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▽とある魔術の禁書目録×うみねこのなく頃にクロスオーバースレ - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 01:39:07.65 ID:JM4smsDO
禁書×うみねこのクロススレ

総合だとネタバレがアレしてソレなのでこっちで。


書きたい奴が小ネタでもSSでもお好きに。
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 01:48:39.85 ID:mMekm4Io
うみねこってSS難しいんだよなぁ……
まだ完結してないし。
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 01:49:39.58 ID:Z4B5yjgo
3ならヱリカは俺の嫁
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 01:50:41.40 ID:mMekm4Io
悪い、早速景気の悪いレスしちまった。
1乙!
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [!red_res sage]:2010/09/01(水) 01:52:32.94 ID:d1/NefIo
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 01:52:49.39 ID:JM4smsDO
結局どういう形のクロスがやりやすいんだろうな。

原作うみねこが完結してないからストーリー追うのは無理だなw
小ネタ落としていけばいいんじゃね?
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 01:54:12.84 ID:g5bQrxUo
人間サイド、魔女サイドに加えた第三極の上条サイドとして好きに上条さんには動いてもらうと言うのはどうだろう

「幻想殺し」という最強のアンチマジックを抱えたニンゲンとして、魔女サイドも人間サイドもその動向を気にしつつ動かなきゃいけない
メタ上条さんは下位世界上条さんを好きに動かしつつも、人間と魔女の論戦には加われないとかで
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 01:55:34.08 ID:TgHcb2DO
とりあえず4まででいいんじゃないか?本編やるなら
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 01:56:53.30 ID:Z1jICok0
この先どんなに科学が発展しようとも、テレポート装置等の科学技術の存在は
六軒島の物語の中では未来永劫永遠に許可シマセン、みたいなこと言ってた俺の嫁がいたような気がする
というか電気ビリビリしたりベクトル反射したりが科学側、人間の主張だって言っちゃうのは
ピコルプルピヨでなら犯行可能、って主張と同じく全てガードレールさんと愉快な仲間たちに一蹴されて終わりじゃね?


以上のことから、禁書キャラ→六軒島で話を作るのはたぶん無理だと思う
魔法vs科学じゃなくて、猫箱の中のアンチミステリーvsアンチファンタジーだからね
うみねこキャラ→学園都市なら、惨劇をなんやかんやで切り抜けて
本物の魔術師になった無能卿やら、ちゃっかり復活した変態探偵やらが
無理やり自分たちの物語の世界観を持ち込んで暴れることはできるかもしれんが
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 02:01:20.73 ID:Z4B5yjgo
逆に魔女側を禁書キャラにするというのはどうか。
こっちなら割と何でもアリだしな

上条さんだけ戦人で。
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 02:04:44.57 ID:g5bQrxUo
ベアト=ワースト
7杭・シエスタ:妹たち
雛ベアト:打ち止め
姉ベアト:御坂妹

ヤス:美琴
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 02:06:24.83 ID:Z1jICok0
駒のデザインだけ入れ替えて物語なぞるのって、やる夫AAスレと変わらないよな…

禁書だけじゃなく、他のありとあらゆるジャンルとクロスが困難な構造になってるんだよね、うみねこって
だから解決編前からひじゃんじゃんクロスされまくってたひぐらしと違って、皆無といっていいほどクロス物は見かけないし、
あったとしても次のEPが出るころにはまったく噛み合わなくなってたりする
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 02:07:18.31 ID:Z4B5yjgo
変態探偵はあのまんま出したいところww
むしろ
古戸ヱリカ「学園都市?」
でいい
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 02:10:49.68 ID:g5bQrxUo
>>13
ミステリーを覆す数々の超常現象を目の当たりにして「うふふあははお箸お箸……」って現実逃避するんじゃね?

>>12
ガチ長編やるならEP8あるいは完結を待たなければいけないところだろうけど、軽くやるなら「あり得たかもしれないカケラ」の話、で大丈夫なんじゃね
イレギュラーで紛れ込んだ上条さんが魔女幻想に対してそげぶ無双、ゲーム後に
ベアト「……今のゲームはなしにしないか」戦人「…………おう」で〆とか
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 02:11:17.95 ID:JM4smsDO
>>13
変態探偵が禁書キャラの秘密を暴いて知的強姦するSSか。
それは悪くない。

上条さん好きなことみんなの前で暴かれて涙目の美琴な訳ですね。
んで結局上条さんにそげぶされてはじめましてこんにちは
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 02:15:47.15 ID:g5bQrxUo
「……ただ上条さんと御坂さんがそこに存在するだけで。古戸ヱリカはこの程度の推理が可能です。如何でしょうか? 皆様方。

 ……皆様方、どうしてお離れになるのでしょう?あれなんか周りがバチバチしt」


あとは魔女たちのいうところのgrks空間か
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 02:17:31.97 ID:TgHcb2DO
魔女側はうみねこのままにして
人間側を禁書にしたらいいんじゃね?

戦人=上条で人間側は能力使えるけど身内が殺したと思いたくないで魔女側を疑うことから始めればいい
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 02:20:45.20 ID:Z4B5yjgo
>>14
そこはもうメタ世界のヱリカがベルンの命令で学園都市にブチこまれる感じで。
メタ世界の出来事だと最後まで勘違いしててくれれば何とかww
最後に現実でしたーって主に言われて「なわきゃねぇだらぁあぁァアアアああ!」とぶっ壊れてベルンニヤニヤ。

>>15
これくらいの小ネタならまあギャグみたいなもんだし、こまけぇことは(ryでいける気もするな。
本格的にやるのはそうとう練らないと無理だww
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 02:25:56.21 ID:Z1jICok0
超能力者の演算力で推理してやるぜ! って展開でもいいけど
その場合問題なのは、竜ちゃんは最後まで個々の密室とかのトリックは明らかにしないつもりっぽいから
書く奴がちゃんと推理できてないと答えがかけないし、政界かどうかがわからないって点だな
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 02:37:01.29 ID:TgHcb2DO
>>19それはクロスSSというのを活かしてトリックとかは考えれば良いんじゃないか?
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 02:48:35.49 ID:T7RRxIDO
とりあえず全裸で待機しとく
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 03:13:58.81 ID:TA1W8MAO
このスレには天才が必要だ。知識と知恵を兼ね備えた……。あの人が来てくれれば
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 03:34:49.91 ID:Z4B5yjgo

ベルン「あんたには第五のゲームで負けたお仕置きとして学園都市に行ってもらうわ」

ヱリカ「くぅっ、が、学園都市とは何ですか我が主」

ベルン「こまかいことはいいのよ。しばらくそこで過ごしてもらうわ」

ヱリカ「我が主、そこで私は何をすれば……?」

ベルン「そんなもん自分で考えなさいよグズ。無能。まあそうね、私を楽しませることが出来たら、次も探偵役として使ってあげる」

ヱリカ「し、しかし第六のゲームがもうすぐ始まるのでは……」

ベルン「あぁん? 戦人の奴が準備に戸惑ってるみたいで暇なのよ。お前みたいな屑の能無しに役目を与えてやっただけでも感謝しなさい」 ニヤニヤ

ヱリカ「くっぅうう! わかりました……。学園都市に行きますぅ」 グググ…

ベルン「はい行ってらっしゃいどーん」 ゲシッッ

ヱリカ「え、ちょ、そんな我が主ぃぃいいいいいいいい!!!!!!」

ベルン「くすくすっ、せいぜい楽しませてちょうだい」 ヒラヒラ

ラムダ「かっわいそー。いいのベルン? 本当に第六のゲームはもうすぐ始まるわよ」

ベルン「あらいたの。いいのよ。戻ってこれなきゃ私がやるだけ。
     くすくすっ、未知の土地で右往左往するあの子を見るのもいい暇つぶしになるもの」

ラムダ「あの子がそんなタマかしら?」

ベルン「ええ、面白いと思うわよ。なんせあの街は……くくっ」

ラムダ「くすくすっ、それもそうね。さぁてポップコーンを用意しなくっちゃ」

ベルン「梅昆布茶もお願いね。何、あんたも一緒に見る? ドラノール」

ドラちゃん「…………イエ」 スタスタスタ…

ベルン「くすくすっ、つまんない。
     くすくす、くくっ、くひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

ドラちゃん「…………」


24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 03:35:50.54 ID:Z4B5yjgo

―学園都市―

ヱリカ「……うっ……」

ガララ…

上条「くそ……部屋中水びたしだ。あのビリビリ女め……。
    冷蔵庫も全滅だし……せめて布団でも干しとくか……ん?」

ヱリカ「は?」

上条「……」

ヱリカ「……」



ここまで妄想した。
最終的にドラちゃんが助けにきてくれればいいと思うよ

25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 03:42:06.54 ID:JM4smsDO
で、続きは?
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 07:17:41.97 ID:7UDvc0E0
右手で触られると服ではなく本人が粉々になるのか。トラウマになるな。
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 09:01:59.51 ID:L9275J2o
>>26
おいやめろ
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 09:10:00.60 ID:g5bQrxUo
本人は下位世界に具現化された駒だから触られても消えないんじゃね?
魔女連中やアイゼルネユングフラウは消えるだろうけど
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 10:12:37.41 ID:XamkD6Mo
うみねこって完結してないのか。アニメしか見てないから詳しく知らなかった。
なんか食事に小型爆弾とかトンデモ推理出てきてハァ? とか思ってたらいつの間にか終わってたんだが。
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 10:46:08.48 ID:L9275J2o
>>29
それ結局は頭の弱いせんとくんの馬鹿推理だぜ
原作はもう推理とかわけわからんから話として楽しんだわ
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 12:22:58.77 ID:CCJTXQSO
御坂「今私達が扉のロックを解除するまで、確かにこの部屋は密室だったわ……。」

初春「そ、それじゃあの修道服の人を殺害したのは!?」

御坂「そうよ!上条当麻ッ、アンタしか考えられないのよ!」

上条「ち、違う!俺じゃない、なんで俺がアイツを…、インデックスを殺さなくちゃいけないんだよッ!!」

黒子「動機ですの?それは後ほどジャッジメントが調べますわ。分かっている事は、お姉様にはこの程度の推理が可能という事ですの。如何ですの?皆様方。」

佐天「さっすが御坂さんだね!こんな犯罪者と今まで一緒だったなんて……、恐ろしい限りだよ。」

上条「違う……、俺じゃない……。俺であるはずが無いんだ!」

御坂「往生際が悪いわよ。まだ抵抗するんだったら力ずくでも……。」

「待ちなァ!」

御坂「……!?あ、アンタはアクセラレーター?今さら出て来て何の用よ。もう事件は解決したのよ。」

一方通行「まだだ……、まだ終わっちゃいねェ。上条以外のアリバイは確認したのか。」

御坂「アリバイ……?そんな物は必要ないわよ、状況から言ってアイツ以外犯行は不可能じゃないの。私がそれを証明したわ!」
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 12:27:19.58 ID:CCJTXQSO
一方通行「あぁ、確かにテメェのフーダニット・ハウダニットは完璧だろうよ……。だが足りねェンだよ、一つな。」

初春「ホワイダニット……ですか?」

一方通行「あァ、その通りだ。昨今のミステリーにはフーダニット・ハウダニットに拘り過ぎて、ホワイダニットは余り重視されていねェ。悪いとは言わないが、俺は気に入らねェな…、心がねェンだよ」

御坂「一体何が言いたいのよ!他に真犯人がいるとでもいうの!?」

一方通行「深く考えるな。頭痛にならァ。」

上条「ア、アクセラレーター……、お前!?」

一方通行「テメェとあのチビの絆は少なからず理解してるつもりだ。だから俺が見つけてやらァ……、この事件の真犯人ってヤツをなァァァァァアァァ!!」

黒子「面白れぇ……、面白れぇんですの……。お姉様の完璧な推理を論破できる物ならやって下さいましぃいぃぃぃ!!この三下ゲロカス能力者風情がぁぁぁぁあぁぁあぁぁ!!」


ウィルの口調を見て一方さんが頭を過ぎってたので。
ユーモアミステリーなら敷居が低そうだが、本格的になると大変だわなぁ。
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 15:23:28.48 ID:S52KusAO
>>28みたいに、アニメしか見てない、アニメから原作に入ったかもしれない人達に
ハア? って印象を与えるだけ与えて、全てにおいて中途半端に終わらせたアニメスタッフは
マジで万死に値すると思う
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 15:42:06.53 ID:NOpjb.DO
戦人「復唱要求! 平沢唯は処女である!」

とか

ハルヒ「六軒島?」

とかのSSのやり方もアリだと思う
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 16:07:13.98 ID:g5bQrxUo
俺は何か>>33の癇に障るようなことを書いたんだろうか
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 16:10:38.88 ID:Z4B5yjgo
>>29と間違えたんじゃね?
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 17:42:20.61 ID:TgHcb2DO
一方通行が死んでじゃあ誰が第一位を殺せるの?みたいになったらベアトが魔法で殺したって感じになるんじゃね
どうかね?
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 17:47:39.24 ID:Z4B5yjgo
まあ本当に魔法でも無きゃ殺せねえけどなww
犯人が打ち止めならいける
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 17:50:34.67 ID:TgHcb2DO
あとは上条か御坂くらいしか無理だろうな…
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 17:53:01.91 ID:FX4eo4ko
一方さんは第二位なら可能性あるんじゃね?べらべらしゃべらず初見で一確すりゃ。
後第七位とオッレルスが手を組んでよくわからん力ぶつけりゃ反射出来ん気もするが。
フィアンマでも一確できそーだなー。
つかうみねこの魔法って別にどこどこの宗教ってないよね?
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 17:57:01.85 ID:TgHcb2DO
まあ六軒島行くのは学園都市内の人間のみで。打ち止めが真里亞役なら有り得ても良いのかね…?
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 17:58:28.16 ID:FX4eo4ko
俺はむしろ魔術sideの大御所(聖人sとかオッレとかアウレとか)を六軒島にブチ込んで
魔女と戦わせたいぜ
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 17:58:41.27 ID:XamkD6Mo
うみねこの設定だけ借りてキャラは総取替えか。
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 18:05:44.10 ID:Z1jICok0
>>36
ひぐらしと違ってうみねこのアニメはいろいろと酷かったからなー

>>40
うみねこの魔法は、一言で言ってしまえば『過程の脚色』
例えば一方さんが死ンだ、という『結果』を作る手段がこの世のどこかに存在するのなら、
その結果にたどり着くための過程を好きなように演出できる
そしてそれが魔法以外の手段で成し遂げることが不可能だと思える内容であればあるほど何でも好き放題できるようになる
きわどい服装の太もも姉ちゃんに貫かれたとか、ウサギに撃ち殺されたとかヤギさんに喰われたとか


そして魔法以外の、普通の人間でも同じことができるってことを証明されると存在できなくなる
ただし「六軒島」の物語の中では、人間側には超科学やら超能力やら魔法やらは使用不可
仮説を立てる青文字はいくらでも使えるけど、真実を断定する赤文字は使用不可
なおかつミステリーのルールに反する行為もドラちゃんに一刀両断されるという縛りプレイ
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 18:16:26.02 ID:FX4eo4ko
>>44
一応宗教関連づけは出来るけど……って感じだよなぁ。
十字教の奇跡は俺様のモノ!とか水の魔術は使わせないよ!とか魔滅の声とか
そういう類は使っても意味なさそうだなー
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 18:37:45.60 ID:iJDKdpMo
しかしうみねこのスレが増えつつあるな
やっぱEP7効果なのか?
俺としては大歓迎だが
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 18:42:14.74 ID:L9275J2o
どうでもいいから絶壁と変態だせよ
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 18:44:58.10 ID:XamkD6Mo
つ黒子
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 18:48:42.51 ID:Z4B5yjgo
それは絶壁の変態だ
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 18:53:58.47 ID:iJDKdpMo
六軒島のような舞台で戦人役が上条かアレイスター、無能繋がりで浜面とかにして犯人が一方とか黒子とか御坂妹とか。ベアト役はフィアンマとかキャーリサとか……
メンヘラ厨二=譲治=垣根とか

妄想が広がるぜ
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 18:58:44.39 ID:TgHcb2DO
しかしインさんは連れていけないなww
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 19:01:33.11 ID:FX4eo4ko
インデックスが最初からいたら事件どころじゃない

科学以外の事例は自分で解析するし
完全記憶能力で些細なトリックも覚えちゃう
三沢塾がいい例だな
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 19:06:22.68 ID:NOpjb.DO
ルシファー →麦野
レヴィアタン →
サタン →吹寄
ベルフェゴール →神裂
マモン →
ベルゼブブ →インデックス
アスモデウス →美鈴さん

シエスタ45 →風斬
シエスタ410 →フレンダ
シエスタ00 →
シエスタ556 →滝壺

ドラノール →
ガードレール →
コーネリア →絹旗


ここまで考えた
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 19:24:43.33 ID:oynyHIDO
メタ世界、下位世界という設定だけかりて作った方が楽かな。
魔法→超能力にして身内が犯人だとしたくない上条に超能力使った殺人だとする魔女役とか。
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 19:27:24.55 ID:Z1jICok0
>>50
譲治兄さんをメンヘラ厨二扱いするなと怒るべきなのか、ていとくんはジョージよりかはメンヘラ厨二じゃねぇと怒るべきなのか迷うな
あいつぜったいヤスの手紙に何かしたよね
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 19:38:03.80 ID:iJDKdpMo
ドラノール⇨神裂
ガードルード⇨五和
マモン⇨レッサー
レヴィアたん⇨ヴェントか美琴
ウィルorシエスタ00⇨アックア
とかどうよ
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 19:42:00.29 ID:FX4eo4ko
>>56
ウサ耳アックアさんとか誰と……、


バニー好きの浜面得か……
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 19:48:32.33 ID:Uw1hjAAO
シエスタはアイテムで
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 19:55:10.70 ID:iJDKdpMo
逆に戦人が魔術・超能力を片っ端から復唱要求、青字を使ってフィアンマとか一方とかと戦うってのもありだな
そうなると
普通の攻撃の防御はレベル5以上の肉体再生(ベアトのあれ)+攻撃として幻想を「否定する」+魔術・超能力の防御としてエンドレスナインで敗北する条件が自分が負けを認めるまでっていうフィアンマ、上条以上のチートキャラができあがったりするかもな
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 20:30:05.90 ID:TgHcb2DO
七姉妹は姉達かな…
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/02(木) 02:30:04.21 ID:a6xpGs.o

ヱリカ「―――グッド。以上のことから、麦野さんが浜面さんに好意を抱いているということが証明されました」

麦野「な……ななな! ななななななな何馬鹿なこと!」

浜面「麦野……お前、そうだったのか……」

滝壺「むぎの」

絹旗「マジですか……」

フレンダ「麦野って趣味悪……」

麦野「ち、ちがっ! そんなわけねぇだろ!」

ヱリカ「いかがです? ただシャケ弁がここに存在するだけで。古戸ヱリカはこの程度の推理が可能です」 ニヤニヤ


こんなのが見たい
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/02(木) 02:32:19.73 ID:AltN3lI0
>>60
MMNネタでやってみた

傲慢の10033(某所での一方さんのM奴隷 実は苛められたい繋がりで)
嫉妬の10032(上条さんとお姉様にパルパル?)
憤怒の番外固体
怠惰の17600(スネーク)
強欲の10753(妖怪ぼたんむしり)
色欲の20000


暴食だけ思いつかないからdedicatus545でも入れとくか
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/02(木) 04:25:09.41 ID:dlYCW.DO
>>62
クロスで三次創作はもう何が何やらw

>>61
おい何してるもっとやれ
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/02(木) 16:51:18.62 ID:PXyz0.DO

ベアト「一方通行は密室で殺されたのだぞ?密室は空間移動の白井黒子、座標移動の結標淡希のような能力者が破るとしても、誰が学園都市第一位を殺せると言うのだ?……だから最初から言っているであろう。

妾 が 魔 法 で 殺 し た と。」


上条「そんな訳ねぇ!……魔女なんて最初から存在しない!!」




みたいな感じのが読みたい
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/02(木) 17:03:20.49 ID:DSQ0OQEo
土御門「赤で復唱要求!『いや〜ん、かおり興奮してきちゃった〜(はーと)』!」

神裂「いや〜ん、かお………り………」

土御門「おおっと復唱拒否かにゃー? これは怪しいぜい!」

神裂「唯閃!」
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/02(木) 21:43:34.76 ID:FNgtKtco
>>65
ステキ
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/02(木) 23:43:28.19 ID:T6tMdv2o
>>65
そのネタ汎用性高いなw

打ち止め「赤で復唱要求!『俺は打ち止めのことを愛してる』ってみさry」

一方通行「昨日見たアニメの真似かァ?馬鹿なことしてねェで早く寝ろ」
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/03(金) 00:22:20.16 ID:K/QW5oDO
age
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/03(金) 00:29:49.71 ID:K/QW5oDO
>>67
しかし考えてみたら一方さんが打ち止めにうみねこは見せないなwwwwグロ的に考えてwwww
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 00:39:47.14 ID:.C2ySxYo
打ち止めがうみねこを見て最初は物真似とかで止まってたけどなんかどんどんウィルス的なものがMNWを侵食して打ち止め含む妹達が暴走してなんかうみねこっぽく殺人事件が起こって犯人は番外個体まで妄想したけどそもぶ

※そのもうそうをぶちころす
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/03(金) 12:37:33.37 ID:K/QW5oDO
22巻表紙バレきたな…
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 14:03:12.96 ID:7VCaAgUo
ワーストか麦野=ベアトはどうだろう
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 14:13:12.37 ID:f4EnJQDO
ワーストがベアトなら、ヤスとかの説明も割とつく気がする
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/03(金) 15:35:56.98 ID:K/QW5oDO
シスターズで入れ替わりトリックが余裕すぎるな…
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 15:47:04.90 ID:7VCaAgUo
人数のトリックにもシスターズは使えるな
「ミサカネットワークの総意での意志」で一人と考えると、いくらでも投入可能だし
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 16:32:08.72 ID:yn8xy0Io
伏線さえ張っておけばフルチューニングも使えそうな気がする。
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/03(金) 16:46:34.83 ID:K/QW5oDO
>>75
それいいな!
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 19:06:34.55 ID:tgclRAwo
ミサカアッパー!
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 19:44:02.98 ID:MIyqUTE0
>>75
イトミミズさんの二十則だと双子の替え玉トリックは禁止されてるけど
ベルンに通じてなかったところを見ると、ドラちゃんほどには影響力ないっぽいな

まぁノックスでも第8条・提示されない手掛かりでの解決を禁ズ! が厳しそうだが
場面ごとに上条さんラブだったりセロリチュッチュだったりスネークだったりすればいいのか
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 20:32:27.08 ID:qUaAVrIo
戦闘用にうみねこキャラを禁書に合わせるよ
ベルン・ラムダがフィアンマ以上のチートキャラになっちまう
ウィルあたりが神裂レベルだろうか?
ほかに強いのいないもんな
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 21:26:21.23 ID:MIyqUTE0
あそこの強さは戦闘能力云々も存在の強さも、繰り出せる屁理屈の優先順位の高さみたいなもんだからなー
無理に強さランキング作ると

魔術士バトラ

(メタの壁)

アウアウローラ
ベルン ラムダ

(観覧者の壁)

ドラノール ウィル その他アイゼルネ関係者の皆さん

(ルールの壁)

GMバトラ ヱリカ GMベアト
シエスタ姉妹 エヴァ

(家具・駒の壁)

下位ベアト 雛ベアト 姉ベアト ワルギルア 
ガァプ ロノウェ
七杭 マリア さくたろう
紗音 嘉音 源次 上位ジョージ 上位ジェシカ 上位バトラ
ヤギの皆さん エンジェ

(上位の壁)

下位世界の皆さん



こんな感じか
あ、EP6終盤の無限の魔術師せんと君とEP7の無能の魔術師様は別人ね
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 21:45:05.78 ID:Xml37Kwo
犯人はヤースト!

で、番外個体がはんにあbbbbbbb
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 21:45:08.59 ID:HsLsqsAO
禁書世界で戦うならともかく、ゲーム盤の上では
魔術サイドはルールの壁、科学サイドはまず上位の壁すら超えられないんだろうなぁ
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/03(金) 21:47:51.89 ID:K/QW5oDO
>>84 だな…
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 22:18:34.51 ID:qUaAVrIo
>>83
そうなるとあの2人がやりたい放題するからなぁ……

某美琴スレみたいに科学側全部の駒使って上条、一方通行、浜面フルボッコとか
打ち止めを麻酔なし解剖とか危険な人体実験するLIVE映像で学園都市中に公開して……とか
夢が広がる
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 22:25:33.02 ID:f4EnJQDO
上条「復唱要求! 俺は不幸ではなくなる!」

インデックス「復唱要求! 私は一生ご飯をお腹いっぱいで過ごせる!」

御坂「復唱要求! 私の胸は将来大きくなる!」

一方通行「復唱要求! 俺はこれからセロリプギャーされなくなる!」

打ち止め「復唱要求! あの人はミサカにベタ惚れになるってミサカはミサカは希望を述べてみる!」

御坂妹「復唱要求! 上条当麻は将来ミサカと結ばれる! とミサカは復唱を要求します」

結標「ショタ! ショタ! ショタ! ショタ!」


ベアト「ああああああっぁああああァァァァ!!! だァれが復唱するか! 復唱を拒否するッ!! 理由はてめぇらがうぜェからだよォォォおおおおぉおおおおおおおおおおおッ!!!」
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/03(金) 22:38:09.73 ID:K/QW5oDO
>>86
おい…一方さん…
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/04(土) 00:29:20.85 ID:FlUVzo20
禁書あんま知らないけどうみねこSSなんて俺得すぎる
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/04(土) 00:39:19.65 ID:Pxl3h6DO
>>88

うみねこもおもしろいけど禁書もおもしろいぜ!読む機会あったら読んでみたらいいと思う
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 00:43:31.33 ID:eJKi4Dco
佐天「赤字と青字を自在に操れる能力?」



※ただし禁書世界は下位世界
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 01:38:08.39 ID:/RMOG3Y0
>>90
六軒島の外でも使えるなら実はかなりチートな能力だぜ
青字で「可能性の仮定」を連発して退路を断ちつつ
赤字の「真実の断定」でトドメを刺す、と

青はベルンの「確立操作」の劣化版だし、赤はラムダの「因果確定」だよね、
と、厨二脳を必死にフル稼働させて無理やりそれっぽくこじつけてみる
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 07:54:30.61 ID:z4VNBfYo
「絶対」と「奇跡」ってかなりチートだよな
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 08:19:25.79 ID:Tvv67wgo
絶対等速さんはチートじゃなかったけどな
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/04(土) 11:49:59.62 ID:Pxl3h6DO
>>93 初速度がな…
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 13:09:04.77 ID:/RMOG3Y0
六軒島だとノックス6条に引っかかるかどうかが怪しくて使えないが、科学と屁理屈が融合したときの破壊力はマジ半端無い


赤「あらゆる物質は極小の粒子から成り立っている」
赤「トンネル効果! 不確定性原理によれば、ミクロの粒子はある一定の確率で物質を通り抜ける」
青「故に粒子の集合体である人間の体は、同じく粒子の集合体であるこの壁を、障害なくすり抜けることができる!」


赤「大気中の酸素・二酸化炭素・窒素などの分子は、各々がランダムな方向に自由に動き回っている」
青「これらの物質がある期間の間、一定範囲の空間内から『偶然』いなくなってしまう可能性がある」
青「故に今この瞬間から、相手の周囲数メートル内に空気分子は存在しない!!」


トンネル効果ひとつ自由に使えるだけで、戦闘ではまず負けようがないし
不確定性原理やら大数の法則やら持ち出すと、この世に不可能なことは何もなくなるんだぜ
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 15:49:21.42 ID:yAZyKwAO
ベルンの可能性操作は学園都市の能力者の天敵だな
自分だけの現実で起こる可能性を世界に通用させるが根底の力相手には、完全な幻想殺しの上位互換だろ
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 16:12:19.63 ID:z4VNBfYo
よく見直したらウィルさんとかキャーリサレベルの強さだな。次元切断もとい世界を切断したり瞬間移動レベルの移動したり

あ、ニンゲンじゃないんだった
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/04(土) 20:21:47.80 ID:Pxl3h6DO
ベルンさんかわいい
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/04(土) 22:36:32.65 ID:l/5WkFE0
探偵権限を使えないヱリカと禁書が手を組んで探偵・・・みたいな
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 01:35:34.51 ID:s8HBHsDO

打ち止め「〜ってミサカはミサカはミサカはミサカは(ry!!!!!!」



一方「そのミサカミサカ言うのを止めろって言ってンだろォがよォ!!!!!!」
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 23:42:49.41 ID:zD4Imak0
>>85
その某美琴スレっていうのが気になるのですが、良ければ教えていただけますか?
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 06:35:12.24 ID:xgLFE46o
>>101
上条「二人で一緒に逃げよう」 美琴「………うん」【2】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1283364806/

各キャラを駒として考えれば魔術なしで地獄見せられると思ったり
まあ誰得かな
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/06(月) 08:34:09.47 ID:lyQarEDO
age
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/06(月) 12:57:56.97 ID:FSinatg0
>>102
ありがとうございます。
でも確か、うみねこの駒って「その人物ができることはできるけど、できないことはできない」はずだから、いくらベルンやラムダでもホワイダニットを成立させなければ難しいかも?
それとも、物理的にできることならなんでもできるのでしょうか?
いやそのスレをみてやっぱりみんな仲良しが良いなとか思っただけですごめんなさい。

あ、でもEP5の下位夏妃みたいな感じにはできるかな? 大事な人を殺されて、しかも殺人犯扱い。
まあどちらにしろ誰得ですね。
逆に考えてみれば、地獄ではなく天国を見せることもできるかな。
EP6の戦人みたいに虚しいだけの自作自演になりますけど。
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 16:59:54.99 ID:a0ceBcAO
七姉妹をそげぶしたら砕けてなくなるんだろうか
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 18:38:29.15 ID:xgLFE46o
>>104
まあ、誰得ではあるけど並行世界設定を利用すれば、上条がアウレオルスと同じことになったかもしれないことから、色々な可能性を積み重ねた結果、学園都市中を敵にまわした世界。そこにベルンに突然送り込まれた御坂と上条……みたいなこともできるんだよね

一応、縁寿と仲がよかった世界をベルンが無理やり引き裂いて険悪な仲にしたってこととか、駒の主人公を使って速攻で謎を解いたってことから、駒とか、下位世界のニンゲンは自分の好き勝手にできるみたいだけどね

まあ、結局はこの設定を有効活用できそうだなってこと
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 20:58:58.27 ID:icU4DQDO
EP7の話だが上条さんなら287万8917のかけらで全て死ぬなら
億を兆のかけらを探してやるってできるかな。
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 21:01:34.97 ID:G8n9LOYo
猫箱をそげぶして中身確定とか
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/06(月) 22:31:01.90 ID:lyQarEDO
そげぶして魔女が消えるのか…
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/09/06(月) 22:55:07.03 ID:771UqwDO
ウィル「理解しようとするな、頭痛がすらァ」

上条「いいぜ、お前が頭痛になるってなら、まずはその幻想をぶち殺す!」

パシュッ

理御「ウィルが消えた!?」
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 01:39:11.34 ID:wwHNvp60
>>107
無理
可能性もへったくれも全部ゼロになるだけ

うみねこの幻想とは愛称最悪なんだよ上条さんって
たとえ幻想殺しが異能を消せるから、って理由で全部消せても、結局肝心の謎は何にも理解できてないわけで何の意味もない

物語上でそげぶは使用不可になるだろうな
うみねこのルールを優先すると、ノックス第2条『探偵方法に超自然能力の使用を禁ズ』でアウト
幻想殺しは絶対使えなきゃヤダー!って主張すると、
あらチェス版を使ってチェスができないんじゃあゲームに参加する資格はないわね、で終わり
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 02:01:07.90 ID:vzSVVQAO
そもそも猫箱の中を覗き見る行為自体が普通の行為じゃないんだから
「島からたった一人帰ってきた絵羽は何も語らずに死亡、縁寿もなぜか島で殺されました」
って『現実』を見せられて終了だな
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 02:26:23.88 ID:wwHNvp60
歩く教会やペンデックスがどういう術理からなりたってるのかとか
一方通行さんはあれこれそういう演算をしてるから、真逆の演算を組めばいいとか
上条さんが触っただけで瞬時に理解して、それに対応できるって能力だったなら
うみねこでもそげぶ無双だろうし理御が助かるカケラも何とかなるかもだったけどね
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 04:27:43.16 ID:HG2F6Wwo
打ち止めとまりあの間で揺れ動く一方通行

後は頼んだ
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 10:27:03.16 ID:PTv1bYSO
一方通行(青)「打ち止めもマリアも世界中のよぅじょは俺のもンだ!この城壁崩せるもンなら崩してみやがれェ!」

ベァトリーチェ(赤)「さすがの妾も、それは引くわ……」
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 10:33:08.54 ID:DBcynrko
上条さんはゲームに参加すらできず事件に巻き込まれるだけの人か……
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 20:11:38.55 ID:tGmyQYUo
楼座無双の場面で
楼座を麦野に、真里亞を浜面にすると……
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 20:19:31.48 ID:/SJjZmUo
ヱリカ「木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」
一方通行「ブワッっとゥら、すわぁあんッ!!」
ぐらいしか思いつかなかった
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/07(火) 21:36:26.01 ID:HNYKm6DO

ミサカ10032号「……たしかにミサカは"一人"ですよ?」



ミサカ16235号「……ミサカは、ミサカ達は」



ミサカ10096号「―――お姉様(御坂美琴)のクローンなので、」



ミサカ17521号「―――DNAは全て一致し、完全に同一個体として」



ミサカ18821号「―――扱われることになります。最初に、」



ミサカ13666号「―――"人"の個別概念として"思考パターンの違い"」



ミサカ19921号「―――とは誰も赤で宣言されませんでしたので」


ミサカ12000号「―――ミサカは、ミサカ達は"一人"と見做される事になることを」





ミサカ20001号「―――宣言するってミサカはミサカは述べてみる……どうかな?これであなたの推理は振り出しに戻ることになるね!ってミサカはミサカは可愛く笑ってみる!」
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 22:00:24.61 ID:T9SzRbUo
確かに楼座は麦野っぽいよなあ。
まあ麦野は普段からして癒し系常識人じゃないが…おっと誰か来たようだ。
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/07(火) 22:46:22.32 ID:HNYKm6DO
なんか重いな…
122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/08(水) 19:23:00.19 ID:8Vnf9UDO
age
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 21:04:08.30 ID:8ZVdgk2o
麦野「その超超言うのをやめなさいってry」

絹旗「痛い痛い!超痛いです!」
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/08(水) 21:34:10.21 ID:8Vnf9UDO
美琴「そのですのですの言うのを止めなさいって言ってるでしょ!!」



黒子「お……お姉様がそれをお望みなら黒子は喜んで受け入れますのよ!!!おねぇさまぁぁああ!!!」
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [!red_res saga]:2010/09/08(水) 21:38:09.68 ID:ZPBfJiY0
浜 面 仕 上 に 麦 野 沈 利 は 救 え な い
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [!blue_res]:2010/09/08(水) 21:49:24.47 ID:8Vnf9UDO

こ の 島 に い る シ ス タ ー ズ は 御 坂 妹 た だ 一 人 で あ る 。
127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [!red_res sage]:2010/09/08(水) 21:52:12.98 ID:XELkAcEo
青字はblueではなく蒼である。
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 21:53:16.07 ID:qZdJUgEo
>>126
イン「私もシスターなんだよ!」
129 :上条「……六軒島?」 :2010/09/08(水) 23:08:12.56 ID:8Vnf9UDO
上条「……てことで船に揺られて上条さん達は島に来たワケですが、どうしてあなた方もいるんでせうか?」


一方「……それはこっちの台詞だ三下ァ。なンで超電磁砲はともかく、オマエまで居やがるンですかァ?」


美琴「打ち止めまで…?というかどうしてあんたがここにいるのよ!一方通行ッ!!」


打止「お姉様こんにちはってミサカはミサカは空気を読まずに挨拶してみたり。あのね、ミサカ達は学園都市から命じられて来たの!あなた達も同じでしょってミサカはミサカは分かりきってることを尋ねてみたり。」


上条「"命じられて"…?俺は強制って感じではなかった気がするけどな…学園都市から招待券が来てインデックスがちょうどイギリスへ帰ってるところだから暇潰し程度に来てみたつもりだったんだけど…」


美琴「私も同じよ…学校で渡されたの。こいつが行くって言うからしょうがなく来ただけよ…」


一方「……"招待"ねェ。ンな甘いもンなら良かっンだがなァ……。」


打止「他にもねいろんな人が来てるんだよってミサカはミサカは言ってみたり!今までに見たのは第二位・未元物質に第四位・原子崩し、背が低くて超超言ってるお姉ちゃんに、頭に花が生えてるお姉ちゃん、あとは金髪サングラスの男の人!」


一方「……ここに連れて来られたのは他でもねェ。島に伝わる碑文の謎を解けってことだ。」


上条「……碑文?」


美琴「……知ってるわ。黄金の魔女伝説。……魔女なんて本当にいるのかしらね。」


打止「……………。」
130 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/09(木) 12:46:58.16 ID:C/T0IgDO

紗音「…今日はお客様が来られる日ですね。どんな方達なのでしょうか?」


源次「……学園都市というところから来られる大切なお客様だ。くれぐれも失礼の無いように。」


熊沢「久々のお客様ですか…金蔵様も出てこられると良いのですけどねぇ。」



嘉音「……ベッドルームのメイキングが終りました。」


源次「……さあ、お客様を迎える準備を続けよう。」




――――――――――――――


土御門「……で、結局"グループ"は全員集合というワケか。」


海原「そのようですね。まぁ来ているのはグループだけではないようですが。」


結標「…みたいね。さっき見たのは"アイテム"の滝壺理后で、その前は"スクール"の垣根帝督。ホントに何でもありなのね…。」


土御門「まあそう悲観する事も無い。少しは"ドラゴン"に近づける手掛かりが得られるかもしれないしな。ところで……」


結標「ああ、一方通行?彼なら最終信号と一緒にいたわよ。あとは幻想殺しと超電磁砲もいたみたいだけどね。」


海原「……御坂さんも?」


土御門「……かみやん?碑文の謎を解くのにいるってのか…?」


結標「…ま、どうでもいい話よ。誰が居ようが居まいが私達が一番に謎を解くっていうのに変わりはないんだから。」



海原「……なんだか嫌な予感がしますが、確かに今はそれが一番の優先事項ですね。急ぎましょう。」
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 13:01:39.10 ID:.kzbpMDO
「復唱要求、この場合のシスターズとは超電磁砲のクローンをさす」
「拒否する、理由は言わない」
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 13:04:32.35 ID:.kzbpMDO
>>131>>126の内容にたいして
133 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/09(木) 13:51:49.19 ID:C/T0IgDO

麦野「6月とはいえ流石に暑いわねー。仕事だって聞いてたけどこれから水着でももってくればよかったかもね。」



滝壺「……むぎの。今日の仕事は3人でするの?」


絹旗「電話の女から直接そう言われましたのでフレンダの能力は超必要ないと言うことで超おっけーなんじゃないですか?」


麦野「そ。まあここは観光地じゃないみたいだし、あんまり来ても面白くはなかったから結果的によかったんじゃない?……それに、呼ばれたのは私達"アイテム"だけじゃないみたいだし。」


滝壺「……南西の方から超電磁砲のAIM拡散力場を感じる。後は…"スクール"の垣根帝督もいるみたい……。」


麦野「……へぇ。垣根帝督に超電磁砲ねぇ。ちょっとは面白くなりそうじゃない。」



―――――――


初春「うーん…。どうして私が呼ばれたのか分からないです。」


姫神「やっぱり。それはあなたが守護神だからじゃない?それなら。私の方が尚更。」


雲川「理由は合ってるだろうけど。でも、たかが碑文程度でこの私から暗部、原石まで揃えるとは相変わらず上のやることは意味が理解できないけど。」


初春「碑文というと暗号みたいなものですよね…?そんなもの私の分野からは外れると思うんですけどねー…。」


姫神「……たしかに。それは言えるかもしれない。」
134 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/09(木) 16:27:27.53 ID:C/T0IgDO


懐かしき、故郷を貫く鮎の川。
黄金郷を目指す者よ、これを下りて鍵を探せ。



川を下れば、やがて里あり。
その里にて二人が口にし岸を探れ。
そこに黄金郷への鍵が眠る。
鍵を手にせし者は、以下に従いて黄金郷へ旅立つべし。



第一の晩に、鍵の選びし六人を生贄に捧げよ。
第二の晩に、残されし者は寄り添う二人を引き裂け。
第三の晩に、残されし者は誉れ高き我が名を讃えよ。
第四の晩に、頭を抉りて殺せ。
第五の晩に、胸を抉りて殺せ。
第六の晩に、腹を抉りて殺せ。
第七の晩に、膝を抉りて殺せ。
第八の晩に、足を抉りて殺せ。
第九の晩に、魔女は蘇り、誰も生き残れやしない。
第十の晩に、旅は終わり、黄金の郷に至るだろう。



魔女は賢者を讃え、四つの宝を授けるだろう。
一つは、黄金郷の全ての黄金。
一つは、全ての死者の魂を蘇らせ。
一つは、失った愛すらも蘇らせる。
一つは、魔女を永遠に眠りにつかせよう。



安らかに眠れ、我が最愛の魔女、ベアトリーチェ。
135 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/09(木) 16:28:58.66 ID:C/T0IgDO


上条「おお!なかなか迫力ってものがあるなコレ!」



美琴「これは財宝の隠し場所を示してるってコトなのかしら?」


打止「みたいだねってミサカはミサカはお姉様に賛同してみる。うーん…でもそのわりには"殺せ"とかあんまり状況にそぐわないワードが入ってるしってミサカはミサカは頭を悩ませてみたりっ!」


一方「……なンかの暗示じゃねェのか。にしても、こンだけのヒントで解けってのは無理があると思うがなァ……」


上条「まず"故郷"ってのが誰の、何のかが分からないと"鮎の川"ってのが特定のしようがないよなあ…」


美琴「この魔女っていうのも何だかねぇ……科学の街、学園都市に住む私達にそんなオカルト信じろっていうのも…」


打止「魔女はいるんじゃないかなってミサカはミサカはあなたに打診してみる。古くから魔女は信じられてきたし、今も外国じゃ魔術師さんっていうのはいるみたいだよ。」


上条「まあそれもそうだよな。これならインデックスも連れて来るんだったな…。とにかくまずは聞き込みからだな。」


美琴「うん…。それもそうね。実際もう他の人はそうしてるみたいだし。」


上条「一番早いのは当主の右代宮金蔵さんに聞くのが良いんだろうけど、俺達の前に出てくる気は無いみたいだしな…」


美琴「それがおかしな話よね。依頼主が出て来ないなんて。本当に碑文の謎を解かせて財宝が欲しいなら自分自身で今分かることを私達に話すことが良いなんて誰にでも分かることなのに……。」


打止「…人見知りさんなのかもってミサカははミサカは言ってみる!」


一方「……黙ってろクソガキ。そんな様子じゃどうやらオマエ達と居ても何の利益もなさそうだなァ……俺は一人で行動するからオマエは三下と超電磁砲と居てろ。じゃあな」


上条「え!?あ、おい!!一方通行!?」
136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 16:28:57.93 ID:lHARuPAo
どうでもいいけど、碑文の謎って金蔵のこと知らないと絶対解けないよね。
137 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/09(木) 16:55:33.14 ID:C/T0IgDO


一方(……学園都市が用意したこの舞台。今見た限りじゃ超能力者が4人に原石にトップクラスのハッカー、その上暗部に属してる人間がわんさか居やがる。それも上層部に近いような部隊ばっかじゃねェか…アイテムにスクール、それにグループか。どォ考えたってただの宝探しゲームじゃねェ事は言うまでもなく明らかだ。さっさと土御門のヤローに連絡取って……)



??「よぉ、第一位。」



一方「……なンだ、オマエか。クソメルヘン。」



垣根「ハッ!テメェの能力も大概だと思うけどな。」



一方「………御託は良い。俺に何の用だ。」



垣根「…なあに、簡単な事だよ。俺と組め、一方通行。」



一方「………何の為に?」



垣根「第一位様の脳なら言わなくても分かると思ったんだがな……。俺とテメェ、目的は同じだろ?本当は心理定規か心理掌握が来れば少しは話が早かったんだが、招待券を持たない者は絶対にこの島には着けないようになってるらしい。アイテムの連中が三人な様にな。」



一方「……つまりは第一位と二位が組んでさっさと謎を解いてしまいましょォって事か。」



垣根「まあそういうことだ。これが簡単にいかないってことはテメェが最終信号を幻想殺しのところに置いてきたことからして分かってんだろ?」




一方「………」
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/09(木) 17:00:31.98 ID:C/T0IgDO
('・ω・`)SSは難しい
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 17:20:41.67 ID:0t5rcIQo
とりあえず聞きたいんだがどの程度の長さになるんだ。
短いならサラっと読み流すが長編になるならしっかり読みたいしスレ立てろとも思うし。
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/09(木) 18:33:30.52 ID:C/T0IgDO

EP1とのクロスみたいな感じで書いてるところ。まだ書き終わってないからなんとも言えないけど、スレ立てる程の量にはならないと思うからここに投下してる……

SS投下するの始めてだから頑張ってどうにかして完結はさせるつもりだけど遅筆になると思うし、読みにくいと思う。すまん。
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 18:37:43.02 ID:rxsUPXo0
>>140
書き溜めてから投下したらどう?
ながら投下だと誤字脱字に気づきにくい可能性あるし
あと改行が多かったりたまに増えたりするのは演出?
基本1行だけ改行して目立たせた買ったりするとこだけ多めに改行したりしては?
まぁ一意見として受け取って下さいな
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 18:39:50.62 ID:0t5rcIQo
そうね。
最低でも「今回投下する分」くらいは書き溜めて短時間で一気に投下。
そしてその分が投下し終わったら「今日はここまで」とか一言付けるといい。
長時間で間を開けて投下されると間にレス挟んでいいのかわからない。
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/09(木) 18:48:57.60 ID:C/T0IgDO
>>141>>142

そうする。貴重な意見をありがとう!
あと、一人の台詞がたまに長くなってしまいがちなんだけどもうすこし短くした方が読みやすいのかな?
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/09(木) 19:42:21.22 ID:6byDPP60
凄く個人的な考えなんだけどうみねこクロスなら事件が発生したらまず島ごとの爆発で死なない人間を殺さないと駄目なような気がする
殺さないにしても例えば犯人によってAIMジャマーが散布されてて唯の頭の良い学生ですよみたいな

>>143
禁書もうみねこも一人がかなり長く喋る時はあるしいいんじゃね?
あんまり長いようなら地の文付け足すのが無難だと思う
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 20:01:21.38 ID:Hr16E4wo
ちょっと聞きたいんだけどうみねこで青字の杭が飛んでったり、刺さったり、切りつけたりするエフェクトあるじゃん
そのエフェクトの音ってどう表現したらいいかな?
フォンフォンガキーンだとちょっと……
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 21:51:08.14 ID:.UwgV960
300億の黄金で心動かされて独占のために暴れちゃう奴はいない分ちょっと安心できるかも
とある食費圧迫されてる学生さんにも主人公回路があるし、碑文さえ解ければ問題はないか

しかしこいつら呼び寄せたヤスの意図がわからん
チェス盤ってレベルじゃねーぞ!
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 22:18:37.33 ID:Hr16E4wo
>>146
ベルン、ラムダの暇潰しって考えれば楽じゃね
148 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/10(金) 02:15:10.85 ID:Sovaz6DO
いろいろ意見ありがとう。参考にさせてもらう。
とりあえず寝る前に人物リストだけ投下する。



―6月20日六軒島―
上条当麻【幻想殺し】
御坂美琴【超電磁砲】
一方通行【一方通行】
垣根帝督【未元物質】
麦野沈利【原子崩し】
滝壺理后【能力追跡】
絹旗最愛【窒素装甲】
海原光貴【トラウィスカルパンテクウトリの槍】
土御門元春【Fallere825】
結標淡希【座標移動】
最終信号【欠陥電気】
雲川芹亜【ブレイン】
初春飾利【守護神】
姫神秋沙【吸血殺し】



??「赤で宣言しておこうぞ。」

《学園都市より来た者は以上14人。それ以上でも、それ以下でもない。》
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 02:22:39.85 ID:TX4PokAO
>>148
期待してるぜ
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 13:36:58.04 ID:Eu4TRmEo
>>148
wwktk
既に六軒島にいるヤツらの名簿も出して言ったほうが良いと思う
151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 19:32:45.28 ID:sHzizgYo
トラなんとかの槍の名前がちゃんと載ってるの見ると胸が熱くなるな
152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/10(金) 21:33:57.12 ID:Sovaz6DO
今日の分を投下します。

なかなかの原作レイプになってるかと思うでご注意を。あくまでクロスSSと思ってくれ…

あと意見やこうした方が良いというのがあったら教えてくれ。感想も嬉しい。
文解りにくいと思うから先バレしない限りの質問も答えます。
153 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/10(金) 21:37:09.94 ID:Sovaz6DO
源次「ようこそ、六軒島へ。学園都市からお越しの皆様方。お集まり頂きました事を感謝致します。滞在して頂く期間、我々使用人が全力を尽くしてお世話致しまので宜しくお願い致します。」

熊沢「使用人の熊沢でございます。」

紗音「同じく使用人の紗音です。そしてこっちは嘉音。」

源次「……ここには皆様方に依頼をした当主も居るのですが、残念ながら体調が優れないということで、この場に出席出来なかったことを当主に代わりお詫び申し上げます。」

紗音「…それでは食事が終わったお客様からゲストハウスの方のお部屋に御案内致しますのでまたお申しつけ下さいませ。」


――使用人だという4人が紹介をそれぞれ終わらせると、彼らは部屋を出て行った。部屋は14人きり。いつもは煩い"電撃使い"様すらも珍しく黙っていて、れぞれが黙々と食事を口にしている。一介の使用人が作ったにしてはやけに美味しい…他に誰が料理人でもいるのだろうか。仕方ない…
154 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/10(金) 21:40:34.89 ID:Sovaz6DO


上条「…あ、あの。皆さんはどうしてここに呼ばれたんでせうか?いや…一応確認の為みたいなもんなんだけど」

麦野「…あんたは幻想殺しだったっけ?対面だったら"はじめまして"かしらね。ま、いいわ。本題に移るけど、ここに来た理由はみんな同じよ。きっと。ここの当主サマからの依頼【魔女の碑文の謎を解く】、そのためにわざわざ学園都市を出てオンボロな船に揺られて来たってワケ。」

海原「………」

上条「…やっぱり、それは確定してるんだな。えっとじゃあさ、その会ったことあるやつとかもいるかもしれないけどさ、一応しばらくは一緒に過ごすんだし、みんなで自己紹介とかしておかないかなーっとか思うんだけど…」

垣根「……まあそれもそうだな。名前くらい知っておかないと不便だし。じゃあまず幻想殺しからだな。」

御坂「…!」

上条「お、俺から!?」

麦野「そりゃそうでしょ。言い出したのアンタなんだから。それとも何?この私からしろとか言うんじゃないでしょうねぇ…?」

上条「い…いえ!滅相もないです!是非上条さんからさせて頂きます!!」


――そうして始まった自己紹介。上条当麻から始まり絹旗最愛で終わる。まあ知ってるヤツもいたとはいえ、どうしてこいつまでと思わせるようなやつもいたが…俺には関係ない話だな。
155 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/10(金) 21:42:17.46 ID:Sovaz6DO


上条「……とまぁ、全員の自己紹介が終わったわけだけど、この後はどうするんだ?」

麦野「私は一旦こいつらと部屋に帰るわ。荷物の整理もしたいしね。」

御坂「わ、私も初春さんと部屋に戻る…。」

姫神「……同じく。」


――ノックの音が聞こえる
使用人か?部屋の案内だとしたら偉くタイミングが良いと言うべきか…。


源次「…お客様方。先にお部屋の御案内をさせて頂きます。最初にお聞きいたしました方々で一組として一部屋となります。今回の御依頼について詳しいご説明したしますので、また後ほどここにお集まり頂くようお願い申し上げます。」


――部屋と言えばそうだ…疑問に思ったのは"部屋割り"だ。俺達が泊まるのはゲストハウス。右代宮家といえば学園都市にいる俺達でも知っているような大富豪…なのにその別荘にたかが14人程度で個室もないというのはどういうことだ…?いや、あるけれどわざと俺達を複数人数で居させる為…?


【部屋割】
1・麦野、絹旗、滝壺
2・一方通行、打ち止め
3・上条、垣根
4・姫神、雲川
5・御坂、初春
6・海原、土御門、結標
156 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/10(金) 21:43:55.44 ID:Sovaz6DO

Room1

絹旗「結局、超何もわからなかったわけですが。」

滝壺「…わかった事と言えば…この島にはさっきの人達以外、能力者はいないってことくらいかな。」

麦野「ふぅん。にしてもやっぱりここに呼ばれた選考基準が分からないわね。フレンダや心理定規がいないことから、どうやら当主サマは選んで私達ここに呼んでるみたいだけど……そのワリにはただのレベル1のお花畑とか"吸血殺し"とかいうワケの分からない能力者もいるし…。」

滝壺「"吸血殺し"なんて聞いたことない能力…。そういえばあの子にはふつうじゃないAIM拡散力場を感じたような気がする…。」

絹旗「"吸血殺し"っていうのは原石なんじゃないですか?超気になります…。」

麦野「…原石ねぇ。私らは脳ミソに電極ブッ刺して必死で能力開発してるってのに、いいものね。」

滝壺「…うらやましいの?むぎの。」

麦野「羨ましくないっていうと嘘になるわね。にしても…吸血殺しって何の能力なのかしら?」

絹旗「…そのままの意味で取ると超吸血鬼を殺す能力ってことになりますね。」

麦野「原石ってのはどうも変わった能力が多いような気がするわ。第七位にしてもそうだし。吸血鬼ねぇ………ここの魔女ってのにしてもそうだけど最近はオカルトが流行ってんのかしら?」

滝壺・絹旗「………さぁ?」
157 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/10(金) 21:45:39.51 ID:Sovaz6DO

Room2


打止「ごはんおいしかったねってミサカはミサカはさっきの味を思い出してみたり!」


一方「あァ、そうですねェ。で、なンで俺はオマエと同室なんですかァ?」

打止「それはそれはミサカが源次さんにお願いしたから!ってミサカはミサカは種明かししてみる!」

一方「もォ…勝手にしてろ。俺は一度外見てくるからオマエはここで待ってろ。」

打止「うーん…ほんとは一緒に行きたいってワガママ言いたいけど遊びに行くみたいじゃないからミサカはミサカは空気を読んでみるねっ」

一方「…少しは賢くなったンじゃねェのかクソガキ。じゃなあ、ちゃンと待ってろよ。」






打止「…気をつけてね。魔女は、出会わないように。ってミサカはミサカは呟いてみる……。」
158 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/10(金) 21:46:47.54 ID:Sovaz6DO

Room3

垣根「てなワケでよろしくな、上条!」

上条「…今だに納得がいかないんですが、何故上条さんはあなたと同室なんでせうか?」

垣根「そりゃ余りモノ通しってトコだろ。まぁお前は望めば超電磁砲と同室になれただろうけどな。」

上条「いや…全力で遠慮します。一日中あいつの電撃受け止めるのなんて勘弁したいところです…。それに御坂と同室なんてまずあいつが嫌がるだろうしな。」

垣根「…嫌がるかは知らねぇけどな。ま、あのお花畑の子…初春飾利さんだっけ?あの子は友達みたいだしどう足掻いても俺とお前は同室だったっぽいけどな。」

上条「まあ俺は構わないですけど…垣根さんは良かったんですか?俺と同室で。」

垣根「垣根でいいぜ、上条。俺は別に構わねぇよ。どうせこの部屋は寝泊まりくらいしか使わねぇんだし。それにお前の事も知りたいと思ってたところだし、な…。」

上条「?」
159 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/10(金) 21:48:21.24 ID:Sovaz6DO

Room4

姫神「……ということだから。よろしく。雲川先輩。」

雲川「私は誰とでも良かったんだけど、結果的には最善の幸だな。姫神、良かったら暇潰しでもお前の能力について聞かせて欲しい。ただの興味本位なのだけど。」

姫神「……私の。能力?」

雲川「そう。お前の能力、原石なんだろう。その"吸血殺し"。ここに呼ばれたという事は、お前の能力が碑文を解く上で、いや…解いた上で、必要になる可能性があると言うことだけど。私と同じようにな。」

姫神「……吸血鬼…。」
160 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/10(金) 21:49:56.36 ID:Sovaz6DO

Room5

御坂「初春さんも来てたなんて驚いたわ。」

初春「私が一番驚いてますよー。いるのはレベル5の方とかですし、どう考えても場違いな気がします。一応、ノートパソコン持ってきたんですけど、あまり必要ないみたいですしね。ああそういえば白井さん寂しがってましたよー。御坂さんが出ていくって。」

御坂「ああ、黒子ね……昨日も散々泣かれたわ…。行かないでって…。佐天さんは何も言わなかったの?」

初春「佐天さんもずるいずるいって言ってましたよー。白井さんにはきちんと言ってませんでしたので、まさか御坂さんと一緒だとは思ってませんでした。」

御坂「…たぶん正直言うと、碑文を解くのに必死なのは一方通行とか麦野さん達だけみたいだし、何日かすれば誰かが解くんじゃないかなぁ。」

初春「碑文を解くと黄金郷へ行けるんでしたよね。そしてそこにある黄金を得られる…と。」

御坂「やっぱり疑問なのはどうしてそれが私達なのかってことね…。あれ、読む限りじゃ暗号を解いた人間に全ての遺産を与えるってことだろうし、親族でもない私達が何で……?」

初春「そうですね…。たぶん親族は、いないんじゃないですかね?」

御坂「え?」






初春「魔女伝説連続殺人事件」






初春「古い話みたいですけど、それがここ六軒島で起こったみたいですね。」

御坂「…さ、殺人事件!?どういうことなの!?」

初春「まあたぶん、ただの遺産相続の争いの末だと思いますよ。殺されたのは親族と使用人だけみたいですしね。このパソコンじゃ、あまり詳しい事は分からなかったんですけど。」

御坂「で…でも、皆にこの事言わなくてもいいのかな…!?」

初春「事件が起こったのは1986年ですよ?私達が生まれるより前の話です。それに大体、ここの所有者は代わっているかもしれませんよ。碑文を読む限りじゃ、黄金は六軒島にあるわけではなさそうですし、もし生き残りがいたとしても、ここを所有しておく意味がないじゃないですか。」

御坂「…そ、そうね。そうよね。皆に変な混乱を与えても駄目だしね…!」
161 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/10(金) 21:51:40.51 ID:Sovaz6DO


Room6

海原「…良かったんですか?結標さん。」

結標「部屋の事?別に構わないわ。あなた達とだったら変な気を使わなくても良いし。なんて相手はロリコンだしね。」

土御門「にゃーお前には言われたくないぜよ。ショタコン。」

結標「なっ…!誰がショタコンよ!!」

海原「まあまあ、お二人共落ち着いて下さい。我々は喧嘩をする為に来たのではありませんよ。」

土御門「………それもそうだな。ところで一方通行はどうした?」

結標「ああ、どうもスクールのリーダー・垣根帝督と組むみたいよ。」

海原「…意外ですね。あの二人はてっきり犬猿の仲だと思っていたのですが。」

土御門「一方通行が上手いこと垣根帝督の口車に乗れられたんじゃないか?」

結標「かもね。一方通行から誘うとは思えないし。」

土御門「まあ、俺達は碑文の謎が解ければそれで良い。あの二人が組むって言うのならそれを出し抜くまでだ。」

結標「……これで少しでもドラゴンに近付く事が出来たら良いのだけどね。」

海原「無いよりは有るという可能性が高そうですし、今、僕達が出来る最善の事をしましょう。………ではそろそろ行きましょうか。例の説明とやらに。」
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/10(金) 21:54:02.21 ID:Sovaz6DO
とりあえず終わり。
今PC使えないから携帯で書いたんだけど、結構書いたつもりなんだけど全然だな……

あとキャラの口調とかおかしかったら教えてくれ。
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 22:31:12.41 ID:RPgkXMc0
ヤスの同一存在シャノカノに、リーアの熊沢、ロノウェの源治か
さて、当主様は誰なのやら

殺人事件は起こったのに爆発事故は起こらず、4人+当主が生き残った世界か…
これでしっかりうみねこルールに基づいた考察がされたカケラだったなら凄まじいが、
原作レイプとか言っちゃうと言うことはそれは厳しいかな?
まぁ面白けりゃ何でもいいんだけど
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 22:37:15.12 ID:zp6HaEgo
>>162
乙であります
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 22:38:07.80 ID:A4fKI620
乙!

キャラの口調に異常認められず
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/10(金) 22:50:19.54 ID:Sovaz6DO
>>163
原作レイプって言い方が悪かったかもしれん…まあ、もう少しで出る予定なんだが、魔女の手紙の改変に1986年10月の事件じゃないのと、うみねこ側のキャラが禁書側に比べると極端に少ないことを言ったつもりなんだ。すまん。

あと、これはEP1とのクロスになるってことだけ言っておく。
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 22:53:34.15 ID:MvBhJSwo
キャラの口調、有効です。
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/10(金) 22:58:21.03 ID:Sovaz6DO
>>164・165・167

ありがとう。
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 23:14:37.54 ID:RPgkXMc0
>>166
把握した

しかし学園都市側の時間軸が第一巻初出の2004年だとしても、もう18年前の事件になるのか…
熊沢の婆ちゃんとかそろそろお迎え来そうだよねw
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/11(土) 00:31:09.17 ID:EJy5nwDO
>>169

まあそれはSSということでスルーしてくれww
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/11(土) 10:13:28.36 ID:EJy5nwDO
おはよう

とりあえず今出来てる分を投下していく
172 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 10:16:08.72 ID:EJy5nwDO
6月20日21:30〜本館〜

――そうして一旦解散した俺達だったが、使用人・呂ノ上源次の招集により再び本館に集まることになった。そして事件は始まりを告げる。



上条「部屋は綺麗だったし、飯は文句に美味いし、ホント来て良かったな!御坂!」

御坂「あんたはそればっかりね…。あのシスターの暴食が移ったんじゃないの?」

上条「イ…インデックス!?…それはないと願いたい…。」


――部屋に最初に来たのは俺だったが、しばらくして人が集まって来ても打ち止めの姿が見えない。あいつと一緒じゃなかったのか…

滝壺「……あの小さい子は?」

一方「……やっぱオマエ達の所でもねェのか。」

絹旗「?私達は超知りませんよ。超電磁砲のところかお花畑さんのところじゃないんですか?超仲良さそうにしてましたし。」

一方「いや……聞いたが知らねェってよォ。オマエ等の所でもねェなら、またどっか走り回ってやがンのかァ…?」

絹旗「いないんですか?……この雨ですし、外にいるのなら超早く探した方が良さそうですね。風邪を超引いてしまいます。」


垣根「あれ、一方通行。結局、あの子いなかったのか?ゲストハウスの方は見てきたけど居なかったぜ。ここに来たなら使用人の誰かが見てるだろうから、やっぱり外に出てんじゃねぇか…?探しに行くか?」

滝壺「……心配だね。傘、持ってると良いんだけど。」


一方「……見てくる。」

絹旗「私達も超行きますよ。一方通行さん、杖突いてますし超心配です。滝壺さんは麦野と、ここで待っててください。帰ってくるかもしれませんので。」

麦野「はいはい。来たらケータイに連絡いれるわ。」

滝壺「きぬはた…気をつけてね。」
173 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 10:17:26.08 ID:EJy5nwDO
6月20日21:45〜バラ庭園〜


一方「……あンのクソガキ…。どこ行きやがった…部屋に居ろってあンだけ言っておいたのによォ…。」

絹旗「ある程度近くは探しましたし、麦野から連絡は無いので、後は超ここだけなんですけどね…。」

垣根「まあ子供は珍しいもの好きだし、綺麗だから見に来たんじゃねぇか?薔薇なんて学園都市じゃ珍しいしな。だからあんま怒ってやんなよ。」

絹旗「超同感です。私もこんなにたくさんの薔薇は始めて見ました。……この雨で散ってしまわなければ、超良いのですけどね。」


一方「……奥見てくる。」

絹旗「じゃあ私は超右方を。」




―――


水滴が、何かに叩き付けられているような音が聞こえる。
水滴は雨、何かは傘のようだ。




一方「ラストオーダー!」


――見付けた。
広くないバラ庭園だから良かったものの…と俺は安堵する。
打ち止めは傘を差しながらバラの植わっている花壇で何かを探している様に見えた。


打止「ミサカの薔薇…ねぇ、一方通行…ミサカの薔薇がないの!」
一方「オマエ何やってンだ!今何時だと思ってやがる!」

打止「ミ、ミサカのね…ミサカの薔薇が無いのってミサカはミサカはあなたに主張する!覚えてるでしょ?ここに来た時、お姉様がリボンを結んでくれた薔薇……ないの。確かにここにあったのにってミサカはミサカは!」


――薔薇?お姉様?
記憶を手繰ると一つだけ覚えがあった。
島に着いた後、超電磁砲と三下とここを通った時の事だ。
174 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 10:18:55.70 ID:EJy5nwDO
6月20日13:40〜バラ庭園〜



打止「ねー!見て見てお姉様!ってミサカはミサカは手を引っ張ってみる。」

御坂「うわー!すごい、綺麗なバラねぇ。」

上条「すげぇなあ。赤に白に…ちゃんと手入れされてるんだな!」
一方「ンな事どォでも良いからよォ…さっさと行くぞ。こっちは杖突いてンだよ。」

打止「もーあなたには風情っていうのが理解出来ないのってミサカはミサカは憤慨してみたり!って……あれ?ねぇねぇお姉様、このバラ…。」

御坂「どうしたの、打ち止め?……あら、このバラだけ元気ないわね。ちょっと待って。…………ん、これで良し!」

打止「リボン…?」

御坂「そうよ。これですぐ分かるでしょ。ここにいてる間、あなたがこのバラの世話をしてあげるといいんじゃないかなって思って。」

上条「それは良いな。頑張って元気にしてやれよ、打ち止め。」

打止「うん!ってミサカはミサカは元気よくお返事してみたり!」

一方「……ハァ。」
175 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 10:21:26.18 ID:EJy5nwDO

――――

6月20日21:48〜バラ庭園〜


一方「……あのバラか?」

打止「そう…無いの。探しても、探してもってミサカはミサカはしょんぼり気分。」

一方「……明日もし晴れたら俺も探してやる。今日は戻るぞ。」


打止「ほんとに!?絶対だよってミサカはミサカは約束を取り付ける!」



―――遠くからバシャバシャと水が跳ねるような音がする。
絹旗最愛だ。


絹旗「あっ!一方通行さん!見付けたのなら超早く連絡ください!私ずっと超走り回ってたんですよ!?」

一方「……忘れてたわ。」

絹旗「そうだと超思ってましたけどね…。垣根さんも、もうすぐ来るそうです。……それにしてもちびっ子ちゃんは傘持ってたんですか。超良かったですね。」

打止「ミ、ミサカちびっ子じゃないってミサカはミサカは超反論してみたり!」

一方「……十分チビじゃねェか、クソガキ。それより窒素装甲に言う事あるんじゃねェのか?」

打止「あ…!そうだ……。心配かけてごめんなさいお姉ちゃんってミサカはミサカは素直に謝ってみる…」

絹旗「良いですよ。一方通行さんの超焦ってる姿見られて超面白かったですしね!」

一方「オイコラ。怪力チビ。」

絹旗「じゃあ私はとりあえず麦野に超連絡入れてきます。」
176 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 10:23:03.05 ID:EJy5nwDO

――そういうと、絹旗は少し離れてから、懐から携帯を取り出し電話をかけ始める。
そして、しばらくすると遠くから垣根の姿も見えた。



垣根「お、やっと見付けた。」

打止「垣根さんもごめんなさいってミサカはミサカは謝罪の気持ちを表わにする…」

一方「……わざわざこンな天気の中、薔薇を探しに来てたンだと。……悪かったな。」

打止「く、来る時は雨降ってなかったの!ってミサカはミサカは弁解する!」


垣根「ふぅん。にしてもミサカちゃん傘持って行ってたのか。用意がいいな。」

打止「ううん、ってミサカはミサカは首を振って否定をしてみる。傘はね…貸してくれたの!」

一方「…はあ?」

垣根「貸してくれた?……使用人の人か?」






打止「ベアトリーチェ。」






一方「はァ?」

垣根「………。」

打止「ベアトリーチェがね、ミサカに傘を貸してくれたの!」


絹旗「……ちびっ子ちゃん、超何の話ですか?電話を終えて来てみたら、魔女伝説の話ですか?」

一方「……クソガキの戯言だ。気にすンな。戻るぞ。」

打止「ちょっと!ミサカの言う事信じてないでしょってミサカはミサカはあなたの後を追ってみる!」

絹旗「?」

垣根「……雨、強くなってきたな。」
177 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 10:24:13.35 ID:EJy5nwDO

6月20日22:10〜本館〜


御坂「打ち止め!いなくなったって聞いたけど、大丈夫だった?」
打止「うん!心配かけてごめんなさい、お姉様。」


――俺達が帰って来たところで、姫神と雲川もやってきた。使用人達は俺達が部屋に戻っている間、どうやらデザートと茶の準備をしていたらしい。席に着くと鼻孔を擽る茶の良い匂いと共に、綺麗に飾り付けられたケーキが運ばれてくる。


結標「あら?良い香りね。」

麦野「そうね。良い香り。これは…オレンジペコ?」



――結標淡希と麦野沈利。結標といえば風紀委員の白井黒子と似た能力だったと、ふと思い出す。…オレンジペコってのは紅茶の葉の名前のことだろうか?



紗音「え…?あ、あの…えっと…たぶん…」

源次「その通りでございます。結標様、麦野様。」



――メイドの女は紗音だったか。今、答えたのは呂ノ上源次。茶の葉を即答したってことは、食事を担当しているのは呂ノ上源次、一人なのかもしれない。



雲川「さっきからあのメイドばかり見ているようだけど?上条は。」

上条「なっ!先輩はいつからそこに!?」

雲川「いつからって、初めからだけど。気付いてなかったお前はやはり馬鹿だと、今更ながら証明されたな。」

上条「くっ…!俺はもう何も言いませんよ…。あなたに口で勝てる人間なんてこの世にいやしない!上条さんは断言できる!」

雲川「…訂正しろ。"口で勝てる"ではなく"頭が良い"にな。それに、今の言い分だとお前はお前自身で自分を馬鹿と認めたようなものだけど。」

上条「………。」
178 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 10:25:59.63 ID:EJy5nwDO

――気付けば10時をとっくに過ぎていて、時計の長針は6を指し示していた。クソガキは「こんな時間にケーキを食べたら…」とかぶつぶつ言ってやがったが、結局食べてやがる。俺の分まで。



源次「…それでは遅くなりましたが、只今より説明を始めさせていただきます。まずは…こ、」

打止「待って。ってミサカはミサカは源次さんに制止をかけてみる。」

源次「………。」

一方「…オイ、クソガキ。邪魔するなら…」

打止「違うよ、邪魔じゃないの。ミサカはね、頼まれたの。説明が始まったらこれを読むようにって。」

御坂「……打ち止め?」



――打ち止めが肩から下げるタイプの小さな鞄から取り出したのは封筒に入った手紙。片翼の柄の入った封筒に、蝋燭で封が施されている。だが、封筒のサイズに鞄が合わなかったのか、端の角は折れ曲がってしまっている。



紗音「そ……それは!」

嘉音「…………。」

絹旗「超何ですか?それ。」

打止「手紙だって。みんなが揃ったらね、読み上げるように言われたのってミサカはミサカは白状してみる。」



雲川「………面白い事になってきそうだけど。」
179 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 10:32:11.15 ID:EJy5nwDO
【魔女の手紙T】

 六軒島へようこそ、学園都市の皆様方。
 私は金蔵さまにお仕えしております、右代宮家顧問錬金術師のベアトリーチェと申します。

 さて、最初は皆様方とっては内輪の話となり、幾分退屈と感じられる事もございましょうが、只今から始まる碑文の謎解きにおいては重要な事項となります故に、どうかご了承くださいませ。


 私、ベアトリーチェは二度に亘りご契約に従い右代宮家にお仕えしてまいりましたが、本日、再び金蔵さまよりその契約の終了を宣告されました。

よって、本日を持ちまして、右代宮家顧問錬金術師のお役目を終了させていただきますことを、どうかご了承くださいませ。

さて、ここで皆様に契約の一部をご説明しなければなりません。これこそが皆様にとっては本題となることでしょう。



『私、ベアトリーチェは金蔵さまにある条件と共に莫大なる黄金の貸与をいたしました。
その条件とは、契約終了時に黄金の全てを返還すること。そして利息として、右代宮家の全てを頂戴できるというものです。

これだけをお聞きならば、皆様は金蔵さまのことを何と無慈悲なのかとお嘆きになられるでしょう。
しかし金蔵さまは皆様に富と名誉を残す機会を授けるため、特別な条項を追加されました。
その条項が満たされた時に限り、私は黄金と利子を永遠に失います。

◆特別条項
契約終了時にベアトリーチェは黄金と利子を回収する権利を持つ。
ただし、隠された契約の黄金を暴いた者が現れた時、ベアトリーチェはこの権利を全て永遠に放棄しなければならない。
……利子の回収はこれより行いますが、もし皆様の内の誰か一人でも特別条項を満たせたなら、すでに回収した分も含めて全てお返しいたします。』



――これが1986年、私が当時の右代宮家の方々に送らせていただいた手紙の一部です。

 しかし残念ながら、当時の右代宮家の方々は誰一人として、この碑文の謎を解き、黄金を暴くことは出来ませんでした。よって私は契約のとおり、黄金貸与の利益として全てを回収させていただきました。

 そして再び、碑文に示された場所には黄金があります。次のゲームの参加者は今此処にいらっしゃる皆様方でございます。黄金を暴けたならば、全ては貴方の元に。謎を解けなければ、ゲームの参加料として、また全てを回収させていただくことになるでしょう。

なお、回収の手始めとしてすでに右代宮家の家督を受け継いだことを示す“右代宮家当主の指輪”をお預かりさせていただきました。
封筒の蝋印にてそれを、どうかご確認ください。

黄金の隠し場所については、すでに金蔵さまが私の肖像画の下の碑文にて公示されております。
条件は碑文を読むことができる者すべてに公平に。
黄金を暴けたなら、私は全てをお返しするでしょう。

それではどうか今宵を、金蔵さまとの知恵比べにて存分にお楽しみくださいませ。
 学園都市にて培われた知力を、存分に発揮していただき、金蔵さまからのご依頼に答えられるよう、十二分に努力していただけますようご期待申し上げます。
今宵が知的かつ優雅な夜になるよう、心ならお祈りいたしております。

 どうか二度目の惨劇が起こることのなきように。


――黄金の魔女ベアトリーチェ
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/11(土) 10:34:42.26 ID:EJy5nwDO
とりあえず終り。
夜に投下はまたするかも。

また質問等あったらレス返す。
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/11(土) 11:56:14.01 ID:hXoyzWk0

うみねこ知らんが面白そうなので応援してる
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/11(土) 12:54:14.80 ID:EJy5nwDO
>>181
期待に添えるよう頑張る。
うみねこ面白いから暇ならぜひやってみたら良いと思うぞ!
183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/11(土) 18:41:30.78 ID:MDxVWIDO
エピソード1だとあの屁理屈合戦がないのか。
エピソード1って謎解きがない以外はオーソドックスなミステリーだからな
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/11(土) 20:29:15.65 ID:7J9Mwqo0
薔薇の一軒に関しては
カミやん:せんと
ていとくん:ジョージ
絹旗:ジェシカ
一方:無双
打ち止め:マリア

だな
ただなぞってるのとは微妙に違うからまだ何とも言えないが
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/11(土) 20:30:02.88 ID:EJy5nwDO
>>183

そうだな。本当は赤、青字使うようなのを書きたかったんだけど、とりあえずEP1。屁理屈合戦はまた書けたら書きたいと思ってる。
186 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/11(土) 22:17:07.01 ID:EJy5nwDO
出来た分だけ投下する
187 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 22:19:00.12 ID:EJy5nwDO

――打ち止めは"魔女の手紙"を読み上げる。いつもの子供らしい雰囲気は何処にもなく、はっきりと澱みなく。そう…まるで魔女の様に。
 その普通でない雰囲気に誰もが口を閉ざし、静寂が部屋を支配した。


全テヲ回収スル、右代宮家顧問錬金術師、黄金ノ魔女・ベアトリーチェ、碑文ノ謎……


頭に引っ掛かる。
何に?どうして?
そうだ、私は聞いたんだ。



【魔女伝説連続殺人事件】



初春さんがさっき言ってた話。
もしかすると……。
188 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 22:21:16.51 ID:EJy5nwDO

紗音「あ、あの…!それは何処でいただいたものですか……?」


打止「…バラ庭園だよってミサカはミサカは答えてみる。傘とね、一緒に貰ったの。みんなが揃ったら読み上げなさいって…あれ?これさっきも言ったかもってミサカはミサカは首を傾げてみたり。」


――その言葉を皮切りに、皆は話を始める。問答が始まる。



麦野「…ねぇ、最終信号。そのベアトリーチェって誰?ここの使用人の名前?」

打止「違うよってミサカはミサカは否定する。この部屋の扉を開けるとね、肖像画があるでしょ?あれが"ベアトリーチェ"。」

麦野「………源次さん、その蝋印は本物?」

源次「……はい。確かにその封筒の蝋印は"右代宮家当主の指輪"によるものでございます。」

麦野「そう。ありがとう。」
189 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 22:24:13.29 ID:EJy5nwDO


土御門「じゃあ、良いタイミングだからそのまま質問責めだにゃー。……まず一つ、その指輪"家督を受け継いだことを示す"もの、"回収の手始め"って言ってたけど価値はあるモノなのかにゃー?指輪が二つある可能性は?レプリカ存在の可能性は?」

源次「ございません。指輪は一つきりでございます。」

土御門「…なるほど。」

海原「……では僕も。その指輪は"金蔵さんにとって"、価値あるものだったと思われますか?」

紗音「も…勿論です。お館様は常日頃から指輪を付けていらっしゃいましたし、他人に貸すなんてことは一度もありませんでした…。」

海原「わかりました。」

上条「あ…、あのさ、指輪の話の前に聞いておきたいんだけどその前回"って書いてあったと思うんだけど、それは何のことだ?」

御坂「………!」

初春「………。」

打止「………。」

一方「…それは俺も気になった。それか、その手紙自体がハッタリののオンパレードかァ?」

垣根「もしハッタリじゃないってなら昔、この島で"惨劇"と呼ばれるような事件があったって考えるのが普通だな。」

滝壺「……かもしれない。それなら"回収"っていう言葉にも納得がいくから。」

絹旗「それはそうかもしれませんね…。」
190 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 22:35:33.45 ID:EJy5nwDO

麦野「……で、さっきからあんた達は何糞マジメに議論してんの?……議論なんて意味ないわ。仮定もifも。事実と真実さえ分かれば良いのよ。それだけが謎を解く鍵になるんだから。」

雲川「それには同感だけど。まあ一番早いのはそこにいる使用人に聞くことだろうがな。」

姫神「それも。そう。」



上条「ということなんだけど何か知ってますか?紗音さん、源次さん。」



源次「申し訳ございません。お答えできかねます。当主より禁じられておりますので。」

紗音「一つ申し上げますと、私達は何も知りません。知らない事は、お答えできませんので…。」




――"何も知らない"わけがない。何も知らないのなら、どうして手紙に動揺しない?知らないのであれば、動揺する。だから必ず。この島では連続殺人はあったのだ。
191 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 22:40:02.19 ID:EJy5nwDO


雲川「どうやら本当に、その手紙はお前達の予想外だったみたいだけど。何も思わないか?」

源次「………。」

一方「そンな事よりよォ…このクソガキに傘と手紙を渡したのは誰だ?……面倒な事にならない内に名乗り出ろ。さっさとしねェと殺すぞ。」

上条「…ア、一方通行!」

一方「…大体よォ、さっきから何なんですかァ!?嫌々連れて来られたら、雨の中歩き回るハメになって、次は魔女だの黄金だの!!!」

御坂「こ、子供の冗談じゃない…打ち止めだって悪気が…」

一方「悪気なンざどうでも良いンだよ!!!!この俺に碑文の謎を解けだのオマエ等は何様だコラ。俺は寝る。謎解き遊びはオマエ達三下共だけでやってろ!クソったれが!!」

打止「ま、待ってってミサカはミサカは!お、怒ったならちゃんとミサカ謝るから……!」

一方「来ンな!……打ち止め今日は三下の部屋で寝ろ。じゃあな。」
192 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/11(土) 22:48:40.12 ID:EJy5nwDO

――椅子を蹴って立ち上がり、部屋を出る。
 怒りが込み上げてくる。全部面倒臭い。ガキにあたるなんてみっともない。…分かってる。だがここに来てからクソガキの様子がおかしい。魔女なんざいるワケがないん。
 1986年の事件とやらは、ただの右代宮家の醜い遺産相続問題の成れの果てだ。
 学園都市の…曲がりなりにも能力者の癖にコイツ等は何を信じてやがる。オカルトなんざ存在しない。そんなものは、ただの都合の良い恐怖の幻影だ。
 碑文が解けなかったら"全てを回収する"?使用人は黙秘の連続。当主とやらは姿を見せる気はねぇし、碑文の謎を解かせる気が無いとしか思えない。
 なら、何の為に俺達をここに呼んだ?安くはない金まで払って。碑文通りの殺人事件をもう一度ってか?
 やってみやがれ。……出来るもんならな。……本当にどうでも良い話だ。




ゲストハウスの部屋に戻る…部屋のテーブルにはコインが置いてある。俺はこんな物知らない。クソガキの物だ。蠍の絵が描かれたコイン…。またオカルトか、今度は魔術か?無性に腹が立ち、コインを引っ掴んで投げる。カラカラと床を転がる音が聞こえる。
 何故だか眠い。例えるなら身体が鉛のようだ。…もう、寝よう。
193 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/11(土) 22:49:56.13 ID:EJy5nwDO
今日の分終り。
194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/11(土) 23:07:25.96 ID:CgpyEfM0
乙乙!おもすれー
ここ読んだあとに原作読むと打ち止めの声がマリアの声で再生されるwwwwww
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 11:59:06.38 ID:Dw9T8gDO
読み返したら結構誤字あるな…
脳内変換しといてくれ。

あと今日は8時くらいに投下しにくる
196 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 19:51:25.08 ID:Dw9T8gDO
―――


結標「…あいつは何に怒ってたのかしらね?」

土御門「さぁな。日頃の鬱憤ってやつじゃないか?」

海原「鬱憤…ですか」

土御門「基本的にアイツは我慢に慣れてないからな」

結標「ま、そりゃそうね。学園都市序列第一位様は我慢なんてする必要も機会もなかっただろうしね」

海原「良い機会なんではないですか?一方通行さんには」

土御門「かもな。まあそんな事はどうでも良い。話を続けよう」


上条(この三人は一方通行とどういう関係なんだ……?)
197 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 19:55:43.38 ID:Dw9T8gDO

源次「…お話しようと考えいたことの全ては、打ち止め様が読み上げた手紙の通りでございます。ここにいらっしゃってから一度は皆様、屋敷を回られたかと思いますが、ここで碑文を解くにあたっての注意事項をご説明させて頂きます」

紗音「一つ、六軒島内は自由に動いていただいて構いません。但し、私たち使用人は六軒島内の地理についてお教えすることは出来ません」

源次「一つ、島内の鍵の掛かった場所には"原則"立ち入り不可です」

紗音「一つ、本館と渡来庵、通称ゲストハウスは各部屋ご自由にお立ち入りしていただいて構いません。但し、お館様のお部屋と【魔女の貴賓室】は立ち入り厳禁となります」

源次「……後は、皆様のお泊りになられるお部屋の鍵は皆様がお持ちになられている一部屋につき一本の他には我々の持つマスターキーしかございませんので、くれぐれも紛失なさらないようお願い申し上げます」

紗音「…何かご質問はございますか?お答えできるものであれば、お答えさせていただきますが…」
198 :上条「……六軒島?」 :2010/09/12(日) 20:05:11.90 ID:Dw9T8gDO

麦野「質問なら皆、山ほどあるわよ。少なくともあんた達が寝る時間もなくなる程にはね。まあでもここは公平に一人一つずつってのはどう?ゲームのルールみたいで面白い趣向でしょ」

垣根「良い案だな。一方通行の分はどうする?」

麦野「いないやつは無視よ。無視。大体、もうあいつ解く気無いでしょ」

土御門「だにゃー」

垣根「順番は?」

絹旗「最初は超言い出しっぺの麦野からどうぞ。そこからは時計周りで超よろしいですか?」

海原「麦野さんの次が僕で、最後が絹旗さんという訳ですか。構いませんよ」
199 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 20:08:51.06 ID:Dw9T8gDO

麦野「答えられないものは"黙秘"でも構わないわ。じゃあ一つ目、黄金はこの島に存在するの?」

紗音「…黄金は、"黄金郷"に確かにございます、麦野様」

麦野「……」



海原「次は僕ですか。……では二つ目、魔女はニンゲンですか?」
源次「魔女は魔女にございます」


結標「碑文の謎を解けば、ベアトリーチェに会える。その解釈で良いのかしら?」

紗音「黄金郷へと招かれれば、ベアトリーチェ様はきっとあなた様に祝福をもたらしてくださいます」


土御門「俺はパスぜよ。さっき質問したからな。それで一つだ」
200 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 20:14:31.52 ID:Dw9T8gDO

姫神「じゃあ。私。あの碑文は誰が作ったの?」

源次「右代宮金蔵様にございます。肖像画と共にお作りになられました」



雲川「ふぅん。じゃあ、それは"何の為"に?」

紗音「……お答えできません」

雲川「"答えられない"理由は?」

紗音「…!それも同じくです…」



打止「ミサカはパスだよって言ってみる。みんな難しいことばっかり言ってて、ミサカはミサカはよく分からなかったり…」



御坂「あ…じゃあ、さ、殺人事件っていうのは…どうして起こった…の?」

紗音「お答えできません…」



上条「俺の番か。うーん…じゃあ、その黄金ってのはいったいどれくらいあるんだ?」

源次「約10tだとお聞きしております」

上条「じゅ…10t!?」
201 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 20:17:07.23 ID:Dw9T8gDO

初春「私はないのでパスです」



垣根「俺は…そうだな。確認だ。学園都市に依頼を出して六軒島に俺達を呼んだ提案者は誰だ?」

紗音「…お館様でございます」

垣根「なるほど」



滝壺「私達は、……碑文はいつまでに解けばいいの…?」

源次「…碑文通りでございます」



絹旗「では…1986年の事件について超一つ。犯人は逮捕、もしくは超特定されていますか?私はその時の事件というのを知りませんので」

紗音「………」
202 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 20:19:12.84 ID:Dw9T8gDO
6月20日23:04


麦野「さ、これで一周したわね。あとはもう各自でってことで良いかしら?」



――麦野さんのその言葉でこの場は一旦解散となった。源次さんと紗音さんはお茶を入れ直すと言って、キッチンの方に戻って行った。
 そういえば、さっき気付いたけど紗音さん、薬指に指輪をしていた。あれはダイヤかな。その話を御坂にすると、なぜか顔を真っ赤にして私も貰ってみたいって言ってたから、海原にでも頼めばくれるんじゃないかって言うと電撃を飛ばされた……不幸だ。



打止「うー、ミサカもう眠いかも…」

垣根「そろそろ部屋に戻るか、打ち止め?」

打止「そうしたいかも…夜更かしはあんまり慣れてないのってミサカはミサカは…くたりー」

垣根「ここで寝ちまうつもりか…」
203 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 20:21:07.55 ID:Dw9T8gDO

――上条!と俺を呼ぶ声が聞こえた。どうやら打ち止めが寝てしまいそうだから部屋に連れ帰るそうだ。俺は鍵を渡して一緒に戻ろうかと尋ねると、垣根は首を横に振った。



土御門「垣根。部屋に戻るのか?」

垣根「ああ。打ち止めがもう眠いんだと」

土御門「そうか。俺達今から推理大会なるものをしようかと思うんだが、お前もどうだ?」



――"推理大会"とはようするに碑文の謎解きってことなんだろう。……それにしても、どうして土御門達はあんなに謎解きに必死なんだろうか?まさか本当に黄金があるとでも思っているのだろうか?



垣根「あー、そうだな…今日はもう遠慮しとく。またゲストハウスから雨の中こっちに来るのは面倒だしな」
204 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 20:24:10.89 ID:Dw9T8gDO


――そう垣根は苦笑しながら言うと打ち止めを抱きかかえる。なんというか親子のようだ。こんな事を垣根に言ったら笑うのだろうけど。するとそれに続くかのように何人か立ち上がる。



麦野「私らは帰るわ。今日は珍しく早くから起きて来たから、もう限界」

絹旗「私も超参加したかったです。また明日もやるならぜひ参加超させていただきます」

滝壺「うん…私も、二人を部屋の鍵開けてもらう為だけに起こすのも何だし、帰るね」

土御門「そうか。じゃあまた明日」

御坂「おやすみなさい。麦野さん、絹旗さん、滝壺さん、垣根さん、打ち止め」
205 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 20:26:00.02 ID:Dw9T8gDO

――手を振りながら彼ら5人は食堂を後にした。



土御門「さて、カミやん達はどうするにゃー?人が多い方が、俺達としては助かるんだけど」

上条「俺か?そうだな…今抜けるのも何だし、たぶん聞くだけになるとは思うけど参加しようかな…御坂達はどうする?」

初春「私は参加させていただきますねー。面白そうですし」

御坂「………じゃあ、私も少しだけ…」


土御門「歓迎ぜよ、お嬢さん方。向こうのお二人さんはどうするにゃー?」

姫神「私も。参加させてもらう。先輩は?」

雲川「私の意見は聞いても無駄だと思うけど。お前達じゃ理解できんよ」

土御門「余裕発言だにゃー、雲川先輩。もう碑文の謎は解けたとでも言うつもりかにゃー?」

雲川「まさか。ただの国語力の問題だけど。じゃあ一つだけヒントをやろうか。暗号っていうのは何でもそうだ。"最初さえ見付けられたら"誰にだって解けるんだけど。ヒントが合っても解けない問題っていうのは、そのヒントが"途中経過を示している"から約に立たない。…言ってることは、理解できているか?」
206 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 20:27:41.03 ID:Dw9T8gDO
土御門「……というと、あの碑文だったら【故郷を貫く鮎の川】ってところが重要ってことか?」

雲川「さぁな。それが"暗号の始まり"だったらの話だけど。私は一人で思考しているから、勝手にお前だけで考えていれば良いけど」

土御門「相変わらずぜよ。もうヒントはいただけないんですかにゃー?雲川先輩」

雲川「これ以上は言ったところでお前達じゃ到底、理解に及ばないけど。余計な混乱を招くだけになりそうだから、止めておいた方が良い」

土御門「…そうか。じゃあお好きにどうぞだにゃー」

雲川「私の事は気にしなくて良いけど。いないものと思ってくれれば構わない」
207 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 20:31:28.35 ID:Dw9T8gDO
―――

6月20日23:37


――「いないものと思ってくれれば構わない」という言葉通り先輩は、源次さんと熊沢さんの持ってきた紅茶を啜り、少しすると姫神に鍵を借りてゲストハウス帰っていった。


土御門「……あの人がいるとどうも上手く話せなくなる…」

結標「…あの人は何者なのかしら?あなたがあそこまで下手に出ているのは初めて見たわ」

海原「頭の良い方という印象は受けましたけどね」

初春「たしかに…」

土御門「あの人は"頭が良い"とかいう程度じゃないにゃー…」

上条「まさに"天才"ってやつなんだろうな…俺が言うのも何だけど、どうして同じ高校なのか理解できない…」

姫神「校内テストは全て満点。あの人は恐ろしく頭が切れる。ただ勉強ができるのではなくて。理論的。思考力があると言った方が適切なのかも」

上条「超能力者ってのも、もちろん天才の集まりだけど、先輩はまた違った天才だな。自分でも"考えることが仕事だ"とか言ってたし」

御坂「へぇ……。天才ねぇ。でもどうして雲川さんはここに呼ばれたのかしらね?頭が良いのは分かったけど…」

土御門「それはそれは"恐ろしく頭の切れるブレイン"だからだにゃー。」

結標「ああ、なるほどね」

御坂「?」
208 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 20:32:11.51 ID:Dw9T8gDO
――議論は終わらない。
 先輩が言うように大切なのは碑文の"開始点"なんだろうけど、そんな偏った思考ができるのはあの人だけだ。議論すらも必要ないと抜かすような人間だ。違う意味でヒントにもならない。
 結局、ほとんど何も分からない。明日島内を調べてみるのがいいという結論だ。いや、結論という言い方は悪いな。俺達は最後まで居たワケではなかったんだから。


6月21日0:21

御坂「ふわぁ…。んん、ちょっと眠くなってきたかも」

上条「12時過ぎたし、そろそろ戻るか、御坂?」

御坂「そうね、あんまり私達はいても意味なさそうだし」

結標「そんなことはないわよ、超電磁砲?あなたも紛れも無く230万人の頂点、レベル5なんですもの」

御坂「ま、レベル5が全員頭良いってワケじゃないけどね」

結標「削板みたいなのもいるからそれはそうね。あいつは間違いなく馬鹿だわ」

御坂「結標さん、あの人と知り合いなのね…」

結標「…顔見知り程度だけどね」
209 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/12(日) 20:35:34.17 ID:Dw9T8gDO

上条「じゃ、上条さん達はそろそろ戻ることにするな。初春さんはまだ残るんだよな?」

初春「はい。今ちょうどお話も面白いところなのでもう少しだけ」

上条「そっか」

御坂「戻る時は気をつけてね、初春さん」

初春「はいー」

上条「姫神もな」

姫神「うん。ありがとう」

土御門「俺は一度戻って部屋の内線、外部にも繋げるみたいだから舞夏に連絡をとってくるにゃー。六軒島内、携帯は圏外みたいだしな」

上条「外から学園都市に普通の電話は繋がるのか?情報の漏洩を防ぐとか、何やらいろいろ厳しかったと思うんだけど」

御坂「なんなら初春さんパソコン持ってたし、それを媒体にして私が能力で電波飛ばして繋ごうか?」

土御門「あー…問題ないぜよ。たぶん録音されるけどにゃー」

御坂「そっか。なら良いんだけどね」

上条「ん?でも初春さんのパソコン、ネットには繋がるのか?」

初春「…回線が引かれてるみたいです。携帯が圏外なのは島の人が使わないから整備されてないんですかねー」

御坂「…携帯が繋がったら、黒子からの着信がずっと鳴り続けることが分かりきってるから、逆に良かったかもだわ」

上条「ははっ、それはありえるな…」
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 20:38:00.90 ID:Dw9T8gDO
今日の投下は終わり!

感想とかレスくれると参考になるから嬉しい
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 20:42:00.66 ID:9VwnPFY0
まだのどかな感じだが、これから殺人事件とかが起こる…のか?
原作に興味が湧いてるが、展開知りたくないから、この話が完結するまで買うのは我慢我慢
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 22:40:20.59 ID:Dw9T8gDO
>>211
そこまでのものになれるかどうか…
原作はぜひやってみてくれ!
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 23:03:42.75 ID:rNOWkVo0
『現状まとめ』


時刻は不明、その他全員が屋敷にいる中で一方通行、ゲストハウスの自室に一人


23:04  麦野、絹旗、滝壺、垣根、打ち止め、推理大会の途中でゲストハウスへ
     (打ち止めは一通の部屋以外、この場合垣根の部屋で寝ている?)


23:37  雲川がゲストハウスへ


0:21   上条、御坂、ゲストハウスへ戻ることに 土御門、一旦連絡を取るため同行


使用人は最初から最後まで原因屋敷にいるとすると、>>209終了時点での配置は


不明: 『当主』


屋敷内
食堂: 姫神、初春、海原、結標  その他: 源次、熊沢、紗音、嘉音
計8人

ゲストハウス
1・麦野、絹旗、滝壺
2・一方通行
3・垣根 打ち止め?
4・雲川
5・
6・
計6人


移動中: 上条、御坂、土御門
計3人

こんな感じか
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 23:06:48.33 ID:rNOWkVo0
訂正

×:時刻は不明、“その他全員”が屋敷にいる中で一方通行、ゲストハウスの自室に一人
○:時刻は不明、“『当主』以外の17人”が屋敷にいる中で一方通行、ゲストハウスの自室に一人


ゲストハウス

×:計6人
○:計7人
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/13(月) 00:04:55.22 ID:H4TsCMDO
>>213、214

素晴らしいです
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/13(月) 13:14:43.53 ID:H4TsCMDO
こういうの作った方が良かったか…
217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/13(月) 20:29:20.78 ID:0ZjEFQc0
>>216
いや、俺が勝手にその場のノリでやっただけだし
本家六軒島だって、どこに誰がいるかなんてご丁寧にわざわざ並べて書いてくれたりしないから
瑣末事にはとらわれず、ロジックエラーに気をつけて執筆頑張ってくだしあ
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/13(月) 21:07:20.27 ID:H4TsCMDO
>>217
ありがとう!一応頭の中で最後まで禁書とうみねこらしくは作り上げてるつもりだから…あとは私自身の文章力をなんとかしていかないと…


じゃあ投下始めるな
219 :上条「……六軒島?」 :2010/09/13(月) 21:22:51.89 ID:H4TsCMDO
EpisodeX〜proof of the golden witch〜

6月21日06:58

Room5

――朝だ。
 結局、御坂の部屋の椅子に座って眠り込んでしまったらしい。なぜ俺、上条当麻が御坂の部屋にいるのかというと大きく理由は二つだ。
 一つは御坂からの頼み。なんでも…部屋の鍵は一本しかない→私は眠ってしまうかもしれない→初春さんが戻ってきたら開けてあげられないかもという三段論法だ。 二つ目は垣根達だ。なんせ二人が戻ったのは11時過ぎ、寝ている可能性が高い。打ち止めも寝ていただろうし、わざわざ起こすのも忍びないと考えてだったんだけど……まずい



上条「み、御坂ー…」

御坂「んん……?誰ぇー…?」

上条「俺、上条当麻。寝ぼけてないで一旦起きてくれ御坂ー」

御坂「!?…な、なんであんたがここに!?」

上条「いや……なんでってお前が頼んできただろ?覚えてないのか?」

御坂「…そうだわ。思い出した…」

上条「でな、お前が頼んでたことなんだけど俺もどうやら眠ってしまってたみたいで…悪いッ!」

御坂「頼んでたことっていうと初春さんのことよね…?じゃあ初春さん部屋には入れなかったってことかー…」

上条「そうなるな…本当にすまん。2時くらいまでは起きてたんだがー…」

御坂「ううん。無理に頼んで先に寝た私も悪いし気にしないで。こっちこそ無茶頼んでごめんね……でも初春さん、2時過ぎても戻らないなんて…食堂で眠っちゃってるのかしら?」

上条「それか、どこか他の部屋に居てるとかかもな」

御坂「もう7時前だし…着替えて、初春さん探しに他の部屋見に行きましょ」

上条「そうだな」
220 :上条「……六軒島?」 :2010/09/13(月) 21:25:14.25 ID:H4TsCMDO


6月21日06:30

Room2


――外は大雨だ。煩い雨音に目が覚める。
 打ち止めは…?ああ、そうだ。俺は昨日途中一人で帰ってきたのだと思い出す。ガキには言い過ぎたと、今更ながら少し後悔した。
 そういえば、昨日はバラを探してやると約束した事を思い出しながらカーテンを開ける。窓からはちょうどバラ庭園が見下ろせる。昨日は花びら一枚と落ちていなかった庭園の道は、今や赤や白で斑模様を描いているほどだ。この雨ではちっぽけな目印をつけた薔薇を見つけるのは至難の技だ。
 学園都市の天気予報に"当たる・当たらない"という概念は無い。全てはツリーダイアグラムによって支配され、何分何秒単位で完璧なる予測がなされる。だからこう…いつ止むのかはっきりしない雨というのには、逆に感慨深くさえ思う。…さっさと止んでくれ、本当に面倒だ。
221 :上条「……六軒島?」 :2010/09/13(月) 21:29:18.21 ID:H4TsCMDO

6月21日07:09

Room6

「土御門いるか?」


――ドアの向こうからノックの音と共にくぐもって声が聞こえる。上条当麻だ。俺はドアを開く。



土御門「カミやん?どうかしたのか?」

上条「朝から悪いな!あのさ、部屋に初春さん来てるか?」

土御門「初春?ああ、お花畑のお嬢さんかの事かにゃー?」

御坂「そうよ。結標さんと一緒に戻ってきたかなと思ったんだけど…」

土御門「結標……?」




――いない。眠気が一気に覚める。広い部屋には俺一人。結標どころか海原すらいないのだ。あの面子で話が弾んで夜通し会話を続けていたなんてありえるのか?



土御門「初春さんどころか…今、ここには結標も海原もいないぜよ」

御坂「結標さんも、海原さんも……?」

上条「というかお前、昨日はあの後戻らなかったのか?」

土御門「電話が終わったら3時前だったから、もう行くの面倒になったんだにゃー」

上条「…さいですか。…さっきの続きだけど、じゃあ姫神も合わせると、昨日最後まで残ったメンバーだな」

御坂「初春さん、すぐに帰るって言ってたからあのまま話続けてましたっていうのはないと思うんだけど…」

上条「誰も鍵を持ってなくて部屋に入れなかったんじゃないか?」

土御門「それはないと思うぜよ。自己紹介の時に言ってたと思うが、結標はレベル4の座標移動だ。ドアの前まで来て中に人を飛ばして開けてもらえば鍵なんて要らないんだにゃー」

御坂「たしか結標さん…自分を移動させるのには大きな精神負担が掛かるんだったっけ?」

土御門「そうだにゃー。さすがにあの状況なら戻ってくる時は一人じゃないだろうから、しないはずないと思ったんだがな…」

上条「うーん…」
222 :上条「……六軒島?」 :2010/09/13(月) 21:31:57.59 ID:H4TsCMDO

6月21日07:15

Room1


絹旗「外は超雨ですね」

滝壺「本当だ…」

麦野「昨日の昼の天気が嘘のようね。こんなに降るなんて思ってなかったわ」

絹旗「今日は外に出る予定だったのに、この雨じゃ超嫌になりますね…」

麦野「服が濡れるし今日は止めましょ。あの謎解き、明確に日時は示されてないし。学園都市からも期限を設定されてない。つまりいつまでいても良いってことよ」

滝壺「…でもあんまり長くかかると、フレンダもはまづらも心配すると思うよ?ここ携帯が圏外だから連絡がとれない…」

絹旗「ほんとですね…だいたい圏外なんて表示、私初めて超見ました!」

麦野「あら。でも…まぁ学園都市に電波の無い場所なんて存在しないものね。にしても、ケータイが使えないのは参るわねぇ」

絹旗「あの二人は"考えるより行動する"派の人間ですから、あんまり私達が帰らなければ、超勝手に上に虚偽の報告とかしそうで超怖いですね…行方不明とか」

麦野「ありえるわ…有り得過ぎる。あの二人ならやりかねないわ」

滝壺「あの二人はおっちょこちょいだからね……」
223 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/13(月) 21:34:20.80 ID:H4TsCMDO

麦野「んなことになって猟犬部隊でも出てきてみやがれ……この仕事のギャラは全員間違いなくゼロよ」

絹旗「なんですと!?超困ります!!海外超マイナー映画祭ができなくなります!」

滝壺「…なにそれ?」

絹旗「よくぞ聞いてくれましたね!滝壺さん!それはですね…」

麦野「どうせ外で仕事の時、終わった後に現地で名前も知らない映画見まくるとかでしょ?」

絹旗「…むむ、なぜわかりましたか」

麦野「んなのすぐ分かるわよ。じゃあ……その自称映画マニアさんにとって、こんな洋館とかはどうなの?モロに映画の舞台って感じだけど」

滝壺「…そうだね。孤島っていうのもあるし」

絹旗「見た目だけは超最高ですね!ミステリー映画とかとっては超見栄えする舞台だと思いますよ……ただ中が」

麦野「…中ァ?肖像画が駄目とか?」

絹旗「いえいえ、滅相もないです!一つ残念っていうのは寝室です。正確には寝室の鍵です」

滝壺「…?」

絹旗「……鍵が"オートロック"っていうのはどうも雰囲気が削がれます。個人的にはあのレトロな手動式のが超理想だったんですがね…」
224 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/13(月) 21:37:20.14 ID:H4TsCMDO

6月21日07:15

廊下

上条「やっぱり雲川先輩のところも姫神、帰ってきてないって言ってたから、4人一緒でどこかにいるって考えるのが普通だな」

御坂「…そうね。一応麦野さん達にも聞いてみましょ。垣根さんは、部屋でまだ打ち止めが寝てるかもしれないから最後ね」

上条「一方通行の部屋は……さすがにないな。次に会った時にでも聞くだけでいいか」

御坂「ええ。……全部杞憂だと良いんだけどなぁ…」

上条「そうだな。俺もそう信じたい……たしか麦野さん達は1か。土御門達の部屋が階段側から見て一番手前だから、1は突き当たりの部屋だな」



――"嫌な予感"っていうのは最初から二人共にあったのかもしれない。
 でなければわざわざ各部屋に赴いて、たかが寝室に戻らなかっただけの人間を探すような事はしなかっただろうから。たぶん他の人には伝わらない。そう…直感的なものが何かを示していたのかもしれない。

 そして異変に気付いたのはその時だった。俺と御坂で麦野さんの部屋に向かう途中。"それ"は見付けた。Room2、たしかここは一方通行の部屋だ……。
225 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/13(月) 21:39:49.14 ID:H4TsCMDO

6月21日07:10

Room3


打止「昨日はミサカをここまで連れ帰ってくれてありがとう!ってミサカはミサカは感謝感激の気持ちを表してみたり」

垣根「いや…それは別に良いけどよ。あれ…?そういや上条は帰ってきてないのか」

打止「鍵はミサカ達持ってたから入れなかったんじゃないかなってミサカはミサカは思ってみるんだけど…」

垣根「まあそうなんだけどな、ここの鍵、電子ロックだから超電磁砲なら余裕だと思うんだけどな…」

打止「あ、そっか!ってミサカはミサカは納得してみる。じゃあミサカでも開けられるかなー?」

垣根「お前はたしかレベル3程度なんだろ?学園都市でそれなりの場所の電子ロックなら難しいかもしれねぇけど、さすがにここなら開けられるんじゃないか?」

打止「そうかな?後で試してみようってミサカはミサカは宣言してみたりー!」

垣根「ああ、そうだ。お前荷物は向こうの部屋か……ちょっと待ってろ」


――部屋の内側から微量の電気を放出して、必死に鍵を開けようとしてる打ち止めを横目に、俺は部屋の内線へと手を伸ばす。たぶん一方通行の部屋の鍵も能力でこじ開ける事は可能だろう。だがそんな事をしてしまうと、いくら打ち止めといえど一方通行が昨日の機嫌のままだとすればさらに悪化させる恐れさえある。だから先に連絡をとっておこうって魂胆のつもりだったんだが。



垣根「何だこれ。繋がらねぇ」



――受話器をとっても内線のツーという音がしない。ただ、数字のボタンを押せばきちんと機会音はするから、この電話機が壊れているワケではなさそうだ。断線か?
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/13(月) 21:41:53.77 ID:H4TsCMDO

今日の分終りー

時系列がバラバラですまん…
書いてたらそうなってしまった
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/13(月) 23:29:28.69 ID:2bnUoGg0
おつ
事件の臭いがプンプンするぜ!能力者相手だとオートロックも密室にならんのだな…

228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/13(月) 23:53:58.74 ID:H4TsCMDO
>>227 そうなんだ…
だから苦労するんだな…

とりあえず禁書原作的にありえないような能力の使い方をして密室じゃなくなりました。とかにはするつもりはないから安心してくれ。ただ…一つ一つに設定と説明いれていってるところだから進みの超おそくなってしまう('・ω・`)
もう少ししたら加速させていくからご勘弁を……。

感想はすっごくモチベーションあがる!ありがとうな!
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/14(火) 03:45:49.02 ID:nD0uM2DO
ここらへんが伏線入れどころだからなw
楽しみにまってます
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/14(火) 19:35:23.03 ID:UD4AGTw0
06:30
Room2
一方通行、起床
外は雨、気だるくて特に行動起こさず


06:58
Room5
美琴起床、初春の不在に気付く


07:09
Room6
土御門、上条たちに起こされる

廊下
上条、土御門と扉越しに会話
海原、結標は不在らしい


07:10
Room3
打ち止め起床 オートロックを欠陥電気で開けることは可能か否か?
垣根、内線電話の不通に気付く


07:15
廊下
上条&美琴、雲川から姫神の不在を聞かされる
Room1(麦野たちの部屋)に向かう途中、Room2(一方の部屋)の前で何かを見つける


同時刻
Room1
アイテム組、室内でオートロックについて語り合う
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/14(火) 20:42:56.25 ID:eR2YAL.0
うみねこPS3移植おめでとうwww

とりあえず言ってみる
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/14(火) 22:19:54.09 ID:HEh3E6DO

今日は投下する程の量が
書きためれなかった…
明日また投下しにくる
⊂(^ω^)二⊃
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/14(火) 22:34:42.18 ID:xyymTkU0
待ってるぜ
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/14(火) 23:12:20.13 ID:HEh3E6DO
>>231

まじ欲しいな…今知ったわ
ベアトがやっぱり一番可愛いよな(キリッ

>>233

ありがとう!
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/14(火) 23:32:20.05 ID:eR2YAL.0
>>234
結構期待出来そうだけど表情は竜ちゃんのやつが好きすぎてちょっと違和感あるなwwww
散は声優が気になるなぁ。ドラちゃんとかヱリカとかドラちゃんとかイト・・・ウィルとか
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/14(火) 23:57:21.03 ID:HEh3E6DO
>>235

散の方も入るのか!?
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 10:53:59.76 ID:lJYyXoDO
ゲームはとりあえず4までみたいね
続きはアペンドで増えるか、もう一本でるか…
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/15(水) 13:06:15.88 ID:hx3ZD6DO
ヱリカさん…

あと今日は投下できそうだけどまたちょっと少なめになる予感
この場面書くのに時間がかかる…

じゃあまた夜に
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 12:32:36.50 ID:ICoNoKc0



−−−−−手記はここで途切れている−−−−−
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/16(木) 14:10:17.99 ID:U8suA2DO
すまん…昨日は気がついたら朝になっていた…
今日は来る!

あと>>230なんだけど
概ね合ってるんだが



《Room6土御門は上条と対面している。
そして上条、御坂共にRoom6には海原、結標がはいない事を目で確認している》

赤で宣言しておこうぞ
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 19:45:27.91 ID:Y5e3t7Eo
>>240
期待するぜ
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/16(木) 22:09:28.30 ID:U8suA2DO
投下はじめるー
243 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/16(木) 22:12:37.04 ID:U8suA2DO

6月21日07:16


――悲鳴が響く。この声は超電磁砲か…するとすぐに勢いよくドアを叩く音が聞こえる。叩かれているのは俺の部屋だ。



一方「朝っぱらから何なァンですかァァア!?」



――ドアを開く



上条「…一方通行ッ!無事だったか!!」

御坂「よかった…」

一方「あァ!?何言ってンだオマエ等…」

上条「ド…ドアにな…」



――ドア?三下はどうやらドアの外側を指さしているらしい。……。



一方「……これは何の遊びだァ三下?」
244 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/16(木) 22:15:21.92 ID:U8suA2DO

――そこにはドア一面に血のようなもので付けられた数々の手形、引っ掻いたような跡。見るからに悪意や殺意みたいなものを感じる。



上条「ち…ちがう!俺じゃねぇよ!今、御坂とここを通りかかった時に見付けたんだよ…」

一方「……てことはオマエの部屋には付いてなかったのかよ」

上条「あ、ああ…土御門の部屋からこっちに歩いてきた時に見た部屋には、そんなのは一つもなかった…」

御坂「いったい誰がこんな悪趣味なこと…」



――改めてドアの前に立つ。微かに香るこの匂いは、間違いなく血だと確信する。さっさと掃除しないと落ちなくなるなと、そんな事を考える。ふと、足元を見下ろすと蠍のコインがキラリと光った。
245 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/16(木) 22:19:45.83 ID:U8suA2DO

一方「……ンな事どォでも良い。オマエ等どっちかで使用人呼んできて掃除させろ。目障りだ。俺は面倒臭いから行かねェ」

上条「…ああ!分かった。使用人の人呼んでくるから一方通行は部屋にいろよ!」

御坂「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!私も行くわ!」



――雨の中杖を着きながら歩き回るなんて真っ平御免だ。三下の言うとおりに大人しく部屋で待っていようとしたのに、だ…



土御門「一方通行…なんぜよそれ?お前がやったのかにゃー?」

麦野「第一位サマの新手の芸術かしらん?」

滝壺「…ドアに描くのが今の流行りなの?」

絹旗「一方通行のセンスには超脱帽ですね!しかもその血、超自分のですか?」



――超電磁砲の悲鳴で部屋から出てきた連中は"アイテム"に"グループ"。やはり暗部のヤツは頭がオカシイ。マトモなヤツはいないのだと確信した。
246 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/16(木) 22:26:07.30 ID:U8suA2DO

一方「煩ェぞ三下共が。なンでこの俺が朝っぱらから、こンな面倒臭ェことしなきゃならねェンだよ」

麦野「ありゃ?違ったかにゃーん」

絹旗「一方通行がそういうの、あまりに超似合い過ぎだという話ですよ。あ、嫌味ではなく超素直な超尊敬ですよ?」

一方「超超超超言うンじゃねェ。うぜェぞチビガキ」

絹旗「超何ですか!それは侮辱と受け取りますよ!?大体、口癖と言うのは本来遥か昔から人間のアイデンティティだと超言われているんですよ!」

滝壺「…そうなの?きぬはた」

絹旗「超そうですよ!」

一方「オマエ……。頭悪ィンだな……」

絹旗「超私のこと馬鹿にしてますよね!?」
247 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/16(木) 22:32:29.00 ID:U8suA2DO

垣根「おい!朝からうるせぇ!さっきから、御坂といいお前らといい…何やってんだ?」

打止「ぴょーんってミサカはミサカは可愛く登場してみたり。おはようあなた!」

一方「…あァ」

滝壺(………あなた…?この二人、もう結婚してるの?)


垣根「…なんだそのドアは!?」

一方「ハァ…。さっき三下達が気付いたンだよ。誰がやったのかは知らねェ。俺が寝てる間にやったンだろ」

打止「………おわー」

垣根「というか、お前完全に扉閉じ出てきてっけど、鍵持ってんだよな?手には持ってねぇみたいだけど」

一方「」

垣根「……」

麦野「きゃはは!実は絹旗より頭残念なのかしら?第一位サンは」

滝壺「あくせられーた……」

絹旗「鍵を忘れて部屋に入れない小学生じゃありませんし、超まさかまさかですね!」

土御門「天然なんだぜぃ。実はな」
248 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/16(木) 22:40:24.73 ID:U8suA2DO
打止「うーんー…ミサカの能力で開けてあげられたらよかったんだけどってミサカはミサカは残念に思ったり。このカードキー型オートロック、ミサカの能力じゃ開けられなかったの。やっぱりお金持ちだとこういうところにもお金をかけるんだねってミサカはミサカは感心してみたり!」

垣根「ああ、さっき試してたのは結局無理だったんだな」

麦野「試す?能力で鍵開けるのが?」

打止「そう。ミサカの能力は欠陥電気でエレクトロマスターとしてはレベル3程度の能力なんだけどなーって、ミサカはミサカは肩を落としてみたり」

絹旗「へぇ…"電撃使い"のレベル3で開かないって言うなら超大した強度なんですね。この鍵」

垣根「だな。学園都市外って、あんまり行った記憶もねぇから分からねぇけど、数十年もの科学技術の違いがあるって言われてる学園都市並ってのはすげぇよな」

麦野「慣れとか基本的構造の違いってのもあるのかもね。私はエレクトロマスターじゃないからよく分かんないけどさ」

土御門「だにゃー」

打止「お姉様なら…これくらい普通に出来ると思うんだけどってミサカはミサカは言ってみたり」

絹旗「超電磁砲が戻ってくるか、使用人に頼むまで、部屋には戻れないみたいですよ?一方通行!」

滝壺「…うれしそうだね、きぬはた」
249 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/16(木) 22:43:41.30 ID:U8suA2DO


――そこからの展開はとても早かった様に思う。俺と御坂は一方通行の部屋のことを使用人の人に伝える為ゲストハウスを出て本館に向かった。途中ゲストハウスの一階のソファには雲川先輩がいた。どうやら本を読んでいるらしかったが、何を読んでいるかはわからない。古くて分厚い何か難しそうな感じがした。



6月21日7:24〜本館・入口〜

上条「源次さん!」

源次「上条様。今そちらにお伺い致そうと思っておりました」

御坂「え?」

源次「…朝食なのですが、申し訳ありません。こちらの不備でまだご用意出来ておりません。至急準備を致しておりますので、ご用意出来次第またお呼びいたします。」
上条「ちょ、朝食はいいんだ!それより来てくれ!一方通行の部屋のドアに血の手形みたいなのがたくさん付いてるんだ!」

源次「一方通行様のお部屋に…?後ほど清掃いたします。申し訳ありません」

御坂「あと、初春さん達が見当たらないの。こっちに来てたりするかしら?」
250 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/16(木) 22:49:45.89 ID:U8suA2DO

源次「……初春様?昨日は遅くまでご歓談していらっしゃったのは記憶にございます。たしか午前1時頃にお茶をお持ち致しました時には初春様、姫神様、海原様、結標様の四名でいらっしゃった様に思います」

上条「やっぱり4人か…まだ食堂にいる可能性はあるか?」

源次「わかりません。すぐに探してみます。実を申しますと、使用人・紗音と熊沢の姿も見えません。ご存知ないでしょうか?」

上条「紗音さんと熊沢さんも?」

御坂「見てないわ…ゲストハウスの方にはいないと思うけど…」

源次「お客様方も食堂の方かもしれません。探してまいります」

上条「俺達も行くぜ。人多い方が見つかりやすいだろうしな!」

御坂「…そういうと思ったわ。行きましょ」
251 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/16(木) 22:54:04.75 ID:U8suA2DO


同時刻〜ゲストハウス一階〜


雲川「…姫神、初春、海原、結標。なら…あと二人は使用人だと思うけど。これで"第一の晩"は過ぎたわけだ。【鍵の選びし六人を生贄に捧げよ】とはな。」



――渡来庵一階。小さな机に乱雑に広がる数々の本。これは昨日の夜に本館の図書蔵庫室から拝借してきたものだ。大体あんな程度の言葉で"解け"とはよくも言ったものだ。これは"なぞなぞ"ではない。ただの"確認テスト"だ。知らなければ解くことができない。そんな問題だ。



雲川「"賢い"と"頭が良い"というのには大きな違いがある。学園都市序列第一位から四位まで揃いに揃っているけど、誰も解けはせんだろうなぁ……いや、これでは齟齬が生じる。正確には"解こうとしない"だな」
252 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/16(木) 23:02:29.37 ID:U8suA2DO

6月21日7時30分〜ゲストハウス2階〜

嘉音「…皆様方。もう起床されておりましたか」

麦野「えっと、あんたはたしか…嘉音だったっけ?」

嘉音「はい。そうでございます麦野様」

土御門「誰かに何か用かにゃー?」

嘉音「はい。源次がこちらに来ると聞いていたのですが…入れ違いになったようです」

土御門「源次さんは来てないぜよ。ああ、そうだ。これ、後で良いから、どうにかしといてもらえるかにゃー?あとマスターキーも頼むぜぃ」

嘉音「…これは…!」

麦野「んー?なんか心当たりあんの?」

嘉音「いえ……同じようなものを先程見たもので」

一方「…同じようなモノ?」

垣根「血の手跡か?」

嘉音「手跡ではありませんでした…僕が見た限り、魔法陣のように思いました」

土御門「……」

絹旗「マホウジン?…魔法?そんなの描いて、超何になるんですかねぇ…」
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/16(木) 23:11:10.97 ID:U8suA2DO
とりあえず終わりです

またしてもあんまり進まなかったな…話が。
ぐだぐだとすまん。もっと綺麗にまとめられたら良いんだけどな…

一応↓
ゲストハウス2階には6部屋あって、階段を上がり正面に見えるのはRoom6、横に曲がり奥に行くにつれて部屋番は小さくなっていく。最奥にある部屋はRoom1。
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 23:18:27.38 ID:ICoNoKc0
前回までは一通さんが「こんな所にいられるか!俺は部屋に(ry」でフラグ立てて
死ぬと思ってましたサーセン
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 23:33:29.79 ID:tC/a2XQ0
         御坂             打ち止め         
土御門    上条      雲川     垣根     一方通行  アイテム
E       D       C      B      A      @
 
≡階段


こんな感じか、もしくは


       御坂    打ち止め
土御門  上条    垣根
E     D     B
                  @アイテム
       C     A
≡階段  雲川    一方通行




こうかな
EP1は目くらましの幻想描写がない分、純粋にミステリー的手法のみで楽しめそうかにゃー
さすがは難易度標準
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 23:47:03.84 ID:tC/a2XQ0
現時点での生存確認関係は

所在確認済み
上条 御坂 一方 垣根 麦野 滝壺 絹旗 土御門 打ち止め 雲川 嘉音 源治

未確認
海原 結標 初春 姫神 紗音 熊沢 『当主』



ちなみにEP1でのこの時点での状況と照らし合わせて考えると――
…熊沢の婆ちゃんェ……
いや第一の晩が6人って言ってもまだ金蔵枠が開いてる! きっと希望はまだある!!
257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 07:12:22.35 ID:dvbZmhso
惨劇が始まりますね

姫神……
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/17(金) 08:53:28.88 ID:UwP2ZYDO
>>254
それはそれで面白そうだったなwwww今見返すとたしかに死亡フラグすぎる…

>>255
上の方の図のイメージで!
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/17(金) 23:35:51.57 ID:UwP2ZYDO
今日はまた少ないけど投下始めます
260 :上条「……六軒島?」 :2010/09/17(金) 23:38:57.05 ID:UwP2ZYDO

麦野「魔法ねぇ…そんな言葉聞いたの小学校低学年以来だわ」

垣根「俺達は学園都市の人間だからな。魔法やオカルトなんて信じられるわけがないって話だ」

滝壺「…奇跡は偶然として、ただ何億分の一の確率で存在する。起こったことはその確率に当て嵌まっただけ。そういう考え方だもんね…科学の町、学園都市の教育機関は」

絹旗「しかし、疑う余地がありませんね。だって例えば…そう。超難しい学校を受験するとします。受かる可能性は見込めない。ほとんどゼロに近かったとしましょう。人は祈るでしょう。神様か、何かに。そして、結果は合格だったとします。その人間は、本当にその合格は神様によるものだと考えますか?祈りが届いたからだと思いますか?」

一方「……」
261 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/17(金) 23:39:48.23 ID:UwP2ZYDO


絹旗「答えはNoです。間違いなく。人は自分の努力のおかげだと超涙を流すでしょう。そしてそれは超正解です。つまりはそういうことなんですよ」

垣根「……」


絹旗「問題が解らなかった。その時適当に書く解答が正しい確率は極めて低い。だけど可能性はゼロでは無いんです。だから偶然は存在する。"能力開発"はそれに基づいた考えなんじゃないんでしょうか?」

滝壺「…"奇跡"っていうのは人間の都合の良い解釈だってこと……?」

絹旗「それも超そうですね。そしてもう一つ。神様や魔法やら、おまじないやら。超すべては人間の作り出した勝手な妄想です。現実逃避になんかはよく使われるのが証拠です」

麦野「…彼氏と別れた→これは神様の所為なんだ。っていうのがそれね」

絹旗「はい。要するに"そういうの"は超人間の都合の為に存在するということですね」

一方「クカカ!チビガキにしては正当な事いうじゃねェか」





打止「うー…それは違うよってミサカはミサカは小さく一人で呟いてみる…」
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/17(金) 23:40:46.06 ID:UwP2ZYDO


土御門「さて。だいぶ話がズレたが、さっきの話の続きだぜぃ。その魔法陣はどこに描いてあったんだにゃー?」

嘉音「はい。バラ庭園横の倉庫にございます。……まさか見に行かれるおつもりですか?」

麦野「それ良いわねー面白そうだし。それに私達は碑文の謎を解く為に呼ばれたのよ?その魔法陣、関係あるかもしれないじゃない」

垣根「魔女に魔法ってのは、しっくり来るしな。それに…一方通行も気になるだろ?」

一方「……」

土御門「って事だにゃー。案内してくれ」

嘉音「……分かりました」
263 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/17(金) 23:42:54.11 ID:UwP2ZYDO

6月21日7:35〜ゲストハウス1階→〜


嘉音「…その前に、源次に報告に向かいたいのですが、構いませんか?」

土御門「構わないぜぃ。」

垣根「源次さんはこっちに来るつもりだったんだろ?でも来てない。もしかしたら途中で上条達に会ったのかもな」

麦野「ああ、そうかもね。ただ行って報告するだけにしては遅いし」

嘉音「…報告?何をですか?」

垣根「この部屋のことだよ。あとは4人の話だな」

嘉音「…4人?」

土御門「昨日、最後まで食堂にいたやつらが帰ってきてないんだにゃー」

麦野「何それ。初耳よ」

絹旗「具体的には超誰なんですか?」

土御門「姫神秋沙に初春飾利に結標淡希、海原光貴の4人だぜぃ」

垣根「本館にいるんじゃねぇか?」

土御門「たぶんそれをカミやん達は探してるんじゃないかにゃー?」

絹旗「えっと…超今思い出したんですが…海原光貴っていうと、もしかして常盤台のご子息のことですか?」
264 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/17(金) 23:45:17.14 ID:UwP2ZYDO

上条「とりあえず食堂に行く前に、近い他の部屋を探してみたけど…いないな」

御坂「本館、人数の割に部屋多いわねー。ゲストハウスがあるんだから客人を泊めるってわけでもないでしょうに…」

源次「…ゲストハウスこと、渡来庵は本来リゾートホテルとして建てられましたので」

上条「へぇ。あのバラ庭園もその為に作られたのか?」

源次「はい」

上条「今も綺麗に整備されてるんだな」



御坂「……ねぇ、あれ。使用人の人じゃない?」



―――御坂が指差した先の窓には嘉音くん、そして学園都市組が、こっちに歩いてきているようだった。
265 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/17(金) 23:46:22.89 ID:UwP2ZYDO

滝壺「…超電磁砲はこの通路の奥。体晶がないから、はっきりとはわからないけど」

打止「うん!お姉様はこの奥43m先にいるよってミサカはミサカは言ってみる。お姉様から出てる微弱な電磁波で分かっちゃうもんねってミサカはミサカは説明を加えたり」

一方「こォいう時は能力は便利だよなァ」

垣根「まぁな」

土御門「超電磁砲がいるならカミやんもいるだろうな」

打止「あと12m。ソナーで見るとあと二人お姉様と一緒にいるみたいだよ」

絹旗「…やっぱり、電気系の能力は超色々便利ですね」
266 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/17(金) 23:49:30.49 ID:UwP2ZYDO

滝壺「きぬはたの能力もすごいと思うよ?銃弾も防御できるし…」

絹旗「銃弾を防御って言っても、出来るのは超お粗末な小型銃だけですよ?それにオート防御といえば強化版が超隣にいますしね…」

一方「…俺のは防御じゃねェ。反射、ベクトル操作だ。ンな事も知らねェのか」

麦野「…それも便利な能力よね」

垣根「"隣の芝生は青く見える"ってやつだな、誰かが言ってた。実際、俺は麦野の能力が羨ましいしな」

麦野「…そんなものなのかしらね」
267 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/17(金) 23:50:28.00 ID:UwP2ZYDO

御坂「こっちに来てるわ。私達に用事かしら?」

上条「何でわかるんだ?」

御坂「打ち止めの発してる電磁波ね。まあ自分の能力と同じある程度の距離になると分かるの。簡単にいうと…"AIM拡散力場の共鳴"ってヤツかしらね」

上条「なるほどな…」



打止「お姉様っ!」

御坂「打ち止めに…雲川さん以外全員じゃない。それに一方通行…アンタ面倒だから来ないって言ってたじゃない!」

土御門「俺達が来たのは別件だにゃー」

嘉音「はい。源次様、ご報告がございます。バラ庭園の倉庫に妙な落書きが…」

源次「…バラ庭園?」
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/17(金) 23:51:21.87 ID:UwP2ZYDO
おわり。
質問等あればどうぞー
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/18(土) 01:21:18.77 ID:rLumvF.0
おつー
打ち止めこえーな…一通は寝首を掻かれんように気をつけろよ
このスレで興味が出たからうみねこアニメ見てみるぜ
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/18(土) 02:08:32.50 ID:/3OGz9so
アニメはやめとけww
原作やってないと何も伝わってこないぞww
それなら漫画読んだほうが全然いいマジで
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/18(土) 08:11:49.43 ID:bm9oRcDO
簡単に見れるのはアニメだけどなー…
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/18(土) 13:47:12.21 ID:6OmJ3vUo
原作未プレイでアニメしか見てない俺が通りますよっと。
縁寿が出てきた辺りで理解力が飽和して雰囲気だけ楽しむようになったわ。
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/18(土) 21:26:23.83 ID:bm9oRcDO
今日は厳しいので明日きますなwwwwww誰かうみねこ談議でもしようずwwwwwwww
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/18(土) 22:14:22.31 ID:LiUKULg0
ひぐらしはアニメでもいい
ニコのMADとかでネタにされてる印象はあるが、原作絵が今と比べてだいぶポンチ絵だったにもかかわらず
ストーリーで迫力や恐怖感を出すやり方でなんとかなる実績があったからね
和気藹々とした日常シーンが多めだったから多少萌え路線に走った雰囲気でも
十分惨劇シーンとのギャップ出すのに機能はしてた
無理に一期で全部やろうとして要素だけ拾ったダイジェスト気味な展開でも、逆に言えばそれだけで事足りてたし
275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 15:19:26.77 ID:j.hxSLMo
魔女になれた真里亞がみれただけでアニメ化に感謝せよ
276 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 21:43:42.35 ID:Bf/mtADO
ラムダちゃんかわいかった!
277 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/19(日) 22:07:47.25 ID:rbcLCDMo
シエスタ(番号忘れた)の声がツボだった。
278 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 22:45:13.68 ID:Bf/mtADO
「〜だにぇ」の方か?
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 21:30:34.92 ID:7asYmwDO
ゼパル「僕たちはゼパルと!」

フルフル「フルフルよ!」

フルフル「さあ!愛の奇跡を!祝福を!享けたい者は前へ出て!」

垣根「そんなことよりどっちにちんちんついてるの?」

一方通行「垣根!?」

ゼパル「おっといきなり直球の質問だね!」

フルフル「思わず狼狽してしまったわ。らしくないわねゼパル!」

垣根「どっちにちんちんついてるの?」

一方通行「垣根!?」

フルフル「ついてる?ついてない?そんなのは些末事だわ!」

ゼパル「ゼパルとフルフル!かわいい僕たちに性別などは関係ないのさ!」

垣根「フルフルはちんちんがふるふるって意味なの?」

一方通行「垣根!!」

ゼパル「……」

フルフル「……」

ゼパル「あっはははは!!御熱心だね?!垣根!」

フルフル「どっちがどっちかは好きに想像してくれて構わないわ?!」

垣根「ドゥ ユゥ ハヴ TINTIN?」

フルフル「助けてゼパル!!!」

ゼパル「フルフルーッ!!!」
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 08:39:48.53 ID:NJ1YsPQo
やばいすごくシュールだ
281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/24(金) 17:52:21.37 ID:kmj3b6DO
垣根wwww
282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/24(金) 19:29:56.59 ID:c55Nh6DO
垣根しつけぇwwwwwwww

ていうか本編は更新来てないのか?結構楽しみにしてるんだが
283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/24(金) 20:44:35.98 ID:VIf//6k0
うみねこサマータイムかwwwwwwwwww
284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/25(土) 23:25:49.97 ID:OQ9o2IDO
あした投下きますな!
285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/25(土) 23:27:39.80 ID:wGqpy3c0
IDがI DOとか有言実行カッコいいです
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/25(土) 23:31:47.78 ID:OQ9o2IDO
今気付いたぜ
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/26(日) 02:43:55.83 ID:W53jtGco
IDOか。懐かしい社名だ。
KDDとDDIは名残があるのに。
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 20:30:50.92 ID:79O1u.DO

さて…随分と間が開いてしまったが、手記の朗読を再開しよう。













私は誰か?
名乗る程の者でもない。
ただの一介の魔女だ。
289 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 20:36:40.03 ID:79O1u.DO

6月21日7:42〜バラ庭園倉庫前〜

上条「な…なんだ…これ」

御坂「何かの模様…?」


――バラ庭園の倉庫シャッターには、大きな円。いや、魔法陣か……見たことない模様だが似ている。禁書目録に関わる魔術師が描くものに。

源次「嘉音…鍵はどこに?」

嘉音「ここにあります」

土御門「…一回開けてみた方がよさそうだぜぃ」

垣根「この魔法陣?にどんな意味があるのかは知らねぇけど、それはそうだな」

嘉音「…お待ちください」
290 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 20:39:26.86 ID:79O1u.DO

――シャッターが開く。



中にあったのは




死 体 だ 。





ヒトが倒れているとか、そんな甘いものじゃない。


どう見ても


死んでいる。





上条「!?」

御坂「何よこれ……!!」

垣根「…おいおい、笑えねぇぞ」
一方「………」

打止「ねぇ、何があるの?ミサカ小さくて見えないんだけどーってミサ」

一方「来ンな!!!おい滝壺、絹旗、そいつ連れて今すぐ部屋に帰れ」

絹旗「ちょ…」

滝壺「わかった。行こう。きぬはた、打ち止め」

打止「え…ミ、ミサカも見たいのにーってミサカはミサカはお姉ちゃんに引っ張られながら未練を叫んでみたりー!」
291 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 20:42:05.71 ID:79O1u.DO

―――打ち止めは帰った。滝壺はああ見えても頭が良いのかもしれないと場違いなことを考えながら、再び倉庫を見る。暗くてあまりよく見えない。ここから見える限り、死体は5体。



初春飾利、姫神秋沙、海原光貴、結標淡希、熊沢チヨ。



行方不明の能力者達に使用人が一人。



一方「…にしても良い趣味してやがンじゃねェかよ。顔を耕すなンてよォ」

垣根「全くだな」

麦野「でもどうやら全部ではないわね。ほら、そこ。初春飾利に結標淡希は半壊程度で、識別できるし」

垣根「確かにな」

御坂「な…なんであんた達はそんなに冷静なのよ!!!ひ、人が5人も殺されてるのよ!?」


麦野「殺されたかは分からないわよ?自殺かもしんないしねぇ」

垣根「まあ流石にたぶんそれはねぇけど。ちなみに一つ訂正だ。どうやら5人じゃなくて6人みてぇだぜ」
292 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 20:44:10.52 ID:79O1u.DO

上条「は!?」

一方「あァ。この奥か。顔は潰されてて確定は出来ねェけど、これは多分"使用人・紗音"だな」

垣根「服と体型的まあそうだろうな」


御坂「も…もうやだ!!」

上条「御坂!!」




―――超電磁砲が走り出す。その後を三下が追う。まァ普通の人間なら反応はこんなものだろう。レベル5とはいえ、超電磁砲は超能力者の広告塔みたいな存在だ。暗部に関わりが無いどころか、死体すらまともにほとんど見たことなどないのだろう。


嘉音「安全の為、僕は御坂様達を追いかけます。あと警察にも連絡を」

源次「わかった。すぐに追いかけろ」

嘉音「はい」
293 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 20:46:42.36 ID:79O1u.DO

麦野「さて、中坊共は全員消えたことだし聞きましょうか。誰がやったのかって話よ」

垣根「こんな血生臭い場所で意見発表会か?テメェも大概だよな、麦野」

麦野「うるせぇ、二位様がよォ。あんたはどう思う?一方通行」

一方「俺に振ンじゃねェよ………まあ八割方、学園都市から来てる人間の仕業だろォな」

土御門「使用人じゃ無理だろうしな。レベル1の初春飾利や原石・姫神秋沙はともかくレベル4の結標や海原までとなったら話は別だろう」

麦野「じゃあ、もうレベル5が犯人だって言ってるようなものじゃない。その理屈だと」

土御門「そこまでは言ってない。ただ結標も海原も暗部の人間だ。そんなやつらまでとなると限られてくるって話だ」
294 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 20:50:02.08 ID:79O1u.DO

垣根「そりゃ確かにそうかもな。というか思えば、殺された基準がわからねぇな」

一方「…どォいう意味だ」

垣根「グループの連中なんて殺したら、犯人はその程度を殺す事が出来ると周り知らしめるようなもんだろ。候補は絞られてくる」

麦野「例えば、ウチの滝壺なんかじゃ無理ってことね」

土御門「あとは、この現場の状態的に外される人間は出て来る。"超電磁砲"、"原子崩し"なんかじゃ、これは難しいと思うぜぃ」

麦野「まあ確かに、私の能力ではないわね。"頭部消失"ならともかく"顔面粉砕"じゃ私の分野ではないというか」

一方「…待て。それは"能力で殺人を行った"って前提の話だろォがよ。庭用の鍬でもありゃ、あンなの誰にだって可能だ」

垣根「それは間違ってはねぇけどよ、それこそ前提が要る。"能力を使わずに鍬で顔面を耕すことが出来る状況≒何かしらの理由により抵抗出来ない状況"を作り出すことだ。言ってる意味わかるか?」

麦野「要するに"眠らせる"ってのが一つでしょ?」
295 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 20:55:53.47 ID:79O1u.DO

土御門「アリバイから犯人突き詰めるなら、まず"いつ殺されたか"を知ることが最初だな」

垣根「…この島、医者はいねぇのな。それかただ単に俺達の前に出てきてないか。どちらにしろ"そういうの"に詳しいやつがいないってのは些か不利だな」

麦野「医者がこの島の当主専属とかなら出てきてないだけってのも有り得るわね。出て来る必要がない」

一方「……まァ見た限りじゃ死後*時間ってところじゃねェか。少なくとも死んで1時間なンかじゃねェな」


土御門「……」

垣根「となると、一番怪しいのは勿論」



麦野「あんたよね。一方通行」
296 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 20:58:14.70 ID:79O1u.DO


〜本館1階〜

絹旗「あれは超電磁砲…?」



―屋敷のドアは勢いよく開く



上条「御坂ッ!」

御坂「みんなが死んじゃった…う、初春さんが死んじゃった…私が…私が最初から気付いていれば、初春さんを残したりしなかったのにッ!!黒子に何て言えばいいの……」

絹旗「……」

滝壺「……」


打止「…"最初の鍵"。お花のお姉ちゃんも選ばれたみたいだねってミサカはミサカは今聞いたことから情報を整理してみる。」


滝壺「ラストオーダー…?」

打止「でも大丈夫だよ、お姉様。黒子っていうのは学園都市の人のことでしょ?……ミサカ達が"言う"ことなんて無いから。」
297 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 20:59:42.19 ID:79O1u.DO

上条「どういう意味だ…?」

打止「だからね、ミサカ達は誰一人生きてこの島を出ることはないってことだよってミサカはミサカは簡略化してみる」

御坂「何?じゃあ私達もあんな風にみんな殺されるってこと?誰が?何の為に?どうして私達は殺されなきゃならないのよ!!」

絹旗「超電磁砲…一度、超落ち着いた方が良いです」

御坂「落ち着く!?そう……そういえば、あんた達も麦野さん達と同じ暗部組織の人間だったわよね。…だから落ち着いてられるのよ!!普通の人は、私は、人間が殺されてるのに落ち着いてなんかいられない!!!」

打止「人が死ぬことなんて最初からわかってたことでしょってミサカはミサカはお姉様に確認してみる。死んだのは6人。"碑文"の通りだよ」
298 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 21:01:00.63 ID:79O1u.DO
上条「…碑文?」

打止「そう」

雲川「"第一の晩に、鍵の選びし六人を生贄に捧げよ。"」
299 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 21:03:28.17 ID:79O1u.DO
――――


雲川「ってことだけど」

上条「…じゃあ先輩は、誰かが碑文の通りに殺人を行うつもりだと?」

絹旗「……で、超面白い解釈ですけどあまり笑えませんねっていう話をしていたところです」

雲川「まああの程度、私の頭脳を以ってすれば造作もないけど」

打止「あなたの頭がいいことはミサカはよく知ってるよ。だから、できればそのまま傍観していてほしいなってミサカはミサカは己の欲望を口にしてみたり」

上条「……?」

御坂「だから……あんた達おかしいわよ!!どうして碑文がどうとか、わかっていたこととか、そんなこと言ってられんのよ!!それに…碑文っていうならまた人が殺されるって事じゃない…!」

滝壺「超電磁砲…言いたいことはよくわかるよ。私もこわい」
300 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 21:10:14.63 ID:79O1u.DO

〜バラ庭園倉庫〜

一方「ぎゃは!そりゃそうだろォなァ。俺でもそう思うわ」

麦野「犯人がアンタなら全部証明可能だし。まあ強いて言うなら"倉庫の密室"と"何故殺したか"は証明できないけどね」

土御門「密室なんて結局どうにでもなるものだにゃー。例えば《倉庫は初めから鍵がかかっていなかったかもしれない》しな。推理小説でも読んでみればいくらでも抜け道なんてある」

垣根「ちなみに麦野。重要なのはフーダニットにハウダニットだ。ホワイダニットなんざどうでもいいんだよ」

一方「密室の話は同意だ。だがオマエの話には同意出来ねェなァ。人を殺すなら理由ってのが要るンだよ。金でも快楽の為でも何でもなァ」

麦野「場合によっちゃ、それが犯人を特定する鍵になるしね」

土御門「理由というなら…話は戻って、どうしてこの6人なんだって話だにゃー…」
301 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 21:11:52.03 ID:79O1u.DO

上条「死んでいたのは…6人だ」

雲川「ふぅん。今の話じゃ外からの明かりで見えたのは5人だけのようだけど。どうして6人目が判別できた?」

御坂「…指輪よ。手だけは見えた。あの人指輪をしていた…高そうなダイヤの指輪。…あとは私は直接見ていないけど、垣根さんは服装と体型だって言ってたわ…」

絹旗「倉庫には鍵がかかってましたし、超完全密室ですね…」

上条「…嘉音くん。あの倉庫、鍵は一つしかないのか?」

嘉音「はい。使用人室に一つしか…先程は倉庫に行く為、僕が所持していました……これでは犯人は僕達だと言っているようなものですね…」

滝壺「そんなことはないよ。私達は学園都市の人間だから、そういう"常識"はないよ」

雲川「………」
302 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/26(日) 21:16:27.99 ID:79O1u.DO
―――



一方「じゃあ、【仮定T・一方通行が犯人の場合】だ。結標、海原はまァ良い。顔も知ってるし、動機があるのも頷ける。だが残りはどうする?会ったこともねェ人間ばかりだ」

垣根「【動機T・打ち止めの為】ってのはどうだ?一方通行。あの子、やけに魔女伝説を信仰してるしな。殺した選考基準はランダム、"碑文らしく見えるように"。ま、俺は理由なんかどうでも良いんだけど」

麦野「ひゅー。面白いじゃない。起こらないから自分で魔女伝説を起こそうって話?」

一方「…愉快で素敵な考察だなオイ。オマエ達も今すぐ此処で惨殺してやろォかァァア!?」

土御門「落ち着け、一方通行。ただの空想の一例だにゃー(コイツだったらやりかねないけどな…)」
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 21:19:37.33 ID:79O1u.DO

今日はここまで

読んでる人どれくらいいるかわかんねーけど間が空いて申し訳なかったぜ
たぶん明日もまた投下できると思う。


話自体はあんまり進んでなくて、前回もそうだけど、とりあえず各キャラの考え方的なのを出していってるつもりだ。
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/26(日) 21:31:21.38 ID:vDB/PWc0
乙、明日も楽しみにしてるぜ
ついに死人が…姫神ェ……
暗部の人々は頭が切れるのが多くて頼もしい限りだ
あと一通さんは死者を増やそうとすんなww
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 22:25:05.43 ID:79O1u.DO
あと追記だ

>>300は区切りに失敗した結果だww
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/26(日) 22:54:39.83 ID:AAOpJeQ0
ところが頭良いやつが理詰めで考えると、泥沼にはまるのが魔女のゲーム
チェス盤思考とかマジ無力

しかしこの場合、「探偵」役がだれの視点なのかがドラちゃんと戦う上でのキモだな
そしてこのゲームでの「寄り添う二人」がどっちのカップルになるのか…打ち止めがマリアポジだとすると……
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/27(月) 00:50:23.63 ID:0ZadJ.DO
ドラちゃんかわいいよね
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/27(月) 16:07:44.18 ID:6UwCCIDO
誉めないで欲しいデス。照れるノデ
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/27(月) 19:06:19.04 ID:0ZadJ.DO
今日投下は9時です
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/27(月) 20:04:03.46 ID:2cgVx9so
お待ちしておりマス
311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/27(月) 20:42:51.55 ID:sO8Dj0Y0
うみねこだったらこの時点で上位世界に視点が移ってこじつけ推理が始まるんだろうなww
ハウダニットのこじつけだけなら垣根くンので出来そうなんだがぶっちゃけ情報が足りん
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/27(月) 20:57:06.67 ID:0ZadJ.DO
では投下を始めマス
313 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/27(月) 20:59:10.47 ID:0ZadJ.DO
一方「大体、こんな目立つ風にした意味が理解出来ねェ。ご丁寧にシャッターに魔法陣まで描きやがって。ンなの、此処に何かありますって言ってるよォなもンだろォが」

麦野「そうね。目立つ様にしたいってなら食堂でも良い話だし」

垣根「魔法陣といや、このシャッターの塗料、お前の部屋の手形と同じじゃねぇのか?」

一方「みてェだな。じゃあなンだ?あれは俺を殺しにきたってのか?笑える話だなァオイ」

麦野「あはは。あんたの部屋、魔避けでもしてあって、だから入れませんでしたっとかじゃないの?」

垣根「部屋に入ろうと足掻いた跡って事か?またオカルト的な話だな」



―――部屋の魔よけ、オカルトと聞いて頭を掠めたのは、あの"蠍のコイン"だ。
そんな戯言、死んでも口に出さねぇけど。
314 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/27(月) 20:59:56.92 ID:0ZadJ.DO


〜本館・客間〜

絹旗「ああ皆さん、超お帰りなさい。何か新しい発見はありましたか?」

麦野「ぜーんぜん。死亡推定時刻すらもまともに分からないし」

滝壺「あの…シャッターの魔法陣は?」

垣根「それもさっぱりだな。まず何が書いてあるのかが読めねぇ」
一方「分かったのはあの文字がヘブライ語ってぐれェだ」

御坂「ヘブライ語…?今、あの魔法陣を再現してみようとしてたんだけど」

上条「あんなところにわざわざ書かれてたワケだしな……何か意味があるのかと思ってさ」

麦野「意味ねぇ……私はあんまり図形自体覚えてないわ」

御坂「何かこう…十字架みたいなのがあった記憶はあるんだけど……」

垣根「ああ、んな気はするわ。ドイツの十字架な」

滝壺「…なにか宗教的な意味があるのかな?」

上条「インデックスに聞けば分かったかもしれないけどなあ……俺にはさっぱり」

土御門「俺もだにゃー」
315 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/27(月) 21:03:12.87 ID:0ZadJ.DO




打止「きゃはははははは!!」






一方「……!」


打止「誰一人としてこんなのも知らないの?生まれたばかりのミサカでもわかるのに?本当に?」



―――打ち止めは超電磁砲の持っていたペンを奪い取り、紙に絵を加えていく。



打止「これは太陽の7の魔法陣。書かれてる文字はヘブライ語。天地と左右に書かれているのは風火水土を司る天使たちの名。そして斜め四方には四大の王たちの名。」

御坂「……?」

絹旗「あ、あと…円周部にも超文字が書かれてましたね」
316 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/27(月) 21:04:48.21 ID:0ZadJ.DO


――打ち止めは筆を休めず円周部にも、また文字の羅列を書き込んでいく。



打止「こうでしょ?旧約聖書の詩篇、第116編の16節と17節だよってミサカはミサカは説明する…まあ、あなた達は科学の街、学園都市の人間だから知らなくても頷けるけど」

御坂「……す、すごいわね、打ち止め。…それで、この魔法陣にはどんな意味があるの?」

打止「太陽の力を借りる魔法陣。黄金で描き護符にして身につけたる者は、いかなる牢獄であろうとも束縛から逃れ、自由を得られる力を授けられる」

上条「…束縛から逃れ、……自由を得られる…?意味深だな…」

打止「この束縛という意味は、何も肉体的なものだけを指さないと解釈されているの。…だから、縛られて牢屋にいる人ばかりに意味がある訳でなく、しがらみや逃れ得ぬ運命とか、精神的な束縛からの解放も意味してるんだよってミサカはミサカは追加する」

垣根「……しがらみや、逃れ得ぬ運命か。…これまた意味深だな」
317 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/27(月) 21:06:06.97 ID:0ZadJ.DO


絹旗「しかし…さっぱり超わっかんないですね。"それ"とあの6人の遺体と超何の関係があるんでしょう。…束縛からの解放どころか、超殺された上に倉庫に閉じ込められてたわけですし」

打止「別にね、その6人のために魔法陣が描かれてるわけじゃないの。"魔法陣のため"に、6人はそこにいるんでしょ。お気の毒だけれどってミサカはミサカは弔いの態度を見せてみたり。まあ、仕方ないんだけどね。………きゃはははははは!」

御坂「……ッ!」

滝壺「どういう意味なの…?"魔法陣のため"に、6人がいるっていうのは?」
318 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/27(月) 21:07:07.15 ID:0ZadJ.DO


―――打ち止めは、自ら描いた図形を指さす。また、聖書か……?



打止「それは円周部に書いてる。詩篇、第116編、16節と17節。…ミサカはミサカは読み上げる。【主は私の枷を解かれました。私はあなたに感謝の生贄を捧げ、主の御名を呼ぶでしょう】…ね?」

御坂「ね?、って…」



―――つまり、このクソガキが言ってるのはこういう事だろう。

魔法陣の完成→生贄が必要→6人はその犠牲

簡単な話じゃねぇか、そんな話。信じるワケねぇけどな。
大体、昨日からコイツは狂ってやがる…魔女の手紙やら魔法陣やら。学園都市にいて誰がそんな話信じる。オカルトなんて魔女なんているわけがない。この下らない話がもし本当だったとしても、それはどこか遠い国にいるシスターズの一人の得た知識がネットワークに流れて、それを鵜呑みにしているだけだろう。
携帯は圏外で、固定電話は線が切られている。嵐で船も来ない、完全なるクローズドサークル。
今から連続殺人を起こします、最期には誰も生き残れませんってか?ハッ、笑わせる。出来るもんなら、やってみやがれよ。
319 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/27(月) 21:12:49.17 ID:0ZadJ.DO

6月21日8:45〜本館・客間〜


麦野「ただいまー」



―――部屋に入ってきたのは麦野さんに土御門、源次さんに嘉音くんだ。打ち止めの魔法陣教授の後どこかに行っていたのは知っていたけれど、そういえばどこに行くかは聞いていなかった。



上条「おかえりな……!?」

垣根「……また物騒なもん持ってくるのな、お前は」

麦野「自分が使うんじゃないわよ、ホラ」

滝壺「……っ?」



―――麦野さんが持っていたもの。滝壺さんに渡されたもの。それは…ライフル銃だ。しかも…見る限り結構本格的なものだ。2つあった内の1つが滝壺さんの手に渡り、もうひとつは雲川先輩に渡された。



麦野「上条。あんたも一応、無能力者ってなってるらしいけど、銃…二本しかなかったの。悪いわね。で、滝壺と雲川サンは武力行使する術がないってことで、私達と力を少しでもフェアにする為。最低限の抵抗力があるのと無いのじゃ全然違うって話よ」

滝壺「…ありがとう、むぎの。できれば使うことがないようにしたいけど」

雲川「感謝する、第四位」

土御門「これで犯人に殺されそうになっても正当防衛ってことで打てばいいぜよ。ま、一部の人間には効かないけどな」
320 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/27(月) 21:14:58.39 ID:0ZadJ.DO


御坂「で、その銃…どこから持ってきたの?」

麦野「当主サマの部屋よ。本人はいなかったけどね。源次さんが鍵持ってたから一緒に行って開けてもらったのよ」

源次「それはお館様が昔、アメリカより取り寄せたものです」

絹旗「西武劇ですね!私も超よくそう言った映画は見ますけど、その銃は超随分昔のものみたいですね。あまり、きちんとした整備も超されてないみたいですし…」

源次「……はい。随分と前のことですので」

麦野「まあ、無断で借りてきたものだし…文句は言えないわね」
321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/27(月) 21:16:25.11 ID:0ZadJ.DO
今日は少ないな…結構書いたつもりだったんだが………


終わりデスデスデスデスデス
322 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/27(月) 21:29:33.21 ID:rVNODvk0

打ち止め大丈夫だよな?厨二ミサカに変な事吹き込まれただけだよな?
ひぐらしみたいに突然発狂しないよな?な?
323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/27(月) 22:36:09.73 ID:2cgVx9so
>>321
グッド!
ただこのスレに投下作品があるだけで>>323はこの程度の感謝が可能です!
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 01:22:11.84 ID:5ze7Ptc0
>>322
うみねこの発狂っぷりはひぐらしの比じゃないぞ
しかも病気でああなる雛見沢住民と違って、そっちが本性っぽい奴らだらけ
パニック状態による突発的なものじゃなく、年季の入った人格形成の結果生まれた物だから
世界ごとに起こる確率の違うひぐらしと違って、ある一定の条件下でスイッチが入ると必ず発動するし
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 01:27:38.72 ID:ud0FEhUo
まぁつまりあれか、打ち止めに「魔女はいねーよバーカ」って言えば泣きじゃくってそれを否定してくるのか



ちょっと六軒島いってくる
326 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 01:43:24.11 ID:HlPTjAso
打ち止め泣かせたら魔女よりおそろしいものに会えます
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/28(火) 01:57:38.33 ID:EPyre4Q0
>>325の帰りが遅いな…





おやこんな所に愉快なオブジェが
328 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/28(火) 09:49:29.17 ID:In8dPADO

 さて、第一の晩が終了したわけですが…如何でしょう?皆様方。

このまま第二の晩へと参りたいのですがまた少し書くのに時間を頂きたく思います。と言うことで投下は多分今日は難しいです

シーユーネクストディ
329 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 20:53:55.73 ID:EPyre4Q0
ゆっくり書きためていってね!!
330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 08:05:41.31 ID:hCZP.MDO
乙待ってる。
むしろ一方さんが魔女なんていねーよっていいそうな雰囲気な件
331 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/30(木) 13:52:09.57 ID:70iCEgDO
今日9時ごろ投下しにきまーす
332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/30(木) 14:03:06.24 ID:OWXe4w.0
キター!
333 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/30(木) 21:08:52.55 ID:70iCEgDO

―――

〜本館・客間〜朝食後

麦野「あ、そうだ。思い出したわ」

絹旗「どうしました?麦野」



―――そう話を切り出した麦野さんはスカートのポケットから2本の鍵を取り出す。部屋の鍵のようなカード型ではなくて、差し込むような典型的な鍵だ。



麦野「鍵。さっきのバラ庭園の倉庫の鍵よ。2本あるのは本来の鍵に加えて、その上から南京錠を掛けたから」

一方「……現場はそのままだ。何も移動させてねェし、勿論死体も移動していない。」

麦野「私が鍵を掛けるまで何もしていないことは土御門に垣根、一方通行が立会証明人ってわけ。で………この鍵は、こうするわ」
334 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/30(木) 21:10:34.84 ID:70iCEgDO

―――鍵は二本とも麦野さんの手から消え去った。正確には消えたんじゃなくて、分解されたと言うんだろうけど。あれが"原子崩し"か…。御坂のレールガンも大概だけど、あれこそ食らったら一たまりもないな……。



麦野「これであの倉庫にはもう誰も立ち入れないわ。掛けた鍵には垣根の能力で触れられないようにしておいたしね」

垣根「触ったら手が融ける仕様にしてあっから、気をつけた方がいいぜ」

滝壺「……」



雲川「……些細なことなんだけど。…どうしてそこまでする?」

絹旗「警察が来た時のためですか…?」



一方「…保険だ。色々となァ」
335 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/30(木) 21:14:53.15 ID:70iCEgDO


―――また誰もが口を開かない静寂が続いた。どれくらい経ったのだろうか?御坂は口を開く。


御坂「は、犯人ってさ…ここにいる私達以外の人間Xってことはないのかな?」

上条「この島に今、俺達以外の犯人Xがいるってことか…?」

御坂「そう…。この島の黄金を狙ってとか…」

麦野「…それはないわ。まず第一に侵入者Xが学園都市外の人間を仮定するならば、どうやって能力者を殺したか…それはさっきの話に戻るわね。仮定二・侵入者Xが学園都市の能力者の場合。これはまず、どうやってここまで来れるかって話よ。」

垣根「だな。その話はさっき出たんだよ、超電磁砲。…学園都市の能力者は長期休暇や、やむを得ない事情で帰宅する時には体内にマイクロチップを打ち込まれて、いつでも学園都市側が現在地を把握出来るようにされる。今の俺達もその状況だな」
336 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/30(木) 21:16:45.42 ID:70iCEgDO

土御門「最近は特に"そういうの"に厳しいから、余計に無理だと思うにゃー」

御坂「でもそんなハズない…!…私達の中に殺人犯なんかいるわけないッ!!」

上条「…俺もそう思う。いくら能力者とはいえ、結標さん達は無敵じゃない…。回避はできても一方通行の反射みたいな事はできない。つまり銃で撃たれれば死ぬし、鉈で頭を割られれば死ぬ。……人間なんだから当然の話だろ」

絹旗「むっ!それは銃弾や刃物が超効かないオート防御の私や一方通行に対しての超侮辱ですか?」

上条「そういう事を言ってるんじゃなくてな!」

一方「……じゃあよォ、三下。逆に聞くわ。…オマエは何でこの中に6人を殺した殺人犯がいないと思うンだ?」
337 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/30(木) 21:21:29.27 ID:70iCEgDO

上条「殺す理由がないし、殺される理由もないからだ!!…どうして俺達が殺し合いなんてしなくちゃならねえんだよ…!?」

御坂「そうよ……やっぱりこの中に殺人犯なんているわけないわ!」



―――ガシャンと食器がぶつかる様な音が響く。麦野さんが紅茶のカップを置いた音のようだ。



麦野「………あんた達何言ってんの?マジ意味わかんない。……特に上条はともかく三位。テメェはそんな事を言えるわけがねぇよなァ?」

滝壺「……あの日のこと、忘れたわけじゃないでしょう…?」

御坂「………ッ!」

麦野「…さっきから虫酸が走ってたんだよ。テメェの態度。まあ…大方あの時フレンダが言ったと思うけど、物分かりの悪い中坊にはもう一度言ってあげるわ。『私らは仕事じゃ人殺しなんて厭わない。そいつの送ってきた人生なんて興味ないし殺される理由も興味ない。』……この中の暗部にそういう仕事に当たってるやつがいるならこの事件も仕方ないって話だろ。」
338 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/30(木) 21:23:31.15 ID:70iCEgDO

垣根「おいおい麦野。そう超電磁砲を虐めてやんなよ。まあ一つも間違ってはないけどな」

上条「垣根……ッ!」

麦野「もう面倒だから断言してやるよ。《犯人はこの島にいる》。今だにな。だからもうお前はこの部屋にいない方がいいと思うわよ?これからも私達は内部しか疑うつもりはないから。そんな話、聞きたくないんでしょ?」

御坂「…もう……いいわよッ!そんな会話聞きたくないッ!やっぱりあんた達おかしいわよ……」

麦野「あはは!でも三位?ゲストハウスには戻らない方がいいわよ。私達がするべきは自衛。外部犯ってなら向こうにいる方が危ないし……ねぇ?」




御坂「……源次さん。本館の中の部屋って、お借り出来ますか……」

源次「…ご案内いたします」
339 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/30(木) 21:25:25.72 ID:70iCEgDO

上条「御坂……。俺も一緒に行く」

御坂「……来なくていいわよ」

上条「海原と約束したんだ…お前を守るって。だから、行く」

御坂「……ありがとう」




上条「一方通行!また飯の時間にでもなったら呼んでくれ」

一方「………あァ」



―――そう言って、俺と御坂は源次さんに連れられ客間を出ていく。本当は…あの中に殺人犯がいようがいまいが、あそこにいるのが一番安全なんだろうけど、初春さんのことがある御坂にはあの会話は精神的につらいものがあるだろうからな。
340 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/09/30(木) 21:28:36.36 ID:70iCEgDO
〜本館2F・客室〜

源次「ここが本館の客室になります。渡来庵と同様の設備になりますので不便は無いかと思います。…ただ、鍵はカード式オートロックではなく普通の鍵となりますが」

御坂「……わかったわ。ありがとう」

上条「鍵は一本しかないんですか?」

源次「はい。申し訳ありませんが、1本のみです」


―――

御坂「部屋……ゲストハウスと内装もあんまり変わらないのね」

上条「だな。でもこっちの方が古い感じだな。館自体、結構前に建てられたものなのかもな」

御坂「あの肖像画も結構年期が入ってたように思ったわ」

上条「肖像画…な…」
341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/01(金) 00:16:04.08 ID:ae1u/6AO
ど、どうしたの……?
342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/01(金) 02:17:46.76 ID:GVfy2kDO
すまん!!
気がついたら寝ていた!!
343 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/01(金) 02:20:34.90 ID:GVfy2kDO

御坂「ねぇ、当麻。本当はね…私も怖いの」

上条「……」

御坂「自分が殺されるかもってのもあるけど……他にも色々。あんたは滝壺さんが言ってた"あの時の事"っていうのは……知らないわよね?」

上条「ああ。でも……言いたくないことは言わなくてもいいんだぞ……?」

御坂「…ううん、良いのよ。もう…あんたが全部終らせてくれたんだし。………あんたが一方通行と戦う前にね、私があの実験に関わってる研究所を潰しに行ってた途中。麦野さん達"アイテム"と戦ったのよ。……って言っても直接やりあったのは麦野さんと、ここにはいないフレンダって人だけなんだけど」
344 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/01(金) 02:23:19.83 ID:GVfy2kDO

上条「アイテム……?」

御坂「そ。学園都市暗部組織の一つよ。あんたがどこまで"そっち"に関わりがあるか知らないから、それ以上は言わないけどね」

上条「その時に何かあったりしたのか……?」

御坂「私は…その時に殺されかけた。麦野さん達アイテムにね。研究所が私を侵入者として始末するように依頼を出してたのよ。…まあ、それが分かったのは後からなんだけど」

上条「じゃあ御坂はその時麦野さん達に勝ったのか…?」

御坂「負けてはないわ。私は今こうして生きてるしね」

上条「そっか。…でも良かった。お前が生きてて」

御坂「当麻………。でね、私が言いたいのは、つまりは麦野さんの言うとおりってこと………」

上条「……え?」

御坂「……ううん。何でもない」
345 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/01(金) 02:25:35.43 ID:GVfy2kDO

6月21日18:56〜本館・客間〜


源次「お客様方。ご夕食の準備が整いました。こちらにお運びしてもよろしいでしょうか?」

土御門「ああ、もうそんな時間かにゃー」

麦野「いいわよ。運んでちょうだい」



―――声で目が覚める。時計を見ると、もう夜の7時だ。…結局、超電磁砲と三下が出て行った後は麦野も興が覚めたのか部屋にあった本を読みだし話を続ける事はしなかった。クソガキはテレビを見続け、残りも各々好きな様に過ごし、俺はソファーで眠る事にした。



麦野「お腹空いたわね。結局、10時頃に食べてからお茶しか飲んでなかったし」

滝壺「うん。お腹減ったね」

雲川「もうそんな時間か。気付かなかったけど」
346 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/01(金) 02:26:43.52 ID:GVfy2kDO

打止「ねーあなた。ってミサカはミサカは呼びかけてみたり」

一方「なンだクソガキ」

打止「お姉様達呼びに行かなくて良いの?」

一方「………あァ。忘れてたわ」



―――忘れていた。三下だけなら行かねぇけど超電磁砲もいるなら仕方がないなと俺はソファーから起き上がり、側に立てかけてあった杖を手に取り、立ち上がった。



打止「今から行くの?ならミサカも行く!ってミサカはミサカは高らかに宣言してみたり。ドアとか、あなた一人じゃ不便でしょ?」

一方「………勝手にしろ」

打止「じゃあ勝手にするねってミサカはミサカは先んじて走ってみたり!」

一方「部屋ン中走ンじゃねェよ!……おい、土御門。俺は三下の所行ってくるから飯来たら先に食ってろ」

土御門「了解だぜぃ。…しっかしお前は律儀だな」

一方「…うるせェよ。シスコン」
347 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/01(金) 02:28:49.04 ID:GVfy2kDO

――――
打止「でねー結局ミサカはお姉様と上条当麻が何を言ってるか、全く理解できなかったのってミサカはミサカはあなたに同意を求めてみたり」

一方「……」

打止「内部犯だとか外部犯だとか…最初からそんなの"い"ないのにねーってミサカはミサカはぶーたれてみる」

一方「……」

打止「あの密室が良い証拠。わざわざベアトリーチェは魔法で人間は出来ないようにってあんな風にしたのに」

一方「……」

打止「もう!ちゃんと聞いてるの!?ってミサカはミサカはあなたを問い詰めてみる!」

一方「…聞いてますよォー」

打止「む!…大体、あなたが助かったのはミサカが置いてたコインのおかげなんだよってミサカはミサカは白状する!」

一方「……はァ?コイン?」

打止「そうだよ!…でもどうせ、あなたは何を言っても信じてくれないから言わないけどってミサカはミサカは不満を漏らしてみたり。…………えっと、お姉様達の部屋は…この隣だね」





一方「…ハァ。……………またこのパターンか」




―――そう。"また"だ。そこにあったのは…。
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/01(金) 02:30:38.80 ID:GVfy2kDO
遅くなったが今日の分終わりだ!
また夜来れたらくるが無理なら明日きますな!

質問等あればどうぞー
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/01(金) 03:43:28.46 ID:sxZnYHg0
おつー

疑心暗鬼だなぁ…かまいたちの夜思い出した
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/01(金) 14:47:20.39 ID:GVfy2kDO
かまいたちの夜ってこんな話なのか…
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 17:04:40.59 ID:q1yujcDO
勤啓、謹んで申し上げ奉る!
コーネリアたんが一番かわいいと知り給え!
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage !red_res]:2010/10/01(金) 17:17:46.23 ID:hVn85Hko
赤字で宣言しようぞ

姉ベアトが一番可愛い
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 17:25:49.55 ID:UPbDCc2o
なら金字で

ドラノールこそ至高の可愛さ
354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/01(金) 18:20:49.10 ID:GVfy2kDO
ドラに一票!!!!!

えっと…今日はやはり少ないから明日来ますなー
飛び飛びで申し訳ないぜ!!!
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 01:37:14.63 ID:IgGdLB20
うっひょう、まさかの第二の晩ktkr
というかこのメンツだと、寄り添いし二人の候補は数えるほどしかないからなー
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 10:02:30.25 ID:5tyU1MEo
なっぴ普通に可愛い
357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/02(土) 22:02:46.63 ID:6tpag2DO

すまん…
あと少し間に合わなかった

明日は第二の晩に入ります
358 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/03(日) 20:38:02.19 ID:TMkjLkDO

投下を始めようぞ…!



359 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 20:39:52.28 ID:TMkjLkDO

垣根「あれ?一方通行とミサカちゃんは?」

土御門「ミサカちゃん?」

垣根「打ち止めのことだよ。なーんかラストオーダーって言いにくいというか何というか」

土御門「まぁそれは分かるな。…あの二人は上やん達の部屋に行ったぜぃ」


垣根「上条?」
360 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 20:41:01.62 ID:TMkjLkDO

―――部屋のドアに描かれた図形。
鮮血の色を模した塗料。
また、だ。
嫌な予感しかしない。
前回と違うのは…その図形が円ではなく幾何学的である事、そして…ドアに手紙が挟まっている事くらいか。



一方「…おい、三下」



―――俺はドアに向かって言う




打止「……」

一方「返事しやがれ…三下。この俺がわざわざ来てやってンだぞ」
打止「お姉様ー?ってミサカはミサカはドア越しに呼びかけてみたりー」



―――返事はない。三下はおろか、超電磁砲すら。



打止「……テレビのような音は聞こえるよ?かすかにだけどってミサカはミサカは現状報告」

一方「ンなとこに耳つけるンじゃねェよ。汚ねェ…」
361 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 20:43:25.54 ID:TMkjLkDO

―――封筒を手に取る。…こういう差し込まれ方をした場合、普通は中の人間に宛てて残された物に違いない。もしかすると使用人の誰かが先に来て、返事が無いから手紙を残したという可能性はあったが、たぶんそれはないのだろう。その封筒には片翼の翼が描かれていたから。



打止「手紙……ベアトリーチェからだね」

一方「……貸せ」



―――こんな物、今はどうでも良い。中身はどうせ、また魔女がどうとかくだらないに決まっている。俺は手紙を握り潰し投げ捨てる。大事な物なのにと、打ち止めはそれをまた拾い上げた。
362 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 20:46:50.99 ID:TMkjLkDO

一方「開けろ三下。聞こえてンだろ」

打止「…うーん。お姉様達いないのかな?外に散歩しに行ってるとか…」

一方「ンな訳ねェだろ。オマエと一緒にすンな」


―――こんな雨の中?有り得ない。クソガキならともかく。…それに、もしもそうなら一言俺達に声を掛けて行くだろう。



源次「どうされまし……!?」



―――使用人、源次だ。俺達の帰りが遅いから見に来たのだろうか…。驚いているのは当然、扉の絵に対してだろう。当然だ。
363 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 20:48:33.40 ID:TMkjLkDO

一方「……今来たらこの有様だ。中には上条当麻と御坂美琴が居る筈だがノックしても返事がねェ。…マスターキー持ってンだろ?開けろ」

打止「……でね、この封筒も挟まってたのってミサカはミサカは封筒を掲げてみる」

源次「!………その封筒はお館様の………かしこまりました。少しお待ち下さい」



―――そう言うと、源次は鍵束の中から一本の鍵を選び出す。どうやら使用人は本館の全てのマスターキーを持っているらしい。



源次「上条様、御坂様…お部屋を失礼いたします…!」
364 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 20:49:41.70 ID:TMkjLkDO

―――鍵が鍵穴に差し込まれ、鍵が開く音がする。
ドアノブを捻り、開く。
…隙間からは光が漏れる。電気が点いているらしい。やっぱり居るんじゃねぇかよ。



ガシャン



それは、ドアチェーンを引っ張る音だった。チェーンが掛かっている。当たり前だが、チェーンは外から掛けられない。…それは在室も示す。部屋の中からは打ち止めが言う様にテレビの声も漏れ聞こえた。

…灯り、チェーン、テレビ。
示すのは二人の在室だが、………気配がない。

源次は扉の隙間から三下達を呼ぶ。………返事はない。
365 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 20:51:31.17 ID:TMkjLkDO

一方「……妙だな」

源次「いらっしゃるのでしょうか……」

打止「この隙間からじゃ全然分からないってミサカはミサカは肩を落としてみたり…」

源次「倉庫から何か工具を持ってきます…」

一方「……その必要はねェ」



―――8月31日。その日から俺の能力には制限が付いた。…いつ何が起こるか分からないこんな時に能力を使うのは躊躇われるが、仕方がない。

俺は首元のチョーカーのスイッチに手を伸ばす。



打止「おおっ!ってミサカはミサカはいきなりチェーンが切れたことに驚いてみたり。さすがあなただね!」

源次「……学園都市の方々は皆様、こんな事が出来るのですか…?」

一方「ンな事ねェよ。このクソガキには出来ねェし、三下にも出来ねェ。人それぞれだな」
366 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 20:54:13.78 ID:TMkjLkDO

―――扉を開ける。
テレビの音がより一層わかる様になる。付いているのはクソガキがよく見ているアニメだ。



一方「…………超電磁砲…?」

源次「なッ…!?」



―――ベッドの上に仰向けになっている超電磁砲の姿。……靴を履いたままだ。

後から源次の背中に隠れながら入ってきた打ち止めは、超電磁砲を見て、きゃっ!と短い悲鳴をあげる。


違和感は二つだ。


靴と、……超電磁砲の眉間からまっすぐに何かがある。……眉間にまっすぐとあるもの…古風なナイフのような凶器が突き立てられていた。

突き立てられた根元からは血が滴り落ち、シーツを真っ赤に濡らしている。
超電磁砲は眉間に凶器を打ち込まれ、死んでいる。

両目は見開かれ、自分を殺した相手を確かにその目に見たのだろうが、それを伝える口は、すでに永遠に閉ざされていた。

…眉間に再度目を移す。古風のナイフ。その柄の部分には複雑な意匠が施されている。
……一言で言えばオカルト的。またクソガキが騒ぎ出すような、何かの悪魔をデザインしたかのような物だった。
367 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 20:55:02.65 ID:TMkjLkDO

源次「……上条さまは…?」



―――可能性の一つとして挙げられるのは、超電磁砲を殺したのは三下という結論だ。チェーンが掛けられていた以上、殺せるのは三下しかいない。結標や、ここにはいない、とある風紀委員の様な空間移動者ならば可能なのだろうが。

超電磁砲の姿はベッドの上にあったが、もうひとつのベッドは空いている。…三下はどこだ。無能力者である以上この部屋の外に出る事は出来ない筈だ。まあ……前提として超電磁砲が自殺でないならの話だが。



源次「一方通行様!!」



―――聞こえるのは隣の扉の方からだ。扉を開けた途端に、湯気とャワーの音が迎えた。

この部屋バスルームは、安いホテルと同じようなトイレが一緒に付いているユニットバスという物だ。シャワーを浴びる時は防水のカーテンを引いて使う。

そのカーテンが半分開かれている。
368 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 20:56:44.81 ID:TMkjLkDO
……そこには裸の上条当麻が両目を見開いたまま、バスタブの中に崩れ落ちていている。

打ち止めは超電磁砲の側で必死に名前を呼び続けている。

三下の眉間にはさっきと同じ様なナイフが刺さっている。頭部はずっとシャワーを浴びっぱなしだった所為か、超電磁砲のように顔の半分を血で汚しているということはなかったが、シャワーを浴びたまま死んでいる姿は、流石に無惨だと思い、俺は蛇口を捻りシャワーを止めた。
369 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 20:58:43.98 ID:TMkjLkDO

―――廊下から絹旗の声が聞こえる。
麦野や垣根の声もだ。
おおよそ、帰って来ない俺達を面白がって来たというところだろう。



絹旗「…またしてもこれですか…」

麦野「今回もまた訳の分かんない図形ね…」

垣根「これも魔法陣って呼べんのか?」



―――来ているのはどうやら三人だけのようだ。レベル5が二人に、レベル4が一人。……そして絶命している超電磁砲を見つける。


絹旗「レ……超電磁砲…ッ!?」

麦野「はぁ……あの4人の次は超電磁砲かよ」

垣根「これも他殺だな」

打止「ねぇ……お姉様死んじゃったの?ってミサカはミサカは尋ねてみる…」

垣根「あんま言いたくねぇけどそうなるな。死後膠着は始まってねぇし…殺されて1時間ってトコだろうな」
370 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 20:59:46.44 ID:TMkjLkDO

麦野「で、こっちは上条当麻ってワケか」



―――全裸って事は入浴中を襲われたのだろう。死体の服を脱がせて風呂にブチ込むってのは存外、労力が必要だ。

血の飛沫はバスタブの至る所に飛んでいる。



麦野「あららー。これは流石に誰が見ても死んでるわね。不様な死体だわ」

一方「……オマエ等三人で来たのか。残りはどォした」

麦野「残り…?ああ、滝壺達の事言ってんの?だったらあいつらは客間よ。土御門と使用人を置いてきたし、滝壺と雲川サンは銃も持ってるし」

一方「……」
371 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 21:01:45.66 ID:TMkjLkDO

麦野「てかさ、その凶器何なの?超電磁砲も同じのが刺さってたけど」

一方「…ナイフってよりはアイスピックだな。刃がねェ」

麦野「まあそれもあるけど…私が言ってんのは柄の方よ。それはまたオカルト?何にしても趣味悪い事この上ないわね」



―――倉庫の時もそうだが、普通の人間はこんな場景、見ていられないものなのだろう。それを見続けられるのは、やはり俺もコイツらと同じように狂ってるんだろうなと再確認させられた。
372 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 21:04:13.83 ID:TMkjLkDO

―――上条当麻は学園都市序列第一位・一方通行に勝利した。
だが、所詮は無能力者だ。
幻想殺しを持つアイツに超能力は効かない。
しかし、裏を返せばそれは"異能のチカラ以外は有効"ということだ。たとえば銃、ナイフ。…何でも良い。あの右手は、物理的な物には全くの無力であるということだ。


初め、俺は超電磁砲は三下に殺されたのだと思った。理由は分からないけれど。


それがこの有様だ。三下は風呂で死んでいる。全裸で。

ならば…三下を殺したのは超電磁砲?それはとても簡単な事だ。
じゃあ、その超電磁砲を殺したのは誰だ?チェーンが掛かった密室で、どうやって殺した?



…正確な死亡推定時刻が分からない限り、アリバイは誰一人として成立しない。
373 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 21:07:31.03 ID:TMkjLkDO

滝壺「…お帰りなさい」

雲川「その様子だと、結果は予想通りだったみたいだけど」

土御門「……だにゃー」



―――結局、死体はそのまま放置、部屋は施錠して俺達は客間に戻る事にした。例の手紙は打ち止めが持っている。どうせろくでもないだろうが、後で開封すれば良い。



麦野「…嫌な予想ほど当たるってのは本当ね。上条と三位は死んでたわ。誰かに殺されてね。しかも密室で」

垣根「チェーンが掛かってたんだと。で、部屋の扉にはまた血の図形。もう犯人は魔女で良いんじゃねーか?」

滝壺「……図形?」

垣根「ああ。今度は円じゃねぇ幾何学的というか。でも書かれてる言語は同じヘブライ語だったし…あれは魔法陣って呼ぶんじゃねぇか」

雲川「……」

垣根「…ミサカちゃん、あれは何か分かんのか?」
374 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 21:08:31.77 ID:TMkjLkDO

打止「…わかるよ?あんなの初歩の初歩だから。」


絹旗「…超何が書かれてるんですか?」


打止「あれはね、月の1の魔法陣。…記されているのは、旧約聖書、詩篇第107篇の16節。【主は青銅の扉を破り、鉄のかんぬきを打ち破って下さいました】。…魔法陣の効用は2つあるの。1つは、如何なる方法によって閉ざされた扉でも開くことができる。」

麦野「そりゃ便利な魔法ねぇ。魔法の力に頼らなきゃ開けぬ密室の扉っていう、魔女さまのアピールってわけ?」


打止「そうなるねってミサカはミサカは麦野さんの意見に同意する。……そしてもう一つは、開かぬ扉を八方塞の事態に見立て、扉を開く。……難解な事態の時に用いることで、それまで思いつきもしなかった解決策を与えてくれる。……簡単に言えば、観察力や洞察力、ひらめきや直感を授けてくれる。ベアトリーチェはあなた達に、この扉の開き方がわかるかって質問してるんだよってミサカはミサカは説明する。」
375 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 21:09:53.09 ID:TMkjLkDO

絹旗「ふーん…正直2つ目は超よく分かりませんけど、要するに私達を煽ってるで超おーけーですかね?」

雲川「まあ…そうだろうけど。その密室ってのをどうしたかって話だな」



垣根「それもそうだが……何かさっきから臭わねぇか?この部屋からじゃなくて廊下、外から」

打止「うー…何か臭いよってミサカはミサカは鼻を摘んでみたり」
土御門「何の臭いだ……?」

源次「確かに何か匂います…」
376 :上条「……六軒島?」 [saga]:2010/10/03(日) 21:15:55.37 ID:TMkjLkDO
―――味覚障害だとか嗅覚障害じゃない限り、断じて良い匂いとは言えない、何かが焦げた様な………………ああ、そうだ。思い出した。これは、ニンゲンが焼ける臭いだ。……どうやら他の連中は分かっていないようだが。



嘉音「厨房の火の不始末かもしれませんね……見てまいります。源次様はここでお客様と一緒に居てください」

源次「しかし…一人で行動するのは危険だ」

麦野「じゃあ絹旗。一緒に行ってあげて。私が行っても良いんだけどあんたの方が役に立つだろうしね」

嘉音「い、いえ…!お客様にその様なことは…」

絹旗「超良いですよ。ここにいても暇なだけですし、何にせよ。私が一般人ごときに殺されるワケが無いですし」

嘉音「……すみません」

源次「申し訳ありません。…では絹旗様、よろしくお願いいたします」

絹旗「不謹慎ですけど、こんな映画みたいな場面、超滅多にないですしね!では超行ってきます」



―――そう言うと、二人は客間をでていった。絹旗の能力はレベル4の窒素装甲。自動防御が働いていて、普通の銃程度じゃ当たる事が無いらしい。まあ、超電磁砲まで殺されてる以上そんな程度で安心出来るのかは不明だが…な。
377 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/03(日) 21:17:57.33 ID:TMkjLkDO

今日は超ここまでです!
結構書けた方ですかね…
378 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 21:30:56.11 ID:ZdtOL/wo
乙ー、主役とレベル5の退場とか予想外デス
今後の展開にwwktk
379 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 21:32:22.78 ID:haNMdx.0
おつ

ああ美琴も上条さんも一気に…
魔女とかオカルトだったらそげぶ超有効じゃんと思ってた矢先にやられたか

そしてだんだん殺伐としたメンバー構成にwwww
380 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 22:47:46.55 ID:rQIHPM6o
>>379
逆に言えば、「上条さんが殺された」この事実そのものが魔女幻想をぶち壊すカギになると思うんだよね
異能では殺せない→殺せたならそれは異能ではない→つまり魔法ではない
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 23:49:22.65 ID:iRAS3AAO
>>380
おいそれ……下手すりゃネタ潰し(ry)
382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 01:02:18.30 ID:AWyiPdQo
別に異能では殺せない訳ではないと思うんだけど。
もしそんなだったら今まで上条さん相手に必死になってた魔術師や超能力者の立場は………
383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 01:04:00.29 ID:8vIvQWgo
右手以外に当てたら普通に潰せるよな上条さん
先読みスキルとか主人公補正とかで当たらないだけで
384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 02:18:34.58 ID:twOFyoAO
どうなんだろうな
異能で殺した場合、もっとわかりやすい手段があると思うが
まぁ今の段階だとなんとも言えないな
385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 22:07:26.06 ID:Nwy30gDO

超投下を始めましょうか
今日は超少ないですが
切りが良いので超許してください












そして超議論されていますが、上条さんの件は後々に見解を……
386 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/04(月) 22:15:38.71 ID:Nwy30gDO


麦野「……三位と上条が殺されたのはさ、…私の責任よね」

一方「……」

滝壺「……むぎの」


麦野「少人数なるなんて危ないに決まってるのにね」

垣根「…結論として、出て行ったのは超電磁砲の意思。ついて行くのを決めたのは上条の意思だ。……全部お前の責任ってワケじゃねぇよ」

土御門「…にしても犯人が全く検討がつかないな…超電磁砲達がこの部屋を出て行ってからおおよそ4時間。その間俺達はこの部屋を自由に出入り出来た…たぶん誰もが一回はこの部屋を出て行ってるだろう」

垣根「…となると、犯人の特定は不可能ってワケだな」
387 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/04(月) 22:17:55.21 ID:Nwy30gDO

雲川「…犯人を特定する前に、どうやってあの密室を構築したか。それが先だと思うけど?」

垣根「…だな。同意だ。状況はどうなんだったっけ?」

一方「…完全なる密室だ。ドアには鍵、そしてチェーン。チェーンは鎖式で、扉を開いた時その隙間は10cm強。そして例の魔法陣に………手紙だ」

滝壺「手紙……?」

一方「……クソガキ。オマエ拾った手紙どォしやがった?」

打止「ああ、これの事?ってミサカはミサカはあなたに封筒を手渡してみたり」
388 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/04(月) 22:19:45.75 ID:Nwy30gDO

―――場の空気が凍る。当たり前だ。事の始まりは全てこの封筒からなのだから。



麦野「……それ…」

土御門「またかにゃー…」

滝壺「中身は……?」

一方「まだ開けてねェよ」



―――封筒を開く。蝋印は確かに前の物と同じ。中には便箋が1枚。最初の物とは違い、短く簡潔に1文のみ。



【我が名を讃えよ】



ただ…それだけだった
389 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/04(月) 22:22:23.23 ID:Nwy30gDO

麦野「…何それ。我が名って何?誰のことよ」

打止「…ベアトリーチェだよ」

雲川「……」

一方「…オマエは黙ってろ、クソガキ。…魔女なンて居るワケねェンだよ」


打止「いるよ…!魔女は"い"る……!さっきからあなたはそんな事言ってるけど、結局ニンゲンの仕業だと思いたくないんだよね?当たり前だよね。だから、そんなことをミサカは責めてるんじゃないの。それなのにどうして魔女を認めないのかなってミサカはミサカはあなたを尋問する!!」

一方「……!オマエ……」

麦野「…打ち止め。魔女なんていないわ。犯人はニンゲンよ、絶対に。………三位の事は大嫌いだったけど、まあこうなったからには犯人を暴いて、カタキぐらいは執ってやることにするわ」




打止「………………無理だよ。儀式は終わらないってミサカはミサカは小さく呟いてみたり」
390 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 22:23:39.19 ID:Nwy30gDO

4レスしかなかった…

今日は超終了です




明日は第3の晩…………?
391 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 01:06:53.53 ID:K59SKYU0
おつー

原作知らんが、第3って…また人が死ぬのかo rz
でも話が面白いからがんばって続き見るよ!
392 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 01:26:56.63 ID:O/.hcUUo
碑文読んだらどうなるか分かっちゃうから読むなよ?
393 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 02:03:57.46 ID:JlH3hYAO
つか原作やってたら流れ自体はわかっちゃうけどな
394 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 18:46:46.17 ID:tUDeaEk0
むしろこっから先がどう転ぶのかの方がわからん
EP1の最初の6人が学園都市の誰にどう割り振られるかは、まぁ屋敷にいたかゲストハウスか
メタ視点でいえば探偵役になりそうな奴がどっちにいるかでまだ想像がつくし
第一の晩を生き残った面子の中で寄り添ってる二人は数えるほどしかいないから第二の晩もまぁいい

問題はこの後、生き残ったメンバーがやけに武闘派揃いだから
原作メンバーみたく身を守ろうと必死になるかどうか…
395 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 01:03:20.51 ID:BBtcECwo
美琴が殺された時点で一通さん暴走しそうなもんだけどな
396 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 01:04:31.15 ID:e6MHjpEo
妹達ならともかく美琴で暴走するかあ?
397 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 01:07:25.84 ID:Nd9/FbIo
美鈴が守る対象になるんだ
美琴だってその範疇だろ
398 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 01:36:59.58 ID:uGIRuoDO
憤りはするだろうけど暴走までいくか?って事じゃないの?
黄泉川の時と違って自分の甘さが招いたわけでもないし
まあそんなの原作で実際そうなってないんだから分かる訳ないし論じても無駄だ

ここの一方さん含む暗部組は常に冷静で頼もしいんだが
すんなりと解決はしないんだろうなあ…先が気になりすぎる
399 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 00:53:46.55 ID:j17FjsAO
暗部組は原作準拠なら少なくとも臨戦態勢だと
簡単には殺せないメンツばっかだからな〜
ただエツァリと結標があっさり死んでるのが気になるところ
400 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 08:38:36.28 ID:ST1rvcDO

少しお久しぶりです皆様方

投下します
401 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 08:52:28.97 ID:ST1rvcDO


絹旗「うーん。臭いの元、超何処かよく分からないですね…」

嘉音「はい…厨房ではないようでしたし…」

絹旗「というか、この臭いは結局超何なのでしょうか…」

嘉音「何かが焦げたような…でも普通の臭いではありませんね…」

絹旗「ふーむ…」




―――屋敷は広い。かつてはたくさんの人が住んでいたから。

招かれた客人、絹旗最愛と客間を出てから10分が過ぎようとしていた。

…最初、臭いの原因は厨房であると僕は思っていたが、そうではなかった。厨房は火の気も無く、勿論誰も居なかった。

厨房出た僕達は窓を開けてみる。すると臭いは薄らぎ、やはり室内のものなのだと確認できる。

…あと、火を使える場所はと考える。使用人待機室だ。
402 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 08:56:52.47 ID:ST1rvcDO

嘉音「…絹旗様。あと火を使える場所と言えば使用人待機室です。…可能性としてはとても低いように思いますが、一度行ってみてもよろしいでしょうか?」

絹旗「…使用人待機室?了解です。ここを超直進でオーケーですか?」

嘉音「はい。突き当たりの階段を上にです」



―――絹旗最愛は歩き出す。僕は窓を閉めてから少し遅れて後ろを追う。


……………ん?立ち止まる。左に曲がる通路。下はボイラー室だ。…焼けた臭い、火。
そうだ。ここも条件に当て嵌まる。少し臭いが強い。下からだ。……どうやら原因はここのようだ。



嘉音「絹は……」





バタン



―――扉が閉まる音だ。………僕は走り出す。…なぜなら今、僕と絹旗最愛以外の人間がここにいるはずがないのだ……要するに、今のは19人目!早くしなければ逃げられる…ボイラー室に入口は二つ。中庭に繋がる扉があるのだから!!
403 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 08:58:03.91 ID:ST1rvcDO


絹旗「さて、廊下を突き当たりましたが使用人待機室は超2階なんですか?」





――返事が無い。





絹旗「……?嘉音君?」




―――振り向く。……後ろには誰も居ない。置いてきてしまったのだろうか……少し戻ろう。




バタン



絹旗「………今の音は、超この下からのようですね…下は何なんでしょうか?」
404 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 09:03:27.51 ID:ST1rvcDO

―――悪臭悪臭悪臭。さっきよりもずっと酷い。…汚れ仕事にも関わっている自分はこういうものには比較的耐性がある方だと思うが、それでもこれだ。きっと一般人には堪えられやしないだろう。

臭いの元はここからなのだろうか……。階段を下ると扉がある。ボイラー室。そう書いてある。



絹旗「なるほど。超納得です。……どうやらここの故障みたいですね。…とすれば、超今の音は嘉音君でしょう」




―――ドアノブを捻る。鍵は開いている。当たり前だ。さっき人が入っていったのだから。



ガチャリ




中にあったのは………
405 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 09:05:38.59 ID:ST1rvcDO


滝壺「……ねぇ、むぎの」

麦野「…何?」

滝壺「………"奇跡"って、何だと思う?」

麦野「…何よそれ?謎掛け?」

滝壺「ううん、普通の疑問。むぎのは奇跡って何だと思う?」

麦野「"起こらない事"ね。奇跡ってのは"起こらない事"。…だと私は思うわ」

滝壺「……垣根さんはどう思う?」

垣根「ん?俺か?……そうだな。普通に答えるなら、"常識じゃ考えられない事"だな」

麦野「…で、何?それは結局何なの?」

滝壺「特にはなにもないの。…ただちょっと疑問に思ったから聞いてみただけ…ごめんね」


麦野「ふーん……まあ別に良いけどさ」

垣根「奇跡に魔法……ってか」
406 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 09:11:42.57 ID:ST1rvcDO
6月21日20:00〜本館・客間〜


滝壺「私はね、奇跡って言……」





「麦野ッ!!!!!!!!」





―――ものすごい勢いで客間の扉が開かれた。入ってきたのは絹旗最愛。一人だ。



絹旗「麦野ッ!!嘉音くんが……嘉音くんが…!!!」





6月21日20:06〜本館・ボイラー室〜

絹旗「……私が着いた時点で、もうこの状態でした………私が、一緒だったなら……ッ!」

土御門「犠牲者は嘉音くんと………"これ"かにゃー…」

一方「………」



―――絹旗最愛の話は要するに、こうだ。
気付かない内に自分は嘉音と逸れていた。そして、臭いの元であると思われる方から物音が。追って扉を開けると、そこには嘉音の死体。…………そして、ボイラーで焼かれた死体。
407 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 09:15:18.11 ID:ST1rvcDO

滝壺「……きぬはた…」

垣根「…で、またこの杭ってわけか」

麦野「杭もそうだけどさ…………これは?」



―――嘉音は胸に杭を。その杭は案の定上条と超電磁砲を殺した物と同じ物だ……いや、正確には少しデザインが異なるが。

そして、問題はこっちだ。ボイラーに焼かれた死体。悪臭の根源だ。源次と打ち止めはそれを側から見下ろしている。……打ち止めは狂っている。ここに来てから。

死体は体の表面も髪の毛も顔も全て焼け爛れていた。顔や年齢はおろか、性別さえはっきりとは断定出来ないようなものだ。……………。


一方「誰だ…?」




源次「………たぶん、お館様にございます」


麦野「はぁ!?……これが右代宮金蔵だっていうの!?焼け焦げてちゃんとは分かりやしないけど、…………これ…女の死体じゃないッ!!!」
408 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 09:16:05.26 ID:ST1rvcDO

夜にまた来るかもしれません
409 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 09:18:28.03 ID:TtcMlvYo
410 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 21:00:20.18 ID:ST1rvcDO


―――そうだ。麦野はそう言ったが、女の死体であるとは断定できない…ただ間違いなく老人の死体でない事は言えるのだ。



一方「……この細っせェ死体が老人のモノだと言えンのかァ…?」

源次「……現・右代宮金蔵こと右代宮家縁寿様にございます…」

垣根「右代宮……縁寿?」

源次「はい……"右代宮金蔵"とは代々右代宮家当主に受け継がれる名前にございます。…現在は縁寿様が」

麦野「…ふぅん。私はてっきり老いぼれた老人を想像してたワケだけど違うってのね」

土御門「だが……どうしてこの死体が右代宮縁寿だとわかるんだ……?」

源次「…確信は持てません。……ただ、この島にこの位の背丈で女性というのは現在、この方しかいらっしゃいません…。そして、縁寿様が手に握ってらっしゃる…これです」
411 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 21:01:34.49 ID:ST1rvcDO

絹旗「…それは何ですか?」

源次「…お亡くなりになられたお兄様から頂いたという髪ゴムです…。焦げてしまっていますが…」

滝壺「……大切だったんだね、それ」

源次「そのように思います。………後は、足の指です」

垣根「…指…………多指症か」

打止「指、6本あるんだねってミサカはミサカは言ってみる」

一方「……別に珍しいモンじゃねェよ。多指症自体はな。ただ普通は手術で取ってしまうって話だ」
412 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 21:04:18.54 ID:ST1rvcDO

源次「右代宮家では多指症の方に名君が多く、その為、縁寿様も手術をなさらずに育てられたのです」


―――源次は慈しむように縁寿を見下ろしている。女が当主というのは珍しい。指云々の前に…兄弟が死んだから、縁寿は当主に就いたのだろうか。…もしかすると、縁寿は中々に悲惨な人生を送ってきたのかもしれない。


打止「……あの碑文を書いたのはこの人なの?ってミサカはミサカは尋ねてみる」

源次「……いえ。あの碑文を書かれたのはもっと昔にございます。…縁寿様が生まれる前くらいでしょうか…」

打止「ふーん…」
413 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 21:07:20.55 ID:ST1rvcDO

麦野「もう…いいわ。当主のことは。そんな事を話してるような余裕、私達にはないんだし」

垣根「…これで被害者は、
海原光貴・結標淡希・熊沢チヨ・紗音・初春飾利・姫神秋沙・御坂美琴・上条当麻・嘉音・右代宮縁寿。…10人か」


滝壺「私たちの中の半分以上。……嘉音くんの様子は?」

一方「…もう死んでる。心臓に杭。手は杭を引き抜こうとしている様に見える。死ぬ前に打ち込まれたンだろうな…」


麦野「ハッ…にしても使用人だけじゃなく能力者まで殺せるとはねぇ。犯人はどいつだろうなぁ?」

一方「……今のままじゃ死因さえまともに分かりやしねェ。警察が来るまでな。要するに犯人も特定不可能。……するべきは、自分の身は自分で守れって事だな」

源次「……明日、雨が止めば迎えの船が来る手筈なっております」
414 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 21:09:01.88 ID:ST1rvcDO

垣根「…迎え?」

源次「はい。縁寿様はお仕事に忙しい身であらせられましたので、すぐにまた離島しなければならなかったのです」

麦野「……その忙しい縁寿様は私達が来るからわざわざここに来ていたってこと?…その割には姿も見せなかったけど。どこに居たのよ」

源次「…当主の部屋です。……いつ殺されて、ここに連れて来られたかはわかりかねますが…」

土御門「……当主の部屋ってのはオートロックじゃなかったか?鍵は誰が持っている?」

源次「お館様とわたくしにございます…」

雲川「……」
415 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 21:11:10.38 ID:ST1rvcDO

―――ここで一度、振り返ってみるべきだろう。全ての犯行について。"魔女"についても。

…今行われている殺人は、魔女の手紙にある"回収"にあたるものなのだろう。だから、碑文通りに。これは魔女が犯行を行っていると。シャッター、チェーン、ボイラー室。人間には不可能だとでも言うように。

確かにそれはそうだろう。普通の人間には、チェーンの掛かった部屋で外から殺人を行うなんて不可能。

……だが、俺達はどうだ?学園都市は能力開発の街。そんな密室、屁ともしない人間だってたくさんいる。例えば、空間移動の能力者にとってはその通り。もしかすると、マイナーな能力になれば一度壊した物を元通りに出来る能力だってあるかもしれない。それもまた然りだ。
416 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 21:15:39.85 ID:ST1rvcDO

…簡単な話だ。魔法や魔女やら、信じてもらいたいなら、俺達の前に姿を直接見せればいい。そしてまず俺を殺せば良い。レベル5の第一位である俺を殺す事が出来たなら、その他の人間はソレを魔法とでも呼ぶだろう。

土御門や海原は、いわゆる魔術師だそうだ。アイツが言うには魔法と魔術は違う。確信を持って言えるのは、これが魔術師の仕業ではないと言うことだそうだ。



…昔、木原のクソヤロウが言ってた事を思い出した。思考論法の一つにゲーム理論という物があるらしい。それを借りて言うならば"チェス盤をひっくり返す"とでも言うのだろうか。…こうして魔女の存在が明らかになるように仕向けられる程、魔女など存在しない事が確実なっていく。
417 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 21:18:19.87 ID:ST1rvcDO

今現在の生存者は
俺、打ち止め、垣根、麦野、滝壺、絹旗、雲川、土御門、源次。
そして、この島には船でしか来れない。

昨日から現在にかけて、天候的に外部から来ることはほぼ不可能。……まあ、学園都市の技術は例外だが。

すると犯人はこの中にいるとなる。
可能性として大きいのは、打ち止め、滝壺、雲川、土御門、源次以外の人間だろう。…あくまで、実行出来るか出来ないかの話だ。

いや、言い方が悪い。
それは単独犯の場合だ。

例えばアイテム勢による共犯説
ならば滝壺も犯人に加わる。

そう…誰かが共犯している可能性は極めて高い。
418 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 21:23:31.19 ID:ST1rvcDO

6月21日20:39〜当主の部屋〜


麦野「で、ここが一番安全ってワケか」

一方「"まだマシ"程度だがなァ。焼死体の側には鍵が落ちていた。それに加え、この現品。これで合計二本。一応、完全密室が出来る事になる。所謂篭城ってヤツだな」

雲川「窓は確認してきた。施錠は内側からのみだけど。…さすがに窓ガラスが割られればこちらも気付けるだろうしな」

垣根「正面、窓は大丈夫…と。…で、この部屋は扉は一つのみ…なんだよな?」

源次「はい。隠し扉などは存在いたしません。この部屋には扉は一つのみです」


絹旗「じゃあ…これで一応は安心なんですね…」
419 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 21:28:07.88 ID:ST1rvcDO

垣根「なぁミサカちゃん……魔女が犯人ってなら、どうして魔女は殺人を行ってると思う?」

打止「…………蘇る為だよ。魔女が。その時、誰も生き残れないんだけどね」

垣根「ハッ……となると自分も殺されるって事になるんだぜ?分かってんのか?」

打止「その為の犠牲なら仕方ないよ。みんなもそう思ってる。ミサカ達は黄金郷へ行けるんだよ」

垣根「……行ってどうなる?それはつまり、一般人がいうところの"天国"ってヤツじゃねぇのか?死の恐怖の逃避」

打止「違うよ!ってミサカはミサカは否定する。……そこはね、しがらみも何もない、全ての人たちがずっと一緒に、いつまでも優しくしあっていける素敵な場所なんだよ」


一方「…おい、垣根。コイツとそういう話すンのは止めろ…意味がねェ」
420 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/07(木) 21:30:27.13 ID:ST1rvcDO

打止「……あなたは信じてくれないんだね。ミサカ達の事」

一方「…ンな事信じる訳ねェだろォが」

打止「むー…ミサカのこと大事にしてくれるんじゃなかったの?ってミサカはミサカは聞いてみたり」

一方「……関係ねェよ」



―――クソガキはバラ庭園で"魔女"に会っている。それは本当に20人目なのか、それとも19人の中の誰かに、そうだと言えと吹き込まれたのか。

確かなのは、クソガキにアリバイがあり犯行は不可能だという事。

こいつはベアトリーチェの伝言者に選ばれたと、心酔しているだけだ。このくらいの年齢ならおかしい事ではないのだろう。

………その"魔女"本人ではない。
421 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 21:31:07.81 ID:ST1rvcDO
今日は終わりです

感想を頂ければ嬉しいです!
422 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 22:02:47.15 ID:KuD84as0
縁寿(仮)云々については、この際考えなくてもいいな
死んだことにしてしまう、見分ける方法が後出しの情報しかない丸焦げ死体なら
思考ゲーム上では原作と同じ駒として扱えるし

気になるのは、鯖ポジションだった絹旗が生き残った所かな
一応原作より合計人数が一人多いってのも厄介な…
423 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/08(金) 23:54:54.49 ID:WbXWSgDO

縁寿が必要か不必要か
それは全てが終わった後に



次は月曜に来ますー
424 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 09:43:40.80 ID:moNAoIDO
縁寿うううペロペロ
425 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 11:41:01.17 ID:Uj6vlkso
太ましい太ももペロペロ
426 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 23:27:47.37 ID:0Ld5CkDO
age
427 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [!red]:2010/10/11(月) 19:11:35.87 ID:9L1SQwDO
縁寿は原作のちょっとbsikなのが一番かわいい
428 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [!_red]:2010/10/11(月) 19:12:49.48 ID:9L1SQwDO
間違えたあああ
429 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/11(月) 20:23:36.76 ID:rQIQakDO
このスレにはペロリストしかいないのか…
430 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 20:36:13.99 ID:9L1SQwDO
真里亞っちゅもいますがね
431 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 23:03:13.39 ID:A3yVDkDO
来ねーな
432 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/20(水) 19:59:02.07 ID:Ffi96ADO
テスト
433 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/20(水) 20:02:21.44 ID:Ffi96ADO
はじめます
434 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 20:06:09.04 ID:Ffi96ADO

6月21日〜当主書斎〜

―――腹が減った。
もうこんな時間なのだから当たり前か。

打止「ねぇ、あなた。お腹が空いたかもってミサカはミサカは主張してみたり」

一方「飯ねェ……」

麦野「…キッチンの食材は駄目ね。毒が仕込まれてるかもしれないし」

垣根「……それに誰が調理するんだって話だ。源次さん、この屋敷に非常食の缶詰とかはねぇのか?」

源次「ございます。確かこの部屋にもありましたように思います」


―――そう言って源次は部屋の奥に向かい、しばらくすると結構な量の缶詰を持ってくる。……どうやら当主は本当にこの部屋で生活していたらしい。部屋を見回せばよく分かる。

……ふと、目についたのは肖像画だ。玄関ホールのものを縮小したのだろうか。それは魔女・ベアトリーチェと呼ばれる者が描かれている。
435 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 20:32:36.23 ID:Ffi96ADO

―――缶詰は決して旨くはないが、腹に詰めるものがあるだけマシといったところだろうか。

そして、誰ひとりとして口を開かず晩飯は終了する。

絹旗「ご馳走様でした。…それにしてもこの部屋、本当にあの当主は住んでいたのでしょうかね?」

滝壺「…どういう意味?」

土御門「…娯楽らしい物が全く見当たらないって事だにゃー?」

絹旗「はい。それに、化粧品や服もありませんし…」

麦野「そりゃ…もう住んでなかっただけじゃない?別に大した事じゃないわ」

絹旗「ま、そうですよね」

雲川「……」
436 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 20:49:08.91 ID:Ffi96ADO

―――飯を食い終えた打ち止めは、肖像画の下にある碑文の元でじっとしている。
俺は杖を手に取る。

一方「おい…オマエ何見てンだ…?」

打止「これだよ」

垣根「碑文…か?…ホールだけじゃなくて、ここにもあったんだな」

麦野「そういやそれ、私来た時まともに見てなかったわ。何が書いてあんの?」

打止「儀式の話だよ。魔女、ベアトリーチェの」

麦野「…第二の晩に、残されし者は寄り添う二人を引き裂け。
第三の晩に、残されし者は誉れ高き我が名を讃えよ。
第四の晩に、頭を抉りて殺せ。
第五の晩に、胸を抉りて殺せ。
第六の晩に、腹を抉りて殺せ。
第七の晩に、膝を抉りて殺せ。
第八の晩に、足を抉りて殺せ。
第九の晩に、魔女は蘇り、誰も生き残れやしない。
第十の晩に、旅は終わり、黄金の郷に至るだろう。
………本当にその通り進んでるってわけね。あの時は冗談半分で言ったんだけど」

垣根「……上条と超電磁砲が"第二の晩"、"第三の晩"はあの手紙……か?」
437 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 20:53:17.82 ID:Ffi96ADO

滝壺「………続く"第四の晩"があの当主さん?」

一方「で、第五の晩が使用人・嘉音……大体これに何の意味があるってンだ」

垣根「……俺は最初、てっきり"当主"が犯人だと思ってたが………当の本人が殺すされちまってるから、その線は消えちまったわけだが」

麦野「碑文を作ったのは当主なんだし、それは私もそうだと思ってたわ。よく分からないけど、碑文の最後の方……蘇るってので」

一方「…この碑文の内容じゃ、犠牲が最低でも13人程度。……俺達を集めたのはこの為だってのかァ?」

打止「鍵が選んだ生贄っていうのはランダム、任意。……自分が死ぬのは出来るだけ避けたいから、こうやって人を集めて、その確率を少しでも減らしたんじゃないかなってミサカはミサカは事実に基づいて意見を述べてみる」
438 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 20:57:10.03 ID:Ffi96ADO

麦野「はん!その為にわざわざ高い金出して、学園都市から暗部から何まで能力者呼びつけたっての?」

垣根「…どうして俺達なのかは分からねぇけど"それ"に沿って殺人が起こってるのは確定だな………となると……あと3人か」

一方「………あの忌ま忌ましいクソ理事長はそれを分かって、ここへ寄越したのかァ?俺達みてェなクズだけじゃなく三下や超電磁砲のような一般人までよォ」

麦野「……三位はともかく、上条当麻はもう今となっては一般人とは呼べないわよ。……で、これだけ能力者が集まってんのに心理操作系がいないのはその所為?常盤台の"心理掌握"はともかく、フツーなら"スクール"の"心理定規"は呼ばれるでしょうに」

垣根「心理定規は声も掛からなかったって言ってたぜ。"そういう能力"は厄介なだけと思われたんだろうよ」

一方「……何にしても、明日になったら犯人見付け出して拷問だなァ。学園都市の人間せよ、…そうでないにせよ」

打止「……第九の晩になると誰も生き残れない。明日までもつと良いけどねってミサカはミサカは言ってみる」

一方「……学園都市序列第一位が殺されるワケねェだろうが。殺せるモンなら殺しに来てみろってなァ!ぎゃはは!」

打止「…確かにレベル5・超能力者は強いけど"無敵"じゃない。結局、超電磁砲(オリジナル)は殺されてしまってるしねってミサカはミサカはあなたに言ってみる。でも、何にも心配は要らないよ」

一方「……」
439 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:00:00.29 ID:Ffi96ADO

―――"欠陥電気"の"最終信号"、自分が守ると決めた少女はこんな顔で人と話をしただろうか?…こんなに他人を馬鹿にしたような態度で会話をしただろうか?…自分の元(オリジナル)である超電磁砲のことをこんな風に詰っただろうか?………そして打ち止めは続ける。




打止「"一つは、全ての死者の魂を蘇らせ。一つは、失った愛すら蘇らせる"…………あの当主は自分の死を、恐れてなんていなかったんだよ。……だって、またすぐに会えるんだから」

麦野「………子供相手に真理を言うのはどうかとは思ってるけどあえて言わせてもらうわ。……ヒトは、生物は、死んだらね、生き返ったりしない。どんな重病重症患者でも治せる"冥土返し"すら、死人を蘇らせることだけは不可能。……もしそんな事が出来るなら、今までの倫理感は全て覆る。………つまり、それは比喩よ」

垣根「……比喩。…死んだ後の世界で仲良く暮らせっていう事か…………ならこれは碑文を作った人間による俺達を巻き込んでの壮大な心中か?」

一方「………心中ねェ…くだらない」

麦野「なーんか…無性に腹が立ってきたわ。とっとと実行犯取っ捕まえてブチ殺さなきゃ収まんねぇわ」

垣根「レベル5の第三位をも倒す人間なぁ……本当に魔女かもしれねぇな?」

麦野「……あの中坊は"こういうこと"に関しては一般人も同然だった。暗部に属していたワケでもないし。そういうのに特化した人間と戦ったら、負けるのはおかしくはねぇよ」
440 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:00:54.89 ID:Ffi96ADO











打止「………………。…………………ねぇ。それより、また手紙だよ?」






―――打ち止めはテーブルを指して言う。手紙………?横では麦野が驚いたように声を上げている。
441 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:03:01.87 ID:Ffi96ADO
麦野「ッ!?……絹旗!!………そこにある手紙…」

絹旗「…え?………あれ!?」

垣根「…………それ、さっきの手紙とは別物だぜ。ここにさっきのは持ってるからよ」

土御門「………!!今さっきまでこんなのなかったぜぃ!?」




―――テーブルには手紙。片翼の描かれた封筒。たしかに。今の今まで、こんなものはなかった。




麦野「オイ………とりあえずテメェら3人立って後ろに下がれ…!!」


絹旗「む、麦野!?」

雲川「…!」

土御門「……」



―――俺に打ち止め、垣根、麦野、滝壺、源次は碑文の側にいた。………だから、今この瞬間に手紙をテーブルに置けるのは座っていた残りの3人となる。絹旗、土御門、雲川。
そしてその三人は逆らう事をせず、言われた通りにテーブルから下がる。
442 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:04:59.92 ID:Ffi96ADO


麦野「…今、この部屋にはこれだけの人数しかいない。そして窓、扉は共にロックが掛かっている。この状況で、……そこに手紙が置かれたって…どういう事か分かるかしらねェ!?」

絹旗「わ、私達を疑ってるんですか!?超知りませんッ!!本当に!今見付けたんですッ!!信じてください!麦野!!」




―――確かに今までこんな手紙はなかった。それは全員が確認している。そして部屋に入ってきた人間も勿論いない。
…となると答えはやはり一つ。俺達が肖像画に気を取られている間に、この部屋にいる誰かが置いた。……それしかないのだ。
443 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:06:55.58 ID:Ffi96ADO

麦野「………垣根。その手紙、開けて中身読んで」

垣根「……ああ」



―――手紙はまた蝋封されている。あの指輪の紋章で。…垣根はそれを千切り、中身を取り出す。



垣根「中身は、手紙と……金属の蝶のブローチ?…………読むぞ。

“ 学園都市からのお客様方
金蔵さまの碑文の謎をお楽しみいただいているでしょうか。
すでにご存知と思いますが、皆様方には、時間が多くは残されてはおりません。どうか、雨が過ぎ去れば学園都市に帰る事が出来るなどという甘えをお捨て下さいませ。
このゲームには、私と皆様方のどちらが勝つかの結果しかない。時間切れは私の勝ちとなり、引き分けなどは存在しません。
…そこをどうか誤解なきようお願い申し上げます。
 黄金の魔女・ベアトリーチェ”

………だってよ。ちなみに、このブローチには何にも仕掛けもねぇ。たぶん…飾りか何かだろうな」
444 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:08:25.38 ID:Ffi96ADO

麦野「ふーん………。また随分と私達を馬鹿にしてくれた文章じゃない。……ま、中身なんてどうでもいいわ。………とりあえずさ、犯人はテメェら3人の中にいるって事が分かったんだしねぇ!!!!」


土御門「………まぁ、そう思われるだろうな」

絹旗「なッ!?土御門さん!?」
雲川「…………はぁ。」


麦野「……私は滝壺が肖像画の前に来る直前、そのテーブルに残った皿が無いか確認したのよ。…その時、こんな手紙は置かれていなかった。絶対に。……そしてその時、すでに一方通行と垣根、打ち止めは肖像画の前にいたッ!! そして滝壺と源次さんは奥の流し場に。私達はこの手紙が現れるまで肖像画の前、流し場を離れていないッ!…つまりテメェら3人の中に、その手紙を置いた人物がいる!!魔女を名乗る殺人犯がいるってわけだよなァアア!!!」
445 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:09:46.57 ID:Ffi96ADO

打止「ちがう!……その人達じゃない。……ベアトリーチェは"い"るもん!」

一方「…クソガキは黙ってろ。………まぁ、オマエ達の中の1人が怪しいのか、全員が怪しいのかは知らねェ。主犯なのか、脅されてる共犯者なのか……どちらにせよ、確実にオマエ達の中に犯人の一味が混じってる事は確定だなァ…」

滝壺「………きぬはた…」

麦野「悪いわねぇ、絹旗。………私は特にアンタが怪しいと思ってるわ。……第五の晩・ボイラー室での嘉音殺し。あれ……どう考えたってアンタが一番怪しいもの」

絹旗「ち、違いますッ!!どうして私がそんな事しなきゃならないんですか!?大体、私が犯人ならそんな状況で殺すハズがありません!!」
446 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:11:04.40 ID:Ffi96ADO

麦野「……何とでも言うといいわ。そんな妄言、誰ももう信じないわよ?」

滝壺「……きぬはた。私はきぬはたを信じてる。でも、今この人数からは庇い切れない…ごめん……」

絹旗「…………ッ!……そう、ですね……麦野の、…滝壺さんの言う通りです。今この場で、私は自分が犯人でない事を証明できませんから…」

垣根「土御門もだな。……お前と俺の仲だが…さすがにこれは無理だ」

土御門「分かっている。まっ、しょうがないにゃー…」

雲川「私は犯人ではないけど。……もうこの状況じゃ抗う方が無駄だな。とりあえず私達3人は部屋から出ていくべきだな」

土御門「それで気が済むか?麦野」
447 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:13:53.05 ID:Ffi96ADO

麦野「十分よ。明日迎えの船が来るまで、私達に近づかない。……アンタ達が犯人じゃないなら、何の問題もないわよね?」

絹旗「…分かりました。……私達はさっきいた客間に居ます。内線はきっと繋がるでしょうから、また連絡をください」

麦野「えぇ。……こう言っておいても、やっぱり同じ組織で仕事をしてきた人間を疑うのは良心が痛むわ……悪かった。許してね、絹旗。………また学園都市に帰ったら、フレンダと、……あの下っ端も合わせて一緒にファミレスでも行きましょ」

絹旗「……はい。超そうしましょう。今は事情が事情ですし、ね。では、麦野に滝壺さん、おチビちゃんも。また明日」

麦野「……雲川さんも。悪いわね」

雲川「…構わないけど。明日になれば全て終わっているだろうしな。それより銃はどうすれば良い?」

麦野「持って行って構わないわ。護身用にでも」
448 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:18:52.81 ID:Ffi96ADO

―――…えらく穏便に物事が進むものだ。普通なら、ここで自分は犯人じゃないだのと、押し問答が続くだろうが……流石暗部の人間だと、褒めるべきなのだろうか。雲川芹亜も土御門もそれなりに頭が良いだけある。



一方「……短い付き合いだったなァ?土御門」

土御門「おいおい……そういうのを死亡フラグって言うんだぜぃ。…俺はまだ死なねぇよ」

一方「クカカ!可愛い義妹が待ってるンだったかァ?まァ精々、努力しろよ。死なねェ努力ってのをよォ」

土御門「言われなくても勿論そのつもりだにゃー。……じゃあな」


―――そうして三人は部屋を出ていく。直接見えるワケではないが、とても疲れたような表情で。

…………扉が閉まる。オートロックが作動し、鍵を持たない者はもう入ることが出来ないと、確認する。
449 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:21:47.91 ID:Ffi96ADO

打止「………せっかく、この部屋には魔避けが施されていたのにねってミサカはミサカは呆れ顔。」

一方「……はァ?」

打止「…ほら、そのドアノブ。ミサカがあなたの部屋に置いてあったコインと同じ、蠍の絵が描かれているでしょう?ってミサカはミサカは指差しながら確認を取ってみる」



―――たしかにドアノブにはあのコインと同じデザインの蠍の紋章のような意匠が刻まれている。
450 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:24:18.06 ID:Ffi96ADO

打止「………これは火星の5の魔法陣。強力な魔除け。しかもこの魔法陣は相当、丹念に作られていて、力がよく満ちているように感じられる。…………魔の者であるベアトリーチェにとって、この魔法陣はとても厄介になるはずってミサカはミサカは考察する」

一方「ハッ!それは心強いこった。この部屋なら密室の上に、魔女であるベアトリーチェ様の魔手からも逃れられるってことだろ。……だがよォ、それなら何であの縁寿とかいう当主はベアトリーチェ様とやらに殺されたンだろォなァ?打ち止めちゃんよォ」

打止「むっ!ミサカのこと、馬鹿にしてるでしょってミサカはミサカは怒りを露にしてみたりー!…………確かにベアトリーチェは中に入れない。でも、彼女には魔法があるし、使い魔だっている。それを使って、当主が自分から書斎を出てくるように仕向けることはできるかもってミサカはミサカはあなたに反論してみたり!」



―――溜息を付き、こいつの話になんか付き合ってられるかと俺は話を切る。部屋に残っているのは、俺に打ち止め、垣根、麦野、源次、滝壺。

沈黙がまた部屋を支配する。煩い打ち止めを黙らせた俺は椅子に座る。

カチャカチャと源次が奥の流し場で皿を洗う音だけが小さく響く。

…麦野に垣根は、何やら考え込むような表情で。滝壺は何を考えているかわからない表情で、机に突っ伏している。……最初は体調が悪いのかとでも思っていたが、どうやらこれは癖のようなモノらしい。

打ち止めは本棚から持って来たのか、古臭いハードカバーの本を読んでいる。……いや、読んでいるというよりは、眺めているというのが正解なのだろう。
ミサカネットワークや学習装置で、ある程度の知識を得ているコイツでも、流石にこんな今使われているかも定かでない様な言語を理解しているとは思えない。
その本の内容はまた、"魔法"とやらだろう。挿絵は全て、魔法陣やその類いの物ばかりであるから。
451 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:26:32.20 ID:Ffi96ADO


麦野「冷静になればさ、……やっぱり、あいつらに対して言い過ぎたかしらね?」

垣根「………まあ、これも悪くない状況だと思うぜ。向こうの3人っていう人数は都合が良い。もし絹旗、土御門、雲川の全員が犯人であるならば、3人はそのまま無傷で、明日会う事になる」

滝壺「……あの中の1人が犯人なら、残り二人の死体ともう一人は行方不明?」

垣根「ああ、あの中の2人が犯人の場合、一人は行方不明。残りは明日会うことになるって寸法だな。………前提として、あの中の人間の1人以上3人以下が犯人であるってのと、殺人は無差別に行われているってのが必要になるワケだが」
452 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:30:08.27 ID:Ffi96ADO

一方「じゃあよォ、敢えて聞くが………オマエ達は、あの中なら誰が一番犯人である可能性が高いと思う?」

麦野「………絹旗は、超電磁砲を殺せる程の力は持っていない。それは間違いないわ」

滝壺「うん。……それはその通り」

一方「………なら土御門か?…わざわざ三下を殺す理由は知らねェが」

垣根「土御門?…アイツこそレベル0か1ってトコロだろ?」

一方「だから言っただろォがよ。能力は0か1かは知らねェが、アイツには"魔術"ってヤツがある。………それがどんな効力を持つかは分からねェが、閉ざされたドアを通り抜けて、人間を殺すくらいは容易いモンなのかもなァ?」

麦野「まぁ……アイツにはアリバイが無い事も多かったわね。…第一の晩・バラ庭園倉庫での6人殺し。アイツは結局、一晩中ずっと一人だったワケだし、鍵もあった。6人を殺し、倉庫に運んで、何食わぬ顔で部屋に戻っていましたってのは十分可能だと思うわ」

垣根「それを言うなら、雲川芹亜もだな。……姫神秋沙があのまま戻らずにいたなら、土御門と状況は同じってワケだ」
453 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:33:16.91 ID:Ffi96ADO

一方「……あの女は無能力者じゃねェのか?」

垣根「まぁ大方そうだろうな。もしくはレベル1か…良くて2か。……だが、雲川芹亜の価値はそこにねぇ。雲川は統括理事の貝積継敏のブレインだ。所謂、俺達とは違った意味での"天才"ってヤツだな」

麦野「…へぇ。噂でだけど、聞いたことあるわ。貝積にはとっても優秀な高校生のブレインがいるってのは。………まさか、あの人だとは思ってなかったけど」

滝壺「うん、前に電話の女が言ってたね。"天才過ぎて手がつけられない"って」

一方「………だが、三下はあの女の事を"先輩"って呼んでやがったぞ」

垣根「わざわざ一般人と同じ学校に通ってるんだろうな。そんな人間なら、普通は間違いなく長点上機行きだろうし。もしくは自分で選んでそこに行ってんのか」

麦野「ふぅーん…。まあ頭の良い人間の考え事は分からないって話かねぇ?」

滝壺「……そうかも」
454 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:34:20.47 ID:Ffi96ADO

そう言って、会話が一段落したところで、ふと顔を背ける。
…ある物が目に入る。



一方「………垣根。さっきのその手紙、2枚目があるンじゃねェのか?」



―――魔女からの手紙。俺達の現状の原因。それを裏から見ると、手紙の便箋が赤く滲んでいるように見える。なにか赤いインクで、絵のようなものが書かれているのか…?



垣根「は?…………お、マジだわ。1枚目にピッタリくっついてて、気が付かなかった」

麦野「……二枚目?」

垣根「ああ…………何だこれ?…おいおい。また魔法陣ってヤツか?血みたいなインクで描かれてて………今度は円の中に、大小2つの三角形が組み合わさってるな。で、また例のヘブライ語だ」

一方「………」
455 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:35:11.90 ID:Ffi96ADO

―――また、か。正直、赤いインクという時点で想像はついたが。……一体これで何個目だ。意味の分からないヘブライ語がどうだとか。記号がどうだとか。




打止「それ。……その魔法陣の名は、火星の3の魔法陣だね。ヘブライ語で書かれているのは、旧約聖書の詩篇、第77篇13節の一部。【あなたのように偉大なる神が、他におりましょうか】………魔法陣の意味するところは"不和"。内部分裂を煽り、敵を自ずから瓦解させるってところだねってミサカはミサカは解説終了!」

一方「………"不和"…だと?」

打止「そう。すっかりベアトリーチェにやられちゃったね」

垣根「まさに今のこの状況ってワケだな。くはは!本当に笑えてくるな。こうも的確に俺らの行動を制されると」

麦野「何よ。………あいつら3人が出て行ったのは、その魔法陣のせいだっての?………魔法なんて存在するかよ。偶然だ、偶然」
456 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:36:01.69 ID:Ffi96ADO

一方「…………そういや"魔法"ってのは知らねェけど、"魔術"ってのは存在するらしいぜ。どうもここンとこ頻繁に発令される、第一級警報(コードレッド)や第二級警報(コードオレンジ)ってのはよォ…そっちの関係らしい」

垣根「"魔術"………?んなもん科学がまともに発達してねぇような地域でされてる、宗教の一環じゃねぇのか?」

一方「俺も詳しい事は知らねェ。………ただ、海原に土御門は関係ある。でもまァ、この一連の事件に対してはソレについて言及してなかったし、突っ込んでも来ねェから、関係はなさそうだがな」

滝壺「……ともかく一度きぬはた達に連絡をとってみた方が良いと思う。…内線は繋がるって言ってたんし」
457 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/20(水) 21:36:58.41 ID:Ffi96ADO

麦野「……」

源次「…電話でしたら、ここにございます」


―――電話は書斎机の上にあった。アンティークで見るからに古めかしい、学園都市では飾り物以外ではまず見ることのないような形状をしている。本当に繋がるのかと心配にさえなった。



垣根「俺が掛ける」



―――そう言って垣根は受話器を取った。源次が客間に繋がるであろう番号を回す。




……

垣根「…………………。駄目だ。コール音は鳴るが繋がらない。どっかに行ってんのか…?」

滝壺「……わからない。あの部屋は、ここみたいにトイレとか付いているわけじゃないから、3人が部屋から出てる可能性はあるかもしれない」

麦野「………鍵もないんじゃ、一人残すということも出来ないしね」

垣根「……とりあえず5分後にもう一回掛けてみっか」
458 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/20(水) 21:37:25.40 ID:Ffi96ADO

終わりです

何かありましたら、どうぞ。
459 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 21:45:12.05 ID:IFFVRIgo
>>458
怒涛の投下乙です
ってか今更ながら、一方「六軒島」になったんですね
戦人役は一方か
460 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/20(水) 22:44:19.62 ID:Ffi96ADO

>>459
乙ありがとうございますm(__)m
読んで下さって嬉しいです!

〇〇「……六軒島?」は
また変わるかも…?
461 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 23:59:53.04 ID:qmghQyM0
この状況に無理にこじつけるなら、マリアは言うまでもないとしても
一方バトラ、垣根ジョージ、麦野なっぴー、滝壺ジェシカ、かな

しかし原作を意識することにあんまり意味はなくなってきたかも
マリアが外に出てないし、一人多いのも気になるし
一番殺しにくい超能力者3人残して、この後どういう結末が待つのか実に楽しみだにぇ
462 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:16:11.24 ID:7q5tvgDO
       /´~~~~`ヽ、  、
      (、/^^^^^^^\ \ !
      //      ヽ§.!ノ、
      l i_{ _j___{_|__|.§| |    
      | .lて)  て) |〔><〕o      心から乙って言ってるって信じてクレル?
      | {"  _   "|V V (         
      ゞ ゝ、 _ , イ.レノ ヽ
      ( (/|〔><〕` T!ヽ )  )
      )/./⊂O⊃~~ノ i ( (
      ./ ( `‖‖ ̄ノ/\ ) )
463 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 14:11:42.25 ID:MsIzkUDO
>>461

楽しみにしてくれてありがとうだにぇ(-ω-*)

>>462
クレル…!!
464 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/22(金) 20:36:03.34 ID:CSZYmcDO
次に来るのは来週かなってミサカはミサカは(ry
465 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/26(火) 09:43:52.38 ID:Dk08LsDO
お久しぶりです
今日か明日投下しにきます
466 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 15:02:07.98 ID:2HmW7bg0
ヒャッハー!続きだ!!
467 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/26(火) 22:41:36.43 ID:Dk08LsDO
投下を始めます
468 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 22:49:18.40 ID:2HmW7bg0
<●>::::<●>
469 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/26(火) 22:50:37.13 ID:Dk08LsDO

―――大した事は無いと考えていた。こうなった今でも"魔法"なんてものは信じていなかったし、向こうは3人で居るから。……垣根が言う理論も間違っちゃいないのだろうが、俺は誰一人として、殺されるような事はないと思っていた。


垣根「…………出ねぇな。………あいつらは何やってんだ?仲良くお喋りでもしてて、電話の音に気付いてないなんて事じゃねぇだろうな」

一方「………」

源次「出ません…か…」

垣根「…ああ。さっきと同じ様にコール音は鳴ってるから、内線が切られたってワケじゃなさそうだしな」

滝壺「……少し心配。…むぎの、きぬはた達の様子を見に行こう」

打止「…………それはあんまり推奨しないかなってミサカはミサカは打診してみる」

一方「…ハァ?」

打止「ここからあの人達を追い出した理由、覚えてないのってミサカはミサカはあなた達に確認してみる」

麦野「………」
470 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/26(火) 22:53:06.18 ID:Dk08LsDO

垣根「…なら、俺も一緒に行きゃ問題ねぇだろ。……罠でも何でも仕掛けてくるにしたって、レベル5を2人同時に相手に出来るような人間なんざいねぇだろうしな」

麦野「……アンタ。滝壺だけにはえらく親切じゃないの」

垣根「"だけ"じゃねぇよ。俺は女子供なら、誰にでも優しいぜ?」

麦野「死ね。………で、一方通行。仕方ないから私達は一回、客間の様子見てくるわ。……アンタ達二人はどうする?」

一方「……」
471 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/26(火) 22:57:12.85 ID:Dk08LsDO

―――結局、思考した結果。
俺もコイツらと一緒に客間に行く事にした。…今、この人数をまた二手に分けるのは得策でないと考えたからだ。

滝壺はライフルを持ち、麦野の横に、その前には垣根と源次が立ち書斎を出る。…俺と打ち止めはその後ろに。

こうして俺達は最終的に、安全であった密室から出ることとなり、安全でない客間に導かれていく事になった。

……あの当主もこんな風に部屋からおびき出されたのかもしれないと、ふと思い付いた。……違うのは人数が複数であったか、単一であったか。
……小さな事だが、これは大きな差だ。


コツコツと靴が鳴る音と俺の杖を突く音だけが鼓膜を響かせる。
遅くもなく、早くもない速度で俺達は屋敷を歩く。周りを見渡し、辺りを警戒しながら。


…そっと、首元のチョーカーに手を触れる。…今の俺には、もう"自動防御"の機能は無い。このスイッチを入れない限り。…もし不意打ちで拳銃にでも頭を撃ち抜かれたなら、大した医療技術もない"外"では、間違いなく即死だろう。

今や超電磁砲もいない…俺が死んだなら、誰がこのクソガキを守るというのか。……こんな所であっさりと俺だけが死ぬワケにはいかない。
472 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/26(火) 23:00:34.17 ID:Dk08LsDO

―――外は相変わらずの天気だ。雨音は更に勢いを増す。



垣根「……そういや、御坂美琴と上条の頭に刺さってたアイスピック。……あれ多分、キッチリ頭蓋骨にまで届いてやがったんだよな」



―――垣根は後ろを振り向きながら、唐突に話を切り出す。このクソメルヘンには危機感とか緊張感というモノは無いのだろうか…。



麦野「……何よいきなり。それが何かあんの?」

滝壺「……」

垣根「…分からねぇか?頭蓋骨をぶち抜いて眉間にアイスピック立てるなんてよ、普通の人間の力じゃまず無理だって事。…頭蓋骨ってのは役割は主に頭部の保護。想像してるよりもずっと強度があるんだよ」

麦野「……で?」
473 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/26(火) 23:02:28.70 ID:Dk08LsDO

垣根「…要するに。犯人はよっぽどの馬鹿力か、ボーガンみてぇな道具持ってやがるって事だ。…前者ならまだ良いけどよ。……後者なら中々厄介なんじゃねぇかって話」

滝壺「……つまりトラップが仕掛けられるかもしれないってこと?」

垣根「そういうことだ。気をつけた方がいいぜ?…いきなりアイスピックが飛んでくる可能性だってあるってワケだ。……そうじゃなくても犯人には容易に近付かねぇ方が良いだろうな。………能力を使ってそうなってんのかどうかは知らねぇが」

一方「…そりゃそォだな」



―――……とは言ってみたものの、実際"気をつける事"なんざ気休め程の安心すら呼べないのだろう。……思い起こせば、犯人は第一の晩、6人をもほぼ同時に殺しているのだから。
474 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/26(火) 23:04:38.19 ID:Dk08LsDO


―――客間まではこんなに距離があっただろうかと思った頃に、源次、そしてほんの少し遅れて垣根が同じ一つの部屋の前で立ち止まる。…どうやら垣根も道順を覚えていた訳ではないらしい。


一階。客間は、廊下の突き当たりだ。



源次「………では、開きます。皆様、ご注意を」




―――緊張が最大になる。この部屋にいるのは誰だ?……三人だ。土御門に絹旗最愛、雲川芹亜。……そうだ。そうでなければいけない。



ガチャ、と。
ドアを押すと音がする。
475 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/26(火) 23:06:31.36 ID:Dk08LsDO

…だが、これは扉が開いた音ではなく、施錠により開かない扉の音だった。

その手応えを感じたのか、源次はすぐにポケットから鍵束を取り出し全てを見た後、すぐに一つの鍵を選び出し、鍵穴に差し込んだ。


源次「…鍵が開きました。行きます」



扉の真正面にいるのは垣根帝督だ。…開いた瞬間、眉間にアイスピックが飛んで来るかもしれないというのに、手はポケットに突っ込んだまま、身構える気配すら無いのは、体の表面に未元物質でも展開させているからだろうか。




源次は勢いよく扉を開いた。
476 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/26(火) 23:07:39.42 ID:Dk08LsDO

驚愕した。
それはアイスピックが、垣根に刺さったからではない。

部屋にはちゃんと三人在った。










血の海に溺れ、死体と化して。












477 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/26(火) 23:09:22.42 ID:Dk08LsDO


客間は真っ赤に染まっていた。
それは塗料ではなく、死体から噴き出したであろうヒトの血液によって。




床には3つの肢体が横たわっていた。
…土御門、雲川、絹旗。断定は出来ない。何故なら、……またいつかと同じように




今度は全員、顔を潰されているから。

だから、判別基準は服装と体型。
どこが目で、口で、鼻かすら分からない。顔面が無いのだから。





…垣根は側にしゃがみ込み死体をじっと見ている。
478 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/26(火) 23:11:23.83 ID:Dk08LsDO

ただ、それだけでは終わらない。3人の体には他にも損傷が見られた。……例の、"アイスピック"だ。それは、……土御門元春には腹、絹旗最愛は腿。いや、違うな。これは膝だろうな、と俺はカットに納得する。



碑文だ。



"第六の晩には腹を抉れ。
第七の晩には膝を抉れ。"


……おおよそ、雲川芹亜のふくらはぎの辺りにも、同じ様に突き立てられているのだろう。
479 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/26(火) 23:12:44.09 ID:Dk08LsDO


第六の晩に、腹を抉りて殺せ。

第七の晩に、膝を抉りて殺せ。

第八の晩に、足を抉りて殺せ。



……これで第八の晩までが、すんなりと終わってしまった。

全員が、きっとこの結論に辿り着いている。
碑文がどうだとか、死体を見た瞬間頭に思い浮かんでしまったのは……認めたくはないが。



…そして、こんな状況を打ち止めに見せるわけにはいかないと気付いたのは、それからだった。

その間というのは、長い時間ではなかった筈だが、もうきっと遅い。

そう思いながら、斜め右に、打ち止めの方に、顔を向ける。
480 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/26(火) 23:14:11.11 ID:Dk08LsDO

そして俺は、ぞっと身の毛がよだつ様な感覚に陥り、戦慄した。




打ち止めは笑っていたのだ。



……鮮血の海を見ながら。
いつもの様な笑顔ではなく、顔を歪ませて。死人を嘲笑うかのように。




一方「……オイ。何が面白ェンだクソガキ」

打止「………あなたは愉しくない?」

一方「……クソッタレとはいえ、知り合いが殺されてンだぞ」

打止「それは答えになってないよってミサカはミサカはあなたに指摘する。……………やっと、終わったんだよ」

一方「…アァ?」

打止「…………第八の晩は終わり、………魔女は蘇る」
481 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/26(火) 23:15:47.32 ID:Dk08LsDO
終わりです


本編の方はもしかしたら次で終りかもです
482 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 23:19:58.37 ID:dNRjkj20
「本編は」ってことは、あのひぐらし時代からの伝統ある
和やか打ち上げムードなお茶会もやってくれるって信じてるって俺は俺は期待してみる!
いやぁ、あの収録お疲れ様でしたーって感じがたまらないよなー
最後にはサプライズゲストも登場するしね!!
483 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 23:20:49.85 ID:2HmW7bg0
おつ

残ったのは最強メンバーだがまったく解決できる気がしない…ww
484 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 23:41:06.46 ID:av.UAv.o
もやしにメルヘンにババアか
485 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 23:47:30.02 ID:pw0/rLEo
確かにお茶会は楽しみ。
それにしても、EP2はやってくれるんだろうか。
一方さんが戦人ポジなら、幻想描写にどういう反応をしてくれるのか気になるなあ。
486 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 23:48:43.16 ID:7H7gtp6o
このままいくと美琴の舌のムニエルか
海原が顔耕されながら起き上がるレベル

と思ったが親族フルコースはEP2だったな
487 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 23:50:00.03 ID:av.UAv.o
美琴の舌のムニエルと聞いて顔を耕されてるのに起きる海原か

ほう
488 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 23:56:51.99 ID:8eY4APIo
こんなことが起きりゃ碑文の謎解きから完全に目的が犯人捜しになるもんな、どうしようもねえわな
489 :一方「……六軒島?」 [!red_res]:2010/10/27(水) 00:33:24.55 ID:kSjD7ADO

???「では、赤で宣言しておこうか。《本編終了後、お茶会は開催される》。……ただし、サプライズゲストだとか、ほのぼのだとかは保証出来ぬがなぁ?………くくくっ!」
490 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/27(水) 15:02:36.41 ID:3P0Qvpko
きっとカケラの中にはレベル5勢がぶち切れて島ごと消滅したのもあるんだろうなぁ…

お茶会で打ち止めを食べる役はまかせろ
491 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/27(水) 17:28:10.94 ID:kSjD7ADO
本日21時頃投下に来ます。


本編は終演です。
492 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/27(水) 18:30:51.79 ID:ZLwcxsAO
超期待
493 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/27(水) 20:00:43.58 ID:kSjD7ADO
予定より早く書けたので1時間前ですが投下します
494 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/27(水) 20:03:23.40 ID:kSjD7ADO

垣根「……ひでぇな。…状況としちゃ、最初のバラ庭園の倉庫に似てるか。顔面はねぇし…大体これ本当に本人なのか?」

一方「…………さァな。ただ、体格は土御門に関しては一致してるな」

垣根「…残り二人、俺はこいつらとはここに来る前は会った事もなかったから、そこら辺はよく分からねぇんだよな…………おい、麦野………………って、あれ?」

一方「…?」



―――振り向くと、麦野沈利がいない。滝壺理后も。…確かに部屋には一緒に入った筈なのに。
495 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/27(水) 20:07:37.83 ID:kSjD7ADO

打止「………原子崩しなら、ここに来て"手紙"を見付けた途端、すぐに滝壺さんと一緒に部屋を出ていったよってミサカはミサカは見た事を報告する」

一方「……手紙だァ?」



―――"手紙"とは、何度か見た、金色の片翼が描かれた封筒に入った"魔女の手紙"の事だろうか。……そんなもの、ここに在るか無いかなんて、俺は気にも留めなかったが。



垣根「手紙は、もうねぇな……そのまま持っていったのか?…つか何処に行きやがったんだ?」

源次「……追い掛けましょうか?」

一方「………それが得策だろォなァ………あのクソ女…手間掛けさせやがって」



―――思考する。…いくらレベル5序列第四位とはいえ、こんな状況の中部屋を出て行くなんて、どうかしている。手紙には優先させなければいけない何かが記されていたのだろう…か。




垣根「……ってオイ!扉開かねぇぞ!?」
496 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/27(水) 20:10:01.84 ID:kSjD7ADO

―――…その頃。
麦野沈利、滝壺理后の両名の姿は玄関ホールにあった。それは"ベアトリーチェの肖像画"の飾られた場所。碑文が刻まれている場所。

客間で拾った手紙をぐちゃぐちゃと手で丸め、投げ捨てる。そして、滝壺がライフルを構えたのを横目でちらりと見ると、声を上げる。



麦野「………姿を見せろ。クソ女…………いや、黄金の魔女・ベアトリーチェ様とやらよォ………部下が殺られたなら、上司が敵討ちってなァアアア!!!!」



玄関ホールは薄暗い。当然だ。明かりもほとんどなく、そして今は真夜中であるのだから。
僅かな灯りで、中央が照らし出される以外は、漆黒の闇で塗りつぶされている。
497 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/27(水) 20:12:02.36 ID:kSjD7ADO
………そんな中、黄金に輝く蝶が一匹、二匹と。そしてついには何百匹と暗闇から現れ、ひらひら舞い踊る。

ごくりと唾を飲み込み直し、黄金の蝶たちに、麦野は少し汗の滲んだ手の平を。滝壺はライフルの銃口を、向ける。




麦野「…………ようやくお出ましってかァ……?重役出勤御苦労なこった。……………決着をつけようか。貴重な人材ぶっ壊してくれた借りは、3倍にしてで返してやるからよォ!!」

滝壺「……きぬはたの敵は必ず私達がとる…!」

麦野「……テメェがいう決闘を受けてやるよ………始めよォぜ!!!」
498 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/27(水) 20:13:54.64 ID:kSjD7ADO

―――黄金の蝶が、ゆっくりと人型を成してゆく。そしてそれは薄明かりの中からゆっくりとこちらに歩み出てくる。


麦野は"原子崩し"の照準を"ソレ"に合わせ……睨む。



"魔女"は、黄金の杖を振り上げ…笑う。




……演算が終わる。
499 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/27(水) 20:18:53.89 ID:kSjD7ADO

垣根が開かないと言った扉はどうやら鍵では無い何かで故意に閉じられているらしい。予想は"原子崩し"だ。

俺はチョーカーのスイッチを入れ指をスッと扉に向ける。…風が空を切る。

ドアが開いた瞬間、遠くならパンッと乾いた銃声が…聞こえた。


源次「…!?」

垣根「……今の音は滝壺のライフルか。…面倒な事になりそうだな」

一方「全くだな、オイ。………玄関ホールの方か」

打止「……」
500 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/27(水) 20:22:33.48 ID:kSjD7ADO

―――音がしたのは予想通り、玄関ホールだった。
………薄明かりの中見えたのは、静寂の中に倒れ込む麦野沈利と滝壺理后の姿だった…。



垣根「なッ………おい!麦野!滝壺!?」


二人の額には、お互いに、銃で撃たれた跡があった。そして、……そこから一筋の血が流れ出ている。

辺りを見回し、微かに香る硝煙の臭いの元を捜す。それはやはり、滝壺理后の側に落ちているライフルの銃口からだ。





…………まさか…自殺?



垣根「…これは流石に…訳が分かんねぇな………どういう状況だ?仲間割れ?……相打ちか?」

一方「………滝壺理后は、まだ理解が出来る。………なンで麦野沈利まで銃なンかで撃たれて死ンでやがる…」

打止「………」

垣根「それに、手紙ってのも見当たらないな…………何が書いてやがったんだろうな」



―――…理解出来ない。それはきっと、垣根も同じだろう。………ただ、打ち止めだけが全てを悟っているかのように、問い掛けは愚問だとでも言うように、何も言葉を発しない。
501 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/27(水) 20:23:42.21 ID:kSjD7ADO

打止「………第九の晩に、魔女は蘇り、誰も生き残れはしない。……そして、第十の晩に旅は終わり、黄金の郷へ至るだろう。
……これで終わり。ベアトリーチェ……おめでとう。ミサカは、この奇跡の瞬間に立ち会うことが出来て嬉しいよ」



―――黄金郷。
全ての死者は蘇り、失われた愛すらも蘇る。



一方「いい加減にしろ!!………何がめでてェンだ!オマエも殺されるかもしれねェンだぞ!!」

打止「…………きゃははは。もう遅いよ?一方通行。……ベアトリーチェには能力は効かない。隠し持っている銃だって同じ。………それに、殺されるも何も、もうオシマイなんだよ。旅は終わりを告げた。……時計を見てみてよってミサカはミサカは指をさしてみたり」



―――オシマイ?終わりを告げる?そして………時計?

俺はクソガキが指した方に目を向ける。肖像画の隣にある大きな時計。

2本の針は頂点で交わろうとしている。……針が指し示すのは12の数字。…24時、0時だ。

一日の終わりにして、始まりの時間。



打止「…………ベアトリーチェ!」



―――何もないはずの所に打ち止めは駆けて行く。
それはまるで、愛しい人を追うかの様に。
502 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/27(水) 20:26:17.39 ID:kSjD7ADO





闇の向こう。






黄金の蝶が羽ばたき、

ゆらりと、人影が揺れる。







一方「なッ………!?」
503 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/27(水) 20:38:00.82 ID:kSjD7ADO

―――有り得ない。有り得て堪るか………こんな滅茶苦茶、あって堪るかよ。

……魔女なんて"い"ない。
そんなオカルト認められない。

オマエは存在してはいけない。

ここは人間の世界だ

人でない存在なんて、認められない、認めない。


チョーカーに手を掛ける。

……すると、魔女にしがみ付いたまま、打ち止めは振り返る。
504 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/27(水) 20:40:22.83 ID:kSjD7ADO

打止「……だから、無駄だよって…………ベアトリーチェにそんな能力なんて意味ないの。………どうして分からないのかなってミサカはミサカは物分かりの悪いあなたに溜息をついてみたり…」

一方「…"そいつ"から離れろ、クソガキ……。俺は魔女なんて認めねェ!!一歩でも動いてみろ、指一本でも動かしてみろ。その瞬間オマエを殺す………」

垣根「………黄金の魔女、ベアトリーチェ…………」







「くくくっ!、あははははははははははははははははははははは!!!」」





―――魔女の笑い声は高らかに響き渡り、それに加え、ホールの大時計までが鳴り響く。

それは、24時を知らせるものだ。

今日という日の終焉を告げる。

過ぎた時間はもう二度と戻って来ない。
………それは発展した科学技術でさえも覆せない、全世界共通の"暗黙の了解"。






時間切れは、魔女の勝利と、ルールには明記されていた。




打止「………ねぇ、一方通行。…垣根さんに源次さん。……旅は終わって、"魔女"は蘇った…!」
505 :一方「……六軒島?」 [saga]:2010/10/27(水) 20:41:48.02 ID:kSjD7ADO

―――そして、誰も生き残れはしない。



魔女は賢者を讃え、四つの宝物を与えるだろう。




一つは、黄金郷の全ての黄金。
一つは、全ての死者の魂を蘇らせ。
一つは、失った愛すらも蘇らせる。
一つは、魔女を永遠に眠りにつかせよう。






………安らかに眠れ、黄金の魔女ベアトリーチェ。
506 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/27(水) 20:42:16.37 ID:kSjD7ADO
――終。
507 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/27(水) 22:19:22.53 ID:zMn7AAQo

一方さんは最後にチョーカーのスイッチ入れたのかな?曖昧でわからなんだがどうなんだろう
508 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/27(水) 22:25:13.88 ID:06FOYl20
EP本編完結乙
せっかくなので置いていきますね
http://www.youtube.com/watch?v=yGJnZX1LkGM
509 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/27(水) 22:38:04.87 ID:NbeHBzEo
>>506

Bring the Fateは反則だぜ……
510 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 00:25:14.04 ID:NEBUVHk0
おつ

うみねこ知らないのでこの終わり方は正直驚いたが、最後まで面白かったよ






まだ続きがあるんだよな?な?(チラッ
511 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 01:09:49.39 ID:Jm7VUTQo
今のところEP7まであるうちの第一章だしな
メタ世界がないから一番短いし
512 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/28(木) 06:08:33.97 ID:AYLmfQDO
乙ありがとうございます
本日また投下に来ます
513 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 20:48:33.58 ID:7iOHckAO
そろそろかも?
わくわく!
514 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/28(木) 23:49:19.32 ID:AYLmfQDO
始めます
515 :お茶会 [saga]:2010/10/28(木) 23:52:54.84 ID:AYLmfQDO

御坂「ほら…さっさとしなさいよ」

上条「どうして俺が……いや、まあ良いけどさ。
…じゃ!これにて"うみねこのなく頃に EpisodeX・proof of the golden witch"は終了!みなさん、お疲れ様でした!」

垣根「おぅ!お疲れー」

絹旗「超おつでしたね!」

姫神「うん。お疲れ様」

打止「ほらほら、あなたも!ってミサカはミサカは場を盛り上げてみたり!」

一方「アァ!?大体なンでこンな所に俺が……」


純白のクロスが敷かれている丸いテーブルの上には、ふわりと湯気を立てているアッサムの紅茶に、バタークッキー。

彼を取り囲むかのように、辺りには色とりどりの薔薇が咲き誇っている。


招かれし客人は彼ら7人。
516 :お茶会 [saga]:2010/10/28(木) 23:55:04.55 ID:AYLmfQDO
垣根「何はともあれ、これにて"EpisodeX・proof of the golden witch"は幕を降ろしたってわけだな」

一方「まァ…結果は俺達の惨敗ってトコロかァ?」

絹旗「うーん…まず私達は魔女と戦おうともしなかったわけですからね。その言い方で超正しいのかは判別しにくいところです」

打止「そうだねーってミサカはミサカは同意してみる。じゃあ……バッドエンドっていうのはどうかな?」

姫神「…それが多分。ぴったり」
御坂「うん。謎解きにほとんど挑んでいなかったしね…それが良いわね」

一方「一日目にクソガキが読み上げたベアトリーチェの手紙には、碑文の謎を解いてみろって予告してあったしなァ」

垣根「犯人探しやら何やらでそんな余裕なかったからな…」

絹旗「……もし碑文が解けていたなら、超違う結末もあったのかもしれませんね」
517 :お茶会 [saga]:2010/10/28(木) 23:56:33.11 ID:AYLmfQDO

上条「……バッドエンド。不幸が日常の上条さんには、ぴったりの言葉ですよ…」

一方「……三下は不幸不幸っていつも煩ェンだよ」

御坂「ま、まあ…一方通行も、酷い目にあった者どおし、ここは仲良くしましょ!ねっ?」

打止「お姉様の言う通りだよ!喧嘩売るようなこと言わないのってミサカはミサカはあなたを怒ってみたり!」

一方「………チッ」

上条「ふ、不幸じゃないッ!?」
518 :お茶会 [saga]:2010/10/28(木) 23:57:34.46 ID:AYLmfQDO

上条「……バッドエンド。不幸が日常の上条さんにはぴったりの言葉ですよ…」

一方「……三下は不幸不幸っていつも煩ェンだよ」

御坂「ま、まあ一方通行も、酷い目にあった者どおし、ここは仲良くしましょ!ねっ?」

打止「お姉様の言う通りだよ!喧嘩売るようなこと言わないのってミサカはミサカはあなたを怒ってみたり!」

一方「………チッ」

上条「……不幸じゃないッ!?」
519 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/28(木) 23:58:07.38 ID:AYLmfQDO
>>518
ミスです
520 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:00:19.31 ID:7wYNxsDO

姫神「……酷い目と言えば。…やっぱり。あなたが一番だと思う」

絹旗「私ですか?まあ…顔面崩壊、膝に杭ですからね。……たしかに超そうかもです……ま、そういう運命だったって事ですよ」

垣根「あれは見るに悲惨ってヤツだよな。発見する身にもなれってモンだぜ?」

御坂「そんな言い方はないわよ…大体…垣根さん達だって、最期は壮絶に悲惨だったじゃない」

一方「…ほとんど身が残ってねェみてェだったしな。オジギソウでも骨と服は残ってやがったってのによォ」

垣根「でもよぉ、痛みってのがなかった気がするんだよな。…というか、そこら辺の記憶は曖昧で、ほとんどよく分からねぇんだけど」

姫神「それは。そうかも。私も痛かった覚えが無い」

上条「俺もだ。眉間に杭なのにな…」

打止「痛い記憶がないのはね、ベアトリーチェが魔法で殺害を行ったからだよってミサカはミサカは言ってみる」
521 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:03:31.47 ID:7wYNxsDO

一方「魔法に魔女ねェ…。……そんなオカルト信じる日が来るなンざ、一生ねェと思ってたわ」

御坂「うん、そうよね。…でも絹旗さんに土御門さん、雲川さんの死亡は、その事実の確固たる裏付けになったわ。この島にはいない20人目、すなわち魔女の存在を証明できたもの」

垣根「だな。まあ今となっちゃおかしい事は一つもなかったって事が、よく分かる話だ」

打止「お姉様達が最初、ベアトリーチェを信じる事が出来なかったのは、見えなかったからだよね?ってミサカはミサカはクッキーに手を伸ばしながら尋ねてみる」

一方「まァな。……目に見えないモンはそりゃ信じられないだろォがよ」

打止「うん。あなたは特に反魔法力が強かったからね。見る事が出来なかったのも、ミサカは理解できるけど」

絹旗「遺産に孤島。超古めかしい屋敷まで揃っていたので、てっきり超王道ミステリーだと思い込んでいました」

姫神「…本格ミステリーだと。私も思っていた」

垣根「が、実際はファンタジーでしたってな」

打止「むっ!ファンタジーっていうのは頂けないかもってミサカはミサカは反論する!ベアトリーチェは"い"るんだから!」

御坂「…人間には不可能な事を幾つもやってのけた。劇中の私達は、それを否定したくてあれこれと考えたけど。…ちゃんと今なら言えるわね」

一方「犯人は魔女だった。…もう、その一点においては何の疑いもねェな。黄金の魔女ってのは存在するンだよ」
522 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:06:37.04 ID:7wYNxsDO

打止「あなたまで!ミサカはミサカは感激で涙がこぼれるくらい嬉しいかも!」

絹旗「…神も魔女も、超恐れを抱く人間にはその通りの恐ろしい存在かもしれませんが、信じ、敬う人にとっては、きっと超慈しみのある存在であるという事ですね」

垣根「絹旗ちゃんの言う通りだ。それこそ宗教信仰の基本らしいぜ」

御坂「じゃあ、綺麗にみんなで意見も纏まったことだしさ。探偵ごっこは終わりにして、ベアトリーチェの碑文の謎解きをしましょうよ!私達がみんなで考えれば、きっと解けるはずだわ」

打止「賛成!ってミサカはミサカは手を挙げてみたり!きっと、ベアトリーチェも喜ぶよ」

一方「……劇中じゃ、ほとんど誰も手紙なンざ無視してたからなァ。良いンじゃねェの?」

姫神「……せっかく。わざわざ手紙まで送って出題したのに。ほとんど無視されて。少し可哀想に思う」

打止「こんな所に碑文のメモが!まあミサカのなんだけど☆ってミサカはミサカは一人でツッコミを入れてみたり!お姉様、お姉様ー!」
523 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:08:16.31 ID:7wYNxsDO
垣根「………物語は、この時点からすでに間違ってたんだろうな」

一方「………かもな。俺達は、指示にすら従わなかったンだからよ。……最初から碑文の謎に挑むべきだったのかもなァ」

絹旗「すっかり遅くなってしまいましたが、今からでも再挑戦するのは超オッケーでしょう。…それで魔女様には許していただくということで。……えっと、最初は…"懐かしき、故郷を貫く鮎の川"……」



打ち止めは、ノートをぱらぱらとめくると、碑文を記したページが全員に見えるようにテーブルの真ん中に置く。

皆はそれを覗き込みながら、持ち前の頭脳を活かし、楽しげに碑文の謎をあれこれ推測している。
 
やさしい紅茶の香りと、クッキーのバニラの香りが、それに彩を加え、ゆったりとした時間が7人の間に流れる。
524 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:10:28.54 ID:7wYNxsDO

上条「…………なあ、ちょっと待てよ、お前ら…」



何か唖然としている様な、動揺している様な声色で、発言したのは上条当麻であった。
表情は苦虫を噛んだかのように…不愉快そうにしかめている。



上条「…お前ら、さっきから聞いてりゃ、何でそんな結論に至るんだ…?何で…魔女の仕業って事にして終わらせてんだよ。……たしかに世界中には魔術師だっている。だけどこれは違う!これは人間の犯行だろ!?」



先程までの雰囲気は一瞬で消え去ってしまい、もう誰の話し声も聞こえてこない。

……上条当麻はどうしていきなり変な事を言い出すんだろうかと、不思議に思っている。

その雰囲気を感じとったのか、上条当麻も一度口を噤んだ。
525 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:12:25.79 ID:7wYNxsDO

御坂「……だって、明らかに人間には無理な事件だったじゃない。……例を上げるなら、第二の晩。私とアンタが殺された時よ。部屋には鍵だけでなく、チェーンまで掛かっていたらしいじゃない」

絹旗「全くもって超その通りです。どの事件だって、人間には超不可能なことばかりですが?」

姫神「そう。人間じゃ。説明がつかないことばかり」

垣根「今更何言い出すんだ?上条」

上条「ちょ、ちょっと待てよ…!レベル5のお前まで、どうしてそんな結論になるんだよ!?こんなの……何かのトリックでも使って、人間が起こした事件に決まってるじゃねぇか!"魔女"っていう幻想に罪をなすり付けてるだけだろ!?」

絹旗「……では、私が客間で殺されてた時、顔面を超全壊されていましたが、……あれは人間が犯人なら、どう超再現するのですか?」

上条「そりゃ、残酷だろうけど……庭園の鍬でも使えば、できない事はない…だろ?」

絹旗「……まあ…そうですね」
526 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:15:34.41 ID:7wYNxsDO

御坂「………じゃあさ、さっきも言ったけど、私とアンタが殺された第二の晩の密室は?扉にはしっかりと鍵もチェーンも掛かってた。無論、窓もね。……まさか、"私がアンタを殺してその後にチェーンを掛けた"なんて言わないでしょうね?」

上条「…まぁ、そのトリックは劇中でも保留になったままだったっけな。……それはさ、とにかく、犯人は鍵だけは持ってる可能性が高い。扉の僅かな隙間からでも何かできるだろ…?」

御坂「…ちゃんと説明できやしないのに、人間に可能だと断言するのはどうかと思うわよ?」

上条「でも…おかしいだろ!?魔女なんかがいるなら、みんなが揃ってる時に出てきて、殺しを行わなかったんだよ!?…それをしなかったって事は、それは出来なかった。つまり魔女なんかいないって事だ!何でこんな所で、思考停止してんだ!?いい加減始めようぜ!!」

一方「……ハァ。その密室で殺された人間がよく言えンな。…犯行が人間に可能ってンなら、説明してみろよ。……………できねェよなァ?三下の頭じゃ、何一つ思い付きすらしねェだろ?クカカッ!」

上条「…ッ!…できなきゃすぐに犯人は魔女ってことになるのかよ!」
527 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:17:55.27 ID:7wYNxsDO

打止「……上条当麻は問題を取り違えてるよってミサカはミサカは冷静に言ってみる。…ミサカ達は、"人間には不可能→よって人間じゃない存在が犯人→犯人は魔女"。そう、三段論法で説明しているのに。あなたは、説明できないけど魔女はいないとか、一方的な決め付けばかり」

上条「…じゃあ説明さえ出来れば、……お前達はその魔女幻想やめるのか?」

御坂「さあ?まあ、アンタの説明次第じゃないの?………でもアンタ、分かってるのよね?……………その説明とやらは全て私達の中に犯人はいるって事を疑うことになるのよ?」

絹旗「あるいは、私達の中の人間を犯人にでっちあげたいか、でしょうか?」
528 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:20:20.86 ID:7wYNxsDO

上条「そ…そんな事は言ってねぇだろ!?……ただ、勝手に19人目を作りあげてるのは簡単に賛同出来ねぇし、もし居たとしても…人間だ!……それを全部を否定しきった最後の最後に出てくるのが"魔女"っていう幻想だっていう話をしてるんだ…!考えてみろよ!魔女なんているわけないだろ!?何でさっきからテメェらは、魔女が犯人ってので結論付けてんだよ…そりゃ、俺だってあの中に犯人がいると思いたくない……だからって、それで誤魔化すのは間違いだ!仲間を、自分を殺した犯人を。見つけ出したいとは思わねぇのか!?」

垣根「…だから言ってるだろーが。犯人は魔女だってな。ちなみに………そこに"い"るぜ?」



一匹の黄金の蝶が側を横切る。








529 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:25:07.17 ID:7wYNxsDO

打止「ベアトリーチェ!」

上条「…ッ!?」

一方「……悪ィな。三下は低脳だからよォ…」


「良い良い…。魔女である妾は、この程度の事で怒りを現にしたりせぬ」


姫神「……上条くん。魔女であるベアトリーチェが姿を現してくれるのは。とても珍しい」

上条「この人がベアトリーチェ………魔女だっていうのか…!?」


「……招かれた茶会のホストくらい、知っておいた方が良いと思うぞ?上条当麻」


御坂「こいつは…その、何も分かってなくて……」

上条「そ…そこまでして、俺に魔女が存在すると……19人目が犯人だと、思い込ませてぇのかよ。何が目的だよ…!」

絹旗「…誰か一人でも信じなければ奇跡は起きないんですよ。奇跡が、……"魔法"が完成しないんです。これで分かっていただけましたか?」
530 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:36:55.07 ID:7wYNxsDO

上条「まずそれが間違ってるだろ!?奇跡なんてのは、本人さえ信じれば起こせるんだ…!てめぇが魔女だっていうなら、俺が信じようが信じまいが、"魔法"ってのは完成するだろ!」


「…………」


上条「……だからこれは幻想だ。打ち止め達が創り上げた"魔女ベアトリーチェ"の幻影だ!………だから、全員がその存在を信じるなければ存在が許されない!………そうだろ!?」


「………成程。やはりラムダデルタ卿の言う通りであるな。…似ている。……ヒトの分際にしては、悪くない。"幻想殺し"………その右手を持っているのは些か厄介であるものよ…クククッ!」
531 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:38:31.94 ID:7wYNxsDO

上条「……似てる?…何の事か分からねぇけど、…俺はお前の事は認められない。信じることもできない!」

垣根「はぁ。…まだ言うかよ」

上条「垣根!……確かに、この2日間、おかしな事は何度も起こった。だけどそれは人間の仕業だ!……説明できないから、魔女の仕業だなんて論法には絶対ならない!生憎俺は学園都市の人間なんだ…火が欲しければ発火能力者を。電気が欲しければ電撃使いを。他人の心が読みたいならば念話能力を。っていう街なんだよ。そんな密室程度じゃ何も疑問にすらならなねぇ!」


「………そうであったな。全く…骨が折れそうだ。しかし、気に入ったぞ。上条当麻!お前は屈服させ甲斐がある…。……そなたには必ず、我が名を讃えさせてみせたようぞ!」


上条「…やってみろ…ッ!俺は絶対に屈服したりしない!」


「では、この魔法は解けてしまうぞぉ………?」
532 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:39:12.74 ID:7wYNxsDO




その瞬間、
呻き声が6人から漏れる。



上条「…垣根?」

隣に居たのは垣根帝督だったはず、なのに。



上条「一方通行…!打ち止め!?」



そして一方通行、打ち止め。

彼らはもうヒトとして存在していない。
そこに在るのは肉塊。骨と血と肉のみ。




御坂「アンタが…!信じないから……」

絹旗「でも…………きっと………超…大丈夫です。……何度だって…魔法がある限り…………」

姫神「…蘇ることが………………できる……」
533 :お茶会 [saga]:2010/10/29(金) 00:42:14.19 ID:7wYNxsDO


御坂美琴は眉間に杭が、絹旗最愛に姫神秋沙は顔面崩壊。

鈍い音と共に3人は血塗れになって床に倒れ込んだ。



上条「…ふ、ふざけんな!!人の命を良いように弄びやがって…!」


「何をほざく。……そなたが信じぬからであると言ったであろう?魔法は壊れた、と」


上条「何が魔女だ…何が魔法だ……!…いいぜ…………、てめぇが好き勝手やるってならそのふざけた幻想をぶち殺すッ!!!」


「……良いぞ!それでこそ我が千年の退屈も紛れるというもの!さぁ、妾に説明してみろ。"人間"の犯行である事を証明してみせるが良い!……そして人間の身の程を知れ!愚かなる者よ!!
聞こう、上条当麻!
打ち止めの手紙は?6人の殺し方は?シャッターは?チェーンの密室は?ボイラー室の嘉音は?土御門達3人の客間は?麦野と滝壺の自殺は?
そして、碑文の謎は?隠された黄金の在り処は?
安心するが良いぞ!妾はもう一つのゲームで忙しいが、そなたに考える時間は無限にある。精々思考して妾の期待を裏切るような真似はしてくれるなよ?」



くくくっ、はははははははははははははははははははは!




……笑い声だけが、鼓膜をいつまでも振るわせ続けた。
534 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/29(金) 00:42:26.51 ID:7wYNxsDO
終わりです
535 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 01:09:48.78 ID:QhxVwqMo


まさかの上条だと!?
一方が戦人だとばかり……
536 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 01:15:52.77 ID:VpzY5Hco

途中から役割入れ替わった感じかな
537 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 01:34:38.84 ID:4paK6vUo
ヒント:おつむの出来
538 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 01:55:58.09 ID:724JESIo
乙!
てっきり一方さんが戦人だと思ってたから上条さんが探偵役になったのは意外。
でも確かに屁理屈推理バトルとかEP4のお茶会を考えれば上条さんの方が適役かなww

あとお茶会、できれば朱志香みたいに応援してくれる人が欲しかったかも。
539 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/29(金) 12:13:10.99 ID:7wYNxsDO
今日でラストになります
9時頃投下しにきます
540 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 19:37:47.18 ID:z8LETgw0
EP7まで出た今ともなれば、上条さんが早々に被害者になって一方さんやらレベル5組が最後に残されたのも
メタ視線(幻想描写ではなく)から見れば漠然とだがわからんでもないな
ノックス第7条に引っ掛かるのか怪しいが、まぁ必ずしも探偵役が魔女と戦い続けなきゃならんのは
六軒島の場合は戦人のみに限った話なわけだし、戦人がEP4まで探偵やってられたのもベアトの愛のおかげだし
541 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/30(土) 21:19:45.04 ID:F/3S8kDO
昨日はこれなくてすみませんでした。

今日は最後となります
542 :Result [saga]:2010/10/30(土) 21:22:07.06 ID:F/3S8kDO
結標 淡希
第一の晩に、死亡。
黄金郷の鍵によって選ばれ、生贄に捧げられました。

海原 光貴
第一の晩に、死亡。
黄金郷の鍵によって選ばれ、生贄に捧げられました。

初春 飾利
第一の晩に、死亡。
黄金郷の鍵によって選ばれ、生贄に捧げられました。

姫神 秋沙
第一の晩に、死亡。
黄金郷の鍵によって選ばれ、生贄に捧げられました。

使用人 紗音
第一の晩に、死亡。
黄金郷の鍵によって選ばれ、生贄に捧げられました。

熊沢 チヨ
第一の晩に、死亡。
黄金郷の鍵によって選ばれ、生贄に捧げられました。

御坂 美琴
第二の晩に、死亡。
眉間を、"レヴィアタンの杭"にて貫かれました。

上条 当麻
第二の晩に、死亡。
眉間を、"ルシファーの杭"にて貫かれました。

右代宮 縁寿
第四の晩に、死亡。
眉間を、"マモンの杭"にて抉られました。

使用人 嘉音
第五の晩に、死亡。
胸を、"サタンの杭"にて抉られました。

土御門 元春
第六の晩に、死亡。
腹を、"ベルゼブブの杭"にて抉られました。

絹旗 最愛
第七の晩に、死亡。
膝を、"アスモデウスの杭"にて抉られました。

雲川 芹亜
第八の晩に、死亡。
足を、"ベルフェゴールの杭"にて抉られました。
543 :Result [saga]:2010/10/30(土) 21:23:00.44 ID:F/3S8kDO

魔女 ベアトリーチェ
第九の晩に、復活。
彼女はついに黄金郷の扉を開きます。

麦野 沈利
第九の晩に、死亡。
魔女は高潔さを讃え、決闘の誉れを賜れました。

滝壺 理后
第九の晩に、死亡。
魔女は純潔さを讃え、決闘の誉れを賜れました。

最終信号
第十の晩に、行方不明。
魔女は、存在を認めて平伏した彼女を黄金郷へ招かれました。

垣根 帝督
第十の晩に、行方不明。
魔女は、存在を認めて平伏した彼を黄金郷へ招かれました。

使用人 源次
第十の晩に、行方不明。
魔女は、存在を認めて平伏した彼を黄金郷へ招かれました。

一方通行
第十の晩に、行方不明。
魔女は、存在を認めて平伏した彼を黄金郷へ招かれました。



そして、魔女は再び眠りにつくだろう。



勝者は、黄金の魔女、ベアトリーチェ。
19人の誰も、黄金の謎を解けず時間切れ。
19人は全員死亡。
うみねこのなく頃に、生き残れた者はなし。
544 :裏お茶会 [saga]:2010/10/30(土) 21:34:15.41 ID:F/3S8kDO

「……という事で
"EpisodeX・proof of the golden witch"
は、これにて終了!私とベアトの共同傑作。ねぇベルン!どう?どうだった?」

「…余りの酷さに言う事すら無いわ。………破滅的ね」

「まあまあ、そう言うでないぞ?ベルンカステル卿。これは、ただのお遊び。小説でいうならば行間程度のものであるのだからな」

「そうよ!あんたが勝てなくて可哀相だったから、ちょっとしたお情けじゃない!」

「……そうね。これは本編には何の関係もない、所謂未来のifのカケラ……いえ、猫箱だものね」

「くくくっ…!口直し程度には、お楽しみ頂けましたかな?卿よ」

「…ええ。趣向が違っていたから、それなりには退屈しなかったわよ」

「またまたベルンは強がっちゃってさー!面白かったでしょ?難易度は超易!謎なんて存在しない、ただの答えの寄せ集めってくらいにしたんだけどね」

「そうね…まあ、上条当麻には解らなかったみたいだけど」

「そりゃそうよ!いくら簡単だからと言っても、ゲームに参加したこともない一介の人間には無理よ」

「この程度の謎、もう戦人なら簡単に解いてしまうであろうよ。くくくッ!」
545 :裏お茶会 [saga]:2010/10/30(土) 21:37:30.73 ID:F/3S8kDO

「…でも、やっぱり科学の街・学園都市の能力者には、ファンタジーもミステリーも合わないわ」

「まあ…たしかにその通りよね。だから遊びはこれっきり。さっさと戦人を呼んできて次のゲームを行いましょ!」

「そうであるな。……しかし、その前に一つ。先程、ベルンカステル卿はこのゲームを"破滅的"だと仰っていたが、それは一体何がであろうかな?」

「…貴女、分かってて言ってるでしょ?………全部よ、全部。…探偵役が途中で死ぬ事、超能力が使える人間が登場する事…そして、探偵役が入れ替わる事」

「…超能力なんて使える人間が側にいたなら、犯人としてその人物を疑わざるを得ないでしょ?だから、このゲームは退屈なのよ。面白みがない事この上ないんだからぁ。そして、もう一つ。……私は上条当麻を探偵役にしていたなんて言っていない!あの中に探偵権限を持つ人間なんて居ないのよ」

「……」

「…魔女との戦いには、ノックスもヴァンダインも存在しないという事よ。垣根帝督の言葉を借りるならば"常識は通用しない"…とでも言ったものかであろうか?」
546 :裏お茶会 [saga]:2010/10/30(土) 21:38:29.87 ID:F/3S8kDO
「うふふ。そうそう、魔女に常識なんて求める方が間違ってるわよね。…じゃあベルン!またあとでね。行きましょベアト」

「では、ベルンカステル卿。…また次のゲームにて、お会いしようぞ」

「……ええ。またね」
547 :裏お茶会 [saga]:2010/10/30(土) 21:40:40.47 ID:F/3S8kDO

…やっと煩いのが消えてくれたわね。

そして、これを見ている貴方とは、"初めまして"になるのかしら?それとも"お久しぶり"?

こんな、ルールも法則もありやしない出鱈目なゲームに、自ら望んで参加しようだなんて物好きも良いところよ?

……でも、それでも推理をやめないというのなら、この私がまた少しだけ力を貸してあげる。
…ただの気まぐれ、意図なんて無いけれど。




…このゲームの難易度はあの子が言った通りの、激易。いつものゲームとは天と地ほどの差がある、本当の"お遊び"よ。

でも、貴方が魔女との推理合戦が初めてのニンゲンなら、少しは頭を悩ませるのかもしれないわね。


…だから、私が貴方に出来るアドバイスはただ一つだけ。
548 :裏お茶会 [saga]:2010/10/30(土) 21:42:23.42 ID:F/3S8kDO

…あなたが何も無いと感じて、読み飛ばした一文、一言一句に重大なヒントがある。少しでも描写に違和感を感じたなら、それは答えに繋がるカケラに成り得る。

だから、一時足りとも、思考をやめないで。
考えることだけに、私は勝利を約束できる。僅かな事が、後の大きな伏線となる。

そして、"その時の心情"が誰のものであるのか、間違えないで。


…私が言えるのはそれだけ。
簡単な話でしょう?

………だから勝利なさい。
ここまでしてあげた私を、絶望させないで頂戴。
共に、あの子に絶対的な負けを認めさせてあげましょう?


…退屈は魔女を殺すの。
精々努力して、貴方は私を楽しませなさい。

この、ただ一つの偶然のカケラ。


それに捕われてしまった以上、抵抗を棄てなさい。
抗うことなんて出来ないのだから………ね?





くすくすくす………
549 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/30(土) 21:48:09.82 ID:F/3S8kDO

これにて、【EpisodeX・proof of the golden witch】は、本当の終了となります。

初めてのSSで文章も本当に下手くそで、読めたものじゃないですが、書くのは楽しかったです。

では、このスレはうみねこ×禁書クロスオーバーとして、また誰かのSS投下を楽しみにしています。独占してしまうような形になり、申し訳なかったです。

ありがとうございました。
550 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 21:57:37.48 ID:Lvuoqwg0
乙!
よーしパパちょっと推理してきちゃうぞー!

そして折角禁書→うみねこ作品が一本完結してくれたんだから、
前から温めてたうみねこ→禁書も小ネタぐらいには人様に見せられるように練ってみようかな…
551 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 21:59:11.66 ID:g9MrH9Mo
乙!!
しかし俺には多分推理できない
推理苦手なんだ 誰か頼んだ
552 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 23:39:53.61 ID:82JyNRQo
やっぱりヱリカを学園都市に放り込む俺得SSをだな
553 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/31(日) 00:04:12.17 ID:A4Zq3UDO
>>1のお陰で禁書×うみねこのバトルもののネタが完成してしまった
554 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/31(日) 00:09:10.20 ID:WbgmCCU0
今最初から目を通しててまだ途中だけど、ホワイダニットの説明義務がなければ、
フーダニット・ハウダニットの仮説展開自体はいくつかイケそうではある

最大の難点も、これが二次創作、というか制作速報板で投下されてるEpisodeXに過ぎないならギリギリセーフかにゃ?
あとはドラちゃんだが…最後まで触れずに行けるだろうか…
555 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/31(日) 01:10:24.26 ID:WbgmCCU0
事件終了、お茶会、魔女さんたちの裏お茶会までチェック終了ー
ああそうか、探偵役はいないんだったね
ならドラちゃんのデスデスを怖がる必要はないか…
556 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/31(日) 02:47:14.17 ID:WbgmCCU0
ひとつの物語としてのEpisodeXを書ききった貴方に敬意を表して、
自分も何かネタ的なものを書いて推理した結果を書いてみることにするのだわ

とりあえず観劇の魔女様あたりと、もうひとりには誰使おうかな…
557 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/31(日) 04:47:49.83 ID:buZn3IDO
一応怪しい部分は結構見つかるんだけど正解かわからんなあ

解答編もいつか書いてほしいな
558 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/31(日) 09:53:31.56 ID:lOUSMQDO
誰か解けたやついるのか?
559 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/31(日) 11:26:45.04 ID:deOC3p.o
>>588
碑文なら解けた人いたね
560 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/31(日) 11:47:26.27 ID:lOUSMQDO
>>559
いや、この話が
561 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/31(日) 13:57:18.88 ID:WbgmCCU0
>>560
明確な正解かどうかは、それこそ作者さんと赤字合戦しなきゃならんから分からんが
仮説の提示ぐらいができるレベルまでは答えを用意できたのぜ

ただ箇条書きにして書きこむのも芸がないので、ネタスレらしく
観劇の魔女様ともう一人の会話形式、ってことにして、簡単な小ネタを今準備中なのぜ
面白いものが書けそうにないと諦めた時は、それでも最低限箇条書きでも書きこむべきかは実に悩むのぜ…
562 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/31(日) 14:23:20.21 ID:lOUSMQDO
>>561
まじか!
いつくらいに出来上がりそうなんだ??
563 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 18:33:19.09 ID:AUKIMMDO
ベルンかわいい
564 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 19:22:22.64 ID:uwbvO/E0
>>1よ、実はノックスにより、能力者が犯人である事が禁じられているのをご存知か?

ノックス第五条「中国人を登場せしめてはいけない。」

これは中国人が超能力者であると誤解されていた事から付いた項目ですが、
この項目から、「超能力者が犯人であっては行けない」事が分かります。

>>1が既にご存知なら、
余計な事言ってすいませんでした。

まぁ、あくまで二次創作のEpisodeXなのでどうするかは>>1次第ですが。
565 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 20:27:23.98 ID:AUKIMMDO
>>564
お前ちゃんと最後まで読んで言ってんのか?wwww
566 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/03(水) 20:42:22.20 ID:.TJ5gC2o
中国の推理小説作家は苦労してるんだろうな
567 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/03(水) 22:11:31.20 ID:3Jg6xQg0
>>564
お前がこの作品どころか、うみねこ原作すら読んでないことはよーくわかった
ご存知か?(キリッ  >>1次第ですが(キリッ
じゃねーよwwwwwwwあんまり笑わすなwwwwwwwwwwwwwww

他のスレならともかく、六軒島を舞台にした作品でノックスについて講義するとか
そういうのを東洋じゃ「ブッダに教えを説く」って言うって、紅の豚でピッコロ爺さんが言ってたな
568 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 22:17:18.40 ID:AUKIMMDO
>>545

読めよwwwwww
569 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 19:34:12.86 ID:N2INQFIo
>>564
とりあえず
Answerと逆転のBGM聞いてそげぶされてこいや



犯人は1人から18人までの共犯者がいると予想
そして全ゲーム開始時に結標淡希は死んでいる……?
570 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/04(木) 23:08:06.20 ID:WThIOgDO
>>569
なぜに結標…?
571 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 23:34:38.11 ID:4qiN52.o
あわきんがいたらお話にならないのよな
ドアにカギがかかってようがどうだろうが杭を飛ばしてはい終了だし
572 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 23:54:46.18 ID:of4KzwAO
それどころか転移しちゃえば密室から抜け出せるしな
暗部堕ち後なら自分の体もある程度はとばせるし
573 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 00:58:49.51 ID:yQjKgcDO
暗部落ち前でも自分飛ばせるよ吐きそうになるだけで
8巻でやってたろ
574 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/05(金) 11:08:35.04 ID:nuH2o.DO
けど結標じゃ麦のん殺せなくね?
575 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 16:45:22.84 ID:Q3AFu.AO
>>573
ああ、言葉足らずですまん
ほぼリスク無しで飛ぶって事だ

まぁ結標でも麦野は攻撃特化だから殺せるだろ
共犯者がいれば尚更な
576 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 18:53:21.37 ID:jOy4oJAo
>>574
ほら……?
あのアイテムあるだろ? ◯◯ジャマーってやつが……
あれ使えばただのニンゲンだぜ。魔術師もいないしな
577 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/06(土) 13:58:01.04 ID:dyk8BgDO
つ 海原
578 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/06(土) 14:04:43.42 ID:/bXEhAoo
土御門もリスクあるけど一応魔術師だったな
579 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/06(土) 19:57:23.80 ID:MtXP7pc0
幻想描写で良いから戦人出て欲しいな。
580 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/06(土) 21:47:26.29 ID:dyk8BgDO
>>579
まあもう本編終わってるからな…

他の書き手に期待
581 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/06(土) 22:56:00.72 ID:9uK1Xuko
まりあと打ち止めのほのぼのはまだですか?
582 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/06(土) 23:41:31.97 ID:pYw8ok.o
幼女ペロペロ
583 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 16:36:54.74 ID:xAzbT.DO
解答こねーのな
584 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 21:09:57.78 ID:xN7qt9.0
ちょっと失礼します。
製速禁書sswiki作っている者ですが、ここで投下されたssをまとめさせて頂きました。
読み直す時などに、よかったらご利用ください。↓
http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/276.html
585 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 22:21:51.69 ID:sVrfQVgo
>>584
thxであります


犯人は土御門かな? 根拠ないけど
586 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/08(月) 00:44:35.64 ID:TSecvUDO

>>584
まとめてくださり、ありがとうございました。

ある程度考えがまとまったら、またEP2か3あたりでも書いてみようかと思っているのですが、今のEPの解答者さんが来るまで待った方がいいですよね…?
587 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/08(月) 21:30:32.92 ID:xTCxXUDO
麦野「もう!何やってんの!レベル5の人間たるものがこの有様で!」
一方通行「うゥう…俺は第一位なンだぞー、えらいンだぞー…うっくうっく。何で言うこと聞いてくれないだよォォ。ひっくひっく。」
結標「一方通行ー。ごろごろーーー♪私はぁ、から揚げが食べたいんだぞぉーー…。」
麦野「から揚げはそこにあるでしょ!!ほら!!」
御坂「ふへへ、麦野のおっぱいもみもみー。大きいー。うふふふふふ。うりうりー♪」
麦野「や、やめなさい!もう!誰よ御坂に飲ませたの!コーラのはずだったでしょ!?」
垣根「うわぁぁん!麦野の人気に嫉妬嫉妬ぉぉぉ!!飲むもん!飲んじゃうもん!もぉぉぉぉ!!!」
麦野「やめろ垣根!!!お荷物増えちゃうでしょ!?」
上条「まだいける…。まだいけるぜ…。飲み放題なんだ…。のめるだけ飲むんだ…!」
麦野「上条!!あんたもう顔色悪いじゃない!!やめときなさいって!!!」
打ち止め「zzzzzz…」


この面子だとこんな感じになると予想
588 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 02:13:12.66 ID:FwbIAIDO
ageてみる
589 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 20:49:04.92 ID:xdjuK5E0
>>430のミサカ達ってのあやしいと予想
590 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 20:54:08.36 ID:xdjuK5E0
安価ミスった
>>420だな
591 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/02(木) 14:29:59.36 ID:HAuWLcDO
>>590

たしかに…
592 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 15:07:03.24 ID:Uu0x.sAO
まぁ言いだしたらキリないけど
第一の晩で何故か一人だけ顔が潰されて
更に雲川もその事(何故判別できたのか等)に触れている
とか気になる点は色々あるな〜
593 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 16:36:15.10 ID:J1fOhFco
>>561はまだかなー
594 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/02(木) 17:17:05.90 ID:HAuWLcDO
誰か推理上げないのかー?
595 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/11(土) 20:07:51.56 ID:EWtCP2DO
ageすまん。

一応犯人推理してみた
主犯は土御門で共犯が絹旗だと。
596 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/11(土) 20:12:20.49 ID:PQZw2JE0
ぜひ解説を。
俺はアホだからまったくわからんかったぜ!
597 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/11(土) 20:14:16.24 ID:jJXfoY6o
解説聞きたい
598 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 13:09:44.66 ID:Zd0o8.so
ぶっちゃけ犯人とトリックより、そこで何があったのかっていうハラワタの方が気になる
599 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/30(木) 02:40:44.26 ID:6gn6eYDO
EP8期待age
600 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/31(金) 15:21:14.21 ID:6h62.Rwo
ついに真相きたぞ


ここも賑わうといいな
601 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/01(正月) 17:31:41.80 ID:sA.OjbIo
EP8終了
これはやらかしたな
真相はうやむや。最後は綺麗に全員トゥルーエンド
EP1〜6なんていらなかったな



これじゃあ、推理が難しくなる
書き手にはぜひ頑張って欲しいもんだぜ
602 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/03(月) 14:41:01.04 ID:fWFvh2DO
EP8も発売されたことだしみんなで語ろうず!
603 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/03(月) 15:07:59.25 ID:cs7eywIo
あのEDでどうしろと
礼でなかったら首切られるぞ
604 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/03(月) 19:40:55.06 ID:fWFvh2DO
>>603
だな……
翼はまだ買ってないんだが、どんな感じ?
605 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/03(月) 19:56:49.17 ID:cs7eywIo
>>604
翼は安心と信頼の小ネタ集本編があれすぎるから、凄く面白く感じた

まあ、結構前からある小冊子に手を加えただけだからな。あれが面白い人なら普通に楽しめるよ
606 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/03(月) 20:01:57.06 ID:pJ8npEIo
うみねこのEP8だめなのか
607 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/03(月) 20:12:05.91 ID:fWFvh2DO
>>605

そうなのか…
まあ買ってみるぜ!
608 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/03(月) 20:34:20.11 ID:cs7eywIo
ネタバレ嫌いなやつはNG頼む











>>606
ベアトの正体、六軒島殺人事件の内容と殺人犯、上位世界、理御の性別やヤスの犯行動機となったことはは全てご想像にお任せ。

今まで推理しなかったやつは豚扱い。推理してたやつは真相を食い散らかそうとする山羊扱いされたうえで、うみねこのキャラにボコボコ

おまけに幻想描写はまったく取り払わずにキャラだけが真相を知って、これは世の中に広めるべきではない。発言

天草は噛ませ犬、戦人の罪はガチでちょっとした約束忘れただけ。留弗夫の殺される発言は戦人が霧江の息子だったということだけ

EP1〜7は全て偽書でEP8は真実を知るべきではない、の一点張り
EP8のバッドは縁寿が真相知って色々やらかすけど幻想描写入っているからどこまでホントかわからん。ついでに真相は明かされない

EP8のハッピーは最後まで幻想描写あり

結局わかったのは多分生き残ったのは戦人と絵羽で確定。戦人は自殺失敗で記憶喪失(らしいけど嘘の可能性もあり)。で結局EP6で登場した八城っていうお嬢様と一緒に偽書書いてたらしい(多分)


つまり、物語のほぼ全てが嘘やら幻想描写。何があったかは自分で考えてね☆
ってこと

どこまで本当かわからんから推理の仕様がないし、キャラの性格も全て嘘かもしれない。ベアトとかヤスの正体も想像にお任せ


竜ちゃん曰く「これミステリーじゃねえしwww」http://beebee2see.appspot.com/i/azuY16GoAww.jpg


もう疲れたよ……
上条さん幻想描写をぶち殺してくださいよ……
609 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 02:18:13.83 ID:xftUG2AO
EP8はキャラ視点での真実を隠すための物語って事だよな
でも後付けでEP8こそが偽書でしたなんて事になったら
発狂しちゃいそうだぜ!
610 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 09:42:59.19 ID:BXawoMDO
うみねこはファンジターだから…仕方ないよ…







うみねこwikiの戦人犯人説はしっくりきた
611 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 10:22:24.97 ID:ZYK7bADO
そうだよファンジターだからな…
612 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 10:27:27.53 ID:6HfT1jco
ファンジターって誰の誤字だっけ?
613 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 10:39:39.52 ID:TqkdZ0Eo
>>612
ウィル
614 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 11:23:06.99 ID:ZYK7bADO
ウィルさんせっかくの出番だったのに
615 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 14:32:10.06 ID:TqkdZ0Eo
うみねこのキャラに作者の愚痴言わせりゃ嫌いになるわな
616 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 22:39:51.86 ID:ZYK7bADO
山羊と豚
617 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/09(日) 22:23:30.58 ID:NxVTCyedo
一方通行に白夢はガチで泣けるEDになると思うの。俺は書き手が戻ってくるのを待ち続けるぞ
618 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/25(火) 00:40:28.41 ID:3DW9pesDO
これも一応移転させた方がいいかな?
619 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/29(土) 20:49:06.65 ID:0+MoYtvDO
移転後、再開させていただきます
よければお付き合いください
620 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/30(日) 12:42:13.59 ID:JKKDDI4bo
おお、期待してます。
621 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/30(日) 16:27:49.46 ID:n0k23eFDO
待ってました!やべえwwktk
622 :真真真・スレッドムーバー :移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/01(火) 14:53:31.60 ID:HKLXUkTY0
一番乗りである
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 18:27:00.07 ID:18hPWCNmo
じゃあ二番!
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/01(火) 18:40:37.09 ID:nh0lGTnDO

http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/m/pages/347.html?guid=on

これから投下するのは
上条「……六軒島?」
一方「……六軒島?」
の続きというか、後日談的なものになります。
上記URLは製速SSのまとめサイトになります。
もし事件の読み返しをされる際には便利かと思われます。
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/01(火) 18:41:54.33 ID:nh0lGTnDO




…結局、あの一件が学園都市において大きく取り上げられることは一度たりともなかった。
それは本当にマスコミが何も知らされていないのか、はたまた学園都市上層部による情報規制なのか。



思い出してみれば、あたしや白井さんのような当事者の知り合い以外に、この話題を口にするひとは誰ひとりとしていなかった。
ネット上でも噂になりさえしなかった。
それがこの科学が進歩した学園都市ではどれだけおかしなことであるか、あなたにはわかっていただけるだろうか。
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/01(火) 18:42:40.03 ID:nh0lGTnDO







初春飾利は転校した。



6月21日付け、転校先は不明。





6月24日、そのことを朝のホームルームにて知らされたあたしは急いで彼女の部屋を訪ねた。
同室であった春上さんは何ヶ月か前に他の学区へ引っ越してしまっていたから、今のこの部屋は一人部屋ということになっている。


部屋は鍵が開いていたけれど、そこには誰もいなかった。
荷物は跡形もなく消えさっていて、背筋がぞっとしたのだけは鮮明に覚えている。
服も、教科書も、パソコンも何もかもが、まるで最初から存在しなかったかのように消えていたのだから。
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/01(火) 18:43:36.85 ID:nh0lGTnDO

携帯は繋がらず、現在その番号は使われていないという無機質なアナウンスが流れるだけだった。
メールはもちろん届かなかった。



担任に問い詰めても「彼女は急に転校になったのだ」としか答えてくれず、あたしの中で困惑は深まるばかりだった。


だけど先生の言葉はあたしに真実を隠しているのではなく、本当に知らないといった口ぶりであった。
きっと…彼も私と同じで何も知らないのだろう。
その事について疑問に思うか思わないかの違いだけはあるのだろうけど…
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/01(火) 18:44:48.46 ID:nh0lGTnDO


6月19日、初春は私に急な用事で実家に帰ることになったと言っていた。学校にはきちんと公欠届けを出して、受理してもらっていたから学園都市を公的に出たのは嘘ではないハズだ。


だけど、学園都市を出たその後本当に初春は実家に帰ったのだろうか…?


初春は途中、誰かに誘拐されてしまったのではないのだろうか?
…レベル1とはいえ、初春飾利はあたしとは違い立派な能力者だ。


学園都市の機密を狙う輩は外にはたくさんいると聞く。そういう連中にさらわれてしまったのではないのだろうか…。あたしはその疑惑をずっと捨て切れずにいた。


初春の両親に連絡を取ろともしたけれど…私は初春の実家の住所は疎か、電話番号さえ知らないのだ。頼りの柵川中学は聞いても個人情報だからと言って教えてくれることはなかった。
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/01(火) 18:45:25.06 ID:nh0lGTnDO








御坂美琴は死亡した。
死亡原因は海難事故。

遺体は行方不明で、見付かったのは体の一部分のみ。
そこからDNA鑑定を行い書庫のデータとの照合により特定。
発見された頬の肉片は間違いなく御坂美琴のものであることが証明されたのだった。


あたしがそれを知ったのは初春の転校を知った次の日だった。



それを聞いてあたしは初春はもう本当は死んでしまってるのかもしれないと思ってしまった。



だって、御坂さんの命日は…初春が消えてしまった日と同じ

6月21日だったから。
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/01(火) 18:46:37.57 ID:nh0lGTnDO


白井黒子の証言によると、御坂美琴は"招待"されたらしい。どこへかは知らない。いわゆるミステリーツアー的な要素のあるものだったそうだ。
ただ…常盤台中学を通しての正式な物であったし、御坂さんの他にもたくさんの人間が来ると言っていた。その中には上条当麻という御坂さんの知り合いもいたらしく、嫌々ながらも安心して送り出したと。



そしてその途中、転覆事故があり御坂美琴は死亡した。乗っていた残りの乗客も全員死亡、その中には同行したという上条当麻も含まれていた。事故による犠牲は規模も被害も多大なるものであったと聞かされたそうだ。





おかしな点はここからだ。


白井黒子はその日から御坂さんが学園都市を出た日まで遡り、世界中のニュースを調べた。






だけど、そんな報道は一切なかったのだ。
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/01(火) 18:47:30.72 ID:nh0lGTnDO



船が転覆…死亡者多数。
そんな大きな事故が報道されないことがあるのだろうか?



初春の事といい、御坂さんの事といい、疑問ばかりが残る…



これはやっぱりどこかおかしい…


私の知らないところで何かが起こり、誰かがそれを隠蔽しようとしている。


そう考えるのが普通じゃないのだろうか。
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/01(火) 18:49:15.53 ID:nh0lGTnDO


白井黒子は最愛なるお姉様こと御坂美琴を亡くしてからは廃人のようになってしまった。
今は誰にも口を開くことはなく、"冥土帰し"という異名を持つ有名な医者がいる病院でメンタルケアを受けている。



「わたくしは…、お姉様を殺した犯人を絶対に捕まえて……復讐いたしますの」



それが事故の後、あたしが最初に聞いた白井黒子の台詞だった。

御坂さんを送り出したのは自分で、あの時に意地でも行くのを阻止していればこんなことにはならなかったのに、とそればかりを繰り返している。
あたしも固法先輩も、みんなみんな白井さんの所為ではないと励ました。だけど、そんな風船みたいにふわふわした言葉が白井さんに届くことはなかった。
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/01(火) 18:50:03.55 ID:nh0lGTnDO

御坂さんの存在は白井さんにとってとても大きなものだった、それはあたしだってちゃんと分かってる。だってあたしも同じだから。


……だからこそ、御坂さんの存在を、事故のことを綺麗さっぱり全部忘れてしまえなんて、口が裂けてもあたしは言えない。



でも、このままじゃ駄目なんだ。いくら白井さんが自分自身を責めたって死んだ人は帰って来ない。御坂さんは生き返らない。




あたし達は前に進まなきゃいけない。

現状を認め、その結果に対して最適の行動を取るべきなんだ。
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/01(火) 18:50:52.08 ID:nh0lGTnDO

ふたりはちょうど同じ日に学園都市を離れ、そして同じ日に消えてしまった。



……そこには絶対に何かの因果関係があるはず。


そう、あたし達がしなくちゃいけないのはこの不可解な謎を説き明かすことだ。
白井さんが動いてくれないのならあたし一人ででも。




あたしは確信した。
これは間違いなく"事件"なのだと。
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/01(火) 18:52:06.33 ID:nh0lGTnDO

もしもの時のための証拠としてあたしはこれから調べたことを、分かったことを、この手記を残していくことにする。
この事件はただの殺人事件なんかじゃないから。
もしかすると学園都市自体が関わっているかもしれない。



そう。この日記をあなたが見ているということは、あたしはもうここにはいないはずだ。死体があるかないかの違いはあるかもしれないけれど。



あなたが今これを読むに至るまでに、あたしの調査はどこまで進むかはわからない。


だから…この日記がもし中途半端に終わってしまってるのなら、どうかあなたがあたしに代わってこの謎を解いてください。






それだけがあたしの望みです






7月13日
佐天 涙子
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/01(火) 18:53:01.74 ID:nh0lGTnDO
今日はこれで終わりです
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 19:00:31.80 ID:18hPWCNmo
佐天さんは縁寿ポジ?
期待してます。
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 02:21:18.08 ID:ImtAKxnNo
怠惰の魔女、キキョーリーチェ

まで想像した
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/04(金) 13:30:07.76 ID:nCOXeA4DO
さとりな…
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 18:31:47.57 ID:XCaeg2Hf0
フレンダ「はーまづらぁー、麦野たち六軒島って言う孤島に旅行だって……」

浜面「マジか!? 滝壺も絹旗も、ましてやリーダーの麦野すら言ってなかったぞ!?」

フレンダ「結局、私たちはハブられたって訳よ……。六軒島はきれいな海にかわいい使用人がいっぱいいて、料理も一流、宿も一流なんだって」

浜面「えぇ!? いいなぁ。俺も骨休みしたいぜ……」

フレンダ「どうせ、浜面はメイドさんが見たいって訳よ。あっ、浜面はバーニーメイドが希望かな?」

浜面「だから俺は別にバーニーだけが好きなわけじゃないって。……それにしても海かぁ。うみねこもいて気持ちいいだろうなぁ」

フレンダ「でも台風も近付いてるらしいし、天候には恵まれないって訳よ!」

浜面「そりゃ災難だな。……ハァ、早く滝壺たち戻ってこないかなぁ」

作者がんばれ! 支援
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 18:41:37.97 ID:XCaeg2Hf0
↑ごめん「バーニー」じゃなくて「バニー」だった。
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/25(月) 10:23:25.10 ID:/c0XjzHAO
残されたインデックスや浜面達はどうするんだろうな
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