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唯「ぶちょ〜」 -
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1 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
:2011/01/04(火) 14:52:50.38 ID:3PakgW20
律「……」
唯「ぶちょ〜、なにしてるの?」
律「うるさい。少し黙れ」
唯「……」
律「……」カキカキ
唯「ねえ、ぶちょ〜。今日はバイト行かないの?」
律「……お前は十秒しか黙ることができないのかよ」
1.5 :
荒巻@管理人★
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VIPでガンダムVSシリーズ避難所【マキオン】 @ 2024/04/30(火) 07:03:33.32 ID:jpWgxnqGo
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今日も人々に祝福 @ 2024/04/29(月) 23:42:06.06 ID:cZ/b8n+v0
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ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part12 @ 2024/04/29(月) 20:01:59.10 ID:OQox+0Ag0
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私が書いた文だ 一度読んでみて @ 2024/04/29(月) 13:03:50.96 ID:zomKow9K0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714363430/
私が書いた文はどう? @ 2024/04/29(月) 12:48:33.59 ID:6mJNXBCE0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714362513/
感情から生まれたものたちとの物語【安価】 @ 2024/04/29(月) 10:45:54.36 ID:0XsgiyN10
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714355153/
2 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
:2011/01/04(火) 14:55:53.96 ID:Z6U9TJ.P
ほうほう
3 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 15:00:20.49 ID:3PakgW20
唯「だって退屈だもん。なにかしようよーぶちょ〜」
律「うるさい。わたしは学校の課題やってんだよ。休日にでもやらなきゃできないしな」
唯「ぶちょうっていつもお休みの日はアルバイトに行くか、家に引きこもってるかドラム叩くかぐらいしかしてないよ?」
律「失礼だな。昨日はバイトのあとランニングしてたろ」
唯「それにこの前も澪ちゃんの遊びの誘いも断ってたし」
律「だからそれはバイトだって」
唯「ウソだよ。だって学校の帰りだったじゃん。ぶちょうは平日はバイト入れてないもん」
律「……」
唯「ねえねえ今日ぐらいはどっか行こうよ。そうだ、モスバーガー行きたい」
律「ひとりで行け」
4 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 15:07:07.07 ID:3PakgW20
唯「わたしお金持ってないもん。それはぶちょうが一番知ってるでしょ?」
律「そりゃあな。なんてたってお前は居候だからな」
唯「だからモスバーガーつれてってよ」
律「図々しいわ。高校生はマクドナルドかロッテリアでいいんだよ。ていうか金持ってないって言ってるヤツがモスバーガーをねだるな」
唯「この前はつれてってくれたじゃん」
律「この前は給料入ったあとだったからな。つうかヒマならメシでも作ってくれよ」
唯「やだ」
律「なんでだよ?」
唯「だってぶちょう、わたしが作ったロコモコまずいって捨てたもん」
律「あれはむしろ食える人間いんかってぐらいまずかったろうが。ていうかお前も食えないって自分で言ってたろ」
5 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 15:11:14.10 ID:b53H6ew0
律唯になるの? 支援
6 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 15:11:51.67 ID:3PakgW20
唯「ああん、つまんないつまんないー」ゴロゴロ
律「……わかったわかった。なんか作ってやるよ。だから少しの間黙ってろ」
唯「はーい」
律「そういうときだけは返事がいいよな、お前」
唯「……」
律「メシ与えられる前だけはきちんと黙るんだよな。
……まあいいや」
唯「……」ゴロゴロ
7 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 15:14:49.07 ID:JY2H9cE0
ふむ、構わん続けたまえ
8 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 15:18:53.58 ID:3PakgW20
…………
律「くぁあーっ! うまい! うまいぞ! やっぱわたしはこの時のために生きてるんだよなあ」ゴクゴク
唯「ぶちょう」
律「んだよ?」
唯「未成年はビール飲んじゃダメなんだよ?」
律「これはビールじゃない。発泡酒だ」
唯「ちがいがよくわかんないよ。どっちもお酒でしょ」
律「発泡酒のが安いんだよ。それに飲みやすい」
唯「ちょっと飲ませて」
律「やだね」
9 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 15:23:35.94 ID:3PakgW20
唯「ちょっとだけでいいから飲ませてよ」
律「ぜっっったいヤダ。どうせまずいとか言って飲めないに決まってる」
唯「ケチんぼ。そんなんだからぶちょうは友達が少ないんだよ」
律「……」
唯「ぶちょう?」
律「……」
唯「ぶちゅう」
律「ほっぺにキスしようとするな。
……なあ、唯」
唯「なに?」
律「ある朝、目が覚めたら別の世界にいたらどうする?」
唯「……? どういう意味?」
10 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 15:29:07.79 ID:3PakgW20
律「たとえ話だよ。
ある朝起きたらさ、全然知らない人が自分の家にいたりとか。
もしくは、知ってる人の性格が全然違う風になってたりとか、自分の住んでる家が全然別ものになってたりとか」
唯「それならわたし、わかるよ」
律「そうだろうな。お前は記憶喪失だもんな」
唯「そーです。わたしは記憶そーしつなのです」フンス
律「いばんな、居候」
唯「でも、またなんで急にそんな質問するの?」
律「今からわたしは冗談を言うからテキトーに聞き流していいぞ。あ、いや、やっぱりある程度はきちんと聞いておいて」
唯「よくわかんないけどいいよ」
11 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 15:38:12.04 ID:3PakgW20
律「実はわたしは一人暮らしなんてしてないんだよ」
唯「一人暮らししてないよ。わたしがいるよ」
律「うん、今はそうだ。でも、半年前にお前がわたしの家に来るまではわたしは家族と暮らしていたんだ。
両親と弟と暮らしてたんだ」
唯「初めて聞いたよ。それにぶちょう、前は一人暮らしを始めてから三年はたってるって前に言ってたよね」
律「いいから黙って聞け。だいたいおかしいだろ。こんな広い家にわたし一人だけ住んでるなんて。
それにわたしはまだ十七の高校生だぞ。こんな大きな家に一人なんて寂しい」
唯「わたしがいるよ」
律「そうだな。うん、お前が来てからは多少は寂しくなくなったよ。
……ってそんな話はどうでもいいんだ。
そうだ、唯は澪についてどう思う?」
唯「澪ちゃんについて?」
12 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 15:46:15.69 ID:3PakgW20
律「おう、秋山澪だ」
唯「澪ちゃんってカッコイイよね。身長高いし、歌も上手だし、おっぱいもでかいし」
律「お前にとって胸がでかいことはかっこいいことになるのか……」
唯「なるよ! ほら、わたしとかぶちょうって胸ちっちゃいし」
律「大きなお世話だ」
唯「あ、でも」
律「ん?」
唯「澪ちゃんって軽音部の活動には全然熱心じゃないよね。いつも部室には来ても雑誌読んでるか、宿題やるかだし。
ぶちょうが練習するぞって言ってもたいていしぶってるよね」
律「そうなんだよな。わたしの知ってる本当の澪はむしろ積極的に練習するやつだったんだよ。
お前とかわたしとかが練習するのを拒むと毎回口うるさく練習するぞって言ったりさ」
唯「なんの話?」
律「ひとり言だよ」
13 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
:2011/01/04(火) 15:51:28.26 ID:3PakgW20
唯「なんかぶちょう元気ないよ?」
律「そうかもな。
……悪いけど今日はもう寝るわ。食器洗っておいて」
唯「ええ〜」
律「うるせー文句言うな。少しは働け、居候」
唯「はあい」
律「……なあ、唯」
唯「なに、ぶちょう?」
律「なんか思い出せることないか? いくら記憶喪失だからってひとつぐらいなにか思い出せることがあるだろ」
唯「ない」
律「即答かよ。
……まあいいや、なにか思い出したら絶対にわたしに伝えろよ。いい?」
唯「了解しました、ぶちょう」
14 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
:2011/01/04(火) 16:07:00.58 ID:3PakgW20
……
あー、うん、正直今の状況が全然わからない人がほとんどだと思う。
というわけで簡単に今現在のわたしが置かれてる状況を説明しようと思う。
仮にわたしたちのことを知っている人間からすれば、わたしと唯が同居していてかつ、以前までわたしが一人暮らしをしていたなんて聞いたらビックリするだろう。
それに澪が部活に関して不真面目ということも、「あれれ?」と思われることだろう。
しかし、それはわたしも同じだ。少なくとも以前までのわたしは一人暮らしなどしていない。
それに澪が不真面目とかいったい全体どういことだという意見が出るかもしれない。
結論から言おう。
わたしはどうやら別の世界に来てしまったらしい。
なにをほざいてるのかとおっしゃられる方もいるかもしれないが、しかし順を追って聞いてほしい。
とりあえず、わたしは俗に言う『パラレルワールド』なるものに飛ばされたのではないかと考えている。
そもそもだ。わたしがこの設定の狂った世界にたどり着いたのは卒業式を終え、音楽準備室で梓のために
『天使にふれたよ』という曲を演奏し終わったあとのことだ。
いや、より正確に言うならその後に『ふわふわ時間』を演奏開始してから数十秒のことだったはず。
ふわふわのイントロが終わるか終わらないか、の狭間でわたしの意識は急に飛んだ。
そして気づいたら、わたしは三年前――つまり高校一年になる直前の三月に戻ってきてしまっていた。
15 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
:2011/01/04(火) 16:20:14.50 ID:3PakgW20
意識を取り戻すとわたしは、自宅にいた。
わけがわからなかった。どうして自分のベッドで仰向けになっているのかわからなかった。
律『……?』
とりあえず身体を起こして、なぜか手に持っていたケータイを開くと、ディスプレイにはあり得ない文字が映っていた。
2008/03/09 wednesday
律『は?』
意味が理解できなかった。このときのわたしは本当にマヌケな顔していただろう。
いや、まだこのときのわたしは寝起きということもあってか混乱しながらもどこか冷静だった。
大方ケータイが壊れたかなにかだろう。そう思ってわたしは一階のテレビがるリビングに降りた。
聡がいた。テレビの前でコーラを飲んで頬杖なんかついてやがった。
律『なに見てんだよ聡?』
聡『天気予報』
とりあえずわたしは聡の横の席に座った。そこで固まった。
テレビの画面にははっきりと2008年と書いてあったのだ。内容がどうとか今は覚えていないが。
それだけははっきりと覚えている。わたしは知らず知らずのうちに息を呑んだ。
16 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 16:25:50.33 ID:3PakgW20
律『おい、弟よ』
聡『なんだよ姉ちゃん』
律『なんでお前はまたそんな三年前の天気予報なんか見てんだよ』
聡『はあ?』
律『いや、だからなんでわざわざ三年前の天気予報見てんだって言ってんだ」
聡『いや、意味がわからないんだけど。明日、鈴木たちと釣りに行く約束してたから天気予報見てるんだけど』
律『だったら普通は明日の天気予報を見るよな』
聡『いや、だから今見てるじゃん』
わたしは溜息をついて、dvdデッキのことまで行くと停止ボタンを押した。
聡『……なにしてんの?』
デッキはなんのリアクションも返さなかった。
天気予報士の声が妙にぼんやりと聞えた。
17 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 16:30:24.37 ID:3PakgW20
律『聡。今日って何年何月何日何曜日地球は何回ぐらい回った?』
聡『はあ?』
律『いいから答えろって』
聡『2008年、三月九日の水曜日……地球の回った回数は……』
聡がそう言い終わる前にわたしはリビングを飛び出していた。
自分の部屋に戻る。
さっきベッドに投げ出したケータイをとる。そこでわたしは気づいた。
律『これ、前のケータイじゃん』
本気で眩暈がした。
18 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 16:37:26.64 ID:3PakgW20
だが、そこでわたしは止まらなかった。ケータイを開いて電話帳を開く。
秋山澪
その名前を見つけてわたしは安心した。が、その安堵感はすぐに霧散した。
澪の名前が電話帳にあるのは中学に入ってケータイを買ってからずっとじゃないか。
他の……そう、たとえば琴吹紬。もしくは中野梓。平沢唯。さわちゃん。
いや、この際軽音部と関係なくていい。高校の知り合い……真鍋和、平沢憂……
ケータイを弄っていた手が止まる。
律『ない……』
思わず脱力してしまった。身体に全然力が入らなかった。
そう。どこにもないのである。
わたしの高校時代に築き上げた絆のあとなどカケラも見つからなかった。
19 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 16:49:47.04 ID:3PakgW20
目の前が暗くなっていくような錯覚に襲われて思わずわたしは目をつむった。
律『意味わかんねえ……』
わたしの力ない呟きはケータイのけたたましいコール音によってかき消された。
反射的にわたしはケータイをとった。
律『も、もしもし?』
『もしもし、律、お前今どこにいるんだよ?』
律『み、澪か?』
澪『そうだけど……どうかした?』
律『ええと……』
言葉が上手く出てこない。緊張して乾いた口の中で、舌だけが行き場を無くしたようにさまよう。
律『今日が何年何月何日か言ってみて』
返事は予想通りではなかった。
澪『お前こそ今日が何日かわかってるのか?』
20 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 16:50:21.15 ID:3PakgW20
今日はここまで
また明日
21 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 17:27:53.34 ID:NVbcvgw0
ちょい期待
22 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 17:29:45.96 ID:gxlL35Uo
唯律なら支援せざるを得ない
23 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 20:36:24.20 ID:q9O7Oioo
おお面白そうなのが期待
24 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/04(火) 20:47:14.04 ID:5GPUwqQ0
唯律唯律!
25 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
:2011/01/04(火) 23:31:59.99 ID:RR.WV/Q0
唯律なら見よう
26 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/05(水) 00:48:41.40 ID:sUB/Zag0
ちょっと期待してたりする
27 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/05(水) 23:15:16.35 ID:yGP52F20
律『今日? 今日……?』
頭の中は未だに整理がついていなかった。
オウム返しのような言葉しか返すことができなかった。
そんなわたしに対して澪は、
澪『今日はわたしと遊ぶ約束をしていたはずなんだが。
しかもこの約束は律、お前からしたはずだぞ』
私が知っている澪よりも心なしか幼い声でそうのたまった。
対して、二度目になるがまだ混乱していたわたしは素で返答してしまった。
律『お前となんて約束していない。だいたい今日は卒業式だろうが』
澪『はあ? 卒業式なら一週間前に終わっただろうが。
わたしとの約束を忘れていたからってつまらないボケなんてしなくていい』
いかにも呆れたといった感じの声。
わたしは頭を掻き毟った。気味の悪い汗が背中を伝うのを感じながら、わたしは言った。
律『ていうかわたしの質問に答えろよ。今日は何年何月何曜日だ?』
28 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/05(水) 23:18:21.52 ID:9PFRQi6o
両津
29 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/05(水) 23:21:58.87 ID:yGP52F20
澪『……2008年、三月九日の水曜日。これで満足か?』
澪は至極真面目な声でわたしの質問にそう答えた。
いや、待て。そうじゃないだろう。お前はいったいなにを言っているのかわかっているのか。
今は2011年のはずだ。なんで三年もずれている。
お前なりの冗談なのか。だとしたらあまりにもつまらない。
だいたいお前はツッコミ役のはずだ。ボケはわたしの役。
澪『とにかくわたしはもう待ち合わせ場所にいるから早く来い』
そう言って、澪の電話の返事は切れた。
わたしの糸も切れたのかもしれない。気づいたらわたしの手からケータイ電話は滑り落ちていた。
律『……意味わかんねえよ』
もう一度ケータイを手にとる。誰でもいい。誰か否定してくれ。この意味不明な現実を木端微塵にしてくれ。
わたしは電話帳の一番最初に載っている人物――の次の電話番号へかけた。
30 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/05(水) 23:28:02.92 ID:yGP52F20
……
唯「ぶちょ〜、朝ですよ」
律「……今何時?ていうか何年何月何日?」
唯「今日はね2009年、九月十三日、月曜日だよ。あ、ちなみに今は六時十五分だよ」
律「……弁当の用意しなきゃ」
唯「今日のお弁当はなににするの?」
律「全部冷凍食品でいいだろ。昨日のは全部食っちまったし」
唯「えー。また冷凍食品? ぶーぶー、あきたよー」
律「文句あんなら自分で作れよ」
唯「ぶーぶー、これは豚の真似です」
律「『あきたよー』はどうやって誤魔化すんだ?」
唯「秋だよー、食欲の秋だよー」
律「朝から元気なやつ……」
31 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/05(水) 23:33:11.52 ID:yGP52F20
唯「この時期は起きるのが苦じゃないよね」
律「わたしの知ってるお前は朝が苦手なはずだったんだけどな」
唯「なんの話?」
律「お前の話。ていうかたまには弁当作ってみたらどうだ?」
唯「やだ」
律「なんでだよ。
……って聞くまでもないか。ご飯作るの下手だもんな。
でもさ、人間練習しなきゃ上達しないんだぜ」
唯「じゃあぶちょうもまずいお昼ご飯を食べることになるけどいいの?」
律「わたしは自分の分は自分で作る。だから自分の分は自分で作れ」
唯「実はそれが言いたかっただけでしょ?」
律「当たり前だろ。なにしにここまでお前の面倒を見なきゃならないんだよ。
あーあ、憂ちゃんがいればな……」
唯「うい? 誰それ?」
律「妹のことぐらい覚えておいてやれよ」
32 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/05(水) 23:37:12.51 ID:yGP52F20
唯「わたしに妹がいるの?」
律「……知らない。いるかもしれないし、いないかもしれない」
唯「ぶーぶー、ぶちょうはイジワルだよ」
律「そうか? 居候のお前のために弁当まで作ってやってんだぜ。むしろ優しいだろ」
唯「今日は作ってくれないんでしょ?」
律「……作らないよ」
唯「やっぱり優しくないよー。ぶちょうのイジワル、ケチんぼ」
律「だって、冷凍食品温めて容器に突っ込むだけだからな」
33 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/05(水) 23:42:22.46 ID:yGP52F20
唯「ていうかこんなお話している間に時間がどんどんなくなってくよ」
律「わかってる。さっさと弁当の準備するから、お前は食パンでもかじってろ」
唯「アイアイマム」
律「……あのさ」
唯「んー、なあに?」
律「本当にお前って記憶喪失なんだよな」
唯「よくわかんないけどぶちょうと会う以前のことは全然覚えてないよ」
律「胸張って言うな。じゃあ当然お前は最終的にわたしたち軽音部が同じ大学に行くことも知らないんだよな」
唯「んん? それって未来の記憶じゃないの?
あれれ? もしかしてぶちょうは預言者なの?」
律「……はあ、やっぱりなんでもない。今の話は忘れて」
唯「はいはい、忘れるのは得意だよ」
律「……」
34 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/05(水) 23:47:28.85 ID:yGP52F20
律「おい、居候」
唯「はい?」
律「少し胸揉ませろ」
唯「え?」
律「もみもみもみもみ」
唯「ひゃ、ひゃううっ!?」
律「……このサイズはやっぱりわたしとそう差がない。やっぱりお前は平沢唯か」
唯「な、なに唐突に」
律「んー、ムカムカしたからお前の胸を揉んでみた」
唯「ぶちょうはムラムラじゃなくてムカムカしたら胸を揉むんだね。社会に出たら大変だね
大人になったらイライラすることが沢山あるんでしょ?」
律「大人になったらわたしのボディも遥かに魅力的になってるだろうし、胸も大きくなってるだろうから、自分のを揉むわ」
唯「……」
35 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/05(水) 23:51:28.87 ID:yGP52F20
律「なんだそのなにか言いたそうなその目は」
唯「ううん。ただぶちょうとわたしのおっぱいどっちがでかいのか見てただけだよ」
律「服の上からじゃお互いはっきりわからないだろ」
唯「うん、たしかに。でも気になるなあ」
律「ジロジロ見るな」
唯「ジー」
律「わかったわかった、今度一緒に風呂入ったときにでも確認しよう」
唯「え? ぶちょうと一緒のお風呂に入れるの? やったあ!」
律「なぜ喜ぶ?」
唯「約束だよ!? 絶対だからね?」
律「わかったから抱きつくな。さっさと学校の用意しろ」
36 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/05(水) 23:56:36.80 ID:yGP52F20
……
唯「〜♪」
律「……」
唯「ねえねえ、ぶちょう」
律「……」
唯「ねえねえってば」
律「……んだよ?」
唯「わたしもあいぽっど欲しい。音楽聞いて投稿してみたい」
律「バイトして買え」
唯「ケチ」
律「こういうのはケチとは言わない。いいか。ケチっていうのは過度な節約をする人間に対する言葉なんだ。
お前みたいなグータラな居候にアイポッドを買わないからってケチにはならない」
「なんの話してるんだ?」
37 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/05(水) 23:57:11.52 ID:yGP52F20
あかん
眠い
明日の昼から再開
38 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/06(木) 01:16:54.88 ID:m.aMaOso
おつーりっちゃんは世話焼きさんが似合うな
39 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/07(金) 18:42:07.15 ID:TWQCF.Mo
明日の昼からずっと待ってるんだが
40 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/11(火) 16:45:53.38 ID:YMJkL1Lpo
楽しみにしてるから帰ってきてくれ
41 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/11(火) 20:05:48.09 ID:wwwu9udU0
俺も楽しみにしてる
42 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/11(火) 23:17:39.08 ID:xAFRB68Lo
俺も俺も
43 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/28(金) 22:34:49.10 ID:di1KUyEo0
今書きためてるんだよね?
投げだしじゃないよね
そうだと言ってよ
44 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/29(土) 01:09:02.98 ID:coqOzuf3o
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
Mobile
http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/
45 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/29(土) 23:20:10.73 ID:rkZRxsJ+0
あたい待つよ
46 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/30(日) 23:04:53.36 ID:XIc7WtIg0
いつまでも待つわ
47 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/02/03(木) 04:56:26.43 ID:5Y6iQFcOo
面白いから期待してます!
48 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/02/09(水) 00:31:26.63 ID:bd71Vurro
■ 【必読】 SS・ノベル・やる夫板は移転しました 【案内処】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1294924033/
49 :
lain.
★
[sage]:2011/02/18(金) 23:37:51.39 ID:???
SSスレッドは、SS速報VIP【
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
】へ移転することになりました。
それに伴いこちらのスレッドをHTML化させて頂きます。
スレッドを立て直す際はSS速報VIPへお願いします。
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