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鬼柳「学園都市…!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/16(日) 20:46:47.19 ID:GhEo+djAO
注意
主はSS初心者。なおかつ遅筆。又、このSSは遊戯王5dsと禁書のクロスです。…ですが、デュエルはありません。理由は至極単純主のデュエル力と知識が薄いからです。この時点で嫌悪感があるならリターンした方がいいかもです。では、後ほど投下致します。
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/16(日) 20:55:34.70 ID:kdX6SSwQ0
どの時代の鬼柳でもすごいことになりそうだな
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/16(日) 21:06:20.68 ID:GhEo+djAO
俺は負けた。全力で、己の全てを、プライドを、憎しみを、憧れを、信頼を、絆を賭けて戦い、そして敗れた。
「鬼柳!鬼柳―――!!」
あぁ、あいつの声が聞こえる。だが、それも遠く―――――。









「……ん?」
まず目に入ったのは白い壁…いや天井。次に自分を取り囲むカーテン。
(…病、院?)
自分はなぜこんなところにいるのか。遊星は?勝負は…。
「…あぁ、負けたんだったな。」
自然と、そんな言葉がこぼれた。未練は無い。自分の全力と、遊星の全力には僅かだが差があった。ただそれだけだ。…しかしその差が何か分かれば、その差を自分が持っていれば、自分にも勝機はあったのか――。
「…やめだやめ。こんなことばっか考えてちゃ、一生満足できねぇぜ。」
「ふむ、まずは体調を満足いくものにしてほしいね。」
シャッと音を立て、カーテンが開く。そこには白衣を着た……。
「………黄泉カエル?」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/16(日) 21:20:34.34 ID:GhEo+djAO
「カエルじゃないよ。歴とした人間だ。それより、どこか痛んだりはしないかい?」
ここまでカエルに似た人間もいるのか、などと考えながら体を起こし、肩を鳴らす。
「…あぁ、大丈夫だ。」
「ん、そうかい。なら明日にでも退院かな。念をおして後からもう一度、診察するけどね。」
カーテンを全て開放し、カエル顔の医者が紐でカーテンをまとめる。そこでふと窓を覗く。町並みからして、サテライトではないらしい。
「じゃ、僕は戻るよ。あぁ、君の恩人に礼を言っておきなよ。」
カエル顔の医者が部屋から立ち去ると同時に、誰かが部屋へと入ってくる。それは。
「あ―、大丈夫か?」
ツンツンとした髪型の、
「遊…!」
「いや〜、いきなり道路に落ちてきたときは驚いたぜ?まぁ怪我がないなら、よかったかな。あ、俺は上条当麻。好きなように呼んでくれ。」
学生だった。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/16(日) 21:35:49.16 ID:GhEo+djAO
(…だよな。なにやってんだか。)
「そうか、すまないな。…顔に何もないっつーと、かなりなお坊ちゃんみたいだな。」
一ミリにも満たないが、それでも期待を裏切られたせいか言葉に棘が混じってしまう。
「ん?いやいや、上条さんはそこまで裕福じゃないですよ?」
「つってもだ。顔にシグナルがないんじゃ、かなりな逃げ上手か善人、もしくは坊ちゃんだろうが。」
自分の目から頬を人差し指で撫でながら指摘する。すると、上条とやらはきょとんとする。
「あの―…、話が全然見えないんですが。」
「…はぁ。もういい。その口黙らせてやる。おい、デュエルしろ。」
ベット横にあったディスクを取り、腕に付けてスタンバイする。
「あ、あの―…。」
「今度はなんだ?」
若干、いや確かな苛立ちを覚えながらベットを降り、上条と向かい合うように立つ。あとは上条がスタンバイすれば…。









「…デュエルってなんでせうか?」












「………は?」


アルカナがいるわけでも無いのに、時が止まった感じがした。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/16(日) 21:37:22.56 ID:qtLSjebAO
黄泉ガエルwwwwww間違ってねぇwwwwww

学園都市で満足するっきゃねぇ!
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/16(日) 21:44:08.35 ID:GhEo+djAO
「お前、何年生きて何を学んだんだよ?デュエルだデュエル!ディスクがあるだろ…ってお前ディスクはどうした!?」
おかしい。何かがおかしい。
「はぁ?上条さんはなんのことやらさっぱり…?」
「疑問系じゃねぇか!」
この時、俺の運命の歯車は。
「いやだって本当になんのことだか…。」
「…………おい。」
本来回るべき向きとは逆に。
「はい?」
「この街の名前はなんだ。」
しかもすばらしい勢いで。











「学園都市だぜ?」









回り始めた。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/16(日) 21:49:40.24 ID:GhEo+djAO
なんてかんじで序盤を。思いつきで始めたのでストーリーとかは全く全然考えてないです。一応今日はこの後少し投下して終わろうかと。


>>2 俺的にはダーク状態の鬼柳がツボ。


>>6 冥土と黄泉って似てるよね。同じかもだけど。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/16(日) 21:50:58.51 ID:IrFXYEu10
満足!満足!
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/16(日) 21:53:44.59 ID:uzpsdhyP0
デュエルがないって鬼柳さん満足できないね
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/16(日) 22:07:55.33 ID:Vt0LvHgIO
満足できねぇ
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/16(日) 22:10:46.50 ID:GhEo+djAO
…結局、夢物語みたいなもんだった。ただ、夢じゃなくてこれは現実みたいだがな。
「…つまりここにはデュエルもないし、シグナーもいない。ましてやディスクを持ってる奴なんて俺だけ、と。」
「まぁ、信じれないかもだけどそういうことだな。俺もそのデュエルディスクとか言うのは初めて見る。」
あのあと上条から詳しく話を聞き、一つの結論に至った。



『俺の世界とは全く違う世界にやってきた。』



信じられない話だが、納得せざるを得ない。現に、窓から見える人々は誰一人としてディスクを付けてはいないし、カードをもってもいない。
「…ま、帰り方はおいおい探すか。こんなガキだらけの場所、長居はしたくないしな。」
聞けばこの都市は大半が学生だという。しかもほとんどは超能力者。電気使いに風使い、炎使いに水使い。あげくのはてにはテレポーターからありとあらゆるものを反射する奴など。何でもありだ。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/16(日) 22:28:04.92 ID:GhEo+djAO
だが、一つだけありがたいものがあった。
「…ソリッドビジョンが実体化、ねぇ。」
そう、本来ならビジョンのみで人に害はなさないデュエルだが……。





『だから!知らないって! 』
『ウッセェ!信じられるかそんな話!くらいやがれ!』
『じゃあ窓から外見て見ろよ!ってわぁあ!ちょ!上条さんの背中が斧持ったおっさんに斬られてんだけど!?』
『はぁ!?』




「…もうやんなよ。」
「服だけだったろうが。」
ふと急に、疑問が生まれる。生まれた疑問は解消しなければすっきりしない性分に従い、鬼柳はディスクにカードを一枚入れる。
「おい上条。」
「お、どうした?」
「俺を殴れ。」
「はい?」
疑問は至って単純。罠カードなどが効くかだ。仮に能力者を相手にするなら、罠はかかせないだろう。
「いや、ん―、なんでそんなこと言うのかはしらないが、デコピンな。」
殴るのは気が進まないらしく、意味が分からないといった顔でデコピンする。…しかし、割と本気だ。
「よっ、罠カード。」
ビシッとデコピンが当たる。
「イテ!?」
上条に。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/16(日) 22:32:52.83 ID:GhEo+djAO
では落ちます。ちなみに、当SSは真面目に読まないことを推奨いたします
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/17(月) 00:13:38.01 ID:MQ5ZzFy10
百目竜が能力者のコピーして無双できそう
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/17(月) 00:13:38.18 ID:MQ5ZzFy10
百目竜が能力者のコピーして無双できそう
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/17(月) 00:36:32.69 ID:MQ5ZzFy10
あれ?書き込みミスッたorz
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 00:50:38.88 ID:X56TjOIAO
なんという俺得

頑張って俺を満足させてくれ
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 02:32:11.91 ID:pgnrqbQz0
禁書は知らないけどサティスファクション好きだから期待
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 06:05:39.84 ID:+gMs3HQY0
忘れちまったぜ・・・・満足なんて言葉・・・
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/17(月) 06:48:34.03 ID:/MrV42pAO
おはようございます。
>>20 次回予告に出てきたとき絶望した。


では、僅かですが投下を。








「なんだ!?なんか俺にダメージ入ってんだけど!?」
「へぇ…。こりゃいい。」
入れていたカードはマジックシリンダー。自分の受けるダメージをそっくり相手に跳ね返すカードだ。つまり、ダメージは鬼柳ではなく上条に向かったのだ。
「へぇ〜、なんか便利だな。」
「まぁな、本来のデュエルはこういうのも計算に入れなきゃ勝てねぇ…ぜ?」
カードを抜こうとするが、まるで何かに掴まれているかのように動かない。
「あぁ?」
「どした?抜けないのか?」
あまり強く引っ張ると破けてしまうため、ある程度の力で引っ張る。しかし抜けない。
「あぁくそ!なんだってんだ!」
「おいおい!破けちまうって!」
ディスクに伏せた罠や魔法カードは使用した後ディスクから自動的に抜き出され、墓地に送ることとなっている。のだが…
(なんだ?壊れたのか?いや、そこまで脆いもんでもねぇ。)
※RDで転けてガリガリしても擦り傷ぐらいで済んだりしてる。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/17(月) 07:06:10.73 ID:/MrV42pAO
「それについては僕が説明しようかな。」
「黄泉カエル!?」
「カエル顔の医者さん!」
ガララッと病室の扉が開き、先ほどの医者が入ってくる。
「カエルじゃないよ。まぁ、立ち聞きした代金として今回は許すけど。」
「立ち聞き、だぁ?」
鬼柳が露骨に顔をしかめる。
「まぁまぁ。あくまで推測だが、説明ぐらいは聞かないかい?」
「…聞くだけならな。」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 07:07:57.70 ID:/MrV42pAO
朝はここまで。続きは夕方ぐらいには。ではまた。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 08:02:16.65 ID:s4ORyf6IO
生殺しとは、満足できねぇぜ
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 08:19:12.18 ID:+gMs3HQY0
ダークシグナーだった頃のお前はもっと輝いていたぞ!
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 09:06:52.44 ID:vfNtG9YRo
忘れちまったぜ、満足なんて言葉・・・
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/17(月) 14:02:15.92 ID:/MrV42pAO
只今参りました。鬼柳ファンの多さに感涙です!では、少しずつですが投下致します。







「さて、まずは君の名前が知りたいな。」
「鬼柳京介。好きなように呼べ。…で、聞かせて貰おうじゃねぇか。あんたの推論とやらを。」
医者は頷くと部屋の隅からイスを二つ、抱えて持ってくる。
「まぁ座りなよ。鬼柳君はベット。上条君はこっち。」
早く言え。鬼柳はそう睨みつけたが、「いいからいいから」と無理矢理座らせられる。
「まずは何たらビジョンの実体化についてだね。見たところそのビジョンには恐らくいくつか特殊な電磁波みたいのがあるみたいだ。そうじゃないと、そこまで綺麗に3D化できないだろうしね。そして、ここ学園都市にもかなり特殊な電波が隅から隅まで張り巡らされている。…まぁ結論から言うと、二つの磁波が影響しあって実体化、現実に影響を与えれるようになったんじゃないかな。」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 14:18:08.03 ID:/MrV42pAO
医者が指を電磁波に見立ててジェスチャー付きで説明する。
「…ってぇと、この都市から離れたら駄目な訳か。」
「うん。だろうね。」
医者が即答するが、どことなくイラッとする。多分こいつとは合わない。鬼柳はそう結論づけた。
「ん〜、上条さんには難しくてよく分からないんですが…。先生、俺の右手は効くのか?」
「…右手?」
鬼柳が当麻に問いかける。
「はいはい、それは後でね。次にカードだ。」
医者がディスクを指さす。鬼柳にとって一番聞きたかったことだ。罠が使えないなどと、かなり無茶のある縛りだ。
「それは多分、ちょっとしたエラーみたいなものだと思うよ。」
「エラー?」
「そう、エラーだ。本来の磁波に別の磁波が入ったせいで、ディスクの処理能力に障害が起きてるんだろう。でも、カードの効果が問題なく出たなら…。」
カシュッ。と、いきなりカードがディスクから半分だけ飛び出る。
「お、出てきたぞ?」
それを今度は難なく取り出し、デッキに戻す。
「…ま、そういう事だね。使用してから取り出すまで時間が掛かるんだろう。」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 14:35:45.65 ID:/MrV42pAO
「壊れてはないんだな。安心したぜ。」
鬼柳は一息つくと、ベットに横になる。
「…そういや上条。右手ってなんだ?」
顔だけ起こしながら、当麻に問う。
「あぁ、俺の右手は幻想殺しっつってな、異能の力なんかを全部打ち消しちまうんだ。」
神様の加護もな、と付けたして当麻ががっくりと俯く。そんな当麻に苦笑しながら、医者が口を開く。
「試してみなよ。消えるかどうか。」
「そうだな。よし、でて来やがれ!インフィルニティドワーフ!」
カードをディスクにセットすると、当麻の後ろに小太りの男が現れる。
「へ?」
「やれ!上条にダイレクトアタック!」
「ちょ、ま…!」
有無を言わさずドワーフが当麻に斧を振り下ろす。
「ひぃい!?」
それを、間一髪で受け止める。もちろん刃の部分ではなく、取手の部分をだが。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 14:54:49.81 ID:/MrV42pAO
「…消えないね。」
医者が興味深気に当麻を見ながら冷静に結論を述べる。
「し…死ぬかと思った……不幸だ……。」
「つーと、こいつらは対上条にも有効な訳だな。」
インフィルニティドワーフをデッキに戻しながらニヤリと笑う。
「止めろ!…てか、なんで消えないんだ?」
「ふむ、上条君の手は異能自体を消せてもその異能が発する風や光は消せないだろう?このカードはそれに近いものなんだろうね。……さて。」
医者が腰を上げる。
「診察は夕方だ。今はまだ昼間だし、上条君と街を見て回ってごらん?」
「街、か。……頼めるか?上条。」
右も左も分からない以上、案内は欲しい。その案内を顔見知りにやってもらえるならありがたい。
「ん?いいぞ、午前で学校は終わったしな。午後は暇だ。」
「悪いな…っと、医者。着替えはどこだ?」
「そこだよ。ちゃんと洗ってあるから安心しなよ。」
棚にあった着替えを取り出しさっさと着替える。黒を基調とした服だが、この服にはいい思い出が無い。
「…駄目だな、いくら悔やんでも、罪は消えやしねぇんだ。」
「ん?なんか言ったか?」
「なんでもねぇ、行こうぜ!」
(お前なら、悔やむより前を見ろとか言うんだろうな。…遊星。)
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 15:01:01.07 ID:/MrV42pAO
帰りの電車が一時間遅れ……不幸だ。一旦区切らせて頂きます。ちなみにロン毛の鬱鬼柳はあまりでません。さらに言うとギャグ路線に近いです。では、後ほど。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/17(月) 20:28:43.59 ID:/MrV42pAO
只今参りました。以下の数レスがやりたいがために立てたようなものかもしれません。では、投下いたします。












「まぁ、こんなもんだろ。」
「中々ユニークな場所なんだな、学園都市は。」
都市内を、といってもほんの一部に過ぎないのだが。当麻に案内して貰い、太陽が傾きかけてきたため二人は帰路についていた。
「確かに、外と比べるとそうかもなぁ……って、ん?」
「あ?」
ふと、立ち並ぶ建物の間、つまりは路地裏に通ずる入り口付近に目をやる。
「おい、早く連れてけよ。」
「や、やめ、止めてください!」
「いいからさぁ、ネェチャン?おとなしくしてくれよォ?」
明らかに誘拐じみた行為をしている団体が見えた。大方、女を路地裏に連れ込んでヤるという魂胆だろう。
「…上条。」
「あぁ、分かってる。」
あのような輩は口では分からない。実力行使で助けるしかない。デッキをシャッフルし、セット。カシャン、とディスクが展開する。ここにデュエルルールは無い。すぐにカードを三枚伏せ、インフィルニティドワーフを召還する。
「「行くぜ!」」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/17(月) 20:52:19.99 ID:veuiWugo0
おっさん好きだなwwwwww
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 20:58:37.14 ID:/MrV42pAO
「おい!お前等!」
「あ〜…?んだよ、お前等?」
女を脱がそうとしていた男が振り返る。
「その女から手を放しな。じゃなきゃ痛い目見るぜ。」
「痛い目ねぇ…?くくっ」
「っ、何がおかしい!」
当麻が叫ぶ。それを切り火に男達が大笑いする。
「ひゃっひゃっひゃ!無理無理!無理だよ!」
「そうそう!ヤマちゃんは偽装分身のレベル4だからなぁ!」
男達がニヤニヤしながら馬鹿にした視線を投げかける。
「…おい。」
「ひゃっひゃ!…あ?」
そんな中、鬼柳がニヤけた顔で高らかに、戦闘開始の合図とも言える言葉を発する。
「……寝んねの時間だ!三下、いや、四下共!」
「ぶち殺してやるよ、そんな幻想!」
その言葉に、男達の顔から笑みが消える。そして、明らかな敵意が二人に向けられる。
「上等だよ、やっちまえ!」
「「うぉぉお!!」」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 21:07:40.41 ID:/MrV42pAO
「おら!」
当麻がリーダーらしき男に殴りかかる。が、
「あ!れ!?」
確かにそこにいたのに、右手に触れた瞬間に消え去る。そして、
「こっちだよ!」
「な、しま…!ぐぅ!」
どこにいたのか、後ろから当麻を蹴る。
「だから言ったろうが。『無駄』ってなぁ!」
そう、視覚的にそこに居ても、実際はただの幻覚。これが男の能力だった。
「…だったら、いけ!ドワーフ!」
「だから無…だは!?」
幻覚にドワーフが斧を振り下ろす。すると、見事に篭手の部分が男に当たる。
「へ!こいつの効果は貫通!無駄すぎるんだよ!」
鬼柳がニヤニヤと挑発する。
「野郎ぉ!」
すると、別の男が割って入り、暴風の壁を作る。不良全員を守るかのように路地全体を囲み、当麻達を隔離する。
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 21:21:50.72 ID:/MrV42pAO
「こんな壁…!」
「まて!上条!」
これぐらいなら当麻の右手で壊せる。しかし、それを敢えて鬼柳は制止する。
「な、なんだ!?」
風に吹かれながら当麻が鬼柳に疑問を投げかける。
「…こういう奴らは、根本から折った方がいい。」
「…?」
静かにカードをドローし、ニタァと笑う。すると鬼柳の瞳が黒く染まり、顔のシグナルまでもが紫に染まる。
「あ、あの〜…、鬼柳さん?」
「ひゃーはっはっは!そんなんじゃ満足できねぇぜぇ!?」
「鬼柳さぁん!?」
まるで別人の様に騒ぎ、モンスターを召還する。
「DTナイトメアハンドを召還!ルールなんざ存在しねぇ!ノーコストだ!そして!インフィルニティドワーフとダークチューニング!」
風を挟んであちらがわにいる男達が何事かとどよめきながら構える。
「てめぇら全員地獄行きだぁ!…来い!ワンハンドレットアイドラゴン!!」
ドワーフを闇が包んだかと思えば、その闇はあっという間に無数の目を持つドラゴンへと変化する。
「な、なんだぁ!?」
男が驚愕の声を上げながら後ずさる。
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 21:31:59.47 ID:/MrV42pAO
「読みとれ!インフィルニティドワーフの効果を付属!行け!本場のドラゴンブレスだ!」
貫通効果を得たブレスは風の壁を貫き、男達に向かって失速することなく突き進む。
「ひ!?あ、あぁあぁぁあ!!」
そして、盛大な爆音を立てて男達を押しつぶす。その一連の出来事に、当麻はただ唖然とするしかなかった。
「……はっ!き、鬼柳?」
「……。」
「鬼柳?」
急に静かになった鬼柳の肩に手を掛けようとした時。
「上条。」
「えぃ!?な、なんだ?」
「そこの女を連れて行ってやれ。」
路地の隅で震える女性を指さし、鬼柳は踵を返す。
「あ、おい?どうしたんだよ?なにか不満な事でもあったのか?」
そんな質問に、鬼柳は静かに答えた。
「…忘れちまっただけさ。満足って言葉をな。」
「どした鬼柳!?」
その後、病院で食事を取ったら元に戻りました。
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/17(月) 21:34:54.37 ID:/MrV42pAO
>>33 アニメのおっさんの扱いが酷すぎるんだもの……。



はい、ここから先は少し路線をぐねぐねさせていこうかと。で、今日は寝ますんね。何か案があれば書いてくれると参考にするかもです。では、また。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/17(月) 22:41:08.87 ID:MQ5ZzFy10
さすがダグナー一般人には容赦しないな
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/18(火) 09:33:55.68 ID:PWQ2blcAO
地縛神喚んじゃいなよww
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/18(火) 11:52:55.93 ID:5SdN1bBAO
自縛神呼んだら大量殺人ってレベルじゃすまなくね?
ノーコストなら大丈夫なのかなぁ
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/18(火) 21:06:16.27 ID:zaqr9OVL0
なに、遊戯王では良くあることだ
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/19(水) 13:39:06.35 ID:FD7slnTAO
ノーコストでも地縛神の地上絵が出でる中にいる人は生贄じゃね?


仕様的な意味でww
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/19(水) 15:45:10.40 ID:zPuv4bIAO
一日またいでこんにちは。>>1です。地縛神についてはまだ困ってます。いっそのこと魂無しのノーコストに…、なんて考えましたが面白味に欠けるので止めます。では、もう少ししたら投下致します
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 16:05:33.09 ID:zPuv4bIAO
「よし、携帯も持ったし、行くか!」
不幸と言ったらこの男、上条当麻は珍しく寝坊することなく、余裕の朝を迎えていた。向かうのは他でもなく学校。と言っても、大覇星祭が近づいているため授業は午前まで。午後は準備の係が忙しそうに都市内を走る。
(…鬼柳の奴、大丈夫なのか?)
鬼柳はあの後無事にテンションを戻し、






「俺は住む場所を探す。決まったら連絡するから待っててくれ。」








自分も手伝うと言ったのだが、都市を案内してくれただけで十分だと言って退かされてしまった。
「まぁ…、あの医者さんがほっぽりだす訳も無いし、大丈夫か!」
気を取り直し、靴を履こうとした時。
「と―ま―…、ご飯は―?」
シスターという名の強欲のつb…いや禁書目録【インデックス】がよたよたと現れる。
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 16:21:01.83 ID:zPuv4bIAO
「あぁ、机にあるよ。昼飯も冷蔵庫に作り置きしといたから、温めて食べてくれ。」
「と、当麻がしっかりしすぎかも!もしかして変な魔術にでも掛かった!?」
「ふふん、今日の上条さんはひと味違うのだよ!じゃ、いってきまーす!」
この時当麻は失念していた。『いつもよりうまく行くときは必ず何かがある』と言うことを。









「お、今日は早いにゃ―かみやん?」
教室に入ると、親しい友人二人が既に登校済みだった。
「まぁな、朝からなんか調子よくてな。」
「そらそうや!今日は転校生が来るんやからな〜!ハァ〜、女の子やったらええなぁ!」
女でもお前にフラグは立たないだろうな、などと考えながら雑談を進めていると教室にも人が増え始め、最後に担任の小萌が入ってくる。
「はーい皆さん席に着いてくださーい!今日は転校生がきますよ―!」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 16:30:49.54 ID:zPuv4bIAO
転校生。そのワードは学生にとって短い祭の開催宣言とも言える言葉だ。男はかわいい女を、女はかっこいい男を。どんな人間が来るのか、ただひたすらに胸を高鳴らせる。
「じゃ、入ってきてくださーい!」
そして入ってきたのは。
「…え。」
白いカッターシャツを着崩し、綺麗な銀髪にバンダナを巻いた、
「鬼柳京介だ。よろしくたのむ。」
不幸ではない、不幸ではないのだが、今不幸でない分、未来に不幸を感じる。だからこそ上条当麻は不幸とは言わず、ただ静かに
「え?あ、あぁ…。ん?えぇ〜…?」
と、間抜けな声を上げたのだった。
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 16:32:27.63 ID:zPuv4bIAO
と、取り敢えずここまでです。この後はオリアナとの絡みが出てきます。では、また夜に。出会えたら会いましょう
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/19(水) 18:05:36.64 ID:FD7slnTAO
始まるぜww


イリアステルとかいらないから早く鬼柳さん出してほしいなww
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/19(水) 18:42:48.81 ID:zPuv4bIAO
やってまいりました>>1です。僅かですが投下させて頂きます












「ねぇねぇ、鬼柳君ってやっぱり外から来たの?」
「ねね!彼女とかいた!?」
HRが終わった直後、鬼柳の席には女子の群が出来でいた。ちなみに、騒ぐ女子とは反対に男子側は「男かよ…しかもイケメン…。」「勝てねぇ…。」と落胆している。と、騒いでいる女子中から一人の女子がバランスを崩し、鬼柳へと倒れ込む。
「あっ!」
「おっと、危ないな。」
そんな女子を鬼柳は軽く受け止め、立たせる。
「大丈夫か?」
「あっ、は、はいぃ…//」
顔を紅潮させ、女子がそそくさと教室から出て行く。すると、じっと黙っていた女子群の中から一人の女子が倒れる。
「あっ、つまずいちゃった!」
「「「!?」」」
「おぉ、お前もか、大丈夫か。」
もちろんこの女子、計算の上で転んでいる。
「あ!私も!」
「私も転んだ!」
「お、おい!?やめ、ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
歯軋りするデルタフォース筆頭の男子群を背に、鬼柳が女の波へと消え去った。
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 18:54:48.02 ID:zPuv4bIAO
「え!?じゃあ俺と同じ寮なのか!」
「あぁ、またしばらくよろしくな。」
学校の屋上。購買で買った焼きそばパンを食べながら、鬼柳はここまでの経緯を説明していた。










「…学校?」
「あぁ、この都市は八割近くが学生でね、さらに一人一人がIDを所持してる。逆に言えば、IDの無い人間はここの住人じゃ無いという証明にもなってしまうんだ。」
鬼柳が医者にいい物件はないか尋ねると、なぜだか学校への入学の話を持ち出された。
「…理由は分かった、だがそれならIDだけでいい。…第一、俺みたいな人間はそんな場所に居るべきじゃない。いや、居る資格がない。」
声のトーンを少し落とし、医者の目を見据える。
「言ってなかったが、俺は一生を持ってしても償えない罪を犯した。それだけじゃない!俺は一回死んだ!本来ここにいちゃいけない存在なんだ!」
こんなことを言ったら遊星あたりは殴ってくるだろう。しかし、それでも鬼柳は誰かにこの罪を吐露しなければ、誰かに責めて貰わなければ、この罪に押しつぶされそうで我慢ならなかった。
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 19:05:43.64 ID:zPuv4bIAO
「…僕は君を責めない。慰めもしないよ。」
しかし、医者の口から放たれた言葉は鬼柳の予想とは180°違っていた。
「いいかい?君は自分の罪に悔いている。君は自分の背負う罪の重さを十分知っている。何をしたのかは分からないし、本当に死んだのかも解らない。でも、今君はここにいて、上条君と僕と出会い、話す事のできている『人間』だ。人間はやり直せる。どんな場所からでも、どんな状況からでもね。それに、罪の重さを理解しているなら、君のすべき事は自分の罪を悔いて立ち止まる事じゃなく。」
医者が、力強い眼差しで鬼柳を見つめ返す。
「……罪を償うために、前に進むこと。」
その言葉に医者はにっと笑い、書類を出す。
「上条君と同じ学校だ。寮もある。…いいね?」
「あぁ、俺はもう立ち止まらねぇ!獄中死、ダークシグナーから次いで第三の人生!新生鬼柳京介!満足してやるぜ!場所は…!












学園都市…!」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 19:17:09.76 ID:zPuv4bIAO
「…そうだったのか。」
「あぁ、俺は学園都市に居座る。IDは医者が用意してくれたからな。」
最後の一口を飲み込み、スッと立ち上がる。
「…上条、俺は罪を償いたい。例え罪が消えなくても、迷惑をかけた奴らに顔を合わせられるように今度は……壊すんじゃなくて、守りたい。それは学園都市だって例外じゃない。………手伝ってくれるか。」
真剣な表情の鬼柳に、当麻はふっと笑い、答える。
「…あぁ、どこまでも着いてって、サポートしてやるよ。」
お互いに手を差しだし、ガッと握手する。
「よぉし!学園都市警護隊、チームサティスファクション結成だ!」
「おぉ!……チーム満足?」
こうして、鬼柳の学園都市入りが決定した。
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 19:29:36.75 ID:zPuv4bIAO
今夜はここまで。次回は大覇星祭前日まで飛びます。では、また。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/19(水) 22:29:24.85 ID:Rpj+IWFAO
すごいや!さすが伝説のチームサティスファクションのリーダーだ!
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/19(水) 22:54:45.52 ID:+ICOtL7S0
>>55
鬼柳「やめろ」
そういえば鬼柳さん私服はダグナーの服のしかないな
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/20(木) 00:11:21.79 ID:CFmlObMAO
地縛神は魂じゃなく周りの能力者のAIM拡散力場を消費して召喚!!とかは?
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/20(木) 01:00:18.27 ID:WpDr9UGAO
上条「そげぶ」

で満足神退場っすか
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/20(木) 02:39:33.34 ID:m4vUBbYAO
>>57
AIMはフィールド魔法代わりだろう
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/20(木) 07:38:46.01 ID:UacylFvV0
ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンを精霊世界に派遣して精霊の魂を生贄にすれば問題ないな
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/21(金) 15:52:57.32 ID:aUJnJNyAO
呼ばれてないけど飛び出ました>>1です。一日またぎのペースを安定させるかもになりそうでした。いやなります。
では、短いですが投下を
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 16:12:57.40 ID:aUJnJNyAO
「よし!明日はいよいよ本番だ!みんな、気を引き締めていくわよ!」
「「「お―!」」」
吹寄の声をきっかけにしてクラスが一斉に声を上げる。そう、明日は学園都市最大のイベント、大覇星祭なのだ。気合いを入れない方がおかしい。
「はぁ…バツゲームかぁ。」
「どうした上条?元気ないな。」
そんな中、当麻は何かに思い悩んでいた。
「どーせ常盤台の超電磁砲にかみやん病を振りまいたんだろ?」
「なんやて―!?僕らとの誓いはどうしたんやぁ!!」
「知らねぇよそんな誓い !…いやさぁ、大覇星祭で勝ったらなんでも一つ言うこと聞けって。」
当麻はうだーと机に寝そべりながら事の経緯を話す。
「…悪いんだが、第三位とか超電磁砲ってのはなんだ?」
ふと鬼柳が疑問を口にする。
「にゃ―、ここ学園都市の能力者にはレベルがあってな、今のところ確認の取れている最上位レベルの順位だにゃ―。」
最上位レベル。その言葉に鬼柳が目の色を変える。
「強いのか?」
「そりゃあ学園都市最強とも言える奴らだしな…っておい!鬼柳!」
「常盤台だな!?行ってくる!」
当麻の制止も聞かずに飛び出す。鞄を持って行ったのを考えると、そのまま寮に帰るのだろう。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 16:28:40.11 ID:aUJnJNyAO
「あ―…、じゃ、俺もかえ」
「それはできない相談やでぇ?かみやーん?」
青髪ピアスが笑いながら肩を掴む。笑ってはいるが、肩がものすごく痛い。
「…ちょいと、厳罰を処するにゃ―。」
「なんで!?上条さんは被害者って、不幸だ――!!」
















常盤台中学近辺、鬼柳はぶつぶつと何かを呟きながら中学を探す。
「…最上位。この間上条から聞いた時は確か…レベル5まであるんだったか。それもレベル5は軍隊に一人で通用するほどの力を持つ奴が名乗れる称号…。」
「あ、ちょっと。」
「チームサティスファクションにレベル5が居るとなれば効率も上がる。何より名が広まりやすい。」
「ちょっとそこの人!」
「決めた!学園都市第三位超電磁砲!チームサティスファクションに意地でも入れてやる!」
「無視すんなやゴラァァァァアア!!」
「あ!?」
刹那、青白い光が鬼柳の背後から降り注ぐ。命の危険を感じ、瞬間的にディスクにカードを叩き込む。
「罠カード!聖なるバリアミラーフォース!」
間一髪、飛来した電撃の弾を跳ね返す。
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 17:14:42.93 ID:aUJnJNyAO
「え!?キャア!」
「っ!しまった!」
聖なるバリアミラーフォースは相手の攻撃を無効可する。しかし攻撃は消滅するのではなく、相手フィールド上のモンスターをすべて破壊するべく跳ね返されるのだ。
「おい!大丈夫か!」
自分を守ることには成功したが、あれが人に当たったとなるとただではすまない。心臓が早鐘を打ち、嫌な汗が体中から吹き出る。が、
「…大丈夫よ。」
体中に電気を帯びながら、鬼柳に電撃を放った少女は無傷で立っていた。
「すまない!どこも痛んだりはしないか!?」
「いえいえ、こちらこそすみませんでした!でもここ、関係者以外は立ち入り禁止ですよ?」
「………ん?」
気付けば、目の前には大きな校舎が建っていた。どうやら、知らず知らずの内に入っていたらしい。となるとだ。
「なぁ、悪いんだが、ここって常盤台中学か?」
「え?あぁハイ、そうですけど。…あなたは?」
電撃を引っ込め、少女が姿勢を正しながらも疑いの眼差しを向ける。
「あぁ、人を探しててな、超電磁砲なんだが…名前が分からん。」
「…御坂美琴。」
「ん?」
少女が呟く。
「学園都市第三位超電磁砲、御坂美琴。…私ですよ。」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 17:17:28.90 ID:aUJnJNyAO
地の文がおかしい…。努力したいです。そういえばキラートマトってDTナイトメアハンド特殊召還できますよね?できれば教えて頂きたいです。では、また
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 18:19:46.02 ID:ohUHKWsAO
逆にそれ以外の方法で出そうとする奴が珍しくないか?

☆10で攻守0なのに…

しかしゲームオリカとかコアなの出すんだな…
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [43urc9457]:2011/01/22(土) 17:08:23.98 ID:f8bUN8Ld0
>>66
リミット・リバース「・・・・・」[ピザ]リ「・・・・・・」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 20:21:27.07 ID:6xCMGz4AO
文間の改行をもう1行ずつ増やしてくれると読みやすくて有難いぜい
ここは80行までOKだから節約しなくてイイにゃー
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/23(日) 02:18:39.65 ID:ZKVNMzyl0
ミラフォとはこれまた懐かしいカードだな
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 02:45:15.07 ID:ZEByMlAAO
ミラフォは今でも現役だぜ
アニメだと強すぎて使われないけど
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 03:25:02.67 ID:758Mz+jF0
クロウはデッキに投入してるぞ
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/23(日) 03:58:30.56 ID:bznjPngAO
飛び出ました>>1です。こんな時間なのにね。>>66ありがとうございます!では、投下させていただきます。
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 04:37:57.33 ID:bznjPngAO
すいません!諸事情により中断させて頂きます
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 08:13:49.28 ID:bznjPngAO
更新宣言しましたがちょいと遅れます。押しつけ上司爆発しろ。眠い。では、少し間を置きます
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 17:18:00.48 ID:7TTUGefAO
ちょっとお前の上司爆発してくる
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 18:03:58.74 ID:758Mz+jF0
>>75をデュエルで拘束しろ!
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 19:46:33.39 ID:pkUya8kAO
>>75
罠発動!
「闇の呪縛」!
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 07:09:15.10 ID:VegPAmnAO
だが>>75は・・・弾けた
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/24(月) 15:41:55.77 ID:/9JqARqAO
どうも>>1です。なんとか舞い戻りました。なんとか書類提出間に合った。
>>75確か去年事故って二ヶ月休んでた。爆発はしなかったけど。

あと、前にあった台詞のスキマ一行追加案を一投目以降に実装してみました。では、投下致します。
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 15:42:56.58 ID:/9JqARqAO
「お前がか?」
「えぇ、そうですけど?」
美琴はさらに疑いの目を強め、鬼柳を凝視する。その手には密かにコインが握られているが、鬼柳は気付かない。
「そんなに警戒しないでくれ。上条の友人だ。」
「あいつの?」
よく知った名に、少しだけ警戒を緩める。
「あぁ、単刀直入に言うぜ。俺のチームに入れ。」
「へ?チーム?」
警戒心を疑問が追い抜く。さすがに出会って数分でスカウト紛いな事をしてくるとは思わなかったからだ。
「あぁ、今の所俺と上条だけだが…、正直数が欲しい。少なくともあと四人、これがノルマだな。」
「ふ〜ん。っていうか、何をしてるの?…違った、してるんですか?」
「素でいいぞ。」


説明中





「…なるほどね、謂わばボランティアみたいな感じな訳か。」
「あぁ、だから活発的には動かない。お前さえよければ、…どうだ?」
(俺の事については省いたが…、まぁ問題ないだろ。)
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 15:52:19.80 ID:/9JqARqAO
「…そうね、いいわよ。」
「ん、ほんとか?」
考え込んでいた美琴が顔を上げる。かなりな戦力が手に入った、そう内心喜んでいた鬼柳だったが、
「ただし、Lv5のあたしを従えるんだから、それなりの力量を見せて貰うけどね。」
それはつまり。
「…いいぜ、受けてやるよ!その決闘【デュエル】!」
決闘の、挑戦状だった。







「ここならいいでしょ。」
鬼柳が連れてこられたのは河原。ある程度の広さがあるため、一対一には適切な場所だった。
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 16:10:47.06 ID:/9JqARqAO
「河原か、かなり広いし、問題はないぜ。」
ディスクのカードをチェックし、構える。互いににらみ合い、スキを伺う。そして十秒程経過したとき、美琴が動いた。
「いくわよ!」
美琴から電撃が空高く舞い上がり、落雷のように鬼柳へ降下する。
「うおぁ!」
それを前転で回避し、すぐさまモンスターを召還する。
「キラートマト!ダイレクトアタックだ!」
今頃十字架を背負ってケタケタ笑っているであろうシスターも顔負けの形相でトマトが美琴を襲う。
「なんの!」
が、超電磁砲であっけなく吹き飛ぶ。そのまま電気を泳ぐように伝い、鬼柳へと近づく。
「…破壊したなぁ?」
「っ!」
しかし、微かに鼓膜を掠めた言葉に、すぐさま鬼柳から離れる。
「ヒャーハハハハハ!!キラートマトの効果発動!」
(何こいつ!?いきなり人が変わったみたいに!)
そう、鬼柳はいつしかの路地裏のように、真っ黒な瞳とシグナルを有していた。
「DTナイトメアハンドを特殊召還!更にナイトメアハンドの効果!インフィルニティドワーフを手札から特殊召還!」
あたりに暗雲が立ちこめる。ちなみに路地裏では気付かなかったが、あの時も同じ現象が起きていた。
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 16:49:00.96 ID:/9JqARqAO
「くっ!これぐらい!」
どうやらさっきのトマトをトリガーにしたようだが、二体共美琴の相手になるような強さでははない。すぐさま砂鉄の剣で斬りにかかるが…、
「させねぇよ!罠カード!くず鉄のかかし!」
「えぇ!?」
目の前にいたはずの農夫のような男が、ボロボロのかかしに変わる。他でもない、鬼柳の友人の十八番のカードだった。そして、そのカードの作った隙を無駄にしないのが鬼柳だ。

「ヒャーハッハァ!二体をダークチューニング!」

辺りの暗雲がより一層濃くなり、空が真っ黒に染まる。

「ちょっとあんた!何しようと…!」

最後まで言い切る前に、目の前の存在に言葉を失う。科学の街では存在自体がありえない。龍。

「出てこい!ワンハンドレットアイドラゴン!」
胸にある大きな瞳を始めとし、体中に瞳を持つ龍。その瞳が一斉に開き、美琴を見据える。

「な、なによこいつ!…くっ、出鱈目なのはあいつとそっくりね!」

一瞬だけ怯むが、すぐに構え直したのは流石Lv5といったところか。砂鉄の剣を両手に携え、百の目を持つ龍と、美琴はにらみ合った。

「さぁ、まずは地獄の一丁目だ!」

鬼柳の叫びを合図に、美琴が地を蹴った。
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 16:52:42.73 ID:/9JqARqAO
言えない…一行空けるのに慣れてなくて大半埋めてたなんて言えない…。

補足して置きますと、カードの性能を物によっては改変しています。例えばダメージストランスレイション。これはまだ出さないですが、学園都市にデュエリストとかいないのでカードダメージ→直接ダメージに改変などなど。予めご了承ください。では、また。
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/24(月) 18:22:10.52 ID:0ZGI0ImAO
いいねいいね乙!
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/24(月) 23:40:55.30 ID:v9BjKLWo0
百目竜さんから過労死の予感
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/24(月) 23:50:58.13 ID:7Beyu/OAO
素晴らしいGJ
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/26(水) 16:10:21.97 ID:SKKCSskAO
久しぶりに友人とデュエルした>>1です。やっぱインフィルニティは扱い易い。たまに回し難くなったりするけど。では、投下いたします。
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/26(水) 16:11:47.46 ID:SKKCSskAO
「あ―、不幸だ―。」
土御門と青髪に散々弄くり回され、やっとの事で帰路についた上条当麻だったが…。
「罰ゲーム…ビリビリの事だから一日バトルとか言い出しそうだなぁ…。」
明日からの祭…の、後の事を考えてブルーな気持ちになり、トボトボと寮に向かっていた。
「…いや、祭の間ぐらいは頑張るか!」
クラス、いや学校の中の一人でも気を抜いたら即負けに繋がる。みんなの為に。そう気合いを入れ、空を見上げると。
「…なんだこりゃ?」
いつしか美琴と戦った河原方面の空を中心に、暗雲が立ちこめていた。
「まさか…また魔術師か!?」
科学の街において天候の善し悪しを限界はあれど操作するのは容易い。そのため、台風や大雪などはある程度軽減される。今の様な空になるのは、比較的異常な事なのだ。
「迷ってる暇はねぇ!急がないと!」
すぐに踵を返し、当麻は河原へと向かった。
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/26(水) 16:12:34.59 ID:SKKCSskAO
「しつこいんだから!」
先ほどから龍を切りつけていた美琴は、口では悪態をつきながらいくつかのパターンを解析していた。
(あのカード…カード毎に何か効果があるみたいね。それに、罠みたいなカードは連続出来ないみたい。)
(あのガキの電撃は驚異だが、くず鉄のかかしがある限り重い一撃を食らうことはないだろ。)
互いに真正面からぶつかり合っているように見えて、その実は腹の中のさぐり合いだ。隙を見せるわけには行かない。
「チッ、ドロー!」
一向に変化の無い展開に内心苛つきながら手札をドローする。そのカードは…。
「…ヒャハ!これなら!」
すぐさまそのカードを召還する。召還されたのは…。
「インフィルニティリローダー!」
「また!?」
リボルバーの前後に銃口を持ち、そのリボルバーを胴体としたなんともユニークなモンスターを目にして、美琴はまたかという思いとそこまで強くなさそうで良かったという思いを抱いた。…それは、このカードの効果を知っているならば決して生まれない感情なのだが。
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/26(水) 16:14:24.43 ID:SKKCSskAO
「手札を全てセット!これで俺の手札はゼロ!」
(ゼロ?…打つ手無しって訳じゃないみたいだけど…。)
タンッと地を蹴り、鬼柳に切りかかる。龍が駄目なら、本体を叩くしか無いと踏んだのだ。
「バァカが!直接でも攻撃に変わりはねぇ!罠カード!くず鉄のかかし!」
「まってたわよ!」
鬼柳の前にかかしが現れる。そのかかしを美琴は斬らず、ガシッと鷲掴みにする。
「一回ずつが駄目なら、連続よ!」
言うが早いか、掴んだ場所から高電圧を放つ。最初の数秒だけかかしが耐えるが、すぐにかかしは消え去り、電気は鬼柳へと襲いかかる。
「馬鹿なっ!ぐぁぁ!」
LPは無いが、その代わりに身体へとダメージがダイレクトに伝わる。辛うじてディスクは無事だが、体にはいくつか焦げ跡が見える。
「どう?参った?」
コインを親指にセットし、膝をついている鬼柳に向ける。勝負あり、かと思われたが…。
「リローダーの効果…。」
「え?」
鬼柳がデッキからカードを一枚墓地へ送る。その行動に、美琴が警戒する。
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/26(水) 16:15:21.91 ID:SKKCSskAO
「手札がゼロの時、デッキの一番上のカードを墓地へ送る事で、モンスターカードならレベル×200のダメージを相手に与え、魔法、罠の場合は自分にダメージ。…捨てたカードは、地縛神Ccapac Apu。」
少し離れた場所にいたインフィルニティリローダーがキリキリとリボルバーを回し、標準を美琴に合わせる。
「…やられた。でもね、あたしって頑固でさ、引き分けとかは嫌なのよ。」
「奇遇だな、俺も頑固でな。」












「「白黒つけなきゃ満足できない!!」」
二人同時に地を蹴り、距離を取る。美琴は超電磁砲、鬼柳は地縛神を生け贄とした弾丸をチャージし、じっと待つ。そして、互いに発射しようとしたその時。
「やめろ二人とも!!」
遙か彼方から、一人の友人が叫びながら走ってくるなり間に割ってはいった。
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/26(水) 16:16:25.79 ID:SKKCSskAO
「上条か?」
「当麻!?」

息を切らし、肩で呼吸をしながら当麻が叫ぶ。
「何殺し合いなんてやってんだ!何があったが知らないが、話し合いで解決しようとかは考えないのか!?」
「まて上条!五割正解五割不正解だ!」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/26(水) 18:36:14.54 ID:NjDtxepAO
インフィルニティとトリシューラの悪夢はまだ記憶に新しいぜ…
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/26(水) 18:54:14.16 ID:aqINYosAO
トリシューラ三連打は心にきた
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/31(月) 18:08:40.40 ID:loOrxlJAO
遅れてきました>>1です。今日上司に「この間の礼な。すまんかった」と言われましたが裏がありそうで怖い。では投下します。
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 18:09:23.05 ID:loOrxlJAO
「……なるほど、つまり二人とも[ピーーー]気は無かったと。」
「そうよ、若干の怪我はあったかもしれないけど。」
「そういう事だ。」
割り込んだ当麻と体中擦り傷だらけの美琴。そして全身黒こげの鬼柳一行は、河原の土手に座りながら今までの経緯を纏めていた。
「……で、だ。どうなんだ御坂。入る気はあるか?」
入るとはもちろんチームの事だ。勝てはしなかったが、自分の力は見せつけれた筈だ。
「(なんで髪伸びてんだろ。)…いいわよ。別段怪しい事とか危ない事やるわけじゃ無さそうだし。」
「よーし!歓迎するぜ!盛大にな!」
(髪戻った!?)
ガバッと鬼柳が立ち上がり、美琴を見下ろす。
「だが、明日は敵同士だ!お互いに頑張るぞ!」
そう、明日は待ちに待った大覇星祭なのだ。学年も、ましてや学校まで違う美琴とは敵同士となる。
「…えぇ、全力で行かせて貰うからね!」
「あ、そうだビリビリ。バツゲームはやっぱ無しにしないk」
「よし!ちょっと早いが晩飯は外で食べるぞ!チームサティスファクション初期メンバーでな!」
「あ、いい店知ってるわよ。そこにしない?」
「……不幸だ。」
こうして、晴れて御坂美琴がチームサティスファクション入りを果たした。
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 18:11:49.24 ID:loOrxlJAO
窓の無いビル。見れば不気味な事極まりない上に、一般人は誰一人としてその中を知ることは許されない。そんな場所に、土御門元春は居た。一人の、容器に入った男と対峙して。
「…鬼柳京介が、この世界の人間じゃない?」
「あぁ、これは比喩でもなんでも無い。事実だ。」
土御門がここに来るなり聞かされたのは、彼のクラスメートでもあり、今では親しい友人である鬼柳京介がこの世界の住人ではなく、全く別の世界から来たという話だった。
「どういう事だ。バンクにもしっかりIDがあった。それに、しっかりここの生活に順応している。」
「冥土返し。」
「……OK、分かった。」
容器の男、アレイスターの一言で、土御門はIDの件も含め概ね理解する。
「…正直に言おう。私はアレを恐れている。」
「何?」
アレイスターを知るものなら耳を疑う一言だ。いつも追いつめられているようで、それさえも計算に入れ、あらゆる物に対して優位に立っていた男が、たった一人の男を驚異として声色を変えたのだから。
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 18:13:16.31 ID:loOrxlJAO
「アレは魔術と科学の混ざったどちらにも属さない混合物だ。何がトリガーかは知らないが、アレの戦闘意欲が高まる度に混合した魔術が放出されている。」
「……なら、どうする。」
そこで、無表情だったアレイスターの口が歪む。
「消すのは惜しい。だから…。私の手元に置くんだよ。」










「こ、これ本当に食べていいの?」
「遠慮するな!チームサティスファクションのリーダーたる者、これぐらい朝飯前だ!」
「す、すげぇ…。じゃ、じゃあ遠慮なく!頂きまぁす!」
やってきたのは普段美琴達の集まっているレストラン…ではなく、鬼柳がこの間見つけたというレストランだ。少しばかり値が張るが、ボリュームは言うこと無しだ。
「すごい、こんだけの値段差で味がこんなに違うなんて…。」
「禁書目録がいたらもう無くなってるだろうなぁ。…うめぇ。」
禁書は小萌の家。
「そうだな、次からチームとして集まる時はここにするか。味にも満足できるしな。」
などと談笑しながら鬼柳の頼んだ料理(豪勢な上に量もある)を食べていると、一人の女性が机の前に現れた。
「悪いんだけどさ、お兄さん方?」
「なんだ?姉さん?」
鬼柳が食べながら顔を向ける。
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 18:14:17.31 ID:loOrxlJAO
「この席、譲ってくんない?」
女性がそう言い放ったと思うと、他の客からは見えない場所に光球が三つ現れる。席を譲らないなら打ち抜く。そういうことだろう。目がマジだ。
「あんた…。」
「待て上条。」
立ち上がろうとした当麻を鬼柳が制する。
「理由を聞かせてもらおうか。」
至って冷静に、しかし目は鋭くしながら女性に問う。
「ここ、あたし達がいっつも座ってる席な訳。そんだけよ。」
「…なんだそんな事か。」
「ん?」
譲る気になったかと思いきや、側にあった机を鬼柳がくっつけ始める。
「ちょ、ちょっとあんた」
「そこにいる奴らも来い。」
鬼柳が別の席を指さすと、そこから四人の男女が現れる。
「ほら見ろ!超バカ面が超騒ぐから!」
「騒いでねぇよ!?」
「大丈夫、そんなはまづらを私は応援してる。」
「結局、いつまでたっても浜面は足引っ張る訳よ。」
ギャーギャー騒ぐ男女を尻目に、女性が鬼柳を見る。
「…どういうつもり?」
「飯を食うんだろ?ほら座れ。店員!このオーダー追加だ!」
「はまづら、なんかあの人いい人っぽい。」
「ん?そうなのか?」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 18:16:28.88 ID:loOrxlJAO
…間を置いたのにこれだけなんです。申し訳ない。何分月初めと終わりは忙しいので…。ではまた。


あ、補足しますとフレンダはコピーでもなんでもなく本人です。個人的に死なせたくなかった。
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 20:47:39.82 ID:FqwtaHZr0
自らの手で「フレ ンダ」にしたいと、そう仰るのですか
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/01(火) 00:30:07.83 ID:dLM6kKWr0
デスドラドンさんの両腕の鋏の出番ですね
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 08:19:51.53 ID:YQniGaSAO
おっさん自慢の斧が活躍する時がきたか
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 12:08:47.57 ID:LO4c6sXAO
>鬼柳「まて上条!五割正解五割不正解だ!」

なんだろう、凄くツボにきたwwww
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/03(木) 17:19:41.33 ID:uDE3BPlAO
Gの出る休憩室ってどうなの…。>>1です。やっと祭に入ります。前日に事を詰めすぎた。>>102いや殺さないよ!?殺さない!確かに性格に若干難有りだけどそれにストーリー的にも死ななきゃアレだけど口癖とか色々さ、アイテムの盛り上げ担当みたいな感じで結構役に立(ry 投下します。
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/03(木) 17:20:26.63 ID:uDE3BPlAO
「…って感じ。」
「そうか、よろしくな。麦野。」
結局脅してきた女、麦野一行はいつもは大人しく別の席に移るらしいが、今日に限ってリーダーである麦野の機嫌が悪かったらしく、先のような事態に陥ったらしい。
「あぁそうだ、自己紹介がまだだったな。俺は鬼柳でそっちが上条、こっちは御坂だ。」
ムシャムシャと食べ続ける二人を順に指さし、名前をその順に教える。
「俺達がチームサティスファクション、初期メンバーだ!」
胸を張って鬼柳が言うが、そのチームの目的も何も知らない麦野一行は首を捻るしかなく、ただなんとなく頷いておいた。
「…ん?みさかってもしかしてLv5?」
コップを机に置きながら、滝壺と呼ばれていた少女が御坂に問う。
「あぁ、まぁ…そうね。って、私言ったっけ?」
「ううん。麦野がいっつも妬んでたから。あんなガキが私より上なんて許せn」
と、そこで滝壺が言葉を止める。理由は他ならぬ麦野の視線。その辺の小動物なら殺せそうな覇気を感じる。それは、「そこまでにしておけ」という警告を意味しているのだ。
「へ?麦野さんってLv5なの?」
「原子崩し。あんたより下だけどね。」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/03(木) 17:21:04.31 ID:uDE3BPlAO
Lv5。その単語に反応する奴が一人、ここにいた。チーム繁栄。守りたいものを守るため。理由は簡単なものだ。しかし鬼柳にとってそれは生きていく上での道標で、罪を償うための誓いだ。だからこそ、戦力が欲しい。
「……麦野。」
「うん?何?」
だからこそ、
「俺らのチームに来ないか。」
麦野が欲しかった。
「………は?」















「……なんでだ。」
「まぁまぁ鬼柳。飯代浮いたわけだし、いいじゃないか。それより!明日頑張ろうぜ!」
結果は見ての通り、スパッとお断りだった。麦野の言い分は



「私みたいの入れるなら、七位の方がマシよ。…間違っても、私や二位は止めときなさい。一位は特に。」



との事だった。その後代金を鬼柳達の分まで払い、麦野一行はさっさと行ってしまったのだ。ご丁寧に米粒一つ残さずに。
「…まぁいい。過去を振り返って今を疎かにするのは非効率だ。明日!全力で満足するぞ!」
「「お―!」」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/03(木) 17:22:25.01 ID:uDE3BPlAO
大祭当日。学園都市総出で行われる祭りの中、不穏な影は布でくるんだ長方形の板のような物を抱えて走っていた。
「まったく!高々高校生の子供にこうまでされるとはね!」
これまた長方形の紙の束から一枚噛み千切り、地面に捨てる。そして紙を捨てるなり路地裏に走り込み、壁に背中を預ける。
(ダミーは走らせた。後はここから遠ざかるのを待つだけ…。)
息を切らし、胸が見て分かるほどに上下する。…一安心。そう思った矢先。
「こんな罠じゃ、満足出来ないぜ。」
「っ!」
路地の入り口に一つの影が現れる。すぐさま板を抱え、反対方向に逃げようとするが。
「チェックメイトだ。」
反対側にも、長身の男とツンツン頭の少年が立ちはだかる。
「まいったわね…。うまくイけると思ったんだけど。」
「無駄だぜ。俺達チームサティスファクションから逃げようなんざ、7000デュエル早い!」
立ちはだかる影が、女にそう叫んだ。そもそもなぜこんな事になっているのか、それは今から数時間程時を遡る必要がある。
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/03(木) 17:33:38.80 ID:uDE3BPlAO
ここまでです。また近々投下いたします。ではまた。
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/03(木) 21:33:53.62 ID:ckphvw6AO
どうでもいいけど「特殊召還」でなく「特殊召喚」じゃないの?
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 07:08:59.17 ID:C36X+SEAO
>>111指摘ありです。調べ次第訂正していきたいです。次回投稿は明日、明後日には。ではまた。
113 :ジムV☆0○0△0×0零崎唯識 ◆0L6NvBQZaQ [sage]:2011/02/05(土) 16:30:18.14 ID:YLh7q/mAO
対オリアナにトラップスタン最強説
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 22:49:44.22 ID:FIeTCFhAO
「イタクァの暴風」とか使ったら酷い事になりそうだ。
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 12:05:21.81 ID:azIdETxAO
どうも>>1です。祭に入ったはいいですがまた長くなりそうです…。では、投下致します。(細切れになるかもです)
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 12:06:07.08 ID:azIdETxAO
「最高だぜ!」
そう叫んだのは異世界から迷い込んだ男、鬼柳京介だ。今日は待ちに待った大覇星祭であり、今は午前の競技を終えて昼食時間へと入った所だ。鬼柳の機嫌がいいのは競技に勝ったからではない。チームメイトである美琴の母親、御坂美鈴の料理(持ち歩くようなものではない)を食し、予想以上にうまかったからである。
「ちょっと!それ家のなんだからね!?」
「まぁまぁ…。大勢の方が美味しいでしょ?」
「それと家の食事が減るのは関係ないでしょ!」
今居るのはとある店の店内。更にこの場には上条当麻とその両親、加えて居候の禁書目録。その横には御坂美琴とその母、そして鬼柳だ。
「それにしても鬼柳君、両親とも事情で来れないんだって?ちょっとかわいそうですよね―。」
「そ、そうですね―はは。」
美鈴の言葉に…いや胸元に鼻の下を伸ばしているのは上条当麻の父、上条刀夜だ。息子同様フラグ体質…もとい無意識に女性を引きつける行為をするため、妻はかなり苦労しているとか。
「あらあらうふふ。」
「うっ!いや違うんだよ母さんこれは…。」
だからこそ、妻は進化した。
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 12:06:59.75 ID:azIdETxAO
「しっかし、ビリビリのとこも破天荒というかなんというか。」
「だから私には御坂美琴って名前が…!」
「ちょっと短髪!とうまに近づきすぎかも!」
「ふぇっ!?」
そんな風に騒ぐ五人を眺めながら、鬼柳と美鈴は食を進める。
「…御坂の奴も素直じゃないな。誰譲りだ?」
「さぁねぇ―、私も夫もあそこまで奥手ではないしな―。」
チラッと鬼柳を見て、美鈴は言葉を一旦区切る。
「あなたはどうなの?」
「ハッ、俺に恋愛感情なんざ無い。あるのは…。」
危うく自分の罪をこぼしかけたのに気付き、お茶を飲んで気を取り直す。
「あるのは満足したいって探求心だけだ。」
「なんだ―、ちょっとつまらないかな―。」
美琴とは真逆の、呆れるほどおっとりとした性格に苦笑いしながらも、騒がしい昼食を続けるのだった。
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 12:07:37.03 ID:azIdETxAO
「……上条当麻と、鬼柳京介……鬼柳とやらは初耳だね。」
「そりゃそうだ。ついこの間来たばっかだからにゃ―。」
電柱に背を預けて話す土御門と、その目の前に立つ長身の赤髪の神父、ステイル・マグヌスは鬼柳達が店内から出てくるのを待っていた。幸い窓際に居た鬼柳にジェスチャーを送れたため、そこまで時間は掛からないだろう。
「鬼柳とやらに魔術の説明は?」
「してない。信用は出来るが如何せん頭より体からの動きが目立つ。要するに上やん属性だ。一人で運び屋…オリアナ=トムソンに突っ込まれちゃ後々面倒だ。」
そう、確かに鬼柳は友人などの秘密は絶対に明かさない。それは友人を想い、信頼しているからだ。しかしその想いが裏目に出ることもある。仲間を傷つけまいと当麻の様に単身で突っ込む傾向が、たった一ヶ月余りだが見て取れた。
「…だが、協力を仰ぐなら必ず話さなければ隠し通すのは無理があるぞ?」
「あぁ。……だがまぁ、裏目に出るなら更に裏目に、元に戻せばいい。」
と、その時、鬼柳と当麻が店から歩いてくるのが見えた。
「…行くか。」
着いてくるよう手を振り、人気の無い所へと歩き出す。
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 12:49:20.59 ID:azIdETxAO
「…魔術、か。」
土御門から事情を聞いた鬼柳は隠していたことを咎めるわけでも、自分から突っ込むような素振りを見せるわけでもなく、何かに考え耽っていた。その様子に一人で死にに行くことは無さそうだと内心安心した土御門だが、逆にその行動が鬼柳らしく無く、警戒していた。
「…隠してたのはすまない。だが、俺達も出来るだけ無関係な人たちを」
「そこまでだ上条。」
沈黙に耐えかねた当麻の台詞を、鬼柳が遮る。
「隠し事なんざ誰にでもある。だがな、俺とお前は『チーム』だ。解るか?仲間なんだ。無関係だからなんて事言わずに、困ったときは頼ればいい。」
それだけ言い、鬼柳は土御門とステイルに向き直る。
「土御門と、ステイルっつったか。協力は惜しまない。だが条件がある。」
「あぁ、なんなりと言ってくれ。」
ステイルが肩を竦めながら返答する。
「何、簡単な事だ。」
鬼柳の顔が、嫌に輝いて見えた。
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 12:49:46.25 ID:azIdETxAO
「…なんなんだあいつは。」
「あ―…、ああいう奴なんだ。仕方ないにゃ―。」
人気無い高架下から変わって今は大通り。土御門と鬼柳、ステイルと当麻という風に分かれてオリアナを探している。ちなみに鬼柳の出した条件とは









「チームに加われ!」
「…断る!」









だったのだが、ステイルが一瞬の間を置いてすぐさま却下し、去ってしまったのだ。結局二手に別れる際に鬼柳とステイルペアは何が起こるか解らないという理由で、今現在の状況に至ったのだ。
「まぁいい、そんな事よりもオ…オリオン座を探すのが先だ!」
「オリアナだにゃー。」










「…いた。あいつだ。」
一方、当麻とステイルペアは目的の人物を発見し、追跡していた。
「あの板みたいなやつか?運んでる物は。」
「あぁ。上条当麻、土御門に連絡を。僕は追跡を続ける。」
「……いやいやいやステイルさん?世の中には携帯電話という物がありましてね?」
さりげなく言伝で伝えるように指示したステイルに突っ込みながら、土御門に連絡を取る。
「…土御門か。オリアナを見つけた。場所は…」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 12:50:29.42 ID:azIdETxAO
「急ぐぞ鬼柳!」
「……。」
「鬼柳!!」
「悪い!お前はそっちに当たってくれ!」
「はぁ!?」
やっぱりか、と土御門は舌打ちしながら鬼柳を掴もうとするが。
「多分だがそいつはダミーだ!」
その一言で動きを止める。
「…何?」
「おかしすぎる。確かに大覇星祭は混雑するし、そういう取引をするにはもってこいだ。でもな。」
ディスクを展開し、カードをセットする。
「逃げてる場所を聞く限りじゃ、『私を追いかけなさい』っつってるようにしか見えねぇんだよ。」
「!?」
(確かにオリアナの逃走ルートは発見しやすい一般大通り…。しかし人混みに紛れるならば…いやそれなら保護者通路の方が断然有利だ。……通行人を人質に?いや、資料ではオリアナは誰よりも人々の平穏を望んで…っ!)
瞬間、土御門の中の魔術知識の中から、一つの術式が浮き上がった。
「そういう事か…!」
すぐさま携帯を取り出し、ステイルに繋ぐ。
「なんだい?あまり喋ると感づかれ」
「よく聞けステイル。オリアナはダミーだ。奴、いや奴等の本当の目的はおそらく、」











「使徒十字【クローチェディピエトロ】による学園都市の支配だ!」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 09:20:46.75 ID:AimpDe+7o
まだかな
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/28(月) 00:06:13.42 ID:AKFSGMnAO
まだー
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