梓「月日がたつのは早いなー」

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梓「月日がたつのは早いなー」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

1 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:37:47.09 ID:q9HV9Lso

#1「いっかげつご！」

なかのけ！

唯『――でね、ムギちゃんがドイツ語は簡単だよーって言ってたのにさあ』

梓「はぁ…まったく、せっかくＮ女入れたのにダメすぎじゃないですか」

唯『ていうかなんで机が男で黒板が女なのさ！意味わかんないよっ』ぷんすか

梓「私に文句言わないでください…もう、スカイプ切りますよ？」

唯『だめー！あずにゃん、ドイツ語教えてよぉ…！』

梓「知りませんよ、単語とか覚えたらいいんじゃないですか？」

唯『ちぇー、憂はいっしょに教科書読んで不定冠詞の格変化とか教えてくれたのに…』

梓（憂すごっ？！）

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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真神煉獄刹＠ 2024/05/08(水) 10:15:05.75 ID:3H4k6c/jo
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愛が一層メロウ＠ 2024/05/08(水) 03:54:20.22 ID:g+5icL7To
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ハルヒ「最近わたしのss見かけなくなったわね」＠ 2024/05/07(火) 15:04:17.64 ID:FJQjQ6ct0
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孤独のエレナ Season3 ＠ 2024/05/06(月) 23:06:58.73 ID:mOA71iC60
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雑談はヒーローごっこじゃない＠ 2024/05/06(月) 20:39:20.98 ID:e5NXmnk+0
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朝顔＠ 2024/05/06(月) 00:25:05.84 ID:AB/bv7Jv0
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オゾン層依存症って3回＠ 2024/05/05(日) 18:17:43.14 ID:JwHCDSU70
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2 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:38:02.42 ID:q9HV9Lso

唯『ていうか明日って土曜なんだね』

梓「そうですよ。で、日曜がスタジオ入りです。しっかりしてください」

唯『なんかね、大学入ると曜日の感覚がよくわかんなくなるっていうか…』

梓「だらけてるからでしょ」

唯『しつれいな！私だってバイトしてるんだよっ』ふんすっ

梓「知ってますー。てかこないだ曜日間違えて遅刻したでしょ」

唯『うぐっ…』

3 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:39:07.13 ID:q9HV9Lso

梓「あーあ。家出てくときは『私は一人でがんばるからねっ』とか憂にかっこいいこと言ってたくせに」

唯『いや、がんばってる方じゃん私？！』

梓「どうせいまも部屋さんざんちらかしてるんでしょ。お皿洗ってなかったりとか」

唯『水にはつけたもん！うぅ、あずにゃんひどい…』

梓「いや、洗いましょうよ……はぁ。じゃあ明日は私も掃除手伝いますから」

唯『えっほんと？ありがと～！あずにゃん、神！』

梓「そしたらギターの練習もするんですからね？」

4 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:40:24.77 ID:q9HV9Lso

唯『……えへへ』

梓「なんですか急に。変な笑い方して」

唯『なんだかんだ言ってあずにゃんって毎週来てくれるよね』

梓「そっ、それは唯――センパイがダメすぎだからじゃないですか！」

唯『もう、ふたりっきりの時はゆいでいいって言ってるじゃーん』

梓「なっ…！」

唯『ほらほら呼んでよ“あずさ”ぁ、愛する人のお名前をさあ』にやにや

梓「もっもう……“ゆい”なんかしらないもん！」

唯『そっかあ……ごめんね梓。梓の気持ちも考えずに無理させちゃった。電話切るね、おやすみ』

梓「やだ、もっと話したいの、切っちゃやぁ…」

唯『うーそだよっ、あずにゃん』

梓「さいていだよ、ゆい…」

5 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:41:25.68 ID:q9HV9Lso

唯『えへへ。さっきのしかえしだよ、あずにゃん』

梓「やっぱゆいなんかきらい…」

唯『あずさは素直じゃないねぇ』

梓「まったくもう、わたし明日学校なのに――って、え」

唯『どったの？』

梓「もう三時半だ…」

唯『えっ…うわ、ほんとだ。私けっきょく文法問題やれてない…』あせっ

梓「私もだ……もう、ゆいが邪魔したからだよ？！」

唯『ま、まあ明日がんばろ？！明日は土曜日だしっ』

梓「もう“今日”じゃん…はぁ」

唯『じゃあ、そろそろ寝よっか』

梓「そうですね…あ、あの」

唯『なぁに？』

6 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:42:37.39 ID:q9HV9Lso

梓「あの、今日も……一緒にねていいですか？」

唯『いいよ～。でもイヤホンつけっぱだと耳いたくなんないかな？』

梓「私、ゆいほど寝相わるくないもん」

唯『ですよねえ』

梓「それに…」

唯『それに？』

梓「電話、きりたくない。ってか、きれないよ……」

唯『あずにゃんはあまえんぼさんだもんねぇ』

梓「うるさいなあっ」

7 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:44:05.28 ID:q9HV9Lso

唯『じゃああずにゃん先ねていいよ。私sein動詞の活用覚えてるから』

梓「うん、おやすみなさい」

唯『おやすみー』かりかり

梓「……………」

唯『………ん、これこっちか………そだった、二人称の親しい方か』かりかり

梓「おやすみなさい」

唯『おやすみー。……あれ、これなんだっけ……』かりかり

梓「…おやすみ、ってば」

唯『もう、なぁにあずにゃん』

梓「なんか、一言ないんですか？」

8 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/23(土) 10:44:17.64 ID:R5M4SUDO

俺のオアシス発見

9 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:45:35.30 ID:q9HV9Lso

唯『ええ～？なんだろなぁ、あずにゃん教えてー』

梓「……しらない。もう唯なんか知らないもん！」

唯『あっあずにゃんまって――』

ぽいっ　ばたん

梓（放り投げたイヤホンから声が聞こえる……）

梓（やっぱ知らないっ）

10 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:46:42.15 ID:q9HV9Lso

唯『はぁ…怒らせちゃった』

唯『だってあずにゃんリアクションかわいいんだもん、あずにゃんがかわいいのがいけないんだよっ』

唯『あした、謝らなきゃなあ』

唯『……うー』

唯『もういいや！あした空き時間に図書館でやろっと』

唯（おやすみ、あずにゃん）

唯『……zZZ』

11 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:47:55.75 ID:q9HV9Lso

梓（……声、聞きたいな）

梓（さいてーだよわたし。ゆいになんてこと言ってるのさっ）

梓（眠れない…）

梓「……ゆい、おきてる？」

唯『………ぎーたぁ……すぅ』

梓「はぁ…」

梓「おやすみなさい」

唯『……ずさぁ……あいしてる……』

梓（――！）

12 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:49:00.57 ID:q9HV9Lso

梓「……ありがと」

梓「さっきはごめんね、私もだいすきだよ」

唯『……zZZ』

梓（って、聞いてないかな）

梓「おやすみ」

ちゅ

13 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:50:10.31 ID:q9HV9Lso

ひらさわけ！

唯「――へぇ？！もう七時半じゃん！」

梓『私なんども起きてって言いましたよ！』

唯「あぁ…あずにゃんおはよう……」

梓『寝ぼけてないで支度する！ほらっ、今日のバイト何時からですか？』

唯「きょうは……えっと、九時半からかな。なんだじゃあまだ寝れるじゃん」

梓『二度寝でなんど失敗したと思ってるんですかっ』

唯「わかったよぉ、シャワー浴びてくるね」

梓『はぁ…じゃあ私学校行きますからね』

唯「うん、いってらっしゃい！」

梓『……あの』

14 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:51:40.01 ID:q9HV9Lso

唯「なぁに？」

梓『昨日はごめんなさい』

唯「いいっていいって～。てか私もごめんね、ちょっと調子乗っちゃった」

梓『唯はいつものことじゃん…』

唯「きっ気のせいじゃないかな？」あせっ

梓『でも、ありがと』

唯「へ？なにが？」

梓『ううん。じゃあ行ってきます！』

ぷつん

唯「切れちゃった…」

15 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:52:51.71 ID:q9HV9Lso

きょうしつ！

憂「梓ちゃんおはよう！」

梓「おはよう……ふぁ」ぽー

憂「梓ちゃんねむそうだね…お姉ちゃんと遅くまで話してたの？」

梓「うん。ていうか一緒に通話しながら寝てる……」

純「ちぇー。リア充爆発しろっ」

梓「あ、純おはよ。カレーのベースできた？」

純「いやー、思ってたより大変で……」

憂「どこがむずかしかったの？」

純「三面の中ボスが予想外にしぶとくてさあ」

梓「ゲームの話じゃん！」

16 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:53:53.95 ID:q9HV9Lso

梓「てか、もう来週だよ？新勧ライブ」

純「あー練習はしてある、してあるから」

憂「純ちゃんなら大丈夫だよ、きっと。それより、私のうたが不安かも…」

梓「えー？憂の歌い方、唯先輩に似てて好きだよ」

憂「そっそうかな…でも、大勢の前で歌うのははじめてだし」

純「そういう梓はどうなのさ。一回目合わせたとき音外してたじゃん」ぷぷっ

梓「私はギタリストなの！それに練習もしてるもん！」

憂「でも梓ちゃんが歌うとガールズバンド、って感じがしてくるよね！」

梓「そ、そうなの……？どのへんが？」

憂「ほらぁ…一生懸命な感じが、きゅんてくるんだよね」

梓「それは……どうもです」かあっ

17 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:55:00.56 ID:q9HV9Lso

純「あーそうそう。結局ドラムどうするの？」

憂「そうだよね…録音になっちゃうのかな」

梓「私がLoop Stationでギターの音をパーカッションっぽく入れるって手もあるけど」

純「あー、あれおもしろいらしいよね。弾き語りなのにバンド演奏っぽくできるし」

梓「でもあれにしたって打ち込みにしたって生のドラムには勝てないでしょ…」

純「律先輩は？梓たち、最近もスタジオ入りしてるんでしょ？」

梓「うん。律先輩も忙しいみたい。それに卒業生だし迷惑かけらんないよ」

憂「やっぱり私がドラム選べばよかったのかな…」しゅん

梓「憂はキーボードだよ。一緒に演奏しててすごく気持ちいいもん」

憂「ふふ。梓ちゃん、ありがと」

純「でも春休みだけで四曲クリアした憂なら、今からドラム始めても間に合うんじゃない？」くすっ

憂「えっ、ええー…？そんなことないよう」

純「じゃあむしろ私がベース弾きながらドラムとか。かっこいーじゃん！」

梓「できるもんならやってみてよ！」

18 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:56:09.32 ID:q9HV9Lso

きーんこーん　かーんこーん

憂「あ、そろそろだね」

梓「じゃあまた後で考えよっか」

純「あーい。……ってかそうだ！二限の古典の」

梓「ほらこれ。ってかもっと早く言いなよ」

純「おー、準備いいね梓。さっすが部長だね！」

梓「関係ないし。授業はじまるまでに返してね」

純「わかってるって。じゃ！」

梓（……どうしよっかなあ）

梓（やっぱ不安要素大きいよね。録音にあわせるのも大変だし…）

　純『さっすが部長だね！』

梓（……私ががんばんないとだよね、うんっ）

19 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:57:22.96 ID:q9HV9Lso

ひるやすみ！

純「……すぅ…」

憂「ねちゃってるね…」

梓「３限の古典から英語とホームルーム含めてずっと、っていうのがすごいよね…」

憂「起こしてあげればよかったかな？」

梓「よかったんじゃない？　さわ子先生も面白がってたし」

憂「そうかなあ……。あっ純ちゃんって購買行くよね？」

梓「うわ、あとでお弁当たかられそう……まぁいいけどさっ」

憂「じゃあ今日は一緒に購買行って、買ってきてあげよっか？」

梓「あ、それもいいね。……でもなんで購買？」

憂「えっとたしかこの辺に……」ごそごそ

梓「？」

憂「あ。あった！」

　〔期間限定！　地中海サラダ　割引券〕

20 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:58:28.66 ID:q9HV9Lso

梓「へぇー…新商品か何か？」

憂「こないだ購買でシャーペンの芯を買いに行ったら付いてきたんだ」

梓「あー、私ファミマでいつも買っちゃうから知らなかった…」

憂「この味研究して、今度お姉ちゃんに食べさせてあげるんだぁ…えへへ」

梓「憂なら実力でも学食以上のクオリティ出せそうだけどな…」

憂「じゃあ、純ちゃんが起きる前に行ってきちゃおっか？」

梓「そだね！」

21 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 10:59:48.36 ID:q9HV9Lso

―――――
――――
――

純「……ふぁ…」

がたん

純「ひぇ？！　あ、カ行変格活用っ！」

友１「あはは！　純、もう下校の時間だよっ」

友２「鈴木さんめっちゃ寝てたよ？　平沢さんたち困ってたし…」くすくす

純「うっわ、もう十二時だし…」

純「……もしかして、タイムスリップ？！」

友１「一生ねてろっ」

純「友１ひどい！ちぇー、ジャズ研のときから友１はそうやって私を…」

友１「はぁ…梓ちゃん大丈夫かなー、純なんていうどうしようもない部員つかまされちゃって大丈夫かなー」

純「もうっ！勝手に言ってればいいじゃん。またねてやるんだからっ」ぷいっ

友１「ごめ、言いすぎた！　私のいちごミルクあげるから――」

純「飲みかけじゃんそれ！　…まあもらうけどさっ」

友２「ていうか鈴木さん、お昼買わなくて…」

純「……あ」

22 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:01:10.00 ID:q9HV9Lso

こうばい！

憂「ふぅ……ラストいっこだったねぇ」

梓「危なかったね……ていうかなんなの、このサツジン的な混み方は」

憂「たまに来るとびっくりしちゃうよね」

梓「ラッシュアワーって感じだよね……うん」

梓（……唯先輩も、朝のバイトとかこういう混雑に巻き込まれてるのかな？）

憂「……あずさちゃん？」

梓「えっあーなんでもないよ、うん」

憂「お姉ちゃんのこと？」

梓「憂のエスパーぶりがこわいよ…」

23 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:02:31.61 ID:q9HV9Lso

憂「うーん、だってお姉ちゃんのこと考えてるときの梓ちゃんって……」

憂「……ううん、なんでもない」

梓「ええーそこは教えてよ！」

憂「ないしょないしょ！　……だってなんかかわいいんだもん」くすっ

梓「なっ……こらー、うい！はくじょうしなさーいっ！」

憂「あはははっ」

純「二人とも私おいてくなんてひどくない？」

梓憂「「あ」」

24 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:03:55.27 ID:q9HV9Lso

純「ていうか起こしてくれたってよくないですかっ」

憂「ごめんね純ちゃん、あまりに気持ちよさそうに寝てたから…」

梓「あれほど寝込めるのも一つの才能だよね」

純「タイムスリップしたかと思っちゃったじゃん！」

憂「あはは、たしかにびっくりしちゃうよねっ」

純「……で。つかぬことうかがいますが、憂さん梓さん、その、お昼ごはんの件なんですけどー」

憂「あ。はいこれ」さっ

純「え……？これ、まるごと？」

25 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:05:18.97 ID:q9HV9Lso

憂「うん。純ちゃんに買ってきたんだよ」

梓「そのために私たち購買行ってたんだってば」

純「そ、そうなんだ…なんかごめん」

憂「あっでも味を参考にしたいし、ちょっと味見さしてくれるとうれしいかな」

純「……憂ありがとおー！」ぎゅっ

梓「あっじゃあ私も唯先輩に作ってあげたいから――」

純「梓はだめ」

梓「なんでっ？！」

26 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:06:31.90 ID:q9HV9Lso

おんがくしつ！

梓「んー…ふわふわはさすがに大丈夫そうかな」

憂「そうだね。一番練習してきたもんね」

梓「でもごはんが……うーん」

純「カレーよりはましじゃない？」

梓「マシとかそういう問題じゃないってば」

憂「でも梓ちゃん、あんまりあせってもしょうがないよ？」

純「そうだよ、やれて６曲ぐらいなんだし気楽にいこうよ」

梓「……それで部員こなかったらどうするの」

憂「梓ちゃん…」

27 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:07:33.98 ID:q9HV9Lso

純「あーじゃあもう今日は切り上げよ！」

憂「え？」

純「とりあえず個人でもう少し練習してみて、そっから考えればいいじゃん」

梓「でも、時間がないんだよ？！」

純「あっ、窓の外に唯先輩」

憂「ええっ？！　どこ、おねえちゃんどこ？！」

純「いや、憂に言ったんじゃなくてね…」

梓「まじめに練習、しなきゃなのに……」

純「ってか切羽つまりすぎだよ、最近の梓」

28 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:08:47.82 ID:q9HV9Lso

梓「だって、部員入らないと桜高軽音部が…！」

純「んー……じゃあさ梓。憂のお姉ちゃんが居たころの軽音部ってどんな感じだった？」

梓「ええーっと、練習なんてしないでお茶ばっかりで、たまに演奏したかと思えば…」

純（うわあ……）

憂「あ、お姉ちゃんはすごくがんばってたよ！」

純「憂のお姉ちゃん評価は当てになんないんだって…」

梓「でも、今年からはちゃんとしなきゃ部員だって――」

純「そういうとこも、ある意味で伝統ってことでいいんじゃない？」

梓「……そう、かなあ」

憂「まだ一週間あるんだし、のんびりやろうよ。ね？」

梓「……じゃあ、家で練習ってことで。うん。私も唯先輩のとこ行かなきゃだしね。うん」

純「ちぇっ。りあじゅうばくはつしろー！」

梓「あはは。じゃあ、月曜に学校でね」

がちゃ

憂「梓ちゃん……」

純「まーそのうち落ち着くっしょ。部員のことはそっからでいいよ」

憂「そう、だよね……うん」

29 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:09:53.45 ID:q9HV9Lso

ゆいのへや！

梓「こんばん……ひゃ？！」

唯「あっずにゃあん！！」ぎゅっ

梓「も、もう…荷物ぐらいおろさせてください！」

唯「あずにゃーん…いっしゅうかんぶりだねぇ」すりすり

梓「……」ぎゅ

唯「……えへへっ」

30 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:11:01.33 ID:q9HV9Lso

梓「あれ。意外と片付いてますねー」

唯「いがいと、って失礼だよあずにゃんっ」

梓「てっきり唯先輩のことだから床に脱ぎっぱなしの服でもちらばってるかと」

唯「もう！　私をどんなキャラだと思ってるのさっ」ぷんすか

梓「はぁ……ところで晩ごはんまだですよね？　作りますよ」

唯「えっいいよぉ、たまには私があずにゃんにごちそうするよ」

梓「いいんですか？　じゃあお言葉に甘えちゃおっかな…」

唯「だって最近あずにゃん、新勧に向けてがんばってるもんね」

梓「えっ……はい」

唯「ではふしょー平沢唯、最愛の中野あずにゃんに最高の料理をしあげてきます！」ふんすっ

梓「………ありがと」くすっ

31 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:12:04.01 ID:q9HV9Lso

梓「………」

唯『～♪』

梓「……ねえーゆいせんぱーい」

唯『なあにーあずにゃーん』

梓「てつだいましょうかー？」

唯『いいよ～、私のごはんたべてほしいもーん』

梓「……そうは、言ってもなー」

唯『～♪』

梓「………」

梓（落ちつかない…）

唯『あっじゃあお皿だしといてー！　あとランチョンマット！』

梓「……はい！」

32 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:13:21.79 ID:q9HV9Lso

唯「おまたせ！」

梓「わあ……」ぱあっ

唯「えへへっ、きょうはあずにゃんの日なのでがんばっちゃいましたっ」

梓「いつにもまして豪華だ…いただきます！」

唯「めしあがれ～！」

33 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:14:40.78 ID:q9HV9Lso

梓「あっこのサラダおいしい！」

唯「それねー、憂からレシピ聞いて試してみたんだ」

梓「へぇ……あ。もしかして地中海サラダですか？」

唯「え、なんで知ってるの…？」

梓「知ってるもなにも、それ一緒に買ったんですよ」

唯「へー…」

梓「憂も純から一口もらっておいしいって言ってましたよ。あっ憂のお弁当の方がおいしかったですけどね」

唯「……敬語、よくない？」

梓「あ。……うん。ゆい…」

唯「そうだよ、そうこなくっちゃ。二人きりなのになんかよそよそしいもん」

梓「ごめん……ゆい」

唯「それに、タメぐちの時のあずにゃんて……なんかかわいいし」

梓「う、ういみたいなこと言わないで！」

34 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:16:05.45 ID:q9HV9Lso

梓「ごちそうさま！」

唯「おそまつさま！」

梓「でも上京してこれだけで料理うまくなるもんなんだねー…」

唯「練習したのです」ふんすっ

梓「どうりでレンジ周りがいろいろ汚れてるはずだ…」

唯「そっそれは名誉の負傷ってやつだよ！」

梓「まあ、掃除しがいがあるともいえるけど」くすっ

唯「あずにゃんたすかるよぉ」ぎゅっ

梓「わわ……もうっ」

唯「……そろそろお風呂入って、ねよっか？」ぼそっ

梓「え……う、うん」かあっ

35 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:17:32.10 ID:q9HV9Lso

かぽーん

唯「やっぱ二人だと……」

梓「せまいね……」

唯「あーあ。またホテルいっちゃうー？」

梓「無駄づかいしないの。それより練習…」

唯「あー！　スタジオ明日だっけ…」

梓「そうだよ、もっとちゃんとしなくちゃ」

梓「……ちゃんと、しなくちゃだよ。まったく…」

唯「………ぎゅ」

梓「ふぇ？」

36 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:18:49.73 ID:q9HV9Lso

唯「いいこいいこ」なでなで

梓「あう…」

唯「ねえあずにゃん」

梓「……んー」

唯「あずにゃん、つかれてない？」

梓「……んーん」ふるふるっ

唯「うっそだあ」

梓「…ほんとだもん」

唯「だって、今日うちにきてぎゅってしたらね、へにゃってしたもん」

梓「なにそれ、わかんないよ…」

唯「もー。コイビトに隠しごとはよくないよっ？」ぺしっ

梓「あうっ」

37 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:20:02.93 ID:q9HV9Lso

梓「……あのね」

唯「うん」

梓「部員くるかなって、こわくて、カレーうまくいかなくて、それで…」

唯「…………」なでなで

梓「ぐすっ…ひっく……ゆいぃ……」

唯「よしよし」

梓「……ぎゅってして」

唯「うん」

梓「あったかいね…」

唯「あったかあったかだねぇ」

38 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:21:29.70 ID:q9HV9Lso

梓「……ありがと」

唯「げんきでた？」

梓「うん。……まえよりは」

唯「じゃあおふとん行ってらぶらぶ――」

梓「………」ぎゅっ

唯「――は、またこんどでいっか」くすっ

梓「したいなら…いいよ？」

唯「ううん、今日はぎゅってしたい日なんだよね」

梓「………」こくっ

唯「……きょうの梓はあまえんぼさんだねぇ」

梓「………えへ」

39 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:22:32.38 ID:q9HV9Lso

ぐいっ

唯「んー？」

梓「ね、ね。……して」

唯「んー？　聞こえないなぁ」にやにや

梓「……ちゅーして、ください」かあっ

唯「……あずにゃんかわいいね」

梓「なっ……じゃあいいもんっ」

ちゅ

梓「………」うるっ

唯「やだった？」

梓「しってるくせに…」

唯「んー？」

梓「………もっと」

唯「…よくできました」

梓「……はぅ」

40 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:23:45.05 ID:q9HV9Lso

よくじつ！

唯「ふぁ……」

梓「…んー」

唯「あずにゃん、いまなんじー……？」

梓「いまは…11時47分です……」

唯「わぁ、もうおひるだねー…」

梓「ですねー……」

唯梓「「えっ」」

41 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:25:13.70 ID:q9HV9Lso

唯「わわわっ…どうしよっ完ペキ遅刻だよお…！」

梓「そっそんなこと言ったって唯先輩が…！」

唯「とにかく着替えなくちゃ……あれぱんつどこ？！」

梓「しりませんよ！」

唯「あっブラみっけ……ってきつくて入らないよぉ」

梓「それわたしのーっ！かえせばかっ！！」

唯「ごっごめんあずにゃんっ」

梓（なんで朝っぱらから敗北感おぼえなきゃなんないのさ……）しゅん

42 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:26:39.38 ID:q9HV9Lso

すたじお！

唯「す、すいません…」

梓「お、おくれました…」

律「ったーくよう、ご夫婦そろって寝坊って色ボケしすぎなんじゃねーのぉ？」にやにや

澪「お前も寝坊してただろうが！」

紬「まぁいいじゃないの、仲がいいのはいいことじゃない」

梓「ゆっゆい…せんぱいが寝かしてくれなかったんですからねっ」

唯「あああずにゃんだって何度もしてきたくせに！」

澪「ねかして…くれない…なんども……はぅ」ばたーん

律「ちょ――みお、おい大丈夫か？！」

紬「それでそれで？昨日はどんなふうにお楽しみだったの？！」きらきらっ

律「ムギも助長すんなー！」

43 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:27:57.47 ID:q9HV9Lso

じゃーん♪

律「お。なかなかいいの録れたんじゃね？」

澪「うん、いい感じだったな！」

紬「特にギター二人の息が合ってたわね！」

唯「えへへ、愛のあかしだねぇ」

梓「ちょ…人前ではやめてください！」

律「ムギ、頼むから助長しないでくれ…」

紬「えーっ、音楽に活きてるんだからいいじゃない！」

律「そういう問題じゃねーの！いろいろと！」

44 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:29:15.07 ID:q9HV9Lso

澪「じゃあミックスとかどうしようか？」

梓「あ、私やります」

澪「でも梓は新歓があるんじゃないか？」

梓「あー…では終わってからでかまいませんか？」

紬「それもそうだけど、澪ちゃんが挑戦してみてもいいんじゃない？」

唯「あ。いいねそれ！」

澪「えっ…でも、梓みたいにうまくやれるかな……」

律「いーじゃんいーじゃん。今回の原曲作ったの澪なんだし、いい感じになるんじゃね？」

澪「うーん…じゃあ、ちょっとやってみるかな」

梓「がんばってください！私でよかったら相談には乗りますよ」

澪「うん。ありがとう」

45 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:39:38.34 ID:pFVc7MSO

がすと！

唯「やっぱチーズインハンバーグだよね！」

律「だよなー！」

梓「ふとりますよ……って、唯先輩には関係ないか」

律「なー！？私が気にしそうなとこをピンポイントでっ！」

澪「ってか律、その上にさらに粉チーズ振るのか…」

律「ええー？こーいうのは濃い味だからいいんじゃん！なあ唯？」

唯「ごめん、さすがの私もそんなりっちゃんにはちょっと…」

律「なっ…！うらぎりものー！」うるっ

澪「公共の場で騒ぐな！」ぽかっ

律「うぅ…私ばっか……和にあとでなぐさめてもらうし…」

澪「……言ってなさい」

46 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:40:22.69 ID:pFVc7MSO

唯「そういえばりっちゃん、最近和ちゃんと仲いいよね」

律「んー？ああ、なんかバイト先が近いからよく会うんだよなー」

唯「……にしし、りゃくだつあいですなっ」

澪「なっなんでこっち見るんだよ！？」

梓「ほらほら、澪先輩もがんばんなきゃ和先輩にとられちゃいますよ？」くすっ

澪「梓はそんなキャラじゃなかったはずなのに……」がくっ

紬「ねぇねぇ、またミックスジュースつくってみたの！」

見「ああムギただい……ってその色なに？！」

紬「あのね、タバスコとジンジャーエールと」

律「だれが飲むんだよっ！」ぽかっ

紬「あたっ」

47 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:41:04.08 ID:pFVc7MSO

―――――
――――
――

紬「りっちゃん大丈夫…？」

澪「律、なんていうか……お疲れさま」

梓「今回ばっかりは同情します…」

律「うぅ…胃にくる……」

唯「もーっ、三文字しりとりで罰ゲームとかやるからりっちゃんがこんなことになったんだよ」

梓「それ言い出したの唯先輩でしょーが！」

唯「最初に罰ゲームとか言ったのはあずにゃんじゃん？！私は乗っただけだよ？！」

梓「このーっ」ぐにー

唯「あにぉーっ」むにー

律「頼むゆいあず、夫婦喧嘩やめてくれ…悪化する」
紬「あかかてー！しろかてー！どっちもがんばれー！」きゃっきゃ

澪「現状理解してないやつが一人いるな…」

48 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:41:39.92 ID:pFVc7MSO

澪「はぁ…なんか録音よりその後のが疲れたな……」

律「まったくだよ……あーあ」

紬「じゃあ私はこの辺でね」

唯「そっか。ムギちゃん表参道だもんね」

紬「うん、下北沢とかあこがれてたんだけど、お父様が許してくれなくって…」

梓「さらっとお父様って言葉が出るんですね…」

律「じゃあ梓、私たちと一緒に帰るか？」

梓「……えーっと」

律「ん？」

澪「ほら律、察してやれ」

律「……あーぁ。なるほどねぇ、別れをおしんで、こう、ねぇ」にやにや

澪「………」ぽかっ

律「いだっ？！無言はやだよ！なんかつっこめよー？！」

49 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:58:44.76 ID:pFVc7MSO

かえりみち！

唯「……じゃあ、そろそろかな」

梓「うん。……ありがとね、きのうは」

唯「んーん、あずにゃんが元気でなきゃ私がこまるもん！」にこっ

梓「……えへ」

唯「……えっとね。新勧のことだけど」

梓「うん」

唯「……憂から、ちょっとね」

梓「だと思った……わるいこと、しちゃったな」

唯「憂は気にしてないって言ってたよぉ」

梓「誰だっていうよ。……憂みたいな子なら、なおさら」

50 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 11:59:34.44 ID:pFVc7MSO

唯「あずにゃん、迷惑は……かけてほしいんじゃ、ないかな」

梓「え…？」

唯「やっぱ、こう、一人でためこんでるの見るのって……私も、つらいもん」

梓「……そっか」

唯「それでもなにかあったらさ、いつでも言って」

梓「……うん」

唯「じゃあ……また、来週ね」

梓「あ……あの！」

51 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 12:00:11.10 ID:pFVc7MSO

唯「……ん？」

ぎゅっ

梓「……もうちょっとだけ、いい…かな」

唯「もう。あずさはあまえんぼさんだね」

梓「うるさい…」

梓「……ねぇ」

唯「んー？」

梓「なにがあっても、これからも……」

唯「うん」

梓「……そばに、いてね」

唯「……まかせてよ。離れてって言われても、離れないもん」

梓「……えへー」

52 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 12:00:55.14 ID:pFVc7MSO

純「はーっ、通い妻ってそりゃかいがいしいねーあんたも」

梓「いいじゃん通い妻。けなげじゃん私」

憂「でも、梓ちゃんが元気になってよかった」

梓「私はもとから元気だったもん！」

純「はいはい」

きーんこーん　かーんこーん

梓「じゃあまたあとで」

純「あーい。今日はふでペン？それともカレーいっちゃう？」

梓「あ、今日はおいしいモンブラン持ってきたからちょっとそれ食べてから……」

梓「……って」

純「ふーん…」にやにや

憂「えへへ…さすが軽音部の部長さんだね」にこっ

梓「れっ練習がさきーっ！！」

つづく。

53 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/23(土) 12:04:28.67 ID:pFVc7MSO

※ 完結はしません
※ 長さも安定しません
※ 卒業後とか卒業前をつらつら書きます
※ 唯梓メインだけど律澪とかそれ以外もときどき

↓どれぐらいさきが見たいとかあれば

54 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/23(土) 12:14:01.59 ID:evjXHaoo

あずにゃんと唯が添い遂げるまで書いてくれ

55 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/23(土) 13:02:35.94 ID:1Xd7foDO

ゆいあずが老衰するまで

56 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/23(土) 16:33:45.76 ID:IuE12zso

ゆいあずは正義
永遠に延々と書き連ねるがよいっ！

57 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/23(土) 17:58:00.40 ID:qnyj0kAO

映画では唯達の卒業後のアフターストーリーをやるそうだ。マジで楽しみ

それはともかく>>1おつ

58 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/24(日) 18:29:03.28 ID:0MlC3cwo

ああ、こういうスレを待っていたんだ
通い妻もいいが同棲も見てみたいぜ

59 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/25(月) 02:46:57.12 ID:uH8KrpQo

とんでもないスレを見つけてしまった
とりあえずあずにゃんが大学入ってルームシェアとかするまで続けてくれ

60 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/25(月) 03:15:16.75 ID:mk9oMoAO

二人の付き合い始める所とかも見たい

61 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/25(月) 13:50:06.01 ID:i5W/3LAo

##「ごおくねんご？」

ぎんがけい！

ユーイ「たいようけいが　ちかづいてきたのです」

アズッサ「ユーイていとく　かじをちゃんと　にぎってください」

ユーイ「まかせて　アズッサ・アズニャーン」funs.

ぐわんぐわん

アズッサ「めがまわるー」

ユーイ「ワープこうほうだから　しかたがないのです」funs.

アズッサ「それでも　ていとくのそうじゅうは　あらすぎます」

ユーイ「めんぼくない」

62 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/25(月) 13:50:43.75 ID:i5W/3LAo

ユーイ「すみよさそうな　ほしだね」

アズッサ「むかし　にんげんといういきものが　すんでいたそうです」

ユーイ「いまは　しょくぶつの　ほしだね」

アズッサ「そうですね」

ユーイ「おや　にんげんの　すみかの　あとがある」

アズッサ「よく　わかりましたね」

ユーイ「カンです」funs.

アズッサ「ユーイていとくは　すごいのか　すごくないのか　わかりません」

63 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/25(月) 13:51:34.22 ID:i5W/3LAo

ぴっぴっぴっ

ユーイ「なかになにかが　うまっているようだね」

アズッサ「ほりおこして　みましょう」

ユーイ「おやこれは　なんだろう」

アズッサ「まってください　ぎんがしを　みてみます」

ユーイ「きになる　きになる」

アズッサ「だきつかないでください　しらべられません」

64 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/25(月) 13:52:14.14 ID:i5W/3LAo

ユーイ「これは　なんですか」

アズッサ「これは　カセットテープです」

ユーイ「なーに　それ」

アズッサ「おんがくが　さいせいできます」

ユーイ「それはいい　きいてみましょう」

アズッサ「では　じきデータを　かいせきします」

がちゃ　ぴー　ひょろひょろひょろ

65 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/25(月) 13:52:44.75 ID:i5W/3LAo

～♪

唯『ふっでぺーん　ふっふー♪』

梓『ふるえる　ふっふー♪』

ユーイ「かわいい」

アズッサ「ほんわか　しますね」

唯梓『『あいをっこめて　すらすーらとね♪』』

アズッサ「いい　おんがくですね」

ユーイ「わたしも　うたいたく　なりました」

アズッサ「これは　わがほしに　もってかえりましょう」

ユーイ「そうだね　わたしたちが　おんがくをひろめよう」

アズッサ「はい　ユーイていとく」

66 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/25(月) 13:53:22.66 ID:i5W/3LAo

―――――
――――
――

律「却下」

梓「次の方どうぞ」

唯「えぇえええっ？！」がーん

律「いや、これはさすがにひどいって！？」

梓「ですよねー！？」

紬「りっちゃんと梓ちゃんが意気投合…これはめずらしい！」

唯「でも、最近の澪ちゃんの歌詞にならって台本仕立てにしてみたのに…」

澪「わからない…唯のセンスがわからない……！」

律「おい澪、微妙に嫉妬すんな」

梓「とにかくこれはナシです。ありえません」

67 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/25(月) 13:53:59.33 ID:i5W/3LAo

紬「でもなんだかＳＦ映画みたくておもしろそうじゃない！」

唯「だよね！さーすがムギちゃんはわかってくれるねっ」ぎゅっ

紬「うんうん、新曲のイメージがどんどんわいてくるわ！」

梓「………」

澪「なんか負けた気がする……」うるうる

律「なっ泣くなって！」おろおろ

梓「………」じとーっ

68 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/25(月) 13:54:30.33 ID:i5W/3LAo

梓「……やっぱり却下です」

唯「あれ…あずにゃん、おこってる？」

梓「そんなことないもんっ」ぷいっ

律「ほーらどうすんだよムギー。あずにゃん嫉妬しちゃったぞ？」にやにや

澪「からかうなっ」ぽかっ

紬「ごめんなさい！……でもかわいいじゃない」ぼそっ

律「反省してないな…」

69 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/25(月) 13:55:07.95 ID:i5W/3LAo

唯「あのね、あずにゃん」

梓「なんですか？」

唯「あの歌詞はね、環境問題について訴えたかったのです」ふんすっ

梓「ぜったい嘘だ！」

澪「そうか、そんな深いテーマがあったのか…！」ぱあっ

律「納得すんな」

70 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/25(月) 13:55:40.56 ID:i5W/3LAo

唯「まあそれは冗談だけどさ」

澪「ええっ！」

紬「その方がいいじゃない？！」

律「まてお前ら、話題がずれてる」

梓「はぁ……じゃあなんのために書いたんですか？」

唯「えっとね、おねがいごとなんだ」

梓「え？」

唯「あずにゃんといつまでも、生まれ変わっても一緒にいて、音楽がずっと残ればいいなって」

梓「……そう、だったんだ」

71 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/25(月) 13:56:17.45 ID:i5W/3LAo

唯「だからさ、あずさのために、また作ってみるね！」にこっ

梓「――あっあの！」

唯「？」

梓「……やっぱ今の歌詞、採用で！」

唯「ほんと？！」ぱあっ

梓「……き、気が変わったんですよっ」

唯「あずにゃーん！」ぎゅっ

梓「……まったく、しょうがないひとですね」にこっ

72 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/25(月) 13:56:53.10 ID:i5W/3LAo

律「結局のろけかよ…」

澪「まあまあ。私はこの歌詞、結構気に入ってるぞ？」

紬「そうよ、私たちの音楽がいつまでも残るってことだものね！」

律「たしかになー…じゃあムギ、頼んだ」

紬「まかせて！じゃあそろそろお茶に…」

唯「あずにゃーん」すりすり
梓「ゆいせんぱい…」ぎゅっ

紬「あらあら、まぁ！」きらーん

澪「はぅ……」ばたっ

律「やっぱ却下！部長権限できゃっかぁーっ！」

つづく。

73 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/25(月) 13:57:29.72 ID:i5W/3LAo

読んでくれた人ありがと　ちなみに梓が大学一年生の話でした
なんだこれ……二話目にして唯梓なのか分からなくなってきた
うん、もうちょっとマシなのを今日の夜に……出せたらいいけどね！

↓何日後とか何ヵ月後とか何年後が見たいなんてのがあれば

74 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/25(月) 14:15:48.63 ID:K88szd.o

一瞬なにが始まったのかと思ったwww
乙

いちゃいちゃ同棲の話が見たいです

75 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/25(月) 16:36:15.57 ID:abU732wo

トレハロースのＣＭかと思った

76 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/25(月) 16:46:43.23 ID:EB5QLAko

しゅはきませり

77 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/25(月) 17:53:48.02 ID:GBFMBW.o

唯大学二年、梓大学一年の話を希望します

78 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/25(月) 18:03:30.00 ID:AEniRAEo

ヤック・デカルチャー…
キースマカウケイ！

79 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:12:31.46 ID:g42XmC2o

#2「きゅうかげつまえ！」

なかのけ！

梓「……っくし」

梓「うぅ……」

梓「あたまいたい…」

梓「うぅ…ティッシュどこー…？」

ごそごそ

梓「あ……切れてる」

梓「行かなきゃ……」

80 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:12:59.07 ID:g42XmC2o

梓「外、雨ひどいなー…」

梓「梅雨だもんね……さむっ」ぶるっ

ぷるるるるっ　ぴっ

梓「あ、もしもし？お母さん？」

梓「そうなんだ……空港着くの結構早かったね」

梓「うん。うん…そだね、今日は安静にしとく…けほっ」

梓「いや、私のことはいいって、うん」

梓「それじゃモスクワ公演がんばってきて」

ぴっ

梓「はぁ……」

梓「さむ」ぶるっ

81 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:13:26.30 ID:g42XmC2o

ふわふわったーいむ♪

梓「ひぇ？！ ……あー、今度は唯先輩かぁ」

梓「なになに…」

　〔憂からきいた！あずにゃんが休みなんてさみしいよー…(ToT)　あずにゃん分足りないです…〕

梓「なんだこれ」くすっ

梓「……うーん」

梓「かっ、からだめあてなんですかっ」

梓「……なんちゃって」

梓「てか私、一人でなにやってんだろ…」しゅん

82 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:13:54.76 ID:g42XmC2o

梓「先輩たち……今ごろどうしてるのかな」

梓（もう一時間目始まってるかな…）

梓「憂も心配してるよね…」

梓「純も……いや、あれはどうかな」くすっ

梓「……けほっ、ごほっ」

梓「……ねよっと」

　　◆　　◆　　◆

83 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:15:32.66 ID:g42XmC2o

あずさ「それじゃあそろそろ…」

りつ「ティータイムだよな」

あずさ「そっちじゃないですよっ！」

みお「まったく…後輩にせかされてどうするんだお前は」

ゆい「そうだよりっちゃん、あずにゃんにティータイムの価値を教えてあげなくちゃ」

あずさ「だからそっちじゃないんだってば！」

つむぎ「まぁまぁ、梓ちゃんも澪ちゃんもちょっとお茶にしましょ？」

あずさ「だめだ、私ぜったい乗せられてってる…」

84 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:16:05.02 ID:g42XmC2o

りつ「おほぉ、今日はタルトかあっ！」

みお「がっつくな律、みっともない…」

りつ「そんなこと言ってアップルタルトに目がくぎづけなくせにー」にやにや

みお「なっ…そんなことない！」

つむぎ「澪ちゃん、みんなの分あるから心配しなくていいわよ？」

ゆい「そうだよ澪ちゃん、タルトさんは逃げないよ？」

あずさ「みおせんぱい…」

みお「私がいちばんがっついてることになってる…うぅ」

85 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:16:37.63 ID:g42XmC2o

ゆい「はい、バナナ」

あずさ「あ、ありがとうございます…」

ゆい「あずにゃんはこれが一番なんだもんね」

あずさ「……そう、ですね」

りつ「唯は梓のことならなんでも分かってるなー」ちらっ

ゆい「いやあ律隊員てれますなー」でれっ

あずさ「なっ…そんなんじゃないもん！」

みお「……え。どゆこと？」きょとん

つむぎ「ねぇどんなんだとおもったの？！」きらきらっ

りつ「ふっふっふ」にやにや

あずさ「もおっ！律先輩の思うとおりになんか絶対ならないですーっ！」ぶーぶー

86 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:17:08.95 ID:g42XmC2o

りつ「あー…なんかこのままのんびり過ごしてもよさそうな気がしてきた」

あずさ「そうですねー…って、だめですよ？！」

ゆい「あずにゃん一瞬乗ったくせにぃ」

あずさ「気の迷いです！ちゃんとこういう時に練習してこそ――」

きーんこーん　かーんこーん

りつ「あ。やべ、時間だ」

みお「早かったな…あっと言う間だったよ」くすっ

あずさ「……へ？」

87 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:17:40.10 ID:g42XmC2o

つむぎ「それじゃあ戸締まりとかトンちゃんのお世話、よろしくね？」

あずさ「え……なんで身支度はじめてるんですか」

りつ「よかったな梓、練習しほうだいだぞ！」

ゆい「お茶も飲み放題だよ！セルフサービスだけどっ」

みお「なにいってるんだお前らは…」

あずさ「えっ、えっ？ちょっと、どういうことですか…」

りつ「よし梓、こんど会うときまでには成長してるといいな」ちらっ

あずさ「胸みないでください！ ……って、そんなことじゃなくてっ」

88 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/26(火) 00:17:41.48 ID:xxNY5RMo

あずにゃん・・・ばなな・・・・ゴクリ

89 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:18:14.04 ID:g42XmC2o

つむぎ「じゃあ私は先に行くわね。がんばってね、梓ちゃん」ぎゅっ

あずさ「お別れみたいに、手にぎらないでくださいよ…」

みお「あ、ムギ私も行く！ ……がんばるんだぞ、梓」なでなで

あずさ「いっ意味わかんないですよ…」

ガチャ

バタン

90 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:18:46.16 ID:g42XmC2o

ゆい「……えへ」

あずさ「行かないんですか…？」

ゆい「もうちょっとだけ」

あずさ「……みんな、どこいったんですか？」

ゆい「けっこう近くだよ？あずにゃんもあとでおいでよ」にこっ

あずさ「あとでって……いまじゃだめなんですか」

ゆい「だってそしたら、トンちゃんの世話とかできないじゃん」

あずさ「…………はい」

ゆい「それにさ、音楽室に誰もいなくなっちゃうよ」

あずさ「……そう、ですけど」

ゆい「じゃあ、私もそろそろ行くね？」

あずさ「……はい」

ぎゅっ

あずさ「……急に抱きつかないでください」

91 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:19:18.39 ID:g42XmC2o

ゆい「ごめんね、あずにゃん」

あずさ「……それと、急に変なこと言わないでください」

ゆい「言おう言おうって思ってたけど…言い出せなくってさ」

あずさ「先輩たちは……ずるいですよ」

ゆい「ごめんね、あずにゃん」

92 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:19:50.60 ID:g42XmC2o

あずさ「……」ぎゅ

ゆい「……よし。あずにゃん分補給かんりょう！」

あずさ「勝手ですね…」

ゆい「じゃあ、私も行くね」

ガチャ

あずさ「……やだもん」

ゆい「え？」

あずさ「……唯先輩は、やだ」

ゆい「そっそんなこと言われましても……ど、どして？」

あずさ「なんでかわかんないですよ、私だって…だけど、やなんです」

ゆい「……あずにゃん、待ってるからね」なでなで

あずさ「………やなのに…ひっく」

93 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:20:21.75 ID:g42XmC2o

―――――
――――
――

梓「……！」がばっ

梓「…はぁっ、はあ……」

梓「………」きょろきょろ

梓「私の、部屋…だよね」

梓「なに考えてるんだろ、ばかみたい」

梓「………うっ…ぐすっ」

梓「……なんで泣いてんだろ…ばかみたい」くすっ

梓「あ。メールきてる」

94 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:20:52.66 ID:g42XmC2o

　〔新着メール　７件〕

梓「ほとんど唯先輩だし…あはは」

梓「……唯先輩…」

梓「……って、もうこんな時間なんだ」

梓「やば。唯先輩来ちゃうじゃん」

ぴんぽーん♪

梓「おそかった…」

梓「服は……なにか羽織っとこ」

梓「顔……洗ってこなきゃ」

ぴんぽぴんぽぴんぽーん♪

梓「ああもうっ、あの人ったら！」

95 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:21:24.58 ID:g42XmC2o

梓「こんばん……ひゃ？！」

唯「あっずにゃあん！！」ぎゅっ

梓「……もう、風邪うつりますよ？」

唯「だって一日ぶりだもん、そんなの気にしてらんないよっ」

梓「……まったく、しょうがないひとですね」くすっ

96 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:21:56.79 ID:g42XmC2o

あずさのへや！

唯「あずにゃんちゃんと寝てた？ちゃんとつかれとんなきゃだめだよ？」

梓「唯先輩が起こしたんじゃないですか…」

唯「あっそだあずにゃん……あれ」

梓「へ？なんですか」

唯「……ないてたの？」

梓「泣いてなんかないです、なにいってんですか」

唯「だって、目あかい…」

梓「汗ですよ、寝汗かいたんですよ、それが目にはいったんですっ」

唯「あずにゃん…」

梓「私安静にしなきゃいけないんで寝ますね、おやすみっ」

唯「……あ、そだ」

97 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:22:29.44 ID:g42XmC2o

梓「……こんどはなんですか」

唯「えっとね、ムギちゃんがあずにゃんに持ってってあげてって、デザート！」

梓「あ、ありがとうございます…」

唯「はい、きょうはバナナタルトだよっ」

梓「え……」

唯「…どしたの、食欲ないの？」

梓「あっ食べます食べます」

唯「えっと、飲み物は…」

梓「用意しますよ。ちょっと待っててください、甘いものも持ってきますね」

98 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:23:02.72 ID:g42XmC2o

唯「えへー、お茶までごちそうになっちゃうとは思わなかったよ」にこっ

梓「なんだか私がおもてなししてるみたいだ…」

唯「あっ、あずにゃんはちゃんと寝てなきゃだめだよっ」

梓「唯先輩が寝かせてくれないんじゃないですかー…」うるっ

唯「まっまあたいやきもおいしかったし！ありがとね、あずにゃん」

梓「気に入ってくれたならありがたいです」

99 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:23:34.57 ID:g42XmC2o

唯「そうそう、聞いてよあずにゃん」

梓「なんですか…」

唯「きょうね、進路調査票が配られてさ」

梓「はぁ…どこの、大学行くとかそんな感じですか？」

唯「うん。それで私、なに書いたらいいか決まってなくて……てへへ」

梓「ふつうは大学か、専門学校とか、そういうの書くもんですよ」

唯「ふつうってわかんないよあずにゃん」

梓「唯先輩はふわふわしすぎなんです！」

唯「……そう、だよねぇ」

梓「……まっまあ、おいおい決めたらいいんじゃないですか？」あせっ

唯「うーん……そだね」

100 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:24:05.37 ID:g42XmC2o

梓「……なんだかんだでもう一年以上経つんですね」

唯「そうだねぇ」

梓「月日がたつのは早いなあ…」

唯「そう、だね…」

梓「――けほっ、ごほっ」

唯「あ、あずにゃん？はい、お水っ」

梓「は、はい……ごくっ」

梓「……ありがとうございます」

唯「ねぇ、やっぱ目があかいよ」

101 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:24:36.79 ID:g42XmC2o

梓「……気のせいですよ」

唯「どしたの」

梓「なんでもないですったら」

唯「そこは……言ってほしいよ、なんかやっぱ」

梓「………」

唯「なんかね、おもったの」

唯「これから先、最後の文化祭があって、進路とかも決めて、」

梓「いいです」

唯「えっ」

102 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:25:08.58 ID:g42XmC2o

梓「その先は、まだいいじゃないですか」

唯「あずにゃん…」

梓「先輩はまだふわふわしててください」

唯「……えへへ、意味わかんないよ」

梓「いいから、目の届く範囲にいてください」

唯「……うん」

103 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:25:40.88 ID:g42XmC2o

梓「……風邪、うつりますから。そろそろ」

唯「そだね……じゃあ、明日は学校でね！」

梓「はい……やくそくですね」くすっ

唯「そうだよ、やくそくだよあずにゃんっ」

ガチャ

唯「あずにゃん、待ってるからね」

梓「あ……」

唯「じゃあ、また学校で――」

ぎゅっ

104 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:26:11.62 ID:g42XmC2o

唯「あ、あずにゃん…？」

梓「……いかないでください」

唯「えっ、えっ？」

梓「……わたし、ひとりなんですよ…」

唯「………あ、あー！うん、お父さんもお母さんもロシアなんだっけっ」

梓「おねがいです、ゆいせんぱい…ねむるまででいいから、おねがい……」

唯「……うん、じゃあちょっとだけだよ」にこっ

105 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:26:43.78 ID:g42XmC2o

―――――
――――
――

梓「……あれ」

梓「いま、何時だろ……」

梓「…朝の五時か」

梓「唯先輩……さすがに帰っちゃったよね」

梓「あとでメールしとかなきゃ……あれ」

　〔あずにゃんへ
　　ごはんつくりました！
　　はやくたべて元気になってね☆　ゆい〕

梓「えっと……おかゆ、なんだよね…？」

梓「でも、なんでカレー…？」

梓「まあいいや、チンしてたべよっと」

106 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:27:16.16 ID:g42XmC2o

ちーん♪

梓「………」もぐもぐ

梓「……あんまりおいしくないな」くすっ

梓「でも、ゆいせんぱいの味だ」

梓「……どうしよう」

梓「唯先輩のこと、頭から離れないよ……」

ふわっふわたーいむ♪

梓「あ。唯先輩だ」

107 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:27:48.08 ID:g42XmC2o

梓「……ふふ、やっぱ相変わらずだな」にこっ

梓「………」

梓「もしかして、やっぱ私…唯先輩のことが……」

梓「どうしよ…」

梓「……とりあえず、学校いかなくちゃ」

つづく。

108 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 00:28:20.55 ID:g42XmC2o

読んでくれた人ありがとう
できれば派手なストーリーより普通に生活してる唯梓にしたい
だから告白とかそういうシーンは後回しになるかも　同棲は近いうちに
とりあえず次は十年後か三日後か一年半後の話にする

ネタバレ：この二人は生涯仲むつまじく暮らしましたとさ！

109 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/26(火) 00:30:47.47 ID:xxNY5RMo

乙
マイベストニヤニヤプレイスだよここは

110 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/26(火) 00:35:04.28 ID:rX1uhqEo

何が「つづく」だ、一生やってろ！

111 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/26(火) 00:45:42.59 ID:6E86yb6o

乙
永遠に続けようぜ

112 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/26(火) 00:51:25.84 ID:pNsCnEAo

>>108
その路線個人的には最高

113 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/26(火) 22:43:56.68 ID:10vyqQAO

今日は来ないのか

114 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 23:57:32.40 ID:C/BWHTQo

##「いちねんはんご！」

かえりみち！

梓「……さむ」ぶるっ

唯「ほんとだよねぇ…」

梓「まだ十月なのにね」

唯「なんか急に冷えたよねぇ」

梓「北海道とかだともう雪ふってるんだって」

唯「ええっ、そりゃさむいよ」ぴとっ

梓「……ほら、くっつくと歩けないってば」

唯「いいじゃんあずにゃん、あったかいよ？」

梓「……そりゃ、そうだけどさっ」

115 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 23:58:04.24 ID:C/BWHTQo

ぴーりーりー♪

梓「わ。めずらしいな…」

唯「その着メロってだれだっけ？」

梓「茜ちゃんだよ。ほら、私の後輩でドラムやってた」

唯「あー、デビちゃんかあ！」

梓「……へー、がんばってるみたいだよ」

唯「えっどれどれ……わあ、この子かわいい！」

梓「そんなこと聞いてないよっ」

唯「あれー、あずにゃん嫉妬ですか？」にやにや

梓「そんなんじゃないもんっ」

116 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 23:58:37.44 ID:C/BWHTQo

唯「でも……二年生、デビちゃん一人なんだっけ」

梓「いや、二人になったらしいよ？友達が転入したとかで」

唯「あ、そうなんだぁ。よかったね、一人じゃなくて」

梓「……そだね。やっぱ、心細いもん」

唯「純ちゃん最近どうしてるのかなぁ」

梓「理学部だし、いろいろ忙しいんじゃない？」

唯「大学はいると、急に会わなくなる子って多いよねえ」

梓「そうだね…」

117 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 23:59:11.48 ID:C/BWHTQo

唯「……さぶっ」

梓「コンビニでなんか買おっか？」

唯「いいねえ！おでんかなんかないかなあ」

梓「それはさすがにまだだよ…」

118 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/26(火) 23:59:42.69 ID:C/BWHTQo

梓「ゆいー、ほっかほかだね！」にこっ

唯「きゅ、急に元気になったね…」

梓「だってたいやきだよ？あんこだよ？あったかあったかなんだよ？」ぎゅっ

唯（なんか負けた気がするの、なんでだろ…）

梓「はい。あーん」

唯「え、ええっ…」

梓「どしたの？たいやきさんだよ、あーん」

唯（だってここ、道のどまんなかだよあずにゃん？！）

119 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/27(水) 00:00:14.78 ID:kj7/COwo

梓「？」きょとん

唯「あ、うん！ ……あーん」かぷっ

梓「どう？おいしいよね！」にこっ

唯「そ、そうだね……」

梓「でしょでしょ！」

唯（わたしって、むかしこんな感じだったのかな…）

120 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/27(水) 00:00:49.17 ID:kj7/COwo

梓「ふぅ、ほかほかだったね」

唯「最近、あずにゃんのキャラがつかめないよ…」

梓「どして？私は私ってゆいが昔いってくれたじゃん」

唯「そ、そうだっけ？」

梓「ひど。手つないであげない」ぱっ

唯「あっ待ってよあずにゃん！」

121 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/27(水) 00:01:20.35 ID:kj7/COwo

梓「うそだよっ」くすっ

ぎゅっ

唯「……えへー」にこっ

梓「なんていうかさ」

唯「んー？」

梓「寒いときって、よけいに人があったかく感じるよね」

唯「そうだねぇ……あ。そだ」

122 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/27(水) 00:01:52.33 ID:kj7/COwo

梓「んー？」

唯「ほらほら、こっちにいらっしゃい」

梓「うん、おじゃまします」にこっ

唯「……ポケットの中、あったかいね」

梓「そうだね、ゆいのたいやきでほかほかだね」

唯「えへへ」

123 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/27(水) 00:02:25.31 ID:kj7/COwo

唯「もう家つくねー」

梓「そうだね」

唯「……あずにゃん、鍵とって」

梓「え、どこ？」

唯「コートの右の胸ポケット。バッグ持ってるからとれない…」

梓「えっないけど…あー、こっちか」もぞもぞ

唯「ちょ、くすぐったいよ…！」

梓「うごかないでって……あっ」

唯「ひゃ？！あずにゃん、いまおっぱいもんだでしょ！」

124 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/27(水) 00:02:57.53 ID:kj7/COwo

梓「そういうこと人前で言わないのっ」

唯「だって人前でへんなことするんだもん…」

梓「……てかさ」

唯「んー？」

梓「手、はなせばいいんだよね？」

唯「えっそれはやだよ」

梓「私だってやだよ。ただ……なんかさ」

唯「んー？」

梓「離さなきゃ、離れないもんだなあって」くすっ

唯「そうだよ。きまってるじゃん」にこっ

梓「……ふふっ」ぎゅっ

唯「……えへー」ぎゅっ

125 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/27(水) 00:03:29.61 ID:kj7/COwo

梓「きょうはさ、晩ごはん私がつくるよ」

唯「え、私の日だよ？」

梓「なんかね、作ったげたくなったんだ」

唯「そっか……ありがと」

梓「ううん、こちらこそ」

唯「え、なにが？」きょとん

梓「なんでもないよ。……じゃあ、部屋で待っててね」

唯「うん。ギー太とあそんでるよ」

梓「じゃあ、終わったらセッションかな」

唯「そうだね！」

ガチャ

唯梓「「ただいまー！」」

つづく。

126 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo

読んでくれた人ありがとう
予定してたのが長くなりそうなんで小ネタに変えました
次は聡から見た唯梓か、澪から見た唯梓か、二人暮しの話に……なりますように

127 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/27(水) 00:55:17.83 ID:NMq1Vi.o

おつ
最近の楽しみだ

128 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/27(水) 00:57:05.63 ID:HdZ4Sn2o

乙！

129 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/27(水) 07:59:50.11 ID:rEZ0N6AO

乙！
次回も楽しみだ

130 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/27(水) 09:18:33.69 ID:N89rLUAO

ここがユートピアか

131 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/27(水) 12:09:01.20 ID:KkjkV7so

あぁ、夫婦は似てくるといいますからね・・・えぇ・・・結婚しろゆいあず

132 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/10/27(水) 15:01:33.92 ID:v2j3lB.o

なんだただの神唯梓SSか

133 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/27(水) 22:19:06.62 ID:ViRNr4co

今日は来るかな？

134 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:42:18.01 ID:gCyOZZEo

##「にしゅうかんご？」

おんがくしつ！

梓「ひらさわあずさ……」

梓「なかのゆい……」

梓「……うーん、まようなあ」くすっ

純「あずさー、おはよう」

梓「わっ、じゅ――純はやくない？！」がさっ

純「……そんなにあわてなくても」

135 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:42:49.82 ID:gCyOZZEo

梓「だって不意打ちじゃん…」

純「ってかさ。いま、なに隠したの？」にやにや

梓「なっ……べつになんも！」

純「あーやしいなー。ね、その左ポッケみして」

梓「純に見せる必要ないじゃん！プライバシーの侵害だよ！」

純「へーえ、そんなに大事なプライバシーかあ…気になるなあ」

梓「やだ、純にだけは絶対見せないから。さーてそろそろ三人で練習を――」

純「ええー気になる！ ……とりゃっ」

梓「きゃ？！なっなにするのさっ」

純「おりゃあ、まてえー！」

憂「おはよう…って、二人ともどうしたの？！」

136 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:43:21.43 ID:gCyOZZEo

梓「あっ、うい！いま純が……」

純「スキありっ」

梓「ああっ！？　ねえ憂、あいつつかまえて！」

純「へーえ、なになに……って、あれ？」

梓「みんなぁあああっ！」

純「これ……家の間取り？」

憂「それと……お姉ちゃんの似顔絵、かな？」

137 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:43:53.30 ID:gCyOZZEo

梓「ひどい…純がそんなやつだったなんて……」ずーん

純「ごっごめん梓、調子のりすぎた！」あせっ

梓「……うすうす気づいてたけど」ぼそっ

純「なにそれひどい」

憂「まぁまぁ……ね、梓ちゃん。いま書いてたの、なあに？」

梓「憂まで…」

憂「だってお姉ちゃんのことでしょ？気になるもん」にこっ

梓「……純があっち行くならおしえてあげる」

純「私も嫌われたもんだ……たはは」

138 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:44:24.06 ID:gCyOZZEo

梓「……ぜったい、わらわない？」

憂「わらわないって。それに純ちゃんもそうだと思うよ？」

純「う、うん。がんばる」

梓「………えっと、いろいろ考えてたの」

憂「どんなことを？」

梓「……結婚後の生活」

純「えっ」

139 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:44:56.57 ID:gCyOZZEo

梓「えっとね、夫婦別姓っていうのもあるけどやっぱ同じ姓になりたいかなってね」

憂「う、うん」

梓「だから中野唯とどっちがいいかなーって思ってたんだけどやっぱ平沢梓かなって」

純（……くだらなすぎる…！）ぷふっ

梓「えいっ」げしっ

純「いだっ？！ ……すいません続きを」

梓「それでね、口に出してみたんだ二つの名前。ひらさわあずさ、ほら、なんかよくない？！」きらっ

憂「う、うん……そうかもね」

梓「それでねそれでね、やっぱり暮らす防音設備付きの家でだけどベッドルームは一緒？
　　っていうか同じ布団のなかでこう愛をはぐくむ？的な？　きゃあっ」てれっ

純「あ、あずささんお時間の方が…」

梓「――はっ」

140 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:45:29.81 ID:gCyOZZEo

梓「ごめん今のぜんぶカット！わすれて！」かあっ

純「録音に足りる演説だったよね…」

梓「れんしゅう！私きょう超練習するからっ！！」

じゃらーん♪

梓「ああーもうウインドミルでも歯ギターでもなんでもやってやるんだから！」

憂「あ、あずさちゃん…」

純「完っ全にヤケだね……」

141 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:46:02.07 ID:gCyOZZEo

憂「ところで、梓ちゃん」

梓「へ？」

憂「どうして、今みたいな話になったの？」

純「憂、気になるけどあんまり蒸し返さない方が…」

憂「だって梓ちゃんのコイバナだし、お姉ちゃんのコイバナでもあるんだよ？気になるよ…」にこっ

純「あーはいそうですか…」

梓「……昨日ね、いわれたんだ」

憂「お姉ちゃんに？なんて？」

142 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:46:33.19 ID:gCyOZZEo

梓「ほら……唯先輩たち卒業しちゃってから、ちょっと……あれだったじゃん」

純「あー、なんかやっぱブルーだったよね。二人とも」

憂「え……わたしも？」

梓「そうだよ憂。きづいてなかったの？」

純「梓もだよ。ってかみんな唯先輩ラブだよね…」

梓「え、だって」

憂「かわいいよ？」

純「去年の梓がツンデレだった頃がなつかしいよ…」

143 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:47:06.15 ID:gCyOZZEo

梓「うるさいなあ。でね、唯先輩とスカイプできるようになってさ」

憂「あー、ネットつながったんだよね」

純「長電話しまくりそうだね、梓たち…」

梓「ていうか昨日は……家帰ったら寝るまでつけっぱなしだった」かあっ

純「長電話ってレベルじゃないよ！」

144 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:47:38.25 ID:gCyOZZEo

梓「でね、唯先輩に言っちゃったの。……さみしい、って」ぎゅっ

憂「わかる、わかるよぉ……夜ねるときとか、ふっとさみしくなるんだよね」ぎゅっ

純「うわーすごい疎外感…」

梓「そしたらね、唯先輩が言ってくれたの」

梓「あずにゃんが高校卒業したら、一緒に暮らそう。って」

憂「そっかぁ……同棲だね！」ぎゅっ

梓「うんうん！それで表札どうしよっかなあって思って」

憂「ああ、それで名前の話になったんだね！」

梓「もー迷っちゃったよ……でもやっぱり、私がゆい…ゆいの、お嫁さんになりたいもん」にこっ

憂「うん、お姉ちゃんもよろこぶと思うよ！」にこっ

145 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:48:10.42 ID:gCyOZZEo

――――――
――――
――

純「あ、あのさ……」

梓「？」

憂「どうしたの？」

純「……練習、したほうがいい気がするんだけどなー」ちらっ

梓「…うわ、一時間経ってる……」

憂「つい、うっかり……」

純「……ああもうっ！ここ数ヶ月、梓は口を開けばのろけ話じゃん！」

梓「きょ、今日のは純が勝手に私の人生設計見るからでしょー？！」

憂「まあまあ、二人とも…」

梓「もう純なんて知らないっ」

純「そっちこそ……リア充なんて爆発しろーっ！」

つづく。

146 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/10/28(木) 00:48:41.67 ID:gCyOZZEo

読んでくれた人ありがとう
この三人で軽音部続けたら憂ちゃんがムギビジョンを伝承しそうな気がしてならない
短いの書くのも楽しいけど、たまには長いのも入れときたいからがんばる
とりあえず次は一年後か、七年後か、一週間後の話にする

147 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/28(木) 00:53:31.60 ID:6wKb7YDO

にやにやとまんねえ

おつ！

148 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/28(木) 01:47:36.82 ID:kIddrs20

乙
いつもありがとう

149 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/28(木) 08:25:19.58 ID:AZ4mI3gP

憂がムギポジションに就くなら安心だな

150 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/28(木) 08:36:44.61 ID:23.rnvAo

乙
唯梓は心のオアシス

151 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/29(金) 07:37:50.24 ID:m0D/5wAO

昨日は来なかったのか
まぁまったり頑張ってください

152 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/30(土) 12:53:39.49 ID:fisMQkSO

穴空けててすみません
今日の夜更け、24～26時ぐらいにはなにか落とせるはず…。

153 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/30(土) 13:18:20.43 ID:2cbXfgMo

急かしてるわけじゃないから自分のペースで投下してくれお

154 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/30(土) 22:30:02.71 ID:aXgySKIo

リア充爆発しろ
つまり俺らは純ちゃん視点なのか

155 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/10/31(日) 16:56:52.91 ID:EPhVO4Ao

ムギも憂も怪力タイプだし

156 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/11/01(月) 21:50:54.18 ID:pIjaquYo

今日は来てくれるかな…

157 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/11/03(水) 02:33:07.32 ID:sh0KcQAO

はやく来ないと浮気しちゃうよ

158 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:03:41.80 ID:gqL6awEo

##「はんとしご！」

おんがくしつ！

純「お久しぶりです、澪先輩！」

澪「うん。久しぶりだね、高木さん」

純「……」

律「後輩だぞ、澪」

梓「すずきですよ、澪先輩…」

澪「あ、ごめんなさい！ええっと、佐々木さん！」あせっ

純「もうお好きなように呼んでください…」ずーん

律「まったくもー、澪は大事な後輩の名前も覚えてないのかよ」

159 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:04:13.93 ID:gqL6awEo

梓「そういう律先輩だって、さっきから純のこと“後輩”としか呼んでないですよね」

律「え……そ、そんなことないよなー？みおーっ」あせっ

梓「もう、いくら純が先輩たちとなじみうすいからって、憂や唯先輩の陰に隠れてるからって、あんまりじゃないですか！」

純「そのフォローが一番傷ついたよ梓……」うるっ

ガチャ

唯「そうだよ、りっちゃん！純ちゃんは軽音部の大事な後輩なんだからねっ」

律「あ、やっときた」

160 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:04:44.94 ID:gqL6awEo

梓「もう、遅いですよ唯先輩！さっきからこうして…」

純「ゆいせんぱいーっ！」だきっ

唯「よしよし、いいこいいこ」なでなで

純「さっすが唯先輩だけは分かってくれると思いましたよ……もう唯先輩についていきますからっ」

唯「えへへ、それほどでもぉ」てれっ

律「……あのさ、唯」

唯「ふぇ？」

梓「………」じいーっ

161 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:05:17.10 ID:gqL6awEo

律「うわあ…」

澪「これは…」

唯「ちっ違うんだよあずにゃん、これはね、」

梓「……このうわきもの」ぼそっ

唯「えええっ？！あずにゃん、そんな殺生な！？」じわっ

梓「そーやって憂とかにもだきついてるんでしょっ、もう練習しますよ！」

唯「そんなぁ…」

梓「ほら、ギター出す。コード進行覚えてきました？」

唯「あ、ええっと…」

律「すげーな、あの独占欲」

澪「鈴鹿さんも大変だなあ」

純「あの…いえ、なんでもないです……」

162 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:05:47.86 ID:gqL6awEo

ガチャ

憂「みなさんお久しぶりです、お茶の方お出ししますね」にこっ

律「おー憂ちゃん久しぶりー」

純「あっ憂！聞いてよ、先輩方が……」

唯「ういー！二週間ぶりだね！」たったったっ

梓「………」ぐいっ

唯「すいません、練習しまふ…」うるっ

澪「まぁまぁ。みんなそろってきたし、梓たちもちょっと休まないか？？」

律「そうだな。ムギは遅れるからお茶にしててってメールあったし。ほら」

梓「……そうですね」くすっ

唯「あずにゃんだって澪ちゃんには甘いくせにー…」ぶつぶつ

梓「だったら澪先輩みたいにもっとふつうに尊敬させてくださいよ」

唯「りっちゃん隊員…付き合ってる人に尊敬できないって言われました……」ずーん

律「おーよしよし、おまえはよくがんばった」なでなで

163 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:06:19.73 ID:gqL6awEo

憂「まぁまぁ。律さんもお姉ちゃんも、お茶どうぞ」ことっ

律「おー、さんきゅー」

唯「おほぉ、ありがとお！」

澪「同じキーボードだし、なんかムギっぽくなってきたな…」くすっ

律「あ、そうそう。こないだ部屋の整理してたらおもしろいもん出てきたんだよ」

澪「へー、律が部屋の掃除なんてめずらし……ってこれ！」

唯「あー、一年前のロミジュリじゃん！」

憂「文化祭でお姉ちゃんが木の役がんばってたあの劇ですよね！」

純「そこなの？！脚本の趣旨分かってるの？！」

梓「あー…懐かしいなあ」

164 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:06:50.80 ID:gqL6awEo

澪「へー…あ、ここで練習中に律がかんだんだっけ」ぷふっ

律「昔のことはわすれなさーい澪ちゃーん」

梓「ていうか、合宿の打ち合わせはいいんですか？純が別荘楽しみにしてるんで…」

純「まーいいじゃん。軽音部はこういうとこだよ」

梓「えー…」

唯「……ねぇねぇ、あずにゃん」

梓「…へっ？なんですか、きゅうに」

唯「これ、私とあずにゃんでちょっとやってみない？」

165 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:07:22.71 ID:gqL6awEo

じゅうすうふんご！

唯「あずにゃーん、台詞おぼえたー？」

梓「覚えましたよ！っていうかなんで衣装まで持ってきてるんですかっ」

律「え？臨場感とかって大事じゃーん？きゃはっ」

澪「こないだ律が借りに来たのはそういうことだったのか…」

純「さすが本家軽音部って感じだね……あはは」

166 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:07:53.44 ID:gqL6awEo

律「おーし、じゃあ見せ場のシーンから…あ」

唯「ふぇ？どしたのりっちゃん」

律「唯……ちょっと髪の毛とかすぞ。澪、くし貸して」にやにや

澪「え？いいけど……はい」

唯「あはは…もぉりっちゃんくすぐったいよー！」

律「はいはいがまんしましょうねー、かゆいとこはないですかー」

唯「んー、背中！」

梓「それ、美容院で言ってないですよね…？」

憂「ここら辺かな？」ぽりぽり

唯「おお！よくわかったね、憂！」

純「憂ってすごい…」

167 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:08:25.30 ID:gqL6awEo

律「気を取り直して……じゃあいくぞー！３、２、１、アクション！」

梓（まったくもう、練習もしないで……って。あ）

唯「…………？」

梓（うわ……ゆい、すごい……）

澪『おい梓、台詞だぞ』ぼそっ

梓「ぁ、ぇと…………ああロミオ、あなたはなぜロミオなの！」

唯「あの、天使のような声は――」

律『おぉ、澪よりもサマになってんじゃないか？』

憂『お姉ちゃん、かっこいい……！』きらきらっ

168 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:08:56.07 ID:gqL6awEo

梓「……なぜ、ここに？　屋敷の石垣は高くて、簡単には登れないのに！」

唯「高い石垣など。恋の軽い翼で――」

たったったっ

梓（あ……）

　――飛び越えて、みせましょう。

梓「あぁ…ロミオ……！」かあっ

唯「ジュリエット……」

169 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:09:26.72 ID:gqL6awEo

梓「ロミオ……！」ぎゅっ

唯「ジュり……って、ほえ？」

律「カーット、そこジュリエットって言ってから抱きつく…って」

梓「………」ぎゅうっ

唯「……えっと、どうしよあずにゃん…」なでなで

憂「お姉ちゃん……すごかったよ、お姉ちゃん女優さんになれるよ！」

唯「いっやあそれほどでもぉ」てれっ

澪「おかげで梓はすっかりノックアウトされたみたいだな…」くすっ

170 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:09:57.47 ID:gqL6awEo

―――――
――――
――

ふつかご！

紬「という、りっちゃんの意見を参考にして、ＰＶの脚本を作ってみました！」

梓「律先輩！」ぷくーっ

律「や、わるかったって！でもあの唯の演技力は活かさなきゃ損だろ！？なぁ澪！」

澪「責任転嫁するな。でも唯にあんな才能があったとは……」

唯「えへへ、てれちゃうよぉ…」

紬「私も唯ちゃんと梓ちゃんのロミジュリ、見てみたかったのに……」しゅん

律「お、もしかしてそのためにわざわざ脚本書いてきたのか？」

紬「そうなの、さすがりっちゃん！」

澪「ムギもよくやるなあ…」

171 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:10:28.47 ID:gqL6awEo

梓「……えっ」ぱらぱら

唯「どったのあずにゃん？」

梓「ムギ先輩、１９ページのこれって……」

――――
○公園の展望台（夕方）
　夕暮れ時、電灯がちらちらと点き始める頃。
　薄いピンクのカーディガンを来たアズサが、顔を赤らめ惚けた表情のまま展望台中心にたどり着く。
　待ち構えていたユイを見つけ、目を見開くアズサ。
　ユイは少しほほえみ、緊張してぎこちない動作のアズサをそっと招く。
　アズサ、一瞬の間を空けて歩み寄る。

ユイ「……天使みたい」

アズサ「そんなこと、ないです…（少しそっぽを向く）」

　ユイ、手をつかんで振り向かせる。
　アズサ、驚いてこわばった表情。

アズサ「あ………」

　ユイ、アズサの身体を引き寄せてくち付け。

――――

梓「……こんなの却下ですー！！」

172 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:10:59.25 ID:gqL6awEo

紬「え？このシーンのために脚本書いてきたんだけど……」きょとん

澪「………」かあっ

律「お、おい澪、落ち着けって！」

梓「だって……だって、これはおかしいですよ！こんなの、プロモじゃありませんっ」

律「はずかしがんなよーあずさー、適役じゃん！きゃはっ」

梓「ヒトゴトだと思って変なこと言わないでください！まったく、律先輩がムギ先輩けしかけるから……」

唯「あずにゃん、私とちゅーするの、や？」

梓「え…？」

173 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:11:29.97 ID:gqL6awEo

唯「あずにゃんが、やだったらしょうがないよね……」しゅん

梓「いや、その……そういうわけでは、」

律「そっかそっかー、じゃあ配役は梓じゃなくて澪のがいいかもなー」にやにや

紬「そうねぇ、梓ちゃんがやってくれないなら澪ちゃんと唯ちゃんでキスシーンがいいかしら」

澪「え、わ…わたし、キスシーンなんて……」がたがた

律「（おほぉ、ムギグッジョブ！）だろ？だろ？　じゃあ梓はセッティングとか……」

梓「――分かりました！やります、やらせてください！」

律（作戦通り）にやにや

174 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:12:01.90 ID:gqL6awEo

梓「……また先輩たちに乗せられたー」うるうる

律「じゃ、メインヒロインがんばれよー梓」

梓「どれもこれも律先輩のせいです！もうっ！」

唯「でも、あずにゃんとなら大丈夫だよっ」

梓「なにがですか……まったく」

唯「だっていつもどおりやればいいだけじゃん」

律「えっ」

紬「なにそれくわしく」

175 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:12:33.54 ID:gqL6awEo

梓「へ、変なこと言わないでください！唯先輩れんしゅうですからねっ」かあっ

唯「えと、どっちの？キスシーン？　それとも24ページの…」

梓「ギターのですっ！ほら、このカッティング多いとこ覚えてきたの？　プロモのことなんか忘れて――」

唯「あわわ……たすけてぇ、りっちゃあん！」じわっ

律「なんていうか…私らの一歩先、行ってたな……」

紬「これは脚本もっと推敲してこなくっちゃ！」ふんっ

澪「キスシーン…あはははは……」

律「澪……落ち着こうな、うん」

つづく。

176 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/03(水) 13:13:04.34 ID:gqL6awEo

読んでくれた人ありがとう
間を空けちゃってすまない　今後は２日置きぐらいでやっていけたらと
ロミジュリの天使って今思えば「天使」だよねって話でした
でも次こそ一年後の話にする

177 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/11/03(水) 14:41:33.51 ID:SpLX3iAo

乙！
ちゃんと来てくれるなら無理しないで頑張ってくれ

178 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/11/03(水) 22:01:28.84 ID:Wy8z3sDO

おつおつ
このあずにゃんは唯先輩に首ったけですな

179 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/11/03(水) 22:26:26.29 ID:.SaLFt.0

高木さん空気すぎて可哀相です(´；ω；｀)

180 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/11/06(土) 01:28:10.42 ID:Fwu4opgo

ゆいあずにゃん

181 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2010/11/11(木) 21:02:47.79 ID:Rp46kASO

てすと

182 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga saga]：2010/11/11(木) 21:06:06.24 ID:Rp46kASO

#3「いちねんご！」（side-A）

　青白く目を覚ます空をカーテンの隙間から眺めながら、昨日壊れたものを数えていた。
　電話のベル。スクランブルエッグ。ビニール袋の中の空き瓶。
　でも、割れなかった黄色い風船ばかりが目に焼き付いて離れない。

　いつの間にか止まっていたウォークマンを枕元の充電器に繋げようとして、部屋がそう暗くないことに気づく。
　どうやらうまく眠れないまま、ついに夜が明けてしまったようだ。
　布団の中から手を伸ばして携帯電話をつかみ取って開くと、待ち受けに私と唯の笑顔が映った。

　――思わず画面を閉じて、向こう側へと押しやる。
　携帯電話は誰の身体にも当たることなく、ベッドの向こう側へと転がり落ちた。
　はずみで開いて点灯したままの画面から目を背けるように、また窓へと目を移す。
　布団から伸ばして冷えた腕を、私は自分一人で暖め直す。

183 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga saga]：2010/11/11(木) 21:06:23.77 ID:Rp46kASO

梓「……さむい、よ」

　隣の部屋には伝わりもしない声を震わせただけなのに、ふと聞こえてくれるような予感がした。
　ばかばかしい。
　期待が向けさせた視線の向こうにドアが映り込む頃には勝手な期待もとうに冷め切っていた。
　ベッドの下の方で、携帯電話がまだ白く灯っている。

　自分の腕を暖めようと猫のように丸くなると、今度は肩が冷えてきてしまう。
　あの人がいないと、私は眠ることもできなくなってしまったらしい。

　相変わらず隣の部屋から物音は聞こえてこない。

184 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga saga]：2010/11/11(木) 21:06:51.21 ID:Rp46kASO

梓「……ちゃんと、眠れてればいいけど」

　自分から出た部屋の主を心から心配してみせる、都合の良い自分の声が許せなかった。
　わざと口にしたその声はすぐに汚くひずんで胸の奥に沈殿し、耳鳴りとなって私をさいなむ。

　布団の暗闇に逃げ込もうとしたとき、携帯電話の灯りがふっと消えた。
　するとふいになにかがこみ上げてきて、ごまかすように布団に顔を押し当てる。

梓「ゆい…ごめんなさい……」

　一人では冷えた背中を暖めることすらできず、ただ心細くて涙があふれていく。
　どうしてこうなってしまったんだろう。
　布団の中で目を閉じて最初から思い出すと、まず卵の黄身の色が浮かんできた。

185 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga saga]：2010/11/11(木) 21:08:36.86 ID:Rp46kASO

　　◆　　◆　　◆

　昨日の朝、一ヶ月ぶりに母から電話が掛かってきた。
　携帯の画面に国際通話と表示されたので、どこかと尋ねるとニューオリンズと返ってきた。
　月のものが峠を越えたころだったから、少し気が立っていたのかもしれない。
　忙しそうだから切るね。私のことは大丈夫だから。
　そう言っていつものように切ろうとしたら、母はこんなことを言い出した。

母「そうそう梓、田舎のおばあちゃんいるじゃない」

梓「うん。小さい頃、お母さんたちの代わりに私のこと育ててくれた」

母「あの頃はお母さんたちも忙しかったって言ってるじゃない……あとになって言われても」

梓「そのことはいいよ。それで、おばあちゃんが？」

母「ああ、そうそう！忘れちゃってたわ、久しぶりだと話し方が分からなくなるのよね…」

　ふと声のトーンがオクターブほど上がった。
　焦ってチューニングしたせいで音程がずれたままのような声。
　とっさに何かをごまかすとき、お母さんはいつもこんな風になる。

梓「それはいいから。それでおばあちゃん、なんて言ってたの？」

母「この間会ったらね、言われたのよ。その…孫の顔が見たいって」

186 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga saga]：2010/11/11(木) 21:09:00.22 ID:Rp46kASO

梓「……なにが、言いたいの？」

母「その、そういうことじゃないんだけど……ただ、ね？おばあちゃんみたいに古い世代の人は――」

　気づくと電話が切れていた。
　いきおいに任せて通話ボタンを押したらしい。
　もういい。忘れよう。
　……そうだ、朝ごはん作らなきゃ。

　引き離すように携帯をソファーに放り投げ、台所へ戻ってねぼすけの同居人への朝食づくりを始めた。
　逃げるようなことでもないのに逃げた気がして、それがよけいに腹立たしかった。

187 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga saga]：2010/11/11(木) 21:09:23.83 ID:Rp46kASO

　台所の棚からボウルを取り出して、フライパンにうっすら油を引く。
　スクランブルエッグに、サラダでも添えよう。
　換気扇をかけて火をつけ、その間にまな板を用意して冷蔵庫からレタスとベーコンを取り出す。
　完成図を想像しながら手を進めていくのは、澪先輩やムギ先輩の作った曲をアレンジしていく作業と似ていた。

　高校二年の五月ごろ、澪先輩は急にパソコンで作曲を始めた。
　歌詞だけでなく自分の頭の中のメロディーも形にしてみたくなった……そう、聞いた覚えがある。
　完成するまで律先輩たちには秘密にしたいという澪先輩と一緒に、ギターパートを入れたりアイデアを出したりと試行錯誤した。

　狭い部屋で作業をともにするにつれ、いつしか私たちは部室で交わせないような会話も交わすようになっていた。
　たとえば……いつかの風邪の日に気づいた、抑えられない気持ちとか。

188 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga saga]：2010/11/11(木) 21:10:12.61 ID:Rp46kASO

　先輩ははっきりとは言わなかったけれど、同じような気持ちを律先輩に抱えていることをそれとなく示してくれた。
　自分の気持ちが間違っているとしか思えなかった私の背中をそっと押してくれたんだと思う。

　八月の終わり、告白して唯と付き合うようになった時にも一番喜んでくれたのは澪先輩だった。
　自分のことのように喜んでくれて、あの頃はすべてがうまくいくような気がした。

　――次は、澪先輩の番ですよ。

　二人きりの時にうそぶいたら、調子に乗るなと笑われたっけ。

189 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga saga]：2010/11/11(木) 21:10:37.44 ID:Rp46kASO

　冷蔵庫のホワイトボードに牛乳と粉チーズをメモして、ガラス製のボウルに卵を二つあけた。
　菜箸でかき混ぜようとして、ふと手が止まる。

　透明なボウルに浮かぶ、二つの黄身。
　小さい方はわずかな血液で色がオレンジがかっているように見えた。
　菜箸で大きい方をつぶそうとして、黄身の膜の弾力に少しおじけづく。
　無精卵――ふと、そんな言葉が頭をよぎる。

梓「……うるさいなあ」

　一瞬、二つの黄身が唯と私のように見えて手を引っ込めてしまう。
　殻を割った時にひびが入ったのだろうか、小さい方から少しずつ中身が漏れだしているのが見えた。

190 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga saga]：2010/11/11(木) 21:11:01.63 ID:Rp46kASO

　当てつけのように色の濃い方の黄身に菜箸を突き刺す。
　破れた中身から黄色い液が漏れ出し、大きい黄身へとまとわりつく。
　引き離すように白身の方へ混ぜていくと、形をなくした黄色い海の中に浮かぶ大きな黄身が残った。

　気持ち悪い。
　ごまかすように、残された方へと手をかける。
　菜箸の先端で少しへこんだ姿はふざけて触れた彼女の頬を思い出させた。
　私が引き裂くと中身があふれ、間もなく二つの黄身は形をなくしていった。
　その間ずっと換気扇の音が私をとがめるように騒いでいたのを覚えている。

　しばらくして、生焼けにしてしまったスクランブルエッグを唯と食べた。
　唯はいつもどおりおいしいと言ってくれたけれど、なにかいけないものを食べさせたような後ろめたさは消えなかった。

191 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:14:14.66 ID:Rp46kASO

　その日は授業ガイダンスだけを受けて帰宅した。
　入学式が終わって間もないためか、授業はまだ当分ないらしい。

　昨日の雨で路上に散った花びらとサークルの勧誘チラシを避けるように、Ｎ女子大からの慣れない道を歩く。
　正門の対向車線側、少しずつ散りかけた桜の木々の向こう側でぼんやり溶けた夕陽が沈もうとしていた。
　形を得るも薄雲に溶けた太陽は朝方の卵を思わせ――はずみで唯の顔が頭をよぎった。

梓「……今日、遅いんだっけ」

　メールしようとして開いた携帯をそっとカバンにしまう。
　人ごみの中、急に自分が一人になったような気がして私はウォークマンのボリュームを上げた。

192 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:15:10.35 ID:Rp46kASO

　そろそろマンションに着こうかというとき、私は赤ちゃんを抱きかかえた女性に呼び止められた。
　いきなり話しかけられて混乱してしまい、ウォークマンを止めるタイミングを失ってしまう。
　赤ちゃんの小さな手に握り締められた黄色い風船がやけに目に強く飛び込む。
　ひとまずイヤホンを外した頃、その人はまた声をかけた。

女「久しぶりね、いつも唯ちゃんのところに来てた子でしょ？」

梓「はい……えっと、お隣の方ですよね？」

女「あら、覚えててくれたのね。元気にしてた？」

梓「おかげさまで……あ、そのお子さんは」

　二十代後半ぐらいのその女性は唯の隣人の方で、たしか旦那さんと二人暮しだったと思う。
　回覧板やごみ当番の関係で唯と仲良くなったらしく、私も何度か会話を交わしたこともあった。
　一週間ぐらい前、私の荷物を整理しながら唯が「最近見かけないけどどうしたんだろう」と言っていたのを思い出す。

女「そうそう、うちもついに待望の第一子を授かったのよ！」

　お隣さんはそう言って、太陽のような笑顔で赤ちゃんを抱き上げてみせた。
　黄色い風船が揺れる。目に焼き付いて、離れない。
　なぜか冷や水を浴びせられたような感覚を覚えた。

193 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:16:24.96 ID:Rp46kASO

194 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:17:03.27 ID:Rp46kASO

梓「………ご出産、おめでとうございます」

　ワンテンポ遅れて定型句を口にすると、お隣さんもありがとうと笑顔を返してくれた。
　けれどもわざとらしく響く自分の声は胸の奥に沈殿し、ディストーションをかけたような耳鳴りとなって私を蝕む。
　――偽善者だ、今の私。
　自分の中のもう一人の自分に、そう言われた気がした。

　場慣れしてないせいか下手な相槌しか打てない私など気にせず、お隣さんは出産時のエピソードを感情を込めて語ってくれた。
　陣痛が予想以上に激しかったこと。旦那さんが有給を取って駆けつけてくれたこと。
　なんとなく視線を落としてしまうと、色落ちしたベージュのカーディガンがやけにかがやいて見えた。

女「……あらごめんなさい、呼び止めちゃって」

梓「いえいえ。元気なお子さんでなによりですね」

女「そうよー。でも、子供出来ちゃうと遊べなくなっちゃうからね……あなたもいろんな経験するなら、今のうちよ？」

195 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:17:36.13 ID:Rp46kASO

　ときどきぐずりだす赤ちゃんをゆすって、髪の毛も生えそろわない頭をなでながらお隣さんは語る。
　始まった子育ての苦労話は真新しくて、自分とは違う世界の話のように聞こえた。
　いつしか陽もだいぶ落ちたせいか、身体が余計に冷え込むのを感じる。
　目の前で揺れる黄色い風船は、夜の闇に溶けて色あせていく。

梓「あはは……そうですよね」

女「女子大、通ってるんでしょ。出会いが少なくなるから、合コンとか行っときなさいよ？」

梓「でも大学入ったばかりなんで、そういうのはまだいいかなって……」

　話しながら、無意識に彼女の持ち出す話題を遠ざけている自分に気づく。
　隠しごとをしているような気分に陥って、けれどもうまく言葉に出来ず、誠実になれない自分がもどかしくなる。
　すると街灯に照らされた腕の中の赤ちゃんがやけにまぶしく見えた。
　作り笑いを浮かべているはずの自分の頬筋にぎこちなさが広がる。

女「冒険できるのも若いうちよ？　ってこれ主人にはいえないけどね。ふふ」

　こんなとき、いつも思ってしまう。
　なにも気にせず、一番愛する人のことをこんな風に自慢できたらいいのに……なんて。

196 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:18:06.75 ID:Rp46kASO

女「あ、そうだ。…ごめんね、ちょっと頼みがあるんだけど」

　お隣さんは片目をきゅっとつぶってみせて手を合わせようとしたけれど、赤ちゃんを抱きかかえながらでは難しかったらしい。
　私は唯のへたくそなウインクを思い出して、あっちの方がかわいいな、なんてひそかに比べてしまった。

梓「えっと、なんでしょう？」

女「明日って燃えないゴミの日じゃない？なのにこれから夫の実家に行かなきゃならなくなっちゃって…」

　ご挨拶とか、出産祝いとか、主婦になるといろいろ大変なのよ。
　誇らしげな苦労話を聞きながら、電灯から伸びる自分の影の黒さに気づく。

女「ん、どうしたの？」

梓「いえ、なんでもないです！ ……分かりました、じゃあ代わりに出しておきますね」

　お隣さんは息をなで下ろし、すぐにマンションのエレベーターへと向かった。
　あとをついていく私の数メートル先で風船がゆらゆら揺れている。
　風船に黒く描かれたマスコットキャラクターの顔が、けらけらと笑っているように見えた。

197 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:18:53.72 ID:Rp46kASO

女「はいこれ。ごめんね、頼める人があなたたちの他にいなくて……」

梓「いえ、いいんです。困ったときはお互いさまですし」

　空き瓶の大量に入った袋を受け取る。
　受け取る瞬間、荒れた手の指で鈍く光る結婚指輪に目を奪われた。
　歪んで伸びて映り込んだ自分がどんな顔をしているかを見ないうちに視線をそっとずらす。
　すると腕の中の赤ちゃんが気持ちよさそうに眠っていた。

　お隣さんはありがとうと言って、また慣れたようなウインク。
　ファーストフード店のスマイルみたいだけど、むしろそう考えてしまう自分の子供っぽさに嫌気がさした。

　なにをいらだっているんだろう。
　お隣さんが悪いわけでもないのに。

198 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:19:52.90 ID:Rp46kASO

女「じゃあよろしくね！そろそろ旦那が迎えにくるから、着替えなくちゃ」

　お隣さんは空いた手をさっと振って、自分の家に入っていった。
　夜だからか、ドアが閉まる音がやけに強く響く。

梓「………あー」

　廊下に取り残され、しばらく放心状態だった私は肌寒さで目が覚める。
　同時に、行き場のない感情が胸の奥で黒くうごめいた。
　ひずんだ自分の社交辞令が耳の奥で再生されて、爪が刺さるほどゴミ袋を握りしめる。

199 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:21:33.01 ID:Rp46kASO

　よからぬ感情を辺りにぶちまけてしまいそうで逃げるように自分の家に戻ろうとしたら、部屋の鍵を取り落とした。
　いらだちながら拾い、突き刺すように鍵をねじ込んで玄関のドアを開ける。
　暗い部屋。唯は帰っていない。

梓「あんな風船なんか、割れてしまえばいいのに……！」

　ふと、ガラスの割れる音で我に返った。
　足下で袋に入ったガラス瓶が割れていた。

　なにやってるんだろう、私……。

200 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:22:16.09 ID:Rp46kASO

　割れなかった風船に描かれた笑顔が脳裏にちらつくのにうんざりしながら、割れた瓶を他のビニール袋に入れ直した。
　そのとき玄関先の廊下に座り込んで、それから居間へと歩く気力も起きない。
　メールが着ていた。唯からだ。
　今日は晩ごはんがいらないらしい。

梓「飲み会か……」

　絵文字の減ったメールを閉じて、また何かを割ってしまいそうな言葉のかたまりを長いため息に変えてから吐き出した。
　座り込んだ廊下の床はやけに冷たく、オレンジ色の照明はどこか暗く映る。
　携帯の発する白い光が冷えたフローリングをしばらく照らし、ふいに消える。
　吐き出したはずの言葉のぬけ殻だけが心の奥に残って、未だにがらがらと不協和音を立てていた。そんな感覚。

　自分の中の自分にまた陰口を差されないうちに、私はシャワーを浴びに立った。

201 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:22:41.33 ID:Rp46kASO

　着替えと生理用品の替えを持って洗面所に入り、服を脱いでシャワーを浴びる。

　温水を体中に浴びてしばらくすると湯気の中に意識が溶けてゆく。
　このまま放っておけばよけいなことばかり考えてしまう頭を、ぬるい水でふやかしてしまえば楽になるんだろうか。

梓「……うるさいよ、私」

　これ自体がよけいな思考だったらしい。
　逃げ、だってさ。
　……向き合うって、最初に決めたはずなのに。

202 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:23:04.60 ID:Rp46kASO

　シャワーを止めて、ぼんやりと上の方を眺める。
　湯気の向こう側に橙色の照明が見えた。
　熱のない太陽のようで、しばらくして背中の冷たさに気づいた。

　水のない浴槽へ身を乗り出して、窓を少しだけ開ける。
　肌寒さとともに、欠けた月のうんざりするほど白い光が見えた。
　野良猫の鳴き声とバイクの走行音にかき消されて、風の音は聞こえもしない。

　窓を閉じると、太股から赤い血が伝っているのに気づいた。
　足下にも少し血の水滴が垂れている。
　朝の卵が脳裏をよぎる。……気持ち悪い。
　バルブを勢いよくひねると、その赤は流れ出したシャワーの雨に溶けてすぐ消えた。

　目をつぶってシャワーを浴びる。
　けれども瞼の向こう側に、橙色の光は消えなかった。

203 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:23:54.51 ID:Rp46kASO

　長い髪を乾かしていたら、玄関の鍵が開く音がした。
　ドライヤーを止めて洗面所から顔を出すと、ふらついた足の同居人がそこにいた。
　少し前に買ったばかりの春物コートもしわが入り、髪も少しはねてるように見えた。

唯「ただいまぁ……はずにゃん、ほきへるぅ？」

梓「……いまから寝るとこ」

　酒焼けで顔を褐色に染めた唯が能天気そうな声で尋ねる。
　着替え終わっていなかったからということにして、私は洗面所のドアを閉じた。

204 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:25:03.65 ID:Rp46kASO

　ドアを背もたれに寄っかかるようにして、洗面所の床に腰を落とした。
　肩胛骨の辺りがひやりとする。
　当たり前だ。
　木製のドアが背中を暖めるはずもなく、いくら肌の熱を伝わせたところで身体は冷えるばかりだった。
　けれども、なんとなく動きたくなかった。

　背中から身体の熱が、私を閉じこめた木目の扉に少しずつ流れていく。
　排水溝に血が流れていったように、体温が奪われる。
　こうしていても、唯はこちらに見向きもしない。
　というかたぶん寝ちゃったんだろうな、ひどく酔ってたし。

　……私、なにがしたいんだろう？
　体育座りのまま、よけいに頭をうつむかせた頃にノックの振動が響いた。

唯『……あずにゃん、かぜ引くよ？』

205 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:25:25.53 ID:Rp46kASO

梓「……わかってるよ」

唯『どしたの、だいじょうぶ？』

梓「うん……ねむかっただけ」

　言葉を交わしても、なにも伝わってない気がした。
　唯はなんにもわかってくれない。
　勝手にそう思いこみたがるけれど、伝わらないように気持ちや言葉をねじ曲げてるのは私自身だった。
　そうやってひずんだ言葉の束は身体の奥に沈んで、耳鳴りのように絶えず私を苛んだ。

唯『きょうさぁ、バイトの飲み会でね』

梓「うん。たのしかった？」

唯『……まぁまぁ、かな』

　聞きたいような、聞きたくないような。
　でも、自分の言葉に耳を傾けるよりはマシだ。

206 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:25:54.02 ID:Rp46kASO

　引き出しを開ける音。バッグを床に落とす音。
　部屋着に着替えているのだろうか。
　ばたばたと音を立てながら少しろれつの回らない口で唯が話すのを、ぼんやり聞いていた。

唯『コイバナになっちゃってさあ、なんか盛り上がってたよ』

梓「……ふうん」

唯『こないだ話したチーフがね、昔バイトの子に手出したとか言っててさぁ。ありえないよねって』

梓「……それで」

唯『でね、それから付き合った人の数とか聞かれて』

梓「なんてこたえたの？」

　足音が止まった。
　しばらくして、こちらに歩み寄る。
　ずいぶん声が近づいた。
　けれども、頭の上のドアノブに腕を伸ばす気力は起きない。

唯『……ひとりって、言ったよ。今もつきあってるって』

207 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:26:10.58 ID:Rp46kASO

　自然と鼻をすすった時、自分がろくに服も着ていないのを思い出した。

唯『ってか、こっちおいでよ。寒いよ』

梓「……ごめん」

　言われてから急に肌寒くなった気がした。
　いや、本当は最初から身体が冷えていたんだ。
　こんなところでうずくまる意味なんてないのも、変にいじけてることのばからしさも気づいてた。
　二年近く前からわかっていたのに、ついこうしてしまう。

唯『……なんか、あったの？』

梓「なんでもないよ。ちょっとやなことあっただけ」

　これ以上、私のことを唯に聞かせないために立ち上がってパジャマを身にまとう。
　結局、唯のせいにしなきゃ自分のことも満足にできないだけなんだけど。

　……かまってほしいのかな、私。
　最低だな。

208 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:26:49.46 ID:Rp46kASO

　ドアを開けると、私と同じように床にへたりこんだ唯がそこにいた。
　すでに着替えた唯は小犬のようにうずくまりながら、仲間を求めるような目で私を見上げる。

唯「あの、さ……」

梓「寝よっか」

　しゃがんで、唯に手を差し伸べた。
　少し冷えた手の汗が指先に触れて、私はその手をぎゅっとつかむ。
　三分前の自分を立ち上がらせているような錯覚に陥りながら、足下のおぼつかない唯と彼女の部屋に向かった。

　電気を点けると、昨日の夜の豆電球のままだった。
　朝に弾いていたギターケース以外は何一つ動いていない。
　そんな部屋の床にさっきまで着ていた服が散らばっている。
　……まったく。明日、片づけてもらわなきゃ。
　薄明かりの下、唯を抱えながら歩いていたらレギンスを踏んで滑りそうになった。

梓「ひゃ――ふぅ、あぶなかった」

　壁に手をついた。
　もう一方の腕で唯をなんとか抱きかかえる。

唯「……えへへ、あずにゃんかっこいい」

梓「脱いだものぐらいちゃんとしまってよ…」

　気が抜けたような気がして、そのまま二人でベッドに倒れ込むようにして身を投げた。

209 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:27:31.44 ID:Rp46kASO

唯「……あずさ」

　唯が私の名前を呼んだ。
　腕をからめ、抱きしめながら。
　二人きりの時になると、唯は私を名前で呼ぶ。
　そのたびに胸が高鳴って淡い熱が灯る、そんな感覚があった。
　このまま身体の奥の熱が溢れるのに従って引き寄せられるように口づけを交わし……その果てに待つ乱れた息まで想像できた。
　けれども――

梓「生理だし、私」

唯「……そういうんじゃないよ。……あずにゃんのばか」

梓「おんなじだよ」

　自分の声が冷たくひずんで聞こえた。
　からめた腕を自然と遠ざける。
　離れたところから汗が外気にさらされ、冷えていく心地がした。

210 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:27:52.94 ID:Rp46kASO

　視線を遠ざけようと上方に投げると、天井からほのかに照らす橙色の光が目に入った。
　それはあの風船とどこか似て見えた。

梓「……ごめん、今日は一人で寝たいかも」

　布団の中の熱すらも気持ち悪く思えたそのとき、私は唯の腕を外して部屋を出た。
　唯が何かを言おうと小さな声を上げ、けれどもその言葉はため息に飲み込まれる。
　その言葉を聞こうとしたけれど、動き出した自分の手は音を立ててドアを閉じてしまった。

　冷えきった床が、足を焼くように熱を奪う。
　唯は追いかけてこない。
　ただ、扉の向こうからすすり泣く声が聞こえて、自分のそれにかき消された、だけだった。

　どうすることもできないまま、私は自分の部屋のベッドに逃げ込んで溢れる涙を枕に押しつけた。
　その枕も床みたいに冷えきっていたけれど。

211 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:28:10.57 ID:Rp46kASO

　　◆　　◆　　◆

　青から赤へと染まっていく空が怖くなって、布団の中に潜り込んだ。
　唯は眠れてるかな。疲れてないかな。明日は授業だけらしいし、ゆっくり休んでくれるといいな。
　自分で原因作っておいて心配するのは、罪滅ぼしをしている気がしてうんざりした。

　――この期に及んで、自分のことしか考えられないの？

　そんな言葉が頭をよぎった。
　今日の私はどうかしてたんだ。明日謝ろう。それで、これからちゃんとしよう。
　言い訳するように心の中で唱える。
　でも、心の声はもっといい案を教えてくれた。

　――大好きな人に迷惑かけるぐらいなら、身を引いた方がいいんじゃない？

212 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 21:29:11.05 ID:Rp46kASO

　別れる――そんな具体的すぎる選択肢が影をさして、たまらなくなって床の携帯を探した。
　ない。見つからない。あれ、この辺に落としたはずなのに……あ、あった。
　開くと白く光るのは、やっぱり笑顔の私たち。
　いつかの誕生日に撮った、制服姿の私と大学帰りの唯先輩。

梓「……やだよ、こんなの、ちがうよ…！」

　治まっていたはずの涙が溢れて、ぶざまに鼻をすする。
　ふと、隣の部屋がここからどんどん遠ざかっていくような気がした。
　だけど布団から出ることもできず、白く光る携帯の画面だけを潤んだ目で見つめていた。

　こんなはずじゃ、なかったのに。
　ずっと幸せでいるって決めたのに。
　……助けてよ、誰か。

　私は、いつかのようにメールを出した。

《明け方に突然ごめんなさい。澪先輩、明日あえますか？》

つづく。

213 ：1 ◆ywkhR7Exfw [sage saga]：2010/11/11(木) 21:30:27.23 ID:Rp46kASO

読んでくれた人ありがとう
とりあえずA面だけ投下　たまにはちょっと雰囲気変えてもいいかなと
次はもちろんB面を、さもなくば誕生日SSを、時間あったらその両方にする！

そしていちおう酉もつけてみたり

214 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/11/11(木) 21:37:22.01 ID:DoyNwKko

おつ

続きが気になるどうか幸せになってくれ

215 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/11/11(木) 21:37:45.66 ID:eNSZntQo

待ってた。こういうシリアスな展開もいいな

216 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/11/11(木) 23:30:57.55 ID:fVF5D4co

おお！来てたか！！
今回も激しく乙
続き期待してるぜ

217 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 23:57:08.37 ID:Rp46kASO

#4「よんかげつまえ！」

なかのけ！

梓「………んぅ…はぁ…」

唯「……えへ……かわいかったよ」

梓「………」ぎゅっ

唯「……だいすき」

梓「………うぅ」

唯「もう、かおあげてよぉ……」にこっ

梓「……はずかしい…」

唯「むー……あずにゃんのいけず」

218 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 23:58:01.07 ID:Rp46kASO

梓「…ゆいせんぱい……すきぃ…」

唯「……わたしもだよ、あずにゃん」

梓「…すきっ、すきだよお……？」ぎゅっ

ちゅ

梓「んぅ……はむっ、くちゅ……んっ」びくっ

唯「んむ…ちゅ…れろ………ふぅ」

梓「……もう、やぁ」ぎゅっ

唯「あずにゃん、またかんじちゃった？」

梓「……ゆいせんぱいなんか、きらいです…」

唯「そだ。…ねえ、名前で呼んでみてよ。梓」

219 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 23:58:35.30 ID:Rp46kASO

梓「へ？ ……ゆ、ゆい」

唯「あずさ」

梓「……や…なんかてれますよ……」

唯「ほっぺまっかだね」ぷにー

梓「……なんで、いじわるするのぉ」うるっ

唯「だって、あずにゃんタメぐちだとあまえんぼさんになるんだもん」

梓「……ばか、かえっちゃえ…」

唯「……そだねえ、もうそろそろ日付かわっちゃうもんね」

梓「えっ……？」

220 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 23:58:57.51 ID:Rp46kASO

唯「それじゃあね、あずにゃん」にやにや

ぎゅっ

梓「まって、いかないでください、はなれちゃやなのぉ…！」

唯「ねぇあずにゃん…だれがはなれちゃ、やなの？」

梓「……ゆい、せんぱ」

唯「先輩はいらないの」

梓「………ゆいが、いなくなったら、こまります…」

ぎゅうっ

唯「……いなくなるわけないじゃん」なでなで

梓「さいてーだ、このひと…」ぎゅ

221 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 23:59:18.19 ID:Rp46kASO

梓「ねぇ、……ゆいぃ」

唯「なあに、あずさ？」

梓「え……う、ううん」

唯「……あずにゃん、いま胸がとくんっていった」くすっ

梓「そ、そんなことないもん」

唯「かわいい。もっとすきになっちゃう

梓「…………うん」かあっ

もぞもぞ

唯「……んー？どったの」

梓「ゆいのも、ききたい」

……とくん　とくん　とくん

唯「きこえた？」

梓「うん。……すごく、おちつく」

222 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/11(木) 23:59:40.85 ID:Rp46kASO

梓「ねぇ……ゆいぃ」

唯「なあに、あずさ」

梓「このまま、こうしててもいい…ですか？」

唯「いいよ。だって、誕生日だもん」

梓「ふふ、まだだよ……」

唯「……ケータイ、どこやったっけ…」ごそごそ

梓「あ……だめ」

唯「？」

梓「……わたしが。、とりますよ」

唯「……うん。ありがと」

223 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:00:51.30 ID:KNf5d.SO

梓「んしょ…んっ……ありましたよ」

唯「ありがとぉ、あずにゃん」

梓「……やです、あずにゃんってよばないで」

唯「そっか……じゃあ、あずさ」

梓「……ゆい」

カチッ

梓「んんっ……まぶしいよぉ……」

唯「えへ、ごめんごめん」

梓「なんでライトつけたんですか…？」

唯「んーとね、記念撮影しよっかなって」

224 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:01:07.68 ID:KNf5d.SO

梓「やですよ、はだかだもん」

唯「だれにも見せないからぁ！　ね？」

梓「……やです。しまってください」

唯「ちぇー……」

カシャ♪

梓「あっばか！かえせっ！」ばっ

唯「ふふーん、スキありだよあずにゃん」もぞもぞ

梓「ああーん、しゃしんけしてよお…！」ぐいっ

唯「やーだもん！あずにゃんがかわいいのがいけないんだからね！」

梓「もう、唯先輩なんかしらない！」ぷいっ

唯「あ……あずにゃん」

225 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:01:24.06 ID:KNf5d.SO

唯「ねぇ、あずにゃん…」

梓「……あーあーきこえなーい」

唯「画像、保存してないよ…？」

梓「しらないもん」

唯「……あずにゃんてさ、すごい子どもっぽくなるときあるよね…」

梓「……ごめんなさい。……でも、ゆいせんぱいのせいだもん」

唯「じゃあ…どうしたら、ゆるしてくれるのかな」

梓「……ぎゅってして、ちゅーしてくれたら……いいですよ」

唯「……えへー」

226 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:02:16.02 ID:KNf5d.SO

唯「ねえあずにゃん、こっちむいてー」

梓「うん……」

ちゅっ

唯「……えへー」

梓「……ごめんなさい、わがままゆって…」ぎゅ

唯「だいじょぶ、わたしあずにゃんのこと知ってるもん！」

梓「えー、それどういうこと？」くすっ

唯「いじっぱりなとことか、あまえんぼさんなとことか、さみしがりやなとことかぁ」

梓「……そんなんじゃ、ないもん」ぎゅっ

唯「それにね、すっごくかわいいの。一生はなしたくないぐらい」

梓「……ほんとに？ほんとに、いっしょう？」

227 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga　ちょっと止まります]：2010/11/12(金) 00:03:30.89 ID:KNf5d.SO

唯「きまってるよ。わたし、ずっとあずにゃんと一緒だからね？」

梓「……ゆい………すきー」ちゅ

唯「うん、わたしも…」

コンコン

梓父『あずさー、そろそろ誕生日だからいいもんあげるぞ』

唯梓「？！」

228 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:53:25.09 ID:KNf5d.SO

唯「ちょ、はわわ…」あせっ

梓「ふ、ふとんのなかはいって！」

唯「ああっ、ライト…」

梓「私が消すから！」

がばっ
カチャ

ガチャ

梓父「元気だったか、それに誕生日おめでとう」

梓「……どしたの？　きゅうに」どきどき

梓父「いや、リサイタルの主催者に娘の誕生日が近いって言ったらな、じゃあお先にどうぞ……ってなぁ」

梓「……いいし、べつに。ていうかいま服きてないから出てって」

梓父「おっと、これは失礼……じゃあ、これを」

梓「……なにこれ？」

229 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:53:46.22 ID:KNf5d.SO

梓父「マクドナルドの株主優待券。これで好きなメニューがただらしいぞ。父さん、こういうところ行かないからな…」

梓「……ありがと」

梓父「いやあ、家帰ったら誰もいないからてっきり夜遊びしてるのかと父さん心配に……」

梓「してるわけないじゃん、もういいから」

梓父「かわいい娘が男でも連れ込んでたらどうしようかってな、ははは」

梓「！ ……そ、そんなわけないし」どきどき

梓父「そうか、そうだな……梓も軽音部に入って元気になったみたいだしな」

梓「うん……そう、かもね」

230 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:54:14.37 ID:KNf5d.SO

梓父「あの、ギターの先輩とはなかよくやれてるのか？」

梓「……うん」

梓父「経験者からはこの年になっても教わることが多いからな、ちゃんと見習うんだぞ？」

梓「ぷふっ…くっ………う、うん。そうだよね」

梓父「ん、父さんなんか変なこと言ったか？」きょとん

梓「あっなんでもない。……リサイタル、おつかれさま」

梓父「ありがとう。じゃあ、おやすみ梓」

ガチャ

唯「……」ぷるぷる

梓「ゆ、ゆい……？」

唯「……ぷはぁーっ！はあっ、はあ……っ！」

梓「なにも息までとめなくても……」くすっ

231 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:54:40.97 ID:KNf5d.SO

唯「さすがにこわかったよ、あずにゃん……」

梓「うん、心臓どきどきいってるのわかった」

唯「だよね、わたしもそうだったよ…」

梓「男連れ込んでるのかとか、どきっとしたよ」

唯「男は連れ込んでないけどね！」くすっ

梓「そりゃそうだけど……うーん」

232 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:55:11.76 ID:KNf5d.SO

唯「ていうかあずにゃん、笑うなんてひどくない？！ぶーぶー！」

梓「だって、あれは…あはは、私が唯先輩にいっつも教えてるのに……ぷふふっ」

唯「もおー！そのうち見返してやるからっ！」

梓「ちょ、声大きいですよ？！」

唯「……あずにゃんだって、さっきおっきい声出してたくせに」ぼそっ

梓「なっ……！」かあっ

ぱしっ

233 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:55:37.80 ID:KNf5d.SO

唯「うぅ……平手打ちはひどいよあずにゃん…」ひりひり

梓「自業自得ですー、デリカシーの足らない唯先輩がわるいんですー」ぷくーっ

唯「……あ、そうそう」

梓「なんですか？」

唯「もう、あと十分ぐらいで１２時だよ」

梓「あ……わすれてた」

唯「あずにゃんもあと少しで十七歳なんだねえ。月日がたつのは早いねぇ」

梓「……なんか、親戚の人みたいだね」くすっ

234 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:56:33.57 ID:KNf5d.SO

唯「写メとか見てるとさ、いろいろ思い出すよね」

梓「そうだね……」

唯「これとか」

梓「あー、映画見に行きましたねー」

唯「そうそう、この映画よかったよね！禁断の愛って感じで！」

梓「“口に出したら終わってしまう”、でしたよね！」きゃっきゃ

唯「うんうん、あのシーンは……あ」

梓「これって…」

唯「……ラブホに冒険に行ったときのだね」にやにや

梓「ああ、髪の毛乾かなくてすっごい恥ずかしかったの思い出した…」

唯「まぁまぁ」なでなで

235 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:56:57.15 ID:KNf5d.SO

唯「思えばさ、あっと言う間だったよね」

梓「そうですねー…」

唯「８月の終わりに付き合いはじめてさ」

梓「そっか、もう三ヶ月近くになるんだ…」

唯「文化祭もあったし、一瞬だったよね」

梓「……そっか、卒業しちゃうんだ」

唯「……あずにゃん」

ぎゅ

236 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:57:21.26 ID:KNf5d.SO

梓「……ゆいー」ぴとっ

唯「よしよし、いいこいいこ」

梓「……ねぇねぇ」

唯「なあに？」

梓「１７歳になっても、ずっといっしょにいてね」

唯「うん。はなれないよ」

梓「そしたら、ずっと幸せでいられるかな」

唯「決まってるよ。いつか一緒に暮らして、ずっと楽しくて、だきしめて、ギター弾いて、なんだかすっごく楽しくてね……」

梓「……えへへ」

唯「とみおばあちゃんぐらいになっても、一緒にいようね」

梓「……うん」にこっ

237 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:57:36.91 ID:KNf5d.SO

唯「あと一分かぁ……」

梓「……そうだね」

ぎゅうっ

唯「ん、どったの？」

梓「……おねがいがあるの」

唯「なあに？」

梓「……１７歳になる瞬間、抱きしめて、それからキスして」

唯「………そっか」

梓「唯の腕の中で、おとなになりたいの」

唯「……なんか、すごくうれしいかも」にこっ

238 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:57:53.86 ID:KNf5d.SO

唯「１０秒前になったら、キスするよ？」

梓「……うんっ」

唯「……どきどきするね」

梓「とくんとくんいってる…」

唯「……ねえ、あずさ」

梓「うん」

唯「……あいしてる」

ちゅっ

239 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:58:10.87 ID:KNf5d.SO

―――――
――――
――

梓「…………えへ」

唯「あずにゃん、１７歳の誕生日、おめでとう」

梓「うん……ありがとう」

唯「私ね、誰よりも先に言いたかったんだぁ」

梓「……うん、唯が言ってくれるのがいちばんうれしい」にこっ

240 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:58:30.22 ID:KNf5d.SO

唯「……はい、誕生日プレゼント」

梓「なあに、これ…？」

唯「このキーホルダーね、くみあわせると…」

梓「……あ、ハート型になった」

唯「かわいいよねぇ」

梓「じゃあ、携帯につけるね」

唯「おそろいだね……えへへ」

梓「……ありがとう」

唯「あずにゃんこそ、一緒にいてくれてありがとう」

241 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:58:49.54 ID:KNf5d.SO

唯「あ、それともうひとつ……」

梓「んー…？」

唯「……やっぱそれは、あとでね」

梓「うん、たのしみにしてる」にこっ

唯「……あずさ」

梓「……うん」

唯「これから、なにがあっても…なかよく、いっしょにいようね」

梓「……うん」

242 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2010/11/12(金) 00:59:05.10 ID:KNf5d.SO

唯「いつか一緒に暮らせたら、一緒のベッドで毎日抱きしめあって…」

梓「……えへへ」

唯「……そのために、私、受験がんばるよ」

梓「そうだね……うん。私も、がんばる」

唯「……ねぇ」

梓「なぁに……？」

唯「もういちどだけ。誓いのキス、しよっか」にこっ

梓「……うん！」

つづく。

243 ： ◆ywkhR7Exfw [sage saga]：2010/11/12(金) 01:01:18.20 ID:KNf5d.SO

読んでくれた人ありがとう
あえてB面よりこっちを先にやった　反省はしてない
まあせっかくの誕生日だし、糖分は補給しとこうかなと
B面は明日か日曜日に
そしたら次は五年後か、半年後か、二ヶ月前の話にする

244 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/11/12(金) 01:13:13.27 ID:CVtRYVoo

おつ
五年後期待

245 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/11/12(金) 09:58:00.46 ID:xg6CUAAO

おつー
やはり唯梓はいいなぁ

246 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/11/13(土) 00:48:48.91 ID:1CPpbso0

なんだこの楽園
素晴らしい

247 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/16(火) 23:19:35.18 ID:Hp7xzk6o

まだかなぁ

248 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/17(水) 14:36:18.34 ID:DMV8CUAO

まぁ気長に待つべ
このスレは俺のオアシスだ

249 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/20(土) 00:23:29.58 ID:10fIYq.o

期待してるから頑張ってくれよ

250 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:02:17.85 ID:YMU.rNco

#5「いちねんご！」（side-B）

　朝方晴れていた空は正午過ぎにぐずつきだし、私鉄を乗り換えて三時過ぎに着く頃にはすっかり曇っていた。
　空は薄暗い部屋に広がったままの布団のように、湿気と重みの伴った雲で覆われている。

　日陰のこもった感触は嫌いじゃなかった。
　晴れすぎた空よりは小雨の降る日の方が好きだったから。
　どうせなら豪雨ですべてを洗い流してほしい、とも思ったぐらいだ。
　そういえば……あの人も、いつだかに雨が好きだって言ってたっけ。

　澪先輩は未だに一時間半かけて実家から大学へ通っている。
　ネグレクト並みの放任主義の平沢家とは違って澪先輩は成人するまで一人暮らしが許されないらしい。
　懐かしさのかけらを味わいながら、見慣れた町並みを一ヶ月ぶりに歩く。
　散った桜の花びらが白く汚したアスファルトを、彼女と踏んで歩いたのを思い出してしまう。

　いつかの下校時と同じ曲をウォークマンで流しながら歩くこと十数分。
　澪先輩の家に着くと先輩は玄関先で出迎えてくれた。

251 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:04:18.99 ID:YMU.rNco

　先輩の部屋に入るたびに軽いデジャヴにかかるのは、四年前から変わらない内装のせいだ。
　寒色系を基調としたこの部屋はパールホワイトの本棚と水色ＣＤのラックが増えたぐらいで四ヶ月前とほとんど変わらない。
　エフェクター類を買いあさって日に日に部屋を埋めたかと思えば、ブックオフで一気に在庫処分を決め込む私とはずいぶん違う。
　澪先輩は入部当時からあまり変わらず、自分の世界をひたすら深めていっている。そんな気がした。
　私とはずいぶん違う、かもしれない。

　棚に並んだCDのタイトルを目で追っていたらノックの音がした。
　扉を開ける。澪先輩が紅茶を持ってきてくれた。

澪「ありがとう。まあ、ゆっくりしていって」

梓「こちらこそありがとうございます、突然時間作ってもらっちゃって…」

252 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:06:47.49 ID:YMU.rNco

澪「いいっていいって。律なんかさ、家に着いて部屋入ったらいたりするし」

梓「うわあ……あの人ならやりそうですね」

　おかえり、なんて言われたりしてさ。私の家なのに。
　澪先輩がくすくす笑ってそんな風に律先輩のことを話すうちに、勝手に張り詰めていたものがほぐれてくる。
　紅茶の湯気と香りがいつかのことを思い出させるようで、なんだか落ち着く気がした。

　片付けられたテーブルにティーセットを置くと、澪先輩は慣れた様子で二人のコップにレモン汁を振った。

梓「あ……」

澪「ん？　……あ。ごめん梓！　レモン苦手だったよね？　作り直してこよっかな――」

梓「いえ！　あの、そんな気になるほどじゃないですから……」

　あわてて立ち上がろうとする澪先輩を落ち着けて、紅茶をいただく。
　たぶん、律先輩が来た時のくせで入れちゃったんだろうな……。
　けれども私の嗜好を覚えててくれたのは、ちょっとうれしかった。

253 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:08:51.74 ID:YMU.rNco

澪「ちょっと熱くしすぎたかな……」

　ティーカップの湯気に気おされて口をつけられずにいる私に、澪先輩が困ったように言う。

梓「大丈夫です、冷まして飲みますから。それに、こんな寒い日だとあったまりますし」

　そういえば昔から熱いものが苦手で、会食の時に一拍遅れてあたふたしてきたような気がする。
　こんなことを話したら、前に唯先輩にねこじたねこじたってからかわれたんだっけ……。

澪「……もしかして、唯のこと考えてた？」

　図星を指されて、思わず顔を上げる。澪先輩が少し笑っていた。
　……ああ、もう。
　どうして私はこうなんだろう……。

梓「そんなにわかりやすいですか？私って」

　すると先輩は遠い目をして、なにかを思い出すように言った。

澪「……んー、入部当初はよくわかんなかった、かも」

254 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:11:21.84 ID:YMU.rNco

梓「ひど。私、けっこう澪先輩にあこがれてるんですよ？」

澪「そりゃあ、なんか申し訳なかったな…」

　軽口を叩く私たち。
　紅茶の香りが部屋に漂うけれど、その中には小さな針で刺すようなレモンの匂いもあった。
　それでも四月のまだ冷たい空気に冷えた指先は少しずつ温まる。

澪「それでさ、梓」

梓「……はい」

澪「うまくいってないのか？」

　心配そうに私を見るその眼差しから、私は眼を伏せた。

255 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:13:44.14 ID:YMU.rNco

　そこに漂う柑橘系のちくちく刺すような香りは、どこか居心地悪かった。

梓「……昨日一日だけで、いろいろなことを思い知らされちゃって」

澪「やっぱりな……紅茶、冷めるまでそこに置いときなよ」

　指さしたテーブルにカップをそっと置いた。

　それからしばらく、昨日のことやそれ以前のこと、これから先のことなんかをいろいろ話した。
　澪先輩は私の話に口を挟むことなく、ただうなづき、熱心に聴いてくれた。

256 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:16:14.19 ID:YMU.rNco

　昨日一日で、見えないものがすべてあらわになったような恐怖を覚えた。
　そこにないと思っていた、ないことにしていた壁が少しずつ私と唯を取り囲み、窒息させていく。
　――そんな感覚があまりに怖くて、唯に触れることすらためらってしまって。

梓「身体の関係すら、信じられない気がして。ていうか快楽でごまかしてるんじゃないかって」

澪「う、うん……私はこう、経験とかないからそういうの分からないけどな？」

　ふと顔をあげると澪先輩は顔を赤らめていた。
　うわ、なんかすごいとこまで話しちゃってたんだ私……。

梓「えっ、あっすいません！えっとそういう話じゃなくって――」

　気がついて、こっちも顔が熱くなってしまう。

澪「あ、いやいいんだけどさ、うん。……っていうか、紅茶もう冷めたんじゃない？」

257 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:18:19.94 ID:YMU.rNco

梓「あ……そうですね。ではいただきます」

　うん。落ち着こう。
　なんかいろいろと危ういし。気まずいし。

　湯気のとぎれたカップをそっと手にとって、おそるおそる口を付ける。
　甘酸っぱい香りとまだほのかに灯った熱が喉をうるおし、身体を暖める。
　苦手だったレモンの味も、今日はそれほど気にならなかった。

澪「でもさ。梓が言ったそういうのって、男女のカップルでも普通に起こることだと思う」

梓「……そう、ですよね」

258 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:20:33.64 ID:YMU.rNco

　なにか名案が出るわけでもなく、ただ私が思っていた通りの答えが返ってくる。
　それは二年前の梅雨の日と変わらなかった。
　けれども……自分の選択に不安ばかり覚えてきた私にとって、ありのまま認めてもらうことがなによりの安心につながった。
　たとえそれが、薄々気づいていた問題であっても。

澪「梓、まず唯を信じなきゃダメだよ」

梓「わかってるんです、でも……」

澪「二年前だって、同じような話をしたかもしれないけどさ」

　――周りに目を取られて、一番大事な人から目を背けたら、意味ないだろ。

　そんな言葉を交わしたのを、今になって思い出した。
　ぬるくなった紅茶のレモン味が苦く感じた。

259 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:22:48.40 ID:YMU.rNco

澪「梓はさ、そういうこともあるって分かって唯を選んだんだろ？」

梓「……はい。けど、最近いろいろ見えたら分からなくなってきて」

澪「難しいことよりもさ、まず自分たちの気持ちを大事にした方がいいことだってあるよ」

　変わっても、変わらないものだってあるだろ。
　澪先輩はそう問いかけた。
　私はいつかの誕生日の夜、あの人と交わした約束を思い出す。

『これから、なにがあっても…なかよく、いっしょにいようね』

　あの日、大好きな人の腕の中で、そんな夢の世界にさえも現実と地続きに歩いていける気がしたんだ。
　何があっても、二人だけは仲良く、一緒にいれる。
　はじめての体温に抱かれたら、永遠に愛し合えるなんてそんな夢さえも信じ込めたんだっけ。

　大事なことを今になって、思い出した。

260 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:25:13.15 ID:YMU.rNco

梓「……みお、せんぱい」

澪「ハンカチぐらいなら貸すよ、ほら」

　思わずあふれ出した涙は渡された白いハンカチに染み込んでいく。
　けれど二年前みたいに抱きしめてくれたりはしない。
　私を抱きしめる人は、絶対にあの人でなきゃいけないから。

　過去の自分を嘘つきにはしたくない。
　そう、強く思った。

261 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:27:16.87 ID:YMU.rNco

　涙が乾いた頃、私は帰る支度を始めた。
　二階の窓の向こう、気づくと雲はオレンジ色にかすんでいた。
　この辺りに一通り雨を降らした雲はどこかへ消えてしまったらしい。
　まだ少し残っていた紅茶を一気に飲み干し、おいしかったですと言って澪先輩に渡す。

澪「ごめんな、味の好みとか忘れちゃっててさ……」

梓「いいんです。レモンティーも、意外といけるかなって発見ありましたし」

澪「それはよかった。じゃあ、こないだ渡した曲のギターパートできたらまた教えてよ」

　細かいアレンジとかは唯と梓の二人に任せるしかないもんな。
　当たり前のように澪先輩がそう言ってくれるのが、なんだかちょっと誇らしい。

梓「がんばりますよ。……ふたりで」

　照れたような笑いを、玄関先で交わしあった。

262 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:29:32.61 ID:YMU.rNco

　駅までの道のりは少しだけ遠く、歩みも重く感じる。
　けれどもその重さにも意味がある気がして、なんとなく踏みしめて歩く。

　雨に濡れたアスファルトに白く広がる桜の花びらは、向こう側の夕陽に色づけられていた。
　向こう側で赤いランドセルを背負った小学生たちのきゃらきゃら笑う声が聞こえた。
　いつかの下校時、唯が先輩だった頃にあんな風にはしゃいで帰ったのを思い出した。
　私はあの時の唯にならって、試しに車道と歩道を隔てる分離帯から落ちないように歩いてみる。

梓「……ふふ、なにやってんだろ」

　その遊びは子供っぽくて、幼稚で、くだらなくて、いとおしかった。

　そのまま平均台のようにおそるおそる足を踏み出す。
　あの日の下校時みたいに横で手を繋いでいてくれている気がした。
　握った掌の感触を思い出そうと、今は誰とも繋がっていない左手に目を向ける。

　この手だけは、たぶん離しちゃいけないものなんだ。

263 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:31:43.51 ID:YMU.rNco

　駅に着いて電車に乗る。
　帰宅ラッシュで車内は少しばかり混雑していた。
　制服を着た高校生たちがゲーム機を片手にはしゃぐのが、いつかの私たちに重なって見えた。

　時速八十キロのスピードで景色が流れていき、見慣れた街が遠ざかっていく。
　田畑が広がる所からやがて新しい家が並びはじめ、ビルやマンションが立ち並び、景色の中の人混みも増えていく。
　ぼんやりと眺めながら、景色が急速に大人になっていくように感じた。

　窓の向こうの空はムラサキに染まり、やがて夜が青く更けていく。
　一年前からたびたび唯のマンションに通い詰めてたから、この空の移り変わりもよく知っていた。
　見覚えのある陸橋に差し掛かり、自分の顔がガラス窓に映る。
　それは二年前に二人で撮った待ち受け画像とは違って見えた。

264 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:34:10.39 ID:YMU.rNco

　決まりきった乗り換えをぼんやりと済ませていたら、いつのまにか私たちの家に着いていた。
　手はかじかみ、玄関の鍵をうまく差し込めずにいらだつ。
　自分の手をさすって温めると、ドアがひとりでに開いた。

唯「……おかえり、あずにゃん」

　赤い目を腫らした唯が、私を見て痛々しい笑顔を浮かべた。
　ガラスの破片を踏んだように、くしゃっと笑った。
　髪の毛ははねたまま、寝間着のシャツから着替えてもいないらしい。

梓「……ごめん、ゆい」

　玄関を開けてくれた唯の手を握る。
　肌の少し冷えた手の甲に、少し汗がにじんでいた。
　か細い手首に伝う、動脈のリズム。
　記憶の中でそれは、いつかに聴いた彼女の心音と重なって聴こえた。

　いてもたってもいられず、私は唯を抱きしめた。

265 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:36:29.00 ID:YMU.rNco

　ごめんね、ごめんなさい……涙声で途切れながら、腕に力を込める。

　――こわかった。
　それに、さみしかった。
　あずにゃんに、嫌われたんじゃないかって。

　言葉にならない声に耳を澄ましたら、唯も泣きながらそう訴えてた。

唯「……ギターだって、れんしゅう、してたんだよ…？　そしたら、あずにゃんかえってくるって――」

梓「いいよ！ばか…そんなことしなくたって、わたし、ゆいのこと…！」

　しゃくりあげてしまって言葉が出なかった。
　落ち着かなきゃ。腕を少し引き離す。距離を取る。
　……けれども、私の視界に映るのは。

唯「きらいに、なんないでよぉ…」

　あまりにも弱々しい姿だった。
　私は、有無を言わせずその唇をふさいだ。

266 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:38:33.84 ID:YMU.rNco

　――まどろみの果てで目を覚ましたら、腕の中に唯がいた。

　絡めた太ももに汗が溶け合い、覆いかぶさりしがみつくように唯が私を抱きしめている。
　肌と肌を覆うものは何一つないのに、皮膚で隔てられてることすらわずらわしく思えた。
　うなじの下に回された唯の腕が温かくて、やわらかい熱に満たされた布団の中で頬を寄せる唯に口づけする。
　唇を触れ合わせると、少し前に身体の奥で膨れ上がってはじけた波が伝って彼女の身体はかすかに跳ねる。
　吐息の混じった声が漏れ出すのがいとおしくて、背中を冷やさぬように布団をかけなおした。

唯「あずさぁ…すき、すきだよぉ……」

梓「……ん…わたしも…」

　唾液の混ざり合った唇を離すと、唯はふわりと笑みを浮かべた。
　どれぐらいの時間が経ったんだろう？
　携帯かなにかに手を伸ばそうとしたけれど、すぐその手を戻した。
　時間なんてどうでもいいよ。この手は、今はここに置いておきたいんだ。
　とにかくこの手は離しちゃいけないものなんだ。

267 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:40:44.49 ID:YMU.rNco

　熱っぽい湿気で重くなった布団の中で天使の羽根のような肩甲骨を撫でる。
　荒い息遣いが少しずつ収まっていくのを、手のひらの熱で感じた。

唯「……すき、あいしてる…」

　私は彼女の湿った髪を撫でてその言葉に口づけで応えた。
　言葉で伝えられることなんてたかが知れてるから。
　快楽と愛の違いが分からなくなって、不安だったから。

　それでも。
　体温だけは、信じてられそうだったから。

　このまま溶け合ってひとつになって、私が私でなくなってしまえばいいな。
　エコーした熱の波が引いていくのを少し淋しく感じながら、そんな夢をしばらく見ていた。

268 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:43:00.26 ID:YMU.rNco

唯「――ねぇ、あずさ」

梓「なぁに…ゆい」

唯「なんだかむかしみたいだねって」

梓「そうだね……」

唯「かわんないね……えへへ」

梓「……そう、かな」

269 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:45:25.85 ID:YMU.rNco

　指と指とを結びつけて呼吸や心臓の音が伝うのを感じていたら、二年前の誕生日の夜のことが浮かんできた。

梓「おぼえてる？私が十七歳になった日のこと」

唯「うん……あずにゃん家いってさ、そしたらお父さんが」

　思わずふきだしてしまった。
　あの頃は付き合っていることをお母さんにさえ言ってなかったから、この世の終わりぐらい怖かったっけ。
　平静を装いながらお父さんと話して、でも内心怖くて、必死で唯を抱きしめてた。
　ちょうど、こんな感じに。

梓「あの時はたいへんだったよね……」

唯「こうやって、布団の中にかくれてさっ」

　唯がふざけて布団を頭からかぶってみせる。
　暗がりの中でも、声と息遣いで表情が思い浮かぶ。
　変わらないな……唯も、私も。

270 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:47:35.71 ID:YMU.rNco

　やわらかいシェルターのような布団の中で、二人きりくすくすと笑いあう。
　小さい頃の秘密基地のような感覚。やわらかくてあったかい、秘密の結界。
　リバーブやディレイを駆使してシューゲイザーの音のバリケードに一人で引きこもってた中学時代の自分を思い出す。
　もっとも、今はバリケードの中に大切な人を招きいれてしまったから、一人じゃないけれど。

　意味なんてない秘密の笑い声がふっと鳴り止むと、唯はつぶやいた。

唯「……ごめんね、きょうは迷惑かけたよね」

梓「私の方こそ、八つ当たりしてごめん」

　まったく、もう。
　あなたはこんなにも可愛らしい人なのに、落ち着きのなさもいとおしいのに、しばしば自分を責めるんだから。
　いろいろな想いがないまぜになったまま、唯の髪の毛を撫でていた。

唯「……バイト先の飲み会でさ、コイバナしたって言ったじゃん」

　申し訳なさそうに唯は話す。

271 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:49:49.46 ID:YMU.rNco

梓「うん……どうしたの」

唯「そのときにね、私……言えなくてさ。あずにゃんのこと」

　……なぁんだ。
　私たち、勝手に一人ずつ同じことで悩んでたんだ。
　ばかみたい。涙がでてしまいそう。

梓「……わかるよ。ゆいの、きもち」

唯「うん……それでね、私“彼氏ってどんなひと”って聞かれて、答えちゃった」

　私の胸に顔をうずめて、謝るように彼女は言った。
　そんなことしなくてもいいのに……。

唯「……ちっちゃくて、ギターうまくて、いつも導いてくれて、かわいくて、やさしくて……そんな人って」

梓「……照れちゃうよ」

　唯が、私のことをそうやって紹介してくれた。
　それがとてもうれしくて、恥じていた秘密も愉快なものに見えてきちゃった。

272 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:51:53.51 ID:YMU.rNco

唯「……だからね、あずにゃんがいなくなったとき、そのことの罰だと思ったの」

梓「どういう、こと？」

唯「勝手にあずにゃんを彼氏だってことにして、私とあずにゃんのことを隠したから」

　唯は胸を強く押し付ける。
　まるで涙を抑えようとするように。

梓「……ありがとう、ゆい」

唯「えっ…？」

　思わず顔を上げてしまった唯が、涙目のままきょとんとした表情を浮かべる。
　暗闇の中でも、白い肌は見えるんだ。

梓「だってさ、『恋人いません』とも言えるんだよ」

唯「それは……いいたくなかったもん」

梓「だから、ありがとう、って」

　うれしくて、唯の頭をぎゅっと抱きしめた。
　うなじに指先が触れたのがくすぐったかったらしく唯は少し吹きだして、気持ちよさそうに笑みを浮かべた。

273 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:53:57.28 ID:YMU.rNco

　それから、今度は私の話をした。
　子供のこと。将来のこと、それに……世間体のことも含めて。

　不安を抱えていたのは私だけじゃなかった。
　うれしかったけれど、勝手に一人でふさぎこんでた自分は許せなかった。

梓「ごめんなさい……ぜんぶ、私が悪かったから」

唯「そんなことないよ。それに、いいこともわるいことも半分こしようよ」

　そういって、唯は私の額にでこぴんを一発くらわせた。

梓「あたっ……なにするのさ、あは」

唯「ねぇあずにゃん、これでおあいこだよ。こんどは私にもして？」

　小鳥がさえずるような、でもすこし抑えた笑い声。
　唯が突飛な発想やいたずらを思いついたとき、こんないじわるそうな目をするんだ。
　そのたびにうんざりしたふりをしながら、心の奥でどきどきしてきた。

梓「……もう、しょうがないですね。唯センパイは」

　私もふざけて、額に一発お見舞いしてあげた。
　布団の中のテープ・ノイズみたいにくぐもった二人の笑い声はしばらく止まなかった。
　そういえば……あの誕生日の夜も、こんな風に笑いあったっけ。

274 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 10:56:17.05 ID:YMU.rNco

唯「ねぇ……あずにゃん」

梓「んー…？」

唯「変わんないね」

梓「……変わったよ」

唯「それでも、あずにゃんはちっちゃくて、やわらかくて…あったかいもん」

梓「ゆいだって…かわいくて、あったかいよ」

唯「……えへへ」

梓「あは……変わんない、ね」

275 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 11:01:11.75 ID:YMU.rNco

　さすがにこの布団の中も暑くなってきたから、えいやと追いやった。
　唯も同じだったのか気持ちよさそうにため息をつき、背中の汗を乾かすみたいに背伸びした。

唯「……あのね、今日、ずっと練習してて思ったんだぁ」

梓「なぁに？」

　唯はまたいたずらっ子のように微笑んで、それから私にだけそっと耳打ちしてくれた。

　――音楽が、私たちの子どもなんだよ。

唯「……だから、大事に育てていかなきゃね」

梓「……うん、そうだね……そう、だよね」

276 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 11:02:28.89 ID:YMU.rNco

　まったくもう……この人ったら。
　すごい人なのに、自分ばっかり責めてわけわかんなくなって、
　かと思ったら思いつかないようなアイデアで周りを幸せにしちゃうんだから。

梓「……うん。じゃあ、明日起きたら子育てがんばらなきゃね」

唯「えぇー…？　もうちょっと寝てようよ」

　そう言って、だだをこねるところもあんまり変わってない。
　変わっていく時間の中で変わらないものを見つけるのが、なんだかとてもいとおしくなった。

梓「……しょうがないですね、唯センパイは。とくべつ、ですよ？」

　私もわざと昔みたいに言ってみたら、唯はえへへって笑った。

277 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/20(土) 11:03:44.54 ID:YMU.rNco

　ふと見ると枕元の携帯が青白く光っていた。たぶん、澪先輩からだ。
　申し訳ないけれど、返事は明日に先延ばしにすることにした。
　だって明日は日曜日だ。お昼までゆっくりできる日だもの。

　同じように白く光る携帯電話を唯は取り上げて、画面を開いた。
　携帯電話のストラップにはあの誕生日に交換したキーホルダーがまだ揺れていて、うれしかった。
　……あはは、二年前の待ちうけ、まだ使ってるんだ。

唯「ねぇ……私、少しは変わったかな？」

梓「変わってないよ、そんなに」

唯「あずにゃんしどい…」

　まばゆいばかりに笑う私たちの白い光をそっと閉じて、私たちは眠りにつくことにした。
　抱きしめた体温だけは、裏切らないとそう信じられた。

　見上げた窓の向こう側から、黄色い月が静かに私たちを眺めている。
　その月がいつかの風船に見えたから、どうか割れませんようにと祈りながら、私はそっと目を閉じた。

つづく。

278 ： ◆ywkhR7Exfw ：2010/11/20(土) 11:04:43.34 ID:YMU.rNco

読んでくれた人ありがとう
いちおう2012年の話でした　唯の卒業は来年３月と決めたので…
とりあえずメインは2009年～2020年辺りまでの話にしていこうと思います
三十路の唯梓もそれはそれで書きたいけど！

で、次はちょっと未来か、うんと未来か、ちょっと過去の話にする……としたらどれがいいだろう？
リクエストあった五年後は一番きつい話になるのでしばらく見送るかも

279 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/20(土) 14:51:24.82 ID:10fIYq.o

乙～
ちょっと過去の話希望

280 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/20(土) 17:20:52.21 ID:GBFrwsIo

ふう、ごちそうさま
2009.11～2010.8あたりを

281 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします ：2010/11/20(土) 19:31:02.81 ID:mCsj4Gs0

素晴らしすぎて全俺が泣いた

282 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/20(土) 20:22:30.88 ID:pGtUC7s0

283 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/22(月) 00:04:51.40 ID:UACozk.0

いやーよかった
仕事の疲れも吹き飛ぶわ

284 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:36:50.57 ID:3jvHuESO

#6「はっかげつまえ！」

ひらさわけ！

唯「あずにゃん、月がきれいですね！」

梓『いや、いま朝の７時なんですけど』

唯「そういう意味じゃないよ…」

梓『それにめっちゃ雨降ってるんですけど』

唯「はぁ……ムードだいなしだよっ」ぷんすか

梓『なんの話ですか…はぁ、朝から電話かかってきたと思ったら』

唯「こっちは夜の十一時なの！」

285 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:37:09.57 ID:3jvHuESO

梓『あー……ですよね、うっかりしてました』

唯「そうだよあずにゃん、日本じゃもうおねむの時間なんだよ？明日だって塾があるんだよ？」

梓『じゃあなんで電話なんかかけてきたんですか…』

唯「だってぇ……あずにゃん分がたりないのー！」じたばた

梓『いつも思うんですけど、そのあずにゃん分ってなんなんですか？』

唯「え？私の五大栄養素」

梓『即答ですかー？！』

286 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:37:59.69 ID:3jvHuESO

唯「だってね？こう、学校行くときあずにゃん見つけぎゅ！ってするとね、こう……がんばるぞー！って気がするのです」ふんすっ

梓『もう、人前では抱きつかないでくださいって言ってるじゃないですかっ』

唯「あずにゃんだもん、しょうがないよ」

梓『意味がわかりません……はぁ』

唯「ところであずにゃん、日本に帰ってくるのいつだっけ？」

287 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:38:17.59 ID:3jvHuESO

梓『明日にはここを発ちますよ。叔母さんにももう会いましたし』

唯「ねね、いつ帰ってくる？いつあそべるー？」わくわく

梓『唯先輩は受験生って意識をもうちょっと持ってくださいよ、もう……』

唯「えー？今日は日曜だからオフなのです」ふんすっ

梓『受験生にオフもなにもないです！もう、電話きりますよ？』

唯「あっ待ってあずにゃーん！もうちょっとだけお話しよ？ね？」うるっ

梓『はぁ……もう、今回だけですからね？』くすっ

288 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:38:40.73 ID:3jvHuESO

唯「でもすっごいねー…アメリカの、どこだっけ？」

梓『ニューオーリンズ、ジャズの聖地ですよ』

唯「じゃ、じゃず……それ、誰だっけ？」

梓『唯先輩はいろいろと勉強してください』

唯「はい…」しゅん

梓『あ……ところで唯先輩』

唯「んー？」

梓『こんど、うちの近所で――あ、なんでもないです』

289 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:38:58.04 ID:3jvHuESO

唯「えー、気になるよう。なんかあるのー？」

梓『……唯先輩は、受験生でしょっ』

唯「そんなこと言わないでさあ。……あ、もしかして高速の向こうの公園で」

梓『ですです！お祭りがあるんですよっ』

唯「知ってる知ってる！私も昔ういと行った！」

梓『川ぞいの花火がきれいなんですよね……って、だめですよ！？』

唯「ええっ、いま絶対デートの流れだったじゃん？！」

梓『デートってなんですかそれ！ ……ああもうっ、唯先輩と話してると調子くるう…』

唯「ねえっ、でーとしようよぉ…！」

290 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:40:35.67 ID:3jvHuESO

梓『だいたい、でーとでーとって付き合ってるわけじゃないのに言うもんじゃないですよ』

唯「……えっ。そんな、かたい意味で言ったんじゃなくて、」

梓『いっいやわたしだってわかってますよ？！ことばのアヤってやつですよね？！』ぐるぐる

唯「そっかぁ……あずにゃんはわたしとデートする関係にはなりたくないんだねぇ……」

梓『なっ…！』かあっ

唯「あずにゃんがその気ならしょうがないよね、私たちもそれまでの関係だったんだよね……はぁーあ」

梓『そっそんなこと言わないでください！じゃ、じゃあちゃんと勉強と練習してくれたら付き合ってあげます！』

唯「えっいいの？！あずにゃんだいすきっ！」きらーん

梓『私なんでこんな乗せられやすいんだろ…』しゅん

291 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:41:00.97 ID:3jvHuESO

唯「えへへ、あずにゃんとデート……えへへっ」にやにや

梓『まぎらわしいこと言わないでください…もう』

唯「やなの？」

梓『やじゃ……ないです、けど』

唯「じゃあ私が告白して、付き合って、そしたらデートしてくれる？」

梓『……えっええっ！？いやっそんなきゅうにとつぜんっ』あたふた

唯「……もぉ。じょーだんだよお」

梓『で、ですよね……ふう』

292 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:41:26.54 ID:3jvHuESO

唯「てかさ、あずにゃんって好きな人いるの？」

梓『と、とうとつですね…』

唯「ねぇいるの？いるのいるのー？」

梓『いっ、いませんよ！彼氏とかそんなの今かんがえてませんっ』

唯「……そっかぁ。えへへ」

梓『なにがうれしいんですか……まったく』

唯「いやね、なんだかよくわかんないけど……うれしいなあって、ね？」

梓『……勝手な人ですよね、ほんと』

293 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:41:46.97 ID:3jvHuESO

唯「……あのね、あずにゃん、」

梓『すいません、そろそろ時間なんで』

唯「待ってあずにゃん！」

梓『………？』

唯「……ごめん、なんでもないや…あはは」

梓『……また、帰ったらおみやげ持っていきますよ』

唯「うん…ありがとあずにゃん」

梓『それでは……さようなら』

294 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:42:18.12 ID:3jvHuESO

唯「……ふぅ」

唯「あはは……なんか変だなきょうのわたし」

唯「もー、だめだよ？！ひらさわゆいは受験生なんだから、こう、ぴしっ！っと勉強しなきゃ！」びしっ

唯「……ううぅう…」

295 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:42:46.50 ID:3jvHuESO

唯「……お月さま、きれいだなあ」

唯「……あずにゃんも見てるって思ってたけど…見えないこともあるんだよね」

唯「うぅ……」

唯「わたし、なんかダメだ……」

唯「……あずにゃんが、いなきゃ…」

296 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:43:08.18 ID:3jvHuESO

りびんぐ！

唯「……ういー、あいすあるう？」

憂「お姉ちゃん…まだがんばってたんだね」

唯「……ごめん、あずにゃんと電話してたんだ…」

憂「そっかあ…梓ちゃん、元気そうだった？」

唯「うん、そろそろ帰ってくるんだって！おみやげ持ってきてくれるって！」

憂「たのしみだね！ ……アイス、たべる？」

唯「え、……うーん、いまはアイスはいいかな」

憂「そう？じゃあ飲みもの持ってくるね」

唯「うん……ありがと、うい」

297 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:44:41.21 ID:3jvHuESO

憂「はい、どうぞ」ことっ

唯「ありがと、うい」

唯「ふぅ……」

憂「……おねえちゃん」

唯「なあに？」

憂「だいじょうぶ…？」

298 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:44:58.87 ID:3jvHuESO

唯「そっそんなことないよ？！ほら、あしたからまた塾がはじまるし……」ぱたぱた

憂「うーん……なら、いいんだけどね」くすっ

唯「……うん、えへへ」

唯「……あの、ね」

憂「…うん」

唯「……だいすきなひとがいてね、離れてっちゃうのがこわくてね」

憂「うん、うん」

299 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:45:15.97 ID:3jvHuESO

唯「……そういう、友達っているよね…？」

憂「え……いるんじゃ、ないかな」

唯「だきしめたり、ちゅーしたくなったり……そういうのも、ともだち、なんだよね……」

憂「………うーん」

300 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:45:59.14 ID:3jvHuESO

唯「……そういうふうなともだちも、あるんだよね」

憂「………」

唯「その子のことを考えると、離れてる間はずっと会いたいって気持ちになってね」

唯「だけど……付き合ったりとか、そういう関係の人じゃないし……」

憂「……うぅん、お姉ちゃんは、あずｓ…そのひとのことが、すきなの？」

唯「うん……ごめんなさい、だいすきです」

憂「……ほんとに、友達でいたいの？」

301 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:47:21.86 ID:3jvHuESO

唯「……だって、友達でさえいられなくなっちゃうのは……こわい、もん……」うるっ

憂「……そんなことないよ」

唯「わたしって、おかしいんだよね…あは……友達なのにさ、相手女の子なのに、って言っちゃった…あはは」

憂「……そんなこと、ないのに…」

唯「……ごめん！もう、ねるねっ？」

ガチャ

バタン

憂「……どうしよう」

憂「梓ちゃんに、メールしてみようかな…」

憂「でも、勝手なことはできないし…」

302 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:47:39.11 ID:3jvHuESO

ゆいのへや！

唯「……うん、もうねよっかな」

唯「ねちゃお、ねちゃおー……あは」

唯「……あずにゃん」ぎゅっ

唯「ちがうよっ、あずにゃんはおふとんよりもやわらかくってあったかいんだから！」ぱしっ

唯「……ねぇ、……あいして――」

唯「………」

唯「ちがうんだから！ともだちでなきゃ、ダメなんだからっ！」

唯「……うぅ…ひっく、ぐすっ…」

303 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:48:02.91 ID:3jvHuESO

ﾌﾜｯﾌﾜｯﾀｰｲﾑ♪

唯「あ…メールだ･････」

唯「……ん」

唯「････えへへ」

唯「デート、たのしみだな…」

唯「なに着てこう、やっぱ浴衣とかかな…ふふ」

304 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:48:32.06 ID:3jvHuESO

唯「……あずにゃん」

唯「だ、い、じょ、う、ぶ、だ、よ。っと」

唯「そーしんっ」

唯「……うそついたら、針千本のまされるんだよね…」

唯「もう飲んじゃったみたいな気分だよ……」

ﾌﾜｯﾌﾜｯﾀｰｲﾑ♪

唯「ん」

唯「……むりなんか、して、ないもん…」

305 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:48:50.98 ID:3jvHuESO

唯「……わたし、サイテーだ…ういにも、あずにゃんにも迷惑かけて…」

唯「どうしていいかわかんなくって、優柔不断で……ひっく」

唯「うぅ…りっちゃん、起きてるかなあ……？」

唯「……もう、うそなんかつきたくないよぉ…」

《ねぇりっちゃん、あした受験英語の講座終わったら、アイス屋さんいこうよ》

唯「…そーしん、っと」

306 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/22(月) 22:49:12.80 ID:3jvHuESO

唯「……あは、おきてた」

唯「････ちぇ、りっちゃんカンよすぎだよ…もうっ」

唯「だめ。今日はつかれちゃったからもうねよう。うん、ねなきゃだよね」

唯「……おつきさま、きれいだな…」

唯「でも…あずにゃんには、見えてないのかな…」

唯「……みてよぉ…うぅ……」

つづく。

307 ： ◆ywkhR7Exfw ：2010/11/22(月) 22:50:47.87 ID:3jvHuESO

読んでくれた人ありがとう　ちょっと昔の話でした
出落ちがやりたかっただけなのにまた話が重くなった････どうしてこうなった
しかし付き合う前は糖分が摂取しづらくなるね　もっと考えてみよう
次は映画を見に行くか、インタビューを受けるか、お散歩に出かける話にする

唯の誕生日にも何か落とせたらいいな
もしかしたら内容的にVIPに行くかもだけど

308 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/22(月) 22:54:40.87 ID:USfKGmoo

乙！

309 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/22(月) 23:04:36.22 ID:RzODEAQ0

あなたが神か

310 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/22(月) 23:09:35.94 ID:usmyoFgo

今回も良かった
別に甘甘ばっかりじゃなくても構わんぜよ
唯の誕生日も期待してます

311 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/22(月) 23:10:51.36 ID:Vn30Hw6o

VIPに投下する際はスレのurl貼ってくだしあ

312 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:35:07.05 ID:aSh/DgSO

##「ろっかげつまえ？」

ぶしつ！

唯「………」かりかり

律「………」かりかり

ガチャ

梓「こんにちは――」

梓（あ、いけないいけない。めずらしく集中してるから静かにしなくちゃ）

唯「……メス」

律「はい」

梓「してなかったー？！」

313 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:35:30.49 ID:aSh/DgSO

紬「まぁまぁ、形はどうあれ勉強してるんだし…」

梓「ていうかなんなんですか？あれ」

澪「なんか聡が医療ドラマにはまってるらしくて、その話をしたら唯が……」

梓「やっぱり唯先輩ですか……」

律「メス」

唯「はい」

澪「むしろ勉強よりそっちが目的になってるな…」

紬「まぁまぁ、ふふ」

314 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:35:48.35 ID:aSh/DgSO

唯「コッヘル」

律「はい」

唯「メス」

律「はい」

梓「シャーペンがメスで、消しゴムがコッヘルなんですね…」

澪「あの二人、絶対コッヘルがなにか知らないだろ…」

唯「あずにゃん」

梓「えっ」

315 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:36:08.93 ID:aSh/DgSO

律「……」ぐいっ

梓「ひゃ？！ちょっと律先輩なにするんですか！」

律「はい」

唯「あっずにゃーん…！」ぎゅっ

梓「きゃ……もう、ひとをモノみたいに扱わないでください！」

唯「ぎゅうー、あずにゃんぎゅうー」すりすり

梓「もっもう････あんまり、人がみてるとこで……」かあっ

唯「シナモンティー」

紬「はい」

梓「ムギ先輩もですかー？！」

316 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:36:27.18 ID:aSh/DgSO

唯（……あずにゃんあずにゃん）

梓「ひぁ…いきなり耳元でささやかないでください…！」

唯（あずにゃん、私のひざのうえにすわって！しなもんてぃーってゆって！）

梓「え、ええっ…？」きょろきょろ

紬「………」きらーん

律「………」にやにや

梓（え……これ、やる雰囲気なの…？）

317 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:37:26.10 ID:aSh/DgSO

梓（み、みおせんぱい！）

澪「………」さっ

梓（目を伏せられたー！）

梓「……しっ、しなもんてぃー」

唯「はい」ごくっ

318 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:37:46.57 ID:aSh/DgSO

梓「え、唯先輩が飲んでどうす――」

ちゅっ

梓（……んむー！むぅー！！）かあっ

唯「………」ちゅ

ごくっ　ごくっ

唯「……ぷはあっ」

梓「ううぅ…みんなのまえでぇ……」うるっ

319 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:38:05.12 ID:aSh/DgSO

律「唯、なにもそこまでしろとは…」あせっ

紬「ね、ね！写真撮っていい？！」きゃっきゃ

澪「……あずさ、おしあわせに」さっ

梓「んなぁあああ…っ！！」かあっ

ぱちん!

唯「あだっ」

320 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:38:21.96 ID:aSh/DgSO

かえりみち！

唯「ねぇあずにゃーん……こっち向いてよぉ…」おろおろ

梓「もうしらないですっ、ていうか唯先輩ってだれですか」ぷくーっ

唯「うぅ……りっちゃーん…」

律「うん、あれは唯がやりすぎだ」

澪「っていうか、梓のキャラ変わったな…」

紬「でも愛の形はそれぞれだと思うの！」

律「あーもうめんどくさくなるから二人ともおくちチャック！」

321 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:38:39.34 ID:aSh/DgSO

律「でもまあ、唯だって反省してんだし…な？」

梓「それは････っていうか、違うんですよ…」

律「うーん……ま、私らそろそろバスだから、またなっ」

唯「うん……ばいばいりっちゃん」

澪「仲直り、するんだぞ？」くすっ

梓「……はい」

紬「梓ちゃんはもっと素直にならなくちゃ。こわがってちゃ唯ちゃんがかわいそうよ？」

梓「それはっ……ていうか、なんで……ううっ」

322 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:38:56.58 ID:aSh/DgSO

唯「………」てくてく

梓「………」てくてく

唯梓（き、気まずい…）

唯「………」

梓「………」

唯梓「「あっ、あの！」」

唯「……えっと、そっちからどうぞっ」

梓「ゆっゆいせんぱいからでいいですよ…」

323 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:39:13.84 ID:aSh/DgSO

唯「……あずにゃん、ごめんね」

梓「………」

唯「わたし、あずにゃんがいやがってるの、考えないで、自分のことばっかで…」

梓「……いやがってなんか、いませんよ」

唯「えっ……？」

梓「いやだったのは、みんなの前で、二人きりとおんなじようにしたこと…です」

唯「うん……」

梓「……なんていうか、二人だけの秘密とかがなくなると…」

唯「………」

梓「……ゆいせんぱい、だれとでもなかよくなるから…ふあんに、なっちゃう……」うるっ

ぎゅっ

324 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:39:31.21 ID:aSh/DgSO

唯「ごめんね、あずにゃん」

梓「わたしの方こそ、わがままばっかでごめんなさい…」

唯「……じゃあ、ちゅーするのは二人だけの時にするね」

梓「……うん。ありがと」

唯「……だきついたりも、あんましない」

梓「いいです、気にしないで」

唯「………」

梓「そのかわり、私がとくべつだって……ちゃんとおしえてくださいね？」

唯「………うん！」

325 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:40:01.16 ID:aSh/DgSO

――――――
――――
―――

律「おーおはよう！」

唯「りっちゃんみおちゃん、おはよーさん！」

梓「おはようございます」

澪「……その様子だと、元の鞘に戻ったか」くすっ

憂「えっ、お姉ちゃんたちケンカしてたんですか？」きょとん

澪「……ず、ずいぶん早かったんだな…」

唯「そうなんだよ、りっちゃんのおかげだよぉありがとお…！」

ぎゅっ

唯「ほえ」

梓「……きょうは一緒に登校するんですよね、唯先輩？」にこっ

唯「あ……う、うん！」

326 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:40:16.53 ID:aSh/DgSO

澪「……えっと憂ちゃん、朝からあんな調子なのか？」

憂「それが、梓ちゃんがお姉ちゃんの手を離さないんです…」くすくす

律「朝から見せつけやがってー！こんにゃろー！」

唯「わっ、りっちゃんがおそってきた！にげるよ？！」

梓「ひえ？！はっはい！！」

憂「……えへへ」

澪「なんていうか…あのままだといいよな」

憂「そうですね。お姉ちゃんと梓ちゃんなら、だいじょうぶですよ」にこっ

澪「……だと、いいなあ」くすっ

327 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/11/23(火) 19:40:41.17 ID:aSh/DgSO

唯梓「「きゃっ？！」」どたっ

唯「あ、あずにゃん急にとまらないでよお！」

梓「唯先輩が赤信号無視してつっぱしるからでしょー？！」

澪「……もう少しは、成長しててほしいけどな」

憂「そ、そうですね…」あせっ

つづく。

328 ： ◆ywkhR7Exfw ：2010/11/23(火) 19:41:19.87 ID:aSh/DgSO

読んでくれた人ありがとう
りっちゃんの焚き付けといてドン引きしちゃう勝手なとこが最近好きです
ビターもいいけどやっぱ糖分はだいじだよ　むしろ糖分が主食だよ
次はちょっと未来か、ちょっと過去か、うんと過去の話にする

329 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/23(火) 20:03:25.75 ID:6V1Jxe2o

おつおつ

330 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/23(火) 20:56:25.11 ID:kaIWK4so

乙乙
やっぱり甘いのもいいよね！

331 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/24(水) 22:31:03.91 ID:czESfrA0

リアルにベッドで転げ回っちまったじゃねーかｗｗｗｗ

332 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2010/11/25(木) 22:54:25.98 ID:GDn/ZISO

すみません、土曜の10時～13時のどこかでスレ立ての方をお願いしたいです

具体的な時間は明日金曜の夜にアナウンスします
内容上スレ立ての時間は重要となるので万一のために何名か待機していただけると本当に助かります…

333 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/25(木) 23:13:08.23 ID:LxcRj/ko

いいけど乱立したらまずいぞ

334 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/25(木) 23:31:27.08 ID:GDn/ZISO

スレ立てを試みるときは事前にここで宣言して結果も報告する、って方法なら大丈夫……なはず
とにかく唯たちと一緒に一日を過ごせるような形にはする予定です

335 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/25(木) 23:34:22.09 ID:LxcRj/ko

ここで宣言してしばらく待って立てるのがいいだろな
なんにせよ楽しみにしてます

336 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/26(金) 12:18:34.75 ID:j/Iqod6o

時間が重要…って言ったらあれだよな

がんばれあずにゃん！

337 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/27(土) 00:14:53.79 ID:58pYVSEo

結局何時に立てるの？

338 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2010/11/27(土) 10:19:22.43 ID:RibHSwSO

都合により本日中に投下するのが難しい状況となってしまいました
急な変更になってしまい、ご迷惑をおかけします････

明日28日(日)の午後12時50分から唯「昨日のことって覚えてる？」というスレタイで投下させていただきます
当方規制のため、もしよろしかったらスレ立ての方をお願いします

339 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/27(土) 22:52:16.52 ID:gV4vI6AO

明日の何時に立てたらいいの？
あと本文はどうする？

340 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2010/11/28(日) 00:55:07.19 ID:Rc3scsgo

PM12時50分に投下できるように・・・・となると、12時40分～45分かな
メール欄を“代理”にして、本文は以下の内容でお願いします
（ここから）

こうえん！

梓「――昨日って、きのう？」

唯「ちがくて、２年前の話だよ。付き合い出してはじめての、私の誕生日」

梓「・・・・・あー、忘れてたかも」

唯「ええっ？！ひどいよ……あんなにいろいろあったのにさぁ」

梓「うそうそ。ちゃんと覚えてますよ……唯センパイ」くすっ

唯「……あずにゃん」にこっ

梓「なんだっけ、あの日もたしかこの公園で唯が――」

　　◆　　◆　　◆

（ここまで）

341 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/28(日) 09:42:11.28 ID:NdPT3uwo

じゃあ俺が立てるわ
12時40分頃に立てますね

342 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/28(日) 11:53:36.57 ID:.Mt7w8oo

細かい変更なんですが、内容は以下でお願いします

（ここから）

こうえん！

梓「昨日って、きのうのこと？」

唯「ちがくて、２年前の話だよ。付き合い出してはじめての、私の誕生日」

梓「･････あー、忘れてたかも」

唯「ええっ？！ひどいよ……あんなにいろいろあったのにさぁ」

梓「うそうそ。ちゃんと覚えてますよ……唯センパイ」くすっ

唯「……あずにゃん」にこっ

梓「なんだっけ、あの日もたしかこの公園で唯が――」

　　◆　　◆　　◆

（ここまで）

>>341
ありがとうございます！
がんばります

343 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/28(日) 12:45:01.07 ID:NdPT3uwo

立ててきました
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1290915820/
頑張ってください

344 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/28(日) 12:47:09.66 ID:.Mt7w8oo

>>343
ありがとうございます！
時間になったら行ってきます

345 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/11/30(火) 20:49:23.58 ID:eL873MAO

まだかなぁ

346 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/02(木) 17:43:42.11 ID:DgO2kYSO

##「にねんはんご？」

　亡骸を前にして、どんな言葉をかけられるというのだろう。

　あの輝かしい高校生活を共にした彼女は、もういない。

　私が少し目を離した瞬間、彼女は私の元を離れ、自ら命を絶ってしまった。

　すべてが手遅れと化した後、アスファルトに果てたその無惨な姿に思わず声をあげてしまう。

　けれども、その声が彼女に届くことは、もうない。

　遅すぎたのだ。

　私は――彼女の最期の声を聞いてあげることもできなかった。

　いつまでも共にいられる。

　これは、そう信じきって怠惰に身を任せた私への罰なんだ……。

347 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/02(木) 17:44:33.69 ID:DgO2kYSO

　旧友の澪ちゃんは言う。

　失ったものは元には戻らないから、これからの日々を積み上げていくしかないのだ、と。

　でも、私はそんな風に強くなれない。

　過去からの確かな繋がりを失ってしまった今、その先にどんな未来が描けるというのだろう。

　妹の憂もなぐさめてくれた。

　二度とこんなことしないように、気を付ければいいんだって。

　けれども……もう、すべてが遅いんだ。

　過去をやり直すことなんてできないし、私たちの思い出はあの日、路上でつぶされてしまったのだから。

　澪ちゃん、憂、ごめんね。

　私は……まだ、立ち直れそうにないよ。

348 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/02(木) 17:45:21.64 ID:DgO2kYSO

　最愛の人と積み上げてきた笑顔も言葉も潰えた今、心に刻まれた思い出を反芻することでどうにか自分を保つ。

　出会ってから……いろいろなことがあったっけ。

　受験の合格。文化祭。最高のライブ。

　愛する人と少しずつ距離を縮めた、杏のように痛ましい思い出。

　ずっとずっと、一緒にいてくれるって信じてた。

　まるでダメな私を、ずっと見守ってくれるって勝手に信じてたのに。

　12月2日。

　それは、私が大切なものを失った命日。

349 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/02(木) 17:46:11.05 ID:DgO2kYSO

―――――
――――
――

律「……なあ澪、唯のやつずっとあんな感じなのか」

澪「うん……朝からずっと」

紬「相当ショックだったのね、唯ちゃん…」

憂「お姉ちゃん、事故の直後は泣いてましたから…」

澪「なんていうか……明日は我が身だな」

律「……私も気を付けるよ」

唯「……けーたい…わたしの、中学から使ってきたけいたいでんわ……あずにゃんの写メ、たくさん入ってたのに……」ずーん

澪「確かに、携帯壊れるのはへこむな…」

紬「そ、そうね…」

350 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/02(木) 17:47:00.87 ID:DgO2kYSO

唯「りっちゃん……うち、今年年賀状いらないから……」ずーん

律「あ、ああわかった…」あせっ

梓「まーったくもう。いつまでめそめそしてるのさっ」

唯「だってぇ……みんなとの、あずにゃんとの思い出がいっぱいつまった携帯なんだよ？」うるっ

梓「そ、それは……」

憂「こっ今度から気を付ければいいんじゃないかな…？ポッケから落とさないように…」あせっ

唯「……そんな気休め、目の前でケータイ轢かれたことないから言えるんだよぉ…！　ぐすっ、ひっく…」

律「目の前だったのか……」

澪「なすすべもなかったらしい……」

351 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/02(木) 17:47:44.47 ID:DgO2kYSO

梓「――だぁーっ、もう！！」ぐいっ

唯「へっ？あ、あずにゃ――」

ぎゅうっ

梓「ほら、見える？！データ消えても私はここにいるから！」

唯「あ、あずにゃん……？」あせっ

梓「思い出なんて今からでもいっぱい作ってけばいいのっ、写メだってこれから撮ればいいじゃん、だからいい加減元気出しなさいっ」

唯「……う、うん」

梓「……ゆいが落ち込んでると、わたしもつらいもん…」ぼそっ

唯「……そう、だね」くすっ

352 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/02(木) 17:48:27.05 ID:DgO2kYSO

唯「とりあえずケータイ屋さんに持ってくことにしました！」ふんすっ

梓「いや、最初から持っていきましょうよ…」

澪「……やっぱ、梓なんだな」

紬「すごいじゃない、梓ちゃん」にこっ

梓「なっなにがですかっ」あせっ

憂「だって、私たちがなに言っても元気ないままだったんだよ？」くすっ

律「いやー泣けるねえあずにゃんさんの台詞はー」にやにや

梓「もっもう！わすれてくださいよ！？」かあっ

唯「忘れるわけないじゃん」ぎゅっ

梓「あ……ま、まあいいけど…」

唯「……あずにゃん、ありがと。げんきでたよ」にこっ

梓「うん……それなら、よかった。かな」にこっ

353 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/02(木) 17:49:16.71 ID:DgO2kYSO

梓「あれ。でも本体は壊れてるけど……」

唯「そうなんだよね。ストラップは無事だったんだ」

憂「たしかに、トラックにひかれて無傷って珍しいね」

紬「あれ、ってことはもしかして……」

唯「？」

紬「……唯ちゃんの携帯電話が、梓ちゃんのストラップを身をていして守った、ってことかしら？」くすっ

唯「……おおーっ！」きらきらっ

律「なんつーか……ベタな話だなぁ」

澪「でもこれで歌詞作れそうな気がする」くすっ

354 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/02(木) 17:49:55.34 ID:DgO2kYSO

梓「……なんか、すごくうれしいかも」にこっ

唯「私のあずにゃんへの愛のたまものです」ふんすっ

梓「……調子乗ってると、また携帯こわすよっ」

唯「あ。あずにゃん、てれてる？」

梓「照れてなんかないから。さ、ケータイショップ行くよ」ぐいっ

唯「あずにゃん、本体持ってかないと……」

梓「もう、今度は落とさないでよ？」

唯「うん！ ……だいじにするから！」

つづく。

355 ： ◆ywkhR7Exfw ：2010/12/02(木) 17:52:42.37 ID:DgO2kYSO

読んでくれた人ありがとう
実話です、４時間ほど前に俺の携帯が目の前で轢かれました･････。
現在代替機から書き込んでますが、データフォーマットはマジでへこんだ･････。
今日は喪に服します……口のゆるいポケットには気を付けましょうねみなさん

次は唯が風邪ひくか、唯が遅刻するか、唯梓が出てこない話にする
年末は忙しいので今のうちにいろいろ書けたらなと

356 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/02(木) 18:45:18.94 ID:3AXnWmMo

焦った、だいぶ焦ったどうしてくれるこのやろうっwww

>>1乙

357 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/02(木) 18:49:10.95 ID:XIYtiWco

お悔やみ申し上げます

358 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/02(木) 18:57:48.46 ID:ycmsnEAO

梓かと思ったら携帯かよっｗｗｗｗｗｗ

まあ、俺も携帯が壊れたら大変だけどさ

359 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/02(木) 20:11:59.30 ID:S6agY2oo

やー、作者の思惑どおりマジ焦ったｗｗ
転んでもただでは起きずに昇華した1に拍手。

360 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/02(木) 20:35:46.16 ID:VsOuEcDO

携帯×トラックｗｗｗｗｗｗｗｗ

361 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:27:13.44 ID:bIS1X0Ao

#7「ひゃくごじゅうにちまえ？」

ぶしつ！

憂「こんにちはー」

紬「あら、めずらしいね。どうしたの？」

憂「お姉ちゃん、忘れ物しちゃったみたいなんで持ってきたんです」

紬「そうなの････あ、お茶いれるね？」

憂「えっ…いいんですか？」

紬「いいのいいの。りっちゃんたちは用事あるみたいだし、みんなが来るまでちょっとお話しましょ？」

憂「はい、ではお言葉にあまえて」

362 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:27:40.52 ID:bIS1X0Ao

紬「――でね、唯ちゃんたちのことなんだけど」

憂「梓ちゃんとのことですか？」

紬「どうなの？どこまで進んだの？」きらっ

憂「え…そっそんな深いとこまでは聞いてないですし･････」

紬「そうなの…憂ちゃんならいろいろ知ってると思ったのにぃ…」しゅん

憂「でもお姉ちゃんたち、うまくいってるみたいですね」にこっ

紬「そうね…付き合い始めてから、梓ちゃんもすこぉし素直になったみたいだもんね？」くすっ

憂「そうですね････そういえばこの間、梓ちゃんにケーキの作り方を教えてあげたんですよ」

363 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:28:07.44 ID:bIS1X0Ao

紬「唯ちゃんへのプレゼント？」

憂「そうみたいです。なんだかはりきってましたよ」

紬「それは楽しみね……はい。憂ちゃん」

憂「ありがとうございます。……おいしいです」

紬「でも、憂ちゃんの料理にはかなわないよ」

憂「そんなことないですよ…お姉ちゃんからときどきいただくお菓子も、参考にしてますし」

紬「そうなの？　憂ちゃんすごい！今度私にもお菓子づくり教えて！」きらきらっ

憂「あ、は……はい！」あせっ

364 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:28:34.48 ID:bIS1X0Ao

紬「でも、憂ちゃんとこうして話すのってはじめてかも…」

憂「そうですね。いつも、みなさんと一緒ですもんね」

紬「憂ちゃんって、いつぐらいから料理作るようになったの？」

憂「たしか･････小学校の４年ぐらいから、だったかな…」

紬「早いのねぇ…」

憂「……一人でごはんが作れるようになったのは」

紬「もっとはやいの？！」

365 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:29:01.11 ID:bIS1X0Ao

憂「えへへ……お母さんやとみおばあちゃんのお手伝い、ずっとしてましたから」にこっ

紬「とみおばあちゃんって、おとなりの？」

憂「はい。うちは昔からお父さんたちが家を空けることが多かったんで、よくお世話になってたんです」

紬「……さみしく、なかった？」

憂「お姉ちゃんがいましたから」にこっ

紬「そうだね……うらやましいな、お姉ちゃんがいるって」

憂「ひとりっこなんですか？」

紬「うん。お父さんも、お仕事で忙しかったみたいだから」

憂「そうなんですか……」

紬「憂ちゃんみたいに料理の勉強してみたらよかったかもね」くすっ

366 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:29:27.74 ID:bIS1X0Ao

憂「でも紬さんのピアノはすごくうまかったですよ！」

紬「あら……聞かれちゃったんだ。いつだったかな？」

憂「この間、音楽室に掃除に行ったときですね。けっこう前でしたね」

紬「ああ、あの雨の日ね……ぜんぜん気づかなかった」

憂「じゃまになるといけないからって、梓ちゃんと二人で待ってたんです」

紬「ごめんね、ひさしぶりにピアノを弾いたら気持ちよくなっちゃって…」

憂「いえいえ……梓ちゃんと二人で聞きほれちゃいました。あれはなんて曲ですか？」

紬「なんだったかしら･･･････憂ちゃん、ちょっと歌ってみてくれない？」

憂「え、ええっ」

367 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:29:54.37 ID:bIS1X0Ao

憂「そんな…ちょっと、恥ずかしいですよ」くすっ

紬「そんなことないよ、憂ちゃんの声かわいいじゃない」

憂「私はお姉ちゃんみたいに歌えませんから…」

紬「メロディ思い出すだけだから。ね？ちょっと歌ってみて！」にこにこ

憂「……わ、わかりました…」かあっ

憂「らんらぁーーん、らららんららーん…♪」

ガチャ

純「あぁうい、こんなとこにいたぁ――」

憂「らんらぁん、ららんららーん♪」

憂「……あ」

純「……えっ」

紬「まあ…」

368 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:30:20.99 ID:bIS1X0Ao

いっぷんご！

憂「うぅ……みられちゃったよぉ……！」かあっ

純「いやほら、私なんにも聞いてなかったから！それに憂、音もはずしたりしてなかったじゃん！？」あせっ

憂「やっぱり歌ってたのきこえてたんだね…」しゅん

純「ごっごめんってば！」

紬「まぁまぁ。せっかくだから純ちゃんもお茶飲んでいかない？」

純（えっなにこの展開）

369 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:30:47.92 ID:bIS1X0Ao

純「なじみましたっ」

憂「そ、そうだね…」

紬「純ちゃんも、梓ちゃんと同じクラスなのよね？」

純「はい。いつもうちの梓が迷惑かけてます！」きりっ

紬「こちらこそ、梓ちゃんにはお世話になってます！」きりっ

憂「純ちゃんといると梓ちゃんも楽しそうだよねー」にこっ

純（え。いまの、わりとネタだったんだけど…）

紬「ところで、純ちゃんはどうしてここに？」

純「……あ」

370 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:31:14.56 ID:bIS1X0Ao

憂「？」

純「すまない憂！古典文法のワーク見せ……」

純「………」ちらっ

紬「？」

純「……るのは、また今度でいいや、あはは」

憂「ごめん、私もまだ半分しか終わってないんだ――」

紬「じゃあ三人で一緒に勉強しない？！」きらっ

純「ええっ」

371 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:31:41.66 ID:bIS1X0Ao

純「ええっと……いいんですか？その、二年生の範囲だし受験勉強のジャマとかに――」

紬「いいのいいの、後輩に勉強を教えるなんてめったにないじゃない！」きらきらっ

純「たしかに……梓は人に頼らないタイプだもんね」

憂「うん、一人でできないことでもがんばろうとしちゃうとこあるもん」

紬「もっと頼ってくれてもいいのに……」

純「でも最近は変わってきてない？こないだの数ⅡＢなんか『デートに行ってて予習できなかった！』とか言われたし」にやにや

憂「えー、純ちゃんそれほんとに言ったの？」くすっ

純「シラ切ってたけど問いつめたらはいたぜ。へへへっ」

紬「デートかぁ……私も行ってみたいなあ」

372 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:32:08.43 ID:bIS1X0Ao

純「はぁ～あ、私うわついた話とかゼロだもんなーっ」

憂「それは…私だって、そうだよ」

純「クラスとかでもさ、彼氏できたーとかキスしたーとか、なぁんかかやの外に追いやられてる感じしてくんだよねっ」

憂「それは考えすぎだよ……」

純「先輩は……そういう方って、どうなんですか？」

紬「私？私は……しいて言うなら軽音部のみんなかな」

純「無難な回答だ…！」

紬「誰か特別に好き、って風に決めることはできないよ…」にこっ

純「先輩の話聞いてると自分がみすぼらしく思えてきます…」

373 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:32:35.76 ID:bIS1X0Ao

純「憂は……聞くまでもないか」

憂「えへへ」

純「でもさ、憂ってさみしくないの？」

憂「え？な、なにが？」

純「ほらー、お姉ちゃんがいとしのあずにゃんにぞっこんじゃん、最近」

憂「んー、お姉ちゃんが幸せならいいかな」

純「あっさりしてるなー」

紬「てっきり、夜ごと一人でしとしと枕を……」

憂「もう、紬さんったら」くすっ

紬「ふふ、冗談よ。……でも、付き合い始めてから唯ちゃんも変わったね」

374 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:33:02.40 ID:bIS1X0Ao

憂「そうですね……なんだか、少し頼もしくなった気がします」

純「え、どの辺が？」

憂「洗濯物たたんでくれたりとか、お皿洗ってくれたりとか」

純「今までそれすらしてなかったんかい…」

紬「唯ちゃん、最近クラスでも受験勉強がんばってるもの」

憂「そうですね……この間も単語テストで満点とれたってよろこんでました！」

紬「そうそう、最近の唯ちゃんの追い上げはすごいわね……前に返ってきた１０月の河合模試、澪ちゃんあおざめてたもの」

憂「お姉ちゃんはやればできる人ですから」

純「やるまでが大変そうだけどね…」

紬「……やっぱり、守るものができると違うのかしら？」にこっ

憂「そうですね、梓ちゃんのためにがんばるって夜遅くまで机に向かってますし」

純「いいですねえ、幸せそうで…」

375 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:33:29.05 ID:bIS1X0Ao

紬「そうそう、梓ちゃんはクラスでどんな感じなの？やっぱり付き合ってから変わった？」

純「なんて言うか、あんなのろける子だとは思わなかった…」あせっ

憂「えっ、でもお姉ちゃんと梓ちゃんが仲良くしてる話きくとほっこりするよ」

純「憂が助長させてんじゃん……ってか聞いて！こないだ梓が『帰りの電車でいちゃつくカップルにむかつかなくなった』って！」

憂「あ、あははは…」

純「もう、最近の梓はちょーしのってんだよぉ！うらやましくないし！うざいだけだし！ ……はぁ」

紬「まぁまぁ……純ちゃんみたいに気づかいできる人なら、そのうちいい人があらわれるよ」にこっ

憂「そうだね、そしたら私にも教えてね！」

純（この二人の純粋さはほんと自己嫌悪におちいってくる……うぅ）

376 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:33:55.80 ID:bIS1X0Ao

純「でも梓もさ、なんていうか丸くなったよね」

紬「えっ……とげとげしてたの？」

純「はい。こう、毛を逆立てた猫みたいに、さわろうとするとふしゃーっ！って」

憂「純ちゃん、嘘はだめだよ」くすっ

紬「そうなの？私、さわってみたい！」きらっ

憂「紬さん……」

純「ま、まあ。でも１年の時とかさ、けっこう壁つくるタイプだったじゃん？」

憂「うーん…そう、かな？」

377 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:34:22.69 ID:bIS1X0Ao

純「でもほら、だんだん……こう、クラスであずにゃんって呼ばれ始めたときとか」

紬「クラスでもあずにゃんって呼ばれてるの？」

純「いや、たまにからかって呼ぶだけですよ。本人すごい嫌がりますし」くすっ

憂「あれ？でもあずにゃんって呼ばれるの、梓ちゃんそんな嫌がってないよね？」

純「それは……憂のお姉ちゃんだから、じゃない？そういう意味じゃすごい気に入ってるんだよ、たぶん」

紬「ふふ、なんだか唯ちゃんに名前付けてもらった飼い猫みたい」

純「それ本人聞いたら絶対怒りますよ？」くすっ

378 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:34:49.55 ID:bIS1X0Ao

純「口じゃ言わないけどさ、梓って絶対“あずにゃん”に愛着持ってるよね」

憂「いいなあ……私もなにかあだ名とかないかな」

紬「……う、ういにゃん？」

憂「紬さん、それ梓ちゃんのままですよ！」

純「ぷふっ…ういにゃんって……！」くすくす

紬「そうね。憂ちゃんは憂ちゃんだもの、あだ名なんて付けられないよ」にこっ

純「――あ」

憂「？」

純「時間！もう四時だし！」

憂「あ……ぜんぜん気づかなかった」

379 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:35:16.31 ID:bIS1X0Ao

紬「ごめんなさい、引きとめちゃって…」

純「いえいえ、楽しかったですよ。なんていうか、新鮮でした！」

憂「そうだね、こうして話す機会ってめったに……あ」

純「ん？どしたの」

憂「……紬さん、あの曲って」

純「ああー、さっき憂がアカペラで熱唱してたあれ？」

憂「も、もう！純ちゃんわすれてって…！」かあっ

純「あはは…ごめんごめん」

紬「I'm singin' in the rain　Just singin' in the rain――♪」

憂「あ……それです」

380 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:35:43.17 ID:bIS1X0Ao

純「お、おお……うまいですね」

紬「雨に歌えば。昔の映画の主題歌なの。……お母さんと、小さいころ見た映画でね」

憂「そうなんですか……ありがとうございます、ずっとメロディ残ってたんで気になってたんです！」

純「雨って……そういえば、もう上がってるね。話し込んでて気づかなかったよ」

憂「そうだね……じゃあ、一緒に帰ろっか？」

純「いいねえ。きょうジャズ研ないし、どっか寄って帰ろうよ」

憂「うん、じゃあ駅前通りのアイス屋さんなんて――」

ガチャ

381 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:36:10.27 ID:bIS1X0Ao

唯「あ……うい！純ちゃんもきてたんだあ！」ぎゅうっ

純「きゃ……と、突然ですねっ」

梓「あれ。憂たちどしたの？」

憂「あ、忘れもの届けにきただけだから……ああそうそう、純ちゃんはワークを」

純「げっ。ぜんぜん進まなかった…」ずーん

梓「締め切りぎりぎりになって始めるから苦労するんだよ。そんなんじゃ唯先輩みたくなるよ？」

唯「あずにゃんしどい……」うるっ

純「じゃあまあ私たちは帰るから、また明日ね！」

梓「はいはい。また明日ね」くすっ

ガチャ

382 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/04(土) 10:36:36.91 ID:bIS1X0Ao

梓「……ところで」

紬「？」

梓「ムギ先輩、さっきまでどんな話してたんですか？」

紬「……まあいいじゃない。それより梓ちゃんも唯ちゃんも、りっちゃんたち来るまでお茶にしない？」

梓「あ、絶対ごまかしましたね！気になりますよっ」

唯「いいじゃんあずにゃん、ムギちゃんきょうのおかしは？」

紬「……あ、ごめんね。一つ足らないかも…」

唯「……えー？」しゅん

紬「さっきね、純ちゃんと……ういにゃんにあげちゃったから」くすっ

梓「なんですかそのあだ名！？」

つづく。

383 ： ◆ywkhR7Exfw ：2010/12/04(土) 10:42:32.94 ID:bIS1X0Ao

読んでくれた人ありがとう
唯梓のいない唯梓を試しにつくってみました
次は好きな食べ物の話か、好きな音楽の話か、好きな季節の話にするかも

参考URL
　http://www.youtube.com/watch?v=D1ZYhVpdXbQ

384 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/04(土) 10:44:40.55 ID:Gz7975co

おつー
ういにゃんさん・・・

385 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/04(土) 10:58:28.16 ID:.T.8BtEo

乙
次も期待

386 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/04(土) 11:27:51.74 ID:05SKQ0Yo

僕の心がほっこりしました

387 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/04(土) 12:57:58.57 ID:YBSitqI0

おつ～
相変わらずの素晴らしいクオリティ……

388 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/04(土) 13:57:37.41 ID:sEynMAAO

とみおばあちゃんがと、みおばあちゃん

に見えたｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

389 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/09(木) 19:41:23.99 ID:3vsPcQAO

唯先輩まだかなぁ

390 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:08:52.34 ID:RcWpeKko

#8「ろくねんごのはる！」

ひらさわけ！

梓「おはよう、唯」

唯「……」

梓「なにか食べる？」

唯「……」ふるふるっ

梓「……じゃあ、もう少しこうしてる？」

唯「……」こくっ

391 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:10:53.47 ID:RcWpeKko

唯「……」つんつん

梓「ん？どうしたの」

ぎゅっ

梓「…………よしよし。いいこいいこ」

唯「……」にこっ

梓「きのうの雨、つよかったね」

唯「……」

梓「せっかく咲きそうな桜、散っちゃうね…」

唯「……」

梓「散る前にさ、お花見に行こっか」

唯「……」

392 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:13:02.46 ID:RcWpeKko

梓「……大丈夫だよ。さすがにもう、誰もいないでしょ」

唯「………」ぎゅっ

梓「それに、もし何かあったら……私が、唯のことなんとかするし」

唯「………」にこっ

梓「……じゃあ、もう少ししたら朝ごはん作るね」

唯「………」ぎゅー

梓「……はいはい」くすっ

唯「……」にこっ

393 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:15:08.25 ID:RcWpeKko

唯「……」

梓「……おきよっか」

唯「……」こくっ

唯「……」ぐいっ

梓「え？　……はい」

唯「……」かきかき

　唯〔スカイタワーいこうよ！〕

梓「いいね。まだ時間あるし、天気もいいもんね」

394 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:17:15.09 ID:RcWpeKko

さんじゅっぷんご！

梓「できたよ」

唯「！」

梓「ありあわせだし、憂ほどうまくないけどさ…」

唯「……」ふるふるっ

梓「これぐらいでいい？もうちょっとたべれる？」

唯「……」こくっ

梓「ふふ、じゃあこのぐらい？」

唯「……」にこっ

梓「いっぱい食べて早く元気になりなさいね、ゆい」にこっ

唯「……」くすっ

395 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:19:16.93 ID:RcWpeKko

梓「……」もぐもぐ

唯「……」もぐもぐ

梓「……どうかな？」

　唯〔うん、シャケすごくおいしい！〕

梓「でもそれ、昨日のあまりだよ？」くすっ

唯「……」ふるふるっ

梓「そう……それならよかった」

　唯〔朝はごはんだね！〕

梓「そうだね。唯のおかげで私もごはん派になったもん」

　唯〔ごはんはすごいよ！ｖ〕

梓「あは……なつかしいなあ」

396 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:21:17.72 ID:RcWpeKko

　唯〔高校の時だよね〕

梓「そうだね…月日がたつのは早いなー……」

唯「……」

梓「……」

唯「……」

梓「……ごめん」

唯「？」

梓「変なこと思い出しちゃったかな」

397 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:23:24.50 ID:RcWpeKko

唯「！ ……」ぶんぶんっ

梓「いいって、別に……ってか携帯充電しといてよ？外だと筆談やりづらいし」

　唯〔そうだね〕

梓「……えっと、食べ終わったら薬もってくるね」

唯「……」こくっ

梓「あ。メール」

唯「？」

梓「憂が来るって。なんか持ってきてほしいものある？って」

唯「…………」

梓「無理して考えなくていいよ」くすっ

398 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:25:26.39 ID:RcWpeKko

唯「……」かたっ

梓「ありがと、じゃあお皿洗いはまかせるね。布団ほしてくる」

唯「……」こくっ

唯「……」ざー

唯「……」ごしごし

唯「……」きゅっきゅ

唯「……」

唯（……つらそうな顔、してたな…）

唯「……」ごしごし

唯（……わたしのせいだ…）

唯「……」きゅっ

399 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:27:32.15 ID:RcWpeKko

梓「おまたせ！」

唯「………！」

梓「そんなびっくりしないでよ――あ」

唯「？」きょとん

梓「……無理、しないでよ」

唯「……？」くすっ

梓「目、あかくなってるじゃん」

唯「……」すっ

梓「……洗剤が目に入った、の？」

唯「！ ……！」こくっこくっ

梓「……だったら、いいけど」

400 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:29:37.33 ID:RcWpeKko

　唯〔きがえてくるね〕

梓「うん。部屋かたしとくね」

唯「……」こくっ

梓「……唯」

梓「……あ。メールきてる」

　憂〔電話できる？〕

梓「なんだろ。病院の予約のことかな…」

ぷるるるっ

憂『もしもし？』

梓「おはよう。どしたの？」

憂『お医者さんのことなんだけど。今日、臨時休診日なんだって』

401 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:31:44.04 ID:RcWpeKko

梓「そうなんだ…じゃあ次はいつになるの？」

憂『あさってでいいんじゃないかな、梓ちゃん空いてるよね？』

梓「空いてなくても空けるよ」

憂『ふふ、ありがと。お姉ちゃんの具合はどう？ご飯たべれてる？』

梓「うん、前よりはね……今日もいつもよりは多めに食べてたし」

憂『梓ちゃんが作ったからだよ、きっと』

梓「そう、だったらいいけどね……あは」

憂『薬はちゃんと飲んでる？』

梓「うん、大丈夫。ほとんど付きっきりだし……トイレ以外は」

憂『お風呂は？』くすっ

梓「……そんなことよりさ、」

憂『ごまかしたでしょ』くすくす

梓「うるさいなあっ」

402 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:33:44.80 ID:RcWpeKko

憂『……きょうね、掃除してたら』

梓「うん」

憂『U&Iの楽譜が出てきて』

梓「えっそれって高校の時の？」

憂『そうだと思うよ、手書きだったし』

梓「うわー懐かしいな……もう６、７年前だよね、それ」

憂『……うん』

梓「………」

憂『……お姉ちゃんの歌声、聴きたいなって』

梓「……うん」

憂『見てたら、思っちゃって』

梓「うん……そう、だね」

403 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:35:54.50 ID:RcWpeKko

梓「……あせっちゃダメだよ」

憂『うん……つらいのは、お姉ちゃんだもん。わかってる』

梓「……私だって、ときどき音源聞き返しちゃうけどさ」

憂『……梓ちゃんも、無理しないで』

梓「私は大丈夫だよ。それにさ、私までへこんでるわけにいかないじゃん」

憂『……うん』

梓「唯だって、あれで強がってるとこあるし」

憂『……にてるね、夫婦だね』くすっ

梓「え、それってどういう――」

404 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:37:55.50 ID:RcWpeKko

とんとん

梓「あ……唯」

　唯〔だれ？〕

梓「憂だよ。……ごめん、そろそろ唯と出かけるから」

憂『うん、わかった』

ぴっ

405 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:39:56.19 ID:RcWpeKko

唯「……」

梓「うん。じゃ、いこっか」

唯「……」こくっ

梓「あのさ……」

唯「？」

梓「………」

唯「………」

梓「……やっぱ、いいや」

唯「……」こくっ

406 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:41:56.93 ID:RcWpeKko

じゅうたくがい！

梓「晴れてるねー」

唯「……」

梓「日差し、きもちいいね」

唯「……」

ぎゅっ

梓「……うん、そうだね」くすっ

ぎゅっ

唯「……」

てくてく

てくてく

407 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:44:03.64 ID:RcWpeKko

梓「見て、桜すごい」

唯「……！」

梓「写メとろっか」

唯「……♪」

たったったっ

梓「ちょ…ゆい、走らないでよ」くすっ

唯「……！」ぐいっ

梓「……一緒にとる？」

ぎゅっ

唯「……」にこにこ

梓「いくよー、ほらもっとくっついて……」

唯「……！」

カシャ

408 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:46:09.30 ID:RcWpeKko

梓「……あはは、目がはんびらきじゃん」

唯「……」くすくす

梓「撮りなおそっか？」

唯「……」ふるふるっ

梓「？　どうして？」

唯「……」ぽちぽち

梓「……？」

　唯〔かわいいよ、眠そうにみえるけど…笑〕

梓「……もう」くすっ

409 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:48:13.05 ID:RcWpeKko

唯「……」てくてく

梓「……一回にぎるのは“はい”で、二回は“いいえ”」

唯「……」ぎゅっ

梓「……言わなくてもさ、なんとなくわかるけどね」

唯「……」にこっ

ぎゅっ　ぎゅっ　ぎゅっ

梓「……？」

唯「……」ぽちぽち

　唯〔アイシテルのサインって。りっちゃん言ってた〕

梓「……古いよ」くすっ

ぎゅっ

唯「……」にこっ

410 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:50:21.90 ID:RcWpeKko

梓「ね、橋の下みて」

唯「……！」

梓「すごいね……桜の花びらがじゅうたんみたい」

唯「……」きらきらっ

梓「……乗れそう、とか思った？」

唯「……」くすっ

ぎゅっ

梓「まったく……子供みたいだよね」

唯「……」ふるふるっ

ぎゅっぎゅっ

梓「……あは」

ぎゅっ

唯「……」にこっ

411 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:52:29.64 ID:RcWpeKko

梓「……車の通り、多いねえ」

唯「……」こくっ

梓「光化学スモッグってさ、昔あったよね」

唯「……」ぽちぽち

　唯〔あれは夏だよー〕

梓「知ってるよ。……けど、ここ数年聞いてないなーって」

唯「……」

梓「公園とかで遊んでてさ、わけわかんないのに帰らされて」

唯「……」こくっ

梓「なんか、怪獣みたいなのだと思ってた」くすっ

唯「……」くすくす

412 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:54:38.30 ID:RcWpeKko

唯「……」ぴょんっ

梓「ちょ……どうしたの？」くすっ

唯「……」ぴょんっ　ぴょんっ

梓「……あはは、昔やったねえ」

唯「……」ぽちぽち

　唯〔このままタイルの茶色いとこだけ踏んで行こうよ！〕

梓「はいはい…」にこっ

413 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:56:42.01 ID:RcWpeKko

唯「……」ぴょんっ　ぴょんっ

梓「……」ぴょんっ　ぴょんっ

唯「……」ぴょんっ

梓「……二十歳すぎてそんなこと言い出すの、唯ぐらいだよ」くすっ

唯「……」にこにこ

梓「……」ぴょんっ

唯「……」にこっ

ぎゅっ

梓「……えへへ」

414 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 07:58:43.87 ID:RcWpeKko

唯「……」ぽちぽち

梓「？」

　唯〔このままこの橋を渡れたら、きっといいことあるよ〕

梓「……あは」

ぎゅっ

唯「……」ぱあっ

ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ

梓「……ふふっ」

梓「せーのっ」

ぴょんっ

415 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:00:50.82 ID:RcWpeKko

てんぼうだい！

梓「ついたねえ」

唯「……」

梓「なんかたべる？」

唯「……」ふるふるっ

梓「……そっか。じゃあ、行こっか」

唯「……」ぎゅっ

416 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:02:59.55 ID:RcWpeKko

梓「……だれもいないね」

唯「……」こくっ

梓「あ、入り口に――」

ぎゅっぎゅっ

唯「……」てくてく

梓「……ふふ、前ここでころんだよね」

　唯〔少しは成長したよ！〕

梓「あはは、わかってるよ」

唯「……」くすくす

417 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:05:05.20 ID:RcWpeKko

梓「……」

唯「……」

ぎゅっ

梓「？」

唯「……」にこっ

梓「……ふふ」

418 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:07:06.04 ID:RcWpeKko

梓「……風の音、強いな…」

唯「……」こくっ

梓「……」

唯「……」

　ぎゅうっ

梓「……どうしたのさ、抱きついたりして」

唯「……」ぎゅー

梓「……もう」

唯「……」なでなで

梓「……」

唯「……」なでなで

419 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:09:15.74 ID:RcWpeKko

梓「……」

唯「……」なでなで

梓「……ごめんね」

唯「……」

梓「……ごめんなさい…」

唯「……」なでなで

梓「……つらいのは…唯、なのにね……ぐすっ」

唯「……」ぎゅうっ

ぎゅっ　ぎゅっ

420 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:11:24.47 ID:RcWpeKko

梓「…あ……」

ぎゅっ　ぎゅっ　ぎゅっ

唯「……」にこっ

梓「……あは」

唯「……」にこっ

梓「……泣かないでよぉ、そんなっ、顔でさ…」

唯「……」

ぎゅっ

梓「……」

唯「……」

ちゅ

421 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:13:34.19 ID:RcWpeKko

梓「……」

梓「……ありがと」ぎゅっ

唯「……」にこっ

梓「……」

唯「……」

ぎゅっ　ぎゅっ　ぎゅっ

梓「……でしょ？」くすっ

唯「……」

唯「……」にこっ

422 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:15:42.28 ID:RcWpeKko

梓「……１８歳の誕生日にも、ここ来たよね」

唯「……」

梓「なんかね……その時は、なんでもできそうな気がしてた」

唯「……」

梓「うまくいくって、そう信じてた」

唯「……」

梓「街の灯が星空みたいで、空を飛んでるみたいだった」

唯「……」こくっ

梓「……空も、飛べそうな気がした、のかな」

唯「……」

423 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:17:45.01 ID:RcWpeKko

梓「……」

唯「……」

梓「……月日がたつのって、早いね」

唯「……」こくっ

梓「あっという間だったね」

唯「……」

梓「……私、もう23歳だよ」

唯「……」

梓「…大人に、なれてないな……」

唯「……」

　ぎゅっ

梓「……あは。唯、ひどい」

唯「……」くすっ

424 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:19:54.69 ID:RcWpeKko

唯「……」つんつん

梓「？」

　唯〔うまく行くよ。絶対、みんな元通りになるよ〕

梓「……そう、かな」

　唯〔だってあの橋渡れたじゃん！笑〕

梓「……子どもみたい」くすっ

唯「……」にこっ

425 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:22:00.74 ID:RcWpeKko

梓「……よく、さ」

唯「……」

梓「変わっても、変わらずにいれるかなって話、したじゃん」

唯「……」こくっ

梓「重なってると、おもう？」

　ぎゅっ

梓「……そう、かな」

唯「……」

唯「……」

梓「……」

唯「……」ぽちぽち

　唯〔ギター、弾こうかな〕

426 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:24:09.50 ID:RcWpeKko

梓「……大丈夫？」

唯「……」こくっ

　唯〔私たちが変わってないって、確かめたい〕

梓「………うん」

唯「……」

梓「……」

　唯〔音を重ねてみたいです〕

梓「………そうだね」

　ぎゅっ

427 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:26:18.43 ID:RcWpeKko

唯「……！」ぱあっ

梓「……久しぶりの、ゆいあずだね」

唯「……」にこにこ

　ぎゅっ

梓「……えへへ」

唯「……」にこっ

428 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:28:27.13 ID:RcWpeKko

梓「……人、多くなってきたね」

唯「……」

梓「ごはん食べて、帰ろっか」

唯「……」

梓「……憂もさ、待ってるよ」

唯「……」こくっ

梓「……あのアイス屋さん、寄ってみよっか？」

唯「……！」ぱあっ

梓「もう、わかりやすすぎるよ」くすくす

唯「……」にこっ

429 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:30:31.43 ID:RcWpeKko

かえりみち！

梓「……」てくてく

唯「……」てくてく

梓「陽、のびたね」

唯「……」

梓「こうやって一緒にこの道通るとさ、昔みたいだよね」

唯「……」こくっ

430 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:32:34.18 ID:RcWpeKko

梓「あ、あのアイス屋だ」

唯「！」

梓「……まだやってるんだね、もう十年近くたつのに」

唯「……」

梓「……変わらないね」

唯「……」こくっ

431 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:34:37.88 ID:RcWpeKko

梓「はい。ストロベリーとバニラだよね？」

唯「……」にこっ

梓「ほんと好きだねえ」

唯「……」ぺろぺろ

梓「……私とどっちが――」

ぎゅっ

梓「……質問させてよ」くすっ

唯「……」にこっ

432 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:36:43.57 ID:RcWpeKko

唯「……」じいーっ

梓「……ひとくちほしい、とか言うんでしょ」

唯「……」こくっ

梓「もう。しょうがないですね、唯先輩は。特別ですよ？」くすっ

唯「……！」ぱあっ

梓「あははっ」

唯「……」くすくす

433 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:38:53.23 ID:RcWpeKko

唯「……」

梓「……」

唯「……」すっ

梓「うん、貸して。食べとくから」

唯「！」

梓「じょーだんだよ」くすっ

　唯〔迷惑ばっかかけてごめんね〕
　唯〔でもね、普通にあずにゃんと過ごせるのはうれしいかも〕

梓「……そうだね」

梓「すごいスケジュールだったもんね…」

434 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:43:39.05 ID:RcWpeKko

唯「……」

梓「……通帳のゼロの桁を見てさ、一緒にはしゃいだり」

唯「……」くすっ

梓「ふわふわをメジャーで出した日とか、叙々苑でお祝いしてさ」

唯「……」

梓「でも、高校のころみたいにギターだけ弾いてた時の方が……楽しかった、かもね」

唯「……」

唯「……」ぽちぽち

　唯〔歌いたいよ〕

梓「……ごめんね。違う話しよっか」

唯「……」ふるふるっ

　唯〔大丈夫。前ほど、つらくないから〕
　唯〔あずさがいてくれるし〕

梓「……それなら、いいけど」

435 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:45:45.59 ID:RcWpeKko

　　◆　　◆　　◆

憂「お待たせ、お姉ちゃん」

唯「……」にこっ

梓「もう、暗くなっちゃうとこだったよ？」

憂「ごめんね……せっかくだし、晩ごはんいいのにしたくって」

梓「期待していい？」くすっ

憂「うん……まかせて」にこっ

唯「……」ぱあっ

憂「あはは、楽しみにしててね」

436 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:47:55.68 ID:RcWpeKko

憂「じゃあ、病院いこっか」

梓「……あ、ごめん。ちょっと私はずす」

憂「えっ、どうしたの？」

梓「ちょっと、東京のマンション行ってくる」

憂「なにか荷物とか？」

梓「……久しぶりに、ギター弾いてみたくって」

憂「えっ――」

唯「……」ぶいっ

437 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:49:51.80 ID:RcWpeKko

憂「……そうなんだ、お姉ちゃんと？」ぱあっ

梓「うん。腕がなまってるかもだけどね」くすっ

憂「……よかったら、聴かせてね」

梓「真っ先に聴かせたげるよ。……ね？」

唯「……」こくっ

憂「ふふ、楽しみにしてるね」にこっ

438 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:50:18.47 ID:RcWpeKko

梓「じゃあ、またあとでね！」

憂「こっち着くの何時ぐらいになるかな？」

梓「片道一時間半だし、８時ぐらいかな」

憂「わかった。……あ、そうだ。お願いがあるんだけど」

梓「なに？」

憂「……これ」

唯「……！」

梓「うわ、なつかしい……ふわふわのスコアじゃん！」

439 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:50:45.37 ID:RcWpeKko

憂「電話で話してたあれ、ちょっと持ってきてみたんだ」

唯「……」ぱあっ

梓「あは……ここ、私が書いたメモだ」くすっ

憂「あの、よかったらさ……」

梓「うん。家ついたら、弾いてみるね」にこっ

唯「……」ぶいっ

憂「ほんと？ ……なんか、どきどきしてきちゃった」くすっ

440 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:51:12.03 ID:RcWpeKko

憂「そろそろ診察時間だから、行ってくるね」

梓「うん……唯をよろしくね」

憂「うん。じゃ、またね」

唯「……」にこっ

441 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:51:38.74 ID:RcWpeKko

でんしゃのなか！

梓（……唯、元気そうでよかったな…）にこっ

梓（でも……ちゃんと唯の病状は知っときたいな）

梓（まあ、どのみち近親者しか診察受けられないけどね…）

梓（……妻です、とかね）

梓「……ふふっ」

442 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]：2010/12/10(金) 08:52:05.44 ID:RcWpeKko

梓（あ。メール来た）

　唯〔憂になつかしい写真もらったよ！〕

梓「わ……」

梓（……これ、私が高校卒業した時だ…）

　唯〔あずにゃん、目がはんびらき！笑〕

梓「……ふふっ」

梓（……演奏、がんばらなきゃ）

梓（変わっても、変わらないように……）

つづく。

443 ： ◆ywkhR7Exfw ：2010/12/10(金) 08:52:49.20 ID:RcWpeKko

読んでくれた人ありがとう
もう半分近いんで、そろそろちょっとずつ本題に入っていこうと練ってます
でもVIP向けの長編書いてて筆が遅くなってますね････すいません
次は純ちゃんがドライブするか、唯と梓がお散歩に行くか、五人でラジオに出る話にする

444 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/10(金) 09:28:59.12 ID:llxvzyQ0

乙です
リアルタイムでどきどきしながら読んでたぜ！　一体唯達に何が……
続き楽しみにしてます

445 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/10(金) 09:45:29.64 ID:ceqTAYDO

やだなにこわい

446 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/10(金) 14:35:50.37 ID:AR43m6AO

ｖｉｐにあった唯がしゃべれないＳＳを思い出した

この唯はどうしてしゃべれなくなってしまったのか！？

447 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/15(水) 23:39:11.60 ID:H/ZtrAAO

唯（あずにゃんまだかなぁ）

448 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2010/12/21(火) 17:30:15.24 ID:Eweds/6o

生存報告
このごろ立て込んでるんで23日～25日までに時間取れたら投下します。。
せっかくだし時事ネタ（クリスマス、年越し、初詣とか？）やりたいけど、時間とれるかな････。

449 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/21(火) 17:52:10.28 ID:hsWKB6I0

おお～
楽しみにしてます

450 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/28(火) 00:35:15.27 ID:gWMqeewo

かゆ

　　　　　　　　　　　　　うま

451 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします ：2010/12/29(水) 01:05:41.91 ID:d6X.v1Q0

まだですか唯先輩・・・私もう待てません・・・

452 ：以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]：2010/12/29(水) 11:57:18.45 ID:qkoFpKQ0

焦らなくていいですよ、唯先輩。
私、いつまでも待っていますから。

453 ：あはっぴぃにゅうにゃぁ２０１１！ [sage]：2011/01/02(日) 22:44:14.16 ID:ax2N0Aw0

今年もよろしくお願いします、唯先輩

454 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/05(水) 21:07:16.92 ID:tsRz.vM0

ほ

455 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/08(土) 00:34:21.51 ID:55ibtzMo

そろそろ生存報告ぐらいは欲しいところ

456 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2011/01/08(土) 01:51:44.12 ID:wyDYgoM0

一方的に楽しませてもらってるんだから、続いても続かなくても気長に待とうよ。

457 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 01:44:30.22 ID:r8dh6CMo

##「にねんとすうかげつご？」

あけがた！

唯「……ふぁ」

梓「……あれぇ……いま、なんじー…？」

唯「…４じ……あ、５じだった･････」

梓「……んー…まだねれるよね…」

唯「そうだね……」

梓「………」

唯「………」

458 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 01:49:31.38 ID:r8dh6CMo

唯「……んー」

梓「……ゆいー、めーるきてるよ……」

唯「とってぇ……」

梓「……はい」

唯「･････りっちゃんからぁ」

梓「……なんだった？」

唯「あけおめ、って。はつもうで、いこって」

459 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 01:54:32.35 ID:r8dh6CMo

梓「……そっかあ。年あけたんだよね…」

唯「あは…もう2012年だっけ？」

梓「2013年だよ。平成25年だってば」

唯「あ、そっか…あは」

梓「もう、年明けそうそうしっかりしてってば」

460 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 01:59:33.09 ID:r8dh6CMo

唯「……」

梓「……」

唯「……らーららっらっ　らーららっらっらあー」

梓「……」

唯「らーららっらっ　らーららっらっらあー」

梓「……」

唯「うぇないるっきゃっとぅゅー　おーぅばっあいどんのーわっりーる」

梓「……マイブラ？」

唯「……ねむれないよぉ」

梓「ひつじでもかぞえたら？」

唯「やだ。……おはなししよ？」

梓「……うん」

461 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 02:04:33.79 ID:r8dh6CMo

唯「……もう2013年かあ」

梓「そだね……月日がたつのってはやいね」

唯「あっというまだったねえ…」

梓「もう私も二年だよ」

唯「そっかあ…なんだか、かわらないねえ」

梓「････親戚のおばさんみたい」

唯「まだ去年って感じするよ。実感ない」

梓「それ、卒業するときも言ってたね」

唯「地デジって去年だっけ？」

梓「それはおととしだよ」

唯「そっかぁ……はあ」

462 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 02:09:34.47 ID:r8dh6CMo

梓「テレビみないしいいじゃん」

唯「うーん……たまにみたくなる」

梓「なにを？」

唯「なにをっていうか………なんか、テレビって、なきゃいけないかなって」

梓「うーん…そういうもの、かな？」

唯「でも、すきだったよ。こうやって明け方とかに目が覚めたときに、へんなのやっててさ」

梓「通販とか？」

唯「そうそう。じゃぱねっとたかたがふたんします！」

梓「あはははっ」

唯「あずにゃんのめんどうをふたんします！」だきっ

梓「きゃっ」

463 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 02:14:35.47 ID:r8dh6CMo

唯「……えへー」ぎゅー

梓「……ふふっ」

唯「……いちねんまえとかさ、バイトでいそがしくって」

梓「うん」

唯「去年のクリスマスの前とか」

梓「････おぼえてんじゃん」

唯「うち帰って、だれもいない部屋でテレビだけつけて」

梓「……」

唯「世界の天気予報とかやってるの。サンフランシスコは今日も晴れ、なんて」

梓「……そっか」

464 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 02:19:36.25 ID:r8dh6CMo

唯「なんかね、人の声とかききたくなくて」

梓「……」

唯「ＮＨＫばっかつけてた。世界の天気とか。すーごいきれいな街とか映っててさ」

梓「……わかるなあ」

唯「……サンフランシスコ、はれてるといいね」

梓「……はれてるよ。きっと」

唯「そっか、ありがと。･･･････すきー」ぎゅっ

梓「えへへ」

465 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 02:24:49.91 ID:r8dh6CMo

唯「……そろそろ日の出かな」

梓「もう少しあと…かな？　しらべてみよっか」

唯「いいよ。いつか明けるよ」

梓「そっか、それもそうだね」

唯「はれるといいね」

梓「はれるよ」

唯「なんで？」

梓「……昨日だって、そうだったじゃん」

唯「あは…昨日といっしょかあ」

梓「いや？」

唯「んーん……･････どうなのかな」

466 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 02:29:50.56 ID:r8dh6CMo

梓「………」

唯「……和ちゃん、就活はじめるって言ってたな」

梓「就活……私も考えないと、いけないよね」

唯「……りっちゃんたち、どうするかな」

梓「話さないの？」

唯「避けてるとこ、あるかも」

梓「でも･･･バンドは終わらせちゃいけないと思う」

467 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 02:34:51.32 ID:r8dh6CMo

唯「あは…あずにゃんらしくないよ」

梓「どこが」

唯「あずにゃんだったら、就活始めようって言うかなって」

梓「･････言ってほしかったの」

唯「わかんないよ」

梓「………」

唯「でも、私も放課後ティータイムはやめられない、かな」

梓「……うん」

唯「だって、放課後ティータイムは、……わたしだもん」

梓「……」

唯「わたしじゃないぐらい、わたしなんだよ」

梓「……そう、だね」

468 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 02:39:52.30 ID:r8dh6CMo

唯「……あずさを好きなのも、わたしなんだよ」

唯「でも……なんだろ、わたしが聞こえなくなっちゃうのがこわい」

梓「……」

唯「……」

梓「私は聴くよ」

唯「……なにを？」

梓「なんでも」

唯「……あずにゃん、音楽好きだもんね」

梓「そういうことじゃなくて――やっぱいいや」

唯「えー、なあにー？」

梓「それに、唯の方が音楽好きだもん」

469 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 02:44:53.10 ID:r8dh6CMo

唯「あずにゃんだってすきだよ」

梓「……どういう意味なの」くすっ

唯「あずにゃんがすきってこと！」

梓「………酔ってるでしょ」

唯「チューハイ飲んだもん」

梓「去年の話じゃん」

唯「去年って数時間前じゃん」

梓「……ぷふっ」

唯「くふふっ……」

梓「……へんなとこでわらわないでよ…ふふっ…」

唯「あずにゃんだってぇ…」

470 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 02:49:54.34 ID:r8dh6CMo

梓「てかさ。そろそろ夜が明ける」

唯「あ……そうかも」

梓「みてみる？」

唯「みようよ」

梓「ねむくない？」

唯「だいじょうぶ」

梓「そとさむいよ」ぎゅ

471 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 02:54:54.84 ID:r8dh6CMo

唯「……あったかいよぉ」

梓「あは、こどもみたい」

唯「あずにゃんに言われたくないもん」

梓「ほんとに二十歳なの？」くすっ

唯「……あずにゃんだって幼いし」

梓「おさなくないってば」

唯「そういうとこが」

梓「……まったく」

472 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 02:59:55.56 ID:r8dh6CMo

唯「ほら。すねた」

梓「すねてません」

唯「ごめんねあずにゃん。おこった？」

梓「おこってないもん」

唯「……かわんないなあ」

梓「変わったもん。背とか、からだとか」

唯「うっそだあ」

梓「唯はずっと一緒だからわかんないんだよ」

唯「そうなのかなあ」

梓「……そうだよ」

唯「…………」

ぎゅっ

473 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 03:06:25.68 ID:r8dh6CMo

梓「･････どうしたの」

唯「………」

梓「………」なでなで

唯「……いちねんまえのクリスマスのこと、おぼえてますか」

梓「おぼえてますよ、ゆいせんぱい」

唯「あのときはごめんね」

梓「･････勘違いしてたのは、私の方だったじゃん」

唯「ううん。でもテレビの話したら、思い出しちゃって」

梓「……そっか」

唯「あの日もね、テレビみてたの」

梓「……ごめんね」

474 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 03:11:26.66 ID:r8dh6CMo

唯「ねぇあずにゃん」

梓「なんですか、ゆいせんぱい」

唯「ずっと一緒だと、気づかずに変わっていけるのかな」

梓「それは……どうなんだろうね」

唯「ほんとはね、変わりたくない」

梓「……」

唯「なにが……なにがなのか、わかんないけど」

梓「うん」

唯「だけど、このままじゃいけないって気もしてる」

梓「……うん」

475 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 03:16:28.01 ID:r8dh6CMo

唯「私、音楽以外思いつかないもん」

梓「･･･私だって、唯の歌が聴きたい」

唯「趣味、なのかなって思ったけど」

梓「うん」

唯「……クリスマスのこととか、ケンカみたくなっちゃったこととか」

梓「……うん」

唯「放課後ティータイムにも、終わりはくるのかな」

梓「･･････」

唯「……あはは、いつまでも高校生みたいな気分じゃだめだよね」

唯「卒業、しなきゃいけないと思う？」

梓「……うそつき」

476 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 03:21:28.70 ID:r8dh6CMo

唯「えっ……？」

梓「そんな意味で変わってほしくない」

唯「………」

梓「････才能ないなんて本気で思ってるの？」

唯「………」

梓「ライブのファンレターだって、対バン企画だって、いろいろやってきたじゃん」

唯「……うん」

梓「･････ごめん。変なこと言ったかも」

唯「……そんなことないよ」

477 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 03:23:43.61 ID:r8dh6CMo

梓「でも。私も一緒だよ」

唯「……」

唯「……ねえ、そろそろ夜が明けるよ」

梓「……そうだね」

唯「サンフランシスコ、いつか行ってみたいな」

梓「……そう、だね」くすっ

唯「……行ったら、晴れてるよね。むこうだって」

梓「………きまってるじゃん。日本晴れだよ」

唯「ぷふっ、アメリカなのに？」

梓「私がそう決めたの！」

478 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 03:26:00.20 ID:r8dh6CMo

唯「ねえあずにゃん。ベランダいってみよ」

梓「うん……コートもってくるね」

唯「いいよ。はんてんあるじゃん」

梓「そっか。じゃあ、いこ」

唯「……わあ」

梓「……あ」

唯「おひさま、すごいね･･･」

梓「きれいだな…」

479 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 03:26:26.68 ID:r8dh6CMo

唯「……あの向こうにさ、あるかなあ」

梓「あるよ。……たぶん、向こうも晴れてるんじゃないかな」

唯「ライブしたいなあ」

梓「そうだね」

唯「そしたら、テレビにでたいな」

梓「どうして？」

唯「一年前の私が、見てくれそうだから」

梓「……そっか」

唯「ねえ、あずにゃん」

梓「……なんですか、唯先輩」

唯「････わたし、がんばってみる」

唯「りっちゃんや澪ちゃん、ムギちゃんはわかんないけど、一緒にがんばりたい」

480 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 03:26:53.27 ID:r8dh6CMo

梓「……うん」

唯「……手、あったかいね」

梓「唯のもあったかいよ」

唯「････かたいでしょ」

梓「きれいな手だよ」

唯「……アメリカいきたいな」

梓「いつか行こうよ」

唯「……ありがと」

481 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/09(日) 03:27:20.10 ID:r8dh6CMo

唯「初詣まで、もうちょっとねよっか」

梓「そうだね。ねれそう？」

唯「んー、たぶん」

唯「会ったらさ、りっちゃんたちにバンド続けようって言ってみる」

梓「うん。楽しみだね」

唯「きょう、いい天気みたいだからね」

唯「今年、いい年になるといいなあ」

梓「……なるよ、きっと」

唯「････そっかあ。それは楽しみだね！」

梓「じゃあ…おやすみ」

唯「……うん、おやすみ」にこっ

つづく。

482 ： ◆ywkhR7Exfw ：2011/01/09(日) 03:28:43.95 ID:r8dh6CMo

読んでくれた人ありがとう
年末年始は終始バイト漬けで結局何一つ書けなかった････クリスマスネタ、もったいないからどっかで入れたいなあ
しばらく何かいていいかわからん感じだったけど、テーマみたいなのは見えてきた気がするかもですね

長らくお待たせしてすいません　11日以降に本格的に再開します
次は聡のバンドの話か、ニコ生かUStreamの話か、中野部長の話にするかも！

483 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/09(日) 03:37:21.58 ID:IRGW5vUo

おかえり
ゆっくりでもいいから行ける所まで行ってほしいです

484 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/09(日) 11:38:07.15 ID:pmQ3XYAo

乙乙

485 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/09(日) 11:42:31.47 ID:F0oUm1Mo

乙

486 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/09(日) 12:49:31.69 ID:yD3f/kgo

>>456
知らないと思うけど書いてるだけだとそこまで面白くないんだぞ

487 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/09(日) 17:02:21.58 ID:QbPHjKc0

>>1乙。

今回は５人がプロ目指す切っ掛けとなる上での２人だけの話ね。
唯が自覚し始めて、梓が支える。いい感じです。

>>486

ごめん、SSついて感想で応えるのは良いんだけど、続き続きっていうと
せっかく構想を練ってる>>1さんの負担になるんじゃないかと思った
だけなんだ。

488 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/09(日) 17:31:23.05 ID:RqFPpxxo

乙で、続き待っている

489 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:07:59.24 ID:dFzA0QE2o

>>487
こいつの場合は急かされないと筆が進まないから遠慮なく催促していいと思う

490 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:09:21.14 ID:dFzA0QE2o

##「ごかげつほどまえ？」

えきまえ！

梓「おそいなー…」

梓（……まだ寝てたりとかじゃないよね…？）

梓「………」

梓「……デートなのに」

梓「まったく、唯先輩そういうとこルーズだよね････はぁ」

491 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:09:47.82 ID:dFzA0QE2o

梓「メールしてみようかな…」

梓「……」

梓「……ゆいせんぱい、まだねてるの？　っと」

梓「そーしんっ」

梓「………」

梓「……道に迷ってたりとか？」

梓「って、それはないか…」

憂「……あ、あず…さ、ちゃん？」

492 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:10:14.43 ID:dFzA0QE2o

梓「………わ」

憂「あずさちゃん、こんなところで会うなんてめずらしいね」

梓「………うん」

憂「あれえ、だれか待ってるの？」

梓「ま、まあね…」

憂「もしかしてお姉ちゃん？」

梓「うん…」

493 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:15:45.86 ID:dFzA0QE2o

憂「明日のデート楽しみにしてたもんねえ」

梓「なのにさー、３０分も遅刻してるんだよ唯先輩」

憂「お、おねえちゃんもきょうどんな服着てくか悩んでたんだよ！」あたふた

梓「憂はあわてなくていいじゃん」くすっ

憂「あ。そっか」

梓「そっか、って…」

494 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:20:46.48 ID:dFzA0QE2o

憂「でもかわいいね、あずさちゃんのきょうの格好」

梓「････えへへ。このカーディガンちょっと気に入ってるんだ」

憂「うん、なんだかだきしめたくなっちゃうよ」

梓「あは…唯先輩みたいだね」くすっ

憂「でもねっ、わたしも昨日の夜は姿見の前でひとりファッションショーだったよ！」

梓「なにそれ････っていうか、憂も誰かと会うの？」

憂「えっ…ああっううんなんでもない」ぶんぶんっ

梓「そう…ならいいけど」

495 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:25:47.30 ID:dFzA0QE2o

ごふんご！

梓「唯先輩おそすぎるよっ」

憂「お、お姉ちゃんもたぶんめいっぱいおめかししてるんじゃないかな」あせっ

梓「もーかえっちゃおっかなあ」ちらっ

憂「だっだめだよお…！あず…さちゃんが、帰っちゃったらお姉ちゃん泣いちゃうよ！」あせっ

梓「････ふふ、そうだね。じゃあもうちょっと待ってよっかな」

憂「そ、そうだね、もう少しで来るはずだから！」

梓「はやく来るといいなー」

憂「うん…そう、だね」

496 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:32:23.65 ID:dFzA0QE2o

憂「････ところで、さ」

梓「うん」

憂「あずさちゃんは、その…お姉ちゃんの、どういうとこが好きなの？」

梓「……えー、わかんないよ」くすっ

憂「わかんないって…」しゅん

梓「だからなんで憂が落ち込むのさ」

憂「あっごめんなんでもない」ぶんぶんっ

497 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:37:24.83 ID:dFzA0QE2o

梓「でも本当よくわかんないんだよね」

憂「そうなんだ…」

梓「最初のころとか、ぜんっぜんやる気なくて正直げんめつしてたよ」

憂「反省します…」

梓「･････」

憂「その、お姉ちゃんの代わりにあやまります…」

梓「なんかそのころから憂にいろいろ話してた気がするなあ」

憂「そうだね、仲よかったもんね！」

梓「うん、憂が私のこと応援してくれて、すっごくうれしかったんだよ」にこっ

憂「ええっ、そうなんだ」

梓「自分のことでしょうが…」

憂「ごっごめん、昨日あんまり寝つけなくって…」

498 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:42:25.63 ID:dFzA0QE2o

梓「でもね」

憂「なに？」

梓「なんか、気づいたら唯先輩なしじゃいられないって気持ちだったんだ」

憂「そうなんだ…」にやにや

梓「もう、憂が照れてどうするのっ」

憂「あっ、その……お姉ちゃんのことだし、自分のことみたいなんだよ！」ぶんぶんっ

梓「あはは。…でね、最初はもう唯先輩に会いたくないとも思ったんだ」

憂「ええええ！そっそんなのいやだよ！」

梓「ほんっとに自分のことみたいだね」くすっ

憂「ごめん、その…あずさちゃんがそんな風に思ってたなんて…」

499 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:47:03.12 ID:dFzA0QE2o

梓「嫌いになったわけじゃないよ。……なんていうのかな、好きになりすぎて、こわくて、避けちゃったりとか」

憂「……わかる、かも」

梓「なんか変な態度とっちゃったりして、あとですごいへこんだり…」

憂「……あずさちゃんは、わるくないよ」ぼそっ

梓「ありがと。……なんでなんだろね、ほんと」

憂「なにが？」

梓「唯先輩のことすきだったのが」

500 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:47:29.87 ID:dFzA0QE2o

憂「……ききたい、かも」

梓「練習もしないし、いっつもふらふらしてるし、落ち着きないし、今だって受験勉強してるのかわかんないし」

憂「勉強はしてるよ！昨日だってターゲットの基礎単語おぼえたし！」

梓「………ふふ。よく見てるね、唯先輩のこと」

憂「……お、おねえちゃんだもん！」あせっ

梓「でもね････それでも、唯先輩ってすごいかっこいいなって――」

梓「―――やっぱいいや」

憂「ええっ？！」

501 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:47:56.52 ID:dFzA0QE2o

梓「だって憂にこんな話をしてたらのろけになっちゃうもん」

憂「のろけてよぉ！」あせっ

梓「それに…純が聞いてたらなに言われるかわかったもんじゃないし」

憂「じゅ、純ちゃんはそんな子じゃないよ……」

梓「じょーだんだよ。………っていうか唯先輩、結局こなかったね」

憂「あっその、えっと…」

502 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:48:23.45 ID:dFzA0QE2o

梓「受験で忙しいのに、デートの約束して迷惑だったかな…」

憂「そんなことないよ……すごく、たのしみにしてたし」

梓「楽しみで夜もねむれないぐらい？」くすっ

憂「……う、うん！」

梓「きょう着てく服にめちゃくちゃ悩むぐらい？」

憂「そ、そうだったよ！」あせっ

503 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:49:32.67 ID:dFzA0QE2o

梓「でも、寝坊するんなら意味ないよね……」

憂「･････うぅ」

梓「ほんとはさ、唯先輩は私のことそれほど好きじゃないのかも」

憂「そんなぁ……」

梓「だからもう帰ろっかなあ。唯先輩につたえといて、受験がんばってって」

憂「………！」

ぎゅっ

504 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:49:59.48 ID:dFzA0QE2o

梓「……？」

憂「あっあのね――」

憂「じっじつはわたしは、平沢唯だったのです！」

梓「気づいてましたよ、唯先輩」くすっ

唯「えええっ」

505 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:50:26.09 ID:dFzA0QE2o

唯「えっえっ？！じゃあ、あずにゃんいつから気づいてたの？」

梓「私の目がふしあなだとでも思ってるんですか……はぁ」

唯「ねぇいつ気づいたの？！　ねぇねぇ！」きらきらっ

梓「……最初に話しかけてきたときです。ていうかどう反応していいかわかんなかったですよっ」

唯「……そうなんだ…最初からきづいてくれてたんだ……」にやにや

梓「とーぜんですよ」にこっ

506 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:50:52.68 ID:dFzA0QE2o

唯「でも、なんで最初に教えてくれなかったの？」

梓「だって……必死で憂のふりする唯先輩が…おかしくって……ぷふっ……くふふっ……」

唯「わらわないでよぉ！」

梓「唯先輩面白いから、ちょっとそのまま見てようかなって……」

唯「うぅ……ひどいよあずにゃん……」

梓「ひとをだまそうとしたバツです。少しは反省してくださいっ」

唯「ごめんなさい……」

唯「でもね、あずにゃん」

梓「なんですか？　早くしないと映画はじまっちゃいますよ」

唯「……さっきの話って、ぜんぶ私だって分かってて…」

梓「なっ……//」

507 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:51:19.20 ID:dFzA0QE2o

唯「あずにゃん、そんなに私のことが好きだったんだねえ」

梓「しっしらない！おぼえてないもん！」ぶんぶんっ

唯「あはは、あずにゃんもかわいかったよ」にこっ

梓「……うぅ…」

唯「それじゃあ、いこっか」

梓「あっだめです」

508 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]：2011/01/11(火) 17:51:46.49 ID:dFzA0QE2o

唯「えっ…？」

梓「……ちゃんと髪ほどいて、ヘアピンつけてください」

唯「あっ、そうか」

梓「……私がすきなのは、唯先輩なんですから。しっかりしてください」

唯「……そうだね、ごめんね」

しゅるっ

ぱちっ

梓「……おそいですよ、唯先輩」くすっ

唯「ごめんね……じゃあ、いこっか！」にこっ

梓「はい！」

つづく。

509 ： ◆ywkhR7Exfw [sage saga]：2011/01/11(火) 17:53:10.52 ID:dFzA0QE2o

読んでくれた人ありがとう
やっぱしばらくはのんびりした話がたくさん書きたいなと思い直した今日このごろ
次は部室で過ごすか、家で過ごすか、公園で過ごす話にするかも

510 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2011/01/11(火) 17:56:49.86 ID:dFzA0QE2o

おっとあげわすれた

ちなみに>>460の歌はこれ
http://www.youtube.com/watch?v=l9-NOIalUYU

511 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/11(火) 18:27:52.72 ID:sDGQgU6oo

おつおつ！
癒されたそしてあずにゃん可愛い

512 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/11(火) 18:33:15.87 ID:N2NO/NKho

乙、ニヤニヤする唯にこっちもニヤニヤがとまらんわｗｗ

513 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/11(火) 22:40:22.49 ID:gAfsUu6Lo

乙
次も楽しみにしてる

514 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/12(水) 00:24:05.80 ID:deyN+Bwfo

乙です。
必死で憂のフリする唯ちゃん、かわえぇ・・・

515 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/13(木) 21:55:13.18 ID:Jl2xi4wSo

##「すうかげつご？」

唯「すぅ……ぐぅ･････」

梓「ゆいせんぱい、おきてくださいって。ゆいせんぱい」ゆさゆさ

唯「ふあ……あずにゃ……すぅ……」

梓「もうっ、唯先輩ったら！」ぐらっ

唯「ひぇ…？！　はぁ……あずにゃん、おはよ……ぐぅ」

梓「しっかりしてくださいってば！」

唯「うぅ…どうしたの、きゅうに夜中に起こしたりして……？」

梓「……この部屋、急に立ち退きが決まったみたいなんです」

唯「ええっ？！」がばっ

SS・小説スレは本日、移民大会議を行います。（板が新しくなります）
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1279375638/

516 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/13(木) 21:56:07.65 ID:Jl2xi4wSo

唯「どっどうして――？！」あたふた

梓「ええっと、なんかこのマンションの住人が増えすぎたのが原因みたいです……よくわかんないですけど」

唯「ううん、わたしお隣さんとあまり話さないからわかんないや…」

梓「それに、せっかくここで部屋借りたのに部屋に帰ってこない住人さんもいるらしくって…」

唯「････う、心当たりが…」

梓「そーですよ。唯先輩もときどきバイトで終電逃して律先輩の家に泊まらしてもらったりしてるらしいじゃないですかっ」

唯「あはは…でっでもなるべくこの部屋に帰るようにしてるよ！」

梓「だったらもうちょっと部屋の手入れとかしてください！脱いだものはちらかしっぱなし、アンプの電源いれっぱなし、部屋の床に教科書が――」

唯「かっかたづけるよぉ！？」あたふた

SS・小説スレは本日、移民大会議を行います。（板が新しくなります）
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1279375638/

517 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/13(木) 21:56:49.02 ID:Jl2xi4wSo

梓「とにかく、このマンションの管理人さんから唯先輩あてに手紙きてますから」

唯「あ、ありがと……なになに？」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1279375638/503

503 名前：荒巻＠管理人 ★[sage] 投稿日：2011/01/13(木) 20:51:06.76 ID:???
11時くらいに板作ります。

移行はとりあえず以下の選択肢から各スレ主の判断に従って行ってください。

・スレッドムーバ―を使ってスレを新板へ飛ばす
・現行スレが終わったら次スレから新板に飛ばす
・現行スレで誘導を続け、新板に更にスレを作る
・ここにしがみつく

こんなかんじでどうでしょ

唯「うーん……難しいことはわかんないよぉ」

梓「それでよく一人暮らしできてますね…」

唯「まあ一歩ふみだせばなんとかなるもんだよ！」きりっ

梓「ほめてません！」

SS・小説スレは本日、移民大会議を行います。（板が新しくなります）
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1279375638/

518 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/13(木) 22:01:15.32 ID:Jl2xi4wSo

唯「で、私たちどうなるの？　もしかしてホームレス？！」きらきらっ

梓「なんでちょっと楽しそうなんですか……路頭に迷わないでください」

唯「えへへっ」

梓「とりあえず、隣に新しいマンション建ったじゃないですか」

唯「あー、最近できたよね」

梓「あっちに引っ越すみたいですよ、わたしたちも」

唯「そっかぁ……新しいマンションに住めるんだね！」

梓「はい！さっきの手紙についてたパンフレット見たら、新しいマンションは防音設計にもなってるみたいです！」きらきらっ

唯「そっかぁ……じゃあ、夜もちょっと演奏できるってことだね！」にこっ

梓「そうなんです！　だから早く部屋片付けないと！」

唯「あ……そっか」

SS・小説スレは本日、移民大会議を行います。（板が新しくなります）
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1279375638/

519 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/13(木) 22:02:28.98 ID:Jl2xi4wSo

梓「……あの、すいません」がさがさ

唯「なにー？」ごそごそ

梓「……これ、私が買ったハーゲンダッツのふたですよね…」

唯「あ、うん。抹茶味おいしかったよね。あずにゃんすてといてー」

梓「･･････買って食べたの、先週の日曜でしたよね」

唯「あ。……あはははは」

梓「――なにかんがえてんですかーっ！！」

唯「ひぃっ？！」

梓「たべたものはちゃんとゴミ箱にすてる！　小学生でもやってますよ！」がみがみ

唯「ごべんなざいごべんなざい……ぐすっ」

梓（……こんなんで、来年ちゃんと同棲できるんだろうか…）

つづく。

SS・小説スレは本日、移民大会議を行います。（板が新しくなります）
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1279375638/

520 ： ◆ywkhR7Exfw ：2011/01/13(木) 22:08:48.69 ID:Jl2xi4wSo

読んでくれた人ありがとう
というわけでSSスレは新板に移転になるみたいです　せっかくなんでネタにしました！

しばらくしたらスレッドごと移転するみたいです
専用ブラウザ(Janeなど)を利用してる方はしばらくすると見られなくなるみたいなので気をつけてください

とりあえず移転先はこの板になるそうです→　http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
スレタイは変わらないはずなので見られなくなったら“梓「月日”などで検索してください
板移転時期がある程度分かる場合は前もってアナウンスします

次は梓の幼いころか、唯の幼いころか、律澪の出会ったころのはなしにする！

SS・小説スレは本日、移民大会議を行います。（板が新しくなります）
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1279375638/

521 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/13(木) 22:24:24.35 ID:lcyLN793o

乙
ネタが早いなｗｗｗｗｗｗ
引っ越し先でも応援させてもらうよ

SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

522 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/13(木) 22:38:33.43 ID:Jl2xi4wSo

今からでも移転できるみたいですが、念のため明日14日のこの時間（22時～23時）に移転依頼を出します
まあ一晩かけて唯が梓にせっつかれながら二人で荷物をまとめてるってことで
引っ越し先でも二人を応援していただけたらうれしいです

SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

523 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2011/01/14(金) 20:57:10.63 ID:aTgr1BiE0

いつも素晴らしい唯梓をありがとう
引っ越し先でも応援しています！
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

524 ：真真真・スレッドムーバー ：移転

この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・（￣ー￣）

525 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/01/15(土) 07:45:10.61 ID:kHbmKljuo

移動乙

526 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/01/18(火) 00:04:53.46 ID:epWlR0y/o

補足した……これで一安心

527 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/01/20(木) 20:54:54.61 ID:bdFGJBMYo

まだかなー？

528 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/01/23(日) 22:10:44.57 ID:f9+WL3Uj0

移動乙です

529 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/01/30(日) 10:39:20.06 ID:KChXjFjk0

ほっしゅ

530 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/01/31(月) 19:04:49.47 ID:cHj6/8le0

昨日このスレを発見！
なんてすばらしいスレなんだと読みふけっていたら・・・
お引越し先であたらしいスレを見つけられない自分のバカさが憎い・・・

531 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/02(水) 05:12:39.93 ID:NN63Y+Joo

専用ブラジャー付けてないと探すのキツイかもめ

532 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 06:04:32.26 ID:uaB4T2Qoo

#9「にかげつご！」

えきまえ！

梓『……♪』

唯「土曜日、１３時半。天気は晴れ。あずにゃんはなにやら音楽を聴きながら本を読んでいます」

唯「ふっふっふ……いめちぇんしたわたしにあずにゃんさんは気づくのでしょうか」にやにや

唯「……びっくりするかなあ」

そろっ　そろっ

唯（しずかに、しずかに…）

梓『……♪』ぺらっ

唯「――――だーれｄ」

梓「なにやってるんですか唯先輩」

唯「ええっ？！」

533 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 06:09:33.16 ID:uaB4T2Qoo

梓「唯先輩もいい大人でしょう、人前でそういうことしないの」

唯「い、いつ気づいたの…？」

梓「いろいろバレバレです。さ、映画みにいくんでしょ？行きますよ」

唯「ねえあずにゃん、なんでわかったの？　髪切ったんだよ？　ちょっと雰囲気かえてみたんだよ？」

梓「ふふ、何ヶ月つきあってると思ってるんですか。雰囲気でわかりますよ」

唯「そんなものかなあ」

梓「そんなものですよ」

唯「……えへへ」

梓「？」

唯「あずにゃん、すぐわたしのこと見つけてくれるなあって」

梓「……めだつような格好してるのがいけないんですよっ」すたすた

唯「あっ待ってあずにゃん、ころんじゃうよぉ！？」

534 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 06:14:34.00 ID:uaB4T2Qoo

唯「一週間ぶりだねえ」

梓「そうですねえ。一週間があっという間です」

唯「でも、なんだかあんまり会ってなかった気がしないよね」

梓「毎晩長電話してるからですよ。寝不足はいろいろよくないですよ？」

唯「あずにゃんが切りがたがらないんじゃーん」

梓「……ゆいせんぱいだって、きりたがらないくせに」

唯「えへへ。わたしたち、にたものふうふだね！」

梓「……ふふ、そうですね」

535 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 06:19:34.67 ID:uaB4T2Qoo

梓「ところで、髪どこで切ったんですか？」

唯「ん？あー、うちの近くのキャラットってとこ。どして？」

梓「あ……いや、似合ってるなって。すてきだなってちょっと思っただけです」

唯「……えへへ」

梓「なんていうか………改めて、あかぬけたなあって」

唯「――あーずにゃん！」だきっ

梓「ひぁ？！ってなんでこのタイミング？！」

唯「あずにゃあん……いいこいいこー……」

梓（人前なのになー…）

唯「もう、すなおじゃないんだからぁ」すりすり

梓「あっあまえないでください、いきますよ！」ぐいっ

唯「あん、あずにゃんのいけずー！」

536 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 06:24:35.69 ID:uaB4T2Qoo

えいがかん！

唯「そういえばどれにしよっか？」

梓「は、ええっと……って決めてなかったんですかあ？！」

唯「うーん、ついたら決めよっかなって。だってなにやってるかわかんないじゃん」

梓「言いだしっぺが調べるものですよ、ふつー…あ。あそこに一覧が載ってますよ」

唯「お。どれどれ……」

537 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 06:29:36.52 ID:uaB4T2Qoo

唯「……うーん、迷うねえ」

梓「あいかわらず優柔不断ですねー…」

唯「じゃああずにゃんが決める？」くるっ

梓「…！　わっわたしは唯せんぱいが見たいのでいいですよっ」

唯「？へんなあずにゃん」

梓（いまの振り向いたかお、ちょっとやばかった……）

唯「うーん……あずにゃんきめてよう」

梓「……中身は変わってないなあ」

唯「？」

梓「なんでもないです！　えっと……」

538 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 06:34:37.12 ID:uaB4T2Qoo

唯「この“スピーク・イン・イングリッシュ！”ってどうかな」

梓「あー、コメディ映画でしたっけ。英語しかしゃべれない高校に体験入学しちゃった女子高生の」

唯「そうだねっ、りっちゃんがげらげら笑ったって言ってた！」

梓「じゃあそれにしますか？」

唯「……あー、でもこれもすてがたいなあ。“耳鳴り同盟”」

梓「ああ、部活の合宿で事故死した女の子をみんなで隠そうとする話でしたっけ。たしか、原作がすごい売れたとか」

唯「あずにゃん知ってるねー」

梓「ネットとかで話題でしたから。じゃあこれにしましょうよ、サスペンスみたいで面白いらしいですし」

唯「……これも気になる」

梓「こんどはなんですかー！！」

唯「わわっ、これで最後だよお！ほら、“時計仕掛けの恋人たち”！」

539 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 06:39:37.58 ID:uaB4T2Qoo

梓「あー……ＳＦ映画でしたっけ。どんな話なんですか？」

唯「そうそう！なんかねえ、人類がほろんでロボットだけになった地球で、背中にねじがあって回さなきゃいけないんだけどね、」

梓「えっ、ええっ？」

唯「だからー、恋人のねじがだめになって死んじゃうから、とっかえてもらうんだけど、記憶がなくなって、いやなくなるわけじゃないんだけどね、」

梓「唯先輩説明へたすぎですよ！　ほら、パンフ貸してくださいっ」

唯「だってこれ難しいんだもーん…でも澪ちゃんがいい映画だったって言ってたよ」

梓「へえ……これ、アカデミー賞にノミネートされてるんだ」

唯「それってあくたがわ賞とどっちがすごいの？」

梓「まずジャンルが違いますよ！？」

540 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 06:45:18.91 ID:uaB4T2Qoo

梓「うーん……じゃあこれなんかどうですか？　“Re: Play”」

唯「どんな話？」

梓「主人公のバンドマンは、昔作った自分のデモテープを聴くとそれを録った過去にタイムスリップできるんです」

唯「おお！」

梓「それで死んだ恋人を生き返らせようと過去に戻るんですけど……みたいな話ですね」

唯「なんかおもしろそう！それにしようよっ」

梓「そうですね……って、うわ」

唯「上映、きのうまでだったんだね…」

梓「あと一歩遅かったですね…」

唯「んー、もうめんどくさいから神様のいうとおりで決めない？」

梓「悩んだ末がそれですか！」

唯「だって決まんないもん」

梓「はぁ……分かりましたよ。じゃあ唯先輩が選んでください」

唯「まかせてあずにゃん！」

541 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 06:50:19.42 ID:uaB4T2Qoo

――――――
―――――
―――

げきじょう！

梓「そんなに最初から飲み物飲んじゃうとのど乾きますよ」

唯「だいじょうぶだいじょうぶ」

梓「知らないですからね？まったく」

唯「まあいいじゃないの。あずにゃんもひとくち飲みんしゃい」

梓「あ――はい」

ごくっ　ごくっ

唯「……」にこにこ

梓「……なんですか」

唯「間接きっすだね」

梓「い、今さら気にするような仲ですか」ごくっ

唯「あずにゃんっててれると左目いじるくせあるよね」

梓「……！」ごくっ　ごくっ

542 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 06:55:19.93 ID:uaB4T2Qoo

唯「上映何時からだっけ」

梓「15分からみたいですよ。まだ時間ありますね」

唯「そうだねえ…」

梓「……」

唯「……」

梓「……」

唯「……手、あったかいね」

梓「……うん」

543 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 07:00:20.67 ID:uaB4T2Qoo

唯「あずにゃんも部長かあ…」

梓「はい、部長ですよ。がんばりますよ」

唯「そんな力はいっちゃだめだよ、りらっくすりらっくす」

梓「そう……ですね」

唯「茜ちゃん、だっけ」

梓「はい。吹奏楽やってたらしいんですけど、今はドラムです。すっごくまじめな子なんですよ」

唯「そうなんだ」

梓「宇宙に興味があって、SFとかも好きな子なんです。いろんな作家を教えてもらいました」

唯「へえ……会ってみたいなあ」

梓「文化祭にでも来てくださいよ。目に物を言わせてやります」くすっ

唯「それはたのしみだねぇ」

梓「それに……憂も、待ってますから」

544 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 07:05:21.51 ID:uaB4T2Qoo

唯「憂……げんき？」

梓「いつも話してるんじゃないんですか」

唯「あずにゃんから聞きたいの」

梓「変わりませんよ。むしろ、最近は元気になった方かも」

唯「最近？」

梓「ほら、よく泊まりにいってたじゃないですか。私とか純が」

唯「聞いてるよ」

梓「純が、ペットロスみたいだねってわらってましたよ」

唯「ええっ、私は憂のペットだったの？！」

梓「あははっ」

545 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 07:10:22.25 ID:uaB4T2Qoo

唯「ペット……いちおう、おねえちゃんなのに……」

梓「まあまあ。でも、憂もキーボード始めたじゃないですか」

唯「そうだねえ。ムギちゃんにも教えてもらったんだよね」

梓「はい。そしたらハマっちゃって、がんばってるんですよ」

唯「そっかあ……じゃあ来年はゆいういもいいかな。演芸大会」

梓「えー……それはちょっと嫉妬しちゃうかも」

唯「わたし、二回出場できないかなあ」

梓「欲張りすぎ、っていうか何ヶ月後の話をしてるんですか」

唯「でも、月日がたつのはあっという間だよ？」

梓「そうですねー……早かったです」

唯「ところであずにゃん」

梓「？」

唯「……わたし、なんで東京来たんだとおもう？」

546 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 07:15:22.96 ID:uaB4T2Qoo

梓「大学に近いからって言ってたじゃないですか」

唯「それだけじゃないよ」

梓「うーん……一人暮らしにあこがれてたとか」

唯「それはムギちゃんだよお」

梓「じゃあ……えっと、なんだろ」

唯「……ひとつはね、あずにゃんとゆくゆくは同棲するためです」

梓「ふふ、聞いてますよ」

唯「じゃあなんで言わないのさっ」

梓「……自分でそれ挙げるって、うぬぼれみたいじゃないですか」

唯「意味わかんないよ」

梓「……すいません」

唯「それで、ふたつめは？」

梓「あ、えーっと…………自立したかった、とか」

唯「ぴんぽーん」

547 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 07:20:23.69 ID:uaB4T2Qoo

梓「考えてないようで考えてるんですよね」

唯「考えてないように見えてるんだ……」

梓「考えてるのは知ってますって」

唯「うーん……平沢家って、憂がいるじゃん」

梓「はい」

唯「お母さんも、お父さんも、とみおばあちゃんだっているよね」

梓「そうですね」

唯「みんなとおしゃべりして、それでなんか楽しくって、しあわせっぽくて……」

梓「しあわせじゃないんですか？」

唯「……しあわせ、って呼んでいいのかな」

梓「憂はしあわせだったと思いますよ」

唯「そっかあ……憂には、自分勝手だったなって思うよ」

梓「うーん…」

548 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 07:25:42.33 ID:uaB4T2Qoo

梓「憂は、勝手にいなくなっちゃったなんて思ってませんよ」

唯「……」

梓「お姉ちゃん離れしなきゃいけないのにできなかった」

梓「けど、お姉ちゃんはきっかけをプレゼントしてくれた……って言ってました」

唯「いつ？」

梓「三月の終わりごろ、憂が泊まりに来たとき」

唯「あー、あのときスカイプで三人で話したよねえ」

梓「あの日の夜、二人でいろいろ話したんですよ」

唯「……わたしのこととかも？」

梓「ほとんどあなたのことでしたよ」

唯「えへへ…」

549 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 07:30:42.94 ID:uaB4T2Qoo

唯「……あずにゃん。大学受験がんばってね」

梓「なっなんですか急に」

唯「いや、なんとなく」

梓「はぁ……ま、がんばりますよ」

唯「うん！」

梓（……どうして大学受験の話…？）

唯「あ、あずにゃんはじまる」

梓「わっ。唯先輩、携帯切りました？」

唯「あ……ごめんごめん」

550 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 07:35:43.44 ID:uaB4T2Qoo

――――――
―――――
―――

　夫『私は贋作画家になりたかったんじゃない！こんな絵を何枚描いたって、認められないんだ…！』

　妻『……それでも、あなたの腕を認めてくれる人はいるじゃない』

　夫『デッサンを繰り返して……あらゆる美術書に触れて……その結果がこんな商売なのか？』

　妻『……』

　夫『私が目指したのは……お前も見ただろう、あの宗教画を……教会一面に広がる聖マリアの燦然たる神々しさを……』

　妻『けれども、私はあなたの“受胎告知”に惹かれたのよ』

　夫『あんなもの……フラ・アンジェリコのエピゴーネンに過ぎないと何度も言っただろう』

　妻『それでも！ ………いいわ、少し落ち着きましょう』

――――
唯「………」

梓（昔の私みたいだなあ…）

551 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 07:40:43.89 ID:uaB4T2Qoo

　夫『早く、早く描かなければ――おまえに苦労はさせたくないんだ』

　妻『……最近のあなたは、他人の評価に振り回されすぎてる』

　夫『贋作ぐらい、簡単に作れなきゃいけないんだ……』

　妻『それは、あなたの描いてきたダヴィンチへの冒涜よ』

　夫『……』

　妻『自分を見失っちゃだめ。あなたが描きたいものを描くの、評判に振り回されちゃいけない』

　夫『……モデルに、モデルになってくれないか。おまえを通して、自分を見つめ直したい』

　妻『ええ。……けれども、せっかく入れたお茶が冷めてしまうわ』

　夫『はは……そうだな』

552 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 07:45:44.43 ID:uaB4T2Qoo

――――――
―――――
―――

唯「はあ……すごかったねえ」

梓「アカデミー賞候補作ですもんね。中世に実在した画家の生涯を描いたとか」

唯「なんか世界史の授業思い出しちゃったよ。ミロのヴィーナスとか」

梓「それぜんぜん時代違いますって」

唯「あれ、そうだっけ？」

梓「よくＮ女受かりましたね…」

唯「ふっふっふ、わたしの一夜漬けの才能におそれいったねあずにゃん」

梓「ほめてません！」

553 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 07:50:45.49 ID:uaB4T2Qoo

さいぜりあ！

唯「なんか天井の絵を見てると映画思い出しちゃうね」

梓「あ、それ思いました」

唯「映画……なんていうか、すごかったねえ」

梓「うーん……私はなんか、見ててちょっとへこんだかも」

唯「どうして？」

梓「主人公の画家が、なんだか私と重なって見えちゃって」

唯「あずにゃん絵も描けるんだねえ」

梓「違いますよっ」

唯「わかってるよお」

554 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 07:55:46.55 ID:uaB4T2Qoo

梓「中学の頃、私も軽音部に少しだけ入部してたことがあったんですよ」

唯「うん。けど途中でやめちゃったんだっけ」

梓「はい…」

唯「あずにゃん、私たちの軽音部もやめそうだったよねえ」

梓「その節はごめいわくをおかけしました……うぅ」

唯「はいあずにゃん、特製ミックスジュースをあげるね！」

梓「まーた子どもみたいなことを…なんですかこれ」

唯「カルピスとメロンソーダだよ」

梓「い、いただきます…………あ、意外とおいしい。なんかくやしいかも」

唯「えへへ」

555 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:00:46.99 ID:uaB4T2Qoo

梓「もう、ほんっとに変わりませんね…」

唯「あずにゃんだって変わんないよぉ」

梓「そうですか…？」

556 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:05:47.61 ID:uaB4T2Qoo

唯「そういえばさあ、どうしてやめちゃったの？軽音部」

梓「あー……なんていうか、ちゃんとやってる気がしなかったんです」

唯「ぎくっ」

梓「なんで唯先輩がおびえてるんですか…」

唯「いや、その、こころあたりがないわけでもない、かなあー……なんて、あはは」

梓「まったくもう、先輩は後輩をちゃんとあこがれさせなきゃだめなんですからね」

唯「あずにゃんあこがれてたの？ねえっ、わたしにあこがれてたのっ？！」

梓「……それはそうと、中学の軽音部ってコピバンばっかりだったんですよ」

唯「話そらされた……うぅ」

557 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:10:48.25 ID:uaB4T2Qoo

梓「バンプとかエルレとか……音にこだわったりとかもなくって、ただカラオケの延長線上みたいな感じで」

唯「て、てきびしいですね、あずにゃんさん…」

梓「それに……最初は私のギターテクとかを気に入ってくれる人はいたんですけど、だんだん合わなくなって」

唯「そっかあ……バンドだもんねえ」

梓「ひけらかしてるみたい、って言われました。そんなつもりなかったのに」

唯「私はあずにゃんのギター好きだよ」

梓「……ありがとうございます」

唯「そっかあ……あずにゃんはまじめだからねえ」

梓「ときどき部活中にも不安になってましたよ……これでいいのかなって」

唯「うん、いいんじゃない？」

梓「あっさりだ…！」

558 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:16:28.22 ID:uaB4T2Qoo

唯「私もね、ひとりになるといろいろ考えちゃったりするんだよねえ」

梓「しってますよ」

唯「受験のときとかやばかったなあ」

唯「……このままが続く気がしてたもん。でもそれも、いけない気がして」

梓「そんなことないですよ」

唯「私ってふわふわしてるし、なにか決めたりするの遅いし」

唯「そんなでも憂やりっちゃんとか、澪ちゃんムギちゃん、和ちゃんはいいよって言ってくれてたけど」

梓「……」

唯「……あずにゃんだけだよ。こんな話できるの」

梓「それは……うれしい、かも。不謹慎ですけどね」

唯「あははっ」

559 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:21:28.94 ID:uaB4T2Qoo

唯「自分でそうだって思ってることとか、だれかに言われたかったこととか」

梓「あります、そういうのって」

唯「あずにゃんは言ってくれるんだよねえ。ありがたいよ本当」

梓「私はカウンセラーですか」くすっ

唯「だから好きになったわけじゃないけど、うん……そういうとこも好きだよ」

梓「……」

唯「あ、また左目いじった」

梓「しりませんよっ」

560 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:26:29.91 ID:uaB4T2Qoo

唯「でも懐かしいね、最初やめそうになった時とか」

梓「ああ、その話は聞きたくないですね……はは……」

唯「もうほんっとにこわかったんだから…！このままじゃいけないかなって」

梓「すいません、ほんっとすいません」

唯「眠れなかったんだよ！まったくあずにゃんのおかげでさあ！」

梓「すいませんったら！」

唯「でも、あずにゃんって中学の頃から気むずかしがり屋さんだったんだね…」

梓「うぅ…よけいな話するんじゃなかった……」

唯「でも、戻ってきてくれてすっごくうれしかったなあ」

梓「……えらそうなこと言える立場じゃなかったですよね、私」

唯「ううん、今のわたしもあずにゃんのおかげだよ」

梓「……それは、よかったです」

561 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:31:30.39 ID:uaB4T2Qoo

唯「そういえばさ、きょう見た映画」

梓「はい」

唯「結局あの絵描きさんは成功したのかなあ…？」

梓「名を残すぐらいには成功したんじゃないですか？　ちょっと調べてみましょうか」

唯「うーん、やっぱいいや」

梓「そうですか。……でも、私はあのラストが結構すきですね」

唯「そうなの？」

梓「はい。なんていうか、ただのハッピーエンドってあんまり好きじゃないんです」

562 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:36:31.00 ID:uaB4T2Qoo

唯「ハッピーエンドの方がいいじゃん。……あ、たらこパスタきたよ」

梓「あ、はい。………ちょっとぴり辛なのがいいんですよね、ここのパスタ」

唯「わたしは辛いの苦手だなあ」

梓「私だってわさびは苦手ですよ。からしは食べられるのに」

唯「そうそう、りっちゃん言ってたけど韓国の人ってわさび食べられないんだって！」

梓「へえ……キムチたくさん食べてるのに、意外ですねえ」

唯「辛口でも違うんだねえ」

梓「ってこれなんの話ですか」

唯「えへへ」

563 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:38:21.37 ID:uaB4T2Qoo

梓「なんていうか、ハッピーエンドってうそだよって思っちゃうんです」

唯「そうなの…？」

梓「だって、ハッピーエンドに見えてるのって主人公たちだけじゃないですか。それにその後も人生続くんですよ」

唯「たしかにね……うーん」

梓「人生は物語みたいにうまくいきません。だらだら続くものです。唯先輩たちが教えてくれました」

唯「あずにゃんなにげにひどいよっ」

梓「じょうだんですよ。……でも、だらだら続くのもいいものじゃないですか」

唯「あはは……変わったねえ、あずにゃん」

梓「しらないですよ」

564 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:38:47.99 ID:uaB4T2Qoo

唯「でも……たとえば、私たちのことがドラマとかアニメになってたら」

梓「だれが見るんですかそんなの」

唯「私は見るよ！主にあずにゃんのシーンを！」

梓「恥ずかしいこと言わないでください。……で、どうしたんですか？」

唯「……武道館とか本気で目指して、なんか戦ったりしてたのかなーって」

梓「物語ってそういうものですよね。……ぷふっ」

唯「あっ、あずにゃん笑った？！」

梓「だって、ゆいせんぱいが……熱血スポ根みたいな……ぷふふっ…くふっ……」

唯「きょうのあずにゃん全体的にひどいよ…うぅ」

565 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:39:14.44 ID:uaB4T2Qoo

梓「……でも、なんかイメージつかないですね。私たちの話って」

唯「いろいろあったけど、どれがって話でもないもんねえ」

梓「いっそこう、だらだらした日常をずっと映してったらいいんじゃないですか？」

唯「いいねえそれ！私がねっころがってると憂がアイスもってきてくれて、それだけの話とかっ」

梓「あははっ、だれも見ませんよそんなドラマ！」

唯「私はみるもん！」

梓「……そうですね、私も見ると思います」

566 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:39:40.85 ID:uaB4T2Qoo

唯「……あのさ」

梓「？」

唯「ハッピーエンドって、しおりなんじゃないかな」

梓「しおり？」

唯「ほら、本とかにはさむやつ」

梓「ああ………ああ、はい」

唯「なんとなくきりがいいなってとこで区切って、なんかよかったなって思って」

唯「そうしたら明日もがんばろーって気になるもん」

梓「そうですね。区切りがあると、がんばる気になれますもんね」

唯「受験はもうこりごりだけどね…」

梓「あはは…」

567 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:40:07.31 ID:uaB4T2Qoo

唯「……これからも、のんびり過ごせたらいいねえ」

梓「そうですねえ」

唯「ハッピーエンドじゃなくて、ハッピーがいいな」

梓「ふふ、それただのハッピーじゃないですか」

唯「ハッピーならいいじゃん！」

梓「……まあ、そうですよね」

唯「ふう。ごちそうさまでした」

梓「あれ、もう食べ終わっちゃったんですか」

唯「あずにゃん食べるのおそいよお」

梓「すいません、話すの夢中になると食べそびれちゃって…」

唯「もう、さきにデザート食べてるからねっ」

568 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:40:33.75 ID:uaB4T2Qoo

梓「考えてみれば、映画ってほとんどハッピーエンドかバッドエンドですよね」

唯「そりゃそうじゃん」

梓「それもわざとらしいなって思ってたんですけど、区切りをつけるのにはいいかもですね」

唯「バッドエンドじゃ終わっちゃうけどね」

梓「……私たちも、いつかどこかで終わるのかな」

唯「そうだねえ。あずにゃんや、老後はどこで暮らそっか」

梓「ぷふっ」

唯「ええっ、けっこうまじめに考えてるのに！」

梓「そうですね……老後は、そうだなあ……海の見えるとこで、ギターでも弾きながら過ごしたいです」

唯「おお、またゆいあずだね！」

梓「はい！」

569 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:41:00.18 ID:uaB4T2Qoo

梓「ごちそうさまでした」

唯「よし、かえろっか」

梓「はい……そうですね」

唯「今夜は寝かさないぜ、子猫ちゃん」きりっ

梓「………」

唯「……なんかいってよぉ」

梓「ふふっ、唯先輩らしいですね」

唯「もう、あずにゃんったらほんとにツンデレなんだから！」

梓「そんなことないでーす」

唯「あるよっ」

梓「ないもんっ」

570 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:41:26.59 ID:uaB4T2Qoo

かえりみち！

唯「なんだか毎週この道あるいてるねえ」

梓「通学路みたいですね」

唯「……晩ごはん食べちゃったから、おうち帰ったら一緒にお風呂入ってねようね」

梓「そうですね…」

唯「こんなんでいいのかなあ」

梓「いいんじゃないですか。武道館に向かって全力疾走とか、似合わないですもん」

唯「えへへ。……でも、そういうのもたまにはね」

梓「すぐ飽きるくせにー」

唯「そんなことないよ！」

571 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/03(木) 08:41:53.11 ID:uaB4T2Qoo

梓「じゃあ……もし、ほんとに武道館いくんだったら」

唯「いくんだったら？」

梓「みんなで行きましょうね。澪先輩、ムギ先輩、律先輩も連れて」

唯「きまってるじゃん！ ……あずにゃん、おいで！」

梓「ひゃ！ ……手、つめたいですね」

唯「冷えちゃったよ……ねえ、あとでいっぱいあったまろうね」

梓「……ど、どういう意味ですか」

唯「さあ、どういう意味かなあー」

梓「……っ」

唯「ひだりめ」

梓「もう、気にしないでください！」

唯「気になるよ、あずにゃんだもん！」

梓「はあ……ま、帰って考えましょうか」

唯「そうだねっ」

つづく。

572 ： ◆ywkhR7Exfw ：2011/02/03(木) 08:42:38.10 ID:uaB4T2Qoo

読んでくれた人ありがとう
次こそ長編を……と思ってたけど、なんだか軽いのが書きたくなったので投下　しばらく続くかも？
ちなみにこの話はフィクションです
実在する地名、人名、企業名、映像作品、けいおんSS、二次創作などとは一切関係ありません　ないったらないの！

次はお散歩デートか、自転車デートか、小さい頃の話にしようかなと思ったり思わなかったり

573 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/03(木) 09:53:49.29 ID:CHQ5RaAjP

平仮名が多すぎるぐらい多いのは仕様ですか

574 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/02/03(木) 12:05:07.30 ID:of/aGqTKo

素晴らしい…

続きたのむ

575 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/03(木) 19:50:16.65 ID:4cyLm5Ij0

二人とも自然体で良い雰囲気だな
とてもほっこりした、GJ

576 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/03(木) 21:44:34.37 ID:17xAhNyro

唯梓だけが人生さ

577 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/04(金) 23:29:31.09 ID:Ris/fde5o

乙
次も待ってるよ

578 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/08(火) 04:03:51.93 ID:lB8wCm2b0

今回も良い糖分でした。
安心して読めるのはハッピーエンド宣言されてるからだと
思うけど、長編の方はどう話が転がっていくのかハラハラ
させられてるから、前回今回みたいなのが読めるとほっと
するよ。

579 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 01:28:24.10 ID:EGpTREZao

#10「にねんごのふゆ！」

　上空高くの雲に押しつぶされる気がして目を開けたらただの天井だった。
　寝汗をかきすぎたみたい。布団をひっぺがす。冷たい空気が肌に触れる。
　暑苦しい。体温何度だろ。ポカリあるかな。みんなどうしてるだろう。
　夢で雲に襲われた時から、頭の中がちらかって戻らない。

唯「……まだ昼の二時かあ……けほっ、こほっ」

　時間を見るために拾い上げた携帯を開こうか迷って、結局投げ捨てる。
　そんな風にほっぽるから壊すのに、ってあずにゃん言うかな。
　……どうでもいいもん。そうつぶやいてまたタオルケットだけかぶる。しけってて、生ぬるい。
　でも、それも悪くないんだ。
　あの携帯、買い換えたばかりでなんか冷たいし固いんだもん。

580 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 01:38:25.21 ID:EGpTREZao

　そんな時、投げ捨てた携帯にメールが来た。
　りっちゃんだった。梓に隠れてアイスとか食ってるんじゃねーぞ、だって。
　そこまでしないってば。
　……いや、しないってぜったい。

　唯〔自宅療養なう　りっちゃんなにしてるの？〕

　律〔授業なう〕

唯「……あはは。りっちゃんだめじゃん」

　律〔唯も早く来いよー。みんな待ってんだから〕

　りっちゃんはこんなことをなんでもないように言ってくれる。
　そういうとこは昔から好きだった。

581 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 01:48:26.02 ID:EGpTREZao

　メールが途切れた。
　夢中でメールを返してたら、肩を冷やしてしまったみたい。
　タオルケットをかけ直す。けどそれも冷えきってて、染み込んだ汗が余計に冷たく感じた。
　ずっとメールしてたせいで携帯の電池パックは熱くなってしまってるのに。

　電池少ないから電源切っとこうかな。どうせあずにゃんバイトから帰ってくるの四時だし。
　そうは思ってもなじんだ手の汗をさっきみたいに放り投げるのはさすがに嫌だった。
　優柔不断だな私。

唯「木曜までには、治さなきゃ」

　前向きっぽいことを口にする。
　私の声は天井にすら届かず、耳元でちらばってすぐ消えた。
　部屋を満たしもしてくれなくて、また布団をかぶる。

582 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 01:58:26.89 ID:EGpTREZao

　寝すぎて眠れない、ってこういうことなんだろう。
　ずっと同じ体勢でいるせいで首の回りとかもちょっと痛い。
　けれども違う姿勢になるとまた吐いちゃいそうでそれも怖い。
　あずにゃんの仕事増やしたくないし。がんばりすぎなんだよあの子ったら。

　眠ろうと努力する。身を少しずつよじる。
　いつか理科の授業で見た胎児の写真みたいにうずくまっていたら、記憶の隅で変なものを探り当ててしまった。
　遠い昔に覚えた感覚。あれこれなんだっけ。ひもとく。たぐり寄せると、小学五年の思い出。

583 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 02:08:27.52 ID:EGpTREZao

　その年は高学年になったので、自分の部屋で寝ることになった。
　はじめは一人で寝ることにわくわくしていた。
　ときどき独りでいることが不安になった。
　けれども二週間もしないうちに一人部屋にも慣れてしまった。
　憂は最初泣いて大変だったんだけどね。

　私も枕を持ってお母さんたちの部屋に行こうとしたことだってある。
　けどそんな日の夜、きまってドアを開けた廊下の暗闇が通せんぼしたんだ。

　豆電球の光が届かない、冷たい暗闇が小さな私を押し戻す。
　その見えない手は冷ややかで、全部見通していて、物静かで、なぜか優しさがあった。
　お父さんみたいだ。そう思ったのを覚えてる。

　そのせいで、誰にしかられるでもなく一人で寝付くようになってしまった。
　いつの間にか豆電球なしで眠るようになり、中学に入って携帯電話という松明を持ち歩くようになった。
　それからしばらくあの暗闇とは会っていなかった。
　あずにゃんに会うまでは、少なくとも一度も。

584 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 02:18:28.05 ID:EGpTREZao

　高校三年の秋辺り、一度だけあずにゃんが家出した。
　理由はよく分からない。
　聞けば私たちのこととも、親戚とのこととも、進路のことだとさえ言うだろう。
　そのどれもが理由で、全部理由じゃない。
　訳も分からずどうしようもなくなる時ってそういうものだから。
　どうせ神様に聞いたって分からない。
　そもそも神様にこんな話をしようなんて思わないけれど。

　三年前の夜更け、二時過ぎ。
　携帯を充電器につなげてベッドに入ったらメールが来た。

　梓〔今から会えますか。〕

　私はそのとき、すぐベッドを抜け出て着替えの支度を始めた。

　だって、そうでしょ。
　真っ先に練習をしようと呼びかける、髪の毛と背筋の整った、親譲りのギターのうまいあの子が。
　センター模試前に会うのを避けたりしてて、でも憂に私のことを聞いては私以上に浮き沈みあの子が。
　こんなでたらめな時間に、会いたいなんてさ。

　唯〔待ってて！〕

　もうそれだけで着替える理由なんだよ。

585 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 02:28:34.42 ID:EGpTREZao

　音を立てないように身支度をした。
　憂やお父さんを起こさないようにコートを羽織った。
　マフラーに手を引っ込めかけて、結局巻いていくことにする。
　一人分では少し息苦しい。早く会わなきゃ。このマフラー二人分なんだから。

　夜中に勝手に出歩くのなんて、初めてだった。
　それは少し怖くて、どきどきして、なぜかわくわくした。
　スリッパを履かない足に冷たさがにじむ。
　かじかんでメールを打てない指をもみほぐして暖める。

　待ち合わせ場所を決めて、ドアを開ける時。
　私の前にあの冷たい番人が立ちはだかった――気がした。

586 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 02:38:35.44 ID:EGpTREZao

　私は進み出る。
　行かなきゃいけないの。
　今日は特別な日なの。
　冷たい金属のドアノブが指先を刺す。
　頬を廊下の空気が冷やす。
　けれども、行かなきゃいけないんだってば。
　譲るもんか。

　そんなつまらないことを一瞬のうちに考えた頃、身体がふっと前に歩み出た。
　促された。連れて行かれる。……そんな気がした。

　そこからは楽だった。
　玄関の向こう側では街灯の光がもう見えていたから。
　私は冷たい闇に留守番を命じるような気持ちで、静かに玄関を閉じる。
　心細さ以上に、なんでもやれそうな気がした。

587 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 02:48:36.23 ID:EGpTREZao

　それから会ってあずにゃんと公園で過ごしたり、夜の街を歩いて回ったりした。
　あずにゃんははじめ泣いていて、ときどき黙って、最後には甘えてたっけ。
　なんでもやれそうな気がしてたんだ。
　最後にこっそり二人で私の家に忍び込んでベッドで過ごした時は、さすがにばれないか心配だったけど。

　私はあの暗闇に父親みたいなものを見ていたのかもしれない。
　閉じこめ、匿い、いさめ、なだめ、守ってくれたから。

588 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 02:58:36.95 ID:EGpTREZao

唯「……ごほっ、げほっ」

　せき込んだはずみで現実に戻された。
　ここは布団の中。私は高熱出して学校休み。バイバイ昔の話。
　でも布団の中でせき込むと熱気がたまるからイヤだ。
　潜り出て携帯を開く。新着メール２件。両方あずにゃんからだった。

　梓〔ちゃんと寝てくださいね。これから帰りますから〕

　梓〔何か食べたいものとかあれば〕

唯「……まずはシャワーでも浴びたいかな…」

　あ、すぐ返事きた。

　梓〔病人でしょ！これ以上悪くしてどうするの〕

　……はあい。
　でもなんで私、怒られてにやけてるんだろうね。

589 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 03:08:37.68 ID:EGpTREZao

　メールが終わって、また一人になる。
　眠るには眠りすぎてしまった。
　楽しいことを考えるにしても、刺激が足りなかった。
　部屋の外に出なければ。せめて誰かに触れなくちゃ。
　私はまた携帯を取った。電池は残りわずか。
　何でもいいから適当にメールする。

　唯〔りっちゃん、おちんちん！〕

　……返事はない。
　まだ授業中なんだ。りっちゃん、今日五限ある日だったし。
　急にこの部屋が世界と切り離された気がした。
　声さえも届かないような。別の宇宙にいるような。あああ。

唯「あは……返事こないよねやっぱ……げほ、ごほっ」

　ふざけて折った紙飛行機がすぐ墜落した時のような、それ以上のむなしさがこみ上げる。
　それはたぶん、本当は飛んでほしかったからだ。

590 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 03:18:38.77 ID:EGpTREZao

　頭の中が煮えるような、高熱の感覚。
　胃の奥底から何かを押し戻そうとする力を押さえる。
　涙が出てきそうだった。

　布団に閉じこもろうとする。
　目を閉じて、昔に見た暗闇に閉じこもってみようとする。
　でも窓の外の明るすぎる街灯が邪魔をする。

　東京は眠らない街だと誰かが言っていた。
　眠れない私は目をつぶり、布団の中で縮こまる。
　胎児のように。子供のように。
　せめて自分で自分を抱きしめるように。

　燃やすような明るい闇に飲み込まれそうな私は、ひたすら電池の切れかかった携帯電話を握りしめていた。
　それは消えかけた松明、最後の灯りだったから。

591 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 03:28:39.46 ID:EGpTREZao

梓「ただいま」

唯「………」

梓「唯、それから具合どう？ちゃんとお昼の薬飲んだ？」

唯「………あ……」

梓「……もしかして、泣いてる？」

592 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 03:38:40.13 ID:EGpTREZao

　しばらくの間、ひたすらあずにゃんに抱きついてた。
　あずにゃんは何も言わず、私に抱かせてくれた。
　いつもするようにじゃなくて、しがみつくように。
　出会った頃と違って、正面からお互いに。

　落ち着いた頃、買ってきてくれたポカリスエットの栓を開けてもらって少し飲んだ。
　向こうであずにゃんが遮光カーテンを閉めてくれる。
　さっきは強すぎた外の明かりが、木漏れ日のように隙間ににじむばかりとなった。

唯「こっち来て」

梓「どうしたの？あ、冷えピタ買ってきたよ」

唯「そうじゃないの。……ありがとう」

　きょとんとした顔を向けられる。
　そしてくすっと笑って、そんな仲じゃないじゃん、なんて返される。
　でも言う。梓、ありがとう。ここにいてくれて。

梓「……服着替えてくるから。ついでに体を拭く用意してくるね」

　そう言うとあの子は左目をいじりながらそそくさと出ていった。
　伝わったかな。
　そうだといいな。

593 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 03:48:35.75 ID:EGpTREZao

梓「じゃあ、腕上げて」

　あずにゃんがパジャマを脱がしてくれる。

梓「もう一枚も」

唯「え、でも……」

梓「いいからいいから」

　自分の身を隠すようにして、上半身裸になった。
　なんだろう。そういうことだってたくさんしてきたのに、この恥ずかしさって。
　ていうかいま処理してないし……。

梓「だから気にしないってば。ほら腕ひらいて」

　そう言ってあずにゃんは暖かく湿ったタオルを背中に当てた。

594 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 03:58:55.68 ID:EGpTREZao

　暖かいタオルが私のうなじを、二の腕を、背中を、わき腹を通り抜ける。
　湯気に身体の皮膚がはがされていく感じが気持ちいい。

唯「ありがとうね」

梓「かゆいとこありますかー？」

　おどけて聞いてくるもんだから、こっちもちょっと楽しくなる。

唯「んーと、頭とか？」

梓「それは治ってから」

唯「ええーっ、そんなせっしょうなあ……！」

梓「はいはい。じゃあ前もね」

　そう言うとわきの下やおなか、胸の辺りなんかを丁寧に拭いてくれた。
　エッチな感じのとは似ているようでぜんぜん違った、包み込まれるような感触。
　眠ってしまいそうになった。涙が出そうになった。

梓「……うらやましいおっぱいめ」

唯「あはは、じきにおっきくなるってば」

　そんな風にふざけあったりして。
　なんかいいなって空気があったりして。

595 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/09(水) 04:09:44.75 ID:EGpTREZao

　それから太ももと足もタオルで拭いてもらって、新しいパジャマに着替えた。
　おかゆを作ろうか聞かれた。まだ吐き気が少し残っているからと伝えた。
　食べたいな。けれど、あずにゃんも疲れてるんだし。

梓「でも食後の薬飲まなきゃいけないから……ウイダーインを一口とかならどう？」

唯「ああ、そっか……うん、じゃあお願い」

　冷たいゼリーと少しぬるくなったポカリで薬を飲んだ。
　胸の奥の圧迫感は消えないままだった。
　でも、それはあずにゃんに言ってどうこうなる問題でもないし。

梓「じゃあそろそろ寝る？　あ、それとも他にも――」

唯「ねえ」

唯「そこまで、がんばらなくても私大丈夫だから……梓は自分の身体こわさないでね」

　言ってしまって、すぐに後悔する。
　私は何を言わせたいんだろう。そんなことないよ、とか？
　ありもしない薬の味がのどの奥から染み広がるような、苦い味がした。

　でも、返ってきたのは予想と違った答えだった。

梓「……付き合ってるからって以外なら、恩返しとかかな」

596 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/09(水) 04:19:58.15 ID:EGpTREZao

唯「恩返し？　って、なんの？　いつの？　私、梓の看病とかしたっけ」

梓「覚えてないかあ……覚えてないよねえ、そりゃあうん、そうだよ」

　懐かしそうに遠いまなざしで笑うのが、置いてかれたみたいでいやだった。

唯「ねえっ、教えてよー」

梓「私が高２で唯が高３の時、梅雨辺りに風邪引いたの覚えてる？」

　――え？
　あ、ああ……。

　うっすらと。たしか、ムギちゃんからバナナタルト預かって持ってきたんだっけ。
　けどあの時ってほとんど私が愚痴を言ってただけで、看病なんてなにも……。

梓「うれしかったんですよ、唯先輩」

　にやにやしながらわざとらしく唯先輩とか言うし。ちぇ。

唯「なにが？」

梓「……あの日がなかったら、私、唯先輩が好きだって気づかなかったかもしれないん……だよ」

597 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/09(水) 04:30:16.95 ID:EGpTREZao

唯「……そうなの？」

梓「うん。自分の気持ちが、自分でも分かってなくって」

唯「それは今もでしょ」

梓「お互い様じゃん」

　小さな笑い声が重なる。つかえた不安が一つはがれた気がした。
　でも、気になるな。いつ気づいたんだろう？

梓「そのとき、私も風邪引いてて、家で一人だったんだよ」

唯「うん、お父さんたちが外国行ってたんだよね」

　――それで……すごく心細くて。
　　　この世に自分だけ取り残されたような気がして。
　　　息が苦しくて、つらくて、それで……唯先輩だけは行かないでって思ったの。

梓「それで、唯先輩が特別なんだって気づいた、のかな」

　懐かしそうに、友達に語るみたいに、ちょっと誇らしげに話してた。
　ああ……道理で。道理で、分かったんだ。

唯「……私じゃん」

梓「ふふ、だろうと思った」

598 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/09(水) 04:40:26.15 ID:EGpTREZao

　一人ってやっぱ不安じゃん。
　だけどまあ、もう大丈夫だよたぶん。
　あずにゃんは軽くもないことを軽そうに言った。

唯「……そうかもね」

梓「あの日はほんと救世主だったんだから」

唯「今はこんな感じだけどね…」

梓「あは、そういうこと言わないの」

　話しているうちに、いつの間にか気持ち悪さも収まってきた。
　薬が効いてきたのかもしれない。
　身体を洗い流したのが良かったのかもしれない。
　全部あずにゃんのおかげだけど。

599 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/09(水) 04:50:54.41 ID:EGpTREZao

唯「――体温、37.9度だって」

梓「よかったあ……二度は下がったね」

　猫みたいにきゅっと目を細めて笑った。
　熱が下がったことよりも、安心させられたことの方がうれしかった。

　本当は今日はずっと一緒にいて、お話したい気分だった。
　何度も聞いた馴れ初めを、もう一度味わいあいたかった。
　でも……それはいけない。
　だって廊下の外は、もう暗くなっているだろうから。

唯「じゃあそろそろ寝るから、また明日ね」

梓「え？　寝るよ一緒に。心配だもん」

唯「駄目だよ。あずにゃんにまで移っちゃったら、澪ちゃんたち心配するよ」

梓「……そうだね」

600 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/09(水) 04:54:04.37 ID:EGpTREZao

　なにかあったら――どんなささいなことでもいいから、携帯に電話かけてね。すぐ起きるから。
　あずにゃんは私の飲んだコップを片付けながらそう念を押した。
　わかってるよ。
　私はのんびり返す。

梓「……それじゃあ、お大事にね。おやすみなさい」

唯「うん。あずにゃんも次会うときには大きくなってるといいね」

梓「あはは、親戚みたい。てか大きくってなにがさ」

唯「えーと……胸、とか？」

　ばたん。
　無言でドアを閉められた。
　あずにゃんしどい……。

601 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/09(水) 04:55:11.77 ID:EGpTREZao

　こうして私はまた一人の部屋に残された。
　でも、手元には携帯電話があることも知っている。
　充電しきってあるから、ボタン一つで私の前を照らす松明になってくれる。

　それに……気づけば夜で、もうこんなに真っ暗だ。
　目を閉じて、きょう拾い集めた思い出を手探りで転がしてみる。
　一人暮らしの夜も、こんな感じで新しい暗闇に少しずつ慣れていったんだっけ。
　最初の夜は憂との電話を切った後、ドキドキしたのを覚えてた。

　廊下の向こうは北側だから、ここよりもっと深い闇が眠っていて。
　いま意味もなく踏み出せばあの冷たさがたぶん止めてくれるだろう。
　だって今は病気療養中。しっかり休んで体力回復しなきゃいけないから。
　そのことが、たまらなく安心できた。

　さあ、そろそろ寝よう。
　そしたらたぶん、きっと明日が来るから。
　天井の向こう側からも染み渡るような朝が、たぶん私に元気をくれるから。
　治ったらあずにゃんと二人でどっか行こう。
　できることなら雲の向こう、青い月の果てまで。……うそだけど。

つづく。

602 ： ◆ywkhR7Exfw ：2011/02/09(水) 04:59:45.42 ID:EGpTREZao

読んでくれた人ありがとう
ここ数日、急性腸炎で七転八倒してた反動でちょっと良くなったとたん一気に書き進めてしまった････。
みなさんくれぐれもお身体にはお気をつけて　そして俺は安静にしろと
次は旅行に行くか、ライブをやるか、忘れ物をする話にする……のか？

603 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/02/09(水) 05:32:20.09 ID:fRQLEGBv0

みんなの心配する前に自分の体を気遣って～
次回も楽しみにしてます♪

604 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/09(水) 10:55:20.97 ID:S7K1uxOb0

リアルタイムで見てたけど、>>1さんの体調が影響してるのかほろ苦い…
けど、どこか甘さが感じられるような。
もしかして今回少しで触れられてるのって唯と梓が付き合い始める
告白の1エピソードだったりするのかな。

とりあえずお身体に気をつけて、無理しない範囲で続けてくださいね。

605 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/09(水) 13:22:07.68 ID:CwW7YdF90

ＧＪ！　相変わらず素敵なお話だなぁ
最後の唯独白の文章に胸キュンでした。続き期待です。

606 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2011/02/09(水) 17:57:13.23 ID:EGpTREZao

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝☆　これまでのあらすじ！　☆＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　1992年：平沢唯、生まれる。
　1993年：中野梓、生まれる。
　　||
　2009年：梓高３(16)、唯高２。梓、軽音部入部。
　2010年：梓高２(17)、唯高３。唯と梓、交際を始める。
　　 6月：#2「きゅうかげつまえ！」（>>79）
　　 7月：#6「はっかげつまえ！」（>>284）
　　 9月：##「ろっかげつまえ？」（>>312）
　　10月：#7「ひゃくごじゅうにちまえ？」（>>361）、##「ごかげつほどまえ？」（>>490）
　　11月：#4「よんかげつまえ！」（>>217）

　2011年：梓高３(18)。唯大１。唯、大学進学時に上京。梓、軽音部部長に。
　　　　　憂はキーボードを始め、純は掛け持ちとなる。新入部員三浦茜入部。ドラムス。
　　　　　HTT自体は上半期ライブ活動を精力的に行うが、梓受験のため後期は音源製作主体へと移行。
　　3月：##「にしゅうかんご？」（>>134）
　　4月：#1「いっかげつご！」（>>1）
　　5月：#9「にかげつご！」（>>532）
　　8月：##「はんとしご！」（>>158）

　2012年：梓大１(19)。唯大２。梓入学に伴い、HTT正式再開。唯と梓は同棲を始める。ライブ活動増加。
　　 4月：#3「いちねんご！(A)」（>>182）、#5「いちねんご！(B)」（>>250）
　　 5月：##「ごおくねんご？」(>>61)
　　10月：##「いちねんはんご！」（>>114）
　　12月：##「にねんはんご？」（>>346）、#10「にねんごのふゆ！」（>>579）、##「にねんとすうかげつご？」（>>457）

　2013年：梓大２(20)。唯大３。ライブ活動を精力的に行う。
　　　　　デモCDが注目され「ふわふわ時間 e.p.」でインディーズデビュー。
　2014年：梓大３(21)。唯大４。「Cagayake! GIRLS」でメジャーデビュー。テレビアニメ「おけぶいん！」とタイアップ。
　2015年：梓22歳。年始に1stアルバム。夏フェス出場。シングル「ごはんはおかず」「Listen」など。
　2016年：梓23歳。夏にシングル「GO!GO!MANIAC」、夏明けに2ndアルバム発売。年末、唯と澪が倒れる。
　2017年：梓24歳。年明け、HTT活動停止。長期休養に。
　　4月：#8「ろくねんごのはる！」（>>390）

607 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/09(水) 18:05:11.79 ID:EGpTREZao

自分でも流れが分からなくなってきたのでまとめ
しかし話の位置にムラがあるなあ　そして律澪分とデビュー後の話をもっと増やさねば
他にこの辺読みたいとかあればどうぞ

しかしけいおん！！！再開とは･･･
今さら新キャラ出たらどうすればいいんだｗｗｗｗ

608 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/09(水) 21:38:53.19 ID:49rZ8+Y40

GJ！暗闇が父親か。すごくいい表現だな、グッときた。
唯のメールでわろたｗｗｗｗｗｗあと「おけぶいん！」てｗｗｗｗｗｗ

夏フェスの話とか読んでみたいな。しかし体調悪いなら無理せずゆっくり休んでくれー。
乙でした。

609 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/12(土) 10:18:21.33 ID:9PohDvDAo

##「いちねんごのふゆ！」

ひらさわけ！

梓「そろそろ寝よっか」

唯「うん……あれ？」

唯「わあ……みてみてあずにゃん、雪だよ！」

梓「ほんとだ、すっかり吹雪だね」

唯「すごいねー…ホワイトクリスマスだね」

梓「ホワイトだけど全然クリスマスじゃないし」

唯「ノリだよあずにゃん。じゃあ逆に私たちでクリスマスしよっか」

梓「いま二月でしょあなた…」

610 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/12(土) 10:18:48.05 ID:9PohDvDAo

唯「すごいねー、今回は積もるよぜったい」

梓「それより明日、バス動くのかな」

唯「まあ休めばいいんじゃない？」

梓「私はちゃんと単位も取るの！まったくもう、これだから本当…」

唯「えへへ……反省します」

梓「本当に反省してるんだか……あ、なにか飲む？」

唯「うーん、じゃあレモンティーで」

梓「はーい」

611 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/12(土) 10:19:14.63 ID:9PohDvDAo

唯「あったまるねー」

梓「そうだねえ」

唯「小さい頃、雪合戦とかしたなあ」

梓「あ、してそう。それも登校中に」

唯「なんで分かるの！」

梓「それでせっかく早起きしたのに遅刻するんでしょ」

唯「え、えすぱーだね…」

梓「昔から変わらないんだね…」

唯「えっへん」

梓「そこほめてないから」くすっ

612 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/12(土) 10:19:41.09 ID:9PohDvDAo

唯「あずにゃんそういうのしなかったの？」

梓「うーん……たまになら、学校とかで」

唯「たまにって、雪降るのがたまにじゃん」

梓「まあ、あんまり外出るの好きじゃなかったもん」

唯「引きこもりかあ」

梓「それは違う」

唯「家でなにしてたの？」

梓「ギター弾いてた。エフェクターとか噛ませまくって音の壁作って」

唯「それで教室でも壁作って」

梓「そんなことないもん！　学校では友達と遊んでたから！」

唯「あはは、冗談だってば」

613 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/12(土) 10:20:07.55 ID:9PohDvDAo

唯「手ぶくろとかさー、もうびしょぬれになっちゃってて」

梓「だめじゃん。ってか帰りどうするの？」

唯「んーとねえ、学校でみんなあっためてた」

梓「へえ……ストーブとかあったんだ」

唯「うん。小学校の頃は教室にストーブあってね、休み時間に遊んだ手袋をみんなで干して」

梓「え、それ燃えないの？」

唯「燃えない燃えない。……けど灯油係が大変だったなあ」

梓「灯油係かあ……うちは一斉暖房だったからそういうのなかったかも」

唯「いいなあ。ってか隣町なのに全然違うね」

梓「自転車でいける距離って言っても市が違うとねー」

614 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/12(土) 10:20:34.21 ID:9PohDvDAo

唯「灯油係、懐かしいなあ」

梓「転んでこぼしたりしてそう……」

唯「あずにゃんひどい……私だってやるときはやるんだから！」

梓「はいはい」

唯「それに和ちゃんもいたし」

梓「うわあ、その頃から和先輩に…」

唯「だってあれ一人じゃ運べないもん。ていうか二人一組だったし」

梓「へー……給食のワゴンの、大食缶みたいな？」

唯「そうそう、それのもっと大きいやつ」

梓「あー、なんか分かるかも」

唯「ああ、大食缶こぼしちゃったことはあるかも」

梓「ああやっぱり…」

唯「和ちゃんが」

梓「ええっ」

615 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/12(土) 10:21:00.59 ID:9PohDvDAo

唯「ええってひどくないですかー」

梓「ごめんごめん、でも意外だったから…」

唯「もうっ、ばんごはん作ってあげないよ！」

梓「すいませんすいません！ ……で、和先輩どうしちゃったの？」

唯「たしか床のぬれ雑巾につまづいちゃったんだよねえ、その時は」

梓「へえ……あ、意外とキャラに合ってるかも」

唯「和ちゃんは天然だよー」

梓「和先輩も唯には言われたくないと思う…」

616 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/12(土) 10:21:27.02 ID:9PohDvDAo

唯「それでね、そしたらひどいんだよ！私がこぼしたんじゃないかって」

梓「え、なんで？」

唯「廊下側だったからみんなに見えてなくって、こぼれた大食缶だけ見てわたしだろって」

梓「それはひどい！それでどうしたの？」

唯「言ったよちゃんと。和ちゃんがこぼしたって。でも信じてくれなくってさ、和ちゃんが言うまで」

梓「あー、なんかそういうのムカムカするなあ」

唯「だよねー。でもそのあと帰り道でほめられちゃった、えへへ」

梓「な、なんで……？」

唯「和ちゃんがねー、あの時やけどの心配してくれたの唯だけだったって」

梓「……ふうん」

唯「なんかうれしそうだねあずにゃん」

梓「べつにー。ってか唯の話、飛び飛びで分かりづらいよ」

唯「あずにゃんだってまわりくどいじゃん。もういい私ねるからっ」

617 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/12(土) 10:21:53.43 ID:9PohDvDAo

梓「……雪、すごいねえ」

唯「……そうだね」

唯「あずにゃん、こっちおいで」

梓「うん……よいしょっと」

唯「おふとん、二人だとあったかいね」

梓「そりゃあね……」

唯「ねえ、丸くなってみてよ！」

梓「はあ……？」

唯「ほら、猫はこたつで丸くなるって言うじゃん！　はい、あずにゃんも！」

梓「その設定って活きてたんですね…」

唯「設定とか言わない。ほら、ぎゅーっ」

梓「……うぅ」

618 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/12(土) 10:22:19.85 ID:9PohDvDAo

梓「……ふふ」

唯「……えへへ。なでなで」

梓「……んぅ……」

唯「あ、伸びした。猫みたい」

梓「いちいち比較しないでよ……ふぁ」

唯「眠くなっちゃった？」

梓「うん……唯のからだ、気持ちいいんだもん……」

唯「………」

梓「そういう意味じゃないってば！？」

619 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/12(土) 10:22:46.34 ID:9PohDvDAo

梓「はぁ……私が恥ずかしいよ……」

唯「ねえねえ」

梓「なあに？」

唯「明日、あえて出かけよっか」

梓「えー？積もるよ、絶対」

唯「雪の上歩くの楽しいじゃん。片栗粉踏むみたいで」

梓「あー、わかる……わかるけどさあ」

620 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]：2011/02/12(土) 10:23:12.88 ID:9PohDvDAo

唯「あずにゃんと二人で雪の中歩いたことって、たぶんないよね」

梓「そうだねー……雪降ったときって澪先輩たちと一緒だったもんね」

唯「ちょっと出かけてみようよ。そしたら、いろいろ思い出すかもしれない」

梓「思い出したいの？」

唯「私はあずにゃんのなんでも知りたいの。……聞かせて？小さい頃の話とか」

梓「うん……そうだね。明日散歩しながらお話しよっか」

唯「そうだね！」

梓「その時は……唯のも、聞かせてね」

唯「……うん！」

つづく。

621 ： ◆ywkhR7Exfw ：2011/02/12(土) 10:23:51.08 ID:9PohDvDAo

読んでくれた人ありがとう
昨日雪が降ったので思わず番外編　いつも以上に中身がなくてびっくり
でも素のままの二人のやりとりを聞いてたいのも親心というかなんというのか
次は夏フェスか澪の作曲風景か純と梓の飲み会にするつもりだけどどうなることやら

622 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/12(土) 10:24:20.24 ID:uDGwdQZ4P

たまにはやおいでもいいよね

623 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/12(土) 12:12:22.53 ID:gHElQDcqo

うんうんやおいでもいいよね
おつー

624 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/12(土) 15:57:18.03 ID:S6O4IcO0o

実際に外が雪降っててこたつで読んで、なんかSSとシンクロできた感じが
していいわ～ｗｗ

625 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/14(月) 04:22:06.33 ID:rEETNApAO

乙乙！
たまには二年生組や三年生組も出してほしいなーﾁﾗｯ

626 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/26(土) 02:36:38.92 ID:BzJoWorAO

唯「もーいーかーい」

627 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/01(火) 12:43:32.77 ID:tfAwGDxE0

続きが待ち遠しいのう

628 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/01(火) 14:06:11.66 ID:Swe8SWUro

ｲｲﾊﾅｼﾀﾞﾅｰ

629 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/05(土) 01:37:31.58 ID:gk/QFivAO

あまりにも待ち遠しくて読み直してしまった

630 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/09(水) 22:14:21.19 ID:riIgEH2+0

そろそろ生存報告くらいは欲しいところ

631 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/09(水) 22:30:57.56 ID:JeZmbz2Jo

放置されると板に迷惑かかるからなあ

632 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/03/10(木) 02:50:44.78 ID:qtcrcKW00

次は「さんねんご」くらいも読んでみたい♪

633 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2011/03/10(木) 03:42:34.04 ID:Jf8sUQTAo

土日までに再開します･･･遅れてすいません

634 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/10(木) 03:43:21.22 ID:NbEPC3vAO

ぅう･･･まだですか唯先輩･･･

635 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/15(火) 00:50:33.14 ID:WQ13w7Pi0

地震大丈夫だったか…？

636 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/15(火) 07:56:07.44 ID:PAvDIi8Mo

無事なようで何より

637 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/20(日) 00:43:08.71 ID:gI8Zbivqo

待ってる

638 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/20(日) 00:46:42.20 ID:iCGtHP4Go

書かないなら削除依頼でいい

639 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/20(日) 04:23:06.25 ID:Sa+8/goy0

絶対に続けてくれ
もっとあなたの書く唯梓が見たい

640 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]：2011/03/20(日) 09:46:23.15 ID:s4uplxqAO

あずにゃんまだー･･･？

641 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2011/03/22(火) 09:36:08.88 ID:vsLqR097o

#11「はちねんごのふゆ！」

　今朝、なにかひどい夢を見ていた気がする。
　恐らく明け方にテレビから流れていた戦争映画のせいだけど、ほとんど眠っていたから話の筋は分からない。
　瓦礫と火薬と雨雲がぼんやりと浮かぶだけで、人の顔も思い出せない。
　真っ白な焼け野原で私は歌おうとしたけれど、雨音にかき消されて自分の声も聞こえなかった。

　明け方、熱のこもった布団をつかんだ頃にようやく数秒前の世界が夢だと気づく。

　――ゆい、起きてる？

　思わず呼びかけようとする。手が伸びる。
　けれど、なぜか声を出すのがためらわれてしまう。
　赤子のように寝込んだこの人をあえて起こすこともないだろう。
　それに一瞬、あの夢に彼女を引きずり込むような気もしたから。

　テレビはどこか遠くの国の経済破綻を深刻そうに伝えている。
　リモコンを探す。見つからない。
　寝そべったまま、遮光カーテンから洩れる光に吸い寄せられるように身体をよじる。
『――株価が大幅に下落し、人々の暮らしは――』

　リモコンを見つけた。
　私はテレビを黙らせた。
　水を差すような静けさが辺りを覆う。

642 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 09:42:17.98 ID:vsLqR097o

　部屋に広がる空気を乾かしたくて、少し無理やりにカーテンを開けた。
　六時半のさわやかな陽射しが部屋を穏やかに焼き付ける。
　足下でうめくような声が聞こえた。
　私はしゃがんで唯の布団をかけ直す。
　そこでようやくメールに気づいた。

　聡君からだった。

「起きてたの」
　背中の側から彼女の声がしたけれど、一瞬流してしまう。
　メールを読み始めたから、というより声に慣れきっていたからだろう。
　一拍遅れて振り向くと、また寝入ってしまったみたいだった。
　なんだか置いて行かれたような気がしたけど、突き放したのはこっちだった。

　ふと怖くなる。
　こうして、慣れきった中で何かを失う可能性について。
　四年前に音楽をやめた時とは違った怖さだ。
　わざと窓の方へ目を向ける。焦って日常生活を探す。
　目に映った町並みに、あの映画の夢がフラッシュバックする。

「……おはよう、唯」
　布団を探って唯の手を取った。
　返事はない。
　肌の感触と体温を求めて、強く握りしめる。
　そうでもしなければ、あの夢と現実が混ざってしまいそうだったから。
　あはは。
　安心したら吹き出してしまう。

643 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 09:50:41.38 ID:vsLqR097o

　手をそのままに横になってしばらく布団に身を預ける。
　乾いて少し裂けた唇の端をなめるけど、水分が染み込んでくれない。
　キスでもしたら癒えるのかな。
　ばかみたいなことを想像しながら、しばらく手を握っていた。

　空は子供がクレヨンで無邪気に塗り付けたみたいに、わざとらしく青かった。
　窓の外には絵本に描かれたように画一的な町並みが広がっている。
　逃げるように布団をかぶるけど、うまく寝付けないまま過ごした。
　やがて私はためらいながら、八時過ぎなのを言い訳に唯を起こす。

「それで、聡君どしたの。聡君のバンドのこと？」
　フレンチトーストをほおばりながら唯が尋ねる。
　なんの気なしに聞かれてすんなり答えられるほど軽い話題でもない気がした。
　どうしよう。あのメールをそのまま見せた方が早いかな。
「……唯はさ。歌うとか、演奏するのを迷ったことある？」
「そりゃあるよ。でもなんで？」
「やっぱり、すごくつらそうな人がいたら、自分の曲で勇気づけてあげたいとかって思う？」
「うん」
　私たちにできるのって、そういうことじゃん。
　迷いなく唯はそう言った。
　私もそう言おうとしたけど、うまくうなづくことができなかった。
　ごまかすようにほおばったトーストのジャムが口の傷にさわって痛い。

644 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 09:55:08.65 ID:vsLqR097o

　シェイム・アンダー・ザ・パブリックは聡君が数年前に始めたバンドだ。
　律が「センスねーよ」って笑ってたけど、まっすぐな曲と歌にまっすぐなバンド名も嫌いじゃない。
　私は結構ひねくれてるから、うらやましくもなる。

　聡君は一昨日、新曲を発表した。
　myspaceで聴いたその曲はアコースティックギターの音色がどこか懐かしい、やさしそうな歌だった。
　今朝のメールによると、その歌は恋人を亡くした友達に宛てた歌だったらしい。
　そして昨日の彼のライブの後、その友達は聡君の歌に怒りをぶつけた。

「どうにかあいつに立ち直って欲しくて、笑顔でいてほしくて、書いたんですよ。
　俺にできることって歌うことしかないって思ってたし。
　だけど、打ち上げの前に『そんなものいらないからあの子を返せよ』って殴られました」

　唯は言うに違いない。つらそうな人がいたら、歌で励ましてあげたいって。
　でも圧倒的な悲しみを前に、ただの歌に何ができるんだろう？

「あいつに言われました。
　お前がそんな偽善好きだとは思わなかった、って。
　人の不幸ネタに曲作ってんじゃねーよ、って」

　俺もう音楽の力が信じられなくなりそうです。
　メールの最後で、彼はそう書いていた。

645 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 09:59:46.78 ID:vsLqR097o

　唯は聡君のメールのことをぼんやりと、でも少し驚いたように聴いていた。
　ふいに降りだした窓の外の夕立ちにほんの少し目を見開くような、そんな顔で。

「私たちの歌を聞きたい人に、聞いてもらえばいいんじゃないかな」
　言えることもなくなって沈黙が埋め尽くしかけたとき、唯はぽつりとつぶやく。
「でも、唯は不安じゃないの？　届くって信じてやらなくちゃ、何の――」
「あずにゃん」

　さえぎられた。
　心の奥を射抜くような、大きな瞳で。
　少し恥じる。
　昔から唯先輩はこうして私の心を照らしてきた。

「ここで、歌で会話しようって言ったことあったじゃん」
　言われて思い出す。
　あれは二年ぐらい前、唯の声が戻ってしばらくした時だ。
「あはは……そんなこともあったね」
「うん、ばかみたいだったよね」
「自分で言っちゃだめでしょ」
「あずにゃん人のこと言えないよ」
　あはは。
　そんな乾いた笑いが引く頃、冷たい風が吹き付けた気がした。

646 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 10:03:29.56 ID:vsLqR097o

　歌だって、ごはんとかお薬みたいな大事なものだよ。
　まるで子猫を寝かせるような、あやすような声で唯はそう言った。
　しばらく私も飴玉を転がすようにその言葉を反芻してみる。
　その間、唯はそそくさと食器を片付け始めてしまった。

「ちょっと澪のとこ行ってくるね」
「あ、うん。いってらっしゃい」

　いつものように水の音が流れるのが少しゆるせなくて、無理やり家を出る支度をはじめた。
　外行きの服に着替え終わる頃、着たばかりの肌着の冷たさが身にしみた。
　……あはは、子どもだな。
　脱ぎ捨てたばかりのまだ熱の残る服を、切り捨てるように洗濯機に放り込んだ。
　余計なこと考えてもしょうがない。歯磨かなきゃ。早くしなくちゃ。
　ボタン一つで注水され、目の前でその熱も掻き消える。

647 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 10:06:40.62 ID:vsLqR097o

「ふふ、なにしてるのあずにゃん」

　歯ブラシをくわえたまま、ぼんやりと洗濯機のドラムを眺めていると唯に話しかけられた。
　少し驚く。でも、立てたばかりの意地をすぐ倒すのがちょっと嫌だった。
　……私もう２６歳なのに。成長してないな。

「なんでもない。……来週プリプロなんだから、いろいろ練っといてね」
「えー、一発録りでいいじゃん」
　言い返そうとして、それでもいい気がした。
　言い返そうとしている自分が嫌になった。

　いつの間にか唯は部屋に戻り、着ている服も温かくなった。
　言おうとした言葉も洗濯機の回る音にかき消される。
　もっとも、口に歯ブラシ入れたまま喋れることなんてそれほどなかったけれど。

648 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 10:15:53.33 ID:vsLqR097o

　しばらく電車を乗り継いで、そろそろ澪の家に着く。
　朝方は晴れきっていた空も十時を過ぎる頃には白い雲が覆い始めた。
　なんとなく手元のバッグを探ると、入れた覚えのない折りたたみ傘が一つ。
　手に取ると、その傘がどこかあたたかく感じた。

　律や唯も澪に東京に越すことを勧めたし、一時期は東京の律の家に暮らしてたこともあった。
　けれどどうしても澪は実家、というより自分の部屋を離れるのに抵抗があったらしい。
　しまいには私たちの方が折れて、律が澪の家で過ごすようになった。
　あの人も、変なとこで頑固な人だと思う。

　澪の家に着くと、憂が出迎えてくれた。
「あれ、憂来てたんだ」
「澪さんのお手伝いとかライブの打ち合わせとか、いろいろあるから。梓ちゃんは？」
「……えっと、スタジオ入りに向けた打ち合わせとか」
　少し歯がゆく感じた。
　なんとなく澪と話したくなったから、とは言い出しづらい。
「梓ちゃんは下で待ってて。澪さん呼んでくるから」

　そう言って憂は階段を上がっていった。
　用事を作らなきゃと思って持ってきた出来かけの音源を取り出そうとして、しまい直す。
　音楽が道具になるみたいで、嫌な気持ちがした。
　矛盾しすぎだよ、私。

649 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 10:29:06.29 ID:vsLqR097o

「梓、疲れてないか？」
　澪の部屋に入るなり、開口一番そう言われてしまって思わずたじろぐ。
「別に……そんなことない、よ。あ、音源作ってみた」
「ありがとう、編集終わったら聴くよ。ちょっと待ってて」
　そういうとすぐにヘッドフォンを掛け直してパソコンの画面に向かった。
　私も自分のギターを澪のテレキャスの横に立てかけ、作業机の端にCD-Rを置いた。

　そのまま部屋の隅で立ちすくんでいると、変な不安が襲ってくる。
　ギターと曲のデータを手放した私は、この部屋にいられない気がしてしまった。
　場違いな気がして、無理に澪の部屋のＣＤを眺めたりする。
　エコバニやポリスの置いてある棚を眺めながら、Listenを作った頃を少し思い出した。

　あの頃は音楽を作らなきゃ生きていけないような気がしてた。
　結局、HTTは再起不能に陥るんだけど、音楽さえ続ければなんとかなるような気もしてた。
　その抵抗が実を結ぶまでには活動停止から一年以上かかったけれど。

「梓、座ってていいぞ？」
「あ、はい！」
　素っ頓狂な声を上げてしまい、少し顔が熱くなる。
「……やっぱり疲れてるだろ」
　そんなことないです、と言い返し、敬語になってるのを改めなおす。

650 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 10:42:31.16 ID:vsLqR097o

　しばらくすると澪がヘッドフォンを外して振り向いた。

「唯と何かあったのか？」
　少し楽しそうに聞かれ、むっとしながら返す。
「違うってば。……そういうのじゃない、から」
「梓がうちに来るのってほとんど唯のことじゃないか」
　言われて気づく。
　私、成長してないな本当……。
　けれど、今日のことは唯と関係あるんだろうか？

　話を切り替えるために、私は聡君のメールを見せた。
「あー……聡がどうかしたのか？　ふられた？」
「それ、ふった本人がネタにすることじゃないと思う」
　何年も前のことを蒸し返すなよな、と澪は口を尖らせながらメールを読む。

　その間、自分なりの答えを探そうとしてみた。
　けれど、全然見つからない。
　それどころか何が問われているのかさえ分からなくなった。

　少し前に憂が持ってきてくれたレモンティーをすする。
　猫舌の私には程よい熱さが、今日はどこか冷めて感じた。

651 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 10:52:34.58 ID:vsLqR097o

　梓はまじめだな。
　一通り読み終わったらしい澪は、そう少し笑った。
　唇を少し噛んでしまう。
　何か言い返そうとしてしまう。

「……澪は、聡君の立場だったらなにもしないの？」
「うーん……っていうより、今まで私たちって誰かのために曲作ったことあったっけ？」
「あるよ。Ｕ＆Ｉとか」
「少ないだろ？」
　あてつけのように数え上げてみようとしたけど、ばからしくてやめた。
「私たちって、自分たちが楽しいから音楽やってきたんじゃん」
「……そうだけど」
　まあ、音楽が辛かった時もあるけど。
　澪もそうつぶやきながら、続ける。
「だから、誰かのためにって作るより、自分が作りたいものを作った方がいいと思うんだ」
「……そうかな」

　自分でも、思ってしまう。
　そんなときに出来ることなんて、専門家じゃあるまいし、ないんだ。
　それどころか、傷つけてしまうことだって起こる。
　音楽がどんなときでも有効だって思い込みはエゴなんだ。
　私だって一応プロなのに、今更そんなこと気づかされて。

652 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 11:01:41.39 ID:vsLqR097o

653 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 11:06:26.61 ID:vsLqR097o

「でも、自分が本当に必要なものって、案外周りの誰かも欲してるものなんじゃないか？」
「それは、そうだけど」
　澪は言う。
「表現なんてもともと押し付けだよ。だから、耳を傾ける人もふさぐ人もいる。
　だけど、だからこそ自分の気持ちを捻じ曲げて作ってもしょうがないって」

　私たち自身が本当に聴きたい音楽を作ろうって、ずっと言ってたじゃないか。
　澪はそう言う。自分のやってることに疑いもせずに。
　自分の作るものに自分だけは疑ってはいけない。
　わかってはいるけれど……ダメだ。今日は、どうしても。

「……そういえばさ」
　澪は思い出したように話し始める。
「なに？」
「すごい昔、受験勉強してた時に読んだ評論で」
「……えらく昔だね」
「まあまあ。それで昔の哲学者が『アフリカの飢餓民の前で、文学に何ができるっていうんだ』って言ってて」
「……それどころじゃないよね」
「梓はそう思うのか？」
　だって、そんな状況だったら……まずパンを求めるはずだ。

　思い出した話がある。
　80年代のWe Are The Worldの頃にも一人のアメリカ人ゴスペル歌手が歌で勇気付けようとアフリカに向かった。
　彼は飢える人々の前で、どうか立ち直って欲しいと心を込めて歌った。
　曲が終わると、聞いていた人は言ったそうだ。
　歌なんかいいからなにか食べ物をくれよ、と。

「……本当に危ないときは、歌じゃないのかも」
「じゃあ本当に危ないときって、梓はなんだと思う？」

654 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 11:20:01.08 ID:vsLqR097o

　思ってもいなかったことを問われて、少し言葉に詰まる。
「それは……決まってるよ。命の危険が迫ってるときとか」
「それだけじゃないよ。怖いのは、普通に生きていく時なんじゃないかな」

　澪は慎重に、言葉を選ぶようにして話す。
「例えば誰かを亡くしたとしても、普通にパンを食べて生きていかなきゃいけないだろ？」
「それは……いつかは、そうなるんだろうね。すぐにではないにしても」
　今朝食べたトーストの味が浮かんで、それをひそかに噛み締める。
　私だって、トーストを食べて……別に白米でもいいけど、歯を磨いて、ギターを弾かなきゃいけない。
　圧倒的な悲しみに襲われて、言葉も奪われた時だってそうするだろう。

　私にとっての、圧倒的な悲しみ。
　家でのんびりギターを弾いているだろう、あの人の顔がぱっと浮かんだ。
　例えば……想像したくないけど、私はあの人を失っても日常を続けられるだろうか？

「紛争地帯とかだって同じだよ。生きてかなきゃいけない。
　命を保つだけじゃなくて、生きてくには小説もテレビもコメディも、音楽も必要なんだ」
「……音楽は、必要でしょうね」
「うん。少なくとも私はなかったら死にそう」
　澪は少し笑う。
　そして、聡はちょっとフライングしたのかもな、なんてつぶやいた。

655 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 11:38:07.41 ID:vsLqR097o

　それから憂を交えてしばらく打ち合わせをして、四時過ぎに澪の家を出ることになった。
　タイムスケジュールとかブッキングは憂に任せて、私たちは曲作りに専念することになった。

「じゃあ律とムギには私からメールしとこう。憂ちゃん、本当助かるよ」
「そんなことないです……澪さんや梓ちゃん、皆さんがいてこそですから」
　憂は照れたように笑った。
「レーベルの責任者が誰だか分からなくなってくるよ……」
「……律、確定申告の書類も提出しそびれてたもんな」
　澪と私のため息が重なる。ふきだす憂。
「まあまあ、みんな自分のやることに集中してるんだよ」
　いないところで憂にフォローされてる律が、なんだか不憫に思えた。

「……梓。今度律にはきつく言っておく」
「お願いします」
　憂が困ったような顔で笑った。

656 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 11:45:19.22 ID:vsLqR097o

「それじゃあ帰るね。唯には私から伝えとく」
「うん。お姉ちゃんによろしくね。……あ、それと」

　澪が部屋に戻り、帰ろうとしたときに憂に呼び止められる。
　なんだろう。忘れ物とかあったかな。ギターも持ったし。

「……さっきの話、ちょっと聞こえちゃったんだけど」
「え？　ああ、聡君のことか」
　言葉を探すように少し迷った後、憂は言った。
「私、お姉ちゃんたちの歌にいつも励まされてるんだから」
「あ、うん……伝えとく」
「だからね、音楽は……無意味なんかじゃないよ、梓ちゃん」
「いや、無意味とは思ってないけど……」

　憂は言った。
「私は何も作れないから梓ちゃんたちの気持ちは分からないけど、
　なにもする気になれない時こそ、歌や物語って大事なんじゃないかな」
「……憂は、おいしい料理が作れるよ」
　言ってやると、そうかな、って照れた顔をした。
　でも、求められてるって知って、少し晴れた気持ちになれた。
　単純だな、私。
　いいのかな。

657 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 11:54:05.39 ID:vsLqR097o

　また電車を乗り継いで、都内のマンションに着く。
　陽は傾き始め、曇り空であってもそのくすみ具合が色濃くなってきたのが分かる。

　私はまた澪と憂の言葉を頭の中でもらった飴玉のように転がしながら、車内の隅に立っていた。
　でも口の中が乾燥してかさついてるせいなのか、頭の中の飴玉もうまく溶けてくれない。
　リップクリームを取り出そうとして、けれどその前に舌で切れた唇の端を溶かそうとする。
　けれどもそれは傷口をいたずらに広げるだけで終わってしまった。

　駅に着くと、唯が待っていた。
「あれ、どうしたの？」
「梓が傘忘れてないかなって」
「持ってるよ。……唯、入れててくれたじゃん」
　そっかあ、なんて唯は照れて笑った。
　本当この辺は姉妹そっくりだなって私もほころんでしまう。

「せっかくだから、駅前のデパート寄ってこっか」
「そうだね。なんか安いものあるかな」
「えー、せっかくだからぱぁーっといいもん買おうよぉ」
「またそうやって無駄遣いする」
　子どものように私にすがる唯がなんだかいとおしかった。
　今日ぐらいはおいしいケーキや酒でも買っていいかなとひそかに思った。

658 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 12:02:11.71 ID:vsLqR097o

　それからしばらく、唯と少しはしゃぎながら買い物かごにいろいろ詰め込んでいったとき。
　ふいにデパート内の照明が落ちた。
　一瞬で私たちは真っ暗闇に包まれた。
　他の客がざわざわと口々に騒ぎ始める。

「梓、大丈夫？」
「うん。ありがと」

　気づくと握りしめていた唯の手はとても柔らかく感じた。
　皮膚を通して「安心」が流れ込んでいくみたいだ。
　どうせ落雷か何かで電気が落ちたんだろう。
　下手に外に出るより、じっとしてる方がよさそうだ。

　辺りを見回すと携帯の画面がろうそくみたいにちらちらと光っていた。
　私もそれを取り出そうとしたとき、突然悲鳴のような泣き声が上がる。
　声の主は小さな男の子みたいだ。
　急に停電に巻き込まれて、不安で泣き叫んでるみたいだ。
　お母さんが静かにしなさいって叱り付けるけど、泣き止みそうにない。
　ますます泣き声は高くなる。

　ああ、そんな風に叱ったら返ってつらくなるのに……。
　鍵っ子だった昔の自分と重なって、心が痛む。
　思わず唯の手を握る。

659 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 12:12:09.91 ID:vsLqR097o

　すると唯は私から離れて、その男の子の元に向かった。
「え、ちょ、なにするの？」
　私が問いかけるのも聞かずに唯は駆け寄って、その男の子をなでてあげる。
　突然のことにお母さんも動揺しているみたいで何も言わない。
　男の子までびっくりしたみたいで、一瞬泣き声が静まった。

「うさぎ　おーいし、かーのーやーまー」

「……え？」

　唯はあやすように歌を歌い始めた。
　え、なんでふるさと？
　こっちの思考が置いてかれるなか、唯は一番を歌いきってしまった。

「……あずにゃん、二番の歌詞なんだっけ」
「知らないで歌ってたんだ…」

660 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage 携帯に変わるかも]：2011/03/22(火) 12:15:50.59 ID:vsLqR097o

　二番の歌詞を教えるつもりで私も歌い始める。
　冷静に考えるとすごい痛いことしてそうな気がするけど、まあ唯のせいだ。

　歌い終わる頃、男の子はぼんやりと私たちを眺めてた。
　唯はすかさず聴く。
「えへへ、次はどんな歌がいい？　あっこれなんかどうかな、しゃーぼんだまーとんだー」
　すると男の子も小さな声で、やねまでとんだ、って歌い始めた。
　涙目の少年の声は泣き声から歌声に変わり、しゃぼん玉が壊れて消える頃には笑顔が混じっていた。

　すると辺りが光で満たされる。
　思わず唯の方を見るけど、まぶしくて目が向けられない。
　ようやく電気が復旧したらしい。よかった。

　向き直ると、男の子は涙のあとを残したままでえへへって笑っていた。

661 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/03/22(火) 12:34:11.15 ID:RTIOY9fSO

　その後、私たちはお母さんに謝られたけど、唯は気にせず男の子に手を振っていた。
　男の子もぴょんぴょんはねて手を振った。ハイタッチまでしていた。
　唯はしばらくじゃれあっていたけど、人の目もあるので私が引き戻す。
　まったく……あんたテレビに出たことあるのに無防備すぎるでしょう。
　って、一緒に歌ってた私が言うのもあれだけど。

　帰り道、片手に傘を差しながら唯に聞いてみた。
「……なんでふるさとだったの？」
「だって、あの子もお母さんも方言だったじゃん。だから、ふるさとかなーって」
「そうなのかな……」
　長年付き合ってきても、未だに唯が分からないときもある。
　けど、分からないとこが唯なんだなともいつも思う。
「それに、暗いとこわいじゃん。だけど……歌ならちゃんと聞こえるかなって」
　そう言って唯は笑った。

「……ていうかさ。歌って、すごいね」
　誰に言うでもなく、私はつぶやく。
「そりゃそうだよ」
　当然のことみたいに、唯が胸を張る。
　子どもみたいに。

662 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/22(火) 12:36:58.08 ID:RTIOY9fSO

　見ていて、なんだか心が軽くなってしまった。
　今日一日、私の心を覆い尽くしていたものが少し晴れた気がした。
　ああ、この人にはかなわないなあ。
　そんなことを考えたりするけど、調子に乗ってレジ袋を落とした姿を見て思い直す。
「……あなた、２７歳でしょう」
「すいませんあずにゃん先輩……」

　けれども唯を見ていると、同時に思ってもしまうのだ。
　こんな年の取り方も悪くないな、なんて。

「唯」
「ん、なあに？」
「……ありがとね」
　えへー、なにがー、なんて尋ねてくるけど教えてあげない。
　言ってもどうせ伝わんないし、それなのに私のことなんて全部分かってるのが唯なんだから。
　だから、変わりに音楽でもやろうと思う。
　……そうだ。

「聡君の歌、唯もう聴いた？」
「え、まだだけど」
　じゃあ、うちに着いたら聴こうよ。けっこういい曲だったよ。
　たぶん、唯にだって伝わる歌だと思うよ。
　そう言って軽くなった足で家路を急いだ。

　誰もいない雨の路地でふざけて傘を振り回して、
　二人してジーンケリーの真似してSingin' In The Rainなんかを口ずさみながら。

つづく。

663 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2011/03/22(火) 12:38:40.76 ID:RTIOY9fSO

読んでくれた人ありがとう
遅れたり心配かけたりしてすみません　うちはわりといつもどおりでやれてます
ちょっとなに書いていいかわからなくなって結局こうなりました　なんかもうSSなのかすら･･･
でも今はまずこれを書かないと何も書けないと思ったので、かんべんしてほしいです

作ってた夏フェス編はまた次に公開します
あと近いうちにふざけたいちゃらぶでもVIPでやろうと思う

664 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/22(火) 18:59:23.70 ID:kCOoDVydo

おお、きてたか、乙です。
昨日計画停電で真っ暗なコンビニで買い物したばっかだからなんかリアルタイム感あるわ～
いろいろ現実の事象とシンクロして進んでいくんだな、この作品は。
しかし今回はやっぱ重いな、無理も無いけど、いや、読み応えあったし、考えさせられたっす。

665 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/03/22(火) 20:25:46.57 ID:B9zRk15z0

乙乙
バンド活動している聡とか澪とタメ語で話す梓とか色々と新鮮だった。
そして唯はやっぱり唯なんだな。年を取っても変わらず梓の心の支えでいてくれる。
考えさせられるテーマだったけど良い話だった。そして久々の投稿、本当に乙。
これからも応援しているよ。次回作も楽しみに待っている。

666 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) ：2011/04/07(木) 11:24:37.21 ID:Nf3QLFaV0

夏フェス編が楽しみでたまらない♪

667 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]：2011/04/23(土) 21:02:22.42 ID:5UB6vPBAO

あずにゃんまだー？

668 ：!ninja [sage]：2011/05/03(火) 02:02:47.71 ID:XKmIvhJgo

待機待機

669 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) ：2011/05/19(木) 10:57:05.05 ID:G7C2zaVY0

梓「唯先輩、みなさん期待待機してますよ」
唯「え～？もうちょっとのんびりしてようよ～」

二人が元気でやってるならそれでいいんだ♪

670 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/05/19(木) 21:58:44.33 ID:UNyBeSsro

この唯梓の未来が気になって仕方ない、まぁ気長に待つけどね。

671 ：名無しNIPPER [sage]：2011/05/25(水) 20:47:13.09 ID:0tEqrZ+AO

待機期待機

672 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/06/03(金) 16:01:40.72 ID:wHC7kuK2o

ひょっとしてけいおん新作が始まって、後付けでどんな設定が入るか分からない状態だから
うかつに続きが書けないんじゃないかにゃん？

まぁぼくは気長に待つけどにゃん

あずにゃんにゃん！あずにゃんにゃん！

673 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]：2011/06/05(日) 20:14:37.37 ID:bkZSVpoAO

書く気あるのか無いのか報告くらいは欲しい所だ

674 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/06/08(水) 11:54:25.50 ID:TUeHLA+10

原作も大学編・高校編を繋げるために唯梓だし、問題ない。
つかSS作者さんは自分の中の設定だけで書いちゃって良いと思う。
リアル都合もあるだろうし、いつまででも待てるさ！

675 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/06/08(水) 12:14:57.73 ID:TUeHLA+10

676 ： ◆ywkhR7Exfw [sage saga]：2011/06/13(月) 03:24:42.87 ID:8+2Fph/io

#12「よねんごのなつ！」

Ｔｗｉｔｔｅｒ

　いまどうしてる？
　┌────────────────────┐
　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
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　└────────────────────┘
最新ツイート：風呂フェス出陣してくるぜー(｀・∀・)ｂ　約１１時間前

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＠oyasumisan3：この時間のTLがやけに静かだ。ジャンキーちゃんもごはんちゃんもフェス行ってるしなー……はぁ(´・ω・｀)
40seconds ago から

＠caramel4syrup：律澪結婚しろ　RT ＠kidB_ok：律澪結婚しろ　RT ＠banifo_97：律澪結婚しろ
3minutes ago webから

＠tokimekighn：タバコ吸いがてら2chのスレ見ててむかついてきた。だからアイドル歌手とかコネがどうとか言ってるやつらはライブ行けっつってんだろーがー！！
3minutes ago TwitBeamから

＠oyasumisan3：唯「フェスでトイレ行こうとしたら道にまよっちゃってー」梓「出演者でしょあなた…」　これなんて夫婦漫才？
7minutes ago Tweenから

＠caramel4syrup：ニコニコ見てたらゴーマニのギターもうコピーしたやついるのか・・・。
7minutes ago webから

＠caramel4syrup：おとといのゼウスステージトリのくるりはよかったなあ････志村(´；ω；｀)
7minutes ago webから

＠056sky_burst：そうそう！唯とあずにゃん、あれ絶対明らかだし笑　唯ちゃんになってあずにゃんとセッションしたいお・・・　RT ＠77fushi777：唯と梓は明らか（笑）
8minutes ago ツイタマから

＠056sky_burst：ニコニコで去年のフェスの映像見てた。MC相変わらずｇｄｇｄすぎわろた。あずにゃんかわいすぎる
8minutes ago ツイタマから

＠purepureHTT：＠tokimekighn まかせた！めっちゃTL汚すと思うｗｗｗ
10minutes ago Keitai Webから

＠oyasumisan3：Listen!! / 放課後ティータイム #nowplaying #BGM #HTT
10minutes ago Tweenから

＠choco_suger10：陽が傾いてきた。今年のライフロックフェスも残りわずか。昨日岸田君がやってくれたロックンロールが胸の奥で今も鳴り響いてる。これからＨＴＴ。唯ちゃんの歌声を心に焼き付けてくる。
12minutes ago yubitterから

＠tokimekighn：＠purepureHTT ライブレポ期待なう
13minutes ago Keitai Webから

＠tokimekighn：仕事おわったー。てかきょう風呂フェス最終日かよちくしょおおおおお！！　カラオケでも行くか・・・。
13minutes ago TwitBeamから

＠purepureHTT：９ｍｍ終わってヘーパイからゼウスステージに到着。これからＨＴＴ。やばいドキドキしてきた
15minutes ago Keitai Webから

＠locomusic310：HTTそろそろかー　RT ＠LRFes2016：今年のライフロックフェスもついに最終日となりました！ 8/7のタイムテーブルはこちらから→ttp://bit.ly/LRFesT
20 minutes ago yubitterから

677 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/13(月) 03:28:51.55 ID:8+2Fph/io

　　　◆　　◆　　◆

liferock presents

　　Ｌｉｆｅ　Ｒｏｃｋ　Ｆｅｓ．　２０１６
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―― Ｒａｐｉｄ　Ｒｅｐｏｒｔ

　　　１８：０２　Ｚｅｕｓ　Ｓｔａｇｅ

　　跳ね回る妖精たちの楽団、
　　　　　キュートなメルヘンロック炸裂！

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

　今年のライフロックフェスもあとわずか、ついに放課後ティータイムがゼウスに舞い降りた！

　茜射す午後六時の空に最近では恒例となった「もしもしかめよ」のSEが流れだし、
　張り詰めていた空気がにわかにほころぶ。
　歓声の波が押し寄せる中、まるで遊びにきたようにふらふらとヴォーカル/ギターの平沢唯が現れた。
　追って中野梓、秋山澪、そしてステージに大きく手を振る田井中律。
　相変わらずのマイペースぶりに去年のアクトを思い出す頃、
　琴吹紬が現れてステージに会釈する。いつもの“ふわふわ”の空気にステージは包まれる。

「こんばんわー、放課後ティータイムでーす！」

　綿飴を溶かしたような唯の声に歓声が覆いかぶさった。
　あついですねー、こんな時は辛いモンでも食べてのりきりましょう！
　律のおどけた声が場を沸かせたその数秒後、１曲目“カレーのちライス”が始まる。
　表情が変わった。妖精たちが、駆け出した。

　力強く地面を踏みつけるようなドラムの鼓動。
　指先は軽い手遊びのようにフレットを、鍵盤の上をハイスピードで跳ね回る。
　ツインボーカルが溶け合い、急速に熱量を増したステージの空気にトリップする。
　気づかぬうちに張り巡らされた導火線に、いま火が点された。
　空気が一転する。八月の夕陽が、ステージが燃え上がる。

678 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/13(月) 03:48:01.57 ID:8+2Fph/io

　放課後ティータイムはライブバンドである。
　これまで発表してきた数々の音源がテン年代のロックを変えてきたのも見逃せないが、
　ＨＴＴの真骨頂はライブで渦巻く独特の空気感、彼女たちにしか出せない緩急にある。

　ゆるいＭＣ、普段通り（インタビュー時とほとんど変わらない！）の女子高生そのままのおしゃべり、
　そしてうねるようなグルーヴ感、“テン年代のジョニー・グリーンウッド”と称されるパワープレイが同居する空間。
　インディーズ時に彼女たちのライブを見たとき、そのあまりの異質さに思わず引き込まれた。
　あっという間に魅了されたのだ。放課後ティータイムという五人の妖精に。

　彼女たちは汗一つ流さず、普段通りの表情でプレイする。ステージ上からはそう映る。
　いや、流した汗に気づかないほど熱中していると言った方が正しいだろう。
　ツアータイトル「放課後ティーパーティー」の名の通り、彼女たちは食べて、飲んで、歌って、演奏する。
　７月発売されたばかりの最新シングルで唯は歌う、「好きなことしてるだけだよ」と。
　彼女たちは自然体のまま、ロックの物語《フォーマット》を変えたのだ。

　真夏のカレーライスのように燃え盛る１曲目が終わった。
　妖精たちの楽団に魅了された群衆がモッシュの波を作る。
　彼女たちは圧倒的な熱量を保ったまま、２曲目に突入した。
　一瞬で引き込まれるギターのリフ。
　たどたどしく駆け出すような、ずしりと重く響くドラム。
　そう、最新シングル「GO!GO!MANIAC」である――。

679 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/13(月) 03:53:56.19 ID:8+2Fph/io

　　　◆　　◆　　◆

唯「――ゴーゴーマニアックでしたあ！」

唯「･･･えっと、放課後ティータイムです！」

律「それはもう言っただろ！」

唯「あはは･･･ライフロックフェス、今年も来ちゃいましたあー！」

唯「じゃあ今の気持ちを･･･あずにゃん一言！」

梓「ええっ？！　･･･今年はだれも遅刻しなくてよかったです！」

唯「ごめんってばあ？！　だって去年はトイレなかったんだもん！」

澪「唯はいいかげん、出演者としての自覚を持とうなー」

唯「てへへ･･･」

680 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/13(月) 04:03:00.05 ID:8+2Fph/io

唯「ムギちゃんはさー、夏フェスの思い出ってあるー？」

紬「うーん･･･焼きそば！」

律「庶民的だなおい！」

紬「でも、ちょっと前までは見る側だったから、････こんな大勢に見てもらって、びっくりしちゃってます！」

唯「そうだね、すごいことだったんだねえ･･･！」

梓「自覚が遅すぎです！　っていうか他に言うことあるでしょ！！」

唯「･･･ほえ？」

梓「告知ですよ！！」

唯「あぁ････ああ！」

律「こんな唯はおいといて、とりあえず私らシングルだしました！」

唯「いい曲だよー！　えへへっ」

澪「あと、ここで重大な告知が――」

紬「まぁまぁそれは後のお楽しみってことで」

澪「そうだな。･････じゃあ、次は新曲やります！」

澪「ガールズ・イン・ワンダーランド」

681 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/13(月) 04:04:36.77 ID:8+2Fph/io

　　　◆　　◆　　◆

２ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50
――――――――――――――――――――――――――――――
放課後ティータイム　Part.108

1 :名無しさん＠お腹いっぱい。 :2016/08/03(水) 17:50:11.32 ID:86FsAnXGF0
★ニューシングル「GO!GO!MANIAC」 2016.07.21 発売！
1.GO!GO!MANIAC
2.どきどき分度器
3.U&I（「AFTERNOON TEA PARTY 2015」 at SHIBUYA-AX）

★公式サイト
ttp://www.htt.com/

★注意事項★
sage進行推奨（メール欄に半角英数字でsageと入力）。
アンチ、コピペ荒らしなどはスルー。かまっても相手を喜ばせるだけです。
本スレでの実況、チケット転売の話題は禁止。
萌えネタは専用板に誘導すること。

前スレ　放課後ティータイム　Part.107
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/musicjg/1465301834/

2 :名無しさん＠お腹いっぱい。 :2016/08/03(水) 17:50:47.72 ID:vm7HhVp6HO
>>1
乙！

3 :名無しさん＠お腹いっぱい。 :2016/08/03(水) 17:54:17.24 ID:18CIrLmU4O
>>1乙

風呂フェス組はそろそろライブかー
時期的にそろそろアルバムの発表かな
ゴーマニで突き抜けた感じしたから楽しみ

4 :名無しさん＠お腹いっぱい。 :2016/08/03(水) 17:55:30.47 ID:5iSabZ61WO
売名アイドルユニット乙（）売名アイドルユニット乙（）売名アイドルユニット乙（）売名アイドルユニット乙（）
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5 :名無しさん＠お腹いっぱい。 :2016/08/03(水) 17:55:30.47 ID:8P3QJQTYtO
>>1乙

本日のNGID:5iSabZ61WO

682 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/13(月) 04:16:07.58 ID:8+2Fph/io

6 :名無しさん＠お腹いっぱい。 :2016/08/03(水) 17:56:09.98 ID:vm7HhVp6HO
>>3
こないだのラジオでアルバム作ってるって話出てたしな
正直、こんなハイペースで曲作り続けててクオリティ持つのかって心配あるけど･･･

7 :名無しさん＠お腹いっぱい。 :2016/08/03(水) 17:58:32.37 ID:aXMYDKExBO
>>1乙!

なんかリッスン出した頃から雰囲気変わってきたよなーHTT
ふわふわepのころのが良かった　今のはテクニックに走りすぎてる

8 :名無しさん＠お腹いっぱい。 :2016/08/03(水) 18:01:58.83 ID:f5S0Y3bgK0
　　　　　　　＿＿＿_　　　
　　　　　　／＼　　／＼　ｷﾘｯ
.　　　　　／　（ー）　（ー）＼　　　　　　
　　　　／　　 ⌒（__人__）⌒ ＼　　　　
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　| 　　　　　今のはテクニックに走りすぎてる
　　　　＼　　　　 `ー'´　　／　　　　　　
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼
　／´　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　
　|　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　＼
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､. 　　
　　ヽ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／_ノ　ヽ､_＼
　ﾐ　ﾐ　ﾐ　　oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo　　　　　　ﾐ　ﾐ　ﾐ
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒（__人__）⌒:::＼　　　/⌒)⌒)⌒)
|　/　/　/　　　　　|r┬-|　　　　|　(⌒)/　/ / /／　　だっておｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
|　:::::::::::(⌒)　　　　|　|　 |　　／　ゝ　　:::::::::::/　　　　コネバンドのキモオタがなんか言ってるおｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
|　　　　　ノ　　　　|　|　 |　　＼　　/　　）　　/
ヽ　　　　/　　　　　`ー'´ 　　　ヽ /　　　　／　　　　　バ
　|　　　　|　　 l||l　从人 l||l 　　　　 l||l 从人 l||l　　バ　　　ン
　ヽ　　　 -一''''''"~~｀`'ー--､　　　-一'''''''ー-､　　　　ン
　　ヽ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　　(⌒＿(⌒)⌒)⌒))

9 :名無しさん＠お腹いっぱい。 :2016/08/03(水) 18:04:19.19 ID:18CIrLmU4O
>>7
懐古厨だな
分からんでもないけど

でもりっちゃんのドラム、昔に比べて柔らかくなったような気はする
恋でもしたのか････orz

683 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/13(月) 04:23:54.25 ID:8+2Fph/io

　　　◆　　◆　　◆

澪「――Listenでした、ありがとうございました！」

梓「あの、そろそろいいんじゃないですか？」

唯「ん、なーにあずにゃん？」

梓「告知ですよ！」

唯「あ、わすれてたあ･･･えへへ」

澪「おいおい･･･」

律「まあ夫婦漫才はこの辺にしといて、」
梓「ちがいます！」

唯「わたくしたち放課後ティータイムから、重大なお知らせです！」

唯「なんと、……ついに９月、２枚目のアルバムが出ます！！」

唯「それでタイトルは……せーのっ」

唯梓律澪紬「「「「「ちょこれーと☆めるへん！！」」」」」

684 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/13(月) 04:44:44.93 ID:8+2Fph/io

唯「えーっと、アルバムタイトルはいつも通り澪ちゃんの発案です」

律「らしいよなー」

澪「どういう意味だっ」

律「まあまあ。････じゃあムギ、今回のアルバムの最大の魅力は？！」

紬「うーん････手描きの歌詞カード！」

梓「曲じゃないんですかー？！」

紬「だって、みんなで描いたイラスト･･･すっごくかわいかったんだもん！」

律「ははは、まあそれは見てのお楽しみってことで」

唯「えへへ･･･それと、曲はやっぱみんなで演奏して歌ってこそ、だもんね！」

梓「･･･ふふ、そうですね」

律「というわけで、じゃんじゃん買ってくださーい！　ノルマは一人１０枚！！」

澪「調子に乗るな！　じゃあ次の曲、唯よろしく」

唯「りょーかい！」

唯「･･･じつはこれも新曲です、キラキラデイズ！！」

685 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/13(月) 04:59:40.83 ID:8+2Fph/io

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Ｔｗｗｉｔｔｅｒ

　いまどうしてる？
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最新ツイート：風呂フェス出陣してくるぜー(｀・∀・)ｂ　約１２時間前

＠056sky_burst：ちょｗｗｗｗｗｗもう公式サイト更新されてたｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
2minutes ago ツイタマから

＠locomusic310：＠purepureHTT　乙でしたー　たしかぴゅわぴゅわはーとの後にListenだったとおもいます(｀・ω・´)
5minutes ago yubitterから

＠purepureHTT：お目当てのＨＴＴ終わった。楽しかったー！　セトリ→カレー、ゴーマニ、新曲、リッスン、ぴゅわぴゅわ、新曲、U&I、ふわふわ･･･だったかな？
6minutes ago Keitai Webから

＠caramel4syrup：＠tokimekighn　マジですよ！　９月発売らしいです！
6minutes ago webから

＠tokimekighn：風呂フェス組おつかれさまでしたー！　って、アルバム発売マジ？！
7minutes ago TwitBeamから

＠chomo_suger10：ＨＴＴ終了。私の夏がまた一つ幕を閉じた。ふわふわ時間のあのリフが、唯の歌声が今もずっと流れてる。私も一生懸命に、いのちを燃やしたいんだ。
8minutes ago yubitterから

＠locomusic310：＠oyasumisan3 はい、ムギちゃんが手描きの歌詞カード自慢してました！ｗｗ
8minutes ago yubitterから

＠caramel4syrup：おー、ついにセカンドアルバム出るんだ！　すっごい楽しみ！！
10minutes ago webから

＠oyasumisan3：マジで？！　全力でポチる！！ RT ＠locomusic310：【速報】ＨＴＴ新アルバム９月発売　タイトルは「チョコレートメルヘン」
10minutes ago Tweenから

＠locomusic310：【速報】ＨＴＴ新アルバム９月発売　タイトルは「チョコレートメルヘン」
10minutes ago yubitterから

＠oyasumisan3：相変わらず本スレ荒れてるなー･･･。電通と琴吹グループがどうとか１ｓｔの頃から言われてたし･･･。
13minutes ago Tweenから

686 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga >>685訂正]：2011/06/13(月) 05:00:32.08 ID:8+2Fph/io

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Ｔｗｉｔｔｅｒ

　いまどうしてる？
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最新ツイート：風呂フェス出陣してくるぜー(｀・∀・)ｂ　約１２時間前

＠056sky_burst：ちょｗｗｗもう公式サイト更新されてたｗｗｗｗｗ
2minutes ago ツイタマから

＠locomusic310：＠purepureHTT　乙でしたー　たしかぴゅわぴゅわはーとの後にListenだったとおもいます(｀・ω・´)
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＠purepureHTT：お目当てのＨＴＴ終わった。楽しかったー！　セトリ→カレー、ゴーマニ、新曲、リッスン、ぴゅわぴゅわ、新曲、U&I、ふわふわ･･･だったかな？
6minutes ago Keitai Webから

＠caramel4syrup：＠tokimekighn　マジですよ！　９月発売らしいです！
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＠tokimekighn：風呂フェス組おつかれさまでしたー！　って、アルバム発売マジ？！
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＠chomo_suger10：ＨＴＴ終了。私の夏がまた一つ幕を閉じた。ふわふわ時間のあのリフが、唯の歌声が今もずっと流れてる。私も一生懸命に、いのちを燃やしたいんだ。
8minutes ago yubitterから

＠locomusic310：＠oyasumisan3 はい、ムギちゃんが手描きの歌詞カード自慢してました！ｗ
8minutes ago yubitterから

＠caramel4syrup：おー、ついにセカンドアルバム出るんだ！　すっごい楽しみ！！
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＠oyasumisan3：マジで？！　全力でポチる！！ RT ＠locomusic310：【速報】ＨＴＴ新アルバム９月発売　タイトルは「チョコレートメルヘン」
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＠locomusic310：【速報】ＨＴＴ新アルバム９月発売　タイトルは「チョコレートメルヘン」
10minutes ago yubitterから

＠oyasumisan3：相変わらず本スレ荒れてるなー･･･。電通と琴吹グループがどうとか１ｓｔの頃から言われてたし･･･。
13minutes ago Tweenから

687 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/13(月) 05:35:25.30 ID:8+2Fph/io

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　聞きなれたＨＴＴのアンセム“ふわふわ時間”のリフレインが鳴り止んだ頃、呆然と立ち尽くしていた。
　彼女たちの生み出す世界観が、現実味も時間も奪い去ってしまったからだろう。
　まだ群集の熱は冷めやらない。終わることなく歓声が木霊する。
　現実に引き戻された我々はまた社会に、インターネット上に、それぞれの住み家に戻っていくのだろう。
　２ｎｄアルバム発売といううれしいサプライズをおみやげに。

　新曲はどれも素晴らしかった。
　“GO!GO!MANIAC”の間奏パートで唯と梓が向き合い、お互いに聴かせるようにギターをかき鳴らしていたのが印象的だった。
　全身で揺れるようにかき鳴らす唯と、正確に一音一音を響かせる梓。
　ギターを抱いた二人のニンフェットは、午後六時の空で子どものように音を重ねる。
　呆然と見惚れ、妖精たちに魅了された四十過ぎの男が観客席にいた。

　その男は今も自分に問いかける。
　どうしてＨＴＴの演奏はこんなに響くんだろう？
　どうしてあのメロディだけが、リフだけが、歌声だけが心に焼き付けられるんだろう？
　何度となく自問自答してきた問いだったが、今日こそ答えを見つけた気がする。
　時代が求めていたのだ。

　90年代や00年代の、苦しみを歌い共感を求めるロックはもう終わった。
　僕はときどき心の宝箱からそれらを取り出し、一人の部屋で噛み締める。
　だが、いつまでもドラマチックな絶望に酔っていられない。
　そんな時に、自然体で最先端のロックを奏でる彼女たちが福音となって降り注いだのだ。

　日常を肯定しなくてはならない。
　ありのままを――「そのままでいいよ」と。

　気づけばきらめく涙を振り撒いたような星空が広がっていた。
　押し流すようなスコールの後に広がるような、吸い込まれそうな空。
　空中に消えた音楽は二度と捕まえることはできない、そんな言葉を思い出した。
　けれど彼女たちが振り撒いた音の雨は、まだしばらくはこの胸の奥で鳴り止みそうにない。

セットリスト
　1.カレーのちライス
　2.GO!GO!MANIAC
　3.新曲
　4.ぴゅわぴゅわはーと
　5.Listen!!
　6.新曲
　7.U&I
　8.ふわふわ時間

688 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/13(月) 05:44:48.68 ID:8+2Fph/io

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　「放課後ティータイム　活動日誌」

かんしゃ！かんしゃ！！　2016-08-03 21:17:01
担当：平沢唯

　ライフロックフェス、おつかれさまでした～！

　すっごいすっごい楽しかったです！！

　発売してすぐの新曲でちょっぴり不安だったけど、
　お客さんたちと一緒にたっぷりあそんでこれました･･･笑
　ほんっとーにありがとうございました！！

　それからそれから、ライブでも告知したんですが、
　なんとアルバムでちゃいます！
　今回のアルバムは澪ちゃんとあずにゃんがすっごいがんばってたので楽しみにしてください！ふんすっ

　そんじゃーねー！
　またいつか、ライブであいましょう！
　ギー太といっしょに迎えに行くよ！

Posted by HTTofficial / Yui

689 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/13(月) 05:54:04.66 ID:8+2Fph/io

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　「Ｊｕｎｋｙ　Ｂｏｍｂｅｒ！！」

フェスいってきました。　2016-08-04 00:17:01

　遅れちゃってごめんなさい、風呂フェスから帰ってきました！

　ライブレポとかはまた後で書きますんで、ちょっと寝ようと思います笑

　（あーまた髪の毛が酷いことになってるｗｗ）

　ＨＴＴ、ニューアルバムですって。
　びっくりだよねー。

　実は私、ＨＴＴと同じ高校の出身なんですよ。
　もうこのブログ見てる人は知ってると思うけど　笑
　だから、ちょっと前まで手を伸ばせば届きそうな距離だった気がするのに、
　気づいたらどんどん遠くに行っちゃって･･･すごいなあ、本当。

　ああー。私、ぜんっぜんダメだなー。
　チョコパン買えなかったぐらいでバイトの店長うぜーとか言ってる場合じゃねーっつの。
　がんばらなきゃな。珍しくそう思ったＪｕｎｋｙでしたｗ

　そんじゃーねー　←パクり

（続きを読む）

　･････でもさ、一つだけ気になってることがあって。

　なんか梓、切羽詰ってる感じしたんだよなー････。
　やっぱＣＭタイアップとか増えたし、ネットとかでもいろいろ言われてるし、
　疲れてる部分あんのかもしれない。気のせいだと思うけどさ。
　ロックスターなんてリア充に決まってるし笑

Posted by junky_bomber93　Comments(2)

つづく。

690 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2011/06/13(月) 05:55:25.69 ID:8+2Fph/io

読んでくれた人ありがとう
せっかくの夏フェスなんでちょっと変わった書き方にしてみたかったんですが、
そのせいでうまく書けなくて時間がかかってしまい申し訳なかったです

新キャラについては、だいたいキャラがつかめた頃に原作と違った出会い方で登場してもらうかもしれません
たとえば唯のバイト先の同僚にあやｍ･･･げふんげふん

このスレはおそらくあと本編７話ぐらいで終わります
そしたら次スレ立ててそこで物語に一区切りをつけようかなと考えてます
その間にも気が向いたらいちゃいちゃ掌編とか差し込みたいので、よかったらそれも含めてよかったらよろしくです

とりあえず、次は律澪か地元デートか質問コーナーにする

691 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) ：2011/06/13(月) 05:58:01.41 ID:8+2Fph/io

大事なこと言い忘れてた

この物語はフィクションです、実在の人物・団体・雑誌・フェス・バンド・スレ・ツイッターとは（ｒｙ

692 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/06/13(月) 08:24:01.61 ID:+I/y8AM/o

久しぶり、乙乙
読み応えあって面白かった、実験的な構成だけど全然読みやすくて引きこまれた
ツィッターや２ｃｈっていう身近な素材だったからかな
純ちゃんただのオチ担当かと思ったらするどい観察眼、気になる引きだな～

693 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]：2011/06/13(月) 09:02:09.06 ID:uY8sX7nAO

おつした
新キャラにも期待

694 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/13(月) 12:34:35.76 ID:IpjYe8fIO

久しぶり乙

695 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/13(月) 16:15:37.26 ID:bAQ6JBwIO

お疲れ

696 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/13(月) 17:39:49.13 ID:3bwFB7Bc0

久しぶりの更新乙、今回も面白かった
今後も大いに期待している

697 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/06/13(月) 21:19:01.55 ID:rTpXWo7IO

乙、ロキノン臭い文章にワロタ
うまいなw

698 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2011/06/15(水) 04:37:18.91 ID:lZ9p+oRxo

#13「ごかげつはんまえ！」

りつのへや！

律「･･･ふーん」ごろごろ

律「へぇー････二人乗りデートとかでれでれじゃん。でもこの近所って見るものあんのかよ」くすっ

律「････つーか、あっつ。本当に１０月入ってるのかよ････」

ガチャ

律「おかえりあなたー、お菓子にする？　おやつにする？　それともスイーツ？」ぴょこっ

澪「勉強してない子にあげるおやつはありません」

律「してたし！ターゲットおぼえたし！」

澪「へえー、最近は携帯で英単語の勉強もできるんだなあー」にやにや

律「いまだけだしー！　唯のメールの見るぐらいいいじゃんかよー、みおー」ぎゅー

澪「はいはい。･･･あ、パナップぶどうでいい？」

律「おーさんきゅ！　ひゃあ冷てー････あ、こないだの本読み終わったから返すわ」

澪「こないだのって･･･ああ、『スローターハウス５』？」

699 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 04:47:09.96 ID:lZ9p+oRxo

律「そそ。あー、あっちの棚んとこあるから取ってー」ひょこひょこ

澪「足で指すな、行儀わるいぞ」

律「へーいへい。結構おもしろかったよ、なんか時間が過去とか未来に行ったりきたりして最初わけわかんなかったけど」

澪「あれは変わった書き方だからな･･･でも、年取った人が昔のこと思い出すのって案外ああいうものなのかも」

律「そんなもんかねー。････あっつ」

澪「うん。タイムスリップのSFだけど、戦争のこととか思い出す話でもあったから」

律「だなー。･･･はぁーあ」

700 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 04:49:01.12 ID:lZ9p+oRxo

澪「なんだよ律」

律「私ら、五年十年したらどうなってんのかねー」

澪「そりゃ･･･みんな就職して、ＯＬか何かやってると思う」

律「チッチッ、夢がないねえ澪ちゃんは。もっとこう、バンドでデビューして全国制覇！とか？」

澪「それこそ想像付かないよ････でも、それもいいかもしれないな」

律「だろ？　こうさ、夏フェスとかでばばーん！って演奏しちゃったりしてさあっ！」

澪「･･･あんな大勢の人の前に立つなんて････」ぶるっ

律「想像力豊かじゃねーかおい」

701 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 04:56:51.95 ID:lZ9p+oRxo

澪「人前で平気でいられる方がおかしいんだっ」

律「ははは、そりゃみおしゃん基準ですもんねー」

澪「うるさい。そんなこと言うならもうアイス買ってこない」ぷいっ

律「ごーめんってばあ。･････はぁ。なんかきょう暑くね？」

澪「そうか？　私は普通だけど」

律「いいやいいや。でもさー、もしバンドデビューとかしたらどうするよ」

澪「うーん･･･」

律「やっぱさー、いろいろ変わっちゃうかなー。澪だけじゃなくてムギとか唯も。梓や私だってさ」

澪「いろいろってなんだよ」

律「そりゃあいろいろだよ。やっぱ年取るとさ、だんだん私らっぽさがなくなってくる気もするし」

澪「やけに年寄りっぽい話だな･･･まあ、それでも律は変わらないだろ」くすっ

律「うっせ。澪だって変わんねーじゃん」

澪「お互い様だろ」

律「そういうもんかねー。私とか子供だから分かんないや」

702 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 05:04:28.40 ID:lZ9p+oRxo

澪「･･･それでも、大丈夫だと思う。変わっても変わらないものだってあるだろ」

律「たとえばー？」

澪「えっと･･･背とか？」くすっ

律「えいっ」

澪「うわっ？！　いきなりクッションなげるな！」

律「うっせー！　持てる者には持たざる者の苦悩なんて分かんねーんだーい！　列強はあっちいけっ」

澪（あはは、意外と気にしてんだよな）

律「ちぇー････ってか今日なんかいつもと逆じゃん」

澪「？」

律「ほら、なんか･･･澪のが将来のこととか悩みそうじゃん」

澪「ああ･･･って、どんなイメージだ」

律「心配性ですもんねー、変わりませんことねーおほほ」

澪「私はこういう性格なんだ！　･･･まったく」

703 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 05:09:03.55 ID:lZ9p+oRxo

律「みおーあっちいー」

澪「だったら横着しないで窓ぐらい開けなさい。自分の部屋だろ」

律「開けるほどじゃねーし。･･･ってかやっぱみんな変わるってやっぱ」

澪「ふーん、何か変わったことでもあったのか？」

律「ほら、こいつらとか」ちらっ

澪「･･･うわっ。ちゅーぷり･･･」かあっ

律「ちっくしょー、唯のやつノロケやがってー！」

澪「ははは･･･こりゃ梓、あとで怒るだろうな」

律「だよなー、いい弱み握っちゃったぜ！」

澪「この期に及んで後輩をいじめるなよ････」

律「じょ、じょうだんですって澪さん」あたふた

704 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 05:16:38.18 ID:lZ9p+oRxo

律「つーか梓のやつどうなの？」

澪「どうって･･･何が？」

律「ほら、あいつ結構ぎこちないとこあったじゃん。ツンデレっつうか、真面目だから考えすぎるんだよ」

澪「律がサボるからだろ」

律「へーいへい」

澪「それに、････ぷふっ」

律「なんだよー、なにがおかしいっ」

澪「いや、律だって十分ぎこちないなって」

律「はぁー？　私ほど素直でけなげなかわいこちゃんいないし！」

澪「自分でそういうとこがわざとらしい」

705 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 05:18:58.17 ID:lZ9p+oRxo

律「うっせーし。もう私ひきこもるもん、ぐすっ」ばさっ

澪「はいはい、アイス溶けちゃうから布団からでてきなさい」

律「みおちゃんのばかー！　もうみおちゃんなんてしらなーいっ」じたばた

澪「･････」もぐもぐ

律「････いや、ノーリアクションはやめよう？！　それすっげーへこむから！」がばっ

澪「だってほっといたら出てくるだろ。天照大神みたいに」

律「なにそれ」

澪「日本神話の太陽の神様で･･･って。勉強しなさい」

律「へーいへい。････あつぅ」

澪「布団なんかかぶるからだろ。まったくもう」ばさっ

律「いやーんみおちゃんのえっちー」

澪「はいはい････なんか本当変わんないな」くすっ

律「ちぇー、うぜー･･･」

706 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/15(水) 05:27:37.91 ID:lZ9p+oRxo

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

聡『ねえちゃーん、携帯の充電器もってるー？』

律「あー、わりい借りてたー。机んとこあるから持ってってー」

ガチャ

聡「あ･･･来てたんだ」

澪「うん。聡も食べる？」

聡「うん、ありがと。ってか姉ちゃん充電器どこだよ」

律「えー、あるだろそこに。ああもう探すから待ってろ」てくてく

澪「･･･聡、スサノオだな」くすっ

聡「え？」

澪「なんでもない。実は聡のお姉さんが引きこもりになっちゃって大変だったんだ」

聡「ぷふっ、姉ちゃんが？」

律「おまえら勝手なこと言いすぎだぞー」ごそごそ

707 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 05:33:40.44 ID:lZ9p+oRxo

聡「ってか姉ちゃんＣＤ返せよ、ついでだから」

律「えー、なんか借りてたっけ？」

聡「貸しただろ、ウィーザーのセカンド。あれ俺気にいってんだから」

律「あー、あれか。･･･ほい、充電器」

聡「うっわコードぐちゃぐちゃじゃん･･･ほどくの大変なんだぞ」ごそごそ

律「あるだけ姉ちゃんに感謝しなさい」

聡「充電器壊したの姉ちゃんの方だろ！」

律「げっ、そうだっけ」

澪「律め･････ほら聡、それ貸して」

聡「えっうん」

708 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 05:41:02.89 ID:lZ9p+oRxo

澪「ここをこうして･･･ほら」

聡「うっわ早っ、ありがと澪姉！」

澪「はは、唯もシールド絡ませたりしてたから」

律「てか昔から知恵の輪とか得意だったもんなー」

澪「律、ペンチで曲げようとして自分の指挟んでたっけ･･･ぷふっ」

律「いつの話だよ･･･」

聡「そんで澪姉がやったら一発だしな、あはははっ」

律「ああもう私はちまちましたことがヤなんだー！」

澪聡「「知ってる」」

律「もういい、グレてやるっ」

709 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 05:51:32.75 ID:lZ9p+oRxo

律「ほい、ピンカートン。つーかこんなうじうじした歌聞いてっとモテねーぞ」にやにや

聡「なっ･･･ウィーザーバカにすんなよなあ？！　銀杏の峯田さんだって、」

律「じょーだんじょーだん。私も２曲目とか気に入ったし」

澪「ふーん･･･聡、借りてみていい？」

聡「えっ･･･うっうん、いいよ」

律「あはは、なーにキョドってんだか」

聡「ちげえっつの」

澪「あ、ダメならいいんだ」

聡「いやいや、澪姉も聞いてくれたら、まあうれしいし･･･」

律「････ほほーう」にやにや

聡「変な目で見るなよな･･･やりづれー」

澪「い、いいのか？　なんだかよくわからないけど･･･」

710 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 05:59:40.09 ID:lZ9p+oRxo

律「気にすんなって。聡は思春期なんだ、そっと見守ってやろうな」にや

聡「おい」

澪「な、なんだかよく分からないけどありがとう･･･」

律「ふぃー、あっつ。のど渇いたから麦茶くんでくるわー」

澪「あ、私のも」

律「りょーかい。聡はー？」

聡「え？　俺はいいよ、うん」

律「まあまあ若い二人でなかよくしなさい」にやにや

聡「うっせ、早く行けっ」

バタン

聡「はぁ････なんだよあいつ」

澪「ははは･･･律のやつ、きょうおかしいから」

711 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 06:03:40.24 ID:lZ9p+oRxo

聡「おかしいって、いつもの･････ああー」

澪「聡もそう思う？」

聡「････うーん、やっぱ気のせいって感じもするけどなー」

澪「そっか････だったらいいんだ、うん」

聡「姉ちゃんなんかあったの？」

澪「いや、私も気のせいだよ。たぶん」

聡「姉ちゃん勉強しなれてないから頭パンクしたんじゃねーかな･･･」

澪「それならしごきがいがありそうだな」にこにこ

聡（み、澪姉ときどきこえぇ･･･）ﾌﾞﾙｯ

712 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 06:09:11.24 ID:lZ9p+oRxo

聡「でもさ、やっぱ受験で姉ちゃんも疲れてんだよ」

澪「かといってこういうこと言うと律、よけい強がるもんな･･･」

聡「じゃなきゃ････夏バテかも」

澪「夏バテ？　こんな時期に？」

聡「だって姉ちゃん、なんか夏の終わりごろから変になったっていうか････」

澪「････夏の終わり、か」

聡「なに？　彼氏とかできたの？」

澪「違うよ。違うって」

聡「ちぇ、いじってやろうと思ったのに」

澪「ほら聡、唯と梓が付き合い始めたのって」

聡「････ああー。でもそれ、姉ちゃんと関係あんの？」

713 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 06:16:10.93 ID:lZ9p+oRxo

澪「関係････ないかな」

聡「実は姉ちゃんもどっちかのことが好きだったとか」

澪「ないない」

聡「ないですよね、はい」

澪「･････律も、唯から相談受けてたみたいだしうれしかったと思うよ」

聡「だったっけ･･･てか姉ちゃんに勤まんのかよ」

澪「結果よければすべてよしだよ。････たぶん」

聡「ふーん････やっぱ勉強疲れでファイナルアンサー？」

澪「････そうかも。そうだと、いいけど」

ガチャ

律「おまたせー！･･･って、なにこの空気」

聡「あ、いや別に･･･」

澪「律の勉強をみっちり見てやらなきゃなって話をしてたんだ」

律「えっ」

714 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 06:22:03.10 ID:lZ9p+oRxo

澪「聡から聞いたぞ、最近律が勉強に集中できてないって」

聡「なっ――み、澪姉？！」

律「ほほーう･･･Ａ級戦犯はおめえかあ！」ぎゅっ

聡「うあぁあいたいいだいいだいって？！　ギブギブ！！」

律「告げ口する方がわるいんだいっ！　こんにゃろおっ」

澪（うわ････聡、本当にごめん！）

聡「うぅ･･･なんで俺ばっかこんな目に････」

澪「ほらほら、弟に当たるな。さて一服したら勉強再開するぞ」

律「そんなぁ･･･ちくしょー、聡おぼえてやがれーっ！」

聡「部屋来るんじゃなかったよ、ちくしょー･･･」

バタン

715 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 06:27:01.22 ID:lZ9p+oRxo

律「ふぃー、つかれたー。･･･あっついなほんと」

澪「余計な運動するからだろ。ほら、英語からやるぞ」

律「ええー、いいじゃんちょっとぐらーい」

澪「そういって先延ばししてるから分からなくなるんだよ･･･」

律「てか聡と何はなしてたの？　まさかコクられた？　きゃはっ」

澪「なに言ってるんだ････そんなわけないだろ」

律「･･･自分のことはわかんねーよなあ、澪ってさ」

澪「なっなんだよ」

律「べーつにー？　さっ、べんきょべんきょ♪　いんぐりっしゅいんぐりっしゅ♪」

澪「はぁ･･･まったくもう」

716 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 06:32:59.47 ID:lZ9p+oRxo

じゅっぷんご！

律「つーか恋してえ･･･」

澪「始まって一時間も経ってないぞー」かりかり

律「いいじゃんちょっとぐらいさぁ。･･･唯と梓は今ごろ楽しんでるんだろーなー、はぁーあ」

澪「唯はしっかりしてるから、勉強だってやってるだろ」かりかり

律「･･･んー？　そこ『梓がしっかりしてる』じゃなくって？」

澪「二人ともしっかりしてるんだ。わかってるだろ」かりかり

律「だよなー････はは、私に春は遠いかあー」

澪「律にいま春が来たら私が困るよ」

律「えへ？！なにそれわたしにヤキモチ？！　みおちゃんわたし大好きですもんねー！」

澪「ちーがーう。ますます勉強から離れそうだからだ」かりかり

律「そういうこったろうと思ったよ、ちぇー･･･」

717 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 06:36:48.19 ID:lZ9p+oRxo

律「なあ澪」

澪「？」かりかり

律「もう私らもつきあっちゃう？」

澪「････」

律「････」

澪「････」

律「･･･ノーリアクションが一番へこむって、言ってんじゃん･･･」

澪「ご、ごめん」

律「つか冗談だって！　あれ、マジでてれてんの？　きゃはっ澪ちゃんかーわーいいー！」

澪「････反応に困るからやめようって、そういうの」

律「ちぇー。ノリわるいなー秋山さんは」

718 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 06:40:45.02 ID:lZ9p+oRxo

澪「･･･律、唯たちのことどう思う？」

律「なんだよ急に……どうって、幸せになればいいんじゃねーの？　後はあいつらの問題だろ」

澪「そうじゃなくて、律が」

律「どういう意味だよ」

澪「だから、律はどう思ってるのかって」

律「･････私、別にレズとか気にしてないからな？　勘違いしてるんじゃね？」

澪「だからそうじゃなくって････ああ、もう････」

律「でも、････正直なんかショックかも」

澪「……ショック？」

719 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 06:46:47.03 ID:lZ9p+oRxo

律「わりい、言葉ミスった。私はあいつらのことが好きだし、うまくいってほしいからな」

澪「うん」

律「気持ち悪いとかそういうのは思ってないからな、言っとくけど」

澪「分かってる」

律「･･･でも、やっぱ････うーん、ショックとしか言えないわ。澪と違って語彙力ないから」

澪「････」

律「やっぱ勉強しなきゃだなー、うん」

澪「律の言う、ショックって？」

律「あー････なんか、思ってもなかった図星さされた感じ、っていうの？　うまく言えないけど」

澪「うん」

720 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 06:50:40.80 ID:lZ9p+oRxo

律「なんつーか････ずっと住んでた自分の家で、いきなり床下収納庫見つけた的な？　えっあったのかよ？！　とか」

澪「うん････ああ、うん」

律「そういうショック。････ごめん。やっぱ私、語彙力ねーわ」

澪「いや、分かるよ。うん･･･分かる」

律「･･･別にあってもいいし、悪くないんだけどさ」

澪「･････」

律「人って言うか、自分の家のことが分かんないのが････なんか、ショックっていうか」

澪「･････」

721 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 06:54:20.78 ID:lZ9p+oRxo

律「････つーか今日絶対暑いって。やっぱ窓開けるわ」

澪「･･･私も、そう思う」

律「だよな、やっぱ今日って１０月の平均気温超えてるよなー」

澪「そうじゃなくて････いや、なんでもない」

律「うんうん。････はぁ、風がきもちー！」

澪「････あのさ律」

律「んー？」

澪「･･･勉強、しよっか」

722 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 06:59:57.46 ID:lZ9p+oRxo

律「えー････うん、いいけど。どしたの？」

澪「いや、なんかさ････二人とも勉強しなきゃなって、思ったんだ」

律「ふぅん････なんの？」

澪「それは、その･･････英語とか、世界史とか」

律「････あ、ああ。確かに点数低いもんなー」

澪「それもそうだし、････違う言葉とか、違う国のことって、ちゃんと勉強しなきゃなって思ったんだ」

律「･････」

澪「そしたら、自分のこととかも見えてくるかな･･･って」

律「……そっか。まあ、そうだよな！」

澪「うん。････はは」

723 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/15(水) 07:08:23.72 ID:lZ9p+oRxo

澪「いや、･････えっと、麦茶のこと」

律「････そっかそっか。･･･ううっ、さむっ」ぶるっ

澪「さっきまで暑がってたくせに」くすくす

律「なんか急に１０月っぽくなったんだ！　うーさぶっ」

澪「窓閉めとくぞ」

律「ありがと澪。･･･さ、勉強すっか！」

澪「だな。唯たちに負けてらんないもんな」

律「だよなー。ってか世界史、唯に負けるとは･･･うぅ」

澪「唯も努力してるんだよ。律もがんばらないと」

律「わかってるって。･･･あーさむっ」

つづく。

724 ： ◆ywkhR7Exfw ：2011/06/15(水) 07:12:40.95 ID:lZ9p+oRxo

読んでくれた人ありがとう
唯梓分あんま多くなかったのは次回のお楽しみってことでどうか
とりあえず次は乳臭い話か田舎臭い話か童貞臭い話にする

ちなみにこのスレの他のスレタイ候補は澪「若い音楽家の肖像」か澪「曲作ってみたんだけど」でした
今後も唯梓っていうより唯と梓をとりまく世界そのものを（電報文的、分裂症的に）書いていきたい
ぴーす

725 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/15(水) 07:19:38.87 ID:lZ9p+oRxo

ぎゃ、コピペ順ミスってた！
ちょっと訂正入れますスイマセン

726 ：>>722の次から [sage]：2011/06/15(水) 07:20:14.59 ID:lZ9p+oRxo

律「じゃあ気分転換に世界史でも！　････って、次の模試の範囲どっからだっけ？」

澪「ナチスの台頭とかホロコーストからだったろ。授業は聞きなさい」

律「ああ、そうだったそうだった。助かったぜー」

澪「もう、これじゃあ先が不安だよ････」

律「まあなんとかなるっしょ、二人で分かるとこ教えあってけばさぁ」

澪「･･･そうだな」

律「ありがとな、澪」

澪「え？」

727 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/15(水) 07:20:45.61 ID:lZ9p+oRxo

律「あ、いや勉強のこと」

澪「そ、そっか」

律「他になんだと思ったんだよ･･･」

澪「なんでもない。さ、勉強やるぞ」

律「へーいへい。･･･うわ、強制収容所だって。あの小説にも出てきたけど、ひっでえな」

澪「本当にな････」

澪「あ、律。･･･ありがとう」

律「へ？」

728 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/15(水) 07:23:37.53 ID:lZ9p+oRxo

この後 >>727に続くのが正しい順です････本当すいません
安価貼っときます

>>698-722
>>726-727
>>723

ご迷惑おかけしました
それではまた

729 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/15(水) 07:24:28.41 ID:nlgUsYvpo

乙

730 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/15(水) 07:38:17.57 ID:UC71XZZIO

乙乙

731 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/15(水) 07:43:25.40 ID:1Tgr36gCo

乙、いろんな視点から語られるの普通に面白い、今後も好きに書いてくれ

732 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 05:18:39.27 ID:x4sNNuuxo

##「にねんごのふゆのごご？」

かふぇてりあ！

律「……ほんで、唯の具合は？」もぐもぐ

梓「食べるかしゃべるかどっちかにしてください。みっともない」

律「るへー、時間のせつやｋ･･･ごふぉっけほっ」

梓「だーからのど詰まらせるんですよ。はい」

律「けふっ･･･サンキュ･･･」ごくごく

梓「たぶん、今日一日休めば大丈夫ですよ。休んでくれればの話ですけど」

律「はは、なんだかんだで唯も根詰めるタイプだしなー」

梓「律先輩からも言っといてくださいよ？」

律「りょーかいりょーかい。ってかさっきもメール来てたよ」

733 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 05:22:40.33 ID:x4sNNuuxo

梓「え、なんてですか？」

律「ほれ」

　唯〔りっちゃん、おちんちん！〕

梓「……あははは････」

律「……どう返せばいいんだよこれー！」

梓「こ、このたびはうちの唯がごめいわくを･･･ぷふっ」

律「ははは、まー唯もさみしかったんだろうよ？」

梓「あー････そうですね、はい。ていうか律先輩って今日五限ありませんでした？」

律「ん。五限ってなにそれたべもの？」

梓「授業もまじめにうけなさい！」

734 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 05:26:40.78 ID:x4sNNuuxo

律「ええー…あの授業どうせ最終日にレポート出せば単位来るって菖が言ってたし････」

梓「後回しにしてるから期日ぎりぎりで苦しむんですよっ。ほら、行った行った！」

律「まぁ今日はあと残り３０分とかだしいいじゃん♪ ってかデモは？」

梓「はぁ……ちょっと待ってください」ごそごそ

律「……」

梓「これです。って、なんですか？」

律「いや、なんでもないけど。ってか帰んなくていいの？」

梓「これ渡したらすぐ帰りますよ。……あ、元気になれそうなものとか買いますけど」

律「ふぅん･･･」

735 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 05:30:41.20 ID:x4sNNuuxo

梓「ところで、風邪引いたときってどういうの食べたら元気になるんでしょうか？私、こういうのってうとくて･･･」

律「うーん。スッポンとかマムシドリンク？」

梓「そういう元気じゃありません！････あ、でもそういうので精を付けるのも悪くないかも」

律「真に受けんなっておい。……あれじゃね？　なんか巻くといいって聞くじゃん。サラシだっけ？」

梓「さらし巻いてどうすんですか。ネギですよ、ネギ」

律「タマネギを、数珠みたいに？」

梓「寝れないですよそれ････でも、言われてみるとネギってどう巻くんですかね」

736 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 05:34:41.66 ID:x4sNNuuxo

律「さあなー……すまん、私もそういうのわからんわ。あっでも生姜湯とかよく飲んでたっけ」

梓「ああ･･･ビッグエーで売ってるかな…」

律「うちはハチミツとかよく入れてたよ。澪にたまに作ったりとかしてさあ」

梓「仲いいんですねえ」

律「うるせえリア充。……ってか、帰らなくていいの？」

梓「あっ･･･すいません、ではそろそろ……」

律「････もしかして、さ」

梓「はい？」

律「なんか、帰りにくい事情とかあったりする？」

737 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 05:38:42.10 ID:x4sNNuuxo

梓「……どうなんでしょう」

律「いや、自分のことじゃん」くすっ

梓「それはそうですけど……自分のことって、よけいに分かんなかったりしません？」

律「あー、私も自分のすることが勝手に矛盾してったりとか結構……ってか、唯とケンカでもしたの？」

梓「してないですよ。････したほうがいいのかなあ」

律「無理してするもんじゃないだろ。ってか、やっぱなんかあるの？」

梓「なんかっていうか……単に私がばかなのが悪いんですけどね」

律「うん」

梓「････そこ素直に同意されるとさすがにいらってきますね」じとっ

律「……きゃはっ☆」

梓「････」ｸﾞｯ

律「まっ待て待て、武力行使はやめような？！女の子にグーはまずいって！」

738 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 05:42:42.89 ID:x4sNNuuxo

梓「じゃあ口をつつしんでくださいよっ」

律「へーいへい････そんでどうしたの？」

梓「いや、もめたとかそういうことじゃないんです。ただ･･･ゆいが、あっ唯先輩が」

律「別にいーって」

梓「すいません。……あの、唯が、すごいがんばってて」

律「たしかになー」

梓「それはうれしいんですけど、なんか最近、自分で自分を追いつめてるような気がして」

律「････ああー」

梓「それで、無理しなくていいよって話をしたんです、こないだ」

律「うん」

梓「そしたら、『私はあずにゃんと違って知識が足らないし、普通のこともできないから、がんばんなきゃいけないんだよ』って」

律「････ああー、はいはい」

739 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 05:46:43.54 ID:x4sNNuuxo

梓「それ聞いて、なんていうか････ちょっと怖くなっちゃってたんです」

律「うん？　梓がか？」

梓「はい。その、追いつめてるの私なんじゃないかなって」

律「ああ、うん」

梓「････私、あの人の歌とかギターとか、ていうか存在そのものがすっごい好きなんですよ」

律「……」

梓「唯には誰にもないセンスがあるし、一瞬で人を引きつける、なんていうかポップさとかがあって･･･ファンなんですよ」

律「ひゅーひゅー」

梓「ちゃかさないでください。･･･でも、なんか私のせいで、唯が追いつめられるなら、って･･･」

律「お互い気にし過ぎなんじゃねえの？」

梓「そうだと、いいんですけど……うーん」

740 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 05:50:44.28 ID:x4sNNuuxo

律「……まあ、ピッチがどうとかギターだけ別録りしてリバーヴかけてＭＴＲで軽くパン振ってとか、ぶっちゃけ分かんない時もある」

梓「あはは･･･」

律「特にさ、梓と澪とムギが三人で曲構成どうするみたいな話でわぁーってなると」

梓「････すいません」

律「でもさ、それって私も同じだろ？リズム隊同士での打ち合わせとかさ、ギター二人だけでとか」

梓「あー。澪先輩とムギ先輩が作曲について話し合うように、ですか」

律「うん。そのときそのときで話し合うことってあるだろうし、一瞬一瞬で向いてる方が違ってても、さ」

梓「････そういうもの、ですかね」

律「ってか、もしかして梓さ」

梓「はい」

律「唯から身を引いた方がいいとか思ってねーか？」

741 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 05:54:44.67 ID:x4sNNuuxo

梓「そこまでは、思ってないですけど」

律「じゃあどっかまで思ってたんだな。さっすが私、部員のことは知り尽くしてるもんなー！」

梓「･････律先輩こそ、似たようなことしそうだからじゃないですか」

律「へっ？」

梓「こう、好きな人を縛り付けないために、自分から身を引こう……とか自己完結してどっか行きそうな」

律「････あははははっ！やっべ、いまグサッ！ってきたわ！」

梓「なーんか短編小説に出てきそうなことしそうですよね。『さようなら、私のことは忘れて幸せになって』とか」

律「あ、梓さん･･･もしかして、怒ってらっしゃいます？」おずおず

梓「おこってなんかいません！」ぷくーっ

律（めっちゃキレてんじゃん！）

742 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:03:08.58 ID:x4sNNuuxo

梓「……なんかやっぱ似てるんですかね。私たちって」

律「あはは･･･」

梓「律先輩みたく器用じゃないですけど」

律「私だって不器用だよ。じゃなきゃドラム選んでねーし」

梓「前も言いましたけどドラムのが難しいですよ。同時に別のことこなしてかなきゃいけないし」

律「ふぅん、そういうもんかねー？」

梓「ってなんの話ですかっ」

律「まーまー。････ってかさ、唯は別に梓のこと嫌ってるわけじゃないだろ」

梓「それは･･･分かってますよ」

律「そこは自信を持って言えよなー」

梓「……私、人の気持ち分かる自信ないですから」

743 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:07:09.61 ID:x4sNNuuxo

律「うーん、とりあえずお前の思ってるほど唯はへこんだりしてないって」

梓「そうですかね････」

律「だって唯はお前のことを……ぷふっ」

梓「なっなんでそこで笑うんですか」

律「いや、やっぱこの二人が一番そっくりだなって」

梓「どういう意味でですかっ」

律「お前らお似合いだよやっぱ、あははっ」

梓「だからどういう意味って――」

律「三年ぐらい前かなー、唯が言ってたよ」

梓「？」

律「自分のこと一番ちゃんと見てくれるのは、お前だったんだって。唯にとっては」

梓「えっ･･･」

律「ったく仲いいよなー。二人して同じ頃に『嫌われたくない』って病んでたんだもんな」くすっ

744 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:11:11.03 ID:x4sNNuuxo

梓「････」

律「それで、好きだって気づいて、そしたら梓とどう接していいか分かんなくなったって言われて」

梓「･･･なんて、言ったんですか？」

律「なんだっけなあ……」

律「ああ、なんか適当だったよ。『とりあえず、梓のお見舞いにでも行ってあげたら？』って」

梓「･･････あ･･･」

律「ん？　もしかして、覚えてんの？」

梓「はい････えへへ」

律「んだよ、妬けんなー」

745 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:15:11.73 ID:x4sNNuuxo

梓「あの、そろそろ……」

律「おー。結構しゃべっちゃったもんなー。わりいわりい、お大事になー」

梓「あと……えっと、ありがとうございました」

律「んー？」

梓「その………生姜湯、つくってみますね！」

律「おう！」にこっ

746 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:19:12.21 ID:x4sNNuuxo

すうじゅっぷんご！

梓（買いすぎちゃったかも････）

梓（メールしても出ないし、寝てるのかな？）

がちゃがちゃ

梓「ただいま」

梓「ごめんね、ちょっと遅くなっちゃって」

梓「唯、それから具合どう？ちゃんとお昼の薬飲んだ？」

唯「………あ……」

梓「……もしかして。泣いてる？」

747 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:23:13.01 ID:x4sNNuuxo

唯「････うぁ、あ･･･」ぎゅ

梓「だいじょうぶだよ。････ごめんね」

唯「･･･あ……ふぁ････うぅ････」ぐすっ

梓「･･････」ぎゅっ

唯「･･･ううっ･･･あずにゃ････えぐっ････」

梓「･･････」なでなで

唯「･････ごめんなさい･･･わたし････ひっ･･･ぁ･･･」

梓「･････ううん。･･･ありがとう」

ぎゅっ

748 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:27:13.77 ID:x4sNNuuxo

――――――
――――
――

梓「暑かったでしょ、これ飲んで」

唯「ありがと････」ごくごく

梓「･･･もう、カーテンぐらい閉めれば？」くすっ

唯「だって、からだだるかったんだもん･･･」

梓「そっか。･･･ごめんね、なにかつくってくるよ」

唯「あ、まって」

梓「？」

唯「こっち、きて」

梓「どうしたの。あ、冷えピタ買ってきたよ。貼る？」

唯「そうじゃないの。･･･えっとね、」

唯「･････ありがとう」

749 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:31:14.38 ID:x4sNNuuxo

梓「････もう。そんな仲じゃないじゃん」くすっ

唯「でも言いたいの。ありがと、････あずさ」

梓「な･･･わっ私、服きがえてくるから。ついでに体拭く用意してくるねっ」

たったったっ

唯「ふふ。もう、あずにゃんったらぁ」にやにや

750 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:35:14.89 ID:x4sNNuuxo

じゅうすうふんご！

唯「･･･あぅ……なんかはずかしい、かも･･･」もじもじ

梓「いいからいいから。ほら、脱いで」

唯「うん。……えへへ」

梓「かゆいとこありますかー？」ごしごし

唯「んーと、頭とか？」

梓「それは治ってから」

唯「ええーっ、そんなせっしょうなあ……！」

梓「あははっ･････ちっ」

唯「？」

梓「うらやましいおっぱいめっ」むにっ

唯「ひゃん？！」

梓「こうして、こうしてこうしてやるっ！」ぐにぐにっ

唯「わわっ･･･あはははっ、あずにゃんだってじきにおっきくなるよぉ」

梓「それ、二年ぐらい前にも言われた気がする････」

751 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:36:47.43 ID:x4sNNuuxo

――――――
――――
――

梓「じゃあそろそろ寝る？　あ、それとも他にも――」

唯「････ねえ」

梓「？」

唯「あの、変な言い方かもだけど･････そこまでがんばんなくても、いいよ？」

梓「え････」

唯「私が身体こわしたのも私のせいだし、梓はやることあるんだし、私大丈夫だから、その、」

梓「･････」

唯「梓は、自分の身体こわさないでね。･･･ほんと、なんで･･･あはは･･･」

梓「････なんで、って？」

唯「････なんでもない。ごめんね、おやすみ！」

梓「･････恩返しとか、かな」

752 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:37:17.83 ID:x4sNNuuxo

唯「――そっかあ。あの時かあ････よく覚えてるねえ」

梓「ううん、私もついさっきまで考えもしなかったよ。大事な思い出なのに」

唯「そうなの？　だってあの時、なんか私ほとんどグチばっかでなんにも･･･」

梓「それでもうれしかった･･･うれしかったんですよ、『ゆいせんぱい』」くすっ

唯「････ふぅん。なにが？」

梓「……あの日がなかったら、私、唯先輩が好きだって気づかなかったかもしれないん……だよ」

唯「……そうなの？」

梓「うん。自分の気持ちが、自分でも分かってなくって」

唯「……」

梓「律先輩と、きょう話して。やっぱ唯と私って似てるなって話になってさ」

唯「りっちゃんと？」

梓「うん、なんか三年経っても変わんないなって言われちゃった」くすっ

唯「あはは。･･･三年かあ」

梓「ほんとだよ･･･月日がたつのって、早いよねー」

唯「･･･そうだね。あっという間だね。････えへへ」

753 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:37:48.28 ID:x4sNNuuxo

――――――
――――
――

梓「……それじゃあ、お大事にね。おやすみなさい」

唯「うん。あずにゃんも次会うときには大きくなってるといいね」

梓「あはは、親戚みたい。てか大きくってなにがさ」

唯「えーと……胸、とか？」

梓「･･･････」

バタン

唯「････あずにゃんしどい･･」

754 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:38:18.66 ID:x4sNNuuxo

755 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/20(月) 06:38:49.07 ID:x4sNNuuxo

　梓〔これ、いつのですか？〕

　律〔私が高三の時の。唯に聞けば分かるかもな～〕

梓「へー････あとで唯におくっとこ。携帯こわれてデータ消えてるだろうし」

梓「････でも、日付が2010年07月12日って････これ、私がアメリカ行ってた辺りかな･･･」

　梓〔ありがとうございました。おやすみなさい〕

　律〔んーじゃあなー。ノートは澪とムギにまかせた！〕

　梓〔律先輩じゃないんですね･･･〕

　律〔あ、ついでに私の分のコピーも頼んどく！〕

梓「いや、律先輩は自分でノート取ってくださいってば」

梓「でもきれいだな････唯先輩、どんな気持ちで撮ったんだろう」

　　唯『――あずにゃん、月がきれいですね！』

梓「････ふふっ。治ったら、どんな月なのかきいてみなくっちゃ」くすっ

つづく。

756 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) ：2011/06/20(月) 06:40:08.61 ID:x4sNNuuxo

読んでくれた人ありがとう
予定を変更して番外編の律梓に　なんか気づいたらまた過去の話に
いろいろ繋がるようにしたいけど今回は重ねすぎたかも･･･

でもつくづく律と梓の関係って少年漫画ぽい　マンガほとんど読まないけど
とにかく次こそ田舎の中高生っぽい話にする

757 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2011/06/20(月) 06:40:42.88 ID:x4sNNuuxo

758 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/20(月) 14:00:34.52 ID:xEyjYIpIO

乙
いつまでも読んでいたい

759 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/20(月) 20:37:57.89 ID:0hcJbB6Ro

乙、いろいろ前のエピソードでてきたから1から読みなおしてみた
まとめて読むとリアルタイムで読んだ時とまた違った印象になるな
しかしこの半年強でいろいろあったんだなぁ、震災に連載再開に
月日がたつのは早いなー

760 ： ◆ywkhR7Exfw [sage saga]：2011/06/27(月) 23:54:31.56 ID:fX9W08Zro

##「よんかげつとすこしまえ？」

ゆいのへや！

梓「･････すぅ････」

梓「････むにゃ･････すぅ･････」すやすや

唯「ねてますね、憂さん」

憂「う、うん。そうだねお姉ちゃん」

761 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/27(月) 23:58:59.65 ID:fX9W08Zro

梓「･････････」すやすや

唯「････」ひたひた

憂「･･･？」

唯「…………」そろそろ

憂「おねえちゃ――」

唯「しっ！　･････！」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

憂（あ、そっか･･･起こさないようにか）

唯「･････」ぎゅ

梓「･･････」

唯「･････」なでなで

梓「･････」にこっ

唯「･･･えへ」なでなで

762 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/28(火) 00:12:30.10 ID:0zi7ww2lo

唯「･･･ぅぃ、ぅぃ！」ぼそっ

憂「へ？」

唯『ねえうい、いまあずにゃん寝てるよね？』ぼそっ

憂『うん･･･梓ちゃん、きょう朝早かったみたいだもんね』こそこそ

唯『･･･ねえねえ、耳貸して』

憂（･･･？）

　　ぼそぼそぼそっ

憂（え、ええーっ････）

唯『ね？ちょっとだけいたずらしてみようよ！』

憂『い、いいのかなあ』

763 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage すいませんちょっと中断します]：2011/06/28(火) 00:22:11.17 ID:0zi7ww2lo

じゅっぷんご！

憂「･････うーん」なでなで

梓「ふぁ････ゆい、せんぱい･･･？」

憂「あ、･･･ええっと、あず、にゃん？」

唯『ういー、もっと私っぽく！』そわそわ

憂（ええー･･･う、うんわかった）

梓「･･･ぁ･･･すいませ････ふぁ････」

憂「んーん、あずにゃん寝てていいよ！疲れてるんだもんねっ」

梓「はい････ありぁと･･･ぁいます･････すぅ･････」

憂（ほ、ほんとに勘違いしてる････）

764 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/28(火) 02:33:28.17 ID:0zi7ww2lo

唯『ちょっと下に行っておやつとってくるね』ぼそっ

　ひたひたひた

　ぱたん

憂「……ふぅ」

梓「おはよう憂」

憂「ええっ、起きてたの！」

梓「うん････うぅ、頭がいたい････」

憂「大丈夫？　昨日あんまり寝れてないんだよね」

梓「うん、帰ってきたお父さんたちの荷物運びとか、夜までかかっちゃったし」

憂「そっかあ……あれ、もしかして梓ちゃん。おきてたの？」

梓「うん」

765 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/28(火) 02:36:53.66 ID:0zi7ww2lo

憂「えっ……それじゃあどうして、」

梓「････唯先輩、またこんなばかみたいななりすましして」

憂「え？」

梓「聞いて憂、こないだもこんなことしてたんだよ！」

憂「いや、それはお姉ちゃんから……」

梓「ていうかさ、唯先輩は私が憂といちゃいちゃしてていいっていうの？　なんなのっ」

憂「あ、梓ちゃん……」

梓「ああーもうなんかふっきれた！」

梓「憂、ちょっと私寝たふりしてるから唯先輩来たら適当につきあって」ごろんっ

憂「えっ？！ええと、うん････」

766 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/28(火) 02:40:22.97 ID:0zi7ww2lo

がちゃ

唯『ねてる？』

憂『う、うん……』

梓「………」

唯「……えへへ」

梓「………」

ぎゅ

唯憂「「！？」」

767 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/28(火) 02:46:42.16 ID:0zi7ww2lo

梓「……ふぁ･･･すきぃ････」ぎゅうっ

唯「……あはは、ほんとにかんちがいしてるね･･･」

憂（どうしよ･･･梓ちゃんにぎゅってされちゃった････）

梓「･･･ゆいせんぱぁい････キスしましょ･･･」

唯「！」

憂（ええっと、そのっ……）

梓「･････ちゅー」

唯「……っ」ぶるぶる

憂「……ぅう……っ！　あっあああずさちゃんおきｔ」

唯「･････だめえっ！」だっ

がばっ

梓憂「「？！」」

ちゅっ

768 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/28(火) 02:51:01.30 ID:0zi7ww2lo

唯「ちゅ……はむっ…」

梓「やあっ･･･はなれてっ！ …やなのおっ」ぐいっ

どさっ

唯「……いたた」

梓「………」

唯「………」

憂（うわぁ････えっと、そのっ、）あたふた

唯「……あずにゃん、････どう、したの？」

梓「しらないです。なんでもないです。すいません帰ります」たっ

唯「あっ待ってあずにゃん！」

ぎゅうっ

梓「やですっ、離してくださいっ！」

769 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/28(火) 03:00:09.02 ID:0zi7ww2lo

唯「あずにゃん、ごめんなさい！」

憂（どうしよう････）

唯「えっと、その、いたずらして怒ったんだよね････？」

梓「……別にそんなこと気にしてないです」

唯「……じゃあ、どうして、」

梓「･･･唯先輩は、私が憂に抱きついてもいいんですか」

唯「あ･･･」

梓「待ってたんですよ、明日会えるって･･･いってくれて、」

唯「･･･うん･･･」

梓「･･････っ･･･」

梓「･･････ごめん、なさい」

唯「えっ･･･？」

770 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/28(火) 03:16:09.34 ID:0zi7ww2lo

梓「唯先輩もいそがしいのに、なんかきょうわたし、勝手なことばっかいって･･･」

唯「･･･勝手なのは、おたがいさまだよ」

梓「……そんなこと、ないです」

唯「ううん、･･･ごめん、ごめんね」

梓「……ううっ･･･えぐっ････」

唯「･･･私、すぐ調子のっちゃったり、わけわかんないことしちゃったりして、」

梓「･････」

唯「……今日みたいに、なっちゃうかも、だけど、･･･だから、ちゃんとするから･･･」

771 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/28(火) 03:17:16.30 ID:0zi7ww2lo

梓「……ゆいせんぱい、さいてい、ですね･･･」ぎゅ

唯「ごめんなさい･･･」

梓「でも、わたしも、さいていです、すぐ変なことしたりしちゃうし、ほんとダメですっ････」

唯「ううん、そんなこと――」

梓「･･･だから、いっしょに、･･･がんばらせてください」

唯「……そっか･･･二人ともだめだったら、一緒じゃなきゃ、しょうがないよね。･･･えへ」

梓「････うん」

ちゅ

772 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2011/06/28(火) 03:19:31.54 ID:0zi7ww2lo

梓「ひぁ･･･！」

唯「えへへ････」

梓「･････ふふ」くすっ

憂「･･････あぅ」かあっ

唯梓「「？！」」

773 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/28(火) 03:40:58.24 ID:0zi7ww2lo

しばらくして！

梓「まったく･･･デリカシーってものをかんがえてくださいっ」

唯「････あずにゃんだって舌だしてたくせにー」ぼそっ

梓「････」きゅっ

唯「いたっ？！いだいいだい、つねるのなしーっ！」

梓「これに反省したら言葉をつつしんでください。あとなりすましも二度とやんないでください」ぷいっ

唯「･･･えいっ」

梓「ひゃあっ？！きゃはは、そこっ･･･あははっ」

唯「えいっ、ここかーここがええのんかー！」

梓「きゃはははっ、そこ、わきよわいんですって！？　あははっ、きゃはっ！」

774 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/28(火) 03:41:25.93 ID:0zi7ww2lo

唯「もうこうなったら倍がえしにしてやるー！うりゃあっ」

あずさ「ひゃっ、あははっ！ふくが、ひゃは、ふくがぬげちゃ――」

ガチャ

憂「お姉ちゃんお茶いれ･･･」

唯「わ･･･」

梓「あ……」

バタン

憂『しっしつれいしましたー！』たったったっ

775 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/28(火) 03:41:53.39 ID:0zi7ww2lo

唯「う、ういー？！　ちがうの、そういうんじゃなくって！！」

梓「ちょっとふざけてただけだから！別にやましい場面とかじゃないからあ！」

唯「って、あずにゃんブラみえて･･･」

梓「････あ」

唯「･･･えへー」

梓「･････」

ぱちーん！

唯「あぅ･･･」

梓「なんかもういろいろ疲れた････はぁ」

つづく。

776 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]：2011/06/28(火) 03:42:20.76 ID:0zi7ww2lo

読んでくれた人ありがとう
急に書かなきゃいけない都合ができて突貫工事の小ネタでした
たのしんでいただければ幸いです
次は時速十数キロで進む話にするはず

777 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2011/06/28(火) 03:43:29.44 ID:0zi7ww2lo

778 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2011/06/28(火) 05:10:06.40 ID:PPnTLk6/0

毎回楽しませてもらってます♪
次回の更新も楽しみ～

779 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/28(火) 18:03:23.17 ID:0fxAgy/Yo

乙、ﾆﾔﾆﾔ

780 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:43:49.78 ID:1lNS2Kobo

| ∧ 　　　　　　　∧
|/　ヽ　　　　　./ .∧
|　　｀､　　　　　/ 　 ∧
|　　　￣￣￣　　　　ヽ
|￣￣￣　　　　￣￣￣）
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣.＼
|ヽ-=・=-′　ヽ-=・=-　　/ 　　やあ
|:: 　　＼＿＿_／　　　　/
|:::::::　　　＼／　　　　　/

781 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:45:04.13 ID:1lNS2Kobo

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5 名前：ラムザ ◆END/CFLg [sage] 投稿日：02/03/18(月) 11:03
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6 名前：ラムザ ◆END/CFLg [sage] 投稿日：02/03/18(月) 11:04
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782 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:45:54.48 ID:1lNS2Kobo

カスベさっさと謝罪汁！！

783 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:46:33.00 ID:1lNS2Kobo

　　　　　　　　　 |　　　丶　＿　　　　.,!　　　　　ヽ
　　　　　　　　　 >　　　　｀`‐.｀ヽ、　 .|、　　　　　|
　　　　　　　　　　　　ﾞ'．　　　　　,ト｀i､　｀i､　　　 .､″
　　　　　　　　　　　 |　　　 .,.:/""　ﾞ‐,.　｀　　　 /
　　　　　　　　　　　　　`　 .,-''ヽ"｀　　　　ヽ,,,、　　 !
　　　　　　　　　　､,､‐'ﾞl‐、　　　　　 .丿 : ':、
　　　　　　　　　､/ヽヽ‐ヽ､;,,,,,,,,,-.ッ:''｀　　.,"-、
　　　　　　　　 ,r"ﾂぃ丶　｀｀｀｀｀｀　　　..／　｀i､
　　　　　　　　　　,.ｲ:､ヽ／ー｀-､-ヽヽヽ､－´　　　 .lﾞ｀-、
　　　　　　　　 _,,lﾞ-:ヽ,;､、　　　　　　　　　　　　､､丶　ﾞi､,,、
　　　　　　　 ,<_ l_ヽ冫｀'｀-､;,,,､､､､.............,,,,､.-｀": 　　　│ ｀i､
　　　　　､､::|､､､ヽ,､､.　　　　｀｀｀: : : ｀｀｀　　　　　　､.､'｀　　.|丶、
　　　　　.l","ヽ､,"､,"'､ぃ､､,､､、、.、、、.、、､_､.,,．ヽ´　　　　lﾞ　ﾞ).._
　　　 ,､':ﾞl:､､｀:ヽ､｀:､　 : ｀"｀｀｀￢――'''"｀ﾞ＾｀　　　　　: ..､丶　 .lﾞ｀ヽ
　　　,i´.､ヽ".､".､"'ヽヽ;,:､........、　　　　　　､､...,,,､－‘｀　　､‐　　 |ﾞﾞ:‐,
　 ,.-l,i´.､".`ヽ,,,.".｀　　　｀ﾞﾞ'"｀'-ｰ"｀｀"｀｀r-ｰ｀'":　　　　　 _.‐′　　丿　 ,!
　j".､'ヽ,".､".､"`''｀ｰ､._､、、　　　　　　　　　　、._,、..-‐:'''′　　 .､,:"　　丿
　ﾞl,"`"`''ヽヽ"`"｀　｀｀｀ﾞ'''"ヽ∠、､、､ぃ-｀''''": ｀　　　　　　､._.／｀　 ._/｀
　｀'ｉ｀ヽヽヽ｀''ｰi､､、: : 　　　　　　　　　　　　　　　　　、.,-‐'｀　　、／｀
　　｀`ヽン'`"｀　 : ｀~｀｀―ヽ::,,,,,,,,,,.....................,,,,．ー'｀｀＾　　　　,､‐'"｀
　　　　　 `"'ﾞ―-､,,,,..､、　　　　　　　　　　　　　　　　: ..,､ー'"'｀

784 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:47:06.25 ID:1lNS2Kobo

　　 ∧∧　　　　　　　　　　　∧＿∧　　　　　
　　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　　　　（　・∀・）　　　　　
　　 |ヽ)(/　　　　　　　　　　/　　つ　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　～|　、｡　　　　　∬　∬（_（＿⌒）|　← 公衆便所（ご自由に)　|
　　 U"U　ヽ。　∬　　∫　　,；しし' ￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣
"""""""|;;:｡ヾ;;;;,:.,∬..,.';"://;:'|"""""""""""""""""""""
　　　　　|:::,;,':,;,ヾ ;;;;,..,.,, ●;∬|　
　　　　　|:::,;,'::::,;,'l｡,': :,;,':,;∬::...|　
　　　　　|:::,;,'::::,;　：,': :,;,':,;　:::...|　
　　　　　|:::,;,'::::,;　：,': :,;,':,;　:::...|　
　　　　　|:::,;,'::::,;　：,': :,;,':,;　:::...|　
　　　　　|:::,;,'::::,;　：,': :,;,':,;　:::...|　
　　　　　|:::,;,':::∬　：,': :,,':,;　::...|　
　　　　　|:::,;,'::::,;　：,': :,:,;∬；:...|　
　　　　　|:::,;,':l! l｡ ,.._,,.,,_.●;;;;:::|　
　　　　　|.;:._..;:.:,':ﾙ；◇；ﾘ_:,'::.:,i|　←>>カスベ
　　　　　|li，;;: ;::;;@; ;;..;@;::::..;;:l|　
　　　　　`ヾﾞ;;;;;.ii..@,;*;,@；●ノ　　

785 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:47:58.01 ID:1lNS2Kobo

よお、ゴミカス野朗　　　↓カスベ
　　　 ∧＿∧　　　な、何すんだお　　∧＿∧
　　　（　´∀｀）　　　／⌒ヽ　　　　　（´∀｀　）プッ、びびんなよ
　　　（ﾓﾝｼﾞｬﾎﾞ）　　（；＾ω＾）　　　　（ﾄﾞﾗﾁｬﾝ）
　　　｜｜　|　　　ﾉつ　つ　　　　　 |　｜｜
　　　（_＿）＿）　　（_ ,､｀^)^) 　　　　（＿（＿_）[ﾋﾟｰｰｰ]うじむし野朗
　　　　ヒャッハー！！　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌﾞ…!!　　　　　　　∧＿∧ 調子に乗りやがって！！
　―＝≡三 ∧＿∧ 　　　　　＼从从//／　（´∀｀　）　三≡＝―
―＝≡三と（　´∀｀）つ''"´"　⌒_ﾉ；*;''"´"''::;:,（　　　つ　三≡＝―
　―＝≡三　ヽもじゃ　￣￣⌒)>ｗｗ(;;;((⌒￣￣￣＿　）　三≡＝―
　―＝≡三　/　 /￣￣´"'''⊂;;；#':*,'´''::;;;;::'''"´￣ヽ　＼　三≡＝―
　―＝≡三　＼__）;　／／／（_ ,､｀^)^) ＼＼＼　　（_＿）　三≡＝―
　　　　ぎゃはははは！！！「ﾌﾞ…」だってよ！！！
　　　　　　　　　　　　　(⌒∧＿∧ 　　　　　　　　 ,//∧＿∧ 　ひゃははは！！おもしれえなあ！
　　　　　　　　　　　ﾊﾞｷｨ!ヽ(　´∀｀)　　:（⌒ﾐ（　　//（´∀｀　）
　　　　　　　　　　　　ﾊﾞｷｨ!!ヽ　　l| |l（:;;:(　ﾄﾞｶﾞｧ!!///ヽ、　　_｀ヽｺﾞｽｯ!!
　　　　　　　　　　　('⌒;ヾ　／　'/ lｉ| ｌ!ｸﾞｼｬｧ!!＼从从//／'ﾐ_／ヽﾄﾞｺﾞｯ!!
　　　　　　　　　　　 (⌒）y'⌒;ヾ从从（⌒～∵；）´⌒｀つ,;(´（´⌒;"'ﾎﾞｷﾎﾞｷﾎﾞｷｯ
　　　　　　　　　　　（´⌒ｰ-　　　;:#∧_>::;ｗｗ彡(:::゜｀）｡(;;;)､⌒从;;ﾉ・`⌒）;
　　　　　　　　　(´;⌒（´⌒;;' ~ヽと;;;；　#;;､ミ,,:,,;;；ヽ/ﾉ:#｀""^ヾ⌒）);
￣￣(´⌒;,(　,（ﾞﾞﾞ'゛""ﾞﾞ）ﾞ'';"(´⌒;,(´,（´⌒;）ｷﾞｬｧｧｧｧｧｯ！！！
⊂;:;∴：:・;:;:;:;∴：:;;,::⊃ 　　　　　　　　　いたいお・・・やめてお、くるしいお・・・
　ﾕﾞ･･ﾕｲｱｽﾞ･･･　.　　∧＿∧　死んじゃえよお前　　　　∧＿∧止めとけよ
　　　　　,;;⌒,;,､,　..ﾍﾟｯ（∀｀　）　　　　　　　　　　　　　　　（´∀｀　）ツバがもったいねえよ（藁

786 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:49:09.08 ID:1lNS2Kobo

││┝┥┌──────────────────┴┐＜　　バーカ！！
│││┝┥┌──────────────────┴┐＼　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
││││┝┥┌──────────────────┴┐＜　バーカ！！
│││││┝┥ 　　　　　　　　　　バーカ！　　　　　　　　 [×]｜　＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
┤│││││┝━━━━━━━━━━━━━━━━━━| ＼ｶﾁ＜　バーカ！！
└┤│││││　　　　　　　　　／￣￣　ヽ,　　　　　　　　　　ヽゝｶﾁ＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　 └┤││││　　　　　　　　　/　丶　/　　　',　　バーカ！　 │ ｶﾁ　＜　　バーカ！！
　　 └┤│││　　　　　　ﾉ//, {ﾟ}　 /¨`ヽ　{ﾟ}　　,ﾐヽ　　　　　　|　ｶﾁ　　＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　 └┤││　　　　／　く　ｌ　　ヽ._.イｌ　　　', ゝ　＼　　　　 |　ｶﾁ　　　＜　バーカ！！
　　　　 └┤│　　／／⌒　ﾘ　　　ﾍ_/ﾉ　　　 ' ⌒＼＼　　　　|　ｶﾁ　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　 └┤　　(　　￣￣⌒　　　　　　　

787 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:49:35.10 ID:1lNS2Kobo

　￣|￣|￣　ヽ　　　|　＿|＿　＿＿ヽヽ　＿＿＿　　＿＿ヽヽ
　　 |￣|　 .|　　ヽ　|　　　|　　　　　/　　| 　　　　|　/ 　　/　　 | 　￣￣
　　 |￣|　/|　　　　|　　　|　　　　/　　　|　　　　|　　　/　　　|
　￣￣|　 .Ｌ_ノ　　|　　○ヽ　　/　　　　|＿＿__|　　　/　　　　|　（＿＿

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　,　､　　　　　　ﾉ-,　十`　　　＿
　ー──一　　ノ─十一　　　　/Ｖ　土　　　　／
　　　　　　　 ─十一　　　/ /　　乂　　／￣ﾞヽ
　　　　　　　＿＿|＿＿　　　/　　ノ　ヽ　　〇_ノ　

788 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:50:37.75 ID:1lNS2Kobo

　　　　　　　　 // ! /〃/ ／／／／／／ ,. -''":::ヽヽヽ　i
　　　　　　 ! | | i! /// ／／／ク-‐''"´:::::: .:::n:::::! ヽヽ !
　　　　　　　　| |l | ! |/ / ／-／´ ,　　　 ,,　　　　ゝ |i､ i | |
　　　　　　　　| | | | || //rｬ　-一'′　　　｀` ヽ　　　|! l | ||
　　　　　　 !| | | |l,//〃､>栄'､　ヽ　 /　,ｒ'栄く､　 ||! | | |
　　　　　　　 i|　| |l/ﾄ|l　 `{l｛.・_｝}　　! l!　{ｌ｛_・.｝l}´　!l| | ||i
　　　　　　　 || || ||l } li.　 ´ゞチ''′　}. {　 ` 弌<　　ir }|| l'　　　ねぇ？
　　　　　 ! | || || ﾄ､〉.　　　　　　ﾉ　'､　　　　!ni ||l!
　　　　　　　i i　| |l || lハ　　　　　　ﾞ^ ^'′　　　　 lイ ||| 　　　謝罪まだ？
　　　　　　 ,',/ /// l| |_∧　　　　　 _,=,_　　　　　 // i| |
　　　　　 .// / i / || ハ　ヽ　　　　^'ー'^　　　　ｲ/|| || |
　　　　　// / // /i/::::::ヽ　＼　　　￣　　　,.ｲ// ﾊ|| ||!
　　　　 // / // //::::::::::::::＼　ヽ、　　　／// i　| ||!| ||
　　　 // //／/ / ｀ヽ、::::::::::＼　　｀　フ　/// l| || | || |l|

789 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:51:45.07 ID:UfdfU/SOo

　　　　　　　　　　　　_,,..r'''""~~`''ｰ-.､
　　　　　　　　　　　 ,,.r,:-‐'''"""~~`ヽ､:;:;:＼
　　　　　　　　　　 r"r　　　　　　　　　ゝ､:;:ヽ
　　 r‐-､　　 ,...,,　|;;;;|　　　　　　　,,.-‐-:､ヾ;:;ゝ
　　 :i!　 i!　　|: : i! ヾ| r'"~~` :;:　::;",,-‐‐-　 `r'^!
　　　 !　 i!. 　|　 ;|　l| 　''"~~　　　､　　　　　　i' |
　　　 i!　ヽ　|　　|　|　　　 ,.:'"　　　､ヽ､　　　!,ﾉ
　　　　ゝ　 `-! 　:|　i!　　.:;:　'~~ｰ~~'"　ﾞヾ　: : ::|
　　 r'"~`ヾ、　　　i!　i!　　 ,,-ｪェI二エﾌﾌ　: : :::ﾉ~|`T　＜イエーイ、見てるー？
　　,.ゝ､　　r'""`ヽ､i!　`:､　　ー　-　'"　:: : :／ ,/
　　!､　 `ヽ､ー､　　ヽ‐''"`ヾ､.....,,,,＿,,,,.-‐'",..-'"
　　 | ＼ i:" ）　　　　 |　　　~`'''ー---―''"~
　　　ヽ　`'"　　　　ノ

790 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:52:11.83 ID:UfdfU/SOo

　　　　　　　　　　　　,ヘ　　　　　　　　 ,:ﾍ.
　　　　　　　　/: :　＼　　　　　／::　 !
　　　　　　　　　/::::.....　　＼--―‐'.:.:::...　　!　　　　＿＿＿◎　_r‐ﾛﾕ　　
　　　　　　　　 /::::::　　　　　　.:::::::::::::　　　 ',　　　└─‐┐ナ　┐┌┘　＿　ヘ＿＿＿＿
　　　　　　　　,'::::　　　　／＼ヽ_ヽｖ /:　／＼i　　　　　 /./┌┘└┬┘└┼────┘ﾛｺ┌i
　　　　　　.i::::　　　　　　　√_＿＿丶　　 !　　　 <／　￣Ｌ.l￣￣Ｌ.ｌＬ.!　　　　　　　 ┌┘|
　　　　　　 !:::. 　　　　　　/ / ｔｰｰｰ|ヽ　　　!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣
　　　　　　　　|::::..　　　　　 ..:　|　　　　|ヽ　　 l　　　　　　　　　　　 _,-,.、
　　　　　　 i;::::..　　　　　 | |⊂ニヽ| | 　　　!　　　　　　 i´ヽ　　い {,-ゝ.
　　　　　　　　':;::::...　　　　　　| |　 |:::T::::|　!　　/　　　　　　 l　,人　__,!...!_}ゝ l
　　　　　＿　＼:::::....　　　　ﾄ--^^^^^┤ ／　　　　　　　ヽ. '´　　　　｀ /
　　　　／　　　｀ヽ　｀ゝ:::::........ 　　　　　......／_ 　　　　　　　/　　　ｧ-- '
　　　　 i::.....　　　　;＼!..-ー、 /⌒ヽ　　　　　､＼　　　　　　／　　　 .:/
　　　　　` '''''ｰ- ､::::/ ,..　.　 `/:::　　〉‐ 、　　　＼＼　　　／　　 ..::ﾉ
　　　　　　　　　 .ｿ'　　　 :　/::.　　/::　　〉　　　　＼＼,／　　　 .:/
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791 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:54:51.16 ID:UfdfU/SOo

792 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:55:27.26 ID:UfdfU/SOo

793 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:55:57.84 ID:UfdfU/SOo

　　llff　　　　　　　　　　fHl.　　　　　｜p..,,,,,,,,　　　　.｡,,_　　　tHr　　　qnnnnqpnnnnnq　 .｡,,_
　　[!　,,,,｡.g9｡.　　______,,[!.｡pppnr　　〈p,,,,,,,,,,]l.　　　.ヽ｜　　　〈l.　　　]しnqr.lhr.-r.／4　 ][〈[　　　______
」9り　"゜]うx＼、][＾＾＾,,,,、,,,,ppp[　　　　　,,,,],,　　　　 .;[ .／pn　99hl.　[.ヽりl.　]l. 〈!〈!　　 ][ "　^^^＾＾＾
]kn4　"ﾟ゛　.ヽg[　゛゛゛゛ ][　　___　　.l(^"^^^_　]l.　　　] ][ 。,,px。gnn4　][.-nq .｡ll U[.lbx。　　_　 ^^^^^^゛
　　[! r=-4n。　　ヾ^^"" ^^^゛｀､　.ヽf^"])[g"　　　〈! ﾟ　　　 ][ ﾟ　　　ヨ.ヽ-゜ ,,,,,,,,。,,,,,,][　｡.]l.
　g(゛ t=-4q.ヽ、　.＼""]l.^^^^^^　　　.／t(q　　　　..l[　　　　..l[ 。　　 .l[.ヽHし｡.　ll ^^^　 ][ヨ
.llﾟ,,][　　　　ﾟl,,「　　.／""゜=x,,_　　　　/゜pn ][　　　　[!　　gll""゜〈x、　〈!　〈!^。　]ﾟlr　　　｜[!　gb,,
。「〈!　,,f5_　ll.;_　　[.lll^^^ nq,,^)t　 _r゛/゜　 ][　　　　[!.lr ][.llﾟ"]l..;,,.＼,, 〈!.｡p(_｜ll゛][　4q、　][　ﾟlr,,^^^^^^
ﾟ.ヽ/｜ﾟlr.＼ﾟ｡[゜　..ll.ﾟlvv゜]!　ﾟ)v[　」,,/ﾟ　　y.＼^^^!　[_〈!..l[.＼",,lﾟ.＼l. .l[゜,,g(]llf「,,rﾟl[ gr.l[　　「　　^^^==
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　　................................。　　　　Vt｡.　　　　　　　　　　　　__　__　　　　　　　　　　.｡r--イﾟlt、
　　......。.｡....。.｡........。　　　　) V゜　　　　　__,,,,,,....pnイ^)[　]ﾟﾟ]l.　　　__q　　　　.l[..pHr.／　　　　　　」!ヨl.
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　　 J゜ll,,.｡.;^゜",,p(^　　　]しllHy　　｜。　　　_..l[　4,,]]]f゛.l[ヨ　　　　.ヽ..ﾟ｡　　.／ ,,gxq,,ﾟlk、　　　　　　_
　　g゛n,,ﾟ)[〈゜..llﾟ゜　　　　f゜,,p=.ヽ　　ﾟ^)!　　　]l.　　　.＼　ヨヾ　　　　　]l..＼メ゛d"　　.＼.l[　　　　　]..l[
　　ﾟlll゛ ]! g゜　]　。_　.;」ﾟ｡"　ll.ヽ　./.;]゜　　　ll.ヽ　　　　　][　　[ﾟlll　　 .lpdl. ll,,rﾟllﾟﾟ,,ﾟlt　.l[｜　　　　 ^^^
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　　メ",,d゜　.;,,^^^ﾟ ,,゜.＼!　　 .lt,,__,,d゛　　　　　ﾟhg,,__ﾟl[　　.＼gd゛　　　　　　　.ヽ,,ﾟl4!ヾ__f゛　　　　　xx｡.
　　.＼゜　　 .＼FF"゜　　　　　　^^^　　　　　　　　＾^^^　　　　　　　　　　　　　　.＼=イ"

794 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:56:23.82 ID:UfdfU/SOo

795 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:56:50.67 ID:1lNS2Kobo

796 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:57:16.46 ID:1lNS2Kobo

797 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:57:43.31 ID:SO8cwlTRo

798 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:58:24.94 ID:SO8cwlTRo

799 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:59:00.89 ID:SO8cwlTRo

800 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 07:59:35.97 ID:SO8cwlTRo

801 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 08:01:33.93 ID:SO8cwlTRo

カスベ謝罪汁！！！！！
詳しくはこちら
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/

802 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 20:57:48.12 ID:SO8cwlTRo

　　　　　　＿＿　　　　　　＿＿　　＿＿_　＿　　　　＿　＿＿　　＿＿＿＿_　　　　___　___　　　___
　　　　　/.. 　 |　　　　／　　 /　 |　　／ |　 |　　　／ .／ |　　／ /＿＿　　__/ [][] ＿|　|_|　|＿_　_|　|_
.　　　　 / 　　.|　　　／　　　 /　../　 / 　 .|　 |　／ .／　 /　 /　　　　　 /　/　　　 |　　　＿　　| |_　　ﾚ'~￣|
　　　　/　　　|　／　　　　/　 /　 /.　.　.|　 |／ .／　　./　 /　　　　　|　 |___ 　　　￣| 　|　/　/　/ 　／|　|
.　　　/　　/|　..|／　／/　　/　 /　 /. .　.　.|　　／　　　/　 / 　　　　　　＼＿_| 　　　 | 　|　￣　/_　 /　 |　|_
　　 /　　./..| 　　／ ./　　/　 /　 /　　　／　 |　　　 /　 / 　　　　　　　　　　　　|＿|　　　　 |__|.　　＼/
.　 /　　./.　| 　／　 /　　/　 /　 /.　　／　...　..|　　　./　 /
　/　　./　　￣　　 /　　/　 /　 /　 .／　／ |　 |　　 /　 /
./　　./ 　　　　　/　　/. ／　　| .／　／　　|　 |. ／　　|
.￣￣　　　　　　￣￣　￣￣　￣￣　　　￣　￣￣

803 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 20:58:17.83 ID:SO8cwlTRo

　　　　ハrキ`､y,　＿,,,V ｿ r,
　　　（ｹ’ｙ,ミゝ`　-彡　ミr-二ゞ　、
　　ミゝ　　彡　～ミ三彡三三三　ヽ,
　　彡～二三三ミ三彡ミ三彡三二y
　⌒　彡三ミ三彡ミ三ﾐ⌒"～　　　　　i
　二彡三彡三三三三ミ　　　　　　　 |
　⌒　ヾ三三彡ー三i'　　 _,､,,,_　　,rｷ
　　　　　～三ミ}ﾍ`jii　　 '",iﾃr"i　i rY 　　　　　　　　　　私はチョンなの。テクニカルなチョン。分かる？
　　　　　⌒　彡ヽ_,　ヽ　　￣～,　　|,￣i 　　　　　　　　　（荒らしは）単純作業じゃないわけ。
　　　　　　　　　　T　　　'ー ' ヽ-､,!-/
　　　　　　　　　　」　i　　　 ,<.ﾆiﾆy'i ヽ、_
　　　　　 _,､r ' " {,|　ヽ,　､　'ゝ`='",{　　　　ヽ ,
　　／二ﾆ'"￣　i' | 　＼丶, ＿ｲ/　　　ヘ　ヽ､
. ／　　　　　　／〉ヽ　　　"～　　／＼　＼＼ _　＼
　　　　　　／,､ '"　ヽ,　　/　／ヘ、 i　　　ヽ　　ヽ　＼
　　　　　　￣　　　　　￣￣"'　　　ヽl　　　　　＼　ヽ,　ゝ、

　　　チョン・ファビョール[Chonn Va Byole]
　　　　　　（1875～1960　バ韓国）

804 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 20:59:15.64 ID:SO8cwlTRo

　　　　　　　　　　／￣＼
　　　　　　　　　　 |　　　　|
　　　　　　　　　　＼＿／
　　　　　　　　　　　　 |　＿＿
　　　　　　　　　　　　┴´　　　｀｀ヽ　　
　　　　　　　　　　／::::::::::|::::::　　　｀ヽ　　　　　　　ん？キレた？キレた？殴ってもいいよ？早く？早く？
　　　　　　　　／:::＼::::::::<● >　　　｀ヽ　　
　　　　（（　　 /　<●>::::::::::⌒　　　　　）　　　
　　　　　　　　|　 ⌒（_人__）　　　　　　ﾉ　| |　　
　　　　　　　　ヽ　　）vvﾉ:　　　　　　/　ノﾉ
　　　　　　　　ヽ　（__ン　　　　　　人
　　　　　　　　　人　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　/

805 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 20:59:55.81 ID:SO8cwlTRo

　　　　＿＿＿
　　 ,;f　　　　　ヽ
　　i:　　　　　　 i
　　|　　　　　　　|
　　|　　　　　　　　|　　///;ﾄ,
　　|　　　　^　　^　)　////ﾞlﾞl;>>1が死にますように
　　(.　　>ﾉ(､_, )ヽ､} l 　 .i .! |
　 ,,∧ヽ　!-=ﾆ=- | │　　| .|
／＼..＼＼｀ﾆﾆ´ !,　{　　 .ﾉ.ﾉ
／　＼＼￣￣￣../　　 / .

806 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:00:31.22 ID:SO8cwlTRo

　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　/　　：　な･　い･　　　　|
　　　　　|　　：　い･　い･　　　　 |
　　　　　{　　：　か･　ん･　　　　 |
　　　　　ﾞi　　　　：　　　じ･　　　　 }
　　　　　　`ヽ　　：　　　ゃ･　　　 /
　　　,-='"´ヾ＼　：　　　あ･　　／
　　　⌒Ｔ＾ヽヾﾐﾘr‐-､,＿　 ,-='⌒＼
　　ヾ､　! iﾐ､ヽ、ﾞ" /ﾉﾉ_/|/／ _ノ´ノヽ
　　ﾍ,=､,,_ヽ、　　　＾ﾄ､,＿二=､,,　／‐|
　　"＾___,,,ノ`　　　　 `ヾ-=､ﾉ　彡　 ,ｨ
　　 (彡‐'´　　　　　　,､==､､　　} -彡'
　　　 ,､r＝=､　　　 !"r‐､ヽ　 `i",ｨ'
　ゝ　ｿ r' ｡i　　　　　ヽﾟ,シ　　 }_ｼ
　　{　　､`ｰノ　/⌒ヽ　￣　　　ﾚ⌒ヽ
　ノ　　　￣　　　　　　_,,ｨｧ　　 //＾}　}
　ヽ､　　　　ト─=ニニ‐ノ　　　 iヽ / ﾉ
　､{､i,　　　｀`'ｰ─‐‐'´,　　　 i-‐'／
　､`ｰ-i,　　　　`ｰ‐　　　　　　/ｰ'´
　 `'ｰ‐'ﾍ　　　　　　　　　　／
　　　 r'~｀!`'､,ｰ､,,_＿＿,／-/-v'⌒ヽ,r-､
　-‐'＾, -'ヽ　 `'=---┬''~´/‐-ﾘ r==､|
　　'´　　　＼　□］ i| □ノ　 /ヽ,ｰ‐' |
　　　　　　　　ﾞ──┴‐'~　／　 `ｰｲヽ

807 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:00:58.81 ID:SO8cwlTRo

　　 __ 　　　　　　　　　　i`:.　　　　　　　　　　__　　　ウィエッホッホッホッホｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　(__.`ー-::...　　　　,rt': : :＼　　　　　　,::-'",...)　　　ッホッホッホッホッホホーホｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　,..::ア - ::::::）-:'':':'(|i(ﾟ):(ﾟ）ﾃ):-:-:-::､イ::: 　`┬-っ　オホーホｗｗｗｗｗｗ
　(,.::'",::' / ,....: : : : r'"　・・' く/i!: : : : :!､,:::::,<` `ニつ　オーホホホホホーｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　 `-(_λ_/: : : : : (　ﾄｪｪｪｲ　)/: : : : : : : : : ;,.,`::`つ　イェッホーｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　　　　　`-;;;;;;;:/i＼二二_／" : /＼;,;,;,;,;/　`'"　　ウッホホｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　　　　　　　　　＼:.:.:.:/ `i　, :く.　　　　　　　　　　アオーｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　　　　　　　　　　 `i: :i : : !": : : ）　　　　　　　　　ウッヒャッホーオｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　　　　　　　　　　　r: :i DK:!-┬"　　　　　　　　　ウッホッホッホッホｗｗｗｗｗｗ
　　　　　　　　　　　 r--`:､／000　　　　　　　　　　ウッホッホｗｗｗｗｗｗ
　　　　　　　　　　　 000Ｏ"　　　　　　　　　　　　　ウーホホホホホーｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

808 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:01:26.91 ID:SO8cwlTRo

　　　∩ _rﾍ　　　　　　 / ヽ∩
　　.　／＿ノυ＿＿＿ιヽ＿＼
　　／／　　／⌒　　⌒＼　　ヽ＼
　 ( 　く　　／（ ●）　（●）＼　　 >　）　　お前らの頭は
　　＼　｀／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼'　／
　　　ヽ|　　　　　|r┬-|　　　　　|/
　　　　＼　　　 `ー'´ 　　／

　((　(ヽ三/)　　　　　　　　(ヽ三/)　））
　　.　 (((i )　　　＿＿＿　　　( i)))
　　／／　　／_ノ　ヽ_＼　　ヽ＼
　 ( 　く　　／（ ●）　（●）＼　　 >　）　　くるくる
　　＼　｀／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼'　／
　　　ヽ|　　　　　　￣　　　　　|/
　　　　＼　　　　　　　　／

　
　　　∩∩∩　　　　.　　　 ∩∩∩
　　.∩_:||_:|_:|　　　　　　　　|_:||_:|_:∩
　　│　___　つ　　　　　⊂ 　___　│
　　ヽ　　ノ　　＿＿＿　　ヽ　　ノ
　　／／　　／_ノ　ヽ､_＼　　ヽ＼
　 ( 　く　　 oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo　　>　）　　パーだおｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　＼　｀／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼'　／
　　　ヽ|　　　　　|r┬-|　　　　　|/
　　　　＼　　　|　|　 | 　　／
　　　　　　　　　　|　|　 |
　　　　　　　　　　 `ー'´

809 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:02:06.88 ID:SO8cwlTRo

　　　　　　　　　　↓カスベ
　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　　　　　( ´･ω･`) 　　　∧＿∧
　　　　　　　　／　　　＼　　（　　　　）クソスレ立てんな
　　　　　.＿＿|　|　　　 .|　|＿　/ 　　　ヽ
　　　　　||＼　￣￣￣￣　　／ .|　　　|　|
　　　　　||＼..∧＿∧　　　(⌒＼|_＿./ ./
　　　　　||.　（　　　）　　　　 ~＼___＿_ノ|　　 ∧＿∧
　　　　　　　/　　　ヽ　厨房[ﾋﾟｰｰｰ]よ　　＼| 　（　　　　）　
　　　　　　　|　　　　　ヽ　　　　　　　　　　＼/ 　　　ヽ. ｵﾏｴ馬鹿だろ
　　　　　　　|　　　　|ヽ、二⌒) 　　　　　　／ .|　　　|　|
　　　　　　　.|　　　　ヽ　＼∧＿∧　　　 (⌒＼|_＿./　/

810 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:02:37.44 ID:SO8cwlTRo

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´"￣⌒｀⌒ヽ,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　　　　,,;:ﾐ　ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐ　　ﾂ''';;;;;;;;' ll ﾞ;;;;;;; ｼ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　,/'';;;;;*;;;:;;;;,;;,,*;:;;ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡　　ﾘ::;::;;；（,:;;;*::*;;）;;::）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐ　 i|,:;;:;;;；；;:;''⌒)；:；;;:;;）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|i'';:;;；；;;::;''⌒)；；:;;ﾉ　
　　　　　　　　　　　　　　　｡　　＿_ _　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人ヾ＼;;:；;;:;;ﾞー';:;；ノ- ､
　　　　　　　　　　　　｡ O　　彡''｡　u ~`ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　r―~こここここここ)''　々i
　　　　　　　　　　ﾟ　｡＼ヽ彡u　＼,,　　uヽ　　　　ﾟ　　　　　　　　　　!　ﾒ　￣｀. ´　￣｀　　　 .ﾉ
　　　　　　　　　　-　　･｡　/；ﾟ-=・=-　u -‐ミ　　　@　｡　　　　　　　　　'- .ｨ　　　食料　　「 , '
　　　　　　　 ,　ﾟ　0　─ 〈 U u ｒ-(o::o)-=・=ミ　／｡　 ,'´￣￣｀',　　　　 |　:｡::　　　ﾒ　:｡:: ! i
　　　　　　　　　ﾟ　,,､,ｒ-'⌒l u　//ﾄｪｪｪ､）｡ﾟ〉　o　　 ,!　ハ　ハ !　　　　ノ　#　　　　ﾒ　　　ヽ、
　　　　　　｡　ﾟ　ｒ-'⌒`ー-'´ヾ,. iｒ- ｒ､//u　/　｡　･ﾟ　　ｌ　フ　ムｌ　　　, '　　　ヽζζζ　, '　ヽ
　　　　　　　　ヾヽ､＿,,,､-､/ミ,ヽヽ/ ノ_, -イ-､＼　　 ∠ 　ハ　ッｊ（（　{ _.ト、　　 Yl｜iY　#　,イ　}　））
　　　　　　　　　　ー = ＾～､￣r'´￣｀''ｊヽ､　〃ヾﾟ　｡　ヽフ　　 /.　　　'､ >.ト.　　 ' ｜. '　イノ　ﾉ
　ｊヽｊｖｉ､人ノｌ__　　　　　/ /　　ヽ´｛ミ,_　￣｀'''-ヽヾ　　　｀￣￣　　　　　' .,,_ ___ ノ-^-`ヽ.___....-'
　）　　ハ　　７　　　　 /　　/ ｀'＝'´ｌ￣ｉ'-､＿,,ﾝﾉ　｡　　　　　　　　
　）　　フ　　　て　　　/　　/　　 !。ｌ　　ｌ　　- ニ　　　　　　　　　　　
　７　　ッ　　　（　 _＿ヽ､__ｌ(⌒`::''"⌒)__ｌ＿＿＿＿＿_
　）　　!! 　　　（　　　　ε=) 　　　　(=3　　　　　　＼
　＾⌒~＾⌒＾~⌒＾　　　（　　.(､__,;ﾒ-､､_.)　　）　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　`ー─-----──´　　　　　　　　＼

811 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:03:09.86 ID:SO8cwlTRo

　　　　　　　　　　　　　　 i::::ノ　　　　　　　　　∞　　　　　　　　　　｀､:::::l　　　ごめんね
　　　　　　　　　　　　　　 lﾉ　　_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　ヽj　　　わけわかんないよね
　　　　　　　　　　　　　　 |　ノl:::::|＿V_ー-ﾞ､::|　 --七'_´_ヾ__ ヽ l::::＼　 |　　　気持ち悪いよね
　　　　　　　　　　　　　　l/::::::|､::| /,;;c,ﾞヽ　 V　　　 ´ /;;;c　ヽ　|::::::::::::::V
　　　　　　　　　　　　　　|::::::::| V 弋=,ﾘ　　　　　　　弋=,ﾘ　　 l:::::::::::::::i:{　　　まどかにとっての私は
　　　　　　　　　　　　　　　l:::::::::|　ー―　　　　　　　　ー―　　.|::::::::::　i:l　　　出逢ってからまだ1ヶ月も経ってない
　　　　　　　　　　　　　　 l:::::::::}　　　u　　　　 '　　　　　　　U　　r,-,!　 :i:|　　　転校生でしかないものね
　　　　　　　　　　　　　　　l:::::::::ゝ､　　　　　 r - 　ｱ　　u　　　 .人;;;|　　::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　丶::::::::::｀ヽ､　　U　｀ー　　　　　／;;;;;|　　　　:::＼　　　　だけど私は…
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ :::', ::::｀≧-:　　 ,,___　　＜ |::::: :|:::::::ヽ　　　　　:::::＼　　私にとっての貴女は…
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ ::::ヽ :::::＿.j─77Mヾ￣￣ヽ:::l::::::::::ヽ::::::',　::::::::::::: : ヽ
　　　　　　　　　　　　　,, - ''" ヽ::::::ヽ::|;;;;;;;;; //;;;;;;;;;ヽ;;;;;; ; ;ヽ ┬ ''´ヽ:::::ヽ￣｀ヽ :::::: :ヽ
　　　　　　　　　　　／　　　　　ヽ::::::ヽ｀丶.//;;;;;;;;;;;;;;ヾ-''"; ; ;,;l　　　ヽ:::::',　　　＼　::::::ヽ
　　　　　　z- ､　／　　　　　　　　lヽ:::::ヽ;.;.;.;.;.;.;{;,;,;,}; ; ; ; ; ; ; ; ; l　　　 .ヽ:::l　　　　＼7⌒i
　　＿　／　　',ニミ､　　　　　　　|＿ヽ:::ヽ＿;ノ;;;;;大ｰ大─;;;;┬　　　　ヽl　　 ,, - '/
　／　"7　　/　l￣ヽ＼　　　　／　／ヽ::ヽ/ /;;;;;;;;ヽ/　＼;;;;;l　　　　　　 l／'　／ l　　 l- "´ヽ
/　　　/　　/　 .l　　ヽ＼　／ ''"　　　　＼/;;;;;;;;／ヽ　　　ヾl　　　　　／　　　 l　ゝ､_ノ|　　　l- ､

812 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:03:35.71 ID:SO8cwlTRo

　　　　　　　　　　　 _,ノ‐''''''^^^¨¨¨⌒￣⌒^^''￢-､,_　　　　　　　　　　
　　　　　　　　._v-''¨｀　　 .,,vｰ─-､　　　 .,,vｰ─-､ .¨'ｰu_　　　　　　　
　　　　　　_ノ'″　　　　./′　　　 ¨┐ .／　　　　ﾞ┐　 .ﾞ'┐　　　　　　
　　　　 ,／′　　　　　 ./￣''''-￢,,,,__.ﾐ .i |,,,,＿＿_　..）　　　ﾞ＼　　　　
　　　 ,/′　　　　 λ 　|　　　　（･ )|　｝　.¨'ｰu,,　　|　　　　　＼　　　
　　 ./′　　　　　八,､-ﾐ.ノ‐''''''^^￣./¨ﾚ　　　　　 .人,_　　　　　ミ　　
　 .,ﾉ′　　　　._ノＵ'　　＼_　　 ._,rlﾄ冖へy　　　_／　 ¨'‐u　　　.ﾞlr　　
　.,i′　　　　　／ｰ-v､.,,_　　 ¨^^¨´〔　　　〕.¨^^¨′　　__.,､ﾞ＼.　｛　
　〕　　　　　 ./′　　　　.⌒'''''　　　＼,,,,,,ノ′　 v-ｰ'''¨　.λ　　ﾞ┐ ｝　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　|　　　　　ﾉ　 .λ───ｰ　　　　　　｝　　　　　 __,,.,､v;（_）ｰ''　｛..］　　／
　|　　　　　:|　　 | |　　　　　　　　　　　　.!　　　　　｀　　　　　　　 .｝｝＜　本州に上陸しないでくれるかなぁ　　
　｝　　　　 .|　　 .Ｕ-:;:冖^￣　　　　　　 .|　　　　　 ¨¨¨¨¨￣¨¨′ ﾐ｝　　＼
　.|　　　　.｝　　　　　　　_,,,,,ｖｖl''''¨¨|^^⌒|¨¨''''lｖｖ,_　　　　　　　　｝　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　 ).　.　　　〕　　　 ,,､-v~|　　 .|　　　|　　 |　　|''Ｔ＾i-,,_　　　　　　/　　
　 .｛　　　　). ., r'z::''''~ﾞ(~~￣￣￣￣￣￣~~~`^^^^''''￢;;;＿　　ﾉ　　
　　ﾐ.　　　 `i,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　`''　/　　　
　　　ﾞ).　　　 `i,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,ﾉ　　λ　　　
　　　　＼　　　 },　　　　　′　　　　　　　　　　　　　　　.　　／　　　| |　
　　　　 .　＼　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　,／　　　　 ∪
　　　　　　（¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ﾞソ冖干ｱ^^^^^^^^^^^^^ｒ'′　　　　　　
　　　　　／~~~~~~~~i￢冖'''''7′　　　∨￢ｰｰz─-―「＼　　　　　　
　　　　　/　　　　　_ﾉ　　　　　厂¨丁¨¨ﾌ　　　　.ﾐ､　　　　ﾞ＼　　　　

813 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:04:55.66 ID:SO8cwlTRo

> 　　　　　　　　　　　　　ト｀i､　｀i､　　　 .､″
> 　　　　　　　　　　　 |　　　 .,.:/""　ﾞ‐,.　｀　　　 /
> 　　　　　　　　　　　　　`　 .,-''ヽ"｀　　　　ヽ,,,、　　 !
> 　　　　　　　　　　､,､‐'ﾞl‐、　　　　　 .丿 : ':、
> 　　　　　　　　　､/ヽヽ‐ヽ､;,,,,,,,,,-.ッ:''｀　　.,"-、
> 　　　　　　　　 ,r"ﾂぃ丶　｀｀｀｀｀｀　　　..／　｀i､
> 　　　　　　　　　　,.ｲ:､ヽ／ー｀-､-ヽヽヽ､－´　　　 .lﾞ｀-、
> 　　　　　　　　 _,,lﾞ-:ヽ,;､、　　　糞スレ印　　　､､丶　ﾞi､,,、
> 　　　　　　　 ,<_ l_ヽ冫｀'｀-､;,,,､､､､.............,,,,､.-｀": 　　　│ ｀i､
> 　　　　　､､::|､､､ヽ,､､.　　　　｀｀｀: : : ｀｀｀　　　　　　､.､'｀　　.|丶、
> 　　　　　.l","ヽ､,"､,"'､ぃ､､,､､、、.、、、.、、､_､.,,．ヽ´　　　　lﾞ　ﾞ).._
> 　　　 ,､':ﾞl:､､｀:ヽ､｀:､　 : ｀"｀｀｀￢――'''"｀ﾞ＾｀　　　　　: ..､丶　 .lﾞ｀ヽ
> 　　　,i´.､ヽ".､".､"'ヽヽ;,:､........、　　　　　　､､...,,,､－‘｀　　､‐　　 |ﾞﾞ:‐,
> 　 ,.-l,i´.､".`ヽ,,,.".｀　　　｀ﾞﾞ'"｀'-ｰ"｀｀"｀｀r-ｰ｀'":　　　　　 _.‐′　　丿　 ,!
> 　j".､'ヽ,".､".､"`''｀ｰ､._､、、　　　　　　　　　　、._,、..-‐:'''′　　 .､,:"　　丿
> 　ﾞl,"`"`''ヽヽ"`"｀　｀｀｀ﾞ'''"ヽ∠、､、､ぃ-｀''''": ｀　　　　　　､._.／｀　 ._/｀
> 　｀'ｉ｀ヽヽヽ｀''ｰi､､、: : 　　　　　　　　　　　　　　　　　、.,-‐'｀　　、／｀
> 　　｀`ヽン'`"｀　 : ｀~｀｀―ヽ::,,,,,,,,,,.....................,,,,．ー'｀｀＾　　　　,､‐'"｀
> 　　　　　 `"'ﾞ―-､,,,,..､、　　　　　　　　　　　　　　　　: ..,､ー'"'｀
> 　　　　　　　　　　　: ｀‘"｀―---------‐
> 　　/＼　　──┐| | ＼　　ヽ|　 |ヽ　ムヒ　|　|
> 　 /　　＼　　　 /　　　　　／　 |￣|￣　月ヒ　|　|
> 　　　　　＼ _ノ　　　＿／　 / | ノ＼ﾉＬ_い o o

814 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:05:26.15 ID:SO8cwlTRo

> 　　-イ￣　　　　　　　＿＿　　　＿＿Π＿
> 　 ―┼‐　/　　　　　／｜　＼　|_ｒ──┐| i丶　　　,ヘｒ──┐
> 　　 ./|ヽ /　　　　　 / 　/　　　 l　　　　　 / |　＼)　 / /　￣￣| |
> 　／ | ∠-―┤　　ヽ／　　丿　　　／／　　　／／　＿＿| |
> 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<／　　　i二／　　└──┘
> 　　／＼　　　　　　　､､　＿＿＿_　　　＿＿＿
> 　／　 |　＼　　／＼　　　　　　／　　　　　|　　　　　─┼─　　|　　　＼
> 　　|三三|　　／　　　＼　　　（　　　　　　　|＼　　　　　　ゝ　　　|　　　　 |
> 　　レ　く　　　　　　　　＼　　＼　　　　　　|　　　　　ヽ＿_　　　ﾚ
> 　　　　　　　　　／￣￣￣＼
> 　　　　　　　　 i'___{_ノl|_|i_トil_|i
> 　　　　　　　　 |,彡　┃　┃{.i|
> 　　　　　　　》|il(_, '''　ヮ''丿|
> 　　　　　ｍＣγ　゛ﾟ"Y　゛ﾟ゛ヽ Cｍ
> 　　　　　|　 { ⌒ヽ､,c､_,.'´　ﾉY　 r'
> 　　　　　`-/`ｰ､っ､(i),ぅﾉ´　ヽ-'
> 　　　　　　 !　　　　 ,*､　　　　 |
> 　　　　　　ヽ＿＿,. ^ ､＿＿ノ
> 　　　　　　　　　　　　　ミ;;;;;;;;､;:..,,.,,,,,
> 　　　　　　　　　　　　　　i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
> 　　　　　　　　　　　　　　ﾞゞy､､;:..､）　　｝
> 　　　　　　　　　　　　　　　.¨.､,_,,､_,,r_,ノ′
> 　　　　　　　　　　　　/;:;":;.:;";i; '',',;;;_~;;;′.ヽ
> 　　　　　　　　　　　　ﾞ{y､､;:...:,:.:.､;:..:,:.:.　._　　､｝
> 　　　　　　　　　　　　".¨ｰ=v ''‐ .:v､,,､_,r_,ノ′
> 　　　　　　　　　　　/;i;i; '',',;;;_~⌒¨;;;;;;;;ヾ.ﾐﾞ´ﾞ^′..ヽ
> 　　　　　　　　　　ﾞ{y､､;:...:,:.:.､;､;:.:,:.:.　._　　.､）　　､｝
> 　　　　　　　　　　　".¨ｰ=v ''‐ .:v､冫_._ .､,_,,､_,,r_,ノ′
> 　　　　　　　　　　/i;i; '',',;;;_~υ⌒¨;;;;;;;;ヾ.ﾐﾞ´ﾞ^′.ｿ.ヽ
> 　　　　　　　　　　ﾞ{y､､;:..ゞ.:,:.:.､;:.ﾐ.:,:.:.　._υﾟo,,'.､）　　､｝
> 　　　　　　　　　　ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v､冫_._ .､,_,,､_,,r_,ノ′

815 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:06:35.77 ID:SO8cwlTRo

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｣
―――――――――――――‐┬┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　＿＿＿＿.＿＿＿＿　　 |
　　　　　|　　　　 | 　　　　|　　 |
　　　　　|　　　　 | ∧＿∧　|　　 |
　　　　　|　　　　 |（　´∀｀）つミ |
　　　　　|　　　　 |/ ⊃　ﾉ　|　　 |　　 ∧＿∧
　　　　￣￣￣￣'￣￣￣￣　　 | 　（ >>1 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂ ⊂　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⊂ ⊂　,ノ

816 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:07:01.49 ID:SO8cwlTRo

　　　　　∧＿∧　　　　　　∧＿∧
　　　　_（　´∀｀）　　　　　（´∀｀　）
　三(⌒), 　　　ﾉ⊃　　　（　１　　）　テメー>>1っ！
　　　￣/　/)　）　　　　　 |　|　　|
　　　 . 〈＿）＼_）　　　　（__（_＿_）

　　　　　　　　　∧＿∧　　∧＿∧
　　　　　　　　（　　´∀）　（´∀｀　）
　　　　　　≡≡三三ニ⌒)　１　 .）　　クソスレ立てんなってッ
　　　　　　　　/　 /)　）￣.|　|　　|
　　　　　　　〈＿_）＿_）　（__（_＿_）

　　　　　　　　　 ∧＿∧　 ,__ ∧＿∧
　　　　　　　　　（　　　 ´）ノ　）:;:;)∀｀）
　　　　　　　　　 /　　　￣,ノ''　バ　　）　言ったろーが！！
　　　　　　　　Ｃ　　　/~　/　/ 　 /
　　　　　　　　 / 　 /　〉（__（＿_./
　　　　　　　　＼__）＼）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽｌ /／
　　　　　　　　　　　　∧＿∧(⌒) ―― ★ ―――
　　　　　　　　　　　（　　　　） /|ｌ　　／/ | ヽ　　ヴォケがーー！
　　　　　　　　　　　（/　　　ノｌ|ｌｌ／　/　|　ヽ
　　　　　　　　　　　（Ｏ　　ノ彡''　　/　 .|
　　　　　　　　　　　　/　 ./ 〉
　　　　　　　　　　　　＼__）_）

817 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:07:31.87 ID:SO8cwlTRo

|　　>>1の回収に来ました
＼　　　　　　
　￣￣V￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　―――――――、　　　ヽヽ
.　　 /. ￣￣￣//.￣￣| ||＿＿＿＿ヽヽ
　　/.　　　∧// ∧ ∧| ||　東京都　ヽヽ
　[/＿＿__(ﾟ_//[ ].ﾟДﾟ,,) ||　清掃局. 　|　　|
　||_　　　＿|_|￣￣ ∪|.||￣￣￣￣￣|　　|
　lO|――|O゜.|＿＿＿_|.||.-――――┴―|
　|_∈口∋￣_l＿＿ｌ⌒ｌ | | コ□ﾆ//ｌ⌒ｌソ
　　￣￣`ー'￣　　`ー'￣ `ー'　　`ー'

818 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:07:58.14 ID:SO8cwlTRo

　　　　　　　　＿　　　　＿＿_ ∧∧　　　　　　＿　　　　　　人人人人人人人人人人
　　　　　／⌒＼＼　　〔〔 |Ξ (,,゜Д゜)つ　／⌒＾＼＼　　　＜　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　　 /／⌒＼ |◎| 　＿/ ||Ξ/ つ¶¶　 / ／⌒＼|◎|　　　＜　　　はくそリーナへ
　　　／　　　　　）|日|＼/__＼|／￣￣￣￣＼　 _____.|日|＼_　＜　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　/　　●　　＿＿_　＼|／　　　 ●　　●/＼　￣＼__〉　　∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
　　／　　　　　 Y　　　Y　）ヽ Y　　Y　　　　　　＼..＼＿/＾~　　　　　　　　　　　/＾|/＾|__
　　| ▼　　　　 |　　　　| /. ））.|　　 |　　　　　 ▼ |／＼＼　　　　　　　　　　 /＾/.＾/_⊃
　　|_人＿＿ノ⌒|　　　　|/ノノノ＼__人　　　、＿人_| 　　＼＼＿＿＿＿＿_　__/＾/＾/＾/⊃
　　　　　　 /￣＼＿＿|　 ||　￣/目＞、＿＿＿ノ＼. 　 /|￣　　 | ￣￣ ||γ～～～ |
　　　　　　/　　　/ 　./|__＿||_／￣／{三|三|三｝|　　＼/|||‐‐‐‐‐‐＼　⊂二⌒） γ　 /
　　　　　　 /＿＿/＿./　＼＿|ロ／￣{三|三|三｝ロ|　　　＾＾|＿＿＿＿＼＿||{　ヽーー/
　　　　　／　　　/ 　|/　　　　　〉－－－－－〈＿　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣
　　　 /======/ 　 |　　／￣￣￣|＾＾ ● ＾＾ ●）＼
　　／~/⌒|＼.||　 /　　|￣￣＿＿|＿　　▼ 　| ￣|
　（￣（）|⌒|　）||　/　　 /　　/ /ミ三＼＿人__/三{.|
　（￣（）|＿|/　||/ 　　 /　　/ / / 　￣/|:::::|::::|　　＼
　　（￣（）／)/￣　　 /　　 / / / 　　./ |:::::|::::|＼　　＼
　　＾（￣）/ 　　　　/＿＿/_/ / 　　/　＼__/　＼　　＼
　　　￣＾　　　　　　　/＾＾ /　　　/　　　＼　　　＼ |￣￣|
　　　　　　　　　　　 / 　 /　　　/ 　　　＼　　　/　　 |
　　　　　　　　　　 __/三|/　　　/ 　　　　　>三三＼___/
　　　　　　　　　／　＼／￣￣〉　　　　　 /＼　　/　　/
　　　　　　　　／＼　　|＿＿/|　　　　　 /　　|　/　　/

819 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:08:45.59 ID:SO8cwlTRo

　　　　　　　　　　　立
　　　　　　　　　初　　て
　　　　　　　　　め　　て
　　　　　　　　　て　　み
　　　　　　駄　わ　　て
　　　　　　スか
　　　　　　レる
　　　　　　か
　　　圖　な

　 ∩＿∩
　（´∀｀）
　（　　　）

820 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:09:15.39 ID:SO8cwlTRo

　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　∠　　うるさいハエだなぁ。逝ってよし！
　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾌﾞｰﾝ
　　　　　　　　　　 ∴　　　　　・～
　　　∧ ∧　　　 ∴∴　　　　↑
　　　( ﾟДﾟ)　　 ∴∴∴　　　>>1
　　　∪　 ⊃自
　　～| 　│　　ﾌﾟｼｭｰ
　　　 U U

821 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:09:43.61 ID:SO8cwlTRo

／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　|>>※！糞スレ立てやがって！終いにゃ耕すぞ！ｺﾞﾙｧ！　　|　　　　　　................:::::::::::::::::::::::::::::::::::.............
　＼＿＿＿＿　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／　　　............::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..............
　　　　　　　　 |/　　　　　ミ　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　ヽ .＼　　　　　／／／／＼|／／／／／／＼
　　　　　　　　　　／　＼＼　　　　／／／／|＿__|.／／／／／:::::＼＼
　　　　　　∧＿∧／　　　　￣　　　／∠∠∠∠∠ ∠∠∠∠／:::::::::::::::＼＼
　　　　　　（；´Д｀）　　　　 i i i　　　￣|　┌┬┐┌┬┐　 |::::::::::::::::::::::::::::|￣
''""~"'''"/　　　ヽ''"~"＿＿i i i--i　　　|　├┼┤├┼┤　 |::::::::||||||||||:::::::|
　　　　./|　|　　 | |　　￣￣￣ |:::::|　　 |　└┴┘└┴┘　 |::::::::||||||||||:::::::|
iiiiiiiiiiiii/　＼ヽ／| |iiiiiiiiiiiiii::..　ﾉ__ﾉ　 ||￣||￣||￣||￣||￣||　 |::::::::||||||||||:::::::|
　　　/　　　＼＼| |　　　　　　　　||＿||＿||＿||＿||＿||＿|::::::::||||||||||:::::::|
　　 /　/⌒＼し(メ　　　　.i i i　　　.||￣￣||￣￣||￣￣||￣　||　　||乃三三-_
　／／　　　 >　）　＼　　ﾉﾉﾉ
/　/ 　　　　/ ／　　.＼＿　　ｻﾞｯｸｻﾞｯｸ
し'　　　　　（＿つ　　　/:::::/::...　　ｻﾞｯｸｻﾞｯｸ
　　　　　　　　　　　　ノ・ ./∴:・:
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(　ﾟ∀ﾟ)ｱﾋｬﾋｬｱﾋｬﾋｬ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

822 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:10:10.13 ID:SO8cwlTRo

――――--∧ ∧　ｳﾙｧ　　Λ＿Λ
――――- （ﾟДﾟ）　　　　（´А｀；）
――――　/ つつ　　　　（　　　　）
――― ～　　 / 　　　　　　│ │　|
――――∪ ∪ 　　　　　　（＿（_＿）

　　＼从／
　　＜ｶﾞｽ＞　　　　　　　　　　＼从／
　　／Ｗ＼　　　＼从／　　　＜ﾎﾞｶ＞
　　　　　　　　　＜ﾒｷ＞　　／Ｗ＼
　　＼从／　／Ｗ＼
　＜ﾋﾞﾞﾛｰﾝ＞　　　　　　　　＼从／
　　／Ｗ＼　　　　　　　　　＜ﾋﾞｼｭ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　／Ｗ＼

　　　　　　　　　　　　　　＼　　　／
　　　　　　　　　　　　＼　　Λ Λ　／　※滅殺…
　　　　　　ｶﾞｲｰｰﾝ!　　＼（　　ﾟ／
.　　　　　　　　　　　　＝　 | 天∪　＝
　　　　　　　　　　　　　　／|　　 |＼　　Λ_Λ
　　　　　　　　　　　　／　 ∪ ∪　⊂（_´Α｀_）⊃

823 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:10:55.69 ID:SO8cwlTRo

824 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:11:31.12 ID:SO8cwlTRo

あずさのへや！

梓「ちぇ、なんなのさぁあいつ。別におっぱいとかいらないし！Ｅとかあっても邪魔なだけだし！」

梓「たぶん蒸れるし！かわいい服着れなくなるし！ブラ探すの手間取るだけなんだしー！」

梓「はぁ。しにたい･･･」

梓「あれ。メールきてる」

　律〔おちんちーん〕

梓「･････どうしろと」

　梓〔なんですか？　唯はもう寝ましたけど〕

　律〔生姜湯効いた？〕

　梓〔はい。ありがとうございました〕

　律〔そっか。じゃあ唯によろしくな〕

梓「･･･心配、してくれてるんだよね。････私もちゃんとしなきゃ」

　律〔そだ。いいもんあげよう〕［添付ファイル数：１］

梓「え･････これ、月？　ていうか、唯先輩の部屋？」
#1「いっかげつご！」

なかのけ！

唯『――でね、ムギちゃんがドイツ語は簡単だよーって言ってたのにさあ』

梓「はぁ…まったく、せっかくＮ女入れたのにダメすぎじゃないですか」

唯『ていうかなんで机が男で黒板が女なのさ！意味わかんないよっ』ぷんすか

梓「私に文句言わないでください…もう、スカイプ切りますよ？」

唯『だめー！あずにゃん、ドイツ語教えてよぉ…！』

梓「知りませんよ、単語とか覚えたらいいんじゃないですか？」

唯『ちぇー、憂はいっしょに教科書読んで不定冠詞の格変化とか教えてくれたのに…』

梓（憂すごっ？！）

825 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:12:06.21 ID:SO8cwlTRo

826 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:12:44.11 ID:SO8cwlTRo

「ふふ、なにしてるのあずにゃん」

　歯ブラシをくわえたまま、ぼんやりと洗濯機のドラムを眺めていると唯に話しかけられた。
　少し驚く。でも、立てたばかりの意地をすぐ倒すのがちょっと嫌だった。
　……私もう２６歳なのに。成長してないな。

　歯ブラシをくわえたまま、ぼんやりと洗濯機のドラムを眺めていると唯に話しかけられた。
　少し驚く。でも、立てたばかりの意地をすぐ倒すのがちょっと嫌だった。
　……私もう２６歳なのに。成長してないな。　歯ブラシをくわえたまま、ぼんやりと洗濯機のドラムを眺めていると唯に話しかけられた。
　少し驚く。でも、立てたばかりの意地をすぐ倒すのがちょっと嫌だった。
　……私もう２６歳なのに。成長してないな。　歯ブラシをくわえたまま、ぼんやりと洗濯機のドラムを眺めていると唯に話しかけられた。
　少し驚く。でも、立てたばかりの意地をすぐ倒すのがちょっと嫌だった。
　……私もう２６歳なのに。成長してないな。　歯ブラシをくわえたまま、ぼんやりと洗濯機のドラムを眺めていると唯に話しかけられた。
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　少し驚く。でも、立てたばかりの意地をすぐ倒すのがちょっと嫌だった。
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　少し驚く。でも、立てたばかりの意地をすぐ倒すのがちょっと嫌だった。
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　少し驚く。でも、立てたばかりの意地をすぐ倒すのがちょっと嫌だった。
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　少し驚く。でも、立てたばかりの意地をすぐ倒すのがちょっと嫌だった。
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827 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:13:36.94 ID:SO8cwlTRo

梓「してるわけないじゃん、もういいから」

梓父「かわいい娘が男でも連れ込んでたらどうしようかってな、ははは」

梓「！ ……そ、そんなわけないし」どきどき

梓父「そうか、そうだな……梓も軽音部に入って元気になったみたいだしな」

梓「うん……そう、かもね」梓父「マクドナルドの株主優待券。これで好きなメニューがただらしいぞ。父さん、こういうところ行かないからな…」

梓「……ありがと」

梓父「いやあ、家帰ったら誰もいないからてっきり夜遊びしてるのかと父さん心配に……」

梓「してるわけないじゃん、もういいから」

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梓「……ありがと」

梓父「いやあ、家帰ったら誰もいないからてっきり夜遊びしてるのかと父さん心配に……」

梓「してるわけないじゃん、もういいから」

梓父「かわいい娘が男でも連れ込んでたらどうしようかってな、ははは」

梓「！ ……そ、そんなわけないし」どきどき

828 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:14:04.65 ID:SO8cwlTRo

読んでくれた人ありがとう
あえてB面よりこっちを先にやった　反省はしてない
まあせっかくの誕生日だし、糖分は補給しとこうかなと
B面は明日か日曜日に
そしたら次は五年後か、半年後か、二ヶ月前の話にする読んでくれた人ありがとう
あえてB面よりこっちを先にやった　反省はしてない
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あえてB面よりこっちを先にやった　反省はしてない
まあせっかくの誕生日だし、糖分は補給しとこうかなと
B面は明日か日曜日に

829 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:14:47.58 ID:SO8cwlTRo

126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]
読んでくれた人ありがとう
予定してたのが長くなりそうなんで小ネタに変えました
次は聡から見た唯梓か、澪から見た唯梓か、二人暮しの話に……なりますように

127 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 00:55:17.83 ID:NMq1Vi.o
おつ
最近の楽しみだ

128 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 00:57:05.63 ID:HdZ4Sn2o
乙！

129 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 07:59:50.11 ID:rEZ0N6AO
乙！
次回も楽しみだ

130 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 09:18:33.69 ID:N89rLUAO
ここがユートピアか

131 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 12:09:01.20 ID:KkjkV7so
あぁ、夫婦は似てくるといいますからね・・・えぇ・・・結婚しろゆいあず

132 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日：2010/10/27(水) 15:01:33.92 ID:v2j3lB.o
なんだただの神唯梓SSか

133 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 22:19:06.62 ID:ViRNr4co
今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]
読んでくれた人ありがとう
予定してたのが長くなりそうなんで小ネタに変えました
次は聡から見た唯梓か、澪から見た唯梓か、二人暮しの話に……なりますように

127 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 00:55:17.83 ID:NMq1Vi.o
おつ
最近の楽しみだ

128 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 00:57:05.63 ID:HdZ4Sn2o
乙！

129 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 07:59:50.11 ID:rEZ0N6AO
乙！
次回も楽しみだ

130 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 09:18:33.69 ID:N89rLUAO
ここがユートピアか

131 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 12:09:01.20 ID:KkjkV7so
あぁ、夫婦は似てくるといいますからね・・・えぇ・・・結婚しろゆいあず

132 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日：2010/10/27(水) 15:01:33.92 ID:v2j3lB.o
なんだただの神唯梓SSか

133 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 22:19:06.62 ID:ViRNr4co
今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]
読んでくれた人ありがとう
予定してたのが長くなりそうなんで小ネタに変えました
次は聡から見た唯梓か、澪から見た唯梓か、二人暮しの話に……なりますように

127 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 00:55:17.83 ID:NMq1Vi.o
おつ
最近の楽しみだ

128 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 00:57:05.63 ID:HdZ4Sn2o
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129 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日：2010/10/27(水) 07:59:50.11 ID:rEZ0N6AO
乙！
次回も楽しみだ

830 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:15:22.03 ID:SO8cwlTRo

梓「あっ、うい！いま純が……」

純「スキありっ」

梓「ああっ！？　ねえ憂、あいつつかまえて！」

純「へーえ、なになに……って、あれ？」

梓「みんなぁあああっ！」

純「これ……家の間取り？」

憂「それと……お姉ちゃんの似顔絵、かな？」梓「あっ、うい！いま純が……」

純「スキありっ」

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純「スキありっ」

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純「これ……家の間取り？」

憂「それと……お姉ちゃんの似顔絵、かな？」梓「あっ、うい！いま純が……」

純「スキありっ」

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純「へーえ、なになに……って、あれ？」

梓「みんなぁあああっ！」

純「これ……家の間取り？」

憂「それと……お姉ちゃんの似顔絵、かな？」

831 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:16:32.38 ID:SO8cwlTRo

バンド活動している聡とか澪とタメ語で話す梓とか色々と新鮮だった。
そして唯はやっぱり唯なんだな。年を取っても変わらず梓の心の支えでいてくれる。
考えさせられるテーマだったけど良い話だった。そして久々の投稿、本当に乙。
これからも応援しているよ。次回作も楽しみに待っている。バンド活動している聡とか澪とタメ語で話す梓とか色々と新鮮だった。
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832 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:17:01.81 ID:SO8cwlTRo

今日は来るかな？1今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8](水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]26 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:0今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]COwo [8/8]1.12 ID:kj7/COwo [8/8]7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]

833 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:17:33.17 ID:SO8cwlTRo

今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]今日は来るかな？126 名前：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日：2010/10/27(水) 00:04:01.12 ID:kj7/COwo [8/8]

834 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:18:24.29 ID:SO8cwlTRo

ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo 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ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo ID:kj7/COwo

835 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:18:52.53 ID:SO8cwlTRo

836 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:19:20.36 ID:SO8cwlTRo

837 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:20:30.60 ID:SO8cwlTRo

838 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:20:56.41 ID:SO8cwlTRo

839 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:21:23.74 ID:SO8cwlTRo

840 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:21:50.39 ID:SO8cwlTRo

841 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:22:36.53 ID:SO8cwlTRo

842 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:23:44.78 ID:z1TtyZ56o

843 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:24:12.76 ID:z1TtyZ56o

844 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:24:38.55 ID:z1TtyZ56o

845 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:25:37.56 ID:z1TtyZ56o

846 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:26:09.58 ID:SO8cwlTRo

847 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:26:39.97 ID:z1TtyZ56o

848 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:27:06.35 ID:SO8cwlTRo

849 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:27:34.75 ID:SO8cwlTRo

850 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:28:05.67 ID:SO8cwlTRo

851 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:28:31.24 ID:SO8cwlTRo

852 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:28:58.16 ID:z1TtyZ56o

853 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:29:25.10 ID:z1TtyZ56o

854 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:30:16.03 ID:z1TtyZ56o

855 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:30:42.49 ID:z1TtyZ56o

856 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 21:31:09.76 ID:z1TtyZ56o

カスベ謝罪汁！！！！！！！！！！！！！！！
詳しくはhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/ここで

857 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 22:59:48.36 ID:z1TtyZ56o

カスベ謝罪汁！！！！！！！！！！！！！！！
詳しくはhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/ここで

858 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 23:10:11.70 ID:z1TtyZ56o

カスベ謝罪汁！！！！！！！！！！！！！！！
詳しくはhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/ここで

859 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2011/06/29(水) 23:25:41.77 ID:cm3tIqLTo

ここって規制してくれんの？
してくれるならどこに言えばいいんだろ

860 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/29(水) 23:40:40.03 ID:WvC7MP2DO

自治スレがあるけど、

2 ：lain. ★ [sage]：2011/06/14(火) 21:57:38.47 ID:???
管理人に迷惑行為への対応はあまり期待できません。
できる限り、各自スルーで対処するようにお願いします。

どうしても・・・という時は、このスレッドに書きこむより
Twitter（https://twitter.com/#!/aramaki_vip2ch）や
メール（http://vip2ch.com/mail/）での呼び掛けをおすすめ

こんな感じだからまずはスルー、メール辺りで知らせればいいよ

861 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/06/29(水) 23:52:21.08 ID:89rAocGko

対立もちかけるとかならまだしもこれはスルーで対応っていうタイプじゃないな

862 ：!ninja [sage]：2011/06/30(木) 01:02:46.05 ID:83ZV1Wnso

SS作者様へ。思惑と変わってきてしまうかとは思いますが、容量オーバーとかになる前に新板移動を検討された方がよいかもしれませんね。

あと話は変わりますが他にも投下したSS読みたいので、よかったらタイトル教えていただけますか。

863 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2011/06/30(木) 03:17:42.43 ID:aNgmqCado

えっと、作者です
とりあえずこの板で続けるのは難しそうなので移転を検討しています
移転先が決まりましたらこのスレか、
さもなくば読んでいただいてる皆さんの目に付くような形でお知らせしたいと思います
適当な移転先の案などございましたら教えていただけると助かります

いろいろとご迷惑おかけして申し訳ないです･･･
もし投下が難しいような状況になってしまったら、しばらくVIP向けのSSをメインで書いていくかもしれません
とはいえこのスレの終わりの青写真もある程度できてるので、できる限り書いていこうと思います
よろしければ今後とも見ていってください

>>862
http://j.mp/kKgNjx

864 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:29:46.91 ID:ovw8v1ado

>>863
カスベてめぇマジふざけんなよ
移転なんかしなくていい
お前が謝罪すりゃあいいだけだろうが
プライドが高すぎてそれすらできないのか？？？

865 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:32:37.49 ID:ovw8v1ado

詳しくはhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/こちら

866 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:33:03.97 ID:ovw8v1ado

カスベ謝罪汁！！！！！！！
詳しくはこちらhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/

867 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:35:26.52 ID:ovw8v1ado

なんで謝罪しないの？
自分が悪いのになんで謝れないの？
どれだけプライド高いの？
カスベ謝罪汁！！！！！

868 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:36:50.85 ID:ovw8v1ado

カスベ謝罪汁！！！！！！！
詳しくはこちらhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/

869 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:37:45.20 ID:ovw8v1ado

カスベ謝罪汁！！！！！！！
詳しくはこちらhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/
カスベ謝罪汁！！！！！！！
詳しくはこちらhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/
カスベ謝罪汁！！！！！！！
詳しくはこちらhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/
カスベ謝罪汁！！！！！！！
詳しくはこちらhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/
カスベ謝罪汁！！！！！！！
詳しくはこちらhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/
カスベ謝罪汁！！！！！！！
詳しくはこちらhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/
カスベ謝罪汁！！！！！！！
詳しくはこちらhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309078510/
カスベ謝罪汁！！！！！！！
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カスベ謝罪汁！！！！！！！
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870 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:38:13.20 ID:ovw8v1ado

871 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:38:40.12 ID:ovw8v1ado

872 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:40:09.14 ID:ovw8v1ado

873 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:40:50.00 ID:ovw8v1ado

874 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:41:16.60 ID:ovw8v1ado

875 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:41:43.40 ID:ovw8v1ado

876 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:42:16.95 ID:ovw8v1ado

877 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:42:55.96 ID:ovw8v1ado

878 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:43:39.40 ID:ovw8v1ado

879 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:44:12.44 ID:ovw8v1ado

880 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:48:35.05 ID:ovw8v1ado

881 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 07:49:01.75 ID:ovw8v1ado

882 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 13:56:23.79 ID:ZqKbEHtmo

　さあ、そろそろ寝よう。
　そしたらたぶん、きっと明日が来るから。
　天井の向こう側からも染み渡るような朝が、たぶん私に元気をくれるから。
　治ったらあずにゃんと二人でどっか行こう。
　できることなら雲の向こう、青い月の果てまで。……うそだけど。　さあ、そろそろ寝よう。
　そしたらたぶん、きっと明日が来るから。
　天井の向こう側からも染み渡るような朝が、たぶん私に元気をくれるから。
　治ったらあずにゃんと二人でどっか行こう。
　できることなら雲の向こう、青い月の果てまで。……うそだけど。　さあ、そろそろ寝よう。
　そしたらたぶん、きっと明日が来るから。
　天井の向こう側からも染み渡るような朝が、たぶん私に元気をくれるから。
　治ったらあずにゃんと二人でどっか行こう。
　できることなら雲の向こう、青い月の果てまで。……うそだけど。　さあ、そろそろ寝よう。
　そしたらたぶん、きっと明日が来るから。
　天井の向こう側からも染み渡るような朝が、たぶん私に元気をくれるから。
　治ったらあずにゃんと二人でどっか行こう。
　できることなら雲の向こう、青い月の果てまで。……うそだけど。　さあ、そろそろ寝よう。
　そしたらたぶん、きっと明日が来るから。
　天井の向こう側からも染み渡るような朝が、たぶん私に元気をくれるから。
　治ったらあずにゃんと二人でどっか行こう。
　できることなら雲の向こう、青い月の果てまで。……うそだけど。　さあ、そろそろ寝よう。
　そしたらたぶん、きっと明日が来るから。
　天井の向こう側からも染み渡るような朝が、たぶん私に元気をくれるから。
　治ったらあずにゃんと二人でどっか行こう。
　できることなら雲の向こう、青い月の果てまで。……うそだけど。　さあ、そろそろ寝よう。
　そしたらたぶん、きっと明日が来るから。
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　治ったらあずにゃんと二人でどっか行こう。
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　そしたらたぶん、きっと明日が来るから。
　天井の向こう側からも染み渡るような朝が、たぶん私に元気をくれるから。
　治ったらあずにゃんと二人でどっか行こう。
　できることなら雲の向こう、青い月の果てまで。……うそだけど。

883 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/06/30(木) 14:55:08.06 ID:jKuCkGJ9o

>>863　おｋ，続き楽しみにしてるよ！

884 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 20:29:14.07 ID:TRDO7zM1o

すごく楽しみにしてるSSだからなんともやりきれん

移転するならしっかり荒らし対応してくれるとこにしないと結局同じことになりそうだけど
FC2あたりでブログ借りてやるのも手だけどそれだと新規の読者が獲得難しくなるし

885 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/07/25(月) 15:30:45.99 ID:gsirPQ9w0

俺はいつまでも待っているぞ
続きすごく楽しみにしているから頑張ってくれ

886 ：!ninja [sage]：2011/08/20(土) 21:56:49.47 ID:OEpI+NOLo

このまま更新なくなるのかな…

887 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/23(火) 22:14:38.55 ID:AN/zJ2wio

もうやる気ないっしょ

888 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/09/05(月) 18:40:04.49 ID:JbkW0NGOo

つーか、これからっしょ！

889 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:44:39.86 ID:WZnDlWK6o

>>863
できれば新たに何らかの生存報告が欲しいところです
あと、移転先の件ですが、もうご存知かもしれませんがしたらばに新しくけいおんＳＳ雑談掲示板ができたので
そこで続けるってのはどうでしょうか？

890 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:50:18.21 ID:LYoRQ7Zeo

891 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:50:44.84 ID:LYoRQ7Zeo

892 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:51:18.64 ID:LYoRQ7Zeo

>1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50
>51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,71,72,73,74,75,76,77,78,79,80,81,82,83,84,85,86,87,88,89,90,91,92,93,94,95,96,97,98,99,100
>101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113,114,115,116,117,118,119,120,121,122,123,124,125,126,127,128,129,130,131,132,133,134,135,136,137,138,139,140,141,142,143,144,145,146,147,148,149,150
>151,152,153,154,155,156,157,158,159,160,161,162,163,164,165,166,167,168,169,170,171,172,173,174,175,176,177,178,179,180,181,182,183,184,185,186,187,188,189,190,191,192,193,194,195,196,197,198,199,200
>201,202,203,204,205,206,207,208,209,210,211,212,213,214,215,216,217,218,219,220,221,222,223,224,225,226,227,228,229,230,231,232,233,234,235,236,237,238,239,240,241,242,243,244,245,246,247,248,249,250
>251,252,253,254,255,256,257,258,259,260,261,262,263,264,265,266,267,268,269,270,271,272,273,274,275,276,277,278,279,280,281,282,283,284,285,286,287,288,289,290,291,292,293,294,295,296,297,298,299,300
>301,302,303,304,305,306,307,308,309,310,311,312,313,314,315,316,317,318,319,320,321,322,323,324,325,326,327,328,329,330,331,332,333,334,335,336,337,338,339,340,341,342,343,344,345,346,347,348,349,350
>351,352,353,354,355,356,357,358,359,360,361,362,363,364,365,366,367,368,369,370,371,372,373,374,375,376,377,378,379,380,381,382,383,384,385,386,387,388,389,390,391,392,393,394,395,396,397,398,399,400
>401,402,403,404,405,406,407,408,409,410,411,412,413,414,415,416,417,418,419,420,421,422,423,424,425,426,427,428,429,430,431,432,433,434,435,436,437,438,439,440,441,442,443,444,445,446,447,448,449,450
>451,452,453,454,455,456,457,458,459,460,461,462,463,464,465,466,467,468,469,470,471,472,473,474,475,476,477,478,479,480,481,482,483,484,485,486,487,488,489,490,491,492,493,494,495,496,497,498,499,50>1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50
>51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,71,72,73,74,75,76,77,78,79,80,81,82,83,84,85,86,87,88,89,90,91,92,93,94,95,96,97,98,99,100
>101,102,103,104,1>1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50
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>201,202,203,204,205,206,207,208,209,210,211,212,213,214,215,216,217,218,219,220,221,222,223,224,225,226,227,228,229,230,231,232,233,234,235,236,237,238,239,240,241,242,243,244,245,246,247,248,249,250
>251,252,253,254,255,256,257,258,259,260,261,262,263,264,265,266,267,268,269,270,271,272,273,274,275,276,277,278,279,280,281,282,283,284,285,286,287,288,289,290,291,292,293,294,295,296,297,298,299,300
>301,302,303,304,305,306,307,308,309,310,311,312,313,314,315,316,317,318,319,320,321,322,323,324,325,326,327,328,329,330,331,332,333,334,335,336,337,338,339,340,341,342,343,344,345,346,347,348,349,350
>351,352,353,354,355,356,357,358,359,360,361,362,363,364,365,366,367,368,369,370,371,372,373,374,375,376,377,378,379,380,381,382,383,384,385,386,387,388,389,390,391,392,393,394,395,396,397,398,399,400
>401,402,403,404,405,406,407,408,409,410,411,412,413,414,415,416,417,418,419,420,421,422,423,424,425,426,427,428,429,430,431,432,433,434,435,436,437,438,439,440,441,442,443,444,445,446,447,448,449,450
>451,452,453,454,455,456,457,458,459,460,461,462,463,464,465,466,467,468,469,470,471,472,473,474,475,476,477,478,479,480,481,482,483,484,485,486,487,488,489,490,491,492,493,494,495,496,497,498,499,50>1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50
>51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,71,72,73,74,75,76,77,78,79,80,81,82,83,84,85,86,87,88,89,90,91,92,93,94,95,96,97,98,99,100
>101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113,114,115,116,117,118,119,120,121,122,123,124,125,126,127,128,129,130,131,132,133,134,135,136,137,138,139,140,141,142,143,144,145,146,147,148,149,150
>151,152,153,154,155,156,157,158,159,160,161,162,163,164,165,166,167,168,169,170,171,172,173,174,175,176,177,178,179,180,181,182,183,184,185,186,187,188,189,190,191,192,193,194,195,196,197,198,199,200
>201,202,203,204,205,206,207,208,209,210,211,212,213,214,215,216,217,218,219,220,221,222,223,224,225,226,227,228,229,230,231,232,233,234,235,236,237,238,239,240,241,242,243,244,245,246,247,248,249,250
>251,252,253,254,255,256,257,258,259,260,261,262,263,264,265,266,267,268,269,270,271,272,273,274,275,276,277,278,279,280,281,282,283,284,285,286,287,288,289,290,291,292,293,294,295,296,297,298,299,300
>301,302,303,304,305,306,307,308,309,310,311,312,313,314,315,316,317,318,319,320,321,322,323,324,325,326,327,328,329,330,331,332,333,334,335,336,337,338,339,340,341,342,343,344,345,346,347,348,349,350

893 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:51:46.12 ID:LYoRQ7Zeo

894 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:52:12.88 ID:LYoRQ7Zeo

895 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:52:40.03 ID:LYoRQ7Zeo

896 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:53:39.58 ID:LYoRQ7Zeo

897 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:54:05.98 ID:LYoRQ7Zeo

898 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:54:32.21 ID:LYoRQ7Zeo

899 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:55:00.73 ID:LYoRQ7Zeo

900 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:55:36.01 ID:LYoRQ7Zeo

901 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:57:05.34 ID:LYoRQ7Zeo

ここ容量落ちねぇのかよ
しゃーねぇ地道に埋めるか

902 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:57:49.69 ID:LYoRQ7Zeo

あ

903 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:58:34.93 ID:LYoRQ7Zeo

い

904 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:59:20.93 ID:LYoRQ7Zeo

う

905 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 21:59:58.35 ID:LYoRQ7Zeo

え

906 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 22:00:30.55 ID:LYoRQ7Zeo

お

907 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 22:01:05.58 ID:LYoRQ7Zeo

か

908 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 22:01:32.79 ID:LYoRQ7Zeo

き

909 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 22:02:02.82 ID:LYoRQ7Zeo

く

910 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 22:02:33.80 ID:LYoRQ7Zeo

け

911 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 22:55:05.56 ID:ZjsW3Tg8o

このスレをしたらばの方にコピペしておいたらどうだ？

912 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 23:17:45.24 ID:/Sxwv1Sio

作者さん次第だろうけど
どのみちここまで明白な荒らしに対処しないここではもう無理だよな

913 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2011/09/17(土) 06:26:40.89 ID:aAceH0k1o

いろいろと遅れて申し訳ないです

時間的にも精神的にも続きを書けない状況が続いてしまったことをまずお詫びします
とりあえず>>1-800辺りまでを横レス含めてしたらばに移転して、このスレのHTML化を依頼する方向で考えております
どうにかしてこのスレの中で区切りを付けたかったんですが、残り60レスで話をまとめるのは厳しそうなので････

続きは今抱えてる課題が終わり次第すぐに取り掛かる予定です
このSSはいずれ何らかの形で仕上げようと思いますので、移転先でも見守っていただけるとありがたいです
それでは失礼します

914 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/18(日) 10:45:52.67 ID:9IUDJfVSo

生存報告乙、楽しみにしてる

915 ： ◆ywkhR7Exfw [sage]：2011/09/19(月) 03:04:01.13 ID:WMmkax72o

本スレッドの内容はこちらに移転しました
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14921/1316361692/

このスレは約一週間後にHTML化する予定です
今後とも移転先でよろしくお願いします

916 ：!ninja [sage]：2011/09/19(月) 04:56:29.97 ID:pUn69he5o

作者さん乙です。
残念なことに移転先でも暴れている方がいらっしゃいます。
スレ主以外に書き込めないようにできる設定があるようでしたら、完結するまではそのようにされてみては如何でしょうか。

917 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/19(月) 05:03:57.38 ID:igPFJNu8o

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