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博士「調子はどうですか?助手くん」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/30(日) 23:32:06.15 ID:RJnrm6Uy0
こっちはマイペースで書けるらしいと聞いて
付き合っていただけたら幸いです
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/30(日) 23:37:58.79 ID:+Z/if+4AO
何故かスレタイだけで期待した。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/30(日) 23:38:06.62 ID:RJnrm6Uy0
助手「はい、問題ありません」

博士「本当に大丈夫?」

助手「博士の方こそ大丈夫ですか?」

博士「よくぞ聞いてくれた!正直つらい!」

助手「では、急ぎましょう」

博士「町まであとどれくらい?」

助手「博士の現在の歩行速度で換算するなら、1ヶ月後です。距離で表すなら……」

博士「いい、わかった。急ぐ」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/30(日) 23:41:27.71 ID:RJnrm6Uy0
博士「はーっ……はーっ……」

助手「所要時間3時間21分46秒」

博士「そんな計算はいいから……町はここで合ってる?」

助手「町の大きさから判断するなら、おそらく間違いありません」

助手「しかし、外観はデータと大きく食い違っています」

博士「……そう。修正しといて」

助手「了解しました」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/30(日) 23:47:03.91 ID:RJnrm6Uy0
博士「しかし、ここもひどいなー」

博士「神も仏もあったもんじゃないよ……」

助手「サンプリング画像取得……データ更新開始……」

博士「おーい、だれかいないかー」

助手「生存者がいる確率は、限りなく低いと思われます」

博士「まぁそう言わないの助手くん。0%ってのは世の中存在しないのさ」

助手「それは立証されていないので不確かと言えます」


女の子「う……うぐ」

博士「ね?」

助手「0%が存在しないこと、を再計算しなおします」

博士「素直じゃないんだから、もう」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/30(日) 23:51:53.47 ID:RJnrm6Uy0
博士「と、そんな場合じゃなかった」

博士「君、大丈夫?」

女の子「あ……たす……けて……」

博士「どうかな、助手くん」

助手「損傷率30%、生命維持器官への損傷軽微。しかし足の損傷が甚大だと思われます」

博士「……助手くん、工具を」

助手「了解しました」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 00:01:05.96 ID:IuPi9ofQ0
博士「これで、大丈夫」

女の子「あ……あり、がとう」

博士「ここで何があったか、教えてもらえないかな?」

女の子「……きかいが、たくさん……みんな……」ガタガタ

博士「怖いことを思い出させてしまったね、ごめん」ぎゅっ

女の子「……」ガタガタガタガタ

助手「……使えそうな部品を、収集してきます」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 00:11:13.46 ID:IuPi9ofQ0
博士「……落ち着いたかい?」

女の子「……」コクリ

博士「ここは危険だから、安全な町まで送ってあげよう」

女の子「パパ……ママ……」

女の子「……」ぐっ

博士「あ、ちょっと」

ずしゃっ

女の子「……??」

博士「疑似神経が馴染むのに時間がかかるから、無理に立ち上がらない方がいい」

女の子「ぎじ、しんけい?」

博士「君の足は……使えなくなっていたから付け替えたんだ。その機械の足に」

女の子「……」

博士「そんな足、いらなかった……かい?」

女の子「……ううん」 ぷるぷる  ずしゃっ 「……く」

博士(強い子だ……この子が生きていたことは奇跡ではなく必然だったのだろう)
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 00:22:34.13 ID:IuPi9ofQ0
助手「博士、何を泣いてるんです」

博士「いや、ちょっと感動してて……って助手くんちょと痛んでない?」

助手「交戦データを確認しますか?」

博士「また勝手に戦ってるし……報告よろしく」

助手「蜘蛛型の自立行動ユニットと接触。電波ジャミングにより交戦不能にしました」

博士「通信を行っている様子はなかった?」

助手「該当する電波は感知出来ませんでした。恐らくは生存者を狩るためだけに放ったものかと」

博士「間に合って、本当によかった……」


女の子「パパ……ママ……行ってきます」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 00:56:03.03 ID:IuPi9ofQ0
博士「助手くん、ここから一番近い町まで三人で行くとどのぐらいかかるかな?」

助手「恐らく、3日と6時間32分28秒かかると思われます」

博士「んー、結構かかるね……食糧あったっけ?」

助手「……節約すれば、なんとか」

博士「仕方ない……か。こんなことならしっかり補給しておくんだったよ」

女の子「……」ぎゅっ

助手「……」

博士「助手くん、しっかり支えてあげてね」

助手「出来る限り、善処します」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 01:03:38.78 ID:IuPi9ofQ0
博士「しっかし、この辺は砂漠ばっかりだねー」

助手「資源として利用出来るものを使いつくした結果だと思われます」

女の子「……」ふるふる

博士「女ちゃん、大丈夫?」

女の子「は、はい……だいぶ、なれてきました」

博士「無理せずゆっくりでいいからね?」

女の子「あ、ありがとうございます」

助手「博士の趣向年齢を、低く再設定しなおしました」

博士「次のメンテナンスで修正するから覚悟しとけ」

女の子「?」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 01:20:35.69 ID:IuPi9ofQ0
女の子「……ふぅ」

博士「……だいぶ歩いたかなぁ?どう、助手くん。ここらで一泊出来るかな?」

助手「周辺地形解析開始……完了」

助手「あの岩場の下に空洞が出来ているようです」

博士「おお、こりゃラッキーだね。休ませてもらおうか」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 09:36:21.28 ID:1X9079tDO
期待
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/31(月) 13:39:44.11 ID:IuPi9ofQ0
女の子「すぅ……すぅ……」

博士「よほど疲れていたんだね、すぐに寝付いてしまった」

助手「年齢と疲労度から考えると、妥当と言えます」

博士「……こういう子がたくさんいるのが、今の世界なんだろうな」

助手「不確定情報は返答しかねます」

博士「そうだね、不確定情報で会話をすることほど、意味のないこともない」

博士「さて、と助手くん。はいこれ」

助手「……これは?」

博士「蜘蛛型ユニットくんを改造した索敵機だよ。情報リンクして周辺警戒してくれるかな?」

助手「情報リンク開始……完了。索敵を開始します」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/31(月) 14:45:39.04 ID:IuPi9ofQ0
「やった!ついに完成したぞ助手くん!」

「これはなんですか?博士」

「これはな……なんていうか、夢のようなものじゃ!」

「夢のようなもの……?」

「これが広く普及すれば、今の言葉の意味もわかるだろうて」

「期待しておきます」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/01/31(月) 14:54:22.27 ID:IuPi9ofQ0
助手「博士、起きてください」

博士「……おや、いつの間にか寝ていたようだ。今何時だい」

助手「5時24分38秒、気温18度、湿度 「うん、そのぐらいでいいよ」

博士「索敵はどうだった?」

助手「敵性反応は感知されませんでした」

博士「そっか。じゃあ、待機状態で少し休んでいいよ」

助手「了解。待機状態に入ります」

博士「こうでも言わないとずーっと起きてんだもんなぁ。律儀なのも困りものだねぇ」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 17:17:37.78 ID:bAgx6kTDO
期待
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 21:52:25.17 ID:IuPi9ofQ0
sage忘れてた


女の子「……むにゃ」

博士「おや、起きたかい?」

女の子「おはようございます」

博士「助手くん、今は何時かな?分まででいいよ」

助手「8時35分です」

博士「うん、頃合いかな。出発しよう」

助手「了解。蜘蛛型索敵機を回収します」

女の子「ん……よい、しょ」

博士「……驚いた」

助手「かなりの適応速度、予想外です」

博士「頑張った、偉いね」なでなで

女の子「……えへへ」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 22:47:35.67 ID:IuPi9ofQo
女の子「……」もぐもぐ

博士「どうかな?口に合うと嬉しいんだけど」

女の子「おいしい、です」もぐもぐ

博士「よかったー」

助手「保存食品の味は、博士の技量には依存しないものだと思われます」

博士「そういうこと言っちゃうよねぇ、君ってやつは」

助手「博士は食べないのですか?」

博士「んー……この子の分が、ね」くいくい 「ん?」

女の子「……」

博士「……少し、いただこうかな」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/01/31(月) 23:23:02.24 ID:IuPi9ofQo
女の子「あ、あの」

助手「?」

女の子「じょしゅさんは、たべないんですか?」

助手「……」

博士「助手くんは普段からあんまり食べてくれないんだよねぇ」

女の子「いっしょに、たべませんか?」

助手「ここで食糧残量を削る行為は、推奨できません」

女の子「……みんなで、ごはん……」グス

助手「……」

助手「……」パク

博士「お」

助手「味覚神経は未発達なので、よくわかりません」

女の子「……おいしい、です」ニコニコ

博士(助手くんもたじたじだねぇ……珍しい姿だ)

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 00:00:16.61 ID:GmbxXcmOo
博士「さて、腹ごしらえも済んだし行こうか」

助手「博士」

博士「ん?なんだい助手くん」

助手「……振動を感知……中型の車両だと思われます」

博士「おお!それはいいね。で、距離はどのぐらいだい?」

助手「そう遠くは無いようですが……不規則な波長が混じっています」

博士「あちゃー……交戦中かぁ」

助手「どうしますか?」

博士「どうするって、そりゃ……行くっきゃないでしょう」

博士「先に言って戦況を見てきてくれないかな?あとから追いかけるから」

助手「了解しました」

博士「無理はしないようにねー……って、もう聞こえないか」

博士「さて女ちゃん、行こうか」

女の子「あの……じょしゅさん、だいじょうぶですか?」

博士「だいじょぶだいじょぶ。ああ見えて結構強いからね、助手くんは」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 00:08:14.01 ID:kLt9YWm3o
これは期待
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 00:17:47.76 ID:GmbxXcmOo
運転手「クソ、とことん運が悪いぜ……」キィィィィ

ダダダダダダダダダッ

武装女「チッ……もう弾がない!もっとスピードでないの!?」

運転手「アクセル踏みっぱなしだっつーの!砂でスピードがでねーんだか

ガゴォ

運転手「取りつかれたっ!?」

蝶型「ピー ガー」

運転手「よし、燃料に気を取られてる隙に……」

武装女「喰らえっ!」 ガァン

運転手「こんのバカが……」

蝶型「ピピピー ピピピー」

武装女「ちったあダメージ入ったかぁ!?コラァ!」

運転手「そのダメージと引き換えが、俺らの命二つか?重い取引だぜ、まったく」

蝶型「ピピー ピピー」キュイイイイイイイイイイン

運転手「あぁ、天国のご先祖さん達……今あんたたちの元に……」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 00:23:13.29 ID:GmbxXcmOo
助手「熱源感知。生存者二名……救援開始」

蝶型「ピ、ピピピピーッ」

武装女「回転が……止まった?」

運転手「なんだ、誤作動か……?」

助手「大丈夫か」

武装女「うおっ!?誰だお前?」

助手「蝶型遠隔操作ユニットは電磁妨害で無力化した。早く脱出を」

運転手「おう……地獄に仏たぁまさにこのことだ……」

武装女「おい、無視すん むががもごごg」

運転手『死にてぇのかてめぇは!?助けてくれるんだから、黙って従えじゃじゃ馬が!』

武装女「……チッ」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 01:10:14.03 ID:GmbxXcmOo
博士「やっほー、助手くん……って、その二人はどちら様?」

助手「蝶型ユニットによる攻撃を受けていたので、救出しました」

博士「あー……大破してる車見れば大体の事情は分かったよ」

女の子「ひぃ……きか、い……」

博士「あー、大丈夫だよ、女ちゃん。助手くんが動き止めてるから」

運転手「ほんとありがとうございます!九死に一生でした、ほんと」

博士「ちょいとこいつ解体するから、話はその後でよろしく」

博士「助手くん、サポートお願い」

助手「了解しました」

武装女(こいつら……一体何者だ……?)

26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 02:33:27.59 ID:GmbxXcmOo
浮かばない
寝る


中断するときって言った方がいいのかな?
まぁここ落ちないからどうでもいいかもしんないけど
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 04:30:39.51 ID:A1K7w26DO
ついさっき見付けたスレだが見事に人居ないな

今のところ好きな雰囲気だし頑張ってくれよ支援

ペースは書き溜めしてコテでもつけて定期的に投下してきゃいんじゃね
投下毎に今日はここまでだぴょ〜んとか言ってくれたらわかりやすいけど
律儀に毎回全レスする奴もいるけど読み手のレスなんてガン無視でいいわ、長々と悪いぴょん
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 08:18:13.85 ID:c/5HmfWAO
めっちゃ好きな雰囲気だわーC
投下はコテつけとけば好きなときで良いんじゃね?
どうせこっちは落ちないんだし
29 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/01(火) 14:26:39.87 ID:GmbxXcmOo
博士「よし、完了」

助手「使用可能部分90%。大きい収穫と言えます」

博士「やっぱり電波ジャミングは効率がいいねぇ」

武装女「おい!」

博士「おっと、そういえば忘れてた」

武装女「お前ら、一体何者だ!電波ジャミングや解体作業なんて、普通出来るもんじゃない」ジャキン

運転手「お、おい……・」

助手「敵性を確認。破壊しますか?」

武装女「っ!」

博士「こらこら助手くん、誤解されそうなこと言わないの」

女の子「……」びくびく

博士「ほら、女ちゃんが怯えてるじゃないか……武器はしまって。助手くんも睨まないの」

助手「……了解」

武装女「……ふん」
30 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/01(火) 14:37:33.54 ID:GmbxXcmOo
博士「まーその……私はとおりすがりの博士で、こっちはその助手くん」

武装女「なんだその適当な説明は……」

博士「それ以上の説明が無いんだ、申し訳ないね」

武装女「チッ」

博士「この女の子は、襲撃を受けた町の唯一の生存者で、最寄りの町まで連れて行ってあげようかと」

武装女「……襲撃を受けた町?」

運転手「おい、まさか……その町、どんなだったか教えてもらえませんか?」

博士「……助手くん、映像データお願い」

助手「データクリアリング開始……投射」

運転手「これは……」

武装女「変わり果てているが……あの町だ、間違いない……クソッ」

博士「なんか事情があるっぽいね。聞かせてもらってもいいかな?」

運転手「俺たちは、その町の救援に向かってたんです」

運転手「車何台か分の部隊だったんですが……ごらんの有様で」

運転手「あなた達が来てくれなかったら、俺たちも今頃は……」

博士「そう、だったのかぁ」
31 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/01(火) 15:09:50.28 ID:GmbxXcmOo
武装女「生き残りは……この子だけ……」すっ

女の子「っ!」びくっ  ズサッ

武装女「あなた……その足……」

運転手「機械!?」

博士「その足は、私が付けたものだ」

武装女「貴様ぁッ!」ガッ

助手「……対象捕捉」

博士「いや、いいんだ助手くん」

武装女「これがどういうことか、分かってんのか……?」

博士「ああ、重々承知の上だ」

武装女「ならっ  「あの」
32 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/01(火) 15:14:59.26 ID:GmbxXcmOo
女の子「あの、その、はかせさんを……いじめないで、ください」

女の子「わたしのために……はかせさん……は……」ぱたり

武装女「!」

助手「……・」すっ

助手「一定周期の呼吸を確認。過労による睡眠状態だと思われます」

博士「ほっ……よかったぁ」

運転手「あの、どうして機械の足を?」

博士「言い訳がましくなっちゃうけど、見つけた時にはもう足がダメでね……」

助手「博士の行動は最善」

武装女「だがっ!」

助手「ならばそのまま放置が最善か?」

武装女「……くっ」

運転手「おい、どこ行くんだよ!」

武装女「どこだっていいだろうが!」ザッ  ザッ

運転手「ああもう、あのバカ……」
33 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/01(火) 15:34:12.13 ID:GmbxXcmOo
運転手「あの……許してやってください、あいつのこと」

博士「んー、許すも何も悪いのは私だからねぇ」

助手「博士に非はありません。状況から考えれば当然です」

博士「ははは、ありがとう助手くん」

博士「だけど、機械的な計算じゃ分からない感情が、人それぞれあるのさ」

運転手「……あいつの片腕も、機械義手なんです」

博士「もしかしてとは思ったけど、やっぱりそうなんだ」

運転手「そのことで町でも色々あって……だからあんな感情的になっちまったんだと」

運転手「あいつもほんとは分かってんだと思います。ただ……割り切れないだけで」

運転手「っと、そろそろあいつんとこ行ってきます。心配なんで」タタタッ



博士「……やっぱ受け入れられてないなぁ」

助手「機械的な計算では分からない感情が人それぞれあるので、仕方ないと言えます」

博士「ははは、違いないね」

34 : ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/01(火) 15:35:50.07 ID:GmbxXcmOo
さて、こんぐらいにしとくか
夜また来るかも

読んでくれてる人、感謝してるっすよ
そいじゃ
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 15:41:38.17 ID:J8Mfp64M0
雰囲気良いなぁ
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 15:52:31.69 ID:esGAUnFro

読んでるぜ
VIPと違って感想付きにくいけど結構読者いるもんだよ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/01(火) 16:44:02.13 ID:IHnJq4zAO
見てるよ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 19:11:18.50 ID:kXc45rNjo

結構おもしろいな
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/01(火) 20:04:42.79 ID:egw5FLRAO
これは期待
40 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 00:12:17.06 ID:9gyTjU1Lo
武装女「……なんでくんだよ」

運転手「あんなことあった後で、一人に出来る訳ねぇだろ」

武装女「……言い返せなかったんだよ」

運転手「?」

武装女「『そのまま放置が最善か?』だってよ……はんっ」

武装女「私だって分かってるよ……そうした方がよかったことぐらいな」

武装女「だけど……それでも……望んでこんな風になりたいやつなんていない!」ガンッ

運転手「……」

武装女「……ふぅ」

運転手「気は済んだか?」

武装女「多少は、な」

運転手「戻るぞ」

武装女「言われなくても分かってるっての」
41 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 00:27:45.48 ID:9gyTjU1Lo
博士「あ、戻ってきた」

武装女「……」ぷいっ

運転手「おい……」

武装女「……あんたがやったことは、絶対許さない」

博士「……」

武装女「だが……そうせざる負えない状況を作ったのは、私達だ」

武装女「……すまなかった」

運転手「女……」

博士「もし本当に謝るなら、この女の子に謝ってくれ」

博士「ま、この子は恨みもしてないだろうし、そんな必要はないだろうけどさ」

博士「人間は、誰かに許される必要もなければ、誰かを許す必要もないんだからねぇ」

武装女「……ふん」

運転手(こりゃ何も言い返せないわな……)
42 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 00:42:58.39 ID:9gyTjU1Lo
女の子「……すぅ……」


博士「さて、それはそうとこれからのことですが」

博士「助手くん、ここから町はどのぐらい?」

助手「座標確定が難しく推定になりますが、徒歩で移動した場合2日以上だと思われます」

運転手「そんな遠い場所だったのか……ここ」

武装女「部隊が壊滅してから、闇雲に逃げ回っていたからな」

博士「んー……食糧は一応追加されたとはいえ、2日以上持つかは微妙だなぁ」

助手「この車両、機体の損傷は大きいですが、燃料は無事のようです」

博士「おぉ!それは朗報だね。さっそく修理しようか」

運転手(……女の無茶も、無駄じゃなかったってわけか)
43 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 00:56:27.89 ID:9gyTjU1Lo
博士「さっきの蝶型の部品、上手く使えないかな?」

助手「十分可能だと思われます」

博士「なら、ここに羽を付けて……」

助手「風による抵抗率が5%上昇します。全く無意味です」

博士「分かってないねぇ、助手くん。これは男のロマンだよ」

助手「『男のロマン』は導入されていません」

博士「まぁ……男のロマンは理解されないほうが面白いから、そのままでいいよ」

助手「了解」

博士「それに君、女の子だしね」

助手「私のような存在に、性別の概念が存在するかは不確定です」

博士「女の子みたいな男の子もいるし、逆もまたしかり」

博士「性別の概念なんて、そんな程度さ」

助手「性別の概念、の項を更新しました」

博士「いや、今のは更新しなくてよかったんだけど……まぁいいか」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 00:59:27.83 ID:bJJ0SNlCo
面白いぞ期待してる
45 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 01:09:13.28 ID:9gyTjU1Lo
博士「よし……これで完成」

運転手「……なんか、ずいぶん奇抜なデザインになったな」

武装女「横に付いてる羽の意味はなんなんだ?」

助手「男のロマンです」

武装女「……ふん、くだらん」

運転手「あの怪物に付いてた回転ノコギリまで付けてるし……」

博士「銃器系統がほぼ全部破損してたからね、武器は一つでも多い方が良いかと」

助手「消費電力を考えると、数秒の使用で蓄電量の80%を使用してしまいますが?」

博士「……これもロマンだ」

助手「ロマンと無駄の項を統合……完了」

運転手「でも、これで帰れるな……俺らの町に」

博士「助手くん、これなら今日中に着くんじゃない?」

助手「襲撃さえ受けなければ、おそらく」

運転手「不吉なこと言わないでくれ……マジで洒落にならん」

女の子「……むにゃ……」

博士「まぁ無駄話はここらにして、と」

博士「早々に出発しよう。助手くん、女ちゃんを頼む」

助手「了解」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 01:15:35.54 ID:btsWiWhVo
おもしろい
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 01:16:38.68 ID:F3Xjfevqo
いいね!
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 01:17:53.21 ID:dlGe+eZ4o
助手女だったのか
メガネノッポの優男想像してた
助手、の項を更新しました
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 01:22:45.24 ID:bJJ0SNlCo
助手は無表情でシルバー気味の短髪などこか機械的な雰囲気を感じさせるクールな美人だったらいいな(´・ω・` )
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 01:27:43.66 ID:nbN6ghVbo
博士は幾つくらいなのだろうか
51 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 01:38:43.78 ID:9gyTjU1Lo
急にレス増えるとビビる


運転手「じゃ、ナビゲートはよろしく頼む」

助手「座標確認……位置更新……完了」

助手「しばらく直進です」

運転手「了解!しっかり掴まってろよぉ!」ブォォォン

博士「!?」ゴンッ

助手「……」ひょい 女の子「すー……すー……」

武装女「バカ野郎!普段通りの運転してんじゃねぇ!」

運転手「……申し訳ない……」

博士「……運転プログラム、今度作っておこう」

運転手「?」
52 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 01:48:39.78 ID:9gyTjU1Lo
運転手「しかし……どれぐらい日数経ったっけ?女」ブロロロ

武装女「たいして経ってないだろ、せいぜい2、3日だ」

運転手「部隊は壊滅、町は崩壊……隊長に何て言おうか」

武装女「そのまま言うしかねーだろーよ」

運転手「あぁ……せっかく生き残ったのに、また地獄か……」

博士「町には、正式な軍隊があるのかい?」

武装女「……いんや、自警団みたいなもんだよ」

運転手「正規の軍隊は、とっくに逃げ出しちまったよ。まぁ幸い武器を置いていってくれて助かったけど」

武装女「豊かだった町も、今じゃ武器の生産とあいつらの迎撃のために存在してるようなもんだ」

博士「……どこも同じ、か」

運転手「そういえば聞いてなかったけど、あなた達はどこから来たんですか?」

博士「……それは、秘密ってことで。少なくとも、教会側の人間ではないよ」

武装女「機械技術持ってんだから、そんぐらい分かるっつの」

運転手「ま、このご時世どの町がどうなるか分かったもんじゃないし……どの町出身かなんてどうでもいいか」
53 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 02:03:47.89 ID:9gyTjU1Lo
運転手「おー、見えてきた見えてき……ん?」

武装女「町の様子が……おかしいっ!」

助手「……熱源反応を大量に感知」

博士「急いだ方がいいかもしれんね」

運転手「うおおおおおっ!!!」ブォォォォォ

博士「うぶほっ!?」ゴゴン

助手「……」ひょい 女の子「……ん、んん……」

助手「……起床を確認」

女の子「……ふぇ?」

助手「説明は後。しっかり掴まって」

女の子「……??」

武装女「頼む、みんな無事でいてくれ……」

54 : ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/02(水) 02:17:56.14 ID:9gyTjU1Lo
思考停止
湯たんぽ最強
寝る

レスあると素直に嬉しい
おやすみ
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 03:50:26.05 ID:pri5St0IO
博士が犯人っぽくて先行きがハラハラ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 06:04:27.18 ID:bJJ0SNlCo
あれだな,藤崎竜のまんがみたいだな
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 09:37:42.03 ID:7rxjCNaDO
乙乙
58 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 10:36:26.95 ID:9gyTjU1Lo
運転手「迎撃システムはちゃんと作動してるみたいだが……いつまで持つか」

武装女「こうしちゃいられねぇっ!」バタンッ

武装女「私は外の奴らを相手する!お前らは町の中へ行けっ!」

運転手「バカかお前!?近接武装だけで戦えると思ってんのか!?」

武装女「だけど……このまま見てるだけなんてっ!」

博士「……助手くん、広域ジャミングの用意を」

助手「空間同化開始……出力安定……」

助手「ジャミングフィールド、展開」ビビビビビビ

博士「女くん、少し辛いが我慢してくれたまえ」

武装女「……?」ガクン

武装女「ぐおっ!?腕が……重い……」




団員A「隊長!やつらの攻撃の手が緩みました!」

隊長「何があったか知らんがこれが好機だ!全員ありったけのご馳走喰らわしてやれ!」

団員達「了解!」ダダダダダ ガガガガガ
59 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 11:21:12.45 ID:9gyTjU1Lo
運転手「おお!反撃が始まったぞ!」


女の子「あし……へんなかんじ……」

武装女「ぐ……くぁ」

運転手「だ、大丈夫か!?女っ!」

武装女「うるせぇ……さっさと、町ん中、急げ……」

運転手「お、おう」

博士「神経の発達具合ではかなりの苦痛を感じさせてしまうかもしれません」

博士「ですが、手っ取り早くするにはこうするしかなかったんです。申し訳ありません」

武装女「……かまわねーさ。どうせあの町でこんな体なのは私ぐらいだ」

博士「町の中に大きな被害が無ければ、いいのですが……」

運転手「突っ切るぞ!少し揺れるから気をつけてろよ!」

博士「ぬふおぉっ!?」ゴガガン
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 11:22:41.52 ID:lR6bkUmWo
>>56
ワークワークはよかった
61 : ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/02(水) 11:27:17.91 ID:9gyTjU1Lo
>>56
>>60

独特の世界観がいいよな、あの人は
SQの連載は読んでないが面白いのだろうか?
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 15:17:34.09 ID:7rxjCNaDO
なぜか中村奈々子を思い出す
機械文明、博士、有能かつ機械な助手位しか類似点無いけど
あれはいつも通りの超展開だったけどいい話で面白かった


期待
63 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 18:28:42.96 ID:9gyTjU1Lo
運転手「町の中は大きな被害が出てないようだな……」

武装女「とりあえず、隊長と合流が先だ!」


博士「……さて、と……もう大丈夫だね」

女の子「……はかせ、さん?」

博士「無責任だとは思うけど、あんまり他人を巻き込みたくないからねぇ」

女の子「?」

博士「……っとう!」バッ

女の子「っ!?」

助手「……」バッ

運転手「なっ!?」

武装女「何してんだ、お前らっ!」

博士「女ちゃんをよろしく頼むよ、それじゃぁねー」

女の子「……」

助手「……きっと、また会える」

女の子「!」

博士「助手くーん、急ぐよー」

助手「……了解」
64 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 18:37:01.68 ID:9gyTjU1Lo
運転手「ど、どうするっ?」

武装女「どうするって……前見て運転してろ!バカ野郎!」

運転手「お、おう……」

女の子「……はかせ、さん……じょしゅ、さん……」

武装女「……助けておいて、置いてくなんて……ほんと無責任な野郎だ」

女の子「……」

助手『きっと、また会える』

女の子「……グス」ぷるぷる

女の子「あ、あの」

武装女「?」

女の子「よろしく……おねがいします」

武装女(……なるほど)

武装女(強いわ、この子。私なんかよりよっぽど)
65 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 18:58:26.19 ID:9gyTjU1Lo
助手「……」

博士「助手くん、寂しいかい?」

助手「私にそういう感情は存在しません」

博士「嘘はいけないな。そういう感情が無いはずがないよ」

博士「作ったの、私なんだから」

助手「……もう少しいたい、そう思いました」

博士「うんうん。助手くん、その気持ちは大切だ」

博士「メモリーの最深部に、取っておきたまえ」

助手「……了解」

博士「さーて、お話はこれぐらいにしようか」

博士「位置特定は終わってるかい?」

助手「はい」

博士「じゃ、急ごうか。これ以上被害が広がるのはまずい」
66 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 19:10:16.80 ID:9gyTjU1Lo
巨人型「」ズーン ズーン

博士「わお、あれが司令塔なの?」

助手「確率は98%です」

博士「逆に司令塔でありがたかったなぁ。前線部隊とかにいたらあの町の被害が数倍になってたかも」

助手「妨害電波の無効化を確認。どうやら中和装置を持っているようです」

博士「やっぱりかー……せっかく大収穫かと思ったんだけどなぁ」

助手「出力を上げますか?」

博士「んー……それすると町の方がおろそかになっちゃうもんなぁ」

博士「止むを得ないね。助手くん、やっちゃって」

助手「……了解」

助手「……『破壊形態』解除」ヒュン

巨人型「!!」ガァン

助手「……」ギュイイイイイイ ガリガリガリガリ

巨人型「!?」ブォン  助手「……遅い」ヒュン

ガガガガガガガ バギィン

巨人型「……」プシューッ

助手「……」 バギバギバギ メギメギメギメギ

チュドォオオン

助手「……完了」

博士「はい、よく出来ました」
67 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 20:40:31.43 ID:9gyTjU1Lo
運転手「隊長!」

隊長「お前ら……生きてたのか!?」

武装女「話は後だろ、おっさん!」

隊長「ふん、そんだけ減らず口が言えれば心配する必要もないか」

女の子「……」

隊長「そっちのガキも合わせてこれが終わったらみっちり話を聞かせてもらうぞ!」ガガガガ

武装女「こちとら鬱憤が溜まってんだ、喰らいやがれえええ!!」ババババババ


団員B「敵の後退を確認!撤退していきます!」

隊長「……よし、あとは最低限の追撃でいい!残りは負傷者の救援に回れ!」

運転手「了解!」

運転手「自分で移動できる軽傷者の方はこちらへ!重傷者がいる場合は、無理に動かさず連絡してください!」

武装女「終わった、か……」

武装女(あいつら……なんだったんだ、まったく)


68 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/02(水) 20:45:36.88 ID:9gyTjU1Lo
助手「司令塔からの電波消失により、敵が撤退を開始しました」

博士「よく頑張ったね、助手くん。お疲れ様」

助手「これから、どうしますか?」

博士「んー、女ちゃんの安全を確保出来たから一息入れたいけど……そうも言ってられないかな」

博士「とりあえず、町のデータ更新しといて」

助手「画像更新……」

博士「さーて、次の町はたぶんゆっくりできると思うけど……」

助手「徒歩で行くとすれば、1日以上かかると思われます」

博士「うぐぐ……お?」

博士「助手くん、この辺りの残骸部品の解析も一緒にお願いできる?」

助手「了解」

博士「……助手くん、あの子大丈夫だと思う?」

助手「……不確定情報には返答しかねます」

博士「そうだね」

助手「……確率的には……」

博士「確率なんてものは無粋だよ、こういう時は」

博士「『信じてる』それでいい」

助手「……了解」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/02(水) 21:04:35.90 ID:RwKV61rro
期待
70 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/04(金) 01:40:09.95 ID:JaJcEqm4o
隊長「なるほど……な」

隊長「部隊は壊滅、町も全壊。生存者はそこのガキ一人、と」

運転手「……申し訳ありません」

武装女「……く」

隊長「……過ぎたことをいくら言っても、失った命は戻ってくるわけではない」

隊長「敵が二つに分かれたからこそ、町での被害も少なくて済んだ……死した仲間たちの命も、無駄ではないはずだ」

隊長「仲間の死は胸に刻み、今生きているものを生かすことを最大限に考えろ。それがせめてもの弔いだ」

女の子「……」じーっ

隊長「……その足は、どうした」

運転手「隊長っ……!」

女の子「えと……つかえなくなったから……かえてもらったの」

隊長「……」 (……何勝手なことしてんだ!私は……私は、こんな腕欲しいなんて言ってないっ!)

女の子「……?」

隊長「……そう、か」

運転手「?」

武装女「……」
71 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/04(金) 01:44:03.48 ID:JaJcEqm4o
隊長「で、これからどうするかは決まってるのか?」

隊長「移民用の組合を紹介しても  武装女「あたしらが預かるよ」

運転手「……そうなるよね、やっぱ」

武装女「なんか言ったか?」

運転手「いいえ、なんでもないです」

隊長「本当にいいのか?」

武装女「耄碌したか?おっさん。二度同じことを聞くな」

隊長「……ふん。ならばさっさと連れていけ」

武装女「言われんでもな。行くぞ、チビ」

女の子「は、はいっ」

運転手「はぁ……食費大丈夫かなぁ」



隊長「……昔を思い出すとはな……老いたな、ワシも」スゥー フゥー

隊長「しかし、あんな精巧な機械技術……一体どこから……?」
72 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/04(金) 03:35:17.36 ID:JaJcEqm4o
博士「っくしゅん!」

博士「……誰か噂してるのかな」キュイ キュイ

助手「周囲に音声反応無し」

博士「んー……これは遠隔攻撃だから、近くに反応が出ないんだよ」

助手「電磁フィールドを展開しますか?」

博士「……今のはジョークだよ、助手くん。もう少しセンスを磨きたまえ」

助手「研磨対象、センス。センスを提示してください」

博士「うん、なかなか悪くないジョークだ」キキキ

助手「センス、の項を更新……」

博士「さて、と……助手くん」

博士「ここんとこ連続稼働が多かったから、メンテナンスをしておこう」

助手「了解、待機状態に入ります」


博士「さーてと、ここをこうして……ここもこうかな……?」カン カン カン
73 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/04(金) 03:55:09.75 ID:JaJcEqm4o
博士「さて、調子はどうですか?助手くん」

助手「……問題ありません」

博士「新たな思考プログラムを追加したから、しばらくは思考が重たくなるかも」

助手「齟齬発生率2%。通常運用に支障はありません」

博士「よし、それじゃ行こうか助手くん」バタン

助手「……博士、これは?」

博士「移動手段が徒歩だけってのも辛いからね。廃部品から作ってみたよ」

博士「運転プログラムの試用も兼ねて、よろしく頼むよ助手くん」

助手「……了解」グイッ

博士「助手くん、そっちブレーキ」

助手「……了解」

74 : ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/04(金) 04:00:37.29 ID:JaJcEqm4o
明後日から暇が出来るから、それまではまばら更新になる

頭ン中で上手く話まとまんねーわ
書き貯めとか必要かもなー

というわけで今日はこの辺で
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 07:57:53.44 ID:5q1AzQOAO
超乙
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:32:54.70 ID:Ft5TAbcDO
乙乙
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 10:08:50.62 ID:U+eRa92/o
78 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 11:14:07.25 ID:rpeM4eEMo
武装女「ここがこれからお前が住む場所、私たちの家だ」

女の子「……」キョロキョロ

運転手「数日掃除してなかっただけでだいぶ埃が気になるな……」

武装女「それはお前が気にし過ぎなだけだっつの」

女の子「……おうち」

運転手「?」

女の子「……パパ……ママ……」

武装女「ったく、しみったれた顔してんじゃねぇ!」ポン

女の子「!」

武装女「……パパとママの代わりになんてならねぇだろうけど、世話ぐらいはしてやる」

武装女「だから、いつまでもそんな顔すんな」

運転手「お前、デリカシーってもんが……」

武装女「男のお前は黙ってな」

運転手「……ふん、男女め……」ボソッ

武装女「聞こえてんぞコラァ!」


女の子(……パパ、ママ、しんぱいしないでね。わたし、がんばるから)
79 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 11:15:52.47 ID:rpeM4eEMo
助手「……到着しました」キキィ

博士「……アクセルとブレーキの判別システムに問題があるね……次までに修正しといて」

助手「……善処します」

博士「そこは了解して欲しいところだね……まぁいいや、町には着けたし」

博士「いやー、平和な町が久しぶりってのもなんだかねぇ」

助手「データ更新……どうやら、古いデータよりも外部武装が増えているようです」

博士「ふーん。やっぱどこも大変なんだろうね」

門番「おい、止まれ」

博士「へ?」
80 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 11:18:40.29 ID:rpeM4eEMo
門番「貴様ら、何者だ」

博士「何者って……強いて言えば旅の者、ですかねぇ」

門番「……」ジロジロ

門番「……怪しい者を、中に入れる訳にはいかんな」

博士「全然怪しくないですよー」

門番「帰れ」

博士「うーん、困ったなぁ……最善の手を頼むよ助手くん」

助手「了解」バチバチバチ

門番「ふぐぉ!?」 ばたん

助手「完了しました」

博士「……君、結構とんでもないことするね」

助手「行動に問題がありましたか?修正点を指示してください」

博士「いや、概ねオールオーケーだよ」
81 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 11:27:25.84 ID:rpeM4eEMo
女の子「……」じーっ

運転手「……今回ので大分痛んでるっぽいな」キィ キィ

運転手「よし、これでよしと」

武装女「……」ブン ブン 「うん、悪くないな」

運転手「しかし……もうちょい大事に使えないのか?」

運転手「俺も応急処置ぐらいしかできないから、壊れちまったらそこまでだぞ」

武装女「うるせぇ。そんときゃこの腕捨てるだけだ」

運転手「またそんなこと言って……そうだ、女ちゃん」

女の子「?」

運転手「君のも一応見ておこうと思うんだけど、いいかな?」

武装女「……ロリコン野郎が」

運転手「ち、ちがっ!?今後のために構造を知っておいたほうがいいと思っただけで!」

女の子「……おねがいします」こく
82 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 11:35:19.66 ID:rpeM4eEMo
運転手「じゃ、そこに座って……」キィ

女の子「……っ!」ビクッ

運転手「……?」キィ キィ

女の子「……あぅ」ビク ビク

武装女「おい、何してんだてめぇ?」

運転手「か、勘違いするな!ただネジ回そうとしただけだ!」

女の子「くす、ぐったい……」

運転手「くすぐったい……?これだけで?」

女の子「……」こくこく

運転手「凄い疑似神経の伝達率だ……普通多少の触覚は無視されるはずなのに」

運転手「これなら俺が何かするまでもなく、自己修復機能が最大限発揮されると思う」

武装女「ほぉー、よう分からんがすげぇもんだな」

運転手(一級技師でも難しいことなのに……車の改造といい、ほんと得体の知れない技術力だな)
83 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 11:40:05.81 ID:rpeM4eEMo
博士「さて、助手くん」

助手「なんでしょう?博士」

博士「ここに来た理由はほかでもない……そう」

博士「服を買いに来ました」

助手「……確かに、博士の衣服のコンディションはかなり低下してると言えます」

博士「はぁ……君、自分のコンディションは全く気にしないよねぇ」

助手「必要性を感じません」

博士「君は女の子だから、気にしなきゃいけないの」

助手「性別は曖昧なもので、判断基準にはなりません」

博士「じゃぁ、特別項目として追加して」

助手「……衣服の必要性と性別の項に特別項目を追加します」

博士「うん、それでよし」
84 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 11:54:08.93 ID:rpeM4eEMo
博士「じゃ、さっそく衣服屋を探そうか」

助手「広域サーチを使えば、特定が可能ですが?」

博士「分かってない、実に分かってないねぇ助手くん」

助手「?」

博士「常に最短ルートを通ることが最善ではないんだよ、助手くん」

博士「脇道に転がっていた何かが、画期的な物を生み出すことだってあるんだからね」

助手「了解。運転技術の項に追加します」

博士「……そこに追加されたら実に困るんだけど……まぁ仕方ないや」
85 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 11:55:27.84 ID:rpeM4eEMo
女の子「……」ぐーっ 「!」

武装女「なんだ、腹が減ってたなら言えばよかったのに」

女の子「いえ……」

武装女「だーかーらーっ!世話してやるって言ったんだ、遠慮すんなチビ!」

女の子「は、はい……」

運転手「お前、そんなこと言って料理作るの俺じゃねぇか」

武装女「……じゃ、よろしく」

運転手「ま、別にいいけどな。二人分も三人分も大して変わらんさ」

武装女「じゃぁ出来たら呼んでくれ。外で慣らしをしてくる」

運転手「……慣らしとか言って無茶すんなよ?」

武装女「そん時はまたよろしく頼むさ……と」

女の子「……」

武装女「着いてくるのか?別に見てて楽しいもんでもないぞ?」

女の子「……」こく

武装女「ま、知ってて損ってことはないか。着いてきな」

女の子「……はい」とてとて
86 : ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/05(土) 11:56:18.70 ID:rpeM4eEMo
昼飯食う
ねみー

また書き貯めたら夜ぐらいに投下するかも
調子よければだけど
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 12:59:53.59 ID:ywlXpbhDO
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 13:53:38.43 ID:qvxNxTYho
これいいな 支援
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 17:15:48.95 ID:vOHKPXW3P


門番ェ・・・
90 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 20:28:57.27 ID:rpeM4eEMo
博士「助手くん、これはどうだい?」

助手「的確ではありません」

博士「うーむむむ……ならこっちは?」

助手「条件を満たしません」

助手「女性用の衣服を、男性である博士が着るのは適してないと言わざるを得ません」

博士「……え?」

助手「どうかしましたか?」

博士「今まで選んでた服はぜーんぶ君のために選んでたんだけど?」

助手「……」
91 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 20:31:07.74 ID:rpeM4eEMo
博士「なるほどねぇ、そりゃ条件に合わないわな……あーっはっはっは!」

助手「……博士、周りに悪影響を及ぼします」

博士「おおっと、すまない」

博士「では気を取り直して……これとかは?」

助手「……衣服に対しての必要情報が無さすぎます」

博士「あー……そりゃそうだわな」

博士「すいませーん、店員さーん」

助手(……最初からこうすればよかったのでは)

博士「どうかした?助手くん」

助手「……問題ありません」
92 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 20:41:20.11 ID:rpeM4eEMo
武装女「ふっ!はぁっ!」ビュッ ブオンッ

女の子「……」じーっ

武装女「ていっ!ふっ!」ガンッ ギギンッ

女の子「……」じーっ

武装女「……おい」

女の子「は、はい?」

武装女「お前も一緒にやれ」

女の子「え、えと……どうすれば?」

武装女「適当に体動かしゃいいんだよ!凝視されてちゃやりづらいったらありゃしねぇ」

武装女「それに体動かしてりゃ……その間だけは忘れられるだろ、色々」


女の子「ていっ、やぁっ」ブン

武装女(……こんな風に素直にこの腕を受け入れられりゃ、よかったんだがな……私も)

女の子「?」

武装女「おっと、体が止まってたな。気にしないでいい」

女の子「ふっ……はっ……」ヒュン
93 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 20:44:42.57 ID:rpeM4eEMo
店員「こ、こんな感じで、いかがでしょうか?」

助手「……」

博士「おおう助手くん、見違えたよー」

助手「……よく分かりませんが、少なくとも機能的とは言えません」

博士「機能性は後回しだよ。こういう場合はね」

店員「あ、あの……ご購入ですか?」

博士「あぁ……うん、貰おうかな。代金の請求はここによろしくー」



店員「あ、ありがとうございましたー」



助手「先ほどの店員から、怯えが見えました」

博士「気分を害したかな?もしそうだったら、ごめん」

助手「その類の感情は未発達です。それに、私の姿を見れば妥当な反応だと言えます」

助手「感情の項を更新しますか?」

博士「いんや、必要のない負の感情は無い方がいいさ……その方が気楽に生きられる」

助手「負の感情の項は必要ありませんか?」

博士「必ずしもそうは言えないね。それを生きる目的にしてる人もいる」

博士「ただ、少なくとも君が持つ必要は無いってだけ。理解だけしてればいいよ」

助手「了解」
94 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 20:49:07.47 ID:rpeM4eEMo
助手「……ところで、博士の衣服は?」

博士「んー?さっき古物屋見つけたからそこで買おうかな」

博士「助手くんの替えの服も、用意したいしね」

助手「……次は機能的な服を推奨します」

博士「はーいはいはい」

助手「はい、という返答は一回の使用が推奨されています」

博士「……はい」
95 : ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 20:56:03.68 ID:rpeM4eEMo
女の子「ふぅ……ふぅ……」

武装女「ふー、いい汗かいたなぁ……大丈夫か?」

女の子「は、はひぃ……」


運転手「おーい、準備できたぞー」

武装女「ん、ちょうどよかったみたいだな」

女の子「……」ふらふら

武装女「ったく、いきなり飛ばすから大丈夫なのかと思ったらこれだ」

武装女「よっと……ん?」ズシッ

武装女(お、重い……こいつの足ってこんなに重かったのか!?)

女の子「……ふにゃ」
96 : ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/05(土) 21:02:20.63 ID:rpeM4eEMo
今回の書き貯めはここまで
風呂入ってくる

深夜まで起きてれば適当に書くかも

面白いSS多くて自分のSS書くより楽しんでたりするから困る
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 21:06:40.96 ID:RbXsOu5Jo
おつおつ
98 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 22:15:54.58 ID:rpeM4eEMo
博士「よかったー、いい感じの服があってー」

助手「……衣服の誤差率2%。ほぼ同型の衣服と思われます」

博士「えー?全然違うよ、こことかこことか!」

助手「詳細調査……確かに、成分に違いがあるようです」

博士「確かにそこは違うけど……まぁいいや」

博士「必要なものはあと食糧と、荷物を入れるケースかな」

助手「食糧は必要ですか?」

博士「んー、何かとねぇ。女ちゃんみたいなことが無いとも言えないし」

博士「あと、古い衣服のクリーニングもしたけど……そこまでしてる暇ないかもね」

助手「?」


不審者情報  不法侵入者  見かけたら警備係まで連絡を!


博士「……ね?」

助手「……把握しました」
99 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 22:38:37.68 ID:rpeM4eEMo
ガチャ

運転手「おう、戻ってきたな……って、随分疲れてるな。慣らしもほどほどにしろよ?」

武装女「……ちげぇ。ちょっとこいつ運んでみな」

運転手「……?別にいいけど……おっ!?」ズシン

運転手「お、おも、い……こん、なおも……かったの?」

武装女「ふつうに過ごしてるから、全く気付かなかったぜ」

運転手「神経伝達率に関係してるのかも……本人は普通の足みたいにしか感じてないんじゃないかな?」

女の子「……ふわーぁ……」

女の子「……うんてんしゅ、さん?」

武装女「おう、起きたか。飯だ、飯」

運転手「今、おろ……すよ」

女の子「……よい、しょ」すたん

運転手「ふぃー……」

武装女「残念だった、なんて思ってねぇよな?」

運転手「……思って、ねぇ」

武装女「そこはストレートに答えろハゲ!」

運転手「ハゲとらんわ!少し後退しとるだけじゃ!」

女の子「……くすっ」
100 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/05(土) 23:10:35.84 ID:rpeM4eEMo
博士「ふぅ、必要なものはこれで全部……かな?」

助手「そのようです」

博士「しかし、意外に見つからないものだねぇ。こんだけ堂々と歩いてるのに」

助手「不審人物が堂々と歩いている、という思考は一般的ではありません」

博士「だね。人間ってのは意外に見ないといけないものは見ないようにしちゃうものだから」

博士「っと、準備も済んだし急ごうか。流石にずっと気づかないわけではないだろうし」

助手「了解」

博士「運転プログラムはちゃんと整理できたかな?」

助手「……」

博士「そこは了解しようよ!」




?「……感じるぞ……やつが、いる……」
101 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/06(日) 00:32:09.42 ID:jRByiiCCo
この辺で寝ます
中途半端にすんませんでした

じゃぁまた後日
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 00:50:09.20 ID:QMU8sT11o
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 02:06:54.74 ID:yaQVVsNpo
おもろいな!
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 06:14:36.21 ID:d7/UFHoAO
((((蜘蛛*・∀・)ウロウロ
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 13:08:48.98 ID:ZGXEVMmDO
こんな妄想した。

博士「十字邪光線でなぎ払え!」
助手「了解。X・BUSTER、スタンバイ」


博士のキャラが違いすぎるか。
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 13:14:36.64 ID:F3FT/yaOo
いいスレ発見!
最初は博士がドロヘドロにでてくるカスカベで、助手がトリニティ・ブラッドのトレスで脳内変換してたんだが、助手が女だったとはww
107 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/07(月) 01:29:35.80 ID:HGoq5uAVo
女の子「……ごちそうさま、でした」

武装女「そんだけでいいのか?遠慮しなくてもいいんだぞ?」

女の子「い、いえ……」

運転手「お前の場合は食べ過ぎだと思うけどな……」

武装女「そうか?普通だと思うぞ」

運転手「本人が言う普通ほど信用できないものはねぇな」

武装女「けっ」

女の子「あ、あの……」

武装女「おう、どうした?」

女の子「お、おふろに、はいりたい……です……」

武装女「あー、そういや汗かいてそんままだったなぁ」

武装女「よし、今すぐいくぞ」

女の子「は、はいっ」とてて

武装女「んじゃ、片づけよろしくな、運転手」

運転手「へいへい……」

武装女「……覗くなよ?」

運転手「覗くわけねぇだろ、バカ」
108 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/07(月) 01:32:00.09 ID:HGoq5uAVo
博士「さーてと、次の町までまたよろしく頼むよ、助手くん」

助手「了解」

博士「えーと……次の町は砂漠の外だっけ?」

助手「過去データから砂漠の範囲が広がっていなければ、恐らく」

博士「砂はお肌に悪いからねぇ。助手くんの柔肌に影響が出るといけない」

助手「表皮へのダメージは軽微。自己修復の許容範囲内です」

博士「修復できない範囲もあるんだから、その分析は完璧とは言えない」

博士「もっと自分を大切にしなさい」

助手「それは、命令ですか?」

博士「いんや、個人的要望かな」

助手「……っ!」 キキィーッ  ゴンッ

博士「いてて……また誤作動かい?助手くん」

助手「……」


?「見つけたぞ……欠陥品っ!」
109 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/07(月) 01:35:24.74 ID:HGoq5uAVo
武装女「〜♪」ザァァァ

女の子「……(プクプク」

武装女「どうした?」

女の子「いえ……その……おおきい、ですね」じーっ

武装女「あぁ……邪魔なだけだぞ?こんなもん」

武装女「特に格闘戦の時なんか、ハンデにしかならん」

女の子「……」ぺたぺた

武装女「……チビが気にすることじゃねぇって!」わしわし

女の子「わふっ!?」

武装女「さっさと体洗っちまいな。のぼせちまうぞ?」

女の子「……はい」


運転手「あれ、あいつ……タオル持っていくの忘れてるじゃねぇか」

運転手「しっかたねぇなぁ……ったく」
110 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/07(月) 01:37:12.00 ID:HGoq5uAVo
博士「あらら、そっちから来てくれたんだ。お母さん元気?」

?「貴様にマザーの心配をされる必要は筋合いは無い」

博士「手厳しいなぁ、精鋭機くんは」

助手「……敵性反応感知」バッ

精鋭機「ふん」ガギン

助手「……敵機捕捉……」

精鋭機「捕捉してどうするつもりだ?欠陥品」ブォン

助手「っ!」ドゴォン  ズザーッ

助手「……損傷、中度。戦闘続行」ダッ  ガツン

助手「っ!」

博士「はいはい、ストップ。頭冷やしなさいな」コツン

助手「……強制冷却開始」プシューッ
111 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/07(月) 01:40:23.29 ID:HGoq5uAVo
博士「助手くんにあんまりけしかけないでくれないかなぁ。繊細なんだから」

精鋭機「そちらが先に手を出したんだろうが」

博士「……で、今回は何の用?」

精鋭機「本気で言ってるのか?反逆者」

博士「ひどい言われ様だなぁ。嫌われたもんだ」

精鋭機「貴様を、殺す」

博士「それは、お母さんの意思かな?」

精鋭機「……答える義理は無い」ダッ

博士「……自我を持ってなければ」

精鋭機「何をブツブツ……ウグゥッ!?」ガシッ

博士「苦しまずに済んだのにねぇ。ご愁傷様」
112 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/07(月) 01:43:27.18 ID:HGoq5uAVo
武装女「そろそろ上がるとするか」

女の子「はい、わかりました」

武装女(……他人行儀さが抜けねぇなぁ。ま、初日だししかたねぇか)ガラッ

運転手「あ」

武装女「……」

女の子「……?」

運転手「……えと」

運転手「弁明させてもらえないっすかね」

武装女「無理」

運転手「じゃぁせめて左手で勘弁してもらえないっすか?」

武装女「っおらあああああああああああああぁぁぁぁぁ」ボッゴォ

運転手「うぶっふおぉ!?」メコッ

女の子「……いた、そう」
113 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/07(月) 01:48:23.20 ID:HGoq5uAVo
結構書き貯めたつもりでも貼ってみると意外と少ないね
というわけで今回はここまで

>>105
KOS-MOSはイメージする上で結構中央にいたかも
とはいってもゼノシリーズじゃなくて別ゲームで知ったんだけどね

>>106
調べてみたらちょっと読んでみたくなったよ
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/07(月) 12:07:08.98 ID:0oezgzWAO
(((蜘蛛*・∀・)カサカサ 支援
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/07(月) 12:35:20.11 ID:xWi5sQWno
武装女とかはゲストかと思ったらずっと出てくるのか……
116 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/09(水) 01:21:37.27 ID:ZM1z1tmAo
「精鋭機からの通信が途絶えましたね」

「あの子の強行的な性格から考えると、おそらく交戦したでしょう」

「通信が返ってこないということは、敗北したと考えるのが妥当」

「流石はあの方、衰えは無いようです」

「今後も様子を見ていくとしましょう」
117 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/09(水) 01:22:20.44 ID:ZM1z1tmAo
助手「……再起動開始」

博士「あ、助手君。やっと起きたね」

助手「……敵性反応をロストしました」

博士「あぁ、それなら気にしなくていいよ。私が分解したから」

博士「助手くんの機能向上に使えそうなパーツだけ抜いて、他は車の強化に使ったよ」

助手「……」

博士「悔しかった?」

助手「…………はい」

博士「よく言えました」

博士「元から君は戦闘用に作ってないんだから、負けるのは仕方ないことだよ」

助手「……欠陥品、だからですか?」

博士「むー、君って意外なところでナイーブだよね。普段はあんま気にしないくせに」

助手「……」

博士「その目をされると困るなぁ……君は欠陥品じゃなくて、わざと足りなく作ってあるんだよ」

助手「……?」

博士「完璧に作ってしまうとそれ以上に行けなくなっちゃうからねぇ」

助手「……理解不能」

博士「まあ要するに」ぽん

博士「君は欠陥品なんかじゃないから、安心していいよってこと。分かった?」」

助手「……了解」
118 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/09(水) 01:23:08.06 ID:ZM1z1tmAo
博士「それはそうと、敵と勝手に交戦しちゃうのは止めてほしいな」

博士「さっきも言ったけど、君は代わりの効かない部分が少なくないんだから」

助手「それは命令ですか?」

博士「うん、これは命令にしておこうか」

助手「命令項目を更新しました」

博士「それでよし。じゃ、引き続き運転頼むよ」

助手「了解」

博士(今まで直接仕掛けてこなかったから、結構油断してたなぁ)

博士(助手くんの戦闘面、強化しておいたほうがいいかもね……)

博士「助手くん、そっちはブレーキね」

助手「……了解」

博士(予想以上にショック受けてるみたいだし。これはこれで面白いんだけどね)

助手「……どうかしましたか?」

博士「ううん、なんでも」
119 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/09(水) 01:23:34.19 ID:ZM1z1tmAo
武装女「ったく、そういうことならさっさと言えってんだよ」

運転手「言おうとしてたと思うんですけど……」

武装女「何か言ったか?」

運転手「これといって特には」

女の子「……(ボーッ」

武装女「おい、ちゃんと体拭かないと風邪ひくぞ」ごしごし

女の子「……ふみゅ」

運転手「そういや、その子の服どうするんだ?うちに子供用の服なんてないぞ」

武装女「……考えてなかった」

運転手「全く、お前ってやつは……」

武装女「私のでなんとかならないか?」

運転手「今日はそうするしかないだろうな」


女の子「……むにゃ」ぶかーっ

運転手(わお、見えそうで見えないこの感じがなんとも……)

運転手「これでいいんじゃ メゴッ

武装女「明日買いに行くぞ」

運転手「……おう」
120 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/09(水) 01:24:23.94 ID:ZM1z1tmAo
博士「暗くなってきたね……町まであとどのぐらい?」

助手「あと半日はかかると思われます」

博士「んー……今日はこの辺で休もうか」

助手「了解」キキィ

博士「じゃ、地形解析よろしく」

助手「リンク完了。地形解析開始……完了」

助手「あの岩場なら天候変化の影響を受けづらいと思われます」

博士「ん、いいね。車をそこにお願い」

助手「了解」

博士「助手くん、お疲れ様。待機状態で休んでいいよ」

博士「一応蜘蛛型に簡易索敵はさせておいてね」

助手「了解。待機状態に入ります」

博士「今日は疲れただろうから、ゆっくりお休み……ってもう聞こえてないか」
121 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/09(水) 01:27:28.16 ID:ZM1z1tmAo
短いけどこんだけ
色々考えてたら最初ほどサクサク浮かばん

寝る
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/09(水) 01:30:24.38 ID:uobxVB0IP
おつ
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/09(水) 01:41:17.31 ID:C9VA9SDNo
124 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/11(金) 00:22:10.04 ID:8okjJkgZo
「……わしは、間違っていたのかのう?助手くん」

「私には分かりません」

「まさかこうなるとは、などと戯けたことを言うつもりはないが……ケジメは、付けねばなるまい」

「博士……」

「すまないな、助手くん」

「いいえ、私は博士の……助手、ですから」
125 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/11(金) 00:23:03.21 ID:8okjJkgZo
助手「……再起動完了」パチ

博士「お、起きたね」もぐもぐ

助手「記憶データにノイズを確認しました。処理開始……失敗」

博士「……些細なノイズは無視していいよ。気にしてたらきりが無いし」

博士「それより、はい」

助手「……私に食糧摂取の必要性は」

博士「はい、どうぞ」

助手「……」モグモグ

博士「おいしいかい?」

助手「味覚神経に判断基準が存在しないので、返答不能です」

博士「うーん……これといって基準があるわけじゃないからなぁ、こればっかりは」

助手「……博士の基準はどうなっていますか?」モグモグ

博士「私の基準か……そうだねぇ」

博士「誰かと一緒に食べれば、何でもおいしいと思うよ」

助手「……味覚の項を更新。味覚神経を強化します」

博士「あ、でも……苦魚はおいしくないね。あれは絶対無理」

助手「……了解」
126 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/11(金) 00:25:17.29 ID:8okjJkgZo
女の子「……」パチ

武装女「……がーっ……がーっ」

運転手「ぬぬ……うぐ……」ゴロン

女の子「……よい、しょ」バサッ

チュン チュン

女の子「……あさ?」

女の子「いつ……ねたっけ?……ふわぁ」のびー

女の子「……」チラ

武装女「ふががーっ、ふがーっ」

運転手「うぐぐ……ぬぅ」

女の子(かってにでていったら……おこられる、かな……?)

女の子「……あ」とことこ


女の子「……」かきかき

女の子「……いって、きます」ガチャ
127 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/11(金) 00:27:25.05 ID:8okjJkgZo
博士「んー、やっぱりパーツの規格が上手く合わないなぁ」ガチャガチャ

助手「人型機体のパーツなので、当然と言えます」

博士「昨日改造した分は上手くいったんだけどなぁ……あ、そこの線で切断して」

助手「了解」キュイーン

博士「次の町では工具も調達した方がよさそうだねぇ……あ、そこは溶接してね」

助手「了解」バチバチバチ

博士「よし、これでいいね」

助手「……これが強化ですか?」

博士「そう、強化。かっこいいでしょ?」

助手「男のロマン、と解釈します」

博士「そうそう、君も分かってきたねぇ。嬉しい限りだよ」

博士「よし……と。強化も終わったし、次の町へ急ごうか」

助手「……了解」
128 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/11(金) 00:29:38.91 ID:8okjJkgZo
「そっち持ってくれー」
「そこの工具をこっちに頼む」
「うおっ!?気を付けろよっ!」


女の子「……たいへん、そう」


「ほんと、あいつらも好き勝手やってくれるぜ」
「今回は被害が少ない方でよかったよ」
「全くだな」



女の子「……このまちも、きかいが……」

(ぎゃあああああああっ!)
(うわあああああっ!!)
(いたいよーっ!!おかあさぁああんっ!!)

女の子「……」ブルブル

?「おや?こんな所に子供がいるとは珍しい」

女の子「……?」

神父「おや……?見ない顔ですね。何を震えておられるのですか?」
129 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/11(金) 00:32:13.61 ID:8okjJkgZo
みじけぇ
次はいっぱいの予定
予定は未定

寝る
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 00:59:36.29 ID:u4QTFh7ao
未定の予定に期待しちゃう///ビクンビクン
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/12(土) 23:55:57.03 ID:s0cjkihto
レイプはダメだぜ
132 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 14:11:54.60 ID:rv3glelBo
神父「住んでいた町が襲われた……それでこの町にいらっしゃったのですね」

女の子「……」

神父「その足もその時……ですか?」

女の子「……」こくり

神父「それは辛かったでしょう……しかし、それは神が与えた試練です」

女の子「……しれん?」

神父「そう、試練。これを乗り越えたとき、あなたはまた一つ成長するのです」

女の子「……」

神父「ほら、いつまでも泣いていないで。そんなことではお父様とお母様がいつまでも心配してしまいますよ」

女の子「……うん」ぐしぐし

神父「あなたは強い子ですね。そんなあなたを神はきっと祝福してくださるでしょう」
133 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 14:12:21.37 ID:rv3glelBo

「おーい、どこだーっ!チビーっ!」

女の子「!」

神父「おや、お迎えの方がいらしたようですね」

女の子「……あの」

神父「?」

女の子「……ありがとう、ございました」

神父「いえいえ。迷える人々を救うのが我々の使命ですから」

神父「それよりも今は、あなたを探している方を安心させてあげてください」

女の子「……(ぺこっ」たたたっ




神父「……試練、か……私はあんな小さい子に、こんな言葉しかかけてあげれないのか……」
134 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 14:12:53.29 ID:rv3glelBo
博士「おーおー、見えてきたねー。あれが次の町かい?随分早かったね」

助手「……既存の建造物と外観データ一致無し」

博士「おや?ここ最近出来た建物なのかな」

助手「壁面の状態から考えると、その考えで正しいと思われます」

博士「しかし、なんでこんなところに建物が……?」

助手「外壁の武装量を考えると、軍事基地である可能性が98%です」

博士「……あれ、あの旗は……」

助手「どうしました?博士」

博士「あの旗、君のデータに無い?」

助手「……検索を開始します」


?「……B門の方向から、機械生物が近づいてきています」

?「聞いたかっ!総員、配置につけっ!」

「はっ!!」
135 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 14:13:24.63 ID:rv3glelBo
助手「……該当データが1件見つかりました」

博士「お、なんだった?」

助手「あれは、大教会の教会旗です」

博士「あぁ、そういえばそうだったね……って」

博士「それ、まずくない?」

ヒューン ヒューン

助手「……っ!」キキィーッ

ドッゴォーン

博士「あいててて……やっぱりこうなるよねぇ」

ガガガガガガガッガガガガッ

助手「……電磁フィールド、展開」キンッ キンッ

博士(車の陰に隠れたはいいけど、助手くんには遠距離装備がないしなぁ……どうしたもんか)
136 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 14:13:54.32 ID:rv3glelBo
?「……広域結界……展開」キィーン



助手「……出力、低下……っ!?」ガクン

博士「あ、あれ?助手くん。だいじょう……ぶっ!?」ガクッ

助手「……」プシューッ

博士「マズイな……これ……体が、重い……や」ドサッ


?「撃ち方やめっ!」

ザッ ザッ

助手「……」

博士「……」

?「調べろ」

「どうやら、こちらは人間でもう片方が機械生物のようです」

?(人間……?この男、機械技師か?)

?「よし、男は独房へ連れていけ。もちろんそっちの奴とは別に、な」
137 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 14:14:29.46 ID:rv3glelBo
ガチャーン



博士「……ん」パチッ

博士「ここは……牢屋?」キョロキョロ

博士「急に体が重くなったと思ったら……気絶しちゃったのか」

博士(助手くんがいない……別に連れてかれたのかな?)

博士「あー、面倒なことになったなぁ……助手くん、無事だといいけど」

博士「……心配だなぁ」
138 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 14:15:13.10 ID:rv3glelBo
?「素直に吐いたらどうだ?貴様らの本拠地はどこにある?」

助手「……」

?「……やれ」

バチバチバチバチッ

助手「……っ」

?「止めろ」

?「言語能力はあるのだろう?黙っていないでなんとか言ったらどうだ」

助手「……」

?「……出力を上げろ」

バチバチバチバチバチバチバチッ

助手「……あ、ぐっ」

?(何か有力な情報を知っていると思ったが……この分だと収穫は無しか?)

助手「……」

?「……独房へ連れていけ。今度はあの男を尋問する」
139 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 15:00:20.13 ID:rv3glelBo
武装女「お前……こんなところにほっつき歩いてたのか……」

女の子「……ごめん、なさい」

運転手「いや、まぁ、無事で何よりだよ」

武装女「教会の方から歩いてきたみたいだが……まさか、何かされたのかっ!?」

運転手「あいつら……なんてうらや、ひどいことをっ!」

女の子「……あ、あの」

女の子「……やさしい、ひと……でした」

運転手「やさしくいろんなことをされたのか!?」ボゴォ


武装女「本当に何もされなかったのか?」

女の子「……はい」

武装女(……足を見られなかったのか……?いや、そんなはずはないよな……)
140 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 15:38:21.48 ID:rv3glelBo
武装女「とにかく、だ」

武装女「これからは勝手に出歩くんじゃないぞ?町の中とはいえ危険が全く無いわけじゃないんだからな」

女の子「……はい」

運転手「さて、女ちゃんも見つかったことだし……急がないとな」

武装女「街の復興作業……か。面倒なことこの上ないな……あの糞ジジイが」

武装女「だが……行かんわけにもいかないだろうな」

運転手「女ちゃんは、どうする?」

武装女「さっきみたいなことにならないようについてきて欲しいが……それでいいか?」

女の子「……はい」

運転手「よーし、それじゃ二人とも乗って。飛ばすからしっかり掴まっててねー」
141 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/14(月) 15:40:56.91 ID:rv3glelBo
書き貯めてた分使った
今日が何の日かなんて忘れたわ
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 15:49:28.49 ID:e8LpEY15o
キョウハタダノヘイジツダヨ、ソウニチガイナイヨ
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 15:55:59.40 ID:4jHMZRKuo
今日は煮干の日だってテレビで言ってたわ
144 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 16:35:07.51 ID:rv3glelBo
看守「しっかり歩け!コラッ!」ガッ

助手「……」

看守「ふん……不気味な奴め」

ガチャーン

助手(……損傷、大。原因不明の機能障害も検出)

看守「おい、出てこい」

博士「おっと、もう私の番かい?」

看守「余計なことを言っていないでさっさと歩け!」ガッ

博士「ははは、痛いなぁ」

助手「……」ガンッ ガンッ ガンッ

博士「助手くーん、心配しなくていいからねー……これは命令だよー」

助手「……了解」
145 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 17:43:00.27 ID:rv3glelBo
看守「準備、出来ました」

?「ふむ、ごくろうだったな」

博士「いやー、こりゃ随分と仰々しいねぇ」

?「貴様には聞きたいことが山ほどあるぞ。連れの奴は随分と無口だったからな」

博士「ははは、レディーは丁寧に扱ってあげなきゃ。すぐにヘソを曲げちゃうからね」

?「……やれ」

バチバチバチバチバチバチバチッ

博士「こんなのをあの子に使ったの?随分と手荒だねぇ」

?「……出力を上げろ」

看守「こ、これ以上は危険……」

?「さっさとやれ。お前があそこに行きたいか?」

看守「は、はいっ!」

ババババリリリババリバババリバリバリッ

?「……どうだ?何か話す気になったか?」

博士「んー、少しは疲れが取れたかなぁ」

?「……」
146 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 18:27:41.84 ID:rv3glelBo
?「……貴様、人間というのは嘘だな?」

博士「人間のつもりだったんだけどなぁ」

博士「というか、君たちにも見分けつかないの?人型だと」

?「……減らず口を……っ!」

バリバリバリバリッ バチバチバチバチッ

博士「……むぅ」

看守「司令官様……それ以上は装置が限界ですっ!」

司令官「……ちっ」

博士「おや?もう終わりなのかい?」

司令官「……貴様っ!」

バキッ ガッ ゴッ

司令官「そいつを連れていけっ!」

看守「はっ!」

博士(教会も相当手荒だねぇ……ここまでとは思ってなかったよ)
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 20:02:05.42 ID:gTpiiuIWo
がんばれ
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 20:27:25.47 ID:9yk6cEqio
博士もロボなのか
体に機械つかってるのかなぁくらいに思ってた
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 20:56:55.41 ID:Apdx+2/AO
多分この博士なんかと同じような世界とキャラクター設定の物語を今作ってるから参考になる

致命的な違いは節目の後に博士が味方という所
150 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/14(月) 23:18:17.13 ID:rv3glelBo
運転手「確か、呼ばれてたのはこの辺……」

武装女「あ、そうだ。おい、運転手」

運転手「ん?どうしたよ」

武装女「チビの服買ってくるんだったな、そういや」

運転手「あー、そういえばそう」

バタン

武装女「じゃ、行くぞチビ」

女の子「……え」ぐいぐい

運転手「あ、おい、てめぇ……」

武装女「じゃぁなー、おっさんと楽しんでこいよー」タタタッ



運転手「あ、の、や、ろ、う……」
151 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/15(火) 00:53:25.74 ID:7wJMDR/Uo
武装女「……とりあえず逃げたのはいいものの」

武装女「服とかよくわかんねぇしな……どうしたもんか」

女の子「……」

武装女(あんまり長く外にいさせたくねぇしな……運転手も連れてくるんだった)

武装女「……しかたねぇ、あそこでいいか」

女の子「?」



隊長「遅れるとは何事だ!」

運転手「……すいません」

隊長「……あいつはどうした?」

運転手「……」

隊長「あんのバカタレが……運転手、お前にはあいつの分も働いてもらうぞ!」

運転手「……はい」 (あいつ、帰ったら絶対ぶっと……ばせないから見返り要求してやる」
152 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/15(火) 00:56:10.03 ID:7wJMDR/Uo
さて、なんも湧かなくなったし……寝るか
次の更新は明後日までにはしたい
したいだけ

>>149
こんなんで参考になるなら……
スレ立てるなら教えていただければ、こっちからも参考にしたいっす
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 09:07:33.68 ID:IgAjZ2jAO
おつおつ
154 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/17(木) 00:17:14.69 ID:Q8iYHeMBo
看守「そら、入れっ!」ドンッ

博士「いてて……あんまり手荒に扱わないで欲しいなぁ」

看守「……あんな電流に耐えておきながら、何を言ってやがる」スタスタ

バタン


博士(……あー、辛かった……煽れば口を滑らしてくれるかと思ったけど、そんなことは無かったなぁ)

博士「助手くーん?」

助手「……なんでしょうか、博士」

博士「この変なダルさについて何か分からないかな?」

助手「……原因不明の機能障害と過度の電流により思考回路に問題が生じています。検証出来ません」

博士(あの電流か……あのぐらいの電流なら助手くんは無効化出来るはずなんだけど)

博士(ってことは、機能障害の原因は対機械用の電磁フィールドかな?)

博士(もしそうだとしたら、助手くんは辛いだろうな……私は適応できるからいいけど)

博士「助手くんは、大丈夫?」

助手「……問題、ありません」

博士(……嘘ばっかり)

博士「とりあえず、助手くんは機能回復のために休憩しといて」

助手「……了解」

博士(どうにかして逃げないとなぁ……困ったもんだ)
155 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/17(木) 00:18:30.81 ID:Q8iYHeMBo
女の子「……」キョロキョロ

武装女「よう、おっさん」

店主「おうお前か。今日は何の用だい?」

武装女「この子に服を買ってやりたくてな」

店主「ん?その子は……はっはーん」

店主「あいつとの間にやっと子供が出来たのか!」 パリーン

武装女「……」

店主「じょ、冗談だ……落ち着け」

女の子「……」とてとて
156 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/17(木) 00:24:56.07 ID:Q8iYHeMBo
女の子「……」キョロキョロ

武装女「よう、おっさん」

店主「おうお前か。今日は何の用だい?」

武装女「この子に服を買ってやりたくてな」

店主「ん?その子は……はっはーん」

店主「あいつとの間にやっと子供が出来たのか!」 パリーン

武装女「……」

店主「じょ、冗談だ……落ち着け」

女の子「……」とてとて
157 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/17(木) 00:27:20.84 ID:Q8iYHeMBo
武装女「救援に行った町の生き残りをうちで引き取ったんだよ」

店主「そうだったのか……しかし、なんで服を?ここは服屋ではねぇぞ」

武装女「……」ちょいちょい

店主「……なるほど、な。そういうことか」

武装女「普通の店だと色々、な。あの子はまだそういうの慣れてねぇんだ」

店主「事情は分かった、が……戦闘用の服しかないがいいのか?」

女の子「……」じーっ

武装女「それが気に入ったのか?」

女の子「……」こく

武装女「問題はない、みたいだな。これ貰うよ」

店主「よし、分かった。一番小さいサイズを持ってこよう」

武装女「本当によかったのか?それで」

女の子「……にあう、でしょうか?」

武装女「んー、その辺はあれだな。帰ったらあいつに聞いてみるといいさ」
158 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/17(木) 00:34:16.60 ID:Q8iYHeMBo
バタン

博士「……!」

助手「……」

?「……」キョロキョロ

博士(兵士の人じゃ……ないみたいだね)

?「……」ジーッ

助手「……」

?「……」つんつん

博士「あー、今その子話せる状態じゃないよー」

?「……っ!!」ビクッ  ずざずざっ

博士「そんなに驚かれると結構ショックだなぁ……」

?「……あなた達が……侵入者?」

博士「んー、侵入するつもりが全く無かったと言ったら嘘になるかなぁ」

?「……ここも、壊しに来たの?」
159 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/17(木) 00:35:12.40 ID:Q8iYHeMBo
武装女「おう、サイズぴったりだな」

店主「ちょうど小さいサイズが残ってたんだ。仕入れたはいいが全く売れなくてな」

女の子「……」キュッ

武装女「ん?ズボンは別じゃなかったか?」

店主「それはサービスしとくよ。と言っても、さっき言ってた売れ残りを処分したいってだけだがな」

武装女「……感謝するよ」

店主「……困ったときはお互い様、だろ?」ガシャン

武装女「おう、借りは必ず返すぜ」ガシャン

武装女「っと、忘れるところだった。この銃の整備と弾を頼む」

店主「こりゃまたボロボロだな……任せとけ、明日までには終わらしといてやる」

武装女「よし、帰るぞチビ」

女の子「……」こく
160 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/17(木) 00:35:54.31 ID:Q8iYHeMBo

町人A「聞いたか?砂漠の外の町も襲われたらしいぞ」

町人B「全く、教会は何をやっているんだ……」

町人C「教会に期待なんてしてねぇよ……ここを置いて逃げちまうような奴らなんだからな」


武装女「……他にも襲われた町があるのか」

女の子「……?」

武装女(そのうちまた召集があるかもしれないな……そんときゃこの子はどうするか)くいくい

武装女「?」

女の子「……こわい、かお」

武装女「ん、あぁ……別に何でもねーさ、気にすんな」わしわし

女の子「……わぷ」

武装女(……今考えてもしょうがねーか。その時になったら考えよう)
161 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/17(木) 00:48:07.61 ID:Q8iYHeMBo
博士「ここもってことは、どこか他に襲われた町が?」

?「……この先にある町」

博士(私たちが行こうとしてた町だな……破壊されちゃったのか、残念)

博士「どうして私にそのことを聞くのかな?」

?「……あなたは、機械の味方でしょ?」

博士「んー、違うね」

?「でも、これ……機械」つん つん

助手「……」

博士「助手くんは、私の助手だよ」

?「……機械じゃないの?」

博士「君たちからすると機械だろうね。私にとっては助手なだけで」

?「じゃあ、あなたは教会の味方?」

博士「それも違うね」

博士「私は博士、そっちの子は助手くん。ただそれだけ」

?「……よく分かんない」

博士「私も君が何者なのか分からないから、おあいこじゃないかな」
162 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/17(木) 00:49:25.04 ID:Q8iYHeMBo
なんか知らんが二重書き込みしちまった
頭からもっとサクサク展開わかねぇかなぁ
設定はちまちま湧くが上手く繋げられん

寝る
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 00:52:33.03 ID:6cdB7LsAo

同時進行で話が進むってことはどっかで合流するのかな
164 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/18(金) 03:28:55.57 ID:+LPR4Cd5o
運転手「はぁ……疲れた……」

運転手(まぁでもあのぐらいの被害だったら、復興に何日もかからんだろう)

運転手「ん?」


教会員「……よし、貴様らは通れ」

「なんだってんだよ、全く……」

「勝手に逃げ出しといて、今度は急に仕切りだしやがって……」



運転手(武器なんて持って物騒だな……前回の攻撃を受けて、教会から増援を呼んだのか?)

運転手「召集とか無ければいいがなぁ……はぁ」
165 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/18(金) 03:31:16.36 ID:+LPR4Cd5o
博士「さて、今度は私から質問させていただくとしよう」

博士「なぜこんな所に教会の要塞があるのかな?私達への熱烈な歓迎と関係が?」

?「……」

博士「んー、君は何か知ってると思ったけど……そうでもなかったかな」

?「……機械生物の殲滅」

?「及び……生体部品使用者の隔離、除去」

博士「ほー……そりゃまた一段と過激なことを」

バタン

看守「巫女様っ!こんなところにいらっしゃったのですか!」

巫女「……」

看守「貴様、神聖なる巫女様に何を……」

巫女「何用、ですか?」

看守「はっ!司令官様がお呼びです!」

巫女「……分かりました。参りましょう」

看守「……さぁ、こちらへ」

巫女「……」くるっ  すたすた

バタン


博士(生体部品使用者の隔離、除去ねぇ……あの子たち、無事だといいけど……)
166 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/18(金) 03:32:26.27 ID:+LPR4Cd5o
司令官「巫女様、どこへ行かれていたのですか?」

巫女「……」

司令官「……まぁ、いいでしょう」

司令官「周辺の町へも教会員を数名送りました」

司令官「遠征の際は巫女様にもおいでいただくかもしれません」

巫女「……そう、ですか」

司令官「おや、巫女様。今度はどこへ?」

巫女「……寝室へ」

司令官「おっと、これは失礼いたしました……よい眠りを」

巫女「……」




司令官「……ふん、表情の読めぬ小娘よ」

司令官「だがまぁいい……せいぜい利用させてもらうとしよう」
167 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/18(金) 03:33:13.91 ID:+LPR4Cd5o
武装女「……ん」

教会員「おい、止まれ」

武装女「なんだ、武器なんて持って物騒だな」

教会員「この町に危険物が持ち込まれたとの情報があった。身体検査をさせてもらう」

武装女「なんだそりゃ……そんなの聞いてねぇぞ」

女の子「……」ぎゅ

武装女(……このまま従うとマズイ気がするぜ)

教会員「なんだその態度は……何か隠しているのか?」

武装女「……く」
168 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/18(金) 03:33:57.22 ID:+LPR4Cd5o
隊長「おい、そこのお前」

教会員「……誰だ、貴様は」

隊長「そやつの上司みたいなもんじゃが、今はそんなことはどうでもよい」

隊長「危険な時にはすぐに逃げておいて、急に戻ってきたと思ったらこの騒ぎ……町中で武器を見せびらかされては困るのじゃが?」

教会員「……貴様、庇おうとすると身の為にならんぞ?」ジャキ

隊長「ふん、銃を向ければ万人が怯むとでも思っておるのか?青いのう」

教会員「き、きさまぁっ!!」ガッ  「っ!」ゴキッ

隊長「さっきから貴様貴様と、だれに向かって口を聞いておる……小僧が」

武装女(さ、さすがおっさん……全く鈍ってないな)

女の子「……」
169 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/18(金) 03:35:24.72 ID:+LPR4Cd5o
こんな時間に更新してここまで
書き貯めのくせに短いのは仕様
今度書くときは書き貯め無しかもね

じゃ、おやすみ
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 09:34:34.30 ID:g6GuHtNao
おつかれなんだよ
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 10:11:41.40 ID:1qI4TCD+o
おっさんつえー
172 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/19(土) 00:10:52.09 ID:BzR3Jfqgo
バタン

司令官「……」

博士「おや、こんな夜中にお仕事かい?大変だね、君も」

司令官「あまりイライラさせるな……殺してやりたくなる」

博士「あの時の電流でも殺そうとしてたような気がするけど?」

司令官「……出せ」

看守「はっ!」

助手「……」ズルズル

司令官「貴様の減らず口への返答は、こいつにさせてもらうとしよう」

博士「……それはちょっと困るね」

司令官「ふん、いまさら後悔しても……」

ガギン  ガギガギ  ガギッン

司令官「なっ……!」

博士(本当はもうちょっと体が慣れてからにしたかったけど……仕方ないな)

司令官「看守っ!」

看守「……」がくっ

博士「ちょっとばかし眠っていただきました」

司令官「き、きさまは……一体……」

博士「あぁ、君にはまだ自己紹介してなかったっけ……申し訳ない」

博士「私はただの博士で、そこにいるのが助手くん。お見しりおきを」

173 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/19(土) 00:28:20.38 ID:BzR3Jfqgo
女の子「……そんな」

武装女「それは本当なのか?おっさん」

隊長「……何人かはすでに連れていかれたらしい。助けに入ろうともせんとは、バカ共めっ!」

武装女(何人かは……まさかっ!) ダッ

隊長「お、おいっ!どこへ行く!」

武装女「野暮用を思い出したんだ!おっさん、その子を家まで連れて行っててくれ!」

隊長「……行ってしまいおった、あのバカが」

女の子「……」ガタガタ

隊長「……安心しろ、お前らはわしが必ず守ってやる……必ず、な」

隊長「とりあえず急ぐぞ、いつ奴らに気付かれるか分からんからな」

女の子「……」こくこく

174 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/19(土) 00:41:40.84 ID:BzR3Jfqgo
兵士「し、司令官様っ!」ジャキ

司令官「さ、騒ぐなっ!ぶ、武器を下すんだ……」ギリギリ

博士「そうそう、出来るだけ穏便に頼むよ。出来れば無駄に殺したくはないしね」

助手「……」

博士「さて、とりあえず……この変なフィールドを止めてもらえるかな。助手くんが辛そうでねぇ

司令官「そ、それは……出来ん」

博士「……私は自殺志願者を止める気は無いよ?」

ギリギリギリギリ

司令官「……ぐっ」

兵士「っ!」ジャキ

司令官「や、やべろ……ごいづはほんぎ……だ」

兵士「……」ガシャン  ガシャン ガシャン

司令官「はぁ……はぁ……こ、こっちだ……」

博士「騙そうなんて考えない方がいいよ?まぁ死にたいなら構わないけどね」
175 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/19(土) 01:10:16.45 ID:BzR3Jfqgo
武装女「はぁ……はぁ……」

店主「……お前か」

武装女「何だよ、これ……あいつらがやったのかっ!」ガッ

武装女「離せよおっさん!ここまでされて黙って……」

店主「……お前まで狙われることは……ない」

武装女「……だけど」

店主「元は死ぬはずだった命だ……あいつの所へ、行くだけさ」

店主「……ほれ」

武装女「これは……私の、銃……」

店主「大急ぎで……仕上げてやった……仕事に漏れは……ないぞ」

武装女「おっさん……もう喋んな!早く医者に……」

教会員「こっちだ!さらに抵抗するなら殺しても構わん!」

武装女「!」

店主「早く……行け……」

武装女「け、けど」

店主「……行け。お前はまだ一人じゃない」

武装女「……ありがとな、おっさんっ」ダッ



店主「……ありがとう、か……こっちの台詞だな、全く……」
176 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/02/19(土) 01:27:38.17 ID:BzR3Jfqgo
コンコン

巫女「……誰です?」

司令官「あ、開けてください……巫女様……」

巫女「あなたは……こんな夜中に何の用ですか?」ガチャ

司令官「……ぐ」

博士「どうも、こんばんは」

助手「……」

巫女「あ、あなたは……どうやって……」

博士「んー、君みたいな可愛い子とお話ししたいのも山々なんだけど……ね」

司令官「み、巫女様……広域結界の解除を……」

博士「と、いう訳でして」 (まさかとは思ったけど、この子が発生させてたのか)

巫女「……いいのですか、司令官」

司令官「……ぐ……そ、それは……」ミシミシミシミシッ 「お、お願い……します……」

巫女「……」
177 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/19(土) 01:29:26.21 ID:BzR3Jfqgo
鉄人兵団読んだ
悪くない

これからは
質問とか
ちょび受けます
ないかもしんないけど


寝る
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 07:49:02.67 ID:LWeNSBbho
さっき見つけて一気にここまで読んじゃった
続きがきになる!
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 08:54:49.38 ID:Yl5GdYbBo
180 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/24(木) 15:54:03.76 ID:TLgkhcVao
キィーン

助手「……再起動開始……完了」

博士「おはよう助手君。体に異常は無いかな?」

助手「……機能の95%が回復。行動に問題はありません」

博士「まぁ、回復したてだからあまり無理はしないようにね」

司令官「……こ、これでいいんだろ!?さっさと離せ!」

博士「……」

司令官「な、なぜ離さん!約束は守っただろうが!」

博士「助手くん、よろしく」

助手「……了解」ダッ

巫女「っ!」ガシッ

司令官「なっ……!貴様ぁ!」ぽい  「ぐはっ!」

博士「君を離す約束はしたけど、別の人質を取らないとは言ってないしね」

司令官「ひ、卑怯者めがっ!」

博士「うん、卑怯者だよ。それがどうかした?」

司令官「ぐぬぬ」


助手「卑怯者の項と博士の項の統合を完了しました」

博士「……その統合は次のメンテで修正するとしよう」

巫女「……」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 16:27:43.67 ID:YDo+OKAMo
まさかの1レス終了
ながらで投下してるのか?
182 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/02/24(木) 23:59:43.85 ID:TLgkhcVao
博士「さて、エスコートしますよ巫女様」

巫女「……ふん」

博士「あらら、嫌われちゃったかなぁ」

助手「……接近する足音多数、武器の所持を確認。急いで離脱することを推奨します」

博士「まぁまぁ助手くん、そんなに急ぐ必要は無いよ。こっちには人質がいるんだし」

助手「盾に使用した場合、3発が限度だと思われます」

博士「いやいや助手くん、そういう使い方じゃないってば」

バタン

兵士「いたぞ、ここだ!」

兵士「なっ……今度は巫女様を人質に!」

博士「素直に武器を降ろした方がいいよ?助手くんは小さい子相手でも躊躇しないからね」

兵士「……ぐっ、外道め……」

ガシャ ガシャン

博士「さて、助手くん行こうか」

助手「……了解」

博士「案内よろしく、司令官くん」

司令官「……チクショウが」
183 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage saga]:2011/02/25(金) 00:15:34.71 ID:P4Yjch6lo
教会員「探せっ!まだこの町にいるはずだ!」

教会員「邪魔する奴は殺して構わん!」


がやがや

運転手「なんだなんだ?随分と物騒なことになってるな……」

運転手「銃声も聞こえてきたし、あいつら巻き込まれてなければいいんだが」

教会員「おい、止まれ!」

運転手「……銃を突き付けて止めるなんて、荒っぽいな」

教会員「腕が機械の女を知らんか?」

運転手(腕が機械の女……?どう考えてもあいつのこと、だよな……)

教会員「おい、貴様……知っているな?」ジャキ

運転手「い、いや……全然」

教会員「隠し立てすると痛い目を見るぞ?」

運転手(話聞く気ねーじゃねーかよ……全く、どうしたもんか……)
184 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage saga]:2011/02/25(金) 02:00:25.17 ID:P4Yjch6lo
?「あっちの方にいるぞーっ!」

教会員「なにっ!……貴様に構っている暇は無くなった、命拾いしたな」ダッ


運転手(ふぅ、助かったな……)

神父「だ、大丈夫ですか?」

運転手「ん、その声……今のはあんたが?」

神父「は、はい」

運転手「とりあえず感謝はさせてもらうが……あんた確かこの町の教会の……」

神父「……とりあえず今この町を出歩くのは危険です。急いでください!」

運転手(罠……ではなさそうだな。さっきの行動に説明がつかないし、なにより)

神父「さぁ、こっちへ!」

運転手(この必死そうな顔が人をだます感じには見えんしな)
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 08:55:15.67 ID:Pg1IvbwAo
乙かな
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 21:48:01.51 ID:KISI7QeKo
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 10:56:37.52 ID:x8ubMUAEo
マダー?
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/03/22(火) 02:17:56.50 ID:tYU6T0Fvo
心配になってきたな……
189 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/03/23(水) 22:14:12.57 ID:hZwOLVopo
気付いたら一ヶ月全く音沙汰無く
漠然としたもやもやだけで過ごしてました
というわけで、今度の土曜日までに必ず更新します
って、待ってる人いるかしらんけどな
ほんと申し訳ないっす
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/23(水) 22:29:26.58 ID:Djvv3K/ho
いるいる
待ってるよー
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/23(水) 22:39:25.24 ID:Fs7I/K+DO
栞してたけど放置してた>>1に待ってた奴がいるなんて思わせたくないからレスしてやんねー
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/03/23(水) 22:45:19.27 ID:ehZNHtJHo
書いてくれるだけでありがたいです。待ってます!     >        蛇翼崩天刃         <
      ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^ ̄

              ヘ(^o^)メ
                 |/   
                 /
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/03/23(水) 22:46:27.15 ID:ehZNHtJHo
すいません、変なAAは気にしないでください。コピペ間違いました...
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/23(水) 23:33:13.07 ID:sWNWy8HIO
きたか(´・ω・` )
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [saga]:2011/03/26(土) 14:14:02.82 ID:579EMRnko
生存確認!
196 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/03/26(土) 21:20:09.42 ID:SYYvyMvwo
町人A「み、巫女様だ……」

町人B「なぜこんな所に……」

町人C「それに、あの男は何者だ?」

町人D「あいつ、巫女様に何かしたのか!?」

ガヤガヤ ガヤガヤ

博士「いやー、大人気だねー」

助手「移動が困難です。突破しますか?」

博士「君はなんでそう毎回強引な手しか思いつかないのかなぁ」

助手「私の思考パターンを構成したのは博士なのでは?」

博士「んー……そこまで強引な手ばかり使うようにプログラムしてないはずなんだけどねぇ」

司令官(こいつら……舐めやがって……)

巫女「……皆の者、道を開けなさい」

町人達「み、巫女様……」

司令官「聞こえなかったか!早くどけろ、貴様ら!」

町人達「……」ザッ

博士「いやー、穏便に済んで助かるよ司令官くん」

司令官「……」ピキピキピキ
197 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/03/26(土) 21:21:17.38 ID:SYYvyMvwo
神父「ふぅ……ふぅ……ここまでくれば……」

運転手(ここは……教会か)

運転手「さて、と……助けてもらっておいて不躾で悪いが、何がどうなってるんだ?」

神父「……以前から、教会が機械の体を持つ者を敵視しているのは知っていますね?」

運転手「……まぁな」

神父「それでも、今まではここまで過激なことはしなかったのですが……」

神父「先日いきなり、『生体部品使用者を隔離、除去せよ』との通達があったのです」
198 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/03/26(土) 21:24:46.83 ID:SYYvyMvwo
運転手「生体部品使用者の隔離、除去だと……?」

神父「最後まで抗弁したのですが……聞く耳など持っていただけませんでした」

運転手「生体部品を使ってる人間なんて、一つの町に数えるほどしかいないじゃねぇか
    それをなんでこんな大規模な弾圧みたいになってるんだ?」

神父「それは……恐らく、ですが」

神父「教会の力を誇示するため、だと思います」

運転手「……」

神父「教会の力というのは、大部分が巫女様の力によるものだと聞いています」

神父「情けない話ですが、この辺にいた教会の兵士は先の戦闘の際逃げ出してしまいましたし……」

運転手「つまり今回のは……教会の力を見せつけるためのパフォーマンスってわけか……」

神父「……機械の体を持っていようと、同じ人間なのに……嘆かわしいことです」

運転手(そういう事だったなら……ますますあいつらが危ないっ!)ガタッ

神父「待ってください!今外に出てはまたっ……」

運転手「……身内が危ないかもしれないんだ、黙って座っているなんて出来ん」

神父「……少し待ってください」

運転手「?」
199 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/03/26(土) 21:27:44.89 ID:SYYvyMvwo
博士「なんとか無事に出れたみたいだね」

助手「これからどうしますか?」

博士「うーん……とりあえずこの車をどうにかしたいね」

博士「助手くん、この辺に使えそうな残骸は無いか調べてくれないかな?」

助手「残骸反応確認……反応無し」

博士「困ったなぁ。これじゃ移動も出来やしない」

巫女「……」

司令官「おい、貴様!約束は守っただろうが!」

博士「そうだね。おかげで無事に街の外へ出れたよ、ありがとう」

助手「博士、予備部品で70%までなら出力を取り戻せそうです」

博士「んー……出来ればその手は使いたくなかったけど、仕方ないかなぁ」

司令官「おい!無視するな!」ジャキッ

助手「……」ギリギリギリ

巫女「う……ぐっ」ミシミシミシ

司令官「……くそっ!」ガンッ

博士「話し合いが通じてくれて、ありがたいよ」

司令官(話し合い、だと……?脅迫の間違いだろうが……)
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/26(土) 21:36:37.10 ID:ziTMWiqZo
キタキタキターーーーー
201 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/03/26(土) 21:37:57.18 ID:SYYvyMvwo
神父「これを、どうぞ」

運転手「……これは?」

神父「教会員である証、とでもいいましょうか。何の変哲も無いただのバッジですがね」

神父「あと、この服も一緒に持って行ってください。これで引き止められることは無くなるはずです」

運転手「……いいのか?そんなことしたらあんたは……」

神父「いいのです。少しでもお役に立てるなら」

運転手「……感謝する」バタンッ




神父「……神などいないと分かっていても、何かに祈らずにはいられない
   人間とはなんと愚かで弱い生き物なのでしょうか……」

神父「でもどうか、どうかせめて……みなが無事でありますように……」
202 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/03/26(土) 21:39:45.64 ID:SYYvyMvwo
さて、ここで終わり
長く書いてなかったのに短いのは
許してください

次も未定ですが
急ぐつもりではあります

ではまた次お会いしましょう


>        蛇翼崩天刃         <
      ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^ ̄

              ヘ(^o^)メ
                 |/   
                 /
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/26(土) 21:42:07.98 ID:9ZUX3GSxo
乙乙
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/26(土) 22:04:24.93 ID:ziTMWiqZo
あんまりいじめてやるなよwwwwww
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/03/26(土) 22:29:26.37 ID:i5WSoAGUo
無事に続きが読めて嬉しいよ
206 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/03/27(日) 00:53:43.66 ID:lyfjm/6ro
あぼーんと言われたら申し訳ありませんが
ひと月以上空いても読んでくれる人いてくれて、ほんとうれしいです
そして遅れてごめんなさいです
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/03/27(日) 04:17:04.11 ID:3RJRBlBGo
見入ってしまう

208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [saga sage]:2011/03/27(日) 09:26:42.19 ID:2x9f9i03o
目欄に「saga」いれなw
Jane系の専ブラ使ってるな、

ツール>設定>基本の中にある書き込みの

メール ☑ 1行目をデフォに のチェックボックスをON、

その下のとこに

<news4ssnip>saga sage
sage

って入れればおk
VIPでsage解除しときたいなら

<news4vip>

も追加しとくといいかも
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/03/27(日) 21:48:16.39 ID:I/7qIf3zo
乙、楽しみにしてます
210 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/03/28(月) 15:21:23.32 ID:63kFwybTo
博士「……こんなもんでどうかな?っと」

助手「出力安定。十分走行出来るレベルと言えます」

博士「一度規格を変えたパーツを元に戻すってのは、骨が折れるもんだねぇ……」

司令官(な、なんだこいつの技術力……そこらの技術者とは訳が違うぞ……)

博士「そういえば、君たちに聞きたいことが一つ」

司令官「……なんだ」

博士「この辺一帯の街で、生体部品使用者を襲ってるって……ほんとかな?」

司令官「……それがどうした」

博士「止めさせてもらえないかな?それ」

司令官「……」

助手「……」グッ
211 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/03/28(月) 15:22:15.97 ID:63kFwybTo
司令官「……も、う、我慢ならんっ!」

司令官「お前たち、銃を構えろっ!巫女など気にするな!当てても構わん!」

兵士「し、しかし……」

司令官「さっさと撃てと言っているのだっ!これは命令だっ!」

博士「あらら、ついに怒らせちゃったかー。助手くん、防げる?」

助手「90%修復完了。通常の銃弾を止めるには十分と言えます」

博士「んじゃ、さっさと逃げちゃいましょう」

助手「……了解。フィールド出力安定圏内に到達」

巫女「……っ!」

博士「ちょっと揺れますが、我慢願いますよ?巫女様」

兵士「巫女様がっ!」

司令官「絶対に逃がすな!殺して構わんっ!」

ダダダダダダッ ダダダダダダッ

キキキキキキン

博士「さて……あの子たち心配だし、いったん戻ろうか」

助手「……運転行動は困難です」

博士「あー、だいじょぶだいじょぶ……自分で運転するから」
212 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/03/28(月) 15:23:43.66 ID:63kFwybTo
教会員「止まれ、貴様っ!」

武装女「……」

教会員「止まれと言ってるのが聞こえんのかっ!」ガシッ

武装女「……っ!」グッ

教会員「なんだその反抗的な目は……」

武装女(こいつらが、おっさんをっ……!)

教会員2「おい!向こうで仲間が抵抗を受けてる!急いで応援に行ってやってくれ!」

教会員「なんだと!?むぅ……止むを得ないか……」

教会員「お前、こいつを捕獲しておけ。何か情報を持っている可能性があるからなっ!」タタタッ

教会員2「……」

武装女(こいつ、武器を持ってない……勝てるかも知れないな)

武装女「……はぁっ!」バシンッ

教会員2「ぐえっ!?」

武装女「よくもおっさんをっ……!」

教会員2「ちょ、ちょっ……ちょっと待てっ!落ち着けってっ!」

武装女「……?」
213 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [saga]:2011/03/28(月) 15:38:17.50 ID:63kFwybTo
教会員2改め運転手「声で気付いて貰えてると思ったんだがな……いてて」

武装女「……すまんかった」

運転手「まぁ……おっさんがそういうことになっちまったなら、冷静じゃなかったのも分かるが」

運転手「だけどな」

パシンッ

武装女「……っ!?」

運転手「おっさんが助けてくれたんだろ?バカやってんじゃねぇよ」

運転手「さっきの行動、本当の教会員相手だったら自殺行為だぞ」

武装女「……」

運転手「非常事態だから長くは言わねぇけど、命無駄にだけはすんな。以上」

武装女「……おう」
214 :量産型もやし ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/03/28(月) 15:38:45.52 ID:63kFwybTo
暇つぶし書き終了

全く話が展開していない?

気のせいだと信じたいね

んじゃ
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 17:07:36.76 ID:rej4V3xDO
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [saga sage]:2011/03/28(月) 17:32:39.38 ID:/5EL+BjWo
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 18:13:00.77 ID:/vkg54hso
おつ
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/03/28(月) 19:46:10.60 ID:y8JTZmbKo

マイペースでいいんだぜい
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 22:44:03.56 ID:XnoMdARmo
220 :量産型もやし  ◆C0Rltj7ipM [saga sage]:2011/04/18(月) 03:50:52.05 ID:/LtYKND3o
博士「うーん、何とか撒いた……かな?」

助手「……周囲に他の熱源反応はありません」

博士「敵方の足並みが乱れていたのはありがたかったねぇ」

巫女「……」

博士「……?」

巫女「……うぷ」

博士「っ!まずい、助手くんっ!液状攻撃防御フィールドをっ!」

助手「……そのような機能は存在しません」

巫女「っっっっっ!!!」

博士「…………」


助手「……運転技術の危険性の項を、追加」
221 :量産型もやし  ◆C0Rltj7ipM [saga sage]:2011/04/18(月) 03:51:23.77 ID:/LtYKND3o
運転手「ところで……あの子はどうした?」

武装女「ああ、あいつならおっさんに任せて家に待機させてる」

運転手「隊長と一緒なら、ひとまずは安心か……だけど」

運転手「この町からは早く出たほうがいいだろうな。限界が来るのは目に見えてる」

武装女「……」

運転手「……今はとりあえず、隊長と合流を急ごう」

武装女「ん、そう……だな」
222 :量産型もやし  ◆C0Rltj7ipM [saga sage]:2011/04/18(月) 03:52:02.40 ID:/LtYKND3o
巫女「……」

博士「いやー……申し訳ない」

助手「……」ふきふき

巫女「……」キョロキョロ

博士「外が珍しいかい?」

巫女「……要塞の外に出るのは、初めて」

博士「まぁ、教会の巫女様なら当たり前か」

巫女「……」じーっ

助手「……?」

巫女「……」ペタペタ

巫女「あなた……本当に機械なの?」

助手「……」

博士「助手くん、そんなにスネないで答えてあげなよ」

助手「今の質問への回答は博士が行うのが適切だと思われます」

博士「むー……意地っ張りだな、君も」

巫女(……やっぱり、変)
223 :量産型もやし  ◆C0Rltj7ipM [sage]:2011/04/18(月) 03:53:28.70 ID:/LtYKND3o
とりあえず書いてみた程度

間隔短くしたいがどうもうかばんねぇ
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [saga sage]:2011/04/18(月) 17:49:56.25 ID:Z/DzOo/xo
プロットとか作ってなかったの?
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/22(金) 20:52:12.44 ID:ZJIzzKNlo
やっぱりHTMLしちゃうの?
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/23(土) 00:39:23.03 ID:U7+nlcozo
来てたのか
読んでるんだから続けてくれよ
未完の名作と完結した駄作だったら後者の方が評価されるもんだぜ?
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/30(土) 00:53:17.06 ID:qHX89KpCo
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