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一方通行「打ち止めが高校に入学すンだが……」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 16:04:08.94 ID:3uCDy9I0
一方通行「ほら、打ち止めは小中と女子高通わせてンだろ?」

一方通行「今度行くのが男女共学の高校じゃねェか。オレにしてみれば不安でよ」

一方通行「アイツは今まで女だらけのトコロで育ってるから男の恐ろしさを知らねェンだよ」

一方通行「打ち止めが行くのはテメェが卒業したトコロなンだけど……」

一方通行「どォすりゃいいンだ? 上条」

上条「」
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小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 16:15:32.65 ID:wEbR7eQo
2
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 16:24:17.40 ID:csYMDQDO
HKB
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 16:38:44.13 ID:IUpoBCQo
さすがに一行目から誤字ってどうなのww
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 16:39:46.81 ID:2KnOVgDO
小中と高校通ってたのか…
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 17:26:54.59 ID:rfknhgw0
一瞬よくわからなかった小中と女子高
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 17:29:27.10 ID:m2U8kYDO
まぁ頑張れ
紫苑
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 17:33:55.76 ID:6r/ssBU0
スレタイで和んだ
頑張れ
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 18:05:57.29 ID:3sIbCkAO
立て逃げなのか
ミスに気付いてフリーズしてるのか
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 18:09:02.65 ID:3uCDy9I0
上条「どうすればって……」

上条「まあ、おめでとさん」

一方通行「こちとら全然めでたィ気分じゃねェンだよォォ!!」

上条「ビクッ」

一方通行「昨日入学式があったンだよ。まァ、打ち止めの保護者としてだな」

一方通行「まァ、黄泉川のいる高校だしよォ、ある程度の安心は出来ると思ってたンだよ」

一方通行「……でもなァ、世の中はそンなに甘くはねェンだな」

一方通行「打ち止めのクラス担任が訳わかンねェクソチビなンだよ。以前にも見たことはあったが、アレがホントに高校教師なのかァ?」

上条「いや、小萌先生だろ。うん、あの人はあーだから仕方ないっつーの」

一方通行「それだけじゃねェンだよォ!」

一方通行「なンか見るからにガラの悪そうなガキ共がいるしよォ、打ち止めの身に何かあったらどォすりゃァいいンだよ」

上条(駄目だコイツ)
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 18:31:21.34 ID:KI.PAzso
これがロリコンの末路か・・・
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 18:32:59.29 ID:3uCDy9I0
一方通行「オレは学校なンざマトモに通った事はねェけどよ、高校ってのは小中と違ェンだろ?」

一方通行「カツアゲ、ケンカ、イジメに体罰。……言い出したらキリがねェ」

一方通行「もし、打ち止めがそンなのに巻き込まれたらどォすりゃァいいンだよォ!?」

上条「だ、大丈夫だっつーの。何処の世紀末じゃねえんだからさ」

上条「つーかオレの卒業した高校だろ? そこまでの不良はいないっつーの」

一方通行「いや、安心出来る材料がこれぽっちも見当たンねえな」

一方通行「そォだな、オレが毎日打ち止めについてけば問題ねェ。という事で早速行ってくる」

上条「コラ待てアホ」 ガシッ

一方通行「止めるな三下ァ!」

上条「うるせえ! つーか落ち着けバカ!」

上条「大丈夫だっつーの。小萌先生は良い先生だし、黄泉川先生だって安心できる人だろ?」

上条「それに3年には美琴の知り合いの佐天さん達もいるっつーの!」
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 18:35:30.51 ID:3uCDy9I0
上条「とにかく大丈夫だっつーの。な?」

一方通行「本当にか? 絶対か? 必ずか?」

上条「あ、ああ……」

一方通行「そォだな。……オレもちょっと熱くなりすぎたかもしンねェ」

上条「わかってくれたか」

一方通行「おゥ。つーことであの高校の監視カメラをハックしてくる」

上条「悲しいぐらいに改善ナシ!?」
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 18:41:28.77 ID:3jVv2MDO
一方通行「もう我慢できないわ!」
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 18:42:58.97 ID:3uCDy9I0
一方通行「冗談だ、冗談」

上条「そ、そうか? ソレハヨカッタデス」

Prrrrrr♪ Prrrrrrr♪

一方通行「ン、電話か」

一方通行「あァ、もしもしィ? ン? あァ、仕事か。わかった」

一方通行「っつー訳で用事が入った。じゃァな」



上条「……ったく、一応は説得したけど、本当にハッキングしたりしないだろうな」

上条「まさか、な。うん、大丈夫だよな、うん」

イーマナニモカモーガゼーロデモーキットミツケダーセル♪

上条「あ、もしもし美琴か? うん、ああ講義終わったか」

上条「んー、そしたら第七学区のファミレスでいいか? ああ、待ってるわ」
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:16:03.66 ID:4biRcuAo
超支援!
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:21:38.89 ID:uhNrJcc0
支援
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 19:48:28.89 ID:PNV4r1wo
上条さんのラッキースケベまとめ 修正版

・インデックス  全裸3回、着替え3回、パンモロ1回、胸揉み1回、胸が至近距離2回、事故で頬にキス1回、ピンク空間1回
・御坂妹     全裸1回、パンチラ2回、胸揉ませ1回、胸当て1回
・ねーちん    全裸1回、コスプレ1回
・風斬       着替え2回
・アニェーゼ   全裸1回、パンツ一丁1回、下着姿で接近1回、パンツに顔埋め1回
・黒子       着替え1回
・吹寄       パンツ一丁1回、パンモロ1回、ブラ透け1回
・オリアナ     胸に顔埋め1回、胸モロ1回
・小萌先生     着替え1回
・オルソラ     全裸1回
・ルチア      見てないけど全裸1回、パンモロ1回
・アンジェレネ  見てないけど全裸1回
・五和       ブラ透け1回、胸に顔埋め1回
・親船素甘     着替え1回
・バードウェイ  全裸1回
・レッサー     ブラ透け(誘惑)1回、胸元開けてスカートばさばさ(誘惑)1回
・姫神       ブラ外し1回

・御坂美琴   無し。総スルー

※なお、最新の公式設定でインデックス嬢がメインヒロイン。御坂美琴嬢は超電磁砲の主人公と言う位置づけになっております。
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 19:51:38.82 ID:Z2H3CFwo
>>18
ラ板の禁書スレで見た
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 19:59:18.66 ID:BXQ9J0M0
なぜここに張る
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 20:01:25.11 ID:ovFR/.Eo
おもちゃ見つけた子供と同じでコピペを張らずにいられないんだろうよ
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 02:12:50.95 ID:sEW8VwAo
大覇星祭での美琴押し倒しはノーカンか
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 02:30:50.52 ID:aokWSAI0
これ上琴SSなのか?
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 02:40:46.30 ID:n9X8iESO
打ち止めNTRだろ
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 08:22:53.89 ID:poFGPwAO
おーっとそりゃ非常にいただけねえな
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 08:29:50.60 ID:lKD.v1so
おいおい、困るなァ。
上琴はいいとして、打ち止めNTRは一方さん発狂もんですよ
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 18:28:31.70 ID:QrD95kAO
打ち止めと一方がデキてるのも相当アレだが、打ち止めを寝取るのもたいがいなロリコンだよなと今更気付いた

まあ通行止め派だけども
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 18:44:49.42 ID:poFGPwAO
上条は美琴とくっついてたらいいじゃない




個人的な願望だけどね
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 19:50:29.44 ID:gX/JPMDO
お前ら落ち着けよ。ここの打ち止めは高校生まで成長してんだぞ?
つまり何も問題はないだろうが…!
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 19:54:40.99 ID:TK3e91U0
高校生になった打ち止め………

天真爛漫な番外個体を想像すればいーのかな
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 20:04:34.00 ID:MNLy19Uo
>>27
上琴に対して通行止めという言葉がある事を、
このスレで知った
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 21:49:22.32 ID:n2y1xcAo
別に上琴と対比したわけではなかろう
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 04:07:52.76 ID:6O.CziUo
上琴派だけど、上琴になったら、一方さんますます上条さんに逆らえなくなるよね、色んな意味で
美鈴ちゃんの命の恩人だから両方上手くいきそうだけど
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 07:10:51.76 ID:asn8vLso
お義兄さン!!
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 08:07:34.80 ID:RA3zdsDO
上琴+通行止め話って何個か読んだが普通に逆らうヤツばっかりだったがwwww
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 10:04:47.88 ID:KTvsF5Y0
今の小学生が高校生になってるって設定だよな
今のゆとりが打ち止めを犯すのか・・・
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 12:51:04.44 ID:MEsZcgAO
>>36
ちょッとオマエ表出ろォ!
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 13:03:20.39 ID:4NtV5vMo
>>37
一方もどきさんですね
ァィゥェォとンだけだと思いましたよ
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 13:59:24.19 ID:KVnGDrUo
>>38
だーいせーいかーい!
ってミサカはミサカは(ry
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/22(日) 11:38:06.66 ID:AG3GJ4.0
まだー?
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 20:25:46.67 ID:d.CGL86o
ちんこあげ
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/13(月) 12:35:32.58 ID:LUVthwAO
放置
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/18(土) 16:19:06.85 ID:SXydeXY0
なんというモンスターペアレント…あ、ペアレントじゃねぇや
猟奇的な彼氏?
44 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 22:39:45.69 ID:E2IZEVwo
もうこないんかね
ネタはとても良いと思うんだが
45 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/01(正月) 14:20:12.85 ID:1vvsJg2o
放置かな。乗っ取らせてもらってよいですかね。関係ないけど
46 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/02(日) 01:26:07.48 ID:qD8mjqco
いんじゃね?
47 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/03(月) 02:40:41.88 ID:7bCPbZA0
五ヶ月もたってるしいんじゃね?
ただし書く前にCPは表記してもらえると助かる
48 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 05:56:08.76 ID:ho25svEo
んじゃ再利用させてもらいます。sage進行でおねがい

推敲以前の段階なんで下書き程度に考えてもらったら。あとちょこっと反応欲しいってのが本音
最後までいったら改めてスレ立てて投下しますんね
49 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:11:51.03 ID:ho25svEo
あ、上琴ね
50 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:12:52.06 ID:ho25svEo
「…………うぅぅ」

広場の雑踏の中、私はベンチに腰掛けてさっきから一人で唸っていた。

祝日の賑わいは普段なら何か気分をウキウキとさせてくれるものだけど、今の私には逆効果でしかない。
周囲のざわめきはいらつく私の神経を逆撫でするだけだった。

学園都市最大のお祭り『大覇星祭』の熱気も秋風と衣替えと一緒にどこへやらいってしまったようだ。
風はやや冷たく秋めいていて、もう一週間もすればきっと寒いと感じてしまうだろう。日本の四季の移り変わりは早い。
どうせならもうちょっと堪能させてくれてもいいものなのに、最近は猛暑の夏と極寒の冬の間のちょこーっとだけしか春と秋がない気がする。
気合を入れて吟味した秋物は下手をすると一回しか着る機会がないのかもしれない。
元から着る場面なんてほとんどないけどさ、せっかくなんだしもうちょっと待ってくれてもいいじゃない、ねえ冬将軍。

などと思考を逃避させているのは理由がある。
他でもない、私が今こうして休日の繁華街に一人でいる理由だ。

待ち合わせ。
私は人を待っている。このなんともいえない気分の原因もそれだ。

携帯をいじったりして気分を紛らわせているけれどカチカチと押す指は意味を持たないものだ。
私自身何がしたいという目的を持っていないのだから仕方ない。
時折アドレス帳を開いてメールか電話をしようとするけれど、少し考えてやっぱりやめるのだ。
51 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:13:19.85 ID:ho25svEo
「はぁ……」

待ち合わせの相手はもう二十分も時間に遅れている。
元から覚悟していた事ではあるけれど、案の定というかなんというか、期待を裏切ってくれない。
先に来て待っているくらいの気概を見せてくれてもいいのに。
ちなみに私は待ち合わせの十五分前にはこの場所に着いていた。つまり三十分以上こうして待ちぼうけているのだ。

肌に感じる空気は夏の色を失い、やや肌寒くもある。
あまり露出の多い服ではないが待ち合わせを路上に指定したのは失敗だったかもしれない。
喫茶店で有線から流れる音楽を耳にお茶でも楽しんでいた方が幾らか気分も紛れただろう。何より周囲の目を気にしなくて済む。

先ほどから何人か、チャラチャラした雰囲気の男が値踏みするような目で見てくるが、私の放つ剣呑な気配を察してか幸いにも声をかけてくるような無謀な輩はいない。
これで私服でなかったら今頃確実に私の周りには何人かの屍が転がっていただろう。
ブランド物は確かにステイタスだが、こういう場所で見せるのはバカどもへの撒き餌でしかない。
さすがに私もそれくらいは学習している。第一いつもの制服では見栄えが悪い。
無難ではあるけれど、やっぱりそれなりに気合を入れなければ。

気になって私は自分の服装を見直す。
先日、というか昨日、知り合いの高校生のお姉さんにわざわざ付き合ってもらって吟味したものだ。

不本意だが、私が一人で買い物に行くと気に入った物を片っ端から買ってしまって結局どれをどう合わせるかとか困ってしまうし、その上どうしてだか周囲のウケは悪い。
その点彼女は落ち着いた雰囲気のいかにもな『お姉さん』で、その上私の知り合いには珍しく彼氏持ち、らしい。
こういう事を相談できる数少ない、というか唯一といっていいほどの人材だ。

そんな感じで一も二もなく泣きついたのだが(服装に関して考えが至ったのが約束を取り付けてから、つまり昨日の事だった)彼女は快く承諾してくれて、仕事もあるのにわざわざ適当な理由をでっち上げてまで付き合ってくれたのだ。
彼女の仕事、風紀委員の同僚には私の友人やルームメイトがいるのであまりおおっぴらに言えなかったのだが、そこは上手い事やってくれたようだ。
先輩様々だった。今度何かお礼をしなくちゃ。
52 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:13:45.31 ID:ho25svEo
と、そんな彼女のコーディネートだからそこについては不安ではないのだが、やっぱり自分に似合っているのかとか心配になってしまう。
私は立ち上がり、すぐ目の前の店のディスプレイを覗く振りをして大きなガラスに自分の体を映す。

曇り一つ無いガラス板には見慣れない服の上に乗った見慣れた顔が映っていた。

柔らかいライトイエローのブラウスの上からブラウンのチュニック。それに落ち着いた雰囲気のタータンチェックのプリーツミニ。
他の人の手によるコーディネートだからか、いつもの自分とはどこか違って見えた。

服の一つでこうまで変わってしまうのだからやっぱりコーディネートって重要なんだなぁと改めて実感する。
めったにしないメイク(といっても色つきリップくらいの気付かれない程度のものだ)もしちゃって、少し背伸びをしすぎてる感じもしないでもないけど、たまにはいいわよね。

ガラスに映る女の子はまるで自分ではないみたいだ。自分でも可愛い格好とは思う。
でも似合っているかと訊かれると返事に困る。第一アイツがそう思ってくれるか――。

(……うわ……うわー、うわー!)

意識してようやく、私はさっきから悶々としている明確な原因を見つけた。

要するに私はこの格好をはたしてアイツが可愛いと思ってくれるかという、ただその一点が不安で堪らないのだ。
もし気合を入れまくった服に引かれたらどうしようとか思ってしまうと。

(帰りたい……っ!)

念のために告白すると、呼び出したのは私だ。
アイツから誘いがあるなんて事は天地がひっくり返ってもありえない。言ってて悲しくなるけど。
53 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:14:35.51 ID:ho25svEo
そんな感じにもやもやを抱えて一人でぎゃわーってやってると周囲の目が自然と私に向けられる。
唐突に我に返ってそれを自覚し、誤魔化すように私はショーケースの中を作り笑いで眺める。

今になって気付いたけれどジュエリーショップだった。
当然のようにそこにはネックレスやらペンダントやらがきらきらとしていて、その中には言うまでもなく指輪が一番目立つ位置に配置されている。
美しくカットされた宝石が意匠を凝らした台の上に据えられていて、その輝きに一瞬目を奪われるのだが。

少しだけデザインと大きさの違うリングが仲睦まじく寄り添い合っています。

はい。そうです。
ペアリングです。
どう見ても結婚指輪です。

普段ならなんて事はない(と思う)ただの鉱石と金属のオブジェも今の私には混乱を助長させるだけでしかない。
いやいや落ち着け私。結婚とか考えるにはちょっと飛躍しすぎじゃない?
っていうか私まだ中学生だし、そもそも付き合ってもないし、それ以前にアイツの事なんか別に――。

そこで『アイツ』と思ってしまうあたり確実にまいってしまっているのだけれど、私がそんな単純な事に気付くはずもないのはご承知の通りだった。

ま、そんな些細な事はどうでもいい。
私は照れと乙女チックな理想(救いようのない部類の妄想)とからくる花恥ずかしい否定の間で自問自答を繰り返しながらも視線を指輪から外せずにいた。

どんなに否定しようが私も女の子で、恥ずかしながら例外なくロマンチックな甘い恋愛とかそういうものにどうしようもない憧憬と羨望を抱いている。
そういう意味で結婚指輪というのは、あれやこれや、とても人には言えないような感じの妄想を掻き立てるには恰好のアイテムだった。
ガラスに映る顔はいい具合に赤くなっちゃってるのだけどテンパってる私が気付くはずがない。通りに背を向けていて本当によかった。

秋の涼しい風が火照った顔に気持ちいい。
見上げれば澄み切った空は高く、美しい蒼がそこに佇んでいた。
しかし相変わらず私の心中はそれとは対照的に大荒れだ。
もう何が原因でどうすればいいのか、そんな簡単な事も分からないほどに混乱している。

落ち着こう。そう思って私は目を閉じ軽く俯く。
深呼吸を繰り返しているとなんとか平常心を取り戻す事に成功した。
気持ちの切り替え完了。うん、よし。目を開ける。

ガラスに映った私の背後に、アイツの姿があった。
54 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:15:03.99 ID:ho25svEo
「っっっ――!!」

せっかく取り戻した平静は紙切れのように吹っ飛んでいった。
思わず声を出さなかっただけマシなのかもしれない。
いや、声を出すのも忘れてしまうほど私は驚いていたのだ。
その証拠にガラスに映った私の口は打ち揚げられた魚のようにぱくぱくと開閉を繰り返している。

他方、私の待ち合わせの相手であるバカは、私から少し離れた場所できょろきょろと辺りを見回している。
心なしか焦っているような感じだ。まるでそこにいるはずの人物がいなくて慌てているような。

私はオーバーヒートした頭のまま、ばっと振り返る。
そこにはやっぱり見覚えのあるツンツンした髪の見るからにバカっぽいのがいて、私が見たものは鏡に映った幻などではない事を物語っていた。

……私を探しているのだろうか。

見れば額には季節外れの汗が浮いていて、肩は荒く上下している。きっと全力疾走だったのだろう。
待ち合わせの時間に遅刻した事はさておき、ああまで私のために焦ってくれているのなら……少し、嬉しい。

そんな、心中に浮かんだ小さな感情に私は気付かぬまま、でも機嫌は一発で直ってしまって、足早に駆け寄ろうとして――。

目が合っ――――逸らされた。
55 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:15:50.33 ID:ho25svEo
「………………は?」

確かにアイツは私を見て、目が合った。
なのにアイツは、そのまま視線を別の方に向けてしまった。
顔色一つ変えず、まるで私を無視するように――。

あれ。なんか前にも同じような事があったような。まあいいや。

私は若干俯き気味になりながら歩みを進める。
右手に持ったバッグを軽く振りながら、近付いていく。

まだ気付かないのかアイツは私と正反対の方を向いている。
私は自分が今どんな顔をしているのか分からなかったけれど、周囲の雑踏がなんとなく距離を取っているようにも思える。
さり気なく鼻歌なんか歌っちゃったりして、でもアイツは気付きやしなかった。

えーっと……これはもう、ぶち殺し確定ね。

「――せーのっ」

助走を付けて、足取りも軽やかに、振り返った間抜け面に向けて全力でダイブする。

「無視すんなやこらーっ!!」

衆目の前だという事も忘れて、私は全力でアイツの腰に華麗に乙女タックルを決めた。

ちなみにこの時、私はいつもと違う慣れない私服姿で。
つまりお馴染みのスカートの下でガードしてる短パンがないのをすっかり忘れていた。……うん。考えない事にしよう。

なんか頭の上で蛙の潰れるような声が聞こえた気がしたけど気にしない。
がっちりと脇をホールドして……って、あれ?
56 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:16:25.38 ID:ho25svEo
「こ……のぉっ!」

ちくしょう、堪えられた。二度目は通じないか。バカのくせに学習しやがって。

べりべりと私を引っぺがしてアイツは、私の両肩をしっかりと掴んだままなんかものすごーく嫌そうな顔をこっちに向けてきた。

「いきなり何しやがんだビリビリ中学生っ!」

あ、またそんな呼び方するの。ふーん。
……なんて落ち着いた感じにあしらう事もできず、私は反射的に口を開く。

「ビリビリってアンタいつになったら私の名前覚えるのよ! そして無視すんな! アンタ前も同じような事を……!」

「え?」

私の言葉のどこにそんな間抜け顔をする要素があるのだろうか。
アイツは鳩が豆鉄砲食らったような顔で私を見る。

じっと。至近距離で。目と目が合い、視線を意識して私は思わず顔が真っ赤になってしまった。
目の前にあるのは別にどうって事もないバカ面のはずなのに、どうしてだか私の顔は自動的に火照っていった。
ついでに両肩に置かれた手を意識してしまう。さっきまではなんともなかったはずなのに、アイツの両手から伝わる温度に私の体温は上昇し続ける。

「なっ、ななな、何して……!」

オーバーフローした私の思考はまともな判断をできぬままうろたえるしかなかった。

けれどアイツはそんな私にまったく気付く様子もなく、妙に真剣な眼差しで私をじっと見詰める。
まるで睨むようにも見えるその表情に思わずどきっとするが、それをきっかけとするようにアイツは視線をゆっくりと下に、私の胸元の方に向ける。……ってどこ見てんのよー!?

反射的に口を開きかけるが、アイツが声を発する方がそれより一瞬早かった。

「……ああ、なるほど」

何がなるほどだ。そんなに私の胸が納得いったのか。アンタは私の胸に何を期待していたんだ。
そりゃあ確かに……、って自分でも納得しかけて落ち込みかけてどうする。

その感情のベクトルをアイツに向ける怒りに変換。
強く拳を握り締める。衝動が漏れ出して肩がぷるぷると震える。
57 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:17:28.50 ID:ho25svEo
でもアイツは私の様子になんか一切気を配る事なく言葉を続けた。

「すまん。いつもと違う格好だから分からなかった」

……ああ、なるほど、ね。つまり必死にうちの制服を探していた訳だ。

確かにあれは無駄に目立つし、なんかオーラっぽいものを周囲にばら撒いてるらしい。
私は着慣れてるせいかよく分かんないんだけど。要するに目印にするにはちょうどいいのだ。

なんか釈然としない部分もあるけど今日のところは許してあげる事にした。

けど、それとこれとは別だ。

「……アンタ、もっと他に言う事ないの」

そう言う私は、我ながら可愛くない顔だと思う。
じと目でアイツを睨むように見ながら私はいかにもな仏頂面で押し[ピーーー]ように言った。

私の言葉にアイツはしばらく頭の上に疑問符を浮かべていたが、やがて納得したような表情を一瞬浮かべ、そしてすぐにどこか気拙そうな顔で顔を逸らせた。
慌てたように肩に置いていた手を離し、それから何やら口をもごもごと動かした後、いつもと少し違う声色で私にこう言った。

「あーその……似合ってんじゃあないっすかねぇ……」

……もしかして照れてるんだろうか。

だとしたら少し可愛くもある。
コイツの照れた表情なんてそうそう見れるものでもないだろうし、私は思わず悪戯っぽい笑みを浮かべてしげしげと覗き込んでしまう。
それがアイツの気恥ずかしさを助長させるのか、誤魔化すような憮然とした表情でそっぽを向いてしまう。
58 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:18:41.13 ID:ho25svEo
「な、なんだよ」

「ううん。べっつにー?」

私はいつになく浮かれた気持ちで、後ろにステップを踏むように少し離れる。
うん、やっぱり悪くない。使い古された古典的な慣用句だが、実際に言われてみればそんな事は関係ない。
彼女の見立てに狂いはなかったようだ。この朴念仁からこんな台詞を引き出したのだから。

ちなみにそんなアイツはどんな格好をしているかというと――――おいコラ。アンタはどうして休日なのに学ランなんですか?

「あー……実は今日補習でな……」

案の定だった。あまりに捻りのない回答。もはやお約束。予定調和ともいえるだろう。
ああ、なんという事でしょう。祝日までこのバカの相手をしなければならない担当教師が不憫でならない。

「これでもっ! 午後まであったのを勘弁してもらって急いで来たんだぞ! 先生に土下座して!」

「アンタ、それ自分で言ってて悲しくならないの?」

「うるせーチクショー!」

呆れ返ってしまっている私にアイツは慌てて言い訳じみた事を捲くし立てるのだけど、なんだかその様子がおかしくって、つい笑ってしまった。

そんなみっともない真似をしてまで、私との約束に間に合わせようとしてくれたのだ。

そしてきっと、学校からここまで全力で走ってきてくれたのだろう。一刻も早くと。
涼しげな秋空の下だというのに汗びっしょりになりながら、私に会いに来てくれたのだ。

もしかしたらそれは単なる私の一人合点かもしれない。
けれどそんな事は関係ない。アイツは結果として、そして事実として確かに走ってきてくれた。
それはなぜか。私と約束していたからだ。一方的に呼びつけたにもかかわらず。
59 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:19:37.57 ID:ho25svEo
(……あれ?)

何かすっごい気拙い感じが背筋を過ぎったような。

そう。私が今日の事を言ったのは紛れもなくつい昨日の事で、さらに言うなら電話で簡潔に要件だけ告げると(一方的に訳も説明せず呼びつけて)返事も聞かず切ってしまったのだ。
その後携帯電話はしばらく電磁波の影響か圏外になっていて、今日出かける時分になってようやく文句のメールに気付いた。
見なかったことにした。どうせアイツは補習の真っ最中だったのだから連絡はつかなかったのだろうからまったく問題はない。大丈夫。

……、……。

「あ、あれ。どうしたんですかいきなり落ち込んじゃって?」

「なんでもない……ちょっと自己嫌悪に陥ってるだけ……」

まあ……いっか。アイツも気にしてないみたいだし。

そんな事より、と苦笑いしてアイツは肩をすくめる。

「飯、食ったか? 俺もう腹減って死にそうなんだけどさ」

そうか。学校からそのまま来てくれたんだっけ。ご飯食べるヒマもないわよね。

よくよく考えてみれば私も昼食を食べていない事に気付いた。思えば朝も簡単に済ませてしまった。
そう意識した途端に耐え難い虚無感が私の内側から苛み始めた(意訳:おなかすいた)。

「それに……」

と、目の動きだけで辺りを見回しアイツは若干声を抑えて、口の横に右手を立て私に囁く。

「そろそろ周りの視線が痛いんだけど……」

そう言われてようやく、私は周囲の雑踏の様子に気付いた。
辺りの人々は何やら生暖かい眼差しを私たちに向けていた。
時折殺意の込められたものも混じっている気がするのは気のせいだろうか。
ともあれ、好奇の視線が一斉にこちらに向けられていた。

次の瞬間、私はアイツの手を引っ張ってその場から逃げ出した。
60 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:35:19.53 ID:ho25svEo
そんな感じでかけてるとこだけ。続き書いてくるよ
61 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 10:39:51.83 ID:64aw.Wko
随分時間を巻き戻したな・・・こっからどうやってタイトルに辿り着くか期待ww
62 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 10:49:34.56 ID:ho25svE0
なんか専ブラで読めなくなった。ごめん、乗っ取りっていうか再利用で別の話なんだ
63 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 10:51:44.16 ID:ho25svEo
てす
64 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 10:57:14.46 ID:64aw.Wko
>>62
ああ、なるほど
でも最終的には打ち止めが高校入学するって所には行くんだよね?
65 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 10:58:20.83 ID:ho25svEo
あれなんかいきなり読めるようになった
全部書けたら清書してちゃんとスレ立てるつもり
それまで水面下で細々と書きたかったからっていう理由で使わせてもらいました。ごめんね
そういうわけでsageでお願いします
66 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 11:00:15.48 ID:ho25svEo
>>64
非情に申し訳ないけど行かない。長期間放置されたままのスレって理由で再利用させてもらってるだけなんだ
67 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 11:43:41.76 ID:64aw.Wko
そういう事か
だとすると賛否両論湧くかも知れないね
上琴は大好物なんで完成を心待ちにしてるけどこれ以上は黙っとく
68 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 11:51:20.65 ID:ho25svEo
半年近く放置されっぱなしだから申し訳ないけどいいかなとは思ったんだけど。うーむ
69 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 15:23:43.12 ID:gLsPQIIo
スレタイとは全然全く別の話かあ。
乗っ取りじゃなくて再利用ね

一番最初に全然別の話を下書き書くのに使いますって書いといた方が良かったかも
70 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 16:38:19.38 ID:ho25svEo
ちょっとまずったね。ごめんなさい
そんな感じで上琴ぽい話です。あくまで下書き
71 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 22:20:22.31 ID:jXyHCSQo
別に乗っ取りも再利用もルール違反ってわけじゃないんだし好きなように書いていいと思うy
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/05(水) 12:45:54.57 ID:sG6JJZko
別視点で「打ち止めが学校に入る」っていう物語をやって行き、最終的に数年後一通さんが上琴に「打ち止めが高校に入るンだが……」に持っていけば問題ない
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/05(水) 17:29:48.25 ID:fTbLwVYo
じゃあやめとく。その話で誰か頼む
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/05(水) 22:10:39.58 ID:D9L1dpk0
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/05(水) 22:12:42.92 ID:E4CxJ.so
せめて同じ放置スレでも上琴っぽい類のとか使うといいんじゃないかなとか
それならあまり文句言ってくる人もいないんじゃまいか
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/05(水) 22:13:36.83 ID:fTbLwVYo
個別に始めたしageられたしでこれ以上は続きません。勝手に使ってすみませんでした
あと誰か頼んだ
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/05(水) 22:16:53.26 ID:fTbLwVYo
あと古い放置スレでかつ話が進んでない上琴がなかったんだ。言い訳だけどすまん
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/05(水) 22:20:17.08 ID:E4CxJ.so
あ、見覚えのあるSSスレが建ったなーって思ったらここの奴じゃんww
俺アホだ今気が付いたwwww
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/05(水) 23:51:27.76 ID:7v/RDBko
別にここでやってもよかったろうに……
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/06(木) 00:09:09.52 ID:WVhYFwAO
一方通行×打ち止め(中学三年生)で少し投下させて下さい。
タイトルはとある夜明けの珈琲時間(コーヒータイム)です
81 :とある夜明けの珈琲時間(コーヒータイム)1 :2011/01/06(木) 00:12:11.05 ID:WVhYFwAO
「―――そォだな」

深々と舞い散る白雪、黄金の夜明けを思わせる空、そして腕の中から離れて行く…否、『離して行く』小さなぬくもり。

守るべき物(番外個体)守るべき者(打ち止め)、瓜二つでありながら異なる輝きを宿した二対の眼差しを背に…少年は背負った翼を翻らせる。

背負った命、背負った罪、背負った業、その全て翼に乗せて。

世界の果てで見る、世界の終わり。人ならざる神より下される裁きのような天来の光を前に胸を晒し、手を伸ばす。

もがき、抗い、逆らい、蹲う足を持たず、屈する膝を持たず、ただ前へ前へと歩を進める。

「―――俺も、ずっと一緒にいたかった―――」

捨てた氏名

得た名前

名乗った字は

一 方 通 行 ( ア ク セ ラ レ ー タ )
82 :とある夜明けの珈琲時間(コーヒータイム)2 :2011/01/06(木) 00:13:43.32 ID:WVhYFwAO
〜第七学区・一方通行の部屋〜

ガッシャーン!

?「あーっ!」

一方通行「ンッ…」

微睡むソファー、窓辺より射し込む朝焼けの光、けたたましい陶器が割れ落ちる音。
枕元の目覚まし時計がその使命を果たすより先に覚醒を促される。
キッチンから響き渡る囂しい声音によって。

打ち止め「あ、あの人の最後のローゼンダール割っちゃった…ってミサカはミサカは呆然とフローリングに視線を落としてみたり…」

寝る前にはかかっていなかった青色の毛布を蹴落とし、身体を起こす。
以前ならばこの手合いの騒音など自らの持ち得る能力を以て反射する事など容易かった。
以前ならばこの手合いの騒音の原因となる同居人などいはしなかった。

一方通行「五月蝿ェぞクソガキィ…もちっと静かにやれねェのかァ?」

打ち止め「!」

寝起きのひび割れた声音を差し引いても剣呑と取られかねない言葉に対し、フローリングにしゃがみこんでローゼンダールのコーヒーセットの破片を拾おうとしていた打ち止めのアホ毛がピョコンと芽を出す。

その表情には驚きが六割、申し訳なさが三割、そして『おはよう』と声掛けして良いものかどうかの迷いが一割と言ったブレンド具合で。

打ち止め「お、おはよう!そしてごめんなさいってミサカはミサカはしょんぼりしながら謝罪を表明してみる!」

一方通行「あァ…やっちまったなァクソガキ…やってくれたなァクソガキ…」

カツン、とソファーに立て掛けていた杖を支えにキッチンへと向かい、砕け散ったローゼンダールの欠片と打ち止めを見やる。

一方通行「どいてろ。片付ける」

打ち止め「だ、ダメだよ!これはミサカがミサカがやらなきゃいけない事だってミサカはミサカは…」

一方通行「なにテンパってやがンだ。邪魔だ、どけ」
83 :とある夜明けの珈琲時間(コーヒータイム)3 :2011/01/06(木) 00:15:57.67 ID:WVhYFwAO
ヒョイと陶器の破片を拾い上げて割れ物のゴミ箱へ投げ捨てる。
出会ってから早数年…その間共に過ごした歳月の中で思い知らされるのは、打ち止めがどこか少し抜けているという事。
食器をピカピカに磨き上げるように洗えるのによく割ったり、ゴミを綺麗にまとめて掃除が出来るのにゴミ出しの日を忘れたりといった具合に。

打ち止め「ごめんなさい…これ高かったんだよね?ってミサカはミサカはお小遣いの中から弁済を考えてみたり…」

一方通行「高かったも何も三下の女が寄越しやがったモンだァ…元手は一銭もかかってねェ…ツっ」

打ち止め「!?」

一方通行の指先から珠のような血が落ちる。懐かしい夢を見ていた起き抜けの頭と、打ち止めと言葉を交わす内につい逸れた注意が一方通行の指先を傷つけたのだ。

一方通行「…チッ」

思わず舌打ちする。かつての自分ならば鋼鉄破りの銃弾はおろか、核爆弾すらこの肌身に傷をつける事すら許さなかったハズだ。
それがこんなコーヒーセットの欠片一つで血を滲ませるなど…寝起きの不機嫌さを差し引いても腹立たしく思えた。

――しかし――

打ち止め「………………」

一方通行「…おい…」

打ち止めが一方通行の手を優しく包み込み、捧げ持つようにして

打ち止め「んっ…」

その指先を口に含んだ。血特有の微かな苦味に眉根を顰めながらも。

一方通行「…なにやってンだ」

打ち止め「消毒だよ…ってミサカはミサカは自分の行為の正当性を証明してみる」

耳朶を赤く染め両頬を朱に染め紅い舌を這わせる打ち止めを一方通行は眉間に皺を寄せながら見やる。
消毒ならちょうどキッチンにいるのだから水道水で洗い流せば事足りるだろうに、何故こんな真似をするのかと問いたくなる。
84 :とある夜明けの珈琲時間(コーヒータイム)4 :2011/01/06(木) 00:17:51.89 ID:WVhYFwAO
一方通行「…学校、遅れンぞ」

打ち止め「受験が終わったから後は登校日だけ行けば良いんだよ!ってミサカはミサカは膨らみかけの胸を張ってみる!」

かつての超電磁砲(オリジナル)より齢を一つ多く重ね、かつての番外個体(ミサカワースト)より僅かに年嵩を下回るまでに成長した打ち止め。


――そう、彼女はこの春より高校生となるのだ――

一方通行「…ならいつまでもガキみてェな事してンじゃねェ」

かつて鋼鉄破りの銃弾はおろか、核爆弾すらものともしなかったあの三下(ヒーロー)と同じ学校へと、打ち止めは通う事となる。

打ち止め「もうミサカはミサカは子供じゃないよ!ってミサカはミサカは――」

廻る歳月、巡る季節、一方通行という長針を追いかける短針のように打ち止めは時を重ね成長する。

季節は春――明け方のコーヒーの香りが鼻腔をくすぐった。


とある夜明けの珈琲時間(コーヒータイム)・了
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/06(木) 00:20:28.98 ID:WVhYFwAO
以上で投下は終了となります。蛇足ですが、少しだけ…

ローゼンダール…一方通行の使っているコーヒーカップのブランドです。少し高めです。

では失礼いたします。
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/06(木) 00:25:34.50 ID:WVhYFwAO
しまった…一カ所訂正です。

×…かつて鋼鉄破りの銃弾はおろか、核爆弾すらものともしなかったあの三下(ヒーロー)と同じ学校へと、打ち止めは通う事となる。

○…かつて鋼鉄破りの銃弾はおろか、核爆弾すらものともしなかった自分を殴り倒したあの三下(ヒーロー)と同じ学校へと、打ち止めは通う事となる。

です。ノープランでやるのはダメですね…今度こそ失礼いたします。
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/06(木) 00:39:03.20 ID:1daetVU0
上琴の地の文多すぎてめっちゃくちゃ醜い見にくい
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/06(木) 02:00:38.36 ID:WVhYFwAO
すいません質問のためあげますね。
私はここの>>1さんでも上琴さんでもありませんが、>>1さんの設定をお借りして続けたりするのは大丈夫なのでしょうか?
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/06(木) 02:23:00.38 ID:ANgXC0Ao
むしろ来い
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/06(木) 02:38:40.41 ID:WVhYFwAO
先程の者です。>>1さんの設定を元に少し投下させて下さい。
簡単にですが注意事項を…

・22巻より五年後の世界観です(打ち止め10歳→打ち止め15歳)

今の所はこんな感じです。少し書きためた部分を投下させて下さい。
91 :とある夜明けの珈琲時間(コーヒータイム)5 [sage]:2011/01/06(木) 02:42:36.07 ID:WVhYFwAO
〜第七学区・カフェ『サンクトゥス』〜

一方「水出しコーヒー1つ」

店員「あ、あ、お客様、水出しコーヒーなるものは当店には…」

一方「はァ?なンなンですかァ?この店の品揃えの悪さはァ?客舐めてンですかァ?」

上条「おい、絡むなって一方通行…すいません、アメリカン2つ…」

一方「三下ァァァー!!!」

昼下がりのオープンテラスに響き渡る怒号。春の訪れを感じさせる柔らかな風の匂いなどそれこそどこ吹く風とばかりに…否。

一方「言うに事欠いてアメリカンとかふざけてンのかァ?舌腐ってんですかァ?」

上条「わかる訳ないっつの。上条さんの家は紅茶党ばっかなんですよ」

一方「チッ…アメリカン1つブルマンNo.11つで。これなら置いてンだろうがァ!!」

店員「かっ、かしこまりました!」

吹き荒ぶ暴風のように店員に因縁をつける学園都市最強の第一位はコーヒーに対し一家言持ちである。
その圭角に触れた店員が慌てて駆けて行く背中を上条当麻は気の毒そうに見送った。

上条「どうしたってんだよ一方通行。カリカリしてんのはいつもの事だけど…なんかあったのか?」

一方「あァ…」

紅茶党である同居人達を持つ上条にとって一方通行のこだわりは琴線に触れるものではなかったが、彼の様子がいつもと多少異なって見えたのは気のせいではないと感じられた。
操車場での激突やロシアでの邂逅から数年…互いに成人を迎え多少なりとも丸くなったにも関わらず、今日の一方通行はどことなくささくれ立って見えた。
メールや電話すら稀な彼からの呼び出しを受けてこのカフェで落ち合った所からしてすでに珍奇なのだ。

一方「…クソガキの高校が決まってなァ」

上条「?良かったじゃねえか!」

一方「良かねェ…聞けェ三下ァ」

コーヒーが来るまでの手持ち無沙汰か、はたまた苛立ちからかテーブルをトントンと指先で叩きながら一方通行は口を歪めながら開いた。
92 :とある夜明けの珈琲時間(コーヒータイム)6 [sage]:2011/01/06(木) 02:44:46.70 ID:WVhYFwAO
一方「テメェのいた高校だァ…そこに通うんだとよ」

上条「…ああ、俺の居た高校か。あれ?打ち止めって確かレベル3だよな?なんで俺の高校に?」

一方「ンなもンこっちが聞きてェよ…」

なんとなく『おめでとう』と言える雰囲気ではないのが上条にも見て取れた。
自分の母校を悪く言いたくなどないが上条の通っていた高校は決して偏差値の高い学校などではない。
殊の外能力開発など下から数えた方が早かった。
故に解せない。何故レベル3である打ち止めがわざわざランクを落とすようにして上条の居た高校を選んだのかが。

一方「しかも共学だろォ?今の今まで私立の女子中にいたアイツがなんだってわざわざエレベーター蹴ってまで…」

上条「悪い。ちょっと待ってくれ…打ち止めが通ってた中学ってどこだった?」

一方「テメェの女が通ってた女学院の付属だァ…」

上条「あー…」

常盤台中学では打ち止めのオリジナルたる御坂美琴の顔が知られ過ぎているため、無用な詮索を避けるため打ち止めはレベル3の力を持ちながら少し離れた学校に通っているのだ。
他人の空似や親戚を装っても、他人の好奇の視線や悪意の眼差しはついて回ってくる。本人の望む望まないに関わらず。

一方「学校選びだ進学だなンだかンだは黄泉川任せだったからなァ…今更言えた義理でもねえンだけどな」

学園都市の暗部を転々と盥回しにされて来た一方通行の学生生活。
書類上の上だけ長点上機学園に所属していたものの、第三次世界大戦の事後処理や学園都市での暗闘に身を投じ続け終ぞ通う事のなかった学校。
故に打ち止めの教育問題については黄泉川愛穂の助力無しでは成り立たなかったのである。
93 :とある夜明けの珈琲時間(コーヒータイム) [sage]:2011/01/06(木) 02:47:00.38 ID:WVhYFwAO
上条「…そんなに嫌か?俺の居た学校。そりゃあ正直な所頭良い学校じゃねえけど校則だって緩いし校風だってのんびりしてるし」

一方「違ェ…」

店員「お待たせしました」

音を立てずにテーブルに並べられるコーヒー。その馥郁たる香りを楽しむゆとりもないのか、一方通行は一口味わうとそれをソーサーに戻す。

一方「共学ンなったら男もいンだろ?向けられる視線の種類が倍だ。今の今までお上品な女学院付属に居たヤツがやってけンのかってよォ」

上条「心配し過ぎじゃねえのか?」

一方「………………」

都市伝説の域は出ないが、学園都市に残っているシスターズは御坂美琴(オリジナル)に合わせて同じ顔、似た体型に成長している。
噂は七十五日と言わず定着しているのだ。“学園都市第三位のクローン体がいる”という噂(じじつ)が。

一方「(なンだって箱入りン中からわざわざ自分を晒しに行きやがる)」

打ち止めのいる女学院付属はエレベーター式だ。悪く言えば波も立たない純粋培養の小さな湖だ。
それを好き好んで新しい環境で、要らぬ詮索の矢や勘ぐりの刃に身を晒す事もないだろうと一方通行は考える。

一方「(なにらしくもねェ事考えてやがる…元を辿ればテメェが蒔いた種だろうが)」
先日まで打ち止めが受験した学校はおろか自由登校である事すら一方通行は知らなかった。
クローン体の元凶とも言うべき自分、打ち止めが何を思い何を考えて何を選んで上条の居た高校に進んだかすら知らない自分。
そんな自分が一丁前に保護者気取りかと暗い自嘲が込み上げて来そうになる。

上条「一方通行?コーヒー冷めるぞ」

一方「ン?あっ、あァ」

一方通行は思う。自分は様々な種類の視線に晒され続けながらもそれを跳ね返す術を知っている。
だが打ち止めはどうだろうと考える。あの小さかった少女は五年の月日の間に、背丈以外にその心根も伸びているのだろうかと。

一方「…酸味が出過ぎだ。豆の保管がなってねェ」

打ち止めの淹れたコーヒーより不味い、そう感じられた。
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/06(木) 02:49:45.03 ID:WVhYFwAO
以上で本日の投下を終了といたします。最後の番号は

とある夜明けの珈琲時間(コーヒータイム)7

です。抜けてしまって申し訳ありません。それでは失礼いたします。
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/06(木) 04:56:03.79 ID:IuqQQhAo
面白そうでござる
しえんする
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/06(木) 06:58:33.37 ID:V0P5bgw0
しえん
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/06(木) 22:20:06.46 ID:aB4.Omo0
>>80乙乙
期待
最後までついてく訳よ
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/06(木) 22:52:43.92 ID:WVhYFwAO
申し訳ありません。>>80の者ですが…投下を中止いたします。
他人様のスレを間借りして行うには少し殺伐とした内容になってしまい、>>1さんの世界観を損ねてしまうため、手を引かせていただきます。

レスをくださった方々、申し訳ございません…失礼いたします。
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/07(金) 00:59:33.76 ID:n2zJ4GYo
スレ立て待ってます
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/07(金) 03:50:03.43 ID:IQGKHtwo
>>98
スレたてたらここで誘導してくれると嬉しい
待ってるぜェ
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/07(金) 17:50:20.56 ID:yt3l7YDO
楽しみにしてます。待ってる!!


…スレタイみたときに「高校生は年齢的に結婚できるんだよーってミサ(ry」「(どォすンの俺ェェえええ)」な通行止め→学生結婚という流れを妄想した自分は逝ってくる
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/07(金) 23:39:21.36 ID:afA5KsAO
申し訳ありません…どうしても一方通行が20巻の時のように破滅的な精神状態になってしまうプランになってしまい、消してしまいました…

それどころか姫神×結標の居候コンビの百合SSのスレを立ててしまい、そちらに専念する事になってしまいました…

言葉もございません…期待して下さった方々、重ねて土下座いたします…
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/07(金) 23:44:40.67 ID:ebvp8r6o
あのスレ貴方だったのか
期待しております
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/07(金) 23:58:55.21 ID:9BngDHko
>>102
百合なら仕方ない。
向こう見てるよ。
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/09(日) 03:21:16.39 ID:Ms5JUkEo
>>101
youその妄想を形にしちゃえよ
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/10(月) 01:57:31.94 ID:vYwzi9PDO
>>105
残念ながら本人たち以外は「こいつらもう結婚しろ」展開にしか脳内で展開してくれなかった。一応披露しとくと


・とある高校入学→二人暮らしスタート
・過保護一通さんと打ち止めのアピールな日々
・16歳誕生日に打ち止めから逆プロポーズ→とりあえず一年間カップルでやってみて考えよう。
・あれ?カップルのするようなこと実は普通にやってね?
・17歳の誕生日→とりあえず籍入れる。
・どこからか聞きつけてきた☆らの策略により、ウェディングモデルとして結婚式を挙げることに。
・メルヘン二位演出、乙女三位プロデュースによるファンタジー過ぎる女の子の夢いっぱい☆な結婚式が…

みたいな
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/10(月) 02:05:39.07 ID:m5KMh7Vmo
>>メルヘン二位演出、乙女三位

夜の演出は四位ですね。
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/10(月) 03:29:12.90 ID:aNVJQpLao
>>106
よしわかった。
書け
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/10(月) 07:32:57.62 ID:egsrMpHao
>>107
第七位が仲間になりたそうにこちらを見ている
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/10(月) 23:26:18.14 ID:EGpMKPfDO
>>106です。

六年後の通行止めが天然バカップルで周りが砂糖吐くような話で大丈夫なら書いてみたいかも。
でもスレタイは踏まえるけど>>1の内容を引き継ぎできてないだろうし、>>80の気遣いとかを考えると迷ってみたり。

素でいちゃいちゃしてるだけの六年後通行止めで良いなら、余所で書いてる話が終わり次第書きたいです。

…自分はただ幼女を幼妻に進化させたいだけなのかもしれない…

あと第七位はきっと結婚式でカボチャの馬車を引っ張って疾走してくれる。かもしれない。
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/11(火) 02:29:24.84 ID:G4fb1kyK0
>>110
幼な妻でいちゃいちゃで砂糖吐くような通行止め期待だぜ
上琴だったらさらに俺得
112 :101 [sage]:2011/01/30(日) 16:52:05.91 ID:qEdJJkNM0
オフが一段落したので、移転させて書き込みたいと思います。
よろしくお願いします。
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 20:20:59.99 ID:2fQ6CVG1o
待っていたぞ
わっふるわっふる
114 :真真真・スレッドムーバー :移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
115 :101 [sage]:2011/02/02(水) 21:28:36.09 ID:4aA0LUBJ0
・通行止め中心の年齢操作ネタです。
・ほのぼのまったり。ペースもまったり。
・台本だったり地の文入ったりところころかわりますがご容赦のほどを。

4月1日時点での年齢操作と外見スペックは以下の通り。
・打ち止め・・・15歳。高校一年生。身長160cm弱でDカップ(成長中)。アホ毛は健在。でも髪はちょっと伸ばして肩甲骨くらい。←姉や『妹達との差別化のため。
・一方通行・・・20歳。医師免許を取る為に籍は大学にあるが研究職。背は伸びたが手足が伸びた感じでひょろい。
・上条当麻・・・20歳。大学生三年生。背が伸びた。バランスは良い。現在は一人暮らし。
・御坂美琴・・・18歳。大学生一年生。身長170cm弱で均整の取れたモデル体型。胸はややさびしめ。女の子に憧れられるスタイル。

あと妹達は打ち止め応援派で外見は美琴より。そんなわけで他の作品群と『妹達』のネタは共有していません。

なおキャラのスペックや状況に関しましては、某所に投下したネタをそのまま流用しています。ご容赦の程をよろしくお願いします。
116 :101 [sage]:2011/02/02(水) 21:30:36.77 ID:4aA0LUBJ0
3月某日 とある喫茶店

一方通行「ほら、打ち止めは小中と女子校通わせてただろ? 高校もそのままエスカレーターの予定だったンだがよォ」

一方通行「何を考えたのかは知らねェが、高校は男女共学の違う高校・・・テメェの卒業した高校に行くことになっちまったンだよ」

一方通行「アイツは今まで女しかいねェところで育ってるからよォ。男の恐ろしさを知らねェだろ?」

一方通行「不安で仕方ねェンだが・・・どォすりゃいいンだ? 上条」

上条「えーと・・・まあとりあえず、おめでとう?」

一方通行「めでたくねェよバカ野郎が! 頭は大丈夫かなァ三下くゥゥゥン?」ガタッ

上条「すみませんすみませんので俺のコーヒーを頭から注ぐ体勢をとらないで頂けませんか?!」ビクビク

一方通行「チッ。・・・入学者事前オリエンテーションと保護者説明会に行って来たンだよ。まああの高校には黄泉川もいるし安心かと思ってたらな」

一方通行「クソガキのクラス担任、アイツより明らかにガキだった。前に会ったことあるけどよォ、アレ本当に大丈夫なのか? つーかアレ本当に教師か?」

上条「あー、小萌先生ね。確かに先生は見た目子どもだけど、良い先生だから安心しろよ」

一方通行「それだけじゃねェよ。明らかに頭悪そうなガキ共ばっかりだしよォ・・・打ち止めに何かあったらどうすりゃいいンだよ!」
117 :101 [sage]:2011/02/02(水) 21:32:35.65 ID:4aA0LUBJ0
一方通行「イジメにケンカにカツアゲに体罰にその他諸々。もし打ち止めがそンなもンに巻き込まれたらどォしてくれるンだよォォォおおおお!」バンバン

上条「だ、大丈夫だろ? うちの高校だし、極めて普通だし、そこまでの不良とか問題はないって」ドードー

一方通行「普通が一番怖いんですゥ。『普通の子が切れると怖い』って育児書に書いてありましたァ」

上条(めんどくせえなこいつ)

一方通行「そォ言えば『男はオオカミ』なンだろ? そンなもンばっかりの群れにアイツを置けるわけがねェ・・・っ!」ガタガタ

上条「その知識どっからもってきたんだよ。バカ」ハァ

一方通行「マジ心配だわ・・・。はっ、毎日俺が打ち止めについていけば問題ねェじゃねェか! よし、じゃあ早速予定を調節して」ガタッ

上条「待て。やめろボケ」

一方通行「止めるな三下ァ!」

上条「落ち着けよその方が普通に考えてういちまうだろうが! オマエはもう少し一般常識身に付けろ!」

一方通行「知るか!」
118 :101 [sage]:2011/02/02(水) 21:34:08.38 ID:4aA0LUBJ0
上条「小萌先生も黄泉川先生・・・じゃなかった、結婚したんだよな、まあいいや・・・もいるし何かあったらちゃんと助けてくれるって」

上条「それに三年生には美琴の知り合いの佐天さん?と初春さん?たちもいるし、大丈夫だろ!」

一方通行「・・・・・・本当にか?」

上条「おう」

一方通行「・・・・・・絶対に?」

上条「お、おう」

一方通行「・・・・・・必ず?」

上条「お・・・おう・・・」

一方通行「そォだな・・・俺もちっとばっかし過保護が過ぎたかもしンねェ」

上条「わかってくれたか。つーかオマエ、過保護って自覚あったのか」

一方通行「仕方ねェだろォがっ! 打ち止めが何回攫われたり変なウィルス入れられたりしたか知ってるかな三下くゥゥゥゥゥゥゥゥン?!」ガタッ

上条「そ、それはまあすまんかった・・・だからちょっと攻撃態勢に入るのやめような? な?」ビクビクッ

一方通行「ふン・・・。じゃあとりあえずあの高校の監視カメラをハックしてくるわ」

上条「待て待て待てっ! 悲しいくらい改善してませんのことよ?!」

一方通行「冗談だ冗談。ま、それくらいいつでもできるけどよォ」

上条「あはははは・・・(こいつそのうち絶対やる)。あ、そういえば打ち止めは今どうしてる?」
119 :101 [sage]:2011/02/02(水) 21:36:05.19 ID:4aA0LUBJ0
一方通行「家。引越しの片付けしてる」

上条「家ってオマエのマンション?」

一方通行「おう。中学は寮だったンだが、高校は家から通わせることになった」

上条「へえ」

一方通行「まだ調整も定期的に行なう必要があるし、それに体調崩すと長引くンだよあのガキ」

上条「そうだったんだ」

一方通行「クローンの統轄個体だから制御しやすいように弱めに作ったことの弊害らしいがな。カエル医者と芳川が体質改善させてる最中だ」

上条「そっか。大変なんだな」

一方通行「前の寮だと管理がしっかりしてたが、テメエの高校の寮だとそうはいかねェみてえだからよ」

上条「うちの高校の寮は基本放任だったしな。てかおまえけっこう面倒見良いじゃん」

一方通行「バーカ。成り行き上仕方ねェだろ」

イ-マナニモカモ-ガゼ-ロデモ-キットミツケダ-セル♪

上条「・・・っと。すまんメールだ。御坂から」

一方通行「オリジナル?」

上条「うん。引越し手伝うって約束してたんだよ。男手あると便利だろ」

一方通行「オマエも大概世話焼きだな。あっちも引越しなのか?」

上条「いやいや、手伝ったら高級焼肉を奢ると言われたからだよ。アイツは大学入るから高校の寮から大学生用のマンションに移るんだと。ビリビリ中学生も大学生だもんな

あ、早いもんですよ」シミジミ

一方通行「打ち止めが高校生になるくれェだからなァ」シミジミ

上条「よし、じゃあ俺行くわ。オマエどうする?」

一方通行「研究所に戻る。伝票寄越せ」

上条「ええ?! それは奢っていただけるということなのでございませうか?!」

一方通行「大した金じゃねェからな」ピッ

上条(何この人カッコイイ)キュン


120 :101 [sage]:2011/02/02(水) 21:38:39.89 ID:4aA0LUBJ0
3月某日 一方通行のマンション

「〜♪」

 家具完備・外出時私服基本禁止だった常盤台中学校の寮からの荷物は思っていた以上に少なかった。粗方片付けを完了した部屋で、今度は住み心地を良くするために買い足ものをリスト化する。
 とは言ったものの、長期休暇時の帰省先として、あるいは平日や休日にちょこちょこきていた場所だけに、早急に揃えるべきものは特に思いつかなかったけれど。

「もう少し私服が欲しいかもってミサカはミサカはクローゼットの中を見回してみたり。あとカーテンはもう少し可愛いものにしたいな、なんてミサカはミサカはちょっとした希望を述べてみる。あと机周りもちょっと寂しいかな? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」

 メモ帳を片手にシャープペンシルで確認しながら、打ち止めは部屋の中をくるりと見回す。ベッド、システムデスク、カーテン、寝具、カーペット、本棚等々、必要なものは既にそろっているけれど、基本的に彼が買い整えたのでシンプルで機能性重視のものが多い。それはそれで評価できることだけれど。

 女の子の部屋としては――シンプルすぎて物足りない。

 常盤台の寮と比べてしまうとその差は大きい。それ以前に住んでいた旧姓黄泉川愛穂の部屋も、カーテンやシーツ、デスクマットといったものは可愛らしい絵柄だったし、小物も可愛いものをそろえていた。そっけないブルーのカーテンよりは、チェックの模様の入ったパステルブルーのカーテンの方が心が躍るというものだ。

「・・・でもあんまり可愛い感じにすると、あの人に子どもっぽいって思われちゃうかもって、ミサカはミサカは危惧してみたり」

 あと数日で学籍は中学生から高校生にうつる彼女の、着ているパジャマを見た彼の第一声が『相変わらずガキくせェな』だったことを、打ち止めはひっそりと根に持っていた。確かに15歳で水玉にレースとリボンつきのキャラキャラとしたパジャマはないかもしれない。常盤台の友人も『小学生みたい』と言っていた。『妹達』にもないと突っ込まれた。せっかく可愛いのに、とブーたれたところで、賛同者はいない。・・・一応彼女には御坂美琴(おねえさま)という味方は存在する。しかしそちらも周囲からの賛意を得られていないらしい。
 可愛いものに囲まれたいという乙女心と、大人っぽく見られたいという乙女心の衝突は、解決がなかなか難しい問題である。

 なお一方通行が「まだこんなガキくせェ趣味のうちは、男とかに興味を持つようなことにはなってねェな」という、一種の安心剤として彼女の趣味を見ていることを、打ち止めは知らない。
121 :101 [sage]:2011/02/02(水) 21:40:42.33 ID:4aA0LUBJ0

「だいたいあの人は、ミサカを子ども扱いしすぎかもってミサカはミサカは不満を露にしてみたり」

 むう、と頬を膨らませて、打ち止めはベッドに飛び込んだ。
 確かに見かけ年齢15歳、実質年齢6歳の自分は彼に比せば子どもであることは本当のことだけれども。ホラー番組を観て怖くなって彼のベッドに潜り込む自分が悪くないとは言い切れないけれども。
 未だに熱いものを飲食するときは『冷ましてからにしろ』と注意されたり、髪が乾ききっていないと捕まってわしゃわしゃ拭かれたり、料理のときはさり気無く同席して火傷したり包丁で指を切ったりしないかとちょこちょこチェックされたりするのは、若干子ども扱いもとい過保護が過ぎると思う。

「・・・あの人、ちゃんとミサカが『15歳』の『女の子』って解ってるのかなあってミサカはミサカはちょっぴり不安を感じてみる・・・」

 いつまでも家族扱いされること事態に、実はそこまで不満は抱いていない。培養器で育てられ、世界に放り出された打ち止めも、一方通行と同じく『家族』というコミニュティに憧れを持つ存在だ。己と彼が同じ『家族』という共同体に所属していることは素直に嬉しいと思うし、だからこそ保護者‐被保護者としての公的な関係性を主張できることは大きなメリットだと考えている。ただ、妹あるいは娘と見られている『だけ』である状態が不満なのだ。

 きちんと年齢相応に扱って欲しい。もうすこしイーブンな関係になりたい。ちゃんと『女性』として見て欲しい。恋愛対象として認識されたい。
 そう、自分は8月31日に設定した誕生日をもって、16歳――結婚できる年齢――になる女の子だと、しっかりと理解して欲しい。

「・・・って、『結婚』?!」

 ふと連想した言葉に、打ち止めは一人動揺する。まあ『お嫁さん』宣言をしたことがないわけではないが、それが現実的な年齢になってきたとは自分でも実感してこなかった、というわけで。
 ばふばふと枕を叩き、一人ベッドの上でごろごろと転がりながら、打ち止めは『お嫁さん』という慣れない響きに胸をときめかせていた。

122 :101 [sage]:2011/02/02(水) 21:42:32.27 ID:4aA0LUBJ0
とりあえずここまで。次回投下は近日中にします。
改行等々で読みにくい、ということがありましたら、教えていただけると助かります。

あと黄泉川さんの旦那さんが誰なのかを決められないでいるので、誰か素敵な人を紹介して下さい。
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 22:27:00.61 ID:iLNZ88z80
>>115
もしかして某所に通行止めエロ投下してた片思い好きの人だろうか

黄泉川の旦那なあ…亀山とか?
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/03(木) 00:19:07.60 ID:wlsM2EWro
やっべえこれは張りつかせて頂く
乙!
通行止めはもっともっと増えるべき

旦那か……同じ年代の男性キャラが実はあんまいねーな
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/03(木) 00:26:06.32 ID:feObX4H2o
らぶらぶ通行止めにwwktkが止まらない
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/03(木) 05:07:58.33 ID:FlJv4NEYo
愛穂の旦那はおれでいいとして初っ端から打ち止めが可愛過ぎて[ピーーー]る
そして相変わらずの親バカ一通さんとのすれ違いに胸がヒートアップ
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/03(木) 16:38:04.63 ID:Lcu4oHyDO
>>126
その妄想をぶち壊します
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/03(木) 18:51:07.75 ID:jcC4gmpAO
やべぇ超乙です
あの人…だよね?
やっぱり番外個体は片想い設定なの?
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/03(木) 19:03:11.31 ID:evtIrbRAO
wwktk
この人前何か書いてたの?
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/03(木) 20:08:15.89 ID:1pCZaFSPo
また俺が幸せになれるスレが始まったよ!!やったね!!


>>122
俺のPCからだと地の文の改行をもっとしていただけると見やすいです。
会話パートから地の文に移ったときにちょっと面食らった。
131 :101 [sage]:2011/02/05(土) 20:59:55.24 ID:gzpE3Jwf0
最初に書いておくのを忘れましたが、このお話はいろいろと捏造万歳です。
あと雑談からネタを拾って行くタイプなので、楽しそうなシチュとか絡めそうなキャラがいたら書いていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

でもって、自分は某所で通行止めのエロ(?)そしてその裏ではどんどん大変なことになっていく上条さん×『妹達』(9969人)とか、ていとくんの冷蔵庫プレイとかを書いていた人です。あっちを見ていてくださった方がいたようでとても嬉しいです。ありがとうございます!
あとほとんど同じような設定で、総合に一回投下しています。そのときは「ロシア編の一方さんを語る番外+いちいちきゃっきゃする打ち止め」みたいなネタとセットで投下しています。

設定が似てね? 寧ろ同じ? どうなってんの? とか突っ込みを受けるかもと思い、流用していることを断ってみました。

某所で投下していたネタに関連付ける気はないので、打ち止めが一通さんにアレな意味で難題をしかけたり、上条さんがドSとドMを極めたり、通行止めのお家の冷蔵庫が『メルヘン冷蔵庫☆ていとくん』だったりすることはありません。まあ通行止めがていとうこの前で裸エプロンしたり上条さんの彼女が9969人の『妹達』だったりでも自分は全くかまわないのですが。

他のカプに関して。
上条さんについては、ここの>>1の雰囲気からして、上琴のが良いのか? んじゃ少なくとも上←琴描写は入れてみようか? と現時点では思っています。個人的には美琴は切なく片想いの方が好きです。
あと話の都合上黄泉川先生には結婚していただきました。そして個人的にブームが来ているので、需要は欠片もないけれど垣根(Not冷蔵庫)→芳川を書きたい気持ちでいっぱいです。
他は浜滝がたまに出てくる予定です。つーか6年もたってたら子どもとかいそうだよ浜滝。
でも通行止めメインなので、それ以外のカプはそこまでがっつり書きません。


>>123 亀山さんですね! 体育会系っぽいし、確かに黄泉川先生にあいそうな感じですよね。ありがとうございました。

>>128 番外さんの片想い設定はあってもなくてもいいやー、というゆるいノリで現在います。でもいつか書きたい片想い切ない番外さん。


では投下します。


132 :101 [sage]:2011/02/05(土) 21:01:17.76 ID:gzpE3Jwf0


 19時半を回って帰宅してみれば、玄関を開けた途端に夕食の匂いがふわりと漂ってきた。三月の末の今の時期、夜はまだまだ肌寒さが残っているものの、人の気配のする自宅は妙に温かい。
 シューズボックスから雑巾を取り出して杖の先端を拭いていると、パタパタとスリッパの音を立てながら、エプロン姿の同居人が迎え出る。

「お帰りなさいあなた! ってミサカはミサカは出迎えてみたり」

「おゥ」

「・・・『お帰りなさい』、ってミサカはミサカは」

「・・・・・・・・・ただいま」

 よく出来ました、とハナマルをあげる教師のような笑顔を帰宅人に向けると、彼女は彼の腕からそう重くはないカバンを取り上げる。

「今日の夕飯は鳥のシソチーズフライだから、早く着かえてきてね、ってミサカはミサカは調理に戻ってみる」

「はねた油で火傷すンじゃねェぞ」

「後は盛り付けだけだもんってミサカはミサカはその心配がいらないことを指摘してみたりー」

 奪ったカバンから弁当箱を引っ張り出して、キッチンに戻る打ち止めの後姿を見送りながら、一方通行は一つ大きく息を吐く。

 初めて出会ったときに『いただきますを言ってみたい』だの『ごちそうさまを言ってみたかった』だのよく解らない願望を述べていた世間知らずは、『挨拶は礼儀の基本じゃん』と言う保護者の指導を受けて、おはようからおやすみまで、しっかりと挨拶するような子どもに成長した。
 ほんの一時期同じような指導を受けてはみたものの、未だにそういったものに一方通行は慣れていない。嫌いではない。が、落ち着かなさが何となく先立ってしまう。
 
 スーツから着替えてダイニングに向かえば、既にテーブルの上には夕食が並んでいた。メインとして宣言されていた、鶏肉にチーズとシソの葉を挟んで揚げたフライに付け合せのサラダ、ほうれん草の煮浸し、味噌汁にご飯。
 随分と家事の腕前を上げた子どもは、にこにこと笑顔を浮かべながらエプロンを外している。満足いく出来に仕上がったらしい。

133 :101 [sage]:2011/02/05(土) 21:03:20.45 ID:gzpE3Jwf0
 打ち止めが最初に覚えていったのは、これまた保護者の指導を受けて身に付けていった炊飯器レシピだった。今でも炊飯器を使った料理が一品は入ってくるのは、そのときの名残なのだろう。この家には白米用の炊飯器の他に、もう二台調理用のそれが置かれていたりする。
 小学校に編入してからは、炊飯器を使わないレシピを授業で習ったと言ってあの家で振舞ったりもしていた。あら美味しいわねと誉める芳川がいる一方で、美味しいけど炊飯器を使えばもっと簡単にいけるじゃんと何とも言えないアドバイスを黄泉川が与えていた。

 その後、彼女が常盤台に入学して寮に入り、こちらは完璧に一人暮らしとなり、更に同時期に黄泉川が結婚したために、あの四人で一つの食卓を囲むような機会はほとんどなくなった。

 すると今度は、ちょこちょこと彼のアパートに顔を出す打ち止めが、学校で覚えたりあるいは個人的に拾ってきたりしたレシピや何やらを活用して、二人だけの食卓が展開されるようになった。
 完璧に一人で作る食事は失敗することが多々あった。しかし、その腕前は一歩ずつでも着実に上がっていった。最低限の調理器具しかなかった一方通行の家のキッチンには、追加の炊飯器等々のキッチン用品が徐々に増えた。
 気がつけば、彼女の来る日は、外食やデリバリーで済ませていた食事からきちんとバランスを考えた食事をとるようになっていた。
 そして次第に、『明日温めなおして食べてね』といったメッセージが残された鍋がコンロにかかっていたり、あるいは冷蔵庫に作り置きされた食事がタッパーに入って並ぶようになり。

 打ち止め的に、食生活のなっていなかった一方通行――そもそもベクトル操作を使えば多少偏った食生活をしていようと問題ないのだが――の食生活を、どうやら心配していたらしい。


 『オマエは俺の親か』と突っ込みながらも、きちんと完食する彼を見るたび、彼女は満足気な表情を浮かべる。そしてその笑顔は、彼自身にしてみれば擽ったすぎてどこかすわりが悪いのだった。

134 :101 [sage]:2011/02/05(土) 21:04:21.99 ID:gzpE3Jwf0


「手を合わせてくださいってミサカはミサカは音頭をとってみる」

「・・・・・・・・・」

 促す視線におされて、ぱちりと小さく音を立てて従えば、彼女は元気いっぱいの声をあげる。

「いただきます!」

「・・・・・・ただきます」



 「ただいま」だの「お帰り」だのを言い合ったり、好みの味付けのされた温かな食事を複数人で囲むような空間に、馴染みきることはどうにも難しい。

 

135 :101 [sage]:2011/02/05(土) 21:05:20.43 ID:gzpE3Jwf0
*****

 

 
 『そういえば、新しい制服をとってきたよってミサカはミサカは報告してみたり!』

 見せてあげるねーと上機嫌の打ち止めが部屋に戻っている間、準備を手伝わなかったということで洗い物(と言っても全自動食器洗濯乾燥機に食器を突っ込み洗剤を注ぐだけである)を担当した一方通行は、乾いた食器をもとの場所に移す作業にうつる。
 それも大した手間ではなく、最後の湯呑みを二つ並べて食器棚を閉めて完了だ。
 
 と、そこに。

「じゃーん、ってミサカはミサカは新しい制服に身を包み登場してくるりと一回転を決めてみる!」

 長袖のセーラー服の裾をヒラヒラさせながら、はしゃいだ様子の打ち止めが登場した。
 リボンは大きめに結ばれており、スカートの裾は膝のあたりでゆらゆらと揺れている。食事の時には纏めていた髪の毛も、今では下ろして肩にかかっていた。ご丁寧に靴下まで履き替えており、このまま学校に行けてしまいそうな状況だ。

「ねねね、どうかな?どうかな? ってミサカはミサカはあなたに訊ねてみたりっ」

「あァ・・・」
136 :101 [sage]:2011/02/05(土) 21:06:14.90 ID:gzpE3Jwf0


〜〜〜高速演算開始〜〜〜

一方通行(セーラー服、だと・・・?)

一方通行(常盤台はブレザーだったし、小学校はワンピースタイプだったし、セーラー服は新鮮だなオイ)

一方通行(・・・・・・これはこれでイイ。似合ってる)ウンウン

一方通行(・・・そォ言えば馬鹿面の持っていた漫画に「セーラー服は魔王も倒せるスーパーアイテム」ってあったが・・・あながち間違ってねェかもしれねェな)

一方通行(にしてもよォ・・・このクソガキが高校の制服を着れるまでに成長するたァなァ)シミジミ

一方通行(クーロンで寿命がどォだの、未完成で不安定だの、ウィルスコードぶち込まれて死にかけたりだのしたあのクソガキがなァ・・・)シミジミ

一方通行(良かった・・・本当に良かった・・・っ)グスッ

一方通行(はっ! 初めてのセーラー服がここまで似合うとなると、あの高校のやっすい男子どもに変に目ェつけられるンじゃねェか?!)

一方通行(そォでなくとも登下校が心配だ・・・。こりゃあ出勤時間と帰宅時間を調整するしかねェな)

一方通行(上条には止められたが、やっぱり高校の監視カメラをハックして、俺の研究室のパソコンにライブ中継させるようにしとかねェとな)

一方通行(そォ言えば前に読んだ子育て本に、確かスカート丈をいじったら調子のってるとかいって先輩女子に目をつけられたって経験談がのってたなァ)

一方通行(ンなことあってたまるかってンだよォォォおおおおおおお!)

一方通行(そもそもそンなにスカート丈短くする意味ねェだろォが!)

一方通行(足見せられて喜ぶよォな男に碌な男はいねェんだよ!)

一方通行(つーかコイツは危なっかしいから、転んで中見えそォとかになったらどォすンだよ!)

一方通行(万が一見知らぬクソ野郎共の前で下着を曝すようなことになったら・・・恥ずかしさのあまり引き篭もりになったらどォすンだよォォォおおお!)

一方通行(ンなこと・・・許されるはずがねェよなああああああ?)

〜〜〜高速演算終了〜〜〜
137 :101 [sage]:2011/02/05(土) 21:07:02.16 ID:gzpE3Jwf0


「とりあえずスカート丈短くしたりすンじゃねェぞ。あとオマエはよく何もないところですっ転ンだりすっから、ガキ臭ェがオリジナル見習って中に短パンでもはいとけ」

「・・・・・・第一声がそれってあんまりじゃない? ってミサカはミサカは呟いてみる」

「? 何か言ったかァ?」

「なーんにも言ってないもんってミサカはミサカは誤魔化してみたり」

 頬を小さく膨らませて、どこか不機嫌になった様子の打ち止めに、一方通行は怪訝そうに首を傾げる。

「入学式までまだ時間があるンだ。汚すンじゃねェぞ」

「そんなに子どもじゃないもんってミサカはミサカは否定してみる」

「まだガキだろォが」
 
 何でどうして彼女がそこまで機嫌を損ねてしまったのか解らない。はあ、と溜め息を吐いた一方通行は、わしゃりと打ち止めの頭を撫でた。そして二度三度、あー、だのなだの口篭った後で彼女にコメントを寄せる。


「・・・・・・まァ、アレだ、うン――似合ってンじゃねェか?」


138 :101 [sage]:2011/02/05(土) 21:07:44.82 ID:gzpE3Jwf0


*****


 その一言だけで、浮上できる自分の単純さ。
 散々子ども扱いされたことの不満も、気恥ずかしいのか投げ出すような響きの賛辞で、一気に吹っ飛んでしまった。
 
 そんなところが、彼をして自分を子ども認識のままでとどめる理由かもしれない、と打ち止めは考える。
 とは言うものの、変なところで不器用な想い人の、滅多にない賛辞に浮かれてしまわないほど、彼女は天邪鬼ではなかった。それにちょっとだけ耳を赤くした彼が意外にも可愛らしかったりした。

 それにしても。

「ミサカはいつまでたっても子ども扱いなのかな、ってミサカはミサカは不満をもらしてみたり」

 制服を脱いで、そのまま風呂場に向かった打ち止めは、ぱちゃぱちゃと湯船の湯を揺らしながら独り言ちる。
 出会った頃の彼と同い年にまで一応は成長した。
 背だって伸びた。――牛乳を飲んでいるのに何故かお姉様(オリジナル)や『妹達(シスターズ)』、番外個体(ミサカワースト)の身長には全く届かないけれど。
 胸だって大きくなった。――まあそれが彼の好みに合致していなければ、単なる脂肪の塊だけれど。

 なのに。

「・・・バーカ、ってミサカはミサカは呟いてみる」

 小さな文句は、温もった湯気に紛れて消えた。
139 :101 [sage]:2011/02/05(土) 21:08:14.12 ID:gzpE3Jwf0


とりあえずここまで。改行をちょっと増やしてみました。読みやすさは改善されたでしょうか?

次回投下はまた近日中に。
ではでは。

140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 21:19:29.61 ID:wGBv6LQ/o
最後の打ち止めの台詞で砂糖がオシリスからホルスでレベル6だわ

この片思い度合いがたまらない
おつおつ
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 00:35:40.31 ID:rDz/OvdDO
乙!
打ち止めがんばれ!一方通行もがんばれ!
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 04:00:57.57 ID:FE+fPUqAO
乙!
打ち止め可愛い可愛いよぉ

個人的には番外個体は片想いじゃなくて二人を冷やかしたりからかう感じが好きだなぁ
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 04:11:05.55 ID:xotYp4Yuo
俺は片思いが好きだな

何はさておき打ち止め可愛くて[ピーーー]る
144 :101 :2011/02/09(水) 22:57:56.04 ID:g1EJlUan0
今日の分投下です。アニメ17話にきゅんきゅんしてみました。

打ち止めは身内以外がいる場面では口調は矯正済みです。
あとていとくんを復活させてみました。

番外さんの扱いについては考え中です・・・煽るのもまた美味しい。
145 :101 :2011/02/09(水) 22:58:39.99 ID:g1EJlUan0
上条「はあああ、さすがに刺身のパックの隅に菊の花を乗せる作業を8時間ひたすらやると、上条さんのゲシュタルトが崩壊しそうですよ」

上条「簡単作業だし給料もまあまあな短期バイトだって紹介されたけど、こりゃしんどいわ」

上条「つーかこれこそ機械化しないのかなあ。ま、とにかく昼ご飯にしますかね。朝は刺身パックが崩れて食べる暇なかったからなぁ。腹減ったわ」

上条「マックでいっか。そういえば今いくらもってたかな・・・って?!」

上条「あれ? 財布がない・・・?」

上条「え? え? えええええ?」ガサガサ

上条「嘘だろ・・・? え?」ゴソゴソ

上条「ふ・・・不幸だ」ガクッ

上条「・・・腹、減った・・・・・・」ドサッ
146 :101 :2011/02/09(水) 22:59:45.44 ID:g1EJlUan0
???「おい、あれ上条じゃねえか」

???「行き倒れだよなァ完全に」

???「ヒーローさーん、大丈夫ー?」

上条「・・・ううぅ」

垣根「意識を取り戻したぞ!」ツンツン

打ち止め「大丈夫?」ワタワタ

上条「・・・・・・はら・・・へ・・・った・・・」カクン

垣根「死んだ」

一方通行「暴食シスターと同じよォなことを言いやがって」

打ち止め「わたしたちもご飯にするから、一緒に食べようよヒーローさん! って誘ってみたり」アワアワ

垣根「このマックでいいよな? しっかりしろ上条!」

上条「天使が・・・むかえ、に・・・?」フラフラトテヲノバシテミタリ

一方通行「しっかりしろ三下ァ! それは打ち止めだァ!」パンパンパンッ

打ち止め「そ、そんなに叩いたら本当にヒーローさん本当に死んじゃうよってミサカはミサカはあなたを止めてみたり!」アセアセ

垣根「とっとと入店すっぞテメエらぁ!」
147 :101 :2011/02/09(水) 23:00:37.92 ID:g1EJlUan0

〜〜〜入店〜〜〜


垣根「春はやっぱり月見チーズバーガーセットで。飲み物はファンタ。あとアップルパイをつけてくれ」

打ち止め「ソルト&レモンのセットにしようかなあ・・・オレンジジュース?」

一方通行「チキンタツタセットで、コーヒー。あとナゲット。砂糖とミルクはいらねェ」

上条「水を・・・3つ」

垣・一・打「「「」」」

打ち止め「ど、どうしたのヒーローさんってミサカはミサカは動揺してみたり」

一方通行「オマエ動揺のあまり外用に矯正した口調戻ってるぞ」

上条「いやー、実は今財布がなくってですね・・・」

垣根「金がないなら奢ってやるから! 水以外のものを頼め!」

上条「ほ、本当か?! ありがとう・・・っ」グスッ

上条「えーとじゃあ、この80円バーガーを3つと水を2つで。あ、氷も」

垣根「・・・セットとか頼んで良いんだぞ?」

上条「いやー。質より量だろ。マックに来て水以外の飲み物を飲むなんてそうそうないですよー。ポテトも暫く食ってないし」

一方通行「・・・バーガーやめてメガ盛りマックセットで」

上条「?!」

打ち止め「飲み物は何が良いかな? お腹に溜まるからコーラ?」

上条「・・・っ」

垣根「サイドも何かいるか? よし、一緒にアップルパイ食おうぜ!」

上条「・・・おまえら・・・っ」グス
148 :101 :2011/02/09(水) 23:01:28.51 ID:g1EJlUan0
*****



上条「・・・マックポテト、久しぶりに食べたら美味いわ・・・」ムシャムシャ

一方通行「・・・思う存分食え。追加してもかまわねェ」

打ち止め「そういえばどうしてヒーローさんは行き倒れていたの?」

上条「バイト明けだったんだよ。本当なら途中で朝飯のための休憩が入るんだけど、トラブルが起きて食えないし残業だしで大変だった」ムシャムシャゴクン

垣根「おまえ何のバイトしてんだよ」

上条「ん? 刺身パックに菊をのせる仕事」ズズズー

垣・一・打「「「」」」

上条「単調な作業だからさー。だんだん自分の腕が機械みたいになっている気がして来るんだよな。こう、ウィーンカシャッ、ウィーンカシャッって」ウィーンカシャッ

垣・一・打「「「・・・・・・」」」

上条「どんどん流れてくる刺身パックと、俺との戦いってわけだ。スーパーとかで並んでる刺身を見ると、感慨深い気持ちになりますよ」シミジミ

一方通行「・・・今日の夕飯は刺身にするかァ?」

打ち止め「そ、そうだね! ヒーローさんが頑張って菊を添えたお刺身にしよっか!」

垣根「俺も刺身にするわ・・・うん」
149 :101 :2011/02/09(水) 23:02:50.73 ID:g1EJlUan0
上条「そういうおまえらは何してたんだよ」

打ち止め「お買いものー。入学祝にペンダント買って貰ったのってじゃじゃーん!」

上条「へえ、可愛いじゃん。一方通行チョイス?」

一方通行「金は俺だが選ンだのはクソガキ」

打ち止め「でもでも選ぶの手伝ってくれたもん」ムー

一方通行「・・・学校につけてくンじゃねェぞ」ハァ

上条「大丈夫だようちの学校そういったの緩いから。青ピとか土御門とか、普通にアレだったし」

一方通行「あいつらとうちの打ち止めを同類にしないでいただけますかねェ三下くゥゥゥン?」グサグサ

上条「やめて! 俺のメガ盛りバーガーにポテトを刺すのはやめて!」アセアセ

垣根「新手の嫌がらせだなオイ」

上条「垣根は?」

垣根「俺は研究所の方で報告書があがったから、コイツにまわすためにさっき合流した」

上条「おお、そっちもお疲れ様」

垣根「ああ疲れたね本当に疲れたねナチュラルに手ぇ繋いでいちゃこらしながら歩いている第一位と最終信号と一緒にこっちは一人寂しく移動とかどんなプレイだよ晒し者じゃねえかよ本当によ空気読め[ピーーー]と思ったねっつーかこういう時って控えるもんなんじゃねえのかよ常識的に考えろと俺は思ったいろいろと絶望したぞコラ」ブツブツ

上条「ど、どろどろと渦巻くような何かを背負ってますけど大丈夫ですか垣根さん・・・?」

打ち止め「未元物質(ダークマター)は羽以外も作れるんだねってちょっぴりレアな光景を目の当たりにした感想をもらしてみる」

一方通行「おい三下、それ『幻想殺し』で破壊しとけ」

上条「解った。そりゃ!」パキーン

垣根「俺の心象を表現した作品を破壊するんじゃねえよ!」

上条「え、だって邪魔だし目立つし。TPO考えようぜ」

垣根「俺の未元物質に常識は通用しねえんだよそして俺はテメェに常識を語られるとなんかムカつくんだよ!」

上条「え」
150 :101 :2011/02/09(水) 23:03:52.01 ID:g1EJlUan0
垣根「つーか上条、テメェは何様のつもりだ? あそこまでいろんなところにフラグ立てた上で? 『彼女欲しい』と普通言っちゃう? 言っちゃうの?」

上条「な、何言ってんだよ垣根」

打ち止め「ねえねえあなた、ナゲットのソースもらって良い?」

一方通行「好きにしろ」

垣根「あとよぉ、ラッキースケベ発動させといて『不幸だ』とか、逆に見られた相手に失礼だろうが! このアホ!」

上条「た、確かにラッキーと思わないわけではないけど、でも殴られたりとかいろいろとですね」

垣根「黙れ! 枯れてんのかよテメェは!」

上条「いやー、だから上条さんは彼女いない歴=年齢なので、彼女が欲しいのはやまやまなのですが」

垣根「だからそれ不戯んなっつってんだろうが!」ピッピッ

上条「コップについてる水滴を俺のメガ盛りバーガーに飛ばすのはやめろやめてくれやめてくださいお願いします!」

打ち止め「ナゲットソース、ポテトにつけて食べると美味しいんだよ」

一方通行「オマエ口元にソースついてるぞ・・・」ハァ

上条「つーか明らかに垣根はもてるじゃん! 前に女の子にプレゼントもらってるところ見たし!」

垣根「馬鹿野郎! 本命にもてない限りもてるって言わねぇんだよクソったれ!」

上条「じゃあ誰だか知らないけど、そっちを頑張れよ!」

垣根「頑張ってるけど上手くいかねえんだよボケ!」

上条「・・・垣根」
151 :101 :2011/02/09(水) 23:05:02.78 ID:g1EJlUan0

垣根「・・・笑いたけりゃ笑えよ、ウニ頭・・・・・・」グスッ

上条「・・・笑うわけ、ないだろ?」

垣根「・・・・・・上条・・・っ」

打ち止め「え? ついてるのどこ?」ヌグイヌグイ

一方通行「ったく、いつまでたってもガキ臭ェな」ヒョイペロ

打ち止め「ありがとう! ・・・?」

一方通行「ン?」

上・垣「「」」

打ち止め「さっきまでとうって変わってなんだか二人ともポカーンとしてるけど、どうしたの? ってちょっぴり心配してみたり」アワアワ

一方通行「大方決着がついたンろォ」

上条「・・・や、そういうわけじゃないんだが・・・うん、あまりにもナチュラルに『ひょい・ぺろ』をされてですね・・・まあ・・・その」

垣根「・・・・・・」

上条「呆気にとられたと言いますか、でも今更突っ込むのもアレだよなと言いますか、そんな光景を垣根の話を聞いたあとに見るとですね、うん、」

一・打「「?」」

上条「ようするに 垣根「はばかれよこのバカップルがあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

一・打「「???」」


152 :101 :2011/02/09(水) 23:05:54.08 ID:g1EJlUan0


アニメの衝撃のあまり書いてみました。傍から見るとお前ら付き合ってないとか嘘だろ、ということです。

でもってアニメ。普通に打ち止めが一通さんの膝にのってたりずっと腕組んでたりしてびっくりしました。何なの仲良すぎじゃないのそりゃ手もいっぱい繋いでたろうさ納得したわと思いました。
小萌先生に対するかけあいとかも仲良すぎだし、黄泉川の発言のあとにつつつと一通さんの傍にきて笑顔を向ける打ち止めの嫁っぷりとかも可愛いしなんなのあれ。
ラッキースケベがMNWに配信とか実はけっこうなお仕置きじゃないいつか『妹達』にいろいろ言われればよいじゃない!
出会ってまだ一ヶ月なのになんでこんなに仲良しなんだろう・・・。打ち止めの懐きっぷりもすごいけど、一通さんの受け入れっぷりが凄まじすぎる。
こうなったら入院中の二人を24時間監視するしかない気がするよ。アニメだと同室とか美味しすぎると思うの。そんなわけで誰か病院入院時補完ネタを書くべき・・・! 大覇星デートも補完よろしく! 



そしてこっちは次でやっと高校入学です。ではまた。
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/09(水) 23:32:07.06 ID:oAekBF+Jo
おつおつ

これはアセロラさん爆発させられるわwww
上条さん…バイト見つかってよかったね、うん
ていとくんの本命が気になるぜ
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/09(水) 23:46:25.38 ID:ux2smtV9o
独り言と思って聞いてほしいんだが
・・・じゃなくて…(3点リーダ)
を使ってくれ
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 05:12:40.29 ID:ks7Ll6VAO
来てたー乙!
一方さんと打ち止めのナチュラルな夫婦っぷりに爆発しそう。
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 07:29:12.90 ID:L0PtYyu10
通行止めはあの年齢設定だから微笑ましいのであって…べたべたくっつきはあの年齢設定だから許されるのであって…
年齢設定上げた途端一方さん爆発しろwwwwww度急上昇で地球がやばい
けしからんもっとやれ乙
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 10:12:37.15 ID:m2TE1gbSO
あの人がまさかここでも未来設定通行止めを書いていたなんて…!
まさに俺得!いや皆得か
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 19:37:41.16 ID:1AW907Al0
皆得!俺得!
一方さんタイツ履かせてみたらどうですか!ストイック!
159 :101 [sage]:2011/02/10(木) 23:22:25.19 ID:cMCQt/aDO
>>154
わかりました。ご指摘ありがとうございます。

>>158
一瞬「一方さんタイツプレイ…?」と悩んでしまいました。自分ちょっとアホすぎるorz


そして話かわって相談なのですが、バレンタインはそれにあわせて本編とは違ったネタを投下したいと思います。
どれが良いでしょうか…ご意見お待ちしています。

1、通行止めほのぼの
2、通行止めエロあり
3、アニメにならって通行止め+上インで打ち止めとインデックスがチョコを作る話
4、某所で投下した話の派生(番外→通行止めと上条×妹達)

今考えてるのはそんなところです。ご意見お聞かせ下さい。よろしくお願いします。
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 00:26:47.11 ID:Xj+B1MGF0
今が旬な3希望。101さんの打ち止めとインデックス見てみたいんだよ!
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 00:56:09.77 ID:AF6PHu9DO
自分も3番で!
ガールズトーク見てみたいです
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 01:27:02.26 ID:Ulvx4zxV0
ぐわぁぁ悩む…全b(ry

あえてC!でもどの話でも楽しみ!!
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 08:53:29.17 ID:4foMl4IAO
どれも俺得だが…
やっぱり3!アニメもいいとこだしね
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 15:14:04.71 ID:GgwGhHSeo
2以外ならどれでも!
通行止めにエロはちょっと…
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 16:57:03.55 ID:FGnEeUje0
俺は4以外なら
4の設定はまた是非某所で読みたい

というかあんたが某所に投下してくれないと某所の通行止め分が足りなくなる
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/12(土) 00:10:46.41 ID:DI4AFGXG0
3でお願いします。
打ち止めとインデックスの絡みはあんまり見ないんで楽しみ。
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/12(土) 12:59:52.94 ID:X6ehd6LDO
俺は正直にエロみたいですと告白するが、なんかこれエロは某所に行ったほうがよさげな雰囲気だなー
こっちでエロはかかんほうがいいのかなあ…
168 :101 [sage]:2011/02/13(日) 00:47:29.82 ID:u0u4UCODO
ご意見ありがとうございました!! 今日か明日にでも通行止め+上インを投下します。そっちは原作年齢の予定です。
通行止め+上インだと可愛いガールズサイドをひたすら愛でたくなるんだぜ!ってわけで女の子を可愛く書けるように頑張ります。

エロに関しては某所で書いた方がよいのかな?という雰囲気なので、今後エロを書きたくなったらあっちに投下します。通行止め以外も書きたいのもありますし。
でも一回あれで終わり宣言したので、4の設定とかでまた投下して良いのかという不安があったりなかったり。まああの後ゴムねた書いたし大丈夫かなぁ…。

ではではまた後でノシ
169 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:36:11.82 ID:gc6i4d7T0
だらだら書いていたら長くなったので半分に切ります。
いろいろと齟齬があるようですが、笑って流してください。

上イン書いたことないから難しいよおおおおお。
170 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:36:55.55 ID:gc6i4d7T0
今日は何処に行こっか、ね、スフィンクス」

 ニャー、とやる気なさそうな声をあげる仔猫――と言ってもかなり大きくなったが――は、温かい寝床から動くのはいやだという風にとぐろを巻いている。
 上条当麻が学校でいない時間は、彼女と猫は一人と一匹で過さなければならない。猫が尻尾さえ動かすのも億劫そうに眠る姿勢に入ったことに、インデックスはむうと頬を膨らませる。

「スフィンクスー?」

 二月半ばの外気温は低い。炬燵で丸くなりたい猫は、ゆさゆさと揺するインデックスに、最初は知らん振り、次いで毛布に爪を立てて『ここから離れる気などさらさらないわー!』という意思表示を示した。インデックスは溜め息を吐く。

「じゃあ私だけで出かけちゃうんだよ。スフィンクスにはお留守番お願いしたいかも…出来る?」

 ニャー、と猫が返事する。サービスなのか尻尾もぱたりと揺れる。インデックスはスフィンクスの頭を一撫ですると、玄関へと向かった。

171 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:38:55.78 ID:2zT6HCJR0

 街の中はところどころに、『バレンタインデイ』と書かれた赤やピンクのポップと、可愛らしくラッピングされたチョコレートが並んでいる。
 インデックスは小首を傾げる。バレンタインは聖人の命日なはずだが、何故チョコレートが並んでいるのだろう。上条に説明を求めたときも、「まあ上条さんには無縁の日ですよ」と、がっくりとした様子で返された。

 バレンタイン、バレンタイン。

「何なのかはよくわからないけど、チョコレートがいっぱいなのは嬉しいんだよ」

 試食品のチョコレートを貰いながら、インデックスはとことこと移動する。普段そうそう食べることのできないやや高めのチョコレートや、あまり出回っていない種類のチョコレートも味わうことが出来て幸せいっぱいだ。
 ふにゃりとした笑みを浮かべているインデックスだが、突然飛び出して来た少女にぶつかり、バランスを崩してたたらを踏んだ。

「わあ、ごめんなさいってミサカはミサカは謝ってみたり!」

「ううん、私は大丈夫なんだよ。あなたは大丈夫?」

 目の前にいたのは、見覚えのある少女。頭のてっぺんに立ったアホ毛をしょんぼり萎れさせて、もこもこふわふわのコートに身を包んだ彼女は、申し訳なさそうな様子で頭を下げている。

「ミサカは大丈夫、ありがとうってミサカはミサカは逆に気遣ってもらったことに申し訳なさを感じてみるたり」

「あ」

 インデックスは脳内の検索を終えたらしい。

「あなた、白い人が探していた迷子の子だよね。また迷子になっちゃったのかな?」

「白い人? 迷子? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり。それにミサカは迷子じゃないよ」

「ああ、じゃあ今は迷子じゃないんだね。前に迷子になったあなたを捜している人のお手伝いをしたことがあるから。そういえばあのときあなたは体調が悪そうだったけど、今は大丈夫みたいだね」

 良かったんだよ、と言って笑うインデックス。今度は少女の方に、何か思い当たる節があったらしい。
172 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:40:09.43 ID:2zT6HCJR0
「白い人ってどんな人で、何時ぐらいに捜していたのか教えて欲しい、ってミサカはミサカは不思議な格好をしたやっぱり白い人なあなたに質問してみる」

「『不思議な格好』って、これは『歩く教会』って言う特別性の修道服なんだよ」

「修道服? ってことはあなたは宗教関係の人なのかな? ってミサカはミサカは疑問を抱いてみたり」

「そう、『必要悪の教会(ネセサリウス)』所属のシスターなんだよ。『禁書目録(インデックス)』って言うの。あなたは?」

「ミサカは『打ち止め(ラストオーダー)』ですってミサカはミサカは名乗りをあげてみる。よろしくね、インデックス!」

「よろしくなんだよ、らすとおーだー」

「それで、『白い人』ってどんな人だったの? ってミサカはミサカはインデックスにもう一回質問してみたり」

「去年の9月30日にあなたを捜してた人。肌も髪の毛も真白で、でも眼は紅くて、白と灰色の服を着ていて、とっても親切だったんだよ。私にご飯をご馳走してくれたり、最新技術の詰まった『ぽけっとてっしゅー』なるものをくれたんだよ」

「…やっぱりあの人だよねってミサカはミサカは予感的中」

 打ち止めは捜してくれてたのね嬉しいだの、でもあの人にこんな知り合いがいるなんて知らなかっただの、もしかしてこれって浮気の始まり?だの一人百面相を浮かべながら、インデックスの前でぶつぶつと呟いている。インデックスはすっかり取り残された状況だ。

「らすとおーだー?」

「でもでもっ、手作りチョコでがっつりあの人のハートを鷲掴むんだから! ってミサカはミサカは闘志を新たに意気込んでみたりいいいいいっ!!!」

 話が飛んだ。そしてまたチョコだ。
173 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:41:17.22 ID:2zT6HCJR0

「手作りチョコ?」

「そう、だって今日はバレンタインだもんってミサカはミサカは今日は女の子の戦闘日であることを強調してみる」

「ちょっと待って、らすとおーだー。何でバレンタインだから手作りチョコなのかな? 教えて欲しいかも」

「…インデックスは知らないの? ってミサカはミサカは外国人さんの方が詳しそうなのにって首を傾げてみたり」

 意外そうな様子の打ち止めに、インデックスは少しだけむっとした表情を浮かべる。

「バレンタインって言うのは、269年にローマ皇帝による迫害によって殉教した聖ウァレンティヌス、あるいはテルニのバレンタイン処刑された日という伝承に基づく日なんだよ。でも処刑の日も諸説あるし、史実的に実在が確認できない人物だから、ローマ教では公式の聖人の記念日には――」

「そういうのは詳しくはわからないけど、ってミサカはミサカはインデックスの長くなりそうな説明を遮ってみる。えーとね、簡単に言うと、2月14日のバレンタインディは、女の子が好きな男性に、チョコレートを渡して大好きって気持ちを伝える日なんだよってミサカはミサカはインデックスに説明してみたり」

「…何それ、初めて聞いたんだよ」

「うーん、外国だと違った風習なのかな? ってミサカはミサカは一人で勝手に納得してみる」

 きょとんとした様子のインデックスに、打ち止めは得意げになって喋り続ける。

「チョコレートなら何でも良いけど、でも売ってるものより手作りの方が愛情たっぷりって感じで素敵だと思うの、ってミサカはミサカは手作りチョコにかける意気込みについて補足してみたり。そしてあの人にあげるんだ、ってミサカはミサカは宣言してみる!」

「…らすとおーだー、」

 インデックスは、彼女にしては珍しい、おずおずとした様子で、打ち止めに話しかける。先ほどと比べて僅かに頬が染まっている。――学園都市におけるバレンタインの意義を知って、インデックスの脳裏に浮かんだのは、ツンツン頭の同居人だった。

「私もチョコをあげたい人がいるんだけど…一緒に作っても良いかな?」


174 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:42:44.69 ID:2zT6HCJR0


 二人の少女がまず向かったのは、書店だった。ここでそれぞれの想い人のための手作りレシピを手に入れる予定である。
 もっと早めに準備しておけよ、とツッコミが聞こえてきそうだが、片や先ほどバレンタインを知ったばかりの少女、片や実質年齢0歳で経験値の少なすぎる少女なのだから仕方がない。書店の一角にある、今日まで限りのバレンタインコーナーに二人は並ぶ。

「見るだけでお腹が空いて来るんだよ」

「可愛いー! 美味しそうー! ってミサカはミサカはテンション駄々上りっ」

 お菓子作りの基礎の基礎から説明されたレシピ本を仲良く覗き込みながら、二人はきゃっきゃと声をあげる。

「うーん、どれも美味しそうで悩むんだよ」

「インデックスのチョコをあげたい相手は、どんなチョコが好きそう? ってミサカはミサカはきいてみたり」

「とうまは…」

 インデックスは普段の上条当麻の様子を思い浮かべ、そしてがっくりと肩を落とす。

「…チョコよりもお肉とかお魚とかの方が喜びそうかも。あと安くてお腹いっぱいになるものが好きみたい。モヤシとか。…らすとおーだーの方は?」

「…うーん…あの人もお肉好きだし…って言うかあの人甘いもの苦手かもってミサカはミサカは今更ながら驚愕の事実に気付いてみる」

 ブラックコーヒーばかりを飲む一方通行の姿を思い出して、打ち止めも同じく肩を落とす。

「…チョコじゃなくてお肉の方が良いのかな」

「でもでも! お肉とチョコじゃロマンチックさとか可愛さとか全然違うし、やっぱりチョコレート渡したいよってミサカはミサカは希望を述べてみたりっ」

「そうだよね! やっぱりお肉じゃなくてチョコを渡したいかもっ」

 たとえお肉の方が喜んでもらえる確立が高いにせよ、女の子の都合を優先することに二人は決め、気を取り直して再びきゃっきゃしながらレシピを選ぶ。
175 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:43:51.36 ID:2zT6HCJR0
 30分に渡る立ち読みの末、インデックスと打ち止めが選んだのは初心者でも簡単に作れるという見出しのついた『ガトー・ショコラ』。

「よし、じゃあこの本を購入だー、って」

「買わなくって大丈夫だよ、らすとおーだー。レシピとか全部覚えたから。早く行こう」

 本を手に取ろうとする打ち止めを遮って、インデックスは彼女の手を引っ張って、出口へと向かう。

「え? 全部覚えたってどういうことなの?! ってミサカはミサカは混乱してみたり」

「私、完全記憶能力の持ち主だから、一度見たものは忘れないんだよ」

「すっごーい! 羨ましいなってミサカはミサカはインデックスを羨望の眼差しで見つめてみる。学生なら絶対欲しい能力だよね、良いなあ良いなあってミサカはミサカは『完全記憶能力』に対する憧れを抱かざるを得ないです」 

 手を繋いで並んで歩く形になった打ち止めは、インデックスの能力にキラキラとした視線を送る。それを受けてインデックスは苦笑を浮かべる。

「でも忘れたいことを忘れられないのはけっこう辛かったりもするんだよ? それに――この能力のせいで、いろいろと振り回されてきたから」

「…そうなの? ってミサカはミサカは悪いこと言っちゃった?」

「ううん、そんなことないかも。あと振り回されてはきたけど、とうまが助けてくれたから全然へーき。この能力がきっかけでいろんな人と知り合うことも、助けることもできたしね」

「そっか、インデックスは強いんだねってミサカはミサカは評価してみたり。…でもやっぱり羨ましいな」

 ころころと表情を変える少女が、何処となく寂しげな表情をしている。
176 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:45:08.92 ID:2zT6HCJR0
「どうしたの、らすとおーだー」

「…ミサカは一回記憶を失くしているんだよねってミサカはミサカはちょっぴりディープなお話を語りだしてみたり。ミサカ単体の記憶が失われても、ミサカネットワークで修復できるから良かったんだけど――」

「???」

「ううう、説明するとややこしいけど、メモリーの記憶がとんでも本体にデータが残ってるからそこからコピーすれば問題なしって感じかな? ってミサカはミサカは適当なことを言ってみたり」

「ごめん、ますますわからないかも。とにかく、一回記憶は失ってるけど、補完ができているってことかな?」

「そうなの、ってミサカはミサカはインデックスの理解力に高評価を与えてみる。失くした記憶が修復できたから良かったけど、でもやっぱりミサカ単体の記憶として、あの人と初めて出会って、初めて一緒にご飯を食べて、あの人がミサカを命がけで助けてくれた思い出を失いたくなかった、ミサカ自身の思い出として持っていたかったなぁって、ミサカはミサカは残念に思ってみたり」

「そうなんだ」

 記憶を失ったことを後悔している想い人の姿を思い出して、インデックスは胸が痛んだ。それに彼女自身、嘗ては一年ごとに『思い出』を削除されてきたのだ。
 それがどんなに辛いことか解る。だから、インデックスは悲しくなった。しかしうって変わって、打ち止めは明るい声をあげる。

「まあ、最初に経験したときと、記憶の修復によって二回目に経験したとき、っていう風に、一粒で二度美味しくあの人とのメモリーが作れたと思えば全然オッケーだけどね! ってミサカはミサカはポジティブシンキング。それにミサカの記憶があると知ったときのあの人、けっこう可愛かったし、ってミサカはミサカは思い出し笑いを浮かべてみたり」

 ふふふ、と笑顔を浮かべた打ち止め。寂しげだった様子は一変して、元気いっぱいの通常モードだ。インデックスは一瞬きょとりとした表情になった後で、柔らかく微笑んだ。

「らすとおーだーも強いんだね」


177 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:46:26.53 ID:2zT6HCJR0


 スーパーの一角で、二人は必要な調理器具と材料を集める作業にうつった。インデックスがそらんじる内容を受けて、打ち止め主導のもと買い物カートの中に入用なものを放り込んでゆく。

「らすとおーだー、この『ビターチョコ』を使えば、甘いものが苦手な白い人も大丈夫かも!」

「おお、さすがインデックス! ナイスアイディア! ってミサカはミサカは早速かごに投入ー!」

「えーと、とうまの分と、白い人の分と、あとやっぱり私も食べたいなあ」

「じゃあインデックスとミサカの分も作ろうってミサカはミサカは型をもう一つ選んでみたり。せっかくだからヨミカワとヨシカワの分も作ろうかなってミサカはミサカはさらなる計画を立ててみる」

「え、らすとおーだー二股?!」

「違うよってミサカはミサカはあの人一筋なことをアピールしてみたり。うーん、『友チョコ』とか『義理チョコ』とか言って、友だちとか普段お世話になっている人にもチョコを配る風習があるんだよってミサカはミサカはインデックスに説明してみる」

「そうなんだ。じゃあ、こもえとあいさにもあげたいかも」

「ゲコ太先生と病院の『妹達』にもあげようかな、お世話になってるしってミサカはミサカはチョコレートを追加してみたり」

 既にバレンタインなのか何かの感謝デーなのかよく解らなくなってきているが、初めてのお菓子作りというイベントにテンションがあがっている二人に、突っ込むものは誰もいない。
178 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:47:22.37 ID:2zT6HCJR0

「ねえ、これってイギリスに送ることできるかな?」

「うーん、大丈夫じゃないかな、学園都市の最先端空輸便を使えばきっと早く着くし、ガトー・ショコラって日持ちするみたいだからってミサカはミサカはちょっと自信はないけど大丈夫だと思うとインデックスに伝えてみる。イギリスにお世話になってる人がいるの?」

「うん。いっぱい助けてくれる人で、大事な友だちがいるんだよ」

 インデックスも追加でチョコレートをかごに入れると、次はラッピングコーナーに向かう。







 
 ――そのころ、イギリスでは。

「はっ、何か凄く嬉しいイベントが起こる予感がする…っ! そして僕は何故か今すぐ学園都市に向かいたい気持ちでいっぱいだ」

「奇遇ですねステイル。私もです。さあ今すぐ音速旅客機で学園都市へ向かいましょう!」

 露出度の高いポニーテールの女性と、赤毛でやたらでかい男性が、空港目指して疾走していた。
 

179 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:49:06.37 ID:2zT6HCJR0


 買い物を終了して黄泉川家に移動した二人は、材料と道具をキッチンテーブルに並べ、準備を整える。炊飯器が複数台鎮座している光景にインデックスは当初目を丸くしていたが、風景の一部としてしまえば気にはならない。
 愛用の空色のエプロンを身に付けた打ち止めは、黄泉川愛穂のエプロンをインデックスに渡す。さすがに長く、紐で調節しても白い修道服のかなりの面積をカバーできる大きさだった。動きにくいけど汚れなくて良い、と二人で肯定したところで、早速調理に取り掛かる。
 黄泉川家につい先日導入されたオーブンレンジの説明書を取り出して、温度設定をするのは打ち止めの役割だ。インデックスはその間に、ケーキ型の底にキッチンシートを敷き、バターを塗って粉をはたく。

「ねぇねぇ、インデックスのチョコレートをあげたい人ってどんな人? ってミサカはミサカは興味津々に訊ねてみたり」

「うーんそうだね、お人よしで、いろんなことにしょっちゅう巻き込まれて、よく『不幸だー!』ってさけんでるんだよ」

「…なんだかミサカの知ってる人に似てるかも、ってミサカはミサカは遠い目をしてみる」

「もしかして本人だったりして。あ、次はチョコレートを刻むみたいだよ」

 取り出したチョコレートの包み紙を剥ぎ取り、ビターチョコレートとミルクチョコレートが混ざらないように丁寧に置く。刻みやすいように砕いて行くと、チョコレートは小さな山になった。

「食べちゃいたいかも…」

「ダメダメ! 我慢してインデックス! ってミサカはミサカはちょっぴり危ない空気を放つインデックスを圧し止めてみたり! 特にビターチョコレートはあの人用なんだから絶対死守してみせるの、ってミサカはミサカは決意表明してみるっ」

「うううううこんなに美味しそうなのに食べられないなんて苦行なんだよちょっとくらい食べたって大丈夫だと思うんだよでもこれはとうまのために『ガトー・ショコラ』を作る用のチョコレートなんだから我慢するんだよそうは言っても我慢できないんだよでもでもでもおおおおおおっ」

「耐えてインデックスーっ! ってミサカはミサカは包丁を渡してみたりっ! それでそれでトウマって人はどんな人なのかもっと教えて欲しいなってミサカはミサカは話の続きを促してみる」

「とうまはね、困ってる人とかを見ると、放っておけなくて、自分のことを後回しにして助けに行っちゃうような人なんだよ。特に女の子だと絶対助けに行くんだけど、その度ごとに変な雰囲気になったり、相手の子にセクハラまがいのことをしたりするのは本当に病気じゃないのかな。いいかげんにして欲しいんだよ」

 どろどろとした空気を纏ったインデックスの手元では、凄まじい勢いでチョコレートが細かく細かく刻まれている。その様子に、打ち止めは鬼気迫るものを感じて恐怖を抱いた。その『トウマ』という人物に対する何かが猛烈に刻まれているようでかなり怖い。
180 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:50:48.22 ID:2zT6HCJR0

「だかららすとおーだーも、とうまに会ったら気をつけるんだよ。最悪の場合は裸にされちゃうかも」

「そ、それってどういう状況なんだろうってミサカはミサカは『トウマ』に対する恐怖心を抱きつつ、そういえばあの人も…と何とも言えない思い出にひたってみたり」

「でもとうまはそういったところはあるけど、お人よしで――ううん、真っ直ぐで優しいんだよ。私のこと、『魔道書図書館』じゃなくて『一人の女の子』としてみてくれるの」

 湯煎用に準備したお湯の温度を調整し、ボウルに入れたチョコレートを溶かす作業にうつる。細かくなったチョコレートは一瞬で溶けて、甘い香りを立てている。美味しそう、今度チョコフォンデュしようと言い合いながら、溶かしたバターをそこに混ぜてゆく。

「『道具』じゃなくて『女の子』だからなのかな、私のこと置いてきぼりにしてふらふらふらーって一人で行っちゃうところはちょっとイヤかも。私だって戦えるのに」

 ぷう、と小さくむくれたインデックス。打ち止めはその言葉を聞いて、暫く何か考えるように黙り込んだ後で、彼女らしからぬおずおずとした様子で口を開いた。

「…インデックスは置いてきぼりで不安になったりしない? ってミサカはミサカは質問してみる」

「うーん、不安よりも不満かも。とうまはいつだって必ず帰って来てくれるから、大丈夫。私はとうまのこと信じられるし、待っていられるから。あ、でも大怪我したりとかはしょっちゅうだから、心配はするんだよ。これもいいかげんにして欲しいな。待ってるほうの身になって欲しいかも」

「やっぱり羨ましいなぁ、ってミサカはミサカは溜め息を吐いてみる。あの人はちょっとでも帰れなさそう、帰らないほうが良さそうって勝手に思い込んじゃうと、帰ってくるのを諦めちゃいそうなんだ、ってミサカはミサカは愚痴ってみたり。だからミサカが『迷子』のあの人を捜しに行かなきゃいけないんだよ、ってミサカはミサカは子どもなあの人に溜め息を吐いてみる」

 その打ち止めの視線が悲しくそして悔しそうで、インデックスの胸が痛んだ。彼女が『あの人』と呼ぶ、あの白い人を思い出す。白い人は、確かに彼女のことを大切にしていた。ボロボロになっても彼女と――そして自分を守ってくれた。
 あの白い人も、きっととうまみたいに優しい人なんだろなと思いながら、インデックスはふわりと微笑んだ。

「大丈夫だよ、らすとおーだー。あの白い人だって、あなたのことを一生懸命捜してたんだよ。あなたのところに辿り着きたいと思わなかったら、あんなことしないんだよ」
181 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:52:24.95 ID:2zT6HCJR0

「そうかな…うん、ありがとうってミサカはミサカはインデックスにお礼を言ってみたり。次は何をすれば良いの? ってミサカはミサカは訊ねてみる」

「ボウルに卵白を入れて、塩をほんの少し入れて泡立てるんだよ。砂糖を何回かに分けて入れて、角? が立つくらいメレンゲ? を作るみたいなんだよ」

 少女たちの非力な腕力では、メレンゲを作るのはなかなか大変な作業である。交代しながら格闘すること十数分、漸く満足行くメレンゲができたとき、二人は歓声をあげた。そのまま流れるようにして、次の作業にうつる。着々と完成していく生地は、滑らかな光沢をもった深い深いチョコレート色。

「このままでも美味しそうな気がするんだよじゅるり」

「それは違うと思う、だから食べないでね、ってミサカはミサカは突っ込んでみたり。そろそろ混ざったみたいだし、型に入れて焼いていこうってミサカはミサカはついにここまで来たということに感動を覚えてみる」

 流し込んだ生地を、型を揺らして平にすると、打ち止めはそれを温まったオーブンレンジの中にそっと入れた。インデックスは何かトラウマでもあるのか、オーブンレンジに関する作業に関わる気はないらしい。
 テーブルの上には焼かれるのを待つだけのガトー・ショコラ(未完成品)が複数個、行儀良く並んでいる。インデックスと打ち止めは、オーブンレンジの前に椅子を置くと、二人揃って耐熱ガラスの向こう側を見守ることにした。
 甘い香りを振り撒きながら、少しずつ形を変えてゆくガトー・ショコラ。成功の予感にテンションをあげながら、少女たちはホットミルクを飲んで一休みする。

「美味しそうなんだよ。とうまも喜んでくれると良いなあ」

「絶対喜んでくれるって、ってミサカはミサカは太鼓判をおしてみたり」

「白い人も、こんなに美味しそうなんだし、らすとおーだーが頑張って作ったんだから、絶対喜ぶんだよ」

「そうだと良いなあってミサカはミサカはあの人が『美味しい』って言ってくれることを期待してみる」
182 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:53:48.27 ID:2zT6HCJR0
「ふふふ、らすとおーだーは白い人のことが大好きなんだね」

「うん、だってあの人、かっこいいし何だかんだ言って優しいし、ミサカのヒーローなのってミサカはミサカは自慢してみたり」

「そっかー。とうまだってかっこいいんだよ。それに料理だって上手なんだよ! とうまの作ったご飯はすっごく美味しいんだよ」

「あの人だってやってみれば上手いと思うんだけどな、ってミサカはミサカは今度はあの人と一緒に料理することを決意してみる。あ、あとね、あの人意外に可愛いところも多くって、そのギャップがたまりまへんなーってミサカはミサカはエセ関西弁を使ってみたり」

「とうまは可愛いって感じはあんまりしないかも。ギャップかあ…普段のゆるーい感じと、真面目なときの感じのギャップはかっこいいかも」

「インデックス真っ赤になって可愛いー! ってミサカはミサカはとびついてみたりっ!」

「ううう、年上をからかわないで欲しいかもっ」

「インデックスだって『トウマ』のこと大好きなんだねってミサカはミサカは再確認してみる」

「……うん、大好き。改めて指摘されるとすごく恥ずかしいんだよ…」

「…ね、『大好き』って気持ちを伝えられるバレンタインってとっても素敵でしょ? ってミサカはミサカはインデックスに感想を求めてみたり」

「そうだね。教えてくれてありがとう、らすとおーだー」

 可愛らしい音を上げて、オーブンレンジが焼き上がりを知らせる。ふっくら焼き上がった甘い香りのガトー・ショコラに、インデックスと打ち止めは歓声をあげた。
183 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:55:14.47 ID:2zT6HCJR0
 荒熱をとったガトー・ショコラを前にして、二人は次なる作業に取り掛かる。なおオーブンレンジの中では、第二段として投入されたガトー・ショコラがゆっくりと焼きあがりつつある状況だ。
 チョコペンやアラザン、スプレーチョコといったものを並べて、二人はトッピング作業を開始した。

「チョコペン難しいよーってミサカはミサカは泣き言を言ってみたり」

「慣れたらけっこう大丈夫かも。それよりもこれを食べたい誘惑の方が打ち勝つのが大変なんだよ…っ」

「我慢してインデックスーっ! ってミサカはミサカは今日何度目になるか解らない悲鳴をあげてみるっ! …? 英語? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり。さすが外人さんだねってミサカはミサカは感心してみる」

 インデックスが上条当麻用に、としたガトー・ショコラの上には、『For My Dearest TOMA』と、綺麗にかかれていた。

「どういう意味なの? ってミサカはミサカは教えて欲しいな」

「――『大好きな人へ』って意味なんだよ」

「好きって英語で『love』じゃないの? ってミサカはミサカは疑問に思ってみたり」

「同じ意味でもいろんな言葉であらわせるのは、どの言語でもかわらないんだよ」

 『Lots of Love Index-Librorum-Prohibitorum』と、続けてインデックスはかきこんだ。そしてパラパラとアラザンを散らす。

「よし、とうまの分はこれで完成かも」

「おめでとう! ってミサカはミサカは拍手してみる!」

「らすとおーだーの方はどう?」

 真ん中にはでかでかと『LOVE』とピンクの文字が躍り、チョコペンで描かれた無数のハートマークが乱舞し、スプレーチョコやアラザンが華やかな色を添えているガトー・ショコラが打ち止めの手元に鎮座していた。器用なことに、側面までハートマークが飛び散っている。
 本体はビターチョコレート使用だが、トッピングだけでかなりの甘さが加わっていることは確実だ。

「ううう、私のシンプルすぎるかも」

「ミサカのはちょっとやりすぎたかもって、ミサカはミサカは反省してみたり」

 互いのを見比べあいながら感想をもらすと、これ以上見ていたらもっといろいろやっちゃうかもという危機感を抱いたので、本命用デコレーション作業に両者はそろってピリオドを打った。そしてそろって丁寧に慎重にラッピングを完成させる。
184 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:56:24.47 ID:2zT6HCJR0

 その後焼き上がった本命以外用のガトー・ショコラに、「いつもありがとう」だの「これからもよろしくね」だのバレンタインに関係ないようなことをメッセージとしてデコレイトしたり、自分たち用に作ったガトー・ショコラに『美味しいー』と喜びの声をあげながら(どうやら成功したらしい)味わっているうちに、時刻はもう夕方。今度はラッピングされた完成品が、テーブルの上に並んでいる。

「終ったね! ってミサカはミサカは初めてのお菓子作りに満足してみたり!」

「一緒に作ってくれてありがとうなんだよ、らすとおーだー」

「ううん、ミサカもインデックスと一緒に作って楽しかった! ってミサカはミサカはまた一緒に遊んで欲しいな」

「うん、私からもよろしくね」

 二人の少女は笑顔をかわす。とても今日始めて会話したとは思えない仲良しっぷりだ。

「じゃあそろそろとうまが帰ってくるから、私は帰るね」

「待って、ミサカも病院にこれ届けてくるから、途中まで一緒に行こうって提案してみる」

「本当に? 嬉しいんだよ。私もこもえとあいさに届けてこようっと」

 出来上がったガトー・ショコラを潰れないように崩れないように丁寧に紙袋にしまいこみ、バレンタインというよりはクリスマスにプレゼントを配るサンタクロースのようなノリで、インデックスと打ち止めは出発した。


185 :101 [sage]:2011/02/14(月) 01:58:54.71 ID:2zT6HCJR0
とりあえずここまで。後半で漸く上条さんと一通さんが登場です。また夜にでも。ではでは。
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 19:53:04.44 ID:BlJfeEPN0

わくわく
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 23:53:16.72 ID:GG+pB0bMo
やだなにこのこたちかわいい

なんか目から汁が出てくるくらいかわいい
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 03:47:29.89 ID:XsQoc1HDO
夜だがまだなの?まだなの?
189 :101 :2011/02/15(火) 04:55:51.91 ID:KThSVObc0
遅くなってしまいましたが後半です。
炬燵で寝てた凹む。研究室の同級生とか後輩からバレンタインだからって市販のお菓子とか手作りのお菓子とかもらって浮かれてる場合じゃなかった。
190 :101 :2011/02/15(火) 04:57:15.36 ID:KThSVObc0
 インデックスが帰宅すると、待っていたのはスフィンクスだけだった。同居人はまだ帰って来ていないらしい。
 病院へ向かうという打ち止めと別れてから、たまたま学園都市に来ていたという神裂火織とステイル・マグヌスにちょうど良かったとばかりにガトー・ショコラを渡し(二人は感動のあまりに泣き崩れていた)、月詠小萌の家を経由して、夕飯を一緒に食べようと遊びに来ていた姫神秋沙に彼女の分と家主の分のガトー・ショコラを渡し(あまり情は変わらないものの、姫神は喜んでいた)、既に18時半を回っている。

「スフィンクス、ただいまなんだよ」

 にゃー、と猫の出迎えの声。夕方になって気温が下がってきた室内は、出かけたときと比べて寒い。
 炬燵のスイッチを入れると、猫はにゃーにゃー鳴き声をあげながら『よっしゃー俺の時代がやってきたぜー!』と言わんばかりに、炬燵の中に潜り込む。
 炬燵の上に置かれたガトー・ショコラは、甘い匂いでインデックスを誘惑する。

「…我慢なんだよ」

 打ち止めと一緒に味見したそれは、自分達で作ったという欲目もあって、物凄く、物凄く美味しかった。

「ちょっとくらい良いよねって思っても我慢なんだよこれはとうまのために作ったんだからインデックスは我慢するんだよとっても美味しいことは解ってるけど食べちゃダメなんだようううううでも味見でちょっとぐらい良いかなってダメなんだよせっかく綺麗にデコレーションしたんだからそれもとうまに見てもらいたいしでもやっぱり食べたいんだよでも食べちゃダメ食べちゃダメ食べちゃダメ」

 はあああ、と魂の抜け出てしまいそうな勢いで溜め息を吐くと、インデックスはこてんと炬燵の天板の上に頬を寄せた。
 冷たい感触がほんの少しだけ気分をそらせてくれる。

「とうま、早く帰ってこないかなぁ」

 普段ならもう帰って来て夕飯の準備を始めていても良い時間なのに、当麻は帰ってこない。また何か変なことに巻き込まれていたりするのではないだろうか。
 いつも留守番をしているこちらのサミシサを、あちらも少しは察して欲しい。

「ね、スフィンクス」

 もふもふと撫でられて、猫は炬燵の中でにゃーと鳴いた。



191 :101 :2011/02/15(火) 04:58:26.43 ID:KThSVObc0



*****




「ただいまじゃーん!」

「ただいま」

「お帰りなさいってミサカはミサカは出迎えてみたり」

 教師兼警備員をしている黄泉川愛穂と、研究者として新しい職に就いた芳川桔梗は、タイミングがあったらしく一緒に帰宅した。パタパタとスリッパの音を立てて、打ち止めは玄関先まで二人を出迎えに行く。

「今から夕飯作るじゃんよ。今日は魚が安かったから、パパッとムニエルじゃん」

「炊飯器でね」

 買い物袋をぶらぶらと示す黄泉川と、呆れたような声をあげる芳川。いつものような漫才が始まりそうなところを、打ち止めは二人の手をぐいと引っ張って食い止めた。

「ミサカは二人に見せたいものがあるのだーっ! ってミサカはミサカは二人を強制連行してみるっ」

「おおっと、どうしたんじゃん?」

「最終信号?」

「早く早くーってミサカはミサカは二人を急かしてみたりー」
 
 打ち止めが二人の手を引っ張って連れて行った先はリビングルーム。そこで芳川と黄泉川が目にしたものは、『いつもありがとう!』『これからもよろしくね!』と書かれた、派手なデコレーションのガトー・ショコラ。
192 :101 :2011/02/15(火) 04:59:13.76 ID:KThSVObc0
「…これ、」

「あなたが作ったの?」

「そうだよ、ってミサカはミサカは頷いてみる。バレンタインだから、インデックス――友だちなんだけど――と一緒に、作ったんだよ、ってミサカはミサカはちょっと照れながら言ってみたり」

 少しだけ赤くなりながら、満面の笑みで打ち止めは保護者二人の問いに答える。

「ミサカはヨミカワとヨシカワが大好きってミサカはミサカはバレンタインに便乗して日頃の思いを大胆告白っ」

「……らすと、おーだー…っ」

 黄泉川はうるうるとした眼差しを打ち止めに向けた。そして勢い良く抱き締める。

「私も大好きだっ! 黄泉川は黄泉川はとっても嬉しいじゃんっ」

 頬を摺り寄せながら感動を露にする黄泉川愛穂。ヨミカワ苦しいーと声をあげながらも、されるがままになっている打ち止め。

「ありがとう…。あなたもこんなケーキが作れるくらい成長したのね」

 二人を見守る芳川も、ぐすぐすと涙ぐんでいる。

「すっごく美味しいから早く食べて欲しいなってミサカはミサカは自画自賛しながら二人に勧めてみたり」

 テーブルには二人の帰宅前から、ナイフとフォークと取り皿が準備万端に整えられている。早く食べて欲しいという打ち止めの心の現われだ。

「ちょっと待って、写真撮るから」

「ムービーも録るじゃん」

「ムービーは意味無いんじゃないかしら?」

「ミサカは早く食べて欲しいんだけどってミサカはミサカはアピールしてみる」  

「だって勿体無くって」

 結局30分に渡り視覚的に愛でられたガトー・ショコラは、夕食の席にも鎮座し、食後のデザートとして、一口ごとに保護者コンビに絶賛されながら消費されたのだった。

193 :101 :2011/02/15(火) 05:00:16.00 ID:KThSVObc0
*****





「ただいまー」

 買い物袋を抱えた上条当麻は、ボロボロの様子で帰ってきた。

「遅くなって悪かったなインデックス。今から夕飯作るから。いやー、なんか今日はいろんな人に絡まれて上条さんは本当に死にそうな…インデックス?」

 返事がないことに首を傾げながら、彼は居間を覗き込む。いた。

「おかえりなさい」

 炬燵の天板に頤を乗せて、インデックスが上目遣いに上条の方を見上げている。

「遅くなるなら、連絡して欲しかったかも」

 するりと炬燵から出てきたインデックスの指先が、上条の頬についた汚れをついと拭い取る。

「心配したんだよ?」

「…ごめん」

 心配させていたらしい。これは反省しなければならない。素直に頭を下げると、じゃあさ、と彼は言葉を続ける。

「おまえも俺から連絡が取れるように、ちゃんと携帯の使い方覚えてくれよ?」

「うー、頑張るんだよ」

「よろしい」

 上条がインデックスの頭を撫でると、「えへへー」と彼女は笑顔を浮かべる。つられて笑った上条は、暫しの幸せに浸った。

「そろそろ上条さんは夕飯を作りますかね」

「あ、ちょっと待ってとうま!」

 台所スペースに向かおうとした上条を、インデックスは慌てて引きとめる。
194 :101 :2011/02/15(火) 05:01:15.25 ID:KThSVObc0
「どうした、インデックス」

「えっとね、」

 炬燵の上に置いてあった箱を取り上げて、数瞬躊躇った後に、インデックスはすっとそれを上条に差し出した。

「チョコレート」

「…へ?」

 上条当麻はフリーズした。イマコノしすたーサンはナントオッシャッタ?

「ちょこれーと?」

「そう、チョコレート。正確には『ガトー・ショコラ』なんだよ」

 インデックスが自分に食べ物を渡した。
 しかもバレンタインに。
 チョコレートを。

(こ、これ…は、)

 バクバクと心臓が音を立て始め、顔が熱くなって行くことを上条当麻は自覚した。

「えーと、インデックスさん…?」

「早く受け取って欲しいかも」

「は、はい…」

 頬を朱に染めたインデックスから受け取ったそれは、なんだかずしりと重かった。

「開けて」

「はい…っ」

 開いた箱の中には、綺麗に焼けたガトー・ショコラ。可愛らしい色のチョコペンで、『For My Dearest TOMA』『Lots of Love Index-Librorum-Prohibitorum』と、インデックスの筆跡で書かれていた。残念なことに『Dearest』の意味は彼には解らなかったけれど、記された『Love』の意味くらいはわかる。
195 :101 :2011/02/15(火) 05:02:14.87 ID:KThSVObc0
 そして。

「あの、インデックスさん?」

「な、なにかな?」

「そこ、これ…手作りなのでせうか」

「うん、らすとおーだーと一緒に作ったんだよ」

 『打ち止め(ラストオーダー)』という名前には、いろいろと因縁がないわけでもない。インデックスとあの少女が知り合いだという意外な事実は、このような場面でなければいろいろと気になるところだが、今はそれは瑣末なこと。
 現在の上条当麻の課題は、『インデックス』が『バレンタイン』に『手作りチョコレート』を『Loveなんてメッセージ付き』で『自分』に『渡した』という事実をどのように考えるべきか、ということだ。

(いやいやいやいや、上条さんはこの世間知らずさんには簡単には騙されませんことよ?!)

 嬉しい。素直に嬉しい。物凄く嬉しい。そんな舞い上がっている気持ちを必死でクールダウンさせようとするが、それは無駄な努力にすぎない。めちゃくちゃ嬉しいんだか

ら仕方ない。
 大きく息を吸って吐いて、吸って吐いて、呼吸を整えてから上条は熱い頭で考える。口元が妙にひくついている。





「インデックスさん、あのー、2月14日にそういったことをする意味というものを、インデックスさんは知っているのでせうか?」




196 :101 :2011/02/15(火) 05:03:00.76 ID:KThSVObc0

 彼がその言葉を発した瞬間、すうっとインデックスの表情が変わった。

「…バカにしないで欲しいかも」 

 ふにゅりと可愛らしい顔が歪む。上条はぎょっとした。自分は良く解らないけれど、何か大きな地雷を踏み抜いたらしい。

「らすとおーだーが言ってんだよ。『大好きな人にチョコレートを渡す日』なんでしょ?」

 泣きそうな表情で、インデックスはぽつりと呟いた。

「どうしてとうまは――」

 きゅ、と学ランの裾を摘んだ指先が、酷く頼りなかった。

「インデックスの――」

「インデックス!」   

 思わず上条はインデックスを抱き締める。僅かに揺れた瞳に心臓をぎゅっと掴まれるような感覚がして、頭で何か考えるより先に、衝動的に身体が動いたのだった。

 が。

「あ」
「あ」
197 :101 :2011/02/15(火) 05:03:43.29 ID:KThSVObc0












 ぐ しゃ り









198 :101 :2011/02/15(火) 05:04:40.79 ID:KThSVObc0
 
 その反動で、ケーキが宙を舞って、落ちた。
 しかも不幸なことに、デコレーションした方を下にして、カーペットの上へ。


「〜〜〜っ」

 一生懸命作ったのに。美味しいと、食べて欲しかったのに。
 気持ちを全く汲んでもらえず、食べてももらえない結末に、インデックスの大きな瞳から、ついにぽろりと涙が零れ落ちる。

「ふえ、え、」

 腕の中でほろほろと涙を零すインデックス。それを認めてからの彼の行動は早かった。
 ずざざ、と落ちたガトー・ショコラのところに駆け寄ると、汚れをはらうといったこともせずに、躊躇いもなくそれを口にする。

「と、とうま?」

「ふまいっ! むきゅ、むはー、うまいぞインデックスっ!」

 さすがに水分がなければ食べるのが難しいそれを、上条はもごもごと頬張った。

「やばいうまい――って、よるなスフィンクスっ! これは全部俺のもんなんだよもがもごっ」

 食べ物の気配に近寄ってきた猫を撃退しながら、彼はカーペットの上に崩れた破片まで拾い上げて口に運ぶ。ガトー・ショコラ以外の何かを時々くちにしてしまっているようだが、そんなことを気にする気配は無い。
 その様子に、インデックスの涙は引っ込んでしまった。彼がここまでがっつく様子は見たことがなかった。時々喉に詰まらせていたようだが、あっという間に彼はそれを平らげていく。

「とうま…? その、無理して食べなくても良いんだよ?」

「ばーか、無理なんかしてねえっつーの」   

 隣にちょこんと腰を下ろしてきたインデックスの頭を、上条はゆるく小突く。
199 :101 :2011/02/15(火) 05:05:18.76 ID:KThSVObc0

「おまえが俺にくれた、その、…バレンタインのチョコレートを、だな。食わないわけねーだろ」

「っ、とうま」 

 最後の一欠けを飲み下して、彼は彼女ににかりとした笑顔を向ける。

「うまかった。ありがとな、インデックス」

「…お粗末様、なんだよ」

 インデックスもつられて笑う。彼女には泣き顔の何百倍も笑顔が似合うことを、上条は改めて確認する。

「美味しかった?」

「何度も言わすな。めちゃくちゃうまかった」

「じゃ、じゃあ、また作るんだよ!」

「期待してるぞ、インデックス」

 涙を流した頬に張り付いた髪をペリぺリと剥がすようにしていた彼は、幸せそうな笑顔に魅かれるようにして、無意識のままに彼女の細い頤に指先を添える。










 ――重なる吐息は、ふわりと甘いチョコレートの香りがした。

200 :101 :2011/02/15(火) 05:07:13.73 ID:KThSVObc0
*****




「…来ない、ってミサカはミサカはブーたれてみたり」

 時刻は既に深夜を回り、2月15日0時37分。
 2月14日に黄泉川家を訪問するように約束を取り付けていたはずの待ち人は、結局その日付のうちにやってこなかった。
 眠い眼を擦りながら携帯を確認しても、連絡はない。

 いつ来ても良いように入浴だって手早く済ませて待機していたのに、ついに待ち人来たらず、早く寝るじゃんと黄泉川に追い立てられて、打ち止めは渋々就寝の仕度に取りかかったのは二時間ほど前のこと。
 夜中に帰ってきたときに即座に対応できるようにと彼のベッドに勝手に潜り込み、いつでも渡せるようにと彼用のガトー・ショコラを枕元に持ち込んで、彼女は睡魔と闘っていた。

「このボクネンジン、ってミサカはミサカは乙女心をわかってないあの人に向かって文句を言ってみる。いいもーん、ミサカの携帯のあの人フォルダが火を噴くべきときは今だ! とミサカはミサカは携帯をぴぴっと操作してみたり。寝顔は素直なのに…あ、寝てるあの人のウサミミ装着バージョンも可愛いかも…おー、これはヨミカワに転送してもらったのだ…えっと次のは…お揃いのパジャマを買ってもらったときのだってミサカはミサカは新婚さんを彷彿とさせるペアルックに胸をときめかせてみたり。眼鏡男子バージョンもなかなかどすなあ…こっちは大覇星祭のときのかな? 確かナイトパレードのはムービーもあったはずってミサカはミサカは別のフォルダに移動してみる」

「――今すぐその携帯を寄越せ。ぶっ壊す」

 布団に潜り込んで携帯に夢中になっている打ち止めの頭上から、酷く不機嫌そうな声が降り注ぐ。
 100人が100人怯えた状態で携帯を差し出してきそうな声だが、彼女の反応は全く違った。
 布団を跳ね除けると、帰宅して早々の羞恥プレイ(?)に顔を歪めている一方通行に向かって、打ち止めは元気いっぱいに飛びついた。

「おっ帰りなさーい! でもでも遅刻はよくないんだからねってミサカはミサカは――って痛い痛い痛い! どうして頭をぐりぐりするのー?! ってミサカはミサカはつれないあなたの仕打ちによよと涙してみたりっ」

「いいからその携帯寄越しやがれェ! 逆方向に開けるよォに特別サァァァビスしてやっからよォォォおおおおお」

「これはミサカの大事なメモリーなんだもん絶対にやだもんってミサカはミサカは絶対死守の姿勢を表明してみる!」

 ぎゃあぎゃあ騒ぐ子どもたちは、隣室から響く「静かにするじゃんっ!」という保護者の一喝によって、漸く今が深夜だということを思い出した。
201 :101 :2011/02/15(火) 05:09:10.29 ID:KThSVObc0
 溜め息を吐いた一方通行は、打ち止めの方を向くと、手のひらを上にしてずいと手を差し出した。

「とっとと寄越せクソガキ」

「はい♪ ってミサカはミサカは差し出してみたり」

「ああ?!」

 彼の手の上に置かれたのは、携帯電話ではなくて四角い箱。予想外の大きさに、一方通行はバランスを取り直しながら、可愛らしいピンク色した20cm四方の平たい箱を睨みつける。

「…オイ」

「開けて、ってミサカはミサカは促してみる」

 きらきらとした期待の視線に圧されて、それよりも携帯をとっとと寄越せと詰め寄ろうとした気勢を削がれた一方通行は、チッと小さく舌打ちをすると、ベッドに腰をかけて箱の蓋を開く。

 彼の赤い目に飛び込んできたのは、派手な色彩のガトー・ショコラ。『LOVE』と大書され、歪な形のハートマークのようなものが躍っているそれは、明らかに既製品ではない。と、すれば、傍らに座っている少女のこの様子からして、彼女が作ったものなのだろう。
 スプレーチョコだのアラザンだの、はてはマーブルチョコやアポロチョコまで、零れ落ちそうな勢いで飾り付けられている。キャラキャラしたものが好きでかつ甘党の、彼女らしい雰囲気が溢れている代物だった。

「…何だ、コレ」

「見てわからないのかな? チョコレートだよチョ・コ・レ・エ・トってミサカはミサカはあなたに解説してみたり」

「はァ?」

「あなたは昨日が何の日だったかくらいわかるよね? ってミサカはミサカは確認してみる。交友関係が狭そうなあなたでも、さすがにバレンタインディくらい知ってるよねって、ミサカはミサカはもしかして知らないかもという若干の不安を今更抱いてみたり」

「…馬鹿にすンじゃねェよクソガキが」

「良かった、ってミサカはミサカはほっとしてみる。んー、当日に渡せなかったのは残念なんだけど、仕方ないよねってミサカはミサカは懐の広い女であることをアピールしてみたり。じゃあさっそく召し上がれってミサカはミサカはあなたにすすめてみる。あ、あなたのために作ったものだから、全部一人で食べてね、ってミサカはミサカは念を押してみたり」

 そう言われたところで、一方通行の手は動かなかった。確かに仕事帰りで疲れているので、身体はカロリーを欲していないわけではない。しかし、このゴテゴテとした甘ったるい物体は、彼にとっては未知なる物過ぎて、なかなか食べようという気になれないのだ。
202 :101 :2011/02/15(火) 05:10:28.71 ID:KThSVObc0
「ミサカが大好きなあなたのために愛情たっぷりこめて作ったんだから、早く食べてよーってミサカはミサカはおねだりモードに突入してみる。あ、それともヨミカワとかヨシカワみたいに、もったいなくて食べられないとかなのかな? ってミサカはミサカの名推理! 写真は撮ってあるから後でメールで送るから安心してって」

「いらねェ」

「えー、じゃあどうして食べてくれないの? ってミサカはミサカはしょんぼりしてみたり。…はっ、もしかしてもしかして『あーん』して食べさせて欲しかったのかなそれならそうと早く言ってくれれば良いのにもうあなたってば照れ屋さんなんだからー、ってミサカはミサカはあなたからガトー・ショコラを奪って甘々恋人モードにクラスチェンジしてみるっ」

「不戯ンな自分で食えるわボケっ」

 本気で『あーん』をやってきそうな打ち止めから、ガトー・ショコラの入った箱を奪い返すと、一方通行は意を決してそれにかじりつく。

「ど、どうかなどうかなってミサカはミサカはあなたの感想にドキドキしてみたり」

 不安と期待を込めた眼差しを寄越す打ち止めの隣で、一方通行はガクンと項垂れた。

「……甘ェ…」

「それが最初のコメントってどういうことなの?! ってミサカはミサカはデリカシーのないあなたにショックを隠せないんだけどっ」
 
「事実なんだから仕方ねェだろォが」

 甘いものはそう得意ではない彼に、見た目及び彼女が作ったということにより更に甘さが増した気がするガトー・ショコラは甘すぎた。
 予想外に彼の口に合わなかったらしい、という事実に、打ち止めはアホ毛を萎れさせる。
 頑張って作ったのに、『美味しい』と言ってもらえなかった。

「せっかくビターチョコを使って、あなた好みの甘さ控え目にしたのに…ってミサカはミサカはしょんぼりしてみたり」

 気落ちした様子の少女の姿に、一方通行ははあと溜め息を吐く。

「…土台のガトー・ショコラは悪くねェ。けどよォ、そっちの甘さを控えたところで、普通のチョコレートで飾り立てたら相殺されンだろォが」

 そう言われればそうかもしれない。本体は一応は誉められたのに。もう少し考えれば良かったと、打ち止めは後悔する。
 と、一方通行は彼女に一口齧られただけのガトー・ショコラののった箱を押し付けて、杖を取って立ち上がった。

「………やっぱり食べてくれないの? ってミサカはミサカはちょっぴり切なくなってみたり」
203 :101 :2011/02/15(火) 05:12:13.50 ID:KThSVObc0
 そんな彼女に対して、一方通行はもう一度大きく溜め息を吐いた。

「オマエなァ、その大きさのケーキを飲み物なしで食うのはキツイだろ。コーヒー取って来るだけだっつーの。…取ってきたら食うから、勝手に食うンじゃねェぞ」 

 呆れた様子の彼は、そう言い棄ててドアの方へと向かう。

「〜〜〜っ」

 どうやら彼は、苦手な甘味でも全部食べきってくれるらしい。デリカシーの欠片もないような性格の癖に、どうしてこう、自分を喜ばせるのが上手いのだろう。勝手に頬が緩んで行くのを、打ち止めは止められない。

「――そォだ」

「ふにゃ?!」 

 ドアのあたりで急に立ち止まった一方通行は、足元に落ちていた(携帯トークを聞いて、思わず落としてしまっていたらしい)カバンの中から、ガサガサと何かを引っ張り出した。

「やる」

「え? え? えええ?」

 振り向いてぽんと彼が投げて寄越してきたのは、ちょうど彼女の両手を合わせたくらいの大きさの、四角い箱。ラッピングのリボンのところには、アクセサリーとして使えるチャームがついている。

「これ、」

「…チョコレートだよ。チョ・コ・レ・ェ・ト」

 くるりと踵を返して、キッチンに向かう彼の表情は見えないけれど、白い髪の間から覗く耳朶はほんのり赤い。

 
 バレンタイン。
 『大好きな人にチョコレートを渡す日』。

 
 ということは。つまり。

「そういうことだよね? ってミサカはミサカはあなたからのチョコレートを抱き締めてみたり」
204 :101 :2011/02/15(火) 05:12:45.46 ID:KThSVObc0
 
 後日、ガトー・ショコラをリベンジして渡す二人の少女がいた、だとか。
 ホワイトディに向けて苦悩する二人の少年がいた、だとか。

 とあるバレンタインの日の二組の少年少女の物語は、まだまだ終らない。


おわり。
205 :101 :2011/02/15(火) 05:15:39.99 ID:KThSVObc0


自分の中の上イン観&通行止め観を詰め込みまくったらああなった前半。
うーん甘さが足りない気がするんだよな後半。でした。

打ち止めとインデックスは、インデックスの方がお姉さんということを意識しました。
あと上インと通行止めの違いを自分なりに出したかったけれども上手く出せなかったんだぜ…orz 
上条さんとインデックスのキャラが難しいよおおおおお。やっぱり一回がっつりかかないと無理なのか。

インデックスと打ち止めの惚気合戦とか、共闘ヒロインに対する二人のコンプレックス(?)とかを妄想すると楽しくなってくるので、この組み合わせはまたいつか書いてみたいです。そのときはもっと二人を可愛く書きたい。可愛さが全然足りない。愛でたい。

つーか打ち止めとインデックスをひたすら愛でる一通さんと上条さんを見てみたいので誰かかいて欲しい。

次回から平常通りに戻ります。ではまた近日中に。
あ、あと高校生の話の方は、上←琴描写及び上←妹達描写は入れる予定ですが、上条さんのお相手は未確定です。誰にしよっかなー、と考え中です。上インになるとは限りません。一応念のため。
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 09:21:51.34 ID:Bso87okDO
上イン琴のハーレムじゃないとか……[ピーーー]
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 15:51:19.56 ID:YuqKyYPD0
いや十分甘いです。ごちそうさまでした。
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 17:55:08.14 ID:XsQoc1HDO
乙!
くそっ可愛いな!
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 04:43:40.77 ID:I3IJEVEI0
打ち止めカワイイよぉ
210 :101 :2011/02/20(日) 22:02:27.55 ID:q1B2jKjE0
>>123
本気で亀山さんを黄泉川さんの旦那にさせていただきました。ありがとうございます。

>>206
バレンタインネタに関しましては、「上イン」と表記した通りです。あと自分が書くハーレム展開だとギャグか泥沼にしかなりませんので、高校生ネタでは上イン琴ハーレムはやりません。

ってか書いてて思ったんですけど、本筋とは独立したネタはここに投下しない方が良いっぽいでしょうか。通行止めは基本的にいつも出張ってきますが、それ以外だと地雷カプも入ってきたりする方もいらっしゃいますよね。
とりあえずこの話では、>>1を受けて、上条さんの関連カプは上←琴を中心にしたいと思います。

でもって本日の投下です。
211 :101 [sage]:2011/02/20(日) 22:03:24.99 ID:q1B2jKjE0

 とある高校では、入学式が挙行されている真っ最中である。設置された立て看板を確認して、一方通行は校門をくぐる。
 ――いつもより丁寧に髪に櫛を通して、それでもアホ毛が直らなかったことに溜め息を吐いていた子どもは、無事に教室に馴染めているだろうか。
 入学式当日に、入学式列席までにクラスメイトと交流できる時間などほとんどないのだが、『入学式』なるものに参加したことのない一方通行にはそれがわからない。
 変なヤツにちょっかいを出されていないか。他の人の輪に入れているのか。早速いじめの対象になっていないか等々、彼の心配はつきない。
 研究室に顔を出さなければいけない都合があり、初登校についていけず、かつ入学式の開始時間にも間に合わなかった。まあ入学式の後に行なわれる保護者会に参加し、連絡事項を聞いてくるのが今日の主たる目的だけれども(なお生徒はその裏でLHRに参加することになっている)。
 受付にいる教師に頼んで式場となっている体育館に入れてもらうか。それもいちいち面倒臭い。そもそも式典よりも気になるのは教室の様子だ。
 
(クソガキの教室に侵入して盗聴器とカメラでも置いてくるか? いや、さすがにそれはまずいよなァ)

 あいた時間の手持ち無沙汰をどうするか。スーツのネクタイを緩めて、一方通行は溜め息を吐く。

「おーい、一方通行ー」

 そのとき、『新入生・保護者入り口』と案内表示が掲げられた扉から、聞き慣れた声が響いた。
 旧姓黄泉川、現在は亀山愛穂となった嘗ての保護者が、さすがに今日はフォーマルなスーツを纏って手を振っている。
 それを認めた瞬間、思わず踵を返して校門の方に向かった一方通行を、彼女はあっさり走って捕まえてしまった。

「久しぶりじゃん? 元気そうだね、安心したよ。あの子の栄養管理の成果が出たってことじゃん」

「チッ…。式場にいなくていいのかよ」

「私は一年生の担任じゃないし、案内及び校内警備の担当だから問題ナッシングじゃん。頼んで体育館の扉開けてもらうより楽だから、ギャラリーに案内してやるよ」

「仕事しろ」

「暇だからいいのー。言ったろ、案内が仕事だって。それに私だってあの子の晴れ姿をみたいじゃん」

 相変わらずこの女は苦手だ、と思う。嫌いではない。苦手なのだ。ずるずると引きずられるようにして、体育館を見下ろす位置にあるギャラリーの一角に案内される。
212 :101 [sage]:2011/02/20(日) 22:04:29.56 ID:q1B2jKjE0
 何人か式の記録のためにカメラを回している教師陣がいるが、彼も彼女も軽く頭を下げる程度で、お互いに気にすることはない。

「あの子のクラスは1年5組だから――っと、ちょうどあの辺じゃん?」

 明るい茶色の髪が、セーラー服の襟元にかかっている。演壇の上に立つ見知らぬ人物が、長々語る祝辞とやらを、きちんと聞いているらしい。

「うーん、さすがによく見えないね。あ、朝校門のところで記念撮影したから、後で送るじゃんよ。」

「………どォも」

「…素直にそういった言葉が出るとは、お姉さんびっくりじゃん。まあアンタも成長した、ってことだよね」

「うるせェ。黙れ。[ピーーー]。忘れろ」

「いや、愛穂さんの心のメモリーにしっかり保存したから」

 ニヤニヤと笑った元保護者を前に、一方通行は苦々しい顔をした。その笑顔が揶揄といったものではなく、酷く優しげで満足そうだからこそ性質が悪い。やっぱりコイツは苦手だ。

「ところでさ、一方通行。ちょっとアンタに聞きたいことがあるじゃん」

「…何だ?」

「最近さ、うちの学校の監視カメラ、ハッキングされてたんだよね」

「…」

「しかもハッキングのやり方がめちゃめちゃ高度でね、我々教員でも最初気付けなかったじゃん。幸いうちの高校には、そういった系にはめっぽう強い、学園都市屈指の凄腕風紀委員(ジャッジメント)がいて、その子が気付いたんだけどさ。その子も感心してたじゃんよ、あのハッキングプログラム。あの子でさえ出し抜く勢いだったんだからね」

「……」

「こんなことが出来る人物なんて、学園都市でも限られてんじゃん? 電子系トップの御坂美琴。あるいはそれ以上の演算能力を持つ、学園都市第二位の垣根帝督か、はたまた学園都市第一位の一方通行か」

「………」

「誰だろうね。知らない?」

「…………知らねェよ」

「犯人はやっぱりアンタだね」
213 :101 [sage]:2011/02/20(日) 22:05:53.66 ID:q1B2jKjE0
 はあ、と溜め息を一つ吐いて、元保護者はベシっと一方通行を叩く。地味に痛い。

「セキュリティー強化したから二度とやらないこと。私だってアンタを捕まえるのは気がひけるけど、次やったら通報じゃん。ま、アンタのことだ、どうせあの子が心配だからーとかいう理由だろうけど、ちょっぴり過保護が余るじゃんよ」

「っせェ」

「あの子だって大きくなってるんだ。自分にあった環境を作っていくことだって、あるいは既存のコミニュティーに自分を合わせていくことだって出来る子だし、そうやってくのも勉強じゃんよ。それにサポートするために我々教員だっている。そもそもあの子、アンタよりもよっぽどコミニュケーションスキル高いじゃん。『保護者』さんは心配しないでドーンと構えてろっての」

 その注意が、一方通行にとっては不満である――心配して何が悪い。
 目を離すとすぐにうろちょろと何処かに行ってしまうような子どもだった彼女は、成長したとはいえ根幹部分はそう変わっていない。彼に言わせれば危なっかしいし警戒心が足りなさ過ぎる。
 それに、何度となく誘拐されたりウィルスコードをぶち込まれたりして、死にかけたり死ぬよりも悲惨な目に遭いかけたりしてきたのだ。ことが終れば少女はあっけらかんと笑っているけれど、彼としては気が気ではない。
 もし、取り返しのつかない事態に陥ってしまったら。きっと後悔と自己嫌悪と、そしてその元凶への憎悪で気が狂う。だからこそ、周囲に多少やりすぎと思われる程度がちょうど良いくらいなのだ。過保護だという自覚はないわけではないが、それが批判される筋合いは無い。

 大切だからこそ、万難を排したいと思うし、愛おしく思うからこそ、放って置くことが出来ない。
 故に思う。あのガキの心配をして何が悪い? と。

「…不満そうだね」

 一方通行がほんのすこし眉ねを寄せただけなのに、彼女はその心の機微を的確に拾い出す。結婚して一児の母となった教師は、今まで以上に子どもの変化に敏感だ。

「別にね、あの子にかまうな、心配するなと言ってるわけじゃないじゃん。ただ、過剰になりすぎるなっていうだけの話じゃん。あの子だって、いつまでもアンタに世話してもらうだけの子どもじゃない。わかるだろう? それくらい。家事一般に関しては、寧ろあの子の方がアンタの世話を焼いているんじゃないか?」

 体育館では、新入生代表らしい少年が挨拶を終えたところだった。演壇の上で礼をすると、一斉に拍手が起こる。聞いてもいなかったくせに、隣に立つ教師もぱちぱちと緩く手を叩く。
214 :101 [sage]:2011/02/20(日) 22:06:50.34 ID:q1B2jKjE0
「『保護者』であるアンタに言えた義理じゃないけど、ちゃんとあの子が成長してるってことを考えてやって欲しいじゃん。あの子はいつまでも子どもじゃないんだ。高校入学を期に、もう少しイーブンに扱ってやっても罰は当たらないと亀山先生は思うってわけ。10歳の子ども対する扱いと、15歳の子どもに対する扱いが、全く同じってわけには普通いかないじゃんよ――まあ、君がそこに『変化をつけられない』のも解らなくはないけどね」

 入学式のプログラムはそろそろ終了らしい。諸連絡にうつっている。

「アンタももう少し大人になりな。さてと、保護者会会場に案内するじゃん」

 言いたいことだけ言うと、とっとと移動を始める嘗ての保護者。言い分はところどころ謎に満ちているが、彼女に言わせると自分はどうやらいろいろと改めなければいけないらしい。

「チッ、好き勝手言いやがって」

「悩め若者」

「うるせェな。そォ言う台詞、ババァみてェだぞ」

「…一方通行は階段から突き落とされたいみたいじゃん?」

 新入生が退場するざわめきを壁の向こうに聞きながら、見上げた窓越しの空は随分と高かった。

215 :101 [sage]:2011/02/20(日) 22:07:33.82 ID:q1B2jKjE0

   
「お待たせー!」

 元気いっぱいに手を振って、アホ毛を揺らしながら打ち止めが駆け寄って来る。携帯でメールを確認していた一方通行は顔をあげた。
 新入生保護者会と新入生LHRはほぼ同時刻に終る。これから先暫く、生徒の大部分を占める寮生は保護者と会う機会がなくなってしまう。そのため、大多数の新入生と保護者は合流して、食事に行ったり部屋の住み心地を整える作業にうつるべく、校庭では親子の待ち合わせが行なわれているのだった。
 そういった流れには関係ないが、彼も彼女と合流した。時刻は11時40分。

「配布物いっぱいもらっちゃった。ヨシカワのところに制服見せに行く前に、一回家に荷物置きに帰りたいな」

「わかった。芳川には研究所の外で待つように連絡しとく。飯も一緒でいいンだろォな」

「やったー、ヨシカワと久しぶりのご飯ー!」

 きゃいきゃいはしゃぐ打ち止めの姿は、出会った頃そのまますぎる。荷物の入ったカバンを奪うと、一方通行は溜め息を吐く。

「…オマエは相変わらずだよな」

「何が?」

 きょとりと小首を傾げた少女の頭をわしゃりと撫でると、彼は芳川に連絡すべく携帯を開いた。

216 :101 [sage]:2011/02/20(日) 22:08:30.84 ID:q1B2jKjE0


今回はここまで。
あと某所に遅刻したけどバレンタインな通行止めネタと、バカップルな通行止めネタをひっそり投下してあります。どちらもエロなしです(えええ)。よろしければそちらも御覧下さい。

ところで皆様アニメは楽しんでおりますか? 自分はやっと18話をみることができました。
一通さんの「ラストオーダー!」の台詞に、何故かは良く解りませんが心臓がめちゃめちゃバクバクしました。コレって恋?
打ち止めの「守る」発言に、天使の姿を見ました。打ち止めまじ天使。一通さんのもとに舞い降りた天使とか本当に羨ましい。うちにも来てくれー! 白い人付きでー!
あと白チート同士の絡みも良かった。つーかお互いにとうまとクソガキのことばっかりじゃないのもう!とニヤニヤが止まらない自分がキモイww

そしてやっとPSP本体を入手したのでゲームも始めました。バトル開始時&勝利終了時の打ち止めが可愛すぎて本当にヤバイです。あと3Dの一通さんの腰の細さがエロい。打ち止めにあの細い腰にしがみついて欲しい。
一通さんストーリーは、打ち止めに必死な一通さんが見れて幸せでした。賛否両論の美琴との絡みですが、時間軸が何処なのか良く解らない以上、ああいった思考をする一通さんもありかなー…と思っています。
が、自分の中で一通さんと美琴をどう絡ませるべきなのか、また迷宮入りです…。上琴+通行止めだと、美琴と一通さんの絡ませ方が解らなくて難しい。上イン+通行止めだとそういった点はクリアできるからそこは楽なのにぃ。

ではでは。
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 22:34:01.77 ID:xVgrZ0XAO
おつおつ!
バカップル通行止めもここの通行止めも凄く良い!はげもえる
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 22:39:33.83 ID:VVMgSAHfo
おつおつ
>>101には褒美として天使を送ってやろう
この世にあり得ない物質を生み出す天使をなァ!

めんどくさかったら別に上インでよくね?通行止めメインだし
いや>>101の自由だけどな
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 01:15:05.45 ID:n5TBJFIH0
>>101

亀山提案したの俺だけど採用されると思わなかったwwww

アニメとゲームにインスパイアされた打ち止めの天使っぷりが
このスレでも某所でも存分に発揮されていて非常に俺得です
無邪気で思春期相応で恋愛にまだ疎い打ち止めって基本だよな
一方さんもなんか普通に男らしくて見てると安心するわ
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 22:57:24.42 ID:sR2PEX6P0
打ち止めかわいすぎんだろ…

一方さん→打ち止めいいな…


221 :101 :2011/02/25(金) 03:19:47.96 ID:WYyGcgBc0
>>218
そ、そんなこと言われたらていとくん書いちゃうんだからね! ってことで自己満足の塊である垣根→芳川を今回から入れちゃいます。俺得!
そして美琴の片想い描写は入れたいんだ…。

>>219
ありがとうございました!

222 :101 [sage]:2011/02/25(金) 03:22:33.31 ID:WYyGcgBc0
4月某日 とある研究所

 垣根帝督はパソコンの画面に並んだ数字から目を離して、時計を確認した。11時52分。時間を確認した途端、空腹を覚えた。
 パソコンの画面を落とすと、白衣を脱いで座っていた椅子の背に放り投げた。首から提げていたケースからIDカードを抜いて、ポケットに入れる。

 二十歳を僅かに過ぎた彼は、『研究者』であり同時に『研究対象』でもある。
 それは多くの高レベル能力者で、一般義務教育年齢を終了した人の辿る道でもあった。自己の能力のより優れた発現と活用。それを最大限に解析できるのは、当然自分自身である。
優れた能力で学園都市にその価値を認められた素材は、その人物個人のための研究機関が作られる。
 
 しかし、垣根帝督は自分自身『だけ』を研究対象としているのではない。彼は他の能力者や科学技術の研究・開発にも関わっている。
 理由の一つとして、彼の優れた演算能力がある。スーパーコンピューター以上に優れた頭脳を持つ彼が研究に携わることで、研究は容易くなり、そして格段に進む。
確かに垣根帝督に自身の能力が研究され尽くしてしまうことはデメリットだが、そうではない部分でのメリットは大きい。なお彼は、現在は最大の原石である削板軍覇の解析にも関係している立場である。

 ちなみに、スパコン代わり、ということでは垣根の他にも、一方通行が同じようなポジションにある。
 一方通行は『一方通行の研究』の他、垣根帝督の未元物質の研究や麦野沈利の0次元の極点に近付く研究にもその能力の特性を生かして参加しているし、その他乞われて複数の研究にもその頭脳を貸している。
また、『妹達』のネットワークや『妹達』そのものの延命・研究にも、主要研究者として研究の任についている。
彼自身は研究者よりも医学の方面にシフトしたいようだが、なかなか簡単にはいっていないのが実情らしい。
 
223 :101 [sage]:2011/02/25(金) 03:24:02.90 ID:WYyGcgBc0
 閑話休題。垣根が『研究者』として、自身の研究だけではなく、他者の研究にも関係して行くことになった第二の理由は、一人の研究者との出会いだった。

 脳味噌を三つに裂かれ、未元物質を吐き出すだけの存在と化していた垣根帝督が、『人間』の姿となって復活するきっかけとなった研究者。それが芳川桔梗であった。
 彼の復活劇は、彼自身の細胞から生み出した肉体に、彼の脳味噌を移植する形で行なわれた。肉体の製造には、かつて『絶対能力進化実験』で使われたクローン製造技術が活用されており、天井亜雄亡き後その第一人者となった芳川桔梗が、『学園都市第二位復活計画』の主任研究員として抜擢されたのだった。

 その女は、垣根帝督がおくってきた短い人生の中で出会った研究者とは、どこか異質だった。

 ――研究対象を『モルモット』ではなく、『一個人』として扱う研究者を、彼は初めて知った。

 あまりやる気の見えない女だったが、一度『死んだ』ことで警戒心がやたらと高くなり扱いにくくなっていた垣根帝督としっかりと向き合い、身体と脳がなかなか馴染まない彼に根気強く付き合い、最適化のための『学習装置(テスタメント)』の開発にも至極熱心だった。
 彼女はまた、研究者であると同時に教師らしい態度で、闇の中に身を置く垣根を、明るい世界に引き戻そうと必死になって走り回った。
 その彼女が彼に願い出たことは、彼を利用することでも彼を一つの実績とすることでもなかった。

 一つは、彼が迷惑をかけた人物、とりわけ黄泉川愛穂と最終信号に謝罪すること。
 一つは、彼と対峙し、彼を殺した一方通行と『友だち』になること。

 予想と違った要求に、垣根帝督は拍子抜けすると同時に、衝撃を受けた。理解に苦しむ願いをさらりと口にしながら、芳川桔梗は彼の調整を丁寧にこなしていた。
 結局彼女の願いは最終的に叶えられて、垣根帝督は一方通行と最終信号とは友好な関係を結んでいるし、旧姓黄泉川、現亀山愛穂とも仲良くやっている(この女も芳川桔梗と同じような、理解に苦しむタイプの女だった)。
224 :101 [sage]:2011/02/25(金) 03:25:18.85 ID:WYyGcgBc0
 従来彼が付き合ってきた、研究者とも教師とも違った存在。それが芳川桔梗だった。
 自分自身のためだけではなく、自分以外の人間のためにもその頭脳を使うのもありかもしれない。彼女のように人間を人間として扱うような研究者だけだったならば、自分が『壊れた』あの悲劇は起こらなかったかもしれない。
 そんなことを考えて、垣根は研究者としての道を選択した。その道では先達者である芳川桔梗に、ややくだけた用法ではあるが、敬語を使うようになったのも、そのときからだった。


 そしてそういった経験を重ねていく中で、垣根帝督は芳川桔梗に仄かな想いを寄せるようになった。


 が、ことはそう簡単にいかない。
 高身長で顔立ちも整っていて、社交センスもある。更に言えば、彼が親交を結んでいる上条当麻や一方通行と比較して、格段に女心を理解している垣根帝督(比較対象が悪すぎる、という批判は受け付けない)は、もてる。かなりもてる。
 しかし、てめえはどこの漫画のキャラなのかと突っ込みたくなるが、彼は「もてるけど本命には晩生になってどうすれば良いか解らなくなってしまう」タイプの人間だった。
 対する芳川も、容姿は整っているくせに無頓着で、恋愛よりも研究開発に一生懸命な性質なのでどうしようもない。
 しかもお互いに妙にタイミングが合わなかった。


 そんなわけで、垣根帝督の恋は、面白い程に進展しない。それでも、今日も今日とて彼は頑張るのであった。
225 :101 [sage]:2011/02/25(金) 03:26:21.26 ID:WYyGcgBc0
 芳川桔梗も多忙な研究者だが、今日はここの研究施設に来ていたらしい。あら久しぶり、と柔らかな口調で笑う彼女を前にして、垣根帝督の鼓動は速くなった。

垣根「昼ご飯食べましたか? まだなら一緒に――」

芳川「残念だけど今日は先約があるのよ」

 手元の携帯の画面を確認していた芳川の発言に、垣根は驚愕した。誰と、誰となんだ!

垣根「そうですか。ええーと、ちなみに…誰と…」

芳川「最終信号。今日高校の入学式だったから」

垣根「あ、そういえば今日一方通行が休みとってた気が」

芳川「あの子も一緒よ。お昼食べようって。ああ、そうだ」

 そのとき垣根は、芳川の背に後光が見えた。

芳川「あの子たちが良いようなら、君も一緒にお昼にする?」

垣根「は、ははははははいっ!是非!」

 やや食い気味で返事をした垣根に対し、お腹すいてたのね、あの子達とこの子も随分仲良くなったのねくらいの感覚で芳川は携帯の操作をして、一方通行の電話番号を呼び出した。数回のコールで、反応が返ってくる。

芳川「一方通行? 今どこ?」

一方通行『芳川? もうじき着くから東玄関の方に出てろ。店はガキのリクエストで良いよな?』

芳川「ええ、大丈夫よ。ところで今、垣根帝督が来てるんだけど、貴方達がかまわないようなら一緒にご飯にしようかと思うんだけどどうかしら?」

一方通行『却下』

 一方通行はにべも無い。基本的に垣根の扱いが悪い一方通行である。
226 :101 [sage]:2011/02/25(金) 03:27:36.53 ID:WYyGcgBc0

芳川「一方通行が『却下』ですって――あの子がメインなんだから、あの子にも訊いてみてくれる?」

一方通行『チッ、面倒臭ェなァ…』

 そうは言いながらも一応打ち止めに聞いていることが、携帯越しに伝わってくる。垣根はぎりぎりと奥歯を噛み締めながら、こちらは携帯で打ち止めのアドレスを呼び出した。


TIME XX/04/08 12:03
TO 最終信号 
SUB 頼む
――――――――――――
一緒に行かせてくれ(>人<)
  

 流れるような動作で送信すると、何か喋っているらしい芳川の携帯の向こう側で、可愛らしい着信音がする。
 入れ替わるようにして垣根の携帯に着信が入る。通話相手は『最終信号』だ。垣根は芳川に携帯を示すと、そろそろと部屋を退散する。

垣根「――もしもし」

一方通行『何でオマエがクソガキの連絡先知ってンだ。今すぐ消せ』

垣根「テメェ第一声がそれかよ! つーか却下ってなんだよ!」

一方通行『クソメルヘンとわざわざ昼飯食いに行く必要性を感じられねェからだろ常識的に考えろ』

垣根「酷っ! その常識は通用しねえんだよクソったれ。そもそもオマエ俺の恋愛事情知ってるくせに! あ、そういえば今芳川さんの電話はどうしてるんだよ」

一方通行『知るか。芳川の方はクソガキが出てる』

 そろりと垣根は室内を覗き込む。
227 :101 [sage]:2011/02/25(金) 03:28:21.05 ID:WYyGcgBc0
芳川「体調はどう? 前回の調整立ち会えなかったからちょっと気がかりだったのよ」

打ち止め『絶好調ー! って電話越しに猛アピールしてみたりっ! 心配してくれてありがとう、ヨシカワ。あ、今日のお昼はオムライスとパフェを食べたいな』

芳川「良かったわ。そうそう、お昼、垣根帝督も誘って大丈夫かしら?」

打ち止め『んー、ミサカはかまわないけど、ねえねえ、あなたどうする?』

 垣根は慌てて自分の電話に戻る。

垣根「頼む、オッケー出してくれ! 明後日の第七位の能力測定、オマエに頼んでたけど自分でやるから!」

一方通行『………』

垣根「ついでに第四位のデータ処理も俺がやってやる」

一方通行『……本当だな?』

垣根「おう!」

 ブチ、と通話が切れた。垣根は音を立てて部屋に戻ると、ちょうどあちらも通話が終ったところだった。

芳川「オッケーですって。さ、行きましょうか」

 垣根の心の中で、歓喜の鐘の音が鳴り響いた。



228 :101 [sage]:2011/02/25(金) 03:29:36.57 ID:WYyGcgBc0




*****




打ち止め「ヨシカワー!」

芳川「入学おめでとう、最終信号」

 飛びついてきた打ち止めを、珍しく大きく破顔して芳川は受け止めた。親子と言うには年が近すぎるし、年の離れた姉妹というには親子のような雰囲気の方が濃い。そんな二人である。

打ち止め「そしてこれが新しい制服なのだー! って見せびらかしてみたりっ」

芳川「愛穂からメールで写真は貰ってたけど、実物の方が可愛いわね。似合ってるわよ」

打ち止め「本当に? 本当に!? ありがとうヨシカワ」

 くるりと一回転してみせた打ち止めは、ドレスを扱うようにスカートの裾を摘んでポーズをとってみせる。
 新品のセーラー服は確かに彼女によく似合っていた。
 膝のあたりで揺れているスカート丈は、女子高生の平均値と比べるとやや長い印象だが、それはそれで活発な少女に清楚な雰囲気を添えている。

打ち止め「芳川も一緒に写真撮ろうよ。はい、あなたよろしくね」

 携帯を押し付けられた一方通行は、ブツブツ文句を零しながら打ち止めの携帯のカメラ機能の設定をする。

芳川「一方通行も一緒じゃなくて良いの?」

一方通行「くっだらねェ」

芳川「せっかくスーツなんだから。二人とも正装で良いじゃない」

一方通行「意味解ンねェこと言ってねェでとっとと撮られる準備しやがれ」

打ち止め「ヨシカワ、こっちの花のところで撮ろう!」

 大騒ぎしている三人に対し、垣根は若干の疎外感を覚えた。
 打ち止めと芳川は、まさに『生まれたときから』の付き合いだし、一方通行もそれなりに長い間芳川は担当してきている。二年間同居もしていたらしい。
 その差は、どうしようもなく大きいものなのだろうか。どうにも立ち入りがたい親密な空気を感じてしまう。
229 :101 [sage]:2011/02/25(金) 03:30:43.74 ID:WYyGcgBc0
 写真を撮り終わった三人。一方通行は何か連絡でも来たのか、二人からはなれて自分の携帯を確認している。
 と。

打ち止め「ヨシカワー、今だっ!」

一方通行「ォあ?」

芳川「了解よ」

 打ち止めが一方通行に飛びついた。何が起こったのか、一瞬きょとんとした表情を浮かべた一方通行。
 その瞬間を逃さず、芳川の右手の携帯電話――可愛らしい色合いのソレは、ストラップが複数ぶらさがった打ち止めのものだった――が、「ピロリロリン♪」と音を立てる。

一方通行「…何やってンだオマエら」

芳川「ツーショット写真、ってやつかしらね」

打ち止め「おお、意外にあなたの表情が素直で良い感じ、ってミサカは早速待ち受けに設定〜」

一方通行「だからオマエら、何やってンだっつーの」

打ち止め「あなたの携帯にも送信っと」

一方通行「人の話を聞けクソガキ」

 ぎゃあぎゃあとじゃれあってる二人の横で、芳川は先刻からその様子を見ている垣根に対して、小さく肩を竦めて見せた。

垣根「仲良いんですね」

芳川「そうね。あの子たちは、」

垣根「いえ、芳川さんも含めてです。親子っぽいっつーか」

 わたしはこんなに大きい子どもがいるような年齢じゃないわよ、と小さく笑い混じりに呟いて、芳川は今度は一方通行の携帯を奪い取って先ほどの写真を待ち受けにしようとしている打ち止めと、携帯を取り返そうとしている一方通行を眺めながら、晴れやかな表情で言う。

芳川「まあ、あの子たちは小さい頃から見てきているから、正直親みたいな気持ちになっちゃうこともあるわね。最終信号が高校入学なんて、感慨深いものがあるわ。でも――」

 そしてその表情のまま、彼女は垣根に向かって柔らかな声音で言葉を続けた。 

芳川「あの子たちと貴方に関して、わたしは区別をつけるつもりはないわよ?」



230 :101 [sage]:2011/02/25(金) 03:32:35.07 ID:WYyGcgBc0




*****





 いいかげんにしなさい、お昼食べに行くわよという芳川のツッコミを受けて、攻防を終えた二人。
 どうやら一方通行が敗北したらしく、打ち止めが芳川の隣でご機嫌に昼食の舞台に選んだレストランへの道を歩く一方で、数歩遅れてついていく一方通行は、「なンだ?! 待ち受け変更に変なロックとかがかかってンぞ?!」と、携帯のボタンと戦っている。
 更にその数歩後ろを、ふわふわとした足取りで垣根は歩く。芳川の発言と優しい表情に有頂天になっているのだから、地に足がつかなくったってしょうがない。
 寧ろ感激のあまり未元物質で羽とか花とかキラキラとかいったものを思わず駄々漏らさなかっただけ、彼にしては自制がきいていると褒めてやって欲しい。

垣根(にしても、芳川さんは親のような気持ちでコイツと最終信号に接しているわけか)

 母性溢れる素晴らしい人だ、と垣根は芳川への評価を更に上げる。
 先ほどの発言の解釈によっては、垣根に対してもそのような気持ちで接している=垣根も子どもとしか思えていないということもありえるのだが、垣根はそんなこと気付かない。

垣根(子ども、ねえ…)

 そこでふと垣根は思い出す。互いに互いの能力の研究を補完しあっている関係にある麦野沈利が読んでいた女性週刊誌の見出しの記事に、『連れ子がいる相手はまず連れ子から落とせ』と書いてあったことを。
 麦野の昔(?)の想い人である浜面仕上には妻となっている理后との間に複数人子どもがいて、その子どもを麦野は可愛がっているらしいということを思い出して、そのときはほんの少しだけ複雑な気持ちになってしまった垣根だったが。
 「あァ?! また変なパスワード請求が出て来やがったぞクソったれ」と苛立った様子の一方通行に、歩くスピードを速めて追いつくと、垣根はその肩にがしりと腕を回した。
 不機嫌な様子で睨みつけてくる一方通行に対し、垣根はきりりとした表情で宣言する。


垣根「俺のこと、『お父さん』って呼んでくれてもいいぞ第一位」


一方通行「…解った。[ピーーー]」


231 :101 [sage]:2011/02/25(金) 03:34:07.74 ID:WYyGcgBc0


本日はここまで。敬語になると垣根が垣根じゃないですねorz
垣根は22〜23歳(一通さんより上な気がするので)、芳川は3X歳…。


ってかアニメで一通さんの腕にくっついてる打ち止めを見て、手を繋ぐんじゃないのかってことについてちょっと真面目に考えてみたんだけど、やっぱり反射がなくなっちゃって直接肌に触れられるってのはちょっぴり落ち着かないから一通さんに服越しでくっついてるのかなーとか、反射がなくなった入院当初は、いろんなものを反射できないことに慣れなくて不安な一通さんとか、人間に反射膜越しじゃなくて触れるのが落ち着かなくて、最初は打ち止めに触られてもびくってしちゃったり、でも意識が落ちてたり夜中とかに熱が出たり悪夢を見ちゃったりしたときに、魘されてる一通さんの手を打ち止めがぎゅって握ったらそういったときは素直だから迷子の子どもが必死になるみたいな感じで手を握り返す一通さんとか、一通さんが離してくれないからそのまま寝ちゃった打ち止めを朝起きて発見した一通さんが一瞬びびるんだけど、手を離す瞬間に複雑な気持ちになってみたりだとか、一回くらい不安定で意識が朦朧としてるようなときに一通さんが打ち止めを突き放すみたいなことを言っちゃって(「俺はオマエらを殺して来た大量殺人鬼なンだよその俺の傍にいるとかオマエ頭おかしいだろ」的な?)、違うよなんでそんなこと言うのあなたは――みたいな感じで聖母な打ち止めにぎゅっとされて泣いちゃう一通さんとか、打ち止めの記憶が修復されていることを知らないときに、夜中に寝てる打ち止めを見ながら「オマエはあの日のこと全部忘れちまってンだな」って思って打ち止めの方に無意識に手を伸ばすけど触れることに躊躇っちゃう一通さんとか、読んで読んでーってもってきた絵本を最初は「うっせェ自分で勝手に読ンでろ」とか言ってたけど、読み間違いとかだんだん気になっちゃって「読ンでやるから貸せ」って一緒に読む一通さんとか、絵本とか読んだのは遠い昔過ぎたり、メジャーな話でも意外に知らなかったりして思わず興味深く読んじゃう一通さんとか、抱っこ抱っこーって一通さんの膝の上を狙う打ち止め@学園都市第一位による読み聞かせの会とか、大覇星祭のデートの時に初めて一通さんから迷子になるからって手繋いできてそれにびっくりするけど物凄く嬉しくなっちゃう打ち止めまじ天使とか、ナイトパレードを@病室から二人で見るA病室を抜け出して二人で見るB許可を取って外で二人で見るのどれがシチュとして一番美味しいのか悩んでみたりとか、とにかく日を追うごとに少しずつ何かが柔らかくなっていく一通さんとそんな風に一通さんを変えていく打ち止めを妄想したらニヤニヤが止まらない自分マジキモイwwww

…とまあ何が言いたいのかというと、入院中通行止めssが読みたいので誰か教えてくださいもしくは誰か書いてくださいお願いします。




232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 03:50:43.32 ID:acMSGMWxo
>>231
乙wwwwwwwwてか長えwwwwwwww最後長えよwwwwwwwwww
だが全文同意(キリッ
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 05:15:32.97 ID:9HbfIE8AO
きてたー乙!
最後長すぎワロタwwwwww
自分で書けば(ry
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 10:51:02.07 ID:omo5xVdj0
乙!そして最後の通行止めに対する想いが素晴らしくて拍手を送りたい
ていうか入院中SSも>>1が書けばに同意

あと打ち止めの携帯に入ってる写真送ってください
自分も制服打ち止めとスーツ一方さん待ち受けにしたいです
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 12:30:52.33 ID:WYhTq/BJo
>>231
垣根くん可愛すぎるだろww
いい組み合わせだわ
むぎのんは…むぎのんだから仕方ないね!


後書きで妄想が広がりまくってしまった
謝罪と賠償をry
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 13:35:39.76 ID:gfXBPivt0
さらに動画もつけてくれると嬉しい

連絡網イベントあるかな 一方さんの反応が気になるwwww
237 :101 :2011/02/28(月) 02:26:34.19 ID:x8Sx7dUB0
>>236
連絡網イベントが何のことかよくわからなかったんですけど、クラスの男子から電話がかかってきてお父さんムムムってヤツですか?


あの長いのをきちんと読んでいただきありがとうございます。でも実はあれで終わりじゃないんだぜ…?
でもって入院中通行止めは自分で書いたらドツボにはまるか短編詰め合わせっぽくなりそうなのですよorz

ところでアニメ観ましたか? 木原くンマジ木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥゥン! せめて後10分遅く現れてくれていたら、一通さんがあの可愛らしい絆創膏を打ち止めの膝に貼っちゃう微笑ましい光景が見れたというのにさすが学園都市一空気読めない男半端ねえ。
殴られてもボロボロでも一通さんが美人とか一通さんマジ天使でも痛々しくって見てらんねえよこんちくしょうめっ。ところどころ一通さんが泣いてるみたいに見える場面があって「あああああああ」って気分になります。
あと打ち止め健気切ない可愛い。何コレ天使。「今度はミサカが守る」発言を噛み締めてみたり。
なんでこの二人こんなに大変な目にばっかり遭うの? なんでもいいからこの二人もハッピーエンドにしてくれかまちー!

ではでは本日の分です。オリキャラ(打ち止めのクラスメイト)が出てきます。

238 :101 [sage]:2011/02/28(月) 02:27:42.99 ID:x8Sx7dUB0
4月下旬 とある高校

「ミサカちゃーん」

 打ち止めは呼ばれて振り向いた。ヒラヒラと手を振っているのは、級友の赤左 田奈(あかさ たな)と小古 外乃(おこ そとの)だ。
 能力測定の授業のためか、計測中の生徒以外はかなり自由である。二人もグラウンドの木陰の下で、雑談をしていたらしい。

赤左「おー、さすが元常盤台。しっかりレベル3じゃん」

打ち止め「久しぶりにビリビリしたから疲れちゃった。肩揉んで欲しいなー」

小古「こう、自分で低周波とか出して凝り解せばいいんじゃないの?」

打ち止め「人にやってもらうから良いのだよ、って主張してみたり」

赤左「しっかたないなぁ。お姉さんがサービスしてやりますか! つーか能力云々じゃなくて、胸がでかいから肩が凝るんじゃないの?」

小古「田奈ちゃん、指が怪しいよ」

打ち止め「ひにゃ?!」

 肩を揉んでいた赤左の手がワサワサと動いたかと思うと、突然打ち止めの胸を鷲掴みした。すぐに暴れて振り払ったものの、真っ赤になった打ち止めは、胸をガードしながら赤左と距離を取る。

打ち止め「ううう、セクハラ反対っ!」

赤左「やー、肩揉み代?」

小古「オジサンっぽいよ今の発言」

 バシンと小古が赤左に突っ込んだ。小古はおっとりとした雰囲気の少女だが、レベル1の肉体強化を能力としているため、力は強い。赤左は予想外の痛みに叩かれた後頭部をさすっている。
 涙目になっている赤左の方は、ぎりぎりレベル1に認定されている物質移動である。ティッシュペーパー程度の軽いものを、僅かに浮かすことが出来る程度の能力で、ぶっちゃけ手で持ったり息を吹きかけた方が効率的だ。  
 その赤左が、そういえば、と打ち止めに訊く。 
239 :101 [sage]:2011/02/28(月) 02:29:02.10 ID:x8Sx7dUB0
赤左「ミサカは何でこっちに転校してきたの? 名門常盤台と比べたら、こっちは下の下だよ」

 ああ、そのこと? と打ち止めは笑う。

打ち止め「正直三年間いたけど、どうも雰囲気が合わなくって…。それまで女の子だけだけど公立小学校だったから、女子校ってのは平気だったんだけど、こう、格差ってヤツがですね。一班4人分の材料代だけでウン万円とかのビーフシチューを作る調理実習とか、正直ひかない?
って二人に訊いてみたり」

小古「凄いんだね…」

赤左「一回くらいは食べてみたいけど」

打ち止め「机と椅子がブランド品だったりとか、あと学食の食器がマイセンだったし。あそこにいたら日常生活がおくれなくなりそうな気がしたからねー。女の子の派閥とかもお嬢様だけあってちょっと怖かったし」

小古「でもミサカちゃん、レベル3あるし、お姉様はレベル5なんでしょ? もっと良い高校いけるんじゃない?」

赤左「そうそう、学力だって…実力テスト学年一位だったって聞いたんですけどー」

小古「だって常盤台って大学レベルまで授業やってるんだから、うちの高校のテストがいけるのは当たり前だと思うよ田奈ちゃん」

打ち止め「うーん、お姉様がレベル1から上り詰めたレベル5だし、他にもほぼレベル5のレベル4とかが近い能力者にいるから、だからこそ開発に熱心な学校はイヤかな、って。だって私レベル3なのに『超電磁砲撃て』とかぶっちゃけ無理だし。撃てないならスーパー開発の授業だ☆みたいなのも勘弁してほしかったんだもん」

赤左「そっか。確かにそれは面倒だしイヤかも」

小古「上位能力の発現の開発ってキツイって言うもんね」

打ち止め「私の能力電気系だから、開発のために脳に電気信号を送る関係で、髪の毛剃らなきゃいけないですねーとか言われたの! 結局やらなかったけど、女の子は能力開発よりも譲れないものがあるのだって主張してみるっ!」

 わかるわかる、と同意されて、打ち止めは我が意を得たりと満足そうに頷いた。その後学園都市に溢れている無茶苦茶な能力や開発の都市伝説の噂を三人で声高に話し合う。――そのうちの幾つかは打ち止め的に笑えないものが含まれていたけれど。
240 :101 [sage]:2011/02/28(月) 02:31:23.23 ID:x8Sx7dUB0
 実際のところ、彼女の転校の最大の理由は、過剰な能力開発にあった。
 打ち止めの真価はその電気系の能力にあるのではなく、ミサカネットワークの統轄個体としてのものだ。本人の能力レベルは3であっても、その価値はレベル5に匹敵する。
 一方でクローンとして加速成長がなされ、更に統轄個体として制御しやすくする目的で、そして何度となく打ち込まれたウィルスや様々な負荷によって、性格に似合わず彼女の身体はそう丈夫ではない。体調を崩すと長引いてしまう。体質改善のための調整と治療を続けているのもそのためだ。

 常盤台中学校は能力開発に熱心な学校ではあったけれど、それ以上に名門と名乗るに相応しい品性と学力を研鑽する方向に力を入れており、設備も充分に整っているため、当初は全く問題はなかった。
 しかし、打ち止めが中学三年生になる頃に、事情が変わってしまう。

 『常盤台のエース』として常盤台系を引っ張っていた超能力者・御坂美琴が、進路希望において常盤台系ではない大学を志望したこと。
 学園都市最大の広告塔であり、常盤台の看板である失うのは惜しい。そこで目をつけられたのが、(改竄された書庫の名目ではあるものの)御坂美琴の妹である打ち止めだった。
 「あの御坂美琴の妹」が、「レベル3からレベル5」に「努力」で「辿り着く」――そんなキャッチーな展開を常盤台側が想定してしまった。
 更には、同じ遺伝子でレベル4からほぼレベル5に近付いた番外個体という存在がいた。同じようにこなしていけば、常盤台第二の看板ができる。第二の『電撃姫』を生み出すため、常盤台中学校は打ち止めの電気系の能力開発に重点を置くようになった。

 しかし打ち止めの身体は、その開発に耐え切れるほど頑丈ではなかった。
 確かに無理矢理開発を進めれば、そしてネットワークの力を活用すれば、彼女がレベル5に到達できないわけではない。その素養は僅かではあるが確実にある。
 ただ、それを行なうとほぼ100パーセントの確立で壊れてしまう。それだけだ。
 打ち止めが壊れることを避けるために一方通行が必死になって掴んだ先の世界で、別の形でまたそれが立ち現れてくる。それは一つの恐怖の構図だった。

 開発の授業の後に体調を崩すことが増えた打ち止めは、その構図から逃げ出すために、別の高校に進学することを決めた。亀山愛穂と芳川桔梗に相談して進学先を決定したのは、中学三年生の秋のこと。
 一方通行に相談しなかったのは、彼に余計な心配をかけるわけにはいかないし、彼がその事実を知ってしまえば、常盤台をぶっ壊しにくるかもしれないという若干笑えない危機感のためである。進学先決定の時期に、海外の学会に参加しまくっていて彼が留守がちだったのも幸いした。
 三月になって彼女の進学先が常盤台高校ではなかったことに、驚愕と動揺をもって応えた一方通行だったが、最終的には打ち止めの意志を受け入れてくれた。まあいろいろと気をもませているようではあるけれど。

打ち止め(それに寮生じゃないから一緒に住めるのもポイント高いし、ってミサカはミサカは自分の判断を自画自賛してみたり)

 彼女が常盤台に入学し入寮したのと機をいつにして、一方通行は高校に復学して入寮し、芳川桔梗は研究者としての仕事量が増えたために研究施設の付近に居を構え、黄泉川愛穂は結婚して亀山愛穂と苗字をかえた。
 擬似的ではあるが、『家族』というコミュニティーとして成立していた集団がバラバラになってしまうことは、彼女にかなりのショックを与えた。同居する『家族』ができた現状は、素直に嬉しい。――相手が何かと気にかかる『想い人』であれば、その思いはなおのこと。

241 :101 [sage]:2011/02/28(月) 02:31:58.46 ID:x8Sx7dUB0


月詠「はーい、能力測定は終わりなのですよー。日直さんは放課後お片付けを手伝ってくださいねー」

 担当教師の声が響き渡る。ほぼ同時に授業の終了を告げるチャイムの音が鳴った。

小古「あ、私日直だ」

赤左「えー、じゃあ手伝うよ。人足りないっしょ?」

打ち止め「私も、って挙手して名乗り出てみる」

小古「じゃあよろしくね」
 
 男子の方の日直も周囲の友人に手伝いを呼びかけている。早く教室に戻るのですよー、という教師の指示にしたがって、高校生の一団はぞろぞろと動きだす。


242 :101 [sage]:2011/02/28(月) 02:32:47.14 ID:x8Sx7dUB0


とある高校 放課後

小古「えーと、こっちの機械はB倉庫で、これは職員室だって」

赤左「ポールとか重いものは男子担当で」

男子1「小古とか普通に俺より力強いだろ」

小古「な に か い っ た ?」

男子1「いえ、何も…。あ、運ぶもの場所で分けようぜ」

男子2「おまえ今いいこと言った。賢いぞさすが日直だ」

打ち止め「えっと、じゃあこれは、」

男子3「それ重いだろ。持つよ」

打ち止め「そう? ありがとう!」ニコッ

男子3「お、おう…/////」ズッキューン

男子3(い、今の笑顔! それにその前にちょこっと首傾げた動作…なんか、……めっちゃ可愛いかったんだけど/////)

小古(わあ…)

赤左(人が恋に落ちる瞬間を見てしまった)
243 :101 [sage]:2011/02/28(月) 02:34:19.10 ID:x8Sx7dUB0
男子1「おーい、運ぶぞー」

男子2「おまえ真っ赤になってどうしたんだ?」

男子3「な、何でもねえよっ/////」

打ち止め「重いものもってるから? 大丈夫? 手伝う?」

男子3「…全然軽ぃし」

打ち止め「…無理しちゃダメだよ?」

男子3「これくらい平気に決まってるだろ (上目遣い! 上目遣いいいいいいい!//////)」

赤左「ねえ、ミサカって意外と小悪魔なわけ?」ヒソヒソ

小古「違うと思うよ。本人は狙ってるわけじゃないから…」ヒソヒソ

赤左「じゃあ…鈍感とか?」ヒソヒソ

小古「うーん、常盤台で箱入りだったから、それはあるかも。男子いないし、恋愛関係は経験なしとか」ヒソヒソ

赤左「ミサカは恋愛ネタとかなさそうだもんね。可愛いけど。周囲も恋愛に疎い人ばっかりだったりして」ヒソヒソ








〜〜〜〜〜某研究室〜〜〜〜〜

一方通行・芳川「「ヘックシュッ」」

垣根「風邪ですか芳川さん? 大丈夫ですか?! なんなら今すぐ救急車を」ガタッ

芳川「大丈夫だから落ち着いて。一方通行は大丈夫?」

一方通行「おゥ。何か知らねェが、急にクシャミが出ただけだ」

垣根「ウィルスとか細菌とか反射しとけよ第一位。電極改良しただろ」

一方通行「うっせェ黙れ。つーかいきなり救急車とか大げさすぎてマジきもい」

垣根「よし[ピーーー]コラ。そして俺が第一位になる」ファサ

一方通行「返り討ちにしてやンよクソメルヘン」カチッ

芳川(この子たちも随分仲良くなったわね)シミジミ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
244 :101 [sage]:2011/02/28(月) 02:35:13.24 ID:x8Sx7dUB0

男子2「よっしゃ終ったー!」

小古「お疲れ様ー。皆手伝ってくれてありがとう」

男子1「そうそう。どーも」

赤左「そうだ、この後皆で遊びに行かない? カラオケとかゲーセンとか」

男子3「!」

男子2「おお、いいねー!」

打ち止め「あっ…と、ごめんね。私ちょっと帰らなきゃ」

赤左「えー、何で? 門限でもあんの?」

打ち止め「違うの。えっとね、一昨日から研究室に泊り込みだったあの人が、今日は帰ってくるから、気合い入れて夕飯作りたいなあって、」

小古「…ちょっと待って。『あの人』って誰なの?」

男子1「そういえば寮生じゃないんだっけ?」

打ち止め「そうなの。マンション暮らしなんだけど、あの人って言うのは、保護者って言うか、家族って言うか、同居人って言うか、その、とにかく――ミサカの大切な人、なの」

赤左(oh…)

小古(今ミサカちゃん今日一番可愛い顔だった)

男子3「/////」

赤左(そして今の表情にめっちゃときめいているし…。他の男子も若干ときめいてるし)

小古(絶対今の『大切な人』発言聞えてないよね)

赤左「てかさ、今の話の口ぶりからして、もしかして同居人って男?」

男子3「?!」

打ち止め「? そうだけど」

男子3「??!!」
245 :101 [sage]:2011/02/28(月) 02:36:21.39 ID:x8Sx7dUB0
小古「……一応訊くけど、…もしかして、ミサカちゃんその人のこと好き?」

男子3「<●> <●> !!!」クワッ

打ち止め「すすす好き?! す、『好き』って何言ってんのもうっ?! あ、あのね、ミサカとあの人の関係は、その『好き』とか『嫌い』とかで簡単に、こう、表現できる感じじゃないんだけど、うん、その、『好き』にもいろいろあって、その、ね、えっと、た、確かにミサカはあの人のことが大好きだけど…って何言ってんだろってミサカはミサカは混乱してみる//////」アワアワテレテレ

男子3「<○> <○>」

小古(あらぁ…)

赤左(恋が終る瞬間を目撃してしまった)

打ち止め「あの人は、その、口とか目付きとか悪いし、偏食だし、寝起きも悪いけど、でも、何だかんだ言って優しいし、作ったものちゃんと食べてくれるし、あとかっこいいし、いつでもミサカの…ってアレ? また何言ってんだろってミサカはミサカは真っ赤になった顔を手で覆いながら熱を冷まそうとあがいてみたり。あうううう。…あ、そろそろ行くね? バイバイってミサカはミサカは手を振りつつこの場から立ち去ってみる。じゃあまた明日ー!」バタバタバタ

赤左「…行った」

小古「そして言ったね」

赤左「いやー、恋する乙女の可愛らしさは半端なかったんだけどさ」

小古「鈍感って罪だよね…」

男子1「やっぱあんなに可愛いんだから、好きな男とかいても…って、はっ! ふと気がつけば隣が燃え尽きて真白な灰になっている?!」

男子2「何でもう予約済みになってんだろうな…って、おい、おまえ! 大丈夫か?!」

男子3「」

赤左「あー、ねえ。ちょっとパーっと遊ばない?」 

男子1「そ、そうだな! 買い食いもしようぜ!」

小古「ちょうど昨日奨学金振込み日だったしね!」

男子2「よし、行こうぜ!」

男子3「……」コクリ

赤左「よっし、じゃあ完全下校時刻まで遊び倒すぞー!」

一同「「「「「おうっ!」」」」」
246 :101 [sage]:2011/02/28(月) 02:39:40.41 ID:x8Sx7dUB0


今回はここまで。打ち止めの高校生活でした。


そして前回の続きでそもそも「手を繋ぐ」「腕に引っ付いている」ことそれ自体について考察してみたのですが、

一通さんの「打ち止めの笑顔があれば大丈夫(@20巻)」とか「打ち止めの前で人を[ピーーー]=覚悟を伴う行為(@ゲーム)」とか、今アニメやってる範囲でも打ち止めと別れた状態で襲われてハイになっちゃってたり打ち止めと会ってから実は人殺しをそうよしとしない自分を見出したりしてるところからして、この人ってば本当に打ち止めが傍にいないとブチってバケモノ方向に振れちゃうところが強くね? ってことは打ち止めが一通さんにくっついてることはイコール一通さんを人間である状態に保っている引き止めているってことにならね? あああああ打ち止めマジ天使ってことだね解ります あと黄泉川&小萌先生との対面の場面で黄泉川と一通さんの会話の後に近付いてきて一通さんににこって笑いかける打ち止めみてたら、ああこの子一通さん守ってるのねって印象を受けてしまったんですよもう愛だね愛あの聖母っぷり半端ないね となると、一通さんにとって打ち止めは自分を光に導く存在であり、バケモノに落ちてしまうのを止めるストッパーであり、自分を守ってくれる(心身ともに)存在であるとなるほどそりゃ命賭けちゃうよねうんうん正直一通さんは酸素なくても打ち止めがいれば生きていける気がしてきたでも酸素ないと打ち止めが死んじゃうからベクトル操作で打ち止めのために酸素作ってくれそうだよねとまあ閑話休題とにかく打ち止めと離れちゃうと一通さんはダメな方向に落ちやすくなっちゃう可能性があがっちゃう気がするんだだってバケモノバケモノって散々書かれてるけど、打ち止めが絡んだときだけ「子ども」とかちゃんと人間として書かれてるし、エイワスのためにとった武器だって黒翼じゃなくて銃だったし、そんなわけで一通さんは打ち止めの傍にいないとダメなんだね! いつでも一緒ならいつでも打ち止めのこと守れるよやったね! という結論に達したので、一通さんと打ち止めが手を繋いでたり、打ち止めが一通さんの腕に引っ付いてるのは、『そうする必要があるから』ということだった、となると、通行止めがいちゃいちゃしているのはそうしなければならないからであって、マグロが泳ぎ続けてないと死んじゃうように通行止めは一緒にいていちゃいちゃしてないと死んじゃうんだねそうかそうかたまに「こんな可愛い打ち止めに慕われるなんて一通さん羨ましすぎるだろ」とか「一通さんにベタベタできる打ち止め羨ましすぎるだろ」とか「リア充WW」とか思ってたけど間違いだったちょっと通行止め甘く見てたわ三大義務に次いで学園都市に制定された第四の義務が「一方通行と打ち止めはいちゃいちゃしてること」であってもオラ驚かねえつーか解ったよもういい要するにオマエら末永くいちゃいちゃしてろ!!!!!



三行でまとめると

通行止めが
イチャイチャしてるのは
必然だった、だと…?


そろそろ自重します。ではでは。


247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 02:50:15.98 ID:oB5NhPh4o
早くワーストを出すんだ!
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 02:54:14.98 ID:J8Ai5jhko
とても分かりやすい…三行です…
乙!!
男子生徒3可哀想過ぎ吹いたwwwwwwwwwwww
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 02:55:37.27 ID:J8Ai5jhko
あとそうだところどころに入ってる[[ピー]]をそのままにしてるのはわざとなんだろうか?
メ欄に「saga」って入れればセルフ伏字回避できるんだけど
下げじゃない佐賀な
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 04:00:41.32 ID:GS9xQl+/0
打ち止めに何かあったら一方通行と芳川と美琴が黙ってない。
そしてここの設定だと垣根は芳川のお願いなら何でも聞きそうだ。
つまり常盤台は下手するとレベル5の上位三人をまとめて敵に回す寸前だった、と。
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 09:24:45.77 ID:6Wm5pIG+0
あと、約一万人のレベル2〜3と、5に限りなく近い4。
最強の無能力者と下手すりゃその人脈も。

……打ち止め無敵じゃね?
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 13:01:07.27 ID:FdZSGHvmo


後書きも本編も相変わらずの高クオリティだな
打ち止め可愛すぎるだろ、男子生徒3の気持ちがよくわかるわ

……うん、やっぱり第一位にはもげてほしいな!
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 14:00:00.62 ID:5T9ybVmp0
打ち止め勢力か…
下手すりゃ上条勢力の危険度超えるかも
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/28(月) 18:12:47.70 ID:caUIwePw0
GJ!!
101の考察という名の心の叫びに全力で同意
いちゃいちゃしてないと死んじゃう病になるがよろしい
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 01:56:24.37 ID:b4BXw99AO
きてた乙!
後書きは安心クオリティだなww

入院通行止め短編でもかいてくれよ
総合もあるんだし
まぁ>>1の余裕があればだけどさ…
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 11:38:51.84 ID:NZnoiHi2o
談志さんwwwwww
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 13:05:14.74 ID:rFTQw9iv0
あかさたなwwおこそとのwwww
通行止めはいちゃいちゃしてないといけない・・・なんという素晴らしい義務
もっといちゃいちゃしないといけないなこれは
258 :101 [saga]:2011/03/06(日) 20:33:41.50 ID:6SZSTCDk0
またしても長いのを読んでいただきましてありがとうございます。
それにしてもアニメ! 本家「木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!」半端なかったですね! 自転砲は「自転・・・?」って感じでしたけど、窓蹴破って猟犬部隊殴って爆発させて殴って打ち止めお姫様抱っこして「カッコイー」&「スクラップ」の流れがかっこよかったですね! 主人公Sのやりとりも良かった。
猟犬部隊をショットガンで殴った後の一瞬狂気が抜ける一通さんの表情がイケメンすぎてトキメキが止まりません。あとお姫様抱っこ! 通行止めお姫様抱っこを誰か待ち受けにしてくだしあ。 
…にしてもヴェントサイドの描写はもうちょっと頑張ってくれと思うの。

>>248
本文中の「ピー」はほのぼのということでわざと入れています。「殺す」とか「死ね」とかが伏字になっています。前回の後書きに入ってしまった「ピー」は凡ミスです。

>>250 >>251 >>253
あんまり深く考えていませんでしたが、けっこう凄い勢力になっていましたね。つまりはこういうことでしょうか。


*一方通行が海外出張中に打ち止めが攫われたよ! しかも海外なので一方通行になかなか連絡がとれない状況だよ!

亀山(妻)「あの子のところに行くとなると、警備員としての職務規定に抵触しかねないじゃんよ?」
亀山(夫)「何言ってんだよ愛穂。『守るべき子どもがそこにいるなら、警備員が動くのは当然だ』っていつもそう言ってただろ?」
亀山(妻)「さっすが私の旦那じゃん。行くよ、亮太」

垣根「芳川さんの頼みだし、一方通行にも最終信号にも借りがあるし、何と言っても芳川さんの頼みだからな。オイ第七位、ちょっくら囚われのお姫様を助けに行ってくるから、今日の実験は中止だ」
削板「人助けなら手伝うぞ第二位! 俺の根性をその胸に刻み込め!」

御坂美琴「人の妹に手ぇ出そうとか良い度胸じゃないのよ」
10032号「戦闘の準備は整いました、とミサカ10032号は報告します」
19090号「現在世界各地から他の『妹達』も学園都市に向かって続々移動中です、とミサカ19090号は報告します」
番外個体「新しく開発した能力を試してみるチャンスってヤツだよね。ミサカ、興奮してイっちゃいそう☆」

白井「お姉様の妹様が誘拐されたということですの。ここは私たちも協力しますわよ。いいですわね!」
初春「あのアホ毛ちゃんですね。解りました。情報の管理はまかせてください」
佐天「私も手伝うよ、初春。できることがあったら言って」

結標「私たち一応暗部から足を洗ったんだし、そもそも『グループ』は解散したんじゃなかったかしら?」
土御門「仕方ないんだにゃー。あんな話聞いちまったら、学園都市の平和のためにも動かないわけにはいかなかったんだぜよ」
海原(偽)「まあ御坂さんの妹さんで一方通行さんの大切な人らしいですからね。協力してあげるのもありでしょう。ショチトルも良いですね」
ショチトル「フン。これは貴様への借りを返しているだけだからな」
 
浜面「個人的にも『アイテム』的にも、これは解決しとかねえとな」
滝壺「安心してはまづら。ラストオーダーの居場所は特定済みだよ」
麦野「で? 私たちはその命知らずに命の大切さを教えれば良いのかにゃーん?」
絹旗「本当に犯人は超頭悪いですよね。超浜面以下です」
フレ「結局いつでも」
ンダ「出れるってわけよ」

上条「打ち止めが誘拐? そりゃあ助けに行くしかねえよな」
禁書「らすとおーだーは私の友達だし、あくせられーたにもお世話になってる。私も協力するんだよ、とうま!」

神裂「インデックスの友人ですし、それに『救われぬものに救いの手を』が我々の信条です。行きますよ」
天草式一同「「「応っ!!!!!!!」」」
ステイル「あの子の友人だというし、それに――「先生の教え子を助けてくださいなのですよ、ステイルちゃん」――なんてあの人に言われているからね。とっとと片付けるさ」


――今、一人の少女のために、科学と魔術が交差する!――


…申し訳ありませんが、熱いバトル展開はこのスレには到来しません。あと多分、


芳川「…あら? あなた誘拐されてたんじゃ…それにそっちは確か海外だったはずよね?」
打ち止め「そのはずだったんだけど、誘拐されて10分も経たないうちにいきなり天使化したこの人が現れて、犯人を一網打尽にしたんだよ、ってミサカはミサカは地球の裏側

から文字通り飛んできて電極が切れちゃったこの人を膝枕しながら報告してみたり」ナデナデ
一方通行(睡眠中)「…らす……だー……」ムニャムニャギュッ

ってな風に、一通さんには打ち止めレーダーがついているので、ピンチになると駆けつけるので大丈夫じゃないのでしょうか。

ではでは本日の投下です。
259 :101 [sage]:2011/03/06(日) 20:34:52.41 ID:6SZSTCDk0
5月上旬

 打ち止めが熱を出した。
 5月の連休の第一日目の朝、友人と遊びに行くと前日言っていたわりに起きてこない彼女を不審に思って起こしに行ってみれば、ベッドの上で真っ赤になって震えていた。
慌てて起こしてみれば、彼女はとろりとした瞳を開くと、かすれた声で呟いた――頭が痛い、と。

 額に手をあててみれば、確かに熱い。嫌な汗を伝わせながら、一方通行は電極のスイッチを入れて彼女を身体をサーチする。ざっと調べたところ、どうやら単なる風邪らしい、ということがわかって、安堵しながらその手を離す。
 恐らく入学してからの疲れが心身ともに溜まっていたのと、友人と遊びに行けることにテンションが上がっていたこととが絡み合って、熱が出てしまったのだろう。
ぼんやりとした様子で視線を彷徨わせた打ち止めに、一方通行は今日の外出を断るようにと、枕元に置かれた携帯電話を押し付ける。

「コンビニ行ってくるから暫く大人しくしとけ」

「…うん」

 酷く不安げな様子の子どもに、すぐに戻ると言ってわしゃりと頭を撫でた一方通行は、財布と携帯をポケットに突っ込むと玄関に向かった。


260 :101 [sage]:2011/03/06(日) 20:37:46.63 ID:6SZSTCDk0



 買ってきたスポーツドリンクを少し薄めて飲ませると、これまた買ってきた冷却シートを額にのせる。吐いてしまいそうになったときのために洗面器を用意し、ついでにタオルとウェットティッシュもベッドのすぐ脇に整えた。
 そして熱を測らせる。ピピ、となった体温計の目盛りは39度2分を表示していた。一方通行の眉間に皺が寄る。先ほど身体をサーチした限り、彼女用に常備してある解熱剤と抗生物質、調整剤でなんとかなりそうだが、熱が引かないようならば病院に運ばなければいけない。

「物は食えそォか?」

「いらない」

「とりあえず昼まで寝てろ。昼飯食ったら薬飲ますからな。文句言ったら注射打つ」

 もそもそと、億劫そうに打ち止めは首肯した。それを認めて、一方通行は病人を寝かせようと踵を返す。が、しかし。

「…やだ」

「何がだ」

「いっちゃやだ、ここにいて、ってミサカはミサカはワガママを言ってみる」

「……」

 覇気のない声、熱に倦んだ瞳、へにょりと萎れたアホ毛。弱っていると人間は心細くなってしまうらしい――と言うのは、彼自身が能力を十全に使うことが出来なくなった六年前に学ばさせられたことの一つだった。
 その場にいて何が出来るというわけでもないし、ともすれば眠りに落ちるのに邪魔になってしまいそうな気がするが、弱っているときに傍に気の知れた人の気配がする、という状況は、存外安心してしまうものだということを、彼はこの少女によって教えられてしまっている。
 小さく舌打ちして、一方通行は打ち止めの頬を軽く摘む。

「机と椅子貸せよ、クソガキ」 

 病人はふにゃりとした笑顔を浮かべる。苦しいくせに笑顔を浮かべられる彼女に対し、一方通行は眩しいものをみるように目を細めた。
261 :101 [sage]:2011/03/06(日) 20:38:47.00 ID:6SZSTCDk0
 暫くベッドサイドでうつらうつらしている病人の相手をしていたが、どうやら深い眠りに落ちたらしい。それを確認すると、彼はその場を離れた。
 部屋から持って来たノートパソコンと資料を打ち止めの机の上に広げて作業を開始する。在籍している大学の単位は、座学に関してはレポートで全て代替しているため、実際問題いろいろと面倒臭い。しかし特別優遇制度ということでその待遇を受けているため、一方通行は文句を言わずにその責務をこなす。
 集中していたこともあり、一時間もたたないうちに学会誌にあっさりと採用されてしまうようなレベルの授業用レポートを一気に書き上げて、データを担当教官にメールで送りつけて完了だ。
 今日やるはずだったことを終えてしまえば、あとは突如降って湧いた今日やらねばいけないことと向き合わなければいけなくなる。


 一方通行は弱った打ち止めの相手をすることが苦手だった。

 例えば天井亜雄に利用されかけたせいで、狂わせられそうになった8月31日のことを。
 例えば木原数多にウィルスをぶち込まれたせいで、衰弱しきっていた9月30日のことを。
 例えばエイワス現出の負荷によって、死の縁を彷徨わせられていた10月の一時期のことを。

 そんなことを思い出すから、弱っている彼女に対しては、心配だから傍にいてやりたい思いと、痛々しすぎて苦しくなって、見ていられないような思いが相半ばする。いつも元気に溢れているような子どもである分、余計にその萎れきった元気のない様子が際立ってしまうのも、その気持ちに拍車をかける。
 机上の時計を確認すれば、11時まで30分を切ったところ。ベッドの上を確認すれば、熱を含んだ息を吐きながら、打ち止めは力ない様子で眠っている。
 自分が退室したところで、気付くような気配はない。

「…飯の仕度でもしとくか」
 
 目が覚めたらいつでも食べさせられるようにしておけばいろいろと楽だろう。そんな言い訳じみた理由をつけて、一方通行は荷物を持って静かに立ち上がる。
 起こさないように注意しながら、ぐったりしている彼女に一瞥をおくると、今度こそ彼は部屋を後にした。

262 :101 [sage]:2011/03/06(日) 20:41:39.83 ID:6SZSTCDk0



 料理はしないだけでできないわけではない一方通行は、昆布で丁寧に出汁をとると、薄めのお粥を見事に作り上げた。ついでにコンビニで買ってきた白桃の缶詰を開けて、切り分けて器に盛り、冷蔵庫の中に入れる。
 風邪のときは桃缶じゃん、と、嘗て世話になっていた保護者が言っていた。その根拠は未だにわからないものの、そういうものなのだと一方通行は思っている。
 我ながら素晴らしい手際で仕度を終えてしまったため、まだ11時を何分も過ぎていない。缶コーヒーを片手にソファーに座り込むと、何の気なしにテレビのスイッチを入れる。ニュース番組にチャンネルを合わせて、今日の芸能界ではなんだのかんだのと言ったくだらないニュースをぼんやりと聞き流す。と。
  
 キイイイ、とリビングの扉が開いて、怪人チビ(?)毛布が枕を抱えて立っていた。

「オマエ、何やってンだよ」

「…おきたらいなかった、ってミサカはミサカはハクジョウなあなたにもんくをいってみたり」

 枕を抱え、毛布をずるずると引きずった状態のまま、ふらふらとした足取りでソファーのところにやってきた打ち止め。

「つめて」

「お、おゥ…」

 じっとりと熱の籠った恨みがましい視線を向けられて、一方通行は素直にその指示に従った。打ち止めはのそのそとした仕草で一方通行の腿の上に頭をのせると、空いたスペースにころりと横になる。暫くもぞもぞと動いていたが、ベストなポジションを発見したのか、枕を抱えたまま動かなくなった。

「何のために枕持って来たンだ。そっち使え」

「かってにいなくなったあなたがわるいの、ってミサカはミサカはおことわりしてみる」

「意味解ンねェ」

 肉付きの悪い自分の足よりは、枕の方が明らかに寝心地が良いはずなのだが、そういった意見は受け入れてもらえないらしい。病人は得てして理不尽で我が儘なものなので、争う気のない一方通行は彼女がしたいようにさせておく。
 手を伸ばしてリモコンを取り、テレビを消すと途端に手持ち無沙汰になった。

「…あそびにいきたかったなあ、ってミサカはミサカはしょんぼりしてみたり」

「なら熱出してンじゃねェ。遠足前に熱出すガキかっつーの」

「明日ヨミカワのいえにいく、っていってたのに」

「キャンセルしといたからな。時間が合えば黄泉川だけで見舞いに来るとよ」

「そっかあ、ざんねんだね、ってミサカはミサカはやっぱりしょんぼりしてみる」

 手持ち無沙汰なので、ぽんぽんと一定のリズムで打ち止めを撫でて慰めながら、一方通行は窓の外に視線を送る。5月の空は晴天で、確かに行楽日和だろうに、熱を出して家で寝てなければいけない打ち止めの状況は、ちょっと――いや、かなり気の毒な気がしてきた。

「…いつでも飯にできるぞ」

「もうちょっとしたらたべる」

  病気のお姫様のご機嫌取りはいろいろと難しいらしいのである。
263 :101 [sage]:2011/03/06(日) 20:43:19.14 ID:6SZSTCDk0
 適温に冷ましたお粥を口にして、打ち止めはしょんぼりした表情を浮かべた。

「せっかくあなたが作ってくれたのに、味しないおいしくないってミサカはミサカはブーたれてみたり」

「オマエの舌が熱でバカになってるだけだ。料亭もびっくりの昆布の風味がきいてるっつーの」

 別に昼食を作るのは面倒くさいので、付き合いでこちらもお粥を口にしながら一方通行は言い返す。じんわりと口に広がる昆布出汁の風味が味蕾を刺激し、漬物などなくても美味しく完食できてしまいそうな勢いなのだが、病人にはその味の繊細さが伝わらないようだ。
 浅漬けを摘み、お粥を一口、二口と啜ったところで、打ち止めはレンゲを置いた。

「やっぱり味あんまりしないよぉ…もういらない。ごめんねってミサカはミサカはあやまってみる」

「ンなこと言わずに食え」

 こんなに我儘なガキだっただろうか。ぐったりとテーブルに懐く打ち止めの口元に、お粥を掬ったレンゲを押し付けると、ちびちびとしたペースではあるが、それでもはむはむと口にする。そこまでやられれば素直になる、らしい。
 軽く茶碗一杯程度を食べさせて、まあ良いだろうと一方通行はレンゲを運ぶ手を止めた。

「桃缶あるぞ」

「! たべる!」

「食ったら薬な」

「…はーい」

 どん、と出された桃の缶詰をフォークの先で小さく切り分けながら口に運ぶ打ち止めは、こっちは美味しいと失礼な感想を口にする。そりゃ濃いシロップだから味がするだけだろと若干ムッとする一方通行だが、甘いもん好きお子ちゃま舌だということにして勘弁してやることにする。
 そんな一方通行は、お粥の後に缶コーヒーというアレな組み合わせを楽しんでいるのではあるが。
264 :101 [sage]:2011/03/06(日) 20:44:30.84 ID:6SZSTCDk0
「なおったらあそびにいきたい、ってミサカはミサカはおねだりモード」

「連休終る前に治ったらな」

「…がんばる」

 最後の一切れを飲み下して、ごちそうさまでしたと手を合わせた打ち止めは、これまた準備済みの薬の袋から錠剤2つとカプセル1つを取り出すと、白湯とともに嚥下した。すっかり慣れてしまった手つきであるのを気の毒に思いながら、一方通行はテーブルの上を片付ける。
 彼がキッチンに食器を運んでいる間に、彼女はテーブルの上に枕を置いてそこに頭を突っ伏すようにしてのせると、もぞもぞと毛布に包まりなおした。

「そこで寝てンじゃねェ。部屋戻るか、せめてソファー行け」

「だってこっちだったらあなたが見えるんだもん」

「…オマエなァ」

 人恋しくなる気持ちは解らなくはないが、絶対身体によろしくない。病人にあまり強く出れない一方通行は、素晴らしい速さで食器の片付けを終了させることにした。
 が。

「このクソガキ…」

 身体を痛めそうな状況で、打ち止めは寝息をたてていた。テーブルに突っ伏し、毛布に包まって眠る様子は、初めて行ったファミリー・レストランで体調を崩して倒れこんだときのことを思い出して一方通行は歯噛みしたくなる。

 ――あの時、あのまま少女を連れ帰っていれば、ウィルス騒ぎを未然に防げたかもしれない。そして自分は能力を失うような事態にならなかったかもしれない。

 思いつくのは後悔ばかりだった。倒れこむ前から、彼女は異常を訴えていた。救いたいなら、もっと徹底的にやるべきだったのだ。

「…くっだらねェ」

 頭を振ってその思考を振り払うと、一方通行は椅子の上で眠る打ち止めを起こさないようにそっと抱え上げた。発熱している身体はぐったりとして熱い。その力の入らない様子が嫌だった。
 自分の首に回した彼女の腕を利用して、電極のスイッチを入れて、移動のついでにもう一度彼女の体調をサーチする。食事を取った関係か、体温の上昇は見られるが、朝よりも数値が落ち着きつつある様子である。一方通行がが小さく安堵の息を吐く頃には、彼女のベッドまで辿り着いていた。
265 :101 [sage]:2011/03/06(日) 20:45:35.49 ID:6SZSTCDk0



 そろそろと慎重にベッドに横たえると、枕を置きなおして毛布と布団をしっかりとかけ直す。汗ばんだ額に張り付いた髪を梳くようにして流しタオルで拭うと、新しい冷却シートを貼った。ついでに少々ベクトルを弄って、快適な眠りの環境は完成だ。
 布団の外にはみ出した手をきちんと入れなおして、さて、と部屋を後にしようとしたときだった。

「………」

 きゅ、と弱い力で、引きとめるように指先を掴まれた。必死な気配はあるくせに、力が淡すぎて哀れさが勝った。

「…チッ」

 空いた方の手で髪の毛をぐしゃりと掻き毟る。この状況で彼女の手を振り払えるわけがなかった。椅子まで手が届かないのでそのまま打ち止めの眠るベッドの枕元に腰を下ろすと、上質なベッドは音を立てることなく、マットレスだけが僅かに揺れた。
 そして弱く繋がった指先を、しっかりと握りなおすと、一方通行は一人言ちる。




「早く治せ、バカ」





266 :101 [saga]:2011/03/06(日) 20:54:36.48 ID:6SZSTCDk0

カップリングものにおいて、風邪ネタは定番だって、ばっちゃんが(ry

さてさて、ここでお知らせですが、引越し等々の関係により、3月下旬くらいまで更新が滞りがちになります。申し訳ありません。投げ出す気はありませんので、どうぞご容赦のほどをよろしくお願いします。

では最後に、某コピペを改変した通行止めの何かをはっつけておこうかと思います。よろしければ修正でもして何かにお使い下さい。他カプへの改変も…できそうならどうぞ。

…と、思ったら一回に書き込めるバイト数を越えたので、次にはりますね。

途中にあるカプの羅列は、通行止め以外で一通さんの絡むカプを除いた上で、自分が思いついたノーマルカップリングを適当に並べてみました。個人的にはアックアさんと第三王女が好きです。
にしても今回は最初と最後が長かったけど本編が短かった…申し訳ない。
ではでは。

267 :101 [saga]:2011/03/06(日) 20:55:23.95 ID:6SZSTCDk0
ひゃああああ通行止め通行止め通行止めぇええええ! 一方通行さんかっこいいおキチ顔もイケメンモードも素敵だお!打ち止めちゃん可愛いお!お子ちゃまモードも聖母モードも素敵だお!通行止めが好きすぎてアニメ2期の展開に生きているのが辛いお!無印原作20・21・22巻途中までギリギリしたお!
クンカクンカもモフモフもしたいけどしなくていい!一方通行さんが打ち止めちゃんをもふもふぎゅってしたり打ち止めちゃんが一方通行さんをもふもふぎゅってするところを観察してにまにましてきゅんきゅんしてごろごろしたい!それだけ!それだけなんだお!!!マジ謙虚!!!我々の業界で愉オブはご褒美です!!!
二人の生活がダダ漏れ状態のMNWに接続できる『妹達』が羨ましい!二人の入院生活を担当した冥土帰しが羨ましい!二人の接点やってる芳川が羨ましい!二人と同居できる黄泉川が羨ましい!ちょっとお前らそこ座っていろいろ垂れ流せってんだよこんちくしょうめええええ!!!!!!!
それはさておき天井亜雄マジ天井亜雄! 二人の初めてのファミレスデートを阻害した上に打ち止めちゃんにウィルスぶち込むとか一方通行さんの頭撃って脳にダメージ与えるとか半端ねえさすが『絶対能力進化実験』を最後まで推し進めた三十路前らしいのに中年! でも許す特別許すだって一方通行さんの打ち止めちゃんの思いのたけをぶちまけたあの8月31日世界の中心はそこだった絶叫を導き出したんだから許してあげる!そうじゃなかったら芳川に撃たれたって許さないんだからね! どォせ俺にゃァ通行止めしか選べねェよってことですね解ります!!!!!!
それはさておき木原数多マジ木原くン! 二人のキャッキャウフフ絆創膏プレイを阻害した上に打ち止めちゃんにウィルスぶち込むとか一方通行さんを木原神拳でボッコボコにしたりだとか暗部落ちの原因作るとか半端ねえさすが禁書界一空気の読めない木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン! でも許す特別許すだって一方通行さんを守ろうと頑張る打ち止めちゃんとか打ち止めちゃんのために悲愴すぎる決意を摘み重ねていく一方通行さんの姿を見せてくれた上に一方通行さんの黒翼モードまで見せてくれたんだから許してあげる!そうじゃなかったらオレンジ色のプラズマになったって許さないんだからね! 通行止めの時間だぜェ! クッソ野郎がッ!ってことですね解ります!!!!!!
それはさておき垣根帝督マジていとくン! 二人のラブラブ退院を…あれ? まあいいやとにかく打ち止めちゃんを人質にとって一方通行さんを殺して『第一候補』になろうとするとか半端ねえさすが自覚済み似合わないメルヘン野郎! でも許す特別許すだって圧倒的な力の差を見せ付けるかっこいい一方通行さんとか黒翼暴走モードの一方通行さんを止める打ち止めちゃんマジ聖母な最後の希望なんでここの抱きとめるところをイラストにしてくれなかったのはいむらー!を見せてくれたんだから許してあげる!そうじゃなかったらていとうこになったって許さないんだからね! これが超一流の通行止めだ、クソ野郎ってことですね解ります!!!!!!
それはさておきエイワスマジエイワス! 二人のラブラブ電話を…あれ? まあいいやとにかく現出に際して打ち止めちゃんに多大なる負荷を与えたり一方通行さんに大怪我させたりするとか半端ねえさすが変形機能つきアレイ☆に大事大事にされてる何か! でも許す特別許す打ち止めちゃんのために相変わらず命張ってる一方通行さんや久しぶりの二人っきり命がけの愛のロシア道行き展開を導き出してくれたんだから許してあげる!そうじゃなかったら暫く消滅してみたって許さないんだからね! 汝の欲する所を為せるそれが通行止めとならんってことですね解ります!!!!!!
それはさておき番外個体マジ襲撃者! 二人の命がけの愛のロシア行軍を阻害した上に一方通行さんをガンガン攻撃したりたり打ち止めちゃんを殺そうとしちゃったり挙句一方通行さんを精神崩壊まで追い詰めたりするとか半端ねえさすが学園都市が一方通行さんを壊すために作った最終兵器! でも許す特別許す一方通行さんが打ち止めちゃんの笑顔で大抵OKとかいっぱい手を繋いでいたという衝撃の事実とかを惚気まくったり死にかけてるのに一方通行さんのために頑張る打ち止めちゃんとか血塗れで歌う一方通行さんとか「ずっと一緒にいたいよ、ってミサカはミサカはお願いしてみる」「俺も、ずっと一緒にいたかった」ってそれなんてプロポーズ?とか愛の力で一方通行さんマジ天使化とか見せ付けてくれたんだから許してあげる!そうじゃなかったらガクガクと得体の知れない震えを発し始めたって許さないんだからね! これは、上インでも、上琴でも、上姫でも、上吹でも、浜滝でも、浜麦でも、浜絹でも、ウィリヴィリでも、帝春でも、未元定規でもない ――通行止めだ、クソ野郎ってことですよね解ります!!!!!!
ふにゃあああ通行止めええええええええ!!!!!!ぎゃああああああああああああああああ!!!!!!うぉおおおおおおおおおおおお!!!!!
はっ?! 見…てる? 原作の一方通行さんがこっちを見てる!こぎのん版の打ち止めちゃんがこっちを見てる!冬川版の一方通行さんがこっちを見てる!アニメ版の打ち止めちゃんがこっちを見てる!
ばっかやろおおおおおおおおお!!!!!!!!!こっち見てる暇があったらお互い見詰め合ってればイイんだよクソったれがあああああああ!!!!!!!
え?! 恥ずかしい? 今更?! い ま さ ら そ ん な こ と 言 う ?! 初対面で裸見ちゃったり一方通行さんのお家で一晩をともにしたり一緒にお風呂入ったりアニメだと病室同室だったり大覇星祭デートしたりいっぱい手を繋いでたりアニメだと腕組みデフォルトだったりラブラブ電話かましたりロシア編の移動はお姫様抱っこがデフォルトだったりしてるくせに? でもそんな初々しい通行止めも大好きだお!!!!!お前らもう結婚しろいやっほおおおおお!!!やったねアレイ☆!式場の予約は任せたよ!!!!!ひゃああああアアアアアああああああああああうわアアあああああああああああああああああん!!!!!!!!!!天使×聖母で世界がやっべええええええええええ!!!!!!!!この思い学園都市に届けええエエえええええエエええエえええ!!!!!!!特上のハッピーエンドをよろしくゥゥゥゥうううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 21:00:03.00 ID:vPOLs+8bo
なwwwwwwwwwwwwがwwwwwwwwwwwwwwwwすwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwぎwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 21:08:34.01 ID:jH3Rm9YAO
投下より長いんじゃないかこれ
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 21:10:16.51 ID:f4vi9nFAO
おつおつ
これもある意味本編だよなあwwwwww
つーか、あなたの通行止め愛がハンパないから安心して着いてけるわ
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 21:10:46.94 ID:4BB6IZhao
>>101よ、お前がNo.1だ…
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 21:27:25.91 ID:8glIb9yho
ルイズを一つ残すのが作法だってばっちゃが(ry
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 21:39:26.63 ID:pG8titVQ0
ちゃっかり敵キャラみんな許してるしwwwwwwwww
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 21:59:34.84 ID:eGmiPaYg0
>>272
101の通行止め愛に作法は通用しないってていとくンが言ってた
むしろそれが常識だから
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 22:43:41.00 ID:2Ms4gloDO
なwwwwげwwwwえwwwwww
もはや原型が5割くらいしかねえwwwwwwww
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 00:00:15.85 ID:wmbTQ7qP0
誘拐も本編も最後も乙www
最後www最後www
277 :101 [sage]:2011/03/07(月) 00:35:20.40 ID:NUoOZ3mj0
うわわわわルイズに直すの忘れてたああああorz 改変しまくった弊害&はるとき行換えしかチェックしてなかったからですねorzorz
つーか本当にそろそろ自重します…いや、新約次第だけど。

でもってさすがにアレで終っとくのもなんなので、雛祭り用にかいていてボツにしたネタを落としておきます。年齢軸は原作です。ギャグ書くつもりだったのに何を間違えたのか何ちゃってシリアス風味になってしまいました…orz









(おかしい…)
 何かがおかしい、と一方通行は感じた。今日は3月3日。今までの彼の生き様とは全くもって無縁だが、今日は桃の節句――雛祭りである。
 クソガキにねだられるままにそろえてやった雛人形は綺麗に飾り付けられて、雪洞(ぼんぼり)には明りが灯されている。
 その雛人形の前で。

「聞いてるの、ってミサカはミサカは確認してみたり!」

 甘酒に酔っ払って、顔を真っ赤にしている打ち止めが、自分に向かって説教していた。

「…オイ、バカ保護者コンビ」

「たはははは、まさか甘酒でここまで酔っ払うとは思わなかったじゃん? ごめんねー」

「二日酔いにならないと良いけど」

 黄泉川愛穂も芳川桔梗も全く頼りにならない。思わず彼は拳をかたくかたく握り締める。

「ちょっとあなた聞いてるの? ってミサカはミサカは再確認してみる! もう正座して正座!」

「……」

 ふにゃんふにゃんと身体を揺らす打ち止めの目が、軽く座っている。一方通行は内心で舌打ちしながら、渋々その命に従った。酔っ払いの相手は面倒臭い。

「ミサカはあなたに言いたいことがいっぱいあるの、ってミサカはミサカはあなたと膝をつき合わせてみたり。ちゃんと聞いてよねー、ってミサカはミサカはやる気のなさそうなあなたに要求をつきつけてみる」

「…わかった。聞く」

 不自由な足に正座は地味にきついのだが、ここは誠意をポーズとして見せておく必要があるだろう。態度さえしっかりしておけば、話の中身を聞き流してもこのクソガキは満足するはず。――しかし少女の説教は、彼にとっては聞き流せないような内容だった。
278 :101 [sage]:2011/03/07(月) 00:36:53.20 ID:NUoOZ3mj0

「あなたはどうして何にも言わないでどっかに言っちゃうの? ってミサカはミサカは問い質してみたり。気がついたらあなたがいなくなっちゃってて、ミサカは凄く不安で、いっぱい心配したんだよってこと、あなたにちゃんと伝わってる? ってミサカはミサカは確認してみる」
「そもそもあなたは、あなたがいなくなっちゃったらミサカが悲しむってことを理解してる? ヨシカワだってヨミカワだって、あなたがいなくなったらいっぱい悲しむのに…ねえ、何であなたは、世界で一人ぼっちみたいな顔をするの? ってミサカはミサカは問いかけてみたり」
「あなたがあなたのことを嫌いでも、ミサカはあなたのことが大好きで、ミサカはあなたがいないと幸せじゃないし、あなたが幸せじゃないとミサカだって幸せじゃないのに、あなたは何でそれをわかってくれないの、ミサカはそれがつらい、って、ミサカは、ミサっ、カ、はっ、あ、、ふええええええええ」

 言葉にするほど興奮し、更に酒精の力が加わって、詰め寄る打ち止めはついに声をあげて泣き出してしまう。
 一方通行は途方にくれる。打ち止めを泣かせる気など更々なかったし、笑顔の似合う少女が泣いてる光景に彼はめっぽう弱かった。
 かと言って、どのような言葉を返せば打ち止めが満足するのか解らない。泣き止ませ方も解らない。

 仕方がないので、彼は彼女を抱き締めた。己にしがみついて泣く子どもの耳元で、彼はポツリと呟いた――「悪かった」、と。
 謝罪以上のことはできなかった。『オマエのところに必ず帰る』『だから心配するな』と言葉にして約束できるほど、彼は腹を括れない。
だから、これが今の彼の精一杯。打ち止めはそれが悲しかった。

 ――何にも言われないのはもういやだ。謝罪の言葉ではない言葉が欲しい。違う。『おはよう』とか、『おやすみ』とか、『いただきます』とか、『ごちそうさま』とか、『いってきます』とか、『いってらっしゃい』とか、『お帰り』とか、『ただいま』とか。そういった言葉が、あなたと毎日交せるようになりたい。それだけなのに――

「あなた、は、わからずやさんなのね、と、ミサカはミサカは、さびしくなってみる」

 泣きじゃくりながら絞り出すように言葉を紡いだ少女に向かって、少年はわからないから仕方ないだろと心中で一人言ちる。


 ――その少年がいろいろなことを理解して、少女が望む言葉を与えられるようになるのは、もう少し未来(さき)のお話。









酔っ払って寂しい気持ちが全開に出ちゃった打ち止めと、どう返せば良いのか解らない一方さんのお話でしたー。
ではでは。
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 01:02:43.29 ID:7Nj58v9ko

なんかくだ巻いてるOLだなー
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 01:10:33.91 ID:GcL1PZhA0
改変コピペが元ネタルイズなのか疑わしいぐらいの長さと完成度で通行止めへの愛がヤバイ
ばっかやろおおおお!見詰め合ってろのくだりで吹いた

シリアスな通行止めがあってこそのほのぼの、いちゃいちゃラブラブだと思う
乙!ゆっくり更新でも待ってる!
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 01:28:36.03 ID:kJZriR17o
……もう>>101は第二位を名乗っていいと思うんだよ。
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 02:20:51.38 ID:OgI+SObho
風邪止めと酔い止めと一方通行さんとで切なさがやばい
何がやばいって二人の微妙な距離感がやばい
それ以上に>>101の通行止めへの愛がやばい
改変元のコピペなんかはるかに凌駕する分量でもしかしてこいつ第六位なんじゃね?
能力名は「通行止め愛」ってか?
それと一通さんかっけー!ってなったのに最後アヘ顔天使に全部持ってかれたアニメもやばい
ともかくお前ら、>>101がMNWにアクセスできる環境を作るべきだと思うんですよ
そしたら毎日通行止め見放題だよ!やったね!
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 18:51:04.60 ID:rwuSsJ8d0
更新が楽しみすぎてやばい。一週間が遠い
284 :101 :2011/03/11(金) 02:36:43.13 ID:q47j0ED50
新約ううううう! ということなので、今回の後書き部分は新約感想になってしまいました(長い)。ネタバレ回避希望の方はとばしてください。
さらにその後ろに、前回の長いのの修正版とそれの短縮版もつけておきました。こっちはネタバレなしです。これで心残りなしってことで、暫し投下はおやすみさせていただきます。

そして全く関係ない話ですが、引越しのために部屋の掃除をしていたら2007〜のガンガンが出てきました。本誌掲載こぎのん版の打ち止めの可愛さが異常すぎて引越しがやばい。欠陥電気編から打ち止め編への一方さんの男前度の上がりっぷりが甚だしすぎて引越しがやばい。で、一方さんの「頭でも撫でてくれるか?」の発言を読むたびに、一方さんは打ち止めに頭を撫でて欲しいのかとかえーと以下いろいろ書くと長くなるので割愛。>>101は自重を覚えてみたり! 
では今回の分です。

285 :101 [sage]:2011/03/11(金) 02:37:47.44 ID:q47j0ED50
〜〜〜とあるスーパー〜〜〜

上条「タイムセールの鬼、上条さんに敵はいないんですよっと。…あれ?」

上条「あそこにいるの、打ち止めだよな。おーい」

打ち止め「こんにちは、ヒーローさん! お買いもの?」

上条「おう。お前もか?」

打ち止め「そうだよ。今日はカキネが夕飯食べに来ることになってるから、二人分だと材料が足りなくなっちゃって。そうだ、ヒーローさんも一緒に夕飯どうかな? って誘ってみる!」

上条「え? 俺? 俺もいいのか? つーか迷惑じゃね?」

打ち止め「全く問題なーし! 3人分も4人分もそう変らないし、軍資金はもらってきてあるし。それにあの人も喜ぶと思うよ」

上条「んー、じゃあお言葉に甘えちゃおうかなー」

打ち止め「どうぞどうぞー」

上条「よし、じゃあ買い物の荷物持ちと、セール品狩りは俺に任せてもらおう!」

打ち止め「おおお、ヒーローさん頼もしい!」パチパチパチ
286 :101 [sage]:2011/03/11(金) 02:39:00.75 ID:q47j0ED50
上条「買い物メモ見せてもらって良いか? 今日の特売品はチェック済みだから、対象商品から先に取って来るよ」

打ち止め「さすがヒーローさん! …あの人、金銭感覚が若干ずれてるから、一緒に買い物行くと時々大変だったりするの」

上条「あー、そういや垣根も御坂もそんな感じだったよな。何でサラッと200g5000円する豚肉に手ぇ伸ばすんだよ意味わからん。これから作るのは肉じゃがだっつーの。しかもぶっちゃけ味の違いがわかりませんでした! 俺が貧乏舌なのは認めますけどね! あ、カート任せていいか? セール品とってもってくるから」

打ち止め「大丈夫! うーん、お姉様やカキネはわかんないけど、あの人は高かろうが安かろうが美味しく食べられれば気にしないって人だから、それはそれでちょっとね、って思ってみたり。高級料理店のステーキも、コンビニのフライドチキンも同じように食べちゃうからなぁあの人」

上条「それは作り甲斐なさそうな…」タハハ

打ち止め「んー、そんなこともないよ。失敗作には当然文句言うけど、ミサカが作ったものは全部残さず食べてくれるし、味付けのリクエストとか好き嫌いも言ってくれるし、あと『美味しかった』とか、そうそう、『ごちそうさま』もちゃんと言ってくれるんだよ」

上条「へー、あいつ良いヤツじゃん」フーン

打ち止め「その評価は今更なのだ、ってミサカはミサカは勝ち誇ったように宣言してみる」フンス

上条「ま、しっかり食ってくれると作り甲斐あるってもんだよな。うちの食費を圧迫しまくった暴食シスターさんは、俺が作った作ってない関わらず基本なんでも美味しく完食してたけど、今思えばけっこう嬉しかったよな」ウンウン

打ち止め「インデックスは元気? 確か今イギリスだよね」

上条「おう、イギリス清教でいろいろあったから戻らなくちゃいけなくなったんだよなー。でもたまにこっちに遊びに来てるし、俺もあっちに呼ばれていったりしてる。それにあいつもなんとか電話の使い方覚えてくれたから、電話したり手紙書いたり…そうだ、機会があったら打ち止めも会えよ。あいつも喜ぶぞ」

打ち止め「本当に? じゃあ次に学園都市に来たときは連絡してくれると嬉しいな!」

上条「ん、了解ー」
287 :101 [sage]:2011/03/11(金) 02:39:45.81 ID:q47j0ED50
上条「よし、全部そろったかな?」

打ち止め「レジ出たあたりにあの人とカキネが来てるって連絡があったから、お金払ったら合流しようね!」

上条「おう。けっこう買ったなあ」

打ち止め「一応成人男性三人いるからね。いっぱい食べてねヒーローさん!」ニコッ

上条「……打ち止めは良いお嫁さんになれるぞ」グスリ

打ち止め「へ? どうして涙ぐんでるの?! そ、それにおおおおおおお嫁さんってななななな何?!」/////

上条「いやー、家事スキルに欠ける同居人とか、家事スキルは偏ってるけど悪くないけど漏電して家電破壊していく知り合いとかばっかりで、上条さんは家庭的なものにひっじょうに飢えています。打ち止めは良いお嫁さん、そしてひいては良いお母さんになるのですぞ」グスグス

打ち止め(ヒーローさん相変わらずアレかも、ってミサカはミサカは苦笑いを浮かべてみる)

上条「ん、あれ垣根と一方通行じゃないか?」

打ち止め「あ、ほんとだ。すみませーん、エコバッグありまーす。よしオッケー!」
288 :101 [sage]:2011/03/11(金) 02:41:17.26 ID:q47j0ED50
*****




垣根「おーい。お疲れー。けっこう買ったじゃん」

一方通行「で? 何で三下がうちのガキと一緒にいやがるンですかァ?」グリグリ

上条「やめて! 杖の先端を俺の足の指にのせて体重をかけるはやめろやめてくれやめてくださいの三段活用!」イタタタタ

打ち止め「あれ? メールの返信みてない? ヒーローさんもご飯に誘ってみたんだけど」

一方通行「…見てねェ」

打ち止め「じゃあ今言うね。ヒーローさんも誘ってみたのって事後報告してみたり。買い物にもつきあってもらったんだよ」

一方通行「ふーン。そりゃどォもォ」スッ

上条「…やっとどかしてくれたか」イテテテテ

垣根「ぶっちゃけコイツが増えたところで、『俺と芳川さんの距離を如何にして縮めるかを考えるていとくんNighT』には全く戦力にならねえじゃねえかよ。せめて助言とかできそうな偽海原とかさあ」

上条「え、今日の夕飯の目的それ?! つーか海原は今帰ってるじゃん! そして上条さんだって恋愛相談くらいのれますのことよ?!」

垣根「テメエにゃあ一生無理だっつーの」

上条「そんなわけない! いいぜ、お前が俺には恋愛相談が無理だって言うのなら、まずはその幻想を――」

垣根「ぶち壊せねえよクソッたれ! 寧ろ自分の頭殴ってろ!」 

一方通行「何つーか今日はやたらと割引シール貼ってあるもンばっかだがよ、金は充分渡したろォが」ガサガサ

打ち止め「ヒーローさんの戦利品だよ。あ、あなたそれはビニールに入れたほうが良いかも」ガサガサ
289 :101 [sage]:2011/03/11(金) 02:42:05.82 ID:q47j0ED50
垣根「そしてナチュラルに二人の世界を築いて買い物の袋詰めとかなにそれ新婚さん? みたいなことやめていただけませんかねそこの二人いいいいい?」

一方通行「飯食わせてやンだから荷物持ちくらいしろよパシリルヘン。――ああ、上条は買い物ぶちまけそうだから触ンな」

上条「またさらっと酷いことをと思いつつも反論できねえ…」

垣根「華麗に俺の突っ込みスルーな上、変な造語作ってんじゃねえぞコラ第一位。ま、エコバッグ二つ分くらい余裕だがな」

打ち止め「ここからだと歩いて15分もすれば着くよって道案内モードで先頭に立ってみたり!」

一方通行「オマエ鞄持ってる手にぶらさがンじゃねェ! そして引っ張ンなっ」

打ち止め「えー、だめ?」ギュウ

一方通行「ったく。くっつくならこっちのスピードあわせろクソガキ」ハァ

キャッキャ キャッキャ

垣根「腕組んで歩いてる第一位と最終信号がいっちゃいっちゃいっちゃいっちゃしてんのを目の当たりにしながら、その後ろを買い物袋持って男二人で並んで歩く光景について」

上条「…けっこうアレだよな、何つーか。いっそ俺らも対抗して腕組んでみます? ――って! 冗談ですよ冗談! 未元物質展開するのやめていただけませんのことよ?!!??」

垣根「バカ条[ピーーー]。いっそ第一位ごと[ピーーー]」

上条「酷っ?!」



290 :101 [sage]:2011/03/11(金) 02:42:52.34 ID:q47j0ED50

〜〜〜一方通行のマンション〜〜〜





上条・垣根「「お邪魔しまーす」」

打ち止め「どうぞどうぞー、ってミサカはミサカはお客様にスリッパを差し出してみたり」パタパタ

上条「相変わらず良い家だよなあ。うちの大学の寮とは大違いだ」シミジミ

一方通行「そォかァ?」キョトン

垣根「どこもこんなもんじゃねえの?」キョトン

上条「レベル5を基準にものを考えるな。それに俺の大学は所詮三流大学だし」

垣根「教育学部だっけ?」

一方通行「はっ、このバカが教師だと生徒が可哀想だよなァ。同情すらァ」

打ち止め「んー、でもヒーローさんはヨミカワとか小萌先生みたいな、良い先生になると思うよ、ってミサカはミサカは太鼓判をおしてみる」

上条「ほんと打ち止めは良い子に育って…。オイ、そっち二人も打ち止め見習えよ」

一方通行「その発言は帰納法と演繹法の違いを理解してからにしろ」

垣根「江戸幕府歴代将軍の名前を漢字でかけるようになってからにしろ」

一方通行「先生ー、体言と用言って何が違うンですかァ?」

垣根「先生ー、光合成の反応式教えてくださーい」

上条「黙れこわっぱどもがああああああっ」ギャー
291 :101 [sage]:2011/03/11(金) 02:44:27.40 ID:q47j0ED50
打ち止め「すぐに作るから、お客さん二人はそっちに座っててね、ってミサカはミサカは二人をダイニングテーブルに案内してみたり」

垣根「おうどうもー」

上条「何か手伝うことあったらするぞ?」

打ち止め「大丈夫、ありがとうヒーローさん。でもあなたは手伝ってもらうんだからね、ってミサカはミサカはエプロンを差し出してみる」

一方通行「あー、はいはい」ゴソゴソ

上条「エプロン装備の家庭的一方通行を生でみることがあろうとは…」ヒソヒソ

垣根「…しかもあの黒いエプロン、最終信号が小学生のときの家庭科の実習で作って、第一位にプレゼントしたものだったりするんだぜ…?」ヒソヒソ

上条「なん…だと…?」

垣根「女の子なのに黒をチョイスしたのは、初めからヤツにあげることを想定していたかららしい。あの色なら使ってくれるだろう、ってな」ヒソヒソ

上条「しっかし垣根詳しいな」ヒソヒソ

垣根「前に麦野とあの二人と外で飯食ったとき、最終信号のデジカメ画像を見る会に何故かなってな。エプロンつけた第一位の画像が出てきて、俺と麦野は当然大爆笑した。そのときに最終信号がエプロンの来歴について解説してくれたんだよ。にしてもよぉ、何だったんだよあれ。カテゴリのせいかもしれねえけどよ、何枚見ても何枚見ても、あの二人がいちゃいちゃきゃっきゃしてるんだぜ? しかもご丁寧に写真の状況を最終信号が説明してくるし、第一位は第一位でしれっとした顔してるしさぁ。『これは学園都市の外の海にいってみたとき』『はしゃぎまくってたよなオマエ』だの、『これは大覇星祭で記念に撮ったの』『ああ障害物レースで一位だったときか』だの、『これは遊園地でねー』『一緒にメリーゴーランドとかどんな苦行だっつーの』だの、『これはあの人が作ってくれたケーキでめちゃくちゃ美味しかったんだよ』『…オマエの作ったもンには負ける』だの、『この服はあの人がチョイスしてくれたの』『適当に選んだだけだ』『またまた〜』だの、何そのメモリー。だんだん俺と麦野は空しくなってきたね。最早笑えもしねえ。何で俺たちここにいるんだろう、ってさ。誰か『ここに野生のバカップルがいます危険近寄るな』って看板立てとけよ…っ」ブツブツ

上条「……、」カタヲポントタタイテミタリ
292 :101 [sage]:2011/03/11(金) 02:45:05.69 ID:q47j0ED50

打ち止め「あなたー、そっちお願いってミサカはミサカは手を止めずにお願いしてみたり」

一方通行「俺がそっちやるからオマエがやれ」

打ち止め「はーい。あ、あとあれ取って、ってミサカはミサカは場所を移動しつつ再度お願いしてみる。それに炊飯器を見てくれると嬉しいな」

一方通行「ン。あと炊飯器終った」

打ち止め「ありがとう!」


上条「……何かさあ、今更なんだけど、『あなた』『オマエ』呼びっていろいろとアレだよな」

垣根「指示代名詞だけで会話が成立するのも地味にアレだぜ? あと並んでキッチンに立って料理」

上条「今上条さんは新婚家庭にお邪魔して居た堪れなくなった人の気持ちがわかった気がします」

垣根「俺、先刻はボロクソ言ったけど、今はテメエがいて良かったと思ってる」

上条「垣根…!」ガシッ

垣根「上条…!」ガシッ

フタリノ ユウジョウ レベル ガ 5 アガッタ !
293 :101 [sage]:2011/03/11(金) 02:46:16.44 ID:q47j0ED50
打ち止め「あなた、味見お願いってミサカはミサカはクリームスープをすくってさしだしてみたり」アーン

一方通行「ン。あ」


上条「『あーん』だ、と…?」

垣根「チクショウ、チクショウ…っ! はっ、いや待てよ? これを俺と芳川さんに置き換えてみたらどうだ? まずは芳川さんのエプロン姿を想定。目の前の最終信号を参考にして、演算開始。――逆算、終るぞ。いける! エプロン装備の芳川さんまじ嫁! そのままエプロンを可愛いふりふりのにチェンジいいいいい!」ヒャッホオオオオッ!

上条「この状況を最適化している、だ、と…?!」ゴクリ


一方通行「…もォ少し塩足しとけ」

打ち止め「んー? ミサカ的には大丈夫だと思うんだけどなってミサカもミサカも味見してみる」パクッ

一方通行「だからほんの少しでイイっつってンだろ。味が締まる」

打ち止め「じゃあパラっと、ってミサカはミサカはあなたの指示に従ってみたり」


上条「oh、同じスプーン…」

垣根「いけるか? いや、いけねえでどうする! 俺の演算能力に常識は通用しねえんだよクソッたれがあああああ! よし…

    芳川(パステルピンクのハート模様のエプロン装備)「味見してくれるかしら、あ・な・た? はい、あーん♪」
    垣根(パステルブルーのハート模様のエプロン装備)「あーん♪」ムシャムシャ
    芳川「どう? 自信作なんだけど」
    垣根「美味い。さすがだな。だがもう少し塩を足してみても良いんじゃねえか?」
    芳川「そうかしらね…」パクッ(*同じスプーン使用)
    垣根「どうだ?」
    芳川「そうね、あなたの言う通り、ちょっと塩足してみるわ」
    垣根「ついでに愛情も割り増しで」
    芳川「あら、たっぷり入ってるのに解らなかった?」クスクス
   
   いけた! やべぇスゲェイイ! 俺天才!!! 芳川さんマジキュート!!!」ヤッホオオオオオイッ!

上条「『自分だけの現実』をこんな方法で広げるなんて…! レベル5第二位の『自分だけの現実』の強さ、マジ半端ねえっ!!!」オソロシイコ…!
294 :101 [sage]:2011/03/11(金) 02:48:08.33 ID:q47j0ED50
打ち止め「ひゃあっ?! ちょっと指切れちゃった、ってミサカはミサカは自分の不注意を反省してみる」

一方通行「っ?! 何やってンだよバカ! 今すぐ手ェ出して見せろ!」

打ち止め「でも全然大したことないよ、すぐに血も止まると思うから心配しないで、ってミサカはミサカはあなたに切った指を見せつつ説明してみたり」

一方通行「ふざけンな。ばい菌が傷口から入ったらどォすンだ。それに指先は血管が集ってるから意外に血が止まりにくいンだぞボケ」アム

打ち止め「ふえっ?! いきなりミサカの指をくわえてどうしたのあなた!? ってミサカはミサカは動揺を隠し切れないんだけど???」アワアワ

一方通行「らまれ」カチッ

一方通行(演算開始。陰圧をかけつつ傷口の確認。唾液の中の殺菌物質および血液中の白血球を活性化して消毒――完了。次に血小板・血漿中の因子およびトロンボプラスチオンを活性化して止血。更に細胞に働きかけて再生を促す。暫く舌で固定。――終了)

一方通行「――よし。血は止めた。二度と怪我すンじゃねェぞ」

打ち止め「あ、ありがとう、とお礼を言いつつ、実行する前に何か一言言って欲しかったかも、ってミサカはミサカは突然のあなたの行動に驚いた気持ちを落ち着かせてみる。ふあー、びっくりしたあ…」ドキドキ


上条「な、なんだ今のプレイ…」ドキドキ

垣根「スゲェな……。スゲェいちゃつきっぷりだ。予想もしなかったことをナチュラルにやりやがって、第一位。確かにこれなら俺はテメェに勝てる気がしねえよ。ただし、テメェが今俺に見せつけたことを俺ができねえとは限らねぇんだよなあ!! 演算開始っ! 先刻想定したエプロン装備の芳川さんをもとに、今の視覚情報を最適化! 俺ならできる! 俺に不可能の言葉はねえんだよクソッたれがああああああ!!!!!」ウラァァァアアアアアアッ!!!!!!!

上条「垣根! 戻ってこい垣根えええええっ!!!!!」ユサユサ

垣根「俺は今こそ第一位と第二位の順位を逆転してみせるッ!! ははははは!! はははははははははははッ!!」
295 :101 [sage]:2011/03/11(金) 02:48:55.83 ID:q47j0ED50
一方通行「…つーか三下共、先刻から何騒いでンだァ?」

打ち止め「お待たせしました、ってミサカはミサカは料理を運びながら二人に気をつかってみたり。今日のメインはハーブチキンにしてみました、ってミサカはミサカは報告してみる!」

上条「お、美味そう。垣根ー、そろそろ戻って来ーい」

垣根「ちょっと待ってろ! もう少しで届きそうなんだ! 神ならぬ身にて以下略に俺はなる!!!」

一方通行「頭大丈夫か、メルヘン」

上条「仕方ねえ…。垣根えええええ!!!!! その幻想を、ぶち壊すっ!!!!!!!!!」ソゲブ!

垣根「ごはっ!!!!!!!!」タダナグッタダケジャネェカヨ

打ち止め「お皿とかひっくり返さないでね、ってミサカはミサカはエプロンを外しながら…あれ? 絡まっちゃった???」

一方通行「ったくオマエは先刻から何やってンだよ。脱がせてやるから大人しくしてろ」ホドキホドキ

打ち止め「ありがとう、ってミサカはミサカはあなたにお礼を言ってみる。じゃあミサカがあなたのエプロンを脱がせてあげるね、って」

一方通行「いらねェ。自分でやる」

打ち止め「えー」

キャッキャ キャッキャ


垣根@正気に戻ったよ「なあ」

上条「おう」

垣根「…野生のバカップルに生きているのがそろそろ辛い」

上条「……うん、アイツらもう結婚すれば良いんじゃないかな」



296 :101 [sage]:2011/03/11(金) 02:51:55.91 ID:q47j0ED50
突撃☆お宅訪問でした。
んでもって初読新約に対する感想等々をだらっと。

以下の注意を踏まえた上でお読み下さい。
>>101は通行止めが好きです。とても好きです。大好きです。
>>101は番外個体は片想い設定にときめきを隠せない人間です。








口絵の打ち止めの足のラインの艶かしさについて詳しい話を教えてはいむらー!というところからスタートした新約ですが。
総括すると、ロシア編→(   )→新約という印象です。新約は後日談&新しい物語のプロローグ&科学サイドのいろいろ説明回といった感じでした。でもその間にある空白部分が全くないかさらっとしか書かれていないので、ちょっとそこどうなってんのかまちー!そこが知りたいのよかまちー! みたいな箇所がちらほらあったかなー、と思います。

でもって、一通さんパート。黄泉川さんとのやりとりにほっこりしたり芳川さんそんな人だったっけ?と思ったりしたわけですが、打ち止めが動く!喋る!元気いっぱいだあああああ!!!というだけで>>101は幸せです。良かった!本当に良かった!!

すっかり普通に番外さんが馴染んでいることに若干の違和感を感じたのですが、そこは省略された部分できっと何かあったんだろうなー、まあ皆幸せそうだからいっかー、でも打ち止めに一通さん関係のことで怒られたり注意勧告されてたり、あるいは『ミサカネットワークで拾ったマイナスの感情であなたがが苦しむなら、その悪意はミサカネットワークの統轄個体であるこのミサカにむければいい』的なことを言われたりしてたらときめくのにー、と思わなくもなかったりします。

そして添い寝!子どものお昼寝につきあったということなので、2時間くらい? 添い寝してたってことですよね!何それ! つーかあまりに慣れた様子に、夜とかも普通に添い寝してんじゃねえのかと問い詰めたい。ってか一通さんと打ち止めが一緒に眠るという事態に関して、それに関する考察とシリアスからコメディ、ほのぼの、微エロまで妄想を書き連ねたら普通に80行余裕過ぎるんですが自重しますハァハァハァ。

あと打ち止めの嫉妬が可愛らしすぎて滾りますハァハァハァ。あんな風に番外さんに還元されるとは思っていませんでしたが…。でもギャグだから良かったものの、シリアスで考えたらアレですよねほんと。シリアスを考えたら、一通さんのためにも番外さんのためにもミサカネットワークに悪意が生まれないように、ネットワークで仲裁を率先してしたり、自分自身負の感情を持たないように努めていくうちに、だんだん心が壊死して無表情な笑顔をいっつも浮かべてるみたいな感じに打ち止めがなっちゃって、一通さんも違和感はあるけど気付ききれなくて、でもある日明らかに感動物打ち止め大号泣みたいな番組を打ち止めがリビングでみていて明らかに泣いちゃうシーンなのに、にこにこ笑ってる打ち止めを一通さんが発見して――みたいな鬱になってしまって凹みまくった。そんな>>101を誰か慰めて欲しい。

お買いもの等々今回は番外さんとの組み合わせが多かったですが、一通さんの思考がいつでもいつも本気で打ち止めに向いていることにニヤニヤします。相変わらず安定安心の打ち止め脳ですね過保護な親御さんっぷりもたまらないでもそれだったらもっと本文中で本人に対して言動で発揮しててくれてイイんだぜ! でも読者の前でいちゃつけない、そんなシャイな一通さんも嫌いじゃない。一通さんのこと、本文中に書かれていないだけで相当いちゃいちゃしてると>>101は踏んでいます。浜面と戦ってる最中に打ち止めに気付く一通さんの打ち止めレーダーまじ半端ねえ! そして打ち止めのためなら全く容赦しない一通さんマジ半端ねえええええ!!!!!! ホント電極ぶっさされてもいいからミサカネットワークに接続してええええええ!!!!!!! おはようからおやすみまで見守りてえええええ!!!!!! つーか、 一方通行「思う存分打ち止めを愛でてェ」打ち止め「?」 と二人のいちゃいちゃで1000を目指すスレとか立たないかなマジで。

番外さんが共闘&いじりモードで絡みまくっていたのですが、悪友ポジションっぽい印象です。…ところでこれはだんだんと馴染んでいくうちに、一通さんにある種妙な感情を番外さんが抱き始めて、それが恋情だと番外さんが自覚した瞬間に、改めて一通さんと打ち止めさんの繋がりの深さをまた別の視点から自覚させられて、打ち止めさんを排除すれば良いと一瞬考えても、それだと一通さんが壊れるからそうもいかず、一通さんのために打ち止めの幸せを願う→打ち止めの幸せ=一通さんと一緒にいること→結局恋敵(?)を支持するしかない状況に入って、何で同じクローンなのに? と思いつつもどうしようもないそんな切ない片想い番外通行を書いても良いというフラグでしょうか。…某所で書いた番外→通行止めをリライト完結したい。

あと一通さんのトンネルで使えない電極ぇ。ロシアじゃガンガン使えてたのに。あれは立派なアホ毛レーダーを持つミサカネットワーク司令塔の打ち止めが近くにいたから電波が入りやすかったのでしょうか。もしその仮定が成り立つとすれば、一通さんの最終形態は白天使打ち止めお姫様抱っこverでFAってことですね!打ち止めが充電してくれたらバッテリーの心配もなし! うーん、でもお姫様抱っこだと手が塞がるし、おんぶだと羽出せないし…そうだ、だったら片手で抱っこそれしかない。華奢じゃなくなった(?)一通さんなら大丈夫! やっべこれけっこう凄い発見じゃね? 一本論文にして発表すべきじゃね…?

まあ他にもいろいろとあるし一通さん関係以外もいろいろとあるのですが、なんかもういいや。
とりあえず二巻待ちなことが多すぎる。そんなところで。

297 :101 コピペ改変修正版 [sage]:2011/03/11(金) 02:55:33.02 ID:q47j0ED50
前回のコピペ改変はワードにぶち込んだら約2700字でした。でもって見直していたらちょっと気になる箇所があったので、前回の長いのの修正版置いておきます。修正版はかなり微妙な修正ですので、お暇な方はどこが直ったのかさがしてみてください。暇じゃない方は飛ばしてください。


ひゃああああ通行止め通行止め通行止めぇええええ! 一方通行さんかっこいいお!キチ顔もイケメンモードも素敵だお!打ち止めちゃん可愛いお!お子ちゃまモードも聖母モードも素敵だお!通行止めが好きすぎてアニメ2期の展開に生きているのが辛いお!無印原作20・21・22巻途中までギリギリしたお!クンカクンカもモフモフもしたいけどしなくていい!一方通行さんが打ち止めちゃんをもふもふぎゅってしたり打ち止めちゃんが一方通行さんをもふもふぎゅってするところを観察してにまにましてきゅんきゅんしてごろごろしたい!それだけ!それだけなんだお!!!マジ謙虚!!!我々の業界で愉オブはご褒美です!!!
二人の生活がダダ漏れ状態のMNWに接続できる『妹達』が羨ましい!二人の入院生活を担当した冥土帰しが羨ましい!二人の接点やってる芳川が羨ましい!二人と同居できる黄泉川が羨ましい!ちょっとお前らそこ座っていろいろ垂れ流せってんだよこんちくしょうめえええええ!!!!!!!
それはさておき天井亜雄マジてんじょう! 二人の初めてのファミレスデートを阻害した上に打ち止めちゃんにウィルスぶち込むとか一方通行さんの頭撃って脳にダメージ与えるとか半端ねえさすが『絶対能力進化実験』を最後まで推し進めた三十路前らしいのに中年! でも許す特別許すだって一方通行さんの打ち止めちゃんの思いのたけをぶちまけたあの8月31日世界の中心はそこだった絶叫を導き出したんだから許してあげる!そうじゃなかったら芳川に撃たれたって許さないんだからね! どォせ俺にゃァ通行止めしか選べねェよってことですね解ります!!!!!!
それはさておき木原数多マジ木原くン! 二人のキャッキャウフフ絆創膏プレイを阻害した上に打ち止めちゃんにウィルスぶち込むとか一方通行さんを木原神拳でボッコボコにしたりだとか暗部落ちの原因作るとか半端ねえさすが禁書界一空気の読めない木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン! でも許す特別許すだって一方通行さんを守ろうと頑張る打ち止めちゃんとか打ち止めちゃんのために悲愴すぎる決意を摘み重ねていく一方通行さんの姿を見せてくれた上に一方通行さんの黒翼モードまで見せてくれたんだから特別許してあげる!そうじゃなかったらオレンジ色のプラズマになったって許さないんだからね! 通行止めの時間だぜェ! クッソ野郎がッ!ってことですね解ります!!!!!!
それはさておき垣根帝督マジていとくン! 二人のラブラブ退院を…あれ? まあいいやとにかく打ち止めちゃんを人質にとって一方通行さんを殺して『第一候補』になろうとするとか半端ねえさすが自覚済み似合わないメルヘン野郎! でも許す特別許すだって圧倒的な力の差を見せ付けるかっこいい一方通行さんとか黒翼暴走モードの一方通行さんを止める打ち止めちゃんマジ聖母な最後の希望なんでここの抱きとめるところをイラストにしてくれなかったのはいむらー!を見せてくれたんだから許してあげる!そうじゃなかったらていとうこになったって許さないんだからね! これが超一流の通行止めだ、クソ野郎ってことですね解ります!!!!!!
それはさておきエイワスマジエイワス! 二人のラブラブ電話を…あれ? まあいいやとにかく現出に際して打ち止めちゃんに多大なる負荷を与えたり一方通行さんに大怪我させたりするとか半端ねえさすが変形機能つきアレイ☆に大事大事にされてる何か! でも許す特別許す打ち止めちゃんのために相変わらず命張ってる一方通行さんや久しぶりの二人っきり命がけの愛のロシア道行き展開を導き出してくれたんだから許してあげる!そうじゃなかったら暫く消滅してみたって許さないんだからね! 通行止めを語るなら、もォちっと気合い入れてくれよってことですね解ります!!!!!!
それはさておき番外個体マジ襲撃者! 二人の命がけの愛のロシア行軍を阻害した上に一方通行さんをガンガン攻撃したり打ち止めちゃんを殺そうとしちゃったり挙句一方通行さんを精神崩壊まで追い詰めたりするとか半端ねえさすが学園都市が一方通行さんを壊すために作った最終兵器! でも許す特別許す一方通行さんが打ち止めちゃんの笑顔で大抵OKとかいっぱい手を繋いでいたという衝撃の事実とかを惚気まくったり死にかけてるのに一方通行さんのために頑張る打ち止めちゃんとか血塗れで歌う一方通行さんとか「ずっと一緒にいたいよ、ってミサカはミサカはお願いしてみる」「俺も、ずっと一緒にいたかった」ってそれなんてプロポーズ?とか愛の力で一方通行さんマジ天使化とか見せ付けてくれたんだから許してあげる!そうじゃなかったらガクガクと得体の知れない震えを発し始めたって許さないんだからね! これは、上インでも、上琴でも、上姫でも、上吹でも、浜滝でも、浜麦でも、浜絹でも、ウィリヴィリでも、帝春でも、未元定規でもない ――通行止めだ、クソ野郎ってことですよね解ります!!!!!!
ふにゃあああ通行止めええええええええ!!!!!!ぎゃああああああああああああ!!!!!!うぉおおおおおおおおおおおお!!!!!
はっ?! 見…てる? 原作の一方通行さんがこっちを見てる!こぎのん版の打ち止めちゃんがこっちを見てる!冬川版の一方通行さんがこっちを見てる!アニメ版の打ち止めちゃんがこっちを見てる!
ばっかやろおおおおおおおおお!!!!!!!!!こっち見てる暇があったらお互い見詰め合ってればイイんだよクソったれがあああああああ!!!!!!!
え?! 恥ずかしい? 今更?! い ま さ ら そ ん な こ と 言 う ?! 初対面で裸見ちゃったり一方通行さんのお家で一晩をともにしたり一緒にお風呂入ったりアニメだと病室同室だったり大覇星祭デートしたりいっぱい手を繋いでたりアニメだと腕組みデフォルトだったりラブラブ電話かましたりロシア編の移動はお姫様抱っこがデフォルトだったりしてるく せ に ? でもそんな初々しい通行止めも大好きだお!!!!!お前らもう結婚しろいやっほおおおおお!!!やったねアレイ☆!式場の予約は任せたよ!!!!!『グループ』のメンバーは余興をよろしくね!!!!!エンダァァァアアアアアアアアアああああああああああああああああ!!!!!!!!!!天使×聖母で世界がやっべええええええええええ!!!!!!!!この思い学園都市に届けええエエえええええエエええエえええ!!!!!!!かまちー特上のハッピーエンドをどうかよろしくゥゥゥゥうううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

298 :101 コピペ改変短縮版 [sage]:2011/03/11(金) 03:00:43.08 ID:q47j0ED50

通行止め短縮ver もう長いなんていわせないんだからね☆ だいぶ元ネタに近付いたはずです。

ひゃああああ通行止め通行止め通行止めぇええええ! 一方通行さんかっこいいお!キチ顔もイケメンモードも素敵だお!打ち止めちゃん可愛いお!お子ちゃまモードも聖母モードも素敵だお!通行止めが好きすぎてアニメ2期の展開に生きているのが辛いお!無印原作20・21・22巻途中までギリギリしたお!
クンカクンカもモフモフもしたいけどしなくていい!一方通行さんが打ち止めちゃんをもふもふぎゅってしたり打ち止めちゃんが一方通行さんをもふもふぎゅってするところを観察してにまにましてきゅんきゅんしてごろごろしたい!それだけ!それだけで満足!!!マジ謙虚!!!我々の業界で愉オブはご褒美です!!!
二人のテーブルに料理運んだファミレス店員ちょっとそこかわれ!一方通行さんの絶叫を生ライブで聴けた天井亜雄ちょっとそこかわれ!二人の生活がダダ漏れなMNWに接続できる妹達ちょっとそこかわれ!二人の病室担当になった看護士ちょっとそこかわれ!二人と車に一緒に乗った芳川ちょっとそこかわれ!二人と同居できる黄泉川ちょっとそこかわれ!二人に驚愕と同情の眼差しを向けられた小萌先生ちょっとそこかわれ!通行止めお姫様抱っこを生ライブで見れた木原くンちょっとそこかわれ!暴走一方通行さんをぎゅっと抱き締めるマジ聖母な最後の希望打ち止めちゃんを生ライブで見れた警備員ちょっとそこかわれ!一方通行さんの惚気を直接聞けた上に「ずっと一緒にいたいよ、ってミサカはミサカはお願いしてみる」「俺も、ずっと一緒にいたかった」ってそれなんてプロポーズ?を生ライブで見れた番外通行ちょっとそこかわれ!とにかく一瞬でも通行止めに絡んだヤツそのポジションを譲り渡せ! え?ちょっと無理? ちくしょうこれが二次元と三次元の壁ってやつかよクソったれがああああああッ!!!そんな壁は一方通行さんの自転砲で粉々なんだからね!地球の自転を5分遅らせられたくなかったら…え?できない?!!?? なん…だと…??? 何でだよ!!何で誰もこの壁をぶち壊してくれねぇんだよ!!人類は60億人いるんだろぉが!だったら助けろよ!!二次元と三次元の壁をぶち壊して通行止めをガン見させてくれよ!にまにまきゅんきゅんさせてくれよちくしょおおおおおおお!!!!! 
はっ?! 見…てる? 原作の一方通行さんがこっちを見てる!こぎのん版の打ち止めちゃんがこっちを見てる!冬川版の一方通行さんがこっちを見てる!アニメ版の打ち止めちゃんがこっちを見てる!
ばっかやろおおおおおおおおお!!!!!!!!!こっち見てる暇があったらお互い見詰め合ってればイイんだよクソったれがあああああああ!!!!!!!
え?! 恥ずかしい? 今更?! い ま さ ら そ ん な こ と 言 う ?! 初対面で裸見ちゃったり一方通行さんのお家で一晩をともにしたり一緒にお風呂入ったりアニメだと病室同室だったり大覇星祭デートしたりいっぱい手を繋いでたりアニメだと腕組みデフォルトだったりラブラブ電話かましたりロシア編の移動はお姫様抱っこがデフォルトだったりしてる く せ に ??? でもそんな初々しい通行止めも大好きだお!!!!!お前らもう結婚しろいやっほおおおおお!!!やったねアレイ☆!式場の予約は任せたよ!!!!!『グループ』のメンバーは余興をよろしくね!!!!!エンダァァァアアアアアアアアアああああああああああああああああ!!!!!!!!!!天使×聖母で世界がやっべええええええええええ!!!!!!!!この思い学園都市に届けええエエえええええエエええエえええ!!!!!!!かまちー特上のハッピーエンドをどうかよろしくゥゥゥゥうううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


299 :101 コピペ改変短縮版の改変上インver [sage]:2011/03/11(金) 03:01:39.72 ID:q47j0ED50
あと他カプに改変するとこんな感じになるんじゃね?ってことで、短縮版改変ものをとりあえず上インverで手抜きですが作ってみました。このスレ的に需要あるのかないのかは知りませんが参考までに。

ひゃああああ上イン上イン上インンンンンン! 上条さんかっこいいお!長い説教も男女平等パンチも素敵だお!インデックスちゃん可愛いお!腹ペコ修道女モードもハイパーチートモードも素敵だお!上インが好きすぎてアニメ2期EDがエンドレスだお!インデックスちゃんがペンデックスモードになるたびにハラハラするお!
クンカクンカもモフモフもしたいけどしなくていい!上条さんがインデックスちゃんをもふもふぎゅってしたりインデックスちゃんが上条さんをもふもふぎゅってするところを観察してにまにましてきゅんきゅんしてごろごろしたい!それだけ!それだけで満足!!!マジ謙虚!!!我々の業界でそげぶはご褒美です!!!
二人にいろいろ美味しく絡める小萌先生ちょっとそこかわれ!二人の生活をおはようからおやすみまで見守れるスフィンクスちょっとそこかわれ!二人のお隣さんなんて美味しいポジションの土御門ちょっとそこかわれ!とにかく一瞬でも上インに絡んだヤツそのポジションを譲り渡せ! え?ちょっと無理? ちくしょうこれが二次元と三次元の壁ってやつかよクソったれがああああああッ!!!そんな壁は上条さんのそげぶパンチで粉々なんだからね!ノーバウンドで轟!っと吹っ飛ばされたくなかったら…え?できない?!!?? なん…だと…??? みんなずっと待ってたんだろ?上インを生で見れる最っ高に最っ高な幸福な結末ってヤツを!ずっと待ち焦がれてたんだろそんな展開を!だったら二次元と三次元の壁をぶち壊して上インをガン見させてくれよ!にまにまきゅんきゅんさせてくれよちくしょおおおおおおお!!!!!
はっ?! 見…てる? 原作の上条さんがこっちを見てる!こぎのん版のインデックスちゃんがこっちを見てる!冬川版の上条さんがこっちを見てる!アニメ版のインデックスちゃんがこっちを見てる!
ばっかやろおおおおおおおおお!!!!!!!!!こっち見てる暇があったらお互い見詰め合ってればイイんだよクソったれがあああああああ!!!!!!!
え?! 恥ずかしい? 今更?! い ま さ ら そ ん な こ と 言 う ?! 初対面で裸見ちゃったり上条さんがインデックスちゃんの看病したりインデックスちゃんが上条さんにお粥あーんしたりアニメだと「インデックスはとうまのこと大好きだったんだよ」なんてそれ大胆告白があったりインデックスちゃんの笑顔はどうしても守りたい上条さんだったり心が覚えてたり気がついたら同棲生活スタートさせてたり上条さん的にインデックスちゃんの笑顔が他の野郎に向けられるのいやだったり上条さんが入院するたびにマジ修道女モードでインデックスちゃんが付き添ったり上条さん家の家族旅行にインデックスちゃん連れてったりこぎのん版だと上条さんの携帯にインデックスちゃんの水着画像が入ってたり着替えドッキリ複数回発生したり上条さんが「俺から大切な人を奪わないでくれ!」ってシェリーさんに懇願したり上条さんはインデックスちゃんを危険から遠ざけるためにいろいろやったりインデックスちゃんを危ない目にあわせたハイジャック犯にブチ切れ上条さんモード発動したりインデックスちゃんのためにフィアンマと激闘したり天空は二人の世界を作り上げたりしてた く せ に ??? でもそんな初々しい上インも大好きだお!!!!!お前らもう結婚しろいやっほおおおおお!!!やったねアレイ☆!式場の予約は任せたよ!!!!!ローラたんは披露宴会場をよろしくね!!!!!エンダァァァアアアアアアアアアあああああああああああああああ!!!!!!!!!!幻想殺し×魔道書図書館で世界がやっべええええええええええ!!!!!!!!この思い学園都市とイギリスに届けええエエえええええエエええエえええ!!!!!!!かまちー特上のハッピーエンドをどうかよろしくゥゥゥゥうううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


他カプ? 自分で作ってください。上琴と浜滝も作ろうかと思ったけど上インver一個作ったら力尽きました。ってか他カプの燃え&萌え場面とか台詞とかキャラ&シーンの羅列がぶっちゃけ把握しきってないから無理。あと美琴関連はアニレーも漫レーも解らないので難しかったり。
長いver? 通行止め以外作りません作れません。愛があるなら自分で作ってくれ。

それでは暫く来れないと思われるので、以下新約および通行止め語りにお使いください。ではではノシ
300 :101  [sage]:2011/03/11(金) 03:04:27.00 ID:q47j0ED50
…ってか貼って画面見てから思った。

あんまり短縮されてなくね?


まあいいや。ちなみに一回に投下できるのは6000バイトだそうです。うん、二人でおねんねで余裕で埋まる。

ではではノシ
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 03:15:30.14 ID:gD8kvLSVo
やっぱりお前がナンバーワンだ…>>101
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 03:24:19.63 ID:30b+HM4AO
上インまでおさえてるもんだからてっきり自分がもう1人いるのかと
このスレは明日を生き抜く活力すぎてヤバいのと、壊れかけの打ち止めを全裸待機するのでここでも総合でもエロパロでも良いので下さい、可及的速やかに
あと余興グループでくそふいたwwwwww
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 04:21:34.25 ID:iZr0GXGJ0
これで自重してるんだからすごい
自重をまったくしていない本気モードの>>101でシリアス打ち止めを全力で書いてくれ頼む
お前が新約展開で思ったより通行止め分が足りてない俺の最後の希望だ…
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 05:25:47.84 ID:hOymMOnAO
自重ってなんだっけ?
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 08:07:19.43 ID:xt3nvHFAO
自分の荒んだ心を癒してくれてありがとう…
自重しない>>101を待ってる
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 15:35:50.61 ID:gem9zk79o
ちょっwwwwwwww地震来たwwwwwwww
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 18:19:26.41 ID:o1zOSs76o
フルコースのデザートにバケツどころかタライに入ったアイスが出てきてしかもそれに焼肉が挟まってる感じだ……
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/12(土) 00:20:57.76 ID:nLPEgIN+0
>>258のメンバーが来て生き残れる奴なんているだろうか?
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 01:01:06.15 ID:TwOnG6Kw0
新婚さん通行止めやべえ新婚さんいらっしゃいしたい・・・
え?結婚してない?またまたぁww
ていとくんも上条さんも嫌ならそこ代わるよ!?むしろ代わらせて下さい!

改変コピペも通行止めに上インとかもう幸せ
にまにまきゅんきゅんして地震の恐さをちょっと忘れられたありがとう!!!
ていうか通行止め及び禁書キャラ全員のハッピーエンド見るまで[ピーーー]ない
地震なんかにこの想い負けない!一方さん地震のベクトルどうにかしてくれ!

地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 10:10:44.71 ID:5S5Vs1/M0
末永く爆発しろ
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 15:31:43.89 ID:91mr7q1AO
>>101生きてるよなオイ
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 16:06:11.57 ID:myT1DhBqo
>>101がそう簡単にやられるかよ!
奴には通行止めがついてるんだぜ!?
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/13(日) 00:36:29.67 ID:qlKfqcD7o
>>298
オイ
一部「番外通行」になってるぞ
オイ
314 :101 [sage]:2011/03/13(日) 19:54:23.85 ID:YZzWp55DO
皆さん地震は大丈夫でしたか?
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
被災地の方は1日も早く日常生活に戻れますようにお祈りします。

そんな101ですが、がち仙台在住引っ越し先も市内な人です。死ぬかと思った…
自分は無事ですんでるアパートも大丈夫です。あと水道と電気が復活しました。親類も無事です。
しかし友人や先輩後輩の一部と連絡がとれていない状況です。

そんなわけで、状況が落ち着くまでお休みさせて下さい。落ち着いたら相変わらずハイテンションで再開したく思います。

本当に地震関連ばっかり考えてると鬱で死にそうなので、脳内は楽しく妄想、手は作業状態です…。
そんな101のために以下アニメと新約ネタバレおよび通行止めに熱いパトスをぶつけるスレでお願いします。ネタバレ上等!!


皆さんにお会いできる日がすぐにくることを祈ります。ではまた。
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/13(日) 20:16:29.19 ID:jqIJB+W4o
無事で良かった
死んだら妄想もできないもんね
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 01:04:57.98 ID:dZ+tDqi3o
ああああよかった無事でよかったほんとによかったあああああああ!!!
いつまでも待ってるので!
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 01:15:40.06 ID:PJ90zc1a0
仙台なのかよおいおい・・・まだまだ安心出来ないぞ
くれぐれも気をつけてくれ!知人も安全だといいな
いつまででも待ってるから、バッチリ通行止め妄想・書ける
状態になったら思う存分書いてくれればいいと思うよ!

地震こわいしこれから不便な生活になっていくかもしれないと思うと大変だけど
通行止めの妄想してたらとっても幸せになれるからそれを糧に生きていこう
5〜6年後通行止め妄想が止まらないよ
家族愛から恋愛に発展していくもどかしさと躊躇いと焦燥感が脳内に溢れていく
何が言いたいかっていうと>>101の通行止めはいいものだってことです、はい
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 04:14:27.32 ID:sIxZc8SAO
>>101無事でよかった…!>>101の周り方々が無事でありますよう埼玉から祈ってます。
大丈夫!>>101には通行止めがいるし俺達もいるから!

数年後通行止めはもっと増えてもいいと思うんだ。いや、いくらあってもいいと思うんだ。

一方さんが先に恋愛感情に気づいて、昔と同じ通りに接する打ち止めに「こっちの気も知らねェで……」とか思ったりするとんでもねぇヘタレ野郎だったり、上条さんとかつっちーに相談して笑われたり、過保護すぎて独占欲が出てきてなんかスゲェ病んじゃう一方さんとか

打ち止めが先に恋愛感情に気づたら思いっっ切り思春期して、押せ押せ打ち止めも良し、もじもじ打ち止めも良し、お姉様のようにツンデレでも良し、幼妻でほわほわ天然な打ち止めも良しで
二人で何度も美味しい通行止めが大好きだ!

家族愛からの恋愛って………いいよね
無限の未来だぜェ……
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 14:28:10.33 ID:urpN0nsG0
ちくしょう。良かった。>>101が無事で本当に良かった……ッ!
妄想に花咲かせてくれ。そして帰ってきたときに全部ここで吐き出してくれ。そしていつものハイテンションを見せてくれ。
俺も打ち止めの心が壊死するシリアスは特に読みたいんでよろしく。
未来妄想でも学園パロでもエロでもなんでも良いからお前の書くSSを待ってる
320 :101  [sage]:2011/03/15(火) 14:12:16.01 ID:XOnZ7CoH0
パソコン生きてた&アパートのネット回線無事だった記念かきこ!
皆ありがとう! 実は実家が新潟で中越地震にもつきあってるんで、避難所生活自体は平気なんですけど、知り合いいなくて寂しかったから嬉しいよおおおお!

あと研究室のメンバーも、不登校な1名がアドレス変更して連絡つかない以外全員連絡ついた!連絡取れた人全員無事だったよおおおお!!!!!

まだまだいろいろ大変だけど頑張る! 皆も計画停電とか大変だと思うけど、協力してください。お願いします。

あと皆の妄想にトキメキが止まらないぜ…。でも生憎と101は時代物パロとかまで妄想の手を伸ばし始めているよwww

じゃあまたそのうち現れます。ではでは
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/17(木) 23:29:20.10 ID:dYtsDDPDO
>>101もその周囲の人も無事そうで良かった
とりあえず101の妄想語りもSSもまた読みたいからそっちがいろいろ落ち着くよう祈ってみる
322 :101  :2011/03/24(木) 00:05:20.78 ID:J6ocZLJg0
皆いろいろコメントありがとう!励まされた!通行止め好きーの人優しい…(ほろり)。
そして通行止め好きーとか関係なく、計画停電の協力とか募金とか支援物資とかボランティアとかも本当嬉しいです。大変だと思うけど、もう少しの間協力お願いします(平身低頭)。

ちなみに>>101の地区は、先週の土曜日で避難所閉鎖&炊き出し終了できる程度の被害でなんとかおさまりました。うちはプロパンガスだったこともあってライフラインは完全復活。…電子レンジ壊れたけどorz 買い物がもう少し普通に出来るようになって欲しいけど、それはまだ仕方ないなー…と思います。引越しのために食品類減らしたり溜めないようにしてた自分マジ涙目。そして期限が去年の11月だった非常食を美味しく食べてお腹壊したぜこんちくしょうめ!治ったけど!
4月からの勤め先も、引越し先も無事でした。でも引越しは当然ながら延期です。今のアパート追い出されませんように!

そして気仙沼の先輩無事だったあああああ!!!!! 安心して泣くって本当にあるんだねっていうね。先輩曰く、沿岸部の地域は、津波と火事で「無くなった」って話です。きつい…。辛い…。遊びに行ったりした場所がなくなったりぐちゃぐちゃになったりしてる事実がけっこうかなり怖いししんどいです…。
でも仙台七夕はやるらしいんで、皆さん是非お越しを! もともと戦争の空襲からの復興ってことで始まったイベントらしいですよ仙台七夕。


でもって日常生活っぽいことをやってないと本当にやってらんないんで、短いけど投下しまーす。
323 :101  [sage]:2011/03/24(木) 00:09:05.84 ID:J6ocZLJg0

 連休に行けなかったかわりとばかりに、旧姓黄泉川、現在は亀山の姓を名乗る保護者のもとに訪れていた打ち止めは、へろへろとした様子でリビングのソファーに倒れこむ。

「やっと寝てくれたよ、ってミサカはミサカは報告してみたり」

 夫妻の二歳になる息子の遊び相手をしていたわけだが、やんちゃ盛り暴れん坊盛りワガママ盛りの子どもの相手はなかなかに大変だった。本日亀山亮太は警備員としての仕事に出ており、一方通行は研究所の方に狩り出されており、打ち止めは孤軍奮闘して亀山家の王子様のお守りを頑張ったのである。

「家事が随分とできて助かったじゃん。ありがとう」

「どういたしまして。元気なのは良いけど、もうちょっと大人しいと嬉しかったかも、ってミサカはミサカは疲労困憊した様子を隠しきれないよ」

「あはは、そりゃあ私と亮太の息子だから仕方ないじゃん?」

 豪快に笑った彼女は、ソファーの上に倒れこんだ打ち止めために、ローテーブルにカルピスを置いた。

「はいよー。あと夕飯に作った煮込みハンバーグ、お土産に包んどくから。二人とも愛穂さんの本家炊飯器料理を久しぶりに堪能すると良いじゃんよ♪」

「ありがとう! ってミサカはミサカは起き上がってカルピスに手を伸ばしつつ喜びを露にしてみる!」

 相変わらず炊飯器万能説の流れるこの家庭では、複数個ある炊飯器がフル稼働しているらしい。離乳食からしっかりと炊飯器料理で育った息子の将来ちょっぴり心配だがそんなことはまあ置いておこう。同じくカルピスをいれたコップを手に、元祖炊飯器主婦はソファーに並んで腰を下ろす。

「それにしてもアンタたち、けっこう上手くやってるみたいじゃん? 子どもの二人暮らしは亀山先生的にちょっぴり心配だったけど」

「あの人は一応成人してるけど、ってミサカはミサカは突っ込んでみたり」

「先生的に教え子ってもんはいつまでたっても子どもなの。家事は打ち止めがやってんだよね。アンタが熱出したって聞いて、心配になってお見舞いに行ったら、アイツがちゃんと看病してて先生ホッとしたじゃん」

「あの人は家事スキルあるけどやらないだけだからね、ってミサカはミサカは圧力鍋いらずのベクトル操作能力は反則だといつもいつも…っ」

 本人にやる気はないものの、家事方面にその能力を発揮すれば、まさに『一家に一台一方通行』状態なのである。いっそスーパー多機能冷蔵庫と、超強力発電機とあわせて『学園都市トップ3セット』でも発売すれば、主婦には大いに受けること間違いない。
 閑話休題。亀山愛穂はカルピスを啜りながら、リビングの隅に飾られたフォトプレートに視線を走らせる。嘗て一時期居をともにした『家族』の記念写真も、その中に一枚しっかりと紛れ込んでいる。
324 :101  [sage]:2011/03/24(木) 00:10:36.63 ID:J6ocZLJg0

「ぶっちゃけアイツがちゃんと保護者なんてやれんのか、ってちょっと心配してたじゃん。仲良くはやっていけるとは思ってたけど、それだけじゃあないからね。入学式とか面談とかも、何だかんだ言って都合つけて来てるみたいだし、それにしっかり生活できてるみたいだし――って、それはアンタの力も大きいか。ちゃんとアイツが一般的な生活リズムで一般的な生活をおくれてんのも、アンタが一緒だからだと思う。ほんっとに『家の娘(ラストオーダー)』は出来た子じゃんよー」

 わしゃわしゃと打ち止めの頭を撫でれば、体育教師兼警備員兼一児の母の力は本人が思ったよりも強かったらしく、打ち止めの持ったカルピスが零れそうなくらいに揺れた。危ないー、と言って騒ぐのを、悪い悪いと悪びれた様子もなく謝って、とある教師は快活に笑う。

「にしてもアンタも随分家事能力上がったみたいじゃん? 今日持って来てくれたクッキー、あれはさすがに炊飯器で作れない味じゃん?」

「うん、オーブンで作った、ってミサカはミサカは炊飯器でクッキーまで焼く気満々だったという事実に今更ながら驚愕してみる」

「いやいや、ケーキはいけるって。それより学校と家事、両立は大丈夫?」

「大丈夫全然平気ミサカは問題ナッシング! って突然の先生らしい質問に大きくなった胸を張って応えてみる! 授業は常盤台でやった既習事項でそのときの学力が落ちないように勉強してるし、あと家事とかはあの人もちょくちょく手伝ってくれるし、今日だってハンバーグ貰って帰るし、常盤台にいたときみたいに能力開発に追われてるわけでもないし、ってミサカはミサカは心配無用なのだということをアピールしてみたり」 

「それなら良かった。こ〜〜〜〜んな小さかったアンタが、立派に成長して愛穂さん嬉しいじゃんっ!」

「そ、そこまで小さくなかったってミサカはミサカは苦しいヨミカワはなしてっ!」

 体育教師兼警備員兼一児の母の力で力いっぱい抱き締められて、打ち止めはばたばたと暴れた――実際スキルアウトを確保できるほどの腕力である。思わず呼びなれた旧姓で呼んでしまっても仕方がない。

「あはは、ゴメンゴメン。子どもの成長を見守るのはやっぱり大人として格別の喜びがあるもんじゃん? まあ許せ」

「ううううう…自分の力がどれくらいかっていうの、ちゃんと自覚した方が良いと思うよ、ってミサカはミサカは涙目になりながら亀山先生に意見してみる…」

 ぐちゃぐちゃになった髪を手櫛で直して、打ち止めは徐にソファーに座りなおした。そして一言。

「ミサカ、ちゃんと成長してる?」

 虚を衝かれた形でワンテンポ遅れた亀山愛穂は、すぐに真面目な雰囲気になって、どうしたとその問いの理由を質しにかかる。
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/03/24(木) 00:10:58.65 ID:j8Lz6jhAO
無事なような良かった…
頑張ってくれよ!
326 :101  [sage]:2011/03/24(木) 00:12:40.77 ID:J6ocZLJg0
「何ていうか、いつまでたってもあの人ミサカに過保護だから、客観的に見てちゃんと大人になっていってるのかちょっと心配になって、ってミサカはミサカは日頃の不安と不満を吐露してみる」

「あー、」

 つい先日、この目の前の少女のために、学校の監視カメラをハッキングして学園生活を見守ろうなんてことまでした保護者のことを思い浮かべて、そっちの保護者もやったことのあるとある教師は苦笑を浮かべた。

「アイツの過保護は昔っからじゃん。打ち止めがちゃんと成長したって、一方通行の過保護が完全に抜けるとは限らないじゃんよ」

「でもでも、うがい手洗い徹底の上に最近は消毒用アルコールまで常備されたし、すっ転んで中が見えたら問題だからスカートの中に短パンはけとか、ちゃんとお風呂は肩まで浸かって30数えるまで出ちゃダメとか髪ちゃんと乾かせとか、忘れ物しないように連絡帳作っとけとか、寝るときはお腹冷えないように腹巻しとけとか、オマエは布団蹴飛ばすから折り返して挟んどけとか、あと最近だと料理してたら指の先切っちゃって、すぐあの人が治療してくれたから全然平気だったんだけど、その日から二日間包丁禁止アンド水仕事禁止になったし、そもそも料理のとき火傷したり怪我したりしないかいっぱい注意してくるし、ってミサカはミサカは他にも挙げればキリがないけど例示して現状を報告してみたり!」

「そ、そうか…」

 元保護者は乾いた笑いを漏らす。相変わらず安心安定の過保護っぷりである。変っていないというのであれば、きっと未だに彼女に内緒で携帯にGPS機能をつけているのだろう。学校のカメラハッキング事件について、打ち止めに教えない方が良いことは確実だ。まあいろいろと厄介な事に巻き込まれまくっている彼女に関して、彼が過剰な保護者っぷりを見せてしまうのも仕方ないといえば仕方ないのかもしれないが。

「心配してくれるのは別に良いんだけど、扱いが五年前から変っていないのっておかしくない? ってミサカはミサカは若干の理不尽さに愚痴を零してみる」
  
「ま、それは諦めるしかないじゃん? 第一印象は大切じゃんよ」

「第一印象…」

 彼とのファーストコンタクトと言えば――打ち止め自身はその記憶を失ってしまっているわけではあるが――路上で毛布を剥がれて素っ裸にされたというものだった。あの印象を引きずられているのは正直たまったものではない、と打ち止めは思う。

「…は、あまりよろしくなかったかも、ってミサカはミサカは頭を抱えてみる」

「いったいどんな出会いをしたのか気になるじゃんよ」

「それは乙女としての尊厳に関わる大問題だから言えない、ってミサカはミサカは断固として発言拒否」

「…よっぽどの出会いだったみたいじゃん」
327 :101  [sage]:2011/03/24(木) 00:13:49.70 ID:J6ocZLJg0
 二人の保護者をしてきて、いろいろな場面を見ているが、案外知らないところも多い。二人がどのようにして出会ったのか、ということも知らないし、予想はついてはいるが、打ち止めを家に残して出て行った一方通行が何をやっていたのかも正確なところまではわからない。打ち止めが中学校に入学して以降の二人のやり取りも、話に聞いた範囲までしかわからない。
 しかし、二人を見てきた大人だからこそ、亀山愛穂にはわかることがある。

「ま、どんな出会いであったにしろ、それがアイツにとって重要なものだった事実に変りはないじゃんよ」

「?」

「こっからは愛穂さんの主観だけど、もともとアイツは他人の好意なんて存在しないような世界にいたみたいじゃん。でもね、それは初めて自分に好意的な感情を寄せてくる存在――打ち止め、アンタに出会って変えられちゃったわけだ。そういった相手は今までいなかったから、どう接していけば良いのかわからない」

 飲み干したカルピスのコップの底を拭って、亀山愛穂は傍らの少女に笑いかける。

「それでも何とか、アンタから貰ってるものを返したいと思ってるから、まあ稚拙な手段だけれども、過保護って形で返しているってわけじゃん?」

「それって過保護でもしょうがない、って結論?」

「ちょっと違うじゃんよ。要するに、コミュニケーションのやり方をわかってない困ったちゃんは、『小さい子から向けられた好意』を『小さい子に対して返す』方法しか知らないし、やってこなかったから、次の段階に進めてない、ただそれだけってことじゃん」

「…それはやっぱりミサカが小さい子ってことじゃないの? ってミサカはミサカは突っ込んでみたり」

「違う違う。それ以外のやり方を知ったら、自然と移行してくじゃんよ。ま、それまでは辛抱するが良い悩める乙女」
 
 腑に落ちない様子の打ち止めの頭を、今度はきちんと加減しながらわしゃりと撫でる。好意を受け取るだけで返すことの出来なかった一方通行が、それでもここまでこれたことは大きな成長だ。初めて会った日の警戒心丸出しだった様子を思い出して、とある保護者は眩しいものを見るように目を眇めた。

(ほんっと子どもの成長って大人をびっくりさせるもんじゃんよ)

 
328 :101  [sage]:2011/03/24(木) 00:14:44.51 ID:J6ocZLJg0
お母さんやってる黄泉川さんでした。「じゃん」の使い方難しいじゃん。

そしてコメント読んでたら、病み止め読みたいみたいなの多かったのですが、>>101は友人に「本気でシリアス書いたら救いようのないもの書きそう」って評価されてる人間なんですがね…orz  

あとエロパロにひっそり通行止めとおまけで番外→通行投下したんで、そっちもよろしければどうぞー。…ひっさしぶりにエロ書いたら面白いくらいに全然書けなくなってたけど深く考えたら自分もともとあんまり書かないし書けない人だったって事実を思い出しました。

ではではノシ
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/24(木) 01:18:02.72 ID:uTeaIZBA0
>>101
全力で乙!エロパロのも見た乙!!
通行止め(年齢操作なし)のガチエロはもっと増えてもいいと思うの
あと病み止めに関しては救いのあるルートを考えられればハッピーエンドになる…か…?
壊死した心を一通さんが奮闘して取り戻すのが王道パターンだと思うが…
ま、俺はバッドエンドでもいいけどね
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/24(木) 03:32:14.48 ID:RVFK7aoQo
乙!
無理に病んだの書かなくていいよ
こんなときに暗い話考えることないって
自分はこのままほんわかルート希望
331 :101  :2011/03/27(日) 12:08:04.67 ID:SnwljrHx0
ホット○ッパーの占いを見たら、「注意する日」が3月11日だったワロエナイ\(^o^)/ そんな双子座>>101ですこんにちワン。

>>313
本当に番外通行になってる箇所がありますねorz 下に直して貼り付けておきます。

>>329 >>330
シリアスに対してご意見ありがとうございます。自分としては書いても全然苦痛ではないのですが、多分書き始めるとどんどんノリノリになって、ハッピーエンドで収拾つけるにはけっこう大変じゃね?ということがほぼ確実になると思われ…。オチが見出せたら書きます。

ちなみに現在、アパートを今週で出て行かねばならないようで、バスと仕事の関係で微妙だけど実家に帰るか、今あるのか不明ですがホテル暮らしかの選択を突然迫られている真っ最中です☆ 友だちは県外脱出しちゃってるか被災民で頼れねえっつーのww …地味に今後こんな感じの難民も出てくるのかと思うと、他人事のように心配になってきます。避難所に入るわけにもいかんし、せいぜい数日〜一ヶ月くらいの難民ですが、引越し業者も動ききれていない今、けっこうな人数が発生しそうなので、大丈夫なんだろうか。


まあ暗くなっても仕方ないので、さくっと投下します。今回から妹達→上条さん&美琴→上条さん描写が入ってきます。なお当スレの妹達は基本全員上条派。変態設定なども共有しておりませんのであしからず。
332 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:10:19.79 ID:SnwljrHx0

6月某日 とある喫茶店


上条「うー、店内なのにあっちぃ…レポートめんどくせえ…」

一方通行「夏だからな。…オマエその文法間違ってンぞ」

上条「おお?! マジで?」

一方通行「それで教師志望とか、学園都市の将来が不安になるわ」

上条「うううどーせ上条さんは頭悪いですよ。いざとなったらイギリス清教に就職してやるーっ! コネはあるんだよバーカっ!」

一方通行「日本語もできねェ野郎が無茶言うな」ハッ

上条「英語の日常会話くらいできるようになってますーっ! 俺がこの数年間何回英語圏の国に行ったか知らねーだろっ」ムキーッ

一方通行「じゃあ今から会話英語に切り替えてやンよ」フン

上条「それは勘弁してください。…にしてもさあ、おまえスーツとか暑くね?」

一方通行「盛大に話そらしたなオイ。ベクトル弄ってるからそこまで暑くねェ。スーツは急に会見とかで引っ張り出されたり内外から人が来て話とかしなきゃなンねェから仕方ねェンだよ。しかも正規の所属研究員で一番年が下だから、スーツ着て白衣着てってしねェと見学か手伝いの学生にしか見えねェっつーことで初対面のヤツらに舐められまくるンだよクソ」

上条「一応学生でもあるじゃん。ってか、見てて暑そうだし大学生制服ないけど衣替えしたらどうだ?」

一方通行「意味わかンねェぞオマエ。つーかよォ、衣替えって言えば、オマエの高校の夏服、なンだよアレ!」ガタッ

上条「へ? 別に普通だろ? 一般的なセーラー服だったよな?」

一方通行「ふざけンなっ。白地で夏生地の服なンて着たら、下着透けるじゃねェかよっ!」バンバンッ

上条「はあ? …ま、まあ確かに、そんな記憶もありますが…(そ、そういえば下着の線とか見えてたような)/////」

一方通行「ありえねェだろォがっ! 意味わかンねェよっ! 何でンな状況放置してンだよオマエの高校マジありえねェっ!」

上条「い、いや、そう言われましてもですね、上条さんにはどうしようも…」
333 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:12:29.66 ID:SnwljrHx0
一方通行「うちのクソガキも『夏服見て見てー』とか言ってお気楽な様子だったがよォ。事前に見せられた結果ちゃんと中にキャミソール着るように指導できたからイイよォなものの、一般の寮生とか普通に放置状態だろ?! 常盤台みてェにベスト着せて透けるの防止とかやってるわけでもねェ。しかも共学高校でそれとかマジ風紀乱れまくってンなオイ! 信じらンねェよっ!」

上条「お、落ち着け一方通行! (こういうのがモンスター・ペアレンツってヤツなのか? いや、単数形だからモンスター・ペアレント? 正式には親じゃないから…あれ? 何て言えば良いんだ???)」

一方通行「そォ言えばずっと気になってたンだが、オマエのところの高校の制服の上着の丈、微妙に短くねェか? 背伸びしたら腹見えそォだぞ? 長めのキャミソールとか買って着せてるからイイが、アレもおかしいだろ常識的に考えて。クソッ、学園都市の風紀乱れまくり過ぎだ…今に結標みてェな格好したヤツばかりになっちまうぞこの街。つーかクソガキがあンな格好し始めたらどォすりゃイインだ…ふっざけンな…っ」ガンガンッ

上条「丈短いか? あんまり気にしたことなかったけど…あれ、でも確かに雲川先輩とか、腹見えてたような…/////」

一方通行「やっぱりそォだろ! オマエも教育者目指すンだったら改善しろよ! OBとして!」

上条「い、いや、それはそのー、上条さんの力では何とも…。それに薄着の方が涼しいから、女子もそっちを選んでるってことで、ですね、何とか手を打っていただけませんかねー親御さん」

一方通行「チッ、使えねェな三下」ハァ

上条「うるさい親バカ。無理なもんは無理だ! 以上!」

一方通行「……親バカじぇねェし」フン

上条「じゃあバカ親。あー、疲れた喉渇いた暑いわ水もらお。すみませーん! 水ください。おまえは?」

一方通行「コーヒー追加ァ」
334 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:13:31.38 ID:SnwljrHx0
上条「ゴクゴクプハッ。6月なのになんでこんな暑いんだよ。あー、暑いと水被りたくなるよな。あ、そういえば、そろそろ水泳の授業始まるんじゃねえの?」

一方通行「……?」

上条「常盤台指定とかだと周りから浮くだろうから、ちゃんと気をつけてやれよ」

一方通行「……???」

上条「え、だから水泳の授業だったら水着いるじゃん。うちの学校特に指定とかないけど、普通な感じのスクール水着買ってやれって話」

上条(にしても、前会った感じだと打ち止めけっこうスタイル良かったし胸あったから、水着とか着たら高校生男子なら普通に騒ぎそうだけど、コイツにはそんなこと絶対言えねえよな」

一方通行「……」ガタッ

上条「あれー? 一方通行さん? どうなさったのでせうか?」ヒヤアセタラーリ

一方通行「ン? ちょっくらとある高校の男子全員愉快なオブジェにしてくらァ」カチッ

上条「えええええ? ちょ、ちょっと待てっ! 猟奇的な親御さん待って! 電極スイッチ切って! つーか俺もしかして声出てた?!?」アワワワワ

一方通行「止めるなァ三下ァ。汚物は消毒、そンだけだァ☆」アハギャハッ

上条「やめろやめてくれやめてくださいお願いしますの三段活用ううううううっ!!! 早まるな一方通行! 先刻のはちょっと俺があるかなー? って思っちゃっただけであってですね、本人たち無関係いいいいいいいいい!!!!!!!!」ガッシィッ!

一方通行「安心しろ上条。最初にンなこと連想したOBであるオマエも素敵なオブジェにして飾ってやっからよォ」ニッコオオオオ

上条「イイ笑顔! 怖すぎるイイ笑顔ですことよ一方通行さあああああんっ?! 肩にポンって手ぇおかないでマジ怖いから!!!」ガタガタ

一方通行「特別に選ばせてやンよ。血液逆流とォ、曲がらない方向に関節曲がってみるのとォ、愉快に表皮がなくなるのとォ、他にもいろいろあっけどォ、どォいったオブジェが上条くンは希望かにゃーン?」

上条「却下! 全部却下! そして若干違うキャラ混じってるぞ一方通行さああああああんっ?!!!?」

一方通行「全部? 全部希望とかさすがヒーロー、半端ねェな」キラキラ

上条「そげぶそげぶそげぶぅっ! その幻聴をぶち[ピーーー]っ!!!」ギャースッ!!!



メグリメグルーキセツニーキミガーイターキセキー♪
335 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:14:47.13 ID:SnwljrHx0
一方通行「…電話だ」ピ

上条「そ、そうか…(助かった…か?)」

一方通行「もしもし」

打ち止め『もしもしあなたー? ミサカだよってミサカはミサカは名乗ってみたり。学校終ったけど、ご飯のリクエストとかあるかな? ってミサカはミサカは現在スーパーにむかっていることをついでに報告してみる』

上条(ナイス! ナイスだ打ち止め! さすが対一方通行専用最終兵器! 俺には最後の希望がついていたあああああ)ヨヨヨヨヨ

一方通行「何でもいい」

打ち止め『もー、そういうのが一番困るんだからね、ってミサカはミサカは主婦の気持ちを味わっている真っ最中』

一方通行「…強いて言うなら肉」

打ち止め『アバウトすぎだよあなた、ってミサカはミサカは勝手にしちゃうよって電話の意味があったのかなかったのかよくわからない結論を下してみたり』

一方通行「…そォいやオマエ、水泳の授業があンのか?』

打ち止め『? 突然どうしたのあなた、ってミサカはミサカは首を傾げてみる』

一方通行「電話越しで見えるかっつーの。とっとと答えろ」

打ち止め『こんなところで言う話題でもない気がするけどなあ、ってミサカはミサカは困惑気味。水泳の授業はあるけど、常盤台と違って設備がないから、万が一漏電しちゃうと危ないってことで、水泳の授業の間は他にもいる能力の関係で不可な子たちと一緒に代替授業だよ、ってミサカはミサカはお伝えしてみたり。あれー、先生…ヨミカワ、言っとくって言ってたのに言ってなかった?』

一方通行「聞いてねェ」

打ち止め『じゃあそういうことだからー、ってミサカはミサカは報告終了』

上条(素晴らしい英断です亀山先生! 先生のご判断により、罪なき男子高校生の命が多く救われました! アーメン!)
336 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:16:01.83 ID:SnwljrHx0

打ち止め『…でもやっぱり夏だし泳ぎたいよー、ってミサカはミサカはおねだりモード』


一方通行「…はァ?」

上条「ぶふぉっ?!」

打ち止め『プールでも海でも良いから連れてって欲しいな、ってミサカはミサカはあなたとお出掛けすることを希望してみたり。あなたがいれば漏電とか対処できるし平気だよね♪ ってミサカはミサカはお願いしてみる』

上条「やめろ打ち止め! 不特定多数の人間の命が「うるせェ三下」ごぱあ?!」ピクピク

打ち止め『? 今ヒーローさんと一緒なの? ってミサカはミサカは訊ねてみたり』

一方通行「ああ。つーかこっちは電極に頼ってンだ、オマエが漏電したら余計大変だろォがボケ」

打ち止め『えー、昔連れてってくれたじゃない、ってミサカはミサカはあなたの矛盾をズバッと指摘してみる』

一方通行「何年前の話だそれ」

打ち止め『二年前ー。その頃より電極良くなってるから大丈夫なはずだーっ、ってミサカにあなたの言い訳は通用しないんだぜ!』

一方通行「アホか」

打ち止め『むうううう、ってミサカはミサカは頬を膨らまして不満をアピールしてみたり』

一方通行「………チッ、テスト期間終ってからなクソガキ」

上条「ちょ、早まるな一方通行!打ち止め! プールだか海だか知らねえけど、血の海に「だから黙れ」ぼごがあっ?!」ピクピク

打ち止め『わーいやったあ! 約束だからねってミサカはミサカは上機嫌!』

一方通行「成績下がったら連れてかねェぞ」

打ち止め『はーい任せて、ってミサカはミサカは太鼓判! じゃあねー』ガチャ

一方通行「はァ」ピ

上条「全世界の皆様ごめんなさい非力で不幸な上条さんをお許し下さいあああこの夏は学園都市だかどこだか知らないけど何処かのプールだか海だかが真っ赤になってしまうのでせうか」ブツブツ

一方通行「? 何ビクビクしてンだよ三下」

上条「お・ま・え・のっ! せいだあああああああっ!!!!!!!」ズビシッ



337 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:17:53.80 ID:SnwljrHx0

七月某日 とあるショッピングビル

10032号「それで買い物につきあえということになったのですか、とミサカ10032号は上位個体に向かって問いかけます」

打ち止め「そうだよ、ってミサカは…ううう、やっぱりあなたたちの前だと口調が出ちゃうなあ」

19090号「別に気にすることないのでは、とミサカ19090号は上位個体に対して突っ込みを入れます」

打ち止め「一応外にいるときは出さないようにしてるのー」

10039号「そういえば口調が原因で小学校で苛められたらどうすんだと騒いだ過保護がいましたね、とミサカ10039号は一方通行の黒歴史を思い出して鼻で笑います」フッ

13577号「ところでもうすぐ夏休みであるにも関わらず、何故七月最終週の日曜日に出かけることになったのですか、とミサカ13577号は調整のため暫くネットワークに繋がっておらず、状況がつかめていないのですが」

打ち止め「テストも終ったし、あと夏休みに入ると貸切予約入れるの悪いから、って。あの人が」

10032号「…貸切。確か聞いた話ですと、学園都市一番人気のレジャープール施設に行くというようなことを言っていたと記憶していますが、とミサカ10032号はミサカネットワークのログを確認します」

10039号「貸し切ったのですか、とミサカ10039号は相変わらず第一位ぶっとんでんな(笑)と指摘します」

打ち止め「だからあなたたちが来ても『同じ顔がいっぱい?!』ってならないから誘おう!ってことになったんだよ、ってあの人の意外な気遣いをあなたたちに訴えてみる」

13577号「しかし我々に上位個体、そして一方通行というメンバーでは、いまいち楽しめる気がしません、とミサカ13577号は溜め息を吐きます」

打ち止め「そういうと思って、ヒーローさんも誘い済みなんだぜ!今日オッケー貰ったんだぜ! ってミサカはミサカは上位個体としての貫禄を見せ付けてみる」フンス

妹達「「「「!?」」」」
338 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:18:56.59 ID:SnwljrHx0
打ち止め「でも乗り気じゃないなら無理に来てもらうことないから、ってミサカはミサカは満面の笑みで優しさを示してみたり。んー、ミサカとあの人とヒーローさんだけで貸切かー、じゃあ他に誰か誘ってみようかなー、誰がいいかなー、っと」

19090号「そ、その心配は無用です! とミサカ19090号は俄然楽しみになってきたことを上位個体にアピールします!」

10032号「い、行きます! 喜んでいかせていただきます! とミサカ10032号は鼻息荒く上位個体に詰め寄ります!」

10039号「さすが上位個体、我々の予想を超えるファインプレーですね! とミサカ10039号は上位個体を褒め称えます!」

打ち止め「はっはっはー、誉めよ称えよ!」フフン

13577号「今の情報が流れた結果、ミサカネットワーク内では怒涛の勢いで一方通行主催のプールイベントへの参加希望者が増えています、とミサカ13577号は報告します」

10032号「さすがにこの人数は無理だろ落ち着け、とミサカ10032号はネットワーク内のミサカにむかって呼びかけます」

19090号「で、では今日我々が選ぶ自分用の水着は、あの人に見られることになるのですね、とミサカ19090号は胸を高鳴らせます」

妹達「「「「?!?!」」」」

打ち止め「そうなるね。でもでも今日の重要事項は、ミサカの水着選びなんだけど」
339 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:19:54.42 ID:SnwljrHx0
13577号「どうせ何着てもあの過保護なら喜びますよそもそもその乳がある時点で勝手にしてろ、とミサカ13577号はあの人の好みのタイプはどういったものなのかが非常に気になるところです」

19090号「やはりダイエットして細くした腰を強調すべく、ビキニタイプの水着にすべきでしょうかと、ミサカ19090号は白ビキニを手に取ります」

10039号「チッ…。いっそスリングショットなどの大胆なものを着てあの人を悩[ピーーー]べきでしょうか、とミサカ10039号は衝撃的なデザインの水着を見ながら首を傾げます」

10032号「ここは清楚に可愛らしいワンピースタイプのものなどが良いのでは、とミサカ10032号は悩みます」

13577号「いえ、ここはピンポイントでスクール水着しかも旧式などどうでしょうか、とミサカ13577号は意外な線からあの人のツボを突く作戦を思いつきます」

打ち止め「だ・か・らっ! ミサカの水着を選ぶのを手伝いに来てもらったんだってば、ってミサカは突っ込んでみるっ」

10039号「だから先ほども指摘された通り、あの過保護なら上位個体がどんな水着着ても褒め称えますよ、とミサカ10039号は投げやりに答えます」

10032号「上位個体が着ればどんな水着だって鼻血流して喜びますよ、とミサカ10032号は適当なことを言い放ちます」

13577号「その乳があれば全然オッケーでしょう、とミサカ13577号は自分用の水着を選びつつ返答します」

19090号「何故同じ遺伝子なのにこのような差が生まれてしまったのか、とミサカ19090号はしみじみと自分の寂しい胸元と何故か育ちやがった上位個体の胸元を見比べます」

打ち止め「皆適当すぎるよ! ちゃんとアドバイスしてよ! ってか乳だの胸だの言いすぎ!」

ギャーギャー
340 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:21:19.49 ID:SnwljrHx0
???「ちょっとアンタたちねえ…私と同じような顔そろえて、む、胸のこと大声で話してんじゃないわよっ!」

打ち止め「あ、お姉様」

美琴「よーっす。何皆揃って水着コーナーにいるの?」

10032号「お姉様は大学は終ったのですか、とミサカ10032号は確認をとります」

美琴「うん、今日は授業午前だけだったからね。で何々? 皆で遊びにでも行くの?」

10039号「そうです、とミサカ10039号は首肯しつつ、やはり寂しいオリジナルの胸元を見て溜め息を吐きます」

美琴「黙れ! 溜め息吐くな!」

13577号「それでは何故同じ遺伝子を持つ上位個体のみ胸元が成長したのでしょうか、とミサカ13577号は首を傾げます」

打ち止め「でもミサカは皆と比べて身長とか小さいままなんだけど。ムサシノ牛乳、いっぱい飲んでるのに」

19090号「伝説のムサシノ牛乳は、我々も飲んでいるのですが、とミサカ19090号は疑問を呈します」

美琴「わ、私だってそうなのに…」ゴニョゴニョ

打ち止め「うーん、あと皆と違うのは…あ、炊飯器料理?」

美琴「炊飯器料理? 何それ」

打ち止め「ヨミカワ直伝の料理法だよ、ってミサカは解説をいれてみたり」

10039号「! ヨミカワと言うと、現亀山愛穂のことでしょうか、とミサカ10039号は確認を入れます」

19090号「! それはあの伝説のスタイルを誇る爆乳教師のことでしょうか、とミサカ19090号は驚愕します」

13577号「! なん…だと…、とミサカ13577号は衝撃を隠せません」

10032号「! こ、これは今すぐミサカ全員で共有せねば、とミサカ10032号は抜け駆けしようにも手遅れだったことを悔いつつ、ミサカネットワークに接続します」

美琴「と、とにかく! よくわかんないけど早くそのレシピを寄越しなさいよ!」

打ち止め「つ、詰め寄らないで…! 皆怖いよぉ…ってゆうかお姉様も気にしてたの?!」

美琴「そ、そそそ、そんなことないけど、でもちょっと気になるって言うか、その…どうだっていいじゃない! とにかく早く教えろっての!」

打ち止め「えーと、わかったからちょっと待ってー!」
341 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:23:09.14 ID:SnwljrHx0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



【遺伝子の呪縛を】上位個体の巨乳の謎が解けた【解き放て】

1:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:10032
 ムサシノ牛乳だけじゃお姉様の遺伝子には勝てないことが判明した

2:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:15683
 なん…だと…?

3:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:18945
 んなこと知ってんだよばーか

4:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:13339
 つーかもったいぶらずに言え

5:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:10032
 バストアップ体操←効果出ず
 ムサシノ牛乳←効果出ず
 炊飯器料理←New!

 これで勝つる

6:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:17002
 はあ?

7:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:18331
 炊飯器料理

 ねえわwwwww

8:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:12386
 はいはいワロスワロス

9:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:10482
 クソスレ終了

10:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:11927
 炊飯器wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

11:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:10039
 ばっかおまいら炊飯器料理はあのヨミカワ神直伝だぞ

12:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:19923
 ?!

13:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:16544
 ?!

14:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:16660
 ?!

15:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:15683
 なん…だと…?

16:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:10053
 ちょwww

 早くレシピ教えてくだしあ

17:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:19550
 レシピ!レシピ!

18:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:18873
 レシピ!!!!!1111!!!

19:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:12098
 寄越せください

20:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします XX/07/23(金)ID:10032
 ちょっと待て今上位個体が直接流す



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
342 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:24:12.82 ID:SnwljrHx0
打ち止め「…とりあえず簡単なところはそれかな」

19090号「では残りはまたミサカネットワークにあげてくださいね! とミサカ19090号は真剣な面持ちで上位個体に詰め寄ります」

美琴「私にもメールで送って!」

打ち止め「わ、わかったけど…でもミサカ的には皆の方がスタイル良くて羨ましいんだけどな…」

10039号「はあ?! とミサカ10039号は語気を荒げます」

13577号「これだから持つものは持たざるものの痛みや苦しみがわかっちゃいねーんだ、とミサカ13577号は口汚く罵ります」

打ち止め「だってだって! ぶっちゃけあの人、胸とか興味なさそうなんだもん! ヨミカワにもヨシカワにも番外個体にも無反応だったし!」

19090号「一方通行は貧乳派なのですか、とミサカ19090号は微妙な笑みを浮かべます」

10032号「男なんて興味ないのはフリだけだ、所詮皆むっつりスケベだ、とミサカ10032号は某筋からの情報を開示します」

13577号「寧ろホルモンバランスが狂っていることの弊害として、既に枯れているのではないか、とミサカ13577号は新たな可能性の扉を開きます」

美琴「ってか一方通行が巨乳派か貧乳派かなんて、ぶっちゃけ考えたくもないわよどうでもいいし」

19090号「それはお姉様に同意します、とミサカ19090号は正直一方通行よりも、あの人の好みが気になります」

打ち止め「ミサカにとっては死活問題なの! 好みになれない巨乳なんて、単なる脂肪!」
343 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:25:08.70 ID:SnwljrHx0
10032号「な、なんという暴言を…!」ガクガク

10039号「お、恐ろしい子…!」ブルブル

13577号「ご、傲慢すぎる…!」ガクガク

19090号「このブルジョワジーめ…!」ブルブル

美琴「アンタ今かなりの数の女子を敵にしたわよ!」

打ち止め「でも真理だと思うけど…。それに、あの人細身で身長もそこそこあるから、皆みたいにもうちょっと身長あって、スラッとしてた方がつりあって見えるんだもん! 今ミサカとあの人、身長差が20センチくらいあるんだよ?!」

10039号「知るか! とミサカは切れ味鋭く切り捨てます!」

打ち止め「そ、それに身長のわりに胸があるから、服買うときも大変なんだよ、って主張してみる! ものによっては太って見えるし、胸元妙に開いちゃうし、胸だけぱっつんぱっつんになったりとか、Mだと胸入らなくて買えないのにLだと全体的に大きくってバランス悪かったり…ってか何で可愛いお店だとMしか置いてなかったりするの?! 意味わかんない! あと上下でサイズ変ってきちゃうから、上下セットものとかアンサンブル買えなかったりするの! 下着とかだって、Dカップ越えたらお店に置いてある数ぐんって減るし、可愛いデザインも少なくなるんだよ?」

13577号「微妙に自慢かよこのこのこのっ! とミサカ13577号は上位個体をなじります」

19090号「でも一応苦労はあるのですね、と…いややっぱり同情できません、とミサカ19090号は結論を出します」

10032号「つーかDカップ越えやがったのかちくしょうめ…っ、とミサカ10032号は最早未知なる物と化しつつある上位個体の胸元を凝視します」キッ

美琴「D…カップ……って、このくらい…?」エアブラジャー

打ち止め「って言うか、ミサカの水着選び手伝ってくれるんじゃなかったの? 早く選んで、皆のも選ぼうよってミサカはミサカは場を取り成してみたり」

19090号「は、そうですね、上位個体の胸に拘ってる場合ではない、早くあの人好みの水着を選ばなければ、とミサカ19090号は我に返ります」

美琴「? ちょっと待って! そっちの『あの人』って誰のことよ?!」

19090号「は、しまった! とミサカ19090号は口元を押さえます」

10032号「何やってんだよこの…っ、とミサカ10032号はミサカ19090号を睨みつけます」


ギャーギャーギャー

344 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:27:14.17 ID:SnwljrHx0



*****



 御坂美琴は、新たに購入した水着の入った袋を胸に抱えて一人歩いていた。
 『妹達』との攻防で上条当麻と出かけるということを掴むと、打ち止めに頼み込んで同行を許可してもらった。妹達は騒いでいたが、打ち止め曰く、『ヒーローさん争奪戦に関してミサカは一応中立だから…』とのことである。
 一方通行に関しては、打ち止めが頼み込めば恐らく簡単に許可してくれるだろうと美琴は踏んでいる。


 正直言って、美琴は未だに一方通行のことが許せてはいないし、打ち止めが彼に懐いているということ自体信じがたい思いでいる。彼女と一方通行の仲は、できればお互いに関わりあいたくはない仲、である。
 彼女にとってみれば、学園都市第一位は、あくまでも上条当麻がピリオドを打つまで、10031人の『妹達(ミサカミコト)』を殺してきた人間なのだ。
 笑いながら、圧倒的な力で、10031人の人間を惨殺してきた殺人快楽主義者としか思えない。だからこそ、打ち止めの語る「望まぬ実験だった」と言う説明は、到底彼女の理解できるものではなかった。


 しかし――美琴は知らなかった。 
 『最終信号』という個体が新たに製造されて、生き残った9969人の『妹達』が、殺人兵器になる可能性があったこと。
 最終信号とミサカネットワークを使って、巨大な陰謀が動いていたこと。
 第三次製造計画という、新たな実験が進んでいたこと。
 そしてそういった事象全てを、あの学園都市第一位がその身を削って食い止めてきたこと。

 自分とクローンをめぐるモノ全ては、あの夏の日に終ったと考えていた美琴は、後にその事実を知り己の無知と浅さを思い知らされた。
 『残骸(レムナント)』を片付けて(それも最終的な始末は第一位がつけたらしいが)、もう大丈夫と安穏と暮らしてきた自分はいったい何をやってきたのだろうと、美琴は己の甘さを悔いた。
 世界は広く、そして深い。中学生だった美琴は、そのほんの一端を垣間見たに過ぎなかった。それなのに、全てを見たと錯覚してしまっていた。

 その彼女の知らない世界の中で、苦しむ彼女のクローンを救ってきたのが一方通行だった。
 [ピーーー]のを止めたものが、殺されてきたものの危機を知らず、殺してきたものが、殺されてきたものを救った。「私だって知っていれば止めた」というif――あるいは言い訳――など、甘ったる過ぎて吐き気がする。


 こうしてここに、美琴と第一位と、そして一万人近い彼女のクローンをめぐる微妙な関係が成立しているのである。
345 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:28:33.74 ID:SnwljrHx0

 一方通行以外にも、美琴に己の無知と浅さを突きつけてきた人物がいた。それが彼女の想い人・上条当麻である。
 いつもいつでも何故か揉め事に巻き込まれている彼は、いつもいつでも美琴の手の届かないところに行ってしまう。不幸だ不幸だと叫ぶ少年は、こちらを頼ろうともしないで、無茶ばかりする。――単にそう思っていた。
 とある事件をきっかけにして、美琴は彼が単純に巻き込まれ不運ということではなく、美琴の知りえなかった世界の中で、走り回っているのだということを知った。

 彼と行動を共にしていたシスターが、嘗て美琴を評してこう言った。「あなたはとうまに似ているね」、と。
 誰かの為にと一つ物事を決めたなら、たとえそれがどんな無茶なことであろうが、遣り遂げたいという意志の力で、がむしゃらに前へ前へと進んで行くような姿勢が似ていると、そのシスターは笑っていった。
 しかし、美琴は知ってしまった。彼と比べると自分の意志も姿勢も随分と弱くそして甘い。


 真っ暗な世界の真ん中で、自分以外の誰かの為に走り回る彼に対し、「なんでアンタが全部しょいこまなくちゃいけないの」という思いを抱いた己を美琴は恥じた。
 真っ暗な世界の中を走る彼を支えるため、彼の隣に立つに相応しくなるまで、この6年間美琴はずっと己を高める努力を続けてきた。
 常盤台という一種の箱庭から出たのもその結果であるし、嘗ての夢だった自分の能力を医療技術に転用する、といった研究も成果を見せ始めている。

 ほんの少しだけでも、彼に近付けていると良い、と美琴は思う。当然美琴が6年間走り続けている間に、彼はもっともっと先に行っている。そうでなければ『上条当麻』ではない。
 でも、ただその背を追うことに必死だったあの頃とは違う、ということを、彼に見せてやりたい。
 そして――できればその隣に立って、今度は共に走り続けたい。


(…そろそろ、ちょっと勇気出してみてもいいかな?)


 御坂美琴は、胸に抱えた買い物袋をギュッと強く抱えなおした。

346 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:30:31.20 ID:SnwljrHx0
ミサカネットワークをとり入れてみました。自力で入力&コピペで作ってしまったので、おかしな点など指摘していただければと思います。
そして打ち止めの乳トークのソースは、身長154cmGカップ・ウエスト54センチのうちのねーちゃんです。


そして上条さんルートのゴール地点は全くの未定状態です。そして上条さん関連カプを書く際のタブーであるインデックスさんイギリス送還をやらかしています…申し訳ありません。インデックスさんが学園都市にこの時点でいるという場合は、>>101的に「6年同棲したらいくら上条さんでも上インルート確定済みだろjk」としか思えず、上条さんはルート未確定の方がいろいろ遊べて面白かろうということで帰国していただきました。インデックスさんも出す予定なのでご安心下さい。


次回投下はちょっと事態が落ち着いてからになります。季節はずれにプールです。プールとか小学校以来いってねっつーのorz (>>101は中高と水泳の授業のない学校でした)
そんなわけで以下打ち止めの水着について語るスレで! 白い人にはk

347 :101  [sage]:2011/03/27(日) 12:32:36.06 ID:SnwljrHx0
短い方修正しました。

ひゃああああ通行止め通行止め通行止めぇええええ! 一方通行さんかっこいいお!キチ顔もイケメンモードも素敵だお!打ち止めちゃん可愛いお!お子ちゃまモードも聖母モードも素敵だお!通行止めが好きすぎてアニメ2期の展開に生きているのが辛いお!無印原作20・21・22巻途中までギリギリしたお!
クンカクンカもモフモフもしたいけどしなくていい!一方通行さんが打ち止めちゃんをもふもふぎゅってしたり打ち止めちゃんが一方通行さんをもふもふぎゅってするところを観察してにまにましてきゅんきゅんしてごろごろしたい!それだけ!それだけで満足!!!マジ謙虚!!!我々の業界で愉オブはご褒美です!!!
二人のテーブルに料理運んだファミレス店員ちょっとそこかわれ!一方通行さんの絶叫を生ライブで聴けた天井亜雄ちょっとそこかわれ!二人の生活がダダ漏れなMNWに接続できる妹達ちょっとそこかわれ!二人の病室担当になった看護士ちょっとそこかわれ!二人と車に一緒に乗った芳川ちょっとそこかわれ!二人と同居できる黄泉川ちょっとそこかわれ!二人に驚愕と同情の眼差しを向けられた小萌先生ちょっとそこかわれ!通行止めお姫様抱っこを生ライブで見れた木原くンちょっとそこかわれ!暴走一方通行さんをぎゅっと抱き締めるマジ聖母な最後の希望打ち止めちゃんを生ライブで見れた警備員ちょっとそこかわれ!一方通行さんの惚気を直接聞けた上に「ずっと一緒にいたいよ、ってミサカはミサカはお願いしてみる」「俺も、ずっと一緒にいたかった」ってそれなんてプロポーズ?を生ライブで見れた番外個体ちょっとそこかわれ!とにかく一瞬でも通行止めに絡んだヤツそのポジションを譲り渡せ! え?ちょっと無理? ちくしょうこれが二次元と三次元の壁ってやつかよクソッたれがああああああッ!!!そんな壁は一方通行さんの自転砲で粉々なんだからね!地球の自転を5分遅らせられたくなかったら…え?できない?!!?? なん…だと…??? 何でだよ!!何で誰もこの壁をぶち壊してくれねぇんだよ!!人類は60億人いるんだろぉが!だったら助けろよ!!二次元と三次元の壁をぶち壊して通行止めをガン見させてくれよ!にまにまきゅんきゅんさせてくれよちくしょおおおおおおお!!!!! 
はっ?! 見…てる? 原作の一方通行さんがこっちを見てる!こぎのん版の打ち止めちゃんがこっちを見てる!冬川版の一方通行さんがこっちを見てる!アニメ版の打ち止めちゃんがこっちを見てる!
ばっかやろおおおおおおおおお!!!!!!!!!こっち見てる暇があったらお互い見詰め合ってればイイんだよクソったれがあああああああ!!!!!!!
え?! 恥ずかしい? 今更?! い ま さ ら そ ん な こ と 言 う ?! 初対面で裸見ちゃったり一方通行さんのお家で一晩をともにしたり打ち止めちゃんの人格データを一方通行さんは全部見ちゃったり一緒にお風呂入ったりアニメだと病室同室だったり大覇星祭デートしたりいっぱい手を繋いでたりアニメだと腕組みデフォルトだったり一方通行さんはどんな女性見てもすぐ打ち止めちゃんに繋げちゃったりラブラブ電話かましたり耳元で囁いちゃったりロシア編の移動はお姫様抱っこがデフォルトだったりしてる く せ に ??? でもそんな初々しい通行止めも大好きだお!!!!!お前らもう結婚しろいやっほおおおおお!!!やったねアレイ☆!式場の予約は任せたよ!!!!!『グループ』のメンバーは余興をよろしくね!!!!!エンダァァァアアアアアアアアアああああああああああああああああ!!!!!!!!!!天使×聖母で世界がやっべええええええええええ!!!!!!!!この思い学園都市に届けええエエえええええエエええエえええ!!!!!!!かまちー特上のハッピーエンドをどうかよろしくゥゥゥゥうううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



348 :101  [saga]:2011/03/27(日) 12:38:00.62 ID:SnwljrHx0
おおおおう。

今回の伏字部分は、上から

・ぶち殺す

・悩殺

・殺す

です。下二つ佐賀忘れてましたすみません。
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/03/27(日) 12:47:06.07 ID:kDMkCM0no
ちょっとおねーさん呼んできて
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/27(日) 12:47:30.51 ID:9TZeV7/io
乙乙

変態はいつ新作書くんだろうな
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/27(日) 14:08:12.35 ID:YOK+xnr90
>>101GJ!!
相変わらずの過保護さん、貸切とかマジパねぇ
妹達がいい味出してて楽しかった
打ち止めは結局どんな水着かのう…
超電磁砲で御坂が着てたフリルビキニみたいなのも可愛いと思う
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/03/28(月) 00:44:28.65 ID:0Vq3GItAO
乙!
いいねフリルビキニ
でもやはり水着の上に着たブカブカの
Tシャツorパーカーが最強だと思う

あと>>101のお姉様を僕に下さい
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/03/28(月) 01:16:07.34 ID:VcZuCr4AO
仕方ない…
>>101の情熱に免じて、俺の一方さんと打ち止めは譲ってやろう

代わりにお姉さんはいただいていきますね
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 22:26:25.78 ID:Nb2BPEGr0
やはりここはビキニでしょう
と言いたいところだがヒーローさんが来るなら他の妹たちが阻止する気がする
なのでベタにスクール水着?!ハァハァ
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/04(月) 03:00:32.57 ID:quxnSUYSO
>>352
もちろんそのパーカーは巨乳+ビキニ+無防備な打ち止めの危なっかしさ
(貸し切りだけど、いくら上条さんと言えども男もいるわけだし)
と自身の感じる悶々+ちょっとムラっとしたものから焦った
一方さんが自分の着ていたのを着せたものなんですねわかります

季節とか関係ないさ!
打ち止めの水着姿が楽しみです!!
356 :101 [sage]:2011/04/05(火) 23:10:02.25 ID:1X4fRIEDO
ちょwwうちの姉ちゃん人気ありすぎwwwでも残念ながら姉ちゃんには旦那がいるんで諦めてくれwwwww
だが通行止めはいただいていきます(キリッ



そして今日はご報告があります。


101「引っ越したのでネットを繋ぎ直したいのですが」
えぬてーてー「工事が出来るのはゴールデンウィーク明けです」
101「( Д )゚゚」

えぬてーてーマジ頑張れ。


そんなわけで、更新再開はゴールデンウィーク明けになりそうですorz 申し訳ありません。
戻ってきたらよろしくお願いします。ではでは。
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/04/05(火) 23:14:22.85 ID:2vlCvCs/o
旦那がいる?低身長巨乳人妻か…むしろ燃えてきたぜ?
>>101、義兄と呼んでくれればいいんだぜ

あとえぬてーてーは本気出せ
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/10(日) 01:22:28.59 ID:0Pk4WQUDO
じゃあ俺は101をいただくとするか
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/03(火) 03:31:05.59 ID:vyjjgr6O0
正気かおまい
101はおにんにんが3本あるんだぞ?
360 :101 [sage saga]:2011/05/09(月) 00:50:05.40 ID:Bh/Fc8XK0
お久しぶりです。何とかネット環境が整ってきたので、今週末くらいから再開できそうです。よろしくおねがいします。

>>358 おいおい、そんなこと言ったら毎晩耳元で通行止め妄想囁いちゃうぜ?

>>359 ちょww何故それをwww ってか3本とかないからwwww

そして一か月こない間にここがだいぶ様変わりしてたんだけど、今どうなってんの?おすすめ通行止めssがあったら教えてほしい。
あと渋に通行止めが増えまくっててビビったw 
で、10月に通行止めプチオンリー開催、だと…? とりあえずそれまでは頑張って生きていこうと思います。オンリーといえば、通行止めの薄くて高い本がたくさん欲しいです先生…。夏とオンリーに期待するしかない。もし仮に3期が秋からやるようなことになるとしたなら冬とかも楽しみー。

でもって、渋とか見てたら少女マンガな通行止めも良いなーと思った!
一通さんがちょっとずつ大きくなってく打ち止めになんかようわからんけどドキドキしたりどう接したら良いかわからなくなってって、抱きついてくるときの柔らかい感触とかなんか知らないけど良い匂いするお! ってのにもドキドキしちゃって、若干避け気味っていうかどう接したら良いのかわかりません☆状態なのを、打ち止めたんが「ミサカ嫌われた…?」とか思っちゃってしょんぼりしちゃったりして、さらには運の悪いことに、一通さんが知らない女のひとだか番外さんだかと一緒のところを目撃しちゃって…みたいな、バカップルなすれ違いネタとか読みたいです!身悶えるくらいの少女マンガなテンションで!少女マンガは姉ちゃんの持ってたのくらいしか読んだことないけど!誰か書いてくれ!身悶える準備はできている!デレデレでお願いします!

つーか打ち止めツンデレ化ってあんまり想像できなくてだな…。一通さんにツンデレ耐性なさそうだし、一通さんは「10回好きって言って初めて『物好きなヤツ』ってこっちを視界に入れてくれて、100回好きって言って初めて『あっそォ』って好意を向けられることを許容して、1000回好きって言って初めて『はいはいわかりましたァ』ってこっちの好意を認めるようになって、10000回好きって言って初めて『嫌いじゃねェ』ってこっちに好意を向けることを素直に出せるようになるような性格」なんだと101の脳内の打ち止めが訴えかけてくるのでそういうことにしておいてくれ。
入院中に打ち止めの大好きオーラを浴びまくったおかげで、他人の善意やら好意やらを受け入れられるようになっていく一通さんを考えるだけで胸が熱くなってくるよな…! そんなわけで誰か入院中ネタを書くべきだと何度言わせるんだ…!

ところで何を書き込みにきたんだっけ? まあいいや。
通行止め好きーな皆さん、これからもよろしくー。ではではノシ
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/05/09(月) 01:11:23.02 ID:Wi3TIpwzo
こいつはやべェ…
ホンモノじゃねェか…
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/09(月) 02:17:31.55 ID:/slQGIY+0
俺の勘が告げている
この>>101はまぎれもなく本物だと
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/05/09(月) 18:03:35.81 ID:XYvWng75o
お前は通行止め界の四天王になれると思うよ
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 18:54:17.23 ID:OR0kQTP30
>>101おっ帰りぃ!チュッチュッ

>>101の為に通行止めSS紹介したいがNIPじゃほとんどなくね…?
初春「むしろ、すっごく感謝してます!」がチラッと通行止め
美琴「とうま…赤ちゃんできたみたい///」当麻「ほんとか!?」
>>101が居ない間の更新なしなので覗いてもショボーン

後はご存知の通り
支部で通行止め小説が乱舞しまっくってるからそっちいくしかないな
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 20:08:20.87 ID:RSugBP+e0
>>1 帰ったか!たのしみにしておるぞ

>>363
四天王の1&2はかまちー(原作神)&しこりんですねわかります
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/05/09(月) 20:37:52.09 ID:YGrYAd+ko
>>101がこのざまだと読んでる側としても期待せざるを得ないな!
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 22:19:41.12 ID:k1Z/iJlDO
相変わらずの通常運転wwwwww
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/09(月) 23:24:46.87 ID:/slQGIY+0
>>364
>>101
現行なら
浜面「助けてくれ」一方・上条「…」
上条「これも農業なんだよ、美琴」
美琴「す…好きです!!付き合ってください!!」
この辺もサブで通行止め
グロネタ・BADENDネタが行けるならサイレン×禁書のクロスも究極の通行止め
打ち止め「早くお小遣いちょうだい」
も最近のっとりが通行止めを始めた

先日第一部が完結した
「学園都市第二世代物語」
は通行止め夫婦が研究者として出てくる(3〜40代くらい)
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/05/10(火) 03:55:59.59 ID:DuWlaeJBo
重いものでも構わなかったらこれとか。
アッパーな幸せは微塵もないから注意してね。
打ち止め「……やっと会えた」
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 23:36:01.43 ID:dx891jdN0
一方通行「最近、妙に心臓がドキドキするンだが」打ち止め「?」
甘いです

371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 02:42:38.82 ID:WDQVNzrSO
個人的には
一方「……」 打ち止め(16才)「……」
だな
両方共可愛すぎるww
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/05/11(水) 16:53:20.98 ID:Jpnxz0EAO
ショタセラレータとラストロリータ

二人揃って幼児化ネタ
タイトルはアレだが思い出すだけでニヤニヤ出来るくらい小さい通行止めが可愛い
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/05/11(水) 20:36:15.70 ID:/klNfT47o
現行で
打ち止め「あなたはヒーローさんが好きなんでしょって(ry」一方「はァ?」

一方通行=百合子で上条←百合子だけど、
メインはほのぼの&ちょいシリアスな通行止め(と番外通行と欠陥通行)で、
百合子が男前なので百合子ネタ苦手な人でも一方さんに脳内変更しやすいかと

恋愛関係なSSではないけれど、通行止め好きは読んでて幸せになれると思う
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/11(水) 23:03:35.01 ID:2lKWxTDd0
>>373
いや…通行止めスレでそれ薦めるのはどうよ…
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 23:06:12.25 ID:WMWt+fiFo
とことん一方さんの幸せを願って頑張る打ち止めの姿は確かに通行止めに通じるものがあるな
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2011/05/12(木) 01:25:42.69 ID:rL80tWlDo
あの通行止めは自分も大好きだ
ほとんど理想
377 :名無しNIPPAR [sage]:2011/05/12(木) 02:37:30.62 ID:wVQbtVWAO
一方さんは一応性別不確定で百合子ネタは人によって扱いがまちまちだからいいとして
375は上条←百合子スレを通行止めスレで勧めるのは…って言いたかったんじゃ?
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 05:45:38.50 ID:WTOlIO8DO
大量に新着きてたからついに投下かとわくてかした俺の期待を返せよおまえら
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 02:39:24.35 ID:Hq503NSG0
ていうかこの101が有名な通行止めSSを知らないわけないだろ
Yシャツや>>370-371は知ってるんじゃないか?
むしろ101のおすすめ通行止めSSを知りたいくらいなんだが

最近のは>>368でほとんど出てる
あとはVIPでやってた
上条「俺のヒロインが一番かわいい」(上イン浜滝通行止め)
380 :101 [ saga]:2011/05/15(日) 23:31:07.42 ID:3s6C8uKG0
コメントありがとうございます。待っていてくださった方がいらしたようで嬉しいです。ラブ!
ネット環境が復活したので、またのんびりですが再開します。たぶん1〜2週間に一回くらいの投下になると思われます。

作品教えてくれた人たちありがとー!チュッチュ 現行のは読んだことないのが多いので読んでくる!
あと既読のも読み直したくなったから読んでくる!本当にありがとー。

>>372
ごめん…流そうと思ったけどいう。それ書いたの自ww分www
好きだって言ってもらえてすごい嬉しいけどまさか名前挙げてもらえるとは思わなかったけどよくわからない羞恥プレイな気分wwなので思わず草を生やしてしまったwww
自分で言うのもあれだがタイトルも酷いなwそして投下するたびにタイトルの半角全角間違えてたのも酷かったww今となっては良い思い出www
一応『暗部平定編』と『対神の右席編』までのネタはあるのでスレ余ったら書こうと思ってたりー。

>>379
自分のおすすめかー。
自分もそこまで詳しくはないし、個人サイトや渋の作品を紹介するのはやめとくけど、おすすめはエロパロの小ネタ系かな。
エロパロって名前で抵抗ある人もいるかもしれないけど、通行止めはエロなしほのぼのもけっこう多い。ただ色んな作品があるから注意!
あと通行止めいちゃいちゃスレの通行止めご懐妊の話と、芳川さんの通行止め観察日記。ご懐妊話読んだら自分も子どもネタ書きたくなりました。最近はけっこう投下もあって活気が出てきています。



でもって打ち止めの水着は某え○っと様のお描きあそばされた打ち止めの水着がビキニになったよ!ってイメージで想定してください。散々ネットの通販サイトで水着画像検索したけど結局そこに落ち着くことになったったorz
あと野郎どもはハーパンっぽい水着+パーカーみたいな格好してます。

ではでは今回分投下です。ぐだぐだ打ってたらまとまらなくなってきたので、中途半端ですが前半部分のみでお願いします。

381 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:34:25.17 ID:3s6C8uKG0
7月某日 学園都市レジャープール施設

上条「ここって五月に改装オープンして大人気、って話の施設だったと思うんだが」

一方通行「そォらしいな」

上条「そこをポンっと貸切るってどうなんだ?」

一方通行「金は俺が出すから安心しろ」

上条「…一回言ってみたいセリフだなこんちくしょうめ」

一方通行「貸切りっつっても施設の一部だぞ? 某王族のプライベートビーチ2つ分にプライベートプール2つ分完全再現した『ロイヤルビーチ』ゾーンに、そこに付属してる飲食店やら娯楽施設・リラクゼーション施設を貸切りにしただけだ。他の施設行った場合の料金は自分で払え」

上条「充分だろ。つーかそのゾーンが一番人気なんじゃありませんでしたっけ?」

一方通行「あのガキだの『妹達(シスターズ)』だのがそこがいいって騒いだからそこにしただけだ」

上条「さいですか…。ってか他のメンバーは? 今日何人くらい来てんだ?」

一方通行「女どもは着替えに行ってる。クソガキの他は『妹達』が20人ほど、あと超電磁砲が来てる」

上条「似たような顔がいっぱいだな。見分けつくかな…」

一方通行「なかなか集まりにくいンだ、この機会に、っつーことだろォ」

上条「てか何で俺が呼ばれたんだよ」

一方通行「話が出たときその場にいたから。あといっつも暇そォだから」

上条「一応今大学の試験だのレポートの真っ最中なのですが」

一方通行「俺もレポート期間だが、ンなもン余裕だろ」

上条「サイデスカ…。話変わるけどお前杖突きだけど泳げんの?」

一方通行「水の中の方が浮力がきくから何とかなる。あと能力使うか羽出すかすれば余裕」

上条「羽出すのはホントマジ勘弁してください…」

一方通行「わざわざ出す気はねェよボケ。ついでに今日は電気系能力者だらけだから能力も使う気ねェし。つーか泳ぐとか面倒くせェから寝る」

上条「寝るって…お前何しにここきたんだよ! 遊べよ! アクティブに!」ガーッ

一方通行「クソガキの付き合い。だから超電磁砲と妹達はオマエに任せた」ポン

上条「何その丸投げ!」




『ちょっとアンタたち、その格好何よーっ?!』ギャー

382 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:35:59.64 ID:3s6C8uKG0
上条「…今の声、御坂だよな?」

一方通行「さっそく面倒な事態発生ですかァ?」

上条「沢山の女の子とプールイベントなんて普通に考えたら嬉しいはずなのに、上条さんの脳内は不幸な予感でいっぱいですよ…」ハァ

一方通行「まァ頑張れ(笑)」

上条「お前なぁ…」

打ち止め「お待たせー! ってミサカはミサカは駆け寄ってみたり!」パタパタ

一方通行「なっ、バカ、プールサイド走るンじゃねェよ。濡れてるから滑ったり転んだりしやすいって小学校ンとき習いませンでしたかァ?」チョップ

打ち止め「痛っ…くはないけど。それよりそれよりミサカの水着姿どうどうどう? ってミサカはミサカは見せつけてみる!」

上条「へえー、似合ってるよ。可愛いじゃん」

打ち止め「えへへー」

一方通行「あァ…」
383 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:37:31.58 ID:3s6C8uKG0



〜〜〜高速演算開始〜〜〜

一方通行(フリルビキニか)

一方通行(しかも髪型もポニーテールとか新鮮だなオイ)

一方通行(似合っている。けどよォ…)

一方通行(腹とか項とか胸元とか無防備に出してンじゃねェよクソッ)

一方通行(つーかヘソ全開とか腹冷やして腹壊したらどォすンだよ!)

一方通行(そもそも三下だの従業員だの俺以外にも男はいンだぞ?!)

一方通行(にも関わらず下着並みに肌出すような格好はどォ考えても問題だろォがっ)

一方通行(今日貸切りにしといて本当に良かった…)

一方通行(次にプールだの海だのに行きたいとか言い出すときは、プライベートプールかプライベートビーチを購入するとして、だ)

一方通行(三下に褒められてデレデレしてンなっつーの)イライラ

一方通行(そもそも見ンなボケ)イライライラ

一方通行(…何かあるとヤベェし、今日一日三下から遠ざけよう)ウンウン

一方通行(あとついでに三下殴ろう)ウンウン

一方通行(……とりあえず、だ)


〜〜〜高速演算終了〜〜〜


384 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:39:21.51 ID:3s6C8uKG0

一方通行「これ着てろ」バサ

打ち止め「ふぇ?! な、何? ってミサカはミサカは間髪入れずに押し付けられた何かと戦ってみたり………パーカー?」 

一方通行「とっとと着ろ」

打ち止め「何で何で何でー!? ってミサカはミサカはパーカーを羽織りつつ微妙に不機嫌そうなあなたの言動に疑問を浮かべてみる」ゴソゴソ

上条「せっかく可愛いのに隠れちゃ…って! 一方通行サン思いっきり俺の足に杖の先のっけて能力使用モードで全体重かけてくるのやめてくださいませんか足の骨折れるからマジで!」イタタタタタ

打ち止め「って、言うか! ミサカの水着姿に対するコメントは? ってミサカはミサカは期待の眼差しであなたを見上げてみたり」

一方通行「…あー、なンつーか」

打ち止め「うん、うんっ」キラキラ

上条「あ、あの俺の状況をおおおおおおおおおおっ」イタイイタイイタイ

一方通行「オマエ昔そンな感じの服装してたよな。空色のワンピース」

打ち止め「何それ何それ何それっ?! ってミサカはミサカはあなたのずれたセンスに異議を申し立ててみるっ! こういう時は普通、『可愛い』とかー、『似合ってる』とかー、そういったコメントをすべきじゃないの? って、ミサカはミサカはないわーって表情を浮かべつつ指摘してみたり」

一方通行「ンな下着みてェな格好褒められて嬉しいかァ?」

打ち止め「………あなたって本当にデリカシーないのね! ってミサカはミサカは演算剥奪っ!」トリャアッ

一方通行「はァっ?! ロッテンマイヤーさんがタクラマカン砂漠で放浪記!」

上条「た、助かった…」ナミダメ
385 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:41:38.56 ID:3s6C8uKG0

御坂「お待たせー。ってさっきから何騒いでんのよ」

上条「おう。や、いろいろとこっちは大変だったんですよ」

10032号「お久しぶりです上条当麻、とミサカ10032号は定番の白ビキニに身を包んで登場します」

10039号「お元気でしたか、とミサカ10039号はスリングショットの水着で大胆に上条当麻を誘惑します」

13577号「今日は目いっぱい楽しみましょうね、とミサカ13577号はタンキニで健康的な雰囲気をアピールします」

19090号「よろしくお願いします、とミサカ19090号は紐パン仕様のビキニで細い腰をアピールします」

12586号「楽しみにしてきました、とミサカ12586号はワンピースタイプの水着の裾をひらひらさせてはしゃぎます」

11106号「このミサカのいるところにはプールがありませんでした、とミサカ11106号はあえての競泳水着着用です」

13320号「室内プールなのに砂浜にヤシの木が、とミサカ13320号は貝殻ビキニと風景が意外にマッチしている事実に胸躍らせます」

16663号「それはこのミサカにも言えることだ、とミサカ16663号はヤシの実を利用したビキニをアピールします」

14000号「いやマッチとか全然してねーから、とミサカ14000号は突っ込みを入れつつ、セパレートタイプは無難すぎたかと後悔します」

17446号「水着なんて生ぬるいわ、とミサカ17446号はぴったりしたデザインのスウェットスーツによるエロスを追及します」

10362号「なかなかやりますね、とミサカ10362号はマイクロビキニによるスタンダードなエロスを追及します」

19945号「いやいや甘いわ、とミサカ19945号は星修正を思わせるような星形ビキニで青少年の夢を現実化します」

19860号「ふっふっふこのミサカは妹達の中で一番の貧乳であることを逆手に取った、とミサカ19860号は旧式スクール水着というマニア心ピンポイント攻撃を始めます」

14857号「では妹達の中で一番足の長いこのミサカの脚線美を見よ、とミサカ14857号はハイレグ仕様の水着の足を見せつけます」

12166号「やっちまったな…、とミサカ12166号はヒョウ柄ビキニを見下ろします」

18005号「そうだな…、とミサカ18005号はチーター柄ビキニを見下ろします」

17312号「微妙な被り方を…、とミサカ17312号はトラ柄ビキニを見下ろします」

10991号「ところでミサカの水着はどうでしょうか、とミサカ10991号はチュニックタイプの水着をアピールしつつ上条当麻に訊ねます」

18832号「似合っていますか、とミサカ18832号はレースクィーン仕様の水着で訴えかけます」

13359号「どの水着が一番好みですか、ミサカ13359号は三角ビキニをアピールします」

上条「お、おう…なんかいろんな水着があるんだな…」

御坂「もうヤダこの妹達…。…で? どうなのよ」

上条「え、何が?」

御坂「女の子の水着姿に何かコメントの一つや二つ寄越しなさいっつってんの///」

上条「あー、皆可愛いし似合ってると思うぞー」イチブハアレダガ

御坂&妹達「「//////」」
386 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:42:48.48 ID:3s6C8uKG0
上条「それにしても…」

御坂「な、何!」

上条「いやー、同じ遺伝子なのにいろいろと違うんだなーって思って」チラッ



打ち止め(ボイン)「あなたが悪いんだからねっ! ってミサカはミサカは反省を促してみたりっ」

一方通行「見たまンまのコメントだろ?! 意味解らンわ」

打ち止め(Dカップ以上)「デリカシーなさすぎ!乙女心わからなすぎ!トウヘンボク!ボクネンジン!」

一方通行「くっだらねェ」ハァ



上条「スタイルとか趣味とかスタイルとかけっこう差が出るんだな」アハハ

御坂「…ほう」バチバチ

10032号「しょせんは乳かよ、とミサカ10032号は溜息を吐きます」バチバチ

10039号「何故だかわかりませんが、急に電撃を放ちたい気分になりました、とミサカ10039号は報告します」バチバチ

13577号「奇遇ですね、このミサカもです、とミサカ13577号は賛意を示します」バチバチ

御坂「私もなのよねー。ちょっと手ごろなウニにでも放電してみない? すっきりするわよ」バチバチ

上条「え? ええ???」

19090号「いいですね、とミサカ19090号は攻撃体勢に移行します」バチバチ

上条「な、ちょ、待っ、」

御坂&妹達「問・答・無・用っ」ドッカーンッ!!!!!!!!

上条「ぎゃあああああああああああ不幸だあああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!」ギャー
387 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:44:29.35 ID:3s6C8uKG0


一方通行「…向こうは何やってンだァ?」

打ち止め「さあ? ってミサカはミサカは首をかしげてみたり」

一方通行「他人に迷惑かけるような行為はしちゃいけませンって小学生のときに習わなかったのかよアイツら」ハァ

打ち止め「あなたの口から常識を語られると若干の違和感があるかも、ってミサカはミサカは突っ込んでみる」

上条「眺めてないで助けろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

一方通行「アホくせェ」

打ち止め「って来たばっかりなのにカウチに横になって寝る体勢にならないでよ、ってミサカはミサカはあなたの腕にしがみつきつつ青いビーチに誘ってみたり! ねねね遊ぼうよー!」アセアセ

一方通行「オマエは妹達と超電磁砲にでもかまってもらってろ。ただし三下には近寄るンじゃねェ。最低でも半径5m以内に寄らせるな」

打ち止め「意味わかんないよー、ってミサカはミサカは…って本気で寝るモードにならないでー!」キャアキャア


388 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:46:42.68 ID:3s6C8uKG0
打ち止め「…そんなわけであの人がかまってくれる気配もないのでこっちにきてみたり」

10032号「所詮我々は男に比べればその程度の扱いなのですね、とミサカ10032号は吐き捨てます」

打ち止め「そういうわけじゃないけど…でもあの人酷くない?! 可愛い水着も選んだし、今日のためにお肌のお手入れも無駄毛処理も頑張ってきたのに、『可愛い』の一言もなし! まさかヒーローさんの方がデリカシーあるなんて思わなかったもん! せっかく遊びに来たのにすぐ寝ちゃうし」ショボン

10991号「はいはい乙、とミサカ10991号は上位個体を投げやりに宥めます」ヨシヨシ

打ち止め「むー」

御坂「ねぇねぇ、あの子と第一位、別に付き合ってるとかそういうわけじゃないわよね?」ヒソヒソ

13577号「まだそういった関係ではありません、とミサカ13577号はお姉様に返答します。ただ傍からみたときにどのように思われるかは定かではありませんが、とミサカ13577号は言い足します」ヒソヒソ

御坂「うーん、まあ別に良いけど…」

10039号「なお現在上位個体は、第一位のマンションで同居中です、とミサカ10039号は春からの上位個体の状況をお姉様にリークします」ヒソヒソ

御坂「へ? ど、同居?! 打ち止めと一方通行がっ?!」

13320号「? 同じ学園都市にいるのに、お姉様は上位個体の状況を知らなかったのでしょうか、とミサカ13320号は首を傾げます」

御坂「…う、だって、私も去年は常盤台じゃない大学選びでばたばたしてたし、四月からは大学で忙しかったし、それに研究所で一緒になっても誰もそんなこと言ってなかったわよ!」

14857号「上位個体も常盤台を出たり新しい高校に適応したりと忙しかったようですしね、とミサカ14857号はお姉様のフォローに回ります」ヨシヨシ

16663号「なお男子大学生と女子高生という妙齢の男女の二人暮らし生活がこの春から目くるめく展開されています、とミサカ16663号は若干の脚色を加えつつお姉様に報告します」

御坂「えええ? ちょ、それどうなのよ?! ちょっと打ち止め! こっち来なさい!」

打ち止め「何ー、お姉様ー。そうそう、浮き輪とかボールとか膨らませる道具ないかなぁ」

御坂「そんなの後にしなさい! そしてちょっとそこに座る!」

打ち止め「???」チョコン
389 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:49:12.29 ID:3s6C8uKG0
19090号「そういえばそのパーカーはどうしたのですか、とミサカ19090号は見慣れない上に上位個体のものにしては大きいような…いえ、けっこうです、想像がつきました、とミサカ190909号は質問を撤回します」

打ち止め「これ? よくわからないけどあの人が着てろーって押し付けてきたの。やっぱりミサカとあの人、身長差あるよねってミサカはミサカはちょっぴりしょぼんとしてみたり」ツイツイ

12166号「…これは少女漫画等々での鉄板シチュエーションである、『俺以外の前で肌見せンじゃねェよ』展開でしょうか、とミサカ12166号は恐ろしい可能性に気付きます」ヒソヒソ

18005号「相手は上位個体に関することになると過保護なうえに小学生もびっくりの独占欲を発揮する第一位、否定はできぬ…、とミサカ18005号はその推測に戦慄します」ヒソヒソ

17312号「実際にその光景を目の当たりにすると生温い気持ちになるものなのですね、とミサカ17312号はあいつら豆腐の角に頭ぶつけて一回死ねばいいのにと暴言を吐きます」ヒソヒソ

打ち止め「お姉様どうしたの?」

御坂「こういうことはあんまり言うようなことじゃないかもしれないし、気にしてないんだろうけど、アンタもう高校生なんでしょ? もう少しそういったこと自覚しなさい」

打ち止め「? 何のこと?」

御坂「だから、一方通行と一緒に住んでるって話よ。もうちょっと警戒心持たないとダメじゃない! 女子高生なんだから」

打ち止め「(…ヒーローさんとインデックスも高校生のとき一緒に住んでたけど、お姉様には言わない方が良いんだろうな、ってミサカはミサカは密かに決意をかためてみたり)」タハハ

御坂「いい? 年頃の女の子なんだから、彼氏でもない男にそうべたべたしちゃダメ。わかる?」

打ち止め「ミサカそんなことしてないもん、ってミサカはミサカは猛抗議! ミサカそんな軽い女じゃないもんー!」

御坂「あー、もうっ! 一方通行相手にやってるからっ! さっきだって腕にひっついて、どう見ても『当たってます』だったでしょ? しかも水着で!」

打ち止め「? ミサカあの人相手だといつもあんな感じだし、べたべたしてるわけじゃないけど…それに何が当たるの?」

御坂「この無意識無自覚! どうせあっちも気にしちゃいないんでしょうけど問題ありまくりだっつーの」ハァ

10032号「お姉様、もうその二人に関しては生暖かく見守るべきでは、とミサカ10032号は精神衛生を良好に保つ術をお姉様にアドバイスします」
390 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:51:40.81 ID:3s6C8uKG0
御坂「でも姉として黙っておけないわよ! あー、じゃあ搦め手から行くけど、………とりあえずアンタはアレが好きなのよね、あの第一位」

打ち止め「ふぇ?! お、お姉様ってばいきなり何言い出すの?! ってミサカはミサカはお姉様の突然の発言に動揺が隠し切れなくて顔を真っ赤にさせてみたりっ//////」

御坂「あー、もう随分可愛らしい反応してくれちゃうじゃないの、このこの〜っ」キャッキャ

打ち止め「あ、あの人に聞こえたらどうすんの、ってミサカはミサカはお姉様に慌ててみるううううううううっ//////」ワタワタ

14000号「お姉様も上位個体もなんだかキラキラしていますね、とミサカ14000号は女子パワーに少々たじろぎます」

御坂「でね、こっからが本題。アンタいつまでも今までと同じような態度で一方通行に接してたら、いつまで経っても彼女になれないわよ」

打ち止め「…え?」ガーン

御坂「もっとね、ちゃんと『恋愛対象になる異性』ってことを認識させないとダメなのよ! そうじゃなかったらいつまでたっても意識されないわよ!」

打ち止め「そ、そうなの…? ってミサカはミサカはお姉様を前に動揺してみたり」ガーン

御坂「そ、そうよ! せいぜい妹扱いが関の山! 妹扱い子ども扱いがエンドレスに続くことになるの! 最初についたイメージを打破しないとダメなのよ!わかる?」

打ち止め「そっか…だから今日のお姉様は、いつものゲコ太とか水玉じゃなくて、大人っぽいシンプルなビキニでヒーローさんに大人の女性らしさをアピールしているんだね、ってミサカはミサカは頷いてみる!」

御坂「ううううううっさい! でもそういうことだから、あんまり一方通行にべたべた…えーと、抱き着いたりしがみついたりしない方が良いわよ。男女のけじめをつけるべし、ってね」

打ち止め「うーん…そういうものなのかなぁ……」

御坂「そういうものなの」

10039号「同居している状況でいろいろと意識してもらうには、今までと何かを変化させることは有効かもしれませんね、とミサカ10039号はお姉様の発言に賛意を示します」

10032号「話はそれくらいにして、そろそろ遊びませんか、とミサカ10032号は提案します」

御坂「そうね、じゃあ行くわよー!」

打ち止め「うーん…そうなのかなぁ…」ブツブツ


391 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:53:45.84 ID:3s6C8uKG0




キャー
ソッチニイキマシタ、ト(ry
パスパスパース、ト(ry
ナーガーサーレールー、ト(ry
キャッキャ

上条「おーい一方通行ー寝てんな起きろー」

一方通行「……ンあ? 何でオマエこっちいるンだ?」

上条「いやー、御坂と妹達の電撃くらうわ、海ゾーンに入った瞬間足攣って溺れかけるわ、プールサイドで盛大にこけて腹撃つわでちょっと満身創痍な上条さんなのですよ」

一方通行「オマエいっそ清々しいな」

上条「笑えよ、笑えっつってんだろーがっ! ま、そんなわけだから、水辺には近寄らないで、人工ビーチで砂遊びしようぜ!」

一方通行「は?」

上条「お城作ろーぜお城! 俺そういうの結構得意だぞー。お前だって手先器用だし得意だと思うぞ」

一方通行「一人で作ってろボケ」

上条「えー、お前協調性なさすぎ。シラサギジョウ作ろうぜシラサギジョウ。垣根みたいな羽でいいのかなシラサギって」

一方通行「…一応言っとくが、『白鷺城』は『姫路城』の別名であって、シラサギの形した城じゃねェぞ?」

上条「…え」ナン…ダト…

一方通行「オイ、本気で誤解してたのかよ…。悪ィこたァ言わねェから、教師諦めろ」

上条「ば、バカにすんな! それくらい知ってたさ! どうでもいいからお城作ろうぜお城!」

一方通行「……、」ポン

上条「そんな目で見ないでいただけませんか一方通行サン」orz
392 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:57:07.14 ID:3s6C8uKG0
一方通行「今の様子だと姫路城も知らねェンだろ? 無理すンな」

上条「バカにするな! ほらほらとっとと作りますのことよ!」ザザザ

一方通行「オマエ考えなしに掘るな! どォせならお堀にあたる部分あたりを掘り返せよ」ザザザザザ

上条「日本の城ってどんなんだっけ? いっそシンデレラ城みたいなのにするか」ペタペタ

一方通行「オマエ一貫性ねェなァ! 上等だ受けてやらァ!」ガガガガガ

上条「ふふふふふこの幼き頃ぼっちだった上条さんの砂遊びテクをとくとごろうじろおおおおおおおおお」トリャアアアアアア

一方通行「クソッたれ、明らかにそこにパーツは存在しねェ! そして建築工学的に可能なバルコニーの大きさはこの場合この大きさだあああああああああああ」トリャアアアアア

上条「はっはー、そんな頭でっかちな思考じゃあ歴史に残るものは築城できませんのことよ?!」ハハハハハハハハハハ

一方通行「デタラメに作ったもンは簡単に崩れちまうンだよバカじゃねェのか三下くゥゥゥゥゥゥゥゥン?」クカカキクケコー




御坂「…つーかアンタら、せっかく施設貸切って女の子と一緒にレジャープールに来てるのに、やってることが男二人で砂遊びってどうなのよ」ハァ

上条「邪魔するなビリビリ…これは男の戦いだ」ペタペタ

一方通行「未だ嘗て見たこともねェものを築城してやンよォ…」ペタペタ

17446号「学園都市第一位の頭脳の無駄遣いですね、とミサカ17446号は諦観の思いで作られていくものを眺めます」

打ち止め「わあああお城だー! すっごーい!」キラキラ

上条「さっすが打ち止め! 男のロマンを解する心意気プライスレス!」ナデナデ

打ち止め「ヒーローさん器用なんだねー」オオオオオ

御坂&妹達「「?!」」

一方通行「……、」イラッ

10032号「素晴らしい造形ですね、とミサカ10032号は上条当麻の技術をほめたたえます」

10039号「思わず見惚れて声も出ませんでした、とミサカ10039号は感動の溜息をもらしてみます」

19090号「み、ミサカも何かお手伝いします、とミサカ19090号は名乗りを上げます!」

上条「お、ホントか? ありがとな!」ニコッ

19090号「…っ」///

16663号「このミサカもお手伝いします、とミサカ16663号は挙手して主張します!」

ミサカモ! ミサカモ!
ワイワイワイ
393 :101 [sage saga]:2011/05/15(日) 23:58:26.30 ID:3s6C8uKG0

御坂「うううう…出遅れた…」


打ち止め「あなたどうしたの? なんだか不機嫌そうだよ、ってミサカはミサカは問いかけてみたり」ツイツイ

一方通行「別にィ」ツーン

打ち止め「あなたの作ってる方もすごいね、ってミサカはミサカは素直に評価してみる」

一方通行「……三下ほど器用じゃなくて悪かったなァ」ツーン

打ち止め「そんなこと一言も言ってないー、ってミサカはミサカは肩を竦めてみたり。そうそう、コーヒー持ってきたんだよ、ってミサカはミサカはあなたに差し出してみる」

一方通行「…オマエは怪しげな色の飲み物飲ンでンな」

打ち止め「レインボートロピカルジュースって言って、七種類のフルーツジュースを重ねたスペシャルジュースでここの名物なのだよ、ってミサカはミサカは流行に疎いあなたに講釈してみたり。飲む?」ハイ

一方通行「これ本当に人間の飲み物かァ?」チュルルル

御坂「! ちょっと打ち止め! 一方通行!」

一方通行「…甘ェ」

打ち止め「えー、美味しいけどなぁ」チュルルルル

一方通行「理解不能」

打ち止め「ミサカ的にはブラックでコーヒー飲める方がおかしいよ、ってミサカはミサカは反論してみる」チュルルー

御坂「ヤバいこれは何とかしないと…。打ち止めー、ちょっとこっち来なさい!」マネキマネキ

打ち止め「? 何ー、お姉様」トテトテ
394 :101 [sage saga]:2011/05/16(月) 00:00:08.57 ID:feLXOhph0
御坂「さっき私が言ったこと忘れたの? べたべたは控えなさいって言ったでしょ」ヒソヒソ

打ち止め「? ミサカ何もしてないよー」ヒソヒソ

御坂「してたでしょ。…その、ストロー…」ヒソヒソ

打ち止め「?」

御坂「だ・か・ら! かかかかかか、間接、キス! そーゆーのが良くないのっ」ヒソヒソ

打ち止め「はへぇ?! かかかかかかっかんんn」ボンッ

御坂「やっぱり無自覚無意識だったか…。だから、そういったことが日常茶飯事だとね、意識してもらえないって…打ち止め?」ヒソヒソ

打ち止め「だ、だって普段から…あんな感じっ、って、ミサカ普段から、あの人とちゅ…ちゅう…っ?! ふ、ふああああああああああああああああああっ」//////

御坂「ちょ、ちょっと落ち着きなさいよ! ま、まあ私だって見落とすぐらいナチュラルだったから仕方ないけ…ど…」

御坂「(あ、あれ? じゃあ私もものすごーく自然にアイツに飲み物とか渡せば、ものすごーく自然に、その、間接、ききききき)」

御坂「ふにゃあああああああああああああああああああああああああああっ」//////////

バチバチバチバチ

一方通行「…オイ、物凄い勢いで漏電してるぞ。超電磁砲止めてこい三下」

上条「…不幸な予感しかしないので勘弁していただきたいです。つーかお前がいけよ最強」

一方通行「さすがにあの空間に侵入したら電極壊れる気がするンで無理」

上条「諦めんなよ最強おおおおおおおおおおおおおおおっ」



10032号「鈍感な野郎しかいないと苦労するのですね、とミサカ10032号はやれやれと肩を竦めます」ハァ


395 :101 [sage saga]:2011/05/16(月) 00:01:23.13 ID:feLXOhph0

今回分は終わり。次回は1〜2週間後の予定です。

あ、あと前回の書き込みで「打ち止めがツンデレは想像できない〜」といったような記述がありますが、エイプリルフールの冗談であっても打ち止めに「あなたなんて大っ嫌い! 近寄らないで! ってミサカはミサカは(ry」なんて言われた日には、一通さんが(ついにコイツにもこンなこと言われる日がきたか)(そもそも今までが異常だったんだろォが)(別にコイツに嫌われようとやることに変わりはねェ)(…嫌い、か)(近寄るなとまで言われたし、出ていくべきか…)(やっぱり俺にはヒーローなンて無理だったンだな)(今までがおかしかっただけなンだクソッたれ)みたいな感じで脳内ぐるぐるでがち凹みして、「今のはエイプリルフールの冗談だからって(ry」とネタバレされても(冗談にかこつけた本心だったりしてな)(今は嘘でも将来的にはわからねェ)とぐるぐるして結局三日三晩打ち止めたんに慰めてもらってやっと回復しるくらいの勢いをもつ打ち止めに関することでは打たれ弱すぎるメンタルな一通さんな気がしないでもないから、もっと一通さんがメンタル的にタフにならんとツンデレ化したら地獄を見る気がするの、って>>101は自分の脳内妄想をぶちまけてみたり!


ではでは。





396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/05/16(月) 00:53:24.56 ID:3rm3Betko

流石、流石俺たちの101だ…
俺は一生この人に勝てる気がしないぜ…
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/05/16(月) 00:54:29.72 ID:PZYOAhWAO
>>101おおおあかえりいいい!
そして水着にパーカー&一方さんの無自覚ジェラシー&ナチュラルな間接キッスktkrrrrrr

というかショタセラレータとラストロリータもお前さんだったか……
ほんとあの話好きなんだもう何回読み直してニヤニヤしたことか……
投下希望するぜ
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/05/16(月) 01:41:57.63 ID:szeLeNHR0
これが絶対能力者か...
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 02:54:43.36 ID:Uvhs0fEX0

エロパロの小ネタは目次じゃ内容わからんし量多いしで
見るのかなり億劫なんだよな…通行止め表記があるのは全部読んでるんだが
地雷も踏みそうで躊躇中
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/05/17(火) 00:12:19.07 ID:lNzHHJDAO
乙!二人の挙動が一々可愛いすぎで悶え過ぎて呼吸がヤバいぜ!
そして相変わらずの語りに安心した

まさか101がショタセラレータとラストロリータの作者御本人様だったとは……!
本当、何度も読み返しては萌え悶えさせてもらってます
401 :101 :2011/05/22(日) 23:09:56.56 ID:ZJaHyUfX0
後半持ってきましたー。
ちなみに基本的に>>101は書きたいシチュエーションを行き当たりばったりに書いています。
何が言いたいのかって言うと、上←琴入れてみたかったから入れてみたけど、それっぽくならなかったからマジごめんなさい。

あと番外さんがなかなか出ないのは、キャラの方向性を決められないからです。最近はシスコン番外さんも良いなーと思ってます。

ではでは今回分です。
402 :101 [sage ]:2011/05/22(日) 23:11:01.34 ID:ZJaHyUfX0
上条「おさまったか?」

御坂「う…うん」

上条「つーか何であんなにビリビリしてたんだよ。客が俺らじゃなかったら危なかったぞ」

御坂「えーと…それは…」

御坂「(こ、コイツとかかかかか間接、き、き、キス…っとか、考えてたからなんてっ)」///

御坂「ふ。ふふふふ。ふにゃあああああああああああああああああああああああああああああああっ」バチバチバチッ

上条「お、落ち着けっ」ガシッ

御坂「なななっ、何、な、何で、掴んでんのよっ」///

上条「お前が放電してるからだろ?! 水辺! 水辺ですよ御坂さん?!」

御坂「う、うううっさいっ」///

上条「はぁ…何つーかお前、そういうところもっと成長した方が良いぞ」ハァ

御坂「!」

御坂「…私、そんなに子どもっぽい?」

上条「へ?」

御坂「(結局私も打ち止めと一緒なのかな…)」シュン
403 :101 [sage ]:2011/05/22(日) 23:12:14.30 ID:ZJaHyUfX0
上条「あー…子どもっぽいっつーより、もっと大人になった方が良いところがあるってだけっつーか…」ポリポリ

御坂「?」

上条「見境なく電撃出すところは会ったころから変わってないけど、そういったところは直した方が良いと思うぞ。ぶっちゃけ俺や一方通行と違って、普通の人ならけっこうヤバいケースだってあるんだからさ」

御坂「…アンタの前だけだっての」ボソ

上条「? 何か言ったか?」

御坂「な・に・もっ」フンッ

上条「何だよ…まあいいけどさ。ま、直して欲しいところはあるけど、変わらないから良いところもあるしさ」

御坂「…それ、どういうこと?」

上条「何つーか、お前あんまり裏表ないし、まっすぐじゃん。そういったところが変わらないのはすごいと思うし、何か安心する」

御坂「……え?」

上条「大学だってエスカレーターの常盤台蹴って別のとこ目指すし、『妹達』のためにいろいろやってるって話も聞いてるよ。努力家で偉いと思うぞ」

御坂「…そ、かな?」

上条「そーいったまま突き進むのってけっこう大変なんだぞ。それをやれてるお前はすげえよ」

御坂「……ありがと」

上条「まあ上条さんも見習いたいところですよー」アハハ

御坂「………アンタだって」ボソッ

上条「? また何か言ったか?」

御坂「っ、…別に」
404 :101 [sage ]:2011/05/22(日) 23:12:48.17 ID:ZJaHyUfX0
上条「そーか? なんかお前時々変だよな」

御坂「んなわけないでしょ?! なな、何言ってんのよっ」

上条「何か悩みでもあるのか? あるなら聞くくらいならやるぞ?」

御坂「な、そんなのないっ! うっさいっ!」フンッ

上条「はいはい…。あー、俺に言いにくいことなら、せめて白井か『妹達』に相談でもしろよ。けっこうアイツらもお前のこと心配してるしさ」

御坂「……解ったわよ」

上条「よし、じゃあそろそろ飯にしよーぜ!」

御坂「ご飯? あー、もうそんな時間かぁ…(って、もしかして二人で?) あ、アンタっ、」///


上条「おーいっ! 御坂妹ー! そろそろ飯にしねーかー!」*気付いてない


御坂「……ははは、そりゃそうよね」ガクッ

405 :101 [sage ]:2011/05/22(日) 23:14:06.82 ID:ZJaHyUfX0



*****






打ち止め「あんまりベタベタしない方が良い…のかなぁ」プカプカ

打ち止め「(そういう風に考えたこともなかったし、ベタベタしてるとかいう意識もなかったけど、そーゆーものなのかなぁ、ってミサカはミサカは浮き輪で漂いつつ思考をめぐらせてみる)」プカプカ

打ち止め「(あの人に『子ども扱い』以外の扱いもして欲しい、っていうのはミサカのミサカの本心)」プカプカ

打ち止め「(そーゆーのを意識してもらうために、今までとは対応を変えてみるのは方法の一つ、っていうのはミサカ的にも納得できるけど…)」プカプカ

打ち止め「(…でも、今までみたいにできないのはちょっと寂しいな、ってミサカはミサカはしょんぼりしてみたり)」プカプカ

打ち止め「(あの人が『好き』だからひっついてたいのに、あの人に『好き』だって解ってもらうためにはあんまりひっつかない方が良い、ってことだよね、とミサカはミサカは確認してみる)」プカプカ

打ち止め「なーんかいろいろ難しい、ってミサカはミサカは呟いてみたり」プカプカ

一方通行「何が難しいンだよ」

打ち止め「ひゃああああああああああああああ?! ああああああなた、いつの間に?! ってミサカはミサカはあなたの突然の登場に動揺を隠せないんですけれどもっ」アワワワワ

一方通行「つーかオマエ何やってンだよ」

打ち止め「み、ミサカだってマンボウのごとく海を漂いたくなる日だってあるのだよ、とミサカはミサカは哲学的な発言をしてみる」プカプカ

一方通行「アホかどこが哲学的だ。そもそもオマエこの辺だと足つかねェだろォが。一人でいて足攣って溺れたらどォすンだよ」チョップ

打ち止め「…もしかして心配してミサカのこと探しにきてくれたの?! ってミサカはミサカはあなたの優しさに目を輝かせてみたり!」プカプカ

一方通行「違ェし。そろそろ飯にすっから呼んで来いっつわれただけだ。『妹達』どもは三下とメニュー決めるとか言って争い始めて使えねェしよォ…」ブツブツ

打ち止め「あはは…まああの子たち皆ヒーローさんに会いたがってたから、大目に見てやって欲しいかも、ってミサカはミサカは苦笑を浮かべつつ上位個体としてそして接待役として、いろいろととりなしてみる」タハハ

一方通行「あーはいはい」ハァ
406 :101 [sage ]:2011/05/22(日) 23:15:28.21 ID:ZJaHyUfX0
打ち止め「そういえばあなた、普通に杖ついてないけど大丈夫なの? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」プカプカ

一方通行「浮翌力のある水中なら比較的な。ただ海モチーフのここは足元砂だし波も発生するしで歩きにくいこと極まりねェ。何でこンなところで浮いてンだよオマエは」

打ち止め「え、じゃあじゃあ、ミサカの浮き輪貸したげる! ってミサカはミサカはナイスアイディア!」バタバタ

一方通行「やめろ。ンないまいましい絵を作り出そうとすンじゃねェよボケ」

打ち止め「遠慮なんていりまへんどすえー、ってミサカはミサカは浮き輪から出るべく行動開始してみる」バタバタ

一方通行「だからいらねェ…って、オイっ!」

打ち止め「え?」



ザッパ〜〜〜〜〜〜ンッ



一方通行「…っ、大丈夫か?」ゲホゲホ

打ち止め「だ、だいじょぉぶ、ってミサカはミサカは報告してみたり…そういえば20分に一回大波が発生するって話だったかも、ってミサカはミサカは案内版にあった記述を思い出してみる」ゲホゲホ

一方通行「そォか……てっ?!」Σギョッ

打ち止め「? どうしたの? ってミサカはミサカは何故か動揺しているあなたに疑問を抱いてみ…た……り………?」




ぽ ろ り ☆
407 :101 [sage ]:2011/05/22(日) 23:16:27.28 ID:ZJaHyUfX0
打ち止め「〜〜〜っ?!!!!!!!!??!」

一方通行「叫ぶな今すぐネットワーク切れ事を大きくすンな探してきてやるから大人しくしてろおおおおおおおおおおおおおおっ!」

打ち止め「みみみ、見られ、見、見られたっ、見たよね?! ってミサカはミサカはあっ!」

一方通行「黙れ不可抗力だろォがっ! ほら受け取れっ」ポイッ

打ち止め「……ミラレタミラレタミラレタミラレタ」モソモソモソ

一方通行「ンな水着だからじゃねェのかよ…」ハァ

打ち止め「っ、こ、これは…あなたに見て欲しくて……って、もういいもん」グスグス

一方通行「あ? 泣くほどのことじゃねェだろ?! つーか病院の培養液の中じゃマッパじゃねェかよ…」アセアセ

打ち止め「バカバカバカバカバカっ! デリカシーなさすぎ! 最低っ!」ウワアアアアン

一方通行「はァ?(フォローしたのに…)」

打ち止め「もういい…ミサカこのまま海を漂って生きてく……海のモズクになる……」バシャバシャ

一方通行「アホなこと言ってンな。つーかモズクってなンだよ」ガシ

打ち止め「藻屑、ってミサカはミサカは訂正してみる…」プカプカ
408 :101 [sage ]:2011/05/22(日) 23:18:05.40 ID:ZJaHyUfX0
一方通行「室内で無理だろ。たかが胸さらしたくれェでいちいち大げさすぎンだろオマエ」ズルズル

打ち止め「最低最低最低ーっ! ってミサカはミサカはよよと泣き崩れてみたりっ! おっぱいさらして、ミサカもうお嫁に行けない、ってミサカはミサカは涙ながらに訴えてみるっ」バシャバシャ

一方通行「あっそォ」ズルズル

打ち止め「お嫁に行けないまま生涯独り身で孤独死してるところをヘルパーさんに発見されて、みたいな生涯を歩むことになるんだぜ、ってミサカはミサカはミサカの未来予想図に戦慄してみる…ふふふふふ、ミサカ、マンボウみたいに海を漂って生きたい…」アハハハハ

一方通行「アホか。本当にオマエの遺伝子は発想が愉快すぎて羨ましいわァ」ハァ

打ち止め「あなたはっ! ミサカがそんな生涯を歩んでいいの?! ってミサカはミサカは憤慨してみたりっ」バシャバシャバタバタ


一方通行「あー面倒臭ェ。いざとなったら責任とって貰ってやりますゥ。これで文句はねェだろォ」イラッ



打ち止め「…え」

一方通行「…あ」


409 :101 [sage ]:2011/05/22(日) 23:19:10.71 ID:ZJaHyUfX0
打ち止め「今の発言、」

一方通行「言葉の綾だ忘れろボケ」

打ち止め「だが断る、ってミサカはミサカは早速ネットワークにバックアップを保存してみるううううううううううううっ」トリャアアアアアアアアアアアッ

一方通行「不戯ンなっ! 止めろおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」ガクガクガク

打ち止め「えへへへへー、大丈夫、鍵かけとくから☆ ってミサカはミサカはあなたを安心させるべく微笑んでみたり」

一方通行「もォやだ…クラゲになって外海を漂いてェ…」ブクブク…

打ち止め「そんなに凹まれるとちょっと複雑な気分になるんだけど…、ってミサカはミサカは沈んで流されていくあなたを引き留めてみる」ギュー

一方通行「離せ! 俺は海流に乗って旅に出るンだよォおおおおおおおおっ」バタバタバシャバシャ

打ち止め「あなたはミサカにさっき何て言ったっけー? って突っ込みを入れつつ、ミサカはミサカはあなたを引っ張って岸に向かってみたりー」ズルズルバシャバシャ



10039号「…おっぱいを見られた見ていないではあんなにもめるくせに、水着越しとはいえおっぱいが当たってることに関しては両者とも気にしないのですね、とミサカ10039号はあの両者の感覚の不可解さに小首を傾げます」

13577号「気にしたら負けだ、とミサカ13577号はスルーを推奨します」


410 :101 [sage ]:2011/05/22(日) 23:19:57.82 ID:ZJaHyUfX0
*****





上条「うわー、今日は一日遊んだなーっとぉ」ノビー

打ち止め「今日はいろいろありがとう、ヒーローさん」

上条「お、打ち止めか。俺も楽しかったよ。ありがとう。そういえば一方通行は?」

打ち止め「支払いだって。お姉様もあの人に借りは作らないーとか言って一緒に。一応19090号と18005号に一緒にいるように言ってあるよ」

上条「ふーん…」

打ち止め「今日はヒーローさんが来てくれて嬉しかったよ、って感謝を表明してみたり。あの子たちもすっごく喜んでたし」

上条「あはは、さすがに『妹達』20人とビーチバレーして気が付いたら首から下が全部埋まってるなんて展開は上条さんの予想の範囲外だったけどなんやかんやで楽しかったよ」アハハ

打ち止め「ちょ、ちょっとあの子たちもはしゃぎすぎちゃったかなー? って上位個体としてフォローを入れてみる」

上条「いや、楽しかったのは本心だからさ。『妹達』から各国の土産ももらったし」

打ち止め「なら良かった、ってホッとしてみたり。それに、あの子たちだけじゃなくてあの人も嬉しかったと思うし」

上条「? あの人って一方通行か?」

打ち止め「そう。ミサカたちのお願いであっても、あの人が自分で動いた企画であの子たちが楽しめるような機会を作れたこと、きっとあの人は喜んでると思うし」

打ち止め「それに、たぶんあの人はこういった経験が少ない人だから、ヒーローさんともワイワイできて楽しかったと思うの」

打ち止め「たぶん本人は絶対認めないだろうから、ミサカが代わりにヒーローさんに感謝の気持ちを伝えてみたり」

打ち止め「ありがとう」ニコッ
411 :101 [sage ]:2011/05/22(日) 23:21:08.44 ID:ZJaHyUfX0
上条「…打ち止めはさ」

打ち止め「何? ヒーローさん」

上条「アイツのこと、大切にしてるって言うか…」

打ち止め「ん?」

上条「もしかして、アイツに惚れてる?」

打ち止め「……え?」///

上条「いやー、上条さんちょっとピーンっときましたよ。そっかそっかー、良いんじゃねーの? 俺は応援するぞ!」

打ち止め「………何で、」///

上条「んー?」

打ち止め「どうして、そう思うの、ってミサカはミサカはヒーローさんに訊ねてみる…」///

上条「いや、勘? 相談とかあったらのるぞ! 垣根は俺に恋愛相談なんて無理だとか言ってたけど、そんなことないんだからな!」

打ち止め「……ヒーローさんに気付かれてしまったことに対して、多大なる屈辱感を感じる…ってミサカはミサカは項垂れてみたり」orz

上条「え? 何でがっくりきてるんでしょうか打ち止めさん?」

打ち止め「何でもない…あ、あの人には内緒でね、ってミサカはミサカは言い足してみる…」

上条「解った。つーか、そんなにがっくしした様子を見せないでくださいよ打ち止めさああああん? え、俺なんかした???」アセアセ

打ち止め「何もしてないから安心して、ってミサカはミサカはフォローしてみたり」
412 :101 [sage ]:2011/05/22(日) 23:23:19.18 ID:ZJaHyUfX0
上条「そうか? えーと…よく解らんが元気出せ」ナデナデ

打ち止め「うん、ありがとう。応援してね」

上条「おう、任せとけ!」ナデナデ





ズッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアッ





上条「??!!!?」ヘタリコミ

一方通行「あ、悪ィ悪ィ三下ァ。手ェ滑っちゃったァ☆」アハハハハ

御坂「ちょっと! クーポン券投げないでよ!」

上条「な、何でクーポン券が壁を破壊してるのでせうか、と上条さんは上条さんは何だか不機嫌なオーラを隠さない白い人に訊ねてみたりっ」ガタガタ

一方通行「ちょっとベクトルが滑っちゃったァ☆」テヘッ

上条「ベクトルが滑るかああああああっ!!!!! 絶対俺のこと[ピーーー]気満々だっただろ一方通行さあああああああんっ?!」

打ち止め「あなたってば危ないことしちゃダメでしょっ! ヒーローさんが怪我したら大変じゃない!」プンプン

一方通行「反省してまァーす」ケッ

打ち止め「もう…」ハァ

上条「やっぱ打ち止めは考え直した方が良いかもな…」ボソ

御坂「大丈夫? ってか何か言った?」

上条「いんや、何もー」ハァ…
413 :101 [sage ]:2011/05/22(日) 23:25:01.86 ID:ZJaHyUfX0
とりあえずプール編もとい上条さん受難編終了ー。

>>399
保管庫にある作品で通行止め以外のキャラが「○○×○○」になってる作品タイトル以外で、かつ通行止めってカプ表記のない作品(例:小ネタ表記のみなど)で通行止めが含まれてる作品リストを作ってみたんだからねっ///
間違いとかあるだろうから、修正してもらえると嬉しいんだからねっ///

7-111 7-121 7-271 8-401 9-986 10-152 10-806 11-495 13-314 14-413 14-415 14-416 14-961 14-970 15-132 15-662 15-802 16-104ユキシロ様の小ネタ料理の2個目・『二人一緒』・『幼児退行』・小ネタ正月・小ネタ・黄泉川家の正月 16-471様 16-492 16-814 16-842 16-979 20-281 20-439 20-463 21-237 21-925 22-154 22-514 23-362 24-431 25-730 27-987 28-476 28-622 29-112 30-309

…えーと、別カプメインだったりするものもあります。かなり適当なので漏れも多いです。内容はいろいろなので責任はとれません。

それではまた1・2週間後に。ではでは。
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 23:34:53.42 ID:oScEsLeM0
>>101は通行止め職人で通行止めソムリエで通行止め宣教師だったのか…いい仕事しすぎて足向けて寝られない///
お礼に打ち止め10秒だけ貸してあげるから俺一方さんと戦ってくるノ
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/22(日) 23:44:46.91 ID:LwE7CioAO
>>101

おや、こんなところに愉快なオブジェが
>>414か…無茶しやがって
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/05/23(月) 00:07:56.06 ID:6zQsNQkPo
>>413
乙!超乙!
>>399とは別人だけど参考にさせてもらいますありがとう
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 01:56:55.41 ID:SOGmFirE0
>>399だが
>>101にはもう足向けて寝られない
サンクス読んでくる
418 :101 :2011/06/07(火) 01:49:50.81 ID:gtp1Tikz0
>>414 無茶しやがって…

リストはホント参考にしていただければ幸いです。…通行止めはけっこうモブでいろんなところに紛れ込んでいるので、リスト化が難しいんですよね。
自分でも何を基準にリストアップしたのかがよく解らない状況です…なのでホント抜け落ちも多けりゃ出てるには出てるけど…というのも多いというorz

モブで出てきたときの安定感は異常だと思う、それが通行止め。一行登場でも二人がきゃっきゃしてるとほンわかすンだよチクショウ…っ

ではでは今回の投下です。
419 :101 [sage]:2011/06/07(火) 01:51:36.25 ID:gtp1Tikz0
八月某日 とある研究所の附属食堂



麦野「…ねえ第一位」

一方通行「なンだ第四位」ムシャムシャ

麦野「前々から突っ込むべきかどうか迷ってたんだけど」

一方通行「なら訊くな」モグモグ

麦野「…この四月からけっこうアンタ弁当持参で来てるけどさ、それってやっぱりあの小っちゃいのが作ってんの?」

一方通行「ンなことかよ」ムシャムシャ

垣根「愛妻弁当持参とか[ピーーー]ばいいのに」ギリギリ

一方通行「はァ? 愛妻とかじゃねェし。クソガキが作って寄越してくるから食ってるンですゥ」モグモグ

麦野「(そのわりにしっかりよく噛んで食ってるし)」

垣根「(野菜と肉のバランスの素晴らしくとれた弁当だなオイ)」
420 :101 [sage]:2011/06/07(火) 01:53:12.32 ID:gtp1Tikz0
麦野「つーか何であの小っちゃいのが弁当作ってんの」

垣根「コイツと最終信号、四月から同棲してんだよ」

麦野「同棲?! あー、うん、とうとうロリコン拗らせたのね。オッケー。まあ別に良いんじゃない?」

垣根「jkだぜjk! なんかやらしい響きだよな!」

一方通行「高校生のガキの保護者してるだけだっつーの! そして冷蔵庫[ピーーー]」ゲシゲシ

麦野「大学生と高校生ならいいんじゃないの? あの子実質年齢6歳だから深く考えると大学生と小学生だけど」

一方通行「オーケー、第四位。[ピーーー]」

麦野「紫の上計画がちでやるってさっすが学園都市第一位の考えることは違うわー。あ、その玉子焼き美味しそう」

一方通行「やらン」フン

垣根「俺も芳川さんの手料理食いてぇ…定食飽きた…」グスン

一方通行「…アイツ料理どころか家事全般ろくすっぽできねェぞ」

垣根「なん…だと…」
421 :101 [sage]:2011/06/07(火) 01:54:38.03 ID:gtp1Tikz0
一方通行「基本家事は黄泉川がしてそれをガキが手伝ってたっつー映像しか記憶にねェ」

垣根「…ふ、ふふふ、家事のできないそんな芳川さんが愛せないと、いつから錯覚していた…?」

麦野「第二位の頭の中がお花畑過ぎて怖いんだけど。あのちいちゃいのは男見る目なさすぎるし、そのオリジナルは相変わらずだし、学園都市TOP3ホント終わってるわぁ」ハァ

一方・垣根「「妻帯者に未練タラッタラな第四位に言われたくねえ(ェ)」」サラリ

麦野「…ぶっ殺してやんよクソッたれどもがあああああああああああああああああああああああああああああ」ビーーーーーム

削板「食堂で騒ぐな! この根性なしどもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ドッゴーンッ

垣根「『原子崩し(メルトダウナー)』が『すごいパーンチ』で相殺された!」

一方通行「ンなこたァデータ採集場で計測中にやれっつーンだよクソッたれ」ハァ

削板「安心しろ、峰打ちだ」ハグハグ

麦野「意味解んねーしっ! あと浜面のことはもう吹っ切れたっつってんだろーがふざけんなテメェらの×××引っこ抜くぞコラァっ!」

一方通行「そのカレーの量尋常じゃねェな第七位」モグモグ

削板「カレーはいくらでも食える! 常識だぞ第一位!」ガツガツ

垣根「俺もカレーにすりゃ良かった。先週もチキンステーキ定食食ったわそういえば」ムシャムシャ

一方通行「ウィンナーがタコさンになってる」モグモグ

削板「俺はカニさんもありだ! そしてやっぱり給食のカレーはうまいよな!」ゴキュゴキュ

垣根「給食じゃねえだろ。つか飲むな」

一方通行「口汚れてンぞ第七位」

削板「後でまとめて拭く! そしてカレーは飲み物だ!」ガツガツ

麦野「なに和んでんだよ! …あー、なんかいろいろバカらしくなったじゃないの」ハァ ガタガタ
422 :101 [sage]:2011/06/07(火) 01:57:17.84 ID:gtp1Tikz0
垣根「にしてもさぁ、夏休みなのに、いちいちテメェの弁当作ってるとか、最終信号は甲斐甲斐し過ぎるんじゃねーのお? 腹立つわ」

麦野「ばっか変な風に突かないでよまた第一位と打ち止めのバカップル話が展開されるだけじゃない!」

一方通行「オイこら待ていつ俺がアイツとのバカップル話展開したっつーンだよ」

麦野「この鮭美味しいー」ムシムシ ムシャムシャ

一方通行「…つーかよォ、最近アイツ反抗期なンだわ」ハァ

垣根「え」

麦野「え」

削板「え」

一方通行「え」

垣根「いやいやいやねーわ。前あったときだってベッタベタだったじゃん」

麦野「そもそも反抗期なら弁当とか作らないんじゃない? …まあおかずに異物混入とかしてるなら別だけど」

削板「いきなり妙なこと言うから、ご飯にご飯かけたじゃないか!」

一方通行「待て、第七位何かおかしいだろ。そして第四位は発言慎め」

垣根「つーか何? 反抗期ってことは、『[ピーーー]』とか『大っ嫌い』とか言われたりでもしたのかよ?」

麦野「アレじゃない? 一緒に洗濯したくないとか、『あなたの入った後のお風呂に入りたくないんだけど、ってミサカはミサカは暗にきもいと言ってみたり!』とか」

垣根「おとーさんショックだな、第一位(笑)」

麦野「ご愁傷様(笑)」

削板「可哀想だな第一位。そんなときこそ根性出せよな!」ポン

一方通行「ンなこたァ言われてねェされてねェっ! そして憐れんだ目で見ンな第七位っ!」バーンッ
423 :101 [sage]:2011/06/07(火) 01:58:50.69 ID:gtp1Tikz0
垣根「じゃあなんだよ」

一方通行「…なんつーか、変?」

垣根「テメェの脳みそが?」

一方通行「[ピーーー]。何つーか、アレだ。普段通りにしてるくせに、いきなりこォ…避けてるみてェな態度取られたりとかァ?」

一方通行「こないだも、お帰りー、って抱き着いてきたかと思いきや、いきなり『ひゃああ』とか奇声あげて突き飛ばされたし」

一方通行「雑誌眺めながらボーっとしてっから、何読ンでンのかと思って覗き込ンだら隠すし暴れるしよォ。訳解らン」ハァ

麦野「……反抗期って言うより、思春期じゃないの。くっだらない」

垣根「ちなみに何の雑誌読んでたんだよ」

一方通行「知らねェけど、ちらっと見えた雰囲気だと恋愛ネタっぽかった」

垣根「あー、ふーん、そっかー」トオイメ

麦野「今日も一方通行さん家は愉快で平和なのねふーん」トオイメ

削板「なるほど。打ち止めは恋をしているんだな!」ウンウン

一方通行「…え」

垣根「え」

麦野「え」

削板「え、そういうことだろ。だから反抗期で雑誌読むんだろ?」

一方通行「なん…だと…」
424 :101 [sage]:2011/06/07(火) 02:00:44.81 ID:gtp1Tikz0
削板「だってさ、打ち止めが彼氏とか連れて来たら第一位は暴れる! 断言する! だから反発したくなった! そしてカレーは正義!」

一方通行「いやいやいやいや、ンなこたァねェシ。冷静に相手見極めるシ。余裕だシ。暴れねェシ。反発する必要の欠片もねェシ。そシてカレーから離れろシ」ナイナイナイナイ

垣根「動揺のあまり語尾がおかしくなってるぞ第一位」
 
一方通行「動揺って何のことだシ。そもそも高校生のガキに恋愛とか早ェシ。意味解ンねェシ。だいたいあのガキに相手がいるとは思えねェシ」ナイナイナイナイ

麦野「あーら、あの子、見た目けっこう可愛いしスタイルも第三位のクローンなわりに胸あるし、過保護などっかのバカと常盤台三年間の教育の賜物で見かけ年齢のわりに無防備だから、男受けはそこそこ良いと思うわよ」

垣根「つーか早いとか言ってっけどよ、浜面と嫁さんがデキたの籍入れただのも、年齢的には高こ 「『原子崩し(メルトダウナー)ああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!』」 やめろ第四位いいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!! 「そォかバカ面は教育に良くなかったのか潰してくる必要があったとはなァ」 ちょっとそこのバカ親もチョーカーのスイッチオンにしようとしないでえええええええええええええ浜面逃げてえええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」

削板「問題は相手が誰かということだな第一位!」モグモグ

一方通行「いる前提で話進めンなーつの第七位」

削板「ちなみに俺は付き合ってないぞ!」ムシャムシャ

垣根「俺も違うぞー」ニヤニヤ

麦野「私も違うんだにゃーん」ニヤニヤ

一方通行「ここでオマエらだったら愉快なオブジェの量産体制に入るわクソ」
425 :101 [sage]:2011/06/07(火) 02:02:21.24 ID:gtp1Tikz0
垣根「つーか普通に考えて高校のヤツじゃねーの?」ニヤニヤ

一方通行「…この四月からの会話の中で、俺が記憶する限りではクソガキの口から高校の知り合いで明らかに男子と思われる名前や『クラスの男子』等の名詞が出たのは計36回」

一方通行「どれもクラスの中での他愛ない出来事に関する発話が中心で、取り立てて挙げられる人物はいねェ」

一方通行「あの解りやすいクソガキのことだ、好意を向ける相手なら無意識にでももっと語るはずだ」

一方通行「故に高校の知り合いという線は薄い」

麦野「…アンタのその記憶力、きもいんだけど。前々から思ってたけど、ストーカー?」ドンビキ

一方通行「記憶力良くて悪かったなァ。それともアレかァ? ババァになって記憶力が低下中の僻みかァ?」

麦野「ブ チ コ ロ シ カ ク テ イ ネ」ビーーーーーム

一方通行「反射ァ」キィン

垣根「うっわこっち来たし!」ファサファサガード!

削板「全く、食堂では大人しくすべきだぞ」モゴモゴ

一方通行「オマエはいつまでカレー食ってンだよォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」

垣根「今の問題は誰が最終信号の相手かってことだろ?! 高校のヤツは消えた、あとはじゃあ誰だ?!」

一方通行「…小・中と女子校だったから、そこで男の知り合いはいねェはずだ。と、なると、後は研究者か俺の繋がりだな」

麦野「こっち三人も消えたわね」
426 :101 [sage]:2011/06/07(火) 02:03:41.75 ID:gtp1Tikz0
削板「浜面と土御門も相手いるな」ムッシャムッシャ

一方通行「青ピも海原もねェな。変態だし」

垣根「どーゆー理由だよ!」

麦野「…あのさ、あの遺伝子に好かれやすい男、いるじゃない」

一方通行「あ?」

削板「そんなのあるのか! すごいな! そしてカレーの野菜は煮崩れているのが好きだ!」ガツガツ

垣根「上条か? そして俺は原型とどめてるのが好みだぜ」

一方通行「………そォいや最近メールしてた」

垣根「ダウトー」イエーイ

麦野「ダウトー」イエーイ

削板「ビンゴー」ゴキュゴキュ

一方通行「………」


427 :101 [sage]:2011/06/07(火) 02:04:38.20 ID:gtp1Tikz0




一方通行(上条ねェ…)

一方通行(まァクソガキとも『妹達』とも『超電磁砲』とも仲は良い)

一方通行(…そもそもあの実験を止めたのはアイツだし、『ミサカの価値』を引き上げて認識させたのもアイツだ)

一方通行(でもクソガキが惚れるか…?)

一方通行(……まァそこら辺の変なヤツに惚れるよりはましか…)

一方通行(そォだよなァ……)

一方通行(…)

一方通行(……)

一方通行(………)

一方通行(………、)グスン





428 :101 [sage]:2011/06/07(火) 02:09:54.63 ID:gtp1Tikz0


一方通行「………」ドヨヨヨヨーン

麦野「なんか面白いくらい凹んでるんだけど第一位」キャハハハハ

垣根「え、弄りすぎた?」ヒソヒソ

麦野「結局バカップルがちょーっと馬鹿馬鹿しいことになってるだけなんだから、弄るくらい良いと思うけど」アハハハハ

垣根「でも凹むと面倒臭えぞコイツ」ヒソヒソ

麦野「それこそ愛しの愛しの打ち止めちゃん☆にでも慰めてもらえばいいんだにゃーん?」ハッ

削板「よし、第一位! 悩んでも仕方ない! だから拳で語り合う! ぞ!」ドーン!

一方通行「…意味解ンね…」ズーン

削板「行くぞー第一位っ! ごちそーさまでした! すごいダーッシュ!」ズルズルズル

一方通行「離せェェェェええええええええええええええええええええええっ」ズルズルズルズル


垣根「…嵐のように去って行ったな」

麦野「第七位は何も考えてないと思うけど」

垣根「引きずられる第一位浮いてたぞ…軽すぎじゃね?」

麦野「もやし(笑)」

垣根「にしても、最終信号が思春期か。第一位の反応といい、いろいろ常識が通用しねえなオイ」

麦野「ほんっとあの子も男見る目ないわね」フゥ

垣根「そして第七位はアホみてえな量のカレー食ってったな」

麦野「理解不能ね」ハァ

垣根「やっぱレベル5は俺以外まともなのいねえわ」

麦野「…頭わいちゃったのクソメルヘン?」

垣根「おおおおおおおおおおおけええええええええええええ、あの日の続きしてやるよ第四位いいいいいいいいいいいいいいいいい」ガタッ

麦野「あはははははははははは カ エ リ ウ チ カ ク テ イ ネ 」ガタッ


食堂職員(また、壊れる…)
429 :101 [sage]:2011/06/07(火) 02:11:22.99 ID:gtp1Tikz0
レベル5はそれなりに仲良しさんです。

ちょっとオフが忙しいので、まったり投下に拍車がかかりますがご容赦のほどを。ではでは。
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/08(水) 21:00:42.63 ID:RzkdtmqAO
超乙
第7位かわいいよペロペロ
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/08(水) 22:52:56.93 ID:TeHBHDjY0
101が来てたあげ
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 00:16:47.68 ID:yz8La/bDO
>>101いつも乙
俺はあんたが大好きだ

みんな仲良しで和む
そしてなんだ、きゅんきゅんする
通行止め超きゅんきゅんする
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/09(木) 00:30:48.46 ID:/nPKpoH90
乙乙!あーーすごいかわいいいい
ここの通行止めかわいすぎるだろ!
あんな三回くらいしか噛んでなさそうな一方さんが良く噛んで食べるなんて
打ち止めの教育の賜物ですな いやよく味わいたいだけかな! きゅん
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 01:25:45.12 ID:SrJ9ML6Do
>>101 おつおつ
一方さんと周りのレベル5の関係も可愛いな!

新刊のあらすじでネガってたけど101のおかげで浮上できたわ
このSS読むとやっぱ通行止めが原点だなって思えるわ
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) :2011/06/10(金) 21:02:19.89 ID:WOAa4Zsd0
もういっそのこと書籍化してくんねーかな

436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/10(金) 23:11:24.22 ID:QTQxSm9p0
くそっ 騙された
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2011/06/17(金) 17:29:47.14 ID:j57GBiHAO
おいおいまだ来てないのか
風邪をひいてしまうぞ
死人が出てもいいのか
頼むから早く来てくれ
ベタなssが読みたいんだよ
立てたなら責任持って終わらせろよ
淫乱テェディベア
438 :101 :2011/06/26(日) 23:14:02.22 ID:J5anAvQF0
祝・アーカイブスで通行止め来ちゃうよ! という衝撃に動揺しまくりの>>101ですお久しぶりです。
そんなわけで一通さんの歌がどっち方面に突き進むのかが気になって仕方ない今日この頃です。
某キャラソンの「光の道を行けばいいけど 君へと闇が襲うようなら 抑えられた力もきっと 怒りにとけて〜♪」のという歌詞のように、コンプレックスと打ち止め愛に溢れた一曲になりそうな予感がしなくもない。
それ以上に問題なのは表紙絵です。一通さんが黒翼を発動せざるを得ないような表紙にはなりませんように…打ち止めの露出は、うん、ちょっとアレだと思う。怪しげな雰囲気の通行止めとかでも直視できない。公式はほのぼのが良いと思うんだ…。一緒にお昼寝かデートみたいなのを希望したいところです。

そんなわけで本日投下。本来投下しようと思っていた話と違うので、番外編感覚でよろしくお願いします。
439 :101 [sage ]:2011/06/26(日) 23:17:44.86 ID:J5anAvQF0

絹旗「それで超お願いがあると聞いてきたのですが」

打ち止め「おすすめのホラー映画を教えて欲しいの、って常盤台高校映画研究会の部長さんな絹旗先輩に頼んでみたり。何かねー、『妹達』の中のホラー好きが是非是非って。ミサカ映画詳しくないし、それにホラー苦手だし…」

絹旗「わかりました。超任せてください」フンス

打ち止め「和製ホラーでもパニックムービーでも大丈夫だけど、B級・C級映画じゃない普通の感じのがいい、ってリクエストが来ています、って報告してみる。一般的に評価が高いもの? 的な」

絹旗「…映画を超馬鹿にしているようですね」グググググ

打ち止め「先輩ギブギブー! ミサカじゃなくて『妹達』! ミサカはホラー駄目だもん、ってミサカはミサカは主張してみたりーっ!」

絹旗「そこまで言われたら超意地です。撮影中に怪現象が起こっただの観たヤツにも不思議現象が発生しただのといった曰く付き系を超紹介してやります超覚悟しやがれ」

打ち止め「パッケージでさえ見るからにおどろおどろしいかも…じゃあタイトルをみんなに送ろうっと」

絹旗「超馬鹿なこと言わないでください。これ、学園都市限定バージョンですよ。学園都市にある最先端のプレイヤーでないと超楽しめません」

打ち止め「…え」

絹旗「つまり観たいヤツがここに来るか、『感覚共有』でしたっけ? をするしかありません。――超、あ な た が」ニ ヤ リ

打ち止め「でもでも学園都市ミサカはまだいるしー、って、みんな何で拒否するのー? ってミサカはミサカは学園都市組下位個体の薄情さを恨んでみたり! 上位個体が観ろ、とか変な煽りを一斉に入れないでミサカで遊ぶな! ってミサカはミサカはみんなの性格の悪さに憤ってみるっ」アワアワ

絹旗「ちなみにD-8型以上のスペックを持つプレイヤーだと、臨場感が超アップしますよ☆ 実際に映画の中に入ってしまったかのような気分に超なれちゃいます」

打ち止め「う、家のプレイヤーそこまでのスペックないし!」

絹旗「…あ、もしもし超麦野ですか?」ピッ

麦野『絹旗? どうしたの?』

絹旗「超映画鑑賞会したいんですけど、麦野ん家のプレイヤーのスペックっていくつくらいでしたっけ?」
440 :101 [sage saga]:2011/06/26(日) 23:23:11.29 ID:J5anAvQF0
麦野『えー、一年半くらい前に買い換えたヤツよ?』

絹旗「…そうですか、超残念です」

打ち止め「よっし!」グッ

麦野『あー、でもちょっと待ってー』

ダイイチイー、ダイニイー、ダイナナイー、ナンカネー
アァ?
ウチノサイキンカイカエタバッカダゾ
エイガ!

麦野『垣根の家なら最新らしいわよ』

垣根『しかも画面でけぇし、スピーカーもいいやつだぜ』

麦野『ちょっと割り込むんじゃねーよクソメルヘン』

垣根『うっせ』

絹旗「じゃあ垣根の家で超ホラー映画鑑賞大会ですね!」

打ち止め「えええええええええええ! わざわざ悪いからやめようよ、ってミサカはミサカは必死になって頼んでみる! やめようよーねぇねぇー」

垣根『最終信号もいんの? だってよ第一位』

アァ?
オレモオレモ!

絹旗「じゃあ超そういうわけです」

麦野『はいはーい』ピッ

絹旗「そんなわけで超無事に決まりましたね」イエーイ☆

打ち止め「やだやだやだ観たくないミサカは断固拒否する! ってミサカはミサカはここから一歩たりとも動かないことを主張してみるうううううううううううううう」

絹旗「はぁ、超面倒ですね」ヒョイ

打ち止め「先輩横暴! 『妹達(みんな)』も面白がってないでよー!」ナミダメ

絹旗「超大丈夫です。ホラーは1人で観るよりも大勢で観た方が超怖くありませんから」ズルズル

打ち止め「やだあああああああああああああああああああああああああ」バタバタ


441 :101 [sage saga]:2011/06/26(日) 23:26:42.13 ID:J5anAvQF0




*****





絹旗「本当に超でかいテレビですね」

麦野「ホラーって大勢で観るもんじゃなくない? テーブルの上はパーティ状態だし」

垣根「にしてもすげぇ量のポップコーンとコーラだなオイ」

削板「映画の定番だぞ」フンス

一方通行「オマエ大丈夫なのか?」

打ち止め「…じゃない」ブンブン

麦野「なに? 苦手なの?」

打ち止め「に、苦手だけど『妹達(みんな)』からのリクエストが甚だしいし、それにこのミサカが『怖い』って気持ちを抱いて観ると、その感覚は共有されるから、よりいっそうホラーを楽しめるらしくて…と、ミサカはミサカは新手のいじめに苦しんでみたり」ナミダメ

一方通行「無理すンな」ナデナデ

打ち止め「うん…」

削板「大変なんだなー」ボリボリ

垣根「食うの早えぞ第七位。そしていちゃつくな第一位と最終信号」

絹旗「じゃあ早速観ましょう!」カチャッ


*席順→絹・麦・垣・削・打・一

442 :101 [sage saga]:2011/06/26(日) 23:30:44.54 ID:J5anAvQF0
10分経過


打ち止め「ひっ」ギュッ

一方通行「…」ヨシヨシ

削板「うおおおおおおおおおおおおおお」ボリボリ

垣根「……」イラッ

麦野「……」フルフル

絹旗「……」


15分経過


打ち止め「きゃあああああああああああああああ」ガタガタ

削板「ぎゃあああああああああああああああああ」ボリボリ

麦野「〜〜〜っ!!!!!!!!!!!!!!!」ブルブル

垣根「……」ピッ 

打ち止め「きゃああああああああああああああああああああああ! て、てれ、テレビ消えっ!」ウワアアアアアアアアアン

削板「こええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」ボリボリボリボリ

麦野「」

絹旗「ちょっとどうしていきなり映画を超停めてるんですか!」

垣根「最終信号はいいとして、うっせえんだよ第七位! あとポップコーン食い過ぎだ!」

削板「制作者が全力でホラーを作ったのなら! 全力で怖がるのが鑑賞者としてのマナーだ! そしてポップコーンは全力で食うべきだ!」

絹旗「そ、それは超一理ありますね…」ゴクッ

垣根「何丸め込まれてんだよ絹旗!」

一方通行「オマエなァ、無理してンじゃねェよ」ヨシヨシ

打ち止め「うん……ごめん、だっこ…」フルフル

一方通行「…仕方ねェな」ヒョイ

垣根「そしてはばかれバカップルがああああああああああああああああああああああっ!」

絹旗「あ、そういえば麦野は超静かですけど、ひょっとして怖いとかですか?」

麦野「はぁ? んなわけないでしょ?! そ、そう、温すぎて怒りに震えてんのよ!」ブルブルガタガタ

絹旗「そ、そうですか…」

削板「つーづーき! つーづーき!」ボリボリ

垣根「明らかにこの空間突っ込みが足りねえぞクソッたれがああああああ!」ピッ
443 :101 [sage saga]:2011/06/26(日) 23:35:44.84 ID:J5anAvQF0
50分経過


削板「うっひょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」バリバリ←ポテトチップス

一方通行「(大丈夫か?)」ヒソヒソ ギュッ

打ち止め コクコク ガタガタ

垣根(…集中できねぇ)

麦野「」

絹旗「……」←超集中


70分経過(クライマックス)


削板「のおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」バリバリバリバリ

打ち止め「うううっ…」ギュウウウウウウウウウ

一方通行「(よく出来たCGだろォ)」ヒソヒソ

垣根(盛り上がってきたじゃねーか!)ワクワク

麦野「ふ、ふふふふふふ、」

絹旗「ど、どうしたんですか、麦野…?」

麦野「あは…あははははははははははクッソがあああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!」ビーーーーーム!!

削板「怪現象だあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」バリバリバリバリ

絹旗「む、麦野が超壊れました!」

垣根「あっぶね! 人の家で何すんだよクソ第四位!」メルヘンガード!

打ち止め「ひ、ひひひ、光と、羽、がっ出てっ、出て来てっ!」ビエエエエエン

一方通行「クソメルヘンとクソババアだ気にすンな」ヨシヨシ ギュウウウウ

打ち止め「………夜、一緒に寝てもらっても良いかな、ってミサカはミサカは怖さを隠しきれないまま涙目になりつつお願いしてみる」グスグス

一方通行「今日だけだからな」ハァ

垣根「おいそこおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!! ふざけんなああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!」

削板「何だ、第二位も怖いのか。それなら俺が一晩中鍛錬につきあってやるぞ!」(*'ー^)b

垣根「第七位、てめぇアホだろ? 知ってたけど再確認したぞコラ!」

絹旗「麦野も怖いなら怖いと超そう言ってくださいよ」

麦野「怖いんじゃねーよ! 温すぎるのに腹が立っただけだっつーの! 誤解すんじゃねーぞ絹旗ぁっ!」ギュウウウウ

絹旗「じゃあなんで超しがみついてきてるんですか」

麦野「こ、これは…、そう! 『原始崩し』を簡単にはうてないようにしようと思ってってだけだってば!」ギュウウウウ

絹旗「…超そういうことにしておきますよ」ハァ
444 :101 [sage saga]:2011/06/26(日) 23:43:25.03 ID:J5anAvQF0
一方通行「つーかとっとと観て早く終わりにしねェか?」

垣根「テメェ映画観る気あったのかよ?! 最終信号といちゃついてるだけかと思ってたわ!」

一方通行「あァ? 死ね」

打ち止め「ミサカもう観なくていいかも、ってミサカはミサカは…」

一方通行「こォ言うのは最後の落ちまで一応見届けとくべきだろォが」

打ち止め「…わかった、ってミサカはミサカは恐怖心を抑えつつ頑張って画面に目を向けてみたり」

一方通行「あっさり解決されるかもしンねェしよォ」ナデナデ

打ち止め「…うん」スンスン

垣根「テメェらは自宅で2人で観てろ!!」

削板「うるさいぞ第二位。映画は最後まで集中して! 全身全霊を込めて! 観るべきだ!」ポリポリ←ポッキー

絹旗「意外に超わかってますね第七位…」ゴクリ

垣根「うっせえのはテメェだ第七位!! そして気を確かに持て絹旗!!」

麦野「おい第二位、今すぐ心温まる可愛い小動物が出てくる映画借りて来い! そして今流してる映画のディスクを割れ!」

垣根「日本語で話せよ!! 俺をぱしろうとするなボケ!!」

打ち止め「ミサカもそっちの方が嬉しいかも、ってミサカはミサカは小さく訴えてみる…」

一方通行「おいメルヘン、メルヘンな映画借りて来い」

垣根「…わかった、もう二度とテメェらを家に上げて映画鑑賞会しねーわ。むしろ二度と来るなクソッたれどもがあああああああああああああああああああああ!!!!!」


445 :101 [sage saga]:2011/06/26(日) 23:48:29.64 ID:J5anAvQF0
以上です。7月に二つ試験があるので、またしばらく潜ります申し訳ありません…。

でもってN番煎じだけども、中身そのままで外見だけ15歳くらいになっちゃったお☆っていう打ち止めに動揺しまくる一通さんの妄想が止まらない。大きくなった姿にどう接していいかわからない&心配過ぎて調べ物の方に走っちゃって、何となく突き放した対応になっちゃう一通さんとか、いきなりの成長でネットワークにうまく繋げられなかったりして内心不安だったり寂しかったりする打ち止めが一通さんにそんな態度されてしょぼんとしちゃったりとか、間の悪い男上条さんと打ち止めが絡んで一通さんのイライラ限界突破☆とか、開き直った打ち止めにデートデートで振り回される一通さんとか、いろいろとちょっかいやら厄介事の種を撒きつつ心配してないわけじゃない番外個体とかが出てくるような話を読みたい。

そんなわけでではではノシ
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/06/27(月) 00:42:12.69 ID:BrLOog5Co

良い事を教えてやろう
書けば読めるぜ
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/27(月) 20:04:45.88 ID:+kWfW8ms0
だっこ・・・だと・・・ かわいすぎるだろお前ら乙乙!!
あとむぎのんかわいいなwwwwww
そして書けばいいとおもうよ!>>445
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 07:44:56.24 ID:jUGUptMDO
ナチュラルにいちゃついてんじゃねーいやいいぞもっとやれ!
>>101の話はみんなかわいくて大好きだ
通行止めハスハス
449 :101 :2011/08/01(月) 01:52:14.97 ID:7wrHDZ190
お久しぶりです…(スライディング土下座)。やっと一段落ついたので、もう少しペースあげたいです。
久しぶりに地の文ありとか書いたから、全然書けなくなってて、地の文書く練習とかしちゃったよorz

でもって、この話のおおまかなプロットを切ったのは新約発売前です。…当時の自分は番外さんが同居するとは思っていなかったわけでしてね…他の妹達と一緒にゲコ太先生預かりだと思ってたんですよ…。
で、今まで書いてしまっている関係もあって、番外さんは黄泉川家同居はごくごく短期間で、けっこう早く独立したということで補正よろしくお願いします。
ちなみに今は海外の大学で文学とか好きなことやってる番外さんです。番外さんは一通さんに対しては恋愛感情はないけどいろいろあったので思うところはある、という方向でいくことにしました。彼女は一方通行から物理的にも心理的にも距離をとらないと、彼女自身の人生を歩めない気がするんですよ。特に恋愛無関係にしてしまったので。

あと微妙に学年と年齢の計算を間違えた気がしますが、あまり気にしないで読んでいただければと思います…。

ではではさくっと本日分投下。
450 :101 [sage saga]:2011/08/01(月) 01:54:05.09 ID:7wrHDZ190
八月某日 とある研究施設

「はい、お終い」

 芳川桔梗はカルテの記入欄に『異常なし』と書き込んで、検査の終了を告げた。

「はふー、やっと終わったー」

 検査着のまま伸びをした打ち止めは、そのまま座っていたベッドの上に倒れ込んだ。
 定期的に続いている彼女の体の検診や調整は、彼女が培養液から出、彼女が誕生日と定めた八月の末が近付く季節に、最も大がかりなものが行われる。普段行っているものにプラスアルファが加わるだけだが、一泊二日の検査入院や食事制限となれば意外にしんどい。
 もともと実験用に作られたクローンで、実験以降も生きる必要のなかった存在。それが彼女を含む『妹達(シスターズ)』である。自然の摂理に反した命が今日も、そして今後も生きていくためには、いろいろと課題が多すぎる。
 とはいえ本人たちはその運命を既に悲観してはいない。彼女たちは一人の人間として、日々を過ごしているのであった。

「お疲れ様」

「ヨシカワもお疲れ様、ってミサカはミサカは労ってみたり。ねねね、前取ったデータと変わってるところあった?」

「そうね…」

 起き上がった打ち止めがキラキラとした視線を向けてくるのを受けながら、芳川はカルテの記入事項に視線を走らせる。

「レベルも特には変わっていないし…相変わらず操作性と正確さだけはレベル4級よ。出力と汎用性が上がれば、レベル3からレベル4になれないわけじゃないけど」

「能力の操作性と正確さがぶっちぎって学園都市最強の人と同居中だもんー。っていうか、レベルじゃなくて、身長! 背、伸びてない? ってミサカはミサカは毎日の牛乳の働きに期待しつつヨシカワの返答にドキドキワクワク!」

「一ヶ月前と変化なし、ね」

「……そっか」

 しょぼんとアホ毛を萎れさせた打ち止め。彼女の身長はオリジナルや『妹達』の平均身長と比べて低めで、本人はそれを気にしているらしい。

「そう急成長するものではないから。でも体重は1.5sくらい落ちてるわよ。ダイエットでもしたの? あなたのデータや年齢を考えると必要ないどころか、場合によってはマイナスよ」

「あー、それたぶん、先週夏バテしてご飯あんまり食べれなかったからだと思う」

「夏バテ? 大丈夫なの?」

「今は元気だよ、ってミサカはミサカは報告してみたり。一昨日だって常盤台の子から誕生日イブイブパーティしてもらったくらいだし! でも二日くらいホント何にもできなくて、あの人がお仕事休んでくれて、家事も看病もしてもらっちゃった」

「…あの子もしっかりやってるのね」

 意外に面倒見が良く意外に家庭的、という姿は、彼の第一位からはなかなか想像が出来ないもので、目の前の少女に対して過保護な彼のことを知っている芳川でさえ、半ば信じられないような印象さえも抱かせる。
 しかし、それが恐らく彼の本来のパーソナリティなのだろう――それをずっと潰してねじ曲がらせてきた、彼を扱う研究者の一人として、芳川桔梗はひっそりと胸を痛めている。
451 :101 [sage saga]:2011/08/01(月) 01:55:43.20 ID:7wrHDZ190
「相変わらず仲良くやってて安心したわ。あの子もちゃんと保護者やれてるみたいだし」

「……そうだね」

 ぶらぶらと足を揺らしながらの打ち止めの思案顔に、芳川は首を傾げた。

「ケンカでもしてるの?」

「そうじゃないけど、うーん、なんて言うか、仲良くし方がわからない、って言うか」

「? どういうこと?」

 子どもの言葉に、芳川は眉根を寄せる。先日二人とさらに亀山一家とで食事に行ったときは、相変わらず仲の良さそうな様子だったし、研究の関係で会う一方通行もいつも通りで、打ち止めが作ったお弁当をきちんと食べていた記憶がある。

「お姉様とかみんなに言われたんだけど、あんまり引っ付いてるとちゃんと女の子として認識してもらえないんだって。妹とか娘あつかい止まりになっちゃう、って」

「あらあら」

 随分と可愛らしい悩みだなと、保護者軍団の一角として笑みが零れた。まあ恋する乙女にはよくある話だ。
 彼に対する好意を全面に押し出してきた彼女が、そんなことをいろいろと考えるようになったということは、二人の間に何らかの転機が来ているのかもしれない。

「そんなわけで引っ付くのを控えてみたんだけど、なんかあの人がいろいろと複雑そうな空気放ちだしたから、結局やめちゃった。夏バテもしちゃったし」

「…そう」

 寧ろあちらの方がいろいろと離れられないものがあるのか。苦笑を浮かべる対象は、ファザコンなのかブラコンなのかよくわからないが、少なくともいろんな意味で『打ち止めコン』なことに間違いはなさそうである。
 ちなみにその背景に、他の超能力者の面々に何やかや言われてしまったという一方通行の交友関係上のお話があるのを二人は知らない。 

「でも、正直言ってミサカはよくわからない、ってミサカはミサカは零してみる。どうして家族のままで好きになったり好きになってもらうのが無理なんだろう」

「そうね。一般的なところで言えば、『家族愛』と『恋愛』は別物だから、ってところかしら。『好き』にも種類があるってことね」

 一般解答兼模範解答だが、これはそれこそ経験者にしか理解し得ないものだろう。子どもにとっての通過儀礼のようなものだ。
 しかし当事者である子どもは納得しない様子で、アホ毛を揺らしている。

「ダメ?」

「うーん。ミサカはあの人のこと大好きだし、ずっと一緒にいたい。正直言って、そうなれるんだったら、家族でも恋人でもなんでもいい。妹扱いでも娘扱いでもいいよ」

「情熱的じゃない」

「でもできれば、家族でもいたいし、恋人にもなりたいよ」

「難しいわね」

「うん」

 困ったね、と笑う少女が、「ヨシカワ」と一つ呟いた。


「家族って何なんだろうね」
452 :101 [sage saga]:2011/08/01(月) 01:57:42.61 ID:7wrHDZ190






*****





 彼女がその言葉を口にするのは、初めてのことではなかった。合格も引っ越しも決まって、常盤台中学の寮に入る直前での定期検診のときも、打ち止めはそんなことを口にした。

 そのときはちょうど様々な転機の重なり目だった。

 まず当時交際中だった黄泉川愛穂の恋人の祖母が体調を崩したことをきっかけに、早めに結婚式を挙げたいという話が持ち上がっていた。彼女自身はそれを隠していたが、打ち止めが入寮するのを機に公表し、将来の夫との同居生活を検討中であることを夕食の席で皆に問うた。
 進学先の寮に身を寄せることになっている打ち止めは、黄泉川愛穂の将来を真っ先に祝福した。
 芳川自身も研究生活が本格的になったこともあり、いつまでも居候生活も何だからねと引っ越しを決めた。
 一方通行も高校生と呼べる期間は残り一年で、学園都市の中も落ち着いてきているのでかまわないと承諾し、高校の学生寮への転居する意向を口にした。      

 こうして偶然に一つ屋根の下に集った四人暮らしは終わりを迎えたのだった。



 四人の引っ越し作業がどんどん進む中での少女の問いかけに、検査終わりのカルテを整理する手を休めて芳川は解を寄せる。

「それこそ辞書的に言えば、夫婦とその子どもを基本として作られた血縁者による社会共同体」

 でもね、と芳川桔梗は続ける。

「一般的にはそうであっても、大切なのはあなたの認識。どういったことに『家族としてのつながりを感じるか』は人それぞれよ。あなたが『家族』と言われて最初に想起したメンバーがあなたの家族でいいんじゃないの?」

 大きな目をしっかり芳川に向け、打ち止めは真剣に耳を傾けている。その様子に、芳川は笑みを浮かべた。

「例えば血縁者というんだったら、あなたの家族は、オリジナルである御坂美琴やその血縁者、あるいは『妹達』になるかしら」

「…ミサカは皆には悪いけど、やっぱり『家族』って言われたら、今ヨシカワが挙げてくれた人たちじゃなくて、ヨシカワとヨミカワと、そしてあの人がまず思いつくかも、ってミサカはミサカは打ち明けてみる」

「あら、ありがとう。じゃあそうなのよ。それで良いじゃない」

「でも、『家族』ってこんなに簡単にバラバラになっちゃうのかな、って――」

「…何言ってるの」

 ぺしんと軽く小突いた後で、芳川は打ち止めをぎゅっと抱きしめた。こういうのはどちらかというと、自分ではなく親友の得意分野だったはずだ。
 時折打ち止めがやたらと寂しそうな表情をするとは思っていた。引っ越しなり何なりで離れてしまうからだろうと考えていたが、ことはそう単純ではなかったらしい。

「馬鹿ね。ただ離れて暮らすことになっただけで、『家族』は『家族』じゃない。バラバラになんてならないから安心なさい。変わることなんて何にもないんだから」

 抱きつき返してきた子どもの口元から、嗚咽が僅かに漏れる。耐えていたものが緩んだのか、泣き出してしまった彼女の頭を撫でながら、芳川は歌うように呟いた。

「大丈夫よ、最終信号」





*****

453 :101 [sage saga]:2011/08/01(月) 01:59:29.80 ID:7wrHDZ190



 
「懐かしいわね、その質問。覚えてるかしら? あなた中学校に入るときにも、わたしに同じ質問していたの」

「覚えてるよ。ミサカはヨシカワの答え、すっごく嬉しかったもん」

 ピン、とアホ毛を立たせて主張する打ち止めの目は真剣だ。芳川はもう一度彼女に向かってありがとう、と返した。
 
「だけど、やっぱり今までと全部同じ、ってことはありえないんだな、って思ったの」

 困ったように子どもは続ける。別のところで別の生活を始めたのだから、以前と全く同じというわけにはいかなくて当然だということくらい、打ち止めは重々理解している。。
 根本的な変化はなくとも、小さな変化の積み重ねが、初めて『家族』というコミュニティーを経験し、約二年の間そこを中心に生きてきた彼女に与えた影響は、大人達が考えていた以上に大きかった。
 皆が一緒にいない――バラバラになってしまったという事実は、実際の社会を経験して約二年、外見及び書類年齢ではちょうど思春期にさしかかる当時十三歳の少女を不安にさせたのである。


「だからミサカは、あの人がたまたまなんだけど、常盤台の寮の初めての全員帰省日のとき、部屋に来て良いって言ってくれたことがすごく嬉しかった、ってミサカはミサカは告白してみる」

「そうだったの」

「あの人が高校を卒業して、大学生になるからって借りたマンションでミサカの部屋を用意しててくれたことも嬉しかったし、ミサカが高校生になって一緒に住むことになったのも嬉しかった。ミサカはここに帰ってくれば良いんだ、帰ってきて良いんだ、ってミサカはミサカは思ったの」 

「ええ」

「そういうのはね、きっとミサカとあの人が家族だかからできたんだと思う、ってミサカはミサカは結論付けてみる。書面上のことも含めてね」

「それはそうだと思うわね」

「だからね、ミサカは家族としてもあの人が好きだし、家族としても一緒にいたいよ。でも普通にそうじゃなくても好きだよ。これってヘン? ってミサカはミサカは訊ねてみたり」

「…変じゃないと思うわ」

 小首を傾げてみせる打ち止めの頭を、芳川は笑みを浮かべて撫でた。
 恐らく今の打ち止めの思考は、一方通行もまた似たり寄ったりなのだろう。独りぼっちだった二人が身を寄せ合い帰ってくる場所として築いた関係性がまずは『家族』としての枠組みなのだとしたら、それに縋るのも一種当然だ。
 しかし勿論、『家族』として処理しきれる関係性にのみに両者はいない。厄介なことに、本人達が無自覚のまま、傍から見れば似て非なる関係性をいくつも成立させてしまっているから始末が悪い。
 芳川は息を吐くと、つん、と打ち止めの頬を突く。

「そんなあなたに名案よ。家族愛も恋愛も両立させちゃうステキな方法をアドバイス」 

 きょとりとした表情を浮かべた子どもに、からかうような眼差しを向けて、教師志望だった大人はさらりと告げる。


「結婚しちゃえば良いんじゃない?」

454 :101 [sage saga]:2011/08/01(月) 02:00:46.04 ID:7wrHDZ190



「…ものすっごい勢いでからかってる、ってミサカはミサカは恨みがましくヨシカワを見上げてみる」 

「あら、案外本気で言ってるのよ? いちいち難しく考えるよりは、それくらいの気持ちでいた方が何かと楽じゃない」

「……そーゆーもの?」

「そうゆうもの」

 トントン、と書類をまとめると、芳川桔梗は不満げな打ち止めに向かって優しく笑う。

「さ、もう遅いから支度して帰りなさい。そろそろあの子が迎えにくるはずだし――そうそう、あなたのカルテ、後で転送するって伝えておいてくれるかしら」 

「はーい、ってミサカはミサカはよい子のお返事をしてみたりー」

 やる気の薄い声を上げた彼女に、芳川はのどやかに声をかける。

「大丈夫よ、時間と機会があえば、世の中なんだってうまくいくんだから」

 デスクの前にかかる日めくりカレンダーに、今日の予定は終わったと、日付のところに芳川は印を付けている。
 その光景を打ち止めは何とはなしに眺めていた。





 ――彼女は明日、十六歳になる。
455 :101 [sage saga]:2011/08/01(月) 02:02:07.27 ID:7wrHDZ190

以上、打ち止めたん逆プロポーズを決意するの巻。恐らく今後ほぼなくなるシリアスパート&地の文パートになります。疲れたー。
そんなわけで次の投下から荒ぶっていきたいと思います。

一通さんも打ち止めたんも『家族』の経験がなかったから、家族ってコミュニティーにすごく憧れと執着強そうだなー という自分の勝手な読みからです。
とりあえず通行止めは「家族愛も恋愛も両方欲しい」派です。ガチ恋愛派の人申し訳なかった。

こうさー、家族というものに無縁な二人だからこそ、幸せな家族関係やら家庭やらを作って欲しいんだよ、と>>101>>101は熱弁してみたり。
で、一通さんが子どものために絵本とか読んであげたりして、打ち止めが「ミサカも昔読んでもらってたのだよね、何だか懐かしくなっちゃった、ってミサカはミサカは出会った頃のことを思い出してみたり」みたいな会話ができるような未来を夢見てるんだ…。

ではではまた今度ノシ
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/01(月) 03:00:48.19 ID:rimwb52DO
待ってた…!
ずっと待ってたぜ…!
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/01(月) 09:28:31.18 ID:KGRL6rJ3o
待ってた…!
ずっと待ってたぜ…!



上に同じく
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/01(月) 10:28:25.55 ID:PEFtFZLJ0
上に同じく

おかえり>>101
毎日覗きに来てた甲斐があった!
通行止めアーカイブスもそろそろだしまた>>101の長い語りが見られることを楽しみにしてるぜ
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/02(火) 22:28:33.18 ID:eW1F1YKDO
うお来てた
>>101も芳川さんも超GJ!
そして恒例の語りに今から期待する
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/08/05(金) 08:09:44.29 ID:rnnCr8WRo
後書きのハイスペックっぷりしか覚えてないけどラブチュッチュなのはわかるぜ。
461 :101 [ saga]:2011/08/07(日) 03:27:55.25 ID:6iO5wY7e0
皆、ありがとう…待たせたな!!!

そしてアーカイブスの表紙きたああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!! え、アレ買っても愉オブにされたりビルが飛んできたりしない? いやぶっちゃけそんなんご褒美ですけどね! つーわけでオブジェになるときは一緒だゾ☆ 
てかさ、親御さんよく許可出したよな…。個人的には『メモリーズ・ラスト』っぽいほのぼのがゴニョゴニョ。
いや待てもしかして盗撮とか。「何かあるよー、ってミサカはミサカは」「あァ?」みたいな瞬間とか。あるいはお風呂前とか。「…何つー格好してンだよオマエ」「お風呂に入ろうと思って準備万端にしてたんだけど、栓が抜けてたみたいでミサカはミサカは待機中なの、ってミサカはミサカは状況説明してみたり。ちょうど良いところに来たんだし、あなたも一緒に入ろうよー、ってミサカはミサカは誘いかけてみる!」「あー、はいはい…面倒臭ェな」みたいな!そう思えば…そんな風に見えてくるかも。

それにしてもあの白シャツも良いガード力だ…。え、あれ勝手に一通さんのシャツ認識してるけど良いよな? とある素敵な薄い本でもそう描いてあったし良いよな? 一通さんのにしては大きさあってない気がするけど良いよな?

そうそう地味に打ち止めの胸に谷間があることにも動揺を隠せぬ…。今ぽちぽちと「おっぱいはもめば大きくなるよね☆」ネタをエロパロ用に打ってるんだけどさ…絶壁じゃなくて僅かながらも膨らみらしきモノはあるって打って大丈夫なのか? 苦手な人マジごめん。 

あと打ち止めの歌はともかく、一通さんの歌が想像できぬ…。世の中の音は自分にとって全部雑音だったけど、打ち止めたんの声だけ違ったよ、ってことなのか、打ち止めたんのマシンガントークはうるさいけどまあ…ってことなのか、それともまさかの曲の99.9%はくかきこけーで残り0.01%のみ歌っているのか…とりあえずいろんな意味でゴロゴロしてしまう気がするので、布団敷いた状態で聞こうと思う。かきくけこー。

ま、とりあえず親御さんに買い占められる前に買いに行かないとダメだな! 嘗てガソガソのCMで「欲しいわ(はぁと)」「よし買い占めろ!」みたいなのが流れた号が、ガチで本屋やらコンビニを梯子しても見つからず苦労した経験がある>>101は地味にハラハラしてるぜ!



でもって本日分投下ー。

462 :101 [sage saga]:2011/08/07(日) 03:30:15.49 ID:6iO5wY7e0
8月31日 一方通行のマンション


打ち止め「ヨミカワの作ったご飯、相変わらず美味しかったね、ってミサカはミサカは好物のオンパレードだったお誕生日のおよばれに大満足だったり!」

一方通行「…炊飯器でケーキ焼くとかねェわ」ハァ

打ち止め「蒸しケーキならわかるけど、普通のケーキを作ってしまうとは恐れ入ったぜ、ってミサカはミサカはとどまることを知らない炊飯器の進化に戦慄してみる。あ、お茶のおかわりどーぞ」

一方通行「ン。まァまさかオマエの誕生日祝い兼合格祝い兼進学祝い兼引越祝いに、あの夫婦と芳川共同で最新型炊飯器を寄越すたァ想定の範囲外だったな。つーか旦那の方もすっかり炊飯器に毒されてンじゃねェか。ノリノリで炊飯器出して来やがったぞ。息子の将来を心配せざるを得ねェ…」

打ち止め「でもこれで家でも炊飯器でケーキが作れるよ、ってミサカはミサカは闘志に燃えてみる」ギンッ  

一方通行「いや、普通にオーブン使え」ズバッ

打ち止め「えー、せっかくの新機能なのにー使ってみたいのにー。あとね、揚げ物もできるみたいだし、そうそう、ビーフストロガノフのレシピもらってきたから今度作るね、炊飯器で!」キラキラ

一方通行(クソ、こいつまで洗脳が進ンでやがる…)チッ

打ち止め「あなたからもらった時計も可愛いかったよ! ありがとう、ってミサカはミサカはもう一度お礼を言ってみたり」

一方通行「あー、はいはいどォもォ」

打ち止め「投げやりだけど、もしかして照れてる…?」

一方通行「ンなわけねェだろ」

打ち止め「…あなたってけっこうわかりやすい性格してるよね、ってミサカはミサカは学園都市第一位の可愛らしいところを再確認してみる。あ、あと『妹達(みんな)』からゲコ太ぬいぐるみもらったよ。これもたまりませんなー、ってミサカはミサカは誕生日のすばらしさを実感中!」

一方通行「寝言は寝て言え。っつーか未だにゲコ太ぬいぐるみとか、オマエ高校入っただの誕生日来ただのっつっても相変わらずガキだな」

打ち止め「…むー、そんなことないもん。それに、ミサカ一応16歳になったんだし」

一方通行「あくまで『一応』な」

打ち止め「……でも16歳だからもう結婚できる年齢だもん大人だもん、ってミサカはミサカは法律を根拠に主張してみたり」

一方通行「………はァ?」

463 :101 [sage saga]:2011/08/07(日) 03:31:26.71 ID:6iO5wY7e0

〜〜〜高速演算開始〜〜〜


一方通行(え?)

一方通行(け?)

一方通行(けけけけけけけっ、けっこンだとォおおおおおおおおおおおっ?!)

一方通行(文脈的に考えて『血痕』じゃなくて『結婚』であってンだよな?)

一方通行(え?)

一方通行(な、何言い出しちゃってるンですかァこのクソガキは!)

一方通行(いや、まァそりゃあ確かによォ、16っつえば法律上女性は結婚できるがよォ)

一方通行(え、マジでコイツもう可能な年齢なのかよ)

一方通行(え、マジで…?)

一方通行(いやいやいやいや、まだ培養器から出て6年だから、正確なところは微妙だよな…?)

一方通行(はァ、焦らせンなよ…)フゥ

一方通行(…ちょっと待て、なんでコイツいきなりそンなこと言い出したンだ)

一方通行(……え)

一方通行(………え?)


〜〜〜高速演算終了〜〜〜
464 :101 [sage saga]:2011/08/07(日) 03:32:39.92 ID:6iO5wY7e0

一方通行「…唐突だなオイ」

打ち止め「で、でも事実だもん、ってミサカはミサカは主張してみる!」

一方通行「まァそォだがよォ…」

打ち止め「………」

一方通行「………」

打ち止め「………」

一方通行「……オイ」

打ち止め「…何?」

一方通行「…オマエ、ンなこと言い出すってこたァ、結婚したい相手でもいンのかよ」

打ち止め「………」





打ち止め「……いるよ」




465 :101 [sage saga]:2011/08/07(日) 03:34:37.96 ID:6iO5wY7e0



〜〜〜高速演算開始〜〜〜


一方通行()

一方通行()

一方通行(え、)

一方通行(ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ??????????!!!!!!!!!!!?!??!?!)

一方通行(いる? え? え? …マジで?!)

一方通行(ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええッ???!!???!???!!!!!?!)

一方通行(そ、そンな気配微塵も感じた記憶ねェぞ…?!)

一方通行(クソッ、アホ七位の発言が妥当だったのかよクソッたれがああああああああああああああああああああああああああああああああああああ)

一方通行(相手はどこの馬の骨の三下クズ野郎だこのクソッたれッ)

一方通行(高校生か? 部外者か? 研究者か? それとも上条か? ふざけンなッ)

一方通行(…いや、ちょっと待て)

一方通行(このクソガキの性格からして、惚れた相手がいるなら俺に隠せるわけがねェ)

一方通行(隠す暇もねェくらいの早さで一気に結婚だのなんだの言い出すような仲になった、っつー可能性も拭いきれねェ…)

一方通行(え、何それ)

一方通行(…はァ? ふっざけンなッ! ありえねェっつーのッ!)

一方通行(俺はこのガキをそんな軽い思考回路の女に育てた覚えはねェぞこのクソ野郎ッ)

一方通行(…はっ、もしやこれが『ゆとり教育』の弊害ってヤツかよクソッたれがああああああああああああああああああああああああああああああ)

一方通行(クソッ、俺が倒すべきだったのは面倒な学園都市上層部でも、厄介な魔術関係者でもねェ)

一方通行(霞○関やら文部○学省の役人どもだったってことかよふざけンなあああああああああああああああああああああああああああああああああ)

一方通行(どォせビル砲すンなら公官庁街のビルを使っときゃあ良かった…)

一方通行(…いや、肝心なのはそこじゃねェ)

一方通行(このガキの相手が誰かっつーこったな)

一方通行(相手によっては『死ねることがラッキー』くれェの目に合わせねェとなァ?)

一方通行(つーかマジ相手誰なンだよ…)

一方通行(…)

一方通行(……)

一方通行(何故か知らンが真面目に凹むンですけどォ…)


〜〜〜高速演算終了〜〜〜
466 :101 [sage saga]:2011/08/07(日) 03:35:48.67 ID:6iO5wY7e0
一方通行「……オイ」

打ち止め「な、何っ?!」

一方通行「素直に吐け」

打ち止め「……何を、ってミサカはミサカは訊ねてみる」

一方通行「その…、何だ、」

打ち止め「…うん」

一方通行「……相手は誰だ」

打ち止め「………その、」

一方通行「あァ」

打ち止め「………えっと、」

一方通行「おゥ」

打ち止め「………その、ね」

一方通行「何だよ」

打ち止め「………〜〜〜っ、そのっ、」

一方通行「その?」

打ち止め「………………た」

一方通行「はァ?」

打ち止め「っ、だから、そのっ!」

一方通行「…曽野って野郎なのか?」

打ち止め「全然違うっ! バカっ!」

一方通行「あっそォ…」

打ち止め「……だから、」

一方通行「あァ」

打ち止め「……えっと、」

一方通行「おゥ」

打ち止め「……〜〜〜っ、」

一方通行「……」

打ち止め「…だから、その、…」


打ち止め「み、みみ、ミサカはあなたと結婚したいの、ってミサカはミサカは察する気もないあなたに物凄く幻滅しつついろいろと気恥ずかしい思いやら何やらを抱えながらもやけくそ気味に絶叫してみたりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!!!!!!!!!!」バーンッ

一方通行「」
467 :101 [sage saga]:2011/08/07(日) 03:37:23.19 ID:6iO5wY7e0


〜〜〜高速演算開始〜〜〜

一方通行()

一方通行()

一方通行()

一方通行(え)

一方通行(えええ)

一方通行(ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ??????!!!!!!?!????!!!!!!!!!!!!!!!????????? 俺ェえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ???????????!!!!!!!!!?!?????!?!!!!!!!!!!!!?!??!)

一方通行(え?)

一方通行(本当に?)

一方通行(ちょっと待て、予想の斜め上展開過ぎて思考が追い付かねェぞクソッたれええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええッ)

一方通行(嫁?)

一方通行(クソガキが?)

一方通行(俺の?)

一方通行(嫁?)

一方通行(ど、どういうこったァ?)

一方通行(え、マジどォすンの俺?)

一方通行(…まァ昔っから『好き好き』言って来た物好きなガキだったがよォ)

一方通行(そ、そォ言う意味だったのか…?)

一方通行(え、じゃあ最近避けられてたのは何なンだよ…)

一方通行(わけ解らン…)

一方通行(まァ夏バテしただのでバタバタしたあたりからは前と同じよォな感じだったが)

一方通行(意味が解らねェ…)

一方通行(いや、とりあえず今問題なのはそこじゃねェ)

一方通行(結婚ねェ…俺が人並みにかよ)

一方通行(…ぶっちゃけ考えたこともなかった)

一方通行(しかもこのクソガキと…)

一方通行(……想像もつかねェ…)

468 :これは学園都市第一位の頭脳が導いた仮定です [sage saga]:2011/08/07(日) 03:39:49.24 ID:6iO5wY7e0

――
――――
――――――


一方通行「ただいま」ガチャ

打ち止め「お帰りなさい、あ・な・たv ってミサカはミサカはエプロン姿でお出迎えしてみたり」チュッ

一方通行「あー、はいはい」

打ち止め「ご飯にする?お風呂にする?それとも ミ・サ・カ♪ ってミサカはミサカは定番の挨拶をしてみる! ちなみに夕飯はオムライスで、今日のお風呂は名湯巡りだよ」

一方通行「…飯」

打ち止め「了解しました旦那様。じゃあ今からちゃちゃっとホワイトソース作るから待っててね、ってミサカはミサカは準備に取り掛かってみたり」

一方通行「オイ」ギュウウウウ

打ち止め「ひゃっ! びっくりしたー、あなたが抱き着いてくれるのは嬉しいけど、料理中は危ないからやめて欲しいかも、ってミサカはミサカは窘めてみる」

一方通行「ケチャップのが良い」

打ち止め「え、そう? まあどっちでも大丈夫だし、あなたがリクエストするならかまわないけど、…あ、ちょっと時間くれればデミグラスソースも」

一方通行「ケチャップ」

打ち止め「ふふふ、わかりました、ってミサカはミサカは方針転換。そうだ、ケチャップなら何かかいてあげるね、何が良い? ってミサカはミサカはあなた用のオムライスに向かって準備を整えてみたり」

一方通行「…じゃあ――」


――――――
――――
――

469 :101 [sage saga]:2011/08/07(日) 03:42:37.89 ID:6iO5wY7e0


一方通行(はっ!)

一方通行(意外にあっさり想像できちまったぞクソッたれッ!)

一方通行(俺の頭脳優秀過ぎンだろォ…)

一方通行(…オムライス食いてェ)

一方通行(じゃなくて、だ)

一方通行(案外行ける気がしてきた…?)

一方通行(…)

一方通行(……)

一方通行(………)

一方通行(まァぶっちゃけアレだ、吝かでもねェがよォ…)

一方通行(つーか結婚? 夫婦? …ってことはこのガキに手ェ出すことになるのか)

一方通行(…)

一方通行(……)

一方通行(………)

一方通行(…別に良いけど何つーか、アレだな)

一方通行(……よく解らねェがそこはかとなく罪悪感がだな)orz

一方通行(ンなこたァどォだって良いンだが)オイトイテ

一方通行(にしても結婚なァ…)

一方通行(俺も人並みに家庭だの家族だの持つのか…)

一方通行(…そンな日が来るとか考えたこともなかったぜ)グスッ

一方通行(後々には亀山ン家みてェにガキとかもできンのかねェ…)

470 :これは学園都市第一位の頭脳が導いた仮定です [sage saga]:2011/08/07(日) 03:44:13.99 ID:6iO5wY7e0

――
――――
――――――


一方通行「ただいま」ガチャ

打ち止め「お帰りなさい、あ・な・たv ってミサカはミサカはエプロン姿でお出迎えしてみたり」チュッ

娘(3歳くらい)「おぁえりなしゃい、ぱぱー、らっこー」バタバタ

一方通行「おゥ、良い子にしてたかァ?」ヒョイ

打ち止め「今日の夕飯はね、ゆーちゃんも作るの手伝ってくれたんだよ。ね?」

娘(打ち止め似)「ね!」

一方通行「そりゃ楽しみだな」

打ち止め「ゆーちゃん、お夕飯なんだっけ?」

娘(仮名ゆりこ)「しゃらだ!」

一方通行「サラダ?」

打ち止め「ゆーちゃんがレタス千切って、あとプチトマト載せてくれたんだもんね」

娘「しょおなの!」エッヘン

一方通行「そりゃ大したもンだな」ナデナデ

娘「えへへー」ニコニコ

打ち止め「ミサカもハンバーグ作ったよ、ってミサカはミサカは報告してみる」クイクイ

一方通行「…楽しみだな」ナデナデ

打ち止め「ふふふー」ニコニコ

娘「ゆーも、まましゅゆー」ナデナデ

打ち止め「ありがとうゆーちゃん。じゃあママはパパを撫で撫でしてみたり」ナデナデ

一方通行「……何でだよ」

打ち止め「お仕事お疲れ様でしたー」ナデナデ

娘「ゆーも! ぱぱ、でしたー」ナデナデ

一方通行「………あっそォ」


――――――
――――
――
471 :101 [sage saga]:2011/08/07(日) 03:46:43.45 ID:6iO5wY7e0


一方通行(…何これ幸せ……ッ!)パアアアア

一方通行(やべェ、想像の域なのに危うく天使になるところだったぜ…)ハァハァ

一方通行(自分の頭脳が恐ろしいぜクソッ)

一方通行(まぁ実際天使は嫁(打ち止め)と娘(ゆりこ・仮)だったわけだがな)

一方通行(…いや、しかし現実問題を考えると、だ)オイトイテ

一方通行(婚約だの結納だのすっ飛ばして結婚、っつーのはどォなンだ?)

一方通行(そもそもあらゆるものすっ飛ばして結婚はおかしいよな…?)

一方通行(ぶっちゃけ俺はともかくとして、このガキがなンだかンだ言われるよォなことは避けねェとな)

一方通行(性急すぎる展開はいただけねェだろ、常識的に考えて)

一方通行(…じゃあどォすりゃ良いンだ?)

一方通行(…)

一方通行(……)

一方通行(………)

一方通行(………よし、)


〜〜〜高速演算終了〜〜〜
472 :101 [sage saga]:2011/08/07(日) 03:49:42.62 ID:6iO5wY7e0

打ち止め「……」ハァハァ

一方通行「…オイ」

打ち止め「な、何っ!」ビクッ

一方通行「…正直言って、今のは想定の範囲外だった」

打ち止め「……そ、っか、そうだよね、ってミサカは、み、さか、は…」ナミダメ

一方通行「あー、何だ、ぶっちゃけオマエと結婚だのなんだのについては吝かでもねェがよォ…」

打ち止め「!?」パアアアア

一方通行「しかし常識的に考えろ。どォ考えてもいろいろと急ぎすぎだ」

打ち止め「そ、そうかな…?」

一方通行「当たり前だろ。良いか、普通に考えても、結婚の前には婚約だの結納を交わすかだの今後の生活設計をどう立てるかだの籍はどォするだの式はどォすだの沢山の課題がある」

一方通行「そォいったものをすっ飛ばしたら後々問題になるに決まってンだろォが。常盤台はそォ言ったことも教えるはずじゃねェのかよよく考えろクソガキ」

打ち止め「こ、これでもミサカは一大決心で言ったんだけど、ってミサカはミサカはあなたに言い返してみたりっ!」

一方通行「…普通見合いでもねェならこっちが先だろ。『付き合ってください』」

打ち止め「! そ、そういえば…とミサカはミサカは不覚を取られた気分…っ」

一方通行「で、返事は?」

打ち止め「…へ?」

一方通行「さっきのに対して」

打ち止め「…さっき…の?」

一方通行「『付き合ってください』」

打ち止め「…」

打ち止め「……」

打ち止め「………」ボンッ

打ち止め「うっひゃああああああああああああああああああああああああああってミサカはミサカはミサ 「落ち着け」 ムリムリムリムリいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!」

一方通行「オマエ面白いな」

打ち止め「寧ろミサカ的にはあなたの方がいろいろと唐突でわけが解んないんだけどっ! 意味わかんないっ! もしかしたらもしかしたらそうなのかしら系の人なんじゃない?! ってミサカはミサカは混乱の極みにいるんですけれどもっ」

一方通行「つーか返事」

打ち止め「こ、断るわけないじゃないのあなたのばかっ、ってミサカはミサカはあなたに抱きつきつつ回答してみるっ」

473 :101 [sage saga]:2011/08/07(日) 03:53:17.73 ID:6iO5wY7e0

そんなわけでまずはお付き合いから始めることになりました通行止めです。次回からお付き合い編です。プロット通り!(>>106参照)
なお一通さんの高速演算は1秒にも満たない時間でなされています。さすが学園都市第一位!


つーかアーカイブスで一通さんが歌うよーって話を受けて、いちゃスレなんかで一通さんが打ち止めに子守唄を歌うって話が投下されたりとかしたじゃん? あれにすっごい悶えたんだけどさ、>>101としては子守唄を歌えない一通さんって言うのも地味に好きだったりするんだよ!



「子守唄歌って! ってミサカはミサカは眠る体勢を万端に整えつつあなたにおねだりしてみたり!」
「はァ?」
 眠る気配も感じられなそうな子どもが、みょうちきりんなことを口走った。一方通行は思わず剣呑な顔つきになるが、そんなおねだりをしてくる打ち止めはまったく気にする様子もないまま、キラキラとした眼差しを向けてくる。
「寝つけないから、子守唄!」
「却下」
「ケチー、ってミサカはミサカはそっぽを向いたまま寝る体勢に入ったあなたにぶーたれてみる! ねねね、ちょっとでいいから、ってミサカはミサカは」
「うっせェ」
 どこからそんな知識を得てきたのかと思ったが、この病院は広い。どこかで親子連れにでも出会って、持ち前の人懐っこさと好奇心でそんなものの存在を知ったのだろう。
 しかしねだられたところで、そんなことをする性格ではないし、そもそも真っ当な幼年期を過ごしていない一方通行は、『子守唄』に関する知識はない。フレーズもメロディーも知らないのである。どうやっても無理な話だ。
「ねぇねぇあなた、ちょっとだけ、ワンフレーズでいいから、って」
「……寝つけねェなら意識落としてやろォか? 一瞬だぞ」
 しつこい打ち止めに対し、歪んだ笑顔を向けながら一方通行は電極に手を伸ばす。ベクトル操作一発で眠りの世界にお届けだ。
 打ち止めはその気配を感じて、慌てた様子で「お、おやすみなさい、ってミサカはミサカは布団にもぐってみる」などとごにょごにょ言ってアホ毛の先まで布団の中に突っ込んだ。
 一方通行は、厄介ごとが済んだとばかりに、ごろんと寝転がって目を閉じる。眠りはすぐに訪れた。



*****


 苦しい息を重く吐くことしかできない子どもが、腕の中にいた。眠っているのか、それとも眠っているような状態でないと生を紡ぐことができないのか、それはわからない。
 どうして彼女に安寧は存在しないのだろう。学園都市で第一位の頭脳を誇ったところで、それをどう使おうが現状の彼女の苦しみを軽減することは不可能に等しい。
 ベクトル操作で負担を減らそうとしても、それはわずかな効果、あるいはそれさえも得られない。得体の知れない彼女を侵す力の前に、科学は無力だった。
 身体的に救いがないのなら、せめて精神的に少しでも和らげられるような何かがあれば良いが、一方通行にはそんなものがなかった。知らなかった。

 ――子守唄の一つでも歌ってやることができれば良かったのかもしれない。

 嘗てそんなものをねだってきた、元気いっぱいに動き回り健やかに眠りについてきた打ち止めの姿を思い出して、ふとそんなことを思案する。
「…くっだらねェ」 
 あまりにしょうもない発想を切り捨てて、一方通行は死に向かうだけになってしまった少女を抱えなおした。




みたいなのも嫌いじゃない。それでは次は一週間以内に。ではではノシ
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/07(日) 10:34:41.67 ID:A7GSSKHDO

一方さんの脳内シュミレート完璧過ぎフイタ
第一位様ハンパない
あと相変わらずの語りの長さに安心したぜ
お前がNo.1だ>>101
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/07(日) 11:44:46.24 ID:GkA/W+p80
乙!
相変わらず安心の>>101クオリティ
前書きの語りも本編も後書きssもGJとしか言いようがない
一般家庭が良く分からないと思いつつ脳内シュミレート完璧な一通さん流石です
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/07(日) 14:13:08.20 ID:yx4hGnQio
>[ピーーー]ることがラッキー
[ピーーー]気満々でワロタ
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/08/07(日) 18:06:41.38 ID:65QftSkAO
一方さんマジ天使!!

>>101
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/09(火) 04:27:08.86 ID:7MBpYVt20
>>101乙!
一通さんの脳内もうそ…もといシュミレートマジ第一位
そして打ち止めちゃんマジ聖母

今更だが夏バテの話は台詞の説明だけで済ますのか?
俺としては番外編でも小話でもなんでもいいからちらーっと見れたら、それは、とっても、嬉しいなって
479 :101 :2011/08/09(火) 21:31:51.75 ID:Rw5b6DgT0
新刊フラゲした人がいるだろうか。…ネタバレはしてないから安心してくれー。
新刊の内容によっては軌道修正も必要なのかなー…と思わないわけでもなかったけどこのまま突き進んで行こうと思っているのでご容赦のほどを。

>>478
書いても良いのですが、以前書いた風邪ネタの二番煎じっぽい話になってしまうのでちょっとどうかなー、と思っていたりします。
ちょっと考えてみます。


そしてすまん今回は野郎どもの会話なのに女子っぽいノリの会話になった。ありー?
あと浜面は滝壺さんを嫁にして子どもがいます。新刊にあわせて地味に3ヒーローそろえてみた。

では今回分投下ー
480 :101 [sage saga]:2011/08/09(火) 21:33:56.54 ID:Rw5b6DgT0
九月初め とある喫茶店



一方通行「打ち止めと付き合うことになったンだが」

上条「おー、漸くかー。おめでとう!」

一方通行(…漸く?)

垣根「今更かよ。どうでもいいわ」

一方通行(…今更?)

上条「ま、俺としてはそれで落ち着くのが一番だと思うし良かった良かった」

垣根「正直今までので別のヤツと付き合うって展開のがアレだしな」

一方通行(コイツらどンな目で俺たち見てたンだ…?)

上条「はぁ、俺も出会いっつーか彼女欲しいなぁ」

垣根「芳川さんに会いたい…」

一方通行「ンなこたァ置いといて、ものは相談なンだがよォ」

上条「え、一方通行が俺たちに相談…?!」ナン…ダト…

垣根「どんな無理難題なんだよ…」

一方通行「…今まで男女間の云々だのそういった情報を得ようとも思ったことがねェからよくわからねェンだが」





一方通行「ぶっちゃけ『付き合う』って何すれば良いンだ?」
481 :101 [sage saga]:2011/08/09(火) 21:34:47.63 ID:Rw5b6DgT0

上条「」

垣根「」

上条「あー…」

垣根「残念さもぶっちぎりで第一位だなクソ野郎」

一方通行「はァ? 死ね」

垣根「おいそれが相談持ちかけた相手に言う台詞かよ殺す」

上条「まぁまぁ、ここは彼女以内歴=年齢な上条さんが女の子とやりたいことの夢を語ればいいってことだろバッカ野郎ううううううううううううううううううううううううううううううううう爆発しろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」ギャースッ

一方通行「うっせェとっとと教えろ」

上条「お前ホント人に教えを請う態度がなってねぇよな…」

垣根「まあ定番からいけばデート…いや、いいわ、普通に最終信号と出かけまくってるよなクソ第一位」

上条「どのタイミングで手ぇ繋ぐとかいったドキドキや駆け引きと無縁だもんなあはははははは爆ぜろ」

垣根「…いや、それはそれで損してんじゃねぇか?」

上条「は、確かに!」オオウ!

一方通行(コイツらの会話が意味解らねェ…)
482 :101 [sage saga]:2011/08/09(火) 21:38:16.10 ID:Rw5b6DgT0
上条「あとやっぱり手料理とかいいですよねー上条さん女の子の手作りにマジ憧れますのことよ」

一方通行「…憧れるか?」

垣根「無駄だ上条。このクソ第一位は通常装備で手料理を食っている」

上条「ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ゴロンゴロン

一方通行「つーかオマエらも家来たとき普通に食ってたじゃねェかよ」

上条「違うんだよ! そういったのじゃなくて、彼女が作ってくれる料理がいいんだよ! クソ、このブルジョワジーめっ」

一方通行「つーかデートして手料理食ってりゃ良いのか? 思ってたより単純なンだな」ヘェ

垣根「アホ! 違うに決まってんだろ! こうさ、山あり谷ありの愛と青春の日々のめくるめく二人で綴るメモリアルを育む気持ちをだな! 恋をすると世界がバラ色に輝き出すんだぞ!」

一方通行「垣根くンマジメルヘン」

垣根「ちなみに片思いだと棘が刺さってちょっと痛いんだぞ覚えとけ!」ギャースッ

一方通行「オマエ本当に残念だよな」アワレミノマナザシ

垣根「はぁ?!」

上条「膝枕とかも良いよなー。でもって耳掃除とかー」フワーン

一方通行「…? え、それ普通だろ」キョトン

上条「え」

垣根「え」

一方通行「え」
483 :101 [sage ]:2011/08/09(火) 21:40:13.53 ID:Rw5b6DgT0
上条「いやいやいやいやないからないないないない!」

垣根「意味わかんねーぞ第一位」

一方通行「え、だって自分でやって耳傷つけたらどうォすンだよ。で、他人に耳掃除させるなら膝枕が一番適した体勢だろ?」エ?

上条「うわ、今すっげぇ自分が常識みたいな顔してやがる…」オソロシイコ!

垣根「つーか今の話しっぷりからして、してもらってる上にしてやってるのかよ[ピーーー]」

一方通行「オマエが[ピーーー]」

上条「こんな感じだったらキスとかもとっととするんだろうな」

垣根「付き合ってどれくらいでするー、とか言ってタイミングはかったりとかも甘酸っぱく悩んだりしねぇんだろうなクソッ」

一方通行(…言えねェ、付き合うことになった夜に普通に済ませてるとか言えねェ)

上条「あー、でも何か普通にほっぺにちゅうみたいなの、ちっちゃいときにしてそうだよな。打ち止め見てるとそんな感じする」

垣根「うっわ想像ついてマジ微妙…」

上条「つーか実際問題どうなんだよ」

一方通行「はァ?」

上条「ファーストキスとかそういったネタ寄こせ」

一方通行「……」

一方通行「……」

一方通行「……」ハッ

一方通行「……いや、あれはノーカウントだよな」ウンウン

垣根「ノーカウント?」

一方通行「ロシア行ったときクソガキが弱りまくってやばかったから、栄養剤と水口移した」
484 :101 [sage ]:2011/08/09(火) 21:42:00.17 ID:Rw5b6DgT0
上条「はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ????????????」

垣根「うっわありえねぇマジ常識通用しねえわありえねぇマジねぇわこいつら怖い」ガタガタガタ

一方通行「仕方ねェだろ、こっちだっていろいろ漁って見つけたもンをベクトル操作で安全かつ吸収しやすいように分解したりなンだりしたうえで、クソガキが摂取しやすいのがそォいった方法だったンだからよォ…」フンッ

上条「ロシアって第三次世界大戦のときだろ? お前俺に理不尽な八つ当たりしてきた裏で、将来の彼女とキスイベント消化済みとかなんなの? え、ありえなさすぎて上条さん右手が疼くんですけど…っ」ブルブル

垣根「そのとき俺はコイツのせいで冷蔵庫だったぞコラ」ヌオオオオオ

一方通行「いや、そりゃテメェが悪ィだろメルヘン」

上条「黙れ! 歯ぁ食いしばれ!」ギャアアアアア

一方通行「つーかさっきから彼女欲しいだの何だの言ってっけど、オマエあっちはどォなンだよ」

上条「あっち?」

一方通行「超電磁砲。けっこう飯食ったりとかしてンだろ」

上条「あー美琴かぁ。ないなぁ。あっちからしてみれば使っても大丈夫な男友達ってノリだと思うし、こっちからしてもそんなだし」

一方通行「ふゥン」

垣根「え」

一方通行「じゃあ暴食シスター」

上条「インデックス? そっちもないなぁ。インデックスはいろんな意味で『仲間』って感じだし」

一方通行「へェ」

垣根「オイ」

上条「ま、そもそも出会い頭に電撃ぶつけてくるだの、空港とかで会っての第一声がいつも『とうま、お腹空いた!』だのだからなぁ…二人とも可愛いとは思うが、恋愛イベントは微塵も発生する気配ないですよ」アハハ

一方通行「攻撃対象扱いと食い物狙いかよ…それぶっちゃけ嫌われてンじゃねェの?」ウワァ

上条「え、マジでか…それだったらさすがの上条さんも凹むんですが」ショボン

垣根「…よーしテメェら、ちょっと歯ぁ食いしばってみようか☆」
485 :101 [sage ]:2011/08/09(火) 21:43:03.38 ID:Rw5b6DgT0
上条「つーかさ、垣根だったらモテモテなんだし、カップルの定番とかわかるんじゃねぇの?」

垣根「…っ!」

一方通行「確かにそォいった方面に詳しそォだよな」

垣根「……ふふふふふ」

垣根「はは…はははははっ」

上条「? どうした−、垣根」

一方通行「ンだよ、ついに脳みそにメルヘン咲いたのかよ」

垣根「笑え…笑えよ第一位に上条…っ」

垣根「…俺、本当はな……」


垣根「彼女と呼べるような彼女ってもんいたことねぇんだぞクソッたれがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ」ウワアアアアアアアン


486 :101 [sage ]:2011/08/09(火) 21:44:14.44 ID:Rw5b6DgT0

上条「…あー……」

一方通行「…マジかよ…」

上条「俺、ずっと垣根のこと誤解してたわ…悪いな」

一方通行「そォか…麦野が言ってたが、テメェの『未元物質(ダークマター)』の略称の『DM』、実は『童貞なんですよwwまさかのwwwwwwフヒヒ』の略だった、てのはマジだったンだな…」

上条「そ、そんな…っ! 垣根が童貞だったなんて…そんなイメージ欠片も……」

一方通行「…俺たちはずっとクソメルヘンを誤解してたってわけか」

上条「! そうだよな…垣根はずっと、本当の垣根と俺たちが勝手にイメージしていた垣根とのギャップの間に苦しんでいたんだよな…ッ」

一方通行「全く気付かなかったぜ…」

上条「でももうそんなことに苦しむ必要ないんだ、垣根! そう、俺たちは今この瞬間から、あるがままの垣根を受け入れるんだ!」

一方通行「大丈夫だ…俺はオマエのメルヘンっぷりを客観的に評価するくらいの度量は持ってるぜ」

上条「垣根、お前が予想に反して彼女いない歴=年齢でも、まさかの童貞()でも、お前はお前のあるがままを貫けば良いんだよ! お前はもう自分を飾る必要はないんだ! さぁ、そんな殻はぶち壊そうぜ、垣根!」

垣根「………テメェら、楽しんでんだろ」フルフル

上条「…えーと、まあ?」

一方通行「当然」

垣根「[ピーーー]えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええマジぶっ殺してやるうううううううううううううううううううううううううううううううううううううッ!!!!!!!!!!!!」バサッ

一方通行「反射ァ」カキーン

上条「うわ、危ね」ソゲブ

垣根「もうヤダ…コイツらやだ…」グスッ
487 :101 [sage ]:2011/08/09(火) 21:45:45.12 ID:Rw5b6DgT0
浜面「何騒いでんだ?」

上条「お、浜面久しぶりー」

浜面「よ」

一方通行「垣根くンが童貞だって話してたところだ」

浜面「え、マジで?!」ウソッ

垣根「[ピーーー]本当に[ピーーー]ぶっ[ピーーー]第一位本気で[ピーーー]」

一方通行「返り討ちにしてやっから安心しろ」

上条「あ、そうだ浜面妻帯者じゃん!」

浜面「おう、現在嫁さんの腹ん中に三人目がいるから君たちみたいな暇人と違ってお父さん忙しいのだよふははははーっ!」

上条「お、おめでとう。まあそれは置いといて」

垣根(コイツのスルースキル地味にパネェ)

一方通行(さらっと流しやがった)

浜面「何だよ」

上条「いやー、一方通行が打ち止めと付き合うことになったんだけどさあ」

浜面「へぇ、今更な話だな」

一方通行「だからさっきから今更今更って何なンですかァ?!」バーン

垣根「今更なんだから当然だろバーカバーカ」ケッ

一方通行「[ピーーー]」

垣根「[ピーーー]」

上条「妻帯者として何かアドバイスしてやってくれよ」

浜面「そうだなぁ…あ。」




浜面「避妊と家族計画だけはしっかりしろよ?」ポン

488 :101 [sage ]:2011/08/09(火) 21:48:10.03 ID:Rw5b6DgT0

一方通行「浜ァァァ面ァァァァァァァァくゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン?」ガタッ

浜面「落ち着けよ第一位! マジで大事なんだぞ!? 嫁さんがデキたことが判明した時点で、麦野の原子崩し地獄と口調変わった絹旗によるフルぼっこ! 理后が『むぎの、きぬはたやめて。お腹の子のを父親のいない子にしないで』って言って止めてくれなかったら、俺は今この世にいねぇぞ?!」

上条「あー、そういえば子どもできてから籍入れたもんな」

一方通行「つーか結婚するまでガキとヤる気はさらさらねェわクソッたれッ!」

上条「えええっ?! あの『愉快にケツ振って誘ってンのかァ?』とか言ってた一方通行さんはどこいったの?!」

垣根「うっわ恋愛ってマジ人間をここまで変えちまうのかよ…すげぇ」

浜面「寧ろ古風なことにびっくりだわ第一位」

一方通行「はァ? まとめてぶっ[ピーーー][ピーーー]」

浜面「ちょ、目がマジ…あ、指輪! ペアリングおすすめ! 俺の見ろ!」キラーン

一方通行「指輪?」

垣根「いやそれテメェが見せたいだけだろ」

上条「うわー、浜面爆発しろ」

浜面「いやーでもいいぞー。何かこうさ、夫婦っていうか? 籍入れる前にもしてたけどさー、こうカップルしてるなー、って気分がひしひしとだな」ニヤニヤ

上条「浜面、顔」

一方通行「にやけてンな」

垣根「きもい」

浜面「いいんだよ理后が『しあげは世界一かっこいいよ』って言ってくれるから。あと虫除けにもなるし」デレデレ

上条「あー、確かに嫁さん不思議ちゃんっぽいけど美人さんだもんな」ウンウン

浜面「よぉし上条! 表出ろ! 戦うぞ!」ガタッ

上条「褒めただけじゃん! 理不尽過ぎんだろ?!」エエエ

一方通行「指輪ねェ…考えとくか?」

垣根「ティ○ァニーとかカ○ティエで良いんじゃねぇの? 定番っつーし」

浜面「はぁ? 何言ってんの?! 学生カップルなんだろ?! 二人の併せて出しても3万とか4万くらいのにしとけよっ!」

上条「やめろ、コイツらには常識は…特に金銭的な常識は通用しねぇんだよ浜面…っ」

浜面「上条、お前なら解ってくれるよな…ッ!」

上条「当然だろ? でも美人な嫁さん持ち浜面とか正直爆ぜればいいのに」

浜面「ひでぇ!?」

489 :101 [sage saga]:2011/08/09(火) 21:49:46.83 ID:Rw5b6DgT0


なんかぐだぐだしてきたのでここまで。野郎どもの書き分けができてなくて申し訳なかった…。


前もさー、夏服一通さんと縞服一通さんと黒翼一通さんと冬服一通さんと天使一通さんによる打ち止め争奪戦とか書こうとしたんだけどさ、



夏服「俺はどォでも良かったけどよ、あのガキは『俺』に会いにきたっつってたからな」←ツンデレ

縞服「はァ? 共有した時間なら俺が断トツだろォが頭沸いちゃってるンですかァ?」←依存っぽい

黒翼「mjd打ち止めlas聖to母rder」←?

冬服「あああマジで死ななくて良かった…ッ」←過保護デレ

天使「バカですかァ? 『一緒に居たい』って言われた俺が一番の勝ち組に決まってンだろ」←無駄に溢れる自信



ってな風に挑戦して結局書き分けできなくて挫折したんだぜ…。文字だと難しいよな、うん。頼む絵師!


で、実家に帰省とかがいろいろとあったりするので、今週もう一回これるか、これなかったら次は八月下旬になると思います。すみません。
次来るときには新刊の話も皆様とできれば良いと思ってます。ではではノシ



490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/09(火) 23:44:12.58 ID:Bwp7UPwDO
Dark Matter →D M →童貞 メルヘン
ということか……!
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 11:20:03.19 ID:YFzZurCmo
一方さんによる打ち止め争奪戦見たくてたまらん
しかし天使版の無駄に溢れる自信と黒翼の「←?」に吹いた
羽がはえるとろくな事にならないな!
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/11(木) 04:34:35.34 ID:SNNEEXhDO
みんなかわいいぜ>>101
浜面はやっぱ超浜面だわー
でもまあ避妊はした方がいいよ一方さん

あとがきの争奪戦だとなんか冬服が勝ちそうな気がするな
他が骨肉の争いしている間にちゃっかり打ち止め連れてどっかいっちゃいそう
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/11(木) 17:06:52.19 ID:cPNaEaO50
>>101乙!
新約2巻も出たし>>101なら俺らの気付けなかったような萌えポイントも見つけ出してくれる
そんでもって恒例の語りを見せてくれるって信じてるんだから!

争奪戦良いですよね
そして黒翼一通さん、打ち止めマジ聖母だと?
な に を い ま さ ら
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/08/12(金) 03:03:52.44 ID:hRShI+IAO
乙!
打ち止め争奪戦か
やっぱ一度は妄想するよな
なぜか俺は百合子ちゃンまで参入させてたなあ…
495 :101 [sage saga]:2011/08/12(金) 14:56:18.46 ID:hpy4VIDR0
新刊どころかなんてこったい新約の気配さえもなかったぜどうなっているんだ某駅前のT○UTAYAさンよォ…状態の>>101ですどーもー。

そんなわけで>>478>>491を混ぜて夏バテ打ち止めたんを巡る一通さんの一通さんによる一通さんのための戦いを小ネタとして書くという暴挙にでた。むしゃくしゃしてやった。だが悪いのはTSUTA○Aだ。自分は悪くない。
ちなみに被害者は番外さんです。バカップルと同居するのって大変だよね! ぶっちゃけ通行止めならご褒美だがな! 自分がバカップル通行止め書くといつも番外さんが被害者で申し訳ない。

今更ですがキャラ崩壊注意。
496 :101 [sage saga]:2011/08/12(金) 14:57:38.21 ID:hpy4VIDR0



 最終信号が夏バテになった、という事態に、番外個体はほんの少しだけ眉を顰めた。
 心配しないわけではないが、どうせ大したことないだろうしという思いと、己があの天真爛漫を気にかけるような柄ではないという思いが多分にある。
 故に彼女としては「ま、早く治れば良いんじゃない?」くらいの気持ちだ。

 だが、そんなスタンスを番外個体が貫くことは不可能だった。
 病院で調整を受けて帰ってきた彼女が己の部屋――最終信号と共同の部屋だ――で見たものを、番外個体は理解できなかった。


 そう、ベッドに力なく寝ている最終信号を囲む学園都市最強×5など、カオスでしかない。




冬服一方「大丈夫かクソガキィ…冷えピタだ」ピタ

夏服一方「…チッ、ポ○リがたまたま安かったからたまたま買ってきてやったぜェ」ドンッ

縞服一方(俺はクソガキをどォすることもできねェのかよチクショウ…ッ)クッ

黒翼一方「sh夏eisバrautテashi」ゴゴゴゴゴ

天使一方「欲しいもンあったら光速で俺が手に入れてきてやる」キリッ


番外個体「」



 そう広くない部屋のベッドの周りに、細いとはいえ五人の男が――しかもそのうち二人は背中に羽というオプションまである状態で並んでいる――光景は、見ていて暑苦しいのである。

497 :101 [sage saga]:2011/08/12(金) 14:59:07.86 ID:hpy4VIDR0

夏服一方「…チッ、たまたまウィ○ーが安かったからたまたま買ってきてやったぜェ」ドンッ

 …わかりやすすぎるツンデレである。

縞服一方「…いったいどォすりゃコイツを救えるンだクソッたれ…ッ」クゥッ

 …過剰なまでに苦悩している様子である。

黒翼一方「myh心o配ney」ゴゴゴゴゴ
 
 …まずは人間界の言葉を話せ。

冬服一方「冷てェもンの取りすぎは逆に悪ィっつーからよォ、温くて悪ィが、手製の梅ドリンクだ。飲め」スッ

 …おばあちゃんの知恵袋か。

天使一方「大丈夫だ。浄化でも何でもして、必ず治してやる」キリッ

 …その無駄な自信は何だ。

 突っ込みが追いつかない、と番外個体は頭を抱えた。微妙にそれぞれタイプの違う面倒臭い親御さん(複数形)だが、最終信号第一なことは全員共通だから加速して面倒臭い。
498 :101 [sage saga]:2011/08/12(金) 15:00:34.19 ID:hpy4VIDR0
 しかし当然のこと、突っ込まないとこの軍団は暴走を始める。

冬服一方「部屋の温度下げるか? でもクーラーが原因の夏バテだったら逆効果じゃねェか…っ」クソッ

縞服一方「はっ、つーか自転だの何だのベクトル操作すりゃあ、一年を通じてこのガキにとって快適な気候に…?!」

夏服一方「はァ? …まァ別に俺も暑くてうぜェからやってやってもイイけどよォ」チッ

黒翼一方「m余ybri裕de」ゴゴゴゴゴ
 
天使一方「寧ろ『天使の力(テレズマ)』で一発の方が早くねェか?」

縞服一方「あァ?」ムッ

夏服一方「何なンですかァ? そのメルヘンな用語はァ?」アァン?

冬服一方「ベクトルでも『天使の力(テレズマ)』でも何でもイイから、とっととクソガキに最適な環境を作る。くっだらねェことやってねェでやンぞ」フン

黒翼一方「sh早eiss速oc実行ute」ゴゴゴゴゴ

夏服一方「チッ…」フン

縞服一方「……、」カチッ

天使一方「じゃあやるか」スッ

番外個体「いい加減にしろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!! 地球終わらせる気なのバッカじゃねええええええのおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ??!?!!」
499 :101 [sage saga]:2011/08/12(金) 15:02:22.42 ID:hpy4VIDR0

 思わず絶叫と言う形で口を挟んでしまった番外個体に、漸く部屋にいた最終信号コンの野郎どもは気付いたらしい。

夏服一方「んだァ? テメェいたのかよ」

冬服一方「そォだ、ネットワーク繋いでクソガキの状況分析して来い」

縞服一方「…クソガキ殺そうとしたヤツがこの部屋くンな」ギロッ

黒翼一方「ru買nninganer物rand」ゴゴゴゴゴ

天使一方「あァ…? オイ、今すぐクソガキのために夏バテ緩和グッズ買ってこいってコイツが言ってる」

番外個体「テメェらほんっと最終信号以外の扱い悪いなっつーか通訳すんなそしてミサカをパシらせようとすんなこのバカ親過保護集団がああああああああああっ!!!!!」

一方通行「「「「「過保護じゃねェよ」」」」」

番外個体「うっぜえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 そのときだ。「ううう」という小さな声をあげて、最終信号が身じろいだ。世界一面倒臭い集団に緊張が走る。
 この状況で寝ていられるのは、相当しんどいか、あるいは相当肝っ玉が据わっている証拠である。…見たところしんどそうではあるが、そこまでやばそうではないので、正解は後者であるらしい。
 なお最終信号の安静を阻害したと判断したのか、縞服の第一位が番外個体を睨み付けたが番外個体は気にしない。

番外個体「大丈夫なの?」

打ち止め「うん、大丈夫だよ番外個体、ってミサカはミサカは気遣ってくる妹に嬉しくなってみたり」

 その言葉に番外個体は何だか照れくさいような、きまりが悪い思いを抱く。当の本人は、顔色こそやや悪いが、容態としては落ち着いた様子だ。
 そして彼女は、それに、と続ける。

打ち止め「一方通行がいろいろ優しくしてくれるから、ミサカはミサカは夏バテしつつもちょっぴり役得な気分なの。…えへへ、ありがとう!」
500 :101 [sage saga]:2011/08/12(金) 15:04:03.49 ID:hpy4VIDR0

 ――そう、笑顔とは、花のように『咲く』ものなのだ。

夏服一方「…別に優しくとかしてねェし」ケッ

縞服一方「寝言は寝て言えクソガキ」チッ

黒翼一方「mj安d静angeにl」ゴゴゴゴゴ

冬服一方「礼を言うのは治ってからにしろ」

天使一方「治ったらロシアでも天空3000メートルでもどこでも行きてェとこ連れてってやるから早く治せ」

 少女の一言で、少女の一動作で、カオスは一瞬にして凪いだ。…いや、カオスであることに変わりはないのだが。
 この生ぬるい光景を見ながら――そして明らかに忘れ去られていることを確信しながら、番外個体はしみじみと思う。

 この面倒臭いバカ親過保護モンスターラバー集団を御せるところに、最終信号の最終信号たる所以があるのだ、と。

番外個体「……もうどうでも良いや」

 ほのぼのとした幸せそうな空気に、どっと隠しきれない疲労感を抱きながら、番外個体は部屋を後にした。

 ――彼女は知らない。



 打ち止め争奪戦の火蓋は切られたばかりだと言うことに。

501 :101 [sage saga]:2011/08/12(金) 15:04:49.06 ID:hpy4VIDR0
短時間クオリティ酷すぎワロタwwwww 
んじゃま八月下旬までしばしお待ちを。皆も夏バテには注意してくれい。

あと新約のネタバレは気にしないので、書きたいこと書いてってくれー。ではではノシ
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 15:13:33.08 ID:MtFzI8ZRo
黒翼一方さんが告りすぎな件について誰か突っ込みを入れてやれwww
縞服が一番やばそうだな、依存度パネェ
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 16:13:04.01 ID:6/7cQw7I0
>>101
黒翼一通さんのデレ具合ハンパねえなwwww
番外さんツッコミお疲れ様です
いざとなったらきっと黄泉川先生がまとめてお説教してくれるさ
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 20:46:23.75 ID:XBfvUQz4o
>>101
黒翼のキャラ付け吹いた
もちろん某所でこのアダルト版を投下予定ですよね?
5人の一方さんがベッドテクニックを競い合うんですよね?
まあ実際は打ち止め気遣って毎晩ベッド際で壮絶なジャンケンバトルかもしれないけど
505 :101 [sage saga]:2011/08/31(水) 23:42:12.74 ID:eQlKx8pF0
すまん…まさか実家のT○UTAYAにも新約がなかったりいろいろと取り込んでいたりですっかり遅くなってしまった…。
通行止めの日で通行止めに幸せになってもらいたいあまりに>>470の一通さんの脳内妄想をもとにした超短い小ネタを書き上げたしまったので本編じゃなくて申し訳ないがひっそり投下。

*たぶん原作+10年はいってる年齢
*通行止め結婚してて子どもあり
*子どもとりあえず仮名・百合子(女の子で3歳くらい)
*打ち止め視点

それで大丈夫な人どぞー。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
506 :101 [sage saga]:2011/08/31(水) 23:45:34.75 ID:eQlKx8pF0

 子どもの部屋から、子どもを寝かしつけているあの人の声が聞こえる。「ごほんよんでー」とねだる声がその前に聞こえたので、絵本か何かを読んで聞かせてやっているのだろう。
 ほんの少しだけ聞こえてくるストーリーは、嘗て1ヶ月間一緒に入院した頃に、あのときは自分があの人にねだって読んでもらったものだ。母と娘で趣味が似てしまったのだろうか、と少しだけおかしくなる。

 出会った頃から、あの人は意外にも子どもの世話が上手かった、と今更に思う。面倒くさがりなようでいて、実はかなり面倒見も良い。そうでなければ、あの当時の自分に対してあんな風に振る舞うことはなかっただろう。…まあ、あの頃のあの人は実はけっこう子どもっぽいところもあったりして、時々年上とは思えないこともしていたけれど。

 自分に対して過保護だなんだと周囲から揶揄されることも多かったあの人だけど、恐らく心配性なのと、接し方や距離感が上手くつかめていなかっただけなのではないかと思う。かまいすぎてしまう傾向。知識はあっても経験のない自分に対してなのでなおさらだ。
 今は子どものためにもその感覚は発揮されて、どこで仕入れてきたのかはわからないがかなりの育児知識と育児スキルを提供してくれる。しかしそのわりにときに驚くほど不器用なことをしでかしてしまうのが、何とも言えずあの人らしい。

 まだ子どもが乳児だった頃、二週間の海外出張があったときに、二人で残ることを心配したのと、離れている間に娘に忘れられたりしたら大変だと言う理由で、毎日定時に電話をかけてきた。そのくせ、いざ娘に向かって何か電話越しに呼びかけようとしても、何を言ったらいいのか解らないままフリーズしてしまっていることが多々あった。
 業を煮やして「ゆーちゃんに、パパだよー、くらいは言ってみたら?」という提案をしたら、その後は律儀に「百合子、パパだ」の一言だけ告げるようになった。見えない向こう側でどんな顔してその言葉を言っているのかと思うと、自然と口元が緩んでしまう。
 帰宅したとき、あの人の努力虚しくあの人の顔を見てきょとんとした表情を浮かべた娘をみたとき、随分と気落ちしていた。その後笑顔を向けられて、急浮上していたけれど。

 家事の始末を終えてそっと娘の部屋に向かえば、既に読み聞かせの会は終了して、娘は眠ってしまったらしい。交ざれなかったことを残念に思いながら、足音を忍ばせて部屋に入る。
 ちょうどベッドサイドに立って、サイドランプを落としている途中のあの人の横に並ぶ。手に持っている本はやはり見覚えのある表紙のもの。

「ゆーちゃん寝ちゃった?」

「あァ」

 我が家のお姫様は、どちらの親に似たのかたいそう寝付きが良い。小さい頃からお気に入りだったパイル地のウサギの可愛らしいぬいぐるみを抱きしめて眠る娘は、そのぬいぐるみ以上に可愛い。親の欲目かもしれないけれど。
 子どもの部屋は暖かみのある色調で統一されていて、ぬいぐるみや絵本といったものが置かれている。小さな空間は小さなお人形の家のようで可愛らしい。
 ようするに、子どもに関するものは何だって可愛くって、散々周囲はあの人に対して「親ばかになる」とからかってきたけれど、こっちだって親ばかなのだ。似たもの夫婦めとは何回言われたことだろう。
 おやすみなさいと娘の頭を撫でると、すぅすぅと可愛らしい寝息があがる。すっかり夢の国の住人だ。


「ねぇ、」

 そして、本をしまおうとするあの人に後ろからきゅ、と抱きついた。

「何だよ」

「こんどはミサカもかまって欲しいな」


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507 :101 [sage saga]:2011/08/31(水) 23:47:52.26 ID:eQlKx8pF0

 ハーブティーの準備をしていたら、リビングにいたはずのあの人がすっとキッチンに現れた。
 今ではリハビリの成果か体力がついたことの成果かなんなのか、家の中程度の極々短距離の移動なら杖を使わなくても大丈夫な状況になっている。馴染んだ杖の音を立てずに移動するあの人は、ゆっくりとした歩幅で歩く。

「どうしたの?」

「別に」

 ダイニングセットの椅子に座って、準備するこちらの手元を見るともなしに見ているあの人に、ぐっすりと眠れるようにと何もない夜はコーヒーではなくハーブティーを出すようになったのは数年前から。そういったものに慣れない様子だったあの人の習慣の座を今では射止めている。

「さっきね、ゆーちゃんにその絵本読んでたでしょ?」

 片付けずに持ってきた本が、ちょこんとあの人の手元に放り出されている。表紙もタイトルも懐かしい。

「いつものことじゃねェかよ」

「その本、ミサカにも昔読んでくれたのなんだよ。覚えてる?」

「……そォだったかァ?」

「病院でね。ミサカはあなたが絵本を読んでくれるの、大好きだったよ」

「…あっそ」

 いつもの乱雑な口調ではない丁寧な音読は、耳に心地よいものだった。声のトーンや質も、それまでネットワークを介して得ていた情報とは違って、柔らかさのあるものだった。
 それがとても優しく響いて、あの人が自分のために絵本を読んでくれる時間は、大好きな時間だった。
 
「あっちもこの本が好きっつってたけど、母親に似たのか」

「そして母親に似たからあなたの読み聞かせが大好きなのです、ってミサカはミサカは指摘してみたり」

 ハーブティをテーブルに置くと、ずずずと椅子を移動させてあの人の椅子にくっつくように並べて、座るとそのままぺたりとひっついた。

「何だよ」

「絵本読んで」

「……」

 呆れた視線を寄こすあの人の内心は、何となく想像がつく。呆れと照れが入り交じった、何とも言えないものだろう。

「ンなもン自分で勝手に読ンでろ」

「ミサカはあなたに読んでもらうのが好きなんだもんー。たまには良いでしょ?」

 この手のおねだりに根負けしてくれるのは、いつだってあの人。片手で絵本を取り、もう片手で引き寄せてくるあの人の肩口に頬をすり寄せる。

「顔緩み過ぎだろ…」

「えへへ、あなたに愛されてミサカは幸せ者です」

「……今更かつお互い様だろ、ばァか」


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508 :101 [sage saga]:2011/08/31(水) 23:48:36.08 ID:eQlKx8pF0

すっげー短いネタで申し訳なかったが、二人の幸せを願って…っ  BGMは一通さんキャラソンでよろ!

本編の続きとかいろいろ感想とかは今週末に持ってきます…マジすみません。ではではノシ









自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/01(木) 00:48:08.41 ID:BN/ROoXDO
乙!なにこれ幸せっ…!
しかしまさかのBGMwwww
いや、一通さんのキャラソン嫌いじゃないよ?うん

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510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/09/01(木) 02:59:34.22 ID:e8m3runFo
ああ、久しぶりに通行止め分が補給された・・・
ところでこの下に付いてるやつはなんなのなん?
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511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/01(木) 14:21:18.16 ID:ZySf7XbV0
乙!
ありがとう>>101愛してる!
そしてBGMww打ち止めちゃんのじゃダメですか?www
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512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/09/02(金) 02:56:55.69 ID:TSGPnxHAO
通行止め一家が幸せ過ぎてほわほわしてたが、BGMの一文で一気に吹っ飛んだわ
おのれ>>101め…
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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513 :101 :2011/09/04(日) 02:02:05.74 ID:cNJxWj6j0
お待たせしましたー>>101ですコンバンハ。

>>504 下ネタな会話ネタとか、日替わりネタならいけるかもしれんが、さすがに6P(百合子たんもいれると7P?)を書ける気はしなくてだな…orz

あと黒翼一通さんはデレっつーか本能に素直なだけだぜ…? そして皆さんがしっかりアルファベット部分まで見てくださっていることが地味に嬉しかったですありがとうございます。
なお一番最初の「rautashi」→「らうたし」は古語で「可愛らしい・愛おしい」の意味。「守ってやりたい」的なものを含んだニュアンスで使われます。通行止めで古文の勉強までできちゃうゾ☆
そして20巻の切れっぷりを見るに、地味に縞セラレータさんより冬セラレータさんが一番やばいきがしなくもない。
つーか20巻の「あのガキの笑顔じゃ全然たらねェ!」って台詞を見るたびに、一通さんの苦労のほとんどは全部打ち止めの笑顔一つでオッケーなのかどんだけお前打ち止め好きなんだよとニヤニヤするんですけどぉ、ロシアの雪原でそんな台詞を大絶叫した一通さんに今更クールキャラ気取られても困るよな、ってなわけで新約感想を下に付けてみました。
うん、プロポーズもすんでるようだし、早く結婚すれば良いと思う。


そんなわけで本日分投下。久しぶりにアイツが登場します。

なおわかりやすくするために、台本部分は亀山じゃなくて黄泉川表記でいかせていただきます。ご容赦のほどを。



自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
514 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:03:43.46 ID:cNJxWj6j0


九月初め とある高校の教室

打ち止め「♪」

赤左「なんだか新学期入ってからミサカご機嫌だよね」

小古「うん…夏休み明けテストとかもあったのにね」

赤左「ま、ミサカならテストとか問題ないだろうけどさー」

小古「どうしたんだろうね…何だかキラキラしてるし。誕生日とかあったからかな?」

赤左「夏休み最終日が誕生日って、何だか損した気分になるの私だけ?」

打ち止め「さっきから二人で何話してるの?」

赤左「んー、こっちの話。夏休み最終日が誕生日ってさ、ちょっと微妙じゃない? せっかくの誕生日に宿題の片付けしなくちゃダメとかさ」

打ち止め「ふっふっふ、ミサカは宿題は早めに片付けるタイプなのだよ。あ、そうそうプレゼントありがとう!」

小古「えへへ、どういたしまして。でもそれ何回目?」

打ち止め「だって嬉しかったんだもん。ソトノちゃんからもらった編みぐるみストラップも、タナちゃんからもらったデコ文具セットも、どっちもすっごく可愛いし!」デレデレ

赤左「使ってくれてどーも。そんなミサカも可愛いぜ☆」エヘヘー

打ち止め「タナちゃーんっ!」ギュー

赤左「ミサカーっ!」ギュー


ザワザワ


打ち止め「? さっきからなんだか騒がしいよね」

小古「さっき会った先輩が言ってたけど、すっごく格好いい人が学校に来てるっぽいよ。なんかね、雰囲気(オーラ)が溢れてるって」

赤左「マジで? 見に行こうよ!」ワクワク

打ち止め(イケメンかぁ…カキネみたいな人かな? まあミサカのダーリンの方が絶対格好いいけど、ってミサカはミサカは内心で惚気てみたり///)デレデレ

小古(ミサカちゃん、何だか挙動不審…)

赤左(面白いなあ)










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515 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:05:49.73 ID:cNJxWj6j0
男子3「…なぁ」

打ち止め「?」

小古「どうしたの?」

男子3「あのさ、ミサカ」

打ち止め「何? 私?」

赤左「なになにー? ミサカご指名?!」

男子3「うるせえ。…今日のテストの、教えて欲しいんだけど (言えたああああああああああああああああああああああああああああっ!)」

打ち止め「別に良いけど、どこの問題?」

男子3「あ、じゃあその、(二人になれる場所に移動! 図書室? ファミレス? ス○バとかドト○ル? ど、どれが自然だっ?!)」

男子1「おー、俺も教えて欲しいのあんだけど!」

男子3「!」

男子2「俺も俺も!」

赤左「え、じゃあ私も!」

小古(みんな空気読んであげてええええええええええええええええええっ!)

男子3「おい、お前ら、」

打ち止め「オッケー! みんなまとめてミサカが面倒みてやるぜコラーっ!」イッエーイ☆

男子3 orz

打ち止め「じゃあまずどれ?」ニコニコ ツイツイ

男子3「! えーとじゃあこれから/// (服の袖ついついって! 上目遣いでついついってえええええええええええええええええええええええええええ)」

打ち止め「了解。任せろっ!」キリッ








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516 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:07:26.63 ID:cNJxWj6j0


とある高校 進路指導室

一方通行「…でェ? なァンで俺がオマエらに呼び出されなくちゃいけねェンですかァ?」

黄泉川「事実確認のために決まってるじゃん?」

一方通行「何のだよ…しかもコイツまで何でいるンだ」

芳川「あらご挨拶ね。当然でしょ? 愛穂から連絡もらって都合つけてきたんだから」

黄泉川「新学期早々あの子が浮かれた雰囲気だったから、何があったのか訊いてみたじゃん? そうしたら『あの人とお付き合いすることになったの』なんて言うから」

一方通行「…あのガキ…」ハァ

芳川「いつかはそんな話聞くとは思ってたけどねぇ…でも事実関係はどうなのかとか、こちらとしても知っておかないと」

一方通行「ンだよ、結局ワイドショー好きなババァと同じノリじゃねェかよ」

芳川「あのね、二人の関係者として、保護者として、こっちとしては気にしないわけにはいかないの」

黄泉川「そうそう、桔梗の言うとおりじゃんよ!」

芳川「プライバシーに干渉されるようなことにあなたが不快感を覚えるのは解るけど、素直に答えてちょうだい」

一方通行「チッ、面倒臭ェ…」


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517 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:08:58.82 ID:cNJxWj6j0
黄泉川「どっちから告白した? いつから?」

一方通行「……あっち。8月31日に帰ってから」

芳川「…あなたがまさかあの子との交際を、勢いやそういった類いのきっかけで始めるとは思わない。相当考えた結果だと思うけど」

一方通行(勢いや雰囲気でさらっと言っちまったとは言えねえええええええ! いや普通に好きだけどおおおおおおおおお!)

芳川「ちゃんと『異性』として『大切に』『お付き合い』する覚悟はあるの?」

一方通行「……そこまで疑われるたァ心外だな」ムッ

芳川「本当に?」

一方通行「…何だろうと大切にする覚悟はある」

黄泉川「…そう。じゃあ私が贈るモノは二つ。『めいっぱい幸せになれ』。そして」ゴソゴソ

黄泉川「これやるじゃん?」つ コン○ーム

一方通行「よォし死にてェみてェだなァ」カチッ







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518 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:10:40.77 ID:cNJxWj6j0
黄泉川「バカ、避妊は重要じゃん? 一つ屋根の下、いつそういった事態になるかは未知数じゃんよ! 妊娠したら女性の負担はめちゃくちゃ大きいってことぐらい解ってるはずじゃん!」

一方通行「そォ簡単にあのガキに手ェ出すつもりはねェよクソったれ」

芳川「でも若い二人なら勢いってこともあるしねえ…」

黄泉川「ヤりたい盛りのお年頃じゃんか」

一方通行「黙れ教師いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!!!!!!!!!!」ガタッ

芳川「でも二人の子どもなら、わたしにとっては孫みたいなものになるのよね…」

黄泉川「合意の上でなら全然オッケー! っていうか、ぶっちゃけ正直二人の子どもなら大歓迎じゃん!」

一方通行「オマエら…。つーか結婚するまで手ェ出すつもりはさらさらねェし」ハァ

芳川&黄泉川「「!」」


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519 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:12:13.18 ID:cNJxWj6j0
黄泉川「つ、つまりは結婚を前提にしたお付き合いということなわけじゃん…?」ドキドキ

芳川「あ、あなたの口からそんな言葉が聞けるなんて…」グスッ

黄泉川「今日はお祝いじゃん! さっそく旦那に連絡!」

芳川「赤飯、炊かなくっちゃね…っ!」グスグス

黄泉川「炊飯器に任せるじゃんか!」フンス

芳川「あの子の好きなお店のケーキ、買ってくるわ」グスグス

一方通行「オマエら脳みそぶっ飛び過ぎだろ! そして今すぐ携帯をしまえ!」

黄泉川「ばかっ! めでたいことは力一杯祝っとかないと損じゃん! な、桔梗」

芳川「そうよね愛穂。それにあなたたちのことですもの、早々別れるなんてことないでしょうし」

黄泉川「そんなに婚約パーティが恥ずかしいってようなら、単純に食事会にしとくじゃんよ」

一方通行「はァ?! 婚約パーティって何だよ! どンだけ大規模になってンだよ!」








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520 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:13:33.97 ID:cNJxWj6j0
芳川「そりゃ、可愛い子どもたちの慶事ですもの。たくさんの人に知ってもらって、祝ってもらいたくって当然じゃない」

一方通行「あーハイハイそりゃどォもそして今すぐその考えを引っ込めろボケ」

黄泉川「もう、照れちゃって可愛いじゃん。で、式場はどうする? やっぱりウェディングドレスが良いと思うけど、白無垢だって捨てがたいじゃん?」

芳川「あら、じゃあケーキ買うついでにウェディングケーキの相談も必要よね」

一方通行「黙れいい加減にしろこの学校を破壊されたくなかったら今すぐ口を噤ンでいただけますかねえええええええ?」

芳川「もう、仕方ない子ね。ケーキ買って、食事作ってとなると、七時に愛穂の家に集合で良いかしら」

黄泉川「オッケー、君は教室に行ってあの子を拾ってくる良いじゃん? まだいるだろうし」

一方通行「はァ?」

黄泉川「たぶんまだ友達といるだろうから、どんな感じか見てくるのも含めて、ね。教室の場所教えるじゃんよ」

一方通行「! …とっとと教えろ」

芳川「過保護ねぇ…」








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521 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:15:22.85 ID:cNJxWj6j0





*****






 教室の場所を示した紙を受け取るとすぐに出て行った一方通行の姿を見送って、亀山愛穂は目を細めた。

「いつかは来るかと思ってた日が実際に来たとなると、いろいろと感慨深いじゃんねぇ」

 それに返す芳川桔梗は、対照的に複雑な表情だ。

「…寂しい思いさせてたのかしらね」

「誰に?」

「最終信号」

「何で」

「誕生日の前日に、あの子、『家族でも恋人でも良いから、あの人と一緒にいたい』なんて言ってたから」

 恐らくその想いが彼女を動かしたのだろう。そしてそれをどういう風に彼が酌んだのか解らない。
 しかし今の彼の態度を見るに、両者はその二つのどちらともとれない状態に移行したのだろう。
 ただ、今までとは違った未知数の状況に、上手くバランスをとり続けられるかというとその保証はない。

 単純に自分や親友が、『家族』という受け皿として確固としたスタンスで存在し続けていれば、その両方を彼に求めたり、あるいはその両方を彼に負わせる必要はなかったのかもしれない。

「上手くいけば良いけど」

「気に病んだってしょうがないじゃん。正直、あの二人に関しては恋人だのなんだのすっとばして『結婚しました』って言われても驚かないし」

「愛穂」

 あっけらかんとした親友の言に、芳川は呆れを交えた苦笑を浮かべた。

「変化するところもあるだろうし、変化しなくちゃいけないところもあるだろうけど、ずーっとお互い大切にして慕い続けることくらい解るじゃん。そこが変わらない限り大丈夫」

 亀山愛穂は豪快に笑う。

「旦那持ち一児の母の言うことに間違いはないじゃん」

「そうね」

 芳川愛穂もつられて笑う。

「その通りだと思うわ」






*****







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522 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:16:37.59 ID:cNJxWj6j0

とある高校教室

打ち止め「えーと、『赤玉・青玉・黄玉が各三個ずつ入ってて、それを無作為に取り出す行為を繰り返す。ただし取り出した玉は箱に戻さない。三色そろった時点で終了するとき、次の確率を求めよ』っと」

打ち止め「『3回目で終了するとき・4回目に赤玉を取り出して終了するとき・5回以内に終了するとき、それぞれの確率を求めよ』 この問題だよね?」

男子3「ああ」ドキドキ

赤左「私も確率苦手なんだよね」

男子1「丁寧によろしくー」

男子3「静かに聞けよ」

打ち止め「了解! まず――」

一方通行「オイ、ミサカっつー生徒はいるかァ?」ガラガラ

一同「!?」







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523 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:18:04.66 ID:cNJxWj6j0
打ち止め「ななななな何であなたが来てるのっ?! ってミサカはミサカは思ってもみない展開に動揺してみたり! もしかして迎えに来てくれたの!?」キラキラ

一方通行「黄泉川と芳川に呼び出された」

打ち止め「え、ミサカ悪いことしてないよ?! 何かした? ってか芳川までってどういうこと!?」アセアセ

一方通行「くっだらねェ用事だ気にすンな」

打ち止め「気になるから教えてよおおおおおおおおおおっ」アワアワ

一方通行「後でな」ペシッ

赤左「ちょ、ちょっと、スーツ姿のアルビノ系イケメンがいきなり登場なんだけど!」ヒソヒソ

小古「もしかして先輩が言ってた人かな…? っていうかミサカちゃんの知り合い?」ヒソヒソ

赤左「なんかすっごく仲良さそうなんだけどどういうこと?」ヒソヒソ

小古「年上だよね。どんな繋がりがあるのかな?」ヒソヒソ

男子3「……おい、ミサカ」

打ち止め「! は、はい何でせうか?! とミサカはミサカは返答してみたり!」

一方通行「オマエしゃべり方に三下うつるわ地が出るわめちゃくちゃになってンぞ」

男子3「…その人誰だよ」

一方通行(口の利き方なってねェガキだな)ムッ

打ち止め「あれ、まだ言ってなかったっけ? ミサカが寮生じゃないってことは知ってるよね? マンションでミサカと一緒に住んでる人だよ」 

一同「!?」







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524 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:19:56.79 ID:cNJxWj6j0
赤左(ちょっとちょっとおおおおおおおおおおおおおおお、ミサカの同居人ってあんな若くてイケメンなお兄さんだったのおおおおおおおおおおお?!)

小古(そ、それってなんだか怪しい雰囲気かも///// 近寄りがたい雰囲気のイケメンの年上×強すぎるお姉さんの陰に隠れがちな女子高生! ひょんなことから同居が始まった二人のドキドキ生活! 冬の新刊はこのネタでいけるかも!)キャッキャッ

赤左(そして隣もなんだかおかしい…)

男子3(な、何だよそれ…っ! 同居人は父親とかそういったのじゃないのかよ!)ワナワナ

男子1(兄妹とか…? 似てないよな)

男子2(白髪赤目ってかっけえ! 芸能人みたい!)

打ち止め「でねでね! 更にね――」キラッキラッ

一方通行「オイ」チョップ

打ち止め「何するのあなた、ってミサカはミサカは後頭部を押さえつつ恨みがましく見上げてみる」

一方通行「特に用事がねェなら、芳川込みで亀山家に飯食いに行くことになったから準備しろ」

打ち止め「ダメ! この問題の解説をしなきゃいけないの、ってミサカは問題を見せつけてみたり」

一方通行「あァ? 順に9/28、3/28、6/7だろ」

打ち止め「答えじゃなくて、そこに辿り着くまでの道筋を解説するのー。あなたって自分が出来るからって、他の人もそうだと思っちゃうところがよくないよね」

赤左「ちょっと待って! 問題見た瞬間に答え出すとかそのお兄さんおかしいから!」

男2「研究者?」






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525 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:21:15.77 ID:cNJxWj6j0
打ち止め「研究者…かな? 今のメインは」

男子3「……」ジーッ

一方通行(何だァ、アイツ)

小古「今のメイン、ってどういうこと!? ちょっといろいろと詳しく聞きたいんだけどミサカちゃん!」キラッキラッ

打ち止め「ソトノちゃん、何か怖いよ…。えーと大学も行ってるし、あと病院のお手伝いもしてるし」

小古「そうなの? それでそれで?」キラキラッ

男子3「……」ジーッ

一方通行「チッ、オイ、チョーク貸せ」

打ち止め「え、もしかしてやってくれるの?」

一方通行「問1。3回目までにそれぞれの色を一回ずつ出せばイイ。1回目は無作為、2回目は1回目とは違う色、3回目は1・2回目と違う色を選ぶから9/9×6/8×3/7=9/28」カリカリカリ

一方通行「問2。全ての球の取り出し方は9P4通り。3回目までに赤を除いた6個の内から青・黄を計3個取り出すが、全て青・全て黄となるものは除外する必要がある。よって分子の式は(6C3−2)×3!×3。ついでに言うと3!は青・黄2色の球の並べ方、最後の3は4回目に取り出す赤玉の取り出し方だ。分母は9P4だから計算すると3/28」カリカリカリ

一方通行「問3。余事象の方が早ェ。5回目までの全ての球の取り出し方は9P5通り。6回以上続くのは5回目までに2色の球のみを取り出した場合に限られる。2色の選び方は3C2通りで、それらの色の球は6個あることから、分子の式は3C2×6P5。分母は9P5」カリカリカリ

一方通行「計算すると1/7。求めたのは余事象だから、1−1/7=6/7で計算終了。質問は?」カリカリカリ








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526 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:22:46.64 ID:cNJxWj6j0
赤左「あ、ありません…(質問できる雰囲気じゃないんだけど…っ)」

小古「ありません(解りやすかったかも)」

男子1「ありませーん(何かガガガガガって解いててすげぇ)」

男子2「ありません…(質問しても平気なのかこれ…いや、解ったけどさ)」

男子3「……ミサカに聞きたかったのに」ボソッ

打ち止め「あなたがこんなことしてくれるなんて珍しいね! ってミサカはミサカはメモリアルな出来事を広めるべく証拠の写メを送信♪」ピロリーン♪

一方通行「や め ろ」チョップ×3

打ち止め「ああああああああミサカの携帯とらないでー!」ジタバタ

一方通行「つーか他にねェなら帰るぞ」

打ち止め「あ、みんな他に質問は? この人今なら珍しくサービスしてくれちゃうよ! この人こう見えても学園都市だ「黙れ」モガモガってはなひてよー!」ジタバタ

赤左「うーん、大丈夫かな。ありがと」バイバーイ

小古「そうそう、せっかく保護者の方が来てくれてるんだし、復習して解らないことがあったらまた明日訊くから。ありがとね! あと保護者の方もありがとうございました」バイバイ

男子1「ありがとうな!」ジャナー

男子2「じゃあまたなー」ノシ

男子3「……」

打ち止め「じゃあまた明日ね!」ノシ

一方通行「……どォも」


ネェネェソレデナンデヨビダサレタノ? ッテミサカハミサカハギモンヲクチニシテミタリ
ツーカオマエクチトカオニイロンナモンダシスギナンダヨバーカ
ナニソレ?!








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527 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:23:54.65 ID:cNJxWj6j0

赤左「…今すっごいナチュラルに腕組んで出てったんだけど、どういうこと?」

小古「きた…っ! きたきたきたーっ! これで冬は勝てる!」ヨッシャアアアアアア

男子1「小古が怖え…」タジタジ

男子3「……」

男子2「お、おいどうした? 何か暗いぞ?」

男子3「ほ、ほっとけよ…っ」

小古「いろいろとミサカちゃんに問い詰めないとだよね、田奈ちゃん!」ムフー!

赤左「そ、そうだね、外乃」

男子1「お前本当にどうしたんだよ、さっきからしゃべってないぞ」

男子2「見知りーだっけ、お前」

男子3「…ほっといてくれよ……」

赤左「保護者さんは似てないけどお兄さんなのかな? そしたらミサカはブラコンってこと?」

男子3「!」ソノカノウセイガアッタカ

小古「そ、それは禁断の扉を開く良い指摘だね田奈ちゃん!」キラキラキラーン

男子1「小古、お前やっぱり何か怖いぞ」

男子3(そうだよ! 保護者って言ってたし、彼氏とかじゃなくてシスコンな兄ちゃんなんだよきっと! だったらまだ可能性あんじゃん!)

男子2「なんか急に生気を取り戻したなお前」









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528 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:25:12.64 ID:cNJxWj6j0



一方通行「さっきのが仲良い友達か?」

打ち止め「そうだよー。髪がボブでスポーティな感じのが『赤左田奈』ちゃんで、髪を二つに結ってておっとりめなのが『小古外乃』ちゃん。ほら、夏休みに一緒に遊園地行ったり勉強会したりした子たちのうちの二人だよ」

一方通行「ふゥン。さっきの男子は」

打ち止め「クラスの友達だよ。ソトノちゃんたちと名簿が近いから、よく話したりするの」

一方通行「ほォ」

打ち止め「今日もテストの問題教えてってきたの。そうそう、やっぱり常盤台パワーなのか、ミサカ、けっこうみんなに勉強訊かれたりしてるんだよ! ねねね褒めて!」

一方通行「あー偉い偉い」ナデナデ

打ち止め「えへへ〜。今まで女の子ばっかりのところにいたから、女の子から質問されたりするのは慣れてるけど、こっちだと男子もけっこう教えてってくるんだよね。ちょっと新鮮かも」 

一方通行「……オイ」ムッ

打ち止め「何?」

一方通行「指輪買いに行くぞ」

打ち止め「えええええ?! 急に突然いきなりどうして何故何で何をいったい言い出すの?! ってミサカはミサカは混乱の極みいいいいいいいいいいいいいいいっ/////」ボンッ

一方通行「暴れてねェでとっとと歩けクソガキ」

打ち止め「あああ待ってえええええっ! ってミサカはミサカはあなたの気が変わらないうちに移動しようと早歩きしてみる!」








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529 :101 [sage saga]:2011/09/04(日) 02:28:42.03 ID:cNJxWj6j0

保護者さんにご報告の巻でした。オリキャラだらけですみません。
数学の問題はたぶん合っているはず…適当に引っ張ってきた問題です。


でもって、新約2巻の感想をさらっといきたいと思います。ネタバレ注意&通行止め好きーの発言だという前提注意!







一通さんの髪の毛をそろそろどうにかしたいそんなカラーからスタートした2巻(ちなみに>>101はアニメ一期の髪型が好きだったりします)、なんか舞台=上条さん家 に、役者=キャラ が入れ替わり立ち替わりする劇場?みたいな印象を受けました。幕間にいろいろとした小編がぶつ切り挿入されるみたいな感じで。
そんなわけでごちゃごちゃしてる&登場と退場の仕方が凄いことになっていた気がする…。打ち止めと番外さんはいつの間に上条さん家から出たんだろう。

一通さんはバードウェイとかの話を聞く態度を見るに、根本的には真面目だし、けっこう融通が利かないんだろうなーという気がひしひししました。12巻で小萌先生に素ボケかましてたけど根本はそんな人なのですな。
そして暗部の人間には誰しも厨二的側面があることを出してしまって良いのだろうかw 一通さんってけっこう自分が守りたいキャラ持ってるけど、そういうのを壊せる場所として黄泉川家とかがあったら良いなーとは思ってます。
打ち止めたんは終始叫びまくってた可愛かった! ずっとポジションに拘ってたけど、ようは一通さんにかまって欲しいんだろコイツ可愛いなぁ…というわけで、一通さんは早くかまってやれよ!キャラなど気にせず力いっぱい愛でればいいじゃない!
打ち止め&番外さん姉妹を一歩引いて見守る一通さんみたいになってたけど、それはそれでいいけど、それだとなかなか手ぇ繋ぎにくいんじゃないかな…と一人で心配している>>101です一通さん欲求不満になっちゃうよ!今までと違って打ち止めを愛でるのに番外さんや黄泉川&芳川がいて打ち止め成分が足りなくなる一通さんが見れるというわけですね解ります。
でも地味にもしかして黄泉川家正式には初お泊まりなんじゃないだろうかナチュラルに一緒にお風呂&一緒にお休みイベントがこれから待っているというわけなんだな…胸が熱くならざるを得ないな…っ!
しかしアーカイブスとか聞いた限りだと、一通さんは暗部時代にもひっそり黄泉川家お泊まり会とかしてたりするんだろうか。アーカイブス感想は次回あげますすみません。

でもってハワイに行くとか行かないとかいう方向になっていますが、ぶっちゃけ打ち止め&番外さん姉妹はお留守番もありかと思ってます。
>>101的には「ずっと一緒にいたい」と言った一通さんが、ちゃんと打ち止めのところに帰ってくるようになる展開もみたいように思ってみたり。「打ち止めが探しに行かないといけない迷子な一通さん」じゃなくて、「自分の力で帰ってくる一通さん」という成長が見たいんだよ…っ。

あと3主人公っていうかヒーロー論に関してちょろっと。
旧約が「主人公がヒロインを救う物語」かつ「ヒロインを通して世界を知る物語」なら、新約は「主人公が知った世界を救う物語」かつ「主人公が自分を知る物語」かなという印象を今のところ受けています。
なので旧約が3主人公それぞれバラバラのヒロインを守ろうとする→3主人公がそれぞれ違ったヒーロー像に、新約は3主人公が世界を(共闘して)守ろうとする→3主人公似たようなヒーロー像に なってくのかな? とちょろっと思いました。
視野が広がったりだとか、3主人公がそれぞれ自分自身と向き合うことは『成長』として良いことだと思います。一通さんとかけっこう視野狭窄状態だったし。
ただ自分の大切な人のために、全てを犠牲にしてもがむしゃらに足掻く姿に自分としてはけっこう魅力を感じていたので(一通さんと浜面は特に)、その根幹のところは大切にして欲しいなー、というのが>>101個人的な希望です。

あと希望としては、けっこう和解が安易にすすんでいく傾向にありますが、一通さんと美琴だけはそれは止めて欲しいなーと思っています。
納得できるだけの心理の積み上げがあるならかまわないけど、正直あと20年30年経過してならいざ知らず、現状は一通さんと美琴は目的が重なったとき以外は接触も共闘もしないくらいの間柄(例えば一通さんと打ち止めと美琴の三人が同じ空間にいたとき、一通さんと打ち止め・打ち止めと美琴の間での会話はあるけど、一通さんと美琴の間の会話はなしくらい)で原作は良いと思っています。


今回の感想は自重の上けっこう真面目に仕上げてみたぜ!
ではではまたノシ







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530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/04(日) 02:36:32.54 ID:YdKxnxyAO
乙です

相変わらずあとがき長げぇwwwwww

しかし、一方さんは打ち止めを自分だけのものにしたくて仕方ないんだろうな
指輪は典型的な独占欲の象徴だし
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531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/04(日) 02:52:27.22 ID:pGhKhsWDO



失恋した時に見るもんじゃねーなこれ
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532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/09/04(日) 03:35:51.08 ID:C3UaHbS2o

落とされ上がってまた落とされる談志さん…
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) :2011/09/04(日) 06:36:28.88 ID:jpsTYHFAO
>>1
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/04(日) 10:04:15.88 ID:Y44BIVVJ0
>>101乙!
男子3…君にもきっと良いことあるよ
また落とされるフラグしか立ってないけどww

相変わらずのあとがきの長さに安心するわ
もっとテンション高く妄想語っていいのよ…?
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/09/04(日) 15:59:17.59 ID:DbiTz7Y4o
男子3が自分に見えて仕方ない・・・
あれ、おかしいな・・・目から滝が・・・
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/04(日) 22:20:23.78 ID:c0XP/GDn0
>>101
一方さん心狭い、だがそれがいい

それにしても最近の新規SSって脇役でも番外通行ばかりだな・・・
よく、通行止めは原作があるから書く気になれないと言う奴がいるが、
現在設定だとロリコン扱いで最大派閥の一方通行ヲタに不評
未来設定だと両方とも別人だからこれも不評というのがSSがはやらない理由だと思うのよな
つまりたまには>>101の書く現在設定の二人も見てみたいってこった
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/09/04(日) 23:05:09.33 ID:PinfxutNo
個人サイトやピクシブに行ってみろ
通行止め一色だから。
単に住民層の違いだろ
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/04(日) 23:18:45.64 ID:73IiBkCa0
乙かわいいなァ

>>536
書き手に要望言うのは悪いことじゃないが、最後の一行だけに控えないか?
他CPや傾向の分析、そして自分の愚痴はここで言うことじゃない。不要な荒れの元だ
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/05(月) 19:21:50.14 ID:VHkPv8Ra0
某所に101の書いた8/31ネタとかなり被ってるSSあげてる人いたんだが偶然なのかね?
電話越しに「百合子、パパだ」って言うのとか、最後のオチの台詞とか似てるんだが
まあ偶然って言われればそれまでかもしれないが気になった。それとも101本人?
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/05(月) 19:26:22.84 ID:fK9g8WtVo
他の再録とか見る限り本人だと思ってた
541 :101です [sage]:2011/09/06(火) 00:20:12.71 ID:I+h32atDO
これは早目に書いといた方がいいか…?ということで

>>539 某渋なら本人です
地の文練習で書いたのとかをあげたりしてます。地の文の文章を書かないとガチで書けなくなるし、ネタ出しにも困るんだよ…

総合と違ってタイミングをはからなくて良いのと、通行止めを読む人がけっこういる場所なので利用してみました

ただ場所が場所だけにっつーか読者層が女性なのでエロとか下いネタが書けないorz
エロパロの方だと弾かれたりするしさ…あと忍法帳システムは何とかならないだろうか。



あとカップリングもの定番のイベントネタ系あったら教えてくれると嬉しいです。…イチャイチャが通常装備過ぎて意外に悩んでたりするんだぜ?

んじゃまたノシ
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/06(火) 19:48:37.10 ID:OwRMh1Qq0
やっぱりあれ>>101だったか
通行止め&上イン&浜滝&ウィリヴィリ好きのうちの妹がお気に入りユーザーに登録してるぞと報告してみる
エロや下ネタはキャプションに注意書きとか書けば意外と大丈夫な気もするな

そして定番イベントか
恋人になる前ならライバル出現で焦ったり、勘違いで距離をとったり…甘い方向だと事故キスとかだがなあ…
とりあえず思い浮かんだ順に(妹に聞いてみた意見8割)↓
・文化祭や体育祭、まあ禁書だと大覇星祭?
・陰険な女子からの嫌がらせがあってそれ助ける…どう見ても相手愉オブフラグorz
・デートで待ち合わせやはぐれたりしたところを男に絡まれる→「俺の女だ」…どう見ても(ry
・一方通行の大学or仕事場に打ち止めが行く
・打ち止め修学旅行…高1だとないけどってか学園都市、修学旅行するのか?
・何日か会えなくなって電話で「逢いたい」
・髪の毛ネタ
・添い寝とか腕枕とか寝言にときめくとか
・雨宿りで上着を貸す…相合傘とかも普通にしてそうだけど
・旅行ネタ
・ガラス越し。切なくてもほのぼのでも萌え
これが俺(ってか主に妹)の限界だった…!イチャイチャが通常装備過ぎる結婚しろ
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/07(水) 04:04:21.51 ID:kQdauvMo0
101だったのか。>>539だが、悪かったななんかひっそりあげてたところ…
だが確かにキャプションの長さは貫禄だな

定番ネタ…上でほとんど出てる気がするが、やっぱりカップルにお約束なのは
勘違いで嫉妬してギクシャクとか、住む世界が違うことを見せ付けられて劣等感でギクシャクとか
とりあえずギクシャクさせてから仲直りしてお楽しみの夜を迎えればそれっぽくなるんじゃね
と彼女いない歴=年齢の俺が言ってみるテスト

あと101の通行止めエロを切実に読みたいんだが
通行止めエロ専用のスレ立てるか、某所に注意を断ってあげるか、まぁ別にここにあげてもいい気がする
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/07(水) 04:10:28.01 ID:kQdauvMo0
101だったのか。>>539だが、悪かったななんかひっそりあげてたところ…
だが確かにキャプションの長さは貫禄だな

定番ネタ…上でほとんど出てる気がするが、やっぱりカップルにお約束なのは
勘違いで嫉妬してギクシャクとか、住む世界が違うことを見せ付けられて劣等感でギクシャクとか
とりあえずギクシャクさせてから仲直りしてお楽しみの夜を迎えればそれっぽくなるんじゃね
と彼女いない歴=年齢の俺が言ってみるテスト

あと101の通行止めエロを切実に読みたいんだが
通行止めエロ専用のスレ立てるか、某所に注意を断ってあげるか、まぁ別にここにあげてもいい気がする
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/07(水) 04:11:17.35 ID:kQdauvMo0
連投スマンコ…
546 :101 :2011/09/12(月) 01:09:10.49 ID:rjrtQEpP0
こんばんはー>>101です

>>536
現行年齢設定の超小ネタでいちゃスレ支援してきました…が、いまいち普段と変わらないorz
困ったことに自分はバトルシーンやら伏線やらが書けないので、スレ立てるくらいの長編で現行設定ネタを書くのは実は大変だったりします。そういったのが書ける才能があったら、是非ミサカネットワークの上位個体として一通さんのピンチを救う打ち止めとか書いてみたいのですが、書けそうにないので誰か書いてくださいホントお願いします。
高校時代は古文好きだったので合戦なら書けるか…?

>>542
禁書好きの妹とか都市伝説の間違いでは? ちょっと確かめたいので3日間くらいお貸しいただけませんか?
そしてネタありがとうございます。妹さんにもよろしくお伝えください。使えそうなものは是非是非使わせていただきたく存知候。
つーか電話ネタは某所の方のメールネタで使おうと思ってたヤツだったぜ…脳内を読まれていたか恐ろしい兄妹だな。

>>539
いえいえ自分も配慮が足りなかったので申し訳なかったです。確かに誤解される人もいたかと後になって反省しました。
そして自分の書くカップルのいちゃいちゃは全部妄想で補完&友人とか後輩から聞く惚気話をネタに使ってるので…泣きたくなる日もあるんだな、これがorz。
エロについては、通行止め以外のネタもあるのでしばし考えさせてください。とりあえずこのスレでは投下する気は今のところありません。



でもって本日分投下します。自分でもびっくりするくらい男子3ネタを引きずってしまいましたorz

547 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:11:36.38 ID:rjrtQEpP0


九月初め とある高校のとある教室

打ち止め「おはよう!」ガラガラ

赤左「おはようミサ…って!」

打ち止め「な、何?!」

赤左「その! 左手の! 指輪! しかも薬指!」


ミサカガユビワ?
ザワザワ

打ち止め「あ、これ? …えへへへへ/////」

小古「昨日までしてなかったよね?」ズズズィッ

赤左「おおぅ、いつの間に?!」アセアセ

打ち止め「うん、だって昨日買ってもらったんだもん、ってミサカはミサカは顔が緩むのが止められなかったり。えへへへへ」

赤左「ってか、ってことはミサカさんは彼氏持ちということでよろしいのでございましょうか…?」

打ち止め「………」

打ち止め「………うんっ」/////

カレシ…ダト…
アイテキニナルー
オメデトー
ザワザワザワザワ

548 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:12:43.77 ID:rjrtQEpP0
小古「そっか、おめでとうミサカちゃん!」

赤左「いつの間に…! それにしても幸せそうな顔しやがって〜」ウリウリ

打ち止め「だって幸せですから〜」キャー

赤左「け、このリア充めっ! 分けろ!」ウリウリ

打ち止め「やーだー」キャッキャ

小古「ででででで、ミサカちゃん! 相手は誰?! 昨日の人?!」

打ち止め「……えへへ、正解です/////」

小古「来たーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! よしよしよしよしきたきたきたきたぁっ」ヨッシャアアアアアアアアアアアアアアア

打ち止め「そ、ソトノちゃん…?」

赤左「外乃、怖いよ?」

月詠「はいはいはーい皆さんモーニングホームルームですよー」ガラガラッ

小古「ミサカちゃん、詳しいことは後でね!」キラーン

打ち止め「う、うん解ったよソトノちゃん」ガクガク

赤左「外乃、いったい何があったの?」




男子3「」

549 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:14:47.87 ID:rjrtQEpP0
放課後 とある高校屋上


小古「やっと話を聞ける!」キラキラ

打ち止め「どうしちゃったのソトノちゃん…」ヒソヒソ

赤左「そーいえば昨日からちょっと変だったかも…」ヒソヒソ

小古「それでミサカちゃん! 詳しく話を聞かせてもらうね! 恋バナタイムだよ! お菓子もお茶もあるよ!」ドーン

打ち止め「恋バナ…! 女の子を誘惑してやまないその響きを出されると弱いかも、ってミサカはミサカは準備万端のソトノちゃんの誘いにのってみる!」

赤左「まあ私もぶっちゃけ興味あるけどね。で、いつからなの?」

打ち止め「早速? えーとね、ミサカの誕生日から」

小古「誕生日に告白? それってすっごくロマンチックじゃない?」キラキラ

打ち止め「うーん、でもこっちからと言えばこっちからなんだけどね…あの人、ホント鈍感さんだから」タハハ

赤左「(お前が言うな…) つーかあのお兄さん幾つなの? 同居してるとか保護者とか言ってたけど、まさかロリコン…?」

打ち止め「あの人はミサカよりも五つくらい上だけど、ロリコンじゃないもん! ってかミサカ16ですよ? 結婚できる年齢ですよ?!」

小古「出会いのきっかけは何だったの?」

赤左「あ、それ気になる! 参考にする!」

打ち止め「参考にはならないと思うけど、とある実験であの人とミサカが関わってたからかな…? 詳しいことはごめんね、言えませんー機密事項ですー、って口の前でバッテンを作ってみる!」

小古「えーと、彼氏さんがミサカちゃんの能力開発に関する実験の研究者で、ミサカちゃんの後見人みたいな感じで『保護者』してるの?」

打ち止め「そういうわけじゃなくて、あの人もミサカもいったん別の保護者さんのところに入ったの。だからミサカが小学校の頃から一緒にいたりしたんだよ、って補足説明してみたり。でも、ミサカが高校生になったし、あの人も成人したしねー、ってことで」 

打ち止め「ご存知の通りミサカはけっこう風邪とか引くと長引いちゃう質(たち)だから、こっちの寮に入るのは心配だったんだよね。けど、あの人と一緒だったら、あの人がお医者さん的なこともできるから安心だし」
550 :101 [sage ]:2011/09/12(月) 01:16:52.52 ID:rjrtQEpP0
赤左「…じゃあミサカが風邪引いたりすると、」

打ち止め「うん、看病してくれるよ」テヘ

小古(きたきたきたきた! 定番シチュ! お粥あーんとか汗を拭ってドキドキとか手を繋いで就寝とか風邪がうつるようなことをやっちゃうとかするのよね!!!)フフフフ腐

打ち止め(何だか親友の笑顔が怖いよ、ってミサカはミサカは心の中であの人に助けを求めてみたり)

赤左(どうしよう親友が解らない)






〜〜〜〜〜とある研究所〜〜〜〜〜




一方通行「!」ガタッ

垣根「おいどうした第一位」

一方通行「…いや、あのガキに助けを求められている気がしただけだ」

垣根「変な電波受信してんじゃねーぞこの春モヤシ!」

一方通行「よし[ピーーー]」

垣根「返り討ちだ[ピーーー]バカップルの片割れ」

芳川「昨日のお酒が残ってるんじゃない?」

一方通行「ンなわけねェだろ…つーかオマエもバカ夫婦も飲み過ぎなンだよ。俺とガキに全部片付けやらせやがって」

芳川「あら、新婚さんみたいで良かったわよ? お酒が進んだわ」

一方通行「よしオマエも[ピーーー]」

垣根「…おい、ちょっと待てよ第一位!」ガシッ

一方通行「離せ童貞メルヘン」

垣根「[ピーーー]! つーか昨日芳川さんと飲んだのか…?」ヒソヒソ

一方通行「あァ、ガキと芳川と亀山一家で飯食った」

垣根「…!クソッ、羨ましすぎんだろ…呼べよこの野郎! 俺も芳川さんと飯食いたかった! しっとり酔う芳川さんを見たかった…っ!」ヒソヒソ

一方通行「絡み酒で面倒臭ェだけだぞ」

垣根「チクショウ! 俺も芳川さんに絡まれてぇよおおおおおおおおおお」ヒソヒソメソメソ

一方通行「うぜェ」

芳川「この子たちも仲良くなって」ホロリ



〜〜〜〜〜



551 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:19:27.91 ID:rjrtQEpP0
赤左「それで、初恋は幼なじみのお兄さん的パターンなわけ?」

打ち止め「うーん、そういうわけじゃないんだけど…。でもタナちゃんもミサカの立場に立ったら絶対好きになると思うよ! だって格好いいもん! って熱弁してみたり」

赤左「それどんな種類の惚気よ」

打ち止め「だってあの人、ミサカのヒーローだもん」エヘヘ

赤左「…小っ恥ずかしい台詞を吐かないでくれる? 聞いたこっちが照れるんだけど」/////

打ち止め「えっとね、例えるとすると、車に轢かれそうになったところに高笑いしつつ颯爽と現れて、車を逆にぐっしゃぐしゃに大破させながら助けてくれるみたいなっ」キャー

赤左「…それってどうなの…いや、実際にやられたら惚れるかもしれないけどさぁ」

小古「つまりあのお兄さんはミサカちゃんの王子様なのね!」キャッキャ 

打ち止め「あの人王子様ってキャラじゃないけど、まあミサカ的にはそうかも!」キャッキャ

赤左「ミサカってロマンチストだよね」

打ち止め「そうかなぁ…。あ、でもあの人がミサカのこと、たくさん助けてくれたのは本当。いろいろな意味で、あの人がいなかったらミサカは今ここにいないのは事実だったり」

打ち止め「だから彼氏とか彼女とかいろんなこと関係なく、あの人にできることはしたいと思ってるんだ」

小古「運命の二人、ってわけなのね…っ!」キラキラ

赤左「…ふはー、お熱いことで」パタパタ

小古「素敵だよね、そういうの」

打ち止め「そ、そうかな?/////」

赤左「…ところでさ、どこまでいったの?」

打ち止め「ふえ?」
552 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:21:24.00 ID:rjrtQEpP0
赤左「同居してる男女二人! お付き合いしたて! お家だとどんな感じなのか吐けってことだよ!」オラオラオラ

打ち止め「や、やめてタナちゃん…! くすぐったい!」

小古「私も気になるんだけどー」

打ち止め「普通だよー。っていうかずっと半分家族みたいに暮らしてきたから、正直カップルってどんな感じかよくわからないんだよね。常盤台だと付き合ってる人とか周りにいなかったし、あの人もそういうの縁ない人だし、カップルって何すればいいの?」

赤左「え、だって昨日の帰りナチュラルに腕組んでたじゃない? いちゃいちゃと」

打ち止め「? 付き合う前からあんな感じだけど? 普通じゃない?」キョトン

赤左「」

小古「oh…」

打ち止め「な、何その反応?! ってミサカはミサカはお姉様とかいろんな人の反応と照らし合わせて自分の行動がおかしかったのかと若干の不安を感じてみたり」

小古「…えっと、普段から腕組んだりしてたの? 手を繋いだりとか」

打ち止め「昔から迷子防止でしてたし、みんなも普通でしょ?」

小古「なるほどね…普通じゃないから。少なくともミサカちゃんと彼氏さんの年齢では兄妹とかでする人いないから」

打ち止め「え、嘘」

赤左「よっぽどのブラコンとかシスコンでない限りはないから」
553 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:22:46.37 ID:rjrtQEpP0
打ち止め「でもでもでも! 家とかだとやってんじゃないの?! あとね、ホラー映画とか見ちゃって怖くて抱きついたら頭撫でてくれるとか、普通でしょ!」

赤左「どこのバカップルだコラアアアアアアああアアアアアアアアアアアあアアアアアアアアアアっ! 万が一映画館で隣がそんなカップルだったら迷わずチェンジ頼むわっ!」ウギャー

小古「田奈ちゃん、落ち着いて…っ! 萌えればいいんだよ…っ!」アワアワ

赤左「外乃もわけわからないことを言わないで!」ギャース

小古「だって考えてよ田奈ちゃん! 例えばホラー映画観たときにね、


    ミサカちゃん「きゃあああああああああああああああ」ガタガタ
    彼氏さん「オマエなァ、無理してンじゃねェよ」ヨシヨシ
    ミサカちゃん「うん……ごめん、だっこ…」フルフル
    彼氏さん「…仕方ねェな」ヒョイ
    ミサカちゃん「……ありがとう」ナミダメ
    彼氏さん「…大丈夫か?」ナデナデ
    ミサカちゃん コクコク ガタガタ ギュッ 
    彼氏さん「……」ヨシヨシ


   …って王道なシチュ考えたらときめくでしょ? それが女の子ってもんなんだよ?」




打ち止め「えーと、それ、普通だよね」サラットナ
554 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:24:28.98 ID:rjrtQEpP0
赤左「……うん、なんかミサカの原点を垣間見た気がする」

小古「……そうだね。予想以上だったかも」

赤左(そういうずれまくった認識だから、男子に対しての距離感とかがたまーにおかしかったんだね)

小古(普通だったら男子呼び止めるのに「服の裾ついつい」とかしないもんね)

赤左(勉強教えるときも何か近かったしね)

小古(無知って怖いね…)

打ち止め「二人して壮絶なアイコンタクトの会話飛ばさないでー! ってミサカはミサカは不穏な空気の間に割って入ってみたりっ!」ズザザザザ

赤左「うん、ね、ミサカ。あのね、普段通りに生きてたら普通にラブラブバカッポォだから、胸を張って普段通りに生きていけば良いと思うよ!」アハハハハ

小古「そうそう、萌えられるから問題なし!」キラキラキラーン

打ち止め「タナちゃん投げやりすぎだよ! そしてソトノちゃんさっきから発言が意味不明過ぎて怖いよ!」

赤左「ぶっちゃけお早うのちゅうとか行ってきます行ってらっしゃいのちゅうとかただいまお帰りのちゅうとかお休みなさいのちゅうとかが習慣になってても全く驚かないから」アハハハハ

打ち止め「さ、さすがにそれはないって!……………キスはしたけど/////」ゴニョゴニョ

小古「ちょ、ちょっとそれについて詳しく!」ギラギラギラーン

打ち止め「ちょっと恥ずかしいなぁ…/////」

赤左「今更?!」
555 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:26:29.87 ID:rjrtQEpP0
打ち止め「え? あー、えーっとね…


 8月31日就寝前
  (お付き合いすることになっちゃったなっちゃったなっちゃったなっちゃった)キャー/////
  「…オイ、クソガキ」チョイチョイ
  「な、何!?」アワワワワ/////

  「「」」チュ

  「ふ、」
  「ふ?」
  「ふええええええええええええええええええええええええええええええ////////////////////////」
  「夜中に叫ぶなうるせェ」ミミガキーン
  「だだだだだだだだっていいいいいきなりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ///////////」
  「…ガキのころやってたじゃねェかよ」
  「あああああああのときは口じゃなかったしいいいいいいいいいいってミサカはミサカは突拍子のないあなたの行動にあああああああああああああ」
  「…オマエって愉快だよな」ポムポム
  「何それ何それ何それええええええええええええってミサカはミサカはしれっとした様子のあなたに渾身の突っ込みをいれてみたりいいいいいいいいっ」

  
  …みたいな! 全然ムードも何にもなかったよ! もっとこう、付き合って一ヶ月目の記念日のデートで行った遊園地の観覧車のてっぺんで、とか言う感じじゃなかったの!」

小古「…解る! ファーストキスのシチュエーションは大切だよね! したいけどなかなか出来ないとかもときめくのに!」

赤左「まあ普段が普段だし同居してるしね…。でも確かにもうちょっとあっても良いなぁ」

打ち止め「でしょでしょ!?」

赤左「あ、待って。でもやっぱり変に狙った感じって言うか、わざとらしいのはヤダから、ありな気がしてきた」

小古「えー、私はべたべたにロマンチックなのが良いなぁ」

赤左「思い出して恥ずかしくなりそうじゃん」

小古「良いじゃない、ねー」

打ち止め「ねー。ってかじゃあタナちゃんはどういうのが良いの?」

赤左「私? 私なら…」

キャッキャ
キャッキャ



男子3「………」
556 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:27:45.58 ID:rjrtQEpP0





 ちょっと俺が失恋した話を聞いてくれ

1:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 誰かに聞いて欲しい

2:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
 聞いてやるから話してみろ

3:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:SogebuuU
 任せろ

4:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:muginono
 早くしろ

5:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 ありがとう。
 ぼちぼち書いてく

6:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
>>1のスペックうp

7:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 彼女と初めて会ったのは、高校入ったときだった
 同じクラスだったんだ

8:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 >>6

 俺 高一 男 レベル1
   170はない ちょっと細め
   フツメンだと思う
   

9:love&pierce ID:XXXXXXXX
 ゆっくりでええから吐きだしてきー
 

10:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
ちょwラブピ様降臨www
557 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:28:41.31 ID:rjrtQEpP0
11:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
 早www

12:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 高校は俺みたいな普通なのには普通のところ

 ただ、彼女にはだいぶレベルが落ちてるところだった
 詳しくは言えないし知らないけど、上のところからこっちにきたらしい

13:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 彼女は第一印象は可愛いなーくらい
 あと明るくて元気だなーって感じ

14:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 レベル下のところきたって言っても、見下してる感じとかなかったし
 頭はうちの高校にしてはめちゃくちゃ良かったけど、普通だった

15:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:SogebuuU
 彼女のスペックは?

16:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:
 気になる。

17:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 彼女 同級生 女 レベル3?
    小柄 だけどおっぱい
    可愛い
    前はずっと女子校


18:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
 おっぱい


19:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
おっぱいうp

20:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
 おppあい

558 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:29:39.87 ID:rjrtQEpP0

21:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:muginono
 黙れ童貞

22:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
 童貞確定だにゃー

23:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:frtis931
 目障りだね

24:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:hoNos628
 hituzen.kiero

25:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 写真とかは特定されるから無理

26:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
それで最初は特に何もなかったんだけど、日直の手伝いで放課後片付けしてたんだよ
 彼女も同じように手伝いに来てた

27:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 それで荷物持ってあげたらさ、
 「ありがとう」って言われたんだよ

28:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 



 そのときの笑顔に落ちた


   

29:love&pierce ID:XXXXXXXX
 おおおおおおおおおおおおお青春やねえええええええええええええ!
 

30:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
ちょっときゅんとした
559 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:30:31.87 ID:rjrtQEpP0
31:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
 >>1可愛いにゃー

32:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:
 甘酸っぱい。ドラマみたい。可愛い。

33:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 可愛いのは俺じゃない。彼女だ

 明るいし元気だけど、なんかほわほわしてておっとりしてて可愛い

34:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:frtis931
 そういったタイプの女の子の可愛さは異常

35:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:hoNos628
 当然。同意する

36:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:SogebuuU
 まあ解らなくもないかな

37:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 彼女小柄だから俺と話すとき自然と上目遣いになるんだよ
 それも可愛い


38:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:frtis931
 その気持ちよくわかるよ
 何でもしてあげたくなるよな


39:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:hoNos628
 断然。>>1>>38とはうまい飯が食える気がする

40:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
 んでんで
560 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:31:45.61 ID:rjrtQEpP0
41:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 ぶっちゃけ俺と彼女の間に取り立ててエピソードはない
 同じクラスってくらいだから

 だからこの話も短いので、とっとと書く

42:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 で、突然だけど彼女は寮住みじゃなくて、一般の家に保護者と住んでるんだ
 事情は知らないけど、けっこう風邪とかひいてぽこぽこ休んでたし
 たぶんそのせいだと思う

 ちなみに見舞いに行ったことはない

43:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:tunnyami
 そこは行っておくべきでは…

44:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
 確かに
 そうやってポイントを稼がないでどうする

45:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 で、その保護者の人って人がどんな人か知らないけど、普通に考えて親とかだと思ってた
 その人が昨日彼女を迎えに学校に現れたんだけどさ、 



 なんかすっげー若い兄ちゃんだった

46:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
oh…

47:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 >>43 44
 チキンなんです

 たぶん大学生くらいなんだけど見た目は芸能人とかモデルとかっぽいふういき
 すげー頭良くて、テスト一瞬見ただけで、解説してくれた


 …俺が彼女に教えてって頼んだ問題のなorz

48:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:
 …それは。ご愁傷様。
   

49:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:SogebuuU
 勉強教えてくれるなんて保護者さんけっこう良いやつじゃん!
 

50:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:frtis931
>>49
 おい
561 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:33:14.36 ID:rjrtQEpP0
51:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
 >>49
 空気読め

52:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
 >>49
>>49
>>49

53:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:SogebuuU
 なんかすみませんでした


54:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 それで帰りがけに普通に彼女保護者の人と腕組んでた
 ブラコンとシスコンなんだと思った

55:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:hoNos628
 平然。落ち着こう

56:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 そしたら今日彼女が指輪して学校来た

57:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 昨日帰りに買ってもらったっていってた
 付き合ってるっぽい

58:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:frtis931
 待て
 まだ判断するには早い


59:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:hoNos628
 >>58 必然。
 そうだ
 まだ証拠は不十分だ

60:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
 いやけっこう摘みだろ…
 しかし>>1なら…>>1ならまだやってくれるはず…
562 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:34:23.50 ID:rjrtQEpP0
71:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 俺だって信じたくなかったし、頭真っ白になった
 で、放課後女子が彼女問い詰めてるの盗み聞きした

 とりあえずキスしたまでは確定

72:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
 盗み聞きとかwww
 おいwwwww



 …おい

73:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:
 ご愁傷様。泣けば良い。泣いて良い。

74:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 その後女子がキスネタで盛り上がってるから逃げてきて
 このスレたてました

 そんな感じです

75:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 事情はよくわからないが、彼女はすっごく大事にされてるっぽい

76:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:muginono
つまり
 
 片思い相手には
 彼氏が既にいて
 >>1は勝手に失恋

 ってこと?

77:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:SogebuuU
 女子ってそんな話するんだなー

78:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 >>76
 まとめるとそうなります
 情けないです
    
 でも彼女だっていろいろと誤解させるようなことするんだよ…
 服の袖引っ張って話しかけるとか普通しないじゃん…

79:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 実習で作ったお菓子とかも分けてくれるしさ…

 勘違いすんだろorz
 
80:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
 すごいな…そりゃ勘違いもするわ
 女子校のノリなのか?
563 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:36:06.50 ID:rjrtQEpP0
81:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:
 でも。そういうのは。仲が良ければあること。
 私のクラスも。男女関係なくご飯交換したし。
 一人すごい天然の。タラシ男がいたけど。

82:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
 俺の知り合いにも警戒心ないっつーか無防備な女子がいるぞ
 そこは彼氏のガードがめちゃくちゃきついけどな
 バカップルだし

83:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:SogebuuU
 俺の知り合いにもいるわー二人ほど警戒心ない女子
 一人は彼氏が猟奇的だから怖い
 もう一人はけっこう俺も面倒みたりしてるよ
 本人のためにも周りのためにももう少し警戒心を持てと言いたいですことよ 

84:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:frtis931
 そうやって守らずにいられないタイプだからこそ可愛いんじゃないか
 

85:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:hoNos628
 当然。そうそう、庇護欲をかき立てられるのに弱い

 …そうやってかまうから警戒心を養えないのか?
 愕然。

86:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:muginono
 ってか告白もせず片思いで失恋
 グチられてもどうしようもないんだけど

87:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:tunnyami
 愚痴を零したいんだから良いんじゃないのか?


88:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 そうですねすみません
 誰かに聞いて欲しかったんです

89:love&pierce ID:XXXXXXXX
 まあまあ。で、>>1くんはどうしたいん?
 けじめをつけたいなら告白するのもありやし、
 今まで通りいたかったらそのままでいればええよ

90:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
 区切りつける意味でも告白はイイと思うぜよー
564 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:37:35.54 ID:rjrtQEpP0
91:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:awawaWAn
 でもぶっちゃけた話、けじめに告白されてもされた方は微妙よね
はっきりいって告白した方の自己満足だし
 二股かけるならともかく 

92:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
 それを言っちゃあ…

 とりあえず安価メールしようぜ!

93:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:frtis931
 相手の幸せを願って見守るだけという愛もあるんだよ

94:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:hoNos628
 >>93

95:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
 >>93
 全俺が泣いた

96:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
メールは勘弁してください

 告白は…正直今の関係が崩れるならしんどいです……
 彼女にとってクラスメイト1なんで

 >>93さん すごいですね
 俺にはちょっとまだきついです

97:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:SogebuuU
 うちの大学の教授が「男は1ダースの失恋をしろ」ってってたぞー

98:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
 1ダース? なんだそりゃ   

99:love&pierce ID:XXXXXXXX
 ちょwwまさか同じ大学www

 まあ真面目に解説すると、男は一つの恋にガーッと一直線にいく傾向にあるんよ
 だから一人の女の子に惚れるとその人しかいない、ってなるし、
 その相手に振られると一生恋なんてしない・できないってなりやすい
 

100:love&pierce ID:XXXXXXXX
 だからそんなことないんやでー、ってことを1ダースくらいの失恋経験積んで
 男性諸氏は学んどけってこと

 よく「男の恋は名前を付けて保存、女の恋は上書き保存」っていうやん?
 男は恋愛に関する切り替えが女と比べて下手なんやで 
565 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:38:39.97 ID:rjrtQEpP0
101:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:muginono
 ちょっと女バカにしてない?

 そして>>93は若干ストーカーっぽいんだけど

102:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:
 女だって。相当一途。

103:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:awawaWAn
 男だ女だってより個人の性格の問題だとは思うけどね

 >>93 愛が重いww

104:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:frtis931
 ストーカではない!

105:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:hoNos628
 憮然。
 >>93の重いが解らないとは

106:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
 いろいろと解りやすいスレだにゃー  

107:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:hoNos628
 ×重い
 ○思い

 …唖然。すまなかった


108:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:awawaWAn
 重いwwwww
 そしてww謝wwww罪wwwwwwww

109:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:muginono
 確かにwww重すぎwwwww知ってますwwwwww

110:love&pierce ID:XXXXXXXX
 ちょっと話脱線しすぎやでー

 で、>>1はどうしたいん?
566 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:40:06.40 ID:rjrtQEpP0
111:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 けじめはつけたいけど今の関係を壊したくないっていうか
 全然迷ってます
 
 話聞いてもらったり、聞いたりしてていいですか? 

112:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:frtis931
 僕の話で良ければいくらでも

113:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:hoNos628
 当然。自分も二年掛けて助けようとした相手が
 横から出て来たぽっと出の男に奪われた話ならある

114:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:awawaWAn
 >>112 113 何があった…

115:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
 以下>>112 >>113の人生経験を聞くスレ

116:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:tunnyami
 では自分が妻と出会った話を最後にしよう

 

 いや、別に惚気てみたいとかそういうわけではけっしてないからな?
 参考までに、だ
 誤解はするなよ

117:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
 >>116
>>116
>>116

 つーかついでなら俺の相談も聞いてくれよ
 片思い相手が鈍感すぎて辛い(´・ω・`)  

118:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:muginono
 >>116 >>117 うぜえええええええええええええええええええええええええええ


119:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:
 まあまったり。いこう。つ旦旦旦


120:love&pierce ID:XXXXXXXX
 誰からいく? 
 >>1も何か言いたくなったり、気持ちきまったら遠慮無く書き込むんやで?
 ここは>>1のスレなんやからな!






567 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:42:24.40 ID:rjrtQEpP0







988:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dann3man
 皆さんのいろんな話を聞けて、俺なんてまだまだなんだと学びました
 何か失恋してショックだったけど、みんなと話してたら楽しかった
 ありがとう
 散々言ってもらったけど、やっぱ今の時点で告白はやめときます
 1ダース失恋してきますwww

 じゃ!
 あとmarchen2の恋が叶うといいな!


989:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:
 乙。まだまだいろんな。出会いがある。
 負けるな。
 
990:love&pierce ID:XXXXXXXX
 >>1が自分で決めたんならそれでええと思うよ
 次にここで会うときは素敵なネタで会おうな
 健闘を祈るで

991:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:SogebuuU
お疲れ!
 がんばれよ1!!!!!!!111!! 

992:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:muginono
 なんだかんだ言って面白かった
 最初はここまでのびるとは思わなかったけどw

993:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:hoNos628
 当然。健闘を祈る

994:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:awawaWAn
 ってか全員ネタ持ちすぎwww
 いつかスレたててほしいwww
 1000ならネタスレ期待

995:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:dannshi2
 ずっとromってたけど面白かった
 1000なら>>1に彼女出来る

996:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:tunnyami
 応援してる

997:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:frtis931
 まあ人生はいろいろあるさ。
 僕みたいな人だっていっぱいいるんだ 

 1000なら>>1に幸運があると良い

998:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:gura3nya
 みんな乙だにゃー
 一部除いて稀に見るほのぼのスレだったぜい

 1000なら1にラブコメ展開到来


999:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:marchen2
 >>1 ありがとよ!
 オマエも早く幸せになれよ!
 っつーわけで1000なら俺と>>1に彼女が出来る


1000:以下無能力者にかわりまして名無しがお送りします ID:SogebuuU
 1000なら俺の夕飯に一週間ぶりの肉がつく







上条「…やっちまった」
568 :101 [sage saga]:2011/09/12(月) 01:45:39.73 ID:rjrtQEpP0


大学時代女子の多い研究室にいたが、女子の会話ってえげつないよな…
あと「1ダースの失恋」の話は実話です。失恋してもさ、強く生きようぜ…! 

でもってアーカイブスの感想を書き殴っとく! ネタバレ注意 


まず打ち止めの歌だが、ほんと可愛すぎた天使だった。すっげー打ち止めらしい歌だったと思う。
クローンなんだなーって側面とか、一通さんに向かう感情とか、いろいろと打ち止めを構成する要素が詰め込まれてた印象です。
それにしてもなんなんだよあの可愛さ…。いや打ち止めは何やっても可愛いけどさ…。一通さん愛されすぎ。

一通さんの歌だが、「全然気持ちイイぜ」と「GAGAGA Noisy」の部分でどうしても笑ってしまう。負けた気分です。
ランダム再生しながら>>のネタ打ってたときに流れてきたときはちょっと動揺してしまったそんな自分が情けないです一通さんサーセン。
開き直って歌詞に全部注つけて解釈してやろうかとも思いましたが、さすがにアレなのでやめときます。
とりあえず一通さんは純情なお方だということは把握。

そしてドラマCDだが、とりあえずあの時間軸はどこなんだろうか…。
グループの話だからSS1〜19巻になるんだろうけどさ、一通さんの回想に入ってきたエピソードはどこに入るんだろう。さすがに黄泉川先生も病院では酒飲まないだろうと思うんだが、そうなると打ち止めが黄泉川家にいる→15巻〜19巻の間のどっかになるじゃん?
そうなると一週間ほどの間に黄泉川家訪問とかしてたってことになる? とか考えたりしてるんですがどうなんでしょうかね。
アーカイブスとかの時間軸を深く考えたら負けって結論は認めない…。

そして「芳川さんはどこ…?」それが気になる回想シーンでした。
とりあえず肋骨全部折る勢いで飛び込むほど力いっぱい打ち止めに抱きつきたい一通さんにニヤニヤしてしまったw 最初にあったときに「寂しいの?」みたいなことを打ち止めに聞かれて「頭でも撫でてくれンのか」みたいなことを一通さん言ってたけど、一通さんどんだけ打ち止めたんに甘えたいっつーか甘やかされたいんですかぁー
なんか一通さんってけっこう節々で子ども扱いされたがってるところがあって面白いよなーと思います。打ち止めに過保護気味なのもその裏返しみたいなところがあったらちょっと楽しいですね。でもその妄想を始めると収拾つかないんでやめときます。
そして個人的には「家族って言うのは一緒にいたいことの言い訳かもしれないけど」by打ち止めたん の台詞がグッと来ました…。この二人にとって自分たちが一緒にいるための一番わかりやすい繋がり方が『家族』なのかーとかそういったの設定しないとダメなんだなーとか『家族でいたい』とか『家族がほしい』とか言っちゃうのも一緒にいるための方便なんだなーとかこの発言だけでジャー一杯分くらいの米が食えます。
で、それを受けると回想シーンの冒頭で打ち止めたんが「家族だよね」って強調したりする場面が切なくなってくるんだが…。そんなわけで一通さんは打ち止めと一緒にいるべきだと思うね!結論出た!
つーか疑似家族の依存関係みたいなネタ大好きですマジ美味しいです現状も美味しいですが将来どう化けるかを考えるとますます美味しいですこんな人間でサーセンw

あとグループかっこよかったですね。そして海原さんがびっくりするくらい美琴に入れ込んでて久しぶりだったのでびっくりしました。あれ、本当にこんなにストーカーちっくな人だったっけ?
そしてアリスの父親に娘の治癒と安全を保証したり、何かと親切にしてあげる一通さんは大人になったと思います。
アリスと言えば打ち止めに友達が…! 打ち止めとアリスの二人のやりとりが可愛すぎてどうしようかと思ったんですがね。お姉さんぶる打ち止めたん可愛いよマジ天使! 家にもおいで!保護者付きで良いから!

まあここでも時間軸の問題が出てくるわけですが
@SS1〜15巻までの間だった場合
 打ち止めが入院している期間であることを考えるとひっそりお見舞いに通っていたってことだと思って良いよね一通さん! 
A15巻〜19巻までの間だった場合
 打ち止めが病院にいる→調整か何かのために病院に来ている日なのだろうか っつーわけで打ち止めのスケジュールは完璧把握してるんだね一通さん!  
いったいどっちでニヤニヤしてれば良いんだよクソッ…!
とりあえずアリス父の横で打ち止めたんとアリスたんが一緒に遊んでいるのを一通さんがハンディカムで録画しているんだよ、と言われても、今なら>>101は「やっぱり?」と返せる気がする。そんなネタがどっかに落ちてませんかね?


発売日から時間がかなり経っているので、アーカイブス感想はとりあえず短めにこの辺でやめときます。
ではではまたノシ

569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/09/12(月) 01:50:01.89 ID:epLCc+3AO
>>568
やっぱり長いwww
この文章を考えるのが一番大変じゃないかと思うwww


今回もおもしろかった!
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/09/12(月) 03:20:18.89 ID:iFaNukvxo
やはり・・・私にはこの>>101を越える事など出来るわけがない・・・!
敗北・・・!圧倒的敗北・・・!
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/09/12(月) 03:21:13.45 ID:iFaNukvxo
やはり・・・私にはこの>>101を越える事など出来るわけがない・・・!
敗北・・・!圧倒的敗北・・・!
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/12(月) 07:26:21.42 ID:lVzRFWyAO
ID:marchen2だけ誰か分からない
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]:2011/09/12(月) 09:56:26.98 ID:eMBq8Swgo
>>572
メルヘン、ってことでていとくんかと
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/12(月) 11:27:50.05 ID:PKoQQ54g0
乙!
キスに関しては一通さんがロマンチックな演出できる訳が無いよな!
打ち止めにとっては初めてでも一通さんからしてみれば既にロシアでしてる訳だし
そしてみんなが自分の色々をどう語ってるのか見てみたい

>>546
可愛くなくても良いなら都市伝説ではない
それとその妹からネタ追加
・体育の授業で(熱中症なり貧血なりで)倒れて保健室
学校関係者なら保健室に連れてって付き添う
家族的な立場がある関係なら迎えに来て連れて帰る
っていうのも王道だってさ
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/09/12(月) 14:58:55.60 ID:sJ5CzS6AO
ヘタ錬と14歳意気投合しすぎだろwwwwwwww
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/12(月) 20:15:15.20 ID:eGJZw9PE0
>>73 >>81
IDまで…
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/14(水) 00:24:23.72 ID:tgcSSYpAO
tunnyamiがわからない…

yamiで、妻がいるとか闇咲さんしか思い当たらないんだけど
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/15(木) 09:01:32.79 ID:2eD4omFF0
ツン(デレの)闇(咲さん)じゃね?
579 :101 :2011/09/18(日) 01:56:11.02 ID:F11a8doX0
>>574 妹さんありがとー! 前回分のと合わせて参考にします。この話とか通行止め以外でも参考にするかもしれぬがご容赦のほどを。

>>575 ヘタ錬とステイルが気が合わないわけないだろう…?


前回投下分IDの回答はこちら。

ID:dann3man 男子3
ID:     女臣ネ申さん(ちなみに彼女の発言はなくても流れがだいたい成立するような、あたりさわりのない発言になっています)
ID:XXXXXXXX 青髪ピアス
ID:SogebuuU 上条さん
ID:muginono 麦野さん
ID:hoNos628 ヘタ錬
ID:awawaWAn 結標さん
ID:dannshi2 男子2
ID:tunnyami 闇咲さん(ツンデレの闇咲さん)
ID:frtis931 ステイル
ID:gura3nya 土御門
ID:marchen2 垣根(メルヘンな第二位)
 
比較的解りやすかったと思ってます。

でもって本日分投下。
番外さん登場ですが、番外さんは一通さんに対する恋愛感情はありません。あとこのスレの妹達は基本上条さん派で、他の作品の妹達ネタとの共有はありません。

580 :101 [sage]:2011/09/18(日) 01:57:25.29 ID:F11a8doX0
学園都市空港ロビー


打ち止め「いたいたヤッホー! ってミサカはミサカは手を振ってアピールしてみたりーっ! お帰りなさーい!」ノシ

番外個体「ただいまー。久しぶりー。相変わらず背伸びないね最終信号」

打ち止め「久しぶりの再会早々その台詞はどうなの?! あ、荷物持つよ」

番外個体「ありがとうお姉ちゃん☆ はいこれ、一番重いヤツ」ドサ

打ち止め「遠慮のない妹の思いをお姉ちゃんはしっかり受け止めてみたり…っ」

番外個体「で、第一位は? 一緒じゃないの?」

打ち止め「空港の駐車場からこっちの入り口に車回してくるって。あなたがお土産に紅茶買ってきてくれるって言ってたから、ケーキ買ってきたよ。帰ったらお茶にしようね」

番外個体「何買ってきたの」

打ち止め「ふっふっふ、エトワール秋の新作ケーキだぜ…?」

番外個体「な、何ですって…?!」

打ち止め「秋のフルーツタルト、和栗・かぼちゃ・さつまいものプチモンブラン三種、ル・レクチェのコンポートをのせたレアチーズケーキ…!」

番外個体「…ふ、さすがのラインナップ…。恐ろしいわ…」

打ち止め「そんなわけで早く帰ろう!」

番外個体「異議無し!」


581 :101 [sage]:2011/09/18(日) 01:58:41.26 ID:F11a8doX0
一方通行のマンション




打ち止め「ただいまー」パタパタ

番外個体「お邪魔しまーす」パタパタ

一方通行「荷物全部持たせやがってクソッ…」ゼェハァ

番外個体「あいっかわらず体力も腕力もないんだね第一位うける」ププッ

一方通行「あァっ?!」イラッ

打ち止め「もう玄関でケンカしないの! 荷物置いてお茶にしようよ、ってミサカはミサカは提案してみたり」

番外個体「賛成。はい、最終信号。紅茶」

打ち止め「ありがとう番外個体! さっそく入れてくるね。二人ともストレートティーで良いんだよね? ってミサカはミサカは確認してみる」

一方通行「あァ」

番外個体「あ、ミサカはミルクちょっと淹れて」

打ち止め「じゃあ淹れてくるからゆっくりしててね!」パタパタパタ

番外個体「よーし、お姉ちゃん行ったね」ニヤリ

一方通行「…何だよ」
582 :101 [sage]:2011/09/18(日) 02:00:29.15 ID:F11a8doX0
番外個体「第一位にト・ク・ベ・ツに、お土産☆」

一方通行「……」

番外個体「開けてみてイイよ♪」

一方通行「……」ガサガサ

一方通行「……」

[CONDOM] ※パッケージ

一方通行「……」ハァ

一方通行「……よォし、歯ァ食いしばれ」

番外個体「もう何言ってんの? せっかくミサカからのお土産なのにぃ。照れちゃってぇ」ツンツン

一方通行「何つーもン買ってきてンだよテメェは…」イライラ

番外個体「えー、だってヤりたい盛りのお年頃なんでしょ☆ 第一位のために頑張ってXXSサイズ探して来たんだゾ☆ 大変だったんだからね、って番外個体は番外個体はぷんぷんしてみたり☆」

一方通行「よしそこに土下座しろ。足蹴にしてやっからよォ」

番外個体「ちなみに三個に一個の割合で穴開けといたから。これで家族計画もばっちりだね! ミサカさすがだよね」バチコーン☆

一方通行「……マジでさすがだよな、ちみちみとゴムに穴開け続ける姿考えると憐れすぎて腹筋崩壊だわ」

番外個体「はっ!」

一方通行「憐れっつーか可哀想っつーの?」

番外個体「黙れ! そんな生ぬるい目でミサカを見るんじゃねぇよこのクソ第一位っ! [ピーーー]ばいいのに[ピーーー]ばいいのに[ピーーー]ばいいのにいいいいいいいいいいいいいいいいいっ」

一方通行「元気出せよ」ハッ

番外個体「鼻で笑ってんじゃねーよ! マジで[ピーーー]ばいいのに!」
583 :101 [sage]:2011/09/18(日) 02:03:15.87 ID:F11a8doX0
打ち止め「お待たせ、紅茶とケーキだよ、ってミサカはミサカはいそいそと三時のお茶セットを運んできてみたり。二人とも何してるの? ケンカ?」

番外個体「ねぇ最終信号、第一位が相変わらずクッソむかつくんだけど、いい加減ぶっ殺しちゃっていいかな?」

一方通行「クソガキ、オマエも姉なら妹の性格たたき直しとけよ」

打ち止め「二人とも相変わらずなんだから、ってミサカはミサカは苦笑い。はいどうぞ」

番外個体「ありがとうお姉ちゃん。イギリスのご飯は不味いけど紅茶だけは認めるわ」

打ち止め「イギリスの大学どう? 楽しい? ってミサカはミサカは興味津々で訊いてみる」

番外個体「とった授業の教授がシェークスピア贔屓過ぎて自慢するのにいらっと来たからそいつの二〇〇年くらい前に日本には観阿弥世阿弥親子がいたって言ったらレポート書けって言われて頭きてる最中。ミサカ能とか全然専門外なのに」

一方通行「だから資料送れってメール寄こしたのかよ」

番外個体「だって日本の大学じゃないと論文手に入れにくいじゃん。調整終わったら資料集めに走るから。そのときは学園都市じゃなくて日本でやらなきゃいけないのが面倒過ぎるんだけど。学園都市って文系に優しくなさ過ぎ」

打ち止め「じゃあ忙しいんだね。今日の夕飯何が良い? あなたのリクエスト聞いちゃうよ」フンス

番外個体「んー、今日は麦野ん家で麦野と結標と飲むからいい。ウィスキーとワイン買ってきたし、オールで宅飲み。明日の昼前には帰ってくるからよろしく〜」ヒラヒラ

一方通行(いろいろと凶悪な組み合わせだなオイ)

打ち止め「え、あなた明日の夕方から調整じゃない! そんなことしちゃって大丈夫なの?」

番外個体「大丈夫でしょ。それに調整前だから頑張って健康的に過ごします、なんておかしいじゃん。身体測定前にご飯抜いて体重減らす女子じゃないんだからさ」

打ち止め「う」
584 :101 [sage]:2011/09/18(日) 02:04:39.38 ID:F11a8doX0
一方通行「…オイ、オマエそンなことやってンのかよ」

打ち止め「学校のは…。でもでもそこは女の子の意地なの、ってミサカはミサカは訴えてみる!」

一方通行「ンなことやって貧血で倒れたら元も子もねェだろバーカ」

番外個体「うっわ過保護マジキモイ」

一方通行「つーかそンなンだったらンな砂糖の塊みてェなもン食ってンじゃねェよ」

打ち止め「甘い物は正義だからいいの、ってミサカはミサカは主張してみたり!」モグモグ

番外個体「それはミサカも賛成だわ。このレアチーズケーキ美味しいけど海外お取り寄せってできないかなぁ」ハムハム

打ち止め「あなたも一口ぐらい食べてみれば良いじゃない、ってミサカはミサカはケーキをさしたフォークをあなたに差し出し…って痛っ」

番外個体「そーゆーことミサカの前でするなってミサカあなたに何回も何回も何回も何回も言ったよねええええええええええええええええ」ベシベシッ

一方通行「モノ食ってるときに手ェ出すンじゃねェよ危ねェだろォが」ギロッ

番外個体「第一位は最終信号にあーんしてもらいたかったのに出来なくって悔しかったでちゅねあらあら残念でしたごめんなしゃいねー[ピーーー]」

一方通行「よし[ピーーー][ピーーー]」カチッ

番外個体「ミサカもちょうど第一位ぶっ殺したかったんだあ☆」キャハ

打ち止め「二人ともおやつの時間くらい仲良くしてよ、ってミサカはミサカは血の気の多い二人に溜め息を零してみる」



585 :101 [sage]:2011/09/18(日) 02:05:50.58 ID:F11a8doX0


麦野のマンション



麦野「で、これがお土産のお酒?」

結標「私も持ってきたわよ。ポン酒と焼酎と梅酒。あとお菓子ね」ゴトッ

番外個体「早く飲もうよ。何から行く?」

麦野「最初はビールでいい? はいコップ運ぶ」

結標「はいはーい」

番外個体「んじゃカンパーイ」

麦野・結標「「カンパーイ」」

番外個体「ふう、日本のビールってやっぱり変だよね」

麦野「そりゃあっちの地ビールと比べられるとねぇ。はいピザ」

結標「あらありがとう。っていうか何であなた一方通行の家じゃなくて私たちと飲み会してんの。別にいいけどさ」

番外個体「だってあのバカップルと過ごさなきゃ行けないのヤダもん」

麦野「あー、そりゃそうよね」

結標「納得したわ」
586 :101 [sage]:2011/09/18(日) 02:07:25.50 ID:F11a8doX0
番外個体「あそこん家客間ないから、まあ十中八九ミサカと最終信号が一緒に寝るんだろうけどさ、あの二人が一緒に寝るよんみたいな展開来たら本気で殴りたくなんじゃん。いかにもヤりましたみたいな状況で朝とか会いたくないし。まだ手は出されてないっぽいけど」

結標「さすがにそれくらい空気読むんじゃない?」

麦野「あらお客さん居るからこそ盛り上がったりする場合もあるんじゃないのかにゃーん?」

結標「…AVとかエロ本じゃないんだからさあ麦野。その親父発想どうなのよ」

麦野「殴るよ」

結標「スイマセンデシタ」

番外個体「ねぇねぇミサカ日本酒飲みたいな♪」

麦野「日本酒に切り替え早くない?」

結標「貴女アルコールの限界来た瞬間質悪くなるんだから気をつけなさい」

番外個体「だってあっちじゃ飲めないし。飲まなきゃやってらんないし。チータラもちょうだい」

結標「良いものなんだからリバとか勿体ないことしないでよね」

番外個体「はいはい」

麦野「で、飲まなきゃやってらんないって何が」

番外個体「んー? あの二人が付き合いだしてから、ネットワークが微妙に不安定なんだよね」

麦野「そうなの? やだ、一方通行の能力が不安定になるみたいな事態は勘弁してほしいんだけど」

番外個体「そこまでは行かないから大丈夫。あ、飲みやすくて美味しい」

結標「私はワイン欲しいけどグラスある?」

麦野「キッチンにあるわよ。私の分もついでにとってきて」
587 :101 [sage]:2011/09/18(日) 02:09:54.22 ID:F11a8doX0
結標「わかったわ。で、ネットワークもバカップルにあてられてるわけ?」

番外個体「バカップルにウゼえってストレス溜めてる個体もいるっちゃあいるよ。それもあるけど、やっぱり第一位と最終信号が付き合うのにいい顔しない個体もいないわけじゃないんだよね」

麦野「ふーんそうなんだ」

番外個体「だいたいの個体は最終信号の好きにすれば良いんじゃない、ってスタンスだし、ミサカもそうだけどね。中には第一位はやっぱり許せないから無理ってのもいるし、妹分の最終信号を心配するシスコン入った個体もいるの」

結標「何か面倒なのね」

麦野「思考が共有・並列してるのも考えものね」

番外個体「ま、共有っていっても今は基本的に無意識下のが中心で、個人の経験や思考にはほとんど鍵かけてるよ。そういった個別化が嫌で逆に常にネットワーク繋ぎっぱなし感覚やら思考やらさらけ出しっぱなしってのもいるけど」

結標「貴女たちの感覚ってやっぱり今ひとつわからないわ。…このワインなかなか美味しい」

麦野「本当だ。いつも飲んでたりするの?」

番外個体「薦められたの買ってきただけ。でね、最終信号が寝てて確実にネットワークからいない間に、ミサカたちその他の『妹達』で最終信号と第一位のお付き合いに関する大会議をしてみたんだよね」

麦野「…第一位も大概だけど、あなたたちも過保護(シスコン)じゃないのかなにゃーん?」

番外個体「ぶっちゃけネットワークが二人のお付き合いで揉めてると、そこで生じる負の感情はミサカが背負うことになるからミサカとしては大問題だっての。で、会議は地味に三晩続いた」

結標「…盛り上がったのね」

番外個体「大部分は最終信号の好きにすりゃいいじゃんっつーかぶっちゃけバカップルと関わるのめんどいってなったんだけどさ、さっき言ったみたいなのがいてもめたわけ」
588 :101 [sage]:2011/09/18(日) 02:11:30.62 ID:F11a8doX0
番外個体「でもって、じゃあどんな輩だったら最終信号と付き合うに足るか、って話になったのよ」

麦野「ふーん」

結標「へぇ」

番外個体「んじゃ考えてみよう、と。で、まず第一条件は、最終信号に惚れてて大切にしてくれて、かつ最終信号もそいつを選んだ人物」

麦野「まあそりゃ当然よね」

結標「で?」

番外個体「で、第二にクローンに理解のある人」

麦野「あー、なるほどね」

結標「そりゃそうよね」

番外個体「第三条件として、最終信号に一万人くらいの姉妹がいることに理解がある人。これはイコール最終信号の役割を理解してる人ってことにもなるかな」

麦野「ここでハードルがかなりあがったわね」

結標「でもまあ大切よね」

番外個体「第四条件。最終信号を筆頭にミサカ達は何かと危ない橋を渡ってきたし、今後もそういった事態に巻き込まれる可能性はある」

番外個体「最初の実験の想定敵やミサカの標的はそもそも第一位だったし、学園都市そのもの、世の中の常識をはみ出したような奴らまで、よりどりみどり狙われてきたじゃない? そういったことを考えて――」

番外個体「――全力状態の第一位と戦って、引き分け以上の結果を残せる人物」

麦野「げほごほっ……はぁ? 何その条件」

結標「ちょっとその条件つけた途端、相手候補が世界に何人いるんですかレベルになったわよ?!」

番外個体「で、かつ上条当麻じゃない人、ってのが第五条件」

麦野「その条件オールクリアするって並大抵の人間じゃ無理よ?」
589 :101 [sage]:2011/09/18(日) 02:13:00.67 ID:F11a8doX0
番外個体「知ってるってばー」

結標「更に凶悪面の一方通行に『お嬢さんをお嫁にください』って言いに行くだけの度胸がないとダメだしね」

番外個体「だから、もう最終信号とバカップルだし、第一位で良いじゃん諦めろよって結論に達したんですぅ」

麦野「三晩の会議の意味ないじゃない」

結標「何かあの子が絡むとなんかみんな頭悪い感じになってるわよね」

麦野「で、結局貴女もバカップルは放置に決めたわけ?」

番外個体「…そうだけどさ、やっぱり微妙に微妙な気分になるわけなんだよねー。慰めてよおねーさま方」ギュウ

結標「酔っ払い始めてるでしょ貴女」ハァ

番外個体「あー、おっぱいきもちいー」モフンモフン

麦野「アホな発言してんじゃないっつーの」ペシッ

番外個体「ミサカを慰めろーい。…なーんかやっぱりミサカのためにさぁ、周りとのこと調整してくれたり、いろいろしてくれた最終信号が第一位のものですーって公然となるのは微妙なんだよね」

結標「酔っ払いがくだ巻き始めてるわよ麦野」

麦野「見りゃわかるわよ」
590 :101 [sage]:2011/09/18(日) 02:14:10.21 ID:F11a8doX0
番外個体「それにミサカと第一位もいろいろあったからさー、何かアレと最終信号が正式にデキました☆ ってのは何っていうか何っていうかなんだよねミサカ的に」

結標「……まさかないと思うけど、貴女、第一位に惚れてたりは」

番外個体「するわけねーじゃんぶっ[ピーーー]ゾあわきん☆」

結標「はいはいどうもスミマセンデシタ」

麦野「結局この子はアレでしょ?」

結標「何?」

麦野「シスコンでブラコン」

結標「なるほどね」


番外個体「よーし、しずりんとあわきんには頭から酒ぶっかけて あ げ る♪」アハギャハ☆


591 :101 [sage]:2011/09/18(日) 02:17:56.09 ID:F11a8doX0

以上凶悪な女子会()とMNWの諸事情でした。

でもって最近久方ぶりに五巻を読み返してみたんだが、一通さんが芳川のところに現れたときに培養器やら調整設備やら学習装置やら全部のデータやら一式ご所望してて、この人ってば自分の手元で打ち止めたんの調整とか自分で全部やる気満々だったという事実を今更ながらにかみしめてしまった。
これはガチで自分の手元に置いて離しません囲い込みますコースじゃないですか一通さん! 十九巻でさらっと駆け落ち思考を発揮してくれたが、その下地は出会って即作られていたんですねお見それしました。
実際そのコースに入ったらヤンデレータルート確定じゃないか…。というわけでたまにはヤンデレータなんかもいいんじゃないかと思ったんだけど、一通さんがヤンデレたところで打ち止めたんは受け入れてしまいそうな予感がしなくもないぜ…!
でも調整とかもまるっと一式手中にしたら、精神的にも身体的にも打ち止めたんを繋ぎ止めちゃうヤンデレータさんが見れるんだねと思うとそんなパラレルも読んでみたい気もちょっとしてみたり…。



ではまた1〜2週間後にノシ

592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/09/18(日) 09:16:08.55 ID:9yoTVopAO
なるほど、恋愛感情はないけどシスコンブラコンときたか。
593 :101 [sage saga]:2011/09/24(土) 21:57:01.74 ID:78s2tvG60
すみません…1〜2週間後とか言っちゃってますが、ちょっとオフがバタバタするので十月半ばくらいの投下になりそうです申し訳ない。









あと某エロいところに通行止めでおっぱいネタを2つほど投下してきたんで、よろしければご覧下さい。規制何とか大丈夫だった!けどいろいろ迷惑かけてしまったorz
ところで>>101が打ち止め専用×××なゲスセラさんを書こうとすると単なるバカップルになるんですがどうしてなんだ。「変態変態変態! ってミサカはミサカは涙目になりつつ詰ってみたり!」「オマエ以外にこンなことしねェしする気もねェよ」「うううトクベツって言われるとこんな状況でもちょっぴり嬉しくなっちゃう乙女心の複雑さにミサカはミサカはあああああ」(…クッソ可愛いなァ)ナデナデ  …というテンションだからなのかもしかして。相変わらず苦手な方すみません…。

ホントいろいろすみません。ではではノシ
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/25(日) 04:58:20.67 ID:Z1/rVbpDO
いつも乙
イチャつく通行止めと>>101の愛溢れるトークがまた読めるのを楽しみに待ってる

ゲスセラはほら…打ち止めさんがなんだかんだいって一方さんならなんでも受け入れちゃうから…
そりゃバカップルの戯れにしかならないっつーか
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) :2011/09/26(月) 06:07:26.44 ID:Q/89nsHAO
宣伝するならうらる出せよ
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 12:21:47.58 ID:d9a61lLF0
sageようぜ
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 12:58:31.24 ID:qEoty+OXo
ゲスセラさんて打ち止めがマジで嫌がってもあんまり落ち込まなそうってか堪えなさそう
コイツ怒ってても可愛いよなーみたいな、なんかそんな話が通じない系ポジティブなイメージがあるんだ
何故だ
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 16:21:27.08 ID:GrkNEaPDO
あらゆる創作における変態(ギャグ要員)をみてみろ
つまりそういうこった
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/10/24(月) 00:50:42.03 ID:QeaTp88AO
まだ来ないな……

生きてるのか……?
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) :2011/10/27(木) 03:55:03.17 ID:v0A9Z6/AO
もう失踪か
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) :2011/10/27(木) 03:55:43.02 ID:v0A9Z6/AO
もう失踪か
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/10/27(木) 22:54:26.35 ID:MusmL6oD0
ageないでくれ
期待しちまうじゃないか
603 :101 :2011/10/30(日) 21:44:49.13 ID:Fz+dnR6E0
また間を開けてしまって申し訳ありませんでした…。


そんなわけでさくっと投下。
604 :101 [sage ]:2011/10/30(日) 21:46:15.25 ID:Fz+dnR6E0
とあるファミレス

美琴「……」

上条「……」

美琴「……」

上条「…えーと、なんでせうか美琴さん」

美琴「……風の噂、っていうか、初春さんと佐天さんから聞いたんだけど」

上条「何をでしょうか…」

美琴「打ち止めと一方通行が付き合ってるって本当?」

上条「え、今更その話?!」

美琴「……」ピリピリ

上条「ひ、すみませんでした美琴さんっ!」ドゲザ

上条「それで一方通行と打ち止めが付き合っていることと、わたくしめに何の関係があるのでございませふ」

美琴「あのね、私は一応あの子のお姉ちゃんなわけ」

上条「…まあ」

美琴「心配なのよね」ハァ

上条「はい?」

美琴「一方通行って、認めたくはないけど、どっちかっていうとあの子に対して過保護気味だったじゃない?」

上条「否定はできないな…」タハハ
605 :101 [sage ]:2011/10/30(日) 21:47:10.51 ID:Fz+dnR6E0
美琴「そう、そこなのよ!」ガタッ

上条「な、何がでございましょうか?!」

美琴「そういうのって付き合い始めてから豹変することがあるのよっ!」

上条「はい?!」

美琴「付き合う前までは甘やかしたくせに、付き合ってからは釣った魚に餌やらない状態でないがしろに扱うって、けっこうあるんだって!」バンバン

美琴「それに一方通行ってすぐ手が出るタイプじゃない?! チョップとか!」

美琴「二人暮らしなんて密室の中で、あの子がどんな目にあってるのか心配なのよ!」

上条「あー…安心しろ、家じゃあ単なる新婚さんバカップルだぞ」

美琴「ホントに?」

上条「ああ、すげえぞ…」

美琴「でもやっぱり心配なのよね」

上条(こっちも過保護なのか?)

美琴「それで、こっちは『妹達』情報なんだけど、どうやら明日あの二人デートするらしいのよ」

上条「はぁ…何かイヤな予感がするのですが」

美琴「うふふふふふ」ガシッ

上条「な、何でしょうかこの手は…」ガタガタ

美琴「ね、一緒にウォッチングしよ☆」

上条「それ、単なるデバガ「うっさい」ごはっ」

美琴「そんなわけで明日の朝九時、あんたのアパートの前集合ね。あ、ここは私がおごるから。じゃあ明日」

上条「お、おう…」

上条「……」

上条「…一方通行にばれて殺されませんように」ハァ
606 :101 [sage ]:2011/10/30(日) 21:48:32.97 ID:Fz+dnR6E0
打ち止め「えへへーデートーあなたとデートー♪」

一方通行「浮かれすぎだろ…」ハァ

打ち止め「あなたと遊園地なんて小学生のころ以来だもん、ってミサカはミサカは浮かれ気分!」

一方通行「なんで今更…って何やってンだオマエ」

打ち止め「じゃん! 恋人つなぎ!」キラキラ

一方通行「……」

打ち止め「うーん、でも若干あなたが歩きにくい? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」

一方通行「……」ベシッ

打ち止め「ううう、デコピンとか酷いよ、ってミサカはミサカは恨みがましくあなたを見上げてみる」

キャッキャ


上条「…なあ」

美琴「何よ!」

上条「上条さんもうお腹いっぱいなのでございますが」

美琴「ま、まだまだこれからよ!」

美琴(それにしても傍から見るとホント単なるバカップルじゃない…ってか距離近すぎ! 見てるこっちが恥ずかしいってのっ///)

上条「にしてもどこ行くんだろうな」

美琴「さぁ…ま、ついてけばわかるでしょ」

上条「そうだよな。って、あれ、見失った…?」



一方通行「よォ」



上条「……」

美琴「……」
607 :101 [sage ]:2011/10/30(日) 21:50:33.52 ID:Fz+dnR6E0
一方通行「なァンか下っ手クソな気配を感じると思ったらなァにやってンですかァ?」

上条「あはははは一方通行さん本日はお日柄もよろしゅう」アハハハハ

美琴「あら偶然ね元気だったかしら」アハハハハ

一方通行「……」

上条「やめて一方通行さん素敵な笑顔で肩にポンって手ぇおかないでせめて電極にかけた指外してくださいお願いしますうううううううう」

美琴「てか打ち止めはどうしたの? 一緒じゃなかったの?」

一方通行「あァ、クソガキならあっちで待たせて――」


ネェネェカノジョヒトリ?
オレラトイッショニチョットイカナイ?
ミサカハマッテルヒトガイルカラ
イネージャンイイジャンイッショニイコーヨー
カノジョカワイイネ
ダカラミサカハ


一方通行「……」カチッ

上条「ちょっと一方通行さん待って殺っちゃだめですよおおおおおおおおせめて半殺し…おおまけにまけて七割五分殺しで! あはは無理? なら九割九分! どうだ! お買い得だぞ☆」

美琴「それほとんど死んでんじゃない! 自棄になってんじゃないわよ!」


ウワーナンダコイツ
スクラップノジカンダゼェアハギャハ☆
ギャー
ウワー
アナタソレイジョウヤッタラシンジャウヨッテミサカハミサカハ
アクマダアアアアアアアアア
ヤメロアクセラレータ
ラストオーダーハアブナイカラコッチニキナサイ
608 :101 [sage ]:2011/10/30(日) 21:51:44.07 ID:Fz+dnR6E0
上条「お前な、いい加減にしろよ…?」ゼェハァゼェハァ

美琴「思わずナンパ野郎を助けるのに全力を使っちゃったじゃないの…っ」ゼェハァゼェハァ

一方通行「チッ、反省してまァす」ムスッ

上条「いやいやいやそれ反省してませんからっ! 上条先生の目はごまかせませんのことよ?!」ズビシッ

打ち止め「お姉様もヒーローさんも久しぶり」ノシ

美琴「あ、久しぶりね打ち止め」

上条「よーっす」

打ち止め「ところで二人ともどうしたの? って訊いてみる。さっきからお姉様のビリビリする気配がしてたんだけど…」

美琴「! …あはははは出かけてるだけよコイツと! 奇遇ね奇遇!」

打ち止め「? 何処行くの?」

上条「あはははは偶然だな! ホント偶然! えーと、」

打ち止め「はっ、もしかしてお姉様とヒーローさんも、遊園地でやってるゲコ太スタンプラリーに参加するの?」キュピーン

上条「そうそうそれそれ! 偶然だなー」

美琴「ゲコ太のスタンプラリー…ですって……?」ブツブツ

上条「? どうしたビリビリ?」

一方通行「不気味なカエル目当てで一日連れ回されるのかよ…」ハァ

打ち止め「指定のアトラクション4つと他2つのアトラクションに乗ったらもれなくゲコ太とゲコ美のペアぬいぐるみプレゼントなんだよ!」キラキラ

美琴「そうよ! 行くしかないじゃないの!」キラキラ

上条「え? あれ? おーい美琴さーん?」

打ち止め「って、いうか」クイクイ

美琴「ん? 何?」



打ち止め「お姉様とヒーローさん、デート中?」ヒソヒソ
609 :101 [sage ]:2011/10/30(日) 21:52:40.15 ID:Fz+dnR6E0
美琴「で、でででででで、デート?!///////」アワアワ

打ち止め「違うの? もしかしてこれはダブルデート展開なのかと思ってみたんだけど…」ヒソヒソ

美琴「あはははははもう何言っちゃってんのよ打ち止めってばあ☆//////」バンバン

打ち止め「お姉様痛いよー」

美琴「ごめんごめんあははははは/////」

打ち止め「非道いよお姉様」ギュウ

一方通行「……」ナデナデ

上条「何やってんだよお前」

美琴「いや…その…(デートとか! コイツとデートとか!)」

一方通行「っつーか目的地も目的も一緒なのか?」

上条「あー、うん、ま、そうなるな」

打ち止め「とりあえず一緒に行く?」

美琴「そ、そうね! そうしましょう!」

打ち止め「じゃあ出発ー! ってミサカはミサカはあなたの手を取ってレッツゴー!」

一方通行「急に歩き出すンじゃねェよバカ」ハァ

打ち止め「ジェットコースターとミニクルーズとメリーゴーランドと観覧車が必須アトラクションだよ、ってミサカはミサカは報告してみる」

一方通行「少なくともメリーゴーランドには絶対乗らねェ」

打ち止め「えええええミサカと一緒に白馬に乗ったって良いじゃない!」

一方通行「だが断る。…あ、あれは行くぞ」

打ち止め「何?」

一方通行「お化け屋敷」サラリ

打ち止め「…っ! み、ミサカがそっち系の苦手だってこと知ってるうえでのその発言だよね?! 酷いよあなた、ってミサカはミサカは恨みがましくあなたを睨み付けてみたり」

一方通行「知るか」ハッ

打ち止め「鼻で笑わないでよっ」
610 :101 [sage ]:2011/10/30(日) 21:53:53.05 ID:Fz+dnR6E0
上条「相変わらず飛ばしてるよなーあの二人」

美琴(コイツとデートとか、あの子ってば何言ってんのよ)/////

美琴(でも打ち止めと一方通行が明らかにいちゃいちゃしてるところに、一緒にいる私とコイツはどういう風に見られてるんだろう…)チラッ

美琴(友だち…? 先輩後輩…? ……それとも、)

美琴(…って、私ってば何考えてんのよおおおおおお)///////

上条「ちょ、ちょっと美琴さん?! ビリビリしてますよビリビリ!」

一方通行「オイ、電極が怖ェからそれ何とかしろ」

打ち止め「これくらいの漏電だったらミサカが何とかしてみせる! ってミサカはミサカはあなたにぎゅっとしてみる」ペタリ

一方通行「静電気よけのグッズじゃねェンだからよォ…」ハァ

上条「とか言いつつぎゅっとしていやなんでもないです気になさらないでください一方通行さん」

上条「ま、とりあえず…っと」ソゲブ

美琴「…っ! 何やってんのよアンタっ! //////」

上条「いや、ビリビリがビリビリしてるからビリビリを止めるために幻想殺しを」

美琴「う、あ、だって、手っ…//////」

上条「ん? いやだったか?」※美琴の手首のあたりを掴んでいるよ

美琴(こ、これって傍から見たら…っ)

美琴(手ぇ繋いでるかっぷるるるるるるるるにににににににに、)

美琴「う、あ、その、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」バチバチバチバチ

上条「うあああああああ何だ何だよ何なんですか! ちょっと落ち着いて美琴さあああああああん?! そげぶそげぶそげぶうううううううっ」



一方通行「…あそこまで拒否反応示すたァ、オマエのオリジナルよっぽど三下のこと嫌ってンだなァ…」

打ち止め「うん、あなたはちょっと黙っておいた方が良いんじゃないかな、ってミサカはミサカは冷静にアドバイスを加えてみたり」
611 :101 [sage ]:2011/10/30(日) 21:54:29.01 ID:Fz+dnR6E0
そんなわけ遊園地デートです。…遊園地に最後にいったのは小学生の時だったorz
今度は近日中に来ます。ではではノシ
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/30(日) 23:12:36.73 ID:/CHBr5mo0

次回も楽しみにしてます
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/01(火) 12:12:08.68 ID:Z0QMf9PDO
乙乙
上条さんは自分の行動に対してもっと責任とかもったほうがいいwwwwww


サーバを移転しました@荒巻 旧サーバ:http://vs302.vip2ch.com/
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(中部地方) [sage]:2011/11/02(水) 12:55:18.57 ID:L1SVG+lh0
メリーゴーランドでローリングする一方さん期待
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/11/06(日) 08:44:53.73 ID:DNSCJJaAO
ジェットコースターの頂上いってからびびって能力使ってマシンを止めちゃうアクセラ期待
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/11/06(日) 12:44:01.62 ID:/tKmL60Go
その気になったら音速で戦闘機を追える一方さんがジェットコースターごときでビビる筈ないと思うんだ…
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(兵庫県) [sage]:2011/11/06(日) 13:05:08.98 ID:SirUNma2o
ボクサーがゆっくり投げられたピンポン球を避けられないのと同じ理屈だよ、きっと。
618 :101 [sage ]:2011/11/07(月) 00:53:57.52 ID:ZwjbTJNs0
遊園地の記憶が遠すぎて検索かけたら死にたくなった、そんなときってありますか? 自分にはあります。

えーと、珍しくあらすじバレに動揺したので若干動揺した内容になっている申し訳ない。
ではさくっと投下ー。
619 :101 :2011/11/07(月) 00:55:36.66 ID:ZwjbTJNs0
とある遊園地



上条「遊園地なんて久しぶりだなー」

打ち止め「ねぇねぇあなた、とりあえずどういう順路でいこっか? ってミサカはミサカはお伺いをたててみたり」

一方通行「…メリーゴーランドとミニクルーズは超電磁砲とすませてこい」

打ち止め「えええええ何で何で?! ミサカと一緒に白馬に乗ろうよ! そしてゲコ太仕様になったワンダーランドでゲコ太の国をゲコ太の歌にのせてミサカとゴンドラで旅してこようよ!」

一方通行「ンなおぞましい場所絶っっっ対ェいかねェ」

打ち止め「行こうよ行こうよ行こうよ! ってミサカはミサカはだだっ子モードでおねだりしてみる!」

一方通行「ンな浮かれた乗り物に乗りてェと思う方の気がしれねェわクソったれ」

美琴「メリーゴーランドはさすがに私もちょっと抵抗はあるけどゲコ太のためなら全然平気! ところでアンタはどうするの? メリーゴーランドはともかくゲコ太の国勿論行くわよね!」

上条「俺もできれば遠慮させていただきたく思うのですが…」

美琴「な ん で す っ て ?」ピキッ
620 :101 [sage saga]:2011/11/07(月) 01:02:43.04 ID:ZwjbTJNs0
上条「あ、あ、あのな、言わせてもらうが子どもを連れたお父さんでもない限り男としてあの乗り物はけっこう拷問ですよ?!」

一方通行「イイこと言うじゃねェか上条…!」キラキラ

打ち止め「えー、でも普通にみんなのってるよ!」ムー

美琴「そうよせっかく来たんだし良いじゃない」

上条「入り口まではお付き合いいたしますしお願いです何時間でも待ちますので勘弁してください」

一方通行「杖ついて水に浮いた狭いゴンドラだの乗りにくいっつーことにしとけ」

打ち止め「うーん、普通にボートとか乗ったりするあなただけどそこまで嫌がるなら仕方ないなぁ」

美琴「あとでやっぱり乗りたかったとか言っても知らないんだからね」

621 :101 [sage saga]:2011/11/07(月) 01:04:11.72 ID:ZwjbTJNs0



上条「なんかすっごいキラッキラしたメリーゴーランドだな」

一方通行「パンフレットによれば世界最大規模、馬の動きを忠実に再現したメリーゴーランドらしいぞ」

上条「再現してどうするんだ…?」

一方通行「俺が知るか」

上条「お、打ち止めが手ぇ振ってるぞ」ノシ

一方通行「……、」スッ

上条「お前徐に懐からデジカメを取り出すとか休日のお父さんみたいになってるぞ」

一方通行「元保護者どもに写真は機会があるたびなるたけ撮っとけっつわれてンだよ。どンなモンでも思い出は残せる機会に残しとけ、と」カシャカシャカシャカシャ

上条「へー、そうなんだ。俺も行事ごとのたび写メ撮りまくってたなぁ」

一方通行「…そォ言えばあのガキが小学校に編入して最初の遠足だか何だったかンとき、はしゃぎすぎて熱出して結局行けなかった」パシャパシャパシャパシャ

上条「あー、たまにいるよなそういう小学生」

一方通行「まあクソガキにしては珍しくガチでしょげかえったわけだ」カシャカシャカシャカシャ

上条「小学生だもんなー」ウンウン

一方通行「後日埋め合わせでアイツを連れて遊園地に行ったとき、元保護者どもが写真撮りまくってたのを今思い出した」パシャパシャパシャパシャ

上条「何だ、元保護者さんの癖がうつったとかいうオチじゃないのかよっ」
622 :101 [sage saga]:2011/11/07(月) 01:05:37.08 ID:ZwjbTJNs0
一方通行「正直写真撮る意味がどンだけあるかは微妙だがなァ。ガキはガキでバックアップとってるだろォし」カシャカシャカシャカシャ

上条「ってかさ、さっきからすごい勢いで写真撮りすぎだろ!? 写真撮る意味微妙とか言ってツンデレかよお前!」

一方通行「あァ?! 文句あンのかよ」パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

上条「いや、ないけど…。そもそもその早さでちゃんと撮れてんのかよソレ。いっそムービーで撮れよ!」 

一方通行「学園都市最新技術を更に俺が改良したンだ。舐めンなよ」カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ

上条「ちょ、なにやってんの一方通行さん?!」

一方通行「おいおい、改良にはメルヘンと第四位も噛ンでるからな」パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

上条「どうしてでせうか、ストーカー的なかほりしかしませんのことよ?!」

一方通行「欲しけりゃ特注で作ってやるぞ。今なら実験的製品割引付けてお友達超特別価格で46万9800円だ」カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ

上条「高っ」

一方通行「原材料費人件費がっつりとったら十倍じゃきかねェ。要所に未現物質だの、第四位の原子操作系の最先端技術を超小型化したフラッシュ機能だのつけてっから」パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

上条「何その無駄な技術!」

一方通行「そォいった面倒なモンを全部バランス良く組み込むのは本当に大変だったンだからな。実用化とか無理だろォなァ」カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ

上条「お前らもうそういうのは休日のお父さんのデジカメ以上のものに使ったげてえええええええええええええええええ」

一方通行「ちなみに適正価格で海原と結標は買ってったぞ」パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

上条「もう犯罪臭しかしねぇよそのメンツ! ってか本気で写真撮りすぎだっつの!」
623 :101 [sage saga]:2011/11/07(月) 01:07:17.28 ID:ZwjbTJNs0





打ち止め「お姉様、ついにワンダーランドwithゲコ太だね!」キラキラ

美琴「周りは小さい子しかいないけど、ゲコ太だもん全然平気!」キラキラ

打ち止め「目に映る全てがゲコ太なんて素敵だと思うんだけど、あの人嫌がってたもんなぁ。でもカメラ借りたからいっぱいゲコ太を撮る!」キリッ

美琴「なんかアイツの方は乗り物に乗ってもいないくせにげっそりしてたけどね」

打ち止め「待ってて疲れちゃったのかな? でもあの人よりヒーローさんの方が体力あるはずなのに、なんでだろうね」

美琴「さあ…。…ところでさ、」

打ち止め「何?」

美琴「あんた、アレと付き合ってるって…ホント?」

打ち止め「…――うん、ってミサカはミサカは頷いてみる」

打ち止め「…お姉様は嫌?」

美琴「…嫌かどうか、っていうよりは、こんなこと言うのはなんだけど……正直言って理解できない、かな」

美琴「片思いしてる、ってときには応援したいような気持ちになったけど、それはアレがどうこう、っていうよりは、打ち止めの――妹の気持ちを応援したかっただけだし」

美琴「いざ実際に付き合ってますとか言われると、ちょっぴり複雑なモノはゼロじゃない」

美琴「――ま、あんたが良いならそれで良いんだけどね」
624 :101 [sage saga]:2011/11/07(月) 01:10:03.77 ID:ZwjbTJNs0
打ち止め「うん、ミサカもお姉様に理解して欲しいってまでは甘えられないし、そもそもお姉様があの人と一緒の空間にいてくれること事態、甘えきってると思ってるよ」

美琴「……別にね、私がどう思おうが良いのよ。問題は、あんたがそれで良いのかってことだけだし」

打ち止め「問題になるならない以前の問題です、ってミサカはミサカは言い切ってみたり。ミサカは『コレが良い』の。『コレじゃなきゃイヤ』なの」

美琴「あっそ…。だったら良いわ。ってかそれ単なる惚気じゃない」

打ち止め「うん、惚気ちゃうよ、ってミサカはミサカは挑戦的な笑みを浮かべてみる。最近は『妹達(みんな)』から嫌がられてんだもん」クスリ

美琴「そりゃそうでしょ…」ハァ

美琴「まぁ良いか。とりあえず何かイヤなことされそうになったり、無茶な目に巻き込んでこようとしたら言いなさいよ。アイツと同じでアレもけっこう厄介ごとに首突っ込むタイプだし、お姉ちゃん心配してんだから」

打ち止め「了解♪ でもね、お姉様。あの人は仮にミサカが望んだとしても、大変なことに巻き込もうとしないよ」

美琴「あー、あの過保護だもんね」

打ち止め「過保護って言うか、安全な位置に置くことが一番だと思ってるんじゃないかな。ミサカはネットワークの司令塔とは言っても、基本的な能力値は低いし、体力も高くないし、調整が必要な身体だしね」

打ち止め「足を引っ張っちゃうのは確実で、そのくせあの人の演算能力に関わってくるから面倒なんだよね、ってミサカはミサカは溜め息を吐いてみる。事実だから安全圏に置いてかれるのは仕方ないけど、本当のこと言ってもらえずに『危ないから』って何もかもから遠ざけられるのが一番イヤかなぁ。心配するし」

打ち止め「…それに、だから、ミサカがお姉様くらい、そうでなくても番外個体(あの子)くらい力があれば、何か変わってたかなぁ、ってときどき羨ましく思うよ。困っちゃうね」

美琴「…力があっても置いてかれたりはするけどね」ポムポム

打ち止め「でもお姉様はヒーローさんにいろいろと食い下がっていけてるもん。もっと撫でてー」

美琴「はいはい。ってかね、さっき付き合うってことに対してイヤかどうか訊いてたけど、ぶっちゃけそこじゃないのよ」ナデナデ

打ち止め「?」
625 :101 [sage saga]:2011/11/07(月) 01:11:21.51 ID:ZwjbTJNs0
美琴「そういったことを全く報告してもらえなかったことが イ ヤ な の」

打ち止め「痛い痛い痛いお姉様ミサカのチャームポイント引っ張らないでえええええええええ」

美琴「お姉ちゃんにいろいろと報告が遅いんじゃないかしらお姉ちゃん寂しいんだけどー?」ビヨーン

打ち止め「そ、そういうお姉様だって! ヒーローさんとデートとかどういうことなの?! ミサカまさかのダブルデート展開にドキドキワクワクしてみるんだからっ」

美琴「…あー、それはー…」メヲソラシテミタリ

打ち止め「お姉様ー?」ツンツン

美琴(この子と一方通行のデートが気になったからむりくりアイツを引っ張ってきたとか言えるわけないじゃないっ)

打ち止め「お姉様ってばー」

美琴「ああもう順番来たから! 行くわよ!」

打ち止め「あー誤魔化された…って待ってよお姉様速いよー」

美琴「早く来ないとゲコ太逃げるわよ!」

打ち止め「逃げないよー」
626 :101 [sage saga]:2011/11/07(月) 01:13:09.13 ID:ZwjbTJNs0
上条「お、お疲れー。どうだった」

美琴「入り口をくぐると、そこは天国だったわ」ホワホワホワーン

打ち止め「すごかったの! ゲコ太がゲコ太のゲコ太にゲコ太をゲコ太はゲコ太とゲコ太からゲコ太でゲコ太にてゲコ太をばゲコ太よりゲコ太ってゲコ太こそゲコ太ゲコ太ゲコ太っ!!!!!」キラキラキラーン

一方通行「落ち着け」

上条「ところで次は何処まわる? 一方通行と待ってる間に相談してたんだけどさー」

一方通行「残りは観覧車とジェットコースターがいるンだろ?」

打ち止め「えーとね、」

美琴「…待って」

上条「どうした?」

打ち止め「お姉様?」

美琴「そろそろ別行動にしない? ほら、後は平気でしょ男ども。はい解散」パンッ

上条「え、良いのかお前。打ち止めのこと心配って…もしかして後を付ける的な?!」ヒソヒソ

美琴「違うわよ。何かもういっかなー、って」ヒソヒソ

上条「え、じゃあ解散で俺もういらない系ですか?」ヒソヒソ

美琴「何言ってんの、スタンプラリー極めに行くに決まってんじゃない!」バンッ

打ち止め「え、ミサカ的にはお化け屋敷だけは一緒に回避を「解散で良いンだな」ちょっとあなた視線の先お化け屋敷?!」

美琴「えーと、それぞれスタンプラリーあるからお昼も各自で良いわよね。四時に中央ゲート集合で良い? それだけあればラリー終わらせて商品交換も終わってるだろうし、戦果を特設ゲコ太の喫茶店で見せ合いましょう」キラーン

打ち止め「了解お姉様! ってあなたお化け屋敷行かなくてもスタンプは大丈夫だよおおおおお」

一方通行「パンフレットによれば生首血みどろゲコ太に運が良ければ会えるらしいぞ喜べ」ガシッ

打ち止め「そんなゲコ太会いたくないよおおおおおお」ズルズル

上条「行ってらー」ノシ

美琴「じゃ、私たちもいきますか! まずは絶叫系コンプリートから!」

上条「…はいはい了解でーす」








627 :101 [sage saga]:2011/11/07(月) 01:17:16.01 ID:ZwjbTJNs0
次回は普通にデートの予定だぜいぇあぁっ!
ただし相手はロマンを解さない野郎どもだ…それだけは予告しておこう。


共闘系ヒロインに対する守られ系ヒロインのコンプレックスを書いてみたくなるときがある、自分だかだろうか。


628 :101 [sage saga]:2011/11/07(月) 01:19:21.08 ID:ZwjbTJNs0
…間違えた。「自分だけだろうか」、です。がっかりしたぜ…。
ところで投下エラーが今回は多かったんだが、時間のなのだろうか。

ではまたノシ
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/07(月) 02:06:46.97 ID:9f3mN+fDO

お姉様は大人だな

コンプレックス、書いちゃえばいいじゃない!
と同じくあらすじに動揺した俺が言ってみる
わかってた…打ち止め置いていかれるってわかってた…悲しくない…悲しくないぞ
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(中部地方) [sage]:2011/11/10(木) 23:35:45.98 ID:k+D92Dzz0
乙!
おばけ屋敷なんてチャンスだよ打ち止め!頑張るんだ!
631 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:23:25.27 ID:gvBnLjY80
101です風邪ひいててくるのが遅くなったすみません。
っつかうちの職場朝10時でヒーターの電源落とされるww東北地方真面目に寒いwww同僚も風邪ひきまくりwww
うがい薬の支給よりも先にすることがあると思うんだ…。

そんなわけでさくっと投下。
場面移動視点移動が多くなって読みにくいが許してくだしあ。
632 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:25:04.70 ID:gvBnLjY80
@お化け屋敷


一方通行「…オイ」

打ち止め「何かなあなた? ってミサカはミサカは小首を傾げてみたり」

一方通行「…歩きにくい」

打ち止め「気のせいじゃないかな? ってミサカはミサカはあなたのお腹に回した腕に力を込めつつ微笑んでみる」

一方通行「全く以て気のせいじゃねェだろアホか」チョップ

打ち止め「だってだってだって右手は杖突いてるし左手ふさがるのあなた嫌がるししかたないじゃないかよー、ってミサカはミサカは主張してみたり」

一方通行「だからって横からがっつり腹ホールドされた状態で杖突いた人間に動き回らせるのかよ」

打ち止め「怖いんだもんミサカ嫌だって言ったのに連れてくるあなたが悪いんだもん、ってミサカはミサカの正当性をまくし立ててみる」

一方通行「ンだよせっかく血みどろ生首ゲコ太とやらに会えるチャンスだっつーのに」

打ち止め「そんなゲコ太会いたくないいらないっ! ってミサカはミサカは全身全霊全力拒否っ!」

一方通行「オマエ科学の結晶みてェなクセしてこンなもン怖がってどォすンだよ…」

打ち止め「あ、あなたこそ半分魔術(オカルト)に首突っ込んでるくせに何言ってんの、ってミサカミサカは突っ込んでみたり。…あなたはオバケとか幽霊とか怖くないの?」

一方通行「ンなもンよりわざわざこォいったアトラクションだの何だの作って怖がりたがる人間心理の方が意味不明で怖ェよなァ…」シミジミ

打ち止め「あなたって本当に何って言うかアレだよね、ってミサカはミサカは溜め息を吐いて…ってえええええええええええええええっ?!」ギュウウウウ

一方通行「っ!」

お化け@スタッフ「?!」
633 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:27:23.80 ID:gvBnLjY80
打ち止め「うううう後ろにっ! なななな何かかかかい、いたっ! …って何であなたがピストル構えてその先でゾンビ的な何かが土下座してんの?! ってミサカはミサカは震えながら突っ込んでみる」

お化け@スタッフ「すみませんごめんなさい撃たないでください」ガタガタ

一方通行「…暗がりで突然背後に立たれっとどォしても警戒する癖が出ちまうンだよなァ」シミジミ

打ち止め「何その癖! ってかそれどうしたの、ってミサカはミサカはあなたが手にしている物騒なモノを見咎めてみたり」

一方通行「暗部時代に身についた習性って怖いよなァ。これは浜面お勧めの携帯用」シレッ

打ち止め「それで済まそうとしちゃ駄目でしょ、ってミサカはミサカの教育的指導! めっ!」

一方通行「ハイハイ反省してまァす」チッ

打ち止め「全く反省の色が見えないんだけど、ってミサカはミサカは溜め息を零してみる。あ、あの、ごめんなさい、ってミサカはミサカは恐怖心を押し隠しつつゾンビさん(?)に謝罪してみる」ペコリ

お化け@スタッフ「い、いえ、こここちらこそ申し訳ありませんでひたっ!」ダッシュ

打ち止め「…すごい勢いで去っていったね、ってミサカはミサカは若干の同情を寄せてみたり」

一方通行「配置に戻るンじゃねェのか? っつか所詮こンなもンなンだから余裕じゃねェかこのお化け屋敷とやら」

打ち止め「平気じゃないやっぱり怖いものは怖いって言ってるでしょ、ってミサカはミサカは突然冷えてきた空気に嫌な予感を噛み締めてみる…」ギュッ

一方通行「風の流れ変えるか?」

打ち止め「う、それは反則技な気がする、ってミサカはミサカは迷ってみたり」

一方通行「あ」

ふあああああん *人魂

打ち止め「〜〜〜〜〜っ!」←声にならない

一方通行「はっ、今ちらっと見えたの5回に1回しか現れねェっつーカエルじゃねェか?」

打ち止め「いいいいいいらない! そんなイベントいらないいいいいいっ! ってミサカはミサカは無駄にノリノリで追いかける気満々なあなたにしがみついて必死で制止してみる」ガシッ

一方通行「せっかくのチャンスなのに記念写真だの撮らなくてイイのかよ?」

打ち止め「いらないもん…っ」ナミダメ

一方通行「解ったから力緩めろ痛ェ」ナデナデ

打ち止め「むり」ギュウウウウ

一方通行(歩けねェ…)
634 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:28:34.61 ID:gvBnLjY80
@ジェットコースター


美琴「さあ行くわよっ」キラッキラ

上条「なんか嫌な予感しかしないのですが…」

美琴「大丈夫よ、さっき係員の人が安全ベルトとか確認してたし。それとも怖いの?」

上条「おいおい、超音速飛行機だの地上ウンメートルからのダイブだのノーバウンドで轟ッ! っとぶっとばされただのしてる俺にこの程度の乗り物は生温うございますのことよ美琴さん?!」

美琴「…アンタ本当に何やってんのよ」

上条「自分で言ってて、吹っ飛ばされたり落ちたりしてばっかりな気がしてきた」

美琴「良く無事よね…っと動き出したわ」ガコン

上条「このゆっくりとしたスタートが緊張を…ってアレ?」ポロッ

美琴「…ねぇ」

上条「…ああ」

美琴「何だか外れちゃいけないバー的なもの、とれてない?」

上条「上条さんの気のせいでなければ、バー的なものがとれてるよな?」アハハ

美琴「…ベルトは大丈夫よね?」

上条「…怖いこと言わないで下さいよもう美琴さんってばー☆」

美琴「ってかこの前についてるバーがとれるってどういうことなのよっ?!」

上条「俺が聞きたいわっ!」

美琴「終始万歳してろってことなの?!」

上条「何だそりゃもう不幸だーーーーーーーーーっっっつつつつ!!!!!!!!!!」
635 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:30:06.37 ID:gvBnLjY80

*****






一方通行「ジェットコースターで不具合が出たンだと」

打ち止め「だからスタンプラリーの対象機が世界最大級のコースターじゃなくて二番手のコースターになったんだね、ってミサカはミサカは突然の展開に納得してみたり」

一方通行「…本当にコレ大丈夫なのかよ」

打ち止め「検査入ってたし大丈夫だと思うよ、ってミサカはミサカは安易な結論を出してみる」

一方通行「バーが取れたりベルトが外れたりしたらたまったモンじゃねェぞ」ツンツン

打ち止め「あなたが能力使って何かしない限り大丈夫じゃない? ってミサカはミサカは何かあってもそれこそあなたは能力使えば大丈夫なんじゃないかと首を傾げてみたり」

一方通行「っ! …急に動くなっつの」ガコン

打ち止め「…ねえ、あなたそんなことないと思うけど、こういった乗り物苦手だったりする? ってミサカはミサカはまさかの可能性を口にしてみる」

一方通行「あァ?! この手のモンに乗るのは初めてだが生身でどんだけのスピード出せると思ってンですか舐めてンのかオマエ」

打ち止め「能力使ってこれ止めるとかしたら、強制的にメリーゴーランドコースだからね☆ ってミサカはミサカはにっこり笑顔で釘を刺してみたり」

一方通行「はァ?! ふざけンなってゥああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ギヤアアアア

打ち止め「きゃああああああああはっやあああああああああああああああああああああああああいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっつ♪」

一方通行「クっソなンだこ「メリーゴーランド。」クソッタレがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ギヤアアアア

打ち止め「ひゃっほおおおおおおおおおおおおおおおおおいたのしいいいいいいいいいいいってミサカはミサカははしゃいでみるうううううううううう」キャアアア

一方通行「3.14159265358979323846264338327950288419716939937510582097494459230781640628620899862803482534211706798214808651328230664709…」

打ち止め「ジェットコースターに動揺するあなたの意外な一面をネットワークに保存してみたりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ」

一方通行「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
636 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:31:19.81 ID:gvBnLjY80

@お化け屋敷



美琴「持ち物検査? 何でまたお化け屋敷でそんなことするのかしら」

上条「何でもスタッフにピストル突きつけた輩が出たって話だぞー」

美琴「物騒ね」

上条「いや、でも別の噂によればそのお客さんは終始いちゃいちゃしたバカップルだったって噂だけどな」

美琴「何それ」

上条「まあいいやほらいくぞー。血みどろ生首ゲコ太だっけ? かが見れるといいな」

美琴「正直微妙なんだけどそのゲコ太。でもゲコ太ファンとしては見たいような見たくないような」ブツブツ

上条「血みどろかぁ。スプラッタ系は気持ち悪ぃけど怖くはないよなー。一瞬びびるけどさぁ」

美琴「アンタどんな人生歩んでるのよ…」

上条「前やってもらったインデックスの百物語の方がよっぽど怖いって。インデックスの見かけと声であんな話されるとギャップがありまくって余計に怖いわ…」

美琴「ふーん…」ムッ

上条「いやマジで怖かったんだってばっ! 10万3000冊の魔道書舐めてましたよ上条さん…」

美琴「ふーん」スタスタスタ

上条「ちょっと一気に歩くスピードあげないでくださいませんかっ?!」アセッ

美琴「気のせいじゃないー?」スタスタスタ

上条「明らかにまわり見てねぇだろ?! 幽霊さんたちも絡むタイミング見失っておりますのことよ?!」

美琴「だから気のせいでしょ?」スタスタスタ
637 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:32:15.63 ID:gvBnLjY80
上条「あー、どうしたのか知らねぇけど落ち着いて歩けよ」ハァ

美琴「落ち着いてるっての」スタスタスタ

上条「おい」

美琴「何って…きゃあっ!」ズルッ

上条「言わんこっちゃないですよ…」ガシッ

美琴「なななななっ(がしって! 抱き留められてる!)」カアアアアア///

上条「暗いところで足下も見ずに早歩きしてたら危ないだろ。さらにお化け屋敷なんだから、凹凸だって多いだろうし。体勢大丈夫か? 離すぞ」

美琴「ま、まだちょっと待って! (ちちち近いよおおおおおお)」/////

上条「はいはいよいしょっと。大丈夫だな?」

美琴「う…ぁ、ありがとう」ボソ

上条「ほら行くぞ」

美琴「っ、な、なんでててて、手ぇ掴みっぱなしなのよっ?!」アセアセ

上条「いやまた勝手にずかずかいかれたら大変かと思って。嫌なら止めるけど」

美琴「〜〜〜っ、別にそんなこと言ってないでしょ! とっとと血みどろ生首ゲコ太目指して行くわよっ (何でコイツ普通にこういうことできんのよ信じらんない信じらんないっ)」ズンズンズン

上条「だから落ち着いて歩けっつーの」ハァ
638 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:34:02.74 ID:gvBnLjY80




*****





上条「お化け屋敷を楽しんだっつーか、すさまじい速さで通り過ぎたっつーか」ハァハァ

美琴(手ぇつないでることだけに気を取られて何も見えなかった…)ハァハァ

上条「まあスタンプもらえたしいいか…血みどろ生首ゲコ太は結局いたのでせうか?」ハァハァ

美琴「見てないわね」ハァハァ

上条「まあいても気付かなかったよな」ハァハァ

美琴「そうね」ハァハァ

上条「んじゃラストいきますか」

美琴「え、ラスト?」ドキッ

上条「そろそろ時間だし、メジャーどころは乗ったし、あと観覧車のスタンプもらえばコンプリートだろ」

美琴「か、観覧車!? (忘れてた…)」

上条「あっちも移動してるらしいから俺たちも行くぞー」

美琴「観覧車…観覧車…(って密室にコイツと二人っきりになるっての?! どうしようどうしよううううううう)」アセアセ

上条「? お前って高いところ苦手だったりするんだっけ? 世界最大級の観覧車だから、相当高くなるけど大丈夫か?」

美琴「っ、そんなわけないでしょ! 苦手だったら飛行機乗ったり磁力調整して空飛んだりしないっての!」

上条「おうじゃあとっとと行ってミッションコンプリートしてきますか」

美琴「わかったわよっ(ああああもうどうしよおおおおお)」
639 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:35:20.20 ID:gvBnLjY80

@観覧車




一方通行「…あっちもラストの観覧車に行くとよ」

打ち止め「おう、偶然にも同じ乗り物を残したわけだね、ってミサカはミサカはしたり顔で頷いてみたり。合流する?」

一方通行「しなくていいだろ面倒臭ェ。多分あっちの方が位置的に早く着くだろォし」

打ち止め「はーい、ってミサカはミサカは良い子のお返事をしてみる! お姉様たちもラリーは順調なのかな? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」

一方通行「上条の話に寄ればすさまじい速さで梯子してるらしいから大丈夫だろ」

打ち止め「あなたちょこちょこヒーローさんと連絡取りあってたのね、ってミサカはミサカは意外な発見をしてみる」

一方通行「終わる時間を合わせるなら調整する必要があるから当然だろォが」

打ち止め「そっか…いろいろ考えてくれてるんだね、ってミサカはミサカは満面の笑み!」エヘヘ

一方通行「…アホくせェ」チッ




*****




打ち止め「おおおこのゆっくりと高くなってる感覚がたまりませんなぁ! ってミサカはミサカはハイテンション!」

一方通行「狭ェ個室で騒ぐな」ハァ

打ち止め「でも絶叫系アトラクションと違って落ち着いて景色が見れるのもまた良いですなぁ、ってミサカはミサカは満足してみる」ウンウン

一方通行「いらねェもン思い出させるンじゃねェよ」ゲッソリ

打ち止め「あなたがそんなに拒否反応示すなんて珍しいね、ってミサカはミサカは意外な一面を見出して微笑ましく思ってみたり。…ねぇ、」

一方通行「ンだよ」

打ち止め「今日は一日付き合ってくれてありがとう、ってミサカはミサカはお礼を言ってみる」

一方通行「……改まって何だオマエ」
640 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:37:04.71 ID:gvBnLjY80
打ち止め「ジェットコースターとか、嫌がってるのにちゃんと付き合ってくれたし、あ、でも番外個体とか一部の『妹達』からは意外な一面が見れたー、って評判良かったよ、ってミサカはミサカは親指を立ててフォローしてみたり」b☆

一方通行「今すぐそのいらねェ記憶を抹消しやがれクソガキ」ギギギギギ

打ち止め「それだけじゃなくて、足悪いのに一日中回ってくれたり、あと足のせいで乗車断られそうな乗り物のときは予め杖しまったりしてくれてたし」

一方通行「…ごたごたすンのが面倒だっただけだっつの」チッ

打ち止め「うん、でもどんな理由でもミサカはそれが嬉しかったの、ってミサカはミサカはツンデレなあなたに言葉を足してみる」フフフ

一方通行「で、その足の悪い人間の膝の上に乗ってこようとする意味がわからねェンですけどォ」

打ち止め「まあ気になさいますなー、ってミサカはミサカはベストポジションに落ち着いてみたり。さすが学園都市の観覧車、片方に人がよってもバランス崩れないね ってミサカはミサカは感心してみる」ウンウン

一方通行「そォいう感想で――」




一方通行「……オイ」

打ち止め「観覧車がてっぺんに来たときにちゅうするって、ドラマみたいだよね! ってミサカはミサカは照れ隠しに良いわけしてみたり」

一方通行「小っ恥ずかしいヤツ…」ハァ

打ち止め「言わないでー、ってミサカはミサカは恥ずかしさを隠すべくあなたの胸に頭をグリグリしてみる」

一方通行「皺になるからやめろ」

打ち止め「そんなこと言わないでよ、って――」




打ち止め「…あなたの考えてることがわかんない、ってミサカはミサカはああああああああああああああああああっ」ウワアアアアア////

一方通行「黙れうるせェ」

打ち止め「あなたってたまに素でいろいろと凶悪っていうか性悪だよね、ってミサカはミサカはぐったりしながら訴えてみたり」ベタァ

一方通行「何言ってンだオマエ」ヨシヨシ


641 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:38:18.35 ID:gvBnLjY80



*****





美琴(結局観覧車の中は緊張して何話してたか記憶にないわ…)ハァ

美琴(スタンプラリーの景品のゲコ太とゲコ美のペアぬいぐるみが可愛いから満足だけど)

美琴(あの子だってアレと仲良くやってるみたいだから別に良いけど)

美琴(でもねぇ…)ハァ

上条「おーいビリビリー」

美琴「っ、ビリビリじゃないっての! …待たせたわね。無事に景品交換してきたわよ。はい、アンタの分」

上条「俺は別にいらないからお前もらっとけよ」

美琴「いいの?!」キラキラーン

上条「おう、別にかまわないぞ」

美琴「ありがとう! うふふうふゲコ太とゲコ美に囲まれるなんて夢見たいっ!」ホワワーン

上条「あはは嬉しいからって放電するのはちょーーーーっと勘弁していただけませんかね美琴さん? あ、あとコレ」ハイ

美琴「え、何?」ドキッ
642 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:39:36.68 ID:gvBnLjY80
上条「安物だけどそこで買ってきたヤツ。ジッパーチャームっつーの? 楽しかったしお礼代わりかな安いけど。それにあいつらのスネークしたいっつうのに付き合う条件とはいえ、さすがに入園料全部もってもらってるしなぁ」

美琴「あ、ありがとっ」ハワワ

上条「ま、今度はスネークとかいう目的じゃなく、彼氏か友だちと遊びに来るって目的で来いよ」

美琴「…っ、そう、だね…」ズキッ

上条「つーかさ、お前も好きな相手とか気になる相手とかいねーの? 大学生なんだからそんな相手の一人や二人くらいいて「いるよ」」

美琴「…好きな人くらい、私もいる」

上条「お、おう、そうなのか」ドキッ

ア、オネエサマニヒーローサンダー
ハシルナ

美琴「…『T・K』、っていうんだけど、私よりすごくて、強くて、ずっと憧れてる人がいるの」

美琴「その人と同じフィールドに立って、認めてもらって…――好きになってもらうのが、私の目標」

美琴「だから、私は頑張れるの」

上条「…そうか、そうなんだ」

美琴「あーあ、私のトップシークレット言っちゃったー。それにー、」クルリ

美琴「聞こえてたでしょ、そっちも」
643 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:40:35.62 ID:gvBnLjY80
打ち止め「あわわわわわわごめんなさいお姉様っ」ワタワタ

一方通行「…聞かせる気だったンじゃねェのかよ」ケッ

美琴「んなわけないでしょ。ま、そういうわけだから。行きましょ打ち止め、限定カフェでゲコ太ケーキセット頼むんだから!」

打ち止め「待ってお姉様ー! あとクッキーもお土産で買えるらしいという情報をリークしてみる!」

美琴「本当に?! よっし気合い入れていくわよ!」キラーン

打ち止め「了解!」ビシッ

美琴「アンタらも多少遅れても良いからちゃんときなさいよ!」ダッシュ

打ち止め「先に行って待ってるからねー、ってミサカはお姉様と一緒に駆けだしてみるー」ダッシュ

上条「おうー」

一方通行「こけンじゃねェぞ」

上条「……」

一方通行「……」
644 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:42:35.40 ID:gvBnLjY80

上条「…なぁ」

一方通行「何だよ」

上条「さっきの話、聞いてたか?」

一方通行「…その意図はなかったがな」

上条「美琴の惚れてる相手ってもしかしてさ、」

一方通行「…俺の勘が正しいとしたらだが、」




上条・一方通行「「垣根帝督」」




上条「やっぱりお前もそう思ったか!?」

一方通行「まさかたァ思ったが、テメェもそォ思ったっつーンなら当たりだろきっと」ウンウン

上条「イニシャルが『T・K』でビリビリが惚れそうなヤツっつったら垣根以外心当たりなくってさぁ」

一方通行「第三位より強ェってヤツは、俺を除きゃあ学園都市第二位しかいねェしなァ序列的に考えて」

上条「垣根なら頭も良いし顔も良いし金もあるし、意外と面倒見とかも良かったりするから良いんじゃないか?」

一方通行「オイ待て、メルヘン野郎は芳川にゾッコンだろ? 簡単に良いとか言うんじゃねェよ」

上条「! つまりはビリビリ→垣根→芳川さんというドラマ等々でありがちな不毛な関係図に?!」

一方通行「恋愛感情に起因する面倒なごたごたに巻き込まれるのはゴメンだぞクソ」チッ

上条「こりゃあ簡単に応援するなんてことができないじゃないですか…っ」

一方通行「つーか超電磁砲はメルヘンが芳川に惚れてること知ってンのか?」

上条「はっ、知ってるからこそなかなか告白出来ないとかそういうありがち展開?!」

一方通行「うっわ心底面倒臭ェ…」

上条「…とりあえずさ、変に突いたり気を遣ったりしない方が良い、よな…?」

一方通行「あァ、妙に気まずいのはゴメンだな」

上条「じゃあお互いに、何も聞かなかった知らなかったって態度をとろう、垣根とか芳川さんとか、とにかく他の人の前では」

一方通行「異議無しだな」ウンウン

645 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:43:58.94 ID:gvBnLjY80

打ち止め「はっ! ミサカのアホ毛が今ビンビンに不穏当な空気を感じ取っている!」ピーン

美琴「どうしたの打ち止め。ってかそのアホ毛本当に謎過ぎじゃない?」

打ち止め「そんなことないもん。って、言うか、さっきは邪魔しちゃってごめんなさい、ってお姉様に謝罪してみたり」シュン

美琴「あー、さっきの? 別に良いのよあんなの。単なる宣戦布告だから」

打ち止め「宣戦布告?」

美琴「うん、今後は本気で落としにいくから覚悟しとけよコンチクショウ、って宣言しただけ」

美琴「アイツのことだから、あそこまで言ったってたぶん気付かないだろうし」

美琴「いい加減に私自身も追い込まないと」

美琴「ま、察しろよ死ねボケくらい思ってるけど☆」

打ち止め「あはは、笑顔が怖いよお姉様ー」アセアセ

美琴「気が向いたら応援してね。…ってまあ、打ち止めは『妹達』の応援かな? 良かったらネットワークにも流しといてくれる? 抜け駆けとかしないで、正々堂々いきたいから」 

打ち止め「ミサカは基本的にはヒーローさん争奪戦は中立の立場にいたいんだど。…ってか今の会話流したらネットワークが阿鼻叫喚状態ですごいことになっちゃってるよっ?!」

美琴「ふふふふふ可愛い可愛い『妹達』も覚悟しときなさいよっ!」キュピーン☆

打ち止め「なるべく穏便にね、ってミサカはミサカはお姉様と『妹達(みんな)』にお願いしつつ、よくわからない妙な予感もすることに若干の不安を感じてみる」


646 :101 [sage saga]:2011/11/27(日) 22:48:34.51 ID:DlBh058Q0

遊園地の話は終わりです。

遊園地といえば高校で別れるまでずっと一緒だった幼なじみと、高校生になったら一緒にねずみの国行こうぜ! って約束してたんだ。
ところがある日駅でばったり出会った幼なじみから、「高校の友だちといってきたからお土産☆」って満面の笑顔でねずみの国の土産を渡されたんだ。
うってたらそんなほろ苦い思い出が蘇ってきたちなみにねずみの国には全く行けていない。

そんなわけでまたーノシ
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/27(日) 23:27:40.27 ID:nv3bgSeUo
乙なんだよ!
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) [sage saga sogebu]:2011/11/27(日) 23:29:50.92 ID:FdBmdvSg0
>>1
TKときいてはじめに思い浮かんだのが俺も垣根だった件w

こんなシチュエーションなんだから変にぼかさずに言ってしまえばよかったのにね…誤解も生まれなかっただろうしww もう大学生になってしまってるのに次きちんと言える機会はいつになるんだろうねみこっちゃんww
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/28(月) 15:00:28.68 ID:s0/PuIBIO
おつ
TKと聞いて小室哲哉が浮かんだ俺はおっさんだな
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/30(水) 16:22:58.86 ID:Obb0NLkSO
一方さんまで激しく勘違いしててワロタww
651 :101 :2011/12/10(土) 13:40:31.15 ID:vtY1tdel0
皆様新刊は手に入れたでしょうか?

自分はこれからなのでネタバレはまだないです安心してください。
飲み会の前に買ってこれると良いなあ

ではさくっといきます
652 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:41:44.34 ID:vtY1tdel0
九月 とある研究室


麦野「世の中は大覇星祭なのに、なーんでこんなところでお仕事してなくっちゃいけないわけ?」

垣根「仕方ねえだろ、大覇星祭進行かつ研究所の顔として内外からやってくる研究者の相手しろっつー話なんだからよ」

麦野「そんなの学園都市第一位にやらせときゃいいじゃないの。なんでアイツは休みなのよ。第七位が休みなのはともかく」

垣根「スーパー前倒し進行で日程こなした結果『オマエらが終わらせねェと次進めねェから』の域まで達しやがったからなあのクソ第一位。ちゃっかり休暇もぎ取りやがってクソ」

麦野「それで可愛い打ち止めちゃんの活躍を休日のパパさんのように目に焼き付けるわけですかふううううううん」

垣根「しかもここ最近はアイツが飯作ってんだと」

麦野「はぁ? 何それキモイんだけど」

垣根「栄養バランスを考えた上でベストバランスの料理を最終信号に提供してるらしいぜ…なんで俺あのバカップルに惚気られなきゃいけねえんだよふざけんな」

麦野「なんでそんな話を私にまで伝えんのよ被害者増やすんじゃねえよこの童貞メルヘン」

垣根「ここはおとなしく巻き添え喰らっとけよオバサン」

麦野「ぶ ち 殺 す」ガタッ

垣根「上 等 だ」ガタッ
653 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:43:22.11 ID:vtY1tdel0




一方通行「……でェ?」

打ち止め「えへ」

一方通行「なァァァァァンで俺がここまで体調管理した挙げ句最後の最後でぶっ倒れてくれちゃってるンでしょォかねェェェェ打ち止めちゃああああああン?」

打ち止め「競技に集中しすぎたせいで、終わった瞬間に気が緩んじゃって…ってミサカはミサカはほっぺをかきつつ言い訳してみる」

一方通行「ほォ……」グリグリ

打ち止め「痛い痛い痛い! 頭ぐりぐりしないで、ってミサカはミサカは抵抗してみたり」キャー

芳川「はいはい、保健室で騒がないの。愛穂に頼んで特別にいれてもらってるんだからおとなしくなさい」

打ち止め「そもそも倒れたんじゃなくて立ちくらみで立ってられなくなっただけだもんー」

一方通行「一緒だっつの。アホか」

芳川「愛穂から連絡もらった瞬間に能力使ってお迎えに行って簡易検査をした上で、一時安静処置のためにお姫様抱っこでここまで運んでくるくらいに一方通行は心配したんだから、あなたも文句言っちゃ駄目よ」

一方通行「黙れ」

打ち止め「……心配させてごめんね、ってミサカはミサカは謝ってみる」ギュッ

一方通行「…夕飯覚悟しとけよ」ペタッ

打ち止め「う、レバーはやだよ、ってミサカはミサカはリクエストしてみたり」スリスリ

一方通行「バカみてェに消化が良くてかつ栄養価も高い上に低カロリーなメニューにしてやる」ペタン

打ち止め「えへへ、楽しみにしてるね」ナデナデ

芳川「ねえ、そういうのは二人の時にやってくれないかしら。見慣れてるとはいえ複雑だわ」ハァ

打ち止め「ヨシカワもせっかく応援に来てくれたのにごめんね」

芳川「別に良いわよ。外にいるよりも保健室にいた方が過ごしやすいし。大会も最終日なんだから、活躍はもう充分に見させてもらったわ」サラットナ

一方通行「オマエな…」
654 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:44:27.37 ID:vtY1tdel0
芳川「そういえばナイトパレードは行ったの?」

打ち止め「行ったよ! この人が桟敷代わりにって部屋とっててくれたから、すっごくよく見えたよ、ってミサカはミサカは報告してみる! 写真見る? 特別室だったからすごかったよ!」

芳川「わざわざホテルとったの? この時期のって大覇星祭絡みで予約困難な上に値段跳ね上がってるのに。…泊まり?」

一方通行「こっちは杖突きで移動が面倒なンだよ。日帰り」

芳川「別に良いけどね…金銭感覚、もう少しどうにかなさい」

一方通行「何か問題あンのかよ」

芳川「…もういいわ」ハァ

打ち止め「ヨシカワは行ったの?」

芳川「わたし? 行かなかったわよ。人混みに揉まれるの嫌だし。テレビで充分」

打ち止め「ヨシカワは相変わらずなんだね…」

芳川「一応愛穂とか、そうそう、垣根帝督からも誘いはあったんだけどね。一家団欒にお邪魔するのも申し訳ないし、垣根の方はたぶん他の研究室メンバーも一緒でしょうから、気を遣わせるのも悪いかと思って」

打ち止め「そっかあ…」トオイメ

一方通行(メルヘンwwwざまァwwwww)

芳川「わたしだっていろいろと気を遣った上での引きこもりなのよ」フンス

一方通行「いやそこは威張るところか」

芳川「そう?」

打ち止め「そうだよヨシカワ! もっとアクティブに行こうよ!」

芳川「とりあえずあなたの応援に大覇星祭に来るくらいはアクティブよ」

打ち止め「うー、そう言われればそうかなぁ、ってミサカはミサカはしぶしぶ首肯してみる」

一方通行「丸め込まれてねェかオマエ」

芳川「ところでさっきからナチュラルに抱きつき合ったまま会話してるけど、そろそろ突っ込んで良いかしら?」
655 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:45:37.53 ID:vtY1tdel0



*****



垣根「…お、第一位からメールだ」

麦野「何? 可愛い可愛い打ち止めちゃんの活躍メール?」

垣根「おい本当にそうだったらどうしてくれんだよ夜まで残業してるこっちの身になれよ」

麦野「誰のせいで残業してると思ってんのかなメルヘン野郎」

垣根「はぁ? テメェが俺に無謀にも仕掛けてきたせいだろバッカじゃねぇの?」

麦野「…未使用のままぶっこ抜くぞ童貞」

垣根「お前そんなことばっか言ってっから浜面に逃げられんだよバーカ」

麦野「……ぶっ[ピーーー]マジぶっ殺してやるクソッタレがああああああああああああああああああああああ」ビーーーーーーーム

垣根「格が違うっつーの」ファサファサガード



TIME XX/09/11 20:17
FROM 白モヤシ 
SUB 無題
――――――――――
オマエ芳川をナイトパ
レードに誘ったらしい


芳川に「メルヘンは他
の研究室メンバーと一
緒だろうから」って断
られたんだろ?

残念だったな






――――――――――




656 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:46:51.00 ID:vtY1tdel0


垣根「はい[ピーーー]ぶっ[ピーーー]今確定したねやっぱり[ピーーー]第一位いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

麦野「ざwwまwwwあwwwwwww」

垣根「これは芳川さんが年下の俺を気遣ってくれたんだよ! 常識的に考えて!」

麦野「ここまでいろいろダダ漏れで意識の欠片もしてもらえないってさぁ、気付いてもらってないどころか嫌われてんじゃないの?」

垣根「黙れ第四位。女じゃねぇ行き遅れの意見なんかきききき聞くかよ! ど、動揺なんてしてないんだからねっ」

麦野「[ピーーー]。そして芳川の前で『行き遅れ』って言ってみろよ」

垣根「芳川さんは俺がもらうから良いんですぅ」ピピピピピ

麦野「キモっ」



TIME XX/09/11 20:23
TO 白モヤシ 
SUB 黙れ
――――――――――
芳川さんの俺に対して
の気遣いだクソッタレ

空気読めないんですか
コミュ障
――――――――――

657 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:47:28.42 ID:vtY1tdel0


TIME XX/09/11 20:31
FROM 白モヤシ 
SUB Re;黙れ
――――――――――
まあ元気出せ
クソガキがオマエのこ
と応援してたぞ
ガンバレ









――――――――――




垣根「……」ユラァ…

麦野「どうしたの」

垣根「ちょっと第一位のところに特攻してくるわ」



658 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:48:45.03 ID:vtY1tdel0


*****



一方通行のマンション


一方通行「メルヘンに送信終了っと」ピッ

打ち止め「さっぱりしたー! ってミサカはミサカはソファーにダーイブっ!」ドーン

一方通行「ソファーで寝てねェでベッド行けベッド」

打ち止め「まだ寝ないもん、ってミサカはミサカは大覇星祭の疲れを癒やすべくゴロゴロしてみる」

一方通行「つーかこの時期にワンピース一枚とか風邪引くだろちゃンとパジャマ着ろ」

打ち止め「お風呂上がりだし、あと日焼けした肌のお手入れしたからもう少ししないと着れないの、ってミサカはミサカは日焼け止め知らずなあなたの肌の羨ましさにジタバタしてみたり」バタバタ

一方通行「足バタバタさせンなよ…裾めくれてンぞ」

打ち止め「ふふふ絹旗先輩直伝のギリギリ見えないの術、ってミサカはミサカは大丈夫だよー」

一方通行(あの女後で締める)

一方通行「…それよかオマエ、普段学校でもンなことやってンじゃねェだろォなァ…?」ギロッ

打ち止め「してるわけないよー、ってミサカはミサカはTPOを使い分けるできる女であることをアピールしてみる」

一方通行「あっそォ…。とにかく直せ。見えそォだぞオマエ」ハァ
659 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:49:31.57 ID:vtY1tdel0
打ち止め「冷えたソファーの感触が疲れた脚にはたまりませんなー、ってミサカはミサカはグデグデしてみたり」グデーン

一方通行「話を聞けよ…」ズイッ

打ち止め「おう? ああああなた、いきなりのしかかってきてどうしたのかなー? ってミサカはミサカは動揺中っ」

一方通行「いい加減にしねェと――」ギシッ

打ち止め「ちょっとあなたあなた近いよ近いってば! ってミサカはミサカは何この体勢?!」













一方通行「――襲うぞ」

660 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:50:22.66 ID:vtY1tdel0





あの人があああああああああああああああああああ

1:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:20001
 あの人があの人がうっひゃああああああああああああああああああああああああ

2:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:15683
 華麗に2ゲト

3:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:18945
 3
 
 で、どうしたんでしょうか 

4:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:13339
 またアレが何かしたんでしょうか?

5:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:10032
 何か問題があったならすぐ向かいますよ、とミサカは上位個体に気を使えるミサカであることをアピールします

6:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:17002
 痴話げんか?

7:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:18331
 やっぱり白モヤシに上位個体を任せるべきではなかったようですね、とミサカはあの三日三晩続いた会議の結末を恨みます

 
 今から白いの殺りにいくわノシ 

8:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:12386
 >>7
 一人じゃいかせねえよ…戦友b

9:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:10482
 >>7 >>8
 死ぬな

10:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:11927
 何があったのですかー?
661 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:51:11.94 ID:vtY1tdel0
11:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:20001
 つttp//www.misatube.com/watch?20XX091120475321

 うっひゃあああああああああああああああああああああああああああああ

12:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:19923
 え

13:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:16544
 oh…

14:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:16660
 !?

15:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:15683
 なんだただののろけかよ

16:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:10053
 解散 

17:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:19550 
 うわあ…なんつう耳に毒台詞

18:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:20002
 ちょwwwマジうけるwwwwwww欲求不満wwwwwwwwwwwwwwww

19:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:18331
 やっぱ第一位[ピーーー]わ

20:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:19954
 異議無し

 ちょっと行ってくるノシ
662 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:52:09.72 ID:vtY1tdel0
21:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:10061
 え、どうすんのこれマジで
 実況してくれんの?

22:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:14331
 いらねーよトラウマじゃねーかそんなん

23:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:13945
 このまま上位個体が美味しくいただかれて良いわけねえだろクソッタレ
 おいヒーローに連絡取れよ! 
 モヤシ止めろよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお 

24:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:13739
 さ あ 盛 り 上 が っ て ま い り ま し た

25:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:15232
 今きた産業 

26:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:17602
 もうやだこのバカップル…

27:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:10131
 >>25
 ただの
 バカップル
 でした 

28:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:12376
 あなた
 できちゃった
 みたい(はぁと)

29:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:18482
 モヤシ発情
 上位個体貞操危機
 決死隊出発

30:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:19927
 モヤシ発芽って読んだ
 死にたい(´・ω・`)
663 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:54:45.74 ID:vtY1tdel0
31:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:17222
 上条当麻にこんな台詞言われたい
 
32:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:14923


33:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:16541
 !!!!!!!!!!!

34:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:16160
 天才が出たぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

35:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:15683
 誰か! 誰か上条当麻を! 

36:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:10253
 うわそれなら毛根死滅するわ

 モヤシ(ww   

37:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:19250 
 第一位だとがっかりだけど
 上条当麻ならときめくよな 
 
 やばい動悸息切れ目眩が…
 責任とってくれ 

38:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:20000
 つ救心
 

39:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:18331
 つまりこういうことかつttp//www.misaroda.com/pic?20XX091120502311
 やっつけ失礼


40:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:19090
 !? 



664 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:55:50.49 ID:vtY1tdel0







打ち止め「あわわわわミサカこういうのはまだ早いと思うのってミサカはあなたなら良いけどミサカ的にはもっとステップを踏んでからのがってうっひゃあああああああああああああああ///////」

一方通行(コイツ面白ェ…)ツツツツツ

打ち止め「耳、み、耳はくすぐったいからなぞっちゃダメって、ぁふ、みさっ、かっ」

一方通行「あァ?」

打ち止め「や、耳ふーって、ダメだってば、ってあなた距離近いよぉ」ナミダメ





665 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:56:33.75 ID:vtY1tdel0
41:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:10927
 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

42:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:17923


43:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:16541
 うひゃああああああああああああああああああああああああああああああああ

144:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:17660
 !?

157:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:15623
 髪きたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

226:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:12053
 神 

317:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:19590 
 ネ申

422:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:19999
 ありがてぇ…ありがてぇ…

560:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:18431
 1000000回保存した

587:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:19914
 10031と1回保存しとく
 
666 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:57:29.63 ID:vtY1tdel0
611:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:19911
 ちょ、重すぎ速すぎ

721:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:14231
 重すぎ[ピーーー]

753:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:13965
 自重しろ
 サバ落ちするぞ

811:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:13729
 連打してんじゃねぇよハゲ 

852:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:15212
 俺がハゲならテメェもハゲだpgr

991:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:17612
 もうこれで死んで良い


上条「襲うぞ」2ソゲブ目


47:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:11131
 >>39になら襲われても良い///

58:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:12376
 >>39ありがとー(o´∀`o)

 ここが天国だったんだな…

119:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:18212
 ちょwww
 勢いすごすぎwwwwww
667 :101 [sage]:2011/12/10(土) 13:59:18.54 ID:vtY1tdel0
268:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:15222
 画像ひらけneeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee

412:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:17282
 上条当麻に襲われたいですハァハァ
 
432:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:14923
 寧ろ襲え
987:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:18330
 一つ違いのナンバーとして
 >>39 君ヲ誇リニ思ウ

990:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:18331
 次スレでまた何か落とす 


上条「襲うぞ」3ソゲブ目

255:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:16541
 ミサカ>>39のお陰でもう何も怖くない…/////

464:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:11160
 天才が出たぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

465:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:15273
 gj過ぎて何も言えねえ… 

770:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:10211
 どうしよう…涙がとまらないよ  

807:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:12260 
 自分もだ…

 やっぱり上条当麻のこと好きだ…

968:以下名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:20002
 ネットワークが重いんだけど
668 :101 [sage]:2011/12/10(土) 14:01:03.20 ID:vtY1tdel0





一方通行「っ!」

打ち止め「あなたちょっと近い近いってば、ってミサカはミサカは意外に力の強いあなたにあぅう」/////

一方通行(…電極がおかしhoiusagfi)グラッ

打ち止め「ちょっとあなた! ってアレ?」

一方通行「演…nhoawざjkqwduiン:l@xreoihu」キュウウウ

打ち止め「ひゃああああああああああああああああっ?!???!!」//////

一方通行「」パタンキュウ

打ち止め「ああああなた?!」

一方通行「」グデン

打ち止め「だ、大丈夫あなた?! ってミサカはミサカは…ネットワークの負荷過剰…? あなた大丈夫!? ってミサカはミサカはあなたを揺すってみたり!」

一方通行「」プシュウウウウ

打ち止め「大丈夫?! ってミサカはミサカは意識飛ばしたあなたの意外な重さに潰されそうだけど頑張って何とかするねと呼びか「邪魔するぜコラアアアアアアアアアアアアアア」
669 :101 [sage]:2011/12/10(土) 14:02:10.54 ID:vtY1tdel0
垣根「オラ殺しに来たぜ第一位! 俺の未元物質に開けねぇドアはねぇんだぞクソッタレ」ババーン

麦野「お邪魔しまーす、ってあら?」


打ち止め「…あ」
一方通行「」


垣根(え、ソファーの上で第一位が最終信号の上にべったり重なってて? 最終信号が顔真っ赤な上に微妙に足とか肌蹴てて? え、何これ)ヒソヒソ

麦野(どう考えてもアレでしょアレ)ヒソヒソ

垣根「…おっ邪魔しましたー」アハハハハ

麦野「ごゆっくりー」アハハハハ


ソソクサー
キー、パタン


打ち止め「カキネとムギノは何しに来たんだろう、ってミサカはミサカは首を傾げてみたり。って、そんなことよりあなた大丈夫?! ってミサカはミサカは大急ぎでシステムの回復に努めてみる!」
670 :101 [sage]:2011/12/10(土) 14:04:54.09 ID:vtY1tdel0
今回はここまでです

一通さんはちょっと調子のっただけで手を出すつもりは毛頭ありません。
でも代償として後日弁解の旅に出ます。人生何事もほどほどが大切だね☆

ではではノシ
671 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 14:08:13.82 ID:WULKdUrI0

ネットワーク内でも連打するものがあるんだなw
672 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 14:18:22.26 ID:n/FJB577o


20002って番外個体?
673 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 06:00:53.25 ID:wTH8pZh8o
674 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 21:16:35.90 ID:Yp/zGqD90
もやし発芽wwww
しかし間違ってないようなww
675 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 23:19:13.39 ID:Hzvm3tNBo
乙にゃんだよ!
676 :101 [sage]:2011/12/31(土) 22:34:03.11 ID:CEgclOVDO
年末にこんばんは101です。
クリスマス三連休は普通に仕事だったり、年末は上司に仕事を押し付けられたり、帰省したら雪掻きをひたすらしたりと心が寒い年末だったので
冬のばかっぷるを短いですが投下したいと思います。携帯から失礼します。
677 :101 [sage]:2011/12/31(土) 22:36:04.56 ID:CEgclOVDO
「起きてー、ってミサカはミサカは呼び掛けてみたり」

寝汚いあの人を起こすのは朝の一仕事だったりする。特に冬、そして休日は。

「起きて起きて起きて、ってミサカはミサカは揺すってみる」

瞼を縁取る長い睫毛がふるふると震え、うっそりとした様子で漸く紅い瞳が見えた。…のは良いが、すぐに枕に突っ伏されてしまった。

「おはようございまーす、ってミサカはミサカはにっこり笑顔で朝の挨拶をしてみたり。今日はお買い物にいくって言ってたよねだから起きて、ってミサカはミサカは覚醒を促してみる」

「…うるせェ」

面倒くさそうに伸ばされた手が、ぽんと頭の上にのった。そしてくしゃりとゆるく撫でられた。

「なに?」

「…寝る。寝ろ」

「その活用とこの行動の関係性がわかんないよ、ってミサカはミサカはあなたの口癖に難癖をつけつみたり」

「…ン」

枕に頭を埋めたまま寝直す体勢に入ったあの人に、ついついと引っ張られて、はぁ、と大げさに溜め息を吐いてみせる。…まあこういった展開になることを見越した上で、朝食の準備の手を止めてきたわけではあるが。
ぬくぬくした布団にもぐりこむ。もぞもぞと落ち着く場所を探している間に、のっそりと動いた腕の中に拘束されてしまった。

「…おーぼー」

「…うっせ」

小さな呟きに半分眠った声を返された。抱き枕状態でべったりと密着しているので、聞こえてしまっていたらしい。
髪のあたりにかかる、規則正しい吐息がこそばゆい。

「匂いが甘ェ…」

「ヨミカワ直伝の炊飯器でリンゴのコンポートにチャレンジしてみたの、ってミサカはミサカは報告してみる」

「ふゥン…」

全く以て興味なさそうな返答を残して、すっかりお休みモードに入ってしまった。回された腕が重くなる。
『男女のオツキアイ』というものをスタートさせてから、あの人が何かかわった点を挙げろと言われれば、あの人の方から『なんとなく』触れてくる機会が増えた、ということだと思う(ちなみにムギノに言わせると、「自分のもの主張が激しくなった」らしい。よくわからないけど)。
能力が万全だったころはあらゆるものを反射し、能力を失ったばかりのころは人との接触に露骨に嫌悪感を示しており、どこかおっかなびっくりだったことを考えると、理由もなく他愛ない触れ合いを、あの人の方からするようになったのは大きな変化だろう。
コミュニケーションがものすごく苦手だった人なのに。まあそれも、決定的に機会がなく、そういった力を養うことが出来なかっただけで、基本値はそこまで悪くはなかったのかもしれないが。
甘えられているのかもしれない――そう思うとくすぐったい。そして、甘えられるようになってきたという事実が何より嬉しい。

「買い物にいく約束、忘れないでね、ってミサカはミサカは念をおすように囁いてみる」

返事は全くないが、反故にされるような事態は多分ない。案外義理堅い人なのだ。
背に回した手に力を入れると、心地好い温もりに眠気を誘われるままに目を閉じた。
朝食はブランチにしてしまおう、なんて眠った頭で考えながら。



678 :101 [sage]:2011/12/31(土) 22:40:05.66 ID:CEgclOVDO
短くてすまんかったが以上です。

今年はいろいろありがとうございました。地震とかで大変だったけど、本当に助かりました。
来年もまったり更新ですがよろしくお願いします。

そして今年はアーカイブスにオンリーにと通行止め祭りだったけど、来年も通行止めがイチャイチャしてますように!!二人が幸せになってくれるなら何でもするよ!!

そんなわけで良いお年を。来年は素敵な年になりますように。

ではではノシ
679 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 08:06:30.78 ID:lZQkci/vo
乙乙
やはり通行止めはいいものだ…実にいいものだ
本編の一方さんももうちょっと素直になれればいいのに

あけましておめでとうございます
こちらこそ毎回通行止め愛あふれるSSをありがとうございます
更新いつも楽しみにしてるんで自分のペースでいつまでも書き続けて下せぇ
680 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 08:19:54.28 ID:QpmkWrL1o
おつおつ
一方さんだってそのうち打ち止めにくらいは甘えられるようになるさ
末長く爆発しろくださいお幸せに!

あけましておめでとう通行止めと>>101とお前ら
今年もよろしくお願いします
681 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 15:32:41.66 ID:x0E7KkB50
あけましておめでとうございます。

あまーい通行止めをありがとう。打ち止め枕最高です
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/25(土) 20:47:38.17 ID:vs/i23370
続きこんかなー
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/02/25(土) 20:52:19.32 ID:Z8W92Y3Ao
つかそろそろ三ヶ月ルールに引っ掛かって落ちるぞ
684 :101 [sage]:2012/02/25(土) 22:59:04.35 ID:STbTdpDy0
お久しぶりです。本当に申し訳ありません…同僚が退職した繁忙期舐めすぎてたおorz そんなわけで遅ればせながら今年もよろしくノシ

そして相変わらず新約がご近所に売っていなかったためにいろいろと出遅れまくってしまったorz
感想は今更過ぎる気もするので一言だけ。電話しても良いんだからねっ!寧ろ今すぐするべきだと思うね!
あと愉オブを恐れずに言うが、キューズの打ち止めたんの膝裏から足首にかけてのラインエロ過ぎじゃね…?

そして日本海側の皆さま、大雪大丈夫でしょうか? そんなうちの実家も3m積もったあたりなのですが、雪かき帰省するたびに思うんだ、
「ロシア編の一通さん、まじ雪に同化しすぎじゃね…?」
と。人肌で暖めるのは良いんだかが、もう少し打ち止めたんに暖かい格好させたって欲しいですね。

こそーり投下
685 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:00:22.91 ID:STbTdpDy0
とあるスーパー

上条「今日は週末、奨学金の支給もあった、豪勢に夕飯食ってやりますよーっ!」オラアアアア

上条「まあ肉だろ肉。たまにはアルコールなんてとっちゃいますか?! っしゃーっ!」イエアアアアアア

上条「よし、今日は鶏ももが安いから…いやいやいや、ここはバーゲン品に目もくれず牛さんでも買ってやろうか…」フフフフフ

上条「あれ? っと、おーい」ノシ

打ち止め「あ、ヒーローさん、こんばんはー」ノシ

上条「夕飯の買い物か?」

打ち止め「そうなの。今日は『ていとくんNIGHT』の予定だから、夕飯の買い出しだよ、って説明してみたり。今日はムギノも来るんだよ」

上条「あのイベント、未だに続いてたのか…。今日も垣根が最終的にメルヘンな状態で訥々とポエム読み上げるのか」

打ち止め「ミサカ的にはいろいろ考えるよりもがつんとヨシカワに突撃した方が効果的なんじゃ、って思ってみる」

打ち止め「でもきっと、あーいった感じでご飯食べて騒ぐのが楽しいんだろうからしょうがないね。カキネもあの人も、楽しそうだから」

打ち止め「あの人もそうだけど、たぶんカキネだって同年代の人とバカ騒ぎする経験、少なそうだし」

上条「あはは、打ち止めは大人だなぁ」ヨシヨシ

打ち止め「えへへ、ありがとう。ヒーローさんも来る?」

上条「え、良いんですか?!」

打ち止め「うん、大歓迎だよ、ってミサカは太鼓判! あの人たちちょっと遅くなっちゃうみたいだから、ご飯の準備手伝ってくれると嬉しいな、なんて交換条件を提示してみたり」

打ち止め「それに、帰ってくるときに買ってきてくれるって言ってたけど、ヒーローさんいれば飲み物買えるし」

上条「ああ、そっか。重いしなぁ。荷物持ちくらい上条さんはいくらでもしますよ」

打ち止め「違いますーミサカじゃお酒買えないからですー」プクー

上条「そっちかよ。まあ麦野とかも来るし、飲み会かぁ。当然お前は一方通行が飲ませないんだろ」

打ち止め「そりゃあ警備員(アンチスキル)のお家出身ですから。じゃああの人にメールしとくね、ってミサカはミサカは携帯を開いてみる」


686 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:01:27.83 ID:STbTdpDy0


とある研究室


麦野「ちょっとこのデータどうなってんのよ!」

垣根「それ第七位のだろ」

削板「自分で打ち込んだんだぞ!」フンス

一方通行「桁あってンのかコレ。すげェことになってンぞ」

垣根「うわ、本当だ…普段より数値が一桁大きくなってやがる。打ち間違いか?」

削板「いつもより多めに根性を込めてみた」キリッ

麦野「はぁ?」

一方通行「…つーこたァ能力値が大幅に上がったか、入力ミスだな。実験の記録洗っとけ」

垣根「これが正しいとしたら、またしばらく第七位のデータ採取の日々かよ」

麦野「うっわー…最悪」

削板「俺は! 燃える! ぞっ!!!」ゴゴゴゴゴ

一方通行「暑苦しいわクソッたれ」
687 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:02:34.12 ID:STbTdpDy0
麦野「とりあえず見なかったことにしない? とっとと終わらせて帰りたいんだけど」

垣根「賛成だな。今日は『俺と芳川さんの距離を如何にして縮めるかを考えるていとくんNighT』の開催日だしよ」フッ

一方通行「オマエだけ残業していけよクソ第二位」

麦野「珍しく第一位と気があったわ」

垣根「性格の悪さだとツートップ走ってるわな、第一位と第四位は」

一方通行「だまれメルヘン」

麦野「童貞キモイわ」

垣根「黙れよテメェら! 俺が泣くぞクソッ」

削板「垣根、俺のアドバイスは『ガンガン行こうぜ』だ。今日は参加できなくてすまんな」キリッ

垣根「微妙な優しさ見せんなよ第七位。泣いちゃうだろ」グスッ

麦野「とりあえずデータ入力して、片付けて、ここ出るのは三十分後くらいかしら? お留守番してご飯作って待ってる可愛いハニー☆に連絡しといたら? 第一位」

一方通行「ハニーって単語がオマエの口から出るときめェ」スッ

麦野「よし[ピーーー]」

一方通行「返り討ちにしてやるから安心しろ格下が。…お?」

削板「どうした第一位」

一方通行「あっちからメールが…」カチャカチャ

麦野「何ー?」ヒョイ


688 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:03:54.10 ID:STbTdpDy0

一方通行「……」

垣根「酒買って帰るから更にプラスの時間も入れとけよ…って上条もいるのか」ヒョイ

一方通行「…帰る」ガタッ

麦野「はぁ? 何突然言いだしてんの? データ処理は?」

一方通行「つーか俺の仕事はとっくの昔に終わってっからいいンだよ。じゃあな」

垣根「オイ…ってリアルに帰りやがって」

麦野「まあ確かに第一位サマの仕事範囲は完了しるけど」

削板「何だあれ」

麦野「あれでしょ。可愛い可愛い打ち止めちゃんが、お家で上条と二人でいんのが気に入らないんでしょ」

垣根「ああ、白モヤシの独占欲半端ねえもんなぁ」

麦野「男の嫉妬とか見苦しいんだけど」

垣根「余所でやれっつー話だわなぁ」

削板「なるほど。第一位も男ならどーんと構えて、懐と器を見せるべきだな」ウンウン

麦野「おこちゃま第七位が何ほざいてんの」

垣根「相変わらず何時代の話って感じだな第七位」

削板「何言ってんだ。俺にだって彼女くらいいるぞ!」ムッ

麦野「…え?」

垣根「…は?」
689 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:04:54.24 ID:STbTdpDy0

削板「だから、俺だって彼女くらいいるっ!」ドーンッ

麦野「はああああああああああああああ?!!??!??!」

垣根「いやいやいやいや、ねえわ、ありえねえ」ナイナイナイナイ

麦野「あんたが勝手に彼女扱いしてるだけじゃない?」

垣根「そもそも女かよそれ」

麦野「寧ろ人間なの? そしてちゃんと三次元にいる?」

垣根「ひょっとしてそれはあなたの想像上の彼女ではありませんか?」

削板「失礼な! ちゃんと実在してるっ!」

麦野「しょ、証拠! 証拠見せてみなさいよ! 実際にいるって証拠を!」

垣根「そうだぞ第七位! 名前言ってみろよ!」

削板「あっちが良いと言わない限り言うわけにはいかない」キリッ

垣根「証拠なしかよ」

削板「そうだ、大覇星祭でこれを買った」つ 明らかにペアものっぽいストラップ

麦野「…っ!」

垣根「なん…だと…?」

削板「これで信じる気になっただろう?」フンス

麦野「……ねえ。第二位」

垣根「……なんだよ。第四位」

麦野「私ね、レベル5の中で、万年バカップルの第一位はさておき、次に恋人を見つけるのは自分かアンタだと思ってた」

垣根「奇遇だな。俺もまさか自分やテメェが第七位に先越されることになるたぁ思ってなかったわ」

麦野「うふふふふふ」

垣根「あははははは」

麦野「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

垣根「あははははははははははははははははははははは」

削板「まあ、元気出せよ」ポンッ

麦野・垣根「「ふっざけんなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」」


690 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:06:27.25 ID:STbTdpDy0



一方通行のマンション


上条「鶏カラ揚がりましたよーっとぉ」

打ち止め「ありがとうヒーローさん。こっちもカナッペもどき完成しました、って報告してみたり。リ○ツだけど。サラダよし、お菓子よし、おにぎりもよーし!」

上条「なんかよくわからない飲み屋だな。」

打ち止め「明日休みだし、たらたらエンドレスになるかもしれないから、ってミサカは今までの経験を振り返ってみる」

上条「じゃあ後は帰ってくるまでしばし待機か」

打ち止め「ミサカ喉渇いちゃった」

上条「じゃあリビングのテーブルの下に袋があるから、その中のジュース、先にこっそり飲んじまうか」

打ち止め「やったー♪」

上条「おっと、酒を冷蔵庫に入れるの忘れてたわ」

上条「このビニールごと突っ込むか。…ん?」

上条「……あれ、こっちがジュース……?」

上条「って…ことは?」ヒヤアセタラーリ

打ち止め「? なんかへんないつもとちがうあじ? ってミサカはミサカは」ゴクゴク

上条「ダメええええ!!! 今すぐ飲むのやめなさい打ち止めさあああああああああああんっ?!」

打ち止め「…ん?」ニヘラァ

上条「あは、手遅れ?」アハハハハ

打ち止め「ヒーロー、さん?」ユラァリ

上条「あーと、何でございませうか打ち止めさん…?」ダラダラダラ
691 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:07:59.48 ID:STbTdpDy0
打ち止め「あははははは、ひっいろっおさんっ♪」ダキツキッ

上条「うわああああああああ離れて離れろ離れて下さいの三段活用っ! 上条さんはまだ死にたくありませんのことよおおおおお?!????!!!」ウギャー

打ち止め「ひぃろぉさんはぁ、だれのことが好きなのかにゃーん? ってミサカはミサカは首をかしげてみたりぃ? 10032号? 10033号? 10034号? 10035号? 10036号? 10037号?」

上条「ちょっと待てそれを20000号まで続ける気なのですか打ち止めさあああああん?!」

打ち止め「かみのけツンツンだぁ、ってミサカはミサカはウニウニしてみるー」キャッキャッ

上条「脈絡なさ過ぎるだろこの酔っ払い?! やめて頭引っ張らないでっ!」

打ち止め「ちなみにウニにはレチノールやビタミンE・Bが多いから健康に良いけど、コレステロール値がタコの約二倍くらいあるから注意なんだよ、ってミサカはミサカは豆知識を披露してみたり」ドヤァ

上条「上条さんからウニを連想するのはやめようぜ…寝惚けて某シスターさんに噛み付かれた悪夢ががががが」

打ち止め「それともぉ、おねえさまとかインデックス? 10038号? 10039号? 10040号? 10041号? 10042号? 10043号? 10044号? 10045号? 10046号? 10047号?」

上条「続いちゃうの?! ちょっと打ち止めさん落ち着いて下さいお願いしますっ!」

打ち止め「…い、いくらヒーローさんでも、あの人は渡さないんだからね、ってミサカはミサカは主張してみるっ!」ジワッ  

上条「何言ってんのこの子怖いよ?! っつーか泣くなああああああ」ヨシヨシ

一方通行「オイ、帰った……」

上条「……よ、よお」

打ち止め「……」グスングスン

上条(まずいまずいまず過ぎんだろこの状況! 泣いている打ち止めにしがみつかれてる俺が打ち止めの頭撫でてる光景とかどうするんですか考えろ考えろ上条当麻! 落ち着けこういうときは素数を数えるんだ1、3、5、7、9、11、)

一方通行「…pjo殺wm」

上条「待ってええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ一方通行さあああああああああああああああああああああああああああん?! 背景に見えちゃいけない黒い翼的なものが見え始めてますのことよ?! お願いします落ち着いて下さい話を聞いて下さい頼むから頼みますからお願いしますからああああああああああああああああああ」
692 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:09:36.96 ID:STbTdpDy0
打ち止め「あ・な・たーっ!」ターックル!

一方通行「ごふっ」ゴンッ

打ち止め「おかえりなさいあなたー♪ ってミサカはミサカはおかえりのちゅー」チュッチュ

一方通行「はあ? オマエどォした?!」

上条「お、お前ら普段からそんなことしてんのか///」メヲソラシテミタリ

一方通行「してねェよっ!」

打ち止め「ごはんにする? おふろにする? それとも、ミ・サ・カ? ってミサカはミサカはお決まりのしつもんをしてみる」チュッチュ

上条「お、お前ら普段から「す る か」

一方通行「オイ、だからどォした?!」

打ち止め「明るいリビングでなんて大胆なのね、ってミサカはミサカはキャー/////」ギュー

一方通行「落ち着けガキ。つーか、何だこの臭い…アルコール?」

打ち止め「そうだ、ひぃろぉさんが…」ジワッ

一方通行「あァ?」ピキッ

打ち止め「ミサカがあなた好きなのに、ひぃろぉさんが好きとか言うから」グスグス

一方通行「…ほーォ」カチッ

上条「いや酒飲ますことになった原因は俺かもだけどやめて盛大に誤解を招く発言しないで下さい寧ろ言ってもいねえぞこの酔っ払いさんんんんんんんんんんん?!!!!!!???!! そして落ち着いてください第一位さまっ!」

一方通行「…つまりこのガキに酒飲まして、なァにしようとしてくれちゃってンですかねェ、ヒーローさん☆」アハギャハ

上条「あはは額の真ん中にごりごり当たる鉄の感触はアレ以外ありませんよね、あは☆ つーか話聞けよ酔っ払いに過保護がああああああああああああああああああああああああああ」

打ち止め「えへへーあなたの匂いすきー」スリスリ

一方通行「あーハイハイ」ヨシヨシ

上条「俺を殺しにかかるかいちゃつくかどっちかにして下さいませんかね! このバカップル! 爆発しや「黙れ」痛いから杖でグリグリしないでぇ!」ラメェ!
693 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:11:24.20 ID:STbTdpDy0

麦野「お邪魔しまーす。…て何このカオス」

垣根「最終信号侍らせてる第一位が上条を足蹴にしている光景か。大したこたねえな。お、美味そうな唐翌揚げじゃねーかよ」

麦野「あらほんと良いきつね色じゃない。鮭ないの鮭…あ、サラダにサーモンが入ってる♪」

上条「テメェらは上条さん<<<<唐翌揚げなのか?! ちなみに俺の力作だぞクソッタレ!」

打ち止め「あなたすきー」ベタベタ

一方通行「ハイハイ知ってますゥ。水飲んどけガキ」

打ち止め「飲ませて欲しいな、ってミサカはミサカのおねだりモード! …だめ?」ギュウウウ

一方通行「…チッ、仕方ねェなァ…」ハァ

垣根「よし、じゃあメンバーもそろったところで『俺と芳川さんの距離を如何にして縮めるかを考えるていとくんNighT』を早速始めるか!」キリッ

上条「あのパステルピンク空間を華麗にスルーする第二位様マジ半端ねぇよ…」ゲンナリ

麦野「ってか打ち止めの方、テンションおかしくない?」

上条「いや、間違えてチューハイ飲んじまってさぁ…。そして素晴らしい勢いでサラダの中のサーモン拾うんじゃありません」メッ

麦野「なら部屋で寝かしといた方が良いんじゃないの?」

一方通行「あァ…オイ、部屋行くぞ」

打ち止め「…ミサカ、ひとりヤダ。あなたといっしょがいいよ」ウルッ

一方通行「……」

打ち止め「…だめ?」ウルウル

一方通行「…チッ、好きにしろ」

上条「あっさり負けてんなよ第一位いいいいいいいいい「うるせェ」…ハイさぁせんっしたぁ!」ドゲザー
694 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:13:36.45 ID:STbTdpDy0
垣根「よし、早速本題なんだが、芳川さんは今更ピク○ンにはまっているらしい」

垣根「そしてそのテーマソングは『愛のうた』だ。そしてその歌詞にはこうある」

垣根「…『ああ ああ あの空に 恋とか しながら』、と」

垣根「空といって思い出すもの、それは皆さまもうお気づきだろう」

垣根「空…鳥…翼…そう、それは俺の能力『未元物質(ダークマター)』が創造する、『羽』だ」

垣根「そして、ここから導き出されるものは、『翼を持つ者=俺に恋をしている』という暗喩」

垣根「しかしだ、歌詞をよく見て欲しい。『わたしたち 愛してくれとは いわないよ』…つまり恋をしていても、何故かその見返りをあの人は求めていない」

垣根「さらに『わたしたち あなたに従い 尽くします』という歌詞…。ここからして、彼女は自分の本当の気持ちを押し殺して、それでもなお俺の能力のために研究を協力しようという姿勢を貫くようだ」

垣根「…そんなわけで、今日の議題は『何故芳川さんはそういった態度をとるのか』だ!」キリッ

麦野「あー、これ美味しい。味噌とチーズってあうのね」

上条「そっちは打ち止めが作ったやつだな」

打ち止め「えへへ、あなたぁ、ほめてーなでてー」ムギュウウ

一方通行「ハイハイ」ナデナデ

打ち止め「ミサカもするー」ナデナデ

一方通行「意味解ンねェ」ハァ

垣根「おい、お前ら話聞く気ねぇだろ?! 俺は真剣に相談してるんだ!」

麦野「童貞こじらせて、頭の中でメルヘンの種でも発芽しちゃったんじゃないかにゃーん?」

上条「あー、うん、ストーカーにはなるなよ…?」

一方通行「寝言は寝てる時に言え」

打ち止め「たまにはいっしょにねてい? ってミサカはミサカはおねだりしてみる」

一方通行「…好きにしろ」ハァ

打ち止め「だいすきっ」ギュウウウウ

垣根「もうやだ、このバカップル…っ」泣

上条「奇遇だな、俺もだよ」
695 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:17:10.89 ID:STbTdpDy0
麦野「…っつかさぁ」

垣根「どうした第四位」

麦野「ずうううううっと聞いてっけどさぁ、第二位は何なの? 芳川に惚れてんだったらとっとと玉砕しにいけよ玉無し」ケッ

上条「む、麦野さん?」

垣根「ちょっと待て、なんで玉砕前提なんだよ?! そして玉はあるっ!」

打ち止め「んー? 聞こえない? ってミサカはミサカは耳を塞がれてみる」

一方通行「聞かなくてイインですゥ」

麦野「こっちとらぁ惚れた相手妻帯者だっつーの。ガキまでこさえてラブラブ無理ゲー状態なのにさぁ、何なのホントまじで」ウッ

垣根「第四位…」

麦野「新しい相手探そうにも研究所にはいないし、つるむメンバーもメンバーだから良いのいないし。前結標主催で合コンしたら、会場公園とか何なのあれ。小学生とお菓子食べながらゲームって合コンっていわねーよ子守っつーんだよ。動きやすい服指定って意味わかんねーよ」

上条「あわきんぇ…」

垣根「さすが結標、歪みねぇな」

上条「そんなこといったら俺だって出会い全然ないなぁ…。俺だって彼女欲し「[ピーーー]」ちょっと麦野さん?! 俺の右手は鈍器的なものの衝撃はそげぶできませんのことよ?! 痛っ! マジで死ぬっ!」ギャース

垣根「あんだけ女に囲まれててよく出会いないとか言えんなテメェ」

上条「垣根さんも俺のコップの中に物凄い勢いでタバスコ振るのやめていただけませんか…?」

麦野「あそーれ、いっき、いっき、いっき、いっき」キャッキャ

垣根「いっき、いっき、いっき、いっき」キャッキャ

上条「飲むわけね「飲めよ」ごぶふあぁあぐがごふいあう゛ぃうのkxcうぇんじhぽ;んぁww」

麦野「上条のー、格好いいトコ見てみたぁい♪」イェーイ

垣根「見てみたぁい♪」イェーイ

一方通行「一滴でも零してカーペット汚したらァ、クリーニング代もらいまァす」

上条「?”!”」ゴブッ

麦野「あ、飲んだー」キャッキャ

垣根「さすが上条! そこに痺れる憧れるぅ」ゲラゲラ

上条「テメェら…もうヤダこのレベル5」ゲッホゲッホ
696 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:19:06.70 ID:STbTdpDy0
垣根「そういや、レベル5といえば第三位とかどうなんだよ。仲良いみてぇじゃん」

上条「え、つーかビリビリが好きなのは――」



美琴『…好きな人くらい、私もいる』

美琴『…『T・K』、っていうんだけど、私よりすごくて、強くて、ずっと憧れてる人がいるの』

美琴『その人と同じフィールドに立って、認めてもらって…――好きになってもらうのが、私の目標』

美琴『だから、私は頑張れるの』



上条「――いや、何でもない(いっけね、アイツが好きなのは垣根だってこと、危うく言っちまうところだったぜ)」アセアセ

垣根「何だよ気持ち悪ぃな」

上条「あはは、気にすんなよ! まあビリビリとは腐れ縁ってとこじゃないか、せいぜい」

麦野「(この分だと第三位も永遠片思いルート確定かにゃーん)…てか、そんなに出会いないなら今度合コンでもしてみる?」

上条「え?! わ、わたくしめにごじゃいましょうか?!」

麦野「普段と違った面子が集まりそうだし、面白そうだし(第三位的に)」

上条「マジで?! うわ、俺ちょっと興味あったんだ合コン。誰からも誘ってもらえなくってさぁ。正直虐めかと思って若干凹んでたんだよな」

垣根(そりゃほぼ全てのフラグをさらってくからだろ…この合コンキラーめ)

麦野「じゃあ男子三・四人集めといてよ。日程は後でいいからさ」

上条「よっしゃー! これで俺もリア充ルート突入じゃああああああ!」ウオオオオオ
697 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:20:37.92 ID:STbTdpDy0
垣根「うぜえ…。つーか、この会の趣旨を忘れるところだったぜ。『俺と芳川さんの距離を如何にして縮めるかを考えるていとくんNighT』が本題だった…!」ハッ

麦野「ああ、そんなの永遠に忘れ去ってれば良いのに。唐翌揚げ美味しい」モキュモキュ

上条「自分で言うのもなんだけど、ホントこの唐翌揚げ美味いわ。インデックスにも食わせてやりたかった…」モキュモキュ

打ち止め「これミサカが作ったの、ってミサカはミサカはあーん」エヘ

一方通行「はいはいあーン」モシャモシャ

垣根「ちょっとそこのバカップル、不快だから視界に入らない場所でやってもらっていいですかね? つーか第一位マジぶっ[ピーーー]」

一方通行「あァ? 人の家に来といてナニ言ってくれちゃってンですかねェクソメルヘン?」

上条「まあでも、お前が打ち止めにやりたい放題させっぱなしって言うのは意外かもなぁ」

一方通行「ここまでガキが全開のデレ見せる機会は実はそこまでねェから良いンですゥ」キリッ

麦野「何それ、第一位も酔っ払ってんの? マジきもいわ」

一方通行「勝手に僻ンでろよ(笑)」

麦野「[ピーーー]マジ[ピーーー]」

一方通行「アハ、カ・エ・リ・ウ・チ・カ・ク・テ・イ・ネ ってかァ? 雑魚が」

麦野「…つーかデータ処理回しまくってやっから覚悟しとけよ優秀な第一位サマよぉ」

垣根「話はそれたが、俺と芳川さんのことについて、そろそろ真剣に考えようじゃないか」(`・ω・´)

麦野「その顔うざい。[ピーーー]ば良いのに」

垣根「さっきからお前俺に対して圧倒的に酷くねぇか?!」
698 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:23:11.19 ID:STbTdpDy0
上条「でも芳川さんって謎だよなぁ。彼氏とかいないのかなぁ」

一方通行「聞いたことねェぞ。まあ俺が知ってる限りはいねェ」

麦野「もう三十代でしょ? 焦ってる様子も全然ないし、結婚願望ないんじゃない?」

垣根「いやだからそこは俺のために待ってくれてるとだな、」

一方通行「脳に花咲かしてるメルヘンはさておき、休日は基本ニートライフだしなァ」

打ち止め「ミサカ、ヨシカワはヨミカワが好きだと思うの、ってミサカはミサカは主張してみる」ツイツイ

垣根「?! そ…それどういうことだよ最終信号!」

麦野「ヨミカワ…ってアレよね、何年か前に結婚したジャージの巨乳体育教師よね」

上条「え、まさかの百合展開…?」ドキドキ

麦野「同性でしかも夫もいる相手に、口に出せぬ思いを抱いているなんて…私以上に辛い道じゃない…」グスッ

上条「な、何か禁断の世界って感じだな…」ドキドキ

垣根「詳しく! 詳しく説明しろ!」ウオオオオ

打ち止め「ちなみにミサカの好きなのはあなただからね、ってミサカはミサカは主張してみたり」スリスリ

一方通行「知ってますゥ」ヨシヨシ

垣根「今はいちゃつくところじゃねーだろ?! 説明タイムだろ!?」

一方通行「別に芳川が黄泉川に惚れてるとかいう話じゃねェよ。単純に黄泉川みたいな性格のヤツがタイプって話だろ。読解力なさすぎ妄想力たくましすぎじゃねェのかオマエら」

垣根「なっ」

麦野「なぁんだ、つまんないの」チッ

上条「そっか…あれ、俺ちょっとがっかりしてるぞ? いやいやいや、上条さんはノーマル属性であって、百合萌え属性なんてありませんのことよ…? ないないないないない」

垣根「はぁ、それならそうと解りやすく言えよ。一瞬びびっちまったじゃねぇかよ」

一方通行「あれで誤解するオマエらがおかしい。なァ?」

打ち止め「ねー」ッテクビヲカシゲテミタリ

麦野「…こっちはバカップルの意思疎通方法なんて、しったこっちゃねーんだよクソ」イラッ
699 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:25:26.64 ID:STbTdpDy0
垣根「それにしてもあの先生っぽいってどんな感じなんだ?」

一方通行「…炊飯器で料理?」

上条「とりあえず緑のジャージ着てみたらどうだ?」

麦野「巨乳になってみたらいいんじゃない?」

一方通行「…ねェわ」

上条「…巨乳の垣根想像したら真面目に気持ち悪かった」

麦野「…精神的ブラクラね。謝罪と賠償を請求するわ」

垣根「テメェら勝手に想像して萎えてんじゃねーぞクソッたれがあああああああああああああああああああああああああああああああああ」ウギャースッ

麦野「萎える前に勃ってすらないから」

一方通行「ガキいる場所では十八禁だボケ」ベシッ

麦野「ち、反省してまーす」ケッ

上条「おおう、ちゃんと保護者してるな一方通行…! その成長を上条さんは嬉しく思うのであります」グスッ

垣根「もうヤダこの空間…」グスッ

麦野「自分から主催して呼びつけといて何その言いぐさ」ハァ

打ち止め「たぶんヨシカワは、ヨミカワとずーっと一緒だから、気心も知れてるし馬が合うのが良いんじゃないかな、ってミサカはミサカの一見解」

垣根「最終信号…っ」

打ち止め「だからカキネがヨミカワみたいになるのはできないと思うけど、カキネはカキネの方法で行けば良いと思うの、ってミサカはミサカは巨乳なカキネは正直ないと思うと言ってみたり」キリッ

垣根「落ちはそこかよ酔っ払い!」

麦野「…このとき、垣根帝督は気付く余地はなかったのだった」

麦野「そう、芳川桔梗に予想外の事態が持ち上がっていることに――」

垣根「ヘンな引きをいれるなああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


700 :101 [sage]:2012/02/25(土) 23:26:42.87 ID:STbTdpDy0
今回分終わりです。お酒は二十歳になってから。

それでは。
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/25(土) 23:37:51.47 ID:DEHqly5to
おつにゃんだよ!

702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/26(日) 10:55:30.69 ID:T1VmAFpro

待ってたわー
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/27(月) 17:19:57.99 ID:q7R8wddIo

通行止めが甘すぎて鼻血吹いた
もっと!もっとやってくらさい
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 20:26:31.37 ID:E1OLpnWDO
なごむわー
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/03/07(水) 00:04:39.45 ID:Le8/tsAB0
今投下に気づく

もう超楽しい

706 :101 :2012/03/14(水) 01:42:35.43 ID:0ZyyFF7W0
こんばんはーノシ

引きにまさかつづいてしまいました。
それでは投下。
707 :101 [sage saga]:2012/03/14(水) 01:45:07.01 ID:0ZyyFF7W0
とある研究室



垣根「それにしてもこないだのは酷かったな、『俺と芳川さんの距離を如何にして縮めるかを考えるていとくんNighT』」

一方通行「正直あンまり覚えてねェけどよォ、人の家で羽広げた挙げ句に三十分にもわたって『芳川桔梗に捧げる詩(うた)――op.132』を朗読していたオマエに言われたくねェ」

垣根「うるせえよ! そういうそっちは終止いちゃいちゃしてただけじゃねえかよこのバカップル! 『最終信号ちゃんの指定席は第一位サマのお膝の上でしたぁ☆』ってかぁ?! ふざけんなしっ!」

一方通行「きゃンきゃンうっせェぞ童貞メルヘン。つか資料の照合とっととやれよ」

垣根「俺だって下があげんのまってんだっつーの。じゃなかったらテメエとラウンジで茶ぁ飲んでるわけねーだろ!」

一方通行「それもそうだな」

ガンバッテ ワラッタッテ ヒトリジャタタカエナイ
サイテーハオワッタヨ ッテ ホラ!
ツブヤイテミタリシテ

一方通行「電話だ」カチャ

垣根「つーかオイ待て! 今の歌の声、微妙に聞き覚えが」

一方通行「気のせいだろ。もしもし」

打ち止め『もしもしあなた? ミサカだよ、ってミサカはミサカは名乗ってみたり! 今電話大丈夫? ってミサカはミサカはお伺いをたててみる』

一方通行「大丈夫だが、何の用だ」

打ち止め『あのねあのねあのね、ミサカは取れたて新鮮超スーパービッグニュースがあるの! ってあなたに伝えてみたり。知りたい? 知りたいよね? 知りたいでしょ! ってミサカはミサカは焦らしプレイなるものを電話の向こうのあなたに実行してみる』

一方通行「用がねェなら切る」

打ち止め『ううう、ミサカはミサカはノリの悪い短気なあなたにしくしくめそり』

一方通行「御託はイイからとっとと用件言えっつーンだよ。そォ教えませンでしたかねェ打ち止めさァン?」

打ち止め『はーい、ってミサカはミサカはしょんぼり良い子のお返事をしてみたり。今ね、カメヤマ先生ご夫婦から聞いてきたんだけど、なんとヨシカワがお見合いするんだって、ってミサカはミサカは最新情報をリークしてみる』

一方通行「ふゥン」

打ち止め『あれ、あなた案外冷めた反応ね、ってミサカはミサカはもっとテンション高くびっくりしてほしかったんだけど』

一方通行「年齢的に不思議はねェだろ。ンだよ、『わァびっくりィ!』みてェな反応して欲しかったっつーのかァ? くっだらねェ」

打ち止め『うーん、確かに想像できないかも、ってミサカはミサカは微妙な笑いを浮かべてみる。なんかね、旦那さんの方の知り合いさんからお話が持ち込まれたらしいよ、ってミサカもミサカもあんまり詳しいことはわからないんだけど』

一方通行「アバウトだな」

打ち止め『だって速報だもん、ってミサカはミサカは言い訳してみたり。続報入ったらまたお伝えするから、ってミサカはミサカは、そうそう、カキネにも一応伝えておいてねと言い添えてみる』

一方通行「あァ? 何でだよ面倒臭ェ」
708 :101 [sage saga]:2012/03/14(水) 01:47:49.94 ID:0ZyyFF7W0
打ち止め『状況如何ではカキネもいろいろと思うところがあるんじゃないかなぁ、ってミサカはミサカは一つの見解を提示してみたり。だめかなぁ?』

一方通行「…オイ、バ垣根」

垣根「何だよ。つーかその呼称なんだよ」

一方通行「ガキが言ってンだが、芳川が見合いすると」

垣根「え」

一方通行「伝えたぞ」

打ち止め『おおう、素早いお仕事! ってミサカはミサカはちょっぴりびっくりしてみる! ででででで、反応はどうだったかな? ってミサカはミサカは興味津々!』ドキドキ

一方通行「あァ…」

垣根「ひゃはwww意味www解らんwwwっうぇっっっうぇwwwww」フラフラ

一方通行「壊れた…?」

打ち止め『? どういうこと? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり』

一方通行「あァ、何かフラフラ笑いながらラウンジの隅にある冷蔵庫に入ろうとしてる」

打ち止め『?! 止めてあげて! ってミサカはミサカは冷静に報告しているあなたに突っ込んでみるっ! それ、すごい混乱してるよ?!』

一方通行「アイツと冷蔵庫の相性は良いから大丈夫だ」キリッ

打ち止め『カキネと冷蔵庫の相性が良いってどういうこと? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり』

一方通行「今職員に止められてるわ。あー、『俺にはもう冷蔵庫しかいねーんだよ』『お前の優しさに俺は何度慰められてきただろうか、冷蔵庫よ…』とか喚いてる。あ、今突然乱入した第七位に殴られた」

打ち止め『ミサカ、出来ればカキネには人類との間に絆を持って欲しいんだけど、ってミサカはミサカは自分の発言が安易だったかと若干凹んでみる…』ショボン

一方通行「おかしいのは冷蔵庫…もといメルヘンだ。気にすンな」

打ち止め『そうかな、ってミサカはミサカは慰められてみたり』

一方通行「今日は残業はねェから飯作って待ってろ。じゃあな」

打ち止め『うん、待ってるからね、ってミサカはミサカは手を振ってみる。バイバイ』ガチャ

一方通行「手ェ振ったところで見えねェっつの」ハァ

一方通行「…さて、そろそろ止めるか」チッ


ハナセエエエエオレハコイツトソイトゲルンダアアアアアア
シッカリシロカキネエエエエエエソシテオレノプリンヲダサセロオオオオオオオ
オトナシクシッポフッテコウジョウニカエリヤガレエエエエエエエ
コトワルマジデシネダイイチイ! プリンウマアアアアアアアアアア
フザケンナクソダイニイ! ソシテプリンクッテンジャネェエエエエ
オレノ!プリンヲ!カエセエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ

709 :101 [sage saga]:2012/03/14(水) 01:49:22.05 ID:0ZyyFF7W0
一方通行のマンション


打ち止め「お帰りなさいあなた、ってミサカはミサカはお出迎えして…あれ?」

一方通行「タダイマ」

垣根「ぐすぐす」

打ち止め「背後霊みたいになってるけど、カキネどうしちゃったの? ってミサカはミサカは訊ねてみる」

一方通行「ああ、じゃンけンで負けて持って帰ってくることになった。ベランダにでも出しときゃイイだろ」

打ち止め「そんな洗濯物じゃないんだから、ってミサカはミサカはあなたを窘めてみたり。大丈夫? カキネ」

垣根「ふふふ、俺の桔梗たんが…桔梗たん…」

一方通行「普段は『芳川さん(キリッ)』って呼ンでた気がするンだが」

打ち止め「きっと心の中では『桔梗たん』よびなんだよ、ってミサカはミサカはフォローを入れてみる」

一方通行「で、芳川の話は結局どォなったンだよ」

打ち止め「そうそう、来週の金曜日に、夏にオープンしたおっきいホテルあるでしょ? そこのレストランでお食事会もといお見合いするんだって、ってミサカはミサカは報告してみたり」

打ち止め「お相手さんはヨシカワより年上の、公務員? の人らしい、ってミサカはミサカは追加情報も披露してみる」

打ち止め「でね、ミサカとあなた、気になるんだったら家族なんだからついてきても良いって言われたの、ってミサカはミサカは言い添えてみたり」

一方通行「へェ」

打ち止め「ミサカ、出来ればお見合いというものに興味があるから行ってみたいんだけど――」

一方通行「…ンだよ、見合いする予定でもあンですかァ?」ムッ

打ち止め「そうじゃなくて、世界各地にいる『妹達』の中には、お見合いみたいな形で紹介されたりする個体もいて、今後もその数は増えるであろうことが予想されるの、ってミサカはミサカは裏事情を説明してみる」

打ち止め「少しでも『お見合い』というものの情報が多い方がいろいろな判断の助けになるから、ってミサカはミサカは熱弁してみたり。ダメ?」

一方通行「…そォいうことな「それだああああああああああああああああああ!」

打ち止め「い、いきなり大きな声を出さないで欲しかった、ってミサカはミサカは耳がキーンとしてみる」キーン

一方通行「何だよクソメルヘン」ヨシヨシ

垣根「それだよそれ! 見合い会場に潜入しようぜ!」

一方通行「はァ?」
710 :101 [sage saga]:2012/03/14(水) 01:51:37.44 ID:0ZyyFF7W0
打ち止め「何しに? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」

垣根「敵を知らずに戦えるか! 徹底的に調べ上げてこそ勝利がある! わかるか? わかるだろう!?」ガバッ

一方通行「人の家の玄関で羽広げンな。誰が掃除すると思ってンだよ」ベシッ

垣根「あいてっ」シュン

打ち止め「潜入…って、カキネが? どうやって?」

垣根「見合いのテーブルの辺りに盗聴器と盗撮器仕掛けて、いつでも飛び出せるところに待機する簡単なお仕事だ。一緒に行ってくれるよな☆」ガシッ

一方通行「はァ?! 絶対嫌だ」ゲシッ

打ち止め「それ犯罪じゃない? ってミサカはミサカはいろいろと今更な突っ込みを入れてみる」

垣根「安心しろ、こんなこともあろうかと、土御門と海原と協力して作った、『空中回線』のシステムを真似た道具がある」シャキーン

一方通行「テメエらいつの間に…」

打ち止め「アンダーライン? 何それ、ってミサカはミサカがは訊ねてみたり」

一方通行「オマエは知らなくて良いンですゥ」

垣根「今なら今月の休みを全部お前にくれてやっても良いぜ」ヒソヒソ

一方通行「はァ? つーか今月のオマエの休みって残り二日か三日だろォ?」

垣根「ついでに第七位のデータ処理やってやるよ」ヒソヒソ

一方通行「はァ…」

垣根「あと最終信号が好きそうな店のクーポン券もらったからやるよ」ヒソヒソ

一方通行「…よし、乗った」

垣根「交渉成立だな」

一方通行「あァ」

打ち止め「いつの間にかまとまってるよ、ってミサカはミサカは驚きを隠せなかったり」



711 :101 [sage saga]:2012/03/14(水) 01:53:36.90 ID:0ZyyFF7W0
垣根「そしてついに俺たちは当日を迎えることになった」

垣根「結局芳川さんたちのお見合いにあわせて、食事しに来た一団のふりをして監視することにした俺たち」

垣根「さすが新装した三つ星ホテルだ。レストランに入るにはドレスコードが、ということで、予めとっておいた部屋で準備をしているわけだが」

打ち止め「見て見て! 似合う? ってミサカはミサカは買ってもらったワンピースでくるりと一回転してみたりー!」

一方通行「あーハイハイ。オマエおとなしくしとけよ」

打ち止め「わかってるってば、ってミサカはミサカはふくれてみる」プクー

一方通行「…ガキか」ハァ

打ち止め「ううう、あなたは基本ミサカを子ども扱いじゃない、ってミサカはミサカは反論してみたり! あ、そうだ、髪整えないと…」

一方通行「何だその雑誌」

打ち止め「友だちから借りてきたの、ってミサカはミサカは説明してみる。…案外難しいかも、ってミサカはミサカはむむむむむ」

一方通行「……」

打ち止め「むう、上手くバランスが取れない、ってミサカはミサカはやり直してみたり」

一方通行「…貸せ」

打ち止め「あなたできるの? ってミサカはミサカは意外な展開に驚きつつ、そういえば昔は髪とか結んでもらってたね、ってちょっぴり懐かしい思い出に浸ってみる」

一方通行「頭動かすンじゃねェ。あとピン出しとけ」

打ち止め「はいはーい、ってミサカはミサカはおとなしく言いつけにしたがってみたり」ピタッ

一方通行「…学校は楽しいか?」

打ち止め「うん、楽しいよ、ってミサカはミサカは即答してみる。友だちだって沢山できたし、あなただって知ってるでしょ? ってミサカはミサカは確認してみたり」

一方通行「……できた」

打ち止め「おおう、すっごーいはっやーい、ってミサカはミサカは感謝感激雨霰! あなた上手なのね、ってミサカはミサカは手先の器用なあなたに高評価を与えてみる! わーいありがとうっ!」ギュッ

一方通行「簡単じゃねェかよ。で、これ履いて終わりだろ。足出せ」

打ち止め「ヒールの高いサンダルって何だか大人になった気分だよね、ってミサカはミサカは満足顔!」エヘヘ

一方通行「オマエこれ履いてこけンなよ。足首大丈夫か?」

打ち止め「うん、ちょうど良いよ、ってミサカはミサカは確認してみたり。ありがとう」

一方通行「あとは?」
712 :101 [sage saga]:2012/03/14(水) 01:55:06.07 ID:0ZyyFF7W0
打ち止め「ペンダントつけるー、ってミサカはミサカは取り出してみる」

一方通行「寄こせ。…入学祝いに買ったヤツか」

打ち止め「可愛いんだもん、ってミサカはミサカは…ひゃ、首くすぐったいよぉ」

一方通行「……、」ツツツツツ

打ち止め「ひゃう、遊んでないでよ、ってミサカはミサカは抵抗してみたり…っ! こしょばいってばっ!」

一方通行「…よし。準備できたぞメルヘン」

垣根「お前ら俺の存在ちゃんと覚えてたっつーことにまず驚きだぞクソッたれっ! そして最終信号、髪は百歩譲って許すが、サンダルくらい自分で履けよ! ナチュラルに跪いて履かせてるんじゃねえよバ過保護! あとペンダント関連の下りいるか? いらねーだろ! はばかれよバーカバーカお前の母ちゃんデベソー!」ウワーン

一方通行「最後おかしなことになってるぞメルヘン」

打ち止め「でも靴とか新しく買ったときは、ストラップの長さの調節とかこの人がしてくれるのが習慣で、ってミサカはミサカはカキネに説明してみる」アワアワ

垣根「お前らの基準でものを語るなコラ! 常識がほんっと通用しねえなクソ」

打ち止め「ところでミサカたちこのままレストラン行けば良いの? ってミサカはミサカは今日の段取りを確認してみたり。っていうか、ミサカたち何するの? デバガメ?」

一方通行「飯食いつつ芳川の様子うかがうンだろ。あとよく解らンねェが第四位も合流するらしいぞ。ま、オマエは飯食ってりゃ良い」

打ち止め「そっか、あの結婚式で定番の『ちょっと待ったー!』的な展開はないんだね、ってミサカはミサカは一人で納得してみる」ウンウン

一方通行「そもそも結婚式じゃねェだろ」

垣根「結婚式…だと…?」



『ついに…この日が来ましたね芳川さん』
『やだ、もうわたし、『芳川』じゃないのよ』クス
『〜〜〜っ、すみません』
『もう、そんな緊張しないで。わたしだって緊張しちゃってるんだから』クスクス
『…見えない。余裕そうでずるい』
『何言ってるのよ、もう』ツンッ
『じゃあそろそろ行きましょうか、『桔梗』』
『…っ、そうね『帝督』』


垣根「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!」ッシャアー

一方通行「な、何だァ?!」ビクゥッ

打ち止め「出陣の儀式?! ってミサカはミサカはびっくりしてみたり」ビクゥッ

垣根「…さて乗り込むか」キリッ

一方通行「一人すっきりした顔してンじゃねェよ」

打ち止め「大丈夫なのかなあ、ってミサカはミサカは思案顔であなたにぎゅっとしてみる」
713 :101 [sage saga]:2012/03/14(水) 01:57:11.72 ID:0ZyyFF7W0

麦野「やっときたわね」

打ち止め「わームギノだ! そのワンピース素敵! ムギノ美人! 綺麗! ってミサカは高評価!」キャー

麦野「おチビちゃんも似合ってんじゃない? それ。可愛らしさ満点で。白いのの趣味?」

打ち止め「あの人に見立ててもらってミサカが選んだよ」

麦野「普通そういうのをアレの趣味って言うのよ。わかったかにゃーん」ヨシヨシ

一方通行「黙れ性悪女。つーか何でオマエも来てンだよ」

垣根「んなもんバカップルと三人の空間があまりにも居たたまれないからに決まってんだろ。常識的に考えろ」

麦野「第二位がやろうとしてる行動も問題だらけだと思うけどね」

打ち止め「入り口で立ち話もなんだから入っちゃおうよー、ってミサカは提案してみる」

垣根「…それもそうか」

麦野「ってかさ、第二位以外は普通にご飯食べてれば良い話なんでしょ? 一人で会場に行くのが怖いんですぅ、って単なるへたれじゃないの。そもそも第一位とか超目立つ見かけしてんのにさぁ」

一方通行「ンな七面倒くせェことしてねェで、とっとと玉砕してくりゃあイイじゃねェかよ」

打ち止め「二人ともそんなこと言っちゃ可哀想だよ、ってフォローしてみたり」ネッ?

垣根「最終信号マジ天使…っ」グスッ

一方通行「近寄ンな」ズザザ

麦野「過保護キモイ」ウワー

垣根「まあ良い。とりあえず第一位、この改良型セットを、見合いが始まったらすぐベクトル操作でテーブルの真上10メートルくらいのところに飛ばせ。そこでカプセルが弾けて機械がばらまかれて、傍受スタートだ」ヒソヒソ

一方通行「完璧犯罪だなオイ…。まァどォでもイイがよォ」ハァ

麦野「あ、あれじゃない?」

打ち止め「ホントだー! ジャージとか白衣じゃないちゃんとした格好してるの新鮮かも、ってこれまたミサカの高評価!」キャッキャ

垣根「…芳川さん、良い」///

一方通行「相手の男ってアレか? 機械飛ばすぞ」

麦野「地味ね」

打ち止め「真面目で誠実そうな感じがしない?」

垣根「いや。ああいう普通そうなヤツが一番食えない。親船見てみろ、何だかんだいってなかなかの狸だぞ。見た目は優しげな婆ちゃんだがな」

一方通行「年齢的には釣り合いってとこじゃねェのか?」
714 :101 [sage saga]:2012/03/14(水) 02:00:10.27 ID:0ZyyFF7W0
麦野「何か和やかね。何言ってんの?」

垣根「名前とか所属とか名乗りあってる。…んだよ、あの男、学園都市の交流課の人間だと。学生同士の交流活動の促進ねぇ…アイツのせいで面倒な外部の視察を案内しつつ、いろいろと盗まれねえように苦労してるっつーのかよ」ギリッ

打ち止め「学園都市と協力的な国とかとの留学制度が充実してきたもんね、って『妹達』も何人かその制度を使ってることに想いをはせてみたり。むー、良い雰囲気だね」

一方通行「お互いにそれなりの年齢なンだ、空気も読めれば話も合わせられて当然だろォが」

麦野「コミュ力ゼロの第一位が言うと妙な気分だわ」

一方通行「その言葉、そっくり返してやンよ第四位」

打ち止め「二人ともナイフとフォーク握ったまま睨み合っちゃダメだよ、ってミサカはミサカは窘めてみる」メッ

麦野「まあいろいろどうでも良いけどさ、見た感じ和気藹々してるし、このままくっついちゃったりしてね」

垣根「なっ」ビクッ

一方通行「ンなもン芳川の決めることだろ。ま、盛り上がってるみてェなのは否定しねェがな」

垣根「…たたっ、確かに盛り上がってるけどな、それは絶妙な気遣いから生まれた表面的な状況であってだなぁ、」ガタガタ

打ち止め「大丈夫? ってミサカはミサカは挙動不審なカキネを宥めてみたり」アワアワ

麦野「だーからとっとと腹くくって玉砕するなりなんなりしてこい、っつったじゃないのー。ぶっちゃけ今後もそんなだったら、いつまで経っても無理無理」

打ち止め「いっそここでがつんと一発どうかな? ってミサカはミサカの大胆提案!」ファイトー!

垣根「…俺は」

一方通行「つーかよォ、もォ別のヤツとかどォだ。…第三位とか」

麦野「はぁ? いきなりどうしたの第一位。頭沸いた?」

打ち止め「あなた、何言ってるの? ってミサカはミサカはそれは冗談にしては良くないかもと不審に思ってみる」

垣根「普通に考えてありえねーだろ。常識の通用しねえ第一位サマだなコラ」

一方通行「お、おゥ…?」アレー?

一方通行(第三位が惚れてンのって第二位なンだろ? クソガキもそれ知ってンじゃねェのか? 知ってるからこそこの反応なのか? 意味解らねェ…)

一方通行(しかし第三位も全くの脈無しか…。つーかよくよく考えてみたら、何で俺が恋愛感情に起因するゴタゴタに気を遣わなくちゃいけねェンだよくっだらねェ)チッ

打ち止め「それにしても、お見合いってもっと緊張感漂うものだと思ってたけど違うんだね」

麦野「まあ同世代四人しかいないしね。ある意味合コンじゃない? ってかさぁ、こないだ上条とかと一緒にやった合コン、真面目に酷かったんだけど」

垣根「本当にやったのかよ」

麦野「当然よ。まず結標を誘ってみたの。そうしたらアイツ、『年下希望』とか言うのよ。飲酒制限に引っかからない年下にショタはいねえんだよクソッ」

一方通行「そのラインはちゃんと守るのかよ…」

麦野「あといたら便利で面白いよね、ってことで心理定規連れてったの」

垣根「あいつ…」

麦野「で、いざ会場に行ってみたらね、まあ上条は置いといて、友だちっていう青い髪のえせ関西弁の男がいたわけよ。終止ハイテンションだったわ」

打ち止め「変わってるけど面白いよね、ってミサカはミサカは青い髪のおにーさんを思い出してみる」

一方通行「…アレの前で『オニイサン』とか言うンじゃねェぞクソガキ」

715 :101 [sage saga]:2012/03/14(水) 02:02:19.50 ID:0ZyyFF7W0
麦野「それはさておき、上条が年下枠で連れてきたのが、何か二メートル越えした赤い髪の変な男だったのよね。その時点で結標が『帰る』と言い出すし」

一方通行「……」

打ち止め「…あは、それは向こうも気の毒かも、ってミサカはミサカはフォロー入れてみたり」

麦野「結局その二メートルくんがどうも合コンってものが解ってなかったみたいでね。終止空気読まなかったわけ。そこで焦れた心理定規が、能力使って遊び始めたんだけど…」

垣根「だけど?」

打ち止め「どうしたの? ムギノ」

一方通行「目ェ泳いでンぞ」

麦野「…やっぱり私の口からは言えないわ…。第二位、あいつには逆らわない方が良いわよ…」gkbr

垣根「おい、おい心理定規が何したっつーんだよ! 言えよ! 気になんじゃねーかよ!」

打ち止め「ねぇあなた、ステイル大丈夫かな、ってミサカはミサカはちょっぴり心配になってみる」クイクイ

一方通行「ああ…後でイギリスの方に連絡とってみっか」

麦野「…ごめん、連絡きたら私にも教えてもらっていいかな」

一方通行「そこまで…だと…?」

垣根「っ! つーかくっだらねえ話してる間にっ! また今度会いましょうねなんて話しながらっ! 解散モードにあっちがなってやがるぞクソッタレ!」

打ち止め「わーいデザートだー、ってミサカはミサカは美味しかったお料理に大満足!」エヘ

麦野「結局何だったのよ…って」

亀山(嫁)「何だ、こないって言ったのに結局二人してきてたんじゃん? しかも可愛い格好して」

打ち止め「あちゃ、見つかっちゃった、ってミサカはミサカは笑ってごまかしてみる」キャハ☆

亀山(夫)「やっぱり一方通行も、気になってたんじゃないか」アハハ

一方通行「別に気にしちゃいねェよ。俺は付き合いで――…」チラッ

一方通行「…ハイハイ気になって来ちゃいましたァ」ハァ

亀山(夫)「ははははは素直じゃないなあ!」バンバン

打ち止め(おお、この人がカキネのことを気遣って発言してる! ってミサカはミサカはあなたの成長にジーンとしてみたり)

亀山(嫁)「で、あんたたちから見て、桔梗の相手の印象はいかがだったじゃん?」

打ち止め「うーん、直接的にお話したりはしてないから、正直よくわかんないんだけど…」

一方通行「芳川とオマエらがイイっつーンなら、別に反対とかはしねェよ」

芳川「あらあら、あなたたちの意見もここは聞いておきたいところなんだけどね」

打ち止め「ヨシカワの今日の服可愛い、ってミサカはミサカは普段からもっとオシャレすれば良いのに、って残念がってみる」

芳川「普段からこんな格好してたら肩こるし汚さないように気を使うしで大変よ」

垣根(この一家の空気に入れねえ…)ヒソヒソ

麦野(忘れられてない?)ヒソヒソ
716 :101 [sage saga]:2012/03/14(水) 02:04:57.53 ID:0ZyyFF7W0
一方通行「で、結局どォすンだよ」

垣根「!」

芳川「うーん、正直言って結婚とか面倒なのよねぇ。今更だし。良い人だとは思うけど、あんまり気が進まないわね。そもそも男女のお付き合いってのが面倒で」

亀山(嫁)「もう少し考えてみると良いじゃんよ。気が乗らないなら断ってもOKじゃん。にしても桔梗は面倒くさがり過ぎじゃーん?」

打ち止め「そっかぁ、ってミサカはミサカは頷いてみたり」

垣根(よっしゃあああああああああああああ)ッシャー!

一方通行(コイツ絶対自分もその中に含まれてることを考えてもいねェ)

麦野(おめでたいわよね)

芳川「ところでわたし知らなかったんだけど、あなたたちって付き合ってたのね」クスッ

垣根「え?」

麦野「は?」

亀山(夫)「あー、なるほど。ダブルデートか」

亀山(嫁)「はは〜ん、つまりデートのついでに、うちの二人とわざわざ一緒に来てくれてたわけ? 二人とも優しいじゃん!」

芳川「言ってくれれば良かったのに、水臭いわね」

垣根「はあああああああああああああああああああああああああああ???!!??!

麦野「ないないないありえないわっ! ちょっと三人そろって目と耳と脳みそ大丈夫?」

垣根「コラ、お前らも何か言っとけよ!」

打ち止め「わー、このケーキ美味しいー、ってミサカはミサカは満足してみる」

一方通行「俺の分もやるから、コーヒー寄越せ」

打ち止め「あなたも一口くらい食べてみたら? あんまり甘くないしあなたも好きだと思うよ、ってミサカはミサカはあーんってしてみたり」アーン

垣根「二人の世界に入ってんじゃねえぞこのクソッタレがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」バーンッ!

亀山(夫)「ははははは! 照れ隠さないで良いんだぞ!」バンバン

麦野「何この体育会系の、第七位のノリに通じる話の聞かなさは…っ!」イラッ

亀山(嫁)「公共の場で能力使うのはご法度じゃんよ」

芳川「ここのコーヒー美味しいわよね。銘柄聞いておけば?」

一方通行「考えとく」

打ち止め「デザートどうだった? ってミサカはミサカは興味津々!」

一方通行「…まァ悪くねェな」

打ち止め「あなたのそれは美味しかった、ってことだよね、ってミサカはミサカはミサカの見立てが確かだったことに胸を張ってみる」ドヤッ

垣根「フォロー入れろよバカップルっ! そして平然と話を進めないでください芳川さん! つーか第四位と付き合うわけねーよおおおおお」

麦野「そうそう、だいたいコイツが好きなのは「黙れっ!」ムゴォッ!

717 :101 [sage saga]:2012/03/14(水) 02:07:02.97 ID:0ZyyFF7W0
芳川「あら、誰か好きな人いるの?」

垣根「っ!」

芳川「誰なのかしら?」クスッ

垣根「あの、えっと…それは…っ!」

芳川「まあそのうち教えてね」

垣根「…あれ?」

芳川「さてと、愛穂ー、家寄っていい? 飲みなおしたいわ。着替えも貸してね」

亀山(嫁)「了解じゃんよ。うちの王子様、ベビーシッターさんから引き取ってからじゃん」

亀山(夫)「じゃあ、明日休みとはいえ、もう遅いんだ。早く帰るように。じゃあな!」キラッ

打ち止め「え、あ、えーっと、バイバイー! ってミサカはミサカは手を振ってみる!」ノシ

バイバーイ ノシ

垣根「」

麦野「…ねえ、今ってもしかしてけっこうチャンスだったんじゃない?」ポン

一方通行「ある意味な…まあ外野が人数いたがよォ」ポン

打ち止め「元気出して、ってミサカはミサカは励ましてみたり」ポン

垣根「不幸…だ」ガクッ

718 :101 [sage saga]:2012/03/14(水) 02:07:42.78 ID:0ZyyFF7W0

本日分以上で終わりです。ぶっちゃけフォーマル着せていちゃいちゃさせてみたかっただけでしたすみません。
一通さんなら化粧とかもしてくれそうな気がするが、そこは自重してみた。

でもってまだ新刊ゲットしてませんが、ネタバレ気にしないんで好きにしてってくれー。
ではではノシ
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/03/15(木) 22:56:36.17 ID:69cEBOSL0
垣根を応援している、まじで

フォーマルいちゃいちゃ通行止め楽し!

ひざまずいて履かすとか…… んもぅ
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/17(土) 22:00:59.36 ID:TxLDGD//o
乙だ!

一方さんの着メロワロタ
原作でも何かに付け電話したがるし
ロシアでも『ずっとずっと聞きたかった少女の言葉』とか地の文であったし
打ち止めの声聞きたがりすぎ萌える最高

垣根君頑張れ
新刊で復活フラグが立ったらしいよ!やったね!
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 09:37:45.52 ID:DEnNp9lfo
打ち止めが喋ってないと落ち着かないとかありそうだよなー
声聞きたがる第一位可愛いです
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/12(土) 00:31:58.26 ID:POfVnIUa0
ttp://mup.vip2ch.com/dl?f=30818
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/18(金) 13:34:43.95 ID:IV7x35yU0
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓             
┃中々だ。     ┃
┃感服した。            ┃
┃                 ┃
┃                 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/18(金) 13:36:05.82 ID:IV7x35yU0
ずれた。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓             
┃中々だ。       ┃
┃感服した。                   ┃
┃                         ┃
┃                         ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/18(金) 13:37:15.57 ID:IV7x35yU0


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓             
┃中々だ。       ┃
┃感服した。                   ┃
┃                         ┃
┃                         ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
726 :101 [sage]:2012/06/10(日) 22:32:27.45 ID:jSNl8Mer0
まだ大丈夫か…?

すみませんだいぶおそくなりました。
転職と引っ越しで全然ネットもできず…。
 
小ネタだけばーんと置いときます。さーせん。

一通さん風邪引きネタだぜよー
727 :101 [sage]:2012/06/10(日) 22:33:23.87 ID:jSNl8Mer0
 半月ぶりに帰宅して、玄関を開けて同居人の姿を見た瞬間気が抜けてぶっ倒れた。
 細いとは言え成人男性一人分の体重に潰されながら、突然の事態に焦った同居人は、大慌てでネットワーク上で救援を要請。まさかの緊急搬送という展開になった。
 ――と、言うのは病院のベッドの上で点滴に繋がれた状態で目覚めてから説明された話。最初に見たのは珍しく涙目の少女だった。

「過労による体調不良だね。食事はちゃんととっていたのかい?」

 カエル顔の医者はあっさりと言う。返事しようにも声が出なかった。倦怠感は発熱しているせいだろう。

「家でおとなしく食事をとって寝ていればすぐ回復するよ? 点滴が終わったら帰って大丈夫だ」

 学園都市特性の栄養剤は、怪しいまでに高品質だ。いつの間にか充電が完了していたバッテリーは、恐らく呆れを隠していない彼女によるもの。
 
「あなたはほんっとに便利能力に頼るクセ直さないと、ってミサカはミサカはご立腹なんだから」

 ぷに、と、少し痩せた頬を摘まれた。  

「心配したんだから」

728 :101 [sage]:2012/06/10(日) 22:34:29.09 ID:jSNl8Mer0

 

 帰れない期間は、もとはその半分の予定だった。しかし困ったことに、トラブルだのなんだのがやたらめったら重なって発生したのだった。
 処理能力のそれなりにある第二位や第四位は学会発表で海外に赴いたり、別件の処理で別の研究所に出向中、という状況の中で起こったトラブルは、残っている人員で裁くしかない。
 ちなみにこの手のことに第七位は使えない。
 他人に任せるよりは自分で処理してしまった方が早い。そう判断した結果、膨大な量の仕事を一方通行は処理することになる。
 奇跡的な速度でトラブルに片をつけたのは良いが、置かれた環境はかなりストレスをため込むものだった。
 食事をとるのを面倒くさがって、栄養補助剤と、自分の貯蓄エネルギーの利用でなんとかしのいだが、やはりそれでは限界があるらしい。
 もォ少し肉つけとくべきだったか、と全くずれた反省をしながら、点滴の袋を一方通行は眺める。液量が少ないと言うことは、それなりに意識を飛ばしていた時間が長いと言うことだ。

「あと三十分もすれば終わるけど、もう少し寝てても良いよ、ってミサカはミサカはお疲れ様なあなたに囁いてみる」
 
 返事しようとしたが、喉の奥がヒュウとなっただけだった。こんな症状が出ることもあるのかと首を傾げて喉をさすると、傍らの彼女が柔らかい手つきで頭を撫でてきた。

「声出せないなら無理しなくて大丈夫、ってミサカはミサカはいざとなったらネットワークから読唇術のマニュアルをダウンロードするから、と告げてみたり」

「……」

 ゆっくりとした感触に甘やかな居たたまれなさを感じて、一方通行は瞼を伏せた。久方ぶりとなる寝心地の良いベッドの感触は、状況も相まってただただ眠気を誘う。 
 静けさが満ちる病室の空気は、ひどく優しい。
729 :101 [sage]:2012/06/10(日) 22:37:13.76 ID:jSNl8Mer0

 味気なくかみ応えに欠けるわりに、栄養価のやたら高い病人食を給仕され、翌日になっても無理なようなら点滴を取りに来るように指示されて、タクシーに乗り込んだ。
 寄り添って座る傍らの少女が、横になるかと問うてくるが、大丈夫だと身振りで断る。気遣ってか、いつものマシンガントークが鳴りをひそめられているせいで、タクシー内は随分と静かである。
 半月の間元の保護者の所にいた彼女は、交わしたメールによると炊飯器レシピを更に増やし、子守もしたので体力もアップしたらしいが、見た目はさして変化していない。
 それでもこれだけの期間顔を合わせなかったのは久しぶりなので、なんだか違和感が残る。重ねられた手のひらは格段に彼女の方が温かく、冷えた指先にじんわりと熱がともるのだ、心地良かった。
 
 さて帰宅して早々、一方通行をベッドの上に追い立てて、くるくると動き回った打ち止めは、十分後にはさしあたって入りようなものを彼の部屋に勢揃いさせた。
 しばし寝込む彼女にしてみれば、それくらいは朝飯前なのである。

「うーん、でもあなたが体調不良って久しぶりかも、ってミサカはミサカはもやしっ子から平均男性にジョブチェンジしたあなたに感心してみる」

 うるせェ黙れ、と制そうとしたが、声が出ないので諦めた。能力を失った当初こそ、能力やら免疫やらの関係で体調を崩すことが多かった一方通行だが、人並みに体力その他がつき始めてからはその回数はがくんと減った。
 食事や生活のスタイルが改善されたのも功を奏したのだろう。それに、自己管理が悪いと窘められたが、同居するようになってからは彼女の健康管理にも気を配る関係で、それなりに気をつけてはいたのである。

「お腹足りた? って――ああ、大丈夫なのね? ってミサカはミサカは確認してみたり。でもゲコ太先生曰く、内臓が弱ってるらしいから、暫くは消化の良いものにしなさいって言ってたよ、ってミサカはミサカは炊飯器の圧力効果で柔らかーく煮崩れさせる機能をフル活用する時代の幕開けを告げてみる」
 
 微妙な表情の変化を読み取ってか、途中から彼女はくすくすと小さな笑いを零している。意思疎通が馴染んだ相手だと汲み取られやすくて便利だ。
 寝る、と口の動きで告げると、了承の返事をもらった。しっかり休んでねと、また頭を撫でられる。そういった振る舞いだけ切り取れば、どう考えても向こうが年長のように見えてしまう。
 ぼんやりと、コレは良い母親になるだろうと感じたところで、その性質の悪い思考に、一方通行は眉を顰める。今の頭はどう贔屓目に見ても回っていない。
 呼びかけの言葉を、と口を動かしたところで、ふと相手の反応がないことに気付く。
 着替えた服を畳む打ち止めの視線はこちらにない。なるほど、声が出せない状況ではそれが普通のことかと思い当たる。あまりにスムーズにコミュニケーションが進んでいたので、そんなことを意識の外にしてしまっていたらしい。
 それに気付いた途端に、無性に寂しいような気分に駆られた。一つ不自由を感じてしまうと、それは連鎖的に繋がっていくものである。
 見るとも無しに見ていた先の彼女は、畳み終えた服を腕に抱えている。

「それじゃあミサカ行くから、ゆっくり寝ててね、ってミサカはミサカはお疲れモードなあなたに優しく語りかけてみたり。おやすみなさい」

 子どもにするような柔らかい口付けが、額に落とされた。笑みを浮かべた彼女は少し乱れた前髪を手早く直す。
 もう一度おやすみなさいと呼びかけて、バイバイと手を振って踵を返した打ち止めの背に、一方通行もつられたようにして就寝の挨拶をしてみるが、それは全く届くことはない。
730 :101 [sage]:2012/06/10(日) 22:38:16.33 ID:jSNl8Mer0

 ――どうしてそういう行動をとってしまったのかは解らない。
 

「どうしたの? ってミサカはミサカはびっくりしてみる」

 次に認識したのは、腕を強く掴まれて驚いた様子の少女の姿。当然掴んでいるのは自分自身。床にはぐしゃりと布団が落ちていた。

「どうしたの?」

 再び問う彼女を前にして、妙に気まずい気分になった。どうしたか、など自分が知りたい。固まる指先を引きはがすと、落ちた布団を拾い上げて潜り込んだ。そして彼女に背を向け、強引に瞼を閉じる。
 問いかける声も、揺する手も無視して、布団に丸まっていると、立ち去る気配がした。行ってしまったのだろうかと思えば、やはりどこか寂しい。

 と。

「お邪魔しまーす、ってミサカはミサカは許可を取る前に潜り込んでみたりっ」

 がばっと布団が剥がされた直後、背中に温い気配が張り付いた。暫くもぞもぞと動いて据わりの良い場所を見つけると、腕を回して動かなくなる。
 何だよ、と訊く不機嫌な声を作ることは、今は出来ない。引きはがす気が起きないのは、疲れているからということにしておいた。事実、何かがゆるりと弛緩したのはその通りなのだから。
 
「あなたってばけっこう寂しんぼさんね、ってミサカはミサカはズバッと事実を指摘してみる」

 うるせェと否定の言葉を紡ごうとしても、抱き寄せた腕の中にいる相手にはきっと効果がないだろう。寧ろ本日は言い返せないことを理由に、負けを認めてしまうべきなのか。
 たまには素直になったやろうかと、微熱混じりの頭が空転する。その頭を撫でるのは、温かな手のひら。
 おやすみなさいと寝かしつけられて、見る夢はきっと優しい。
731 :101 [sage]:2012/06/10(日) 22:44:38.96 ID:jSNl8Mer0
 以上ですありがとうございました!

 甘やかされたがる一通さんが!脳内!ブームだ!映画は目立たなくても良いんだ、ただ二人揃って見切れてくれれば良いと思うYO!
 そして上から目線で甘える一通さんも!ブームだ! すなわち「惚れさせた責任とりやがれ」と平然と言い放つ一通さんが!みたい!
 

 投下ペースがあまりにもあまりにもなので、とっとと通行止めくっつける方向で行って、垣根君の話とかは別のかたちにしてしまおうかと思ってます。そんなわけでごめんよインデックスさんとか美琴さんとかのエピソードはばっさり切って、多分あと5回くらいで終わらせます。
 無責任で申し訳ない。ではでは。
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/11(月) 00:33:26.07 ID:air6Y90Eo
お帰り待ってた。一通さん可愛いたまらん!
俺様系甘えん坊とかそんなん…見たいに決まってるだろ…

カットエピソードも見たいぜ、どこでやるのかは告知してもらえるのかな?
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/06/13(水) 00:11:31.84 ID:z/JRfkHb0
ヒャッホォォォォーアタイも待ってたよ!!
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 07:32:14.80 ID:9L+n2d9IO
ほいきた
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/09(月) 08:55:52.87 ID:FjxtgqyT0
kkk
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 21:24:10.33 ID:sE5rBP2I0
やっと追いついた乙
ステイルさンはどうなっちゃったンですかァ……?
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/29(水) 12:08:37.54 ID:AX3wUKpDO
2ヶ月
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/01(土) 15:06:24.05 ID:d73ysf3o0
まだー
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