを切った合図を耳に感じた。



羞恥か疲れか真っ赤になったあの人の首に
超特急便は終わっているのに、ミサカは思い切り抱きついた。



226 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:10:28.41 ID:PE2iLYA0


やっぱり順位はビリッケツだった。
当たり前だ、寧ろゴールできたことが奇跡と言える。


「ゴメンね、皆〜〜〜ってミサカはミサカは………あり?」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨……と何やら違うジャンルで流れてそうな効果音が
周囲一帯をせしめている。


「――――― ど、どうしたの皆、ってミサカはミサカは吃りながらも

「テンメェ御坂ァ!!!見せつけてくれやがってコンチクショォ!!!」

「このままゴールできないんじゃないかってハラハラしたアタシの気持ち返しやがれ!」

「お姫様抱っこ〜〜〜ヒューヒュー♪」

「うがああああ御坂ぁああああ!!!!それでも私は愛してるぞぉおおおお!!!!!」


今更になって気付いた。
もしかしてアレは、凄く恥ずかしい光景だったんじゃいか?


「ふにゃぁ〜〜〜ってミサカはミサカはぁああぁ………」

「あ、御坂倒れた」

「今更恥ずかしいと気付いたのか馬鹿め」


望んでいたお姉様とヒーローさんのテレビ中継のような伝説は、
とっくに越えてしまっていた。


227 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:11:03.15 ID:PE2iLYA0



「あ、あのね……あの……今日は来てくれてあ、ありがとねっ!」

「あァ」


あの人を含むミサカの応援に来てくれた皆は観客席でミサカを待ってくれていた。
さてさて気になるあの人はといえば、どうやら黄泉川あたりにからかわれていたらしい。
グチャグチャと豪快に頭をかき混ぜられながら気恥ずかしそうにぶーたれていた。


「それでねそれでね、そのぉ……ミサカは、その、聴きたいことが、
ってミサカはミサカは……う〜〜〜」


聴きたいことは山ほどある。
お仕事はどうしたの?
どうしてミサカのところに来てくれたの?
さっきの女の人は?

そしてなにより
「あなたが誰かと結ばれたとき、ミサカはあなたの傍にいられますか」?


疑問と嫉妬と祝福と願望がパレットの上で一緒くたにされた絵の具の様に混沌を描いていく。
何と言えばいいのか判らない。
判っている筈なのに言葉が出ない。


矛盾した感情。
矛盾した思い。


言葉と一緒に、息が、詰まる。


「―――――― あの、ね。ミサカはね、あなたに言わなきゃって……その、その……
「あら一方通行、どうなの?結局間に合った?」


言い淀む自分の頭上から影が落ちる。
聴きなれない声に恐る恐る振りむけば、そこには
あの人の『大切な人』が。笑顔を浮かべて立っていた。



228 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:11:32.27 ID:PE2iLYA0

「感謝なさいよ一方通行、ぜーんぶ私のお蔭なんだから。そうだ、今度何か奢りなさいよ」

「うっせェなァ。テメェだって『良いモン』見れたんだ、文句ねェだろ」



親しげに話す2人。


「………そっか」


全くの他人から見れば素っ気ない会話の様に聞こえるが、
あの人がここまでぶっちゃけた風体で話しかけるのは
ある程度の信頼を勝ち得たものだけだということを、ミサカは知っていた。


「………そっか。あなたが認めた、人なんだね」

「あァ?」


あなたと彼女を見て、決心がついた。
もう迷わない。
あなたが選び、あなたが認め、あなたが大事に思う人なら。
ミサカはきっと受け入れられる。


その人があなたを選び、あなたを認め、あなたを大事にしてくれるなら。


「本当に、本当におめでとう!ってミサカはミサカは祝福の詔をあげてみる!!!」






「何言ってンだ?クソガキ?」



229 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:12:07.78 ID:PE2iLYA0




「何言ってンだ?クソガキ?」

「………………………………………へ?」

「めでてェのはオマエの方じゃねェか、クソガキ。結局ゴールできたンだしよォ」

「………………………………………へ?」

「気に食わねェが結標に感謝しとけェ、俺をここまでテレポートさせたのはコイツなンだしよォ」

「あらあら、この子の前じゃ少しは素直になれるのね」

「………………………………………へ?」



つまり、つまり。―――――――― つまり、どうゆうことだってばよ?
イヤイヤイヤイヤ、ネタをかましている場合じゃない。
つまり本当にどうゆうことだ。


あの女の人があの人をここまで運んでくれて、
あの人はそれでミサカとゴールしてくれて、
でもあの人とあの女の人は恋仲なわけで、
『アソコ』とやらに頬を染めながら2人して行っちゃう仲なわけで、


「つまりミサカは、いやあの人は、つまりミサカがミサカがミサカがミサカががががが」

「あら、フリーズしちゃったわね。こうゆう場合ミサカネットワークにはどんな影響が
 出るのかしら」

「研究員魂燃やしてる場合じゃないじゃん桔梗!!大丈夫か打ち止め!!」



230 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:12:41.60 ID:PE2iLYA0

ハァ―――――、
と長い溜息を洩らしながらあの人が歩み寄ってくる。
ああどうしよう何も考えられない。
え?結局どうゆうことなの?
あなたはあの女の人(ムスジメさん?)と結婚するんじゃないの?
ミサカはいらない子になっちゃうんじゃないの?


「様子がおかしいって三下から聞いちゃいたがァ、やっぱ見てやがったなクソガキ」

「―――――――― へ?」


思わずヒーローさんの方を振り返る。
「俺今回はちょっとイイことしたんじゃね?」とかお姉様に同意を求めるヒーローさんは
こちらの視線に気付きニコニコとサムズアップ(親指立ててGJのポーズ)してくれた。


「見てたンだろ、クソガキィ。第18学区で俺が結標と話してたのをよォ」

「…………うん、ってミサカはミサカは小さく肯定してみる」

「大方それでいて『でも大事な部分は聞こえませンでした』ってトコかァ」

「―――――――うん」


なら教えてやるよ、クソガキ。
俺があの女に何囁いたか。


いつもの乱暴な口調じゃなくて撫でるような宥めるような声で言うのだからズルイ。
そんな風に言われたら、話を聞くしかないじゃないか。






「聞いて驚け、答えは『汗掻きショタもいるだろうぜ』だこのマセガキがァ!!」

「やめてそんな大声で人の隠れた趣味を暴露しないでぇぇぇぇえええええ!!!!!!!」


あの人の『彼女』の悲鳴が、大勢の観客の下へと波のように広がっていった。


231 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:13:15.30 ID:PE2iLYA0



話を要約すると、こうだ。
仕事を終えたあの人はミサカの下へと向かう途中『元同僚』の結標さんに遭遇したらしい。


仕事先で起きたトラブルでチョーカーの充電を大分消費していたあの人は、
ミサカの競技へと急ぎたいが能力を使うワケにもいかずヤキモキしていたところで結標さんを発見し、
これ幸いとテレポートをお願いしたそうだ。


しかし当然結標さんには結標さんのスケジュールというものがあるわけで
渋る彼女に向かい、あの人はこう説き伏せたという。


『大覇星祭ってのはよォ、幼稚園児も小学生も参加してンだ。
 一 生 懸 命 頑 張 っ て 走 る 汗 掻 き シ ョ タ も 見 れ る か も な ァ 』


実はショタコンというとんでもない性癖を持っていた結標さんは
その言葉につられて一も二もなくすぐ会場へとテレポートしてくれた。
あの人の言を借りるなら「あの女が相変わらず歪みねェ変態で助かった」、だそうだ。


ミサカの参加競技は判っていても現在位置まで把握できていないあの人は
競技者なら誰しもが通るゴール手前でミサカのことをずっと待ってくれていたらしい。


しかし一人勘違いを起こしているミサカは、あの人からしてみれば何故かなかなか来ない。


そんな時に「ミサカの様子がおかしい」とヒーローさんから連絡を受け
(ミサカがヒーローさんに気付く前に連絡を入れ、
それからミサカとずっと一緒にいてくれたそうだ。なんとも気のきくヒーローである)
敏いあの人はそこで全てのカラクリに気付いたということだ。




「人の色恋云々なンて、オマエにゃ100年早ェンだよこのマセガキがァ」



232 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:13:46.95 ID:PE2iLYA0



後でお姉様に教えてもらったところによると、
ミサカを抱えて走り出した時点でチョーカーの充電は本当にギリギリだったらしい。


後先考えずミサカのゴールを優先してくれたあの人は、
ゴールテープを潜ったミサカがクラスの輪へと戻っていくところを見届けると
直ぐに充電切れでぶっ倒れたそうだ。


先程まで元気だった人が急に倒れ、
尚且つ目の焦点もあってないというのは結構な騒ぎになったようで
それに気付いたお姉様がすぐさまあの人を回収し能力で充電してあげなければ
救急車で運ばれていてもおかしくない状態だったとそこで知った。


233 :部屋と大覇星祭とミサカ :2010/11/21(日) 14:14:20.75 ID:PE2iLYA0



お姫様だっこでゴールする瞬間もばっちり収めてくれたお母様のビデオは、
今ではミサカの宝物になっている。


あの人と一緒に見ようとすると恥ずかしがって席を立ってしまうけど
ミサカは毎日のようにテレビの前でニヤニヤしながらその映像を堪能している。


『一方通行超特急便へようこそマセガキ!!
 歯ァ食いしばってねェと、舌噛ンだところで当社は一切責任取りませンからなァ!!!』


「えへ、えへへへへへへへってミサカはミサカは………

「たでェまクソガキ……ってオマエ大音量で何見てやがる!!!!!」

「ええ〜?いいじゃない、ってミサカはミサカはぶーたれてみたりぃ……
 ―――――まぁいいや、それより明日は玉入れだよ!あなたが来るの、待ってるからねっ!!」

「上等だクソガキ。嵐だろうがなんだろうが、絶対見に行ってやンよォ。」


俺達ァ、『家族』、だからな。


小さく呟くあの人。
やっぱり、ミサカはミサカはあなたが大好きだ!!!!!!



彼女たちの大覇星祭は、まだまだ始まったばかりである。



                               『部屋と大覇星祭とミサカ』(完)


234 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 14:14:55.69 ID:PE2iLYA0

そんなこんなで『部屋と大覇星祭とミサカ』、完結です。
回を重ねるごとに長くなっていきます――――― アレ、テスト前だよな?


判り辛かったかと思いますが、最後の一方さんの『家族』という言葉の強調は
打ち止めへの牽制などではなく「ただそれが素直に言えるようになった」という強調です。
本作の一方さんの一番の成長は罪悪感やらツンデレやらを何とか(本当に何とか、ですが)
押しのけて「大切な人に『大切だ』と言えるようになった点」だったりします。

また打ち止めに関しても、気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、
「運動会に来てほしい」やら「あの人が結婚しても居場所が欲しい」という
再婚間近の父親に向ける子供のような感情から
「ミサカと仕事どっちが大事なの」や「ミサカを選んでほしい」という恋心的な感情が
彼女の中で色々とごった煮となっている状態だったりします。

互いが互いに複雑な感情を向けているけど時間はたっぷりあるんだしお互いゆっくりやっていこうぜ、
が本シリーズ全体を通してのコンセプトだったりしました。


さてさて。
>>197様のお言葉がなければこの突発見切り発車作品はシリーズ化しませんでした。
続きをと仰って下さった>>190様,>>197様、
座標通行というとんでもない萌えを下さった>>130様(リスペクトさせていただきました)、
そしてつたない文章をここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。

後書きまでクソ長く申し訳ありません。僕が筆をとるのは、今回はここまでとさせていただきます。
いい加減テスト勉強せんとね。
需要がありますようでしたらテスト明けにでも初めてのスレを立ててみちゃったりして
新作と一緒に纏めてみようかな、なんて思っています。
ほとんど僕一人の「記念に〜」というノリ立てだけで反応もなしに終わりそうですが。


まだまだ続きます『【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-17冊目-【超電磁砲】』、
皆様どうぞ素晴らしい作品を書くために一度ワープロを立ち上げてみて下さい。
あなたのモエはきっと誰かの(主に僕の)モエとなることでしょう。
皆でそれを共有する感覚は、すごく心地のいいものですよ?


ではまたいずれ。何処かに出没しましたらせいぜい飛ばし読みしてやって下さいませ。


テスト前の机から、7話の超カッコイイ一方さんと禁書シリーズに愛を込めて。
>>196様命名『シャツの人』より。

235 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 14:57:17.39 ID:o.iXd.AO
乙!乙ゥ!乙ゥァァァァッ!
シャツの人に超乙!
でも「シャツの人」って「ハムの人」
みたいな感じがwwww
236 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 14:59:17.06 ID:WHdVYmko
あとがきなげえ


あと打ち止めって一応強能力者だぜって突っ込んでみたり
237 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 15:46:04.55 ID:kKaFwT2o
あ、すっげー今さらで悪いんだけど14冊目でガチシリアスものの序盤投下と嘘予告投下した人です
初春が出張ってたりとか悲喜劇がどうのとか言ってた奴。感じ多くて読みにくいの

立てました、って報告その後してなかったよね……?
した気もしたけどうろ覚えで探したけど見当たらなかったんで
238 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 15:53:22.25 ID:cDNdZIgo
シャツの人のおかげで今日も明るく生きられる
もしスレを建てたら常時張り付こう

さて、俺もそろそろYシャツを幼女に着せる作業を始めるか
239 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 16:02:35.30 ID:uHx1ON.o
シャツの人乙

それにしてもあわきんwwwwwwww
アニメで顔面殴られるわで一通さんとのろくな思い出がないな
240 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/21(日) 17:08:05.93 ID:LczNgoAO
シャツの人おつぅぅぅん
お姫様だっこやべぇ
なんかこの二人が世間公認カップル扱いされてると嬉しい…お互いカップルには届かなくてもじもじしてるのに周りがそんな認識、っていうのがたまんねぇ
あと一方さんまじカッコイイ打ち止めちゃんまじカワイイ
受験でテストの名前覧に「シャツの人」って書かないように、マークシート塗りつぶしてYシャツ描かないように、応援しててやんよー
241 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 17:20:34.18 ID:0IWA9LQo
ちょっと!!これ、スレ立ててもっかい最初から投稿してぜひ続編をおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
242 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 17:31:27.42 ID:hnf/HLM0
ここまで全員超乙
パンツの人とシャツの人はそろそろスレ立てするべきだろwwwwww


実は一方通行の二人称は「オマエ」オンリーなのだが
アニメすらそれを裏切った現在そんなことは口が裂けても言えまい
243 :シャツの人 [sage]:2010/11/21(日) 17:50:46.08 ID:PE2iLYA0
長文にお付き合い頂いた皆様、本当にありがとうございました。以下返信です。

>>235
「ハムの人」wwwwwwwwww
いいじゃないですか、僕なんて迷える子羊どころか大豚ですよ。

>>236
後書きが長いのは僕に本編で伝えるべきことを表現する文章力がないからです。
でもキ○の旅の作者の人も後書きが本編て言ってたし別n…………調子に乗りました、申し訳ありません。
「異能力者」の誤植についてはレベル3の表記の仕方を本気で勘違いしていました。
誠に勝手ながら脳内変換で保管ください。

>>238
ウチの打ち止めは脱・幼女化してしまいました。申し訳ありません。
しかもYシャツ着てるの一方さんだし(笑)
いつか幼女の打ち止めが着てくれると……あ、原作読めばいいのか。

>>239
寧ろあわきんが「一方さんとの思い出で碌なモノがない」という感じになったのは
アニメ7話視聴後だからこそでした。
原作では馴合いはしないというグループですが、数年経って互いに最低限の信頼はしています。
○魂柳生編で出てきた
「実はとっても仲が悪くてプライベートとか一切付き合いなくてお互いの事全然知らなくて
 ってゆーか知りたくもねーし[ピーーー]ばいいと思ってるけど、お互い強いってことだけは知っている」
ような関係がぴったりな感じを想像しています。
244 :シャツの人 [sage]:2010/11/21(日) 17:53:32.95 ID:PE2iLYA0
>>240
作品どころかこちらのテストの応援まで……!!なんとイイ人なんだ!!!
本作の二人は『お互いカップルに届かなくてもじもじ』、というよりは
<恋人になって欲しいような気もするけど「コレやって欲しい!」と想像する一方さんが何故だがお父さんチックでアレレ?な打ち止め>と
<彼女が意識するような感情には応えられなくて申し訳ないのだけど一番の味方でありつづけたい一方さん>な感じです。
………とりあえず24日からのテスト頑張ってきます。

>>241
こちらとしても萌えネタという名の妄想は尽き果てないので、
テスト明けに初スレ立ててみようかと思います(早くても11月30日以降になりますが)。
こちらで書かせて頂いた作品の再録と一話から三話までの小ネタ、四話から新作という形を考えています。
書くとしたら大覇星祭後編(折角旅掛さん登場フラグ立てたし)……あたりでしょうか?
完全未定なので皆のモエをオラに分けて下さい。シチュエーションとかリクエストあればどうぞ是非。

>>242
前述通りスレ立てしてみようかと思います。
………そうなんですよね!一方さん二人称「オマエ」オンリーなんですよね!!
しかし彼としては愛称を呼んじゃうくらいには人間関係が広がった、と捉えていただければ幸いかと。
本作での彼の罵りと「クソガキ」「三下」「超電磁砲」etc 呼びには愛が詰まっています!!
――――― こんな感じで誤魔化せたでしょうか。

245 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 17:54:36.82 ID:dbQuP2DO
全レスはあまり推奨されないぞ
246 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/21(日) 18:07:07.67 ID:E9Z2nNI0
正直うざ(ry
投下前に内容など予告して一気に投下し去るのが美徳
247 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 18:13:32.74 ID:o.iXd.AO
何をいうか おぬし達は
この作者はついつい返事を全てのしてしまうほど律儀だからいいのだ。
248 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 18:14:32.34 ID:uHx1ON.o
まぁ、いい作品拝ませてくれりゃなんでもいいけどね

っつーわけで5レスほど借りる
249 :幻想殺しが見る幻想 1/5 [saga]:2010/11/21(日) 18:16:44.21 ID:uHx1ON.o
 突然だが、わたくし上条当麻は御坂美琴が好きである。
 街中での俺と御坂のエンカウント率の高さは周知の通りだが、実のところ出くわすたびにドキドキしている。

「またアンタはそうやってスルーするか!」
「だーっ、貧乏学生上条さんは色々と忙しいのですよ! だから電撃やめて!」
「うっさい待てー!」

 御坂が俺に突っかかってきて、俺が無視して、ビリビリの洗礼。
 いつも通りのやりとり。

 だが内心俺の心臓は(色々な意味で)高鳴り、スルーするのも緊張してうまく会話できるかどうか自信がないからだ。
 その点、御坂がいつものように荒々しく接してくれることで、俺は毎回助かっていた。
 この右手にも感謝だ。

「そっ、そもそも毎度毎度何の用なんだよ。まさか電撃浴びせるためだけに呼び止めてるんじゃないだろうな」
「んな訳ないでしょうがっ!」
「じゃあなんだよ」
「そ……それは……」
「それは?」
「別に、特に用事があるって訳じゃないっていうか……その……」

 いきなり黙りだした。
 なんなんだこいつは。
250 :幻想殺しが見る幻想 1/5 [saga]:2010/11/21(日) 18:18:19.32 ID:uHx1ON.o
「じゃあな、ウチで居候が腹すかして待ってるし上条さんはそろそろ行きますよ」
「あ、ちょっ……」

 あまり長く御坂と対面しているのも恥ずかしいので、これまたいつも通り、俺は適度なところで切り上げて逃げるように走り出す。
 あぁ情けねえ…………。

「はぁ、今日も御坂とまともに会話できなかったな。不幸――じゃないか、俺が意気地ないだけだし」

 スーパーの特売があることも忘れ、その日の俺はトボトボと寮に帰っていくだけだった。
 当然、腹ぺこシスターさんにかみつき攻撃をくらったことは言うまでもないだろ、うん。



 □ □ □



「とうまは、短髪のことが好きなの?」
「ぶほっ!」

 インデックスがいきなりそんなことをほざいたので、俺は食後にすすっていたお茶を思いっきり吹き出した。
251 :幻想殺しが見る幻想 3/5 [saga]:2010/11/21(日) 18:19:54.32 ID:uHx1ON.o
「とうま汚い」
「イイイインデックスさん? にゃにをいきなり根拠のないことを……」
「動揺しすぎなんだよ。気づかれてないとでも思ってたの?」

 このちびっ子シスターは変なところで鋭いんだよな。
 インデックスとは気心が知れた仲のつもりではあるが、こういうことを改めて話すのはかなり気恥ずかしかった。
 台拭きでお茶を拭きながら、インデックスから顔をそらしつつ言う。

「変……だよな」
「? なにが?」
「中学生の、二つも歳が離れた女の子を好きになるなんて変、だよな」
「そんなこと……そんなことないかも!」

 インデックスは声を張り上げた。
 いきなりだったので俺は多少びっくりしたが、構わずインデックスは言った。

「年齢なんて関係ないよ! だから……」

 そこで、インデックスはなぜか言葉に詰まった。
252 :幻想殺しが見る幻想 4/5 [saga]:2010/11/21(日) 18:21:09.00 ID:uHx1ON.o
 不思議そうに俺がインデックスを見つめると、先ほどとは対照的に、絞り出すような声で彼女は、

「だから……とうまは短髪に、自分の想いを伝えるべき……なんじゃないかな」

 インデックス、と言おうとして、俺は気づいた。
 本当に、本当に一瞬だが。
 インデックスはひどく悲しそうな顔をして、今にも泣き出しそうな表情を見せた。

 なんだ?
 俺にはそれがひどく引っかかり、なんと言うべきか黙っていると。

「あー、それにしてもモテないとうまにもとうとう彼女ができるんだねー」

 いつの間にか、いつものインデックスの笑顔があった。
 今のは気のせいか?
 いつも通りの、天真爛漫な表情が俺をいつもの調子に引き戻した。

「ほっとけ! それに彼女じゃねえよ、あいつが俺を好きなはずねえし……」
「はぁ、とうまのそれにはもうあきれるしかないかも」

 ちょっとインデックスさんが何言ってるのかわかんないです。
 好きな奴なら、会うたび電撃飛ばすわけないだろ……。
253 :幻想殺しが見る幻想 5/5 [saga]:2010/11/21(日) 18:24:28.03 ID:uHx1ON.o
「まぁ、なんつうかありがとな。お前に話していくらか気が楽になったよ」
「フられたら私がとうまの恋人になってあげるからね♪」
「おいおい、縁起でもないこと言わんといてください!」

 意地の悪い顔でほほえむインデックス。
 俺たちはちょっと笑った。
 さっきの、一瞬だけ見せたような悲しい顔は、やはり気のせいだったんだろう。

「おっと、もうこんな時間か。風呂沸かしてくっかな」

 俺は立ち上がって、インデックスに背を向ける。
 そして。

 今度こそ彼女は涙をこぼしたが、

「ほんとだよ、とうま」

 その小さすぎるつぶやきは、このときの俺に聞こえるはずがなかった。





つづく?

なんか御坂→上条はよく見るけど、上条→御坂ってあんまり見たことなくてちょっと挑戦してみた。
一人称ってのも初めてだし恋愛ものもなれてないしで色々不手際だらけ、しかも番号付け間違えるとかどうしようもないけど俺のSSに常識は通用しねえ。
時間あったらまた書きます
254 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 18:37:24.90 ID:ZYWsg0Q0
この手のSSの他のヒロインの心情描写が好き、悲恋ものつーか片思いの淡い感じが好き
上条×御坂でインデックスはイギリスに行ってますとかの設定じゃないのが良いわ
カップル成立まで書くといいと思うよ乙乙
255 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 18:39:54.99 ID:ONbGtEUo
これは……期待するしかなくね?
なんていうか全体的にうまい

是非続き期待してる乙
256 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 18:42:51.97 ID:yDYNlpwo
今出先なんだけど、大作の予感するし帰ったらちゃんとPCで読み直すか
とりあえず乙
257 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/21(日) 19:33:51.24 ID:qhWYEtgo
GJ。なんか今日、というか今週豊作やな

上条さんの心理描写って結構難しそうだけどがんばれ
258 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 19:37:41.49 ID:ECsMkIYo
上琴でインデックスの描写もちゃんとあるとか期待だぜ乙
シャツ人も乙!
259 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 20:07:21.96 ID:1W6Dc.AO
みんなまとめておつなんだよ!
260 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 20:37:42.88 ID:WsY2f2AO
今月製速落ちた?
毎日みてたはずだけど
261 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 21:44:09.65 ID:GMo1YDIo
>>244
遅乙!

座標通行ではなかったか……
番外通行ですね、わかります!

良ければ、次回作では番外個体の出番を……
262 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 21:50:13.97 ID:ykCwSe20
なんか昼にアレ落ちた?って時があったな
数時間後には戻ってたから気のせいかと思ってたんだが
263 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 22:18:44.17 ID:wy8PI7go
運用情報板のグラフを見る限り落ちたようには見えないな
http://vip2ch.com/mrtg/ex14post.html
264 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 22:22:14.33 ID:ykCwSe20
>>263
サンクス
んじゃあやっぱ気のせいか
265 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 23:12:12.38 ID:cDNdZIgo
暗部の仕業かもなwww



ん?誰ですかーこんな時間に
266 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 00:39:05.56 ID:dGieqpso
質問していいですか?

吹寄ってどんなキャラ?
委員長キャラってイメージがあるんだけど
267 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 00:44:20.07 ID:Ga4BFiso
委員長キャラで健康マニアで巨乳
そして一級建築士の立てるフラグのことごとくを踏み倒す

だが忘れるな、委員長は青ピだ
268 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 00:57:22.89 ID:Z4sULkAO
フラグブレイカーでラッキースケベイベントの的
さてあのけしからんセミヌードはアニメで再現されるのやら……
269 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:05:39.27 ID:/AGE1sAO
天野銀次と御坂美琴の日常的なやつを書こうと思うんだが、需要ある?
270 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:07:01.26 ID:WBxRAB2o
雷帝(笑)
271 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 02:12:46.20 ID:KEOt1aA0
需要ある? って聞き方が気に食わねえ
こんなの投下するからこういうジャンルが苦手な人以外は読んでくれって言えや
272 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:15:26.76 ID:WBxRAB2o
需要ってのは面白ければ後からでも生まれるもんだよ
273 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:22:40.99 ID:y22Q1bo0
>>269
ならば敢えて言おう、
ない
274 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:34:43.89 ID:49SeWioo
>>269
ある
奪還屋とか懐かしいなおい
電撃使い同士の会話とかちょっと面白そうじゃん

銀次と美琴だと正直スペックが違いすぎるけど
275 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:42:03.37 ID:WBxRAB2o
上条さんに丸いレンズのサングラスつけると美堂 蛮っぽくならね?
276 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:47:17.83 ID:mqrKAQDO
スペック違いすぎるってどういうこと?
その銀次ってのが美琴とくらべて強すぎるか弱すぎるかするの?
277 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:48:17.55 ID:/AGE1sAO
つまり読んでみなきゃなんともって事ね

クロスオーバーは初だからできしだい投下するわ
一応禁書ベースで書いてみる
蛮と銀次をいれたいんだが
スネークバイトって異能?
278 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:51:30.58 ID:49SeWioo
蛇咬が異能かどうかは微妙だけど
仮に打ち消しても素の力で殴りたおされるだけの気がする…

呪文詠唱入った強化版は異能でいい気がするな
279 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 09:04:02.92 ID:T0fzRr.0
蛮と戦って勝てる相手いるの?
280 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 09:16:38.59 ID:oRpFWGoo
>>279
コピペ的に言えば最強はスキルアウトの面々に辿り着くな
281 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 11:35:32.33 ID:ii5JRg.o
つまり浜面達が最強か
胸熱
282 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 17:10:45.82 ID:i1twRM.o
そんなスキルアウト達をたばねる駒場さんも少女には勝てない

つまり学園都市最強は小さい女の子
283 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 17:12:14.10 ID:92JlD5Qo
ああ、第一位もロリには勝てないしな
284 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 17:26:13.12 ID:T0fzRr.0
ということは小萌が最強か
285 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 17:44:14.35 ID:26lVU1Q0
関係ないけど天野銀次って聞いて「タキシード銀」を思い出してしまった。
ありゃ草薙銀次だ。

うっかり死んでしまった草薙銀次がペンギンに生まれ変わって
恋人の家で暮らすことになるってラブコメなんだけど……

これ設定だけパクって上条さんに置き換えたらSS一本書けそ……いや何でもない。
286 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/22(月) 17:48:19.73 ID:Ga4BFiso
>>285
先生スレはまだですかタキシード銀とか俺得なんですけどォ!?
287 :285 [sagesaga]:2010/11/22(月) 18:13:57.82 ID:26lVU1Q0
上条さんがウッカリ命を落とす。

神様の予定になかった死なので特例として何かしらの動物になる。

正体がバレずに寿命を全うすれば元の上条当麻に戻れるよ!

上条さんは愛する○○のために、頑張ってペット生活を送るよ!


○○に当てはまる正しい言葉を答えてください。


とりあえずバレちゃいけないのにお人よしな上条当麻が
ウッカリ幻想殺し使って身近な人にバレかける展開まで妄想した!

よし書き貯めたらスレ立てるよ!すてきなアイデアをありがとう>>269!!
288 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 18:20:37.34 ID:Lbz4yec0
>>287
ウェブ漫画の「エッチマン」っていう競馬の漫画の設定に似てるから1度読んでネタ探してきたら?
289 :285 [sagesaga]:2010/11/22(月) 18:35:00.15 ID:26lVU1Q0
>>288
そんなこと言ったら上条さんが女の子のまあなんというか秘密の場所に
ベロを入れちゃう展開になるじゃないか! いいか!
290 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 18:55:07.92 ID:yZO63/6o
タキシード銀とか懐かし過ぎワロタwwww
楽しみにしてる
291 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 18:57:54.66 ID:RDQO8xYo
銀といえば銀と金
しかし禁書とは合わせづらいか・・・
292 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 21:28:44.30 ID:JiSR7Ako
>>291
金さん銀さんがどうしたって?
293 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 21:40:02.31 ID:i1twRM.o
>>291
蔵前をぶん殴り、神威家に説教か胸が熱くなるな
294 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 21:40:41.18 ID:4Zcq4G6o
金さん銀さん懐かしいな
調べたらもう十年前になるのか
295 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 21:43:56.73 ID:NVZxboko
文字通り山も落ちも意味もないアイテムと猫の話を投下しますがかまいませんね?
296 :アイテムと猫 1 [sage]:2010/11/22(月) 21:45:12.83 ID:NVZxboko
 私は三毛猫である、名前は72通りほど付けてもらった
生まれは第7学区の神峯寺中学校という学校の男子寮と女子寮の間の狭い敷地で
そこの生徒たちが共同で面倒を見ていた親猫のもとに6匹の子猫の長女として生まれた。
ここで私はしばらくの間過ごすのであるが、流石に中学生が親もあわせて8匹も面倒は見れまいと考え
親と兄弟姉妹とで話し合った結果、親と身体の弱い末の妹のみを残し私たちはそれぞれ旅立った。

 旅立ったのは良いが食べ物はともかく、寝床が見つからないのは難儀した。
学生たちが人口のほとんどの学園都市では、彼らが給食やら弁当やらの残りをくれたり
給食のおばちゃんたちから野菜くずやらを貰ったりすることが出来たのだが。
そんな環境であるがゆえに野良猫たちは増えに増え、そのせいでよさげな寝床を見つけても大抵は先客がいるので
おおよそ私は寝るのに不便な場所で睡眠を取らざるを得なかったのである。

 そんな生活もしばらく続けば、生き物というのはたくましいもので、
今ではゴウンゴウンと1日中けたたましく音を立て続ける工場の側でも寝られるようになった。

 その頃になれば私もある程度一日の行動というものは決まってきて、朝起きればあすなろ園という孤児院へ行き
そこで朝飯の残りを頂き、その後適当に第7学区のあちこちをうろつく。
午前中はやれ根性根性とうるさい男に出くわしたり、スキルアウトの抗争を眺めたり、
ボケっと外をみている学生と目をあわせてみたり、どっかの家の犬と喧嘩してみたり、
顔見知りのじゃんじゃんうるさいアンチスキルのもとに行ってみたり、窓のないビルとかいう建物の入り口を探ってみたり、
たまに別れた兄弟姉妹たちと再開して近況報告したり、常盤台中学の寮監のところに行ってみたり、
刺青のつけた怪しげな研究者のところに行ってみたり、そんな事をして楽しんでから
昼に室谷小学校という学校の給食室のおばちゃんから昼飯の残りを頂いてその後やはり適当にうろつく。
297 :アイテムと猫 2 [sage]:2010/11/22(月) 21:46:15.82 ID:NVZxboko
 午後になると学校の終わった学生たちと出会うことがよくある。というより、会うためにうろついているのだが。
頭がお花畑な娘とその娘のスカートめくりが趣味な女子中学生たちと遊んだり、
なんとも影の薄い女子高生となんとも委員長っぽいその娘の友人と遊んだり、
なんとなくズレた常盤台中学の空力使いの女子中学生と
その友人の2人の水流操作の能力者の会話に聞き耳を立ててみたり、
ホログラムなんだか幽霊なんだかは知らないが霧ヶ丘女学院の制服を着た女子高生の足元に座ってみたり、
なんともゴツイ顔に似合わず子供に人気のあるゴリラのような男が率いるスキルアウトのところで遊んだり、
電撃ビリビリレベル5の女子中学生と不幸だなどと叫びながら逃げる高校生の追いかけっこを眺めたり、
幸運にも純白の修道服を着たシスターさんに飼われた弟とその飼い主さんと遊んだり、
そんな事をしている内に日が暮れると、今度はとあるパン屋さんのなんとも個性的な青髪をした高校生から夕飯を頂いて
あすなろ園の園庭の茂みにこしらえた寝床に戻り一日を終える。

 そしてたまに気が向くとこの都市の暗部と呼ばれる組織とかを見てみたりする。
この歳になって恥ずかしくないのかメルヘンな翼やらを使って次々に敵を血祭りにあげていく無駄にイケメンな男や、
何をやったんだかは知らないが、重装備の兵に次々と殺されていく研究員や、
マッドサイエンティストな男に率いられた組織がどうもこの都市に対し反乱を起こしたらしい組織を制圧したり、
いかにも怪しげな研究してますといった研究所をアンチスキルが一斉検挙していたり、
同じ顔をした少女たちが毎晩のように殺されていたりする。
そんなのを離れた場所から眺めているとなんとも言えない気分となり、猫の身ながら生きる意味とはなんなのかとなどと考えてしまうのだ。
298 :アイテムと猫 3 [sage]:2010/11/22(月) 21:47:03.59 ID:NVZxboko
 そしてその日も、パン屋で夕飯を頂いた後、あすなろ園の寝床に戻ろうと薄暗い路地を歩いていた
ふっと曲がり角を曲がろうとしたら。
ばったりと、綺麗な女性と出会った。

 正直、とても驚いた。こんな時間にこんな所に居ることがだ。
が、すぐに疑問は氷解した。何故なら彼女は何度か見たことがあったからである。
綺麗な長い茶色の髪、スタイルの良い身体、茶色がかった綺麗な瞳。
間違いなく、暗部抗争で何度か見かけたことのあるレベル5、麦野沈利その人であった。

 突然のことに驚いて立ち止まって彼女を見上げる、彼女も驚きこちらを見つめていた。
そうして十数秒、もしかしたらもっと経っていたかもしれないが彼女がポツリと言った

「わー猫だぁ、可愛いなぁ……」

 これはまた驚いた、普段「ピー」だの「ピー」だのとても文章に書けないようなことを平然と叫びながら
レーザーで敵を蒸発させている暗部組織の女ボスがこんなにも女の子らしい台詞を吐くとは予想だにしなかったので少々面食らってしまった。
そうして驚いて止まっている間に、彼女はズイとこちらに近づいて屈み込んできた。

「よしよし……あ、そうだシャケ弁あったんだった……たべる?」

 そう言いながら彼女は持っていたスーパーハラロクのロゴが付いているビニール袋の中から
『越後村上 鮭づくし弁当』とかいう名前の弁当のフタを開けると一切れの焼き鮭を取り出して私の目の前に差し出した。

「ほーら、シャケだぞー……美味しいかー」

 手渡された鮭を食む私を見て彼女はそんな事を言う、実際この鮭はうまい。
学園都市の養殖物とは違う天然もののようで、猫の本能に訴えかけてくるような旨さだ。
瞬く間に完食した私を見て彼女は微笑んだ。

「おー良い食べっぷりだ…あんたもシャケ好きかい?」

 にゃー、と一鳴きする。彼女はそうかと言って私を撫でてきた。
しばらく撫でられていたが彼女はふと立ち上がり、私に別れを告げて去っていった。
299 :アイテムと猫 4 [sage]:2010/11/22(月) 21:47:51.30 ID:NVZxboko
 翌日、私はいつものように朝飯を食べ、散歩に出かけた。
今日は気分を変え第8学区へ足をのばすことにした。
第8学区の古い町並みを抜けていくと塗装の剥げかけた古いビルを見つけた
はてさてこんな所にビルなどあったかな?などと思いつつそこを通りすぎようとしたが
かすかに、銃声がそのビルから聞こえてきた。

 私はその銃声がどうも気になった。ここは専ら教職員のための学区であり、
こんな所で銃声がするということはスキルアウトの抗争なんてちゃちなもんじゃなく
もっと大規模な、そう例えば違法な研究をしている研究員の摘発などかもしれない
もしかしたら大捕物になるかもしれないと考え、私はそのビルの銃声がする方へ向かった。

 で、銃声のしたところに向かうといきなりレーザーが私の目の前を通り抜けていった。
レーザーが目の前を通り抜けていくのは初めての経験だったので吃驚した、最近は始めての経験が多い気がする。
それはともかくとして私はさっさと物陰に隠れることにした、ここならば多少は安全であろう。
ひょいとそこから覗いてみると、どうも争っているのは研究員でもなければアンチスキルでも、ましてやスキルアウトでもないようだ。

「おらどうしたァ!第四位なら勝てるんじゃなかったのかァ!」

 レーザーが飛んできた時点でそんな予感しかしなかったが、片方は昨日の彼女率いるアイテムで
もう片方は見たことは無いが多分どっかの暗部組織かなんかであろう。
言うまでもないが戦況は圧倒的にアイテム有利だ、ここから名前も知らない暗部組織が巻き返すのは不可能だろう。
ふと視線を傾けると、彼女の背後に拳銃を持ってゆっくりと近づく男がいる、彼女はまったく気がついていない。
どうやらあの男の能力は周囲の人間から認識されなくなる能力か何からしい。
これは一大事である、彼女には鮭一切れの大恩があるのである。
私は物陰から飛び出すと男に向かって走り、思い切りそいつの足首に噛み付いた。
ぎゃあとか面白い悲鳴を上げた男は気づかれたことを悟り彼女に拳銃を向けるが、時既に遅しという奴で
哀れにも男は彼女の回し蹴りを喰らい動かなくなってしまった。
そいつが最後の抵抗戦力だったらしく、掃討を終えたアイテムの他のメンバーが戻ってきた。
300 :アイテムと猫 5 [sage]:2010/11/22(月) 21:48:28.61 ID:NVZxboko
「むぎの、大丈夫?」

 Tシャツとジャージといった服装の高校生くらいの少女が声をかけてきていた、確か滝壺とかそんな名前だったはずだ。

「ええ、大丈夫よ。こいつが助けてくれたからね」
「ねこ?かわいいね」

彼女は私の方に寄って来て、ひょいと抱き上げてきた。

「あら、あんた昨日の猫じゃない。こんなところでなにしてるのよ」

 散歩ですよという意味も込めてみゃーと鳴く、多分彼女はわかってないだろうが私のことを撫でてきた。

「超大丈夫ですか?麦野」
「結局、注意一秒怪我一生って訳よ。大丈夫?」

 建物の中からなんとも残念な発育…もといこれから成長するであろう期待に溢れた身体つきの少女が二人駆けてきた。
確か絹旗と…フレ…フレ…フレンド…?だかそんな感じの名前だったと思う。
彼女は二人に大丈夫だと返した。

「あれ?その猫どうしたんですか」
「ん?あー昨日ね、この猫に餌をあげたんだけど…その恩でも返しに来たのかしらね」

 別にここに来たのは単なる偶然であるのだが、まあ助けたことについては昨日の恩なので別に間違ってはないだろう。
ふと気がつくと妙に手をワキワキさせながらさっきの滝壺という少女が話しかけてきた。

「ねえむぎの、私にもだっこさせて」
「ちょっと待ってください、私も超だっこしたいです!」
「あ、私も!私もだっこしたい訳よ!」

 まあ待ちたまえ君たち、私が可愛いのはわかるが残念ながら私の体はひとつしかな…
って!バカ引っ張るな!やめろ!らめぇ!ね/こになっちゃうから!
301 :アイテムと猫 6 [sage]:2010/11/22(月) 21:49:10.26 ID:NVZxboko
 十数分後、私はぐでーとだらし無くシートに寝そべっていた。
彼女らの間でどういう話がついたのかは分からないがどうやら私を飼うことで話がついたらしい

「結局さ、ミサワよ、ミサワがキてる訳よ」
「……ばすてとにしろって西南西から信号がきている……」
「ナイトロジェンですね、超ナイトロジェンがいいと思います」

 どうもこの連中にはネーミングセンスが壊滅的に無いらしい
思えば弟もスフィンクスなんて名前だったし、この街の人間のネーミングセンスには期待してはならないのだろう。

「……あんたらねえ、猫の名前なのよ?もっとこう猫っぽい名前をつけなさいよ」
「じゃあ麦野はどんな名前がいいんですか」
「うーん、そうねえ……」

主は少し迷った末、口を開いた





「うん、じゃあこの猫の名前は────――
302 :アイテムと猫 終 [sage]:2010/11/22(月) 21:50:20.94 ID:NVZxboko
オチもなく終わり、お粗末様でした
303 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 22:07:47.22 ID:ii5JRg.o
かわいいなチクショウ
猫に生まれたかったと思う親不孝な俺を許してくれとーちゃんかーちゃん
304 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 22:18:41.06 ID:ZzdsASE0
おっつおつ、上条さん魔術側の場合とか書いてるんだけど難しいな

こういうのってあったっけ?
305 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 22:26:47.31 ID:ZhfNyb60
ああああ
306 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 22:27:27.98 ID:ZhfNyb60
ええええ
307 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 22:27:57.75 ID:JiSR7Ako
>>301
あずにゃ…おや、誰か来たようだ。
308 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 22:31:27.92 ID:ZzdsASE0
ドラえ…おやこちらにも
309 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 23:05:29.86 ID:UD.xeMDO
はぁあぁぁあぁあん!!!
猫になって麦のんになでなでモフモフシャケシャケされたいよぉぉぉぉおお!!!!!
310 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/23(火) 00:21:44.43 ID:qzdzCFg0
この猫、何気にスーパーキャットじゃね?
某スレのユリコを思い出した。

スフィンクスが弟って設定は個人的にGJでした!!
311 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 00:26:20.27 ID:9xJscU.o
やっぱりスフィンクスは貴重なオスの三毛だったかww
312 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 01:18:04.46 ID:uuNvaUAO
>>309
吹いたww
313 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 03:47:06.77 ID:lei5UOE0
科学側で大富豪

3上条さん(スペ3)
4
5
6
7
8削板(8切り)
9
10
11滝壺(11back)
12麦野
13御坂
1垣根
2一方通行
ジョーカーエイワスorカザキリ

うん、わからん
314 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/23(火) 04:12:52.06 ID:Jc5X8fk0
とあるに限ったことじゃないけど作品ごとにスレたってるけど
全体のまとめサイトとかってないの? 保管庫みたいの
315 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 06:58:18.75 ID:6vAEHPM0
>>296
「名前は72通りほどつけてもらった」

……そんなに多くて大丈夫か?
316 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 07:05:22.97 ID:dVw0g6AO
大丈夫だ、問題ない

神は言っている−−。−−誰かあわきんと小萌ちゃんのハートフル百合ストーリーを書くべきだと−−。
317 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 08:26:58.24 ID:6VxyXdgo
姫神が小萌の部屋に遊びに来て仲良さげにしているのを見てちょっと嫉妬するあわきん
318 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 08:31:35.07 ID:zZU7WEDO
今日はいい兄さんの日
土御門兄妹のSSに期待だぜい
319 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 08:42:08.86 ID:6VxyXdgo
>>318見て気付いたけど昨日はいい夫婦の日だったな
何かそれをネタにした短編でも書いとけばよかったwwww
320 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 09:18:21.80 ID:QXzB92AO
11月965日はいい黒子の日か
321 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 09:30:05.36 ID:ysz1XDQo
つまり永遠に来ないと言うことか。黒子ェ……
322 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 10:00:49.19 ID:fLRolgoo
>>315
猫「俺の名前は一杯あってなぁ」
ルドルフ「え?イッパイアッテナ?変わった名前だね」
323 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 11:31:58.81 ID:29OYhgHA
>>316 ちょっと想像したらもの凄く書きたくなった
324 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 11:33:47.99 ID:2KXCsrYo
>>323
さぁ



さぁ!
325 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 12:24:02.02 ID:NXbxQUAO
>>324
吸い込んだり噛み砕いたり笑ったりされたいんですね
326 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 12:30:54.60 ID:6vAEHPM0
>>325
守って守護月天wwww


……スレの主旨と関係ないことばっか書き込んでスマソ。
327 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 15:40:51.54 ID:TqGk4Lk0
本当に関係ないんだけど
禁書一行ssに感化されて
御坂妹「製速でMNWです、とミサカはリレーssであることを隠しながら言います」
みたいなの考えた

考えた、だけ
328 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 15:51:50.10 ID:VpWTiZM0
5レスもらいます
11月22日ネタでヴィリアン×ウィリアムです
1日遅れ? 何それ分からない
329 :今日は何の日? ―11月22日― :2010/11/23(火) 15:52:59.66 ID:VpWTiZM0
 夜。
 バッキンガム宮殿内にあるとある一室。
 テニスコートの半分ほどの広さを持つその部屋に、二人はいた。


「あー、疲れましたー」

「姫、いくら私室とはいえ部屋に入るなり早々にベッドに身を投げ出すというのはいかがなものかと」


 ベッドの側に佇む屈強な男――ウィリアムは、表情を変えぬままそう言った。
 彼女は、ベッドの上で寝転がりながら、脚をバタバタさせている。
 私室であろうとどこであろうと、常にどこか怯えた様子だったかつての彼女からは想像もできない姿だった。
 どうやら、彼女はこの数年で"息を抜く"ということを覚えたらしい。
 それは自分に甘くなったわけではなく、あらゆる障害を乗り越えられるしなやかな強さを身に着けたということだ。
 ここ数年の間ずっと彼女の側にいたウィリアムには分かる。
 姫としての品格を身に着けつつ彼女を守ることが出来ることを、ウィリアムは誇りに思っていた。


「別にいいじゃないですか。母上はいつもジャージで宮殿内をうろうろしてますよ」

「あれを参考にされては困ります」


 緑色のドレスを着た女性――ヴィリアンは、バタバタさせていた脚をとめると、ベッドの上に座りなおした。
 ウィリアムを軽く睨みつける。
 
 むくれながら睨むその姿からは刺々しさなどは感じらられない。
 もともと幼い顔立ちだったこともあってか、子猫のような、どこか微笑ましい雰囲気をだしていた。
330 :今日は何の日? ―11月22日― 2/5 :2010/11/23(火) 15:53:53.85 ID:VpWTiZM0
「……何か」

「敬語」

「?」

「せめて二人でいるときぐらいは敬語はやめてくださいって何度も言ってるのに」


 その台詞に、ウィリアムの顔が僅かに困った顔になる。
 彼が彼女に誓いを立ててから――つまりはプロポーズをしてから――彼女は何度もそう言っていた。
 ウィリアムにとっては、いくら婚約をしようと姫が姫であることに変わりはなかったので、
 敬語を使わず話すのにはいまだに抵抗があった。


「いや、しかし……。それを言うなら姫も同じでは?」

「私はいいんです。クセみたいなものですから。でも、あなたは違うでしょう? あなたには敬語は似合いません」

「……そう、であるか」

「そう、それでいいんです」

 そう言うと、ヴィリアンは満足げに微笑んだ。

 ヴィリアンはベッドの端のほうに寄ってくると、自分の隣のほうをポンポンとたたいた。

「さあ、ここに座ってください」

「……」

「さあ」

 そういってもう一度ポンポンとたたく。
 ヴィリアンは微笑んだままだったが、その雰囲気から有無を言わせぬものをウィリアムは感じ取った。
 ウィリアムはほんの一瞬考えるそぶりを見せ、そして、ヴィリアンの横に腰を下ろした。
331 :今日は何の日? ―11月22日― 3/5 :2010/11/23(火) 15:55:34.46 ID:VpWTiZM0
 いきなり、ヴィリアンがウィリアムの方に倒れ掛かってきた。
 ウィリアムの心臓が高鳴った。
 ヴィリアンはいたずらが成功した少女のように笑うと、さらに体を密着させてくる。
 ヴィリアンとくっついているほうの体が熱くなるのが分かる。
 そんな意外にウブなウィリアムの心境を知ってか知らずか、ヴィリアンはしがみつくような形のまま、唐突にこんなことを言ってきた。


「ウィリアム、今日は何の日か分かりますか?」

「いきなりなんであるか」

「いいから」

「うーむ……」


 ヴィリアンは相変わらず少女のような笑顔を浮かべている。
 なぜいきなりそんなことを聞いてきたのか、ウィリアムにはさっぱり分からなかったが、とりあえず考えてみることにした。


(こういうのは誕生日というのがありがちではあるが、ヴィリアン様の誕生日ではない)

(王室の誰かの誕生日というのも聞いたことがないのである)

(聖シンマクスがローマ教皇に即位した日、というのは少々マニアックすぎるか)

(アメリカのケネディが暗殺された日、だとして私にそれを聞く理由が分からない)

(まさか本当に分からないから聞いてきたなんてことはありえないであろうし……)


 ウィリアムはアレコレ考えてみるものの、彼女が望んでいるような答えは何一つ浮かんでこなかった。
 ウィリアムは小さく首を振ると、素直に告げた。


「分からないのである。正解はなんなんだ?」
332 :今日は何の日? ―11月22日― 4/5 :2010/11/23(火) 16:00:10.19 ID:VpWTiZM0
「ふふっ、今日はですね、『いい夫婦の日』らしいですよ」


 ウィリアムは首をかしげた。
 今日ががそんな日だなんてきいたことがない。
 ウィリアムがそう言うと、ヴィリアンは小さく笑った。


「まあ日本特有の日ですからね」

「日本? ……なるほど、11月22日で『いい夫婦』か。ジャパニーズジョークというやつであるな」

 
 ウィリアムはうなずく。
 多分違うと思いますよ? とヴィリアンは困ったように笑った。


「なかなか素敵じゃないですか? そんな日があるなんて」

「……そうであるな」


 夫婦、か。
 なぜか気恥ずかしくなって、ウィリアムは頬をかいた。
333 :今日は何の日? ―11月22日― 5/5 :2010/11/23(火) 16:01:16.47 ID:VpWTiZM0
 ウィリアムの顔を見上げていたヴィリアンは、ふと、口元に笑みを浮かべた。
 それは、今までの少女のようなそれではなかった。
 どこか色気のある、大人の女のそれだった。
 ウィリアムもその様子に気付く。

 上目遣いで見つめてくる瞳。わずかに上気した頬。
 普段のおとなしい彼女とは違うその表情に、ウィリアムは思わず後ずさった。
 どんな障害を前にしても決して退かぬ普段のこの男を知っているものが、今の状況を見たならばどう思うのだろうか。

 この顔は、自分だけが知っているものだ。
 ウィリアムがらしくない反応をするたびに、ヴィリアンの中にある何かがざわつく。


「姫、な、何を」

「いいじゃないですか。なんてったって今日は『いい夫婦の日』なんですから」

「いや、いきなりすぎて心の準備が」

「たまには攻められるのも悪くないですよ?」

「何を言って! ちょっ、姫!!」


 その夜、バッキンガム宮殿に、獣のように図太い叫び声が響いたという。








 終わり
334 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 16:03:28.38 ID:VpWTiZM0
以上です
昨日中に書き終わるつもりが、気付けばこんな時間に……
台本書きなら早く書けるんだが
ホント速筆の人が羨ましい
335 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 16:08:33.67 ID:n85zBtwo
萌えた乙!乙! イギリス系は清教以外も増えるべきなりけるのよ!
不覚にも最期の叫び声ワロタwwwwwwww
336 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 18:10:40.62 ID:n2rnhqY0
アックアさんが可愛い…だと?
西洋正統派カップルは絵になりますな、乙です!
337 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 18:13:23.16 ID:15pNgCUo
最後wwwwww
338 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 21:38:47.40 ID:O07PCO60
アックアさん可愛いvvv乙です!
ところで一つ質問。こういうところに投下したことないのだけど、最後まで書き溜めて一気に投下するのが
マナーなんですか?一方ネタを考えているんですけれど。
339 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 21:41:45.50 ID:oU6Bj/co
>>338
あんまり長かったら複数分割投下でも良いと思うよ
書きながら投下は他の人が書きにくいから推奨されない

ちなみに100レスくらいまでなら一気投下の過去実績がある
340 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 23:26:48.05 ID:O07PCO60
ありがとうございます。
きっちり最後まで書けた暁には投下したいと思います!
341 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 23:36:33.64 ID:ol76cl6o
分量によっては頭だけ投下→スレ立てもよくあるようなないような
342 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 00:54:28.59 ID:fk9BFkAo
もう日付変わっちゃったけど1レスネタ



禁書「勤労感謝の日?」

上条「あぁ、普段働いている人をいたわってあげる祝日だな」

禁書「へぇ、日本には素敵な休日があるんだね」

上条「ま、学生である上条さんには関係ないけどな。両親に手紙でも送っとくか」

禁書「関係あるんじゃないかな。とうまにも」

上条「へ?」

禁書「いつもおいしいご飯作ってくれて、ありがとうね。とうま」

スフィ「にゃー」

上条「……ははっ、改めて言われると照れるな。どういたしまして」

禁書「さて!」

上条「ん?」

禁書「もう晩ご飯の時間かも! 今日もいーっぱい作ってね♪」

上条「感謝するのはいいが、お前は少し遠慮というものをだな……」

禁書「ごっはん♪ ごっはん♪」

スフィ「にゃー♪」

上条「はぁ、不幸だ……ま、いいか。うまい飯が食えれば」

禁書「これからもよろしくね、とうま!」



俺が好きなキャラは美琴・妹・打ち止めみたいな御坂一家だけど、それとは別にこの二人ののほほんとした組み合わせも好きだ
おやすみ
343 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/24(水) 00:59:32.43 ID:Z/xAuHY0
上条さんとインデックスのほのぼのほど好きなものはない乙乙
344 :滝壺「ふぃあんま、髪型マネするのやめて」 [sage]:2010/11/24(水) 02:18:54.83 ID:rNs8ksDO
―フィアンマの楽屋にて―

フィアンマ「はい?」

滝壺「聞こえなかったの?髪型マネしてるよね。今すぐやめて」

フィア「いや、俺様は別にお前のマネをしているつもりはないんだが」

滝壺「そんなの嘘だよ。どうみても私と似てる。マネしたとしか思えないよ。髪が赤いからって何やっても許されると思ったら大間違いだよ。はやくその髪型どうにかして!」

フィア「いや待て、落ち着け。なんか理不尽だぞ。そんなに似てないだろう。ほら、よく見てみろ、お前は前髪パッツンだが俺様はそんな事ないだろう」

滝壺「ごめん何言ってるか分からない」

フィア「おい!ふざけるな!よく見ろよ!ほら、違うだろ!?」

滝壺「んーと、どの辺が?」

フィア「だーかーらー!毛先だよ」

滝壺「むー、なんかふぃあんま疲れる、もういいよ、百歩譲ってマネしてないにしてあげる」

フィア「そうか。何となく釈然としないが、まぁいいか」
345 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 02:20:06.87 ID:rNs8ksDO
滝壺「でも、それでも私の方が早く登場してるんだから、少し考えれば被っちゃってることには気付けたよね?」

フィア「……いや…まぁそれはそうだな」

滝壺「じゃあどうしてその髪型なの?」

フィア「…あー…その…だなぁ」
滝壺「?…なにか理由があるんなら言ってくれないと分からないよ」

滝壺「まさか……見てなかったの?」

フィア「いやいや俺様に限って自分の登場シーン意外は興味ないから見て無いなんてそんな事がある訳無いだろう!」

滝壺「そのあわてふためく様は逆に肯定しているようなものだよ」
フィア「はっ…!?」

滝壺「ふぃあんま。そういうことだったんだね」

フィア「いや…違うぞ俺様は決して「ふぃあんま」すいませんその通りです!」
346 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 02:20:57.50 ID:rNs8ksDO
滝壺「はぁ…これだから新人は。でも大丈夫。そんな、ふぃあんま改めしんじんを、私は応援して……あげようか悩むなぁ」

フィア「………お前も大して変わらんだろうが」ボソッ

滝壺「なんか言ったかな?しんじん君」

フィア「くっ……」

滝壺「だいたい、ふぃあんまはいつも……」


フィア(こいつに言われっぱなしというのも気に喰わん、そもそも髪型マネしてるとか……っ!そうだ)

滝壺「……なんだから、ってふぃあんま聞いてる?」

フィア「おい」

滝壺「無視なんだ……何?」

フィア「お前の髪型だってオリジナルじゃないだろ」

滝壺「え?」
347 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 02:21:56.19 ID:rNs8ksDO
フィア「確か、天草式の女の魔術師、五和と言ったか。あいつも似たような髪型だったはずだ」

五和「呼びましたか?」

フィア「……どこから現れたんだ」

五和「私達は周囲の環境に溶け込む事を得意とする一派なので」

滝壺「でも周りには特に何も無いけど」

五和「問題ありません。他の皆さんもいますよ。何なら呼んでみましょうか。建宮さん」

建宮「よんだのよな?」

フィア「本当にいやがった」

滝壺「くわがた……」

五和「信じてもらえましたか?あ、建宮さんは用事ないので帰ってもらって構いませんよ」

建宮「え、それはあんまりな「帰って下さい」はい」
348 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 02:23:08.07 ID:rNs8ksDO
五和「さて、それでどうして私を呼んだんですか?」

フィア「いやな、そいつが俺様の髪型は自分のマネだと言ってきたんでお前も天草式の奴のマネじゃないかと言っていた所だ」

五和「はぁ…?」

フィア「で、どうだ、こいつを見てどう思った」

滝壺「……似てる…かも」

フィア「だろう!ほら見ろ結局お前も俺様と変わらんじゃないか」
滝壺「むー…いつわって言ったっけ、その髪型似合ってないよ。今すぐ変えたほうがいいんじゃない?」

五和「え?ちょっと何なんですか?この人は。急に人の髪型に文句を言って来ましたよ!?」

フィア「さあな。取り敢えず自分と同じ髪型なのが嫌らしい」
349 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 02:24:35.63 ID:rNs8ksDO
五和「どういう事ですか?えぇと確かあなたは滝壺さんでしたね、どうして髪型が同じなのが嫌なんですか?」

滝壺「何と言うか……キャラが被っちゃってるような…気がする所が……」

フィア「おいおい!それは無いだろう。この三人でキャラが被るとか想像出来んぞ」

五和「ですねぇ…滝壺さん、少し考えすぎですよ。髪型程度でこの『と魔禁』に出て来る個性的な人達とキャラが被る事はありませんて」

滝壺「うん。分かってるつもりなんだけど……」

五和「不安ですか?でしたらもっともっと努力して私とキャラが被れる奴なんている訳無い!と思えるくらいになればいいんです」
350 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 02:27:27.09 ID:rNs8ksDO
滝壺「でもそんな簡単じゃないよ」

五和「だからいいんじゃないですか。立ちはだかる山が大きければ大きいほど乗り越えるのが楽しいですからね。今の私は、いつ大精霊チラメイドを着ることになるのかが大きな問題ですけどね」

滝壺「確かにそうかも。私も浜面にキスするのは恥ずかしかったけど終わった後は達成感で気持ち良かった」

五和「でしょ?だからもう髪型でとやかく言うのはやめましょうね」

滝壺「うん。有り難ういつわ」

五和「いえいえどういたしまして。それでは帰りましょうか」

滝壺「うん」


そうして出ていく二人。
部屋には静寂が戻った。


フィア「」
建宮「」
351 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 02:31:52.52 ID:rNs8ksDO
以上です。拙い文章ですみません。禁書SSは初めてでして。というかSS自体人生で2度目なので。こんな文章を読んでくださってありがとうございます!
352 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/24(水) 04:15:52.97 ID:BvtMwYI0
>>351

楽しませてもらったよ

話の都合とはいえなんで天草式がよりにもよってフィアンマの楽屋にいるんだろうか
と思っちまうな
353 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 07:11:42.34 ID:MTfcod6o
乙wwww
フィアンマさんマジとばっちりだわw

>>352
きっとあれだよ上条さんをつけねらう不埒なやからを監視してるんだよ
354 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 10:53:45.93 ID:PWHdvkAO
>>352
楽屋があって滝壺がいることもおかしくなるじゃねーかwwww
>>351
ほのぼのして良かった
その着眼点無かったわ〜
355 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/24(水) 18:49:51.78 ID:tzBgAF20
一つSSが書けたので、投下させていただきます。ブロッケンブラッドというマンガに影響されたギャグです。

一方通行が女装するので、苦手な方は注意してください。

ストーリーはパラレルで、夏休み中の出来事だとイメージしています。
打ち止めが出てきますが、一方通行は脳に障害を負っていません。

18レスほどお借りします。
356 :芳川「頑張ってね、百合子」 1/18 :2010/11/24(水) 18:51:50.94 ID:tzBgAF20
ここは第七学区にあるとあるライブハウス。
いつもなら人がまばらなここは、今日は大勢の人たちで賑わっている。
その熱気を前に、ライブには縁のない上条はぽかんと口を開けていた。

上条「ライブハウスなんて初めて来たけど、なんか凄いな」

青ピ「当ったり前やでカミやん! 何せ今日はっ、あのっ、女子中学生アイドル」

青ピ「鈴科百合子ちゃんのライブイベントが開催されるんやで!!」

土御門「しかも今日は初の単独イベント、いやが上にも盛り上がるってもんだにゃー」

青ピ「現役中学生! アルビノ美少女! 貧乳! ああっ百合子ちゃんはどこまでボクのツボを突いてくるんや

ー!」

土御門「ツボって、青ピは可愛けりゃ何でもいいんじゃないかにゃー」

青ピ「だからさっき言ったこともボクのツボになるんやないか。は〜、ほんま可愛らしいなぁ百合子ちゃん」

上条「ところで、席はどうなってるんだ?」

青ピ「まっかせておいてや、カミやん。最前列のド真ん中ゲットしておいたで!」

青ピ「今日のイベントは、百合子ちゃんのコスプレも見られるやさかい、必死になって手に入れたんや」

上条「なんか、気合の入れ方間違っていると思うのは上条さんだけなのでせうか……」

土御門「青ピに限っては今更だにゃー、カミやん。そんなことより早く行こうぜい」

青ピ「せやせや! 行くでカミやん、ツッチー!」
357 :芳川「頑張ってね、百合子」 2/18 :2010/11/24(水) 18:52:27.50 ID:tzBgAF20


青ピ「いよいよ時間や。百合子ちゃん、どんなコスプレしてくるんやろ」ワクワク

青ピ「セーラー服やろか? それともナース? メイドなんてのもええなぁ」ソワソワ

土御門「オレはメイドさんに一票だにゃー。アルビノ貧乳メイド、アリだぜい」

上条「お、証明が落ちて……いよいよみたいだな」

MC「皆さんお待たせいたしました。鈴科百合子ライブイベントの開催です、とミサカは高らかに宣言します」

358 :芳川「頑張ってね、百合子」 3/18 :2010/11/24(水) 18:53:30.03 ID:tzBgAF20


薄暗闇に包まれている会場にさっとスポットライトが照らされ、百合子が姿を現した。
その瞬間、会場にいた誰もが息を呑んだ。
百合子の頭には、百合子の髪と同じ純白のウサミミ。
華奢な身体を包むのは、漆黒のバニースーツ。
すらりと伸びた足に纏うのは、やはり黒の網タイツ。
そこにいたのはバニーガール姿の百合子だった。


次の瞬間、観客たちは割れんばかりの歓声を沸き上げた。


青ピ「きゃーっ!! バニーやっバニーちゃんやー!! ごっつうにあっとるでぇーーーー!!」


観客のボルテージはすでに最高潮に達しようとしている。
しかし当の百合子は、顔を俯かせ表情を隠してしまっている。
やがて百合子は両手を胸の前で重ねあわせ、手の中のマイクを力強く握り締めた。
そしてゆっくりと顔を上げた。
白い頬はわずかに上気し、ルビーを埋め込んだような瞳には涙のような光沢があった。
百合子はにっこりと、可愛らしく微笑んだ。

百合子「皆さン、こンばンはっ!」

青ピ「うおおおっ! 百合子ちゃーん! 大好きやー!!」

百合子「今日は私のために集まってくれて、とても感激しています! 今日は皆さン楽しンでいってくださいね



359 :芳川「頑張ってね、百合子」 4/18 :2010/11/24(水) 18:54:09.84 ID:tzBgAF20


土御門「にゃー。ひんにゅー白ウサギばんざーい」

上条「百合子ちゃん、かわいいな……」

土御門「お、なんだ、カミやんのタイプってああいう娘だったんかにゃー?」

上条「い、いや、そういう意味じゃなくてですね、上条さんはだた一般的な意見をですね……」

土御門「それとも、カミやんはバニーちゃんに反応しちゃったのかにゃー?」

上条「つ、土御門!」

土御門「隠さなくてもいいぜい。カミやんも男の子だしにゃー」ハッハッハ

上条「うう、なんか不幸だ」

360 :芳川「頑張ってね、百合子」 5/18 :2010/11/24(水) 18:55:29.65 ID:tzBgAF20








学園都市に流星のごとく現われた現役女子中学生アイドル『鈴科百合子』

その愛らしい容姿に学園都市の人々はたちまち魅了されてしまう。

しかし、彼らは知らない。

その正体が学園都市最強の能力者、一方通行(性別:男)であることを。







361 :芳川「頑張ってね、百合子」 6/18 :2010/11/24(水) 18:57:27.83 ID:tzBgAF20


ライブが始まる少し前、ここ控え室ではちょっとした騒ぎが起こっていた。

一方「ふざけるな! 俺はもう降りる!!」

芳川「君ねぇ、最初に何もかも了解したのでしょう。いまさら我がままを言うんじゃないの」

ミサカ「これも実験に必要なのですよ、とミサカは駄々っ子一方通行を宥めます」


一方通行も、好き好んでアイドルを演じている訳ではなかった。
まして女装など、本来なら彼のプライドが許すはずもなかった。
それを敢えて行わせた理由が、『絶対能力進化実験』であった。

一方通行を絶対能力者へと進化させることを目的としたこの実験。それは一方通行にとって切望していた実験であった。
しかし、そのために樹形図の設計者が算出したプランこそ、被験者が女子中学生アイドルを演じるというものであった。


一方通行は激怒した。


しかし、結局のところ、彼はこれを受け入れた。
彼の目的――『最強』を超えた『無敵』になるためには、これ以外に彼のとるべき道はなかったのだ。
その日から、彼の忍耐の日々が始まった。

例え、女の子らしい淑やかな言葉遣いを強要ようと。
フリフリのついたドレスを着させられようと。
ちょっとエッチな写真集を出版され、甘ったるいラブソングを歌わされようとも。

彼は我慢し続けた。
しかし……

362 :芳川「頑張ってね、百合子」 7/18 :2010/11/24(水) 18:59:21.40 ID:tzBgAF20


一方「もう我慢の限界だ!! 誰がこンな……こンなっ」

一方「バニースーツなんぞ着るか!!」

ミサカ「まあまあ、その衣装はとてもよくお似合いですよ、とミサカは賞賛の言葉を送ります」

打ち止め「ミサカも似合うと思うんだけどなー、ってミサカはミサカは口を尖らせてみる」

芳川「いまさらバニースーツくらいで文句言わないの。時間も迫っているのだから早く着替えなさい」

一方「いーやーでーすゥ! こンなふざけた服なンざ誰が着るかァ!! これ以上やってられるかァ!!」

ミサカ「……それは、このライブを中止するという意味ですか、それとも……、とミサカは一方通行の意思を確認します」

一方「決まってンだろ! 実験なんて止めだァ止め!」

ミサカ「本気、のようですね、とミサカはそっぽを向いた一方通行に呟きます」

芳川「あのね一方通行――」

打ち止め「……わかったよ、ってミサカはミサカは絶対能力進化実験『アイドル鈴科百合子をプロデュース』の終了を宣言してみる」

一方「……あァ?」

芳川「……」

ミサカ「絶対能力進化実験はこれよりスペアプランに移行します、とミサカは実験の変更を確認します」

ミサカ「すなわち、一方通行による妹達の20000回の殺害です、とミサカは目を伏せつつ実験内容の確認を行います」

363 :芳川「頑張ってね、百合子」 8/18 :2010/11/24(水) 19:03:11.45 ID:tzBgAF20


一方「……」

打ち止め「もともとこれがこの実験におけるミサカたちの役割だったんだよ、ってミサカはミサカはあなたの目
をまっすぐに見つめてみる」

打ち止め「樹形図の設計者が二つのプランを算出して、あなたがこのプランを受け入れてくれたから、ミサカた
ちはここにいる。でもあなたが望むなら、ミサカたちはいつでもプランの変更を辞さないよってミサカはミサカ
の覚悟を伝えてみたり」

ミサカ「ミサカたちは、あなたのためならどんな協力も惜しみません、とミサカは全ミサカを代表して発言しま
す。あなたが目標を達成する手伝いをすることが、ミサカにとっての大切なことなのです、とミサカは告白します」

ミサカ「このミサカは検体番号00001のミサカです、とミサカは自らの検体番号を明かします。準備は出来てい
ますので、いつでも実験を始められます、とミサカは両手を広げて一方通行を受け入れる体制を整えます」

一方「……」

00001「レベル6に進化した一方通行をこの目で見ることができないのは残念ですが、後は任せましたよ、とミ
サカは上位個体に後を託します」

打ち止め「ミサカが最後まで見届けるからまかせて、ってミサカはミサカは涙を堪えて00001号の思いを受け継
いで見たり」

364 :芳川「頑張ってね、百合子」 9/18 :2010/11/24(水) 19:04:16.55 ID:tzBgAF20


一方「……もういい、止めろ」

一方「……クソが」

一方「芳川ァ! 衣装を持ってこい!」

芳川「そこに用意してあるわ。時間もないし、急いでね」

00001「一方通行……?」

一方「殺しなンざァ主義じゃねェんだよ。頼まれたってンなことしてやらねェ」

一方「……着替えるンだ。さっさと出てけ」

打ち止め「さっすがあなた! ってミサカはミサカは期待を裏切らないあなたを賞賛してみたり!」

一方「『期待』ねェ」

365 :芳川「頑張ってね、百合子」 10/18 :2010/11/24(水) 19:07:56.99 ID:tzBgAF20


打ち止め「っは! ってミサカはミサカは大慌てで口を押さえてみる!」

00001「このチビ上司が、とミサカは毒づきます」

00001「しかし、先ほどのミサカたちの言葉はミサカたちの本意です、とミサカは一方通行に保証します」

打ち止め「そ、そうだよ、ミサカたち嘘ついてないよ、ってミサカはミサカは弁明を始めてみたり!」

打ち止め「それに、ミサカはミサカは感謝しているんだよ。あなたのおかげでミサカたちは生きているんだし、こうして生きがいを見つけられるんだから」

一方「――チッ」

一方「俺は俺の都合で妹達のプランを蹴ったンだ。感謝されるいわれはねェ」

一方「わかったら、もう、出てけ」

芳川「はいはい、それじゃあ二人とも、外で待っていましょうか」

芳川「でも一方通行、あなたバニースーツの着方わかるの? 00001号に手伝ってもらってもいいのよ」

00001「バッチコイです、とミサカは学習装置で得た成果を今ここに――」

一方「い・い・か・ら・出・て・けェ!!」

366 :芳川「頑張ってね、百合子」 11/18 :2010/11/24(水) 19:08:52.04 ID:tzBgAF20


芳川「いよいよ時間よ。準備はいいわね、百合子ちゃん。」

一方「……あァ」ムスッ

芳川「あら、そんなしかめっ面してないで。可愛い顔が台無しよ」

00001「その姿、よくお似合いですよ、とミサカは惜しみない賞賛を送ります」

打ち止め「あなたかわいい〜、ってミサカはミサカは思わず飛びついてみたり……って痛っ」

一方「ウゼェ。あと飛びつくな」

芳川「ほらほら、にっこり笑って。お客さんがっかりしちゃうでしょ」

一方「……チッ」スタスタ

00001「あなたならこのイベントは絶対に成功します、とミサカは檄を飛ばします」

芳川「頑張ってね、百合子」

打ち止め「いってらっしゃい! ってミサカはミサカはお見送り」

一方「――あァ」

367 :芳川「頑張ってね、百合子」 12/18 :2010/11/24(水) 19:10:09.47 ID:tzBgAF20


一方(……辛ェ)

舞台に立ち、一方通行はそっと周囲をうかがう。まだ照明は落とされて彼の姿は隠されているはずだった。
にもかかわらず、会場の客全ての視線が彼を捉え、舐るように感じられた。
背筋がぞくりとした。思わず会場を破壊してしまいたい衝動に駆られるも、寸前で押し止める。


一方(俺ェ何やってんだろ……)

一方(こンなトコでこンなカッコしてこンな奴らの前で……だめだァ。考えると涙が)

一方(考えンな、俺。無心になれェ)


このライブに失敗は許されないのだ。
イベント開催を宣言するMCの声が響き、スポットライトが彼の姿を浮かび上がらせる。
必死に笑顔を取り繕い、彼はアイドルに変身する。

百合子「皆さン、こンばンはっ!」

青ピ「うおおおっ! 百合子ちゃーん! 大好きやー!!」

百合子「今日は私のために集まってくれて、とても感激しています! 今日は皆さン楽しンでいってくださいね」

青ピ「きゃーっ! ゆ・り・こちゃ〜ん! 愛してるでぇー!!」

百合子「みンなありがとォ! 最初の曲は『ここから先は一方通行』です。どうぞォ――」

??「ちょっとまった!!」

368 :芳川「頑張ってね、百合子」 13/18 :2010/11/24(水) 19:10:45.91 ID:tzBgAF20


打ち止め「何何? どうしたの!?、ってミサカはミサカは現状確認!」

00001「観客が一人、舞台に乗り込んできました、とミサカは緊急事態であることを報告します」

芳川「不味いことになったわね。上手く切り抜けてよ、百合子」




百合子「誰なンですか、あなたは!?」

??「僕の名は男。百合子ちゃん、君に話しがあるっ!!」

男「僕は……君が好きだっ!! 結婚してくれぇーー!!」

百合子「」










百合子「ェ?」

369 :芳川「頑張ってね、百合子」 14/18 :2010/11/24(水) 19:12:12.25 ID:tzBgAF20


男「そして、僕のためにこのスクール水着を着てくれぇ!!」

一方()

百合子「……ごめンなさい。無理です」

男「――ッ!!」




打ち止め「いったい何が起こってるの? ってミサカはミサカは状況が掴めなかったり……」

00001「愛の告白が始まったと思ったら、百合子がスク水片手にした男に迫られています、とミサカは頭痛を堪

えながら解説をします……」

芳川「……どうしましょうかね、この状況」

370 :芳川「頑張ってね、百合子」 15/18 :2010/11/24(水) 19:13:45.42 ID:tzBgAF20


男「君はこの僕を、そしてスク水までも拒絶するのかっ!!」

百合子「えェ……無理、ですゥ」

男「ならば、これを食らえぃ」ビーム

男(このビームはあらゆる物質をスク水に変換することができる。
さらにこれで生み出したスク水を着用させることで、着用者を意のままに操ることが可能となる。)

男(これが、スク水愛が高じて自分だけの現実をこじらせた結果生まれた、僕の能力。
まずは百合子ちゃんの服をスク水に変換させるっ!!)




百合子「」ハンシャ




男「うわああっ!!」ズキューン




00001「男が……スク水姿になってしまいました、とミサカは頭を抱えます」

打ち止め「ミサカもう見てられない、ってミサカはミサカは目をそむけてみる」

芳川「何なのかしらね、これ」

371 :芳川「頑張ってね、百合子」 16/18 :2010/11/24(水) 19:14:44.60 ID:tzBgAF20


男(ビームが効かないなんて……ッ! でも僕は諦めない!!)

男「こうなったら直接スク水を着せるまでだ!!」ウォォォ










上条「そ・げ・ぶっ!!」バキィ

男「ぐはあああぁああぁ」




百合子「」

372 :芳川「頑張ってね、百合子」 17/18 :2010/11/24(水) 19:16:25.00 ID:tzBgAF20


上条「――ふざけやがって! そんな身勝手で、彼女のイベントを滅茶苦茶にしようとするんじゃねぇ!!」

男「う、うぅぅ」サメザメ

一方(……いったいなンなンですかァ?)

一方(変態が現われたと思ったら、スク水姿になるし)

一方(どこからか現われたツンツン頭に殴られて説教受けてるし)

一方(あ、変態が泣き出した。どうでもいいけどウゼェ)

芳川「大丈夫? 百合子」

百合子「あァ……なンとか?」

上条「あ、あのっ。鈴科さん、大丈夫ですか?」

芳川「この子は丈夫だから、このくらいなんともないわ。それよりありがとう。
   後はこっちで対処しておくわね。」


上条「あのビームが頭に当たったように見えたけど、本当に大丈夫?」ポン ナデナデ

百合子「ッ!」

芳川「心配してくれるのは嬉しいけど、あなたの方こそ大丈夫かしら?
   見たところ随分と殺気立ってる人がいるようだけど」チラ

土御門「カ〜ミ〜や〜ん。ナデナデとか、随分気安いじゃないかにゃー」

青ピ「許さへん。こればっかりは許さへんでぇカミやんっ!」

上条「っ! いや、これは、なんていうか、その……」

上条「……不幸だ」

373 :芳川「頑張ってね、百合子」 18/18 :2010/11/24(水) 19:17:37.67 ID:tzBgAF20


MC「それでは、ゴタゴタも収まったところで、改めてイベントを再開させましょう、とミサカは仕切りなおし

ます。ほら、ツンツン頭のヒーローも席に戻ってください、とミサカは促します」

芳川「出鼻をくじかれちゃったけど、ライブはまだまだこれからよ」

芳川「あの子達も期待しているわ。頑張りなさい、百合子」

打ち止め ハラハラ
00001 ドキドキ

一方「……そンなこと、言われるまでもねェよ」ボソ




百合子「――それじゃみンな! 『ここから先は一方通行』聞いてください!!」


374 :芳川「頑張ってね、百合子」 :2010/11/24(水) 19:22:55.42 ID:tzBgAF20
以上です。

お目汚し失礼しました。

375 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 19:33:03.33 ID:Eh13gwwo


……一方さん男らしいんだか女らしいんだか……
376 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 20:08:50.09 ID:2SCTf9A0

シリアスな感じなのかなって思ったけどそんなことなかった

しかしそのうちストレスで倒れそうだなこの一方さんw
377 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 00:53:24.83 ID:Vc.kKCc0
ちょっと4レス程度もらいますよ。

仕事中の現実逃避で思いついた。
何度読み返しても、文章がおかしいところあるけども大目に見てね
378 :とある映画の禁書目録 [sage]:2010/11/25(木) 00:54:44.18 ID:Vc.kKCc0
絹旗「浜面ーーーーー! ち、超大変です!」

浜面「どうしたんだ、絹旗。そんなに慌てて」

絹旗「超大事件です!」

浜面「事件?! なんだ、なにがあった!」

-----------------------------------------------------------

緊急告知!!
「とある魔術の禁書目録」が実写映画化決定!
人気ライトノベル「とある魔術の禁書目録」が最新SFXにより実写映画化が決定!
魅力的な登場人物! 迫力のCG! 息もつかせぬ超展開!
原作とは一味違う「とある魔術の禁書目録」が今ここに!
379 :とある映画の禁書目録 [sage]:2010/11/25(木) 00:55:29.42 ID:Vc.kKCc0
あらすじ

230万人が住む科学都市。
かつては非現実的、非科学的と呼ばれていた『超能力』
この科学都市では優れた科学技術により、人為的に超能力が開発されていた。
この街では超能力は、一般的なよくある力の一つだった。

超能力とは異なる異能の力『魔術』。
古の神の時代より伝わりし魔術により繁栄してきた都市があった。
その名は魔術都市『ネセサリウス』

二つの都市は扱う力は異なっていたが、技術力・戦力共に対等なバランスを保っていた。

だが、そのバランスは突如崩れることになる。
考古学者キハラ教授により遺跡から発掘されたオーパーツ『インデックス』。
それには世界を5度滅ぼすといわれるほど強力な魔術が封印されていた。
その力を封印しようとする科学都市と、奪い返そうとする魔術組織ネセサリウスの
『インデックス』を巡る壮絶な戦いが今、始まる!
380 :とある映画の禁書目録 [sage]:2010/11/25(木) 00:56:19.58 ID:Vc.kKCc0
主な登場人物の解説

主人公、トーマ=カミジョー
普段は冴えない科学者だが、有事の際には科学都市最強の能力『アクセラレータ』を操るヒーロー『イマジンブレイカー』となり様々な事件を解決している。

主人公のパートナー、ミコト=ミサカ。
カミジョーと同じ研究所の職員。
発電施設に匹敵する強力な電撃を操る能力を有し、それを利用し様々な最新兵器でカミジョーを助けている。

ステイル=マグヌス
科学都市に対して憎悪を抱いている、『ネセサリウス』のボス。
カミジョーとの面識があり、カミジョーからは『ツチミカド』と呼ばれている。


現在判明している情報はここまで!

『インデックス』20××年春 当映系にて上映予定! お楽しみに!
-----------------------------------------------------------
381 :とある映画の禁書目録 [sage]:2010/11/25(木) 00:57:10.80 ID:Vc.kKCc0
面「……は? マ、マジで?! ……うわぁ…」




絹旗「そんな感じの超最悪な夢をみました……」

浜面「……え?               夢??」

絹旗「だから、超最悪な夢を見たんですよ! 私達が実写映画化するっていう!」

浜面「お前の見た夢なんてしらねぇよ!
   なんだよ、夢かよ…ほっとしたわぁ。 あー、よかった……」

浜面「なんだよ、さっきの夢設定は!
   全然、原作と違うじゃねぇか!!」

絹旗「日本の漫画等が海外で実写化。の超お約束ですね。そんなことも知らないんですか?」

浜面「うわぁ……酷ぇイメージ…」
382 :とある映画の禁書目録 [sage]:2010/11/25(木) 00:58:03.29 ID:Vc.kKCc0
383 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 01:15:57.47 ID:fZfFG6Qo
ハリウッドですげえ金かけてつくられそうだな…
384 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 01:21:54.44 ID:gOgYCOYo
面白黒人は誰役になるんだ
385 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 01:48:56.85 ID:L9swkJwo
>>383
おっとドラゴンボールさんの悪口はそこまでだ
386 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 02:54:38.61 ID:AH7NIbk0
>>374です。

>>375
妹達のために女装する一方さんは男らしいと思いますよ。


>>376
本ネタの雰囲気を再現しようとしたらこうなりました。やっぱりシリアスにすれば良かったか。

一方さんなら、例え倒れてもアイドルを続けられると信じてますww


>>377
次は実写版でのゲーム化ですね、わかります。
387 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 06:53:23.69 ID:VWmvOEso
ステイルがツチミカドって所クッソワロタww
タイトルも何かそんな感じのありそうww乙
388 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage ]:2010/11/25(木) 07:56:52.46 ID:bE1jYf.0
原作と別物として見るならありかもww
個人的にはもっと問答無用謎パワー、宇宙人の暗躍、そして外国人的アジア解釈が欲しいところだ
389 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 10:33:13.00 ID:EDl3FcAO
クライマックスでネセサリウスからミコトを先に逃がす時、

ミコト「必ず戻ってきて」

トウマ「……」

トウマ「ああ」

トウマ「約束するよ」

のやり取りの後に、ミコトのドタマをガッチリ掴みながら抱きしめ合うんですよね
390 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 11:21:45.53 ID:ex5AgLgo
ハリウッドのクソアレンジwwwwwwwwww
マジでありそうなリアルさが困るwwwwwwwwwwww
391 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 13:50:28.35 ID:ex5AgLgo
なんか寝起きでぼーっとしながらテキストエディタ開いてたら怪しげなものが出来上がったので投下します
3レスほどかな?
392 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) :2010/11/25(木) 13:53:05.97 ID:ex5AgLgo

上条「どうも、上条当麻です。ちょっぴり不幸だけど普通の高校生やってます」

上条「不幸って言っても財布から一円玉ドブに落としたり、テストのケアレスミスで3点ほど損したりした程度ですけどね」

上条「今日、いつもの通り小萌先生に補習を受けさせられてとぼとぼと夜の街を歩いて帰ってましてね」

上条「そしたらなんか女の子が不良に絡まれてたんで持ち前のお節介発動して助けに入ったんですよ」

393 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) :2010/11/25(木) 13:53:56.52 ID:ex5AgLgo
――――――――
――――
――

上条「いやー、こんな所にいたのか、探しましたよー」

御坂「アンタ、誰?」

上条「ちょっ! お前知り合いのフリしてさりげなく連れ出す作戦を!」

御坂「は? なんでそんな面倒な事しなきゃならないのよ?」

不良「お前ら茶番もいい加減にしろよ!」

御坂「うっさいわね、あんた等は黙ってなさい!」バリバリバリ

不良s「「「ぎゃー!」」」

上条「あっぶね!」パキーン

御坂「え? なんでアンタ無事なの?」

上条「い、いや上条さんはですね……」

御坂「私の能力が効かない? 凄い! 強い人って素敵!」

上条「え?」

394 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) :2010/11/25(木) 13:54:46.38 ID:ex5AgLgo
――――――――
――――
――


上条「で、何故か美少女の彼女が出来ました」

御坂「ごろにゃ〜ん」スリスリ

上条「不幸……じゃあないよなぁ……なんだこれ?」


〜つづく?〜

395 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 13:56:12.47 ID:ex5AgLgo
本編があまりにハードモードなのでイージーモードを妄想してみました
先の展開思いついたらこのまま22巻まで行ってみたくもあり、
そんな展開みたくもないようでもあり
396 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 13:58:32.07 ID:JSopnNso
乙ー。イージーモードだと記憶喪失無しなんだろうか
一部の敵はそげぶしないでも説得だけで倒せそうだなwwww
397 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 14:01:44.65 ID:M3bTCrco


本編はまだハードとはいえ楽なほうだろ
エクストリーム級だと焼きそばパンを食べさせた途端、首輪に右手が触れてペンデックスが降臨するかも知れん
対処する間もなく消滅
398 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 14:02:43.03 ID:ex5AgLgo
実は1巻の分までは出来てるんで続けて投下しちゃってもいいかしら
399 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 14:06:52.20 ID:ex5AgLgo
とか反応を気にしててもしょうがないので投下しちゃう
4れすで終わります多分
400 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 1巻 :2010/11/25(木) 14:07:41.87 ID:ex5AgLgo

小萌『上条ちゃんは馬鹿だから補習でーす』

上条「という素敵コールと共に起こされた私上条当麻です」

上条「……いい天気だし布団でも干すか」ガラ

禁書「」ブラーン

上条「…………」

禁書「おなかすいた」

上条「は?」

禁書「おなかすいたって言ってるんだよ?」

上条「えーと、この賞味期限切れの焼きそばパンでよければ……」スッ

禁書「いっただきまーす!」ガブ

上条「いってえええええええ!?」

禁書「」パキーン

上条「え?」

401 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 1巻 :2010/11/25(木) 14:08:19.70 ID:ex5AgLgo

ペンデックス「禁書目録の『首輪』の全破壊を確認。再生は不可能、これより10万3000冊の保護のため、侵入者の迎撃を――」

上条「え? え? 何?」

ペンデックス「――しようとしましたが破壊され過ぎてヨハネのペンモードの起動も失敗。再生も不可能と判断。諦めます、お休みなさいませ」プシュン

上条「…………」

ステイル「ちょっと待て! 今お前何をした!」バターン!

上条「うわっ! だ、誰!?」

神裂「インデックスから魔翌力が……? そんな馬鹿な、この子は魔法を使えないはずです!」

上条「いやだから誰ですかあんたら!?」

ステイル「この魔術式は……そうか、あの女狐め、僕達を騙していたんだな! 少年ありがとう、お前のおかげでこの子は一年周期で記憶を消す必要がなくなった!」

上条「え? あ、ど、どういたしまし……て?」

神裂「感謝してもしきれません、重ねてお願いですが、この子は学園都市にいる方が安全です。つきましては――」

402 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 1巻 :2010/11/25(木) 14:08:57.56 ID:ex5AgLgo
――――――――
――――
――


上条「というわけで、この子の面倒をみることになったんだが」

御坂「そうなんだ! でも貴方がそうしたいってんなら私も協力するわ!」

禁書「ごはんーごはんー」

上条「なんか困ってるみたいだし面倒見るのは構わないんだが……この子すげえ食事量なんだよね」

御坂「私はアンタの彼女なのよ? 校則で一緒に住んで面倒は見れないけど、資金面だけでも協力させて欲しいわ」

上条「そ、そうか……まあ、情けないけど、ちょっとだけ頼むな」

御坂「任せて! ほらインデックス、今日はアンタを歓迎するためちょっと豪勢に作るから手伝いなさい!」

禁書「なんでも手伝うんだよ! 完全記憶能力に不可能はないかも!」

403 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 1巻 :2010/11/25(木) 14:09:26.82 ID:ex5AgLgo
――――――――
――――
――


禁書「ほら起きてとうま! 遅刻するんだよ!」

御坂「おはよう当麻! 朝食出来てるわよ! お弁当と、インデックスの昼食も作っておくわね!」

上条「なんかインデックスも原作と違って甲斐甲斐しいので生活が食費以外非常に楽になりました」

上条「幸福……か?」


〜つづくの?〜
404 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 14:10:18.84 ID:ex5AgLgo
4レスで終わりました
続きが浮かべば2巻以降も書きたくもあり
そんな世界みたくなくもあり

ありがとうございました
405 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 14:25:17.66 ID:hRxeWEo0

このイージーモードは危険だ。
上条さんに経験値が貯まらねえww
406 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 14:26:22.53 ID:3i2JdQAO
いいねェいいねェ最っ高だねェ!
>>404 超乙!

上条さんの家計を蝕む病原菌
インフルエンザが…
まさか「インデックス」に昇格するとは…!?
407 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 14:31:31.66 ID:NflA7kDO
病原菌とかいう書き方がちでイラッとするからやめろ

>>404
超乙!続き読みたいな
408 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 15:01:41.14 ID:Hx/p1UA0
上条さんが何もしてない……わけじゃないけど楽すぎwwwwww
409 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 15:04:08.80 ID:Ub50X7oo
ヌルゲーすぎるwww
410 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 15:25:57.72 ID:kMRcvN60
☆「ぷ、ぷらん通りだ!」
411 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 16:11:59.69 ID:Hx/p1UA0
>>410
☆(すごいプラン短縮できちゃった……)ドキドキ


ところで、スレ住民の皆様方にお尋ねします。
以前ここに投下した私の駄作を編集し直してスレ立てようかと思ったんですけど
そういうのってマナー的にアリなんですかね? 
続編を書くのが目的なんですが……
412 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 16:18:00.85 ID:bVYtwrIo
>>411
ありでしょ。むしろ続き物ならその方が新規組も読みやすい。
ディレクターズカット版ってことでちょっとシーン足してあったりしても嬉しい。
さぁ、何の続編か吐くんだ。
413 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 16:55:21.31 ID:kv7MFIgo
ぜんぜんアリだよ。
てかVIPや総合スレからの立て直し作品結構あるよ。
そういう作品はどれも作者さんの思い入れがあるのか面白くて好きだわ。
414 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 17:03:49.76 ID:3i2JdQAO
>>411
ふ…愚問だな やりたまえ。
いや 是非お願いします閣下!
415 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 17:19:10.32 ID:Hx/p1UA0
>>412-414
回答ありがとうございます!

あの、なんだか物凄いプレッシャーを感じましたけど

がんばって美味しいパンを焼きあげたいと思います。
416 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 17:23:02.77 ID:VWmvOEso
ま、まさか貴様……! 
伝説のパンティ&ブレッドの奴かッ!


乙や!
417 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 17:23:31.85 ID:HINde9co
まさか・・・新しいパンツくってるのか・・・!?

期待ww
418 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 17:24:12.49 ID:U6VoycI0
お ま え か
419 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 17:30:29.52 ID:3i2JdQAO
マジかよ…まさかアンタだったのか…
420 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 17:36:19.94 ID:bVYtwrIo
お前かよww これは期待wwww
421 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 18:36:41.44 ID:iJQehQAO
おかえり!!
家族会議どうなったんだ乗り越えれたのか
422 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 18:49:01.60 ID:kv7MFIgo
あなただったのかwwww
プレッシャーかけるような言い方してごめんよう。
お詫びにあなたの為に丹精込めてぱんつくってくるよ!
423 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 21:29:25.59 ID:LjAuSkSO
俺もパンツの人みたいに面白いものが書けたらいいのに……

10レス程貰います
424 :上条「MSK9972?」 [sage]:2010/11/25(木) 21:30:27.90 ID:LjAuSkSO
上条「MSK9972? なんだよその語呂が最悪な名前」

青ピ「え! かみやん知らんの? 今、巷で超ブームの大人気アイドルグループやで?」

上条「残念ながら上条さん家は娯楽にお金を出す余裕は無いんですよ。それ以前にTVをあまり観ないし」

青ピ「そらあかんでかみやん、そんなんやったら話題についていけへんで」

上条「マジで」

青ピ「マジや、仕方無いからボクがMSK9972について説明してあげよう」

上条「よろしく頼む」

青ピ「まず、MSK9972とはその名の通り9972人のメンバーで構成されとる」

上条「9972人!?」

青ピ「ああ、世界各地の美少女を集めたらそないな数になったらしいで」

上条「世界各地かよ……規模が半端じゃないな」

青ピ「そうそう、それでニューヨークでのライブを皮切りに世界一周ライブツアーをしてんねん。そして今回のライブ会場は……」

上条「ここ、学園都市って訳だ」

青ピ「その通り、チケットは3時間で完売、オークションじゃ4倍以上の値段で取引されとる、だが……」

上条「だが?」
425 :上条「MSK9972?」 [sage]:2010/11/25(木) 21:31:26.53 ID:LjAuSkSO
青ピ「ボクはチケットを二つ持ってんねん」

上条「!?」

青ピ「ファンクラブの人が急に行かれへん様になって、泣く泣く僕に二枚目をくれたんよ『誰かと行ってくればいいにゃー』って言ってな」

上条「土御門ですね、わかります」

青ピ「と言う訳でかみやんも行ってみようや」

上条「いや、けど高いんだろ? そんなものもらうなんて……」

青ピ「何言ってんねん……」フッ

青ピ「ボクらは……友達やろ?」ドヤッ

上条「あ……ありがとう」(うわぁ……)

青ピ「さてこれでかみやんもMSKファンクラブ会員30005号やな」

上条「会員多いな!!」

青ピ「そら世界中にファンがいんねんで? これくらい当たり前や」

上条「ちなみにお前は何号なんだ?」

青ピ「100号」

上条「3桁!?」

青ピ「ファンクラブの本拠地はここ学園都市、何故ならファンクラブを創始した100人が全員学園都市の人間やからや」

上条「初期メンバーの一人かよ」

青ピ「因みにつっちーもな、いやー、明日はつっちーの分まで楽しまんとな」

上条「結構たのしみだよ」
426 :上条「MSK9972?」 [sage]:2010/11/25(木) 21:32:07.69 ID:LjAuSkSO
ライブ会場

ザワザワ ザワザワ ザワザワ

上条「すごい人だな」

青ピ「かみやんこっちやこっち、ファンクラブの会長が特等席をとってくれとんねん」

上条「ファンクラブ特権スゲェなおい」

―――――――――――――――

青ピ「クラブ100号ただ今到着しました」

会長「おォ、青じゃねェか。ン? そいつは?」

青ピ「新しく入った30005号です」

上条「ども……って」

会長「お前はァ!」

上条「一方通行?」

一方「三下ァ!」

青ピ「お知り合い?」

一方「あァ、よく知ってるよ」カチッ

上条「お、落ち着け一方通行!」

一方「フン……神聖なライブで暴れなんざしねェよ。それより新たな同士の誕生を祝わねぇとな」

上条「よ、良かった」ホッ

一方「で、お前の推しメンは?」

上条「推しメン?」

一方「9972人の中でだれが一番かって聞いてンだよ」

青ピ「かみやんはまだMSK全員を知らんのよ。実際に見て知って貰おうと思ってな」

一方「なるほどな」

上条(全員どころか一人として知らないがな)
427 :上条「MSK9972?」 [sage]:2010/11/25(木) 21:33:46.51 ID:LjAuSkSO
ビーーーーーーーー

上条「うおっ! 電気が消えた!」

青ピ「もうすぐ始まるみたいやね」

サササッ サササッ

上条「てかさ、ここ結構広いけどさすがに9972人も舞台には上がれないだろ」

青ピ「違うで、かみやん」

上条「?」

一方「MSK9972は全員でライブをする訳じゃねェ……メンバーの中から人気投票で決められた1000人しか出れないンだよ」

上条「約1/10しか出れないのか……大変だな」(それでも3桁かよ)

一方「あァ、その中でもセンターをはってるう『ビーーーーー』始まるみてェだな」

シーン パッ

上条「うっ! 眩しい! 目が! 目が!」

??「みんなー! 今日は私達の為に集まってくれてどうもありがとー!」

会場「ウォォォォォ!!!」

上条「段々目が慣れて来たぞ……」(あれ? この声って)

??「今日はみんな楽しんで行ってねー……」

会場「ウォォォォォ!!!」

御坂妹「とミサカはキャラに会わないぶりっ子キャラを使います」

上条「マジかよ」

会場「ウォォォォォ!!!」
428 :上条「MSK9972?」 [sage]:2010/11/25(木) 21:34:29.18 ID:LjAuSkSO
上条「良く見たら……」

ファン「スゲェ! 生で生粋の変態としてミサカ20000号ちゃん見ちゃったよ!」

上条「舞台に上がってるの全員……」

ファン2「こっちには恋する乙女のミサカ14050号さんもいるぞ!」

ファン3「あ! 今スネークことミサカ17600号たんが見えたでござる! ライブ会場でも隠密行動していてめったに見えないというのに!」フヒヒー

上条「全員同じ顔(妹達)じゃねぇか!!」

一方「三下、それは違うな」

上条「一方通行、いやもとい会長どういう事だよ?」

一方「真ン中を見て見ろォ」

上条「あれは……小さい御坂妹?」

一方「そうだ、御坂20001号。MSKを束ねる上位メンバーであり、人気投票で一位になったMSKの頂点」

打ち止め「それじゃっ、最初の曲は『ショートヘアとゴーグル』だよってミサカはミサカは宣言してみる!」

一方「打ち止めだ」タラァー

上条「会長! 鼻血出てるぞ!」

一方「いかンいかン、……よしっ、お前ら始まるぞォ! 用意を始めろ!」

会員「合点です!」
429 :上条「MSK9972?」 [sage]:2010/11/25(木) 21:35:11.18 ID:LjAuSkSO
上条「青ピ、それ何持ってんだ?」

青ピ「右手に持ってんのがミサカ19999号のうちわ、左手に持ってんのがミサカ10033号のうちわやで」

上条「見分けがつかねぇ」

青ピ「おっ! 始まるで」

ショートヘアとゴーグル 作詞作曲:芳川桔梗 歌:MSK9972

一方「ワン、ツー、ワンツースリーフォー!」

ファン全員「ハイハイハイハイ!!!」

ショートヘアー ホードカナイデ

上条「うわぁ……」

一方「声が小せェぞ! 気合いいれろやァ!」

ファン「ッハイ! ッハイ! ハイハイハイ!」

一方「打ち止めァ! ガンバレェ!」ハイハイハイ

上条「学園都市第一位がオタダンスやってるよ……」

ウワー キャー ラッチャーン

番外個体「みんなありがとー!」

ファン4「ミサワ様ー、こっち向いてー!」
上条「良くみたら大きいミサカもいる」

青ピ「サディスティックな瞳がたまらないミサカワーストことミサワ様やね」

上条「色々なニーズに合わせてんのな」
430 :上条「MSK9972?」 [sage]:2010/11/25(木) 21:36:06.74 ID:LjAuSkSO
こうして

打ち止め「次は『世界のMISAKA』だよ」

上条当麻は

一方「ラッちゃーん(ラストオーダ)!!」

青ピ「御坂妹ーー!!」

上条「19090号ーー!!」

着実にMSK9972に

ダケド ミーサーカ

上条一方青ピ「ハイハイハイハイ! ハイハイハイ!」

染められて行くのでした……

10032「さて、もうそろそろこのライブも終盤ですが……」

番外個体「ここでミサカ達から重大発表!」

打ち止め「なんと! MSK9972に新メンバーが加入するんだよってミサカはミサカは早速暴露!」

上条一方「なっ!!」←クローン計画を知ってる方々

青ピ「うっひょー! まじかいな!」

19090「それでは登場して頂きましょう」

ザワザワ



美琴「こんにちはー!」キャピキャピ

上条「」

一方「」

美琴「新人の御坂美琴ですっ! 実はメンバーの中じゃ一番年上だったりするけどババアとか言わずによろしくねっ!」キャピキャピ

美琴「後、これからMSK9972はMSK9973になりますっ!」
431 :上条「MSK9972?」 [sage]:2010/11/25(木) 21:36:41.84 ID:LjAuSkSO
番外個体「それじゃ、最後の曲を聞いてね」

ビッリビリにしてあげる 作詞作曲:芳川桔梗 歌:御坂美琴withMSK9972

カガクノゲンカイヲコエテー

上条「アイツ……何やってんだよ……」

一方「しかも普通にセンターに立ってやがる……」

上条「てかキャラが違い過ぎる」

ビッリビリニシーテアゲル セーカイジュウノ ダレヨーリモ

上条「何だろう……こっちまで恥ずかしくなるくらいにぶりっ子だな……」

一方「ババア以外の何物でもねェよ……」

ファン2「美琴ちゃーん!!」

上条「切り替えはえーなオイ! さっきまで10033号を神推しって言ってたのに!」

ファン2「ハッ! なんのことやら? あの純粋無垢な瞳やお上品な振る舞いこそ私の追い求めていた女性像そのもの!」

上条「……お上品? 純粋無垢?」

(回想
御坂『無視すんなやゴルァー!』
)

上条「……ソウデスネ」

一方「夢は壊しちゃいけねェな……」

上条「ああ」

432 :上条「MSK9972?」 [sage]:2010/11/25(木) 21:37:17.71 ID:LjAuSkSO
美琴「今日はみんなありがとー!」

ファン「ウォォォォォ!!」

美琴「美琴はとってもうれ……ハッ!」

上条「うわぁ……」

美琴(なんでアイツがいるのよ!?)

美琴(見られたの? 恥かしいあの姿を!)

上条「……」←温いまなざし

美琴「うわぁぁぁ!!」ビリビリ

打ち止め「!」

妹達「!」

番外個体「!」

美琴「みないでー! お願いだから気持ちの整理をさせてー!」ビリビリ

20000「アババババババ」バチバチ

打ち止め「お姉様落ち着いてってミサカはミサカは……アババババババ」バチバチ

一方「打ち止めァァァ!!!」カチッ ピューン

上条「なんか黒い翼出しながら一方通行が飛んでった!!」

美琴「いやぁぁぁぁ!!」ビリビリ

妹達「アババババババ」

一方「ah5trxod殺jujoat.gnjbv」ビュォォ

上条「いい加減にしろテメェら!!」パキィン

青ピ「逃げろー! 巻き込まれるでー!」

ワー キャー ソゲブ ミサカハミサカハ

BOMB!!!
433 :上条「MSK9972?」 :2010/11/25(木) 21:38:51.55 ID:LjAuSkSO
後日

芳川「結局死者は出なかったものの、ドームは全壊。メンバーや観客は全員負傷。おかげでうちの会社は大赤字よ」

美琴「……もうし訳御座いません」

芳川「あなたにはもう少し期待してたんだけどね……」

美琴「……失礼します」

バタン

美琴「まさかアイツがきてるなんて……」

美琴「確実に嫌われちゃったわ……」ハァ

御坂妹「あ、どうもお姉様と、ミサカはものすごくしょげてるお姉様に声をかけます」

美琴「ハァ……そりゃ私のせいであんなに……」

御坂妹「そういえば二日前にした人気投票の結果がでましたね!とミサカは空気に絶えきれずに話題を変えます」

美琴「フ、いきなり電撃まき散らした新人なんて誰も入れる訳無いでしょ」

御坂妹「しまった話題変えられてねぇとミサカは後悔します」

美琴「ほら見てこれ、断トツの9973位だし、一票しか入って……あれ?」

御坂妹「一票入ってますね」

美琴「一体だれが……」

RE:ウニ頭さん
コメント『めげずにガンバレ! ビリビリ中学生!』

御坂妹「こ、これは」

美琴「あのバカ///」
434 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 21:41:03.03 ID:LjAuSkSO
以上です

MSK9972(えむえすけーないんさうざんとないんはんどれっどあんどせぶんてぃーんとぅー)

が言いたかっただけです。
あしからず
435 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 21:45:47.47 ID:3i2JdQAO
MSK…規模がデカすぎる…!
436 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 21:49:26.72 ID:ht05MuI0
乙!MSKぱねえ
オタ芸やってる一方さん想像して吹いたww
437 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 22:00:53.64 ID:AgsKpC.o
芳川ニート脱却して何やってんだwwww
438 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 22:46:58.82 ID:fZfFG6Qo
ワロタw
439 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]:2010/11/25(木) 23:00:46.91 ID:dvhXpDE0
今日漫画の7巻買ってきたんだけどさ
近木野先生ちょっと絵変わった?
それにやっと姫神もでてきたし
存在感ネタや百合子ネタも使ってたな

あと遅い話題かもしれんけどレールガンも
ゲーム化するんだね
ジャンル:ガールズトークADVだって
440 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 02:24:21.12 ID:hLtn5NI0
美琴のデザインがアニメ寄りになったな〜というだけで
インデックスのかわいい描き方と上条さんの格好良さが行き過ぎずで
相変わらず参考になるなって思った

ゴーレムを漫画にするとは…お疲れ様しか言いようがないww
441 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/26(金) 13:09:11.69 ID:o6Xqt2so
>>434
素敵なお話と上条さんらしいオチが好みです

例の微妙な話の続き?が出来たので投下します
なんと今回は大長編で5レスです
442 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 2巻 :2010/11/26(金) 13:09:55.08 ID:o6Xqt2so

上条「上条当麻です。インデックスの希望でハンバーガー屋さんに来ました」

姫神「そしたら席が空いてなくて。相席を頼まれたのが私」

上条「解説協力ありがとう」

姫神「いえ。じゃないと私。一言も喋らず出番終わりそう」

上条「大変なんですね」

姫神「気にしないで。むしろ原作よりも出番の割合増えてて私しあわs」

黒服「お迎えにあがりました」

姫神「幸せは続かない。これ世界の真理ね」

上条「あ、さようなら。名前も知らぬ人」

禁書「ハンバーガー美味しいんだよ」ガツガツ

443 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 2巻 :2010/11/26(金) 13:11:04.65 ID:o6Xqt2so

ステイル「というわけでお仕事だ」

上条「なんで上条さんが」

ステイル「実は禁書目録を保護してくれてるってんでイギリス清教から補助金が支給される事になってね」

上条「マジで」

ステイル「協力してくれないなら禁書目録は回収して補助金の話も無かった事に」

上条「頑張ります」

ステイル「ならいい。んじゃ行くぞ」

上条「ところでインデックスの事でイギリス清教のトップに文句付けに行ったんじゃなかったのか?」

ステイル「文句付けたらごめんって謝ってくれた」

上条「それで許しちゃうのか……」

ステイル「話せば分かる人だったみたい。それじゃあ行くよ」

444 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 2巻 :2010/11/26(金) 13:11:42.82 ID:o6Xqt2so

上条「というわけで三沢塾です」

アウレオルス「ようこそ」

上条「あ、どうも。っていうかいきなりラスボスが出迎えるんかい」

アウレオルス「当然、私は紳士であるからな」

ステイル「吸血殺しを利用して何をする気か吐いてもらおうか」

上条「吸血殺しって?」

姫神「私の事。また出番があって嬉しい」

上条「あ、ハンバーガー屋の人」

姫神「どうも」ペコリ

ステイル「話を進めてもいいかい?」

上条「あ、すいませんどうぞ」

445 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 2巻 :2010/11/26(金) 13:13:20.64 ID:o6Xqt2so
ステイル「で、何が目的だ?」

アウレオルス「厳然、吸血鬼を呼び寄せて研究して禁書目録をうんぬんかんぬん」


上条「インデックスを?」

アウレオルス「俄然、そうだ」

ステイル「こいつはかつて禁書目録の保護者だったんだよ」

上条「へえー。あ、でもインデックスならもう記憶消さなくて良くなったんだよな?」

アウレオルス「憮然、マジで?」

ステイル「ああ、この上条当麻のおかげでな」

アウレオルス「呆然、じゃあ研究やめた。もう死にたい」

姫神「死なないで」

アウレオルス「敢然、分かった生きる」

ステイル「解決したようだね」

姫神「めでたしめでたし」

上条「いいのかな、これで……」

禁書「あーっ、こんな所にいたんだよとうま! 早く帰ろうよ!」

上条「あ、じゃあすいませんけど俺はこれで」

ステイル「ああ、お疲れ様」

アウレオルス「唖然、ほんとだ、インデックスたん元気だお」ハァハァ

姫神「きめえ[ピーーー]」

446 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 2巻 :2010/11/26(金) 13:14:14.13 ID:o6Xqt2so

上条「ってな事があったんだ」

御坂「へぇぇ……中々の強敵だったのね。お疲れ様、当麻!」

上条「え、今の話でどうしてそういう結論になるの?」

禁書「細かい話はどうでもいいから早くごはんにするんだよ!」

御坂「はいはい、今日は美琴センセー特製オムライスよ!」

禁書「わーい!」

御坂「そんでね、えへへ……当麻のオムライスにはケチャップでハートを描いてみたりして……///」

上条「なにこの甘甘な展開……」

御坂「当麻は今、幸せ?」

上条「え? あ、ああうん。多分、幸福……だな」


〜つづく?〜

447 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/26(金) 13:15:16.57 ID:o6Xqt2so
今回は強敵だったので長編になってしまいました
次回はもう少し短くなるよう頑張ります

ありがとうございました
448 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 13:19:35.40 ID:7/6nshso
なんて長編だ。このくらいで終わるものかと思ってた。

上条さん「そげぶ」
アウレオルス「愕然、参りました」
姫神「私の出番。これだけ」
449 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/26(金) 13:21:15.91 ID:YyHBNqoo
毅然、続けてくれたまえ
450 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 13:22:43.22 ID:IgC8SEQo
乙ー。このルートならアウレオルスも禁書と友達ぐらいにならなれそうだな
451 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 15:09:36.79 ID:vb5tHUAO
超電磁砲版も見たいな。

上条さんと美琴が付き合ってるなら、
レベルアッパー
VS 木山
VS AIMバースト
能力体結晶の実験被害者の回復
もイージーだもんな。
452 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/26(金) 15:42:33.93 ID:hFRKPcDO


原作との誤差が徐々に広がることでどんな事になるか期待
453 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 16:50:56.63 ID:z1kCZjoo

アウレオルスむくわれてよかったねっと思った矢先に姫神wwww
454 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 17:21:12.95 ID:e/sxAKo0
乙ーってアレ、次は三巻か
一方さん何の実験してるんだろう
455 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 17:28:18.70 ID:dFz6PyUo
>>454
二万人の妹達と鬼ごっこ
456 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 17:35:55.26 ID:MO9rvFoo
>>454
及川「二万人の妹達とジャンケンで二万連勝できればレベル6に到達できるわ」
457 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/26(金) 17:37:27.70 ID:YyHBNqoo
>>456
一方通行に対してはわりとハードなのな
458 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 17:39:47.25 ID:7/6nshso
>>456
それ一人を相手に二万連勝でもよくね?
459 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/26(金) 18:01:39.85 ID:Er7MCEY0
>>456
一方通行「ハァハァ…勝ったぞクソッタレ…これで俺はレベル6に…」

芳川「すまん、ありゃ嘘だった」
460 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 18:02:57.23 ID:j5GAbnAo
>>459
黒翼化のち暴走
461 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 18:23:57.68 ID:SOdDzwDO
>>460
更に勢いでホワイトウィング
462 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 18:29:15.65 ID:Hwn0ucAO
>>454
幼女ミサカ+大人打ち止めと家族ごっこ
463 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 18:38:33.33 ID:IBc0G2AO
>>456
>及川

ミッチーとのクロスか
464 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 18:45:31.95 ID:eGqr4A60
>>463
女性口調だし奈央のほうじゃない?
465 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 18:45:41.41 ID:gGoAT5co
及川奈央で再生された
466 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 20:21:19.26 ID:82ny6sAO
>>455
それ多分 1番辛いのは彼じゃね?
467 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 22:28:20.32 ID:2ncyZcg0
>>459
読んでみたいな
468 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/26(金) 22:51:01.03 ID:o6Xqt2so
思ったより温かい反応を頂けているので思いつく限り続けようと思います
3巻分、4〜5レスほどで投下します
469 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 3巻 :2010/11/26(金) 22:51:58.06 ID:o6Xqt2so

上条「最近、御坂さんに会えません」

上条「折角出来た可愛い彼女なのに……不幸だ」

禁書「みことの代わりに私が彼女になってもいいんだよ?」

上条「いや、流石にそれはどうかと」

禁書「この物語はいーじーもーどだから複数の彼女作ってもいいんだよ」

上条「マジで」

禁書「マジマジ」

上条「いや、でも一応御坂さんにOK貰わないと申し訳ないというか……ん? 御坂からメール?」

 『私の事は構わず好きに彼女作ってもいいわよ 美琴』

上条「そんな馬鹿な」

禁書「良かったね、許可が出たんだよ!」

上条「…………いや、やっぱ本人に確認しよう。なんか嫌な予感がする」

禁書「そっか。とうまがそう言うんならそうするんだよ」

470 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 3巻 :2010/11/26(金) 22:53:12.30 ID:o6Xqt2so

上条「で、普通なら見つからない所があっさり見つかるのがこのイージーモードの恐ろしさ」

御坂妹「いえ、実は人違いです」

上条「マジで」

御坂妹「マジマジ」

上条「どちらさん?」

御坂妹「私はお姉様の軍用クローンでかくかくしかじかの事情を抱えています。と、ミサカは何故か無関係の人に機密事項をペラペラ喋りますがイージーモードなので仕方ありません」

禁書「そうだね、いーじーもーどなら仕方ないかも」

上条「あれ、じゃあ御坂……いや、美琴は?」

御坂妹「私達をこの境遇から救い出す為にあんな事やこんな事をしてるみたいです。と、ミサカは本来知りえない事情まで熟知してますがイージーモードなので(ry」

禁書「いーじーもーどなら(ry」

上条「大変だ、美琴を止めなきゃ! でもどこにいるんだ?」

黒子「お姉様の居場所なら黒子が知っていますの!」

上条「どちらさん?」

黒子「お姉様の後輩でパートナーでお姉様ラブな白井黒子ですの。とりあえずテレポートでお姉様の場所まで移動しますの!」

上条「あ、でも上条さん幻想殺しあるからテレポート出来ないんじゃ」

黒子「イージーモードなので出来ちゃいますの」

上条「マジで」

黒子「マジですの」

471 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 3巻 :2010/11/26(金) 22:54:34.95 ID:o6Xqt2so

一方通行「オリジナルが俺に何の用だァ?」

御坂「アンタを倒しに来たに決まってるでしょう!」

一方通行「はァ? 何寝言言ってンですかァ? お前が俺に勝てるわけねェだろォが!」

御坂「……それでもっ!」

上条「不意打ちそげぶパーンチ!」バキッ

一方通行「セロリッ!?」ウーワ ウーワ ウーワ…  K.O. you win!

御坂「と、当麻!? どうしてここに」

御坂妹「私たちがお連れしました、とミサカは(ry」

御坂「あ、アンタが!?」

黒子「お姉様、ご無事ですの!?」

御坂「黒子まで……」

上条「美琴……無事で良かった」

御坂「当麻……ありがとう」

御坂妹「いつになくシリアスだけど大丈夫か? とミサカは(ry」

禁書「大丈夫だ。問題ないんだよ、とインデックスは(ry」

472 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 3巻 :2010/11/26(金) 22:57:00.74 ID:o6Xqt2so

上条「という感じで良く分からないけど実験は無事中止になったそうです」

御坂「当麻〜」ゴロニャン

上条「彼女も無事取り返せました。と、思ったら」

禁書「とうま〜」スリスリ

御坂妹「当麻さん……とミサカは便乗」ダキツキ

姫神「私も。便乗」ゴロゴロ

上条「……何故か彼女が増えてました」

上条「幸福なんだろうけど……逆に薄ら寒い物を感じます」



〜つづく?〜
473 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/26(金) 22:58:32.10 ID:o6Xqt2so
電撃大王をフラゲ出来たので冬川神様のような息詰まるバトルシーンを目指してみました
中々手に汗握る展開になったと思います

ありがとうございました
474 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 23:00:38.51 ID:UHYDtvEo
>一方通行「セロリッ!?」
ここで一番ワロタww

しかし黒子はさすがにハーレムには加わらなかったか
475 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/26(金) 23:01:03.49 ID:YyHBNqoo
「セロリッ!?」で不意打ち腹筋ブレイカー一発KOされたじゃねえか
476 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 23:02:33.65 ID:u8qGvJ.0
ここからは、一方通行もいーじーもーどになるのだろうか。
477 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 23:05:59.17 ID:B72mSHQo
一方さんのイージーモードか…
最初のレストランの時点で助けるの決めてさっさと研究所に打ち止め連れてってめでたし
天井ばいばい かな
478 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 23:32:12.88 ID:ZXbI1gDO
御坂のポジションがステイル(炎系のレベル5)だったら


ステイル「おい、君。……ツンツン頭のそこの君」

上条「ん? あぁ、なんだメラメラか。今日も暑苦しいな」

ステイル「暑苦しいとはなんだ。それに僕にはステイル・マグヌスと言う名前があるんだ。いい加減覚え――ッ!? 無視をするな!!」

上条「おっぷす!? ……いきなりなにすんだテメェ!! もう少しで灰になるところだったじゃねぇか!!」

ステイル「君が僕を無視をするから悪いんだ!!」

上条「だからって能力を使う必要があるのかよ!?」

ステイル「……ふん。全くその奇妙な右手を持っていてよく言うよ」

上条「あのな〜……。はぁ、つーか俺の方が年上なんだから敬語くらい使ったらどうだ?」

ステイル「背は僕の方が高いよ『上条さん』」

上条「ぐっ!! ……それで、俺になんの用なんだ?」

ステイル「あー……えと、特に用はないんだ」

上条「……は? 今なんと仰いやがりましたかステイルさん? 用がないのに私、上条当麻にお声をかけやがったんですか?」

ステイル「あぁ、視界に入ったからなんとなく」

上条「そんな理由で俺は灰にされそうになったのか……? くそぉ、まさか容姿にまで問題があるとは……不幸だ……」

ステイル「一体何をぶつぶつ言ってるんだい? まぁいい。それじゃあまたどこかで会わないことを願っているよ」

上条「俺もだよちくしょう!!」


単純に♀化させたら上条さん殴っちゃうから御坂ポジションにしてみたけど、これじゃあただの入れ替わりだな
それよりどうして俺はステイル♀に挑戦してみたんだろうか?
479 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/27(土) 01:15:42.75 ID:OOTRGoco
もっといろいろ深く掘り下げて頑張るんだ

需要は後からついてくる
480 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 01:33:59.96 ID:7PgZ3kAO
>>478
貴様がステイルに惚れているからだッ!
しかし自らが男である現実から抵抗心が鎌首をもたげ、それならばステイルを女にする事でその気持ちを正当化させようという心の防衛本能に他ならないッ!!

想いとは理屈では無く、如何様にも練り上げられる代物。精進なされよ。南〜無っ。
481 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 01:47:29.07 ID:spthb/Ao
普通に男のステイルで再生してた

あらたな扉を開きかけた
482 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 03:35:57.37 ID:o6QEU.AO
ステイル弟とか背が高いから超目立つな
ステイルワーストとかあり得ない高さだろ
483 :とある二人の委員長 :2010/11/27(土) 03:56:21.94 ID:co8zjpI0

というわけで!!

青ピ×吹寄という未曽有なカップリングに挑戦したぜ!!

甘甘な感じ!!!

484 :とある二人の委員長 :2010/11/27(土) 03:57:17.13 ID:co8zjpI0

小萌「というわけで、一端覧祭も近くなってきたので、委員長の青髪ちゃんと、吹寄ちゃんは居残りですよー」

青ピ「はーい、よろこんで―、こもえせんせー」クネクネ

吹寄「クネクネするな!!!」

―――――――そんなこんなで放課後―――――――――――


青ピ「あ〜あ。せっかくの居残りやのに、小萌せんせー先帰ってまうやなんて、不幸やわ〜」

吹寄「それは私に対する当てつけか?貴様。それと、その言葉はやめろ。胸糞悪い」

青ピ「いやいや、それでもこんな美人と二人きりやでぇ。とうとう僕にも運が回ってきたんかなぁ」

吹寄「ふん!!そうやってあの馬鹿の様に口説いてるつもり?」

青ピ「かぁーー!さすが、対カミジョ―属性。そう簡単にはいかへんなぁ〜」

吹寄「何?貴様、私に惚れてるの?」

青ピ「巨乳に、黒髪、委員長やなんて、吹寄はんポイント高いで〜」

吹寄「はぁぁ、ホント馬鹿みたい」

青ピ「良い!!その表情ええでぇ!!!もっと、蔑むそうな目でみつめてぇぇぇぇ!!!」

吹寄「うるさい!!!!!」


ゴツンッ!!!!
485 :とある二人の委員長 :2010/11/27(土) 03:57:46.60 ID:co8zjpI0
青ピ「痛たたた、ほんまその頭突き効くわ〜」

吹寄「わかってるなら、反省しろ」

青ピ「でも、久しぶりにくらったな〜。最近、アホみたいなことしてへんから」

吹寄「そういえば、デルタフォースの残りは?最近学校に来てないみたいだけど」

青ピ「ん〜〜、カミやんはいつも通り不幸に巻き込まれてんやろなぁ〜。ツッチーはなぁ〜、わからんなぁ〜」

吹寄「ふ〜ん、貴様らいつも一緒じゃないの?」

青ピ「そんなことあらへんで〜。意外と、何も知らんからなぁ〜、僕たち」

吹寄「………そう」

青ピ「どないしたん?急に潮らしくなって」

吹寄「何でもないわよ。さぁ、さっさと片付けるわよ」

青ピ「………はいはい、了解しましたよぉーっと」


――――――――――――――――――――
486 :とある二人の委員長 :2010/11/27(土) 03:58:18.51 ID:co8zjpI0
吹寄「ねぇ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

青ピ「なになに?何でも答えるで〜」

吹寄「貴様、なんで補習なんて受けてるの?」

青ピ「そんなもん愚問やで〜。小萌せんせーのために決まってるやん」

吹寄「あぁ、もう最悪。こんな奴より成績が下で、しかも学年でトップだなんて」

青ピ「いやぁ、そんな褒めんといて〜。照れるまうやんか〜」

吹寄「それにしても、そんな高成績残しといて、レベル0だんてホントおかしい」

青ピ「いやだって、本気出したらこの学校おれんようなるやん」

吹寄「は?ということは、もしかして、手抜いてるの?」

青ピ「あ!?しまった!!」

吹寄「ちょっと、どういうことか説明してくれるかしら?」

青ピ「……………(これはやばいでー。えらいことなったでーー!!)」ダラダラ

吹寄「さぁ!!」ジリジリ

青ピ「…………ほな!!また明日ーーーーーー!!!!!」ピャーー

吹寄「こらっ!逃げるなーー、貴様!!!」

ポロッ
487 :とある二人の委員長 :2010/11/27(土) 03:58:53.96 ID:co8zjpI0
吹寄「ん?生徒手帳」

吹寄「…………どういうことよ。名簿に載ってる名前と違うじゃない」

吹寄「でも確かに、あいつのだわ。写真も同じ」

吹寄「…………書庫で、調べてみよう」

――――――――――――――――――――――――――


カタカタ カタカタ  ピッ

吹寄「えっ?何?機密事項だから、パスワードが必要?」

吹寄「…………適当に、押してみようかしら」


カタ カタ カタ カタ ピッ

clear

吹寄「あら、当たっちゃった。どれどれ」



















吹寄「……………………………う、そ」

488 :とある二人の委員長 :2010/11/27(土) 03:59:27.40 ID:co8zjpI0
吹寄「……………レベル5?………………第6位?」










      「あ〜あ〜。知ってしもたんやねぇ」










吹寄「へ?<クルッ>、青髪?」

青ピ「知ってしもたからには、それなりの責任をとってもらわなアカンなぁ〜」

吹寄「ど、どういうこと?……………貴様がレベル5って、うそよね?またデルタフォースでふざけてるだけよね?」

青ピ「いんやぁ、ホンマのホンマ。…………ということで」

吹寄「いや、やめて。イヤァァァァァァァァァ!!!」







fin


489 :とある二人の委員長 :2010/11/27(土) 04:00:37.99 ID:co8zjpI0

になるはずだったんだ…………。

ちくしょう!!!

どうしてこうなった!!!!!!!!!!!
490 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 04:30:16.50 ID:Re3yYUDO


次書くの決まったな
吹寄は見た目は本当にイイな! ただ「貴様て……」
受け付けねぇ。なのに本当に身体だけはイイな!!
さ、恥辱しよう♪ あくまで恥辱。
恥ずかしめて、恥ずかしめて、恥ずかしめいて心を折ってやりたい。
SSでしか私には出来ないので残念です。


491 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 04:36:41.09 ID:lxtXFIEo
>>489
乙!
アニメの吹寄はイメージと違った感じだったけど、アニメ化したキャラの中だとトップの可愛さかもしれない

原作・アニメの上条さんは吹寄フラグ立たないんじゃなく、最初から常にフラグが立った状態だから気付かないって感じがする
492 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/27(土) 14:10:39.17 ID:vxLmpPgo
大覇星祭編第一話おもしろかったです
来週は上条さんがケダモノの如く女子中学生に襲い掛かるシーンが楽しみですね

例のアレの続きを投下します
4レス程度、かな?
493 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 4巻 :2010/11/27(土) 14:11:29.29 ID:vxLmpPgo

上条「どうも、毎度おなじみ上条さんです」

上条「学園都市第一位を倒しちゃったんで、ほとぼりが冷めるまで居なくなれって言われて今は神奈川県某海岸まで来ています」

御坂「当麻〜! はやくはやくー!」

上条「しかも彼女連れです。眼福です」

禁書「とうまー! 焼きそば買ってー!」

御坂妹「これが海というものなのですね。なんだかベタベタします、とミサカは率直な感想を述べます」

姫神「嬉しい。原作よりも出番が圧倒的に多い」

上条「ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、彼女は複数存在します」

上条「幸福だ……幸福過ぎる……」

494 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 14:12:00.39 ID:cPRQijA0
以前こちらに投下させて頂いた者です。
スレを立てて参りましたのでご報告させて頂きにきました。

打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
http://ex14.vip2ch.com/news4gep/index.html#1
495 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 4巻 :2010/11/27(土) 14:12:07.23 ID:vxLmpPgo

刀夜「やあ、かわいい彼女さん達だね。羨ましい限りだ」

上条「父さん? いつの間に!」

刀夜「この近くに新居を構えたんでね、当麻が来るってんで久々に家族交流でもと」

上条「なるほど。それじゃ母さんは?」

詩菜「若い子に目移りしてる刀夜さんお仕置き用の首刈りねじりもぎ機君を用意してたのよ〜」

刀夜「ア、アハハ……じゃあ当麻、また後でなー」 ボキグシャ ギャアアアアア

上条「父さん……また会えるといいな……」


――――――――
――――
――

496 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 4巻 :2010/11/27(土) 14:13:28.09 ID:vxLmpPgo

上条「翌朝になりました」

上条「今日も今日とて幸福空間が展開されると信じてやまない上条さんだったのですが」

青ピ(禁書)「とうまーとうまー」

一方通行(御坂)「ほらっ、ぐうたら寝てないで早く起きなさいよね!」

冥土帰し(御坂妹)「今朝の朝ごはんは私も手伝いましたので、是非ご賞味下さい、とミサカは内心のドキドキを隠せません」

アウレオルス(姫神)「良かったら。私があーんしてあげちゃおうかな。なんて」テレテレ

上条「イージーモード終了のお知らせ」

青ピ(禁書)「ん? なんのこと?」

上条「なんでもありません……」シクシクシクシク

土御門「上やん! これは魔術師の仕業だぜい!」

上条「うわっ、唐突に何!?」

神裂「かくかくしかじかでヤバい術式が発動しちゃってるんです。どうにもこの辺から魔術式の臭いがするんですが……」

上条「おのれ魔術師……!」

サーシャ(ミーシャ)「問の一ですが、貴方は犯人ではないのですね?」

上条「違います。ていうか誰ですか」

サーシャ(ミーシャ)「回答の一ですが、術式のせいで堕ちてきちゃった天使です。そこの二人に説得されて解決の為に協力しています」

上条「え、敵キャラ不在……?」

497 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 14:13:49.65 ID:cPRQijA0
↑間違えたOrz 初っ端からこれとは何ということだ……

こっちです。
打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1290833510/
498 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 4巻 :2010/11/27(土) 14:14:20.32 ID:vxLmpPgo

サーシャ(ミーシャ)「回答のニですが、私の天使的な直感では隣の家が怪しいです」

上条「え? 海の家に隣の家なんか存在するの?」

刀夜「海が近くて最高! ってんで父さんが建てちゃいました」

上条「……ホント、近くて助かるわぁ」

刀夜「そうだろうそうだろう。父さんにしては中々のアイデアだよな!」

上条「はい、じゃあえっと……神裂が一番リスク少なそうかな。よろしく」

神裂「了解しました。んじゃ唯閃!」 ドガーン!

刀夜「うわーっ! 上条家の新居がー!」

御坂「へ? なんでいきなり家壊したの?」

上条「上条さんの幸福の為には仕方のないことだったのです」

禁書「そっか、なら仕方ないんだよ」

上条「こうしてあっさり納得してもらえる辺り、イージーモードって幸福だなぁ」


〜つづく?〜
499 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/27(土) 14:16:35.84 ID:vxLmpPgo
4巻の話はスケールが大きくて大変でした
力量不足を感じますがめげずに頑張ろうと思います

ありがとうございました

そしてYシャツの人の報告を邪魔する形になってしまい申し訳なし
500 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 14:46:31.17 ID:AfvXSgSO
乙!
さて、次は五巻だが上条さんはイージーモードだとして、一方さんはイージーモードなのか逆に超ハードモードなのかが気になるなwww
501 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 15:02:09.45 ID:4mVZToDO
超乙!
5巻気になるwwww


スレ立て報告もいいが書き込む前にリロードしようぜ…
502 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 15:05:37.98 ID:cPRQijA0
>>497です!
新着にするの忘れてて>>499様の素晴らしい作品の邪魔してしまい申し訳なかったです!
僕のミスです、本当にすみませんでした。

あと作品とても面白かったです。また書いて戴けると嬉しいです。
503 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/27(土) 15:53:08.95 ID:vxLmpPgo
>>502
こちらこそお気を使わせてしまいすいません
Yシャツのお話、毎回楽しませて頂いております
スレまで建てられて楽しみも倍増となり嬉しい限り
大変とは思いますが頑張ってください
504 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 17:13:41.19 ID:Ki5mDKE0
>>489
早くスレ立てて下さい。超期待してるんですからね
505 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/27(土) 18:30:45.59 ID:6V49aCM0
シリアスは、苦手。
戦闘描写は、めんどくさい。
コメディーは、センスがない。
だけど投下させていただく。罵らないでください
506 :絶対能力進化レポート :2010/11/27(土) 18:34:06.34 ID:6V49aCM0
『量産異能者「妹達」の運用における超能力者「一方通行」の絶対能力への進化法』

『学園都市には七人の超能力者が存在する。
  しかし、「樹形図の設計者」を用いて予測演算した結果、まだ見ぬ絶対能力者へ
  到達できる者は一名のみという事が判明。他の超能力者は成長の方向性が
  異なるものか、逆に投薬量を増やす事で
  身体バランスが崩れてしまうものしかいなかった』

『唯一、絶対能力に辿り着けるものは一方通行と呼ぶ』

『一方通行は事実上、学園都市最強の超能力者だ。「樹形図の設計者」によると
 その素体を用いれば、通常の時間割りを二五〇年組み込む事で絶対能力に
 辿り着くと算出された』

『我々は「二五〇年法」を保留とし、他の方法を探してみた。
 その結果「樹形図の設計者」は通常の時間割りとは異なる方法を導き出した。
 実戦における能力の使用が、成長を促すという点である。
 念動力や発火能力などの命中精度が上がるという報告が多いが我々はこれを逆手に取る
 特定の戦場を用意し、シナリオ通りに戦闘を進める事で「実戦における成長」の
 方向性をこちらで操る、というものだ』

『予測装置「樹形図の設計者」を用いて演算した結果、一二八種類の戦場を用意し、
 超電磁砲を一二八回殺害する事で一方通行は絶対能力へ進化することが判明した』

『だが、当然ながら同じ超能力者である超電磁砲は一二八人も用意できない。
 そこで、我々は同時期に進められていた超能力者の量産計画「妹達」に着目した』
507 :絶対能力進化レポート :2010/11/27(土) 18:35:41.63 ID:6V49aCM0
『当然ながら、本家の超電磁砲と量産型の妹達では性能が異なる。
 量産型の実力は、多めに見積もっても強能力者程度のものだろう』

『これを用いて「樹形図の設計者」に再演算させた結果、二万通りの戦場を用意し、
 二万人の妹達を用意する事で上記と同じ結果が得られることが判明した』

『妹達の製造方法は元あった計画のものをそのまま転用する。
 超電磁砲の毛髪から摘出した体細胞を用いた受精卵を用意。
 これにZid-02,Riz-13,Hel-03等の投薬を用いて成長速度を加速させる』

『結果、おおよそ一四日で超電磁砲と同様、一四歳の肉体を手にすることができる。
 元々劣化している体細胞を用いたクローン体である事、投薬において成長速度を
 変動させていることから、元の超電磁砲より寿命が減じている可能性が高いが、
 実験中に性能が極端に変動するほどではないものと推測できる』

『むしろ問題なのは肉体面ではなく人格面である。
 言語・運動・倫理など基本的な脳情報は〇〜六歳時に形成される。
 だが、異常成長を遂げる妹達に与えられた時間はわずか一四四時間弱。
 通常の教育方法で学ばせる事は難しい。
 よって、我々は洗脳装置を用いてこれら基本情報を強制入力する事にした。』

『最初の九〇八二通りの「実験」は所内でも行える。
 だが、残り一〇一九八の「実験」は戦場の条件上、屋外で行うしかない。
 死体の処分などの関係から、我々は戦場を学園都市内の一学区にに絞って_____』
508 :絶対能力進化レポート :2010/11/27(土) 18:37:57.67 ID:6V49aCM0
『妹達による一方通行絶対能力への進化についてのレポート』

『一方通行への協力を求めるため、まず住居へと移動。
 一方通行はここ二〜三年程コーヒー飲料を買う時と食事の時以外
 出歩かない。引きこもりである。直接住居へと行った。』

『一日目、一方通行に絶対能力進化への実験への協力を要請してみた。
 結果、失敗。資料に目を通してもらうも、急に顔を赤くし引きこもる。』

『二日目、交渉人、さらに精神操作系の強能力者を雇用し、一歩通行への説得。
 結果、失敗。交渉人からの質問は全て無回答。精神操作で洗脳しようとするも、
 反射。そして、我々にまで反射。操られ帰還させられてしまう。』

『三日目、最後の手段として酒を持っていく。
酔わせて、何とか協力させる作戦「飲まなイカ?」と質問。
「未成年に酒はダメだろうがよォ」と優等生的返答。失敗である。』
509 :絶対能力進化レポート :2010/11/27(土) 18:40:12.76 ID:6V49aCM0
『四日目、理由を聞きに行ってみた。その時音声がここにある。』
(ドア越しの会話である)

一方「イヤだァ」

研 「何故だ?君が絶対能力を手に入れればこの世の物は全て君の思うままだぞ!」

一方「だってよォ…おンなのこに触るんだろォ?」

研 「は?」

一方「だってェ、だってェ、だってェ!実験内容には、『「妹達」への皮膚に接触。
   後に血液を操作し心臓を破裂させる』とかってェ…」

研 「そうだが…」

一方「それってよォ…おンなのこの手とかに触っちゃったらァ………
   無理ィィィ!だ、だって、おおお、おンなのこの手とかなんてェ…
しかも屋内デートのほうが先でェ!屋外デートが後なんて順序逆じゃねーかァ!!」
研 「待て!妄想が入っているッ!!デートなんて一言もッ!!??」

一方「あれだろォ!『妹達の手を握りながら俺を魅惑の一言でドキドキ。
   心臓をどっきゅンこ』させろってことだろォ……………。
   でェェきるかァァ!!おンなのこの手を握っただけでこっちが
   どっきゅンこだわァァ!!?? 
オマエ、オクテなめてんのかァ? ンな事できたらとっくにハーレムだァァァ!」
 
研 「おいッ!まてまてェ!!話を聞け!!!」

一方 「なめてんなァ… 俺の最重要秘密である
    『Q、どーして一方さんは反射してるの?』
    『A、おンなのこに触られた時の対応が分からないからさ…』
   っていう秘密も聞かれちまったしなァ… オマエ…死亡確定なァ…」

研 「ちょおおお!!! それ初耳だってぇぇぇ!!!!」

一方「今聞いただろうがァ!!吹っ飛ベクトルパーンチィィィ!!!」

研 「そげぶゥ!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『結果、超能力者「一方通行」は「オクテ」さらに「妄想壁」がものすごいことが判明
 実験の中核を担っていた研究者が一方通行の秘密を知ったことで、
 一方通行の手によって殺害。研究も凍結となった。』

『なお、残りの「妹達」は第七学区に住む無能力者「速攻旗立」を
絶対能力者にするための二万通りのデートをさせるという実験に転用された』


おォわァりィ
510 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/27(土) 18:43:24.08 ID:6V49aCM0
正直最初の2レスいらんかった。
改行もミスってた。
今度からがんばって面白くしたい。orz
511 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 18:48:10.80 ID:uCLum5Yo
>>510
いや、マジっぽい雰囲気から、ってのが面白かったよ
乙‼
512 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 18:48:16.58 ID:rUy3X.AO
これで面白くないなんて理想高いと思うよッッ!!
下ネタも童貞の妄想ってことですね
513 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 18:54:33.11 ID:spthb/Ao
畜生シリアスかと思ってたのにww
514 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/27(土) 20:15:50.81 ID:6V49aCM0
みなさまありがとうです。
もう一個投下します。
昔、間違えて違うところに投下した一品です。
一方通行「>>1による小ネタ妄想垂れ流しのショートストーリーだとよォ!」様
すいませんでした。
515 :ブラックゥorホワイトォ :2010/11/27(土) 20:18:52.40 ID:6V49aCM0
セロリ「最近なンだかなァ…打ち止めがかわい過ぎて性欲に歯止めがつかねェ…」

セロリ「打ち止め写真コレクションだけじゃなァ…」

セロリ「ン?ありゃァ…」


missioン 〜ドキッ!打ち止めとの間接キッス大作戦〜


セロリ「打ち止めが…寝てやがる。」

セロリ「そしてその横には、『なっちゃ○』と噛みきれずに断念したとみられる
『よっち○んいか』ありやがるなァ…」

セロリ「くかかけ…しかもご丁寧にストローまでよォ…」

セロリ「しゃぶってくださいと言ってるようなもんだぜェ…」

セロリ「まァ、寝顔写真は後で舐め回すように撮るから置いといてェ」

セロリ「早速イタダキマスかァ…くかか…………」

セロリ「………イヤ…間接キッスとか…小学生かァ…」

セロリ「なンか…萎えたなァ…」

セロリ「やっぱ、生で唇味わった方がうまいかァ?しかも打ち止めの方からなァ…」

セロリ「間キスはやめだ。やめやめ…さーって何すっかなァ?」
516 :ブラックゥorホワイトォ :2010/11/27(土) 20:20:02.38 ID:6V49aCM0
???「オィ…なんでやめンだァ…」

セロリ「ンァ?おめェは…?」

一方黒翼「俺は悪魔だァ…気にせずブチュッとやっちまえよ!」

セロリ「何オマエ、俺の頭の中のワルイココロ的な奴か?」

一方黒翼「というか、お前の本能だなァ…さァ後悔しねェ内によォ…」

???「待てェ…ホントにそれでいいのかァ?」

セロリ「ン?このパターンは天使っぽい奴かァ?」

一方白翼「ご名答ォ!俺は天使だ。本当にブチュっとやっちまうのかァ?」

セロリ「まァ……正直したくなってきたがよォ…」

一方白翼「そうかァ…だが俺は、名目上天使という役割。紳士オブ天使な訳だ…
     ブチュッとやらせるわけにはいかねェ…だから…」

セロリ「だから?」

一方白翼「『よっ○ゃんいか』からベクトル操作で打ち止めの唾液を抜き出せェ…
     それならば危険性も減るし打ち止めの唾液だけおいしくいただける…」

セロリ「テメェの方がよっぽど本能だよォ…くかかき…」


一方黒翼「さァてェ…」
一方白翼「そんじゃァ…」
セロリ「頂きますかァ…」


                          全員ロリコンend
517 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/27(土) 20:21:45.15 ID:6V49aCM0
…だめだ…orz
518 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 22:50:57.24 ID:ZEexD9co
乙!
紳士オブ天使で吹きだしたwwwwww
519 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/27(土) 23:39:26.77 ID:zd3i1/w0
tes
520 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 00:05:35.73 ID:kktuwUAO
乙、上条さんと一方さんが二人はプリキュアな絵を思い出した
521 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 00:28:10.85 ID:asqSURk0



ここで聞くことじゃないかもしれないけどどこで聞けばいいのかわからないから教えてほしい
今初SSを書いてるんだが、ここは1レス50行っていう認識でレス数を換算したらいいの?
522 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 00:36:37.46 ID:0KeQzDEo
それはまた別だろ
大体俺は空行含めて20行で1レスにしてるけど1レスに収めたい時は40越える事もあるし
あとインパクトを出したい時なんかは1レスに台詞一個だけとかもやる
漫画のコマ割りと似たような感覚だろうか。描けないから知らんけど
523 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 00:44:44.39 ID:y0cIyBoo
キリのいいところで切る
524 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 00:51:00.77 ID:PfJ1P.AO
7月28日――俺は記憶を失い、光を無くした……


『ねえとうま、覚えてない?』

……知らない少女の声がする

『私達はベランダで出会ったんだよ』

……何故かはわからないが守らなくてはいけない気がする

『ねえとうま、覚えてない?』

……記憶は消えた。しかしこの思いは、彼女を救いたいという思いは確かに残っていた。

『私の名前は禁書目録って言うんだよ?』

……ならば、やるべきことは決まった――


……この光を無くした世界で彼女を守る

『ねえ……とうま……』


光を失った少年が今、新しい物語を紡ぎ出す――
525 :続・とある映画の禁書目録 [sage]:2010/11/28(日) 02:45:08.68 ID:kyvpotk0
また、3・4レスぐらいもらっていきますよー
526 :続・とある映画の禁書目録 [sage]:2010/11/28(日) 02:46:38.56 ID:kyvpotk0
絹旗「浜面−。この前、話した実写映画版の話し覚えてますか?」

浜面「あぁ、覚えてるぞ。ものすげぇ改変設定のやつだろ」

絹旗「そう、それです」

浜面「あれがどうかしたのか?」

絹旗「おおまかな粗筋や主な登場人物設定はこの前話した通りなんですが、
   ほかの登場人物も超頑張って考えてみました」

浜面「どうでもいい。って言いたいけど、正直ちょっと気になる……」

絹旗「私達、アイテムメンバーではきっと麦野だけが超選ばれると思うんですよ」

浜面「まぁリーダーだし、見た目に華があるし、キレたときはインパクトは抜群だしな」

絹旗「たぶん映画冒頭あたりで、主人公カミジョーの強さを魅せる為の超噛ませとして使われますね」

浜面「麦野が噛ませか……まぁ、アイツを圧倒すれば、いやでも強さが引き立つよな」
527 :続・とある映画の禁書目録 [sage]:2010/11/28(日) 02:47:36.06 ID:kyvpotk0
絹旗「ムギノ=シズリーは科学都市のスキルアウト。いや、日系マフィアのボスという設定ですかね」

浜面「極妻か……似合い過ぎてて怖い」

絹旗「そして次はムギノ=シズーリのセリフについてです」

浜面「あれ?ちょっと名前が変わったぞ」

絹旗「まずはこのDVDのあるワンシーンを見てください」ポチッ

 [ キルビルvol.1 ]

浜面「お、なんか懐かしいな。そういや俺、vol.1しか見てなかったなぁ」

 オーレン=イシイ『ヤッチマイナー!』

浜面「あぁ、なんかこれ、ちょっとだけ流行ったな」

絹旗「ブチコロシカクテイネー!(声色)」

絹旗「このセリフだけ何故か超片言な日本語ですよ、きっと!」
528 :続・とある映画の禁書目録 [sage]:2010/11/28(日) 02:48:55.57 ID:kyvpotk0
絹旗「ムギノは超噛ませですけどインパクト強いセリフで、予告でも超使われちゃいますよ!」

浜面「  」

絹旗「あ、あれ?どうしたんですか浜面。そんな超青冷めた顔して? え、私、何か超滑りまし……ハッ!」

麦野「きーぬはたぁ、だぁれが噛ませなのかにゃー?」ニコニコ

絹旗「……」ガタガタ

浜面「……」ガタガタ

麦野「オ・シ・オ・キ・か・く・て・い・ね」ニコニコ

絹旗「……」ガタガタガタガタガタガタ

麦野「どうしたの? きぬはた的には『ブチコロシカクテイネー(片言)』のほうがよかったか、コラ?」ニコニコ

絹旗「……」ガタガタガタガタブルブルガタガタブルスコファーガタガタガタガタガタガタモルスァガタガタガタガタ

浜面「絹旗……俺、お前のこと忘れない……」ガタガタガタガタ

529 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 03:56:43.88 ID:SPhe7.AO
ブチコロシカクテェイネ!ハラキーリ!!
アイテムゥ?ヤッチマァイナ!
530 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 04:03:45.85 ID:VE6s4aA0
ファービー入れんなwwwwww
531 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 12:44:23.50 ID:C/p4X6AO
ムーギィ「ブチコロシテー」
532 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 13:00:56.79 ID:8FcieQDO
ムーギィー「ナァーデナァーデシテー」

浜面「よ、よしよし」ワシャワシャ

ムーギィー「ブチコロシカクテイネー///」
533 :何かが違うファービー達@1レス [sage]:2010/11/28(日) 13:13:45.80 ID:90klLoAO
上条「うちのファービーがオナカヘッタしか言わないんですが」←白シスターファービー

土御門「うちのファービーってば警備ロボに乗せないと喋ってくれないんだぜい?」←メイドファービー

美琴「うちのファービーなんか気付くと勝手に服の中に入ってブルスコブルスコ言ってんのよ?」←白黒ファービー

一方通行「うちのファービーなンかなンもしてねェのに勝手に喋りまくるわ駆けずり回るわで大変だぜェ」←アホ毛ファービー

騎士団長「うちのバカ騒ぎ大好きファービーを何とかして下さい」←女王ファービー
534 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 14:01:08.43 ID:MS0JSmk0
ファービーwwww

>>532
なにこれ可愛い
535 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 15:12:11.23 ID:0KeQzDEo
通行止めSSが少ないって言われたからその内書こうと思うんだけどなんかネタぷりーず
セロリ等の極端なキャラ崩壊禁止、百合子もなしで
どんなもんかね。ってかここでも聞いてもいいんだろうか
536 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 15:14:08.94 ID:y0cIyBoo
成長して妹たちに似て来た時の葛藤を
537 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 15:20:13.64 ID:qfEx0HIo
個人的には美琴との関係にも丁寧に解決した上でゆっくりと関係を深めて行って欲しいな・・・

で、例のアレの続きが出来たんですがこのタイミングで投下してもいいもんですかね
538 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 15:23:32.59 ID:AJwWOAAO
>>535
本スレにもあったけど誘う打ち止め→一線越えちゃう→悩む一方さん→また誘う打ち止めのドロドロループとか超読みたい

>>537
どうぞどうぞ
539 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 15:24:13.39 ID:qfEx0HIo
>>538
ありがとう、ンじゃ投下します
今回も4レスくらい
540 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 5巻 :2010/11/28(日) 15:25:00.75 ID:qfEx0HIo

上条「どうも、上条です。色々なイベントがあった夏休みもそろそろ終わりです」

上条「イベント続きで忘れてましたが、上条さん夏休みの宿題を片付け忘れてたんですが」

御坂「彼女の私がきっちり面倒みて終わらせたのよねー♪」

上条「それさえも幸せイベントになるイージーモードに感動の涙が止まりません」

禁書「私も英語を手伝ったんだよ!」

御坂妹「ミサカの知識は偏っていたのであまり戦力になりませんでした」

姫神「私はやる事がなかったので。上条君の肩を揉んでた」

上条「上条さん、自分がどんどん堕落して行くのを感じますよ?」

御坂「ところで当麻ー、私最近ストーカーに付きまとわれてるんだけど……」

上条「マジで」

御坂「マジです」

海原「ちなみに私がそのストーカーです」

上条「そげぶ!」バキッ

エツァリ「げふぅ!」パキーン

上条「やった、倒した!」

御坂「ありがとう! 当麻大好き!」ダキッ

上条「いやいやアハハ、なんのこれしき」テレテレ

541 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 5巻 :2010/11/28(日) 15:25:44.80 ID:qfEx0HIo

 ピンポーン

御坂妹「当麻さん、なんかお客さんが来たようですよ、とミサカは(ry」

上条「誰ですか」

闇咲「私です」

上条「私さんですか。何の御用で?」

闇咲「実は呪いを掛けられて苦しんでいる女性が居るので禁書目録さんのお知恵を拝借いたしたく」

女性「こんにちは、その女性です」

禁書「この程度ならとうまが触れば治るんだよ」

上条「どれどれ?」ポン、パキーン

女性「治りましたありがとう」

闇咲「ありがとう」

上条「いえいえ、どう致しまして」

姫神「スピード解決。流石上条君」

上条「なんだかなあ……」

542 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 5巻 :2010/11/28(日) 15:26:39.70 ID:qfEx0HIo

一方「そしてもう一人の主人公に昇格の俺なンだが……」

システムメッセージ『難易度はどうしますか? ・イージー ・ノーマル ・ハード ・ベリーハード ・ナイトメア ・ヘル』

一方「意味が分からン……」

システムメッセージ『難易度はどうしますか? ・イージー ・ノーマル ・ハード ・ベリーハーd』

一方「じゃァ『ベリーハード』で」

木原「よし[ピーーー]ゥ!」

一方「木原くゥゥゥン!!?」

木原「スーパー木原神拳ンンンンンンンンンンッ!!」

一方「キャーやめて!」

「ガッシ!ボカッ!」アタシは死んだ。スイーツ(笑)



一方「すンませン、やっぱ『イージー』で……」ヨタヨタ

システムメッセージ『了解。シーンを切り替えます』ブィーン

543 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 5巻 :2010/11/28(日) 15:27:48.73 ID:qfEx0HIo
〜某研究所〜


芳川「ようこそ、一方通行」

一方「あれ? いきなり研究所スタート?」

芳川「突然だけど、この子を預かって欲しいの」

打ち止め「はじめまして! ってミサカはミサカは元気にご挨拶!」

一方「お、おォ? どういう事だァ?」

芳川「なんか、天井ってここの責任者だった奴いたじゃない? アレが良からぬ事企んでたんで撃ち殺して始末したら、上位個体であるこの子に変なプログラム入れててね」

打ち止め「ヨシカワがスーパーハカー能力駆使してあっさり駆除してくれたの! ってミサカはミサカは解説してみたり!」

一方「アレ? 俺の見せ場無し?」

芳川「この子助けたはいいけど、引き取り手が居ないから。貴方、頼むわね」

一方「えェと、俺が実験で散々クローン殺して来た罪とかそういうのは?」

芳川「イージーモードだから全員無事。生きてるわよ」

打ち止め「良かったね! ってミサカはミサカは祝福してみる!」

一方「そ、そォ……いいンかな、これ……」

打ち止め「いいんだよ! それよりミサカ、ハンバーグが食べたいなってミサカはミサカはリクエストしてみたり!」

一方「なンか俺、アイデンティティ的な大事な物まで失った気がするンだが……まァいいか」


〜つづく?〜
544 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 15:28:47.57 ID:qfEx0HIo
以上です
相変わらず長編になってしまい自分の力量不足を感じます

ありがとうございました
引き続き禁書目録総合スレをお楽しみ下さい
545 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 15:30:09.18 ID:AJwWOAAO
>>544
おつ!
最近の総合は後書きがカオスですよね!
546 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 15:31:41.23 ID:QwDDsxUo
イージーとかそういうレベルじゃねぇwwwwwwww
つか既に難易度の高い基本がノーマルならベリーハードになったら
一方さん絶対クリアできねぇwwwwwwwwww
打ち止めやら黄泉川やら皆死んでんだろwwwwwwww

乙!
547 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 15:32:59.54 ID:y0cIyBoo
イージーどころかチュートリアルの域じゃねぇかwwwwww
548 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 15:48:27.02 ID:C/p4X6AO
>>537
生地は寝かせてある!!いつでもこい!!
549 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 15:50:37.61 ID:90klLoAO
芳川が普通に強いwwwwwwwwwwww
……悪くねえな
550 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 16:11:44.06 ID:SwgvzOIo
次は6巻か……。シェリー逃げてーww
551 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 16:22:45.25 ID:C/p4X6AO
ナイトメアとかヘルとか選んでたらどうなってたんだ
選んだ瞬間に死んじゃうのか
552 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 17:49:52.91 ID:90klLoAO
>>551
・打ち止めが自ら人類抹殺命令→妹達全滅→打ち止め自害
・番外個体大量発生
・実は木原くンがスカラー操作能力者

この中から全部選べ
553 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 17:53:07.40 ID:y0cIyBoo
つ【木原くンが幻想殺し持ち】
554 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 17:59:04.74 ID:pDqM69Ao
そっちのバージョンも読んでみたいなwwww
一方さんがヤバイが
555 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 18:08:57.40 ID:uS1LTMAO
ゴメン
流れぶったぎって質問いいかね

今クロス書いてるんだけど原作8巻に準拠してるんだわ

で、質問なんだけどどこまで原作を省略すればついてこれるかってことなんだよね

バトルも含んだクロスだから説明することも多いし地の分も相当あるんだわ

今のままだとラノベ一冊分くらいの量に膨れるかもしれんし、読む側も疲れるよね

…これ出すの、該当する話が放映されるのを待ったほうがいいかな?

二期アニメがどこまでやってるかしらないんだけど、座標移動関連もそろそろだと思うし。

適当でいいんで意見求む
556 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 18:11:08.57 ID:yhAGlZMo
自分のスレ立ててやった方がいいと思うぜー
557 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 18:16:57.57 ID:tgUTuQ20
>>555
個人的に省略具合は作者のさじ加減しかないと思うよ
アニメでも尺の関係上、結構省略してるけど何とかなってるし…原作知ってるから自分で補完してるだけかもしれんが

読む側として疲れるのは量もあるけど書き方だと思うから、投下時にキツキツにしかないとか、色々工夫してみると良いんじゃないかな
558 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 18:20:44.05 ID:y0cIyBoo
クロスは原作既読前提で書いた方がいいと思う
559 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 18:24:57.88 ID:enUDhM20
>>555
アニメはもう座標移動終わって大覇星祭だよ
560 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 18:28:45.16 ID:FPLGKADO
読み手の責任だと思うぜい?

因みにアニメは大覇星祭入ったところ
561 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 18:39:19.38 ID:uS1LTMAO
>>556
サーセン
でも今スレたてても間空きすぎて半ば放置になっちまうのさ

>>557-560
サンクス
もともとクドい文体の自覚あるし、ある程度両作品を把握していることを前提に省略することにするゆ
てかもうアニメは座標終わってるのか…

スレ立て一発目はVIPでやって反応なかったら打ちきり、反応あったらこっちに移すつもりなんでVIPで見かけたら生暖かくスルーしたってくだしあ
562 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga sage]:2010/11/28(日) 18:53:11.25 ID:asqSURk0

7レスほどもらって投下
(前に質問に答えてくれた>>522>>523ありがとう、参考にさせてもらいました)

※キャラ崩壊注意


563 :結標「上条くんに一目惚れした」 [saga sage]:2010/11/28(日) 18:54:21.32 ID:asqSURk0

土御門「……リピート、プリーズ?」

結標「だから、告白するのよ。貴方のクラスメイトの上条くんに」

一方通行(誰それ)

土御門「……え?わかってる?アイツが何者かわかってる?」

結標「『幻想殺し』でしょう?前々から貴方とあの人の話に出ていた。その当時から気になってはいたのよ。もしかしたら私の計画にも使える存在かもしれないってね」

土御門「それが何故今更……」

結標「……今は理由が違うわ。私は今、純粋に彼に恋愛感情を抱いているのよ!」

海原「ちょっと待ってください!自分は許しませんよ認めませんよ!」

結標「あら海原。そこでどうして貴方がしゃしゃり出てくるの?」

海原「むしろ何故結標さんがそこに首を突っ込んでくるんです?ただでさえ上条さんはいっぱいいっぱいなんですよ!これ以上フラグ立てさせないでください!」

一方通行(どンな奴だよそいつは)
564 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 18:54:59.69 ID:PIGu0soo
>>561
何とのクロスかしらないけど、期待して待ってまつ

今週のジャンプ、TOGのDLC紹介ページでの弟君のポーズが「ジャッジメントですの!!」にしか見えない
バンナム狙ってんのかな
565 :結標「上条くんに一目惚れした」 [saga sage]:2010/11/28(日) 18:55:01.09 ID:asqSURk0

土御門「この件については海原に同意というか……それより結標、お前は一体いつカミやんと知り合ったんだにゃー?」

結標「『幻想殺し』が気になって仕方なかったから、この前土御門の学校生活を見に行ったのよ」

土御門「オレかよ!?」

結標「そこで見つけて一目惚れ。それから毎日、こっそり観察していたわ」

一方通行(ストーカーが1人増えやがった)

結標「それにしても、まさか『幻想殺し』の持ち主があんな可愛い男の子だったなんてね……」

海原「うわあ、ショタコン露呈しましたよ」

結標「しょしょしょショタコンちゃうわい!年下好みなだけよ!」

土御門「それでまさか、オレに仲介人でも頼むっていうのではないですよね?」

一方通行(土御門ちょっと引いてンぞ。俺もだがな)

結標「そんなことは言わないわ。まあ強いて、彼女がいるかぐらいは知りたいわね」
566 :結標「上条くんに一目惚れした」 [saga sage]:2010/11/28(日) 18:55:41.04 ID:asqSURk0

土御門「……公式の彼女はいないと思うが、嫁は大量にいると思いますですたい」

一方通行(日本人のくせに一夫多妻制だと?)

海原「ダメですよ、上条さんは御坂さんを守るって約束したんですから。他はスルーです他は」

一方通行(……ン?御坂?)

結標「彼女無しね」

海原「聞いてんですか人の話」

結標「わかったわよ。とりあえず明日、結婚を前提としたお付き合いを申し込んでくるわ」

土御門・海原「「ええええええええええ!?」」

一方通行(ェェェェェエエエエエ!?待ていやそれより御坂ってどの御坂だオリジナルかまさかクローンかよもや母親じゃねェだろォな!?)

結標「うるさいわね。私だって断られたら諦めるわよ。そこまでぐらい別に文句ないでしょう?」

海原(上条さんお願いしますこんな小悪党断ってください)
567 :結標「上条くんに一目惚れした」 [saga sage]:2010/11/28(日) 18:56:17.18 ID:asqSURk0

土御門「……だが、オレ今ちょっと考えたんですが」

海原「なんですか土御門さん。まさかドン引きで口調まで崩れているくせに結標さんに協力すると?」

土御門「いや、というか……いいか、カミやんは基本的に女の子にモテないと思い込んでいる、そして常日頃から出会いが欲しいとぼやいている男だ」

一方通行(一夫多妻制なのにか。そンな風に御坂の血筋を脅かしてるクソ野郎がいンのか)

土御門「加えて、カミやんの周りには好意を真っ向から素直に表現する人物があまりいない。……それこそ海原、お前の言う『御坂さん』だってぶっちゃけそのはずだ」

海原「あのツンデレ、いやビリデレがいいんじゃないですか」

土御門「お前の好みを聞いてるんじゃなくて……つまり、ルックス中の下ぐらいの子に正面切って告白されたらさくっと落ちちゃうんじゃね?とオレは言いたいわけ」

結標「誰が中の下よ。もうちょっとランク上げなさいよ。グラサン飛ばすわよ、レンズ部分だけ」

一方通行(微妙な嫌がらせだな)

土御門「予備はある」

結標「予備も消し去ってやるわ。貴方の服ごとね」

土御門・海原「「さりげに全裸(にさせる)宣言しないでくださいますか!?」」
568 :結標「上条くんに一目惚れした」 [saga sage]:2010/11/28(日) 18:57:02.58 ID:asqSURk0

結標「そもそも御坂って、まさかの超電磁砲?あら、よりによって同じ男を好みになっちゃうなんて」

海原「ええそうですまさかの超電磁砲です。だから諦めてください」

一方通行(……少なくとも妹達じゃなくて良か、いや俺はオリジナルも守ると決めたはずだ。だったらそンな女たらしにアイツらを任せて良いのか?)

海原「そもそも、この暗部『グループ』という状況であなたがそんな勝手に恋愛を楽しんでいていいと思ってるんですか。ダメです」

一方通行(オマエも勝手に決めてねェか)

結標「これが『上』にとって不利益だというのならこの時点で圧力がかかってるわ?だから私は上条くんに告白する。誰にも邪魔はさせない」

海原「土御門さん、あなたも何か言ってやってください!友人のピンチじゃないですか!」

土御門「いや、長年にわたる嫁戦争に終止符を打つためにもカミやんにはそろそろ彼女ができるべきとオレは思い始めてきたぜい。それが結標でいいのかはともかく」

海原「本音は?」

土御門「カミやんに限らず舞夏が取られなければどうでもいい」
569 :結標「上条くんに一目惚れした」 [saga sage]:2010/11/28(日) 18:57:53.20 ID:asqSURk0

海原「……ッ!一方通行さんはどう思いますか!この結果で御坂さんが傷付いてしまうかもしれないんですよ!それはあなたにとってプラスではないはずです!」

一方通行「(確かにそりゃプラスじゃねェな。ちょっと首突っ込ンどくか)……つーか、誰?そいつ。良い奴なワケ?話聞いてると相当アレみてェだが」

結標「え?」

海原「え?」

一方通行「ン?」

土御門「……そうか。一方通行、お前上条とか言われてもわからないのか」

一方通行「知らねェ。ってか、俺の知り合いなのか?」

海原「知り合いも何もあなたのヒーr……ッ!?」


結標「ちょっとした学園都市の有名人だから、貴方は知ってるだろうと思っただけよ」

土御門(ああ海原、壁にめり込んでいないことを願うぜい)

一方通行「……へェ、だが知らねェな」

土御門・結標((知ってるはずなんだけど))
570 :結標「上条くんに一目惚れした」 [saga sage]:2010/11/28(日) 18:58:43.42 ID:asqSURk0

結標「まあそれはどうでもいいわね。ふふ、明日が楽しみだわ。そういえば一方通行はどうするの?今はいない海原の言う通り、私を止める?」

一方通行「(オマエがどっかにブッ飛ばしたンだけどな)……まァ恋愛沙汰に口出しする気はねェよ。勝手にやれ、俺は寝る」


土御門「一応聞いておくが……結標、本気なのか?いやオレも振ったけども」

結標「本気よ」

土御門「そうか、それならオレは止めないが。全裸は嫌だしな」

結標「ありがとう。それじゃ私も寝るわ、おやすみなさい」

土御門(……とはいえ、一応ねーちんあたりにメールでもしておくか。タイトルは『カミやん貞操の危機』で……しかしメール読むのかにゃー、ねーちんって?)





『はっあーい何か用?さすがに50回もコール音数えてるとミサカも面倒くさくなってくるんだけどなー』

『よォやく出やがったかクソガキ2号。良いから質問に答えろ。「上条」って誰だ?』

『はあ?』
571 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 18:59:53.78 ID:asqSURk0
終了、読んでくれた方がいたら超感謝
初SSなので色々変なところもあると思うし不快な思いになった人がいたら申し訳ない

わかる人いるかな?小ネタスレの606だったかが元ネタです
あっちに書いてあることはある程度なぞるつもりだったんだけど、プロローグのつもりでグループ書いてたらなんか色々ズレたし力尽きた
このペースで全部取り入れたら何レスかかるのかわからんしね
572 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 19:02:31.40 ID:PIGu0soo
すまぬ・・・すまぬ・・・

乙ですた
573 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 19:08:05.44 ID:WAm7ktko
>>571
え、続きは?

すみません書いてくださいお願いします
574 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/28(日) 19:57:21.99 ID:90klLoAO
何となく書きためてる話の出だしだけ投下してみる
575 :とある少女の時間跳躍 [saga]:2010/11/28(日) 20:00:37.92 ID:90klLoAO
 ある日曜の午後、少女達が姦しく喋りながら道を往く。話題はよくある噂話。

「へえ、時間を巻き戻す時計ねえ」

「あからさまに胡散臭いですわね。そういうのは所詮、過去をやり直したいと思う程未練を残して生きている方の願望が生み出した噂に過ぎませんの」

 そんなものに興味はないと言わんばかりに、白井黒子は噂を一蹴する。

「でも、やり直したいって思う事ぐらい誰にでもありますって。あたしなんて、『幻想御手』に手を出しちゃった自分に渇入れてやりたいですもん」

 やり直したい事、と言われ、御坂美琴は空を見上げる。

(そういえばアイツ、いつ記憶を失ったのかしら? 魔術師がどうとか言ってた次の日から何日か顔見なかったし、その間に何かがあったんだろうけど……)

(出来ればアイツの時間を……って無理か。あの何でも無効化しちゃう右手のせいで、戻す前に時計が壊れちゃいそうだし)

(それよりも、やっぱりあの子達の件が心残りなのよね……アイツは、あの子達が生まれてきた事には胸張っていいって言ってくれたけど。私もそれで納得したけど)

(あの時私がDNAマップさえ提供してなければ、あの子達はただ殺される為だけに生まれてくる事はなかったのよね……)
576 :とある少女の時間跳躍 [saga]:2010/11/28(日) 20:02:02.35 ID:90klLoAO
「あの、御坂さん?」

「どうしたんですか?」

 ふと気付くと、佐天と初春が心配そうに顔を覗き込んでいた。

(……ああ、やめやめ! そもそもあるかどうかも分かんないものの使い道なんて考えても仕方ないっての!)

 美琴は顔を振ると、「何でもないわ、心配かけてごめんね」と申し訳なさげにはにかんだ。
 ふと、視線の先に見慣れない店がある事に気付く美琴。

「あれ? あそこは何のお店かしら?」

「えっ? どこですか?」

「ほら、あの本屋とパン屋の間のお店よ」

 美琴は店のある場所を指差す。しかし、彼女以外の目には蛻の殻のテナントしか映らない。

「……お姉様、どうやらお疲れのようですわね。今日は早めに帰りましょう」

「な、何よ! 私が幻覚でも見てるって言うの?」

「い、いえ、決してそういう訳では……」

 それきり膨れっ面で黙り込んだ美琴に、声をかけられずに困り果てる三人だった。
577 :とある少女の時間跳躍 [saga]:2010/11/28(日) 20:03:36.21 ID:90klLoAO
 翌日。学校終わりに昨日見た店へと直行する美琴。

「何よ、やっぱりあるじゃない。でも、みんなが見間違えたとも思えないし……どういう事かしら? まあ、とりあえず入ってみましょうか」

 店の扉を開けると、中から規則的な物音が洩れてくる。
 店内に入り、周囲を見渡す。音の正体達が、少女を迎え入れるように鳴り響く。

(凄い……時計がいっぱい……)

「いらっしゃい」

 店の奥から声が放たれる。すると、それまで存在を主張してきた時計達が一斉に鳴り止む。

「あ、えと、こんにちは」

 突然押し黙る彼等に驚きつつも、取り敢えず店主らしきその人物に挨拶を返す美琴。

「……そうか、キミがそうか」

「へっ?」

 店主は眼を細め、美琴の双眸を捉える。なにが『そう』なのか問おうとした時、

「キミを、待っていたよ」

 店主は静かに、しかしはっきりと告げる。

「待ってた? 私を? どうして?」

 美琴の疑問に答えるように、その人物は手招きをする。誘われるままに店主の元に歩み寄る美琴。

「コレは、キミのモノだ」

 店主はそう言って、一つの腕時計を美琴の右手首に取り付ける。
578 :とある少女の時間跳躍 [saga]:2010/11/28(日) 20:05:14.11 ID:90klLoAO
「えっ、あ、あの……」

「必要ないよ。ソレは元々キミのモノだ」

 財布を出そうとポケットに手を伸ばす美琴を制止するように、店主はそう言った。

「いや、でも……って、あれ?」

 気付くと、いつの間にか店主は姿を消していた。時計達が再び鳴り始める。

 カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ。

 チクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチク。

 ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ。

 様々な音に支配された空間は、突如そこに置き去りにされた少女の不安を増大させていく。

(えっと、出口、出口ドコだっけ? あ、あれ? ええ?)

 言い知れぬ恐怖を抱き始めた美琴は周囲を見渡すが、時計ばかりが目に入り、肝心の出入り口が見つからない。
579 :とある少女の時間跳躍 [saga]:2010/11/28(日) 20:07:26.19 ID:90klLoAO
 焦りがピークに達した時、ふと時間が気になり、腕に巻かれた時計を見やる。

(あれ? この時計、ズレてる?)

 携帯を開き時刻を確認する。携帯のディスプレイには『16:47』との表示。腕時計は、ソレよりも六時間程先を指していた。

(取り敢えず、時間合わせとこ。何だか置いて帰ったら悪い気がするし、せっかくタダで譲ってくれたんだから、ちゃんと使わないと)

 横に付いたネジを操作し、携帯のものと時刻を合わせる。

(コレでよし……えっ?)

 顔を上げると、いつの間にか店の外にいた。そのうえ、周りには柄の悪い男達がいやらしい笑みを浮かべて美琴を見ていた。

(えっ? 何、コレ……?)

 男の一人が話しかけてきているが、彼女の耳には届かない。そんな言葉など頭に入らないくらい、彼女は困惑していた。その時。

「おーいたいた!」

 聞き慣れた声が響く。そして、男達を掻き分けて、ツンツン頭の少年が美琴の前に現れる。

「こんなトコにいたのかー」

(あれ? コレって……)

 美琴はこの光景を覚えている。そう、それはその少年−−上条当麻との初めての邂逅の時だった。
580 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 20:10:10.93 ID:90klLoAO
とりあえずここまで
続きはいつになるやら
そもそもこれ以外にも色々書きためてる阿呆なオレサマなのでした
581 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 20:26:01.28 ID:2unceWQo
>>571

ところで一方さん美琴も守るなんていってたっけ?
582 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 20:31:42.93 ID:iWnVd/Mo
15巻で守るべき者って言ったのは、
打ち止め・妹達・芳川桔梗・黄泉川愛穂だな。
他は知らん。今なら番外個体も入ってるだろうけど。
583 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 20:36:36.30 ID:FPLGKADO
同じ顔した奴らは皆守るみたいな事言ってなかったっけ?
584 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 20:43:42.44 ID:wKXysF.o
>>580
今後どういう風に進むのか楽しみにしてる


>>581
美鈴も守る対象に入ってたから美琴も入ってるでしょ
585 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 20:49:09.54 ID:QOA3OkE0
美鈴と一方さんのSS読みたいけどなんか知ってる?
586 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 20:55:40.46 ID:w1UWtvwo
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1285260665/
探すならそっち行け
587 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 21:21:17.68 ID:QwDDsxUo
>>571
続きを頼む、マスター
いや、結構切実に。
588 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 21:23:07.41 ID:QwDDsxUo
あと、絶対能力って結局どういうものなの?
幻想具現化ってことでSS書いてしまったんだが……
間違っているかな?
589 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 21:26:21.00 ID:SPhe7.AO
>>571
さっぱり纏めずしっかり書いてるって事は、続き書く気満々ですよね?
お願いします!!
590 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 21:39:10.21 ID:WiZNoMDO
>>588
一方通行の本質が『自身が観測した現象から逆算して、限りなく本物に近い推論を導き出す』だから
一度観測した現象をいつでも使えるようになるんじゃね?
591 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 21:40:33.95 ID:qfEx0HIo
>>571
グループ話大好物
美琴さんがかませ役になりそうな雰囲気ぷんぷんだ・・・
早く続きをカクノデス

>>580
とても面白そうです
続きを心待ちにしております


なんか投下が続いてますが便乗してよいでしょうか
例によって例のアレなんですけど
592 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 21:46:49.23 ID:PIGu0soo
投下した!なら言っていい
593 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 21:50:19.28 ID:qfEx0HIo
了解です
今回も4レスほどお借りします
594 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 6巻 :2010/11/28(日) 21:52:03.61 ID:qfEx0HIo

上条「上条です。夏休みが終わりました」

禁書「とうまおはよう! 早く起きないと遅刻するよ!」

御坂「ほら、さっさと朝ご飯食べなさい。それと、途中まで道同じだから一緒に登校しましょ?」

姫神「私も。今日付けで上条君のクラスに転校予定」

上条「何故そこまで分かっているのでしょうか」

禁書「いーじーもーどだからだよ」

上条「なるほど」

姫神「ちなみに。御坂さんの妹さんが居ないのは病院で調整中だから」

上条「丁寧な解説ありがとう。じゃ、インデックス留守番頼めるか?」

禁書「任せてなんだよ!」

御坂「じゃ、行ってくるわねー」フリフリ

姫神「行ってきます。出番があるって素晴らしい」

595 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 6巻 :2010/11/28(日) 21:52:52.50 ID:qfEx0HIo
〜学校〜


青ピ「上や〜ん、朝から彼女連れとは羨まし過ぎやねぇ」

上条「はっはっは、イージーモードだからな」

青ピ「それより上やん、今日転校生が来るらしいで!」

上条「それも上条さんの彼女です」

青ピ「マジで?」

上条「マジマジ」

青ピ「後で上やんぶっ[ピーーー]わ」

上条「出来れば勘弁して」

青ピ「はぁ……まあイージーモードやから仕方ないやね」

上条「ありがとうイージーモード」

小萌「みなさーん、ホームルーム始めますよー! まずは転校生のご紹介でーす」

禁書「あ、とうまだ! おーい!」

上条「インデックス!? 何しに来たんだ!」

禁書「とうまがみことのお弁当忘れたから届けに来たんだよ!」

上条「うわ、インデックスらしからぬありがたさ。ところで良く迷わずここ来れたな?」

禁書「ひょうかに案内して貰ったんだよ!」

風斬「あ、ど、どうも」ペコ

上条「これはどうも。うちのインデックスがお世話かけまして」ペコリ

禁書「ひょうかは私の親友なんだよ! 出会った瞬間に決定かも!」

上条「色々とすっ飛ばし過ぎじゃないのか」

姫神「イージーモードだから。仕方ないのよ」

上条「本来の転校生いらっしゃい」

姫神「危うく本来の出番も奪われる所だった。ギリギリセーフ」

596 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 6巻 :2010/11/28(日) 21:54:01.91 ID:qfEx0HIo
〜放課後〜


上条「そんなわけで上条さんは彼女達を連れて街へ繰り出しています」

禁書「楽しいね、ひょうか!」

風斬「う、うん……」

姫神「引き続き。私に出番があr」

 ドカーン!

上条「うわ、唐突に何かの騒動が!」

黒子「ジャッジメントですの! 街に外からの侵入者が現れましたの!」

上条「おや、お久しぶりの白井さん」

御坂「私もいるわよ!」

禁書「みこと、怪我はない?」

御坂「ありがと、大丈夫よインデックス」

シェリー「ねえ、そろそろ私にも構って欲しいんだけど」

上条「わ、ボロボロゴスロリ女」

シャリー「酷い言われよう。でも事実だから仕方ねぇか……」

597 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 6巻 :2010/11/28(日) 21:54:49.64 ID:qfEx0HIo

禁書「とうま、新手の魔術師なんだよ!」

シェリー「解説ありがとう、んじゃまとめて死んでちょうだい! 行けーエリスー!」

エリス「グオオオオオオオ!!!」

上条「わ、ゴーレムかっこいい。触ってもいい?」

シェリー「どうぞ。イージーモードなんで」

上条「ありがとう」ピトッ パキョーン

エリス「グオオオオオオオ!!!」ガラガラガラ

シェリー「エリスが壊れた。私の負けよ……」ガクッ

黒子「犯人確保ですの」ガシャン

禁書「流石とうま! 今回もスピード解決だね!」

御坂「やっぱり強い人って素敵! 惚れ直したわ!」

姫神「めでたしめでたし」

御坂妹「あれ、私の出番は? とミサカは(ry」

上条「もうなんでもいいや」


〜つづく?〜

598 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 21:57:26.39 ID:qfEx0HIo
以上でとある禁書の超楽勝版(イージーモード)、第一期終了です
長らくのご愛顧ありがとうございました
今後の展望は未定です

ちなみに関係ないですが5巻で一方さんがナイトメアモードを選んだ場合エイワスが登場します
599 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 22:10:59.16 ID:wKXysF.o
安定のイージーモード
乙なんだけど、途中シャリーになってるぞww
600 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 22:20:14.60 ID:qfEx0HIo
>>599
ほんまや・・・! まことに申し訳なしorz
601 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 22:20:46.60 ID:mSApGeo0
>>598

姫神は出番増えてるのにアンチスキル出番なかったな

それはそうとナイトメアでエイワスってヘルだとどうなるんだ…
602 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 22:22:41.90 ID:O3yqJbc0
イージーモードの心地良い緩さっぷり…ww
初めての投下をさせて頂きたいと思います。宜しければ5分後くらいに書き溜めた分だけですが…
603 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」 [sage]:2010/11/28(日) 22:34:51.00 ID:O3yqJbc0

佐天涙子は上機嫌であった。
気合を入れて望んだ学校のテストは中々の出来であり、ベスト10内も射程距離だ。
超電磁砲のBRDも買ってしまうというものだ。自分へのご褒美乙wwww

「早く超電磁砲帰ってみなきゃ〜早くも売り上げ三万枚余裕で突破っていうしさぁ〜ホント見ないと駄目だよね」

独り言が宣伝臭いのもご愛嬌だ。スキップでもしそうな調子で佐天は裏道を通る。近道であるが、どうにもこうにも物騒極まりない。
そもそもこの都市は治安がすこぶる悪い。拳銃も怖いが、軍隊相手に無双出来る中坊がいる都市などホラーだ。
能力開発で芽が無いのだからさっさと故郷へ帰れば良いものをというツッコミは決してしてはいけない。
そんな都市で裏道を無能力者の美少女が一人で歩く。フラグだ。フラグが立った。

「ようようお姉ちゃんよぉ」
「くぁわいいじゃねぇかよ」
「ちょっと付き合えよ」

ホラやっぱりと大半の人がそう思っているだろうし、他のSSでも腐るほど目にしてきた展開なので今更真面目ぶって書くことは非常に馬鹿馬鹿しい。
馬鹿馬鹿しいのであるがそれでも書かなければならないが文章の辛いところだ。だから嫌々書く事にする。
モヒカン(世紀末ww仕様)が三人現れた。
股間は臨戦態勢バッチリである。しかし、悲しいかなハンドガンレベルなので遠目にはわからない。
モヒカンは佐天さんに近づくと、臭い息を吐きながら荒々しい声で言い寄る。

「ちょ、まじ、まじパネェ。ッパネェ。ッネェって」
「うほ、いい女。しかも手に持ってるのは超電磁砲じゃねぇかよ」
「はぁ!?マジで。発売以来ランキング1位独走のあの超電磁砲かよ!?」
「うひょー、見なきゃ損だよな!」


舐るように佐天さんとその手に持たれたBRDを眺めるモヒカン達。

(こ、怖い…ッ)

佐天さんは貞操とBRDに危機を抱く。そして彼女の直感は正しかった。

「へ、姉ちゃんよ。怖いことされたくなかったら俺達に着いて来いよ」
「痛いどころか気持ちいいことしてやんよ」
「アレ、でも最初は痛いんじゃネェ?あれってそうだろ」
「ああ、そうか。でもマジで痛いのか?膜破くんだから痛いのか」
「まぁ、経験ねぇからわからないけど、とにかく姉ちゃんよ、俺らといいことしようぜ、あとそのBRDも見ようぜ」

「や、やめて下さい……初回特典も付いているBRDをどうするつもりですか!あと私のこともどうするつもりなんですか!?」

佐天涙子の背筋に寒気が走る。脳裏に浮かぶのはとらの○なで販売されている数々の彼女そっくりの少女が出てくる薄くて高い本。
複数の男達にもみくちゃにされる姿は最早食傷気味のネタに過ぎないが、今の佐天にはこの上なくリアルな展開に思える。
まさかアレと同じ目に遭わされるのではないだろうか?遭わされそうだ。クスリ漬けにされるのだ。
しかし、それは薄くて高い本であればの話。二次創作のSSにおいて、彼女は十割の確率で救いの手を差し伸べられるように世の中は出来ている。
604 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」 [sage]:2010/11/28(日) 22:36:18.37 ID:O3yqJbc0
「オイオイオイ。人がせっかくの休みの日によォ、優雅にコーヒーでも飲んで過ごそうかなァって思ってる時にだ。なァにわかりやすいことしてんだァお前等ァ」

白髪、赤目、華奢、悪人面のイケメン、杖付いてる。
あらゆるパーツを貪欲に取り込んだチートキャラが其処には立っていた。

「ああ?」「なんだテメェは?」「すっこんでろ」「ボコられてぇのか?」「痛い目見る前にさっさと帰んな」「モヤシやろうが」「wwwwwwww」「wwwwwwww」「wwwwwwww」

既にオチが見えている人ばかりなので、もう改行せずに台詞を書く事にした。レスの節約ってとっても大切だし。
実にわかりやすい挑発であり嘲笑であり中傷に佐天は「うわぁ」と内心引いてしまったが、彼らは知らなかった。自分達が今相対している男は学園都市最高の頭脳と学園都市最低の沸点の持ち主であることを。
男はおもむろにチョーカーのスイッチを入れる。カチリと渇いた音が路地裏に響くと共に、白髪頭の男の瞳に険悪な光が増した。
白い前髪を縫うように覗く赤い瞳に、佐天は心を打ち抜かれた。
普段、日常という温かい舞台に立つ彼女が目にしたこのない、そこいらのチンピラでは決して持ち得ない鋭く、同時に強靭さを秘めた瞳。
正直、こんなチンピラ相手に大人気ないことこの上ないのだが、佐天はそんなこと気にしない。
DQNでブサメンに人権が憲法で設定されていないのは何処の国でも同じなのだ。
カパリと三日月のように開いた赤い口。白いモヤシな少年が、学園都市最強の怪物へと切り替わった瞬間であった。

「ひでぶ!」「あべし!!」「たわば!!!」

虐殺は一方的だった。そもそも虐殺とは一方的なものであるが、そんな虐殺の中でも特に一方的すぎんじゃね?っていうくらい虐殺だった。
半殺しではなく九分の八殺しという感じだ。あとワンパンで死ぬ。そういう感じの理解で大体合ってる。
そんな光景を佐天は半ば放心したまま見つめていた。呆然とした彼女の脳裏にある日の会話が甦る。だから此処から先は回想シーンだ。


一部の噂では花飾りはパイルダーであり、其処が本体となって指示を出していると噂の初春飾利との会話でのことだった。
『佐天さん、佐天さん、学園都市最強のレベル5ってどういう人なのか知ってます?』
『え、知らない知らない。都市伝説では冷蔵庫に似た人って…』
『それは第二位ですよ〜第一位です第一位。掲示板に書かれていたんですけど、目撃者の話だと白髪で、赤目で、もやしで、黒翼で悪人面で顔芸でイケメンでCV岡本信彦だっていう噂なんです』
『ちょww白髪ww赤目wwってww黒翼wwwwww』
『黒翼wwwwww』
『そんなラノベみたいなww』
『中二乙wwwwですよねwwwwww』
『だよねwwwwwwいるわけないしねwwwwww』



「いたよ…」
「あ゛ぁ?」
モヒカンA、B、Cを血祭りに上げた一方通行を見ながら佐天は呟く。
ラピュタは本当にあったんだ。そう呟いたルフィの中の人の気持ちが今ならよくわかる。無能力者の自分にとっては、第一位という存在はラピュタに等しい。
じゃあ龍の巣は何だよとか、そういう細かいことは言ってはいけない。こういうのはフィーリングで理解するものだ。
「ったく、見たところ無能力者のガキのよォだが、こんなとこでうろついてんじゃねェよ。輪姦されたって不思議じゃねェンだからよ」
「あ、あ、あの…その…」
自分の迂闊さに今更ながらに気付き、佐天は俯く。羞恥で頬が赤く染まる。『輪姦される』という言葉への恐怖心よりも、目の前の少年に無知な子供だとはっきり思われていることが恥ずかしいのだ。
少年は小さく舌打ちをすると踵を返す。
「あ…」
「コレに懲りたら変なとこうろつくんじゃねェぞ」
こつこつと杖を突く音が遠ざかっていく。
徐々に小さくなっていく後姿を佐天は逸らすことなく見つめ続けていた。

605 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」 [sage]:2010/11/28(日) 22:40:30.01 ID:O3yqJbc0
一方通行が佐天涙子を助けてから一週間後。


「インデックスが最近可愛くて生きているのが辛いんだけどどう思うあー君?」
「[ピーーー]ばいいんじゃねェかァ?大体よォかみやン、最近可愛いってお前それ何度目だかわかってるゥ?」

『昼飯一緒に食べようぜ』という上条からの電話から30分後、一方通行は早くも帰りたい衝動に駆られていた。
いつも不況のせいでボーナス八割カットされたお父さんのような不景気な顔をしているツンツン頭の少年が上機嫌な顔であった時点で嫌な予感はしていた。
そして一方通行の予想通りファミレスに着くなり始まったのはウチの嫁自慢だった。第三次世界大戦を切欠として友情を加速的に深め、親友同士となった彼は、どうやら同時に居候シスターとの間にあった見えない『壁』を乗り越えたようだ。それ自体は構わない。そもそも付き合っていないと聞いて驚いたくらいだから、あるべき関係にようやく収まったと捉えるべきであろう。問題は、定期的にこうしてのろけてくるところにある。正直しんどい。同じ言葉がループするのだ。ボキャ貧の惚気ほど性質の悪いものはない。なお、二人の交際を知っている者は一方通行と此処にはいない浜面くらいだ。

「確か『最近料理の手伝いしてくれて、なんだか新婚みたいだ』って言ってたなァ。で、その前が『後片付けしてくれるなんて優しいにも程がある』でその前が『帰ったら風呂の支度がしてあって、押し倒しそうになった』だっけか?」
「流石学園都市最高の頭脳。よく覚えてらっしゃる」
「何度も聞いてりゃ覚えちまうんだよォ」
「何度言っても言い足りないってことだよな!!」
「皮肉も通じネェときたもンだ…」
とりあえず注文したハンバーグステーキが来てから、それが冷めないうちに話を切り上げて欲しい。切実な願いだ。
「昨日インデックスがさ、初めて料理を作ってくれたんだ。カレーライスな」
「王道だなァ…」
それでこの上機嫌か。よほど美味かったのだろうか。ハンバーグステーキ早く来ないかなァとお冷を口にする。
「でさ、まぁ味自体は美味くなかったんだよ。不味くもないけどルーは溶け残ってるし、具はちぐはぐのサイズでご飯は水が多かったから柔らか過ぎだし。けどなんていうか、そういう不慣れなところがまた可愛いっていうか、頑張ったんだな俺の為にって思えてさ。娘が始めて手料理作ってくれた時ってこんな気分なのかって感動しちまって」
三杯も食べちまった、と照れくさそうに言う上条を冷めた目で一方通行は見る。何となくこの話の着地点が見えてきた。
「で、感動した上条クンはデザートにシスターをいただきました、なんて言うつもりかァ?」
「嫌だわあーくん、とっても下品」
「違ったかァ?」
「いえ、頂いたんですけどね」
テメェ、さっきまで娘が云々とか言っておいて結局ヤッたんかい、と氷を噛み砕きながら内心毒づく。

「ご注文のハンバーグステーキセットになります。此方はレバニラ定食です」

ナイス、ウェイトレスのお姉サン!!喝采を心の中であげる一方通行。ここからピンク全開のエロトークをされたら敵わない。
流石の上条も最低限のTPOを弁えているのか、会話を中断させる。レバニラ定食というやたら精の付くものを頼んでいるのが何となく嫌だ。安いから頼んだに過ぎないと信じたいところである。
「お前さぁ、外食の時必ずハンバーグかステーキ頼むよな」
「うるせェ…外食でくらい肉食わせろ」
溜息を零しながらナイフで丁寧に切り分けていく。溢れる肉汁が食欲をそそる。
「例の『通い妻』は健在ってことか」
「通い妻じゃねェし…ありゃァ単なる嫌がらせだァ」
下品な笑い声の憎いあんちくしょうの顔が浮かび、ナイフを握る手に力が篭る。

「アイツ昨日もよォ…」
606 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」 [sage]:2010/11/28(日) 22:43:14.05 ID:O3yqJbc0
『やっほー殺しに来たよ、第一位』
『帰れ』
『げひゃひゃひゃ、バッカじゃねぇ?ミサカがアンタの言う事聞くわけないじゃん。台所借りるよ。勿論勝手に使っちゃうから』
『オイ、コラ』


『けけけけ、番外個体様特性野菜尽し料理、モヤシは共食いでもしてろよ。キャハッ』
『テメェ…性懲りも無く野菜ばかりじゃねぇか!!肉はどうした!!』
『ミサカの生きがいはアナタに嫌がらせの限りを尽くすこと。15種類の野菜なんてアナタには拷問でしょ?しかも塩分控えめの薄味で物足りなさを味わいな』
『チッ…しかも量多過ぎんだろォ…』(後でファミチキでも買いに行くつもりだったのによォ)
『これだけ多ければ後でファミチキでも買おうかなんて気も起こらないでしょ?』
『そこまで考えてやがったかァ!』
『ミサカがアナタの喜ぶことするわきゃねぇだろ〜げひゃぐひゃひゃひゃッ』


『オイ、何勝手にベッドに入ってきやがる!?』
『この距離ならチョーカーに手を伸ばすよりもミサカがアナタを[ピーーー]方が早いよ?つまりアナタの命はミサカの手の中ってわけ。寝首かかれる恐怖に怯えて、眠れない夜を過ごしな』
(く…そこまでしやがるか…そこまでしてオレを殺そうっていうつもりなのかよォ…いや、オレはそうされても文句が言えないだけのことをコイツらに……)
『けけけけ、こうすればアナタは逃げられないね〜』
(コイツ……オレの背中に腕を回してきやがった!?そうかコレはつまりいつでもオレの背骨を圧し折ってやれるってェ意思表示かッ)



「へッ………わかってたハズなんだがなァ…オレ、オレみてェな極悪人が許されるはずがねェってことくらいよ」
「番外個体いい奥さんになるよ…」





(通い妻?奥さん?)
佐天涙子は凍り付いていた。二人の座る席とついたてを挟んだ斜め後ろに位置取っていた彼女は、二人の会話を盗み聞きしていた。


607 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 22:45:18.34 ID:O3yqJbc0
とりあえず、今日は此処までにさせて頂きます。
キリが良いところなので。続きを書き溜めたらまた投下させて頂きます。
お見苦しい文章かもしれず、誠に恐縮ですが、出来るだけ最後まで書ききれるようにしていきたい所存です。それでは失礼いたします。
608 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 22:50:17.65 ID:QwDDsxUo
>>607
珍しいタイプのSSだ……
俺は結構好きだぜ!
続き頼むっ!
609 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 22:53:33.44 ID:J9E/VSUo
メタネタは正直やりすぎな感じがしてうっとしいけど
ミサワの可愛いさにやられた。GJ。
茶店?なにそれ。
610 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 22:58:17.58 ID:5GEsgG2o
茶店通行かと思ったらBDの宣伝かと思ったら普通に笑っちまったじゃねえか

まあメタネタはやりすぎだわなwww
611 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 23:07:12.37 ID:8FcieQDO
乙!
ミサワのかわいさで俺の股関がヒートテック
612 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 23:12:28.88 ID:zUgw5gAO
パンツの人のスレってもう立ってる?見つからないので知ってる方教えて下さいm(_ _)m
613 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 23:18:54.10 ID:D/E.I4s0
上条さんとインデックスさんのあまりのバカップルぶりに和んだ
614 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 23:40:23.08 ID:nV1RUl6o
>>612
何で見つけられないんだよww
スレタイ「パン」で検索しろ
615 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 23:52:41.24 ID:mSApGeo0
美琴さんはどうなってるんだろうか
616 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 23:59:32.42 ID:qfEx0HIo
そこは敢えて触れないようにしようとしたのに・・・
この世界観だと美琴にいいビジョンが欠片も見えないのでいっその事いなかったことにして欲しい位だ
617 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 00:15:30.51 ID:mwx1Wgwo
お姉…御坂さんにはお似合いの相手がもういますから心配ないですの
618 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 00:46:20.70 ID:TcKpe.AO
今日のお昼寝で見た通行止めを投下してみる、ヤマなしオチなしイミなしでごめんなさいな
619 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 00:46:41.22 ID:BBvqmYDO
みさかみさみさみさかみ〜 みさかみさみさみさかみ〜
何でもできちゃう能力 レディオノイズ!
みさかみさみさみさかみ〜 みさかみさみさみさかみ〜
魔性の身体で色々 やらせてあげる
いいよきてよこんなのハァハァ
そんなにツンツンしないで
お願いだから えいっ!
電撃天使 電気ビリビリ ミサカちゃん
電気天使 心臓ドクドク ミサカちゃん
踏んで縛って叩いて(懇願)
蹴ってじらして吊るして(懇願)
でもそれってミサカの「愛」なの

みさかみさみさみさかみ〜 みさかみさみさみさかみ〜
万能VIP的ネット ミサカネットワーク!
みさかみさみさみさかみ〜 みさかみさみさみさかみ〜
不思議な話し方で夢 かなえてあげる
いやんばかんうっふんダメダメ
そんなにムラムラしないで
お願いだから えいっ!
電撃天使 あなたにハァハァ ミサカちゃん
電撃天使 変態ゾロゾロ ミサカちゃん
斬って殴って嬲って(懇願)
刺して晒して垂らして(懇願)
でもそれってミサカの「愛」なの

みさかみさみさみさかみ〜 みさかみさみさみさかみ〜
運営あbbbbbb ラストオーダー!
みさかみさみさみさかみ〜 みさかみさみさみさかみ〜
かわいい顔で汗 なめなめぺろぺろ
はふんあひぃぱぷぅ許して
そんなにギトギトしないで
お願いだから えいっ!
電撃天使 MNW ミサカちゃん
電撃天使 鼻血どぴゅどぴゅ ミサカちゃん
抱いて抱かれて閉じ込めて(懇願)
泣いて笑って犯して(切に願っております)
でもそれってミサカの「愛」なの

電撃天使 大きいサイズは ミサワちゃん
電撃天使 セロリたんラヴ ミサカちゃん
斬って殴って嬲って(懇願)
刺して晒して垂らして(懇願)
でもそれってミサカの「愛」なの
みさかみさみさみさかみ〜♪
620 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 00:47:55.16 ID:TcKpe.AO

打ち止め「…むー、ねえねえ。『上条さん』だったり『一方さん』って言うのはよく見かけるよねってミサカはミサカはあなたに確認してみたり」

一方通行「…急に何言ってンだ?」

打ち止め「もちろん男性だけじゃなくて『インデックスさん』だったり『インさん』だったり『美琴さん』だったり、ミサカの周りの人って『さん』付けされる人が多くない?ってミサカはミサカは質問してみる」

一方通行「あァ?どこでの話だよ」

打ち止め「それなのに、ミサカは『打ち止めさん』なんてあんまり言われないってミサカはミサカは実は憤慨してたり!」

一方通行「…はァ?」

621 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 00:48:14.59 ID:BBvqmYDO
>>619
ぎゃあ誤爆
622 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 00:49:05.19 ID:TcKpe.AO

打ち止め「ミサカだって『打ち止めさん』とか言われてみたかったりするのよ!ってソファーで寝転ぶあなたに突撃!」ドン

一方通行「おゥふ…!この…っ!!」

打ち止め「ミサカなんか作中でも母性に溢れるキャラトップ3にだって入ってる自信はあるのにーってミサカはミサカは自画自賛」

一方通行「母性溢れる奴はこンなことなンざしねェだろォが、クソガキィ!」

打ち止め「あーっ!またクソガキって言った!ってミサカはミサカは怒り浸透!」

一方通行「つーか、誰も10歳ぐらいのガキを敬称で呼ぶ訳ねェだろ」

623 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 00:52:25.43 ID:TcKpe.AO


打ち止め「じゃあ、あなたが先駆者になっちゃえば良いんじゃないってミサカはミサカはあなたに提案してみる」

一方通行「却下ァ」

打ち止め「えー、どうして?ってミサカはミサカはあなたに尋ねてみる」

一方通行「クソガキに敬意を表したくはねェ」

打ち止め「……ミサカ、楽しみだったんだけどな」

一方「あァ?」

打ち止め「あなたが嫌ならしょうがないよね…?」ウルウル

624 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 00:56:42.43 ID:TcKpe.AO


一方通行「チッ…」

打ち止め「くすん」

一方「…言えば良いンだろ、言えばよォ!!
打ち止めさンってば!」


打ち止め「…きゃー!そういう所が大好き!ってミサカはミサカは一方通行さんに大胆告白!」

一方通行「このっ!狭いソファーで暴れるンじゃねェ!!」

打ち止め「やった、やったー!ってミサカはミサカは目薬をそそくさと……やべ」

一方通行「ほォ、そンなの使ってたわけ?打ち止めちゃァァァァン!!!」

打ち止め「あなた目がマジでちょっと怖いって、ミサカはミサカは…

きゃーっ!!!!!!」


625 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 00:59:14.46 ID:TcKpe.AO
以上、BGMは>>619でお送りしました。
夢は三部作で、他には通行止め夫婦と上イン夫婦とその子どもたちという何とも幸せな感じだったので、また投下したいかも
626 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 01:01:01.91 ID:BBvqmYDO
乙!
やっぱ通行止めは和むなwwwwww
割り込みすまんだ!!
627 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 01:04:32.55 ID:kLdM0hIo
いきなりBGM入ったからそういうのが始まるのかとwwwwwwwwww
乙!
628 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 02:19:37.23 ID:0Ew14d20
今更ながら残骸編を見てテンションがあがったので淡きんssを投下する
多分4レス
629 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 02:21:06.53 ID:0Ew14d20
今更ながら残骸編を見てテンションがあがったので一方淡きんssを投下する

結標淡希には、許される言葉と許されない言葉が在る。

ある人が聞けば『年頃の少女ならば誰だって願うことよ』と慰めてくれるかもしれない。
ある人が聞けば『オマエみたいなヤツがコレ以上を望むなんて贅沢だ』と説教してくるかもしれない。

―――己は底辺で這いつくばって生きているクソ人間。

率直にそんな自己評価を下す結標は、ごく自然に、前者よりも後者の意見に同意する。

(………そう、これ以上を望むのは贅沢ってね)

ボロアパートの寝室。
珍しいことに、今夜は結標一人しかいない。
この家に厄介になるようになってから、真っ暗な夜を1人で明かすのは初めての経験だ。

家主兼結標の後見人(一応)である可愛らしい容姿を持つ同居人の教師は
こんな日に限って『残業なのですよー』という伝言を留守電に残し、未だに帰ってこない。

「…………っ」

ふっ、と微かな息が僅かにあいていた上唇と下唇の間から漏れる。
声にならない少女の小さな叫びが、空気の中へと溶けて辺りに漂いはじめた。

外の雑音すらも聞こえてこない密閉空間。
音もない光もない人の温もりもないソコ。
例えるならば、結標ただ一人だけを閉じ込める鳥籠にも似ていて。

包み込む空気はやけに冷たい。

「……寒ッ」

縮こませていた背中を更に丸めた。
身を守る様に被っていた毛布を頭の上まで手繰りよせる。

(わかってる。わかっているのよ)

何度も、何度も。
繰り返し、繰り返し。
何時になく押しつぶされそうになっている己の心に言い聞かせる。

結標は溢れだそうとする感情の入り口を過剰に塞ぐ。
許されない言葉を言ってしまわぬようにドアに鍵を施錠する。

(…………心配を、かけるだけだもの。重荷を、背負わせてしまうだけだもの)

結標の迎えを待っている、仲間たちに。
何を察していながら見守ってくれる、同居人に。
戦場において「大丈夫か」と心配性そうに手を差し伸べてくれる、愛しい少年に。
630 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 02:23:52.93 ID:0Ew14d20
ミノムシ状態で自己防衛をする彼女は冷静に自覚していることがある。

それは、「それなり」に彼の中で自分は特別な立ち位置にいる、ということ。

簡素で狭いシングルベットで、何度も供に夜を明かし肌を重ね合った間柄だ。
俗に言う「はじめて」まで捧げてやったのに、
『だたの同僚ですゥー』と切り捨てられたら、さすがにたまったものじゃない。

結標と、
彼女が「はじめて」を捧げた相手・一方通行の距離感を現すのに
「それなり」という言葉が一番絶妙だ。

それなりに、信頼し合って仕事を行える。
それなりに、互いに不快に感じずに隣にいれる。
それなりに、「好きだ」と言いあう事ができる。

ある程度踏み込んでいるけど、ある程度は踏み込まない。
「それなり」の関係。「それなり」の距離感。「それなり」に大切な人。

(私は「それなり」に特別なだけ。……「それ以上に」特別ではない、もの……)

結標淡希は彼にとって、それなりに大切な人。
酷く不器用で愛想が無くて、
それでも誰よりも純粋で綺麗なもつ彼にとって、それ以上に大切な人は、あの子。
彼の中で光となった、彼の中で唯一の人となった、あの子なのだ。

だからこそ、結標淡希には、許される言葉と許されない言葉が在る。

(アイツの中の私の存在価値なんてわかってる)

久しく感じていなかった孤独な時間の重圧に、
少しでも気を抜いてしまうと耐えきれなくなりそうになる。
胸の奥から目尻へと押しあがってくる何かを感じながら、少女はギリッと奥歯を噛みしめる。

それでも、

(――――それでも、絶対に言っちゃいけない)

言ってしまえば、シンデレラの魔法が解けるように、夢が現実へと連れ戻されてしまう。
631 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 02:25:54.20 ID:0Ew14d20
サ行一文字、カ行一文字。
合計二文字の愛の言葉。

彼の細い体躯に無我夢中にしがみつきながら、必死に必死に伝えた続けた、感情の名前。

「…………好きよ、一方通行」

それが、少女に紡ぐことが許された言葉。
吐きだしても大丈夫な言霊。

本当ならば無言のまま朝日が昇るまで耐えるつもりだった。
けれど、一度呟いてしまえば、止まらない。
結標は壊れたラジオのように同じフレーズを繰り返す。

「……好き」

「好きぃ……っ」

「好き、なの」

「……だい、好きよ」

「――――好き」

「……一方通行、好き」

繰り返す。
繰り返す。

結標淡希は繰り返す。ただ、「好き」だと繰り返す。

ジワジワと裂けていく心から背を向けるために、少女は小さな声で呟く。
その裏に、どうしても声に出して叫べない、救いの声を隠して。

本当は伝えたい思いは彼には届かない。
届けてはいけない。

(その感情を彼にぶつけていいのは、あの子だけ、だから……)
632 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 02:30:22.64 ID:0Ew14d20
■■■

やけに静かな夜は背筋が凍ってしまうほど不気味に感じられた。
このような闇夜に怯えて震えているのは、自分だけではないはず。

そんなことを考えながら、年端のいかない幼い少女は愛用の枕を持参して、
ある人のベットの中への侵入を試みた。

「……オマエ、なにやってンの?」

「あ、起きたの? ってミサカはミサカは小声で尋ねてみたり」

「何処の誰かさンがごそごそとするンでね」

「いやーなんだか今日はシーンとしててお外が怖くて、なんだが寂しいから、ってミサカはミサカは伝えてみる」

「……どーせ、夕飯の後にみたホラー映画が怖くて一人じゃねれねェってオチだろ」

「そ、そそそそんなことはないんだよ、ってミサカはミサカは、は、反論してみたり!」

「夜中に大声出すな。ヨミカワ達が起きるだろォが」

「……むぅ、ってミサカはミサカは……」

「――――ったく。勝手にしろ」

「!」

「うるさくすンじゃねェぞ」

「はーい、ってミサカはミサカは返事をした後に、おやすみなさーいってミサカはミサカは伝えてみる」

こうして、
10歳程の少女は寂しさ漂う夜をともに過ごす相手を見つけ、安眠の権利を得た。




――――寂しいよ。




と、素直に彼の前で弱音を吐けるのが幼い少女の特権。
彼の光となった症状だからこそ、与えられている居場所。

この夜、とある少女がその場所に辿りつけることは、ついぞなかった。
633 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 02:32:39.93 ID:0Ew14d20
終り、お邪魔しました
つーか、症状ってなんだよ……orz 
症状じゃなくて少女じゃんよ
間違えました
634 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 02:38:21.84 ID:04raCMDO
乙ー

淡きん切ないねぇ…
635 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 02:41:17.54 ID:CsipMkAO
乙。
自分の妄想基盤に近い立ち位置の一方淡きんを初めて見れた気がする。起きてて良かった
636 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 02:44:21.77 ID:DK4oVEso
乙ゥ
637 :一通「地獄のミワサ?」 [sage]:2010/11/29(月) 02:52:34.52 ID:DK4oVEso
そして以下1レスネタ



一通「っつーかてめェなンだか目が近くねェか?」

番外「ミサカ昨日実質二時間しか寝てないからねー。実質二時間しか寝てないしなー」

一通「(あれ……なンかこいつ、いつにも増してうぜェ……)」

番外「おっと、思わず眠眠打破のビン捨て忘れちゃった」

一通「……」

番外「まずいなー。こんなにミサカが眠眠打破飲んでるのバレたら心配されちゃってまずいなー」




↑の方で番外固体をミサワって言ってるのを見て思わず書いたが反省しかしていない
638 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 02:53:07.55 ID:mQDZGrM0
一方さんが颯爽とあわきんの所に現れるかと思ったら切ないオチだったでござる
でもこういうのもいいね
639 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 03:14:31.08 ID:bCy4jAM0
>>632
あの反射反射ーな一方さんが肌を合わせる位なら、姉さんが思ってる以上に懐に入り込めてる気がしないでもないが
しかし甘えたくないという女の意地なのかもしれんね。悲恋もまた趣があって美味しゅうございました。乙です

>>637
ミサワさんウゼェ…けど原作でも構ってちゃん臭は確かにするし、違和感は意外に無い気がする
何となく可愛く思えてしまえるのは、美人の特権か…乙です
640 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 04:05:59.31 ID:mwx1Wgwo
あわきん…
切ねえ…
でもきっと!この後甘々がッ!


ミサワ…
うぜぇ……
二年前から気づいてたけど
641 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 13:15:41.46 ID:znYUDvQo
ミワサ?
642 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 14:18:25.20 ID:8VZz..oo
地獄のミサワでググれ
643 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 15:18:27.32 ID:kLdM0hIo
一方あわきんの妄想はドキドキするけど色々と切ないですね
ミサワさんは違和感無さ過ぎ・・・

今日も今日とて例のアレを投下します
また4レスくらいです
644 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 7巻 :2010/11/29(月) 15:19:33.02 ID:kLdM0hIo

上条「どうも、上条当麻です。第一期終了の文字に誰も反応してくれませんでしたがめげません」

御坂「何ワケ分からないこと言ってるのよ当麻? それより今晩は何食べたいー?」

上条「ご覧の通り彼女その1と下校中です。家に帰れば彼女その2のインデックスさんが待っている事でしょう」

舞夏「上条当麻ー! その彼女その2だがたったさっき赤髪のヤニ神父に誘拐されたぞー!」

上条「どう考えてもステイルです。本当にありがとうございました」

舞夏「知り合いか? 動機は歪んだラブなのかー?」

上条「間違いなくそうだな。アイツ全身全霊をかけてのインデックスフェチだし」

御坂「それより、助けに行かなくていいの?」

上条「そうだな。……つってもどこ行きゃいいんだ?」

舞夏「はいこれ。案内図と外出許可証。外出許可証は一枚で好きな人数が利用可能だぞー」

上条「イージーモードだからか?」

舞夏「イージーモードだからだなー」

645 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 7巻 :2010/11/29(月) 15:20:20.60 ID:kLdM0hIo

上条「というわけで学園都市の外にやってまいりました」

御坂「私、外に出るの久しぶりー。レベル5だからあんまし気軽に出れないのよね」

上条「といいつつ今回は随分気軽に出てきた気がしますが」

御坂「イージーモードの当麻と一緒だからだね♪」

上条「選んでよかったイージーモード。いや選んだつもりは無かったけどね」

オルソラ「すいません、つかぬ事をお聞きしますが、学園都市の方でございましょうか」

上条「巨乳系シスターの新キャラ登場です」

御坂「はい、確かに学園都市の者ですけど?」

オルソラ「かくかくしかじかでローマ聖教から追われているので匿って欲しいのでございますよ」

上条「原作では話が通じないキャラ最高峰のオルソラさんの説明がこんなにも要領を得ているだなんて」

オルソラ「イージーモードだからでございましょう」

上条「イージーモードって素敵」

646 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 7巻 :2010/11/29(月) 15:21:01.99 ID:kLdM0hIo

アニェーゼ「ちょっと待った! その女を私達に渡しちゃあ貰えませんかね?」

上条「今回の悪役登場です。イージーモードなのでどんでん返しも省略の模様」

建宮「おおっと、そうはいかねえのよな。オルソラ=アキナスはこの天草十字凄教が守るって決めたのよ!」

上条「あれ、アクィナスさんじゃありませんでしたっけ」

建宮「イージーモードだからややこしい名前も簡略化してるのよな」

上条「マジで」

禁書「嘘なんだよ。単に舌が回らなかったんだよ」

上条「そりゃそうか」

アニェーゼ「ごちゃごちゃ言ってんじゃねーですよ! こうなったら力づくで取り返してやるまでです!」

ルチア・アンジェレネ「「了解です、隊長!」」

上条「あれ、二人しか部下いない。イージーモードだから?」

建宮「く、たとえ人数的に有利でも、俺達は屈しないのよな! 行くぞ!」

五和「おー!」

上条「こっちも一人しかいない。というか一人差って大した差じゃねぇし俺らが加勢したらそれで終わらない?」

647 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 7巻 :2010/11/29(月) 15:22:07.96 ID:kLdM0hIo

アニェーゼ「うるせぇってんです! なんならアンタから片付けてやりましょうか!」

上条「うわ、矛先がこっち来た」

御坂「人の彼氏に手出してんじゃないわよ!」ビリビリ

アニェーゼ「あbbbbbb」ビビビビ パタリコ

アンジェレネ「ああっ! 隊長がやられた!」

ルチア「どうやら私達の負けのようですね」

上条「あ、終わっちゃった」

神裂「上条当麻、また貴方に借りを作ってしまいましたね」

上条「いきなり登場して何言ってんだって感じですけど、今回敵倒したの俺じゃなくて御坂さんですよね?」

神裂「もう貴方にはどうやって借りを返せばいいのか……」

上条「うわ話聞いてねぇよこの人」

御坂「簡単よ! 貴方も当麻の彼女になればいいの!」

神裂「なるほど! それは名案です!」

上条「何この展開」

オルソラ「では私も彼女になるのでございますよ」

五和「あ、あの、良ければ私も……」

上条「ええ、まあ勝手にして頂いて結構です。ハイ」


〜つづく?〜

648 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 15:23:52.01 ID:kLdM0hIo
以上です
今回は大人数vs大人数の迫力のバトルだったので大変でした
おかげで一部のキャラの出番が少なめで申し訳なく思っております

ありがとうございました

p.s.そろそろアニメの進行に追いつきそうですがどうしましょう
649 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 15:24:18.32 ID:uq./LuA0
なんと心の広い方々だ…
上条さんの恋愛なんてエクストリーム級なのに
650 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 15:24:44.24 ID:yhT.hWco
追い抜いちまえ

乙々
651 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 16:20:27.10 ID:uJnSIAAO
この投げやり感がたまんねぇ
652 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 17:29:23.52 ID:aJzNm4.o
外久しぶりって美琴は学芸都市行ったばっかじゃ・・・
まぁいいか、イージーモードだし
653 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 17:54:10.60 ID:kLdM0hIo
>>652
言われて見れb・・・はい、イージーモードなので。ええ。
654 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 18:50:33.44 ID:gldoGYDO
イージーモードならしょうがないな
655 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 18:57:33.31 ID:bxmfOhko
15巻どうなるんだろうww
656 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 19:09:09.44 ID:ST8B4020
>>648
数人しかいないのに大人数vs大人数の迫力のバトルだと…
まあイージーモードだし良いか

姫神さんはとうとう出番なくなっちゃったな
ステイルはなにげに本人出てないし台詞もなかったwwwwww
657 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga sage]:2010/11/29(月) 19:46:32.94 ID:mB8LlSI0

前回ここに投稿した者だけども続きが読みたいという嬉しいレスが見えた気がしたので書こうと思い立った
しかしとてもできそうになかったのでパッと思いついた後日談的なものを投下してみる
>>563からの話、及び小ネタスレ606を読んだ後だと状況がわかりやすいんじゃないかと思われ

※キャラ崩壊(口調崩れ含む)・設定不良注意
※「カミやん」は世界共通
※時系列は気にしちゃいけない
※一番好きなのは通行止めなのになんでデビュー作がこれなんだろう

6レスぐらいもらいます
658 :結標「上条くんに一目惚れした」その後 [saga sage]:2010/11/29(月) 19:48:27.69 ID:mB8LlSI0

ステイル「神裂、携帯が鳴っているぞ」

神裂「え?あ、はい、ありがとうございます。あれ?ええっと、どうすればいいんでしたっけ……?」アセアセ

ステイル「はあ、洗濯機の件で少しは機械にも強くなったかと思ったが相変わらずだな。プライバシーを気にしないなら貸してみるんだ」

神裂「業務連絡ぐらいでしか使いませんし大丈夫です。お願いします」

ステイル「ふむ……メールだね。土御門から……ッ!?」ブホッ

神裂「ど、どうしたんですかステイル!?まさか何か科学的な罠が!?」

ステイル「罠というか不意打ちというか……とりあえずこれは僕が責任持って削除しておくから大丈夫だ(まさかあの野郎、あの子と何かいかがわしいことを……!?)」

神裂「え!?い、一応私宛のものなのでは!?重要な用件かもしれませんし……」

ステイル「いいか神裂、よく考えてみるんだ。あの土御門が、君宛にそんな『読まなければならないもの』をメールすると思うかい?(とにかく日本に飛ぼう即刻飛ぼう)」

神裂「そう言われてみるとそんな気も……しかし……」


「そこにおりけるは神裂とステイル?一体何をしたりけるの?」


ステイル・神裂「「最大主教!?」」
659 :結標「上条くんに一目惚れした」その後 [saga sage]:2010/11/29(月) 19:49:10.42 ID:mB8LlSI0

ローラ「神裂の携帯電話をステイルが持っておろうとは、まさか2人はそんな仲にありき?」

ステイル・神裂「「違います!」」

ローラ「ならばよきにけれど」ヒョイッ

ステイル「えっちょっ、サラッと持って行かないでください最大主教!あとお願いですからその最初の文を読まないでくだs」

ローラ「ふうん?……『カミやん貞操の危機』……?」

神裂「ええええええええええッ!?」


シェリー「そりゃ一体何の話よ!?」バンッ

アニェーゼ「詳しく説明しちまってくださいイギリスの最大主教!?」バンッ

五和「え、えっと、それってものすごくまずいことなのでは!?」バンッ

建宮「よくわからんけど思わず出てきちまったのよな!」バンッ

オルソラ「あらあら、とうとうこの日が来たのでございますね」テクテク


ステイル「ああ……どうして高らかに読み上げるんだこの馬鹿は……!」
660 :結標「上条くんに一目惚れした」その後 [saga sage]:2010/11/29(月) 19:49:44.73 ID:mB8LlSI0

上条「でさ、今日も朝から寝ぼけて風呂場の前まで来てたインデックスを襲ったと勘違いされるし、冷蔵庫のコンセントが切れてて中の物は朝食含め全部腐ってるし」

土御門「そ、そうかー」キョロキョロ

上条「しかも階段の前になぜかあったバナナの皮を避けようとしたらどこからか吹いてきた風で皮がドンピシャリで足に滑り込んできやがって、見事に階段を転げ落ちるし」

土御門「そ、そうかー」キョロキョロ

上条「見事に絶賛不幸中ですよっと……土御門、どうした?なんか舞夏が混在してるぞ?」

土御門「いーいやあ?そんなことないぜいまったくもって」キョロキョロ

上条「誰か探してるのか?」

土御門「えっ?いやそんなまあそう、探してるイエス探してる!青ピが今日はいねーなと思っただけだにゃー!」キョロキョロ

上条「まあ登校中に会うかっていうと偶然だし、そこまで……あれ?御坂?」

美琴「あ、アンタ……!」ギクッ
661 :結標「上条くんに一目惚れした」その後 [saga sage]:2010/11/29(月) 19:50:27.99 ID:mB8LlSI0

上条「朝からどうしたんだ?常盤台はこんなへっぽこ高校とは全然違う場所にあるはずだよな?」

美琴「ま、まあそうなんだけどね!?違うわよ、別に朝からアンタに会いたいとか話をしたいとかそういうわけじゃないんだから!」

上条「はー、つまり朝から人に電撃を食らわせるのがお嬢様の趣味、と……」

美琴「だから違うって言ってんでしょうがああああああああああ!」バチィ!

上条「違うって言いながら電撃かましてんじゃねぇか!?」パキン!

土御門(海原にぶつくさ言われて一応警護紛いのことをしたものの、校門まで異常なし……オレでも全くわからない場所に潜んでるなんてことはないと信じたいが……)

上条「まあいいや。じゃあ御坂、俺たちこの中に行くんだから、またなー」

美琴「あ、ちょっと待って……!」

黒子「お姉様、こんな時間にどこにおられるのかと思いましたら……まあ、アレは例の殿方ではありませんの!?」

美琴「く、黒子!?ダメよ言っちゃダメよ他の人に絶対言わないでよね特に寮監とかに!」
662 :結標「上条くんに一目惚れした」その後 [saga sage]:2010/11/29(月) 19:51:14.25 ID:mB8LlSI0

上条「御坂、朝からなんだったんだろうな?」

土御門「さ、さあなー(さすがに警備員もいる学校の中まで、空間移動とはいえ仮にも罪人が入ってこれはしないだろう)」フウ

上条「……まあいっか。あ、小萌先生、おはようございまーす」

土御門「おはようございますですにゃー」

小萌「上条ちゃん、土御門ちゃん、おはようなのですよー」バタン


「小萌、私は先に行くわよ……あら?」


小萌「あ、はい!探し人が見つかったら先生にも教えてくださいねー」

土御門「……ッ!?まさか、なんでここに結……!?」

「……!」バッ

上条「あれ?そっちの女の子、どこかで……って、土御門?どこ行ったんだ?」

小萌「む、上条ちゃん!まさかこの子にも魔の手を広げてるんですかー!?」

上条「ええっ!?いや誤解ですよ!」


美琴「うう……アイツはまた誰か女の子と喋ってる……」

黒子「落ち着いてくださいませお姉様、あのなりですがあそこの女性はあの殿方の担任の先……え?ちょっとお姉様!お顔を上げてくださいな!」
663 :結標「上条くんに一目惚れした」その後 [saga sage]:2010/11/29(月) 19:51:54.94 ID:mB8LlSI0

「……上条、当麻くんね?」ツカツカ

上条「え?はいそうですけど、どこかでお会いしましたっけ?(なんか見覚えはあるんだけどなぁ)」

「単刀直入に言わせてもらうわ」

上条「えーと、それ以前に上条さんは最近忘れっぽいのでできれば自己紹介かr」


結標「私と結婚を前提にして付き合ってください!!」


小萌「」

黒子「」

美琴「(がばっ)」



上条「……、えっ?」



舞夏「兄貴ー、そろそろ授業が始まる時間じゃないのかー?なんで木登りなんかしてるんだー?」

土御門「好きでやってるわけじゃないにゃー!っていうかちょっ、葉っぱとか枝とか絡まって出れなっ」
664 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/29(月) 19:53:05.52 ID:mB8LlSI0

終了、前回に引き続き読んでもらった方がいれば超感謝
文章書くのって難しいな、短時間で凄いの書ける人たちマジ尊敬 もちろんかまちーも

>>581ツッコミありがとう すまんがこっちからの答えは>>584ということでどうにか脳内補完してくれwww
あと個人的だけどイージーモードの人ファンです応援してます今回グループが全然出てこなくてすみません

ステイル×神裂とかいうマイナー道を突っ走ってるせいで当初は出番無しの予定だったステイル分が増えたとかそんなことは断じてないんだぜ
665 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 20:34:49.71 ID:kLdM0hIo
>>664
ファンとか言われて照れくさいや
調子こいて8巻分書いてるので今晩中に投下する予定です

こちらもあわきん話楽しませてもらってますよー
アニメで登場したおかげか、SSや絵での登場率上がってて嬉しい限り
続きも楽しみに待ってますー
666 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]:2010/11/29(月) 20:42:23.31 ID:1s2yg3U0
>>664
乙です
次はスレ建てですね!
667 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 21:26:15.68 ID:uFzXNyA0
イージーモードは読んでいるとほっこりしますね〜この世界なら暗部って言ってもなんかたかが知れてそうだwwww

>>664
あわきん可愛いよあわきん!!
着地点もギャグかラブコメかシリアスかもわからぬまま書けるところまで書こうと思っている一方さんと佐天さんの話を投下させて頂こうかと思います。
668 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」2 [sage]:2010/11/29(月) 21:29:40.94 ID:uFzXNyA0
詳細は聞き取れなかったが、どうやら彼の少年には所謂ステディな関係のおなごがいるらしい。
向かいには「メシウマwwwwww」状態の初春。佐天は一方通行に助けられたその日のうちに初春の下を尋ねた。時刻は日付が変わった頃。
空気読まないにも程がある時間である。一人暮らしの大学生でもいきなり来られるとムッとなる時間帯であったが、夜の住人、ナイトウォーカーの肩書きを持つ初春にとっては放課後に遊びにこられるのと大差は無い時間帯である。禁書スレを超電磁砲スレで乗っ取るという日課をこなしているときに突如尋ねてきた佐天を快く迎え入れた。
初春には佐天涙子という親友のことがよくわかっていた。一見常識知らずなようでその実もっとも常識を弁えている少女。
そんな少女が血相を変えてやって来たのだ、何かがあったと思うのが当然であろう。

『う、ういはるぅ〜〜私、白い王子様見つけちゃったよぉ〜!』
『白い?白馬の王子様じゃなくてですか?』
『うん、白いの。この前初春が言ってた学園都市第一位の……』
『一方通行…ですか?』
『うん!!そう、そのあくせられーたが王子様で、白くて私を助けてくれて、モヒカンが超電磁砲で』
『佐天さん落ち着いて下さい。文章がおかしいです。大体何があったのかわかりますけど』
『ど、どうしよう。お礼も言えなかったし』
『ああ…一目惚れしちゃったんだ…赤い実弾けちゃったんですね、佐天さん』
『ひとッ!?ひ、ひとめ惚れ……そうなのかなぁ…よくわからない』
『で、その報告をする為にこんな時間に来ちゃったんですか?あ、紅茶飲みます?』
『ううん、そういうわけじゃなくてね……紅茶よりコーヒーが欲しいかな?』
『?じゃあどういうつもりで?コーヒーなんてそんなに飲みましたけ』
『あの人の居場所ってわからないかなぁって。連絡先でも住所でもいいんだけど、そういうの街頭カメラとかでわからない?いや、お礼言いたいだけなんだけどね?ホントだよ』

その発想はストーカーです、とは言えなかった。あの能天気な佐天涙子が御坂美琴の如きリアクションを示したのだ、野暮なツッコミなど出来ようハズもない。
第一純愛とストーカーなんて紙一重なのだ、これくらい可愛いものだと初春は親友の為に一肌脱ぐことを決意した。
何よりも面白そうな予感がしたのだ。食いつかない黒春ではない。

「そんな……ようやく見つけたのに、そんな相手がいるなんて」

佐天はうなだれる。具体的にどうやって見つけたのかといえば一方通行と上条の電話を傍受したのだ。初春さんマジパネェ。

「イケメンには既にお手付きなものですよ〜」
「他人事だと思って初春〜」
「いや、他人事ですし。それで、お目当ての王子様にはお相手がいるようですけどどうするんですか?」
「どうするって……」
「高校生で一人暮らししてて通い妻がいる。佐天さんはようやく中二に上がったばかりの子供。相手にしてもらえるのか怪しいですよね〜相手がロリコンなら違うかもしれませんけど」
「うううぅ…わかってるよ、ガキって言われたもん」
意地の悪い事を言っているなぁと自覚しながら初春は渾身の微笑を浮かべる。
悶々として思い悩む佐天をいじる機会など滅多に無いのだ。いじらないはずが無い。
頭を抱えながら佐天は目の前のクリームソーダを睨む。溶けたアイスがソーダの海にゆっくりと沈んでいく。
やがて話が終わったのか、一方通行達が席を立つ。ぴくりと佐天の肩が震える。流石に見るに見かねたのか初春はそっと背を押してやることにする。

669 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」2 [sage]:2010/11/29(月) 21:33:40.23 ID:uFzXNyA0
「でも佐天さん。お礼を言うんだったら相手がいようといまいと関係ないと思うんですけど?」
「え?」
「お礼を口実にしてアプローチをしろなんて言いませんけど、ただ向こうが一途に慕ってくれる女の子に心変わりしちゃう可能性はゼロではないと思うんですよ」
「そ、そんな。泥棒猫みたいな真似……」
「盗むのは良くないですけど、勝手に心変わりしちゃうのは不可抗力ですよね?」

邪笑。この初春、実に汚い。実に狡い。実に悪い。だがしかし真理だ。少なくとも今の佐天にとって、それは自己を正当化するに足る程の真理を秘めている。
決意の炎が親友の瞳に点るのを満足げに見つめる初春。一つ頷くと、佐天は席を立つ。向かう先は白い少年だろう。
佐天を見送ってから初春はノートパソコンを開く。カタカタとキーを弾くと幾つものウインドウが開く。横断歩道、テラス、駅前、雑貨屋など、様々な映像が浮かぶ中から、一つを選び拡大する。
イヤホンを付け、耳に当てると、道行く人々の会話が雑音交じりながらもはっきりと聞こえる。
映像に映っているのは件の白い少年。相方のツンツン頭の少年とは別れたらしい。にたりと初春、否、黒春が笑う。やがて映像の端に今しがた店を後にしたばかりの親友の姿が映った。



佐天は走る。目の前には華奢な少年の背中。細くて白い、モヤシとか言うな、そんな背中である。
かったるそうに杖を突きながらよたよたと歩く後姿に、学園都市最強とは思えぬその後姿に向かって。
「待ってください、待って…まってください」
聞こえていないのか、一方通行が止まる気配はない。呼びかけていくうちに止まれよコンチクショウ目という気持ちがムクムクと佐天の中に湧き上がる。そして ―――

「待ってって言ってるだろうがごらぁぁ!!!」
「ぐふゥッ!?」

足下からすくい上げるような見事な、いや、美事な佐天の低空タックルが一方通行を捉えた。反射を切った一方通行は平均以下の貧弱少年に過ぎない。十分な加速と体重が乗ったタックルに耐えることも、ましてや巧みにそれを捌く技術も無い。
結果、佐天涙子は学園都市最強の怪物からノゲイラばりのテイクダウンと取ることに成功する。

「てンめェェ……何処の組織の差し金だァ?余程挽き肉にされてェみてェだなァァ」
顔面スライディングをかました一方通行は、すりむいた鼻を押さえながら若干涙目になりながらうなり声を上げる。刺激に対して弱いことに掛けては定評があるのだ。クール(ぶっている)な自分に顔面スライディングを決めさせた愚か者を血祭りに上げるべくチョーカーのスイッチを入れたところで、足下にしがみついているのがセーラー服を着た何処にでもいるようなただの中学生だと気づく。

「あァん?てめェは確か…」
「あ、あの、私、この前貴方に助けてもらったんです。それで、お礼まだ言ってなくて、ずっと言いたくて、たまたま貴方を見つけて」
動揺しつつもさりげなくストーカー行為を偶然に置き換えながら佐天は耳まで真っ赤な顔を一方通行の胸にぐりぐりと押しつける。
「最近の中学生ってなァ礼代わりにタックルかますもんなのかァ?」
「違います。これは誤解で、ただ、ただ私」
貴方とお話してみたかったんです。その言葉が何故か出てこなかった。
助けてくれた恩人への感謝の気持ち。学園都市最強という自分にとってはラピュタのごとき幻想の存在への憧憬。
そして、一目見た瞬間から生まれてしまった言語化困難な感情。会ってまだ一週間しか経っていない相手に対してストーカーまがいの真似までして居場所を突き止めた自分を動かすこの感情を正確に把握するには佐天はまだ若すぎた。どれだけワガママボディを誇っていようとも、所詮は13歳なのだ。一年ちょっと前にはまだ赤いランドセルを背負っていたのだ。だがそんなことを順序立てて説明できるはずもないし、動揺が口から言葉を奪っていく。

結果。

「ひっく…わ、わたし、私、ただ、ひっく…グス…」

佐天は彼女の名前の如く、大粒の涙を流し始めた。
670 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」2 [sage]:2010/11/29(月) 21:36:34.21 ID:uFzXNyA0

情緒不安定にもほどがある。こんなにも涙脆かったのだろうか自分は、というよりも、どうしてこんな訳の分からない、無茶苦茶な行動に出ているのだ自分は。見てみろ彼を、困惑を通り越して呆然としている。それもそうだ、自分の中でこそこの一週間様々な葛藤があり、思わず「白い王子様」などと言ってしまったりもしたが、一方通行にしてみれば一週間前に助けた女子中学生にいきなりタックルされたと思えば、目の前で突然泣き出されたのだ。なんて迷惑な女だろうか。女というか子供だ。恥ずかしい、穴があったら入りたい、というかシャベルを誰かくれ、今すぐ人一人分が入れる穴を掘って埋まってやる。

佐天がそんな思いで泣き出したのを見ながら、一方通行、彼は彼で静かにテンパっていた。
(えェェッ!?ちょ、え?ちょ、オレなンもしてねェだろうがよォォォォォーーー!!!アレか、オレのツラが怖ェからかァ?だから泣いたのかァ?寧ろオレが泣きてェくらいなんだがよォ)

『おい、見ろよアレ…あれって痴話喧嘩だよな』『如何にも女の子を弄んでそうな顔してるわよね』『あんな可愛くて発育の良い中学生を泣かしてるぜ』『あんなに必死に彼氏に縋りついちゃって…きっと別れ話切り出されたのね』『女子中学生をポイ捨てとか、リア充爆発しろ』『もしかして堕ろせとか言われたんじゃ…』『セロリたんの腋汗ペロペロしたいお』

(おいィィィィィィィィィィィィーーーー!!!光の速さでオレの社会的な生命が潰えようとしてませんかァァァ!?)
周囲から突き刺さる白い視線が実に痛い。社会的な名誉とは程遠い、悪名の方が高い彼であるが、悪名にもピンからキリまである。一方通行は暗部で戦いながら二つのテーマを己に課してきた。
光の世界の人間には手を出さないこと、そしてロリコン疑惑を晴らすこと。最初に言っておくが、彼は打ち止めの事を大切に思っているが、それはあくまでも妹か娘に対する感情、つまりは純粋な「家族愛」である。
しかし、彼の不器用な打ち止めへの思いやり、家族愛はツンデレという彼にとっては忌むべき俗称と共に恋愛感情へと勝手に区分けされてしまった。オイオイ、しまうフォルダ違うんですけどォと言いたくとも、人の噂はベクトル操作できない。そして付いた呼び名は『学園都市最強のロリコン、アクセロリータ』。この屈辱的な汚名を濯ぐ為に、彼は血反吐を吐きながら学園都市の裏側で戦ってきた。
ある時は巨乳アラサー美女を学園都市の闇から助け、またある時は横断歩道で立ち往生しているお婆ちゃんを学園都市の闇から救い、またある時は一方通行って実はババァ好きなんだってよと掲示板に書き込んだりもした。
意識的に結標淡希と行動を共にしておっぱい好きのイメージを付けようという試みも怠らない。幸いだったのは、彼女が快く協力をしてくれたこと。

『頼む、(イメージを変えるために)オレの側にいてくれ。(巨乳好きと思われる為には)お前が必要なんだ。(不測の事態に対処出来る能力を持った)お前じゃねェとダメなんだ!!!』
『!?………ふ、不束者ですが…』

徐々に顔を真っ赤にして俯く彼女を見ながら一方通行は誠意を持って接すれば人は応えてくれるのだという至極まっとうな、人としての理を学んだ。素直であることが如何に大切か、それをもって接すれば自分のような救い難い社会のクズであろうとも、人はこうして手を差し伸べてくれるのだ。

それだというのに、この状況はどうしたことか。
このままでは努力が全て水の泡になってしまう。嫌々ながらも自分につき合ってくれた、結標にも顔向けが出来ないではないか。
671 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」2 [sage]:2010/11/29(月) 21:40:07.53 ID:uFzXNyA0


「オイ、泣くんじゃねェよ」
「泣いてません!!泣いてませんよぉ…これはただ目から水が出てるだけで」
「それを泣くってンだろうがァ!!」
「グスッ…」
「ああァッ」

明らかに困りきった顔がいけなかった。
佐天は、折角会えた一方通行を困らせてしまっている自分に情けなくなり、今にも消えてしまいたいと、更に涙を流す。
焦る一方通行、泣く佐天。正直ドツボとはこういう状況を言う。

「中学生はなァ…ババァなんだよ」疑惑が解けつつあるというのに、新たに「中学生はなァ…食べごろなんだよォ」疑惑が生じる。学園都市最高の頭脳をフル回転させた一方通行は、そこで一つの答えに辿り着く。


「キャッ!」

能力を解放すると佐天の背中と膝の裏に腕を回す。
思わず一方通行の首に腕を回す佐天。いわゆる「お姫様抱っこ」である。


「舌噛むんじゃねェぞ…」
「ふえッ!?」

言うやいなや、全力全開の能力によって一方通行は飛び上がった。
竜巻を周囲に生み出し、推進剤のように空を飛ぶ。それはさながらアトム。
人相のすこぶる悪い鉄腕アトムである。

「何処に行くんですかッ?」

新幹線の外側のように目まぐるしく流れていく景色を背に、佐天は一方通行の顔を見る。

「オレの部屋だァ!!」

一方通行の導き出した答えは至ってシンプルなものであった。
人目につかないところ、すなわち、自分の部屋にこの腕の中のこまったちゃんを連れていくことであった。一方通行としては、そこでじっくりこの少女の話を聞き、対処法を検討する算段であるのだが、佐天涙子は違っていた。

首に抱きついたまま、息も触れる距離にある端正な顔に胸の鼓動が高まる。
本来ならば目も開けていられない速度のはずなのに、こうして普通に会話が出来るのは、彼がさりげなく佐天の周りの風のベクトルだけを逸らしてくれているからだろう。それだけの状況を把握出来るほどに、彼女は落ち着きを取り戻していた。


(お、お持ち帰りされちゃったよぉ〜ど、ど、どうしよう…まだ心の準備が…下着もっと可愛いのにすれば良かったよ〜!!)


そして、落ち着いて彼女は錯乱していた。

672 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」2 [sage]:2010/11/29(月) 21:47:16.12 ID:uFzXNyA0

「さぁって、ここでアイツの嫌いなチンゲン菜を入れてやることで対一方通行嫌がらせ野菜スープが出来上がる。ウケケケケケ、アイツの嫌がる顔を想像するとミサカは笑いを堪えきれないなぁ」
「チンゲン菜は風邪の予防に良いのですね。ビタミンAが風邪の予防には最適だとミサカは耳寄りな情報を口にしつつ番外個体の健気さに若干拍手します」
「ハァ?何でミサカが健気なのさぁ。ミサカはねぇ、アイツの嫌がることをするのが存在意義にして趣味だったりするんだよね。それだけの話」

トントンと小気味良いリズムを立ててチンゲン菜を手ごろなサイズに切り分けると、煮立つ鍋に落とす。
吹き零れないように火を調節するとスープを小皿にとり一舐め。

「うん、ちょっと物足りないくらいの味付けが丁度いいんだよね」
「ああ、あのモヤシは濃い味付けが好みですからね。塩分の取りすぎには注意してあげないと」
「ち、ちちち、ちっげぇーーし。アイツが『オイ、これ味がしねェぞ!!』て怒る姿を見たいだけなんだーての」
「しかし、白菜といい、今は野菜が高いのに、よくもここまで野菜尽くしにしましたねと、ミサカは番外個体の徹底ぶりと料理のレパートリーに女としてのレベルで遅れを取っている現状に危機感を覚えます」

御坂妹ことミサカ10032は憂鬱な溜息を吐く。
偶々スーパーで買い物中の番外個体に出会い、そのまま一方通行の部屋にまで足を運ぶこととなった。意外にも番外個体はシスターズと良好な関係を築いており、一方通行の部屋の合鍵を(勝手に)持っている番外個体に誘われて一方通行の部屋がミサカの溜まり場となることは珍しいことではない。御坂妹はいつエプロン装備の番外個体に呆れた眼差しを向ける。
打ち止めを拾った頃の彼の部屋とは比べ物にならないほどに綺麗にあれた部屋は、掃除の手が隅々まで行き届いているのがひと目でわかる。


「ギャはハハハ、馬鹿言ってやがるこの出来損ないてば。一方通行への負の感情を率先してキャッチしてるミサカくらいになるとね、安易にアイツを馬鹿にしたり罵ったり挑発したりするなんて浅はかな嫌がらせなんてしないんだよ。アイツはシスターにそうやって罵倒されればされるほど罰を受けてる自分に酔って満足するマゾ野郎なわけ。だから、ミサカは逆転の発想でアイツを攻めてるんだよ。アイツはきっとミサカが高い野菜買って自分なんかに食事を作ってることに自己嫌悪するんだよ。しかも部屋の掃除までされちゃあ、きっと『ああァ…俺みたいな野郎の世話をアイツらにさせるなんてよォ…クソったれがァ…』なんつって一人でこっそり落ち込むんだぜ。バッカみてェ〜マジ受けるんですけど〜」

口角を釣り上げ、下品な笑い声を上げる番外個体。
しかし、御坂妹は彼女の視線が決して鍋から離れていないのに気付いている。
野菜が嫌いだから野菜を食わせると言っては、レシピを研究して栄養バランスの良い野菜料理を作り。
自分の部屋のものを勝手に触られることに気味の悪さを覚えれば良いと言っては部屋の掃除を毎週欠かさない。
独りの快適な空間を邪魔してやれと言っては帰りを出迎える。
そして、寝首を搔かれる恐怖に怯えろと言っては寝床に潜り込む。
673 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」2 [sage]:2010/11/29(月) 21:48:48.15 ID:uFzXNyA0
「アナタのような人を押しかけ女房と言うのですねと、セロリ派を圧倒的に引き離す番外個体の積極性は見習うべき点が大いにあるとミサカは上条当麻攻略の糸口を探ります」

「に゛ゃっっ!?バッカじゃねぇ?マジ中坊の頭の沸きっぷりにドン引きしちゃうんだけど。大体あのモヤシの押しかけ女房とかあり得ないし。あんな白くてひょろくて中二病のクソセロリ ―――― あ!!」

突然何事か、番外個体がドアへと走っていく。確かめるまでもなく、彼女は一方通行が帰ってきたことにいち早く気付いたのだろう。

「言動が一致しないにも程があるとミサカは番外個体のツンデレっぷりに溜息を禁じえま ――――

『あああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!』

――― って何事でしょうか」

慌ててドアへと駆けつけると、番外個体がこれ以上ないくらいに目を見開き、固まっていた。
彼女の視線の先を辿ると、其処には。

「Oh……セロリは小学生から中学生に鞍替えしたのでしょうか、とミサカは女子中学生をお姫様抱っこする一方通行を指さしながら半笑いで問い掛けます」


「なンでいンだよこんな時に限ってよォォォォ」

佐天涙子をお姫様抱っこした一方通行は顔を引きつらせながら番外個体と御坂妹に問い掛ける。

「随分とお早いお帰りで。今からお楽しみの予定でしたか?とミサカは中学生である自分にもモヤシの毒牙が伸びるのではないかと今更に危機感を抱きます」
「会うなりイキナリいい度胸だなァ人形ォォォ……あん?どうしたンだァお前」

いつもなら真っ先に憎まれ口を叩いてくるはずの番外個体が黙っていることに気付く。
俯いている彼女の表情は一方通行からはわからない。

「う…ッく…」
「オイ…どうした番外個体?」
「ひっく…グス……」
「え、ちょ、番外…個体さン?」

顔を上げた番外個体は目に溢れんばかりの涙を浮かべていた。

「うわぁぁぁぁーーーーん一方通行のバカヤローーーーーーーーー!!!」
「またかよチクショォォォォーーーーーーーーーー!!!!!!!
「ビヤァァァーーーーーーー!!!」

ガン泣きである。


674 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 21:51:53.99 ID:uFzXNyA0

以上で投下終了します。
あれ?一方通行と佐天さんのエロ電波話の予定だったのに…何か方向がおかしい具合に…
改行制限回避の為に見づらい仕様になってしまい、申し開きの仕様もございません…
一方さんは上条さん以上に女の子に振り回される姿が似合うと思うんだァ…
675 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 22:05:33.91 ID:bCy4jAM0
「年下のガキに振り回されるのは人間なら誰でも通る道だ」ですね
あわきんに、番外個体に、佐天さんに、可愛い女の子にこれだけ好かれて殺意が沸きそうなものだが
ロリコン疑惑を払拭しようと頑張って、変な方向にベクトルが向かってしまってる一方さんが一番可愛い気がするのは
自分が一方さん好きだからだろうか
また続き書いてくれると嬉しいな。乙です
676 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 22:06:01.25 ID:oE382Tgo
>>674

続きを楽しみしてる


てかミサカ20000が混ざってるwwwwww
677 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 22:06:23.33 ID:viU8znc0

やべえ番外がかわいい
678 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 22:06:48.85 ID:TcKpe.AO
おつ!
安心と信頼の番外デレだったわー、あわきんともひと悶着ありそうな
679 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 22:16:22.20 ID:xdRQ4VM0
ホント20000号さんは何処にでも出没なさるな
………いいぞもっとやれ
680 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 22:30:08.89 ID:BBvqmYDO
>>674
乙wwwwww
いいねェいいねェ最高だねェ
681 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 22:54:51.89 ID:kLdM0hIo
こんなに可愛い番外個体も珍しい・・・ブラヴォー・・・!

てなワケで毎度の例のアレを投下させて頂きます
この際アニメの進行とかシカトして原作に追い付く位の勢いで
682 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 8巻 :2010/11/29(月) 22:56:11.06 ID:kLdM0hIo

黒子「黒子ですの! 今回は私が主役ですの!」

黒子「と、聞いてやって来たのですが……」

システムメッセージ『難易度はどうしますか? ・イージー ・ノーマル ・ハード ・ベリーハード ・ナイトメア ・ヘル』

黒子「これは一体なんなんですの?」

システムメッセージ『難易度はどうしますか? ・イージー ・ノーマル ・ハーd(ry』

黒子「……『ノーマル』で」

システムメッセージ『ノーマル? ごめんねー、ノーマルは昨日売り切れちゃったの』

黒子「なんでですの!? じゃあ『ハード』ですの!」

システムメッセージ『ハード以上だと御坂美琴さんが死んでる設定で始まりますけどいいですか?』

黒子「良くないですのおおおおおッ!!!?」

システムメッセージ『じゃ、イージーでいいですね? んじゃ始めますねー』

黒子「なんだかハメられた気分しかしないですの……」

683 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 8巻 :2010/11/29(月) 22:57:42.49 ID:kLdM0hIo
〜シャワールーム〜


御坂「えー? 黒子の教室にまで届いてたの?」

黒子「そうですのよ。流石はお姉様は常盤台のエースですの!」

御坂「も、もう黒子ったら! ……ほ、褒めたって何もでないわよ///」

黒子「あれ。お姉様にしては芳しい反応が返ってきましたの」

御坂「よっしゃ、美琴センセーは機嫌がいいのでこの後黒子に何か奢っちゃおう! 何がいいー?」

黒子「マジですの! 黒子はお姉様に奢ってもらわなくても一緒に買い物してくれるだけで幸せですのよ!」

御坂「黒子ったら、遠慮しなくてもいいのにぃ。でもそう言ってくれて嬉しい、ありがとね♪」

黒子「こ、これがもしやイージーモードの効力というものですの……?」ワナワナ

御坂「? 黒子ー? 聞いてるのー?」

黒子「という事は……ああっ、黒子のタオルが誤ってお姉様の方へー!」

御坂「あら? もう、何やってるのよ黒子ってばぁ」

黒子「し、失礼しましたわ! 直ちにそちらに取りに参りますの!」シュンッ

御坂「きゃっ、いきなり入ってこないでよ黒子ぉ。恥ずかしいじゃない///」

黒子「ま、間違いありませんわ……お姉様がちっとも拒みませんの! イージーモードの効力恐るべし!」

御坂「さっきから何言ってんのよ黒子。はい、黒子のタオルでしょこれ」ヒョイ

黒子「お゙ねえさば……」ガシッ

御坂「ん? なによ人の手掴んで? あ、黒子の体洗ったげようか?」

黒子「それは非常に嬉しい申し出ですが……それより黒子は、黒子は……!」

黒子「もう我慢出来ませんのおおおおおおおおッ!!!」ガバッ

御坂「きゃあっ! くく黒子だめよこんな皆が見てる前でー!///」

684 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 8巻 :2010/11/29(月) 22:59:08.61 ID:kLdM0hIo

黒子「イージーモード最高ですのぉ……」ツヤツヤ

御坂「うう、黒子のどすけべ……こういうのは二人っきりの時だけって言ったじゃない///」

黒子「う、も、申し訳ありませんお姉様……黒子は、つい……」シュン

御坂「い、いいのよ。だけど、あんまり頻繁だと疲れちゃうから、ほどほどに、ね?」

黒子「はいですの!」

御坂「そういえば、黒子は風紀委員の仕事はお休み?」

黒子「今日はお休みですの……って、そういえば本筋であればここらで初春から連絡が来るはz」 PiPiPi!

黒子「って来ましたの! もしもし初春、事件でも起こったんですの?」

初春『あ、白井さーん。仕事暇なんで思わず連絡しちゃいましたぁ』

黒子「紛らわしいですのぉぉぉおおお!!!」

初春『あ、でも23学区の方でなんか事件が起こったみたいでして』

黒子「! 原作通りですの! その事件こそが今回の……」

初春『良く分からないトランクケースが奪われる事件が発生したと思ったら白髪のコワモテお兄さんが飛来してトランクを破壊して去っていったそうです』

黒子「……事件はもう終わってましたのね」

初春『それくらいで後はひたすら暇なんですー。ねえ白井さん、良かったら暇潰しに支部まであそb『Pi!』 ブツッ ツーツー

御坂「黒子ー? 何かあったのー?」

黒子「何でもないですの。それよりお姉様ぁ〜ん、こちらの下着などお姉様にピッタリだと思いますの〜」

御坂「ばっ! そ、そんな大胆なの駄目よ! は、恥ずかしいじゃない……もう///」

黒子「あぁ〜ん、お姉様のいけずぅ〜」

御坂「しょ、しょうがないわね……で、でも、ちょっとだけだからね!///」

黒子「ああ、イージーモード最高ですのぉ……」



結標「……あれ、私の出番は?」


〜つづく?〜
685 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 23:00:27.41 ID:TcKpe.AO
みwwじwwwけえwwwwww
686 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 23:01:18.74 ID:kLdM0hIo
以上です
8巻は黒子の正義感が心を揺さぶる熱い展開に思い入れがある為いつもより力が入りました
美琴との絆も感じられていい話ですよね、8巻

ありがとうございました
687 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 23:04:14.76 ID:mwx1Wgwo
一通ハーレムとか俺得すぎるぜ…

たのしみにしてるよ!
688 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 23:04:24.50 ID:cxaioMU0

正義感…?ww 熱い展開…?ww
689 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 23:11:53.91 ID:bH48jMAO
乙wwwwwwwwwwwwwwww
690 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 00:08:56.34 ID:gnjcawAO
熱い展開(百合的な意味で
こうですかお分かりですわ
691 :偽物の男の本物の恋心 [sage saga]:2010/11/30(火) 00:19:14.99 ID:0FlbxoU0
ども。10レスほど借りますの。
海原と美琴で、時系列は…適当です。
692 :偽物の男の本物の恋心 [sage saga]:2010/11/30(火) 00:19:49.42 ID:0FlbxoU0
ドン!!


紫電が迸る。
走り抜けた光の先で起きる爆発は、超音速で撃ち出された小さなコインによるものだ。
コインがとろけたチーズになって、蒸発するほどの熱と速度。 それを創りだしたのは、たった十四歳の幼い少女である。

学園都市が誇る、七人しかいない超能力者の序列第三位。
超電磁砲、電撃姫、エリート女子高・常盤台のエース。 ―――御坂美琴。

爆発の余波で起きた風に、肩で切り揃えられた少女の髪が舞い遊ぶ。 口元に浮かぶのは、自信と誇りに裏打ちされた絶対的な余裕の笑み。

230万の頂点に立つ美しい少女は、今日も元気にATM強盗犯をぶっとばしていた。



「おっ姉っさっまぁぁぁぁあっ!!! んまた! こんな! 危険なマネをなさってぇぇぇ!!」

「あーもーうっさいなー黒子は。 あによ、アンタは、私がこんな格下相手に遅れを取るようなしょっぱい電撃使いだとでも思ってんの?」

ウェーブのついた黒髪を赤いリボンでツインテールにした少女が唐突に虚空から現れ、たった今爆煙を起こした張本人に怒鳴り声を上げた。
学園都市でも数少ないテレポーター、大能力者である白井黒子だ。
御坂を「お姉さま」と呼び慕う彼女は、当の慕う相手にため息とともに迎えられてもめげずに右肩に付けられた風紀委員の腕章をぐいぐいと引っ張り主張する。

「まさか! お姉さまは我が常盤台のエースにして学園都市が誇る超能力者ですの! わたくしが申し上げていますのは、こういった事件の解決は一般人であるお姉さまの仕事ではないということですの!!」

「一般人、ねぇ。 黒子はそればっかよねぇ」

「お姉さまったら! 真面目にお聞きになってくださいまし。もし警備員に見られたら、いくらお姉さまだってこれは過剰防衛というものですのよ?」

「はいはいありがとね。黒子は心配性なんだから。はーいよしよしー」

「…あ、ああんっ! お姉さまったら、んまぁ、やぁぁぁっとわたくしの愛を受け入れてくださる決心がついたんですのね? そうですのね? もう、もう、黒子はぁぁっ」

「だああっ!! いちいち抱きつくなあぁあっ!!」

いつもどおりのやりとり。 白井は御坂の腰にまとわりつくように抱きついて、でへでへと不気味な笑い声を上げていた。
しかし、すぐ数メートル先ではいまだにもうもうと煙が立ち上がっている。 集まった野次馬をかき分けて、警備員がそろそろやってくる頃だ。
白井はちらりと足元に放射状に伸びたアスファルトのひび割れを見やると、名残惜しげに背筋を正して御坂に告げる。

「おほん。 お姉さま、今回の件に関してのお小言は、寮に帰ったらたぁぁぁぁぁあああっぷりと聞かせて差し上げますの。わたくしは風紀委員として報告の義務がありますので、また後ほど」

「夕飯とっといてあげるから、小言はナシにしてよねー」

「お姉さまがわたくしのために”あーん”もしくは く・ち・う・つ・し、してくださるというのなら、考えないでもないのですけど」

「誰がやるかっ! 調子に乗んなっ!!」
693 :偽物の男の本物の恋心 [sage saga]:2010/11/30(火) 00:20:33.50 ID:0FlbxoU0
バリッ!! と御坂の前髪から光が飛ぶが、白井は五メートルほど離れた位置にテレポートしてその電撃を避けるとくすりと笑った。

「期待しておりますの、お姉さま!」

そしてそう言い残し、またテレポートでおそらく警備員の元へと転移していった。

「ちょっ…や、やらないっつってんでしょーがーっ!」

ひとり残された御坂は大声で叫んだが、返答は当然のことながらない。
ああもうなにやってんのよ私は。御坂は野次馬からのちくちくとした視線に居た堪れなくなる。注目を浴びるのが好きなわけではないのだ、彼女は。
とっととここからとんずらしなくては白井が事情説明をして時間を稼いでくれている意味がなくなるというものだし、御坂は人ごみの視線から目を逸らして一歩踏み出した。

――その時、彼女の目が、違和感をとらえた。

人ごみの向こう。
路地裏の影に、誰かが隠れるように身を滑り込ませた。

「…なにあれ」

御坂はこういった違和感に敏感だ。
生来の強い好奇心と大きな正義感、どちらも様々な事件に関わるうちにどんどん育まれたものだが、それが彼女の足を動かした。
今のはなんだか堅気ではない気配。んふふ、と御坂は口元ににやりと笑みを含ませて、不審な人物が吸い込まれて入った路地裏へと駆け込んでいった。




「そこまでよ!」

これが彼女の好きな漫画やアニメであったなら、背景にはドーンとかバーンとか言う文字が踊ったに違いない。

細い路地裏の壁を磁力を操りへばりつくように駆け上がり先回りした御坂は、曲がり角で待ち構えて仁王立ちしていた。
急ぐ様子もなく、てくてくぽてぽてと歩いていたらしい不審者は角を曲がりかけた瞬間にビクリとこわばる。

「吐いてもらうわよ! アンタあんなとこで何して――、 、。 え?」

「ぁ……」

不審人物はしまった、という顔をした。 暗いジメジメとした路地裏に、ちょうど夕陽が差し込んで姿が明らかになる。
そこにいたのは顔見知りで、どうにも苦手で、爽やか系イケメンの、路地裏なんて場所にはトンデモ相応しくない、


「う、海原…さん?」

「あ、あ、えと、ど、どうも」

あはは、と気まずげに笑って頭を掻いた男は、常盤台中学理事長の孫、海原光貴であった。
694 :偽物の男の本物の恋心 [sage saga]:2010/11/30(火) 00:21:05.26 ID:0FlbxoU0

御坂はなんだかよく解らないまま海原をひっぱって路地裏を抜けた。
自分でも本当に何を言っているのかわからないのだが、テンパッたらしくええと、とかあの、とかを繰り返す海原を見かねて「えーいまどろっこしい、来い!」とばかりに引きずりだしたのだ。男前である。御坂美琴は男前な乙女なのである。
場所をとある公園に移した二人は、ベンチに腰掛けて沈黙。 ――を破ったのは、海原だった。

「…み、御坂さんは、どうしてあんなところに?」

怪しい人影をみたから取っ捕まえて悪だくみを洗いざらい吐かせてやろうと思ってあとを付けてました。

(な、なんて言えるわけないじゃない…っ! それじゃただの馬鹿でしょーが!)

しかし事実である。
やや落ち着いたのか、にこりと穏やかな笑みを浮かべて自分を見つめる海原。
御坂はじっとりと嫌な汗をかきはじめていた。

「奇遇でしたね」

はは、と笑って海原が間を持たせようともう一言付け加えた。 紳士である。

「そっ、そうですねー… わ、私はほら、あれですよ。ち、近道をしようと思って。 それより海原さんはっ?どうしてあんな路地裏なんかに?」

適当にでまかせを口にして御坂は海原に振り向いた。 …あれ。
海原の顔がなんだか張り付いたような笑みになった気がする。 心なしか冷や汗をかいているようにも見える。
御坂はなんとなく、疑問とか疑心だとかのもやもやしたものを抱いた。

さて、読者の皆様はお気づきだろう。
彼は常盤台中学理事長の孫、大能力者の海原光貴。 ――ではなく、その顔を借りているだけの魔術師の方である。
御坂美琴と、その周囲の世界を守ってくれ。そう上条当麻に約束を取り付けてからしばし。彼女は相変わらず元気だし笑顔を絶やすこともない。
しかし心配にはなるもので、そして恋とはそんな単純な物でもなくて。
他の男に丸投げしてはいさよーなら、とはいかないのである。

アステカの魔術師エツァリは、御坂美琴に危険が及びそうだと判断したときに陰ながら手助けできるようにとこっそり見つめる、ストーカーに近い生活を学園都市の闇に紛れて送っていた。
上条当麻に敗れた彼は学園都市の暗部に落ち(まあそれは彼がもとより計画していたことではあったが)、科学都市の闇をさまよっていた。
そこで真面目にゴミ掃除をしていると、時折仕事外の電話が鳴るのだ。 ため息混じりの男の声で、『あなたの大切な人物が、またやっかいごとに首を突っ込んでいますよ』と。
正直ありがたかった。それが彼らの”プラン”のうちだったとしても、手のひらで踊らされているだけなのだとしても。
あまつさえ彼女の危機が彼らによって仕組まれたものだとしても、御坂美琴が深刻な怪我に見舞われることはなかったし、むしろ嬉々とした彼女の正義感あふれる姿をみると幸せさえ感じる始末だった。
それが最低な行為であると、自分を叱咤したこともある。

しかし、エツァリは恋する男であり、なおかつ彼女の前に姿を現さず影から守るのだと心に誓ってしまったのである。

たまーにそっと姿をみて、ほっとして、キュンとする。
そのくらい許されてもいいだろう。
だって恋ってそういうものでしょう! 遠くから見ているだけで幸せになれる。 そんな恋もあるでしょう!

エツァリは誰に言うでもなく心のうちでつぶやく。ふるふると拳を握りしめて。(無論、心の拳だ。)
695 :偽物の男の本物の恋心 [sage saga]:2010/11/30(火) 00:21:44.22 ID:0FlbxoU0

「自分、は… その…」

うまい言い訳を。
普段の自分なら、”グループ”にいる自分なら、簡単に取り繕えたはずの状況だろう。
なんとでも言えばいいのだ。自分も近道だったので、とか。お魚くわえたどら猫おっかけて、とか。

御坂はじっと海原を見つめた。
先ほどビビッと来た感覚。なんだか違う。なんだか違う気がするのだ。

そして、ふと思い出した。

『彼女を、守ってくれますか』

『      』

たしか海原光貴に姿を変えた、上条当麻と戦っていた男がいたような。
ちなみにあの時、御坂には詳細は聞こえていなかった。 戦いが終わって、鉄骨が降り注いだあと、シンとしたビルで交わされたその二言三言くらいしか彼女の耳には届かなかった。
しかも、御坂にはどっちかというと上条当麻の問題発言である『    』の部分だけが頭の中をリフレインしていて、肝心の怪しい男の方についてはさっぱり気にもとめていなかったので、覚えていることといったらなんか石包丁みたいなもの持ってたなぁ、くらい。

だが、あの時戦っていたのは、たしかに朝っぱらから朝食後に「魚料理の美味しい店を知ってるんです」だの「お付き合いしますよ」だのと爽やかボイスで微笑んだ、あの男だったはず。

「……アンタ、もしかして、美味しい魚料理の店を知ってる方の人?」

冷や汗だらだらのエツァリを、めいっぱい眉間に皺寄せた御坂がさらに追い詰めたのだった。
696 :偽物の男の本物の恋心 [sage saga]:2010/11/30(火) 00:22:11.34 ID:0FlbxoU0


「じっ、自分はっ、あの」

「そーなのね? あの時、アイツと戦ってたあの人なのね?」

剣呑な雰囲気を纏った美琴に、慌てて海原は首を振った。

「ちっ、違います、いや違いませんが、自分は決して何か企んでいたとかそういうのではなくてですね、ただ自分は御坂さんを――」

「私をなによ?!」

しまった。 海原はまたしてもぴしりと固まった。
硬直したまま顔色が悪くなる。
もうどうにも取り繕えない。テンパった挙句無様にも失言を連発、想い人には睨みつけられて。まるで自分は蛇に睨まれた蛙のよう。
いや決して御坂が爬虫類だと言っているのではない。ただの慣用句である。エツァリは慣用句も操れるアステカ人(?)である。

ええいままよ。海原は意を決した。
もうどうにもならないなら、正直に打ち明けて今度こそ「はい、さよーなら」してしまおう。
さよなら初恋。また会いましょう恋心よ。

「自分は、―――御坂さんを見てただけなんです」

言った瞬間俯いてしまった。
情けないが、こんな告白じみたことを言った勇気だけでも評価してほしいものだと海原は乾いた笑いを漏らした。
しかし御坂は、なんと追い打ちをかけてきた。

「……い、意味がわかんないんだけど」

「えっ」

「だから、意味がわかんないのよ。 なんでアンタが私を見てんのよ? 私は別にアイツと四六時中一緒にいるわけじゃないのよ! だいたい負けたくせにまだアイツを狙ってるの?」

「はい? なぜそこで上条当麻が出てくるんですか?」

「え? だから、アンタはアイツと戦ってた人でしょ?」

「そうですが、なんでまた彼と戦わなければならないんです? そんな御坂さんを困らせるようなこと出来ませんよ」

「は? どうして私を困らせらんないのよ」

「そりゃ好きだからですけど」

「えっ」

「あっ」

697 :偽物の男の本物の恋心 [sage saga]:2010/11/30(火) 00:23:08.27 ID:0FlbxoU0

シーン。 全身の血の気が引いていく音とともに、背景にそんな文字が落ちてきた気がした。
彼女の好きなものを片っ端からチェックしていた影響だろうか、最近自分の行動もなんだか漫画じみてきた。
それなのにこのグダグダな告白はいったいなんなんだ。 それこそ漫画のようなロマンチックな告白にすればよかったのに、このダメ男!

「えと… 冗談じゃなくて?」

しかし、御坂は未だ信じきれていないのか、突然のストレートな言葉に戸惑っているのか、困惑した声でつぶやいた。
瞬間、胸が熱くなった。 冗談なんかじゃない。 こんなことを冗談で言えるほど自分はつまらない男ではない。

「冗談なんかじゃありません! 自分は、貴女の事が好きです。 愛しているんです! 自分はたしかに人の顔を借りている偽物ですが、貴女への思いに偽りなんてありません!」

ポカン、と御坂は目を見開いて停止する。
目の前の男に告白されている…。

御坂にとって愛の告白は日常茶飯事だ。
学校の後輩からの告白、同室の白井からの熱烈な言葉。ラブレターなんてものも多く手にしてきたし。
けれど、男性からの告白は初めてだった。 本物の海原光貴は付き纏いはしたけれど告白されたことはなかった。

だから実質、初めての異性からの愛の言葉である。

「え、と…」

改めて目の前の男を見る。
きりっとした眉を切なげに寄せ、真摯に見つめる瞳。耳から頬を赤くして、口を引き結んでいる。
思いを打ち明けた衝動で、二人の顔はとても近くまで接近していた。

うわ、。

ぼん、と音を立てて御坂の顔が赤く染まった。

「あっ、すみません! こんなことを、言うつもりではなかったんですが……」

バッとあわてて海原が身を引き、距離を取った。
本日三度目の失態に、海原は唇を噛んだ。 こんなことを言うつもりではなかった。言ってはいけなかった。
暗部に落ちた者に深く関わらせるわけにはいかないのに。

「すみませんでした。 忘れてください。 これ以上自分に関わってはいけない」

後悔をにじませる表情に、御坂は我に返る。

「ま、待ってよ!」

慌ててベンチから立ち上がった海原の服の裾を掴んで引き止め、自分も立ち上がった。

「何勝手に終わらせようとしてんのよ…。 ふざけんじゃないわよ!」

御坂はキッと海原を睨みつける。『そこまでよ!』と叫んだ時の数倍の気迫でもって。
彼女は学園都市第三位。 電撃使いの頂点に君臨する、超能力者。
その誇りは、この逃げ腰の男をそのまま逃がしてあげるほど安い物ではない。
698 :偽物の男の本物の恋心 [sage saga]:2010/11/30(火) 00:24:22.79 ID:0FlbxoU0
「っていうか、私はアンタの事何も知らないのよ。アンタは私のことよーく知ってるみたいだけど、そういうのってアンフェアじゃないかしら?」

「あ、あの…」

「せめて名前くらい、…教えなさいよ…」

パリ、と前髪から一筋電気が漏れた。
初めて間近で見たそれを綺麗だなぁ、と思わず見とれている海原の腕をさらに御坂は拘束する。

「…御坂さん、困ります…自分は、貴女とは住む世界を異にする人間です。そもそも学園都市の生徒でもないんです。犯罪者なんです。――どうか、関わらないでください。
 自分も……もう二度と、今度こそ、貴女には決して近づきません。もちろん、上条当麻にも」

「だから勝手に終わらせんなっつってんでしょ!!」

苛立つ御坂に、海原はますます眉根を寄せる。
本当に失敗した。こんなふうに興味をもたれてしまってはいけなかった。

「自分の名前は、教えるわけにはいきません。 たとえアンフェアだろうが、そんなことは関係無い。貴女は一般人なんです!」

「っ…私は、一般人だとか、んなもん知ったこっちゃないわよ! 私は御坂美琴よ! 
 アンタはなんなのよ! 犯罪者って名前じゃないでしょーが! 海原光貴じゃないんでしょーが! アンタの名前を教えなさいよ!!」

「……みさか、さん」

白井にもよく言われること。貴女は一般人なんだから。
一般人というくくりに押し込められるのは、御坂はずっとずっと嫌だった。だからといって風紀委員という枠に入るのもいやだった。
彼女はそういう枠組みの中にはいない。超能力者だとかお嬢様だとか第三位だとか、そういうのではない。
御坂美琴は御坂美琴。ただの御坂美琴でいるときは、ただの御坂美琴として接してくれないくては駄目なのだ。
わがままでも自分勝手でもいいのだ。

とにかく今は目の前のコイツが気に入らない。一般人じゃなくて、私は、御坂美琴。

「…そうおっしゃられても、教えるわけにはいかないんです。 それに、この街の誰にも自分は本当の名を伝えていません。 だから貴女も」

「じゃあむしろ教えてくれたっていいじゃない!」

「……なぜ、」

「誰もアンタの名前を知らないんなら、私がこの街のどこでアンタの名前をつぶやいたところで…誰もアンタのことだなんてわかりっこないじゃない」

「…っ!」

御坂は俯いて、両手で海原の手を握る。
どうして自分がこんなにこだわっているのか。
フェアじゃないから? 一般人だなんて言われて腹がたったから? 
御坂自身にもよく解らないが、好きだと言われたことは、多分結構な割合で関係していると思った。
流される女じゃないけど。私が好きなのは上条当麻のはずだけど。
だけどコイツのことを、もう少しくらい知っていてもいいんじゃないか。
699 :偽物の男の本物の恋心 [sage saga]:2010/11/30(火) 00:24:51.51 ID:0FlbxoU0



「……御坂さん。 誰にも言わないでくださいね。」

ポツリ、と溢れるように落ちた海原の声に、御坂はぱっと顔を上げた。
逆光の男が、泣きそうなのをこらえるように笑っていた。




「自分の名前は――」











700 :偽物の男の本物の恋心 [sage saga]:2010/11/30(火) 00:26:09.95 ID:0FlbxoU0



夜、御坂は寮の自室で毛布にくるまって、ゲコ太のぬいぐるみを強く抱きしめていた。
白井はすでに就寝しているらしい。遅くまで風紀委員として仕事していたせいか、帰っても小言をいう元気も無いようだった。
取りおいていた夕食を摂ると、すぐにベッドに入って寝息を立てていた。

ゆっくりと深呼吸して、ぱちりと目を開ける。


結局、偽海原の名前を聞くことは出来なかった。
彼が告げようとしたその瞬間、その胸ポケットで携帯が着信を教えたのだ。
無言で電話に出て、わかりました、とだけ答えた偽海原はぱちんと携帯を閉じると、今度はにっこりと微笑んで言った。
「仕事なので失礼します」と。
そして御坂の言葉を待たず、走り去ってしまった。その背中はすぐに見えなくなった。
電磁波をつかって追うことも出来たが、そうはしなかった。

きっとまた、街のどこかで出会うことになる。
そんなふうに思ったから。
彼がこの街にいる限り、きっと出会える。

(私は諦めが悪いのよ。 ――覚悟してなさいよ、偽物野郎)

御坂はくふふと小さく笑い声を零してから、満足気にまぶたをとじた。

別に探そうとは思わない。 見かけたときに問い詰めればいい。

平和だなあ、とゲコ太が鳴いた。


701 :偽物の男の本物の恋心 [sage saga]:2010/11/30(火) 00:27:22.55 ID:0FlbxoU0
おしまいです。
なんかエツァリが好きすぎていろいろ妄想してたんですが、10分の1も表現できてなくてくやしいビクンビクン。
エツァみこ増えればいいのになぁと思いながら、おじゃましました。
みなさんみたいにうまく書けるようになりたいです…ばいびー
702 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 00:28:01.89 ID:hh54LxMo
むくわれるエツァリ!
いいな…
703 :701 :2010/11/30(火) 00:32:06.71 ID:rJIyLAAO
しまった、くせでさげてましたすみません
704 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/30(火) 01:36:27.06 ID:nT5El2AO
>>681
報われる黒子最高ですのお……ハァハァ
705 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 01:47:58.63 ID:nT5El2AO
連レス申し訳ありませんの
>>664
皆様が生き生きしてて素晴らしいですの。じっくり書いて頂いていつか続きを読ませていただければ、それだけで705は幸せですの。
706 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/30(火) 13:11:46.43 ID:vmN993co
なんかエツァリさんが妙に初心で可愛い・・・ww
そして美琴さん男前かわいい。ステキです惚れ直しちゃう!

で、空気読まずに例のアレを投下します
遂にアニメを追い抜きますので原作未読の方は申し訳なし
707 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 9・10巻 :2010/11/30(火) 13:12:53.20 ID:vmN993co

上条「上条です。前のエピソードで彼女がNTRれてたような気がしたんですが」

御坂「ねえ当麻〜、当麻は何の競技に出るの? 私、頑張って全部応援するね!」

上条「なんか別世界のお話だったみたいです。よかったよかった」

禁書「ねえねえとうまー! ほら、チアガール衣装だよ! 似合うー?」

上条「ああ、凄く似合ってて可愛いぞインデックス」

姫神「久々の出番。私も競技頑張るね」

御坂妹「私は今回も多分出番は無いですがめげません。とミサカは台詞一回分だけでも出番を確保します」

上条「尚、イギリス方面の彼女達は流石に出てこないらしいです」

吹寄「こら上条当麻、最初の競技始まるから準備しなさい!」

上条「こちらアニメでおっぱいが魔乳化した実行委員さんです」

吹寄「その失礼な紹介をやめなさい!」

上条「へいへい、んじゃ棒倒しいってきまーす」

御坂禁書「「いってらっしゃーい、頑張ってね(なんだよ)!!」」

708 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 9・10巻 :2010/11/30(火) 13:13:44.27 ID:vmN993co

上条「イージーモードだったので数々の競技は楽勝でした。このままだと優勝しかねないんですが……」

御坂「流石当麻ね! もし当麻の学校が優勝したら、私、なんでもしてあげる///」

上条「罰ゲームの約束がまさかの幸福アレンジ」

禁書「じゃあじゃあ、私もなんでもしてあげるんだよ!」

姫神「じゃあ。私も」

上条「……これってこういう話だったっけ?」

土御門「モテモテで羨ましいにゃー」

上条「お、土御門。って事は、事件の予感、かな?」

ステイル「察しが良くて助かるよ。学園都市に魔術師が侵入した。僕らで捕まえるんだ」

上条「分かった。魔術師の特徴は?」

土御門「名前はオリアナ=トムソン。巨乳系お姉さんでリドヴィアというローマ聖教の魔術師に雇われている」

上条「おおう、資料の写真を見たがこの爆乳はエロいな……」

ステイル「情報によるとオリアナは刺突杭剣(スタブソード)という霊装を運んでいる。これがその写真だ」

禁書「あれ? これは刺突杭剣じゃなくて使徒十字(クローチェディピエトロ)かも」

土御門「な、なんだって!?」

上条「あれ、この手の騒動ってインデックス巻き込んじゃ駄目なんじゃなかったっけ」

ステイル「イージーモードだからその辺は大丈夫だよ」

上条「そういえばイージーモードでしたっけ……」

709 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 9・10巻 :2010/11/30(火) 13:15:06.68 ID:vmN993co

禁書「って事は、多分ローマ聖教の狙いは学園都市まるごとをローマ聖教の支配下に置く事なんだよ!」

御坂「ええっ! それって凄くヤバいんじゃないの!?」

禁書「でも自動失敗するから放っておいていいんだよ」

上条「そうなの?」

禁書「うん」

上条「じゃあいっか」

御坂「良く分からないけど、万事解決ね」

姫神「めでたしめでたし」


――――――――
――――
――


上条「じゃあ早速次の競技は上条さんの出番ですよ!」

御坂「当麻、がんばってー!」

禁書「フレー、フレー、とうま!」

吹寄「みんな、気合入れて行くわよ!」

上条クラス「「「おおー!!!」」」

姫神「……冷静に考えると。私の見せ場全カット」

御坂妹「出番の全く無い私よりマシです、とミサカはちゃっかり二回目の台詞ゲット」

姫神「あ。ずるい」

710 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 9・10巻 :2010/11/30(火) 13:16:07.13 ID:vmN993co

刀夜「どうも、上条当麻の父です」

美鈴「あ、うちの美琴がお世話になってます!」

刀夜「いやー、なんかうちの当麻がイージーモードのおかげで美琴さん以外にも色々と彼女をこさえてるみたいで……」

美鈴「いえいえ、イージーモードですから仕方ないですよ。美琴ちゃんも幸せそうだし問題ないんじゃないですか?」

刀夜「はは、我が子ながらハーレムみたいで羨ましい。私もイージーモードだったならなぁ……」

詩菜「あらあら、刀夜さんったら浮気願望かしらぁ〜?」ゴゴゴゴゴゴ……

刀夜「ア、アハハ……それでは皆さんサヨウナラ……」 ボキグシャ ギャアアアアア


〜つづく?〜

711 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/30(火) 13:19:48.64 ID:vmN993co
以上です
今回は初の上下巻構成という事で長文が苦手な方には申し訳なく思っております
では恒例の質問コーナーに入りましょう

Q.私のお姉様はどこに行きましたの!(学園都市在住 HN:シライ・クロコップさん)

A.何の話ですか?

Q.いえ、ですから私の恋人であるお姉様は……(学園都市在住 HN:シライ・クロコップさん)

A.何の話ですか?


ありがとうございました
712 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 13:46:54.72 ID:VOJDVADO
乙!!

超激難版(ハードモード)はやる気ありますか?

神裂「七閃」
ステイル「イノケンティウス」
上条「あうん」


いつもここでゲームオーバーになります><
713 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/30(火) 14:52:24.39 ID:RGR67ISO
このまま22巻まで続ける気かww
いいぞもっとやれwwww
714 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 14:55:25.26 ID:UD38NIDO
ヘルモードはあれだな
まさかの幻想殺し(未実装)
715 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 14:59:27.45 ID:jmGRY9Ao
7巻の時も思ったけど聖教じゃなくて正教じゃ・・・
716 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/30(火) 14:59:41.54 ID:vmN993co
もしくは幻想殺しが右足の小指の爪だけとかでもいいかもしれません

・・・いや、やりませんよ?
717 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/30(火) 15:00:33.49 ID:vmN993co
>>715
orz
718 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 15:40:01.80 ID:FtQ9ifMo
いつぞやの上条(悪)がわりとハードモードだったな
719 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 17:51:34.38 ID:YvouWNU0
あの上条さんは禁書ハードモードってよりは人生ハードモードだから…
720 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 18:27:24.08 ID:SlNx4wQo
あの上条はチート使ってるからベリハでも余裕だな
721 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 19:13:49.92 ID:lEwz1YIo
ハードだからチートじゃないと生きられなかったんじゃね?

いいないいな良作ばっかだな!
皆乙!
722 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/30(火) 19:13:59.37 ID:dEOhSx20
>>711
ステイル前回とは違って今回はどうにか出番もらえたのな
姫神イージーモードなだけあってそうそう消えないな
723 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 19:29:25.94 ID:7s4qLqY0
連載物が多いな……みんな乙
スレはいつ建つことやら・・・
724 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/30(火) 21:12:59.68 ID:yaFKYUAO
俺のオリアナさんが…っ!!

ということで美琴と番外個体がくっちゃべるだけの話を投下させてもらいまする、三レスほどかな
725 :番外個体「イチゴ味が良い」美琴「私はメロンね」 :2010/11/30(火) 21:15:34.22 ID:yaFKYUAO

番外個体「あーねきっ!」ドン

美琴「きゃぁあ!!!」

美琴「こら番外個体!!私のサーチから抜け出して驚かすなんてっ!」

番外個体「めんごめんご☆」

美琴「もうっ」

番外個体「でも、姉貴ったらレベル5なクセに、こんな原始的手段で驚いちゃうんだねっ!」

美琴「くっ…!れ、レベル5だって人間ですもの!それと姉貴ってあんたに言われると複雑だから、名前を呼んでって言ったじゃない!」

番外個体「良いこと聞いちった、バカに今度試してやろ」ピーン

美琴「一方通行、ご愁傷様…」

番外個体「それとね、姉貴呼びはかんわいー妹がお姉たま大好きだよのしるしじゃね?」

美琴「疑問符ついてるじゃない。それに、少なくとも街中では嫌がらせじゃないかしら」

番外個体「そーともいうね、あひゃひゃひゃ!」

726 :番外個体「イチゴ味が良い」美琴「私はメロンね」 :2010/11/30(火) 21:18:49.05 ID:yaFKYUAO

美琴「…ま、あんたが元気いっぱいそうで良かったわ」

番外個体「まーねー!ミサカってば、持ち前のタフさ生かしてバイトしまくり、働きまくりだぜ?」

美琴「それは偉いわね!」

番外個体「だから、あそこのクレープ奢って欲しいんだよねー(指を差しつつ)」

美琴「そうきたか。
でもワーストちゃん、お姉さまのこと苛めたしぃ」

番外個体「げっ、さっきのつけかよ」

美琴「そうよー?一言も謝れない子にあげるクレープは…ねえ?」チラリ

番外個体「うぐっ…!」

番外個体「……えっと…その」

美琴「…」ワクワク

番外個体「…美琴ちゃん」

美琴(おっ?)

美琴「何かしら」

番外個体「…その…ごめんね」モジモジ

番外個体「……」ウワメヅカイー

美琴(…わわっ)

美琴(デレがキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
リアル私の妹がこんなに可愛いわけがない!なにこの子!ちょう可愛い!クレープ食べたいが為に謝っちゃうとか!)


727 :番外個体「イチゴ味が良い」美琴「私はメロンね」 :2010/11/30(火) 21:20:24.00 ID:yaFKYUAO

番外個体「…ごめん、ねえ」

美琴(おっといけないいけない)

美琴「…ま、全く!私とか一方通行以外には気を付かわなきゃダメよ!」

番外個体「許してくれるの?」

美琴「元から怒ってなんかないわよ」

番外個体「なあんだ、それならこれからイタズラはバカと姉貴だけにしとこっかな」

美琴「もう!言ったわね、この末っ子が!」

番外個体「へへー!」

美琴「じゃあ、あんたにはドリアンクレープでも奢ってあげるわ」ニヤニヤ

番外個体「うげっ…」

美琴「ふふん。じゃあ並ぶわよ番外個体」

番外個体「分かったよ、姉貴」


728 :以上 :2010/11/30(火) 21:22:00.59 ID:yaFKYUAO
自分は仲のいいミサカシスターズが好きなのかもしれない、とりあえずお付き合いありがとうこざいました
729 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 21:28:11.10 ID:a3LBRpMo
いいぞ、もっとやれ
730 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 21:30:34.54 ID:lEwz1YIo
実は番外個体も原作での御呼び方はお姉様だったり……

ともかく乙!
731 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/30(火) 21:32:14.20 ID:yaFKYUAO
>>730
一応仲良さげな演出のつもりだったけど書き忘れた!ごめん
732 :「パパとママのこと?」1 [saga]:2010/12/01(水) 00:20:49.36 ID:kXAgt1U0
御坂姉妹が仲良しなのは最高だ
番外可愛いよ番外

2レス借りる。2世ネタをかきたかっただけ



「パパとママのことを教えてほしい?」

「やだよー、面倒なんだよ」

「え? プリンくれるの? ……仕方ないな。じゃあ、ちょっとだけ話してあげる」

「決して評判な日本のデパ地下プリンをに釣られた訳じゃぁないよ!??」

「うーん、とね。パパとママは昔からの同僚だったらしいよー」

「わたしからみた両親の関係? そーだなぁ。パパはママのナイト様だなって思う」

「いやまあ、パパは現役で聖職者なんだけど。例えだよ、例え」

「馴初めぇ? うーんと、長ぁ〜〜〜〜〜い間パパはママに片思いしてたんだって」

「それで、大人になってママがパパの気持ちに気がついたて、パパの愛に答えたらしいよ?」

「ね。結構どこにでもある話しだよ」

「――――んーと、これはパパには秘密にしてほしいんだけど、大丈夫かな?」

「うん、絶対にここだけの秘密だからね?」

「前に聞いたんだけど、『ママがはじめて恋した人はとうまだったりするんだよ?』ってママの談」

「パパ、すんごくママのこと溺愛してるから、このこと知ったらショックだろうなぁー」

「今の私くらいの年齢の時に、ママに向かって『君のために生きて死ぬ』とか誓うくらいだからねぇ」

「あ、実は今のパパの話しは例の上条のおじさまから聞いた」

「上条さんの子と友達だからね、私。だから、たまに親の昔話しが聞けたり、ね」

「友達は私と同い年なんだー。……おっと、話がずれちゃったんだよ」
733 :「パパとママのこと?」2 [saga]:2010/12/01(水) 00:24:38.17 ID:kXAgt1U0

「さっきはママの初恋が上条のおじさんだーとか言っちゃったど、別に両親の仲が悪い訳じゃないから安心してほしいんだよ」

「初恋話のあとに私が『じゃあ、パパは?』って聞いたらさ」

「ママは『はじめて愛した人かも。……ううん、愛してる人だよ』とか言ってたんだよねぇ……」

「子供相手にどうどうと惚気ぶちかましました。ウチのママ」

「見てるこっちが砂糖吐きたくなるほどラブラブな両親です。私もそれくらい彼氏とラブラブしたいかもー…ははっ」

「よし、話しはこれくらいでいい? プリン食べ終わっちゃったし」

「はーい、了解。――――ん? 最後に言うのもあれだけど、きれいな金髪ですね、って?」

「褒めてくれるのは嬉しいかな。ありがとう……でも、この髪のせいでたまにややこしくなるんだよね」

「親が銀髪と赤髪なのに、わたしは金髪。たまーにお節介な人「本当にご両親の子?」って聞かれることがあるの」

「ねー、本当に余計なお世話なんだよ、正真正銘ご両親の子だっての!」

「そもそも、パパの地毛は金髪なの。それを子供の頃から赤く染めてるだけかも!」

「あの赤毛は本人なりのポリシーみたい。私には理解できないけどね」

「……と、やっばい! 約束の時間に遅刻しそう……! それじゃ、本当にここで話しは終りってことで」

「――――私に彼氏がいるってのは、オフレコでお願いね?」

「特に、パパには」

「それじゃ、バイバイ」
734 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 00:28:38.00 ID:kXAgt1U0
邪魔した。それでは
735 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 00:32:14.52 ID:NVdbUQAO
ステイル、娘の彼氏相手にイノケンだしそう
736 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 00:41:23.23 ID:ZzN3LUU0
パパステイル「娘が欲しければこいつを打ち破って見せろ!イノケンティウス!」
737 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 00:46:54.05 ID:GZSri8.o
ステxインっていいな……

いいな
738 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 00:47:25.65 ID:WHPSkoAO
>>732
素敵すぎるSSだった!つーかこの場合娘さんも完全にイギリス人か…。ステイルに似たら180ぐらいある子だよね、母似を祈るけど金髪なんだよなあ
739 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 00:54:15.57 ID:WHPSkoAO
連続で申し訳ない。
日曜に昼寝で見た夢を投下した者なんだけど、他にも見てそれがまぁまぁ整合性のある二世ものだったんですよ。いつ、投下しようかなと思ったけど今がベストタイミングすぐると思うので投下します。こちらは通行止めなので、苦手な方は注意していただきたい。3レスほど借ります。
740 :通行止め二世ネタ :2010/12/01(水) 00:57:44.32 ID:WHPSkoAO
家族愛っつっても配偶者的な意味なので、苦手な方はお気をつけ下さい









「別に、お前がやンなくてもよォ…」

「これからは私もやります。いえ、やらせてください」

「お母さんは嬉しいけど、あなたはまだ小さいからなあ」

「背丈的に無理があることはしません。それに、あと同じ年の分だけ生きたら成人です。お母さんもお父さんも家事が下手ですし、と今更ながら私は心配しているんです」

「否定はできねェけどよォ…」

「あははー…、結構上条さんだったり浜面さんにお世話になってるからねってミサカはミサカは…あっ、いけない」

「この家に両ご夫妻が来る回数は異常だと私は思うわけです」

「…確かにアイツらには世話になってるわなァ。だがなァ、こいつは電磁波が影響しちまって、俺は単に短気だけど、家電もすぐに壊れンだよ」

「それは開き直りというものです」

「あなたってば10歳にさとされてるのね」クスクス

「お母さんだって同じくです」

「はあい」


741 :通行止め二世ネタ 2 :2010/12/01(水) 00:59:34.08 ID:WHPSkoAO







「話は逸れましたが、とにかく私にだって任せて下さい」

「んー、どうしよっか」

「…ン…お前に任せる」

「じゃあ、お風呂洗ったり、たまに掃除機かけたりしてくれたら助かるな」

「分かりました」

「お母さんは頑張ってお料理するから」

「俺は?」

「あなたは家電に喧嘩売る癖を直そうね」
「だけどよォ、アイツらが俺のことを」

「被害妄想だってば」

「絶対違ェ」

「でも、修道女であるインデックスさんは扱いがお上手でした」

「お前まで憐れみの目で俺を見るンじゃねェ!!つーか、あのシスターに使えて俺が無理ってことは絶対嫌われてンの!!」

「はいはい」

「お父さん、頑張って下さい」

「うっ…、分かりましたァ」

742 :通行止め二世ネタ 3 :2010/12/01(水) 01:08:47.64 ID:WHPSkoAO






「料理は、美琴さんだったり、滝壺さんに教わろうかと思っています」

「お前だけは炊飯器クッキングを教わりに行くな!絶対に!!」

「黄泉川先生ですか」

「昔ね炊飯器が一斉に爆発して、台所壊れて以来、この人は怖がるの」

「あれは悪魔に違いねェ…!」

「お父さんの方が怖いと思いますが」

「うるせェ…、まァ良い。炊飯器は絶対禁止な!」

「わかりました」



このあと、一番若くて一番見た目は大人の叔母に、彼女は炊飯器クッキングバージョン改を教わることになるのだが、まだこの一家は知らない……。




743 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 01:11:00.18 ID:WHPSkoAO
この美琴さんは垣根か削板と結婚してるイメージです、ありがとうこざいました
744 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 01:38:58.98 ID:PmBt2.DO
乙乙 家電に喧嘩売る一方さんマジかわ
745 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 01:46:10.22 ID:vLPoGoEo
あれ?それだと上条さんの嫁さんはどなたに
子供いるってことは嫁がいるってことになるし
746 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 02:07:46.22 ID:EVwNcC2o
右腕栽培したんじゃね
747 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 03:06:03.34 ID:ZP2MED2o
一方さん、電子レンジだけは使えるはず
原作でも冷凍食品が家にあったっぽいし

『センザイ ガ ハイッテ イマセン』ピーピー
「うるせェ」チョップ
みたいな、しゃべる家電系がダメそうな感じだ
乙!
748 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 06:53:28.21 ID:WHPSkoAO
>>745
一応禁書目録さんの設定なのですが分かり難くてすみません
749 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 10:43:30.63 ID:9VxuT.AO
おぉう、>>732と同じ人だと勘違いして読んでたから>>748見てインデックスさん二股!?公認逆ハーレム!?とか思っちまったぜ…

ともかく両者とも乙
750 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 13:34:36.50 ID:G4fODoDO
そういや男キャラが少ないから逆ハーレムって難しいよな

まぁみんなモンハンとかなのはとかで投下無さそうだからひっそりと2レス
751 :キヨシコノヨル [sage]:2010/12/01(水) 13:37:18.37 ID:G4fODoDO
御坂「ねぇ黒子」

白井「どうしたんですの?」

御坂「『きよしこ』って誰?」

白井「へ? きよしこ? きよしこ……きよしこ……はて?」

御坂「ほらこの季節によく聞くじゃない。きーよしーこーのよーるーってさ」

白井「ッ!!」

白井(お、お姉さまは本気で仰ってますの!? でもお姉さまがそんなつまらない嘘を……?)

御坂「調べればすぐ分かるんだろうけど、昔からずーっと気になってたのよね。でもみんな気にしてる風な感じがなくて、私だけが分からなくて調べるのもなんかあれで……それで黒子に――って黒子聞いてる?」

白井「も、もちろん聞いてますの!」

白井(これは本気と書いてマジですのーっ!! 一体黒子はどうすれば良いんですの!? お姉さまの気分を害さず本当のことを伝えるにはどうすれば良いんですのォォおおおおおッ!?)

御坂「ねぇ聞いてる? ……黒子ってば!」

白井「はっ! 申し訳ありませんの! ちょっと足が痺れてしまいまして……あぅぅ」

白井(エロ本を発見した母親が何事もなかったように片付けておくようなスキルは授業やジャッジメントの訓練では習ってませんの……)

御坂「最近鈍ってるんじゃなーい? あ、黒子の携帯光ってるわよ」

白井「この光はジャッジメントの……」

白井(初春グッジョブ!! これを口実に一旦この場から離れるのが得策ですわ!!)
752 :キヨシコノヨル [sage]:2010/12/01(水) 13:39:21.01 ID:G4fODoDO
白井「どうしたんですの初春? 私は今日非番のはずですが」

初春『白井さんに非番でも差し支えない仕事なんで大丈夫ですよぉ』

白井「仕事と言っている時点で非番に差し支えがあるんですの。して、仕事とは?」

初春『はい、報告書チェックです。 簡単すぎて非番に差し支えないと思うんですが……』

白井「……それは初春、あなたの仕事ではなくて?」

初春『それはそうなんですけど、これから補習なんですよぉ。他の人に頼もうにもパトロール中で……』

白井「分かりましたわ。支部で宜しいんですの?」

初春『? はい、宜しくお願いしますぅ。それでは』

御坂「初春さんから?」

白井「えぇ。これから仕事ですの」

御坂「非番なのに大変ねぇ。あ、私も行っていい?」

白井「そ、それは嬉しすぎる申し出でなのですが、私が黙々と仕事するうえにいつ終わるか分からないんですの。ですから……」

白井(ウヒーッ!! なんという板挟みですの!? ゴーッ!!)

御坂「んーそっかー。それなら仕方ないわね。ねぇ出掛ける前にキヨシコって誰か教えて?」

白井「ッ!! もう行かなくては!! それではお姉さままた後で!!」

御坂「あ、うん後でね。……なんかはぐらかされたような?まぁいっか。でも門限まで暇になっちゃったなー。天気もいい適当にぶらつこうかな」

御坂(もしかしたらアイツに――ってなんでアイツが出てくんのよ!? ま、まぁアイツにならキヨシコのことを聞いても大丈夫よね? さーて出掛けますか)
753 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 13:40:52.25 ID:G4fODoDO
続きはWebで!

3ヵ月振りくらいに来たんだけどネタ被ってない?
754 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]:2010/12/01(水) 13:45:39.55 ID:PAG5Pss0
>>753
乙っす

俺も似たようなことあったな
シュワキ・マセリって誰?名前かっこいいんだけど
とか思ってたよ
755 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]:2010/12/01(水) 13:47:13.01 ID:zzlEgBso
昔、美琴と全く同じ疑問を抱いていた時期があったwww
756 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 13:50:43.15 ID:h8dTokDO
誰もが一度はあると思われ
757 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 13:54:45.68 ID:vCs6VY.o
何人俺がいるんだよくそっ!
758 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 14:07:22.14 ID:N0Ha7lM0
重いコンダラとかな
759 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 14:14:56.08 ID:Xf33oVw0
俺はテルヤマモミジって木があると思ってたな・・・
760 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 15:53:23.56 ID:gmYvUcAO
通行止めの小ネタSS投下するわ
3スレだけ頂きますねー
761 :【打ち止め14才の反抗期】1/3 :2010/12/01(水) 16:00:01.02 ID:gmYvUcAO

一方通行「おいクソガキ」ガチャ

打ち止め「キモっ!あんた何勝手に人の部屋入ってきてんの!?ってミサカはミサカはぶちギレてみたり」

一方通行(か、可愛くねェェェェェェェェ……)

打ち止め「ウザい。用件ないならいちいち来んなってミサカはミサカは吐き捨ててみる」

一方通行(ああ、昔は素直で可愛かったのになァ…)

一方通行「はぁ……」

打ち止め「ため息つくな!ミサカはあんたと違って忙しいんだからさっさと出てけ!ってミサカはミサカは怒鳴り散らしてみたり」

一方通行「テメェの都合なンざ知らねェが、夜メシ作ったから食えよ」

打ち止め「はァ?何であんたの作った臭くてまっずいメシを、ミサカがわざわざ食べなきゃなんないわけ!?馬鹿じゃないの!?ってミサカはミサカは我慢の限界」

一方通行「あのなァ…」

打ち止め「てか、なに普通に馴れ馴れしくしてんの?超うざいんですけどー、ってミサカはミサカはぶーたれてみたり」

一方通行「お前さァ…」

打ち止め「ウザい。喋んな気持ち悪い。これ以上あんたといるとマジで馬鹿がうつるっての!てかミサカに馴れ馴れしくしてるとか超ロリコンじゃん。ありえなーい、マジで死んだ方がいいんじゃないの?別にあんたが死んでも誰も困んないしー、ってミサカはミサカは」

一方通行「いい加減にしろよクソガキ」グイッ

打ち止め「えっ!?」ドサッ

762 :【打ち止め14才の反抗期】2/3 :2010/12/01(水) 16:03:21.20 ID:gmYvUcAO

一方通行「……俺にも我慢の限界ってのがあンだよ」

打ち止め「は、はぁ…?何マジになってんの…?ってミサカはミサカをベッドに押し倒したあんたを拒絶してみたり…」

一方通行「悪いことをしたら、お仕置きだって学校で習わなかったか?」

打ち止め「だ、だったら何…?ま、まさかあんた、無理やりミサカを抑えつけて…、き、ききききき、キス、とかするって言うの…?///」

一方通行「さァな〜?あァ、だがそりゃ名案だ」ニヤニヤ

打ち止め「ふ、ふざけんな!離れろ!や、やややったら絶対許さないんだから!!ってミサカはミサカは大激怒!」

一方通行「安心しなァ。優しくしてやっからよォ」グイッ

打ち止め「へ、へへ変態!モヤシ!ロリコン!…ちょ、ち、ちちち近いって!近い近い近いいいい……///」ギュッ

一方通行「諦めなァ」グイー

打ち止め「〜〜〜…///」ギュウウウウ

一方通行(ま、実際寸止めするけどな。マジでやるわけにもいかねェし)ピタッ

打ち止め「〜〜……///」ギュウウ

一方通行(?…コイツ何で抵抗もせずに目瞑ってんだ?)ジーー

打ち止め「〜……///」ギュウウウ

一方通行(はっはァ〜ン)ニヤニヤ
763 :【打ち止め14才の反抗期】3/3 :2010/12/01(水) 16:10:10.20 ID:gmYvUcAO

打ち止め「……?」チラッ

一方通行「……お前、期待しすぎ」ニヤニヤ

打ち止め「なっ!?///」

一方通行「な〜ンかおかしいとは思ったンだよなァ。抑えつけても抵抗しねェし、嫌がってる割にはしっかり目瞑って待ってやがるしィ?」ニヤニヤ

打ち止め「なななっ///」

一方通行「そもそも本気で離して欲しいンならMNW切ればいいだけの話だよなァ?」ニヤニヤニヤ

打ち止め「ななななな〜///」

一方通行「ったく…。して欲しいなら素直に言えっての。なんだかんだ言いながらも、テメェもまんざらじゃねェんd」

打ち止め「っざけんなぁぁぁぁぁあああああああ!!!!」バチバチ

一方通行「うおっ危ねェ!」

打ち止め「変態![ピーーー]!ロリコン!馬鹿ぁ!!///」バタンッ

一方通行「……はぁ」


打ち止め「ったく!なんなのあの変態!?キモい癖に分かったような口しちゃってさ!ってミサカはミサカは愚痴ってみたり」テクテク

打ち止め「あんな奴、変態だしモヤシだしロリコンだし…。キモいだけだっての!あぁ〜もうムカつく〜ってミサカはミサカは〜〜〜!!」ガシガシガシ


打ち止め「!」ピタッ

打ち止め「あ、あれって、あいつが作ったご飯…」ジーー

打ち止め「……」グウウウウ

打ち止め「す、捨てるのももったいないし、ししし仕方ないから食べてあげるだけなんだからってミサカはミサカは別にあいつの料理が食べたいわけじゃ無かったり///」ガタン

打ち止め「い、いただきます…///」パクッ

打ち止め「……」モグモグ…

打ち止め「…………」ゴクン

打ち止め「……美味しい」



一方通行「……はァ、今日も学園都市は平和ですゥ」
764 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 16:10:46.45 ID:gmYvUcAO
以上!
あんがとねーww
765 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 16:16:08.43 ID:eJugVLko
お姉様の遺伝子を発現させ過ぎたのだな・・・
余裕の一方さんの対応が流石過ぎる
766 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 16:25:01.04 ID:2DrbtEAO
番外成分とビリデレ成分入りの反抗期とか来たら一通さん自殺しちゃいそうだな
767 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 17:57:11.52 ID:03ao22DO
超乙!
ニヤニヤしすぎでヤバかった
768 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 18:24:28.17 ID:MdVzNFEo
反抗期って言うかツンデレ化じゃねぇのこれww
いや美琴のDNA因子が強く出れば当然の結果か
しかしニヤニヤが止まらん…いい設定だ
769 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 19:28:32.51 ID:eJugVLko
微妙な時間帯ですが出来たら投下の精神を発揮して行こうと思います
このスレで始めて一週間も経過してたんですね気付きませんでした

では例のアレ、いつも通り4レス位です
770 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 11巻 :2010/12/01(水) 19:29:48.60 ID:eJugVLko

上条「上条当麻です。何気なく引いたくじ引きでイタリア旅行が当たりました」

禁書「イタリアでパスタとピッツァを喰いまくるんだよ! 喰いだおれるんだよ!」

御坂「アンタは食の事しか無いんか! まあでも本場のパスタは私も興味あるわね……」

御坂妹「恐らく当麻さんに振舞う手料理のレパートリーを増やす為の興味なんでしょうね、とミサカは荷造りをしながら冷静につっこみます」

姫神「イタリアの街中で巫女服。流石のインパクトに私の存在感もばっちりアピール出来る。筈」

上条「彼女全員連れて行ける枚数ピッタリ当たりました。イージーモード万歳」

禁書「そういえばいつわやかおり達にも会えるんだよ!」

御坂「オルソラさんもね。日本のお土産何持っていこうかしら?」

上条「現地妻ならぬ現地彼女にも会えます。え? 本来イギリスに居ると思ってる筈じゃないかって?」

御坂妹「イージーモードなんでその手の情報は聞かずとも知っている事になっているわけです、とミサカは地球の歩き方を読みふけりながら適当に解説しました」

姫神「あ。それ次私も読みたい」

771 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 11巻 :2010/12/01(水) 19:30:49.29 ID:eJugVLko

上条「イタリア着もあっという間。トラブルも起こらず平和な旅行もイージーモードならでは」

オルソラ「当麻様、こちらでございますよ」

上条「現地彼女その1です」

神裂「飛行機での長時間移動お疲れ様です。荷物お持ちしますよ」

五和「あ、私も手伝います」

上条「現地彼女その2とその3です。じゃあこの軽い方と、日本からのお土産を頼むな」

オ神五「「「はいっ!」」」


――――――――
――――
――


上条「ホテルに荷物を置いて、イタリアの街並み堪能中です」

御坂「ベネツィア、一度来てみたかったのよ! もう海も空も街も綺麗で素敵ね!」

禁書「へへん、私は何度か来た事あるんだよ! 覚えてないけど」

御坂妹「ならなんで何度か来た事知ってるんだよ、とミサカは景色に心奪われつつ律儀につっこみを入れます」

姫神「巫女服で。期待通り注目の的。私は今。輝いている」ウットリ

オルソラ「もうしばらくしたらお昼ご飯にしましょう。私お勧めのレストランを知ってるでございますよ」

神裂「根っからの和食党の私ですが、オルソラさんお勧めとなると期待できますね」

772 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 11巻 :2010/12/01(水) 19:32:01.37 ID:eJugVLko

五和「あ、当麻さん汗掻いてますね。おしぼりどうぞ」

上条「お、サンキュ五和。今日は日差しが強くて暑いなー」

禁書「とうまー、こっちの海辺だとでっかい船の影になってて涼しいかも!」

御坂「お、確かに。なんか氷で出来てるっぽいでっかい船が停泊してていい感じに涼しげねー」

御坂妹「これは粋な計らいですね、とミサカは汗を拭いつつ便乗して船の影に入ります」

姫神「もっと。私を。見なさい」ウットリ

上条「約一名トリップしてるのはほっといた方がいいだろうか……」

神裂「か、上条当麻……こ、この船は……!」

上条「え? 何? なんかヤバい奴なの?」

五和「これは恐らく『アドリア海の女王』! ローマ正教の巨大霊装です!」

上条「な、なんだってー! といいつつそれが何なのかイマイチ分からんのですが」

オルソラ「かくかくしかじかでヴェネツィアがヤバイ、と思いきや改造されて学園都市がヤバイ、のでございますよ」

上条「結局良く分からなかったけどとにかくヤバイ事は分かったそげぶパーンチ」パキョーン

禁書「うわっ、氷の船が一辺に崩れたんだよ! 総員退避ー、かも!」ガラガラガラガラ

アニェーゼ「うわーっ! 何が起こったってんです!?」ヒュー

ルチア「し、シスター・アニェーゼ! 大丈夫ですかー」ヒュー

アンジェレネ「あーれー! おたすけー!」ヒュー

上条「なんか見覚えのある人達落っこちてきた!」

神裂「よっ、ほっ、とうっ!」キャッチ×3

上条「聖人ってべんり」

アニェーゼ「た、助かりました……ありがとうございます」

上条「アニェーゼ達じゃないか。何してんだお前達?」

773 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 11巻 :2010/12/01(水) 19:33:03.76 ID:eJugVLko

アニェーゼ「実はかくかくしかじかでビアージオって奴に生贄にされかけてやがったんですが……」

ルチア「シスター・アニェーゼ。あちらにそのビアージオだったものが転がってます」

上条「だったもの?」

アンジェレネ「た、多分、高所から落下した時に打ち所が悪かったのでは……」ビクビク

ビアージオだったもの「」

上条「そうですか……ご冥福を祈ります」

禁書「やったねとうま! 今回のラスボスをあっさり撃破なんだよ!」

御坂「流石私の彼氏ね! 惚れ直しちゃう!」

御坂妹「さあさ、そんな蛆虫の事はともかく観光を続けましょう、とミサカはこっそりジェラートを買い食いしつつ促します」

姫神「もっと。私に注目して。そうよもっと」ウットリ

オルソラ「それでは私のお勧めのレストランに移動するのでございますよ」

アニェーゼ「あ、あのう。私たちも付いてっていいですかね?」

アンジェレネ「実はさっきまで強制労働させられてて、お腹ペコペコなんですぅ」

神裂「そういう事なら構いませんよ。ね、上条当麻?」

上条「え? ああ、別に構わないぜ」

ルチア「ありがとうございます。このご恩はいずれ……」

五和「そう堅苦しい事はいいですよ。それよりあちこち汚れてますけど、おしぼり要りますか?」

アニェーゼ「ありがとうございます。そんじゃ遠慮なくいただきますよ」

アンジェレネ「あったかくて気持ちいいですー」

上条「旅は道連れ、世は情け、かね……」

姫神「めでたしめでたし」

上条「あ、その台詞だけは持ってくんだ」

姫神「ある意味。私のアイデンティティだから」


〜つづく?〜
774 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 19:35:12.27 ID:eJugVLko
以上です
投下宣言を書きこんだ後「あれ? 実は一週間に一日足りなくね?」と思ったけど後の祭り
目標は俺の誕生日までに原作消化し尽す事です

ありがとうございました
775 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 19:41:51.44 ID:WHPSkoAO
おつおつ
13巻と15巻がどうなるのか楽しみに待ってる
776 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 19:44:39.44 ID:WoFDKnQ0
ちょっとまて
イージーモードだと一方通行は12巻の木原くんにやられないから13巻の話ができないじゃないか
777 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/01(水) 19:51:45.99 ID:vCs6VY.o
どころか暗部に堕ちるかすら
778 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 20:21:19.84 ID:yYWPOkDO
姫神ェ・・・
779 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 20:41:59.50 ID:aibL2Rw0
>>764
ツンデレというか、寧ろ番外個体の影響を受けて育っちゃったかのような打ち止め。
とてもありだと思います。というか、あんな風に育っちゃったらシスターズの罵声
に耐性の強い一方通行さんじゃないと受け止められないww

>>774
イージーモードの13巻は時間が余ったから木原君と一方さんの座談会になるんじゃww
グループとかアイテムとかスクールの対決方法がぷよぷよとかしか思い浮かばない。

今日も投下させて頂きます。先に謝っておきますが、いつものごとく無駄に長いです。
780 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」3 [sage]:2010/12/01(水) 20:43:54.05 ID:aibL2Rw0


「それでさぁ、一方通行さんたらさぁ。まァ悪かねェな紅茶もよォとか言っちゃってるくせにさ」
「はいはい」
「顔がほわぁって柔らかくなってるのに気づいてなくてね」
「ほうほう」
「その顔が無邪気っていうのかな、いつもみたいに眉間に皺寄せたり、二カァって笑ってる時と全然違ってて凄く可愛いの」
「へぇぇ〜」

風気委員の雑務をこなしながら初春飾利は気のない返事ここに極まる。
正直仕事の邪魔、ぶっちゃけうざい。その言葉は親友であるが故にグッと噛み堪えながら親友ののろけじみたテロにも匹敵する言葉の五月雨に耐える。

若干頭の本体さんも元気が無い。
しょぼんと花は萎れ「飾利よ、涙子嬢のコレは一体いつまで続くんだ?」と初春にい問いかけているかのようだ。
初春の精神をガリガリと削り取っている佐天涙子の表情には僅かたりとも罪の意識など垣間見えない。

無自覚の罪って一番罪深いよね何時の時代も。

「最初は頼りになる人かなって思ってたんだけどさ、最初っていうのは助けてもらった時ね。実際に付き合ってみるとむしろその逆っていうか、危なっかしい人なんだよね」
「へぇ〜付き合ってるんですか」
「やだなぁ初春。付き合うっていうのはそういう意味じゃないってば。ま、まぁ、私としてはそういう意味になるのも全然オッケーつーか、むしろバッチ来いなんだけどさ。あははははは」


(はっぱでもやってるのかなぁ佐天さん…)

思わずとてつもなく失礼なことを思い浮かべてしまうは、いい加減にして欲しいという初春の限界の顕れ。
手にした「美味しい珈琲への道」をぺらぺらとめくりながら、普段であれば快活さと華やかさの中に凛々しさを秘めたその表情はだらしなく緩んでいる。
どうしてこうなった、と尋ねれば自分のせいであるのだが。最初は面白がって佐天の後押しをしたのは確かであるが、精々適当にはぐらかされて終わりだろうとたかを括っていた。
勿論、佐天が弄ばれるという意味ではなく、子供扱いされて追い出されるものだろうと踏んでいたのだ。彼は自分に表の世界の人間、すなわち自分や佐天のような人間が関わることをよしとしない。
故に、佐天を遠ざけると思っていたのだ。だからこそ楽観的に見ていた。佐天が様々なアプローチを掛けていくのをこっそりカメラにハッキングして覗き見て、普段からかわれている復讐の材料に使うのも良い。
危なくなったら白井と共に助けに駆けつければいい。
初春にとっても命の恩人にあたる一方通行は調べれば調べるほどある単語に集約されていく。
それは『義賊』。御坂美琴がお熱を上げている上条当麻をヒーローとすれば彼は偽悪的もしくは悩むヒーロー。上条当麻がウルトラマンならば一方通行は仮面ライダーであろう。
初春は佐天が深入りなどせずにさっさと切り上げざるを得なくなると予想していた。

しかし実際には異なった。佐天の淹れた珈琲にすっかり気に入ってしまった彼は佐天が訪ねてくることを許容するようになってしまった。

781 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 20:49:34.25 ID:h8dTokDO
>>780
仮面ライダーが悩むヒーローって分かる人どれ位いるんだろうな
782 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」3 [sage]:2010/12/01(水) 20:50:51.82 ID:aibL2Rw0

「でも良かったですよね、一週間珈琲淹れる特訓した甲斐がありましたよ」
「ホント、ありがとう〜〜。初春には感謝してもしたりないよ〜〜」
「お礼なら寧ろ私達風紀委員の方が言わないといけませんってば。佐天さんの珈琲が徹夜作業の唯一の慰めだっていう人多いんですから」

それから珈琲を淹れてくれる佐天さんの笑顔も、という言葉は言わない。彼女の輝かんばかりの笑顔にこの一週間どれほどの風紀委員が使い物にならなくなったことか。
佐天が来ていないと途端にテンションだだ下がりの牙を抜かれた犬共の存在など露ほども知らずに、佐天は時計を見る。先ほどからちらちらと見ているが、今日もそろそろというわけであろうか。

「おや、もうこんな時間だ。あんまり長居すると迷惑になっちゃうから私は帰るね初春。また来週学校で」

長居しすぎて迷惑だなどと言ったことも無いくせに、最近はすっかり夕方には引き上げていく佐天。彼女の向かう先などわかっている。タイムセールがあるのだろう。
そして向かう先は恩人の部屋。やれやれだなぁと気晴らしに雑務を放り投げPSPのスイッチを入れる。この後帰ってきた白井に大目玉を食らうのは15分後の話である。



「で、結局その佐天さんっていう子が入り浸ってるわけか…あ、欲しい素材あるんだけどさ……まぁ心配する必要もなかったな」
「何だよ、何か言いたげじゃねェか…まだ持ってなかったのかァ?」
午前中で補習を終え、おそらく学園都市最強のコンビであろう二人はいつものごとく、ダラダラと過ごしている。補習を終えた上条が仕事を終えて暇を持て余している一方通行にメールを入れてファミレスで合流するというパターンだ。

「ガンスってムズいだろそれ」
「慣れるまではなァ。コツを掴ンじまえば大したことァねェよ。俺が中学生のガキに何かするとでも思ってたのかァ?」
「いや、そうじゃなくてさ。お前のことだから変な事に巻き込みたく無いって言ってはねのけるんじゃないかって思ってた。俺が心配してたのは、それが手荒じゃなかったのかっていう点だよ」

この不器用さが服を着て歩いているような男は、下手をすれば能力を使って脅しかねない。悪役をやることには慣れきっているのだと、自分で自分を納得させてしまう。
それでは寂しいではないかと、常々上条は思っていた。

「最初はそうするつもりで部屋に呼ンだンだがなァ」

ジョウズニヤケマシタ〜♪

「そうしなかったと。何かあったのか?ま、まさかひとめぼれ…流石はアクセロ」
「はり倒すぞォ三下ァァ…」
「すんません」

ロリコン疑惑が再燃し始めているだけに、一方通行は非常に敏感になっている。特にラ行の発音なんかにはピリピリしている。昨日ネットサーフィンをしていたインデックスが発見した書き込みは凄まじい反響であった。確か内容は

【セロリこと一方通行が「中学生はなァ…ババァなンだよ」ではなく
「中学生はなァ…食べごろなンだよ」だった件についてお前等どう思う?
とミ○カはフラグ体質を発現し始めたセロリについて悪意と何故か苛立ちをもって書き込んでみる。】

こういう内容だっただろうか。レスが凄まじい速度で増えていき、中には携帯やデジカメから取った画像や動画をアップする者まであった。


「しかし、お姫様抱っこで空を飛ぶって……ラブコメ系のラノベのキャラでせうか」
「うン、スッゲー今イラッときたンだがァ…チッ、まァ実際みっともネェ真似しちまったのは確かだァ」
「お礼っていうと、やはり上条さん的には色々なピンク色な感じのエロコメイベントを想像するのですが?」
「お前さ、ほンとあのシスターとそういう風になってから頭の湧きっぷりに拍車が掛かったよなァ…そもそもお前が聞きたいのかァそんなことをよォ?日常茶飯事だろうが」
「わかってない、わかってないなあーくん。上条さんのお礼イベントはあくまでも言葉の通り。俺は自覚してるんですよ、そういうイベントは後ろにただしイケメンに限るって付くことを。
故に、無駄な期待はしない。もしかしたら自分に限ってはオイシイラブコメが待っているんじゃ…なんて期待はとうに捨て去りましたともさ」

783 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」3 [sage]:2010/12/01(水) 20:53:27.53 ID:aibL2Rw0
ちっちっちと指を左右に振る気取った仕草にイラッとする。
その指をへし折るぞと言いたいが、本気でそう思っているようなので、一方通行は黙る。
この男の鈍感さ加減、無自覚なフラグメイカーぶりは伊達じゃない。

「まぁいい…あのガキの話だったな。俺はよ、とりあえず話を聞くだけ聞いてから、部屋からつまみ出そうと思ってたんだ。俺みたいなのにあンなガキが近づいていいはずがねェからなァ。最悪能力使って脅してやってもよかった」

「やっぱり使おうとしたんか…で?」

「珈琲でも飲むかって缶コーヒー出そうとしたら、俺ン家のドリッパー目敏く見つけやがってよ。で、当然淹れて飲まないのかっていう話しになったわけだァ」
「そりゃあ、そうだろう」
袋いっぱいに缶コーヒーを買う男がコーヒー好きじゃないはずがない。
部屋にドリッパーや豆など本格的なものがあれば尚更だ。
それなのに缶コーヒーを奨めるというのは不思議に思うだろう。上条は冷めかけたポテトをかじる。

「正直気が進まねェ。前に淹れてみたら飲めたもんじゃなかった。ンで、この前も淹れてみたら見事に泥水が出来上がったわけだ」
「わお。珍しい。お前料理とかできるのにな。滅多にしないだけで」
「ああ、レシピさえわかってりゃあ大体できる。能力でどうにでもなるしなぁ。けどよ、どうにもああいう技術云々よかコツがいるモンは出来ねェ」


『うめェ…』

思わず口からこぼれた賞賛の言葉。ツンデレキングこと一方通行が素直な賞賛を口にすることなど、青ピーのナンパが成功することに匹敵するほどのレアさである。
番外個体であろうとも、結標淡希であろうとも、彼に手料理を振る舞って素直に美味しいと言われたことなどない。せいぜいが悪くねェ止まりだ。

「好き→嫌いじゃねェ」「なかなか美味しい→食えなくもない」と変換されてしまうのだ。


『ホントですか?良かった〜――― 特訓しておいて…』
『何だって?』
『あ、いえいえ、何でもないです。でも一方通行さんて器用な感じがしたんですけど、結構不器用さん?』
『うるせェ。悪いかよォ…』
『ああ、気を悪くしないで下さいよ。でも、珈琲好きなのに、豆があっても美味しく飲めないって結構生殺しじゃないんですか?』
『わ、わかるか?』

密かに己の抱えるジレンマに共感されたことが、一方通行の心をくすぐる。

『お仕事から帰って熱い珈琲を飲みたいなって思ってもコンビニで缶コーヒー買うわけになっちゃうんですよね?』
『お前…わかってンじゃねェかッ。ケッ…ガキのクセになかなか話せる奴だなお前』

友達いない歴が年齢の9割近くを占める一方通行は自分の気持ちに対して理解されることに極端に弱い。ある意味においてメンタルが弱いのだ。
784 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」3 [sage]:2010/12/01(水) 20:56:52.66 ID:aibL2Rw0
打たれ弱いのではなく、ガードが甘い。悪意に対しての打たれ強さ、ガードは鉄壁であるというのに、そんな長期政権を保有する王者が、好意的な感情を前にすると、とたんにグリーンボーイになってしまう。
悪意はベクトルで操作出来ても、イマイチ好意は操作出来ない一方通行だ。悪意以外自分に向けられる感情など無いとばかりにオート反射スキルは伊達じゃない。
だから上手く反射できない好意は一方通行にとっては「魔法」のようなものなのだった。

『だったら、私が教えてあげましょうか?美味しい珈琲の淹れ方』
『それが礼ってやつかァ?』
『駄目ですか?缶コーヒーの味に飽き飽きしてる一方通行さんの日常に、ひとときの安らぎを!!』
『安らぎ…?』
『そうです。想像してみて下さい。仕事から帰ってきた、今日は大変だった、身も心も疲れている…お仕事ツライでしょう?』
『ああ…仕事はしンどいンだわ、確かに』
『そんな時、熱々の湯を用意する。ゆっくりと湯を注いでいく。ドリッパーから滴り落ちる滴の音、部屋に広がる香ばしい珈琲の香り』
『ああ……』
『一口飲むと口に広がるほろ苦く、深みのある豊かな珈琲の味わい…』
『ごくり…』
『そんな珈琲を淹れられるようになりたくはありませんか?』
『な、なりてェ…』
『教えて欲しくはありませんか?』
『欲しいぜェ…』
『私が教えちゃいます!!』
『た、頼ンじまってもいいのか…?」
『全然オッケーです。だからメアド教えて下さい!!』
『ああ、わかったぜ』
『これで一方通行さんに安らぎの日々をあげられます』
『安らぎ…安らぎかァ…く、くれンのかよォ…?』
『あげいでか。あげますよ。っていうかむしろ私をあげます!!』
『くれンのかァ!?(安らぎを)』
『あげますとも!!(佐天涙子を)』
『マジでかァ…お前…俺みてェな外道にそこまで…』
『お礼ですから』
『お礼ってだけで…くッ…眩しいなァ…これが光の世界の住人って奴か…』
『気にしないで下さい』
『そういう訳にはいかねェよ…でっけェ借りを作っちまったみてェだ』
『だったら、交換条件で通ってもいいですか?』
『ああ、教えてもらうンだからなァ』
『ほ、本当ですか?だ、だったら、合い鍵とか…ほら、入れない時とか困りますし、先に来ちゃって』
『わかったぜ、ホラ、こンなモンでよけりゃァ』
『えっへへへ〜〜〜ありがとうございます!!』




「と、まァそういうやりとりがあってだな。あンなに親切なガキを突っぱねるなンざ俺にはァ出来なかったンだよ。ヘッ、いいぜ?情けないヤロウだって蔑んでくれてもよォ」
「上条さんは今までお前がキャッチセールスに引っかからなかったこと寧ろ感謝したいですよ、ホントに…」

やばい、コイツ思っていた以上にピュアな人だと、上条はドン引きしながらこのいろいろな意味で白い子の今後が心配になった。

785 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 20:59:53.73 ID:aibL2Rw0
今日の投下終了〜無駄に長くて申し訳ないです。昨日は書いた話が消えて不貞寝してました。
佐天さんの手口が詐欺っぽいのは佐天さんを書き慣れていないだけで佐天さんに下心はありません。
佐天さんは佐天使です。ピュアガールです。ピュアガール・佐天。
一方さんが若干頭の弱い子に見えるのは気のせいです。それではまた。
786 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]:2010/12/01(水) 21:20:03.86 ID:PAG5Pss0
思ったんだけどイージーモードってあらすじじゃね?
787 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 21:22:32.09 ID:eJugVLko

あれ、このお話の設定だととっくに上条さんインさんとくっついてて他全員フラれ済みかと思ってた・・・
そして抜け殻になった美琴さんは俺がお持ち帰ろうと思ってたのに
788 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 21:35:11.76 ID:1qkHprQ0
乙ー
内容も面白かったが、上条さんがウルトラマンで一方さんが仮面ライダーな表現になるほどと思ってしまった
怪人に改造されてるもんな一方さん…
止めろォショッカー!
789 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 21:43:34.23 ID:FhSzl2DO

番外個体とあわきん早く出ろ
790 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 21:48:54.82 ID:h8dTokDO
おつ〜

前回までは番外通行だと思ってたんだけどな?


>>788
キィーーーーー!
791 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 22:32:15.76 ID:ZzN3LUU0
投下乙
いままで学園都市で一番強い≒一番頭いいやつにキャッチしようとするバカはいなかっただろうからなww
アホセラレータさんかわいいww
792 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/01(水) 23:09:41.94 ID:G4fODoDO
昼間に投下したキヨシコノヨルの続き書いてきた。6レス貰います
793 :続・キヨシコノヨル [sage]:2010/12/01(水) 23:11:00.64 ID:G4fODoDO
――とあるスーパー――

上条(今日は野菜が安いなぁ。ああ、鍋の季節だもんな。鍋、かぁ。そういや寒くなってからは鍋やってないし、今日くらいは奮発しちゃおうかしら!)

御坂「なーに、白菜に頬擦りしてんのよ気色悪い」

上条「げぇ、御坂!? えぇ……」

御坂「ちょっと人を関羽みたいに言わないでくれる? そしてなんでめんどくさそうな顔してんのよ」

上条「だって、なぁ?」

御坂「なぁってアンタ……」

上条「なーんてな。本気にすんなよ。実は御坂に会えてよかったと思ってるんだぜ?」

御坂「え……?」

上条「ほら、最近お互いに忙しかったろ? で、今お前の元気そうな顔見れてよかったからだよ」

御坂「そ、そう。わわわ私も…よか、った」

上条「ははっ、それはなりよりだ。それで御坂はなんでスーパーなんかにいるんだ? 常盤台で鍋パでもやるのか?」

御坂「……え? あーんと、やってみたいんだけど校則がコレがアレでアレがコレでね」

上条「まぁ校則じゃ仕方ねーな。そんじゃあこのあと俺んち来るか? ちょうど鍋やるつもりだったし」

御坂「ッ!? イ、イ、ノ、デ、ゴ、ザ、イ、マ、ス、カ、ァ、?」

上条「何人ですかその片言言葉は。それで一人分増えてインデックスが本気モード出すだろうから御坂もすこーしコチラの方を手伝ってもらえると幸いなのですが……」

御坂「今カードしかないから私が全部出してあげるわよ。あの子が本気モードならアンタの甲斐性じゃ厳しいでしょ?」

上条「……はい……仰る通りで……」

御坂「ほら、その頬擦りされた白菜をカゴに入れて次を見るわよ」

きーよしーこーのよーるー♪
794 :続・キヨシコノヨル [sage]:2010/12/01(水) 23:13:29.28 ID:G4fODoDO
上条「まーたキヨシコか。最近どこいっても聞かされて耳にタコが出来そうだ」

御坂「ミニにタコ?」

上条「一体何歳だお前。それにしてもキヨシコって誰なんだろうな」

御坂「え? アンタも知らないの?」

上条「いや、知らないけど……『アンタも』ってことは御坂、まさかお前も知らないのか?」

御坂「うっ。な、なによ!! 悪い!?」

上条「いや、誰も悪いなんて一言も言ってないんですが……。うーん、御坂は知ってると思ったんだけどなぁ」

御坂「私にだって分からないことはあるわよ! ってかアンタはあの子に聞いてみればよかったじゃない」

上条「それなんだけど、前に聞いたら『キヨシコなんて知らないよ? それよりちゃんと掃除したから今日の湯たんぽは私が使うんだよ!』って言われてな。インデックスが分からないなら俺に分かるはずがないさ」

御坂「あの子が分からないってことは意外と人じゃないのかも」

上条「でもさ、きよしこの夜だろ? 人以外にキヨシコなんてものがあるか? 少なくとも俺は知らないな」

御坂「そう言われると駄目ね……。キヨシコって表に出ない特殊な人なのかしら? キヨシコのことを聞こうとした黒子もはぐらかしたような感じだったし……」

上条「待てよ、キヨシコじゃなくてキヨシで区切るんじゃねーか?」

御坂「そうだとしたら『きよし、この夜』になるわね。……でもキヨシなんて割といっぱいいる名前じゃない? それが昔から流れてる曲名になったら分かると思うんだけど……」

上条「昔のことはよく分かんねーけど、言われてみればそうだよなー」

御坂「誰かしらねー」

上条・御坂「うーん……」
795 :続・キヨシコノヨル [sage]:2010/12/01(水) 23:14:46.10 ID:G4fODoDO
――とある一室――

浜面「――うっし、飾り付けはこんなもんかな。我ながらいい出来映えだ」

絹旗「さっすが超雑用係。超仕事が早いですね」

フレ「結局、浜面にはそういう仕事が一番似合ってるって訳よ」

麦野「私はまだ体が万全じゃないし」

浜面「ぐぬぬ、お前らは労いの言葉1つないのかよ……!」

滝壺「ありがとう、はまづら」

浜面「そう言ってくれるのは滝壺だけだよ!! もうワンテンポ早く言ってくれてたら俺は間違いなく涙を流してたねッ!!」

滝壺「ワンテンポ?」

浜面「いや、こっちの話さ」

滝壺「ん?」

麦野「……体が万全だったら手伝ってたし」

フレ「なんか麦野が今ネットで流行ってる『ミサワ』っぽいんだけど……」

麦野「えっ、ミサカ?」

絹旗「超違います。『ミサワ』です」

滝壺「なんのことかよく分からないけど、むぎのがクリスマスツリーを提案するなんて変わったね」

麦野「私だって……女の子、だし? ちょっとやってみたいなーって思ったって? いいじゃない?」
796 :続・キヨシコノヨル [sage]:2010/12/01(水) 23:16:03.72 ID:G4fODoDO
フレ「むむむむ、むっぎのーぶふっ! ……ひ、左フックは絶好調な訳ね……ぐふっ」

麦野「フレンダも下半身は絶好調みたいね」

絹旗「はぁ……。気分を超変えてこの季節らしい曲を超かけますか」

きーよしーこーのよーるー♪

滝壺「これ街の方でも沢山聞くね」

麦野「でも飽きなくて落ち着くわー」

フレ「麦野と同じく!」

絹旗「超回復が早いですね。ギャグ漫画かなんかですか」

浜面「そう言えばさぁ、キヨシコってどういう奴なんだ?」

麦野「ん? どういう奴って? え?」

浜面「曲名に名前が入ってるくらいだから凄い奴なんだろ?」

絹旗「浜面はやはり超浜面でしたか……」

フレ「浜面、多分誰もが一度は通る道だから。ね?」

浜面「いや『ね?』って言われても……」

滝壺「大丈夫、そんなはまづらにメリークリスマス」

浜面「メ、メリークリスマース。……?」

麦フ絹滝「……、……」

浜面「……なんなんだこの空気はあああああああ!!」
797 :続・キヨシコノヨル [sage]:2010/12/01(水) 23:17:42.34 ID:G4fODoDO
――とあるマンション――

一通「……ただいま」

黄泉川「お帰り。意外と早かったじゃん」

一通「気のせいだ」

芳川「その感じだと『跳んで』来たんじゃなくて『飛んで』来たみたいね」

一通「……だったらなンだってンだよ」

芳川「別に? 偶にはおでこ出してもいいんじゃないかと思って」

一通「これは向かい風で自然となったもンだ。すぐに戻る」

黄泉川「でもあの子に見せたらきっと『ど、どうしたのその髪型!? カッコイイ……ええっとその、突然のことミサカの頭はショート寸前ながらもミサカはミサカはあなたを直視できなかったり』とか言うに決まってるじゃん」

一通「ケッ、ババァが無理してガキの声色使ってンじゃねェよ」

芳川「そしたら君は『べ、別にオマエのためにこォした訳じゃねェし。黄泉川と芳川が無理矢理……ほンとだからな? これ直すの能力使えばすぐ直せるのはオマエも知ってンだろ? ただこれを直すためだけにバッテリーを使うのがもったいなかっただけだ。なに笑ってンだよクソガキ。……ほら、行くぞ』って言うに違いないわ。ってか途中でツッコミ入れなさいよ。長いのよ」

一通「長過ぎでタイミングを外したンだよ!! つゥかこのやりとりはなンなンですかァ!? コントやってる場合じゃねェだろ!! アイツが病院での検査終わる前にこの部屋をCMZ(クリスマスモード全開)にすンじゃねェのかよ!? なンのために『飛んで』来たと思ってンだ!! テメェらそれでも俺が認めた大人か!! いいぜ、テメェらがやる気がねェってなら……これから俺が全て飾り付ける!!」

黄泉川「長いじゃん」

芳川「これは即席? これが例の『上やん病』ってやつね」

一通「……。さて、遊ンでねェでとっととやるぞ」

黄泉川「そうじゃん。音楽でも聞きながらやるじゃんよ」

芳川「いいわね」

きーよしーこーのよーるー♪
798 :続・キヨシコノヨル [sage]:2010/12/01(水) 23:19:33.95 ID:G4fODoDO
芳川「冬と言ったら取りあえずこれね」

黄泉川「街でしょっちゅう聞くけどこうして改めて聞くのも悪くないじゃん」

一通「ハァ? 冬と言ったらバ○プのスノースマイルだろォが」

芳川「確か君の趣味はそういう方向だったわね」

黄泉川「そう言えばこの間デルタフォースとカラオケ行ったみたいじゃん? 上条が言ってたじゃん。『飽きる』って」

一通「……? ……、……!! ……!?」

芳川「凄い動揺してるみたいだけど大丈夫?」

一通「あァ、もろちン大丈夫ばない。よし、それで話は変わるンだがキヨシコって誰だ?」

黄泉川「……本気で言ってる?」

一通「つまンねェ嘘は付かねェよ」

黄泉川(ちょっとどうするじゃん?)

芳川(どうするもなにもちゃんと教えた方がいいと思うけど)

黄泉川(でもなんか根に持ちそうじゃん?)

芳川(そうね……。そうなったら家では聞けないわね。難しい子)

黄泉川(それがいいじゃん!)

芳川(……相変わらずね)

一通「オイ、なにコソコソしてンだよ。とっとと教えろ」

黄泉川「それは後で教えるから今は飾り付けを済ませるべきじゃん。ほら喋ってないで手を動かすじゃん!」

一通「なンだよ急に……。チッ、後で必ず教えろよ」
799 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 23:23:17.45 ID:G4fODoDO
終わり
取りあえずクリスマス近くを想定して全部が片付いた学園都市って設定で書いてる
性格が丸くなってたりアイテムが復活してるのはその設定によるもの

続々キヨシコノヨルのはまだ未定
800 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 00:02:10.12 ID:oyGLwQAO
おつ!
これはマツモトキヨシコですね
分かりますww
801 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/02(木) 12:13:00.81 ID:VLR8FmMo
キヨシコシリーズが微笑ましくてほっこりする・・・
僕もそんなハートフルな物語を書きたいです

こんな時間ですが例のアレ投下します
今回も4レス?くらい?
802 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 12・13巻 :2010/12/02(木) 12:14:28.71 ID:VLR8FmMo

上条「あらすじかと言われるとそうかも知れない。イージーモードの上条当麻です」

禁書「本筋から大きく外れると二度と戻ってこれなくなりそうだし仕方ないんだよ」

御坂「? アンタら何の話をしてるの? それより当麻ー、罰ゲームの内容決まった?」

上条「え? 罰ゲーム?」

御坂妹「上条さんの高校、というより上条さんが優勝したのでミサカ達が何でも一つ言う事を聞くという約束をしてたじゃありませんか、とミサカはちゃっかり自分も後付けで追加してみました」

姫神「さあ。早く命令して上条君」

上条「え? えーっと、えーっと。俺は君達のような可愛い彼女がいるだけで充分幸せで他に何も望まないんだけどなぁ……」

禁書「か、可愛いだなんで照れるんだよ///」

御坂「もうっ、そんな事言ったって何も出ないと見せかけて今晩のご飯は奮発しちゃうんだから!///」

御坂妹「私も当麻さんみたいなカッコイイ彼氏がいるだけで幸せですよってミサカは言わせんな恥ずかしい///」

姫神「私も。何か言おうとしたけど。もうネタが無い///」

上条「はっはっは。アレやばいコレ話進まないよ」

803 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 12・13巻 :2010/12/02(木) 12:15:06.80 ID:VLR8FmMo

一方「ン? よォ、三下ご一行じゃねェか」

打ち止め「こんにちはーっ! ってミサカはミサカはご挨拶!」

上条「お、一方通行に打ち止めじゃんか。って面倒だから既に知り合いってなノリで挨拶しちゃったよどうしよう」

御坂「別にいいんじゃない? 知り合う過程とか説明とかで行数稼いでも仕方ないし」

禁書「おーっすなんだよ、あくせられーたにらすとおーだー!」

打ち止め「おーっす! ってミサカはミサカはもっかいご挨拶!」

御坂妹「お二人でこれからどちらへ? とミサカは興味もないのに話題を振ってみます」

一方「いや、別に昼飯喰いに行こうとしてただけなンだが……」

姫神「それなら。折角だから皆で一緒に」

上条「おっ、悪くないな。いいか、一方通行?」

一方「別にいィけど、行くのファミレスだぞ?」

御坂「へーきへーき、むしろこの人数で行くなら気軽に入れて丁度いいくらいでしょ」

禁書「私も特に問題ないんだよ!」

打ち止め「じゃあレッツゴー! ってミサカはミサカは出発進行ー!」

804 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 12・13巻 :2010/12/02(木) 12:16:21.58 ID:VLR8FmMo
〜ファミレス〜


ヴェント「いらっしゃいませー。何名様ですか?」ニタァ

上条「」

木原「テメェらおタバコはお吸いになりますかァーッ!?」

一方「」

御坂「何この入った途端に客が皆回れ右しそうなファミレス」

禁書「私は逆にこういう所こそ隠された名店の予感がしてwktkなんだよ!」

御坂妹「なんたるポジティブシンキング。とミサカは呆れを通り越してむしろ感心します」

姫神「貴方達。何者なの」

ヴェント「良くぞ聞いてくれたねぇ! 私はローマ正教の神の右席が一人、前方のヴェント! 幻想殺しを抹殺に来たのさぁ!」

木原「そして俺は学園都市暗部組織、『猟犬部隊(ハウンドドッグ)』のリーダー、木原数多! 上層部の命令で打ち止めを拉致、ついでに一方通行を抹殺に来ましたァーッ!!」

御坂「な、なんですって!?」

禁書「ファミレスの店員に扮するだなんて卑怯なんだよ!」

御坂妹「どう見ても扮し切れてないですけどね、とミサカは余計なツッコミを入れてみました」

打ち止め「た、助けてアナタ! ってミサカはミサカは救難信号!」

上条「そげぶパーンチ!」

一方「自転パーンチ!」

ヴェント・木原「「ギャー!」」ドガァーン!

御坂妹「おお、流石二人とも強い、とミサカは拍手喝采」パチパチパチ

805 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 12・13巻 :2010/12/02(木) 12:17:29.55 ID:VLR8FmMo

アックア「回収に来たのである」

上条「あ、どうぞご自由に」

アックア「うむ。さらばである」シュタッ

暗部組織員「勧誘に来ました」

一方「間に合ってますゥ」

暗部組織員「そこを何とか。洗剤も付けますんで。今なら限定ゲコ太ストラップも」

打ち止め「欲しいーっ! ねえねえアナタ! ってミサカはミサカはおねだりモード!」

一方「駄目ですゥ! ゲコ太ストラップはヤフオクかなンかで手に入れるから我慢しろォ!」

打ち止め「うーん、仕方ないね、ってミサカはミサカはいい子モード!」

一方「どこがいい子なンだよ……」

暗部組織員「勧誘失敗しちゃった♪」スゴスゴ

上条「これ、この先の展開大丈夫か?」

禁書「大丈夫だ、問題ないんだよ!」

御坂「一番簡単なモードを頼むわ!」

御坂妹「……いや、今更このネタはもう賞味期限切れだろ、とミサカは(ry」

姫神「めでたしめでたし」


〜つづく?〜
806 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 12・13巻 :2010/12/02(木) 12:20:17.52 ID:VLR8FmMo
以上です
12・13巻はほのぼの日常とドロドロのバトル、魔術と科学の本格的な交差とテーマが難しかったです
ここから先、過酷な運命が待っている二人の主人公がどうなってしまうのか不安です

ありがとうございました
807 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 12:25:43.11 ID:wmmoHAAO


このイージーモードでどこが過酷やねんwww
808 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 12:54:33.36 ID:V8teCX20
投下乙
最近適当にぶっこくあとがきも好きだww
809 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 12:58:52.06 ID:.FMXL3ko
いつからだろうな、後書きで堂々と過ちを犯すようになったのは……
乙なんだぜ
810 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 13:47:05.73 ID:.qWy56Ao
ネット流行語大賞金賞だ、問題ない
811 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 14:34:30.40 ID:Gx0DZ9s0
ヲイヲイこの流れだとテッラさんパラシュート状態から上条さんロマン飛行に走って
その勢いでそげぶENDじゃまいか
812 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/02(木) 15:28:07.06 ID:QlIPM.DO
クリスマスネタで溢れかえる前にクリスマスネタを先取りして4レス貰う
813 :Five minutes [sage]:2010/12/02(木) 15:29:04.78 ID:QlIPM.DO
 12月24日。俗に言うクリスマスイブというやつである。恋人や家族、またはその関係になろうとしている者たちのきっかけとなる日でもある。そのきっかけとなる日は、とある1人の少女も例外ではない。


 12月25日になる少し前の12月24日の23時55分。少女は暖房を入れてるとはいえ、少し肌寒い部屋にいた。

 見た目10歳前後の少女の背丈はこの部屋の主である、15、6歳の少年の腰よりも上くらい。茶色い髪の毛は梳いただけで自由に遊ばせ、更に威勢のいい立派なアホ毛をみょんみょんさせている。

 そんな少女がなんと、サンタクロースのコスチュームを身に纏って仁王立ちをしているのだからなんとも可愛らしいものである。


 少女がデジタル時計に目をやると、その時計は23時56分を表示していた。「まだか」と思い少女は小さく溜め息を吐く。そして何気なく部屋をぐるりと見回す。

 以前は必要最低限の物しか置かれておらず、いつでも『いなくなれる』ような部屋だった。しかし、今ではこの少年の趣味なのか、ジャズから演歌まで幅広い多種多様なジャンルの音楽が揃ったすぐには『いなくなれない』部屋になっている。

 少年曰わく、一方通行(いっぽうつうこう)になってはダメで、そうならないために様々なジャンルの音楽を聞いていると語っている。

 少年は音楽を聞く時は必ずと言っていいほどコーヒーを飲む。しかし、コーヒーは音楽を聞く時だけでない。少年は水分=コーヒーといっても大袈裟ではないくらいコーヒーを飲んでいるのである。

 そのことを少女は何度も口をすっぱくして注意してきたが、いい返事が返ってきたきたことは一度もない。少女はそれを思い出してムッとしながら横になっている少年の顔に近寄り、「べー」っと舌を出して小さな反撃をする。


 少女は時計を見る。23時57分と表示されている。少女は肌寒さに少し震える。「このまま少年が寝ているベッドに飛び込もうか?」少女は己の欲望に首を振り答える。きっかけの日である24日の最後の5分間は、なかなか意地悪なようだ。
814 :Five minutes [sage]:2010/12/02(木) 15:30:00.40 ID:QlIPM.DO
 少女は少年の顔をそっと覗き込む。普段は近寄り難い角度のある表情(かお)をしているが、今はとても穏やかで、10歳前後の少女でも母性本能をくすぐられる寝顔をしている。

 身長は160後半。体型は以前に何度か縁のあったツンツン頭の少年に比べると華奢な体つきである。

 そして少年の一番の特徴は真っ白な髪の毛である。特徴的な色に染めている人は今時珍しくない。しかし、白に染めている者はほとんどいない。せいぜい銀色といったところだろう。

 だが、この少年は染めているわけではない。結論から言うと地毛である。原因は自分の能力によって紫外線を反射し続けてきた結果だという。よって肌も白く、シミなど全くない。少女はまたムッとして舌を出す。


 少女は少年の髪をそっと梳く。すると少年はタイミングよく寝返りをうった。それに驚いた少女は慌てて手を離し、パッと時計を見る。23時59分。少女はホッとして胸を撫で下ろす。

 少女は計画の遂行まで残り1分を切ったデジタル時計を見つめる。この時ほどデジタル時計が憎いと思った日があるだろうか。アナログ時計ならば秒針がカウントダウンを伝えてくれる。だがデジタル時計にはそれがない。

 少女は逸る気持ちを抑えて深呼吸をする。吐いた息が少年の前髪にそっとかかる。少年の寝息も少女にそっとかかる。少女の心臓が脈打つ。もしかしたら少年に聞こえてるかもしれない。そう思うとより早く心臓が脈打った。


 ついにアナログ時計が25日の0時0分を表示する。それを確認した少女は、この日誰もが言うであろう一言を少年に伝えるために脈打つ心臓整え、少女は大きく息を吸う。そして――
815 :Five minutes [sage]:2010/12/02(木) 15:30:52.19 ID:QlIPM.DO
一通「メリークリスマァス」

打止「メひぃぃいんっ!? ゲホッゲホッ」

一通「オイオイ大丈夫かァ? しっかりしろってンだ」

打止「な、なんゲホッあなたがおゲホッてるの!? ってゲホッはミサゲホッゲホッ」

一通「驚いたのは分かったから一旦落ち着け。それから喋れ」
――――

打止「ケホ」

一通「落ち着いたか?」

打止「うん……」

一通「ったく驚き過ぎなンだよ。オマエが何にもしてこねェなンて思って寝るはずがねェだろ」

打止「でも、でも……」

一通「あン?」

打止「そこは分かってても黙って欲しかったなってミサカはミサカはうなだれてみる……」

一通「分かってたからこその演出だ」

打止「演、出?」

一通「オマエがなにをするかお見通しだった俺が、オマエになんのサプライズも用意してねェと思うか?」

打止「サプライズ? え、まさか……」
816 :Five minutes [sage]:2010/12/02(木) 15:32:05.91 ID:QlIPM.DO
一通「ほらよ。クリスマスプレゼントだ」

打止「ね、ねぇ開けていい? ってミサカはミサカは逸る心臓また落ち着けながら聞いてみる」

一通「好きにしろ」

打止「好きにする! ――これは、手鏡?」

一通「クリスマスっぽくねェってのは受け付けねェぞ」

打止「ううん違うの。あなたからのプレゼントは本当に嬉しいし、一生大事にするに決まってるじゃん! でもどうして手鏡なの? ってミサカはミサカは鏡を眺めてみたり」

一通「オマエが大事に使ってくれそォな物っつたらそのくらいしか思い付かなかったンだ」

打止「そうなんだ。見て、見て! 可愛いミサカの姿が写ってるよってミサカはミサカはあなたに見せつけてみたり!」

一通「あァ、可愛いな」

打止「まーたそうやって子供あ――へ? あ、あなた今なんて?」

一通「可愛いなっつったンだよ」

打止「う、うん」

一通「ほらさみィだろ? ベッドでその姿をよく見せてみろ」

――――

打止「ねぇ『よく見せてみろ』とか言っておいてすぐ寝るってどういうことなの!? ってミサカはミサカは『色々』考えた自分にも腹を立ててみたり!!」

一通「眠かったンだよ。それに色々ってなンだよ……。ついでに言うと今よく見てンぜ」

打止「ッ!? 見ないで!!」

一通「24日のあれはなンだったンだ……」
817 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 15:35:38.77 ID:QlIPM.DO
バテた…日本語って難しい…
818 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/02(木) 16:01:54.39 ID:VLR8FmMo
通行止め最高でございますのよ
というかそのお話、25日はまだ始まったばかりですよね
本番はこれからですよね?
819 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 16:14:32.81 ID:7OeQHQDO
ひゃおう!
一方さんテラかっけえ…!!
乙!通行止め最高すぎる
820 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 16:52:18.79 ID:BIFDpUoo
「ほらさみィだろ? ベッドでその姿をよく見せてみろ」

最高やないか…
821 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 19:07:11.60 ID:AJUjv.c0
もろちんこの打ち止めはミニスカサンタだよな?
822 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 19:13:11.41 ID:t41PT7.o
ただし姉譲りの完全防御仕様
823 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 20:35:35.52 ID:aDMpQKoo
ちょっと聞きたいんだが
SSで心理定規と心理掌握って見かけるけど
これどっちがただしいの?
それともこれ別人同士?
824 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 20:38:08.87 ID:0mt6g/Uo
別人
825 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 20:39:21.95 ID:AJUjv.c0
>>823
別人だよ
詳しい説明は禁書wikiみてくるといいんだよ
826 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 20:43:00.15 ID:aDMpQKoo
うん、見てきた
なるほどなるほどよくわかりますた
これでどっちを使うかが決まった
さてまた妄想に励んでこようか
827 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 20:43:35.90 ID:J1fOhFco
>>823
心理定規(メジャーハート)と心理掌握(メンタルアウト)な
完全に別人
828 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/02(木) 20:46:10.23 ID:hTRYGwDO
3レス借ります
829 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 20:46:17.44 ID:aDMpQKoo
重ね重ねどうも
名前がないからわからなくなっちまったんだ

教訓:原作をちゃんと読みましょうってことで・・・
830 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 20:46:35.23 ID:zH.6wwDO
関係ないけど初めて禁書wiki見た時あまりの詳しさに驚いたわ
831 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 20:46:52.87 ID:VcegyEIo
Wiki見るのがめんどくせー人用

・心理定規(メジャーハート)
垣根帝督率いる暗部組織『スクール』の構成員
心の中の「他人との距離感」を操る能力者。通称ドレスの少女。本名不明。レベルも不明
劇中では浜面に対し心理定規自身の距離を浜面―滝壺と同程度に設定する事で「危害を加えられない」という状況を作り出した

・心理掌握(メンタルアウト)
常盤台中学のもう一人の超能力者序列第五位
心・感情・記憶に関する事ならなんでも可能らしい(御坂談)。やっぱり本名不明
名前だけで人物が登場していないためSSで使われる事は稀
832 :とある美琴の放課後1/3 :2010/12/02(木) 20:47:48.26 ID:hTRYGwDO

問答無用の午前中授業だ!!

━━とある公園━━

美琴「一端覧祭の準備終わっちゃったから暇ね、黒子は風紀委員の仕事で忙しいし……」

美琴「……あの馬鹿は居るかな」

美琴「って、別に会いたいとかそういう訳じゃないんだからね!! ただ早く決着を着けたいだけでーー」

美琴「……一人で何を言ってるんだ私は。お、いたいた! あのシスターもいるし……。まあいいや、ちょっとそこのあんたーー」タッタッタ

インデックス「ねぇとーま」

上条「どうした、インデックス?」






インデックス「せいりが、来ないんだよ……」
833 :とある美琴の放課後2/3 :2010/12/02(木) 20:48:56.72 ID:hTRYGwDO

美琴「(……なッ!?)」ズザザザ

美琴「(……せせせせせいりって生理!? え!? いきなりなんなのよ!? ってかなに隠れてんの私ぃぃぃぃぃぃ!?)」

上条「……もうちょっとだけ、様子見てみようぜ。まだ少し遅れてるだけかもしれねーし」

インデックス「もう限界なんだよ!! 決めた!! 私、行くかも」

上条「ま、待てインデックス早まるな!! でも、確かに遅いかもな……。いざとなったら、諦めるしかないよなぁ」

インデックス「そ、それだけはいやかも!! やめて!!」

美琴「(……修羅場ぁぁぁ!! 公園でやるなぁぁぁぁぁ!! なによなんなのなんですかぁぁ!! もうやだぁ!!)」ダダダ
834 :とある美琴の放課後3/3 :2010/12/02(木) 20:49:28.16 ID:hTRYGwDO

上条「あれ、ビリビリだ……。あいつ、あんなに急いでどこ行くんだ……?」

吹寄「真っ昼間から女子中学生の後姿に見とれるとはいつも通りね上条当麻!」

インデックス「あ、せいりがやっと来たんだよー」

上条「おっせーぞ吹寄。ったく、携帯で連絡しようか悩んだんだがな」

吹寄「すまないわね。一端覧祭の実行委員で色々あってね。さぁ、お昼を食べに行きましょ」

インデックス「せいりオススメのご飯、待ちに待ったかも!! 速く行くんだよ!!」ダダダダ

上条「インデックス場所わからないだろーがそんな走るなこら!!」




━━常盤台学生寮━━


黒子「お姉さま落ち着いて下さいましお姉さま能力が漏れておりますわよってぎゃー!!」ビリビリ

美琴「あぁああ訳わかんないなんなのよーッ!!」ビリビリビリビリ

黒子「私今日まだ何もしてませんのに不幸ですのぉぉぉぉぉ!!」ビリビリビリビリ

835 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/02(木) 20:50:27.35 ID:hTRYGwDO
終わりです

吹寄の名前はひどいと思う。いい意味で
836 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 20:51:28.34 ID:VcegyEIo
言ってはならぬことを……!
被りそうになってすまん
837 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 21:35:18.66 ID:zH.6wwDO
>>835
日本語って素晴らしい!

俺も被りそうだったゴメンナサイ
しかし約30秒の間に3レスあるとはな
838 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 21:36:47.04 ID:AP2Q3Pk0
狙ってつけとしか思えない名前ですよね
839 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 21:48:48.80 ID:hB.6Glk0
絶対いじめられただろうな吹寄さん。てか、あの勝気さはそれに負けまいとしたからでしょうか…

今回も投下させて頂きます。
無駄に長いのはデフォだと思って諦めてお付き合い下さい。
840 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4 [sage]:2010/12/02(木) 21:49:58.92 ID:hB.6Glk0
土御門元春の目の前には、ソファに腰掛ける結標淡希と、彼女の隣りには学園都市最強の憎いアンチクショウこと一方通行。ロリっ子好きの同士だと思っていたら、ボインちゃん好きの噂流しに奔走するという度し難い裏切りをかましてくれた男である。
一方通行は不機嫌そうに口元に箸を運んでは荒っぽく咀嚼する。
じっと一方通行を見つめる結標の視線は真剣そのものであり、一方通行といえば白い顔色をさらに白くさせている。手の中にある弁当箱の中身を空にすると、心の底から疲弊しきっているかのような溜息を吐く。ちらりと、土御門は視線を斜め向かいに向ける。
海原(偽)ことエツァリは、いつものごとく感情の読めない胡散臭い爽やかな笑みを浮かべる。若干、そこに苦笑めいたものが浮かんでいるのは、土御門の気のせいではない。

「ン…まァ、悪くはねェンじゃねェの」
一方通行はかろうじてそれだけ言う。
「本当?この前よりも美味しい」
「調子に乗ってるンじゃねェよ。誰も美味いなンて言ってねェだろうがよォ」
箸を置くと、一方通行はソファから立ち上がる。
おそらく帰るのだろう。今日の依頼は予想外に早く終了している。

「そう…」
一方通行の置いた箸と弁当箱を片づけながら、結標の声はどこか暗い。意気消沈しかけた結標に、一方通行の表情に焦りが浮かび上がったのを土御門は見逃さなかった。

「……まァ、この前よかはマシなンじゃねェかァ?言っておくが、マシになっただけだ、マシになァ。勘違いしてンじゃねェぞ!」

舌打ちと共に大変素直ではない言葉がでる。しかし、一方通行とそれなりのつき合いである土御門にはどれほどデレているのかがわかる。正直、かつての一方通行に比べればデレ期に完全に突入しているとしか思えない。

「まぁ、俺としちゃァ、もう少し薄味でも良いンじゃねェかと思うがなァ」
「そうなんだ…」
一瞬結標は無垢な、年相応の表情を浮かべるがそれを打ち消すように唇を尖らせる。
「って、そっちこそ何勘違いしてるのよ!どうせ自炊しないだろうアンタに同情したから残飯やってるだけなんだから。味に注文付けるなんて片腹痛いわよ」
「ああァそうかい。そいつァ悪かったなァ。ったく、人がせっかくアドバイスしてやってンのによォ…」
「よ、余計なお世話よ!!」

ふんと、鼻を鳴らすと、一方通行は結標の相手はおしまいだとばかりにきびすを返す。
841 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4 [sage]:2010/12/02(木) 21:52:44.31 ID:hB.6Glk0
「何よ…何だかんだ言ってきっちり食べてるじゃないの素直じゃない奴!!」
「それをお前が言うなっていう話しだにゃー
「ですね」
「な、何よ!!」
ムッとした顔で睨みつけてくる結標に土御門と海原はやれやれと肩をすくめる。

「鏡見たほうが良いんだぜい。耳まで真っ赤だにゃー」
「あと失礼ですが、顔が緩んでますよ」
「一方通行が鈍い奴で良かったにゃ。いや、悪かったのか?」
ニヤニヤと土御門がからかうと、結標は更に顔を林檎のように染める。
服装こそ露出多めの痴女ッ子丸だしのクセに、随分と初な反応だ。
土御門のいじめっ子属性がくすぐられる。

「それにしても盛大な残り物だにゃー。学園都市御用達の保温性の高い弁当箱に入れてるのを差し引いても出来立てみたいだったにゃー」
「ええ、今の季節だと湯気が立ち上っているのがよくわかりますね」
海原ものっかる。
「な、ななななによ…レンジで昨日の夕飯の残りをチンしたのよ、そうよ、それだけよ!!」
「ほほう。ところで結標よ知っているかにゃ?お前の頬にソースが付いてるぜ?まるで調理してた時に付いたみたいだにゃー」

「!?」

とっさに頬に手を当てるが、結標の手には何も付かない。

「何もないじゃない!!」
「そうだにゃーでも、ドジっ娘は見つかったようだな」

暗部モードの有無を言わせぬ口調に結標の顔が凍り付く。
にやりとした土御門の笑みが、いやらしく深みを増す。

「健気だにゃー。そうは思わないか海原よ」
「ええロシアから彼が帰ってきてからですよね、やたら一生懸命に苦手な自分の座標移動を克服したと思ったら。わざわざ帰って作って来るんですから」
「きっと味付けも明日は薄目にするんだぜい」

くすくす、にやにや、ひそひそ。
土御門と海原はちらちらと結標を横目に見ながらわざとらしく声を潜めて頷きあう。
842 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4 [sage]:2010/12/02(木) 21:54:52.09 ID:hB.6Glk0
こめかみをひきつらせながら、林檎のように顔中を真っ赤にさせた結標は、しかし土御門達の追求に二の句がつげられない。何故なら全てが図星だから。

「アンタ等…今すぐに衣服だけ残して飛ばしてあげてもいいのよ?海原は常盤台にまっぱで飛ばしてあげようかしら?超電磁砲に軽蔑の眼差しでも向けられることね」

剣呑な視線を向けながら、結標はわなわなと震える手に軍用ライトを取る。半ば本気だ。
しかし、土御門はもちろん、海原にも動揺は見られない。
土御門は結標は本気でやれはしないだろうとわかっていたし、海原にとってはやるやらないなどそもそも問題ではないからだ。

「御坂さんに裸を見られて、ゲジゲジを見るような目で見られる?
ふふふ、寧ろ望むところですよ!!!」
「望むの!?」

アステカの魔術師にとって、御坂美琴の蔑む視線などご褒美らしい。
アステカ、さすがはアステカといえよう。
ロマンと神秘に彩られた未知の世界には我々の常識にはない概念と価値観が山と存在するようだ。
ストーキング行為を純愛とし、軽蔑の眼差し、罵倒をご褒美とする。
結標淡希は初めてアステカという世界に戦慄を抱いた。



「それで、相変わらずじゃん?番外個体は」
「うん、今は10032号が中でお話してるけど、MNWを切ってるから状況がわからないって、ミサカはミサカは一人仲間外れな状況への不満を大人の余裕で耐えてつつヨミカワに報告してみる」
初めて出会った頃よりも背が伸び、アホ毛も凛々しくなったミニサイズの御坂美琴こと打ち止めがドアの前でジャージ姿の美女に心配そうな顔を向ける。
家主である黄泉川は視線をわずかにドアに向けると、髪をかきあげる。

「まったく……泣きながら帰ってきたと思ったら引きこもって一週間じゃん?いい加減顔くらいきちんと見せてくれないと安心出来ないじゃんよ」

打ち止めは、MNWが切れていることを確認すると、黄泉川をリビングへ手招きする。
万が一にも部屋の中にいる番外個体と御坂妹には聞かれたくない内容だと察すると、黄泉川はうなずく。
リビングのテーブルに向かい合い腰掛けると、打ち止めはミルクを一杯注いで飲む。
843 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4 [sage]:2010/12/02(木) 21:56:46.00 ID:hB.6Glk0
「番外個体はああ見えて一番幼いの。ああいうキャラだし、悪意を集めやすいっていう設定だからメンタルが強そうに見えるけど、それはミサカ達の悪意に慣れてるっていうだけ。
それって幼い自我だった番外個体にとっては自分の感情と変わらないんだよって、ミサカはミサカは今後の新巻の内容によってはデタラメにしかならないだろう番外個体の新事実を打ち明けてみる」

「う〜ん…要は他人の悪意と違って、自分の心の恨み言が鮮明に聞き取れてるだけっていうことじゃん?」

「当たらずとも遠からずだよ。ミサカ達は自我の何割かをみんなで共有してる。だから個々の自我が邪魔をしないで『ミサカ』という『群体』としてあの人をサポート出来てる。だから、未熟なミサカだったり、心が弱っているミサカによっては、他のミサカ達の感情に巻き込まれちゃって自分の感情と区別が出来ないの」
「そうなると、アイツの一方通行への態度は何なんじゃん?」
「番外個体は知識でしか知らなかったあの人とロシアで出会ってから、急速に自我が成長したの。心は入れ物、器である身体に引っ張られて成長していくものだから、それは他のミサカ達よりも早いものだった。
番外個体は悪意以外の感情を芽生えさせていった。だから、幼いながらも自我がはっきりと彼女の中で育っていったんだよってミサカはミサカは黄泉川と芳川の保護者スキルにGJをしてみる」
「照れるじゃん。それで、それで?」
「うん。けど番外個体がミサカ達のあの人への悪意を受けていることは変わらないの。もちろんMNWでそれを修正するようにゲコ太のお医者さんと協力体制で取り組んでるんだけど、すぐには上手くいかないの。
悪意とは言え、いきなり感情を刺激するものがなくなれば番外個体の精神は不安定になってしまうから。だから今、番外個体の中で二つの感情がぶつかり合ってるの」

黄泉川はぱちんと得心が行ったように指を鳴らす。

「そっか、つまり自分の感情だと思いこんでるアイツへの悪意と、番外個体自身のアイツへの感情が喧嘩してるってことじゃん?」
「うん、だからチグハグな態度に出ちゃうのってミサカはミサカはよく出来ましたって優しい先生のように黄泉川を絶賛してみる!わーパチパチパチ」

小さな手を叩いて喜ぶ打ち止めがちょっぴり小憎らしかったので、黄泉川はおでこにでこピンをする。
はうっとのけぞると、打ち止めは涙目で唸る。

「それで、アンタはいいじゃん?」
「何がなの?」
「御坂妹の話しじゃ、アイツが女の子連れ込んだって話しじゃん?昔みたいにミサカはミサカはアナタの浮気を疑ってみる〜〜!!って行かないじゃん?」

打ち止めの手からコップを取ると、ミルクを注いで一息に飲む。メーカーは当然巨乳の見方ムサシノだ。

「そもそもアンタって最近アイツにそっけないじゃん。アイツ寂しそうにしてたじゃん、この前」
「本当は甘えたいけど、あえて我慢するの」
「子供が我慢するのはよくないじゃん。親や兄弟に甘えたい気持ちなら尚更」
「そうなの、兄弟が問題なのってミサカはミサカはヨミカワの口にしたワードに触れてみる」
「何がダメじゃん?アイツ相当素直になったから多分甘えさせてくれるじゃん。問題ないじゃん」
「ミサカは今まであの人とべったり一緒にいたがってた。けど、そうするとあの寂しんぼウサギはすぐに家族愛で一括りにしたがるのってミサカはミサカはロシアで見たあの人の無邪気な笑顔にときめきと不満を覚えてみる」
「ええっと……つまりアレじゃん。あんまりくっつきすぎて家族としか見られなくなるのは困るってことじゃん?」
「そう!!素っ気なく振る舞ってあの人に、ミサカもお年頃の女の子であることを意識させる。それから徐々に成長して光輝いていくであろうミサカを見せつけるの。
今誰とつきあっていようが、最終的にミサカがあの人の隣に立てばいいわけであって、それまでは大目に見るつもりだよってミサカはミサカは大人の余裕を見せつけながらミサカ五カ年計画の概要を打ち明けてみる」

ふんす、と鼻息荒く力説する打ち止め。自分が11歳の時はこんなにもガッツいていただろうか。黄泉川は1十何年前の記憶を辿る。

「ああ……それで、番外個体は結局どうするじゃん?」
「あの子は意固地だから、多分素直に説得されないと思う。だから最終的には自分で答えを見つけるしかないとミサカはミサカは甘いだけの姉とは違うのだよと言ってみる」
「つまり放置ってことじゃん…御坂妹…頼りにしてるじゃん…」

保護者としてのふがいなさを噛みしめながら黄泉川は番外個体と御坂妹がいる部屋へと視線を向けた。

844 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 22:00:58.71 ID:hB.6Glk0
とりあえずここまで。上条さんとインちゃんのやりとりも書いたのですが、連続だとアレかなと思うので、時間をあけてから投下します。
マリオってエロイですよね。
キノコ食ってビンビンにでかくなる。
ハッパ吸って火を付けて回る。星を見ながらご機嫌にマンマミーア。
最高にロックな髭だと思います。
845 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/02(木) 22:14:28.19 ID:Jyknn2AO
>>844
乙、内容が濃くて面白かった

土管と見たらまず入れるかチャレンジするCrazy Guyだよな
…っつーことは君、マンマミーアの人なのかい?
846 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 23:00:53.66 ID:0Hu6RHg0
エツァリすげぇ…もはや何処に向かってるか分からないけど、アステカの神秘最強だ
あわきんも番外個体も可愛すぎるし、打ち止めさんマジ打ち止めさんだし、どうすんだよ一方さん…

あれだけ惚気てた上条さんとインちゃんがどうなってるのか気になっているので、次も期待してます
乙でした
847 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 23:02:35.46 ID:ShlRhsDO
乙!
粥はもう駄目だ…
848 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 23:03:38.54 ID:0cDWawDO
お粥お兄ちゃん…
849 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/02(木) 23:06:40.43 ID:VcegyEIo
ショチトルとかテクパトルとかトチトリとかの名前は神話からなのに
お兄ちゃんだけ粥かよ……とかこの前思ったなど
850 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 23:31:50.91 ID:0wz0LCc0
インさんと上条さんの話を投下します。
ちょっとだけまた長いです。
851 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4.5 [sage]:2010/12/02(木) 23:32:19.31 ID:0wz0LCc0

「へー、あくせられーたーって案外おバカさんなんだね」
「まぁ、馬鹿っていうかアイツの場合人と接することに慣れてないからさ、疑ってかかるか、逆に素直に言葉を受け止めちゃうしかないんだよ」
上条がアイロンをかけた洗濯物をインデックスが畳んでいく。
家事スキルを順当にマスターしていく彼女を指してインなんとかさんwwと呼ぶものはいない。シスター服を着る必要がなくなり、白いブラウスにブラウンのスカートを履く姿はどこにでもいる可愛らしい少女でしかなく、えげつねぇ処置をされていたり、その気になったらチートキャラすぎて蚊帳の外に置いておかれたりする姿はどこにもない。

「あくせられーたは人を無意識に善人か悪人で分けちゃうところがあるんだよ。だから極端に言葉の裏を読みとったり、純粋に信じちゃったり二分されちゃうのかも」

人生経験はともかく、コミュニケーションの経験値が絶対的に足りてないかも、と膝の上でリズムよく畳むのは上条のパンツ。ふと、隣のインデックスが畳むマイパンツに目をやると、そのままインデックスの膝に目がいく。スカートからのびる膝と、黒と緑のストライプのニーソの絶対領域が不可抗力的に上条の網膜を突き抜け、青い衝動に火を点ける。

上条REASON:90/100

ニーソか網タイツかガーターか。
この譲れぬ主張を巡り、上条当麻、浜面仕上、そして一方通行の三人の学園都市の英雄が血で血を洗う戦いを行ったことは、記憶にまだ新しい。人はこれを「千日っぽい戦争(ニューサウザンドウォー)」と呼んだ。
上条の説教が風を切り、浜面の巧妙かつえげつねぇ罠が炸裂し、一方通行のプラズマが周囲を焼き尽くした。
上条の腕が吹き飛び、うっかり中からドラゴンさんがこんにちはしたり、浜面が召還魔法むぎのんによって自らの首を絞め、一方通行の黒翼が唸りを上げた。
上条さんがドラゴンっぽいのと合体して「俺は魔王サタンだったりする」と言えば、一方通行がエンジェル化して、エイワスを倒した時に手に入れた力で「じゃあ俺はルシフェルだコラァ!!!」と中二病を悪化させたりもした。

戦いは、結局インデックスが網タイツを履き、番外個体と結標淡希がニーソを履き、滝壺がガーターを履いたことにより互いを尊重することの大切さを学んだ三人の自主的停戦によって終結した。

852 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4.5 [sage]:2010/12/02(木) 23:38:38.71 ID:0wz0LCc0
上条はその時の網タイツに包まれたインデックスの白くしなやかな脚を思い出す。
まるで幼い人魚姫のような、すらりとした、穢れ一つ無い脚。正直ムラムラすると上条はごきゅりと生唾を飲み下す。

「うふふ、とーまったらいやらしいんだよ目が」
「いや、何を言ってるのでせうかインデックスさん。上条さんは別に…」
「嘘ばっかり。とーまは隠し事をするときは頬をかく癖があるんだよ」
「んなことねぇよ」
「でも安心かも。一時はとーまってば本気でアレが使い物にならないんじゃないのかなって、幻想殺しの影響で、とーまのきかん棒にあるはずの思春期が打ち消されてるかもって思ってたんだけどね」
顔を背け頬をかこうとした指をインデックスがつかむ。可愛い顔して、可愛い声で、そうとうキワドイことを口走るほとんど幼女に、上条は…正直ムラムラした。
インなんとかさんネタを乗り越えたインデックスは様々なスキルを操るようになっていた。今の彼女はさながらインモラルさん。そして、夜では上条さん相手にインファイトさん(意味深)になる。まったく10万3001冊マジぱねぇ。
「ほら。言ってるそばから〜とーま?」
自然とインデックスが下から上条を見上げる形になり、ブラウスの胸元が上条の視界に留まる。

(な、何だと!!)
なんと、そこには白い肌。胸元が普段よりも開いたブラウスから地肌がのぞいている。つまりは…

(付けていない!!)

上条REASON:75/100

上条の視線に気づいたのか、インデックスが胸元をわざとらしく押さえる。にんまりと笑った顔はイタズラを企む童女のそれだ。

「とーまが帰ってくる前にお風呂に入ってたんだよ。乾かしてる最中だったから付けてないの。っていうかとーまのせいだもん」
「なぬッ!?」
インデックスは口元に妖艶さを貼り付け微笑する。
「だって、とーまのせいでお風呂入れなかったもん。そのまましようって朝まで」

「Oh…Miss Index?」

このシスターは何をいきなり言い出すのだ、といきり立とうとするものの、上条はそこで己のわんぱく棒ずがいきり立とうとしている事実に気づく。
853 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4.5 [sage]:2010/12/02(木) 23:41:08.37 ID:0wz0LCc0
「あッ…とーま?もう、ほんとにとーまはとーまなんだね。でもね、そんなとーまの為にインデックスはしっかり準備しておいたんだよ?」
「じゅ、じゅんび…ですと…」
「うん、とーまの好きな桃のボディーソープ。ほら、桃の匂いがするでしょ?」
インデックスが身体をすり寄せる。
その際、ふにゃんと柔らかいものが当たる感触に上条は唸り声を上げる。

「Shit!Shit!Very shit!!」

上条REASON:45/100

しかし、上条はそれを鋼の精神で押さえ込む。
紳士たれ。紳士であれ上条当麻。ボーイズ・ビー・ジェントル麺だ上条当麻。
昨日さんざんイタしたというのに、お前はちょっとスリスリされたらもうこのザマか?
大切にするんだろ?守り抜くんだろう?泣き顔なんて見たくもないのだろう?
だったらこれくらいの(誘惑の)プロローグで挫折してるんじゃない。
誰だって紳士になりたいんだ。

…まぁ、最も泣き顔なら散々拝んでるんだがなぁ(上条…改め悪条、邪笑)


しかし、このけしからんニンフェットは、更に上条の防壁をつき崩しにかかる。


「ほら、ほら、とーまってば。黙ってないでなんとか言うんだよ。ほら、ほら」

すりすりすり、ふにゅふにゅふにゅ。
いけないシスターは上条の幻想殺しを無効化していく。
耳にかかる吐息は竜王の吐息ならぬ妖精の吐息。

(効果は抜群だ!!)

上条REASON:20/100
854 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4.5 [sage]:2010/12/02(木) 23:49:31.42 ID:0wz0LCc0
「ねぇ、とーま。とーまったら。……いんだよ?」
「なに…?」
「我慢しなくてもいいんだよ?」
もじもじと、一転して恥ずかしがるインデックスはちらちらと赤い顔で見上げながら上条の裾を摘む。
「は、恥ずかしいけどね、とーまが我慢するくらいなら…いいんだよ?それに、とーま明日は補習もないし、お休みなんでしょ?」
「おう…」
「だから、とーまの好きな桃のやつで洗ったり…私も実は期待してたかも…」
恥ずかしいにもほどがあるとばかりに顔を伏せるインデックス。
彼女は気づいていなかった。
その仕草はヨハネのペンモード、通称「ペンデックスさん」時のクールビューティーっぷりを上回る色気を放っていることを。いわば「淫デックスさん」であるということを。

「い、い、いいいい、インデックス。か、かみ、上条さんのライフポイントという名の理性はもうやばいのですが…」
「うん、私はシスターだから。もう元がつくけどシスターだから。とーまの思春期がパンパンに詰まった暴れん棒だって受け入れる所存なんだよ?」

淫デックスさん全開である。
そして、上条さんの脳は、その9割を普段眠らせ、埃がかぶり、錆び付かせている脳は淫デックスさんの会話の節々にMIBでさえ解読できない暗号、秘められた彼女の本音、上条の獣欲の捌け口たらんとする決意を高速回転ではじき出す。

(い、インデックスから桃の香りが⇒インデックスの桃尻?⇒インデックスが食べてくれと言って桃尻を上条さんに差し出す?⇒インデックスの桃尻?否、断じて否。あれは丸ごと上条さんの桃じゃあありませんか
⇒インデックスがわざわざ磨き上げてくれた上条さん専用桃尻?⇒寧ろインデックスが上条さんにとっての果汁たっぷりの桃?⇒インデックスが美味しく頂かれる為に自らを上条さん専用の桃に…?)

上条REASON:0/100

「ウガァオオオオオオオオオオオオオオーーーーーー!!!!!!」

上条当麻のわんぱく棒ず、もとい暴れん棒は、すでに『棒君』へとワープ進化を果たしていた。

「オレ、インデックス、二、スグ、イン、スル。ナイテモ、オレ、ケッシテ、ヤメナイ。オレ、インデックス、イタダキマンモス!!」

四つん這いになった上条は、すでに神浄すら超えている。
それを鎮めることの出来る最後の希望は、ゆっくりと両手を広げた。

「delicious545…」

それはインデックスの新たなる魔法名。
『献身的な子羊は獣に美味しくいただかれます』を意味する。
その夜、制限時間三時間の三本勝負が始まった。
開始から四時間経過し、無制限デスマッチに試合形式が変わったことを、佐天涙子直伝の珈琲術の研究に余念が無い一方通行は知らなかった。
そして知る必要もなかった。だって、どうせファミレスで聞かされるんだもの。


※The Beast…上条の理性が崩壊し、幻想殺しの制御機能が働かなくなた際に使用される裏コード。人でありながら獣になったその姿を止めることが出来るものは学園都市でも片手で数えるほどしかいない。
855 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 23:51:59.79 ID:0wz0LCc0

以上で投下終了。この二人はいつもこんなんです。私は上琴派です。本当です。
一期からいちゃついてるシーンの二人は好きでしたが、上琴派です。本当です。
でも正直二期OPでインちゃんに転びましたが、やっぱり上琴派です。本当です。
856 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/02(木) 23:53:45.72 ID:DN4qb5Q0
流石にこれはキツイ物があるな・・・
個人的には個別にスレ立ててやって欲しいかもだ
857 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 23:54:12.27 ID:6.rtKUwo
1巻の優しい嘘から22巻の懺悔を経てここまで来たと思うと
なんか感慨深いな
858 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 00:02:43.18 ID:mOAusc.o
インダストリアルさんすげえ!
859 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 00:10:31.84 ID:u8FcIUA0
インちゃん…いや、淫乱さんと呼ぶしかねぇよ
上条さん悪くないよ。ヲトコとヲンナがアレがああしてそうなるのはもはやアレだよな
乙でした
860 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 00:18:15.79 ID:8VAGpTco
>>856
投下量とかまだ全然少ない方じゃね?
861 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 00:22:36.45 ID:2DqTFQDO
まだ総数で20にもいってないしな
新しくスレたてるなら100ぐらいは必要でない?
まだこっちでいいと思う。
862 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/03(金) 00:28:47.97 ID:wY.oLNQ0
いや、量より濃さとか、内容及び投下間隔が気になったのよ
じっくり個別で読みたい内容に感じたし、登場人物とか多くて視点も複数あるから遡って読み返すのに少し苦労したし
あと一〜二回で終わりならいいんだけど広がりそうだし終わって欲しくない気持ちもあるんだよ
863 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 00:36:57.75 ID:u8FcIUA0
>>862
内容も濃くて面白いし、投下速度も速くて毎回楽しみにしてるから、
作者さんがモチベーション保てる形でやりたい様にやって欲しいんだが…
新参だからの意見で、古参の人から見るとまずいのかな?
いや、外野が勝手に話し合う事じゃないんだろうが
864 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 00:37:50.72 ID:mOAusc.o
スレ立てて末長く続けてくれたら俺は喜ぶよ
かなり
865 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/03(金) 00:46:38.13 ID:1UGYkBw0
しかし冷静に状況を整理すると

上条さんがインデックスさんにベタボレで理性を吹っ飛ばす程度に壊れているけど美琴は相変わらずスルー対象且つ美琴自身は既に可能性が途切れてる事に気付いてる描写がない
インデックスが何歳かは知らないけど感覚的に美琴より大人っぽくはない印象だが原作どおりなら美琴を性の対象とは見てなさそうな上条さんがインデックスにあれだけ欲情している

この美琴スルー伝説っぷりはある意味原作に忠実過ぎるなwwwww
本当に上琴派だとしたらMなんじゃないかと思うw
866 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 01:04:27.25 ID:JqPr72AO
一方さんフラグ体質ってなかなか面白い設定だし、あわきん可愛いしスレ立ててやるんだったら超支援します
867 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 01:17:57.49 ID:Io7aw2Eo
>>855
なんだろう…信じられねえww
868 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 01:30:18.83 ID:7d3hCYAO
>>855
ピョンピョン跳び跳ねるインちゃん可愛いよな
869 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 02:55:04.69 ID:brz9ssDO
これ書いてるのって処女殺し(ヴァージンブレイカー)の人?
870 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 06:09:16.49 ID:Q69mEQAO
>>855
上インの時点で作者上琴派とか気にしないが、貴様、それは嘘ではないかね
871 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/03(金) 07:50:15.60 ID:Q69mEQAO
今日の朝刊のチラシを見て思いついたネタを投下しますね
872 :上条「その合格をぶち掴め!!」 :2010/12/03(金) 07:52:42.71 ID:Q69mEQAO


佐天「今年は高校受験だし、冬休みはどっかの冬期講習に行こうかなと思ってるんだよね」

初春「そうなんですか…。あ、塾はもう決めました?」

佐天「ううん、考え中なんだよねー。一応、資料は貰って来たんだけど」

初春「おお、すごい量ですね!」

佐天「パソコンで資料請求したんだ」

初春「その時間に、勉強するべきじゃないですか?」

佐天「うぐ…!胸に刺さる…!」



873 :上条「その合格をぶち掴め!!」 :2010/12/03(金) 07:54:51.19 ID:Q69mEQAO


佐天「個人的にここが良いかなって」

初春「SGB塾…?」

佐天「うん、この教師の説明欄見て」

初春「えーっと…?

『現代文のK条先生は、強い信仰心を持つ十字教の教徒を説得できる話術を有しています。今なら先生の今までの説教大全が付録に』

『古典のT御門先生は、イギリス清教トップにまで古語を教えた陰陽師博士。土佐弁も一緒に覚えるのはいかが』

……」

佐天「『英語のI先生は、現役のシスター、しかもイギリス人。ただし、授業にはお菓子の持ち込み義務あり』

『数学のA先生は歩くスパコンとは言っても過言ではない優秀さ、キミの知識を双方通行!』」

初春「…怪しくないですか?」

佐天「そうかなー、後も化学のM坂先生の電気の実験に、社会のH面先生のスキルアウト的学園都市の歩き方とか」

初春「最後はアウトですって」


874 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/03(金) 07:56:13.46 ID:Q69mEQAO


初春「と、言いますか、そんなに優秀な方々が、たかが中学生に教えるわけないですよ。しかも知り合い居たような…」

佐天「そういうもん?」

初春「そうですよ。それ以上にですね−−。」



上条「なんで申し込みが来ないんだ…」

禁書「広告が地味だったんじゃないかな?」

上条「広告、ねえ」ピラン

じーっ

上条「あっ…!」

上条「や、やっち、まった…!!」

禁書「とうまどうしたの?」

上条「…orz」

禁書「ちょっと!ねえ!!」



875 :上条「その合格をぶち掴め!!」 :2010/12/03(金) 07:56:52.61 ID:Q69mEQAO

初春「その合格をぶち[ピーーー]、が塾名なんて頭おかしいですよ」

佐天「本当だ…」

初春「佐天さんが、引っかからなくて良かったです」

佐天「初春に相談して良かったよ…」

初春「それでですね」ごほん

佐天「ん?」


初春「…一緒に勉強しませんか?」

佐天「…」

佐天「喜んで」



876 :sagaを入れ忘れた… [sage]:2010/12/03(金) 07:58:35.28 ID:Q69mEQAO
終わり。

個人的にインデックスさんに英語、一方さんに数学を教えてもらいたかった
877 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 08:05:08.04 ID:JqPr72AO
国語の2人は本当に国語で点取ってたのか気になる
878 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 08:29:07.14 ID:LYzzPYDO

H面先生の授業気になるww
879 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 08:48:56.40 ID:J3nrB.DO
そういえば本気で勉強したことないなぁ。高校と大学は近いからって理由だし、他の資格だって履歴書に書けるのは運転免許くらいだし
学園都市も漢検とか英検とかそういった資格ってあるのかな?

禁書「あくせられーたはどうだった?」

一通「チッ、一問やっちまった」

禁書「へへーん! 私は満点なんだよ!」

一通「……テメェの脳みそが反則なンだよ」

禁書「あれれー? 学園都市一の頭脳の持ち主がそんなこと言っちゃうんだー?」

一通「ぐっ……!」

――――

御坂「8割かー。まぁ合格ラインだからいっか。ところでアンタはどうなの?」

上条「もちろん合格だ!」

御坂「え!? ……ってアンタこれ小学生レベルじゃない。なに考えてんの?」

上条「合格したのに怒られることってあるんだな……ははは……」


資格ネタは実際持ってる人じゃないと難しいな
880 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 09:52:33.71 ID:brz9ssDO
>>878
隠れ家に出来そうな場所や裏道を探す方法

あと車の盗み方及び運転の仕方

大事なのは資格じゃなくて技術です!がモットー
881 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 09:54:31.10 ID:brz9ssDO
しまった資格と技術は似たような物じゃないか…orz
882 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 10:16:20.90 ID:LYzzPYDO
>>880
すごく…裏の人間しか集まらなさそうです…
883 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/03(金) 12:42:36.01 ID:WWzQ7nMo
世界一受けたい授業in学園都市
出来れば通常の講義形式の塾じゃなくて個別指導か家庭教師形式がいいな
というか上条さんアンタ他人の勉強見てる場合じゃねぇだろとか言っちゃ駄目なんだろうかww

そしていつも変な時間に投下ですいません例のアレやります
4レス程度?かな
884 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) SS1 :2010/12/03(金) 12:44:24.18 ID:WWzQ7nMo

上条「上条です。クラス全員で鍋パーティーをやる事になりました」

禁書「とうまー、もう食べていーい?」

御坂「駄目よインデックス、まだ火にかけたばかりなんだから。一番美味しいタイミングで取り分けたげるから我慢しなさい」

禁書「うん、分かったんだよみこと!」

御坂妹「ミサカは鍋料理とやらは初体験です、とミサカはwktkを隠せません」

上条「彼女さん達も一緒です。しかも美琴さんはスポンサーだったりもします」

御坂「えへへー、大覇星祭の罰ゲーム分って事でいいかなー、って」

姫神「クラスメイトなので。当然私もいる」

土御門「……あの席だけ空気が違うにゃー」

青ピ「くっそおおお、上やんの奴、マジで羨ましいで!」

吹寄「貴様等、他人の事構ってないで目の前の鍋の事を考えろ! ほらそこの白菜煮えてる!」

土御門「鍋奉行だにゃー」

青ピ「鍋くらい好きに食うてもええやん」

吹寄「なんか言ったか?」ギロ

青ピ「いえ、なんでもありません……」ビクビク

上条「上条さんは幸せですよ……」シミジミ

青ピ「くそぅ……イージーモードめ……」ギリギリ

885 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) SS1 :2010/12/03(金) 12:46:00.03 ID:WWzQ7nMo

一方「…………」テクテク

駒場「…………」ノッシノッシ

一方「……あのォ」

駒場「……?」

一方「さっきからなンなンですかァ? 人の後付けまわして」

駒場「……お前、ロリコンか……?」

一方「ぶっ!? ち、違いますゥ! ノーマルですゥ!」

駒場「でも……幼女と……住んでる」

一方「だァかァらァ! アレは事情があって養ってるだけですゥ! 決してそういう疚しい関係じゃありませン!」

駒場「……そうか」

一方「あァ、そうだよ」

駒場「……失礼した」

一方「おゥ」

駒場「…………」ノッシノッシ

一方「…………」テクテク

一方「いや、このエピソード描写要るのか?」

886 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) SS1 :2010/12/03(金) 12:46:42.01 ID:WWzQ7nMo

神裂「梅干ラブ!」

神裂「学園都市の高性能洗濯機ラブ!」

神裂「上条当麻ラブ!」

神裂「…………」

神裂「いや、そういう話じゃなかったような」

サーシャ「問の一ですが、私の出番h

887 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) SS1 :2010/12/03(金) 12:48:28.98 ID:WWzQ7nMo
美鈴「あら、上条くんおーっす!」

上条「わ、美鈴さんじゃないですか、どうしましたこんな所で」

美鈴「ん、たまたまこっちくる用事があってねー、近いからちょっと娘の彼氏ん所に顔出そうかなーって」ケラケラ

禁書「うわ、お酒臭いんだよ!」

御坂「ママってば、またしこたま飲んだのね、まったく……」

美鈴「美琴ちゃんは細かい事いちいちうるさいわね〜。でもそこに愛を感じるから許しちゃう!」ガバー

御坂「あーもう、ひっつくな! 酒臭いの、私は慣れてるからいいけど、当麻やインデックスはガチで引くからやめなさいよ?」

美鈴「えー、そんなぁー」ブーブー

上条「まあまあ、久々の親娘再会じゃないか。そう冷たくするなって」

御坂「当麻がそういうなら……。って、あれ? ママどこ行った?」

浜面「動くな! こいつがどうなってもいいのか!」

美鈴「あーれー、当麻君たすけてー」ケラケラケラ

上条「なんだこの急展開」

浜面「うちのスキルアウトを束ねてるリーダーが幼女ストーキングでパクられやがったんだ! 保釈金が必要なんだよ!」

上条「なんつー情けない理由」

御坂「アンタね、人の母親になにしてくれてんのよ!」ビリビリ

浜面「あbbbbbbbb」ビビビビ

禁書「おお、あっさりノックアウトなんだよ」

上条「まあ、そうなるよな」

御坂「保釈金くらいまっとうな方法で捻出しなさいよね、全く」

上条「まったくの正論でございます。まあでもその辺にしとけ、行くぞ美琴」

御坂「あ、うん。じゃあね、今回は見逃したげるから更正しなさいよ!」

浜面「は、はいぃ……」プスプス

姫神「めでたしめでたし」

〜つづく?〜
888 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/03(金) 12:51:21.92 ID:WWzQ7nMo
以上です
えーと、元の巻は断然いつもより薄い筈なのに意外とカツカツになったような
というかこの巻やる必要あったんでしょうか


ありがとうございました
889 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 12:59:10.90 ID:2wD/5MAO
SS2も是非

イージーモードの削板が想像できない
890 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 13:24:41.33 ID:lGI6f6SO
ここでようやく第三の主人公顔出しか
浜面のハードモードは最初の麦野の質問に詰まった時点で粛正されそうだなww
891 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 13:38:11.81 ID:wYcEQO6o
浜面のイージーってどんな感じなんだろうか・・・
892 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 13:50:02.06 ID:d2R2MxMo
>>891
半蔵「当初はレディース用の拳銃を渡そうと思いましたが学園都市最先端の化学兵器が手に入ったのでそれをあげましょう」
893 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 14:26:59.62 ID:brz9ssDO
>>892
それじゃあむぎのんが死んじゃうよ
894 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 14:38:49.38 ID:EMRpmsAO
あいつ不死身だからたとえ核とか細菌兵器ぶちかましてもどうせ死なないよ
895 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 14:46:28.13 ID:J3nrB.DO
ちょっとハードモードを考えてみた

1巻→インデックスの噛みつきが致死レベル、最初からトリプルイノケンティウス、最初から聖人モード、右手で防ぎきれないペンデックスの魔術

2巻→アウレオルスの精神力がウルトラソウッ!!

3巻→、御坂が本当に手加減なし、コーヒー飲みながら遠距離攻撃を繰り返す一方さん

4巻→土御門が魔術を忘れる

5巻→なんたかの槍が超でかい、巧みに逃げる天井、上条さんが足を挫く

6鏡→トリプルゴーレム


切りのいいところまで考えてみたけど、上条さんならやれそう
896 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 14:59:40.06 ID:h.q8fmko
>>891
麦野が一目惚れ→デレ
これで問題ないな

とりあえず難易度あがったら上条さん残機ガリガリ減って行くだろうな
ガチで鍛えたムキムキ一方通行とかでてきそう
897 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 15:24:29.55 ID:JqPr72AO
ハードだとスキルアウトすらヤバそうだけど…
898 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 16:51:18.07 ID:Gci7YsAO
ヘブンオアヘルでいいんじゃない?
899 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 17:11:26.76 ID:rXzqPVEo
>>895
海原は原典持ちでいいだろww

>>897
スキルアウトが木原神拳使って来るとか?
900 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 17:33:04.40 ID:h.q8fmko
・スキルアウトが駆動鎧を持ってる
・妹達が全員番外個体で一方通行さんのストレスがマッハ
・黒子が二話あたりでスキルアウトに殺される
・ねーちんがインデックスさんを殺してしまう
・最初実験を止めにいった第三位がアイテムに殺される
・その後第四位がフレンダに殺される
・かまちーが遅筆になる
901 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 17:38:05.40 ID:G06Wgcso
灰村が過労で入院…あれ?あまり変わらないな
902 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 17:41:19.28 ID:lGI6f6SO
>>900
最後だけレベル下がってんじゃねえかww
903 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 17:55:39.84 ID:ItYSF/co
アウレオルスが超主役の場合、需要はありますでしょうか?
904 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 17:57:41.65 ID:6vaB9IAO
当然
905 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/03(金) 18:00:12.07 ID:76E1hmco
>>903
需要はありますでしょうか? じゃねえんだよ
こんなジャンルで何レスほど借りる、投下するから苦手な奴以外は読みやがれゴルァって言って投下すりゃぁ良いんだよ

でも900レス過ぎたから100レス近くの長編の場合は次スレ立ってからの方がいいと思うよ
アウレオルスは好きなキャラクターだし読みたいな
906 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 18:00:59.39 ID:ItYSF/co
唖然、レスが速い。
真面目にアウレオルスが主役のSSを書きたくなった。
907 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 18:03:10.77 ID:ItYSF/co
ちょっと書いてくる!
プロットもないからいつになるかわからんけど、その時は読んでください。
908 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 18:04:58.78 ID:EXhC9AMo
アウレオさん使いづらいよね
引きこもらないと弱いけど真面目に闘うと最上級のチート

誰かかっこいいアウレオさんのSS知ってるなら教えてくれ
909 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 18:18:54.78 ID:JlNGW020
佐天さんと一方さんのハートフルコメディを書いている者です。
禁書のSSは初挑戦なので色々な意見を承りながら書こうと思いこちらに投下させて頂きました。
見切り発車な部分もあるので、ご迷惑でないのならこのままこちらで投下させて頂きたいと思っています。
スレの立て方がわからないとかは些細な問題です。

上琴ですが、上琴を読むのが好きです。でも書くと上インになってしまいました。
世の中不思議なことでいっぱいですね。
910 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」5 [sage]:2010/12/03(金) 18:25:58.36 ID:JlNGW020
「おかえりなさ〜い」
「……お前…また来てやがったのかァ…」


セーラー服にエプロンという上級コンボを繰り出す少女に、かける言葉の諦観の色が滲んでいる。
既に恒例と化しているやりとりに、受け手の少女佐天涙子はまともに取り合うつもりも無いのか視線を鍋に向けたままだ。

一方通行はコンビニ袋から缶コーヒーを取り出すと順繰りに冷蔵庫に放り込んでいく。

「お前…なに勝手に」

見慣れぬものがいくつか冷蔵庫に見受けられる。
プリンであったり紅茶のケーキであったり、どう見ても自分が食べるものではない。
甘いものが苦手な一方通行でなければ犯人は佐天だろう。

「いいじゃないですか。一方通行さんの分もありますよ」
「俺は甘いものは嫌いなんだよォ…っていうかお前いいのか?」
「何がですか?」
「だからよ…お前らの年だと友達ってのと遊んだりすンだろうが。馬鹿みてェに意味も無く集まっちゃァダベったりすンだろうが」

がしがしと頭をかく。わかっている。
どうにも自分らしくないことを言っている。
その自覚は十分にあるのだ。

「ちゃんと遊んでますよ。心配させちゃってすみません」
「ハッ、馬鹿言ってンじゃねェよクソガキが」
「ちょっとぉ、私には佐天涙子っていう名前があるんですから、ちゃんと呼んで下さいってば」
「わかったわかった、わかったってクソガキ」
「もう!!学園都市第一位ってもっと大人な感じの人だと思ってたのに。こんなに意地悪だなんて」

ぶつぶつ言いながら佐天はできた料理を次々と並べていく。
肉じゃが、インゲンの和え物、サツマイモの味噌汁、鶏のささみとキュウリのサラダ。

「いろいろ文句は言いたいですけど、まずはご飯にしましょう」
「番外個体といい、俺ん家は花嫁修業の場所かァ?楽だからいいけどよォ」

しっかり自分の分まで作っている辺り良い根性をしている。
不思議とその図太さというか、抜け目なさが鼻に付かない。
911 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」5 [sage]:2010/12/03(金) 18:32:31.61 ID:JlNGW020
「番外個体さんって、あの御坂さんのお姉さんの?」
「……まァな」
クローンであることは伏せ、御坂美琴の姉ということにしておいた。こんな普通に表の世界で生きている少女が知るようなことではない。
「あれから来ねェからなァ、正直お前がこうして飯作ってくれてるのはありがてェ」
結標淡希や番外個体が聞いたらいろいろな意味で卒倒しそうな言葉。彼にしては大盤振る舞いのほめ言葉だ。
「何だか悪いことしちゃいましたね」
「いいンだよ。どうせ暇つぶしに来てたんだろうが。飽きて来なくなるってンならそれに越したこたァねェ」
「…あの人が嫌いなんですか?」
「……いや、そうじゃねェ」

言葉を濁して、一方通行は味噌汁をすする。サツマイモの甘さが心地よい。
番外個体との関係をうまく佐天に伝えられる自信はなかった。
そしてそれ以上に伝える気は起こらなかった。

「まぁ、あんまり俺の存在は教育に良くわねェからなァ」
「あっははは、何ですかそれ。お父さんみたいな台詞ですよそれ」
「みてぇなもンだ。つーか、結局コーヒー淹れてるよかこうして飯食ってる時間の方が長ェな」
「安らぎを与えますって約束したじゃないですか〜安らぎません?母の味肉じゃがですよ。
女の子に男の子が惚れる定番料理ですよ」

「馬鹿言ってンじゃねェよ、クソガキ」


安らぎ。確かにそうかもしれない。
こうして温かい食事をしながら穏やかに誰かと言葉を交わすのは久しぶりだ。
結標淡希や番外個体との憎まれ口の叩き合いも存外嫌いではないが、佐天とこうしている時間はまったう別ものだ。学園都市最凶の悪魔と、一方通行ともあろう者が随分と腑抜けたものだ。

「あ…」

佐天の声に我に返る。物思いに浸ってしまっていたようだ。
つくづくどうかしている。佐天は目を丸くして一方通行を見ている。

「なんだァ?」
「い、いえ、なんでもないです、ええ、ほんと、なんでもないですよ!!」
「そ、そうかァ」
佐天は誤魔化すようにご飯をかき込む。
頬を赤くしているのは気のせいであろうか。

「笑ってた…」

ぽそりと、佐天が呟いた声は彼女以外の誰にも届かずに溶けて行く。
912 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」5 [sage]:2010/12/03(金) 18:39:54.61 ID:JlNGW020
すっかり街は夜の空気を漂わせ、街灯やコンビニの灯りが街の輪郭を浮かび上がらせている。

「すいません。わざわざ送ってもらっちゃって」
「今更だなァ。そう言うならもっと早く帰ろうって思わねェのか?いつもいつも飯食って行きやがって」
「えへへへへ〜」
ぺろりと舌を出す佐天に、一方通行は何も言わずに溜め息を吐く。二人は肩を並べて歩く。杖を付く一方通行の歩調に佐天が併せる。月を見上げながら佐天はぽつりとつぶやいた。

「ねぇ、一方通行さん。第一位って…どんな気持ちですか?」

一方通行は僅かに驚く。向けられた質問にではない。
その質問自体はいつか向けられると思っていた。
彼女は無能力者であるのだから。
いつもの佐天の声とは思えないほどに悲痛な声に驚いた。
知り合ってまだ二週間にもならないが、いつも笑い、驚き、明るい彼女は、一方通行からすればひまわりのような少女だ。

「……さァな。俺ァ超電磁砲とは違う。最初から一位だった。だから達成感だとか、努力の秘訣だとか聞かれてもわかンねェ」

佐天はゆっくりと首を振る。

「御坂さんは能力なんて関係ないって言ってました。友達もみんなそう言ってます」

御坂美琴ならそう言うだろう。そういう少女だ。

「今日、能力測定があったんですよ。結果は相変わらずです。わかってたんですよ。それくらい」
けど、やっぱり悔しい。消え入りそうな声でつぶやく。

一方通行は言葉を見つけあぐねる。何となくだが、この少女の胸につかえていることの根本が見えた気がした。
御坂美琴ではその根本を理解しきることができないということもわかった。

「着いたぞ」
「あ…何時の間に」

佐天の部屋のドアが目の前にある。思わず答えを委ねるように一方通行を振り返る。
背を向けた一方通行の裾を握ったのは反射的なものだった。

913 :佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」5 [sage]:2010/12/03(金) 18:49:10.57 ID:JlNGW020
「不意打ちが上手ェなァ…お前は」
「待ってください。待って…」
裾を握り締める手が震えていることに、気付かぬフリをする。溜息がひとつ零れた。

「俺に話してどォすんだ。どォして欲しいンだ?」
「………」
佐天がぎゅうっと裾を握る力を強める。
鬱陶しい、そう思っているのは本当なのに。けれども一方通行はその手を不思議と振りほどこうとは思わなかった。

「俺にはわからねェって言っただろう。無能力者の気持ちなんざァよ」
沈黙が、針のように降り注ぐ。頬が、首が、肌という肌が痛い。耳鳴りがする。まるでこの沈黙を拒否しようと呻いているようだ。その不思議な痛みが、大切に思っている人を、心ならずも傷つけようとすることから来る『罪悪感』であると、一方通行にはわからない。

「けどなァ…」
何が彼女にとって最適な言葉であるのかなどわからない。
自分はあの真っ直ぐな電撃姫でもなければ、目を覚ますような痛烈な言葉をぶつける幻想殺しの少年でもないのだ。ただの語るに及ばぬ悪党。
だから、この少女の目の前に広がる霧の存在を察知することは出来ても、晴らしてやることなどできようか。
そう、少なくとも一方通行は思っている。思い込んでいる。
だから、これは、単なる気まぐれだ。優しさなんかじゃ決して無い。
愚図る幼児を、下手に泣かれたら面倒くさいからあやすようなものだ。それ以外であろうはずもない。

「え…?」

不意に頭を撫でられた。白く細長い指が絹のような髪を梳くように、優しく、柔らかに撫でる。とくんと胸の奥が悦びに痛む。

「お前にもきっとわかンねェよ。俺がどんだけ           かをなァ」
     
聞き取れぬほどに小さく絞られた言葉に、佐天は何かを擽られたように過敏に反応した。
呟いた彼の唇が余りにも優しい曲線を描いていたせいなのかもしれない。
俯けていた顔を上げようとすると、乱暴に撫でられる。佐天の行動を見越していた一方通行の方が上手だった。くしゃくしゃと、乱暴に、そして優しさを多分に含んだ撫で方が、彼が打ち止めにしてやるのに似ていた。もっとも、それを佐天が知ろうはずもない。

「じゃあな。くだらねェ話はしまいだ。ガキは夜更かししねェでさっさと寝ろよ」

かかか、と意地悪く笑うと、一方通行は今度こそ踵を返し、階段を降りていく。
佐天は裾を掴んでいた手を、そっと一方通行の撫でてくれた場所にあてる。まだ温もりが残っているように感じた。

愚痴ぐらい言わせてくれてもいいのに。相談にくらい乗ってくれてもいいのに。
アドバイスの一つくらいくれたらいいのに。年上らしさを見せてくれてもいいのに。
言ってやりたい不平不満は山ほどある。山ほどあったのだ。
それなのに佐天に出来ることは彼の放った言葉を反芻することだけだった。

「何なの……もう…わかんないよぅ」

手をあてると、信じられないくらい頬が熱くなっていた。
914 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 18:52:00.05 ID:JlNGW020
相変わらず迷走中です。
本当は変態一方通行と痴女っ子佐天の明るいエロギャグを書こうと思ったのが切欠だったのに。
どこで間違ってしまったのでしょうね。
アウレオさんは何気に保育士になってたりしたら嬉しい。
915 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 18:55:10.30 ID:JlNGW020
書き忘れましたが、投下は以上です。
916 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 19:35:21.86 ID:h.q8fmko
おつかれ

続き待ってるよ!
917 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga sage]:2010/12/03(金) 20:11:08.42 ID:aybx6eY0

2回ぐらいここに投げ捨てた者だけど続きがあるかのごとく要請されてしまったので、とレスした人のせいにして今宵も投下
>>563とか>>658とかを読むとバックグラウンドがわかりやすい気がしないでもないでもない

※キャラ崩壊(口調含む)・設定不良注意
※時系列はそげぶされました
※一番好きなのは通行止めなんだってば、マジで

8レスぐらいもらっていく
918 :結標「上条くんに告白した」 [saga sage]:2010/12/03(金) 20:12:47.79 ID:aybx6eY0

『……上条、男。年齢はおそらく16。知能、お姉様とは天と地の差。性格は自己中心的で感情による形振り構わない行動が特徴。能力も超能力者とは天と地の差だね』

『そりゃ大抵はそうだろォがな。悪党なのか?光の世界で生きてンのか?』

『完全に光の中とはお世辞にも言えないね。学園都市も「外の世界」にも繋がってる上に闇もちょっとは知ってるオールラウンダーときたもんだ』

『「外」……いや、この場合は「あの」世界か。御坂美琴を任せる価値は?』

『少なくともミサカに言わせりゃこれ以上あなたが絡んでくること自体が余計なお世話だけどね?けけけ』

『……うるせェよ。俺はこれ以上、あいつらを不幸にするわけにはいかねェンだ』

『不幸』

『あン?』

『上条って男には「不幸」ってキーワードがついて回ることが多いみたいだね。ってことは、んん?そこに首突っ込んだお姉様達も「不幸」になっちゃうのかな?きゃは』

『御託は後で良い。妹達も全員知ってンだな?あのガキも?』

『知らないけど、バックアップ取りまくってるしそうなんじゃない?あのちっちゃいのが絡んだところできっと妹達の争いの弊害にはならないし』

『あ?どォいうことだ?』

『秘っ密ー。せいぜい悩んでもがき苦しめそんでもって死んじまえ』
919 :結標「上条くんに告白した」 [saga sage]:2010/12/03(金) 20:13:45.12 ID:aybx6eY0

『……で、実際のところどォなンだ。その野郎は結標に押し付けるべきか、それとも結標を潰すべきか』

『「恋愛沙汰に口出しする気はねェよ」』

『な……ッ!』

『ぎゃっは、ミサカの今の物真似スゲェ似てたんじゃない?あとでネットワークに流してみよーっと』

『……暗部の隠れ家に盗聴器でも仕掛けられりゃ大したモンだぜ、オマエ』

『わかってるくせにお褒めの言葉ア、リ、ガ、ト、ウ。ま、仮にも天下の第一位とあろう者が自分の発言を覆すなんてコトしないよねえ?諦めて放っておきなよ』

『……、』

『心配性の親御さんだこと。お節介にも程がある』


「ねーねー、何話してるのー……」


『……どォすりゃ良いンだろォな、俺は』

『しみじみと言われてもミサカは聖人君子じゃないんで、慰めがほしかったらおチビさんにでも泣きついてよね』

『……、』


「もしもーし……」
920 :結標「上条くんに告白した」 [saga sage]:2010/12/03(金) 20:15:09.56 ID:aybx6eY0

『はーあーめんどくせー。マジでめんどくせー第一位。黙られると揚げ足も取れないんですけど』

『……なァ、』


「ねえ聞いてるのー……」


『何かなしょんぼり真っ白人間?』


「ねえってばー……」


『度が過ぎた頼みだとは自分でも思うンだが……』


打ち止め「無視すんなやこらーっ!ってミサカはミサカはお姉様の真似をしてみたりぃ!」ドゴォ!

一方通行「ニイヅマッ!?」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



上条「ハッ!?……夢か。だよな、キングオブ不幸上条さんに女の子に告白されるなんて素敵イベントが起こるわけが……にしてもやたら鮮明な夢だったな……」
921 :結標「上条くんに告白した」 [saga sage]:2010/12/03(金) 20:16:13.85 ID:aybx6eY0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


結標「私と結婚を前提にして付き合ってください!!」

上条「……、えっ?」

小萌「む、結標ちゃん!?それはどういうことなのですかー!?」

結標「そのままの意味よ小萌。私が探していたのはこの人、上条当麻くん。私は今日から彼と付き合うつもりでここに連れてきてもらったの」

小萌「なっ!ななななな……っ!?」バターン

上条「おわっ!?小萌先生!?」

青髪ピアス「小萌先生のピンチに馳せ参じたけどカミやん状況の説m……なんやそのツインテール美乳ミニスカ少女はーっ!またカミやんにホイホイされた子かーっ!?」

上条「どんな言い草だテメェ!?」

結標「ええ、そうよ」

上条「そうですあなたもこの勘違い野郎を説得……ええっ!?」

青髪ピアス「ボクにはもう姫ちゃんか委員長しかおらん!うわーん!」ダッ

上条(呼んでもねーのに出てきて勝手に帰っていきやがった!?)


美琴「……ちょっと、アンタ!」バチバチィ!
922 :結標「上条くんに告白した」 [saga sage]:2010/12/03(金) 20:17:47.09 ID:aybx6eY0

結標「あら?お久しぶりね、超電磁砲」

上条「御坂!っていうかまだいたのか?学校はいいのかよ?」

美琴「アンタはちょっと黙ってなさい!……何のつもり、座標移動!そこの馬鹿を巻き込んで何を企んでんの!」バチッ

上条(座標移動?そうだ、この人、確か御坂と戦ってたっていう……)

結標「さっきの会話が聞こえなかった?私、彼と結婚したいの。純粋な乙女心よ、何か文句があるかしら?」

美琴「大有りに決まってんでしょ!大体、なんでアンタがこんなところにのうのうと居座ってんのよ!」バチバチ

結標「そう、それよ。ねえ、貴女だって学園都市の『闇』の表面ぐらいは知っているでしょう?その『闇』が、私を黙って生かしてくれていると思う?」

美琴「……!?」

上条「……?」

キーンコーンカーンコーン

結標「そろそろ授業が始まるわね。お子様達は大人しくお勉強でもしていたら?……上条くん、また明日ね。いい返事を期待しているわ♪」パッ

上条「……消えた。話に聞いてた通り、空間移動か」
923 :結標「上条くんに告白した」 [saga sage]:2010/12/03(金) 20:19:12.81 ID:aybx6eY0

美琴「結標淡希、本当に何考えてんのよ……まさかアンタ!あんな女とその、こここ、恋人になったりなんてしないでしょうね考えてないわよね!?」バチバチ

上条「いや、それはまあ、うーん……でも心配してくれてるところ悪いけど、御坂には関係ない話じゃないか?」

美琴「か、関係あるわよ!」バチバチ

上条「そうなのか?」

美琴「そうよ!そうってったらそうなの!」バチッ!

上条「のわっ!まあ確かに……『実験』を再開させようと企んでた人は、彼女にするにはちょっと怖いよな」

美琴「……それでいいから、もう」ハァ

上条「ところで御坂、思いっきりチャイム鳴っちゃってるけど授業間に合うのか?」

美琴「その点は黒子がいるから大丈、……?」

黒子「お姉様と殿方が愛を育んだら黒子の居場所が、でも結標と殿方が愛を育んだらお姉様が悲しむ、お姉様、結標、お姉様、結標、お姉様、結標……」ゴゴゴゴゴゴ

上条「……なんかアスファルトに咲く花がものすごい勢いで花占いという名の自然破壊活動に巻き込まれてますが」

美琴「ちょっと黒子!正気に戻りなさいってば!」
924 :結標「上条くんに告白した」 [saga sage]:2010/12/03(金) 20:20:09.44 ID:aybx6eY0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


上条(あのあと姫神や吹寄に無言で殴られた気がするけどあれも全部夢か。こうして上条さんの不幸な1日はこの風呂場で始まる、と)ヨッコイショー

インデックス「おはようとうまー」

上条「おー、起きたかインデックス。ちゃんと服着てるか?もう俺がここから出ても大丈夫か?」

インデックス「そういうことを聞く時点でとうまは不謹慎かも」

上条「悪かったよ。じゃあ今日も俺は学校に行ってくるから、帰ってくるまで大人しくテレビ見て待ってるんだぞ」

インデックス「ごはん」

上条「必要最低限の分の食料は電子レンジの中に入ってる。入ってるだけだから使わずにそのまま食べていいぞ。あとは舞夏が奇跡的に訪問してくれることを祈るんだ」

インデックス「祈るのはシスターの専売特許なんだよ!ごはん!」ダダダ

上条(……今日も安売りで適当にいいものを確保して帰ってこないとな)
925 :結標「上条くんに告白した」 [saga sage]:2010/12/03(金) 20:22:44.52 ID:aybx6eY0

ゴハンーゴハンーニャー

上条(飯があると知った途端朝から元気だな……さて、俺もそろそろここを出るか)

結標「おはよう上条くん」

上条「あ、はいおはようございま……」

結標「どうしたの?私の顔に何かついてる?」ニコニコ

上条「……、」ポカン

結標「?」ニコニコ

上条「……ココハオレノヘヤノフロバデスヨネ」

結標「ええ、そうよ」ニコニコ

上条「ですよね、いやー上条さんてっきり人の部屋で間違えて寝てたのかと……」

結標「あら違うわよ、もう」ウフフ



上条「って何やってるんですかあああああああああああああああああああああッ!?」



「さて、軽く30人分ほど持っていれば上等でしょうか……待っていてください、御坂さん」
926 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/03(金) 20:25:36.78 ID:aybx6eY0

終了、前々回・前回に引き続き読んでくださった方がいたら超感謝
しかしタイトルキャラが全体の半分しか出ないSSってどのぐらいあるんだろうな

遅レスだけど>>701
貴様俺がここ1ヶ月エツァリにハマっていると知っての横暴か、もっとやってくださいお願いします

先月ちょっとハードな試験受けたんだけど結果が微妙だからPC時間返上して勉強しないとヤバい
というわけでこの続きと番外のデレは画面の前のお前たちに託された、よろしく
アトスレタテッテナニボクコドモダカラワカラナイヨー
927 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 20:31:43.37 ID:76E1hmco
>>926
@GEPのトップページを開く、URLは下参照
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/index.html

Aこのページの一番下にタイトル・名前・E-mail・内容を書き込む場所がある
 タイトルにスレタイ、名前にはコテなりトリなりつけるならつける、メール欄にはsage,sagaなど必要なものを入力
 内容の部分にSSの本文を書く、1レス目はジャンルなどを書いても良いかも

B入力内容に不備がなければタイトルの横あたりにある新規スレッド作成のボタンをクリック
 これであなたもスレが立てられるよ! やったね!
928 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 21:34:55.56 ID:96qD1kM0
>>926
読んでるぞー。コレ、好き。
面白いので完結まで続けて行って欲しい。

>>927が言ってるように専用スレ作ったら良いじゃんないかな。
でもって最初から全部纏めてくれるとありがたいんだけどなー。
929 :H面先生の指導風景 :2010/12/03(金) 22:20:07.02 ID:Q69mEQAO
なんか、めちゃくちゃレス貰えて嬉しかったので、はまづらぁが地理を開講するそうです。
ニページ分貰います
930 :H面先生の指導風景 :2010/12/03(金) 22:22:24.63 ID:Q69mEQAO


浜面「第23学区、ここは宇宙カイハツに…しゅ、しゅうでた」

生徒F「秀でた、だと思うわけよ」

浜面「わりい。えっと、ひーでた学区ですね」

浜面「んで、立ち入り禁止になってます。こんだけ覚えとけば良いような」

生徒K「超小学生でも知ってますよ」

浜面「うるせー。どうせ俺は小学生並ですよーだ」

生徒M「小学生に失礼じゃない?」

浜面「そこまで俺を否定!?」

生徒T「私はそんなせんせーを応援してる」

浜面「おうふ、先生かあ…」ニヤニヤ

生徒M「きもーい」

生徒F「バカ」

生徒K「ふっ」

浜面「一言の罵りに心が抉られる…!」


931 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 22:23:05.05 ID:JqPr72AO
スレ建てても軽く放置されないか心配だな
シャツの人はまめだがパンの人は若干停滞気味だし
932 :H面先生の指導風景 :2010/12/03(金) 22:24:58.95 ID:Q69mEQAO


浜面「っつーか、俺が教えられるのって、美人の情報みたいな、例えば5学区の大学生のレベルとか、6学区のゲーセン裏技とか、15学区のスキルアウト事情とか、結構アンダーな地理なんだけど」

生徒T「…」

生徒M「…」ピクピク

生徒F「…女子のレベルが高いのはどこなわけ?」

浜面「個人的に12と14。12は神道系だから清楚なお嬢さんが多くて、14はバニーを着たバイトの外国人お姉さんがめちゃくちゃ多い。あと大穴で1の公務員なお姉さんもって…、なに、なんで殺気立ってんの」

生徒T「ごめん、はまづら。

応援、してあげない」

生徒M「[ピーーー]ェェええ!!!!!」

生徒K「窒素ぱぁんち!」

浜面「うぎゃあああ!」



933 :おわり :2010/12/03(金) 22:28:35.70 ID:Q69mEQAO
反応ありがとうこざいました

「ねえ、トム。私ドロドロした通行止めが読みたいのよ」
「ヘイ、キャシー。なら、あそこで催促するんだ」

と教わったので誰か耽美でも何でも良いんで依存しまくりの通行止めを書いてくれないだろうか、ご覧の通り俺は無理だ。
934 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 22:39:23.79 ID:J3nrB.DO
おつ!
K条先生の授業は普通に教室じゃ足りなそうだwwwwww


ドロドロ通行止めかぁ。簡単なのは御坂を出すことなんだろうけど、そうすると御坂の扱いがなぁ…
935 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/03(金) 22:51:27.08 ID:WWzQ7nMo
互いに依存しまくりなドロドロなのか
そうなると逆に他の登場人物は最低限しか登場しない、心理描写メインな感じなのかな
面白そうだけどハードル高そうだ
936 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 22:53:55.79 ID:jFGBsFco
互いにヤンデレとか。
937 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 23:04:09.62 ID:Q69mEQAO
うひひ、物は書いてみるもんだぜ!設定だけで萌えれるし!クレクレでまじ申し訳ない!

書こうと思って挫折しかかってんのは、理性が揺らぎがかってる一方さん→誘う打ち止め→一線越えちゃう→またすげー落ち込む一方さん、いつもよりバイオレンスだね→ストレス溜まる→また揺らいじゃう。みたいなダメ人間たちの話だったり
938 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/03(金) 23:25:08.85 ID:WWzQ7nMo
そういう退廃的なのもまたいいよね
最終的に落ちる所まで落ちるのか、それとも何かがきっかけでどうにか引き上げられるのか、どちらでも面白そう
939 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/03(金) 23:32:38.31 ID:7d3hCYAO
>>926
勉強してから続き書けば問題なし。やったね!

ってか伏線しっかり張ってから放るなwwww

いつまでも待ってるぜ
940 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 23:33:42.56 ID:u8FcIUA0
通行止めは背景とか真面目に考えるとドロドロなんだろうが、しかしチチと悟空並に
「好きです!」「じゃァ結婚すっか」と話がスムーズに進みそうなイメージもあるだよなぁ
本編でいじいじ一方さんの鬱々独白が多いから、その反動かね
941 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/03(金) 23:43:58.46 ID:y2S8It.o
>>940
それすげえ分かる
どっちにも転びそう
942 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/04(土) 00:26:59.66 ID:qGvyQVE0
>>926

海原何をする気なんだ…

>>933

今日もアイテムは平和だね
943 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 01:40:02.42 ID:DAo6MXg0
2レスほど借ります
ラスボスがアレイスターだとして、冥土返しが裏ボスだと思うのは私だけ?
って、ことで裏ボスを書いてみる
944 :1/2 [sage]:2010/12/04(土) 01:40:45.27 ID:DAo6MXg0
冥土「彼がお人形をかってくれない?」

打ち「うん」

冥土「そんなこと、僕に言われてもどうしようもないんだけどね…」

打ち「でも、ミサカもお人形が欲しいお年頃なんだよ、ってミサカはミサカは年頃の娘をアピールしてみる」

冥土「いや…0歳でしょ。一応」

打ち「そうだった、ってミサカはミサカはミサカの製造年数を改めて確認させられたり」

冥土「でも、人形が欲しいならつくればいいと思うよ」

打ち「ミサカにそんな技術はないよ、ってミサカはミサカはネット上でお人形をつくる技術をDLできないは探してみたり」

冥土「それとも彼を人形にしてみるかい?」

打ち「彼って、あの彼のこと?、ってミサカはミサカは聞き返してみる」

冥土「そう、一方通行をね…」



数日後

土御門「なぁカミやん、最近の噂で人形術師があるだろ?」

上条「聞いたことあるな、女の子が俺たちぐらいの身長の人形を操って、スキルアウトとかを倒してるとかなんとか……」

土御門「帰りに探してみないか?公園とかによく出現するらしいぜい」

上条「いいけど、どこの公園なんだ?」

土御門「カミやんもよく知ってる公園だにゃー」
945 :2/2 [sage]:2010/12/04(土) 01:42:29.08 ID:DAo6MXg0
とある公園

打ち「ほら、百合子ちゃんお客さんにご挨拶、ってミサカはミサカは百合子ちゃんに信号を送ってみる」

百合子「(くそっ、思考以外の自由がァ…)」ペコリ

「土御門、噂の人形術師ってアレじゃないのか?」

「なぁ、カミやん…」

「なんだよ」

「俺の目が確かなら、あれは打ち止めじゃないのか?」

「そうだよな、やっぱりそう見えるよな」

「それにあの人形にも、見覚えがある気がするにゃ」

「そうか?俺は初めて見るけど」

「そうか…俺疲れてるんだな……今日は帰ってさっさと寝ることにするぜい」

「そうしたほうがいいかもな、多分魔術師との戦いで知らないところに負担かけたんだよ」

「おう…」

打ち「百合子ちゃんったら、また禍々しい顔をして…スマイルだよスマイル、ってミサカはミサカはお客様に素敵な笑顔をプレゼントしてみる」



数日後

冥土「君から連絡をしてくるなんて、もう無いと思っていたよ」

アレイ『それよりも、一方通行がどこに居るか知らないかい?』

冥土「知らないね……バッテリーも無いのにどこに行ったんだろう」

アレイ『そうか、知らないのならそれでいい』

冥土「見つけしだい連絡しとくよ」

アレイ『頼む』ピッ

冥土「さて…、これでアレイスターの計画も傾くだろう」

冥土「君が否定した『女子学生の制服をナース化計画』の恨みを身をもって味わうんだね……」

「わーい、ミサカはミサカは人形術師」

冥土「(計画通り)」
946 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 01:43:56.10 ID:DAo6MXg0
終わり
文章力なくてごめんね…
947 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/04(土) 02:10:43.97 ID:KZRFv9co
なんともおぞましく恐ろしい・・・
乙っすww
948 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 03:05:46.21 ID:qGvyQVE0

打ち止めがそんなこと受け入れるなんて…
949 :打ち止め「一方通行」 [sage]:2010/12/04(土) 04:16:57.56 ID:gGHBjNQo
こんな時間だからこそ




打ち止め「あなたは私がいないと何もできない」

打ち止め「私もあなたがいないと何もできない」

打ち止め「なのに他の女にうつつをぬかすなんてだめだよ?」

一方通行(クソガキ…何いってやがる…クソ、体の自由が…)

打ち止め「だからね、私はあなたを私だけのあなたにすることにしたの。 ほら、見て? 邪魔な人はもうイナイヨ?」

一方通行(! 黄泉川と、芳川…嘘だろ…)

打ち止め「ふふふ…これでずっと一緒だね…ってミサカはミサカはあなたとずっと一緒にいられることへの抑えきれない興奮を吐露してみる」

一方通行(なんで…なんでだよ…畜生ォ…)

950 :打ち止め「一方通行」 :2010/12/04(土) 04:18:27.25 ID:gGHBjNQo
上の人形師さん読んで思いついた

どことなくテンプレな展開だけどこういうのもあるはずだ
951 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 07:54:41.34 ID:qKvmBcDO
DNA的に病む可能性はばっちりあるんだよな…


最近の通行止めな流れに逆らって禁書殺し書いた。4レスもらう
952 :禁書「虫嫌い」 [sage]:2010/12/04(土) 07:56:52.90 ID:qKvmBcDO
上条「なぁインデックス」

禁書「ん? どうしたのとうま?」

上条「そろそろ放して欲しいんだけど」

禁書「やだ」

上条「やだって……これ以上裾を引っ張られたら伸びてしまうんですが」

禁書「やなもんはやだもん」

上条「はぁ……」

禁書「む、その溜め息はちょっと酷いかも」

上条「だってさぁ、ただのクモだろ? しかもお前が見たのは小さい緑色やつなんだろ?」

禁書「うん。でもそれがなんなの? クモがクモであることは変わりないよ?」

上条「それはそうだけどさぁ……」

禁書「分かった。とうまはクモに怯えてる私をとことんバカにしようとしてるんだね? そういうことでいいんだね?」

上条「違う違う。誰にでも苦手なものはあるし、それに対してどうしようも出来ないこともある。けどなぁ……」

禁書「けど、なに?」

上条「大飯食らいの10万3000冊の魔導書を記憶してるスーパー少女シスターさんがですよ? 嫌いな虫を見て怖くて服の裾を掴んで人の後ろに隠れるなんてそんな萌え〜なことをするとは思えないんですよ」

禁書「それ絶対バカにしてるかも……」

上条「でも、そんなインデックスの姿に不覚にも萌えてしまった私、上条当麻は全力でクモ退治を決行します!」

禁書「け、結婚!? そんな、急に……でも」

上条「け、っ、こ、うな。勝手に間違ってなに赤くなってんだ?」
953 :禁書「虫嫌い」 [sage]:2010/12/04(土) 07:59:07.88 ID:qKvmBcDO
上条「それで、クモを見つけた場所ってのはどこだ?」

禁書「えっと、テレビ見てる時に上からツーっと降りてきたから多分その辺」

上条「オーケー。そんじゃサクっと――って引っ張られてたらなにも出来ないんだけど」

禁書「手が勝手に……ほ、ほんとだもん!! 決して離れるのが怖いとかじゃないもん!!」

上条「はいはい分かった分かった。あとでいくらでもくっついていいから今は離れてくれないか? それともインデックスもクモ退治手伝うか?」

禁書「やだ!」

上条「じゃあ離してくれるか?」

禁書「分かった……。必ず戻って来てね」

上条「はいはい。すぐに戻るからいい子にしてろよー」

禁書「うん……」

上条「さてと。クモさーんどこですかー? 今出てくると逃がしてあげますよー? 出てこないとスフィンクスと遊んでもらいますよー?」

スフィンクス「にゃぁん」

上条「どこですかー? ん? oh」

禁書「ど、どうしたのとうま?」

上条「聞きたいのかインデックス?」

禁書「い、一応」

上条「そうか。簡単に言うと、お家さんをせっせと作ってらっしゃるぞ」

禁書「お家……? 家……巣? ……ぃいやぁぁぁあああ!! とうまぁ!! とうまぁ!!」
954 :禁書「虫嫌い」 [sage]:2010/12/04(土) 08:01:04.75 ID:qKvmBcDO
上条「お、落ち着けインデックス!! 聞きたいって言ったのお前じゃねーか!? あーもう!」ギュウ

禁書「とうまぁとうまぁ……グス……」

上条「どうだ、落ち着いたか?」

禁書「……うん」

上条「つーかクモ苦手過ぎないか? もしかして前になにかあったのか? いや、言いたくなかったら言わなくいいよ」

禁書「……前にね、逃げ回ってる時に大きいゴミ箱の中に隠れたことがあるんだ。そしたら――」

上条「もういい。もうこれ以上喋るな。……聞いてくれインデックス。お前のその記憶は俺にはどうしようも出来ない。けどな、目の前の現実をどうにかするぐらいは俺にも出来る」

禁書「とうま……?」

上条「今からお前に見せてやるよ。この部屋にはまだまだ救いあるってことを!!」

上条「いでよ対小型虫最終兵器、掃除機ッ!!」

禁書「こ、これで勝てるの?」

上条「ああ。見てろよインデックス。今からあいつの家をぶち壊してくる」

禁書「うん、分かった。でもね、さよならは言わない。私の下に必ず戻ってくるって信じてるから」

上条「分かってる。またな!」

禁書「またね、とうま」
955 :禁書「虫嫌い」 [sage]:2010/12/04(土) 08:03:08.42 ID:qKvmBcDO
クモ「……」

上条「すまん。お前が悪い訳じゃないんだ。俺が悪いんだ。俺がインデックスを救うためにお前を吸うんだ。……すまん」

クモ「……そうか」

ブオオオオオオ!!

上条「……ふぅ。これで良かったんだ。これで……」

禁書「とうま、もう大丈夫?」

上条「ああ。もう大丈夫だぞ」

禁書「掃除機から出てきたりしない?」

上条「しないしない」

禁書「とうまー!!」ガバッ

上条「はは、大袈裟だなインデックス。おっともうこんな時間か。ご飯の支度するかな」

禁書「私も手伝うんだよ!」

上条「お、今日は偉いなインデックス」

禁書「ふふん!」

――――

土御門「……なんなんですたいこのストロベリってるお隣さんは!? 晩御飯食べに行くぞコラァ!!」

舞夏「兄貴、どうかしたのかー?」

土御門「えぇい舞夏ぁ! お前の嫌いな虫はなんだ!?」

舞夏「なんだー突然? んー、意外とセミとか苦手だぞー」

土御門「名前に夏が入ってるのに夏の虫が苦手なんて……舞夏をそんな義妹に育てた覚えはなぁい!!」

舞夏「知らんがな」
956 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 08:04:17.77 ID:qKvmBcDO
おわり

隣でストロベリられると突撃したくなるよね
957 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 08:08:24.95 ID:vfIFhJYo
いちゃいちゃしてんなぁあぁもう学園都市爆発すればいいのに
かわいすぎるの見ててニヤニヤするけどとてつもない虚無感に襲われる
上条さんもインデックスも幸せなんだろうなぁちくせう爆発しろ
乙乙
958 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 08:16:57.89 ID:xQ3FTsAO
通行止めの打ち止めヤンデレとかハートキャッチしにきたよねって感じ
上インきたっっ!最近総合に上インの書き手多くて嬉しい!!インちゃん可愛いなおい!可及的速やかに結婚しやがれ!
959 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 09:42:22.87 ID:DAo6MXg0
私も掃除機でクモとかムカデとか吸い込んだことあるな……
乙です
960 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 10:11:39.03 ID:kqfWUsAO
ダ〇ソンでゴキブリ吸ったときは…いやなんでもない
961 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 10:13:03.97 ID:rIorACoo
おいやめろ
962 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 10:51:45.91 ID:z1fWLcAO
ゴキブリって顔の辺りに飛んでくるよな
まあはたき落とすんだが、
そのまま床にたたきつけると色々飛び出すんだよな
963 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 11:04:19.57 ID:1XvaDkHA
ゴキブリって死ぬと思ったら自分で腹食いちぎって卵を散乱させるんだよね

964 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 11:18:29.47 ID:1XvaDkHA
ゴキブリの流れをぶったぎって発掘した昔書いた通行止めモノを投下してみる。

(たぶん)シリアス。
19巻の最後の一方通行が打ち止めを部屋から連れ出すまでを妄想したものなので
19巻読了後にお読みいただけるといいかと。

暗い話なのでおkだよって人だけ見てください

8レスお借りします
965 :1/8 [saga]:2010/12/04(土) 11:19:19.32 ID:1XvaDkHA

夜はまだ明けていないようだ。

まだ薄暗い空を見て、打ち止めは朦朧とする意識ながらも思う。
部屋は静寂と、早朝の冷たい空気で満たされてる。

そんな夜明けの直前に、打ち止めは目を覚ました。

頭を少し動かすと酷い頭痛が刺し、風邪でも引いちゃったかなあ……と少女は口の中で呟いた。
が、少女の口からは震えた息が零れただけで、それはもう声になっていなかった。

思えば、身体が妙に火照って全身がうっすらと汗ばんでいる。

その症状が、自身の『崩壊』の兆候だということを、幼い彼女は知る由もない。

966 :2/8 [saga]:2010/12/04(土) 11:19:56.86 ID:1XvaDkHA




もう身体は起き上がらなかった。

だんだん鼓動が早まり、噴き出す汗が滴となって伝う。
今や全身がびっしょりと汗で濡れている。

(……あれれ、どうしちゃったのかな……ミサ、カ……)

ふいに、打ち止めの視界が揺らいだ。
どうやら自分の容体は、気を失う直前まで達しているらしい。

外の世界が、遠くなっていく。

徐々に霞みゆく意識の中、
ぽたり、ぽたり、という音が打ち止めの耳についた。

耳を良く澄ますと、その滴が落ちるような音はドアの向こうから聞こえてきているようだった。

音はだんだん大きくなり、
近づくにつれて足音も聞こえ始める。

打ち止めは足音を聞いて、もう、誰の――とは、思わなかった。

やがてゆっくりと、弱弱しくドアが開く。


そこには、
打ち止めの思い描いたように、血だらけの少年が立っていた。

967 :3/8 [saga]:2010/12/04(土) 11:20:27.19 ID:1XvaDkHA

一方通行は血を引きずるようにして歩く。
それは誰かの返り血ではなく、まぎれもない一方通行自身の血液だった。
歩いた後にはべったりと血痕が残っていたが、もはや彼にはそんなことを気にする余裕などない。

部屋のドアを開けると、やはりそこには少女が眠っていた。

打ち止めの呼吸は荒く、
それは眠っているというよりぐったり横たわっている、と言う表現の方が正しい。

熱病に侵された様な少女を見て、
一方通行は初めて少女と出会ったときの夜を思いだす。
――天井亜雄によってウィルスを打ち込まれた打ち止めを救い出し、自身の能力を失ったあの日。
あの時の打ち止めも、こんな状態だったと思う。

あの日を境に、一方通行を取り巻いていた世界は変わった。
言いかえれば、それがすべての始まりだった。


一方通行は手近な紙を手元にやり、震える手で血文字を綴る。
それは黄泉川たちへの書き置きであり、それは自分の決意の証でもあった。

コピー用紙にのたくった赤い文字を、その文章を、黄泉川はどう解釈するだろうか。
それには短くこう書かれていた。

このガキの命は、必ず助けて見せる、

――と。

968 :4/8 [saga]:2010/12/04(土) 11:21:06.80 ID:1XvaDkHA

一方通行が。
……あの人が帰ってきた。


ろくに目も開けていられない状態でありながら、打ち止めはそう確信した。

以前彼と会ったのはいつだろうか。
ある日を境に、突然会える日が限られて、
それから打ち止めはいつもその少年が隣にいた――そんな日常の幸せを、後になって痛いほど思い知らされた。
懐かしくて、抱きしめたくて。
無数の気持ちが、打ち止めの胸に溢れてくる。


――今までどこにいたの、

――どうしてこんな時間に来たの、

――どうしてそんなに、傷ついてるの……?


声にならない言葉は、目の前の少年に届くことはない。

伝えたいことは山ほどあって、
でも蝕まれつつあるこの身体は言うことを聞いてくれない。

意識は薄れていく。

どうしてかな、
ミサカには、こんなに言いたいことがたくさんあるのに。

969 :5/8 [saga]:2010/12/04(土) 11:21:36.92 ID:1XvaDkHA

べったりと張り付く血が凝固して、どす黒く変色している。
一方通行は、自分の血みどろの両手を見て思った。

思えば自分は、昔から血にまみれていた。

故に、血を浴びるのは慣れている。
いや、彼は慣れすぎていた。
何重にも塗り固められた鮮血は、凝固して、こびり付いて、
――彼の心をも真っ黒に染め上げてしまったのだから。


「―――な、んで……」


背後からのか細い少女の声に、一方通行は振り返る。
そして、わずかに目を見開いた。

「どうしてあなたはそんなになるまで無茶するの……っ、……って、ミサカは、ミサカは、」

自分の力で起き上がることさえままならない少女が、
おぼつかない仕草で手をのばして、必死に言葉を紡いでいた。

言葉とは裏腹に、少女は笑っている。
まるで、一方通行を迎え入れるように。
顔には汗が伝い、頭はふらふらと揺れていたけれど、その屈託のない笑みだけは揺らがなかった。

「……ねえ、一方、通……行……」

一方通行の動きが止まる。
彼は素直に驚いた。こんな自分に、まだ笑いかけてくれる人間はいるのかと。

打ち止めは一方通行へと両腕を伸ばして言った。



「おかえり、……ってミサカはミサカは……あなたに言葉を、かけてみる」



970 :6/8 [saga]:2010/12/04(土) 11:22:25.77 ID:1XvaDkHA

小刻みに揺れる少女の腕が、自分へと伸ばされる。

大切なものはここにある。
守るべき少女はここにいる。

一方通行は、その希望を守るためなら、命さえ賭すると心に誓った。

でも、
その光は今にも消えそうで、零れ落ちそうで――


気がつくと、彼は少女を抱きしめていた。


震える腕で、力の限りに抱きしめる。
力の抜けた少女の体は今にも消えてしまいそうで。

――自分の命などどうだっていい、
一方通行は、ただそれが恐ろしかった。

971 :7/8 [saga]:2010/12/04(土) 11:22:59.38 ID:1XvaDkHA

ふいに抱き締められ、打ち止めは言葉を失った。

少年の体は冷たくて、血がこびり付いている。

無理矢理力を振り絞って喋ったりしたものだから、自分の身体はもう限界を迎えてしまったらしい。
動かすにも動かせず、全体重を一方通行へ預ける形になっていた。

意識の途切れる直前、
一方通行は、打ち止めの耳元でささやく。


「……救ってみせる」


掠れた小さな小さな声は、泣きつかれた子供を連想させた。


「オマエは絶対に、俺が救ってみせる」


打ち止めの目から溢れた透明な滴が一筋、頬を伝った。

どうしてそんなこと言うの、
あなたの心はぼろぼろで、守ってあげなくちゃいけないのはミサカのほうなのに。





一方通行は気を失った打ち止めを抱きあげ、部屋を後にした。


972 :8/8 [saga]:2010/12/04(土) 11:24:57.13 ID:1XvaDkHA




貨物列車のコンテナを、低い振動音が揺らす。

このままいけば、列車は学園都市の外へ出るだろう、
と、暗闇の中に身を潜めた一方通行は、力なくうずくまりながら考える。
その腕の中には、振動にあわせて小刻みに震える打ち止めがぐったりと沈んでいた。

一方通行はおもむろに携帯電話を手に取り、
そしてひと思いに握り潰した。

黄泉川と芳川と、そしてグループや『上』の連中と。
これで、一方通行の全てのつながりは絶たれた。

(……これでいい)

彼の手からパラパラと部品が零れる。
壁に背を預け、息を吐いた。


彼は呟く。
その声は小さくて、加速する列車の振動音に消え入りそうだったが、彼はたしかにこう言った。



「――ロシアへ、」



と、短く。

973 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 11:28:29.93 ID:1XvaDkHA
以上です。

ほのぼのらぶらぶーな通行止めもおいしいけど、
こういう切なげな面があってこその通行止めだと思います。
結論を言えば、どんな通行止めでもおいしいと思うんだよ!!!

いつか番外通行も書いてみたいです。あの絶妙な距離感がたまらん。

読んで下さった方には感謝を。
おそまつさまでした。
974 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 11:36:43.76 ID:nldeZs60
弱い弱い子供達が傷ついた自分よりも互いを思いあって支えあってるな
これぞ正当派通行止め! って感じで大好きです
乙!
975 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 11:46:30.68 ID:Ek3L/kAO
ねえ、ヨミカワーストとか需要ある?なくてももう俺は動いてるから問答無用で供給するけど
次スレ辺りで投下するよ……どうかしてるよね、俺
976 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 11:48:37.62 ID:CsehOsAO
乙なんだよ!
ああ、目から汗が…

一応俺も通行止めのギャグ書いたんだけど、このシリアスの後に投下すんのは気が引けるから後でいいやww
977 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 11:50:59.43 ID:PxVZD8Io
>>975
期待ww

そろそろ○○さんとのおやくそく考えようず
978 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 12:09:20.21 ID:4IrzGaQo
今までのおやくそく一覧
http://blog.livedoor.jp/toaru_ss/archives/1459219.html
979 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 12:14:26.38 ID:kxoqvMko
前々スレから日の目を見ないサーシャさん。

 [ サーシャさんとのおやくそく ]
・第一の私見ですが、投下時は名前欄にタイトルや総レス数を記載しておくとわかりやすいかと。
・第一の注意事項ですが、新刊のネタバレ解禁は発売日の翌日からです。
・第二の私見ですが、ここは複数の書き手さんで書いていくスレです。安価作品は控えるべきですね。
・第一の解答ですが、毎月中旬に接続できなくなる点に関しては、数日の内に直るので暫く待ってみて下さい。
・第三の私見ですが、たまに沸く変な人は決して構ったりせずに無視するのが効果的です。補足説明致しますと、私の上司に当たる変態セクハラ女などはスルーが一番応えるようです。
980 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 12:18:20.91 ID:1XvaDkHA
じゃあ今回はサーシャさん?
981 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/04(土) 12:51:57.70 ID:KZRFv9co
次スレマダー?
建ったら埋めネタついでに例のアレやりますよっと
982 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/04(土) 12:56:59.24 ID:8S9VC4so
次スレが後30分ほどしても立たなかったら代わりに立てようと思います
キリいいところで13時30分になったらここにもう一度報告して立てます
983 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 13:00:23.26 ID:1XvaDkHA
>>982 次スレ立てできるか難しそうなのでお願いします、すいません汗
984 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 13:02:17.94 ID:8S9VC4so
>>983
了解っす、そんじゃ立ててきます
おやくそくは>>979をお借りします
985 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/04(土) 13:09:13.96 ID:8S9VC4so
立ててきました
次スレはこちら

▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-18冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1291435546/

時間かかってスマソ
986 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/04(土) 13:38:36.53 ID:KZRFv9co
>>985おつおつ

スレ建て報告直後で申し訳ないけど投下しますね
今回3レスくらい
987 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 14巻 :2010/12/04(土) 13:41:48.22 ID:KZRFv9co

上条「上条当麻です。今回私はフランスのアビニョンに訪れています」

禁書「いきなりここから始めちゃうんだね。最短記録更新しちゃうかも」

御坂「フランスというとパリを思い浮かべるけど、南フランスも素敵なのねぇ」

御坂妹「フランス料理食べたい、とミサカは食い気を前面に押し出してみます」

姫神「アヴィニョンの。橋で。踊るよ。踊るよ」ズンタッタ♪

上条「実際に踊ると危険らしいけどな、サン・ビネゼ橋」

初春「以上全部、ネットの情報で調べました!」

上条「うわっ、誰!?」

御坂「あれ、今初春さんの声がしたような……?」

禁書「みことの知り合い?」

御坂「いや、気のせいかしら……良く分からないわ」

姫神「気配を消すのは。私の専売特許」

御坂妹「このSSでは妙な存在感がありますけどね、とミサカはすきっ腹を抱えてぐぅ」グゥー

988 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 14巻 :2010/12/04(土) 13:43:02.72 ID:KZRFv9co

上条「そもそも俺たちがなんでここにいるかの説明が出来てない事に気付いた」

禁書「とうまのお隣さんに強制的に連れてこられたんだよ!」

御坂「でもイージーモードだから彼女連れなのよね」

上条「まあそう言う事。ついでにいうと現地彼女もお出迎えに来る筈なんだけど」

五和「当麻さーん、お待たせしましたー」

上条「おお、五和久しぶり」

禁書「早速だけどご飯食べさせてくれると嬉しいな♪」

御坂「結局アンタも空腹なんかい! それよりさっさとお仕事片付けた方がいいんじゃないの?」

上条「そうだなぁ。今回のラスボスってどんな奴?」

五和「あ、はい。神の右席の一人で、左方のテッラとかいう変顔の人なんですが」

禁書「変顔?」

五和「あ、はい。なんかトカゲちっくというか、衣装も緑だそうですし」

御坂妹「というと、あそこで姫神さんが絡んでる人のような方ですか? とミサカは指を差して示します」

姫神「ちょっと。そこのフランス野郎。フランスの街並みで巫女服の私って。目立ってる?」

テッラ「いきなり絡んできて何ですか。充分目立ってますから離してくれませんかねー」

姫神「貴方。私以上に目立ってる気がして。何となくムカついた」

テッラ「言いがかりにも程がありますねー」

五和「……間違いなくあの人ですね」

上条「よっしゃ、じゃあ上条さんいっちょお仕事してきますよー」

禁書「いってらっしゃーいなんだよ!」

御坂「頑張ってー、負けるんじゃないわよ当麻!」

989 :とある禁書の超楽勝版(イージーモード) 14巻 :2010/12/04(土) 13:44:11.04 ID:KZRFv9co

上条「そげぶパーンチ!」バキィ

テッラ「いたくらっ!?」K.O.

御坂妹「流石当麻さん、相変わらずお強い」

姫神「これで。この街で一番目立つのは私」

上条「よっし、お仕事終わりー」

五和「お疲れ様ですー」

禁書「じゃあ早速ご飯にするんだよ!」

御坂「そうね、私もお腹ペコペコだわ」

御坂妹「観光ガイドによるオススメの店はこの近くにあるようです、とミサカは(ry」

五和「あ、その店でしたら分かります。案内しますね」

禁書「わーい、ごっはん♪ ごっはん♪」

御坂「ねえねえ、ご飯食べ終わったら観光しない? 私行ってみたい所があるのよねー」

上条「はっはっは、無駄に引っ張ってみたものの3レスで終わっちゃいそうだ。どうしよう」

御坂妹「なぁに、埋めネタとしては丁度いい位だ、とミサカはメタ発言をぶちかましてみます」

上条「どうせこのSSでのメタ発言なんて今まで何度もぶちかましてきてるけどな……」

姫神「めでたしめでたし」


〜つづく?〜
990 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/04(土) 13:46:47.19 ID:KZRFv9co
以上です
神の右席編も架橋に入り、上条さんは休む暇の無い戦いの日々に身を投じます
頑張れ負けるなぼくらの上条さん

ありがとうございました
991 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 14:39:56.62 ID:ru.NyAUo
心休まる暇のない怒涛の展開で、手に汗握りまくって読みました。
彼らはこの後も、さらなる強敵に出会うでしょうが、次も、きっと見事乗り越えてくれることでしょう。
992 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/04(土) 14:50:38.55 ID:6Ebi6xE0
>>990
ついに次レスがツッコミじゃなくて乗り始めてんじゃねーかwwwww
でも乙でした暗部編とアックアさんとロシアがものすごく楽しみ


あと佳境な
993 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 14:53:05.72 ID:gGHBjNQo
橋にかけた駄洒落かとおもったわw
994 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 14:56:28.66 ID:CsehOsAO
乙なんだよ!
995 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/04(土) 14:59:21.21 ID:KZRFv9co
ええ、まあレスった直後に気付いてましたよ
ホントだよ?

すいませんマジで毎回こういうミスだらけでorz
それよりスレ建ての方にも乙を頼みます
なんかそれをインタラプトしたみたいで申し訳ねぇ
996 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/04(土) 15:44:31.77 ID:oGLvOOk0
よーし埋めるか
みんな乙だぜ、またちょっと加速してきてる感あるよな
2期効果かね
997 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 15:53:24.08 ID:AXOP4.DO
姫神「私の見せ場も。もうすぐ。次こそ私がメインのSSを」
998 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/04(土) 15:56:36.39 ID:KZRFv9co
SS投下速度が明らかに上がってる感じっすね
なんか雑談しにくい雰囲気作ってたらどうしようって内心ビクビクです

うめうめ
999 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 16:02:52.95 ID:IYszM4Mo
踏み台!
1000 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/04(土) 16:03:55.97 ID:PJmDDcDO
>>1000ならインデックスが幸せになる
1001 :1001 :Over 1000 Thread
    ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
   (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
   (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
   ゝー '_ W   (9)ノ(@)
   「 ̄ ・| 「 ̄ ̄|─-r ヽ
   `、_ノol・__ノ    ノ   【呪いのトンファーパーマン】
   ノ          /     このスレッドは1000を超えました。
   ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ      このレスを見たら期限内に完成させないと死にます。
    `ー─┬─ l´-、      完成させても死にます。
        /:::::::::::::::::l   /77
       /::::::::::i:i:::::::i,../ / |
       l:::/::::::::i:i:::、:::/ / |
       l;;ノ:::::::::::::::l l;.,.,.!  |
        /::::::::::::::::l/ /  冂
       /:::::::;へ:::::::l~   |ヌ|
      /:::::/´  ヽ:::l   .|ヌ|               製作速報VIP@VipService
      .〔:::::l     l:::l   凵                  http://ex14.vip2ch.com/news4gep/
      ヽ;;;>     \;;>

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
安価で架空の人気アニメ作ったから情弱にわか釣る作戦立てようずwww @ 2010/12/04(土) 15:16:43.74 ID:ChV2M7Qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1291443403/

鮫島事件♪ @ 2010/12/04(土) 14:46:55.87
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1291441615/

vipで巨商伝やろうずwwwww『避難所』 @ 2010/12/04(土) 13:43:15.91 ID:lQvZk/Ao
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1291437795/

ウ○ボじゃないなにかのようです @ 2010/12/04(土) 13:16:54.44 ID:l2bk0loo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1291436214/

▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-18冊目-【超電磁砲】 @ 2010/12/04(土) 13:05:46.55 ID:8S9VC4so
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1291435546/


Powered By VIPService http://vip2ch.com/

532.25 KB   

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)