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魔法使い「カードリーダー……?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/16(水) 21:26:38.94 ID:0aKyUyA0
家庭の事情でVIP製作を断念しました>>1 です。
鋭意製作していきますので、宜しくです。

前々スレ
http://live28.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1275834457/l50

前スレ
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1276523878/
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:50:37.74 ID:q5xjaCUo
おk、待ってる
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 22:31:51.33 ID:sTYqRkSO
支援
待ってる
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 22:44:00.20 ID:.um.h2o0
sien
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 22:55:39.74 ID:MpaOW3Y0
\
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:23:44.96 ID:yspLTNEo
期待
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/17(木) 01:38:31.26 ID:AktlECA0
支援
無理はすんなよ
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 07:44:09.16 ID:Cs4dSewo
こっちきたか
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/17(木) 13:09:39.96 ID:OzurZiU0
本人来るのかな?
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/17(木) 18:38:37.61 ID:aK0z7bUo
こっちにあったと気付かずVIPにスレ立てしてしまった。
すまない。

まとめ
ttp://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/maho_cardreader.html
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/17(木) 21:39:08.62 ID:OzurZiU0
ほっしゅ   する必要はないのはわかってるけど、みてるよって意味で。
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/18(金) 21:02:00.04 ID:RdtvoNs0
あれ
ここでいいんだよな?
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/18(金) 22:32:11.16 ID:snn0CsDO
まだかなー
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 04:29:14.46 ID:y2St04oo
しばらく無理って言ってたしな
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 22:00:22.86 ID:zGNqToDO
こういうファンタジー系のSSのまとめサイトってあるのかな?
探したけど出て来ない…
知ってる人いたら教えて欲しいです
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 11:03:45.02 ID:zKtPAsE0
今読んできた支援
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 17:03:15.22 ID:xY/IIIDO
>>15
7×(ななばつ)さんに色々まとめられてる
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 19:07:22.82 ID:HpcKSIDO
>>17
ありがとう!
見に行ってみる
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/21(月) 01:01:13.11 ID:EDVlvIDO
飛んできました。
乙です。
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/21(月) 17:05:58.52 ID:2R00cASO
ほっしゅ
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/21(月) 21:08:59.96 ID:m8ni.yM0
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/21(月) 21:28:08.17 ID:Vy13Mf20
ここは保守の必要無いぜ
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/21(月) 21:49:46.36 ID:HIZBpQAO
もう何回そのやりとり見てきたことか
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/21(月) 22:17:00.89 ID:DXaiIgDO
そして「あ、いいんだ」とみたいな感じでみんな素直に保守しなくなって、異常に殺伐となったスレも何回見たことか
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 01:00:49.14 ID:pUwMf.DO
>>11みたいに「見てるよ」って意味なのかも知れんけどね
でも保守ばかりでスレ消費するのもアレだし難しいところ
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 01:36:51.03 ID:LkDvjs60
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/22(火) 07:41:01.93 ID:UH0qD.DO
さて、テカテカしながら待つか
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 10:30:39.81 ID:HM04GIDO
マターリまつか
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 12:45:36.49 ID:7FWzdsAO
まだかなまだかな
土日とかかな
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 13:45:52.39 ID:Zz7mVADO
あんまり期待しないほうがいいぞ
来なかった時、落胆しないようにな
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 18:55:11.74 ID:p4b8OAo0
俺は待つぜ
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 20:19:03.42 ID:iB5iXXY0
待ってんぜ
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 21:29:48.58 ID:9EPplcAO
待ち針
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/22(火) 22:16:40.99 ID:6IbpocSO
俺はここの>>1なら帰ってくると信じてる
35 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/22(火) 23:24:21.23 ID:.5oc5mM0
父より

ハハキトク
スグカエレ

……実際、帰れも何も、私は実家に居るわけですし
母も命の危険がっ!! って訳でもなく、普通に元気です

かわりに俺のライフがもうゼロになり始め…… 失礼しました

保守、また、移動したのに来て頂き、誠に有難う御座います<(_ _)>
現在、家の細かな作業と書き溜めを平行して行ってますので、
もう少々時間がかかります。 が、待って頂けたら…… フガイナクテゴメンデスorz

また、7×さんもまとめて頂き、本当に有難う御座います!
確認したら、自分の過去作品が幾つかあったり…… 本当に感謝ですorz
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 23:37:41.37 ID:LtoxJEDO
>>35

気長に待ってるよー
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 23:37:39.89 ID:4B3zs/so
待つぜ!
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/23(水) 00:03:01.61 ID:OFfDcYAO
携帯ですみませんm(_ _)m
飛んできました 乙です
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/23(水) 00:20:03.72 ID:91CyGys0
大変そうですね。俺もちょうど似たような状況なので、共感できる気がする。
お母さん、大事にしてね。
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/23(水) 00:38:59.23 ID:ehLbkESO
待ってた

待ってた

前に書いたのって何?
wktkしてる間にみたいのだが
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/23(水) 00:57:23.75 ID:ym3LSMDO
家庭を大事に

乙です。
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/23(水) 02:14:33.70 ID:VXRm.xM0
捕手
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/23(水) 07:05:26.08 ID:2SO2vEI0
>>35
乙です
待ってます
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/23(水) 07:23:31.22 ID:2WwS4oAO
信じていいのか?待つぞ?待っちゃうぞ?
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/23(水) 08:34:33.99 ID:OB6sM2SO
>>35
ゆっくりでいいんだぜ
いつまでも待つんだぜ
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/23(水) 13:07:59.52 ID:MGXO6QDO
待ってた甲斐があったってなもんだ
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/23(水) 17:18:04.73 ID:hgKz84Y0
ほしゅ
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/23(水) 21:03:07.38 ID:JetdVdwo
>>35
ここではレスが一はvipでのレス50個以上だと思って欲しい
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/23(水) 21:17:47.42 ID:zPe9SeI0
ゆっくりまってるよ

規制中(と言うかプロバが永久規制になるっぽい)だからこっちの方がありがたい
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 08:05:59.17 ID:X4VjScDO
遅いなぁ………
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 08:09:44.69 ID:HCGDBoSO
ゆっくり待とうぜ
>>1はきっと帰ってくる
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 08:10:20.84 ID:4lQUcG6o
そういえばここは規制関係ないのか
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 10:48:54.59 ID:3a7AsYoo
ゆっくりまったり待ってます
54 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 12:29:02.29 ID:AVWLZvY0
待って頂き、誠に有難う御座います orz
今日は色々あって家に居ますので、チョクチョク投下できそうですよ

>>40 村娘「あなたはどちら様ですか?」 で検索して頂いたりとか……
他は見るも耐えないものだったり、エロ入れてたりしてます……
55 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 12:35:26.80 ID:AVWLZvY0
〜〜〜〜〜 一ヶ月後 〜〜〜〜〜

………

付人2「………行くぞ…」

騎士「……こ…い…」

………

付人2「はやぶさぁ!」フォンッ

騎士「……流水っ…」ギィンッ

付人2「…っ、真空斬り」ゴォッ!

騎士「…霞……」ヒュンッ

付人2「なっ……!」

騎士「疾風……突き…」トンッ

付人2「あ……」

騎士「……私の…勝ち…」

付人2「……あぁ、俺の負けだな」
56 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 12:44:32.28 ID:AVWLZvY0
付人「信じられねぇな、このガキンチョが」

騎士「……えっへん…」

付人2「今まで剣技を知らずに戦っていたからな。 こうもなるだろう」

付人「しかし、たかが技を覚えただけで、あれから1ヶ月だぞ?」

付人2「お前はそれだから戦士止まりなんだよ、体術は魔法並に使える」

騎士「……私…強くなったのか?」

付人2「あぁ、俺が保障する。 お前は強い」

騎士「……えっへん…♪」
57 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 12:52:30.39 ID:AVWLZvY0
付人「さて、俺らは仕事だな」

付人2「あぁ、騎士。 訓練は怠るなよ」

騎士「もちろん……」

付人「じゃあな、ガキンチョ〜」

騎士「……じゃあ…」

………

騎士「……隼の型、100回から…」
58 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 13:01:21.28 ID:AVWLZvY0
僧侶「えぇと、お洗濯して… あ、そろそろお昼の準備…」

少女「ふぁ〜…… お〜、働くね〜♪」

僧侶「少女さん、今お目覚めですか?」

少女「うん、ちょ〜っと夜更かししちゃってね〜」

僧侶「もう、夜更かしするくらいでしたら、その分早く起きればいいじゃないですか?」

少女「いや〜、アレは夜じゃないと出来ないからね〜」

僧侶「何をしてるんですか、もう……」

少女「ふむ、やっぱり『まほうちゃんの冒険』初回特典の要望は人形か… 職人さんに頼んで…」ブツブツ

僧侶「本当に、何をなさっているんですか……」
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 13:02:49.75 ID:X4VjScDO
キターーー(゚∀゚)----!!!!
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 13:04:32.49 ID:6W37xUDO
待っててヨカッタ
61 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 13:09:40.94 ID:AVWLZvY0
代魔「それはそっち! その件は彼に託したから大丈夫なはずだよ!」

………

代魔「ふぅ、一息入れようか……」

………

代魔「……カードリーダー、セット」

ピピッ―――【spell-drive ランプの炎】

シュボッ

代魔「………はぁ〜… 変わらないや」

「代魔さーんっ! ちょっとこっちお願い出来ますかー!?」

代魔「はいっ! すぐ行くよ!!」

シュボォ…… ボシュッ
62 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 13:17:15.79 ID:AVWLZvY0
少女「という事で、冒険しよ♪」

………

代魔「いえ、何が『ということ』なのかわかりませんよ」

少女「だって〜、この一カ月何をしてた?」

騎士「……剣術の訓練…」

僧侶「ええと、戦術の理解と…… 掃除、炊事、洗濯…」

代魔「リスト整理、荷の移動、商品の登録に流通の整備、新しい顧客の開拓……」

少女「ほらっ! 冒険の『ぼ』の字もないじゃないっ!」

代魔「そういう少女さんは、何をしていたのですか?」

少女「う〜ん、ゴロゴロしたり、グルグル回ったり、お風呂に乱入したり」

代魔「ただ自分で暇にしているだけじゃないですか…… 仕事を手伝うとかしてくれれば…」

少女「ところで冒険を『ぼうけん♪』にしたら凄く人気が出ると思わない!?」

代魔「知りませんよ、馬鹿なことを言わないで下さい」
63 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 13:25:17.67 ID:AVWLZvY0
少女「退屈なの〜、つまらないの〜っ!」

代魔「貴女は子供ですか、まったく……」

僧侶「でしたら少女さん、私の手伝いをして頂いても…?」

少女「ごめん、気持ちは嬉しいけど私は家事に喜びを見出せないの……」

騎士「……家事ができないのか?」

少女「いや、出来ない訳じゃないけど〜……」

代魔「貴女は、あの時の消炭を料理と言い張るつもりですか?」

ガチャッ

商父「……代魔君… ここに居たか…」

代魔「はい、商父様。 現在休憩中ですが、なにか問題が起こりましたか?」

商父「……あぁ、私もいつ来るかと思っていたが… 本当に来てしまったよ…」

少女「ちょっとパパ、なんか真面目だね」

商父「……代魔君。 城から呼び出しだ」
64 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 13:33:04.47 ID:AVWLZvY0
〜〜〜〜〜 夜 〜〜〜〜〜

代魔「……ということで、ボクはここから去ることになりました」

老爺「そうか」

代魔「もう少し何か言うことは……?」

老爺「私の望んだものはもう見たからな」

代魔「望んだものって、これのことですか? カードリーダー、セット」

ピピッ―――【spell-drive fire ball】

代魔「………っ!」

ピピッ―――【up-grade flying sparks】

バシュウゥゥッ ゴゥッ!

老爺「あぁ、それだ」

代魔「こんなの、ただ炎の移動速度が上昇しただけですよ」

老爺「しかし、変化はしているだろう?」

代魔「まぁ…… そうですが…」
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 14:30:21.87 ID:dj153Mgo
wktk
66 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 14:46:39.74 ID:AVWLZvY0
老爺「なんだ、不満か」

代魔「当たり前ですよ、もっと進化する物だとばかり……」

老爺「なら訓練しろ、もっと頭を使え、知識を取り入れろ、それを明確に思い出せ」

代魔「……ったく、もっと親切に教えてくれても、バチは当たりませんよ?」

老爺「もう私の研究は終わったのだ。 貴様の話に付き合ってるだけ有り難いと思え」

代魔「はぁ…… ところで、例の物はどうですか?」

老爺「さぁな」

代魔「さあって……」

老爺「安心しろ、貴様の考えた物は面白い…… いずれ作るさ」

代魔「そうですか、それなら安心です」

老爺「私の寿命が先か、完成が先か…… ただそれだけだ」

代魔「完成させて下さいね? 貴方みたいな奇人に支援しているんですから」
67 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 14:50:55.83 ID:AVWLZvY0
………

代魔「さて、それではお願いしますね」

老爺「わかった…… 完成次第、商連とやらに渡せばいいのだな?」

代魔「はい」


………

代魔「それでは、さようなら」

老爺「じゃあな」

代魔「……まったく、感慨も何もありませんね」

老爺「ならそれだけの情報を持って来い」

代魔「……やはり変人ですね」

老爺「変人で十分だ、じゃあな」

代魔「はい、では」
68 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 14:57:00.97 ID:AVWLZvY0
〜〜〜〜〜 代魔の家(隣国) 〜〜〜〜〜

代魔「……よしっ、荷は出来た。 後は…… 母さんにお土産かな?」

ガチャッ

少女「お〜、準備してるのかい〜?」

代魔「少女さん、夜分に異性の家へ来てはいけませんよ」

少女「まぁまぁ、気にしないの♪」

代魔「……はぁー、本当は気にしなければならないのですが、ね」

少女「そうそう♪ 気を入れすぎると若ハゲに……」

代魔「……最近では、少し生えてきてますよ…」

少女「……ごめん…」

代魔「いっそのこと茶化してくれた方がよかったですよ……」
69 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 15:06:58.24 ID:AVWLZvY0
少女「でも、お城から呼び出しか〜。 大変だねぇ」

代魔「まぁ、いつかこの日が来ると思っておりましたから」

少女「寧ろ、よく今まで呼ばれなかったものだよ〜」

代魔「魔法の使えない魔法使い…… しかもどこかのPTに所属している

   そんな厄介者を、PT解散までさせて連れてくる人はおりませんよ」

少女「ふむ、確かに書類だけ見ればそうだね」

代魔「どちらかというと、城に連れてきて何をさせる気なのか、と思いますよ」

少女「う〜ん、その籠手を見られてたんだったら、もうわかるけどね」

………

代魔「御嬢様、今まで有難う御座いました」

少女「やめてよ、そんな今生の別れみたいなの…」
70 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 15:20:09.82 ID:AVWLZvY0
………

少女「ねぇ、魔法くん」

代魔「なんでしょうか?」

少女「……一緒に逃げないかな?」

代魔「何を言っているんですか……」

少女「僧侶ちゃんも、騎士ちゃんも連れてさ、一緒に遠くへ旅に出て……」

代魔「少女さん、あの国にはボクの母親が居ます」

少女「……うん…」

代魔「そして、もしそのような事をすれば、この商連も危なくなります」

少女「……うん… ごめん」

代魔「……ただ、御気持ちは、とても嬉しいですよ」

少女「………」

代魔「だから、有難う御座いました。 ボクにはついてこないで下さいね」

少女「………」
71 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 15:30:21.76 ID:AVWLZvY0
〜〜〜〜〜 翌日 〜〜〜〜〜

代魔「商父様、今まで誠に有難う御座いました」

商父「……体に気をつけてな」

騎士「まほー、一人でだいじょうぶ?」

代魔「大丈夫ですよ、なんてったって『少女と愉快な仲間達』のメンバーなんですよ?」

少女「まったく、だったら私達も連れてけ〜」

代魔「ボクが呼ばれたのですから、ボク一人で行きますよ」

「代魔さん…… 帰ってきてくださいね」
「来たら酒飲みましょう! 必ず来てくださいね!!」
「代魔さん… 俺、そこのベンチで待ってますから……」

代魔「それでは、失礼します」

少女「うん、行ってらっしゃい」

代魔「はい、では……」
72 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 15:37:33.55 ID:AVWLZvY0
………

「代魔さん……」
「……言うな…」
「ホイホイついてこなかったか……」

少女「……ッ…」ギリッ

騎士「……しょーじょ、こわい…」

少女「…ぁ……っと! ご、ゴメンゴメンっ!」

騎士「なんか、嫌なことがあったのか?」

少女「いや〜、だって私の玩具が少〜し離れちゃうからさ〜♪」

騎士「……ところで、しょーじょ」

少女「ん、なにかな〜?」

騎士「……そーりょは?」

少女「………あれ?」
73 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 15:45:31.44 ID:AVWLZvY0
――――― 国への道 ―――――

代魔「……この道を通るのは、半年ぶりかな?」

………

代魔「あの時は、母さんに全部伝えたんだっけな。 驚いてたな……」

………

代魔「でも、しっかりした仕事についたって、結局喜んでくれたな」

僧侶「そうだったんですか」

代魔「あぁ、なんだかんだで良いトコで働けて良かったって……」

僧侶「ふふっ、代魔さんって、お母さんに頭が上がらないんですね♪」

代魔「……どうしてここに居るんですか?」

僧侶「さぁ、どうしてでしょう」

代魔「……商連にお戻りください」

僧侶「嫌です」

………
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 15:53:25.45 ID:xaica0Io
おう、おかえり、待ってたぜ!
める欄が気になるが
75 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 15:56:20.83 ID:AVWLZvY0
代魔「……貴女はわかっていない、これは冒険なんかじゃないんです」

僧侶「……わかっています」

代魔「解ってない、ボクはこれから城に向かうんです」

僧侶「わかっています」

代魔「そこに、貴女みたいなルイダの酒場に所属する人が付き添う、その意味がどういうことかっ!!」

僧侶「魔法さんは、勇者パーティ員になるのでしょう?」

代魔「……おそらくは」

僧侶「そして、そこに行けば私は『勇者パーティ』の一員になってしまうかも…… ですね?」

代魔「そうですよ! 現在、魔王討伐に行って、全員が帰ってこないあの勇者パーティですよ!!」

僧侶「……わかっていますよ」

代魔「わかってないっ! ボクは死にに行くんだよ!」

僧侶「それでも、私は付いていきたいと思います」
76 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 16:10:02.64 ID:AVWLZvY0
代魔「……くそっ、とにかく無理矢理でも帰ってもらい」

僧侶「魔法さん、私が前に話した事。 憶えていますか?」

代魔「もちろん、村を山賊に襲われたことや…」

僧侶「そっちじゃありません」

代魔「なら、なんですか? とにかくもう帰って下さい」

僧侶「私は、もう覚悟しています。 ですから、もっと頼って下さいって」

代魔「……それは、今回では意味が違いますよ」

僧侶「違いませんよ、だって魔法さんは、私のかけがいのない『仲間』ですから」

代魔「ここには、少女さんも居ませんし、騎士さんも居ません」

僧侶「それが、貴方一人を見捨てて良いという理由にはなりませんよね?」

………

代魔「……本気かよ…?」

僧侶「本気です、観念してください」
77 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 16:17:10.02 ID:AVWLZvY0
代魔「……お願いですから、帰ってください…」

僧侶「何故ですか?」

代魔「ボクはどうなったって構いません。 でも貴女達だけは、死んで欲しくない」

僧侶「魔法さん、同じ言葉を返させてもらいます」

代魔「……どういう意味ですか」

僧侶「私だって、少女さんも、騎士ちゃんも、貴方にも無事でいてほしいんです」

代魔「………」

僧侶「ですから、お願いします」

代魔「……言っても聞かないんですね」

僧侶「はい」

代魔「普通の生活に、戻ってこれないんですよ?」

僧侶「私には、戻る場所がありません。 在るなら『少女と愉快な仲間達』がそうです」

代魔「………」

僧侶「ですから、みんなで生き残るために、私も連れて行ってください」

代魔「…………………はぁ……わかりましたよ…」
78 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 16:29:04.10 ID:AVWLZvY0
―――――翌日 西大陸・王国 ―――――

僧侶「ここが、魔法さんの故郷ですか」

代魔「そうですが…… なんで夜中に行動するのがバレたんですか…?」

僧侶「私に駆け引きを教えてくれた方を誰だと思っているのですか」

代魔「そうですね、ボクでしたね……」

僧侶「あんなことをしては駄目ですよ?」

代魔「ここまで来てしまっては、もうしませんよ… まったく」

僧侶「それで、これからどうするのですか?」

代魔「ひとまず、城に行くのは昼ですので、ボクの実家へご案内しますよ」

僧侶「はい」
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 16:30:12.51 ID:HCGDBoSO
おかうぇり
80 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 16:40:10.83 ID:AVWLZvY0
〜〜〜〜〜 魔法使いの家 〜〜〜〜〜

………

母「さて、あの子のことだからそろそろかねぇ」

ガチャッ

代魔「ただいま、母さん」

母「ちょうど来たわね、おかえり」

僧侶「し、失礼…します」

母「あら、あんたやるわね! お嫁さんかい!?」

代魔「何言ってるの、母さん」

母「あら? 違うって言うの?」
81 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 16:50:55.81 ID:AVWLZvY0
代魔「そうだよ、この人はただのパーティだよ」

僧侶「はい、僧侶と申します」

母「……ふ〜ん?」

僧侶「……?」

代魔「どうしたの、母さん?」

母「……自覚無し、かな…」ボソッ

僧侶「は、はぁ… なんでしょうか?」

母「とにかく上がった上がった! ご飯まだなんでしょ?」

代魔「うん、あとこれ御土産」

母「よし、後は… 食べながら話でも聞かせてもらうからね?」

代魔「わかってるよ」
82 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 17:03:33.18 ID:AVWLZvY0
………

母「へぇ〜、商人になったと思ったらあんた、何やってんの」

代魔「まぁ、御嬢様の道楽に巻き込まれたというか、何と言うか……」

母「でも、あんただって楽しんでたんだろ?」

代魔「……うん、そうだね」

母「それに、こんな可愛い友達が出来たんだから、感謝するべきだよ」

僧侶「あ、ありがとうございます…」

母「ん、そういえば、話に出てた他の子は?」

代魔「ん、御嬢様と騎士さんのこと?」

母「あぁ、その二人はどうしたんだい?」

代魔「御嬢様は商連幹部の娘、騎士さんは東国の6番隊長だよ」

母「そういやあんた、なんで帰ってきたんだい?」

代魔「城に呼び出されたんだよ」

母「……あぁ、そうかい」
83 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 17:11:32.39 ID:AVWLZvY0
代魔「うん、そろそろ時間だから、行ってきます」

母「……魔法使い」

代魔「ん、なに?」

母「あんたは男の子だ、そして、この子は女の子…… わかるかい?」

代魔「大丈夫、命懸けで守るよ」

母「やっぱりか…… それじゃダメだよ」

代魔「はぁ? 何で?」

母「そりゃ、そこでふくれっ面になってる子に聞いてみな?」

代魔「はぁ?」

僧侶「……魔法さん、それで私が喜ぶと思いますか?」

代魔「え?」
84 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 17:16:32.19 ID:AVWLZvY0
僧侶「私は、みんなと一緒に生きて帰りたいんですよ? 魔法さんが死んじゃったらダメです」

代魔「……ならどうしろと?」

僧侶「私も、貴方を守ります。 ですから、貴方も私を守って下さい」

代魔「………」

僧侶「お願いします」

代魔「……はぁ、わかった。 ボクは命懸けで生き残り、そして守るよ」

僧侶「はい、ありがとうございます♪」

母(……なるほど、天然コンビなのかい)
85 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 17:23:20.54 ID:AVWLZvY0
母「さて、準備が出来てるならさっさと行った行った!」

代魔「母さん…… もう少し感傷に浸るとか…」

母「あんたは生き残るって言うんなら、いつかここに帰ってくるんだろ?」

代魔「それは、わからな」

母「帰ってきなさい、以上!!」

代魔「……はい、わかったよ」

母「僧侶ちゃん、コイツのこと頼むね」

僧侶「はいっ、任せてくださいっ!」

母「あぁ〜、やっぱり出来が違うと返事も違うんだね」

代魔「何を言ってるんだか…… それじゃ、いってきます」

母「はいはい、行ってらっしゃい」
86 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 17:30:12.90 ID:AVWLZvY0
―――――城門前―――――

僧侶「大きいですね……」

代魔「まぁ、こっちの大陸の国だしね。 失礼します」

衛兵「どちら様でしょうか?」

代魔「この国の王に謁見を許されました、魔法使いです」

衛兵「え」

………

僧侶「どう、致しましたか?」

衛兵「あ、あぁ! で、でしたら真っ直ぐ行って、階段を登って行って下さい!」

代魔「はい、有難う御座います。 それでは……」

………

衛兵2「……今のって、行方不明の、例の『魔法使い』か……?」

衛兵「……王に呼ばれる、彼女付きか…」

衛兵2「……OTL」
87 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 17:38:39.80 ID:AVWLZvY0
〜〜〜〜〜 謁見室 〜〜〜〜〜

代魔「……失礼致します」

王「おぉ、魔法使い。 よく来た」

代魔「ありがたきお言葉に御座います」

王「ふむ」

占い師「……っ…!!!」

王「…この男は、どうだ?」

占い師「…これは、今までの勇者と比べられません…!! この者は勇者と成る者……!」

王「ふむ、魔法使いよ」

代魔「…はっ」

王「今日より勇者を名乗れ。 そなたにはその資格がある」

代魔「……有り難き幸せ」

王「では、勇者として、魔王討伐を頼む」

代魔「はっ、解りました」

王「詳しい話は大臣に聞け。 ではな」
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 17:38:53.83 ID:4lQUcG6o
なんだなんだ・・・衛兵のこの反応はなんなんだっ
89 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 17:51:16.54 ID:AVWLZvY0
代魔「………」

僧侶「…ゆ、勇者様…ですか…?」

代魔「……まさかと思いましたが… そうらしいですね」

僧侶「す、凄いです…っ!!」

代魔「いえ、ただの茶番ですよ…… 勇者なんて名前だけです」

僧侶「……いえ、魔法さんは凄い人だって思います」

代魔「自分のことは自分が一番解ってますよ、そんな」

僧侶「私がそう思うんです、ですから、魔法さんもそれを信じてもらえませんか?」

代魔「………」

僧侶「………」

代魔「……解りましたよ、仲間の言うことは信用しなければいけませんからね」

僧侶「……はい♪」

衛兵「………O TL」
90 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 17:59:49.64 ID:AVWLZvY0
〜〜〜〜〜 大臣室 〜〜〜〜〜

大臣「久しいな、魔法使い君… いや、勇者様とお呼びすべきか?」

代魔「いえ、そんな気を使わないで下さい。 お久しぶりです、大臣さん」

僧侶「お、御知り合いですか…?」

代魔「ええ、ボクがこの城で働こうとした時、色々と良くしてくれた方です」

僧侶「ええと、魔法さんは確か、ルイダの酒場に……」

大臣「まったく、本当なら私の下で働いてもらうはずだったんだがな」

代魔「え? そうだったんですか?」

大臣「あの日、魔法使いが二組来る予定でな… 考えれば君を向こうに遣る訳が…」ブツブツッ

僧侶「あの〜、大臣さん…?」

大臣「っと、失礼したね。 まず君達はこの城の警備をして貰う」

代魔「あの、ボクが言うのも何ですが、勇者がそんなことをしてて良いのですか?」

大臣「……君は、向こうの大陸で、守備隊に参加したらしいな」

代魔「……こちらにも、軍団が出来上がりつつある。と?」

大臣「察しが良くて助かるよ、そうだ」
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 18:05:08.93 ID:I7.I3EDO
おっオヒサー。
紫煙
92 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 18:12:30.25 ID:AVWLZvY0
代魔「しかし、魔物も動きが活発になってきましたね」

大臣「全くだ、大陸を越えて攻めに来るのだからな」

僧侶「えっ? この大陸には、魔物が居ないのですか?」

大臣「いや、勿論魔物は居る。 しかし、軍団の統率をするものとなると、な」

代魔「そうですね、そこまでになりますと、東大陸にしか居ませんからね」

僧侶「そうだったんですか…」

大臣「さて、それでは防衛を頼むよ」

代魔「はっ、勇者の名の下に、全力を尽くします」

大臣「まぁ堅くならんでくれ。 防衛に関しては君に全権を委任する」

代魔「よろしいのですか?」

大臣「なぁに、それだけ君に期待しているのさ」

代魔「その御期待、添えるように致します」
93 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 18:22:12.86 ID:AVWLZvY0
――――― 隣国 ―――――

少女「……はぁ〜…」

騎士「しょーじょ、どうした?」

少女「ん、いや〜、魔法くんと僧侶ちゃんが居ないと、つまらないな〜ってね♪」

騎士「……うん…」

………

少女「……ねぇ、騎士ちゃん」

騎士「…ん?」

少女「魔法くんさ、ちょっと遠いところに行くから、しばらく戻ってこれないんだって」

騎士「…そーなのか?」

少女「うん、そうなの」

騎士「そっか」

………

騎士「旅のじゅんび…… しなきゃ…」

少女「……え、なんで?」
94 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 18:28:48.88 ID:AVWLZvY0
騎士「……??」

少女「あ、いや〜、なんで旅の準備なのかな〜?」

騎士「しょーじょは、一緒に行かない?」

少女「え?」

騎士「あと…… そーりょもみつけなきゃ…」

少女「……あ〜っと、騎士ちゃん?」

騎士「……なに?」

少女「魔法くんはさ、旅に出たんじゃないんだよ」

騎士「……でも、しばらく戻ってこない?」

少女「それは〜…… うん、そうだよ」

騎士「……じゃあ、いく」

少女「ええと、なんでかな?」
95 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 18:35:46.94 ID:AVWLZvY0
騎士「……わたしのいばしょは、みんなのところ」

少女「………」

騎士「まほーが遠くに行くなら、ついてく」

少女「…う……」

騎士「しょーじょはこない?」

少女「……っ…」

騎士「わたしは、しょーじょと、そーりょと一緒にいきたい」

少女「……そっか…」

騎士「……?」

少女「私が行かないわけないじゃないの! よ〜し、それじゃあ準備に取り掛かるよ〜♪」

騎士「お〜」

少女「うんうん♪ さてと……」
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 19:16:48.98 ID:JrXIqBso
盛り上がってまいりました
97 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 19:22:37.15 ID:AVWLZvY0
――――― 商父のおうち ―――――

商父「これはこうと…… こっちは彼がやってくれるし……」

コンコンッ

商父「ん、どちら様かな?」

ガチャッ

少女「パパ、お仕事お疲れ様だね」

商父「お前か、どうしたんだ?」

少女「……ぁぁ〜と…」

商父「……まったく、早く言いなさい」

少女「……パパ… 私に、この家を出て行かさせて下さい」
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 19:32:02.18 ID:0/zHEsAO
商人だけに承認なんちて
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 19:43:52.16 ID:Wn0J7iw0
>>98
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 20:10:03.80 ID:X4VjScDO
100ゲット
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 20:20:17.60 ID:VAzoYIEo
おお!来てる!!
wwktk
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 20:31:56.20 ID:IcmyOUDO
大量更新、乙です。
楽しみに待ってます。
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 20:43:47.49 ID:eeVGnrgo
期待支援!
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 21:07:46.48 ID:HCGDBoSO
だから急にいなくなんなしww
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 21:08:21.63 ID:JMDeMkAO
しえん
がんばってね
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 21:08:58.22 ID:TlLFoiw0
紫煙
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 21:44:08.41 ID:V0RFnd6o
しえーん
108 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 21:48:40.28 ID:AVWLZvY0
商父「……なぜだい?」

少女「私、勇者パーティ員になりに行きます」

商父「………」

少女「今まで駄目な娘で…… しかも最後にこんな…… ゴメンなさい…」

商父「……はぁ…」

少女「ホントは…… パパが決めた誰かと結婚…」

商父「子供がそんな事を考えるんじゃない」

少女「でも、私…… 商連幹部の、娘……」
109 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 21:52:29.09 ID:AVWLZvY0
商父「…ったく、もういい。 お前は頭を冷やせ」

少女「……パパ…」

商父「…しばらく家に帰ってくるな。 外で頭を冷やして来い」

少女「…パパ……ッ!?」

商父「だが、必ず帰って来い。 いいな? 必ずだぞ?」

少女「うんっ、 パパ…… 本当にごめんなさいっ…!」

商父「いいから行ってきなさい」
110 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/24(木) 21:57:06.03 ID:AVWLZvY0
タッタッタ……

少女「騎士ちゃん! 準備は出来たかな!?」

騎士「……ぅ…」

少女「……え〜と、その背中のお団子みたいなのは、何?」

騎士「にもつ… 重い……」

少女「はいはい、いらない物は出して、さっさと行くよ〜!」

騎士「しょーじょ、元気だ…」

少女「ふっふっふ〜♪ いつもの私に戻ったんだよ〜!」

騎士「うん、しょーじょらしい…♪」

少女「さ〜て、私を置いてった魔法くんめ〜! あとでオシオキだぞー!!」

騎士「おー…?」
111 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 22:00:46.59 ID:AVWLZvY0
少女「それじゃー、しゅっぱーつ!!」

騎士「しょーじょ、そーりょは?」

少女「僧侶ちゃんはもう後を追ってるはずだよ! このまま合流するのだー!!」

騎士「……がんばるっ!」

ワーーー!!

……

付人「まぁ、御嬢様らしいっちゃらしいな?」

付人2「まったく、挨拶くらいしていけばいいものを……」

商父「………」

付人「ほら、商父様。 元気を出してください」

商父「あぁ、私は元気だとも…・・・ 娘は帰ってくると信じているからな… 代魔くんなら大丈夫…」

付人2(……こりゃ長引くかもな…)
112 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 22:15:25.70 ID:AVWLZvY0
とりあえず、本日はここで勘弁を…… >>104 本当にゴメンですorz 一言入れて行きたいのですが
本当に突然回線がガガガ… 失礼しました<(_ _)> そして>>98 >>98

途中の支援や保守、本当にありがたいです!
返事をしたいと思いながらも、かえって邪魔になるかと思って何も返せてませんが、本当に嬉しいです

で、今からで申し訳ないですが、前スレからのカードの質問やらに返信させていただきます<(_ _)>
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 22:22:14.67 ID:bWd3rBo0
ゆっくりでいいから頑張ってくれ
あんたの書くモンは久しぶりに面白い
114 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 22:22:32.75 ID:AVWLZvY0
代魔「で、現物無しでの完全な生成、は出来るのですか?」

老爺「……つまり元となる物が無くても、お前自身で食料やら魔法やらを作れるか? ということか?」

代魔「はい、そうです」

老爺「結論から言おう、無理だ」

代魔「そうなんですか? 出来そうに思えますが…」

老爺「理論上は出来る……が、魔法変化にすら手こずっているお前じゃ無理だろう」

代魔「理論上、出来ると言うのに出来ないんですか?」

老爺「……ここに二つ林檎がある。 解るな?」

代魔「そりゃもちろんですよ」

老爺「この二つの林檎は、全く同じものか?」

代魔「へ? 訳が解りませんよ」
115 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 22:29:13.34 ID:AVWLZvY0
老爺「この二つの林檎は、ほぼ球形であり、『りんご』という名を持っている。 それが共通点、解るな?」

代魔「それは解りますよ」

老爺「ならその外にはどのような共通点がある?」

代魔「まぁ甘い、ですとか、芯がある、ですとか……」

老爺「全く同じ甘さか? 芯の形は? 皮の厚さは?」

代魔「………」

老爺「味は? 堅さ、いや歯応えは? この曲線は同一か?また…」

代魔「っと! ストップッ!! よく解りましたよ!!」

老爺「そうか、なら良い」

代魔「つまり、前スレの>>115 がほぼ正解ってことですか…」

老爺「…? よくわからんが、元となる『物』が、どれだけの情報を持っているか、わかるか?」

代魔「うんざりするほど解りましたよ……」
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 22:34:08.23 ID:bWd3rBo0
無から有は作りだせないってことか
117 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 22:39:05.95 ID:AVWLZvY0
老爺「それら全ての情報を決め付け、明確に想像出来るのであれば、生産は出来るだろう」

代魔「それが出来そうな人はいないのですか?」

老爺「私は簡単に言っているが、このようなことが出来るのは『神』くらいなものだ」

代魔「……でしたら、情報を写す事は出来ないんですか?」

老爺「写す、と言うと?」

代魔「同じカードを2枚、3枚と増やすことは出来ますか?」

老爺「出来ない」

代魔「断言ですか…?」

老爺「いや、待て…… 出来るかもしれんから、この薬を飲め」

代魔「何でそうなるんですか……」

老爺「貴様は、『代魔法士』としての常識を持っているから『出来ない』と言ったんだ」

代魔「で、その薬を飲んで、その常識を失うとどうなるんですか?」

老爺「常識を失った人間は、どのような物かなどすぐ解るだろう」

代魔「だったら、ボクに試そうとしないで下さいよ……」

老爺「実験に犠牲は付き物だ」

代魔「そういえば、貴方はそういう人でしたね……」
118 : ◆/KUAGjMZZw [sage]:2010/06/24(木) 22:48:09.27 ID:AVWLZvY0
老爺「実験価値のない人間など、ただの動く肉だろうが」

代魔「なんて怖い事を言ってるんですか……」

老爺「とにかく、貴様の質問に答えたぞ」

代魔「あ、はい。 有難う御座いました」

老爺「じゃあな」

………

代魔「……あ、最後に空のカードは存在しません

   物をカード化、とはその言葉通りだと思ってください」

騎士「……まほー、ひとりごとか?」

代魔「あ、いえ、失礼しました。 それでは、また会う日まで」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最後に、メル欄はsage はいつも通りですが、sagaと入れないと
氏ね が [ピーーー]となります。 他にも色々ありますので、調べてみると面白いかと……デハ <(_ _)>
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 22:48:37.41 ID:HCGDBoSO
ってことは人間をやめたやつなら複製が可能ってことか?
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 22:49:16.56 ID:bWd3rBo0
お疲れ ゆっくり休んでくれ〜
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 22:51:46.96 ID:HCGDBoSO

疑問に答えてくれてありがとう
122 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/24(木) 23:00:19.13 ID:AVWLZvY0
ほ、本当の最後に……
>>119 >>120 有難うです…… ついでに、
老爺さんは「かも」と言っただけで、出来るとは一言も言ってないです
と言うことで、複製はほぼ不可と考えて頂ければ…… それでは、本当に有難う御座いました!

つ、次の書き溜めを……
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 23:06:15.16 ID:V0RFnd6o
乙です
おもしろかったよ
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 23:09:49.07 ID:bWd3rBo0
のんびり書いてってくれ― 楽しみにしてる
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 23:11:15.47 ID:0/zHEsAO
また楽しみ増えた
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/24(木) 23:22:47.54 ID:3LV9dUDO
ん?よくわからんのだけど「りんご」っていう大雑把に区分すると精製できないってことは、代魔が食べたりした上で情報をしっかり把握した「代魔が理解したりんご」って1個の個体に絞れば精製出来るってこと?

127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 23:26:29.51 ID:WntCysAO
面白い!
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 23:34:12.47 ID:LJ.ZvBoo
>>126
「りんご」のイメージから生成→情報量が足りないので無理です
物体からカードの複数生成、あるいはカードから複数実体化→とにかく無理です

今のところこうだと思う。
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/24(木) 23:47:25.14 ID:0/zHEsAO
バキならカマキリでもティラノでもカード化できるんじゃね
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/25(金) 00:06:36.18 ID:ciVOvIEo
生物も理解していたらカード化できるんだろうか
人間をカード化して割ったり僧侶ちゃんをカード化してぐへへへへ
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 00:21:25.94 ID:EBlP2MDO
>>130
結局体内の臓器やらなんやらの情報とかも完全に理解してなきゃ駄目だろうから実質無理じゃないか?
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 00:30:08.13 ID:HGTuXko0
物はカード可だけど者はカード不可じゃね?
命あるもののカード化は無理だった気がする
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 00:31:47.42 ID:aOKQMEAO
火の鳥「では、命とはなんです?」
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 02:27:46.03 ID:e0aHfiEo
人生・・・かな
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 03:48:05.79 ID:HGTuXko0
命…燃料かな…燃やして燃やして燃え尽きるまで燃やし続けて最後まで…
136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 08:04:14.66 ID:DV90bMwo
そうか、ここは保守いらないのか・・・
面白いので支援
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 08:31:59.16 ID:cQfhG2AO
追い付きましたよっと…支援
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 09:41:01.06 ID:eXKsvoDO
おいついたしえん
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 10:27:34.44 ID:6JMknoDO
やっぱり面白いな
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 17:24:10.57 ID:7YWAstUo
>>126
呼吸や脈拍など生命活動による情報の変化が動物より少ないから
「代魔が理解したりんご」って1個の個体は精製しやすいと思うけど
人の五感や知識による情報だけでは、物体の構成情報をすべて把握するのには情報が足りなすぎて
カードリーダーによる分解→情報化の過程を踏まないと不可能だと思う
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 18:01:06.45 ID:GaMgdQAO
よくわからんけど生き物はカードに出来ないのは確かなの?
じゃありんごはカードに出来ないの?(でも食べ物はカードに出来てるんだよな)
りんごも一応生きてるよね、地面に埋めたら芽出すし
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 18:06:54.59 ID:e0aHfiEo
ハガレンの錬金術みたいだな
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 18:19:22.47 ID:7YWAstUo
>>141
生き物をカード化出来た人がいないだけで、本当に出来ないのかどうかはまだ不明なんじゃないかな
多分理論上出来るけど、生き物は情報量が多すぎて無理で、りんご程度の情報量ならカード出来ると推測
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/25(金) 21:23:49.53 ID:WeqbIgQ0
少し疑問なのがカード化してる時食べ物って腐るのかな?
もし腐らないならカード化したときの情報からカードは変化は起こらないということ
もし腐らなければ食料庫にもなるよね。場所もとらずに生物でも大丈夫って最強じゃん
さらに武器庫にもなるし魔法だって撃てるこれ最強の補助職じゃね!?

上のリンゴのやつさ
リンゴをそのままカード化→カードがリンゴの情報(大きさ、種類、味等)を勝手に読みとれるけど
リンゴを無からカード化→情報をすべて把握しなければならない。
遺伝子とかDNAとかそういうレベルの話にすらなりそうだし無理そう
あとカードに記憶できる容量が無限ならば理論上は人もカード化できそうだね
長文失礼した
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 22:38:55.88 ID:2rFLIoDO
やばいこの話のオチ分かったかも

まあ言わないけどな
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 22:47:38.20 ID:aOKQMEAO
丁度、豆腐の腐ったような味が致します
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 23:00:55.46 ID:T4ldB6DO
疑問に答えてくれてありがと
カード化のしやすさは無機物>植物>動物なんだろうかね
動かない物の方が情報量少なくてカード化しやすそうな感じ
148 :どうもです ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/25(金) 23:41:52.82 ID:x01ulHQ0
代魔「……ということで、簡単な説明をしてもらいたいのですが…」

老爺「これだけ説明があって、今更何を言えというんだ?」

代魔「……今までの説明は、間違っていないのですか?」

老爺「まぁ、私の仮説だと、間違っていないな」

代魔「なんですか、その曖昧な答え方は……」

老爺「私はより、真実に近い答えを求め続けているだけで、何でも知っているわけではないのだぞ?」

代魔「うっ…… まぁ、そうですよね…」

老爺「全てを知るなどとほざくクズ共と私を一緒にするとは…」

代魔「流石にそれは酷い言い方ですよ…… では、人のカード化も出来るのですか?」

老爺「いや、それは出来ない」

代魔「理論的には出来る筈、ではないのですか?」

老爺「あぁ」
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 23:42:54.64 ID:JYue0GY0
ご覧下さい、>>145のこのドヤ顏を
150 :まだ書き溜め中orz ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/25(金) 23:47:43.47 ID:x01ulHQ0
代魔「それは何故ですか?」

老爺「実験したからだ」



……

………

代魔「はぁ? もう一度言って下さい」

老爺「実験したからだ」

代魔「神にしか出来ないやら、人には不可能やら言っておいて…… 当たり前でしょうが!!」

老爺「……馬鹿が」

代魔「な、なんですか…?」

老爺「私が実験したのは、生物に対して、だ」

代魔「……詳しく言って下さい」

老爺「まずは人から初め、馬や牛、豚… 猫… 鳥類… 虫… そして動くモノ…」

代魔「……結果は…?」

老爺「全てにおいて、カード化は出来なかった」

代魔「……そうですか…」
151 :そして、145の内容を知りたいorz ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/25(金) 23:54:49.01 ID:x01ulHQ0
代魔「……なぜ、生物はカード化出来ないのでしょうか…?」

老爺「なんだ? そんなものを知って、どうするつもりだ?」

代魔「ただの純粋な知的好奇心ですよ」

老爺「ハッ、馬鹿が知的とはな… 笑いも出来んよ」

代魔「五月蝿いですよ…… で、何か出来ない理由はわかったんですか?」

老爺「何も解らん」

………

代魔「また貴方は論争を続けさせるつもりですか!!!」

老爺「解らんものは解らんとしか言えんだろうが」

代魔「うっ…… まぁそうですが…」

老爺「それらしい仮説でいいなら答えてやろう。 魂を理解できないからだ」

代魔「魂…… ですか? 貴方がそんな目に見えないものを信じるとは…」

老爺「私も信じておらんが、今の私の知識で言えるなら… と言ってやるだけだ」
152 :そして、145の内容を知りたいorz ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/26(土) 00:04:03.81 ID:QFVBYP20
代魔「で、魂とはどういうことですか?」

老爺「そうだな、それらしい言葉を使っただけだが…… 単に相手を理解できないと言いたいだけだ」

代魔「……詳しくお願いします」

老爺「そうだな、お前はミミズの生涯を想像できるか?」

代魔「出来るわけないでしょうが。 いや、努力すれば……」

老爺「ミミズの感じる物を感じ、いつ、何処に居たかや、どうのようにして生きて来たか…それを一秒単位でだ」

代魔「無理です」

老爺「それを人間ならどうだ? ついでに聞こう。 お前は昨日、何をしていたか秒単位で答えられるか?」

代魔「大まかなら出来ますが、そこまで細かくは出来ないかと……」

老爺「それが出来ないなら、無理だ。 と言うことなのだろう」

代魔「そうですか……」

………

代魔「……なんか、釈然としませんね」

老爺「ほぅ? 何故だ?」
153 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/26(土) 00:13:01.87 ID:QFVBYP20
代魔「何と言いますか…… 大雑把ですし、その理論ですと無機質はいいですけど… 植物等をなぜカード化出来るのか…」

老爺「鋭いな、その通りだ」

代魔「……と言うことは、その理論は間違っていると…?」

老爺「さぁな。 だが、そうなんだろうな」

代魔「なら、どうしてカード化出来ないのでしょうか……」

老爺「一つだけ言えることがある」

代魔「なんでしょうか?」

老爺「カードリーダーは、便利すぎると言うことだ…… 理不尽なくらいにな」

代魔「まぁ、そうですが…… それが何か?」

老爺「何か…… 言葉に出来んが、何かを感じる… いやスマン、忘れてくれ」

代魔「はぁ、解りました」

老爺「とにかく、これで私は帰るぞ」

代魔「本当に愛想が無いですね……」

老爺「何故私が呼ばれるのだ、何時も……」

代魔「他に、説明できそうな方を、ボクが知らないからですよ……」
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 00:16:49.16 ID:x9oVzR6o
その生物が持ってる知識とか性格とか好みとか
感じたり考えたり出来る分、個体差が激しいからかな

植物ならそう変なものはできないだろうし
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 00:17:01.42 ID:LjicDiY0
説明感謝感激雨アラレ
156 :それでは、失礼しました ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/26(土) 00:23:45.22 ID:QFVBYP20
代魔「とにかく、結局わからないで終わりですか……」

老爺「じゃあな」

代魔「あ、はい……」

………

騎士「……まほー」

代魔「あ、はい。 なんでしょうか?」

騎士「……わたしも、やりたい…」

代魔「……説明を、ですか?」

騎士「きしのけんじゅつこーざ…♪」

代魔「……まぁ、考慮しておきます…」

少女「ねぇねぇ騎士ちゃんっ! これを読んで!!」

騎士「ん……『きしの、夜のぎゅーにゅーしぼり おちん 代魔「だあああぁ!!!」

少女「ハァハァ…/// ん、どうしたんだい? 魔法くん♪」

代魔「…やめてください…もう疲れました……」

少女「ふ〜ん? それでも、魔法くんならまだ止めてくれると信じてるよ!!」

代魔「ソロソロ キレマスヨ コノアマ」

僧侶「ま、魔法さんが大変なことに…っ!?」
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 00:33:10.00 ID:KlatoQDO
どうでもいい説明で今日の投下終わりか
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/26(土) 00:39:18.88 ID:EY2euISO
とにかくカードリーダーには謎が多いってことはわかった
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 07:23:18.00 ID:8wJsqsAO
女騎士じゅうにさい
騎士なのにお馬さんに乗らない謎

それはともかく騎士さん年齢の割に子どもっぽすぎやしないかね、可愛いから全然構わないけど
なんか理由とかあるのかな



って騎士の話してたら騎士たんが解説してくれるのかなハァハァ
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 07:48:15.01 ID:P/V8Pp20
カード化可能なもの
武器や防具 鉱石や物質全般 植物 食糧 
簡易的な小屋(家)? 魔法
確かに便利だな・・・質量関係なく生きていないもの?ならなんでもカード化可能なんて
それに加えて情報を一切わかっていれば書き替えて別物に変えることができるかもしれない。
夢のようなアイテムだ・・・恐ろしくなるほど
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 08:09:06.27 ID:sI.jQ.DO
はーなるほどねぇ
って事は小屋に人を入れたままそれをカード化して隠すって事は出来ないんだね
投下乙でした!
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/26(土) 10:29:18.84 ID:8.J1eYAO
カードのサイズは全部同じなのかな?カードより小さい物も同じサイズでカード化されるの?
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 10:34:09.11 ID:nXuMYQAO
質量関係なく物を持ち運びできて勇者PTに優先的に入れられる…

もしかして代魔導師は俺たちのよく知るあの…ん、なんだお客さんか?
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 10:52:56.20 ID:GH7efkDO
青タヌキということか

[たぬき]
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 10:57:18.39 ID:2LH9ssDO
あんっ、あんっ、あん……!
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 11:42:02.15 ID:cpF53Sgo
速攻魔法発動! バーサーカーソウル!!
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 12:35:42.79 ID:1NPowwAO
生物不可ってことはモンスターカード不可か
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 13:33:32.94 ID:8wJsqsAO
・テントはカードに出来る
・人はカードに出来ない
が前提で、
・テントの中に人が隠れてる
・まほーはそれを知らない
って言う状態でテントをカードにしようとしても、カードに出来ないのか。
もしくは人がぽーんと放り出されてテントだけカードになるのか。
後者だったら悪党捕まえるのに役立ちそうおっぱい。
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/26(土) 17:35:34.02 ID:N7DnyQDO
なるほど
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 18:59:15.18 ID:P/V8Pp20
テントの中に人がいたとして それをカード化できたとして カードの中にいる人間は生きているのか? 
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/26(土) 20:32:01.40 ID:eGtvAEDO
人だけがカード化できないかテント自体できないかの二択だろ
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/26(土) 21:07:55.22 ID:P/V8Pp20
多分テントがカード化できない だろうなぁ
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/27(日) 09:10:02.98 ID:A02U0YAO
死体はカードに出来るのか否か
174 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 09:42:47.94 ID:tQZFtxoo
なんか、代魔と少女の間の雰囲気がアリス探偵局のイナバ君とアリスみたいで好きだ。
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 11:57:03.50 ID:U.hMXoAO
自分自身のカード化出来ないのかな?
まぁ、理解の範疇越えてる気もするしなぁ……
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 16:08:18.33 ID:V/ip98.o
>>168
人に使ってカード化

服だけカード化される

おおっと失礼マドモアゼル!

こうですね、このエロおやぢメ!
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 20:11:44.28 ID:A02U0YAO
>>174
懐かしすぎて爆発した


まっだかっなまっだかっなー♪書き溜めのー投下ーまだかなー♪
178 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 21:33:31.72 ID:WmSHT2E0
>>1 >>159 >>165 >>176
   ___l___   /、`二//-‐''"´::l|::l       l! ';!u ';/:::l ', ';::::::l ';:::::i:::::
   ノ l Jヽ   レ/::/ /:イ:\/l:l l::l   u   !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l:::::
    ノヌ     レ  /:l l:::::lヽ|l l:l し      !/  ';:l,、-‐、::::l ';::::l::::
    / ヽ、_      /::l l:::::l  l\l      ヽ-'  / ';!-ー 、';::ト、';::::l:::
   ム ヒ       /::::l/l::::lニ‐-、``        / /;;;;;;;;;;;;;ヽ!   i::::l:::
   月 ヒ      /i::/  l::l;;;;;ヽ \             i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l   l::l:::
   ノ l ヽヽノ    /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;',               ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    l:l::
      ̄ ̄    /::::;ィ::l. l;;;;!;;;;;;;;;;;l            `‐--‐'´.....:::::::::!l
   __|_ ヽヽ   /イ//l::l ヽ、;;;;;;;ノ....      し   :::::::::::::::::::::ヽ /!リ l
    | ー      /::::l';!::::::::::::::::::::  u               ', i ノ l
    | ヽー     /イ';::l          ’         し u.  i l  l
     |       /';:';:!,.イ   し    入               l l U
     |      /,、-'´/ し      /  ヽ、   u    し ,' ,'  l
     |        /l し     _,.ノ     `フ"       ,' ,'  ,ィ::/:
     |       /::::::ヽ       ヽ    /     し ,' ,' / l::
     |      /::::::::::::`‐、 し      ',  /    u   ,、-'´  l,、-
     |      ``‐-、._::::::::::` ‐ 、     ',/       , -'´`'´ ,-'´
     |      _,、-‐'"´';:::::::::イ:l';:::` ‐ 、._____,、-‐'"´  u /
   | | | |    \ l::/ l::::::/リ ';:::::lリ:::::l';:::l l:l:::::l\  u /
   | | | |

ということで>>1 です。 いつもながらですが、誠に有難う御座います<(_ _)>
書き溜めがキリのいい所まで進まない…… でも少々投下をさせて頂きますぜぃ…orz
179 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 21:37:48.36 ID:WmSHT2E0
――――― 城 ―――――

代魔「……はい、ここに魔法戦闘員を配置で… はい、そうです。 お願いします」

………

代魔「……はぁ、終わった…」

僧侶「お疲れ様です、準備はどうですか?」

代魔「正直な話…… 上手くいっていません」

僧侶「えっ、何か問題があったんですか?」

代魔「そうですね、特に問題となっているのは、信頼関係ですね……」

僧侶「信頼関係…… ですか?」

代魔「はい、いきなり勇者を名乗る、どこぞの知らない者に、統率など任せられないってことです」

僧侶「……なるほど、です…」

代魔「……本当に、色々と理解してますね」

僧侶「たくさん勉強しましたから♪」
180 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 21:44:24.33 ID:WmSHT2E0
代魔「他にも、突撃兵を編成していないというのも問題ですよ」

僧侶「突撃兵って、必要なんですか?」

代魔「例えば、敵の魔法兵隊の前に、敵兵の壁があったらどうしますか?」

僧侶「そうですね…… 奇襲、釣り出し、または突撃… ですか?」

代魔「まぁそうです。 その際に、突撃兵が居ないと突撃の選択肢が無くなります」

僧侶「そうなりますと…… 奇襲、又は釣り出し……」

代魔「釣り出しは時間が掛かる上に技量が必要ですし、奇襲はこの国では難しいです」

僧侶「そうなんですか… あ、あそこの森を使用するのは……?」

代魔「残念ですが、あそこは魔物の方がよくわかっているはずです。 逆に奇襲を喰らいますよ」

僧侶「そうですか……」

代魔「ともかく、弱みが一つ増えるという事です」
181 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 21:51:26.55 ID:WmSHT2E0
代魔「突撃兵なんて、作りたくない気持ちは解るけど、その方が被害が……」

僧侶「……敵のボスを、すぐに倒せれば戦いが終わるのですけどね」

代魔「…………僧侶さん、もう一度言ってください」

僧侶「え? ボ、ボスを倒せれば戦いが終わると……」

代魔「……そうか…っ! 僧侶さん、有難う御座います」

僧侶「え? ど、どういうことでしょうか…?」

代魔「一つ、策を思いつきました」
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 21:52:28.08 ID:2zPmHIco
Xien
183 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 21:59:58.64 ID:WmSHT2E0
〜〜〜〜〜 数日後 〜〜〜〜〜

「オラーイッ! オラーイッ! ストーップ!!」

国民「うわ、なんかでけぇモンが来たぞ!?」

国民2「ありゃあ…… 中央広場に攻城兵器を持ってきてどうするつもりなんだ?」

国民3「そういや、そろそろ魔物の討伐が始まるって話だぜ?」

国民「はぁ? だからこぅピリピリしてんのか」

国民4「まぁ、こんなモンがあるんだったら、大丈夫じゃねぇか?」

ワーワー ガヤガヤ……
184 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 22:10:31.24 ID:WmSHT2E0
………

兵「ふぅ、国民の話じゃねぇけど、確かにデケェな…」

兵2「隊長、これは何の為に用意しているのですか?」

隊長「あぁ、これで遠距離から敵本陣のど真ん中を叩く」

兵「はぁ、これでですか……」

隊長「流石に、これだけの数となると与えられる打撃も大きいだろう……

   その中にボスが居れば、それだけでこの討伐は終わる」

兵2「……そう上手くいきますか?」

隊長「そうか、お前たちは先の大戦においての、この威力を知らないんだったな」

兵「はぁ、こんなの話でしか聞いたことありませんからね」

隊長「安心しておけ、戦いが始まればすぐにわかるさ。 この『魔法投石機』の破壊力をな…」
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/27(日) 22:17:10.78 ID:qmvPxYSO
お、来てる
支援
186 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 22:19:09.55 ID:WmSHT2E0
〜〜〜〜〜 城門、南口 〜〜〜〜〜

隊長2「いいなっ! 我々の任務は、敵をこの門より先に通さぬことだっ!!」

「「「「はっ!」」」」

隊長2「どんな魔物が来ようともっ! 我々弓兵っ! 魔法兵は持ち場を離れるなっ!!」

「「「「はっ!」」」」

隊長2「外壁を昇る敵は叩き落とせ! 浮いて来る敵は打ち落とせ!! 一匹たりとも通すな!!」

「「「「我が王国の為に!!」」」」

隊長2「頼むぞっ! 中央広場の守兵はいない! ここを抜けられたら我々の負けだ!!」

「「「「はっ!」」」」
187 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 22:29:39.44 ID:WmSHT2E0
〜〜〜〜〜 城門、北西口 〜〜〜〜〜

隊長3「さて、諸君に問う! 我々は何だ!!」

「「「「西大陸王国兵であります!!!」」」」

隊長3「我らの目的は何だ!!」

「「「「悠久の平和と! 繁栄であります!!」」」」

隊長3「良く言った!! 今回の作戦では! 我らはこの門を死守する!!

   たとえ攻撃されようともっ!! 門さえ落とされなければ我々は民を、王を守ることが出来る!!」

「「「「はっ!!!」」」」

隊長3「各員、持ち場を離れるな! 命を賭して、この門を守れっ!」

「「「「はっ!! 我が王国の為に!!」」」」
188 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 22:34:25.02 ID:WmSHT2E0
………

兵「っしょっと。 はぁ、見張りも、荷運びも疲れたぜ……」

兵2「まぁ仕方ねぇだろ。 今は魔物が攻めてくるってんだしよ」

兵「つってもよぉ…… なんでこうも働かなきゃならねぇんだよ…」

兵3「死にたくなけりゃ働け働け、それとも魔物に降伏でもするか?」

「おいっ! 王様が顔を出しているぞ!!」
「本当だ…… なにかあるのか…?」

兵3「…っと、そろそろじゃないのか? こっちも準備は出来たところで良かったぜ」

兵2「あぁ、今から『魔物討伐』が始まるのか…」

兵「……王様は高い城(トコ)から見物かよ………」
189 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 22:42:08.50 ID:Pt6YMoAO
心の支援
190 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 22:43:55.23 ID:WmSHT2E0
兵「で、なんだってんだよ……」

………

王「皆の者… 協力に感謝する

  その成果もあり、我々は準備を整える事が出来た」

ワー ワー オウサマーッ

兵「……ハッ、やっぱり王様は違いますねぇ〜ってかぁ?」

兵2「おい、王からの言葉だぞ」

兵3「あぁ、俺たちは負ける訳にいかないな」

兵「ったく、よくお前らはそんなになれるよ……」
191 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 22:51:00.52 ID:WmSHT2E0
………

王「……ふぅ、これで兵の士気も上がったか…」

付兵「はっ、お疲れ様です」

王「いや、これも王の務めだ…… さて、やることはやったな」

付兵「はっ…… 後は皆に任せましょう」

王「あぁ、そうだな…… 上手くいくものか…?」

付兵「勇者様が考えて下さったのです。 信じましょう」

王「……そうだな、王が信じぬ訳にはいかぬな。 今のは忘れてくれ」

付兵「はっ」

王「……さて、戦闘を始めようか」
192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/27(日) 22:53:20.46 ID:68GeueQ0
支援
193 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 22:58:08.31 ID:WmSHT2E0
〜〜〜〜〜 中央広場 〜〜〜〜〜

隊長「投石器っ! 起動しろ!!」

「投石器! 弾を乗せろぉ!!」

「もっと手を貸せぇ!! 十人程度じゃビクともしねぇ!!」

「魔法兵は持ち場に着け! 弾に魔力を込めろ!!」

隊長「観測兵! 敵の位置は!?」

「敵は行軍中ですっ! まだ…… もう少し…っ!」

隊長「丁度いい! こちらの準備も急げ!! 射程圏内に入り次第、開始する!!」
194 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 23:04:18.29 ID:WmSHT2E0
「一番投石機っ! 砲撃可能体勢に入りました!! 後は魔力さえあれば…」
「五番投石機っ! いけますっ!!」
「二番投石機っ! 準備完了です! 御指示を!!」

「……よしっ、隊長! 全投石機、砲撃可能ですっ!」

隊長「弾の魔力は足りているな!? 観測兵! 敵はどうだ!!?」

「あと3…… 2…… 1…… っ射程圏内!!」

隊長「よしっ! 全投石隊!! 前方の敵大隊にぶち込んでやるぞ!」

「微調整…… 完了!!」
「魔法爆撃弾! 魔力は満タンですっ!!」
「オラーイッ オラーイッ、ストーップ!! こちらも微調整終わりました!!」

隊長「よしっ!! 『魔法投石機』、一斉射撃っ!! ってぇ!!」

「発射ぁ!!」カチッ

ゴゴゴゴ…… ォォォオオオボオオオオォォッ!!!
オオオォォッ!!!
オォォッ!!!
……
195 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 23:10:23.46 ID:WmSHT2E0
魔物「ギャアアァァ…!!」
「ガアアァッ!!」
「シャーッ!!」
「シュシュシューッ!!」

……ォォォ…

「……シュ?」

…ォォォオオオオオオ!!!!

「シュシューーーッ!!?」

ドゴオオオッ!! バアアアアァァァンンンッ!!!

………

……
196 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/27(日) 23:15:15.08 ID:WmSHT2E0
観測兵「……っ、凄ぇ…!!」

隊長「観測兵っ!! 報告はどうしたっ!!」

観測兵「……ハッ! 魔法爆撃弾は、敵軍に全弾命中っ!! 敵に大きな打撃を与えましたっ!!」

「おおおぉぉぉっ!!!」
「こっちまで音が聞こえてきたしなっ!!」
「これがありゃあ負ける訳がねぇぜ!!」

観測兵「ははっ! すげぇや!! 敵軍に穴が空いたみてぇ…… ん?」

隊長「どうした! 観測兵!!」

観測兵「なんだありゃ…… 敵軍から何かが飛んで…… っうわあぁ!!」

ビュオォォンッ!!

観測兵「ひぃっ!! て、敵兵から空を飛ぶ魔物が一体っ!! 行き先は…… 城の最上階っ!!」

「おい! あそこってさっきまで王様が居た……っ!!」
「ま、まずいんじゃねぇか!?」
「お、おいっ! 誰かアレを止めろよ!! 弓隊!」
「バカッ! ここで撃ったら街に被害がっ!!」

隊長「……っ…!!」
197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/28(月) 00:03:35.39 ID:0zvYuESO
今日の投下は終わりか?
198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 01:09:57.89 ID:bjnTJjE0
乙です。
199 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 01:54:55.16 ID:4W3/S9s0
や、やっと回線をわが手中に…… 失礼しました<(_ _)> キリのいいところまで一気に失礼します!
200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 01:57:45.98 ID:szU4VKgo
こんな時間にお疲れです。
201 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 01:59:38.25 ID:4W3/S9s0
………

王「……ふぅ… 上手くいけばいいのだが…」

??「ぁあ? んなシケた面しやがってよぉ、本当にテメェが王か?」

付兵「だ、誰だ!!?」

王「っ!?」

アク「鷲のアクイラだ、まぁ今からボスの俺に殺される奴が知ってても意味ねぇけどな」

王「な、なんだと…… 魔物のボスが、ここまで来たというのか…!?」

アク「んなことはどうでもいいから、さっさと殺してやるよ。 どっちが良いんだ?そっちの兵からか?」

王「………ここまで策通りにいくものか…」

鷲「はぁ?」

ピピッ―――【spell-drive ground wall】
202 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:01:12.34 ID:4W3/S9s0
ガガガガ………

アク「なっ! 俺の退路が…っ!?」

付兵「王様っ! こちらから御逃げくださいっ!!」

王「あぁ、あとは頼んだぞ…… 勇者よ…」

スッ……

僧侶「こ、ここまで上手くいくなんて… やっぱり魔法さんは凄いですね」

代魔「いえ、ここからが本番ですよ」
203 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:02:31.86 ID:4W3/S9s0
〜〜〜〜〜 中央広場 〜〜〜〜〜

隊長「いいなっ! 次から敵軍は飛行型による一斉攻撃を行うはずだ!!

   弾を地上用から対空専用に変更しろぉ!!」

弓兵「門防衛隊より、こちらへ応援に参りました!!」

魔法兵「同じくっ! これより貴方の指揮下に入りますっ!!」

隊長「協力に感謝するっ! 予定通り配置についてくれ!」

「さっさと働けぇ!! 間に合わなくなっても知らんぞ!!!」

「その弾はしばらくいらねぇよ! どっかにやっちまえ!」
「人手が足らねぇんだよ!! テメェも手伝え!!」

隊長「王様の元には勇者様がいるっ! 今はすべて作戦通りに進んでいる!!

   俺たちは、ここで時間稼ぎを続けるんだ! 街に… ましてや王の元に敵を通すなぁ!!」

「「「「はっ!! 我が王国の為に!!」」」」

……

??「へぇ〜? 勇者様はお城の最上階か〜♪」

??「………」テクテク…
204 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:04:29.02 ID:4W3/S9s0
アク「なんだと……!?」

代魔「極端な数の門防衛兵、圧倒的対地上兵器に割かれる人員、それに伴う中枢部の守兵の少なさ……

   空を飛べる貴方には、さぞここまで通りやすかったでしょうね」

アク「……全部、テメェの頭ん中通りに進んでるってか?」

代魔「さぁ、どうでしょうか」

………

アク「……ハッ! ただ俺の潰すゴミが1から3になっただけだろうがっ!!」

代魔「それは間違ってますね」

ザザザザッ

親衛隊「国王様を安全な所へ送りました」
親衛隊5「ほぉ、これが敵のボスか」
親衛隊11「コイツを倒せば、この戦いは終わりか」

アク「なっ……!?」

代魔「ボクは臆病者ですから、たった二人で立ち向かうなんて出来ませんよ」

アク「て、テメェ…!?」

代魔「幸い、ここは室内ですので貴方の翼もお飾りにしかなりませんしね」
205 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:06:06.26 ID:4W3/S9s0
僧侶「皆さん行きますっ!! ”全体支援魔法”!!」

パアァァァ……

親衛隊3「力がみなぎる…… あふれる……」
親衛隊7「すげぇ、まるで重力を感じねぇぞ!!」

アク「グッ……」

代魔「さて、戦いをはじめましょうか」

アク「…………クックク…」

親衛隊「…?」

アク「クククククッ、良い、良いなぁオマエ!! 最っ高だよぉ!!」

僧侶「ど、どうしたんでしょうか…っ?」

アク「クククッ、オマエよぉ、策士って顔してんなぁ! 決まったって顔してんなぁ!!」

代魔「何を言ってるんだ…」

アク「俺はよぉ、お前みたいな奴を、真っ向からの力だけで潰された…… その時の顔が好きでなぁ!! クククッ!!」

代魔「さっさと終わらせて」

アク「俺がこんな時の対策をナンも持ってないと思ってんのか!? 来なぁ!召還獣”バニップ”!」

ゴゴゴゴ……… バシュウウウゥゥゥッ!!!
206 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:07:44.27 ID:4W3/S9s0
バニ「……ブー…」

鷲「よぉし、よく来たな」

代魔「バニップだって…!? 全員逃げろっ!!! まともに相手をするなっ!!」

親衛隊「えっ? どうしたのですか、勇者様。 確かに気味が悪い生物ですが……」

鷲「あぁ、腹が減ってるよな? いいぜ、 喰 え」

バニ「ブー……」

ヒュォンッ ガシッ!

親衛隊4「ひっ、舌が…… は、離せっ! 離せっつってんだ!!」
親衛隊6「だりゃっ! し、舌が斬れないっ!!」
親衛隊9「お、おいっ! ひきづられてないかっ!?」

ズズズズ……

親衛隊4「おいっ! やめろっ!! やめてくれ!!」
親衛隊9「やめっ! た、助けっ!!」

バニ「……」 ぱふぁあ…… かふっ

……ガリ、バキバキバキッ!! ゴキゴキッ!! メキメキッ ガリガリッ……!!!

僧侶「ひっ!?」

親衛隊「……う、うわああああぁぁああ!!!?」
207 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:09:11.61 ID:4W3/S9s0
親衛隊3「嘘…だろ……」
親衛隊5「こ、こんなことが……」
親衛隊7「ひ、ひいぃぃぃぃ……」
親衛隊10「あ、あんな死に方…い、嫌だっ!!」

鷲「”睡眠魔法”」

親衛隊2「う……zzz…」

バタバタッ バタッ……

代魔「……クソッ…」

僧侶「ど、どうして皆さん…!?」

鷲「ククク、こんなトコより楽しい夢の中がイイんだろ?」

僧侶「そ、そんな…」

鷲「ヒャハハハッ! やっぱゴミが集まってもゴミなんだなぁ!!」

代魔「………」

鷲「アァ! それだよ!! その顔が見たかったんだよぉ!! ヒャハハハハ!!」
208 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:24:43.63 ID:4W3/S9s0
僧侶「あ、あれは…… なんなんですか…?」

バニ「……ブー…」

代魔「…バニップ…… 初めて見ましたが、人を襲って、喰らう召還獣…です」

僧侶「……っ…」

アク「ほ〜、これで寝ないとはな? 案外肝が据わってるもんだなぁ」

代魔「生憎、死線を幾つかくぐってしまってますのでね」

アク「そりゃ面白いな、んじゃあ闘ってみるかぁ?」

代魔「……僧侶さん、支援をお願い致します」

僧侶「もちろんです、手伝わせてもらいます!!」
209 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:26:23.91 ID:4W3/S9s0
代魔「さて、行きますよ」

ピピッ―――【emergence-drive halbard】

僧侶「支援開始いたしますっ!!」

パアァァァ……

アク「ほぅ? ただの雑魚かと思ったが、中々みてぇだな」

バニ「ブー……」

アク「何やってんだよ… いいぜ? 全部喰え」

バニ「ブー」

僧侶「……っ来ます!!」

代魔「わかりましたっ!」
210 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:28:27.22 ID:4W3/S9s0
バニ「ブー」

ヒュオォォンッ!!

代魔「盾で防ぐっ! カードリーダーッ、デバイセットドライブッ!!」

ピピッ―――【emergence-drive buckler】

バシュゥッ ガシッ!

代魔「なっ!? 舌が盾に貼り付いて……!?」

僧侶「ま、魔法さん!?」

バニ「ブー…ッ!!」 ググググ……!

グオオォォンッ!!

代魔「た、盾だけもってけっ!!」パッ

バニ「……」 ぱふぁあ…… ガフッ!!

ガリガリガリッ……!!

バニ「……ペッ…」

代魔「なるほど…… 舌に触れた時点で終わりなんですね…」
211 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:30:21.96 ID:4W3/S9s0
代魔(……落ち着け… 焦ったら負けだ… どうすれば勝てるか、考えろ…!)

アク「おいおい? 俺を忘れてるのかよおおぉぉ!!! ”エアー カノン”ッ!!」

僧侶「させませんっ!! ”防魔呪文”っ!!」

ボボボボッ バアアァァ……

アク「ハァ!? なんだと!!」

僧侶「私は…… 絶対に守りきってみせますっ!!」

代魔(これなら、アイツのことは一度無視しても構わないか…?)

代魔「……やはり、今一番有効な手立ては、これですかね…… カードリーダー!」

ピピッ―――【spell-drive lightning arrow】

ピシャアァァッ!!

バニ「ブブブッ……!」ビビビビッ!

代魔「やはり、水系には電気系が効くんですね…… だったらいいものをあげますよっ!!」

アク「……俺を忘れてるのか、そうか…」ニヤッ

僧侶「……っ…?」
212 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:34:42.21 ID:4W3/S9s0
代魔「いくぞっ! カードリーダーッ! デバイセットドラ」

アク「今だぁ!! ”イクステミネーション フェザー バースト”!!」

僧侶「させませんっ!! ”防壁呪文”っ!!」パアァァ…!!

アク「はぁっ!? 俺の攻撃ならドンナンでも防げると思ってんのかぁ!!」

ズババババッ!!!

僧侶「わ、私の魔法がっ!?」

代魔「っ!! しまった!?」

アク「さあ!! 今すぐ死ねぇぇ!!!」

代魔「よ、避けられな……っ!!」

僧侶「ま、魔法さんっ!!!」

ドスッ! ドスドスッ! ドサササッ!!!
213 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:36:46.82 ID:4W3/S9s0
………

代魔(うっ… さ、刺さった……か? 目を瞑ってしまったみたいだけど……)

………

代魔(………あれ? 痛みがない…… 即死したのか…? 僧侶さんは…?)

……チラッ…

僧侶「………」

代魔「……僧侶……さん…?」

僧侶「……けふっ…」

……ドサッ………

代魔「っ僧侶さんっ!? カードリーダー! セット!!」

ピピッ―――【spell-drive 癒しの雫】

代魔「僧侶さんっ! 大丈夫ですか!? 僧侶さん!!」

僧侶「………」

代魔「え…… 僧侶…さん…?」
214 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:43:33.80 ID:4W3/S9s0
僧侶「………」

代魔「そ、僧侶さん? 冗談なんて、貴女らしくないですよ? ほら…」

アク「おいおい、野郎の前に女かぁ? 順番かわっちまったぜぇ」

代魔「ほら、早く起きてくださいよ? 回復はしてるんでしょ?」

アク「はぁ〜、コンナンが勇者かよ? もういい、さっさと喰っちまえよ」

バニ「ブー」

代魔「……そん……な…」
215 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 02:44:51.74 ID:4W3/S9s0
なんで、何で動かないんだ……? 昨日まで笑ってくれた、驚いてくれた、怖がってくれた…

アク「―――――――――っ?」

でも今は、動いてもくれない……なんで? なんでだ? なんで?

バニ「―――!!」

なんでお前らは動いているんだ?

なんでお前らは動いていられるんだ?

ボクが弱かったから? なんで強くなかったんだ?

『お前の魔法は、進化させることが出来る』

進化出来るんなら、なんで進化しなかった? 強くなれなかった?

『貴様は、『代魔法士』としての常識を持っているから』

常識? そんなものの所為で、彼女は動かなくなったのか? あぁ、そうか

……だったら

そんな常識なんて、要らない
216 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 03:02:50.89 ID:4W3/S9s0
バニ「ブーーッ!!」

ヒュオォォンッ!! ガシィッ!!!

アク「捕まったか! さっさと喰われろ! 俺は忙しいんだ! 王を殺さなきゃならねぇんだからな!!」

代魔「……カードリーダー…」

ピピッ―――【spell-drive fire ball】

アク「ぁあ? 今サラなにやったって遅ぇんだよ!!」

バニ「ブーーッ!!!」

代魔「………りない…」

アク「はぁ?」

ピピッ―――【spell-d …… error error error error】

代魔「…足りない、足りない、足りない、足りない………」

ボボボボボボボッ!!!

アク「な、なんだぁ!? 火球が…増え続けてやがるっ!?」

ビーッ ビーッ ―――【error error error error error】

ボボボボボボボボボッ!!!

バニ「ブ、ブーッ!?」
217 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 03:04:34.80 ID:4W3/S9s0
代魔「………りない…足りない…足りない…足りない…足り……」

ボボボボボボボボボッ!!!

アク「なんだよ……なんだよこりゃあ!?」

代魔「……炎… そう…弾ける様な炎を…」

ピピッ―――【【【【up-grade flying sparks】】】】

バアアアァァンッ!!

アク「ヒイィィッ!!? な、なんだってんだ!!」

代魔「……すべてを焼き尽くす…業火……」

ピピッ―――【【【【up-grade burning bolt】】】】

バアアアアアアアアアッ!!!

バニ「ブーッ!!!??」

代魔「……塵も…… 残さない…」

ピピッ―――【【【【up-grade flame lance】】】】

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ッ ! ! ! !

アク「や、やめ…!?」

代魔「ウゴクナ……トマレヨ…!!」
218 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 03:10:26.55 ID:4W3/S9s0
ゴオオオオオオオオォォォォッ!!!

アク「ひっ! ヒギャアアアアアァァァ!!」ボオオォォッ!!

バニ「ブーー……」ボシュウウゥゥ……

代魔「…ぁぁぁあああぁああ!!!」

アク「あっ! 熱いっ!! 熱いイィィィ!! アアァァアアァア!!!」

代魔「燃えろ…もえろ…モエロ…っ痛… 頭…が…?」

………ブツンッ

代魔「何… ボク… え… ? ……」

……バタッ…

アク「ガアアァァッ!! グウウゥッ!! ウアアァァ!!!」

代魔「…………」
219 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 03:14:39.28 ID:4W3/S9s0
………

アク「ハァッ……ハァッ……ハァッ…!! 死ぬところだったぜ…」

代魔「………」

アク「チッ、召喚獣も消えちまったし…… 俺の能力”魔法軽減”がなけりゃ死んでたぜ…」

代魔「………」

アク「ハッ! 何でかわからねぇケド、今の内に死んでもらおうかぁ!!!」

??「それは…… むり…」
220 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 03:17:37.18 ID:4W3/S9s0
アク「っ!? 誰だぁ!!」

??「アンタごときに名乗る名はないよ〜! ”束縛呪文 スネークバインド”!!」

ガガガガッ!

アク「んなもん効くかよぉ!!」

キイィィンッ!

??「疾風……斬り…」

アク「……はぁ!? なにやってん」

ズシャアアアァッ!!

アク「だ……あ…が……っ!!」

ドサッ…

??「騎士ちゃん! 僧侶ちゃんは大丈夫!?」

騎士「……うん… 息してる… そっちは? しょーじょ」

少女「うんうん、生きてはいる、みたいだよ〜。 よかったぁ〜…」
221 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 03:21:06.09 ID:4W3/S9s0
〜〜〜〜〜 城 医務室 〜〜〜〜〜
………

代魔「……ん…あれ? ボクは……何をやってたんだ…?」

………

代魔「……っ! そうだ!! 僧侶さんはっ!?」

ガチャッ

騎士「そーりょ、動いててだいじょーぶ…?」

僧侶「大丈夫ですよ。 それに、動いていた方が良いと言われてますし」

少女「そうは言っても、本っっ当に! 大怪我だったんだからね!! ……ん?」

代魔「え……皆さん!?」

僧侶「魔法さんっ!!」

騎士「まほーっ!!」

代魔「えっ? って! ボクは怪我人ですからっ! 飛んでこないで…」

ドスンッ

代魔「ぎゃふっ!!」

少女「お〜、これが両手に花ってやつかね〜♪」
222 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 03:24:28.80 ID:4W3/S9s0
僧侶「魔法さんっ! 怪我は大丈夫なんですか!?」

代魔「貴女の方が大怪我のはずでしょうが! 落ち着いてくださいっ!!」

騎士「まほー、遠出する時は…… つれてけ」

代魔「騎士さん…… あ〜、もう… 何て言えば……」

少女「も〜、特別言う事はないでしょ〜? 強いて言うなら謝りなさい〜!」

代魔「少女さん…… 何で来たんですか…?」

少女「ふっふ〜♪ 決まってるじゃないか? ここが、僧侶ちゃんと騎士ちゃんの居場所でさ……」

代魔「で、なんでしょうか?」

少女「……私の居場所、だから…だよ?」

代魔「……ったく… じゃじゃ馬御嬢様が……」

少女「ふふ♪ じゃじゃ馬で結構ですよーだ♪」
223 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 03:28:20.58 ID:4W3/S9s0
………

代魔「さて、こちらも一段落しましたし… 次の事を考えなければ…」

少女「そうだね〜。 でも、結局何をするんだい?」

僧侶「魔王を倒しに行くことが目標ですから…」

少女「いやいや、そーいうのじゃなくて、具体的に何をするのかな〜? ってね」

騎士「……強くなる…」

少女「いや〜、そうでもなくてね〜?」

代魔「まぁ、勇者パーティと言っても、前と同じように旅を続けて行けばいいと思いますよ」

少女「ま〜、最終的には魔王と闘いに行かなきゃならないんだろうけどね〜」

代魔「そうですけど…… 最初の内は無視して、気ままに旅をしましょう」

少女「な〜んか、ゆる〜い勇者パーティだねぇ〜?」

代魔「ボクが勇者ですから、そういう事も出来ますよ」

少女「そりゃ良い事を聞いたよ! だったらいっそ最果ての大陸に!」

代魔「貴女は何をしに行こうと思ってるのですか……」
224 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/28(月) 03:31:50.08 ID:4W3/S9s0
僧侶「でしたら隣国に戻りながらゆっくり考えるのは?」

少女「う〜ん、あの後に戻るのか〜…」

代魔「あれ? そう言えば、ボクのカードリーダーは?」

騎士「まほー、そこ」

代魔「あれ? 何で気付かなかったんだ…? 騎士さん有難う御座います。 さて…」

カチャッ

………

代魔「あれ? おかしいな……」

カチャッ カチャッ カチャッ……

代魔「……え? いや、ちょっと…?」

僧侶「魔法さん? どうしたんですか?」

代魔「………カードリーダーが…反応しない……」

「「「……え?」」」
225 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/28(月) 03:41:52.10 ID:4W3/S9s0
こ、こんなところで今回は失礼致します…orz
支援はいつも私の力になっております。 本当に有難いです! もっと早く書けるようにしなければ…

最後に皆様… このような時間に、しかも一気に投下… 大変失礼しました<(_ _)>
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 04:11:41.49 ID:k3VoXYDO


続きが気になるな
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 07:10:43.54 ID:3Pu4PUAO
こ、これは乙じゃなくてカードリーダうんたらかんたら

なんだかんだでこのパーティ最強すなあ
228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/28(月) 07:57:03.17 ID:0zvYuESO
うはww乙
この焦らしプレイは酷いwwww

でも中断の仕方は上手い
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 09:01:19.17 ID:IGMj7MDO
乙です。ワクワクしっ放しです。
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 10:40:05.67 ID:Mh4Ec3ko
今追い付いた!
読めない展開になってきたなぁ
>>1さん応援してます。頑張って下さい
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/28(月) 10:45:55.74 ID:FTvJyaco
戦力的に僧侶のレベルUPも期待したいね
私怨
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 10:48:51.57 ID:OeXokK.o
常識を捨てたがゆえに一時的に莫大な想像力を得たが
それゆえにカードリーダーの起動のために必要とする知識を失ったか

つまり、これはこういうものだっていうしっかりと認識するための力がなくなったってこと、なのか?
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/28(月) 11:10:13.00 ID:gu8xvkAO
カードリーダーに負荷がかかり過ぎて、オーバーヒートしたんじゃね?
error,error...って言ってたし
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 11:10:17.11 ID:gu8xvkAO
カードリーダーに負荷がかかり過ぎて、オーバーヒートしたんじゃね?
error,error...って言ってたし
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/28(月) 12:46:29.80 ID:5XKXXUAO
大事なことなので(ry
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 12:56:46.48 ID:OeXokK.o
なんとなく思ったけど、想像力により進化させるってことができるってことは
能力を付加した武器を取り出すこともできるのか?毒の槍とか、さらに上をみれば死神の鎌とか
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 15:01:28.73 ID:st8c4cDO
カードに他のカードの能力を付加する位ならgradeupの前にやってそう
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 19:39:40.18 ID:3Pu4PUAO
カードリーダ・アサルト誕生
239 :小6女子 :2010/06/28(月) 19:51:31.55 ID:FoZoEKo0
続きプリーズ
240 :小6女子 :2010/06/28(月) 19:53:22.43 ID:FoZoEKo0
早く早く
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/28(月) 20:40:43.28 ID:0zvYuESO
もちつけ
焦って中途半端にされたら困る

ここの>>1はできるやつだから焦らず支援して待とうぜ
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/28(月) 22:17:47.21 ID:kBhAYAw0
支援
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/28(月) 22:19:15.90 ID:rtQSSoDO
>>1がんばれ

支援
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 00:03:49.02 ID:roA0vQAO
支援?
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 00:38:14.57 ID:j7iDfvwo
サヴァイブですね。わかります。
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/29(火) 01:11:01.18 ID:rYggeh2o
ファイナルベントで騎士に乗って体当たりですねわかります
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 02:35:14.04 ID:DTN602SO
カードリーダー・アサルトとか……

あれか、カードリッヂシステムでも付いちまうのか
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 03:13:31.85 ID:CiGrqkDO
>>241 禿げ同
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 18:02:30.78 ID:roA0vQAO
そしてオペレートがドイツ語に
250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 18:16:26.99 ID:3YfalmMo
ファイナルカメンライドですね。わかります。
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/29(火) 23:06:56.73 ID:/s4/0YQo
今追い付いた
>>1にはゆっくりで良いから頑張って欲しい
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 04:31:46.84 ID:qcC.SMSO
ヒント:単三電池で動いていた
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/30(水) 07:17:17.29 ID:ag6xWoo0
どうでもいい話だけど
カードのカード化って出来るのかな?
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 10:05:39.45 ID:8HcEGYDO
圧縮ファイルを圧縮するような感じで、できるけど意味ないみたいな。
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 11:01:34.02 ID:Up/LhoDO
まあカードの束をカード化しても特に使い所は無さそうだもんな
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/30(水) 11:27:14.46 ID:LVrT6YSO
>>255を展開してカードが辺りに飛び散って慌てて集めてる代魔を想像したら癒された
257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 14:41:11.43 ID:4cjgUls0
>>256
それはちょっと・・・いや、かなり萌える
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 15:42:59.40 ID:a1R.yMDO
何故だろう。カードリーダーの声がレイジングハートで展開される

レイジングハートかっこいいよレイジングハート
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 16:02:42.81 ID:FWFrFD20
代魔ってまだ禿げたまま?
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 20:54:09.83 ID:3iOUXkQo
多分、今後は魔法が尻から出るようになるんだよ、きっと。
261 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2010/06/30(水) 21:39:04.35 ID:vuduMBU0
書き溜めは 出来てないけど ちょい投下  どうも>>1です

こんな自分を待って頂き、本当に嬉しいですorz
支援や想像、本当に有難う御座います。 見る度に元気になったりしています

>>255 貴方のおかげで萌の新境地を見つけられました
>>260 それはどこの一ヶ月修行を受けた方でしょうか……
>>259 代魔「最近では、もう生えてますよ   …………少しだけ……」
262 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 21:46:11.68 ID:vuduMBU0
父さん…… 貴方は今、何処で何をしていますか…?

少女「う〜ん♪ おいし〜♪」

この空の下で、何かを成しているのでしょうか?

騎士「はぐっ… はぐはぐはぐっ…!」

ボクですか? ………ボクは… そうですね……



母「いやぁ! こう喜んでもらえると私も嬉しいわ〜」

僧侶「魔法さんのお母さん、こちらのお料理は?」

母「あぁ、そこに置いといて〜。 僧侶ちゃんありがとね」

……ボクはまだ、家に居ます………
263 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 21:53:49.04 ID:vuduMBU0
母「あん? どうしたんだい? また小難しい事考えてんの?」

代魔「いや…… もう二週間になるんだよね…?」

少女「そうだね〜、でもその内の半分くらいは寝たきりだったんだからね〜」

騎士「はむ、はむはむっ……」

代魔「いや、良く考えてくださいよ…… 勇者認定を受けて事実上、二週間…家に居る勇者…」

少女「どこの引き篭もり勇者だろうね?」

代魔「そうはっきりと言わないで下さい……」

母「しっかし気持ちよく食べてくれるねぇ、まだ食べるならつくろうか?」

騎士「はむっ……!!!」コクコクコクッ!

僧侶「あ、あはは……」
264 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 21:59:24.44 ID:vuduMBU0
代魔「どうしてこんなことに……」

少女「まぁまぁ、中々斬新じゃないかな? 引き篭もり勇者ってさ!」

代魔「斬新かもしれませんが、それは勇者としての責務を完全に放棄してますよ……」

僧侶「ですが、今は状況が状況ですから仕方ないですよ」

代魔「そうですが、御近所の目と言うものがありますから……」

僧侶「……そうですね… 申し訳ありません」

少女「ふむ、それでも旅に出ると言うなら、君はあの荷物を持ってくれるのかな!?」

代魔「絶対に多すぎです。 何をどうすればそんなリュックになるんですか…」

少女「女の子の体重とリュックの中身は聞いちゃいけないんだよ!!」

代魔「何を言ってるんですか……」

母「う〜ん、まぁ力仕事は男の仕事っていうからねぇ」

代魔「ちょっと! 第三者だからって無責任なことを言わないで!!」

騎士「もぐもぐもぐ……」
265 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 22:04:50.70 ID:vuduMBU0
少女「でも真面目な話さぁ、まだ反応ないの?」

代魔「……はい… どういう訳かわからないのですが…」

僧侶「カードリーダー、まだ使えないんですね」

代魔「……はい… 何度も試しているのですが…」

カチャッ

…………

騎士「…はぐっ……はぐはぐっ…」

代魔「……と、相変わらずな状態です」

少女「う〜ん、深刻な事態だねぇ〜」

僧侶「でも…… 何か解りませんか?」

代魔「……さぁ、見当もつきませんよ」
266 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 22:12:06.12 ID:vuduMBU0
少女「う〜ん…… やっぱり、仕方ないから引き篭もる?」

代魔「何を言ってるんですか……」

少女「大丈夫だよ! そのうち王様に呼ばれて盗賊になるとか! 物凄く強くなっちゃって、

   単独魔王城に行ったらインテリ美人巨乳魔王に説得されて一緒に世界を救う事になったりするかも!!」

代魔「少女さん、馬鹿な妄想はお止め下さい…… なぜか凄く謝らなければならない気分になりますので……」

僧侶「ですが、真面目に考えますと…… 今、旅に出るのは危険ですよ?」

代魔「そう…… なんですけどね…」

………

騎士「もぐもぐもぐ……」
267 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 22:25:00.26 ID:vuduMBU0
母「ん〜、良く解らないんだけど…… そーいう奴のお医者様はいないのかい?」

僧侶「代魔法士のお医者さんですか?」

少女「いや〜、元々、代魔法士って人が殆どいないからねぇ?」

僧侶「そう、ですよね……」

代魔「……医者じゃないけど… ちょっと心当たりがあります…?」

騎士「…まほー、自信なさげだな?」

少女「ほうほう、その人は何処にいるんだい?」

代魔「隣国ですね…… もっとも、そこに行ったところで治る保障もありませんが…」

少女「いやいや、ダメ元でもいいからさ? 行ってみよ〜か♪」

代魔「……そうですね、このままでもラチがあきませんからね」

僧侶「でしたら、旅の準備を致しましょうか」

騎士「はむ、はむはむっ……」
268 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 22:37:29.10 ID:vuduMBU0
代魔「これと…… これと… これは置いていって…」

少女「随分と時間をかけるねぇ〜」

代魔「当たり前ですよ、カードリーダーが使えないんですから選ばなければ……」

少女「ふ〜ん? それにしても面白そうなのがないねぇ〜」

僧侶「食料品は私に任せてもらってもよろしいでしょうか?」

代魔「はい、お願い致します」

僧侶「わかりました」

少女「魔法くん、君の夜の寂しさを紛らわす紳士アイテムは必要かい?」

騎士「しょーじょ、その箱はなに?」

少女「き、騎士ちゃんっ!? ぃやぁ! 騎士ちゃんは見ちゃらめぇっ!!」

代魔「んな事を言うなら初めから持ってこないで下さいっ!!!」

少女「あ、そういえば何で『ダメェ!』の他に『らめぇ!』とかって言い方があるんだろうね?」

代魔「知りませんよ! 何でボクに聞くんですか!?」

少女「う〜ん、まぁキミの趣味やら声に関しての需要と供給の曲線があってね〜」

代魔「訳が解りませんよ……」
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 22:38:09.14 ID:7I/FnyQ0
支援
見てるよ!
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/30(水) 22:42:00.43 ID:Q2EHGGI0
sien
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/30(水) 22:42:47.80 ID:LVrT6YSO
そういえば爺さんになんか頼んでたよな
それも関係してるのか?
272 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 22:45:50.67 ID:vuduMBU0
………

代魔「……よし、これで大丈夫だな」

僧侶「こちらも大丈夫ですよ」

少女「ま〜、隣国なんて一日で着いちゃうんだから、あんまり気合入れてもね〜?」

代魔「そうですが、しっかり準備をしておいた方が安心出来ますから」

少女「あはは♪ 君らしいねぇ〜」

僧侶「出発のお時間はどう致しましょうか?」

代魔「ボクとしては、出来る限り早い方がいいのですが……」

少女「なるほど、じゃあ今晩出発だね!!」

僧侶「そ、そこは普通… 明日の朝ではないでしょうか…?」

代魔「僧侶さん、この方は普通の人ではありませんから」
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 22:45:51.98 ID:MI1vd/2o
インテリ美人巨乳魔王と世界を救うSSってなんだい?
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/30(水) 22:52:27.79 ID:dkY4Fewo
まおゆう?
275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 22:57:02.83 ID:1RcvNMAO
片方はわかるぞwwママレのやつか
276 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 22:58:29.15 ID:vuduMBU0
〜〜〜〜〜 魔法使いの家 〜〜〜〜〜

母「へぇ? ってことで、明日の朝に出るのかい?」

代魔「そういうこと。 今まで家に居てゴメン」

母「なに言ってんだか… 何時でも帰ってきなさいよ」

代魔「うん、ありがとう」

母「も・ち・ろ・ん!! パーティの子も連れてくること! いいね!?」

僧侶「い、いいのですか…?」

母「良いに決まってるじゃないの! いやもう家の子にしたいくらいだよ!!」

騎士「……あり…がと///」

母「別に礼を言われるようなことじゃないよ」 ナデナデ

騎士「………///」

母「いくらだって甘えてくれていいんだからね?」…ニコッ
 (まだまだ早いけど…… あの子のお嫁さんになるかもしれないし…♪)

代魔「何故か、ただの微笑ましい光景に見えませんね……」

少女「ま〜… キミは気にしないほうがいいよ〜♪」
277 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 23:04:24.93 ID:vuduMBU0
〜〜〜〜〜 翌日 朝 〜〜〜〜〜

代魔「それでは、行ってきます」

母「はい、いってらっしゃい」

少女「本当にご馳走様でした、ずっとお邪魔していましたし」

僧侶「有難う御座いました、お料理も教えていただいて」

騎士「……ありがと…」

母「はいはい、他人っぽい挨拶はやめたやめた! 私は本当の娘みたいに思ってるんだから」

少女「そぉ? それじゃ敬語なんてや〜めた♪ またご飯食べにくるよ〜」

母「ハハハッ! 来たら腹いっぱい作るよ」

代魔「さて、そろそろ行きますか」

母「……必ず帰ってきなさい、いいね?」

少女「私がいるかぎり、大丈夫だよ♪」

僧侶「絶対に、皆さんと一緒に戻ってきますから」

騎士「………」コクコクッ

代魔「……ということで、大丈夫だよ。 それじゃ」

母「はいはい、お土産も忘れないでねー!」
278 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 23:20:05.09 ID:vuduMBU0
という所で、非常に短くて申し訳ないのですが…… 隣国へ出発というところです

SSですが、片方に関しては既に答えが出ています。
非常に素晴らしいものだと思います。本気で書籍化するのではと思うくらいにです。
読みきるのに一日使い果たしそうですが……

もう片方も探してみてくだせぃ……orz
では、乗せ忘れてしまった >>276 の後の話を少々失礼致しますぜぃ
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/30(水) 23:20:25.34 ID:uxq7bvwo
Xien
280 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 23:24:52.04 ID:vuduMBU0
母「あ、そういえば聞きたいことがあったんだけど、いいかい?」

代魔「ボクに? 何かな?」

母「あんた…… 嫁さんとか、彼女はいるのかい?」

………

代魔「はぁ? ボクに? 居るわけがないじゃないか」

母「なんでだい?」

代魔「元々は魔法の使えない魔法使いだったし、今はそういう事を考える暇ないし、それに17だよ?」


母「あのねぇ、17歳で結婚ってのは少なくないんだよ」

代魔「他の人は結婚できる体制を持ってて、好きな人が居たんでしょ? ボクは違うよ」

母「はぁ〜、親としては早く孫の顔をみたいんだけどねぇ?」

代魔「ちゃんと経済的に余裕が出来たら考えるよ」

母「それじゃあ甘いっ!!」
281 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 23:32:37.74 ID:vuduMBU0
代魔「甘いって、何が?」

母「あんたは勇者になっちゃったんでしょ? ならいつ居なくなってもおかしくないでしょう」

代魔「それは、そうだけど…… その時は運とか、縁がなかったってことでさ?」

母「はぁ〜、なんでこんな子に育っちゃったんだか…」

代魔「そんな事を言われてもなぁ…」

母「……んで、どんな子が好みなんだい?」

………

代魔「はぁ? いきなりなんなの?」

母「いや、ただの興味本位だよ」

代魔「……? まぁ、考えたこともないんだけど…」

母「んなもん適当でいいから言いな」

代魔「はぁ、わかったよ」

………
282 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 23:39:23.68 ID:vuduMBU0
代魔「ええと…… 誠実で、優しい人で…… って、皆さんどうして黙ってるんですか?」

僧侶「えっ? そ、そういえば、なな、なんででしょう…っ!? ///」

少女「いや〜、女の子として、男の子のそ〜いう一面を見たいな〜って興味がね〜♪」

騎士「………?」

母「あぁー、私もわかるよ。 なんてったって、心だけはまだ女の子だからねぇ」……ニヤッ

少女「あはは〜♪ そうですよね〜♪」

少女(この親、天然の僧侶ちゃんと騎士ちゃんに恋愛感情を理解させようとしてるみたいだねぇ……

   その上で、魔法くんに結婚の意識をさせようとしている……)
283 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 23:45:39.77 ID:vuduMBU0
母「で、他には何なんだい?」

代魔「他には…… やっぱりわからないよ」

少女(でも、魔法くんはそういうのが本当に解らないてことを、解ってなかったみたいだねっ!

   向こうでも、恋人は仕事って感じだったんだよ!!)

母「わかんないって、身近な女性とかで言えないの?」

代魔「身近な女性って言われてもなぁ……」

少女(そんな彼に女性のことを聞いても意味はない、後は冗談を一つ言って矛先が私たちに向かないよう…)

母「ほら、誰かいなかったの?」ガサゴソッ

少女「………っ!?」

騎士「…? しょーじょ、どうした?」

少女「? 騎士ちゃん、私がどうかした?」

騎士「……ごめん、気のせい」

母「ん、どうしたんだい? っと、中々出てこないねぇ…」ガサゴソッ

少女「なんでもないですよ〜♪(クッ、この母親…… お見合いを勧めるつもりかっ!!?)」
284 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 23:51:57.32 ID:vuduMBU0
少女(そんな事を考えるのはパパだけだと思って油断してたっ!! ど、どうすれば…!?)

代魔「誰か…… 誰かかぁ…… んー……」

母「……まぁいいか、タイプは優しくて誠実っと… これかしら…」ボソッ

少女「っ!!!? 魔法くん! 私たちの中じゃ誰が好きなんだいっ!!」

代魔「んー…… えっ?」

少女(……言っちゃった… 言ってしまったよ…… 冗談風でもなく…)

騎士「…? まほーの母上、さっきからなにしてる?」

母「ん? いやさっきから探してるのが見つからなくてねぇ」

少女(っ! 騎士ちゃんっ! そっちに振っちゃ……!!)

母「お? あったあった、探してた『お菓子』がねぇ」……ニヤッ

少女「         」
285 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/06/30(水) 23:59:06.77 ID:vuduMBU0
少女(計られた…… 完全にやられた……)

母「んで、誰が一番好きなんだい?」

代魔「はぁ!? ちょ、ちょっと待ってよ!!」

少女(もともとそれをさせたかったのか…… なんて狸…)

母「これだったら答えられるでしょ? 目の前に居るし、その中で選ぶだけなんだからねぇ」

少女(もともと、この人の考えは皆に恋愛感情を理解させる事…… 魔法くんが誰を選ぼうとそれは達成される…)

代魔「うっ、 ええ〜と…………」

少女(年の功か…… 私の……完敗)

僧侶「少女さん、駄目ですよ? そんな意地悪をしては」

少女「…え? 意地悪?」
286 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/01(木) 00:03:58.80 ID:McyI06U0
僧侶「あのお母さん、良く解らないんですけど… 誰が一番好きなのかという話ですよね?」

母「え? えぇ、そうだけど…」

僧侶「でしたら…… 私は魔法さんのことが大好きです♪」

………

少女(なん……ですと……!? ま、魔法くんのお母さんまで驚いてるっ!!)

僧侶「魔法さんはかけがえのない人です。 そして、騎士ちゃんも、少女さんもそうです♪」

………

「「え?」」

僧侶「順番なんて付けられませんよ、皆さんのことが大好きなんですから♪」

代魔「あ、なるほど。 それじゃ考えても解らなかったわけだ」

僧侶「え? 魔法さんはそうじゃないんですか?」

代魔「いや、僧侶さんに言われてやっと気付けましたよ」

僧侶「そうですか♪」

((この天然コンビがあああぁぁぁ!!!!))
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/01(木) 00:04:02.62 ID:iqpthKEo
Xien
288 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/01(木) 00:08:41.71 ID:McyI06U0
こ、こんなところで失礼を……orz
もっと早くもですが、良いものになるよう努力しますので!! 勘弁してやってくださいorz
それでは、失礼致します<(_ _)>
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/01(木) 00:12:06.59 ID:iqpthKEo
乙なのさ!
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/01(木) 00:37:36.21 ID:4WENOMDO
うわあああ間に合わなかった!乙でした!!
それにしても頭の回転が早い少女を手玉に取るとは…母恐るべし
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/01(木) 01:58:17.46 ID:sYNrDZMo
>>266のもう片方は
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1266908272/
これだな
292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/01(木) 07:02:20.54 ID:k8F1YYSO
流石策士代魔の母
少女を騙すとは…
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/01(木) 13:50:52.06 ID:gu3T0HE0
まおゆうは書籍化の動きあるみたいだよ
294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/01(木) 14:01:41.41 ID:gpV1rUAO
書籍化(笑)
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/01(木) 15:42:32.96 ID:135t9kAO
石化(ヒッポリト)
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/01(木) 17:45:28.93 ID:Rwi9bpc0
追いついた
スレタイ見た時:なんだ又糞オナニーSSかよ
〜少女家出:ふ〜ん。なかなか面白い設定じゃん
〜PT登録:ロリktkr
〜中略〜
〜母の策略:作者様!焦らなくていいので頑張って書いてください!いつまでも待っています!←今ここ
つまり何が言いたいかというと僧侶ちゃんは俺のよmうわ何をすrやmくぁwwせdrftgyふじこlp;@:「」
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/01(木) 18:53:41.56 ID:YAo1MgDO
制作まで来ると見てる奴が煩くなってしょうがない

こいつらで>>1のやる気が出るんなら文句はないが

NGNG・・・
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/01(木) 19:20:55.54 ID:HOmTWkDO
>>1乙!
王様に会って盗賊になるってグルグルかと思ったよ
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/01(木) 19:58:30.45 ID:T5/RtqIo
>>298


>>260>>261

あえて言おう、ザムディン!
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 03:11:38.46 ID:4E5BLgDO
乙です。
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 11:13:19.89 ID:JI90jv.o
>>297
ほんと、そうだよな
>>1に声援送ったりwwktkしてる奴ならともかく、不平不満垂れ流すだけの奴なんて煩くてしょうがない
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 12:04:19.02 ID:wvCPAwDO
最近はPCも黙ってられないのかよ



いつも乙です
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 18:52:37.50 ID:lImN.kDO
>>301
支援以外にも厭味しか言えない奴とか気持ち悪い奴ばっかだから困るよな
支援だけして黙読できないのかっての



>>1さん乙でーすwwwwww
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/02(金) 23:01:49.72 ID:SFVoEog0
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/03(土) 11:04:11.85 ID:de.5SUAO
この僧侶ってどこのハロワに行けばいるんだろ
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/03(土) 12:13:19.16 ID:aVnwc.SO
そうかルイズの酒場って今のハロワみたいなものか
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/03(土) 12:50:57.79 ID:Kd7HTADO
ツンデレがいる酒場ですね。
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/03(土) 17:46:01.83 ID:qjamD6DO
今更だけど王様に呼ばれて盗賊って、勇者募集で城にいったニートの話だっけ。ママレさんのまおゆうも大好きです。
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/04(日) 01:13:21.88 ID:vCdluwAO
ほかのssの話はそっちのスレでやってよ…

次の投下はいつぐらいだろう
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 05:58:16.33 ID:tgrXXvEo
ママレ信者は荒れる可能性があるからって理由で絵師を追い出して
ママレも容認してたよね
ママレ信者が他スレでママレの話題出して荒れる可能性があるから
ママレ追い出してこようかな
311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 11:53:36.98 ID:QMh8rsDO
黙って投下を待とうぜ
荒れると投下もしづらいだろうし
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/04(日) 14:28:37.53 ID:wyqyzUDO
おちんちん
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 16:27:35.88 ID:vCdluwAO
ところで魔法と僧侶は別にそーしそーあいじゃないんだよな?
ニブいから自分の気持ちに気づいてないとかじゃなくて、ほんとに「みーんなだいすき!」とか思ってるんだよな?
314 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/04(日) 21:24:28.31 ID:Isz39I20
休日という名の奴隷日を乗り越えました、>>1です
やっと書き溜めを開始出来る…… 投下? ハッハ、そんなの出来ませんよ……orzゴメンナサイ


今回の件について少々失礼致します。

他SSの話をしてしまい、誠に申し訳ありませんでした
私の周りへの配慮が無かった事で皆様にご迷惑をお掛け致しましたことをお詫び致します
迷惑かかってないよ〜と言う方も、
しばらくしてから、「アレ?今気付いたけど… 実は掛かってた?」ということがあるので、
その時は、その時に「まぁ許してやるぜぃ」と言って頂ければ幸いです

他SSの方も、ご迷惑をお掛け致しまして、誠に申し訳御座いませんでした
後日、きりの良い所で謝らさせていただきます 

長文失礼しました<(__)>
315 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/04(日) 21:41:49.57 ID:Isz39I20
休日よりも平日の方が書き溜め進められるって…… チクセゥ……

>>306 そんなハロワあったら通い詰める自信がガガガ…

>>313
少女「ふふふ、魔法くんの恋愛感情なんてものがあると思うのかな?

   そう、彼にあるのは肉欲だけだよっ!

   その手のカードリーダーで鞭や木馬、鎖魔で取り出して僧侶ちゃんや私… 挙句の果てには騎士ちゃんまでっ!!」

代魔「勝手なこと言わないで下さい」

少女「え〜? 目隠しさせて〜、カード使って〜、『いやぁ! なにされてるのぉ!?』

   『ふふ、カードだったものだからわからないだろ?』ってプレイで楽しんだりしない?」

代魔「ボクをなんだと思ってるんですか……」

少女「一人の正常な男の子」

代魔「その考えが正常な男性の持つものですかっ!!!」

少女「男性の頭の中なんてそうじゃないかな、ねぇパパ?」

商父「なんで私に振るんだ……」


>>309 >>311 あ、明後日までには投下して…み…せ……
316 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/04(日) 22:02:22.24 ID:qyaQNYSO
無理すんなww
ゆっくりでいいから楽しませてくれればそれでいい
317 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 22:15:20.22 ID:vCdluwAO
急かすようなこと言ってごめん
でも楽しみにしてるから
投下が遅くなってもやっぱり楽しみにしてるから、じっくりがっつり書きためしてこいよおっぱい
318 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/05(月) 09:09:28.89 ID:se0.3EAO
ハイパーぬるぽ
319 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/05(月) 10:19:14.13 ID:FZ1rPUDO
ハイパーガッ
320 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/05(月) 12:24:54.02 ID:1sedOpM0
まぁ ゆっくり急いでやればいいんでない?
321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/05(月) 12:56:45.38 ID:B3wTAUDO
どどどどっちやねん!




どっちやねんwwwwwwwwwwwwwwwwだってwwwwwwwwだってwwwwwwwwwwwwwwww
322 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/05(月) 13:10:48.48 ID:1sedOpM0
まぁつまり なん
323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/05(月) 16:20:46.98 ID:V9CpgEDO
だ?
焦って負担に思わなくていいよっつー
好きなようにやってくださいな
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/05(月) 17:09:58.27 ID:B3wTAUDO
というわけでwwwwwwww場を和ませるために書いてみたwwwwwwww
下手wwwwwwwwではないと思いたいwwwwwwww
でも携帯写メ+イメピタじゃこれが限界wwwwwwww
てかwwwwwwwwもっと小さく描いてりゃよかったwwwwwwwwwwwwもしくは部分的にうpwwwwwwwwwwww
まあいいやwwwwwwwwwwwwとりあえずwwwwwwwwwwww


http://imepita.jp/20100705/614580
どうぞ
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/05(月) 17:33:02.12 ID:wZbc2IAO
?? 煽ってるの、この子?
326 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/05(月) 17:39:38.19 ID:B3wTAUDO
ビッグマウス可愛いよビッグマウス……

だめだ恥ずかしい23年ROMるわ
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/05(月) 17:53:17.18 ID:wdgrXgSO
草を生やしすぎたのが間違いだった
328 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/06(火) 01:27:48.00 ID:Hn4VmwAO
絵を投下するときは黙って投下するのが美徳
329 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/06(火) 03:11:54.61 ID:Dggj4cDO
絵死様と予想屑は糞尿
330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/06(火) 12:17:25.32 ID:FyuwhOAo
YAYOですねわかります
331 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 20:57:40.18 ID:lGuK1CY0
>>324 まさかの召還獣 バニップ を書くとは…… 保存っと

大変お待たせしました<(_ _)> 少々投下させて頂きます
332 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 21:03:37.92 ID:lGuK1CY0
〜〜〜〜〜 隣国 〜〜〜〜〜

代魔「……と言うことで、こちらに来たのですが」

老爺「まったく、お前には興味が尽きんよ」

代魔「褒め言葉として受け取っておきますよ」

老爺「で、私にどうしろと言うのだ?」

代魔「単純に、元の代魔法士に戻りたいんですよ」

老爺「そうか」

………

代魔「いや、ここで黙らないで下さいよ」

老爺「結論から言おう、私には無理だ」

代魔「……何か解決の糸口でもいいので、わかりませんか?」

老爺「なら、もう少し詳しく聞かせてもらおうか」
333 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 21:10:48.50 ID:lGuK1CY0
………

代魔「……ということです」

老爺「ふむ、その他のパーティは何処に居るんだ?」

代魔「こちらに着くと同時に、家のほうに行って貰ってますよ」

老爺「そうか、時間の心配もないな」

代魔「貴方の様な方に会わせたくなかっただけですが、心配してくださって有難う御座います」

老爺「なに、今から言うことに横槍を入れてもらいたくないだけだ」

………

老爺「しかし、お前のパーティは化物で構成されているのか?」

代魔「まぁ、ここに来るまでの魔物なら瞬殺ですからね……」
334 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 21:18:42.37 ID:lGuK1CY0
老爺「さて、お前はどうしてソレが使えなくなったか、解るか?」

代魔「それが解っていれば、解決方法を探していますよ」

老爺「なら教えてやる。 原因は魔法を量産したことと関係がある」

代魔「それは、能力を使いすぎた為の魔力切れとかですか?」

老爺「違う。 お前は、『常識を要らない』と思い、その後一撃を撃った後から使えなくなったのだな?」

代魔「まぁ、そうかもしれませんが……」

老爺「で、私も信じられぬが、お前はその時、『常識を捨てる』ことに成功したんだ」

代魔「はぁ、それの何処が使えなくなった原因に?」

老爺「お前は、常識とは何か、考えた事はあるか?」

代魔「えっと、言われて見ると……」

老爺「……少し間違っているが、私は『必要最低の知識』だと思う。 お前はそれを捨てたのだ」

代魔「……色々と納得がいきませんね」
335 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 21:26:26.43 ID:lGuK1CY0
老爺「昔、お前が一枚のカードで複数の物は出来るか? と聞いたが、私は曖昧な答えしか出来なかっただろう」

代魔「そうですが……」

老爺「理論上は出来る。 しかし、これも同じように神の領域となるものだった」

代魔「それが出来たボクはなんなんですか? 神様なんですか?」

老爺「少なくとも、神の領域に一番近付いた男だろう。 おめでとう」

代魔「ただの皮肉のつもりだったんですが……」

老爺「話を戻そう。 代魔法士は通常、『一枚のカードから一つの事を起こす』という常識がある

   ここで言う常識とは、カードリーダー使いとしての、最低限のルールのことだ」

代魔「はぁ」

老爺「それに対し、カードの能力上昇はその『常識』の一部を壊すことで行われる

   まぁ、今回のこともお前の修行の賜物と言えるものだろう」

代魔「つまり、覚えておかなければならないことも一緒におかしくしてしまったから、出来なくなったと?」

老爺「そういうことだ」
336 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 21:34:25.68 ID:lGuK1CY0
………

代魔「とりあえず、勉強しなおせと言うことですかね……」

老爺「忘れたのは知識でなく、カードリーダーの使い方だ。 勉強ではないだろう」

代魔「ならどうしろと言うのですか?」

老爺「そのうち戻るのを待て。 戻らなければそれまでだ」

代魔「簡単に言ってますけど、事実上のお手上げ宣言ですし、ボクの将来を欠片も考えてないでしょう」

老爺「何故そんなものを考えなければならんのだ」

代魔「あぁ、貴方にもっと人間性があればいいのに……」

老爺「そんなものはいらん。 答えたから何処かへさっさと行け」

代魔「はいはい、わかりましたよ……」

老爺「もう私を頼るなよ じゃあな」

代魔「いえ、また頼るかも知れませんが、その時は宜しくお願いしますね」
337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/06(火) 21:35:40.78 ID:F2O7GvIo
ktkr
338 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 21:43:22.62 ID:lGuK1CY0
―――――商父のおうち―――――

代魔「……ということで、もうしばらくゆっくりしていろ。 と言うことでした」

少女「ほぅ〜、随分とその人を信頼してるんだね〜?」

代魔「性格は最悪ですが、間違いは言わないし、間違っていると思うものはそうハッキリと言う人ですから」

僧侶「魔法さんからそんなに信頼されてるなんて、凄そうな人ですね」

代魔「そうですけど、性格がああじゃなければいいんですけどね……」

少女「んで〜、これからどうするの?」

代魔「とりあえず、大臣さんに事情を話してありますので、しばらくここに居ようかと思います」

少女「まぁ、今のまま旅をするなんて出来ないだろうからね〜」

代魔「まぁ居ると言っても、治るまでの間ですけどね」

少女「魔法くん、安心していいよ…… EDは治る病気だよ!!」

代魔「何言ってるんですか」

少女「だって、精神的なことが原因なんでしょ? キミの… 見た事ないけど、自信を持っていいよ!」

代魔「その病の原因はそうだったりしますが、ボクはその病におかされてません」

少女「犯されるって…… 魔法くんはMだったの!?」

代魔「もうどうでもいいので静かにしててください……」
339 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 21:54:57.74 ID:lGuK1CY0
少女「で、これからどうするの?」

代魔「これから…… ですよね…」

騎士「……わたしは鍛練」

僧侶「私も前と同じように、お手伝いをしようと思ってますが…」

代魔「でしたら、自分も同じように商連の」

少女「っていうと思ったよ〜。 それはダメ!」

代魔「へ? なぜですか?」

少女「いい? キミは勇者なんだよ?」

代魔「それは知っていますが……?」

少女「わかってないねぇ〜 勇者っていうのは、何処かの陣営だけに加担しちゃいけないの!」

僧侶「それは…… どういうことなのでしょうか」
340 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 22:09:15.65 ID:lGuK1CY0
少女「いや〜、勇者ってのは平等でなきゃいけない〜とか、それで人を守る存在〜だとか、

   色々と面倒なことがあってね〜、明らかに何処かの陣営に加担するってのはダメなの」

僧侶「そうかもしれませんが、多少でしたら……」

少女「あと問題なのが、それが商人関連だってこと」

僧侶「そ、それはどういう……?」

代魔「……なるほど、商人は些細なことを大事にしますからね……」

少女「そう、王様と商人だけには弱みを見せちゃいけないからね〜」

僧侶「な、なぜなんです?」

少女「例えば、あるところにご飯を独り占めにしている人がいました。

   このままじゃみんなご飯を食べられない〜、ってなったら、僧侶ちゃんはどうする?」

僧侶「私でしたら…… 一度話し合わせてもらって、少し分けてもらいます」

少女「商人と王様は、どうすれば自分が独り占めできるかを考えるよね?」

代魔「商人でしたら、そう答えなければ失格ですね」

僧侶「そ、そうですか……」
341 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 22:17:28.82 ID:lGuK1CY0
少女「つまり、何か言われるような要素を残しちゃダメってこと! わかったかな〜?」

僧侶「大変なんですね……」

代魔「まぁ、今後から気をつけます」

少女「うんうん、しっかり気をつけてね〜♪」

代魔「……しかし、どうしようか」

僧侶「なにか悩み事でもあるのですか?」

代魔「恥ずかしながら、この後何をしていれば良いのかと……」

少女「何って、そりゃあナニをしてればいいんじゃないかな?」

僧侶「そうですね、何をしても良いのですからあまり悩む事はないと思いますけど」

代魔「僧侶さんも、商連の方々の世話をしてはいけないのですが、何をするつもりですか?」

僧侶「あ……ええと…その…」

代魔「ボクも、そういうことです……」

少女「クッ、純情なのは良いことだけど…… そんな…!!」

代魔「ボクは反応しませんから」
342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/06(火) 22:22:27.31 ID:7Kxsp9.o
>>1 来てる!!
wwktk
343 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 22:24:03.57 ID:lGuK1CY0
代魔「変な話ですが、休みを有意義に使えたこともなく、殆ど仕事と読書くらいでして……」

僧侶「私も、そういえば家事をやっていましたので……」

………

少女「なるほど、だったら私から提案してあげよう〜」

代魔「なんですか? ボクに娼館でも行けというのですか?」

僧侶「えっ? 商館には行ってはいけないのですよね?」

少女「う〜ん、じゃあさ〜。 皆で一緒にショッピングをしない?」

代魔「……ショッピングと言いますと… あの、洋服を買ったりという、あの?」

少女「うんそれ。 旅の間はさ、キミはいつも準備準備だったし、ついてきた時だって執事としてだったじゃない?」
344 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 22:30:11.17 ID:lGuK1CY0
代魔「まぁ、そうでしたが……」

少女「だから、こんどはキミも参加者になってもらおうってことだよっ!! どうかな!?」

代魔「……それは…」

僧侶「騎士ちゃんも一緒にくるよね?」

騎士「………」コクコクッ

代魔「……でしたら、参加させて頂いてもよろしいですか?」

少女「モチロンッ!! これは楽しくなりそうだよ〜♪」

代魔「……休日の過ごし方…か…」

少女「真面目なだけじゃ駄目って事だよ〜。 ところで、騎士ちゃんは何をしてるの?」

騎士「……精神統一…の訓練」

少女「ほうほう、それはなんでかな〜?」

騎士「……ごはんを食べてると思えば…」グゥ〜…

代魔「そういえば、まだ食事を取ってませんでしたね…」

僧侶「でしたら、お昼ごはんにしましょう♪」

騎士「………」コクコクッ
345 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/07/06(火) 22:44:36.24 ID:lGuK1CY0
き、今日はこんなところで勘弁してあげるんだからねっ!! orz本当にゴメンなさい

支援有難う御座いますっ!! ただし、それに比例して大量投下をっ! と思ってましたがorz
少ない更新ですが、現在も書き溜めを行っております。 それで勘弁を…<(_ _)>
次こそは大量投下を……!! それでは、失礼致します。
346 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/06(火) 22:49:32.40 ID:F2O7GvIo
347 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/06(火) 22:53:10.13 ID:Pr/32e20
だらっしゃぁあああああ
じゃんじゃんばりばり
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/06(火) 23:02:16.16 ID:mMSGzESO
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/06(火) 23:03:27.34 ID:XKvYYIAO
こ、これは乙じゃなくてなんたらかんたら
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/06(火) 23:55:37.14 ID:pKSJem6o
         r'ニニニ二二二ニニニ、ヽ
         | |     .@     | |            ト、____, へ
      rー┤|           |├、          ヽ         }
      |   | |       Π    | | |        ≡三ーーーーァ   /
      l    l l     lニ  コ  .| | |         ≡    /  /
     |    l l      |_|    | | |        ≡三   ./  /
       l__l_l______|_|__|   っ     .≡ /  /
       | /  ,イ,へ 丶、       ヘ       ≡三./  /       ノ|
       | ,' / //  \| \ ト、 ヽ ',   つ  ≡{   丶ーーーー'  }
      !j./l /        ` ヽト、ヽ }         ゝ、_______丿
.     | | .!/.!  ○    ○ l l |ヽ,'    ⊃
       l | | .l/////////////! | !.|      
       .| ! | ト、  ,-ー¬   .ィ| .| l     こ、これは>>1乙じゃなくてバギクロスなんだから
        | l ! l l` r --.' <j ,' | |    変な勘違いしないでよね!
        | .l ', l |ャ-ミ≡彳ァトイ ,'! !   
      .| | ヽ| | l r´ )/ハy / | ',
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/07(水) 00:17:45.99 ID:ml1ADcDO
こんな時間におつんつん!
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/07(水) 09:19:56.58 ID:cZPZd3w0
乙です。
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/07(水) 11:33:45.69 ID:gW2RUQAO
おつんつん
354 :小6女子 :2010/07/07(水) 16:58:16.19 ID:O4mQ2lY0
>>350
マジ上手え
どーやって作ってんのソレ
355 :小6女子 :2010/07/07(水) 16:59:38.61 ID:O4mQ2lY0
続きプリーズ
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/07(水) 21:09:21.86 ID:yF5uIISO
>>355
最近の小学生は黙って待つこともできないのか

黙って支援でもして待ってろ
357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/07(水) 21:39:09.49 ID:gW2RUQAO
お父さん、大人気ないですよ
358 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/08(木) 05:42:36.32 ID:VZeXIUDO
乙です。毎度、更新が楽しみです。ありがとう
359 :小6女子 :2010/07/08(木) 17:54:10.65 ID:/SWKfKM0
>>356
ごめんなさい
360 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/08(木) 20:43:21.87 ID:CpBN1wAO
キチンと謝れる子は良い子
361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/09(金) 18:36:54.43 ID:Q9e3BvU0
パパ 明日はお休みだねっ
362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/09(金) 23:45:38.43 ID:oj2kX7Mo
応援・・・してるんだぜ・・・!
363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/11(日) 00:25:57.29 ID:7/0xI.SO
土日は忙しいんだよな
頑張れ
364 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/13(火) 01:24:26.24 ID:OLLRkiM0
支援
365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/14(水) 13:34:27.35 ID:xoV64USO
お、生き返った
366 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/14(水) 15:00:02.79 ID:fgbTM5wo
おお、復活
367 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/14(水) 15:10:10.26 ID:GUPsNOwo
おおお、おっき
368 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/15(木) 07:13:42.51 ID:72U7LkAO
おおおお、おっぱい
369 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/15(木) 08:23:15.17 ID:yyC.O2AO
投下もしてないのに支援とか
そもそも支援とか保守とかいらねーだろ此処
ほかの言葉に置き換えろよ、僧侶とかおっぱいとか騎士たんとかさー
370 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/15(木) 11:02:55.67 ID:6G5ytEDO
騎士たんおっぱいあー(斉唱)

こうか
371 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/16(金) 12:50:23.76 ID:SkSKeAAO
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
372 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/16(金) 15:47:35.28 ID:s4kpa9Y0
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
373 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/16(金) 19:22:18.09 ID:bZBISiAo
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
374 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/16(金) 22:15:28.22 ID:FU6E6wA0
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
375 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/16(金) 22:56:36.08 ID:UsCE1wgo
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
376 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/16(金) 23:28:05.84 ID:4v/fnpQo
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
377 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/17(土) 01:45:07.86 ID:eVpKlioo
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
378 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/17(土) 02:46:21.10 ID:0KPh0Sc0
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
379 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/17(土) 12:44:12.77 ID:w665mEAO
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
380 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/17(土) 13:30:53.23 ID:ytcST2DO
僧侶たん天然可愛いよ
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/17(土) 14:01:58.37 ID:0Q10BFo0
僧侶たん天然可愛いよ
382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/17(土) 20:03:34.75 ID:8ZyItAAO
魔法ちゃんツルツルピカピカ
383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/17(土) 20:59:10.47 ID:SETnl6AO
どうも、携帯から失礼しますが
>>1です。

すみませんが 何があった・・・

現状報告します。

ネット回線が訳あって逝きました。
\(^o^)/

現在対応中です。
書き溜めはやってますが、投下が出来ない現状です・・・

すみませんがもう少しお待ちを・・・
384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/17(土) 21:34:39.85 ID:RfWMdoIo
くそっ!
>>1の近辺にまで裏切り者がいるとはッ!!
385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/17(土) 23:03:48.30 ID:D9eUrr60
承知。報告、乙です。
386 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/18(日) 00:08:31.95 ID:39rR5F.0
http://beebee2see.appspot.com/i/agpiZWViZWUyc2VlchULEgxJbWFnZUFuZFRleHQY_cXCAQw.jpg
テスト
387 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/18(日) 08:13:28.02 ID:lBkMEgDO
>>371->>379

最初笑って後半恐怖した
388 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/18(日) 14:54:14.41 ID:Skjm7wAO
一人だけでもお嬢さんに触れてやる優しさはないのか
389 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/18(日) 18:26:26.38 ID:lm7CeUAO
じゃあお嬢のイメージ挙げてよ
騎士たんや僧侶に勝つほどの魅力をさ
390 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/18(日) 21:31:44.66 ID:1/699M2o
痴女ってだけでおっきする
391 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/19(月) 01:57:04.45 ID:Kc7NCl6o
お嬢のおっぱ・・・おっぱい?
392 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/19(月) 04:40:51.12 ID:7cGAVYSO
お嬢の攻撃気持ちいいです
393 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/19(月) 17:44:36.21 ID:bK5YKUAO
お嬢のSっ気たまらんです
394 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/20(火) 00:20:23.19 ID:HWplCd.0
お嬢様虐めてください
395 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/20(火) 03:56:57.73 ID:jDHxcUAO
お嬢様もっと罵ってください
396 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/20(火) 07:40:42.46 ID:GimEh2DO
だが急に強気でこられると弱いタイプと見た
397 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/21(水) 03:02:58.90 ID:ziPoylEo
回線直ってくれないかなぁ。
398 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/21(水) 10:53:50.76 ID:fQlLqI60
だが魔法が本気で押し倒したら自分と関係を持つことがどういうことになるのか冷静に説明してきそうでもある
399 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/21(水) 11:34:06.00 ID:tN4W6es0
早く>>1のネット回線直らんかな
400 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/21(水) 19:07:57.33 ID:gQO/igAO
【犯行予告】
今週中に回線直らないと俺がイラスト(笑)をうpするぞ
401 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/21(水) 19:48:06.80 ID:tN4W6es0
やめろ!そんなことをしたらどうなるのかわかっているのか!
402 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/21(水) 22:43:57.23 ID:F65CZj20
>>400通報しますた
403 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/23(金) 15:46:52.02 ID:XJ8cFsDO
追い付いた
支援
404 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/24(土) 19:52:39.38 ID:W2Ond2DO
早くネット環境戻ればいいなー
405 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/24(土) 22:55:30.78 ID:GawL7rko
あと数時間で>>400が……
406 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/25(日) 17:15:28.05 ID:l1G49oAO
どうも、>>1です

ネットですが、治る見込みが出てきました!

来月治りますorz
ごめんなさい

ネカフェに突撃したりしましたが、無理ですた・・・

何かしら方法を考えてますので、もう少しお待ちを・・・
407 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/25(日) 17:23:40.47 ID:olaEEwIo
待ってるよ^^
408 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/25(日) 18:25:05.33 ID:yBQ4Yh6o
>>1のカードリーダーが壊れたか
機密保持の為カードにされて仕舞われちゃったかと思ったぜ
409 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/26(月) 17:14:29.03 ID:HXFQOwDO
乙です。
更新される日を、楽しみに待ってます。
410 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/26(月) 18:14:52.92 ID:GEwr5kDO
>>1おつん!早く復旧するといいな
411 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/27(火) 20:34:58.77 ID:Wj.PVpko
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
412 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/28(水) 00:20:21.43 ID:viS7beQ0
騎士たんのおっぱいあー(斉唱)
413 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/28(水) 05:50:04.09 ID:m5gcNoAO
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
414 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/28(水) 09:05:34.21 ID:I35NWQgo
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/28(水) 09:17:37.45 ID:isFJicSO
もうその流れやめろよww
416 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/28(水) 10:13:54.65 ID:QqnfdM.0
おっぱいあー
417 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/28(水) 22:12:25.93 ID:kDnIagM0
オパーイ
418 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/28(水) 22:25:36.38 ID:DUFdjlEo
騎士たんおっぱいあー(バリトン)
419 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/28(水) 23:55:50.44 ID:QqnfdM.0
騎士たんおっぱいあー(バリトン)
420 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/29(木) 19:13:32.49 ID:xGuEToco
騎士たんおっぱいあー(テノール)
421 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/30(金) 00:54:35.36 ID:04T4xjoo
少女ちゃん桃尻すぁー(独唱)
422 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/30(金) 15:05:56.30 ID:0phQckAO
騎士たんおっぱいあー(アルト)
423 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/30(金) 20:48:56.30 ID:3YZhvSQo
正直気持ち悪い
424 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/30(金) 21:02:31.64 ID:WA6BFXco
>>423たんおっぱいあー(斉唱)
425 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/30(金) 21:29:27.86 ID:aAX7Fuo0
>>423たんおっぱいあー(斉唱)
426 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/30(金) 21:45:00.58 ID:HMvi7cDO
何この流れ気持ち悪い
427 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/30(金) 21:48:22.56 ID:zNNUiGIo
VIPでやれwwwwwwww
428 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 13:01:52.67 ID:.3UDx.SO
>>427
>>427
>>427
429 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 16:35:12.93 ID:n3QgYEDO
やっぱり夏厨がわいてるんだな
430 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/02(月) 09:48:14.51 ID:jVlUKnUo
自治厨(笑)
431 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/02(月) 20:01:58.96 ID:e/It1sAO
どうも毎度携帯から失礼しますが、>>1です。

状況報告ですが、
回線復活の目処がつきました。
今週中です。 本当にお待たせしてますm(__)m申し訳ない
432 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/02(月) 20:11:11.94 ID:lNDPPwAO
まってる
433 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/02(月) 20:12:06.24 ID:pEZWuYSO
カウントダウンか
434 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/02(月) 22:03:20.93 ID:5TbBqQAO
やったー!
435 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/02(月) 22:09:07.20 ID:U.YdNQko
>>1たんおっぱいあー(アカペラ)
436 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/02(月) 23:58:30.52 ID:NOGQiEDO
いやっほう!待ってるぜ!
437 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/04(水) 12:40:01.05 ID:XhHzrADO
コテがついてないと信用できないな
438 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/04(水) 19:02:59.37 ID:C5hFEDwo
携帯だから酉のパスわからないんじゃないの
439 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/04(水) 20:56:48.33 ID:iTaM.koo
携帯とPCって違うのか?
440 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/05(木) 05:18:03.53 ID:3RmrJESO
やっと追いついた

>>1がどれだけ書き溜めてるのか楽しみだ
441 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:16:17.80 ID:hxtO4.AO
ふっかつのじゅもんがちがいます
442 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 20:40:24.41 ID:NpUWvEDO
るてつま ちいれく てきくや
はてしお なんせい かとっね
443 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 21:29:14.94 ID:z7kjZESO
>>442アナグラムかと思った
444 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 01:13:04.71 ID:MYlF0pIo
ゲーム三昧でリクエストのメッセージにふっかつのじゅもん書いた奴いたな
445 : ◆/KUAGjMZZw :2010/08/09(月) 12:47:01.85 ID:ggtciFA0
GEPよ…… 私は帰ってきた!!

失礼しましたorz テンションが可笑しい事に……
今までお待ちくださって、誠にありがとうございます!

書き溜めは…… 頑張ります<(_ _)> それでは少々失礼します
446 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 12:52:11.05 ID:ggtciFA0
〜〜〜〜〜 隣国 通り 〜〜〜〜〜

少女「第一回っ!! 魔法くん着せ替え大会〜!!」

代魔「久しぶり会ったと思えば……

   何を言っているのですか…… それにはボクの意思が入り込む余地がないですよね?」

少女「ルールは簡単っ♪ 魔法くんに服を着せる! 一番似合うのを選んだ人が優勝だよ!」

代魔「無視ですか、そうですか……」

僧侶「あ、あはは……」

少女「選ぶのは外出用から始まり、果ては下着も対象となるよっ!!」

代魔「優劣つけるってことは見せる事前提ですよねっ!?」

少女「当り前じゃない〜♪ なにか問題ある?」

代魔「なにか? じゃないですよ……」
447 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 12:58:13.46 ID:5WJdvKso
おかえり!
448 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 12:58:54.91 ID:ggtciFA0
少女「さぁ〜てっ! どんな新商品が出てるのかな〜♪」

騎士「………」テクテクッ

代魔「……そういえば、ボクが居ない時…… いつもはどのような事をやっていたのですか?」

僧侶「いつもですか?」

代魔「あ、はい、ショッピングなんて、やった事がありませんから……」

僧侶「あぁ、そうですね……」

少女「おっ! なんか良さそうなものを発見〜! 行くよっ! 僧侶ちゃん!」

ガシッ!

僧侶「って少女さんっ! は、走らないで下さいっ!」

少女「それは出来ない相談だよっ! みんなも早く〜!!」

代魔「なるほど、大体わかりましたよ…」テクテクッ

騎士「………」テクテクッ
449 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 13:06:43.12 ID:Ng56ZMAO
オカエリナサイ
450 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/09(月) 13:11:14.13 ID:nIzKnBc0
キター
451 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 13:11:22.01 ID:ggtciFA0
〜〜〜〜〜 店内 〜〜〜〜〜

少女「う〜む、この洋服は僧侶ちゃんが似合いそうかな〜」

僧侶「あ、あのぉ…… 布がほとんどついてないのですが…」

代魔「といいますか、これは服ではなく紐じゃないんですか……?」

少女「ん? これって紐パンとかいうのだよ〜、魔法くん知らないの?」

代魔「はぁ!? これじゃただの紐じゃないですか!!

少女「いやいや、ここに布の部分があるでしょ?」

僧侶「え、えぇ!!? こ、こんな……!? ///」

代魔「そんなものを使うのは、変態しかいませんよ……」

少女「キミは今からこれを着る僧侶ちゃんを馬鹿にするつもりかい!!」

代魔「着せる事を前提に話さないで下さいっ!!」

少女「えぇ!? 着ないの!?」

代魔「着させません」
452 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 13:20:23.86 ID:ggtciFA0
少女「やだよ〜、着てよ〜、見せてよ〜」バタバタッ

代魔「はいはい、子供みたいに駄々をこねないで下さい。 年召した方の様な内容を…」

少女「いじわる〜! だったらキミ、このブーメランパンツをはいてよっ!!」

代魔「意味が判りませんよ…… どうしてもと言うなら力ずくでどうぞ」

少女「ほぅ? 力ずくなら良いんだ…… 言ったね……?」

スゥ……

代魔「……言いましたが、何か?」

カチャッ……

僧侶「ふ、二人とも落ち着いてくださいっ! わ……わ、私がそのお洋服を着ますからっ///」

代魔「いえ、貴女が犠牲になる必要はありませんよ。 大丈夫です」

少女「へぇ〜、随分余裕だね? 今まで全戦全敗なのに…… 猫耳、犬耳、エルフ耳……」

代魔「今までは頭に載せるだけでしたが、今回は脱がして履かせる必要がありますよ?」バチバチバチッ

少女「ふっふっふ…… その程度の事… 私に出来ないと思ってるのかいっ!!」ゴゴゴゴ………
453 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 13:25:57.08 ID:ggtciFA0
代魔「いいでしょう、そろそろお灸を据えるべきと思ってましたからね」

少女「ほうほう、キミにそんな事が出来ると思っているのかな?」

代魔「商父様の娘だろうと関係ありません。 全力で行きますよ?」

少女「ふふっ、キミのそういうとこ嫌いじゃないよ…… さぁてまずは…」

騎士「そーりょ、これなに?」

僧侶「あ、これはですね……」

ガキィンッ!

代魔「その程度、既に読んでますよ!!」

少女「ふふっ! その後の罠に引っ掛かれぇ!」

フォンフォンッ!

代魔「これが罠ですか? 子供の玩具にしか見えませんでしたよ!!」

少女「なっ! 避けただとぉ!!」

騎士「そーりょ、これほしい」

僧侶「それじゃ試着してみましょうね?」
454 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 13:32:16.33 ID:ggtciFA0
少女「キミに負けるとは…… 未熟だったよ……」

代魔「まったく、これに懲りましたら悪ふざけは」

少女「なにより騎士ちゃんのお着替えを見てなかっただなんてっ!!」

代魔「貴女はまったく懲りてませんね……」

僧侶「あ、あはは…… お疲れ様です、魔法さん」

代魔「いえ、逃げていてくれて助かりましたよ」

少女「もう…こうなったら魔法くん! これを着て私を慰めてくれっ!!」

代魔「全部レディースと書かれているのですが?」

少女「大丈夫っ! キミなら絶対に似合うよ!!」

代魔「そういう問題ではありません、何を言っているのですか」

少女「何って、キミは女装してもイケるって」

代魔「そんなことは聞いてません」
455 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 13:37:30.07 ID:ggtciFA0
少女「ちぇ〜、いいと思うのにな〜」

代魔「そう言いながらこっそりと買わないで下さい…… どうするつもりですか」

騎士「あたらしい洋服…」

僧侶「大切にして下さいね?」

騎士「……♪」コクコクッ

代魔「しかし、色々と買いましたね……」

少女「ん? これで終わりみたいな言い方だね〜?」

代魔「終わりじゃないんですか?」

少女「まだまだぁ! あと三軒は回らなきゃ♪」

代魔「はぁ!? こんなに買ったじゃないですか!」

少女「次の店でも買うって訳じゃないし、こんなにって言ったって二袋だけだよ?」

代魔「二袋だけ、ですか…」

少女「さぁ! 次の店が見えてきたよ〜!」

代魔「はぁ、わかりましたよ……」
456 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/09(月) 13:46:40.85 ID:j7TOGX.o
wktkwktk
457 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 13:47:17.96 ID:ggtciFA0
〜〜〜〜〜 昼 〜〜〜〜〜

代魔「……つ、疲れた…」

僧侶「わ、私も疲れました……」

騎士「……?」

少女「ふむふむ、結構いいのがあったな〜♪ ココも捨てたもんじゃないね♪」

代魔「まったく、何時もこうなんですか?」

僧侶「いえ、もう少しゆったりとまわっていましたけど」

少女「いやぁ、キミが居ると思ったら張り切っちゃってねぇ〜」

代魔「それにしては、選んでいる服の大半がおかしなものだったのですか……」

少女「そんなに変かな〜。 僧侶ちゃんはどう思う?」

僧侶「ええと、可愛いと思いますが……」

少女「ほらっ! 褒めてくれてるじゃないか!!」

代魔「その可愛いのがボクの服じゃなければ良かったんですけどねぇ!!」
458 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 13:54:11.05 ID:ggtciFA0
少女「さぁて、それじゃご飯にでもしよっか?」

騎士「ごはんっ!!」

少女「おぉ! やる気満々だね騎士ちゃん♪ キミをお食事場隊長に任命しよう」

騎士「………?」

少女「ふふふっ♪ お昼を食べるお店を選んでってことだよ〜♪」

騎士「……っ!!」

少女「さぁ、行きたまえ! ご飯はキミの手の中だ〜!」

騎士「おーっ!」ダダダダッ……

僧侶「き、騎士ちゃん! 待ってぇ!!」ダダダダッ……

………

少女「さ〜て、少し話をさせてもらうよ?」

代魔「……どうぞ、お願い致します」
459 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 14:01:26.63 ID:ggtciFA0
代魔「単純に、今回は前提条件として出来る限り多くの国を、近い時期に攻撃しているという条件があります」

少女「うんうん」

代魔「つまり…… 海から離れた…… 内陸にある城と、海辺にあるこの町を出来る限り同時期に攻撃しなければなりません」

少女「ふむふむ……」

代魔「そして、ボス級の敵は東の大陸にしか居ない…… つまり彼らは海を越える必要があります」

少女「なるほど……」

代魔「で、彼らはどこかで騒ぎを起こす事無く、ある日突然、軍隊として現われた…… 以上から…」

少女「敵は飛行型で在る可能性が高かった…… ってことだね?」

代魔「そういうこと、です」

少女「……ふふ、キミは本当に頼りになるね〜」

代魔「それは光栄です。 しかし、なぜこの話を?」

少女「……後で話すよ。 皆が居る時にね〜」

代魔「そうですか」

少女「それよりっ! 騎士ちゃんを追いかけるよ〜、このままじゃ見失っちゃうし!」

代魔「本当に、すごい速さですね………」
460 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 14:06:20.54 ID:ggtciFA0
代魔「御馳走様でした」

騎士「…けぷっ」

僧侶「とても美味しかったです♪ 有難う御座います」

少女「いやぁ、だったら身体で払ってくれれば」

代魔「いくらですか? ボクがその分払わさせてもらいます」

少女「凄い反応だねぇ、流石に冗談だよ〜」

代魔「冗談に聞こえないんですよ……」

少女「まったく〜、騎士ちゃんや僧侶ちゃんに本気でセクハラすると思ってるのかい?」

代魔「思いませんが、そこにボクも入れてくれませんか?」

少女「それは出来ないよっ!」

代魔「………」

僧侶「が、頑張ってくださいっ」

騎士「………?」
461 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 14:11:52.65 ID:ggtciFA0
少女「さ〜て、それじゃそろそろ」

騎士「……なぁ、しょーじょ」

少女「ん? なにかな♪」

騎士「あれはなに?」


『代魔さん会場』


少女「なにって、見たまんまの…… って!?」

代魔「これは何の冗談ですか……」

騎士「……まほー、何かやるのか?」

代魔「いいえ、なにもしませんよ」

少女「まったく、勝手になにやってるんだか…… ちょっと文句言ってくるよっ!!」

代魔「いえ、でしたらボクが直接話をして」

少女「魔法くんはいいからっ! 私に任せて!!」

代魔「は、はぁ… でしたらお願い致します」
462 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 14:16:14.11 ID:W3ktjgk0
お帰りいいいいいいいいいい
463 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 14:20:12.94 ID:ggtciFA0
女「ええと…… あとはエントリー者を募って…  あぁ…… 代魔タンの着せ替え……」

少女「コラーッ!! 何をやってるんだーーー!!!」

女「ひっ!? は、はいっ! なんですか!?」

少女「……あの看板は、『代魔さん』じゃなくて『みんなの』とかにしなきゃダメでしょ?」ボソッ

女「えっ… そ、そうでしたっ! す、すみません! 会長っ!!」

少女「いくら鈍い魔法くんだって、そこまで露骨にやられたら気付いちゃうよっ……!」

女「はい…… でしたら、『ファッションショー』とかを付けたした方がよろしいでしょうか?」

少女「そこら辺は臨機応変に頼むよ、彼の参加はキミにかかっているよ!!」

女「はいっ! 解りましたっ!!」

………

少女「まったく〜、なんかキミの勇者になった記念ってのをやりたかったんだってさ〜♪」

代魔「はぁ、それにしては随分とおかしい気がしましたが…」

少女「そんなこと気にしないのっ!」

代魔「わかりましたよ、まったく……」
464 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 14:25:15.37 ID:ggtciFA0
僧侶「ところで、こちらは何をするところなのですか?」

騎士「ふぁっしょんしょ…?」

少女「なにっ!? キミ達は知らないのかい!?」

僧侶「は、はいっ、知らないです……」

騎士「………」コクコクッ

少女「なるほど…… なら参加しようじゃないか〜♪ もちろんみんなで!」

代魔「ボクもですか?」

少女「嫌だったら別にいいよ? ただ、僧侶ちゃんに貝殻セットなんてのも…ハァハァ…///」

代魔「参加します。 貴女の勝手にさせる訳にはいきませんからね」

少女「ちぇ〜、わかりましたよ〜だ。 それじゃ、登録してくるよ♪」

タッタッタッ……

僧侶「あの…… 貝殻セットって…?」

代魔「気にしないで下さい。 後で処分しますから」
465 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 14:34:02.92 ID:ggtciFA0
貝殻、紐、ボールギャグ……

代魔「まったく、本当にあの人は何を考えて……」

………

騎士「……なぁ、まほー」

代魔「はい、なんでしょうか?」

騎士「楽しく……ないのか?」

代魔「へ?」

騎士「楽しくないのか?」

代魔「いや、どうしてそんなことを聞くんですか?」

騎士「まほー、わらってない」

代魔「……そう、なんですか…?」

騎士「うん」

………
466 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 14:48:30.42 ID:CW/eh6DO
お帰り!
467 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 14:55:23.54 ID:ggtciFA0
代魔「よしっ……でしたら騎士さん、笑ってみてくれませんか?」

騎士「ん……わかった」

ギニニ……

代魔「ちょっと堅いですね」

騎士「……わらうの…にがて」

僧侶「あれ? どうしたんですか?」

騎士「そーりょ、わらってみて」

僧侶「え? ええと…… こう、かな?」ニコー

騎士「ちょっと…… へん」

代魔「確かにそうかもしれませんね」

僧侶「ひ、ひどいですよっ! でしたら魔法さんもやってみてください!!」

代魔「ボクですか? ええと…… にこっと」

………

騎士「……っっ…ッップ…… ケホッ…!!!」

僧侶「……クスッ………プッ!…クスクスッ…」

代魔「そんなに可笑しいならしっかり笑ってもらって結構ですよっ!!」
468 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 14:59:28.55 ID:ggtciFA0
僧侶「ふぅ…ふぅ…… し、失礼しました…」

騎士「……まほー、がんばれ」

代魔「いえいえ、構いませんよ……」

少女「お〜♪ なんか楽しそうだねぇ♪」

代魔「少女さん、エントリー表を見せてください」

少女「いきなりかい!? どうして?」

代魔「僧侶さんと騎士さんがおかしな所に入っていたら即刻キャンセルしに行きますので」

少女「安心してよ〜、私がそんなことをするわけないじゃないか〜♪ ほら」ひょいっ

代魔「ええと、僧侶さんが大人の女性服部門に…… 騎士さんがガールズ部門っと… まぁ、普通ですね」

僧侶「ふ、普通なんですか……?」
469 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 15:04:20.72 ID:ggtciFA0
少女「当り前じゃないか〜、私がそんなセクハラすると思ってるのかい?」

代魔「思ってます」

少女「ひどっ! もういいよ〜だ! 私の信用なんてないんだ〜!」

代魔「ところでボクの分は?」

少女「あぁ、これだよ〜」ひょいっ

『メンズ服・紳士服・ボーイズ・水着・獣耳・こんなかわいい子が女の子なわけない・等々部門』

代魔「本部はどちらですか?」

少女「残念ながらキャンセルはこの参加書類がないと出来ないんだよっ!!」

代魔「このアマッ!! セクハラがどうのこうの行ったばかりじゃないか!!!」

少女「僧侶ちゃんと騎士ちゃんにはセクハラしないけど、キミにはしまくるに決まってるじゃないか!!」

代魔「なんてタチが悪いんだっ!! それを渡せぇ!!!」

少女「欲しければ力ずくで奪い取るんだねっ!!」

僧侶「あ、あははは……」
470 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/09(月) 15:05:32.71 ID:iPKM6VYo
おお、来てた!
お帰り〜
471 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 15:09:27.98 ID:ggtciFA0
代魔「待てぇ!! 逃げないで下さいっ!!」

少女「うふふ♪ 捕まえてごらんなさぁい♪」

代魔「全力で拒否します」

少女「酷ッ!! そこはノってくれてもいいでしょ!?」

代魔「っと、今だっ!!」ダダッ!

少女「甘いっ!!」ぴょんっ

代魔「よしっ! かかった!!」

少女「何を言って…… って!? 逃げ道がない!!」

代魔「さぁて、さっさとその紙を渡してもらいましょうか……」

少女「くっ、仕方ない…… 私の負けだよ…」

代魔「……今日はやけに素直ですね?」

少女「うん、だってね〜」

『ただ今を持ちまして、受付を終了いたします。 出演者の方はこちらへ……』

少女「……だからね♪」ニヤリッ

代魔「」

僧侶「が、頑張りましょうっ!」

騎士「おー」
472 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 15:15:32.14 ID:ggtciFA0


……

………

少女「ふぅ〜、いやぁ楽しかったね♪」

代魔「ボクは振り回されてて、楽しむどころではありませんでしたがね」

僧侶「まぁまぁ、でも似合ってましたよ?」

代魔「それを褒められても嬉しくないですよ」

少女「ふっふっふ〜、そんなこと言ってさ〜、実は結構楽しんでたでしょ?」

代魔「さぁ、どうでしょうか」

少女「なんだかんだでいろんな人が見に来てくれたしねぇ〜♪」

代魔「そうですね」

少女「そしてキミが女装した時なんて大盛り上がりだったじゃないか〜♪」

代魔「お願いですからそれは思い出させないで下さい……」

騎士「……にあってた」

代魔「褒められても本当に嬉しくないですよ……」
473 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 15:20:54.05 ID:ggtciFA0
少女「そうかな〜? 実は内心喜んでて、新しいワタシを見てぇ! とかならない?」

代魔「なりませんから」

少女「ふふふ♪ 意地はっちゃって〜♪

代魔「意地でもなんでもありませんよ……」

………

少女「……真面目な話、いいかな?」

代魔「……はい」

騎士「…どうした?」

少女「ちょっと気になる話があってね」
474 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 15:26:17.33 ID:ggtciFA0
代魔「気になる話…… 何が起こったんですか?」

少女「この前東の大陸に行った船達の、一部と連絡がつかないらしいんだよ」

僧侶「それは…… 遭難してしまったり、ですか?」

少女「いやぁ、不謹慎だけどそっちの方が良かったよ。 魔法くんはどう思う?」

代魔「……本当、ですか…?」

少女「本当だよ、冗談でこんなこと言わないって知ってるでしょ?」

………

騎士「? まほー、どうした?」

代魔「……はぁ、なんでこんな………」

僧侶「……もしかして…」

少女「うん、そういうこと♪」

代魔「……おそらく、勇者としての仕事、ですね…」
475 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 15:31:53.25 ID:ggtciFA0
〜〜〜〜〜 商父のおうち 〜〜〜〜〜

………

代魔「……と言う事で、現在ボスがこちらに向かっております」

商父「そうですか……」

代魔「つきましては、ご協力をお願い致したいのですが……」

商父「わかりました。 私から商人には話をつけておきましょう」

代魔「助かります」

商父「いえいえ、国の為なのですから、当然のことです」

少女「ってぇ、すっごく他人行儀になっちゃったね〜」

代魔「当り前です。 今は勇者と一商人の関係なのですから」

少女「ふ〜ん? 私はいつも通りだけどね〜♪」

商父「お前は私の娘だから……」

代魔「商父様、この子はただボクを苛めたいだけですよ」
476 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 15:41:12.92 ID:ggtciFA0
商父「さて、それで私達は何をすればいいのかな?」

代魔「はっ、今は通常通りに通商を続けて頂きたいと思います。 ただ、地図のこの地域には近づかないよう」

商父「それだけではないだろう?」

代魔「はい、戦闘時期になりましたら、この港に付けている船の避難と、一部の戦闘使用を認めて頂きたい」

商父「ふむ、そうなりますと…… 通商等に影響が出てしまうのですが?」

代魔「この町を守れなかったら、それどころではないと思いますがどうですか」

………

代魔「はぁ…… 城の方に掛け合ってみます。 戦闘に協力して頂ければ何かしら謝礼が出るように」

商父「そうですか! 有難う御座います!!」

代魔「いえいえ、こちらこそ御協力に感謝致します」

少女「なるほど、こうして癒着が生まれるのか〜」

代魔「思っていてもそういう事は言わないで下さい」

少女「いやぁ、私もこういうことを覚えなきゃな〜って思ってさ〜♪」

代魔「……はぁ…もう大人しくしていてください」
477 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 15:46:18.58 ID:ggtciFA0
少女「ふっふっふ、私が言われた通りにしてると思っているのかい?」

代魔「もういいですから黙っていてください」

商父「ふふ、意地悪を言って済まなかったね」

代魔「いえ、この程度で済んで助かりますよ」

商父「ほぅ? 私にそんな事を言っていいのかい?」

代魔「本当は駄目ですよ。 ですから胸の内にしまって頂けたら幸いです」

商父「もしそうしなかったら?」

代魔「後で東の大陸に行きますが、その時に商連の事を話させてもらいましょうか?」

商父「おお、それは怖いな。 それでは聞かなかった事にしておこう」

代魔「はっ、有難う御座います」

少女「なんかすごく灰色な会話だねぇ〜」
478 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 15:52:53.73 ID:ggtciFA0
商父「さて、仕事の話はここで終わりとしておこうか。 一緒に食事でもどうかな?」

少女「お〜♪ いいね〜♪」

代魔「申し訳ありませんが、ボクは遠慮させてもらいます」

少女「ん? なんでだい?」

代魔「貴女自身が、勇者がどうのこうの話したのに…… お忘れですか?」

少女「いやぁ、今回くらいはいいじゃないか〜♪ うん、私の友人として招待するってことでさ♪」

商父「あぁ、私も流石にこんな時は商人としての事は忘れるさ。 どうだい?」

代魔「……でしたら、他の皆様を誘ってあげてください。 ボクは少し考え事があるので」

少女「えぇ〜? 何を言ってるのさ〜」

商父「そうか、わかったよ」

少女「へっ!?」

代魔「お願い致します、それでは」

少女「ちょ、ちょっと!?」

ガチャッ バタンッ
479 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 15:57:21.55 ID:ggtciFA0
………

少女「…ぱ〜ぱぁ〜〜!!!!」

商父「ん? 娘よ、どうしたんだい?」

少女「どうしたもこうしたもないでしょ! なんで!?」

商父「彼を強引にでも誘わなかった理由かい?」

少女「そっ! わかるでしょ? 今も魔法くんがいつもと違うことくらい」

商父「あぁ、わかるとも。 彼の元上司でもあったわけだしな」

少女「な〜ら〜、なんで元気づけてあげようとか思わないかなぁ?」

商父「思っているよ」

少女「だったらなんで……」
480 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 16:00:57.44 ID:ggtciFA0
商父「ただ一緒に居る事が、そのまま元気づける事につながる訳じゃないんだよ」

少女「それはさ〜、そういう時もあるけどさ〜」

商父「というか、お前には元気のない理由がわかるだろう?」

少女「……まぁ、そうだね」

商父「だからこそ、今の彼は、君達に一緒に居られた方が辛いんだよ」

少女「……そっかな…?」

商父「そうだとも」

少女「……な〜んでそう思うのかな〜」

商父「説明しろと言われたら出来ないが…… 言うなら…」

少女「言うなら?」

商父「男だからだよ」

少女「……そっか、納得できないけど、わかったよ」

ガチャッ……

僧侶「お邪魔致します」

騎士「……おじゃま…」

少女「騎士ちゃん、それはそこで止めちゃ駄目だよ〜」
481 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 16:03:56.68 ID:ggtciFA0
〜〜〜〜〜 宿屋 〜〜〜〜〜

カチャッ…… カチャッ……

代魔「……ハァ… やっぱり駄目か…」

コトッ…

代魔「本も読んだ、時間も空けた、研究もした、意見も聞いた…… それでも…」

………

代魔「……考えてみると、本当にこれって便利だったんだな… カードリーダー……」

………

代魔「……そう、落ち込んでる暇なんてないだろ… しっかりしろ、ボク… 地図を出せ…」

バサァ…

代魔「頭を使え…… これしか、出来ることがないんだから…」
482 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/09(月) 16:06:36.51 ID:lQk3Kf.0
1 降☆臨
おかえり!
483 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/09(月) 16:10:03.40 ID:ggtciFA0
こ、こんなところで失礼をば……orz

書き溜め誠意製作しながら日々頑張らせてもらってます

こんな長い期間、待たせてしまい誠に申し訳ありません<(_ _)>
それとともに、お待ちいただき誠に有難う御座います
感謝してもしきれません。

……それとは別に、騎士たんのおっぱいが大人気だとわかりました。 なんど突っ込みを入れたことやら……

今後も頑張らせていただきますので、もしよろしければ、付き合っていただけると幸いです。 では<(_ _)>
484 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 17:45:03.84 ID:C0gKB6DO
お帰り!こんな時間に乙でした!!
一体代魔はどんな格好させられたやらwwwwww
485 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 18:48:31.86 ID:jF2hIcDO
乙です。
待ってたかいがあった
486 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 20:45:23.14 ID:EZKEF.AO
待っててよかった!乙!
487 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 21:15:36.43 ID:MAanMf.o
おかえり
頑張らないでいいから楽しめ
488 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 22:19:19.37 ID:/fFe/5c0
待ってたよ〜おかえり!!
489 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/09(月) 23:04:28.42 ID:R2CHK.DO
帰ってきてたああああ
お帰り!!
490 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 23:20:44.38 ID:zv/sBXgo
きてるううううううううううううううううwwwwwwwwwwwwwwwwww
491 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/09(月) 23:37:23.81 ID:mMXqlASO
おかえり
無理すんな
492 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 08:30:46.30 ID:jUo2HEAO
頑張るのも無理するのも、書くのを楽しんでくれてるなら一向に構わんッ!
493 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 11:19:55.51 ID:tg9kbSw0
>>1たんおかえりあー
494 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 19:59:31.91 ID:4WTEfPUo
くぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!
495 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 03:34:31.38 ID:n3xn9K.o
おかえりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
496 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 04:28:48.37 ID:SQ4KoISO
>>1おかえりいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ


それはそうと「こんなにかわいい子が女の子なわけない等々部門」て失礼な部門だなwwww
497 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/12(木) 20:09:03.94 ID:Rsr27gAO
まほーと、痴嬢さm少女と、騎士たんおっぱいあーと、僧侶たんのスペック詳細よろ
498 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/14(土) 12:03:56.78 ID:PQamTDco
しえん
499 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/14(土) 23:44:27.71 ID:iOsq/zc0
支援
500 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/15(日) 01:06:20.81 ID:k5MWcMAO
支援(笑)保守(笑)
501 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/15(日) 02:37:12.30 ID:rpOH/IDO
支援
502 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/15(日) 03:39:30.07 ID:IZuo4ESO
>>500
夏なんだよ言わせんな
ここが支援も保守もいらないってしらないんだよ
503 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/15(日) 08:58:04.84 ID:enDdUCEo
知らないやついるわけないな
SSなんだから製速だろうが支援はするだろ
書き込まないよりはマシ

にしても夏とか言い出すやつが大体ケータイなのが笑える
504 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/15(日) 10:50:57.65 ID:k5MWcMAO
「保守」「支援」よりも騎士たんについて語れよって言いたいんだよ俺はよ
騎士たんにたらふくご飯を食べさせたげたいんだよ、そしてそれを目の前でにこにこ見守っていたいだけなんだ、わかるか?
505 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/15(日) 10:58:24.55 ID:fmj28Kco
じゃあとりあえず
騎士たんおっぱいあー(斉唱)
506 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/15(日) 14:27:48.12 ID:c/q8hw2o
>>504
なんでお前と馴れ合わないといけないんだよしねかす
ただ単純に作者応援って意味での支援なんだよはげかす
507 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/15(日) 17:46:17.41 ID:UW5HC6DO
前にキャラのスペックについて>>1って何か言ってたっけか?
個人的に僧侶たんのイメージは黒髪おかっぱメガネっ子な感じ
508 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/15(日) 21:58:55.40 ID:yMuf8LQo
にこにこ見守っていたいだけなのに
何故只煽って馬鹿にするだけの書き込みをするのか
スレをこにこ見守っていくのと、荒廃させるのと、どっちが得かわかるか?
509 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/15(日) 23:49:11.65 ID:TYSml4Ao
そういう書き込みも同類だよ
もちろん俺のこの書き込みもな
510 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/16(月) 00:20:59.50 ID:cxgWzToo
騎士たんおっぱいあー(独唱)
511 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/16(月) 12:09:59.55 ID:Taoe9MDO
あー
512 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 02:45:51.99 ID:.jRFI1A0
わわわわ−♪
513 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 12:44:42.09 ID:FORWZXko
1またいそがしいのかな・・・
514 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/21(土) 02:27:50.84 ID:C2oVbrc0
騎士たんおっぱいあー(復唱)
515 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [Sage]:2010/08/21(土) 17:44:17.55 ID:unwPie60
ところでカードリーダーってどこで造られてんの?
パイレーツの類?
516 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/23(月) 14:09:36.81 ID:2NzwZ.DO
だっちゅーの?
517 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 19:31:37.78 ID:QSCiTADO
言っている 意味が よくわかりません

カード読み込んでる機械はどこで作られてるのかって事?

まただっちゅーのとは懐かしいな
518 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 08:07:13.26 ID:OWEFlfo0
オーパーツって言いたかったんじゃねぇの?
519 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 11:48:43.52 ID:LXWU0QDO
素晴らしい解読能力
520 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 12:37:01.87 ID:NzHw2Cgo
騎士たんおぱんちゅあー(独唱)
521 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 17:11:32.11 ID:p4kPhLM0
オーパーツ→パイオツ→パイレーツってことか
522 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 19:49:40.37 ID:h.1T.QAO
若い子もいるのねぇ
523 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/25(水) 02:17:08.98 ID:mBKHcN20
>>1はまだか
524 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/25(水) 17:44:46.26 ID:XA4AYoko
この頃ぱったりだなあ
525 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/08/25(水) 22:41:10.17 ID:4cc2dq.0
か、書き溜めが…… どうも、色々ありました>>1 です
現在も色々が押し寄せてきたりですので、少々お待ちいただければ幸いです……orz

>>497さんのスペック質問は…… 自分でも解りませんw チョマテコラ(゜д゜)
そういうスペックは、皆さんの心の中にそれぞれあると思いますので、それを推奨して頂ければと思います



(;´∀`)ふぅ、誤魔化せたかな…… 一応あるけど文句が怖いなんて言えるわけが…… ハッ!?

し、しし失礼しました! orz
ちなみに>>515さんの質問はその通りです >>518さん解読力スゲェ

とにかく来週までには持ってきますので、申し訳ないですがお付き合いを……<(_ _)>
526 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/25(水) 23:01:49.09 ID:if5sl.Uo
待ってる
527 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/25(水) 23:05:53.10 ID:BUxpFESO
こちらクソもしもし
1の生存を確認した
528 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 04:41:56.96 ID:zwwKqcUo
生存してるならそれでいいんだぜ・・・!
529 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 10:11:53.24 ID:NgkOT0Eo
タノシミダナー
530 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 11:49:28.10 ID:nn26YQA0
来週まで投下なさか…
なら俺はその間騎士たんをなでなでしていようかな
531 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/27(金) 20:15:37.53 ID:1pHDwr2o
まほーおんぶしてー(懇願)
532 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 01:56:49.75 ID:3z7suWgo
騎士たんおっぱいあー
533 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 08:57:33.59 ID:nYSexvgo
騎士たんおっぱいあー
534 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/02(木) 20:55:20.30 ID:k6C2f6DO
まだかなまだかなー
535 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 08:00:58.07 ID:bcn3rkAO
わーくわーくてーかてーかー
536 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 11:22:18.77 ID:2sY5PIDO
( ゚∀゚)o彡゜まほーたんの雄っぱい!雄っぱい!!
537 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 12:21:53.13 ID:vkOXiW2o
うっひょー
538 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 12:21:45.04 ID:fZZxS6DO
( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!雄っぱい!?
539 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 21:36:25.20 ID:ghs3hUDO
支援 ネタ

代魔「補充品と、あと…」スタスタ

女勇者「キャッ」ドン

女勇者「すっ、済みません。御礼にイイコトしませんか?」

代魔「…?……御礼?」ウツラウツラ

女勇者「あっ、違…反省」
代魔「……謝罪では?」ウツラウツラ

女勇者「そっそうそれ……ン?魅惑草が効いてない!もしかして私の体それとも顔ウンタラカンタラ」

少女「」そ〜と

代魔「モガガッモガッ」

女勇者「違う……ロッ、ロリコン?いやなら私も……じゅっ熟女好き!」

女勇者「てっ、あれいない?」
540 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 00:26:20.13 ID:H.1HNUAO
騎士たんおっぱいあー
541 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 11:44:15.47 ID:.GoaObM0
騎士たんおっぱいあーー
542 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 12:18:57.49 ID:Rn.y2.2o
ところで「騎士たんおっぱいあー」って大地讃頌でいいんだよね?
543 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 12:44:04.71 ID:mJksm6AO
騎士たん讃頌だろ
騎士たん鎧の懐にー
544 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 21:12:09.75 ID:b1qbPDwo
しばらくすると気持ち悪いのが沸くな
545 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 23:45:15.09 ID:mU82yT2o
同時に自治厨も沸く
546 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 00:12:35.72 ID:z3t73gDO
つーかいつ帰ってくんの?
547 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 02:48:47.68 ID:tIdrSnAo
もうすぐさ
548 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 14:05:59.91 ID:yPOT.IDO
たまに生存報告は欲しいかな
549 : ◆/KUAGjMZZw [sage]:2010/09/09(木) 22:12:57.58 ID:fvfQJEQ0
長期報告もupもなしで、申し訳ない >>1です

言い訳ですが……
親族が三途の川を見てきたそうです。

もう大丈夫ということなので汗を拭いながら、
先週言ったことを見返して『期待を裏切っちまったああぁぁぁぁ!!』と激しく後悔中です

<(   )> 事件解決で安心しました、早急に書きますぜぃ
ということで、生存報告でしたorz ホントにゴメンナサイ
550 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/09(木) 22:56:40.19 ID:4yQM6YSO
いやいやそのための製速だ
無理すんな

>>1の都合でいいから
551 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 00:00:36.01 ID:M5FjO.Uo
マイペースでやってくれ、リアル優先で
こっちもマイペースで見てるから
552 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 07:12:57.67 ID:ZHgXDUDO
VIPじゃないから焦らなくてもいいさ
あんまり切羽詰まる事も無いし
553 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 18:40:03.56 ID:r2MulEwo
生存報告だけでも嬉しい
554 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 04:48:06.75 ID:TqwEX.DO
お大事になのです
555 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 17:42:58.17 ID:9Zh/ONo0
大変お待たせしました<(_ _)> あまり出来ておりませんが、少々失礼致します

                     〜〜〜 あらすじ 〜〜〜

幼少期から『魔法使い』として生を受けた主人公…… しかし、彼は魔法が使えず
足手まといにしかならない上、無駄に知識があり、
男の娘(子)であったことから多種多様のイジメ等を受けていた……

それでも、彼自身の根が努力家であったことから、身体を鍛えるよう努力しており、
その最中に滴る汗が見るものを魅了させ、「男でも良いものは良いっ!!!」というピーーー

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (放送コードにより、略) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして現在にいたる………


〜〜〜 産業 〜〜〜

・魔法の使えない主人公”魔法使い”が珍魔法使いになった。
・御嬢様の道楽につき合わされ、PTに入った女の子二人と冒険した。
・気付けば就職希望率0%の職:勇者 に就く。 国王は世界を救えとか言って帰った。 主人公は今も仕事中。
556 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 17:47:03.63 ID:9Zh/ONo0
――――― 作戦室 ―――――

ドッゴオオォォンッ!!

兵「っ……! ただ今の攻撃による負傷者を報告しろ!」

伝達兵「報告ッ! 負傷者22名確認っ! 現在も調査中です!」

「後方待機中の部隊を幾つか連れて行け! それと同時に負傷者の撤収を!」

兵士「敵の第二派、来ますっ! 応戦の準備をっ!」

代魔「了解。 しかし戦線を上げる事がないようにしてください」

兵士「了解っ!」

代魔「……やっぱりここは、頭の固い国の者とは違いますね」

商人「そんなことを、勇者様が仰っていいのですか?」

代魔「さぁ、ただ『勇者』になったボクは既に処罰されてるも同然ですよ」

商人「ハハッ、これはこれは……」
557 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 17:51:43.83 ID:9Zh/ONo0
代魔「そのようなことより、『私設傭兵団』を御貸し頂き有難う御座います」

商人「いえいえ、御役に立てて光栄ですよ」

代魔「この戦いは全て、国王に報告されますので、御励みください」

商人「それはそれは、俄然やる気が出てまいりましたよ」

代魔「……それはよかった」

商人「さて、私はこの後も用事がありますのでこれで……」

代魔「ハッ、それではまた」

………

代魔「……『人』も『商品』、か… なるほど…」
558 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 17:53:35.68 ID:9Zh/ONo0
代魔「………」

ガチャッ

少女「お〜いたいた、お疲れ様〜♪」

代魔「……少女さんこそお疲れ様です」

少女「ほうほう? この天才魔術師、少女様がお疲れだとでも?」

代魔「魔法使い一隊の指揮と、敵攻撃に対する防御の指示、どちらも骨の折れる仕事ですよ」

少女「ふっふっふ、私だったら大丈夫だよ! 他に仕事を回しても問題無だよ〜♪」

代魔「いえ、今のままで結構ですよ」

少女「ん? そう? 一隊の指揮ったって、あそこの皆は私の知ってる人だし」

代魔「無理を、しないで下さい。 お願いします」

少女「……ん、わかったよ〜」
559 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 17:56:34.08 ID:9Zh/ONo0
代魔「……現在、皆様は…」

少女「僧侶ちゃんは怪我人の治癒、騎士ちゃんは最前線で暴れてるし、商連の皆は補給役とかだよ」

代魔「そうですか……」

少女「まったく、まさか騎士ちゃんがウチの付人さん達より強いとはねぇ〜」

代魔「ボクとしては、あの強さですから納得してますよ」

少女「ま〜、そ〜だけどね〜♪」

………

代魔「さて、安心しましたし、また頭を働かせに行きますよ」

少女「お〜、それじゃ私も行ってきますか〜♪」

代魔「お願いします。それでは」

少女「そっちも、頑張っていきまっしょい♪ じゃ〜ね〜♪」

………

少女「……無理してるのはどっちだっての…」
560 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 17:59:31.07 ID:iP2.BmQo
きたあああああああああ
561 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 17:59:35.53 ID:9Zh/ONo0
ドッゴオオォォンッ!!

少女「っとぉ! 魔法を舐めないでよね〜!」

魔法士「よーし、今の攻撃は完全に防げたな!」

魔法士2「はいはい… お姉さまの言うとおりやっただけでしょう」

少女「そこまでっ! さっさと配置につくよ〜にね〜♪」

魔法士「はぁ? お前… あのまるで喰らったかのような偽装、見てなかったのか?」

魔法士3「文句はいいから、さっさと配置につけって……」

少女「………」

魔法士2「どうかしましたか、お姉様?」

少女「ん、いや〜ね、ちょっと考え事しちゃった♪」

魔法士3「戦闘中、無駄な思考の代償は部下の命です。 それが解らぬ貴女では…」

少女「ん、ごめん」

魔法士「あん? どうしたんだ? いつもはそんな注意するキャラじゃないだろ?」

魔法士3「……もう終わった。 貴様は黙ってろ」

少女「はいはい、喧嘩しゅーりょー! 火種を増やさないの!! 次に行くよ〜」
562 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 18:01:06.71 ID:9Zh/ONo0
少女「………ふぅ…」

魔法士「……で、どうしたんだ?」

少女「……また、集中してなかった?」

魔法士「あぁ」

少女「……ごめんなさい」

魔法士「こればっかは仕方ねぇだろ。寧ろ、お前に可愛いとこがあって安心したぜ」

少女「………」

魔法士「……で、原因はなんなんだ?」

少女「……う〜ん… 弟が心配だ〜、みたいな?」

魔法士「ほ〜? 男が出来たか」

少女「いやいや、違うから」
563 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 18:18:13.90 ID:iql2B6AO
>>1です。始めたとたんに犬が鳴くとか
(´・ω・`)チョット マッテ クダサイ

その間に・・・
皆さん、心配して頂き誠に有難う御座いますm(  )m

言葉でしか伝えられないのが悔しいとも思えます
製作速度アガラナイ(-ω-;)

これからも頑張らせて頂きます!

しかし、この犬自重しないなぁ・・・
564 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 18:21:43.93 ID:iP2.BmQo
応援してるよ
気楽で気軽に書いてくれ!
565 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 19:01:14.67 ID:tK56WJUo
いつまでも待ち続けるよ
566 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 19:10:04.58 ID:a.2wW6SO
今まで伏線の回収は忘れないでね

っと俺が忘れてるから見直して来る
567 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 20:27:21.38 ID:9Zh/ONo0
魔法士「それにしても…… お前に男が出来るなんてなぁ…」

少女「違うっていってるでしょーが」

魔法士「ほぅ? なら、そういうことことにしてやるよ」

少女「してやるも何もなぁ」

魔法士「わかったよ、ったく…… で、マジな話、それはすぐ解決出来るのか?」

少女「……してみせる」

魔法士「ハァ…… 出来てねぇから言ってんだよ」

少女「……そっか…」

魔法士「そんな奴に任せておけねぇよ。 行ってこい」

少女「……お願いします」

魔法士「……問題が解決したら戻ってこいよ、いいな?」

少女「うん…… ありがと…」
568 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 20:34:19.71 ID:9Zh/ONo0
………

少女「……もーーーっ! やる気になってたのに〜〜!」

………

少女「そんなに私はダメダメか〜! でも、みんなに突っ込まれてるし、駄目駄目なんだろうなぁ……」

………

少女「…駄目駄目…か…」

………

少女「………」

………

少女「……っとぉ! 私らしくないぞぉ!!」

………

少女「とにかく、僧侶ちゃんに胸で慰め…… いや、僧侶ちゃんに会いにいこ〜♪」
569 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 20:43:37.85 ID:9Zh/ONo0
〜〜〜〜〜 病院 〜〜〜〜〜

僧侶「……はぁ…」

ガバッ

少女「だ〜れだ♪」

僧侶「少女さん……」

少女「う〜ん、やっぱり僧侶ちゃんの抱き心地はいいな〜♪」もふもふっ

僧侶「……すみません、少女さん」

少女「ん、どうしたの?」もふもふっ

僧侶「……そろそろ、やめて頂けませんか…?」

少女「えぇ〜? 私の御褒美なのに〜っ!?」

僧侶「もうっ、怒りますよっ!」

少女「僧侶ちゃんが怒る!? ごめんなさい! もう少し自重しますっ!」
570 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 20:52:32.30 ID:9Zh/ONo0
………

少女「……それで、何かあったの?」

僧侶「え…? 私、ですか…?」

少女「うん。 話すだけでも楽になれると思うから、ね?」

僧侶「……少女さんって、お節介焼きさんですね」

少女「なにを〜、僧侶ちゃんには言われたくないよ〜だ」

僧侶「いいえ、少女さんに言われたくないですよーだ」

………

僧侶「……くすっ♪」

少女「……ふふふっ♪ それじゃ、私はおせっかいさんってことでいいよ〜だ♪」

僧侶「…でしたら、つまらない話ですけど…… 聞いてください」
571 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 20:58:21.52 ID:9Zh/ONo0
僧侶「……私の力不足を、今日改めて知りました」

少女「……そっか… 助けられなかった人がいたんだね?」

僧侶「はい…… 全員を助けるのは無理だって… わかってはいるんです…」

少女「……うん」

僧侶「……でも私… もう、あんなの…嫌なのに…… でも、なにも出来なくて…」

少女「うん……」

僧侶「助けたいのに…… そのために『僧侶』になったのに…」

………
572 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:00:32.82 ID:9Zh/ONo0
少女「……ねぇ、僧侶ちゃん」

僧侶「……はい」

少女「あなたは、何人も助けられなかった」

僧侶「…っ……はい…」

少女「でもね…… 私のことも含めて、何十人も、何百人も助けてくれた」

僧侶「それでもっ…」

少女「だから、誰かを見捨てて良いって訳じゃない…… だけど、私達の事も忘れないで」

僧侶「………」

少女「助けられなかった人の事だけじゃなくて、貴女に助けられた… 私達の事も忘れないで」

僧侶「………」

少女「どっちか"だけ"を考えるのは駄目。 両方とも、憶えていてほしいの」

僧侶「……それでも… 良いんでしょうか…」

少女「私はそう思う。 それに、少なくとも助けてくれた人が暗い顔してるよりも、明るい顔をしてた方がいいよ♪」

僧侶「……ありがとうございます」
573 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:03:25.12 ID:9Zh/ONo0
少女「ふっふっふ〜、良い返事だよ♪」

僧侶「ちゃ、茶化さないで下さいっ」

少女「……あの子も、そう素直だったらね…」

僧侶「あの子…?」

少女「ふふ、こっちの話だよ♪」

………

少女「…で、落ち着いた?」

僧侶「はい…… もう大丈夫ですよ」

少女「それは良かったよ〜♪ 僧侶ちゃんは元気になって、私は御褒美もらえて♪」もふもふっ

僧侶「もう……」

少女「さ〜て、それじゃそろそろ騎士ちゃんのところにでも行ってくるかな〜♪」

僧侶「……お願いします」

少女「うん、様子を見て来るよ〜」
574 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:08:55.24 ID:9Zh/ONo0
〜〜〜〜〜 とある前線 〜〜〜〜〜

ズシャッ!!

騎士「………」

………

騎士「……おわり…かな…?」

………

騎士「……ん…きゅうけい…」

………てくてく ぽすっ

騎士「……ふぅ…」

………

騎士「……っ…」カタッ

………

騎士「……こわく…ない…」カタカタカタッ
575 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:12:23.06 ID:9Zh/ONo0
・・…――――――――――――――――

『で、次はなに斬ればいいんだ?』

『俺に聞くなよ。 ま、そこらのガキでも殺りゃあいいんじゃねぇか』

『おいおい、向こうでお楽しみ中だってよ! お前ら行かねぇのか?』

『いやぁ…… それ首から上が無ぇんだぜ?』

『……ゴクリ… いいじゃん!行こうぜ!!』

『変態だーーーっ!! ったくよぉ… わかったよ』

………

小父『……騎士ちゃん、無事かい…?』

――――――――――――――――…・・

騎士「小父ぃも、よろい着てた…… だから、こわくない……」カタカタカタッ

………〜……〜…

騎士「たくさんのおとこの人も…… よろいも、こわくない…っ」カタカタカタッ

…〜……〜〜………〜…〜〜♪

騎士「…? ……何か… 聞こえる…?」カタッ

…ラ〜……〜〜…〜…ア〜…〜〜♪

騎士「……うた…?」
576 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:15:53.42 ID:9Zh/ONo0
〜〜〜〜〜 ちょっと離れた場所 〜〜〜〜〜

少女「ったく〜、いくら強いからってほっとくなんてさ〜! 酷いよねぇ!?

   そりゃ勇者PTだとか、隣国内ほぼ最強だとか、ちょっと恐がられたとかあってもさぁ!

   普通は隊に組み込んであげたりするよね!? も〜、もし騎士ちゃん怪我してたら十倍にしてやる!

   って今、私は誰かに話しかけるようにしてるけど、ぼっちだぁあ〜……」

…〜……〜〜………〜…〜〜♪

少女「ん、歌…かな? 綺麗な声だな〜♪」

………

少女「……なんで、戦場に歌が流れてるのかな。 それより、何で私、違和感を感じなかったのかな…」

………

少女「まずは報告しなきゃ…… クソッ、騎士ちゃん…無事でいてよっ…!!」
577 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:19:42.43 ID:9Zh/ONo0
伝達兵「……以上が、魔法隊,隊長からの報告です」

代魔「……うん、御苦労様。 兵隊は引かせるように… その後は、次の命令を待ってください」

伝達兵「了解っ!」ザッ…

商人「……親玉が現われましたか」

代魔「はい、現在は魔法抵抗の高い魔法隊以外を引かせています」

商人「そうですか…… では私達の力が必要な時に、お呼びください」

代魔「……はい、解りました」

商人「それでは……」

………

代魔「……これで、ここでボクの出来る事は終わりかな?」

カチャカチャッ……

代魔「……よしっ…行こうか、ハルバード…」



商父「……君が武装しているのは、何らかの『作戦』かい?」

代魔「……いいえ…」
578 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:23:21.97 ID:9Zh/ONo0
商父「……さて、今の行動は見なかった事にしよう。 そちらの席に戻って」

代魔「他の方の能力を見るに、この後の対応は任せられます。 ボクが居なくても問題ありません」

商父「策をうった者は、最後まで見届けるべきだろう」

代魔「ボクはここの国長代理として防衛の指揮を執っていますので、見届ける者は国の長です」

商父「そういうことではないっ!!」

代魔「そういうことに、させてください」

商父「……君が行ったところで… なにも変わらんよ」

代魔「物事は、何もないところに一石を投じることから始まると、貴方様から教わりました」

商父「君の力など…… 今は石どころか、塵のようなものだよ」

代魔「なら、塵として足掻いてみせます」

………

商父「……なぜそこまで、かたくなになるんだ」

代魔「おそらく…… 御嬢様の精神がボクに乗り移ったんでしょうね」

商父「……ハァ…」

代魔「申し訳ありません」
579 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:26:33.61 ID:9Zh/ONo0
商父「断言しよう。 君は何の役にも立たないよ?」

代魔「構いません。 ただのワガママですから」

商父「……包み隠さず言わせてもらおう、ただ死にに行くだけだ。 それは勇気でもなんでもない」

代魔「それも解っています。 それでもこの感情に背けません」

………

商父「どうやら、娘と居ると商人でなくなってしまうようだね」

代魔「そうですね…… 前の自分なら、こんな馬鹿げた事を絶対に言いませんでしたよ」

商父「まったく…… 良い商人に成長したと思ったんだがなぁ…」

代魔「自分でもそう思いますが、もう商人にはなれそうもないですねw」

商父「笑って言う事ではないだろう……」

………

代魔「それでは勇者として、命の限り、闘って参ります」

ガチャッ

老爺「……さっきからなに格好つけているんだ……」

代魔「……イツカラ…イマシタ…?」

老爺「お前が槍を持ったところからだが?」

代魔「……シニタイ…デス…」

老爺「勝手に死んでろ」
580 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:30:19.32 ID:9Zh/ONo0
代魔「格好つけてもいいじゃないですか…… 人生の最後くらい…」

商父「ところで、貴方様は?」

老爺「……私はただの爺だ。 ところで実験体、カードリーダーはどうした?」

代魔「……使えないので、そこに置いてありますよ」

商父「君の知っている人かい?」

代魔「はい、奇人ですが悪人ではありません」

老爺「……少し見せてもらうぞ」

カチャカチャッ……

代魔「返事を聞く前に行動しないで下さい…… まったく、緊張感の欠片もないですね…」

老爺「知るか…… 終わった、返すぞ」ポイッ

代魔「もっと大事に扱ってくださいよ、まったく」カチャッ

……ピピッ

代魔「………えっ?」
581 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 21:33:48.94 ID:tK56WJUo
えっ?
582 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:33:57.78 ID:9Zh/ONo0
老爺「……私は帰る。 じゃあな」

………

商父「……あのご老人は何をしに来たんだ?」

代魔「まさか…… 本当に……?」

商父「どうしたんだい? 代魔くん」

代魔「……すぅー……はぁー…!」

カチャッ ――――ピピッ
  マスター
『使用者を確認。 HELLO,MASTER』



代魔「…………治っ……た…!!?」

商父「…………!!」
583 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:37:08.55 ID:9Zh/ONo0
代魔「……って、感傷は後だっ! では失礼します!!」

商父「……カードも持たずに行くのかね?」

代魔「っ!! い、一度家に行って…っ!」

ゴトッ

代魔「…へ? このカードは……?」

商父「私個人で集めたものだよ…… 代魔くん」

代魔「はいっ?」

商父「私を貶してくれて構わない。 君を利用する屑と思ってくれて良い」

代魔「な、なにを言っておられるのですか…?」

商父「あの子達を…… これで守ってくれ…」

代魔「………」

商父「先ほどと正反対の事を言っている。 だが、もう家族と呼べる者を、失いたくない…… 頼む…」

代魔「……っ…………、………わかりました」

商父「……ありがとう」
584 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:41:01.37 ID:9Zh/ONo0
代魔「……商父さん」

商父「なんでしょうか?」

代魔「……先ほど、貴方は商人としてだけでなく、一個人としてボクを止めて頂いた事、絶対に忘れません」

商父「………」

代魔「ボクの能力を信じて頂き、有難う御座います。 それでは」

ガチャッ…… バタンッ

商父「………ありがとう…」
585 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:43:49.99 ID:9Zh/ONo0








………



……………

586 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 21:43:51.36 ID:a.2wW6SO
なんということでしょう
しかしただ直っただけか?
587 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:46:55.26 ID:9Zh/ONo0
〜〜〜〜〜 離れた地 〜〜〜〜〜

老爺「……心残りは、もう無いな… あの日は、生き続けてやろうと思っていたが……」

………

老爺「……案外、逃亡生活が終わるのも早かったな」

??「………」

老爺「大人しく各地に逃げていれば寿命までは生きていられただろうがな」

??「………」

老爺「フンッ、返事も嘲笑もない…… 感情も無い、ただの人形が相手か… 最後に格好もつけられんな…」

??「………」キリキリキリッ

老爺「まぁいい…… くだらん逃亡なんぞより、遥かに価値の在る、物と者を残せた…… それで十分だ」

??「………」キリキリッキリッ

老爺「この声も映像も届かぬのは幸いだったな…… 私は精々、地獄の底から貴様を見ていてやろう……」

??「………」キリッ…キリッ!

老爺「こちらに堕ちる日を楽しみにしているぞ? 魔 王 よ」

??「………」ブオォンッ!!
588 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/12(日) 21:56:12.25 ID:9Zh/ONo0
本日はこんなところです<(_ _)> 言いたいことがあるなら言ってみやがれやぁ!!
ドMこと>>1が相手になってやらぁ!!  ………ゴメンナサイorz

次の書き溜めをやらせて頂きます。 一応、次回ボス戦です

老爺の正体とかは、そのうち明かされると思います。 それでは<(_ _)>
589 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 22:39:56.50 ID:a.2wW6SO
今更ながら主人公が軍師系って珍しいな

やっぱり面白いな
これからも楽しみにするよ

vipで見つけられて良かった
590 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 22:59:35.22 ID:jrye4Ago
魔王もカードリーダーを キリキリッキリッ ん?何の音だ? ブオォンッ!!
591 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/12(日) 23:48:31.94 ID:gyan.9Eo
次も待ってるよ!
592 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 23:49:06.92 ID:tK56WJUo
乙!超乙!
593 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/13(月) 00:03:00.85 ID:36YaGYDO
支援出来なかったとは残念…乙でした!
カードリーダー直って良かったけどえらいあっさり直したなぁwwww

一つ聞きたいんだけど、魔法でどこまで可能?
というか魔法の有効範囲とか規模とか体系とかって決まってるの?
少女が魔法で防いだってあったけど個人の場合と集団の場合でどの程度可能なのかな〜と
594 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/13(月) 00:04:51.82 ID:xwXJOXUo
おつつ!ちょうおつつ!!
595 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 21:04:32.23 ID:gN4D9QDO
いつも楽しみにしてます
596 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 05:15:11.05 ID:8R8yPQDO
乙です。
次回の更新を楽しみに待ってます。
597 : ◆/KUAGjMZZw [sage]:2010/09/18(土) 16:17:56.75 ID:rX6ROIY0
どうも、>>1 です

暖かい風が頬を撫でられ、後ろを振り向くと残暑という言葉が姿を消しつつ……
ふと、冷たい風につつかれて、正面を見ると

私の死亡フラ[ピーーー][ピーーー][らめぇぇっ!][ピーーー]………



          _
        ノ |_   ll__l---||_       Nice boat.
      rj「l__`ー'  ヽlーj  L---┐
      |―┴┴―`ーrュ-‐< ̄.ィj .__jl
      |[][][][][][] i """ _..,,rr=''´ l
      l ̄ ̄ ̄ ̄/7-‐'´     /
   f  jL-、 _-‐'      -‐´~~
   ヽ |  ̄  _j_ -‐'~´~~
     `ー〜´~~~~
598 : ◆/KUAGjMZZw [sage]:2010/09/18(土) 16:22:59.42 ID:rX6ROIY0
失礼しました。 毎度ながら、応援は私にやる気を凄く与えてくれます<(_ _)>ホントアリガトウデス

今回、ちょっと「オイオイ、>>1よぉ…… もう少し… どうにかなったんじゃない……?」
ってな感じになると思いますが、そういう言葉は…… まぁ溜め込むより、ぶつけて頂ければ幸いです

ハッピーエンド大好き>>1ですが、ちょっと鬱入ります。 それではorz
599 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:24:02.57 ID:rX6ROIY0
〜〜〜〜〜 とある前線 〜〜〜〜〜

少女「ハァッ、ハァッ、ハァッ! お願いっ! もっと急いでっ!」

僧侶「はぁっ、はぁっ… は、はいっ! き、騎士ちゃんが居ないって…っ!」

少女「本当だよっ!! どこを探してもいないの!!」

僧侶「そ、それはつまり……」

少女「少なくとも、敵の陣地側にいるってことだよっ!」

僧侶「……っ!!」

少女「そして、ここから先は僧侶ちゃんの力がなきゃ行けないのっ!」

…〜……〜〜………〜…〜〜♪

僧侶「この歌は……っ!?」
600 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:24:52.00 ID:rX6ROIY0
少女「魅惑の歌…… でも、こんなに強力なのは私じゃ防げないのっ!! だからっ!!」

僧侶「騎士ちゃんは…… この中に……っ!?」

少女「多分そうっ! だから早くっ!!」

僧侶「”……神よ、信仰をまやかす邪から守り……”」

パアアァァァ……

少女「……僧侶ちゃん、先に貴女が倒れたら、敗北決定だからね」

僧侶「大丈夫です、絶対にやられません」

少女「信じてるからね! 行くよ!!」
601 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:26:02.39 ID:rX6ROIY0
………

……花舞う あなたの空に…〜♪

僧侶「……歌が、はっきりとわかるようになってきましたね」

少女「今、僧侶ちゃんの呪文がなくなったら…… 私でも数秒もたないと思うよ…」

………命よ息吹いて安らぎの色に…


僧侶「……本当、強力な歌ですね…」

少女「こんな広範囲に影響のある歌が、存在するなんて……」

………スベテ ヲ アゲルヨ…… 泣かないで ふたりの時が始まる…〜♪

僧侶「こっちの方から聞こえてきます」

少女「広場の方だね…… 行こうっ!」
602 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:27:06.07 ID:rX6ROIY0
〜〜〜〜〜 広場 〜〜〜〜〜

兵「………」

??「When the wind blows, the cradle will rock…」

兵13「……zzz…」

??「When the bough breaks, the cradle will fall…」

騎士「…………」

??「And down will come baby, cradle and all――… あら?」

ザッザッ…

少女「見つけたぞ! 厨二音楽家め!!」

僧侶「騎士ちゃんっ!? 今すぐ助けます!!」
603 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:28:13.96 ID:rX6ROIY0
??「あらあら…… 会うなりかたや私を侮辱、かたや無視なんて、はしたない御嬢様方ねぇ…」

少女「ふんっ! 会う方々を声で誘い、近づけばただ子守を歌うのみ。 それで悦を憶えている貴女には御似合いでは?」

??「あら… どうやら私は随分と嫌われているようで? この『騎士ちゃん』には気に入って頂けましたのに」

少女「あんた……っ!!」

リリ「あらあら、ごめんなさいな? 申し遅れましたが私… セイレーンのリリンでございます」
604 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:29:35.59 ID:rX6ROIY0

少女「……随分と大層な名前だけど、あんたの名前なんて知ったことじゃないから」

僧侶「騎士ちゃんを、今すぐかえしてもらいますっ!!」

リリ「あら、騎士ちゃんを返す? クスクスクス…♪」

僧侶「何が可笑しいんですか…… 私は全力でっ!」

リリ「嫌ですわよ、こんなに愉しい子を手放すなんてねぇ?」

僧侶「…何を、言っているんですか……っ!!」
605 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:30:57.47 ID:rX6ROIY0

リリ「何を? そうね…… この子ね、とっても綺麗な真っ黒なの…♪」

少女「はぁ? 言ってる意味がわかんないよ」

リリ「お金とか、しがらみとか…… 余分な存在も無く、純粋に… 過去を絶望してるの♪」

少女「……アンタッ…!!」

リリ「言い訳をすれば良いのに、正面からぶつかって、後悔して……

   正面から傷ついてるのよ……  何度も、何度も! 何度も♪ 何度もっ♪ 何度」

少女「”ファイアーアロー”ッ!!!」

ボボボボボッ ボシュゥ……

リリ「”魔法防壁”……まぁ、話を途中で区切るにしても、攻撃なんて…… はしたないわよ?」

少女「生憎、脳髄腐った猟奇婆の話なんて、もう聞きたくないから」
606 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:32:23.32 ID:rX6ROIY0

リリ「あらあら、ますます嫌われてしまったようかしら?」

少女「ふ〜ん、嫌われてるって、自覚はしてるんだ」

リリ「えぇ、私は人の心にとても敏感ですから、御顔を拝見すれば大体はねぇ♪」

僧侶「でしたら…… 私達の思っていることもわかりますよね…」

リリ「勿論ですけど、それよりも、どうすればとてもオモシロクなるか考える方が愉しいわぁ♪」

僧侶「な、何をする気ですかっ!?」

リリ「何を…… うん、どうしましょうか? この『騎士ちゃん』を操り、寝てる方々を皆殺しにして頂きましょうか?」
607 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:34:54.32 ID:rX6ROIY0

僧侶「っ!? 貴女は…っ!!」

リリ「この『騎士ちゃん』なら、きっとどんな理由が在ろうと「殺してしまった」ことを後悔し続けてくれるわぁ♪」

少女「……参ったねぇ、あんた人の形してたからちょっと勘違いしてたよ」

リリ「あらあら、怖いですわねぇ? そんなに殺気立てて……”強制魔法解除”♪」

パキィィンッ!

僧侶「…っ!?」

リリ「そんなに驚くことかしら? 何か企んでるって、バレバレでしたわよ?」
608 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:36:50.63 ID:rX6ROIY0

少女「へぇ〜、ホント他人の顔色伺うのが得意なんだね〜(いつ気付いたっていうの……)」

リリ「えぇ♪ ですから今、貴女達が驚いてるのもわかりますわぁ」

僧侶「………(気付かれる要素がなかったのにっ!?)」

リリ「あらあら、黙ってしまうなんて、つまらない…… もっと御話しましょう♪」

少女「オバサンと話すことなんてないよ〜だっ!(クソッ! 攻撃したくても騎士ちゃんを抱えられちゃ…っ!!)」

リリ「……あら、御免なさい? 私が愉しい話題を提供してなかったわね…… わかったわぁ」

僧侶「……えっ?」

リリ「うふふ♪ お喋りのお題って、やっぱり知ってるものがいいわよねぇ?」すぅっ……

少女「っ!? ”スペルエンド !!」

リリ「だ・か・ら♪ 騎士ちゃんをちょっと弄って」

少女「ガ・ジャルグ”!!」

ガキイイィィンッ!!
609 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:39:00.96 ID:rX6ROIY0

………

少女「……っ!!! (片手で、止められてる!?)」

リリ「やぁーっと、その気になってくれましたわね♪」

少女「こ、このぉ……離せぇっ!!」

リリ「あら? 貴女…… 魔力は高いのに、生成した……槍? はお粗末ねぇ」ぱっ

少女「きゃうっ! 痛ぅ〜…… 離せって言われて本当に離すなんてっ、馬鹿かあんたはっ!!」

リリ「馬鹿では在りませんよ。 だって、その槍に細工が施してあるみたいですから」

少女「……はぁ? 細工ぅ?」

リリ「多分、その取っ手から魔力を込めれば、槍の周辺を消し去るとか…… あら、正解みたいですわね♪」

少女「いやいや、大した妄想だねぇって思ったんだよ〜 (本当に…… どういう事なの…!?)」

リリ「……あと、つまらない罠などは御止め下さいな♪ そろそろこの子の頭を砕いちゃいますわよぉ?」

僧侶「っ!? そんな……っ!!」

少女(……全部…… バレてる…っ……)
610 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:43:13.26 ID:rX6ROIY0

リリ「あらあら……♪ それでは、今度はこちらから参りますわね?」

少女「いちいち言葉にする必要ないでしょ。 黙ってられないの?」

リリ「あら? だって言葉にした方が、愉しいではありませんか♪ ”アセンブル” ”ウォーター”」

ズズズズズ……ッ!!

リリ「あぁ…… 綺麗な水ねぇ♪ 生き返るわぁ」

少女「ちぇ、家に溜めてる水を捨てさせておけばよかったよ」

リリ「……さ・て・と、行くわよ? 生きててね♪」

僧侶「……絶対に守って」

少女「僧侶ちゃん、ここは私に任せてっ!」

リリ「あらあら、どちらの方も頑張って下さいね♪」
611 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:44:55.94 ID:rX6ROIY0

リリ「潰れてくださいな♪ ”スプラッシュ”ッ!!!」

バジュウウゥゥ!!!

少女「”ファイアーウォール”ッ!!!」

ジュバアァァァ………

リリ「え、そんな…… 私の魔法が…!? 水が…… 蒸発していく…っ!?」

少女「なめないでよねっ!! 炎の魔法は得意分野なんだから!!」

リリ「わ、私の水が……っ? あんなにあったのにっ…… これっぽっち…!?」

少女「ふんっ! これで終わり? だったらこっちの番だよっ!!」

リリ「ひ、ひぃっ!! 何か……っ あ、”アグレシブジェット”ッ!!」

少女「そんな攻撃、もう一度防いであげるよっ!! ”ファイアーウォール”ッ!!」

僧侶「……っ!! ”防御呪文”っ!!」

チュウィィィィィン……ッ!! ガガガガッ!! ゥィィィン……ッ!!
612 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:47:07.52 ID:rX6ROIY0

少女「な、なんで…… 僧侶ちゃん!?」

リリ「……あらあら、ばれちゃった♪」

ピシィッ……

少女「え?」

ズシャアアアァァァァァ!!! ドドド……ッ!!!

少女「っ!!? ま、まわりの建物が…… 斬れて……!?」

僧侶「ハァッ…… ハァッ……! ま、間に合って…… よかった…っ」

リリ「三文芝居もしましたのに…… でも、生きてくれて…… とっても愉しいわぁ♪」

少女「あ、あんた……っ!!」
613 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:50:03.73 ID:rX6ROIY0

僧侶「ハァッ…… 魔法を使った、物理攻撃…」

リリ「そうよ。 水を超高速で発射する…… そこに砂とか金属とかを混ぜ込んであげるの」

少女「……っ!?」

リリ「もし、その子が物理攻撃の防御をしてなかったら…… 貴女達、胴体と御別れしてたわ♪」

少女「……くぅっ…!」

リリ「うふふ、その顔…いいわぁ……♪ ……さて、今度はこちら、殿方の相手をしましょうか♪」

ガキイイイィィンッ!!
614 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:52:09.97 ID:rX6ROIY0

付人「ッチィ! 気付いてたのかよっ!!」

少女「付にぃ…っ!?」

付人2「最初の一撃が外れただけだ。 気にするな」

少女「にぃにぃ……っ」

付人「オイオイ…… んな呼び方されるたぁ、よっぽどまいってんだな」

僧侶「お願いしますっ! 騎士ちゃんを……っ!!」

少女「あの子を…… 助けてっ……!!」

付人「はいよっ。 美人と妹分に頼まれちゃあイヤたぁ言えねぇなぁ」

付人2「俺も…… 弟子を見捨てる気は毛頭ないんでな」
615 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:54:56.32 ID:rX6ROIY0

付人「ってことで、選手交代だ」

リリ「あらあら、そういえば…… 来られるのはわかってましたが、どうやってこちらまで?」

付人2「対魔防具を付ければ、多少は持つ。 後はここまで来れれば、な」

リリ「なるほど♪ それでは無粋な問答は終わりにして、私と一緒に踊って頂けますか?」

付人「はぁ? 今からやんのは、バケモン退治だぜ? 俺に変な趣味はねぇよ」

リリ「でしたら、貴方達は化物退治をする英雄? 失礼ですが、とてもそう見えませんよ」

付人2「なに、化物と言っても、やる事は性根腐った女狐の狩りだ。 一般人の俺達で十分さ」

リリ「そういう認識でしたら…… 私が大事に抱えているこの子は何でしょうか♪」

騎士「……zzz…」

付人「ペラペラうるせぇンだよ。 さっさと殺ろうぜ!?」

ガィイイイィィィンッ!!
616 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 16:59:28.47 ID:rX6ROIY0

付人「……随分と堅ぇ右手だな…」

付人2「……キサマ…ッ!!」

騎士「zzz………」

リリ「どうしましたか『にぃにぃ』さん? 私はただ、盾を使っただけですが?」

付人2「……先ほどの言葉を借りるなら… 大事に抱えるものを盾にするのか?」

リリ「あらあら、違いますよ? 盾にもなる大事な物だから、盾にするんです♪」

付人2「そんなことは聞いておらんっ!! ”疾風”っ!」

付人「”まじん斬り”っ!!!」
617 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:00:44.63 ID:rX6ROIY0

リリ「えいっ♪ 盾ぇ!」

付人2「くっ!!」 ギギッ!

リリ「こっちは”受け流し”」

ブオオォォンッ!! ズガアアァァンッ!!!

付人「っうおおおぉぉ!!”燕返し”っ!!」

リリ「騎士ちゃ〜〜ん♪」

付人「ぎぃっ!!」 ギギッ!

リリ「ぱぁ〜んち♪」グオォッ!

バキイイィィンッ!!

付人2「グハッ…… クソが!!」

リリ「うふふ♪ とっても愉しいわぁ♪ もっと踊りましょう♪」

付人「っがあああああぁぁぁ!!!」
618 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:02:02.17 ID:rX6ROIY0
………

僧侶「…はぁっ! はぁっ! はぁっ! ……はぁっ!」

少女「僧侶ちゃん…… まだ大丈夫…?」

僧侶「は、はい……っ 騎士ちゃんを、助けるまでは…っ!」

少女(大丈夫な訳が無い…… 強力な魔法を、ずっと解除し続けてるのに…)

僧侶「っ…… そ、その前に…… 周りの寝ている方を、助けなきゃ…っ」

少女「……ごめん、それは駄目」

僧侶「し、少女さん……?」

少女「最初に言ったように、この戦いは僧侶ちゃんが倒れた時点で負けが確定しちゃうの」

僧侶「だ、大丈夫です……っ! わ、わたし…っ…」

少女「……助けるから… お願い、みんな助けるから」

僧侶「……わかり、…まし、った…… 」

少女「……ありがと♪」ニコッ

僧侶「…はぁっ、はぁっ……っ、はぁっ! ……」

少女(ごめん…… 付にぃ達が駄目なら… みんな、は助けられない……)

  「……”リサイトスペル”」
619 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:03:53.74 ID:rX6ROIY0
ガキイィィンッ!! ズシャッ

付人「っし! 手ごたえ有り!!」

付人2「お前…… ただ顔を少し斬っただけだろ…」

リリ「あらホント、傷付いちゃった♪ 女の顔を傷モノにするなんてねぇ…」

付人「真っ当な女なら、人質なんて取るわけねぇだろ」

リリ「それは婦人に夢を見過ぎですわぁ これくらいは淑女の嗜みです♪」

付人2「下らん…… お前は化け物で、さっさと斬る。 それだけで十分だ」

付人「おぉっし、今度はしっかり叩っ斬るぜ」

リリ「あらあら、御喋りはお好きでない? まぁ、私もそろそろ殿方に飽きて参りましたわぁ」

騎士「…zzz……」
620 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:05:12.20 ID:rX6ROIY0

付人「行くぞっ! ”諸刃斬り”!!」

リリ「えいっ! シールドッ!」

付人「ぐっ! (これで良いっ!)」ピタッ

付人2「行くぞっ! ”はやぶさ斬り”っ!!」

ギィンッ ギィンッ ズシャッ ギィンッ

リリ「うぅっ! 手数が多い…っ! こ、こっちにシールドォ!」

騎士「zzz……」

付人「そうなるとなぁ! こっちががら空きなんだよ!! ”まじん斬りぃぃぃ”っ!!!」

ズシャアアアアァァァァァッ!!
621 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:09:03.92 ID:rX6ROIY0

リリ「キャアアアァァッ!! 血が…… 私の血ガアァ!?」 ブシャァッ!!

付人(で、ここで一撃喰らっちまうだろうが…… んなもん回復すりゃぁ良いっ!!)

リリ「こ、このぉおっっ!!!!」 ゴゴゴ……

付人「なんだよ、文句あんのか?」

リリ「……可愛いおばかさん♪」 にこっ

付人「……はぁ?」

リリ「うふふ♪ ”ナイトメア”」コツンッ

ビクゥッ!

付人「っ!? ヒグッ!! あ、かはっ……!!」 

……バタンッ
622 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:11:15.77 ID:rX6ROIY0

付人2「き、貴様っ!! 何をっ……!?」

リリ「うふふふ♪ パーティが魔物に襲われて、目の前で惨殺、捕食ねぇ…♪ 美味しいわぁ♪」

付人2「っ!!? な、なぜ…… それを…!?」

リリ「簡単よぉ? 私は、この右手で頭に触れることが出来れば…… その子の絶望を食べられるの♪」

付人2「なん……だ…と……っ!?」

リリ「この人のトラウマ、絶望はとても美味しい…… 愉しいわぁ……♪ あなたのはどうかしら?」

付人2「ぐっううぅぅっ!! お、まえ、はぁぁあああ!!!」

リリ「あらあら? とても興奮して…… 性的魅力に自信はありますけど、はしたないわぁ♪」

付人2「黙れええぇぇ!!!」

ギイィィン!!!
623 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:14:15.05 ID:rX6ROIY0

付人2「うおおおぉぉぉっ!!」

バキイイィィンッ!!

リリ「貴方の絶望はなに? 故郷? 地位? 親友?」

付人2「はああぁぁぁ!!!」

ガギイイイィン!!

リリ「家族? 親戚? 恋人? ……そう、恋人なのね♪」

付人2「っ!! 黙れといったんだああぁ!!」

バギイイィィンッ!!

リリ「で、恋人さんは死んだ? 殺された? 陵辱され…… へぇ? 誰? あら、もしかして人じゃ」

付人2「死ねえええぇぇぇ!!!」

ズシャアアアアァァッ!!!

リリ「………けふっ…… うふふ♪ 攻撃が単調で、とってもわかりやすかったわぁ」

付人2「……っ! しまっ……!」
          ユメ
リリ「あなたの絶望、いただきまぁす♪ ”ナイトメア”」スッ

…………
624 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:16:36.80 ID:rX6ROIY0

リリ「あぁ……♪ とっても上質なユメだったわぁ♪ もう傷も塞がっちゃった」

僧侶「…はぁっ! ……はぁっ!! ……はぁっ! ……くぅっ…」

リリ「もうそろそろ限界ねぇ? ……で、貴女は何をしているの?」

少女「”……我が魔を喰らえ、求むは純粋なる破壊の象徴…”」

リリ「ほらほら、『騎士ちゃん』はここに居るのよぉ?」

少女「”全てを無に還せ…… 此処に在るは貴が存在のみ…”」

リリ「……ちょっと、本気なの…?」

少女「”全てを無に還せ…… 此処に残すは貴への畏怖のみ……”」

僧侶「し、少女さん…… な、…なに、を……?」
625 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:18:35.31 ID:rX6ROIY0

リリ「……この子もろとも、私を消し去るつもりね?」

少女「……私は…… 決めたから…」

僧侶「っ!?」

少女「みんなを守るって…… 決めたから… ごめんね、僧侶ちゃん」

僧侶「な…… なん…っ!」

少女「私、騎士ちゃんは守れない…… 守れないけど… 他の人は助ける」

リリ「あらあら、私よりも化け物みたぁい♪ とても人間に見えないわぁ?」

少女「……もう魔法の詠唱は終わりだよ? それじゃ」

リリ「ふぅん? メインディッシュは、最後にしたかったけれど、仕方ないわねぇ……」

僧侶「…っ……っ…!!」

リリ「怨むのなら、お仲間さんを怨んでね♪ 

   それじゃ『騎士ちゃん盾』も使えなくなっちゃったし♪ いただきまぁす♪」

ズシャアアァァッ!!
626 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:22:35.91 ID:rX6ROIY0
………

僧侶「………っ」

少女「………」

騎士「……zzz……」

リリ「……あ、あらっ…? わ、私の、腕は……?」

ピピッ―――【spell-drive reset】

バシュウウゥゥ……

代魔「ふぅ、貴女の腕は返しますよ。 騎士さんは頂きますが」

ポイッ

リリ「あぁあっ!? わ、私の腕…っ! い、痛いぃ!」

僧侶「ま、ほう……さん…っ!!」

代魔「皆さんのおかげで、騎士さんを助けることが出来ました。 有難う御座います」

少女「……こっちこそ…… ありがと…♪」

代魔「いえ、どういたしまして」
627 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:34:04.47 ID:rX6ROIY0

リリ「ひ、ひいぃっ!! 痛いっ! 酷いわぁ!!」

少女「さ〜て、今日は久しぶりにキレちゃったよ…… ねぇ、リリン?」

リリ「ヒッ! ま、”魔法防壁っ”! ”魔法障壁”っ!!」

少女「安心してよ…… よっぽどじゃなきゃ、一瞬で楽になれるから」

リリ「”魔法軽減”っ! あ、あとはっ!!?」
                            魔人 ヘノ 貢物
少女「はあぁぁぁ!! ”スペルエンド イフリート ブライブ”っ!!!!」

ゴオオオォォォォ……ッ!!!!

リリ「キャアアァァ………」ボオオォォッ!!

―――……・・・
628 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:35:45.41 ID:rX6ROIY0

リリ「……カ…カハッ…!!」

少女「……範囲を小さくしちゃったのと、持ち前の能力か」

代魔「あれを喰らって生きてるなんて、生命力も凄いんですね。 さてと……」

ピピッ―――【spell-drive abnormality counter】

代魔「僧侶さん、これでしばらくは大丈夫です。 魔法解除を…」

僧侶「……っ…はぁ、はぁ……」

代魔「……さて、トドメをささせてもらいますか。 騎士さんをお願いします」

少女「うん、任されたよ」

コツッ… コツッ… コツッ……
629 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:37:17.71 ID:rX6ROIY0

リリ「ぅぅぅ……痛い… 痛い……っ!!」

代魔「安心してください、すぐに痛みも無くなりますよ」

リリ「わ…… 私は、リリンなの… 神の子供なのよ……? 死ぬはず…… 死ぬはずないわ……」

代魔「……リリンという伝説の方は、神の子などではありません。 むしろ悪魔の子です」

リリ「……えっ…? うそ…… うそよっ!?」

代魔「信じなかろうが、貴女の勝手です。 さて、それでは……」

リリ「っ!!? ”ハウリングボイス”ッ!! アアアァァアァアア!!!」

ピピッ―――【spell-drive howling voice】

ドドドドドドドォォ……

リリ「………ぁぁ…」

代魔「……今ので、魔力を使い切ったみたいですね」
630 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:39:18.48 ID:rX6ROIY0

代魔「さて、それではさようなら。 カードリーダー」

リリ「……ねぇ、あなた… 金属の共鳴って現象、知ってる?」

代魔「……この期に及んで、何をする気ですか?」

リリ「……ァァァァアアアアアア!!!!」

ビリビリビリ……ッ!!

代魔「なっ!? ハルバードが……っ 振動が、止まらな……っ!!」

バチンッ!!!

代魔「っ!? 体勢がっ…!!?」

リリ「アハハハッ!! あなたの絶望を頂くわぁあアァアア!!!」 ゴオォォ!!

代魔「こんな手に…っ!? くっ…… っそおぉぉ!!!」

ドンッ

代魔「……っ…!?」

少女「お膳立て、ありがとう♪ 最後くらいは、私に任せてね?」

リリ「どっちでもいいわぁ!! 貴女の絶望を!! 私に捧げなさぁあいぃ!!」 ブォンッ!!

……ブツンッ
631 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:40:50.61 ID:rX6ROIY0

―――――――――――――――――――――――………・・・・・・

幼女「どもー、こんちわー!! 魔法使いのギルドってここでいいのかな?」

受付「ん、そうだが…… なんか用かい? 嬢ちゃんよぉ」

幼女「ん? ギルドに来てやる事なんて決まってんでしょ〜が〜」

受付「依頼か? だったらあっちの優男の方に」

幼女「ちがうって! 登録しに来たんだよ〜♪」

受付「家帰ってママのオッパイ吸ってな」

幼女「がぁー! 子ども扱いするなー!! 私はもう二桁年齢になったんだぞぉ!!」

受付「……ハァ、名前の登録だけはしてやるが…… 仕事はまわさねぇぞ」

幼女「えぇー? 私ってスゴイんだよ〜?」

受付「凄かろうがなんだろうが、ガキに仕事はまわさねぇよ」

幼女「ぶー、わかりましたよ〜だ!!」
632 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:41:55.26 ID:rX6ROIY0

幼女「さぁ〜てと♪ 念願の魔法使いギルドに来たわけだけど……」

男「おっぱい! おっぱい!」
男3「ちっぱい! ちっぱい!」
男「ぁあ? 喧嘩売ってンのかテメェ!!」

幼女「大人…… っていうかオジサンばっかりかぁ〜、わしぁ若い子が大好きなんじゃがのぅ」

………

幼女「……お? 私の”ょぅじょセンサー”に反応ッ!? この反応は…… そこだぁ!!」

??「………」

幼女「よ〜し! 私の”第六感”良くやったよ!!」

??「………」

幼女「ふっふっふ♪ 初めまして〜!」

??「………」

幼女「……あ、あれぇ〜? 聞こえなかったのかなぁ?」
633 : ◆/KUAGjMZZw [sage]:2010/09/18(土) 17:44:00.27 ID:rX6ROIY0
??「………」

幼女「……ふっ、胸囲[ピーーー]cm…… 勝った…!」

??「…っ……!」

幼女「おっ? どうしたのかな〜? 何か用かな♪」

??「……ふ…ふんっ」

幼女「グハァッ!!」

??「ひっ…!?」 ビクッ!

幼女「な、なんという…… ロリ力…90000…!?」

??「ひぅ…な、なんなの…?」ビクビクッ!

幼女「涙目で上目遣い…… まだ上がるというの…!? 95000… 100000…110000…っ!?」

受付「イジメてんじゃねぇよ」 ゴスッ

幼女「ぎゃふんっ!! お、親にも殴られたこと無いのにっ!!!」
634 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:44:56.39 ID:rX6ROIY0
幼女「も〜、ただのスキンシップなのになぁ〜」

??「……っ…」ビクビクッ

幼女「…ん? お、もしかして… この ンナァイスバディに釘付けかい♪」

??「………」フルフルッ

幼女「ぐはぁっ! こ、子供は素直で残酷だよぉ…」

??「……貴女も、子供じゃ…」

幼女「ん〜、そうなんだけどねぇ。 私は見た目が子供でも、中身が大人なのだよ!!」

??「……びょうき…?」

幼女「いいや? 病気じゃなくて嘘だよ」

??「……うそつき…」

幼女「あぁ、キミにそんな事言われると、何かに目覚めちゃいそうだよぉ…♪」ビクッ ビクッ

・・・・・・………―――――――――――――――――――
635 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:45:52.49 ID:rX6ROIY0
―――――――――――――――――――――――………・・・・・・

幼女「おっはよー♪」

??「………」ジー

幼女「お? ふっふっふ♪ この絶世の美幼女に、何か用かな!?」

??「………」フルフルッ

・・・・・・………―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――………・・・・・・

幼女「ってことで! ”炎の矢”はこう詠唱した方がいいんだよ!」

??「……違うと思う…」

幼女「ほぅ? ならやってもらおうじゃないか〜!」

??「……ええと…”…・・―――”」

・・・・・・………―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――………・・・・・・

幼女「クソッ! あと少し…… あと少しなのに…!!」

??「……ねぇ、もうやめようよ…」

幼女「あと少しで! 究極のスカートめくり魔法が完成するのにっ!!」

??「また、受付さんに怒られちゃうよ……?」

・・・・・・………―――――――――――――――――――――――
636 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:47:07.70 ID:rX6ROIY0
―――――――――――――――――――――――………・・・・・・

幼女「……な〜んてことがあってさww もう馬鹿だよねーww」

??「くすくすっ♪ でも、その人も悪気があったわけじゃ…」

町民「おい、知ってるか? あの女に取り入ったガキ」
町民2「あぁ、まったく…… どうやったんだろうな?」

??「っ!?」

町民「あれよぉ、確か商人の娘なんだよなぁ」
町民2「ハッ、なら上手く取り入りゃ将来安泰ってか? 羨ましいぜ」
町民「まったくだなぁ…… おこぼれでも貰いたいもんだなぁ」

??「………」

幼女「……気になる?」

??「っ!? 全然っ! 気にならないっ!!」

幼女「いやいや、気にしちゃってもいいよ〜♪ ただ言わせて貰おう! 私はキミが大好きだ!」

??「……私も、大好きだよ…」

幼女「やったー♪ 相思相愛だー♪」

??「うーん、でも恋愛は……」

幼女「いやぁ、わかってるって…… 流石の私も百合の気はないよ〜」

・・・・・・………―――――――――――――――――――――――
637 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:48:10.53 ID:rX6ROIY0
―――――――――――――――――――――――………・・・・・・

幼女「……ってことで! 力を貸してもらえないかな?」

??「別にいいけど…… わたしでいいの…?」

幼女「無問題っ! というか、こういうこと頼める人が他にいなくてねぇ」

??「……わかった… 協力する」

”これも日常…… 子供達の秘密…… その一つになる、はずだった…”

??「でも…… 何をするの…?」

”いつか…… この日を思い出して、悔しがったり、笑ったりする… 一日になるはずだった”

幼女「ふっふっふ♪ ”魔力で畑が耕されるか!?”ってのを実験しようと思うんだよ!!」

??「それで…… 私は何をすればいいの……?」

幼女「簡単♪ 私が作った魔法を、使ってみて欲しいんだよ〜、少女ちゃん♪」

少女「……うん、わかった…… 幼女ちゃん…♪」

”そう、私が『普通』の人間だったら…… そうなる はずだった……”

・・・・・・………―――――――――――――――――――――――
638 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:49:11.98 ID:rX6ROIY0
―――――――――――――――――――――――………・・・・・・

………

幼女「おぉー! やったー!! 成功だよ〜♪」

少女「………」

幼女「いやぁ、私じゃ魔力が足らなかったんだよね〜♪ ……って、少女ちゃん?」

少女「…はぁ…… はぁ…… はぁ…っ!!」

幼女「ど、どうしたの!? 具合が悪いの!? 声は出せる!?」

少女「……ぃ…たぃ…… 痛い……」

幼女「痛いってどこが!? お腹? あたま!?」

少女「わからないよぉ…っ…… でも…… 痛い…… あついよぉ……っ!!」

ゴゴゴゴゴ………

幼女「これって…… もしかして暴走っ!?」
639 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/18(土) 17:49:53.14 ID:tUceWsDO
久々だな
相変わらず面白いぜ
がんばれ
640 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:51:05.00 ID:rX6ROIY0
少女「ぁつい…… あつい…っ…! いたい…っ!!」

幼女「少女ちゃんっ! 魔法を使って!!」

少女「ぅぅぅ……っ! ふ、”ファイアーアロー”っ…!」

ボシュゥ……

少女「…ぅぃぅ……いたいよぉ… あついよぉ……!!」

幼女「っ!? なんでっ!? もっと強力なのは無いの!?」

少女「あぅぅ……っ! わからないよぉ…っ……!」

幼女「なんでっ!? って……そっか… あいつら、何も教えてなかったんだ……っ!」

少女「いたい…… いたくてあつい…っ… あついよぉ…!!」

幼女「………………ねぇ、少女ちゃん♪」
641 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 17:52:40.45 ID:rX6ROIY0
………

少女「ほ、本当に…… だいじょうぶ…? グスッ…」

幼女「だいじょ〜ぶ♪ それより泣かないの!! 涙は女の最終兵器なんだからっ♪」

少女「だ、だって……ヒクッ… い、いたいんだもん……っ ズズッ…」

幼女「はいはい、それより目を瞑って! 私と手を繋いでっ!!

   手の平の感覚に集中するのっ!! 死にたくないんでしょ?」

少女「う、うん……っ… ヒック… こ、こう…?」 ギュッ

幼女「私がどうすればいいのか。 その”感覚”だけ、教えてあげるから、それをマネしてね?」ギュッ

少女「うん…… うん…っ…!」

幼女「イメージは 針が刺さって、そこから穴がジワジワ広がっていく って感じだよ♪」

少女「うん…っ… わかった……!」

幼女「よ〜しそれじゃ、始めるから集中しなさいっ!!」

少女「う、うんっ……!」

幼女「……ねぇ、少女ちゃん」

少女「…イタイッ…… な、なに…っ…?」

幼女「……………大好き♪」

バシュウウウウゥゥゥゥ……

・・・・・・………―――――――――――――――――――――――
642 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 18:48:14.09 ID:rX6ROIY0
―――――――――――――――――――――――………・・・・・・

………ドサッ

少女「いたっ! ぅぅぅ…… も、もう目を開けていいの……? 幼女ちゃん…」

………

少女「ねぇ、返事してよぉ…… いいの? もう、目を開けちゃうからねっ!」

パッ

少女「…え………ここ…どこ…?」

………

ヒュウウゥゥゥ………

少女「ひ、秘密基地は……? おとなりの木は……? 魔法の道具は……?」

………

少女「幼女ちゃんは…… どこ………?」

・・・・・・………―――――――――――――――――――――――
643 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 18:55:09.60 ID:rX6ROIY0
少女「……昔の記憶…か…」

………

少女「……懐かしい…なぁ…」

??「そうだね…… でも、私の時間はそこで止まってるんだよね〜」

少女「っ!? ……幼女…ちゃん…… なの…?」

幼女「うん、久しぶり♪ って言うのとはちょ〜っと違うかな?」

少女「……うん… 間違ってるよ… でも、間違ってないかも…」

幼女「どっちだよ〜www って、そんな事はどうでもいいや♪」

少女「うん…… うん…っ… グスッ…… ヒック…」

幼女「あはは♪ 涙は最終兵器だっていったでしょ〜が♪」

少女「う、うるさいよぉ……っ… グスッ……」
644 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/18(土) 19:17:27.86 ID:I3mIF6AO
心の支援
645 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 19:33:15.50 ID:rX6ROIY0
………

幼女「……ねぇ、少女ちゃん」

少女「ヒクッ…… ん、なに? 幼女ちゃん」

幼女「ちょっと向こうの景色の所まで、競争しない?」

少女「むこうって…… あの、秘密基地の…?」

幼女「うん…♪ もっと少女ちゃんと遊びたいし、丁度いいでしょ?」

少女「……うんっ! でも、私は…… 別のことがしたいな…」

幼女「ん? 別のことって、なにをしたいの?」

少女「うん…… とりあえず…」

ガシッ!!

少女「貴女と一緒に誰もいないところかな? リリン」

幼女「っ!!?」
646 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 19:39:11.51 ID:rX6ROIY0

幼女「な、何を言ってるの!? 私はっ!」

少女「なかなか落ちない私の前に出て来るって、わかってたよ…… ”飛翔呪文”」

ビュウウゥゥゥ……

幼女「はっ、離してっ! 嫌っ!!」

少女「心地いい風…… 私には貴女しか見えないけど、ちゃんと飛べてるんだね」

幼女「いやぁっ! 何で…っ! なんで動けるのっ!?」

少女「私の記憶を見てないの? 正気に戻る魔法とか、貴女の…… 今の格好の子と研究してたでしょ?」

幼女「ど、どうするつもり!? ここから落としても無駄だからねぇっ!」

少女「なにって…… わたしの記憶を見てきたのに、わからない?」

幼女「ま…… まさか…っ!?」

少女「そっ♪ こんな高いところなら、全力を出しても、誰も巻き込まないからね」
647 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 19:42:06.53 ID:rX6ROIY0

幼女「イヤアアァァ!! 離してっ! 離してぇ!!」

少女「貴女は、人の心を攻撃した、卑怯な真似もした」

幼女「ひぃぃ………っ!!」

少女「私の仲間も、友達も、家族と呼べる子にも攻撃した… 跡形も、残さないから……」

幼女「はっなしてえぇぇ!!」

少女「…… 魔力、開放 ………」

カァァ…!! バシュウウウウゥゥゥゥ……
648 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 19:43:47.89 ID:rX6ROIY0
………

少女「……ん… ここは……」

………

少女「私の…… ベッドの…… 上…?」

僧侶「スー…… スー……」

少女「僧侶ちゃん……」

騎士「……クー ……クー…」

少女「騎士ちゃん……」

………

少女「これは…… 誘 っ て い る の か ! ?」

代魔「んなわけないでしょうが」

少女「おぉ、おはよ〜♪」

代魔「お早う御座います。 今は夜ですが、ね」
649 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 19:45:46.02 ID:rX6ROIY0
〜〜〜〜〜 商父の家 〜〜〜〜〜

………

代魔「…ということで、 3日後には町の修復も開始しますよ」

少女「なるほど〜、相変わらずキミは凄いねぇ」

代魔「貴女から言われると、嫌味にしか聞こえませんよ」

少女「まったく同じ言葉を、君に言わせて貰うよ〜」

代魔「ハァ…… ったく、それではボクは宿にでも」

少女「魔法くん……」

代魔「ん、なんでしょうか」

少女「ちょ〜っと、散歩に付き合ってくれないかな?」
650 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 19:47:56.66 ID:rX6ROIY0
〜〜〜〜〜 広場 夜 〜〜〜〜〜


少女「……う〜ん♪ 綺麗な月夜だ〜」

代魔「そうですね」

少女「こんな日にはさ〜、一杯くぃっとやりたいね〜♪」

代魔「馬鹿な事を言わないで下さいよ、まったく……」

少女「……ねぇ、魔法くん…」

代魔「なんですか? お酒は駄目ですよ」

少女「ケチンボだな〜? いいじゃないか〜。 泥酔イベントとかが発生するかもだよ?」

代魔「貴女が適齢期なら許しましたが、絶対に駄目です」

少女「も〜、みんなそんなの気にしないで飲んでるよ? キミだってそうじゃないか〜」

代魔「ボクのは仕事の一環ですから。 諦めてください」

少女「はいはい、わかりましたよ〜だ」
651 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 19:50:27.32 ID:rX6ROIY0
………

少女「ということで、私の提言する”おっぱい魅了保存の法則”はどう思うかな?」

代魔「殆ど聞き流してたのでわかりません」

少女「手っ取り早く言うと、ひんぬーもきょぬーも、その個が持つ魅力は同じって事で」

代魔「説明するな」

少女「えぇ〜? 男の人の意見が欲しかったのにな〜」

代魔「まったく…… ところで、大丈夫ですか?」

少女「ん? 何がかな?」

代魔「……少し、辛そうに見えますが、何かありましたか?」

少女「何かねぇ…… う〜ん、どさくさまぎれに騎士ちゃんのを揉んでたりしたけど…」

代魔「まてやコラ、マジで自重しろ」

少女「いや〜、ちっぱいの魅力を改めて知ったよ〜♪」

代魔「黙れこのアマ」
652 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 19:52:55.16 ID:rX6ROIY0
少女「……さてと、それじゃ戻ろっか?」

代魔「………まったく…… 強情ですね…」

少女「ん、何の話だい?」

代魔「少女さん…… すべて、許します」

少女「…っ…… ん? おっぱい揉んでた事? それとも」

代魔「失礼を承知で言わせて貰うと…… ボクは、知ってしまってます」

少女「……そっ…か…」

………

少女「……ねぇ、魔法くん…」

代魔「何でしょうか」

少女「……ちょっと、胸… 借りていいかな…?」

代魔「どうぞお構いなく」
653 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 19:54:36.07 ID:rX6ROIY0
少女「おぉ〜、これが雄っぱいか〜♪」コツンッ

代魔「何を言ってるんですか、まったく……」

少女「いやぁ、これもおっぱいとおっぱいの間だし、ぱいずりの一つなのかな〜?」

代魔「何バカなことを言ってるんですか……」

少女「いやぁ、やっぱり胸で顔を挟まれるのって、一つの究極系だよね〜♪」

代魔「黙ってください」ナデナデ

少女「はいはい…… やさしくないな〜…… ぶ〜…」

………
654 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 19:56:54.98 ID:rX6ROIY0
代魔「………」ナデナデ

少女「………」

代魔「………」ナデナデ

少女「………ぃ…… さぃ…」

代魔「……、…」ナデナデ

少女「……ごめ…なっ……ヒック… ごめんなさい…っ…」

代魔「………」ナデナデ

少女「ごめんなさい…… ごめっ グズッ なざぃ…… ぅぅっ ごめんなざっ…ぃっ…」

代魔「………」ナデナデ

少女「ごめっ、ごめんなさっ……エグッ ……なざぃ…… あうっ、うぇぇ…っ…」

…………
655 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 19:59:37.99 ID:rX6ROIY0
………

少女「………」

代魔「……落ち着きましたか?」

少女「……ぅ〜〜…」

代魔「ん、どうかしました?」

少女「ずるいっ!!」

代魔「はぁ? 何がですか?」

少女「私はもの凄ぉぉく恥ずかしいのに、キミが普通なのがずるいっ!!」

代魔「はぁ、泣きやんだと思ったら…… 貴女は…」
656 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 20:02:39.06 ID:rX6ROIY0

少女「泣いてなんかないもんっ! ちょっと目から鼻水が出ただけだもんっ!!」

代魔「はいはい、わかりましたよ」

少女「ぅぅ〜〜…… 魔法くんのくせに生意気な〜〜……」

代魔「生意気で結構です、まったく……」

少女「う〜…… おっ♪ そういえばさ〜



















  私のはだかはどうだった? 」

代魔「」
657 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 20:05:38.42 ID:rX6ROIY0
代魔「――あsdfghjkくぁwせdrgtgyふじこlp」

少女「魔力の開放しちゃうと、洋服無くなっちゃうんだよね〜 で、答えを聞かせなさ〜い♪」

代魔「ななんななななにうぉいってるのかボボボボクにはああぁぁ!!??」

少女「はいはい、童貞乙www」

代魔「どどど、童貞ちゃうわ! ってか関係ないでしょうが! なに言って!!?」

少女「はいはいwww ところで勃起した? 興奮した? 今日のオカズ決定?」

代魔「うう、五月蝿いっ! この話はこれで終わりっ!!」

少女「えぇ〜? つまんないよ〜」

代魔「そういう問題じゃなく…… って、自らそういう事を言うのはおかしいですよ……」

少女「ふっふっふ♪ こまけぇこたぁいいんだよ!!!」

代魔「細かくありませんっ!!」
658 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 20:07:30.21 ID:rX6ROIY0

代魔「まったく…… お願いですから、お嬢様と言いません…… もっと乙女らしくしてください……」

少女「わ、私の裸をみたんだから…… せ、責任取りなさいよね…っ///」

代魔「そういう事じゃありません。 いっそのこと激情に任せて、ボクを打ち首にするくらい言って頂けた方が……」

少女「お兄ちゃん…… 私の裸みたよね? でもあの女に味方するの…? そんなわけないよね…」

代魔「なんですかそれは……」

少女「ん? 『ヤンデレ』って言うらしいんだけど…… 知らないの?」

代魔「もう…… 突っ込みどころだらけですよ……」

少女「ん? 女の子に突っ込むところなんて、多く見積もっても3ヶ所しか」

代魔「だからぁ!! 下ネタをやめろっていってんだよおおぉぉぉ!!!」

少女「えっ? も、もしかして…… キミってその穴を増やす猟奇的な子だったの!?」

代魔「え、なにそれこわい」
659 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/18(土) 20:08:55.97 ID:rX6ROIY0
少女「さ〜て、スッキリしたしねぇ〜♪ 帰ろっか?」

代魔「そうですね…… もうさっさと寝たいですよ…」

少女「それじゃ、バカなことは終わりっ!! 帰るぞ〜♪」

代魔「はいはい、それでは戻りましょう」

………

少女「……私の恋… 一歩前進……かな…///」ボソッ

代魔「ん、どうしたんですか?」

少女「ん〜? バカなこと考えてただけだよ〜♪ ///」

代魔「まったく…… 早く帰らないと体調を崩してしまいますよ?」

少女「まったくだね〜 それじゃ、早く帰るぞ〜!!」

………

少女「……もっと、頑張るからね? 幼女ちゃん…」ボソッ

代魔「またですか? いい加減に帰りましょうよ」

少女「なにお〜!? 今のは真面目なんだぞ〜!!」

………
660 : ◆/KUAGjMZZw [sage sag]:2010/09/18(土) 20:16:09.41 ID:rX6ROIY0
ほ、本日はこんなところで…… <(_ _)>

そして、最初のオカシなテンションのせいでage忘れておりましたので、今失礼させてもらいます

>>593 それらは、もう少し待って頂けたら…… 代魔さんが解説する予定です

ついでに、補足が必要そうなところがありましたら、チョコチョコやらせてもらいたいので、
何か書いていただければですorz

それでは、今回はこれにて<(_ _)>   
661 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/18(土) 20:16:44.79 ID:CNfeKcko
乙!
662 : ◆/KUAGjMZZw :2010/09/18(土) 20:18:21.08 ID:rX6ROIY0
メ欄を消す途中に送信とか…… 誠に申し訳ないですage  orz
663 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/18(土) 20:25:56.63 ID:v40LqZco
乙乙乙乙乙乙
664 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/18(土) 20:29:24.89 ID:OGvt0IUo
ナンデモ デキルヨ…

乙です!
665 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/18(土) 20:43:28.34 ID:a7bxkgSO
い、いつの間に帰ってきやがったんだ…

べっ別に待ってた訳じゃry
666 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/18(土) 20:59:15.25 ID:a7bxkgSO
ちょっと聞きたい
幼女=魔法使いの女の子、結構腐ってる

??=今の少女、商人の娘。なぜか魔法使いギルドに。昔はとっても純粋

??の魔翌力が暴走。幼女は巻き込まれると分かって??を助けたが幼女は跡形もなく吹き飛んだ

少女の性格は幼女から

でおk?
667 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/18(土) 21:43:09.87 ID:6.ffpago
おつ!!
668 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/09/19(日) 01:18:38.07 ID:GeIdHvU0
>>666 それでおkです。 わかりづらくて申し訳ないです<(_ _)>
>>664 気付いてくれるとは…… 可愛いよ、うん可愛いよ■■♪

そして、今更ですが、>>539 マジで有難うです! こんな女勇者との旅も…… ふむ…ィィ!!
669 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 11:41:55.37 ID:Q9n593Mo
 
670 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 00:37:35.78 ID:kTGFrMDO
乙!解説待ってるぜ!
671 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 00:12:01.95 ID:O67zPOY0
乙です。
672 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 07:14:35.92 ID:2m6sXQDO
 orz


(:D)rz
673 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 08:33:46.53 ID:FKM5.hoo
こっちみんな
674 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 00:37:35.47 ID:jWkdosAO
>>673
(XD)rz
675 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 20:40:08.84 ID:KOKmmFA0
乙です。
676 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/10/03(日) 00:10:38.51 ID:f1UtLbQ0
仕事なんてなくなればいいんだっ!!! そうすれば……

嘘ですすみません、仕事なくなったら干乾びます逝きますご飯が許、許してぇ…………

失礼しました<(_ _)>  まだまだ書き溜め中です。お待ち下さいorz
677 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 00:20:22.12 ID:WbpSuGgo
ウレシイナセイゾンホウコクウレシイナ
678 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 00:22:32.08 ID:B3XZOMDO
仕事乙だぜ
まぁゆっくりしてくれい
679 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 00:35:36.10 ID:ZTp3Lfso
がんばー
楽しみに待ってるよ
680 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 11:04:12.40 ID:A4vZNEDO
ほしゅ〜ん
681 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 19:07:41.73 ID:5.fuLac0
C

682 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 12:02:37.50 ID:lqEFmIUo
>>1忙しいみたいだなー
683 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 19:32:59.04 ID:trCPE9Qo
復☆活(゚∀゚)
684 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 02:10:26.47 ID:ofy21gwo
復活おめ
685 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 16:22:21.89 ID:yuVlK2DO
しばらく繋がらなくてびびった
復活おめ
686 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/27(水) 04:20:54.35 ID:NlA1OmUo
もういなくなっちゃったのかな・・・?
一時期、サバ落ちちゃったからあのときに勘違いして消えちゃったかな・・・?
687 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/27(水) 08:29:13.92 ID:Q7Oc2n60
また書いてくれることを祈ってアゲ
688 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/28(木) 00:13:29.96 ID:a7CwjY20
ずっと待ってるぜ!!
689 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/31(日) 00:04:38.09 ID:Rli13oAO
また書いてくれることを願いあげる
690 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 11:51:31.34 ID:yoGRHSM0
あげまくんなくそが
691 : ◆/KUAGjMZZw [sage]:2010/11/01(月) 18:08:49.02 ID:SDvbMsE0
しごと いそがし やっと かきはじmr
692 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 18:22:06.87 ID:DP3er0Eo
きたきたかー
693 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 19:30:42.88 ID:p2a3khIo
キター
694 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 20:04:42.95 ID:xKmdAUQo
イイタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!wwww
ほんとに良くご無事で・・・
695 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/01(月) 20:55:53.13 ID:eAookASO
待ってた奴多いなwwwwww
696 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 22:39:25.27 ID:8VraX8Eo
まってるぜ!
697 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/02(火) 01:37:34.52 ID:vGQ1Umoo
キター!
待ってたぜ!
698 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/02(火) 14:42:24.03 ID:X/HxYcA0
生存報告嬉しすぎる!!仕事優先でゆっくり書いていいからね!
699 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/02(火) 21:42:35.91 ID:Iz7yL6AO
キター
700 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/03(水) 23:48:14.53 ID:RI2tfRI0
一月半も待って頂き、有難う御座います orz 本当に頭が上がらないです

最初に少し駄文と、次の話の途中まで投下させて頂きます<(_ _)> あまり長くないです
701 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/03(水) 23:51:05.02 ID:RI2tfRI0
〜〜〜〜〜 説明コーナー 〜〜〜〜〜

※注意 この辺は、まったく本編と関係ない>>1の自己満足によって出来ております
 10レスで終了しますので、興味のない方はその辺まで飛ばして頂ければ幸いです<(_ _)>


代魔「と、言う事ですが…… 何を話せばよろしいのでしょうか…」

少女「ん〜と、魔法のことと、今回のボス特殊能力紹介かな〜」

代魔「はぁ、なぜ今頃なんでしょうか……」

少女「いやぁ、>>1がどう組み込むか考えてたら、なんか説明だらけの駄文になって『無理だー!』って」

代魔「なるほど、尻拭いをしろと言う事ですね……」

騎士「まほー、ここにかんぺとかいうの」

少女「騎士ちゃ〜ん、今更何がって話だけど、出来る限りメタ発言はやめようね♪」

騎士「めた……?」

僧侶「と、とにかく進めましょうっ! まずは魔法の事ですっ!!」
702 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/03(水) 23:55:29.34 ID:RI2tfRI0
1

代魔「魔法の事ですが、どうなんですか? 少女さん」

少女「うん、まず射程はね〜、魔法ってのは肉眼範囲内だったらどこまでも大丈夫だよ♪」

代魔「嘘はいけません。 僧侶さん、御願いします」

僧侶「ええと…… 能力の強さで上下致しますが、基本的には自身の周り〜20b程とされてます」

少女「な、なんだってーー!?」

僧侶「そして、魔法は概ね付加魔法…… 麻痺や捕縛、弱体化などですね。 と、攻撃をするものにわかれます」

少女「ふむふむ、つまり20bを超えるってことは男の子にとって、平均の太…… いや長さを超えるってことなんだね!!」

僧侶「そして攻撃魔法は、規模や威力は違いますが概ね、直線を描くものであり、追跡魔法はあまり存在しません」

少女「うわーんっ!! 僧侶ちゃんが大真面目だよぉ!!!」

代魔「貴女もいい加減にしてくださいよ……」
703 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/03(水) 23:56:32.87 ID:RI2tfRI0
2

僧侶「ただし、この射程において…… 例外が二つほどあります」

騎士「………?」

僧侶「一つ目は…… たとえば、火の玉”ファイアーボール”などは例外となります。 こちらは5〜6倍の射程があります」

騎士「なんで……?」

僧侶「これらの魔法は、例えるなら…… 弓矢に火をつけて放っているようなものですので」

騎士「魔法でできたものなのに……?」

僧侶「魔法を”発生”させられるのが20bまで。 これは”発生したものを飛ばす”ものですから」

騎士「……なる…ほど」

少女「そういえば、胸を揉んだらおっきくなるって男の子もなのかな〜?」

代魔「まったく関係ないですし、ボクを見て言わないでください」

騎士「………?」

僧侶「ええと…… 続きに参りますね?」
704 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/03(水) 23:58:09.36 ID:RI2tfRI0
3

僧侶「もう一つは”召喚魔法”です。 これは召喚獣を一人歩きさせられますので」

少女「へぇ〜、そうだったの?」

僧侶「はい、こちらもあらかじめ対価の魔力を支払う場合と、常に魔力を消費する場合にわかれますが……」

少女「なるほど、つまり『先行予約』と『分割支払い』ってことだね!?」

代魔「少し違いますが、概ねは」

騎士「せんこう…… ぶんかつ……?」

代魔「わからなくて大丈夫です。 商人と、一部の人しか使わない言葉ですので」

僧侶「ただし、召喚獣を使う人は概ねひ弱な方ですので、一人歩きさせるような使い方はしませんね」

少女「なるほど、理解したよ〜♪」

僧侶「こんなところですが、大丈夫でしょうか?」

騎士「………」こくこく
705 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:00:27.60 ID:8pLJAEc0
4

代魔「でしたら最後に例外として、少女さんのような『魔術師』について少々…」

僧侶「なにかあるんですか?」

少女「いやぁ、魔術師ってのはねぇ、魔力が『桁違い』なんだよね〜」

僧侶「ええと…… それはどういうことでしょうか?」

少女「ん〜、そうだねぇ…… さっき行ってた『肉眼内が射程』ってこととかだねぇ」

僧侶「それは冗談ですか?」

少女「いいえ、ケフィ…… 本当だよ〜♪」

僧侶「……え…えと……?」

代魔「魔術師に英雄が多いので勘違いしがちですが、元は人外に贈られる称号ですからね……」

騎士「……それはすごいのか?」

代魔「凄いとかいうレベルを超えて、凄いです」

騎士「………」キラキラッ

少女「これは尊敬の眼差し……っ!? 駄目っ! 感じちゃうっ!!」

代魔「尊厳台無しですよ」
706 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:02:32.90 ID:8pLJAEc0
5

少女「いや〜、凄いって言われてもさぁ、そうでもないんだよ?」

騎士「なんで?」

少女「魔術師ってねぇ、細かい魔力の制御が出来ないんだよ〜。 詠唱すれば話は別だけどね♪」

僧侶「そんなに大変なんですか?」

少女「目標から簡単に外れるし、ファイヤーアローうって家一軒潰したのは良い思い出だよ〜」

騎士「……そんなに?」

少女「う〜ん、その気になったら地図を書き直させるくらいの事は出来るよ〜♪」

僧侶「それはすごいですっ!」

少女「そうだよ〜♪ ってありゃ? 私の事怖くないの?」

僧侶「え? だって少女さんですから……」

騎士「………」こくこく

少女「……これが…… 恋!!」

代魔「いいえ、違います」
707 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:03:58.05 ID:8pLJAEc0
6

少女「ま〜、力自慢の壊滅的な不器用っ子って考えてくれればいいよ〜♪」

僧侶「それでは次の、どうやって敵の攻撃を防いだのですか?」

少女「いろいろだよ〜。 物理的に火の玉とかをぶつけたり、風起こしたり、同魔法をぶつけたり、

   僧侶ちゃんみたいな子に防御魔法を使ってもらったりね〜♪」

僧侶「なるほどです……」

少女「私だって、細かい事は出来なくても、おっきなモンに魔法ぶつけるくらいなら出来るしねぇ〜」

僧侶「ええと、以上の事をまとめますと……」


・概ねの魔法は射程20bくらいが一般的

・例外として、発射するような魔法は射程が増える

・また魔術師はそれらの一般的を遥かに超えた魔力を持つ

・防御には相性や同威力魔法での打ち消し、又は防御魔法を使う


僧侶「……ということでよろしいでしょうか?」

少女「うんうん、こんなところでOKだよ〜♪」

代魔「まぁ、駄目なら再び質問を頂けばいいのですからね」

少女「はいはい、キミもメタ発言禁止だよ〜」
708 : ◆/KUAGjMZZw [sage]:2010/11/04(木) 00:06:10.07 ID:8pLJAEc0
7

代魔「ええと、次は今回のボス紹介ですね」

少女「っと、言う事で〜♪ 特別ゲストを用意しました〜♪」

リリス「はぁい♪ ごきげんよう、皆様方ぁ♪」

………

リリス「あらぁ、どうしたのぉ?」

少女「いや、この空気で第一声を発せるアンタは凄いわ〜」

騎士「………」

僧侶「騎士ちゃん、睨んじゃ駄目ですっ!」

騎士「………」……こくっ

少女「そういえば、なんでリリスって名前なの?」

リリス「あら、それは人間に[ピーーー]されて、[らめぇぇっ!]されて、[ピーーー]とか」

代魔「ちょっと、ストップ…… 聞いておいてなんですが勘弁して下さい……」

リリス「ん、そうねぇ…… 結局色々あって、人を憎んで、私を正当化するために神話から取ったのよ」

少女「なるほどねぇ…… まぁ、いろいろあったんだね〜」

リリス「その辺の話をゴッソリ取ったから、わかり辛い事この上なかったと思うわぁ?」

僧侶「………」

少女「はいはい、自己嫌悪したってなんにもならないよ〜」
709 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:08:29.03 ID:8pLJAEc0
8

代魔「それでは本題です。 貴女の能力はなんですか?」

リリス「貴方は知ってるでしょうに…… 私の能力は”異常聴覚”だわ」

僧侶「聴覚、ですか……?」

リリス「そう、誰か近くに居れば心音がわかるくらいの耳を持っているわぁ♪」

少女「ふ〜ん? それで付人の不意打ちがわかったんだね〜」

リリス「心音の他にも、筋肉の動く様子や、魔力が物に通った時の音を判別したり出来るわぁ」

僧侶「それで…… 私のトラップ魔法がわかったんですね?」

リリス「えぇ、半ばカマかけであったのですけどねぇ♪」

騎士「………」

代魔「騎士さん、睨んでばかりはいけませんよ」

騎士「………」こくこく
710 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:09:25.73 ID:8pLJAEc0
9

リリス「まぁ、私は貴方達にとても楽しませてもらいましたわぁ♪」

少女「ふむふむ、そういえば代魔くんは不意打ち出来たけど、あれは何で?」

代魔「相手が音に敏感だと想像していたので、足音対応に浮遊魔法と、音対策の魔法を利用してました」

僧侶「つまり、音を立てずに、ゆっくり近づいて行ったんですね」

リリス「でも、その程度なら私も途中で気付くはずだわよ?」

代魔「いつもの貴女ならそうでしょうが、少女さんと僧侶さんに気を取られていたんでしょう」

リリス「………………まぁ、そうかもしれないとも言えなくもないわねぇ」

少女「も〜、それくらい認めなさいよ〜」

代魔「というか、仲が良いですね……」

少女「いや〜、敵じゃなかったら心の友になれてたかもしれないよ♪」

リリス「それは少し、おもしろそうねぇ♪」

代魔「心の底から勘弁して下さい、どうせ二人がかりでボクをイジるんでしょう?」

少女「フッ、むしろ僧侶ちゃんと騎士ちゃんにイジらせてこそっ!!」

リリス「そういうふうに、誘導するのは楽しそうだわぁ♪」

代魔「マジで勘弁して下さい」
711 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:11:22.84 ID:8pLJAEc0
10

代魔「さて、以上でよろしいでしょうか?」

僧侶「そうですね、これで以上です」

リリス「ところで、貴方カードリーダー使わずにどうやって倒す気だったのぉ?」

代魔「貴女の上空で爆発魔法使って聴覚失わせ、全方位からチクチクやってドサクサ紛れにサクっと」

リリス「貴方ってエゲつないのねぇ……」

代魔「褒め言葉として受け取っておきますよ」

少女「ということで、ゲストのリリスさんでした〜♪」

僧侶「それでは、本編に参ります」

騎士「……離れて、みてね…?」

少女「いや、むしろ全裸待機じゃないかな?」

代魔「貴女は黙っていてください」
712 : ◆/KUAGjMZZw :2010/11/04(木) 00:13:36.54 ID:8pLJAEc0
〜〜〜〜〜 隣国 〜〜〜〜〜

代魔「………」

………

代魔「……さて、後始末はこの国の方に任せる。 と決めたはずでしたね?」

僧侶「……はい」

代魔「ですが、しばらくこの国を出られなくなりました。 なぜでしょうか?」

騎士「……なんで…?」

代魔「簡単な話です。 お金がありません」

僧侶「えっ? ど、どうして!?」

代魔「……皆さん、胸に手を当てて考えてください」

僧侶「はっ、はい……」

騎士「………」スッ

少女「はいは〜い♪」
713 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:14:57.23 ID:8pLJAEc0
代魔「……お聞きします、騎士さん。 貴女は何をしましたか?」

騎士「……ごはん…… 食べすぎ……?」

代魔「いいえ、何の問題もありません。 大丈夫ですよ」

………

代魔「……お聞きします、僧侶さん。 貴女は何をしましたか?」

僧侶「……孤児院の子や、他の方に多少の、食糧と心付けを……」

代魔「それは素晴らしい事ですし、量も常識の範囲内です。 大丈夫ですよ」

………

代魔「……お聞きします、少女さん。 貴女は何をしましたか?」

少女「隊員の子や、他の兵士に多量の、食料と景気付けを……」

代魔「素直に酒盛りやったと言ってください!! 怒りますよ!?」

少女「またまた〜、もう怒ってるじゃない♪」

代魔「えぇそうですね、まったく誰のせいでしょうね!?」
714 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:16:11.43 ID:8pLJAEc0
少女「まぁまぁ、落ち着いてさ〜♪ それにお金だったら何とかならないの?」

僧侶「少女さん、まじめに考えませんか…?」

少女「うぉ!? 僧侶ちゃん厳しいなぁ〜、お姉さん涙が出ちゃうよ〜」

代魔「まったく、貴女という人は……」

少女「真面目な話さ〜、何が悪かったの? お金の件ならどうにかするよ?」
              コッチ
代魔「酒盛りのお金を、勇者で払った事が問題なんですよ……」

少女「………マジデ……?」

代魔「本当です。 だからこそ、怒っているんですよ」

………

騎士「どうした、しょーじょ?」

少女「……っ! みんなっ! ほんっっっとうっっにゴメンっ!!!」

僧侶「えっ!? あ、あの…?」

代魔「……はぁ、了解ですよ。 現状説明をします」
715 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:19:37.39 ID:8pLJAEc0
〜〜〜〜〜 説明中 〜〜〜〜〜

………

僧侶「……つまり、少女さんのお金でなく、旅などに使用するお金で払ってしまった事が問題なんですか?」

代魔「はい、そういうことです」

少女「ぁぁ〜〜…… うかつだった〜〜…… ぁぅ〜〜……」

騎士「しょーじょ、元気出せ」

僧侶「ええと、お金をお借りするのは……?」

代魔「その『お金を借りた』という事実が厄介なんですよ…… 勇者はそういうのに厳しいですから…」

僧侶「でしたら、なんで沢山のお金を使って酒盛りをしたことを……?」

代魔「まぁ、資金源は…… トレジャーハンターみたいな事も出来ますから、その一部と見てくれてるのでしょう」

少女「ど〜しよ〜…… どうすれば〜…… どうしたら〜……」

僧侶「……その、恥を忍びまして…… お金が無くなったと言ったら……?」

代魔「有無も言わさず、魔王退治コース一直線でしょうね…… 今は国の防衛等という命令で居る訳ですし……」

………

少女「……魔法くん…… 美人局って」

代魔「行き先が、魔王城から独房に変わるだけですよ……」

少女「だよね〜……」
716 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:20:24.03 ID:8pLJAEc0
僧侶「ですが…… 本当にどうしましょうか……」

代魔「とりあえず、当面の宿は商父様…… 商父殿を頼る事が出来ます」

少女「街を救った英雄が、接待受けるって言い訳が出来るしね〜」

騎士「……それで、なにをすれば…?」

代魔「選択肢は…… 1、清く正しい方法でお金を稼ぐ
          2、一か八かの宝物探し
          3、二週間ほど、この町の防衛をして過ごす。 ってところですね」

僧侶「ええと…… 二週間したらなにかあるのですか?」

代魔「旅の資金が国から出ます。 雀の涙ほどですが……」

………

少女「ま、1と3を一緒にやるのが一番良いんじゃないかな?」

代魔「ボクもそう思います。 えらく真面目ですね?」

少女「流石にちょっとふざけられないよ。 事をしでかした張本人だしね」

僧侶「私もそれでいいと思います。 先ほどは怒ってしまい、すみません……」

少女「悪いことしたのは私だしねぇ。 謝られても困るよ〜」

僧侶「いいえ、少女さんは勝手な理由だけでこういう事をしない事は知ってたはずですのに……」

少女「ねぇ魔法くん、私を理解してくれるお嫁さんが居たけど、結婚出来るかな?」

代魔「無理です、諦めてください」
717 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 00:21:39.49 ID:ClJ6QkDO
久しぶりだな!
がんばれー
718 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:21:45.05 ID:8pLJAEc0
代魔「さて、でしたら仕事の斡旋施設に行ってきます」

少女「いやぁ、まさか斡旋施設のお世話になるとは思ってもみなかったよ〜…」

僧侶「あはは…… でも、お仕事はどのようなものがあるのでしょうか?」

騎士「闘い…… とか…?」

代魔「まぁ…… そうですね、護衛や物資配達、様々なものがありますよ」

僧侶「そうなのですか?」

代魔「勇者パーティになったばかりのPTの、主な資金源にもなってますからね」

少女「はいはい、こんなところで立っててもお金にならないし、出発しよ〜」

騎士「……ん」コクコク
719 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:23:14.67 ID:8pLJAEc0
〜〜〜〜〜 翌日・とある小屋 〜〜〜〜〜

代魔「はい、ありがとうございましたー!! 次の方はどちらですか?」

「おう! こうやって会うのも久しぶりだなぁ!!」

代魔「そうですね、今回もお酒ですか?」

「ハッハァ! それを売るのが俺の仕事だからなぁ?」

代魔「飲むのも仕事ですか? 少し量を減らさないと奥さん泣かせますよ?」

「ったく、おめぇもんなこと言うのかぁ? どこも姑みてぇな奴しかいやがらねぇなぁ」

代魔「それだけ心配しているんですよ、カードリーダー、デバイセットドライブッ」

ピピッ―――【emergence-drive】

バシュッ

「ひぃ、ふぅ、みぃ…… よしっ、ありがとよぉ」

代魔「いえいえ、くれぐれも御自愛を忘れずにくださいね」

………

少女「さて魔法くん、何か言いたい事はないかな?」

僧侶「これって、仕事の内容が商連の時と変わらないような……」

代魔「仕事斡旋所にあったからいいんです、ボクは何も考えません」
720 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:25:04.50 ID:8pLJAEc0
代魔「って、そう言っている少女さんは何か仕事見つかったんですか?」

少女「はっはっは! 私はとあるグループの用心棒という仕事を見つけたのだよ!!」

騎士「……私も、いっしょ」エッヘン!

代魔「用心棒ですか…… まぁ貴女達なら適任でしょうね」

僧侶「そうですね♪ ところで、どの様な方をお守りするのですか?」

少女「ん〜? そんなの別にいいじゃないか〜♪」

代魔「どうでもいいことではありませんよ」

僧侶「よろしければ私もお手伝いを」

ガチャッ!

魔法士「オ〜ッス! ここって聞いたから迎えに来たぞ〜!」

少女「ハッハッハ! さぁいこっか♪」

代魔「貴女もボクと同じじゃないですか……」

少女「いやぁ〜、仕事斡旋所にあったんだからいいじゃないか〜♪」
721 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:27:26.55 ID:8pLJAEc0
………

僧侶「それでは、私も教会の方へ戻らさせていただきます」

少女「お〜、私たちの無事もついでに祈っといてね〜♪」

僧侶「騎士ちゃんはこれも持って行ってね♪ 間食は駄目ですよ?」

騎士「ありがと…♪」

代魔「それでは、二週間後にまた」

少女「うん、またね〜♪」

僧侶「またここで会いましょうね」

騎士「……いって、きます」

僧侶「はい♪ 行ってらっしゃい。 それでは私も」

代魔「はい、また」

ガチャッ バタン

………

代魔「さて、ボクはボクに出来ることをやらなきゃな……」
722 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:29:37.44 ID:8pLJAEc0
――――― 隣国 教会 ―――――

僧侶「天におられるわたしたちの父よ、御名が聖とされますように。 御国が……」

………

僧侶「………アーメン…。 ええと次は…… ここは他の教も許されているのでしょうか…?」

司祭「構いませんよ。 信仰する心こそが大事なのですから」

僧侶「司祭様…… 私のような他国の修道女に慈悲を与えて頂き、有難う御座います」

司祭「いいえ、神を想う心に国は関係ありません。 それに……」

僧侶「それに…? 何で御座いますか?」

司祭「お恥ずかしい話ですが…… 貴女がこちらに献身して頂くようになって、信仰も増えましたので」

僧侶「そうなのですか?」

司祭「はい。 私は人集めなど、そういったことに疎く

   立場上司祭を務めておりますが修道士と同じ道中の者ですよ」

僧侶「そんなことはありません。 私は、司祭様は素晴しい方と思います」

司祭「司祭として、その御言葉だけ有難く受け取らせて頂きます」
723 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:32:00.50 ID:8pLJAEc0
僧侶「それにしても、この町は良いところですね」

司祭「そうですね。 他をあまり知りませんが、私もそう思います」

子1「おねぇちゃ〜〜ん! あそぼ〜〜!!」

僧侶「ちょっと!? こらっ! 今は御祈り中なの! 静かにしなきゃ……」

司祭「僧侶さん、行ってきてもらえますか?」

僧侶「えっ? その…… いいんですか?」

司祭「構いませんよ。 ただ、昼の食事は私では用意しきれませんので」

僧侶「……はい、御言葉に甘えさせてもらいます」

子2「早く行こうよ!! みんなもまってるんだよ!!」

僧侶「はいはい、わかったからそんなに…… キャアッ!? こ、コラッ! 押さないのっ!!」

子3「わーい! 早く早くっ♪」

ガヤガヤ……

司祭(……あれが僧侶でない、本来の彼女なのでしょうね。 勇者のPTと聞きましたが…)

司祭「善人ほど苦労をする、ですか。 困ったものですよ……」

ガチャッ……

「司祭さん…… 最近、とある女性に関することで懺悔をしに…」

司祭「……何人目でしょうかはてさて、こちらも困ったものですね」
724 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:33:32.18 ID:8pLJAEc0
〜〜〜〜〜 広場周辺 〜〜〜〜〜

僧侶「商品を崩してしまい、誠に申し訳ありませんでした…… 御代の方は、私が…」

オバチャン「いいっての。 子供は元気が一番ってね♪」

子1「ほ〜ら、だから言ったろ? このオバチャンは許してくれるって」

ゴチンッ!

子1「―――〜〜〜〜っ!!」

僧侶「本当に御免なさい! きっちり叱っておきますので」

オバチャン「ハッハッハ! それじゃアンタに任せるよ。 ガンガン叱ってやってね♪」

子1「お、オバチャン! ちょっと!!」

オバチャン「ま、こってり絞られてきなさいな。 ぼーや♪」

子1「そんなぁ……!?」

僧侶「それじゃ、早くみんなを見つけてこってり絞ってあげなきゃ♪」

子1「だ、だれかぁ! 人攫いだぁ!!」

町人「お、教会の僧侶ちゃんじゃあないか。 ガキ共は向こう行ったぞ?」

僧侶「有難う御座います、それでは」

子1「いやぁ! たすけてぇー!!」

町人「どーも、そんじゃなー」
725 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:35:15.94 ID:8pLJAEc0
………

僧侶「さてと、それじゃそろそろもどろっか♪」

子3「はーーいっ♪」

子5「ん? どうしたの?」

子1「おまえも見てたろ、ねーちゃんマジで怒るんだぜ?」

僧侶「それは悪い事をしたからでしょ?」

子1「フンッ! そんなにわるいことじゃないだろ!!」

僧侶「そんなこと言って…… おんなじことを私の目を見て言える?」

子1「うっ……///」

………
726 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:36:03.69 ID:8pLJAEc0
僧侶「ほら、言えないんだったら悪いってわかってるのよね?」

子1「う、うるさいうるさーい! ふーんだっ!!」ズダダダッ……

子2「お、おい! まてよぉー!!」

僧侶「こーら! まったく…… ほんと元気なんだから……

   ほんとにみんな、走り回ってて、元気いっぱいで、迷惑をかけて……」

………

僧侶「ほんと…… 手がかかって… それで……」

………

僧侶「……わたし、しあわ…… ううん、ダメ… だよ…… ねぇ、わたし…」

………
727 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:38:35.64 ID:8pLJAEc0
〜〜〜〜〜 そのころ 道 馬車内〜〜〜〜〜

魔法士「………で?」

少女「で? ヨッシー?」

魔法士「はぁ… もういっぺん聞くぞ?」

少女「はいはい、どーぞ」

魔法士「おそらく、あの野郎に過去を知られた」

少女「うんうん」

魔法士「ついでに、あの野郎はてめぇの裸まで見ちまった」

少女「そーそー」

魔法士「……………で?」

少女「でって…… でっていう?」

魔法士「その後はどうなったんだ?」

少女「その後? なんで?」

………

魔法士「はぁ… このムスメは……」

少女「な、なによ! 別に良いじゃないの!!」
728 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:40:26.30 ID:8pLJAEc0
魔法士「ったく、吹っ切れたと思ったら…… んなことで…」

少女「んなことってなにさ! 私は精一杯頑張ったんだよ!?」

魔法士「テメェの親父さんの言葉。 努力とは?」

少女「結果が伴って価値が出る。 でも結果が無くても意味はあるって……」

魔法士「はぁぁぁ…… どうせてめぇのことだ。 これで前進した、とか思ってんだろ」

少女「んなわけないでしょーがwww はっはっはwww」

魔法士「…………」

少女「………そうなの…? して…ない?」

魔法士「…………はぁぁぁ……」

少女「べ、別に良いじゃない!! こんなことか、考えたことも…… その… ね? ///」

魔法士「にしてもひでぇ」

少女「あうぅ……」
729 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:41:42.42 ID:8pLJAEc0
魔法士「つーか普通の恋とか、てめぇも知ってんだろ?」

少女「うん…… でも、私は普通じゃないからさ…」

魔法士「てめぇだったら男なんざ、股開いて誘って、罠に嵌めるくらい出来んだろ?」

少女「いつかお偉いさんと結婚したときに、処女じゃなかったら商人戦争がおこるよ〜」

魔法士「あぁ、そういや親父さんまた偉くなったらしいなぁ」

少女「とゆーか! 今の発言ってセクハラだよ! 傷付いた、慰謝料を要求する!!」

魔法士「テメェのやったセクハラの方がひでぇだろうが」

少女「ふっふっふ、男と女では重みが違うのだよ!」

魔法士「よぉし、今全員を呼んできてやるか。 チリも積もりゃぁって言うしな」

少女「でも裁判なんて心が無いよね、良くないよね」

魔法士「あぁ、俺もそう思う」
730 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:43:32.56 ID:8pLJAEc0
魔法士「……で、どうするんだ?」

少女「ん? どうもしないよ〜」

魔法士「どうもしないって、お前なぁ……」

少女「彼は頭が良いから大丈夫だし、私も自覚してるからね」

魔法士「そいつが誰かと結婚してもいいのか?」

少女「イヤだけど、別に良いよ。 どうしようもないんだしね〜」

魔法士「ほぅ? いっそのこと家を逃げ出そうとか考えなかったのか?」

少女「無いって言えば嘘だけど、そんなこと絶対に実行しないよ」

魔法士「ほぅ? なんでだ? 一時期駆け落ちが流行った時期もあったぜ?」

少女「いやぁ、私はそういうの大っ嫌いだからね〜」
731 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:44:45.25 ID:8pLJAEc0
少女「駆け落ちってさ、たかが自分の幸せの為に家の面目、権力を潰すんだよ?」

魔法士「たかがじゃねぇだろ。 自分の幸せってのは」

少女「その小さな幸せの為に、たくさんの人を巻き込むのに?」

魔法士「まぁ、駆け落ちってのはそういうもんだからなぁ」

少女「勘違いしてる人が多いけど…… 権力って、人を守る力でもあるんだよ?」

魔法士「ほう?」

少女「権力の一面だけを見てさ、汚いとか言って、自分を正当化するほどわたしゃ傲慢になれないさ〜」

魔法士「ふむ…… なるほど」

少女「それに、向こうはまだ恋愛のレの字も理解して無いからね〜」

魔法士「そりゃご愁傷様だなww」

少女「いやいや、恐れ入りますwww って言ってるけど、実は半分冗談で駆け落ちとか言ったことがw」

………

騎士「どうした…?」

魔法士2「お姉様が…… お姉様があぁぁぁ……」

騎士「……泣いて…るの?」

魔法士3「泣いてなどいない。 目にゴミが入っただけだ」
732 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:46:34.86 ID:8pLJAEc0
魔法士「ま、俺としちゃあよぉ、てめぇが納得してりゃいいんだよ」

少女「納得は、してるつもりだよ〜」

魔法士「しっかしよぉ、あの野郎のどこがいいんだ?」

少女「顔が良い。 あの女の子みたいなね」

魔法士「真面目に答えると思った俺が馬鹿だったよ」

少女「ふぉっふぉっふぉ、まぁいいじゃないか〜♪」

魔法士「ったくよぉ、んじゃこの話は終わりにしてやるよ」

少女「うん、ありがと♪ で、あとどれくらいで着くのかな?」

魔法士「あと二日はかかるな」

少女「りょ〜かい♪」

………

少女「さ〜て、今頃なにやってんだかねぇ〜」
733 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:48:05.34 ID:8pLJAEc0
――――― 隣国 ―――――

代魔「……やっぱり、何も無いか」

………

代魔「あの爺さん、どこに行ったんだ? まったく……」

………

代魔「なんにしても情報が足らなすぎる…… 聞きたいことは大量にあるのに…」

(なぜカードリーダーが使えるようになったのか……

 いや、爺さんが何者なのか、何を知っているのか…… ま、何も無いなら探しようも無いけど……)

………

代魔「はぁ…… せめて、ヒントくらい残してくれてもいいじゃないか」
734 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:49:52.02 ID:8pLJAEc0
代魔「…………カードリーダー」

カシュッ

代魔(外見で特別変わったところは無いけど、中に青い宝石が……

   これは何なんだ? これがあったから使えるように? ならなんですぐこれを出さなかった?)

………

代魔(理由は? 製作時間? 大切なもの? 希少? 知識? ボクの体? ????????

   ダメだ、ボク自身も混乱している…… 一度落ち着かなきゃ)

代魔「………すぅ……はぁ……」

………

代魔「……このタイミングで、おちょくるために出てくると

   少しでも思ったボクは…… 馬鹿なんだろうな……」

………

代魔「……ったく、帰ろう…」
735 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:51:10.44 ID:8pLJAEc0
代魔「…………」

コツコツ……コツコツ…

代魔「…………」

コツコツ……コツ…

代魔「………」

………

代魔「……ダメだ… 考えることが多すぎるし、肝心の手がかりも無いなんて……」

………

代魔「爺さん…… 何処で何をやってるんだよ……」

………

代魔「答えてくれるものは、何も無し……か…」

………
736 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2010/11/04(木) 00:54:03.62 ID:8pLJAEc0
<( )>こんなところで、一区切りさせてもらいます。
本当に待って頂き、感謝の言葉も無いですorz

それでは、体に気をつけながら書き溜めを進めさせてもらいます!!

皆様も、最近本当に天気くるってるので、体にお気をつけください。 では<(_ _)>
737 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 01:09:29.75 ID:sSrKjBAo
おっつー
738 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/04(木) 05:58:11.09 ID:c0LMDfo0
おつかれさま!次も楽しみにして待ってるよ!
739 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 07:38:06.62 ID:zfl6IsDO
乙!!!
740 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/04(木) 10:48:45.23 ID:SDGZ2ASO
まあゆっくりとやってくれ
741 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 12:10:02.72 ID:BaXTNEwo
おつ!楽しみにしてるけどゆっくりしてきてね!
742 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/04(木) 19:08:22.01 ID:hP4GoQDO
お疲れさんです
743 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 00:00:18.23 ID:JnxhUEw0
乙です。
744 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 08:20:36.93 ID:pt8cbg2o
いつまでものんびり付き合わせてもらうよ
745 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/06(土) 21:21:35.14 ID:yt8PYoAO
wwkwwk
746 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/06(土) 22:09:06.89 ID:brSV/EAO
乙です 無理せず頑張って下さい
747 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/11(木) 17:42:18.22 ID:fzYCYM20
紫煙
748 :紫煙 :2010/11/14(日) 21:35:26.01 ID:9fJ8oNI0
流石に落ちるか?
749 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 21:57:32.93 ID:Mr9v5xoo
パー速の落ちる条件ってなんだっけ。
750 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 00:39:20.77 ID:4vnRUcDO
乙でした!僧侶とか宝石とかちらほら伏線が出てて色々気になるよ!
魔法は放出した後は物理法則に従うのね

ここってHTML化依頼の他は落ちないようになってるんでないっけか?
だから保守もいらないんじゃないの?
751 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 02:42:56.65 ID:wfeeTmYo
一応>>1の書き込みが止まってから4カ月でHTML化勧告が来るはず
752 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 00:57:41.96 ID:tu53v5co
まーだかまーだかなー♪
1さんのー かーきこみまーだかなー♪
753 :フカー大佐 :2010/11/23(火) 23:36:25.98 ID:IYlZmMAO
(期♂待)
754 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 16:16:42.53 ID:WtN4G.SO
やっと追い付いた……>>1に期待
755 : ◆/KUAGjMZZw [sage]:2010/11/28(日) 02:25:36.79 ID:rHv3B5w0
申し訳ありません  >>1の生存報告です<(_ _)>
色々ありまして、現在やっと落ち着いてきましたところです

努力させていただきますので、もう少しお待ちくださいorz
756 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 03:45:47.15 ID:twjkmLwo
いつまでもー待つわー
757 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 07:55:10.85 ID:NQIpmWwo
よかった
758 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 09:56:43.56 ID:G0t6Xz2o
がんばれ
759 :魔王(仮) :2010/11/29(月) 23:01:20.64 ID:js31jEAO
いつまでもまってるぜぇーい!
イヤッフー
760 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/29(月) 23:06:07.55 ID:EvIn1Ck0
生存報告ありがてぇ!!
761 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 19:15:50.93 ID:SSiHtCQo
騎士たんのおっぱいあー(独唱)
762 :魔王(仮) :2010/11/30(火) 21:56:43.29 ID:kN6AWYAO
騎士たんのおぱいあー(輪唱)
763 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 21:57:09.65 ID:UrUEL22o
その流れ、もういいです
764 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 08:46:56.65 ID:r92B42SO
>>763たんのおっぱいあー(合唱)
765 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 19:23:50.28 ID:GriBk.DO
正直不快なのでやめて下さい
766 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 23:01:54.33 ID:ZXvLHcAO
生存報告来てた
無理せず頑張って下さい
767 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/07(火) 13:19:48.08 ID:jJ34wYDO
まだかなー
768 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/10(金) 11:44:11.42 ID:A.sgCcAO
待ってるからなー
769 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 08:19:48.74 ID:wkG5YOMo
お待ちしております^^
770 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/13(月) 00:09:18.95 ID:AK127MDO
僧侶……E
騎士……A
少女……B
なイメージ
771 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/17(金) 09:34:23.83 ID:aDlE8EDO
保守
772 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/20(月) 19:52:31.17 ID:/F1v.Sko
まったり待つのが俺の正義!
773 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/25(クリスマス) 23:30:31.02 ID:55TI/Aco
今年もあともう1週間ないんだな・・・
774 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/27(月) 14:40:40.50 ID:pu/Zm5Yo
また来年来ます
>>1も皆さんもよいお年を
775 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/29(水) 21:09:41.05 ID:TIAGW.AO
>>1良いお年を
776 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/30(木) 16:24:28.08 ID:e4Mw2/Q0
>>1
良いお年を
777 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/31(金) 14:00:11.11 ID:GLCS.cDO
>>1来年も楽しみに待ってるよ!よいお年を
778 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/01(正月) 02:15:46.57 ID:bldWPO.0
あけおめええええええ!!!
779 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/02(日) 00:10:08.14 ID:dP9ad6AO
あけおめことよろ騎士たん///
780 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/03(月) 17:56:47.41 ID:hec2DsDO
あけおめことよろ!
781 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/06(木) 21:31:30.38 ID:bvznFZU0
皆さん、明けましておめでとう御座います! 結構過ぎてますが気にしない>>1です!!

去年は色々あって今の今までPCに触ることすら……orz
しかし、今年はしばらく自由な時間が出来そうなので頑張らせてもらいます

こんな>>1をまだ見捨てないでいてくれる皆さん。 本当に有難う御座います<(  )>
今年はいいことが沢山あることを願って、ちょっと失礼します

今週中にっ!! 必ずっっっ!!!
782 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/06(木) 23:48:19.99 ID:LIw4IEDO
>>1待ってるぜ
783 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/06(木) 23:52:35.76 ID:xxjoDN2o
ktkr
784 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/07(金) 01:16:35.17 ID:RQtFD8Yo
よっしゃーがんばれー
785 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/08(土) 08:56:21.21 ID:B7T9/gSO
さあこい
786 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/08(土) 10:09:12.52 ID:22X/9JA0
あけおめ!楽しみに待ってるお
787 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/08(土) 15:43:35.57 ID:g2BAK6AO
全裸待機しておきますね
788 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/08(土) 19:29:20.64 ID:.23ol6AO
おお、来てたのか…!待ってるよー
二ヶ月だって大して待った気がしないんだ、数日なんて楽勝だ
789 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/10(月) 20:24:41.28 ID:3R4gWVuAO
2日間の全裸で
風邪をひいてしまいました
厳しい戦いになりそうです
790 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/12(水) 02:04:53.64 ID:FyoaCdyC0
まだ書き溜められてないですが…… 少し、出来てしまったものを失礼します orz

>>789
少女「よく全裸になったよ! うちのパパとファックする権利を与えてやろう!!」

代魔「褒美じゃないですよそれ」
791 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/12(水) 02:07:08.47 ID:FyoaCdyC0
〜〜〜〜〜 とある休日 〜〜〜〜〜


騎士「……なぁ、まほー」

代魔「ん、なんでしょうか?」

騎士「うまの乗り方…… おしえてほしい」

代魔「はぁ、構いませんが…… いきなりどうしたんですか?」

騎士「……騎士とは… うまに乗るって、きいた」

代魔「まぁ…… 本来、騎馬に乗って戦う方をそう呼ぶらしいですね」

騎士「わたしは…… 騎士じゃない…のか?」

代魔「まぁ、そういうのも端的な意見ですけど…… 馬に乗れて損することはないですし、訓練しましょうか」

騎士「おぉー…」

??「ふふふっ! 話は聞かせてもらったよっ!!」

代魔「さて、まずは乗り方の説明からはじめましょうか」

??「ちょっと! 無視するな〜!!」
792 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/12(水) 02:11:36.80 ID:FyoaCdyC0
代魔「なんですか? またくだらない事でも思いついたんですか?」

??「くだらないとは失礼なっ! ぷんぷんっ!!」

代魔「口で言っても可愛くないですし、背後の黒いオーラが隠せてませんよ」

うま子「とりあえず、私のことは馬を愛する女の子……

    UMA子と呼びなさいっ!! いいね!?」

代魔「良くありませんよっ!! 南国少年マンガにケンカ売る気ですか!!!」

うま子「え? 料理の腕? まぁ牛とかだったら素手でタマを取るトコから」

代魔「それ料理じゃないですよ! 元ネタを隠す気ないでしょうアンタ!!」

騎士「おしえてくれるのか? しょーじょ」

うま子「私はUMA子だよ〜。 教えるって料理? それともUMAの事?」

騎士「うま」

うま子「おぉ! このうま子に任せなさい!!」

代魔「絶対に食い違いがあるだろコレ……」
793 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/12(水) 02:15:23.15 ID:FyoaCdyC0
騎士「で、どうすれば?」

うま子「まぁ真面目にやってあげると〜、まずは難しい事考えずに馬に乗っちゃおっか♪」

代魔「随分はっちゃけてますね……」

うま子「習うより慣れろ、殺られる前に殺れ、がUMA子のモットーだよ♪」

代魔「余計な事 言わんでよーし」

うま子「ふっふっふ、そして馬も用意してありま〜す♪ どうぞ〜♪」

代魔「今更ですけど、その元キャラを演じる気全然ないですよね?」
794 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/12(水) 02:17:54.17 ID:FyoaCdyC0
うま子「さあはじまりました 〜〜騎士ちゃん馬乗り記念カップ〜〜。 解説は私、UMA子がお送りします」

代魔「まったく…… 無駄に手の込んだ事を…… しかもカップって、レースやるわけじゃ……」

うま子「エントリーナンバー1 ドアラブライアン」

代魔「とんでもない名前を混ぜるなぁ!!!」

うま子「特記すべき点はありませんが、馬体もしっかりしてていいんじゃないでしょうか」

代魔「なにこのドヤ顔!? うざいっ! というか二足歩行してんじゃないのかコイツ!?」


うま子「エントリーナンバー2 若さゆえの過ち」

代魔「それ絶対に名前じゃないですよ!!」

うま子「ちょっと馬体自身の交友関係が寂しい感じですが、この馬はいつもこんな感じなので問題ないでしょう」

代魔「ただのぼっち暴露じゃないか!! アンタは最悪だよ!!!」

うま子「この馬はタイトルを取る前の馬が、ついつい手を出した女の馬を孕ませてしまい、自らの権力を…」

代魔「誰も聞いてないから!! 説明するな!!!」


うま子「エントリーナンバー3 モクバサンカッケー 今回の一番人気です」

代魔「どう考えても名前の順番を逆にしただけですよね!! 生き物ですらないよ!!!」

うま子「やはり、木馬関連は強いですねぇ。 この系列マンガはすぐ完売ですし」

代魔「間違ってる…… でも間違いが多すぎてツッコミが……」

うま子「馬の激しい振動にも振り落とされないため、ここにディル…… ごほんっ、ここに棒を取り付け」

代魔「言い直す必要あったかテメェ? いい加減にして下さい……」
795 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/12(水) 02:20:15.85 ID:FyoaCdyC0
うま子「さぁて! 早速練習だよ!!」

代魔「なに仕切ってんですか…… そして何のためらいもなくボクに木馬を渡すな!」

うま子「細かい事は気にしない!! 騎士ちゃん、どうかな〜♪」

馬「………」

騎士「」プルプルプル

うま子「……うん、手もそうだけど、足が…」

代魔「届いてないですね……」

馬「………」

騎士「」プルプルプル

………

……

うま子「……一件落着っ!!」

代魔「投げるなコラ」
796 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/12(水) 02:25:55.84 ID:FyoaCdyC0
うま子「投げるなって、どうしろって言うのさ!!」

代魔「知りませんよ、何か方法はないのですか?」

うま子「もっと小さい馬にするのがいいのかねぇ…… 仕方ないから、この中で一番小さい」

代魔「却下」

うま子「ん? なんで?」

代魔「純真無垢な目で三角木馬を見るな」

うま子「違うよ! これはモクバ△って名前で」

代魔「名前のことはどうでもいいから、馬鹿な事をやめてください」

うま子「バカをやめろって…… 私に氏ねって言ってるのかい!?」

代魔「んな話してませんよ!!!」

うま子「それじゃ、どんな話よぉ〜、ぶ〜ぶ〜」

代魔「お願いです…… もう御嬢様らしくなどと申し上げませんから…

   せめて…… せめて下ネタを御止めください……」

うま子「そんな…… キミは△に乗って、新しいナニかに目覚める騎士ちゃんを見たくないのかいっ!?」

ピピッ―――【emergence-drive halbard】

代魔「そろそろ本気で貴女を叩き直したほうが良いと思いました」 ジャキンッ!

うま子「うんごめん、流石にふざけ過ぎたと思ってる」
797 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/12(水) 02:28:51.05 ID:FyoaCdyC0
代魔「とにかく、何か対応策を考えると同時に、ふざけた物を片付けますよ?」

うま子「はいは〜い、でも△は借り物だから傷付けないでね〜」

代魔「まったく…… わかりまし…」

騎士「………」ジーッ

うま子「……ごめん、ちょっとUMAが私を呼んでる」バッ

………

代魔「……あの、騎士さん…?」

騎士「なあ、まほー」

代魔「……なんでしょうか…?」

騎士「この木のやつ、なんだ?」



商父「なぁ少女、代魔くんが『全力で嘘をついた、もうやだ』と言い残して

   引きこもってしまったんだが、お前いったい彼にどんな事をさせたんだ?」

少女「……ちょっと、ね…」
798 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/12(水) 02:32:57.54 ID:FyoaCdyC0
こんな時間に失礼しましたorz
引き続きまた書き溜め作業に戻ります 約束の一週間まで、あと一日……っ!!
799 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/12(水) 03:57:24.15 ID:VEvqKL4eo
こんな時間におつwwwwwwww
800 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/12(水) 08:08:39.32 ID:sVgFeLoSO
久々の投下でなんつーものをwwwwww
801 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/12(水) 08:50:20.35 ID:GiXaWHlSO
木馬wwwwwwww
802 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/12(水) 09:09:24.07 ID:Gl9sIE/Oo
乙ですwwwwww
803 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/12(水) 18:45:10.44 ID:JYw/1l1AO
ひどいww
804 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/12(水) 20:52:35.30 ID:mxy18rsAO


全裸なのに三角木馬とな ビクンビクン
君のパパ?
今僕と一緒に馬に乗っているよ
805 :真・スレッドムーバー :移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
806 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 22:47:31.13 ID:IdNzTgda0
>>804
   ___l___   /、`二//-‐''"´::l|::l       l! ';!u ';/:::l ', ';::::::l ';:::::i:::::
   ノ l Jヽ   レ/::/ /:イ:\/l:l l::l   u   !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l:::::
    ノヌ     レ  /:l l:::::lヽ|l l:l し      !/  ';:l,、-‐、::::l ';::::l::::
    / ヽ、_      /::l l:::::l  l\l      ヽ-'  / ';!-ー 、';::ト、';::::l:::
   ム ヒ       /::::l/l::::lニ‐-、``        / /;;;;;;;;;;;;;ヽ!   i::::l:::
   月 ヒ      /i::/  l::l;;;;;ヽ \             i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l   l::l:::
   ノ l ヽヽノ    /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;',               ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    l:l::
      ̄ ̄    /::::;ィ::l. l;;;;!;;;;;;;;;;;l            `‐--‐'´.....:::::::::!l
   __|_ ヽヽ   /イ//l::l ヽ、;;;;;;;ノ....      し   :::::::::::::::::::::ヽ /!リ l
    | ー      /::::l';!::::::::::::::::::::  u               ', i ノ l
    | ヽー     /イ';::l          ’         し u.  i l  l
     |       /';:';:!,.イ   し    入               l l U
     |      /,、-'´/ し      /  ヽ、   u    し ,' ,'  l
     |        /l し     _,.ノ     `フ"       ,' ,'  ,ィ::/:
     |       /::::::ヽ       ヽ    /     し ,' ,' / l::
     |      /::::::::::::`‐、 し      ',  /    u   ,、-'´  l,、-
     |      ``‐-、._::::::::::` ‐ 、     ',/       , -'´`'´ ,-'´
     |      _,、-‐'"´';:::::::::イ:l';:::` ‐ 、._____,、-‐'"´  u /
   | | | |    \ l::/ l::::::/リ ';:::::lリ:::::l';:::l l:l:::::l\  u /
   | | | |



という事で、新板での初投下をさせて頂きます!
突然の事で自身も戸惑い気味ですし、出来れば宣伝期間があったらなぁと思ったのは秘密です<(_ _)>
それでは少々失礼します
807 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 22:51:41.99 ID:IdNzTgda0
〜〜〜〜〜 魔法の町 〜〜〜〜〜

少女「とうちゃ〜〜〜〜くっ!!」

騎士「おぉ〜〜……」


魔法士「って、いつもそうデケェ声出してんのかよ……」

少女「いやぁ、こうした方がなんか『着いたぞ〜!』って気がしない?」

騎士「………」こくこくっ

魔法士「いや知らねぇよ」

騎士「………」

魔法士「お前はこれくらいで落ち込むなよ......」

魔法士3「少女様。 失礼ですが、まだ仕事中です」

少女「はいは〜い、わかりましたよ〜だwww」

魔法士3「………」

騎士「?」

魔法士3「……何でもありません」

少女「さ〜、さっさと手続き済ましちゃお〜♪」
808 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 22:52:53.69 ID:IdNzTgda0
〜〜〜〜〜 魔法ギルド 〜〜〜〜〜

魔法士「っと、ただいまってかぁ?」

受付「お帰りなさいませ、皆さん」

魔法士「お? 今日は素直じゃねぇか、兄ちゃん嬉しいよ」

受付「少女さんも久しぶりだね」

少女「おぉ〜♪ キミも可愛くなったね〜」

魔法士「おい、無視かよ」

受付「居たの? 早く戦死して欲しいんだけど」

魔法士「まて、それは冗談だよな?」

魔法士3「受付、部隊関連の書類だ。 少女さんも書類をお願いします」

少女「ん、ほいほ〜い」ヒョイッ

受付「はい...... 確認しました。 報酬を用意いたしますのでお待ち下さい」

少女「ふっふ〜、可愛い女の子の頼みならいつまでも待つよ〜♪」

魔法士「……最近、妹が冷たいです」

少女「いやぁ、どこでもあの年頃はあんな感じだってさ〜」
809 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 22:55:13.27 ID:IdNzTgda0
受付「はい、こちらが報酬です。 お確かめください」

少女「……うん、確認したよ〜♪ ところで、いつまで他人行儀なの?」

受付「ここまで、かな? 友達でもお仕事はしっかりやらなきゃね」

少女「ほうほう、見上げた仕事人根性ですな〜」

受付「そりゃあ、強引に押し付けられた仕事だけど

   しっかりやらなきゃ真面目な人の迷惑になっちゃうでしょ」

少女「ふむふむ。 して、本当の理由は?」

受付「いや、本当の理由も何も……」

少女「甘いッ! 私のおっさんセンサーは恋の香りを嗅ぎつけておるのだよ!!」

魔法士「何っ!? 恋だと!!? 兄ちゃん認めませんよ!!」

受付「そこは乙女でもいいでしょ...... あとアンタは近寄らないで」

魔法士「……最近、妹との国境が厳しいです」

少女「いやぁ、フォローできないね〜」
810 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 22:56:41.65 ID:IdNzTgda0
受付「つーか、仕事を真面目にやるだけで恋とか決め付けないでよ〜」

少女「キミはつつかれると喋るようになるんだよね〜♪」

魔法士「ほ、本当なのか!? 本当にそんな奴が」

受付「”魔法詠唱禁止” それよりも、あそこちっちゃい子がいるね」

少女「ん? 騎士ちゃんのこと?」

受付「そうそう、あの可愛がられてるの。 年は?」

少女「12!」

受付「出身は?」

少女「隣の大陸!」

受付「ちょっと通報してくる」

少女「違うのっ! 合法だから、問題ないから!」

受付「人攫いに合法も何もないでしょ」

魔法士「               」
811 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 22:58:17.84 ID:IdNzTgda0
………

受付「つまり、みんなで旅人やってるんだね」

少女「まぁ、そういうとこかな〜」

受付「それはちょっとうらやましいな」

少女「う〜ん、そう?」

受付「だって、すごく自由そうじゃない」

少女「ふはは、私にむかってそゆこというか〜」

受付「ふはは、そゆこというよ〜」

少女「こやつめ、ハハ」

受付「……ふふ、よかった」

少女「ん? なに?」

受付「前会った時よりも、すっごく良く変わったね」

少女「む〜、そゆこというか〜」

受付「言うよ〜、本当に心配してたんだから」

少女「そんな心配するなら、自分の婚約相手の心配でもするんだね〜w」

受付「……………」

少女「ごめんなさい」
812 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:01:43.02 ID:IdNzTgda0
受付「まったく…… 本当に大人しかった貴女が、ねぇ」

少女「う〜ん、その話はちょっち恥ずかしいかな〜」

受付「はいはい、大事な仲間の前だしね」

少女「ふっふ、気を使ってくれて嬉しいぜぃ〜♪」

受付「……でも、話してないの?」

少女「ん〜、何をかな?」

受付「昔のこと」

少女「………」

受付「ど直球で悪いと思うけどね」

少女「……言わなきゃ、ダメかな?」

受付「普通は言わなくていいと思う。 でも、あの子には言うべきだと思うわ」

少女「……それは、友人の助言かな?」

受付「ううん、いろんな人を見送ってきた、受付としての勘」

少女「………そっか」
813 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:03:06.07 ID:IdNzTgda0
少女「おっけー。 わかったよ〜」

受付「……やっぱ、振り切れてないんだね」

少女「まぁね。 でも、これでいいと思うんだ」

受付「……そうね。 少なくとも忘れてるより良いでしょうね」

少女「ふっふ、キミにそう言ってもらえると心強いよ〜♪」

受付「それじゃ、頑張ってね。 パーティのお姉さん」

少女「任せてくれたまへ〜、久しぶりに会えて嬉しかったよ」

受付「こちらこそ、ってね♪ それじゃ、またね」

少女「うん、またね♪ って言っても、今日ここに泊まるけどね〜」

受付「なんだ、しばらく会えないって思って損しちゃった」

少女「ふっふ〜、ま、ちょっと出かけてくるね〜♪」
814 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:04:42.99 ID:IdNzTgda0
騎士「……?」

魔法士2「もおおぉぉ! つまりお姉様の魅力はああぁ!!」

魔法士3「そんな言い方しているとまた引かれるぞ?」

騎士「……ん…」ふるふるっ

魔法士3「お前も律儀に聞かなくても良いぞ」

少女「やっほー! おまた〜♪」

騎士「……おぉ…」

魔法士2「あぁ、お姉様…… もう行ってしまわれるのですね…」

少女「ん? いや今日は泊まっていこうと思ったんだけど?」

魔法士3「でしたら、準備は私達でやっておきますので、気にせずお出かけください」

少女「お〜、それじゃ言葉に甘えさせてもらうよ〜♪ 騎士ちゃんご〜」

騎士「ごー」てくてく……

………

魔法士2「……ヤるなら今日ということなのね!!」

魔法士3「馬鹿なこと言ってないで仕事を手伝え」
815 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:09:38.14 ID:IdNzTgda0
.........

少女「〜〜で、あそこが昔、贔屓にしてたお店だよ〜」

騎士「………」テクテク

少女「そして、あそこがクレープの美味しいお店だよ〜♪」

騎士「………」テクテク

少女「おぉ! まだあのわけわからん店残ってたんだ〜」

騎士「………」テクテク

少女「…ねぇ、騎士ちゃ〜ん♪」

騎士「ん、なんだ?」

少女「ちょ〜っと付き合って欲しいとこがあるんだけど、いいかな♪」

騎士「ん、だいじょーぶ」

少女「おっけー♪ それじゃ、しゅっぱつだー♪」

騎士「おー」
816 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:12:50.37 ID:IdNzTgda0
タッタッタッ……

少女「そう! そこの隙間を抜けて左だよ!」

騎士「ふっ! はっ!」ひょいっ

少女「ふぅっ! 体力に自信あったけどねぇ…… っと、そこをすり抜けて右だよ!!」

騎士「……っと!」ピョンッ

少女「GJ! そして前の塀で壊れてるトコをすり抜けて!」

騎士「…?」

少女「しまった! 直されたか!? だったらコンビネーションだ!!」

騎士「やっ! っと…」ぴょーん

少女「って跳んだぁ!?」

騎士「……だめ、だった?」

少女「全然だめじゃないよ〜♪ ……身体を本格的に鍛えてみようかなぁ…」

騎士「しょーじょ、次は?」

少女「おー! 次は……」

………
817 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:17:53.23 ID:IdNzTgda0
〜〜〜〜〜 平原 〜〜〜〜〜

少女「よ〜し、とうちゃ〜く!」

騎士「おー」

……………

騎士「……ここは…?」

少女「ふむ、ここはただの平地だよ〜」

騎士「ただの?」

少女「うん、間違いなくただの平地だよ。 今はね」

騎士「……そっか」

少女「うん、そうだよ」

………

騎士「………」

少女「……なんで連れてきたんだ〜、とか。 聞かないの?」

騎士「…うん……」

少女「そっか」

………
818 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:21:51.29 ID:IdNzTgda0
騎士「………」

少女「………」

騎士「………」

少女「……ふぅ、いいかな?」

騎士「……?」

少女「とあるお話と、お説教。 ……聞いてくれるかな?」

騎士「………」

少女「ふっふっふ〜、お説教って聞いて苦い顔をしてるね〜ww」

騎士「……しょーじょ、かおいろ…」

少女「大丈夫。 だから聞いて欲しいの」

騎士「………」

少女「まったく、私の前に自分の心配をしなさ〜いっ! それじゃ、お話の始まりだよ〜」

騎士「………」
819 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:24:45.29 ID:IdNzTgda0
少女「え〜と、むかしむかしあるところに〜…… って、突っ込みがいないんだったねぇ」

騎士「?」

少女「おぉっと、ごめんごめん >人< 真面目にやるよ〜」

騎士「……ん…」

少女「……うん… 昔、一人の女の子が居ました」

………

少女「その子の親はやさしくてお金持ち…… でも、とても不器用な親で

   大事な子の為に、何をしてあげれば良いのかわからなかったのです」

騎士「………」

少女「……ある日、親はその子には特別な才能があることに気付きました。

   彼は、その才能を伸ばすことこそがその子の幸せとなる。 そう信じておりました

   その為に、我が子を異地へと送り、何不自由のないようにし、専門の教師まで付けさせました」

………
820 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:30:41.40 ID:IdNzTgda0
少女「……それからの、その子の生活は変わりました。

   周りに居た人が、友達から大人になり

   昨日まで持っていた、ひのきで出来た勇者のつるぎが、樫の杖になり

   歌と絵描きの時間が、文字の書き取りへと変わりました」

騎士「………」

少女「……騎士ちゃん、この子のことをどう思う?」

騎士「…ちょっと…かわいそう……」

少女「うん、騎士ちゃんらしい…… 優しい答えだね」

………

少女「その後、その子は人を怖いと思うようになってしまい

   気付けば、大人達からも離れて、一人ぼっちになってしまいました」

騎士「………」

少女「……そんな…… うん、そんな時。 同じくらいの歳の女の子と出会いました」
821 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:35:52.97 ID:IdNzTgda0
少女「その女の子はいろんなことを知っていて、とても優しかった」

………

少女「……でも、優しすぎたせいで、死んでしまいました」

騎士「……え…」

少女「一人ぼっちの子は、とある事故を起こしてしまったんだけど

   その女の子が文字通り命を懸けて助けてくれたの」

騎士「………」

少女「でも、助けられた子は、自分自身を責め始めました

   なんで自分が助かってしまったのか、なんで巻き込んでしまったのか

   なんであの時、二人とも助かる方法を見つけられなかったのか、なんで、なんで……」

騎士「………」

少女「……そして、その中でも なんで誰にも頼らなかったのか

   ということを強く後悔しました」

騎士「……っ!?」
822 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:43:04.04 ID:IdNzTgda0
少女「その子は、その瞬間まで女の子にすら頼らなかった、…… いいえ…

   頼ることの出来る人が、いなかった。 そういうふうにしてしまった……

   そして、誰かに頼る事が出来れば、そんな事件は起こらなかった……」

騎士「…そんな……」

少女「そんな事ない。周りの大人達が悪い。 って思う事もできるけど…… そういう事じゃない

   頼るってことを選択しなかった、その事実は変わらないもの……」

騎士「………」

少女「……で、今でもその子は、ずっとその時を後悔し続けてるって、お話だよ」
823 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:48:46.98 ID:IdNzTgda0
騎士「……しょーじょ…」

少女「さて、このお話で何が言いたかったか、わかるかな〜?」

騎士「……うん」

少女「ふむふむ、それなら話した甲斐があったよ〜♪」

騎士「……なぁ、しょーじょ」

少女「うん? なにかな〜♪」

騎士「そーだん…… いい…?」

少女「もっちろんだとも〜! このお姉さんにまっかせなさい♪」

騎士「……ありがと」

少女「いえいえ、どう致しましてってね♪」
824 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:53:45.20 ID:IdNzTgda0
騎士「………」

少女「ワクワク♪ さぁて、騎士ちゃんのどんな赤裸々告白が〜♪」

騎士「なぁ、しょーじょ」

少女「ん、なにかな〜?」

騎士「しょーじょは、ここでいう、たいせつなことがあるのか?」

少女「……へ?」

騎士「………」

少女「う〜ん、なんでかな〜?」

騎士「しょーじょのめ、なにかがこもってる」

少女「なにか? なにかって、言われてもな〜」

騎士「……さきにかえる… しょーじょ、がんばれ」テクテクッ

少女「頑張れって、え!? ちょっと騎士ちゃん!?」

ぴたっ

騎士「……そーだん、ぜったいきいてね」

少女「え? あ、うん」

騎士「じゃ」

テクテク……

少女「……帰っちゃった」
825 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/13(木) 23:57:44.54 ID:IdNzTgda0
少女「……う〜ん…」

………

少女「……ふ〜む…」

………

少女「……うん… その日が来たって、事かな……」

………

少女「うん、がんばれ、わたしっ!!」

………

少女「……それじゃっ! 騎士ちゃん風に、宣言するよ〜!!」
826 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2011/01/14(金) 00:01:14.21 ID:fRKaVj6k0
少女「ええと…… たしか…… うん、中心地はあの辺だね」

………

少女「……幼女ちゃんへ… 沢山をわたしにくれて、ありがとう」

………

少女「わたしは、幼女ちゃんが大好きです。 今だってそう

   だから、馬鹿な事かもしれないけど…… うん…そう…… 『わたし』が貴女になりきる事で

   大好きな貴女が居ない、この世界で、貴女のかわりになろうと思ってたんだ」

………

少女「おかげで友達は沢山出来た。 毎日が楽しくなった。 それに、

   恋をする事も出来ました」
827 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/14(金) 00:04:13.78 ID:fRKaVj6k0
………

少女「本当にありがとう…… でも…… うん… もう大丈夫だから…」

………

少女「わたしはこれから、幼女ちゃんの代わりじゃなく、

   隣国商連幹部の娘、少女として、生きていきます」

………

少女「今度は貴女のまねっ子じゃなくて、一人の人間『少女』になって会いにくるよ

   だから…… 少し、さよならっ!! 自分に自信が出来たら、また会いにくるよ!!」

………

少女「よ〜し! 宣言終了っ!! 騎士ちゃんに追いつくぞ〜!! うおりゃあああぁぁ!!!」

ダダダダ……

………

……
828 : ◆/KUAGjMZZw [sage]:2011/01/14(金) 00:06:42.13 ID:fRKaVj6k0
騎士「やだ。 しょーじょのとなりはわたしがねる」

魔法士2「それは譲れませんわ!! お姉様のご拝顔を承るは私ですっ!!」

魔法士3「お前は動機が不純なんだよ」

ガチャッ

少女「た、ただいまぁ〜……」

魔法士2「お帰りなさいませ、御姉様♪」

騎士「おかえり、しょーじょ」

少女「いやぁ、騎士ちゃん速いね〜…… ふぅ…」

魔法士3「お帰りなさいませ。 奥の部屋を用意しましたので、寝るときはそこで」

少女「ん? 私は雑魚寝でもいいよ? みんなもそうだろうしね〜」

魔法士3「用意はしました。 使用しなくても構いません」

少女「相っ変わらず真面目だね〜、感心するよ〜♪」

魔法士3「それだけが、取り柄ですから」

騎士「そーいえば、川の字でねればいいんじゃないか?」

魔法士2「!!!? 3[ピーーー]!? その手がっ!!!!」

魔法士3「もうお前黙っていてくれ」
829 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/14(金) 00:11:36.81 ID:fRKaVj6k0
〜〜〜〜〜 色々あって、翌日 〜〜〜〜〜

少女「さぁ〜て、それじゃとっとと行きますか〜」

魔法士2「御姉様…… 必ず… 必ずっ また来てくださいませ!!」

少女「お〜、必ずまた来るよ♪」

魔法士3「荷は必要最低限を詰めました。 あとはどうにかして下さい」

騎士「…ありがと」

少女「おぉ、携帯食料に使い捨て寝巻きと…… 軽くしてくれたんだね〜♪」

魔法士3「それくらいしか、出来ませんので」

少女「十分だよ、ありがと♪」

魔法士「………」

少女「で、君は何か言う事はないのかい?」

魔法士「………」

少女「無視!? 冷たいな〜」

魔法士「         !!」

少女「あぁ、随分とシマらないオチをありがと〜」

受付「少女ちゃん、ほんとゴメン」
830 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/14(金) 00:14:37.73 ID:fRKaVj6k0
少女「それじゃ! みんな〜、ありがとー!! また来るからねー!!」

魔法士「         !!!」

受付「いや、まったく聞こえてないから」

騎士「わ、わたしも! またくるぞっ!!」

魔法士3「今度は御姉様を懸けて戦わせてもらいますわよ!!」

魔法士2「一人で熱くなるなよ……」

「またなー!!!」
「ちびっ子も来いよぉ!!」
「アネさん! 次の飲みは負けねぇからなぁ!!!」
「次の野球拳は、ぜってぇ服一枚脱がしてやるぞぉ!!!」
「お前の目標低いなぁ……」
「騎士たんの靴下オイシイれす」
「また来てくださいねー!!!」

少女「それじゃー! またねー!!」

騎士「またっ!!」

ワー…ワー…

………

魔法士2「………さて、非常に悲しい事ですが、この中に断罪すべき者が居ります。 ちょっと前出ろ」

「!?」
831 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/14(金) 00:19:27.41 ID:fRKaVj6k0
少女「さぁて、お仕事しゅーりょー♪ さっさと帰るぞー!」

騎士「おー」

少女「ふむふむ、そういえば二週間くらい魔法くんと僧侶ちゃんに会ってないんだねぇ」

騎士「………」コクコクッ

少女「やっぱり寂しかったかい?」

騎士「うん」

少女「即答か〜! ちくしょー!」

騎士「でも…… しょーじょがいたから、だいじょーぶ」

少女「……危ない危ない… 恋するところだったよ…」

騎士「?」

少女「なんでもないよ〜♪ それじゃ、れっつごー!!」

騎士「ごー」

少女「ふっふ〜、さぁて戻るぞ〜♪」
832 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/14(金) 00:37:44.49 ID:fRKaVj6k0
こんなところで今日は終了です <(  )>
本当に久しぶりの更新で、誠に申し訳ないです
もっと早く書けるよう相変わらず努力していきますorz

さあて、さっさと書き溜めだー!!

それでは、失礼します
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 00:37:49.20 ID:AtfV7Jsfo
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 02:23:47.76 ID:jFX7DG1AO
しょーじょは可愛いな。

あと、騎士たんのソックス食ってるやつ。 俺に寄越せ!
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 09:32:01.77 ID:yrxxiMtSO
>>834
いや俺によこせ
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 12:03:34.85 ID:vhNe1ys10
大変だ 最近色んな物を読みすぎて話を忘れてしまった
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 16:10:07.23 ID:jFX7DG1AO
>>836
俺は普通の魔法使い。他と違うのは魔法が使えないってとこかなー?


ごめん、思い付かなかった。続きよろしく。↓
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 22:12:53.64 ID:yrxxiMtSO
魔法使えない→カードリーダーうめぇwwwwww→時は過ぎ…→旅出る→仲間増える→すったもんだで勇者認定→ボス戦でカードリーダー[あぼーん]→リリスに苦戦→【速報】カードリーダー復活→リリス少女により[あぼーん]→少女が酒盛りで金を使い果たす→バイト中←今ここ
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 10:17:03.00 ID:OcjzvHmSO
ええい!>>1はまだか!?
840 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2011/01/31(月) 13:03:48.72 ID:ON0LVyyD0
いつもながら遅くて申し訳ありません<(_ _)>
冬インフルの威力を身をもって体験している>>1 です (>´∀`<)アハ、ジイチャン ヒサシブリ〜♪

時間はおかしいですが、少々失礼しますぜぃ!!

>>834 >>835 なんでこう変態ばっかり…… いや、俺によこせ
>>836 >>839 申し訳ない(;-ω-) ちゃっちゃと更新出来ればいいんですけど orz
>>837 >>838 まとめありがとうっす!
841 : ◆/KUAGjMZZw [saga]:2011/01/31(月) 13:10:05.24 ID:ON0LVyyD0
〜〜〜〜〜 その頃の隣国 〜〜〜〜〜


代魔「ハックシュンッ!  風邪でもひいたかなぁ……?」

付人「はぁ? こんな忙しい時期にか? お前は本当に商人じゃなくなったんだなぁ」

付人2「気が抜けている証拠だぞ」

代魔「で、なんでお二人がボクの仕事場に居るんですか?」

付人2「次の商談まで時間があるんだが……」

付人「ここだと仕事中でも堂々と茶やら何やら飲めるからなぁ」

代魔「そんな理由ですか…… 付人さん達こそ商人失格では?」

付人「お? なんだお前も言うようになったなぁ」

代魔「そりゃ自分も新人ってわけではありませんからね」

付人「ほぉ? 随分偉くなったもんだなぁテメェ」

代魔「偉くなった気はありませんよ、そう見えるなら先輩が小さくなったのでは?」

付人「………あれは、たしか満月の夜だったか」

代魔「っ!!? ///」
842 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 13:14:44.56 ID:ON0LVyyD0
付人「お前に対して、最初の試練だって…… リストを渡して買わせに行ったなぁ」

代魔「な、何を思い出しているんですかっ!? ///」

付人「で、お前はあん時ぁ……」

付人2「半泣きで『買えませんでした』って帰ってきたな」

付人「おぉ! それだっ!!」

代魔「なんで憶えてるんですかっ!!」

付人2「かわいい後輩がやったことだからな。 憶えていて当然だ」

代魔「お願いですから忘れてください、ボクの思い出したくない過去を……」

付人「別ん時は、お前にコアなエロ本買わせに行かせて、町中で噂になったなぁ」

代魔「あれも満月の夜でしたねぇ!! その日を狙って向かわせたんでしょう!!」

付人「あぁ、そうだが?」

代魔「開き直らないで下さいよ…… まったく……」
843 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 13:18:43.79 ID:ON0LVyyD0
………

付人「さぁて、そろそろ時間じゃねぇのか?」

付人2「あぁ、そうだな」

代魔「はいはい、仕事頑張ってきてくださいね」

付人「はぁ〜、それ言ってくれんのが美人のネェちゃんだったらなぁ〜」

代魔「なにバカな事を言ってるんですか、まったく……」

付人「はいよ、邪魔者はさっさと行きますかねぇっと」

ガチャッ バタンッ

代魔「さぁ、先輩も仕事が待ってますよ」

付人2「……代魔、ありがとな」

代魔「……わかってますよ」
844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 13:21:23.00 ID:1X9079tDO
ktkr
845 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 13:22:27.30 ID:ON0LVyyD0
付人2「俺もアイツも商人だが、人間だ。 昔の古傷を抉られて平気なわけないんだよ……」

代魔「……わかってますって」

付人2「お前がここに残ったのは、間違いからだと聞いたが、本当に助かった…… ありがとう」

代魔「わかってますから、ボクだって、それくらいわかります……」

付人2「だが、ちゃんと言っておきかったんだ」

代魔「……はい」

付人2「……あと数日もないが、よろしく頼む」

代魔「こちらこそ、こんな小屋でよければ…… と言ってたのは付人さんには内緒にして下さい」

付人2「ハハッ、善処しよう。 じゃあな」

ガチャッ バタンッ

………
846 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 13:27:35.95 ID:ON0LVyyD0
代魔「……敵も嫌な傷の残し方をしてくれて…」

(町は順調に復興している、怪我人だってもう動き回ってる人も……

 でも、目に見える傷だけが、傷だってわけじゃない……)

………

代魔「……きちんとこういう処理もやっているのかな… まったく……」

(……ボクだって、目に見えないものにずっと苦しんできたんだ…

 小さいときから…… ずっと……)

代魔「……この街にも沢山、いるのかな……」

僧侶「どんな人が、ですか?」

代魔「いえ…… 只の独り言ですよ」

僧侶「そうですか… ですが、そう言ってあまり溜め込んではいけませんよ?」

代魔「……って…… いつからそこに居たんですか…?」

僧侶「つい先ほどですが? ダメでしたか?」

代魔「いえ、ダメということではないんですが……」

僧侶「?」

代魔(こう何度も、簡単に進入を許していいんだろうか…… なぁ、ボク…)
847 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 13:30:21.08 ID:ON0LVyyD0
代魔「そういえば、教会はどうしたんですか?」

僧侶「っ」ピクッ

代魔「どうかしましたか?」

僧侶「……ちょっと、今日は… その……///」

代魔「……? 何かあったんですか?」

僧侶「うぅぅ…… その… 教会には…… そのっ…///」

代魔「……はい、教会には…?」

………

僧侶「……ぉ……」

代魔「…お?」

僧侶「お菓子が…… 沢山あるんですっ!! ///」

………
848 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 13:33:31.26 ID:ON0LVyyD0
代魔「……それのどこに問題が?」

僧侶「皆さん良い人なのでお菓子を沢山頂けるのですが…… その…///」

代魔「はい、それで……?」

僧侶「………太っちゃうん…です……///」

代魔「………」

僧侶「……ぁぅぅ〜……///」

代魔(多分、この人が居る場所は、片っ端から平和になっていくんだろうなぁ…)
849 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 13:37:39.11 ID:ON0LVyyD0
僧侶「も、もちろん嬉しいですよ!! で、ですが、その……///」

代魔(今、少女さんが居なくてよかったなぁ…… 何をするか考えなくてもわかってしまう…)

僧侶「体重は、が、頑張っても、その、無理と言いますか… 限界といいますか…///」

代魔(「太ったのはここか〜!!」って、 うん、絶対に言うなぁ……)

僧侶「運動しても、頭を使っても、その……っっっ〜〜〜〜 ///」

代魔「ま、大丈夫ですよ」

僧侶「え? だ、大丈夫、ですか?」

代魔「はい。 シスターの方で、ふくよかな方もおりますし、

   そういった方々の魅力は外見でなく、内面のものですから」

僧侶「……そう、ですね♪ よく考えたら私が養母と呼んでいた方もとても!」

………

僧侶「…とても……」

………

僧侶「ごめんなさいお養母さん…… まだ、私は……」

代魔「正直ですねぇ……」
850 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 13:42:28.61 ID:ON0LVyyD0
僧侶「わ、私のことは良いんですっ!! そ、それより魔法さんはどうなんですか!!」

代魔「ボクですか? どうと言われましても何のことやら…」

僧侶「何か、悩みがあるのではないのですか?」

代魔「悩みですか…… 今の財務状況に、将来の具体性がない事への不安、今後の行き先に…… 他には」

僧侶「あ、あはは……」

代魔「……とまぁ、言うのが馬鹿らしくなるくらいありますよ」

僧侶「そうですか…」

代魔「まぁ、勇者なんてやっていれば当然ですね」

僧侶「……よろしければ私が話をお聞き致しますが、いかがですか?」

代魔「いえ、大丈夫ですよ」

僧侶「もぅ…… でしたら、私に何かお話をしてください!」

代魔「へ? ですが、どの様な事を……?」

僧侶「そうですね、例えば最近の悩みですとか、相談などです」
851 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 13:45:42.45 ID:ON0LVyyD0
代魔「……それって、さっきと同じ意味じゃ」

僧侶「私は、悩んでいるとき、少女さんが聞いてくれて解決しました」

代魔「へ、そんな事があったんですか?」

僧侶「はい、ですから…… 私ではお力になれないかもしれませんが、お話して頂けませんか?」

代魔「と、言われましても……」

僧侶「……最近、魔法さん少し元気がありません」

代魔「へっ!?」

僧侶「騎士ちゃんも少女さんも、その様な顔をしてる魔法さんを見たら心配しちゃいますよ?」

代魔「……そうですか…?」

僧侶「はい」

代魔「……はぁ… 最近、同じような手口でのせられてる気がしますが……」

僧侶「そ、そんな事ありませんよっ! だ、大丈夫ですっ!!」

代魔「……それでは、一つ聞いて頂けませんか?」

僧侶「もちろん、御聞きさせて頂きます」
852 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 13:49:10.93 ID:ON0LVyyD0
………

……

僧侶「……つまり、魔法さんの話していた御爺さんが行方不明になって…」

代魔「そんな重い言い方をしないで下さいよ、ただ見かけなくなってしまっただけです」

僧侶「ですが、家のほうには何も残ってなかったんですよね」

代魔「はい。 ですから、何らかの原因で夜逃げのような事をしたのだと思いますよ」

僧侶「そんなこと…… あるんですか?」

代魔「普通の人ならありえませんが、あの人は普通じゃありませんでしたから」

僧侶「そ、そうですか……」
853 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 13:56:23.30 ID:ON0LVyyD0
代魔「それに、何か引き止めるものもなかったし、案外本当にヒョロっと出てったのかなぁ……」

僧侶「ええと…… 話は変わりますが、魔法さんが御爺さんに御頼みしていたものって、何なのですか?」

代魔「ん、ボクが頼んでいたもの…… ですか…」

僧侶「な、何か話し辛いものなんですか?」

代魔「いえ…… ただ商人向けのものなので、僧侶さんにわかるかなぁと……」

僧侶「むー…… 魔法さん、私をおばかさんだと思ってたんですか?」

代魔「い、いえっ! そういう事ではなくて、その……」

僧侶「……なんて、冗談です♪」

代魔「……はぁ、僧侶さんも逞しくなられましたねぇ…」

僧侶「魔法さんが余計な気遣いをするからですよっ」

代魔「それは失礼しました。 頼んでいたものは『情報の送受信ツール』です」

僧侶「え? 情報の…… そうじゅしんつぅる…?」
854 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 14:09:00.95 ID:ON0LVyyD0
代魔「手っ取り早く言いますと、カードリーダーを使って、遠く離れた人に手紙を送ろうってものです」

僧侶「お手紙、ですか?」

代魔「重要な点は、手紙を遠くまで輸送する時間と機関が、まったく要らないってところです」

僧侶「えっ…!?」

代魔「送ろう、と思った瞬間に手紙を送れますし、いつでも受け取る事が出来るってものです」

僧侶「す、凄いじゃないですか!!」

代魔「ですが、そこまで性能の高いものを作る事は出来ないという事で、研究してもらっていたんですよ」

僧侶「そうだったんですか」

代魔「で、ボクもそちら方面からも調べてみたのですが、手がかり無しでした」

僧侶「そ、そうだったんですか……」

代魔「はい、考えて頂き本当に有難う御座います」
855 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 14:16:46.54 ID:ON0LVyyD0
僧侶「うぅ…… 私ではお手伝いできる事はなさそうです… すみません…」

代魔「いえ、本当にこうして話を聞いて頂けただけで、心が軽くなったようですよ」

僧侶「……そういえば、純粋な興味なのですが、よろしいですか?」

代魔「ん、なんでしょうか?」

僧侶「魔法さんはどうやってカードリーダーが使えるようになったのですか?」

代魔「あれ? そういえば言っていませんでしたね……」

僧侶「やはりどこかが壊れていたのですか?」

代魔「まぁ…… たぶんそうですね…」

僧侶「多分…… ですか?」

代魔「これを直したのも、その御爺さんなんですよ」

僧侶「……それでは、なにが悪かったのかも」

代魔「わからずじまいなんですよ……」

僧侶「そうですか……」
856 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 14:20:27.40 ID:ON0LVyyD0
代魔「まったく…… 本当に何か残してくれればよかったのになぁ…」

僧侶「……本当に… 残ってないのでしょうか……」ボソッ

代魔「ん、なんですか?」

僧侶「い、いえ! なんでもないですっ!!」

代魔「どの様な些細な事でもいいですので、言ってみてくれませんか?」

僧侶「……あ、あの… 笑わないでくれますか…?」

代魔「もちろんです」

僧侶「で、でしたら…… 魔法さんはもう考えたのでしょうが…」
857 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 14:23:23.64 ID:ON0LVyyD0


………

僧侶「……と、言う事がありまして… 結局みんなで丘を掘り起こす事となってしまい…」

代魔「ははっ、僧侶さんにもそんな時期があったんですねぇ」

僧侶「あ、あの頃は子供でしたからっ!」

代魔「しかし、興味を持つだろうものを利用して、よくそこまで難しいものを作りましたねぇ」

僧侶「いえ、考えてみると面白くて…… つい力を入れすぎてしまい…」

代魔「最後の穴掘り競争になったんですね」

僧侶「うっ…… 魔法さんひどいです…」

代魔「へ? す、すみません! 少々無神経でした!」

僧侶「………」

代魔「あ、あの…… 本当にっ」

僧侶「……ふふっ♪」

代魔「…は?」

僧侶「冗談です♪ 騙されちゃいましたか?」

代魔「……は、はは… 本当に逞しくなりましたねぇ……」
858 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 14:26:12.98 ID:ON0LVyyD0
代魔「しかし、暗号ですか…… 考えはしたのですが…」

僧侶「そういったものを読み解くのは難しいですから、魔法さんが気付いてないという事も…」

代魔「……暗号があるとすれば、これなのですが… カードリーダー」

カシャッ

僧侶「わぁ…… 綺麗な青玉ですね…」

代魔「直った時から、これがついているので…… ですけど、何をどう読み解けと……」

僧侶「青玉…… 青玉… わかりません……」

代魔「ですよね……」

僧侶「うぅ…… お役に立てず、申し訳ありません…」

代魔「いえ、コレでわかる人がいるわけありませんよ……」
859 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 14:29:31.17 ID:ON0LVyyD0
代魔「ま、このことは忘れておこうと思っておりましたので、十分ですよ」

僧侶「うぅ…… 魔法さんはそれで良いのですか?」

代魔「はい、自分の中では納得するつもりですよ」

僧侶「……はぁ… どのようなお方かわかれば、まだ考えようもありますけど…」

代魔「いえいえ、あの変人を理解できる人が居たら見てみたいですよ……」

僧侶「魔法さん、そういう風に決め付けてしまってはいけませんよ」

代魔「決め付け、ですか」

僧侶「どの様な人も、その人なりの考え、想い、信仰があるんです」

代魔「まぁ、そうでしょうが……」

僧侶「それを、ただ『自分と違う』という事で否定することは愚か者だ」

代魔「………」

僧侶「……って、私の神父さんからの受け売りなんですけどね♪」

代魔「………!!?」

僧侶「……魔法さん? どうかしましたか?」

代魔「そうか…っ! そういうことかっ!!」

僧侶「ひっ!? ど、どうしたのですか! びっくりしましたよっ!」

代魔「僧侶さん! 少し留守をお願いいたします!!」

ダッ!!

僧侶「えっ? ま、魔法さん!? ……い、行っちゃいました…」
860 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 14:32:06.72 ID:ON0LVyyD0
代魔「や、やっと全部が…… 繋がった…っ!!」

ダッダッダッ………

代魔「ハァッ…… ハァッ…… まったくっ、わかりずらい、んだよ……」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

代魔「とりあえず、勉強しなおせと言うことですかね……」

老爺「忘れたのは知識でなく、カードリーダーの使い方だ。 勉強ではないだろう」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

代魔「この言葉だけでっ、すべてを察しろって? あの爺さんっ!」

ダッダッダッ………

代魔「ハァッ…… ハァッ… も、もう少しっ…!!」


ダッダッダッ!

代魔「つ、着いた……」
861 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 14:35:54.88 ID:ON0LVyyD0
〜〜〜〜〜 隣国、老爺の家 〜〜〜〜〜

代魔「はぁ…はぁ…はぁ…… ふぅ、さぁカードリーダー」

カシュンッ

代魔「やっと貴方の言っている意味がわかりましたよ…… ボクは、カードリーダーの使い方を知っている」

………

代魔「……ただし『知っている』だけで、理解などしていなかった…

   まったく、どんな言葉遊びなんですか……」

カチャッ カチャッ

代魔「ボクは、目で見なくても、物に触れればそれが何なのかわかった…… 貴方はそれを試した」

カチャッ

代魔「その事実が表すことは、カードリーダーは触れる事で、その情報を仕入れる事が出来ると言う事」

カチャッ

代魔「それが第一段階…… カードリーダーを『使う』為には、その情報を、ボクが理解出来る様にする必要がある」

カチャッ!!

代魔「それさえ出来れば、カードリーダー自身の情報すら知る事が出来る。 つまり……

   なるほど、この青球が補助…… なんですね… そして、能力を使う為に…… 言葉が必要…? それは…」

………

代魔「……『オーバードライブ』…っ!!」

キュイィンッ!!

ピピッ ―――【over-drive-system start】

ガシュンッ!!
862 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 14:39:58.11 ID:ON0LVyyD0
代魔「っ!!」

………

代魔「があぁぁぁ! ……痛…いっ… ですねぇ…っ…」ピキッ

………

代魔「ははっ…… 懐かしいと言いますか…… 頭がっ…」ピキピキッ!

コツッ コツッ

代魔「あの城の時以来の感覚ですね…… っ… …慣れなきゃな…」ピキッ!

コツッ コツッ

代魔「……で、続きだ…… この家のなかには何も残ってない、からこの室内にヒントは無い…… ただし…」ピキッ!

コツッ

代魔「……この家そのものは、残ってますね…… わかり辛い暗号を…」ピキッ

ピタッ

代魔「この家をカード化するっ! カードリーダー!!」

ピピッ ―――【storage-drive】

バシュウウゥゥ!! パキイイィィンッ!!!
863 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 14:43:38.26 ID:ON0LVyyD0
………

代魔(ここは…… 情報の世界、とでも言うのでしょうか…?)

『お…… 生日、……め……とう…! あな……もう……才……』

代魔(これは…… 関係ないな… この情報はいらない。 次は…)

『……くしょう…っ!! ……やろう…… ったら……して………』

代魔(これも、違う…… 次は)

『……んで帰っ…………争なんて………ければ………あの子……』

代魔(……これも、違う…… 次)

『………、……かし……様には……いてもらわねば……ことが……』

代魔(これは……? もう少し集中… 出来るか?)

『……ぁ! あり………ママ! お……そうなケー………』
『ま…、あの……は子供…ったのに…………なん…死ななきゃ…………ったの…』
『……らく、……を聞いて………頃に、……しは死ん………だろう』

代魔(くそっ、雑音が多い!! もっと集中しろ!!!)

『しか……この情報……る事が………なら、お……真の代魔…士と………』

代魔(っ!! 見つけた!!!)
864 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 14:45:47.56 ID:ON0LVyyD0
『青玉…説明は………らないだ……。 これを見て…る………ことは………理解してい…のだ…う』

『こ…まで…く育っ…。 貴様に伝………ればなら………とがあ…』

代魔(完全に読み取れない…… でも、これくらいなら…!!)

『…の世の……壊…てい…… …本…らな』

代魔(なんだ、世の中が壊れている、か?)

『………正すこ……出来……は、おそら…貴…達だけ………』

代魔(なんだ……? ちょっと話が大掛かりになってないか…?)

『世…中…正す………、力を…けろ。 ………、魔王を目指…っ!!』

代魔(……なんだって?)

『魔…を…指して…れば、平和が…べての謎……き明か…れる』

『最後…、…の世…を、救っ…く……』

………バツンッ!!
865 : ◆/KUAGjMZZw [sage saga]:2011/01/31(月) 14:47:34.32 ID:ON0LVyyD0
〜〜〜〜〜 老爺の家・跡 〜〜〜〜〜

代魔「っっっかはぁ!!!」ビキッ!

ピピッ ―――【over-drive-system close】

カシュンッ

代魔「ハァッ! ハァッ! ハァッ! あ、たまが…っ…!!」

………

代魔「ち、長時間は…… 使えない…… か…っ…!!」

………

代魔「ハァッ! ハァッ! で、わかった、ことはっ……」

………

代魔「魔王を…っ…… 目指せ……?」

………

代魔「……平凡で、幸せな生活が…… 遠くなっちゃった……な…」ガクッ
866 : ◆/KUAGjMZZw :2011/01/31(月) 14:56:17.04 ID:ON0LVyyD0
今回はここで終了です <(_ _)>
>>844 まさかこんな時間にこのスレ見ていてくれてるとは…… スゲィ嬉しかったですぜぃ!!
それでは、病気という休日を使って、続きを全力で書かせてもらいますぜぃ orz
では失礼します <(  )>
867 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/31(月) 14:58:45.21 ID:383UWvSc0
>>1
体調を大切に!
868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 16:15:32.77 ID:O2P8TghSO
>>1
無理はするなよー
869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 16:38:27.69 ID:qtyO0KvAO
>>1
体を大切に無理しないで下さいね
870 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 20:10:17.02 ID:1X9079tDO
超オツ
871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 23:11:15.13 ID:Tc3/Uak9o
872 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 03:31:21.94 ID:kKuSnd+K0
あらすじを読んでも思い出せなかったから読み直してきた
873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 22:05:55.15 ID:7BswhfRSO
そういえばまだ代魔は河童か?
874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/12(土) 13:31:39.75 ID:gqeqGDuAO
かーっぱかっぱ かっぱかぱ
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/12(土) 20:22:08.41 ID:Ymx4JDxi0
だから生えてきてるって言ってんだろ!
河童河童言うな!
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 00:14:13.59 ID:NaRIFnMBo
>>875
>>874
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 06:34:12.52 ID:EvfAsdos0
>>1まだ?
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 06:16:47.47 ID:ZjUQPxV8o
3月ぜよ
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 01:08:45.43 ID:D9p84ZPSO
リアルな話で生きてるか?

生存報告が欲しいな
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 14:10:07.13 ID:EkyobB7eo
お前ら生きてるか?今回の地震やばいな
昨日は地震だやべぇとか思ってたら今朝には
阪神淡路大震災レベルって正気じゃないわ
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 12:35:42.23 ID:BTsK569Oo
仙台市在住の俺が生存できたから1も生きてるはず
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/03/16(水) 23:34:43.02 ID:fxHg6EuAO
まだ来てないか
余裕ないのかなんかあったのか
883 :名無しGEPPER :2011/03/20(日) 11:05:56.78 ID:bhqAFI/AO
辛抱強く待ってま〜す
884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/24(木) 17:50:46.34 ID:R1wgBwJ+0
>>1はホントに大丈夫か?心配になってきたわ・・・
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/24(木) 18:27:43.84 ID:bxErdYMto
最近名無しGEPPERとか名無しNIPPERとかコテつけてるやつ何なの?
名前欄にわざわざ記入支店の?
マジ受けるwwwwww
886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/25(金) 01:15:15.52 ID:IUC6lSwSO
>>885

え?コピペ?
887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/25(金) 01:35:47.36 ID:vOYp7pf2o
>>883は入力しないと出ないだろ
888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) :2011/04/02(土) 15:52:06.00 ID:X3cdr4jAO
作者、一言でいいから何か書いてほしい。
889 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/07(木) 12:35:44.45 ID:7w90U7HDO
もし1が東北沿岸部に住んでいたなら…大丈夫だろうか
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