佐天「エンゲージ！」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/30(金) 23:24:45.66 ID:jhvIhEAO

佐天「でさ、駅前のケーキ屋が」

初春「へー、そうなんですか。あれ？」

佐天「え？　……あっ」

不良「なぁ、ちょっと金貸してくんねぇ？」

学生「い、嫌ですよ……」

佐天「（またかぁ……）」

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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ぶらじる ＠ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう ＠ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず ＠ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 ＠ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 ＠ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい　　安部菜々編 ＠ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 ＠ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ？」 ＠ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

2 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/30(金) 23:35:26.60 ID:jhvIhEAO

佐天「初春」

初春「はい！　すみません、ジャッジメントです。どうかされましたか？」

不良「ちっ、なんでもねーです」ﾀｯﾀｯﾀｯ

初春「大丈夫でしたか？」

学生「あ、ありがとうございました」

佐天「……」

3 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/30(金) 23:40:42.26 ID:jhvIhEAO

佐天（はぁあ……）

佐天（いつもこの流れだよね……）

佐天（ゴロツキを見つけたら初春が注意して……）

佐天（たちの悪い奴は白井さんか御坂さんがけちょんけちょん）

佐天（私、何にも出来てないなぁ……）

4 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/30(金) 23:47:23.14 ID:jhvIhEAO

佐天「はぁあ……」

佐天「私もジャッジメントみたいなヒーローになりたいなぁ」

初春「え？」

佐天「あ、いやいや、なんでもない」

初春「そうですか？」

佐天「そうそう！　さ、早く行こう。御坂さん達待ってるよ！」

初春「あ、はい。そうですね」

5 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/04/30(金) 23:57:49.85 ID:jhvIhEAO

帰り

佐天「んー！　遊んだ遊んだ！」

佐天「……」

佐天「……ヒーローかぁ」

「あーあ、壊れちゃった」

佐天「ん？」

「どうするこれ、持って帰るか？」

「……いいよ、捨ててこうぜ。また新しいの買ってもらえばいいし！」

「だよな！　役立たずは捨てちゃえ捨てちゃえ！」ｶﾞｺｯ

6 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 00:06:21.48 ID:Kd0muMAO

「早く帰ろうぜ！」ﾎﾟｲｯ

ﾜｰ

佐天「全く、近頃の子供は……物をポイ捨てするなっての」

佐天「……」ｼﾞｰ

佐天「役立たず、ねぇ……」

佐天「よいしょっと」

佐天「ロボット君、役立たず同士、家にくる？」

玩具「……」

佐天「なんて、何も言うわけないよね」

7 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 00:06:27.62 ID:Kd0muMAO

「早く帰ろうぜ！」ﾎﾟｲｯ

ﾜｰ

佐天「全く、近頃の子供は……物をポイ捨てするなっての」

佐天「……」ｼﾞｰ

佐天「役立たず、ねぇ……」

佐天「よいしょっと」

佐天「ロボット君、役立たず同士、家にくる？」

玩具「……」

佐天「なんて、何も言うわけないよね」

8 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 00:40:04.87 ID:FL.GFfYo

ｗｗｋｔｋ

9 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 03:13:23.82 ID:gWs3xwg0

俺の青春ktkr

10 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 07:46:24.14 ID:Kd0muMAO

佐天さんち

佐天「あー、なるほどね。単純にコントローラーの電池が切れただけか」

佐天「なんだ、君全然役立たずなんかじゃないよ」

玩具「……」

佐天「えっと、電池は確か戸棚に……あれ？」

ｺﾞﾛｺﾞﾛ…

佐天「雨か。良かったね君、私が拾わなかったら今頃ずぶ濡れだよ？　感謝してね」

玩具「……」

佐天「……私こんなに独り言多かったかなぁ？」

11 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 07:51:18.59 ID:Kd0muMAO

佐天「これをこうしてっと」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

佐天「よし、出来たっと！　スイッチはこれかな？」ｶﾁｯ

玩具「……！」ｷｭﾋﾟｰﾝ

佐天「動いた！　それ行けっ！」

玩具「……」ｷｭｲｲｨｨﾝ

佐天「おぉ走った！　凄い凄い！」

玩具「……」ｷｭｲｲｨｨﾝ

佐天「はぁー、最近の玩具はよく出来てるねぇ……」

12 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 07:55:47.35 ID:Kd0muMAO

佐天「それっ！　いけっ！　悪い奴らをやっつけろ！」

玩具「……」ｷｭｲﾝｷｭｲﾝ

佐天「必殺キーック！」

玩具「……」ｷｰｯｸ

佐天「カッコイー！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

佐天「……」

佐天「はぁあ……」

佐天「君がヒーローだったら良かったのにね。そしたら、私にも誰かを助ける事位は出来るのに」

玩具「……」

13 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 08:01:12.07 ID:Kd0muMAO

佐天「あ、そうだ。折角だし名前をつけてあげよう！」

玩具「……」

佐天「そんな遠慮することないって！　そうだなぁ……」

佐天『ヒーローだったらなぁ』

佐天「……ん。ヒーローマン、なんてのはどうかな？」

玩具「……」

佐天「そっか、気に入ってくれたか！　うんうん！」

14 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 08:18:40.08 ID:Kd0muMAO

次の日

ｻﾞｱｱｧｧｧ

佐天「うーいーはーるー！」

ﾊﾞｻｧ

初春「きゃあああああ！？　佐天さん雨の日位自重してください！！」

佐天「なるほど、雨だけに水玉か」

初春「佐天さんっ！！」

佐天「あはは、ごめんごめん」

初春「もう……」

佐天「んふふー♪」

初春「？　なんだか今日はいつにも増して機嫌がいいですね？」

佐天「あ、わかる？」

15 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 08:42:15.78 ID:Kd0muMAO

佐天「実はね」ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ

初春「へぇ、ロボットの玩具が」ｱﾑｱﾑｳﾏｳﾏ

佐天「そっ、あとこれ写メね」

初春「わぁ、結構可愛いですね。御坂さんに見せたら喜びそうです」

佐天「でしょ？　だからこの写メ、放課後見せてあげようと思って。初春も来るでしょ？」

初春「あ……すみません、今日はジャッジメントの定期集会があるんです」

佐天「あ、そなんだ。じゃあ白井さんも今日はダメだね」

初春「すみません、佐天さん……」

佐天「いいっていいって。御坂さんに写真見せるだけだしさ」

16 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 08:45:36.34 ID:Kd0muMAO

初春「この埋め合わせは必ずしますね」

佐天「それじゃあ明日はピンク色がいいなぁ」

初春「そ、それとこれとは話が違いますっ！」

佐天「冗談だよ、冗談」

初春「佐天さんの場合冗談に聞こえませんよ……」

佐天「酷いなぁ。あはは」

初春「ふふっ」

17 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 08:54:34.14 ID:Kd0muMAO

放課後

佐天「とは言ったものの……」

佐天「初春と白井さんは仕事、御坂さんは用事があって今日は無理。あけみ達はもう帰っちゃったし……」

佐天「はぁ、今日は一人かぁ」

佐天「帰ってヒーローマンと遊んであげよっかな」

ｻﾞｱｱｧｧｧ

佐天「……雨、強くなってきたなぁ」

ｺﾞﾛｺﾞﾛ…

18 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 09:07:43.51 ID:Kd0muMAO

ｶﾞﾁｬ

佐天「ただいまー」

ﾋｭｳｩ

佐天「風？　……まさか」

ｻﾞｱｱｧｧｧ

佐天「ああぁ！　やっぱり外の様子見て窓開けたままだったぁ！！」

佐天「もう最悪、部屋の中びしょびしょじゃん……って！」

玩具「……」

佐天「ああぁ！　ヒーローマンにまで雨が！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

19 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 09:14:30.17 ID:PsOoLko0

期待

20 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 09:18:15.81 ID:Kd0muMAO

佐天「ヒーローマン！！」

ｺﾞﾛｺﾞﾛ

ﾋﾟｼｬｱｱｧｧｧﾝ!!

佐天「きゃあっ！！」

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ!

玩具「……」ｽﾞｽﾞ…

佐天「ま、眩しっ！　雷！？」

玩具「………」ｽﾞｽﾞ…

佐天「一体何が……っ！？」

玩具「…………」ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ…

佐天「ひ……ヒーロー、マン……？」

ヒーローマン「………」

21 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 09:27:06.83 ID:6xPAs3oo

FSSかと思ったわｗｗｗｗｗｗ

22 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 09:28:45.03 ID:Kd0muMAO

佐天「………」ﾎﾟｶｰﾝ

ヒーローマン「……」

佐天「え……」

ヒーローマン「……」

佐天「ええええええぇぇぇぇぇぇ！？」

佐天「へっ、えっ！？　何これ！？　ヒーローマンが、ロボットになった！？」

佐天「ど、どうなってるのよ……何かの能力、なわけないし……」

佐天「……ほ、本物？」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

ヒーローマン「……」

佐天「本気だあああああああ！！」

23 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 09:39:13.41 ID:Kd0muMAO

×佐天「本気だあああああああ！！」
○佐天「本物だあああああああ！！」

ﾊﾞﾁｯﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ

佐天「今度は何よ……ってこれ、ヒーローマンのコントローラー……？」

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ

佐天「……帯電してるけど、触っても大丈夫なの、これ？」

ヒーローマン「……」

佐天「……ええい、ままよっ！」

ﾎﾟｫﾝ

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ!!

佐天「ダメだったあぁっ！！」

24 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 09:46:09.36 ID:Kd0muMAO

佐天「ちょっ、た、タンマタンマッ！」

ｼｭｳｳｩｩｩﾝ

佐天「嫌あああああ……あ？　あれ、痛くない……？」

佐天「……痛くはないけど」

佐天「なんで私の腕にヒーローマンのコントローラーがくっついてるわけ？」

25 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 09:51:58.81 ID:Kd0muMAO

佐天「ふんぬううぅぅぅ！！」

佐天「……抜けない……」

佐天「あぁ、もぅ、なんだってのよぅ……」

ヒーローマン「……」

佐天「ねぇ、聞いてる？」

ヒーローマン「……」

佐天「喋れないのは同じかぁ……」

26 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 10:17:05.53 ID:Kd0muMAO

一方その頃

初春「お疲れ様でした、白井さん」

黒子「お疲れ様、初春。雨脚も強くなってきたようですし、気をつけて帰るんですのよ」

初春「はい。白井さんもお気をつけて」

ﾊﾞﾀﾝ

初春「うわぁ、凄い雨……早く帰ろう」ﾀｯﾀｯﾀｯ

27 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 12:28:58.91 ID:RoYrg2oo

ACかと

28 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 13:19:03.32 ID:Kd0muMAO

初春（はぁ……今日は佐天さんに悪いことしちゃったな）

初春（白井さんの話だと、御坂さんも今日は空いてなかったらしいし）

初春（……明日はピンクはいて行こうかな）

初春「って、なんでそうなるんですか」

ﾋﾟｼｬｱｱｧｧｧﾝ!!

初春「きゃあっ！　あわわわ、かなり近くに落ちたな……早く帰っ」

ｷｷｰｯ! ﾄﾞﾝｯ!

初春「えっ」

ｶﾞｼｬｰﾝ!!

29 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 13:24:31.75 ID:Kd0muMAO

ヒーローマン「！」

佐天「ん？　どうかした？」

ヒーローマン「……」ｼﾞｰ

佐天「窓の外なんて見て、何か……あっ」

佐天「なんだろう、うっすら赤くなって煙りも上がってる……事故か火事でもあったかな？」

ヒーローマン「……」

ﾋｭｩﾝ

佐天「今度は何よ……」

30 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 13:38:04.98 ID:Kd0muMAO

佐天「腕のコントローラーの画面が光って……何これ？　アイコン？」

佐天「形からして、『走る』って意味？」ﾋﾟｺﾝ

佐天「あ、押しちゃった」

ヒーローマン「……！」ｷｭｲｲｨｨﾝ!

佐天「えっ？」

ヒーローマン「……」ﾋｮｲ

佐天「ちょ、ちょっと、私なんか抱えて何を……」

ヒーローマン「……！」ﾀﾞｯ!!

佐天「嫌ああああああああああ！！」ﾋﾞｭｰﾝ

31 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 14:56:22.00 ID:Kd0muMAO

佐天「冷たっ！　速っ！　怖ぁっ！！　と、止まってえええぇぇぇ！」

ヒーローマン「………」ﾄﾞｼﾝﾄﾞｼﾝﾄﾞｼﾝ!

佐天「一体何処に行くのよぉぉ！」

ヒーローマン「………」ﾄﾞｼﾝﾄﾞｼﾝﾄﾞｼﾝ!

佐天「無視すんなあああぁぁぁぁ！！」

32 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 15:19:33.81 ID:Kd0muMAO

ヒーローマン「……」ｷｲｨｨﾝ…

佐天「や、やっと止まった……」ﾍﾅﾍﾅ

ヒーローマン「……」

佐天「ここって、さっきの事故現場よね？　うわぁ、酷いな。玉突き事故だ」

佐天「一台目が倒れてきた電信柱に当たって、そのまま後ろの二台もって感じかな」

佐天「って呑気に言ってる場合じゃないや、早くアンチスキルに……」

初春「ぅ……ぁ……」

佐天「！　この声……！」

33 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 15:36:51.10 ID:Kd0muMAO

初春「誰、か……」

佐天「やっぱり！　初春っ！　大丈夫っ！？」

初春「佐天、さ、ん……？」

佐天「車の下敷きに……待ってて、今助けるからっ！」

初春「さて、ん、さ……」ｶﾞｸｯ

佐天「初春、初春！　くっそおぉっ！！」ｸﾞｸﾞｯ

佐天（びくともしないっ！　初春が目の前で死にそうになってるのに！）

佐天（私じゃ初春を助けられない……友達一人助けられない！）

佐天（お願い！　誰か、誰か助けて！！）

34 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 15:44:03.58 ID:Kd0muMAO

ﾋｭｩｳﾝ

佐天「っ！　またアイコン……でも、さっきのとは違う……」

ヒーローマン「……」

佐天「もしかして、初春を助けてくれるの……？」

ヒーローマン「……」ｼﾞｰ

佐天「……」

佐天（何が何だか分からないけど、初春を助けてくれるなら）

佐天「信じるよ、ヒーローマン！」

ヒーローマン「……」ｺｸﾝ

佐天「ヒーローマァン……アタァック！！」

ﾎﾟｫﾝ!

35 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 16:00:30.38 ID:Kd0muMAO

ヒーローマン「！」ｷｭｲｲｨｨﾝ!

ｸﾞｸﾞｯ…ﾊﾞﾀﾝ!!

佐天「す、凄い……車をあんな軽々……」

初春「……ぅ……」

佐天「初春！　大丈夫っ！？」

初春「……」

佐天「息はしてるけど、早く病院に連れていかなきゃ……」

「ぅ……うぅ……」

「…助け、て……」

佐天「………」

佐天「ごめん初春、ちょっとだけ待ってて」

36 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 16:02:01.23 ID:PsOoLko0

佐天さんがんばれ！！

37 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 16:22:15.22 ID:Kd0muMAO

ｸﾞｸﾞｯ! ﾊﾞﾀﾝ! ｶﾞｺｯ!!

佐天「よし、あと一人……！」

ﾁｮﾛﾁｮﾛﾁｮﾛ…

佐天「あれ、この臭い……ガソリン！？」

佐天（ちょっと待って、こんな所で引火なんてしたら！）

佐天「ヒーローマン！　急いで！」

ｼﾞｼﾞｯ！

佐天「あっ……！」

ヒーローマン「！」

ﾌﾞｩﾝ

佐天（え、コントローラーから、バリア！？）

ﾄﾞｶｱｧｧｧﾝ!!

38 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 16:26:00.43 ID:Kd0muMAO

ﾌﾞｩﾝ…

佐天「な、なんともない……あんな爆発で……そ、それより、ヒーローマン！　ヒーローマァン！」

ｺﾞｵｵｫｫ…

佐天「そ、そんな……」

……ｶﾞｼｬﾝｶﾞｼｬﾝ…

佐天「……！」

ヒーローマン「……」ｶﾞｼｬﾝｶﾞｼｬﾝ

佐天「ヒーローマン！」

39 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 16:30:30.53 ID:Kd0muMAO

佐天「大丈夫だったの！？　車の人は！？」

ヒーローマン「……」ﾁﾗｯ

「……」

佐天「良かった、助けられたんだね。ありがとう、ヒーローマン！」

ヒーローマン「……」

佐天「……へへっ」

佐天（凄い……ヒーローが、本当にやって来ちゃったよ！）

40 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 16:33:42.18 ID:Kd0muMAO

ようやく一区切り
こんな感じでフリーダムにつらつらと
今更だが佐天「ヒーローマン、エンゲージ！」にするべきだった

41 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/01(土) 16:38:33.06 ID:k9SioUQo

アニメ見たときに
「ヒーローマン、へんげー！」
に聞こえたのはおれだけじゃないはず

>>1乙

42 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/02(日) 14:53:25.60 ID:xPSfwq2o

>>21よう俺ｗｗ

43 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/05/02(日) 23:41:18.81 ID:zwnvcIAO

つづき！

44 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/02(日) 23:44:49.41 ID:zwnvcIAO

病院

初春「う、うぅん……」

佐天「！　初春、気が付いた！？」

初春「あ、あれ？　佐天、さん……？」

佐天「良かった、初春……」ﾎｯ

初春「わ、私確か……雷が鳴って、車がひっくり返って来て、それから……」

ﾊﾞﾀﾝ

黒子「初春！」

御坂「初春さん！」

45 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/02(日) 23:51:41.04 ID:zwnvcIAO

初春「白井さんに、御坂さんまで……！」

佐天「私が呼んだんだ」

御坂「初春さんが事故に遭ったって聞いて飛んできたのよ！」

黒子「大丈夫ですの初春！？」

初春「あ、はい。なんか大丈夫みたいです」

黒子「ほっ、良かった。佐天さんから連絡が来た時はどうなることかと」

初春「なんだか心配かけたみたいですみません……」

御坂「いいのいいの。初春さんが無事ならそれで」

46 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/02(日) 23:59:32.56 ID:zwnvcIAO

初春「……ありがとうございます、皆さん！」

佐天「うんうん」

初春「あ、そういえば佐天さん。私が車の下敷きになった時、どうやって助けてくれたんですか？」

佐天「え？」

初春「いや、あんな重い物、佐天さんじゃ持ち上げられませんよね？　ひょっとして、佐天さんにも能力がって思ったんですが……」

御坂「え、そうなの佐天さん！？」

佐天「い、いやいや違いますって！　通りすがりの能力者の人に助けて貰っただけですよ！」

佐天（ヒーローマンの事言っても信じて貰えそうにないもんねぇ……）

47 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 00:06:40.70 ID:JwFJ6cAO

初春「そうだったんですか」

御坂「そんなヒーローみたいな奴、ホントにいるのねぇ」

佐天「あはは、私も驚きましたよー」

佐天（ま、そういう事にしとくか）

黒子「……能力者……佐天さん、もしや初春の遭った事故とは大通りの？」

佐天「あ、はい。もうジャッジメントにも情報が？」

黒子「あれだけ大きな事故なら当然ですの」

48 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 00:13:13.09 ID:JwFJ6cAO

黒子「報告では大規模な事故だというのに死者ゼロ人だと聞いて解せなかったのですが……」

佐天（良かった。皆無事だったんだ）

黒子「能力者が救助に当たったというなら納得ですの。なんせ車は何かに『引きちぎられた』としか思えない壊れ方をしていたらしいですから」

佐天「そ、そーなんですかー」

佐天（救助とは言えやりすぎたかも……）

黒子「それで佐天さん。その能力者はどんな能力で？」

佐天「えっ」

49 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 00:16:44.67 ID:JwFJ6cAO

黒子「一応事情聴取をしておきたいので」

佐天「え、えーと……」

佐天（この玩具が大きくなって単純パワーで助けました、なんて言えないよぉ！）

佐天「すみません。気が動転しててあんまり覚えてないです」

黒子「そうですか……」

佐天（ふぅ、なんとか乗り切っ）

黒子「では外見は？」

佐天「」

50 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 00:24:01.96 ID:JwFJ6cAO

黒子「特定出来るか分かりませんが、一応特徴をお願いしますの」

初春「私からもお願いします佐天さん。私も助けてくれた人にお礼がしたいんです」

佐天「は、はぁ……外見、ね……」

佐天（なんでそんなに突っ込んでくるのよぉ！　……ええいままよっ！）

佐天「えっと、色白で頭もまっ白。服も白で、とにかく全体的に白い人でした」

佐天（間違ってはないよね）

黒子「ふむ、全体的に白……貴重なご意見ありがとうございます」

佐天「いえいえー」

51 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 00:37:59.01 ID:JwFJ6cAO

帰り道

佐天「はぁ、やれやれ。今日はなんか疲れちゃったなぁ」

佐天「ま、初春も明日には普通に登校出来るみたいだし、いいとするかな」

佐天「……」

佐天「……」ｶﾞｻｺﾞｿ

玩具「……」

佐天「……夢じゃ、ないんだよねぇ」

52 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 00:45:59.48 ID:JwFJ6cAO

佐天「……」

回想

佐天『これで全員！』

ヒーローマン『……』

佐天『後は初春を病院まで運ぶだけだね、急がないと……』

ﾋｭｩｳﾝ

佐天『画面にさっきの走行マーク……確かに、ヒーローマンならひとっ走りか』

ヒーローマン『……』

佐天『だけど、今度はもうちょっとゆっくりお願いね……』

終了

佐天「結局ヒーローマンは容赦なかったけどね」

53 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 03:12:04.38 ID:8OVeObQo

リモートコントロールダンディ！とか
スクライドのザ・ピンチを思い出した

支援！

54 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 08:57:26.27 ID:JwFJ6cAO

佐天「なんでこんなになっちゃったんだろ？　やっぱりあの雷……？」

佐天「いや、それよりヒーローマンの力。どう考えてもその辺の能力者なんかより強いよね」

佐天「下手したら、高レベル能力者並！？」

佐天「だとしたら……どうしよう！？」ｱﾀﾌﾀ

佐天「ほ、ホントに私なんかが持ってていいの！？　ねぇ、ヒーローマン！」

玩具「……」

佐天「……はぁ、馬鹿みたい。私一人であたふたして」

佐天「早く帰ろう」

55 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 09:18:30.71 ID:JwFJ6cAO

翌朝

佐天「んー！　いやー、晴れた晴れた！」

佐天「……」ﾁﾗｯ

玩具「……」

佐天「やっぱり夢じゃないのか。嬉しいような不安なような……」

佐天「まぁ悩んでても仕方ないか！　さて、学校行く前に布団でも干そうかな！」

ｶﾞﾗｯ

禁書「」

佐天「」

ﾋﾟｼｬ

56 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 09:19:51.11 ID:pAVaIGoo

なん……だと……

57 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 09:24:42.39 ID:JwFJ6cAO

佐天「あ、あはは。寝ぼけてるのかな、私。ベランダにシスターが干されてる幻覚を見るなんて」

佐天「そんな馬鹿な事があるわけ」

ｶﾞﾗｯ

禁書「」

佐天「」

ﾋﾟｼｬ

佐天「あったああああああああああああ！？」

禁書「ご、ごはん……」

58 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 11:43:11.76 ID:JwFJ6cAO

……

禁書「はぐはぐはぐ！」ｱﾑｱﾑｳﾏｳﾏ

佐天（いや、うん。とりあえずあのままだと危ないから家の中に入れたけども）

禁書「んむんむっ！」ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ

佐天（なんだかご飯を要求されたから朝食の残りをあげたけども）

禁書「ぷはー！　生き返ったんだよ！」

佐天（この状況は一体なんでせうか！？）

禁書「美味しいご飯をありがとう！　本当に助かったんだよ！」

佐天「あ、いいのいいの。どうせ残り物だから」

59 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 12:07:55.09 ID:JwFJ6cAO

佐天「そ、それよりあなた誰なの？　なんでうちのベランダに引っ掛かってたの？　なんで修道服？」

禁書「うぅ、流石にそんな一辺には答えられないかも……」

佐天「あぁ、ごめんごめん。それじゃあまず名前から。私は佐天涙子」

禁書「私の名前はインデックスっていうんだよ！」

佐天「いんで……目次？　偽名か何か？」

禁書「偽名じゃないんだよ！　魔法名は教えられないけど」

佐天「ま、魔法ぅ？」

60 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 12:21:09.32 ID:JwFJ6cAO

禁書「あ、その目は疑ってるね！？　でも本当なんだよ！　ここに落ちてきたのも魔術結社に追われていたからだし！」

佐天「魔術結社って、この科学の都学園都市でそんな非科学的な……」

佐天（ヒーローマンにも言えた事だけど）

禁書「むぅ、でも本当なんだよ！」

佐天「そう言われてもなぁ」

禁書「じゃあ証拠を見せるんだよ！」

佐天「証拠？」

61 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 12:42:48.25 ID:JwFJ6cAO

禁書「私の着てるこの服は『歩く教会』って言って、どんな攻撃も防いでくれるんだよ！」

佐天「また眉唾物が……」

禁書「眉唾じゃないんだよ！　そう思うなら攻撃してみて欲しいかも！」

佐天「攻撃っていったて」

佐天（まぁ、軽ーくデコピンでもするか）

佐天「それじゃ行くよー」

禁書「どんと来いなんだよ！」

ﾋﾞｼｯ

佐天「痛あぁっ！！」

62 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 13:00:08.76 ID:JwFJ6cAO

佐天「な、何これ……まるで鉄板じゃないのよぉ……」ｼﾞﾝｼﾞﾝ

禁書「ふふーん、これで分かった？」

佐天「い、いやいや。もしかしたら超絶石頭って可能性も」

ﾋﾟﾄ

佐天「あれ、固くない？」

禁書「攻撃してないから当然かも」

佐天（これはひょっとしてひょっとすると……）

63 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 13:19:08.99 ID:JwFJ6cAO

佐天「……って！　呑気にやってる場合じゃないよ！　学校行かないと！」

禁書「出掛けるの？」

佐天「まあね。とりあえずインデックスはここに」

禁書「いや、出て行くよ」

佐天「えっ……？」

禁書「私がここにいると、あなたにまで迷惑かかっちゃうから」

佐天「ちょ、ちょっと待ってよ。追われてるんでしょ？」

禁書「私は大丈夫。歩く教会もあるし」

佐天「でも……」

64 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 13:25:41.64 ID:JwFJ6cAO

禁書「いいからね、ほら！」

佐天「あ、ちょっとまっ、押さないで」

玄関先

ﾊﾞﾀﾝ

禁書「それじゃあね。ご飯、美味しかったんだよ」ﾀｯﾀｯﾀｯ

佐天「インデックス！　……行っちゃった……」

佐天「……」

佐天「後味悪いなぁ……」ｽﾞｰﾝ

65 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 16:27:54.40 ID:JwFJ6cAO

登校中

佐天（はぁあ、あれで良かったのかなぁ私……）

佐天（確かに怪しい子ではあったけど、追われてるっていうのはホントっぽかったし……）

佐天（何よりあんな子供を一人で行かせて……）

佐天（人としてどうなのよそれ……）ｽﾞｰﾝ

66 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 16:31:45.35 ID:JwFJ6cAO

初春「佐天さーん！」

佐天「ん？　あ、初春！」

初春「おはようございます佐天さん」

佐天「良かった、もう大丈夫みたいだね」

初春「はい！　佐天さんのおかげです！」

佐天「いやいや、私は何もしてないって」

初春「そんなことないですよ。佐天さんは私を病院まで運んでくれたじゃないですか」

佐天「あー、うん。まぁね……」

67 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 16:38:15.73 ID:JwFJ6cAO

初春「だからその、今日は佐天さんの言ってた通り……」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

佐天「へ？　私何か言ってたっけ？」

初春「え？」

佐天「え？」

初春「……な、なななななんでもないです！！」

佐天「えー、何々？　どうしたの？」

初春「なんでもないんですっ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

佐天「あ、ちょっとうーいーはーるー！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

佐天（……考え過ぎても仕方ないか）

68 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 17:02:34.80 ID:JwFJ6cAO

帰り道

佐天（と思ったけど無理でしたー）

佐天（ヒーローマンのこともインデックスのことも全然頭から離れないし）

佐天（おかげで今日何回注意されたことか）

佐天「はぁ、白井さんと初春が昨日の事故の後処理で遊べなくて助かったよ」

佐天「皆にはあんまり心配かけたくないもんね……」

佐天「うん、今日は早く帰ろう。そして寝よう」

69 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 22:57:16.89 ID:JwFJ6cAO

佐天さん家前

佐天「インデックスは……いないよね……」

ｳﾞｳｩﾝ

佐天「ん？　コントローラーが……？」

ﾎﾟｫﾝ

佐天「わわっ、また勝手に！」

ｼｭｳｳｩｩｩﾝ

佐天「くっついちゃったよ……こんなの誰かに見られたら恥ずかし……」

禁書「いやああっ！」

佐天「っ！　今の声って！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

70 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 23:14:36.32 ID:JwFJ6cAO

禁書「やだっ！　離して、離して！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ステイル「はぁ、少しは大人しくしてくれないかな？　そんなに騒ぐと抑えてる方も疲れるんだけど」

禁書「むぅっ！」ｷｯ

ステイル「……怖い顔だ」

佐天「インデックス！！」

禁書「えっ、るいこ！？」

71 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 23:41:31.52 ID:JwFJ6cAO

ステイル「あれ？　おかしいな、結界を張った筈なんだけど……」

佐天（あ、あからさまに怪しい。この人がインデックスの言ってた魔術結社！？）

ステイル「まぁいいや。女の子相手に手荒な真似はしたくないけど、見たからにはただで帰さないよ？」

佐天「あ、あの！」

ステイル「ん？」

佐天「なんでインデックスをつけ狙ってるんですか！？　まだ子供じゃないですか！」

ステイル「ああ、そんなこと？」

72 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/03(月) 23:54:09.33 ID:JwFJ6cAO

ステイル「部外者の君に話す訳が」

禁書「こいつら、私の頭の中にある10万3000冊の魔導書を狙ってるんだよ！」

ステイル「」

佐天「じゅ、10万3000！？　そんなの頭に入るわけないじゃん！」

禁書「絶対記憶能力って知ってるでしょ？　私の頭には完璧に10万3000冊が記憶されているんだ！」

佐天「へ、へぇー……凄いんだね、インデックス」

禁書「ふふーん！」ｴｯﾍﾝ

ステイル「……戯れ事は終わりにしてもらおうか？」

ﾎﾞｫｳ!

佐天「きゃっ！　ほ、炎っ！？」

73 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 00:04:29.67 ID:Ykx822AO

禁書「るいこ！」

ステイル「全く、要らない事をぺらぺら喋ってくれるよ」

禁書「お願い！　るいこに酷い事しないで！」

ステイル「そうだね……君、今のを見なかった事にするなら、命位は助けてあげるよ？」

佐天「で、でも……」

禁書「魔術師に敵いっこないよ！　私の事はもういいから、逃げてるいこ！」

佐天「インデックス……！」

ステイル「どうするんだい？　僕は彼女の意図を汲んで逃げるべきだと思うけど？」

74 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 00:14:19.98 ID:Ykx822AO

佐天（インデックスはああ言ってるけど、間違いなく助けを求めてる）

佐天（なんの力も無い私なら、間違いなく歯を食いしばって逃げ出してた……）

佐天（無能力の私なら）

佐天（けど今の私なら……うんうん、『彼』ならなんとか出来るかもしれない！）

ステイル「で、どうするの？」

佐天「私は……逃げない！」ｺﾞｿｯ

玩具「……」

75 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 00:38:34.91 ID:Ykx822AO

禁書「るいこ、ダメっ！」

ステイル「その勇気は買うけど、そんな玩具で戦うつもり？」

佐天「……」

ステイル「やれやれ、身の程を知るんだね！！」

ﾎﾞｵｫｫｳ!!

禁書「るいこぉ！！」

佐天「ヒーローマァン、エンゲェージ！」

ﾎﾟｫﾝ!

76 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 00:40:35.37 ID:4LjkxbYo

ヒーローマン　ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━ !!!!!

77 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 01:00:52.41 ID:Ykx822AO

ﾎﾞｵｫｫ…

禁書「る、るいこ……」

ステイル「加減はしたから、命に別状はないさ。怪我までは知らな……」

ｶﾞｼｬﾝｶﾞｼｬﾝ…

ステイル「ん？　なっ……！？」

禁書「なに、あれ……！？」

ヒーローマン「……」ｶﾞｼｬﾝｶﾞｼｬﾝ…

ステイル「ろ、ロボット！？」

78 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 01:18:49.70 ID:Ykx822AO

ｶﾞｼｬﾝ!

ヒーローマン「……」ｼﾞﾛｯ

ステイル「な、なんだこいつは！？」

佐天「ヒーローマン！　インデックスを助けてあげて！」

ステイル「！　あいつ、火傷一つない！？」

ステイル（そうなるとこのロボットもあいつの仕業か！）

ヒーローマン「フゥン……！」ﾌﾞﾝｯ

ステイル「くっ！」ｻｯ

ﾄﾞｺﾞｫｯ!!

ステイル「なんだこの馬鹿力は！」

佐天「ひ、ヒーローマン！　建物は壊しちゃダメだって！」

79 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 02:00:03.70 ID:Ykx822AO

ステイル「くそっ、燃えろっ！」

ﾎﾞｵｫｳ!!

ヒーローマン「ハァ！」ﾊﾞｯ!

ステイル「ちっ、効かないか……！」

ステイル（なんなんだ、化け物かこいつは！　……仕方がないけど、アレを使うしかないか？）

佐天「ヒーローマン、アタック！」

ﾎﾟｫﾝ!

ヒーローマン「フウゥン！！」ｷｭｲｲｨｨﾝ!

ﾌﾞｩﾝ!!

ステイル「うおっ！」

佐天「インデックス！　こっち！」

禁書「るいこー！」

ステイル「しまった！」

80 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 11:39:08.06 ID:Ykx822AO

ｷﾞｭｯ

佐天「インデックス、無事！？」

禁書「う、うん！　るいこ、あのロボットは？」

佐天「大丈夫。彼は私達の味方だよ！」

禁書「味方？」

佐天「そう！　味方！」

ヒーローマン「フゥン！」ﾌﾞｩﾝ!

ステイル「っ、仕方がない」

81 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 11:48:09.36 ID:Ykx822AO

ヒーローマン「……」ｽﾞｲｯ

ステイル「こうなったら奥義を使わせて貰うよ……『イノケンティウス』！！」

ﾎﾞｵｵｫｫｫ!!

禁書「さ、さっきよりも凄い炎が来たんだよっ！」

佐天「でも、ヒーローマンならこの位……」

ﾎﾞｯ

ヒーローマン「！」

佐天「！　ヒーローマンのボディが燃えた！？」

ステイル「流石にこれは効くようで安心したよ。そのまま消し炭になってくれ！」

ﾎﾞｵｵｫｫｫ!!

82 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 11:52:07.36 ID:Ykx822AO

佐天「ヒーローマン！」ﾀﾞｯ

禁書「るいこ！　ダメだよるいこ！！」

ステイル「っ、馬鹿っ！　死ぬ気か！？」

佐天「ヒーローマァン！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

ヒーローマン「！」ｶﾞﾊﾞｯ

ﾎﾞｵｵｫｫｫ!!

83 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 11:56:45.25 ID:Ykx822AO

ステイル「……出て来なければ、やられなかったのに。馬鹿な奴だよ」

ステイル「デカブツが庇っていたみたいだけど、あの様子じゃ全焼……なっ！？」

ﾌﾞｩｳﾝ…

佐天「……」

ヒーローマン「……」

ステイル「バ、バリアだと！？」

84 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 12:06:43.86 ID:Ykx822AO

佐天「ふぅ……正直一か八かだったけど、上手くいったみたい」

ヒーローマン「……」ｼﾞｨ

佐天「ごめんねヒーローマン、あなたばっかり戦わせちゃって」

佐天「でも、今から私も戦うよ！　見てるだけじゃ、今までの私と何も変わらないから！」

佐天「それに、インデックスを助けたいのは他の誰でもでもない。私自身だから！」

ﾋｭｩｳﾝ

佐天「！　新しいアイコン……！」

ヒーローマン「……」

佐天「……うん！」

85 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 15:47:40.97 ID:Ykx822AO

ステイル「燃やし尽くせ！　イノケンティウス！！」

ｺﾞｵｵｫｫｫｵｵ!!

佐天「ヒーローマァン、ブラストォッ！！」

ﾎﾟｫﾝ!

ヒーローマン「！」ｷｭｲｲｨｨﾝ!

ｼｭﾊﾟｱｧ!!

禁書「身体から光が吹き出した！」

ヒーローマン「ハァ！」ﾀﾞｯ！

86 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 16:02:46.43 ID:Ykx822AO

ヒーローマン「！」ﾀﾞﾝｯ!

ステイル「はっ、馬鹿だね！　自分から突っ込んでくるなんて！」

ｺﾞｵｵｫｫｫｵｵ!!

ヒーローマン「……！」

ステイル「燃え尽き……」

ヒーローマン「ハアァ！！」

ｽﾞﾋﾞｭｩﾝ!!

ステイル「なっ、イノケンティウスを突き破って……！？」

87 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 16:04:14.92 ID:k.Z4W/wo

支援

88 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 16:08:19.51 ID:Ykx822AO

ヒーローマン「フウゥッ！！」ﾌﾞｩﾝ!!

ﾄﾞｺﾞｫｯ!

ステイル「ぐがあああああああああああああ！！」

ｽﾞｼｨﾝ!

ステイル「ぐ、はぁ……！」

ｺﾞｵｵｫｫｫ…ｼｭﾝ…

佐天「ほ、炎が消えた」

禁書「きっとダメージが大きすぎて、コントロールが出来なくなったんだよ」

佐天「つまりそれって……」

禁書「勝ったんだよ、るいこ！」

佐天「か、勝った……！」

89 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 16:16:11.63 ID:Ykx822AO

佐天「や、やった！　やったよインデックス！！」

禁書「うん、うん！」

佐天「あはは！　……っじゃなくて、あのバーコード男は！？」ｷｮﾛｷｮﾛ

ヒーローマン「……」ｷｮﾛｷｮﾛ

佐天「いない……」

禁書「きっとるいこが怖くて逃げたんだよ！　ありがとうるいこ！」

90 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 16:30:58.89 ID:Ykx822AO

佐天「いや、私は何もしてないって」ﾁﾗｯ

ヒーローマン「……」ｼﾞｨ

佐天「みんなヒーローマンのお陰だよ。私はただの無能力者」

禁書「そんなことないんだよ！」ｷﾞｭｯ

禁書「私を助けようとしてくれたのはるいこだもん。だから私にとっては、るいこも立派なヒーローなんだよ！」ﾆｺｯ

佐天「私も、ヒーロー？」

禁書「うん！」

佐天「ヒーロー、私達が……」ﾁﾗｯ

ヒーローマン「……」ｼﾞｨ

91 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/04(火) 16:35:46.64 ID:Ykx822AO

第２話「エンカウンター」終わり
もちろん第１話は「ビギニング」

気付いてる人もいるかもしれないけど、書き溜め無しです
なのでこれからもこんな感じでマイペースです
よろしくね

92 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/05/04(火) 18:11:48.86 ID:UBNv/pM0

http://beebee2see.appspot.com/i/agpiZWViZWUyc2VlchULEgxJbWFnZUFuZFRleHQYsLGEAQw.jpg

93 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/05(水) 04:49:19.34 ID:mpMLJaw0

バwwwwwwwwwwwルwwwwwwwwwwwwカwwwwwwwwwwwンwwwwwwwwwwww

94 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/05(水) 16:58:11.82 ID:lVO6K7Io

上条アタックと違ってヒーローマンにやられたらステイル死にそうだな

95 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/05(水) 21:34:33.00 ID:LA3RuAAO

一応分かるようにトリつけます

ヒーローマンとか題材新し過ぎたか……

96 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/06(木) 21:38:53.02 ID:6pyb29U0

個人的には見易いからss以外のレスは少ない方がいいんだけど
あんまり反応がないと書いている方が不安になってしまうものなのかな

97 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/06(木) 21:40:15.63 ID:vLhdAzAo

まあ反応されないこと一番辛いからな

98 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/06(木) 21:50:46.46 ID:kO.NatUo

台本形式だから「で抽出すればいいじゃないか
専ブラ意外はシラネ

99 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/06(木) 22:30:17.25 ID:X7IvHQMo

>>97
おっしゃる通りです
基本オナニープレイの作品ですが、やっぱり反応があるとそれが参考になったり
モチベーションに直結したりするので

100 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/05/13(木) 16:11:25.52 ID:4rcKuPc0

なんだてっきり佐天さんがF22に乗って科学と魔術の戦争を止めるのかと

101 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/05/13(木) 18:28:11.31 ID:5JQ8Cyo0

エンゲージ・・・結婚？

102 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/13(木) 19:34:03.72 ID:yUxFv2AO

>>100
Highway to the Danger Zone♪ﾁﾞｬﾗｯﾁﾞｬｯﾁﾞｬｰ♪
佐天さんカッケェ

103 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/13(木) 20:55:12.74 ID:Av1H.bko

元ネタ知らないけど面白い。期待してます。

>>100
Uiharu<<佐天さん。今日は私の誕生日なんです。プレゼントには終戦記念日をお願いします>>
行けるな。

104 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/13(木) 20:59:26.43 ID:BLLwHW.o

ストーンヘンジがどうみても御坂です、本当にありがとうございました

105 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/05/14(金) 23:57:11.69 ID:dQsXq6E0

>>101
エンゲージ（インゲージ）
交戦、追撃、射程範囲に入る等の意味
要するにお前ぶっ殺すって事

106 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/15(土) 06:38:11.42 ID:C38gtf.0

>>101
まあ、指輪の所為でそう解釈されやすいわなw

107 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/15(土) 15:06:50.33 ID:6ewdz6Io

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108 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 20:22:21.28 ID:DuroH/so

例によってノロノロ再開します

第３話「フレンド」

109 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 20:32:48.79 ID:DuroH/so

佐天（インデックスを助けて早２日目……）

佐天（またすぐに次の刺客がーっていうのがお決まりだと思ったんだけど）

佐天（未だに魔術結社が来るような気配はないなぁ）

佐天（ヒーローマンの強さにビビって逃げ出して……くれるわけないよね……）

佐天（でもまぁ、あれから特に変わったことと言えば）

禁書「るいこ！　おかわりなんだよ！」

佐天（うちの家計が少し苦しくなったことくらいかなぁ……）

110 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 20:39:09.25 ID:DuroH/so

佐天「もう、そんなに食べたら太っちゃうよ？　はい、これが最後」

禁書「ふふん、私は成長期だから全然大丈夫なんだよ！」

佐天「あれ、知らない？　いくら成長期でもカロリーの過剰摂取は将来付く脂肪の原因になるんだよ？」

禁書「え、そ、そうなの？　でも魔道書にはそんなこと……」

佐天「体調管理にうるさい現役女子学生が言うんだよ？　乙女の悩みに嘘付くと思う？」

禁書「むぅー」

佐天「いいのかなー？　そのままバクバク食べ続けてボールみたいになっちゃっても？」

禁書「そ、それは嫌かも！」

111 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 20:44:02.76 ID:DuroH/so

佐天「でしょ？　だったら一食３杯から２杯に減らすこと」

禁書「むー、でもおかわり出来なくなるわけじゃないし……分かったんだよ！」

佐天「はい、いい子いい子」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

禁書「えへへ///」

佐天（うぐ、今更口から出まかせなんて言えないなこれは……）

112 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 20:47:57.12 ID:DuroH/so

朝食後

佐天「さて、それじゃあそろそろ……」

禁書「？　どこかに行くの？」

佐天「ちょっと友達と遊びにね」

禁書「あ、そうなんだ……じゃあ、私は留守番して……」

佐天「え？　来ないの？」

113 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 20:52:47.78 ID:DuroH/so

禁書「！　い、行っていいの？」

佐天「当り前だよ。学校ならともかく、休みの日まで一人にさせられないし」

禁書「め、迷惑じゃない？　るいこの友達もいるんでしょ？」

佐天「そんな迷惑だなんて、私の友達はそんなこと思う人達じゃないよ。インデックス、行きたくないの？」

禁書「う、うんうん！　すっごく行きたいかも！」

佐天「じゃあ決まりだね！　さ、準備準備！

禁書「うん！」

114 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 20:57:15.76 ID:DuroH/so

禁書「るいこ、財布とハンカチとティッシュは持った？」

佐天「持った持った。お母さんじゃないんだからもう……」

禁書「あ！　大事なものを一つ忘れてるんだよ！」

佐天「大事なもの？　携帯は持ったし、鍵も持ったし……あ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

佐天「危ない危ない、忘れるところだった」

玩具「……」

佐天「ヒーローマンも一緒に、ね」

115 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 21:04:08.83 ID:DuroH/so

禁書「るいことお出かけお出かけ♪」

佐天（ふふ、喜んでる喜んでる。やっぱり連れてきて正解だったな）

佐天（こういう状況で外に連れ出すのはあんまりよろしくないんだろうけど……）

佐天（こんな状況だからこそ、気分転換させてあげないとね）

佐天（昨日は学校で殆ど一日中一人にしちゃったし……）

佐天（……）

佐天（……あんまり寂しい思いはさせたくないなぁ……）

116 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 21:10:57.05 ID:DuroH/so

禁書「ねぇるいこ」

佐天（こんな子供なのに、家で一人とか寂しいはずないよね……）

禁書「るいこ？」

佐天（追われてなければこんな寂しい思いもさせずに済んだのに……）

禁書「るいこ！」

佐天（絶対守ってあげよう。私と、ヒーローマンで！）

禁書「るいこ！！」

佐天「きゃあぁ！？　な、なに！？」

117 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 21:14:58.24 ID:DuroH/so

禁書「るいこの待ち合わせ場所の通り、もう過ぎてるかも」

佐天「え？　あ、ほ、ホントだ」

禁書「もう、ぼーっとしてちゃだめなんだよ！」

佐天「お恥ずかしい限りです……あれ？　でもなんで？　私行く所は言ったけど場所は」

禁書「るいこが学校に行ってる間に覚えたんだよ！」

佐天「はぁー……流石完全記憶能力……」

禁書「えっへん！」ﾌﾝｽ

118 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/16(日) 21:25:59.06 ID:.K8l4noo

良い……

119 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 21:49:22.74 ID:DuroH/so

待ち合わせ場所

初春「佐天さん遅いですね」

白井「そうですわねぇ、何かあったのでしょうか？」

佐天「初春ー！　白井さん御坂さーん！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

御坂「お、噂をすれば」

佐天「はぁ、すみません遅くなって」

白井「いいえ、私達も今来たところですの」

120 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 21:52:56.15 ID:DuroH/so

禁書「……」ﾋｮｺ

御坂「あら？」

禁書「！」ｻｯ

御坂（なにこれかわいい）

初春「佐天さん、その子は？」

佐天「え？　あ、ああ、えーっと、あーっと……」

佐天（しまった！　インデックス連れてくることばっかり頭が行ってどう言い訳するか考えてくるの忘れた！！）

121 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 21:57:17.21 ID:DuroH/so

禁書「……」ｿﾛｰﾘ

御坂「……」ｼﾞｨ

禁書「！」ｻｯ

御坂「……」ｻｯ（佐天の後ろに回り込んで禁書を目で追う

禁書「！！」ﾋﾞｸﾝ

御坂（なにこれかわいい！！）

佐天「ジツハシンセキノコデシテ、シバラクアズカルコトニナッタンデスヨー」

白井「何故片言ですの？」

122 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 22:14:26.99 ID:DuroH/so

初春「親戚の子ですか。佐天さんに外国人の親せきがいるなんて初めて知りました！」

佐天「あはは。そ、そうだっけ？」

佐天（そりゃそうだよ今考えたんだから……）

御坂「お嬢ちゃん、お名前は？」

禁書「い、インデックスっていうんだよ。は、はじめまして！」

御坂「インデックスちゃんか、面白い名前ね」

禁書「でもまほ」

佐天「そそそそそうなんですよく言われるんですよあははははは！！」

御坂「そ、そうなんだ」

123 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 22:20:41.90 ID:DuroH/so

佐天「と、とりあえず皆を紹介するね。まずこちらが御坂さん」

御坂「御坂美琴よ、よろしくね。好きに呼んでくれて構わないわよ」

禁書「じゃあ、短髪！」

御坂「そ、それは出来れば勘弁してほしいかな……」

白井「白井黒子ですの。私の事は」

禁書「ツインテ！」

白井「何故髪型にこだわるんですの！？」

124 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 22:26:54.03 ID:DuroH/so

佐天「で、最期が私の親友！」

初春「（親友かぁ……）初春飾利です。よろしくね、インデックスちゃん」

禁書「」

初春「……インデックスちゃん？」

禁書（お、お花が咲いてるんだよ……！　そのまんま過ぎて逆に呼びづらいかも……）

禁書「よ、よろしくね、かざり」

初春「？　うん！」

125 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/16(日) 22:52:00.22 ID:DuroH/so

佐天「あの、それでいきなりで悪いんですけど、今日はインデックスも一緒でいいですか……？」

御坂「もちろん！」

白井「聞くだけ野暮ってものですわ」

佐天「あはは、そうですよね。ありがとうございます！」

禁書「ありがとうなんだよ！」

初春「それじゃあ、インデックスちゃんも仲間に入ったところで行きましょうか」

禁書（仲間……！）ﾊﾟｱｧ

126 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 11:15:49.73 ID:cD2q75co

禁書「これからどこに遊びに行くの？」ｷﾗｷﾗ

佐天「そうだなー、いつも私達が遊びに行くところだけど。インデックスはどんな所がいい？」

禁書「ご飯が食べられるところがいいかも！」

佐天「ってまた食べ物かい。お昼になったらちゃんと行くから」

初春「ふふ、佐天さんまるでお姉さんみたいですね」

佐天「え、そうかな？」

禁書「お姉ちゃん！」

佐天「……あー、うん。悪くないかもこれ」

127 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 11:22:14.08 ID:cD2q75co

ゲームセンター

禁書「うー！　目がチカチカするしすごくうるさいんだよ！」

佐天「最初はね。ま、すぐ慣れるって」

御坂「インデックスちゃん、ゲームセンターは初めてなの？」

禁書「うん、初めてなんだよ」

御坂「じゃあお姉さんが楽しみ方をしっかりレクチャーしてあげるから！」ﾌﾝｽ

白井「いいですわねぇ。お姉さまに手とり足とり腰とり……想像しただけでイッてしまいそうですのー！！」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

禁書「こ、怖いかも……」

御坂「いつもああなのよ。だから無視無視」

128 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/17(月) 12:02:20.80 ID:4X5hydoo

ｗｗｋｔｋｗｗｋｔｋ

129 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 19:56:15.29 ID:0KrTpHwo

御坂「まずは小手調べ！　みんな大好きレーシングゲームよ！」

禁書「車の座席みたいなんだよ」

初春「まさにその通りだよ。ここに座ってハンドルを握って……」

白井「１位目指して突っ走るんですの！」

禁書「なるほど、なんだか面白そうかも！」

佐天「それじゃ、早速行ってみよー！」

禁書「え、ちょ、心の準備がまだ」

ﾁｬﾘﾝ

130 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 19:59:25.76 ID:0KrTpHwo

禁書「るいこのオニー！！」

佐天「ふっふっふ、これがゲームセンターの恐ろしさなんだよ！」

初春「佐天さんノリノリですね」

御坂「大丈夫よ、ちゃんと私がサポートしてあげるから」ｷﾞｭ

禁書の手越しにハンドルを握る

黒子「んまー！！わ、私もサポあびばっ」ｹﾞｼ

御坂「あんたはいいから」

131 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 20:05:25.41 ID:0KrTpHwo

ﾋﾟ ﾋﾟ ﾋﾟ ﾃｨｰﾝ!!

ﾌﾞｵｵｫｫﾝ!!

禁書「うわっ！　は、始まったんだよ！」

御坂「落ち着いて、まずはアクセルを思いっきり踏んで！」

禁書「こう？」ｸﾞｲ

ﾌﾞｵｫｫﾝ!!

御坂「そう、次はハンドルを切ってカーブを曲がる！　コースアウトしないように気をつけてね」

禁書「うん！」

佐天「御坂さん面倒見いいなー」

初春「そうですね。妹でもいるんじゃないですか？」

132 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 20:09:06.23 ID:0KrTpHwo

数分後

ﾋﾟｭｰﾝ

禁書「やった！　１位なんだよ！」

御坂「やったわね！」

禁書「みことのお陰なんだよ！」

御坂「ふふん、それほどでもあるけどね！」ﾌﾝｽ

初春（最後の方キラーとスターしかアイテム出てなかった……）

白井（お姉さま、能力使いましたわね……）

佐天（これはひどい……）

133 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 20:14:03.93 ID:0KrTpHwo

白井「き、気を取り直して次はユーフォーキャッチャーですの」

禁書「キャトルミューティレーションのこと？」

初春「難しい言葉を知ってるんだね」

白井「簡単に言えばあのアームでこの中のプライズをゲットするゲームですのよ」

禁書「わー！　すごいんだよ！」

白井（ユーフォーキャッチャーでこんなにはしゃいで。やはり子供は可愛いですの）

禁書「んまい棒があんなにたくさん！！」ｼﾞｭﾙﾘ

白井「そこですの！？」

134 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 20:38:22.85 ID:0KrTpHwo

御坂「それじゃあここは私が」

初春「御坂さんちょっと自重しましょうか……」

御坂「うっ」

白井「なら私が。何か欲しいものは……」

禁書「んまい棒！」

白井「ですのねー」

135 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 20:47:21.48 ID:0KrTpHwo

ｳｨｰﾝ　ｳｨｰﾝ　ﾎﾟﾄｯ

白井「むむむ、なかなかの好敵手ですの」

初春「大きいだけに持ち上げるのは無理そうですね……」

白井（確かに。なら、本気で行くしかありませんの！）

白井（キャッチャー内の空間は目測で……アームのパワーは……内格差を……それを演算して……）

白井「これですの！」

ｳｨｰﾝ　ｳｨｰﾝ　ｸﾞﾗｯ　ｶﾞｺﾝ!

白井「やった！　やりましたの！」

佐天（今物凄くハイレベルな事が行われた気が）

禁書「あれ知ってる！　押し倒しって技なんでしょ？　テレビでやってたんだよ！」

136 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 20:56:22.32 ID:0KrTpHwo

×禁書「あれ知ってる！　押し倒しって技なんでしょ？　テレビでやってたんだよ！」
○初春「あれ知ってます！押し倒しって技なんですよね？　テレビでやってました！」

白井「はいどうぞ」

禁書「ありがとう！」

佐天「なんかすみません」

白井「いえいえ、200円でこの笑顔ならお釣りがくるくらいですの」

佐天「流石白井さん、太っ腹」

白井（ふふ、これでお姉さまも私のことを見て……）

禁書「一本あげるんだよ！」

御坂「うわぁ、ありがとう」

白井（なかったああああああああああああ）ｶﾞﾋﾞｰﾝ

137 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 21:02:29.13 ID:0KrTpHwo

白井「……」ｽﾞｰﾝ

初春「白井さんはほっといて、次はプリクラ撮りませんか？」

御坂「あ、いいわねそれ。撮りましょ撮りましょ」

禁書「プリクラって？」

佐天「んー、小さくて可愛い写真かな。あ、ほら、こんな感じの」

禁書「わぁ、手帳に一杯張ってあるんだよ！」

御坂「こうやって手帳に張ったり交換したりして楽しめるのよ」

禁書「私もプリクラ撮りたくなっちゃったかも！」

初春「それじゃあ決まりですね」

138 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 21:06:02.19 ID:0KrTpHwo

白井「それじゃあ早速入りましょうか」

初春「あ、白井さんおかえりなさい」

御坂「今回はやっぱりインデックスちゃんが前よね」

佐天「そうですね。それを皆で取り囲むようにして……」

白井「私はお姉さまの隣で！」

初春「挫けないですねぇ。それじゃ、私は佐天さんの隣で」

佐天「そうなると……よし、こんな感じの並びで！」

139 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 21:09:00.00 ID:0KrTpHwo

『それじゃあカメラを見てねー！』

佐天「最初はみんなピースで！」

禁書「ピース！」ﾌﾞｲｯ

『行くよー！　３、２、１！』

ｶｼｬ

140 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 21:14:48.95 ID:0KrTpHwo

撮影終了

禁書「うわー！　綺麗に撮れてるんだよ！」

御坂「ぷふっ、誰よこんな変なスタンプ押したの？」

佐天「あ、それ私です」

初春「あはは、流石佐天さんです」

白井「もー！　人の顔で遊ばないでほしいですのー！」

ﾜｲﾜｲ　ｶﾞﾔｶﾞﾔ

佐天（それから私達はゲームセンターの他にも、たくさんのショップや通りにインデックスを連れて行きました）

141 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 21:19:16.85 ID:0KrTpHwo

ファミレス

御坂「はぁー、今日は遊んだわねー！」

白井「インデックスちゃんに見せたい場所がたくさんありましたものね」

禁書「みんな、本当にありがとうなんだよ！」

佐天「私からも、ありがとうございました」

初春「もう、ホントに良いんですってば。ね、白井さん」

白井「ええ。それに、インデックスちゃんさえ良ければまた遊びに行きましょう」

御坂「黒子にしてはナイス提案ね」

白井「お、お姉さまぁ……」

禁書「あはは！」

142 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 21:25:22.35 ID:0KrTpHwo

御坂「それじゃあ私お手洗い行ってくるから、来たら先食べてて」

白井「お供しますのお姉さま！」ｽﾀｽﾀ

御坂「別にいいけど変なことしないでよ……」ｽﾀｽﾀ

初春「じゃあ、私飲み物持ってきますね。佐天さんは何にします？」

佐天「あ、私コーラで」

初春「はい。インデックスちゃんは？」

禁書「オレンジジュース！」

初春「はい、了解です」ｽﾀｽﾀ

143 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 21:29:53.80 ID:0KrTpHwo

禁書「……ホントにいい人達なんだね」

佐天「だから言ったでしょ？　迷惑だーなんて思うわけないって」

禁書「うん！　……私、絶対今日の事忘れないんだよ！」

佐天「そんなに楽しかったか。じゃ、またみんなで遊びに行こうね」

禁書「約束だよ、るいこ！」

佐天「うん、約束ね。……あと、主にサラダバーでお腹いっぱいにするって約束してね？」

禁書「台無しかも……」

144 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 21:51:50.92 ID:0KrTpHwo

佐天「でも忘れないなんて、インデックスは大げさだなぁ」

禁書「……」

佐天「あれ？　なんか不味いこと言った……？」

禁書「実は、私……１年前以前の記憶がないんだ」

佐天「え……？」

禁書「だから、ホントに忘れちゃうかも」

佐天「……」

145 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 21:54:44.02 ID:0KrTpHwo

禁書「あ、でもでも」ｶﾞｻｺﾞｿ

佐天「……プリクラ？」

禁書「今度はちゃんと思い出の品があるから、忘れても大丈夫なんだよ！」

佐天「インデックス……」

禁書「だから、私はまた忘れちゃったら、その時は」

佐天「大丈夫だって！」

禁書「え？」

146 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 21:59:18.76 ID:0KrTpHwo

佐天「もし記憶のない原因がインデックスを追ってる奴らにあるならさ」

佐天「みーんな私とヒーローマンで倒しちゃうからさ！」

禁書「るいこ……」

佐天「だからさ、『忘れたら』なんて言わないで」

佐天「インデックスも、インデックスの記憶も、私達が守るから。絶対に」

禁書「……うん。信じてるよ、るいこ」ｷﾞｭ

佐天「インデックス」ﾖｼﾖｼ

初春「お待たせしまし……あ、あれ？　どうしたんですか？」

佐天「ああ、ちょっと疲れちゃったみたい」

147 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 22:03:08.94 ID:0KrTpHwo

食後

店員「ありがとうございましたー」

禁書「ぷはー！　サティスファクションなんだよ！」

白井「す、すごい食べっぷりでしたわね」

御坂「なんか見てるこっちがお腹いっぱいになっちゃった」

初春「しばらくベビーコーンは見たくありませんね……」

佐天（まさかあの空気の後でサラダバー１０回おかわりするとか。切り替え早いなオイ）

148 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 22:06:56.57 ID:0KrTpHwo

店員「5630円になります」

初春「とりあえず割り勘でいいですか？」

白井「そうですわね」

佐天「それじゃあインデックスの分は私が……」ｽｶｯ

佐天「」

佐天「え、え、ええ！？　嘘、ちょ……！」

初春「ど、どしたんです？」

佐天「財布が……無い」

149 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 22:10:55.51 ID:0KrTpHwo

御坂「ええ！？　ちょっとそれ、大変じゃない！」

白井「席に忘れたのでは？」

佐天「いや、ちゃんと立った時に確認しましたよ！？」

初春「じゃあ……あ、もしかして自販機でジュース買った時に落としたんじゃ！？」

佐天「あ、それかも！　最後に財布使ったのはあの時だし……」

白井「とりあえず急いで行ってみては？　支払いはとりあえず済ましておきますわよ？」

佐天「すみません、お願いします！　あと初春、インデックスをお願いね」

初春「はい、分かりました！」

150 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 22:14:41.20 ID:0KrTpHwo

御坂「私も一緒に行こうか？」

佐天「大丈夫ですよ。見てくるだけですし、無かったらジャッジメントに届け出します」

禁書「るいこはホントにひょっとこちょいなんだよ」

佐天「ぐうの音も出ないです……」

初春（おっちょこちょい、かな？）

御坂（ひょっとこちょい……可愛いかも……）ﾓﾝﾓﾝ

佐天「それじゃ、見てきますね！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

白井「もう暗いのでお気をつけて！」

151 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 22:18:14.38 ID:0KrTpHwo

佐天「はぁ、財布落とすなんてついてないなぁ。私こんなに不幸だったっけ？」ﾀｯﾀｯﾀｯ

佐天「えーっと、確かこの辺の自販機だったような……って、あれ？」

ｼｰﾝ

佐天「……ここ、こんな人通り少なかったかな」

佐天「……」

佐天「早く戻ろう！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

152 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 22:21:54.07 ID:0KrTpHwo

佐天「あ、あった！　あの自販機だ！」

佐天「えっと、財布財布ー……」ｷｮﾛｷｮﾛ

佐天「……あるわけないよね、ここ学園都市だし。大方スキルアウトか掃除ロボ辺りが……」

？「探しものですか？」

佐天「え？　あ、はい」

佐天（わ、綺麗な……特盛っ！？）ｷﾞｮ

？「もしかして、これでは？」

佐天「あー！　私の財布！！」

153 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 22:26:46.40 ID:0KrTpHwo

？「そこに落ちていましたよ。どうぞ」

佐天「良かったー、ありがとうございます！」

？「いえ、私も探し物の途中だったので」

佐天「お姉さんも探し物ですか？　じゃあ、お礼に探すの手伝いますよ！」

？「それは有難いですね。是非お願いします」

佐天「はい！　それで、お姉さんは何を探してるんですか？」

？「ああ、私の探し物ですか。それはですね……」



神裂「禁書目録（インデックス）です」

154 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 22:33:06.35 ID:0KrTpHwo

佐天「！！」ﾊﾞｯ

神裂「動かないでください」ﾁｬｷ

佐天（！？　か、刀！？　いつの間に抜いたの……！？）

神裂「ステイルをあれほど痛めつけた機械人形を出されると厄介なので」

佐天「……ち、因みに動いたら？」

神裂「このまま喉を切り裂きます」

佐天「……っ」ｿﾞﾜｯ

155 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 22:44:42.06 ID:0KrTpHwo

神裂「さて、いきなりですが本題に入ります」

佐天「……インデックスを渡せって？」

神裂「理解が早くて助かりますね。そういうことです」

佐天「……答える前に１つ聞いていいですか？」

神裂「答えられる範囲であれば」

佐天「インデックスの記憶を消したのはあなた達なんですか？」

神裂「！！」

156 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 22:48:53.64 ID:0KrTpHwo

神裂「……インデックスから聞いたんですか？」

佐天「１年前以前の記憶がないって、そう言われました」

神裂「そうですか……その質問の答えは、イエスです」

佐天「！　じゃあ、私の答えを言いますね……」

佐天「私は……ノーです」

神裂「そう来ると思いました。ですが、もっと自分の立場を弁えるべきですね」ｸﾞｯ

佐天「痛っ……！」ﾂｰ

神裂「私の力加減次第で、その首筋を伝う血の量が増えるんですから」

157 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 22:56:56.72 ID:0KrTpHwo

佐天（こ、このままじゃ、ホントに殺されちゃう……！）ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

佐天（だ、誰か助けて……）

佐天（……！）

佐天（『誰か』じゃ、ない）

佐天（『自分』がなんとかしなくちゃ……！）

佐天（無能力者とか、そんなの理由にならない！）

佐天（インデックスを救えるかは、今の私次第なんだ！！）ｷｯ!

158 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 23:12:52.84 ID:0KrTpHwo

神裂「その目……インデックスを引き渡してくれる気はないようですね」

佐天「……」

神裂「……仕方ありません。あまり乱暴な真似はしたくなかったのですが」

神裂「貴女を殺して、インデックスを連れ戻します」

佐天「そして、また記憶を消すんですか？」

神裂「……」ﾋﾟｸﾝ

佐天「あんなに小さいのに、無理やり……なんで記憶を消すなんて酷いことが出来るんですか！？」

神裂「このっ！　……っ、そうしなければ彼女が死ぬと分かっても、同じことが言えますか？」

佐天「えっ……！？」

159 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 23:21:11.10 ID:0KrTpHwo

神裂「彼女の完全記憶能力と、魔道書の事は知っていますね？」

佐天「……はい」

神裂「その魔道書の情報が、彼女の脳の８５％を占領しています」

佐天「８５％！？　そんな、それじゃあ残りは……」

神裂「そう、たった１５％。１年もしたら、彼女の脳はパンク寸前」

佐天「それじゃあ記憶を消してるのは……インデックスの脳を壊させない為？」

神裂「その通りです」

160 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 23:38:21.40 ID:0KrTpHwo

神裂「そしてもうすぐ１年……あの子にはもう時間がないんです。だから、彼女を救う為にも」

佐天「ふ、ふざけないでよっ！！」

神裂「！」

佐天「インデックスを救うとか言って、結局やってるのは大人の都合の押しつけじゃない！！」

神裂「……」

佐天「インデックスは子供なのに！　どうして大人のあんた達が子供を悲しませるようなことするのよ！！」

神裂「やめろ……」

佐天「間違ってる！　あんた達は絶対間違ってるよ！！」

神裂「やめろっつってんだろぉがこのガキがっ！！」ﾄﾞｶﾞｯ!!

佐天「がはっ！！」ｽﾞｻｰ!　ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ

161 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/17(月) 23:44:54.04 ID:0KrTpHwo

佐天「ぐ……うぅ……」

神裂「間違ってる……？　私達がどんな気持ちで彼女の記憶を消しているか知りもしない癖に！」ﾄﾞｶｯ

佐天「がぁっ！」

神裂「私だって頑張った……あの子を救う為に頑張った！　でも、駄目だったんです……」

神裂「私にはもう耐えられない……」

佐天「はぁ、はぁ……だから、自分が辛いから、楽な方に逃げたの……？」

佐天「インデックスの気持ちを無視して、逃げたの！？」ｼﾞﾛｯ

神裂「！」

162 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/18(火) 00:00:44.78 ID:7pF1bTYo

佐天「インデックス、言ってたんだよ……絶対今日の事忘れないって……」

佐天「それって、言い換えれば『絶対に忘れたくない』ってことでしょ？」

佐天「あの子が忘れたくないって願った今日の思い出は、１年間は！　そんな都合で消されていいものじゃないんだよ！」

佐天「辛いから、耐えられないからって、あの子にその辛さを押しつけていい訳がどこにもない！！」ﾖﾛ･･･

佐天「魔法が使えるなら尚更、あの子を苦しみを打ち消す方法が一つもないなんてあり得ないよ！！」ｽｯ

佐天「何度でも言う！　あんた達は、間違ってる！！」ｺﾞｿｯ

玩具「……」

163 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/18(火) 00:05:17.13 ID:7pF1bTYo

神裂「この、ド素人がぁ！！」ﾀﾞｯ!

佐天（行こう、ヒーローマン！　私達でインデックスを守るんだ！）

佐天「ヒーローマァン！　エンゲェージ！！」

ﾎﾟｫﾝ!

玩具「……！」ﾋﾟｷｨｨﾝ!

ｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝｽﾞﾝ!

ｶﾞｷｨﾝ!!

神裂「っ！？」

ヒーローマン「……」

神裂「こいつが例の……！」

164 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/18(火) 00:09:24.04 ID:7pF1bTYo

ﾋｭｩﾝ

佐天「ヒーローマァン、アタァック！！」

ﾎﾟｫﾝ!

ヒーローマン「オォォ！！」ﾌﾞｩﾝ!!

ﾄﾞｺﾞｵｫﾝ!!

神裂「なるほど、恐るべきパワーですね」ｽﾀｯ!

ヒーローマン「！」

佐天「今のパンチを避けた！？　あんな至近距離だったのに！」

165 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/18(火) 01:08:27.69 ID:7pF1bTYo

神裂「少し頭に血が昇り過ぎて召喚を許してしまいましたが……」ﾁｬｷ

神裂「出てきたからには本気で相手をしましょう」

佐天（何か来る！）

佐天「ヒーローマン！　気をつけて！」

ヒーローマン「……」

神裂「『七閃』」

ﾋｭﾝ

ｽﾊﾟｯ

ヒーローマン「！」

佐天「！　ヒーローマンの装甲にあんな簡単に斬り傷が！」

166 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/18(火) 01:13:29.70 ID:7pF1bTYo

神裂「貴女ではこの技を見切ることはできません」

佐天「なら、間合いを一気に詰める！」

ﾋｭｩﾝ

佐天「ヒーロマァン、ブラストォ！」

ﾎﾟｫﾝ!

ヒーローマン「アァァ！！」ﾋﾟｷｨｨﾝ!

ﾊﾞｼｭﾝ!　ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ!!

ヒーローマン「ハアァァァ！！」ﾀﾞｯ!

神裂（！　速さが上がった……！）

167 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/18(火) 01:16:34.36 ID:7pF1bTYo

神裂「しかし、それだけ」ｽｯ

ヒーローマン「！？」

佐天「！　避けた！？」

神裂「……『七閃』」

ｽﾊﾟｯ

ヒーローマン「……！」

ｺﾞﾄﾝ!

佐天「ヒーローマンの腕を、斬りおとした……！？」

168 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/18(火) 01:20:16.30 ID:7pF1bTYo

ヒーローマン「……」ｶﾞｸｯ

佐天「ヒーローマン！！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

ヒーローマン「……」

佐天「そんな……腕だけじゃなくて、全身傷だらけじゃない……！」

神裂「単純なパワーだけでは私には勝てません」ﾁｬｷ

佐天「！」

神裂「さて、インデックスを引き渡してもらいましょうか？」

169 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/18(火) 01:25:51.15 ID:7pF1bTYo

佐天（……ごめん、ヒーローマン。私が考えなしに突っ込ませたせいで……）

佐天（……だから、少し休んでて。ここから先は……！）ｽｸｯ

神裂「……まだ立ち向かって来ますか」

佐天「私一人で、インデックスを守る！」

ｽﾞｺﾞｵｫｫｫｫｫｵﾝ!!

佐天「！！」

神裂「なっ！？　くぅっ！！」ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞ!

ｶﾞｷﾝ!!

神裂「はぁ、はぁ！　い、今のは！？」

170 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/18(火) 01:30:21.73 ID:7pF1bTYo

佐天「超電磁砲（レールガン）……！？」

？「加減はしたけど、まさか受けきるなんてね」

神裂「……まさか、増援がくるとは」

？「あんた何者？　……まぁいいわ」

？「人の友達に刃を向けてるってことは、敵ってことよね」

御坂「ちょっと痛い目見てもらうわよ」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ!

171 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/05/18(火) 01:55:26.22 ID:7pF1bTYo

TO BE CONTINUED

のろすぎてあくびが出るでしょうがもうしばらくお付き合いを

172 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/18(火) 01:57:57.37 ID:LO8hjkwo

乙！次回も期待！

173 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/05/20(木) 00:30:40.02 ID:goAhALgo

テスト

174 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/20(木) 17:05:01.55 ID:40ag0xMo

私怨

175 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/22(土) 22:07:02.94 ID:JN11fqYo

マダー？

176 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/27(木) 02:40:07.95 ID:bZpg2Ms0

>>130
るいこのオナニー！

に見えたのは俺だけじゃないはず

177 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/05/28(金) 22:38:16.51 ID:sWXwhHo0

>>176
こんなところに私が

178 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/06/04(金) 13:55:17.74 ID:bBL8FYAO

まったりのろのろ始めます

179 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/04(金) 14:02:40.48 ID:bBL8FYAO

佐天「み、御坂さん！？」

御坂「大丈夫、佐天さん！」

佐天「わ、私は大丈夫ですけど、どうして御坂さんがここに！？」

御坂「佐天さんが遅いから心配で見に来たのよ。そしたら強い電気の放出を感じて」

佐天（電気……あっ、ヒーローマン！）

御坂「それで来てみたら、佐天さんが訳の分からない状況に巻き込まれてたってワケ」ﾁﾗｯ

神裂「………」

180 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/04(金) 14:08:04.03 ID:bBL8FYAO

御坂「勢いで出てきちゃったけど、あいつが敵でいいのよね？」

佐天「はい！」

御坂「それだけ分かれば十分。後は私に任せて」

佐天「で、でも御坂さんを巻き込む訳には……」

御坂「何水臭い事言ってるのよ佐天さん。それに、私が好きで巻き込まれたんだし」

佐天「御坂さん……」

御坂「そのかわり、後で何が起こってるか説明してね。そこの白い奴の事も含めて、ね」

ヒーローマン「………」

181 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/06/04(金) 15:58:15.31 ID:cUnEUE.o

実はちょっと楽しみにしてる

182 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/06/04(金) 16:45:34.36 ID:Zd43NFA0

やった!来てる

183 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/06/04(金) 23:35:39.77 ID:M36PmBUo

すみません、なんか周囲がバタバタし始めたんで予想以上ののろいペースになります
寛大な上条さんのような心で待って頂けると幸いです

184 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/06/05(土) 01:05:08.69 ID:030d5WIo

いいぜ、待ってる

185 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 13:01:03.06 ID:0PGEygAO

神裂「おしゃべりはその位にしてもらいましょうか」

ﾋｭﾝ!

御坂「っ！」ｽﾞｻﾞｻﾞｯ!

神裂「砂鉄の壁でガードを……流石は学園都市の第三位」

御坂「あたしの事は知ってるみたいね。なら尚更、そんな小細工いつまもで通じると思う？」

神裂「っ、見抜かれましたか……第三位の実力は伊達では無いようですね……」

御坂「理解出来た？　それならさっさと」

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ!

御坂「諦めることねっ！！」

186 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 13:18:54.21 ID:0PGEygAO

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ!

神裂「くっ！　こちらにも色々と事情がありましてね、そうは行かないんですよ！」

ﾋｭﾝﾋｭﾝ!

神裂（しかし相手は第三位。儀式の為にも余り負傷はしたくない……）

御坂「さっきから腰が引けてるわよ！　オバサン！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ!

ﾌﾟﾁｯ

神裂「………れが……」

御坂「はぁ？　何言って」

神裂「誰がオバサンだこのガキィ！！」

御坂「！？」

187 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 13:25:45.60 ID:0PGEygAO

神裂「ハアァ！」

ﾋｭﾝ!

御坂「だから効かないって！」

ｻﾞｯ!

御坂「なっ……（あの距離を一瞬で詰め……）」

神裂「オラァ！！」

ﾄﾞｺﾞｯ

御坂「がっ……！？」

ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ、ｽﾞｻｰ

御坂「ぐ、ぅ……（モロに入った……！）」ﾖﾛﾖﾛ

神裂「……意外に呆気ないですね、第三位も」

御坂「こんの……っ！」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ!

188 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 13:30:49.40 ID:0PGEygAO

―――――

佐天（ど、どうしよう！　御坂さんが押され始めちゃったよ！）

佐天（私の馬鹿っ！　ヒーローマンだって苦戦したのに、御坂さんが無事で済むはず無いよ！）

佐天（このままじゃ、このままじゃ御坂さんが！）

佐天（御坂さんを助けなきゃ！　私一人だって囮位には……！）

ﾋﾟｶｧｰ!

佐天「！」

ﾋｭｩｳﾝ…

佐天「このコマンド……ヒーローマン！？」

ヒーローマン「………」

189 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 13:34:26.18 ID:0PGEygAO

佐天「……！」

佐天（そっか……ヒーローマンも御坂さんを助けたがってるんだ）

佐天（そうだよね、『二人で』戦うって言ったの、私だもん）

佐天「助けよう、ヒーローマン！　二人で御坂さんを！」

ヒーローマン「………」ｸﾞｯ

佐天「ヒーローマァン、ブラストォ！！」

ﾎﾟｫﾝ!

190 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 13:39:34.31 ID:0PGEygAO

――――

御坂（ヤバイ、こいつ強い……！）

神裂「所詮中学生、自分を過大評価しすぎましたね！！」

ｶﾞｷﾝｯ

御坂「くぅ……！」

御坂（接近戦はこっちが圧倒的不利。なんとかレールガンを撃つ隙さえ出来れば……！）

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ!!!

御坂・神裂「！！」

ヒーローマン「ウオォ！！」

ﾌﾞｫｵｫﾝ!!

神裂「ぐうっ！？」

ｽﾞｻｻｻｻｻｰ!

191 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 13:45:14.97 ID:0PGEygAO

ヒーローマン「……」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ!

御坂「あんた、佐天さんの……！」

神裂（ただのパンチでこれ程の威力！　こんなもの、受け止めるだけで手一杯！）

神裂（やはり完璧に機能停止まで追い込んでおくべきだった……！）

ヒーローマン「ハアァ！」

神裂「ちっ！」

佐天「御坂さん！」ﾀｯﾀｯﾀ

御坂「佐天さん、なんなのあいつは……」

佐天「あれは……私達のヒーローです！」

御坂「ヒーロー……」

192 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 13:48:59.48 ID:0PGEygAO

御坂（あっ、今なら！）

ｽｯ

御坂「佐天さん、レールガンのチャージ終了まで、援護頼める！？」

佐天「私達はその為に来ました！」ｸﾞｯ

御坂「ありがと！　今度何か奢るわね！」

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ!

193 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 13:53:50.05 ID:0PGEygAO

ヒーローマン「ハァ！　フゥン！」

ｼｭ!ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ!!

神裂（さっきより動きが素早くなっている！　この光のせいか！　……はっ！）

御坂「………」

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ!

神裂（あれは……！）

神裂「させません！！」

ﾋｭﾝ!

御坂「！！」

ﾊﾞﾁﾝｯ!

佐天「御坂さんの邪魔はさせない！」

神裂「またあのバリア！！」

194 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 14:01:04.60 ID:0PGEygAO

―――

御坂「チャージ完了よ！」

佐天「……あの、御坂さん！」

佐天「」

御坂「えっ！？」

―――

御坂「いっけえぇぇ！！」

ﾊﾞｱｧｧﾝ!!!

佐天「ヒーローマァン、フィニィシュッ！！」

ヒーローマン「ハアァァ！！」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ!

神裂（前後から！　さ、避けられない！！）

ﾊﾞｼｭｳｳｩｩｩｳｳｳｩﾝ!!

神裂「うわあああああああああああああああああ！！！！」

195 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 14:11:42.67 ID:0PGEygAO

ｼｭｳｳｩｩｩ…

神裂「………何故です」

ヒーローマン「………」

神裂「何故、敵である私を庇ったんですか」

佐天「……おかしかったから」

神裂「？」

佐天「インデックスを奪うだけなら、私を殺せばそれで終わりでしょ？　なのに、あなたはそれをしなかった」

神裂「……ただの気まぐれかもしれませんよ？」

佐天「それだけじゃないです。あんなに必死になってインデックスを、あんないい子を助けようとしてる人が……悪い人だとは私には思えない」

神裂「……」

御坂「……あの、そろそろ何が起きてるか説明してくれない？　話について行けないんだけど……」

196 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 14:16:58.48 ID:0PGEygAO

……

佐天「……と、言う訳なんです」

御坂「…………」

佐天「……御坂さん？」

御坂「……ねぇ」

神裂「？」

御坂「その話……本気で信じてるワケ……？」

佐天「えっ？」

神裂「なっ！　私達が嘘を言っているとでも！？」

御坂「いや、そうじゃなくて……いや、そうかもしれないけど……」

佐天「どういう意味ですか？」

御坂「どうもこうも……脳がその程度の情報でパンクするなんて、有り得ないのよ」

197 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/06/05(土) 14:26:51.59 ID:0PGEygAO

神裂「なん……ですって……」

御坂「考えてもみてよ。人間が普通に使ってる脳の機能は高々30％よ？　その30％で一生分を補えるのに、一年で15％がパンク？　有り得ないでしょ」

神裂「あ、ああ……」

御坂「そんな脳がよ？　たった十数万の書籍情報を詰め込まれた所でどうにかなると思う？」

佐天「た、確かに……」

御坂「それでなくても、脳は無限の可能性を秘めてるの。パンクするなんて事、絶対に有り得ないわね」

神裂「じゃ、じゃあ、私達がやって来た事は……！」

御坂「………」

神裂「く、う、うわああああああああああ！！」

198 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/06/08(火) 11:18:40.14 ID:uwkWT2c0

続き頼む

199 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/06/10(木) 17:14:41.17 ID:ZXpBW6DO

続きマダー??

200 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/06/20(日) 00:42:54.17 ID:zKtPAsE0

あれ？続きないのか

201 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/06/27(日) 04:10:23.75 ID:..4H5xY0

トロトロの熟マソが物凄く気持ちよかった！！！
http://xabrina.net/om/whub0gw
スケベだし金払いもいいし、やっぱ30後半の女は狙い目だわ(笑)

202 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/06/27(日) 09:00:10.08 ID:9EWDNMSO

期待ｱｹﾞ

203 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/06/27(日) 12:37:41.83 ID:HYax21Mo

エンゲージとかスクラムかと思ったわ

204 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/06/27(日) 14:37:38.10 ID:XLsyVoDO

神魂合体じゃないのか…

205 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/02(金) 17:18:58.82 ID:2xTh3MAO

シックス、セブンだろ。
ラノベ界の雄、来月遂に（長編）完結ってね

206 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/04(日) 19:20:52.25 ID:ELQKXoDO

生存報告だけでも頼む

207 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/06(火) 03:09:21.94 ID:HukGC.6o

書き手のレスがないまま1ヶ月が経過したのでご案内

続ける意思がなくなった場合は以下のスレでHTML化依頼をお願いします
■　HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/

続ける意思がある場合は2週間に1度ぐらいでいいので生存報告をよろしくお願いします
みんなで仲良く製作速報を使えるようになるべく放置スレを減らしましょう

208 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/07/11(日) 16:27:24.89 ID:yqz2sADO

もうダメか??

209 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/11(日) 21:04:54.27 ID:/CBOuKUo

ホントすいません余りにもゆっくりしすぎました
ようやく用事が終わったんでまたゆっくり始めていきます
もう自動車なんか乗りたくない・・・

210 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/11(日) 21:11:47.44 ID:1PU4Ll60

待ってた

211 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/11(日) 21:42:32.66 ID:/CBOuKUo

・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・

佐天「……少しは落ち着きました？」

神裂「……ええ。すみません、取り乱してしまって」

佐天「いいんです。そりゃあ、あんなこと知らされら誰だって……」

御坂「……それで、あんたはこれからどうすんの？」

神裂「仲間と一緒にインデックスを救う方法を探そうと思います。もう、彼女を苦しめるような方法はとらない」

御坂「ならいいのよ。私を蹴り飛ばしたこともチャラにしてあげるわ」

神裂「はは、手厳しいですね……」

212 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/11(日) 21:50:23.81 ID:/CBOuKUo

佐天「それで、インデックスは……？」

神裂「彼女を救う糸口を見つけ出せたのはあなた達のお陰です。しかし、ただの学生である貴女に頼ることもできません」

佐天「やっぱり、連れて行って……」

神裂「……しかし」ｺﾎﾝ

佐天「？」

神裂「貴女は『ただの学生』では無いようですし、第三位ともご友人です」

御坂「……」

神裂「貴女にインデックスを守る力があると見込んでお願いします。彼女を守ってあげてください」

213 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/11(日) 21:54:18.84 ID:/CBOuKUo

神裂「どうかこの通りです」ｽﾞｻｰ

佐天「ちょ、ちょっと、頭上げてくださいって！」

御坂（馬鹿がつくほど真面目なタイプね）

佐天「そんな土下座なんてしなくたって、私達はインデックスを守ります。ね、御坂さん」

御坂「当り前じゃない。インデックスちゃんはもう私達の友達なんだから」

神裂「友達……ありがとうございます、お二人とも……」

214 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/11(日) 21:58:19.92 ID:/CBOuKUo

御坂「さて、話がまとまったみたいだし……」

佐天「？」

御坂「佐天さんの方の『これ』も、説明して貰おうかしら？」ｺﾝｺﾝ

ヒーローマン「……」

佐天「あ、そういえば」

神裂「見たところロボットのようですが、これも科学の……？」

佐天（えーと、一体どう説明すればいいのかなぁ……）

ヒーローマン「……」

215 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/11(日) 22:09:54.03 ID:j76aLEUo

キテター
だが御坂の「インデックスちゃん」ってのが脳内再生されん

216 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/11(日) 22:20:28.53 ID:/CBOuKUo

・・・・・・・

佐天（それからヒーローマンの事を話したけど、二人ともよく分からないって顔をしてた）

佐天（そりゃそうよ。私だってさっぱり分かってないんだから）

佐天（でも、ヒーローマンのお陰で私はインデックスを守れる。それだけの今は十分だったりするんだよね）

御坂「佐天さん？」

佐天「は、はい？」

御坂「どうしたの、ぼーっとしちゃって？」

佐天「あ、いや、なんでもないです」

217 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/11(日) 22:25:53.13 ID:/CBOuKUo

御坂「そ？それにしても良かったわね。なんかあんまり悪い奴じゃなくて」

御坂（個人的には一撃入れられたのがすっごいムカつくけど）

佐天「はい。正直御坂さんが来てくれなかったら、かなり話が拗れてたと思います」

御坂「そんなことないわよ。だって最終的にあいつが認めたのは佐天さんなんだから」

佐天「そんな。私はヒーローマンがいないとただのレベル０ですから」

御坂「能力うんぬんじゃなくて、佐天さんの……なんていうのかな」

御坂「心意気っていうの？そういうのを認めたんじゃないかしら？」

佐天「心意気、かぁ。はは、だったらいいんですけど」

218 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/11(日) 22:31:34.24 ID:/CBOuKUo

御坂「それで、あいつは仲間のとこに帰って方法を探すって言ってたけど、佐天さんはどうするの？」

佐天「とりあえず、私なりにいろいろ調べてみようと思います。このまま黙って見てられませんから！」

御坂「そうよね。よし！私も出来る限り手伝うわ！」

佐天「でも、御坂さん……」

御坂「ストップ！困っているのを助けるのが友達。そうでしょ？」

佐天「……はい、そうですよね。それじゃあ、この際だから頼っちゃいます！」

御坂「そうそう。それでいいのよ」

219 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/11(日) 22:38:19.74 ID:/CBOuKUo

御坂「黒子や初春さんにも協力してもらいましょ」

佐天「白井さんはジャッジメントですし、初春は言うまでもなく、ですね」

御坂「インデックスちゃんの命が掛かってるんだもの。全員で総力を挙げて助けるわよ」

佐天「はい！」

御坂「そうと決まれば、戻りましょうか。みんなのところに」

佐天「そうで……あれ？」

―――

御坂妹「………」

―――

御坂「どうしたの？またボーっとしちゃって」

佐天「いえ……なんでも、ないです……」

佐天（今人ごみの中に見えたのって……御坂さん……？）

220 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/11(日) 22:40:03.42 ID:/CBOuKUo

短いですが今日はここまでで
しばらくこんな感じで短いのを時間を大量にかけて書いてくと思います
わずらわしいでしょうが、またお付き合いお願いします

221 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/11(日) 22:48:12.34 ID:j76aLEUo

乙！

222 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/11(日) 22:53:08.70 ID:1PU4Ll60

乙
ここで御坂妹かwktk

223 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/12(月) 00:56:55.32 ID:YIq97YAO

乙！
インデックスと佐天さんが可愛いくて良いね
原作もこれくらい可愛いければ…

224 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/12(月) 04:31:17.84 ID:tIt0VkSO

美琴いればヒーローマンに延々と電気供給できね?

とりあえず>>1がんばれ

225 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/12(月) 19:26:01.43 ID:ft2g6ZMo

これはいい佐天さんですね
最近佐天さんが能力者になるSSが増えてきて私は嬉しいです

226 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/20(火) 17:45:53.39 ID:RSRi1Tg0

>>1です
長い間、スレを放置してしまい申し訳ありませんでした。
諸事情で時間に余裕がなくなってしまったため、続ける事が困難になってしまいました。
大変残念ですが、ここで打ち切りという形にさせて頂きます。
スレ見ていただいた方どうもありがとうございました。

227 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/20(火) 20:14:20.17 ID:Xrw3K52o

いつも通りゆっくり始めます

228 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/20(火) 20:51:18.95 ID:IRq9gz6o

まってた！

229 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/20(火) 21:06:15.26 ID:Xrw3K52o

佐天（インデックスを追ってきた魔術師、神裂さんとの出会いから今日でちょうど3日目）

佐天（あれから初春や白井さんにもインデックスやヒーローマンの事を話した）

佐天（二人とも事情は分かってないみたいだったけど、インデックスが危ないって言うのは分かってくれたみたい）

佐天（二人を巻き込みたくないから話さないつもりだったけど、御坂さんが）

御坂「こういう時に頼らないで何が友達よ！」

佐天（と背中を押してくれたから、相談してみることに決めた）

佐天（正直、相談してみて良かったと思う。こんな大事一人で背負ってたら、多分潰れちゃうと思うから）

230 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/20(火) 21:50:05.86 ID:Xrw3K52o

佐天（インデックスを助けることを誓った私達は、あれから毎日のように魔術に関しての調べ物をしている）

佐天（といっても、パソコンで調べられる程度の範囲だし、おとぎ話の事だとかあからさまに怪しいものしか見つからない）

佐天（やっぱり、魔術関連の事は神裂さんに任せるしかないのかな……）

佐天（それから、渦中のインデックスはと言うと）

インデックス「るいこー！おかわりなんだよ！」

佐天（相変わらず良く食べてます……）

231 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/21(水) 01:27:58.73 ID:9AnZLKco

すみませんデータが消失しました・・・
後日また来ます・・・

232 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/21(水) 01:43:06.85 ID:tl4GHKso

何・・・だと・・・?

乙

233 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/21(水) 02:25:09.04 ID:bH0qf2AO

乙！
とりあえずネット検索とか現代っ娘だな

234 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/21(水) 07:19:07.51 ID:/jZUxg6o

乙
こまめにバックアップしとくといいお

235 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/25(日) 16:35:12.55 ID:/b1iKB6o

私が掛けたデータ消失の術式が効いてきているようだなフハハハ

236 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/25(日) 19:08:53.30 ID:buF8nOoo

>>235
今ブサメンとニートと引き籠りと厨房と俺がそっちに向かったぞ








今ブサメンでニートで引き籠りで厨房の俺がそっちに向かったぞ

237 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/30(金) 23:33:34.94 ID:XYKVzMAO

>>235
おのれ魔術師！！

238 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 20:57:22.79 ID:fLJTaPUo

前回の続きからゆっくり始めます

239 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 21:03:34.31 ID:fLJTaPUo

佐天「朝からよくそんなに入るわねー。はい、おかわり」

禁書「ちゃんとおかわり限度の二杯はちゃんと守ってるんだよ！」

佐天「まぁ、そうなんだけどね。一回の量が多かったらあんまり意味がないと思うわけよ」

禁書「むー、でもお腹すくのはどうしようもないんだよ……」

佐天「私も食べさせてあげたいのは山々なんだけどねぇ……って、もうこんな時間か」ｽｯ

佐天「お昼御飯はいつも通り冷蔵庫に入ってるから、チンして食べてね？」

禁書「分かったんだよ！」

240 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 21:07:32.12 ID:fLJTaPUo

佐天「そ・れ・か・ら！　冷蔵庫の中身はちゃんとチェックしてあるから、減ってたらすぐ分かるんだからね？」

禁書「うー、るいこ最近食べ物に関してシビアなんだよ」

佐天「これも家計のためなのよ」ﾎﾛﾘ

禁書「縁起くさいかも」

佐天「あ、バレた？」

禁書「……ふふっ、あはは。いってらっしゃい、るいこ！」

佐天「ん、行ってきます！」

241 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 21:09:46.19 ID:fLJTaPUo

>>239
禁書「おかわり限度の二杯はちゃんと守ってるんだよ！」
>>240
禁書「演技くさいかも」

誤字大杉ﾜﾛﾀ

242 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/07/31(土) 21:14:30.29 ID:fLJTaPUo

登校中

佐天（……神裂さんによれば、もうあんまり時間はないはずなんだけど）

佐天（インデックス、いつも通りよね？　今のうちに神裂さんが何か掴んでくれればいいんだけど……）

初春「佐天さーん！」

佐天「あ、初春。おはよう」

初春「おはようございます、佐天さん。あの、インデックスちゃんは……？」

佐天「相変わらずよ。逆に元気過ぎて困ってるくらい」

初春「よかった」

243 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 21:28:43.90 ID:fLJTaPUo

佐天「そういえば、ジャッジメントのデータベースは何か引っかかった？」

初春「それが、何を調べてもやっぱりおとぎ話程度の事しか……」

佐天「んー、まぁそうなるよね」

初春「すいません、お役に立てなくて……」

佐天「ああ、気にしないでよ！　私は協力してもらえるだけでホントに助かってるんだからさ！」

初春「佐天さん……」

佐天「それにね、私には初春達とヒーローマンがついてるって考えると、不思議と大丈夫な気がしてくるんだ！」

佐天「今までいろんな事件を乗り越えてきたんだもん。今回だって、皆で力を合わせればきっと大丈夫！」

初春「……はい！」

244 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/31(土) 21:30:16.70 ID:U3AKMkAO

リアル遭遇!!!

245 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 21:32:29.91 ID:fLJTaPUo

佐天「というわけで」

初春「はい？」

佐天「うーいーはーるー！」ﾊﾞｻｧｯ

初春「きゃああああああ！？」

佐天「おお！　今日はピンク色か！」

初春「佐天さん！　せっかく良いこと言ってたのが台無しです！」

佐天「もしかしてこの前のリクエストに答えてくれたの？　涙子感激！」

初春「人の話を聞いてください！！」

246 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 21:41:30.32 ID:fLJTaPUo

放課後

初春「……」ﾑｽｰ

佐天「もー、許してよ初春ー。スカート捲るのなんていつもの事じゃーん」

初春「知りません！」

佐天（あちゃー、真面目な話してるときにちょっとふざけ過ぎたかなぁ）

佐天「じゃあじゃあ、そこの公園のクレープおごるからさ！　それで勘弁して！」ﾊﾟﾝｯ

初春「……はぁ、分かりました。それで手を打ってあげます」

佐天「ありがとう初春さま！」

初春「もう、調子いいんですから」ｸｽｯ

247 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 21:50:57.25 ID:fLJTaPUo

公園

佐天「はい、イチゴクリーム一丁」

初春「ありがとうございます」

佐天「よっと。なんかこうやって二人でベンチに座って買い食いするの、すっごく久しぶりだね」

初春「そうですね。最近は四人で遊ぶか、ジャッジメントの仕事が入るかのどちらかでしたから」

佐天「なんだか仕事が忙しくなって倦怠期になったけど、久しぶりに一緒に食事した夫婦の気分だよ」ﾊﾟｸｯ

初春「あはは、どんな気分ですかそれ」ﾊﾟｸｯ

248 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 21:55:24.52 ID:fLJTaPUo

佐天「あ、初春クリーム付いてる」

初春「え？」

佐天「ここここ。とってあげるよ」ﾋｮｲ

初春「あ、すみません佐天さ」

佐天「あむ」ﾊﾟｸﾝ

初春「」

佐天「んー、こっちのクリームのが美味しかったかな？　って、あれ？　初春ー？」

初春「」

佐天「固まっちゃったよ」

249 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 22:01:03.90 ID:fLJTaPUo

帰り道

佐天「びっくりしたよ、急に固まっちゃうんだから」

初春「す、すみません」

初春（びっくりしたのはこっちですよ！！）

佐天「もしかして私のイケメンぶりにドキッとした？」ﾆﾔﾆﾔ

初春「もう！　許すの取りやめますよ！」

佐天「わわわ、それは勘弁！」

初春「まったく。早く帰りましょう、もう暗くなってきましたし」

250 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 22:10:00.01 ID:fLJTaPUo

佐天「はいはー……い？」

初春「？　……あ！」

―――
人通りの無い路地

？「……なにかご用ですか？」

スキルアウト１「へへへ。なに、ちょっと俺たちと遊んでもらおうと思って」

スキルアウト２「変なゴーグルつけてるけど、おしゃれかなんか？」

スキルアウト３「もっと似合うの買ってあげるからさ、一緒に行こうぜ」

？「……」

スキルアウト４「おい、なに無視してんだよ？」ｸﾞｲｯ

―――

初春「大変です！　早く助けないと！」

佐天「待って初春！　私が行くよ！」

251 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 22:15:33.55 ID:fLJTaPUo

―――

？「……」

スキルアウト４「チッ、だんまりかよ。襲い甲斐のない女」

スキルアウト２「良いじゃねえか。静かなうちにどっか連れ込んじまおうぜ」

スキルアウト４「それもそうだな。おい、さっさと……」

佐天「あんたたち！」

スキルアウト「！！」

佐天「男のくせに女の子に乱暴して、恥ずかしくないわけ？」

スキルアウト１「あぁん？　このアマ、なに粋がってんだ？」

252 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 22:26:02.95 ID:fLJTaPUo

初春「ジャッジメントです！　その人から離れなさい！」

佐天「そういうこと！　大人しくしないと痛い目見るわよ！」

スキルアウト１「ハッ、なにがジャッジメントだ。こっちは四人、そっちはガキ二人だぞ？」

スキルアウト３「変なもん腕につけやがって。俺達に楯突くとどうなるか教えてやろうか？」

佐天「あっそ。お好きに」

スキルアウト１「こんのっ！　やっちまえ！！」

スキルアウト２・４「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

スキルアウト３「？　おい、どうしたんだよ？」ｸﾙｯ

ヒーローマン「……」

スキルアウト「　　　」

253 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 22:31:53.70 ID:fLJTaPUo

佐天「ヒーローマアァン、アタァーック！！」

ﾎﾟｫﾝ!

ヒーローマン「！」ｷｭｲｲｨｨﾝ!!

ヒーローマン「ハアァァ！！」

ﾄﾞｺﾞｵｫｫﾝ!!

近くにあった鉄製のゴミ箱がペシャンコに潰れる

スキルアウト１「あ、あああ……あああああ……」ｼｮﾛﾛﾛﾛ･･･

スキルアウト３「ば、ば、ばっばばばば化け物おおおおおお！！」

スキルアウト２「お、お助けえええええ！！」

スキルアウト１「ま、まって……」

ヒーローマン「……」ｷｭﾋﾟｰﾝ

スキルアウト１「ヒイイイイイイイイイイイイ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

254 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 22:37:19.14 ID:fLJTaPUo

佐天「ふぅ、ちょっとやり過ぎたかな？」

初春「ちょっとどころじゃない気がします」

？「……」ｼﾞｰ

ヒーローマン「……」

佐天「あ、大丈夫ですか？　怪我は」

？「身体に損傷はありません」

佐天「良かった。すみません、助けるためとはいえ驚かせちゃって」

？「助けていただいてありがとうございました。と」ｽｯ

佐天「え！？」

御坂？「ミサカはここがお礼を言うタイミングだと判断します」

初春「御坂、さん？」

255 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 22:47:52.90 ID:fLJTaPUo

御坂？「？　私はあなた方にあった記憶はありません、とミサカは初対面のお二人に答えます」

佐天「え、でも……他人の空似ってレベルじゃ……」

御坂？「……多分、あなた方が言っているのはお姉さまの事でしょう、とミサカはその様子から判断します」

初春「お姉さま……ってことは、あなたは御坂さんの妹さん、ですか？」

御坂妹「そういうことになります、とミサカは誤解が解けたことを理解します」

佐天「はー、通りで似てるわけだ」

初春「佐天さん！　仮にも初対面なんですから！」

佐天「あ、すみません！　あんまりにも似てたのでつい……」

御坂妹「構いません、とミサカはあなたに頭を上げることを促します」

256 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 22:54:11.83 ID:fLJTaPUo

御坂妹「それよりも、この白いロボットはなんでしょうか？　とミサカは尋ねます」ｼﾞｰ

ヒーローマン「……」

佐天「あー、えー、ちょっと教えるわけには……」

佐天（流石に説明し辛いしね……）

御坂妹「無理なら構いません。データに無かったので知りたかっただけです、とミサカは少し肩を落とします」

初春（データ？）

御坂妹「それでは、今日はありがとうございました、とミサカはお礼を言いつつ立ち去ります」

257 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 22:59:03.99 ID:fLJTaPUo

佐天「あ、妹さん！」

御坂妹「？」

佐天「今度、会ったら一緒に遊びませんか？　御坂さんも一緒に！」

御坂妹「遊ぶ……？」

佐天「はい！」

御坂妹「……遊ぶ、といった概念はまだよく把握できていませんが。あなたたちと一緒なら、とミサカは頷きます」

佐天「じゃあ、約束ですよ！」

御坂妹「了解です、とミサカは今度こそ立ち去ります」

佐天「それじゃあ、また今度！」

初春「気をつけて帰ってくださいね」

258 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 23:05:25.20 ID:fLJTaPUo

初春「……不思議な人でしたね」

佐天「そうだね。御坂さんと違って大人しい感じ」

初春「それ、御坂さんが聞いたら怒りますよ？」

佐天「じょ、冗談だって。それにしても、御坂さんに妹がいたなんてね」

初春「今度御坂さんに紹介して貰いましょうか」

佐天「だね、遊ぶ約束も取り付けちゃったし！」

―――

御坂妹「……」

御坂妹「10020号までの実験終了を確認」

御坂妹「実験開始時刻まで、残り46時間34分54秒」

御坂妹「……」

御坂妹「遊ぶ、約束……」

259 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/07/31(土) 23:08:30.31 ID:fLJTaPUo

TO BE CONTINUED

今回あんまりヒーローマン出せませんでした
御坂のしゃべり方難しいです

まだ禁書編も終わってませんが一方編もお付き合いください

260 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/31(土) 23:18:03.84 ID:Bnpf7SI0

乙！
禁書編と一方編を絡めるのか？
期待してる

261 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/07/31(土) 23:24:51.81 ID:U3AKMkAO

おつ!!

262 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/01(日) 00:39:56.35 ID:K9rbSwSO

ヒーローマァァｧン・・・
乙ぅぅぅ!!!

263 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/08/02(月) 20:26:36.69 ID:tepdPG.0

適当にage

264 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/08/05(木) 20:25:08.36 ID:XRBEN5g0

>>1はヒーローマンが好きなのか？

265 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 21:06:45.22 ID:n6nKG1Yo

>>264
なんか良く分からないけど大好きなんです

続き行きます
今回は長いのにまたまたユックリです

266 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 21:25:01.12 ID:n6nKG1Yo

深夜　廃工場

佐天「……」

ヒーローマン「……」ｼﾞﾘ

御坂「……行くわよ！」

佐天「はい！」

御坂「よっと」

ｷｨﾝ

佐天「ヒーローマァン！　アターック！！」

ﾎﾟｫﾝ!

ヒーローマン「！！」

御坂「それ！」

ｽﾞﾄﾞｵｫｫｫｫｫﾝ!!

267 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 21:30:16.92 ID:n6nKG1Yo

ﾌﾟｼｭｩｩｩ･･･

御坂「ちょっと手加減有りのレールガンだったけど……」

ヒーローマン「……」ｼｭｳｳｩｩ･･･

御坂「あれをパンチで受けきるか……馬鹿装甲もここまで来るとすごいわね」

御坂「佐天さんの方はどうだった？」

佐天「あ、はい！　なんとかバリアのタイミングが掴めてきました！」

御坂「オッケイ。それじゃ、今度はちょっと手加減無しのでいくわよ！」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ!

佐天「はい！」

268 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 21:37:24.12 ID:n6nKG1Yo

―――

御坂「よし、それじゃあ今日はこのへんにしましょうか」

佐天「ありがとうございました、御坂さん」

御坂「いいのよこれくらい。私に出来ることなんて、今はこれ位しかないしね」

佐天「そんな、すごく助かってますよ！　ヒーローマンの相手出来るの、私達四人じゃ御坂さんだけですし」

御坂「まぁ、そうだけどね。しかし驚いたわ。急に稽古をつけて欲しいなんて言い出すから」

佐天「あはは……なんか稽古って言った方がカッコイイかと思って」

御坂「確かにヒーローマンの技はほとんど電気の力で出してるからね。私が適任っちゃ適任か」

佐天「お陰で一日目から新技も出来ましたしね！　レベル５様様ですよ」

御坂「あれは副産物みたいなもんだったけどね」

269 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 21:46:05.53 ID:n6nKG1Yo

御坂「しっかし、ヒーローマンの力は凄いわねー。さっき見せてもらった放電の総量も下手したら私以上だし」

佐天「え、ホントですか！？」

御坂「ホントよホント。これで細かいところまで演算出来れば、エレクトロマスター第二号間違いなしね」

佐天「は、はへー……人間離れしてるとは思ってたけど、まさかそこまでとは……」

ヒーローマン「……」

御坂「これからの訓練次第じゃ、きっともっと強くなれるわよ！　頑張ってね、佐天さん！」

佐天「はい！」

御坂「……それにしても、どうして急に訓練なんか？」

270 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 21:53:46.42 ID:n6nKG1Yo

佐天「あー、それはですね……」

御坂「……やっぱり、インデックスちゃんのこと？」

佐天「……はい」

ｸﾞｯ

佐天「神裂さんの話だと、インデックスにもうあんまり時間はありません」

佐天「なのに、私はなにも出来ないで、ただインデックスを見てることしかできません」

佐天「だから、まずはインデックスをどんな敵からも守れるくらいには強くなりたいんです」

佐天「解呪の方法が見つかって、インデックスがもう苦しまなくていいようになるまで……」

佐天「それから後も、インデックスが不幸な目に合わなくて済むように……」

佐天「守るって、決めたんです。私と、ヒーローマンで！」

ヒーローマン「……」

271 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 21:57:29.93 ID:n6nKG1Yo

御坂「なるほどね……誰かを守れるくらいには、か……」

佐天「？　御坂さん……？」

御坂「でーもー、何か忘れてない？」ｹﾛｯ

佐天「え？」

御坂「『私達で』、でしょ？」

佐天「！　はい！」

御坂「よろしい！　それじゃ、今日はもう帰りましょうか。そろそろ寮監が巡回にくる時間だし」

佐天「あ、あの怖いって噂の」

御坂「噂どころじゃないのよ……」

272 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 22:03:22.66 ID:n6nKG1Yo

佐天「あ、御坂さん！　明日も稽古、お願いできますか？」

御坂「明日？」ﾋﾟｸｯ

佐天「はい。用がなければでいいんですけど」

御坂「……明日は、大事な用事があるの。ホントに大事な……」

佐天「そ、そうですか。ざ、残念だなー、新技の完成度を上げようと思ったんですけど……」

佐天（御坂さん、なんだか怖い……？）

御坂「ごめんなさい。また今度、ちゃんと見るから」

佐天「あ、はい。時間あるときにまたお願いします」

御坂「うん。それじゃあね」ﾀﾀﾀﾀﾀﾀｯ

佐天「あっ……行っちゃった。急にどうしたんだろうね？」

ヒーローマン「……」

273 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 22:06:10.11 ID:n6nKG1Yo

佐天「あ、妹さんの事聞くの忘れちゃったなぁ……」

―――

ﾀﾀﾀﾀﾀｯ

御坂（大事な人を守る、か……）

御坂（私にとって、あの子たちが大切な人なのかは分からないけど……）

御坂（助けたい）

御坂（いや、助けてみせる。絶対に！！）

274 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 22:13:09.87 ID:n6nKG1Yo

翌朝

佐天「ふああぁぁ……眠い……」

佐天（やっぱり訓練なんて慣れないことするんじゃなかったかな）

禁書「るいこー！　お腹すいたんだよー！」

佐天「はいはい、今用意するからちょっと待ってて」

禁書「今日はハムエッグがいいかも！」

佐天「いいわねー。醤油掛けてご飯に載せて……」

禁書「えー、ハムエッグはパン一択なんだよ！　白身に染みたハムの塩加減を醤油で駄目にするのは無粋かも！」

佐天「何言ってるの。ご飯に卵と来たら醤油でしょうよ」

禁書「それなら卵かけごはんでいいんだよ！　だいたい日本人は何にでも醤油をかければいいと思ってる節が……」ｳﾝﾀﾝｶﾝﾀﾝ

佐天（朝から元気だなー。ホントに呪いなんて掛かってるわけ？）

275 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 22:19:35.38 ID:n6nKG1Yo

朝食後

佐天「はい、手を合わせて」

佐天・禁書「ごちそうさまでした」

禁書「私はキリスト教なんだよ……」

佐天「郷に入らずんば郷に従えってね。はい、片づけるわよー」ｶﾁｬｶﾁｬ

禁書「……ねぇ、るいこ」

佐天「ん？　どうしたの、改まっちゃって？」

禁書「昨日の夜、どこ行ってたの？」

佐天「え？　あ、あー、いや、ちょっとね。野暮用で……」

禁書「昨日、るいこがいないって分かって、すっごく怖かったんだよ……！」ｼﾞﾜ

佐天（あちゃー、寂しい思いさせちゃったか……）

276 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 22:24:43.46 ID:n6nKG1Yo

禁書「あんまり一人にしないで、欲しいかも……」ｼﾞﾜｧｧ

佐天「あわわわわわ！　分かった！　分かったから！　お願いだから泣かないで！」

禁書「だって……」

佐天（困ったなぁ……今日はヒーローマンの新技を鍛えようと思ったんだけど……）

佐天（でも、それでインデックスを泣かせちゃったら本末転倒か）

佐天「分かったよ、じゃあ今日は早めに帰ってくるから」

禁書「ホント！？」ﾊﾟｱｧｧ

佐天（ああ、かわいいなぁもう）

277 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 22:26:59.64 ID:n6nKG1Yo

佐天「ホントホント」

禁書「じゃあ指切りして欲しいかも！」

佐天「いいよ、はい」

禁書「ゆーびきーりげんまん」

佐天「嘘付いたらハリセンボンのーます」

禁書「ゆーびきった！」

佐天「それにしても、よく指切りなんて知ってたね？」

禁書「魔道書に書いてあったんだよ！」

佐天「うそだぁ」

278 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/05(木) 22:29:58.59 ID:n6nKG1Yo

小休止入れます

279 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/08/06(金) 00:39:55.61 ID:zd8C6U60

俺もヒーローマンが好きだぜ、禁書は見てないから知らないが。

280 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/06(金) 01:16:48.48 ID:LLhw8ESO

ジョーイとリナかわいいれす(^р^)

281 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/08/06(金) 02:30:20.86 ID:nppgM16o

すいません、やっぱり今日はここまでにします
ちょっとごたごたがありまして・・・
プロットは出来てるんでまた近々来ます

282 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/06(金) 03:04:42.54 ID:WjO3hBA0

>>1乙
一方通行にヒーローマン勝てるかな？
上条さんの協力が必要な気がするんだが……
それを言うとインデックスの方もそうだよな

283 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/12(木) 06:12:48.90 ID:jPU9R/A0

一方通行にはレーザーライトとLOが効くよ

284 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/08/16(月) 08:48:05.02 ID:IN7eCxU0

あげ

285 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/08/16(月) 10:16:18.35 ID:M5Hq1rU0

キラキラまーわれルーレット♩
PVのダンスが妙に好きだ

286 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/08/28(土) 05:51:20.47 ID:z3u9LNI0

あげ

287 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/07(火) 23:53:12.98 ID:J/VFSMAO

まさかヒーローマンスレがあったとは…

288 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/09(木) 23:16:05.55 ID:3w1CUkoo

書き手のレスがないまま１ヶ月以上が経過したのでHTML化のご案内です

製作速報VIP（クリエイター）は長期間書き込みがなくてもdat落ちしません
もし続ける意思がなくなった場合は、以下のスレでHTML化依頼をお願いします
■　HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/

続ける意思がある場合は、2週間に1度ぐらいでいいので生存報告をよろしくお願いします
放置スレを減らし、製作速報をみんなで住み良い場所にしていきましょう

289 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 13:44:33.64 ID:ciqbJADO

>>1来てー!!

290 ：288 [sage]：2010/09/13(月) 12:05:36.17 ID:0GfkP4wo

追記です
HTML化案内後1ヶ月経過しても書き手のレスがない場合は、放置スレと判断してこちらでHTML化依頼を出させて頂きます
みんなで仲良く製作速報を使うための処置ですので、申し訳ないですがご了承ください

291 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/09/14(火) 17:57:27.77 ID:jQL73wAO

ま、待ってー！
現在帰省中でプロットの入っているパソコンが弄れない状況です。
九月後半に帰省する予定なので、それまで待っていただけると幸いです

292 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/09/14(火) 17:59:52.59 ID:jQL73wAO

あれ？この書き方だと「その後ならオッケー」みたいなニュアンスになっちゃう？
もちろん「完結するまで」って意味ですハイ

293 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/14(火) 18:06:21.51 ID:zreAdIs0

おぉ>>1来てる
PCないなら生存報告だけてもいいと思うよ

294 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/14(火) 18:07:32.04 ID:9RLHUkSO

>>292
一応自治スレの方を見てみるのオススメ

完結ガンバレ！支援！！

295 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E [sage]：2010/09/14(火) 18:21:11.51 ID:jQL73wAO

こんな短時間で返答があるとか涙ちょちょぎれるほど嬉しいんですけどォォオオ
帰ったら頑張らせていただきます！

296 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/14(火) 18:53:44.41 ID:Vmkt.Sco

よかった。生きてたのね

297 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/18(土) 02:17:20.76 ID:spi75vIo

舞との結婚まで書いてください

298 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/18(土) 02:18:11.87 ID:spi75vIo

>>297
失礼誤爆しました

299 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/03(日) 02:45:14.78 ID:Uk.kmdI0

もう１０月入ったぞー

300 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/10/04(月) 00:11:51.03 ID:9X1aA.Uo

ちょっとですが続き書きます

301 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/10/04(月) 00:19:18.22 ID:9X1aA.Uo

登校

佐天（はぁ……インデックスにはああ言ったものの……）

佐天（やっぱり特訓はしておきたいんだよね……）

佐天（あの夜、私の判断ミスのせいで、ヒーローマンはピンチになった）

佐天（あんなことがもう起きないように、私も強くならなくちゃ）

佐天（でも、それでインデックスが寂しい思いをしたら本末転倒だし……うーん……）

初春「佐天さん、どうしたんですか？　難しそうな顔して」

佐天「あ、初春。おはよう」

302 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/10/04(月) 00:24:39.31 ID:9X1aA.Uo

佐天「実はインデックスの事でさ」

初春「インデックスちゃんの？」

佐天「そうそう……。あ！　そうだ、初春！　今夜うちに泊まりに来てくれない！？」

初春「え、ええ！？　そ、そんな、急に言われても……こ、心の準備が……」ﾃﾚﾃﾚ

佐天「あ、やっぱり急には無理だよね……」

初春「い、いえいえ！　行きます！」

佐天「大丈夫？　無理しなくても」

初春「行かせてください！！」ｽﾞｲ

佐天「そ、そう？」

303 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/04(月) 00:35:01.00 ID:uWvfj.AO

待ってたぜ

304 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/10/04(月) 00:42:41.53 ID:9X1aA.Uo

初春「それにしても本当にいきなりですね。急にどうしたんですか？」

佐天「実は……」ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ

初春「あ、それでインデックスちゃんの面倒を見て欲しいと……」ｽﾞｰﾝ

佐天「う、うん。そうなんだけど……ホントに大丈夫？　なんかさっきから様子が変だけど……」

初春「はい、大丈夫です……ほんのちょっと夢見ただけですから……」ﾎﾛﾘ

佐天「夢？」

初春「ま、まぁ、そんなことはいいとしてですよ」

初春「私も佐天さんとインデックスちゃんの為に、出来ることをしたいですから。留守番くらい大丈夫です」

佐天「そういってもらえるとありがたいよホント」

305 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/10/04(月) 00:55:26.25 ID:9X1aA.Uo

佐天「ありがとうね、初春」

初春「お礼なんて……私は御坂さん達みたいに戦えないので、出来ることなんて本当に限られてますし……」

佐天「そんなことないよ。その初春にしか出来ないことに私達何回も助けられてるんだからさ」

初春「佐天さん……」

佐天「それに、本当に何にも出来ないのは私なんだから。私が一番頑張らないとね！」

306 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/10/04(月) 00:59:03.58 ID:9X1aA.Uo

佐天「あ、早くいかいないと遅刻しちゃうね。行こ、初春！」

初春「あ、はい！　……佐天さん！」

佐天「ん？」

初春「私も、佐天さんにしか出来ないことに助けられてますから！」

初春「だから、佐天さんは何にも出来なくなんかないですから！」

佐天「……あはは、ありがと、初春」ﾃﾚ

307 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/10/04(月) 01:03:48.86 ID:9X1aA.Uo

放課後

佐天「ただいまー」

禁書「おかえり、るいこー！」ﾄﾃﾃ

初春「おじゃましまーす」

禁書「あ、かざり！」

佐天「今日は何と、初春が止まってくれる事になりました！」

禁書「ホントに！？」

佐天「そ、だから今日はちょっとだけ晩御飯が豪勢になります！」ﾌﾝｽ

禁書「わーい！」

初春（なにこのひとたちかわいい）

308 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2010/10/04(月) 01:08:03.82 ID:9X1aA.Uo

打ち止め「大変申し訳ないけどここで打ち止めだよってミサカはミサカは平謝り」

309 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/04(月) 01:40:26.96 ID:FXFaEdEo

え？どういうこと？
今日のところはってことだよね？

ともかく乙

310 ：偽昆布 ◇/XtxFj5O7E [sage]：2010/10/04(月) 02:00:43.46 ID:kd1Xmvg0

鳥コピペ実験です。

311 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/04(月) 02:24:29.65 ID:z91kpRko

ともかく乙

312 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/04(月) 11:53:26.54 ID:YntvroAO

>>310
それ前から気になってたんだ
ちゃんとバレるようになってんだな

昆布乙！待ってる

313 ：偽昆布 ◇/XtxFj5O7E [sage]：2010/10/10(日) 01:21:44.70 ID:X33sglQo

撮りコピペをコピペしてみたら……

314 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/23(火) 22:36:16.03 ID:uEuSCD6o

禁書に佐天さん出てこないからって・・・

315 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2011/01/02(日) 13:59:07.77 ID:fJSESoAO

皆さん明けましておめでとうございます

2011年、ヒーローマン二期を期待しつつちょっと続き書きます

316 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2011/01/02(日) 14:12:08.43 ID:fJSESoAO

夜

佐天「お風呂あがったよ……」

初春「しー」

禁書「ん……すぅ……」

佐天「あっ、寝ちゃったんだ、インデックス」

初春「はしゃいでたから、きっと疲れちゃったんですね」

佐天「全く、子供は気楽でいいよなぁー」

初春「あはは、私達もまだ子供じゃないですか」

佐天「むっ。ピンクの水玉パンツをはいてる初春には言われたくないなー」

初春「なっ！　み、御坂さんほど子供っぽくはありませんよぉ！」

佐天「いや、誰もそこまで言ってないって」

317 ：あはっぴぃにゅうにゃぁ２０１１！ [sage]：2011/01/02(日) 14:22:44.22 ID:nP7UcYAO

イヤッホォォォォォォォォ！！！(AA略)

318 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2011/01/02(日) 14:39:12.43 ID:fJSESoAO

初春「もう……。でも、佐天さん。私達はまだ子供……そう、子供なんです」

佐天「ど、どうしたの初春？　急にそんな改まっちゃって」

初春「そんなこと……」

佐天「なんか私、まずいことしたかな？」

初春「そうじゃないんです。ただ」

佐天「ただ？」

初春「……今の佐天さん、なんだか危なっかしくて」

佐天「？　どういうこと？」

319 ：あはっぴぃにゅうにゃぁ２０１１！ [sage]：2011/01/02(日) 14:46:19.98 ID:gRkUw2AO

まさかのリアルタイム遭遇

320 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2011/01/02(日) 15:00:36.63 ID:fJSESoAO

初春「佐天さんがインデックスちゃんを助けようと頑張ってるのは分かります」

初春「でも、それに執着し過ぎて、自分で全部抱え込んじゃうんじゃないかって」

佐天「……レベルアッパーの時みたいに？」

初春「………」ｺｸﾘ

佐天「……ふぅ。初春、ちょっと顔あげてみ？」

初春「はい？」ｸｲｯ

佐天「そりゃー！」ﾜｼｬﾜｼｬ

初春「ひゃあぁっ！？　な、何するんですか！」

佐天「いやー、心配してる初春が可愛くてついね。頭撫で回したくなっちゃって」

初春「も、もう！　からかわないでください！　私はホントに……！」

佐天「分かってる。私のこと、本気で心配してくれてるんだよね？」ﾎﾟﾝ

初春「佐天、さん？」

佐天「初春だけじゃない。御坂さんに白井さんも、私を心配してくれてる人達のことは、ちゃんと見えてるつもりだよ」

佐天「木山の事件の時、それがはっきりした」

佐天「だから、辛くなったらみんなを頼るよ。私、全部一人で抱え込めるほど、まだ強くないから」

初春「佐天さん……」

佐天「ほら、そんな顔しないでよ。ただでさえ初春は頼りなく見えるんだからー」

初春「なっ、そ、そんなことありません！　私だって佐天さんの力になれます！」

佐天「うん。それも知ってるよ、初春」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

321 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2011/01/02(日) 15:10:52.47 ID:fJSESoAO

………

佐天「それじゃ、行ってくるね」

初春「はい。あんまり無理しないでくださいね、佐天さん」

佐天「はいはい。適当に切り上げて帰ってくるよ。それから、もしインデックスが起きたら……」

初春「分かってます。上手くフォローしておきますね」

佐天「よろしくね」

初春「はい。いってらっしゃい、佐天さん」

佐天「ん………」ｼﾞｰ

初春「？　忘れ物ですか？」

佐天「初春ー、行ってきますのチューはないの？」

初春「ちゅ、ちゅちゅちゅっ！？　な、何言ってるんですか佐天さんっ！！」ﾎﾟｶﾎﾟｶﾎﾟｶ

佐天「あっはは、冗談だって。それじゃ、後お願いねー！」

ﾊﾞﾀﾝ

初春「あっ……もう………」

322 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2011/01/02(日) 15:45:58.33 ID:fJSESoAO

大通り

佐天「ひゃー、怖い怖い。ちょっと空気読まなさ過ぎたかな？　流石にレベルアッパーの件からそんなに経ってなかったもんなぁ」

佐天「まぁ、帰りにお詫びのお菓子でも買って機嫌直して貰おう。でもあんなに怒らなくてもねー」

ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ

佐天「ん？　電話……白井さんから？　もしもし」

黒子『さ、佐天さん！　今お姉様と一緒ではなくて！？』

佐天「え？　いや、一人ですけど。御坂さんがどうかしたんですか？」

黒子『お姉様が、お姉様が門限を過ぎても帰ってきませんの！』

佐天「えっ？」

黒子『私達の寮で門限を破るということは死に値します。それを知って帰って来ないということは……』

佐天「何かあったってことですか」

黒子『最近のお姉様、何かを悩んでいらっしゃる様子でしたの。きっとそれが今回の失踪と関係あるのではないかと』

佐天（そういえば昨日、大事な用事があるって……）

黒子『私は同室ということで、寮監に目をつけられて動けません。お願いします佐天さん！　初春と二人でお姉様を……』

佐天「分かりました。出来るだけ探してみます」

黒子『どうかよろしくお……りょ、寮監様っ！？　いえこれはお姉様ではなくていやあああああ』ﾌﾞﾂ

佐天「」ｿﾞｸｯ

323 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2011/01/02(日) 15:48:26.53 ID:fJSESoAO

携帯のバッテリーが切れそうなので小休止

324 ：あはっぴぃにゅうにゃぁ２０１１！ [sage]：2011/01/02(日) 23:47:18.46 ID:S8hikADO

>>323
リアルタイム！乙、そしてなにより俺得


試しにエバーノートというアプリを使ってみるといい
少なくともパソコンで書いたデータが不慮の事故で消失なんて事はなくなる

325 ：あはっぴぃにゅうにゃぁ２０１１！ [sage saga]：2011/01/03(月) 23:14:51.53 ID:RxoPOWso

パソで投下が出来ないのか？
とりあえずまってるぜ〜

326 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2011/01/03(月) 23:54:30.43 ID:1Qw2l6AO

度重なるオーバーワークに身体が堪えられなくなったのか、39.7℃の熱出して現在ぶっ倒れてます
まさに茹で昆布です
少し良くなったらまた投下開始する目論みです

327 ：あはっぴぃにゅうにゃぁ２０１１！ [sage]：2011/01/05(水) 00:40:09.97 ID:yUHupbgo

おけ
ちゃんと完治してから書けよ体が資本なんだから
頑張って直してくれ

328 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/14(金) 00:35:47.68 ID:zhuNBMZjo

最近貼られた百合スレから来ました

体に気をつけて！
楽しみにしてるから、ゆっくりでいいから是非完結させて下さい

---

SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

329 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/14(金) 00:38:03.31 ID:zhuNBMZjo

…ん？
あれ？
なんか変なのが最後に書き込まれてるな
気にしないでくれ

---

SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

330 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/14(金) 16:44:24.80 ID:l5BeNgJEo

移転しなきゃじゃね?
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

331 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/14(金) 17:00:39.08 ID:ljaeAjdPo

一番怖いのは>>1がスレを見失う事だから任せた方がいいと
一ヶ月くらいは移動期間設けるって事だし待機安定じゃね
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

332 ：昆布 ◆/XtxFj5O7E ：2011/01/15(土) 00:39:02.88 ID:oP0tzJpGo

移転要請してきました。
とりあえずしばらくお待ちください。
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

333 ：真真真・スレッドムーバー ：移転

この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・（￣ー￣）

334 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/01/15(土) 21:54:11.24 ID:ktyhY2wDo

ほいさ

335 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/05(土) 16:39:31.67 ID:RbXsOu5Jo

まだー

336 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/04(金) 23:40:52.57 ID:eTvASssko

ああ・・・追いついちゃった・・・