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おれのことについて - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/20(月) 17:05:13.65 ID:iM40.M.0
俺はドクオ。


24年前にカーチャンからおぎゃーと生まれる前についた名前だ。



カーチャンにはいろいろ迷惑をかけてきた。


だけどな、俺も親孝行っつうのに興味を持ったんだ。


仕事だよ。


仕事をして、カーチャンに楽をさせたいんだ。


今日は、その面接の日。


俺の目の前の横断歩道をわたればその会社にいけるはずだった。


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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/20(月) 17:11:44.38 ID:iM40.M.0
しかし、現実は青汁のようなものだ。


なぜかって?



居眠りドライバーが突っ込んできたからだよ。



絶対に死ぬなって思った。



絶対に引かれるなって思った。






案の定…死んだ…
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 17:15:30.04 ID:iM40.M.0
死んだのがわかるってのは怖いな。


死ぬってのはあれだ、目の前がブラックアウト。簡単に言えば気絶するのに似てる。




二度と目を覚まさないってのは、違うけどな。



そんなわけで、目の前が真っ暗になってから何時間か経過した。




死んだのに何時間かって言うのはおかしいが、とにかく、何時間だ。

4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 17:19:39.19 ID:iM40.M.0
ふむ


俺は、人から「変わってる」って言われるんだ。


変人、変態、馬鹿、アホ、どれでもいいが「変わってる」って言われる。


俺もそう思う。俺自身がそう思うんだから、変わってはいないと思うがどうでもいい。


とにかく、普通じゃないってことだ。



だけど、普通じゃない、大変結構じゃないか。



普通のどこがいいって言うんだ?ただ『普通な』だけじゃないか。

5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 17:23:20.20 ID:iM40.M.0
と、今までは思っていた。


撤回しよう。



いくらなんでも、これはないんじゃないのか?











おれのことについて


第一話「8E 80 82 C6 82 CD」

6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 17:26:25.88 ID:iM40.M.0
俺をローストマンにするためにじりじりに照った太陽。今にも殺しかねない勢いだ。



いいだろう




程よく浮かんで夏真っ盛りなムード満点の入道雲。




いいだろう。




今にも人類をつぶしかねない、背丈が異常な巨大生物。




なんだこれ
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 17:37:58.29 ID:iM40.M.0
ふと、目に入った電光掲示板が気になった。途中のようなので読み飛ばして、最初から見てみる。



「関東を中心とした地域に特別非常事態宣言発令中 住民の皆様は早急にシェルターに非難をしてください」


しぇるたー?


シェルターっていえば核シェルターとかそんな感じのやつか。



ん?



巨大生物…。はて、どこかでみたような…。



8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 18:17:08.14 ID:tjkYI.AO
なにこれ支援
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/20(月) 18:27:30.01 ID:VRmef.AO
興味深い
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 18:43:34.34 ID:iM40.M.0
瞬間、「第三使徒」という一文字が俺の頭の中に湧き出てきた。






('A`) 「エヴァンゲリオン?」






第一話「死とは」
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 18:50:56.88 ID:iM40.M.0
待て待て待て待て。落ち着くんだ俺。俺。be cool。be coolだ俺。

たとえ天地がひっくり返っても、俺が二次元の世界の中に飛び込めるわけがない。


しかもここは三次元だ。スカイラインGT-R R34が目の前に止まっていることから証明できる。




では、あの生物は?どうやって証明できる?



あいにく現実は、セカンドインパクトなんてとんでもない災害は起きちゃいない。



起きちゃいないのだ。




決して 
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/20(月) 19:16:05.50 ID:iM40.M.0
あれ?


確か2000年にセカンドインパクトが起きたんだっけ。

んで、たくさんの人が死んで人口が半分まで減ってんだ。

しかも、地殻が移動して日本が赤道付近までに移動してるんだよな。

だから年中夏なんだよな。






あれ?

もしかして、頭がおかしくなったか?

死んだらあの世に行くんじゃなかったか?



('A`) 「Jesus Fuckin' Christ」
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/20(月) 19:18:47.07 ID:iM40.M.0
なぜだ


俺がいた世界のことがハッキリと思い出せない。


いや


ハッキリと思い出せないわけじゃない。


思い出す記憶が二つある。


まるで俺の世界のことが他人の記憶のように。



この世界の記憶が。



まるで俺がいた世界の記憶のように。

14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/20(月) 19:35:54.36 ID:iM40.M.0
('A`) 「ハッ 悪い冗談も大概にしろってな」


いまの俺の心境はそんな感じだ。HAHAHA


クソッタレのこん畜生だぜ



世界中の人類と神と仏さんがもっとも嫌う存在になったか。おれ。めでてぇじゃないか。




しかし、これはチャンスかもしれん


よくわからんがだんだん騒がしくなってきた。


いや、よくわからないことはない。少なくともこの世界の人間より「多く」知っている。
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/20(月) 19:36:41.11 ID:iM40.M.0
さっきから急に鳴り響き始めたこの爆音・・・・・・・・戦闘機だ、それもかなりの大型の、


間違いない。

第三使徒、夏、記憶、この三つから導き出されるものはたった一つしかない。
16 :修正 [sage]:2010/09/20(月) 19:37:35.91 ID:iM40.M.0
さっきから急に鳴り響き始めたこの爆音・・・・・・・・戦闘機だ、それもかなりの大型の、


間違いない。

第三使徒、夏、記憶、この三つから導き出されるものはたった一つしかない。










('A`) 「エヴァンゲリオンの世界に来ちまったんだ・・・」
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 19:45:49.76 ID:iM40.M.0
いや、今は考える時じゃない、な


戦闘機がお空の上飛んでんだ。そんなことかまってられるか。


こういうときにのんきに考える人やってるのはお利口がやることではない


まず、自分の身の安全の確保が第一だ。戦争、火事、地震のお約束だぜ。



だが、軍隊が出動してるって時にシェルターが開いてるのもおかしいな。
ノックしたらあけてくれんかな・・・・。  無理か。



だが、この辺でのたれ死ぬわけにはいかない。



('A`) 「ここらで強度が高そうな建物は・・・・・・・・駅か・・・」


とりあえずあそこに逃げるしかない、かな。

死んだら、まぁ俺の運など所詮その程度しかなかったということで。










18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 19:51:52.38 ID:iM40.M.0
テレテレと小走りで駅に向かう。



('A`) 「クソッタレッ!」




全力カール・ルイスダッシュ



やがて、俺のいた場所は一面火の海となった。


テレテレとしてはいけない。教訓になったと思う



思わず手で冷や汗を拭った。
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/20(月) 19:58:00.45 ID:iM40.M.0
しかし、危険は去っていないようだった。


青い電気自動車。エンジン音がしないから電気自動車だろう。




俺に向かって走ってきやがった。



とんでもないスピードだぜ。100は軽く超えてるだろうな。



っとノリに乗ったスピードを生かし慣性ドリフト。


タイヤの悲鳴が聞こえ、タイヤの後がくっきりとついた道路には。




ビビッて小便ちびった俺と



ミセ#゚听)リ 「早く乗って!」



妙齢のホルスタインがいた。
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/20(月) 20:02:19.82 ID:iM40.M.0
('A`) 「もう俺・・・げんか・・・・い」


俺の世界はどこに


カーチャンに親孝行する目標は




俺の面接


行ってたら


内定もらってたかな



ミセ;゚听)リ 「シンジくん!・・・・シンジクン・・・クン」



だんだんと目の前が真っ暗になっていきやがる。
俺もやっとあの世にいけるかな。
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/20(月) 20:12:46.01 ID:iM40.M.0
『プラグ固定終了、第一次接続開始』


('A`) 「んあ?」



俺もやっとあの世にいけるかと思ったんだ。


なのに



俺がいたのは



エントリープラグだった。



俺は問いたいね



この世に罪というものを作ったクソッタレ神に



問いたいね



('A`) 「スタローンとジャン・クロード・バンダムはどっちが強い?」



第一話「死とは」



答え「90 6C 97 DE 82 CC 8F 49 92 85 93 5F 82 BE 82 BA」
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 20:22:43.75 ID:iM40.M.0
明日までに残ってる気がしない


何かを作りたかったんだよ。お休み
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 20:28:08.85 ID:tu/GxgDO
VIPじゃねーから。
依頼ださなきゃ落ちねーから。
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/20(月) 21:58:07.80 ID:d2cjAXU0
これは…面白い…!
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/21(火) 19:22:29.26 ID:j7ZsZtgo
まだ残ってるぞ。続き書くなり依頼するなりどうにかしろ。
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 16:52:09.82 ID:v4y17.20
親父―この世界では―さんよ。


あんたは計画をつぶされるっつう経験をしたことがないだろ。


シナリオをつぶされるっつう経験をしたことないだろ。





鬚親父、





計画を台無しにされた時の心って奴を、きっちり教え込んでやる。楽しみにしてるんだな






第二話「83 58 83 67 83 8C 83 93 83 4F 83 58」
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/22(水) 17:01:24.25 ID:v4y17.20
「シンジくん?気がついたの?」


ああ、気がつきましたさ。気がついたさ。



誰のせいだ。誰のせいでもない。



クソッタレジーザスの所為だよ。




俺は交差点で死ぬべきだったんだ。




死んであの世に行くべきだったんだ。
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/22(水) 17:10:45.62 ID:v4y17.20
「いい?シンジくん。簡単に説明するわね。」


あっち側でウサギがなんか言ってるよ。


いや、うさぎじゃねえな。ホルスタインだ。


「『エヴァ』そのロボットはエヴァって言うんだけど」


ビールばっかり飲んで、頭まで腐れちまったか。このビア樽め。


「乗っている人の思ったとおりに動いてくれるの」


この説明終わったら、水責めだぜ?。やってらんねぇな。


「そのぶんフィードバックって言って、ロボットが怪我するとあなたにも痛みが」


('A`) 「そんなパイロットも怪我するようなロボット作ってたのか。鬚親父」


29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/22(水) 17:16:28.92 ID:YTrHjgSO
実に興味深い
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 17:18:46.55 ID:v4y17.20
所詮は臆病な鬚親父だ。こっちがなんか言うとすぐキレる。


簡単に言えば、短気なんだよな。臆病な短気。




('A`)「俺をすっぽかして。こんなもん作ってたのか」




「ハイ作ってました」っていえないのが親父なんだよな。



「すっぽかしていた訳ではない。ちゃんと養育費も払っていた」




驚いたな。




問題ない親父が長文言いやがった。
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 17:24:42.34 ID:v4y17.20
だが甘い。



長文を言ったからってえらくはないのだよ。アンダーソン君。




体の筋肉ばかり使って、頭の筋肉はまったく使わなくなったか。




('A`) 「その養育費の9割は叔父の野郎に私的に使われてたぜ?」




そうなのだ



シンジくんは叔父の野郎に部屋とは名ばかりの「物置」を与えらていた。




シンジくんにとっては天国だったようだが、俺は耐えられないね。




少なくとも、現金奪って逃げ出す。



32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 17:36:30.73 ID:v4y17.20
「エントリープラグ注水」




という言葉に少々戸惑ってしまった。





そういえば、L.C.Lを吸い込むんだったな。



しかも「肺」に。



気持ち悪いことこの上ないぜ。馬鹿野郎。




('A`) 「なんか出てきましたよ?水漏れですよ?溺死させるつもりですか」




んなことまんざらでもないが、嫌味だ。死ぬときは遺書書いてからに決まってんだ。



「それは『L.C.L』っていって、吸い込むと直接肺に酸素を送ってくれます」



NELVの人たちって、最初に重要なことを言わないのかな。



33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 17:40:15.27 ID:v4y17.20
落ち着けドクオ。クールになるんだ。



幸いなことに、この黄ばんだ液体はまだ腰のとこだ。




意を決して。





('A`#) 「飛びこめぇぇぇぇぇぇぇぇ!」





そう、




俺は飛んだ。





鳥になって





はいないが、吸い込んだ





吸い込んだのはいいが、




やばい、めちゃくちゃまずい。
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 17:51:45.43 ID:v4y17.20
('A`) 「これって味の改善できませんか?」


言うのだ。言うだけ無料なのだ。



「我慢しなさい!男の子でしょ?」



ホルスタインの檄が飛ぶ。





我慢とかそういう問題じゃないんだけど。





まあ、この事については後で猫好きにでも相談してみよう。




('A`) 「我慢とかそういう問題じゃなくて、血の味とか趣味悪いなあ。」
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 18:02:08.50 ID:v4y17.20
てなわけで主電源接続から、双方向回線まで楽にクリアしたわけだ。


ここまでいけなきゃ、俺がここに座っている意味、理由がまったくない。




一番の問題はシンクロ率。どんだけ滑らかに動けるかだ。




エヴァは操縦者の考えを読み、それを元に動く。




だが、それだけではいけない。




下手すれば操縦者が吸い込まれるし、吸い込まれれば二度と帰ってこない。



いっかい、アニメのほうで吸い込まれたシンジ君がサルベージされたが・・・





必然と考えたほうがいいだろう。
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 18:04:28.63 ID:v4y17.20
「シンクロ率・・・0%」




ふむ、ありえない話ではないな。




だってここにいるのは、純正のシンジ君じゃないからな。















「・・・・起動しました」









37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 18:09:35.00 ID:v4y17.20
「ハーモニクス・・・誤差ありません・・・・」





ありえない話ではないが・・・0%って何だよ・・・・




俺なんか嫌われるようなことしたかな。




「ありえないわ!まったくシンクロしないことなんてないのよ!」




スピーカーからでかい声の猫好きの声が聞こえる。




そういえば、近親者じゃなくても0%にはならないって聞いたことがあるな





それを気にしてんのか。
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 18:16:22.32 ID:v4y17.20
('A`) 「もしもし?まだですか?」



「えっ?あっ!エヴァンゲリオン初号機、発進準備!」




おめえらそれでも軍人か。ボケーっとすんなよ。



「隙あり」って言う言葉はここの人たちに当てる言葉かもしんねえな。



「発進準備完了」




おっと、もうそこまでいってたのか。



そうだ。このときにホルスタインが鬚親父に「かまいませんね」とかいって、




「発進!」


('A`;) 「ひでぶっ!」
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 18:19:08.11 ID:v4y17.20
体が押さえつけられるようなGを感じる。



初号機と俺は地上に向けて打ち出された。




倒すは神の使い、「使徒」





ロックボルトがはずされる。





('A`) 「れっつ ごう」




戦いの火蓋は敵に投げられた。
40 :修正 :2010/09/22(水) 18:21:03.85 ID:v4y17.20
体が押さえつけられるようなGを感じる。



初号機と俺は地上に向けて打ち出された。




倒すは神の使い、「使徒」





エヴァを拘束しているなんか変なものがリフトオフなようだ。





('A`) 「れっつ ごう」




戦いの火蓋は敵に投げられた。
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/22(水) 18:27:59.76 ID:v4y17.20
「シンジ君」


使徒を倒す気満々な俺に通信が入る。



この野郎。ビア樽。許すまじ。




「まずは歩くのよ」




きた、歩け発言。こいつはくせぇー使徒以下のにおいがぷんぷんするぜぇー。



('A`) 「拒否します」



却下却下ー。敵を目前に歩けだとう?。ふざけんのも大概にしろ。




('A`) 「―しろ。」




「なんですって!?」



おっと、口に出てたようだ。
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/22(水) 18:38:37.32 ID:v4y17.20
('A`) 「でもそんなん関係ないね」



俺は命令を拒否すると同時に―どうやったのかはわからんが―通信を切った。




これ以上、あの声を聞いているとショック症状を起こす。




確かあっちの世界での記憶によると、暴走によるコアに対する殴打で使徒を倒したんだっけ。




うん、それでいこう。プログナイフはなし。




これで、もう考えることは何もなーし。





さっさと倒してあの世行きーっと。
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/22(水) 18:46:48.04 ID:v4y17.20
おろ?使徒の足元になにかが?



デンドンデンドンデンドンデンドンデンドン




おめでとう!どくおはしょうじょをはっけんした!




('A`) 「確かあの幼女は・・・」




使徒の足元で少女がうろうろうろうろうろうろ。右往左往していた。


このままでは少女が邪魔などころか、うっかり踏み潰して死んでしまうかもしれない。




そんなんなったら、後味悪いな。


44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 18:51:36.12 ID:v4y17.20
後味が悪くなるのは当たり前。



脳みそが溶けそうなくらい、心がキリキリと万力でつぶされる様な罪悪感を背負って生活しなければならないことを
ドクオの頭のなかの、いろいろなところが危険信号を発していた



タスケロ


タスケロ




と、




('A`) 「民間人を発見。保護をお願いします。」



いつの間にか、回線が復活。

俺がしたのだろうが、そんなことはしらん。
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 18:59:56.90 ID:v4y17.20
俺はグーで使徒をふっとばし、真下の少女に外部スピーカーで呼びかけた。



('A`) 「もうすぐ黒服のおっさんたちが来るから、じっとしてろよ」




少女は紫の巨人から出た、少年の声に少しギャップを感じたらしいのか、
目を見開きながら、「うん」と頷いてくれた。



くそ、ロリコンの気持ちがわかるな。




しばらくして、黒服のおっさんたちが迎えに来てくれたようだ。


少女は横を向いて、手を振っていた。




('A`) 「知らないおっさんに手を振るなんていい度胸してんな」




46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 19:04:38.12 ID:v4y17.20
そういえば、使徒はどうなったんだろうな。



('A`) 「使徒はどうなりました?」




「あっ!パターン青!消滅しました!」




消滅したらしい。よく見ると肉眼で使徒が動かなくなったのがわかる。

山をベッドにして寝てやがる。この贅沢やろうめ。




第二話「力」


47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 19:05:52.98 ID:v4y17.20
50までいかなかったのは、文才がないからであろうか。


きっとそうだ
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/22(水) 19:07:02.55 ID:YTrHjgSO
かまわん。続けろ
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 20:17:30.90 ID:v4y17.20
一日一話三日で三話
三話作って二話没る
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/22(水) 20:37:42.13 ID:YTrHjgSO
ここは製速だ
消えなえれば遅くなってもかまわん
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 22:20:51.14 ID:xOsg8YDO
俺はここで読むしかできない。
だが君には、君にしかできない、君ならできることがあるはずだ。
誰も君に強要はしない、自分で考え、自分で決めろ。
自分が今、何をすべきなのか。 まぁ、後悔の無いようにな。
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/23(木) 16:52:19.95 ID:j19LHvo0
「知らない天井だ・・・」






















第三話「君が望むなら俺は死んだっていいが、まずお前を殺させてくれ」
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/23(木) 17:00:54.50 ID:j19LHvo0
目が覚めて、まず最初に目に入ったのは蛍光灯。




次に、白い天井。




その次に名言を







('∀`) 「なんてなwwwwwwwwなんてなwwwwwwwwwwwwwwwwww」











「知らない天井だ」なんて言ってしまう碇少年は秀才だと思う。








54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/23(木) 17:08:37.56 ID:j19LHvo0
さて、起きるんだ。ドクオ。





こんな壁も床も天井も白い、いかにも素敵な部屋から脱出して、





五年後の朝日を拝もうではないか。ドクオ。





('A`) 「十月にもかかわらず、蝉が喧しく大合唱をしているのはなれないなあ。」



慣れないのは仕方の無い事なんだなあ、とは思う。



('A`) 「最悪、一生ここで過ごさなければならないのかなあ」



俺はこんな心配をしてしまう、つるっつるの脳みそに嫌気が差していた









55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/23(木) 17:12:36.42 ID:j19LHvo0
ふと見ると、鏡が置いてあるのに気づく。




('A`)「碇 シンジ」




俺はその後に「はあ」とため息をつき後ろを振り向いた。



自分じゃない自分を見るのはなんというか嫌だ。




気が滅入るし、何より二度とあっちの世界には戻れないことを再認識しろと鏡が命令してくるのだ。






鏡のくせに生意気な。
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/23(木) 17:25:24.63 ID:j19LHvo0
生意気なといえば、あのホルスタインだ。





戦る気マンマンな俺にまずは歩けだの、命令に従えだの(本編中では省略)

なに言ってんだあのおばさん。本当に貴様軍人だったのか。




まあ、お情けで戦自に入ったっつう話もあるくらいだからな。当たり前か。





ミセ*゚ー゚)リ「シンジ君」



俺の真後ろからウサギの声がすると同時に、俺は反射的に仰け反って

バク宙をした後、速攻トイレに向かった。
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/23(木) 17:30:24.13 ID:j19LHvo0
あいつは使徒より危ない殺人兵器だ。



なんたってビール臭いし、でかいし、はたまた性格がうざいときたら、精神攻撃も真っ青だ。




それに自己中心的だし、偽善女。




少なくとも、俺はあいつにそのレッテルが似合ってると思う。



とにかく逃げないと死ぬってことだ。




58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 17:35:48.35 ID:j19LHvo0
('A`;) 「うおおおおおお!」



そろそろ横腹が痛くなり、その痛さが体力を奪っていく。




ミセ;゚听)リ「シンジ君?どうしたの?」




ホルスタイン女は猛スピードで追いかけてくる。





病院は静かに。




そのポスターが張られた壁が俺の目の前にドンと立ちはだかっていた。




59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 17:38:45.84 ID:j19LHvo0
知らない壁に知りたくもない女。




俺の横腹の痛さが、俺を境地に追いやる。






俺はどうしたんだろう。








(心拍数を一定間隔に設定)






頭の中で何かが響いた。



60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 17:42:29.93 ID:j19LHvo0
一気に冷静になる。




(周囲の速度を100分の1に設定)





周りが遅くなる。





(虚数空間。開きます)







('A`) 「知らない天井だ・・・」
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 17:46:38.77 ID:j19LHvo0
なんというか俺は夢を見ていたようだ。



夢落ちとはなんともポピュラーなオチだが、

実際に体験するとなんとも虚しい気分に襲われる。




「痛い?いいえ、さびしいのね」状態になるのだ。





('A`) 「うんとこしょっと」



俺は起き上がって辺りを見回してみた。


夢の部屋とほとんど違わない。病室の素敵な空間だ。
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 18:13:05.07 ID:j19LHvo0
病室、という頭に浮かんだ単語ですごく嫌なことを思い出したのは言うまでも無い。


('A`) 「早く忘れよう」


俺は、記憶の中のフォルダの「病院」というフォルダを削除。 



できればよかったのだが、そのフォルダは読み取り専用。削除できないフォルダだったようだ。





('A`) 「そういえば、家はどうしよう」




いろんなことを考えている間に、山済みの問題を片づけなければならなかった。


まず第一、住居の問題


葛城ミサトは却下だ。あんなごみ溜めに、人間が住めるもんか。







63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 18:34:37.05 ID:j19LHvo0
('A`) 「マジで最悪な状況だな」




住む家も無いのは俺にとって最悪な状況。寝るときはベッドの上って決まってんだ畜生。


んなこと言ってても仕方ないじゃない。ドクちゃんだもの。



こうなったら、鬚親父に俺的O☆HA☆NA☆SHIさせるしかないようだな。

待ってろ鬚変態親父め。俺は帰ってくるぞ。



『碇シンジ様(×2)碇指令がお呼びでございます。至急司令室へお急ぎくださいませ』


おいおい、入院患者を司令室へお急げだってよ。患者を労わろうとしないのかね。変態鬚親父は。

こうなったら、ロリコン鬚親父に格上げだぜ。喜べ。


64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 18:54:04.62 ID:j19LHvo0
('A`) 「ふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふふーん」(第九)


歌はいいねぇ。歌はリリンが生み出した文化の極みだよ。



('A`) 「そうは思わないかい?ゲンドウ君?」



「・・・」



さあて、今俺は司令室にいます。なんでかって?呼ばれたからさ。

こいつらは俺を睨みつけています。正直うざいです。


ですが、俺にはわかります。俺にはこいつら二人がなにを言わんとしてるかがわかります。

ほら、お隣の案山子が俺に何か言いたくて口を開こうとしているではありませんか。


「シンジ君。君にはあのロボットのパイロットになってほしいのだが・・・・・いかがかね?」


ほらきた。


65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 19:02:32.31 ID:j19LHvo0
('A`) 「嫌だね」


俺は断った。断ってやった。

俺はまだ(肉体的には)13歳なんだぜ?

そんな、ホイホイと命を投げ捨てるような真似してたまるか。


「な、なぜかね!?君があのロボットに乗って、昨日みたいな怪物と戦わないと人類は・・・」



('A`) 「滅んでもかまわないから乗りません」



そんな不特定多数の「人類」とか言うやつに命かけるなんてアホか



66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 19:11:24.09 ID:j19LHvo0
すげぇ俺を睨んできやがる。言葉にしたら、筋書きどおりに動かない子供を睨む大人といったところか。


おとなげないなあ。いい歳してなにやってんだ。


「で…では、理由を聞かせてもらえるかな?」


('A`) 「こんな所をウロウロしていたら、クソ女に見つかって殴られかねないですからね」



クソ女とは多分、葛城ミサトのことだろうと思うよ。

殴ってはいないけど、なんとなくそういう雰囲気があるんだ。



('A`) 「悩む老人。睨む中年・・・・・・。帰っていいですか?」


こんなとこ。一刻も早くおさらばしたいとこなんだが。


「え?ちょっちょっと待っててくれないか?」


この老人め。男ばっかりでむさいんだよ。わかるか。







67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 19:23:07.07 ID:j19LHvo0
('A`) 「椅子は無いんですか?」


「はい?」


('A`) 「椅子ですよ。椅子。年取りすぎて耳まで聞こえなくなったか老害」


立ったままだと疲れるんだよな。ここ。

地面によくわからん木とか描いてあるくせに、硬いんだよ。こりゃ疲れる


('A`) 「客に椅子を用意するなんて、最低限のマナーじゃないかと思うんですけど?」


しかも、飯を丸一日食っていない俺は腹がぺこぺこだよ。

なにこれ。新手のいじめ?


「ああ、すまない。だが見てのとおり、椅子は今ここには無いのだよ。しばらく待てるかね?」


('A`) 「あっそ」


関係ないね的な返事を返すと、司令席の端に歩み寄り、

腰を机にドカっと乗せた。




68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 19:34:06.08 ID:j19LHvo0
だがな、俺にも考えがある。


('A`) 「別に、サードチルドレンになってやってもいいがな」


案山子さんは、了承の返事をしたとたん目を輝かせ、



「本当かね!」



と、こっち側に身を乗り出してきた。正直言ってキモい。


('A`) 「ただし、条件があります」



ここまでは計画通りだ。問題はこっからだな。


「何かね?」



('A`) 「あの、葛城ミサトとか言うクソヤロウを懲戒免職。及び、この場で射殺をしてください」




第三話「ぼつねた」








69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 19:35:54.43 ID:j19LHvo0
17レス 
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/23(木) 19:45:51.60 ID:vc9y0gSO
なかなかやるじゃないか

お前はミサトさんに何か恨みでもあるのかww
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 02:56:35.91 ID:seU6iEDO
二進数はやめたのか
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 05:25:02.60 ID:B737dNQo
これは期待
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 16:44:48.44 ID:OpW2IW.0
き も ち わ る い
























第四話
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 17:00:24.28 ID:OpW2IW.0
('A`) 「葛城ミサトを懲戒免職にしてくれれば、3人目になってやってもいいよ」


俺はついでに「この場で射殺してね」とアルカイックスマイルで言ってやった。

どうせ死ぬんだから退職金が出ない懲戒免職でいいだろ、と思ったのだ。


「くっ!それはできん!」


横でゲンドウが苦虫を噛んで飲み込んだような顔をして即答した。

あいつを庇うなんてこんな鬚がするようなことではない。クビにしたくてもできない理由があるのだろう。


('A`) 「そうか。ではアディオス」


条件を飲んでくれないのなら帰るまでだ。俺は後ろを向いて帰ろうとした。


「ま、待ってくれ!」


爺が止めようとするが、わしゃしらん。若造に興味は無いね。



75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 17:21:51.45 ID:OpW2IW.0
「シンジ君はどうして葛城君に拘るのかね?」


爺は何も知らないような顔をして、何も知らないようなしゃべり方で俺に問いかけてきた。

何もかも知ってんだよ。お前の脳は進化が遅れてんのか。


('A`) 「拘る?拘るって言うより、憎んでますからね」


葛城ミサトなんていうゴミを選んだのは、人選の悪さではなく

ただ単にカビの生えた古い紙切れを解読したらあいつになったっていうだけだろう。


('A`) 「あのロボットってエヴァって言うんですよね?」


俺は猿人の顔としゃべり方をまねして、知っていることを知らないように話した。


「そうだが」


('A`) 「エヴァに乗ったら誹謗中傷(本編中では省略)受けましたけど」


普通さ、アドバイスとか受けるもんじゃない?


76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 17:38:28.55 ID:OpW2IW.0
('A`) 「んでリフトオフした後、敵が目前にいるのにもかかわらず『歩け』ですよ?」


そう。あの女は俺に「自殺しろ」と同義の言葉をあのビールくさい口から発したのだ。

これはクビになってもらうしか、俺のはらわたは沸点から温度は下がらない。


('A`) 「『よけてぇー』『さけてぇー』『命令に従う義務があるのよ!』他、まだまだありますよ?」


「ぬう・・・」


('A`) 「理由なんて十分でしょう」


[ピーーー]っつうのは俺からのおまけだ。所詮、牛に人権なんてありゃしない。

あいつに指揮されるんなら、まだ滅んだほうがましだ。


「で、でもだな。彼女はとても優秀な人材で、戦自でも評価はトップクラスだったのだよ」


たぶん心にも無いことをほざいている爺は、俺から見れば惨めだ。

強いて言えば、「人間のクズ」だ。


77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 17:54:28.19 ID:OpW2IW.0
('A`) 「あなたが本気で仰っているのなら、あなたを[ピーーー]とみなしますよ?」


少々棘のある言葉に爺はカチンと来たのか、額に青筋が浮き上がっていた。


「それは冗談として受け取っておくよ」


('A`)「この状況で冗談を吐けたら、さぞ楽しいでしょうね」


なに言ってんだ老害。頭にきすぎて回路が爆発したか、それとも認知症でも発症したかな?

どれでもいいが、こんなやつが副司令やってんだぜ?。世も末だな。


('A`) 「そんなことはどうでもいいです。しかし、なぜネルフは葛城ミサトという無能に一尉という階級を与え、その上必要以上に庇うのですか?」


「・・・」


なんでか、お二人方は黙り込んでしまった。

口をきくのもめんどくさけりゃ、もう死んでしまえ。


78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 18:09:39.41 ID:OpW2IW.0
一分というあまりにも長い時間が経過した後、ようやく鬚が口を開いた。


「貴様には関係ない。」


どうやら鬚は爺と同じく、猿人だったようだ。

一分かかってやっと思いついたのが八文字。こりゃ必死に勉強してやっと半人前ってところだな。


('A`) 「ふうん。まあ、いいけど」


好奇心で聞いたことだしな。猿人がどんな反応をするかの好奇心。

期待はずれで残念だったが、こんなやつらに期待すること自体間違っている。


('A`) 「どうでもいいけど、さ。俺、ある人と友達になったんだよ」


「その友達は普通の一般人じゃないけどな」と語尾に付け加え、今回のお話は終わりを迎えるのであります。


第四話「かあちゃん!やめろって!ごかいだよ!イテテ・・・」

79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 18:10:36.21 ID:OpW2IW.0
さあて来週は?















第五話「じゃんけん」
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 18:17:15.84 ID:OpW2IW.0
「ちわーす。ドクオさんいますでしょうかー?」


('A`) 「はい?」


俺の名はドクオ。ひょんなことから異世界に迷い込んでしまった、一般人だ。

ひょんなことからひょんなことになって、碇シンジの名を借り、今NELVの宿舎に寝泊りしている。


もちろん、鬚の断りは一切「無し」だ。


ビアンに、「今夜泊まるとこないんです」っつったから、今ここにいるのだ。


まだNELVにも良識はあるじゃないか、と思いながら俺は眠りについたのだったが、



眠りにつくつもりだったのだが、




「えーっと、ドクオさんですね」


('A`) 「いいえ、碇シンジです」


こいつ、なにやつ
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 18:27:52.60 ID:OpW2IW.0
俺の本能的な何かが、「こいつは危険」と携帯のプリセットのパターン1のアラームを鳴らしている。

なぜか?



なぜこいつは、俺の「本名」を知っているんだ。



「だってドクオさんはこんな顔でここにいるからこれを届けてくれって」



そいつは白猫コロンブス宅急便―あっちの世界で言う黒猫ヤマト―の宅配員だった。

幸い、そのような事とは関係なさそうだ。


('A`) 「俺は「碇シンジ」その名前は偽名だ」


「そうですよね!なんか、偽名っぽいなあって」


ちくっときた
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 18:36:28.07 ID:OpW2IW.0
('A`) 「その写真は今すぐ焼くから俺に渡してくれ。」


その写真は危険だ。危険じゃないが。ただの隠し撮りだが。

たぶん危険だ。今すぐ焼くのは賢い人の判断だろう。


「あ!ちょうどよかった!できればこの写真も渡してほしいって言ってましたよ?」


('A`) 「あん?」


「そいつはその写真を焼いてしまうだろうから、渡せって」



謎が深まった。


まずその一、なぜそいつは俺に荷物を送ったのか


その二、なぜ焼いてしまう写真を渡すのか


その三、中身は何か



('A`) 「オラ、ワクワクしてきたぞ」


83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 18:42:28.40 ID:OpW2IW.0
なんて人前で言ったら恥ずかしいな。

賢くない人に見られそうだな。





よし、ここは賢そうな人、賢そうな犬を装って



('A`) 「ふむ、興味がわいてきた」



と、発言するべきだ。と、ドクオは思う。


「では、ここにサインか判子を」



早速、俺に決断を迫られる。


サインか判子を押せと申したのは宅配員

俺はサインか判子を選ばなければならない。



「ペンをどうぞ」


('A`) 「あ、はい」


84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 18:45:19.51 ID:OpW2IW.0
これでも俺は達筆なんだぜ。

履歴書の書き方と字がうまいってカーチャンに言われたんだぜ。


('A`) 「・・・」



「では、これからも白猫コロンブス宅急便をよろしく」








字のうまい下手は、体に依存するようだな。
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 18:52:09.04 ID:OpW2IW.0
('A`;) 「・・・」


俺はこの先やっていけるのだろうか?

考え方一つで大きく結果は左右されるという三足わらじの言ったことは、名言だったと思う




白猫宅配員は、



「なぜ、普通の宅配員がここまで来れると思います?」



と言い残し、





黒丸に吸い込まれていった。



('A`) 「そういえば、ぜんぜん気がつかなかったなあ」



第五話「じゃんけんは最初はグーだろ、いきなり出すなんて反則だぜ」


86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 19:00:27.77 ID:OpW2IW.0
俺はあるところに携帯で電話をかけていた。あるところとは鬚のところだが。

ちなみにこの携帯は、怪しい宅配員から受け取った荷物の中に入っていたものだ。



俺は喜んだ。



どうして?






俺が生前使っていた携帯だったんだよ。




第六話「この世界にはmicroSDがない」

87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 19:08:57.32 ID:OpW2IW.0
('A`) 「・・・」プルルルルルルウウrrr


('A`) 「・・・」プルルルルルルルrrrrga


「私だ」


私さんは礼儀を知らないらしい。当たり前だが。

電話に出たら普通、「はい、碇です。」とかいうもんじゃないか? 




本当に言ったら、さぞ気持ち悪かろうな。


「どうした。用があるのなら早く言え。」


礼儀知らずからの催促は無性にイラつく。

これはアニメ見てたときから気に食わんかった。



『乗るのなら早くしろ。でなければ帰れ!』


俺は多少イラつきながら、礼儀知らずに高らかと




('A`) 「私、碇シンジは副司令並みの権限を持つことをここに宣言します」



宣言した。







88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 19:24:02.25 ID:OpW2IW.0
('A`) 「そんだけ」


俺は宣言した後、気の抜けまくったしゃべり方で気の抜けまくった言葉を言った後、鬚の返事をのんびりと待っていた。

鬚はご自分のふさふさの鬚を触り触りしているのか、鬚の返事がまったくなかった。


('A`) (しんだかな?)


当然のごとく言い放った俺の発言がすごくショックで、ショックで、そのショックで死んでしまったかもしれない、と

ありもしない罪悪感を感じながら。感じるはずはないが。まだまだ逝かない天国社であった。


「問題ない」


鬚の「問題ない」をテープレコーダーに録っといておけば、たいていのことは許される。

お鬚を生やしたサタンクロースは、副司令が聞いたらこれまたショック死しそうな問題発言をしたのであった。


('A`) 「ありがとう。」


どうせ俺の発言が猿人程度の脳では解読できなかったのだろう。

こういうのはべろんべろんに酔った判断力を失った人に聞くやり方と同じだ。と思う。


89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 19:42:24.58 ID:OpW2IW.0
('A`) 「じゃーねー」


俺は携帯の通話を切るボタンを押し、そのまま電源を切った。

所詮これだけでは「確証がない」とか何とか言って跳ね返されそうだが。

そこんとこは俺的O☆HA☆NA☆SHIで無理やっこ押し通すまでだ。


( ^ω^)「では、お話をしようじゃないか?」


('A`;)「うおっ!」




ごめんなさい。お話は無理です。

だって俺の背後に「見知らぬ、金玉」がいたんだもん。




90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 20:13:30.29 ID:OpW2IW.0
畜生。金玉みたいな面しやがって


('A`) 「金玉みたいな面してんな」


口に出でてしまったじゃないか。金玉野郎。

どこぞの金玉かしらないが、この俺が成敗しちゃる。


(;^ω^)「金玉って・・・・・」


キンタマーンに115の精神ダメージ!

ドクオは7兆円が入っている口座のキャッシュカードをもらった。


( ^ω^)「それて゛ すきなものを かうといい」


俺は動揺した!。なんせ他人に金を、しかもどこぞの国の軍事予算くらい桁がある大金をもらったのだから。

しかし、怪しいのに変わりはないのだ。怪しいやつに金をもらうとろくなことがないのはTVでわかっていた。


('A`) 「てめぇなにもんだ」


何者だろうか?







91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 20:17:49.84 ID:OpW2IW.0
( ^ω^)「俺は神だ」


('A`) 「紙?」


そいつは無生物の名前を名乗った。紙といえば紙だ。ペラッペラの紙だ。

俺はペラペラを確認しに背後へ回った。


('A`) 「なんだペラペラじゃないじゃないか」


俺は失望した。


( ^ω^)「その紙ではない。ギリシャ神話とかの神だ」


俺は驚愕した。


( ^ω^)「スタローンとジャン・クロード・バンダムといったらスタローンだ」


俺は納得した。
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 20:27:22.41 ID:OpW2IW.0
( ^ω^)「そして、この姿は擬態だ」


なんと、金玉面は擬態だというのだ。なんと趣味の悪かこと。


('A`) 「趣味悪いな」


俺は誰に話しかけたのか。そんなのはわかりきっている。目の前の神男だ。

そんなの常識だ。パッパパラリラだ。


( ^ω^)「まず謝らなければならないことがひとつ」


神男はなんか言って前を置いた。微妙に空気が重くなっていく。

っく!これが神の力だというのか!?。そんなバカなっ!。



「実は・・・」







「君をこの世界に誤って投げ込んだのはこの私だ」



93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 20:34:48.24 ID:OpW2IW.0
('A`) 「そうなんですか」


いきなり敬語で話す俺は、神の前ということでかしこまっていた。

神はいきなり敬語で話す俺に少し戸惑っているようだ。


(;^ω^)「え・・・」


神は神にあるまじき「おどろきー」とかいう感情を表していた。

俺も驚く。なんたって俺の想像の中では、「神は何でも知っていそう」「何でも創ってそう」だったからである。


( ^ω^)「実は、君の思考だけ読めないのだよ」


読めないのだそうだ。

神にもできないことはある。俺はまたひとつ賢くなった。


これにより、さっき驚いたのは俺がいきなり敬語を話したからではないのだと悟った。


94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 20:39:22.88 ID:OpW2IW.0
( ^ω^)「それで、そのお詫びにとは何だが・・・」


この俺を楽しい世界に送ったお詫びになんかくれるようだ。

期待しようではないか。神は太っ腹だと信じて・・・・・。



( ^ω^)「君に住む家と私の力を提供しよう」






期待以上だった







第六話「microSDは後に送られてきました」



95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/24(金) 20:40:23.27 ID:OpW2IW.0
よんごろくあわせて22レス


96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 21:36:16.28 ID:8oeCzAAO
乙んつん
面白いじゃないか microSDの容量が気になる
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/24(金) 22:36:15.57 ID:3qnuX6SO
おつ
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/25(土) 00:22:14.35 ID:FHtjHISO
目欄にsaga(サガ)で禁止ワードは解決できる
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/25(土) 16:33:14.88 ID:/X4Rwkk0
( ^ω^)「君宛に荷物が届くと思うからよろしく」















第七話「32GB」
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/25(土) 16:49:07.85 ID:/X4Rwkk0
その日、俺は帰路についていた。帰っていた。疲れていた。

話していると空気が微妙に重くなり、非常に疲れる男「神」と出会ったからである。


('A`) 「確かここらへんなんだけどなあ」


俺は神にもらった地図に書き込まれていた、「自宅」なるものに帰っていた。

帰る家があることは、幸せなことだ。幸福だ。


('A`) 「あった。あった」


帰る家が見つかった。喜べ、皆の衆。帰る家が見つかったぞ。


('A`) 「っとそのまえにっと」


俺は俺をつきまとっていた黒服のストーカーに、神からもらった麻酔銃で

眠りの小五郎になってもらった。


101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/25(土) 16:57:49.19 ID:/X4Rwkk0
なんというか、神はすごく太っ腹なようだ。

帰る家と、携帯と、麻酔銃と、力と、あとなんかいろいろ後で送ってくれるようだ。


('A`) 「おおう」


セレブ街の一角に佇む、誰も寄せ付けないような豪邸。

俺は恐る恐る恐る恐る侵入していった。


('A`) 「…」


これは盗聴器とか仕掛けられたら、探すのめんどくさそうだな。

102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/25(土) 17:16:03.49 ID:/X4Rwkk0
神によると、間取りは14LDKだそうだ。ちょっと外見と中身がギャップがあるな。

外見でどんなすごいおうちなのかと期待していたら、中身にがっくりきた感じ。


('A`) 「まあ文句は言えないからな」


どこぞの世界のお坊ちゃんじゃないんだから。家を用意させてる身分なんだから。


('A`) 「だが、14LDKってありすぎだよな」


普通の家の比ではない。むしろ比べるなんておこがましいとは思わんかね。だ。

これは生前住んでいた家よりもあるのは当然である。なにがあるのか。



ピンヌポンヌ


そのインターホンはこの豪邸中に、俺の外耳から伝わって鼓膜を響かせ、中耳を通り、

脳が「音を感じたよー」と知らせてくれた。人間の脳の神秘。ここにアリ、だな。

103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/25(土) 17:56:52.12 ID:/X4Rwkk0
第7分の0.001話

終わり






仕事にいかにゃならん。本当にすいません
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/25(土) 18:28:46.64 ID:FHtjHISO
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/25(土) 18:50:18.55 ID:1W6pLVgo
なんだこれおもしろいぞ
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/26(日) 07:32:31.58 ID:mfzGtUAO
乙んつん
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/26(日) 07:33:33.10 ID:mfzGtUAO
乙んつん
ドッくん一部屋くれwwwwwwwwwwww
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 10:48:12.25 ID:muDbYGo0














第七話の続き「瞬間、鯖落として」
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 11:01:23.08 ID:muDbYGo0


「お届けものいっぱいでーす」


玄関に設置された、玄関になくてはならない「ドア」というものを警戒しながら開けると。

陽気な頭に陽気な顔、ましてや声まで陽気とくる宅配員の精神的年齢下っぽいお兄さんが、お届けものを届けに来てくれた。


('A`) 「はいはい。荷物は手前の部屋からいれちゃってください」


宅配員のお兄さんは「わかりました」と本当にわかったのか、本当はわかってないんじゃないか、と俺を心配させるような

気の抜けた返事をした。息抜きは大事だが、気を抜くととんでもないことになる。


「失礼しまーす」


男は気の抜けた声で、臭い足を一生懸命地面という地獄からかばい続けた靴をあろうことか玄関で脱ぎ捨てた。

でもそうしないと俺が困るので、掃除が大変になるので、見逃してやるしかないのだ。


「おい!入って来い!」


「「オッス!!」」


黙れ。近所迷惑だ。ちったあ加減しないか。




110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 11:05:52.64 ID:muDbYGo0


「おっす」


ガチャガチャとうるさい荷物を持つ、ひとりの男が俺に挨拶らしき挨拶をしてきた。挨拶なのか、違うのか。俺にはわからない。

とりあえず、返事をしなければ。挨拶は友達を作るってCMでもあったぞ。


('A`) 「おっす」


俺も負けじと「おっす」と返事を返した。


「オッス」


('A`) 「おっす」


「おいっす」


('A`) 「おっす」


やばい、ゲシュタルト崩壊してきた。
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 11:09:02.20 ID:muDbYGo0
時々思うんだけどな。荷物を見て思うんだけどな。

荷物の中身はなんなんだろうって思うんだよ。俺の興味をそそるんだよ。


中には厳重に梱包されているもの。


「おっす」


('A`) 「オッス」


一人暮らしで使う、あの冷蔵庫より小さいもの。


「おっす」


('A`) 「…」



いい加減ウザイな。


112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 11:17:23.97 ID:muDbYGo0


「これだけですね」


男は作業が終わったのか、床に汗を撒き散らさないようにタオルで拭うふりして床に落とし、ワックスを剥がしていた。

「きさまこのやろう。ぶっこわしてやる」と青狸ばりにつっかかってもいいのだが、面倒なことになるのでやらない。


「では、この書類にサインを」


男はズボンの後ろポケットから紙を取り出し、インクと万年筆をバックから取り出した。

ボールペンとか買ってもらえなかったのだろうか。貧しい業者だな。


('A`)「石……定……っと」


俺は書類に「碇」とサインをし、作業服に身を包んだ男たちに「今日はありがとうございました」と感謝の気持ちが全くない

感謝の礼をし、男たちを追い払った。これ以上、床に汗を落としてもらっちゃ困るのだ。
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 11:29:19.07 ID:muDbYGo0


('A`) 「はあ」


俺は荷物の確認しに手前の部屋に向かったのだが、あまりの荷物の多さにため息を付いてしまった。


('A`) 「なんでこんな多いの?」


そんなことをつぶやいても荷物はミリ単位に小さくなるでもなし。小さくなると俺が困る。

中身を確認できないじゃないか、が半分。いっそなくなってほしい、が半分。どっちも半分だ。


('A`) 「だが、好奇心にはまけた」


玄関の手前の部屋の手前の荷物。厳重に梱包されているものに手を伸ばした。

この中身はなんなんだろう。脳ではなく好奇心が俺を動かす。








114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 11:38:16.47 ID:muDbYGo0
神はいったい何を考えているのだろう。

厳重に梱包されているもののなかにはAK74-Uが何丁かプチプチと発泡スチロールに包まれていた。


('A`) 「俺に人殺しをしろってか」


俺は行き場のない怒りを堪えきれずに、口に怒りを漏らしてしまった。

神は今この世にいないのだから怒りの行き場がなくなって当然だ。


('A`) 「そうなると…」


一番最初にジャイアン挨拶をしてきた男がフラッシュバックする。たしか、ガチャガチャと音がなる荷物を持っていたはずだ。

やはり、あの中身は弾薬だろう。大体想像はつく。


('A`) 「人殺しのレベルじゃねえな。この荷物の量は」


そう。神は俺にテロを起こせと言ってきているのだ。これはバチが当たらない。


115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 11:44:06.99 ID:muDbYGo0
ビリッ


('A`) 「グレネード…」


ビリッ


('A`) 「チャフ…」


ビリッ


('A`) 「スモーク…」


ビリッ


('A`) 「フラッシュ…」


世の中何が起きても神の予定通り、私たちは何も不安がることはないってか。
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 11:48:42.96 ID:muDbYGo0


('A`) 「面倒臭いなあ」


こんな荷物をどこにしまっとけというのか。しかも中身危険物ばっか。

バチすら当たらないと思っていたが、これがバチというやつなのか。




('A`) 「こんなときの『力』じゃないか」


そうだすっかり忘れていた。そういえば『力』があるんだっけ。

そうだそうだ。力使おうぞ。


('A`) 「見せてもらおうじゃないか。神の力。いや、連邦のモビルスーツを!」


そしてちゃっちゃっと終わらせようじゃないか。
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 11:58:36.51 ID:muDbYGo0
俺は頑張った。頑張って頑張った。そしたらなんと一時間で荷物の整理が終わりやがった。



神よ、ありがとう。俺は感謝する。



('A`) 「さて寝るかあ」


だが、腐っても人間。完全に対応していないこの体はすぐに疲れてしまった。

対応って何だ。侵食されんのか。


('A`) 「いい気持ちしねぇなあ」


「いい気持ちしねえ」今日の最後の言葉はそれだけだった。


第七話の続き「塩漬け」


118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 11:59:41.37 ID:muDbYGo0
10レス程度
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 22:12:25.54 ID:mGsVX.SO
とりあえずお茶つ旦
120 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 14:17:24.34 ID:XCVoOYA0
てす
121 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 14:20:34.02 ID:XCVoOYA0
今日の格言

「アク禁[ピーーー]」







Die八話「おれのことについて」
122 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 14:35:13.67 ID:XCVoOYA0
早朝

俺は迷彩柄のでかいバックと、ライフルを背負って山を目指して歩いていた。

因みに荷物は三日分の食料やら銃器やら
サバイバルキットやら迷彩服やらその他諸々が詰まった、魔法の糞重たいバッグだけである。

バッグの重量は俺の現時点での体重を、はるかに超えているだろう。

なぜか?

それは、この体のスタミナを入れる容器が、タバスコが入っている瓶より小さいからだ。
この世界での主人公の設定が『弱気でひ弱な可哀想な子』だから仕方が無いといえば

('A`) 「仕方がないがなあ」

とつぶやきながら、山を目指して歩いていた。
123 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 14:44:14.98 ID:XCVoOYA0
第八話終わり
124 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 14:54:12.87 ID:H9Z.kQwo
っしゃあああああああああああああああああああああ
125 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 14:55:08.34 ID:H9Z.kQwo
なん……だと………?
126 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/27(土) 16:44:50.26 ID:XCVoOYA0
それから何分が経っただろうか?俺はやっと山に到着した。

車とか、モノレールとか使えばもっと楽に来れたであろうが、今はトレーニングに来ているのだ。
『家に帰るまでが遠足』だが、『起きた瞬間トレーニング』でもあるわけだ。

というわけで、俺の現時点での体重をはるかに超えているであろう荷物を背負って、
この第三東京市内では、一番、死亡者が多い山の一番険しい登山ルート外の山道を進んでいく。

からだが違うのですげぇ辛い。昔、友人と一緒に富士山登山したが、それよりきつい。
127 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 16:46:17.76 ID:XCVoOYA0
書き溜め誤爆した
128 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 20:36:20.14 ID:XCVoOYA0
多分、俺が家を出たのは午前3時くらいだったが、
山頂に着くくらいには、木漏れ日が確認できるくらい明るくなっていた。

('A`) 「ここらへんだな」

俺は糞重たいバックからテントを引っ張り出し、隅のほうに設置する。
テントの中に、糞重たいバックの原因を作った糞重たい荷物達をおいて行った。

荷物からウォークマンを取り出し、イヤホンを耳に付け、ラジオ体操を始めた。
ラジオ体操が終わったら、今度は腕立て伏せ、腹筋などを何十回、何セットも繰り返した。

神の力ってのは便利だ。疲れを感じさせなくするってのもできるからな。


129 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 20:42:20.52 ID:XCVoOYA0
『こちらベクタ1、ターゲットのものと思われる靴の破片を発見』

『了解、発見した場所を肉眼で確認。OVER』


さーて、一般人には過酷だが俺には過酷でない訓練が、早くも一週間が過ぎた。
食料は三日分だけしかもって生きていなかったので、三日過ぎた時点で俺はろくなものを食っていない。

例えば、ねずみとか、蛇とか、蛙とか、きのことか。
一番美味しかったのは、蛙だった。

そんな、壮絶な訓練の半分を乗り越えた俺に、予想外のことが起こった事を
PHSで知らせてきた。俺にしてはそんなことが起こってたまるか、という内容であったが。
130 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 20:49:11.42 ID:XCVoOYA0
俺は空から降ってきたPHSに話しかけた。

('A`) 「特殊部隊の投入?」

( ^ω^)『そうだ。エヴァのパイロットがいきなり居なくなったことによって
      NERVでは大規模な混乱が起こっている。
      「眠らせてでも連れて帰れ」という命令が出たそうだ。っていうか出た。』

('A`) 「どうせ、老人さんたちからゲンドウ経由のご命令だろ?」

( ^ω^)『ビンゴ。ついでにいうと、ゲンドウは静かな大目玉を食らった。』

('A`) 「ふん、良い気味だな」

( ^ω^)『それでは、この後会議があるから、切るぞ』

そんな事を言い残して神は電話を切った

なんか今日は神の野郎テンション高めだったような気がするな。
それにしても、静かな大目玉ってなんだろう。



第八話終
131 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/27(土) 20:49:42.41 ID:XCVoOYA0
仕事って忙しいよね。日本語って難しいよね。
132 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/27(土) 21:14:27.96 ID:sYWcWUSO
もう来ないかと思ってた
133 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/27(土) 23:09:52.10 ID:XCVoOYA0
テス
134 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/08(水) 21:44:06.34 ID:yCB4Pm20
yes
135 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/08(水) 21:44:33.88 ID:yCB4Pm20
やあやあ、久しいね。聞いてくれ。

今日で、初の捜索作業が始まったみたいなんだ。労ってくれ。












第九の話「創造主」
136 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/08(水) 21:48:43.03 ID:yCB4Pm20
しっかしおかしいな。
訓練の前日の日かどうか知らんが、ミサトに、

「ばーどをっちんぐで二週間でかけます」

と書置きをしておいたはずなのだが。見てなかったかな?

あ、比較的見つかりにくいところに「設置」しておいたから見ていないのか。
なんという不覚。

いや、もしかしたらミサトは見たのかもしれないな。
もしかしたら、凄く怒こっていらっしゃるかも(笑)。


………でもいいや。せっかくターゲットをあっちで用意してくれてるんだ。
捜索部隊の皆さんには悪いけど、ちょっと戦争しようかね。
137 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/08(水) 21:52:50.10 ID:yCB4Pm20
俺はリュックを背負って草むらに隠れていた。

ちなみに、俺が着ている服は特殊な服で、確か、「ギリースーツ」とか言った奴だったかな。
詳細はググればわかる。

しかも、俺が着ている服は特殊な冷却服になっており、周りの温度と同化することができる。
つまり、熱探知ゴーグルでは注意深く見ないと、まずわからない。

という、すごい服を着ている俺は、右手に強化ゴム弾を装填しているUMPという、
本当にNERVをからかうような装備で立ち向かおうとしているのである。

そしてこの後、予想だにしない出来事が起こってしまった。





「おい、なんか見つかったか」

「いえ、何も」



第九「終わり」
138 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/08(水) 21:54:45.14 ID:yCB4Pm20
いっつもチラシの裏にでも書いときゃいいような短いやつですんまぽん。
誰か一人でも応援してくれれば来週には投下できるかもかも
139 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 01:26:39.36 ID:uN7B8l20
よし、今来た俺が応援してやろう
140 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/10(金) 11:17:04.79 ID:3EyPkQSO
面白い、支援だ
141 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/11(土) 19:18:35.56 ID:5lagfuc0
鮫洲
平和島
京急川崎 
京急鶴見 
生麦 
子安 
神奈川新町 
南太田 
上大岡 
京急富岡 
金沢文庫 
金沢八景 
逸見 
堀ノ内


投下
142 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/11(土) 19:19:10.94 ID:5lagfuc0
そこには、二人組のNERVの部隊員がいた。












第10話「いっつあしょうたいむ」
143 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/11(土) 19:34:14.51 ID:5lagfuc0
「先輩!彼処に人影が!」

「ん?」

二人の部隊員の一方の目に止まったのは、長袖のシャツを着た少年。
しかも、ここらへんの中学校のシャツではない物を着ている。


怪しい。


そう思った二人はその姿を二度三度確認しなおすと、少年に駆け寄っていった。



―――この時点で疑うべきだった。

―――なぜ、森の中にいるのに、汚れ一つ付けていないのかと。
144 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/11(土) 19:37:26.43 ID:5lagfuc0
「君、大丈夫かい?名前は?」

「…」

「…はい、碇シンジです。バードウォッチングしていたら変な人達に捕まって…」


!!!


「目標発見!本部に連絡しろ!近くに敵の存在の可能性有りだ!」

ターゲットが見つかった。


一人は無線機を取り出し、本部と連絡を試みようとする。
もう一人は辺りを見まわし、敵がいないか確認する。


ふたりとも、その少年から目を離したした刹那――
145 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/11(土) 19:39:38.85 ID:5lagfuc0
――彼の右手が一人の頭に伸びる。

――彼の左手がもう一人の頭に伸びる。













('A`) 「シャットダウン」






隊員二人は、ヒトコトも音を発することなくその場に倒れた。
146 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/11(土) 19:42:46.92 ID:5lagfuc0
('A`) 「戦場では油断するなかれだな。バカども。」


「神の能力」という、曰くつきの力で二人を眠らせたドクオは、そいつらを
拘束バンドで拘束し、まだ左手に持ったままになっている無線を取り上げる。


('A`) 「さて、一気に潰しにかかるかなっと」


ドクオの顔が歪んだ。
147 :firefoxのアップデート北田 :2010/12/11(土) 19:44:31.66 ID:5lagfuc0
―――NERV移動発令所


『山頂付近にて目標を発見!無事保護いたしまし…』プツッ


本部に流れた無線は、ターゲット発見を通知するとともに、敵が現れたことを知らせる。


「どうした!?どうした!?」


緊張した空気に包まれる。
148 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/11(土) 19:46:34.95 ID:5lagfuc0
「異常発生!各部隊は山頂付近へ急行せよ!
近くに敵がいるかもしれん!そのときは排除せよ!」


いきなり起こった異常事態に、驚きを隠せぬ様子でいる指揮官。
無線機に声を殴りつけ、唾が飛び散る様子は、発令所がいかにパニックになっているかを表していた。


「くそ!一体何だってんだ?」


イラつきを隠そうともせず、無線機を元の場所においた。
149 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/11(土) 19:50:41.93 ID:5lagfuc0
その瞬間、移動発令所のドアが開いた。

それに反応し、ドアに向かって銃を構える指揮官。



ちょうどいいタイミングで無線が流れる。


「大変です!
拘束されていた二人を発見!ですが、無線機が見当たりません!」


――汗。


――投げ込まれる青色の缶。
150 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/11(土) 19:51:15.74 ID:5lagfuc0










('A`) 「これが天下のNERVか。酷いな」












151 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/11(土) 19:55:48.81 ID:5lagfuc0
「いや、だから!」























報告

本日、午前十時三十八分

NERV捜索部隊、指揮系統の壊滅を確認

作戦の中止が決定された。


尚、サードチルドレン「碇シンジ」は一時間後、自宅への帰宅が確認されたとのこと。

捜索部隊を襲ったものについては未だ確認中。


以上

152 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/11(土) 19:56:52.29 ID:5lagfuc0
能力1 「Task manager」

説明 つまりはそういうことだ。





第三話 終

153 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/11(土) 19:59:31.37 ID:5lagfuc0
いつもより長いけどクオリティは下がるっていう

もしもこんなだったら……?みたいな感じで他の奴も書いております。
mesimarja様にてまとめられておりましたので報告しておきました。

目印は「人格」。
154 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/13(月) 08:18:03.82 ID:pGknI2SO
久々にきたら帰ってたでござる
155 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/13(月) 14:45:42.30 ID:tQavFUSO
あれのことかな
あっちもいつか二話以降投下してくれ
156 : ◆G6CLQGP0mo [sage]:2010/12/18(土) 14:24:21.24 ID:yY.s4XQ0
パソコンが物故割れたので報告しておきます。
次の投下は何時になることやら...
157 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/20(月) 09:08:34.33 ID:l0s7CASO
マジか
気長に待ってるぜ
158 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/20(月) 12:17:51.17 ID:IJ10E52o
理解したぞ
159 : ◆wL5o8yVjKc [sage]:2010/12/21(火) 21:03:53.40 ID:xnlJKj20
よくみたら第三話になっていたでござる
正しくは第10話ですよ

何故かといいますと、人格者の方を第三話まで書き溜めておりまして、
そのせいです。規制&故障で投下出来ませんが...

来年には投下できるかもです。
160 : ◆FVcQHgh3kU :2010/12/21(火) 21:05:54.55 ID:xnlJKj20
トリップ変わってますが、作者で間違いないです
161 : ◆FVcQHgh3kU :2010/12/26(日) 21:58:22.17 ID:dCNVk2I0
ぶーちょーうさんごるふのーすぶりをやめてーまだまーだついてーけないっすよー

ハヤクカエリタイ ヤッテランナイベイベ
カキタメタヨ シュウリマダカ

おういえーあたまがいたーいゆうきゅうもたりなーい
年始のビジョンはインザダーク(インザダーク)


投下はもうしばらくお待ちを。
トリップがちょこまか変わってますが、作者です。
162 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/27(月) 08:55:01.52 ID:dd3Q1ISO
ほどほどにがんばれ

今の酉に固定しとけよwwww
163 : ◆FVcQHgh3kU :2010/12/29(水) 17:33:14.57 ID:lO9T9Z.0
買い換えたけど今度はHDDもぶっ壊れたっていう
WD氏ね
164 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 00:24:18.50 ID:WNwOatM0
はいはいあけおめこ

来年には投下伝々言っていたくせに、一切書きためてない現状
165 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 00:48:22.71 ID:WNwOatM0












俺は夢を見ていた
166 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 01:00:00.51 ID:WNwOatM0














そこには俺がいた
167 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 01:05:08.59 ID:WNwOatM0
人格








その俺には仲間がいた―――だが、その俺はなんとなく寂しそうだった。



( ^ω^)「さて君は……」



いきなり俺と俺以外の男が現れて俺に喋りかけてきたが、あまり聞き取れなかった。



168 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 01:06:23.06 ID:WNwOatM0
果たして、


俺は


本当に違う世界にきてしまったのだろうか?











第11話
169 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 01:14:38.16 ID:WNwOatM0
さて、俺は今どこにいるでしょうか?

チッ

チッ

チッ





('A`)「只今帰りました」

はい自宅に帰っていましたとさ。しかも、邪魔が入ったせいで予定より一週間早く。
バードウォッチングと伝えていたのに、捜索作業とか邪魔しやがって。マジ最悪だ。

170 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 01:18:43.95 ID:WNwOatM0
「お帰りなさい」


マジ最悪だと思った矢先にマジ最悪の原因が現れて、マジ最悪。




そうです


「葛城ミサト」です。


もろ不法侵入です。しかも部下を連れて不法侵入です。
赤信号みんなで渡れば怖くないってか。


('A`)「マジ[ピーーー]よ」


マジです。




171 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 01:35:21.04 ID:WNwOatM0
「今までどこに行っていたの?シンジ君」


ミサトはこめかみに青筋を立てながら、俺に聞いてくる。


('A`)「バードウォッチングだと申していましたけど」


冷静に質問に答える。


「でも、一度も連絡を寄越さないから」

('A`)「休みくらい仕事のこととか忘れたいのに」


あえて駄々をこねる。

172 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 02:01:56.55 ID:WNwOatM0
「でも、あなたの身になにかあったら…!」


まあそう言うのも無理は無いわな。
人類最後の希望のうちのひとつ背負ってるんだし。


('A`)「ご心配なく、自分の身くらい自分で守れます」

「いい加減になさい!あなたを狙っているのは普通の人たちではないのよ!?」


('A`)「なんなら、ここであなたを倒してみましょうか?
   作戦部長を倒せるくらいの実力があれば、何も文句はないでしょう?」








パシンッ
173 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 02:03:45.59 ID:WNwOatM0
すいません、続きは明日
174 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 13:51:48.76 ID:WNwOatM0
やばいかな……とは思ったが、やはりビンタを食らってしまった。

当然だね!


「あなた!子供だからって調子にのるんじゃないわよ!」

('A`)「調子にのっているのは貴様だ、立場を弁えたまえ。作戦部所属、葛城一尉」


葛城ミサトは二つの意味が込められた皮肉を口にした俺の前で黙りこんでしまった。

ここで、もう一発ビンタとか食らったりしたら、葛城ミサトは自分の立場も
理解出来ない無能、となっていたであろうに違いないでござる。
175 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 13:55:42.24 ID:WNwOatM0
('A`)「帰ってください」


俺がそう言うと、葛城ミサトは無言のまま
ここまで一回も触れていなかった二人の部下を連れて帰っていった。


('A`)「…開き直っちまえば楽になったのにね」


俺はそいつらの背中を眺めながら、そう呟いた。


176 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 14:09:38.87 ID:WNwOatM0
――――

端末の前でなにやらやっている彼女、赤木リツコは今、あることを調べていた。

それは碇シンジの過去。
あの司令をものともしない肝の据わった少年の過去。

だが、彼は此処に来る前にはそんな性格ではなかったはず。


('A`)「当たり前だ、中身が変わっているんだもの」


こっそりのぞき見していたドクオが呟いた。
だが、神の力使って透明になって、真後ろでののぞき見はこっそりとは言わない。


177 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 14:17:06.82 ID:WNwOatM0
「しかもシンジ君は、私が全く知らないところで家を建てていた…」

そして私生活を探ろうにも、彼の命令で(本編中では(ry)盗聴器類の設置は禁止された。
しかも、ミサトに頼んでおいた盗聴器類の設置もすべて自分で撤去している。

見つかりにくい場所に設置してあった盗聴器もすべて取り除かれた。
なので、隣の家か、向かいの家からしか監視できない。

しかし、最近その監視の報告が全く届いていない。


('A`)「私が撤去しました」

やはりこいつである。



178 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 14:25:53.97 ID:WNwOatM0
そして、もうひとつ驚きなのが、エヴァの操縦などに慣れていること。

まあ、説明で「考えた通りに動く」とは言ったが…やはり最初は戸惑ってしまうモノだ。
だが、彼はその操縦方法に驚きも戸惑いもせずに、ATフィールドを纏ったパンチを使徒にお見舞いした。

そのパンチ一発で偶然コアにぶち当たり、その上破壊してしまうとは思いもよらなかった。

('A`)「計算したんだけどね」

偶然ではない。
179 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 14:34:38.19 ID:WNwOatM0
しかも、シンクロ率は最初から最後まで0%――まあ、これは”神”が細工したものだが。

戦闘後の検査でも何も異常なし。つまり、何もわかりゃしない。
話をしようにも、副司令の権限で拒否されてしまった。

彼が叔父の家に住んでいた頃の報告書が、全てギャグに見えるほどの違い。

一体何があったのだろうか

('A`)「そりゃあ、面接に行こうとしていきなり飛ばされりゃやけくそにもなるさ」

一応、被害者はこいつだ。
180 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/01(正月) 14:37:30.29 ID:WNwOatM0
赤木技術部長は、碇シンジにいろんな意味での興味を持った。

「今度もう一度会ってみようかしら」

好奇心が刺激されるのかどうか分からないが、技術部長は舌なめずりをした。










――――その先は地獄が待っているのかもしれないのに。





第11話 終わり
181 : ◆FVcQHgh3kU :2011/01/01(正月) 14:39:23.82 ID:WNwOatM0
そろそろヤバイかなっと思って長良で投下した15レスでした。
途中抜けたのは仕事です。大した仕事じゃないです。
こんな文で仕事務まるのかどうか…って思っとるところです。
182 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/01(正月) 22:35:37.10 ID:Q9zJooSO
乙乙
今年も楽しみにしてる
183 : ◆FVcQHgh3kU :2011/01/02(日) 01:03:06.92 ID:3/S21sY0
一応

この作品は他所に投稿したものをブーン系(とは言わないかもしれない)に修正したものです。
「ここの部分がこのエヴァのSSに似てる」と思ったらそれは私の作品だと思います。

しかし、一部分が「バレてもいいや」とかおもってどっかから
パクったものが含まれている可能性があります。すいません




スタローンとジャンクロードバンダムはジョジョネタです。


184 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/02(日) 01:08:01.43 ID:3/S21sY0
この前、途中で終わった、休み兼訓練の続きとして荷造りをしていると、

プルルル

('A`)「はい、碇です」

( ^ω^)「私だ」

”神”から電話がかかってきた。




第12話 「あまいもの」
185 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/02(日) 01:12:14.21 ID:3/S21sY0
( ^ω^)「どうだ、役に立ってるんだろ?」

('A`)「まあまあだな」

( ^ω^)「今のうちはな。最近なんかあったのか」

('A`)「作戦部長とケンカしたよ」

笑いながら答える。
俺にとって、葛城ミサトというのはどうでもいい存在なのだ。

( ^ω^)「だろうよ」

呆れながら返す”神”
しかし、仕事とかしなくて大丈夫なんだろうか?
186 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/02(日) 01:21:26.55 ID:3/S21sY0
('A`)「そういえばと言ってはなんだが…『フェイク』とかどーすんの?」

( ^ω^)「フェイク?ああ、『あいつ』か。そうだな、目覚めても邪魔だからなあ。
    綺麗サッパリ消してしまえばいいだろ。」

(;'A`)「消すって…エグいな…」

いまいち、俺は平然と答える神の物言いに慣れない。ドン引きだ。

('A`)「ああ、そうだ。贈り物してたよな、感謝しとくよ」

( ^ω^)「いやいや、いいってことよ。
    必要になれば、ジオフロントをまるまる剥き出しにする爆弾とか贈るぞ?」

(;'A`)「今は要らん!
    今、荷物隠すのに必死なんだからな、見つかったら洒落になんねぇ」

( ^ω^)「普通に考えたらそうだなwwwwwwww」


いまいち、俺は神の物言いに慣れない。
187 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/02(日) 01:32:49.92 ID:3/S21sY0
――――

( ^ω^)「そいでなwwwwwwwwwwwwそいでなwwwwwwwwwwwwww天使のやつwwwwww」

('A`)「マジかwwwwwwwwwwwwwwバカスwwwwwwwwwwwwwwww」

さっきはドン引きしたが、最近の出来事などでの話題で盛り上がっていた。
意気投合したカンジだ。めっちゃユニーク。

('A`)「ふぅ…こんなに笑ったのはこの世界にきて初めてだわwwwwww」

( ^ω^)「そうかwwwwww。ところで、次行くとことか決まってんの?」

('A`)「いや?荷物まとめてただけで、行き先決まってない。
   葛城ミサトの所為で全く決められないな。マジあいつ[ピーーー]よ」

( ^ω^)「まじかあいつ[ピーーー]よ。
    じゃあだな、第二新東京らへんに来れば、面白い所があるぞ」

('A`)「おもしろいとこ?」


―――「”お菓子の家”だ」

188 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/02(日) 01:36:33.17 ID:3/S21sY0
( ^ω^)「どうだ?」

('A`)「お菓子の家な…言うとおり面白そうなところだな」

( ^ω^)「グッド!それじゃ、近くの公衆電話でな」


('A`)「ああ、じゃあな」


俺は受話器を置き、纏めた荷物を持って外に出た。


('A`)「うっし、行くか」
189 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/02(日) 01:42:45.33 ID:3/S21sY0
午後4:44

その不吉すぎる時間に、その公衆電話は鳴った。
俺は公衆電話の受話器を取り、「俺だ」と言ったがすぐにこう思った。

('A`)「携帯で言えばいいのに公衆電話鳴らす意味なくね?」

俺がそう言うと”神”は馬鹿にしたように言った。

( ^ω^)「馬鹿か、こう言うのは雰囲気が大事なんだよ」

さっき、俺が携帯で話してたときに思ったユニーク感が、どうも信じられなくなった。



190 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/02(日) 01:50:38.81 ID:3/S21sY0
( ^ω^)「その話は置いといてだな、今から駅に行け。
    第二新東京行きの貸切がくるから、それに乗るといい」

('A`)「何故に貸切」

( ^ω^)「だぁう、いったろ?雰囲気だって。投げた話を拾ってくるなし。
    …少し話が逸れたが、第二新東京駅から近くの公衆電話に行け。
    しばらく待ったら、黒いワンボックスがくるから、飛び乗れ」

俺が返答しないまま、その電話は切れた。いや、できなかったので切れた。

だって、そこに指向性マイク持ったNERVの諜報員がいるんだもん。


191 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/02(日) 02:03:51.54 ID:3/S21sY0
―――

俺は、第三新東京市の駅から貸切の電車に乗って寂しい思いを満喫し、
第二新東京駅の近くの公衆電話でしばらく待ったら黒い車が来てドアが開いたので飛び乗った。

( ^ω^)「お客さんどこまで」

('A`)「魔女宅まで、あまいものは苦手なんだがなあ」

( ^ω^)「まあまあ、意外と苦いかもしれんぞ」

('A`)「俺のこっちに来るまでの現実より?」

ちょっと皮肉を込めて言ったつもりだ。

( ^ω^)「それは苦すぎだなwwww」

”神”は笑いながら言った。

192 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/02(日) 02:13:37.96 ID:3/S21sY0
―――第二新東京市、某所

俺を乗せた黒いワンボックスカーは、駅からさほど離れていないが、人が全くいないという
奇妙奇天烈な場所を進んでいた。

('A`)「ここらへんは再開発まだなんだな」

( ^ω^)「いんや、俺がここらへんを『再開発をしていないこと』にした」

(;'A`)「そりゃまた、ダイナミックな…」

( ^ω^)「そこまでしないと、俺がお前をここに間違って送った罪が消えないからな」

どんどん、人が少なくなっていく――

('A`)「罪?」

( ^ω^)「そう、罪」

――ついに人通りが0になった。


193 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/02(日) 02:17:47.33 ID:3/S21sY0
('A`)「じゃあ、俺をここに送ったことをなかった事にすればいいのに」

( ^ω^)「できない」

車は、どんどん寂しい場所を進んでいく。

('A`)「なぜだ」

( ^ω^)「俺は、お前が『あの世界にいた事』をなかった事にした」

車は、どんどん暗い場所を進んでいく。
明るいはずなのに、暗い。

194 : ◆FVcQHgh3kU [saga]:2011/01/02(日) 02:33:42.77 ID:3/S21sY0
( ^ω^)「偶然だ、偶然。
     お前があの世界にいたときの価値なんて俺にしちゃ全く”無い”」

('A`)「ひでぇ」

( ^ω^)「茶化すな。
    …だが、お前をこの世界に送った時から俺に”罪”が出来た」

”神”はハンドルを左に切って路地裏に入った。

( ^ω^)「そこからだな、俺の罪滅ぼしは。
    ATフィールドを操れるようにしたのは俺だし、使徒殺しの手助けをしたのも俺だ」


( ^ω^)「着いたぞ」

車は目的地に到着した。


第12話 終わり
















195 : ◆FVcQHgh3kU :2011/01/02(日) 02:36:35.11 ID:3/S21sY0
11レスです
196 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/13(木) 23:18:09.34 ID:NcyELptSO
移転手続きして、向こうでまた投下してくれよな
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

197 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/15(土) 17:18:17.86 ID:22B/fTXL0
てs
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

198 :真真真・スレッドムーバー :移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/18(火) 08:24:31.23 ID:C74J0qvSO
移転乙
200 : ◆FVcQHgh3kU :2011/01/22(土) 15:29:56.20 ID:gr9O4Laj0

そこには俺の死体が

そこには悲しむやつらが

そこには嘲笑うやつらが




そこには俺の死体が





第13話「朝まで続きそうな話に俺はくたびれて」
201 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/22(土) 16:09:11.57 ID:gr9O4Laj0
路地裏に入った先にあったのは、規模が雑居ビルくらいの建物だった。
その建物には、一階にガレージがあった。

横には頑丈そうな扉が一つ。

これだけなら、只の人間には何も不自然に感じないのだろうが、
一部分だけ、明らかにおかしいところがあるのだ。


('A`) 「窓がないね」


この建物は、ただのコンクリートの壁のような風貌だったのだ。


('A`) 「怪しいなぁ」


それは「お菓子の家」という単語を微塵にも感じさせなかった。
202 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/22(土) 16:15:02.56 ID:gr9O4Laj0
俺は車から降りて、ドアに向かおうとした。
その時、俺はドアの横に、手を一つ入れられるくらいの穴を見つけた。


('A`) 「静脈センサーか、すごいな」


その穴に手を入れると、ドアのロックが外される音がした。

―――

中に足を踏み入れると、そこには細い通路があり、その奥にはドアがあった。
監視カメラがいくつも仕掛けられていて、カメラの死角をカメラが補うように取り付けられていた。


('A`)「コレでカメラが動いたら凄いんだけどな」


俺はそう言いながらカメラの前を通りすぎていった。
203 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/22(土) 16:25:32.50 ID:gr9O4Laj0
ドアの前には、網膜センサーが設置されてあった。
俺はそれに目を合わせると、ドアが開いた。

その先にはエレベーターが有り、中に入ると自動的に地下に行くようになっていた。


('A`) 「ずいぶんと苦いな」


地下に進んでいく途中、そう思った。
204 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/22(土) 16:31:00.65 ID:gr9O4Laj0
エレベーターがついた地下はとても広かったし、監視モニターやコンピュータ端末などが有り、
規模こそはそんなに大きくないものの、映画でよくあるような秘密基地のようだった。








だが、そこにいるのは俺一人だった




('A`) 「」



――――――――
―――
205 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/22(土) 16:35:03.00 ID:gr9O4Laj0
―――NERV本部



ミサトは、先程入った報告に驚愕していた。
というのも、「二度目だし、もういかんめ?」とかマヌケの考え方をしていたからである


「シンジ君を見失ったぁ!?」


もうね、馬鹿というか、アホというか。
劇場版のミサトさんはかっこよかったのに、どうしてこうなった。


「どういう事なの!?」


いや、監視の仕事はお前の任務だし、どうしたもこうしたもねーし。
保安部員は心底こう言いたかっただろうが、今は立場が違う。
206 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/22(土) 16:40:56.81 ID:gr9O4Laj0

「ハッ、目標は駅から出た後、二分後には跡形もなくなっておりました!」

「電車に乗る前には、公衆電話で会話をしております」


言ってなかったが、こいつらは今、『携帯電話』で会話をしている。
コレがどういう事を意味するかなんて、おっとゲフンゲフンなのだ。


「公衆電話でどんな会話してたか分かる?」

「いえ、指向性マイクで盗聴を試みたのですが、突然ノイズが走り、結果は失敗に終わりました」
207 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/22(土) 16:44:59.90 ID:gr9O4Laj0
「ジャミング?」

「そうとも考えられますが、携帯、PHS、その他機器に異常は見当たりませんでした」


「そんな…」


ミサトは明らかに戸惑っている。とともにシンジに対して怒りがこみ上げてきた来たようだった。
もしも、敵対組織…戦自などの工作員だったとしたら、とんでもないことになる。

しかも副司令という、自分でも手が届かないような機密にいつでも触れられるポストについている。


それだけでNERVを震え上がらせるには十分だ。
208 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/22(土) 16:47:06.65 ID:gr9O4Laj0
「わかった、シンジ君にはこちらから連絡をとる。貴方達は車を探して!」

「了解」


ミサトが出した命令に対し、短い返事が帰ってきたのを確認すると、電話を切った。
そこへ、ミサトに向かって、資料を抱えて走ってくる黒服の男がいた。


「葛城一尉、これを」


黒服が出した資料の一つを見て、ミサトは言った。


「第二新東京市の地図?何故これを?」


ミサトがこう言うと、黒服は地図を指さして、


「ここを見ていただきたい」


と言った。
209 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/22(土) 16:51:23.21 ID:gr9O4Laj0
その時、あの場所では







( ^ω^)「再開発をしていないことにした」








そいつは―――本当に”神”?




第13話 終わり
210 : ◆FVcQHgh3kU :2011/01/22(土) 16:53:16.16 ID:gr9O4Laj0
はい終わりです。

最近結構ぐだぐだな感じで話が進んでいってます。これはすいませんと言わざる負えないです。
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 21:39:19.53 ID:gjhNSh0Fo
しえん

楽しみにしてる
ゆっくりでも構わない
212 : ◆FVcQHgh3kU [sage]:2011/01/28(金) 23:18:32.35 ID:bz1sgkCm0
誰も見ない予告を、あなたに



日曜日の予定です
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/28(金) 23:20:18.18 ID:R1cqiPnIo
現実を打ち果たそう
誰に見られる事が無くても
同時に、何時でも私は見ている
214 : ◆FVcQHgh3kU :2011/01/29(土) 16:21:33.99 ID:zmBcNSTR0
今週の日曜日じゃないです。すいません
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/29(土) 19:57:20.45 ID:ivNR6Cejo
なんだと
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/02(水) 00:45:03.94 ID:Q9kYkjHIo
名 作 発 
217 : ◆FVcQHgh3kU :2011/02/06(日) 12:16:56.43 ID:yR81y9570
無期限延期します。
私事で延期してしまって、申し訳ありません。
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 08:59:55.45 ID:fV2KgPwIO
気長に舞ってる
219 : ◆FVcQHgh3kU :2011/03/11(金) 20:35:54.48 ID:d58wbUUK0
某地震でもう少し延期しそうです
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/11(月) 12:20:18.72 ID:vgGMcuBAO
舞ってる
221 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 12:36:04.63 ID:GH2CKdYo0
DVD CLANNAD 1 (初回限定版) ¥ 0,000 (税込)


ってなってた 
さすがにワロタ
222 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 12:37:19.55 ID:GH2CKdYo0












第14話「お話」
223 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 12:42:45.50 ID:GH2CKdYo0
purrrrrrr

purrrrrr


( A )


purrrrrr

prrrrrr


( A ) 「ん…ぁ…」


purrrrrr


('Ac) 「お…?…そっか、いつの間にか寝ちまったのか…」
224 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 12:47:25.10 ID:GH2CKdYo0
purrrrrrr


('A`) 「電話が鳴ってんな」


purrrrrrr


('A`) 「取らなくちゃ」


purrrrr


ガチャ


('A`) 「はい碇でs『貴方今どこにいるの!?』
225 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 12:56:06.46 ID:GH2CKdYo0

電話に出ると、いきなりキンキン声がドクオの耳を刺激した。
ドクオは、眉と眉の間にシワを作りながら、キンキン虫に文句を言った。


('A`) 「朝っぱらからそんな大声出さないでください。耳が痛いです」


『でもね、エヴァンゲリオンのパイロットが突然居なくなったらNERVもパニックになるから』


「いや、そこは謝れよ」と思ったドクオは、さらに歯ぎしりを加えて言った。


('A`) 「僕の携帯にGPS忍ばせたんだから、調べるなりしましょうよ」


『――ッ!なんでGPSのこと知ってるの!?』









('A`) 「…いや、鎌かけたつもりなんですけど」


『…』
226 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 12:59:40.67 ID:GH2CKdYo0
('A`) 「まぁ、GPS仕掛けられたからって、NERVに入った時点で
    個人情報保護法も無いに等しいですから、文句言いませんけど。
    というか、さっきも言ったとおり、ご自分でお調べになってはいかがでしょう」


ミサトは、その言葉を聞くと、NERV支給のノートPCのモニタに表示されている追跡ソフトを見た。


『…って!貴方!』


はたしてモニタに表示されていたのは…?


『なに自分の家でくつろいでんのよ!』

(#'A`) 「すいませんね、自分の家でくつろいで」


自宅でくつろいで何が悪いというのだろう。
227 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 13:15:52.59 ID:GH2CKdYo0
'A`) 「しかし、本当に僕は自宅に戻っているかなんて、調べもしないんですね。
   大事なパイロットなのにね。おかしいですよね」


実は、ドクオは自宅には戻っていない。
というのも、「なんかよくわからない能力」で、自分の居場所を「自宅」としたからだ。

実はあまりに唐突すぎて本人にもよくわかっていない。全てアドリブなのだ。


『…?どういうこと?貴方一体何者?』


('A`) 「干物」


『…』


ミサトの士官室と背中に冷たい風が吹いた。
228 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 13:20:38.22 ID:GH2CKdYo0
('A`) 「冗談です。
    NERVの副司令であり、エヴァンゲリオン初号機のパイロットでもある『碇シンジ』に間違いありません」

『本当に?』

('A`) 「何がですか、疑ってるんですか、何ならDNA検査でもなんでも掛かって来いですよ?
    それに、証拠がないですね。『碇シンジじゃない』っていう証拠がね」


『貴方、此処に来る前は、ずいぶんと臆病な性格だったらしいじゃない。
 なのに、此処に来てから、場所を伝えてもいないのに、NERV本部に着いちゃうし、
 碇司令の前でも全然平気な顔してたわね。』


('A`) 「人間っつうのは環境が変わると性格も変わるもんなんですよ」

『ふざけないで』

('A`) 「真面目すぎるくらい真面目ですよ。」
229 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 13:38:57.95 ID:GH2CKdYo0
『…なら、どうしてエヴァに驚かなかったの』

('A`) 「まったく、貴方はどちて坊やですか?いいでしょう、お答えしましょう。
    真実が知りたければ、第二新東京市まで、お一人で来ることですね。」

『そう…わかったわ。それで、着いたら何をすればいいの?』

('A`) 「着いたらそこら辺で声かけますんで、余計なことは何もしなくていいです。それと」


('A`) 「保安部員は絶対に連れてこないことも、条件として入れておきます」




('A`)「では、アデュー」



プツッ


プー プー プー
230 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 13:42:48.81 ID:GH2CKdYo0
―――NERV本部


ミサトは通話を切って、勢い余って携帯の電源まで切ると、
机の上の電話の受話器に手をかけ、リツコのところに内線をかけた。


「どお?何処かわかった?」

「いえ、まったく。
 恐らく彼は、世界中のあらゆるサーバーを通してたみたいね。MAGIでもさっぱりだったわ」

「そ…ありがと…」

ミサトはそう言った後、電話を切って、机の上の地図を見つめた。


「『突如現れた未確認物件』……ねぇ」
231 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 13:49:08.83 ID:GH2CKdYo0
―――第二新東京市


青いルノーは”なぜか”修理されないまま第二新東京市まで疾走する。
見ようによっては、「疾走するポンコツカーに乗っているピエロ」に見える。

しかし、ミサトは逃げ出しているわけではない。シンジに話を聞きに来たのだ。

ほら、ドリフトから駐車とか無茶するから、バンパーが飛んでった。


「来ればわかるって聞いてたけど…」


ミサトは、頭をむしるように掻きながら、エンジンを切った。
そこへ、ミサトの乱暴な運転に反応して近寄ってくる巡査の姿があった。
232 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 13:56:42.02 ID:GH2CKdYo0
コンコン



ミサトは、さも嫌そうな顔をして、NERVの身分証を洋服の内ポケットから取り出し、窓を開けた。


「あのねぇ、私はNERVの――――」

「葛城ミサトさん、ですね?」


ミサトはその声と喋り方に驚いて、目を見開きながら、巡査の顔を確認する。


('A`) 「僕が巡査の「マネ」をしていてよかったですね。
    あなたが考えている無法地帯なんてNERVの中だけですよ。日本国内には通用しませんから」


その顔は、紛れもない、碇シンジだった。
233 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 14:03:50.77 ID:GH2CKdYo0
('A`) 「結構早かったですねぇ。いったい何キロ出してたんですか?」


ドクオが感心してないけど、したように言う。


「貴方、何でその格好をしているの?
 それに、どうして行方を―――」

('A`) 「それは秘密です。ずっと自宅にいましたから」


ドクオは自分の顔の前で、指のばってんを作り、制するように言った。


('A`) 「どうです?あなたは話を聞きに来たんでしょう?
    それとも、ここで帰りますか?」

「わかったわよ、話はここでするの?」

('A`) 「いえ、若い巡査が妙齢の女と、車のドア越しにする話ではないので」


そう言うと、ドクオは後ろを振り向き、帽子を脱ぎ捨て、歩いて行った。
ミサトは、車のドアに鍵をかけて、シンジについて行った。
234 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 14:16:30.77 ID:GH2CKdYo0
―――お菓子の家 


ドクオは、ミサトを、お菓子の家の二階に案内した。
当然、部屋の中は何も無い。


「こんなところで?」

('A`) 「いえ、まだです」


ミサトの発言に即答したドクオは、また、すたすたと先へ進んでいく。
235 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 14:20:54.60 ID:GH2CKdYo0

お菓子の家、という名のビルの二階にあったのは、廃れたエレベーター。
一階にはなかったはずのエレベーターが、なぜ、二階にあるのだろう。

ドクオがエレベーターの前で立ち止まると、ドアがゆっくりと開いた。


('A`) 「こちらへ」


ミサトは、ドクオの言葉通りにエレベーターの中に入った。
ドクオは、ミサトが中に入ったのを確認すると、自分も中に入った。
236 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 14:28:01.84 ID:GH2CKdYo0
('A`) 「座ってください」


ドクオがそう言うと、ミサトはドクオの向かいのソファーに座った。
それを確認すると、ドクオが唐突に話しかけた。


('A`) 「さて、問題です。
    特務機関NERV、この組織は一体なんのために存在しているのでしょう」

「フザケてるの?」

('A`) 「質問を質問で返すな、と言いたいですね。あなたに」


そのドクオは、さっきのエレベーターの暗い表情とは全く変わった、
暗い深刻表情をしていた。
237 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 14:46:40.41 ID:GH2CKdYo0
「シンジ君!」

('A`) 「…………目的は?」


ミサトが荒ぶった声を出すが、ドクオはそれに微塵にも反応しない。
例えるなら、カラオケで歌っている横で、普通にパフェ食ってるようなもんだ。


「…使徒の殲滅、及び、サードインパクトの阻止」

('A`) 「んー、半分正解っていったとこでしょうか」

「えっ?」


ドクオの発言に、驚いたような声を出すミサト。
238 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 14:52:11.51 ID:GH2CKdYo0
('A`) 「使徒の殲滅ってゆーとこは合ってます。そこはまるです。
    ですが、サードインパクトの阻止ってとこは、ばつでしたね。はなまるには程遠いです

「どういうこと?」


('A`) 「NERVはサードインパクトを起こすための組織ってことですよ」

「フザケるのもいいかげんにしなさい」

('A`) 「すっごく真面目な話してます。さっきから」

「そんなことあるはずがないわ!」

('A`) 「お望みならこれから起こることを予言して差し上げましょうか」


ドクオはミサトを見下ろすかのように見ている。
239 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 15:02:37.59 ID:GH2CKdYo0
('A`) 「もうすぐ、第四使徒が現れます。
    その使徒は光る鞭を持っているでしょう。そして民間人が巻き添えを食らう」

「……」


ミサトは、黙り込んだ。
ドクオが言っていることは、真実味を帯びていて、とても嘘には聞こえなかった。


「民間人が巻き添えを?」

('A`) 「正確に言えば、中学生二人です。ま、死ぬことはないです。
    でも、エヴァの本当の姿が外部に漏れてしまう。絶対にね」

「なんでそんな事分かるの?」

('A`) 「あら、言ったはずですよ?教えられません」
240 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 15:34:26.78 ID:GH2CKdYo0
('A`) 「そして、それからしばらくした後でしょうか。第五使徒がやってきます。
    そいつは加粒子砲を持っています。形は正八面体でしょうね
    第六使徒は、セカンドチルドレンとエヴァ二号機の輸送中に―――」

「まった、何でそんなことを伝えるの?」

('A`) 「そんなことじゃないです。とても重要なことなんですよ。
    それに、貴方、恥をかきたくないでしょ。
    来る前に敵の情報を知っておけば、対策を立てられるとは思いませんでした?」


「恥をかくって―――」

('A`) 「貴方は使徒への復讐で頭がいっぱいだ。
    その復讐の巻き添えになるのは嫌なんですよねー」

「…」

ミサトは、また、黙りこんでしまった。
241 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 15:38:52.26 ID:GH2CKdYo0
('A`) 「まだ、信じられないのは分かりませんけどね、
    僕は、貴方が使徒へ復讐をしようと考えていることを知っている。
    それだけで、今の話は真実味を帯びてくるんじゃないでしょうか」

「…」

('A`)「それと、この事、リツコさんとか司令とかに知られたら、まず死にます」

「それって、使徒が来るのを知っているということ?」






('A`) 「良い質問ですねぇ。そういう事です」




第14話 終わり
242 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/16(土) 15:39:34.38 ID:GH2CKdYo0
終わりました 

質問などあれば
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/17(日) 06:15:07.45 ID:H0vtke+n0
うむ、やはり良いな
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/17(日) 22:22:44.75 ID:47I1RKGSo
乙乙
頑張ってくれ
245 :dexter ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 16:07:44.14 ID:Rqc4mdqT0
知っている人は知っているこのコテ
246 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 16:10:00.14 ID:Rqc4mdqT0
――特務機関ネルフ本部

そこは、ピンク色の肉片―――死体で埋め尽くされていた。
廊下には、戦闘員のボロボロになったヘルメットの他に、非戦闘員の服も混ざっている。

ここまでで、既に、NERVは何者かに襲撃されたのだろうということが分かる。

「みんな死んでるねー」

それを何とも思わない少年が、いや厳密に言えば少年ではない。
碇シンジである。

両腰には回転式拳銃であるSAAが二丁。
そして後ろには明らかに異常といえる大きさのミニガン。

ここまで来ると戦闘機に搭載する大きさである。

どちらにしても、十四歳の少年が扱うにしては、霧骨すぎるものであった。
247 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 16:15:00.42 ID:Rqc4mdqT0
しばらく少年が廊下を眺めていると、向こう側から戦闘員がやってきた。
少年はソレを確認すると、SAAを素早く抜き、撃った。

もはや人間が認識出来るスピードではない。
その速さで銃を抜けるということは少年は人間ではないのだろうか?。







現れた敵は少年の6発の凶弾に倒れた。
248 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 16:21:50.39 ID:Rqc4mdqT0
「訓練終了」

いかにも合成音声なアナウンスの声が聞こえる。

その瞬間、少年が倒した敵の戦闘員、非戦闘員が一気に消え去った。

そう、これはVR訓練だったのだ。
すごく良く出来ているので、一瞬本物かどうか分からない。

('A`) 「むっちゃ本物みたいだな」

そう言いながらドクオは、再び訓練開始のスイッチを入れた。
249 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 16:22:44.86 ID:Rqc4mdqT0
このVR訓練場は、お菓子の家に設置されていた物だ。
ミサトが帰って、ホッとしたので、基地の中を探検していたとき、偶然、ここを見つけた。

その他、地下に武器庫、食料庫、車両庫等、いろんなモノが揃っていたが、
まさかVR訓練場があるとは思わなんだ。ドクオは一日中ソレで遊んでいた。

('A`) 「いやっふー」





15話
250 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 16:25:03.35 ID:Rqc4mdqT0
―――第二新東京市再開発地区

そこに、ある一人の少年がいる。
中学生くらいで、栗色の髪型をしている。それで、少し大きい体つきだ。

その彼の後ろに近づいてくる男があった。

「白い仮面をかぶった、彼より少し体が大きい男。
オペラ座の怪人のような姿している。こんな姿で夜歩いていたら真っ先に職質を受ける」。

その男は何かぶつぶつと喋りながら、静かに少年に近付く。


瞬間、少年の意識が途絶えた。
251 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 16:34:18.00 ID:Rqc4mdqT0
場所は変わって、お菓子の家である。

お菓子の家と行っても、お菓子で出来ている訳ではない。
鉄筋とコンクリートで出来ている。当然食えない。

('A`) 「さて、いまからオペを始めます」

工業用お菓子の家にはいろいろな部屋があり、その一つに手術室がある。

そこには、二人の少年がいた。
一人は手術用の手袋をしているドクオ。もう一人は”なぜか”ベッドに寝かされている。

「…」

寝かされている少年は、もう一人の少年―手袋をしている少年―を、
敵意をたんまりと詰め込んだ視線で睨みつけた。

しかし、手術用のライトではっきりとドクオの顔が見えない。
それだけで、少年に恐怖を覚えさせるには十分だ。
252 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 16:35:48.58 ID:Rqc4mdqT0
「お前は誰だ」

少年はドクオを睨みつけたままだ。
その、少年の感情とは反対に、ドクオは半分ニヤけている。

('A`) 「はいはい、怖い怖い」

その受け答えに、少年はしゃくにさわったのか「ふざけるな!」と大声で言った。

('A`) 「…嘘だよ、怖くないよ」

その受け答えにもしゃくにさわったのか、再び「ふざけるのか!?」と大声で言った。
ドクオは、いい加減、このやりとりがウザかった。





ので、中指を立ててやったら、今度は暴れだした。
253 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 16:44:00.18 ID:Rqc4mdqT0
「てめぇ!殺してやる!」

と言ったのはいいものの、少年の手足はベッドに縛り付けられているし、
何故縛られているのかもわからない。

反対に、ドクオは縛った理由が解かっているわけである。

このまま放置して、餓死させるも良し。
手足を取り除いて、戦自訓練場の門前に飾るも良し。

その旨を伝えると、少年はさっきとは打って変わっておとなしくなった。
254 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 16:47:07.51 ID:Rqc4mdqT0
('A`) 「毎日監視してるんだから、監視してる奴の名前くらい覚えとこうよ」

「ということは、まさかお前は―――」

少年はひらめき、目を見開いた。
ドクオはその少年の顔に、自分の顔を近づけ、こう言った。

('A`) 「そのまさか。僕、碇シンジです」

「なるほど…、これもNERVのやり方ってやつかい?」

「これも」という言葉を聞いてNERVの印象はすごく悪いことが分かる。
少し顔をしかめ、また普通の表情に戻し、ドクオは言った。

('A`) 「違うね。
    君には、今から―――」
255 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 16:48:26.59 ID:Rqc4mdqT0














後日、戦自訓練場門前に2mくらいある発泡スチロールの箱が置かれていた。



256 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 16:57:34.90 ID:Rqc4mdqT0
―――第一中学校

「そんな…」

上官からの知らせで、恋人でもある少年を亡くした事を知る、一人の活発そうな女の子。
栗色の髪をしていて、いつもは明るい女の子は、この時ばかりは憎しみに顔を暗くしていた。

「絶対…



絶対に[ピーーー]…


探し出して絶対に[ピーーー]!」


犯人は、それが目的とも知らずに。
257 :修正h [saga]:2011/04/23(土) 16:59:41.64 ID:Rqc4mdqT0
―――第一中学校

「そんな…」

上官からの知らせで、恋人でもある少年を亡くした事を知る、一人の活発そうな女の子。
栗色の髪をしていて、いつもは明るい女の子は、この時ばかりは憎しみに顔を暗くしていた。

「絶対…



絶対に殺す…


探し出して絶対に殺す!」


犯人は、それが目的とも知らずに。
258 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 17:04:48.53 ID:Rqc4mdqT0
こちらは、同じく第一中学校は2-Aの教室。

朝のホームルームは生徒がギャーギャー騒ぐ時間と行っても過言ではないと思う。
その話題は、昨日見たテレビとか、最近の音楽だとか、そんなモンなのだ。

だが、その日だけは、ギャーギャー騒ぐ話題がいつもと違った。

「おいマイケル!、転校生がくるらしいぜ!」

と、男子生徒が一言。

「まじかジョン!、この時期に珍しいな!」

別の男子生徒が一言。

「…」

髪の青い、アルビノの少女は無言。

ここまで彼女を出さなかったのは、別に意図してたわけじゃなくて、
単純に忘れてただけである。入院してたしね。
259 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 17:19:07.80 ID:Rqc4mdqT0
こへ、「ガラァ」という音と共に、教師の手と靴が見えた。
クラス全員が、一旦話を止め、一斉に引き戸に集中した。

皆、そこで考えるのは、かっこいいか、可愛いか、男子か女子か、
自分に得になる人か、損になる人か、である。

教師の後に続いて、何故か冬服を着た、黒髪の少年がみえた。

「初めまして、父の仕事の都合で長野から引越してきました。
碇シンジです」

「「「おおおおおおおーッ!」」」

クラス全員の歓声が聞こえて、少年は引いた。

カメラを構えるものもあれば、目をキラキラさせ騒ぐ女子、
軽蔑の目を向ける男子と、そいつらを静止させる委員長。

('A`) (ちょっと引くわ)


そう、黒髪の少年とは

ドクオである。
260 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 17:29:36.45 ID:Rqc4mdqT0
「碇君、好きな席に座りなさい」

老教師がドクオに声をかける。
この老教師はいつもニコニコしていて、曽根川の話ばかりしているのが印象深い。

('A`) 「じゃ、僕は窓際の席で」

窓際の席を指差すと、「そうですか」と老教師が一言。
ドクオは、その窓際の席へ向かっていくのだった。

「では、私はこれから用事があるので一時間目は次週です」

自習と次週を掛けるとは…。こいつ、できる!
261 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 17:33:27.42 ID:Rqc4mdqT0

さて、自習も終わり、その後の授業。
老教師は数学の授業を忘れ、セカンドインパクトのことを説明し続ける授業が始まった。

そこで、ドクオが考えることは、これからの事。
嘘の情報に退屈しながらも、ある質問を待っていた。






「ピー」





メールの着信音が鳴った
262 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 17:42:49.73 ID:Rqc4mdqT0
『碇君があのロボットのパイロットだって本当?(Y/N)』












そうだ、それでいい。
俺は違う答えを返せばいい。
263 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 17:45:15.77 ID:Rqc4mdqT0
『NO』












これで、漫画ともアニメとも違う「新世紀エヴァンゲリオン」は始まった。




15話
264 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 17:48:43.67 ID:Rqc4mdqT0
―――


突如、ドクオの目の前に学校指定ジャージを着た、怪しい関西弁の少年が

「おい、転校生。ちょっと面貸せや」

と言ってきたので、偶然にも鞄の中に入っていた、忍者ハット○リ君のお面を貸した。

「ありがとなっ…って、ちゃうわ!。ちょっと来い言うてんねん!」

さすが、似非関西人なのか、律儀にノリツッコミをかました。
授業が終わって、いきなり何処に連れていこうというのか。

しかし、断る理由も無い。
無理に断って、皆に悪い印象を与えるのもどうかと思うので、仕方なくついて行った。
265 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 17:56:36.82 ID:Rqc4mdqT0
―――屋上



「転校生、お前あのロボットのパイロットやろ?」

あのロボットってなんだよ、と思ったドクオ。
もしかして、あの紫のやつなら…と考えたが、あれは

「汎用ヒト型決戦兵器だよ」

なのだ。ケンスケがなぜ知っているのか。

「どっちでもええねん!
 わしの妹はな!その紫のえらいごっついやつに怪我させられたんや!」

「はい、そうです」と答えるわけにはいかないので、

('A`) 「違うよ」

と否定した。
というか、面倒すぎて困っちゃう。大変迷惑な事この上ない。
266 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 18:01:32.31 ID:Rqc4mdqT0
「嘘こくな!
 この時期に転校してくるなんておかしすぎるやろ!」

('A`) 「親の都合なので。
    嘘と思うなら、そこのメガネにも聞けば?」

「パイロットには守秘義務があるんだよ。たぶん」

ケンスケェ…。

「僕知ってるよ。君がエヴァンゲリオンのパイロットだって。
 父さんのパソコンで見たんだ!」

……さいですか。

('A`) 「…君のお父さんの名前は?」

「ショウジ」
267 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 18:03:13.47 ID:Rqc4mdqT0
('A`) 「僕は副司令だからね。
    副司令の目の前でそんな事行ったらどうなるか分かってる?」

「……?」

('A`) 「君のお父さんは減棒、3ヶ月のね」

「何だって!」

ケンスケは目を見開いて、青ざめた表情をしている。
そいつらに背を向け、教室に戻ろうとしたドクオ。

そこへ、青い髪の女の子が



「副司令。緊急収集です」


わすれてた。



15話 終
268 : ◆FVcQHgh3kU :2011/04/23(土) 18:04:12.97 ID:Rqc4mdqT0
ながらで書いて適当に投下しているので結構おかしい部分とかあるかもれす
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/25(月) 00:39:20.04 ID:0P0iJ2rAO
乙どす
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/29(金) 05:06:34.17 ID:ikrbbejSO
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