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ノーセンキュー - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/10(月) 08:43:49.51 ID:pGq/wyMl0
朝目が覚めると、となりに知らないおっさんがいた。

「はあ?」

思わず声を出してしまった。

ナニこれ?

「ん、う〜ん……」

おっさんが寝がえりを打って顔をこちらに向ける。

脇から嫌な汗が出た。
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寝こさん若返る @ 2024/05/11(土) 00:00:20.70 ID:FqiNtMfxo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715353220/

第五十九回.知ったことのない回26日17時 @ 2024/05/10(金) 09:18:01.97 ID:r6QKpuBn0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715300281/

ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part13 @ 2024/05/09(木) 23:08:00.49 ID:0uP1dlMh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715263679/

今際の際際で踊りましょう @ 2024/05/09(木) 22:47:24.61 ID:wmUrmXhL0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1715262444/

誰かの体温と同じになりたかったんです @ 2024/05/09(木) 21:39:23.50 ID:3e68qZdU0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715258363/

A Day in the Life of Mika 1 @ 2024/05/09(木) 00:00:13.38 ID:/ef1g8CWO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715180413/

真神煉獄刹 @ 2024/05/08(水) 10:15:05.75 ID:3H4k6c/jo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715130904/

愛が一層メロウ @ 2024/05/08(水) 03:54:20.22 ID:g+5icL7To
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715108060/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/10(月) 08:44:40.57 ID:pGq/wyMl0
おっさんと同じ空間にいるのが嫌なので、とりあえずベッドから出てみた。

裸だった。死にたい。

「う、う〜ん……もうダメ」

おっさんがなにか言ってる。

聞こえないふりをした。

「……とにかく、服を着よう」

そう思い、服を探す。
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/10(月) 08:45:32.09 ID:pGq/wyMl0
しかし、


「あれ、ここドコ?」

自分が見覚えの無い部屋にいることに気づく。


辺りを見回す。

やけにピンクな空間だった。

それから先ほどまで俺が寝ていたベッドが回転ベッドである事が判明した。
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/10(月) 08:46:26.18 ID:pGq/wyMl0
「ふ……これだけ確認すりゃもう充分だろ」


一人で勝手に納得して、勝手に落ち込んだ。


もうなんかどうでも良くなってきた。

枕元にリモコンがあったので手に取る。

「ああん!!!あああああんん!!!!!」

大音量でAVが流れ始めた。


……やっぱりか。
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/10(月) 08:54:20.02 ID:pGq/wyMl0
「!?」

と、ここであまりの大音量にビックラしたのか、おっさんがガバッと起き上る。

「……おはようございます」

俺はなんと声をかけようかと、いや、そもそも声をかけるべきなのかどうかすら
迷ったが、挨拶もできない人間だなんて思われたくないので挨拶してみた。

「お、おはようございます」

おっさんも挨拶を返してくれた。

なんだ、良いおっさんじゃないか。

おっさんに対する警戒心が少し下がった。
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/10(月) 09:10:22.36 ID:+bExd9Za0
「……」

おっさんはキョロキョロ辺りを見回した後、立ち上がって、えらく驚いて、
またベッドに潜り込んだ。

「……あの、わたしなんで裸なんでしょうか」

そんなの俺に聞かれても困る。

「さあ、俺にも分かりません」

分かりたくもない。

「そんな……」

おっさんが泣きそうな顔になる。

おいおい、これじゃまるで俺が悪者みたいじゃないか。
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/10(月) 09:29:41.45 ID:+bExd9Za0
やれやれ仕方ない。


「じつは、俺も裸なんですよ」

泣かれても困るので、自分が敵でないとアピールする。


ちなみに何故この台詞を選んだのかというと

『信用してもらうためには、相手と同じ立場であると伝えるのが効果的である』

と昔読んだ本にそう書いていたからだ。
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/10(月) 09:32:19.98 ID:+bExd9Za0
だが、これがいけなかった。


「!?」

おっさんはまるで

(へえ、エクスクラメーションマークとクエスチョンマークって
そう発音するのか)

等と思わず納得できるくらいの驚きを悲鳴として発し、俺への警戒を強めた。
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/10(月) 09:40:32.60 ID:+bExd9Za0
クッソ!

俺は心の中で思いっきり舌打ちする。

やっぱ本に書いてる事なんざ役に立たん!

現実はいつも非情なのだ。

本に書いてある受け答えなんぞ、ごく限られた条件下でしかないのだ。

いまこのような状況では、既存の知識など意味がない。


チクショウ!チクショウ!

もっとそっち系に精通していれば!
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/11(火) 00:08:09.18 ID:0dNzEytD0
「ふう……」

一通り憤慨した所で溜息を吐く。

見る人が見たら誤解されそうな溜息だけど……。

まあいい。

人間関係はあきらめが重要だ。

それにそもそも、このおっさんに気に入られなければならない理由など無いんだ。

あきらめよう。
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2011/01/11(火) 00:17:12.30 ID:0dNzEytD0
「あの……」

と、ここでおっさんが俺に話を振る。

「ここってラブホですよね」

「多分」

「なんでわたし達、こんな所にいるんですか?」

そんなの俺だって知りたいよ。

しかし残念ながら、思い出そうとしても頭が痛くて思い出せない。

ガンガンする。

まるで二日酔いみたいな感覚だ。
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