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上条「アンタは私のものになんのよ」美琴「……不幸だ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:05:37.11 ID:ypZm4Fs0
御坂さんが上条さんを愛玩奴隷にするべく無茶苦茶するお話
上琴SS ただし変態もあるよ?
幻想殺しが大変なことに! 微クロスはあってもオリキャラいらね

上記に拒否反応がでる方は読んだら後悔するかも。もうすぐ新刊でるけど気にせず書きます
説明は以上で、はじめます
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小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
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満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:07:54.56 ID:kd1Xmvg0
タイトル、名前逆にしてるのは何か理由が?
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:08:00.84 ID:oN7.CO6o
タイトル…
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:08:43.14 ID:ypZm4Fs0
常盤台学生寮 自室――


美琴「絶対成功させるんだから……今度こそ」ブツブツ

黒子「お姉様?」

美琴「まずはアイツを探して…」ブツブツ

黒子「悩み事ですの?」

美琴「……速攻で告白するんだから」ブツブツ

黒子「告白!? 告白ってなんですの!?」

美琴「誰にも邪魔はさせない…」ブツブツ

黒子「ま、まさか、あの殿方に!? 答えて下さいまし!!」ガクガク

美琴「ん? 黒子どうかした?」

黒子「どうかしてるのはお姉様ですの!あの類人猿に告白するなんて、あのような馬の骨にぃぃぃぃぃ!!!」

美琴「はあ?」

黒子「とぼけないでくださいまし! 黒子はばっちり聞きましたの!」

美琴「アイツは馬の骨なんかじゃないわよ!!」

黒子「へ?」

美琴「私を守ってくれる、最高のヒーローなんだから!!」

黒子「」フラフラ

美琴「いくら黒子でもアイツを悪く言うのは許さないわ」

黒子「……おかしいですわお姉様。素直すぎますの」
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:09:53.86 ID:ypZm4Fs0
美琴「意地を張ってもしょうがないでしょ」

美琴「アイツだけは誰にも譲れないもん。だから絶対に振り向かせてみせる!」

黒子「そこまでの決意を……」

美琴「黒子?」

黒子「分かりました。わたくしはお姉様の恋を応援しますの」

美琴「!?」

黒子「お姉様の素直な気持ちを伝えれば、上条さんはきっと応えてくれますの」

美琴「応援してくれるのは嬉しいけど、急にどうしたの?」

黒子「わたくしはお姉様のパートナーです。お姉様の幸せを願うのは当然ですの」

美琴「そっか、ありがとね、黒子…」ギュッ

黒子「お姉様…」ギュッ



美琴「よーし、いってきます!」

黒子「いってらっしゃいませ。お姉様、御武運を」

6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:12:39.15 ID:ypZm4Fs0
美琴「まずはアイツを探さないとね」

美琴「とりあえず、何時もの公園に行ってみるか」タッタッタ


例の自販機のある公園――


美琴「いないわね、此処じゃないのかしら?」キョロキョロ

佐天「御坂さーん!」タッタッタ

美琴「あら、佐天さんじゃない」

佐天「どうしたんですか? 何か探してるみたいですけど」

美琴「えーっとね、人を探してるの」

佐天「風紀委員のお手伝いですか?」

美琴「違う違う、個人的なことだから」

佐天「そうなんですか。あたし暇ですから一緒にさがしますよ」

美琴「ええっ!? だ、大丈夫よ、そんな大した用事でもないし……」ゴニョゴニョ

佐天「……」キュピーン

佐天「はっはーん」ニヤニヤ

美琴「な、なに佐天さん?」

佐天「御坂さんが探してるのって男の人でしょ」ニヤニヤ

美琴「……はぁ、正解よ」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:15:45.85 ID:ypZm4Fs0
佐天「え? 御坂さんが素直? まさか偽者!?」ガクガク

美琴「何言ってるの、私は本物よ」ヤレヤレ

美琴「素直になるって決めたの」

佐天「なにがはじまるんです?」コンラン


事情を説明中


佐天「なるほど! 上条さんに告白するんですね!!」ダイコーフン

美琴「そ、そうだけど」

佐天「何て告白するか決めてるんですか?」

美琴「…決めてない」ズーン

佐天「それは不味いですね」

美琴「ぶっつけ本番はやっぱり不味いかしら?」オロオロ

佐天「そりゃそうですよ」

美琴「でもどうすれば…」オロオロ

佐天「はいはい! あたしに良い作戦があります!」キラキラ

美琴「えー」フアン

美琴「まあ聞くだけ聞いてみようかな」
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:17:58.72 ID:ypZm4Fs0
作戦説明中


美琴「そっ、そそそんなことッ、ほほ本当にするの!?」マッカ

佐天「当然です」

美琴「でっでもでも、いきなりしちゃったら嫌われない…?」オズオズ

佐天「大丈夫ですって。御坂さんにされて嫌がる人なんていませんよ」

美琴「本当に大丈夫かな。何かおかしい気がするんだけど」

佐天「任せて下さい! 行動派の御坂さんにピッタリな作戦ですって」

佐天「いくら上条さんが鈍感でも、絶対伝わりますよ!」

美琴「そうよね、……言葉より行動よ!」

美琴「ありがとう! 上手くいったらすぐに教えるから!!」タッタッタ

佐天「頑張って、御坂さん!!」ブンブン
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:20:44.17 ID:ypZm4Fs0
夕暮れの河川敷――


上条「〜〜〜〜〜♪」ハナウタ

美琴「見つけた! おーい!」タッタッタ

上条「〜〜〜〜♪」ウタウ

美琴「ちょろっとー」

上条「〜〜〜〜〜♪」ハナウタ

美琴「このっ、スルーしてんじゃな…」ハッ

美琴(いけない! ここでビリビリしちゃいつもの繰り返しだ)

美琴(黒子たちが応援してくれたんだもの。冷静にいかないとね)

美琴(ここは佐天さんの作戦通りにいくしかない!)

美琴「それっ!」ダキツク

上条「うおあっ、だ、誰だ!!??」チラリ

上条「みみ御坂さん!? とうして抱きついてるんでせう!?」

美琴「(恥ずかしいぃぃぃ)えーっとね、大切な用事があるんだけど今いいかな?///」ウワメ

上条「わわわ分かったからそんな目でみないで! あと離してくれぇぇぇ!!」ヤワラケエ

美琴「うん///」ドキドキ

美琴(作戦の第一段階はクリア! 流石佐天さんね)
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:24:26.59 ID:ypZm4Fs0
上条「それで用事ってなんだ?」

美琴「えっと、その、アンタに聞きたいことがあるんだけど」

上条「え? 勝負とかじゃないのか?」

美琴「そんなんじゃ……って、そうよね、普段からアンタに迷惑かけてるもんね」

美琴「ごめん。でも今日は…」ペコ

上条「いいって! 変に疑って悪かった。だから頭下げなくていいから」オロオロ

美琴「うん、ありがと」

上条「ロシアの時は世話になったからな。何でも聞いてくれ」キリッ

美琴「う、うん///」ドキッ

美琴(緊張するぅぅぅ!! でもやるしかない、一気に畳み掛けるわよ!)

美琴「アンタ今、恋人いる?」ドキドキ

上条「はあ? そんなのいる分けねえだろ」

美琴「本当!?」ドキドキ

上条「嘘吐いてどうすんだよ。不幸な上条さんに彼女なんてできるはずがねえ」
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:27:24.57 ID:S6qZBoDO
入れ替わり?
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:27:29.16 ID:ypZm4Fs0
上条「……自分で言ってて悲しくなるなぁ。あれ? 目から汗が」ホロリ

美琴「彼女欲しいの?」ドキドキ

上条「欲しいにきまってんだろ。俺だって健全な男子高校生だからな」

美琴「欲しいなら///」ドッキンドッキン

上条「どうした?」

美琴「そんなに欲しいならあげるから///」マッカ

美琴「しっかり受け取れやコラァァァァァァァァァァーーーッ!!!!!」ガバッ

上条「なっ、ンン!!!???」chu

美琴「んっ///」chuuu

美琴(きききききキスぅぅ!! あああアイツとキスっ、幸せすぎておかしくなるぅ///)ビリビリバチバチ

上条美琴「んんーーーーーーーーーーーっ!!??」ピシャーーーーン

上条美琴「…………」プスプスプス
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:31:35.66 ID:ypZm4Fs0
美琴「……」グッタリ

上条「……」グッタリ

美琴「…うぅ、痛ってー、何なんだよ何が起きた…」ヨロヨロ

美琴「確か御坂にいきなりキスされて/// ッ!? そうだ御坂は!?」キョロキョロ

上条「……」グッタリ

美琴「」ボーゼン

美琴「俺が…いる?」

美琴「とっとにかく介抱しないと」アセアセ

美琴「おいっ! 大丈夫か?」ユサユサ

上条「……大丈夫だ。問題ない」ムクリ

美琴「良かった、気がついたか」

上条「……良かった? そうだな、まさに僥倖だ」ボー

美琴「早速で悪いけど、お前誰だ?」
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:33:31.00 ID:ypZm4Fs0
上条「…………あれ?」キョロキョロ

美琴「おい、どうした?」

上条「ん? あんたは……シスターズか」

美琴「違う。お前こそ誰なんだ?」

上条「私は御坂美琴だけど」

美琴「」ジブンノカラダミル

上条「どういうこと?」

美琴「」ユビサス

上条「私? 私がどうかし……た」ジブンノカラダミル

上条「なに……これ……」ガクガク

上条「もしかしてアンタ…」ハッ

美琴「…上条当麻だ」ガクガク

上条美琴「……」ブルブル

上条美琴「なんじゃこりゃああああああああああああああーーーっ!!!???」
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:36:15.66 ID:ypZm4Fs0
美琴「まずは落ち着こう」スーハー

上条「これが落ち着いてられるかっ!」コンラン

上条「アンタは何でそんなに冷静なのよ!」

美琴「異常事態には慣れてるからな…慣れたくなかったけど」シクシク

上条「慣れるって、どんだけ愉快な人生送ってんのよ」ウワー

美琴「言わないで!? 鬱になるから!」フルフル

上条「分かったから、状況確認からね」

美琴「…納得いかねえ。それと俺の姿でその喋りかたはキモイぞ」ハア

上条「私とアンタの体が入れ替わったのよね」

美琴「スルーされた!?」ガーン
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:40:25.05 ID:ypZm4Fs0
上条「はいはい、次は能力ね」

美琴「ん? 幻想殺しがあるのに入れ替わってる?」

上条「幻想殺し? …異能の力なら神の奇跡さえ打ち消す能力…ね」

美琴「!?」

上条「効果範囲は右手のみ……ふーん」ニギニギ

美琴「なんで知ってんだよ!?」

上条「なんかね、知りたいって思ったら頭に浮かんできたのよ」

美琴「マジかよ!? つーことは…」ビリビリ

美琴「うおっ! すげー帯電してる!」ビリビリ

上条「落ち着きなさい」パキーン

美琴「あれ? ビリビリできない……もしかして幻想殺し?」

上条「ええ、どうやら知識と手続記憶は体が覚えてるみたいね」

美琴「でもどーするよ。幻想殺しで触れて戻らないってことは」

上条「入れ替わりは通常の法則で起きたんでしょ」

美琴「原因を見つけねーと…」
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:42:28.18 ID:XuqH6Igo
なにこの俺得スレ
支援
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:44:33.76 ID:ypZm4Fs0
美琴「不味いな、これからどう…なにしてるんでせう?」

上条「アンタの体凄いわね! 体中から力が漲ってくる!!」シュッシュッ

上条「肉体強化の能力者もびっくりな身体能力じゃない!」ピョーン

美琴「……上条さんは何時の間に神裂みたいなトンデモ人間になっちまったんだ?」ガクガク

上条「これだけの能力なら一方通行に勝てたのも納得だわ」ブオーン

美琴「違うからね!? 幻想殺し以外は一般人だから上条さんは!」ギャース

上条「アンタ何も考えずに体を振り回してるんじゃない?」

美琴「???」

上条「だから、論理的に動かせば凄いポテンシャルが引き出せるってこと」ピョーーーーン

上条「異常なまでの頑丈さも体の動きに耐えるためにあるんじゃないの?」ドスン

美琴「……ありえねぇ」

上条「少しは頭使いなさいよ」ヤレヤレ

美琴「中学生に馬鹿にされた……」ガクリ

上条「今はアンタが中学生じゃない」

美琴「うだー! 遊んでる場合じゃねえだろうが!」

???「おーい、カミやーん!」

上条「ん?」

美琴「あれは…」
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:47:15.82 ID:ypZm4Fs0
上条「土御門さんであってる?」

美琴「ああ」

上条「……入れ替わったことは秘密ね」

美琴「なんで?」

上条「アンタは学園都市の暗部に狙われてる。ロシアの時に教えたでしょ」

美琴「そうだったな。隙を見せるなってことか」

上条「誰も巻き込みたくないしね」

美琴「分かった。迂闊なことはしない」

上条「お願いね……」




土御門「カミやん呼んでるのに無視とか酷いにゃー」タッタッタ

上条「すまん、話に夢中で気づかなかったんだ」

土御門「まあいいぜよ。そっちは常盤台の超電磁砲かにゃー?」

美琴「は、はい。か…御坂美琴です」アタフタ

土御門「オレは土御門元春、よろしくにゃー」
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:50:41.93 ID:ypZm4Fs0
上条「それより慌ててたけど、どうしたんだ?」

土御門「そうだった、急で悪いがカミやんと禁書目録にはイギリスに行ってもらうぜい」

美琴「!!! 何で!?」

土御門「部外者には話せないにゃー」

上条「…イギリス?」

土御門「おーっと時間がない。カミやん詳しい話は移動中にするにゃー」ガシッ

上条「え?え?」オロオロ

美琴「ま、待て!」

上条「ちゃんと説明し…」

土御門「悪いにゃー。ちょっとカミやんは借りてくぜよ」シュー

上条「」パタリ

美琴「なにしてんだよ!?」

土御門「大丈夫、ただの催眠スプレーだにゃー」ブロロロロ

土御門「迎えの車も来たし、失礼するぜい」ガチャ

美琴「待てよ! そいつはッ」ブロロロ

美琴「くそっ! 車が行っちまう……そうだ!」ビリビリ

美琴「行かせるかぁぁぁぁーーーッ」バチバチ

黒子「駄目ですの!!」シュン

美琴「!?」
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:53:40.26 ID:ypZm4Fs0
美琴「…行っちまった」ガクリ

黒子「お姉様! こんな所で雷撃の槍を使うなんて、どういうつもりですの!!」プンスカ

黒子「常盤台のエースとしての自覚をもっと」クドクド

美琴(御坂を巻き込んじまった……どうしよう)

黒子「聞いてますの!?」ガシッ

美琴「! ……な、何だ?」ビクッ

黒子「上条さんに告白しに出かけたはずでしたのに」プンプン

美琴「告白? 誰が?」

黒子「お姉様に決まってますの!」

美琴「マジか!?」ガビーン

黒子「マジですの」

美琴(だからあんなこと聞いてきたのか……)
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:55:51.54 ID:ypZm4Fs0
黒子「お姉様、さっきから変ですの」

黒子「今日は寮にお戻りになって休んで下さい」

黒子「黒子は心配でたまりませんの…」スン

美琴(不安だらけだが、土御門たちもいるし知識も問題ない)

美琴(御坂が危険な目に……あっても大丈夫だな。……神裂みたいだったし)ガクガク

美琴(これからのこと考えねーとな、なにより)

美琴(こいつに心配かけるのは違うよな)

美琴「分かった。心配かけてごめんな」ナデナデ

黒子「理解していただければ構いませんの///」ドキドキ
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 18:00:18.79 ID:ypZm4Fs0
常盤台学生寮――


黒子「到着ですの」シュン

美琴「テレポート凄いな! あっという間に着いたぞ」ワクワク

黒子「?? 何を仰ってるんですの。いつものことですのに」

美琴「そそそーだな。疲れてるのかもな。あはは」タラリ

黒子「いけませんわ! 早くお休みになりませんと」

美琴「そうだな。部屋に行くかーって、うわあああ!!」ステーン!

黒子「お姉様!?」ギョ

美琴「痛ッ、なんでこんなとこに空き缶があんだよ…ん?」シセン?

寮生達「……」ポカーン

黒子「……」ボーゼン

美琴「……」

美琴「あは、あはははは…失礼しましたぁぁぁーーーっ!!」ダダダダ

黒子「……ハッ!?」キョロキョロ

黒子「」イナイ

黒子「お姉様ぁぁぁーーー!!」ダダダダ
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 18:02:57.62 ID:ypZm4Fs0
常盤台学生寮 自室――


黒子「お、お姉様? 本当に大丈夫ですの?」オズオズ

美琴「あはは…」ボロボロ

美琴(部屋につくまでに転ぶこと三回、晩飯は美味かったけど、いつも通り不幸だ)アレ?

美琴(まてよ。今は幻想殺しが無いから幸運は打ち消されないはずだ)

美琴(なのに不幸が止まらない。御坂も不幸体質なのか?)ゲコッゲコッゲコ

美琴(電話か、誰だ? 当麻…って俺!? いや御坂からか!)

美琴「ちょっとトイレ行ってくる!」タッタッタ

黒子「はい?」ポカーン
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 18:08:56.82 ID:ypZm4Fs0
あー面倒だけど仕事にもどります。続きは夜中にでも投下したいなあ
世界に足りないものは変態成分だと思うんだよ
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 18:14:39.71 ID:XuqH6Igo

つづき待ってる
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 18:20:29.74 ID:AJ1dBGco
乙!
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 20:56:30.11 ID:ZQCEU52o
おつ

おれも美琴しゃんみたいな可愛い子と入れ替わりたい
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 21:49:41.03 ID:hwf/EEk0
自分で胸揉んだりするんですね
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 22:37:46.53 ID:2EVPMYAo
しえんしえんしえん
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:04:38.31 ID:w6uG8Vo0
真夜中になりましたが投下します
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:05:22.32 ID:w6uG8Vo0
美琴「もしもし御坂か!」pi

上条『当たり前じゃない、アンタの携帯からかけてんだから』

美琴「お前無事だったのか。土御門に拉致られた時はマジで焦ったぞ」

上条『いやー、気がついたらロンドンに着いてたからね。私もビビったわ』

美琴「もうロンドン!? あれから二時間位しかたってないのに!?」

上条『超音速旅客機っていうの? なんか一時間ちょいでついたみたいよ』

美琴「あれか……お前運がいいなぁ。トラウマになる乗り心地だった」アレ?

上条『インデックスが潰れちゃってるけどね』

美琴「インデックス……他は誰がいる?」

上条『神裂さんとステイルの二人ね。今ちょっと離れてるけど』
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:09:27.22 ID:w6uG8Vo0
美琴「神裂たちがいるなら安心だ。不安に思うことないからな」

上条『はあ? なんで不安? 面白そうじゃない!』

美琴「……何が?」ピク

上条『聞いてよ! 私たち遺跡調査に同行するの! 遺跡調査よ! これは冒険の予感がするわ』

美琴「」カタカタ

上条『心配しなくても大丈夫だってば。インデックスは護るし。遺跡の謎も解き明かしてみせるわ!』

美琴「」ガクガク

上条『とある冒険家の幻想殺し、みたいな小説が書けるくらい満喫するから』

美琴(駄目だこいつ……早くなんとかしないと…)プルプル

上条『アンタ聞いてんの?』

美琴「へ? ああっ聞いてるさ」ビクッ

上条『アンタも確りしてよ。冬休みだから学校はないけど、友達付き合いがあるから』

美琴「友達……白井、佐天に初春の三人か」
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:13:04.92 ID:w6uG8Vo0
上条『面倒くさがらずに優しく接すること』

上条『あと黒子を邪険にしないこと。スキンシップも少しくらい認めること』

美琴「ぜ、善処します」

上条『駄目政治家みたいなこと言うな、この馬鹿!』

美琴「だって俺、女の子と遊んだ経験とか殆どないんだぞ!?」

美琴「スキンシップなんて……上条さんは男なんだよ! 狼なんだよ!」

上条『平気だって。そうねぇ、アンタ今すぐエロいこと想像しなさい』

美琴「ぶーーーーーーーーッ!!!」

上条『ちょっと! 私の携帯汚さないでよ』

美琴「なに言っちゃってんですか御坂さん! 変態だ変態だよ変態なんです三段活用!」

美琴「くそっ、どうしてこうなった!?」ダイコンラン

上条『落ち着きなさい』

美琴「落ち着けるかあああああああ!!!」
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:15:51.70 ID:w6uG8Vo0
上条『煩いっつーの。もう結論から言うわ』

上条『アンタは女の子に劣情を催さない』

美琴「」ピタ

上条『精神が肉体との整合性をとろうとしてる』

上条『今アンタは女の子なのよ。だから同性に反応しない。本当よ』

上条『嘘だってんなんら試してみたら?』

美琴「…………………………………………………………………………嘘だ」プルプル

上条『ほ〜らね。私の推察通りじゃない』

美琴「嘘だぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!!」

上条『知ってる? 私は上条当麻に心底惚れてんのよ。他の男なんか眼中にないほど』

上条『だからね、上条当麻にしか反応しないはずよ。あっははははは』

美琴「自分に欲情!? セルフファッカー!? なにそれ!? なにそれぇぇぇぇ!!」

上条『理解したかしら? 黒子たちの安全は約束されてるの』

美琴「悪魔めぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!」

上条『怒らない♪ 怒らない♪』
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:17:42.80 ID:w6uG8Vo0
美琴「帰ったら覚えとけ! 久々にキレちまった」

上条『毎日お風呂に入るのよ。清潔にしないと許さないからね』

美琴「またスルーしやがったな!」

美琴「いいぜぇ。お前の体、どうなっても知らねーからなっ!」

上条『……』

美琴「あ〜んなことや、こ〜んなこと試してやる!」

上条『……』

美琴「フフン、怖くなったのかぁ」

上条『……』

美琴「まあ上条さんも鬼じゃねえ。御坂が謝るなら……」

上条『いいぜ』

美琴「!?」ドキ

上条『アンタにそんな酷いことができると本気で思っているのなら』

上条『まずは、その幻想をぶち壊す!!』

美琴「――ッ!?」ドキドキ
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:21:04.37 ID:w6uG8Vo0
上条『ねえ、どんな感じ?』

上条『自分のアイデンティティを他でもない、アンタ自身から叩きつけられた感想は?』

美琴「ち、違う! お前は御坂だ! 俺じゃ……ない」ドキドキ

上条『どうかしら。私があんなこと言われたらどうなるか……分かるでしょ?』

美琴「分からねえ! わっかんねえよ!!」ドキドキ

上条『嘘ね』

美琴「嘘じゃねえよ! なあ、一体どうしちまったんだ? お前ちょっとおかしいぞ!」

上条『あははっ、さっき教えたじゃない。精神が肉体に適応してるって』

上条『だから今、アンタがどんな状態か手に取るように分かっちゃうのよ』

美琴「それは…っ!? ならお前はどうなんだよ!?」アセアセ

上条『どうって?』

美琴「お前だって上条当麻の体に適応しはじめてんだろっ!?」

上条『お前だって? 認めるんだぁ』

美琴「はぐらかすんじゃねえ!!」

上条『怒んないでよ。私にも影響出てるわ』

美琴「なら何でこんな、俺を惑わすこと言うんだよ」

美琴「俺と似た考え方するなら、協力して問題を解決しようとするハズだろ!?」
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:24:56.11 ID:w6uG8Vo0
上条『そうね、確かにそんな気持ちもあるわ』

美琴「!……それじゃあ」パアー

上条『あるけど微々たるもんよ?』

美琴「え?」

上条『フフ、これはチャンスなのよ』

美琴「御坂?」

上条『今の状況をうまく利用すれば、私の願いが叶う……』

美琴「……願い?」
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:25:18.62 ID:jiqeuYUo
何と言う俺得展開
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:26:56.84 ID:w6uG8Vo0
上条『先に謝っとくわ。これからアンタをいっぱい傷つけるから』

上条『でもアンタも悪いのよ? アンタが八方美人なせいで私だって傷ついてたんだからさ』

美琴「お、俺はただ…」オロオロ

上条『だからもう遠慮しない! 躊躇も! モラルなんか知ったことか!!』

美琴「ッ!?」ビクッ

上条『宣言するわ。上条当麻を私のものにする』

上条『戻ったらたっぷり可愛がってやるからな』

上条『楽しみに待ってろ 美 琴 』ガチャ

美琴「///」ポケー

美琴「…………ッ!?」

美琴「な、なんで///」フルフル

美琴「…そんな分けない///」フルフル

美琴「俺が上条当麻でアイツが御坂美琴だ///」ガクガク

美琴「ありえない…こんなのおかしい///」ブルブル

美琴「……さっき確かに私はッ!?」ポー

美琴「違う!! 俺は俺だ!!」ブンブン

美琴「御坂の様子も変だったし……どうなってんだよ」

美琴「もう寝よう。本当におかしくなっちまう…」フラフラ
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:29:16.10 ID:w6uG8Vo0
美琴「……」フラフラ

黒子「あ、あの、お姉様」

黒子「随分大きな声で話されてましたけど…」オズオズ

美琴「……あー、うるさかったか…ごめんな」

黒子「違いますの!」

美琴「へ?」

黒子「無作法は承知で伺います」

黒子「告白は……うまくいきましたの?」

美琴「!?」
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:33:37.49 ID:w6uG8Vo0
美琴(そうだった。御坂に告白されたんだった)

美琴(異常な状況だったから何も考えてねえ)

美琴(俺は御坂のこと、どう思ってんだ?)ウーン

美琴(いっつもツンツンしてて負けず嫌いで、一人で背負い込む悪癖がある年下の女の子。あの実験のッ!!??)ズキッ

  (――絶望の底から救い出してくれた私のヒーロー――)

  (――夏の日に聞いた、あの力強い約束の言葉――)

  (――大切な後輩を命懸けで助けてくれた、あの頼もしい背中――)

  (――ボロボロに傷ついても、記憶を失っても揺るがない強固な信念――)

  (――自分だけの現実を根底から揺るがせるほど大切で、大好きなひと――)

  (――安心以上に不安、焦燥、嫉妬、悲しみを私にくれる酷いひと――)

美琴「……」ボー

美琴「うまくいったわ。とーぜんでしょ」キッパリ

黒子「そう…ですか」ウツムク

黒子「おめでとうございます、お姉様」ニコ

美琴「ありがとーね、黒子」

黒子「初春と佐天さんにも知らせなくてはいけませんわね」メルメル

美琴「そ、そうね」

黒子「明日は三人で根掘り葉掘り聞くので、お覚悟あそばせ」ニタア

美琴「…お手柔らかに頼むわ」

美琴「疲れたから、もう寝るね」トコトコ

黒子「はい、お休みなさいませ」

美琴「おやすみー」ゴソゴソ
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:35:24.56 ID:8nUrrgDO
俺「・・・・・・」ゴソゴソ
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:37:26.38 ID:w6uG8Vo0
美琴「……」

美琴「……ハッ!?」ビクッ

美琴(何だ! 何が起こった! 何て言った!?)

美琴(告白が成功したって、上条当麻が御坂美琴を受け入れたって)

美琴(確かに言った……はっきり迷い無く)

美琴(けどそれは結果だ。問題はその前、俺が御坂をどう想ってるか考えてた時だ)

美琴(途中までは何ともなかった)

美琴(でも絶対能力進化を、あの鉄橋で御坂の絶望をぶち壊す覚悟を決めた時の感情)

美琴(それを思い出してたら……流れ込んできやがった)

美琴(御坂の上条当麻を想う馬鹿デカい感情が……)

美琴(白井と無自覚に話してたのは、処理しきれない感情が暴走したからか?)ウーン

美琴(駄目だ。御坂みたいに分析できねえ)ガクリ

美琴(分かってんのは俺と御坂の想いが完全に混ざっちまったことか……もう好きってレベルじゃねーな///)テレテレ

美琴(御坂の俺も悪いって言葉、理解できるなあ。期待させるだけさせて放置とか、サド野郎が)イライラ

美琴(……御坂に謝ろう。まずはそこから始めるんだ)
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:37:35.33 ID:jiqeuYUo
やばい、2828が止まらん
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:38:29.38 ID:w6uG8Vo0
美琴(許してくれっかなー、にしてもさ)

美琴(こんな卵が先か鶏が先かみたいな恋愛とか……)

美琴(マジでついてねーよ)

美琴(御坂と普通の恋愛してーのに……困ったな)ウトウト














美琴(もう……アイツに逆らえる気がしない)スヤスヤ
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:46:39.04 ID:w6uG8Vo0
ふう、ここまででプロローグは終了ですな
やっぱ言葉責めとかいいよね!? ゲシュタルト崩壊とか……あはは
週二回くらいこん位の量を投下できるといいなあ
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 00:47:58.86 ID:jiqeuYUo
乙!
週2ペースでこの文量来るならすげぇ楽しみ
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 01:03:21.82 ID:nZzELsso
やう゛ぁい
これは新しいニヤニヤだw
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 01:04:43.56 ID:RposZoAO
何故だろうか美琴がおバカさんにみえる
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 01:18:51.08 ID:uTuwJ16o
面白いな、マジ乙
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 01:29:22.37 ID:zEZ4Pd2o
乙!
これは新鮮で良いね
続き待ってます!
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 07:13:17.65 ID:jfvncYc0
他にも誰か変わるかな・・・?
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 09:04:50.10 ID:m6dK/Ywo
全裸待機
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 12:48:11.90 ID:vdcnmj.o
美琴の体でフラグ建てまくるのか…ゴクリ
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 13:02:33.80 ID:e.7iC3ko

これは期待
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 14:17:26.59 ID:7jYaixco
>>53
打ち止め「くきここきかか」

想像してゾッとした
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 17:59:53.14 ID:WNktz2o0
悪そうな顔で笑う打ち止めと平和そうな緩んだ顔で笑う一方通行か
……うん、悪くない
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 21:29:13.95 ID:zNRKA7Y0
このスレは期待の星
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 22:55:43.61 ID:NFxtq4.o
これは期待
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 18:26:02.20 ID:LhhgXIDO
機体
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 18:40:24.82 ID:r73oC0Uo
気体
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 18:50:56.48 ID:Xn5K9kDO
奇態
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 00:41:56.40 ID:Wkv4FC.0
鬼胎
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 01:38:26.25 ID:bKFhzcQ0
おお!? 期待されてる…だと? ありがてーですな
ちょっと投下して明日に備えよう
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 01:43:09.64 ID:bKFhzcQ0
学園都市第七学区 窓のないビル――


土御門「こんな朝早くに何の用だ」

アレイ☆「君に一仕事頼みたい」

土御門「こちらに拒否権は無い。さっさと話せ」

アレイ☆「分かった。簡潔に伝えよう」

アレイ☆「超電磁砲の身柄の確保、手段は君に一任する」

土御門「どういうつもりだ!?」

アレイ☆「プランに致命的な狂いが生じた。それを修正する為の措置だ」

土御門「そんなことをすれば、上条当麻が黙ってないぞ」

土御門「上条当麻と超電磁砲を慕ってる連中も同じハズだ」

土御門「どれ程の混乱が起きるか予測できんぞ!」
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 01:44:42.49 ID:bKFhzcQ0
アレイ☆「そのような些事、今はどうでもいい」

土御門「なっ!?」

アレイ☆「早急に幻想殺しを奪還する必要がある。その為の超電磁砲だ」

土御門「上条当麻なら一週間以内に帰還する。そう決めていただろう!」

土御門「余計なことをする必要は無い!」

アレイ☆「上条当麻は学園都市にいる」

土御門「は?」

アレイ☆「幻想殺しは既に上条当麻の手を離れているのだよ」

アレイ☆「あれは世界を揺るがすほどに危険な存在だ。だから手綱が必要になる」

アレイ☆「その役目は超電磁砲以外には務まらない」

土御門「な、何を言っている?」

アレイ☆「君がこれ以上知る必要はない」

アレイ☆「君にできないなら他を差し向けるだけだ」
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 01:47:08.05 ID:bKFhzcQ0
暗部組織『グループ』偽装車両内――


海原「クソっ! 何故御坂さんを!」

結標「確かに妙ね……理事長は何考えてるのかしら」

土御門「オレにもさっぱり分からん」

土御門「上条当麻は間違いなくイギリスにいる」

土御門「だがアレイスターは学園都市にいると言った」

土御門「つまり今、上条当麻が二人いることになる。……アステカは」

海原「それはないでしょう。リスクばかりでリターンが見込めません」

土御門「こちらも同じだ」

土御門「実質のトップを失ったローマと戦後処理に忙しいロシアも同様だろう」

結標「統括理事会のマッチポンプの可能性は?」

土御門「あり得んな。アレイスターは本気で超電磁砲を捕らえるつもりだ」
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 01:50:31.75 ID:bKFhzcQ0
土御門「焦ってるようだったしな」

結標「あのクソッタレが? いい気味じゃない」

海原「いい気味じゃないですよ!? こうなったら自分が御坂さんを…」

土御門「焦るな。お前の妹はどうする?」

海原「ショチトルは妹では……すみません、少し熱くなりすぎました」

土御門「一方通行を欠いて戦力が低下してるんだ。無茶はできん」

結標「そうね。まったくどこにいるのやら」

海原「そう簡単に彼が死ぬとは思えません。アレイスターに反抗する機を窺っているのでは?」

土御門「……さあな。とにかく鍵は超電磁砲が握ってる」

土御門「上条当麻がイギリスに発つ直前に会っていたし、オレたちに無い情報をもっている可能性が高い」

海原「自分らが接触するわけにはいきませんよ?」

結標「あの恐い電撃女には近づきたくないわ」

土御門「安心しろ。助っ人を手配してある」

海原「助っ人……ですか」

土御門「超電磁砲と同じ女子中学生だ。大能力者だから戦力も申し分ない」

土御門「そいつを護衛も兼ねて超電磁砲に接触させる。グループとは無関係にな」

結標「信用できるの?」

土御門「ああ、成功報酬だからな。必死にやってくれるさ」

土御門「連絡事項は以上だ。歯がゆいだろうが自重してくれよ」

海原「ええ……」
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 01:52:10.21 ID:bKFhzcQ0
常盤台学生寮 自室――



美琴「……んあ?」パチ

美琴「……」キョロキョロ

美琴「やっぱ夢でしたってわけねーよな」ハア

美琴「んーっと、時間は…朝飯まで結構あるな」ノビー

美琴「よし! 風呂に入ろう。昨日はそれどころじゃなかったし」

黒子「…おねえさま」ボソ

美琴「あ、ごめん。起こしちまっ…ん?」

黒子「」スースー

美琴「何だ寝言かよ」フフッ

黒子「ぐふふ、お姉様の純潔はわたくしのものですの。類人猿なんかに……」ジュルリ

美琴「……御坂も大変だな。さっさと風呂に行こう」トコトコ
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 01:55:13.16 ID:bKFhzcQ0
常盤台学生寮 大浴場――


美琴「おー! すげー広い! 流石お嬢様学校、モノが違うぜ」カポーン

美琴「先ずは体を洗って……オイマテ」ゴシゴシ

美琴「何気に脱いで、何気に女子風呂入って御坂の体洗ってる……なのに」プルプル

美琴「何も反応しねえ。そもそもナニがねえ」ガクリ

美琴「なんつー喪失感だよ……イギリスに出張中の上条さんの息子は…///」マッカ

美琴「///」フルフル

美琴「……自分のナニを思い出して興奮する日がくるなんて///」ドキドキ

美琴「御坂の言った通りだ。ハハ、セルフファッカー一直線ですかぁ///」モジモジ

美琴「とか言ってるうちに、慎ましい胸の先っちょがおっきしてる!?///」ピクン

美琴「くっそ、どうすりゃ落ち着くんだ!? 抜けばいいのか!?」アタフタ

美琴「でも倫理的に不味い気がする……ッええい!!」ダイコンラン

美琴「間違ってるのは俺じゃないッ、御坂のエロボディのほうだ!!」キリッ

美琴「いざ!無毛の割れ目に///……」ソー

寮生A「誰か入ってるんですか?」カラカラ
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 01:55:52.80 ID:bKFhzcQ0
美琴「!!!???」ギクッ

寮生A「御坂様?」テクテク

美琴「」ガタガタ

寮生A「こんな早くにいらっしゃるなんて驚きましたわ」トナリスワル

美琴「そそそそうか!?」ビクビク

寮生A「ええ。いつもは朝食の少し前くらいだったと記憶していますわ」

美琴「い、いやー今日は早く目が覚めちゃってね」

寮生A「そうでしたか」

美琴「あはは、朝風呂はキモチイイナー」カタカタ

寮生A「うふふ、そうですね」

美琴「……ナンカノボセテキチャッター」カタカタ

寮生A「え?」

美琴「オレモウアガルネ」ピューーーー

寮生A「??」オレ?
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 01:58:13.77 ID:bKFhzcQ0
常盤台学生寮 庭――


美琴「ハアハア……」

美琴「あっぶねー。おっぱじめる前で助かった〜」ダラダラ

美琴「朝っぱらから何やってんだよ俺は……いや昼も夜も駄目だろ」ブンブン

美琴「御坂痴女疑惑なんて笑えねーからな」

美琴「まあ慌ててる間に妙な興奮も収まってるし結果オーライ?」

美琴「もっと自重しねーと……女体の神秘は上条さんには荷が勝ちすぎてます」ハア

美琴「……でも俺は御坂の信じる上条当麻(ヒーロー)じゃねえか」

美琴「こんな情けないことしてる場合かよ……」

美琴「何か泣きたくなったけど、気のせいだよな! うん」

美琴「あー、御坂に会いてーなぁ……」ポケー

美琴「早く謝りたいけど向こうは真夜中だしな……」ゲコッゲコッゲコ

美琴「……もしもし」pi

上条『おーっす。元気してる?』
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 02:01:51.96 ID:bKFhzcQ0
美琴「え、御坂?」ドキッ

上条『そうだけど。アンタ寝てたの?』

美琴「ち、違っ…」アタフタ

上条『規則正しく生活すんのよ? まったく』

美琴「早寝早起きしてるよ!」

上条『ん、よろしい』

美琴「くそ、子供扱いすんな!」プンスカ

上条『あはは……少しは元気でた?』

美琴「へ?」

上条『今朝、いやそっちは昨日か』

上条『これでもか!ってくらい、アンタを追い詰めちゃったじゃない』

上条『今更だけど心配になってさ……ごめんね』

美琴「……」ジワ

美琴「……ごめんなさい」グスッ

上条『ど、どうしたの!?』

美琴「お、俺のほ、ほうがッ、悪いのッ、に」ヒックヒック

美琴「ごめッ、ごめんなさいぃ……」ポロポロ
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 02:03:00.92 ID:bKFhzcQ0
上条『アンタ、泣いてるの?』

美琴「な、泣いてないッ」ポロポロ

上条『強がっちゃって、可愛いなぁ〜もう』

美琴「ううううううううっ///」グスグス

上条『今はちゃんと私のこと想ってくれてる?』

美琴「うん……俺が泣いたんじゃねえよ。御坂ボディが泣いたんだ」スンスン

上条『はいはい』

美琴「……御坂、本当にごめん」

上条『だからもういいってば。お互い様じゃない』

美琴「でも、お前が割に合わないじゃねーか」

美琴「だから俺に挽回のチャンスをくれよ」
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 02:05:21.76 ID:bKFhzcQ0
上条『確かにそうね。私の乙女心を散々踏みにじってくれたしねぇ……例えば』

上条『携帯のペア契約なんてあからさまなアプローチを無視したり』

美琴「ぐっ」

上条『あまつさえ妹にプレゼントをやる始末だし』

美琴「むぐぐ…」

上条『お前なに勘違いしてんの?って言われたみたいで悲しかったなぁ〜』

美琴「すみませんっしたぁぁぁぁ!!」ドゲザ

上条『それじゃあ誠意をみせてもらおうかしら』

美琴「ど、どうすればいいんでせう?」ビクビク

上条『今朝から気になってたんだけど、アンタ男言葉で生活してない?』

美琴「そうだけど、不味かったか?」

上条『不味いに決まってんでしょうが! 一応お嬢様なのよ!』

美琴「で、でも…」オロオロ

上条『言い訳しない! いいわ、アンタ女言葉で生活しなさい』

美琴「待って! それは無理だって!」イヤイヤ

上条『はあ!?』

美琴「思考が女になってんだぞ! 行動まで女っぽくしたら戻れなくなっちまう!?」アセアセ
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 02:07:21.18 ID:bKFhzcQ0
上条『…ちっ』

美琴「舌打ち!? 何で舌打ちすんの!?」ガーン

上条『じゃあ難易度を下げるか』

美琴「本当!? ありがとうございます御坂様! 犯罪以外なら頑張ります!」

上条『男言葉で話していいけど、私を名前で呼んで』

美琴「えっと、美琴?」オズオズ

上条『違うわ。私は今、上条当麻よ』

美琴「じゃあ、と、当麻?」

上条『いいぜ。俺もお前のこと美琴って呼ぶからな』

美琴「まあ、この程度ならなんとか……ってなにその口調?」

上条『あのなあ、入れ替わったことは内緒だろうが』

上条『なのに俺が女言葉で話してたら周りはどう思う?』

美琴「……気が狂ったのかと」ガクガク

上条『分かってんじゃねーか。だからイギリスに来てからずっとこんな感じだ』

美琴「……凄い適応力ですね御坂さん」

上条『こんくらい当然だろ? あと当麻!』

美琴「自分の名前呼ぶって変な感じなんですけど……」ウーン

上条『それが嫌なら女こ…』

美琴「やだなー当麻さん! 冗談ですことよ!?」アセアセ
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 02:09:45.34 ID:bKFhzcQ0
上条『ったく、あとは美琴が男言葉で話す理由か』

美琴「……別に理由なんていらねえだろ。本物もがさつだし」ボソ

上条『ああん!?』

美琴「ひっ!?」ビクッ

美琴(ガラ悪っ! こんなの上条さんじゃねーよ)

上条『一々茶々いれんのは美琴の悪い癖だな』

美琴(もっと優しくできねーのかよ)

上条『あー理由だけどな、適当でいいから』

美琴「投げやりだー」

上条『美琴は超能力者だからな。能力開発の一環ってことで済まされるだろ』

美琴「さっきと言ってること違うんじゃ……」アレ?

上条『佐天さんと初春さんはそんな細かいことをとやかく言わないと思うし』

美琴「またスルー!?」ガーン

上条『黒子は口煩いけど……すぐ慣れるさ』

美琴「そんな適当でいいんかよ。元に戻ったとき困るのはお前だぞ?」

上条『別に構わねーよ。…………戻らねーし…』

美琴「何だ? よく聞こえない」
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 02:12:26.49 ID:bKFhzcQ0
上条『それより美琴に言いたいことがあるんだけど、いいか?』

美琴「なんだよ改まって」

上条『俺はお前が好きだ』

美琴「……好き……って、ええええええええ!?///」マッカッカ

上条『結局ちゃんと告白できてなかったからな。きっちりしたかったんだ』

美琴「そそそ、その、おお俺もッ///」

美琴「すすす好ッ――!? ――――ッ!?」ガチン!

上条『美琴、落ち着け』

美琴「……ひたひ」カンダ…

上条『返事は俺が学園都市に帰ってからでいいよ』

美琴「ふえ? れ、れも…」オロオロ

上条『答えなんて分かりきってるしな』

美琴「にゃ、にゃにゃに///」プルプル

上条『明日も朝早いし寝ますかね。おやすみ美琴』pi

美琴「///」テレテレ
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 02:22:39.99 ID:bKFhzcQ0
以上です。幕間と上条さん編の二日目の三分の一を消化
今月は暇だって聞いてたのにいいいいいい!! 書く時間ホスィ……
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 02:26:35.80 ID:emC5HRwo
乙!
なんか読んでてニヤニヤが止まらない…
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 02:28:00.76 ID:PwyTFNYo
乙!
なにこの新感覚
ハマっちゃうんだけど

S条さん(S琴)とM琴(M条)が入り交じってるような不思議感
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 02:33:03.06 ID:oTfjz/go
上条さんがうらやましすぎてイライラするwww
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 07:03:44.37 ID:6pln0Pco
おつ
期待以上です
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 12:39:54.74 ID:jhAsGoAO
フラグへし折らんカミやんなんて…

こんなの…こんなのボクは認めへんでぇ!
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 13:08:31.21 ID:8mrDPPoo
何もかもが最高です
いいぞもっとやれ
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 20:15:28.02 ID:ntbVoTAo
このSSが面白すぎて続きを待つのがつらい
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 20:49:58.33 ID:9S8.Vf20
SとMがごっちゃになってて変に興奮するww
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/07(木) 21:12:00.18 ID:IYNpCIDO
続きマダー
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 04:02:19.98 ID:8Q5U8EAO
ぱいぱん!
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 02:58:51.32 ID:vpbraUs0
ない子宮が疼くぜ……
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:06:46.21 ID:Rl5ejLs0
今日と明日! 二日も休みを勝ち取ったぜ! 貪るように満喫せねば
まずは寝る前の投下ですたい
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:07:18.59 ID:Rl5ejLs0
美琴「///」ポー

美琴「……好き、か///」ポケー

美琴「知ってたけど……うれしいなぁ///」ギュ

美琴「なんて返事すればいいんだろ///」フルフル

美琴「恋愛経験なんてねーし、変なこと言っちまいそうだ♪」

美琴「あはは、調子がいいな俺」

美琴「ちょっとアイツに優しくされただけなのに、不安なんか吹っ飛んじまった」

美琴「困ってたら颯爽と助けてくれるなんて…」

美琴「……アイツ、ヒーローみたいだ///」

黒子「お姉様ぁぁぁーーっ!」シュン!ガバッ

美琴「な、何だ!?」ビクッ

黒子「グヘヘ、最っ高の抱き心地ですの!」スリスリ

美琴「黒子!? はっ離れッ…」

美琴(そうだ。スキンシップとれって、アイツが言ってたっけ)
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:07:52.77 ID:Rl5ejLs0
黒子「離しませんわ! まだまだお姉様分が足りませんの」ギューー

美琴「……ったく、少しだけだぞ」ギュ

黒子「え?」ピタ

美琴「ん? どうした?」

黒子「それはこっちの台詞ですの。いつもなら電撃がくるはずですのに……」

美琴「電撃って……そんなことしねーよ」

黒子「……マジですの?」ジュルリ

美琴「うん、マジですの」

黒子「ふ…ふふふふふふふふふふふふふうふ」ギラギラ

美琴「く、黒子さん?」カタカタ

黒子「言質はとりましたのおおおおォォォォォーーーーッ!!!」ガバチョ

美琴「ひっ!?」
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:08:48.10 ID:Rl5ejLs0
たっぷり三十分後――


黒子「ふぅ…」ツヤツヤ

美琴「……酷い目にあった」ヨロヨロ

黒子「堪能しましたわ〜」

美琴「もうやんねーからな!」

黒子「あらあら、そんなこと仰るなら…」ワキワキ

美琴「や、やだ…」アトズサル

黒子「」ゾクゾク

美琴「く、黒子?」

黒子「ハッ! もう少しで新たな嗜好に目覚めるとこでしたの」オシイ

美琴「こんなに変態だったなんて……不幸だ」ガクリ
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:09:36.07 ID:Rl5ejLs0
黒子「少しばかり、ねちっこく抱きついただけですのに大袈裟ですわ」

美琴「あれの何処が少しなんだよ!」

黒子「あの程度で騒ぐようでは上条さんを満足させられないかも、ですわ」ヤレヤレ

美琴「あ、ああアイツを満足って、そんなの///」テレテレ

黒子「冗談ですの」シレ

美琴「!? 何なんですかぁ! 御坂さんをいじめてそんなに楽しいんですかぁ!?」

黒子「そろそろ待ち合わせの時間ですの」

美琴「え? お前もスルーするの!?」

黒子「初春たちを待たせないよう急ぎましょう、お姉様」
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:11:25.14 ID:Rl5ejLs0
ファミレス Joseph's――


初春「白井さんたち遅いですね」

佐天「そうだねー。なんかあったのかな」ウーン

初春「それなら連絡が…」

黒子「お待たせして申し訳ありませんの」トコトコ

初春「あ! 白井さん遅いですよ」

佐天「……あの、なんで御坂さんそんなにボロボロなんですか?」チラリ

美琴「あはは…」ボロボロ

初春「うわっ、コート破けてますよ!」

美琴「ちょっと不幸なことが…」

黒子「道端で転倒すること三回、スキルアウトに絡まれること二回、極めつけに…」タンタン

美琴「ぎゃああああ!! 言わないで! お願いします黒子さん!」ドゲザ

黒子「添い寝を要求しますわ」

美琴「それは過剰請求なのでは……」

黒子「妥当ですの!」

美琴「原告の変態性は常軌を逸してるので要求は却下します。以上!」

初春佐天「……」ボーゼン
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:12:38.74 ID:Rl5ejLs0
黒子「先程お姉様は犬に追い回されて半べそ掻いてましたの」シレ

美琴「ちょ!?」

初春「!? ……」パソコン、ソウサ

佐天「……あっはっは! 白井さ〜ん、いくらなんでもそれ無理がありますって」

佐天「御坂さんは超能力者の第三位ですよ?」

佐天「犬に泣かされるなんてあり得ないですよ」ヤレヤレ

美琴「そ、そうなんだよ。あり得ねーっつーの!」

初春「佐天さん! これ見てください!!」
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:13:25.93 ID:Rl5ejLs0
監視カメラの映像――


犬「Bowwwwoww!!!」タッタッタ

美琴「ぎゃああああ!! 追いかけてくんなぁぁぁーーーっ!!」タッタッタ

美琴「尻尾踏んだの謝るからッ!!??」ステーン!

犬「Guuuuu……」ニジリヨル

美琴「痛たた…ひぃ!?」シリモチ

犬「Bowwwwoww!!!」イカク

美琴「こ、こっちくんなぁ…」ナミダメ

犬「Gaaaaa!!」

黒子「お姉様!」シュン!

美琴「!?」シュン!
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:15:15.77 ID:Rl5ejLs0
初春「……」ゾクゾク

佐天「……あれが犬!? 怪獣じゃなくて!?」

美琴「……」ガクガク

黒子「ご覧の通りですの」

美琴「早速ばれるなんて……不幸だ」ガクリ

初春「怯えてる御坂さん……かわいい」ボソ

美琴佐天「え?」

初春「はい? どうかしました?」

美琴佐天「な、なんでもないよ!」フルフル

黒子「初春はよく分かってますの」

初春「当然じゃないですか」

美琴佐天「……」カタカタ

初春「なんか御坂さん雰囲気変わりましたね」

黒子「ええ。隙だらけになったというか…」

初春「…いじめるとかわいい?」

黒子「そうですの! グッとくる反応をしますの!」

美琴「おい!」

佐天「……そう言われてみれば」チラ

美琴「へ?」
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:16:52.64 ID:Rl5ejLs0
初春「素晴らしいですけど、何かあったんですか御坂さん?」

黒子「恋人ができましたの」

美琴「ちょっ!?」

初春佐天「彼氏!?」

黒子「ええ、今日二人を呼んだのはそのことを伝えるためですの」

佐天「それより相手は上条さんですよね!」

黒子「はいですの。お姉様の変化には上条さんが関係してると睨んでますわ」

美琴「なあ…」

佐天「確かに御坂さん、昨日とは別人みたいですよ」

美琴「おい…」

黒子「凛々しいお姉さまも素敵ですが…」

美琴「あのな…」

初春「今の御坂さん最高ですよ! ……泣かせてみたいなぁ」ワクワク

美琴「…無視すんなぁぁぁ…」グス

黒子初春佐天「……」ゾクゾク
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:18:19.08 ID:Rl5ejLs0

美琴「みんなして俺を無視しやがって」プンスカ

初春「ごめんなさい。でも御坂さんを見てるとつい…」

美琴「つい…じゃないんだよ!」

佐天「まあまあ、それよりも御坂さん、言葉遣いが荒くないですか?」

黒子「そうですの。そんなことでは殿方に愛想つかされますわよ」

美琴「んなことねーよ。アイツに認めてもらったし」

佐天「へー、寛容なんですね」

初春「やっぱり上条さんって優しいんですか?」

美琴「う、うん」
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:19:56.46 ID:Rl5ejLs0
佐天「例えば!?」

美琴「ええっとな、(鈍感な性格を)激しく責められて、わけ分かんなくなって、ずっと泣きそうだったんだ」

美琴「でも一晩明けたら優しく慰めてくれて、そのまま(告白)してくれたんだ///」テレテレ

黒子初春佐天「え?」

美琴「思い出すだけで幸せだなぁ///」ポー

初春「…泣くほど激しい責め? しかも一晩中?///」イヤンイヤン

佐天「上条さんって鬼畜だったんだ……」サイテー

黒子「今朝起きたらお姉様がいなかった……まさか…まさか」プルプル

黒子「お姉様!!」

美琴「な、なんだ?」ビクッ

黒子「調教されたんですの!? 既に調教済みなんですの!?」

美琴「調教って……もうアイツに逆らえないし、そうなのかな///」テレテレ

黒子「あんの腐れ類人猿がああああああああああ!!!」
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:20:42.63 ID:Rl5ejLs0
初春「白井さん落ち着いてください!」

黒子「落ち着けるわけねーですのぉぉぉ!」

初春「上条さんが調教したおかげで、私たちは御坂さんを弄れるんですよ?」

黒子「!!??」

初春「だから上条さんGJが正解なんです!」

黒子「た、確かにそうですの。今日のお姉様は何をしても反撃してきませんの」

初春「きっと泣いちゃうくらい厳しく躾けられたんですよ!」ダイコーフン

佐天「…初春」マワリノシセンガ

初春「やっぱり上条さんの功績は計り知れないです」pipipipipi

初春「あ、メールが…! 白井さん、風紀委員の緊急招集です!」

黒子「了解ですの!」シュン!

佐天「えっ!? ちょっ、……いっちゃった」

佐天「切り替え速いのは頼りになるけど…」キョロキョロ


客A「調教って…」ヒソヒソ

客B「風紀委員に通報…」ヒソヒソ

客C「あの子、常盤台の制服…」ヒソヒソ

客D「御坂って言ってたし、超電磁砲じゃない…」ヒソヒソ


佐天「こんな状況で置き去りにするなぁぁぁーーーーッ!!!」

美琴「!?」ビクッ
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:22:40.75 ID:Rl5ejLs0
第七学区 ゲームセンター――


佐天「初春の…馬鹿野郎ォォォーーー!!!」バコーン!

美琴「…95点って、凄いな」

佐天「自己ベストですね。初春たちへの怒りを込めたからな〜」

美琴「あはは……」

佐天「次は御坂さんの番ですよ」

美琴「よしっ、いっちょやってみますか」

美琴(以前は180点くらいだったっけ?)

美琴「おおおおぉぉらぁッ!!」パコン!

佐天「…70点、やった! あたしの勝ちです」キャッキャッ

美琴「本気で殴ったのに…」ズーン

佐天「御坂さ〜ん、もう降参ですかぁ?」ニヤリ

美琴「まだだ! 御坂さんの力はこんなモンじゃねえ!」

佐天「じゃー次はアレで勝負だ!」ビシッ

美琴「はっ、吠え面かくんじゃねーぞ!」









佐天「完・全・勝・利!」

美琴「完敗……だと……」ホエヅラ…
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:24:27.47 ID:Rl5ejLs0
美琴「パンチングマシーン、エアホッケー、ガンシュー、格ゲー、音ゲー……」

美琴「全滅だ……何をやっても佐天さんに勝てねえ」

佐天「素敵な吠え面ありがとうございました」

美琴「うぐ…」

佐天「弱すぎて期待はずれだなあ〜」

美琴「うぐぐ」

佐天「御坂さんの実力はこんなモンですかぁ」

美琴「…いいぜ」

佐天「んー?」

美琴「俺の実力がこの程度だと、佐天さんに勝てないって言うのなら」

美琴「まずは、そのふざけた幻想をぶちこ…」ゲコッゲコッゲコ

佐天「電話鳴ってますよ?」
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:26:30.96 ID:Rl5ejLs0
美琴「……もしもし」pi

黒子『お姉様、今よろしいですか?』

美琴「よろしくねえ! スルーだけじゃなくカットまでするとか御坂さんに恨みでもあるんですかあ!!」

黒子『な、何にお怒りなんですの!?』

美琴「てめえにだよ黒子さん」

黒子『まあ、それはいいとして』

美琴「全然よくねえ!」

黒子『風紀委員の仕事が長引きそうなので、帰宅は夜遅くになりますの』

美琴「言ったそばからスルー!?」ガク

黒子『ですから先にお休みになってください。それでは』pi
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:27:21.11 ID:Rl5ejLs0
美琴「……」プルプル

佐天「御坂さん?」

美琴「……俺の話聞けよぅ」グス

佐天「」ゾク

美琴「絶対わざと無視してんだ…」ジワ

佐天「」ウズウズ

美琴「佐天さんは……違うよな?」ウワメ

佐天「もももちろんですよ!!」ウズウズ

美琴「……本当?」オズオズ

佐天「はい、あたしは御坂さんの味方です!」ウズウズ

美琴「…そっか」ニコ

佐天「ああもう無理!!」ガバチョ

美琴「わぷっ」

佐天「御坂さんかわいい〜〜〜」ギュ

美琴「んう〜」スリスリ

佐天「ほっぺすりすり!? も〜〜〜っ、どんだけキュンキュンさせるんですか!?」キュンキュン

美琴「ん、あったかい…」ホッコリ

佐天「もって帰ったら駄目かな……」シンケン
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:29:23.75 ID:Rl5ejLs0
第七学区 とある公園――


佐天「っていう感じで三十分くらいかな? 御坂さん、幼児退行してたんですよ」

美琴「……不幸だ」ガクリ

佐天「ここまで連れてくの大変だったんですから」

美琴「ごめんな、迷惑かけちまってさ。けど幼児退行はねーよ…」

佐天「大丈夫ですよ!」

美琴「…なにが?」

佐天「御坂さん、すっごく可愛かったんですから!!」キッパリ

美琴「は?」

佐天「ゲーセンにいた人達も絶賛で、いーーーーーっぱい写メってましたもん♪」

美琴「もん♪、じゃねぇぇぇーーーーっ!!!」

美琴「いっぱいって何人くらいに撮られたんだよ!?」アタフタ

佐天「さあ?」

美琴「だいたいでいいんだよ!」

佐天「御坂さんは通りを歩く人を、いちいち数えてますか?」ヤレヤレ

美琴「……」ガクガク

佐天「そんなことより、ほらっ! 可愛く撮れてるでしょ!!」ケイタイ

美琴「不幸だああああぁぁぁぁぁーーーーーーッ!!!」
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:30:11.76 ID:tvP3Lqwo
ちゃくちゃくとフラグ立ててるなww
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:35:49.96 ID:Rl5ejLs0
以上です。上条さん編、二日目はあと一回で終わりですな
おやすみなさい
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:39:48.46 ID:QMuJQOYo
最高に面白いっつーかヘタレた美琴さん可愛い
早く夫帰って来て絡みを見たいなー
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:42:15.11 ID:9rbnxsAO
美琴編も在んだよな?
ねーちんや五和辺りに迫られたりすんのかね?
色んな意味で二人の再会は遠そうだ
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:49:40.00 ID:tvP3Lqwo
このSSが楽しみで仕方ない日々だw

美琴上条が様になってきたぞ
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 01:51:02.77 ID:8Cgi75oo
乙!
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 14:57:10.84 ID:/53m9JMo
この美琴は能力うまく使えるのか
中身上条が超電磁砲撃てるとか胸熱
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 18:23:58.96 ID:0x7UfwDO
上条(S琴)「もう我慢できないわ!」
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 18:57:54.56 ID:yRcnlUAO
ヘタレの美琴めちゃカワイイな
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 12:38:46.19 ID:IJRPlUSO
見た目美琴でも不幸とフラグ体質はそのままかww
この美琴(上条)を見たら海原が暴走しそうで怖い
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 00:10:02.94 ID:yTwM0YAO
なんだこれ…新たな境地だな…
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 00:44:12.23 ID:yTwM0YAO
あーもうあれか、もはや人格が入れ替わったというより
美琴がヘタレで上条さんがSになったんだなこれ
122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 00:54:03.69 ID:yTwM0YAO
女の思考回路を持った男ほど怖いものはない だからオカマは最強
 
 
 
            ―――ボン=クレー
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 00:58:13.73 ID:1gFBITQo
カマ条さんかー
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 01:08:15.75 ID:yTwM0YAO
いや、だから今の上条(御坂)さんはマジで最強じゃん
身体能力もすごいし頭もいいし
女心がわかるから神裂とか手玉に取るくらい朝飯前
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 02:48:57.49 ID:72hyoIDO
逆に神裂やら禁書にそっけない態度を取ったりすることも出来るし「俺、お前のこと好きじゃねーから」とか言える

つまり美琴は上条さんが建てたフラグをへし折ることが目的だと思ったおれあ
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 04:51:59.44 ID:oYW/fwwo
おもしろすぎるwwwwww
もっとためてから一気に読みたいのについ来ちゃうぜ…ww
127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 12:16:17.81 ID:lF4CBbAo
上条さんに比べて美琴が今の所肉体に精神が引きずられて無いのが気になるっちゃ気になる
困ってる人なら誰でも全力で助けるってのが上条さんの核の筈だが、
それは肉体に宿ってるのだろうか精神側オンリーなのだろうか
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 14:02:40.94 ID:T4i.fASO
精神だろうが肉体だろうが基本的には似た者同士だからなこの二人
困ってる人間に手を差し延べるのはどっちにしても変わらないと思う
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 21:10:49.53 ID:dwez1.AO
つまり入れ替わったままでも問題ないと
そのうちどっちがどっちかわからなくなりそうだな
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 05:46:27.30 ID:Uokv7sAO
上条さんは右手以外何も無かったのが頭よくなって身体能力も強化で右手も最大限使いこなせる完璧超人に
美琴は頭悪くなったし運動能力落ちたけど能力的に大した問題じゃないしヘタレて可愛くなったから、問題ないどころか上条さんが立てたフラグが意図的に折られるであろう以外は全て良い方向に…
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 18:08:08.39 ID:E.uI7pw0
演算能力の無い美琴(上条さん)に果たして能力を使いこなすことは出来るのだろうか?
出来たとしても少し劣化しそうだが
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 22:56:49.93 ID:fonllMso
落ちてる間に当然こっちも溜めててくれたよな?>>1
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 22:58:58.88 ID:fTppcKko
>>132
当然だよ
今から書き込むわ
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 23:01:53.54 ID:fonllMso
きたあああああああああああああああああああああああああ
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 23:15:16.20 ID:55tvw..o
今月は長かったな
136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:18:36.34 ID:Q4sw8kM0
おお! 復活しとる……やべぇ、ゴッドイーターの体験版に夢中で書き溜めが少ないのよ
とりあえず上条さん編、二日目の残りを投下します
今回はちょこっとシリアスなんで退屈かも…
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:20:39.00 ID:Q4sw8kM0

佐天「はいっクレープ。機嫌なおしてくださいよ〜」サシダス

美琴「…機嫌が悪いんじゃねー、不幸を嘆いてるんだ」ウケトル

佐天「不幸って…確かに今日の御坂さんついてないですね」

美琴(もしかして俺の不幸に幻想殺しは関係ない?)モグモグ

美琴(いやそんなまさか……)モグモグ

佐天「でも能力を使えば犬?だろーがスキルアウトだろーが、御坂さんの敵じゃないのに」

佐天「どうして使わなかったんですか?」

美琴「え? ああ……能力ね」

美琴「使う必要がなかったから、かな」

佐天「??」

美琴「犬に追いかけられたのは尻尾を踏んだ俺が悪いし」

美琴「スキルアウトだって怪我させていいわけじゃないだろ」

美琴「だから能力を使う必要がねーんだよ」

美琴(使い方は分かるけど、人に向けていい能力じゃないしな)

佐天「理屈は分かりますけど…でも御坂さんが危ない目にあったら意味ないですよ」

美琴「あはは、そうかもしんねーけどさ、もう決めちまったからな」

佐天「まったく、御坂さんは頑固だなぁ」

美琴「まあ怪我しないように気をつけるから、それで勘弁してくれ」

佐天「しょーがない。それで納得してあげます」
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:22:26.29 ID:Q4sw8kM0
美琴佐天「ごちそーさま」

美琴「佐天さん、クレープの包み紙くれ。捨ててくるからさ」

佐天「お願いしまーす」ポロッ

美琴「ん? 何か落とし―ッ!?」ピタ

佐天「ああ、それですか。さっきクレープ屋で貰ったんですよ」ヒョイ

美琴「…アヒルのマスコット」ジー

佐天「ただのマスコットじゃないです。ここを押すと…」ポチットナ

アヒル「おはようございます。初期設定をはじめます」

美琴「!?」

佐天「もう一回押すと」ポチ

アヒル「……」シーン

佐天「たしか…AI搭載型多目的サポートツール、だったかな」

美琴「……」ジー

佐天「新商品のデータ収集のために配ってるみたいですよ」

美琴「可愛い…」

佐天「そーかなぁ。なんかムカつく顔してません?」

美琴「そんなことねえよ! 愛嬌あるじゃん!」

佐天「あたしには分かんないなあ」

美琴「こんなに可愛いのに…」
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:24:22.80 ID:Q4sw8kM0
佐天「そんなに気に入ったんならあげますよ」

美琴「マジで!?」

佐天「マジです」ハイ

美琴「いいモン貰った! さんきゅーな佐天さん!」ウケトル

佐天「いえいえ。じゃあ初期設定しちゃいましょう」ペラペラ

美琴「説明書?」

佐天「そうです。なになに…まず所有者の登録…次に名前をつける…最後に…」ペラペラ

美琴(名前か、どんなのがいいかな?)

美琴(愛嬌のある顔……ん? どっかで見たことあるような…)

美琴(ムカつきはしないが、ちょっと偉そうな…)

美琴(そうだ! こいつフィアンマに似てる! よし、名前はフィアンマにしよう)
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:25:21.37 ID:SgRNJzQo
フィアンマwwww
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:26:40.99 ID:Q4sw8kM0

佐天「御坂さん、アヒルのお腹を押してください」

美琴「おう、ここか?」ポチットナ

アヒル「おはようございます。初期設定をはじめます」

アヒル「所有者の名前を教えて下さい」

美琴「み、御坂美琴」

アヒル「御坂美琴でよろしいですか?」

美琴「はい」

アヒル「私の名前を決めてください」

美琴「お前の名前はフィアンマだ」

アヒル「フィアンマでよろしいですか?」

美琴「はい」

アヒル「最後にあなたは私にとって、どんな存在ですか?」

美琴「え?」

美琴(存在? 家族とか友達とかそういうのか?)

美琴(ん〜、普通に友達でいいか)

美琴「えっと、友だ…」

青ピ「奴隷!! ボクは小萌センセの奴隷になりたいわ〜」

土御門「義妹こそ至高なんだにゃー。バイトも終わったし舞夏に会いにいくかにゃー」

アヒル「初期設定を完了しました」

美琴「へ? 確認は?」

佐天「…奴隷って」ヘンタイ?
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:29:02.85 ID:Q4sw8kM0
アヒル「登録情報をもとに最適化します。しばらくお待ち下さい」

美琴「ま、まあ登録し直せば大丈夫だろ」

佐天「……これ一度登録したら変更できないっぽいんですけど」ペラペラ

美琴「マジ!? ど、どうすんだよ!?」アタフタ

佐天「大丈夫ですって。所詮、無料配布のおもちゃですよ?」

美琴「そうだけど……嫌な予感がする…」

アヒル「最適化を完了しました。これよりフィアンマは起動します」

美琴佐天「……」ドキドキ

















フィ「おい貴様、俺様が直々にサポートしてやるんだ。光栄に思え」フフン

美琴「」プルプル

佐天「…なにこれ」アゼン
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:32:55.52 ID:Q4sw8kM0
フィ「奴隷の分際で俺様を無視するとは、いい度胸だ」

美琴「だ、誰が奴隷なんだよ!」プンスカ

フィ「貴様だ」

美琴「てめえ、おもちゃのくせに…?」オレサマ?

美琴「…お前フィアンマなのか!?」

フィ「そうだ。……なるほど、マニュアルを正しく把握してないな?」

美琴「??」

フィ「しかたない。貴様に理解できるよう説明してやる」

フィ「俺様はオリジナルのフィアンマではない」

美琴「見た目ただのアヒルだしな」

フィ「貴様の記憶を読み取り、フィアンマなる人物の人格を擬似的に再現しているだけだ」

美琴「記憶を読むって、なんだよそれ!」

フィ「読心能力の応用だ。要するに俺様は貴様がイメージするフィアンマということだ」

美琴「無駄に高性能だ…」

フィ「普通は家族、友達、恋人の名前をつけるようだが、俺様を選ぶとは」

フィ「貴様、目が高いな」

美琴「……」チラリ

佐天「あ、本当だ。それっぽいこと書いてる」ペラペラ

美琴「佐ぁぁぁぁ天さぁぁぁぁぁん!! 今頃なに言っちゃてるんですかあ!?」

佐天「…てへ♪」ペロ

美琴「可愛く誤魔化しても駄目だからね!?」

フィ「煩い黙れ。まだ説明が終わっていない」

佐天「人の話はちゃんと聞かないと」

美琴「…その通りなんだけど、納得いかねぇ」
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:35:42.09 ID:Q4sw8kM0
フィ「俺様の機能については適時教えてやる。…それより」

フィ「いつまで俺様を鷲掴みにしているつもりだ。無礼だろう」

美琴「はあ?」

佐天「えーっと…御坂さん、そのアヒルを…」ペラペラ

フィ「アヒルではないフィアンマだ」

佐天「はいはい、フィアンマを肩に置いてください」

美琴「肩に…うわっ、くっついた!」ピタ

フィ「ふむ、これでいい」

佐天「あっはは、似合ってますよ」

美琴「…嬉しくねー」

フィ「俺様を肩に乗せられるんだ。奴隷には身に余る贅沢だろう」

美琴「奴隷じゃねーし」
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:37:00.46 ID:Q4sw8kM0
美琴「くっそ、こういうのは浜面のポジションのはずなのに…」

佐天「浜面? 誰ですか?」

美琴「イギリスにいる知り合いだよ。少し前まで学園都市に住んでたけどな」

佐天「へえー、その浜面さんも奴隷扱いを?」

美琴「うん、麦野さん…まあ女王さまみたいなひとに毎日顎で使われてる」

美琴「あいつの場合は望んでそうなった、って言うと思うけどなー」

フィ「俺様も負けていられないな」

美琴「変なとこで張り合わなくていいから!」

佐天「そんなこと言って、実は満更でもないのでは〜」ニヤニヤ

美琴「んなわけあるか!……もうつっこみ疲れたんですけど」グッタリ
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:39:46.06 ID:Q4sw8kM0
佐天「午前中から弄られっぱなしですもんね」

美琴「…俺は先輩なんだぞ…偉いんだぞ」

佐天「全然先輩って感じしませんけど、親しみやすくていいと思うな」

美琴「そ、そうか?」

佐天「はい。だから安心して弄られてください」

美琴「…え?」

佐天「日も落ちてきたんで帰りますね。御坂さんの写真、初春たちに送らなきゃ♪」スタコラサッサ






美琴「……フィアンマさん」

美琴「後輩たちが俺をいじめて遊ぶんですが、どうすればいいですか?」

フィ「ドMになればいいだろう」

美琴「変態は嫌だ! まじめに答えろよ!」

フィ「割とまじめなんだが? 受け入れれば楽になれる」

美琴「受け入れたくねー。…アイツに相談するか」

美琴「もう日も暮れたし帰ろう」トコトコ
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:41:25.19 ID:Q4sw8kM0
第七学区 常盤台学生寮への帰り道――


美琴「さみー。コートが破けてるせいで風を防げねえ」ブルブル

フィ「情けない声をだすな。俺様は裸だというのに」

美琴「お前寒さとか感じねーだろうが」

フィ「感じるぞ」

美琴「はあ?」

フィ「俺様には各種センサーが搭載されているからな」

フィ「寒さも暑さもわかる」

美琴「どんだけハイスペックだよ…誰が造ったんだ?」

フィ「知らんな。そんなことより貴様、尾行されているぞ」

美琴「へ?」
148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:43:46.77 ID:Q4sw8kM0
フィ「後方十メートル、小柄で髪の短い女だ」

美琴「なんで尾行されてるって分かるんだよ!?」

フィ「公園にいた時から貴様の半径十メートル以内から離れない」

フィ「気づけ馬鹿が」

美琴「馬鹿って言うほうが馬鹿なんですぅ…あれか」チラ

??「……」

美琴「…お前、レーダーついてる?」

フィ「ここは撒くよりも接触したほうがいいだろう」

美琴「てめえもスルーしやがりますか」

美琴「つーか尾行される心当たりなんて……結構あるな」

美琴「用心してかかるか…」ゴクリ

フィ「不意打ちを仕掛けて確実に仕留めろ」

美琴「なに物騒なこと言ってんだよ!?」

フィ「ではどうする?」

美琴「……普通に話しかける」

フィ「考えなしか。無能め」

美琴「無能!? …もういい。お前は喋るな。絶対だぞ」

フィ「分かった」
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:46:10.75 ID:Q4sw8kM0

美琴「おい、ちょっといいか?」

??「私ですか?」

美琴「単刀直入に言うが、何で俺をつけた?」

??「えっと、勘違いじゃないですか」

美琴「公園にいた時から監視されてたのは知ってんだよ」

??「意味がわからないんですけど…」

美琴「惚けても無駄だ。ネタはあがって…」キリッ

フィ「俺様が教えてやらねば尾行されていた事すら気づかなかったくせに偉そうにするな」

美琴「おまっ、ばらすなよ! あと喋んなって言ったよね!?」アタフタ

??「……」ポカーン

フィ「貴様が俺様の功績を横取りするからだ」

美琴「そんなつもりねーよ!」

フィ「どうだろうな」

美琴「なんてムカつく野郎だ。佐天さんの言う通りだったぜ」

??「……」ポカーン

美琴「見ろ! お前のせいで呆れられてるぞ」

フィ「どうだろうな」

美琴「…この野郎」
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:48:12.35 ID:Q4sw8kM0
??「あ、あの…」オズオズ

美琴「ん? ああ、ごめん。こっちが話しかけたのに無視しちまってさ」

??「…そんなことより、あなた…超電磁砲ですよね?」

美琴「あ、ああ」

??「聞いてた話と全然違います…」

美琴「何か言った?」

??「いえ、なにも」

美琴「まあ尾行うんぬんは置いといて、何かあるなら手貸すけど?」

??「……え?」

美琴「お前、何か困ってる事あるんだろ? 経験則から御坂さんはお見通しですのことよ」

??「はぁ…」ヤレヤレ

美琴「えっ? もしかしなくても勘違い!?」ハズイ

??「いいえ、超電磁砲が超お人好しだと分かって安心しただけです」ニコ

美琴「そんな、それほどでも…」テレテレ

フィ「馬鹿にされているんだがな。残念な奴だ」

??「早速ですけど、超電磁砲に教えて欲しいことがあるんです」

美琴「いいけど、話は寮で聞いてもいいか? マジで寒くなってきたし」ブルブル

??「私は構いませんけど…」

フィ「危機管理って知ってるか?」

美琴「知らねーよ。さっさと帰るぞ」
151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:52:31.15 ID:Q4sw8kM0
常盤台学生寮 自室――



美琴「あったけー、常時空調がきいてるとか最高じゃないかー」

フィ「気を抜きすぎだ」

美琴「はいはいわかりましたよっと。んじゃ自己紹介すっか。俺は御坂美琴、お前は?」

??「私は絹旗最愛、絹旗でいいです」

美琴「よろしくな絹旗。あとこれはフィアンマっつームカつくアヒルだ」

絹旗「…アヒルのマスコット? さっきから超喋ってますけど」

フィ「俺様は超高性能だからな。あとアヒルじゃないフィアンマだ。訂正しろ小学生」

絹旗「なっ!? 超失礼ですねこのアヒル! 私は中学生です!」ムカッ

フィ「どちらにせよお前がちんちくりんな事に変わり無いだろう」フフン

絹旗「…真剣にムカつきました。御坂、これぶっ壊してもいいですか?」

美琴「喧嘩すんな。はら絹旗、話を聞かせてくれ」ヤレヤレ
152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:54:47.52 ID:Q4sw8kM0
絹旗「そうでした。…御坂は上条当麻さんと親しいんですか?」

美琴「は?」

美琴(何で俺の名前が出てくるんだ!? 絹旗とは初対面のはず……絹旗? そーいやどっかで…)ウーン

絹旗「御坂、どうかしました?」

美琴「なんでもない、と、当麻ね。うん、友達だけど…それで?」

絹旗「私に上条さんを紹介してほしいんです」

美琴「はぁ?」イラッ

絹旗「み、御坂? どうしたんですか」ビクッ

美琴「あ……ごめん」

美琴(俺、何でこんなにイラついてんだ?)イライラ

美琴「紹介するのは構わないけど、今は無理」

絹旗「何でですか?」

美琴「海外に行ってんのよ。その内帰ってくるけどさ」

絹旗「そうですか……」
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 00:57:48.57 ID:Q4sw8kM0
美琴「…当麻に会ってどうするの?」イライラ

絹旗「相談したいことがあるんです」ン?

美琴「…私も相談に乗るくらいできると思うけど」イライラ

絹旗「上条さんじゃないと駄目なんですよ」キッパリ

美琴「…ッ!?」ズキッ

絹旗「…なるほど」ピーン

美琴(なんだよ…なんなんだよ。助けが必要なら誰にだって手を貸してきたじゃねえか…)ズキズキ

美琴(なのに、なんで……)ズキズキ

絹旗「……御坂には全部話しちゃいますけど、私には会いたい人達……いえ、友達がいるんです」

絹旗「ずっと探してようやく上条さんに、その友達と接点があるって分かったんですよ」

美琴「…え?」

絹旗「だから私は上条さんに渡りをつけてほしいだけです。……御坂が超心配するようなことはありませんから」ニコ

美琴「し、しし心配!? なにが!?」アタフタ

絹旗「御坂は上条さんのことが超好きってことです」シレ

美琴「好きって、あの、その……うん///」テレテレ

絹旗「御坂の反応が超乙女です。…同じ超能力者でも麦野とはえらい違いですね」

美琴「乙女とかいうなぁ/// ……むぎの?」
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 01:00:29.76 ID:Q4sw8kM0
絹旗「はい、御坂は戦ったことがあるはずです」

絹旗「第四位、原子崩しの麦野沈利、容赦のない鬼ババアです……リーダーのくせに」ウツムク

美琴「ババアって……」

絹旗「あんなヒステリックで超後先考えない女、ババアで十分です」ドンヨリ

美琴「そーかなぁ、結構優しいと思うけど……あー、浜面には容赦ないわね、うん」

絹旗「!!?? 浜面を知ってるんですか!?」

美琴「知ってるけど…ああそっか」ピコーン

絹旗「何ですか!? どんなことでもいいから教えてください!」コーフン

絹旗「お願いします! 浜面たちを探してるんです!!」

美琴「落ち着いて。浜面と滝壺、それに麦野さんはイギリスにいるわ」

絹旗「イギリス…そんな、遠すぎます…」ガクリ
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 01:08:31.62 ID:Q4sw8kM0
美琴「絹旗の名前に聞き覚えがあるわけよ。麦野さんが絹旗のこと心配してたからね」

絹旗「え……麦野が?」

美琴「一人だけ学園都市の糞溜めに置き去りにしてしまった。何とかこっちに連れて来れないか、とか」

美琴「謝りたい、とかね」

絹旗「う、嘘です! 麦野に限って……そんなことあるはず…ないです」

美琴「嘘じゃないわ。浜面と滝壺も心配してたけど、麦野さんが一番絹旗のこと気にかけてたもの」

美琴「妹を心配するお姉さんって感じだったわ」

絹旗「……フレンダが、死んで…浜面が裏切って…麦野は、アイテムを、捨てた…はず、なのに」グス

絹旗「もう…私の居場所なんて、ないって…死ぬまで一人だって、我慢…してたのにッ」

絹旗「そんな…私のこと、気にかけて、くれっ、て、た…」ヒックヒック

絹旗「…会い、たい。会いたいよぅ、むぎのぉ…」ポロポロ

美琴「大丈夫だから。絶対会わせてあげるから」ギュッ

絹旗「本当…ですか?」

美琴「ええ、御坂さんにまかせなさい! コネだけは充実してるんだから」ニコ

絹旗「うぐっ、うぅ…」

美琴「だから、もう悲しいこと我慢しなくていいから…」ナデナデ

絹旗「…二回もっ、置き去りになるっ、の、いやだっ」ヒックヒック

絹旗「ひとり、ぼっちはッ、嫌、です…うぁぁぁぁぁあああ」ポロポロ

美琴「……」ナデナデ

156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 01:11:15.97 ID:Q4sw8kM0


絹旗「……」スースー

美琴「泣き疲れて寝ちゃった…」

フィ「張り詰めていたものが切れたんだろうな」

美琴「…ったく、本当に救いようがないわね、学園都市は」

フィ「思いもよらぬ展開になったな」

美琴「そうね。でも決めたから」

美琴「絶対に絹旗をイギリスまで、麦野さんたちの所へ連れていってみせる」

フィ「……」

美琴「まずは当麻と話さないとね」

フィ「……」

美琴「それから…? どうかした?」

フィ「俺様は貴様の思考、記憶、イメージを基に構築された人格だ」

美琴「??」

フィ「だから貴様の精神が上条当麻だと知っている」

美琴「読心能力を応用してるんでしょ。なら知ってて当然だけど…」

フィ「自身の変化に気づかないのか?」

美琴「ん? なんか変わったかしら…?」

フィ「……口調だ」

美琴「…!!??」
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 01:15:39.71 ID:Q4sw8kM0
美琴「わたッ…俺は、いつから…?」

フィ「そこで寝ている小学生が上条当麻に会いたいと貴様に頼んだときからだ」

美琴「…よく覚えてる。滅茶苦茶イラついてたんだ」

美琴「当麻と絹旗が仲良くしてるとこを想像して、それで…」

フィ「深く考えるな。今の上条当麻にとって御坂美琴の想いは猛毒だ」

美琴「どういうことだよ」イラッ

フィ「貴様が上条当麻のことを想う度に、貴様本来の人格は侵食されていく」

フィ「女に嫉妬したりすると爆発的に侵食が進むんだ」

美琴「侵食ってなんだよ。このままだと、どうなっちまうんだ」

フィ「どうもならんさ。ただ…」

美琴「…ただ?」

フィ「現状を受け入れてしまうだけだ」

フィ「そうなれば貴様が上条当麻に戻ることは不可能になるだろう」

美琴「そんな…完全に御坂になっちまうのか?」

フィ「そうじゃない。似て非なるものだ」

フィ「上条当麻と御坂美琴、それぞれが理想とする相手になると推察できる」

美琴「…つまり俺は、俺にとって理想の御坂美琴になるのか?」

フィ「そうだ」

美琴「冗談じゃねえ! 俺は上条当麻だ。絶対もとに戻ってやる!」

フィ「強く自己を意識できるうちは大丈夫だろう」

フィ「バイタルもメンタルもモニターしているからな。異常を検知したら教えてやる」

美琴「…マジで万能だな」
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 01:17:49.92 ID:Q4sw8kM0
美琴「そうだ! アイツにも教えてやんねーと…」pipi

美琴「……だめだ、でねえ」オカケニナッタデンワハ…

フィ「イギリスとの時差は約九時間だ。明日の早朝にするほうがいい」

美琴「そうだな。ちーっとばっか早いけど寝るか……って!?」

絹旗「……」スヤスヤ

美琴「俺のベッド…絹旗が寝てるんだった」

フィ「広いベッドだ。二人で寝ても十分じゃないか」

美琴「…そうだ、今の俺は人畜無害な御坂さんだ。女の子と一緒に寝てもなんともないぜ」ゴソゴソ

フィ「俺様もシャットダウンするか…電池は大切にしないとな」

美琴「え!? お前電池で動いてたの!?」

フィ「……」シーン

美琴「無視か……ムカつくけど、お前がいてくれて助かったよ。さんきゅーな、フィアンマ」

美琴「明日は忙しくなりそうだな。……おやすみ」スヤスヤ
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 01:22:41.51 ID:Xn3ozkDO
いちいちアヒルでふく
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 01:26:40.56 ID:Q4sw8kM0
ここで二日目終了です
ふぅ、やっと上琴の絡みにもっていける…無駄に長かった
原作だと絹旗って、どうなるんでしょう? 浜面なら何とかしてくれる! と信じたい
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 01:31:54.54 ID:td1WN9co
乙!
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 01:33:23.20 ID:/7vM91Qo
実は思ったより軽い感じの話じゃなかったりしてる?

いや、それならそれで楽しいんだけど
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 01:48:15.55 ID:Q4sw8kM0
このSSは、シリアス一割、アホ九割で構成されてます
期待すると火傷しますぜ、旦那
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/10/21(木) 01:50:28.86 ID:RY1Ov9s0
乙ー!
>>163
つまりうっかり戻っちゃうってこともあるのか…ゴクリ
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 01:52:45.39 ID:gwyXZNko
大オチで戻っちゃうにしても、別のオチだろうと、なんか用意してるに違いないwwww
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 02:35:07.48 ID:bCBn2kDO
乙なんだよ!
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 03:07:49.65 ID:mrdZpoAO

浜面は暗い話よりだから絹旗が次出るときは
墓前で謝ってる最中に洗脳状態で襲い掛かってきそう、麦野の揺さぶりも兼ねて復活フレンダと一緒に
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 06:11:15.23 ID:zcA8ueQo
よくわからないが5回ほど抜いた
素晴らしいぜ ああ 素晴らしい
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 14:22:23.40 ID:vcdndMIo
ほんとに素晴らしい
口調が完全に美琴になった時は不覚にもときめいた
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 00:07:02.47 ID:pv7jCM.o
>>コネだけは充実してるんだから

なんか吹いちまったwwwwww
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/22(金) 23:07:15.15 ID:JY7qFgDO
続きが早く見たいwww
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 23:16:13.89 ID:18sbSmM0
遅ればせながら乙
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 00:54:06.66 ID:IOpC6gAO
超乙かれ!
174 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:01:24.08 ID:vxHv/nc0
短めですが、上条さん編三日目を少し投下します
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:03:09.01 ID:vxHv/nc0
常盤台学生寮 自室――


黒子「ただいま帰りました……明け方まで仕事とかありえませんの」フラフラ

黒子「グフフフ…この疲れを癒すにはお姉様と同衾するしかないですの」ワキワキ

黒子「さあ、お姉様! 黒子を癒してくださ…」ピタ

絹旗「……」スヤスヤ

美琴「……」スースー

黒子「……ハハ、徹夜明けのせいですかしら? 幻覚がみえますの」ゴシゴシ

黒子「お姉様が知らない女と同衾してるなんて幻想です…の」チラ

絹旗「…あったかい…です」ギュッ

美琴「うぅん……」ギュッ

黒子「」ブルブル

黒子「」パタリ…






絹旗「ん、あれ…」

美琴「……」スースー

絹旗「ど、どういう状況ですか!?」アタフタ
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:04:49.48 ID:vxHv/nc0
美琴「…ん〜」ギューー

絹旗「ちょっ!? 御坂起きて! 超起きてくださぃ///」ジタバタ

美琴「…ふぁ〜〜、おはようございます…」ショボショボ

絹旗「なんで御坂が一緒に寝てたんですか!? 寝惚けてないで説明してください!」

フィ「お前がピーピー泣いた挙句、寝てしまったからだろう。覚えてないのか?」

絹旗「!! ……忘れてください///」マッカ

フィ「泣いたまま寝たから目が腫れているな」

絹旗「せ、洗面所はどこですか?」

美琴「んーーーーっ、俺も顔洗いたいし一緒に行くか」ノビノビ

絹旗「早く行きましょ……う?」グニャ

黒子「ぐえっ」シロメ

絹旗「何か踏んだ…ッ! キモッ、超キモイのが転がってます!」

美琴「あー、それって一応ルームメイトなんですけど…」

絹旗「床に転がって白目剥いてるルームメイト……超シュールです」

美琴「こいつなー、いい奴だけど超変態なんだよ」

絹旗「真似しないでください!」

美琴「はいはい、黒子をベッドに寝かせてっと、ほら行くぞ」
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:06:40.11 ID:vxHv/nc0
常盤台学生寮 大浴場――


絹旗「…どうしてお風呂に入ってるんですか?」カポーン

美琴「昨日は夜に入ってないし、シャワーじゃ十分に汚れがおちないから?」

絹旗「そうですけど! なんで私と御坂が一緒に超お風呂に入ってるのかって聞いてるんです!」

美琴(…なんの疑問もなく女子中学生と入浴していた…だと)

美琴(ははっ、絹旗より俺のほうが胸あるぜひゃっほう、なんて考えてたんだぜ?)

美琴「死にてえ…じゃなくて、別々に入りたかった?」フルフル

絹旗「そういうことじゃなくて! 無防備すぎる……昨日の話の流れから気づいてるはずです」
178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:07:56.89 ID:vxHv/nc0
美琴「絹旗が暗部の人間ってことか?」

絹旗「ッ! ……そうです。私は…」

美琴「けど、それがどうしたよ」

絹旗「…え?」

美琴「絹旗は絹旗だろ?」

絹旗「??」

美琴「暗部だとか、そんなちっせえ事情なんかどーでもいいんだよ」

美琴「俺は困ってるお前を助けたい、ただそれだけの事だろーが」

絹旗「ぷっ、た、単純すぎです。それって何も考えてないのと同じですよ」

美琴「あーあーうるせえ。どーせ俺は馬鹿ですよ」チャプチャプ
179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:09:00.57 ID:vxHv/nc0
絹旗「本当に馬鹿です。学園都市の暗部に関わっても碌なことがないのに…」

美琴「んなこと言ってもな〜。友達を見捨てるなんてできねーし」

絹旗「ともだち?」

美琴「おう。一緒に寝起きして風呂に入って、これって友達だろ?」

絹旗「御坂は私の友達……」ブツブツ

美琴「友達を暗部から救い出す、当たり前のことだと思うけどな」

絹旗「そ、そうです! 友達なら助け合いますよね!!」

美琴「ああ、だから遠慮なんてすんなよ」

絹旗「はい!」
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:09:56.81 ID:vxHv/nc0
常盤台学生寮 自室――


絹旗「いいお湯でしたー」ホッコリ

美琴「やっぱ広い風呂は最高だな〜」ゴロゴロ

美琴「もーちょいマッタリしたいけど、当麻に電話してくるな。時差とかあるし」

絹旗「私はここで待ってていいですか?」

美琴「おう、構わねーよ」チラ

黒子「…うへへ、おねぇさまぁぁ〜ん」ネゴト

絹旗「……」ピク

美琴「はぁ、これは気にしないでくれ」

絹旗「…分かりました」
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:10:56.07 ID:vxHv/nc0
常盤台学生寮 庭――


美琴「ここなら誰にも聞かれないかな」pipi

美琴「さみー、早く出ろー」ヨビダシチュー

上条『もしもし』pi

美琴「お、おっす。今いいかな?」ドキドキ

上条『ああ、ちょっと待ってろ。…ほらインデックス、電話するからはなれろって』

禁書『誰からなの、とうま?』

上条『御坂からだよ』

禁書『短髪ぅー? はぁ、わかったんだよ』

禁書『そのかわり、あとで続きをしてほしいかも』

上条『わかってるって』

上条『…悪い、待たせたな』

美琴「……」イラッ
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:13:12.84 ID:vxHv/nc0
上条『あれ? 聞こえてないのか』

美琴「…聞こえてる」イライラ

上条『元気ねーな。何かあった?』

美琴「別に…。浜面って分かる?」イライラ

上条『浜面ならこっちに来た日に会ったぞ。第四位のオバサンもいやがったな』

美琴「その浜面たちが探してた女の子と偶然知り合ったの」

美琴「何とかしてイギリスに連れていきたいんだけど…」

上条『ふーん、なるほど。土御門と火織に協力を打診すればいいか?』

美琴「そうだけど……火織って」ムカムカ

上条『あー、名前で呼び合うことになったんだ。背中預けるパートナーだからさ』

美琴「パートナー…」ズキッ

上条『あいつ滅茶苦茶強いな。素手なら勝てるけど、武器使われたら相打ちにもってくのがやっとなんだぜ?』

上条『なのに全力を出してないってんだから、どんだけだってな』

美琴「……」ズキズキ
183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:14:54.11 ID:vxHv/nc0
上条『ロンドンで十指に入る実力者って聞いたけど、火織より強い魔術師が何人もいるんだよな』

上条『いやー、第三位だ超電磁砲だとか言ってたのが恥ずかしくなるね、まったくさ』

美琴「…そんなこと…ない」ズキズキ

上条『ん、どうした?』

美琴「私だって……私だって当麻の力になれるッ!!」

美琴「神裂にだって負けない!」

上条『そーだな。援護くらいなら…』

美琴「違う! 当麻の背中を守るパートナーは私なんだから!!」フルフル

上条『むきになるなよ。相性があるだろ? 美琴の能力は接近戦や乱戦に向かないんだよ』

美琴「そうじゃないの! 私はただ…当麻に私以外のひとをパートナーなんて言ってほしく…」ズキズキ

禁書『とうまー、かおりが呼んでるから来て欲しいかもー』

上条『ごめんな、呼ばれてるみたいだ』

美琴「まだ話は…」

上条『火織たちに手を回してもらうから心配すんな。じゃーな』pi

美琴「待って!」シーン
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:17:04.28 ID:vxHv/nc0
美琴「……」pipi

美琴「なんで電源切ってんのよ……」オカケニナッタデンワハ

美琴「ひとの気も知らないで…って違う!」ブンブン

美琴「そうじゃないでしょ。まず私の気持ちを伝えて、それから他の女の子と必要以上に仲良くしないでってお願いしないと」

美琴「当麻も私のことすす好きって、こ、告白してくれたし大丈夫、きっと大丈夫…」ドキドキ

美琴「心変わりなんてするわけ……まって」

美琴「よく考えたらインデックスも神裂も凄い美人じゃない」

美琴「特に神裂の胸なんて……」ジブンノムネミル

美琴「……」ペターン

美琴「不味い、不味過ぎるわ。あんなロケットおっぱいに迫られたら…」プルプル

美琴「どどどどうしよう!?」アタフタ

美琴「は、早くイギリスに行かないと、わ、私の当麻盗られちゃう」フルフル

美琴「こうしちゃいられないわ!」タッタッタ
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:18:56.02 ID:vxHv/nc0
常盤台学生寮 自室――


黒子「お姉様のお友達? その程度の関係で同衾するとは、許せませんの!」プンスカ

絹旗「ただの友達じゃないです! 私と御坂は超友達なんです!」ブー

黒子「このちんちくりんが、寝言は寝て言えですの」フフン

絹旗「あなただって似たような体型じゃないですか。はっきり言って心外です」ハン

フィ「朝から騒がしいな。落ち着いたらどうだ」

絹旗「アヒルは超黙っててください!」

黒子「そうですの!」

フィ「アヒルじゃないフィアンマだ。何回言えば覚えるんだ、この鳥頭が」
186 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:20:22.62 ID:vxHv/nc0
黒子「なんて口の悪いアヒルですの。持ち主の顔が見てみたいですの」ヤレヤレ

絹旗「…そのアヒル、超御坂のなんですけど」ボソ

黒子「……」

美琴「ただいまー!! 絹旗すぐ出るから…」バーン!

フィ「良かったな。貧乳仲間が帰ってきたぞ」

絹旗黒子「なんですってぇぇぇぇーッ!!」

美琴「…貧乳」ジワ

絹旗「え?」ガシッ

美琴「おっぱいの大きさが魅力の決定的差じゃないって、教えてあげるんだからァァァーーッ!!!」ダダダダダダッ

絹旗「ひゃああああ!!」ピューーー

黒子「お姉様!?」

フィ「あれ? もしかして俺様置いてかれた?」
187 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:21:49.98 ID:vxHv/nc0
第七学区 とある高校の学生寮――


美琴「到着!」ハアハア

絹旗「み、御坂、突然どうしたんですか…?」ゼエゼエ

美琴「緊急事態よ。今日中にイギリスに行かないと大変なことになるわ」

絹旗「え!? 緊急事態ってなんですか!?」

美琴「説明は後よ。まずは土御門に会わないと…」

絹旗「土御門!?」ギク

美琴「当麻からの連絡なんて待ってたら……堕天使エロメイドが…おのれ土御門!!」ワナワナ

美琴「もう手段を選んでる余裕なんて…あはは、今日の御坂さんはちょろっとダーティーだよ?」クックック
188 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:23:38.69 ID:vxHv/nc0
第七学区 とある高校の学生寮 土御門宅前――


美琴「……」ピンポーン

絹旗「留守ですかね?」シーン

美琴「……」ピポピポピポピンポーン

土御門「朝っぱらから五月蝿いぜよ!!」バーン

美琴「…土御門さん、お願いがあって来ました」

土御門「超電磁砲と…!?」ピク

絹旗「え、え〜っと」アタフタ

美琴「私とこの子の二人分、イギリス行きの航空券を手配して下さい」

土御門「…状況が読めないにゃー。事情を聞いてみないと、どうしようもないぜい」

美琴「あんたが…あんたが当麻をイギリスに行かせるから」ワナワナ

美琴「堕天使エロメイドが当麻のパートナーになっちゃったのよ……ふふっ、責任取ってくれますよね?」
189 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:26:28.09 ID:xgQ32y2o
ストッパー役のフィ(ryさんが居ない・・・これはヤバいなwwwwww
190 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:26:34.24 ID:vxHv/nc0
土御門「なに!? ねーちんがカミやんの…そーいうことなら協力できないにゃー」

土御門「オレは神裂のねーちんの味方だからにゃー」

美琴「そうなんだ。…こんな手は使いたくないけど、しょーがないなぁ」ニコ

土御門「フン、中学生に何ができるのかにゃー」フフン

美琴「舞夏にある事ない事吹き込んでやる…」ボソ

土御門「…にゃ?」

美琴「友達をぼこって入院させたとか、青髪ピアスとナンパしてたとか」

美琴「ロリメイドもののエロ本コレクションが四桁超えたとか」

土御門「……その程度、別になんでもないぜい」ブルブル

美琴「ブラコンを治すために男を紹介して、寝取らせて…」

土御門「そ、それだけは勘弁してくれッ!」ドゲザ

美琴「あはは、いやだなぁ、その勘弁して欲しいことを私にしたじゃないですか」ユラユラ

美琴「不安だなぁ、不安のあまり…寝取られ仲間が欲しくなちゃいそう。ね、土御門さん♪」ニコニコ

土御門「…オレの負けぜよ。話を聞くから部屋にあがるにゃー」ガクガク

絹旗「…御坂が黒いです。超ブラックです」ビクビク
191 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:29:31.28 ID:vxHv/nc0
とりあえずここまでー。次はがっつり投下したいな
192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:29:59.24 ID:yKqRJs2o
乙でう
193 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:32:10.32 ID:4Ku7h2Qo
すでに美琴であって美琴でないもの、上条さんであって上条さんでないものになってるなww
フィアンマ置いてけぼりでさらに怖い怖い
194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 23:34:27.70 ID:xgQ32y2o
これは言ってみれば美琴→上条の片側通行が美琴←上条になってるようなもんか・・・
胸熱だな・・・
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 01:22:00.87 ID:qAoDozIo
乙乙
フラグメイカーが増殖してる?
196 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 02:14:53.53 ID:rEzJYyco
なんだこの自然の裏に潜む幽かな狂気は
197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 08:34:04.32 ID:ewE5Q3ko

良い流れだ
198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 09:15:17.60 ID:qJ0qIWwo
もう完全に女口調になってるな
199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 12:52:40.61 ID:fR9olMAO
完全に精神が肉体に喰われてんな
ほんの少し恐くなってきたww
200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 17:12:44.17 ID:hxZsu2AO
上条さん負けるなって応援したくなる
201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 21:20:01.23 ID:h3XdAmYo
がんばれぇ〜
負けぇんなぁ〜
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 21:25:55.62 ID:HJPA3PQo
力の限りぃ…生きてやれェ…
203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 06:38:56.36 ID:n1NxxRAo
カマ条さんってわけか
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 06:47:02.88 ID:e/OT1gDO
この美琴はあっという間に妊娠しそう
205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 08:44:02.65 ID:JvdleAAO
どっちを上条さんって呼べばいいかわからなくなってきた
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:24:51.12 ID:zLJ0OUA0
続きを投下します。今回も短めになってしまった…
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:26:02.42 ID:zLJ0OUA0
第七学区 とある高校の学生寮 土御門宅――



土御門「インスタントで悪いにゃー」コポコポ

美琴「いえいえ、お構いなく」

絹旗「……」

土御門「この土御門元春を相手に無理やり交渉を持ちかけるなんてにゃー」

土御門「まったく、常盤台の超電磁砲は恐ろしいぜい」ヤレヤレ

美琴「普段は人畜無害な草食系ですよ?」

土御門「カミやんが絡むとアレか…つくづく罪な野郎ぜよ」

美琴「そんなことより早く…」

黒子「失礼しますの」シュン!

土御門「うにゃーっ! 女の子がオレの部屋に降って来たぜよ!!」

美琴「黒子?」
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:27:04.45 ID:zLJ0OUA0
黒子「お姉様、忘れ物ですの」ポイ

美琴「おっと」キャッチ

フィ「この馬鹿が、俺様を投げるとは何事だ!」プンスカ

黒子「わざわざ連れてきて差し上げたのに文句いうなですの」シレ

フィ「貴様も俺様を置いて行くな。自身の状態を理解しているだろうに」

美琴「う、うん」ピタ

フィ「…バイタルは正常……メンタルは…!? 不味いぞ。今すぐ表にでろ」

美琴「!? ちょ、ちょっと出ます!」ダダダダダッ

土御門「…どうしたんだ?」ヒソヒソ

絹旗「…私にも分かりません」ヒソヒソ
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:29:34.76 ID:zLJ0OUA0
第七学区 とある高校の学生寮――



フィ「昨晩と比べてメンタルの異常が酷いな」

美琴「そんなに?」

フィ「人格に影響が出て、それを自覚できないくらいに、だ」

フィ「もう口調の変化なんて生易しいレベルじゃない。上条当麻の人格が変質しつつある」

美琴「口調って……ああっ! また女言葉で喋ってた!?」ガーン

フィ「今朝からの行動も思い返してみろ」

美琴「…………………………………………」…シクシク

フィ「泣くな、鬱陶しい」

美琴「黒歴史だ…なに意味の分からない行動力を発揮してんだよ、俺は」ガクリ

フィ「嫉妬に駆られ友人を脅迫、海外渡航の算段を強要…か。凄まじいな」

美琴「ぎゃああああぁぁぁッ!? 冷静に言わないで!?」ブンブン

フィ「大丈夫だ。そんな小物臭い貴様を、俺様はサポートしてやる」

美琴「小物って……一応、今は第三位の御坂さんですけど…」

フィ「三流、三下、三行半…ろくでもない数字だと思わないか?」

美琴「お、おまっ!? 三割引とか、三文の得とかいい意味だってあるだろ!」

フィ「発想が小物だな。それに三文の徳だ、馬鹿め」

美琴「え? 発音が違った??」
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:32:40.14 ID:zLJ0OUA0
フィ「いい加減話を戻すぞ」

フィ「人格が変質していたのは自覚したな?」

美琴「ああ、あんなのは俺じゃねーよ」

フィ「些細なことで、あれほどの異常行動だ。先が思いやられる」

美琴「!! 些細っていうけどな、俺には大問題なんだよ!」

フィ「落ち着け」

美琴「大体アイツが神裂をパートナーとか…」ブツブツ

フィ「そこだ。そこが腑に落ちない」

美琴「??」

フィ「御坂美琴は上条当麻に惚れている」

美琴「///」マッカ

フィ「ならば神裂火織や禁書目録と必要以上に親睦を深めるのは、違和感がある」

フィ「普通なら、貴様に近づく女を遠ざけるように仕向けるはずだ」
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:34:17.44 ID:zLJ0OUA0
美琴「それは…アイツは優しいから…」

フィ「貴様が三日でトチ狂ったほどの恋愛感情を、御坂美琴は何ヶ月も抱えているんだ」

フィ「それに貴様を不安にさせるよう仕向けた節もある。優しさなど理由にならない」

美琴「…アイツが、わざと不安を煽ってる?」

フィ「入れ替わり初日に、御坂美琴が言ったことが全てかもしれんな」

美琴「初日って……まさか」

フィ「上条当麻を私のものにする、ダブルミーニングなら笑えるぞ」

美琴「どういうことだよ…」イヤナヨカン

フィ「御坂美琴は最初から入れ替わりを受け入れているということだ。理解できるか?」

美琴「はあ?」

フィ「正気か狂気かは知らんが、御坂美琴は非常に優秀だな」

フィ「上条当麻の最大の武器を掌握しつつ、本命の貴様を手玉に取っているのだから」

美琴「最大の武器? 幻想殺しか?」
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:35:56.40 ID:zLJ0OUA0
フィ「違う。昨日貴様が言ってたじゃないか。コネだけは充実してる、つまり人脈だ」

フィ「学園都市の第三位と世界を救った英雄、取り巻く人間の質も量も、圧倒的な差があるだろうな」

美琴「……」

フィ「周囲の環境を掌握し、上条当麻となる。その上で貴様を御坂美琴として手に入れる」

フィ「貴様は女として愛されるわけだ。笑えるだろう?」

美琴「……冗談だよな?」ガクブル

フィ「全て俺様の推論だ。だが現実味はあったんじゃないか?」

美琴「恐えーよ! ありえねーよ! なんなんだよ!!」

フィ「イギリスに乗り込むつもりなら、やめたほうがいいな」

フィ「戦闘能力に差がありすぎる。手篭めにされて、愛玩奴隷ルート確定とかなりそうだ」

美琴「て、手篭め!?」ビクッ
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:38:24.75 ID:zLJ0OUA0
フィ「それも悪くないんじゃないか?」

美琴「そんなルート、青髪ピアスにしか需要がねーよ!」

美琴「アイツがおかしくなってるなら、俺がなんとかすればいいだけじゃねーか」

フィ「貴様が嫌がるなら、他の女を、みたいな流れになりそうだが…」

美琴「それは駄目だ!! ……って、あれ?」

フィ「どうしようもないな。入れ替わった時点で愛玩奴隷ルートは確定したようだ」

美琴「………バッドエンド?」

美琴「男なのに女にされる…?」プルプル

フィ「どんまい」

美琴「不幸だァァァああああああッ!!!」
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:40:20.03 ID:zLJ0OUA0
第七学区 とある高校の学生寮 土御門宅――


美琴「……」フラフラ

絹旗「戻ってきまし…御坂? 顔色が超悪いんですけど…」

フィ「放っといてやれ。少々絶望しているだけだ」

黒子「お姉様、しっかりしてくださいまし!」

土御門「さっきと別人みたいだぜい?」

美琴「…純潔が、散らされる…」ジワ

黒子「お姉様の純潔は上条さんに捧げたのでは?」

絹旗「じゅ、じゅ純潔!?」

土御門「…カミやん、ついにこっち側に来たのか」トオイメ

フィ「こいつはまだ生娘だぞ。上条当麻の帰国と同時に散らされるだろうがな」シレ

美琴「手篭めにされるなんて…」ポロポロ

黒子絹旗「!?」
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:41:28.98 ID:zLJ0OUA0
土御門「カミやんなら明後日に帰国する予定ぜよ」

美琴「そんなの、嫌だ…」ヒックヒック

黒子「腐れ類人猿がああああァァァッ!! お姉様を泣かせやがってええええ!!」

絹旗「殺す! 上条当麻、超殺す!!」

黒子「ここは協力してでも、あの猿を血祭りにあげるしかないですの!」

絹旗「了解です。御坂の貞操は私たちで守りましょう!」

土御門「面白いことになってきたにゃー」

フィ「この調子で戦力を増やせば、貴様の身の安全は守られるかもな」

美琴「…俺に力を貸してくれるのか」グスグス

黒子「当然ですの」キッパリ

絹旗「友達を助けるのは当たり前です。御坂が言ったことですよ?」ニコ

美琴「…そうだったな。絶望するには、まだ早いよな」

美琴「二人とも、さんきゅーな。元気でた」
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:45:35.98 ID:zLJ0OUA0
土御門「絹旗はいいのかにゃー。イギリス行きがふいになるかもしれないぜい?」

絹旗「…構いません。麦野たちの居場所は知りましたし、御坂を見捨てたくありません」

美琴「絹旗……御坂さんは、この感動を超抑えることができません!」ギュッ

絹旗「きゃあ! み、御坂、真似しないでください///」ジタバタ

黒子「ぎゃああああ!? 黒子も、黒子も混ぜてほしいですのォォォーッ!!」ガバチョ

フィ「うおっ! 暑苦しい、離れろ!」

土御門「やはり時代は女子中学生ぜよ」ニヤニヤ





美琴「迷惑かけてごめんなさい!」ペコ

土御門「いやいや、お互いカミやんのフラグ体質の被害者ぜよ」ケラケラ

美琴「あ、あはは……」

土御門「フラグ立てまくりなのに、回収はしないから性質が悪い……ムカついてきた」イライラ

美琴「…反省します」ズーン

土御門「ん?」

絹旗「御坂、先に行きますよ」

美琴「おおお邪魔しましたぁーー!」タッタッタ

土御門「……」

217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:47:02.39 ID:zLJ0OUA0
土御門「……」pipi ヨビダシチュウ

海原『もしもし、なにか進展がありましたか?』pi

土御門「ああ、とんでもないことになったぞ海原」

海原『ッ!? なんです』

土御門「明後日、超電磁砲の処女が奪われるらしい」

海原『…………はぁああああああああ!!!???』

土御門「上条当麻が喰っちまうそうだ。超電磁砲がマジ泣きしながら言ってたぞ」

海原『か、彼は一体なにを考えてるんです!? 御坂さんは中学生ですよ!? 犯罪ですよ!?』

土御門「オレたちと比べれば可愛いもんだがな」

海原『統括理事会が御坂さんを狙ってるのに、あああああッ! 気が狂いそうだ!』
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:48:28.37 ID:zLJ0OUA0
土御門「だがこれはチャンスだ。どうも超電磁砲と上条当麻が一戦やらかすみたいだからな」

海原『…その時起きる混乱を利用すると?』

土御門「その通り! 例の助っ人は裏切ったが超電磁砲にべったりだし、最悪の事態は回避できそうだ」

海原『自分にとっては、ある意味最悪ですけどね……』

土御門「お前もいい加減、義妹に乗り換えたらどうだ?」

海原『余計なお世話ですッ!!』pi

土御門「……うにゃ?」

土御門「カミやんが超電磁砲とにゃんにゃんする……ねーちんは…?」アレ?
219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 23:50:18.50 ID:QePccjUo
土御門…いま気づくとか頭の回転悪いぞ…
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:50:44.12 ID:zLJ0OUA0
第七学区 とある病院前――


美琴「黒子たちは、やることがあるってことだし、俺も頑張りますか」

フィ「何故病院に来たんだ?」

美琴「カエル顔の先生に入れ替わりのことを相談しようと思う」

美琴「解決法を知ってそーだしな」

フィ「冥土帰しか。貴様にしては妥当な選択だ」

美琴「…お前の推理が外れて、アイツと争うことなく解決できるのが一番だけど…」

フィ「確かにそうだが、それと予防線を張るのは別問題だ」

美琴「うん……愛玩奴隷ルートだけは回避しないとな」ガクブル

御坂妹「愛玩奴隷とはなんですか、とミサカはお姉様に問いかけます」

美琴「愛玩奴隷ってのは……御坂妹か」

御坂妹「はい、ミサカは検体番号10032です、とミサカは質問は無視かよと腹を立てつつ答えます」

美琴「お前には一生知らないでほしいから、内緒だ」

御坂妹「……」テヲトリ、ムネニアテル

美琴「?? どうしたんだ?」

御坂妹「お疲れのようなので脳波と脈拍のチェックをしました、とミサカは無表情を装い受け答えします」ドキドキ

美琴「心配してくれたのか。さんきゅーな」ニコ

御坂妹「はい///、異常はありませんでした、とミサカは答えつつ、用事があるのでこの場を去ります」スタスタスタ

美琴「おう、またなー」ヒラヒラ

フィ「……」
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/25(月) 23:54:17.18 ID:zLJ0OUA0
第七学区 とある病院――


冥土帰し「君が来るのは珍しいね?」

美琴「実は相談したいことが……」

冥土帰し「深刻そうだが、なんだろうね?」


事情を説明中―――


冥土帰し「事情は飲み込めたけど、つくづく君は面白い目にあうね?」

美琴「あはは…」ズーン

冥土帰し「まあ、入れ替わった御坂君を連れてくれば、すぐにでも治せるね?」

美琴「ほ、本当ですか!」

冥土帰し「嘘は言わないよ?」

美琴「明後日、連れてきますからお願いします!」ペコリ

冥土帰し「それじゃ明後日に。今日はもう帰っていいよ?」

美琴「先生! ありがとうございました!」タッタッタ

冥土帰し「元気がいいね……」
222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/26(火) 00:00:11.03 ID:YcJdp1.0
御坂妹「失礼します」

冥土帰し「脳波はどうだったね?」

御坂妹「ミサカの記憶する、あの人のパターンと殆ど一致しました、とミサカは興奮気味に答えます」

冥土帰し「そうか…御坂君の言った通り上条君が相談に来たよ。計画書は目を通したあと破棄したんだが…」

御坂妹「お姉様の計画、必ず成功させてみせます、とミサカは全ミサカを代表して、ここに宣言します」

冥土帰し「作戦コード・アヴァロン……こんな壮大な計画を実行するなんて、君達のお姉さんは凄いね」

御坂妹「はい。あの人を独占できるのに、ミサカにも幸せを分けてくれました、とミサカは優しいお姉様を尊敬します」

冥土帰し「妹達の存在を受け入れるほど、この世界は優しくない。だが救いがないわけじゃない」

冥土帰し「僕は君達の保護者だ。妹達の幸せのために協力は惜しまないよ」
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/26(火) 00:01:18.53 ID:YcJdp1.0
御坂妹「ありがとうございます」

御坂妹「ミサカのミサカによるミサカのための楽園、誰にも邪魔はさせません、とミサカは……」

冥土帰し「彼はどうしてる? 彼方此方の施設を破壊して回っていたようだが」

御坂妹「お姉様と一緒に明後日帰国する予定です、とミサカはスケジュールを確認しながら答えます」

冥土帰し「彼も協力を?」

御坂妹「はい。お姉様と二人で、あの人を確保するようです、とミサカはあの人に同情を禁じえません」

冥土帰し「仕方ないとはいえ、上条君も災難だね……」
224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 00:04:59.03 ID:EayKEKIo
何枚も上手だったー!?
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/10/26(火) 00:06:30.69 ID:YcJdp1.0
今回はここまでです。上条さん編はもうちょいで終わりです
御坂さん編はちょこっとクロスオーバー要素があるんで嫌いな人は注意を
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 00:10:03.61 ID:78Ln47Yo
元・美琴なかなか悪いやつだなw

>>1GJ
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 00:30:14.96 ID:.bGLVJ6o
おつ!!

超面白いじゃないですか!
続き楽しみに待ってます。
228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 00:55:39.13 ID:PaiBaIAO
美琴の精神は強靱だな肉体からの干渉はねのけてんだろ
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 02:44:51.33 ID:g37WqCgo
乙!
続きが楽しみ過ぎる…
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 02:50:04.67 ID:4WBm7v2o
愛玩奴隷じゃなくて愛奴隷だろ

いいじゃん愛奴隷wwwwwwww
むしろなりたいよ愛奴隷wwwwwwww
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 06:13:25.43 ID:Jdk09pko
現・上条さんキレ者すぎるwwww
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 17:21:25.89 ID:Jg6UAgAO
ていうかこのまま身体戻したら上条さん殺されそうだぞ
色んな方々に
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 18:36:16.53 ID:JpN5qAIo
一方さんも上条さん(美琴)に利用されてんだろうな
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/27(水) 19:40:26.76 ID:bou1SsDO
続きがメッチャ気になるwww
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 20:33:45.47 ID:kee/7Aoo
もう上条さん陣営が勝てる気がしないww
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/30(土) 22:16:02.66 ID:lpn0YIgo
続きにも期待
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 07:26:44.31 ID:os4WqYUo
続きマーダー?
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 21:17:28.43 ID:gkMq76DO
すごい倒錯的だな
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:40:22.68 ID:KkaEMVE0
一週間も音沙汰なくて、すみません
今から投下します
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:41:37.02 ID:KkaEMVE0

第十七学区 操車場――



美琴「ここなら平気かな?」キョロキョロ

フィ「昼間からこんな人気のない場所でなにをする気だ」

美琴「能力の試し撃ちをするんだよ」

フィ「いよいよ真剣になったか」

美琴「まあな。最悪の場合、アイツを無理やりにでも病院に連れていかないと、だろ?」

フィ「実行するには、貴様が能力を完璧に使いこなす事が最低条件だろう」

美琴「ハードル高いなー」

フィ「時間は有限だ。さっさと始めろ」

美琴「まずは基本の電撃から…」ビリビリ












フィ「電撃、砂鉄操作、磁力を用いた高速移動、電磁波レーダー、雷撃の槍…」

フィ「一応使えているな」
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:42:52.71 ID:KkaEMVE0
美琴「ああ、結構コツを掴んだぞ。……こんな風にッ!!」ビリビリッ フワッ

フィ「無数の鉄骨を磁力で操っているのか…」

美琴「よっと、元の場所に戻してーっと!」ガタガタガシャーン!

美琴「どうだ? あのまま射出することもできるぞ」

フィ「戦術レベルの攻撃だ。威力が有りすぎて街中では使えん」

美琴「確かに……」ウーン

フィ「一人で戦うわけじゃないんだ。攻撃範囲は絞れ」

美琴「そうは言ってもなぁ。まとめて吹き飛ばす!って能力だろ、これ」

フィ「超能力者だから仕方ない。一人で軍隊と戦える、人間戦略兵器だからな」

美琴「能力が強すぎるのが弱点ってことか」

フィ「被害を考えればな。現状で幻想殺しに最も有効なのは、電撃だろう」

美琴「電撃ぃ? そんなの一発で打ち消されてお終いじゃねーか」

フィ「幻想殺しの弱点は効果範囲の狭さだ。四方八方から電撃を放ち続ければ、そのうち捌ききれなくなる」

美琴「そこを絹旗と黒子に、ってとこか?」

フィ「それがベストだ。小学生の能力が存外強力なのは、嬉しい誤算だったな」

美琴「…いい加減、名前で呼んでやれよ」

フィ「奇襲向きの能力だから、空間移動との相性もいい」

美琴「スルーですね。分かります」

フィ「勝利条件は満たしたと言ってもいいだろう」

美琴「…なんか嫌なフラグがたった気がするんですけど」

フィ「幻想殺しが如何に脅威だとしても所詮、一兵にすぎん」

フィ「戦術を練った我々の敵ではない」
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:43:53.51 ID:KkaEMVE0
美琴「お前が言うならそーかもな。そんじゃ最後に試してみるか、超電磁砲!」

フィ「第三位の異名たる技か」


美琴「コインを弾いて……」ピーン

美琴「…いっけェェえええええーーッ!!」バチバチッ ドゴーーーーーーン!!


フィ「……見た目は派手だが、これは」

美琴「び、ビームだ! 超電磁砲、マジ格好いいな!」ダイコーフン

フィ「磁力で大量にものを飛ばしたほうが強力じゃないか?」

美琴「浪漫だよ、ロマン! 分っかんねーかなぁ」チッチッチ

フィ「知るか。だがまあ結果は上々だ。そろそろ引き揚げるとしよう」


美琴「……」キョロキョロ

フィ「どうした?」

美琴「能力を使うのに夢中だったから気づかなかったけど……」ガタガタ

フィ「これは酷い。あたり一面瓦礫の山じゃないか。警備員(アンチスキル)に見つかれば即逮捕だな」

美琴「…まぁ、見つからなきゃ…」

??「あっちから凄い音がしたぞ!」

美琴「……」ピューーーー ダッシュ
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:45:10.03 ID:KkaEMVE0

第七学区 とある公園――


佐天「あ! 御坂さん発見! …何してるんだろ?」



美琴「…喉が渇いたー」ハアハア

フィ「そこの自販機で買って飲めばいいだろう」

美琴「そーだな。ん〜…ヤシの実サイダーでいいか」チャリン ピ

フィ「ホットにしておけ。体を冷やすのは良くないぞ」

美琴「もう押しちまった……あれ? 出てこない…」

フィ「投入金額がゼロになってるな」

美琴「マジ!? って、ああぁぁぁーーッ!!」

フィ「うるさい」

美琴「この自販機、前に二千円札飲み込んだやつじゃねえか!」

美琴「クソッ! 小銭は飲まないんじゃなかったのか」

フィ「別のところで買えばいい」
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:45:58.48 ID:KkaEMVE0
美琴「嫌だ、絶対取り返す! ……そうだ」ピコーン

美琴「確か、こんな感じで…ちぇいさーーーっ!!」ベキッ!

美琴「――ッ!?」

フィ「……」

美琴「痛いッ!! なんかベキッていった! まさか折れた!?」

美琴「あぁ…内出血してる。うう、予想以上に貧弱だ…」

美琴「こんなとこ誰かに見られたら、また馬鹿にされ……」

佐天「……」ジー

美琴「…見た?」

佐天「……ちぇいさー」ボソ

美琴「見たな見たの見やがりましたね三段活用! 忘れて下さいお願いします!」ドゲザ

佐天「むふ〜、どーしよっかなぁ〜?」ニヤニヤ

美琴「笑顔が恐いんですけど……」

佐天「アハハ、冗談です。何もしませんってば」

美琴「…ったく、人が悪いぜ」

佐天「いや〜御坂さんを見てると、つい弄りたくなちゃって。困ったなー」

フィ「その気持ちは共感できるな。困ったものだ」

美琴「コイツら…」プルプル
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:47:01.72 ID:KkaEMVE0
フィ「コレは超能力者の癖に基本、馬鹿だからな。フォローが大変なんだ」

佐天「馬鹿っていうか、ノリが良くなったんじゃないかな?」

フィ「好意的な意見だな」

佐天「なんか親しみやすいのよねー。壁を感じないっていうか、ん〜、なんだろ?」

フィ「良かったな、褒められてるぞ」

美琴(俺が本来、無能力者だからかな?)

美琴「ところで佐天さんは何してたんだ?」

佐天「へ? ……しまった! 初春に宿題を見せてもらうんだった!」

美琴「宿題…だと…?」

佐天「初春待たせてるんで、バイバイ、御坂さーん!」タッタッタ
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:47:39.27 ID:KkaEMVE0
フィ「騒がしい奴だな」

美琴「そーだよ! 宿題だ!」

フィ「宿題?」

美琴「補習の代わりに大量に課題を出されたんだ……まだ全然やってねーよ…」

フィ「今はそんなもの、どうでもいいだろう?」

美琴「良くねーよ! 俺の進級が懸かってるんだぞ!?」

フィ「……仕方ないな、さっさと終わらせるぞ」

美琴「そんな簡単に終わる量じゃねーんだよ…」

フィ「普段の貴様ならな。だが今は御坂美琴の知識が使えるだろう?」

美琴「そうか! その手があるな。早速寮に行こう」タッタッタ
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:48:58.49 ID:KkaEMVE0

第七学区 とある高校の学生寮 上条宅――



美琴「よっこらせっと。やっぱ便利だなー、この能力」スタッ

フィ「壁伝いにベランダから部屋に入るとは、確かに便利だな」

美琴「鍵を持ってないから助かったぜ」

フィ「時間が勿体無い、課題に取り掛かれ」

美琴「はいはい」ゲコッゲコッゲコ

美琴「御坂妹から…? もしもし」pi

御坂妹『ミサカですが今大丈夫ですか? とミサカは丁寧に確認を取ります』

美琴「いいけど、何か用事か?」

御坂『はい。相談したい事があるのですが、とミサカはお姉様に頼りたい心情を吐露しました』

美琴「それは構わねーけど…」
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:50:25.56 ID:KkaEMVE0
御坂妹『良かった。それでは玄関から離れて下さい、とミサカは突然警告します』pi



美琴「玄関…?」

フィ「伏せろ!!」ドカーーーーーーン! ドアフットブ

美琴「!!??」ビクッ


御坂妹「お邪魔します」スタスタスタ

美琴「み、御さッ…」

御坂妹「あまり余裕がないので、このまま連行します、とミサカはお姉様を拘束しながら言い放ちます」カチャカチャ

美琴「ちょっと待て!! どうしてお…」アタフタ

御坂妹「この拘束具は特別製なので、お姉様の能力でも外すことは叶いません、とミサカは残酷な事実を教えます」

美琴「そんな説明いらな…」

御坂妹「移動します。少しの間我慢して下さい、とミサカは誠意の篭ってないお願いをします」

美琴「聞いて!? 御坂さんの話を聞い…」グス

御坂妹「五月蝿いです」シュー

美琴「……」スヤスヤ

フィ「催眠スプレーか」

御坂妹「はい。これ以上手荒な事はしません、とミサカは今更と思いつつ安心を促します」

フィ「本当に今更だな……」
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:54:54.12 ID:KkaEMVE0

風紀委員 第一七七支部――



黒子「お姉様を拘束とは、どういう事ですの!?」

固法「本部からの要請なんだけど、私にも何がなんだか…」

黒子「意味が分かりませんわ! 罪状はなんですの!?」

固法「器物損壊。第十七学区にある操車場を、常盤台の制服を着た電気使いが大暴れして、滅茶苦茶にしたらしいのよ」

黒子「……」

固法「だから御坂さんが真っ先に疑われてるの」

固法「御坂さんがそんな事するわけないのに、本当に意味が分からないわ」

黒子「そ、そうですわね」アセアセ

黒子「……類人猿を葬り去る予行練習?」ボソ

固法「白井さんから御坂さんに連絡とってもらえる?」

黒子「それでは直接話を聞いてきますの!」シュン!

固法「え? 電話でいいのに…って、いっちゃった」
250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/03(水) 23:55:49.56 ID:mSotkMMo
あら来てたのね
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:55:53.35 ID:KkaEMVE0

第七学区 とある病院 御坂妹の部屋――



御坂妹「…以上が作戦の概要です、とミサカは懇切丁寧に説明しました」

フィ「たった数日でそれだけの事が……分かった。俺様も協力しよう」

御坂妹「それでは上条さんには内緒ということで、とミサカは悪い微笑みをうかべつつ了承します」

フィ「俺様は現状維持が望ましいからな。むさ苦しい男の肩より、美少女の肩が良いに決まってる」










美琴「…ん、あれ…?」

御坂妹「お目覚めですか?」

美琴「おー、目が覚めた…って、テメエッ! 俺に何しやがった!!」

御坂妹「のっぴきならない事情により、お姉様を保護しましたが何か? とミサカはしれっと答えます」
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:57:11.26 ID:KkaEMVE0
美琴「保護? 拉致の間違いじゃないんですか…」

フィ「そう責めてやるな。貴様が指名手配されていたから焦っていたんだろう」

美琴「あの…今とんでもない事をサラッと言わなかった?」

フィ「指名手配されたことか」

美琴「え、嘘だろ? ……もしかして、さっき操車場で超電磁砲、ぶっ放したから?」オロオロ

御坂妹「……」フイッ カオソラス

フィ「……」

美琴「あ、や…どうしよう」オロオロ

フィ「……」

御坂妹「……自首」ボソ

美琴「!? そうだよな。じ、自首しなきゃ…」オロオロ

フィ「まあ冗談なんだが」シレ

美琴「お、お前らなあ! マジで犯罪者になったかと思ったじゃねーか!!」

御坂妹「お姉様は単純ですね、とミサカは笑いを堪えながら…ぷふッ」

美琴「笑うな!…って、無表情じゃねーか…」
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:58:24.68 ID:KkaEMVE0
フィ「操車場を瓦礫の山にしたのは事実だろうに」

美琴「……きっと魔術師の仕業だ。そーに違いない」

フィ「まあいい。それより夜も遅い、早く妹の相談に乗ってやれ」

美琴「夜? ゲッ、もうこんな時間かよ…黒子から不在がきてるし」ケイタイミル

美琴「それで? 相談くらい乗るのに、何だってこんな手荒な真似をしたんだ?」

御坂妹「無力化して拘束しておかないと逃げられると判断したからです、とミサカは黒いオーラを放ちながら答えます」

美琴「あの〜御坂妹さん? 雰囲気が恐いんですけど…」

御坂妹「なにも恐いことはありません。お姉様に会って貰いたい人がいるんです」

美琴「誰だよ。まだ会ったことがない妹達か?」

御坂妹「いいえ、お姉様の大好きな…あの人です、とミサカは暴露します」

美琴「あの人って……まさか」ギクッ

御坂妹「感動のご対面です、とミサカは必死に笑いをこらえつつ入室を促します」

美琴「嫌な予感が…」カタカタ








上条「おーっす。元気してたか?」

美琴「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!???」
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/03(水) 23:59:35.39 ID:KkaEMVE0
上条「うわっ、なに品のない悲鳴あげてんだよ」

美琴「な、なななんで、ここ此処にいるんだ!? 帰ってくるの明後日のハズだろ!?」

上条「フフフ、誰かさんがね…良からぬ事を企んでるって聞いたからさ〜、先手を打ったんだ♪」

美琴「あわわわ…」ガクブル

上条「ただいま、美琴」ニコッ

美琴(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ……逃げるしかねえ!!)

上条「ん〜? どうした?」

美琴「きゅ、急用があるから…さよならぁぁぁぁぁ-ーーーーーーッ!!!」ダダダダダッ

上条「…やっぱり逃げたか。無駄なのに、可愛いなー」ニヤニヤ
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/04(木) 00:00:23.75 ID:pggmYvU0

第七学区 とある病院 廊下――




美琴「くっそ、どーなってるんだよ!」タッタッタ

フィ「相手の方が上手だったんだろう」

美琴「御坂妹もグルだったのかよ。……あれ? なんか変だ…」タッタッタ

フィ「考え事してる場合か。追いつかれるぞ」

美琴「そーだな、細かいことは後回しだ。一先ずここを離れねーと」タッタッタ

フィ「何処に向かう?」

美琴「寮に帰る。あそこまでは追ってこねーだろ」タッタッタ

フィ「妥当な判断だ」
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/04(木) 00:01:49.18 ID:pggmYvU0
美琴「絶対に…絶対に逃げ切ってやる!!」タッタッタ

フィ「三下臭いセリフだな」……カツ、カツ、カツ

美琴「うるせー、……ん? なにか聞こえないか?」カツ、カツ、カツ

??「……」カツ、カツ、カツ

フィ「…前に誰かいる」カツ、カツ、カツ

美琴「関係ねえ。突っ切るぞ!」

??「威勢がいいなァ」カツ、カツ、カツ



美琴「…は?」

??「けど、そいつは無理だ」

美琴「な、なんで? 何でお前が邪魔するんだ!?」オロオロ

??「悪りィが…こっから先は一方通行だ。進入は禁止ってなァ!!」

美琴「アクセラレータ!!」

一方通行「ぎゃは、上条くゥゥゥゥゥゥン!! 遊びましょォォォォォーーーッ!!」カチッ
257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/04(木) 00:05:05.94 ID:pggmYvU0
ここまでです。上条さん編は次でラストです
続きは今週末にでもー
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 00:11:10.01 ID:uIsGUSAo
美琴のような可愛いいきもの終了のお知らせ
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 00:22:34.98 ID:i82W3Owo
この美琴はさすがに応援できないな
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 02:20:47.95 ID:EPLrpKUo
うほっ
続き気になるぜ

261 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 03:59:33.79 ID:RytS8EUo
乙〜
続きが気になるぜぇ…
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 04:27:35.58 ID:AotIYPIo
TUDUKIはMADAKA!
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 05:39:12.11 ID:q8DqqQDO
まさかフィアンマまで裏切るなんて…
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 08:36:48.00 ID:gJvw56Yo
一方も入れ替わり知ってんのかwwwwwwwwww
265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 14:30:34.67 ID:djZLtwDO
入れ替わりを知っているのにこの上条さん(美琴)に協力する人間は人としてどうなんだろ
美琴がどんな手使って協力者増やしたか知らんが、なんか無理矢理感がヤンデレールガンっぽい
266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 15:21:00.68 ID:cc0eWrw0
上条さんが上条さんとして美琴のこと好きになるフラグが折れてる気がするwwwwwwww
上条さんガンバレwwwwwwww
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 19:04:56.18 ID:HXfMRZ.o
なんか、いい感じに混乱してきたwwww
誰か、今の状況まとめてくれwwwwww
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 20:04:14.54 ID:wsaYkhw0
フィアンマだけは最期まで味方でいてくれると思ってたのに・・・!
上条さん超ガンガレ
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 17:46:45.90 ID:aQrleYDO
完堕ち愛玩奴隷ルートもそれはそれで幸せじゃね?ww
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 21:32:57.69 ID:OhNOZ7k0
続きwktk
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/06(土) 09:58:45.50 ID:nW.V38oo
原作での美琴の扱い見てたら上条さんざまぁwwwwwwな気分ですがね!
上琴、上条→美琴、美琴の気持ちを痛いほど思い知らされた上条、しかもそれを美琴に利用されるとか何から何まで俺得過ぎてむしろ怖いくらいw
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/06(土) 22:05:29.83 ID:SaxoP.DO
続きはまだなのか…
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/06(土) 22:51:19.22 ID:e9X94IDO
続きマダー
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 01:14:45.24 ID:MlwILkDO
続きマダァ-?
(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 10:56:36.20 ID:gdcqXgMo
せかすなよww
待ってりゃその内投下されるww
276 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 11:16:05.43 ID:lQtsj0oo
なかなか来ないから

上条「歯ぁ食いしばりなさいよ最弱(さいじゃく)、私の最強(さいきょう)はちょっとばっか響くわ、……くぞ!!」ビリビリ
パキィン
上条「ふぇっ!?」
美琴「私、自分の身体って魅力ないなって思ってたけど、こうしてアンタの目から見たら結構…」
美琴「いや、とっても美味しそうね…」
上条「」
美琴「私の純潔、今ここで私に捧げなさい!」

というところまで想像しておっきした
277 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 11:21:15.63 ID:lQtsj0oo
中の人じゃなく外見キャラで書いちゃったorz
やっぱ他人様のスレで妄想は書くなって事か。すまん子
278 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 11:24:32.73 ID:lQtsj0oo
277、中と外が逆だった。もう二度と調子乗りませんごめんなさいゴメンナサイ
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 11:29:49.24 ID:SIWJmaAo
>>1早く来てくれ!
おかしくなり始めた読者が出てきたww
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 20:05:38.60 ID:i9XzOxc0
上条さんがここ最近読んだ上琴SSで一番羨ましい目にあっている件
281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:32:39.47 ID:FxNONWw0
こんばんは、今から投下します
シリアスに見えても、行き着く先はアホ展開なので期待は禁物ですぞ
282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:33:13.42 ID:FxNONWw0
美琴「上条…?」

一方通行「呆けてっと死ンじまうぞォ」ニタア

美琴「くっ!?」クルッ タッタッタ

一方通行「はっはァ! 追いかけっこですかァ?」




美琴「クソッ! ここじゃ能力を使えねえ!」タッタッタ

フィ「落ち着け。どこに逃げるつもりだ?」

美琴「…屋上だ。屋上から能力で飛び降りる!」タッタッタ

フィ「御坂美琴に助けを求めないのか?」

美琴「一方通行は俺を上条って呼んだ…あいつ、俺たちの事情を知ってやがる…ッ」タッタッタ

美琴「だから…」

一方通行「なンだァ、結構頭回るじゃねェか」ビュン

美琴「!?」
283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 22:33:20.51 ID:gdcqXgMo
待ってた
wwktk
284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:34:16.50 ID:FxNONWw0
一方通行「そォだ、俺とオリジナルは協力関係にある」

美琴「…どうしてだ? お前とアイツは…」

一方通行「お喋りしてる余裕なンてあンのかァ?」

美琴「ッ!?」クルッ タッタッタ

一方通行「ぎゃはあははッ、捕まったらゲームオーバーだぞォ!!」




美琴「…どこか隠れる場所は」キョロキョロ

フィ「そこの角を右に曲がれ。リネン室がある」

美琴「わかった!」
285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:35:33.03 ID:FxNONWw0

第七学区 とある病院 リネン室――




美琴「ベッドシーツの収納庫か…」

フィ「さっさと隠れろ」

美琴「あぁ、このクローゼットの中に…っと、入れた!」

フィ「貧乳が役に立ったな」

美琴「巨乳だったら入れなかったぜ…って、余計なお世話だ!」

フィ「静かに…来るぞ」


一方通行「今度はかくれンぼかァ? いいねェ、もォいィかァァァァァァァい!! ってかァ」

一方通行「ン? リネン室……」



一方通行「オイオイ、結構な広さじゃねェか」

美琴「……」

一方通行「クローゼットは…隠れるほどスペースがねェか…」

美琴「……」ドキドキ

一方通行「他は……いないな」

美琴「……」ドキドキ

一方通行「時間が勿体無ェ、他の部屋を探すか…」

美琴(なんとか凌げたか。もう適当な窓割ってでも外に逃げないと…)

美琴「……」ゲコッゲコッゲコ
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:38:21.29 ID:FxNONWw0
一方通行「なンですかァ? カエルゥ? …このクローゼットか」

美琴(ぎゃああああ!! このタイミングで携帯!? 不幸だ…)


一方通行「上条くン、見ィィィつけたァァァァァ!!」

美琴「あは、あはは。嫌だなぁ、一方通行さん、凄く恐い顔してますよ?」ガクブル

一方通行「テメェは顔が引きつってンぞ。そンなにビビるこたァねェ」ニヤ

美琴「と、とりあえず、携帯に出ても…」ゲコッゲコッゲコ

上条「ちょろっと貸して……絹旗ね」pi

美琴「な!?」

上条「もしもし……俺? 上条だけど。…うん、一緒にいる。…第七学区の総合病院だ。さっさと来ねえと大変なことになるぞ」pi

美琴「おい! どういうつもりだ!! 絹旗に手を出すなら、おまえでも許さねえぞ!!」

上条「何もしねーよ。…でも絹旗さんはヤル気満々みたいだけど? なんか御坂に酷いことしたら、超殺すって言われたしな」

一方通行「絹旗最愛か。探す手間が省けたなァ」

上条「ああ。これなら今日中に戻れそうだ」

美琴「何言ってるんだ…?」

一方通行「なァ、オリジナル。そろそろネタばらし、してもいいンじゃねェか? もう十分だろ」

上条「う〜ん…」

美琴「ネタばらし?」

上条「まずは妹の部屋に戻ろう。話はそこで、な?」
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:40:19.94 ID:FxNONWw0

第七学区 とある病院 御坂妹の部屋――



上条「……」ジー

一方通行「……」ジー

冥土帰し「……」ジー

御坂妹「……」ジー

美琴「あ、あの、どーして御坂さんを見つめているのでせう? ネタばらしってのは…」アタフタ

上条「美琴…」ズイ

美琴「ちょ、か、顔ちかい///」

上条「キスしていいか?」

美琴「ききき、キスっ!? しかも人前で!?」

上条「嫌か?」

美琴「…………嫌じゃねーよ」

上条「それじゃ…」

美琴「でもこのままじゃ嫌だ!!! 俺は…俺は上条当麻として、御坂美琴にキスしたいんだ!!!」

上条「……」
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:42:21.45 ID:FxNONWw0
美琴「なあ、こんなこと…もうやめよう?」

美琴「こんな事しなくても俺は、お前に心底惚れてるから…だから元に戻ろう?」

上条「……」ウズウズ

美琴「戻って告白の返事をしたいんだ。約束しただろ? 帰ったら聞いてくれるってさ」

上条「い、今、聞かせて?」ウズウズ

美琴「だから元に戻ってから…」

上条「いいから!」ウズウズ

美琴「…わかった。一度しか言わねーからな」

上条「う、うん」ドキドキ


美琴「俺は…上条当麻は、御坂美琴が…大好きです」

美琴「好きになった過程は滅茶苦茶だったけど、おまえを大切に想ってるのは本当だから…」

美琴「だから……恋人になってください///」


上条「……///」プルプル

一方通行「……///」キュンキュン

冥土帰し「……」ニヤニヤ

御坂妹「……///」プルプル


美琴「えっと…、駄目…かな?」

フィ「精神の安定を確認した。もう大丈夫だろう」
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:44:07.10 ID:FxNONWw0
美琴「え…? なに…」

上条「もう無理! 我慢できないッ!!」ガバチョ

美琴「!?ッ」ビクッ

御坂妹「もう、ゴールしてもいいよね?、とミサカは自己完結をああもう堪りません!!」ガバチョ

美琴「御坂妹まで!? ちょ、力入れすぎだ、痛いッ!」オロオロ

上条「クソ魔王の言う通りだったわ! 当麻、何でそんなに可愛いのよ!?」ギューッ

御坂妹「カッコいい貴方も素敵ですが、純情乙女な貴女には抗い難い魅力ががが…」プスプス

美琴「意味わかんねーよ!? あ、一方通行ッ、助けてくれ!」アタフタ

一方通行「悪くねェ…///」

美琴「なんで顔赤いの!? 正気に返れ!」

一方通行「ン? あァー、オマエら落ち着け。ヒーロー……じゃねェ、ヒロインが困ってンぞ」

美琴「ヒロインって……」
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:45:27.60 ID:FxNONWw0
上条「ちょっと! 当麻は私のヒロインなんだからね!!」

美琴「違ッ!? おまえが…」

一方通行「はッ、ヒーロー気取りですかァ? テメェじゃ役不足なンですけどォ」

美琴「そんな事より、告白の返事は…」

上条「なぁんですってええええ!!」

美琴「話を…」

一方通行「テメェの中のヤロウは、俺に王道を目指せっつってたしィ、それにはヒロインが必要だろォが」

美琴「告白のへ…」

上条「はぁ? 悪党だからガラじゃねえ、とか言ってたのは誰よ!」

一方通行「はン、悪党の王道を征く…ン?」チラ

美琴「……」ギュ

上条「どうかし…た…?」フクノスソ ツカマレル


美琴「…………おまえらぁ」グス

美琴「ひとのッ、ほ、本気のこッ、告白を、うぅッ、無視ッ、無視しやがってぇぇぇッ……」ヒックヒック

美琴「ちゃッ、ちゃんと聞いてッ、聞けよぅ…」ポロポロ


上条一方通行「……」ゾクゾク

冥土帰し「あーあ、泣かせちゃった」

御坂妹「ミサカネットワークにアップロード…完了」プスプス
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:46:46.82 ID:FxNONWw0




フィ「いい加減、泣き止め」

美琴「泣いてねぇ、泣いてねーよ……」

フィ「あの連中も反省してる」


上条「ゴメン。当麻を泣かせるつもりは…なかったのよ?」

一方通行「…悪りィ」

御坂妹「すみませんでした、とミサカは謝罪しつつも後悔はしてません」


美琴「反省の色が見えねぇ……はぁ、もういいよ。早く元の身体に戻してくれ」

冥土帰し「それは出来ない」

美琴「え…?」
292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:48:31.58 ID:FxNONWw0

冥土帰し「君には悪いが……今は無理だ」

美琴「な、なんで?」

冥土帰し「君と御坂君が入れ替わることで、救われる子がいるんだ」

冥土帰し「すまない、上条君。患者を裏切るなんて事は、医者としてあってはならない事だが…」

冥土帰し「僕には信念を曲げてでも、守りたい子達がいるんだ」

美琴「……」

冥土帰し「恨まれて当然だし、お門違いなのも承知の上で君にお願いしたい」

冥土帰し「元に戻るのは、保留にしてくれないだろうか?」

美琴「先生…」

御坂妹「先生は悪くありません! 悪いのはミサカたち、妹達の我侭なのですから…」

美琴「妹達って……!? まさか、また実験に!?」

一方通行「そんな生温いモンじゃねェ。統括理事会は妹達の処分を決定したンだ」

美琴「はあ!?」
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:49:38.83 ID:FxNONWw0

一方通行「第三次製造計画っつー、糞ムカつく計画があってな。まァ、妹達の世代交代みたいなもンだ」

一方通行「交代してお払い箱になる、テメェが救った妹達は殺されンだよ。維持費も馬鹿になンねェってなァ」

美琴「なんだよ……御坂妹たちを! 人の命を何だと思ってやがるんだ!!」

美琴「そんな計画、ぶち壊して…」

一方通行「無理なンだよ」

美琴「ッ! どうして!?」

一方通行「絶対能力進化とは状況が違うンだ。誰かを倒せば解決、なンてことにはなンねェ」

一方通行「相手は学園都市の闇そのものなンだ」

美琴「だからって……はいそうですかって、諦められるかよ!」
294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:51:02.46 ID:FxNONWw0

一方通行「俺はよォ、第三次製造計画に関係ある施設を、片っ端からぶっ壊して回ってたンだ。けど、いたちごっこにしかならねェ」

一方通行「そンな時に妹達の処分の決定だ。世界中に散らばってる妹達を全部守るなンて不可能だった」

一方通行「正直、打つ手なしの八方塞がりだったンだが…」

冥土帰し「御坂君が封印を解いた遺跡を使えば、妹達を全員救うことができるんだ」

美琴「そ、それじゃあ、御坂妹たちは殺されずに済むんだな!?」

冥土帰し「そうだね。ただ…遺跡を稼動させるには、御坂君が上条君の身体を使うことが絶対条件に…」


美琴「いいぜ」

一方通行「…はァ?」

美琴「戻らなくていいって言ったんだ。このままでいないと、不味いんだろ?」

一方通行「そ、それは…そォだけどよ」

冥土帰し「…いいのかい?」
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:53:30.05 ID:FxNONWw0

美琴「細かい事情は知らねーけど、みんなの顔を見れば、嘘や冗談じゃないことくらいわかるさ」

美琴「俺に出来ることがあるなら、言ってくれよ。絶対に力になってみせるから…」

美琴「今度こそ……今度こそ妹達を救ってみせる。そう決めたからな」

上条「当麻…」

御坂妹「…ミサカたちは貴方を騙していたのですよ? なのに、そんな簡単に…」

美琴「前に俺、勝手に死ぬんじゃねえって言ったろ? おまえは、ただその約束を守ろうとしたんだ。違うか?」

御坂妹「はい…ミサカはもう誰かの都合で、死んでなんかやらないと誓いました」

美琴「だったらいいじゃねーか。生きようとすることは間違いじゃないだろう?」

美琴「ただまあ、俺だけ除け者にされてたのはムカつくけどな……フィアンマは事情を知ってんだろ」


フィ「……どうして気づいた?」

美琴「何も知らないなら、真っ先におまえが口出ししてるよ。何だかんだで俺の事を一番に考えてくれてるもんな」

フィ「フン……頼りない貴様をサポートしてやってるだけだ」

美琴「あはは、やっぱ頼りになるな」
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:55:21.46 ID:FxNONWw0

フィ「まあ、俺様のプランは成功したし、貴様はもっと俺様に感謝するべきかもな」

美琴「プラン?」

フィ「深すぎる上条当麻への思慕に、上条当麻に対する恐怖をぶつけて相殺し、貴様の自我を守る」

フィ「それが俺様のプランだ。その遂行に都合が良いから、御坂美琴たちを利用したんだが…」

フィ「結果は上々だ。御坂美琴の想いに飲まれずに告白できただろう?」

美琴「え…? どういうこと?」

フィ「女言葉で話しだしたり、嫉妬しても暴走しなくなった。理解できたか?」

美琴「マジかよ!? ……おまえ、どんだけ優秀なんだよ」

フィ「一方通行に協力してもらったしな。当然の結果だ」

一方通行「ビビッてたもンなァ、オマエ」

美琴「当たり前だろッ! テメエが美琴と手を組むなんて…悪夢なんてレベルじゃねーよ!」

御坂妹「確かに、今のお姉様と一方通行を同時に相手取るのは、無理ゲーと言わざるを得ません、とミサカは貴方の心中を察します」
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:57:06.33 ID:FxNONWw0

冥土帰し「ともあれ、上条君には何と礼を言えばいいのか…」

美琴「あはは、自分で決めた事だから、先生が気に病むことじゃないですよ」

冥土帰し「しかしだね、君はこれからずっと女性として生きていくんだよ?」

美琴「大丈夫ですって! ずっと女のままで…も…?」

冥土帰し「そうかい。何か困った事があれば、遠慮なく相談してくれ。君は恩人だからね」

美琴「あ、あの…」

一方通行「はンッ、流石はヒーロー改め、ヒロイン。度量が違うってかァ」

御坂妹「当然です。上条さんは全ミサカのヒーロー…ではなくヒロインなのですから、とミサカはこれからの展開に胸を躍らせます」

美琴「…そうだ! 美琴はいいのかよ!?」

上条「え、私? 私は構わない、ていうか望むところよ!」

美琴「何でそんなに嬉しそうなんだよ……」
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 22:58:38.81 ID:FxNONWw0

上条「当麻も納得してくれたし、後は絹旗さんが来るのを待つだけね」

美琴「いや、女確定なんて聞いてねえ! 保留じゃなかったの!?」

上条「待ってる間にイギリスでの事とか、幻想殺しについても話しとかないとねー」

冥土帰し「それじゃ隣の部屋を使うといい。二人とも積もる話もあるだろう?」

上条「ありがとうございます。ほら、さっさと行く!」

美琴「ま、待って! 待ってくださ…」

上条「大人しくしなさい!」ヒョイ スタスタスタ

美琴「おひめッ、お姫様抱っこ!?」

フィ「こうして上条当麻は、御坂美琴として生きていくことになった。彼女の受難は始まったばかりだ」

美琴「不吉なナレーションいれんなぁ!?」

冥土帰し「病院の外に出ちゃだめだよ。聞かれると不味い話もあるだろうからね」
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 23:01:20.76 ID:FxNONWw0

第七学区 とある病院 空き部屋――




美琴「不幸だ……」

上条「当麻は贅沢ね。美琴さんボディはハイスペックでしょ? ……胸以外は」

美琴「胸は関係ねえ!!」

上条「はいはい、当麻の言いたい事はわかってるから落ち着いて」

美琴「クソッ、余裕かましやがって!」

上条「女の子が汚い言葉を使わないの」

美琴「おまえに言われたくねえよ!」

上条「ハハ、こうして見ると、まだまだ子供ねー。もっと大人だと思ってたんだけどなぁ」

美琴「俺は大人だ!」

上条「背伸びしちゃって、ほら可愛い可愛い」ナデナデ

美琴「な、……撫でんなぁ///」テレテレ
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 23:03:10.23 ID:FxNONWw0

上条「真っ赤になっちゃってもー、私を誘惑してる?」

美琴「誘惑!? そそそんなつもりはッ!?」

上条「本当に…ない?」

美琴「え? あ、あの、その…少しは考えたような、まだ早い気がするような…あーもぅ///」イヤンイヤン

上条「ブフっ! じょ、冗談よ。そんなマジ反応するなんて、当麻ちゃんは純情ねー」ケラケラ

美琴「死にてぇ……」ズーン

上条「ごめんってば。ちょっと調子に乗っただけじゃない」

美琴「おまえ変わりすぎだろ……」

上条「私も色々あったのよ。…色々ね」

フィ「御坂美琴、あまりコレで遊ぶな」

美琴「フィアンマ…俺の味方は、おまえと絹旗だけだ」

フィ「コレは俺様の奴隷だ」

美琴「……」

上条「…ゴメン、かける言葉が見つからないわ」

美琴「同情するなら優しさをくれ…」
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 23:05:23.51 ID:FxNONWw0


上条「しょーがないなぁ、ほら」ギュッ

美琴「……」ギュッ

上条「さっきの告白…嬉しかったわ。恋人になれるなんて夢みたいよ」

美琴「……」

上条「不幸なんて言えないくらい幸せにするから」

美琴「///」

上条「ちゃんと責任は取るから、当麻は何も心配しなくていいの」

美琴「…くっそ、不幸なのに…不幸なはずなのに///」

美琴(幸せすぎて、おかしくなりそうだ。でもコイツには……絶対教えてやらねー///)














上条「心配しなくても当麻が最高に可愛い女の子になれるように、しっかり調教してあげるからね!」

美琴「………………………………………………え?」

302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 23:15:44.59 ID:gdcqXgMo
どう足掻いても愛玩奴隷wwww
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/07(日) 23:16:47.12 ID:FxNONWw0
以上で上条さん編は終了
御坂さん編を挟んで、上条さん受難編と続きこのSSは完結となります
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 23:18:27.51 ID:gdcqXgMo
乙でしたー
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 23:18:31.25 ID:lMMU0U.o
逆に考えるんだ
この状態から美琴in上条さんを逆に落としてしまえばいいんだ
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 23:19:59.66 ID:qfXta1A0
何この上条さん(IN御坂美琴)のどう足掻いても絶望っぷり
ある意味ドラッグオンドラグーン並じゃねぇかwwwwwwwwww
良いぞ>>1、もっとやれwwwwwwwwwwこれ読んでて楽しいわwwwwwwwwww
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 23:24:25.81 ID:bjyp8I.o
乙!
良かったです!
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 23:33:54.62 ID:lQtsj0oo
最高だぜ>>1!!

もう我慢できないわ!と並ぶ俺的最高傑作。
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 23:43:01.33 ID:7dSxWXko
キュンキュンするゥ……何この可愛い二人
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 23:47:03.98 ID:xp3oMEAO
いやああああああああバッドエンドじゃああああああ?ん?
バッドエンドか…?
311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 23:49:46.04 ID:i8or7TQo
乙だぜぃ
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 23:52:27.00 ID:.3UEAcDO
乙乙
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/08(月) 00:18:04.52 ID:BEErfLco
ある種のバッドエンドルートだなww
でも元に戻ったときにどうなるかが楽しみだ(個人的にはブーメラン喰らって欲しい)
314 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/08(月) 00:20:05.14 ID:PlN2..DO
美琴(in上条)がまた女言葉に戻ったから
カマ条さん状態
315 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/08(月) 17:34:36.87 ID:yc.M8bs0
カマ条×ナベ琴もありかな
316 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/08(月) 17:36:56.96 ID:Ju3am4Yo
ナベ琴とか3の倍数と3のつく数字で馬鹿になりそう
317 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/08(月) 17:38:33.84 ID:lh.kOgAO
最も恐れていた結末を向かえてしまった…
318 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/08(月) 20:08:07.83 ID:AqJbCYDO
俺はこういう結末を望んでた
この精神状態じゃ、戻ったほうが逆に不幸になりそうだし
御坂編も期待!
319 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/09(火) 19:02:11.55 ID:c2LQ/1wo
原作者の「美琴の中で上条は息づいている」とはこういう意味だったんだな
320 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/10(水) 00:16:16.61 ID:xveO4cAO
美琴(in上条)さんがかあいすぎていきてるのがつらい…
321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/11(木) 23:26:10.81 ID:V7CtTkU0
>>1さん乙です。
こちらまとめですので、よかったらどうぞ↓
http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/173.html
322 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/11(木) 23:32:43.00 ID:wqEU.7Eo
終わってからでもいいんじゃないかなと
323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/13(土) 01:57:28.29 ID:qms92bA0
つづきまだ?
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/13(土) 12:05:18.95 ID:oMcAal2o
まーだーちんちん
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/13(土) 12:40:56.18 ID:f4oFQkSO
気付けばこのスレを毎日チェックしてる俺がいる…
326 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/13(土) 12:44:46.47 ID:a.e858wo
>>324
murderちんちん? 殺人ちんこ?
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/13(土) 12:54:42.28 ID:AEcGa8Io
上条「退院できてよかったな!」

百合子「はい!…でも」

上条「俺のことは気にすんなって」苦笑

包帯などでグルグルにされ固定された左手を上げてみる

ナイフは、手へと繋がる血管や筋などを完全に切断していた

ただ、そこは学園都市の医療と冥土返しの腕の見せ所

それだけの怪我でも全治2週間というところだ

ただ、その期間は入院して安静にしてなさいとのことで

あと1週間ほど俺は病院生活だ
328 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/13(土) 12:55:13.65 ID:AEcGa8Io
やべ…誤爆した…wwwwwwwwwwwwww

無視してくださいwwwwwwwwwwww
329 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/13(土) 17:49:46.71 ID:6fL4COAo
無視してほしければどこからの誤爆か教えるんだ
330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/13(土) 18:07:06.19 ID:Mr57UVQo
宣伝か
331 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/13(土) 18:08:49.22 ID:8QSWRG.o
そのスレVIPだしもう落ちてるよ
332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/13(土) 18:15:00.16 ID:6fL4COAo
何だとくそ
333 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 01:31:00.87 ID:DDgyPkDO
上条「幻想殺し!!」ボフン 一方通行「あれ?」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1289325306/

まだ落ちてないじゃん
334 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 01:49:58.47 ID:GEgdFAY0
一週間ぶりの投下いきます
今回から御坂さん編です。まずはプロローグでもー

こんなアホSSをまとめて頂けるなんて……感謝の極みッ!!
335 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 01:50:43.16 ID:GEgdFAY0


――『エメラルドの書』に曰く、




―――かつて…




―――黄金の時代があり……




―――白銀の時代があり……




―――青銅の時代があった。 そして……



336 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 01:51:40.40 ID:GEgdFAY0


????――




??「おい、聞こえるか?」

美琴「…ん、あれ? ここは…?」

??「気がついたか」

美琴「うわっ!? アンタ誰よ!」

??「俺か? ふむ、何て名乗ればいいか……」

美琴「髪は真っ白で服は黒ずくめ……こんな薄暗い所に連れ込むなんて…アンタ、変態ね!」

??「違うわ!! ったく失礼な小娘だ。そもそも連れ込んだんじゃない。お前が勝手に来たんだ」

美琴「小娘いうな! 私には御坂美琴って立派な名前があんのよ!」

??「それはそれは失礼した」

美琴「……ムカつくオッサンね」

??「オッサンじゃない!! クソッ、埒が明かん。いいかよく聞け」

??「俺の名はアロウン。お前ら人間風にいえば…魔王さまだ」

美琴「……」ジトー
337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 01:53:07.53 ID:GEgdFAY0

アロウン「…なぜそんな目で俺を見る?」

美琴「はぁ、いい年したオッサンが魔王って……」ヤレヤレ

アロウン「……これだから最近の人間は。かつては知らぬ者などいなかったというのに……なんて時代だ」

美琴「何ぶつぶつ言ってんのよ」

アロウン「まぁいい。信じられないのも無理ない事だしな…」

美琴「そんな事より、ここは何処なのよ」

アロウン「ここか……ここは上条当麻の内側、精神世界と言えばイメージし易いか…」

美琴「アイツの…精神世界?」

アロウン「そうだ。もっとも当麻は出張中だがな」

美琴「出張中?」

アロウン「お前たちは入れ替わったじゃないか。もう忘れたのか?」

美琴「!?ッ、……そうだ、アイツと入れ替わって…確か土御門さんが…」

アロウン「なんだ、覚えてるのか。因みに、お前は催眠スプレーを喰らって爆睡中だ」

美琴「さ、催眠!?」

アロウン「よくある事だ。この程度でビビッてるようではやってられん」

美琴「うわぁ…」
338 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 01:54:56.19 ID:GEgdFAY0

アロウン「そんな不幸も今日までだがな」

美琴「どうして?」

アロウン「当麻はお前の身体に行っちまったからな。ククッ、今頃は『不幸だー』とか言ってるんじゃないか?」

美琴「…楽しそうね」

アロウン「そりゃ楽しいさ。何せ数千年ぶりの会話だからな」

美琴「数千年て……今まではアイツと一緒だったんでしょ?」

アロウン「当麻とは常に共にあったが、一度も話したことがないんだ」

アロウン「アレは非常識に見えて、実は常識人だからな。常識が枷になって、俺を認識できなかったのさ」

美琴「それって遠まわしに、私のこと非常識だって言ってない?」

アロウン「何言ってんだ。俺と会話できてる事が、お前の非常識さの証左だと言うのに……第三位の超電磁砲よ」

美琴「!?」

アロウン「驚く必要は無い。俺は当麻と感覚共有していたからな。お前のことは、ある程度把握してる」

アロウン「お前が当麻に懸想してる、とかな」

美琴「な、ななな何を!?」

アロウン「ククク、だが残念だったな。アレにとって、お前は特別な存在たりえん」

美琴「え……?」
339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 01:56:54.13 ID:GEgdFAY0

アロウン「当麻の隣にはインデックスがいる。あのシスターが上条当麻にとって一番の特別なんだ」

美琴「シスターって……まさか」

アロウン「何度か会ってるはずだ。彼女がインデックス、当麻のパートナーだ」

美琴「そんな…」

アロウン「お前のことなんて、鬱陶しい奴程度にしか認識してないさ」

アロウン「だから御坂美琴の想いは、上条当麻に届かない。さっさと諦めろ」

美琴「!?ッ、嘘よッ!!! そんなの信じない!!」

アロウン「クックック、嘘か……ならば知りたいと強く願うがいい。ここにある当麻の想いの残滓が真実を教えてくれるだろう」

アロウン「お前にとって残酷な結果だとしてもな…」
340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 01:57:38.45 ID:GEgdFAY0

美琴「そんなはずない!! そんなはず…ないんだから。だって、アイツは……」

美琴(嘘だって、そんなことないって言ってよ……当麻…)



  ――俺に恨みでもあるのか、あのビリビリ中学生は。はぁ、不幸だ……――


  ――何かと縁があるよなぁ。まあ腐れ縁だろーけどな――


  ――何で御坂の部屋にこんなものが……まさか実験に協力してるのか…?――


  ――こんなに御坂は傷ついてるってのに、何で俺は御坂を疑ってたんだよ…情けねえ!――


  ――この優しい女の子を守る。誰も味方がいないってんなら、せめて俺は味方でいよう。だからまずは、御坂の絶望をぶち殺す!!――


  ――御坂美琴と、その周りの世界を守る、か。自然と言葉になったけど……御坂を守ることに迷いはねーし、まぁいいか――


  ――インデックスのせいで食費が……。これじゃ万が一、彼女ができてもデートすらできねぇ。不幸だ……――



  
美琴「///」イヤンイヤン

アロウン「なんてクサい野郎だ。聞いてるコッチが恥ずかしい」
341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 01:59:20.16 ID:GEgdFAY0

美琴「アイツは私の味方……ま、守るって…///」テレテレ

美琴(やっぱり私はアイツじゃないと嫌…。アイツが私以外の誰かを選ぶなんて考えたくない…)

アロウン「フフン、嬉しい結果で良かったじゃないか」

美琴「うん…良かった。本当に良かった……って、アンタ!! いい加減な事いいやがったわね!!」

アロウン「ハッハッハ、まんまと騙された気分はどうだ? 俺をオッサン呼ばわりした罰だ。思い知ったか小娘!!」

美琴「が、ガキかアンタは……」

アロウン「生憎、寿命なんて無いからな。心の若さを保たないと、すぐに老け込んじまう」

美琴「それにしたって大人気ないでしょーが!! あんな嘘を吐くなんて最ッ低!!」

アロウン「そうだな、悪かった、謝ろう。だが真実になってもおかしくない嘘だったろう?」

美琴「それは…」
342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:00:58.08 ID:GEgdFAY0

アロウン「お前が知る以上に当麻はもてるぞ。今も誰かが虎視眈々と狙ってるだろう」

美琴「い、嫌よ……そんなの駄目…」

アロウン「お前では太刀打ちできない程、魅力的な女性だってたくさんいるんだ。アレの周りにはな」

美琴「…いや…言わないで」

アロウン「事実は事実として受け止めねば、前に進めないぞ」

美琴「そうだけど…」

アロウン「何を迷ってる? 答えは得ているだろうに。それとも、お前の想いはその程度なのか?」

美琴「ッ!?」

アロウン「これじゃ、さっきの嘘が真実になるのも時間の問題か…」

美琴「……ない…」

アロウン「なんだって?」

美琴「負けない!!! アイツを……当麻を想う気持ちは、誰にも負けない!!!」

美琴「私より魅力的? 上等じゃない! アイツだけは誰にも譲れないのよ!! 御坂美琴の本気を舐めんなやコラァァァーーーッ!!!」





美琴「ハァハァ……」

アロウン「……迷いは晴れたか?」

美琴「ハァハァ……おかげさまでね…」

アロウン「いい啖呵だった。これなら期待できるな」
343 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:02:20.16 ID:GEgdFAY0

美琴「はぁ? 期待ってなによ」

アロウン「お前なら当麻を任せられるってこった」

美琴「…アンタが決める事じゃないでしょ」

アロウン「そんな事はない。俺は当麻が生まれた時から共にあったんだ。誰よりアレの幸せを願ってる」

アロウン「だから、お前に協力してやろう。クックック、アレの行動パターンは完全に把握してるからな、大船に乗ったつもりでいるがいい」

美琴「本当に協力してくれるの…?」

アロウン「もちろんだ。人を見る目は確かだからな。お前ならアレと二人で幸せになれるだろう」

美琴「ふ、ふたりで幸せに……ふにゃー///」

アロウン「こら、帰ってこい」




――しばらくお待ち下さい――




アロウン「ふむ……、雰囲気からして恋愛経験は無さそうだな」

美琴「ぶふッ!!」

アロウン「ここは経験豊富な俺が策を授けてやる」

美琴「いきなり何言い出すのよ!」

アロウン「まぁ聞け。この策が上手くいけば、当麻はお前に惚れるハズだ」

美琴「!!??」
344 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 02:03:21.34 ID:8JU49EAO
来たか、上げてないから気付かなかったわ
神話詳しくないからアロウンの元ネタ分かんねえ
345 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:04:03.06 ID:GEgdFAY0

アロウン「今の状況を最大限利用するんだ。さっきアレの想いを垣間見ただろう?」

美琴「あー、うん///」

アロウン「アレにも同様の現象を起こさせる。そうなればコッチのもんだ」

美琴「簡単に言うけど、上手くいくの?」

アロウン「勝算はある。お前は気づかんだろうが、精神は肉体に引きずられるんだ。そこにつけ込む」

美琴「んー、何か論文で読んだ記憶が……確か、心臓移植の術後経過で、提供者の生前の癖なんかが患者に発現することがあるって…」

アロウン「似たようなもんだな。お前の身体には、当麻への想いが詰まってる。そしてアレは恋愛経験ゼロの童貞だ」

アロウン「心をかき乱してやって、お前のことを強く意識させる。それと連動してお前の想いが流れ込み、一気にアレを恋に堕とすって寸法だ」

美琴「どどど童貞!?」

アロウン「少々強引だが、アレにはいい薬だろう」

美琴「いきなりセクハラ発言しないでよ!!」
346 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:04:45.80 ID:GEgdFAY0

アロウン「やれやれ、そんなに初心でどうする。お前は並み居るライバルを出し抜いて、当麻を手に入れるんだろう?」

美琴「別に出し抜かなくたって、正々堂々アイツを振り向かせてみせるわ」

アロウン「ハァ…、考えが甘い。それは強者の台詞だ。例えばそうだな……神裂やオルソラなら強者と言ってもいいな」

美琴「かんざき? オルソラ? ………………………………私が甘かったです。生意気言ってゴメンなさい」

アロウン「自分が如何に不利か理解したようだな。だが安心しろ。アレと入れ替わった時点で、お前の勝利は決まったようなもんだ」

美琴「どういうこと…?」

アロウン「ククッ、すぐに分かるさ。…そろそろ目覚めるようだな」

美琴「ちょっ」
347 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:06:19.73 ID:GEgdFAY0

イギリス ロンドン・ヒースロー空港 到着ロビー ――




上条「ちょっと待って!!」

神裂「気がつきましたか」

上条「あ、あれ?」キョロキョロ

神裂「久しぶりですね、上条当麻」

上条「あ、ああ」

上条(び、びっくりした! 何で目の前に神裂さんがいるの!? つーか胸でかッ!! 産地偽装の輸入モノじゃないの!?)

アロウン(馬鹿野郎! 純国産に決まってる! ったく、アホなこと考える暇があるなら、現状把握しろよ)

上条(さも当然みたいにツッコんでんじゃないわよ!! ……やっぱり夢じゃなかったか)
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:07:18.74 ID:GEgdFAY0

神裂「驚かせてしまったようですね。今回も突然の事ですみません」

上条「えーっと、状況が掴めないんですけど……」

神裂「……土御門とステイルは何も説明しなかったのですか?」

上条「イギリスに行ってもらう、とか言われて気絶させられちゃったからなー」

神裂「土御門…ステイル…、後で覚えていなさい……」イライラ

上条「あの……神裂さん?」

神裂「し、失礼しました。それではあの子……インデックスが起きたら、今回の件について説明します」

上条「インデックス?」

神裂「はい。あなたの後ろのソファーで寝ています。超音速旅客機とやらの後遺症らしいですけど…」

禁書「う〜ん……あの飛行機は駄目…なんだよ」グッタリ

アロウン(完全にグロッキーだな)

上条「……」
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:08:57.21 ID:GEgdFAY0


ステイル「おや? ようやくお目覚めかい」スタスタスタ

上条(……ステイル=マグヌス。炎の魔術師で、いけ好かない不良神父だけどインデックスの事に関しては、誰より信頼できる男…か)

神裂「ステイル! 彼らを乱暴に扱ったなんて聞いていません。どういう事ですか」

ステイル「僕は知らないよ。空港まで彼らを連れて来るのは土御門の仕事だったからね」

神裂「そんな言い訳が…」

上条「そ、そんな事より、俺たちが呼ばれた事情を説明してくんねーかな? インデックスは起きそうにないからさ」

ステイル「君にしては話が早くて助かるよ。まあ今回は事件でも何でもない、ただの遺跡調査に同行してもらう」

上条「遺跡調査? 何て遺跡なんだ?」

ステイル「ケルト海に浮かぶ孤島、そこにあるっていう遺跡なんだが……」

上条「何か歯切れが悪いな」

神裂「誰もその遺跡に行ったことが無いのですよ」

上条「はぁ?」

ステイル「近寄れないないんだ。まるで孤島に人払いの結界が張られているみたいにね」

上条「?? 近づけないのに何で遺跡があるなんて分かるんだ?」

ステイル「伝説って奴によれば在るんだとさ。僕は眉唾だけど」

アロウン(……)
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 02:09:33.77 ID:8JU49EAO
ググってもゲームしか出て来ないな
もしかしてティアーズ何たらが元ネタか
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:10:43.15 ID:GEgdFAY0

上条「結構面白そーだな。幻想殺しがあれば、その島に行けるかもしれないし。遺跡調査かー」

ステイル「不気味なくらい物分りがいいね……」

上条「細かいことは気にすんなよ。ステイルだってインデックスと一緒で嬉しいだろ?」

ステイル「なっ!? ぼ、僕はあの子をそういう対象として見ていない!!」


禁書「そーいう対象って、なぁに?」ヒョコ

ステイル「い、インデックス!?」

禁書「私のこと話してたでしょう? だったら私にも教えてほしいな」

ステイル「ええとだね、その、軽々しく言うことじゃないんだ」アタフタ

禁書「むうーーっ、私だけ仲間はずれは酷いかも!!」

ステイル「そんなつもりは…」

禁書「じゃー教えて?」

ステイル「うっ…」




上条「仲いいなー、あのふたり」

神裂「いいのですか…?」

上条「ん? 何が?」

神裂「あなたとあの子は、その……」

上条「あー、そういう事か。……別にいいと思うけどな。俺が口出しするのは筋違いだし」

アロウン(おお、当麻の建てたフラグを折るつもりか! お前、意外とエグイな)

上条(うっさい!)
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:11:41.52 ID:GEgdFAY0

神裂「そうですね。無粋な事を聞いてすみません」

上条「謝る必要なんてねーよ。それより仕事の内容を詳しく説明してくれないか」

神裂「遺跡調査と言っても、私たちの仕事は先遣隊として島の発見と安全の確保です」

上条「さっきステイルが言ってた伝説ってのは?」


神裂「私は詳しくありませんが、たしか……神話の時代に、神と敵対していた魔王とその軍勢が拠点にしていた巨大な城塞があったそうです」

神裂「その城塞は、神の力さえ届かないほど堅牢で難攻不落でした。しかし神の軍勢は、魔王を城塞の外へ誘い出し……」

神裂「死闘の末、見事討ち果たしました。そして神は、魔王の城塞を島ごと封印して誰も近づけないようにしました」

神裂「もう二度と、魔王が復活しないように……」



上条(まさか……アンタのことじゃないでしょーね)

アロウン(はて? 年を取ると物忘れが激しくて困るな)

上条(あからさまに怪しい振りすんな!)

アロウン(まあ行けば分かるさ。しかし……アヴァロンか…)

上条「アヴァロン…?」
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:12:42.57 ID:GEgdFAY0

神裂「そうです。魔王が根城にしていた古の城塞の名がアヴァロン、ご存知でしたか」

上条「き、気にしないで」

神裂「??」

上条「えっと、俺は、島にかけられた封印を解けばいいのかな?」

神裂「はい。危険は少ないと思いますが、気を引き締めて事にあたりましょう」

上条「魔王の島なのに危険じゃないの?」

神裂「伝説というより御伽噺ですからね。大天使と戦うことに比べれば、子供のお使い程度の仕事ですよ」

上条「そっか。まあ何かあっても、俺たちがインデックスを守ればいいか」

神裂「その時は頼りにさせてもらいます」

上条「え? 頼りにされてるの?」

神裂「右方のフィアンマを単独で撃破したあなたを、今更素人扱いしません」

上条「それって凄いこと?」

神裂「当たり前です。あの時のフィアンマは、垣根なしに最強と言える存在でしたから」

上条「そ、そうなんだ」

アロウン(確かに最強だったな。…俺が代わりに戦おうと思うくらいに……)

上条(アイツ……無茶ばかりして)


禁書「とうまー、お腹がすいたんだよ!」タッタッタ

ステイル「今サンドイッチを食べたばかりじゃないか!?」タッタッタ
354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:13:34.22 ID:GEgdFAY0

禁書「晩御飯抜きだったんだよ! 全ッ然、足りなーーいッ!!」

ステイル「上条当麻!! この子の管理者は君だろう!? 何とかしてくれ!」オロオロ

禁書「とーうーまー」ギラリ

上条(怖っ!! 目が血走ってる!?)

上条「す、ステイルがあそこのレストランで奢ってくれるって!」

ステイル「え……?」

禁書「すている! 早く行くんだよ!!」ダダダダダダッ

ステイル「こ、こらっ、引っ張るんじゃない!」


上条「おー、ギネスを更新しそうな速さでレストランに入っていったなぁ」

神裂「私たちも行きましょう」

上条「先に行ってくれ。ちょっと電話しておきたい奴がいるからさ」

神裂「はい。迷子にならないよう気をつけて下さい」スタスタスタ
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:15:17.94 ID:GEgdFAY0

アロウン(当麻に電話するのか?)

上条(うん。アイツも心配してるだろうし、アンタの策を実行するためにもね)

アロウン(そうこなくてはな。アレの追い込み方を教えるから、きっちり覚えろよ)

上条(私を誰だと思ってんのよ)




超電磁砲(幻想殺し)の堕としかた 説明中―――




アロウン(――以上だ)

上条(本当に大丈夫なの? アイツは男で、上条当麻なのよ?)

アロウン(大丈夫だ、問題ない。今のアレは女で、御坂美琴でもあるからな)

アロウン(因みに今のお前は男で、上条当麻でもあるんだぞ。アレの事を考えても冷静でいられるだろう?)

上条(!?、……確かにこれならいけるかも…)pipi

上条「……」ヨビダシチュウ


美琴『もしもし御坂か!』pi

上条「当たり前じゃない、アンタの携帯からかけてんだから」

上条(賽は投げられた。絶対にアイツを……当麻を振り向かせてみせるッ!!)
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 02:15:36.34 ID:eHPX4Rgo
>アロウン(確かに最強だったな。…俺が代わりに戦おうと思うくらいに……)
アロウンさん上条さんに握りつぶされたじゃないですか
357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2010/11/14(日) 02:21:49.97 ID:GEgdFAY0
今回はこれで終了
ティアーズ・トゥ・ティアラとのクロスオーバーです。超マイナーですね
とは言ってもアロウンと舞台装置だけなんで元ネタをしらなくても無問題です
上条さんの「光を掲げる者」つながりで、電波を受信しちまったんです
358 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 02:23:34.19 ID:NyHjqJE0


とりあえず今現在上条さんの中にはオッサンと美少女が同居している事はわかった
359 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 02:46:24.21 ID:8JU49EAO
乙、バトル描写来るかな
360 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 03:02:44.75 ID:wNmH2CAo
にゃるほど・・・
美琴編も面白そうだな、wktkwktk
361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 03:45:38.05 ID:FFEzYvwo
乙。アレの原作も神話や伝承からきてるし、魔術サイドとの相性もいいかもね。エロ魔王だけど。
362 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 07:29:16.98 ID:HCSRbI6o
T3か
門てアロウンじゃないと開けられないんだっけ?
363 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 08:47:18.00 ID:MX2S0Vko
乙!
続きが楽しみだ
364 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 09:28:16.22 ID:uQ/XacMo
美琴(上条)の相方がフィアンマ(アヒル)で、上条(美琴)の相方がアロウン(魔王)か
365 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 10:21:22.30 ID:NGuxqBso


>アロウン(おお、当麻の建てたフラグを折るつもりか! お前、意外とエグイな)

なんか知らんけど吹いたww
366 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/14(日) 21:16:08.66 ID:GkHrK/U0
>>365
まぁ確かにエグイしなwwwwww
367 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 01:54:29.32 ID:ROwnJ.DO
オカマとオナベとか心臓移植の記憶共用とか北条司か
368 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 01:56:20.58 ID:hwh4w32o
別に脳移植をしたわけじゃないんだから
ただのゴーストの入れ替わりだろ
脳に残ってる記憶にアクセスしただけじゃね
369 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/15(月) 02:02:14.48 ID:ROwnJ.DO
あと、まだ美琴だからねーちんのおっぱいに反応しないかもだけど
JOJOに身体に同調していったら、元女としての知識で
ねーちんの服装(ノーブラ?ノーパン?)が、より隙だらけというか無防備というか
なんというか、こう……おっぱい最高
370 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/15(月) 02:07:38.06 ID:ROwnJ.DO
>>368

>>345の喩え話と男が女で女が男でっていう状況でね……
あぁ北条司かなと、ね

ロケットおっぱい

371 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 02:31:43.87 ID:zw4h1Iko
おっぱい
372 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 03:30:41.02 ID:lsg/FVM0
心臓移植とか臓器移植した後に臓器提供者の行動や記憶を少し持つケースは実際にある
臓器に記憶する器官があるって説があるし
記憶する心臓とか色々ネタとして使われる事もある(キイナとかエンジェルハートとか)
麻酔で眠ってる間に医師とかが臓器提供者の情報を話してたりしたのを潜在意識が記憶してて
無意識に臓器提供者の変わりになろうとしてるんじゃないかという反対の説もあるけど…
ごめんスレチだったかも
373 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 03:34:28.09 ID:hwh4w32o
知ってるよ
なにそのドヤ顔
スレチだろ
374 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 19:08:21.21 ID:fTEGSbAo
TtTってPCとコンシューマでシナリオに違いあるのか?
絵とシステムがぜんぜん違ったから触ってないんだよね

PCのほうはやったんだけどな
375 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/15(月) 20:06:03.35 ID:M9c7CMAO
にゃあーん


にゃあにゃあぁ











ニャー ミャ〜ンwwwwwwwwwwwwwwww
376 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/16(火) 01:43:07.49 ID:vr5TKsc0
つづきまだー
377 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 04:25:36.36 ID:TRHBuMAO
上条「お れ の 子 を 産 め 」

御琴「あぁあぁあァァァァ…」
378 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 01:00:52.45 ID:aZgUjt.o
はたして出産の痛みに男である上条さんの精神は耐えられるのか
379 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 09:32:17.52 ID:ZJ21882o
これ上条さん訴えたら勝てるよな
380 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 12:58:53.77 ID:gSopIRco
元の体に戻らない限り何このメンヘル扱いされて終わりじゃね?
381 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 14:43:28.68 ID:NNPFdXoo
法廷でラブコメになるだけじゃね?
382 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/19(金) 23:00:42.43 ID:V085uMIo
あれ?これって完結したの?
383 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 00:59:20.27 ID:ewq5KMDO
えっ
384 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 02:19:39.12 ID:rC536Zg0


え?









え?
385 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/20(土) 19:12:30.94 ID:DhqiuVk0
マダー?
386 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 22:37:55.45 ID:rSaS4yco
続きマダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
387 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:11:36.03 ID:1PBaINo0
え?まじで終わりりりりくぁwwせdrftgyふじこlp;@
388 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 02:23:58.09 ID:FhZ424Q0
oh……まだ完結してないです。急がしすぎて投下できませんでした
申し訳ないっす
今日は休みなんで、なんとか朝までには投下します
389 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:26:41.05 ID:5OQr3Tgo
待ってるぜ!
390 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 09:29:04.06 ID:QAqMOmko
完結まで投下してくれるならいつまでも待つぜ
391 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:36:03.98 ID:FhZ424Q0
おはようございます。今から投下します
392 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:36:51.99 ID:FhZ424Q0





美琴『お、俺はただ…』

上条「だからもう遠慮しない! 躊躇も! モラルなんか知ったことか!!」

美琴『ッ!?』

上条「宣言するわ。上条当麻を私のものにする」

上条「戻ったらたっぷり可愛がってやるからな」

上条「楽しみに待ってろ 美 琴 」pi





上条「……」

アロウン(やるじゃないか。素晴らしい演技力だったぞ)

上条「……」

アロウン(ククッ、当麻の奴め、随分と良いリアクションだったな。いっそ入れ替わったまま堕としてしまうか?)

上条「!?ッ」
393 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:38:04.30 ID:FhZ424Q0
アロウン(どうした? 何か気になる事でもあるのか)

上条(……演技なんかじゃない…)

アロウン(ああそうか、お前の当麻を想う心は本物だもんな。演技なんて言ってすまない)

上条(違う、そうじゃないの……。演技なんかじゃなくて…本気で…)

上条(アイツのこと、滅茶苦茶にしてやりたいって、壊してしまいたいって思っちゃった……)

上条(力ずくでアイツの全てを、奪って、穢して、私のものにしたいなんて……)

アロウン(まあなんだ、男なら割と普通だ。おかしな事じゃない。むしろその年頃なら女とセックs)

上条(言わせないわよ!!!)
394 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:39:37.78 ID:FhZ424Q0

アロウン(えー、いいじゃないかやっちまえよ。アレをお前色に染め上げてやれ)

上条(何煽ってんのよ!? ここは私を諌める場面でしょ!?)

アロウン(だが敢えて背中を押してやろう)

上条(このクソ魔王……ケンカ売ってんのか…?)

アロウン(ハッハッハ、冗談だ冗談。まあアレのフラグ体質には些かうんざりしていたし、丁度いいかとも思ったんだが)

上条(フラグ体質?)

アロウン(無節操に女を虜にする能力で、被害者は一万人以上いるな。これには俺もびっくりだ)

上条(……インデックス…姫神…妹達…風斬…オルソラ…神裂…アニェーゼ…五和…!? ママにまで……ッ!!)

アロウン(本人に自覚が無いから性質が悪い。ちゃんと責任を……おい、どうした?)

上条(アハハ、そっか…そうよね。女の子にしてしまえば、フラグなんて……建てられないわよねぇ)

上条(ありがとう、アロウン。これは一考の余地ありね)

アロウン(……藪蛇だったか)
395 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:43:50.90 ID:FhZ424Q0
イギリス ロンドン・ヒースロー空港 一般駐車場――




ステイル「あり得ない……財布が空になるなんて」

禁書「んぅ〜〜〜〜。お腹いっぱいなんだよ♪」ノビノビ

上条「良かったな、インデックス。ステイルにお礼を言うんだぞ」

禁書「すている、ありがとう」ニコ

ステイル「……満足したならいいんだ」プイッ


上条「これからどう動くんだ?」

神裂「まず車で港に向かいます。そこで船に乗り換えて遺跡の探索に出る予定です」

上条「船かぁ、……どんな船に乗るの?」ワクワク

アロウン(少年マンガ的な船を期待してやがる……ゴーイングなメリーは無いだろ)

神裂「ハァ……。学園都市製の高速艇です。あなたは何を期待しているのですか」ヤレヤレ

上条「いや〜未知の島を探すなら、やっぱ帆船でしょう。雰囲気でるだろーし」

神裂「そろそろ迎えが到着するハズなのですが…」

上条「華麗にスルーすんなってば。あれ…? もしかしてあの車か?」

神裂「ええ」



麦野「上条君久しぶりー」

上条「!?」

上条(あの時のオバサン!? 何でこんなとこにいんのよ)

浜面「よう、上条。この仕事、俺たちも同行すっからよろしく頼むぜ」

上条「お、おう」

禁書「はまづらー、むぎのー、久しぶりなんだよ!」

浜面「インデックスも元気そうだな」

麦野「あんたは相変わらず幸せそうねぇ」
396 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:46:33.85 ID:FhZ424Q0


上条(『麦野沈利、超能力者の第四位。怒らせると怖いお姉さん。浜面の愛人?』……愛人って)

上条(『浜面仕上、元スキルアウトで美鈴さんを殺そうとしたクソッタレ……だった』)

上条(『けど次に会った時は恋人を守るために戦う、凄い奴になってた。愛人までいやがるし、正直妬ましい』……アンタが言うな)

アロウン(まったくだ。……それよりこの男は、お前の母親を殺そうとしたんだが、気にならないのか?)

上条(今更どうこう言うつもりは無いわよ。当麻が解決したんでしょ?)

アロウン(解決したかは微妙だが、浜面とは和解したな)

上条(だったらいいじゃない。今の私は上条当麻なんだし)

アロウン(わめき散らすかと思ったが、杞憂だったか)

上条(普段の私なら暴れてたでしょーね)

アロウン(当麻の影響か。アレは底抜けにお人好しだからな)


浜面「何してんだ上条? 他の連中はとっくに乗り込んだぞ」

上条「悪い、すぐ乗る」

禁書「とうま、どこか具合が悪いの…?」オズオズ

上条「心配すんな。どこも悪くないよ」ナデナデ

禁書「えへへ、うん!」

麦野「全員乗ったようだし、浜面、出してちょうだい」

浜面「へいへい」
397 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:48:05.10 ID:FhZ424Q0


移動中 車内――




浜面「無理やり連れてこられたのか。お互い扱いが悪くて苦労するな……」ヤレヤレ

上条「苦労ってほどじゃないさ。土御門は乱暴だったけど神裂たちは優しいし、仕事も面白そうだし」

浜面「やけにポジティブだな。何かいい事でもあったのか?」

上条「ふっふっふ、何時までも彼女もちが自分だけと思ったら大間違いだぜ?」チッチッチ

禁書「……」ピク

神裂「……」ピク

ステイル「……」ピキ

麦野「なん……だと…? 脅威の鈍感力を誇る、あの上条君が!?」

浜面「告白を受け入れた!? それ以前に告白されたことに気づいた!? 安心と信頼のスルースキルはどうしたの!?」

上条「何で告白されるのが前提なんだよ。俺が相手に好きって伝えただけですよ。絶対モノにしてみせるけど」

浜面「お前は誰だ! 付き合いは短いけど、お前が上条じゃねぇ事くらいわかるぞ!」

上条「酷い言い草だな。まあ無理ないけどさ」

禁書「……」プルプル


アロウン(おい! 何いきなり爆弾を投下してやがる!! もっと慎重にだな…)

上条(さっき言ったでしょ? 遠慮も躊躇もしないって)

アロウン(それにしたって、あぁ、インデックスが今にも泣きそうじゃないか!?)
398 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:49:14.79 ID:FhZ424Q0


禁書「と〜う〜ま〜」ギラリ

上条(怖っ!? どこが泣きそうなのよ! 今にも噛み付きそうの間違いじゃない!)

上条「インデックス? 落ち着いて…」

禁書「問答無用ー!!」ピョーン

上条「ちぃッ!」ガシッ カオツカム

神裂「白刃取り……やりますね」

禁書「大人しく噛まれるんだよ。とうまーッ!!」ジタバタ

上条「なんて力!? こうなったら……ステイル、パス!」ポイッ

禁書「ふぇ…?」

ステイル「あ、あぶなッ!?」キャッチ

麦野「ナイスキャッチー」

禁書「とうまっ! 女の子を放り投げるのは酷すぎるかもッ!!」

上条「噛み付くのも酷いだろ!!」

麦野「ところで上条君、相手は誰?」

浜面「そうだよ! お前がイカレちまう女って、どんなのなんだ?」

上条「え? 御坂美琴だけど……」


麦野「あァ? 第三位ィ?」イラッ

浜面「常盤台の超電磁砲かよ……」

禁書「短髪ぅー?」イライラ
399 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:51:10.03 ID:FhZ424Q0


上条「な、なんだよ」

禁書「信じられない……あんな品のない女のどこがいいの?」

麦野「そーだなぁ。ありゃ小便臭いクソガキだ。やめとけ」

浜面「超電磁砲がどんな人間かは知らねぇけど、中学生だろ? ロリコンはヤバイって、マジ犯罪だから」

上条「……」ムカッ

アロウン(ハッハッハ、言いたい放題じゃないか! こりゃマジで手加減してる余裕は無いな)

浜面「悪いことは言わねえ。考え直せ、な?」

禁書「それがいいかも。とうまはビリビリされて喜ぶ変態さんじゃないもん」

麦野「女ならもっと良いのがいるだろーが。あんな乳臭いガキを選ぶ必要はねえよ」

浜面「そうだぜ。俺たちは、お前の事を思って言ってるんだ。恩人がロリコンに成り下がるなんて、忍びねぇんだよ」

麦野「浜面の言う通りだ。ロリコンは病気だからなぁ」

上条「……」ムカムカ

アロウン(むぅ……、ロリコンは病気か……手厳しいな)
400 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:52:07.36 ID:FhZ424Q0

麦野「あんたなら引く手数多だろう? 五和とか神裂にしとけ」

神裂「わ、私は、その、あなたは恩人であって……別に特別な感情があるわけでは…///」ボソボソ

禁書「なんで私の名前が出ないの!? 酷いんだよ、むぎの!」

浜面「インデックスもアウトだろ。ロリ的に考えて……そろそろ着くぞー」

ステイル「インデックスにはまだ早いかもしれないね」

禁書「そんな事ないもん!! とうまのパートナーはわたしだもん!!」

上条「……」ブチッ


アロウン(あーあ、収拾つかないぞ。どうするん…だ…?)

上条「アンタらねえ……散々好き勝手言ってくれちゃってさぁ……喧嘩売ってるわけ…?」

麦野「あァン? 何言ってるんだ?」

禁書「とうま…?」

上条「誰が何と言おうと、当麻への気持ちは曲げないし、負けるつもりも無いわ」

アロウン(冷静になれ! この程度でキレるんじゃない!)

上条「いいわよ…。私が当麻に相応しくないって、本気で思っているのならッ!」

上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す!!」



禁書神裂ステイル麦野「…………………はぁ???」

浜面「港に着いたぞー……って、どうしたんだ?」

401 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:53:27.29 ID:FhZ424Q0

イギリス とある港――



打ち止め「おそーい、ってミサカはミサカは不満を露にしてみる!」

露ミサカ「そろそろ到着するハズですが、とミサカは喧しい上位個体にうんざりしながらも律儀に対応します」ソワソワ

打ち止め「なんか10777号の言葉の端々から悪意を感じるよ、ってミサカはミサカは下克上の危険を感じてみたり」

露ミサカ「被害妄想では? とミサカは再び律儀に対応します。早くあの人に会いたいなぁ」ソワソワ

打ち止め「なになに、やっぱりあなたも上条さんにご執心なの? ってミサカはミサカは好奇心を隠さず聞いてみる♪」

露ミサカ「もちろんです。だから今回の仕事で、ミサカは上条さんへ積極的にアプローチを…ぐふふ……」

打ち止め「……帰っておいでー、ってミサカはミサカは10777号の不気味さに戦慄してみたり」

露ミサカ「ハッ!? 嬉しさのあまり意識が飛んでました。いけねっ、涎が…」ジュルリ
402 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:55:38.73 ID:FhZ424Q0


一方通行「何やってンだ、オマエら」フラフラ

打ち止め「あーっ! 起きちゃったの? まだ寝ててよかったのに、ってミサカはミサカはアナタを気遣ってみたり」

一方通行「十分寝た。上条はまだ来ねェのか?」フラフラ

打ち止め「上条さんが到着したら起こすから寝ていよう? フラフラだよ、ってミサカはミサカは心配してみる」

一方通行「船が揺れてよく寝れないンだよ。ここにいる方が楽だ」

打ち止め「だったら寒くないようにマフラー巻いてあげるね、ってミサカはミサカはクルクル巻いてみたりー」

一方通行「おィ、変な巻き方すンな」

打ち止め「あったかい? ってミサカはミサカは抱きつきながら聞いてみたり」ギュッ

一方通行「……まァな」ナデナデ

打ち止め「えへー///」


露ミサカ「……」ニヤニヤ

一方通行「何ニヤニヤしてンだ。気持ちわりィ」

打ち止め「どうしたの、ってミサカはミサカは聞いてみる」

露ミサカ「仲がよろしいのですね。まるで恋人みたい、とミサカは一方通行を皮肉ります。……このロリコン」ボソッ

打ち止め「ホントに恋人同士に見える!? ってミサカはミサカ…」テレテレ

一方通行「はァ? ンなわけねェだろ」

打ち止め「……」シュン…

露ミサカ「なんという鈍感。それとも照れ隠し? どっちですか、とミサカは素直に思った事を口にしました」

一方通行「どっちでもねェ」
403 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:56:58.59 ID:FhZ424Q0




露ミサカ「……」ソワソワ


一方通行「落ち着きがねェなァ。どうしたンだ?」

打ち止め「10777号は上条さんに会うのが楽しみで待ちきれないの、ってミサカはミサカは報告してみたり」

一方通行「あァ、なるほどな」

打ち止め「妹達は基本的に上条さんに好意を持ってるからね、ってミサカはミサカは他人事みたいに言ってみる」

一方通行「……」

打ち止め「どうしたの?」

一方通行「……別になンでもねェ」

打ち止め「ふーん……上条さんに会って何を話すの? ってミサカはミサカは昨日からの疑問をぶつけてみる」

一方通行「……」

打ち止め「何か悩みがあるんだよね? アナタが上条さんに会いたがるなんて異常だもん、ってミサカはミサカは不安になったり……」

一方通行「……」

打ち止め「またミサカのこと置いていったりしないよね……?」

一方通行「心配すンな。考え事してただけだ」

打ち止め「うん……」
404 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 09:59:09.73 ID:FhZ424Q0


一方通行「ンなことより、オマエの話を聞かせてくれ。浜面たちと上手くやれてるか?」

打ち止め「うん。みんな仲良しだから毎日が楽しいの、ってミサカはミサカは答えてみる」

打ち止め「お仕事を手伝ってるんだよ。迷子の猫を探したりー、教会のお掃除したりー、お料理をてつだったり」

打ち止め「友達もいっぱいできたよ。アンジェレネにアニェーゼ、教会のみんなとミサカは、とっても仲良しなの」

打ち止め「だからミサカは幸せなんだと思う。……思うんだけど…」

打ち止め「やっぱりミサカは、アナタと一緒にいたい、ってミサカはミサカは我侭を言ってみたり…」

一方通行「ちゃンと帰ってきてるだろ? あンまり一緒に居てやれねェけどよ」

打ち止め「うん…。アナタは疲れてるのに、困らせてゴメンなさい、ってミサカはミサカは申し訳なく謝ってみる」

一方通行「はン、ガキが気ィ使ってンじゃねェ。ガキは我侭言って当然なンだ」ナデナデ

打ち止め「……」ギュッ





露ミサカ「あ! 来ました! とミサカは我慢が出来ずにあの人へ猛ダッシュします」ダダダダダッ


一方通行「お預け喰らってた犬みてェだ……」

打ち止め「デリカシーの無い事を言わないの、ってミサカはミサカは乙女心の分からないアナタを叱ってみたり!」
405 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 10:00:55.95 ID:FhZ424Q0


禁書「……」ジトー

神裂「……」ジトー

ステイル「……」ジー

麦野「……」ジー

浜面「なんだこの雰囲気?」オロオロ

上条「き、気にしないで」アセアセ

アロウン(あーあ、どうするんだ? 怪しまれてるぞ)

上条(大丈夫、まだ誤魔化せる)

浜面「うおっ!? ミサカが凄え速さで走ってきてるんですけど…」

上条「え…?」チラ



露ミサカ「……」ダダダダダッ

上条「速っ!?」
406 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 10:03:23.70 ID:FhZ424Q0





露ミサカ「……」ギュッ

アロウン(おお! いきなり抱きつくとは積極的じゃないか)

上条「えーっと、妹達……だよな?」アタフタ

露ミサカ「はい……。ミサカの検体番号は10777号です、とミサカは呼吸を整えつつ自己紹介しました」

上条(10777号!? ロシアで一緒だった子じゃん!)

浜面「その子うちで預かってるんだけどさ、よく上条に会いたいって言ってたんだよ」

上条「そ、そうなんだ」

露ミサカ「あなたに助けてもらってから、ずっと会いたかった……」


アロウン(一途な良い子じゃないか。お前が当麻じゃないと知れば落胆するだろうなぁ。可哀相に)

上条(分かってるわよ! バレない様に気をつけ…)


露ミサカ「……お姉様?」

上条(早速バレてるぅーーーーっ!!!)
407 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 10:07:32.03 ID:FhZ424Q0

露ミサカ「この脳波のパターンは間違いなくお姉様です、とミサカは確信を持って断言します」

上条「な、何言ってるんだ? どっからどう見ても上条さんじゃないですか」アセアセ

露ミサカ「いいえ、お姉様です。見た目に騙されません、とミサカはお姉様を睨みつけます」

麦野「まさかテメエ、第三位なのか?」

ステイル「俄かには信じられないが…」

禁書「クールビューティーが嘘をついてるとは思えないんだよ」

神裂「説明……して頂けますか?」

上条「……」カタカタ


上条(どどどうしよう!? もう誤魔化せる雰囲気じゃないんですけどッ!!??)

アロウン(ふむ、こんな時は慌てず騒がず…)

上条(どうするの!?)

アロウン(神裂の胸を揉め。欲望のまま揉みしだけ! 確実に誤魔化せるぞ。……命の保障はできんが)

上条(ええーっ!? 無理無理! 無理よ無理!! どう考えても私のキャラじゃないでしょ!?)

アロウン(何を今更。当麻に発揮したドSっぷりは何処にいった?)

上条(当麻だから発揮したの!! 大体ね、神裂さんの胸を揉むなんて………ナニコレ?)ムクムク

アロウン(うわっ、コイツ発情しやがった!?)

上条(ぎゃあああああああ!!!??? 何か大きくなってるんですけどォォおおお!!!???)

アロウン(ハッハッハ、若いから当然だな)
408 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/11/22(月) 10:12:17.26 ID:FhZ424Q0
今回はこれで終了
次は何とか今週中に投下したいと思ってます
409 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 10:18:49.79 ID:ZsOsJoYo
もつカレー
410 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 11:37:10.62 ID:r9Je0kAO
ネタバレ近そうだな
美琴のフラグ爆破作業もう少し見たかったぜ
411 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 13:45:36.75 ID:d/q99ego
乙〜
続き待ってます!
412 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 14:35:31.37 ID:wY5iavg0
え?バレるの?
413 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 15:26:06.10 ID:s.Q.vCso
魔王ひどすぐるwwwwwwwwww
414 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 15:32:30.32 ID:NMAql22o
美琴ちゃん美琴ちゃん
あなたも美琴ちゃんの中学生ないけない身体を形から触り心地まで余すことなく詳細に妄想しておっきできるんですよ。
415 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 21:43:00.61 ID:WBxRAB2o
インさんが「品のない女」って言うたんびに「お前が言うな」って思うわ
416 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 14:06:52.81 ID:D.k4q.DO
ロリコンっていっても上条さんって誕生日が1月後半〜2月中旬で15歳だろ?
美琴の誕生日が4月〜6月の間で14歳だから実際はそんなに年離れてないじゃん
417 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 14:14:41.14 ID:ce.oTMEo
でも、現実問題
高校生になったら中学生とはなんか付き合いづらいよね

1年待ってお互い高校生だと問題ないのに不思議!
418 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 15:15:06.47 ID:LoVVd9co
学年差2って結構きついと思うよ
自分の感覚だと高校生なら一学年差くらいが限界。
まあ下級生の異性の知り合いなんて殆どいなかったんだけどな…
419 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 15:26:56.64 ID:NS.mzhUo
上条さんは高校入って半年経ってないのに中学生がどーたらやかましいんだよ。
言い訳せずにさっさと結婚しろ
420 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 15:29:44.94 ID:ce.oTMEo
あれ?2学年離れてるの?
>>416だと1歳違いっぽいけど。。。
上条さんが早生まれだからか?
421 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 15:32:38.00 ID:NS.mzhUo
>>420
2学年で1歳ちょっと違い
2歳離れるのは数ヵ月だけ
422 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 15:33:10.46 ID:uHRunB2o
俺らからしたら上条さんもショタ
423 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 15:34:19.24 ID:ce.oTMEo
>>421
なるほど、でもたかが2歳って思う自分は年食ったんだなwwwwwwww
5歳年上でもなんとも思わんwwwwwwww
424 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 15:38:26.87 ID:O/Ntqdo0
そうだな高3と高1ならわかるが高2と中2ってなんか抵抗が
425 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 16:10:54.96 ID:D.k4q.DO
高1と中2のカップル見かけても「微笑ましい」としか思わないけど
高1と年上の宗教関係者のカップル見かけたら「えっ!?」って思うわ
426 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 21:32:23.76 ID:p3MQBnUo
学生だから変に感じるけど、実際それくらいの歳の差って普通だよね
427 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 21:45:25.28 ID:NFBE6aso
学生なんだから年下も年上もないだろどっちもガキなんだし
高1男が中2女と付き合ってても男のほうをロリコンとは思わないよ
でもねーちんや五和みたいなのとか外人のシスターさんと高1男が付き合ってたらちょっとひく。
428 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 22:19:34.97 ID:NS.mzhUo
>>427
てめぇあわきんディスってんのかコラ
429 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 22:23:07.73 ID:O/Ntqdo0
いやまぁ彼女できたことないんで
430 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 22:26:26.10 ID:3JxFOIEo
上条「いいか?大学生はな、幼女なんだよ」
431 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/24(水) 20:28:31.98 ID:h5F6RIAO
20歳は幼女つまり倍の40歳がドストライク…
かんざきさんじゅうはっさいの独壇場やで
432 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 00:58:00.14 ID:mXH1.4o0
親船最中さんと小萌先生がアップをはじめたようです。
433 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/26(金) 00:27:31.26 ID:Sr2XD6DO
続きマダァ-?
(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
434 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 22:51:05.47 ID:8LNmngDO
いつになったら続きが来るんだ…
435 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 05:39:41.62 ID:Pf6jR96o
あー待ち遠しい待ち遠しい待ち遠しい
436 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 04:51:38.81 ID:GTwP1w.o
ま、まだか?ソワソワ
437 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/04(土) 06:40:02.73 ID:LyugSGso
>>1なら俺と人格入れ替わって隣で寝てるよ
438 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/05(日) 01:22:22.43 ID:SZgFPcDO
続きはまだなのか…
439 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/05(日) 03:52:18.97 ID:T0Ov18.0
短めですが投下します
440 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 03:53:38.33 ID:T0Ov18.0


禁書「ちょっと様子が変かも……」

浜面「インデックスとミサカは離れてろ。ヤバイ感じがする」

露ミサカ「はぁ……、アレはお姉様ですから危険はありませんよ、とミサカは落胆を隠しもせずに言い放ちます」

麦野「どういうことだ?」

露ミサカ「アレからお姉様と同じ脳波パターンを検知しました。つまりアレの中身は御坂美琴です」

露ミサカ「ちくしょう、今度こそ念願の上条さんと触れ合えると思ったのに、とミサカは失意のどん底から補足説明します」

ステイル「じゃあ、上条当麻本人は……」

麦野「第三位の身体の中ってこと?」

浜面「マジか!? 上条は大丈夫なのかよ!?」

禁書「また変な事に巻き込まれたに違いないんだよ!」

神裂「落ち着いて下さい。彼…いえ、彼女から話を聞かないことには状況が掴めません」

ステイル「そうだね。このままじゃ仕事にならない」
441 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 03:55:10.39 ID:T0Ov18.0



アロウン(おいおい、取り乱してる場合じゃないぞ。ほら、落ち着け)

上条(だってだって変なんだもん!! なんなのよコレ! どーすればいいの!?)アタフタ

アロウン(ちっ、しょうがない、俺が何とかしてやる。文句言うんじゃないぞ)

上条(何でもいい! 何でもいいからっ!)

アロウン(……万物を司る、創世の力よ…)キュイーン



神裂「話を聞きたいのですが、いいですか?」

上条(ちょっと、何も起きないわよ!?)

アロウン(まあ見ていろ)

神裂「聞いてますか…ッ!?」ツルッ

上条「危ない!」ダキトメル

神裂「ひゃうッ…!?」ビクッ

上条「だ、大丈夫?」モミモミ

神裂「どこを触って…あんッ」

上条「え…? この柔らかいのって……」モミモミ

神裂「うぁん、もう…やめッ」

上条「ぎゃああああああああ!!?? 胸だったぁぁあああ!!」
442 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 03:56:41.66 ID:T0Ov18.0


上条(何とかするってコレ!? コレなの!?)

アロウン(あ〜〜疲れた。神裂を滑らせただけでMPが空になっちまった)グッタリ

上条(しょっぱ!! 全力でコレかよ!! つーかMPってなによ!?)

アロウン(無茶言うな。幻想殺しに力の大部分を消されるんだぞ。俺に出来るのは精々ラッキースケベを発動させる事くらいだ)

上条(余計な事すんなや!! このクソボケ魔王が!!)

アロウン(おいおい、文句言ってる暇はないぞ。神裂がキレてる)

上条(へ…?)


神裂「……あなたが上条当麻か、そうでないかは後回しです」ユラーリ

上条「か、神裂さん、冷静に、冷静に話し合いましょう?」ガクブル

神裂「私は冷静ですよ? ええ、冷静ですとも……」チャキ

上条「ゴメンなさい私が全面的に悪かったです許してください。だからその物騒な得物をしまって!?」

神裂「……」ブンッ

上条「ひぃッ!? 無言で切りかからないでぇ!!」ヒラリ

443 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 03:58:54.64 ID:T0Ov18.0


禁書「……いつものとうまかも」ジトー

浜面「……巨乳を鷲づかみかよ。羨ましい…」ワキワキ

麦野「はーまづらぁー、何か言ったかぁ?」ギロリ

浜面「お、女の胸をいきなり揉みしだくなんて、けしからんな!」

禁書「あれ…? かおりの攻撃が当たらない?」

露ミサカ「手加減しているのでは? とミサカは適当な事を言います。はぁ……」ドンヨリ

ステイル「いいや、全力ではないにしろ、手加減してるようには見えない」



神裂「このッ! 大人しく殴られなさい!!」シュバッ

上条「無理っ! そんな衝撃波が出ちゃうようなパンチを喰らったら死んじゃうって!」ヒラリ

アロウン(いいぞ、この身体のポテンシャルをそこそこ引き出せている)

上条(音速に近いスピードで動いてるのよ!? なのにそこそこ!?)

神裂「ちょこまかと往生際の悪い……ならば、これは見切れますか!」チャキ

アロウン(!? 意識を奴の手元に集中しろ!!)
444 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 04:01:18.39 ID:T0Ov18.0

神裂「七閃…ッ!!」ドガガガガッ

上条(これは……糸!?)

アロウン(真上に跳べ!)

上条「……っっ!!」ヒュッ

神裂「なっ…!?」

上条「あ、危なかったぁ」スタッ

神裂「……」

上条「今の当たってたら死んでたんじゃない?」

アロウン(ああ、ミンチより酷い事になってたんじゃないか?)

神裂「寸止めをするつもりでした。……ですが確信を持てました。やはりあなたは上条当麻ではありませんね」

上条(ちょっと! 誤魔化せてないじゃん!)

アロウン(むう、解せぬ……)

神裂「あなたの身体能力は聖人のそれに匹敵しています。故に上条当麻であるハズがない……彼を何処にやった!!」

アロウン(調子に乗って避けまくったのが仇になったか……。素直に殴られるのが正解だったな)

上条(あわわわ…、神裂さん、マジでキレちゃった…)

神裂「喋らないなら、喋りたくなるようにするまでです」

アロウン(これ以上は冗談ではすまんな。洗いざらい白状するしか道はないか)

上条「ご、ごめんなさ…」



一方通行「こいつァ何の騒ぎだァ?」

打ち止め「うわー、地面が抉れて滅茶苦茶だー、ってミサカはミサカはびっくりしてみたり!」
445 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 04:03:11.22 ID:T0Ov18.0


上条「!?ッ」

アロウン(取り乱すな!! これ以上、場を混乱させるのは不味い!)

上条(アンタが言うな!!)

打ち止め「上条さん、おはようございます! ってミサカはミサカは元気に挨拶してみたり!」

上条「ええっと…」

アロウン(検体番号20001号、打ち止めだ)

上条(『打ち止め、感情豊かな妹達の司令塔。一方通行に懐いてる。素直でかわいい。御坂とはえらい違いだ』……あんにゃろう)

アロウン(一方通行とは和解したんだ。許せないかもしれんが、ここは抑えてくれ)

上条(……分かった)



神裂「離れてください! 彼は上条当麻ではありません!」

打ち止め「え…?」

一方通行「はァ? どう見ても上条だろォが、何言ってンだ?」

露ミサカ「嘘ではありません。アレは上条さんではなく、お姉様です、とミサカは再三に渡る説明にうんざりします」

一方通行「!?ッ ……本当なのか?」

上条「……」コクリ

神裂「それでは話してもらいましょうか」
446 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 04:04:38.65 ID:T0Ov18.0



事情を説明中――




禁書「ええっ!? 本当にとうまと短髪が入れ替わったの!?」

浜面「マジだったんかい……」

麦野「上条君は無事なの?」

上条「ええ、知識の共有ができるから当面は問題ないと思うわ」

ステイル「気になるワードも出てきたね。魔王……信じがたい事だが看過できない」

神裂「十字教徒にとって不倶戴天の敵ですからね」

上条「そんな大袈裟なモノじゃないと思いますよ? 神裂さんを転ばせるのに全力使ってへばってますから」

アロウン(へーへーそうだよ。俺は大した事のないロートル魔王だよ)

上条(何拗ねてんのよ)

ステイル「君には馴染みがない事だから知らないだろうけど、魔王という存在は世界の存亡に関わるほどに厄介なんだ」

禁書「そうなんだよ。でもアロウンなんて魔王は聞いた事ないから、真名は別にあるのかも」

浜面「真名?」

禁書「真実の名前ってこと。真名を知られるのは高位の存在にとっては致命的なんだよ」

浜面「???」

麦野「弱点を知られるから?」

禁書「うん。魔王がどんなに強くても伝説や文献が残ってるからね。そこから弱点を見つけるのは割りと簡単なんだよ」

浜面「魔王っつっても無敵じゃないんだな」

ステイル「だからと言って人間に対処できるとは思えないけどね」

神裂「そうですね。魔王とは天使が堕天したものですから、天使と同等の力はあるはずです」

一方通行「天使と同等の力……」

アロウン(……)
447 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 04:05:56.13 ID:T0Ov18.0


打ち止め「上条さんに会いに学園都市に行くの? ってミサカはミサカは聞いてみる」

一方通行「……そォだな」

アロウン(何か事情が有りそうだな。お前、聞いてやれよ)

上条(はあ? 馬鹿言ってんじゃないわよ。何で私がそんな事しなきゃいけないの?)

アロウン(一方通行を許せ、なんて言わん。だが困っているなら誰でも助けるのが上条当麻だ。聡明なお前なら気づいてるだろう?)

上条(……あーっもうッ!! やってやるわよ!)


上条「ちょっと、話があるんだけど」

一方通行「…あァ。オマエは浜面たちといろ」

打ち止め「うん……」

448 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 04:07:46.12 ID:T0Ov18.0

上条「単刀直入に聞くけど、当麻に何の用?」

一方通行「……相談したい事がある。そンだけだ」

上条「何か厄介事に巻き込むつもり?」

一方通行「そォかもな」

上条「じゃあ事情を聞かせてくれない? 私も何か力になれるかもよ?」

一方通行「オマエ、頭わいてンのか? 俺がテメエらに何したのか忘れたわけじゃねェよなァ」

上条「忘れたわけじゃないわ。でも当麻ならアンタを助けるに決まってるから、代わりに手を貸すって言ってんのよ」

一方通行「オマエに何が出来ンだ? 第三位如きに助けられる程、俺は落ちぶれちゃいねェンだよ」

上条「それはどうかしら。確かに私の能力はアンタに遠く及ばない。でも今の私は上条当麻なのよ?」

一方通行「はァ?」

上条「超電磁砲じゃ歯が立たない相手とも戦えるし、伝説の魔王さまも味方だしね。やってやれない事の方が少ないと思うけど?」

アロウン(おいおい、あまり持ち上げるなよ)

一方通行「天使に匹敵する力か…。魔王って野郎と話せるか?」

アロウン(お前と同じ超能力者なら、俺を認識できるかもな。左手で一方通行に触れてみろ)

上条「ちょっと触れるわよ」



アロウン(あーテステス、只今コミュニケーションのテスト中。聞こえたら返事しろ、このモヤシ野郎)

一方通行「誰がモヤシだ!! 喧嘩売ってンのか、あァ!!?」

アロウン(おおう、マジで話せるとは。何事も試してみるもんだな)

一方通行(……テメエが魔王か?)

アロウン(いかにも。我が名はアロウン、種族は魔王、職業は無職だ)

一方通行(俺は一方通行。種族は悪党、職業は無職だ)

上条(なんなのコイツら…)
449 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 04:09:14.53 ID:T0Ov18.0


アロウン(ハッハッハ、悪党か。同類なら仕方ない。特別に魔王さまが手を貸してやろう)

一方通行(唐突だなオイ。けど何も聞かずに、ンな事言っていいのか?)

アロウン(絶対能力進化の時から、お前の事は知ってるからな。ロシアでの事と併せて考えれば、お前の抱えてる問題くらい読めるさ)

アロウン(妹達を盾に、学園都市から圧力をかけられてるんだろう? 逆らうなら妹達を……とかな)

一方通行(……お見通しかよ。魔王ってのは読心能力でもあンのか?)

アロウン(あるけど使ってないぞ。お前は俺に似ているから何となく察しているだけだ)

一方通行(ハッ、俺も将来は魔王です、ってかァ? 笑えねェ)

アロウン(茶化すな。強すぎる力やら、犯した罪が似ているんだよ。妹達を殺した事、悔いているのだろう?)

一方通行(後悔なンざしちゃいねェ。けじめを付けたいだけだ)

アロウン(だから妹達を守るのか。だがそれは誤りだ)
450 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 04:11:35.62 ID:T0Ov18.0

一方通行(どォいう事だ?)

アロウン(俺やお前みたいな野郎に、何かを守るなんてのは向いてないんだよ。そういうのは当麻や美琴の領分だ)

アロウン(俺たちに出来るのは、ムカつく連中をぶっ殺すくらいが精々だろう。違うか?)

一方通行(……くっは、違いねェ。だったら妹達の守りは上条とオリジナルに丸投げして、俺は学園都市の闇をぶっ殺すってかァ)

アロウン(それが最善だな。当麻たちに殺しは無理だし、させたくない)

一方通行(妹達を任せる以上、襲撃者との殺し合いは避けられねェがどうする? それに一万人近い妹達を匿う場所が必要だ)

アロウン(心配いらん。今からその手段を手に入れに行く)

一方通行(調査に行く遺跡ってやつか?)

アロウン(そうだ。あそこなら妹達を全員匿えるし、守りも鉄壁だ。学園都市の科学程度では脅威にすらならんよ)

一方通行(イギリスはどうする? 勝手に遺跡を使うとなると不味い事にならねェか?)

アロウン(それも遺跡……アヴァロンを稼動させれば、どうにでもなる)

一方通行(……なンつーか、ご都合主義も甚だしい感じだなァ)

アロウン(全くだ。入れ替わった事が、こんな形でメリットを生むとはな)
451 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 04:14:21.16 ID:T0Ov18.0


上条(あの……全然話が見えないんですけどー)

アロウン(簡潔にまとめると、まずアヴァロンを確保する。そこで妹達を全員保護する。最後に…)

上条(ちょ、ちょっと待って。妹達を保護ってどういう事? もう実験は凍結されたハズじゃ……)

アロウン(そうだ、実験は凍結されたんだ。実験に使えない以上、妹達に別の利用価値を見出さないといけないって話だ)

上条(……そうかもね。でも電撃使いだから利用価値なんて幾らでもあるでしょ)

アロウン(良心的な発想だがやはり甘いな。能力なんて関係ない、もっとシンプル且つ絶大な効果のある利用法があるじゃないか)

上条(……?)

アロウン(人質だ人質。お前や当麻みたいな甘ちゃんには効果抜群だろう?)

上条(……ッ!?)

アロウン(お前はともかく、当麻は学園都市にとって危険因子になりえるからな。丁度いい首輪になるだろう)

アロウン(しかし人質にするには数が多すぎるな。見せしめに何人も…)

上条(もういいッ!! ……私の認識が甘かったのね。当麻が学園都市の暗部に目を付けられてるのは知ってたのに……)

アロウン(そうだな。だがまだ手遅れじゃない。上手く立ち回れば拠点と妹達の安全を確保できる)
452 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 04:16:37.75 ID:T0Ov18.0

一方通行(けど時間がねェ。妹達の処分が決まっっちまったンだ)

上条(処分って……まさか!?)

一方通行(そのまさかだ。新型の妹達の製造と配備が正式に決定したンだ。だから…)

アロウン(不要になったから殺す、か)

上条(……)ギリッ

一方通行(……あと俺への牽制だろォな)

上条(細かい事情はどうでもいい……。妹達…あの子たちを守る為にアヴァロンを手に入れるわよ)

アロウン(ど、どうしたんだ?)

上条「どうしたもこうしたも無いのよ。実験の時は手遅れだったけど……今度は絶対に犠牲なんて出さない」

上条「今度こそ何一つ失うことなく、みんなが笑っていられる結末を掴み取ってみせる!!」

一方通行「……」

アロウン(ハァ……、この暑苦しさは当麻の影響か。まあ嫌いじゃないが……)

上条「その当麻をモノにする作戦も並行すんのよ。今は時間が惜しいから行動あるのみ!ってね」タッタッタ

アロウン(なんか当麻だけが泣きを見る結末が目に浮かぶんだが……やれやれ、アレの不幸ぶりは歪みねえな)

453 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 04:19:45.44 ID:T0Ov18.0



一方通行「……なンか拍子抜けだなァ」

打ち止め「お姉様のこと気にしてたもんね、ってミサカはミサカはアナタの緊張を見抜いてみたり」テクテク

一方通行「はァ? 緊張なンてしてねェし。ヒステリックに騒がれたらウゼェって思ってたンだよ」

打ち止め「素直じゃないどすなぁ。男らしく謝ればいいのに、ってミサカはミサカはツンデレ同士仲良くなればいいと思ってみたりぃ」ニヤニヤ

一方通行「誰がツンデレだ! ったく、何処のどいつだ。ガキにくだらねェ事を吹き込みやがって」

打ち止め「??? アナタがツンデレなのはミサカネットワークじゃ有名だよ、ってミサカはミサカはソースを明かしてみる」

一方通行「オマエら……」

打ち止め「あっ、お姉様が呼んでる! ミサカも一緒に行っていいんだよね、ってミサカはミサカは聞いてみる!」

一方通行「来ンなっつったら大人しく留守番すンのかァ?」ニヤリ

打ち止め「ヤダヤダっ、ミサカも行くもん! ってミサカはミサカは駄々をこねてみたりぃぃーーッ!!」

一方通行「うるせェ」カツ、カツ、カツ

打ち止め「もうっ! 無視して行かないで、ってミサカはミサカは意地悪なアナタに抗議してみたりっ!」タッタッタ

454 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/05(日) 04:23:38.77 ID:T0Ov18.0
今回はこれで終了
さっさと御坂さん編を終わらせて、上琴を絡ませたいなあ
次回は2〜3日後くらいになりそーです
455 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/05(日) 05:09:20.42 ID:KGzQzAwo
おつんこ!!
456 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/05(日) 06:17:18.86 ID:RVXmQQAO
モツカレー
457 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/05(日) 10:19:30.43 ID:3bg5Go60
待ってたぜ!
美琴さん可愛いぜこん畜生ォ・・・
一方さんも見事なツンデレです流石
458 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/05(日) 11:19:33.71 ID:SZgFPcDO
キテターーーーー!
1乙!
これで禁断症状が収まるぜ
次回も期待してるじぇ!
459 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/05(日) 14:00:20.39 ID:hyFiJKEo
乙!
続き待ってた
次回も楽しみにしてます!
460 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/05(日) 16:47:23.99 ID:R1.sVWE0
>>417
友達(高2)は中3の男と付き合ってるよ
中学生と高校生が付き合ってるのって最近じゃあまり珍しくないと思うんだけど
461 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/05(日) 17:15:20.10 ID:YM4E5Boo
最近の中学生はおっさんとも付き合うからな
462 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/05(日) 23:29:35.41 ID:WNRUc5E0
女がこのスレを見てるのか・・・ごくり
っておもってしまった
463 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/06(月) 15:12:20.91 ID:am1fTVco
学生の女から見れば同年代の男は子供っぽいんだよ
ゲーム、漫画、アニメ、音楽、エロがほとんどの男より年上の男のほうが魅力的に見えるんだよ
まぁその考えも子供っぽいんだけどね

結局男は大きくなっても根本は変わらんしね
まぁそこが可愛くて好きなんだけど
464 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/06(月) 16:03:11.04 ID:4B5RHUMo
15くらいまでは女の方が大人びてるというかマセてる
それ以降は男がどんどん大人っぽくなっていつの間にか逆転するんだよね
465 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/06(月) 16:08:08.28 ID:am1fTVco
男は馬鹿な女が好きだろ?
こっちはわざわざ馬鹿なふりしてやってんだよ
まえに彼氏より先に昇進したら気まずすぎて別れた…
それからは仕事はできるけどお馬鹿な子って設定でがんばってる
466 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/06(月) 16:45:59.98 ID:mt1.AsAo
物凄くどうでもいい

空気を読まず他人んちのSSで聞いてもない自分語りとかさすが女だな
それかそこまで計算してるよく訓練されたネカマ
467 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/06(月) 23:40:02.95 ID:e0XALAk0
つまり

ネカーマ

って

事じゃないな…
468 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/07(火) 08:36:37.99 ID:6EZzD9ko
>>465
こういうの見ると女って馬鹿なんだなって思う
469 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/08(水) 01:29:31.45 ID:F2yyaUIo
馬鹿なふりしなくても大丈夫だろ
470 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/08(水) 04:37:29.42 ID:XI63.wk0
馬鹿な女ってめんどいだろ
471 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/08(水) 05:55:18.68 ID:7Y1GO5Io
TtTって全然マイナーじゃないよな?
MBS以外はU局な禁書と違って、テレ東系列でアニメ化だぞ・・・
472 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/08(水) 17:20:24.58 ID:052IMwSO
いい加減スレ違いな話止めろ
473 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/08(水) 19:53:10.94 ID:EkpSAuEo
>>1来たと思ったら変なの湧いてただけかよ
474 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/08(水) 20:23:42.10 ID:lEsPucDO
>>1が女だったら二度と来なくなるかもしれない流れ
475 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/08(水) 20:54:27.23 ID:SC5w9KEo
それはマジで困る
476 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 02:06:19.06 ID:6zkeCwco
製速はこういう空気が嫌だ
477 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/09(木) 21:07:13.79 ID:sGXvUKc0
投下しまーす
この投下が終わったら、ゴッドイーターの禁書コラボの妹達をダウンロードするんだ……
478 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 21:08:27.80 ID:AJuN3ESO
よっしゃ待ってたぜ!
479 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:09:18.93 ID:sGXvUKc0


移動中 船内――



浜面「……景色がぶっ飛んでくなぁ」グッタリ

麦野「……ぶっ飛んでるのは景色じゃなくて船の方だろ」ゲッソリ

打ち止め「……ミサカは…ミサカは…」ピクピク

一方通行「おいガキ! しっかりしろ! クソっ、なンなンだよこの船はァ!!」

禁書「うぷっ……胃の奥から…信仰心が…あふれそう、なんだよ…」

ステイル「いけないっ! 誰かエチケット袋を! このままじゃ大惨事に…」オロオロ

神裂「みんな大袈裟ですね。多少揺れますが酔う程ではありません」ヤレヤレ

上条「……マッハでかっ飛ぶ船より、それに乗っても何とも無い自分にびっくりした…」

アロウン(この程度で驚いてたら、この先やってられないぞ。アルビオン島は現代の常識が通用しないからな)

上条(アルビオン島? 魔王の島のことかしら)

アロウン(うむ。お前の好きな漫画に出てくる様な島だ。楽しみにしておくといい)

上条(ほんと!? うわっ、凄い楽しみなんですけど!)







露ミサカ「高速艇、お前に命を吹き込んでやる、とミサカは鬱憤を晴らすべく全力で操船します」

一方通行「もっと丁寧に操縦しやがれ! ガキも乗ってるンだぞ!」
480 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:11:46.22 ID:sGXvUKc0

露ミサカ「何人たりともオレの前は走らせねえ! とミサカは一心不乱に全力疾走します。ヒャッハー」

一方通行「海だから前もクソもねェよ! さっさとスピード落とせ!」

露ミサカ「だが断る、とミサカは明確な拒絶の意思を示します」

一方通行「……上条に会えなかった腹いせに暴走かよ。うぜェ…」

露ミサカ「ツンデレロリコンに乙女心は理解できないのですね、とミサカは一方通行の特殊すぎる属性にうんざりします」

一方通行「ロリコンじゃねェ! つーかオマエら、ガキに変なこと吹き込むな。オリジナルみたいになったらどうすンだ」

上条「美琴みたいになったらって具体的には?」

一方通行「あァ? テメエが言ってたじゃねェか。オリジナルは暴力的で全然女らしくねェってなァ」

上条「そ、そんな事言ったか?」

一方通行「打ち止めは素直なままでいてくれ。ビリビリみたいに凶暴になったら駄目だぞ、とか言ったろォが」

露ミサカ「それには同意せざるを得ません、とミサカはお姉様の暴れっぷりを思い出し身震いします」

上条「……」
481 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:14:49.94 ID:sGXvUKc0

一方通行「待てよ……よく考えたらあのガキの周りには、まともな女がいねェなァ」

露ミサカ「おいロリコン、今のは聞き捨てならねえぞ、とミサカはお姉様と比べたら十分まともである事を主張します」

一方通行「確かにそォかもな。あとロリコンじゃねェ」

露ミサカ「……あ」


上条「あんにゃろう、打ち止めに何吹き込んでんのよ」ピキピキ

一方通行「……そォだ、オリジナルだった」

上条「ひとの事散々に言いやがって……ケンカ売ってんのか! ああァ!?」ギロリ

一方通行「……」

露ミサカ「こえー…」

上条「私が女らしくないってんなら考えがあるわよ。当麻、後悔しても遅いんだから……」

上条「そうよ、私が女っぽくないなら当麻が女になればいいじゃない……入れ替わったまま堕としてやる」

アロウン(口は災いの元か……当麻よ、これはフォローできないぞ)

一方通行「なンかヤバい事ほざいてンぞ……」

露ミサカ「お姉様がダークサイドに堕ちてしまった、とミサカはガクブルしながら傍観します」ガクブル

一方通行「このままだと上条が大変な事になるな……」
482 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:17:34.56 ID:sGXvUKc0

アロウン(おい、キレるのも無理ないがやるべき事があるだろう)

上条「ん? あー、そうだった。船のスピードを落としてほしいんだけど、いい?」

露ミサカ「サー、イエッサー! とミサカは航行速度を落とします」

一方通行「……日和やがった」

上条「ありがとね。それで目的地まであとどれくらい?」

露ミサカ「サー、あと三十分ほどであります、サー、とミサカは淀みなく答えます」

上条「あはは、どうしたのよその喋り方」

一方通行「テメエにビビッてンだよ」

上条「はぁ? そんな分けないじゃない。何か悩みでもあるの? お姉様に話してごらん」

一方通行「テメエが原因なンだよ。空気読めクソが」

上条「私が原因? ……あぁ、当麻に会いたかったのね」


露ミサカ「はい……」ションボリ
483 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:19:52.14 ID:sGXvUKc0

上条「ごめん。妹の楽しみを奪っちゃうなんて姉失格ね」ギュッ

露ミサカ「あっ…」

上条「その内会わせてあげるから落ち込まないで」ナデナデ

露ミサカ「は、はい…///」テレテレ

上条「やけに素直ねぇ。もっと癖のある性格だと思ってたんだけど」ナデナデ

露ミサカ「///」マッカ

アロウン(自覚無しか。このスケコマシが)

一方通行「天然かよ……。性質わりィな」

上条「ええっ!?」

露ミサカ「うぅっ、上条さんじゃないのに……」グスッ

アロウン(軽いNTRって奴か。そんな事ばかりしてると、お前もいつか当麻を寝取られ…)

上条「縁起でもない事言ってんじゃないわよ!?」

アロウン(冗談だ。……ふむ、そろそろか)

露ミサカ「指定されたポイントに到着しました、とミサカはショックを隠しながら報告します」

アロウン(甲板に出ろ。アルビオン島沿岸に展開中の結界を突破するぞ)

上条「わ、分かった」

484 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:22:02.86 ID:sGXvUKc0


高速艇 甲板――




禁書「……少し楽になったんだよ」

ステイル「あんなに沢山食べるから酷い目に遭うんだ。腹も身のうちと言うだろう?」ヤレヤレ

禁書「うぷっ…、し、信仰心がまた…」

神裂「全く、しょうがないですね」セナカサスル


一方通行「気分はどォだ? まだ気持ち悪いか?」

打ち止め「うん……。平気だよ、ってミサカはミサカは強がってみたり…」

一方通行「ゆっくり深呼吸しろ。ちったァ楽になンだろ」

打ち止め「うん、心配してくれてありがとう、ってミサカはミサカはお礼を言ってみる」ニコッ

一方通行「ガキが一々気にすンな」プイッ


麦野「おーおー、冷血非道の第一位とは思えないデレっぷりね」

浜面「打ち止めには異常に優しいよなぁ」

麦野「気持ちは分かるけどね。打ち止めは可愛いから甘やかしたくなって困るわ」

浜面「その優しさを少しは俺にも向けてほしいんですけど……」

麦野「そういうのは滝壺に言えよ。……なーんか浜面見てると原子崩しで穴だらけにしたくなるなー」

浜面「撃つなよ!? 絶対に撃つなよ!?」

麦野「それフラグなんだけどなー」
485 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:24:54.28 ID:sGXvUKc0


上条「甲板に出たけど、どうするの?」

アロウン(なに簡単な事だ。俺の言う言葉を復唱するだけでいい)


禁書「うぅ……、あれ?」

神裂「どうかしましたか?」

禁書「とうま…じゃなくて、短髪の様子が……」

ステイル「!?ッ、上条当麻から魔力だと……?」




上条『我が真実の名、ルキフェルの名において命ずる』

上条『ダーンウィンよ! お前の真の担い手、今は無き友との盟約を……果たせッ!!』キィィーーーーーン




浜面「うおっ、まぶしッ!!」

麦野「な、何が起こった!?」

一方通行「ガキ! 確りつかまってろッ!!」

打ち止め「うん……っ!」ギュッ

ステイル「何という魔力の奔流ッ……これはまるで…」

神裂「ええ…、神の力が現出した時と同等…いや、それ以上のプレッシャーです!」

禁書「とうま……」

486 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:26:22.85 ID:sGXvUKc0



上条「…………びっくりした。一体何が起きたの?」

アロウン(……)

上条(??? どうしたの、急に黙っちゃってさ)

アロウン(前を見てみろ。あれがお目当てのアルビオン島だ)

上条「え……?」


浜面「なんじゃこりゃあああッ!!??」

神裂「陸地が目の前に…」

麦野「は…? さっきまで何もなかったのに……」

一方通行「凄ェなァ。どうやって隠してたンだァ?」

打ち止め「あっ、砂浜があるよ! ってミサカはミサカは報告してみる」

一方通行「上陸するのに丁度いいな」

打ち止め「それじゃあ10777号に伝えてくるね、ってミサカはミサカは駆け出してみたり!」
487 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:27:41.60 ID:sGXvUKc0

一方通行「おいオリジナル。ここが魔王の言ってた…」

上条「アルビオン島……現代の常識が通用しない場所らしいわ」

一方通行「どっかのメルヘン野郎みたいなキャッチコピーだな」

麦野「まぁ何があっても、この面子なら何とかなるでしょ」

浜面「麦野、それは死亡フラグだ。絹旗と見た映画で同じ事言った奴が真っ先に死んでたぞ」

麦野「だったらテメエが死ねばフラグは折れるのかにゃー。はーまづらぁ?」パシュー

浜面「滅相もありませんっ!! だからビームはやめてぇぇええええええッ!!!」


一方通行「相変わらず絶好調だなァ、第四位は」

アロウン(お前と当麻の関係にそっくりだな)

上条「アハハ……と、とにかく上陸してみましょう」


488 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:30:22.80 ID:sGXvUKc0


アルビオン島 砂浜――





打ち止め「わあー♪ 海も砂浜もとっても綺麗だよ! ってミサカはミサカは大興奮っ!!」タッタッタ

一方通行「おいクソガキ! いきなり飛び出してンじゃねェ!!」カツ、カツ、カツ

麦野「ほんとに過保護ねぇ」ヤレヤレ

上条「さっきから一方通行のイメージが絶賛崩壊中よ。子供に甘いなんて想像できないっつーの」

浜面「あいつロリコンだからなー」ニヤニヤ

一方通行「だァァァれがロリコンですかァ? はーまづらァァッ!!」

浜面「あれ!? お前、打ち止めを追いかけてたハズじゃ…スミマセンごめんなさいもう言いませんから血流操作はダメぇッ!!?」ドゲザ

露ミサカ「図星をつかれたとはいえ大人気ないですよ、とミサカはツンデレロリコンを諭してみました」

一方通行「だからロリコンじゃねェ!!」

上条「ロリコンは病気らしいわよ。拗らせる前に治しなさい」

一方通行「どいつもこいつも…クソがァ」

麦野「いじけるなよ第一位。多少欠点がある方が…って、インデックス? どうかしたの?」
489 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:33:46.16 ID:sGXvUKc0


禁書「……」ブルブル

上条「ちょっとどうしたの!? まだ具合が悪いの?」オロオロ

ステイル「さっき君は甲板でルキフェルと名乗ったが……あれは魔王の指示かい?」

上条「そうだけど…」

禁書「――ッ!?」

ステイル「なんてことだ……」

麦野「あれー? ルキフェルって何処かで聞いた気がするなー。……天使?」

一方通行「天使長ルシフェルのことだろ。確かラテン読みでルキフェルでもいいハズだ。てこたァ…」

上条「アロウンってメジャーな天使だったの?」

アロウン(……)

禁書「……変革を告げる明けの明星を司るもの。天界の三分の一を率いて神に弓引いた反逆者…」

禁書「最高位の魔王ルシファー……」

上条「ええっと……、いまいち理解できないんだけど、それって凄いの?」

神裂「限りなく神に近い力をもつ最強の天使、その成れの果てです」

ステイル「普通は鼻で笑うところだが、さっきの君を見た後だから嫌でも理解するしかない」

ステイル「上条当麻は神の宿敵だ」

上条「うーん……そんな事言われても、ねえ?」

一方通行「そォだなァ。人間味に溢れた魔王だから全然危機感がねェぞ」


アロウン(まあ殆ど人間が勝手に作った話だからな。神になんて会った事ないし、俺が率いたのは天界のクソッタレ共なんかじゃない)

アロウン(この地上に生きた愛すべき馬鹿者たちと共に、誇りと尊厳を賭けて、天界のクソッタレ共に戦争をしかけたんだ)

上条(私はアンタが邪悪な魔王なんて思ってないわよ。一方通行に似てるって言ってたし、アンタも子供に甘いんでしょ?)

アロウン(俺に言わせれば、この世界で生きてる奴ら全部がガキなんだよ)

上条(アハハ、私や当麻の事、甘いとか言ったくせに実はアンタも十分甘いじゃない)
490 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:38:00.65 ID:sGXvUKc0


禁書「とうまと敵同士になるなんて……いやなんだよ…」グス

上条「泣かないでよ。当麻がインデックスの敵になるわけないじゃん」

禁書「でも…」

上条「仮にそうなっても、私が絶対に止めてみせるから大丈夫よ」

禁書「ほんとに…?」

上条「ほんとにほんと。インデックスが悲しむ様な未来は、私がぶち壊してみせるんだから」ニコッ

禁書「う、うん……///」ドキッ

上条「だからインデックスは当麻の事を信じてればいいの。分かった?」ナデナデ

禁書「……うん、ありがとう、…みこと///」テレテレ

上条「どーいたしまして。ふふっ」

禁書「??? どうしたの?」

上条「美琴って、初めて名前を呼んでくれたでしょ。それが嬉しかったんだ」

禁書「あ…、短髪なんて失礼な呼び方してごめんなさい」シュン

上条「気にしちゃいないわよ。でもこれからは名前で呼んでほしいかな」

禁書「うん!! 改めてよろしくなんだよ、みこと!」

上条「こちらこそ宜しくね、インデックス」


アロウン(インデックスまで懐柔するとは。ハーレムでも作るのかエロ娘)

上条(エロ娘って何よ!? てかアンタの所為で色々と台無しじゃない!)

アロウン(本命がいるのに浮気性なことだ。当麻が可愛そうになってきたぞ)

上条(はぁ? 女同士の友情よ、ゆ・う・じょ・う。馬鹿じゃないの)

アロウン(しかし身体は男なんだ。不用意な事してると、また勃っちまうぞ)

上条(こっ、このクソボケ魔王がぁぁッ!! 思い出させんなあああああ!!!)
491 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:39:32.89 ID:sGXvUKc0

ステイル「……」ムスッ

神裂「納得できませんか?」

ステイル「当然じゃないか。世界崩壊のスイッチが目の前にあるようなものなんだ」

神裂「そうですね」

ステイル「でも僕は世界の平和もイギリス清教の教義にも興味がない。あの子が笑っていられるなら…それでいい」

神裂「全く、あなたも素直ではありませんね」

ステイル「フン……」
492 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:42:08.24 ID:sGXvUKc0


麦野「うわぁ、何だアレ。よくもまあ、あんな恥ずかしい事言えるわねぇ。第三位の評価を改めないとなー」

浜面「微笑ましいじゃねえか。確かに見てるコッチが恥ずかしくなるけどな」

一方通行「見た目が上条なのにカマくせェ喋り方……今更だがあり得ねえ」

浜面「ぶふぉッ!! そ、そういや、ククッ、そうだなッ」

麦野「顔つきは今のほうが男前なのにね。キリッとしててさ」

浜面「普段の上条は締りがねえからな。身のこなしも半端なかったし……つー事はだ、喋り方さえまともなら…」

麦野「完璧超人、上条当麻の完成ってわけか……」

一方通行「……全然わかってねェ。ヒーローはそンなンじゃ測れねェンだよ」ボソッ

浜面「ん? 何か言ったか?」

一方通行「別にィ…」

露ミサカ「ロリコンの癖に分かってるじゃん、とミサカは惜しみない賞賛を送ります。GR!」

一方通行「GR(グッド・ロリ)ってなンだ!? いい加減ロリコンから離れろってンだよォ!!」

露ミサカ「GR(ジャイアントロボ)ですよ? とミサカは被害妄想の激しいロリコンに言い放ちます」

一方通行「嘘吐けェェェーーーッ!!!」

493 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:43:37.72 ID:sGXvUKc0


上条「一方通行が吼えてる……またロリコンって言われたのかしら」

禁書「そんな事よりお腹がすいたんだよ、みこと!」

上条「はいはい、もういい時間だし昼食の準備を…」






打ち止め「きゃぁぁああああーーーーッ!!!」ビリビリッ






一方通行「――ッ!? クソッ!!」カチッ

麦野「浜面っ!! 行くわよ!!」

浜面「おうッ!!」

露ミサカ「……カニ?」

494 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/09(木) 21:45:54.11 ID:sGXvUKc0
今回はこれで終了
アニメ化されてたなんてしらなかった……レンタル屋で借りてみます
495 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 21:59:25.47 ID:4ppSHp6o
GJ!
続き待ってた
496 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 22:00:59.00 ID:AJuN3ESO
おい




打ち止めどうなってる
497 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 22:01:15.86 ID:A1MQC1wo
>>1さん来てたーーー!!
乙です!!
498 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 22:24:39.03 ID:119UG1g0
そう、グッド・ロリならGLだからなww
499 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 22:51:23.15 ID:XuDWdVwo
打ち止めの悲鳴とか想像するだけで股間がゴージャスパレスだよね
500 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 22:51:53.47 ID:o.6K8G.o
露ミサカのハジけっぷりがww
501 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/09(木) 23:06:00.35 ID:FMg9NSMo
乙なんだよ
502 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/10(金) 00:16:32.93 ID:ycRVepoo
上条さんルシファーorサタン説って前に原作スレで見たな。あれはキリスト教の竜は邪悪の象徴からきてるんだろうけど
503 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/10(金) 03:29:41.77 ID:5jyGBWMo
上条さんの中の人はハディートが最有力候補だけどな
ハディート≒ルシファー≒メタトロンを宿す上条さんか・・・
504 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/10(金) 04:06:30.25 ID:ycRVepoo
そういや禁書の世界で考えれば☆の台詞からしてハディート説が有力だったな
でもかまちーだしなぁ
505 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/10(金) 04:15:02.50 ID:gonRl3ko
というか、ようやく上条さんの口調に突っこんでくれた。そげぶな美琴さんよりも脳内再生が難しいのですよ。
506 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/11(土) 02:02:36.49 ID:PrRUPB20
最初に美琴が彼女とかどうのこうの言ってたのををツッコまれてなくて良かった
507 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/12(日) 00:11:00.53 ID:bpOxyec0
投下します
忘年会のシーズン……はよおわれ
508 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:11:44.60 ID:bpOxyec0


一方通行「クソガキっ!! 無事……かァ…?」

打ち止め「ねぇねぇ見て見て大漁だよ! ってミサカはミサカは報告してみる!」

一方通行「これは…オマエがやったのか?」

打ち止め「うん! 襲ってきたからビリビリってしちゃったの、ってミサカはミサカは予想外の威力に驚いてみたり」





香ばしく焼けたカニ?の群れ





麦野「こいつは……カニ…か?」

浜面「いやいやデカすぎるだろ…」

露ミサカ「わぁお、人間より巨大なカニなんて初めて見ました、とミサカは驚きを隠せません」

禁書「……じゅるり。おいしそう…」

浜面「ええっ!? あんな得体の知れない生き物食べちゃうの!?」

上条「昼食の食材に丁度いいわね。神裂さん、運ぶの手伝ってもらえませんか?」

浜面「え……?」

神裂「ええ。早速調理に取り掛かりましょう」

ステイル「これだけあれば、あの子の食欲を満たせるかも…」

禁書「わーい♪ かーに♪ かーに♪」

露ミサカ「お昼から高級食材を頂けるなんてwktkがとまりません、とミサカは期待に胸を高鳴らせます」

麦野「たまにはシャケ弁以外も食べてみるかー」

浜面「あれ…? 何なのこのアウェーな感じ。俺が変なの?」

509 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:14:12.79 ID:bpOxyec0




一同「いただきまーす」

浜面「鍋か…見た目は美味そうだが…」ゴクリ…

禁書「あむあむ、美味しいんだよ!!」モグモグ

上条「あーもう、ご飯は逃げないから、ゆっくり食べなさい」

禁書「だって、みことのご飯美味しいんだもん!」

上条「そっか…、口にあって良かった」

麦野「大味だけど美味しいじゃない」パクパク

露ミサカ「うめぇ、カニうめぇ、とミサカは感動のあまり言語中枢が単純化します。やべえ、カニ最高だわ」ムシャムシャ

打ち止め「みんなとお外で食べるの、おいしいね♪ ってミサカはミサカは大満足っ!」

一方通行「そォだなァ。冬なのに寒くねェし、メシも美味いし、あとはコーヒーがあれば最高なんだけどなァ」

ステイル「コーヒーならあるけど、飲むかい?」

一方通行「おォ、頂きます」

神裂「なかなかいい出汁がでてますね」

上条「ふふっ、常盤台内伝のレシピです。味にはちょっと自信ありますよ」

禁書「こんなに美味しいの、今まで食べた事ないかも!」モグモグ

浜面「なんかもういいや…………」モグモグ

浜面「うまっ!! 何だコレ!?」

麦野「もうカニでいいだろ」
510 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:16:42.81 ID:bpOxyec0

上条「そういえば、打ち止めがこのカニをやっつけたのよね」

打ち止め「うん、そうだよ、ってミサカはミサカは答えてみたり」

上条「凄いわね。大能力者なの?」

一方通行「いや、コイツは強能力者のハズだ」

打ち止め「なんかね、いつもよりビリビリってなるの! カナミンみたいにパワーアップしたのかな? ってミサカはミサカは疑問に思ったり」

上条「う〜ん、突然レベルが上がったのかしら」

一方通行「ンな訳…」

露ミサカ「……えい」バチバチッ



ドッカァァァァーーーーーーーーーン!!!



一同「……」ポカーン

露ミサカ「すげー、これってお姉様に匹敵する威力じゃね? とミサカは自分の能力に戸惑います」ビリッ

上条「ちょ、ちょっとアンタ、いきなり何ぶっ放してんのよ!?」

露ミサカ「……てへ☆」

上条「気持ち悪いとぼけ方すんな!!」

浜面「ええっ、可愛いじゃん! ……それよりお前の喋り方のほうが、その……気持ち悪いんだが…」

上条「……マジで?」

一同「うん、マジで」

上条「そんなぁ……」ガクリ

アロウン(落ち込むなよ。当麻の喋り方を真似てみるのはどうだ? お前ならそのくらい容易いだろう)

上条(ううっ、そうする……)
511 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:18:30.18 ID:bpOxyec0

一方通行「ンな事より、なンでコイツらのレベルが上がってるンだ?」

禁書「超能力のことはわからないよ」モグモグ

露ミサカ「ミサカにも理解できません、とミサカはどうでも良さげに答えます」

打ち止め「ミサカネットワークに異常はないよ、ってミサカはミサカは報告してみる」

浜面「……この島の影響じゃないか?」

麦野「確かに冬なのに暖かいし、カニもどきがいたり変な所だしな」

浜面「そういう事じゃなくてだな、この島に来てから妙に身体が軽いっていうか、調子がいいんだよ」

一方通行「そォかァ? 全然実感できねェけどなァ」


アロウン(中々鋭いな。能力開発を受けた人間や聖人なら、この島の恩恵を活かせるだろう)

上条(??? 恩恵って何?)

アロウン(簡単に言えばパワーアップする。色々ややこしいからアヴァロンに着いてから詳しく説明してやる)
512 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:21:26.06 ID:bpOxyec0

一方通行「魔王なら知ってるンじゃねェか?」

上条「詳しい説明はまだだけど、アルビオン島にいるだけで能力者と聖人はパワーアップするらしい」

浜面「そういう事か。無能力者にも効果があるみたいだし、ちょっと気分いいな」

麦野「だったら超能力者はどうかにゃー」フォンッ

一方通行「さっき能力使ったけどよ、いつもと変わらな…」





ドシューーーーーーーーっと空を切り裂いて雲を全て吹っ飛ばす!!!





麦野「あは、今の見たかよ」

浜面「うおォォォォいィ!! なにしてんのォォッ!!?」

麦野「ん〜? 試し撃ち?」

浜面「いやいやいや! 試し撃ちじゃねえから! 何だよアレ!? サテライトキャノンなの!!?」

麦野「予想外の破壊力だわ。空に向かって撃って正解ね」

一同「……笑えねえ」

513 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:22:39.09 ID:bpOxyec0


神裂「……」ウズウズ

ステイル「どうかしたのかい?」

神裂「い、いえ…なにも」

ステイル「……自分も試してみたい、とか考えてるんだろう?」

神裂「べべべ別にそんな事…」

上条「神裂さん、俺も試しておきたいから、組み手の相手をお願いできますか?」

神裂「え……?」

上条「貴女なら手加減無しでやれると思ったんだけど…」

神裂「は、はい、全力で構いません! お相手しましょう!」

上条「それじゃあ今晩にでもお願いします」

神裂「はい」


ステイル「やっぱり試したかったのか」ヤレヤレ

神裂「別にいいじゃありませんか」

ステイル「悪いとは言わないよ。ただやりすぎないようにね……うん?」クイックイッ

禁書「もう食べないなら代わりに食べてあげるんだよ!」

ステイル「……まだ食べていたのか」

514 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:25:37.59 ID:bpOxyec0



アルビオン島 街道――





上条「未開の地みたいなイメージだったけど、ちゃんとした道があるのか」

打ち止め「お散歩♪ お散歩♪ ピクニック〜♪ ってミサカはミサカは歌ってみたり〜♪」

上条「ハハっ、楽しそうだな」

打ち止め「すっごく楽しいよ! ピクニックなんて初めてだもの、ってミサカはミサカは答えてみる♪」ニコニコ

浜面「一方通行も一緒だし、良かったな打ち止め」

一方通行「あァ?」

打ち止め「う、うん…/// ……なんだか恥ずかしい、ってミサカはミサカは猛ダッシュ!!」タッタッタ

禁書「あ! 遠くへ行っちゃ危ないんだよ、らすとおーだー!」タッタッタ

ステイル「全く、世話の焼ける…」タッタッタ


麦野「あーあ、見えなくなった」

神裂「ステイルがついているので心配はいらないでしょう」

上条「……」

アロウン(こんな他愛無い事で、あんなに喜ぶなんてな)

上条(そうね……。色々考えさせられるなぁ…)

アロウン(アヴァロンとこの島さえ押さえれば、妹達は今よりずっと自由になれる。深く考えるのはその後でいい)

アロウン(だから悩むことはないさ。ゆっくり急げってやつだ)

上条(ええ、焦らず確実にいきましょう)

515 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:27:00.45 ID:bpOxyec0



禁書「もー、ひとりで行動するのは危険かも」プンプン

打ち止め「……ごめんなさい、ってミサカはミサカは反省してみたり…」ションボリ

禁書「らすとおーだーに何かあったら、みんな悲しむんだよ」

打ち止め「うん…」

禁書「あなたは、あくせられーたの事が好きなのかな?」

打ち止め「うん……あ、ええっ!?」

禁書「ふふふ、私はシスターさんだからね。ひとの悩みに敏感なんだよ」ムフー

打ち止め「は、はずかしぃ…ってミサカはミサカは……///」イヤンイヤン

禁書「あなたも大変だね。あくせられーたは、とうまと違った意味で鈍感そうだから」

打ち止め「そうなの、いつもミサカのこと子供扱いするんだよ、ってミサカはミサカは不満をこぼしてみたり…」

禁書「らすとおーだーは、あくせられーたに女の子として見られたいんだね」

打ち止め「うん、あの人の周りには、いっぱい女の人がいるからミサカは不安になるの」

打ち止め「それに何か隠し事されてる気がする、ってミサカはミサカは……」ウツムク

禁書「らすとおーだー……」

打ち止め「でも……でも大丈夫、ってミサカはミサカは笑ってみたり」ニッコリ

禁書「???」
516 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:29:28.75 ID:bpOxyec0

打ち止め「だって、あの人は何時だってミサカの事を守ってくれるヒーローなんだもん、ってミサカはミサカは信じてる」

禁書「……そっか。もう自分だけの答えをもってるんだね」

打ち止め「どんな事があっても、大好きなあの人を信じ続けるよ、ってミサカはミサカはシスターさんに宣言してみたり」

禁書「こんなに一途に想われるなんて、あくせられーたは幸せ者だね」


打ち止め「シスターさんだって上条さんの事が大好きなんでしょ? ってミサカはミサカは聞いてみる♪」

禁書「う〜ん……、とうまの事は単純に好きって言うには少し複雑かも」

打ち止め「えー、どうして? ってミサカはミサカは続きを促してみたり」

禁書「半年近く、とうまと一緒にいて色んな事があったんだよ。楽しい事や悲しい事をいっぱい共有したんだ」

禁書「私は最初から、とうまの事が大好きだったんだよ。……だけどお互いに負い目を抱えててね、ある時とうまから打ち明けてくれたんだよ」

禁書「私はとうまを許したし、とうまも私を許してくれた……普通なら嫌われて当然なのに、悪いのは私なのに、とうまは笑って許してくれたんだよ…」

禁書「その時にね、気づいたの。私がとうまを想う気持ちは、恋愛感情なんてものじゃ収まらないって…」

禁書「もっと大きな……なんて言えばいいのかな。絶対の信頼っていうか、う〜ん……」

ステイル「家族、じゃないかな」

禁書「!! そうだよ! 家族なんだよ!!」

打ち止め「突然の登場に的確な助言! 流石は英国紳士だね、ってミサカはミサカは賞賛してみる!」

禁書「ありがとう、すている! そっか……こういうのが家族なんだね」

ステイル「礼には及ばないさ」

打ち止め「家族かぁー、ヨミカワたちは元気かな……ってミサカはミサカは家族の事を思い出してみたり」

ステイル「一応ここは魔王の島なんだ。何か起きないうちに合流しよう」

禁書打ち止め「はーい!」


517 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:32:52.35 ID:bpOxyec0



露ミサカ「……」トゥルルッ トゥルルッ

上条「……何しゃがんで片手を耳にあててんだ?」

露ミサカ「しーっ、ミサカネットワークで交信中です、とミサカはお姉様に説明します」





御坂妹『……こちらミサカ10032号、こんな時間に何の用だ、とミサカは不機嫌さを隠せません』

露ミサカ『こちらミサカ10777号、深夜にすまない。だが緊急事態が発生した、とミサカは前振りをします』

御坂妹『ちっ、上条さんとお楽しみ中のミサカが緊急事態だと? 自慢話なら絶対に許さない、とミサカは釘を刺します』

露ミサカ『お楽しみ中じゃねーし。上条さんは今、学園都市にいるんだよクソがッ! とミサカは激情のまま暴言を吐きました』

御坂妹『……どういう事? とミサカは話を促します』

露ミサカ『理屈は不明だが、上条さんとお姉様が入れ替わったんだ、とミサカは事態を報告します』

御坂妹『寝言は寝て言え、とミサカは交信をき…』

露ミサカ『待て! とにかくこのデータを見てくれ! とミサカは慌てて10032号を呼び止めます』

御坂妹『ったく、どれどれ…、とミサカは映像データをダウンロードします』

御坂妹『……………………………………………………ッ!?……ちょっと常盤台の寮に逝ってくる! とミサカは突撃の準備を始めます』

露ミサカ『落ち着け!! そんな羨まッ…ゲフンゲフンっ…そんな暴挙はよせ! とミサカは10032号を諌めます』
518 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:34:46.43 ID:bpOxyec0

御坂妹『落ち着いてられるかァ! 上条さンミサカverなンだぞッ!! 気になって眠れねェよ! とミサカは興奮を抑えきれません』

露ミサカ『ロリコン口調になってるぞ。誰も行くなとは言ってないだろ、とミサカは引き続き10032号を説得します』

御坂妹『何が言いたい早くしろ! 戦争終わっちまうぞ!! とミサカは夜明け前には突撃する算段を…』

露ミサカ『だから突撃はやめろ! 10032号には偵察を頼みたいんだ、とミサカは折衷案を提示します』

御坂妹『偵察ぅ? 何でそんな回りくどい事するんだよ、とミサカは疑問に思います』


露ミサカ『第三次製造計画の事は知ってるよな、とミサカは確認をします』

御坂妹『当たり前だろ。タイミングを計って一斉に蜂起する予定じゃん、とミサカは答えます』

露ミサカ『それなんだが計画の見直しが必要になりそうなんだ、とミサカは言い放ちます』

御坂妹『はあ!? 何でだよ。ミサカたちは絶対に死ぬわけにはいかないんだぞ! とミサカは動揺を隠しきれません』

露ミサカ『より確実な計画があるとしたら? とミサカは勿体つけます』

御坂妹『……詳しく聞かせろ、とミサカは驚愕しつつ先を促します』

露ミサカ『今ミサカがいる島…アルビオン島っていうんだが、ここを拠点にする計画があるんだ』

露ミサカ『お姉様と一方通行が主導してるんだけど、ミサカたちの計画より格段に成功確率が高そうなんだよ、とミサカは驚愕の事実を伝えます』

御坂妹『お姉様たちが……』
519 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:37:55.20 ID:bpOxyec0

露ミサカ『だけどお姉様たちはギリギリまでミサカたちに内緒で計画を進めそうなんだ、とミサカは歯がゆく思います』

御坂妹『何となく把握した。つまりミサカたちなりの方法で、お姉様たちの計画を支援するんだな、とミサカは言い当てます』

露ミサカ『その通りだ。そこで上条さんに護衛が必要になるんだよ、とミサカは本題に迫ります』

御坂妹『なるほど、上条さんとお姉様が入れ替わった事が学園都市に知れると色々不味いもんな、とミサカは納得します』

露ミサカ『なるべく上条さんに接触しない様に監視して、適時フォローできる様にするんだ、とミサカは指示をだします』

御坂妹『了解。引き続き先生にも協力を仰ぐぞ。学園都市の動きを把握しておくべきだろ? とミサカは判断します』

露ミサカ『そうだな。こっちも折をみて、お姉様と話してみる、とミサカは長話に一息つきます』

御坂妹『ご苦労さん。それじゃミサカは上条さんを観察する仕事に戻るぜ! とミサカは完全防寒仕様で出かけます。おーばー』




露ミサカ「……おーばー。さてミサカも行動を開始します、とミサカは決意を新たに立ち上がります」

上条「ん…? 終わったか?」

露ミサカ「待っていてくれたのですか、とミサカはお姉様に問いかけます」

上条「ひとりで置いていく訳にもいかないだろ。そんじゃ、さっさと移動すっか」

アロウン(もうすぐアヴァロンが見えてくるハズだ。なんとか日暮れまでに辿り着けそうだな)


520 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/12(日) 00:39:56.16 ID:bpOxyec0
今回はこれで終了
これくらいのペースを維持できればなぁ
521 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 00:40:27.74 ID:Jcdt1260
おつかれー
522 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 00:50:29.04 ID:ZuChjpwo
先の展開が楽しみだなぁ
早く上琴のターンにならんものかww
おつおつ
523 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 01:40:29.90 ID:AdKxs8Mo
乙〜

自分もだ
早く上琴のターンがみたい…
524 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 02:11:57.77 ID:lhU1R7Eo
>>353でていと君の出演か?と期待した俺のwwktk返せ…
525 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 02:15:26.46 ID:y9Ivytoo
ていと君とかどうでもいいです
526 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 03:41:56.28 ID:CIHu66wo
今の一方さんなら天使化も自由自在に出来そうだなw
527 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 05:42:39.18 ID:BrMPLyUo

御坂妹の口調(思考)がとてもワイルドww
528 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/13(月) 04:07:16.15 ID:5/v/6pgo
かなり面白い
頑張ってくだされ
529 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/14(火) 09:43:00.47 ID:.c/xxTgo
能力者と聖人だけ強化・・・
元々この面子で最強のインデックスは別として、ステイルは・・・
530 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/14(火) 10:31:10.48 ID:Vs1BCjoo
ストレスの増加
531 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/18(土) 16:42:24.22 ID:bUY8RwQP
密かに期待してるぞ
532 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/21(火) 00:37:22.37 ID:5VGKqioo
早く!早く!
533 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/21(火) 13:35:04.19 ID:4.rDLCE0
時間ができたので投下します
534 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:35:34.78 ID:4.rDLCE0


打ち止め「結構歩いたね、ってミサカはミサカは虚弱なアナタを心配してみたり」

一方通行「ガキに心配されるほどやわじゃねェ」

打ち止め「ミサカもまだまだ元気だよ、ってミサカはミサカは元気さをアピールしてみる!」

一方通行「……うぜェ。纏わりつくな」

麦野「とか言って、微妙に嬉しそうにしてんなよ」

浜面「おい麦野。一々ケンカ売るような事言うなよ……?? 何だあれ?」

神裂「壁……でしょうか」

禁書「すごい高さなんだよ」

打ち止め「ずーーーーーっと向こうまで続いてるよ! ってミサカはミサカはびっくりしてみたり」

ステイル「しかし、随分と古めかしいね。ツタだらけじゃないか」

一方通行「……まさか、こいつが…」



上条「古の城塞アヴァロンの外壁、だってさ」

露ミサカ「ようやく追いつきました、とミサカは手頃な石に座りながらつぶやきます」

一方通行「想像してたのより、かなりデカいなァ」

アロウン(おい、無駄話してないでさっさと正門へ向かうぞ)

上条「はいはい」

535 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:37:00.50 ID:4.rDLCE0

アルビオン島 アヴァロン 正門――




浜面「……これまたデカいけどボロボロじゃねえか」

神裂「門にもツタが這ってますね」

ステイル「炎で焼き払ってしまうか……」

禁書「待って! ……この門…いや、アヴァロン全体の時間が止まってる? 時間に干渉する術式とは違うみたいだけど…」

禁書「解析できないし、アルビオン島の結界と同質の封印が施されてるのかも」

アロウン(お前と一方通行に確認する事がある)

上条「みんな、ちょっと待ってもらえるか? アロウンが俺と一方通行に確認したい事があるらしい」

浜面「おう。あんまり待たせるなよ」





一方通行(で、確認するってなンだ?)

アロウン(今ならまだ引き返せるって言いたかったんだ)

一方通行(はァ?)

上条(何言ってんの? ここまで来て引き返すって有り得ないでしょ)

アロウン(よく考えろ。アヴァロンの封印を解いてしまえば……この場所を本拠地に定めてしまえば、もう普通の生活には戻れなくなるぞ?)

アロウン(アヴァロンは元々、神の軍勢と渡り合うための力だった。だから学園都市や十字教を敵に回しても十分戦えてしまうんだ)

アロウン(お前たちにその気は無くても、争いの種が常につきまとう事になるだろう)

アロウン(その事を踏まえてもう一度聞こう。……引き返すつもりはないか? 妹達を見捨てる事になるが、誰もお前たちを責められん)
536 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:37:58.19 ID:4.rDLCE0


一方通行(……引き返す気はねェ。覚悟はとっくに出来てンだよ)

上条(あの子たちを守るためなら背負ってみせるわよ)

アロウン(愚問だったか。やれやれ、当麻が不幸になっちまうが……しょうがないか…)

上条(当麻だって同じ答えを出すんじゃない?)

アロウン(そういう問題でもないんだが……まあいいか。だが美琴、これだけは約束しろ)

上条(な、何をよ?)

アロウン(ちゃんと責任をとって、当麻を幸せにしろ。それだけだ)

上条(!!?ッ、せ、せせせ責任!? そそそれっていったい!!??)

アロウン(当麻の全てを奪っちまうんだから、大切にしろってこった)

上条(奪うッ!? そういうのはまだ早いっていうか、なんていうか…)

アロウン(ええいっ!! まどろっこしい! 約束するのか、しないのか、どっちだ!)

上条(…………する)

アロウン(よし! それじゃあ封印を解くぞ)

537 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:38:31.14 ID:4.rDLCE0


上条「お待たせ」

禁書「もういいの?」

上条「ああ。危ないからちょっと門から離れてくれ」

禁書「う、うん…」

アロウン(甲板の時と同じだ。俺の言葉を復唱しろ)




上条『我らが城よ! 眠りから目覚めるがいい!!』

上条『主たちの帰還だ!』

上条『対峙することを決意した者に!』

上条『勇気あるものたちに……門を開けよ!!』




ステイル「これは……驚いたね」

露ミサカ「なんということでしょう。外壁を覆っていたツタが消えていきます……とミサカは目の前の光景に驚きを隠せません」

浜面「あんなにボロかったのに…」

打ち止め「わぁー♪ すっごくキレイになったよ! ってミサカはミサカは大興奮っ!!」

禁書「やっぱり魔術的な封印じゃなかったんだよ。『とうまの身体』と『魔王の魔力』が鍵なのかな?」

アロウン(正解だ。幻想殺しが劣化したせいで僅かだが俺の魔力が使えるのが幸いした)

上条(劣化?)

アロウン(気にするな。アヴァロンを開放しちまった以上、どうでもいい事だ)

打ち止め「あ! 中にリンゴの木がいっぱいあるよ、ってミサカはミサカは好奇心を抑えきれずに駆け出してみたりっ!」

一方通行「ったく……」

538 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:39:46.59 ID:4.rDLCE0


アルビオン島 アヴァロン リンゴの並木道――






浜面「中も広いっつーか、デカいな」

麦野「魔王の根城にしてはメルヘンすぎだろ」

禁書「!! おいしそうなリンゴがいっぱい! 食べてもいいのかな!?」

アロウン(ハハ、いくらでも食べるといい)

上条「食べていいってさ。取ってやろうか?」

禁書「うん!!」



露ミサカ「小さな街くらいなら丸々収まりそうですね、とミサカは辺りを見回しながら話しかけます」

一方通行「カミサマにケンカ売った連中の本拠地だからなァ。それなりの施設とかあンじゃねェの」

露ミサカ「城に館に……よく分からない建物もありますね。ここなら……」

露ミサカ「妹達全員でも生活できそうです、とミサカは意味深な発言をします」

一方通行「オマエ……」

露ミサカ「ミサカたちはただ守られるだけでは納得できません。生き抜くための覚悟があります」

露ミサカ「あなたとお姉様だけにいい格好させません、とミサカは不適に言い放ちます」

一方通行「……はァ」
539 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:41:20.25 ID:4.rDLCE0

上条「インデックスは食べすぎだろ……ん? どうしたんだ?」スタスタスタ

一方通行「俺らのやろうとしてる事、妹達に筒抜けなンだと」

上条「!? ……マジで?」

露ミサカ「上位個体以外にはバレバレですよ。妹達の優秀さを侮ってもらっては困ります、とミサカは自信満々に胸を張ります」

一方通行「無い胸張ってンじゃねェよ」

上条「悲しくなるほど無いな」

露ミサカ「ッ!!? ロリコンはともかく、お姉様が!? とミサカはお姉様の発言に耳を疑います」

上条「無いより有るほうがいいだろ。なあ?」

一方通行「………………………………………………………考えるまでもねェ」

露ミサカ「お姉様だってミサカと変わらない大きさのハズなのに、なんという暴言、とミサカは憤慨します」

アロウン(全くだ。今のはセクハラだぞ!)

上条「あはは、胸の大きさを気にしてたなんて馬鹿みたいだ(あとお前が言うな!)」

露ミサカ「???」
540 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:42:33.48 ID:4.rDLCE0

上条「無くてもいいけど有るほうがもっといい。健全な男子学生にとってはその程度の認識ってこった」

一方通行「そォだな! 無くても何も問題ねェ!」

アロウン(うむ。選り好みするなど愚の骨頂だ)

上条「まあ揉めればいいんだよ」

露ミサカ「……上条さんの姿でそんな下品な事を言わないでください、とミサカは眩暈を抑えながら懇願します」

上条「あんまり上条さんに夢見んなよ」ヤレヤレ

露ミサカ「…………上条さんは…違うもん」グスッ

アロウン(最低だ! 最悪だ! こんなフラグの折り方ありかよ!?)

上条(私の思考もずいぶん男寄りになったわねー。口調を変えたせいかしら? まぁ今はそんな事より…)

上条「冗談はこの位にして、妹達が状況を把握してるのは好都合だ」

一方通行「ある程度準備が整えば、教えるつもりだったしなァ」

上条「これからは連携して行動しよう。よろしくな!」

露ミサカ「……はい。早く本物の上条さんに会いたい…とミサカは切に願います。……上条さんは紳士だもん」グッスン

541 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:43:40.74 ID:4.rDLCE0

アルビオン島 アヴァロン城内――




上条「おーっ、凄いなっ! 本物の城なんて初めて入ったぞ!」

アロウン(竜族と巨人族に妖精族の英知を結集して造ったんだ。凄いのは外見だけじゃない)

上条「竜!? 巨人!? 妖精!? そんなのいるの!?」

アロウン(とっくに絶滅しちまったがな。まあ知性を失った竜やゾンビならこの島にいるかもしれん)

上条「うげっ、ゾンビはいらねーよ。常識が通用しないにも程があるだろ」

アロウン(日が落ちる前に安全確認と食料の調達を兼ねて、アヴァロン周辺の探索をしたらどうだ?)

上条「食料は最低限しかないし丁度いいな」



上条「神裂さん、今から周辺の探索に行きませんか?」

神裂「ええ、構いませんよ」

ステイル「内部の探索は僕らがやっておくよ」

上条「おう、任せた」

542 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:44:22.14 ID:4.rDLCE0


ステイル「それにしても……とんでもない所だね」

禁書「うん……。島全体を覆う結界だけでも理解不能なのに、色んなとこからテレズマや魔力を感じるんだよ」

禁書「アヴァロンを必要悪の教会に知られるのは不味いかも…」

ステイル「魔術的に説明できないうえに魔王の存在、頭が痛くなる」

麦野「だけど報告しないといけないにゃーん」

浜面「そういう契約だし前金貰っちまったし……どうする?」

一方通行「上条の紹介っつっても、イギリスのお偉いさン共には世話になってるからなァ」

打ち止め「???」

露ミサカ「調査期間は一週間もあるので、今は保留でいいのでは? とミサカは提案します」

ステイル「……そうだね」

浜面「それじゃあ探索を始めるか。かなり広いし、三組に分かれて行動しよう」

麦野「テメエが仕切ってんじゃねーよ。浜面のくせに生意気だ」

浜面「ええーっ!? なにその横暴!?」
543 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:45:25.82 ID:4.rDLCE0

打ち止め「ミサカはアナタと一緒がいい! ってミサカはミサカは自己主張してみる!」

一方通行「勝手にしろ」

打ち止め「は〜い♪」

一方通行「ちっ……」

露ミサカ「素っ気無いふりをしても、嬉しさが滲み出てますよ? とミサカは一方通行のツンデレ具合を指摘します」

一方通行「オマエは黙ってろ」


禁書「私たちも探索開始なんだよ」

ステイル「魔術知識があるのは僕らだけだから、そっちの方向からアプローチを…」

禁書「晩ごはんに備えて台所を探すしかないかも!」

ステイル「え……?」





数時間後――――




露ミサカ「一通り回ってみましたが特に異常はありませんでした、とミサカは速やかに報告します」

浜面「どの部屋も問題なく使える状態っぽいのは異常じゃないのか…」

禁書「台所と食堂を発見したんだよ!」

一方通行「オマエは食う事ばっかだなァ」

禁書「もうお腹ペコペコなんだよ。みことたちはまだなのかな?」

浜面「そういや遅いな」

麦野「あの二人に心配はいらないだろうけど、確かに遅いわね」

打ち止め「あっ、帰ってきたよ! ってミサカはミサカはお帰りなさいってお出迎……え?」
544 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:46:29.26 ID:4.rDLCE0


上条「ハァハァ……重い」ボロボロ

神裂「何とか…生きて帰れましたね…」フラフラ


禁書「大きな卵なんだよ! コレどうしたの!?」

上条「か、怪鳥の巣から…ハァハァ…拝借して、きた」

禁書「かいちょー?」

打ち止め「かいちょーってなぁに? ってミサカはミサカはアナタに聞いてみる」

一方通行「さ、さァな……」

ステイル「か、神裂?」

神裂「苦しい戦いでした……。あのような生物が存在するなんて、世界は広いですね」

浜面「この卵、打ち止めと同じ位の大きさじゃねーか……どんな生き物だよ」

麦野「おい第三位。何があったんだ?」

上条「はぁ…何とか落ち着いた…。アロウンの案内で近くの丘に行ったんだよ」

上条「そこでこの卵を見つけたんだけどさ、いきなり巨大な鳥に襲われたんだ」

神裂「どうや怪鳥の巣だった様で今の今まで逃げ回ってました」

一方通行「オマエらなら鳥なンざ簡単に倒せるだろォが」

上条「あの鳥を見たら、そんなこと言えないって! マジでビビるから!」

神裂「卵を頂いた上に命まで奪うのはどうかと」

禁書「そんな事より、お腹すいたー!!」

上条「ったくしゃーねーなぁ。何が食べたい?」

禁書「オムレツがいい!」

打ち止め「ミサカはたまご焼き! ってミサカはミサカはリクエストしてみたりっ!」

上条「はいはい、すぐに作るから待ってな」

禁書打ち止め「はーい♪」

545 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:47:24.16 ID:4.rDLCE0


浜面「……あれって超電磁砲なんだよな?」

露ミサカ「当たり前です。上条さんがあんなに下品なわけがありません! とミサカは拳を握り力説します」

麦野「ミサカが感情的になるなんて珍しいわね。どうしたの?」

露ミサカ「お姉様に裏切られました、とミサカは簡潔に答えました」

一方通行「大袈裟に言ってンじゃねェよ」

浜面「あー、姉妹喧嘩もほどほどにな」

麦野「それで? はーまづらぁーは何が言いたかったのかにゃ〜ん」

浜面「いや、何て言うか、上条の方はどんな感じか気になるっつーかさ……見てみたくね?」

麦野「……確かにね」

神裂「想像できませんね」

一方通行「……興味ねェ」

ステイル「気にはなるけど見る手段が無…」

露ミサカ「ありますよ、とミサカは間髪いれずに進言します」

一方通行「妹達か……」

露ミサカ「はい、10032号が観察中です。あとでリアルタイムで映像を送って貰うので一緒に見ますか、とミサカはみなさんに提案します」

546 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:49:18.01 ID:4.rDLCE0

アルビオン島 アヴァロン 寝室――





上条「あ〜疲れたぁ〜」グッタリ

アロウン(激動の一日だったな。ゆっくり休め)

上条「その前に当麻に電話しねーと」

アロウン(ククッ、お楽しみタイムだ。それにしても随分男口調も板についたじゃないか)

上条「そーだな、……打ち止めにふざけた事を吹き込んでくれたお礼をしないとなあ…」pipi

アロウン(お、おい、作戦は…)

上条「大丈夫だって。ちょろーーーっと、可愛がるだけだから」ヨビダシチュウ


美琴『もしもし…』pi

上条「おーっす。元気してる?」

美琴『え、御坂?』
547 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:50:21.10 ID:4.rDLCE0

作戦実行中――――――――





美琴『そそそ、その、おお俺もッ///』

美琴『すすす好ッ――!? ――――ッ!?』

上条「美琴、落ち着け」

美琴『……ひたひ』

上条「返事は俺が学園都市に帰ってからでいいよ」

美琴『ふえ? れ、れも…』

上条「答えなんて分かりきってるしな」

美琴『///』

上条「明日も朝早いし寝ますかね。おやすみ美琴」pi



アロウン(フフ、当麻の奴、もうお前にメロメロじゃないか)

上条「……」

アロウン(後は飴と鞭を使い分けて、完全に堕とすだけだ)

上条「ふっ……ふふふふ」

アロウン(お、おい…)

上条「アーーーーッハッハッハァ!!! 来た! ついに我が世の春がきたぁぁぁァァァーーーッ!!!」

上条「こんなに順調に事が進むなんてね!! ありがとう、アロウン!!」

アロウン(……おう)

上条「入れ替わりさえ解決すれば、最高のハッピーエンドは目の前よ!!」

アロウン(はぁ? もう元に戻るわけにはいかんぞ)

上条「そう! もう戻れない! って……ええっ!?」
548 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:51:18.97 ID:4.rDLCE0

アロウン(アヴァロンの稼動には俺の魔力が不可欠だから、お前はこのままだぞ)

アロウン(当麻が戻れば幻想殺しが完全に働いて、アヴァロンを維持できないって言っただろ)

上条「き、聞いてないわよ!?」

アロウン(…………ハッハッハ、誰にでも間違いはあるさ。広い心で許せ)

上条「何か他に手はないの?」

アロウン(俺には無い)

上条「……」

アロウン(そんなに悲観するな。この身体だって捨てたモンじゃないぞ)

アロウン(それに当麻だって問題ないさ。アレの祖先は可愛かった。だからアレも可愛くなる素養は十分にあるハズだ)

上条「……まーいっか」

アロウン(お?)

上条「騒いだってしょーがないし、一先ず保留でいいだろ」

アロウン(そ、そうだな。状況が変わる可能性もあるし、それでいいだろう)

上条「そんじゃ寝るか」

アロウン(……やけにアッサリしてるな)

上条「俺はアイツの見た目に惚れたんじゃない。重要なのは内面だから…」

上条「それに今は妹達を守ることが最優先だからな。……当麻だって分かってくれるさ」ウトウト

アロウン(全力で抵抗しそうな気もするが…)

上条「……」スヤスヤ

アロウン(寝たか。適応力の高い奴だな)ヤレヤレ

549 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:52:30.60 ID:4.rDLCE0

アルビオン島 アヴァロン ミサカ10777号の部屋――




御坂妹からの美琴(上条さん)リアルタイム盗撮映像を視聴中




打ち止め「お姉様の電話が終わったみたいね、ってミサカはミサカは……あれー?」


禁書「とうま…可愛いかも///」テレテレ

神裂「ななな何を言ってるのですかっ!?」アタフタ

ステイル「上条当麻……なんてザマだ…」

麦野「クソ生意気な第三位よりいいんじゃない?」

浜面「なんだろう……あれは上条のハズなのに、なんかこう…グッときた」ドキドキ

露ミサカ「ミサカのお姉様がこんなに可愛いわけがない/// とミサカは身悶えします。……これはアリですね」イヤンイヤン

















そして……一夜が明けた――
550 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:53:35.50 ID:4.rDLCE0

上条「入るぞー」コンコン

上条「みんなここにいたのか。いや〜時差ボケのせいで寝すぎた……って何コレ?」ガチャリ



禁書「女の子でも、とうまはとうまなんだよ/// 寧ろこのままのほうが…///」

ステイル「そうだね……確かにその通りだ///」

神裂「ステイルまでっ!?」

露ミサカ「ヘタレールガンverの上条さん……苛めたくなって困ります、とミサカはサディスティックな衝動に駆られます」

麦野「きィぬはたぁぁぁァァァーーーッ!!! すぐにっ! 迎えに行くからァッ!!」ガシッ

浜面「ぎゃああああああああッ!!? 俺の頭を握らないでええぇぇッ!!! でちゃうっ!! ミソがでちゃうーーーっ!!!」ミシミシ

打ち止め「……」スヤスヤ

551 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:55:01.49 ID:4.rDLCE0

上条「……」ポカーン

一方通行「あーねみィ……。ン? オリジナル、何してンだァ?」カツ、カツ、カツ

上条「これ……」ユビサス

一方通行「あン?」ヘヤノゾク



麦野「絹旗はなァ! 今泣いてんだよォっ!! 聞いてんのかッ、はーまづらァァァーーーッ!!?」ブンッ ブンッ

浜面「……」プラーン プラーン

露ミサカ「上条さんと添い寝なんて羨ましい、とミサカはハンカチを噛み締めながら羨みます。……いいなぁ」

禁書「はっ!? 女の子同士なら、とうまも添い寝してくれる!?」

ステイル「だ、駄目だ! 同性愛なんて非生産的すぎる……ッ!!」

神裂「ステイル!! 話が飛躍しすぎですっ!!」

打ち止め「……」スヤスヤ



一方通行「……もォ一眠りしてくるわ」カツ、カツ、カツ

上条「俺もそうする…」スタスタスタ

アロウン(何をやってるんだか……)

552 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:56:42.41 ID:4.rDLCE0


学園都市 第七学区 とある病院 空き部屋――





上条「てな感じで、あとはグダグダと一日過ごしたのよ」

美琴「インデックス達にも筒抜けだったなんて……不幸だあああァァァーーーッ!!!」

上条「私はまだアンタの観察記録を見てないのよねー」

美琴「見なくていいから! つーか観察じゃなくて盗撮だろ!」

上条「愛ゆえの行動だし大目にみなさいよ」

美琴「そんな歪んだ愛はいりません……」

美琴「くっそ、こっちの行動を把握されてたなんて……だから不意打ちで今日帰ってきたんだな」

上条「え、違う違う。アンタを守るために強行軍で帰ったんだっつーの」

フィ「冥土帰しからの情報で、貴様が統括理事会に狙われてる事を知ったそうだ」

美琴「ええっ!? 悪い事なんてして…………ナイヨ?」

フィ「安心しろ、アレとは別件だ」

美琴「いや安心しちゃダメだろ。理事会絡みなんてろくでもないに決まってるぞ」

上条「大丈夫だってば。私と一方通行を相手にケンカを売るだけの根性ある奴なんて、学園都市にはいないでしょ」

美琴「……確かにそうかも。おまえも神裂並に……って、ああああぁぁァァッ!!!」

上条「ど、どうしたの?」
553 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:57:53.44 ID:4.rDLCE0

美琴「思い出した! おまえ、神裂とインデックスの二人といちゃついてただろ!!」

上条「はぁ?」

美琴「とぼけたって超無駄なんだよ! 神裂のこと火織とか呼んでさ、パートナーとか言ってさ…」イジイジ

上条「あー、あの時か〜」

美琴「俺のこと好きって言った癖にぃぃぃ……」

上条「あはは、アンタ嫉妬してんの?」

美琴「あ、当たり前だろっ!! 話の途中で電話を切られるし、そのせいで大変な事になったんだぞ!」

上条「大変な事って?」

フィ「嫉妬に狂って友人を脅迫し…」

美琴「他人の黒歴史を暴露するんじゃありません!!」

上条「アンタたち良いコンビねぇ」

フィ「それほどでもない」

美琴「うだー! 茶化すんじゃねえぇぇっ!!」

上条「ほら、病院で騒がないの」ギュッ

美琴「ッ!?」ビクッ
554 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:58:52.41 ID:4.rDLCE0

上条「あの二人といちゃついたりしてないから機嫌直してよ」

美琴「うぅー……」

上条「それに当麻だって私を散々嫉妬させたんだからね。意地悪したくなるのよ」

美琴「そーいう言い方は……卑怯だ」プイ

上条「卑怯で結構よ。フフ、嬉しいなぁ」

美琴「???」

上条「アンタが嫉妬するなんてねー。ちょっと前までは考えられないわよ」

美琴「仕方ないだろ……その、す、好きに…なったんだから…」モジモジ

上条「……」

美琴「もう、おまえ以外は考えられないし…考えたくない。……だから」

上条「……」

美琴「だから……あまり…その、…いじめないでほしい」

555 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 13:59:41.22 ID:4.rDLCE0

上条「あの二人といちゃついたりしてないから機嫌直してよ」

美琴「うぅー……」

上条「それに当麻だって私を散々嫉妬させたんだからね。意地悪したくなるのよ」

美琴「そーいう言い方は……卑怯だ」プイ

上条「卑怯で結構よ。フフ、嬉しいなぁ」

美琴「???」

上条「アンタが嫉妬するなんてねー。ちょっと前までは考えられないわよ」

美琴「仕方ないだろ……その、す、好きに…なったんだから…」モジモジ

上条「……」

美琴「もう、おまえ以外は考えられないし…考えたくない。……だから」

上条「……」

美琴「だから……あまり…その、…いじめないでほしい」

556 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 14:00:15.68 ID:4.rDLCE0

上条「当麻かわいいっ!!」スリスリ

美琴「わわっ!?///」

上条「とんでもなく庇護欲をそそられるわ! 苛めないで欲しいって、アンタやっぱり誘ってるでしょ!?」

美琴「ち、違う! おまえが意地悪するから頼んだの!」フルフル

上条「だが断る!!」

美琴「ええーっ! な、なんで?」

上条「だって当麻がいじめてオーラを出してるんだもん!」

美琴「そんなモン出してねーよ! ……で、でもまぁ、少しくらいなら…」

上条「少しと言わず、たぁーーっぷり、じぃーーっくり、いじめてあげるわよ……フフフ」

美琴「ちょ、美琴さん?」

フィ「こいつの顔…真性のドSだな」

上条「ドSでいいよ。……ドSらしいやり方でいじめてあげるから…」ニッコリ

美琴「ひぃッ!!」ハナレル


黒子「お姉様!」シュン!

絹旗「御坂! 無事ですか!?」シュン!
557 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 14:00:53.39 ID:4.rDLCE0

美琴「!?」

上条「ちっ、いいところで邪魔が入ったか……。後にしてくれないか? 今取り込み中なんだけど」

フィ「完璧に悪役のセリフだな」

黒子「上条当麻! お姉様から離れなさい!」

絹旗「御坂を超返してもらいます!」

上条「はぁ? 返すも何も美琴は俺のものなんだが、なあ?」

美琴「え? あ、うん……///」テレテレ

絹旗「ッ!? もう手篭めにされたんですか!?」

美琴「あはは、それは俺の勘違いだったんだ。心配かけてごめんな。でもちゃんと仲直りしたから」

黒子「そ、そうでしたの。…………ちっ」

上条「何で舌打ちするんだよ」イラッ

黒子「どうしてかは上条さんの方がよくご存知なのでは?」シレ

上条「俺と美琴の問題に他人が割り込んでほしくないな。分かるだろ?」

黒子「勿論ですわ。……ただ、お姉様はまだ中学生ですの。我慢の利かない野蛮人に任せるのは如何なものかと」イラッ

上条「言ってくれるじゃねーか」イライラ

黒子「御免あそばせ。つい正直が口をつきまして」イライラ


上条「ハハハ……」

黒子「うふふ……」

558 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 14:01:49.51 ID:4.rDLCE0


絹旗「勘違いにせよ御坂が無事でよかったです」

美琴「心配して来てくれたんだろ。さんきゅーな、絹旗」

絹旗「当たり前です。私達は超友達じゃないですか」

美琴「絹旗の優しさが身に沁みる……友達っていいなぁ」ナデナデ

絹旗「も、もうっ///」テレテレ

美琴「あれ? 怒らないの?」ナデナデ

絹旗「超心配したんですから、ご褒美があってもいいじゃないですか///」モジモジ

美琴「安いご褒美だな。こんな事で喜ぶなら何時でもしてやるよ」ニコ

絹旗「はい///」

フィ「仲が良いのは結構だが、貴様の彼氏と後輩が凄い顔で睨んでるぞ」

美琴「え……?」


上条「ア・ン・タはあああッ!!」

黒子「何いちゃついてますの!!」

美琴絹旗「は、はい!?」ビクッ
559 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 14:02:35.90 ID:4.rDLCE0

上条「ちょっと目を離したらコレだ! これはお仕置き確定だな。……試してみたい事もあるし、フフフ…」

美琴「なに不穏当発言してやがりますか!? 俺が何したよ!?」

上条「自分の胸に聞けよ」

美琴「……なんだろ?」

上条「分かんないならさぁ、ちょっと二人でお話しようか?」グイグイ

美琴「えっ、えっ??」ヒッパラレル

フィ「自業自得だな。貴様は節度という言葉を知るべきだ」



黒子「なに自分だけお姉様といちゃついてますの!?」

絹旗「いちゃつくって……女性同士ですよ?」

黒子「性別なんて関係ありませんわ! お姉様であることが重要ですの……あぁん、お姉様ぁぁぁ!!」ムッハー

絹旗「うわキモっ! 浜面並のキモさですね」

黒子「ハッ!? も、もしや、私のポジションを狙ってますの!?」

黒子「ダメですの!! お姉様のパートナーは私ですわっ!!」

絹旗「……超面倒くさい人ですね」ヤレヤレ

560 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 14:03:48.34 ID:4.rDLCE0


学園都市 第七学区 とある病院 廊下――




上条「……」グイグイ

美琴「ええっと、何故そんなにお怒りなんでせう?」

フィ「小学生といちゃこらしてたせいだろう。逆の立場で考えてみろ、たわけが」

美琴「絹旗と? ……ッ!?」

美琴「ご、ごめん! わざとじゃないんだ」

上条「……」ピタリ

美琴「何でも言うこと聞くから許してくださいっ!!」

上条「手短に説明するからよく聞け」

美琴「え…?」

上条「今から二手に分かれて学園都市を出るぞ。片方は俺達ふたり、それ以外がもう片方だ」

美琴「突然すぎだろ!?」

フィ「しょうがないだろう。学園都市に留まるのはリスクが高い。それに変態テレポーターを巻き込むわけにはいかん」

美琴「それはそうだけど…」

上条「続けるぞ。一方通行たちは空港からイギリスへ渡って、アヴァロンに向かう」

美琴「俺達は?」

上条「帰省する」

美琴「…………は?」

上条「だから年末年始は実家に帰るんだよ」

美琴「ええええぇぇぇーーーーーっ!!??」
561 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/21(火) 14:07:32.23 ID:4.rDLCE0
今回はこれで終了
御坂さん編は一先ず終わりです。細かい補足は回想で
やっと遺憾なく上琴SSをかけるぞー。年末忙しすぎるけども……
562 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/21(火) 14:08:17.65 ID:NMgV7qgo
上条in美琴うぜぇ
563 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/21(火) 14:12:13.62 ID:/mUor.20
乙。
体は美琴になってもフラグ体質はいまだ健在かww
564 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/21(火) 16:37:02.65 ID:12DsYQAo
乙〜
続きが気になる
565 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/21(火) 22:12:39.82 ID:5VGKqioo
乙〜。

どうでもいいが
上条in美琴←この表記ってどっちがどっちだかわからんww
566 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/21(火) 22:22:49.96 ID:WvmzahAo
待て、真ん中のinがindexだとしたら……
567 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/21(火) 22:31:55.74 ID:KUjWEi.o
上条さんのある一部分が美琴にinしてる状態
568 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/22(水) 00:13:54.75 ID:OyVVrMco
>>567
良く分からないので詳しく描写してくれ
出来ればそこに至る過程も含めて50レスくらいで
569 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/22(水) 14:26:09.24 ID:WIQK9QSO
中身上条の方はカミコト
中身美琴の方はミコトーマって脳内変換してる
570 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/22(水) 18:36:22.22 ID:m.E/1oAO
>>569
残念ながらそれは流行らないな


美琴 in 上条
美琴がァ 入ってるゥ 上条当麻ァ

別にわかりやすいじゃないか
571 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/22(水) 22:40:03.22 ID:9Y9NBkDO
英語勉強してりゃ分かるよな
572 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/23(木) 00:30:31.21 ID:G9MH.2Y0
上条in美琴じゃ・・・
573 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/23(木) 02:58:15.05 ID:1GKY6JIo
上条on美琴
574 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/23(木) 09:22:57.13 ID:nbi2zJA0
>>573
ナニソレエロイ
575 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/23(木) 12:03:38.65 ID:NPB9s.Eo
上条into美琴
576 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/27(月) 22:44:20.23 ID:6ioppoAO
意味なくあげ
577 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/28(火) 12:13:40.77 ID:PvzcSX60
投下します
578 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:14:39.13 ID:PvzcSX60

上条「そんなに驚くなよ」

美琴「えっ、おまえ何言ってるの!? この状態で帰省とか無茶すぎるだろ!?」

上条「別に意味も無く帰省するわけじゃねーよ。無茶する価値はあるからさ」

美琴「それでも、う〜ん……」

フィ「いずれバレることだ。何を躊躇う?」

美琴「躊躇うに決まってるだろ! 息子は最近、娘になっちゃいました……なんて言いたくねー!!」

上条「細かい事を一々気にするような親じゃないと思うけど」

美琴「そんなこと……無いと言い切れない…つーか、面白がって弄られるような…」

上条「まぁこれは決定事項だから、今更どうこう言っても遅いんだ」

美琴「はぁ……、わかったよ」



上条「話もついたことだし、アンタのお仕置きだけど」

美琴「へ……?」

上条「何でもするんだろ? フフ、何にすっかなー」

美琴「あ、あれ? さっきの話をするための演技じゃなかったの?」オロオロ

上条「んな訳ねーだろ。……ゲコ太先生から教えてもらったことを検証してみようかしら」ニヤリ

美琴「なにやら不穏な単語が…」
579 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:17:10.42 ID:PvzcSX60

上条「なんでも女性は絶頂時の快感を男性の何百倍も味わってるらしいんだけど」ワクワク

美琴「」パクパク

上条「その快感を男性に与えると、あまりの気持ちよさにショック死しちゃうかもしれないんだって!!」ダイコーフン

フィ「なるほど。試しにコイツをイカせてみようと?」

上条「数百倍の快感よ! 凄いと思わない!? それに当麻へのお仕置きにピッタリでしょ!」

フィ「痛みと快楽は紙一重、というか同質のものだし、確かにお仕置きに最適だな」

上条「よし、それじゃあ軽くイってみましょうか!!」

美琴「ちょっと待てえええええぇぇぇーーーーーーーーーっ!!!」

美琴「トチ狂ったんですか御坂さん!? 変態枠は黒子だけで定員オーバーですのことよ!?」

上条「なによ失礼ね。言っとくけどアンタに拒否権は無いからね」

美琴「そんな!? 死ぬかもしれないんだろ!?」

フィ「心配するな。貴様のバイタルはチェックしている。危なくなったら止めてやる」

美琴「できれば今止めてほしいのですが……」

上条「諦めなさい。ちょろっと弄ってイカせるだけだからさぁ」ワキワキ

美琴「じょ、冗談だろ?」ガクブル

上条「……」ニジリヨル

美琴(不味い……かつて無いピンチだ。何とかしないと…)

美琴「ちょっと待ってくれ! せめて心の準備をさせてほしい!」

上条「……まあいいわ。三分待ってあげる」
580 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:18:28.83 ID:PvzcSX60


美琴(時間は稼げた! だけどどうする? お仕置きを受けるなんてのは論外だ)

美琴(逃げるか? でもどこに……そうだ、御坂妹の部屋に逃げ込めばコイツも無茶なマネはできないハズっ!)

美琴(幸い逃げ足には自信がある。このメタル上条さんの逃げ足を見せ付けてやるッ!!)

上条「三分経ったわ。それじゃ…」

美琴(ッ、今だっ!!)スタコラサッサー


――――御坂美琴は逃げ出した!!!


美琴「大した距離じゃないし、このまま逃げ切ってやる!!」タッタッタ

フィ「それは無理だろう」

美琴「何言ってんだ。不意をついたんだから大丈夫だっ……て?」ピタリ

上条「どこへ行こうというのかしら?」ニコッ

フィ「知らなかったのか? 大魔王からは逃げられない」


――――しかし、回り込まれてしまった!!!


美琴「ぎゃああああ!? どうして目の前にいるの!?」

上条「フフン、普通に回り込んだだけよ」

美琴「普通の速さじゃないよね!? なんなの!? はぐれ御坂さんなの!?」

上条「幻想殺しの上条さんでしょ」

美琴「違う! 上条さんは俺! おまえは御坂さんだろ!」

上条「細かい事はいいのよ。それじゃ早速お仕置きを…」ガシッ

美琴「ひぃっ…!?」
581 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:19:48.62 ID:PvzcSX60

美琴(神様仏様御坂様! 誰でもいいから助けてぇぇぇーーーっ!!!)

アロウン(ふむ。俺でよければ助けてやろう)

美琴(いいです! いいですから助けて下さい!!)

アロウン(ただし代償は頂くぞ?)

美琴(だ、代償?)

アロウン(そうだな、何がいいか……ここはセオリー通り処女の生血を貰おうか)

美琴(いいい生血ぃぃぃ!!??)

アロウン(ククク、二度と生き返らぬよう、はらわたまで喰らい尽くしてくれるわ!)

美琴(どこの魔王だよ! ん? 魔王……?)

アロウン(いかにも、俺の名はアロウン。……お前と話すのは初めてだな)

美琴(……)


アロウン(美琴、ここは俺の顔を立ててくれないか?)

上条(えー、今いいところなのに!)

アロウン(頼む)

上条(ハァ……、しょうがないわね。でも貸しひとつよ)

アロウン(オーケイ、面倒くさいが剣の手解きをしてやろう)

上条(やった! フフフ、火織にリベンジ決める日も遠くないわ!)


美琴(あ、あの、アロウン?)

アロウン(どうした?)

美琴(俺はアロウンを認識できないハズじゃなかったのか?)

アロウン(そうだったな。だが、お前は俺の存在を知ってしまった。だからこうして話せるんだ)

アロウン(美琴に俺のことを聞いただろ?)
582 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:20:50.65 ID:PvzcSX60

美琴(うん……。生まれた時からずっと一緒だったって…)

アロウン(ああ、一緒だった。……お前の失った記憶も、俺は全て覚えている)

美琴(……そっか)

アロウン(記憶を取り戻したいか?)

美琴(………………………………………………そうだな、でもいいや)

アロウン(何故だ?)

美琴(今が幸せだから、その幸せを守りたいから……かな)

アロウン(そうか……。意地でも強がりでもない、本当の幸せを手に入れたんだな)

美琴(うん)

アロウン(それなら以前のお前の柵なんざ、押し付ける訳にはいかんな)

美琴(家族やインデックスには悪いと思うけど……俺の一番は美琴だから、不安にさせたくないんだ)

アロウン(!? 驚いたな。全部を守りたいなんて言ってた馬鹿者が成長したものだ)

美琴(成長なんて大層なモンじゃないさ。美琴を最優先にするって意識してないと、また取り返しのつかない事しちまいそうだからな)

アロウン(ロシアでのことか。確かにあれは軽率だったな)

アロウン(世界を救った代償に、お前を大切に想うひと達を絶望に突き落とした自覚はあったか)

美琴(うん……。だから大切なことや、俺の手に余ることは美琴に相談するって決めたんだ)

美琴(でもふたりで無茶する可能性大だけどな)

アロウン(十分だよ。お前の成長を嬉しく思う)

美琴(……どうしてそんな親身になってくれるんだ?)

アロウン(ずっと昔にお前の祖先と交わした約束だからな)

美琴(約束?)

アロウン(まあ気にするな。何より、お前や美琴にしろ一方通行にしろ世話が焼けるから親身にもなるさ)

美琴(あはは、なんだよそれ)
583 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:22:44.27 ID:PvzcSX60

アロウン(それよりいいのか? 美琴の奴、放心しちまってるぞ)

美琴(は……?)


上条「自覚してる癖に、あんな気障なセリフを…///」クネクネ

美琴「キモっ!? ビジュアル的にヤバすぎる!!」

フィ「天に唾を吐く発言だな」

美琴「……そうだった。おい美琴、頼むから不思議な踊りはやめるんだ」ユサユサ

上条「ほえ? どうしたの?」

美琴「お願いですから上条さんの姿で女口調は勘弁して下さい。つーかさっきまで普通に話してたよね!?」

上条「あっははは、ごめんごめん。興奮するとつい地が出ちゃうのよねー」

上条「んんっ、俺は上条当麻、お前は御坂美琴……よし、もう大丈夫だ」

美琴「ついでに確認したいんだけどさ、お互いの呼び方ってこのままでいいのか?」

フィ「非常に不味いな。貴様らが入れ替わっている事を仄めかす行為は慎むべきだろう」

アロウン(あえて弱味を晒す必要はない。美琴は既に上条当麻で通してるし、当麻も御坂美琴で通した方がいい)

上条「その方が混乱しないしな」

美琴「りょーかい。それじゃ改めて、おまえのこと当麻って呼ぶから。……やっぱ違和感あるなぁ」

上条「はぁ? 年下なんだから、さんをつけろよデコ助野郎」

美琴「デコ!? それは吹寄の属性じゃないの!? 何より馬鹿呼ばわりしてた、おまえが言うな!」

フィ「……言われてみれば」

アロウン(デコ広いな)
584 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:24:18.98 ID:PvzcSX60

美琴「広くないっ! ったく人の身体的特徴を貶めるなよ」

上条「いや〜、気になったからつい」

美琴「ついじゃねーよ。はぁ……ガキかおまえは」

上条「そうなんだよなぁ。入れ替わってから妙に我慢弱いというか欲望に忠実というか、う〜ん…」

フィ「男女の差異だろう。問題ないレベルだ」

美琴「俺にとっては大いに問題ありだけどな……」


黒子「お・ね・え・さ・まぁぁぁん」シュン! ダキツキ

美琴「おわっ、黒子!?」

黒子「黒子を無視していなくなるなんて許せませんの。ぐふふ…」ジュルリ

上条「はいそこまで」ヒョイ

黒子「なっ!? 放しなさい!」ジタバタ

上条「そろそろ門限だろ。さっさと帰りなさい」

黒子「貴方に言われずとも帰りますの! ささお姉様、寮に帰りましょう」

美琴「うん。帰省する準備しないと」

上条「そんな暇はないぞ。もう出発しねーと不味いんだ」

美琴「携帯と財布は持ってるし、まあいっか」

黒子「え? 帰省しますの?」

美琴「急に決まったんだよ。せっかく来てくれたのにゴメンな」

585 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:26:26.69 ID:PvzcSX60

黒子「お姉様の露払いとして当然のことですの。そんな事より上条さんも同行されるような口ぶりでしたけど……」

上条「美琴と俺の実家が近所なんだよ。家族ぐるみの付き合いだし、一緒に帰ることにしたんだ」

黒子「家が近所? 家族ぐるみ? ……妬ましい」ブツブツ

美琴「く、黒子……?」

黒子「上条さん!! くれぐれも学生に相応しい節度ある態度でお姉様をエスコートして下さいまし。くれぐれも! ですわ」クワッ

上条「あ、ああ」

黒子「お姉様、名残惜しいですが黒子は帰ります。それでは良いお年を」シュン!


上条「無駄に疲れた……。やっぱり黒子は変態だなぁ」

美琴「……おまえも十分変態だと思う」ボソ

上条「ん〜、何か言ったかな、美琴ちゃぁーん?」ニッコリ

美琴「えっ!? 空耳じゃないかな!?」アタフタ

絹旗「あ! 見つけた!」タッタッタ

美琴「いいところに来てくれた! 当麻が絹旗に話があるんだって、ハイ!」グイグイ

絹旗「わわっ、引っ張らないでください。……ええっと」

上条「キミが絹旗さん?」

絹旗「は、はい」

上条「俺は上条当麻。いきなりで悪いけどさ、イギリスに行ってくれないかな?」

絹旗「え……?」
586 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:27:19.51 ID:PvzcSX60

上条「麦野さんが暴れて大変なんだよ。絹旗を迎えに行くーって言って聞かなくてさ」

上条「早く絹旗さんを連れて行かないと浜面がえらい事になりそう……もうなってるか…」

絹旗「行きます! 超行かせて下さい!」

上条「話が早くて助かるよ。俺たちも時間が押しててな。詳しい事は一方通行に聞いてくれ」

絹旗「一方通行!? ……大丈夫なんですか?」

美琴「心配しなくてもいい奴だよ。紳士的だし」

絹旗「御坂のお墨付きなら超安心ですね」

一方通行「何が安心なンだ?」カツ、カツ、カツ

上条「噂をすれば何とやらだな。彼女が絹旗さん、イギリス行きはオッケーだってさ」

美琴「絹旗のこと頼むな」

絹旗「あの、よろしくお願いします」ペコリ

一方通行「おォ、よろしくなァ」

上条「それじゃ俺たちは先に出るわ」

一方通行「心配いらねェと思うが、気ィつけてなァ」

587 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:29:00.47 ID:PvzcSX60

学園都市 外壁部――




美琴「外出許可なんて取ってないけど、どうやって外にでるのでせう?」

フィ「聞くまでもあるまい」

上条「外壁を飛び越えて行くに決まってるだろ」

美琴「やっぱりか……。もっと穏便な方法は…ん? 誰だ?」

土御門「怪しいものじゃないぜよ。カミやん」

美琴「土御門…さん」

土御門「最終下校時刻はとっくに過ぎてるのに、こんなとこで何してるのかにゃー」

上条「デートだよ。それで何か用か?」

美琴「で…でーと///」

土御門「!? ……ほう、デルタフォースから裏切り者がでるとは由々しき事態だにゃー。制裁を考えにゃならんぜよ」

土御門「だがそれは後回しだ。カミやん、何故ここにいる? 帰国はまだのハズだ」

上条「……ああ、それは…」ヒョイ

美琴「ひゃっ!?」ダッコサレル

上条「ないしょ……ってなあッ!!!」チョウジャンプ

土御門「……」ポカーン

美琴「ぎゃあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」ドップラー
588 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:30:44.36 ID:PvzcSX60

土御門「……は?」

海原「見逃してよかったのですか?」タッタッタ

土御門「え、いや、カミやんが超電磁砲を抱っこしてピョーンて……え?」

海原「ええ、悔しいですが正にヒーローでしたね」

土御門「いやツッコミ所がおかしいだろ!? カミやんにあんな真似出来る訳ないぜよ……一体どうなってるんだ」

海原「別にいいじゃないですか。彼が御坂さんを大切にしている、自分はそれだけで満足です」キラキラ

土御門「絶妙に認識がずれてるにゃー……」pipipi

土御門「…何だ」pi

土御門「……………………………分かった」

海原「浮かない顔ですね。また厄介事ですか?」

土御門「命令が撤回された。今回の仕事はこれで終了ぜよ」

海原「本当ですか!?」

土御門「代替案を使うんだと。理事会はもう上条勢力と事を構えるつもりはないようだにゃー」

海原「……信用できるのですか?」

土御門「さあ?」

海原「珍しくいい加減ですね」

土御門「考えても始まらないにゃー。それに、やるべき事は他にも沢山あるんだぜい?」

589 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:32:11.61 ID:PvzcSX60

帰省中 電車内――



上条「うんうん、いいペースだな。この調子ならすぐ着くぞ」

美琴「……」グッタリ

上条「元気ないなー」バシバシ

美琴「…誰のせいだよ。あと地味に痛いから叩くな」

上条「ちょろっと駅までダッシュしただけじゃん」

美琴「アホみたいに世界を縮めやがって、死ぬかと思った……」

上条「ハハハ……、そ、それよりさ、疑問に思ったんだけど美琴は英語喋れるの?」

美琴「…………話せるよ?」

上条「そりゃそうだよな。意外にグローバルな交友してるし、結構海外にも行ってるみたいだし」

美琴「ま、まあな」

フィ「英語どころか日本語すら怪しいのに見栄を張るなよ」

美琴「おまっ!? そんな決め付けんなよ!」

フィ「フフン、悔しかったら英会話のひとつでも披露してみたらどうだ?」

美琴「くっそぅ……やってやろうじゃねーか!」
590 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:34:01.74 ID:PvzcSX60

上条「じゃあ試しに俺に話しかけてくれよ」

美琴「えぇーっと……はーわゆー」

上条「……」

美琴「はーわゆー!」

上条「……」

美琴「は、はーわゆー?」

上条「Fine thank you、って、アッハハハ、なんだよその発音!」

フィ「これは酷い。中一でもこれよりマシな発音するだろうに」

美琴「んなっ!?」

上条「How are you? こう言いたかったんだろ?」

フィ「恐らくな」

美琴「うぐぐ…」

フィ「俺様たちしかいなくて良かったな。あんなアホ丸出しの姿を他人に見られては恥ずかしくてかなわん」

上条「それは言いすぎだろ。バカな子ほど可愛いって言うし……プッ! クククッ」

美琴「ちくしょーっ!! もう笑いたきゃ笑えよ! どうせ俺はバカですよ、くそぅ」

上条「ハハッ、そんな拗ねるなよ」

美琴「拗ねてねーし…」

上条「でも英語がダメなのは困ったなー」

美琴「何が困るんだよ」

上条「論文は英語で書かないとダメだし、スピーチなんかも基本は英語だぞ」

美琴「え……マジで?」
591 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:35:39.25 ID:PvzcSX60

上条「大マジ。常盤台の理念に世界で通用する人材の育成ってのがあるんだよ。だから英語は基本中の基本ってわけ」

美琴「つーか常盤台のカリキュラムをこなすなんて無理なのでは……?」

上条「……まぁ何とかなるだろ」

美琴「目ぇ逸らすなよ! 気合や根性じゃどうにもならない事だってあるんだからね!?」

上条「知識だけは潤沢にあるから大丈夫だって」

美琴「ううっ、不安だ……」


上条「ほ、ほらっ、折角のふたり旅なんだし元気だせよ」グイッ

美琴「ふぁ!?」ダキヨセラレル

上条「こんな機会滅多にないんだし、恋人らしい事したくない?」

美琴「う、うん///」テレテレ

上条「ホントに照れ屋だなー。少しは慣れないと後々大変だぞ」ヤレヤレ

美琴「な、慣れるとか無理///」

上条「なんで?」

美琴「だって胸がドキドキして……頭がボーっとして、うぅ…///」

上条「なるほど……でも心地良くて全然嫌じゃないんだよな」

美琴「……///」コクコク

上条「ならいっか。今は美琴を照れさせて楽しめばいいしなー」

美琴(くっそ、幸せだけどムカつく……)
592 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:36:52.18 ID:PvzcSX60

上条「アンタには負けっぱなしだったから、こうやってリードしてると気分がいいぜ」

美琴(ムカつく…)

上条「いつも飄々としてるアンタがこんなに奥手なんてな」

美琴(ムカつく…)

上条「いざって時は、あんなにカッコいいのに……これがギャップ萌え?」

美琴(ムカつく…)

上条「まあカッコいいとこも、情けないとこも全部好きなんだけどさ」

美琴(言うことを聞かない身体が、素直になれない心が…)

上条「今まで散々やきもきさせられたし、その分たっぷり満喫しないとな」

美琴(何よりコイツの好意に甘えっぱなしの自分にムカついてしょうがねえ!!)

美琴(俺はコイツのヒーローだろッ! 甘えたままでいいなんて、そんなムカつく幻想は! 俺自身の手でぶち…)

上条「ぶち壊す!! ってね」

美琴「ッ!? …………あれ?」
593 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:39:00.08 ID:PvzcSX60

上条「さっきから美琴の肩を抱いてるんだけどさー……気付かない?」

美琴「も、もしかして…」

アロウン(ご覧のスポンサーの提供でお送りしました)

美琴「ひとの心の声を垂れ流したの!?」

フィ「興味深いな。俺様にも教えろ」

美琴「べべべ別に大したことじゃないよ?」

上条「ええっと……幸せだけどムカつく……言うことを聞かない身体が、素直になれない心が…」

美琴「なに語りだしちゃってるんですか上条さん!?」

上条「何よりコイツの好意に甘えっぱなしの自分にムカついてしょうがねえ!!」

美琴「うわあああああ!? ダメっ! それ以上いけない!」

上条「俺はコイツのヒーローだろッ! 甘えたままでいいなんて、そんなムカつく幻想は! 俺自身の手でぶち壊す!!」キリッ

美琴「いやああああああ!!? もうやめてぇぇぇーーーっ!!」

594 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage  saga]:2010/12/28(火) 12:45:34.53 ID:PvzcSX60
今回はこれで終了
台本形式は書きやすいかと思ったけど、そんなことはなかったぜ! とか思ってみたり…
595 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/28(火) 13:47:58.81 ID:mW42jl6o
GJ!
可愛い過ぎて死ぬ
596 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/28(火) 15:50:23.58 ID:0TmdtjYo
597 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/28(火) 21:13:14.80 ID:XIOzjUU0
乙です〜

くそっ、最初から見てたけどなんで禁書と上条が
いつまでたってもぉぉぉと思ったけどよくよく考えたら上琴だったのか・・・
まぁ見るけどさ・・・
598 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/28(火) 21:21:34.54 ID:kR2mRlAo
いや、スレタイと>>1で気付けよと思わないでもないけど一体どこで勘違いしてしまったんだwwwwww

とりあえず上条さんが可愛い過ぎて幸せ
599 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/29(水) 03:23:44.03 ID:GFxhL.w0
乙!中身が入れ替わってても上琴は萌えるww 
600 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/30(木) 16:10:34.50 ID:SW.Imm6o
このあと美鈴さんと会うのかね?
そうなると上条(美琴)&美鈴で美琴(上条)が弄られまくるという…
601 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/30(木) 20:35:18.77 ID:5JG5uz6o
>>556
なのはさんw
602 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/30(木) 20:44:38.35 ID:vck/CRgo
これは元に戻った途端どうなるのか楽しみだ
603 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/31(金) 16:50:48.42 ID:YKcO/S6o


まさか上条さんに萌える日が来るなんて…
604 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/06(木) 16:55:32.78 ID:zwtEFUAO
意味なくあげ
605 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/06(木) 22:46:13.06 ID:VFdifsAO
その上げで俺はこの作品に遭遇したんだ…
606 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/08(土) 01:27:17.07 ID:qJw3sgY0
あけおめ! と言うには遅すぎますが投下します
607 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:28:00.08 ID:qJw3sgY0

神奈川県 某所――



上条「なんだかんだで帰ってきました、神奈川」

美琴「……」トオイメ

上条「ちょっと早く着いたのか。上条パパはまだ来てないな」トケイミル

美琴「……父さんが迎えに来るの?」

上条「ああ、ここで待ち合わせしてたんだけど……あ!」

美琴「どうした?」

上条「不味いとこ見ちゃったなぁ」ユビサス



女性「ありがとうございます」

刀夜「当然のことをしたまでですよ」キリッ

女性「///」マッカッカ

刀夜「おや? 顔が真っ赤だ。具合が優れませんか?」

女性「い、いえ……///」

刀夜「参ったな。待ち合わせが無ければ送っていけるんだが…」

608 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:28:54.90 ID:qJw3sgY0

美琴「なにしてんだよ父さん……」

上条「やっぱり親子だな。そっくりじゃん」

美琴「……返す言葉もありません」

上条「詩菜さんも苦労してるんだろうね」

美琴「こ、こうしてても始まらないし、さっさと声をかけよう! うん!」


刀夜「やはり放っておけない。私が送って行こう」

女性「はい///」

美琴「ちょっと待った!!」

刀夜「はい……?」

上条「こんなとこ母さんが見たら何ていうかなぁー」

刀夜「当麻!? こ、これは違うんだ!」アタフタ

上条「何が違うんだよ。さっきから見てたけど、タクシーを呼ぶだけでいいんじゃない?」

刀夜「だがそれでは人情というものがだな…」

美琴「か…詩菜さんに言いつけてやる」ボソッ

刀夜「タクシーを呼ぼう! ……あれ?」

上条「女の人ならもう行っちゃったよ」

刀夜「そ、そうか。まあ何にせよ、おかえり当麻、美琴さん」

上条「ただいま」

美琴「た、ただいま」

刀夜「ふーむ、なるほど」

美琴「???」

上条「寒いし早く家に帰ろうぜ」
609 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:30:27.07 ID:qJw3sgY0

上条家への帰り道――



美琴「はぁ……」

刀夜「おい、当麻。美琴さん、元気がないようだけど何かあったのか?」

上条「ちょっとね。心に傷を負ったというか、負わせたというか……ハハハ」

刀夜「それはいかんな。きちんとケアをしておかないと」

フィ「ケアなど必要ない」

刀夜「おや? キミは…」

フィ「フィアンマだ。先に言っておくが断じてアヒルなどではない」

刀夜「これは凄いな。ナチュラルに会話をするAIなんてフィクションだと思っていたよ。フィアンマは学園都市製なのかい?」

フィ「その通りだ。フフン、俺様の凄さを一目で見抜くとは只者ではないな」

刀夜「お褒めに預かり光栄だけど、残念ながら歯牙ないサラリーマンだよ」

フィ「謙遜するな」

美琴「おまえが偉そうすぎるんだ。少しは謙虚さを…」

フィ「…俺はコイツのヒーローだろッ」ボソッ

美琴「なんでもありません! そのままの俺様キャラでいて下さい!」

上条「そんなに恥ずかしがらなくてもいいだろ。美琴がクサイ台詞を叫ぶのなんていつもの事なんだし」

美琴「ううっ、自分で言うのと他人に聞かされるのは違うんだよ……」

上条「気にしな〜い♪ 気にしない♪ カッコいいじゃん、その幻想をぶち壊す!ってさ」

美琴「だからもうやめてよォォォーーーっ!!」
610 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:32:50.53 ID:qJw3sgY0
刀夜「ほほう、ハッタリのきいた台詞だな」

美琴「ああっ!? しっかり聞かれてる!?」

フィ「単なる厨二病というやつだ」

刀夜「中二病? そういえば美琴さんは中学二年生だったか。フフ、難しい年頃なのかな」ニコ

美琴「なんか変な誤解されてる!? そんな理解ある笑顔で見ないでぇ!!」

上条「おいおい、両親ズはあと三人も残ってるんだけど、そんな調子で大丈夫か?」

美琴「大丈夫じゃない! つーか俺たちの両親は四天王か何かか!」

刀夜「四天王かぁ。だったら父さんは井伊直政がいいな」

上条「徳川四天王かよ。因みに母さんは?」

刀夜「ハハハッ! そんなの本多忠勝に決まってるじゃないか」

詩菜「……」

刀夜「フラグ体質とやらのせいで、何度母さんの無双奥義を喰らったことか」

刀夜「当麻は知ってるだろう? 怒った時の母さんの顔っ! あれは天下無双と言うより悪鬼羅刹のソレだ」

美琴「あー……」

刀夜「おおっと、こんな話を聞かれたらまた母さんに…」

詩菜「私が何ですか?」

刀夜「焼き土下座させられ……る」

詩菜「……」ガシッ

刀夜「か、母さん?」

詩菜「当麻さん、美琴さんお帰りなさい。寒いですから先に家に上がっていてくださいね」

上条美琴「はははい!!」スタコラサッサ

刀夜「ハハッ、もう家の前まで帰りついていたのか。話に夢中で気づかなかったよ。さあ母さんも風邪を引かないうちに家に…」

詩菜「刀夜さん的には無双奥義と焼き土下座……どちらがお好みですか?」

刀夜「い、いやぁ、私もいい年だしどっちも勘弁してほしいなぁ……なんて」

詩菜「…………うふ♪」
611 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:34:09.47 ID:qJw3sgY0

上条家 リビング――



上条美琴「ただいまー」

美鈴「おかえりー。あとお邪魔してまーす」

上条「ご無沙汰してます」

美鈴「ふふ、そうね。元気してた?」

上条「はい」

美鈴「美琴ちゃん、上条くんとの仲は進展した?」

美琴「え、ああ……うん///」

美鈴「あれー? 予想外の反応だわ。なんかこう……こんな奴、別に何とも思ってないんだからねっ! みたいなのを期待してたのに」

上条「……アンタは予想通りで分かりやすいな」

美鈴「アンタ、なんて他人行儀ねえ。美鈴さんでいいわ。私も当麻くんって呼ばせてもらうから」

上条「はいはい」

美鈴「返事は一回! もう……ところで詩菜さんたちは? 表で待ってたハズだけど」

美琴「と、刀夜さんが詩菜さんの逆鱗をヤスリがけしちゃって…」

上条「今頃父さん、討ち死にしてるんじゃないかなぁ」

美鈴「そ、そう。温かいもの淹れるけど、コーヒーでいい?」

美琴「うん。当麻もいいよね?」

上条「おー」

美鈴「仲がいいわねえ。それじゃ淹れてくるから」

612 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:35:19.71 ID:qJw3sgY0

美琴「はぁ……、緊張した〜」

上条「もっと気楽にいけばいいのに」

美琴「んなこと言われてもなぁ。おまえの順応力が異常なんだよ」

上条「あ、いい事思いついた!」

美琴「……過去の経験からしょーもない事だと容易に想像できますが、一応聞いてあげましょう」

上条「入れ替わった事がどっちのせいでバレるか勝負しない?」

美琴「悪いけどパス。父さんたちが帰ったら正直に話すよ」

上条「ふ〜ん、逃げるのか」

美琴「挑発には乗らねーよ」

上条「演技力に自信がないの? あーあ期待はずれだなぁ」

美琴「……なんだと? 演技力に定評のある御坂さんに自信がないだと? 上等じゃねーか! 月影先生もびっくりな演技を魅せてやるっ!!」

上条「無理すんなよ」

美琴「そっちこそ!」

上条「ハッ、重要なのは演技力じゃなくて戦略なんだよ」

美琴「いいぜ…」

上条「それじゃ…」

上条美琴「勝負だ!!」
613 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:36:53.65 ID:qJw3sgY0


美鈴「お待たせ。当麻くんはお砂糖いくつ?」

上条「ふたつで」

美鈴「へえ、てっきりブラック派だと思ってた。でもふたつって美琴ちゃんと同じね」

美琴「ぶっ!! 甘っ!」

美鈴「ええっ!? いつも通りに淹れたんだけど、美琴ちゃんブラック飲めるの?」

美琴「さ、最近飲めるようになったのよ。あはは」

美鈴「そうなんだ。……ところで美琴ちゃん、どこまで進展したか聞かせてほしいな!」

美琴「……そうきますよねー」

美鈴「当たり前じゃない。ほら、早く早く!」

美琴「えっと、その……つきあう事になりました///」

美鈴「おおーっ!! 凄いじゃない! それでどっちが告白したの?」

美琴「当麻からだけど……」

美鈴「意外ねぇ。私は美琴ちゃんの片思いだと思ってたし」

美琴「あはは……まあ何ていうか、ね?」アイコンタクト

上条「ん? ……」ウナズク

上条「美琴は情熱的っていうか、恥ずかしい台詞を真剣に言いますからね」

美琴「そうそう……はい?」
614 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:38:33.75 ID:qJw3sgY0

美鈴「うわっ、それ気になる! 美琴ちゃんってばどんな事言ったの?」

上条「もう大変だったんですよ。急に泣き出したり、切々と好意を語り出したり…」

上条「さっきなんて、こう…泣き笑いって言うのかな。そんな複雑な表情で、俺に心底惚れてる、なんて言い出して…」

美琴「わああああっ!!? 待って待つの待ってってば三段活用っ!!」

上条「なんだよ突然」

美琴「ここはさらっと受け流すトコでしょ!? アイコンタクト送ったの気づいたよね!?」

上条「あれ〜おっかしいな〜。俺はてっきり代わりに熱く語ってくれ、っていう視線だと思ったんだけど」

美琴「――ッ!! わざとだなこんちくしょう!! 御坂さんをいじめて何が楽しいんですかぁ!?」

上条「何がって……打てば響くその反応だろ」

美琴「ひとを太鼓みたいに言うな!! くっそ、何時までもやられっぱなしと思うなよ!!」

上条「へえ、どうするんだ?」

美琴「おまえの恥ずかしいエピソードを暴露するんだよ!」

フィ「貴様、自爆するつもりか?」

美琴「え……?」

フィ「どうのような切り口でも結局、貴様が恥をかく事になる。オチ担当の自覚を持て」

美琴「くっ…、ムカつくけど否定できない。それなら当麻の弱点を…」

フィ「あるのか?」

美琴「そんなのいくらでも……………………………………………」

美鈴「美琴ちゃん?」

上条「美琴?」

美琴「……思いつかない」グスン

美鈴「みっ、美琴ちゃん…ぷぷっ、わ、笑わせないで…アッハハハ」ケラケラ

上条「ベソかくなよ。ほら」ナデナデ

美琴「ううっ、なんか慰められてる……」
615 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:39:52.45 ID:qJw3sgY0

美鈴「情けないわねぇ。美琴ちゃんへっぽこすぎ!」

美琴「へっぽこって……あんまりだ」ボソッ

美鈴「なにか言った?」

フィ「誰がへっぽこだ!! 調子こいてんじゃねーぞ、ババアっ!!」

美鈴「……なんですって」ピキ

フィ「と、御坂美琴が言っていた」

美琴「うえっ!?」

美鈴「みぃーこぉーとぉーちゃぁーーーん」ニッコリ

美琴「言ってない! 言ってないよ!?」フルフル

美鈴「ママが調子に乗ってる?」

美琴「騙されないでっ!! これはフィアンマの、アヒルの罠だ!!」

美鈴「ババアかぁ……まだまだ若いつもりだったのに……傷つくなぁ」

美琴「若い! 超若々しいですっ!! 美鈴さんマジ天使、なんつって…」

美鈴「天国に召されるくらいババア……ってことかぁ」

美琴「あれ!? トンデモ解釈されちゃった!?」

美鈴「そこまで言われちゃ……ねえ?」ギロリ

美琴「ひえっ!!?」

フィ「おおう、なんと凶悪な面構え! 鬼女ミスズといったところか」

美琴「なんで火に油を注ぐの!? 俺に恨みでもあるの!? ねえっ!!」

美鈴「私をここまでコケにしてくれたのは美琴ちゃんが初めてよ?」

美琴「は、話を聞いて! 本当の敵はこのアヒル…」

美鈴「そうね。あっちの部屋でゆっくりオハナシしましょう?」ポキバキ

美琴「話をするのにどうして指を鳴らしてるの!?」ガクブル

美鈴「ふふ、ガチョウのおもちゃは当麻くんに預けて……さあこっちにいらっしゃい!!」グイグイ

美琴「助けてぇぇぇーーっ!!! 肉体言語でオハナシなんて嫌だあああああああああぁぁぁぁぁっ!!!」
616 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:41:36.71 ID:qJw3sgY0


上条「うわー、連れてかれちゃった」

フィ「ガチョウ……」

上条「こっちは訳の分からないショックを受けてるし」

アロウン(お前も助けてやれよ。お袋さんマジギレしてたじゃないか)

上条「勝負の世界は非情なんだよ」

アロウン(ペテン試合だろうが。勝負事は五分の条件でないと楽しめまいに)

上条「えー、アイツを困らせるのは楽しいけどなー」

アロウン(……否定できんな)

上条「だろ? フィアンマも仲間みたいだし…って、フィアンマ?」

フィ「あんまりだ……。アヒルの方が万倍マシだった…」

上条「アヒルもガチョウも同じだろ」

フィ「なっ、バカな!? そんな訳あってたまるか!!」

上条「はぁ?」

フィ「アヒルは可愛らしいが、ガチョウはデカくて怖いんだぞ!」

上条「……」

フィ「がーがー五月蝿いし品が無い。まったく酷い侮辱だ!」

上条「……さっぱりわかんない。アンタの人格って美琴のイメージをサンプリングしてるんだよな」

フィ「そうだが」

上条「アイツ……ガチョウに嫌な思い出でもあるのかな…」

アロウン(い…いや、そんな記憶は無いハズだが……アレはデルタフォースの一翼だし、俺たちの想像を超えた理由があるやもしれん)

上条「それは一理あるかも……一方通行から?」pipipi
617 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:43:04.95 ID:qJw3sgY0

上条「もしもし?」pi

一方通行『オリジナル、今いいかァ?』

上条「ん、いいけど」

一方通行『猫と鳥……アヴァロンに連れていくならどっちだ?』

上条「……は?」

一方通行『直感でいいから答えてくれ。オレも上条も運が絡むと当てにならねェからなァ』

上条「なんかよく分かんないけど……鳥で!」

一方通行『ンじゃ鳥連れて帰るわ』pi


上条「なんだったんだ?」

アロウン(何かの隠語か? 猫といえばスフィンクスに土御門兄か、鳥……強いて挙げるならフィアンマだが目の前にいるし…ふむ)

上条「鳥みたいな人……グリフォンマスク?」

アロウン(投げ技が強力だった、ってそれはねえよ。大方空を飛べる能力者か何かだろう)

上条「気のせいかな。取り返しのつかない判断をしたような……」

618 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:45:18.00 ID:qJw3sgY0

上条家 客間――



美琴「痛い痛い痛いぃぃいいいい!!!」

美鈴「ママに言う事があるんじゃないかなぁ!」コブラツイスト

美琴「ゴメンなさいぃぃっ!! 俺が悪かったですぅぅッ!!」

美鈴「俺ぇ? 美琴ちゃ〜ん、言葉遣いが悪いわ……よっ!!」ヨンノジガタメ

美琴「痛ぁっ!? わたっ、私が悪かったですっ!!」

美鈴「ちゃんと反省……してるっ?」キャメルクラッチ

美琴「してますっ!! してますからぁぁっ!! もう許してぇぇええええええええ!!!」

美鈴「……よしっ! ママは優しいから勘弁してあげる」

美琴「ううっ…、バラバラにされるかと思った……」

美鈴「大袈裟ねぇ」

美琴「悪口言ったのはフィアンマなのに……不幸だ」

美鈴「ペットの不始末は飼い主の責任よ? きちんと躾けなさい」

美琴「……アレが躾けられるタマかよ。てかペットじゃねーし」ボソ

美鈴「次はどんな技がいいのかな〜?」

美琴「飼い主の威厳を示さないとね! だから怒りを鎮めて下さいお母様!?」

美鈴「冗談よ。……でも変ねえ。今日の美琴ちゃん、大人しすぎない?」

美琴「ギクッ!? そそそんな事ないよ!?」
619 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:46:13.90 ID:qJw3sgY0

美鈴「そうかなぁ。当麻くんの様子も違和感あったし……何か怪しいなぁ」

美琴「そ、それより詩菜さんたち遅いなー」ボウヨミ

美鈴「確かにね。パパもそろそろ帰ってくるし、お酒の準備しとくかな」

美琴「手伝うよ! ……ってあれ? 誰が帰って来るって…」

美鈴「パパよパパ。なんか重大発表があるそうよ」

美琴「そ、そうなんだ…」

美琴(御坂パパとか聞いてねー! と、とにかく予備知識だけでも…)


詩菜「さあ、上がってください。美鈴さんも待ちかねてますよ」ゲンカンカラ

旅掛「ハハッ、それじゃあ遠慮なくお邪魔します」


美琴(なんて考える暇も無く帰って来たーーーっ!?)

美鈴「帰ったみたいね。あんまりパパをいじめちゃダメよ?」

美琴「え…?」

620 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:48:31.29 ID:qJw3sgY0

上条家 リビング――



旅掛「ただいま」

美鈴「お帰りなさい。いやー久しぶりねぇ」

旅掛「し、仕事が忙しくてな。ははは…」

美鈴「上条さんは忙しくても帰ってきてるわよ?」

旅掛「……善処します。それと…あー」チラリ

美琴「お、お帰りなさい」

旅掛「……」

美琴「えっと、……おとーさん?」オズオズ

旅掛「ッ!?」

美琴「コートかけるから貸して?」

旅掛「……クッ」ブワワ

美琴(なんか泣き出したぁぁぁーーっ!? えっ? なんで!?)

美鈴「ああもうっ! いい年したおっさんが何泣いてんのよ!」

旅掛「うう、だって美琴が…お父さんって…」メソメソ

美鈴「あぁ…、今までの美琴ちゃんの態度を考えれば無理ないか…」

美琴(俺!? 俺のせい!? とっ、とにかく何とかしなきゃ)

美琴「お、お父さん、泣かないで。お…私のせいならあやま…」

旅掛「美琴ォォォおおおおおっ!!!」ガバチョ

美琴「わわっ!?」

旅掛「パパは…パパは…うおおおォォォーーーーッ!!!」

美鈴「はぁ……、何やってんだか」ヤレヤレ
621 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:50:25.32 ID:qJw3sgY0


アロウン(おい、お前の親父さんが大変な事になってるが……)

上条「ハハハ…、まあなんていうか……複雑な家庭の事情?」

アロウン(……親父さんの苦労が忍ばれるな)

上条「ただの反抗期だっつーの。アイツにだってあっただろ、そんなの」

詩菜「いいえ、当麻さんに反抗期はありませんでしたよ?」

上条「へえーそうなんだ」

詩菜「不幸体質のせいで人一倍まわりに気を使う子でしたから」

上条「……」

アロウン(学園都市に行くまでは、悪質ないじめも絶えなかったからな)

詩菜「ええ。あの子には本当に辛い目に遭わせてしまったわ」

アロウン(だがアレが歪まずに成長できたのは、貴女たち夫婦のお陰じゃないか)

詩菜「ふふ、そうだとしても詩菜さん的には悔しさを拭えないのですよ」

アロウン(そうだな……確かにそうだ)

上条「ちょっと待った!」

詩菜「あらあら、どうしましたか?」

アロウン(無粋な奴だな。後にしろ)

上条「何ナチュラルに話してんだよ!? 入れ替わりがバレてるのはまだしも、アロウンと話せるのはおかしいだろ!?」

アロウン(おお! あまりに自然すぎて気が回らなかったな。ハッハッハ)

詩菜「うふふ、そうですね」

上条「つ、疲れる……。あっちのフォローもしないとだし、全員揃ったみたいだし……あれ? ひとり足りないような…」

詩菜「刀夜さんでしたら玄関でお休み中ですよ?」

上条「……連れてきます」

622 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/08(土) 01:51:29.02 ID:qJw3sgY0
今回はこれで終了
次回は明後日にでもー
623 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/08(土) 02:08:55.10 ID:vYGXaLwo
ええええええ
詩菜さんマジぱねぇっすね・・・
624 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/08(土) 02:20:48.93 ID:8vqkx2Io
なんか来てた
GJ!
625 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/08(土) 09:09:02.52 ID:CvraPrIo
乙です
626 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/08(土) 09:57:05.06 ID:HJbUps.o
いいところで切るなぁ
乙です
627 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/08(土) 10:06:00.19 ID:lH55Gg2o
旅掛さんは娘が前より可愛くなってても中身が違うってなると色々複雑だろうなw
628 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/09(日) 00:06:15.40 ID:kLTiisA0
GJ
629 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/12(水) 14:14:31.14 ID:iyDoSNyAO
書き込みなくて寂しいからage
630 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/13(木) 02:39:53.89 ID:5eA75Bxho
続きはまだかい?
631 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/13(木) 23:19:34.40 ID:xGLODwywo
板移転みたいだから依頼出したほうがいいぞ作者

■ 【必読】 SS・ノベル・やる夫板は移転しました 【案内処】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1294924033/

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632 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/13(木) 23:21:44.49 ID:3CdlghcA0
すみません、新年会ラッシュで死んでました。ウコンの力を飲んでなかったら即死だったぜ。
投下は一時間ちょい後くらいにー
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

633 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/13(木) 23:23:36.95 ID:3CdlghcA0
なんか変なの出た!?
移転…?
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

634 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/13(木) 23:24:12.09 ID:xGLODwywo
依頼すれば移転やってくれるよ
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

635 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/13(木) 23:32:24.17 ID:3CdlghcA0
>>634
情報ありがとう。
依頼してきます
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

636 :真・スレッドムーバー :移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 00:15:57.07 ID:28xBSKzMo
何事かと思ったぜ
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 01:03:06.42 ID:LwaripnH0
なんかよくわからんがうん
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 01:14:43.51 ID:LwX37wxio
禁書SSスレが増え続ける現状にSS民以外の製速民の不満が積もって今回のことに発展したみたいね
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/14(金) 01:24:33.13 ID:S6S1bO5u0
全然知らなかった……。自治スレとかチェックした方がいいみたいですね
気を取り直して投下します
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/14(金) 01:27:31.86 ID:S6S1bO5u0

上条家 リビング改め合同家族会議室――



旅掛「先程は見苦しい真似をしてすみません。御坂家と上条家の合同家族会議の議長を務めさせて頂きます御坂旅掛です」

旅掛「只今より会議を始めたいと思います。議題は両家の子供たちの入れ替わりについてです」

美鈴「はい!」キョシュ

旅掛「なんでしょう?」

美鈴「何がなんだかさっぱりなんだけど、最初から説明してくれないかしら。あとその口調はキモイからやめて」

旅掛「なっ!! キモイとか普通に傷つくんだぞ! 様式美なんだからスルーしろよ! ったく……」


――今までの経緯を説明中


美鈴「あっはっはっは! なにその漫画みたいな状況っ!」ケラケラ

美琴「笑い事じゃないですよ……。それにしても旅掛さんに相談済みなんて聞いてないぞ」

上条「聞かれなかったし」シレッ

美琴「むっかー! なに開き直ってんだよ!」

旅掛「まあまあ、ここはパパの顔に免じて許してやってほしい。あとパパのことはお父さんと呼んでくれ」キリッ

美琴「むう…。旅掛さんがそう言うなら…」

詩菜「あらあら、随分可愛らしくなっちゃいましたね」

刀夜「ハハ、そうだね」

美琴「だから笑い事じゃないんだってば」

刀夜「そうは言っても仕方ないじゃないか。妹達を見捨てる気なんてないんだろう?」

美琴「そうだけどさ、なんかあるだろ……。 息子が娘になったんだぞ?」

旅掛「確かに大問題だ。だからまずは現状をどう認識しているか皆の意見を聞こうじゃないか」
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/14(金) 01:30:09.40 ID:S6S1bO5u0

刀夜「では私から。これからどうするかは当麻と美琴さんの判断に任せたいと思う」

刀夜「幼い頃から親元を離れて学園都市で暮らしてきたんだ。親にも踏み込めない世界だってあるだろう」

刀夜「だから父さんは、ふたりが正しいと信じる決断を全力で支持するよ。なあ母さん?」

詩菜「もちろんですよ。私も当麻さんたちを応援します」

美琴「父さん…、母さん…」


美鈴「次は私の番かしら」

旅掛「え…? 順番的にパパの番じゃ…」

美鈴「私も概ね上条さんと同意見よ。でも美琴ちゃんのクローンが一万人近くいる、なんて言われても実感が湧かないのよね」

上条「うん……。俺も直接会うまではそうだったし仕方ないよ」

美鈴「だけど仕方ないで済ますつもりは無いのがママのママたる所以なのよねー」

旅掛「その通りだ。知ってしまった以上捨て置けん」

美鈴「すぐには無理なんだろうけど必ず会いにいくわ。ママの大切な子供たちにね」

旅掛「なあに、すぐに会わせてやるさ。その為のお膳立ては済んでるからな」

上条「は…? 昨日の今日でもう!?」

旅掛「ハッハッハ、娘からのお願いなんて五年…いや六年ぶりだし、パパ張り切っちゃった♪」

上条「うわぁ…キモイ」

美琴「おいっ! そういう言い方は良くないぞ!」

上条「えー」
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/14(金) 01:32:30.13 ID:S6S1bO5u0

美琴「すみません旅掛さん。せっかく協力してくれてるのに酷い事言って…」

旅掛「気にする事はないさ。それより旅掛さんではない。お父さんだよ」キリッ

美鈴「はぁ…、能力はあるくせに色々と台無しね」

旅掛「フフン、妹達のアルビオン島までの移動手段を手配するなんてパパには朝飯前だ」

美鈴「伊達に世界中ほっつき歩いてる訳じゃないのねぇ」

旅掛「人脈だけは誰にも負けんよ」

美琴「なんか人事とは思えないんですけど……」

フィ「貴様の未来予想図そのものだな」

上条「そんな風にはさせねーよ。美琴には専業主婦やってほしいし」

美琴「……気が早すぎるだろ。何時かは元に戻るんだしさ」

上条「え…?」

旅掛「ええっ!?」

美鈴「え…?」

刀夜「え…?」

詩菜「あらあら」

アロウン(え…?)

美琴「え…? なにその反応」

644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/14(金) 01:35:19.07 ID:S6S1bO5u0

美鈴「えーっ、そのままでいいじゃん。その方が面白そうだし」

旅掛「是非っ!! 是が非でもそのままでお願いしますっ!!」セツジツ

詩菜「うふふ、娘も欲しかったんですよね〜♪ 刀夜さん的にはどうですか?」

刀夜「私も母さんと同じ気持ちだよ」

アロウン(久々のコミュニケーションなんだぞ!? 後五十年は満喫するつもりなんだ。元に戻るなんて絶対阻止だ!)

上条「アロウンには特に切実な問題だよな。うん、やっぱりこのままがベストだろ。誰も不幸にならないしさ」

美琴「はいはいはい!! ここにいます! 不幸になる人がいますっ!!」

美鈴「そっかそっか、さっき反撃してこなかったのは入れ替わってたからなのね。大人しい美琴ちゃんも新鮮でいいわぁ」ナデナデ

美琴「当然みたいにスルーしないでっ!? 誰か…」チラリ


旅掛「妻も娘もバイオレンスだった地獄のような日々……。仕事以外に安らぎを得られるなんて……ううっ…」

刀夜「苦労してるんですね…」

旅掛「上条さんには理解できないでしょうねぇ…。男ひとりに女ふたりの家庭で、如何に男の肩身が狭いかなんて」

旅掛「昔は良かったんですよ…。優しい妻と可愛い娘が、俺の帰りを待っていてくれたあの頃は……ね」

旅掛「でもそんな幸せはいつの間にか消え失せていたんだ」

旅掛「気づいた時には最早手遅れ。妻は残虐超人ばりのバイオレンス主婦になっていた……思い出すのも憚られる所業の数々…」

旅掛「そして唯一の希望だった娘はエンドレス反抗期に……パパと…お父さんと呼んでくれなくなって既に六年ですよ?」

刀夜「長かったですね…」

旅掛「関係を修繕しようにも俺は仕事、娘は学園都市でしょう? どうしようもなかったんだ……」

旅掛「だがそんな地獄も今日限りだ! 優しい美琴がパパを癒してくれるもんな!!」

刀夜「一応、私の息子なのですが…」

旅掛「子供たちを結婚させてしまえば俺の娘だ!」

刀夜「またまたご冗談を。当麻も美琴さんも後二年は法的に無理ですよ?」

旅掛「この際婚約でも構わないっ! 世界に足りないものが目の前にあるのに手段を選んでられるか!!」
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/14(金) 01:38:10.45 ID:S6S1bO5u0


美琴「……」

フィ「なんという悲哀。貴様の不幸が霞んで見えるな」

美鈴「あんなに溜め込んでるなんてね。ちょっと反省」テヘッ

美琴「猛省しろよ! くっそ、俺はどうすればいいんだよ」

美鈴「難しく考えないで今を楽しめばいいんじゃない?」

上条「そうそう♪」

美琴「そうした結果がこのザマじゃねーか! 外堀が埋められるどころか、埋立地にビルが建つくらい話がぶっ飛んでるぞ!?」

詩菜「あらあら美琴さん的には不満ですか?」

美琴「もう順応してやがる……不満っつーか、いきなり婚約とかおかしいだろ。問題を解決して元に戻るのが先決だ」

上条「???」

美鈴「???」

詩菜「???」

フィ「???」

美琴「だ・か・ら! なに言ってんのおまえ? みたいな顔するなよ!!」

旅掛「言葉遣いが悪いぞマイドーター」

美琴「いや違うでしょ!? 旅掛さんのドーターはあっちですから!」ユビサス

上条「???」

旅掛「???」

美琴「こ、コイツら……」
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/14(金) 01:40:10.43 ID:S6S1bO5u0

刀夜「心配するな。私は当麻の意志を尊重するぞ」

美琴「!?ッ、ううっ…、父さんありがとう」ナミダメ

刀夜「……」ピキーン!

美琴「父さん……?」

刀夜「…やっぱり娘もいいなぁ。御坂さんの言うように、このまま婚約も悪くないな」ウンウン

美琴「!? 父さん、アンタもかッ!!」

刀夜「御坂さん、そろそろまとめてもいいのでは?」

旅掛「そうだな……皆さん静粛に!!」クワッ


旅掛「皆さんの意見をまとめると、概ね現状を好意的に受け止めているようです」

旅掛「妹達の件は予断を許しませんが…」

旅掛「子供達の婚約話など、非常に前向きな意見も飛び出しました。入れ替わりなど些細な問題…いや! 現状維持が望ましい!!」

旅掛「上条さんからも色よい返事を頂いたので、婚約結婚そして孫へ…ルートが確定したと結論付けたいと思いますがいかがでしょう?」

上条刀夜詩菜美鈴「「「「異議なし!!!」」」」

美琴「異議あり!!!」

旅掛「圧倒的支持により現状維持と孫ルートが確定しました!」

上条刀夜詩菜美鈴「「「「おおーっ!!」」」」パチパチパチ

美琴「ちょっ!? おかしいですよ旅掛さん!!」

旅掛「以上で閉会を宣言します。いや〜めでたい!!」

刀夜「明日は大晦日で休みですし泊まっていきませんか?」

美鈴「いいわねぇ〜。大人四人で飲み明かしましょ♪」

詩菜「あらあら、それは名案ですわ♪」

美琴「ねえっ!! 無視すんなぁぁっ!!」
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/14(金) 01:43:22.05 ID:S6S1bO5u0

上条「はいはい、俺らは部屋にいきましょうね」ヒョイ

美琴「こ、このっ、お姫様抱っこされたって誤魔化されないからな!! 離せっ!!」ジタバタ

上条「却下」スタスタスタ

美琴「ア、アロウンは…」

アロウン(五十年たったら本気出す。それまでは耐えろ)

美琴「遅っ!? もう人生ロスタイムじゃねーか!?」

アロウン(安心しろ。五十年なんてあっという間だ)

美琴「……せめて五十日後くらいに本気出してくれませんか?」

アロウン(ネガティブなんてお前らしくないぞ。お前は決意したじゃないか。理不尽な運命に抗うと!)

美琴「理不尽を強いてるのはおまえらだけどなっ!!」

アロウン(ちょっと受け入れるだけで幸せいっぱい夢いっぱいじゃないか)

上条「年越しに新年の挨拶に初詣、イベントが目白押しだからなー。ふたりで初日の出を見て、初詣に行くんだ。きっと楽しいぞぉ」

美琴「……うん、楽しそう……ハッ!? そそそんな誘惑で誤魔化せる御坂さんじゃありませんのことよ!?」

フィ「この三日はドタバタしてたし一息ついたらどうだ?」

アロウン(まだデートもしてないんだ。楽しまないと損だぞ)

上条「ケセラセラってね」

美琴「それもそうだなとか思っちまった。……流されてる。流されてるよ」

アロウン(悪い事じゃないさ。親父さんたちも幸せ、俺も退屈しなくて幸せ、何よりお前たちは両家公認の仲じゃないか)

アロウン(恋人の父親が好意的なんて幸運だろ? ほら、いいことだらけだ)

美琴「そう…なのかな?」

アロウン(そうだ。物事は単純に考えればいい。お前は幸せを享受していいんだ)

美琴「うん…」
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/14(金) 01:46:49.55 ID:S6S1bO5u0

アロウン(自炊や食費に頭を悩ます事もない。毎日ふかふかのベッドで眠れる夢のような日々が送れるぞ?)

美琴「ほ、ホントに? 特売の卵に一喜一憂しなくていいのか…?」

アロウン(よく思い出せ。常盤台寮の生活は快適だったろう?)

美琴「言われてみれば…」

アロウン(それがどうだ、元に戻れば…?)

美琴「……ううっ、冬場の風呂場は死ぬほど寒い…。ま、待て、いつもの不幸で特売品が買えなかったんだよ!」

美琴「だから晩御飯がごはんだけなのも仕方な…ぎゃあああああああ!? 噛まないでええぇぇえええ!!?」

アロウン(そんな理不尽に耐える必要もなくなるぞ?)

美琴「ハァハァ……。でもインデックスは守らないといけないし途中で投げ出すなんてできねーよ」

アロウン(投げ出さなくていいさ。インデックスを守る人数が増えるだけだ。インデックスも乗り気だしな)

上条「驚くほどにね」

美琴「……そうなんだ」

アロウン(年が明けたらアルビオンに渡るんだ。その時にインデックスとも相談するといい)

美琴「インデックスと相談……そっか、そうだよな!」

アロウン(疲れているだろう? ゆっくり風呂に浸かっておいで)

美琴「うん。さんきゅーな、アロウン!」トコトコ


上条「うわぁ…、まんまと誤魔化しきりやがった」

アロウン(人聞きが悪いな。俺は皆が笑っていられる未来の可能性を説いただけだ)

上条「はいはい、こっちはアイツの着替えの準備をしますか!」ニッコニコ

アロウン(……傍目には完璧に変態だな)

649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/14(金) 01:48:40.92 ID:S6S1bO5u0

同日 学園都市第二十三学区 空港――



一方通行「搭乗便まで結構時間があるなァ」

御坂妹「余裕があるのはいいことです、とミサカは初めての海外に期待を膨らませつつ答えます」

絹旗「随分と手回しがいいんですね」

一方通行「オリジナルの親父がやってくれたンだ。何者なンだろォな?」

絹旗「私に聞かないでください」

御坂妹「絹旗さんは上条さんとお姉様が入れ替わってると知っても動じないのですか? とミサカは率直に疑問を投げかけます」

絹旗「そりゃ超驚きましたけど、私にとって御坂は御坂ですから関係ないです」

御坂妹「…あの人はまたフラグを建てたんですね、とミサカは黒い感情を抑えきれずミサカネットワークに情報をアップします」

一方通行「ったく、嫉妬深い女は嫌われンぞ」

結標「ロリコンに心配されたくないでしょ」シュン!

一方通行「……なンの用だ?」
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/14(金) 01:52:13.41 ID:S6S1bO5u0

結標「久しぶりの再会なのにつれないわね。……貴方を連れてくるよう頼まれたのよ」

一方通行「今更案内人なンてやってンのかァ」

結標「今回は特別よ。……統括理事長、直々の命令なのよね」

御坂妹絹旗「「なっ!!?」」

一方通行「へェ……」

結標「驚かないのね」

一方通行「なンで格下にビビる必要があンだよ。オレも言いたい事があるし、さっさと案内しろ」

御坂妹「一方通行!!」

一方通行「心配いらねェ。ちっとばっか挨拶して来っからよォ、ここで待ってろ」

御坂妹「心配なんてしてません。寧ろミサカに代わって一発キツイのお見舞いして下さい、とミサカは他力本願なお願いをします」サムズアップ

絹旗「あっ、超ついでにアイテムの分もお願いします」

一方通行「オマエら…」ヒクヒク

結標「なんて言うか……どんまい?」

一方通行「うるせェ!! いいから案内しろ!」

651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/14(金) 01:56:05.93 ID:S6S1bO5u0
今回はこれで終了
更新ペースを上げれるように精進します
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 03:06:31.78 ID:28xBSKzMo
おつおつお
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 04:14:28.42 ID:PSw8Y4BIO

旅掛さんかわいい
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 09:30:06.79 ID:PVvaIAeio
続きが来てた
乙!
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/14(金) 20:01:34.43 ID:7UsecWQAO
乙!!
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/16(日) 23:05:19.38 ID:iE1lQ4IZP
楽しみにしとるぜ
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/21(金) 00:31:45.97 ID:SP5mKR9o0
ちゃっちゃと投下します
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:32:40.40 ID:SP5mKR9o0

学園都市第七学区 窓の無いビル――



一方通行「趣味悪ィとこだな」

結標「ノーコメントよ。私は席を外すから…」

一方通行「おォ、帰りも頼むぜ」

結標「…貴方、雰囲気が変わったわね。もちろん良い意味でさ」

一方通行「そォかァ? よく分かンねェな」

結標「ふふっ、また後でね」シュン!




一方通行「……ンじゃさっさと用を済ませようか、クソッタレの理事長さンよォ」

アレイ☆「そうだな。先ずは自己紹介から……私がこの都市を統括しているアレイスター=クロウリーだ」

一方通行「それで?」

アレイ☆「せっかちだな。君を呼んだのは幻想殺しについて聞きたいからだ」

一方通行「回りくどい野郎だな。テメエが知りたいのは魔王について……だろ?」

アレイ☆「……」

一方通行「心配しなくても世界をどうこうしようなンて考えてねェよ」

アレイ☆「君は…アレがどれほどの存在か、正しく把握しているのか?」

一方通行「変革を告げる明けの明星。光を掲げる者、エロハーレム魔王、変態のおっさン、とかか?」

アレイ☆「……後半は知らないが、魔王の存在は看過できん。プランの妨げどころか世界そのものを破壊されかねん」

一方通行「はァ…、化け物を飼ってるくせに…テメエ何も知らねェのか」

アレイ☆「なんだと?」

一方通行「あの魔王はそンな大層なモンじゃねェ。力は凄ェけどなァ」

アレイ☆「……」
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:35:44.63 ID:SP5mKR9o0
一方通行「必要最低限の情報はくれてやる。こっちの要求も呑んでもらうけどなァ」

アレイ☆「交渉を持ちかけるか」

一方通行「あァ」

アレイ☆「フム……、面白い。話くらいは聞いてやろう」

一方通行「随分物分りがいいじゃねェか」

アレイ☆「それ位の寛容さは持ち合わせているのでね。そちらの要求とは何だ?」

一方通行「第三次製造計画の凍結と妹達の解放、この二つだ」

アレイ☆「大きく出たものだ。相応の対価は用意できるのか?」

一方通行「この世界に蔓延してる『グラヴィタス』の情報をくれてやる」

アレイ☆「グラヴィタス?」

一方通行「高次存在を駆逐する神の毒。能力者の力を減衰させているモノ」

アレイ☆「!!??」

一方通行「テメエのプランって奴の根幹に関わる情報なンじゃねェか?」

アレイ☆「……」

一方通行「一度グラヴィタスの無い世界を味わっちまうとさァ、ここは息が詰まってしょうがねェ」

一方通行「普通の人間には殆ど害は無いンだけどな。……例えば、テメエみたいな魔術師とかなァ」

アレイ☆「強気になる訳だ。そうか……足枷だと思っていた代理演算が、ここにきて仇となったか」

一方通行「そォいうこった」

アレイ☆「理解した……条件付きで要求を呑もう」

一方通行「条件だァ?」

アレイ☆「学園都市の人間を君に同行させる。この条件を呑んでもらう」

一方通行「少しでもおかしな真似しやがったら、ぶち殺すぜ?」

アレイ☆「構わんよ」

一方通行「で? 誰を付けるンだ?」

アレイ☆「候補は二人いるのだが…君に選んでもらうか」

一方通行「はァ?」
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:37:23.39 ID:SP5mKR9o0
アレイ☆「猫か鳥、好きな方を選ぶといい」

一方通行「……なに考えてやがる」

アレイ☆「意趣返し、とでも受け取ってくれ」

一方通行「チッ…ちっと待ってろ」pipi

一方通行「嫌な予感しかしねェ…」ヨビダシチュウ


上条『もしもし?』pi

一方通行「オリジナル、今いいかァ?」

上条『ん、いいけど』

一方通行「猫と鳥……アヴァロンに連れていくならどっちだ?」

上条『……は?』

一方通行「直感でいいから答えてくれ。オレも上条も運が絡むと当てにならねェからなァ」

上条『なんかよく分かんないけど……鳥で!』

一方通行「ンじゃ鳥連れて帰るわ」pi


アレイ☆「ほう、鳥を選んだか」

一方通行「時間がおしてンだ。さっさと連れてこい」

アレイ☆「直接空港に向かわせてある」

一方通行「はン、襲撃する気満々でしたってかァ?」

アレイ☆「お互い様だろう?」

一方通行「一緒にしてンじゃねェぞ早漏野郎。殺すべき時はキッチリ殺してやっから焦ンな」

アレイ☆「酷い言い草だな」

一方通行「情報は結標に渡しとく。テメエも約束守れよ」

アレイ☆「随分と手緩いな。私が本当に妹達を手放すと思っているのか?」

一方通行「あァ? ンなもンどうでもいいンだよ。約束を守ればそれでいいしィ」

一方通行「守らねェってンなら……またここに来るだけだ」
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:39:03.72 ID:SP5mKR9o0

学園都市第二十三学区 空港――



結標「はい到着」シュン!

一方通行「ごくろうさン」

結標「……統括理事長と取引したの?」

一方通行「時間稼ぎのつもりだったンだがなァ……面倒くせェことになっちまった」

結標「??」

一方通行「悪ィな、オマエに愚痴っても仕方ねェのによ」

結標「え…ええ」

一方通行「理事会とドンパチする時はオマエらも誘うからよォ、土御門と海原に宜しく言っといてくれや」

結標「!?ッ、望むところよ!」

一方通行「クカカ、頼りにしてるぜ」カツ、カツ、カツ

結標「……ホント調子狂うわね。何が貴方をそんな風に変えたのか興味が湧くわ」

一方通行「まァ、機会があれば教えてやンよ」フリフリ

662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:41:18.37 ID:SP5mKR9o0


絹旗「あっ! 帰ってきた!」

一方通行「おォ、待たせたな」

御坂妹「能力を使わなかったのですね、とミサカはラスボスを前に何もせず帰って来たチキンに話しかけます」

一方通行「だァァァれがチキンですかァっ!!」

御坂妹「既に百人近いミサカがアルビオン島にいるのですよ? 全盛期以上の能力行使が可能なのに情けない」

御坂妹「勝てなくても負けない戦いはできたハズです、とミサカはチキンを見下しつつ確認します」

一方通行「独断専行で、ンなことできるか!! オレだって今すぐ殺りてェけど我慢したンだよ!!」

御坂妹「そうやって叫んでいると、まるで強姦魔みたいですよ、とミサカは親切心から忠告します」

一方通行「テメエの一言一句に悪意を感じるンですけどォ……」

絹旗「御坂と違って超毒舌なんですね……」

御坂妹「よせよ、照れるぜ、とミサカはガラにも無く羞恥の感情を醸します」

一方通行「褒めてねェから。あとオマエ無表情だから」

御坂妹「はぁ……ミサカもあの人に付いて行きたかったなぁ、とミサカはアンニュイに溜息を吐きます」

一方通行「脈絡のねェ振りしやがって……マジでうぜェ」

御坂妹「帰ったら上位個体とちゅっちゅするのが楽しみなロリコンはいいですね、とミサカは嘘0%の嫌味を言い放ちます」

一方通行「テメエっ!! 誤解を招く発言は控えやがれェェっ!!!」

絹旗「うわぁ…、バニー星人の浜面とは超違った意味でキモイです。……うわぁ」

一方通行「ほらァァァ!? もう誤解されてンじゃねェか!!」

御坂妹「上位個体の幸せのためです。潔く受け入れなさい、とミサカはロリコンを応援します。がんばれー」

一方通行「学習装置で初期化すンぞクソがァ!!」


??「おいおい、何時の間にロリコンになっちまったんだ? 第一位」
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:42:41.56 ID:SP5mKR9o0
絹旗「え…?」

一方通行「……なンでテメエが生きてやがる」

??「勝手に殺すなよ。お前が同行者に俺を指名したんだろ?」

一方通行「オリジナル……最悪のハズレを引きやがって…」

??「ハズレって……酷くねえか? まあお互い、過去のことは水に流して仲良くいこうぜ」

一方通行「クソッ、もっと念入りに殺しておくべきだった」

??「お嬢さん達もよろしくな」

御坂妹「……」

絹旗「ひとに大怪我させておいて、よくそんな態度をとれますねっ! 常識を超疑います!」

??「ハハ、悪いけどな、常識が通用しねえのが俺の売りなんだ」


664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:44:32.14 ID:SP5mKR9o0

上条家 上条さんの部屋――



美琴「あの…」

上条「おおっ! やっぱ似合ってるじゃん」

美琴「いや、似合うとかそういう以前に…」

上条「寮じゃ黒子に馬鹿にされるから着れなかったんだよなー。そのゲコ太パジャマ」

美琴「こんなお子様パジャマ着てられるかああああ!!」

フィ「しっかり着てるじゃないか」

美琴「しょーがないだろ、脱衣所にコレしかなかったんだから」

上条「家までダッシュで取ってきた甲斐があったな」

美琴「なに無駄な努力してるんだよ……。記憶は無いけどスウェットくらいあるかな」ゴソゴソ

上条「ハイそこまで」ガシッ

美琴「わっ、なんだよ?」

上条「そのゲコ太パジャマ以外は認めません!」

美琴「なんでだよ!」

上条「そんなの可愛いからに決まってるじゃん」

美琴「かわっ、かわいい!?///」

上条「どうしても嫌なら、そうだなぁ……アンタの好きな裸ワイシャツにしよう」

美琴「!?ッ、なななんだよ、裸ワイシャツって!!」

上条「美琴の好みは徹底的にリサーチ済みだし、惚けても無駄だから」

フィ「貴様、良い趣味をしているな」

アロウン(最高じゃないか裸Y!!)

美琴「あ、アホか! それは可愛い女の子がするからこそだろ!?」

アロウン(あたりまえだ。裸Yは男がしていいものではない。だがお前がする分には問題あるまい)
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:46:48.10 ID:SP5mKR9o0
上条「胸は無いけど……うん、ありだな」ジュルリ

美琴「身の危険を感じるのですが…って、胸のことは言うなっ!!」

上条「大丈夫だって。俺が揉んで大きくするから♪」

美琴「爽やかに変態発言すんな! ……おい、何するつもりだよ」

上条「さあさあお着替えしましょうね〜♪」

美琴「ちょっ、や…やめ…」

上条「パジャマを脱がせて〜♪」ポポイッ

美琴「ぎゃあああああああ!!? なに脱がしてるの!? 変態なの!?」

上条「男はみんな〜好きな子の前じゃ変態なのさ〜♪ ワイシャツを着せて〜♪ はい、完成!!」スポッ

美琴「ううっ、自分の変態行為を客観的に見せられるなんて……不幸だ…」ガックリ

上条「ほほう…、これは結構そそるわねぇ」

アロウン(うむ、悪くない。だが欲をいえば胸が見えるか見えないかギリギリのラインで、ボタンを留めた方がいいぞ)

美琴「も、もういいだろ!? 風邪引かないうちに寝るぞ!」アセアセ

上条「なるほど、参考になるわ。あとそれに、おへそが見えるように…」プチプチ

美琴「ひゃあっ!?」

上条「すると……どーよ?」ドヤッ

アロウン(グゥレイトォ!! 素晴らしい応用力だ!!)

上条「うん、我ながら良い出来ね。裸よりずっと背徳的だわ!」

アロウン(全部脱がすなんてのは愚か者のすることだからな。あと地がでてるぞ)

上条「別にいいでしょ。私達しかいないんだし」

アロウン(そうだが様式美ってものがあるだろう?)

上条「おおっ、さっすがアロウン! カマっぽいと締まらないもんね」

美琴「もうやだ……この変態コンビ」シクシク

666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:47:58.97 ID:SP5mKR9o0


上条「さて、美琴で遊ぶのも堪能したし寝ますか」

美琴「でもベッドは一台しかないし、布団を持ってこないと寝れな…」

上条「とぉりゃあーっ!」ポーイ

美琴「うわっ!? な…なにすんだよ!」オン ザ ベッド

上条「そんなのベッドで一緒に寝るに決まってるじゃん」

美琴「ええっ!?」

上条「ほら、狭いからもっと詰めて」

美琴「ちょちょちょっと待って!?」

上条「なんだよ」

美琴「一緒に寝るなんてむむむ無理っ!!」

上条「なんで無理なんだよ。変なことしないし別にいいだろ?」

美琴「変なことって……そんなの当たり前だっ! 俺が言いたいのは…その……」

上条「恥ずかしいから、なんて理由は認めないぞー」

美琴「それもあるけど……もっと切実な問題があるっていうか…後戻り出来なくなるっていうか…」

上条「ん〜?」

美琴「歯止めが利かなくなるよ? もっと幸せになりたい……もっと、おまえを独り占めしたいって、さ」

上条「……」

美琴「だから節度を守ってつきあいたいんだよ」

上条「……」プルプル

美琴「あれ…? なにやら不幸の気配がひしひしと…」
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:50:10.07 ID:SP5mKR9o0

上条「今晩アンタは私の抱き枕になる事が決定しましたっ!! 異論は認めないからね!」ガバチョ!

美琴「ひえっ!? ななななんで!?///」

上条「もう我慢しないって決めたんだもん! 作戦はガンガンいこうぜ一択よ!」

美琴「えっ? え…?」

上条「アンタが私を独占するんじゃない、私がアンタを独り占めするの!!」

美琴「う、うん」

上条「主導権は私にあるの。勘違いしちゃダメよ」

美琴「お、横暴すぎると御坂さんは思ったりするのですが…」

上条「任せなさい、アンタを篭絡…じゃなくて、幸せにする布石は完璧に打ってあるから♪」

美琴「はいスルーですね。つーか幸せにしてくれるつもりなら、まずその変態を治療するのが先決では?」ボソッ

上条「さっきから失礼ね! こっちは中学生に手を出した凄い人になる心の準備OKなのよ?」ニッコリ

美琴「ひぃ!? だ、ダメだからな! 絶対ダメだからなっ!!」ジタバタ

上条「こら、暴れんな! …ったく、冗談半分だっつーの」

美琴「半分は本気じゃねーか!」

上条「……」

美琴「そこは否定しようよ! 不安で眠れないってば!」

上条「性欲を持て余す」キリッ

美琴「真面目な顔して何いってんだ!? 上条さんには鉄の理性があるでしょ!?」

上条「私ってママ似なのよね〜。今まで我慢できてたのは……奇跡ね!!」

美琴「安っぽい奇跡ですねっ! くっそ、いざとなったらビリビリするからな!」

上条「効かないけどね」

美琴「ぐむむむっ……」
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:51:44.73 ID:SP5mKR9o0

上条「ふあ〜っ、いい加減時差ボケがきついし寝るか」

美琴「はぁ?」

上条「おやすみー…………Zzzzz…」パタリ

美琴「うん、おやすみ…って、寝つきいいなオイ!」

フィ「貴様も早く寝ろ。中学生の夜更かしは感心せんな」

美琴「わかってるよ。……俺を嵌めたの忘れてないからな、覚えてろよこのアヒル野郎」

フィ「過ぎた事をグチグチとまあ、度量が知れるぞ」

美琴「おまえなぁ、滅茶苦茶痛かったんだぞ。少しは反省しろよ」

フィ「反省はしているが後悔はしていない、こんな感じか?」

美琴「超電磁砲の弾丸にしてやろうか? キレイなお星様になれるかもなぁ」

フィ「軽いおちゃっぴーだ。本気で怒るな」

美琴「テメエはオスだろうが! てか表現が古いんだよ!」

フィ「只今より本機はセーフモードへ移行します。不用意に扱わないで下さい」

美琴「へ…? セーフモードってなんだよ?」

フィ「ぴーぴーががががが……むぴーーーががが…がりッ」

美琴「うわっ、壊れかけのハードディスクみたいな音がする……うん、ほっとこう。それにしても…」
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:53:17.03 ID:SP5mKR9o0

上条「すぅ……すぅ…」

美琴「あはは、我ながら間抜け面だなぁ」ホッペタ、ツンツン

上条「むぅ…むにゃむにゃ」

美琴「さっきのお返しだ。てりゃぁ、参ったか!」ムニムニ

上条「うぅーん……やめろぉ…」

美琴「ふっふーん、温厚な御坂さんでも容赦しません」ムニー

上条「んぅ…」ネガエリ、ゴロリ

美琴「わわっ!?」

上条「むふー……」ギュッ

美琴「こ、こらっ、抱きつくな///」ドキドキ

上条「すぅ……すぅ…」

美琴「散々ひとを振り回しやがって……厄介な奴だよ、まったく」

上条「むにゃ……好きだぞ〜…」

美琴「どんな夢見てるんだよ。……俺だって、お前のこと…///」

上条「……インデックス〜」

美琴「……」ピシッ
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:55:06.61 ID:SP5mKR9o0

上条「…しょーがないなぁ……ほら…むにゃ」

美琴「……」プルプル

アロウン(まあなんだ、人間寝てる時まで責任は持てないだろ? 気にするなよ、な?)

上条「…インデックスは可愛いなぁ〜……すぅ…」

美琴「……不幸だ」グスッ

アロウン(きっとあれだ、友達としての好きだ。だから真に受けるな。ほ、ほら、さっさと寝て忘れろ)アタフタ

上条「…こっちも美味しいぞ〜……ぐぅ…」

美琴「うう…っく…」ポロポロ

アロウン(ああ…さめざめ泣くなよ。おい起きろクソボケがっ! お前の恋人がマジ泣きしてるぞ!)

上条「…でも…アイツはあげないからね…アイツは世界で一番大切な……むにゃ」
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:56:48.30 ID:SP5mKR9o0

美琴「……アイツって」ポロポロ

上条「すぅ……すぅ…」

美琴「な…なぁ、アイツって俺のこと……だよな?」ゴシゴシ

アロウン(多分な)

美琴「多分じゃダメなのに……くそっ、起きろっ、この野郎!」ジタバタ

上条「ぐぅ……すぴー…」ニヘラ

美琴「気持ちよさげに寝やがって! 大切な…のあとは!?」

上条「アハハ……ステイルが寒中水泳してる…え、溺れてる?……そういうのもあるのか〜…」

美琴「どんな状況だ!? 頼むからさっきの続き言えよぉぉっ!!」ジタバタ

上条「…絶対に許さない……顔も見たくない…むにゃ」

アロウン(もう諦めて寝ろ。……夢の内容は気になるがな)

美琴「モヤモヤして眠れねーよ! ああもうっ、不幸だあああああああああああああああ!!!」

上条「…この時期、初春さんは……山の中腹あたりに咲いてるはずよ……ぐぅ」


672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/21(金) 00:59:20.58 ID:SP5mKR9o0
今回はこれで終了
ここからはシリアスゼロ、アホアホ展開で最後まで書いていきます
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 01:08:53.16 ID:qvXrRF5ho
男はみんな〜好きな子の前じゃ変態なのさ〜
でディスコミ的な松笛臭を感じた
孤独のグルメちか小ネタ多すぎるだろ乙
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 01:15:23.88 ID:EOPwC026o
>上条「…この時期、初春さんは……山の中腹あたりに咲いてるはずよ……ぐぅ」

どうゆう状況だよ
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 01:20:05.00 ID:0usX5hHko
続き待ってました
乙です!
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 01:53:16.27 ID:cRvajdxzo
乙でした
猫と鳥ってそういうことだったのかww
猫を選んでたら誰がきてたのか気になるな
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 02:01:49.91 ID:VkKph/FAO
みさわ?
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 02:05:55.68 ID:qvXrRF5ho
つちみー
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 02:08:55.33 ID:EOPwC026o
猫はつっちーだろ
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 02:17:15.14 ID:SsyrTI2go
鳥がカッキーなのは一発で推測できたがそうか、猫はつっちーか・・・おまいら頭いいなホントに
なんつーか言いように弄ばれる上条さんin美琴ボディが可愛くて堪らんなぁwwww
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 12:59:20.15 ID:7Md2vBA0o
むぎのんかと思ったけどもう学園都市出てたか
つっちーぽいね
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 16:44:45.22 ID:Mtdvg9psP

猫選んだらノーリスクだったな
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 16:48:00.58 ID:qNHUs775o
猫はスフィンクスでしたァ!!
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 17:17:47.14 ID:ShCsTTBf0
更新乙!
次回も正座待機でお待ちします。
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 01:14:14.90 ID:UuUOpwGu0
美琴が寝言でインデックスの名前言って上条さんが嫉妬するという新感覚
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 21:34:07.70 ID:KvtbgAcDO
まず性別転換も注意事項にかけよ
書いてないからすぐ戻ると思ったら全然違うし意味わかんね
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 22:33:47.50 ID:FqzJWPgIO
今さら注意書きいれるようなことか?それ
スレタイから入れ替わる話がメインだって解ってるんだし、そういう話が苦手なら最初から読まなければいい話じゃん
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 22:41:11.62 ID:8FXxblSJo
良スレは汚すことなく黙ってNG
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 23:26:31.95 ID:+b1ooADDO
批判的意見がないとなんでもダメになるってことに於いてここはクソみたいな場所だな
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 23:28:30.97 ID:8Tp5qiSwo
まあ、なんだ
涙拭けよ
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 23:41:57.34 ID:jHQNRMIto
つか別に「まだ」戻らないって決まったわけじゃ…
話の流れとかわかる?
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 00:07:58.80 ID:Tbe4QTDYo
批判的意見ていうのは作者のミスをただしてやることだろ。
スレタイ読むだけで入れ替わりってわかるのに何いってんだか。

人気に嫉妬して泣きたいだけなんだろうけどさ。
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 00:40:56.52 ID:tB+DU1dAO
>>686>>689の馬鹿はほっといて気にせず書きなよ>>1
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 14:46:51.57 ID:kj+yCBTmo
スレタイ見てわからないとか…
少しは頭使ったほうがいいぜ
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 14:50:43.92 ID:JJ24pEhKo
分からないこと自体は不思議とは思わないけど、文句の付け方が自分勝手過ぎると言うか、まあ
スレタイの付け方や注意書きについてとかも結局は使ってる人の自由なわけだし
不満に思ったら、「このスレは自分には合わないんだな」くらいに処理して無駄に自身を苛立たせない方が身体にもいいと思うよ
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 15:09:06.38 ID:4PT0zmrKo
個別のSSスレでの批判は荒らし行為
気に入らなかったらそっとスレを閉じるのがマナー
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 15:10:59.37 ID:Fd89uV2do
とりあえずお前ら黙れ
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 16:22:07.65 ID:Tbe4QTDYo
こいつら元に戻らないままやっちゃったら楽しそうだな
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 22:33:49.23 ID:Tm2QArbyo
俺も可愛い女の子と入れ替わって虐められたいわ
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/25(火) 02:34:37.36 ID:JECSaQspo
そんなん僕もおんなじやわ
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/25(火) 10:53:35.50 ID:T1Nkz8FDO
スレタイだけでわかるっていってもこの場合じゃあわからん人もいるんじゃない?
セリフに入れ替わっていることが明記されてないなら人名を間違えた可能性も出てくるわけで
現に2も3もわかってないだろ
頭使えとか言ってるやつが頭使えよww
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/25(火) 10:56:31.73 ID:9woJzPDwP
そいつらは頭が足りないんだろ。過度な配慮は必要ない。
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/25(火) 10:58:29.94 ID:TM81T7eto
黙れ他でやれ

そんなんだから頭使えって言われんだぼけ
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/25(火) 11:00:27.34 ID:/u8pbjcko
>>701
今すぐスレを閉じる作業に移るんだ
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/25(火) 11:09:33.23 ID:T1Nkz8FDO
うへぇ、一瞬でめっちゃ叩かれた
なんかごめん…
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/25(火) 20:27:23.72 ID:8e4+zsy8o
明記されてないっていくらなんでもここまで読んでりゃわかるじゃん
あと元に戻らないって文句言ってる人もいたけど
このSSが今どの辺りか知らんがまだ戻らないって決まったわけでもないんだし
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/25(火) 22:09:58.15 ID:GlgS7FJ7o
>>706
>>547-548
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/25(火) 22:36:44.24 ID:SVpGhi1+o
作中で言及される事実と、作者の設定は別物だと思うんだ。

上条さん(IN美琴)が状況ひっくり返すかも知れないわけで。
そんなの、終わるまでわかんないでしょ。

作者さんが「戻らない」と明言してるって訳じゃなし。
落ち着いて展開待ちましょうよ。
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/26(水) 11:26:03.63 ID:ikOt2fJVo
お前ら黙れ

「待て」もできないって犬以下の馬鹿なの?
710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/26(水) 21:17:55.15 ID:eWouMMp7o
作者が戻ってこない
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/26(水) 23:21:36.42 ID:M0zqp2o+0
戻ってきました!
穏やかな気持ちで、まったりいきましょう。はい、ごめんなさい……
ともかく投下!
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/26(水) 23:22:34.27 ID:EvI6/zuzo
戻ったか!
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:22:53.57 ID:M0zqp2o+0

以下省略………………………………………………そして夜が明けた


大晦日の上条家 リビング――



旅掛「嫌だあああああっ!! 俺は美琴と一緒じゃないと行かんぞおおおおおっ!!」

美鈴「我侭言わない! さっさと行かないと酷いわよ」

上条「子供じゃないんだから一人で行けよ」

旅掛「このそっくり親子め……。少しはパパを労わる気はないのか!?」

上条美鈴「「無いかな」」

旅掛「ふ…フンっ! その答えは予測済みだ。別にショックじゃないさ」ヨロリ

刀夜「御坂さん、しっかり!」

詩菜「美琴さんは、まだ寝てますし困りましたね」

旅掛「起きるまで待つもんね!」


美琴「ふあぁ…、おはようございます……」トコトコ

美鈴「もうお昼になるわよ、美琴ちゃん」

美琴「あはは……、昨日はちょっと寝つきが悪くて」

旅掛「おお! 待ちかねたぞマイドーター」

詩菜「ちょうど良いタイミングで起きましたね」

美琴「???」

旅掛「一緒に床屋に行こう!」

美琴「はい……?」
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:24:50.52 ID:M0zqp2o+0

美鈴「白髪染めまでしてたら結構時間がかかるでしょう? その間、美琴ちゃんとお話できないのが寂しいんだってー」

上条「ったく、しょーがねえ親父だろ? 構わなくていいから」

旅掛「喧しいわ! パパは美琴に聞いてるの!」

刀夜「……白髪が生える程のストレスかぁ。ここは御坂さんの言う通りにしてやってくれないか?」

美琴「ええっと……家で散髪すればいいんじゃないかな? ハサミと櫛に霧吹きがあれば俺がするけど」

美鈴「美琴ちゃんってば調髪できるの?」

美琴「伊達に貧乏学生やってませんよ。長さを整える位なら余裕です」

旅掛「……マジで?」

美琴「うん」

旅掛「娘に散髪してもらえるなんて……うおおおおっ!! テンション上がってきた!!」

詩菜「確か早染めタイプのヘアカラーならありましたね」

上条「なんか納得いかねー」

旅掛「フフン、羨ましいか! 羨ましいだろう!」

上条「む、ムカつくッ……美琴もそこまでしてやる必要ないだろ?」

美琴「……」プイッ

上条「え……あれ?」

旅掛「ざまぁみやがれ、ドラ息子が!」

美琴「髪の毛が飛び散ると大変だから、ビニールシートを敷くね」

旅掛「パパも手伝うから! いや〜いいなぁ、こういうの」

美鈴「これ、道具一式ね。お手並み拝見させてもらおうかしら」

美琴「いいですよー。御坂さんの華麗なハサミ捌き、ご覧に入れましょう!」
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:26:38.57 ID:M0zqp2o+0

詩菜「あらあら、振られちゃいましたか」

刀夜「あの子が、あんな風に怒るなんて珍しいな。何かあったのかい?」

上条「いや、何もないハズだけど…う〜ん……」

アロウン(寝言で他の女といちゃつかれては、誰だって怒るだろ)

詩菜「当麻さん……」

上条「……そんなに酷かった?」

アロウン(がっちりホールドしたまま一晩中、耳元でだぞ。普通なら即破局になってもおかしくない)

上条「あちゃー、そりゃ怒るわ」

アロウン(……怒ってる訳じゃないんだがな)ボソッ

詩菜「素直に謝るしかないですね」

刀夜「母さん? どうしたんだい?」

詩菜「……フラグ建築士の刀夜さんには理解できないと思いますよ?」

刀夜「フラグって……私は母さん一筋だよ」

詩菜「あらあら嘘ばかり吐くのは、この口かしら?」グイッ

刀夜「な、何を言ってるんだい? 私が母さんに嘘なんて…」

詩菜「喜久子ちゃんって誰かしら? 随分と親しげな様子でしたけど」

刀夜「げっ、どうしてその名前を……」

詩菜「寝言でおっしゃってましたよ?」

刀夜「ち、違うんだ母さん。彼女は会社の部下で、浮気とかフラグとかじゃないんだ」アセアセ

詩菜「本当かしら。詳しくお話を聞かせてもらえますよね?」グイグイ

刀夜「信じてくれ! 困ってる所を助けただけで、何も疚しいことは…」ズルズル

716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:28:26.62 ID:M0zqp2o+0

アロウン(連れていかれちまったか。やれやれ、親父さんも困ったものだな)

上条「こっちも誤解を解くのは大変そうだなぁ」

アロウン(ハハッ、理不尽だと思うだろ?)

上条「若干はね。でも非はこっちにある訳だから、ちゃんと謝らないと」

アロウン(アレにも、そのくらい甲斐性があれば彼女の一人や二人、簡単にできたろうに)

上条「ふふっ、不器用なとこもアイツの良い所でしょ。私も大概不器用だったけどさ」

アロウン(痘痕も笑窪かよ。お熱いこって)

詩菜「本当にね。でも変に拗れてしまう前に仲直りした方がいいわ」

上条「そ…そうですね。……あの、刀夜さんは…?」

詩菜「お休み中です」ニッコリ

アロウン(怖っ! 全く遺伝ってのは侮れないな。怒り方なんかアイツにそっくりじゃないか)

詩菜「アイツ?」

アロウン(貴女の遠い祖先だ。未来を予見する巫女で、掴みどころの無い不思議な娘だった)

詩菜「竜神のご先祖様かしら」

アロウン(そうだ。竜神の人間は妙に勘が鋭いだろ?)

詩菜「言われてみればそうですね。何となく刀夜さんが浮気してるな〜って分かりますから」

上条「うわあ……」

アロウン(俺とも普通に会話できてるし、力を色濃く受け継いでいるのかもな)

詩菜「うふふ、何時かゆっくりお話を聞かせて下さいね」

アロウン(ああ、何時か聞かせてやろう。勇気と優しさで仲間を支えた、愛すべき馬鹿者の話を……)

717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:30:35.16 ID:M0zqp2o+0

美鈴「へえー、言うだけあって上手じゃない!」

旅掛「おう、美琴に任せて正解だったな。気持ち良かったし!」

美琴「あはは、喜んでもらえて良かった」ニコッ

旅掛「くぅ〜っ、いいね、いいねぇ! 次は毛染めかなっ?」

美琴「うん。早染めタイプだから、ついでにシャンプーもしますね」

旅掛「え? 髪も洗ってくれるの! だったらパパ、背中も流してほしいっ!!」

美琴「いいですよー。風呂場で洗うつもりですし」

旅掛「やった!! ママどうしよう、パパ幸せすぎて死ぬかも!?」

美鈴「大袈裟ねえ」ヤレヤレ

美琴「これで……よし。五分経ったら洗い流しますね」

旅掛「いや〜、ストレスの大半は片付いたし、白髪ともこれでお別れかぁ」シミジミ

美琴「年のわりに多かったですからね、白髪」

美鈴「これからは幸せな生活が待っている。この時の私は、そう信じて疑わなかった。それがまさか……あんな事になるなんて…」

旅掛「なに変なフラグ建ててるの!? 笑えないからやめて!」

美鈴「あっはっは、冗談よ、じょーだん♪」

旅掛「ほんと勘弁してくれよ〜。わっはっは」


美琴「やれやれ……ん?」トントン

上条「ちょっといい?」

美琴「えっと…」チラリ

美鈴「あとは美鈴さんがやっとくからいいわよ」

旅掛「ええっ!? ちょっ、マジかよ!?」

美琴「すみません、お願いします」ペコリ

美鈴「いいから。その代わり、ちゃんと仲直りするのよ?」

美琴「は、はい!」スタスタスタ

旅掛「そんな殺生な!?」

美鈴「心配しなくても、私が優しく洗ってあげるわよ」

旅掛「嘘だっ!!」

美鈴「そろそろ五分経つし、浴室に行きましょう」グイッグイッ

旅掛「ほらっ、既に優しくないだろ…痛っ!? 力一杯引っ張らないで!?」
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:32:35.78 ID:M0zqp2o+0

上条家 上条さんの部屋――



美琴「あはは……、美鈴さんに気を使わせちゃったな」

上条「……」

美琴「おまえの用ってさ、さっきの事だよな? あ、あれは…」

上条「その……ゴメン!」

美琴「はい…?」キョトン

上条「寝言のこと、ほんとにゴメン!」

美琴「あぁなんだ、そんなことかぁ」

上条「そんなことって……怒ってないの?」

美琴「そりゃあ少しはな。でも今まで俺がしてきた事を考えれば怒れねーよ」

上条「け、けど、明け方まで眠れなかったんでしょ?」

美琴「……///」

上条「あれ? どうして赤くなってるの?」

美琴「そそそ、それはですね、複雑な事情があるというか、話せば長くなるというか……とにかく秘密です!」アタフタ

上条「あやしい……あっ、そうだ。アロウンなら知ってるわよね」

美琴「!?ッ……アロウンは何も知らないよな!」ガシッ

アロウン(もちろんだとも。お前の恥ずかしい行動の数々など知る由も無い)

上条「恥ずかしい行動……ねぇ」ニヤリ

美琴「おまっ、秘密にするって約束しましたよねえ!?」

アロウン(なんてことだ。ついくちがすべってしまった)ボウヨミ
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:35:57.58 ID:M0zqp2o+0

美琴「嘘吐けっ! 絶対わざとだろ!」

アロウン(嘘吐けって言うから嘘吐いたんですぅ)

美琴「ガキみたいな屁理屈こねやがってぇっ!!」

上条「屁理屈も理屈でしょ。それでそれで?」ワクワク

アロウン(コイツはなあ、好きな人と添い寝をするのが嬉しすぎて…)

美琴「はいそうです! 嬉しすぎて眠れませんでしたぁっ!!!」

上条「なに捨て鉢になってんのよ」ビックリ

美琴「どうせバレるならいっそ、ってな!」

上条「そ、そう」

美琴「はい! この話はおしまい! いやぁ、恥ずかしいなぁ、あははっ!」

アロウン(他にもあるぞ。「ずっとこのまま抱きしめていてほしい……」とかつぶやいたりぃ…)

美琴「ぎゃあああああああああああ!? いうなああああああああああああああっ!!!」

アロウン(ああいかん、またくちがすべったー)ボウヨミ

美琴「――ッ!! ――ッ!!」ポカポカ

アロウン(顔を真っ赤にしながら「だいすき……」とか言って抱きついたりする、乙女ちゃんになっちまったんだよなぁ? クックック…)

美琴「ああああああ……」

上条「あ、アンタ…」

美琴「その…違うんだ! いやあの、違わないんだけど、違うってことにして下さい頼むからぁ///」
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:38:23.74 ID:M0zqp2o+0

上条「だいすき…」ボソッ

美琴「あーあー聞こえない! なにも聞こえませんっ!!」

上条「そっかぁ、ふ〜ん、嬉しすぎて眠れなかったのか〜♪」

美琴「お願いだから黙って!?」

上条「あ……もしかして私が寝てるのをいい事に、キスとかしてないでしょうね?」

美琴「ッ!? ししし、してませんことよ!?」アタフタ

上条「ほんとかなぁ。ねえアロウン」

美琴(ヤバイヤバイヤバイ!! これ以上暴露される前に何とかしないと……)

アロウン(ん〜、どうだったか)

美琴(だ、ダメだ、何も思い浮かばねぇ!? くっそぉ、もうどうにでもなれ!!)コンランチュウ

上条「まあキスする度胸なんてある訳な…」

美琴「その幻想をぶち殺す!! …んっ」chu!

上条「んーっ!?」chu!

美琴(とりあえず黙らせた……ってあれ?)

上条「う……んぅ…」チュッチュ

美琴(なにしてんだ俺ええええええ!? あ、もうわけ分からなく……)ビリビリ

アロウン(こ、これは、不味いッ!!)

上条美琴「「ンンンーーーーーっ!!!???」」ピシャーーーン

721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:40:37.15 ID:M0zqp2o+0



上条美琴「「……」」プスプス

詩菜「当麻さん! 美琴さん!」ガチャリ

美琴「う…う〜ん」

美鈴「うわっ、部屋の中が真っ黒……美琴ちゃんの仕業?」

美琴「……うう、頭痛ぁ…」ヨロヨロ

詩菜「美琴さん、大丈夫ですか!?」

美琴「は、はい。なんとか」

美鈴「良かった……当麻くんは?」ホッ

上条「…痛っううう。くそっ、一体どうなった」フラフラ

美鈴「ちょっと起き上がらないで。怪我は……ないみたいね」

上条「あはは、大丈夫ですよ。頑丈さが取り柄ですから」

美鈴「まったくもう、心配したんだから……」

上条「すみません、美鈴さん」

美鈴「……え? 今、美鈴さんって…」

旅掛「美琴は無事かっ!?」ダダダダダダッ

美琴「ちょっ!? なんで裸なのよ!!」

旅掛「凄い音がしたから、お風呂から駆けつけたんだ!」

美琴「着替えてこいや変態があああああ!!」ビリビリ

旅掛「ぎゃあああああああああああああああああーーーーーーっ!!!???」ビビビビッ

美琴「え……? なんで電撃が…?」

詩菜「美琴さん……?」

美琴「美琴? ……も、もしかして」チラリ

上条「あれ……? 妹達じゃないよな……てことは…」






上条美琴「「元に戻ってる!!!???」」

旅掛「ば…馬鹿な……。こんな結末……断じて認めんぞぉぉ……っ」ガクリ

722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/26(水) 23:42:20.35 ID:eWouMMp7o
作者とともに上琴まで戻ってしまったか
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:42:53.35 ID:M0zqp2o+0

同日 アルビオン島 街道――



絹旗「おおっ! 身体も能力も、すこぶる調子がいいです!」

御坂妹「情報として知っていましたが想像以上ですね、とミサカは経験の重要性を再認識します」

一方通行「この環境に慣れちまうと島から出た時、結構堪えるンだがな」

絹旗「グラヴィタスでしたっけ。人間より格上の存在には超猛毒なんですよね?」

一方通行「あァ。世界中に蔓延しちまってるが、アルビオン島だけは結界のおかげで難を逃れてるンだ」

絹旗「ファンタジー映画の世界みたいなロケーションですし、超不思議な場所です」

一方通行「まァ、住めば都ってなァ。他の連中なンざ、もう順応してやがるしよォ」


??「ふう、ここは最高だな」バッサバッサ

一方通行「チッ、羽毛を撒き散らすな! マジでうぜェから近寄ンじゃねェ!」

??「空飛んでたらよ、馬鹿デカイ鳥がいやがった。だが所詮は鳥だな、アッサリぶっちぎってやったぜ!」バッサバッサ

絹旗「何やってるんですか……。第二位の評価を超改める必要がありますね」

垣根「第二位とか、もうどうでもいいんだよ。折角手に入れた自由だ。貪るように満喫しねえとな」バッサバッサ

御坂妹「今まで自由が無かったのですか? とミサカは率直に質問します」

垣根「ああ。つい最近まで人として扱われなかったんだ」

一方通行「……」
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:45:45.31 ID:M0zqp2o+0

垣根「一方通行に負けた後、超能力を吐き出すだけの装置の一部にされちまってよ。でも意識だけはあったんだ」

絹旗「……」

垣根「身体は動かせねえし、酷く退屈な毎日でな。愚にもつかない事ばかり考えてたっけなぁ」シミジミ

御坂妹「どんな事を考えていたのですか? とミサカは合いの手をはさみます」

垣根「そうだなぁ……冷蔵庫と冷凍食品の恋についてとか、他にも…」

絹旗「ちょ、ちょっと待って下さい!」

垣根「おう」

絹旗「私の超聞き間違いかもしれませんけど……冷蔵庫と冷凍食品の恋?」

垣根「結構良い話に仕上がったんだぜ。俺の自信作さ」

絹旗「……ダメだ、大能力者の私には超理解できません」

一方通行「心配すンな。超能力者にも、さっぱり分からねェ」

垣根「内容が気になるのか? 特別に聞かせてやってもいいぜ」

一方通行「ンなもん聞きたくも…」

御坂妹「是非聞かせてほしいです、とミサカは興味津々にお願いしました」

垣根「よーしいいぜ。垣根帝督、渾身のハートフルラブストーリーを心に刻め!!」

725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:53:20.40 ID:M0zqp2o+0

とある冷蔵庫と冷凍食品の幸福恋歌――ダイジェスト版


これはコーヒーを愛してやまない、とある悪党の部屋の台所で繰り広げられる、ちょっと良い話。

「今日も一日、退屈だな」

そうぼやく彼の名前は垣根帝督、何処にでもある冷蔵庫だ。
年若い彼は退屈な日常に辟易しながらも、痛みや絶望とは無縁の生活を送っていた。
だがある時、そんな日々に小さな変化が訪れる。

「ん……、冷凍室に誰かいる?」

ある日、垣根は自身の冷凍室から自分以外の気配を察知する。
自分にはコーヒーしか入っていない。冷凍室はいつも空っぽのハズだ
垣根は今までに無い事態に困惑するが、意を決し話しかけた。

「お前は……誰だ?」

「……」

冷凍室にいたのは、綺麗なドレスを身に纏った冷凍食品の少女だった。
少女は心を閉ざした様子で、垣根の言葉に沈黙で返事をする。
だが垣根は気にする事も無く、少女に語りかけ続けた。自分の中に芽生え始めた、ある感情に気が付かないまま……

「俺は垣根帝督っていうんだ。君は?」

「……心理定規」

「変わった名前だな」

「……あなただって変な名前じゃない」

「ハハッ、違いない!」

何日も語りかけ続け、どうにかこうにか名前を聞き出し……
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:56:57.20 ID:M0zqp2o+0

「心理定規は、どうしてここに来たんだ?」

「……」

「あー……、デリカシーのない事聞いちゃったか。すまない」

「……私…第七学区のコンビニで、売りに出されたの」

「そうか……。ったく、酷い野郎もいるもんだな。心理定規みたいな可愛い子を売りにだすなんてよ」

「うん」

「……お前、中々いい性格してるよ」

心理定規の過去を知り、垣根は彼女を守りたい、大切にしたいという願いを抱く。
何気ないやり取りを重ねるうちに、心理定規は少しずつ心を開いていき、垣根に信頼を寄せるようになる。
垣根も退屈な日常を忘れ、心理定規と過ごす楽しい日々を何の疑いも無く享受していた。

「俺は気づいた時にはここにいてさ、ずっと一人で退屈だったんだ」

「今も退屈なの?」

「いいや、お前が来てからは、毎日が楽しくてな。なんか…こう、温かいっつーか、なんつーか…」

「冷蔵庫なのに温かいの? 私は冷たさしか知らない……」

「ハハ、そうだよな。冷たいのが当然なんだよな……俺たちはさ」

「……でも、帝督とお話していると、心がぽかぽかする。これが温かい?」

「そ、そうだ。うん、きっとそうだ!」

冷蔵庫と冷凍食品。凍てつく世界に生きる二人は、決して知るはずの無いモノを知ってしまう。
それは温もり
それは親愛
それは幸福
繋ぐ手を持たない二人だが、心は確かな絆を結んでいた。

「人相の悪い男に買われた時はホントに怖かったわ」

「家主の白モヤシか。それは不幸だったな」

「不幸なんかじゃないわよ。そのお陰で帝督と一緒にいられるんだもん」

「……ずっと一緒にいられるといいな」

「うん……」

この温かな時間が、これからも続いてほしい。
それは二人が共有する、ささやかな願いだった。
しかし……現実は突然で、圧倒的で、暴力的に二人の願いを打ち砕く……。
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/26(水) 23:59:15.90 ID:M0zqp2o+0

「嫌っ! 助けて、帝督!!」

心理定規の悲痛な叫びがキッチンに響き渡る。

「助けを呼んでも無駄だにゃー。今からチンしてやるから大人しくするぜよ」

「やめろぉぉぉーーーーーっ!!!」

電子レンジの暴挙を前に、無力な垣根は叫ぶ事しかできない。

「やだ……ッ、帝督以外の中なんて…やだよぅ」

「口では何とでも言えるにゃー。でも身体は正直なんだぜい?」

「あぁ……熱い…。な…なに、これ……」

電子レンジは嫌がる心理定規を無理やり…



一方通行「教育的指導ォォォーーーーーーーーーーーーっ!!!」ベクトルアッパー!

垣根「ぐっはぁぁっ!!」K.O

一方通行「テメエっ!! よくもこンなキチ○イ妄想をッ!!」

絹旗「ちょっ、なに邪魔してるんですか!?」

御坂妹「折角いいところだったのに空気読め、とミサカは苛立ちを露にします」

一方通行「あンな有害妄想をガキが見たがるンじゃねェっ!!」
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/27(木) 00:01:44.20 ID:0LZSBOHD0

垣根「痛えなクソ野郎。漸く盛り上がってきたのに邪魔しやがって、ムカついたぞコラ」

一方通行「ンなこと知るか! それよりさっきのは何なンだよ!?」

絹旗「私も超気になります。映画の予告を見てるみたいでしたけど」

垣根「あれは未現物質だ。キャラクター、舞台、BGM、全部を未現物質で構成してたんだよ」

一方通行「普通に凄ェはずなのに、使用法が最悪すぎンだろ……」

垣根「あそこまでリアルに具現化するとは思わなかったぜ。縛るものが無くなった未現物質に、常識は完全に屈したわけだ」

一方通行「テメエはグラヴィタスに縛られて生きた方がいい。つー訳で島から出ていけ!」

絹旗「えぇーっ!! そんなの超却下です!」

御坂妹「ミサカも反対です。垣根さんの娯楽提供能力はここでの生活に絶対必要になります、とミサカは下心を隠しつつ擁護します」

垣根「やっぱ俺の未現物質は有用だろ。もちろん期待は裏切らないぜ」

一方通行「問題は能力じゃねェ。テメエの人格が大いに問題ありなンだよ!」

垣根「心配するな。少しだけ想像力が豊かなのは自覚してる」

一方通行「クソがっ! どっからツッコンでいいか分からねェ!」イライラ

絹旗「そんな事より続きが超気になります。垣根が心理定規を助けてハッピーエンドじゃないですよね?」

御坂妹「ミサカは王道展開、ハッピーエンドを期待します、とミサカはあの人とミサカを投影しながら希望を述べます」

垣根「まあ王道展開だ。電子レンジにチンされちまった冷凍食品(えびピラフ)が、一方通行にモグモグされて…」

一方通行「待てやコラァァァーーーッ!!」
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/27(木) 00:03:47.11 ID:0LZSBOHD0

垣根「なんだよ?」

一方通行「どこが王道だ! なンでオレが出演してンだ! しかもモグモグってなンだっ!!」

垣根「そんなもんお前……いたいけな女子中学生の前で言える訳ないだろ」

一方通行「見せる気満々だったろォが! 自重するとこ間違えてンだろ!!」

垣根「うるせえな。一々人の妄想にケチつけんな。妄想するだけなら自由だろうが」

一方通行「……ダメだコイツ。クーリングオフして猫と交換できねェかなァ……」


絹旗「ヒロインが死んじゃう展開は、B級映画に超ありがちですね」

御坂妹「まだ死ぬと決まった訳ではありません、とミサカは垣根の活躍に一縷の望みを託します」

絹旗「ただの冷蔵庫が一方通行に敵うハズないです」

御坂妹「ヒーローはいつだって無敵です! とミサカは…!?」トゥルルッ トゥルルッ

絹旗「ミサカ……?」

御坂妹「一方通行、事件です」

一方通行「何があった」

御坂妹「アヴァロンの全機能が停止。上位個体たちが内部に閉じ込められました、とミサカは簡潔に報告しました」

一方通行「……急いでアヴァロンに戻るぞ」

御坂妹「了解、とミサカはそれが最善だと判断します」

730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/01/27(木) 00:07:18.96 ID:0LZSBOHD0
今回はこれで終了
入れ替わり云々の話題が出てて、かなり焦ったぁー
平凡な展開ですが、これからもよろしくです
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/27(木) 00:19:14.75 ID:OKNRYvqj0
乙!
今後もよろしくー
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/27(木) 02:37:01.01 ID:H+xz1EKmo
上条さんの美琴への恋愛感情も一旦リセットされて恐怖心だけが残るんですね分かります
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/27(木) 10:14:14.41 ID:046ehMt/o
つまり、粘膜接触で入れ替わるってことか?

上条さんはエロいこと禁止です〜
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/28(金) 00:52:16.47 ID:7rbMm02u0
帝凍庫くンが新たな自分だけの現実に(801)へ進化した・・・。
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/28(金) 09:08:19.73 ID:SyFyMe9mo
                ┌――――――――─┐
                 l                l
                    |   帝凍庫クン     |
                 |_________________|
                ./|==========iト、
                ../ |   -―- 、__,        .|| .\
              /  l   '叨¨ヽ   `ー-、  .|ト、   \
    r、       /   .!〕   ` ー    /叨¨)   || \  \        ,、
     ) `ー''"´ ̄ ̄   / |         ヽ,     ||   \   ̄` ー‐'´ (_
  とニ二ゝソ____/   |    `ヽ.___´,       ||    \____(、,二つ
                       |       `ニ´      ||
                       |_____________j|
                 |´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i|
                 |                ||
                       |〕 常識は通用しねぇ ||
                   /|              ||
                  |___________j|
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 17:35:22.02 ID:nf3JWtkco
今日か明日くるかな?
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 14:45:20.26 ID:1LpHtyIwP
待ってる
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 18:28:09.42 ID:LfyQBeoIO
今まで一週間以内に来てたのに今回遅いな…
忙しいんだろうけど早く来てほしいぜ
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 06:04:00.59 ID:kkHErnaAO
追い付いた
何これ面白い
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 19:02:03.74 ID:YNBfjmTF0
久しぶりの投下ー
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:02:52.55 ID:YNBfjmTF0

時間を遡って、前日のアルビオン島 アヴァロン 書庫――


禁書「う〜ん……」ドクショチュウ

露ミサカ「あまり根を詰めるのは身体に障りますよ、とミサカは飴玉を差し出しつつ気遣います」

禁書「ありがとう、……あむあむ」パクリ

露ミサカ「進捗状況はどうですか、とミサカは率直に問いかけます」

禁書「いい感じだよ。歴史書は網羅したから、今は息抜きに『ゲール族の秘伝レシピ』を読んでるんだよ」

露ミサカ「レシピ? 料理の本ですか、とミサカは露骨に興味を示します」

禁書「うん、それでね、美味しそうなのがたくさんあってね、特にこのゲール鍋を食べてみたいかも!」ワクワク

露ミサカ「どれどれ……、これなら簡単に作れそうですね、とミサカは作業工程をシュミレーションしながら答えます」

禁書「ホントに!?」

露ミサカ「ふふ、それじゃあ明日の昼食に作りましょう、とミサカは提案します」

禁書「うん!!」


麦野「インデックスいるー?」

禁書「いるよ〜」

露ミサカ「ついでにミサカもいます、とミサカは無意味に自己主張しました」

麦野「ミサカもいたの。アンタたち、浜面見なかった?」

露ミサカ「彼なら数人のミサカを率いて狩りに出かけています、とミサカは簡潔に返答します」

麦野「クソッ、またかよ。ちっとばっか強くなったからってよ、調子に乗りすぎだ」

露ミサカ「暇があれば神裂さんに接近戦の手解きを受けてますからね、とミサカは向上心の尊さを感じます」

禁書「むぎのも一緒に行きたかったの?」

麦野「あー、そうだな。どさくさに紛れて一発ぶち込んでやればよかったか……」

露ミサカ「素直じゃないですね、とミサカはツンデレ麦のんに辟易します。超能力者はツンデレがデフォですか」

麦野「……相変わらず毒舌ね。あと私はツンデレじゃねーし、麦のん言うな」

露ミサカ「ツンデレは皆そう言います。それにお姉様がツンデレを卒業したのでキャラ付けにいいのでは? とミサカは余計なお世話をします」

麦野「本当に余計なお世話だな」
742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:04:36.08 ID:YNBfjmTF0

禁書「ねえねえ、ツンデレってなあに?」

麦野「インデックスは知らなくてい…」

露ミサカ「麦のんみたいな、好きな人に対して素直になれない天邪鬼みたいなもの、とミサカは独自解釈を述べます」

禁書「なんとなく分かったかも」

麦野「……まあいいわ。そんな事より…」マヨラー♪

麦野「第一位から? 何か用か?」ソノテーヲヒークモノナードイナイ♪ pi

一方通行『ただの連絡だァ。オマエに頼まれてたチビガキを回収したからよォ、今から戻る』

麦野「!?ッ、……そうか」

一方通行『なンか反応薄いな。もしかして責められるのをビビってンのかァ?』

麦野「は、はぁ!? 第四位の原子崩しがビビるわきゃねーだろッ!! 勝手な妄想してんじゃ…」

絹旗『……麦野?』

麦野「へ……?」

絹旗『あ…あの……』

麦野「……」

絹旗『……』

麦野「ごめんね」

絹旗『ッ!?』

麦野「謝って済む訳じゃないけど……ゴメン」

絹旗『あはは……どうしたんですか? 素直に謝るなんて超麦野らしくないです』

麦野「ホント、らしくなかったわ。第二位にビビって無茶したり、フレンダを許せなかったり……浜面に執着したり」

麦野「アンタ一人を置き去りにしたりさ。マジでリーダー失格ね」

絹旗『そ、そんなの麦野一人の責任じゃないです!』

麦野「気を遣わなくていいわ。学園都市の頂点が聞いて呆れる位、あの時は思考が鈍化してたもの」

絹旗『……』
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 19:05:40.95 ID:++83KT0Ko
ktkr
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:06:43.47 ID:YNBfjmTF0

麦野「暗部がどういうとこか嫌ってほど理解してたのにね。だからこそ私が皆を守らないといけなかったのに……苦労させて本当にごめんなさい」

絹旗『別に……苦労なんてし、してません。ちょ…ぅッ、超勘違いです……ッ』

麦野「あれー? もしかして泣いてるのかにゃーん?」

絹旗『ッ……泣いてません!』

麦野「やっぱり寂しがり屋の絹旗ちゃんは、アイテムに必要不可欠の人材ねー。萌え的な意味で」

絹旗『友達が出来たから寂しくなんかありません! 馬鹿にしないで下さい!』

麦野「はぁ? ろくでもない男にでも引っかかったのか?」

絹旗『御坂は超まともです!』

麦野「……あぁ、上条君かぁ。でも彼って第三位の男よ? 報われないわねえ」

絹旗『何でもかんでも、そういう風に考えないで! 御坂は大切な超友達なんです!』

麦野「ふーん」

絹旗『全く、これだから超年増は……』ボソッ

麦野「きィィぬはたァァー! 調子こいてんじゃねェェぞクソガキがァ!!」

垣根『うおっ、何だこのババァは!』

麦野「誰がババアだ! この腐れうらなりが、ケツの穴増やされてーのか!!」

垣根『うらなりって、そりゃ第一位の事だろう。ゾンビみたいな顔色だし、モヤシだし』

一方通行『他人の携帯で遊ぶな! ……ったくよォ、続きは戻ってからにしてくれや』

麦野「ん?……なあ第一位。さっきのは…」

一方通行『クソメルヘンこと垣根なンとか「帝督だ!」まァあれだ、かわいそうなメルヘンを引き取ることになったンだ』

麦野「……」

『ミサカちゃん、かわいいね。彼氏とかいるの?』

『ミサカには心に決めたひとがいるのでナンパはお断りです、とミサカは軟派野郎に先手を打ちます』

一方通行『クソが、あのメルヘン野郎、ガキ共にちょっかい出してやがる。兎に角、明日の早朝には戻る。ンじゃあなァ』pi

745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:09:21.26 ID:YNBfjmTF0

露ミサカ「一方通行からですか、とミサカは率直に問いかけます」

麦野「……」

禁書「どうしちゃったのかな? 目が虚ろなんだよ……」

露ミサカ「そっとしておきましょう。きっとミサカたちには理解できない苦悩があるのでしょう、とミサカはいい加減な憶測を言います」

禁書「悩み事なら私の出番なんだよ! さあ、むぎのの悩みを話してみて?」

麦野「……悩みっつーか、はぁ……なんであんなのに負けたんだろ」

禁書「???」

麦野「なんでもない。世の中、不条理な事ばっかりだなーって思っただけ」

露ミサカ「不条理に関しては今更感が拭えません、とミサカは暗に細かい事は気にするだけ無駄と伝えます」

麦野「それもそうか。ここじゃあ常識人が割りを食うものね」

禁書「食う!? ねえ、何を食べるの!?」

浜面「ただいまーっと、やっぱここにいたか。ステイルがインデックスに、最高のステーキを食べさせるって張り切ってたぞ」

禁書「ステーキ!? ビーフ? ビーフなのかな!?」

浜面「牛じゃねーけど、期待していいぜ。大物だったからな」

麦野「はーまづらぁぁ、なーに勝手に遊びにいってんだぁ?」

浜面「いや遊んでねーし。食料の調達は立派な仕事だろ。何でそんなにカリカリしてるんだ?」

麦野「……武器庫にあった大剣をぶん回しながら狩りしてるんだろう?」

浜面「お、おう。そうだけど」

麦野「テメェがリスペクトしてる……アックアっつったか、そいつも大剣使いなんだよな?」

浜面「……わぁお、なんという偶然」ギクッ

麦野「いい年こいてヒーローごっこかよ。しかも神裂といちゃついてる? これはもう…」

浜面「ま、待て! ヒーローの真似は認めるけど、いちゃついてねえよ! 俺は滝壺一筋だ!!」キリッ

露ミサカ「あーあ、それ死亡フラグですよ、とミサカは呆れながら律儀にツッコミをいれます」

麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・カ・ク・テ・イ・ネ」シュイーン

浜面「うおおおおおっ!? ここで原子崩しは不味いって! インデックスとミサカがいるんだぞ!」
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:11:04.96 ID:YNBfjmTF0

麦野「チッ……、今は勘弁してやるけどなァ、あとでテメェの腐れ××を切り落として犬の餌にすっから覚えとけっ!!」

浜面「ひィッ!!」キュッ

禁書「××ってなにかな?」

露ミサカ「そうです、ナニです、とミサカは…」

麦野「インデックスに下品なネタ仕込むんじゃねーよ!」

浜面「……お前が言うなよ」

麦野「……」シュイーン

浜面「無言で殺ろうとするな! マジで怖いから! ッ……クソっ!!」ギュッ

麦野「んなっ!?」

浜面「すまん、言い方が悪かったよ。俺は麦野の事も大切に想ってるから」

露ミサカ「ジェノサイドエンド一直線な行動……こいつ、馬鹿なのか? とミサカは大破局を想像して身震いします」

麦野「ふ…ふん、浜面がどう想おうが関係ねぇよ。全然嬉しくないし///」テレテレ


露ミサカ「え? それでいいの? 二股だよ?」

禁書「とうまも一歩間違えば、ああなるんだよ……」

露ミサカ「しかし、ミサカ達が上条さんを占有する事は確定的に明らかです、とミサカは黒い笑みを抑えきれません」

禁書「……いくら自分でまいた種でも少しだけ、とうまが可哀想かも」

露ミサカ「シスターさんは計画から離脱、とミサカは…」メモメモ

禁書「わわっ、仲間はずれは嫌なんだよ!!」アセアセ
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:12:55.29 ID:YNBfjmTF0

打ち止め「仲間はずれ? ミサカも仲間にいれてほしいって、ミサカはミサカは主張してみる!」トコトコ

露ミサカ「ちっ、面倒くさいのが来やがった、とミサカは心中で毒づきます」

打ち止め「思いっきり口にしてるよって、ミサカはミサカは泣きそうになってみたり!」

露ミサカ「上位個体には一方通行がいるので関係ありません、とミサカは遠まわしにフォローをいれます」

打ち止め「なーんだ、上条さんの事ねって、ミサカはミサカは理解したよ」

打ち止め「入れ替わりの事、上条さんも納得してくれたみたいって、ミサカはミサカは10032号からの情報を披露してみたり!」

露ミサカ「それは朗報ですね。現状は砂上の楼閣ですから、とミサカは危ういバランスを憂います」

禁書「アヴァロンの機能を維持するのに魔王の魔力が必要不可欠だからね。もし、とうま達が元に戻ったら大変なんだよ」

打ち止め「どうなるの?」

禁書「幻想殺しが完全に機能してアヴァロンの魔力炉と、あろうんの魔力のラインが途切れちゃう」

禁書「そうなったら……最悪、アヴァロンは以前と同じ状態になるかも」

打ち止め「え……? 初めて来た時みたいにボロボロになるの? ってミサカはミサカは困惑を隠しきれなかったり」

禁書「外見はね。でも本当に不味いのは、中にいる人間なんだよ」

露ミサカ「どういうことですか? とミサカは続きを促します」

禁書「アヴァロンの封印には時間を凍結させる魔術……じゃなくて魔法が施されてるんだけど、それに取り込まれちゃうんだよ」

禁書「人間まで凍結するのか、しないのか。外界との時間の流れに狂いが生じるかもとか、分からない事だらけだけど」

禁書「間違いなく言えるのは、封印が解けるまで外に出られなくなるかも……ってこと」


748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:16:04.80 ID:YNBfjmTF0

現在、アルビオン島 アヴァロン城門前――



一方通行「クソがっ、ビクともしねェ!」

垣根「空からも駄目だな」バッサバッサ

御坂妹「お姉様と連絡がつきません、とミサカは淡々と報告します」

一方通行「どうする……考えろ……考えろ」ブツブツ


絹旗「一方通行が超マジになってます……ッ!」

垣根「鬼気迫るものがあるな。一体どうしたんだ?」

御坂妹「現在アヴァロンの時間は凍結されているそうです。つまり中と外で時間の流れに齟齬が生じています」

御坂妹「そして一方通行は真性のロリコンです。以上から導き出される結論は……、とミサカは要点を伝えました」

垣根「なるほど、アヴァロン内の時間の流れが遅いのか早いのか、分からないのか?」

御坂妹「はい。アヴァロンが封印されると同時に、上位個体とミサカネットワークの接続がきれたので、中がどうなっているか分かりません、とミサカは答えます」

垣根「愛しの打ち止めちゃんをババアにしてたまるかーってことか。動機が不純だな」

絹旗「凄まじいキモさです」

一方通行「ンな訳ねェだろうがっ!! オレは事態を収拾したいだけだァッ!!」

垣根「けど打ち止めちゃんが心配なのは本当なんだろう?」

一方通行「たりめェだ! あのガキも、腹ペコシスターも、妹達も、心配に決まってンだろうが!!」

垣根「お、おお。そうか……茶化して悪かったな」

絹旗「意外と超熱い性格なんですね」

御坂妹「……」

一方通行「なンか言いたそうツラしてンじゃねェか」

御坂妹「麦野さんに神裂さんとステイルさんは無視ですか、とミサカはとある法則に気づいてしまいました。……あれ、誰か忘れてるような?」

一方通行「あン?」
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:18:44.44 ID:YNBfjmTF0

垣根「読めたぞ! 第一位の野郎、年下の女の子しか心配してねえんだろ!」

絹旗「そんな!? 超熱い漢かと思ったのに、節操の無い超ロリコンだったんですか!? まんまと騙されました!!」

一方通行「ふ…ふざけンな! テメエら、どンだけオレをロリコンにしてェンだ!」

垣根絹旗御坂妹「「「え……? 違うの?」」」

一方通行「意味分からねェ連帯感醸しやがって……今は遊ンでる場合かよ、クソがっ!!」

一方通行「どいつもこいつも口を開けばロリコン言いやがるし、これが世界の選択か!!」

一方通行「……はンっ、いいぜェ。テメエらがオレにロリコンのレッテルを張れると、本気で思ってンならよォ」

一方通行「まずはァ、そのふざけた幻想を…」pipipi

御坂妹「ぶち壊されましたね、とミサカは空気を読んだ携帯に惜しみない賞賛を送ります」

一方通行「……」pipipi


一方通行「なァァァンなンですかァァッ!! ちったァ空気読めやクソッタレ!!」pi

美琴『うっさいわねー。どの辺の空気を読めっていうのよ、この白いロリコン!!』

一方通行「う、嘘だろ……上条まで?」

美琴『はぁ?』

一方通行「上条とガキだけは味方だと信じてたのに……もうダメだ……お終いだァ……」

美琴『気持ち悪いこと言ってんじゃないわよ。私は御坂美琴、当麻じゃないの』

一方通行「戻ったのか……てこたァ、おい! あのガキの情操教育はどォすンだよ!」

美琴『なに言ってんの?』

一方通行「ここにはまともな女が一人もいねェ。だから上条にガキの教育を頼むつもりだったンだ」

一方通行「テメエみたいな変態女は、お呼びじゃねェっつの」

美琴『ムカつくけど否定できないわね』

一方通行「だろォ? 妹達は恥じらいと常識が足りねェし、第四位とパチモン侍は言わずもがなってなァ」

美琴『そうねー……って、違うでしょ! そっちに異変は無いの?』

一方通行「魔王の言ってた通り、アヴァロンが再封印された。だからさっさと入れ替わってくれねェと、ガキ共が…」



垣根「お前らって恥じらいねえの?」

御坂妹「そうですね。そういった感情は希薄かもしれません、とミサカは自己分析します」
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:20:39.65 ID:YNBfjmTF0

垣根「ふーん……にしてもよ、上条って奴、随分と買われてるんだな」

御坂妹「当然です。強さと優しさを兼ね備えたヒーローですから、とミサカは自分の事の様に胸を張ります」

絹旗「出会ったばかりですけど、超温かくて……不思議な魅力のある人ですね」

御坂妹「しかし、鈍感なくせに節操無く全方位にフラグを建てる、生粋のフラグメイカーという欠点もあります、とミサカは補足します」

垣根「強くて優しくて魅力的……それにフラグメイカーか…………!?ッ、きたぜ、ぬるりと……」

絹旗「え、何がですか?」

垣根「まあ聞け。妹達ってのは、基本的に第三位の劣化版なんだろ?」

絹旗「何てこと聞いてるんですか!? 超無神経にも程があります!」

御坂妹「趣味嗜好等に差異はありますが、能力面は仰る通りです、とミサカは客観的事実を述べます」

絹旗「……えらく淡白ですね」

垣根「てことはだ、もしもの話だが、上条のクローン体なら劣化が上手い具合に機能するかもしれない」

絹旗「???」

御坂妹「……!? フラグ体質ですね? とミサカは意図を理解します」

垣根「ああ。フラグなんてのは、多く建てればいいってもんじゃねぇからな。それに…」

御坂妹「鈍感具合も劣化して、フラグを回収できるようになります、とミサカは推測します」

垣根「飲み込みが早いな。一人一殺ならぬ一人一旗が成立する訳だ」

御坂妹「そうなると、呼称は『弟達』になるのでしょうか、とミサカは本気で実現しないか思索します」

垣根「は? 男のクローンを量産してどうすんだよ。そんなのハリウッド映画だけで十分だ」

御坂妹「え……? 上条さんは男性ですよ、とミサカは困惑を隠せません」

垣根「ったく、常識に囚われてんじゃねえ。遺伝子から弄るんだぜ? 女の子バージョンのクローンを作るなんて朝飯前だろうよ」

御坂妹「……」

絹旗「常識もなにも言ってる事が、さっぱり理解できません……」

御坂妹「……それもアリかも、とミサカはここ数日の上条さんを思い返します。上条妹……フフ…」ニヘラ
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:23:19.30 ID:YNBfjmTF0

垣根「で、本題だ。お前らのやってた絶対能力進化に、もし上条妹を使っていたら……どうなると思う?」

御坂妹「第一回実験の時点で一方通行にフラグを建ててしまうでしょう」

御坂妹「そうなれば実験を中止させる為に、一方通行が動くのでは? とミサカは想像します」

垣根「ベタだが、そんな感じだろう。だが重要な事を見落としてるぞ」

御坂妹「重要な事……?」

垣根「第一位がロリコンじゃねえ」

御坂妹「!!?」

垣根「ちょっとした奇跡だろ?」

御坂妹「馬鹿な……一方通行がロリコンじゃない……だと……、とミサカはかつて無い衝撃を受けます」

垣根「つまり上条遺伝子には、ロリコン抑制作用もあるんだよ!」

御坂妹「なんだってー!? とミサカは驚愕をあらわにします」

絹旗「麦野は無事ですかね」

垣根「さらに二万人の上条妹が世界中に拡散、そしてネズミ算式に上条遺伝子が拡大するんだ」

御坂妹「世界がフラグ体質に蹂躙される……鳥インフルより凄まじいですね、とミサカは上条遺伝子の猛威に恐怖します」

垣根「これが『Only My Flagmaker』、フラグと説教が混ざった空間、ここはロリコンが許される場所じゃねぇんだよ」バッサバッサ


一方通行「何アホなこと言ってンだァ?」

垣根「第一位がロリコンじゃない世界の考察をしてたんだよ」

御坂妹「可哀想な一方通行……。ミサカたちが無力なせいでロリコンのままなのですね、とミサカは少し罪悪感を覚えます」

垣根「逆に考えるんだ。御坂遺伝子にはロリコン促進作用があると考えるのが自然だろう」

御坂妹「なんと! 一方通行は後天的にロリコンを患ったのですか!? とミサカは今日一番の驚愕を覚えます」

垣根「良かったな第一位。昔のテメェはノーマルだったことが証明されたぞ」

一方通行「好き放題言いやがって……上等だァ。上条が来るまで、テメエら全員躾けてやンよォォッ!!」カチッ


752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:26:43.63 ID:YNBfjmTF0

上条家 上条さんの部屋――



美琴「やっぱり問題が起きてるわ」

上条「クソっ、せっかく元に戻れたのに、これじゃあ意味がねえ!」

美琴「どうにかして元に戻らないと」

上条「でもどうすればいいんだ? アロウンの声は聞こえなくなるし、せめてヒントでもあれば……」

美鈴「そんなの簡単よ」

美琴「何かいい方法があるの!?」

美鈴「元に戻った時の行動を再現すれば、万事オッケーだわ」

美琴「テキトーなこと言ってんじゃないわよ!」

美鈴「えー」

詩菜「当麻さんと美琴さんがキスをすれば入れ替われますよ?」

上条美琴「「はい……?」」

詩菜「バイパスを繋いだから俺が何とかしてやる、だそうです」

上条「か、母さん?」

詩菜「アロウンさん的には、早くしないと大変な事になるみたいですね」

美琴「四の五の言ってる場合じゃないわ。当麻!」

上条「なんだ――ッん」chu


美鈴「わお、美琴ちゃん大胆っ!!」

美琴「んぅ……ぷはぁ……はぁはぁ……いきなり何すんだよ!」

上条「よっし! 入れ替わった!」

美琴「うわっ、マジかよ!?」

アロウン(上手くいったな。伝言、感謝する)

詩菜「いえいえ、お安い御用ですわ」
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:28:46.25 ID:YNBfjmTF0

美琴「……もう少し元の身体で過ごしたかったなぁ」トオイメ

上条「黄昏てる暇は無いの! すぐに旅行の準備をして!」pipi

美琴「は?」

上条「いいから! ……あ、一方通行、こっちは入れ替わったわ。そっちは……そう、すぐに向かうから」prrr prrr……pi

アロウン(アヴァロンとのラインが途絶えたからな。直接出向くしかないか。さようなら文明、こんにちはサバイバル)

美琴「今から例の島に行くのか!? 飛行機とかどうすんだよ!?」

美鈴「そんなの簡単よ。……ほら、起きてパパ。美琴ちゃんのお願いを聞いてあげて」

美琴「た、旅掛さん、黒こげじゃないか!? 早く救急車を呼「何でも言ってごらん!!」……起きちゃった」

美鈴「素っ裸で寝るなんて、困ったパパだわ」ヤレヤレ

旅掛「ハッハッハ、悪い夢を見ていたようだ。美琴がパパにビリビリするなんてあるハズないのにな!」

美琴「と、とにかく風邪を引かない内に着替えましょう?」

旅掛「……娘が心配してくれる幸せ……やはり、さっきのは夢だ。ううっ、良かった……」メソメソ

美鈴「ベソかいてないで、さっさと着替える!」グイグイ

旅掛「痛いッ! 髭を引っ張らないで!」


上条「私達も旅支度するわよ!」

美琴「おう!」


色々と準備中なう――
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:30:37.91 ID:YNBfjmTF0

上条家 玄関先――



刀夜「二人共しっかりな」

美琴「うん」

詩菜「新学期までには学園都市に戻るんですよ」

上条「……戻れるといいなぁ」

アロウン(なんとかなるだろう)

詩菜「魔王さん、二人をお願いします」

アロウン(うむ。任せておけ)


美鈴「ほらっ、何時まで泣いてんの!」

旅掛「美琴と一緒に正月を迎えられないなんて……あんまりだぁ」シクシク

上条「強面のおっさんの癖にメソメソして……鬱陶しい」

美琴「いじめてやるなよ。いいお父さんじゃないか」

上条「ならアンタが慰めればいいでしょ。このジュースでもあげれば?」

美琴「あはは、素直じゃないな。旅掛さん、ジュースでも飲んで落ち着いて下さい」

旅掛「ありがとう! 美琴は優しいなぁ……ん?」ゴクゴク

上条「……」ニヤリ
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:32:32.27 ID:YNBfjmTF0

旅掛「こ、これは……パパイヤジュース!?」

美琴「ぱぱいや?」

美鈴「まぁ! パパ嫌ジュースですって!」

旅掛「おまっ、字が違う!!」

上条「パパ嫌ジュースでしょ?」

旅掛「ぐぬぬ、このDV親子が! あまりパパを怒らせないほうが……って、美琴?」

美琴「ぱぱいやって美味しいの?」

旅掛「名前は兎も角、美味しいよ。……飲む?」サシダス

美琴「うん。一口貰おうかな。……お、なかなか美味しい」コクコク

旅掛「あぁ本当に行っちゃうのかい? ドラ息子だけじゃイカんのか?」

上条「イカんでしょ」

美琴「インデックス達を助けないといけないしな」

旅掛「……仕方ないか。その代わり月一で帰省しておくれ」

上条「仮にも超能力者なんだから無理じゃない?」

美琴「どうなんだろう。それはともかく、飛行機の時間やばくないか?」

上条「あ、ホントだ」

旅掛「もうお別れ!? パパもついて行こうか!?」

美鈴「ふんッ!!」ゴキッ

旅掛「あふんっ!? …………」グッタリ

美琴「……」ガクブル

美鈴「さあ、いってらっしゃい」ニッコリ

美琴「い、いってきます!」

上条「時間も無いし、さっさと行くわよ!」グイグイ

美琴「分かったから押すな! つーか外でおねえ言葉はやめてっ!?」

アロウン(んん……? 何か忘れてないか?)

756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/13(日) 19:37:45.67 ID:YNBfjmTF0
今回はこれで終了
地獄は終わったんで次回は三日後くらいにでもー
もう終盤だし、手早く終わらせて新しいの書きたいなぁ。ネタは結構うかんでるし
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 19:56:36.60 ID:t1X+DoAAO
乙乙!

いろいろ期待してるんで頑張ってくれ!
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 20:00:31.09 ID:UA7TyfIwo
乙乙

期待してるぞ
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 20:23:00.04 ID:b6S+8mw/o
まさか>>1はなんJ民か?
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 20:29:49.22 ID:2WIhwisw0
乙!
待ってますよ。
761 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:51:44.46 ID:myemAmeAO
詩奈さん便利すぎワロタww

>>1
762 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 01:16:34.22 ID:XXByGghlo
乙!
楽しみにしてるぞ
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 07:17:30.52 ID:4PzXE5zp0
乙。
俺様さんはどこいった?
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 21:52:29.33 ID:OFJwAEBIO
>>763
あっ・・・・・・・
765 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 20:08:12.98 ID:iOhuBC270
えっ
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 20:38:34.29 ID:wzE0kj1do
うっ
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 22:32:16.16 ID:j8pBxYEIO
ふぅ…
768 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 10:48:51.23 ID:im3BmLuIO
もう3日過ぎたんだよ!
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 23:22:11.57 ID:km12j5va0
漏電でまさか…!?
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 23:46:02.07 ID:4+f7G3Ppo
やっと追いついたんだよ
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 00:41:53.38 ID:7eZeiWQfo
簡単に入れ替わるなら、元の体でちゅっちゅしたり入れ替わってちゅっちゅしたりと飽きないな
772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 01:35:05.59 ID:7U9uG8J+0
すみません。予想外に修羅に入ってました……。
失神しそうなので寝ます。投下は今日の昼頃にでも
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 09:45:56.99 ID:fUfnHuoIO
おk
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 14:34:55.39 ID:U5JE6dqW0
上嬢さんか…なんかこう…滾りそうだな
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/18(金) 16:21:14.46 ID:7U9uG8J+0
夕方か……投下します
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:22:14.07 ID:7U9uG8J+0

アルビオン島 アヴァロン食堂――



打ち止め「さーむーいー、ってミサカはミサカは凍えて……へくちっ!」

麦野「ほら、鼻をかんで」

打ち止め「ありがとう、ってミサカはミサカはお礼を言ってみる!」チーン

浜面「参ったな。外に出れないし、異様に寒くなるし、備蓄が尽きたら不味いぞ」

露ミサカ「シスターさんの食事を制限すれば、一週間はもつハズです、とミサカは迅速に試算します」

禁書「え!? ご飯抜きになっちゃうのかな!?」

麦野「私らと同じ量にするだけでしょ」

禁書「ハードル高すぎるかも……」ションボリ

ステイル「……」ソワソワ

神裂「これを機に、食事量を減らすのも悪くないでしょう」

禁書「い、嫌なんだよ! 発育不良になったらどうするの!?」

浜面「てことは、あんだけ食って現状維持しかできてないのかよ……。燃費悪いぜ」

ステイル「君はっ! レディに対して失礼だろう!」

麦野「レディ……ねぇ?」

露ミサカ「インデックス。食欲の変わらない、ただ一人のシスター、とミサカはとあるCMを想起しました」

打ち止め「確かに食べすぎだと思う、ってミサカはミサカは直球発言!」

禁書「うー、みんなして酷いんだよ!」

ステイル「……」ソワソワ

浜面「心配しなくてもステイルに泣きつけば、分けてもらえるだろ」ヤレヤレ

禁書「ホントかな!?」

ステイル「ま、まぁ、発育不良は良くないからね。分けてあげるよ」

禁書「よかった〜。当面の危機は回避できたかも」ニッコニコ

ステイル「全く、しょうがないな」

露ミサカ「と言いつつも、顔のニヤケを隠すのに必死なステイルさん(14)でした、とミサカは親切丁寧に実況します」

ステイル「捏造はやめてくれないか!? 疚しい感情なんて無い!」
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:24:55.52 ID:7U9uG8J+0

神裂「肝心なとこで子供ですね」

麦野「これだから童貞は」

ステイル「……」ズーン

浜面「なんだ……まあ気にすんな。麦野なんて偉そうに言っちゃいるが、絶対経験ないって。女の子レベルはゼロだしよ」

麦野「……」ピシリ

露ミサカ「浜面さんは死亡フラグを建て続けないと、死んじゃう病気か何かなんですか? とミサカは呆れつつ避難勧告を発します」

禁書ステイル神裂打ち止め露ミサカ「「「「「……」」」」」ソソクサ

麦野「はーまづらぁぁぁぁ?」

浜面「なんだ……って、みんなは?」キョロキョロ

みんな「「「「「アーメン……」」」」」

浜面「どうして十字をきってるの!?」

麦野「それはなァ、今日がテメェの命日だからだよオオオォォォーーーーーッ」バシューーーー

浜面「ぎゃああああああああああああ!!?? ちゅん、って! 今ちゅんってかすったぞ!?」チュン



ステイル「とんでもない威力だね」

神裂「しかし、当たらなければ意味がありません」

禁書「器用にかわしてるけど、矢避けの加護でもあるのかな?」

神裂「いいえ。彼が常に相手の死角へ移動する事で、攻撃を制限させているだけです」

禁書「……さも当然みたいに言われても困るんだよ」

露ミサカ「毎ターンひらめき使ってるのかと思ってました、とミサカはどうでもいい事を言います。……ポッキーうまうま」ポリポリ

禁書「ああっ、ずるい! 私も食べたい!」

露ミサカ「残念ですがもう空です、とミサカは残酷な事実を伝えます」

禁書「ずるいずるいぃぃ!」ジタバタ

ステイル「暴れるんじゃない! このヴェルタースオリジナルをあげるから落ち着くんだ!」サシダス

禁書「……あむあむ」パックンチョ
778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:26:27.46 ID:7U9uG8J+0

神裂「用意がいいですね」

ステイル「僕を誰だと思ってるんだい? 魔術師は常に二手三手先を見据えておくものだ」

露ミサカ「……特別な存在なのです」ボソッ

ステイル「!?」

露ミサカ「とっても甘くてクリーミィですね、とミサカは天才魔術師さんの涙ぐましいアプローチを見抜きます」

神裂「なんの事です?」

露ミサカ「さっきのアメなのですが、アレは特別な存在に送る…」

ステイル「少し黙ろうか!?」クチフサグ

露ミサカ「――ッ!」ムググ

ステイル「か、神裂もひとつどうだい?」

禁書「もう一個ほしいんだよ!」

ステイル「もう食べたのかい!?」

露ミサカ「ンンー! ――ッ……」グッタリ

神裂「それよりステイル、女性を乱暴に扱うのは感心しません」

ステイル「おっと……」テヲハナス

露ミサカ「ぷはっ、はぁ……はぁ……。照れ隠しで殺されるところでした、とミサカは涙目で不良神父を睨みつけます」

ステイル「やりすぎたのは謝罪するが、元はといえば君が…」

禁書「言い訳するのは男らしくないかも」

ステイル「!?……すまない、僕が悪かった」ションボリ



浜面「ふぅ……死ぬかと思ったぜ。って、どうしたんだ?」

ステイル「男はつらいな……」シミジミ

浜面「あー、分かるわー。この島の男女比やべぇからなぁ」シミジミ

ステイル「一方通行が仲間(男)を連れてくるらしいから、僕らの風当たりが少しはマシになるかもしれない」

浜面「マジかよ!? 一方通行ぁー! はやくきてくれーっ!」

露ミサカ「こんな調子で大丈夫でしょうか、とミサカは今更ながら不安に襲われます」



779 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:28:47.88 ID:7U9uG8J+0

アルビオン島 街道――



美琴「おー、ビリビリの調子がえらい事になってるんですが!」ビリビリ

上条「遊んでないで先を急ぐわよ」

美琴「分かってるって。でも不思議だよなー。『パーソナルリアリティー』は本人にしか扱えないハズだろ?」

上条「ああ、それはね、私とアンタの魂の在り方がそっくりだからみたい。アロウンの受け売りだけど」

アロウン(入れ替わりにしてもそうだ。お前たちだからこそ起き得た現象だ)

美琴「ハッキリ言い切るなぁ」

アロウン(魔王さまを舐めるんじゃねぇ。入れ替わりの法則も掌握できたし、アヴァロンを再稼動させれば一息つけるな)

美琴「いつでも元に戻れるって分かっただけでも大収穫だ。今の状況を楽しむ余裕すらあるもんなー」

上条「……」ニヤリ

アロウン(……)ニヤリ


美琴「なんか南国少年が住んでそうな島だよな。変な生き物ばっかだし、天使が飛んでるし」

上条「たしかにね……え、天使?」

アロウン(流石に天使はいないハズだが)

美琴「でもほら、あそこに飛んでるぞ。おーーーい!!」テヲフル

上条「うわっ、なんか来た!?」

垣根「やあ、おはようじょ!」バッサバッサ

美琴「……幼女?」

垣根「一方通行語が通じないのか?」バッサバッサ

上条「なんだよそれ……」

垣根「ここの公用語だ。因みに昼はロリコンにちは、夜はシスコンばんは、みたいにバリエーションがある」

上条「……あのロリコン、何やってんのよ」

美琴「……」ジー

垣根「うん? この羽根が気になるのか?」

美琴「いや、天使なのに随分フレンドリーだなって」

垣根「天使じゃねぇよ。俺は垣根帝督。一応、超能力者の第二位っつー事になってる」
780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:30:53.20 ID:7U9uG8J+0

美琴「へぇー、第二位だってさ。スゲーなぁ」

上条「アンタも一応同格だろうが」

美琴「借り物の能力だし実感ねーよ」

垣根「察するに、お前らが上条と御坂か」

上条「そうだけど……あ、羽根ががあるし、もしかして一方通行が連れて来たっていう…」

一方通行「垣根くゥゥーーン、見ィィィつけたああああああァァァァァッ!!!」ビュン!

垣根「げっ!?」

一方通行「そいつらに余計な事吹き込む前に、フォアグラにしてやンよォォォーーーッ!!」

垣根「ま、まて!?」

美琴「おはようじょー、一方通行!」

一方通行「……」ピタ

美琴「あれ、もうすぐ昼だからロリコンにちはー、だったか?」

一方通行「……」プルプル

美琴「垣根に教えてもらったけどさ、真面目なお前のキャラに似合わねーぞ」

垣根「ハハハ、寒くなってきたし、俺は南の方へ渡るとするわ」バッサバッサ

一方通行「……………………………………………………ギャッハ♪」コクヨク ハツドウ



――虐殺ちゅうなう



一方通行「すまねェ、取り乱しちまった」

上条「え、ええ……」チラ

美琴「お、おお……」チラ

垣根「……ゆっくり……して…逝って…ね……」ウマッテル

美琴「なぁ、一方通行語って…」

一方通行「あァン!! なァァァンですかァァァ!!??」ギロリ

美琴「ひっ!?」

一方通行「オマエらは垣根の毒気にあてられたンだ。キ○ガイ妄想なンか真に受けンな」

上条「わ、わかった」

美琴「……」コクコク

781 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:33:33.57 ID:7U9uG8J+0

アルビオン島 アヴァロン城門前――



絹旗「御坂!」

美琴「おっすー、絹旗もいるんだったな」

御坂妹「いらっしゃいませお姉様、とミサカは抱きつきながら自己の存在をアピールします」

美琴「あはは……、本物のお姉様じゃないんだけどなぁ」

御坂妹「ちっせえ事情なんて知らねーよ、とミサカは乱暴にお姉様を抱きしめます」ギュウー

美琴「そっか。なら妹萌えって奴を堪能しませう、と御坂さんは負けじと抱き返します」ギュッ

御坂妹「……フフ…自然なスキンシップ……、ミサカは同姓の強みを学習しました///」ニヘラ

絹旗「なんか超不健全な香りがプンプンします!」

御坂妹「……」スリスリ

美琴「この甘えん坊め。……でも兄弟いないから新鮮だなー」

絹旗「ちょっ、いつまで抱き合ってるんですか!? ……ん?」

??「――ッ、――ッ」ビクンビクン

絹旗「キモっ!? 御坂のバッグが超痙攣して…うわっ、超キモイ!?」

美琴「あ、忘れてた」ゴソゴソ

フィ「……」グッタリ

絹旗「……どうしてアヒルの口にガムテープが貼られてるんですか?」

美琴「んー……躾け?」ペリペリ

フィ「ッ! きっ、貴様!」

美琴「ごめんごめん。キレイさっぱり忘れてたぜ」

フィ「ふざけるな!! 一方的に狭くて暗いとこに押し込められる、痛さと怖さが貴様に分かるか!!」

絹旗「超大袈裟です。どうせアヒルが悪戯でもしたんでしょう?」ヤレヤレ

美琴「フィアンマ、行動を読まれてるぞー」

フィ「……今まで散々俺様の世話になっておきながら、この仕打ち……許せん」ゴゴゴゴ

美琴「お互い様だろ? 俺だって美鈴さんの関節技で地獄を見たんだしさ」

フィ「そんなの知らん分からん」
782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:37:58.42 ID:7U9uG8J+0

絹旗「御坂、パス!」

美琴「そらっ!」ポイッ

フィ「俺様を投げただと!?」ピュー

絹旗「オーライ、オーラ…」

怪鳥「GYOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」パックンチョ!

美琴絹旗「「あ……」」

怪鳥「……」バッサバッサ


御坂妹「アヒルが怪鳥に食べられてしまいました、とミサカは飛び去る怪鳥を呆然と見送ります」

美琴「!?ッ、逃がすかぁぁぁーーーーっ!!!」ビリビリッ

怪鳥「……」ヒラリ

絹旗「避けた!? って、戻ってきた!?」

怪鳥「GYUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!」ヒューン

絹旗「御坂っ、危ない!?」

美琴「フィアンマを……俺の相棒を……返せええええええええええええッ!!!」キンッ

怪鳥「!!??」チュドーン

絹旗「一撃!? これが……超電磁砲……」

御坂妹「怪鳥の撃破には成功しましたが、これでは……、とミサカは意気消沈します」
783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:39:56.30 ID:7U9uG8J+0


美琴「フィアンマっ!!」タッタッタ

美琴「どこだ!? 返事をしてくれ!?」キョロキョロ

フィ「……ここ…だ……」

美琴「!!」ヒョイ

フィ「俺様が……こんな惨めな最期を迎えるとはな…げほっ、げほっ!」

美琴「最期なんて言うな! 絶対に助かるからっ! だから……ッ」

フィ「すまない……もっと貴様の…力に……」

美琴「ッ……やめろよ……そんなのまるで……」

フィ「……フフ、貴様と…過ごした数日間……悪くなかっ……た……」ガクリ

美琴「……フィアンマ?」

フィ「……」

美琴「起きろよ……冗談なんだろ……」ユッサユッサ

フィ「……」

美琴「謝るから……悪戯しても怒らないから……だから……だからぁ…」ポロポロ










フィ「……」ニタァ
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:40:54.88 ID:7U9uG8J+0

絹旗「御坂……」

御坂妹「お姉様………………………………そのアヒル、ほくそ笑んでますよ、とミサカは我慢できずに告げ口します」

フィ「俺様の灰はエーゲ海に撒いてほしい、なんてな」

美琴「……」

フィ「迫真の演技だったろう? 単純バカが、あんな鳥畜生に俺様が壊される道理などない」

絹旗「……憎まれっ子が超はばかってます」

御坂妹「あの時のヒヨコたちにも、この位強かさがあれば……とミサカは思い出を回想します」

フィ「フフン、俺様ほど強かなマスコットは世界中探しても四匹といまい。もちろん俺様が一番だ」

美琴「……無事でよかった」ギュッ

フィ「これに懲りたら二度と俺様を粗末に扱わない事だ」

美琴「うん……ホントにごめんな」

絹旗「最低なドッキリを仕掛けた癖に、超上から目線で説教を始めやがりました。何様ですかこのアヒル」

フィ「俺様だ」

絹旗「よし、こいつ超砂にしてやりましょう」イラッ

フィ「見せパン小学生が吠えるなよ。自意識過剰すぎて痛々しいにも程がある」

絹旗「ちゃんと計算してるから見えません!!」

美琴「計算してるんだ……」

御坂妹「ショーツを見られると何か困るのですか? とミサカはスカートを…」

美琴「たくし上げないで!?」

785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:42:53.10 ID:7U9uG8J+0


上条「何やってんだよ、アイツら……」

一方通行「放っておけ。それより、どォだ……?」

アロウン(ふむ……。やはり完全に沈黙している)

上条「だったら、また封印を解けばいいじゃん」

アロウン(そうだが……さて)

一方通行「不安要素でもあンのか?」

アロウン(強いて言えば垣根帝督の動向だが、これは一方通行に任せる)

一方通行「……あの野郎が今更、統括理事会に義理立てするとは思えねェけどなァ」

アロウン(随分と楽観しているな。予防策はいいのか?)

一方通行「もう小細工はいらねェ。後はドンと構えて意志を貫く、そンだけだろ」

アロウン(それが王道を征くという事だ。真っ直ぐ前を見据えて意志し続けねばならん)

一方通行「だからこそ見せつけてやンよ。科学も魔術も関係ねェ、善も悪もねェ、オレ達の覚悟をよォ」

上条「うわー暑苦しー、似合わねー」

美琴「そうか? かっこいいと思うけどなぁ」トコトコ

一方通行「ハッ、オマエらに言われたくねェよ」プイッ

絹旗「おおぅ、超ツンデレロリコンです」

美琴「こら絹旗、人の悪口を言っちゃいけません。大体、一方通行はツンデレだけどロリコンなんかじゃねーぞ」

一方通行「!?」
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:43:46.35 ID:7U9uG8J+0

絹旗「ええっ!? 超信じられません!」

上条「打ち止めを性的な目で見てるのに!?」

美琴「酷い偏見だな。どう見ても年の離れた妹を可愛がってるだけだろ」

上条「うーん……」

絹旗「妹さんと言ってることが違いすぎますよ」

美琴「御坂妹、根も葉もない事を言いふらすのは駄目だぞ」

御坂妹「根拠が無い訳では…」

美琴「……」ジー

御坂妹「ううっ、……ごめんなさい、とミサカは素直に謝罪します」

美琴「俺に謝っても、しょうがないだろ?」

御坂妹「はい……一方通行、ごめんなさい、とミサカは不平をグッと堪えて謝罪します」

一方通行「気にしてねェよ」

美琴「これで誤解は解けたな。御坂妹もちゃんと謝れたじゃないか、偉いぞー」ナデナデ

御坂妹「……///」テレテレ

上条「ちゃんと? 語尾で台無しじゃない?」

一方通行「いいンだ。オレの理解者がいてくれて、しかもそれがヒーローなンてなァ……最っ高じゃねェか」ホロリ

アロウン(その気持ち、手に取るように解るぞ。ロリコン扱いされるのは辛いもんなぁ……)

上条「うわぁ、一生理解したくないかも」

アロウン(何を言ってる。明日は我が身と知れ)

上条「なんで?」

アロウン(クックック、新学期が始まれば嫌でも理解するさ)

一方通行「なるほどなァ。オリジナル、覚悟しといた方がいいぜェ。世間の風はロシアの雪より冷てェからよ」

上条「???」

787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:46:01.11 ID:7U9uG8J+0


アロウン(まさかお前と、この地へ来ることになるとはな……)

美琴「急にどうしたんだ?」

アロウン(なに……ただの感傷だ。オガムの言ったとおり無駄に年を重ねるもんじゃないな)

美琴「年寄りくせー」

アロウン(その年で所帯じみてる奴が何言ってんだ? スーパーの特売とか無いわ)

美琴「特売馬鹿にすんな! 節約は大切なんだぞ!」

上条「……つっこむとこ間違えてない?」

フィ「女よりも特売の卵を取る位だから問題ない」

アロウン(コイツは妙なところが他人とずれてるから仕方ない)

美琴「好き放題いいやがって、インデックスを養うのは大変なんだからな!」

アロウン(記憶が無いのは残酷だな……)

上条「はいはい、分かったから。アロウンも、ちゃっちゃと封印を解く!」

アロウン(しょうがねぇな。……チチンプイプイ、オープンセサミィィー)

美琴「ええっ!? そんな呪文でいいの!?」

上条「そんな訳…」


打ち止め「一方通行ぁぁーーっ!!」タッタッタ

一方通行「!?ッ、打ち止めァァァーーーッ!!!」ヒシッ

打ち止め「絶対助けてくれる、ってミサカはミサカは信じてた!!」

一方通行「待たせて悪かったな。体調はどうだ?」


上条「……」

アロウン(邪は破られた。封印解除は疲れるぜ)

788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/02/18(金) 16:52:50.03 ID:7U9uG8J+0
今回はこれで終了
一応次回で完結予定です
その後、新学期ネタとか小ネタをいくつか投下しようかとー
789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/18(金) 16:57:44.70 ID:c/b986WAO
おっつ!

次回の投下

楽しみにまってます。

790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 16:59:23.34 ID:4o8VyDlUo
長い間楽しませてもらったこのSSももうすぐ終わりか・・・寂しいけど仕方ないね
終了後の小ネタも期待してる!
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 20:10:50.39 ID:2rTPIt5IO
乙です
もうすぐ終わっちまうと思うとさみしいな
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 01:01:09.08 ID:BPjDDA9Ro
乙!

長く楽しませてもらった分だけ喪失感が激しい
終わるまで全力で楽しませてもらうよ
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 03:31:35.76 ID:Ig1tkaZDO
愛玩奴隷って言う位だからエロい話になるのかと思ったが
そんな展開は無しか…

何はともあれ、1乙!!
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 23:48:57.25 ID:f3l5rqIJ0
めちゃくちゃ面白いssですなwwww
795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 21:13:57.63 ID:C47P9rxu0
おもしろいです
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 20:56:22.86 ID:G9l9n7LMo
こいこい
797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/05(土) 01:09:56.48 ID:a9lc2JMk0
深夜ですが投下します
798 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:10:35.36 ID:a9lc2JMk0

アルビオン島 アヴァロン城内――



10039「全システムの復旧を確認。通常業務に戻ってください、とミサカは迅速な指示を飛ばします」

13577「ステイル料理長より報告。白い悪魔の暴食が原因で食料の備蓄が尽きました、とミサカは緊急の案件を伝達します」

浜面「晩飯まで時間ねぇぞ!? こうしちゃいられねえ、麦野がキレる前に調達に行く! そこの三人、ついてこい!!」

妹達「「「了解」」」

神裂「私も手伝いましょう」

浜面「サンキュー、助かる!」



19090「シーツの洗濯を完了しました、とミサカは10777号に大量のシーツを渡します」

露ミサカ「それではベッドメイク当番のミサカは作業を開始してください、とミサカは陣頭指揮を執ります」

妹達「「「「「これより任務を遂行します、とミサカは素早く行動を開始します」」」」」



ステイル「食材はまだかい!?」

禁書「お腹へった……」

ステイル「もう少しの辛抱だ! それまで、この山椒の実を食べて凌いでくれ!」

禁書「もぐもぐ……、ご飯がほしいかも!」

妹達「「「「「頼むから働いてください!! とミサカは怒りを露に要求します」」」」」

禁書「……私は頭脳労働派なんだよ」


799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:12:09.17 ID:a9lc2JMk0


美琴「……」

絹旗「……」

美琴「……いっぱいいるなぁ」

絹旗「……超いっぱいいますね。チョコレート工場でも始めるつもりなんですかね」

美琴「……インデックスは変わらないなぁ。今日も平常運転だ」

絹旗「……浜面が有り得ないくらい超輝いてます。別人みたいなリーダーシップです」

打ち止め「上条さん…じゃなくて、お姉様っ!! ってミサカはミサカは突撃だーいぶ!」テッテッテ

美琴「よっ…と、久しぶりだな打ち止め、元気してたか?」キャッチ

打ち止め「うん、元気いっぱいだよ! ってミサカはミサカは大はしゃぎ!」

美琴「そっかー、前会った時は元気なかったから安心した、って御坂は御坂は嬉しくなってみたり!」

打ち止め「真似しないでー、ってミサカはミサカは抗議してみる!」

美琴「あはは、打ち止めは可愛いなー、って御坂は御坂はクルクル回ってみたりー」クルクル

打ち止め「きゃああーーーーーーーーーっ♪」


一方通行「……」ホワホワ

上条「……」ホワホワ

御坂妹「なんというスーパーミサカアイランド、とミサカは目の前の光景に眩暈を覚えます。没個性では生き残れないか……」

一方通行「心配すンな、一日で慣れるからよォ」ホッコリ

上条「うんうん」ホッコリ

御坂妹「駄目だ。ここのツートップが骨抜きじゃないか、とミサカは今後に一抹の不安を感じます」

絹旗「超締まりの無い顔……こんなのが英雄と最強なんて信じられません」

麦野「確かにね」

絹旗「……」

麦野「……」

絹旗「……」

麦野「…………………………………………おかえり」

絹旗「!?ッ…………ただいま」

麦野「ふふっ」ニコッ

絹旗「全く……超しょーがないですね、麦野は」ニコッ

御坂妹「再会できて良かった、とミサ…」

一方通行「携帯じゃダメだ! 圧倒的に画素数が足りてねェ!」

上条「こんな事もあろうかと! 持って来たわよ秘密兵器!!」ジャジャーン

一方通行「ハンディカムだとォ!?」

上条「さあっ、撮りまくるわよっ!!」

一方通行「おォ!!」

御坂妹「……お姉様、これでもロリコンではないと仰るのですか? とミサカはもう色々限界です」
800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:14:15.84 ID:a9lc2JMk0


アルビオン島 アヴァロン玉座の間――



禁書「……とうま」

美琴「インデックス……」

禁書「心配……したんだよ?」タベカスツイテル

美琴「その言葉、晩御飯を食べる前に聞きたかったな」ゲンナリ

禁書「……えへ」

美琴「ったく……でもまあ、心配かけてごめんな」ナデナデ

禁書「うん!」

美琴「ステイルがインデックスの世話をしてくれたんだろ? サンキューな」

ステイル「礼なんて必要ない。僕が勝手にしたことだ」

神裂「料理が得意になる位、甘やかしてただけですよ」ヤレヤレ

禁書「とっても美味しいんだよ!」

美琴「そりゃスゲーな。もしかして、さっき食ったのも?」

ステイル「まあね」

美琴「インデックス、愛されてるなー」

ステイル「なっ、何を!?」

禁書「愛はみんなで分け合うものなんだよ。美味しい料理もみんなで食べれば、もっと美味しくなるんだよ」

神裂「花より団子、といったところでしょうか」

美琴「なんつーか……がんばれ、超がんばれ」

ステイル「フン、最大のライバルに塩を送られた以上、諦めはしないさ」

801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:15:33.31 ID:a9lc2JMk0


浜面「第二位はどうしたんだ?」

麦野「そういえば見当たらないわね」

絹旗「一方通行と超追いかけっこしてたハズですけど」

上条「……」

一方通行「あの鳥野郎は越冬しに南の方へ渡った」

浜面「……ハァ?」

麦野「そんな渡り鳥じゃないんだから」

絹旗「いえ、垣根なら超有り得ます。超変態ですから」

一方通行「ンなこたァどうでもいいンだ。それより……おい、腹ペコシスター!」

禁書「なにかな?」トテトテ

一方通行「例の件、どォなってる?」

禁書「とうま達のサポートがあれば、いつでもやれるかも」

上条「さっすがインデックス、仕事が速いな」

禁書「ふっふーん、もっと褒めていいんだよ!」

美琴「なぁ、例の件ってなんだ?」

一方通行「アヴァロンの管理者権限を魔王から俺に移す」

美琴「管理者権限?」

禁書「アヴァロンの王様に与えられる権限のこと。あくせられーたは魔王になるんだよ」

美琴「は……?」

禁書「詳しいことは、あろうんに直接聞くといいんだよ」

802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:16:42.36 ID:a9lc2JMk0

上条「つー訳で、ほら」ピト

アロウン(お前には俺たちの計画を概略しか教えてなかったな)

美琴「計画って、妹達を救うためにアヴァロンを手に入れることだろ? もう達成してるじゃん」

アロウン(それはあくまで第一目標にすぎない。正直、これからの事にお前を巻き込むのは甚だ不本意だが……仕方あるまい)

美琴「もう十分巻き込まれてるし、最後まで付き合うさ」

アロウン(お前はここをノアの箱舟か何かと思っているようだが、それは勘違いだぞ?)

美琴「……ここって軍事施設だよな」

アロウン(そうだ。しかも対人間用ではなく、神の軍勢に対抗するための施設だ。お前が北極海上で戦った大天使、ああいった類との交戦を想定している)

美琴「け、けど守るために使うんだよな?」

アロウン(……)

美琴「なんだよ……なんで黙るんだよ……」

アロウン(当麻……ここに集まった者達が、どういう境遇にあるかよく考えてみろ)

美琴「え……?」

アロウン(アヴァロンは世界から見放された者達の最後の砦だ)

アロウン(世界という大きな流れから、理不尽に抹殺されるのを良しとしない、気概をもった者達が集う場所だ)

アロウン(故にクソッタレな運命に抗う強い意志が集う……戦うためにな)

美琴「……」
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:17:43.48 ID:a9lc2JMk0

アロウン(世の流れは常に流動的で、気まぐれで、そして理不尽だ。妹達の安全も、一方通行や麦野たちの立場も、非常に危うい)

アロウン(だからこそ中途半端では済まされない。我らの存在を、意志を、学園都市や十字教に示さねばならん)

アロウン(そのためには強力なリーダーが必要だ。決して揺らぐ事のない、清濁併せ呑む度量をもったリーダーがな)

美琴「……それが一方通行なのか」

アロウン(能力、胆力、カリスマ、どれをとっても申し分ない。酷い挫折を経験しているのもポイントが高い)

アロウン(なにより本人たっての希望だ)

美琴「一方通行……」

一方通行「何シケたツラしてやがる。戦争しかけるとか思ってンのか?」

美琴「お前が関係ない人達を巻き込むなんて思っちゃいねーよ。もっと冴えたやり方をとるんだろうけどさ……その、身体とかは大丈夫なのか?」

アロウン(能力者と魔術の拒絶反応の事か。それなら心配しなくていい。ただ俺の魔力無しでもアヴァロンを稼動出来るようにするだけだからな)

アロウン(アヴァロンを悪用されない為のセーフティを解除する、とも言えるが)

美琴「え、それって……」

一方通行「オマエらが元に戻っても、アヴァロンに異常は起きねェってこった」

美琴「だったら、さっさとそうしてくれよ!」

アロウン(無理を言うな。お前がここまで来ないと実行できない方法なんだ)

一方通行「シスター、説明を頼む」
804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:19:44.88 ID:a9lc2JMk0

禁書「始めに、どうしてアヴァロンが封印されていたかを話すね」

美琴「それなら知ってるぞ。アロウンが神様に負けて、島ごと封印されたんだよな」

禁書「ううん、その伝承がそもそも間違ってるの。魔王の軍勢が神の軍勢を打倒し、世界は平和になりアヴァロンは役目を終え眠りについた」

禁書「アルビオン島やアヴァロンに封印を施したのは魔王自身、これが真実なんだよ」

美琴「神様が負けたら不味いんじゃ…」

禁書「十字教的にはね。だけど、とうまは、あろうんが悪い人だと思う?」

美琴「そんな訳ないだろ。悪ふざけはしても根はいい奴だって知ってる」

禁書「それが答えかも。あろうんはね、神様に見捨てられた人間のために、一緒に戦ってくれたんだよ」

禁書「神様はね、人間に欠陥品として絶滅させられる運命を与えたんだけど、一人の天使、ルキフェルがその決定に逆らったの。そんな理不尽は許せないってね」

禁書「でも神様に逆らった罰で、ルキフェルは堕天して魔王になっちゃった。そこまでして人間を救ってくれたんだよ」

アロウン(フン、美化しすぎだ。気に入らなかったから天界のクソ共を叩き潰しただけなのによ)

美琴「あはは……」

禁書「そういう背景があって人類が生存権を勝ち取ったんだけど、魔王とアヴァロン、二つの問題が残ったの」

美琴「何が問題なんだ? 文句なしのハッピーエンドじゃないか」

一方通行「……強すぎる力は恐怖の対象になンだよ。それは理屈なンかじゃねェ、人間の本能だ」

禁書「誰も恐怖を隣人にはできない、当時の魔王と仲間達はそう考えて、魔王とアヴァロンに封印を施したんだよ」

美琴「……なんなんだよ。そんなのおかしいだろ! 人間のために戦ってくれたのに、どうしてそんな仕打ちを受けなきゃなんねーんだよ!!」

禁書「とうま……」

フィ「熱くなるな戯けが。インデックスにあたってなんになる」

美琴「あ……インデックス、ごめん」

禁書「いいんだよ。私の言い方も少し冷たかったかも」
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:21:14.24 ID:a9lc2JMk0

アロウン(封印に関して気に病む必要はない。俺にも救いはあったからな)

美琴「救い?」

アロウン(嫁……託宣の巫女の中に俺の精神を封印してもらったんだ。二度と復活できないように、そして転生しても共にあれるようにな)

美琴「……今、嫁とか転生とか聞こえたんだけど空耳かなぁ」

上条「現実逃避したくなるのも分かるけどね」

一方通行「キツイよなァ。前世は野郎の嫁でした、なンてなァ」

美琴「あ、あはは……、嫌だなぁ。俺の幻想殺し……いや、不幸体質がアロウンを引き寄せた可能性だって…」

アロウン(巫女と言っても、ただの人間だからな。俺の力が悪影響を及ぼさないように幻想殺しで封印したんだ)

美琴「……」

アロウン(不運なところなんてアイツそっくりだし、全く……似なくていいところばかり似てしまうものだな。ハッハッハ)

禁書「文献によれば危険察知能力に優れ、誰かの為なら危険を顧みない困った女性だったんだよ。ホントに、とうまにそっくりかも」

一方通行「ロシアで殺りあった時は、まるで攻撃を予知されてるみてェだったな」

美琴「……」プルプル

上条「前世を知るなんて得難い経験ね。良かったじゃない」ナデナデ

美琴「いいわけあるかぁぁーーっ!! 名状しがたいけど、なんか不幸だああああああああああああああああ!!!」

フィ「まあ気にするな。所詮、過去の事だ」

美琴「気にするわっ! ああもうっ、深く考えたくないからこの話題は終了です! いいですか、いいですね、いいですとも!!」

禁書「儀式に必要なモノは、魔王と託宣の巫女の魂、アヴァロンの民の代表を意味する族長のマフラー、この三つなんだよ」

美琴「切り替え早っ!? てかマフラー?」

禁書「アヴァロンの宝物庫に保管されてたものなんだけど、触媒として使うんだよ。そして魔王の魂は巫女の転生体、とうまの身体に封印されていた。つまり…」

一方通行「幻想殺しがある以上、魔王もアヴァロンも永久に封印されたままだった」

上条「だけど私達が入れ替わったせいで、完璧なハズだった封印に綻びが出来たのよ」

アロウン(幻想殺しはグラヴィタスを研究、応用した魔法と科学のハイブリッドなんだが調整がシビアでな。お前専用、つまりワンオフの仕様になってるんだ)

美琴「なんかもう笑うしかねーな……」

一方通行「ンなこたァねェよ。お陰で活路を見出せたンだ。話が逸れたが始めるか」

禁書「儀式場はこの玉座の間で問題ないから、いつでもオッケーだよ」

806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:23:50.20 ID:a9lc2JMk0


禁書「はい、これが族長のマフラー」

美琴「真っ赤なマフラーだな。う〜ん、これといって特別なモノには見えないけど」

禁書「それ自体は何の変哲も無いマフラーかも。でもね、そのマフラーは魔王と巫女を結ぶ絆の象徴なんだよ」

アロウン(俺はそんな小汚いのは要らんと言ったんだが、伝統だ何だと五月蝿くてなぁ)

美琴「うう、寒気がするから惚気ないでくれ……」

禁書「説明を続けるね。儀式といってもボタンの付け替えみたいな単純なものだから簡単だよ」

美琴「一方通行にマフラーを巻いてあげるだけー、とか?」

禁書「うん、その後に祝福の言葉を添えて儀式は完了、簡単でしょ」

美琴「祝福の言葉?」

禁書「これから重責を担う、あくせられーたにエールを送ればいいんだよ」

美琴「分かった。それなら俺でも何とかなりそうだ」


アロウン(これより略式だが戴冠式を執り行う)

美琴「一方通行」

一方通行「おう」マキマキ

美琴「はは、こうしてマフラーを巻くとヒーローみたいだ」

一方通行「そりゃオマエの役どころだろうが。俺のガラじゃねェ」

美琴「俺だってガラじゃねーし。でもまあ俺に出来る事なら協力は惜しまない。だから宜しく頼むぜ、魔王さま!」

一方通行「あァ、たっぷり協力してもらうぜェ。クックック」ニタァ

美琴「……アロウンみたいな笑い方すんなよ。スゲー不幸の予感がするのですが」


アロウン(……管理者権限の移行を確認した。当面の問題はこれで解決だ)

禁書「機は満ちた、仕掛けるなら今かも」ボソッ

一方通行「よし、手筈通り全員ここに集めろ」ボソッ

打ち止め「はぁーい、ってミサカはミサカは全員集合!」

807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:26:04.67 ID:a9lc2JMk0


上条「漸く一息つけるわね」

美琴「そうだなーって、また口調が戻ってるぞ」

上条「今日は無礼講よ。堅いこと言わない!」

美琴「まぁいっか。アヴァロンの件も片付いて入れ替わっておく必要もなくなったしな」

上条「それはどうかしら?」ニヤリ

美琴「一方通行もだけど、さっきからなんなんだよ」

禁書「とうま!」ギュッ

美琴「い、インデックス!?」

禁書「元に戻るなんて許されないんだよっ!」

美琴「はぁ?」

禁書「ふたりは交際してるんだよね?」

美琴「う、うん///」

禁書「……それじゃあもう、学園都市に私の居場所は無いんだよ」

美琴「あ……」

禁書「仕方ないよね……。でも……でも、私も、とうまが大好きなんだよ……」ウルウル

美琴「ッ…ごめん。インデックスの気持ちは嬉しいけど、俺は…」

禁書「とうまが……とうまが女の子だったら、ずっと一緒にいられるのに!!」

美琴「…………………………………………………………なんで?」
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 01:26:12.30 ID:v2LQXlC9o
頑張れ
支援してるぞ
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:27:51.84 ID:a9lc2JMk0

禁書「男女の友情は幻想でも、女同士の友情なら不滅なんだよ!! 合法なんだよ!! 同居もOKなんだよ!!」

御坂妹「ミサカだってシスターさんと同じ気持ちです、とミサカは間髪いれずに援護します」

露ミサカ「恋人が無理なら、せめて姉妹愛を育みたかったのに、とミサカは更に援護します」

美琴「え? え?」オロオロ

打ち止め「ミサカもね、上条さんがお姉様になってほしいな、ってミサカはミサカは正直な気持ちを吐露してみる!」キラキラ

一方通行「ヒーロー……このガキの願いを叶えてくンねェか?」

美琴「いや、それは無理というか……俺の都合もあるというか」


禁書「そう……だよね。我慢する……とうまの気持ちが一番大事だもん」ポロポロ

御坂妹「シスターさんの仰るとおりですね、とミサカは……ミサカは…」ションボリ

露ミサカ「それでもミサカは上条さんの事が……」メソメソ

打ち止め「我侭言ってごめんなさい、ってミサカはミサカは意気消沈……」ガックリ

妹達「「「「「「「「「「はぁ……」」」」」」」」」」ガッカリ
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:29:40.36 ID:a9lc2JMk0


美琴「ホントにごめん。こればっかりは…」

上条「てめぇら、それでいいのかよ!」

美琴「!?」ビクッ


上条「ずっと待ってたんだろ!? 当麻を諦めないですむ、当麻のそばで生きていく……そんな誰もが笑って、誰もが望む
最高なハッピーエンドってやつを。今まで待ち焦がれてたんだろ? こんな展開を……何のためにここまで歯を食いしばって
きたんだ!? てめぇのその手で、たった一人の大好きな人を手に入れてみせるって誓ったんじゃねえのかよ?
お前らだって主人公の方がいいだろ!? 脇役なんかで満足してんじゃねえ、なにがなんでも当麻をモノにしてぇんじゃねえのかよ!?
だったら、それは全然終わってねえ、始まってすらいねぇ……ちょっとくらい拒絶されたからって絶望してんじゃねぇよ!
手を伸ばせば届くんだ! もう我慢しなくていいんだ! だから、いい加減に始めようぜ、てめぇら!!」


美琴「……どこかで聞いたことあるような…」

禁書「みこと!」ギューッ

美琴「なんか呼び方変わってる!?」

禁書「とうまから諦めなくていいってお墨付きがでたんだよ!」

美琴「いやいや、そんなもん出した覚えありませんから…」

禁書「シスター的にも女の子同士のほうが都合がいいかもっ!」

美琴「ええっ!? インデックスさんがおかしくなっちゃった!?」

禁書「一緒にお風呂に入ったりー、添い寝したりー、……うふふ、親友ポジションは実にイイ! 美味しいんだよ!!」ジュルリ

絹旗「なに勝手に決めてるんですか! 御坂の超親友ポジションは私のモノです!!」

美琴「絹旗さんまで何言ってんの!?」

禁書「勘違いしないで。私はシスターなんだよ? 独り占めなんてしないし、幸せはみんなで分け合ってこそでしょう?」

絹旗「……一理ありますね」

禁書「でしょ? 無益な争いなんてしちゃいけないんだよ」

美琴「流石はインデックスさん。無益な争いはダメですよね? わたくしめが男に戻る邪魔なんてしませんよね?」

禁書「それは無理かも」

美琴「なんで!?」
811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:31:16.41 ID:a9lc2JMk0

上条「上条当麻を巡る、血で血を洗う戦争を回避するためよ」

禁書「自分がどれだけの女の子にフラグを建てたか、少しは自覚してほしいかも」

美琴「うぐ……」

禁書「魔王は言ってるんだよ。男に戻るさだめではないと」

一方通行「そォだな」ウンウン

美琴「そこは神に窺うとこだろ!? 一方通行も無責任なこと言うな!」

御坂妹「ミサカたちも負けていられません、とミサカはお姉様に飛び掛ります!」ガバチョ

美琴「御坂妹まで!?」

露ミサカ「10032号だけではありません、とミサカはもう我慢できません!!」ギューッ

美琴「ちょっ!?」

10039「上条さんがミサカのお姉様……フフ、フフフ」ギュッ

13577「絶望的だった上条さんルートに入れるなんて夢の様です、とミサカはこの好機を是が非でも活かす決意を表明します」ギュッ

美琴「お、お前ら……ん?」クイクイ

19090「み、ミサカも…その、今のままがいい、とミサカは……あぅ」プルプル

美琴「……」ズキューン

御坂妹「あざとい、流石19090号あざとい、とミサカは19090号を糾弾します」

19090「そんな……ミサカは…」

露ミサカ「しかし効果は抜群だ、とミサカは抵抗をやめたお姉様に、これでもかと甘えてみます」スリスリ

美琴「……ハッ!? 完璧に流されそうになってた!?」

打ち止め「もう流されちゃってもいいんだよ? ってミサカはミサカは正しいことを伝えてみる」ニコッ

美琴「全然正しくねぇよ! 間違えまくってるよ!」
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:32:34.19 ID:a9lc2JMk0

フィ「たとえ間違っていようと、誰かの笑顔のために戦うのが偽善使いの本分だろうに。貴様、一万人近い女性を泣かせるつもりか?」

美琴「そ、それは……」

妹達「「「「「「「「「「……///」」」」」」」」」」キタイノマナザシ

美琴「ううっ……せっかく元に戻れるようになったのに、不幸だ……」

上条「そんな深く考えなくても大丈夫よ。アロウンも月に三日位なら孤独に耐えてやるって言ってるし」

美琴「たった三日かよ!? ……魔王なんだからもっと頑張ってくれよ」

アロウン(もう魔王じゃないしぃ)

美琴「……殴りてぇ」

浜面「ものは考えようだって。最愛の彼女がいて、友人関係も良好なんて最高だろ?」

絹旗「浜面のくせに馴れ馴れしく名前で呼ぶな」ズビシ

浜面「目がぁっ!? 目があああああっ!?」ゴロゴロ

美琴「浜面!? だ、大丈夫か?」

浜面「割と大丈夫じゃねぇ……」

麦野「大袈裟ね。私なんて目玉がパァーンしても割と平気だったけどにゃーん」

浜面「無茶言うなよ」

美琴「ま、まあ傷が残らなくて良かったな。美人なんだし気をつけないと」

麦野「……第三位も苦労する訳だ。上条くん、やっぱアンタはそのままでいた方がいいわね」

美琴「そんな!?」

浜面「俺も麦野に賛成。俺たちに優しくしてくれる女の子は貴重だもんなぁ」タキツボー

ステイル「そうだね……」トオイメ

一方通行「あァ……」トオイメ

813 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:34:34.82 ID:a9lc2JMk0

美琴「くそっ、誰か味方はいないのか!?」ジタンダ

神裂「救われぬ者に救いの手を……。私はあなたの…」

上条「火織! あとで手合わせ、お願いできるかしら?」

神裂「いいですとも!」

美琴「神裂ぃぃ……」ホロリ

神裂「あなたには素晴らしい仲間達がいます。私の救いなど必要ないでしょう」ウンウン

美琴「ちくしょう、見捨てられた……。せめて五和がいてくれれば…」

上条「五和さんは一番の不確定要素だったから、この計画を知らせてないのよねー。後でフォローするけどさ」

美琴「計画……? そういやまだ説明の途中じゃねーか」

禁書「とうまを好きな人達が、みんなで幸せになる計画なんだよ!」

御坂妹「妹達が平等に救われる計画でもあります、とミサカはしたり顔で語ります」

上条「みんなが笑っていられる優しい未来を掴み取る為に、練りに練ったアロウン渾身の計画、その名も『デスティニープラン』よ」

美琴「いかにも失敗しそうなネーミングだな」

フィ「正式な計画名は『当麻が女の子になっちゃった!? これを機に女性関係を清算しちゃいましょう。フフフ、これは運命なのよ計画』なんだが」

美琴「……そこはかとなくヤンデレ臭がするんですけど」

フィ「貴様は土御門への仕打ちを棚上げするのか?」

美琴「うっ、そういえばそんな事もあったような無かったような……あはは」

禁書「ほらほら、みこと! お話したい事が、いーっぱいあるんだから今夜は寝かさないんだよ!」グイグイ

美琴(みんなが笑っていられる未来か。だったら、まぁいっか。それに……)

美琴「はぁ……、わかったよ。御坂さんの負けです。なんでも言う事聞くから引っ張らないでくれ」

御坂妹「お姉様の全面降伏を確認。これより姉妹のスキンシップを強行します、とミサカはネットワークを用いた一糸乱れぬ連携でお姉様を確保します!」

妹達「「「「「「「「「「任務了解!」」」」」」」」」」ワッショイワッショイ

美琴「なにすんだ!? あ、歩ける! もう抵抗しないから降ろしてえええええええええぇぇぇぇぇ…………――――」フェイドアウト

814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:35:40.15 ID:a9lc2JMk0


上条「連れていかれちゃった……」

一方通行「ランシドの来日ライブを思い出すなァ」

ステイル「パンクが好きなのかい?」

一方通行「まァな」

ステイル「君とは話が合いそうだ」

一方通行「いいねェ、カッコからしてパンクじゃねェか。やっぱピストルズか?」

ステイル「当然、原点と言ってもいいだろう。そもそも…」

上条(なに言ってるのかさっぱりだわ)

アロウン(俺にもさっぱり!?ッ……外に出ろ。来客だ)

上条(!? わかった)

815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:37:46.00 ID:a9lc2JMk0

アルビオン島 アヴァロン城門前――



垣根「意外だな。一方通行が来ると踏んでたんだが」

上条「魔王さまの手を煩わせる程でもないからね」

垣根「あの野郎が魔王? ハッ、随分と出世したもんだ」

上条「それで?」

垣根「彼女……いや彼氏と違って気が短ぇみたいだな。なに、ゲストを連れてきただけだ」

上条「ゲスト? そんなの何処に…」

アレイ☆「……」

上条「!?」

アロウン(落ち着け。アレから敵意は感じない)

アレイ☆「その通りだ。暫しの間、言葉を交わしたい」

上条「……」

アロウン(驚いたな。なんの因果もないのに俺の声が聞こえるとは。流石は科学の長といったところかな?)

アレイ☆「肩書きなど無価値。お初にお目にかかるが、今日はアレイスター=クロウリー個人として貴方に伺いたい事がある」

アロウン(ほう、いいだろう。俺の知ることなら答えてやる)

アレイ☆「では単刀直入に伺う、この世界を閉ざしたのは貴方なのか?」

アロウン(俺の一存ではないが概ねその通りだ。天界との戦争に勝利し生き残った者達の総意で、この世界と天界の繋がりを絶った)

アレイ☆「一方通行が寄越した情報を解析したが、あれは真実なのか?」

アロウン(もちろん。妹達の対価としては十分以上だろう)

アレイ☆「エイワスが呆れていたが、やはり真実だったか……」

アロウン(エイワス? 聞いた事のない名だ)
816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:39:03.43 ID:a9lc2JMk0

アレイ☆「貴方と同じ生まれのハズなのだがご存知ないのか?」

アロウン(お前らが言う天使ってのを何人もぶっ殺したからなぁ。忌数を避けるために、新しい奴が生まれてても不思議は無いかもな)

アレイ☆「完全な状態の天使を屠ったと言うのか……?」

アロウン(完全には程遠いさ。存在の格が高いほどグラヴィタスは効果を発揮するんだ。それは天使とて例外ではない)

アレイ☆「神の毒グラヴィタス、それを世界に散布したのが天使という事は……やはり」

アロウン(ああ、ここが神に見捨てられた世界に他ならない。まあ傲慢極まりない神なんていらんだろ?)

アレイ☆「フフ、違いない。……そうか、我々は既に自由を勝ち得ていたのか」

アロウン(お前ら人間が、まだ猿と大差ない時代の話だ。知らなくとも無理はない。それにしても随分と無茶をするつもりだったようだな)

アロウン(一方通行と幻想殺し、妹達に人造天使ともいうべき能力者たち、そして風斬氷華。ここまで大掛かりな仕掛けで行うのは……神殺し以外に考えられん)

アレイ☆「全てを統べる何かに、せめて一太刀と思っていたのだがね」

アロウン(とんだ無駄骨だったな)

アレイ☆「無駄ではない。求める結果を得る為だったのだから」

アロウン(それは結構な事だが、覚悟した方がいいぞ?)

アレイ☆「なにを…」

上条「ふっざけんなあああああああああああああああああああああ!!!」グワッ

アレイ☆「そげぶっっ!!!???」バッキィィィィィィ!!!

垣根「ハハッ、アレイスターがゴミみてぇに飛んでったぞ」

817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:40:45.36 ID:a9lc2JMk0

上条「そんな自分勝手な理由でアンタはっ!!」

アロウン(間に合わなかったか。お前も落ち着け、文句を言う相手は遥か彼方だ)

上条「……あれ、ホントだ」イナイ

垣根「お前スゲーな。アレイスター相手に躊躇無く殴れるなんて普通じゃ考えられねぇ」

上条「あ、アハハ、つい本気で殴っちゃった。……死んでないよね?」

一方通行「殴った程度でくたばるなら世話ねェンだよ」カツ、カツ、カツ

上条「見てたなら止めなさいよ」

一方通行「ハァ……、上条は上条で苦労すンだろォなァ……」ゲンナリ

上条「どういう意味よ!」

一方通行「俺ですら我慢したってのによォ。ったく……ンな事より垣根、テメェはどうすンだ?」

垣根「アレイスターへの義理はもう果たしたし、行く当てもねえ」

一方通行「ならここに残れ。妹達もテメェのこと気に入ってるみてェだからな」

垣根「も? おい今あいつ、妹達も、って言ったよな?」

上条「うん」

垣根「そうかそうか、第一位が俺を気に入ったんならしょうがない。残ってやるよ」

一方通行「ハァ!?」

上条「男にツンデレしてどーすんの?」

一方通行「ツンデレじゃねェ!! 俺はただ…」

垣根「皆まで言うな。俺とお前の友情物語を未現物質で創って、ミサカちゃん達に公開してやるから」グイグイ

一方通行「創ンな! 公開すンな! 後悔しか残ンねェだろォが!!」ズルズル

垣根「ライバル設定は基本だがありきたりだな。ここは意表をついて…」

一方通行「キチガ○妄想はやめろっつってンだよォォォーーーー!!」

818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:42:05.17 ID:a9lc2JMk0


上条「あの二人、何気に仲いいわね」

アロウン(……どこぞのヘボ詩人を思い出すから同意できん)ワナワナ

上条「ま、私が一方通行と馴れ合ってる事からして不思議じゃないけどさ」

アロウン(若い内から固定観念に囚われるなんて害悪そのものだ。だから悪いことではない)

上条「アロウンが説教臭いから、当麻もああなのかしら?」

美琴「俺が…なんだって……?」ヨロヨロ

上条「うわ、アンタ、ボロボロじゃない」

美琴「……インデックス達が容赦ねーんだもん」グッスン

上条「自分で撒いた種なんだから文句言わない!」

美琴「にしたって無茶苦茶だろ……」

上条「うっ……ごめんね、だまし討ちみたいになったのは反省してる」

美琴「分かってるって。おまえは俺と、その周りの世界を守ろうとしてくれたんだよな」

上条「……気づいてくれたの?」

美琴「当たり前だろ。この数日間、俺は御坂美琴だったんだ。上条当麻の好意に気づかないハズがねぇ」

美琴「おまえを選んだ以上、ケジメをつけるつもりだったけど、本音じゃインデックスたちを泣かせたくなかったんだ」

美琴「俺は鈍感だけどさ、好きなひとの……おまえの好意は、ちゃんと受け止めてみせるよ」

上条「そっか……」
819 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:43:41.20 ID:a9lc2JMk0

美琴「まあ、それを差し引いても、やりすぎ感は否めねーけどな」

上条「やるからには徹底的にしないと収まりが悪いでしょ」

美琴「そーかぁ? 適度に抜くことも大切だと思うけどな、と御坂さんは愚考するのですがー」ヘラヘラ

上条「……その顔でヘラヘラされると、なんかムカつくわね」ギロッ

美琴「こわっ! ちょっ、上条さんにあるまじき形相ですのことよ!?」

上条「フフフ、ここらでどっちの立場が上かハッキリさせるのも悪くないかもね」

美琴「あれ? 変なスイッチ入っちゃった?」

上条「この上条Sonで一思いに貫いてあげようかしら」ニッコリ

美琴「……」ガクブル

上条「痛いのは最初だけらしいから、だいじょぶだいじょぶー♪」

フィ「貞操の危機だ。呆けてる場合か?」

美琴「ふにゃ!?」ビクッ

上条「小便はすませたか? 神様にお祈りは? 上条さんに純潔を散らされる心の準備はOK?」

美琴「い、嫌だ……つっこむのはいいけど……つっこまれるのは嫌だああああああああああああああああああああああっ!!!」ダッシュ

上条「こらっ! 逃げんなーーーっ!!」

アロウン(クックック、楽しい追いかけっこの始まりだ)


820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 01:44:29.89 ID:6K3NW1Wao
待ってましたー
821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:48:36.14 ID:a9lc2JMk0



コンナンバッカシーーーーーーーーッ!!

マチナサーーーーーーーイ!!

御坂妹「折角いい雰囲気になったのに台無しです、とミサカは溜息まじりに眺めます」

露ミサカ「涙目で逃げ回るお姉様……ハァハァ…」

打ち止め「?? 10777号どうかしたの、ってミサカはミサカは心配してみたり」

一方通行「ガキは知らなくていいンだよ。あっちいってろ」シッシッ

垣根「ぷっ、一方通行がお兄ちゃんしてやがる」

一方通行「るせェ!」

麦野「おおっ、今のは危なかったわねー」

浜面「あのさ、あいつ本気で泣いてないか?」

絹旗「ホントだ! 御坂がマジ泣きしてます! 超助けにいかないと…」

禁書「大丈夫なんだよ! みことは真性のドMだから、寧ろご褒美かも」ニコニコ

ステイル「ぶふーーーーっ!? いいいインデックス!?」

禁書「って、とうまが教えてくれたんだよ」

神裂「……彼女とは一度真剣にオハナシする必要がありますね」チャキ

ステイル「……奇遇だね。僕もそう思ったところだよ」

禁書「???」

19090「あわわ……、お姉様をお助けできない無力なミサカをお許しください、とミサカは見ているしかない己の無力を嘆きます」オロオロ

10039「ぶりっ子爆発しろ、とミサカは19090号の良い子ちゃんぶりに辟易します」

13577「でも結局誰も止めに行かないのですね、とミサカは近づいてくる悲鳴を聞きつつ、お姉様に黙祷を捧げます」

禁書「うん、祈りはきっと届くんだよ」






上条「ちゃんと私の相手しろぉぉーーーーーっ!!」

美琴「こっちくんなぁぁーーーーーっ!?」

上条「アンタは私のものになんのよ!!」

美琴「不幸だあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/05(土) 01:51:00.24 ID:a9lc2JMk0

これにてこのSSは完結です。

拙い妄想駄文を読んでいただき、感謝感激雨あられです。いやー長かった、約半年も書いてたとは……なにやってんだ私……。

初SSなので分からない事だらけでしたが、感想レスを励みに完走できました。超感謝です。

まだスレの容量があるので、番外編みたいな感じで後日談を数回投下すると思います。それではー
823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 01:52:48.19 ID:ixl0HDIDO
乙!!おもしろかった!!
824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 01:55:37.70 ID:cWQ/9L8AO
乙〜!
長い間楽しませてもらったぜ!

これより後日談への待機にはいらせていただきます。
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 01:56:44.01 ID:PzDfis2Qo
途中の展開が不安でしょうがなかったけど上手くまとめたね
皆幸せになれる結末でよかったです
826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 01:59:12.19 ID:LMGdEyF2o
乙!
827 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 02:01:53.37 ID:6K3NW1Wao
おつかれ
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 02:16:12.42 ID:v2LQXlC9o
乙でした〜
後日談に期待してるぜ
829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 02:31:44.48 ID:59YkLOVLo
よし後日談を正座して待つか
830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 02:37:34.35 ID:m5Pjt9VOo
お疲れ様です!
今まで楽しく読ませてもらいました
831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 04:21:32.79 ID:ZibN2gAso
凄いニヤニヤ出来た
改めて>>1乙!
ていうかこのスレで終わらせるつもりなのか
832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 10:25:14.85 ID:Fo+hQDHAO
乙!!
半年間読んでて良かった!
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 10:56:03.88 ID:KHMCT6JJ0
完結おつかれ!
このドタバタ感が好きでした
後日談楽しみにしてるぜ
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 10:59:44.30 ID:gsaYRFqLo
愛玩奴隷にしたのかどうかよくわからないな。だがとりあえず乙!
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 11:00:30.26 ID:gWjToblBo
>>834
そこは後日談に期待だろ
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 12:28:29.32 ID:FZOrqVcIO
後日談か…
果たして上条さんの初体験から出産までの過程をこのスレ内に収められるのか心配だ
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 12:34:35.79 ID:hBvxkFA8o
楽しかったー。
鈍感大戦はこの永遠の島でずっと続くんだろうなあ。
大事なことだからもっかい。楽しかったー!
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 12:35:10.32 ID:aFqaISpbo
乙!
後日談に期待!
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 14:14:58.13 ID:z0SbwJSHo
面白かったけど女同士の友情のが幻想なきがするな・・・上条さんが不憫でならぬ・・・
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 23:18:48.18 ID:Us/sJ0W5o
乙!
追いついたら完結だった
めちゃくちゃ面白かったよ
後日談に期待
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 07:19:21.08 ID:wWsfRCaSo
>>839
A→B←CならAC間の友情は幻想であることがおおいだろうけど
この場合はAB間あるいはBC間の関係だから
打算こみでも幻想にはならないんじゃないかな

なにはともあれ乙
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/07(月) 00:17:20.66 ID:x3zUdEAR0
番外編その一 前編 投下します。
843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/07(月) 00:19:05.77 ID:x3zUdEAR0

2月某日 学園都市第七学区 通学路――



上条「さようなら貧弱ボディ! ただいま上条さんボディ! この日をどれだけ待ちわびたか!!」

美琴「……マジで貧弱だわ。戦闘能力99%ダウンってとこかな」

上条「大袈裟だろー。事実上、今の学園都市最強は超電磁砲なんだぜ?」

美琴「はぁ……アンタ自分の凄さを全く理解してないのね」ヤレヤレ

上条「上条さんは極々平凡な一般人であって、聖人や超能力者ではありません!」

美琴「アンタの感覚だと異様に頑丈なだけだもんね。フフン、私が一番幻想殺しを上手く使えるのよ♪」

上条「……俺専用の能力なのになぁ」ホロリ

美琴「アハハ、嘆く暇があるなら努力することね。アンタだってこの一ヶ月、頑張ってきたんでしょ?」

上条「やる事多すぎて目が回りそうだった……」

美琴「こっちは余裕がありすぎて遊びまくってたわよ。アンタの友達ってば面白い奴ばっかりよね〜」

上条「……だから全然かまってくれなかったのか」ボソッ

美琴「ん? なにか言った?」

上条「なんでもねーよ」プイッ

美琴「なに拗ねてんのよ。……あ、そういえば入れ替わりの事は機密扱いだって覚えてる?」

上条「覚えてるよ。つーか普通にしてたらバレる訳ねーだろ」

美琴「だといいけど…」

フィ「無駄話はそこまでだ。始業まで時間が無い」

上条「うげっ、遅刻は不味い! 美琴、また明日な!」タッタッタ

美琴「あっ、ちょっと!」

844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/07(月) 00:20:46.01 ID:x3zUdEAR0

Case 上条当麻

学園都市第七学区 とある高校 教室――



上条「はよーっす」ガラガラ

土御門「おはよう、カミやん!」

青ピ「おはよーさん、いやぁ昨日は楽しかったなー、カミやん♪」

上条「お、おう、朝からテンション高いな」

土御門「なにを仰いますか」ヤレヤレ

青ピ「ボクらのテンションは毎日クライマックスやで!」

上条「そ、そうなのか?」

小萌「出席をとりま〜す。皆さん席についてくださーい」ガラガラ

土御門青ピ「はーい」サワヤカ

上条「……」ゾクッ

小萌「上条ちゃん?」

上条「ハッ!? す、すみません」セキニツク



授業中――


上条(おかしい……)

小萌「このように『パーソナルリアリティ』と能力強度には密接な繋がりがあり…」

上条(土御門たちの態度もだけど、クラスの雰囲気もおかしい……)

小萌「それでは回答は……上条ちゃん、お願いします」

上条「一般的には能力の出力や希少性に目がいきがちですが、能力において最も重要なのは他への応用を見据えた汎用性だとする説が一番有力です」スラスラ

小萌「正解、流石上条ちゃんです。他にも諸説ありますが…」

上条(久しぶりだから違和感があるのか……う〜ん、分かんねーなぁ)

845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/07(月) 00:22:34.64 ID:x3zUdEAR0

休み時間――


吹寄「上条、今いい?」

上条「いいけど(また違和感が……)」

吹寄「この問題なんだけど、解説が解り難いのよ」

上条「うん? ……あー、これは問題が悪いな。出題者の意図と問題がちぐはぐだ」

吹寄「どういうこと?」

上条「ここで解説されてる公式を使うより、数式を二つに分解して別々に解いた方が……ほら、簡単にnが求められるんだ」カキカキ

吹寄「な、なるほど」

上条「出題者の意図さえ読めれば、この手の問題は楽勝だろ? あとは数をこなしたら完璧ーっと、ほれ携帯貸して?」ポチポチ

吹寄「携帯?」

上条「脳トレ用に組んだアプリ。基礎学力の向上に役立つからやるよ」

吹寄「あ……ありがと///」

846 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/07(月) 00:24:11.83 ID:x3zUdEAR0

昼休み――


青ピ「お腹すいたわ〜。早く弁当にせぇへん?」

土御門「そうだにゃー」

上条「あれ? お前、学食組じゃなかったっけ?」

青ピ「カミやん何いうてんの? 先週からボクも晴れて弁当組の仲間入りしたやん」

土御門「彼女の手作り弁当なんて羨ましいぜよ」

上条「……」ポカーン

青ピ「カミやん?」

上条「お、おまっ!? 彼女できたの!?」

土御門「……」

青ピ「……」

上条(しまった! 不審に思われたか!? てか青髪ピアスに彼女!? とっ、とにかく誤魔化さないと)

上条「か、彼女なんて去年の俺たちには想像できないなー、なんて、あは、あはは…」

青ピ「そうやっ!! それもこれもカミやんのお陰や!!」

上条「はは……は?」

土御門「カミやんのお陰で義妹との仲が進展しました」キリッ

青ピ「カミやんのお陰で可愛い彼女ができました」キリッ

吹寄「上条のお陰で成績が上がりました」キリッ

姫神「上条くんのお陰で出番がもらえました」キリッ

上条「そ、そうなんだ(美琴さーん! 何やってんのぉぉーーーーっ!?)」

青ピ「能ある鷹は爪を隠すいうの? 今年に入ってからのカミやんは神懸っとるで」

土御門「まさに神やんって感じだにゃー」

吹寄「ホント見直したわ」

姫神「……」コクコク

上条「あ、あはは……(たった一ヶ月で上条さん株がストップ高なんですけど!?)」

847 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/07(月) 00:26:03.71 ID:x3zUdEAR0

放課後 第七学区路地裏――


佐天「や、やめてください……」ガクブル

SO1「お前さぁ、常盤台の超電磁砲のダチだよなぁ?」※SO=スキルアウト

SO2「あの電撃女に上等決められたんだわ、俺たち」

SO3「関係ねえ癖にでしゃばりやがって。正義の味方気取りかよ……ムカつくぜ」

SO1「だからよぉ、あの女をシメんのに協力してくれや」

佐天「……嫌」

SO1「あぁん? 聞こえねぇなぁ?」

佐天「アンタらみたいな卑怯者に協力するなんて絶対に嫌っ!!」キッ

SO2「……おい聞いたか? 俺たち卑怯者だってよ、ギャハハハハハハ!!」

SO3「そんじゃ卑怯者らしくいこうぜぇ」

SO1「とりあえず剥いとくか」ガシッ

佐天「や…嫌あああああああああああああああっ!!!」



上条「おい、なにやってんだ」

SO1「あん?」
848 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/07(月) 00:28:13.32 ID:x3zUdEAR0

SO3「そんなの見りゃ分かるだろ。つーか、なんだてめえ」

上条「女の子相手に寄って集って、恥ずかしくねえのか!」

SO2「まーたヒーロー気取りかよ。マジでうぜえ」

SO1「コイツから砂にすっか」

佐天「か、上条さん!」

上条「もう大丈夫だ。必ず助…」

SO3「ちょっと待て! 今コイツ、上条って……」

SO2「ツンツン頭で上条……おい、まさか…」

SO1「ノーバウンドの上条かよ!? に、逃げろおおおおおおおおおっ!?」ダダダダッ

SO3「人間をノーバウンドで数十mもぶっ飛ばす、あの上条!? 嫌だっ、死にたくないぃぃーーーーーーっ!!」ダダダダッ

SO2「壁にめり込むなんてイヤああああああああああああああ!?」ダダダダッ

上条(美琴ぉぉ……)

佐天「……」キラキラ

上条「……ノーバウンドとか」ズーン

佐天「さっすが御坂さんの彼氏! 悪名だけでスキルアウトを追い払っちゃった!」

上条「悪名とか言わないで!?」ガビーン

佐天「助けてくれて、ありがとうございます! 今日の事、みんなに教えなくっちゃ♪」タッタッタ

上条「待って! 言いふらさないで! って、もういない!?」

上条「ああああああああ……上条さんの風評がえらい事に……不幸だ」ガックリ

849 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 00:29:47.18 ID:1DHBTPMfo
ヒャッハー
850 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/07(月) 00:30:37.98 ID:x3zUdEAR0

第七学区 とある公園――


上条「……さっさと来い、と。はぁ……」ポチポチメール

上条「常盤台の生活が大変だからって、美琴から目を離すんじゃなかった……」

上条「学校じゃ神条さんで、外じゃ悪条さん……。あぁ、美琴の行動が手に取る様に分かってしまうのが余計に恨めしい!」

上条「くっそ、ここは彼氏としてガツンと説教してやらねば…」

美琴「ちぇいさーーーーーッ!!!」シュッ

上条「たわばっ!?」メキョ

美琴「ふぅ……、少しは溜飲が下がったわ」

上条「て、てめえ、いきなりなにしやがる!!」

フィ「中段回し蹴りだろう。実に見事だった」

美琴「でしょ?」

上条「少しは悪びれてよ!? この怒りをどうすればいいの!?」

フィ「男なら全てを飲み干す度量があって然るべきじゃないか?」

上条「飲んでも飲んでも減らないんだよ……主にお前らのせいで!」

美琴「はい、アメちゃんあげるから許して?」サシダス

上条「……」ビキビキ
851 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/07(月) 00:33:28.77 ID:x3zUdEAR0

美琴「あ、あれ? インデックスならこれで一発なのに」

上条「……」ガシッ

美琴「ちょっ、当麻!?」ビクッ

上条「美琴」ニッコリ

美琴「な、なに?///」

上条「上条さんだって怒るんだぞぉぉっ!! 覚悟しろやコラァァァーーーッ!!」グリグリ

美琴「痛たたたたたたたっ!? やめっ、やめてぇぇっ!?」

上条「美琴がッ、謝るまで、グリグリをやめないッ!!」グリグリ

美琴「ごめっ、ごめんなさい! もう許してえええええええ!?」

上条「ったく……」

美琴「うぅ……痛かったぁぁ……」クラクラ

上条「ちったぁ反省したかよ」

美琴「反省した……けど納得いかない」

上条「なにがだよ?」

美琴「今日一日、当麻のせいで大変だったんだから!」

上条「はぁ?」
852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/07(月) 00:39:56.18 ID:x3zUdEAR0
短いですが今回はこれで終了。
後編は御坂さん視点のおはなしです。そっちは普通の長さかな?
それではまた近いうちにでもー
853 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 00:51:44.19 ID:kyEzYBhgo
乙です!
上条さんと美琴は、それぞれでフラグを立てていたのかww
854 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 01:13:50.57 ID:7zYomTvD0
常盤台が美琴ハーレムになっていた様が見えるようだ
855 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 01:14:40.52 ID:3Ys4vjR2o
常盤台にいたからか上条さんの頭が物凄く良くなってるwwwwww
856 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 01:35:22.14 ID:wUZPxQPE0
心理掌握と寮監すら堕としてそうで怖いわwwwwwwww
857 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 01:58:02.94 ID:kHgqlSlAO
乙!素晴らしい!
美琴編も楽しみにしてるぜ!
858 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 03:31:51.63 ID:E/GGh9JFo
乙!
859 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 19:07:50.15 ID:VZIlOq5Xo
乙です!
最初から最後まですごく楽しませて頂きました
後編も楽しみにしてます!

1000まで続くといいなぁ
860 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 21:32:27.19 ID:arTQSO95o
ノーバウンドの上条wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
やwwwwwwべwwwwwwぇwwwwww
861 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 02:48:29.69 ID:ZHnjo5B0o
>>856なにそれ素敵
862 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/09(水) 22:36:39.02 ID:+zErHEmV0
投下しますー
863 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/09(水) 22:37:31.63 ID:+zErHEmV0

Case 御坂美琴

学園都市第七学区 通学路――


美琴「あーあ行っちゃった。大丈夫かしら?」

フィ「人の心配をしている場合か。予め言っておくが……お前にとって今の常盤台は地獄かもしれん」

美琴「地獄……?」

フィ「六時の方向!」

黒子「お・ね・え・さ・まぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!」シュン!

美琴「ッ!?」ヒラリ

黒子「きゃん!? 痛ぅぅ……避けるなんて酷いですの」ベチャ

美琴「アンタが抱きつこうとするからでしょーが。いい加減自重しなさい」

黒子「……お姉様?」

美琴「時間もないし、さっさと行くわよ」タッタッタ

黒子「わたくしを冷たくあしらうなんて一体……って速っ!? お、お待ちになって!?」

864 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/09(水) 22:39:00.55 ID:+zErHEmV0

第七学区 常盤台中学 教室――


美琴「おはよー」ガラガラ

生徒1「ごきげんよう」

生徒2「おはようございます」

美琴(なんだ、いつも通りじゃない。やっぱり当麻の高校のほうが気楽で楽しいな…)

生徒3「おっはよー、みーちゃん!」

美琴「……………………………………ほわっつ?」

生徒4「おはよー。ねぇねぇ、みーちゃんも一緒に映画観に行かない?」

生徒3「ビバリー=シースルーの最新作『鉄橋は恋の合図 2nd IGNITION』が週末に封切りなの!」キャッキャッ

美琴「……」ポカーン

生徒1「それは名案ですわ。先週は白井さん達に、みーちゃんを盗られてしまいましたから」

生徒2「三年生の先輩方も油断なりませんわ」

生徒4「土曜日の午後は空けててね♪」

美琴「……」

フィ「……おい、呆けてないで返事しろ」ボソッ

美琴「う、うん! 土曜日ね」

生徒3「やたー、みーちゃんを確保したぞー」

生徒1「週末が待ち遠しいですわね♪」

美琴「そ、そうね……」


865 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/09(水) 22:40:15.82 ID:+zErHEmV0

実習中 常盤台中学 調理実習室――


美琴(……みーちゃん? 映画? なにそれ?)コンランチュウ

生徒3「みーちゃんは何作るの? お菓子ならなんでもいいみたいだけど」

美琴「そうね……クッキーにしようかしら」

生徒3「そっかぁ〜、こないだの雪辱戦だね」

美琴「雪辱戦?」

生徒3「やだーもう忘れちゃったの? みーちゃんがクッキーを焼こうとしたら、オーブンが爆発して大変だったじゃない」

フィ「あの時は酷かったな」

生徒3「そーそー、彼氏にプレゼントするんだって、気合入れて作ってたのにダメになっちゃってさー。みーちゃん泣きだすんだもん」

美琴「……」ヒクヒク

フィ「クラス総出で慰めるハメになるとは、思いもよらなかった」

生徒3「フィーくんも頑張ったもんね」ナデナデ

フィ「フフン、当然だ」

美琴「……ちょろっと席外すわね」テクテク

生徒3「いってらっしゃ〜い」

866 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/09(水) 22:41:22.73 ID:+zErHEmV0

常盤台中学 中庭――


美琴「一体全体なにがどうしてこうなったのよ!! みーちゃん? 猫か私は!?」

フィ「そういきり立つな」

美琴「当麻は一体なにをしたの!? クッキーの件だけじゃないんでしょ!?」

フィ「もちろんだ」

美琴「可及的速やかに教えて!!」

フィ「そうだな……話をしよう。あれは今から一ヶ月……いや、四週間前の出来事だったか……まあいい、俺様にとっては些細なことだ」

フィ「始まりは始業式の最中。お前の書いた論文が認められ壇上で表彰された後、事件が起きた」

美琴「じ、事件?」ゴクリ

フィ「校長に賞状を貰い、壇上から降りる時に……盛大に転んだ」

美琴「……それだけ?」

フィ「それで十分だった。超電磁砲の有り得ない失態にホールはシンと静まり返ったんだ。そこで…」

美琴「そこで?」

フィ「あいつは何を血迷ったのか『ふにゃ〜』と鳴いた」

美琴「……」

フィ「朝から緊張していたし、生まれて初めての表彰で相当テンパっていたんだ。失態を必死に誤魔化そうとした結果が、そのザマだ」

美琴「ま、まぁその位ならリカバリーは…」

フィ「全校生徒の前で凄絶なギャップ萌を晒したんだ。それからが地獄(笑)の開幕だった」

フィ「御坂様と呼ばれ尊敬と畏怖を集めていたのは過去となり、みーちゃんと呼ばれ猫っ可愛がりされる日々が始まった」

美琴「……黒子は?」

フィ「それはもう変態の名に恥じぬ大車輪の活躍だったが仔細に語るか?」

美琴「遠慮しとく」

フィ「一日にして常盤台のエースから常盤台の愛玩動物へクラスチェンジを果たした訳だが当然、それで終わりではない」

フィ「どこの派閥にも属さないお前を以前から快く思わない奴がいただろう?」

美琴「まさか……」

フィ「お前の想像通り……しーぽんが、ちょっかいをかけてきた」

美琴「え、誰……? 心理掌握じゃないの?」

フィ「だから、しーぽんだろう?」

美琴「はぁ?」

フィ「……うん?」

生徒3「あーっ! こんなとこにいた!」

美琴「どうしたの?」

生徒3「どうしたの、じゃないよ! 早く作らないと提出に間に合わなくなっちゃうよ!」プンプン

フィ「続きはあとだ」

美琴「うん。今は課題をこなさないと」タッタッタ

867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/09(水) 22:42:07.84 ID:+zErHEmV0

昼休み 常盤台中学 教室――


美琴「久々の常盤台は流石にキツイわねー」ノビー

フィ「もう平常通りか、第三位の面目躍如といったところか」

美琴「精神コントロールは基本中の基本だからね。それに悪い事ばかりじゃないし、ポジティブに行きましょう」

生徒1「みーちゃん、お昼はどうなさいます?」

美琴「私も一緒していいかな」

生徒3「当たり前でしょ。しーぽん先輩を待たせると悪いから早く行こ?」

美琴「うん(しーぽんって誰だろう?)」



常盤台中学 食堂――


美琴「どこか空いてる席は…」

生徒3「あ、いたいた。おーい、しーぽん先輩!」フリフリ

心理掌握「やっほー」フリフリ

美琴「ぶーーーーっ!!」
868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/09(水) 22:43:12.25 ID:+zErHEmV0

心理掌握「わわっ、みーちゃん、おいたはメッでしょ!」

美琴「アンタがしーぽんかっ!?」ビシッ

心理掌握「……この間教えてくれた漫才かしら? なんでやねーん、みーちゃんがつけてくれたあだ名じゃない♪」ニッコリ

美琴「ハァ!?」

心理掌握「もう、漫才なら後で付き合うから、まずお昼にしましょう?」ナデナデ

美琴「な、何撫でてんのよ!? (有り得ない、あの根暗な女王様に何があったの!?)」ガビーン

心理掌握「いつもの事でしょ。本当に気まぐれな猫みたい」クスクス

美琴「いつも!? アンタなに企んでるの!?」

心理掌握「フィーくん、何かあったのかしら?」

フィ「気にしないでくれ。彼氏と上手くいってなくて荒れてるだけだ」

美琴「ちょっ、縁起でもない事言うな!!」

フィ「だったら落ち着け、戯けが。超能力者が取り乱してどうする」

美琴「むぅ……確かにそうね」シンコキュウ

心理掌握「フィーくんは本当に有能ね。私も鼻が高いわ」

美琴「どうして…ですか?」

心理掌握「フフ、畏まらないで? みーちゃんの荒っぽい口調、私好きよ」クスクス

美琴「……」ブルッ

心理掌握「フィーくんはね、私の能力を転用して開発されたの」

美琴「……マジで?」

心理掌握「マジです♪」

フィ「俺様のスペックを考えれば不思議なことじゃない」

心理掌握「みーちゃんがモニターをしてるって知った時は、本当に驚いたわ」

美琴「私もビックリだわ……」

生徒3「みーちゃん、さっさとオーダーしないとお昼終っちゃうよ?」

美琴「あ、うん……何にしようかな」

生徒1「そうですわ。週末の映画、しーぽん先輩もいかがですか?」

心理掌握「あら、誘ってくれるの?」

生徒3「はい! 前評判の高い映画だし、きっと面白いですよ!」

心理掌握「もしかしてビバリー=シースルーの?」

生徒1「ええ、土曜日が封切りですの」

心理掌握「それは是非もありませんわ」

美琴(……そういえば同級生と遊びに行くなんて、何年ぶりかしら。でも心理掌握が友達かぁ、仲良くできるかな。でもきっと…)

心理掌握「みーちゃんも行くのよね?」ニコニコ

美琴「はい……。(この人も当麻に救われたんだ。だったら……うん、大丈夫)」

心理掌握「ふふ、週末が楽しみね」

美琴「ええ! しーぽん先輩」ニコッ

869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/09(水) 22:44:17.92 ID:+zErHEmV0

放課後 常盤台中学 教室――


生徒3「う〜ん……おっかしいなー」

生徒2「どうかなさいましたの?」

生徒3「今日のみーちゃんってば一回も転ばないし、ずっとキリってしてるし、なんか変だよ!」

美琴(ま、不味っ!)ギクッ

生徒2「言われてみると確かに…」

美琴「よ、用事があるから先帰るね!」タッタッタ

生徒3「あー帰っちゃった」




第七学区 通学路――


美琴「ハァ…ハァ……疲れたー。当麻の身体に慣れるとキツイわね」

フィ「面倒くさい奴が接近中だ。そんな調子で大丈夫か?」

美琴「はぁ?」

海原「御坂さん!」ササッ

美琴「げっ……」

海原「今日こそ、あなたを振り向かせてみせます」キラキラ

美琴「いや私には……今日こそ?」

海原「玉砕すること20回、しかし自分は諦めません!」

美琴(アイツ、男にまでフラグ建ててどうすんのよ!)
870 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/09(水) 22:45:28.24 ID:+zErHEmV0

フィ「懲りない奴め。コイツは上条当麻にゾッコンだから諦めろと言ってるだろう」

海原「彼は変わってしまった……。悪人相手とはいえ容赦が無さ過ぎる……あんな悪鬼羅刹に御坂さんを任せておけない!」

美琴(って私のせいじゃん!!)

フィ「容赦が無いのはコイツも同じだろうに」

海原「そんな事ありません! 最近の御坂さんは聖母のような優しさに満ち溢れてます」ウットリ

美琴「聖母って、褒めすぎでしょ……」ゲンナリ

海原「スキルアウトのような危険な相手にも能力を使わず、言葉で説得する慈悲深さ。あぁ素敵だ」ヘヴン

美琴「……用事があるので失礼します(ダメだ、生理的に受けつけない……)」タッタッタ

フィ「いい判断だ。あの手合いは相手にするときりが無い。だが…」

海原「待ってください! 御坂さんは彼に騙されてるんです!」タッタッタ

美琴「ハァ!?」ピタ

海原「彼は御坂さんという人がありながら、友人とナンパや喧嘩に明け暮れてるんですよ!」

美琴(い、言えない……それやったの全部私です、なんて)

海原「確かに以前の彼は高潔な人物でした。それが今では見る影も無い」

美琴(……つーかコイツ、さっきから私のこと貶しまくってるのよね)イラッ

海原「聡明な御坂さんなら気づいているハズです」

美琴(で、アンタが褒めちぎってるのは当麻なんですけど。……ああそっか。コイツ、私の当麻に色目を使ってたのか)ムカムカ

海原「彼はあなたに相応しくない」

美琴「……」ブチッ

海原「心苦しいですが、御坂さんの為を…」シュン!

美琴「……」

フィ「テレポート……いや、アポートか」

美琴「……この怒りどうしてくれようかしら?」

フィ「しかしナンパはいただけない。アレを裏切るなら俺様にも考えがあるぞ」

美琴「ナンパなんてしてない。友達の手伝いをしただけ」

フィ「あのキザ野郎の勘違いか。だが勘違いされる方にも問題があるな」

美琴「分かってるわよ。……今度会ったら覚えてろ」ゲコッ

フィ「ダークサイドに堕ちかけてるぞ」

美琴「メール? ……あんにゃろう」pi

871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/09(水) 22:47:04.01 ID:+zErHEmV0

第七学区 とある公園――


美琴「てな訳で、当麻のせいで散々だったんだから!」

上条「ええーっ!? 寧ろ上条さんは被害者なのでは!?」

フィ「概ねその通りだ」

美琴「うっさい! 誰彼構わず愛想振りまきやがって!!」

上条「俺は普通にしてただけだ!」

美琴「どう普通に行動したら心理掌握と友達になれんのよ!」

上条「心理掌握? ……あぁ、しーぽん先輩かぁ……」トオイメ

美琴「まさか殴ったりしてないわよねぇ?」

上条「……」ダラダラ

美琴「殴ったんかい!?」

上条「……はい」

美琴「それで頭のネジが飛んだのかしら……? 性格が反転してたんだけど」

フィ「実際はコイツの裏表のない言葉と想いに心を動かされたらしい」

美琴「心が読めるから効果は抜群だったわけか」

上条「派閥争いも無くなったし、もう人の心を弄ぶような事はしないって約束してくれたんだ。悪い人じゃねーよ」

フィ「お前にとってもマイナスではない。そんなに目くじらを立てるな」

美琴「百歩譲って常盤台の事はいいわよ。でもスキルアウト相手に能力を使わないのは見過ごせないわ」

上条「逃げる時には使ってるけど?」

美琴「焼けば楽なのに」ヤレヤレ

上条「なんで一々暴力的なんだ! そういえばお前、不良狩りなんて物騒な事してるだろうが!」

美琴「そんな事してないっ! 突っかかってきた馬鹿に病院食をご馳走してやってるだけよ!」

上条「病院送りにしたのかよ!?」

美琴「そうよっ! なんか文句あんの!」
872 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/09(水) 22:47:55.48 ID:+zErHEmV0

上条「大有りだ! 前科一犯とか洒落になんねーよ!」

美琴「女の子殴り倒したアンタが言うな! 私は直接殴ってないから大丈夫よ」

上条「は?」

美琴「寸止めして衝撃波だけでぶっ飛ばしてたの!」

上条「……」

美琴「全く、人を犯罪者みたいに言わないでよね」

上条「……完全にアウトだろ。てか寸止めでそれなら、殴ったらどうなっちまうんだよ……」

フィ「ひき肉か血煙か、確実に即死は免れまい」

上条「今後一切ケンカは禁止ッ!!」

美琴「ちぇー」

上条「舌打ちしな…」

美琴「隙ありっ!」

上条「んっ!?」chu

美琴「んふ……ンンッ……ぷはっ……はぁはぁ…///」フラフラ
873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/09(水) 22:49:32.88 ID:+zErHEmV0

上条「さようならプリティボディ、ただいま超肉体!」

美琴「お……おまえ……不意打ちなんて///」クラッ

上条「おっと」ダキトメル

美琴「ふにゃー///」クテン

上条「……気絶しちゃった」

アロウン(お持ち帰りコースか)

上条「………………………………………………あれを試してみましょう」ニッコリ

アロウン(まさか……土御門に貰ったあれか!?)

フィ「あれとは何だ?」

上条「まぁ所謂あれよ……黒子のパソコン部品的な?」

フィ「むう……俺様も興味はあるが、流石にそれは捨て置けな…」

上条「ポチっとな」ボタンオス

フィ「……」シーン

アロウン(シャットダウンしやがった……)

上条「フフ、どんな風に乱れるのかなぁ」

アロウン(お、おい、本気で手を出すつもりかよ!?)

上条「私からは出さないわ。でも……ねぇ?」

アロウン(このドSが……だがその意気や良し。いいぞ、やっちまえ!)

上条「そうこなくっちゃ♪」タッタッタ

フィ「……」メーデーメーデー


874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/09(水) 22:54:32.64 ID:+zErHEmV0
今回はこれで終了。
後編と言いつつ中編だった……なんて事だ。
後編はドS無双、もしくは、いつも通りお茶を濁す、どっちにするか考え中ですー
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 22:55:05.02 ID:I9Y0lMNHo
相変わらず美琴がクソだな
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:00:25.58 ID:rS0PJW//o
スレを汚すなよ
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:03:08.20 ID:wDIeNf7e0
いや…けどこれは擁護出来ない気がする…?
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:05:53.59 ID:RLc9J0vIO
おつ
人類が描く理想の乙女は、男性の心にしか存在しないって話を思い出した。

今更なんだが、美琴in上条さんってどんなスペックしてるんだ?幻想殺しは無いけどケンカがメチャ強いって感じか?
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:11:58.87 ID:SOPhNTbf0
乙です。

心理掌握殴っちまうとはさすが上条さん……いや美琴さんか。
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:12:01.58 ID:rS0PJW//o
>>877
でもクソッてどうよ?

>>878
確か上条さんボディは、元々のスペック高くて神裂さんと同じくらいの身体能力があるんだけど、上条さんの頭が弱いから使いこなせてない、みたいな感じだったと思う
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:22:49.39 ID:RkETgTxy0
とりあえず事に及ぶ直前に入れ替わっちゃって美琴は因果相応を受けるべきだとおもうww
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:24:15.28 ID:L1Bk4SNoo
事に及ぶときキスするだろ
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:25:12.95 ID:j4g74fsvo
女の心わかってるはずなのに
レイプまがいのことをしようとしてるのはクソなんじゃ……
スキルアウトとはいえ病院送りにするのは過剰防衛と解釈されてもおかしくはないし
まあやりすぎだな、元の美琴がこの上条さんに惚れるかどうかは疑問を抱くかな
884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:33:53.08 ID:eDSrqwrqo
いやなら見るなよ頭悪いな
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:37:12.43 ID:XpjEougjo
美琴のDQNっぷりが酷くて擁護できない
886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:47:59.68 ID:eaamqzUto
>>882
事に及ぶとお互いの体を行き来しまくるのか…



ゴクリ
887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:50:12.51 ID:EdQLXmH80
しーぽン先輩まじ可愛いはンぱねェ
貰っていいよね?
888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:50:27.66 ID:Zu3ZFqS+0
上と下で繋がったらすごそう
889 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:51:13.97 ID:xfm5+VVDO
>>883
上条さんになら無理矢理でもいいって思ってんじゃねぇの?
890 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 00:19:32.11 ID:+BSLjhU+o
くだらねえ事でスレ消費してんじゃねーよカス共
891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 04:37:37.42 ID:FJtn2BBto
乙〜
てか、ここで切るか…
個人的にはドS無双希望
892 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 08:10:24.09 ID:99FjMNwIO
ドS無双に
.   ∩____∩: :.+
ワク. | ノ      ヽ+.:
:.ワク/  ●   ● | クマ
  ミ  '' ( _●_)''ミ クマ
. /  ._  |_/__ノヽ 
 -(___.)─(__)─
893 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 09:34:34.29 ID:uj8FROUTo
一ヶ月……いや、四週間前
変わってねーだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
894 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 13:44:02.50 ID:/Vni9oJFo
もっと書き込みたいけどスレの残りが気になる
2スレ目にはいかないの?
895 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 14:50:42.54 ID:Ebwpqeoao
こうやって作者が自由に書けなくなるのか
896 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 16:40:10.26 ID:+BSLjhU+o
一応本筋は終わってるから次スレはないんじゃない?
897 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 17:07:51.28 ID:q2lxFU7mo
美琴がクズすぎて上条さんがいたたまれない・・・つーか上条さん優しすぎるだろ・・・
898 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 19:32:46.55 ID:qJqz0BKP0
やり過ぎて許容オーバーして怒った上条さんに距離置かれて反省する美琴が見たいれす^p^
899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 20:35:06.55 ID:1npOdK6io
>>895
自由にやってくれると思うよ。


不満があるやつは自分の気に入った展開にしてほしくて文句垂れる率が高いが、満足してるやつは一部の人しか書き込まない。
900 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 21:21:41.70 ID:YINoXITXo
外野がギャーギャー言うなよ…
この美琴はいいな
901 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/10(木) 21:29:43.09 ID:X17I8pi/0
荒れるような引きをして、ごめんなさい。
ううっ、兎に角投下します。
902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/10(木) 21:30:25.79 ID:X17I8pi/0

第七学区 とある学生寮 上条さんの部屋――


美琴「う……ここは…」

上条「お、気がついた?」

美琴「……思い出した、おまえ、いきなりは酷いだろ」

上条「いいじゃん別に。恋人同士なんだしさ」

美琴「そうかなぁ……。フィアンマは…ってあれ?」

上条「デフラグ中よ」

美琴「……おかしいな、昨日したばっかなんだけど」

上条「そんな事もあるでしょ。それよりのど渇いてない?」

美琴「結構渇いてるかな」

上条「じゃあ飲み物もってくるね。お茶でいい?」スタスタスタ

美琴「おう」


上条「はい」サシダス

美琴「この色……ホントにお茶か……?」エメラルドグリーン

上条「土御門に貰ったんだけど、味は普通よ」

美琴「ふ〜ん、……そうだ、風邪薬もついでに飲みたいから水を貰えないか?」

上条「いいわよ」

美琴「折角だしお茶から飲むかな。……変わった味っつーか、不味いぞコレ」コクコク

上条「そーかな? はいお水」サシダス

美琴「さんきゅー、確かポケットに……あったあった」ゴソゴソ

上条「風邪引いたの?」

美琴「今流行ってるからな。予防みたいなもんだ」

903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/10(木) 21:31:30.90 ID:X17I8pi/0


三十分後――


美琴「あはは、あんまり無茶すんなよ」ニコニコ

上条「う、うん」

美琴「あ、もうこんな時間か。門限もあるし、そろそろ帰るな」スクッ

上条「え? ちょっ…」

美琴「また明日、じゃーな」ガチャ……バタン

上条「……帰っちゃった」

アロウン(あれは効かなかったのか?)

上条「そんなハズは……ハッ!?」

アロウン(どうしたんだ?)

上条「効き目には個人差があるのかも。土御門のお兄さんに効果がでたのは三十分後って話だけど…」

アロウン(なるほど、個人差か。だったら、あのまま帰すのは不味くないか?)

上条「そうよ、こうしちゃいられない。すぐに追いかけないと!」




第七学区 通学路――


美琴「……」テクテク


上条「いた!」

アロウン(見たところ異常はないな。土御門に謀られたんじゃないか?)

上条「舞夏が嘘を吐く理由がないわよ」

アロウン(お、誰かと喋ってるぞ)

上条「あれは…」

904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/10(木) 21:32:50.93 ID:X17I8pi/0

美琴「初春さんは風紀委員の仕事中?」

初春「そうなんですよ。落し物を探してるんですけど、見つからなくって……」

女の子「お姉ちゃん……」

美琴「もしかして、その子の?」

初春「はい、この辺で遊んでた時に、鍵を失くしちゃったみたいで」

女の子「うぅっ…」ウルウル

美琴「泣いたら負けだぞー。お姉さんも一緒に探すから、もう少しだけ頑張ろう?」ナデナデ

女の子「……うん。えへへ」ニコッ

初春「いいんですか?」

美琴「当たり前だ。放っておけるかよ」

初春「御坂さん……」

美琴「そうと決まったら、即行動だ。どんな鍵を探してるのか教えて?」

初春「ベーシックなカードキーやシリンダーキーじゃなくて、南京錠の鍵なんです」

美琴「そりゃまた珍しいなぁ」

女の子「あのね、学校で飼ってるウサギさんのね、お家の鍵なの」

美琴「ケージの鍵か。まぁ金属の鍵ならやれるかな……よしっ!」

初春「御坂さん?」

美琴「電子線を利用して広域走査をかけてみる」

初春「そ、そんな事できるんですか!?」

美琴「さあ? でもやってみる価値はあるだろ?」

初春「……はい!」

美琴「つー訳で、いっちょやってみますか!」ビリビリ

905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/10(木) 21:33:52.25 ID:X17I8pi/0


上条「……」

アロウン(気持ちは分かるが落ち込むなよ)

上条「……何やってんだか私は。当麻は何時だって誰かの為に一生懸命なのに……」

アロウン(男女の性差はデカいと思うがな。普通、男は一ヶ月も我慢できないぞ?)

上条「そんなの言い訳よ。……ちゃんと当麻に謝らないとね」




女の子「お姉ちゃん、ありがとう!」

初春「見つかって良かったね」

美琴「もう失くしちゃダメだぞ」

女の子「うん!」

美琴「もう暗いし送っていくか」

女の子「ううん。お家は近くだから平気だよ」

美琴「そっか、それじゃあ気をつけて帰るんだぞ」ナデナデ

女の子「うん、バイバーイ♪」テッテッテ

美琴「ばいばーい、……ふぅ、疲れたぁ」グッタリ

初春「ふふ、お疲れ様です♪」

美琴「初春さんもお疲れ〜」

初春「なんか久しぶりに超電磁砲の本領を見た気がしますねぇ」

美琴「普段の生活じゃ能力なんて必要ないからなぁ」

初春「そうですよねー。白井さんの能力なんかは日常でも便利だと思いますけど、御坂さんのは周りへの影響が大きいですから」ウンウン

美琴「うぅっ、そうなんですよ。対電磁処理なんて普通してないから、携帯とか家電への配慮が大変で大変で……」ションボリ

初春「頑張ってください」シレッ

美琴「くっそー、他人事だと思って」

初春「実際そうですしー……って、ああっ!?」

美琴「ど、どうかしたの?」

初春「早く支部に戻って報告書作らないと! 御坂さん、今日はありがとうございました!」タッタッタ

美琴「風紀委員も大変だなぁ」

906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/10(木) 21:35:10.59 ID:X17I8pi/0

第七学区 とある公園――


美琴「……いつまで隠れてるつもりだ?」テクテク……ピタ

上条「バレてたか」

美琴「思いっきりレーダーに引っ掛かってたぞ」ヤレヤレ

上条「そこまで使いこなせてるの?」

美琴「御坂さんも努力しましたから」

上条「……それに比べて私はダメね。自分勝手なところ……欠点を全然克服できてない」

美琴「欠点なんて長所の裏返しだろ? 自分勝手っていうと聞こえが悪いけど、積極的とか決断力があるとも言い換えれるじゃん」

美琴「美琴のそういうとこ、俺は好きだけどなぁ」

上条「当麻……」

美琴「それに世話焼きなとこも大好きだ。クラスの連中も認めてくれてたぞ?」

上条「それだって私が勝手に…」

美琴「それでいいじゃん。結果なんて終わってみなきゃ分かんねーし、実際いい結果も出てる」

上条「でも…」

美琴「おまえが人の道に反する事をしないって、俺は信じてる。それでも人間だからな、間違いを犯す事だってあるかもしんねーけど…」

美琴「そん時は俺が止めるし、一緒に背負ってやるから……美琴は美琴らしくしてて、いいんだよ」ナデナデ

上条「……もう、アンタには……当麻には敵わないなぁ」

美琴「まぁそれと、俺に一服盛ったのは話が別だけど、ね?」ニッコリ




上条「………………………………………………………………え」
907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/10(木) 21:37:38.28 ID:X17I8pi/0

美琴「あんまり御坂さんを甘く見ないでほしいなぁ」ニコニコ

上条「どどど、どうして!?」アセアセ

美琴「流石は同室のパートナー。手口がですねぇ、そっくりなんですよぉ」

上条「あわわわ……」

美琴「風邪薬っつって飲んだアレなぁ、実は冥土帰しに調合してもらった『媚薬殺し』なんですよ。ふっふっふ」

上条「なんでそんな…」

美琴「おやおやぁ、俺の能力をお忘れで?」

アロウン(!?ッ、そうか……危険予知能力か)

美琴「ビンゴ! この能力も結構使いこなせるようになったんだなこれが。くっくっく」

上条「……」ガクブル

美琴「そんなに怯えるなよ。……フィアンマ、もういいぞ」

フィ「承知」

上条「な、なにするの!?」ブルブル

美琴「なにもしないさ。……もっとも、おまえが男らしくない言い訳とか逃げたりしたら、しーぽん先輩が加勢してくれる手筈だったんだ♪」

上条「ちょっ、ちょっとアンタ!? キャラが変わりすぎでしょ!?」

美琴「……最近ね? ドSもいいかなって思えるようになったんだよ」

アロウン(おおぅ、こんな形で影響が出てるとは予想Guyだぜ!)
908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/10(木) 21:39:30.96 ID:X17I8pi/0

上条「冗談言ってる場合かっ! ご、ごめんなさい、もうしませんから許してッ!!」ドゲザ

美琴「謝らなくていいよ。怒ってないから」ニコニコ

上条「ほ、ホントに……?」

美琴「御坂さんにも責任がありますよ。一ヶ月も溜め込んでたんだ。辛かっただろ?」

上条「ああアンタ、なにを…///」

美琴「自分が平気だからって、男のおまえが平気なハズないもんなぁ」

上条「そ、そんなの自分で…///」

美琴「美琴……いや、当麻の事なら、なーんでもお見通しですのことよ? 俺に悪いからって抜いてないんだよなぁ?」

上条「なななな…///」

美琴「エロいの見ても俺は全然構わないのにさ。変に潔癖だから我慢しちゃってまぁ」

上条「ううう、うるさいっ!!///」

美琴「もう我慢しなくていいよ? つーか我慢させねーから」

上条「ふぇ……?」

美琴「さあ部屋に帰ろう? ふふっ、たぁっぷり可愛がってやるよ……ビリビリでな♪」ビリビリ

上条「い、イヤあああああああああああああああああああああああああああッ!!!???」




美琴「あっはは、おまえは俺のものなんだからな♪」

上条「それ私のセリフぅぅーーっ!! なんでこうなるのよぉぉぉーーーーーーーーッ!!??」

909 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/10(木) 21:41:44.55 ID:X17I8pi/0

おまけ 就寝前 常盤台寮208号室――




フィ「たまには貴様が主導権を握るのも悪くないだろう?」

美琴「ま、まあな(……あのまま解毒剤を飲まないで、美琴にいじめられるのも悪くなかったというか寧ろ……ってああ!? なに考えてんだ俺!?)」

フィ「……そうか、既に手遅れなところまで調教されていたのか。残念だが当然、ドMらしい思考回路といえる」

美琴「あ……」

黒子「おおおお姉様!? 調教ってなんですの!? ドMってなんですのオオオォォォーーーーーーーーーッ!!??」

美琴「えっと……そ、その、あ…あはは、おやすみぃ///」モゾモゾ

黒子「誤魔化せてねーですのよ、お姉様ァァァーーーーッ!!」

寮監「やかましいぞ!!」ドカッ

黒子「ひぇっ!?」ビクッ

寮監「……またお前か、白井」

黒子「ち、ちがっ、違いますのよ寮監様ッ!? わたくしはお姉様の…」フルフル

寮監「みーちゃんの安眠を妨げるのは許せんなァ?」

黒子「……お姉様の伝手で男ができたからって、贔屓すんなですの」ボソッ

寮監「そうなんだよ白井、聞いてくれ。彼ったらまた…」ニッコニコ

黒子「始まった……。朝まで延々と惚気話を聞くだけの簡単なお仕事が……」ゲンナリ

寮監「白井、聞いてるのか?」

黒子「不幸ですのおおおおおおおおおおおおォォォォォォッ!!!」

910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/10(木) 21:51:07.02 ID:XKctbrLuo
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 セクロス!セクロス!
 ⊂彡
911 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage  saga]:2011/03/10(木) 21:52:11.14 ID:X17I8pi/0
今回はこれで終了。
不快な思いをさせてしまった方々には本当に申し訳ないです。
きっと無双の新作がでるって事で、私のテンションがおかしかったのが原因です。
無双……楽しみやったんや……
912 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 22:05:19.20 ID:k6aMlwTAO
乙乙。
今回もおもしろかったぜ!


調教しあう二人か… ゴクリ
913 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 22:41:30.59 ID:GEadq6OIO

不快なんて思ってないから好きなように続きを書いてくださいお願いします
914 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 22:43:03.31 ID:EbbcJDqA0
…上条さんの周りで寮監の年齢に近い(20代後半?)奴って誰が居たっけ?
915 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 22:45:54.57 ID:SAgAgbLyo
困ったときの青ピで。
916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 22:51:32.99 ID:Ebwpqeoao
こうしろあーしろは無視が一番
917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 22:59:50.04 ID:1tReoLC7o
乙〜
個人的にこのSSは美琴(上条さん)が上条さん(美琴)に弄られるところが良いと思う
作者さんには良い作品だし自由に書いて欲しい
続き楽しみに待ってます!
918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 23:38:32.30 ID:n0giqKdRo
あいつったら寮生に惚気てたのか
恥ずかしいぜまったく
919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 08:15:33.85 ID:ruyWLcCIO
>>914
建宮
災誤

騎士団長
アックア

諫早
冥土帰し
920 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 08:54:47.58 ID:8XWVF1ivo
>>1が悪いわけじゃなくてもともと美琴嫌いな人がそういう書き込みしてるんだと思うよ
921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 15:46:47.65 ID:gem9zk79o
地震来たwwwwwwww
922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/12(土) 01:14:14.43 ID:fLGlo1jr0
今読み終わった>>1
今日は地震がすごかったけど>>1が無事なことを願う
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/12(土) 02:21:51.04 ID:xiuXB2DDo
寮監サイコー
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/12(土) 02:50:19.58 ID:Esfk+oGSo
しかしこれほどクズな美琴を書けるってのもすごい
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 11:29:52.01 ID:fzxn7uwAO
新刊出たから荒らしが湧くのは仕方ないさ
スルースルー
それより>>1の生存報告が欲しい
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 12:32:56.70 ID:2+ADkOjVo
っていうか美琴ってもともとDQNだよな
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 12:34:38.57 ID:DXwh1h6to
昨今、DQNじゃないヒロインの方が希少だけどな。
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 12:36:11.55 ID:ex9E8MUGo
自販機での窃盗および公共物の破壊を毎日みたいな頻度でやってるからな・・・
掃除ロボ確か100万以上だろあれ・・・ギャグ見たく壊してるけどさ、通行人の携帯もだし。
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 12:44:16.21 ID:w12lwFKeo
そんなの原作者本人がギャグのつもりで描写してることだし原作者に言えとしかいいようがないだろww
その基準で言い出したら禁書キャラは全員DQNだし大抵の創作物のキャラは全員犯罪者だわ
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 12:52:31.30 ID:tshdkyC0o
禁書キャラでまともな人間のほうが少ないだろ
その中でも美琴はまだまともな部類に入るわ
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 15:44:23.00 ID:XxW8y/rko
ぶっこわさざるをえない状況の方が多いわけだし・・・
932 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 16:12:24.75 ID:6h3zqLpIO
まあ美琴からしたら100万くらい余裕で払えるんだろw
もしくはレベル5が生み出す利益からしたら別段対したことないから目をつぶってるとか

つか雑談でスレ埋めるのは少し控えようぜ
933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/03/18(金) 20:24:53.75 ID:1eTsWuQY0
なんか随分久しぶりに書き込む気がする……。
息抜きに投下ー
934 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:25:58.52 ID:1eTsWuQY0

番外編其の二 とある二人の週末風景



学園都市第七学区 常盤台寮208号室――


美琴「よしっ、準備完了! おかしなところはないかな?」ニコニコ

フィ「テンション以外は問題ない」

黒子「お姉様……そんなに嬉しそうにされて……今日も上条さんとデートですの?」ドンヨリ

美琴「そ、そうだけど、そんなに態度に出てた?」

黒子「……それはもう」

美琴「まぁいっか。実際すっごく幸せなんだし♪」ニコニコ

フィ「浮かれ過ぎだ。少しは自重しろ」

黒子「そうですの! ここ最近のお姉さまときたら休日の度にデート、デート、デートッ!!」

美琴「く、黒子!?」

黒子「黒子も構ってほしいですのっ!!」

美琴「はぁ? 毎日一緒に生活してるじゃん」

黒子「そういう問題じゃありませんの! というか、それすらも侵食されてますのよ!!」

フィ「インデックスやお花畑たちが頻繁に泊まってる件か」

黒子「どいつもコイツも、わたくしのお姉様と添い寝しやがってえええぇぇぇっ!!」

美琴「しょーがないだろ。ベッドは二つしかないんだし、俺が床で寝るって言ったらダメだって怒り出すし」
935 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:26:59.61 ID:1eTsWuQY0

フィ「だが楽しんでいるのも事実だろう?」

美琴「うん、みんなでワイワイ騒ぐのは楽しいよ」

黒子「そうやって楽しげにされてる横で、黒子が一人寂しい思いをしてるのを忘れないでくださいまし!!」

美琴「あはは、黒子も混ざればいいのに」

黒子「うがぁぁーー!! この部屋は黒子とお姉様の愛の巣ですのにぃぃ……色ボケ寮監仕事しろ! もう教会勤めの彼氏と結婚して寿退社しやがれですのっ!!」

美琴「建宮はそこまで考えてるみたいだけどなぁ。あ、しーぽん先輩からメールだ」ゲコッ

黒子「常盤台のドーナッツだったハズなのに、いつの間にメロンパンになりやがりましたのっ!?」ガバチョ

美琴「ええっ、ドーナッツ!? 超電磁砲じゃないの!?」

フィ「それはお前……ボッチ…」

美琴「言わせねぇよ!? めっちゃ傷つくだろ!?」

黒子「わたくしを差し置いて、心理掌握たちと甘々もふもふスクールデイズなんて許せませんのよ!!」スリスリ

美琴「黒子にも友達付き合いがあるだろ? 婚后さんとかさ」

黒子「その婚后さんもクラスの子も口を開けば、みーちゃんやらみーちゃん先輩やらばっかですの!!」

フィ「そろそろ約束の時間だ」

美琴「げっ、ホントだ。話の途中だけどごめん、もう行かないと」イソイソ

黒子「ちょっ、お待ちになって!? 話はまだ…」

美琴「いってきまーす!」タッタッタ

黒子「お姉様あああああああああああああっ!!」



936 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:27:53.17 ID:1eTsWuQY0

第七学区 とある公園――


美琴「はぁ、はぁ……、ぎりぎりセーフ、かな?」タッタッタ

フィ「まだ5分前だから余裕だ」

美琴「それでも待たせちゃ悪いし、早くいつもの場所に……って、あれ?」タッタッタ


上条「おーい!」フリフリ

美琴「待たせてごめん。……あの、そちらは」タッタッタ

吹寄「常盤台の制服……」ジー

姫神「……」ジー

青ピ「ん? どこかで……」

土御門「お久しぶりー」

美琴「は、はい(なんでコイツらがここに!? 兎に角バレないように…)」

土御門「今日はカミやんとデートかにゃー?」

美琴「そうですよ」

姫神「まさか。嘘じゃないなんて……」ガーン

上条「ホントだったろ。コイツが俺の彼女、はい自己紹介!」

美琴「御坂美琴です。よろしくお願いします」ニコニコ

吹寄「……もしかして常盤台の超電磁砲?」

美琴「そうで…」

青ピ「ああっ!!」ユビサス

吹寄「ど、どうしたの?」

青ピ「この子、夏休みにカミやんを逆ナンしてた子や!!」

美琴「ふにゃ……ッ!?」ビクッ
937 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:28:50.37 ID:1eTsWuQY0

吹寄「ぎゃ、逆ナン!?」

上条「あぁ……そんな事もあったなぁ」トオイメ

美琴「違っ!? そうじゃなかったよね!?」

姫神「中学生が逆ナン。……大胆///」ポッ

美琴「誤解だ! デートはしたけどナンパなん……て?」

土御門「それを世間ではナンパって言うんだぜい?」ニヤニヤ

美琴「あ、あはは、見解の相違って怖いなー、あははは……」

上条「いきなり抱きついてきて、デートしてくださいって言ったよな」

美琴「おまっ!?」

吹寄「随分と積極的なのね」

美琴「言ってない! ……訳じゃないけど俺は言ってないって、ああッ、ややこしいっ!?」

青ピ「でも意外やわー。カミやんって年上が好みやったやろ? いつの間にロリコンになったん?」

土御門「そうだにゃー。オレをロリコン呼ばわりしてたカミやんは一体どこへ?」

上条「二つしか違わないからロリコンじゃねーだろ」ナデナデ

美琴「や、やめっ、てかスルーすんな!」イヤイヤ

土御門「超電磁砲が嫌がってるぜい?」

上条「嫌よ嫌よも好きのうちってね。こうやって抱き締めて、頭を撫でてやると……」ギューッ

美琴「ふにゃ〜〜///」テレテレ
938 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:29:18.66 ID:1eTsWuQY0

上条「みーちゃんは甘えんぼですねー」ナデナデ

美琴「みーちゃん言うなぁ///」

上条「どうして?」

美琴「……///」フルフル

上条「あれー、言えないの? だったら…」ハナレル

美琴「あ……」ションボリ

上条「俺は素直な子が好きなんだけどなー」

美琴「ぅぅ……………………から」ボソッ

上条「ん? よく聞こえない」

美琴「ッ、名前で呼ばれるのが好きなんだよ!」

上条「よしよし」ナデナデ

美琴「分かってるくせにイジワルすんなぁ///」

上条「いい反応してくれるからつい、ね」

美琴「あんま調子に乗ってると…」

上条「ごめんな美琴」ギュッ

美琴「……………………卑怯だ///」

フィ「何時まで自分達の世界に浸ってるんだ?」

アロウン(少しは周りにも気を向けるべきだな)

上条美琴「「え?」」チラリ

939 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:30:04.10 ID:1eTsWuQY0


土御門「……にゃー、砂を吐きそうだ」ゲンナリ

青ピ「中学生相手に流石はカミやん! ボクらに出来ひん事を平気でやってのける!」

姫神「そこに痺れない。憧れない。ただの鬼畜野郎」タンタン

吹寄「上条だから心配ないと思うけど、節度を守って交際しなさいよ」ヤレヤレ

美琴「せ、節度?///」

青ピ「具体的にはアクティベーションしたカミやんのアレを…」

吹寄「言わせんッ!!」オデコDX

青ピ「見える、ボクにもおでこの軌跡が見えるで!」ヒラリ

吹寄「なっ、避けられた!?」

青ピ「同じ技を何度も喰らうほどボクぁ間抜けやないんよ?」タッタッタ

吹寄「いい度胸ね。逃がさないから覚悟なさい!」タッタッタ

土御門「デートの邪魔なんてしたら、超電磁砲に何されるか分からないにゃー」

美琴「そんな事……っ!」

土御門「おー怖い怖い、カミやんは不参加って事でオレらは退散するぜい」

上条「悪いな。当日は参加するから細かい事は明日教えてくれ」

土御門「りょーかい! まぁいきなりだったからにゃー。今日のところは気にせずデートを楽しむぜよ」タッタッタ

姫神「上条くん。意地悪は程々に」タッタッタ
940 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:30:47.28 ID:1eTsWuQY0

アロウン(確かに俺もお前も少し自重した方がいいかもな。いくらアレが温厚とはいえ、嫌われては取り返しがつかん)

上条「分かってるんだけど、美琴を見ると、ついやっちゃうんだ♪」

美琴「はぁ……昔のデンジャラスな関係より百倍マシだけど、なんでこんなの好きになったのかなぁ」トオイメ

上条「……もしかして嫌いになった?」シオシオ

美琴「え……じょ、冗談だから!? 好きです、大好きですからそんな顔しないで!?」アタフタ

上条「……フフフ」ニヤリ

美琴「あっ!? おまえ…」

上条「もちろん私も大好きよっ!!」ギューーーーーッ

美琴「やっぱりかーっ! 男のくせに泣き落としとか使うなぁぁーーーっ!!」ジタバタ

フィ「引っ掛かる貴様も大概だが」

美琴「しょーがないだろ! その……惚れた弱みっつーかなんつーか……あ、あはは、よく分かんねー///」

上条「うんうん素直でよろしい!」ナデナデ

フィ「どう転んでも弄ばれるとは嘆かわしい」

美琴「そ、それで、どうして土御門たちといたんだ?///」

アロウン(……話を逸らすにしても、些か強引すぎやしないか?)

美琴「聞こえないー、引き篭もりのおっさんの声なんて聞こえませーん!」

アロウン(て、てめえっ!?)

上条「もうすぐクラス替えだろ? だからその前にクラスでパーっと遊ぶ企画を練るんだって」

美琴「そっかー、しーぽん先輩が卒業する前にこっちも何かやってみたいな」

上条「あの女王様が卒業かぁ。進学先は長点上機? それとも霧ヶ丘?」

美琴「……」フイッ

上条「何あからさまに目を逸らして……ってまさか……!?」

美琴「さ、さあ、買い物行こうぜ! 買い物っ!」テクテク

上条「あっ、待ちなさい! 来るんか!? うちの高校に来るんかっ!?」タッタッタ

アロウン(………………………………………………………………オッサンじゃないもん)グッスン


941 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:31:45.51 ID:1eTsWuQY0


第七学区 セブンスミスト――


美琴「むー……」ジー

上条「そんなに真剣に何見てんの?」

美琴「うーん、どうすっかなぁ……」ジー

上条「無視すんなってば」

美琴「両方似合うだろうけど予算が……むむむ」ジー

上条「……」イラッ

美琴「どっちの方が打ち止めに似合う…」

上条「ぬぅん……ッ!!」ビスッ

美琴「へうっ!? なななっ、なに!? なにが起こった!?」ビシッ

フィ「指弾……のようなもので臀部を打ち抜かれた模様」

美琴「どうしてそんな事するの!?」

上条「無視してんじゃねーっつの」

美琴「お、おまえなぁ……、声かけてくれればいいだろう? 痛たた……」ヒリヒリ

上条「それで? そのヘアピンがどうしたの?」

美琴「うー……打ち止めにプレゼントしようと思ったんだけど、中々決められなくて困ってるんだよ」

上条「打ち止め?」

美琴「この前ねだられたんだ。ミサカだけ持ってないのは不公平だー、ってな」

上条「それでこの梅と……猫か」

美琴「二つまでは絞れたんだけど、どっちがいいかな?」
942 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:33:13.53 ID:1eTsWuQY0

上条「どっちも可愛いし、両方買えばいいじゃん」

美琴「そうしたいのは山々なのですが、御坂さんのお小遣いでは一つ買うのが精一杯なんですよ」

上条「ハァ!? アンタどんだけ無駄遣いしたのよ!!」ガァァァ

美琴「ひぃぃ!? ごごごめんなさいぃぃ、今月だけで2500円も使っちゃいましたぁぁ!!」ビクッ

上条「…………………………は?」

美琴「で、でも仕方なかったんです! 成り行きというか交際費というか、兎に角ごめんなさいっ!」

上条「……アンタの月のお小遣いっていくら?」

美琴「今は3000円ですけど……ハッ!? もしや多すぎでしたか!?」

上条「……」

美琴「すみません御坂さん調子のってましたっ! 高校生より多いっておかしいですよね!? 元通り2000円にしますから許してぇぇ!?」

フィ「こいつ不幸だろう?」

上条「うん……。気づいてあげられなくてゴメンね」ホロリ

美琴「な、泣くほど!?」

上条「美琴のお小遣いはね、生活費とか抜きで10000円なんだよ? 必要ならもっと使うときもあるの」

美琴「……いちまんえん」
943 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:34:04.79 ID:1eTsWuQY0

上条「不自由させてゴメン。恥ずかしい思いをさせたよね」

フィ「資金不足で何回も誘いを断ったな。皆一様に不思議な生き物を見たような顔をしていた」

上条「ホントにごめんなさいッ」ギューッ

美琴「そんな……バカな……。10000円もあったら何でも買えちゃうよ? そんな夢みたいなことあるわけ…」ガクガク

上条「10000円ぽっちじゃ大したもの買えないのよ! 常盤台的に考えて……ッ!!」

美琴「だ、だって」

上条「預金残高みたら10000円なんて大した事ないって分かるでしょ!?」

美琴「……預金残高なんて知らない」

上条「なんで!?」

美琴「……財布の中に10000円も入ってたからATMに行く必要なかったもん。お小遣い五ヶ月分もあったんだもん」

フィ「食費に小遣いを削られないからって、有り得ないほど喜んでいたのにな」

上条「アンタは経済観念がしっかりしてるから、お金の事は問題ないと思ってたけど、こんな落とし穴があったなんて……」

フィ「因みに預金額はいくらだ?」

上条「美琴のお小遣いの一万倍くらいかな」

美琴「マルクス主義は死んだ……ッ!! こんなにも富の偏在があったなんて! ちくしょう、これが格差社会か……不条理だ」ガクリ

上条「み…美琴ォォォーーーーーーーーーッ!!!」

フィ「なにいってだこいつ」


944 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:35:35.42 ID:1eTsWuQY0


美琴「ごめん、取り乱しました」

上条「もういいってば。ちょろっと周りの視線が痛いけどね」

フィ「注目の的じゃないか」

美琴「ううっ、これは日を改めた方がいいかも……」

上条「う〜ん、美琴ちょっといいか?」

美琴「ふぇ?」

上条「梅のもいいけど、やっぱ猫の方が似合うな。うん、可愛いぞ」

美琴「あ……ぅぅ///」

上条「よし、プレゼントはこれに決定っ! 美琴の分は俺が買うから、打ち止めとお揃いだな」ニッコリ

美琴「え///、で、でも…」

上条「いっつも我侭につきあわせてるだろ? 高いモンじゃないし受け取ってよ」

美琴「すっごい嬉しいけど、なんか悪いよ……」

上条「心配しなくてもお返しはキッチリ貰うから」

美琴「お返しって?」

上条「来週このヘアピンをつけてデートすること! そうだなぁ……第六学区に新しくできた遊園地なんてどう?」

美琴「ぷっ、なんだよそれ。全然お返しになってないじゃん」

上条「この上条センセーがいいっつってんだから、いいの!」

美琴「あはは、だったら上条センセーのお言葉に甘えるかな」

上条「んじゃサッサと会計を済ませましょう」

美琴「うんっ!」



佐天「漫才始めたり、いちゃついたり忙しい二人だね。……初春?」コソコソ

初春「……私のみーちゃんを誘惑するなんて、あぁ妬ましい……」ブツブツ

黒子「わ・た・く・し・の、お姉様ですの。それにしても遊園地デートなんて、妬ましいですわ……」ユラユラ

初春黒子「「妬ましい、嗚呼妬ましい、妬ましい……」」

佐天「ちょっと二人とも!? 絶対に御坂さんの邪魔しちゃダメだからね!」
945 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:36:37.99 ID:1eTsWuQY0

初春「いくら白井さんでも上条さんと正面からぶつかるのは自殺行為です。ここは搦め手でいくべきでしょう」

黒子「凶悪な犯罪者集団を素手で制圧するほどのバケモノですものね。初春の采配に従いますわ」

初春「任せてください! ここは佐天さんを上条さんにぶつけて、私達は御坂さんを連れてテレポっちゃいましょう」

黒子「名案ですわね。いくら類人猿が屈強でも、何の罪も無い佐天さんには手を出せまい。クックック……」

初春「それじゃあ佐天さん……佐天さん?」キョロキョロ

黒子「佐天さんはどちらにーって、あああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」




美琴「お昼、佐天さんも一緒にいいかな?」

上条「もちろんいいよ」

佐天「へへ、お邪魔しまーす」



黒子「きいいいいいいぃぃぃ!! 何が邪魔しちゃダメ、ですの!? ちゃっかりご相伴とか許せませんの!!」

黒子「初春! わたくしたちも……初春?」キョロキョロ



初春「置いていくなんて酷いですよ佐天さ〜ん」

美琴「あれー、初春さんも一緒だったんだ」

佐天「いやー初春たちがですね、御坂さんを…」

初春「さ、佐天さんっ!?」
946 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:37:54.59 ID:1eTsWuQY0

美琴「あはは、何となく分かったからいいよ。どうせ黒子もいるんだろ?」

フィ「十二時の方向!」

黒子「お姉様あああああああああああああああああああああああああッッ!!!」シュン!

上条「フィーーーッシュ!!」アタマキャッチ

黒子「ひょえっ!? は、離しなさい!!」プラーン

美琴「ちょっ!?」

上条「風紀委員が一般人に襲い掛かるとは何事ですかぁ?」

黒子「み、未遂ですのっ!! 冤罪ですの!!」プラーン

上条「へぇ……」

黒子「わたくしは類人猿……もとい上条さんの悪しき呪縛からお姉様を解放して差し上げようと…」プラーン

上条「判決、有罪」ギリギリ

黒子「割れるッ! 割れちゃいますのォォォーーーっ!!」プラーンプラーン

美琴「もうやめろ! やりすぎ…」

黒子「く、くやしいっ!! ッでも……」ビクンビクン

美琴「……」

黒子「痛いのに気持ちいいィィッ!! 二律背反する懐かしいお仕置きはッ!? ま、まさかぁぁぁっ!?」ビクンビクン

初春「ここまで変態チックな白井さんは久々ですねぇ」

佐天「御坂さんが電撃で焼かないからねー」

上条「ちったぁ反省した?」オロス

黒子「あぁん♪ 長く忘れていたこの快感……これは恋ですの?」ウットリ

美琴「ッ!? いいい池なんかで飼う二対の髭をもつ観賞用淡水魚がどうしたって!?」アタフタ

フィ「それは鯉だ」

947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:38:58.41 ID:1eTsWuQY0

黒子「上条さん……」

上条「なんだよ」

黒子「数々の非礼、申し訳ありませんでした」ペコリ

上条「あ、ああ。別に気にしてないから畏まらなくていいよ」

黒子「まあ! なんという慈悲に満ちたお言葉! 黒子は感動しましたの!!」

上条「……まさか」

黒子「上条さん……いいえ、お兄様っ!! 黒子は、黒子はお兄様をお慕い申し上げますのっ!!」ガバチョ

上条「ぎゃああああああああああ!! やっぱりぃぃーーーーーーーーーーっ!!」

美琴「く、黒子!? くそっ離れろっ!! 当麻から離れろよ!!」グイグイ

黒子「嫌ですの!」


佐天「なんでこうなるかなぁ」

初春「白井さんは真性の変態淑女ですから、激しすぎる愛じゃないと満足できないんですよ」

佐天「相変わらず言う事キツイねぇ」

初春「でもこれは利用できます。白井さんと仲違いしたみーちゃんを私の寮に誘い込んで……フフフ」

佐天「黒っ!? 真っ黒だよ!?」

初春「やだなぁ佐天さん。冗談ですよ♪」

佐天「な、な〜んだ、おどかさないでよー。あっははは…」

初春「……………………………………………………嘘だけど」

佐天「…はは?」

948 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:40:16.47 ID:1eTsWuQY0


美琴「こらぁっ! おまえもビシッと言ってやれよ!」

上条「……あのな白井、上条さんには美琴っていう彼女が…」

黒子「関係ありませんの! 欲しいなら、奪ってしまえ、ホトトギスですの!!」ギューーーッ

美琴「そんなに鳥が欲しいなら垣根を紹介するから、いい加減離れろ!!」グイグイ

フィ「ここで俺様を引き合いに出さないのは評価できる」

上条「そういえばアンタは鳥だったっけ」

黒子「電撃を使わないお姉様なんて怖くありませんのよ」ニヤニヤ

美琴「な、舐めやがってええええええええええええええっ!!!」プンプン

黒子「フフン、凄んでも無駄ですわ。お姉様が人に向かって能力を使えないのはリサーチ済みですの」

美琴「くっそぅ、もう怒った!! 謝っても遅いんだからなっ!!」

黒子「怒ったからって何ができますの?」

美琴「家出する!!」

上条黒子「「……は?」」
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:41:16.20 ID:1eTsWuQY0

美琴「つーわけで、今日から当麻の部屋で暮らすから」pipi

黒子「何を言い出すかと思えば。仮にもお姉様は常盤台の超能力者、そんな無茶が通るハズありませんの」ヤレヤレ

美琴「寮監にお願いがあるのですが。しばらく外泊の許可を……ありがとうございます! はい、結婚式には是非参加させてください。はい、それでは」pi

上条「……聞き捨てならないワードが幾つかあったような」

美琴「許可も取ったし万事オッケーかな」

上条「いや俺がまだ許可してないんだけど」

黒子「そ、そうですの! お兄様がお許しになる訳ありませんわ!」

美琴「……だめ?」

上条「ダメじゃない! カムカムウェルカムよ!!」ズキューン

黒子「んなっ!?」

上条「遂にこの『美琴にやってほしい101のこと』を使うときがきたのね!!」ジャジャーン

美琴「何そのノート?」

上条「いいからいいから♪ お泊りの準備をしましょうそうしましょう♪」ヒョイ

美琴「うひゃ!?」ヒメダッコ

上条「無限の彼方へ、さあ行くぞっ!!」ダダダダタッ

美琴「スペースレンジャー!?」


950 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:42:03.85 ID:1eTsWuQY0


佐天「あ〜あ行っちゃった」

初春「何してるんですか白井さん! これじゃあ上条さんの一人勝ちじゃないですか!」

黒子「お姉様とお兄様が同棲……?」

初春「そうですよ! みーちゃんを優しくじっくり調教するっていう私の計画が台無しです!」

佐天「初春が遠いなぁ……」

黒子「うぇへへへ、お姉様たちの子供なら最高の逸材に違いありませんの。そちらを頂くのも……ぐへへ」ジュルリ

佐天「こわっ!? てか話が飛躍しすぎ!」

初春「白井さん!!」ガシッ

黒子「な、なんですの!?」ビクッ

初春「上条さんの部屋に先回りしましょう!」

黒子「……なるほどカメラを仕掛けますのね?」

初春「話が早くて助かります」

佐天「だ、ダメだよ! それって犯罪でしょ!?」

初春「違いますよ。寧ろあの二人が罪を犯さないように、風紀委員の私達がさり気なく見守るだけです」

佐天「えー……」

黒子「時間がありませんの! 二人共、急ぎますわよ!」

佐天「あたしも巻き込まれるの!?」

初春「ここまできたら一蓮托生です!」フンス

佐天「そんなぁ!? た、助けて、御坂さぁぁぁー――」シュン!


951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 20:50:00.96 ID:1eTsWuQY0
今回はこれで終了。
九州に住んでるのですが、電池に購入制限がかけられてました。
なんとかしてガソリンとかも送れないかなぁ。
952 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/18(金) 20:56:43.59 ID:I9HvOu1To


関東に住んでるがさっきまで停電だったぜ
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/18(金) 21:00:13.24 ID:7FoL7SHro
乙!
まさか地元民だったとはww
954 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/03/18(金) 21:04:46.75 ID:h+im5BYAO


大阪だけどどこのスーパーにも(特に単一の)電池が見当たらない
そしてみーちゃんが可愛すぎて生命の危機を感じる
955 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 21:37:51.89 ID:/tlsB8pIo
乙!
これって次スレ行くのかね?
956 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2011/03/18(金) 22:05:52.16 ID:gho52Zpwo

相変わらずハァハァできる、素晴らしいw
957 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 22:49:25.72 ID:1eTsWuQY0
ネタ的にはまだまだ書けるから次スレもいいかもですね。
新しく書いてる上琴SSが凄絶に鬱な内容だから、このままおバカなノリで続けるのもアリかも。
鬱なのはリアルだけで十分なので。
958 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 22:56:25.85 ID:vL8kpDqIO
次スレ期待

そして鬱上琴だと…?それいつ立てるのかkwsk
959 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/18(金) 23:21:01.62 ID:1eTsWuQY0
このスレが完走したら立てるつもりだったのですが、当面は現状維持で次スレにいこうかなと。
真面目に構成を考えて試し書きしたら、神経を疑われるレベルの鬱展開になっちゃったんです……。
しかも地の文あり、というか台本形式じゃないんで、しっかり推敲してから立てます。
960 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/03/18(金) 23:30:03.11 ID:ImLdWsq1o
乙!
961 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/18(金) 23:50:16.01 ID:pSb+QTUJo


できれば欝展開なら>>1に注意書きを書いてくれると嬉しいです
962 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/03/19(土) 00:08:21.07 ID:5HvYpIYAO
乙です!
次スレ期待してます!
963 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/03/19(土) 00:20:18.09 ID:Sy1QySIfo

次スレ宣言待ってた!
964 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/19(土) 02:14:04.68 ID:h+U5mbNPo

結婚したらそんなの寮監じゃない
965 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/03/19(土) 03:49:32.88 ID:hhTHLuCG0
>>964

その言葉…寮監に聞かれたらお前確実に死ぬぜ?ww
966 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/03/20(日) 21:39:41.14 ID:S/QPA9MAO
絹旗「みーちゃんのおかげで仲間と再会できました」
しーぽん「みーちゃんのおかげで更正できました」
〇〇「みーちゃんのおかげで白髪が減りました」
寮監&建宮「みーちゃんのおかげで結婚できました」
初春「みーちゃんのおかげで本当の自分が出せました」

「ロリコン扱いされなくなりましたァ!持ってて良かったァ!みーちゃン」

なんと今なら特別価格送料込みの税込9800円!!
そんな電波を受信した
967 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2011/03/20(日) 22:14:16.96 ID:Ksk4XbHto
10セットください
968 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/03/21(月) 18:12:22.85 ID:vaxdlk5M0
投下しますー
969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:13:54.90 ID:vaxdlk5M0

番外編其の二 とある二人の日常風景 後編


学園都市第七学区 とある学生寮 上条さんの部屋――


美琴「で、なんだよそれ?」

上条「だからアンタにやってほしいことを列挙したのよ」

美琴「どれどれ……………………………………却下」ヨミヨミ

アロウン(当然の反応だな)

上条「なんでよ!?」

フィ「何でってお前、猫耳と猫しっぽ付けてお散歩とか、統括理事長に惚気話を小一時間聞かせる、みたいな明らかな無茶振りが散見できるからだろう」

美琴「こんな恥ずかしいこと出来るか!」ジタンダ

上条「下の部屋の人に迷惑だから暴れないでよ。お淑やかにしてた方が可愛いと思うけど?」

美琴「女の子に夢見んなって言ったのおまえだろ!」

上条「美琴は普通の女の子じゃないよね?」

美琴「うっ、そうだけど」

上条「だったら上条センセーの望みも理解できるでしょ?」

美琴「いや、でも……」

上条「大丈夫、最初は簡単なのからやってくからさ、いいだろ?」

美琴「か、簡単……?」

上条「耳掃除とかー、手料理を振舞うとかー、放課後校門のとこまで迎えに来るとかー、そういうの」

美琴「そのくらいなら出来るけど」

上条「まぁ試しにやってみましょう! やらずに後悔するより、やって後悔した方がいいって言うし!」

美琴「やらなくても後悔しないんじゃ…」

上条「いいからいいから♪」

美琴「なんかまた流されてる、流されてるよ……」

970 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:14:47.68 ID:vaxdlk5M0

フィ「それで具体的には何をするんだ?」

上条「まずは簡単なやつからね。ん〜どれにしよっかな〜」

美琴「なるべくこの部屋の中で完結する内容でお願いします」

上条「じゃーコレ!」

美琴「なになに、『メイドさんになってご奉仕』ってなにこれっ!?」

上条「えーっと確かクローゼットに……あったあった」

美琴「メイド服!? どうしてそんなモンが家にあるの!?」

上条「土御門兄がくれたのよねー。プレイの幅は広い方がいいからってさ」

美琴「受け取るなよ! そこは断固拒否しようよ!」

上条「さーて」ワキワキ

美琴「や、イヤだからな! 絶対着ないからなっ!!」

上条「……そんなぁ」ションボリ

美琴「うっ、泣き落としはもう通用しないぞ」

上条「一回だけ、一回だけ着てくれたら満足するから」ウルウル

美琴「そ、そんなの」

上条「……」ジー

美琴「着るわけ……」

上条「美琴、頼むよ」

美琴「ッッ、着ればいいんだろっ!!」

上条「やった! はいっ、メイド服!」サシダス

美琴「はぁ……ったく、しょーがないなぁ」ウケトル

フィ「完全に言いなりじゃないか。嘆かわしい」

美琴「うるせー」

971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:15:55.61 ID:vaxdlk5M0

美琴「着替えたけど……おかしくない?」メイドサン

上条「おーっ、似合ってるじゃん」

美琴「そ、そっか///」

アロウン(クラシックなメイド服か。あの好き者陰陽師にしてはシックなチョイスだな)

上条「メイドに関しては舞夏のチェックが厳しいみたい」

フィ「何事も拘りをもつのはいい事だ」

美琴「舞夏ねぇ……何か御用ですか、ご主人様?」ニッコリ

上条「……」ピキーン

美琴「なんつってなー」

上条「それ採用ッ!!」

美琴「うえっ!?」

上条「私の事はご主人様、言葉遣いは敬語で、オーケー?」

美琴「冗談だろ!? いくらなんでも恥ずかしいって!」

上条「恥ずかしい? おっかしいなぁ、演技力には自信があるってのは嘘なのかなー?」

アロウン(やめておけ。真実は時として人を傷つけるものだ)

フィ「中学生にはハードルが高すぎる。尻尾を巻いて逃げ出しても仕方ないだろう」

上条「あー、無理言ってごめんね?」

美琴「……上等じゃねーか。いいぜ、御坂さんの演技力が大した事ないって本気で思ってるなら!」

美琴「まずは、そのふざけた幻想をぶち壊すっ!!」

972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:17:02.47 ID:vaxdlk5M0

第七学区 スーパーマーケット――


美琴「とは言ったけど! なんでスーパーに来てるんでしょうか、ご主人様!?」

上条「そりゃ晩御飯の買出しに来たからよ」

美琴「だからってメイド服のままはないでしょう!? めっちゃ目立ってるんですけど!? ああっ、校則破っちゃった!?」

上条「玉ねぎと鶏肉が安いな。今夜はカレーにしよう」ポイポイ

美琴「ご主人様っ! スルーしないでください!」

フィ「忙しないやつだ」

アロウン(しかしキチンと言いつけを守ってる辺り、業の深さを感じざるを得んな)

上条「隠し味のチョコは……っと、あったあった」ポイ

美琴「えっ、コーヒーじゃなくてチョコを入れるんですか?」

上条「そらそうよ」

フィ「チョコを入れるとまろやかになるそうだ」

美琴「なるほど……」メモメモ

上条「あとリンゴジャムも入れるけど、アンタのレシピはコーヒーだけ?」

美琴「……はい、家計の都合で材料費は節約していたので」

上条「インデックスが三人前は食べるからね。でもこんにゃくみたいに、お腹で膨れる食材を使うと、そんなに量はいらないんだよ」

美琴「こんにゃくですか、勉強になります」メモメモ

上条「買うものはこれで全部かな。よし、レジに並ぼう」

美琴「エコバックがあるから2円引きで買えますね」

フィ「しょぼいな」

美琴「塵も積もれば山になるんです。週三回買い物するとして、一年で約300円の節約になるから馬鹿に出来ません」

アロウン(悲しくなるほど主婦してやがる……)


973 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:17:59.78 ID:vaxdlk5M0

第七学区 スーパーからの帰り道――


美琴「この服も慣れると動きやすくていいですね」

上条「アンタも大した適応力じゃない。もっと恥ずかしがるのを期待してたのにさ」

アロウン(ネコ耳はダメなのにメイド服はいいのか?)

美琴「舞夏は毎日着てますし、もう吹っ切れました。知り合いにでも会わない限り、取り乱したりしませんよ」

上条「そろそろ最終下校時刻だけど、誰か通りかからないかな?」

美琴「あはは、今回はご主人様の思うようには…」

海原「み、御坂さん……?」

美琴「……」

フィ「不用意にフラグを建てた結果がこのザマだ」

海原「その格好は……それにご主人様って……」

美琴「ひ、人違いでは? 私はご主人様の専属メイドですよ?」

アロウン(なんというダイナミックな誤魔化しかた! これはいけるか!?)

海原「専属メイド……だと……?」

美琴「は、はい///」

フィ「照れるくらいなら言うな」

美琴「……うるさい///」
974 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:18:47.19 ID:vaxdlk5M0

海原「か、かかかかか…」

上条「カカロット?」

海原「上条当麻ああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!」

上条「なんだよ」

海原「御坂さんに何て事させてるんですかっ!!」

上条「メイド服を着せて愛でてるんだけど」ヤレヤレ

海原「そんなの見れば分かります!! いえ、問題はそこではなく…」

上条「羨ましいと?」

海原「そう、羨ましい……って違いますよっ!! 変な誘導しないでください!?」

上条「それはそうと海原もカレー食べる?」

海原「はい……?」

美琴「ご主人様っ!?」

上条「人数が増えるとインデックスが喜ぶんだよ」

美琴「あ、あーなるほど」

上条「だから遠慮はいらないぞ」

海原「ですが自分は…」

美琴「私が作るから、あまり美味しくないかもですけどね」

海原「是非ご相伴にあずかりましょう!」シャキーン

975 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:19:28.70 ID:vaxdlk5M0

第七学区 とある学生寮 上条さんの部屋――


上条「ただいまー」

禁書「おかえりなさい、とーまっ!」パタパタパタ

上条「帰ってたのか。お目当てのロールケーキは食べれた?」

禁書「うんっ! 生クリームがとっても滑らかで美味しかったんだよ!」ニコニコ

上条「フフ、良かったな。小萌先生にお礼言わないとね」ナデナデ

美琴「よっ、インデックス」ヒョコ

禁書「あれ? みことがこんな時間に遊びに来るなんて珍しいね」

美琴「それはですね」

上条「今日から一緒に暮らすことになったんだけど、いいかな?」

禁書「え、ホントに!?」

美琴「うん」

禁書「やったぁー! もちろんいいんだよ! グリーンだよっ!!」

海原「ちょ、ちょっと待ってください!!」

禁書「?? とうまのお友達かな?」

上条「まぁそんなとこ。俺と美琴は夕飯を作るから、できるまで遊んでもらいな」

海原「自分の話を…」

禁書「早く早く♪ 二人だから野球盤で遊ぶんだよっ!」グイグイ

海原「み、御坂さん! 自分の話を聞いて……ちょっ、服が伸びるから引っ張らないでくださいっ!」ズルズル

976 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:20:21.67 ID:vaxdlk5M0


アロウン(何気にインデックスは力が強いよな)

美琴「……特に顎が強靭ですね」

フィ「貴様はいつまでメイドさんごっこを続けるつもりだ?」

美琴「今日が終わるまでは、私はメイドさんですよ」

上条「口調は戻していいよ。違和感がハンパないし」

美琴「……おまえなぁ」

上条「インデックスが騒ぎ出すまえに、ちゃっちゃとカレーを作るぞ」

美琴「はぁ……まあいいけどさ」

フィ「なんだ、メイドプレイを続けたかったのか?」

美琴「んな訳あるかっ! 俺はただ……」

上条「ただ?」

美琴「……なんでもない。よしっ! 気合入れて料理するぞー!」

上条「なんだよ気になるじゃん。言いかけてやめるなよ」ジトメ
977 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:20:58.60 ID:vaxdlk5M0

美琴「俺は野菜を切るからご飯仕掛けといてくれ」

上条「むぅ、上条センセーを無視するなんて、美琴のくせに生意気だっ!!」コチョコチョ

美琴「きゃあっ!?」ビクッ

上条「さあ吐け、吐けば楽になるぞー♪」コチョコチョ

美琴「あはっ、やめっ、やめろってあはははははは」

上条「ん〜ここか〜ここがええのんか〜♪」コチョコチョ

美琴「く、くるしっ、あっは、も、もうやめっ、い、言うっ、言うからぁ!」

上条「なんて事!? 上条センセーの手がいう事をきかない♪」コチョコチョ

美琴「そん、なぁっ!? い、言う、っていい、いったのにぃぃ!?」

上条「メイドな美琴が、ちゃんとおねだり出来たら止まるかも♪」コチョコチョ

美琴「ひぅッ、く、くそがっ、くはッ、や、やぁぁぁっ!?」

978 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:22:02.09 ID:vaxdlk5M0

第七学区 風紀委員第一七七支部――


上条『くすぐるのを止めたんだから言えるでしょ? さあ、教えた通りに言いなさい』

美琴『はぁはぁ……ちょ…調子に、はぁはぁ…乗りやがって……はぁはぁ』

上条『ああっ、なんかまた調子に乗っちゃいそう♪ み、右手がァァ〜♪』

美琴『やあっ!? こ、こっちくんなぁぁっ!?』


黒子「惚れ惚れするほどの鬼畜っぷり、流石はお兄様ですの」ゴクリ

初春「あんなに怯えちゃって……可愛いなぁ」ウットリ

固法「……」ジー

佐天「初春と白井さんは兎も角、固法先輩までモニターをガン見してるなんて……」

初春「佐天さん、しーーーっ。いよいよクライマックスなんですから静かにしてください」

佐天「はいはい、見るだけだからね」


美琴『み、美琴は、ご主人様に隠し事をする、い、いけないメイドです……』

上条『……』

美琴『ご主人様の逞しい……って、無理っ!! これ以上は言えません!』

上条『なら仕方ないなぁ。フフフ』
979 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:23:36.64 ID:vaxdlk5M0

美琴『あああ……ッッ、こ、腰が抜けて、たたっ立てない!?』

上条『黒子が言ってたよね』

美琴『ななな、何をっ!?』

上条『鳴かぬなら、無理やり鳴かす、美琴たん』

美琴『ふにゃ!?』

上条『アハ、みーちゃんの可愛らしい鳴き声を聴か…』

禁書『とーま! みことっ! お腹すいた!』

上条美琴『『!?ッ』』


佐天「シスターさん、ナイスカット!!」

黒子「どこがですのっ!? あんのチビジャリ空気読めですのぉぉぉっ!!!」

初春「でもいい映像が撮れました。……このデータを送りつけたら、みーちゃんどんな顔するのかなぁ」

佐天「……問答無用で超電磁砲じゃないかな」

固法「それはどうかしら?」キラーン

佐天「へ……?」

固法「白いシスターさんが乱入した瞬間、御坂さんは残念そうな表情を一瞬だけど見せたわ」

初春「た、たしかにこの表情は……っ!!」マキモドシ

黒子「不安と期待と落胆の入り混じった女の顔! はぁ〜〜ん、そそりますわぁ」ジュルリ

固法「本当に彼氏の事が好きなのね。羨ましいわ」

佐天「もうやだこの変態風紀委員たち」

980 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:24:13.39 ID:vaxdlk5M0

第七学区 路地裏――


海原「離してくださいっ!!」ジタバタ

結標「落ち着きなさい。護衛対象との接触は禁止されてるのよ」

海原「御坂さんが! 御坂さんがあああああああああああああああ!!」

結標「心配いらないわ。あの二人はバカップルだって土御門が言ってたでしょ?」

海原「おのれぇぇーーーっ!! 上条当麻めええええええええええええ!!」

結標「ったく、仕事に私情を挟まないでほしいわね。フォローするのも大変なんだから」

海原「あの野獣に清楚で可憐な御坂さんを穢されるなんて……ッ!! 駄目だっ!! 許すわけにはいかないっ!!」

結標(その野獣が本物の御坂美琴なんだけどね。知らぬが仏とはよく言ったものだわ)


981 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:25:56.46 ID:vaxdlk5M0

第七学区 とある学生寮 上条さんの部屋――


禁書「ふあぁぁ……」ウツラウツラ

美琴「あはは、眠そうだな」

上条「もういい時間だし、寝ますか」

禁書「うん……みことも一緒に寝るんだよ」ゴソゴソ

美琴「いつものベッドより狭いけど二人ならなんとか寝れるかな?」ゴソゴソ

禁書「Zzzzz……」スヤスヤ

美琴「わっ、もう寝ちゃった」

上条「はしゃいでたから疲れてたんだろ」ゴソゴソ

美琴「……何さり気なく潜り込んでるのでせう?」

上条「いいじゃん気にすんな」

美琴「流石に三人は狭いんですけどー」

上条「美琴……」ボソッ

美琴「ひぅっ!?」ゾクッ

上条「晩御飯作るとき、なんて言おうとしたの?」ギューッ

美琴「み、耳元でしゃべるなぁ///」

上条「ねぇ、教えてよ」

美琴「そそっ、それは……」

上条「それは?」

美琴「な、ないしょですっ! おやすみっ!」
982 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:28:01.99 ID:vaxdlk5M0

上条「ちぇー、教えてくれてもいいじゃん」

美琴(……おまえになら何されても嬉しくなっちゃう、なんて言えるわけないだろ。バカヤロー……)

上条「……///」ギューーーーーーーーーーッ

美琴「ちょっ、そんなに力入れたら痛いって」

アロウン(遠慮するなよ。コイツになら何されてもいいんだろう?)ニヤニヤ

美琴「…………………………あ」

アロウン(あんな事言われたら誰だって……なぁ?)ニヤニヤ

美琴「あああぁぁ///」フルフル

アロウン(最近は言葉遣いも柔らかくなってきたと思ってはいたが、クックック、なるほどなぁ)ニヤニヤ

美琴「い、言わないで……///」イヤイヤ

アロウン(残念ながら俺は紳士じゃないらしい。おっさんだから自重しなくていいよなぁ? ククッ、一晩中辱めてくれるわ)

美琴「……て…」

アロウン(都合のいいヒーローなど来るものかっ! 夜は長いぞ、覚悟しやがれっ!)

美琴「誰かたすけてよぉぉぉーーーーーーーっ!!」

上条「もう、しょーがないなぁ美琴は///」イヤンイヤン

禁書「残念だけど当然、みことらしい最期と言えるんだよ……」ムニャムニャ

983 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/21(月) 18:32:23.03 ID:vaxdlk5M0
今回はこれで終了。
番外編其の三は次スレですね。
今日の夜中にでもスレ立てて投下しますー
984 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 19:08:44.02 ID:7ux5Dc5DO
乙!!
正座して待ってます
985 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 19:11:41.17 ID:BsUWQW8Oo
GJ!
続き待ってるんだよ
986 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2011/03/21(月) 20:14:09.49 ID:j0rmAvyeo
次スレだと・・・
期待してもいいんだよね?
987 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/03/21(月) 20:16:44.40 ID:giOzR0qPo
誘導頼むぞ
988 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/03/21(月) 22:41:34.61 ID:cr2HzCWio

次スレ行ってくれるのか
989 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/03/21(月) 22:47:53.29 ID:Zf0e1oGAo
乙!
続きを楽しみにしています!
990 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/03/21(月) 23:02:23.23 ID:PLwEdiWao
乙です!
美琴(上条)が可愛すぎて生きるのが辛い
991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/03/21(月) 23:26:50.31 ID:e1y8W4HAO
乙!
次スレ楽しみ!
992 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/03/21(月) 23:48:37.55 ID:Jr909Q0I0
次スレ立ってるけど変なのが湧いてる
というかなにアレ怖い
993 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2011/03/21(月) 23:52:31.06 ID:WMxWAF9v0
多分アンチ禁書スレの福岡
994 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/03/21(月) 23:56:47.46 ID:zbdXtVs0o
例の福岡の奴だろ
そろそろ規制されるだろうから相手にしないほうがいい
995 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/03/21(月) 23:57:46.56 ID:zbdXtVs0o
例の福岡の奴だろ
そろそろ規制されるだろうから相手にしないほうがいい
996 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage  saga]:2011/03/22(火) 00:05:36.17 ID:VE2yaoTD0
次スレを立てたのでアドレス貼ります。
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1300718444/

よろしければお付き合いくださいー
997 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/03/22(火) 00:12:52.60 ID:PAjPUk10o
>>1
次スレも楽しみにしてます
998 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 00:41:37.18 ID:37vVXnLz0
>>999なら
御坂(上条)は俺の嫁
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 00:49:28.60 ID:fPDpa6VJo
999
1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/22(火) 00:49:45.97 ID:nRaG3iiao
1000
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   と    i             と    i          SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
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とか言って立てる @ 2011/03/22(火) 00:26:33.79 ID:yHUlVw61o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1300721193/

【そんなの絶対】能力者スレ【おかしいよ】 @ 2011/03/22(火) 00:15:22.27 ID:fEWjh1hao
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1300720522/

黒歴史板 @ 2011/03/21(月) 23:42:02.21 ID:+wtKl8S0o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1300718521/

美琴「アヴァロンの長ーい一日!」上条「時々、学園都市……でいいのかな?」 @ 2011/03/21(月) 23:40:44.50 ID:vaxdlk5M0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1300718444/

【もうすぐ】暇だから妹とイチャイチャしながら来週まで待つ【一線越えそう】 @ 2011/03/21(月) 23:26:47.14 ID:bqore7SYo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1300717605/

けいおんSS 雑談スレ Part.42 @ 2011/03/21(月) 23:25:25.87 ID:s+yGKWXF0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1300717524/

ここまおライト @ 2011/03/21(月) 22:57:57.12 ID:5ANqt9qZ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1300715876/

東北が壊滅したからクラシックに人がいない @ 2011/03/21(月) 22:39:07.84
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1300714747/


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