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とある世界の神喰者達〜ゴッドイーター〜 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 00:07:48.03 ID:OTV7xgAO
どうしてだろう───。
御坂美琴は汗ばんだ手で自分の神機を握りしめ、自問する。





※これはPSPゲーム「GODEATER」シリーズと「とある魔術の禁書目録」シリーズのクロスSSです
遅筆な上にお粗末な出来ですがご勘弁下さい。

なお、先日の総合スレで書いていた方とは別人です。
お見苦しいかもしれませんがどうかよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 00:20:55.85 ID:OTV7xgAO
#第1話 美琴「ゴッド…イーター…?」

ロシアと学園都市の間に勃発した第三次世界大戦は学園都市側が大した痛手を受けることなく終息し、

学園都市の人々は久しぶりの平穏を喜びかつての日常へと帰って行った。


終結から早くも9ヶ月が過ぎようとしている初夏、学生の大多数がすでに大戦を過去の事ととらえ、最近では話題になることも少なくなってきた。

「イギリス国家内の一部の派閥との関係が悪化している」

なんて不穏なニュースもあるけれど、学生達のもっぱらの話題は目の前に迫った夏休みをどう過ごすかだ。



そんな浮わついた街の空気から、どこか少し浮いた印象を受ける少女が通りを歩いていた。

少女はそのまま目的地であろうファミレスに入り、先に来ているはずの見知った顔を探すべく店内を見回そうとしたとき──────



「あっ!御坂さーん!」
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 00:31:31.02 ID:OTV7xgAO
佐天「こっちですよ御坂さーん!」ブンブン

初春「ちょっと佐天さん!周りの人が見てますよぉ…」アタフタ

相変わらずの二人を見て少し微笑み、近寄っていく。

美琴「遅くなってごめんねー」ガタッ

初春「そんなことないですよ〜」

佐天「私たちも来たばっかりですし。それはそうと白井さんは一緒じゃないんですか?」

美琴「黒子は用事を済ませてから来るって言ってたわ」

初春「あっ…噂をすればってやつみたいですね」

初春の声につられて顔を上げた美琴の視線の先にはガラス越しにこちらを見ているツインテールの少女が立っt……

黒子「お待たせしましたですの」ヒュンッ

美琴「ってコラ!アンタはまたいきなりテレポートしてきて!いきなり抱きつくなぁっ!!!」ガルルル

佐天「まぁまぁ御坂さん」ニヤニヤ
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 00:46:21.46 ID:OTV7xgAO
──たわいもない日常


佐天「そういえば新しい都市伝説を仕入れてきたんですよ!」ドンッ

初春「またどうせしょうもない噂なんじゃないんですかぁ?」ハァ

佐天「失礼な!これは学園都市の中だけじゃなくて世界各地で起きてるらしいんだからね!」キラキラ

黒子「ますます怪しいですの…。それで一体どういう噂なんですの?」


──大事な仲間達がいて


佐天「その名も『どこにいった』です」フンスッ

初春「うわぁ…」ダメダコリャ

黒子「聞くからに胡散臭いですわね。それで肝心の中身はなんですの?」ハァ
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 00:53:22.66 ID:70Lj8QAO
四円
俺のリッカちゃんは出てくるんだろうな
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 00:53:57.20 ID:OTV7xgAO
──守りたい人達がいて


佐天「最近ある日突然いなくなっちゃうひとがいるらしくて…なんとその人は世界中のどこをどんなに探しても見つからなくなっちゃうらしいんですよ!」ドヤッ

黒子「それだけですの……?」ゲッソリ

初春「予想以上に下らないですね……」ゲッソリ


──でも


佐天「そうかなぁ〜。『現代の神隠しだ』とか『異世界に跳ばされた』とか『時間転移した』とか面白い説がいっぱいあるんだけどな…」シュン

黒子「正直インパクトに欠けますわね」ヤレヤレ
初春「そんなのより早く夏休みの計画を立てましょうよ!」

佐天「『そんなの』って!?」ガビーン


──だけど……
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:06:22.22 ID:OTV7xgAO
美琴「そのことでみんなに話があるの」

3人の動きがピクリと止まる。

黒子「どうしたんですのお姉様?」

美琴「私…夏休みはみんなと過ごせないかもしれないの…」

初春「ひょっとして受験勉強……って御坂さんにはそんな必要ないですよね」

佐天「やっぱり」





──だけど……一番大切なアイツがいない
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:15:57.89 ID:OTV7xgAO
現在でも上条当麻は依然として消息不明のままである。

・・・・半年ほど前のこと・・・・・・・・

彼を助けられなかった事を美琴は悔やみ、帰国後無気力な日々を送っていた。

そんな美琴を心配し、一生懸命支えたのがこの3人の仲間達だった。

心配する彼女達に半ば自暴自棄になっていた美琴は今まで隠してきた秘密

──「妹達」「実験」「一方通行」「上条当麻」そして「ロシア」でのこと──

を洗いざらい打ち明けた。

当然気味悪がられ、避けられると思っての行動だった。もう1人にしておいてほしかったのだ。


しかし現実は違った。

彼女達はそれさえも受け入れ、逆に希望を失いかけていた美琴に

「きっと上条当麻は生きている」

と信じる勇気を取り戻させてくれたのだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

美琴「諦めないって決めたから」




美琴「だから私行ってくる」

意を決してそう告げる。
9 :>>5ありがとうございます。ゲームのキャラは基本的に出す予定ですのでリッカちゃんもきっと出ます :2010/11/14(日) 01:22:23.04 ID:OTV7xgAO
黒子「やっぱりですのね」ハァ

初春「まぁ予想通りですよねぇ」ハハ

佐天「それでこそ御坂さんですよ!」






佐天「で!も!」バンッ

初春「御坂さんを1人では行かせませんよ!」

黒子「お姉様が行くなら私達もついていきますの」


美琴「みんな…けど……」

黒子「今更けどもへったくれもありませんの」ヤレヤレ

初春「私達仲間じゃないですか」ニコッ

佐天「そういうことです」フフッ


美琴「そうよね…」

美琴「みんなありがとう」

────そう言って美琴は嬉しそうに微笑んだ
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:27:50.97 ID:OTV7xgAO
〜1時間後〜

佐天「それじゃあいってらっしゃい!」

初春「ほんとにすみません!急に風紀委員の仕事が入ってしまって…」ペコペコ

黒子「早く行きますわよ初春!お姉様と佐天さんも帰り道にはお気をつけくださいな」

美琴「あんたも気をつけなさいよ」ヒラヒラ

黒子「侵入者くらい私の手にかかれば余裕ですの」ヒュンッ


佐天「2人とも行っちゃいましたねー」

美琴「そうね」




美琴「ねぇ佐天さん」

佐天「どうしました御坂さん?」

美琴「ホントにありがとね」

佐天「何度でも言いますけど」

佐天「私達は仲間ですから!」ニコッ
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:34:07.88 ID:OTV7xgAO
しばらくして二人はファミレスの前で別れお互い帰路につく。

まだ大分人通りのある街中を美琴は1人で歩いていた。

ふと対面から歩いてくる人混みの中にやたら人相の悪い2人組がいるのに気がついた。

(うわぁ…赤毛に黒コートにくわえタバコって……しかも身長高いわね〜…)

何の気なしに見ていた赤髪の男の口が

「かみじょうとうま」

と動いた気がした。


気のせいだ。いや、気にしすぎだからそう見えたのだ。きっとそうに違いない。

そう思いながら悪人面の2人組とすれ違う。

その瞬間確かに聞こえた。



「かみじょうとうまはろしあからどこにきえた」
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:39:50.74 ID:OTV7xgAO
足がすくみ、動悸が激しくなる。上手く呼吸ができない。

今アイツは何と言った?

「かみじょうとうまはろしあからどこにきえた」

脳ミソがボイコットでもしているのか、全く意味を把握できない。

「上じょうとう麻はろしアからどこに消えた」

まだわからない…。

「上条当麻はロシアからどこに消えた?」

間違いない。あの2人はアイツの事を知っている。それも

「ロシアで消息を絶った」

という事実までもだ。

ようやく足を動かし振り向いたが、先ほどの2人組は見当たらず慌てて駆け出す。
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:42:29.38 ID:OTV7xgAO
人混みから頭一個分抜け出た赤髪を目印にすれば、2人組を探すのは容易であった。

2人組は今まさに路地裏に入ろうとしている。

「アイツの何か手がかりをつかめるかも…」

そう呟いて美琴は後を追う。
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:46:43.09 ID:OTV7xgAO
薄暗い路地裏には誰もいない。先の角を曲がって行ったのか?

後を追わなければ……

焦る気持ちを必死に落ち着けようとするが上手くいかない。


「なぜ僕たちの後をつけるんだい?」


突如後ろから声をかけられ一瞬息が止まる。

なぜ後ろにいる?と考える前に今度は目の前の闇から溶け出すようにもう1人の男が出てくる。

?「もう一度問おう。なぜ僕たちの後をつけていたんだい?」
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 01:50:41.16 ID:wNmH2CAo
原作準拠からの展開とは・・・面白そうだ
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:53:56.31 ID:OTV7xgAO
?「僕は今とてもイライラしているんだ」

?「侵入者だのなんだの言われて追いかけまわされて」

美琴(コイツが黒子の言ってた侵入者!?)

?「君もこのまま沈黙を続けるつもりなら灰にでもなってくれないか」

そんな台詞とともに美琴の背後から熱風が吹きつける。

美琴「なっ…」

慌てて後ろを振り向いた美琴の目には、今まで対峙してきたどんな発火能力者よりも強大な炎を携えた赤髪の男が映った。

美琴(外からの侵入者なのに発火能力者!?ひょっとして……)



?「やめるんだステイル。コイツは学園都市第三位の超電磁砲だ」

後ろからもう1人の──サングラスをかけた金髪の──男が叫ぶ。
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:58:47.17 ID:OTV7xgAO
ステイル「だからなんだって言うんだい?僕がこんな小娘にかなわないとでも?」

ステイルと呼ばれた赤髪が炎を携えたままそう返す。

?「コイツも上やんの知り合いだ」

金髪の男が再び叫び



土御門「そしておそらく最後にアイツの姿を見た人間だ」

ステイル「!!!」






美琴「アイツの……当麻の事を知っているのね?」
18 :やっべミスった…… :2010/11/14(日) 02:04:57.36 ID:OTV7xgAO
ようやく赤髪の男は炎を消し、イライラした表情でタバコを吸い始め

ステ「で?どうするんだい土御門?」

金髪の男に問いかける。

土御門「まぁちょっと落ち着いて話をしようぜい」

土御門と呼ばれた金髪の男は相方を宥める様に笑っているが、サングラスの奥の目だけは鋭い光を帯びていた。
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:12:32.51 ID:OTV7xgAO
美琴(手がかりを何かつかめるかもしれない…)

美琴(でもこいつらは侵入者…それにきっと……)

美琴(だけど…アイツについて何か情報をつかめるのなら)



美琴「あんたt……」

そう口を開きかけたところで突如体に妙な違和感を感じる。

キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン

耳鳴りが始まりエレベーターのような浮翌遊感を感じ思わずその場にへたり込む。

近くにいた2人も同じように頭を押さえフラフラとしているが、その姿を認識することも出来ないほどの目眩が彼女を襲いはじめていた。









そうして御坂美琴の意識は途切れた。
20 :>>15ありがとうございます。マジで頑張ります。 :2010/11/14(日) 02:24:45.13 ID:OTV7xgAO
頭が痛い。

そう思って目をあけると見慣れぬ場所にいた。

慌てて辺りを見回すと悪人面の2人組が立っている。

美琴「ここは…?」

ステ「さぁね……」

素っ気なく返され美琴は再び周囲を眺めてみる。どうやら廃墟となった教会か何かの中らしい。

美琴「ここは学園都市…じゃないわよね?」

ステ「それくらいはわかるようだね」

土御門「携帯の類も全くダメみたいだぜい」ハァ


美琴(ここがどこなのかも気になるけど、コイツらが何者かがまずは問題よね)

美琴「私の名前は御坂美琴。アンタ達は?」

土御門「土御門元春。上やんの同級生の『ただの』学生だにゃー」

ステ「……ステイル。イギリス清教の『ただの』神父だよ」

美琴(神父…やっぱりコイツは……)

ステ「そんなことよりとりあえず外に出ようじゃないか」

美琴「……そうね。外に出ればここがどこか大体の検討ぐらいはつくんじゃないかしらね」
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:34:53.38 ID:OTV7xgAO
出口と思われる方に向かいながら土御門は考えていた。

土御門(どうも嫌な予感がする…おそらく俺たちは魔術によってここに転移させられたのだろう…だが一体誰に……?)



ステ「なっ…!?」

美琴「なに…これ…?」

2人の声に土御門は我に帰り顔をあげる。



土御門「なんなんだこりゃ……」

予想以上の光景に土御門は自分の目を疑った。

その眼前に広がるのはおよそ日本国内とは思えない、荒廃したビル街であった。

どういう現象が起きたのか想像が出来ないような破壊の後の残るビルが建ち並び、その中の一際大きく穿たれた穴から夕陽が射し込み……

そこに人の気配は全くない。









美琴「ここは…どこなのよ……?」

そう小さく呟いた美琴の言葉に答える者はどこにもいなかった。
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:39:07.07 ID:OTV7xgAO
ガサッガサッガサッガサッ


美土ス「!!!!!!!」


向こうのたてものの角の先から『何か』の足音が確かに聞こえた。

しかしどう考えてもそれは「人」の発する音とは思えない。

土御門「何か来るみたいだにゃー」

ステ「どうやらそのようだね」

美琴「なんだってのよ……」




「キシャァァァァァァァァァァァァ」

一瞬の静寂の後、足音の主が姿を現した。
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 02:42:48.69 ID:qTA3j3Y0
華麗に支援
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 02:44:37.33 ID:4owbakUo
>>23
上だ!!!
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:50:43.23 ID:OTV7xgAO
巨大な白い体躯と鋭いトゲのついた尻尾、いかにも獰猛そんな大きな牙のついた口。

真っ赤な口内をこちらに見せながらその目は明らかにこちらを捉えている。

その姿はまるで「白い悪魔」のようだ。


美琴「なによあれ!?」

土御門「知るかっ!?」

ガサッガサッガサッガサッガサッ

慌てる3人をよそに白い悪魔が近づいてくる。

ステ「くっ…」

美琴「くそっ!これでもくらいなさい!!!」

とっさに向かってくる白い悪魔に対して電撃を放つ。それは確かに目標に命中したのだが、なにかがおかしい。

美琴(どうして……)

美琴(これだけの電撃をくらって平然としているなんて……コイツ本当に生物なの!?)

途切れることなく高出力の電撃を浴びせているというのに白い悪魔は水浴びでもするかのように悠然としている。

それどころか再びこちらに向かって歩み始めた。

美琴「くっ…なんなのよコイツ!?」
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:58:34.41 ID:OTV7xgAO
ステ「伏せるんだ!」

先ほどから後ろで何かブツブツ言っていたステイルが叫び、美琴はとっさにその場に伏せる。

ステ「吸血殺しの紅十字!!!!」

頭を下げていた美琴には見えなかったがステイルの放った炎は確かに白い悪魔に命中し爆発を起こした。

爆風に飛ばされそうになりながら美琴は立ち上がる。

美琴「やったの…?」

そう呟いて白い悪魔の方を見るが立ち上がる炎で様子がわからない。





ステ「なっ…!?」

ステイルが怯む。それもそのはずだ。美琴にいたっては声も上げられない。

突如爆炎がかき消され…いやむしろなにかに「吸収」されたかのように無くなり、その場にはあの白い悪魔が何事もなかったかの様に立っていたのだ。
27 :まーたミスしちまったよ… :2010/11/14(日) 03:04:10.59 ID:OTV7xgAO
土御門「かなりヤバそうだにゃー…」

美琴「電気も炎もダメ…アンタもなんか能力無いの!?」

土御門「あいにくおいらの能力はレベル1の肉体再生だにゃー」

美琴「攻撃はからっきしって訳ね……」


ガサッガサッガサッガサッガサッガサッガサッガサッガサッ

白い悪魔が近づいてくる。






?「オイ!いたぞこっちだ!」

?「了解!」

?「討伐目標並びに救助目標を発見。直ちに作戦行動に入る」

後ろからの突然の声に振り返るとそこには巨大な剣のような武器を担いだ3人組がいた。
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 03:09:54.56 ID:OTV7xgAO
?「行くぞ」

フードを被った男がこちらには目もくれず白い悪魔の方に走って行き


?「皆さん大丈夫ですか?」

赤いタータンチェックのスカートを着たえらく露出の激しい少女がこちらに駆け寄る。


?「…………」

そしてその隣を巨大な剣を構えた……何故か巨大な熊の着ぐるみを着用した人が駆け抜けていく。
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 03:18:15.71 ID:OTV7xgAO
美土ス「           」

土御門(なんだこいつらは……)

ステ(あの熊の着ぐるみは一体…天草式みたいに何か魔術的な意味があるのか……?)

美琴(か、かわいい……)


三者三様に呆気にとられている3人をよそに1人と1匹……もとい2人はあっという間に白い悪魔を退治してしまった。


?「ヒバリさん。回収班をお願いします」

少女が携帯電話の様な物で誰かと連絡を取るとすぐに2台のヘリがやってきた。

?「リーダー!先に戻ってますねぇー!」

と少女は先ほどの着ぐるみに呼びかけ、着ぐるみが手を上げそれに応える。

美土ス(あれがリーダーかよ………)オイオイ


?「さぁ、皆さんもどうぞ」ニコッ

少女に促され訳も分からないまま1台のヘリに3人も乗り込み、腰を下ろす。
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 03:19:55.93 ID:DMHD8Poo
てか美琴とつっちーと赤毛って珍しい組み合わせだな
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 03:24:35.35 ID:8JU49EAO
どうでもいいが土御門はレベル0だな
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 03:27:00.80 ID:OTV7xgAO
ヘリが飛び立ってすぐに少女はこちらに背を向け、誰かと再び通信を始めた。

?「え?支部長がこの方達を研究室に連れて来いと?なんで一般の方を……」

?「はい…はい……了解しました」

通信が終わり少女がこちらを振り向く。

?「皆さんにはこのまま『アナグラ』にある研究室にまで御同行してもらうことになりましたのでよろしくお願いします」

そう言って微笑み

?「申し遅れましたが私はアリサ・イリーニチナ・アミエーラと言います」

と続けた。



アリサ「フェンリル極東支部所属の『ゴッドイーター』です」











美琴「ゴッド…イーター……?」






『#第1話 美琴「ゴッド…イーター……?」』 終
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 03:32:37.10 ID:OTV7xgAO
>>31
なん…だと……
すみませんちょっとカノン様に誤射されてきます………



第1話はとりあえずこれで終了です。
パソコンがネットに繋がらなくなったせいでファイルを開いて見ながら打つという、
アホみたいな作業の為に非常に時間がかかりました。

GEのキャラは次回から出して行きますよ!よ!
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 03:35:11.95 ID:DMHD8Poo

期待してる
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 03:35:55.00 ID:OTV7xgAO
すみません。お礼を言い忘れてました…。

見て下さった方はありがとうございます!m(_ _)m



需要があるかはわかりませんが頑張ります!
36 :三日目_金_東_Rブロック_59A [sage]:2010/11/14(日) 03:48:59.38 ID:8JU49EAO
37 :1です :2010/11/14(日) 04:36:42.81 ID:whDccLEo
#第1.5話 アリサ「救助任務…ですか?」

腰に下げた携帯端末が鳴り、誰かが連絡をよこして来たことを私に告げる。

アリサ「さっき任務から帰ってきたばかりなのに誰かしら…」

『着信:ヒバリ』

アリサ「やっぱり任務の話よね……」

そう呟いて通話状態にする。

ヒバリ「戻ったばかりなのにすみませんアリサさん。榊支部長からの依頼で特務に出て頂きたいのですが……」

ヒバリはアナグラでミッションの受注等を担当しているオペレーターだ。

アリサ「特務…ですか…?また難しいミッションなんでしょうか?」
38 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 04:38:18.41 ID:whDccLEo
榊支部長とはこのフェンリル極東支部の最高権力者

…のはずなのだが昔からの研究者気質が未だに抜けてないらしく、今でも突拍子もないことを企み周りを巻き込むことがある。

しかし、そんな支部長だからこそ今のこのアナグラがあるのもまた事実だ。

その事を私は深く感謝しているし、周りの人間もそうだろう。

アリサ「まぁ、どんなミッションでも支部長からの特務なら断る訳にいきませんよね」

そう言って小さく笑う。
39 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 04:40:23.66 ID:whDccLEo
私のそんな様子がわかったのかヒバリも小さく笑いながら応える。

ヒバリ「さすがアリサさんですね」

ヒバリ「でも今回の任務はアリサさん達にしてみればきっと簡単なはずですよ」

アリサ「なら良かったわ。それでどんな任務なのかしら」

通話をしながらも、既に足は出撃の準備のためにエントランスに向かっている。

ヒバリ「一体のオウガテイルの討伐と三名の救助対象者の回収、です」

ヒバリ「人員は第一部隊から隊長さんとソーマさんとアリサさんの三人ですね」

アリサ「救助任務…ですか?」
40 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 04:41:45.19 ID:whDccLEo
私が所属するのは、極東支部の中でも強力な大型アラガミの討伐が主な任務の第一部隊だ。

討伐目標は小型アラガミだし、救助任務が討伐班の第一部隊に回ってくることも珍しい。

だが支部長の特務ということはまた訳ありなのだろう。

なんであろうと私は部隊全員が生きて帰れるように努力するだけだ。

アリサ「了解しました。あと1分で出れます。」

そういって通話を切る。
41 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 04:42:59.16 ID:whDccLEo
エレベーターからエントランスに降りたつとそこにはすでに同行者が待っていた。

いや、確証はないが…おそらくこの熊のきぐるみを着た男は第一部隊の隊長だろう…。

アリサ「何を考えてるんですかリーダー…」ハァ

リーダー「いやぁ…他の服と間違ってこのきぐるみ作っちゃってさ」

やはりか。まぁこんな馬鹿なことをする神機使いはほかにはいない。

リーダー「でも着ないともったいないし…ね?」ニコッ

アリサ「なにが『ね?』ですか…。もうソーマさんも待機してるんじゃないですか?早く行きましょうよ」

でも、こんな性格でもリーダーの腕は極東支部で一番であり、たくさんの神機使いたちから信頼されている。

そして私自身も過去にこのリーダーに助けられたことがある。

いくら感謝してもしたりないくらいだ。
42 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 04:44:11.95 ID:whDccLEo
でもそれをリーダーに対して言ったってリーダーはきっと

「仲間なんだから助けるのは当たり前だろ。小さいこと気にすんな」

「おれはおれの信じた通りに行動しただけなんだよ」

こんな感じの事を言って笑うのだろう。

だから私は感謝の気持ちを行動で示す。

「あなたの背中は私が守ります」

そう心に決めて、いつも戦場に向かう。






アリサ「さぁリーダー!早く行きましょう」

リーダー「あぁ!行くとするかな」

もちろん今日も、だ。








『#第1.5話 アリサ「救助任務…ですか?」』終
43 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 04:51:39.40 ID:eW7hku6o
乙!

楽しみにしてるぜ。
ついでに、美琴はツッチーを名前だけは知ってるんじゃない? 舞夏経由で
44 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 05:02:54.11 ID:OTV7xgAO
ネット若干復活したけどGEPには書きこめないorz
仕方ないからテキストをGメールで送ろうとしたらそれすら出来なかったので下書きに保存でiPhoneで同期してやっとコピペできたんだよ……

>>43
それは考えたんだけど、見たこともない(友人の)兄弟の名前って聞いてたとしても普通覚えて無いかと思って……しかも舞夏って確か「兄貴」って呼んでたし………



すみませんorzやっぱそこは目を瞑ってくらさいorz
45 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 08:37:11.03 ID:wMRIwwDO
>>1
このゴッドイーターって無印?それともバースト?
46 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 09:04:59.41 ID:OTV7xgAO
>>45
ゴッドイーターシリーズって事でバーストももちろん含んでます。榊博士が支部長してますしね。
と言うか第2話で出すつもりだったんですけど、時代設定は「2072年」なんです。


ゲームは2071年の出来事なのであんな事やこんな事は全部終わってます。
47 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 10:20:39.96 ID:wMRIwwDO
>>46了解&乙

キミ達も僕を見習って、華麗に>>1乙してくれたまえよ
48 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 14:54:18.17 ID:OTV7xgAO
話が進まないお…
49 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 17:02:14.73 ID:xfgOcUDO
アマテラスの出番は?
50 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 17:37:44.67 ID:eSq0/ZUo
ちょっとゴッドイーター買ってくる

無印と両方買った方がいいのかな
51 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 17:40:45.05 ID:OTV7xgAO
>>50
ゴッドイーターバーストの通常版を買えば1つで大丈夫なんだよ!





※ただしこのスレでのネタバレ注意
52 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 17:59:42.84 ID:wMRIwwDO
蒼穹の新月が越せなくてもう心が折れそうだよ…orz
53 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 18:24:14.42 ID:eSq0/ZUo
>>51
ありがとうインポッシブル。
無事買う事ができたよ。







••••••••••フフ••••••これでプランの大幅な短縮ができる
54 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 19:24:16.45 ID:oj5IHaI0
なんか土御門とエリックって似てるから死亡フラグが立ちそうだな

そして上やんが神機なしで補食出来そうだから困る(竜王の顎的に考えて)

>>1乙です
55 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 19:55:05.37 ID:OTV7xgAO
自分の文章力拙さに涙が出そうな>>1でございます

22時ごろから第2話始める予定です
56 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 20:01:42.38 ID:RGzwzHA0
>>1超期待してる

>>52
始まったら教会からでてK地点にディアウス誘導で余裕
次からはVIPにあるスレに聞いてくれ
57 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 21:38:44.74 ID:FcONiqgo
#第2話 土御門「……アラガミ…」




土御門「…………」

ヘリを降りた3人はアリサと名乗った少女に連れられ、この部屋に通された。

おそらくここが「支部長」とやらの研究室なのだろう。

ステ「おい土御門」

土御門「どうしたんだにゃー」

ステ「どう思う?」

土御門「んな言われてもなんの話かわからないんだぜい」

ステ「とぼけるな!この状況についてに決まってるだろ!?」

イライラした様子でステイルが怒鳴る。
58 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 21:39:53.82 ID:FcONiqgo
土御門「まぁまぁ落ち着くんだにゃー」

ステ「ちっ…」

土御門(これはおそらく何らかの魔術だ…)

土御門(しかしここには魔術とは関係ない超電磁砲がいる…上手く誤魔化して話すしかないな)




土御門「…おれたちはきっと何らかの『力』によって学園都市から飛ばされて来たのだろう」

真剣な表情で喋り始める土御門。

ステ「…『力』ねぇ……」

ステイルも土御門の考えを察する。

ステ「それでここはどこなんだい?」

土御門「それはおれにもさっぱりわからん」

これは半分は嘘だった。本当は土御門にはある程度の予想がついている。

土御門「ただ、その『力』が……」



美琴「ねぇ?ちょろっと良いかしらー?」

今まで黙っていた美琴が話を遮る様に入ってきた。
59 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 21:42:01.32 ID:FcONiqgo
美琴「さっきからなんかまどろっこしいのよねー」











美琴「はっきり『魔術』って言いなさいよ」

土御門「なっ…!?」

予想外の発言に土御門は固まる。

美琴「アンタのさっきの炎も魔術なんでしょ?」

美琴「ね?魔術師さん」ニコッ

ステ「…………」
60 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 21:44:16.36 ID:FcONiqgo
黙ってるステイルをよそに美琴は更に続ける。

美琴「それにそっちのアンタも魔術師なんでしょ?」

次の矛先は当然土御門だった。


だが土御門はその問いに答えず、逆に問い返す。







土御門「…………何故お前が『魔術』を知っている?」
61 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 21:45:25.81 ID:FcONiqgo
美琴「私は10月30日にロシアにいたのよ?」

その時の事を思い出すかのように、目を閉じ御坂美琴はしゃべりだす。

美琴「あの時起きた現象は明らかに何者かの異能の力によって引き起こされた」

美琴「そしてそれはどう考えても私達の使う超能力では説明がつかない」

美琴「ならそれは一体なんなのか?」

美琴「必死に調べて出た結論が『魔術』よ」

美琴「最初はそりゃ私も信じられなかったけどさ」

美琴「だけど良く考えたら私はアイツの…当麻の近くで何度も体験してたのよ…」

美琴「それに……」




美琴「それに…当麻の何か手がかりになるかもしれないじゃない」

そう言って少女はうつむいた。

土ス「………………」
62 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 21:46:15.04 ID:FcONiqgo
土御門は驚いていた。

魔術の存在を突き止めたその行動力にもだが、なによりその強靭な精神力にだ。

今までの自分の世界観が変わる……それはすなわち「自分だけの現実」を脅かす事に他ならない。

超能力者にとって「自分だけの現実」が崩れるという事は能力を失う事と同義だ。

その危険を乗り越え彼女は「魔術」という存在を受け入れた。

きっとその心の強さの底にあるのは、上条当麻への想いなのだろう。

土御門(全く上やんも罪な男だにゃー…)
63 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 21:47:19.09 ID:FcONiqgo
土御門「………わかった。お互い腹を割って話そうか」

覚悟を決め土御門は口を開く。



土御門「おれたちはおそらく魔術によってここに飛ばされた」

土御門「それもかなり大規模な魔術だ」

美琴「それは一個人じゃできないレベルと言うこと?」

御坂美琴が口をはさむ。

土御門「…多分な」

『普通の』人間なら個人では不可能な規模の魔術だろう。

しかし土御門は『普通』じゃない人間が学園都市にいるのを知っている。

ステ「しかしこれはどういう術式なんだい?」

土御門「…………」

土御門は自分の考えを話すべきかどうか迷う。

土御門「これはあくまでも…おれの予想だと言う前提で聞いてくれ」

だが、やはり話をしておくべきだろうと判断した。





土御門「ここは俺たちがいた世界とは全く別の世界かもしれない」
64 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 21:48:31.90 ID:FcONiqgo
ステ「異世界転移…ってところなのかね」

美琴「それはまたずいぶん壮大な話ね」ハァ

土御門「今おれが言えるのはそれだけだ……」

土御門は『あの男』の顔を思い出しながら考える。

ステ「犯人もその目的も不明…か…」

しかしこんなことをする動機が見つからない。

美琴「これから調べて行くしかなさそうね」


沈黙が室内を支配する。

その時「ガチャリ」というドアの開く音と共に1人の男が入ってきた。

?「いや〜待たせてすまなかったね」

?「私がここの支部長のペイラー・榊だ。以後お見知りおきを」ニコニコ
65 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 21:50:51.84 ID:FcONiqgo
入ってきたのは着物とコートを合わせたような不思議な服を着た年齢不詳の男だった。

なぜか首に眼鏡を三種類もぶら下げた彼は微笑みながらこちらを見ている。


その姿は1つの組織のトップというには、あまり威厳が感じられなかった。

土御門(思ったより扱いやすそうな奴だな)

土御門(コイツから上手く情報を取れれば……)

榊「さて…何から話そうか……」










榊「異世界の少年たちよ」
66 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 21:52:44.27 ID:FcONiqgo
美土ス「!!!!!!」

土御門はすぐさま前言撤回をする。コイツは予想以上に食えない男らしい。

土御門「……なぜそれを知っている?」

サングラスの奥から疑惑の目で睨みつける土御門。

榊「なに。簡単なことだよ」

榊「この世界に飛ばされて来たのは君たちが初めてじゃない、って事だ」

予想外の事実をつきつける榊。

榊「と言っても世界中を探しても何人もはいないし、もちろん私も直接会うのは初めてだよ」

榊「この現象は数ヵ月前に初めて確認されてから、世界各地で数件発生している」

土御門(他にも飛ばされた人間が……?)

榊「そしてこの現象が起きる時にはある特定のエネルギー波が発生するんだよ」

榊「で、それを感知した時は『すぐに救助班を送り保護をしろ』と言うのが本部からの命令でね」

だからあんな都合の良いタイミングで救助が来たのだと土御門は納得する。

榊「これで納得してくれたかい?」ニコッ




土御門「あぁ…」
67 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 21:59:42.54 ID:FcONiqgo
榊「それは良かった」

土御門「今が西暦何年なのかと、この世界について教えて欲しいんだが…」

とりあえず一番の問題を片付けようとする。

榊「まず、今は西暦2072年だね」

土御門(俺たちのいた時代から50年以上未来だと……?)

榊「この世界についてか…」




榊「そうだね…」

榊「荒ぶる神々によって喰いあらされてしまった世界…ってところかな?」

土御門「荒ぶる神々?」

榊「そう…『アラガミ』だよ」



土御門「………アラガミ…」






『#第2話 土御門「……アラガミ…」』終
68 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 22:05:29.74 ID:OTV7xgAO
第2話終了です。
土御門さん主体で書こうと思ったら1人でしゃべってばっかで上手く行きませんでした……ゴメンナサイ

というか今回GE要素薄いですよねwwwwwwww
69 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 23:34:06.57 ID:8JU49EAO
乙、未プレイなんで得物と獲物の説明は分かり易いの期待しとる
70 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/15(月) 00:48:10.83 ID:cZQDwNo0
期待
71 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 01:12:44.74 ID:s4spvYAO
一年後だと主人公無双になるんじゃない?
72 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 01:57:30.86 ID:8cjYFcSO
読みたいのにまだ難易度4だ……,クリアしたらまた来るから、続き楽しみにしてます!
73 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/15(月) 06:23:16.52 ID:WJyGFAAO
おはようございます
昨日2.5話までするつもりが書いてて寝てしまいましたorz

平日は共用PCしかない会社の寮に住んでますので更新できないかもしれませんが……


>>71……それは困るので我らがコスプレリーダーにはちょろっとドイツ支部にでも出張してもらいますwwwwwwwwww
74 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 10:20:55.78 ID:0jkeYpYo
総合でネタ被りを心配してた人かな?
75 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/15(月) 12:18:15.59 ID:WJyGFAAO
>>74
ありがとうございますorz

その通りでございます!
おかげさまで書き始めることが出来ました
76 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga sage]:2010/11/15(月) 18:11:11.15 ID:XN.4aEg0
途中でリーダー=上条さんかと思ったが別にそんなことは(ry
オラクル細胞は異能扱いなのかね、まあ神機で戦った方が遥かに効率的な気もするが
77 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 23:05:16.16 ID:DRG7lxQo
オラクル細胞を金属弾頭に詰め込んでレールガンで飛ばせばいいのでは
78 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 04:47:37.12 ID:XRqls2so
>>76
触れただけでウロヴォロス消せるとか上条さんマジゴッドイレーサーwwwww

でもこの世界に飛べなくね?幻想殺し的に考えて……
79 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 05:48:59.54 ID:c35LQ2AO
第2.5話 美琴(幻想をぶち殺されちゃった……)



美琴「ねぇ?ちょろっと良いかしらー?」

さすがに頭に来て私は話をさえぎる。

美琴「さっきからなんかまどろっこしいのよねー」

美琴(そうだ…きっとコイツらがさっきから話をしているのは……)

美琴「はっきり『魔術』って言いなさいよ」
土ス「なっ…!?」

美琴(図星…ってところかしらね)

美琴「アンタのさっきの炎も魔術なんでしょ?ね?魔術師さん」

私はさらに続ける。
80 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 05:49:50.29 ID:c35LQ2AO
ステ「…………」

美琴(黙ってないで何か言いなさいよねー)


美琴「それにそっちのアンタも魔術師なんでしょ?」

仕方ないのでもう1人にも話を吹っ掛けてみる。




土御門「…………何故お前が『魔術』を知っている?」

美琴(まったく…質問に質問で返さないでほしいわよね…)
81 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 05:50:59.26 ID:c35LQ2AO
美琴「私は10月30日にロシアにいたのよ?」

美琴「あの時起きた現象は明らかに何者かの異能の力によって引き起こされた」

私は空に浮かぶ大陸のような巨大な要塞をはじめとした不可解なモノの数々を思い出す。

美琴「そしてそれはどう考えても私達の使う超能力では説明がつかない」

美琴「ならそれは一体なんなのか?」

美琴「必死に調べて出た結論が」

美琴(そういえば調べるのに何度も危ない橋を渡ったのよね…)



美琴「『魔術』よ」
82 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 05:52:19.69 ID:c35LQ2AO
美琴「最初はそりゃ私も信じられなかったけどさ」

美琴「だけど良く考えたら私はアイツの…当麻の近くで何度も体験してたのよ…」

美琴(アイツはいつも何か事件に首をつっこんでたわよね…)

美琴「それに……」


アイツの顔を思い出して少し切なくなる。


美琴「それに…当麻の何か手がかりになるかもしれないじゃない」





言ってから…悔しさと恥ずかしさとが混じった複雑な感情に襲われ、私は思わずうつむく。

土ス「………………」
83 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 05:52:59.34 ID:c35LQ2AO
土御門「………わかった。お互い腹を割って話そうか」

美琴(そうこなくっちゃ)

土御門「おれたちはおそらく魔術によってここに飛ばされた。それもかなり大規模な魔術だ」

美琴(ここまでは予想通りね)


美琴「それは一個人じゃできないレベルと言うこと?」

私はふと思いついた疑問をぶつけてみる。

土御門「…多分な」

美琴(多分…ってどういうこと?世の中には個人で実行できる化物みたいな奴もいるってことかしら?)
84 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 05:53:53.23 ID:c35LQ2AO
ステ「しかしこれはどういう術式なんだい?」

土御門「…………これはあくまでも…おれの予想だと言う前提で聞いてくれ」

嫌な予感がする。


土御門「ここは俺たちがいた世界とは全く別の世界かもしれない」


美琴(嫌な予感が的中しても嬉しく無いわね…)




ステ「異世界転移…ってところなのかね」

美琴「それはまたずいぶん壮大な話ね」

思わずため息が出る。
85 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 05:54:57.80 ID:c35LQ2AO
土御門「今おれが言えるのはそれだけだ……」

ステ「犯人もその目的も不明…か…」

美琴「これから調べて行くしかなさそうね」




美琴(早く当麻を見つけ出したいのに…)

美琴(またこうやって邪魔が入るのね……)

美琴(ちゃんと学園都市に帰れるのかな………)

美琴(会いたいよ……当麻………)
86 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 05:55:54.02 ID:c35LQ2AO
?「いや〜待たせてすまなかったね」

急に1人の男が入って来て私は驚く。

?「私がここの支部長のペイラー・榊だ。以後お見知りおきを」ニコニコ

そして同時にいつの間にか涙ぐんでいたことに気づき、慌てて目元を拭う。





榊「さて…何から話そうか……異世界の少年たちよ」

美土ス「!!!!!!」

榊と名乗った男の口から出た言葉に思わず心臓が止まりそうになる。

土御門「……なぜそれを知っている?」
87 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 05:58:05.17 ID:c35LQ2AO
榊「この世界に飛ばされて来たのは君たちが初めてじゃない、って事だ」

榊「と言っても世界中を探しても何人かしかいないし、もちろん私も直接会うのは初めてだよ」


ここまで聞いて私はふと、ある可能性に気づく。


榊「この現象は数ヵ月前に初めて確認されてから、世界各地で数件発生している」



そして、それは瞬く間に私の頭の中を支配した。




美琴(当麻が…いるかもしれない?)
88 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 05:59:24.07 ID:c35LQ2AO
美琴(数ヵ月前…世界各地…ひょっとしたらアイツはあの後、私達みたいにこの世界に飛ばされて来たのかも!?)

私の頭の中は既にこの事でいっぱいだった。

美琴(ロシアでいくら探しても見つからなかったのはきっとそのせいだったんだ…!)

私以外はまだ何か話をしているようだが、全く耳に入ってこない。



美琴(きっと当麻もこの世界に…!)

美琴(当麻……)

美琴(当麻も魔術でこんな所に飛ばされて…ちゃんと無事かしら?)

何かが胸につっかえたかのような違和感がした。

美琴(きっと大丈夫よね…。あの上条当麻なのよ!)







美琴(それにアイツにはあの右手が……)
89 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 06:00:13.79 ID:c35LQ2AO
私の周りの世界が急速に色褪せて行く気がした。


先ほどの違和感の正体に気づく。


美琴(そっか…アイツには幻想殺しがあるから…)


異能の力を打ち消すあの右手。


美琴(魔術なんかにかかる訳が無いんだ……)


私を絶望から救ってくれたあの右手が…


今度は私を絶望の底へと突き落とす。
90 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 06:00:52.06 ID:c35LQ2AO
美琴(……やっぱり…こんな都合の良い話…)


美琴(ある訳ないよね……)


美琴(アイツにまた……)




美琴(幻想をぶち殺されちゃった……)









『第2.5話 美琴(幻想をぶち殺されちゃった……)』終
91 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 06:09:17.97 ID:c35LQ2AO
みなさんおはようございます。携帯からポチポチ書いてみました。
読みにくくてホントにすみませんorz

「ここが読みにくい![ピーーー]!」とか「文章の構成がおかしい!この屑!」とかどんどん指摘を頂けるとありがたいですorz



第2.5話は美琴ちゃん目線の、第2話の裏側で書いてみました。
今回もありがとうございました!
92 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 07:25:26.14 ID:HxQfDgDO
>>91
大丈夫だと思うよ。あとピーーを出したく無かったらメ欄にsagaっていれたらいけるよ
93 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 15:53:38.68 ID:5mlgzWco
GEB絶賛プレイ中の俺が来ましたよっと。
ゲームではキャラの掘り下げが少なくてモヤモヤしてたから
こういうスレは楽しみでしょうがない、頑張ってくれ!
94 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 17:33:31.11 ID:HDjB9DA0
>>91、乙だ!

読みやすいから頑張ってくれいや頑張ってください
とりあえずカノンちゃんとかカノンさんとかカノン様を期待しておくぜ
95 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 18:10:28.00 ID:c35LQ2AO
>>94
カノン様と自分のイチャイチャなら今からでも書けるんだがな……
96 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 18:19:07.15 ID:l6mmK36o
美琴がミューティニアやシングルクロスを身につける話をだな……
97 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga sage]:2010/11/16(火) 18:24:31.42 ID:WAjiYLw0
スカート+短パンが無いから短パンオンリーか暗黒領域を使うしかないな
リッカさんに特注でオラクル細胞満載の制服作ってもらう手もあるが
98 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 18:51:43.07 ID:HDjB9DA0
>>95
そんなの書いたらアラガミバレットぶっ放す

常盤台の制服はDLCとしてあるんだよな
御坂妹のだから縞パンだと思うが
99 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/16(火) 19:30:04.41 ID:c35LQ2AO
>>98すみませんすみません調子のってホントにすみませんorz

カノンノちゃんといちゃいちゃする権利挙げるから許してくださいwwww
100 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/17(水) 21:34:15.76 ID:OJybUR6o
テス
101 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/17(水) 23:52:31.02 ID:q4PV8YAO
第3話 ステイル「これが神機…か……」




イギリス清教所属の魔術師ステイル=マグヌスは事の成り行きを黙って見守っていた。

先ほどの話の途中から御坂美琴はうつむいて何かを考えており、話を聞いていないようだ。

榊「そう…アラガミだ」

榊「今から約25年ほど前…西暦2046年のことだったんだだけどね、『オラクル細胞』という物が発見されたんだ」

榊「『オラクル細胞』は、自ら考え『捕食』行動をとる単細胞生物なんだがね」

淡々と榊が説明を続ける。

榊「その単細胞生物がいつの間にか寄り集まるように『結合』して群体生物の形を取り、1つの個体として行動を取るようになった」

榊「と言っても最初はアメーバ状のものとかミミズみたいなものだったんだけどね…」

榊はそう言って苦笑し、どこか遠くを見るように目を細め言葉を続ける。

榊「…2050年、何の前触れもなくそれは人類を急襲したんだ」
102 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/17(水) 23:53:32.08 ID:q4PV8YAO
榊「それは『捕食』本能の赴くままに我々の世界を蹂躙し、喰い散らかしていった」

榊「人々は恐れ、いつしかそれをここ極東に伝わる八百万の神々の名を借り、『アラガミ』と呼ぶようになったんだ」

榊「これがアラガミの正体さ」




再び沈黙が部屋を支配する。

ステ(正直…信じがたい話だね)

そう思い他の二人を見てみると、御坂美琴はようやく顔をあげており、土御門は何かを考えているようだ。

土御門が口を開く。
103 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/17(水) 23:54:24.16 ID:q4PV8YAO
土御門「人間だって黙っていた訳じゃないだろう?」

ステ(確かにそのとおりだ…この世界にも宗教があったならばおそらく魔術が存在しただろう……)

ステ(いや…仮に魔術がなかったとしても一般的な兵器で何かしらの対抗手段を取るはずだ…)

土御門の問いかけに榊は至極残念そうな表情で答えた。

榊「もちろん人間も黙って虐げられていた訳ではないよ」

榊「各国の軍事力を吸い上げ、対アラガミの為だけの連合軍が作られた……」

榊「だがね」

榊「オラクル細胞の集合体であるアラガミには既存の兵器は全く通用しなかったんだ」
104 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/17(水) 23:55:47.98 ID:q4PV8YAO
榊「オラクル細胞の結合ってのは強固でしなやかでね、既存の通常兵器じゃ全く破壊できないんだ」

榊「それだけじゃない。アラガミは我々の攻撃さえも捕食してしまった」

榊「オラクル細胞というものはとても学習能力が高くてね…自らが捕食したものの形質を取り込み、結合した際に再現することが出来るんだよ」

榊「今では『ミサイル』を自らの体内で生成し、使用するアラガミだっている」


ステ(なるほど…僕の炎や御坂美琴の電撃が通用しなかったのはそういうことか…)

美琴(効いてないのではなく、全部捕食されていたということね…)



榊「アラガミは地球上のありとあらゆるものを捕食し、存在が確認されてから数年の内に進化の過程をすっ飛ばしたかのように急激な変化をとげ多様な生物として分化していったんだ」

榊「そしてその間も人間は為す術なくひたすらその影に怯えながら隠れて生きるしかなかった」

榊「そんな状況を打開したのが我々の所属している『フェンリル』だったんだ」
105 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/17(水) 23:58:47.70 ID:q4PV8YAO
榊「フェンリルは2012年に創業した製薬会社だった」

榊「もともとは生物工学、生物化学に特化した穀物メジャー資本の一企業に過ぎなかったんだが…」

榊「原始的なオラクル細胞を発見し、オラクル細胞を利用した『オラクル物理学技術』を確立した組織でもあったんだ」


美琴(フェンリル……?)

ステ(北欧神話に登場する…沼に棲む者の意味を持ち、ラグナロクにおいて主神オーディンを飲み込んだ巨大な狼の姿をした怪物だな……)

土御門(……………)

榊は説明を続ける。
106 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/17(水) 23:59:18.54 ID:q4PV8YAO
榊「フェンリルの技術は…色々難しい理論は省くが、要は毒を持って毒を制す……つまり…」

榊「オラクル細胞にはオラクル細胞を…アラガミにはアラガミを…だ」

ステ「アラガミには…アラガミ?」

ステイルが聞き返す。



榊「オラクル細胞の結合を崩せるのはオラクル細胞しかない、ってのは研究の初期段階からわかっていたんだ」

榊「と言う事で、最初は低濃度のオラクル細胞を弾丸の表面に塗布した銃火器を使ったりしたんだけどね……これが全く上手く行かなかったんだ」
107 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/17(水) 23:59:55.55 ID:q4PV8YAO
榊「オラクル細胞の特性は何だったか覚えてるかい?」

美琴「自ら考え…捕食する?」

榊「そう『捕食』だ」

榊「ちょっとイメージしづらいかもしれないけど、この『捕食』とは一個の細胞の状態でもなんでも自分に取り込もうとする」

榊「つまり、弾丸にオラクル細胞を塗布したってアラガミを退ける力より自らが捕食されるリスクの方が高かったんだ」

榊「ならばどうすれば良いか…出てきた結論が」




ステ「人工のアラガミ……って事かい?」
108 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:00:34.79 ID:WxhUKUAO
榊「その通り!」

興奮してるのか急に叫ぶ榊。

榊「人工的にアラガミを作って、それを人間が操る!」


榊「…と言っても普通に動物のような姿をしててもあんまり意味がないからね」

若干トーンダウンする。

美琴(たしかにそうよね……ポ○モンじゃあるまいし…)

土御門(ピカ○ュー?)

榊「ようするに『武器』として扱える状態のアラガミだ。この理論が完成されるのに時間はかからなかったよ」
109 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:01:21.15 ID:WxhUKUAO
土御門「だがその『武器』を使おうと持ったら結局喰われちまうんじゃないのかにゃー?」

榊「なかなか鋭いねぇ」

榊の目が怪しく光る。

榊「そこで出てくるのが『偏食因子』だ」

榊「アラガミの捕食には『偏食』という傾向があってね。簡単に言えば好き嫌いみたいなもんなんだがね…」

榊「つまり『武器』であるアラガミに持ち主を自分の体の一部だと思わせるんだ……いくら空腹の獣でも自らを食べることはないだろ?」

榊「そのために使われるのが『偏食因子』なんだよ」
110 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:02:12.56 ID:WxhUKUAO
美琴「つまり…その『偏食因子』を投与した人間が『武器』として人工的に作られたアラガミを操る…って事よね?」

榊「その通りだ」

一呼吸おいて榊は続ける

榊「我々はその武器を『神機』と呼んでいる」




ステイル「神機……」
111 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 00:04:22.18 ID:DMHt.YMo
キテター
112 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:05:47.89 ID:WxhUKUAO
榊「そう…神機(ジンキ)だ」

榊「そしてそれを扱う者は『ゴッドイーター』、通称『神機使い』と呼ばれる」

美琴「ゴッドイーター…」


榊「この偏食因子と神機の技術の確立で、フェンリルという一企業が今では世界の盟主となっている」

榊「かつての国家形態は既に崩壊し、現在人々は偏食因子の技術で作った『アラガミ装甲』に囲まれた、フェンリルの各支部の『外部居住区』と言われるところで暮らしている」

榊「人々は名実共にフェンリルの庇護の下に生きているんだよ」

しばしの沈黙のあと土御門が口を開く。

土御門「この世界のことはなんとなく分かったんだにゃー。感謝するぜい」
113 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:06:14.81 ID:WxhUKUAO
榊「さて…次は私の方から君達に確認させてほしいんだが」

榊「君たちもやはり『魔術師』なのかい?」

美土ス「なっ!?」

榊「その反応を見るとやはりそうなのかい?」

土御門「『君たちも』ということは俺たち以外にも魔術師がこの世界に来ているのか…?」

榊「と言うより今まで確認された者はみんな『魔術師』と呼ばれる人たちみたいなんだ」

ステ「なんてことだ…」
114 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:07:16.41 ID:WxhUKUAO
榊「宗教のなくなってしまった世界に住む私にはよく魔術という物はわからないが…

榊「良かったら今度じっくり話を聞かせてほしいものだよ」

土ス「…………」

顔を見合わせる土御門とステイル。

美琴「あ、あの〜…」

美琴が気まずそうに声を上げる。

美琴「私は…その…魔術師じゃなくて超能力者なんですけど……」

榊「超能力者?」

榊が呆けたように問い返す。

榊「超能力ってあのスプーンを曲げたりとかの超能力かい…?」
115 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:08:21.13 ID:WxhUKUAO
土御門「どうやらこの世界には学園都市は無かったようだにゃー」

美琴「そうみたいね…」

今度は美琴と土御門が顔を見合わす。

榊「学園都市?昔この極東にそう呼ばれた街が有ったのは聞いた事があるが……?」

美琴「そこで超能力を開発してたって話は?」

榊「いや…初耳だな…。ただ色んな国の研究機関や附属の学校なんかが集まってる街ってくらいにしか聞いてないな……」

美琴「私たちのいた世界とはやはり少し違うようね…」

土御門「あぁ…おそらくパラレルワールドってやつだろう…」
116 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:09:39.24 ID:WxhUKUAO
榊「ふむ…。どこかでわかれてしまった世界か……それも大変興味深い話だね」

榊が至極残念そうに話題を変える。

榊「だが、まずは君たちの今後の身の振り方を考えようか」

ステ「身の振り方?」

榊「今後フェンリルに身を預けるかどうすりか……だ」

申し訳なさそうに榊は続ける。

榊「フェンリルの庇護下に入ってる人間にはね、ある義務が生じるんだよ」
117 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:10:24.25 ID:WxhUKUAO
榊「さっき話した『ゴッドイーター』なんだがね…あれは誰でもなれる訳じゃないんだ」

榊「まずは我々が利用している偏食因子…『P53偏食因子』に適合し、なおかつ神機とも適合できること」

榊「この2つの適合条件を満たすものは驚く程少ない……だからこそ条件を満たしたものには『ゴッドイーター』として人々を守る為に働く『義務』が生じるんだ」

話の読めない3人をおいて榊は続ける。

榊「……そして君たちのように異世界から来た者は現在まで全員が適合者であることが確認されている」

美土ス「!!!!!」




榊「………悪いが君たちが適合者かどうかも既にチェックをしてある」
118 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:13:15.32 ID:WxhUKUAO
土御門「……それで結果は?」

土御門が口を開く。

榊「……君たちは全員適合者だったよ」






ステ「僕たちが適合者……?」

ステイルがつぶやく。
119 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:13:54.61 ID:WxhUKUAO
榊「…訳もわからないままの君たちに申し訳ないが……今後どうするかを良く考えて決めてほしいんだ」

榊「フェンリルに身を預けゴッドイーターとしてこれから生きていくか…」

榊「…フェンリルに頼らず外で生きていくか………」



もう何度目かわからない沈黙。



榊「もう時間も遅い…今夜は部屋を貸すから明日まではゆっくり休んでくれ」

榊「そして…明日は君たちの答えを聞かせてほしい」

そういって榊は席を立ち、3人もそれに続く。
120 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:14:29.48 ID:WxhUKUAO
部屋を出てすぐ右手の部屋に美琴が、左手の部屋に男2人が通される。

榊「君たちのほうは病室で申し訳ないが我慢してくれ」

そう言って榊はエレベーターでどこかへ行ってしまった。

ステ「なぁ土御門」

土御門「どうしたんだにゃー?」

ステ「どうするつもりだい?」

土御門「どうしたもんかにゃー…」

とりあえず病室のベッドに腰かけ話始める。
121 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:14:54.23 ID:WxhUKUAO
土御門「まずは俺たちが何故ここに飛ばされたのか探らなきゃいけないんだが…」

ステ「そのためにはアラガミに対抗できるだけの力がいる……って事か…」

土御門「そうなんだにゃー」




コンコン

と小さくドアをノックする音がした。
122 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:15:20.71 ID:WxhUKUAO
入って来たのは美琴だった。

美琴「…どうするの?」

そうたずねる。

ステ「僕たちもそれを話合っていたところだよ…」

土御門「まぁまずは生き延びなきゃいけないからにゃー」

土御門「それを考えたら貧弱な土御門さんは力がほしいところなんだぜい」

ステ(貧弱ね……良く言うよ…)

ステ「僕の魔術だってあいつらには効果がなさそうだしね」

ステ「僕も力がほしいかな」
123 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:15:54.43 ID:WxhUKUAO
ステ「御坂美琴…君はどうするんだい?」

そう言って美琴を見る。

美琴はうつむき、小さく震えている。

美琴「私は……私は………」

ステ「おい、御坂美琴」

美琴「…………」

美琴は黙ってまだ震えている。
124 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:16:32.63 ID:WxhUKUAO
ステ「君は上条当麻に会いたいんじゃないのか?」

美琴「そりゃ会いたいわよ…」

ようやく口を開いた。

ステ「さっきの話の途中に『ひょっとしたらアイツもこの世界に』とか考えてたんじゃないのか?」

美琴「なっ…!?」

顔をあげステイルを見る美琴。

美琴「で、でも…アイツには幻想殺しがあるから……」

美琴「…魔術で…こっちの世界には……」
125 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:17:12.36 ID:WxhUKUAO
再びうつむき、途切れ途切れにそう口に出した美琴をステイルは鼻で笑う。

ステ「……フンッ」

美琴「なによ……」

ステ「ならば元の世界に帰るためにも生き延びなきゃならないだろう」

当然だ、とステイルはそう思う。

美琴「……でも帰れないかもしれないじゃないのよ」

土御門「いや、そんな事はないんだにゃー」
土御門が口を挟む。
126 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:17:47.09 ID:WxhUKUAO
土御門「俺たちは世界を飛び越えてこっちにきた」

土御門「だが、それが必ずしも一方通行とは限らない。むしろ、こっちに来れるならあっちに帰る事もきっと可能なんだぜい」

土御門はそう言ってニカッと笑う。

ステ「君は上条当麻をここで諦めるのかい?」

美琴「っ!?」

美琴「そんな事は…そんな事はないわよ!」
美琴が顔を上げて叫ぶ。
127 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:20:25.06 ID:WxhUKUAO
ステ「なら話は簡単だ」

土御門「この世界を生き抜く力を手に入れ」

美琴「……元の世界に帰る手がかりを探す」

ステ「そうだ」

土御門「おれにもステイルにもお前と同じように、何がなんでも元の世界に戻りたい理由がある」

美琴「……こんな所で悩んでてもしょうがないって事よね!」

美琴の声に再び力が戻る。

美琴「よしっ!そう考えてきたら元気出てきたわ!」
128 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:24:25.82 ID:WxhUKUAO
ありがとう

と最後に言って彼女は部屋に帰って行った。


土御門「ずいぶん面倒見が良いんだな」

ニヤニヤしながら土御門がステイルを見る。

ステ「君こそな」

イライラとした表情でステイルが返す。

土御門「アイツはウチの舞夏のダチらしいからにゃー」




土御門「……何が何でもみんなで帰らなきゃいけないんだぜい」
129 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:24:52.59 ID:WxhUKUAO
〜翌朝〜

榊「おはよう諸君」

エレベーターの前でニコニコしながら榊は朝の挨拶をする。

榊「結論は出たかね?」

美琴「えぇ」

土御門「ばっちりなんだにゃー」

ステ「…3人ともゴッドイーターとやらになることにしたよ」

そう答える。
130 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:25:38.85 ID:WxhUKUAO
榊「それは良かった!」

今にも飛び上がりそうな勢いで喜ぶ榊。

榊「それじゃあ行こうか」

そう言って踵を返しエレベーターに乗り込み言葉を続ける。

榊「今から君たちには『適合試験』を受けてもらいたいと思う」



3人が乗り込むとエレベーターは下に向けて降下を始めた。
131 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:26:14.74 ID:WxhUKUAO
エレベーターを降りると3人は小部屋に通され、榊は別の部屋に行ってしまった。

小部屋の中で手持ちぶさたなまま突っ立っていると天井のスピーカーから女性の声がする。

?「それでは今から名前を呼ばれた方から順に目の前の扉を抜けて先の部屋に行って下さい」

美琴(この声!まさか佐天さん!?)

美琴(……ってそんな訳ないか…)

?「それではまず御坂美琴さん」
132 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:26:42.35 ID:WxhUKUAO
ステイルは部屋に一人取り残されていた。

今から10分程前に土御門も部屋を出て行ってしまったからだ。

イライラしながら待っていると、ようやくスピーカーから女性の声が聞こえた。

?「ステイル=マグヌスさん。どうぞ」





通されたのはとても広い部屋だが、壁にはなぜか無数の傷がついている。

そして…中央には何かの装置がある。
133 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:28:16.98 ID:WxhUKUAO
榊「心の準備が出来たら中央のケースの前に立ってくれ」

壁のスピーカーから榊の声が聞こえた。

言われるままに足を前に進め、ケースの前に立つと目の前には巨大な剣が置かれている。

榊「まずはそこの溝に右腕を通して剣の柄を握ってくれないか」

榊「握ったらそのままじっとしておいてくれよ。上から蓋が落ちてくるが手を絶対に手を離さないで……」

榊の説明がおわる。
134 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:28:57.80 ID:WxhUKUAO
ガツンッ!!!!

という音とともに上に上がっていた蓋が落ちてきた。

ステ(グッ…)

瞬間、何かが血管の中を這いずるような痛みが手首から体中へ駆けめぐるが、それも数秒でおさまり、排気音を上げながら蓋が持ち上がる。


ステイルがさきほどの痛みの原因は何だったのかと考え右腕を見ると、そこには赤い腕輪がはめられていた。
135 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:30:13.53 ID:WxhUKUAO
ステ(なんだこの腕輪…)

腕輪を良く見ようと腕を上げると、巨大な剣は見た目からは考えられないほど簡単に持ち上がった。

ステ(これは…?)

腕輪には一ヶ所穴があいている。

その穴に向け、握った柄の上の黄色く光る球体から数本の触手が伸び、やがて腕輪の穴に飲み込まれる。
136 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:32:02.14 ID:WxhUKUAO
再びスピーカーから声が聞こえる。

榊「おめでとう。これで君も神機使いだ」

榊「改めてようこそ。人類最後の砦……フェンリルへ」





ステイル「これが神機…か……」








『第3話 ステイル「これが神機…か……」』
137 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:37:33.59 ID:WxhUKUAO






はい
第3話終了でございます。
とりあえず説明長くてごめんなさい……30レス以上とかバカじゃねーのオレorz俺
つーか『第3話〜』終←これ忘れてたよちくしょー…




でも今回榊が延々と一人語りしたおかげで次からはGEの世界でお話を進められます。
138 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga sage]:2010/11/18(木) 00:40:10.49 ID:A/63JTU0
乙!
そういや三人は丁度いい武器があるんだよな
レールガンと超電磁ナイフといいルーンエッジといい四神刀といい
初陣の保護者はやっぱリンドウさんなんかね
139 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 00:40:34.66 ID:lo4Y0tso


元の世界に戻ったら偏食因子が補充できなくてアラガミ化したりしてな
そしてGEの世界へと至る
140 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 00:42:23.72 ID:DMHt.YMo
乙乙
141 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 00:50:01.91 ID:WxhUKUAO
>>138-140
ありがとうございます

>>138
武器はいきなりそんな良いもの使えたら楽なんすけどね…wwwwww

>>139
そげぶ

いや、真面目な話そこは…
142 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 00:52:22.32 ID:tcRbFsY0


さてこの三人は新型なのか旧型なのか…
143 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 01:31:54.53 ID:lcqKftoo

その内一方さんもアラガミ化してこっち来てそうだな

他禁書から今後出てくる?
144 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 01:40:21.89 ID:UniYT7wo
ステイルはもっと落ち着いてるというか余裕がある感じのほうがかっこいいな
145 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 01:44:58.91 ID:13pfd2AO
未プレイでも分かり易い説明だったわ
146 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 02:21:28.48 ID:WxhUKUAO
>>142-145
読んで頂きありがとうございますorz

禁書キャラは他にも出すつもりです…と言うかまだいくらでも転移させら(ry

ステイルのキャラもう少し頑張りますね……このステイルは確かに落ち着きないかも…


3人はみんな新型です
御坂美琴(ショート/スナイパー)
土御門元春(ショート/アサルト)
ステイル=マグヌス(ロング/ブラスト)
基本これだけどもちろん持ち変えも可能なんで良い装備があればまた教えて下さいorz



極東支部は新型ラッシュですね……
147 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 02:52:54.84 ID:13pfd2AO
今度書くとき新型と旧型の違いの説明期待しとる
148 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 03:06:26.68 ID:WxhUKUAO
>>147
今説明しちゃうんだよ!よ!

旧型→剣のみor銃のみなんだよ!
新型→剣にも銃にもなるんだよ!



はいこれだけです。すみません…orz
ちなみにゲームの中では、当初新型は最近開発された技術って事になってて珍しかったんです。
でプレイヤーは期待の新型神機使いと言うふれこみで極東支部に配属になる訳ですねー
149 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 03:13:52.20 ID:WxhUKUAO
ついでに追記

銃身、刀身、装甲(盾)はそれぞれ3種類ありましてそれぞれ特徴があります。

装甲は剣形態でしか展開できませんので、旧型のキャラの中にはガード出来ないキャラもおります
150 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 03:21:18.04 ID:UniYT7wo
なんか禁書キャラ特有の味付けみたいなのはあるの?
例えば美琴は電撃や砂鉄を駆使した攻撃やレーダーによる自動防御やら位置把握
ステイルはルーンを使った設置型魔術や3体のイノケンさんによるジェットストリームアタック
土御門は血反吐吐きながらの魔術
151 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 03:37:11.16 ID:WxhUKUAO
基本的に能力も魔術もそのまま使えます

が…攻撃面だとはっきり言ってそのまま使っても『アラガミ』相手だと威嚇程度にしかならないので……
152 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]:2010/11/18(木) 05:02:18.39 ID:Cw2rS6DO
魔術なり超能力もあるし全員新型にしなくてもいいんじゃ…
つっちーはあれだけど
どっちかあるいは両方の持ち味を殺す感じがする
153 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 14:28:47.84 ID:Jf6Ka0I0
華麗なる乙
榊とヒバリちゃんの声が脳内再生されるから困る

ところでカノンちゃんに期待してもいいんだな?
154 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 20:58:36.34 ID:WxhUKUAO
>>152
参考にしてもう少し考えてみます…orz

>>153
カノン「射線上に入るなって私言わn(ry」
155 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 21:21:09.05 ID:Hbi.8Uk0
この適合試験、失敗すると神機に『捕喰』されるんだよな・・・
156 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 21:34:52.76 ID:UniYT7wo
せっかくの禁書キャラなんだから能力を戦闘に役立ててほしいとは思う
157 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 22:00:44.66 ID:/IkD8sDO
獣剣陽系とファランクスの組み合わせは異常
158 :ちょいと4話書き直してくる!!!! :2010/11/18(木) 22:03:32.03 ID:WxhUKUAO
>>176
能力はもちろん役立てるつもりですたい……

だけど攻撃には使えるかって話になると違う気もするんですよねー



やっぱりあくまでも補助的な感じで……
美琴のスタン無効とか電磁波ユーバーセンスとか土御門の体力自動回復とかステイルの炎ダメージ増加&被ダメージ減少とか…
159 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 22:07:25.82 ID:WxhUKUAO
ちょ…安価ミスすみません…orz
160 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 23:30:15.47 ID:53Cody.o
如何にアラガミと言えど、レールガン食らったら素直に吹き飛んでほしいわ、物理的にww
161 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 23:36:57.38 ID:TUoMOQAO
でも核爆発とか星そのものまで捕食しちゃうからなー
吹き飛ばせても初期のミミズアラガミ程度か
162 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 00:19:28.50 ID:OqppHUAO
イノケンティウスでアラガミ押さえ付けたり出来ないんかな
砂鉄操って拘束したり
163 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 09:59:56.84 ID:6Gk9fYAO
吹き飛ばすとかある程度拘束するとかは
それこそ威嚇レベルだからいけんじゃね?
神機でダメージ与えるための布石としても使えるし
164 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 17:42:42.58 ID:0bigQEAO
仕事忙しいですチクショウ

今夜中に余裕があればちょっと投下します
ヒバリちゃんかわいいよヒバリちゃん
165 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 01:10:52.20 ID:i2MtmYAO
もし見ている方がいらっしゃいましたらすみませんorz
今夜はちょっと無理そうですorz
166 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 03:09:51.15 ID:sq9/v4wo
気にすんな
ゆっくりでいい
待ってるぜ
167 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 12:26:29.02 ID:0EyjNsAO
キャラ崩壊しすぎワロエナイ
とりあえず3.5話を明日にでも投下します
168 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 20:29:33.76 ID:0EyjNsAO
#第3.5話 ヒバリ「私にも」





ヒバリ「お気をつけて!」

支部長からの特務に出向く3人を見送った後、私は外していたヘッドセットをつけて自分の仕事に戻る。

私はこの『アナグラ』でオペレーターとして働いている。

ヒバリ「任務完了ですね。すぐ回収のヘリを手配しますので少々お待ちください」カタカタ

この御時勢、職に就けるだけありがたい話なのだ。

ここで働いている限り安定した生活を送れる。

ヒバリ「お疲れ様でしたジーナさん」

しかしこうも忙しいとさすがに参ってしまいそうである。
169 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 20:31:19.48 ID:0EyjNsAO
このアナグラにいる全神機使いの任務の受注の管理に、回収班の手配や報酬の支払い。

おまけに外部からの来客に対する受け付けや他にも細かい仕事が山のように……これを全部1人でこなさなければいけないのだ。

ヒバリ「これが今回の報酬ですよアネットさん」ニコッ

元々私はこのアナグラに神機の適合候補者としてやってきた。

しかし『充分に適合する偏食因子がない』ということで結局今のようにオペレーターとして働くようになったのだ。

命のやりとりをしないですむのは客観的に見れば良いことなのかもしれない…けれど、ここにいると時折自分の無力さが嫌になる。

『大切な何か』を『守る』ために命がけで戦う人達がここにはたくさんいるから。

だからこそ自分の無力さが悔しい。
170 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 20:32:12.12 ID:0EyjNsAO
ヒバリ「お疲れ様ですアリサさん。さすがに今回は早かったですね」

先程特務に出て行ったばかりの第一部隊の3人から回収の要請が入る。

救助対象者もいるということなので今回は2台のヘリを手配し、同時に支部長への報告をする。

ヒバリ「第一部隊が先程の特務を終えたようです支部長」

榊「そうかい。救助対象者はどうだったのかわかるかい?」

ヒバリ「3名とも無事のようです。アリサさんが随伴して現在回収班のヘリでこちらに向かっております」

榊「それは良かった」フゥ

支部長はヘッドセットを通してでも判るぐらいの安堵のため息をつく。

ヒバリ「対象者は通常の救助任務同様、外部居住区でおろしますか?」

一般人を救助した時は普通は外部居住区で降ろすのだが、なにせこれは支部長直々の命令による『特務』なのだ。

榊「いや……3人は私の研究室に通すように手配してくれ」

榊「よろしく頼んだよ」

そう言って支部長は通信を切った。
171 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 20:35:27.19 ID:0EyjNsAO
支部長の意向をアリサさんに伝えたところで仕事が一段落する。

今日はもう時間も遅いのでこれから討伐任務に出向く者もいないだろうし、現在出撃中の神機使いも先程の特務を除けば残り2チームだ。

この3チームを回収し報酬を支払えばおそらく今日の仕事は終わりだろう。

ヒバリ(1チームは第2部隊の4人でもう1チームはカレルさんたちか……)

ヒバリ(第二部隊はともかくあの2人は報酬目当てでまた深追いしてそうだな……)ハァ



そこまで考えたところで目の前に誰かが立ったことに気づき顔を上げる。

アリサ「ただいま戻りました」

ヒバリ「お疲れ様ですアリサさん」ニコッ

アリサ「救助対象者は支部長の研究室に案内しておきましたから」
172 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 20:36:28.34 ID:0EyjNsAO
報酬の支払いを終えアリサさんとしばらく談笑していると出撃ゲートが開く音が聞こえた。

私が立つエントランスの受付台からはゲートの方は見えないがおそらく特務から帰還した2人だろう。

それを証明するかのように、私の正面に立つアリサさんがゲートの方を覗き込み嬉しそうに手を振りながら声をかける。

アリサ「リーダー!ソーマさん!お疲れ様でしたー」ノシ

2人が階段を降り、私にもようやく姿が見える。

アリサ「あっ!支部長が『話があるから帰投したらすぐに支部長室に来てくれ』って言ってましたよリーダー?」

リーダー「!!!!」

アリサさんの言葉にビクリと固まる着ぐるみ姿の『彼』にソーマさんが肩を叩き問いかける。





ソーマ「何したんだ…バカリーダー……」
173 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 20:38:46.19 ID:0EyjNsAO
ソーマ「お前の分の報酬の支払いも済ませておくから早く行って来い」シッシッ

アリサ「支部長室に入る前にちゃんと着替えなきゃダメですよー」ヒラヒラ

仲間2人に見送られながらトボトボと歩いていく着ぐるみ姿はちょっと滑稽だ。

アリサ「それにしても『話』ってなんなんでしょうかねー?」

ヒバリ「任務の報告とかではないでしょうか?」

ソーマ「報告するような任務でもないと思うがな」

アリサ「まさか…例の本部への出張の話じゃ……」

ソーマ「例のって言うと『新型神機の戦闘方法の確立のための実戦訓練』だったか?」

ヒバリ「世界中の各支部からトップレベルの新型神機使いを本部に集めて、実戦をこなしながら互いに交流を図らせる」

ソーマ「そしてその過程で新型神機の戦闘方法を確立させ、今後の新人の教育に生かすって話だな」
174 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 20:39:17.31 ID:0EyjNsAO
その後も2人と「胡散臭い話だ」とか「いなくなると仕事がキツい」などと話していると残りの2チームから立て続けに回収要請が入った。

ソーマ「それじゃあおれは部屋に戻るぜ」

アリサ「私も今日は疲れたので……」

ヒバリ「お疲れ様でした。おやすみなさい」ニコリ

挨拶を交わし、部屋に戻る2人の後ろ姿を見送り仕事に戻る。
175 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 20:40:01.34 ID:0EyjNsAO
最後の1チームの報酬を支払い手続きが終わった。

ヒバリ「お疲れ様でした」ニコリ

タツミ「ありがとう。おやすみヒバリちゃん」ニカッ

これで今日の仕事は終わりだ。

ヒバリ(照明落として片付けしなくちゃ)

ヒバリ(薄暗いエントランスに1人でいると色々考えちゃうんですよねー)

ヒバリ(そういえばさっきの話……)
176 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 20:41:29.39 ID:0EyjNsAO
ヒバリ(本部に出張かぁ……どれくらいの期間なんだろう…?)

ヒバリ(さみしくなるなぁ……っとその前にこの支部が大丈夫かなぁ)ハハハ

ヒバリ(相変わらず極東支部は激戦区だもんなぁ…強力な個体との遭遇例も全然減らないし……)

ヒバリ(やっぱり『あの事件』のせいなのかな……?)
177 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 20:44:26.52 ID:0EyjNsAO
あれからもうすぐ1年が経つ。

あの事件の時も私は見ているだけだった。

あの時だけじゃない……

いつも私は見ていることしかできなかった。

どれだけ守りたいと思っても…

どれだけみんなと共に戦いたいと思っても…





ヒバリ「私にも」

ヒバリ「           」






『#第3.5話 ヒバリ「私にも」』終
178 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 20:50:30.14 ID:0EyjNsAO
ウヒャヒャヒャヒャ
どうもこんばんはorz
何故か今日は仕事が早く上がれたので勢いで投下してしまいました。


今回はヒバリちゃんフィーバーでした。


ちなみに読んで頂いて下さってる方々の中に、GEを未プレイの方っていらっしゃいますでしょうか?

今後の参考にしたいのでいらっしゃいましたら教えて頂きたいですorz
179 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 21:00:23.03 ID:YnR9D6AO
は〜い私は未プレイヤーです
アクション苦手でどうも手がつけにくい
180 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/25(木) 21:00:23.77 ID:vkFKpeg0

まあ自分はGEBは全クリしたけどな(ソロのみで、友達ほすい)
181 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 22:32:33.84 ID:L6QJuj6o
乙乙
ちなみに自分はGEBプレイ済み
182 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 22:36:14.68 ID:M3bTCrco

ちなみに自分はアリサの谷間に顔を突っ込むのが日課
183 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/26(金) 08:54:14.72 ID:/M1xaQAO
>>179-182
読んでいただきありがとうございますorz

>>179
意味のわからない単語とか解説して欲しいところを指摘していただければ助かります……orz
184 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 12:01:10.35 ID:o6Xqt2so
GE全く知らないけど読んでるお
185 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 12:11:58.88 ID:U4bO6cAO
作中の説明のおかげで用語の意味は今は大丈夫
186 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 01:30:01.98 ID:jRyZhkAO
>>184-185
ありがとうございますorz
今後は物語の中だけじゃカバーしきれないかもしれません……
何かあれば補足しますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
187 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/05(日) 00:24:36.97 ID:lGubFXEo
wktkwktk
188 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/07(火) 02:23:19.55 ID:Kk/HvEs0
マダー?
189 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/09(木) 12:28:14.90 ID:a2ztXEAO
10日以上放置してすみませんorz
出張で鹿児島の某南の島に行ったり私生活でゴタゴタしたりでorz


4話今週中に書き上げますので…
190 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 12:34:09.13 ID:Oyuolnco
一通さんの衣装来るとか予想外だったな
191 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:20:01.22 ID:9Ez0rmAo
テスト
192 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:21:00.95 ID:9Ez0rmAo
テスト
193 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:22:29.82 ID:9Ez0rmAo
#第4話 土御門「何だお前のその右腕は……?」



美琴「お疲れー」ヒラヒラ

土御門「ステイルも無事終わったにゃー」フゥ

次の部屋に進んだステイルを、先に適合試験を終えた2人が待っていた。

ステイル「なんとかね」

3人の右手首には同じように赤い『腕輪』がはめられている。



美琴「にしてもこれからどうなるのかしらね?」

美琴が口を開いたと同時に

コンコン

と誰かが扉を叩く音が部屋に響く。

???「失礼します」

聞こえてきたのは、先程までスピーカー越しに聞いていた声だった。
194 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/14(火) 23:25:30.40 ID:9Ez0rmAo
――同刻、支部長室

榊「そういうことでこの件はよろしく頼んだよ」

ツバキ「了解しました。さっそく準備を始めます」

榊と話をする女性の名は『雨宮ツバキ』という。

ツバキ「しかし……失礼ですが、本当に大丈夫なのでしょうか?」

フェンリル極東支部の教練担当者であり、第一部隊から第三部隊の現場指揮をする上司でもある。

3年ほど前までは自身も一線で活動していた、数少ない『引退した』神機使いだ。

体のラインを強調してはいるが、真っ白な服は彼女の持つ『厳格さ』を表しているようにも見える。

榊「あぁ…きっと大丈夫さ」ニコッ




ツバキ「それでは第一部隊から第三部隊を召集しブリーフィングを行います」

榊「苦労をかけてすまないね……」
195 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:29:42.79 ID:/BzphMAO
──同刻、エントランス

アリサ「うーん……」

『ターミナル』を操作しながら何かを思案するかのように独り言をつぶやく。

???「おーいアリサー」

アリサ「ん?」

アリサが振り向くとそこには第一部隊の同僚がいた。

コウタ「リーダー見てねぇ?」

アリサ「なんだ…コウタでしたか」ハァ

あからさまにがっかりしてみせるアリサ。

コウタ「おい…『なんだ』っていくらなんでもひどくね……?」ハハハ

その様子に若干本気で傷ついているこの少年の名は『藤木コウタ』

一見するとただのお調子者のようで軽薄なイメージを与えてしまうが、彼もまた守るべき者のために戦っている。

アリサ「冗談ですよ」フフフ

コウタ「なら良いけどさー。それよりリーダーだよリーダー!」
196 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:31:18.50 ID:/BzphMAO
コウタ「ったく…どこ探してもアイツいねぇーんだよ。ヒバリちゃんに聞こうとしてもも受付にいないし……」ブツブツ

≪ビ────ビ─────≫

コウタ「ん?なんだ?」

文句を言っていると業務連絡を知らせるブザーがエントランス内に鳴り響いた。

アリサ「こんな時間から何でしょうか?」

スピーカーから聞こえてきたのは彼らの上司にあたる雨宮ツバキの声だった。

ツバキ≪業務連絡。緊急ブリーフィングを行うため第一、第二及び第三部隊員は0930までに支部長室に集合せよ≫

アリサ「0930って……」タラー

コウタ「あと3分も無いぞ!?あの鬼教官!!?」ダッ

2人は慌てて駆け出す。
197 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:32:21.44 ID:/BzphMAO
──支部長室

アリサ「ハー…ギリギリ間に合った」フゥ

コウタ「朝っぱらからキツぅ…」ハァハァ

支部長室に入り周りを見回すと、召集をかけられた隊員は1人を除きそろっていた。

サクヤ「おはよう」ニコッ

そう声をかけてきたのは第一部隊の同僚であり、神機使いとしての先輩でもある『雨宮サクヤ』だ。

サクヤ「2人ともずいぶん慌てたみたいね?」フフフ

現在の第一部隊の中では一番の年上であり、頼れる姉の様な人柄から周囲からの信頼も厚い女性である。



奥の部屋から榊とツバキが出てくる。

ツバキ「よし。全員そろっているな」

コウタ「すんませーん教官!ウチの隊長がいないんですけど……」

ツバキ「……それも含めてのブリーフィングだ」

コウタ「へ?」

榊「私から話そう」





榊「彼には昨晩のうちに本部へ出発してもらった」
198 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:34:44.34 ID:/BzphMAO
沈黙。









沈黙。














一同「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」
199 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:36:04.32 ID:/BzphMAO
コウタ「どどどどどdddddd」ダラダラダラダラ

アリサ「どうしてですか!?」アタフタアタフタ

混乱しているのは2人だけではなく、第二、第三部隊の面々も程度の違いこそあれそれぞれ動揺している。

ツバキ「…っ!静かにしないか!!!」バンバン

混乱を必死に収めようとするツバキ。

そんな中1人だけ冷静な男が口を開く。

ソーマ「……例の新型神機使いを集めての訓練ってやつか?」

急に周りの面々も静かになる。




榊「あぁ…そうだ。急な話だが、色々事情があって彼には昨日の晩のうちに出発してもらったんだ」

アリサ「そんな……」

コウタ「あれ?そしたらそれが終わるまでは第一部隊は隊長不在のまんまっすよね?」






コウタ「……いつまでかかるんすかその訓練?」
200 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:36:57.71 ID:/BzphMAO
ツバキ「……未定だ」

アリサ「未定!?それは戦力的にかなり厳しい気がするのですが……」

サクヤ「いくら第二、第三部隊が協力してくれると言っても、彼がいるといないでは戦力的に大きな差が……」

再びざわつき始める隊員達。

その時、

コンコン

とドアをノックする音が部屋に響いた。





ヒバリ「失礼します」
201 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:37:50.15 ID:/BzphMAO
ヒバリ「新人の3名をお連れしました」

そう言って入ってきたのは朝から姿の見えなかったはずのヒバリだった。

そしてその後ろには3人の人影が見える。

アリサ(あれ?あの人たちは……)

榊「……よく来たね」

榊が歓迎の笑みを浮かべる。



ツバキ「3人とも入れ」

促され隊員達の前にならんだのは、先程適合試験を終えたばかりの美琴、土御門、ステイルの3人だった。

ツバキ「今日からこの支部に配属されることとなった神機使いだ」

サクヤ「一度に3人もですか!?」

ツバキ「そうだ。ちなみに全員新型神機使いだ」
202 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:38:24.18 ID:/BzphMAO
再び沈黙。








沈黙。








一同「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」

美土ス「!?」ビクッ
203 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:43:09.24 ID:/BzphMAO
美琴(なによみんな急に!?)ビクビク

土御門(お、おれにもわからないにゃー)アセ

ステ(『シンガタ』っていうのはそんなに珍しいのかい?)フー




サクヤ「新型が一気に3人も配属なんてどういうことなんですか支部長!?」

部屋の中の混乱は一向に収まる気配がない。



榊「まぁ…色々な事情があるんだが……彼らはちょっと特殊でね…」

榊「簡単に言えば彼らはもともと『この世界』の住人ではないんだよ」

一同「?????」

榊「彼らは『別の世界』からやってきた者なんだよ」
204 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:43:55.46 ID:/BzphMAO
榊「どういう理屈なのかは全くわからないが、これは数ヶ月前から世界各地で確認されている現象なんだ」

榊「そして…彼らのように『別の世界』から転移してきたものは軒並み適合者でね」

榊「ちなみに本部としては、その扱いは『保護した支部の自由』ということになっているらしい」

支部長室の中は先程までの混乱が嘘であったかのように静まりかえっている。

榊「そんな訳で彼らにはこの支部に協力してもらうことにしたんだ」ニコリ

隊員たちは突拍子もない話に誰も口を開けない。




ツバキ「あー…そういう訳で彼らにも簡単な訓練の後、実戦に出てもらうのだが」

沈黙を破るかのようにツバキが口を開く。

ツバキ「そこでだ、部隊の再編を行いたいと思う」


コウタ「部隊の…再編?」
205 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:44:43.17 ID:/BzphMAO
ツバキ「そうだ。現在の討伐班に第一部隊を、防衛班に第二、第三部隊をといった二班三部隊編成を再編し」

ツバキ「新たに『偵察班』の『第零部隊』を発足」

ツバキ「及び、現在『雨宮リンドウ』少尉単独で活動しているの『遊撃隊』の拡充を予定している」



ツバキ「と言っても、まずはこの新人3人がある程度実戦に慣れる必要がある」

ツバキ「発令はそれを待ってからになるので各自心しておくように!」

一同「ハイッ!」



ツバキ「それでは解散!新人3人は私についてこい」

美琴「はっ…ハイ!」

土御門(超電磁砲のやつ空気に飲まれてやがるにゃー)ニヤニヤ

ステ(やれやれ)
206 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:46:38.95 ID:/BzphMAO
廊下を歩きながらツバキは後ろをついてくる3人に語りかける。

ツバキ「お前たちにも色々事情があるようだが、ゴッドイーターになった以上今後はしっかり働いてもらうことになる」

ツバキ「そのためにもまずは訓練だ。お前達も多少は腕に覚えがあるようだから訓練は最初から飛ばしていくぞ」ニヤッ

そう言って振り向いた顔は笑っているようでその実、目が笑っていない。

土御門(い…嫌な予感がするにゃー)タラー




数分後、3人は先程適合試験を受けた部屋に再び通された。

ただし今回は3人とも既に神機を手にしている。

美琴(よく見たら3人とも微妙に細部が違うのねー)マジマジ

ステ(科学の事はよくわからないが……これはそんなにすごい代物なのか?)ガチャガチャ

土御門(にしてもこれは軽いんだにゃー)ブンブン





それぞれ神機を眺めていると、新たに1人の男が入ってきた。
207 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:47:06.46 ID:/BzphMAO
???「よう新入り共」

???「お前達の訓練を担当する『雨宮リンドウ』だ」

リンドウ「よろしくな」ニカッ

入ってきた男は笑顔でそう話し、握手を求め『右手』を一番近くにいた土御門に差し出して来た。





しかし土御門は動かない。

いや土御門だけではなく、3人とも男の体の一部を凝視したまま動けないでいる。




土御門「何だお前のその右腕は……?」











『#第4話 土御門「何だお前のその右腕は……?」』終
208 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/14(火) 23:59:06.57 ID:/BzphMAO
みなさまこんばんはorz
更新が遅くなってしまって誠に申し訳ありませんでしたorz

意見、指摘、罵詈雑言なんでも言っていただけたら嬉しいですorz


話は全然進みませんでしたが、5話からは禁書組の三人もいよいよ神機を手に暴れ始める予定です。

以前ご意見を頂いていたのですが、結局三人は新型にさせてもらいました。意見を下さった方々は申し訳ありませんでした。



人物一覧を作りたいのですが、
禁書のキャラって誕生日って設定ありましたっけ?
あと土御門って高校1年と2年のどっちでしたっけ?


良かったら教えて下さいorz
209 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/15(水) 00:08:49.53 ID:wc/ho3Y0
リンドウさんの右腕ってそういやそうなってたな

あんな状況になったらみんなああなるのかな?
210 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/15(水) 00:52:03.81 ID:utavr1wo
土御門は上条さんと同じクラスだから高1で15,6歳ってことにはなってる。
美琴は4月から6月の間が誕生日で中2の14歳
ステイルさん14歳
211 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/15(水) 01:42:51.80 ID:kbMnxyso
乙乙
いい感じに面白くなってきたなー
212 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/15(水) 02:26:23.89 ID:qzFY/gAO
>>209-211
読んでいただきありがとうございますorz

>>210
ってことは原作から9ヵ月くらい先(7月の上旬位)なら美琴・ステ→15、土御門→17ってことで構わないですよね?
213 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/15(水) 06:19:15.25 ID:WLZxvYAO
土御門「何だその右腕は……?」

リンドウ「幻想殺し<イマジンブレイカー>だが?」

三人「「「!!?」」」

リンドウ「冗談だ」



>>1
楽しく読ませて貰ってます
214 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/15(水) 13:06:08.36 ID:utavr1wo
>>212
美琴とステイルに関しちゃそれで良いと思うよ
土御門もだけどあの人は年齢詐称してても不思議じゃないな
215 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/16(木) 08:45:09.02 ID:18B4k.AO
>>213
読んでいただきありがとうございますorz
ゲーム的には主人公の左手のほうg……うわなにするや(ry


>>214
確認ありがとうございます








そして4.5話の書き溜めが消えた
216 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/16(木) 17:49:59.94 ID:OXIriJUo
\(^o^)/ 頑張って
217 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]:2010/12/18(土) 00:01:00.49 ID:d7VVaik0
ちょっと遅いけど、
上条さんは水瓶座(1/20〜2/18)らしい。(一巻23ページ)
218 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/22(水) 16:57:38.80 ID:5ePh.lE0
頑張れ
219 :Are you enjoying the time of eve? :2010/12/24(クリスマスイブ) 20:13:52.14 ID:BVM22IAO
更新出来なくてすみませんorz

仕事でトラブルがあってバタバタしておりますorz
220 :Are you enjoying the time of eve? [sage]:2010/12/24(クリスマスイブ) 20:29:00.48 ID:bfr7ztko
待ってる間、御坂妹コス着せるために女キャラでも作ってバーストやっていよう。
221 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/31(金) 18:45:12.31 ID:RgJcucAO
またもや一週間更新出来ず申し訳ないですorz

ぼちぼち書きためてはいますので正月中には…
222 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/31(金) 21:40:15.69 ID:Y9yRq4Mo
カンガルー
223 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/01(正月) 08:33:11.54 ID:XtGbHcSO
無理せずに
224 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/01(正月) 23:37:57.35 ID:3UmdyoAO
一方その頃

「本日1200付けで極東支部より移転してきた[主人公]だ」

( ・(ェ)・)「よろしくお願いします!」

モブA(クマじゃん……)

モブB(クマじゃん……)

モブC(……クマさんっ!)


>>1頑張れ
225 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/03(月) 17:20:23.07 ID:fWFvh2DO
前にあった総合に投下されてたのとは設定も違うんだな!

支援
226 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 05:21:40.04 ID:fx78V.AO
#第4.5話 リンドウ「生きることから逃げるな…か」






リンドウ「雨宮リンドウ少尉入ります」

時刻はほぼ真夜中。こんな時間に支部長室に呼ばれたということは何か『訳あり』なのだろう。

夕食時に飲んだ配給ビールの酔いもほとんど醒めてしまった。

ツバキ「入れ」

リンドウ「失礼します」

中には榊支部長と姉上――まだまだ仕事モードだから今は雨宮ツバキ大尉か――がいる。

榊「こんな夜中に呼び出してすまないねリンドウ君」
227 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 05:22:30.60 ID:fx78V.AO
榊「まずはこの子たちの資料に目を通してほしい」

渡されたのは3人分の資料。

リンドウ(ずいぶん情報量が少ないな……こいつらは元々フェンリルにいた人間じゃないのか?)

リンドウ「こいつらがどうかしたんすか?」

ツバキ「この3名は新型神機の適合候補者だ」

リンドウ「新型が一度に3人も!?」

ツバキ「あぁ……それでお前には教育係としてこいつらの指導を頼みたい」


そんなことがあるもんなのか?

いや…

やはり『訳あり』か。
228 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 05:24:04.24 ID:fx78V.AO
リンドウ「率直にお聞きさせていただきますけど、こいつらはなにか訳ありなんですよね?」

ツバキ「……どういう意味だ?」ジッ

怖えぇからそんな目で睨まないで下さいよ上官殿。

リンドウ「いやぁ……いくら極東が激戦区だからっていきなり新型が3人も来るなんて」

リンドウ「流石に少しおかしいんじゃないかと思いましてね」

なによりわざわざ『支部長室』に呼ばれたのが証拠だ。






榊「そのことについては僕から話そうか」ニコリ

ツバキ「……よろしくお願いします」

リンドウ(さてさてどんな話が聞けるやら)



リンドウ「お願いします」
229 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 05:24:52.24 ID:fx78V.AO
―――30分後


リンドウ「そんなことが……」

榊「にわかには信じがたいとは思うがね」

リンドウ「正直まだ半信半疑ですね」ハァ

榊「そうだろうね。だがこれは紛れも無い事実なんだよ」

榊「まだ彼らの『結論』は聞いていないが、おそらく彼らは神機使いになることを受け入れてくれるだろう」

リンドウ「……」

異世界だとかなんだとか言われて「はいそうですか」と受け入れられる程俺の頭は柔らかくない。

だが『あいつ』が既に極東から離れてしまっているなら一人でも戦力が多いほうが良いのも事実だろう。

それならばこの3人にも今までの新入りと変わらず、さっさと『背中を預けられる』くらいの一人前になってもらうだけだ。

なにより、今の俺が以前と変わらず神機使いとしてこのアナグラいられるのは支部長のおかげも大きい。

リンドウ(だから……そもそも俺が断れる訳が無いんだよな)




リンドウ「了解しました」

リンドウ「俺なんかで良いのなら引き受けさせてもらいます」
230 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 05:26:12.08 ID:fx78V.AO
榊「それは良かった。君が付いてくれるなら安心だよ」ニコ

ツバキ「よろしく頼むぞリンドウ」

リンドウ「けど俺のこの『右腕』で大丈夫なんですかね?」






==================================================================

そうだ。

今の俺は正確には『神機使い』ではない。

俺の神機は――ずっと一緒に戦ってくれた『相棒』は、俺を最後まで守って逝ってしまった。

だが俺の『右腕』には相棒の遺してくれた力が宿っている。

だからこそ一度は『アラガミ化』してしまった俺が……またここに戻ってこれたんだ。
231 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 05:32:58.42 ID:fx78V.AO
あれからもう何ヶ月経つのだろうか。

今でも夢に見ることがある。

巨大なアラガミと化した自分が仲間たちを次々と襲い、醜く貪り喰らう姿を……


だが、本来ならばこの夢の方が現実となっていたのだ。

事実、アラガミ化している時に一度は防衛班の連中を襲撃してしまっている。

こうして『人間』として再び生きられるのは奇跡と言っても良いのかもしれない。

リンドウ(いや……奇跡なんて言っちまったら悪いよな)
232 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 05:34:06.16 ID:fx78V.AO
一度『アラガミ化』してしまった神機使いはアラガミとして『処理』されるのが常識だ。

特にアラガミ化が進行し、身体が完全な大型アラガミになってしまった場合はもう打つ手は無いと思われていた。


そんな常識をぶち壊し、俺を救ってくれたのが





新入り――今は、かつて自分が就いていた第一部隊のリーダーだが――と







信じ難いことに、俺の『神機』だった。
233 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 05:34:36.97 ID:fx78V.AO
俺は再び人の姿に戻れたが、右腕のアラガミ化だけは元には戻らなかった。

しかし右手の甲に遺された淡く黄色に光る――まるで神機の『コア』のような器官。

この器官のおかげで体内のオラクル細胞を制御出来るようになり、再びアラガミ化するおそれは無くなった。

そして、それと同時に

『右腕を神機のように変化させ戦う』

ことが出来るようになったのだ。






==================================================================
リンドウ「おれの右腕は正確には神機じゃない」

リンドウ「事情を知ってるフェデリコとアネットの時は気にせず良かったかも知れないが、今度はまるっきり新人だ」

リンドウ「この右腕のせいで混乱したりってことが有るんじゃないでしょうか?」
234 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 05:35:09.20 ID:fx78V.AO
榊「新人どころかこの世界に来てまだ初日だがね」

おいおい…それってますますマズいじゃねぇかよ……

榊「だが、神機がただの道具では無く『生体武器』だとしっかり認識してもらうのにもちょうど良いんじゃないかと思ってね」

……まぁそういう考え方も有りっちゃ有りなのか。

榊「それに彼らがこの世界に無知だからこそ、しっかり説明すれば君の『右腕』にも拒否反応をしめしたりはしないだろう」




榊「なにより」




榊「君が一番『命』と『神機』の大切さを知っているからね」ニコッ
235 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 05:36:25.41 ID:fx78V.AO
リンドウ「失礼します」

なんだかんだで1時間近く支部長室にいたのか。

そういや部屋を出るときはサクヤはもう寝てたっけ……起こさないように部屋に戻らないとな。

今夜はずいぶん月が綺麗だ。

リンドウ「さぁて……明日からまた新人の相手をがんばりましょうかね」



俺たちの住む地球とそっくりな姿になった月。



リンドウ「命と神機の大切さ……」



リンドウ「生きることから逃げるな…か」









『#第4.5話 リンドウ「生きることから逃げるな…か」』終
236 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 05:48:19.03 ID:fx78V.AO
みなさん遅くなってしまい申し訳ありませんでしたorz


今回はリンドウさん関係です。
というかネタバレしまくりですみません……orz



多分ゲームをしてないとわからない表現ばかりだと思いますので、質問等あればまたよろしくお願いしますorz
237 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 06:00:45.40 ID:U4hb9mso
生きることから逃げるなぁああああ
これは!!命令だぁあああ!!!
238 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 06:48:53.46 ID:fx78V.AO
>>225
総合で書いてた方とは別人でございますorz

ネタを思いついて「他に書いてる人いないよね?」って探してみたら2、3日位前に総合で書いてる方がいらっしゃいまして……


あの方はどこにいらっしゃるのでしょうか?orz
239 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 07:11:09.98 ID:Dpef1gAO
>>238
総合kwsk
240 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 08:53:46.08 ID:ZYK7bADO
>>239

http://asagikk.blog113.fc2.com/?mode=m&no=4547&cr=2530d43ad44505a079d86fb85eefec87

たぶんこれ
もしもしからだから見れるかわからんが
241 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 08:59:32.57 ID:Dpef1gAO
>>240
ありがとうございます早速見てみます。

ゴッドイーターと禁書コラボしてるのにSS少ないから貴重何ですよね本当にこのスレにはお世話になってます
242 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 10:04:52.67 ID:1YXVcQDO
おもしろいのに遅いのと短いのがもったいない
もったいなすぎ

序盤は作者のやる気がビンビン伝わってくるのに・・・
243 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 10:20:45.87 ID:ZYK7bADO
>>242

それは製速だから仕方ない
244 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 12:18:08.43 ID:fx78V.AO
すみません……orz
ホント申し訳ないです。


やる気はむしろ膨れ上がっているのですが…空回りというかなんというかorz

努力しますので今後もよろしくお願いしますorz




ちなみに「短い」ってのは何を指しているのでしょうか?

一回の更新?1レスの文量?初SSなもんでそこらへんの加減がかなり下手だと思うので教えていただけたら嬉しいです。
245 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! :2011/01/04(火) 13:10:31.67 ID:ZYK7bADO
1レスに対する量って事じゃない?
その総合に投下されたやつくらいの量は1レスで書けるんだし
246 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 15:33:34.11 ID:We1ao1wo
そこは書き手の好みじゃないか
ぎっちぎちに詰め込むのが好きな人もいれば、適度に間を開けるのが好きな人もいるだろ
247 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/04(火) 18:15:03.38 ID:E9u/.cMo
リンドウさんよりも各話のタイトルのネタバレ度がすさまじい
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/11(火) 05:18:35.90 ID:/0W3QQdAO
マダー
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/13(木) 22:41:22.82 ID:xGLODwywo
板移転みたいだから依頼出しましょう

■ 【必読】 SS・ノベル・やる夫板は移転しました 【案内処】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1294924033/
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

250 :真真真・スレッドムーバー :移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
251 :>>1 [sage]:2011/01/18(火) 00:02:39.86 ID:NKxWQqdAO
移転ありがとうございますorz
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/20(木) 04:52:52.54 ID:7tRYCk5IO
頑張れ。待ってるから。
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/27(木) 00:20:50.68 ID:nbuXn9YAO
期待age
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 18:16:06.15 ID:Mk1TGtJAO
放置してしまい誠に申し訳ありません。

とりあえず生存報告だけしておきます。


本当にすみませんorz
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 20:46:15.42 ID:kgT7TM18o
待ってるどー
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 22:26:32.44 ID:bg4GZDY/o
期待してる
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 10:04:09.83 ID:K0nxGFaIO
このスレがきっかけでgeb買ったんだが、
気がついたら200時間を超えていた。

何を言いたいかと言うと、>>1待ってるよ。
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:22:50.32 ID:iwhCD/eAO
#第5話 リンドウ「さーて、と…さっそく生き抜くために、訓練するか!」





静まり返る訓練場。

美琴(なんなのよこいつの右腕は……?)

美琴たち3人の視線は新たに現れた男――雨宮リンドウの一点に集中していた。

握手を求め土御門に向け差し出された、『明らかに人間のものではない右腕』に。

その様子に気づいたリンドウは頭を掻き、苦笑いをしながら口を開く。

リンドウ「あー……悪かったな。いきなりこんな手差し出されても気持ち悪いよな」ボリボリ

そう言って差し出していた手をおろし、言葉を続ける。

リンドウ「とりあえず改めて自己紹介させてもらうぞ」
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:24:32.13 ID:iwhCD/eAO
リンドウ「俺は雨宮リンドウ。階級は少尉で形式上はお前らの上官にあたる」

リンドウ「…が、まぁめんどくさい話は省略する」

リンドウ「とりあえず、とっとと背中を預けられるくらいに育ってくれ」

リンドウ「な?」ニカッ

そう言って美琴の方を向いて笑いかける。

美琴「は、はぁ…」

すっかり相手のペースに飲まれ、美琴は曖昧な言葉しか返せない。

だが、そんな美琴を気にもせずにリンドウは再び話を続ける。

リンドウ「所属は一応、支部長直轄の『遊撃隊』兼新入り達の『教育係』になってる」

リンドウ「まぁ『遊撃隊』なんて名前は立派だが、実際はただの便利屋ってところかな?隊員は俺一人だしな」ハハハ

リンドウ「とりあえず今日からは『教育係』としてお前らの訓練を担当することになったんでヨロシクな」
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:25:04.16 ID:iwhCD/eAO
ステイル「それで」

今まで黙って話を聞いていたステイルが口を開く。

リンドウ「ん?」

ステイル「あなたのその『右腕』はなんなんですか?」

リンドウ「あぁこれか?んー……」

リンドウ(わざわざごまかす必要もないよな)



リンドウ「まぁ昔ちょっとドジっちまってね」

リンドウ「そのときの名残で俺の『右腕』は『アラガミ化』した状態なんだよ」

土御門「アラガミ化?それは危険な状態ではないのか?」

土御門もようやく口を開く。

リンドウ「まぁ普通は……な。おれは色んなやつに助けてもらったから今もこうしていられるんだよ」
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:26:22.99 ID:iwhCD/eAO
ステイル「アラガミ化ってのはどういう状態なんだい?」

リンドウ「……簡単に言えば体内のオラクル細胞が暴走した状態だな。今の俺の右腕は体細胞が全部オラクル細胞に変化しちまってる」

美琴「あれ?じゃあ、さっき右腕に触っていたら……」ビクビク

土御門「ひょっとして俺は『喰われてた』のかにゃー?」タラー

リンドウ「いや、それなら大丈夫だ。手の甲のコイツのおかげで体内のオラクル細胞は完全に俺の制御下だ」

そういってリンドウは右手甲で淡く黄色に光る器官を3人に見せる。

リンドウ「だからお前らも俺も『コイツ』に喰われる事は無いから安心してくれ」ハハハッ



美土ス「…………」ジトー

美琴(試しにアンタ触ってみなさいよっ!)ヒソヒソ

ステイル(なっ!?なんで僕が!!?)バッ

土御門(あ!俺もそれに賛成だにゃー)ニヤニヤ



リンドウ(これ地味に傷つくなー……)ズーン
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:27:18.20 ID:iwhCD/eAO
リンドウ「これで問題ないだろ」ハァ

ステイル「まったくなんで僕が……」ブツブツ

文句を言いながらもステイルは差し出されたリンドウの右腕を握る。

ギュッ

美琴「……」ドキドキ

土御門「……」ニヤニヤ


シーン……


リンドウ「な?大丈夫だろ?」フー

ステイル「そのようだね」フー

何も起きないことを確認し、二人は握った手を離す。

美琴(良かったぁ……)ホッ

土御門(つまらないにゃー……)チッ

リンドウ「さて…話を戻して良いか?さっきも言ったが、今日からお前らは神機使いとしての訓練を受けてもらう」

リンドウ「ただし訓練といってもアナグラは慢性的に人員不足だ。お前らは『実地演習』という名目の『実戦』に出ることになるだろう」
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:28:01.54 ID:iwhCD/eAO
リンドウ「『この世界』は、アナグラを一歩出ればそこら中をアラガミが歩き回ってる」


リンドウ「半端な覚悟で外に出れば、お前らを待つのは……『死』だけだ」


リンドウは躊躇うことなく残酷な現実を3人に突きつける。


美土ス「…………」


昨日の1件を思い出し、思わず沈黙する3人。




3人とも今までにそれぞれいくつもの『修羅場』を切り抜けてきた。

しかし、それはあくまでも『自分の世界』での『修羅場』で、あって

そこでは今まで自分が築きあげてきた『力』が通用した。

だが、この『世界』は違う……。
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:29:04.01 ID:iwhCD/eAO
しかし、その沈黙を破るかのようにリンドウが笑顔で口を開く。

リンドウ「ま、そうならないためにも今から訓練していくんだがな。そういうわけでこれからよろしく頼むぜ?」スッ

美琴「よ、よろしく…お願いします」ギュッ

リンドウ「おう。そっちの赤毛の兄ちゃんもよろしくな」スッ

ステイル「……あぁ。こちらこそよろしく」フゥ

リンドウ「それからお前もな」スッ

土御門「よろしく……なんだぜい」ニヤッ





それでも、今まで築き上げてきた『力』が通用しないとしても、3人は諦めない。

それぞれの『目的』のためにも、必ず生きて『元の世界』に戻らなければいけないのだから……。





リンドウ「さーて、と…さっそく生き抜くために、訓練するか!」
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 00:29:38.53 ID:iwhCD/eAO
リンドウ「まずはお前らが今手にしている『神機』の扱いからだな」

リンドウ「そいつは俺たち『人間』が『アラガミ』に対抗するための唯一の手段だ。お前たちが戦うための武器であり、身を守るための盾でもある」

リンドウ「さて、神機についてはどれくらいの話を聞いている?」

そう言ってリンドウは3人の顔を見る。

美琴「えっと……今言われたことの他には……」

言葉を探している美琴を尻目に土御門が口をはさむ。

土御門「こいつは武器の形をしているが、人為的に作られたアラガミだってことくらいか」

美琴(先に言われた!?)ガーン

ステイル「あとは僕たちは『シンガタ』ってやつなんだろう?そう紹介されたときに他の人たちがずいぶん驚いていたみたいだが?」

美琴「あぁ!それは私も思ったわ。『シンガタ』って『新型』ってことよね?なんかすごいことなの?」

リンドウ「『新型』についてか……」



少し考えてからリンドウは口を開く。

リンドウ「よーし!お勉強は本当はあんまり得意じゃないんだが一通り俺が説明してやろうじゃないか」ニヤッ
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:30:27.40 ID:iwhCD/eAO
リンドウ「そもそも最初に開発された神機ってのは『ピストル型』の小さい物だったんだ」

リンドウ「まぁ『ピストル型』だった理由は色々あったんだがそれは置いとくとして……それから数年のうちに神機は、今お前らが持っているものと同じ位まで大型していくんだが」

そこで一呼吸置き、再び話を続ける。

リンドウ「それと同時に神機は『2種類』に分化していったんだ」

土御門「2種類?」

リンドウ「あぁ。『近接式』と『遠距離式』の2種類にだ」

そう言ってリンドウはVサインの形をつくった左手を持ち上げる。

リンドウ「『近接式』ってのは装備した刀身での剣戟によってアラガミと戦うための神機で、それにたいして『遠距離式』ってのは言葉の通り離れた所から砲撃で戦う神機だな」

美琴「それじゃあ私たちのは『近接式』ってことかしら?」

手にする神機を眺め美琴は尋ねる。

リンドウ「いいや違うぞ」

美琴「?」アレ?

リンドウ「まぁ話は最後まで聞くんだな……詳しくは別の機会に説明するが、この2つはお互い一長一短でね。そこでどっかの開発者は考えたんだよ」



リンドウ「『お互い一長一短なら、くっつけてしまえば良いんだ』って風にな」
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:31:12.04 ID:iwhCD/eAO
リンドウ「それでつい最近になって完成したのが今お前らが持ってる『新型可変式』の神機って訳さ」ニヤッ

3人はそれぞれ手に持つ神機を眺める。

土御門(可変式ねぇ……)

リンドウ「ちなみにそれに対して、さっき説明した『近接式』と『遠距離式』は『旧型』って呼ばれたりもする。ただし、そう呼ばれるのを嫌う奴も中にはいるから注意しろよー」



リンドウ「それで、新型ってのはなにせ新しい技術なうえに、旧型に比べたら『適合条件』が厳しくなる傾向があってなぁ……とにかく絶対数が少ないから新型は珍しいんだよ」

リンドウ「世界で一番の激戦区と言われているこの極東支部でさえ新型は今まで5人しかいなかった」

リンドウ(本当はおれも違うから4人なんですけどねー……)タハハ

リンドウ「と言ってもこの5人という数字でさえすごい数字なんだ。他所の支部じゃ大体が1人か2人、3人いれば『贅沢だ』って言われてるくらいだからな」

美琴「そんなところに急に新型が3人も来たからみんな驚いてたのねー」ナットク

土御門「それより可変式ってことは『コイツ』は変形とかしたりすんのかにゃー?」

リンドウ「あぁ!それこそ新型の特徴だからな」
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:31:47.03 ID:iwhCD/eAO
美琴「でも切り替えスイッチみたいなのも無いし、どうやって変形させるのかしら?」

リンドウ「それは今から俺が実演してやる……と言いたいところなんだが……」

そう言って困ったように入口の方に目をやりながら頭をかくリンドウ。

リンドウ「変形は俺じゃちょっと説明しづらいんで、もう1人呼んでたんだが……まだ来ないんだよ」ボリボリ

リンドウ「仕方がないし俺の神機でm……」

そこまでリンドウが口にしたところで、訓練所の入り口が勢いよく開き1人の少女が転がり込んできた。

その手には巨大な『神機』が握られている。

???「遅くなってすみませんリンドウさん!!!!」

開口一番大声で謝罪する少女。

リンドウ「お…おぉ。遅かったなアネット……」

あまりの勢いにリンドウは若干引きつつも、3人に向き直り少女を紹介する。

リンドウ「こいつはアネット。この支部の『新型』の1人だ。そら、自己紹介しろ」

アネット「は、はい!」
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:32:35.19 ID:iwhCD/eAO
アネット「第二部隊所属、アネット・ケーニッヒです!よろしくお願いします!」

リンドウに促され、少女は口を開く。

土御門(俺と同じ位の歳かにゃー?それにしてもなかなか……)ニヤニヤ

美琴「アンタ鼻の下伸びてるわよ……」ハァ

金髪少女を前にニヤける土御門に、美琴はすかさずツッコミを入れる。

リンドウ「コイツもまだまだ新人みたいなもんだが、一応神機の取り扱いについては一通り理解しているから安心してくれ」

リンドウ「それじゃ、アネットよろしく頼む。まずは神機の変形からだな」

リンドウ「おれは上で見てるからなー」フリフリ

そういってリンドウは扉に向かって歩きだす。

アネット「了解しました!それではみなさんよろしいでしょうか?」



土御門「こちらこそよろしく頼むんだぜい」ガシャッ
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:33:10.95 ID:iwhCD/eAO
アネット「まず、みなさんが今手にしている神機は『剣形態』です」

美琴「確かに剣よね」ブンブン

ステイル「おい!急に振り回すな」サッ

アネット「それじゃあ覚えることの少ない『銃形態』の取り扱いから訓練しましょう」クスクス

美琴とステイルのやり取りを笑いながらもアネットは話を進め、自らの神機を構える。

アネット「まずは剣形態の神機を銃形態に変形させますね」ジャキンッ



美琴「……え?」

何が起きたのかわからなった。

しかし、確かにアネットの手にした神機は姿を変えている。

アネット「これが神機の変形です」ニコッ
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:33:53.41 ID:iwhCD/eAO
美琴「あ、あのー…何をしたのかよくわからなかったんですけど……」ワタシダケ?

土御門「残念なことに同じくなんだにゃー」タハハ

アネット「ですよねー」テヘッ

美琴(わかっててやったんかい!?)ガクッ

土御門(真面目そうに見えて、なかなか茶目っ気がある子なのかにゃー?)ニヤニヤ

アネット「えーと……では気を取り直して、神機を変形させる方法なんですけど」



アネット「とりあえず、頭の中で『銃に変形しろー』って思って下さい!」






美土ス「…………は?」
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:34:56.10 ID:iwhCD/eAO
言っている意味が理解できず、3人とも固まってしまった。

アネット「あれ?どうしたんですかみなさん?」アレレ?

ステイル「……君の言っていることの意味が良くわからないのだが?」

少しイラついた様子でステイルが質問を返す。

アネット「えーと……とりあえず考えてみてもらえませんか?」

ステイル「…………わかった」

ステイル(何を考えているんだこの女は……とりあえず考えれば良いんだろう)ハァ

アネットに言われ、ステイルはしぶしぶ目をつぶり心の中で唱える。



ステイル(『銃形態』に『変形』しろ)



目を開け、再び自らの右手を見てステイルは驚愕した。

ステイル「なっ!?変形…してる……?」

そこにはたしかに銃のような形をした神機が握られていたのだ。
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:36:01.41 ID:iwhCD/eAO
アネット「ほら出来たじゃないですかー」ニコニコ

ステイルはあわてて傍らにいる土御門と美琴の様子をうかがうと、2人とも呆けたような表情でステイルを見ていた。

アネット「ほらほら!あなたたちも試してみてくださーい」

そんな2人にもアネットが声をかける。

ステイルは先程自分の神機に何が起きたのか確認すべく、土御門の持つ神機を凝視する。

土御門(……変形!)





アネットが実演した時程のスピードが無かったことから、今度はステイルの目にもはっきり見えた。

刀身の中心から先端にかけての半分程がスライドし、根元部分に収納される。

同時に、神機のパーツが一瞬はじけ、柄の根元から出た『黒い触手』によって各パーツの配置が入れ替わる。

そして最終的に刀身と配置の入れ替わったパーツ――銃身を縮めたような形をしたパーツだ――が、先程の刀身とは逆に、スライドすることによって本来の長さを取り戻す。

時間にしてわずかに2秒足らずの間に、土御門の神機は確かに『銃形態』への『変形』を完了した。
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:36:42.44 ID:iwhCD/eAO
土御門「すごいんだぜい………」

美琴「わ、私も!」

美琴(えーと、銃形態に変形してっ!)ガシャン

美琴の持つ神機も、土御門の物と同じ動作を経て銃形態に変形する。

美琴「で、出来たぁー!」

よほど嬉しかったのか美琴は大はしゃぎしている。そんな様子を眺めながら、アネットが再び口を開く。

アネット「みなさん無事変形させられたみたいですし、銃形態について説明を始めてもよろしいでしょうか?」

そう言って自らの神機を3人に良く見えるように持ち上げ、構えてみせる。



アネット「基本的に剣形態と同じでこの柄の部分を右手で持ってですね、左手は銃身を支えるように右手より前の部分を握って下さい」

アネット「それで、右手のちょうどこの辺りにトリガーボタンがあるのでこれを……」

ここまで説明したところで、アネットは銃口を誰もいない方に向け引き金を引く。
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:37:29.47 ID:iwhCD/eAO
バシュンバシュン

大きな音と共に炎の塊が続けざまに2発、アネットの銃口から放たれる。

ステイル(……ん?)

放たれた炎の塊を目にし、ステイルは違和感を感じた。炎の魔術を扱うことに特化しているステイルだからこそ気づけた小さな小さな違和感。

アネット「まぁこんな感じになります」



ステイル「今のはどういう仕組みなんだい?純粋な炎とは違う気がしたんだが……」

違和感の正体を確かめるべく質問をしたステイルに対し、アネットは少し驚きながら答える。

アネット「え、えぇそうですね。今撃ったのは正確には炎ではなく、炎の性質を持ったオラクル細胞なので……」

美琴「オラクル細胞を?どういうことかしら?」

アネット「それはですね」ガチャガチャ

神機の銃身パーツから何かを取りだし、手の平に乗せて3人に見せながらアネットは説明を続ける。

アネット「これは『バレット』と呼ばれる物なのですが、要するにこれが『制御用の回路セット』になっています」

アネット「つまり、神機の持つオラクル細胞を、この『バレット』に通すことによって攻撃用に変換しているんですね」
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:38:22.43 ID:iwhCD/eAO
さらにアネットはどこから取り出したのか、同じような『バレット』をいくつか取り出し並べていく。

アネット「『バレット』は『チップ』と呼ばれる部品を使うことによって、攻撃用オラクル細胞に任意の弾道や火力、属性を付加させること可能です」

アネット「神機に一度に装填できるのは2種類だけですが、複数を携行して、状況に応じて入れ替えることによって戦略の幅がうんと広がります。例えば……」

手にした中から1つのバレットを神機に装填する。

アネット「これは射程は短いですが、雷属性の弾丸を広範囲にばらまく拡散型のバレットです」

再びアネットが引き金を引くと、ショットガンのように広範囲に小さな電気の塊が放たれる。
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:39:10.43 ID:iwhCD/eAO
アネット「こんな感じですね」

美琴(確かにこれは純粋な電気って感じではないわねー……)

アネット「バレットは既製品も種類がたくさんありますし、自分でオリジナルの物も作製できますので余裕が出来たら試してみてくださーい」ニコニコ

そう言ってアネットは広げていたバレットをしまい、神機を手に3人に向きなおる。

アネット「銃形態の基本操作はこんな感じです。他にもいくつか特殊な動作もあるんですけど……それはまた別の機会にしましょう!」

アネット「それじゃあ今度は神機を『剣形態』に戻してください!やりかたはさっきと同じで頭で考えるだけですよ」ジャキンッ

明らかに3人より早いスピードで神機を変形させてみせるアネット。

美土ス(変形!)ガシャンッ

3人も同じように神機を再び『剣形態』に変形させる。
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:40:10.36 ID:iwhCD/eAO
アネット「それでは剣形態の基本動作ですが、まずは装甲の展開からです。要は敵の攻撃から身を守るためのガードですね」

アネット「これも変形と同じで、こんな感じで自分の意思に応じて展開します」カシャン

先ほどまで、神機の左右の側面に付いていたゴツい装甲板が現在は、アネット本人を守るかのように正面に展開している。

アネット「あと、装甲には大きく分けて3種類のサイズがあります」

右手を顔の高さに掲げ、指を3本立てた状態で説明を続ける。

アネット「当然大きいものほど防御力が高いのですが、大きい分展開するのに時間がかかってしまうんです。まぁ、実際にはコンマ数秒の話なのですが……」

美琴(命がかかった戦いの中じゃ、そのコンマ数秒が鍵を握ることもある……ってことよね)ウンウン

美琴だけではなく、今まで幾度も死線を潜り抜けてきた2人にも、アネットの言いたい事はしっかり伝わる。

アネット「それじゃあ実際に装甲を展開をさせてみてください」

土御門「よっ」ガシャン

ステイル「フン……」ガシャン

美琴「っしょ」ガシャン
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:40:47.07 ID:iwhCD/eAO
3人はそれぞれ自らの神機の装甲を展開する。

ステイル(たしかにそれぞれ微妙に形状やら大きさが違うようだね……)

土御門「ところでこれってどういう仕組みになってるんだにゃー?」

先ほどから疑問に思っていたことを土御門が質問する。

土御門「頭で考えただけで自由自在に動くって、よく考えたら結構不気味ぜよ……」ハハハ

アネット「それはですねー……」

そこまで口にしてアネットは一度言葉を発するのを止め、一言一言吟味するかのようにゆっくりと説明を始める。

アネット「これがただの武器ではないというのはもうお聞きしていると思います。神機というのは端的に言えば、武器の形をした人工的なアラガミです」




アネット「そして、あなた方が右腕にはめているその『赤い腕輪』、正式名称は『P53アームドインプラント』と言いますが……」

唐突に腕輪の話が出てきたため、土御門は何となく眺めてみる。

土御門(そういや適合試験を受けた時に、神機と腕輪が変な触手でつながったな……)
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/17(木) 00:41:35.50 ID:iwhCD/eAO
アネット「その腕輪と神機を接続することによって、あなたたちは自らの神経信号を神機に伝えることが可能となり、また、同時に神機のオラクル細胞を制御することもできるようになりました」

アネット「つまりは、あなたたちとあなたたちが今手にしている神機は、合わせて1つの体と言っても過言ではない、ってことですね」




ステイル「コイツも体の一部だから考えれば動くのは当然……て訳か」

美琴「不思議なもんねぇ……」ヘー

アネット「納得していただけたでしょうか?」

そう土御門に問いかける。

土御門「あぁ。理解できたんだぜい」ニカッ



アネット「それでは、最後に『捕食』について説明させていただきます」






美琴「捕食?」



『#第5話 リンドウ「さーて、と…さっそく生き抜くために、訓練するか!」』終
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 00:43:58.30 ID:3LNfIR6eo
乙なんだよ!
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/17(木) 00:48:52.10 ID:iwhCD/eAO
読んでいただいて下さったみなさんありがとうございます!

そして何よりもこんなに遅くなってしまって本当にすみませんでしたorz

またもや今回も説明だらけですが……なるべくゲームの設定から外れない様に気をつけて調べてますが、一部独自解釈もありますorz



自分の遅筆のために見て頂いてる方もだいぶ減ってしまったと思いますが、今後もなにとぞよろしくお願いいたしますorz
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 03:01:02.54 ID:9EsGAeFRo
乙乙
遅筆でも構わんぜ、楽しみにしてるから頑張って続けてくれ!
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 16:01:49.69 ID:GdCsavNRo
遅筆でも続いてくなら、その分楽しみが増えると考えとく
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 16:40:06.79 ID:t4reQy1Eo
遅筆でもエタらなければいいさ
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 19:12:58.08 ID:rTJ+AO4do
しかし解説役の新型はフェなんとかさんが来ると思ったが・・・
SSでもやはり空気か
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 00:08:41.12 ID:7eZeiWQfo
フェなんとかさんにはエリック上田の後任についてもらう
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 14:46:30.22 ID:VyrAXkkDO
不器用だから仕方がない。
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/22(火) 15:09:30.12 ID:yXI8mgOAO
フェアプレイさんからはインなんとかさんと同じオーラを感じる

つーかフェブラリーさんが解説だと不器用云々の前にまず誰得wwwwww
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 17:39:51.05 ID:AYWhsg1mo
フエンタウンさんディスるなよ、不器用なりに頑張ってるだろ
キャラ付けのためにしまぱんと逆の事を言ってみたりとか

フェンシングさんのそういうところも評価してやれよ
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 18:24:53.96 ID:eHh8ZV34o
次回作でフェノメノンさんはアネット共々大活躍してくれるって信じてる!
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 22:10:53.25 ID:IIO1HcQKo
フェブリコって誰?
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 08:57:02.20 ID:I68uRv9AO
フェンデックスたんペロペロ
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 06:50:44.61 ID:2v7HM7lAO
まだかな?
早くおれのリッカたんに出番を
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/07(木) 23:16:16.43 ID:T2hXDaJSo
まったく更新無いが作者大丈夫なのか?
生存報告してくれー
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/08(金) 10:20:20.79 ID:NjEWrnlIO
フェンシングさんて誰だろ

アネットさんはよく知っているのだが
297 :>>1です :2011/04/16(土) 12:43:19.52 ID:JeLwgCOAO
ながらく更新できず申し訳ありませんorz

地震でてんやわんやしていましたが親戚を頼りひとまずは九州の方に移って来ました。

メモやら資料なんかも全てなくしてしまいましたが、こちらでの生活が落ち着いたらまた書き始めたいと思います。

なのでhtml化せずにもう少しだけスレを残させて下さい。

本当にすみませんでしたorz
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) :2011/04/16(土) 14:02:35.16 ID:Q1kJ5ojx0
今読み終わったんだが、面白いじゃないの
>>1乙、無事で安心ですよ
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/04/16(土) 14:05:47.07 ID:8nRp1Qgjo
被災してたのか
まずは身の回りのことを優先するんだ
落ち着いたらまた書きに来ればいい

待ってるぜ
300 :>>1です [sage]:2011/04/16(土) 19:46:09.25 ID:JeLwgCOAO
ありがとうございますorz

集めてた禁書の原作もPSPとGEBとGEの設定集も全部無くしてしまいましたので、また頑張って集めたいと思います。

その前にまずは職探しですがww
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/17(日) 12:04:11.21 ID:JX1IoZJ2o
生きてたのか良かった
頑張れよ
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/05/02(月) 01:59:05.85 ID:J5RHq+mAO
とりあえず生存報告
明日仕事の面接行ってきます。
九州が平常運転過ぎてなんだか複雑ナリ……
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/02(月) 10:10:00.68 ID:yFeCFiu2o
まあ離れてるからね
被災地とは差があると思うよ
待ってます
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:27:32.92 ID:hJDCg79AO
第5.5話 フェデリコ「…………」





カレル「貫けッ!」バシュンッ

シュン「雑魚はおとなしく寝てろよ」ザンッ



深々と雪が降る中、廃寺院の一角でアラガミの群れを相手にする4つの人影。

その手には神機が握られている。

フェンリル極東支部保守局第三部隊――通称『第三部隊』は支部長室でのブリーフィング後も、通常通り全員で任務に出ていた。
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:28:20.30 ID:hJDCg79AO
フェデリコ「これなら勝てますね!」

4人は次々と現れる小型のアラガミを排除しながらもターゲットを確実に追い詰めていく。

今回の任務は『鎮魂の廃寺』近辺に出没する『サリエル』の排除だ。

ジーナ「美しく散ってくれないかしら?」

淡々とつぶやきながらも、冷静に敵の弱点を狙撃していく紅一点の『ジーナ・ディキンソン』

カレル「そこだっ!」

同じく旧型遠距離式の神機を扱っているのが、部隊のまとめ役でもある『カレル・シュナイダー』

シュン「遅いぜぇ!」

こちらは旧型だが近接式の神機を扱い、大型のアラガミに対しても果敢に接近戦を挑む『小川シュン』

フェデリコ「これでどうだッ!」

そして第三部隊唯一の新型神機使い『フェデリコ・カルーゾ』
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:37:50.58 ID:hJDCg79AO
カレル「オラへばってんじゃねぇぞ新入り!」

フェデリコ「は、はい!」

現在第三部隊が相手にしているのは『サリエル』と呼ばれるアラガミである。

人間と蝶が融合したような美しくも禍々しい見た目を持つ、『猛毒の燐粉』を撒き散らしながら『宙を舞う』アラガミだ。

シュン「馬鹿野郎!そっち行ったぞ!」

フェデリコ「は、はいぃぃぃぃ!!!」

そのサリエルがフェデリコに向かって一直線に突っ込んできた。

フェデリコ「くっ……」ガッッ

ギリギリの所で装甲を展開させガードするが、続けて、サリエルの頭部の巨大な瞳から放たれた光線により押し切られそうになる。

フェデリコ(ヤバッ……)
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:38:23.82 ID:hJDCg79AO
もう駄目だと思った瞬間、自分の背後からの一筋の光がサリエルの頭部の中心を貫いた。

正確無比に弱点を貫かれ、サリエルの頭部のオラクル細胞が『結合崩壊』を起こす。こんな狙撃をやってのけるのは極東支部でもただ一人だ。

フェデリコ「ジーナさん!」

後ろを振り向くと、そこにはフェデリコが思い描いていたとおりの女性が銃を構えていた。






ジーナ「ウフフ……素敵な華がまた咲いたわぁ」ウットリ

…………氷のような冷たい微笑を浮かべて。

……目がちょっとイってしまってる気もする。





フェデリコ(…………もうヤダこの先輩たち)ガックリ
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:39:08.97 ID:hJDCg79AO
カレル「こんなもんか……報酬はたかが知れてるな」ハァ

シュン「そうだなー。さっさと回収して帰還するか」

ジーナ「あぁ……もっと撃ちたかったわぁ……」

フェデリコ「…………」

結局サリエルはその後5分ともたず、あっという間に撃破された。



フェデリコ(イタリアで神機使いになってすぐに、この極東に配置換えになって早くも数ヶ月)

フェデリコ(最初は有名な新型神機使いの先輩と一緒に戦えると思って喜んでいたけれど……)

フェデリコ(激戦区の極東じゃ自分なんかが活躍できることも無く、ただ漫然と日々を過ごしている)

フェデリコ(別に第三部隊の先輩たちが嫌いな訳ではないんだけれども……)

フェデリコ(そりゃカレル先輩はお金にがめついしシュン先輩はガキっぽいし、おまけに二人ともかなり口が悪いときた)

フェデリコ(かといって残ったジーナさんは完全に『狙撃中毒』だし……)




フェデリコ(でもまぁ……悪い人たちじゃないよね……?)ズーン

フェデリコ(……いまだにたまに名前間違えられるけど……うん)グスッ

…………彼は切実に悩んでいた。


色々と。
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:40:12.63 ID:hJDCg79AO
―――――
―――



フェデリコ「はぁ……」

アナグラへの帰還中――寺院はアナグラから比較的近い位置にあるため今回は装甲車での帰還だ――フェデリコは運転しながら大きなため息をついていた。

シュン「おいおいどうしたよフェデ公?」

カレル「金以外の相談なら乗ってやらないでもないぜ?」ニヤニヤ

シュン「どうせカレルは『有料で』とか言うからやめとけやめとけ」ケラケラ

フェデリコ「……別になんでも無いっす」ハァ

ジーナ「フフッ…あなたまたため息ついているわよ」クスクス

シュン「マジでどうしたよ?悩みがあるなら俺らに相談しろよな」

ジーナ「そうね。一人で考えてるよりかはそっちの方が良いんじゃないかしら?」

ジーナ「それとも私たちのことで悩んでいるのかしら?」フフフ
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:40:48.59 ID:hJDCg79AO
カレル「あぁ?どういう意味だよジーナ?」

ジーナ「アホアホコンビにつきあうのが疲れたってことじゃないかしら」クスクス

カレル「誰だアホだってコラ?」イラッ

カレル「シュンはともかくオレはアホじゃねーよ」

シュン「俺だってアホじゃねぇっつーの!?だいたいそれならジーナのスナイプジャンキーっぷりの方がつきあいきれねぇって」

カレル「確かにそれはいえてるな」ケラケラ

ジーナ「ジャンキーだなんて酷い言い方するのね……私はただ、神機を通してアラガミと『交流』しているだけよ?」

シュン「また言ってるよこの人」ハァ


ジーナ「それに今は私よりフェデリコのことでしょ」

カレル「それもそうだな……それでお前は一体どうしたんだよ?」



フェデリコ「……すんません。本当に何でもないんで気にしないで下さい」
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:42:02.76 ID:hJDCg79AO
気不味い沈黙が車内に流れる。

フェデリコ(やべ……ちょっと生意気だったかな)ビクビク

せっかく先輩たちが心配してくれたのに、失礼だったかな?と思い軽くビビっていると――

シュン「わかった!!!」

――助手席に座っていたシュンが突然大声をあげた。

カレル「ったくいきなり大声あげやがって……なにがわかったってんだ?」

シュン「フェデ公の悩みだよ悩み!」ニヤニヤ

ジーナ「あら?彼の悩みは一体何なのかしら?」




シュン「お前同期に先をこされたって焦ってんだろ?」ケラケラ

フェデリコ「なっ!?」
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:42:29.48 ID:hJDCg79AO
彼の色々な悩みの内一番新しいもの。






それは、今朝のブリーフィングで紹介された『3人の新型』……正確にはその『教育係』について。



最初は突然に後輩ができたことを密かに喜んでいたのだが、その教育係に同期の神機使いのアネットが入るという話を聞いてしまい、そんな浮かれた気分は吹っ飛んでしまった。

『フェデリコ・カルーゾ』と『アネット・ケーニッヒ』は支部こそ違えどほぼ同時期に新型神機使いとしてフェンリルに入隊し、そして二人は同じ日に極東支部に配置換えになった。

同期として、良き友人として、そしてライバルとして……励ましあいながらもこの数カ月切磋琢磨してきた。

戦闘に対する意見の食い違いや得手不得手こそあれど、お互いに相手に負けているつもりはなかった。

けれど今朝の一件で『上層部はフェデリコよりアネットを評価をする』と言われた気がした。

悔しくないと言えばもちろん嘘になる。

むしろ今日一日中そのことが気になり、ミッション中も注意散漫だったくらいだ。



フェデリコ「……まぁ、そうですね」
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:43:05.30 ID:hJDCg79AO
ジーナ「あら?アネットがどうかしたのかしら?」

シュン「リンドウが例の新人3人組の教育係に手伝いが欲しいつってアネットを選んだんだよ」

ジーナ「そう。それで第二部隊は今日は3人でミッションに出てたのね」ウンウン

シュン「いやそこかよ……」オイオイ

カレル「……それで?」

シュン「あぁ、それでコイツは自分よりアネットのほうが評価されてるって思って落ち込んでる訳だよ」

ジーナ「あら?かわいい悩みじゃない」クスクス

フェデリコ「……からかわないで下さいよジーナさん」ハァ

フェデリコ「まぁ、ちょっとショックだったのは本当なんですけど」

ジーナ「でもあの3人は他の支部から配置換えで来たあなたたちと違って、神機をさわるのも初めてなんでしょ?」

ジーナ「あなた不器用だからアネットに比べて神機の変形とかにちょっと時間かかるじゃない?」

フェデリコ「う゛……」
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:43:40.09 ID:hJDCg79AO
シュン「そうだぜフェデ公!何も総合的なお前の評価が下って決まった訳じゃねぇんだし気にすんなよ」ケラケラ

ジーナ「それにそんな言ってたら私たちは誰も後輩の教育係なんてしたことないわよ?」クスクス

フェデリコ「でも……」

カレル「チッ……下らねぇな」

フェデリコ「えっ?」

カレル「下らないって言ってんだよ馬鹿野郎」ゲシッ

フェデリコ「ちょっ!?運転してるんだから座席後ろから蹴らないで下さいよ!」

カレル「あぁっ!?」イラッ

フェデリコ「」ビクッ

カレル「新入りがそんなこと気にすんじゃねぇ。お前はただ与えられた任務で、目の前のアラガミを喰らっときゃ良いんだよ」

カレル「それにな、その教育係の話なら今朝俺とタツミに話があったんだよ」

フェデリコ「えっ?」

カレル「リンドウの野郎が『この腕じゃ説明しにくいことがあるからアネットかフェデリコのどちらかを貸してくれ』ってな」

シュン「そうなのか?」
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:44:29.41 ID:hJDCg79AO
カレル「あぁ。それで俺がその話を蹴ったからアネットが選ばれたんだろ」

フェデリコ「……そうだったんですか」

ジーナ「なんでアナタは蹴ったのかしら?」クスクス

カレル「あぁ!?そりゃ……コイツはウチの貴重な人員だしいないと困るからだよ」



フェデリコ「!?」ジーン

フェデリコ「せ、先輩……」ウルウル

フェデリコ「俺……嬉しいっす。今まで先輩のこと金に汚いし口も悪いし性格悪い人だと思ってたんすけど……」

カレル「」イラッ

シュン「それであってるよ」

ジーナ「そうね。そのとおりよ」

カレル「」イライラッ
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:45:48.73 ID:hJDCg79AO
フェデリコ「でも本当はそんな風に思っててくれたんですね!俺のこと第三部隊の一人としてちゃんと認めてくれてただなんて……」グスッ

カレル「……良いから前見て運転しろよ」

カレル(……やべぇ)

カレル(『主に装甲車の運転手として意味だけどなぁ!』なんて今さらオチをつけられる空気じゃなくなっちまった……)

フェデリコ「はいっ!先輩方、これからもよろしくお願いします!」

ジーナ「こちらこそよろしくね」フフッ

シュン「よかったなぁフェデ公!カレルがこんなこと言うなんて珍しいぜぇ?」バシバシ

フェデリコ「ちょっ痛いですって!」ニコニコ

カレル(……まぁ良いか)ハァ

シュン「んな言いながら顔ニヤけてんぜ?」ケラケラ



シュン「さ、アナグラまでとっとと帰ろうぜ『フェデイコ』!」

ジーナ「えっ」

カレル「えっ」

フェデリコ「えっ」

シュン「えっ」

フェデリコ「えっ」








フェデリコ「……いい加減名前ぐらい覚えてくださいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ガクッ



『第5.5話 フェデリコ「…………」』終
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 08:49:42.16 ID:hJDCg79AO
本日はこれだけです。
少なくて申し訳ないですorz

なんかあまりにも不憫だったのでリハビリがてらフェスティバル君の話を書いてみましたwwwwww
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 10:46:09.44 ID:0+smZeBho

地味だけど役に立ってくれるよねフェラーリ君
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 14:23:55.32 ID:UJiET34k0
不憫だなあフューリー君
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/08(日) 14:37:45.28 ID:XQ8h7/uLo
カレルとシュンってリンドウ呼び捨てだったっけ?
ともあれ乙!
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/05/08(日) 17:01:20.13 ID:hJDCg79AO
>>320
はっきりと記憶になく調べようも無かったので、とりあえずイメージ優先で呼び捨てにしました。


まぁアホアホコンビですし……
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/27(金) 01:13:06.00 ID:HOvIzZBAO
いい俺得SSスレを見つけた
リンドウさん復帰済みってことはシオちゃんは月か

メインメンバー以外のゴッドイーターはカノン様と嘆きの平原ジーナさん位しか連れてかないから顔を思い出せないぜ…
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/27(金) 01:13:36.36 ID:HOvIzZBAO
いい俺得SSスレを見つけた
リンドウさん復帰済みってことはシオちゃんは月か

メインメンバー以外のゴッドイーターはカノン様と嘆きの平原ジーナさん位しか連れてかないから顔を思い出せないぜ…
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/27(金) 01:14:51.47 ID:HOvIzZBAO
失礼二重投稿だ
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/28(土) 03:13:04.50 ID:vtdeq1AMo
なんと言う俺得スレ
期待
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/11(土) 22:57:53.79 ID:K8qdu3wAO
お久しぶりです>>1です。
更新できなくて申し訳ないです。なんとか生きてはいますので生存報告を……orz
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 23:37:23.75 ID:E8qRv1yXo
生存報告乙
今どの程度進んでるの?
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/14(火) 01:18:00.80 ID:Gy4XysKAO
>>327
誠に申し訳ないのですが、日々の生活に精一杯でほとんど書きため等は出来ていません。

叩かれて当然だとは思います。ホントにすみませんorz
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 16:48:28.57 ID:aq/gc6ks0
カレルとシュンはリンドウのことさん付けしてるよ、主人公へのメールでわかる
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/08/11(木) 12:55:07.33 ID:nns/XfSz0
続きが読みたいぜ
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/08/16(火) 17:24:26.75 ID:aXqhVkwG0
続き待ってる間にミッション1からチャレンジまですべてクリアしたわ
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/15(木) 14:30:25.43 ID:L17IQbgNo
GE2来たな
九州は暑くて大変だろうが頑張ってな
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