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男「俺は死んでるのか?」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/02(水) 21:50:17.78 ID:1RfU/8xB0
拡散の尖兵「グォァァァァ!!」
腹の出た怪物に追い詰められて、俺は死んだ。死んだはずだった。
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/
木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/02(水) 21:51:24.39 ID:1RfU/8xB0
気がついたら、大きな神殿のような場所にいた。おれの国の神殿よりも数倍大きいかもしれない。
心折れた戦士「よぉ…、あんたもデーモンにやられたのか?」
青白く光る、使い込まれた武具をまとった男が声をかけてきた。
男「デーモン?あの腹の出た怪物のことか?」
心「怪物?ああ、とにかくデーモンにやられたんだな…。」
男「あの怪物の名前か?」
心「あんたをやったやつの他にもいるさ…。どのみち俺らはここからでられない。」
どうも要領を得ない…。おれはここがどこなのか聞くことにした。
心「おれもよくはしらんよ…。ボーレタリアのどこかってことだけさ。」
ボーレタリア…。少し前から濃霧におおわれている小国だ。
まさか天国だったとは。ん?なんだあの石が埋め込まれた壁は。
男「あれはなんだ?」
心「ああ、あれは要石さ。要人はデーモンの巣窟に俺たちを向かわせようと考えてんのさ。」
男「つまり、あれを使えば外に出られるのだな。よし、行くぞ。」
心「デーモンに殺されにいくようなもん…っておい!?なんで俺の腕を掴んでんだ!」
男「お前に案内してもらおうと思ってな。」 キリッ
心「あつかましいにもほどがあるだろ!」
なにかいってるが聞こえない、聞こえない。にしてもこれどう使うんだ?
男「取り外して使うのかそれとも…、うぉっ!?」 ピカッ!
突然石が輝きだし、俺と心はその光に吸い込まれていった。
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 21:51:31.26 ID:at1o5GSMo
スイーツ(笑)
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/02(水) 21:51:51.49 ID:1RfU/8xB0
―ボーレタリア王城―
気がつくと俺たちは大きな石造りの橋の上にいた。視界には大きな城が写っていた。
男「あれがボーレタリア城か?噂に聞いていたとおりすごいな。」
心「あああなんでだどうしてこうなった。」
とりあえず、先に行くことにした。
男「俺はとりあえず城の中を見物してくる。お前もあとから追いついて来い。」
そういって俺は走り出した。実はけっこうドキドキ。
心「あああっておい!そっちには…いや、関係ねぇ。どうせすぐ戻ることになるんだしな。」
走りながらふと、誰かの気配を背後に感じた。
男「なんだ、もう追いつ…うわぁぁぁぁっ!!?」 ドテッ バッターン ゴロゴロ
血走った目をした男にいきなり斬りかかられた。どうにかかわしたが転んでしまった…。
奴隷兵1「ア〜」
奴隷兵2「アァ〜」
奴隷兵3「アア〜」
…………かこまれちゃった。
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/02(水) 21:52:30.58 ID:1RfU/8xB0
奴隷兵達は鎧を身に着けていない。一撃浴びせれば倒せそうだ。俺は手にしていたロングソードを掴むと、一気に踏みこんで突き出した。
男「ハァッ!!」 ビュンッ ザシュッ!
奴1「グゥオオォォ…。」 ドサッ
続けて二体目にも攻撃したが盾で受けられてしまった。そして前後からの同時攻撃を俺は何とか転がってかわす。
男「ハー、ハー、クソッ、貴様らぁ!」 ビュンッ! スカッ!
起き上がりざまにあわてて放った一撃は敵にかすりもせず、その瞬間を待っていたかのように奴隷達は飛び掛ってきた。
男「クソッ…ここまでなのか?ようやく騎士になったというのにっ!」
???「オァァァァ!!」 ビュンッ ザシュッ ズバッ
奴隷兵達「アアッ〜…。」 ドサッ
奴隷兵たちは傷口から血を流して絶命した。そしてそこにあの心折れた戦士が立っていた。
心「ああっ!くそっ!俺はなにやってんだ!」
どうやらこいつが俺を救ってくれたらしい。
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/02(水) 21:53:03.59 ID:1RfU/8xB0
男「ありがとう、そういえばまだ名前を聞いてなかったな。」
心「ああ、俺はコルカス。傭兵だよ。」
男「俺はレイヴだ。ここよりずっと南の地の騎士なんだ。」
コルカス「騎士様か…、にしちゃお粗末な戦いぶりだな。」
男「今まで決闘しか戦いの経験が無いものでな。しかし、見事だったぞコルカス。」
コルカス「ま、職業柄これくらいはな。」
ふぅむ、どうやらこのコルカス、小物に見えてなかなかやるようだ。俺は彼に協力を仰ぐことにした。
レイヴ「どうだろうコルカス、その力を大義のためにつかわないか?」
コルカス「なにが言いたいんだ。」
さっしのわるいやつだ…。
レイヴ「私とともにこの城を探ってほしい。」
途端、コルカスの表情が曇った。
コルカス「ハッ、馬鹿いうなよ。行くんならあんた一人で行きな。俺は戻るぜ。」 ダッ
走って行ってしまった。仕方ない、俺は騎士なのだ。一人だとしても進むのが騎士だ。
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/02(水) 22:02:19.91 ID:1RfU/8xB0
作り直しました。
それからしかたなく俺は一人で進んでいった。途中何人かの奴隷兵たちに襲われたが、気を抜かなければあんな奴らは俺の敵ではない。
だが今俺は再び窮地に陥っている。武装した兵士達が現れたのだ。剣と火炎壷のコンビネーションに俺はなすすべも無く、追い詰められている。
レイヴ「クッ!このっ!」 ガキン! ガキン! グラッ
ついに盾受けを崩され、二人の兵士がここぞとばかりに突いてきた、だがそのとき。
コルカス「シッ!ハッ!ハッ!」 ザシュッ ザシュッ
またもコルカスが現れ、兵士達を後ろから斬り殺した。
レイヴ「すまない、これで二度目だな。」
コルカス「反省してんなら、とっとと戻れ!」
レイヴ「それはできない、もう決めたことだからな。」
コルカス「〜〜〜〜〜っ、ハァ、わかった、俺も行くよ。」
最初からそうしろと心の中だけで言っておく。
レイヴ「うむ、ありがとう。二人ならより楽に戦えるだろう。」
コルカス「そんじゃ、いくとしますかね。」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/02(水) 22:02:53.25 ID:bJJ0SNlCo
期待している
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/02/02(水) 22:02:59.11 ID:ifkG2F4AO
FFかよ
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/02(水) 22:22:18.80 ID:1RfU/8xB0
そこからはもう快進撃と言う感じだった。少なくとも兵士達は苦も無く倒せた。だが、途中階段を上っているときに仕掛けられていた罠で、
コルカスが負傷してしまった。俺はまわりの兵士を倒しつくし。岩によって壊された穴の中にコルカスを隠した。
コルカス「すまなぇな、レイヴ。」
レイヴ「気にすることは無い、ここまで助かった。事が済んだら迎えに来る。」
コルカス「ああ、ちょっと待てレイヴ。これ落ちてたんだがまだ使えるんじゃないか?」
バスタードソードを入手した。
レイヴ「結構重いな。両手でならなんとかいけそうだが。」
コルカス「どうにも心配だな。そういやさっき何拾ってたんだ?」
レイヴ「いろいろだ。」
三日月草 松脂 火炎壷
コルカス「それだ、その三日月草があればある程度回復出来る。」
そう言って、コルカスはすべて食べてしまった…。
コルカス「よし、いこうぜ。」
レイヴ「大丈夫なのか?」
コルカス「大丈夫だ、問題ない。」
不思議な草だ…。
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/02(水) 22:22:58.90 ID:1RfU/8xB0
今日はここまでです。
明日は多分八時か九時に。
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/03(木) 11:22:52.17 ID:8KYi/3wDO
期待
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/02/03(木) 17:02:59.90 ID:CZreHKmj0
デモソだな
期待
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/02/03(木) 22:12:56.17 ID:dJ7f87gho
期待
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/04(金) 16:38:04.36 ID:rinPJjwo0
すみません、遅れました。
それから、階段を上り、外に出た。
レイヴ「オラァ!ウラァ!ドラァ!」 ザシュッ ズバッ ザクッ
兵士「ハァァン!!」 バタッ
兵士は簡単にくたばった。俺の仲間を殺しかけたのだ、これくらいは覚悟してもらわねば。
コルカス「どうするレイヴ、道が二つあるんだが。」
左には強そうな青目の騎士、右にはさっきのヤツとさほど変わらない兵士が二人。
コルカス「あの青いのは手強そうだしよ、あっちのほうにいかないか?」
そうだな、そうしよう…と思った瞬間、全身に寒気が走った。
レイヴ「………いや、だめだ。なぜかは分からないがあっちに行ってはいけないと俺の細胞が訴えている。」
コルカス「サイボォ?まぁとにかく行きたくないってんだな。わかったんじゃあっちの青いのにするか。」 ハァ
レイヴ「それじゃ、いくぞぉ!」
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/04(金) 16:48:33.18 ID:rinPJjwo0
俺は叫ぶと一気に駆け出し、青目の騎士に向かっていった。だが相手も俺たちに気づいていたらしく、迎え撃ってきた。
レイヴ「ハァッ!」 ガキンッ!!
俺のバスタードソードの一撃は、青目の騎士の盾にはじかれ、俺は大きく体勢を崩してしまった。
青「フンゴォ!!!」 ビュオッ
やられる!!
コル「オラッ!」 ビュンッ ボォオオン!!!
コルカスが火炎壷を投げつけたようだ、青目の騎士の顔面に命中し、騎士はのたうちまわっている。
レイヴ「隙あり!」 ザシュッ!!
俺はバス(今後はバス)を敵の首筋めがけて振りぬき、首を跳ね飛ばした。
青目「………………」 ドシャッ ズズン…
コルカス(こいつ、鎧ごと首を跳ね飛ばしやがった…。なんてパワーだ…。)
レイヴ「ありがとうコルカス、お前の判断力で勝つことが出来た。」
コルカス「いや、お前がいなかったら戦おうとすらしなかったと思うぜ俺は。」
レイヴ「そうか、なら二人の勝利だな。」
コルカス「ああ、俺たちの勝利だ。」
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/04(金) 17:03:58.72 ID:rinPJjwo0
それから、霧の中に進むのは後回しにして、螺旋階段を下りることにした。
レイヴ「…コルカス、下から奴隷達が向かってくる、準備をしておけ。」
コルカス「奴ら剣に火をつけてやがるな…、レイヴ、すこし様子を見よう。」
レイヴ「様子見だと?やつらはもうそこまで」 ドォォォン!!!
奴隷達「グゥオオオ…」 バタッ バタッ
コルカス「な?俺の言ったとおりだろ?」 どやっ?
レイヴ「…………ああ、すごいな。」
コルカス「おっ?まだ向かってきてんのがいるな…だが今日の俺は、イケルぜ!」 ツルッ スッテーン
奴隷達「グァァァァ!!!」 ブワッ
レイヴ「ちょぉおしにのるなァ!!」 ズバッ ザンッ ドシュッ
コルカス「イテテ…、すまねぇレイヴ?」
レイヴ「気にすることは無い。今日はイケルんだろ?」 ニヤニヤ
コルカス「なっ、見てろよ!次で汚名挽回してやる!」
レイヴ「名誉だろ…」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/04(金) 17:22:02.64 ID:rinPJjwo0
降りる途中、目に付いた鎖を憂さ晴らしに切ったりしながら進んでいくと、下のほうに奴隷兵が6人ほど集まっていた。
レイヴ「どうするか…、コルカス火炎壷は?」
コルカス「あと二つだ、なあレイヴ、松脂をためしてみないか?」
レイヴ「剣に火をつけるヤツか?別にかまわないが、何故だ?」
コルカス「火炎壷を無駄遣いすると後々後悔するハメになる気がするんだ。」
まあ、さっきおれもワガママ聞いてもらったしな。
レイヴ「わかった…、それじゃ突っ込むか。」 ボフッ メラメラ
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/04(金) 21:10:55.82 ID:rinPJjwo0
結論から言うと、簡単に殲滅できた。むき出しの肌に焼き鏝のような剣は効果抜群だったらしい。
レバーを引き、外に出てみると、色々なものが落ちていた。
なかでも、青い宝石の埋め込まれた指輪からはなんだか力を感じた。
レイヴ「コルカス、この指輪すごいぞ!ボーレタリアにはこんなものがあるのか!」
コルカス「ん?ああ、指輪ね。ボーレタリアの指輪にはソウルの業が使われてるからな。ほら、俺も持ってる。」
鈍い窮鼠の指輪 盗人の指輪
レイヴ「お前も持っているのか。なぁ、コルカス、この指輪俺に」
コルカス「ああ、いいぜ。俺はこいつらがあれば十分なんでな。」
しがみつく者の指輪を装備した
レイヴ「なんだか、体に力がみなぎっている気がする。」
コルカス「そいつはよかった。いい指輪みたいだな。」
その後俺たちは螺旋階段を駆け上り、霧の中を抜けた。
その後おれたちはとある男とかなり格好悪い出会いをした。
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/02/04(金) 21:29:58.32 ID:rinPJjwo0
霧を抜けた先の階段を下り、下の高台のようなものを見てみると騎士がいた。
レイヴ「コルカス、あの騎士に話しかけてみないか?」
コルカス「鎧がボーレタリアのものと違うしな。暴れてないあたりまともなんだろう。」
レイヴ「お〜い!そこの騎士殿!まともなのか!」
コルカス「そんなストレートな聞き方するな!失礼だろ!」
???「君達は何者だ?ボーレタリアの人間ではないのか?」
レイヴ「俺はレイヴ。南の国からやってきた騎士だ。」
コルカス「成り行きでお供することになった傭兵さ。」
???「私はボーレタリアのオストラヴァだ、不覚だが奴隷兵に追い込まれて動けない。助けてくれないか。」
レイヴ「了解だ!いくぞコルカス!」
コルカス「はいよ!」
そのまま俺たちは高台に飛び降りた。指輪を見つけたのでこっそりつけた。
オストラヴァ「何故ここに?」
レイヴ「何を言っている。お前も戦うんだ。戦力は多いほうがいい。」
オストラヴァ「確かに一理あるが…私ではあまり…」
レイヴ「うるさいぞ!高そうな武器を装備してるくせに!俺なんて支給品だぞ!」
コルカス(……、だいぶ仮面がはがれてきたなコイツ。ま、たしかにソウルもってそうだな。)
コルカス「兄さん、出すもん出せばそれで勘弁してやるが。」
レイヴ「そうだな、よし、その武具をよこせ。」
オストラヴァ「これは父が私にくれたものだ!譲ることはできない。」
コルカス「ならソウルだしな。」
オストラヴァ(とんだ連中と出会ってしまった…。火事場泥棒みたいなやつらだ。)
オストラヴァ「……これでどうだろうか。」
そういうとオストラヴァは小さな望遠鏡を差し出してきた。
レイヴ「いいだろう、なかなか高そうだしな。」
コルカス「俺にもよこせ、俺にも」
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