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佐天「佐天涙子、HsMS-00、行っきまーす!!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/19(水) 14:55:05.77 ID:ceJAw0gAO
俺得佐天さんSF系SS

・地の文あり

・舞台はヴェント襲来後くらい

・独自解釈あり

・投下はマイペース

・もちろん巨大ロボットも出てきます。ガンダムっぽい用語もちらほら?

・佐天さんのパイロットスーツ姿……ゴクリ
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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さくらみこ「インターネッツのピクルス百科辞典で」大空スバル「ピクシブだろ」 @ 2024/04/13(土) 20:47:58.38 ID:5L1jDbEvo
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暇人の集い @ 2024/04/12(金) 14:35:10.76 ID:lRf80QOL0
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ミカオだよ。 @ 2024/04/11(木) 20:08:45.26 ID:E3f+23FY0
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アルミン「どうやら僕達は遭難したらしい」ミカサ「そうなんだ」 @ 2024/04/10(水) 07:39:32.62 ID:Xq6cGJEyO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 14:55:32.22 ID:ceJAw0gAO
ピピピピ ピピピピ…

心地好い朝の目覚ましがなると、佐天涙子の一日が始まる

佐天「ふぁー……ねむ…」

至って健康的な暮らしをしていても朝起きるのやはり辛い

一連の行動として、佐天はまずテレビをつけると、目が覚めるような話題が飛び込んでくる

テレビ『…の学園都市の公式発表によりますと、学園都市気象衛星「おりひめT号」が謎の攻撃を受けたとのことで…』

佐天「学園都市の衛星が!?」

いつもトラブルの多い学園都市だが衛星が攻撃されたとあっては規模が違う。戦争を彷彿とさせるニュース報道にさすがの佐天涙子も緊張を覚えた

佐天「なーんか最近物騒だなー…」

最近、世界的な規模で宗教団体とも揉め事があるらしい、と丁度学園都市支局のニュース報道員が伝えていたところだった

佐天「あ、もうこんな時間か…」

朝の時間は非常に貴重だ。レベル0の学生佐天涙子にはそちらの方が重要なのは確かである
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 14:57:00.99 ID:ceJAw0gAO
佐天「うーいっはるー」バサッ

初春「きゃああ!?佐天さん何するんですか!」

佐天「今日はいい天気ですなー、空もパンツもー」

初春「もう佐天さん!」

と、一連の行事が終わり佐天は話題を変える

佐天「そういえばさ、今日の朝のニュースみた?」

初春「見ましたよ。学園都市衛星が謎の攻撃を受けたって」

佐天「そうそう、なんか物騒だよねー」

初春「本当ですよねー」

関心はあるものの自分達とは関係のない話題。そう割り切って話す二人面持ちは特にいつもと変わらない

佐天「『おりひめT号』ってさ、樹形図の設計者がある衛星だよね?」

初春「はい、確かそうですよ」

佐天「ならヤバいんじゃないの?衛星」

初春「そこはその…学園都市の科学力でバーッと」

佐天「そだね」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 14:57:30.35 ID:ceJAw0gAO
一日の授業が終わり、佐天と初春は帰宅の準備をしていた

佐天「初春ー、今日ジャッジメントあるー?」

初春「はい、ありますよー」

佐天「そっかー、なら今日も遊びに行こうかなー」

初春「いいですよ。今日暇だと思いますからー」

と、その時担任の大圄の呼ぶ声がした

大圄「あ、いたいた。佐天さん」

佐天「へ?私?」

初春「佐天さんもしや成績のことで…」

佐天「…………」アセアセ

大圄「いや、成績のことじゃないんだけれど、ある機関から佐天さんに通知が」

佐天「へ??」

何やら厳重に封をされた書類を開けると、それは呼出し状のようなものだった

佐天「『EASA/学園都市航空宇宙局』…?」

大圄「そこかの呼出し状のみたいだね」

初春「これって…凄くないですか佐天さん!?」

佐天「え…は……?」

しかしこれはまだまだ物語の序盤にしか過ぎなかった――
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/19(水) 15:33:28.71 ID:ceJAw0gAO
第二三学区

佐天「ここが…『学園都市航空宇宙局』」

通称EASAとも呼ばれる学園都市の宇宙開発の中心地。新設されてからたった数年で、あのNASAをも越えたと言われる学園都市技術の結晶の地でもある

何度も身体スキャンやIDカードの提示を求められ、辿りついた施設
もちろん規模は生半可なものではなく、東京ドーム何十個分と言わしめるようなデカさだ

佐天「あ…あの…、学園都市航空宇宙局から呼出しを受けた佐天涙子と申しますが…」

受付「はい。少々お待ち下さい」

さすがに学園都市科学技術の結晶と言えど、受付は人間の女性だったことに佐天は安心していた

佐天(てか…私に何の用だろう…)

よくよく考えて見れば能力者ならまだしも、無能力者の佐天かこのような場所にいるのも滑稽なのだ

佐天(それにここ…宇宙とかの研究施設だよね?)

受付「確認がとれました。佐天涙子様ですね。エレベーターより地下21階にお越し下さい」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 15:33:59.83 ID:ceJAw0gAO
佐天「うわぁ…超深いじゃん」

エレベーターで降りること数分、地下施設の風景も眺めることができた

ここEASAの地下施設は核シェルターを団子状に縦に繋げたような形をしており、地上と同様な環境、若しくは地上では不可能な実験や機密が厳重管理されている


チン…

佐天「ここが…地下21階?」

そこに降りるとがらんどうとした巨大な倉庫や実験施設が広がっている

??「よく来てくれた。佐天涙子君」

佐天「ああ…はい…………って!?」

木山「久しぶり。実に久しぶりだな」

佐天「木山先生ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

過去に佐天とも接点の深い、残念美人と謳われた木山春生、その人がいた――
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 16:16:46.36 ID:yu7FqoRAO
こういう世界観を完膚なきまでに壊してるSSは逆にwktkさせてくれるな
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/19(水) 19:21:38.33 ID:ceJAw0gAO
佐天「で、何で私が?」

自販機できなこ練乳を飲みながら質問する

木山「まずは事の経緯から説明しようか…」

木山は例の調子でだるそうに話を続けた

木山「君も知っていると思うが、学園都市の人工衛星『おりひめT号』が攻撃を受けた」

佐天「はい…」

木山「そこは学園都市最新の衛星だ。隕石などにも耐えうるような強度がある。そのため一度や二度の攻撃には耐えることができる」

佐天「……………」

木山「地上からの攻撃ならばすぐさま対応できるのだが…。その攻撃は『宇宙』からの攻撃だ」

佐天「へ?じゃあ相手は…宇宙人!?」

木山「…違う。相手は正体不明の攻撃ポッドだ」

佐天「攻撃…ポッド?」

詳細は不明なものの、突如現れた攻撃ポッドは学園都市人工衛星だけを攻撃していったと言う
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 19:22:37.58 ID:ceJAw0gAO
木山「つまりだ…、この攻撃ポッドを撃退する装備は『おりひめT号』には搭載されていない」

佐天「はい」

木山「と言うことで、急遽学園都市統轄理事会の協議を行った結果、学園都市の最新兵器を用いて、この攻撃ポッドを撃退することになった」

佐天「おお!もしかして宇宙戦争ですか??」

テンションのあがる佐天を尻目に木山は、ハァっと肩を下ろす

木山「勘づかないか…」

佐天「へ?何が…」

木山「その任務を、君が全うするのだよ」

佐天「」

案の定佐天は固まっている

木山「そろそろ説明するのも疲れたよ…、百聞は一見にしかず。少しついてきてくれ」

佐天「は……は…い…」

すると木山は倉庫の方へ歩きだす

何が始まるのだろう、と佐天はSF的な妄想を繰り広げるしかなかった……
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 19:23:31.18 ID:ceJAw0gAO
例の倉庫に着く。木山はIDカードとパスワードや指紋などの認証をしている

木山「まぁ、驚くとは思うが…これが君の乗る『機体』だ」

ゴゴゴゴゴゴゴ……

佐天「………ほぉぉぉぉえええええええええええええええええええええええ!?」

そこにあったのは、真っ白な巨大人型ロボット

木山「>>1の大まかなイメージ的にはユニコーンガンダムらしいんだが…」

佐天「まぁそんなとこですよね…」

佐天を睥睨する純白の機体は微動だにせず綺麗な姿勢を保っている

佐天「て、てか木山先生は大脳生理学の先生じゃないんですか?」

木山「ああ、それについても説明がいるな」

木山は純白の機体を見上げ、話を続ける

木山「この機体の名前はHsMS-00。攻撃ポッド撃退及び迎撃を主観に製造された」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 19:24:22.07 ID:ceJAw0gAO
木山「まぁ学園都市の技術力を持ってすれば宇宙で稼動する巨大人型ロボットを作るのは難しくはない訳だ」

さらっと凄いことを言ったことは誰も指摘してはいけない

木山「しかし最も難を極めたのが機体の操縦の仕方だ」

佐天「操縦?」

木山「ああ。人型であるからにはより柔軟に、より応用できる兵器にならなければならない」

佐天「ま、まぁそうですね…」

木山「そこで考案されたのが『サードリンクシステム』」

佐天「サードリンクシステム?」

何だかまさにSF的な用語だ

木山「ああ。この機体の操縦は『AIM拡散力場』『自分だけの現実』『脳波』の3つを介してのスムーズな操縦が可能だ。その監修を私がしている」

佐天「ほぇぇぇ…」

木山「もちろん念じて動くほどではないが、操縦は初期段階より飛躍的に簡単になる」

佐天「あ…でも私…レベル0ですけど…」

何故だか佐天は申し訳なさそうに言った
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 19:25:00.38 ID:Ag3vjUvIO
支援
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 19:33:12.74 ID:mORQZGAto
操縦システムの設定だけwktkするな。某佐天さんはバトルスーツが似合いそうだけど、こっちはモビルスーツになるのな。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 19:34:03.66 ID:vk3KRrFDO
木山が子供を闘いに赴かせようとするとは・・・なにかあったのかね
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 20:05:19.65 ID:YxMhfA4Uo
某スレではフライルーに乗ってたりするな。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 21:09:00.43 ID:oreAl40IO
いっそモビルトレースシステム積めば良かったのに
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/19(水) 22:19:31.53 ID:ceJAw0gAO
木山「そのレベル0と言うのが重要なんだ。レベル0のように能力がなく『自分だけの現実』に余分なものがない状態がベストなんだ」

佐天「つまり…『自分だけの現実』に容量のあるレベル0が有利ってことですか?」

木山「ああそうだ。そしてもう一つ…」

木山は苦い顔をして話を続けた

木山「君は過去に『幻想御手』の使用経験がある」

佐天「あ…」

木山「その時の影響で少なからず君は脳波を強制されることに耐性ができている…」

佐天「…………」

木山「ま、言ってみれば皮肉な話さ…」

つまりはその条件を満たしているのが佐天、というだけの話であった

木山「強制と言ってももちろん『幻想御手』のようなものではない」

佐天「大丈夫ですよ。木山先生を信じてますから」

その一言は妙に木山の心に染み入った
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 22:20:46.76 ID:ceJAw0gAO
佐天「あ〜でも、こんなこというのも何なんですが…」

木山「ん?」

佐天「何で巨大人型ロボットなんですかね…?」

佐天は根本的な質問をついてしまった

木山「これは学園都市の思惑だよ。君も知っての通り学園都市は『0930事件』によって十字教宗教との軋轢は深刻なものとなった」

佐天「ああ、はい…」

木山「学園都市としてはこの一件で世界の信頼を落としてしまったんだ」

世界一の科学力を誇る学園都市が、たった一日で『謎の攻撃』で陥落したとあれば世界の信頼もガタ落ちだろう

木山「つまりだ。このHsMS-00はプロパガンダ的要素が含まれているのだよ」

つまり『宇宙の謎の攻撃ポッドを学園都市の巨大人型ロボットが撃退した』と言うシナリオだけで、世界は学園都市の科学力を再確認せずを得ないということだ
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 22:21:40.73 ID:ceJAw0gAO
佐天「ほぇ?プロパガンダ??それってつまり…」

木山「そう。君とこの機体は、全世界に公式に発表される」

佐天「うええええええええええええええええええ!?!?」

木山「そりゃあ巨大人型ロボットで謎の敵を撃退するヒーローはアンチスキルのおっさんじゃなくて、学園都市らしく学生の方がカッコイイだろう」

佐天がこの重大な任務に選ばれた最大の理由がこれであろう

佐天「わわわ私が…ヒーローに…」プルプル

木山「なんだ、嬉しくないのか?」

まさかこんな事態になるとは……佐天は身を震わせながら露骨なまでに驚いている
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 22:22:50.29 ID:ceJAw0gAO
木山「まぁ説明はそんなところだが…」

佐天「…………」

木山「宇宙(そら)へ上がるのは来週だ。それまで機体と君の調整が入る」

佐天「わ、わかりました」

木山「他に何か質問はあるかな?」

佐天「………私とこの機体は全世界に公式発表されるんでしたよね?」

木山「ん?ああそうだ」

佐天「なら…一つわがままを聞いてもらっていいですか?」

木山「なんだ?」

佐天は神妙な面持ちのまま、『わがまま』を持ち出した…


佐天「この機体、真っ赤にカラーリングしてくださいッ!!」

木山「」

佐天「カッコイイですよね?よね?」

木山「……まぁ仕様上は問題ないが…」

佐天「よし決まり!ならしっかりお願いしますね♪」

唖然となる木山を尻目に佐天は上機嫌で帰っていった……
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 22:24:28.65 ID:ceJAw0gAO
という訳で今日の投下は終わりです

佐天さんのパイロットスーツ姿を妄想して立てましたww
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/19(水) 22:47:49.38 ID:MDK4L8bw0
佐天さんガノタかよww
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/20(木) 03:28:20.52 ID:TZYnL7eAO
>>1が見たがっているパイロットスーツ佐天さん誰か書け……いや書いて下さいお願いします
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/20(木) 09:33:05.85 ID:zVJx5KBAO
俺の脳内では何故か新劇アスカ仕様のスーツを着てる佐天さんがいる

これ、機体は完全なオリジナルなの?
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/20(木) 17:40:30.87 ID:9CaUvKhoo
真っ赤なユニコーンか・・・サイコフレームの色と被るな
まぁあくまでイメージだからNT-Dがあるとは限らんがwwww
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/20(木) 21:41:09.64 ID:oU1V22IAO
ファミレス

佐天「と言う訳で、私宇宙に行くことになりましたぁ!」

全員「」

美琴「さささ佐天さん凄いじゃないのぉぉぉぉ」

黒子「それって全世界の有名人になるんですの!?」

佐天「そうですよー!」フンス

初春「よっ、エースパイロット佐天涙子!」

やたらうるさい4人。それもそうか

美琴「期間はどのくらい?」

佐天「まぁ長くて一週間くらいですかねー」

黒子「佐天さん大出世ですのね」

佐天「佐天涙子苦節13年!やっとのことで…この栄光を手に…」ウルウル

初春「佐天さん…私も嬉しいです!」

佐天「初春ー!」ガバッ

初春「佐天さん!」ガバッ


佐天涙子が宇宙(そら)に上がるまで、あと3日―――
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/20(木) 21:41:47.11 ID:oU1V22IAO
学園都市航空宇宙局

木山「やはり目算通り、いいスコアを叩きだしているみたいだな」

佐天「想像以上にこの機体が動いてくれるんです」

訓練シミュレーターでのシミュレーションを行うこと数日、佐天とHsMS-00のリンクはほぼ完璧といったところか

木山「そういえば至急用意させた耐Gパイロットスーツが届いたぞ」

佐天「パイロットスーツですか?」

木山の手には白を基調としたパイロットスーツが

木山「……まさかこれまで赤に塗装しろとは…」

佐天「い、言いませんよ」

木山「ならいい。早速これを着てみたまえ」

佐天「はーい」


更衣室に入った佐天は改めてパイロットスーツを眺める

佐天「………ちっちゃいかな」シュルシュル

実際着てみると…

佐天「……なんかエロい」

それが第一印象だった
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/20(木) 21:42:13.91 ID:oU1V22IAO
木山「似合ってるぞ」

佐天「なんかピチピチ過ぎますよこれ」

木山「いや、統括理事会は予想外にエヴァ派が多くてな」

佐天「……………」

恐らく統括理事会もモノリスみたいなアレで会議してるんだろうなー、とまんざらでもない妄想を働かせた

木山「まぁ耐Gパイロットスーツとしては折り紙付きだから安心したまえ」

佐天「で、これからの予定はどうなるんですか?」

木山「30分後に最後のミーティングを開く。最終確認だ」

佐天「はぁーい」


そして佐天涙子が宇宙(そら)に上がるのは明日のことだった
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/20(木) 21:43:28.82 ID:oU1V22IAO
>>24
学園都市兵器はHsがつくのでHsMS-00になりますた
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/01/21(金) 20:22:38.81 ID:qlQ2N+Bz0
おりひめ一号って、1巻ですでにインデンックスのドラゴンブレスによって、撃墜されていませんでしたっけ?
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/22(土) 22:15:56.28 ID:jLAgKv/AO
>>30
伏線です( ̄∀ ̄)

では投下



最終確認を行うミーティングルームには、この作戦に関わる全ての人が出席していた

作戦参謀「明日1000にHsMS-00と佐天涙子さんの乗ったロケットを発射。1015に地球周回軌道に到達。各メンテナンス確認を終えて1030にHsMS-00を発射。1035に『おりひめT号』と接触し、索敵の後迎撃の任務に当たって下さい」

若い作戦参謀がテキパキと内容を話してゆく

作戦参謀「攻撃ポッドとおりひめT号との距離は不明。攻撃ポッドの撃破が可能でしたらお願いします。不可能でしたら一旦HsMS-00を回収し、次回の機会まで待ちます」

佐天(随分と余裕のある作戦だなー)

確かに緊張感もなく、時間的切迫もないのがこの作戦であった
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 22:16:22.56 ID:jLAgKv/AO
作戦参謀「なお第一回作戦の際のHsMS-00の兵装には、第二種兵装の荷電粒子砲が装備されます」

ちなみに第一種兵装はレーザー砲、第三種兵装はレールガンである

佐天(うわーすっごいSF)

作戦参謀「敵の攻撃方法は2種類。誘導ミサイルと慣性爆弾があげられます。誘導ミサイルはおりひめT号に搭載された各種高性能ECM(電子対抗手段)がありますので命中率は低いです」

佐天(問題は慣性爆弾か…)

慣性爆弾はその名の通り慣性しか持たない爆弾。威力は大きいらしいので早めの迎撃が必要らしい

作戦参謀「では今日のミーティングは終了します。明日の作戦に向けて各自最終確認とメンテナンスをお願いします」

佐天(いよいよ明日か…)

緊張感のない佐天には遠足に行くくらいの感覚しかなかった
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 22:16:50.50 ID:jLAgKv/AO
木山「どうだい調子は?」

佐天「あ、木山先生」

木山はいつもの調子で気遣ってくれる

佐天「私は緊張感ないですねー」ハハハ

木山「そうか、ならよかった。HsMS-00は精神状況にも過敏に働いてしまうかもしれないからな」

佐天「それなら大丈夫ですっ」

木山「……あと少し話ておきたいことがある」

佐天「何ですか?」

木山「いや…あまり大きな声では言えないからな」

すると木山はおもむろに自分の部屋に佐天を招いた
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 22:17:39.77 ID:jLAgKv/AO
木山「私の友人にその情報筋の人間がいてな…、この写真をみてくれ」パラ

木山が手渡した二枚の写真。二つとも人工衛星が写っている

佐天「なんです、これ」

木山「実はその写真人工衛星はそれぞれ違うものだ」

佐天「え?これって両方『おりひめT号』じゃ…」

木山「実は……樹形図の設計者の搭載されたおりひめT号は、謎の攻撃により撃破されたらしいんだ」

佐天「え!?」

佐天は単純に驚いた。そして意味が分からなかった

木山「7月の終わりくらいのことらしい。地上からの謎の光線ということだ」

佐天「……え、意味分からないんですけど……」

木山「そして左の写真が『ひこぼしU号』。こちらが今回防衛する人工衛星だ」

佐天「………………」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 22:18:31.17 ID:jLAgKv/AO
木山「つまり…だ。学園都市最高峰のスパコンが破壊された事実は、学園都市にとって不利益でしかない訳だ」

木山「だからそれを隠していた。しかしずっと隠し通せることではない」

佐天「確かに…」

木山「だからこそ、今回の攻撃ポッド事件がある」

佐天「え!?」

木山「つまりだ。今回の攻撃ポッドの攻撃を巨大人型ロボットが迎撃した。しかしおりひめT号は損傷したため急遽回収され、新しくひこぼしU号が学園都市の人工衛星となった。そのためおりひめT号及び樹形図の設計者は修理中で使用不可能に…と言うのが学園都市のシナリオだ」

佐天「それって…出来レースってことですか!?」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 22:19:26.71 ID:jLAgKv/AO
つまりは攻撃ポッドが突然現れたのも、樹形図の設計者が破壊されたことを隠すための計画だったということ

木山「考えればわかる。攻撃ポッドなんかを作って攻撃を実行できるような国がどこにある?」

佐天「あ……確かに…」

木山「建前上は原理主義団体だとか分離主義国家だとか、テロ支援国家、終いにはアメリカやEUの陰謀だとか言われている」

佐天「でも本当は…学園都市のマッチポンプだったってこと…」

木山「ああ……実に簡単な答えさ」

佐天「……………」

木山「君のモチベーションを下げてしまったようだが…、私が言いたいのは君が死ぬような事態にはならないと言うことさ」

佐天「……………」

木山「まぁ万が一でも君が死ぬような可能性があるならこんな計画私が潰しているよ」

佐天「ありがとうございます…木山先生」

佐天は木山の言いたいことが分かった気がした

いつも子供達のことを思っているその姿勢は、あの時と変わらないんだな。そんな感想を抱き、再び木山を信じようと―――
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/22(土) 22:22:06.83 ID:jLAgKv/AO
ということで学園都市の裏事情もありました

何か学園都市ならやりかねないので怖いですww

ではまた次回ノシ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/22(土) 23:39:45.61 ID:uL5y4fIJo
ユニコーンってRX-0だっけRX-00だっけ
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 00:23:39.29 ID:Of6uKDvAO
>>38
RX-0であってる
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/23(日) 00:38:05.73 ID:pzDG8NxDO
H(ard)s(cience)M(obile)S(uit)か
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 19:15:59.24 ID:VM7ThIPAO
>>第三種兵装レールガン

美琴さんが肩に乗ってるんですね
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/27(木) 20:58:06.03 ID:ufRzkx5AO
久しぶりに投下ですー



佐天「シャトル発進まで…」ソワソワ

木山「あと15分だよ」

学園都市の技術は偉大だ

このスペースシャトルの発射は旧来のロケットエンジンに頼るものでなく、地下から伸びるマスドライバーを利用した発射である

もちろん相当なGがかかるが、そこは学園都市の技術で耐G緩和なんたら装置があるので訓練なしでも宇宙にあがれる

佐天「ず、随分簡単なんですね…」

木山「まぁ学園都市だからな」

佐天がガチガチになっているのはスペースシャトルの発進のせいではない。先程各国TV局のインタビューを受けた時からのプレッシャーが大半である

佐天(わわわわ私超有名人だよー……緊張するなー…)

木山「昨日までの威勢はどうした?」

佐天「ぷ、プレッシャーが…」

『シャトル発射カウントに入る。各部署は発射、航行シークエンス確認を行え』

佐天(ほ、本番だ……)
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/27(木) 20:58:34.47 ID:ufRzkx5AO
『シャトル発射まで後30カウント』

29、28、27…

佐天「宇宙(そら)って…綺麗ですかね…?」

木山「ん?そりゃあ綺麗さ」

15、14、13…

佐天「もうすぐ……」

木山「大丈夫、安心したまえ」

木山の暖かい声がかかっただけで、佐天は妙なほどに安堵していた

3、2、1、0!

ファーン!

バシュッ バシュッ!

佐天(くっ…………)

さすがに全ての重圧は拭えない、ジェットコースターほどの重圧が佐天に襲い掛かる



ゴゴゴゴゴゴゴゴ…



伝わる振動は少ない

木山「もうすぐ、成層圏を抜ける……」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ……


振動がほぼなくなった時、近くの窓は星一面を映し出す


佐天「わぁ…………」

木山「…綺麗な星だ…」


一抹の不安はすぐに拭い去り、表現しきれないような感動が佐天の心を覆っていた…
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/27(木) 20:59:07.73 ID:ufRzkx5AO
『間もなく地球周回軌道に乗ります。各員は配置について下さい』

デパートのアナウンスのような女性の声が聞こえる

佐天「え?もうですか??」

木山「シャトルが流れ弾を食らうわけにはいかないからな。ここから君を射出する」

宇宙に空気抵抗はない。シャトルから射出した初速と、制御バーニアだけで目標にはたどり着ける

木山「HsMS-00の推力は折り紙付きだ。不連続超振動理論を応用した縮退炉のエネルギーと背部及び肩部スラスターベーンの理論推力は…」

佐天「あああはい!わかりましたから!もう行きますね!」

木山「ん、そうか。なら私は通信で指示を出すから…」

佐天「はいはーい!わかってますよー!」タタタッ

木山「……あんな調子で大丈夫か…」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/27(木) 20:59:40.37 ID:ufRzkx5AO
佐天「整備は?」

整備士「バッチリです。シャトルの方も射出シークエンス第三段階に入ってますから」

佐天「わかりました、ありがとうございます!」

急いで乗り込む佐天。やはりピチピチのパイロットスーツが気になるが、今はそんな余裕はない

佐天「えーっと…。タイプ2、Aマイナス…。モニターは通信指令へ」

音声入力でモニターを操作すると木山の顔が映る

木山『落ち着くんだ…。君ならやれる』

佐天「ありがとうございます。VHヘッドは索敵でいいんですか?」

木山『索敵情報はシャトルから転送する。君は火器管制システムをいじってればいい』

佐天「了解です」

『射出シークエンスは最終段階です!HsMS-00の発進行けますか?』

佐天「もちろん!カタパルトお願いします!」


ガシン ガシン

真っ赤な巨人の足音がまだ空気の充満する格納庫を響かせる

『HsMS-00発進お願いします!』


佐天「佐天涙子、HsMS-00、行っきまーす!!」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/27(木) 21:00:06.99 ID:ufRzkx5AO
シャトル後方から白い閃光を描いて射出したその赤い機体は、佐天の想像通りうまく制御出来ているようだ

佐天「おっ…いい感じ…」

木山『索敵情報は転送した。手順通り目標との距離、相対速度の情報整理を…』

佐天「大丈夫です!」

HsMS-00もおりひめT号、もといひこぼしU号の識別信号を受信した

佐天「こちら佐天。ひこぼしU号のIFF(敵味方識別信号)をキャッチ」

木山『あまり早まるんじゃないぞ』

佐天「了解……」

戦場…と呼んでいいのだろうか

よく似た空気が佐天の五感を刺激する

佐天(ふぅぅ…ふぅぅ…)


まだ索敵圏内に例の攻撃ポッドは見えない

佐天(だ、ダメだ…。この機体は私の心境も汲み取っちゃうから…私がしっかりしなきゃ…)

しかし、宇宙(そら)は佐天を孤独に包んだ……
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/27(木) 21:01:05.41 ID:ufRzkx5AO
今日はここまで

他SSも書いてたらこっち忘れてた…orz
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/27(木) 22:14:51.94 ID:aK+xODrAO
ガンダムはSEEDとOOしかしらないけど面白いよ、支援っ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/07(月) 21:59:02.30 ID:Zz8mpTBDO
ガンダムというよりゼノグラシアっぽい気がする
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 18:35:28.06 ID:SExfFqOAO
まだかよ
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 23:02:11.84 ID:FaRqQngV0
統括理事会ってゼーレみたいだよな
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 00:45:10.37 ID:PEt9lAzDO
日本人の少女が主人公のロボットアニメって珍しい気がする
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