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垣根「テメエらよりモテんだよ、俺は!」一方通行「戦わなきゃァ、現実とォ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:27:34.72 ID:3o4j4hJ0o
これは「とある」に出てくる暗部所属の少年達のSS――…


青少年のモラルが低下した現代、清く正しい男女交際とは何か

日の当たらない学園都市の裏で、ラブミーチャーミングな5人のイケメンたちが

ぽたぽた焼きとか囓りながら、同じ暗部の女の子達との愛と絆を確かめる

そんなSS……なのかも知れない (ぬゥべェェェェ!!)




※注意事項

・シリアスとは美味しいものらしい
・時系列とか整合性とかは深く考えてはいけない
・あばたもえくぼ、誤字脱字も個性と受け取って欲しい
・キャラ崩壊は上等である
・垣根帝督   → ていとくん(笑)
・一方通行   → バカ親
・浜面仕上   → 三下
・海原光貴   → アステカ
・土御門元春  → 土御門元春
・運命はあみだのみぞ知る


雑談はむしろ推奨だァ。
基本的にうp主は色ンな板・スレで、誰かの発言を拾ってSSや動画つくる流れ者なンでェ、
そォいうのがあると助けになるンだなァ、コレが。「自分のスレ」を持つのは苦手なンだよォ、小市民だからァ!
SS速報初上陸ってなァ! ンじゃいくぜェ……

需要あるところに供給あり スレの欄ひらくところに汝あり いでよ愚者の妄想 >>2!!
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:27:58.20 ID:3o4j4hJ0o
垣根「お前らってさ、モテないだろ」

一方「土御門くゥゥゥン!? この冷蔵庫壊れてますけどォ?」

土御門「前の冷蔵庫にコーヒー詰めすぎて壊した一方通行が文句いうなよにゃー」

海原「でもコレ、新しく買った冷蔵庫とは違うみたいですよ」

つ カタログ

垣根「俺だってムカツク第一位の所に来たくて来たわけじゃねぇ」

垣根「俺を運んだ馬面顔の馬鹿が住所間違えやがったんだ」

一方「ちっ…めンどくせェな……」

海原「業者に電話して引き取って貰いましょうか」

PPP…
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:28:52.60 ID:3o4j4hJ0o
ガチャッ

浜面「本ッ当すんません! 俺この仕事始めたばっかで……」

一方「三下ァァァ!」

浜面「げぇ!一方通行!!」ジャーンジャーンジャーン

一方「かききくけかきかきくくけ……」












浜面だったもの「……」チーン

一方「まァ、人間誰でも間違いはあるわなァ…」

海原「リンチした後で言いますか」

一方「リンチじゃねェ、教育的指導だァ」

海原「まさか小さい御坂さんにも同じような教育方針で向かってませんよね?」

一方「打ち止めと三下を一緒にしたオマエにベクトルパンチしていいですかァ?」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:29:45.35 ID:3o4j4hJ0o
土御門「浜面、アイテムはどうしたんだ? 首になったのかにゃー?」

浜面「クビになってねぇよ!! これはバイト、副業だっての!」

海原「そうですか。アイテムのお給料では生活できないんですね……」

一方「ブラック企業ってやつだなァ……」

浜面「暗部の人間がブラック企業とか言うな」

浜面「それにアイテムから人並みに暮らせる金は貰ってんだぜ!」

一方「え?」

海原「え?」

土御門「え?」

垣根「え?」

浜面「なんで冷蔵庫にまで驚かれてるんだよ、俺!?」

土御門「だって浜面だぜい?」

垣根「見栄張らなくていいんだぜ、馬鹿面?」

浜面「張ってねぇから! 最近はマジで人並みの扱い受けてるから!」

海原「昔は違ったと言外に認めたようなものですね」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:30:18.99 ID:3o4j4hJ0o
土御門「で? なんで人並みの生活を送れるだけのお手当を貰ってる浜面君がバイトなんかしてるのかにゃー?」

浜面「いや、まあ、アイテムから金は貰ってるとはいえ、下っ端なのは変わらねぇし」

浜面「当然、下っ端相当の金額しか貰えないってわけだ」

浜面「滝壺とのデート代とかプレゼント代とか、そういう自由な金が欲しいんだよ、俺は」

一方「あの女、そンな金がかかりそうには見えねェけどなァ……」

土御門「そういう問題じゃないぜよ、一方通行」

垣根「まったくだ。そんなんだからモテねーんだよ、テメエは」

一方「冷蔵庫くンはさぞモテるんでしょうねェ! 食器洗い機とかァ、電子レンジとかにィ?」

垣根「テメェ、電子レンジ馬鹿にするんじゃねぇぞ! 温野菜とか作れんだぞ!!」

海原「まあモテなくてもいいじゃないですか、小さい御坂さんがいるんだから」

土御門「そうだぜい、第二位。本命に好かれなきゃ、不特定多数にモテてもしょうがないんだぜい?」

一方「なンで俺がモテない前提で話が進ンでンですかァ! 三下共ォ!!!」

垣根「痛ぇ!? オイコラ叩くんじゃねぇ! チルド室がちょっとズレただろうが!」

海原「小さい御坂さんがいるんだからそれでいいでしょうがぁぁぁぁぁ!! 羨ましいんですよ、貴方はぁぁぁぁぁ!!」

垣根「揺するな! まだ冷えきってねぇのに製氷室から氷出ちまうだろ!!」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:30:58.38 ID:3o4j4hJ0o
浜面「まあ本命がいるならいいんじゃねぇか、一方通行。俺も滝壺以外にモテようとは思わないし」

一方「滝壺が恋人になった事が奇蹟って理解できてませンかァ? 浜面くゥゥゥン!」

一方「何上から目線で語っちゃってやがるンですかァァ!! 愉快な浜面になりたいンですかァ!!」

垣根「つーかよぉ、本命がいるからモテなくていいとか、それがテメエらの駄目な所なんだっての」

土御門「ん?」

垣根「彼女の立場にもなってみろよ?」

垣根「自分の彼氏が他の女からみて全くモテないってどーよ?」

垣根「恥ずかしすぎんだろ? そんな彼氏選んだ自分が惨めすぎんだろ?」

浜面「………」

土御門「………」

海原「………」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:32:21.63 ID:3o4j4hJ0o
一方「惨めだなァ……オマエ、最ッ高に惨めだァ……抱きしめたくないぐらい惨めだァ……」

垣根「あん?」

一方「垣根くンは女から上ォ等なアクセサリーみてェにしか思われてねェってワケだァ」

海原「自分の彼氏が他の女からキャーキャー言われて優越感を感じてるタイプの女性と付き合ってきたワケですね」

土御門「外見通りのチャラさだにゃー」

浜面「大丈夫、そんな本当の愛を知らない垣根を俺は応援している」

垣根「テメェら……よほど愉快な死体になりてぇとみえる……」

一方「事実だろォが」

垣根「事実じゃねぇよ!」

一方「じゃァ聞くぞ? オマエがンな冷蔵庫になって、オマエとつきあってた女が一人でも見舞いに来たかァ?」

垣根「なっ…」

海原「冷蔵庫はアクセサリーとしてはちょっと……」

浜面「だな」

一方「そォいう事だ。本当に垣根帝督つー人間を愛していたら、オマエがどンな姿でも一緒に居ようとすンだろォぜェ」

垣根「ち、ちげーよ! 俺がつきあってた女達は暗部の人間じゃねえからだ!」

垣根「いくら俺に常識は通用しねぇっていっても、素人の女共を暗部に巻き込むワケにはいかねぇよ、ウン」

浜面「同じ暗部の女とつきあわなかったのか?」

土御門「覚悟も無しに素人に手だした時点で暗部失格だにゃー」

垣根「うるせーよ! ああ、そうですよ! 心理定規のヤツが見舞いに来たことなんて一度もねーよ!!」

垣根「あんなに貢いでやったのによ! 俺が冷蔵庫になったら他人のフリだ!!」

垣根「ざっけやがってぇぇぇぇぇ!! まだ一回もヤってねぇのによぉぉぉぉぉぉぉ!!」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:33:40.96 ID:3o4j4hJ0o




垣根「よく考えたら、暗部なんてやってる悪党の俺達はマトモな人間じゃねぇ」

一方「お前よりマシだァ、カキネサリーくン」

海原「同じ炭素でもダイヤモンドと炭がありますよ?」

垣根「そんな悪党の周りに居る女なんざ、ビッチに決まってるんだよ」

土御門「舞夏がビッチだと……fallere825―――覚えておけ、それがオレの魔法名だ」

浜面「滝壺はビッチじゃねえ! 天使だ!」

一方「三下ァ、天使は打ち止めに決まってンだろォがよォォ!!」カチッ

垣根「黙れ、純情野郎共が!!」バッサバッサ

土御門「四獣ニ命ヲ。北ノ黒式、西ノ白式、南ノ赤式、東ノ青式」ブゥゥゥン

浜面「ハハッ! 楽勝だ超能力者!!」ダダダダダ



(暗部メンズによる戦闘が行われております。少々お待ち下さい)



垣根「ハァ…ハァ…あ、暗部関係者の女なんてビッチに決まってんだろうがよ……」

垣根「心理定規が特別なんじゃねぇ……」

垣根「みんなそうなんだよ……グス」

一方「垣根ェ…」

浜面「超能力者も人間なんだな」

土御門「ま、自分じゃなくて相手が悪いって思う時点で負け犬の発想なんだぜい?」

海原「だからモテないんですよ」



垣根「テメエらよりモテんだよ、俺は!」


一方「戦わなきゃァ、現実とォ……」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:34:53.67 ID:3o4j4hJ0o
垣根「俺はテメエらよりモテる。だが暗部の女はビッチなので俺が可哀想だった」

垣根「それが俺の自分だけの現実(キリッ!」

一方「………」

土御門「………」

海原「………」

浜面「………」

垣根「疑ってやがるな? だがこれからそれを証明してやる」

一方「これは疑いじゃなくて、頭が可哀想な人を見る目だァ……」

垣根「第一回 暗部DEナンパ大会だ!!」パフパフパフ

一方「急に湧いてきたラッパも紙吹雪もウゼェ……」

垣根「俺の未元物質に常識は通用しねぇ!」

土御門「ちゃんと片付けるんだぜい?」

垣根「安心しな。この未元物質は3分後には気化する性質をもつ」

浜面「本当に便利だな、未元物質」

垣根「いいか、ルールは簡単だ。俺達で暗部の女を口説き落とす」

垣根「そして俺がブッちぎりで女をコマす」

垣根「つまり俺はモテる、そして暗部の女はビッチであるってことだ」

一方「その三段論法はねェよ……」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:36:03.46 ID:3o4j4hJ0o
浜面「もうバイト戻っていいか? 代わりの冷蔵庫は持ってきたし」

垣根「ハッ! 自信がないようだな、無能力者! よっぽどアイテムには尻軽が多いとみえる!」

浜面「おい、冷蔵庫フザけんじゃねーぞ。滝壺や絹旗はそんな女じゃねぇ!!」

一方(第四位ェ…)

土御門(麦のんェ…)

垣根「第三位のクローンもオリジナルに似て頭軽そうだしな! チョロそうだぜ」 

一方「アァ!? 頭にメルヘン詰まってるのも大概にしやがれ。しまいにはクーラーボックスにしてやンぞォ?」

海原「御坂さんが頭軽いですって? 聞き捨てなりませんね……」

土御門(むーん……面白いことになってきたんだぜい)




つづく
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:38:41.99 ID:3o4j4hJ0o
<前回までのあらすじィ>



鉄網「きゃー誰か私を(出番的な意味で)助けてー」

親船「ぐへへ、暗部を解散させてお前達を普通の暮らしに戻してやるぞー」

??「待てぇい!!」

親船「何奴!?」


一方「一方通行ァ! アァァンブホワイトッ!!」

垣根「垣根帝督! アンブパープルッ!」

浜面「浜面仕上! アンブイエロォォーー!!」

海原「海原光貴、アンブブラック」

土御門「土御門元春! アンブグリーン♪」


「「「「「学園戦隊! 暗部マン!!」」」」」



一方「いやいやいやァ、待てェ、おかしいだろォ」

一方「なンで戦隊なのにレッドがいねェんだァ?」

浜面「え? そこ?」

垣根「じゃあ俺レッドな。パープルって明かにおかしいし」

海原「あ、それなら自分はブルーがいいです。暗部でブラックってなんか腹黒いじゃないですか(笑)」

一方「大丈夫だァ、似合ってるゥ」

土御門「垣根、よく考えるんだにゃー」

土御門「確かにパープルは戦隊に馴染みの薄い色かも知れない……」

土御門「だが、色として見た場合、パープルは赤と青を混ぜてできる」

土御門「つまりお前のパープルはレッドとブルーを兼ね備えた色」

土御門「お前1人で2人分なんだぜい!!」

垣根「マジでか! 1人で2人分とか、流石俺だ。常識が通用しねぇ!!」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:40:17.73 ID:3o4j4hJ0o
親船「あのー、そろそろいいかしら? もう子供達に選挙権与えちゃっていい?」

一方「すンませェン。今からテイク2なんで、最初からお願いできますかァ?」


鉄網「きゃー誰か私を(出番的な意味で)助けてー」テイク2

親船「ぐへへ、今年の娘への誕生日プレゼントは何にしようかなぁー!!!」


??「待てぇい!!」


浜面「守れよその愛で」

一方「大切な人を」

土御門「大切な人の」

海原「未来を」

垣根「Woww wwoww wwoww」

一方「1」

垣根「2」

浜面「3」

海原「4」

土御門「5」

「「「「「学園戦隊 暗部マン!!!」」」」」


垣根「いやいやいや、ちょっとまて」

一方「メルヘン、いい加減にしろォ、親船のババアが困ってンだろォが」

海原「お年寄りにやさしくって学校で習わなかったんですか?」

垣根「歌詞の配分がおかしいだろ? なんだよ俺のWoww wwoww wwowwって」

一方「オマエWowwを馬鹿にしてンのかァ?」

一方「Wowwないと困ンだろォがァ」

一方「愛を下さい愛を下さいZOOってなるだろォがァ」

一方「愛が欲しくてメッチャ焦ってるみてェになってンだろォ?」

一方「垣根くンはそンなに早漏なンですかァ? 子供番組で早漏宣言ですかァ?」

浜面「つーか垣根が愛とか大切な人とか未来とか歌っても嘘くさいよな」

土御門「適材適所だにゃー」

垣根「テメエら、よほど俺にジャスラックに通報させたいと見える!!」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:41:47.33 ID:3o4j4hJ0o




土御門「――という訳で、あみだくじ作ったぜよ。これで順番にナンパする女の子を決めるんだぜい」

一方「……よこせ」カキカキ

海原「あ、自分も」カキカキ

垣根「俺も一本書き足すわ」カキカキ

浜面「信用ないなー、お前」

土御門「ちょっとショックだにゃー。このあみだはSSの中の人がつくったもんなのに(ガチで)」

一方「安価でよかったンじゃねぇの?」

土御門「暗部関係者限定だから、もう女の子の数は決めてあるしにゃー。安価は際限なくなりそうだし」

浜面「ひい、ふう、み……棒の数は10本か。1人2回チャンスあるってことだな」

海原「ところでコレ、知り合いに当たったらどうするんですか? 結標さんと自分たちとか」

土御門「面倒だからそのまま口説いちゃえYO!」

一方「後々よっぽど面倒な事になりそうだけどなァ……」

垣根(心理定規にマジ告白してみるか……駄目だったらゲームでしたって言えばいいしな)
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:43:45.72 ID:Z6hkTcZg0
ファイブ◯ンwww
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:43:45.94 ID:3o4j4hJ0o
一方「つゥかよォ、どォすりゃコレ勝ちなンだァ?」

土御門「デートする1点、メアド聞く2点、キスする3点ってトコかにゃー」

浜面「仕切るなー」

海原「あれでもグループのリーダーですからね」

垣根(え? キスとかこいつらマジかよ……)

土御門「それから最下位の奴には罰ゲームだぜい?」

一方「なン…だと…?」

海原「まあ、そっちの方が盛り上がるからいいんじゃないですか」

浜面「イケメンだからって余裕かましやがって……」

土御門「ま、誰も引っ掛からないことが女性陣にとって一番いいことだけどにゃー」

浜面「ちなみにその罰ゲームの内容は?」

土御門「この冷蔵庫(ていとくん)を引き取って貰うぜい」

一方「………」カチッ

海原「アステカ流の口説き方をお見せしましょう」

浜面「チンピラなめんじゃねーぞ。田舎だとヤンキーモテるんだかんな!」

垣根「テメェらそんなに俺を引き取るのが嫌か!! 未元物質の冷蔵庫なんて学園都市に一つしかねぇんだぞ!!」

垣根「つーか一方通行、ベクトルでナンパできるかよぉぉぉ!!」

一方「恋のベクトル操作ナメンじゃねェ」

土御門「垣根が負けた場合はアレイスターの所に送り返す」

垣根「……マジかよ。負けられぇな。また未元物質を吐き出すだけの冷蔵庫に逆戻りは嫌だ」

一方「今とどォ違うンだよ」

垣根「この支配からの卒業(キリッ」

一方「ハァ…土御門ォ、俺がトップバッターでいいよなァ?」

土御門「おk。あみだ選ぶといいぜい」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:45:03.31 ID:0YMqXydp0
キター
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:45:55.05 ID:3o4j4hJ0o
一方(……安全牌は打ち止めだァ)

一方(だが第四位とアイテムの金髪、垣根ンとこのドレスの女も悪くはねェ筈だ)

一方(この三人ならナンパに乗らないこともねェ。それからショタ女も可能性としてはアリだ)

一方(土御門やクソメルヘン、三下はどう見てもショタじゃねェ……だが俺ならどォだ?)

一方(逆に打ち止めは俺以外がナンパしても引っ掛かる筈がねェ)

一方(それに俺は打ち止めのメアドは既に知ってる)

一方(つまり打ち止めを引いた時点で+2点の可能性が無くなるってコトだァ)

一方(+1点のデートはいい、だが+3点のキスとかはマズいだろォ……)

一方(天使である打ち止めの唇を俺が奪うとかありえねェ……)

一方(だからこの勝負に勝つ為には俺が打ち止めを引く必要はねェ……)

一方(最悪、ナンパに失敗しても他のヤツの可能性を潰すことになる第四位、金髪、ドレスの女は必須!)

ピッ

一方「これが当たりだァァァ!!!」

浜面(当たりってなんだよ?)

一方「……」アミダアミダ

つ ショチトル

一方「……外れだァ」

海原「ショチトルが外れとは聞き捨てなりませんね。彼女はいい子ですよ」

土御門「一方通行には妹の良さが分からないんだにゃー。ヤレヤレだぜい」

一方「るせェ……さっさと初めンぞォ」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:47:06.64 ID:3o4j4hJ0o
【病院・売店前】

浜面「で、そのショチトルって子の病室には行かないのか?」

一方「お見舞いにいってどォするンですかァ? 俺はクソガキを口説くンですよォ?」

海原「まあどんな作戦を立てていようと、ショチトルが貴方なんかに引っ掛かるわけがありませんけどね」

一方「"なんか"ってどォいう意味ですかァ? テカテカのアステカになりてェみたいだなァ、海原くンよォォ!!」

土御門「お、ショチトルが来たぜい」

一方「チッ……まァ、みてやがれ、三下共ォ」

浜面「垣根、なんかドアから零れてるぞ?」

垣根「さっき通りすがりの看護士のおばちゃんに点滴詰められた」







ショチトル「入院中は暇だな。お兄ちゃんも毎日はお見舞いに来てくれるわけじゃないし……」ザッシブッショクチュウ

ショチトル「……べ、別に私は週刊誌のゴシップや漫画にはまってるわけではないぞ」

ショチトル「ひ、暇だならな。それに学園都市に潜入するに当たって、文化を学ばなくてはならないんだ」

スッ…

スッ…

ショチトル「!?」

一方「あン? なンだァ、お前もこの【私のゲコ太がこんなに可愛いワケがない】が欲しいのかァ?」

ショチトル「べ、別に私はこんなもの……」

一方「そォか……じゃあこの最後の一冊は俺が買っていいンだなァ?」

ショチトル「す、好きにしろ」

一方「わかったァ。店員さァン、コレと後ブラックコーヒー棚にあるの全部ゥ」

ショチトル「」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:47:46.17 ID:3o4j4hJ0o




浜面「で?」

一方「あァン?」

浜面「なんで戻ってきたのお前!? あの子から漫画奪ってコーヒー買ってきただけじゃん!?」

一方「ハァァ……だからオマエは三下なンだよ」

土御門「何か考えがあるのか、一方通行?」

一方「俺を誰だと思ってるンだァ? 学園最高の頭脳、一方通行様だぜェ?」

一方「いいかァ、あの位のガキってのは男に夢を見てンだ」

一方「分かり易く言うと、運命の赤い糸ってヤツだなァ……」

一方「だから出会いで大事のは最初じゃねェ」

一方「二回目なンだよ(キリッ」

垣根「おぉー」

浜面「な、なるほどなぁ……」

土御門(いや、一回会ってるだろお前達……)

一方「最初の出会いはインパクトが大事だァ。まず憶えて貰うコト」

浜面「だからあんなにコーヒー買い占めたのか!」

一方「え?」

浜面「え?」



一方「これから俺はアイツの病室に間違えて行く」

一方「病室を間違えただけならよくあるコトだ。けど、ソイツがさっき会ったばかりの男ならァ?」

一方「運命ってヤツを感じねェか?」

垣根「お前天才か……」

一方「カカカ……まァ、見てな。アイツから漫画を横取りしたのも伏線ってやつだからなァ」

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:49:12.91 ID:3o4j4hJ0o
【病室】

ガラガラ

ショチトル「誰だ? エツァリか?」

一方「すみませン、病室間違えましたァ」

ショチトル「貴様、さっきの…?」

一方「もしかして売店のガキかァ?」





海原「白々しいですねぇ……」

土御門「お前が超電磁砲の周りをウロチョロしてんのも似たようなもんだぜい」





一方「さっきは悪かったなァ……」

ショチトル「べ、別に私は……」

一方「そォかァ。俺だったら目の前で得物が横取りされたらムカつくけどなァ」

ショチトル「……」チラッチラッ

つ 私のゲコ太がこんなに可愛いわけがない

一方「……読むかァ?」

ショチトル「い、いいのか?」

一方「病室間違えた詫びだァ、気にすンな。それにゲコ太の愛らしさは独り占めしちゃならねェだろォ?」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:50:44.18 ID:3o4j4hJ0o
ショチトル「……」精読中

ショチトル「な、なんだこの展開は!?」ワナワナ

ショチトル「どうして主人公が中条当綿と付き合うコトになったんだ!!?」

ショチトル「原作者の黎流 頑(レイル ガン)先生は何を考えているんだ!!」

一方「まァ、落ち着けェ……頑先生だってこのシリーズがここまで続くとは思わなかったンだろォぜェ」

一方「本来サブキャラだった中条くンをメインで書くことでシリーズを引き延ばそうってのは大人の事情だァ」

ショチトル「し、しかし……」

一方「そォ、しかしだァ……タイトルを見てみろォ。ヒロインはゲコ太だ、これは揺るぎねェ」

ショチトル「た、確かにそうだが……くっ、次巻の発売が待ち遠しい!!」





浜面「なんだアレ?」

土御門「子供と一緒に子供番組見て、子供以上に詳しくなる保護者の図だにゃー」

海原「そうか…ゲコ太に変装すれば小さい御坂さんと……いや、御坂さんもあわよくば……」

垣根「ヒーヒー」←第一位かの口がら「ゲコ太」連発で笑いすぎて呼吸困難に
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:52:01.94 ID:3o4j4hJ0o
一方「まァ問題はゲコ太が人間じゃねェってコトだなァ……」

一方「最近は規制が激しいからよォ、異種間結婚ENDはねェかも知れねェなァ」

ショチトル「そんな……ゲコ太は主人公のコトを本気で愛してるのに……」

一方「主人公とゲコ太が良好な関係ならそれでいいと俺は思うンだけどなァ」

一方「主人公とゲコ太は互いに家族が欲しかったンじゃねェか?」

ショチトル「いや、それはない。主人公も隠してはいるが絶対ゲコ太のコトを好きだ!」

一方「そォなのかァ? よくわかンねェ……」

一方「気持ちの整理がつかねェ状態でよォ、告白されても途惑うしかねェンだよなァ……」

ショチトル「……確かに、家族に向ける愛情と、異性に向ける愛情の違いは私にもわからない」

一方「大変だなァ……」ワシャワシャ

ショチトル「あ、頭を撫でるな……」






土御門「ワシャワシャ入りましたー。よっ、一方通行の年下殺し!」

浜面「あれ俺が絹旗にやったらコロされるな……」

垣根「マジかよ……女の髪に触れるなんて、第一位パネェな……」

土御門「え?」

浜面「え?」

海原「え?」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:53:04.68 ID:3o4j4hJ0o
ショチトル「もしゲコ太の主人公に対する想いが家族愛でも、主人公を他の奴に取られたくないと思うのは悪いコトだろうか?」

ショチトル(私は……お兄ちゃんが他の女にうつつを抜かしているのは厭だ)

ショチトル(しかし私がお兄ちゃんをお兄ちゃんとして思っているなら)

ショチトル(私はお兄ちゃんを応援するべきじゃないのか?)


一方「悪くねェ」


ショチトル「え?」

一方「そいつのコトが大事だって思ってンなら、ハンパな奴に任せられねェって思うのが普通だろォぜ」

ショチトル「そうか……」


一方「俺もオマエの事をハンパな奴に任せられねェって思ってるからなァ(キリッ」


ショチトル「なっ…」







土御門「おっ! オトしにかかったぜい」

浜面「あれ全部嘘の台詞とか恐ろしいな……」

海原「いえ、あれは本気でしょう。相手はショチトルじゃなくて小さい御坂さんですが」

垣根(メモしておこう…)カキカキ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:53:29.39 ID:UzzZgj8oo
>>11-12
絶対あらすじじゃねえwwwwwwww
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:53:45.64 ID:3o4j4hJ0o
一方「ここは学園都市だァ、オマエを守るモンなんて殆どねェ……」

一方「それでもオマエはその小せェ身体で頑張ってる……」

一方「だから守りてェ……他の誰よりも、俺はオマエの事を……」キョリツメール

ショチトル「はわっ…わ、わ、私にはお兄ちゃんが……」ドキドキ









海原「やり過ぎじゃありませんか? あれ、やり過ぎじゃありませんかねぇ!?」

土御門「落ち着くんだ海原ぁ、そのトなんとかの槍を仕舞うんだぜい!!」

海原「こ、このままではショチトルの純血が白モヤシに奪われるッ!!?」

垣根「いいじゃねぇか、キスぐらい(キリッ」

海原「黙れ童貞」

垣根「ど、童貞じゃねーし」

浜面「素人d…」

垣根「言わせねーよ!」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:54:57.61 ID:3o4j4hJ0o
ぐ〜〜〜


ショチトル「………」オナカナッタ…

一方「………」

一方「ク…クカカカカカ!!」

ショチトル「わ、笑うな!」

一方「いや、すまねェ……病院食は味気ねェもンなァ……カカカ」

一方「よし、外に飯食いにいくかァ?」

ショチトル「外出許可は出ないぞ」

一方「問題ねェ……窓からコッソリ抜け出すンだよ」カチッ

一方「しっかり捕まってやがれ! ここから先は一方通行だァ!!」オヒメサマダッコ

ショチトル「こ、ここは5階…」

バッ






浜面「おい、出ていっちまったぞ!?」

海原「追いかけますよ! あの白リコンにショチトルを任せていては危険です!!」

土御門「垣根号発進だにゃー」

垣根「俺の未元物質に常識は通用しねェ」バッサバッサ
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:55:35.51 ID:3o4j4hJ0o
【空中】

ショチトル「飛んでる……」

一方「何か食いたいモンあるかァ?」

ショチトル「わ、私は奢ってもらうつもりなど……」

一方「年下のガキの面倒見るのは男なら当然なンだよ、遠慮するなァ」

ショチトル「……この辺りに魚料理の美味しい店があるらしい」

一方「誰に聞いたァ?」

ショチトル「……お兄ちゃん」

一方「肉食うぞォ」

ショチトル「結局貴様が決めるのか!?」

一方「魚料理はそのお兄ちゃんとやらに連れて行って貰うンだなァ」ワシャワシャ

ショチトル「……(///)」




28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:56:17.43 ID:3o4j4hJ0o
【焼き肉屋】

店員「いらっしゃいませー。ご注文はお決まりですか?」

一方「おゥ、一番高い肉あるだけ全部ゥ」

ショチトル「」






浜面「ちょ、ま…一番高い肉って……おいこれゼロが幾つ付いてんだ!?」

垣根「つーか全部とか常識が通じねぇ……」

海原「これは……自分がショチトルを誘う時のハードルが上がってしまいましたね」

土御門「お前が誘ってくれたらアノ子はどこでも嬉しいと思うぜい?」

海原「そうでしょうか?」

浜面「つーか俺達も腹減ったな」

土御門「垣根の奢りで何か頼もうぜい」

垣根「なんで俺の奢り!?」

垣根「つぅか金ねぇぞ、俺」

海原「しょっぱいですね、第二位なのに」

土御門「そんなんだから一方通行に勝てないんだぜ、第二位」

浜面「お前も安月給なんだな、第二位」

垣根「ちげぇよ! だいたい冷蔵庫が金持ってる方がおかしいだろうが!」

浜面「店員さんこの一番安い肉お願いしまーす」

土御門「第二位のせいでひもじいにゃー」

海原「まあ仕方ありませんね、第二位ですから」

垣根「テメェらよほど愉快な死t 浜面「お、ご飯はおかわり無料だってよ!」」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:57:33.68 ID:3o4j4hJ0o
店員「お、お待たせしました……」

つ 肉の巨塔

一方「オラ、さっさと食え」

ショチトル「あ、ああ……」

一方「モグモグ…(中々悪くねェな。今度打ち止めも連れてくるかァ?)」

ショチトル「モグモグ…(お、おいしい……)」







浜面「嘘だろ……これが一番安い肉!?」ンマーイ

垣根「俺の未元物質で出来たラードで焼いた肉に常識は通用しねえ!」

土御門「未元物質だけは便利だにゃー」

海原「ホント、垣根さんに勿体ないですね、未元物質」

浜面「あ、店員さんご飯おかわりお願いしやっす」モグモグ

土御門「オイ、タレと塩を一緒にするな!!」

海原「ちょっと! 自分のトラウィスカルパンテクウトリの槍を炭に混ぜないでくださいよ」

土御門「この熱伝導率……やはり肉を焼くのに最適か……」

土御門「そうでなきゃ、金星の光を反射する意味がない」

土御門「垣根帝督、このトラウィスカルパンテクウトリの槍を未元物質で再現できるか?」

垣根「なんだこいつは……普通の石じゃねえ!? チッ…少し解析に時間がかかりそうだ」

土御門「やれるんだな? 垣根帝督」

垣根「ハッ! 俺を誰だと思ってやがる!!」

土御門「安い肉で旨さに届かないなんて幻想はない! 工夫と道具次第で、最高の焼き肉に届くことが出来るはずだ!!」

海原「なんでそんなに本気モードなんですか?!」

浜面「肉、米、肉、米、米、肉……」モグモグ
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:58:14.40 ID:3o4j4hJ0o
一方「ふゥ…食った食ったァ…」

つ ひきつづき肉の巨塔をごらんください

ショチトル「まだこんなに残ってるぞ」

一方「お前の分だろォがァ」

ショチトル「貴様が食べるんじゃないのか!?」

一方「そんなに俺が大食漢に見えますかァ?」

ショチトル「見えない」

一方「……愉快なサイコロステーキになりてェよォだなァ(ニタァ」カチッ

ショチトル「ヒッ…」

ショチトル「だ、だって普通こんなに食べられるわけがない……」ブルブル

一方「えェー…」

一方「オマエぐらいの外国人のガキは、こンぐらい余裕じゃねェのかァ?」

一方「っかしィなァ? あのシスターが普通じゃねェのか……」

一方(沢山食わせりゃ、コロっといくと思ったンだけどなァ……)


土御門(インデックスェ…)


一方「肉捨てるワケにもいかねェし……仕方ねェ、店の奴らに奢ってやるかァ」

ショチトル「は?」

一方「よォォし、三下共ォ、これから一方通行主催による焼き肉パーリィだァァァ!!」

一方「白米抱きつつ、肉焼いてェ、胃袋破裂するまで食いまくりなァァァヒャッハー!!!」

ショチトル「」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 08:59:05.22 ID:3o4j4hJ0o




土御門「一方通行はナンパの意味が分かってるのかにゃー…ゲップ」

浜面「お食事デートがいつの間にか焼き肉パーティに…ゲップ」

垣根「ちょっと脱臭炭入れてくれねぇ? 冷蔵庫の中が牛臭くてたまんねぇ……」

海原「ま、一方通行のナンパは失敗ということでよろしいですね?」

海原「ショチトルも軽い女ではないということで……」

一方「メアドなら交換したぞォ?」

海原「ショチトルぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?!!?!!?!」

海原「知らない人に電話番号教えちゃ駄目っていったじゃないですかぁぁぁぁぁ!!」

海原「こんな、こんな白リコンにメアド教えるなんて!」

海原「アステカではこんなこと無かったのに!!」

海原「……ショチトルがグレた」グスン

一方「コレに懲りたらオリジナル追っかけ回してないで、もっとあのガキの相手してやれェ……」

垣根「なんだかんだでメアドゲットなんざ、やるじゃねぇか、第一位」

一方「土御門くゥン? 次は垣根くンがナンパするそォですよォ」

垣根「え、ちょ、まだ心の準備が……」

浜面「んじゃ次俺がやるぜ。さっさと終わらせたいしな」

土御門「いやいや、あみだ作ったのは俺だぜい? 本当は俺が一番にやらなやならなかったんだにゃー」

海原「次は自分が行きますよ……小さい御坂さんの可能性がありますし」

一方「面倒くせェ…もォ一回俺がやるかァ?」

垣根「え、じゃ、じゃあ俺がやるぜ?」

垣根以外「「「「どうぞどうぞ(どォぞどォぞ)」」」」

垣根「」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:00:05.01 ID:3o4j4hJ0o
つづく
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:00:47.96 ID:3o4j4hJ0o
<前回までのあらすじィ>

人口の8割が学生の学園都市

外界より科学技術が20年進んだこの街で

26の次世代型T2能力体結晶が何者かによって奪取された

犯人は学園暗部で名を轟かせる学生集団「スルーム」

果たして上条当麻とインデックスの二人は、彼らの野望を食い止めるとができるのか!



一方「さァ、地獄を楽しみなァ」 エターナルッ!

垣根「嫌いじゃないぜ」 ルナァッ!

浜面「ゲームスタートだ」 トリガーッ!

海原「熱い戦いをしましょう」 ヒートッ!

土御門「オラオラオラだぜい」 メタルゥッ!



垣根「いやいやいやいや、おかしい。これはおかしい」

一方「またですかァ? オマエ、ヒーローが出番待ってンじゃねェかよォ」

一方「俺は早くヒーローに「オマエの罪を数えろォ」って言われてェンだよォ!」ワクワク

一方「今更数えられるかァ!って答えて、そげぶされてェンだよォォォ」

土御門「ちなみにカミやんとフラグ立てた女の子達は友情出演してくれる予定だぜい」

土御門「最後の窓のないビルが倒壊する瞬間、それまでカミやんに助けられた女の子達が」

土御門「ガンバレ、ガンバレ、上条当麻ーーー!!」

土御門「って叫ぶ最高のクライマックスなんだにゃー」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:02:26.09 ID:3o4j4hJ0o
垣根「俺が言いたいのは名前ダサくね?ってコトだ」

垣根「なんだよスルームって。もっとカッコイイのあったろ?!」

海原「スクールのス、グループのルー、アイテムのムですが何か?」

垣根「なんでグループが二文字なんだよ、あ゛ぁ?!」

一方「グループが人数一番多いからに決まってンだろォがァ!!」

一方「むしろ1人分遠慮してンだァ」

一方「なンならオマエは海原と一緒に「ー」やってるかァ?」

一方「そォすりゃァ、俺と土御門と海原でグルー、そこの三下でム」

一方「グルームの完成だろォがァ!!」

海原「垣根さんと一緒とか、冗談でもやめてくださいよ(笑)」

垣根「その(笑)がイラつかせやがるっ!」

海原「浜面さん、自分と役交換してもらえませんか?」

垣根「無視すんじゃねえよ!?」

海原「トリガーの方が御坂さんと絡み多いじゃないですか」

浜面「でもヒートだとガチでアイツにグーパンされんだろ?」

土御門「それはメタルでも同じだにゃー」

垣根「そういや、俺はビルの屋上で誰とやりあうんだ?」

垣根「同じシリーズの新人ポジションだが……」

垣根「中村悠一ボイスのシスコン兄貴とかか?」

垣根「ハッ…楽勝だぜ!」

土御門「アイツぜよ」ユビサシ

ブギーポップ「やあ」

浜面「新人どころか先輩だったーーーー!?!」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:04:43.42 ID:3o4j4hJ0o





垣根「――つー訳で俺の番なんだけどな」

垣根「っていうかよぉ、俺こんな冷蔵庫でハンデすぎねぇ?」

一方「大丈夫だ、オマエは世界一カッコイイ冷蔵庫だァ」

土御門「イケてるフリーザー、略してイケザーだぜい」

海原「最近は家電が人気ですしね」

垣根「そ、そうか…(///)」テレテレ

垣根「……なんて言うと思ったかよ!!」

一方「え?」

土御門「え?」

海原「え?」

垣根「え?」

垣根(何コイツら、本気で言ったのか……?)

垣根(やっぱり俺は冷蔵庫になってもイケメン、いやイケザーなのか?!)

垣根(なんつーこった……流石俺、常識が通用しねぇぜ!!)

浜面「いやお前ら、真面目にやろうぜ。垣根がフラれようと知ったこっちゃないけどよ」

浜面「羽根が生えた冷蔵庫に声を掛けられる女の子がトラウマになっちまうぜ?」

海原「そうですね、学園都市七不思議が新しく増えてしまう、なんてコトになりかねません」

垣根「」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:05:54.75 ID:3o4j4hJ0o
一方「おィ、クソメルヘン。オマエのメルヘンで人間の身体と同じような物質だしやがれ」

垣根「ああん? 人体錬製でもしようってのかよ?」

一方「オマエの為に足と手を失うのはお断りだァ」

土御門「この物語のタイトルを言ってみるといいんだぜい、垣根」

垣根「とある科学の未元物質?」

海原「次の方は浜面さんでしたっけ」

浜面「じゃあ、あみだ選ぶな」

垣根「悪かった、悪かったから!」

一方「科学と魔術が交差する世界で、不可能は存在しねェ」

一方「先ずはオマエの未元物質で人体と同じ物質を精製する」

土御門「次に魔術的なあれやこれやで未元物質に垣根提督の皮を被らせる」

一方「最後に俺がベクトル操作で色々してオマエのメルヘン脳味噌と神経を繋ぐってワケだァ」

浜面「なんの具体的な説明にもなってねぇ!?」

海原「二次創作ですから」

垣根「っていうか魔術とかwwwwww マジで言ってんのwwwwww」

土御門「……」

海原「……」

浜面「……」

垣根「え? 何このふいんき(何故か変換できない)」

一方「こォやってインフレから取り残されていくンだなァ……」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:07:33.44 ID:3o4j4hJ0o
垣根「なんだよ、マジで魔術が存在するとかいうのかよテメェら!? ここ学園都市だぞ!?」

一方「哀れとか惨めとか通り過ぎちまうぜェ、垣根くンよォォ…」

垣根「ハッ! 魔術だぁ? 俺にとんがり帽子被って箒にでも跨れってのかよ、テメェら」

垣根「俺がいくらメルヘンを自覚してるからって、流石にそれはねぇ、ありえねぇよ!!」

浜面「意外と常識的な魔法使いを思い浮かべるんだな、お前」

一方「メルヘンだからなァ…」

垣根「じゃあテメェらがいう魔術師ってのはどんなだよ!?」

一方「ガチ天使ィ」

浜面「すげーマッチョ」

土御門「ジーンズ片っぽ切って穿いてる」

海原「アステカです」

垣根「わけわかんねぇよ!?」

一方「ゴチャゴチャ五月蠅ェンだよ、だからオマエは第二位なンだ……」

土御門「さっさと肉体復元するだにゃー」



垣根「あ…やめ…んなところ開いちゃらめぇぇぇぇぇぇ」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:08:39.00 ID:3o4j4hJ0o
垣根「マジで復活しやがった……魔術の力ってすげー」

一方「科学の力忘れンなァ」

垣根「この鏡に映ってるイケメン誰だよ! かっちょいー。冷蔵庫の100倍カッチョイー」

一方「マイナスに100かけてもマイナスだろォが」

海原「さっさとあみだ選んでください。顔を浜面にしますよ」

浜面「それどういう意味!?」

垣根「あ、んじゃココな」

土御門「えーっと、ここを曲がって、ここに降りて……」

アミダアミダ

土御門「なるほどにゃー」

垣根「え、誰に当たったんだ? 心理定規?」

一方「未練だなァ…」

浜面「あれのどこがいいのかサッパリ……」

土御門「垣根の相手は彼女だにゃー!」

つ 打ち止め

一方「ハイ、愉快なオブジェ決定しましたァァァ!!」

垣根「ちょ、ま、何この人黒翼出してんの!?」

一方「かきかかきくかくかきかくかくくかききき……」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:10:08.49 ID:3o4j4hJ0o
土御門「それで、この時間打ち止めはどこに居るんだにゃー?」

一方「この時間だと公園で妹達と遊ンでンだろォ……」

海原「そうですね。今日は病院での調整もありませんし」

一方「海ァァァ原ァくゥゥゥン!? なンで打ち止めのスケジュール把握してるンですかァ!」

垣根「ちっ…あのガキをナンパするってコトは俺もコイツらの仲間入りってことかよ。気が進まねぇな」

一方「ハイ、1、2、3で垣根くンの顔が……」

海原「浜面さんに!」

垣根「ぐあぁああぁぁぁぁぁぁ! やめろぉぉぉぉ!!!」

浜面「あれ? なんかアイテムに居るより辛い気がしてきた」

土御門「はまづら、結局、俺達は暗部なんだぜい? 超馴れ合いをする関係じゃないって訳だにゃー」

垣根「あ、あれ第三位のクローンじゃね?」

一方「ああ、打ち止めと10032号だァ。とっとと玉砕してこい」●REC

垣根「何ハンドカメラ片手に構えてやがんだ!? 言っておくが俺はナンパ成功するからな? 面白ビデオにはならねぇぜ!」

海原「ちょっと、邪魔ですよ垣根さん。自分達はあくまで小さい御坂さんと、御坂さんの妹を録画しているんですから」●REC

一方「脇役がカメラに写るンじゃねェ……あと海原、後でコロす」●REC

海原「小さな御坂さん初めてのナンパ……いいですね、いいですね、最高ですねぇぇぇぇ!!」●REC

土御門「周りの視線が痛いにゃー」

浜面「間違いなくアイテムより辛い……」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:10:58.46 ID:3o4j4hJ0o
【公園】

打ち止め「もー! なんで下位個体には懐いて、私が抱えると暴れ出すのってミサカはミサカは憤慨してみたり!」

御坂妹「イヌとミサカの間には上位個体には入ることのできない絆があるのですとミサカは自慢気に理由を述べます」

垣根「へー、そのイヌ君のペットなん……ネコ?」

御坂妹「なんですかこのチャラそうな男は。上位個体の知り合いですかとミサカは確認をとります」

打ち止め「ううん、知らないよ?ってミサカはミサカはでもどこかで会った気がするようなってデジャブに襲われてみる!」





一方「打ち止めが襲われてるだとォ? バ垣根潰す……」●REC

土御門「落ち着け、打ち止めが襲われてるのでデジャブだ、デジャブ」

一方「ジャブじゃねェ、右ストレートに自転ベクトルぶちこんで殴ってやるぜェ!!」

浜面「駄目だコイツ、はやくなんとかしないと……」

海原「ああ、御坂さんが二人も……ミサミサですよ、これは!」●REC

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:12:04.96 ID:3o4j4hJ0o
垣根(憶えてないならそれでいいか。下手に怯えられてもナンパしづらいしな……)

垣根「実は俺もペット買ってるんだぜ」

御坂妹「そうですか。ですがミサカのイヌより可愛いペットは存在しませんとミサカは謎のチャラ男を鼻で笑います」

垣根(テメエ……たかが第三位のクローンの分際で俺に喧嘩売るとはいい度胸だ……)

垣根「ハッ! 俺のペットはテメエの小汚いネコなんかより何倍もモフモフしてんだよ!」

御坂妹「モフモフ度合いでペットを測る時点で貴方のレベルが知れましたねとミサカは考えの浅いチャラ男を小馬鹿にします。このド素人が」

垣根「な…に……?」

垣根(コイツ、実は俺がペットを飼ってねえことを見抜きやがったのか…っ!?)

御坂妹「このイヌの肉球に勝るものはありませんとミサカは自分が真のネコラーであることを証明します」

垣根「ハッ…その程度、俺のメル君(仮)の肉球に比べれば大したコトはねぇ!!」

垣根「別に俺は肉球の素晴らしさを知らない訳じゃねえが、ド素人くせえテメェに合わせてモフモフで語っただけだ!」

御坂妹「ほう、それは聞き捨てなりませんねとミサカはいきなり沸いたチャラ男に敵愾心を露わにします」






浜面「なあ、アイツ、超電磁砲の妹の方をナンパしてねぇか?」

土御門「ナンパというより喧嘩売ってるにゃー」

一方「ウチの打ち止めが会話に入れてねェじゃねェか!! 垣根くンよォォォォ!!!」●REC

海原「怒った御坂さん(と同じ遺伝子)の顔も素敵です」●REC
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:13:18.12 ID:3o4j4hJ0o
御坂妹「素直に負けを認めれば、イヌの肉球をモニュモニュしてもいいですよ?とミサカはチャラ男を煽ります」

垣根「上等だ、よほど俺のメル君のモニュモニュに平伏したいとみえる」

御坂妹「ミサカのイヌは15000モニュですよ?とミサカは現実が見えていないチャラ男に数字で親切丁寧に教えます」

垣根「ハッ! 俺のメル君は530000モニュだ。だが安心しやがれ、全力(フルパワー)は使わないでやる」

御坂妹「530000だと……と、ミサカは今日初めて目の前のチャラ男に脅威を感じます」

垣根(ヤベェ…モニュってなんだ?)

打ち止め「ねぇねぇ、モニュって何?ってミサカはミサカはさっきから飛び交う謎の単語の説明を求めてみる!」

垣根(ナイスなタイミングで質問しやがる、このロリクローン。伊達に第一位と一緒にいるわけじゃねぇな!)

御坂妹「モニュとは肉球の柔らかさ、湿度、張り、弾力、温度、角度、形、触り心地などの総合値ですとミサカは仲間外れの上位個体に説明します」

垣根「そういうことだ。つまり俺のメル君はこのネコの35倍以上のモニュ力を持ってるってわけだ」

御坂妹「は? 何を言っているのですかと、ミサカはチャラ男の常識を欠いた発言を疑います」

御坂妹「モニュは1000増えるとその破壊力は10√10倍になる計算ですとミサカはチャラ男の説明を訂正します」

垣根「そ、それぐらい知ってたがよ、何も知らないガキにその方程式は難し過ぎると思ったんだよ!」

打ち止め「むー、ミサカを子供扱いして欲しくなかったかもってミサカはミサカは拳を握って憤慨してみる!」






一方「クソガキがガキ扱いされて怒ってンだろォがァ! どう責任とるつもりだァ、三下メルヘンがァ!!」●REC

土御門「落ち着くんだ一方通行、お前が一番子供扱いしてるにゃー」

海原「怒る御坂さんの顔も素晴らしい……あ、テープが切れた」

浜面(よく分かんないけど、滝壺があの中にいたら会話成立するんだろうなぁ……)

一方「離せ土御門ォ! 俺は保冷剤が詰まった垣根ン顔をボコボコにして20モニュぐらいの腫れ上がり具合にしてやンだよォ!!」

海原「ディスクやカードよりテープの方が画質がいいですからね」●REC
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:14:03.57 ID:3o4j4hJ0o
垣根「今から俺ん家にいって、俺のメル君のモニュ力確かめるか?」

御坂妹「ふ…いいでしょう、とミサカはチャラ男に付いていくことを決定します」

打ち止め「駄目ー!!ってミサカはミサカは下位個体の軽率な行動を批判!」

打ち止め「知らない人に付いていったら駄目なんだよってミサカはミサカはあの人やヨミカワの言葉を伝えてみる!」







一方「流石ウチの打ち止めだァ! 立派な発言だぜェェ!!」●REC

土御門「こんなんでも父親になれるんだにゃーって、元春は元春はちょっと感慨に耽ってみる」

浜面「コイツは兎も角、黄泉川はマトモな大人だからな、口調以外って仕上は仕上は納得してみる」

海原「彼女が真っ直ぐ育ったのは御坂さんの遺伝子だからですよと光貴は光貴は録画を続けてみます」●REC

一方「おィおィ、なンでドブネズミが天使の真似してンだァ? ドブネズミってだけでも生きてる価値ねェのによォ……」

一方「ドブネズミが天使の真似したら、天使が汚れンだろォがァァァ!! 真似しただけで罪なンだよォォ!!」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:14:12.23 ID:YXRRq0CAO
凄まじい投下だ……
とりあえずショチトル焼肉編は読んだぜ
白リコンwwww
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:14:58.42 ID:3o4j4hJ0o
御坂妹「上位個体の言うことも尤もですねとミサカはチャラ男の家に上がろうとした自分の愚かさに反省します」

打ち止め「どうしてもモニュ力を比べたいなら、チャラ男さんがメル君を持ってくればいいよねってミサカはミサカは提案してみる」

打ち止め「私達はこの公園で待ってるから、はやく連れてきてねってミサカはミサカはメル君に会えるのを楽しみにしてたり!」

御坂妹「そのまま逃げてもいいんですよ?とミサカはチャラ男の退路を塞ぎます」


垣根(チッ……部屋に連れ込めば後は押し倒してしまえばいいと思ったが、まさかメル君を連れてこいだと!?)

垣根(どうする?! メル君なんて存在しねぇ!!)

垣根(だが今更メル君なんて嘘でしたなんて言える訳がねえ!!)

垣根(なら考えられる手段は一つだけだ!)

垣根(俺の未元物質に常識は通用しねぇ!!)


垣根「ハッ! ちょっと待ってろ! 直ぐにメル君を連れてきて、テメエらに絶望を教えてやるぜ!」バッサバッサ

御坂妹「ちょwwなんか羽根生えたしwwwwうぇwwwwwwとミサカは感覚共有でMNWが祭りになったコトを口走ります」

打ち止め「すごーいすごーい! あの人以外にもこんな能力者がいたんだね!ってミサカはミサカは感動ー!」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:16:28.40 ID:3o4j4hJ0o
【物陰】

垣根「ここら辺でいいだろう」

垣根「まずは俺の未元物質でネコをつくる!」

垣根「こいつはちょっとした難問だ。矢やら服やらと違って形状が複雑だからな」

垣根「だが俺はこの学園都市でも最高レベルの頭脳を持つレベル5!」

垣根「ネゴ如き、全く問題にならねぇ!」

垣根「簡単にイメージしろ。ネコだ。耳があって、尻尾があって、爪があって……」

垣根「気ままなイメージだ。クリクリの目をした、色は……赤毛だな」

垣根「よし出来た!!」

垣根(……ちょっと心理定規に似てね?)

垣根「ま、まあいい。問題はこれからだ」

垣根「これだけだとただのネコだ」

垣根「ちなみに一定の量まで空気を取り込んで発熱し、膨張する性質で精製した」

垣根「一定量を超えると空気を排出しながら冷却する」

垣根「これで呼吸している風に見せかける!」

垣根「寝ていると言えばそれで押し通せるだろうぜ」

垣根「だが俺が必要としているのは530000モニュの肉球を持つネコ!!」

垣根「530000モニュなんて想像もつかねぇが……」

垣根「俺の未元物質はこの世に存在しない物質を生み出す能力!」

垣根「530000モニュの肉球も必ず生み出せる!」

垣根「そのためにはかなり高度な演算が必要だ」

垣根「モニュ力を決めるのは柔らかさ、湿度、張り、弾力、温度、角度、形、触り心地などの総合値だったな」

垣根「く……コイツはかなりの難問だぜ」

垣根「第一、俺はネコの肉球に触ったことなんて一度もねぇ!!」

垣根「メルヘンな翼をもつ俺がそんな行為をしちまったら、ガチでメルヘンと呼ばれても仕方がねえ!」

垣根「だから俺は肉球を触ったことが一度もない!!」

垣根「これがレベル5故の孤独ってか!!」

垣根「ハッ! 面白れえ!!」

垣根「俺はレベル5の常識を越えてやる!」

垣根「あのクソむかつく第一位にできて、俺に出来ないなんてのはありえねえ!!」

垣根「何次元の計算だろうと……」

垣根「最高の肉球を生み出してやる!」

垣根「柔らかさクリア、湿度クリア、張りクリア、弾力……チッ、これじゃねえ!」

垣根「もう一度最初からだ!」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:17:34.55 ID:3o4j4hJ0o




垣根「がああぁああぁぁあぁあぁぁぁぁ!!!」ブチブチブチ

垣根「く…くくく……何本か血管が焼き切れちまったぜ」

垣根「だがコイツは最強だ。間違いねえ、第一位でも作れねえ最高の肉球だ!!」

垣根「530000モニュなんて目じゃねえ! 確実に1億モニュは越えてやがるぜ!!」

垣根「待ってろ、第三位のクローン共!!」バッサバッサ
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:18:34.00 ID:3o4j4hJ0o
【公園】





夜遅くまで外にいちゃ駄目ってあの人とヨミカワに言われてるから帰るね!ってミサカはミサカは置き手紙をしてみる!

また今度メル君を見せてねってミサカはミサカはチャラ男さんと約束!





                                                         by らすとおゥだァ







垣根「」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:21:50.35 ID:3o4j4hJ0o
浜面「あ、ようやく垣根が帰ってきたぞ」

土御門「遅かったにゃー」

海原「ナンパは失敗でいいですね。まあ実りは多かったですけど」テープタイリョウ

一方「言いつけを守るなんて打ち止めはなんて賢いんだァ!!」

一方「けど、打ち止めを待ちぼォけさせた垣根くンはお仕置きだよなァ!」

一方「寒くて手を擦り合わせる打ち止め……霜焼けになったらどォ責任とるつもりだァ、この元冷蔵庫がァ!!」

垣根「テメエこそあのガキにどういう教育をしてやがる!!」

海原「ちなみに自分が石焼き芋屋さんに変装して、お二人に焼き芋を届けたんですけどね」プップー

一方「とある石焼きの未元物質ってなァ!!」ジャラジャラ

垣根「あ゛ー! 俺のメル君に何をしやがる!!」

一方「 360°満遍なくベクトル焼きしてやンぜェ!!」ジュワジュワ 

垣根「くっ…第一位テメェ……テメエが白兎の丸焼きになりやがれ!」バッサー

一方「メルヘンの手羽先なンざ犬の餌にもならねェが、どォしてもってンならこンがり焼いてやンよォ!!」バッサー

浜面「ちょ、シャレにならねぇぞ、この喧嘩!?」

土御門「アンチスキルが来る前にずらかるぜい」



つづく
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:26:02.35 ID:UzzZgj8oo
くそおもしろいww
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:26:05.99 ID:3o4j4hJ0o
これでホントに弾切れでェす
一方ショチトルとかどォすンだよ……とか思ったケド
次に未元止めが来たときはあみだの神様に戦慄しましたァ

あみだの神様によるとォ、次は

まはづら しあげ×○○○○ ○○o○

でェす
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:33:38.95 ID:UzzZgj8oo
面白い

はまづら しあげ×きぬはた さいぁい か・・・期待に胸躍るぜ
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 09:37:24.99 ID:A5RU5MqDO
この安定した投下量は某屋さンスレを彷彿とさせるな
頑張れ
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 10:05:48.93 ID:4LboSd2IO
きょーおかーらいーちばんかーあっこいいーのだー♪
って始まるかとオモタ乙
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 10:19:43.80 ID:kr0MzfTAO
はまづら しあげ×うなばら エツァリ
か……胸熱
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 11:48:03.11 ID:ioy1IP7C0
>>55
お前はきぬはた荘を読んでいると見た
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/04(金) 12:12:41.44 ID:q/yG9irDO
ていとくんが馬鹿やってると楽しいなw
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 12:21:50.51 ID:dNkH7KmAO
一方さん詰めが甘いけどなかなかジゴロだなww
でも上条さんには敵わないんだろうな…
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 12:28:19.16 ID:kr0MzfTAO
>>56
なんでわかったし
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 15:01:46.83 ID:ekEPSp2Io
おっ立ってる
久々に楽しみな新作だぜ
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 16:21:24.30 ID:yo+4GYZIO
これはおもしろいwwww
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 17:11:48.04 ID:amLzYs0L0
お、スレ立てたんだな!応援してるぜ
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 17:55:16.26 ID:khMjiely0
超おもしろいです!
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 19:50:31.18 ID:LFwV1T4Co
○○○○  ○○o○
よ し か わ き きょう

!!
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 20:00:09.88 ID:dNkH7KmAO
わかっても言うなよ…
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 20:11:28.20 ID:HaSrwNZ2o
○○○○  ○○o○
黄泉川愛  穂じゃん


だな
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 20:20:42.46 ID:A5RU5MqDO
○○○○ ○○ο○
きはぁら あまぁた

なるほどな……
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 20:46:00.88 ID:ioy1IP7C0
>>67
きはーらあまーたwwwwww
あとIDにゴルゴがいるな
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 21:52:55.26 ID:LFwV1T4Co
>>65
ごめん、これだけはぜってーねーなって思ったから…
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/04(金) 22:52:38.68 ID:o9Fvsk4SO
>>1

雰囲気の読み方はふんいきだよ。「い」と「ん」が逆さまになる人多いけど
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/04(金) 22:57:54.73 ID:27xCXIHfo
オマエはちょっと黙ってろォ
余計な事口走ってると三下共から愉快なオブジェにされちまうぜェ
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 00:04:12.97 ID:MS0GQQFwo
流石携帯だな
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 01:17:33.29 ID:EKE3MItmo
なんていうか……スゲェな、コレ
発想で負けたわ
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/05(土) 02:43:26.57 ID:9SHPtSCDO
>>70
なぜかへんかんできないネタにツッコむとか
お前常識が通用しねえな
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 03:16:39.65 ID:UOXcJpIAo
オイオイ、あんまいじめろよ
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 04:26:11.26 ID:7q2meL1IO
>>70
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 08:16:21.66 ID:3WDhDQrAO
半年ROMれってコーユーときのためにある言葉なんだな
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 08:31:23.06 ID:ujXzTofAO
お?荒れるのか?

いいぞもっとやれ
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 08:40:26.03 ID:np22GmASo
やめて! わたしのために争わないでっ!
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:42:43.05 ID:wi5yqT62o
<前回までのあらすじィ>


木原「浜面くンがこのチームにガッツと小賢しさを与えやがったァ」

浜面「そこはクレバーとか言い様があんだろ」

木原「海原くンが変装と原典をォ」

海原「どっちも魔術なんですがね」

木原「テメエはかつて混乱をォ」

一方「名前で呼びやがれェ」

木原「ヒャヒャッヒャ……のちに知性ととっておきの天使ちゃンにィ」

土御門「一方通行マジ天使ww」

垣根「マジ天使ww」

一方「メルヘンにだけは言われたくねェ……」

木原「垣根くンは冷蔵庫とメインプランへの意志をォ」

木原「土御門くンがずっと支えてきた土台の上に、こんだけのものが加わったってのが暗部だ」

木原「クソムカつくぜ、クソガキ共ォォォォ!!」

一方「土御門くン、木原くンの頭引っこ抜いて、バスケがやりたいでェす!!」

木原「大都会に投げ捨てられた空き缶になりてぇよォだなァ、アクセラちゃンよォォォ!!」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:43:23.44 ID:wi5yqT62o
土御門「やれやれ……お前達にはムカついてばかりだぜい」

土御門「問題ばかり起こしやがるし、ちっとも言うこときかねェ……」

土御門「だが……」

土御門(このチームは最高だ……)

土御門「ありがとよ」

垣根「いやテメエの為にナンパしてねえし」

一方「自分の為だァ」

浜面「そう自分の為」

海原「……」カチッ

テープレコーダー<自分の為だァ そう自分の為

海原「小さい御坂さんと滝壺さんの電話番号は……」

一方「海原くンの為だァ」

浜面「そう海原君の為」

海原「どうも、グループの新リーダー、海原光貴です(笑)」

土御門「まさかの下克上なんだぜい……」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:44:41.86 ID:wi5yqT62o




海原「――というわけで、2日目に入りましたが、次は誰がナンパに行きますか?」

浜面「グループ、スクールと来たんだ、俺がやるぜ」

土御門「じゃああみだを選ぶぜよ」

浜面「……じゃあ、これで」

浜面(滝壺に当たりますように……他のアイテムには当たりませんように……)ドキドキ

アミダアミダ

つ 芳川桔梗

浜面「誰?」

一方「土御ィィ門くゥゥゥン!?!」

垣根「テメエの知り合いか? 暗部の組織にこんな奴いたか?」

海原「芳川桔梗。ミサカ妹達による絶対能力進化実験に参加していた研究者です」

一方「なンでオマエがそれを知ってやがる」

海原「自分は御坂さんの世界を守る騎士ですから(キリッ」

一方「怖ェ……ストーカーって怖ェ……」

土御門「対象の女性は"暗部関係者"であって、暗部組織の人間とは言ってないんだぜい?」

土御門「絶対能力進化実験は紛れもない学園の暗部だにゃー」

土御門「つまり、芳川桔梗も対象にはいるってことぜよ」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:45:49.94 ID:wi5yqT62o
一方「つゥかよォ……"女の子"じゃねェだろォがよォ、あのクソニートはァ!!」

浜面「え? 俺もしかして外れ引いた?」

一方「浜/面にすンぞォ、三下ァァ!! 他人のコト外れとか言えるツラですかァァ!?」

土御門「そうだにゃー、アクセラ家的に言えばヨッシーはお義姉さん的な?」

垣根「血の繋がらないお姉さんと一つ屋根の下だと……第一位はいつのまにラブコメの主人公に進化しやがった!?」

一方「アレが姉とかお断りだァ……」

一方「あとヨッシー言うなァ。ヨッシーはマジで働きものだからァ。世界一有名な配管工の為に頑張ってるからァ」

一方「クッキーとか超うめェの作れるしィ? お薬も処方できる、スゥパァな恐竜さンなんだよォ!!」

一方「あのニートと一緒にするとか、失礼だろォがよォ」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:47:10.99 ID:wi5yqT62o
海原「しかしニートだと"街に居るのに声をかけてナンパ"……という訳にはいきませんよ?」

土御門「そうだにゃー。というわけで一方通行、浜面を連れて行ってやるんだぜい?」

一方「はァ?」

土御門「家にやってきた弟の友達と恋に落ちるお姉さんっていう筋書きだにゃー」

浜面「なんかドキドキするシチュエーションだな!?」

垣根「だ、だな!」

垣根(家に友達呼ぶなんて、スゲー緊張するぜ!!)

一方「浜面が友達ィ……? ねェわァ……黄泉川や打ち止めが心配するゥ」

浜面「どういう意味だよ!?」

垣根(第一位の野郎、家に呼ぶ友達を選べるレベルにあるってのか……スゲェ)

浜面「つーか一方通行だけじゃなくて、黄泉川やあの小さい子がいるんだろ?」

浜面「そんな状況で口説くとか無理だろ?」

海原「それは大丈夫です。黄泉川先生は仕事でいませんし、小さい御坂さんは今日は病院で調整の日です」

海原「ですから、一方通行がそっと席を外せば、浜面さんは部屋で芳川さんと二人きりですよ」

一方「あのクソ医者に患者のプライバシーを守るよう頼まねェとなァ……」カチッ

土御門「いいから浜面連れて、家に帰るんだにゃー」







85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:48:12.30 ID:wi5yqT62o
【よみかわけ!】

ガチャ

一方「ただいまァ……」

芳川「あら、一方通行。打ち止めは居ないわよ?」ダラダラ

一方「俺はオマエに言ったンですゥ」

芳川「明日は雨かしら?」センベイバリバリ

一方「晴れだろォと雨だろォと、外にでねェオマエには関係ないだろォがァ」

浜面「お、おい、俺を紹介しろよ」ソワソワ

一方「あァ、オマエ居たっけェ?」

浜面「なんでお前はそんなに趣旨から外れようとすんの!?」

一方「人生の道も外れてっからじゃねェ?」

浜面「重たいわ!!」

芳川「誰? その子?」

一方「あァ? 誰だろォ?」

浜面「オイコラァァ!!」

浜面「もういい! 自分でやる」

浜面「どうも初めましてお邪魔します! 一方通行君のお友達の浜面仕上です!」フカブカオジギ

一方「何それキモい……」

芳川「一方通行の……友…達……」センベイオトス






86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:48:42.96 ID:wi5yqT62o
土御門「浜面キモい」

海原「浜面キモい」

垣根「浜面キモい」

土御門「ちょっと猫被ってる辺りが凄くキモいにゃー」

垣根「キャラじゃねーだろ、チンピラが」

海原「うわ、靴を整えましたよ」

土御門「正座で座ったにゃー」

垣根「何? 何なの? アイツ第一位を嫁に下さい!とか言いにきたの?」

海原「アレじゃないですかね。芳川さんが好みのタイプだったとか」

土御門「あー、たしかに服装残念美人は滝壺に通じるものがあるんだぜい」

垣根「さらに言や、年上の女だしなぁ」

土御門「いやいや、年上がプラスポイントとか無いぜよ」

海原「年上とかありあえませんよね。減点です」

垣根「えぇー…」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:49:59.66 ID:wi5yqT62o
芳川「一方通行とは仲いいの?」ダラダラ

一方「仲いいわけねェだろォ。つゥか、寝そべりながら客に話しかけンじゃねェ……」

芳川「ゴメンね、この子素直じゃないのよ。あ、コップ空になったから、お茶おかわりちょーだい?」

一方「チッ……三下ァ、オマエも緑茶でいいよなァ?」スタスタ

浜面「お、おう……」

浜面(すげぇ……あの一方通行を顎で使ってる。このお姉さんハンパじゃねぇ!?)

浜面(そういや研究者とか言ってたな。だからか!?)

浜面(普通に一方通行に「お客にお茶用意しなさいよ」なんて言ったら絶対アイツはやらねえ……)

浜面(けど自分がお茶のお代わりを要求することで、俺にまでお茶を出させた!?)

浜面(もしこれで一方通行が機嫌を損ねても、怒りの矛先は自分に向かう……)

浜面(そこまで考えてやってんのか? やっぱ頭の出来と包容力が違うぜ…ッ!)

芳川(自分で動かなくて済んだわ。ツイてるわね)
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:52:26.36 ID:wi5yqT62o
一方「ハイお茶ァ!」ドン

浜面「おう、悪いな……って渋っ!?」

一方「カカカ……ベクトル操作で茶葉のまろみを引き出しましたってなァ!!」

芳川「ペットボトルのお茶でよかったのに」

一方「俺は本格志向なンだよォ」

浜面「だからってコレ渋すぎんぞ!? やべえ、なんか甘いモンくれ、マジで!!」

一方「三下ァ、調子に乗ってンじゃねェぞォ! オマエに食わせる茶菓子なンざ、羊羹ぐらいしかねェ!」ドン!

浜面「た、助かったぜ! ……うぉ、これ旨いなぁ!!」

一方「流石三下だァ……賞味期限切れた羊羹に感動する残念な舌を持ってやがる」

浜面「お前俺になんか恨みでもあんの!?!」

浜面「う……なんか腹が痛くなってきた……」キュルキュル

芳川「愛穂が賞味期限が切れた羊羹を置いているわけないじゃない」

芳川(家のお菓子は賞味期限切れる前に私が食べるしね)

一方「プラシーボ効果って知ってるかァ?」ニタァ

浜面「マジでお前なんなの!?」

一方「オマエの オ・ト・モ・ダ・チ だろォがよォ、三下ァァァ!! 俺のもてなしが気にくわないンですかァ!!」

一方「オマエのリアル人生ゲーム、リセットしてやってもいいンだぞ、ゴラァ!」

一方「愉快に2コン握ってルーレット回しやがって」

一方「止まったの数だけコロしてやンよォ!! かきかきくくかけきかきかき……」

浜面「ちょ…なんで俺の周りこんな奴ばっか……」ムギノトカムギノトカムギノトカ

浜面「ヘルプ! ヘルプミー!!」

芳川「ゴメンなさい、私甘いから。優しくなくて甘いから……」

浜面「」







89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:53:28.44 ID:wi5yqT62o
かつてそれは浜面でした「」チーン

一方「あースッキリしたァ」

芳川「やりすぎよ、一方通行」

芳川「やりすぎというより、はしゃぎすぎかしら?」

一方「なンで俺がハシャぐ必要があるンですかァ?」

芳川「お友達を家に初めて呼んだから、でしょう?」

芳川「君、今日という日の為にマルチタップとボンバーマンとかジェンガとかバトルドームとか用意していたじゃない」

一方「俺が三下のゴールにシュゥゥゥーッ!して超エキサイティン!ですかァ!!」

一方「あれはヒーローと大食いシスターが来た時の為の秘密兵器なんですゥ!」

一方「断じてこの三下と遊ぶ為のモンじゃありませン」

芳川(一番最初に家に呼びたかったのが別の子というコトかしら?)

一方「……コーヒー買ってくるゥ」

芳川「本格志向なのにコーヒーは缶なのね」

一方「芳川ァァ!! 一緒に最ッ高にゴキゲンなリクルートスーツ買ってきてやるから覚悟しとけェ!!」

ガチャン!
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:54:25.07 ID:wi5yqT62o




一方「……ハイ、というワケで合流しましたァ」

海原「貴方って小さい御坂さんだけじゃなくて、家族全員に優しいんですね」

土御門「いわゆるファミコンだにゃー」

一方「どこをどォみたらそォなるンですかァ?」

土御門「その優しさを俺達にも分けて欲しいぜい」

垣根「おー浜面が復活しはじめたぞ」

海原「彼はスーパースターマンか何かでしょうか?」

一方(ヒーローの右手マジ救世手)

垣根「ふっ」









芳川「大丈夫? 救急箱ならそこの引き出しに入ってるわよ」

浜面「できれは綺麗なお姉さんに手当してほしいのですが……」

芳川「愛穂は仕事でいないのよ、ゴメンなさいね」

浜面「いや、芳川さんも綺麗ッスよ!(キリッ」

芳川「うん、知ってる」

浜面「」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:55:42.66 ID:wi5yqT62o
芳川「ところで君、そこの孫の手取ってくれない?」

浜面「へ? どこの?」

芳川「そこの雑誌の山の中のどこかよ」

雑誌<コンモリ!

浜面「えー…」

芳川「面倒なら貴方が私の背中掻いて」

浜面「え?」

芳川「は〜や〜く〜」ダラーーー

浜面(え? いいの? マジで?)ドキドキ









垣根「あれ誘ってんのか?」

一方「ものぐさなだけだァ。俺も迷惑してンだよ」

一方「打ち止めをに身体踏ませてマッサージ機代わりにしてるしなァ」

海原(御坂さんに踏まれるなんて、なんて羨ましい……)

海原「なんとかして芳川さんの皮を剥げないでしょうか……」

一方「ハイ、愉快なアステカ挽肉の注文入りましたァ!!」

海原「しまった! つい、思っていたコトと口に出してたコトを逆に!!」

土御門「どっちでもアウトだにゃー」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 09:59:18.37 ID:wi5yqT62o
芳川「あー…そこそこぉ……」

芳川「んっ……ぁは…ふぅ……」

芳川「上手よ、君ぃ……」

浜面(違うんだ滝壺! 背中掻いてるだけだから!)ボリボリ

芳川「はぁぁ……っ……くふ……んん……」

浜面(この指に当たる段差、間違いなくブラジャーだけど……)ボリボリ

芳川「はぁ……ぁやっ…そこぉ……もっとぉ……」

浜面(これを外せばおっぱいが重力に解き放たれる!!)ボリボリ

芳川「いいわぁ……奥まで……んっ…はっ……ぁっ……」

浜面(……みたいなコトは一切考えてないから、麦野さん平に!平に!!命だけは!!)ボリボリ

芳川「……んぁ……ぁはん……ぅふ……んっ…んん……ゃあ……あっ……」

浜面(ああ、ちょっとシャツがめくれてお臍がチラリだけど、チラリだけど!!)ボリボリ

芳川「はぁ…はぁ……んふぅ……ぁあっ……あっ…ぁっ……」

浜面(絹旗、やめて! 生ゴミを見るような目で見るのは止めてくれェェェ)ボリボリ
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 10:00:14.17 ID:wi5yqT62o
垣根「オイオイオイオイ、今ちょっと見えたのパンツだよな!? パンツ見えたよな!?」

土御門「中学生か、垣根ェ……」

海原「小学生でしょう、垣根さんは」

一方「せめてショーツって言えェ」

一方「つゥか芳川の色気ねェ下着みた所で、何の劣情も抱かねェよ」

一方「だいたいよォ、色気ねェのは百歩譲っていいとしてェ……」

一方「上下で種類別々とかありえねェだろォ……」

土御門「まあ気を抜いてる女性なんてそんなもんだにゃー。舞夏は違うけど」

海原「そうですよ、女性に過剰に期待をしてはいけません。御坂さんは違いますが」

一方「いやァ、でも、ンな格好で男をベットに誘うってのはどォよ?」

土御門「え?」

海原「え?」

垣根「ん?」ジョウキョウガリカイデキナイ
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 10:01:02.67 ID:wi5yqT62o
浜面(って、いつまでも背中掻いてるわけにはいかないよな)

浜面(デートか、メアドゲットか、キスしなきゃ得点にならなんだし)

浜面「あの、芳川さん?」

芳川「なぁにぃ?」

浜面「これからどっかに出かけません?」

芳川「イヤよ」ソクトウ

浜面「」









一方「そンぐらいで芳川を動かせたら世話ねェぜ」

垣根「なんでちょっと自慢気なんだよ」

一方「芳川はァ、人間の形をしたマグロなンですゥ」

海原「マグロは泳ぎ続けないと死んでしまいますよ」

土御門「いやソッチの意味じゃないと思うんだぜい」

一方「マジでェ?」

土御門「まんまの意味かよ」

垣根「おい、学園都市最高の頭脳」

一方「でも芳川マグロだもン。上に乗っかられると超重ェ……」

土御門「え?」

海原「え?」

垣根「ん?」

一方「っかしィですよねェ……女って三十代が一番性欲が強いンじゃねェのォ?」

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 10:02:15.59 ID:wi5yqT62o
芳川「私は重たくないし、まだ二十代よ!」

浜面「へ?」

芳川「なんでもないわ」

芳川「……ねえ、君って一方通行の友達なんでしょ?」

浜面「まあダチっていうか……喧嘩する仲っていうか」

芳川「ふぅん。背中を合わせたり?」

浜面(どっちかっていうと背中から撃たれたり?)

浜面「隣でバカやってるような間柄じゃないです。すんません」

芳川「謝る必要なんてないわ」

芳川「隣でも後ろでも、あの子が誰かを近くに置くなんて、その人を信用している証拠よ」

芳川「あの子と一緒にいてくれてありがとうね」

CHU☆

浜面「え……」ホッペニチューサレタ…

芳川「背中を掻いてくれたお礼よ?」











土御門「キス入りましたーだにゃー」

海原「浜面さん、一気に3ポイントですね」

垣根「異議アリ! ほっぺにチューはノーカンだと思います!」

一方「逆転裁判で浜ァ面くンは死刑でェす!!」バッサー

海原「ファミコン拗らせて黒翼とか、いい加減にして下さいよ(笑)」

一方「本編でまで(笑)すンじゃねェェェ!!」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 10:03:40.92 ID:wi5yqT62o
芳川「それにしても、いい銃使ってるのね」スッ…

浜面「え……ああ!?」

浜面(ポッケに入れてた拳銃がねえ!!)

芳川「君ぐらいの子供でもこういうの持ち歩いているのが、学園の暗部ってものよね?」チャキチャキ

芳川「でも駄目よ。キスされたぐらいで油断しちゃ。私は甘いからいいけど」

芳川「へえ、最近の銃は面白い構造しているのね」

つ 分解中

芳川「目的は一方通行? それとも打ち止めかしら?」カチャカチャ

芳川「私は無意味よ。人質としての価値はないから」カチャカチャ

芳川「研究者としても、なんの力も持っていないしね」カチャカチャ


浜面「いや、それはない……と、思う」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/05(土) 10:04:56.30 ID:wi5yqT62o
浜面「一方通行は……アンタが捕まったら絶対助けに行くよ」

浜面「アンタが力があるとかないとか関係ねえ」

浜面「そんなコトで一方通行のアンタへの価値が決まってるとも思わねえよ」

浜面「仲間だったり、家族だったりって、打算で守ったりするもんじゃねえだろ!」

浜面「だからアンタのコト、一方通行は絶対助けに行くって!」

浜面「自分に価値が無いとか、んなこと言うなよ! アンタの為にも、アイツの為にもよぉ!!」

浜面「アンタみたいな、本気でガキのコト心配してくれる大人がいねえと、この学園都市は駄目なんだよ!」

浜面「置き去りとか、超能力者とか、俺みたいな道外したバカとか……」

浜面「意地張って1人で生きてるガキがこの街には沢山いるんだ!」

浜面「ホントは仲間や家族が欲しいんだよ……だからなってくれよ!!」

浜面「アンタはアイツの大切な家族だって、胸張って言ってくれよ!!」

浜面「頼むぜ、お姉さんよぉぉ!!」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 10:05:29.54 ID:wi5yqT62o
土御門「そげぶ入りましただにゃー」

一方「認めねェ! ヒーロー以外のそげぶなんざァ、認めねェンだよォォ!!」

垣根「何コイツ面倒くさい」

海原「垣根さんはそげぶされてませんもんねぇ」

一方「だからモテねェンだァ、コイツはァ」

垣根「え? なにそれ……」

土御門「そげぶを食らうと稀に説教属性やフラグ属性が付加されて……」

土御門「それまでダメダメだった僕も、主人公みたいにハーレムを作れるようになりました!」

土御門「今は毎日が楽しくて仕方ありません! そげぶに感謝です!」

土御門「……ってなるんだぜい」

垣根「雑誌の裏の胡散臭い通販じゃねーか!?」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 10:07:46.77 ID:wi5yqT62o
芳川「言いたいことはそれだけ?」ケンジュウクミタテール

つ 銃

浜面「いや、その、だからですね、俺が言いたいのは……」ヒタイニオシツケラレール

浜面(オイどうなってんだよヒーロー!? 説教が通じないぞ!!)

浜面「俺は別に一方通行君を狙う悪い人ではなく、銃もってるのは嗜みというか……」アセアセ

芳川「うん、それはわかってる」

芳川「あの子は私と違って甘くないから、そんな人間を家に呼んだりはしないわ」

芳川「でもほら……」

芳川「一方×浜面とかありえないと思うし?」カチャッ

浜面「俺もありえて欲しくねーよ!? え? そんな理由で俺コロされるの!?」

シュボッ

浜面「……へ?」

芳川「冗談よ」

浜面「えええー!?」

浜面「なんで俺の拳銃がライターになってんだ!?」

芳川「これでも昔、研究者だったのよ」

拳銃 < ライターとして生まれ変わったよ!

浜面「学園都市の技術って怖い……」

芳川「浜面くん、だっけ?」

芳川「これからも一方通行と仲良くしてね」ニコッ

浜面「あ、はい……」テレッ
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 10:08:54.70 ID:wi5yqT62o




浜面「ってワケでメアドも貰った」


芳川「一方通行の弱みを見つけたらすぐメールしてね」

芳川「なんだかんだいって愛穂もあの子に弱いのよ」

芳川「だからあの子が味方の間は、私は働かなくても大丈夫」


浜面(貰った理由はアレだけどな……)

浜面「で、俺が1人で頑張ってる間……」



一方「ヒャッハー! 超エキサイティン!!」バインバイン

垣根「まだ黒玉狙いで逆転できんだよ!!」カンカン

土御門「ツクダオリジナルの本気をみたぜい!!」シュンシュン

海原「いえ、これはメガハウスから発売された復刻版ですよ」ガチャガチャ




浜面「なんで四人で仲良くバトルドームしてんだよ、お前らぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



つづく
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/05(土) 10:13:04.10 ID:wi5yqT62o
三国伝入る前に完成してよかったぜェ……曹操様マジ太陽ォ……

つーわけで>>64の通り、浜面×芳川でしたァ
もォとっくに気づいてるかも知れませンがァ、この物語は5人のバカ>ナンパでェす

あみだの神様によるとォ、次回は

うなばら えつぁり × ○○○ ○○○

でェす
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 10:28:47.91 ID:3WDhDQrAO
乙!
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 10:30:04.94 ID:x1AHgt7e0
乙〜
うなばら えつぁり × ○○○ ○○○と予想するのよな
            むぎの しずり
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 10:53:42.08 ID:YO2zKzY90
かまち かずま
か……
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 10:55:33.71 ID:3WDhDQrAO
きはら あまた
だろjk
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 11:00:29.68 ID:MS0GQQFwo
あれい すたー
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 11:19:43.15 ID:88ahS4hDo
みさか みさと だな
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 11:22:41.53 ID:J7B1L1Qho
>>83
ヨッシー大好きだなおいww
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 11:25:55.90 ID:np22GmASo
うなばら えつぁり × 左方の テッラ ですね

ここから濃厚なホm
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 11:50:35.60 ID:0YkhGTxSO
バトル ドーム
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/05(土) 11:57:22.43 ID:9SHPtSCDO
むぎの しずり ◎
しらい くろこ
みさか みこと ×
みさか みすず
きやま はるみ ○
さてん るいこ
きはら なゆた △



一方さんが子供過ぎてかわいい
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 12:09:02.53 ID:FUARPtBCo
えっ

きはら あまた じゃないの?
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 12:27:33.75 ID:wGBv6LQ/o
おい白もやしどういうことだよマグロとか乗っかるとか説明しろ説明しやがれ説明してください
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 12:39:25.45 ID:3WDhDQrAO
>>113
やめろ…真実を知ったところでおそらく誰も幸せにならない
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 13:06:10.38 ID:mAyo3+PBo
いんで つくす
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 14:02:51.15 ID:IvlgQzNto
>>113
ほら、あれだろ?
ホルモンバランスが戻ってきて、中性的だったのが男性的になり始めて悶々とし出した一方さんの性欲解消とかいう名目で芳川がとって食う王道展開?
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 15:02:15.92 ID:AO6GHlDAO
きはら あまた だろjk
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 15:54:09.29 ID:9SHPtSCDO
でも一方さんにとって芳川が1番何でも話せる相手なのかもな
打ち止めには罪悪感があるし、じゃん先生は暗部への関わり薄いし
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 18:56:26.05 ID:o0C5LEnAO
木原那由多は成田が書いた奴のキャラだろ

確かに美琴vs削板だっけか?
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/05(土) 20:04:30.10 ID:uYUS8Kiv0
うなばら えつぁり × ふれ   んだ
しか思いつかない
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 19:45:03.70 ID:PNEA7ypd0
>>118
確かにそうかもな
でも乗っかるなんて一方さん大胆///
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/07(月) 00:19:01.26 ID:8IEv/A4h0
>>118
なんで芳川は特別なんだろうな
一方さん他の元研究員なら守るどころか殺したいんじゃ・・・・
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/07(月) 00:34:49.14 ID:UkrAEabOo
「妹達」をちゃんと見ていたのが二人しかいなかったんでしょう。
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/07(月) 00:51:00.52 ID:w58VAyGm0
読み返してて気づいたんだが>>21-22って俺妹7巻ネタかよww
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/07(月) 02:08:12.17 ID:AgtJ3dhSo
ヨシカワとレールガンの隈すごい女?
でもあの自分をダメ人間だと思いつつもがんばる!ってとこは二人通ずるものがあるな
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/07(月) 03:31:28.53 ID:F/CdODGoo
布束さんは隈酷くは無いだろう
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/07(月) 16:30:59.98 ID:5QCRk4GIo
>>122
「学園都市で進んで科学者になろうとするのは悪人か狂人のみ」
「何言ってンだ。オマエは打ち止めを助けてくれたじゃねェか。十分変人だけどよォ、悪人でも狂人でもねェよ」

的な?
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/07(月) 20:11:55.26 ID:XaeAFf3T0
>>127
おいこら欝展開じゃねーか
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/07(月) 21:20:05.83 ID:01eXjGvDO
麦のんに滝壺殺されて復讐の超能力者に改造される浜面
人格が壊れてしまった打ち止めを戻す為に世界を回る一方さん
花嫁を求めて幻想の壊し屋やってる上条さん
鬱だな。上条さん以外
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/07(月) 22:13:42.79 ID:j/Ja3wwao
こまば りとく か……
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 08:51:42.19 ID:eWH3DUdPo
<前回までのあらすじィ>


垣根「今からテメエはスクールの一員!」

垣根「任務は幻想殺しこと上条当麻の暗殺!!」

海原「ッ!」

垣根「――とついでに超電磁砲とかいう、第三位の始末もか」

海原「ちょっと待ってください! まだ御坂さんは上条勢力と決まったワケではありません!」

垣根「確かにそうだな。テメエの言ってることは充分常識的だ」

垣根「だが常識だからとて、それが常に通用するとは限らねェ」

海原「イヤです」

垣根「あ?」

海原「御坂さんをコロしていい状況なんて自分には有り得ません!!」

海原「絶対にないんです!!」

上条「海原ッ!」

一方「いいからオマエ達は先にいけェ」

垣根「オイ、今度はなんのつもりだ?」

一方「つきあいだけは長ェンだ。俺があの顔を死なせンのが一番嫌いなのは知ってンだろォ」

土御門「相変わらずの偽善野郎ぜよ」

一方「ヒーローだろォと、悪党だろォと、貫き通した信念に偽りなンざ、何一ねェ……」

浜面「どうしてだッ! お前は正義の為に与えられた暗部の中で最良の策を採り、最大の効果を上げることを考える義賊なんだろ!」

一方「楽しかったなァ……三下ァ」

一方「だが今のオマエは鮮やかな幻にすぎねェ」

垣根「そうかい。やっぱりまだ引きずってやがるようだな――…」

垣根「七ヶ月前、テメエが二万体のクローンを殺した絶対能力進化実験……」

一方「二万じゃねぇ……9969人生きてるゥ」

垣根「変わねえだろうが!! 大勢死んじまったことには!!」

垣根「俺達は非常識の中で戦って生きてるんだ。死んだ人間のコトなんかとっとと切り捨てろ! 割り切れ!!」

垣根「でねえとクローン共を死なせねえうんぬん以前に、テメエが死ぬぞ!!」

一方「全ての事が済ンだら、そのつもりだったさァ」

一方「だが今は別の意味でそのつもりだァ」

一方「コイツらを守るためならば――…な」

垣根「…――そうかい。テメエがそういうつもりなら、俺もそのつもりでやらせてもらうぜ」

垣根「ただし!!」

垣根「まず[ピーーー]のはテメエじゃねえ!! ガキ共からだ!!」

この世に存在しない素粒子

    ダ ー ク マ タ ー
  未  元  物  質  !!

 
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 08:53:24.90 ID:eWH3DUdPo
垣根「ハッ! 周囲500m…瞬間最大五千百度の未元物質!!」

垣根「たった今テメエが守るとふいたばかりのガキは一瞬で蒸発だ!!」

垣根「どうだ? 非常識だろ?」

垣根「俺より強い筈の男がいつまでもくすぶってるんじゃねぇよ…」

垣根「10031のクローンの命と、ガキの思い出と、ここでまとめて切り捨てちまえ」

打ち止め「アクセラ…レータ……」

一方『オマエたちには随分と辛い目に遭わせちまったなァ。すまなかったァ、許してくれェ』

一方『ヒーロー、オリジナル……』

一方(俺の過去の絶望と…そして未来の希望…)

一方『頼んだァ』

上条「一方通行……」

美琴「アイツ…」

御坂妹「セロリ…」

垣根「第…一位……」

打ち止め「キサッ…マァッ!!!」







浜面「いやいやいやいや、どこのジャンプ漫画だよコレ!?」

垣根「そうか? いいんじゃね? コレ。俺出番多いし」

一方「打ち止めの言葉遣いが悪いので却下でェす」

土御門「垣根と一方通行は出番あるからいいかも知れないが、俺達はあんまりだぜい」

土御門「というか、金髪アロハなのに海原に剛ちんポジション取られちゃったぜよ」

海原「どうも、失恋男です(笑)」

浜面「つーかもう5人縛りとか無くなっちゃってるからね!?」

浜面「せめて5人組が活躍する漫画からパロディしようぜ!? なあ?」

海原「浜面ウソップ(笑)」

浜面「せめて浜面ポップに!」

一方「ポップはねェなァ……」

垣根「ツラがクロコダインの癖に、ポップとかありえねえだろ、常識的に」

海原「クロコダインですの!(笑)」

垣根「グランドメルヘンですの!」

一方「脳味噌三分割の冷蔵庫が不死身のヒュンケルとかァ……」
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 08:54:12.57 ID:eWH3DUdPo
土御門「慈愛の使徒、つっちーだぜい!」

一方「あァ、うン、オマエがそれでいいなら、いいンじゃねェ? ジョブチェンジしたしィ」

海原「浜面→土御門←垣根ですか。モテモテですね(笑)」

浜面「この戦いが終わったら嫁さんでも探すかなぁ!」

垣根「例え俺が5人いたって、この壁を傷つけることはできねぇ!」

一方「レオナ姫を選んだアバン先生ェ…」

土御門「選んだのはフローラ様だけどにゃー」

海原「ちなみに自分、ゴメちゃんですから」

一方「オマエが最初の友達とかァ、自分に絶望するゥ」

垣根「白モヤシの癖に勇者やる気だったのかよ、第一位」

海原「杖でアバンストラッシュの練習をする一方通行の図(笑)」

一方「残念でしたァ! 牙突ですゥ! 海原くンで実践しますゥ!!」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 08:55:04.73 ID:eWH3DUdPo




一方「――ンなわけでェ、海原くンいってらっしゃァい」

海原「やれやれ、自分の番ですか。ではここで」

海原「しかし、他人のを見るのはいいですが、自分がやるのはイヤなものですね」

土御門「何気に最低の発言だぜい」

アミダアミダ

海原「ええっと、自分のお相手は……麦野沈利?」

海原「アイテムのリーダーさんですね」

ポンッ

海原「え? なんで爆弾解体に赴く友を見送るような目で自分を見ているんですか、浜面さん?」

垣根「命あっての物種つーからなぁ。ギブアップしてもいいんだぜ?」

海原「流石に戦う前から諦めるというのはアステカの流儀にもありませんので」

一方「ところでよォ、第四位の居場所知ってンのかァ?」

一方「居場所わかンねェと口説くどころじゃねェぞォ」

土御門「安心するんだぜい。手は打ってある」

つ シャケ

一方「えェ…第四位って熊か何かですかァ?」

浜面「麦野と熊なら俺は熊を選ぶ」

一方「熊舐めンなァ……全国の犬が集まってよォやく倒せンだぞォ」

一方「赤虎が命引き替えにしても片目しか奪えねェンだァ」

一方「オマエにそンな覚悟あるンですかァ? 仲間の為に特攻できますかァ?」

一方「紅桜みてェに大輪の花さかせられますかァ?」

浜面「なんかよくかかんないけどゴメンなさい」

垣根「どうやらマジで来やがったぞ、第四位」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/08(火) 08:56:21.39 ID:eWH3DUdPo
麦野「あれー? おっかしいなぁ、急にシャケの匂いが途切れたぞぉ?」

麦野「さっきまで確実に美味しそうなシャケの匂いがしてたんだけど……」

麦野「誰かが食べたにしろ、急に匂いが消えるってのはありえないよねえ?」

麦野「テレポーターか? それとも気体操作系の能力者の仕業か?」







土御門「正解は陰陽術でした」ゴフッ

一方「吐血しながらシャケの匂いを消すたァ、身体はってンなァ」

垣根「つーかあいつ鮭追跡能力レベル5じゃね?」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/08(火) 08:57:23.18 ID:eWH3DUdPo
麦野(私を引き寄せる罠だとしたら、このタイミングでシャケを消すのはおかしい)

麦野(警戒する必要はない……か)

麦野(しっかしムカつく事には代わりないんだけどね。シャケ食べられなかったし)

麦野(後で浜面苛めてストレス解消すっか)

麦野「……!」(キュピーン)

麦野「この感触……サーモントラウト? キングサーモンか?」

麦野「いや違う……」

麦野「五階のレストラン……だな」

麦野「居座って様子を見てみるしかないか」

麦野「チャンスは最大限に生かす。それが私の主義だ」

麦野「見せて貰おうか、マス科のシャケの性能とやらを!」

テクテク





一方「えェェ…えェ? 何アレェ……」

垣根「シャケに関してはマジでニュータイプだな」

土御門「あれが人類の革新か……」

浜面「能力は能力であって、進化とは違うだろ。いやだぞ、全人類シャケ化計画とか」

一方「コーヒーが無い世界とか絶望するしかねェ……」

土御門「ちなみに一方通行、このコーヒーの豆を匂いだけで当てることができるか?」

つ コーヒー

一方「あァン? ニューカレドニアのリロイだろォ。学園都市第一位ナメンじゃねェ」ズズズズ…

浜面「レベル5ってもしかして全員こうなのか?」

土御門「超電磁砲もカエルのマスコットには異様な嗅覚を発揮するしな……」

垣根「俺は常識的だよ!?」

一方「オマエのアイデンティティ的にそれでいいのかァ?」ズズズズ…
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/08(火) 08:58:56.49 ID:eWH3DUdPo
麦野(やっぱりカルパッチョより焼きシャケ食べたいなー)モグモグ

麦野(でもまあ、ここまで来てシャケ食べないのも癪だし? カルパッチョで我慢するけどさー)

麦野(浜面はブ・チ・コ・ロ・シ確定ね)

海原「すみません、相席宜しいですか?」

麦野「?」

海原「?」ニコニコ

麦野「他の席、空いてるけど?」

海原「失礼します」

スタッ

麦野「……」イラッ

海原「好きなんですよ、窓際の席」

麦野「私は独りで食べるのが好きなんだけど?」

海原「自分は美人と御一緒できるなら、それにこしたことはありませんが?」

麦野「……」ブチッ

麦野「私はアンタみたいなスカしたヒョロッチィ奴は大っ嫌いなんだよぉ!!」

麦野「テメエの面みたいな優い×××引きちぎって、女にしてやろうか? ああ゛?!」






垣根「なんか股間が痛い……」

浜面「早いっ! 最近沸点低いぞ、麦野ッ!!」

一方「更年期障害なんじゃねェのォ」

土御門「ちなみに普段なら、どんな行動になるんだにゃー?」

浜面「ブチ切れる前に無言で原子崩しを発射して威嚇する」

一方「体験談ですかァ?」

浜面「体験談です(涙」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/08(火) 08:59:48.25 ID:eWH3DUdPo
海原「……」

麦野(……ちょっとキレ過ぎたな)

麦野(浜面にするのと同じ調子でやっちゃった)

麦野(浜面だと遠慮しなくていいから、つい、自分をさらけ出しちゃうんだけど……)

麦野(その調子で普段からやってたら、第二位並に常識知らずだわ)

麦野(………ま、鬱陶しいナンパ男もこれで居なくなるだろうからOKか)

海原「少し、席を外させて貰いますよ」スタッ

麦野「一生外してくれて結構ですにゃーん」バイバイ







浜面「頑張った! 海原は頑張ったよ、なぁ!?」

一方「寧ろ普段からアレを相手にしてる三下にガンバッタで賞を与えたいでェす」

垣根「未元物質で作ったノートと鉛筆だ、受け取りやがれ」

浜面「いらねーよ!?」

土御門「この鉛筆、削っても削っても無くならないにゃー?!」

垣根「ノートも使っても使っても紙が勝手に補充されるんだぜ?」

一方「どこのデスノートだァ?」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 09:01:36.39 ID:eWH3DUdPo
麦野(あー焼きシャケ食いてぇー…)

軍覇?「おう、戻ってきたぞ!!」

麦野「は?」

軍覇?「なんだよ、もう俺の事忘れたのか? 根性ないやつだな!!」

麦野「どちらさん? ……って、まさか」

軍覇?「俺だ、俺!!」

麦野「詐欺師?」

軍覇?「そんな根性のない職業はしてないぜ!」

麦野「さっきの優男なわけ?」

軍覇(海原)「ああ。根性でお前好みの男になってきたぜ!!」




一方「皮剥いだだけだろォが……」

土御門「献血ならぬ献皮だと説明したら、あっさり腕の皮を提供してくれたみたいだぜい」

垣根「安心と信頼の根性クオリティ…」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 09:02:24.88 ID:eWH3DUdPo
麦野(なんだコイツ……?)

麦野(取り敢えず肉体変化の高位能力者ってトコか?)

麦野(あれは学園都市でも数人しかいないって聞いたが……)

軍覇(海原)「この先に美味しい魚料理の店があるんだが、一緒にいかないか!?」

麦野「レストランで食事に誘うってアンタ……」

麦野「どんだけ私が大食漢に見えてるわけ?」

軍覇(海原)「沢山食う女は根性があって好きだ!」

麦野「ああ! もう!」イラッ

麦野「そりゃスカしてる奴より、バカの方が私は好きだけどね」

麦野「アンタみたいな暑苦しい男はお断り! わかった?」

軍覇(海原)「なに? 俺の根性が足りないってのか……」

軍覇(海原)「よし、ちょっと待ってろ! 根性で暑苦しさを消してくる!!」

タッタッタ…







垣根「肉体変化能力って、性格まで変わんの?」

土御門「いや、外見だけだぜい」

土御門(正確には能力じゃなくて魔術だしにゃー)

浜面「あの暑苦しい時代錯誤のヤンキーは演技ってわけか」

一方「変装できるぐれェで暗部の幹部やれたら苦労はしねェンだよ」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 09:03:39.01 ID:eWH3DUdPo
麦野(クールよりはバカよねぇ……)

麦野(クールな浜面なんて気持ち悪いしさぁ)

麦野(……なんで浜面で考えてんだよ、私は)ブンブン

青ピ?「おまたせー! なんやかんやゆうて、僕の事待っててくれたんやね」

青ピ?「そういう麦のんの優しいとこ、グットやで!」

青ピ?「クールなお姉さんが見せる年上の包容力! グッとくる萌えポイント押さえてるやんか!」

麦野「よし、確認しておこう」

麦野「お前はさっきの根性バカで、その前はバカ優男……」

麦野「で、いいんだよねぇぇ…?」

青ピ(海原)「おお、僕の事に興味津々? ついにデレに入っちゃったって事でいいんかなあ?」

麦野「……」

ドバーッ!







垣根「原子崩しぶっ放しやがったぞ!?」

一方「威嚇じゃねェのォ?」

浜面「あれは威嚇じゃねぇ! 本気で狙ってるヤツだ!!」

浜面「ちなみに本気で狙っていると言っても、頭や心臓は狙ってない!」

浜面「長くいたぶる為に足や腕を狙ってるんだ!」

一方「あの射撃精度じゃ狙いは覚束ないだろォがなァ」

垣根「だから第四位なんだよ」ケケケ

土御門「海原じゃなければ死んでいたぜい」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 09:05:36.68 ID:eWH3DUdPo
麦野(コイツ、私の原子崩しを避けやがった?!)

青ピ(海原)「過激な愛情表現やねえぇ……。でも僕はそういうのも全然イケるで?」

青ピ(海原)「お姉さんの原子崩しも、電撃だと思えばむしろご褒美やで!!」

麦野(私の能力を知ってる!? そういえば、さっき名前も……)

海原(そう、全てを御坂さんに変換すれば、この世はパラダイスに!!)

麦野「悪いね、私はバカはバカでもチャラいのはお断りなんだ!」

麦野「私はねぇ!! バカでも、ヘタレでも、真っ直ぐなヤツが好きなんだよぉぉ!!!」

ドバー!!ドバドバドバーーーー!!

青ピ(海原)「お姉さんの趣味も難しいなぁ? そんなんやといき遅れるで?」ニゲニゲ

麦野「余計なお世話だぁぁぁ!!」









浜面「微妙な趣味してんなぁ、麦野のヤツ」

浜面「美人なんだからもっとイイ男と釣り合うだろうによ」

一方「……コイツ殴っていいですかァ?」

土御門「こんなことで一々殴っていたら、カミやんの友達はできないんだぜい?」

一方「我慢するゥ…」

垣根「つーか、あの第四位に惚れられてる男がいるとしたら、ソイツはかなりの不幸だぜ」

浜面「いや、でも麦野にも良いところは沢山あるんだぜ?」

一方「うわァ……」

土御門「浜面爆死しろ」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 09:07:39.14 ID:eWH3DUdPo
麦野「どこだぁぁ! どこいきやがった、ナンパ野郎!!」

上条?「酷いじゃないですか、いきなり原子崩しの16連打なんて」

上条?「上条さん、死んだアステカのお爺ちゃんが川の向こうで手を振ってるのが見えちゃいましたよ?」

麦野「今度はウニ頭か、この××××野郎がぁ!!!」ドバー!!







インデックス「とーま、どうして路上で皮が剥げたお尻を晒して倒れてるの?」

上条「いきなり後ろから襲われて……不幸だ……」

一方「見るンじゃねェ!! ヒーローのこンな姿を見るンじゃねェェェェェ!!」

浜面「立てよ! アンタなら路上でケツ晒したって、立ち上がる筈だ!! 立てェェェェェ!!!」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 09:08:18.62 ID:eWH3DUdPo
上条(海原)「おかしいですよ、麦のんさん!!」

上条(海原)「上条さんはかなり麦のんさんの理想に近づいたと思ったんですが?」

上条(海原)「何がいけなかったんでせうか?」

麦野「教えてやろうかぁ!! その面は格好良すぎんだよぉぉぉ!!!」ドバーー!

上条(海原)「ええぇ…? 上条さん、自分でも冴えないフェイスだと自覚してるんですが?」

麦野「私の好みはねぇ、もっと失敗面なんだよぉ!!」ドバー!!







浜面「へえ、麦野の好みってそういう男なのか」

浜面「もしかして、アレか? キモカワイイってヤツか?」

一方「浜面キモい」

土御門「浜面キモい」

浜面「なんで!?」

一方「鈍感すぎてキモい」

土御門「無自覚すぎてキモい」

垣根「未元物質のケツの皮だ。これでいいだろう」

インデックス「すごいんだよとーま! とーまのお尻が光ってるんだよ!?」

上条「上条さん、もういっそ蛍として人里から離れて暮らしたいです……」シクシク
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/08(火) 09:10:10.22 ID:eWH3DUdPo
麦野「だがなぁ……もうてめえが何者だとか考えるのはヤメだ!!」ドバー!!

麦野「てめえがムカツクから消し飛ばす!!」ドバーー!

麦野「てめえの上半身と下半身がサヨナラした後で……」ドバー!

麦野「その面の皮ひっぺ返して、マヌケ面に、てめえの粗末な×××を溶接してやんよぉ!!」ドバー!!

麦野「そうすりゃあ、てめえが誰に化けようと、見分けつくんだろぉが!!」ドバー!

麦野「頭から×××おっ勃てて、万年発情期のナンパ野郎さんですよねえ?ってさぁ!!」ドバーー!!

麦野「ひゃはははははは!!!」ドバーー!!


海原(ああ、このビームが全部超電磁砲だと思うと、たまりません!!)

海原(御坂さん、御坂さん以外の女性を口説いた自分に罰を! 罰をぉぉ!!)


麦野「そらそらぁ! どおしたぁ!? ほら、逃げろよ、私を楽しませろ!!」ドバー!!

麦野「私はまだオードブルしか食べてないんだよぉ!!」ドバーッ!

麦野「てめえの×××で××××をシェイクした特濃ソースを……」ドバー!

麦野「てめえの×××引きずり出して輪切りにしたソテーにぶっかけてよぉ!!」ドバー!

麦野「浜面に食わせてやんだからさぁ!!」ドバーッ!

麦野「メニュー名はナンパ男の×××のソテー××××ソース仕立て、××××も添えて」ドバッー!

麦野「ってなあぁ!!!」ドバーーーーーー!!
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 09:11:24.86 ID:eWH3DUdPo
浜面「そんなもん食いたくねぇぇえぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

浜面「なんで俺!? 俺何か悪いことした!? 完全にとばっちりじゃねえか!!」

一方「敢えて言うなら、存在自体が罪だァ」

土御門「罪な男だぜい」

上条「なんか不幸の気配がする」

垣根「おう、テメエは帰った方がいいぞ。こっから先は無能力者に出番はねえ」

浜面「げええぇ!! 麦野がコッチに来たァァァァァ!!!」


海原(下品な言葉を口にする御坂さんもそれはそれでいいですねぇ……)

麦野「そろそろ足の一本でももげろってんだよ、ゴキブリ野郎ォォォ!!」


ドババババァァァア−−−−−−−−−−!!


上条「何の光っ!?」

一方「反射ァー」カチッ

垣根「未元物質ー」バッサー

土御門「陰陽術ぅ」ゴフッ

上条「インデックス、コッチにこい!」

インデックス「とーま!」

上条「(よくわかんないけど)幻想殺し!!」キュィン!

浜面「滝壺をキシリア様に……<ジュボッ>
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 09:12:45.96 ID:eWH3DUdPo
ガラガラ……

麦野「ハァ…ハァ……」

垣根「おいおい、ガキみてえにハシャいじゃってんじゃねぇよ、第四位」

一方「今日は花火大会ですかァ?」

麦野「てめえ、第一位と第二位!?」

土御門「学園都市の一画が廃虚だぜい」

海原「ですが住人はギャグに徹していた為に被害はありません」

上条「よく分からないんですが、これはあそこの美人のお姉さんがやったって事でしょうか?」

インデックス「美人? とーま、とーまはああいうのが好みなの?」

麦野「!!」

麦野「よぉぉやく私にコロされる覚悟ができたみたいねぇ?」

上条「え?」

一方「おいコラ第四位、オマエ無関係のヒーローに喧嘩売ってンじゃねェぞォ?」

麦野「あ゛あぁ゛?! 無関係だとォ!?」

麦野「どこのどいつが……!」

麦野(ん……)

インデックス「とーま、あの女の人に何をしたのかな?」カチカチ

上条「何をしたも何も、上条さんは初対面ですよ!? 何もしてません!」

インデックス「とーまの何もしてないは信用できないかも」カチカチ

上条「ふ、不幸だー」ギャーー

麦野(……アレはナンパ野郎が化けたオリジナルか?)

麦野(私の原子崩しを防いだ第一位と第二位も本物だろうし……)
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 09:13:59.39 ID:eWH3DUdPo
麦野「あぁん? てめえは一番最初の姿じゃねえか?」

海原「はい? なんのことですか」シレッ

麦野(コイツもオリジナルか?)

麦野「じゃあ……」

土御門「誰を捜しているのか知らないが、俺が犯人だったら隠れて逃げてるがな」

麦野「ハッ! 逃げるより化ける方が得意なヤツなんだよ、ソイツは」

ガラッ

麦野「!」

麦野「おいおい、麦野様の推理を台無しにしようってバカが隠れちゃってるのかしらねえ?」

浜面「ちょ、ま、待て麦野、俺だ!」ガラッ

海原「お知り合いですか?」シレッ

麦野「(ピクッ)……どぉぉして私から隠れたのかなぁ? はーまづらぁ?」

浜面「違っ…隠れたんじゃなくて、ガレキの下敷きに……っ!」

麦野「ねぇ、はまづらぁ……私、今ちょろっと機嫌がメルトダウナーなんだけどさぁ……」

浜面「知らねーよ!? ナンパの八つ当たりを俺にすんなよ!?」

麦野「……なぁぁぁんで、私がナンパされたって知ってるのかにゃーん?」

浜面「ご、誤解だ……」ダラダラ

麦野「そう、五階だよぉ! てめえにナンパされたのはなぁ! この偽物野郎ォォ!!!」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/08(火) 09:15:24.33 ID:eWH3DUdPo
浜面「う、海原ーーー!!」

海原「なんですか?浜面さん(偽)」

浜面「俺ホンモノだっての!?」

垣根「騙される方が悪い、これ暗部の常識だぜ、三下(偽)」

一方「頭に汚物溶接された面で打ち止めの前に現れンじゃねェぞ、三下ァ(偽)」

土御門「まあこれも天罰の一種だにゃー、浜面(偽)」

上条「まあ、アレだ、不幸な事ってよくあるからガンバレ、浜面(偽)」

浜面「ヒーローォォォォーーーー」

麦野「あははははは!! 正解! 正解だよぉ! 大正解だ、ナンパ野郎!!」

麦野「ひゃははは!! それだよ、それ!! その男だぁぁぁ!!」

麦野「だからさぁぁ……てめえ見たいな男に、そのツラされると血管沸騰しちゃいそうなんだよねえ!!」

麦野「ぎゃはっ!」

麦野「いーよ、いーよ、麦のん愛しちゃう!」

麦野「アンタの事愛しちゃうからさぁ!! 私の愛を受け取ってくれるかなぁぁ?」バリィ!

麦野「イヤって言ったら、絶対許さないから」パリィ!パリィ!!

麦野「スタジオアルタ前でさらし首にしちゃうよん?」パリリィィ!!

麦野「だから、はーまづらぁ……」パリパリパリィ!!



       ア イ
麦野「私の原子崩し、受け取って?」






つづく
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 09:20:11.79 ID:eWH3DUdPo
週刊マンガ日本史創刊ヤマトタケルも買った和月マニアの>>1でェす
つゥわけで、本命の麦のん登場でしたァ。麦のんマジスィート

あみだの神様曰く、次回はァ

つちみかど もとはる × ○○o○○○○

でェす
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 09:34:04.26 ID:4uyhk8zAO
まじ麦のん重いよ
そんなディープラブ受け取ったら体爆惨しちゃうよ
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 10:03:59.92 ID:jHGUYMFIO
麦のんヤンデレ過ぎる
だがそれがいい
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 10:17:51.91 ID:bR6VHaLJ0
つちみかど もとはる × スフィンクス。だにゃー
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 10:27:12.53 ID:XPc4z/+DO
機動麦野ヤンダム00

愛が愛を重過ぎるって理解を拒み〜♪
憎しみに変わってく前にぃ〜♪
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 11:07:37.70 ID:OLgLlt+DO
めじゃーはぁと?
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 11:22:42.99 ID:SoS9x6+Z0
>>1に常識は通用しねぇ、レディオノイズで間違い無い
決してメジャーハートな訳がねぇ
って冷蔵庫が言ってた
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 11:23:59.37 ID:KpE7kPBJo
ゴメン素でレディオノイズと思ってた
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 11:38:31.24 ID:0zUPrTDDO
きはぁらあまた

なるほどな…
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 11:46:01.61 ID:NZOrCfj+0
>>156
救難信号まで出して必死だな第二位……
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 18:06:46.65 ID:OLgLlt+DO
わたしの上司が冷蔵庫なわけがない
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 19:00:05.59 ID:oxUo9awq0
>>160
心理定規乙

…あれ?これ未元定規スレなの?
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 23:01:40.07 ID:3RhcdCo0o
浜面、次回以降出られるかな……
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/08(火) 23:35:25.49 ID:ajP2G5V2o
アニェーゼさん だろ

紅桜死んだところは俺も泣いた
その後リキが死んでさらに泣いた
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/09(水) 23:59:15.82 ID:INyV4vXLo
Cヽ(´・ω・`)ノC
Cヽ(・ω・` )ノC
 C(ω・`ノC
  (・`ノC)
  (C  )C
`Cヽ(   )ノC
 C(   ´)ノC
  (  ´ノC
  ( ノC )
  C,´・ω)
`Cヽ(´・ω・)ノC
Cヽ(´・ω・`)ノC
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 01:55:21.00 ID:dO2dhrBDO
武装錬金か。俺も和月さん好きだぜ。といっても武装錬金とエンバーミングとるろ剣しか持ってないけど

一通さんならブラボーの技と似たようなことできるな。一撃必殺!アクセラ正拳(ベクトルパンチ)みたいなwwwwww
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 08:19:42.71 ID:EeOuRgCAo
<前回のあらすじィ>

あるとき、暗部メンが仕事で海に行った。


垣根「おいおい、アバンチュールって聞いてたのに、なんだコリャ」

土御門「最初から遊びとは言ってないにゃー」

海原「この大量発生したクラゲを全て処分したら、遊んでいいそうですよ」

浜面「異常気象ってやつか、コレ」

一方「先生ェ、浜面が異常気象とか言ってェ、ちょっと頭いいアピールしてまァす」

浜面「言論規制かよ!?」

垣根「テメエはキャラじゃねぇから二文字以上の漢字熟語喋んな」

浜面「本気と書いてマジで!?」

土御門「まあクラゲ撤去したら、海で遊んでOKだそうだぜい?」

垣根「女の子はー?」

一方「居ても居なくてもオマエは変わらねェだろォが」

海原「知り合いに後から来るように連絡は入れておきましたよ」

垣根「しゃあねえ、やるか」バッサバッサ

土御門(連絡を入れただけで、心理定規が来るとは限らないんだぜい)

一方「……クラゲだけを死滅させる未元物質かよ、便利だなァ」カチッ

浜面「ベクトル操作も大概な。浜辺の掃除かよ」

一方「クソガキが瓶とか踏んで怪我したらどォするんだァ? 責任とれンのかァ?」



そんなワケで全員、ロッカー室に海パンを置いて、
海にクラゲやらゴミ掃除やらをしにいったが

土御門に呼ばれてやってきた上条当麻はそれを見て言った
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 08:20:31.86 ID:EeOuRgCAo
上条「よし、どれが誰の海パンか、当ててやろう」

上条君全問正解ー!

インデックス「凄いんだよとーま! とうまは魔術とか超能力とかでも持ってるの!?」

上条「いえいえ、インデックスさん。ちょっと観察すれば簡単なのですよ」



上条「一方通行は子供の頃から第一位で生まれでお金持ち、
   無自覚にゼイタクかつブランドモノを好みます。ウラヤマシイ
   とすれば、あのモノトーンの海パンこそアイツのものだろ?」

上条「全身を覆うウェットスーツは、海に潜るのが好きな滝壺に合わせた浜面のもの」

上条「土御門の事は一番良く知っている。海に行けば波に乗る奴だ。
   だからあの膝まであるアロハ柄の海パンがそうだな」

上条「無駄にハデハデしいブーメランは、非常識を喜ぶ第二位のものに他ならないんじゃないかと」

インデックス「最後のは私にもわかったんだよ!」

上条(そりゃ消去法ですから)

インデックス「アステカの魔術師は質実剛健を貴び、余計な装いなど思いよらないんだよ!
       だから残った水着、あのそっけない黒色のショートボクサーのパンツは
       えつぁりのもので間違いないんだよ!! えっへん!!」

上条(そーなの!?)



一方「三下ァ、何サボってやがる?」

垣根「人の海パン指さして、何ほざいてやがる。テメエ、そういう趣味か!?」

海原「なるほど、女性に囲まれても興味をみせなかったのはそういうことですか」

インデックス「とーま! 非生産的なのはいけないんだよ!」

上条「上条さんはノーマルです!!」

浜面「もう仕事は終わっちまったぜ?」

土御門「大丈夫だにゃー。カミやんにはシャチやらイカダやらの風船を膨らませる仕事が残ってるぜい」

土御門「息で」

一方「ポンプなかったからなァ。ベクトルで風を集めようかと思ったンだがァ……」

一方「テメエの肺だけでやろうってのはァ、流石ヒーローだぜェ」

一方「いいねェ、いいねェ、最ッ高にカッコイイねェ!!」

上条「不幸だ……」

168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 08:21:20.13 ID:EeOuRgCAo
浜面「って、これ何のパロディ!?」

一方「これだから学のない三下はァ……」

海原「豊臣秀吉と五大老のパロティです」

浜面「なんで!?」

浜面「今まで特撮とかマンガとか、そんなんだったろ!?」

土御門「最近は戦国ブームだからにゃー」

海原「本当は四天王なのに五人いる!?ネタとか考えてたんですけど、収集がつかなくなりそうでしたので」

土御門「尊治、顕家、義貞、正成、武光でゴダイゴ!とかカオスな案もあったですたい」

垣根「もう戦国ですらねえな」

一方「つゥかよォ、ヒーローにこンだけの洞察力あったら、女共は苦労しねェだろォ」

垣根「体力ないモヤシが泳いで参った!の人とかミスキャストだしな」

一方「史実では泳いでないからいいンですゥ」

海原「垣根さんなんてTERUじゃないですか(笑)TERU(笑)」

土御門「元春なのに毛利から外されたんだぜい」

一方「大丈夫だァ、ロリコンのオマエは利家であってるゥ」

海原「え? 一方通報さん今なんて?」

垣根「え? アクセラロリータ、リピートアフターミー?」

一方「俺は家族愛だって言ってンだろォがァ!!」

浜面「ええっと、Google先生で上杉景勝っと……猿を見て笑った人!?」

つ 鏡×4

浜面「何一斉に鏡差し出してんだよ!? 猿顔だってか!? 俺が猿だってか!!」

一方「猿でも馬でも同じだァ。文字数も一緒だしィ」

浜面「馬でもねぇ!!」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:22:00.50 ID:EeOuRgCAo




浜面「――つーわけで、次の土御門で一巡だな」

土御門「そうだな、浜面二号」

一方「浜面二号の言うとォりだァ」

垣根「浜面二号の癖に仕切りやがるな」

海原「さあ、浜面さん二号が持ってきたあみだを選んでください」

土御門「OKだぜい。それじゃあ……」

浜面「まてまてまてまて、なんで当然のように俺に二号がついてんだよ!?」

浜面「一号どこに言ったんだよ!」

一方「………」

土御門「………」

海原「………」

垣根「………」

浜面「なんでそこで黙るの!? え? 俺二人目なの!?!」

一方「まァ、リングでらせん的なァ?」

垣根「ファーストチルドレン的な?」

海原「ミトコンドリア・イヴ的な?」

土御門「浜面、お前が何番目であっても、お前はお前だ」

浜面「」

浜面「嘘ぉ……」

浜面「次第じゃねーよ!? これ二次創作だよ!? つか、かまちーって!!」
170 :>>169は最後の一行忘れて :2011/02/10(木) 08:23:50.03 ID:EeOuRgCAo
浜面「だって、言ってたじゃん……」

浜面「ギャグに徹すれば死なないって言ってたじゃんかよ……」

浜面「でも、麦野の原子崩し(あい)を受け取った後の記憶が曖昧だ……」

浜面「お、俺の身体は二人目なのか!?」

浜面「テ、テロメアとか大丈夫なんだろうな!?」

浜面「クローンって寿命が短いとか聞くぞ!?」

一方「そこら辺はかまちー次第だなァ」

浜面「次第じゃねーよ!? これ二次創作だよ!? つか、かまちーって!!」

土御門「せっかくだから俺はこのあみだを選ぶぜい!」

浜面「無視すんなやゴラァ!!」

海原「どる〜んどる〜ん……」

アミダアミダ

海原「はい決定しました」

つ 心理定規

垣根「あれ? 涙で文字が見えねえや……」

一方「あンなに一緒だったのにィ」

土御門「夕暮れはもう違う色〜」

土御門「さて、それじゃあ心理定規の所にいってくるぜい」

垣根「待て、アイツの居場所わかってるのかよ?」

海原「垣根さんは知ってるんですか?」

浜面「一応、付き合ってたんだろ?」

垣根「知らねーよ! 悪かったな!!」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:24:59.99 ID:EeOuRgCAo
【フィットネスクラブ】

海原「ここの会員なんですよ、彼女は」

海原「この時間帯はプールに居ますよ」


心理定規「……」バッシャバシャ


一方「水泳かァ……あらすじと一応関係はあンだなァ……」

浜面「つーかガキの癖にこんなトコ通ってんのかよ」

一方「ガキだから背伸びしてェンだろォよ」

一方「胸もねェのに赤のビキニだしなァ」

一方「そもそもこォいうトコなら水着は競泳用でいい筈だァ」

一方「そォいうTPOを弁える事ができねェで、ビキニなんざ着て粋がってる時点でガキなンだよなァ」

海原「貴方がTPOとかww」

一方「俺は悪党だしィ? 反面教師なんですゥ」

浜面「お前ってトコトン保護者だよなぁ。今度絹旗の面倒みてくれね?」

一方「ヤダァ」
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:25:34.19 ID:EeOuRgCAo
垣根「心理定規の水着なんて初めてみたぞチクショウ!!!」

垣根「いいヘソしてやがる!」

一方「垣根くンはヘソフェチなンですかァ?」

垣根「ドレスからは見えねえだろ!? 生地に浮かんだりはするけどよ!」

垣根「見えないから想像をかき立てられんだよ!」

垣根「男のドリームなんだよ!!」

浜面「確かにそれはある。だが着エロのエロさもだな……」

一方「中学生は置いていきますよォ?」






173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:26:48.61 ID:EeOuRgCAo
心理定規「はぁ……」ポタポタ…

土御門「そこの水も滴るいい女の子、俺に泳ぎを教えてくれないかにゃー?」

心理定規「はあ?」

心理定規「そういうのってトレーナーに……」

心理定規「……どういうつもりかしら?」

土御門「何のことですたい?」

心理定規「貴方、私に好意を持っているような距離感ではないわよ?」

土御門「まあな。俺が裏切らないのは世界にただ一人だけだ」

心理定規「ちょっと理解しがたいのだけれど……何が目的なのかしら?」

土御門「暇つぶしだ」ニヤッ

心理定規「くすっ……そういうのは嫌いじゃないわ」ニヤッ

心理定規「貴方が私を退屈させないのなら、ね?」ツツツ…

土御門「自慢の筋肉に気易く触って欲しくないんだぜい?」ムキムキ

心理定規「あら? 泳ぎを教えて欲しいんでしょ?」

土御門「値踏みされるのは慣れてるが、好きじゃないってことぜよ」




174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:27:57.03 ID:EeOuRgCAo
浜面「土御門のヤツ、心理定規に不用意に近づいて大丈夫なのか?」

垣根「ふん!ふん!」

海原「彼女の能力は心の距離を自由に設定できることですからね」

垣根「ふん!ふん!ふん!」

海原「垣根さんみたいに遊ばれてお終い、となる男性は多いでしょう」

垣根「うぉぉぉぉぉぉーーー!!」

一方「るせェ……今から腹筋してもスグに筋肉なんざ付きはしねェし……」

一方「遊ばれた、つー事実を突き付けられたぐれェで泣くンじゃねェ」

一方「オマエはどっかの根性バカかァ」

垣根「泣いてねェし! 哭いただけだし!!」

浜面「まあ土御門の事だからなんか作戦があるんだろ?」

一方「んー…そォだなァ、ムカつくやり方だが、俺もアイツは攻略できるゥ」

垣根「マジで!?」

垣根「おい、クソ第一位、いやクソ一方通行さん、心理定規の攻略方法を教えてください!!」

一方「クソメルヘンには教えてやらねェ……」
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:29:02.51 ID:EeOuRgCAo
浜面「プライドを捨てろよ超能力者」

垣根「俺にテメエみてえな負け犬になれってのかよ? ああ゛ぁ?」

浜面「ハッ! 負け犬上等ゥぅぅぅぅ!!」

浜面「こちとら滝壺の機嫌を損ねた時になぁ……」

浜面「絹旗やフレンダに土下座して、仲直りのプレゼント探して貰ったんだよ!」

浜面「アイテム舐めんなぁぁぁぁ!!」

一方「オマエのせいでアイテムの株ダダ下がりィ……」

海原「いやいや、仲が良くて結構じゃないですか」

海原「浜面さんの株は底値を突き抜けていますが」

垣根「ダセえ…三下だとは思ってたが、ダサすぎんぜ、負け犬よぉ……」

浜面「戦わなきゃ負け犬にもなれない!(キリッ」

一方「なンでちょっと龍騎っぽく言ってるンですかァ?」

一方「仲直りってのはなァ、しようと思った時点で負けてンだよォ」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:30:28.70 ID:EeOuRgCAo
海原「まあツンデレは滅多なことで謝りませんからね」

海原「コーヒーゼリー食ったぐらいでイライラしてンじゃねェよ」

海原「あんな既製品でキレるなんざ、愉快な神経してンなァ?」

海原「俺がホンモノの味ってヤツを教えてやるから、土下座しやがれェ」

海原「情けねぇ舌で文句を言ってすみませンでしたってなァ!!」

海原「これがベクトルクッキングで作ったコーヒーゼリーなンだよォ!!」

海原「市販の3個129円のゼリーなンか目じゃねェ!」

海原「旨いか? クソガキィ! カキキキ……俺の勝ちだァ!!」

一方「海ァァァ原ァァァァくゥゥゥゥゥゥン!?!」

海原「自分が御坂さんの遺伝子に関してリサーチを怠るとでも?(キリッ」

浜面「ホント、オマエってツンデレでコーヒー好きだな」

垣根「幼女から奪う程のコーヒー愛……」

一方「違ェ……コーヒーとゼリーのコラボレーションを一度確かめたかっただけだァ」

一方「つゥか、ゼリーが3個セットなのがいけないンですゥ」

一方「四人家族だと一人余ンだろォが!」

海原「プリンとかゼリーとかの3個パックはお父さんは対象に入ってないんですよ」

垣根「つまりテメエに食わせるゼリーはねえんだよ、パパセラレータ」

一方「孤独死しやがれ、ロンリーマター」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:31:33.19 ID:EeOuRgCAo
土御門「この近くにダーツバーがあるんだぜい?」

心理定規「ダーツにはいい思い出がないの」

土御門「そいつは結構だにゃー」

心理定規「どういう意味かしら?」

土御門「俺のがいい思い出に変えてやるって言ってるんだぜい? 言わせんなよ恥ずかしい」

心理定規「その口調、なんとかならないの? 台無しよ?」

土御門「これからは個性の時代と言われて十何年なんだぜい?」

心理定規「私の頼みでも……?」

ピトッ

土御門「……今はまだ、無理だな」

心理定規「隠し事の好きな人ね」

心理定規「いいわ。ダーツ、行きましょう」

土御門「それじゃあ、出口で待ってるぜい」



178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:32:24.87 ID:EeOuRgCAo
垣根「ダーツにいい思い出がない…だと……」

浜面「行ったんだな、ダーツ」

海原「行ったんですね、ダーツ」

垣根「いやだってカッコイイだろ、ダーツ。俺のイケメンっぷりに合ってるだろ!?」

一方「ダーツマター垣根ェ……」

垣根「バカにしてやがるな!? よほど愉快な点数を叩き出せるとみえる」

海原「ほう、自信があるようですね?」

垣根「自慢だが、ダーツで負けたことはねぇ!!」

浜面「あの子相手でも?」

垣根「学園都市第二位の俺が、ダーツだろうと女に負けるワケがねえ!」

一方(駄目だコイツ)

浜面(はやくなんとか)

海原(しないと……)
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:33:26.09 ID:EeOuRgCAo
浜面「そこは負けてもいいだろ? 華もたせてやれよ」

垣根「ああん? ダーツで女に負けるような男でどーするんだよ?」

垣根「そんなの格好悪くてアイツが失望すんだろうが」

一方「もォ、色んな意味でオマエに失望するゥ……」

海原「ダーツは彼女と楽しい時間を過ごす為の手段でしょう?」

海原「ダーツに勝つ事を目的にしてどうするんですか?」

垣根「俺の未元物質に常識は通用しねえ!!」

浜面「え……もしかしてお前、ダーツで未元物質使ったの?」

垣根「やりあうとなったら全力で叩きつぶす!」

垣根「それが俺の流儀だ(キリッ」

一方「オマエは未元物質発動する度にそのメルヘンな翼出すンだろォが」

垣根「安心しろ、自覚はある」

一方「心理定規カワイソォ……」

海原「良い思い出がないどころか、トラウマでしょうね」

浜面「垣根ェ……いや、本っ当、垣根ェ……」

垣根「なんか言えよ三下!?」

浜面「悪い、もう言葉出てこないんだわ……うん……」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:34:30.20 ID:EeOuRgCAo
【更衣室】

着替え中…

一方「おィ、土御門」

土御門「なんだ?」

一方「オマエ、心理定規の能力……」

土御門「ああ、受けてるな」

浜面「マジかよ!? 大丈夫か」

土御門「生憎と俺は能力に関してはレベル0だ」

土御門「彼女の能力を防ぐ手立てはない」

土御門「今の俺にとって、アイツは舞夏と同じレベルの存在だ」

海原「最愛の人ですか。自分の番の時に彼女に当たらなくて良かったですよ」

垣根「ドロップアウトするか? このままだと貢がされてボロ雑巾みたく捨てられるぜ」ニヤニヤ

一方「そこの垣根くンのよォになァ」

海原「垣根さんは雑巾は雑巾でも絞られることなかったですよね? 肉体的には」

一方「お財布的には絞られたケドなァ」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:35:41.39 ID:EeOuRgCAo
垣根「テメエら……」バッサー

一方「まァた空気読まずに未元物質ですかァ?」ヤレヤレ

海原「だからモテないんですよ」

垣根「うぐぐ……」

浜面「垣根はどうでもいいとしてだ、お前の為にもリタイアするべきだろ」

浜面「同じレベル0で心理定規くらった俺だから、尚更言うけどよ」

土御門「ここで降りるのは無しだぜい?」

土御門「……せっかく面白くなってきたんだから、な?」

一方「やっぱそォいう事かよ」

一方「ケッ……それじゃあ、コッチはせいぜい楽しませて貰うぜェ」

浜面「ええ!?」

浜面「おい、いいのかよ一方通行!? 同じグループの仲間だろ!?」

一方「勘違いすンじゃねェ。仲良しこよしのアイテムと違って、グループは利害で集まってンだ」

海原「心理定規に屈服するリーダーなら、自分たちも要りませんしね」

土御門「まったく、仲間甲斐のないクソったれ共だぜい」


182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:36:55.09 ID:EeOuRgCAo
【ダーツバー】

心理定規「……負けた方は罰ゲーム、だったかしら?」

心理定規「なんでも言うこと聞いてくれるのよね?」フフン

土御門「こんなに強いなんて聞いてないぜよ」

心理定規「バカに相手にムキになっていた時期があったのよ……」トーイメ

土御門「おっと、飲み物はソフトドリンクだけだぜい?」スチャ

心理定規「貴方ってお堅い人には見えなかったんだけど?」

土御門「そこらの馬鹿女がどうなろうと知らんがな、お前だけは別だ」

土御門「お前に嫌われようとも、アルコールは無しだぜい?」

心理定規「……罰ゲーム」

土御門「それに罰ゲームを使ったら、お尻ペンペンの刑だにゃー」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:37:23.34 ID:EeOuRgCAo
心理定規「私の機嫌を損ねていいのかしら? この後のお楽しみも無くなるわよ?」ツツ…

土御門「言ったはずだ。俺はお前に嫌われようと、関係ないと」

土御門「俺の知り合いの馬鹿風に言えば――…」

土御門「俺は君のために生きて死ぬ」ステイルッ

土御門「ってところだぜい?」

心理定規「……これだから貴方みたいな人はイヤなのよ」

心理定規「知ってる? 私の能力は心理定規」

心理定規「人と人の距離を測り、自在に設定する能力」

心理定規「我ながら、使い勝手の悪い能力だと思うわ」




184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:38:22.13 ID:EeOuRgCAo
浜面「最高にタチ悪い能力だろ!?」

一方「そォでもねェよ?」

浜面「なんでだよ?」

一方「少なくとも、俺達がやってるゲームで心理定規の能力はさほど脅威にはならねェ」

海原「それは貴方があらゆるベクトルを操作できる学園都市最強のレベル5だからでしょう?」

一方「違ェ……」

一方「いいかァ、よっぽどあのガキが腐ってなきゃ、そこの三下でもなんとかなンだろうぜェ?」

垣根「んじゃ俺でも?」

一方「チャラい垣根くンじゃ無理だァ」

垣根「なにぃ!? 理由を言ってみやがれ、クソ第一位」

一方「ハァァァ……」

一方「垣根くンよォ、例えば俺が能力を使えないとして、俺に心理定規の能力を使わせるかァ?」

垣根「使わせねェな。アイツも使わねえだろ」

浜面「なんでだ?」

垣根「このモヤシ野郎が常識の通用しねえクソったれだからだ」

一方「オマエにだきゃァ言われたくねェなァ」

海原「話の腰を折らないでください」
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:39:35.04 ID:EeOuRgCAo
垣根「つまりだ、コイツと心理定規を最愛の人に設定した状態で」

垣根「心理定規が"大っ嫌い"とコイツに言うとする」

垣根「つまりテメエが滝壺に"大っ嫌い"って言われるのと同じ状況だ」

浜面「明日から死ぬわ、俺」

垣根「まあ、三下はそんなモンだろうぜ。だがコイツの場合、逆ギレして最愛の人をヤりにかかるとも限らねえ」

一方「それはオマエだァ」

海原「成る程。心の距離を設定し放題であっても、その距離に対して起こすアクションは人それぞれ」

海原「必ずしも自分の思い通りにいくとは限らない、と」

一方「そこまで出来たらレベル5だなァ」

浜面「奥が深いな、能力ってヤツは」

海原「能力の奥が深いというよりも、能力は所詮能力で使う人間に依存するということでしょうね」

垣根「まあな。そこの第一位もベクトルだけで最強な訳じゃねーんだよ、ムカつく事にな」

一方「そォいう理屈で、恋人の為にロシアくんだりまで行く三下くンに心理定規を使っても」

一方「三下の愛が重すぎてあのガキ、困ンだろォぜ。カカカ……」

浜面「人をヤンデレみたいに言うなよ」
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:40:50.06 ID:EeOuRgCAo
一方「土御門もそこら辺分かってるからガンガン近づいたンだァ」

一方「あの嘘つき野郎は、義妹に関してだけは本気だからなァ」

海原「その本気の気持ちを利用しようという考えは理解に苦しみますが」

海原「自分が御坂さんへの思いを別の人に向けていたと知ったら、テクパトルしてしまいますよ」

一方「まァ、ンな真っ直ぐな気持ちを嘲笑えるぐれェ、あのガキが腐ってるンなら意味ねェがなァ」

一方「良心つゥか、人情つゥか、そォいうモン残ってンなら」

一方「マジ惚れしてテメェの事を一番大事に想ってくれるヤツを、無碍にはできねェだろォよ」

一方「能力をかけられたヤツが人を愛せねェようなクソッタレじゃなければよォ」

浜面「女を食いもんにするようなヤツの愛情じゃ揺れ動く筈もないってことか」

海原「逆に言えば、彼女がちょくちょくああやって愛情値を操作してきたということは」

海原「彼女に寄ってくる男はそんな人間ばかりだったんでしょうね」

一方「そォだ。そこにガチで義妹愛しちゃってる土御門くンが来ちゃったンだなァ」

垣根「そうか、心理定規のヤツ愛に飢えてたんだなぁ……」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:41:34.18 ID:EeOuRgCAo
垣根「……ん?」

垣根「アレ? 俺って心理定規と付き合ってたよな?」

垣根「つまり……」

垣根「………」

垣根「……どういうことだってばよ?」

一方「垣根くンはガキの身体目当てに寄ってきたクソッタレだったって事ですゥ」

海原「本当の愛を知らない男ですからね。無い袖は振れませんよ」

垣根「愛したよ! マジでアイツの事好きだよ!!」

浜面「……届かなかったんだよ、お前の愛は」

一方「つまりその程度の愛だったンだァ」

海原「アクセサリーww」

垣根「テメエら……」

一方「確か初めて絶望したのは冷蔵庫になる前だったンだよなァ……」

一方「もう一度ここで絶望しろォ、こら」

垣根「人のセリフ盗ってんじゃねえ!!」




188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:42:34.03 ID:EeOuRgCAo
心理定規「……罰ゲームよ」

土御門「ん?」

心理定規「私にキスしなさい」

心理定規「もちろん、大人のね」

土御門「いいのか?」

心理定規「貴方に拒否権はないわ」

土御門「罰ゲームになってないが、いいのかと聞いたんだ」

心理定規「罰ゲームにはなっているわ」

心理定規「……私のね」

土御門「何の罰だ?」

心理定規「能力で貴方の心を弄んだ罰」

土御門「それが罰になるのか?」
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:43:29.09 ID:EeOuRgCAo
土御門「能力があろうとなかろうと、人間は他人の心を弄ぶことぐらいはできる」

心理定規「………」

土御門「それが罪だというなら、なるほど罪だ」

土御門「そうやって背中から人を刺してきた俺の罪は数え切れないだろう」

土御門「だが、俺は大人しく罰を受けるつもりはない」

土御門「世の中には馬鹿正直に他人にぶつかっていくヤツも」

土御門「数え切れない程の罰を受けても立ち上がるヤツもいるがな」

心理定規「………」

土御門「お前はどうしたいんだ? 心理定規」

土御門「お前の心の理を、ちゃんと定め、規してみろ」

土御門「俺がお前の唇を奪う前にな……」

心理定規「あっ…」

土御門「……」グッ

心理定規「……」ドキドキ


バタン!!
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:44:47.43 ID:EeOuRgCAo


垣根「主演男優無しにクライマックス初めてんじゃねーぞ!」

191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:45:17.32 ID:EeOuRgCAo
心理定規「て、帝督……!?」

土御門「………」











浜面「おー! いったぁ!!」

海原「第七位風言えば、中々根性がありますね」

一方「行動が遅ェンだよ。だからアイツは第二位なンだァ……」
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:46:13.90 ID:EeOuRgCAo
垣根「随分と簡単に許しやがるじゃねえか、心理定規」

垣根「ハッ! 俺ん時はキスするまで七回もデートさせやがった癖によ!」

土御門「むしろ七回でキスできた事に驚きだぜい」

垣根「黙りやがれ、チンピラ崩れ」

土御門「ホスト崩れの癖に嫉妬深いにゃー」

垣根「ドンペリより安い女抱いて満足してんじゃねえよ」

心理定規「だ、誰が安い女ですって!?」

垣根「テメエ以外にいるかよ、このビッチが」

垣根「ああ、全く、このアバズレと来たら、金はかかるわ、能力を使って男引っかけるわ……」

心理定規「ちょっと、私がいつ男を引っかけたのよ? 向こうから寄ってくるのよ」

垣根「テメエが緩るそうな格好してるからだろうが」

心理定規「貴方みたいに寄ってきた女がスグに呆れて離れるよりマシよ」

垣根「この売女の特徴に、責められたら開き直るのも追加だなぁ、こりゃ」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:47:18.93 ID:EeOuRgCAo
土御門「言いたいことはそれだけか?」

垣根「ああ? 言い足りわけねーだろうが。すっこんでろ三下」

土御門「足りないのはお前の男としての器だろう、垣根帝督」

垣根「馬鹿か。俺ほどデカい器の持ち主がいるかよ」

垣根「なにせ……」


垣根「こんなロクでもない女、俺以外につきあいきれねえと思ってるんだからよ」


心理定規「帝督……」

垣根「オラ、帰んぞ。テメエみたいな女は一度しっかり躾ねえと駄目なんだよ」

垣根「テメエは誰の女かって事をな!」

土御門「認めないぞ、垣根帝督。貴様が彼女の男だと?」

土御門「貴様に彼女を守れるのか?」
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:47:56.06 ID:EeOuRgCAo
浜面「おいおい、ここまで来たら垣根の為に引いてやれよ、土御門!」

海原「無理ですよ、心理定規に義妹さんと同じレベルまで距離を縮められてるんですから」

一方「義妹の彼氏になりたかったら、俺を倒していけってかァ?」

浜面「そうだった!!」

浜面「あーもう、彼女の方もとっとと能力解いちゃえばいいのによぉ!」ヤキモキ

海原「動揺してて、それどころじゃないんじゃないですか?」

一方「最近まで冷蔵庫だった垣根くンが五体満足で登場したからなァ」

海原「あるいは、まだ素直になりきれてないかですね」

浜面「素直になれよなぁ! 言わなきゃわかんねえだろ、そういうのってよ」

海原「浜面さんが言うと説得力がありますね」

一方(第四位ェ…)

海原「しかし素直になれない女性もそれはそれで良いモノですよ。御坂さんとか、御坂さんとか」

一方(ショチトルェ…)
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:49:04.71 ID:EeOuRgCAo
垣根「いいぜ、力の差がありすぎて心が痛むが、勝負してやる」

土御門「そういきり立つなよ、第二位。周りの迷惑を考えろ」

垣根「チッ……なら丁度良い、ダーツで勝負だ」

土御門「01ゲームでいいな?」

垣根「一番得意なので構わねえよ。どのみち絶望するのはテメエだ」

垣根「勝ったら心理定規は貰っていくぜ」



ザワ…
     ザワ…



男A「おい、なんだよこの騒ぎ」

男B「女取り合って男がダーツで勝負だとよ」

女A「あら、どっちもイイ男じゃない。あんなチンチクリンのどこがいいのかしら?」


心理定規(……むかっ)
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:49:37.34 ID:EeOuRgCAo
心理定規「ちょっと貴方達、勝手に話を進めないでくれるかしら?」

垣根「テメエは黙って景品になってりゃいいんだよ」

心理定規「帝督、貴方って本当に……」

土御門「俺も垣根に同意見だぜい」

心理定規「貴方まで……」

土御門「安心するぜよ」ヒソヒソ

土御門「さっきの通り、俺はダーツは弱いからにゃー」ヒソヒソ

心理定規「………」

心理定規「はぁ……」

心理定規「もう好きにしなさい」

土御門「おう」ニヤ

心理定規「……ありがと」ボソッ


197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:50:24.15 ID:EeOuRgCAo
浜面「土御門、カッコイイ……」

海原「さぶイボが……」

一方「今世紀最大に気持ち悪いモノをみたァ」

海原「浜面さんが十人いてもこうはなりませんよ」

浜面「お前らの中で土御門と俺はどんな存在なの!?」

浜面「素直に褒めとけよ! 土御門の兄貴っぷりをさあ!」

海原「はいはいアニキアニキ」

一方「娘とか妹とかを男に送り出すよォな兄貴は兄貴じゃねェ……」

浜面「俺的にはもう今回ので駒場の旦那の次ぐらいにイイヤツだぜ、土御門」

一方「ねェな、それはねェ。土御門はセロハンテープの下だァ」

海原「バラン(お弁当に付いてる緑のギザギザ)の上ぐらいですね」

浜面「なんでこんなに殺伐としてんだよ、グループ」

一方「アイテムはアットホームなンですかァ?」

海原「パシリがアットホームな職場アピールとかwwwwww」

浜面(駄目だ、手に負えない……土御門早く帰ってきて……)


198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:53:29.83 ID:EeOuRgCAo
土御門「12のトリプルぜよ」

垣根「ハッ! こりゃ楽勝だな」


男A「おいおい、大丈夫かグラサンの兄ちゃん!」

男B「ホストっぽい兄ちゃん、ちょっとは俺達を楽しませろよー」


垣根「ハッ! 誰がテメエらを楽しませてやるかよ」

心理定規「帝督……」

垣根「ダブルブルの連発で即死させてやんぜ」

垣根「俺の未元物質に常識は通用しねえ!(キリッ」


バッサーーーーー!!


土御門「」

心理定規「」


ギャラリー「」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:54:30.05 ID:EeOuRgCAo
浜面「アイツ、俺達の話聞いてたのかな……」

海原「バーのお客さん達の目が点に……」

一方「確実にまたフラれンなァ、垣根くン……」

浜面「心理定規が恥ずかしさで顔が真っ赤に」

海原「垣根さんはダーツに夢中で気がついてませんね」

浜面「土御門のヤツ、心理定規を連れだそうとしてるぞ」

海原「垣根さんが逃すまいと絡んでますね」

一方「ちょっと行ってくるゥ……」カチッ










一方「垣ィ根くゥゥゥゥゥゥゥンンンン!!!!!」

垣根「なんだテメエ! 俺と心理定規の間に立ちふさがろうってのか!!」

一方「立ちふさがってんのは非常識の壁だろォがァァ!!」

垣根「つくづく目の上のたんこぶでいやがる、テメエは!!」

一方「どォせ見えてない目だろォがァ!! 風通し良くしてやるってなァ!!」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/10(木) 08:57:32.80 ID:EeOuRgCAo
一方「オラオラオラオラオラァァァァ!!ヒャッハー!!」バッサー

垣根「ドラドラドラドラドラドラドラドラァッ!!!ワッフゥー!!」バッサー

ドガラァ!グシャァ!ソゲブッ!ベキベキ!チュドーン!!







土御門「俺でよかったら何時でも相談にのるぜよ」

海原「垣根さんにつきまとわれたらご連絡を。助力しますので」

浜面「頑張れよ、ホントに頑張れ!!」

心理定規「ヒック…ヒック…ありがとう……」


つちみかど うなばら はまづら は 
めじゃーはーと の めあど を げっと した !






つづく
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 09:01:25.71 ID:EeOuRgCAo
いつか佐々木道誉みたいな生き方をしてみたい>>1でェす
というわけでェ、心理定規ちゃん登場でしたァ

ホントは心理ちゃんマジビッチな展開考えていたンだけどォ
なんか未元定規っぽい方がいいかなァって、空気読んだァ
間違ってたらゴメェン

次回、あみだの神様は

うなばら えつぁり × ○○○○ ○○○

と出ましたァ
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 09:04:54.54 ID:wkFOzqKAO
すなざら ちみつ……だと?
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 09:08:04.06 ID:UTndmg/Bo
あれ、作中の「一周」のところでも思ったけど垣根ってやったっけ
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 09:23:36.93 ID:P+BHY6wf0
心理定規が可愛すぎて悶えた

でんわの おんな……だと?
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 09:32:39.78 ID:AONHtdVso
こんどこそ フレンダ 上半身 だろ
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 09:37:51.16 ID:PZjiXdxAO
うーん…おもしろい
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 09:57:23.41 ID:+/H1JnS7o
きぬはた もあい……だと?
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 09:59:26.18 ID:UTndmg/Bo
うなばら えつぁり × さほうの テッラ か・・・
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 09:59:35.39 ID:CW74M2+to
仕事仲間同士のヨカーン
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 10:01:10.62 ID:cCJNZz0DO
ていとくんは妹相手にモニュしてた


次は俺の きぬはた もあい か…ゴクリ
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 10:03:12.39 ID:kDOh7CHAO
>>203
打ち止め
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 10:22:19.91 ID:UTndmg/Bo
>>210-211
ああ!!
完璧忘れてたwwwwww
thx
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 10:39:10.46 ID:tTBPVfEf0
ばんがい こたい か…
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 10:41:53.04 ID:cxcl2vSDO
むすじめ あわき。かな?
それとも、ひめがみ あ・・・なんだったけ?
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 11:48:18.54 ID:XpRdn+ZDO
あわきんの存在忘れてた……
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 12:01:33.65 ID:ZlbpVDRDO
○○○○ ○○○
きはーら あまた


そう来たか……ゴクリ
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 12:11:55.82 ID:kFfToIOAO
たきつぼ りこう か…浜面涙目の予感
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 12:12:41.98 ID:g49+lTVIO
同じ組織とか罰ゲームだろ
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 12:20:33.32 ID:cGWtrzfk0
たきつぼ りこうの線もあるぜい
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 12:45:51.64 ID:cCJNZz0DO
おやふね もなか
おやふね すあま
えださき ばんり
むすじめ あわき
ひめがみ あいさ
よみかわ あいほ
ういはる かざり
ふきより せいり
はるうえ えりい
たきつぼ りこう
かんざき かおり
つくよみ こもえ
くもかわ せりあ
こんごう みつこ
そぎいた ぐんは
みさかわ ーすと
ひとつい はじめ






〇〇〇〇 〇〇〇なヒロイン多過ぎ
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 12:50:23.00 ID:jGdvqIWF0
うなばら えつぁり × かんざき かおり
\ネーチン/\ネーチン/\ネーチン/\ネーチン/\ネーチン/
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 12:54:05.43 ID:blE/n1lgo
>>216
毎回木原くン推してるだろww
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 13:08:15.05 ID:cxcl2vSDO
>>220

>そぎいた ぐんは

たまげた根性だなぁ・・・
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 13:10:58.77 ID:LfyQBeoIO
>>220
一応暗部のみという括りはあるが、それを抜きにしても一番上と男キャラはねーよw
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 14:28:20.23 ID:tZvXUU4Xo
あおがみ ぴあこ
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 15:06:49.90 ID:CNzBwjXyo
垣根ェ…
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 15:23:52.90 ID:Un8nE+Jio
すずしな ゆりこ
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 15:24:09.29 ID:hJoR8QhAO
すずしな ゆりこ
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 15:25:44.60 ID:hJoR8QhAO
一瞬連投したかとwwww
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 15:39:24.31 ID:DDkldhdXo
暗部ってことは……

すずしな ゆりこ、か
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 15:42:16.20 ID:ssOBfRASO
すずしなゆりこ ねぇ
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 16:54:56.93 ID:KNe7gyjt0
一周して垣根が得点0で最下位なのは予定調和として
なにげに浜面がキスとメアド、今回のも合わせれば7点でトップなのな
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 17:16:31.44 ID:KToyiKIA0
お前らの鈴科プッシュに吹いた
まぁ俺もすずしな ゆりこしか出なかったけど
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 17:53:57.51 ID:ioZ95uZL0
すずしな ゆりこ
あくせら れーた

どっちもありってことはつまりそういうこと
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 18:00:35.80 ID:blE/n1lgo
>>234
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 20:13:46.22 ID:ZJWzDQeAO
※なおこの物語は>>1の実際体験した実話を元にした物語である
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 20:39:24.28 ID:O9iQKRpE0
まじか、>>1もげろ
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 20:55:18.94 ID:S6ZYD3tQo
>>237
"もげろ"なんて、運や他人に任せた言い方はやめろよ、お前には"手"があるだろ?そういうことだ
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 21:00:37.35 ID:UTndmg/Bo
なるほど、>>1、洗って待ってろ
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 21:06:41.17 ID:KToyiKIA0
マジレスするともぐより潰したほうが効果的
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 21:15:28.55 ID:C76gQmhLo
いいぜ>>1! この物語がてめえの実体験だと言うのなら! まずはそのふざけた過去をもぐ!
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 21:54:28.03 ID:iyqvgUjs0
何をもぐ気だ!?
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/10(木) 22:04:49.12 ID:9Mx1nRJGo
もぐもぐしてやった。今は反芻している。

って奴か
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 00:29:33.76 ID:nJdc02aIO
ちょっと待て
ていとくんの下りも実体験なのかよ…
抱き締めたいくらい哀れじゃねェかァ…
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 01:26:17.03 ID:m5gUaXEDO
心理定規ちゃんってビッチっぽいけどビッチじゃないんだね。
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 02:29:16.07 ID:1NYMPBgYo
ていとくんが可哀そうな気がしてきたが、ダーツのシーンみて勘違いだと悟ったw
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 08:23:12.11 ID:VCKjn31/o
>>245
※ですが風俗嬢です。
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 10:19:04.85 ID:PGJsnMOAO
>>246
いや、普通にかわいそうな人だろ
違う意味でww
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 10:42:02.89 ID:gfchMNlc0
>>245
原作を読みたまへ
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 10:42:36.19 ID:gfchMNlc0
みす
>>249>>247
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 10:55:49.37 ID:/4fL6G2DO
一方さんがアホ毛マイスターやってたスレの原石定規の心理定規はビッチだった
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 11:44:44.12 ID:gfchMNlc0
>>251
帝凍庫クンのあれか

あれは偽物
アステカかなんか
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 12:00:51.35 ID:BuykNp15o
それでも求め続けていたんだ、俺達は……
ビッチな心理定規を
>>252、お前は変われ。変われなかった俺の代わりに……
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 14:16:46.13 ID:gfchMNlc0
>>253

それでも…それでも俺は…
クーデレまたはツンデレの一途な心理定規がッ…

…好きなんだ
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 14:58:19.41 ID:c/mPf4pBo
垣根「万死に値する」

しかし、垣根のCVは誰かなー
削板は予想しやすいんだけどなー
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 15:05:17.88 ID:nJdc02aIO
ていとくん=子安



だと俺歓喜
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 15:15:53.47 ID:IcxKeTzpo
普通にありそう。
若本使い回しでもいいよ
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 15:20:20.70 ID:etvklCzOo
勇者王で再生してる俺は異端
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 15:29:49.20 ID:BuykNp15o
>>256
子安だと一方さんの中の人がデレデレ(アニメペルソナ)になるぞww
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 15:31:47.12 ID:YGlB/wMbo
ヴィラルっぽい感じで再生すればいけそうだな
班目っぽいかんじになってしまっても良いかもしれない
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 15:42:21.17 ID:T4grk6oT0
>>259
その理論だと最後の最後で風斬が一方さんの彼女っぽくおわっちゃいそうじゃないか
…それはそれでおいしいけど
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 16:01:19.66 ID:BuykNp15o
>>261
いや違うんだ……確かに慎の諒兄ちゃんへのデレっぷりも相当だったけど
ペルソナラジオで岡本の子安へのデレっぷりは本当、聞いてるこっちが「こりゃあかん」と思う程アレだったんだww
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/11(金) 22:33:48.56 ID:c/mPf4pBo
つーか、アニメ禁書は一発系のキャラに大御所を使用する傾向があるな
先日のイタリアとか闇咲とかで実感したわ
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/12(土) 00:05:38.13 ID:vtMcOi9io
じゃあ垣根君はグリリバ……
またはゆうきゃんで。
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/12(土) 13:16:25.94 ID:wBATDqpDO
中の人は鳥海って人がなんかチャラい雰囲気にあってそう
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/12(土) 13:52:53.33 ID:ylFR/gAso
>>265
建宮…
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 01:32:30.60 ID:2tKPpHsAO
個人的には建宮はたけぽんが合うじゃないかなーて思ってた 鳥海さんだとイケメンに見えちゃう
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 01:34:28.10 ID:XvDIT0XCo
よくわからん声優ネタでこんなにスレ進んでるとガッカリ感がはんぱないな
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 09:20:29.17 ID:q/rJtWAho
<前回までのあらすじィ>

美琴「当麻、窓の無いビルは虚数学区を展開しているわ! 中央突破は無理よ!」

上条「無理は承知! これぐらいしないと、誰も立ち上がらないんだよ!」

木原『あのクソガキ共をを近づけんるな!!』

木原『Equ.DarkMatterを第五学区に展開させんだよ!』

美琴「誰を待ってるの!?」バリィ!

上条「平和を望む人達だ!」キュィン!

上条「このまま連中のやり方を許すようなら、第二、第三のアレイスターを生むことになる!!」

上条「……御坂、俺に付き合わなくていいんだぞ」

美琴「ロシアで言ったでしょ? アンタと一緒に帰るって」

美琴「ずっと待ってたんだから……」

美琴「もう待つのはゴメンよ!!」バリバリィ!!









浜面「俺は、犠牲の上に成り立つ平和という名の学園都市が! 本当に正しいのか確かめたいだけだ!」

浜面「学園都市は変わらなかった!」

浜面「倒すべき敵を倒しても、変わらなかったんだよ!!」ガガガガガ!

一方「俺達の戦いは終わっている!」バッサー!

浜面「だから俺達は要らねえのか!? 学園都市の為だけに生きた暗部の人間は、切り捨てるのかよ!!」

一方「俺達は、暖かけェ光の中で暮らす世界を信じてた筈だろォがァ! 今ここにある世界を信じてみろォ!!」

浜面「俺は、モルモットとして扱われた学生達の代弁者だ!!」

浜面「俺はお前を含む全ての能力者の為に闘っている!!」ガキン!

一方「三下ァ…」

浜面「俺とお前は同類だ! 掃き溜めの中でしか、生きる意味を見いだせねえんだ!!」

一方「浜面ァ!! アレイスターはもう居ねェ! アレイスターはオマエが倒したンだ!!」ブンッ!

浜面「違う!! 俺は今でも、野郎と戦ってるんだぁぁあぁ!!」

浜面「俺は親船最中を認めねぇ!!」

浜面「暗部を解散し、学生に参政権を与えればそれが平和だという考えは間違ってんだよ!!」

一方「だからアレイスターの残りカス共に統括理事会を呉れてやるってのかァ!」バッ!

浜面「それが実験動物にされた奴らの拠り所になるってんだよ!!」ビュン!

一方「今はそれでいいかも知れねェ……だが、アイツらは歴史を繰り返すだけだァ」

一方「哀しく、惨めな犠牲の歴史をなァ……」

一方「ここで流れを食い止めなけりゃァ、また俺達と同じよォな被験者が必要になる」

一方「……浜面、教えてくれェ」シュゥン!

一方「俺は後何人コロせばいい?」

一方「俺は後何回、あのガキの妹達をコロせばいいンだ……」

一方「こんなクソみてェな力は何も俺に言ってくれねェ……」

一方「教えてくれよォ、三下ァ!!」ボチャン!

270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 09:21:10.23 ID:q/rJtWAho
上条「げ、限界か……」

美琴「さよならは言わないわよ、当麻」

上条「当然だ!」オラァアァァ!!

未元部隊「………」

ピッ!

未元部隊「……ゴフッ!?」

バタッ…

海原「成る程、如何に未元物質製の装甲でも、間接部を狙えば問題はないようですね」

美琴「アンタ……」

海原「なんとか、間に合いましたね、御坂さん」

未元部隊「!!?!!」ジュワワー

未元部隊「ぎゃぁぁぁあぁ!!」

垣根「俺の未元物質をこんなもんに使ってくれちゃってよぉ……」バッサー

垣根「しかもなんだぁ? この出来の悪いのは」

垣根「チッ…地獄への道連れは冷蔵庫時代の黒歴史と、テメエらで決定だ」

未元部隊「ぐあっ!?」

未元部隊「ぎゃあッ!?」

土御門「一方通行のベクトルと一緒か。魔術に対しての耐性は低いようだな」

土御門「これが能力者本人が使ってるなら、耐性を合わせてくるだろうが、借り物じゃあな」

土御門「残り250、1人50人の割り当てだ。なんとかなるよな? クソったれ共!」



一方「まだ、バッテリーは切れてねェか……」

一方「安心しろ……これが最後だ……」カチッ



土御門「ぐぅ…」ゴポッ

垣根「クソが! 次から次へと出てきやがる!!」

海原「やっぱり……今度も御坂さんの騎士にはなれませんか」

上条「お前ら、もういい、逃げろ!」

海原「それじゃあ自分たちが来た意味がないでしょう」

垣根「撤退するぐらいなら、とっくに逃げてるぜ」

土御門「コイツらも昔のオレ達と同じだぜい。ロクでもねえ大人達に殺し合いをさせられてるだけなんだ」

垣根「ま、負け続ける戦いは得意なんだよ、ムカツクことにな!!」バッサ!

海原「これが、一流の悪党のやり方というわけです!!」

土御門「……! 上!? 新手か!?」


一方「かきかかきかかかいくくく……」バッサバッサ


上条「一方通行ッ!!」


一方「確認するぜェ……虚数学区は完全なンだなァ、木ィ原くゥゥゥゥン?!」
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 09:21:52.29 ID:q/rJtWAho
垣根「いやいやいやいや、待て」

一方「またですかァ、垣根くン?」

浜面「いいじゃんか死神枠。女性人気高いぜ?」

    バンミン
海原「浜面(笑)」

浜面「はまづらだから!!」

土御門「麦野機関アイテムのファクター浜面仕上」

一方「総括ゥ……浜面くンはネタキャラでェす」

浜面「五飛バカにすんなよ、文武両道の天才なんだぞ!」

垣根「よし、俺と変われ」

垣根「一方通行でもいい。つーかむしろ俺以外にウイングゼロは出来ないだろ!」

垣根「みろ、マジ天使な俺のこの能力!!」バッサー

垣根「テメエなんざ黒い羽根出してんのにウイングゼロとかふざけんなよ?」

一方「はァァ……本っ当、インフレに取り残されるってのは憐れだなァ」

一方「天使ってのは、こォいうのだろォ?」ペカー

垣根「」

一方「頭に輪っかもねェのに天使とかァ、天使ナメてンですかァ?」

垣根「うっそぉ……」

土御門「一方通行はどこへ向かうんだろうなぁ……」

海原「かまちーのみぞ知るセカイですね」

浜面「だからかまちー言うなって」

垣根「え、どういうこと? お前って俺とこのSSでちょくちょく喧嘩してんじゃん?」

垣根「そん時って黒翼だよな?」

垣根「テメエ……まだ変身残してやがったのか?!」

垣根「ふ、ふざけんじゃねえぞ!!!」

垣根「俺は学園都市第二位の未元物質だ!!」

垣根「同じレベル5って言っても、第三位と第二位の間には越えられない壁があるんだよ!!」

垣根「第一位・一方通行に勝つ可能性があるとすれば只一人、俺だけだろ!?」

一方「うン、そンな時もあったァ……」トーイメ

海原「垣根ベジータ(笑)」

浜面「バビディに力引き出して貰って互角になったと思ってたら」

土御門「カカロットは実は超サイヤ人3という隠し球を持っていたってヤツだぜい」

垣根「……テメエがbPだ」

一方「オマエに認められなくてもbPですゥ」
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 09:23:27.27 ID:q/rJtWAho




土御門「――という訳で二巡目に入る前におさらいをしておくぜよ?」


○一方通行(>>18-31

・ショチトルと焼き肉デート(+1)
・ショチトルとメアド交換(+2) 

合計 3点


○垣根帝督(>>35-49

合計 0点


○浜面仕上(>>82-100>>200

・芳川桔梗とメアド交換(+2)
・芳川桔梗とキス(+3)
・心理定規とメアド交換(+2)

合計 7点


○海原光貴(>>134-149>>200

・心理定規とメアド交換(+2)

合計 2点


○土御門元春(>>169-200

・心理定規とダーツデート(+1)
・心理定規とメアド交換(+2)

合計 3点



暫定順位

一位 浜面仕上  7点
二位 一方通行  3点
二位 土御門元春 3点
四位 海原光貴  2点
ドベ 垣根帝督  0点
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:25:37.58 ID:q/rJtWAho
土御門「流石リア充に一番近い男・浜面仕上だぜい」

浜面「実感がねえんだけどな」

海原「まあまだ逆転の機会はありますけどね、垣根さん以外」

一方「垣根くンがデート、メアド交換、キスをこなしても6点で三下に届かないからなァ……」

垣根「つーか何時の間に心理定規とメアド交換してたんだよ、テメエら!?」

海原「自分から提案があります」スルー

土御門「はい、海原君どうぞ?」

海原「垣根さんはハンデとしてポイント2倍はどうですか」

一方「意義無しィ」

浜面「いいんじゃね?」

土御門「公平だな」

垣根「公平じゃねえよ!?」

一方「確かに0に×2しても0だからなァ……公平にはならないなァ」

垣根「よほど愉快な死体になりたいとみえる!」バッサー

一方「はィ天使化ー」ペカー

垣根「インフレ反対!」

一方「くたばれ再生怪人」

浜面「うっそぉ……垣根が3秒でミンチよりひでぇや……」
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:26:24.83 ID:q/rJtWAho
垣根「勘九郎が雪乃丞にワンパンされた気分だぜ……チクショウ」

土御門「またコアなネタだぜい」

浜面「少年サンデーはコアじゃありません!!」

一方「発行部数ェ……」

海原「さて、垣根さん弄りはこれまでにしておいて……」

海原「残り5人の攻略に入りましょう」

海原「言い出しっぺの自分が行きますけど、いいですか?」

一方「ああ、構わねェ(もう打ち止めいねェしなァ)」

垣根「好きにしな(心理定規終わったし)」

海原「ではアステカ人を右に」

土御門「一番右の棒だな?」

アミダアミダ

つ 滝壺理后

海原「おや」

海原「すみませんね、浜面さん」

浜面「ダイジョウブ、オレハ タキツボ ノコト シンジテル」ダラダラ

一方「ンなに汗掻くと脱水症状なるぞォ」

275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:27:07.81 ID:q/rJtWAho
海原「しかし……自分がこんなにクジ運が無いとは思いませんでしたよ」

浜面「オイ、どういう意味だ」

海原「自分、これでも理知的で紳士的な男を自認しているんですが……」

海原「麦野さんも滝壺さんも、そういうタイプは好みでないようですので」

一方「超電磁砲もなァ……」

海原「ハハハ……哀しくなってきましたよ」

海原「まあ、やってみせますよ」

土御門「浜面、滝壺に電話してそれとなく今どこに居るか探って欲しいんだぜい?」

つ 電話

浜面「おお……」

276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:27:42.12 ID:q/rJtWAho
トゥルルルルル…

滝壺『もしもし……?』

浜面「た、滝壺か?」

滝壺『うん』

浜面「い、今どこにいる!?」アセアセ

一方「それとなく、つゥただろォが」

垣根「駄目だコイツ、使えねえ」

滝壺『はまづらから南南西の方角にいるよ?』

土御門「え?」

一方「え?」

垣根「え?」

海原「やりますね」

一方「おィ、ストーカーァ……」
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:28:10.47 ID:q/rJtWAho
浜面「そ、そうか……何してんだ!?」アセアセ

土御門(コイツ、気づいてないんだぜい)

滝壺『ジャージ選んでる。フレンダの』

浜面「フレンダの?」

滝壺『うん。入院してるから』

浜面「え、ええっと……」

海原「病院で動きやすいようにじゃないですか? パジャマは寒いですし」

浜面「あー成る程」

浜面(ん? でもフレンダってもうすぐ退院するって聞いたぞ?)

滝壺『ジャージの輪、輪になって踊ろう』

浜面「え?」

滝壺『はまづら、どうして私に電話したの?』

浜面「え、いや……」

滝壺『わかった』

浜面(俺達がゲームしているの、バレた!?)アセアセ

滝壺『はまづらもジャージ欲しいんだね』

浜面「へ? お、おう! その通りだ」

浜面「滝壺とお揃いのジャージ、着てみたいと思ってたんだぜ!」

海原「さりげに恥ずかしいことを言いましたね」

土御門「バカップルだにゃー」

278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:28:53.73 ID:q/rJtWAho
滝壺『わかった。はまづらのジャージ買っておくね』

滝壺『そこに居るはまづらの友達の分も』

浜面「え?」

一方「え?」

垣根「え?」

土御門「え?」

海原「ふっ…」

一方「なァ、マジでストーカー同士で何か通じ合うのやめてくれませン?」

浜面「滝壺はストーカーじゃねえよ!」

垣根「もうアイツってレベル5の学園個人に覚醒してんじゃね?」

海原「いやだなぁ、アレは只の恋する乙女の勘ですよ」

浜面「だよな!!」

土御門「海原じゃなけりゃいいセリフなんだぜい」
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:30:20.20 ID:q/rJtWAho
【アパレルショップ】

垣根「ジャージ専門店……だと?!」

一方「ここは学園都市だァ……驚いてンじゃねェよ」

垣根「アパレル、なのか?」

浜面「おい、垣根、コレ……」

つ 未元物質ジャージ

土御門「ギンギラギンに光ってるぜい」

垣根「……冷蔵庫時代に吐き出した未元物質、だろうな」

浜面「ホントに?」

垣根「シラフでこんなもん作るほど愉快な頭してねえ」

垣根(改めて決意したわ。またアレイスターの冷蔵庫になるなんざゴメンだ)

垣根(なんとしても、このナンパ勝負で最下位になる訳にはいかねえ)

垣根「クソッタレめ……」

280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:31:05.65 ID:q/rJtWAho
垣根「おい、海原の野郎はまだ滝壺を見つけてないのかよ?」

海原「どうも……店内を回ってみたんですが、滝壺さんは見つかりませんでしたよ」

浜面「滝壺は買い物に時間かけないからなぁ……」

一方「おィおィ、コイツは俺のお気に入りのブランドじゃねェか?」

一方「マジかよ、俺がロシアに行ってる間にジャージ業界まで進出してたってのかァ!」

一方「かきかききくきけ……いいねェ! いいねェ!! お買い上げ決定だねェ!!」

つ モノトーンのジャージ

浜面「何アイツ、ウルトラマンになりたいの?」

土御門「ノア、か……」

海原「あれ? 向かいのお店に居るの、滝壺さんじゃないですか?」



281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:31:34.44 ID:q/rJtWAho
【タイヤ屋さン】

海原「カー用品店ではないんですか?」テクテク

滝壺「うん。ここは学園都市の技術の粋を集めたありとあらゆるタイヤが売ってある専門店なんだよ」

海原「……!?」

滝壺「どうかした?」

海原「いえ、急に声を掛けられたものですから」

滝壺「はまづらの友達だよね?」

海原「ええ。海原光貴です」

滝壺「え…?」

海原「何か?」

滝壺「うなばらは学園都市の学生じゃないよね?」

海原「………」

滝壺「AIM拡散力場をうなばらから感じないから」

海原(なるほど、これが彼女の能力追跡ですか……)

滝壺「特にここら辺はAIM拡散力場が濃いから」ウンウン






282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:32:30.00 ID:q/rJtWAho
一方「あァ、だからかァ……」

浜面「へ? 何が?」

一方「いやァ、アイツが居るから」クイッ

風斬「はわわ……!?!」

垣根「身体が透けてやがるだと!? 立体映像か何かか?!」

一方「オバケェ」

垣根「マジで!?」オバケコワイ

風斬「お、オバケなんて酷い…」ウウゥ…

一方「冗談だァ」

土御門「ヒューズ=カザキリか……」

一方「風斬氷華だァ…」

一方「クソッタレの計画の歯車が、誰かの為に戦うかよ」

一方「ンな酔狂な事すンのは人間だけだァ」

風斬「ぁぅ…」キュン

一方「天使モードになンじゃねェ!! 目立つだろォが!!」

一方「ホーリーですかァ!? オバケのホーリーなンですかァ? よわむしのチョコレートですかァ?」

一方「つゥか、いつまでも突っ立ってンじゃねェ。滝壺に見つかンだろォが」グイッ

風斬「ご、ごめんなさい!!」アワワ

土御門「人外特化型カミやん病、か……」

一方「コイツは人間だって言ってンだろォがァ!!」





283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:32:58.10 ID:q/rJtWAho
海原「確かに自分は海原光貴でもなければ、学園都市の人間でもありませんよ」

滝壺「やっぱり」エヘン

海原「しかし、これ以上追求されるとグループとアイテムの争いになりますが?」

滝壺「私はうなばらと戦わないよ?」

海原「自分も戦いたくはありません。ですから、これ以上は質問しないでください」

滝壺「それは困るかも」

滝壺「だって本当の名前知らないと、うなばらを何て呼べばいいのかわからない」

海原「名前、ですか……」

海原(魔術師は、不用意に自分の名前を名乗らないものですが……)

海原「まあ、科学側でも特に貴方になら構いませんか。自分はエツァリといいます」

滝壺「えつぁり……うん、わかった。いい名前だね」

滝壺「風邪の時とかにいると心強いかも」

海原「は、はあ……」





284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:33:54.61 ID:q/rJtWAho
浜面「よし、ポカリ買ってくる!!」

一方「俺コーヒーなァ」

垣根「んじゃ、俺なっちゃんで」

土御門「一番いいプロテインを頼むぜい」

風斬「わ、私ははちみつレモンで……」

浜面「なんで俺パシリになってんの!? 買わねーよ!? お前らのジュースなんて!!」

垣根「ケチくせーな」

浜面「ジュース頼んでおきながら、小銭渡さないお前らに言われたくないからね!?」

一方「つゥかよォ、垣根くンはなっちゃんってキャラかよ」

垣根「あぁ!? 美味しいだろうが、なっちゃん」

土御門「なっちゃんに罪はないんだぜい。罪があるのは垣根ぜよ」

浜面「プロテイン頼んだお前が言うなよ! 売ってねーから! 自動販売機にプロテインって!!」

風斬「は、はちみつレモン!!」

浜面「いや、それは別に売ってそうだし、キャラ的にも間違ってないと思うぞ、うん」
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:34:29.21 ID:q/rJtWAho
一方「おォ、つゥ訳だからよォ、俺はコーヒーで、コイツははちみつレモン……」

一方「垣根くンはいちごおでんで、土御門はミロなァ」

浜面「だからパシリじゃねぇっての!!」

土御門「ミロはないぜよ。せめてカフェオレで」

一方「ミロ舐めてンですかァ!? ガキは大好きだろォが、ミロ!!」

浜面「土御門みたいなガキいたら怖いわ!」

土御門「こんなにプリティーな土御門くんに向かって、それは酷いぜよ」

垣根「つーか、俺が何時いちごおでんで妥協したってんだ? コロすぞ、第一位!」

風斬「は、はちみつレモン!!」

浜面「いや、それはいいから……」

一方「三下ァ! さっきからよォ……コイツに恨みでもあンですかァ!!」

浜面「ごく普通のツッコミしてただけですけど!?」
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:35:16.86 ID:q/rJtWAho
垣根「ワビいれて午後ティー買ってこいや、コラ」

浜面「どっから出てきたの、午後の紅茶!?」

一方「ディンブラ産の茶葉の香りに対して随分な言い草だなァ……」

浜面「お前コーヒー党じゃないのかよ!?」

一方「カフェイン皆兄弟ィ」

風斬「レ、レモンティー!!」

浜面「いや、だから……」

一方「あ゛ァ゛!? コイツは今、はちみつレモンとレモンティーでレモンかけたボケをしたじゃねェかよォ!!」

一方「コイツが勇気絞って踏み出した一歩を、オマエが否定するってンならよォ……」

一方「いいぜェ……まずはその幻想をブッ壊すゥ!!!」ドヤッ!

垣根「なにこれこわい」

土御門「図にするとこんな感じだにゃー」
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:35:43.60 ID:q/rJtWAho



             ヽ 丶  \
    ヒーロー   \ ヽ  ヽ     ヽ
/  /    ヽ    \ ヽ   ヽ
 /   |  ヽ \     \  ヽ  ゝ           (ベクトル)
ノ 丿       \そげぶ..\   ヾ
 ノ  |   |  丶  \     \          (ベクトル) 
   /          \     \/|               (ベクトル)
 ノ   |   |      \      . |         ↑
     /\        \      |         (  ↑
   /   \       /      |          )  (
  /      \      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         (   )
/_        \                    ) (         打ち止め 
 ̄  | 人  色   | ̄         ノ⌒ ̄⌒γ⌒ ̄⌒ゝ           / /
   | 間  々 年|         ノ   一方通行   ゝ          / /
   | な ..振 下|        丿              ゞ      _/ ∠
   | ら ..り ..の|       丿/|/|/|/|\|\|\|\|\ゝ     .\ ./
   | 誰 回 ..ガ|               │                V
――| で  さ ...キ|――――――――――┼―――――――――――――――――
   / も .れ ...にヽ  巛巛巛巛巛巛巛巛 人巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛ミサカ妹達
    通 .ン 
    る ..の  
    道 .は
     

288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:36:38.57 ID:q/rJtWAho
滝壺「私は紅茶花伝派……」

海原「え?」

滝壺「美味しいよね、紅茶花伝」

海原「そ、そうですね」

滝壺「お祖母ちゃん家の犬もよく飲んでた」

海原(それって大丈夫なんでしょうか……)

滝壺「最近はゴムのスノータイヤもあるんだよ」

海原(いきなり会話が飛びましたね……)

海原「しかし滝壺さん、そのタイヤは四輪自動車のモノではありませんよ?」

滝壺「うん」

海原「……?」

海原「車のタイヤを買うんじゃないんですか?」

滝壺「私は車持ってないよ?」

滝壺「あ、でもはまづらは車運転する」

滝壺「メールしておこう。スノータイヤ買っておかないとむぎの怒るかも」

海原「今ついでに買ってはどうですか? 荷物は自分が持ちますよ?」

滝壺「……」ウーン…

滝壺「はまづらの仕事ははまづらがするべきだと思う」

滝壺「そんなはまづらを私は応援してる」

海原(つまり全力でパシリ頑張れと言うことでしょうか?)
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:37:49.60 ID:q/rJtWAho
海原「四輪自動車のタイヤではないとすると、何のタイヤを買いに?」

滝壺「車椅子のタイヤだよ。フレンダの為に」

海原(アイテムの同僚……いえ仲間、ですか)

滝壺「むぎのがね、学園都市最新型の車椅子を買ってプレゼントしたんだ」

つ カタログ

海原「電動式で最大2万馬力、ジャイロスコープ搭載で自動平衡角を調整……」

海原「深海2000mでも耐久可能な学園都市製最新型のフレーム構造……」

海原「テンピュール素材の椅子は座り心地抜群、イオン発生装置で健康にも配慮……」

海原「滑走路との組み合わせで最大500mまで滑空可能、カーナビ搭載で不慣れな道も安心……」

海原「最新型の電磁石によってクリアな音を再現するスピーカーは旅のお供に……」

海原「収納スペースも8ヶ所存在、鞄要らず。貴方の車椅子ライフを支えます」

海原「今ならドリルアーム、火炎放射器、電気ムチの三種の神器がセットで無料! 女性の1人歩きにも安全です」

海原「上層部に対戦車砲固定用の穴がありますので、突然のテロに巻き込まれても安心です」

海原「……なるほど、確かに最新型ですね」

海原「値段が想像を絶する額になってますが」

海原「自身の身体の治療もあるでしょうに、レベル5の財力は恐ろしいですね」

滝壺「はまづらのお給料を減らすから大丈夫ってむぎの言ってた」





290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:39:07.63 ID:q/rJtWAho
浜面「おぃいいいい!?!!」

浜面「給料下がったのは不況の煽りじゃなかったのかよぉぉぉ!?!」

一方「学園都市の景気は上向き傾向だろォが…」ズズズ…

垣根「コイツが経済新聞とか読むわけないだろ」ズズズ…

土御門「情報収集を怠るヤツは暗部で出世なんてできないぜい」ズズズ…

風斬「でもああいうのって生活してるって感じがするなぁ…」ズズズ…

一方「そォいう風な生活の実感なんざ感じなくていいンだよ」ズズズ…

土御門「野菜が高いって嘆いているカミやんに聞かせてやりたいにゃー」ズズズ…

浜面「お前ら払えよジュース代! 建て替えてやっただけだからな、俺は!」

一方「小せェ…」

つ 一万円

一方「全員分なァ。釣りは要らねェ」

浜面「なにこの人かっこいい」









291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:40:03.42 ID:q/rJtWAho
滝壺「でもこの車椅子、タイヤは普通のタイヤだから」

海原「この車椅子ならタイヤからトゲとか生えてもおかしくないと思いますが」

滝壺「私はタイヤをフレンダにプレゼントするの」エヘン

滝壺「きぬはたもブラックマーケットで対戦車砲を買ってる」










浜面「ううぅ……」ポロポロ

風斬「ええ!? どうしたんですか、いきなり泣き出して」

一方「キメェ…」

垣根「キモいな」

土御門「キモいぜよ」

浜面「俺は嬉しいんだよ! アイテムが一つになれて!!」

浜面「今のアイテムは互いを本当に大事に思ってる……」

浜面「本当の意味での仲間なんだ!!」
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:41:04.49 ID:q/rJtWAho
一方「オマエはァ?」

浜面「え?」

一方「アイテムの金髪にみんなして車椅子買ってンだろォ?」

一方「第四位は本体を、滝壺はタイヤを、チビガキは対戦車砲を……」

一方「ンで? オマエは?」

風斬「浜面さんだってフレンダって人にプレゼント買ってるに決まってます!」

風斬「だって大切な仲間なんだから!!」グッ

浜面「………」

一方「なンで視線を逸らしてるンですかァ? 浜面くゥン?」

土御門「綺麗な下方45°だにゃー」

垣根「典型的な三下だな、オイ」

浜面「いや、待て! いいか、麦野は俺の給料からフレンダの車椅子の代金を捻出した」

浜面「これってつまり、フレンダの車椅子は俺が買ったも同然ってことじゃねえか!?」

浜面「な? そうだろ!!」

一方「ねェよ」

垣根「無いな」

土御門「詭弁ぜよ、それは」

風斬「仲間外れなんですね……」ポン

浜面「慰めるなぁぁぁぁ!! 余計ツラいだろーがぁぁ!!」






293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:41:56.65 ID:q/rJtWAho
海原「さて、タイヤを探すと言っても、専門店だけあってフロアの広さは相当です」

海原「ここは二手に別れて探しませんか?」

滝壺「手伝ってくれるの?」

海原「滝壺さんの力になりたいんですよ(キリッ」

滝壺「ありがと、えつぁり」

海原「いいタイヤを見つけたら連絡するんで、メアド教えてくれませんか?」

滝壺「うん、いいよ」

ピッ

海原(これでメアドはゲット、と……)







一方「いいかァ、オマエはああいう風によく考えもしねェでメアド交換しちゃ駄目だぞォ」

風斬「え…は、はい!」

浜面「滝壺は考えてないようで考えてるんだよ!!」

土御門「一方通行、お前は風斬のなんなんぜよ……」

垣根「保護者だろ、保護者」

垣根「でも俺は氷華ちゃんの友達だからな!」

垣根「つー訳で、メアド交換しようぜ、友達なんだから」

風斬「と、友達ですか!? 友達……」ニヘラ

一方「よく考えろつゥたろォがァ!!」パコーン
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:42:26.40 ID:q/rJtWAho
一方「あァいう(海原)胡散臭いのとか、こォいう(垣根)チャラいのとかにィ……」

一方「簡単にメアド教えちゃいけませン」

垣根「テメエは人のコトなんだと思ってやがる」

一方「チャラ男って言ったろォがァァ!! 取り敢えず髪黒くしてから出直してこいつゥンだよォ!」バッサー!

垣根「テメエは面接官か何かか、ゴラァ!!」バッサー!

風斬「えっと…えっと……」ブァッサァ!

浜面「ノリで天使になるなーーーー!!」

土御門「彼女が口説かれてるのに、ツッコミもしなきゃならないのが浜面の辛いところぜよ」

浜面「そう思うならツッコんで、お前も。切実に願うわ……」





295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:43:33.76 ID:q/rJtWAho
海原「メアドは交換しましたが、さらなる点数アップを目指すにはこの後デートに持ち込みたいですね」

海原「自分の唇は御坂さんに捧げてますので、キスは辞退しますが……」

海原「とにかく、印象を良くするためにタイヤ選びは真剣に行わなくては」

つ 未元物質製タイヤ

海原「本当に学園都市は見境無く冷蔵庫をフル稼働してたようですね……」

海原「性能は良いんでしょうが、プレゼントとしては最悪ですね」

海原「他には……」

つ 根性タイヤ

海原「第七位が拳で作った匠のワザ……ですか」

海原「工業製品に芸術性は必要ないでしょう」

海原「というより、七色のタイヤはゴメン被りたいですね」

海原「他には……」

つ イノケンタイヤ

海原「イギリスから上陸! 発火するタイヤ! これがホントの火の車!!」

海原「タイヤが燃えたらタイヤの意味を成さないでしょう。制作者は何を考えているんですか?」

海原「それにどうにも噛ませ犬の匂いがするタイヤですし、却下ですね、却下」

海原「他には……」

つ 砂皿タイヤ

海原「プロのスナイパーをアドバイザーに製作された、絶対に爆発でパンクしないタイヤですか」

海原「……これが一番良さそうですね」





296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:45:10.74 ID:q/rJtWAho
風斬「よく考えたら、私携帯持ってない……」

風斬「お友達とメアド交換なんて夢のまた夢なのかなぁ……」ショボン

一方「おィ、今無償に機種変したくなったァ」

一方「丁度1q先に携帯ショップあるンでェ、ちょっと言ってくるわァ」

浜面「いやそれ丁度って距離じゃねえだろ」

一方「天使にとっちゃ丁度なンですゥ」バッサー

一方「オマエもくるかァ?」

風斬「え…でも……」

一方「丁度携帯二個ぐらい買いたい気分なンですゥ」

土御門「あのなあ、一応オレ達は海原をストーキングするっていう使命があるんだぜい?」

一方「別に海原とかどォでもいィし……」

土御門「確かにぶっちゃけ海原はどうでもいい……」

浜面「おい」

土御門「だが、乗りかかった船には最後まで乗るぜよ。堪え性のないガキじゃないんだからにゃー」

風斬「あ、あの! スグに終わりますから! スグ戻ってきますから!!」ブオォンッ!

浜面「軽い…天使が軽い……」

一方「小学生に優しいランドセルなンですゥ」
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:46:44.41 ID:q/rJtWAho
垣根「携帯買ったら、メアド交換しようぜ!(キリッ」

一方「垣根くン、ちょっと携帯貸してェ」

垣根「何? お前も俺とメアド交換したいわけ?」

垣根「ま、まあどうしてもって言うんなら、交換してやらねぇこともないけどな!」テレテレ

垣根「所属が暗部って言っても、今は敵対しているわけじゃねえし?」

垣根「フォルダも友達フォルダに入れてやってもいいぜ?」ドキドキ

つ 携帯

一方「ベクトル携帯割りィ!!」

ベキッ

垣根「何すんだテメエェェ!!!」

つ 携 / 帯

一方「垣根くンがウザくてやったァ。反省は特にしてない」




298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:48:19.96 ID:q/rJtWAho
滝壺「えつぁり、いいの見つかった?」

海原「一応候補は」

滝壺「私も見つけたよ」

つ 冥土タイヤ

滝壺「学園都市最高峰のお医者さんが作ったタイヤなんだって」

海原「名前が不安になりますが……」

滝壺「めいどタイヤとすなざらタイヤ、どっちがいいかな?」

海原「どうでしょうねぇ……」

滝壺「実験してみる(キリッ」

海原「え?」





299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:49:23.37 ID:q/rJtWAho




婚后「まったく、私もそれほど暇ではありませんのよ?」

滝壺「口では文句言いながらも、こうして駆けつけてくれるみつこを私は信頼している」

婚后「ま、まあ私も滝壺さんは大切な友人でございますから……」テレテレ

海原「」

海原(彼女は御坂さんのお友達の婚后光子!?)

海原(なぜ彼女がここに……いえ、滝壺さんが読んだのですが)

海原(彼女は暗部とは全く関わりのない、普通の中学生の筈!?)

滝壺「タイヤと一緒」

滝壺「タイヤは輪。輪は広がるもの」

滝壺「えつぁりとも友達になれたし」

海原「は、はぁ……」

滝壺「えかてりーなちゃんは元気?」

婚后「滝壺さんが会いに来てくれなくて拗ねていますわ」

滝壺「うん、今度会いに行くよ」





300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:50:09.37 ID:q/rJtWAho
浜面「滝壺って時々全く知らない人と長時間道端で話し込んでたりするんだよ」

垣根「マジかよ……なんつー社交性だ……」

土御門「それを社交性と呼んでいいのかは疑問だにゃー」

垣根(くそっ……ヤツを師匠と仰ぎてえ……!!)

垣根(だがレベル5である俺がレベル4の滝壺に頭を下げるだと!?)

垣根(ありえねえ……クソ第一位なら、我慢できねえけど我慢するが、滝壺は……)

垣根(いや、待て、ヤツの能力が進化したら、その時はレベル5の序列すら覆るんじゃないか?)

垣根(そうなりゃ、滝壺は新・第一位だ。それなら多少我慢して頭下げてやってもいい)

垣根(問題はヤツをどうやってレベル5に進化させるかだ)

垣根(能力追跡を最大限に行使するには能力体結晶が必要だ……)

垣根(だがコイツは滝壺の身体への負担が大きすぎる……)

垣根(なら、俺の未元物質で身体への負担がない能力体結晶を精製すれば……!?)

垣根「おい、三下、俺の未元物質を滝壺に飲ませてこい。垣根プロデュース絶対能力進化計画だ!!」

浜面「コロすぞ超能力者」

垣根「なんだと!? 俺の折角の好意をなんだと思ってやがる」

浜面「テメエの未元物質なんて物騒なもん、滝壺に飲ませられるか!!」

土御門「滝壺が進化したらお前、第三位だぜい?」

垣根「俺が第三位とか冗談じゃねえ! この計画は中止だ!!」





301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:50:51.43 ID:q/rJtWAho
海原「あのー…これから何が始まるんでしょうか?」

つ【砂皿タイヤ】⊂

滝壺「海原はすなざらタイヤを構えてて」

海原「はあ…」

滝壺「そして私が持ってるめいどタイヤに……」

つ【冥土タイヤ】⊂

滝壺「みつこが空力使いを叩き込む」

婚后「了解しましたわ」

滝壺「空力使いを受けためいどタイヤはえつぁりのすなざらタイヤにぶつかる」

滝壺「これでめいどタイヤとすなざらタイヤ、どっちが頑丈かわかるね」

海原「……え?」

海原「え?」

海原「ちょ、ちょっと待ってください!」

海原「それだと自分は空力使いで加速した冥土タイヤを真正面から受けとめることになるんですが!?」

滝壺「受けとめるのはすなざらタイヤ」

海原「砂皿タイヤを支えてるのは自分でしょうが!!」
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:51:23.13 ID:q/rJtWAho
滝壺「大丈夫、えつぁりなら出来る」

滝壺「超電磁砲の世界を支える覚悟のえつぁりなら、タイヤも支えられる」

滝壺「ゴットスピード、えつぁり」bグッ

滝壺「………」

滝壺「間違った。グッドラック、えつぁり」bグッ

海原「ゴットスピードって死んだ人に送る言葉じゃないですかぁぁぁーーー」

滝壺「みつこ、全力でGO!」

婚后「最初はグー……ジャン拳……」

滝壺(みつこの空力使いの勢いを殺さない為、私はタイヤを掴む手をガードしない)

婚后(最高峰の電撃使いの御坂さんなら、自分の手を傷つけずにタイヤを掴むことが出来るかも知れません)

婚后(ですが、私が思いっ切り撃てるのは滝壺さんだけですわ)

海原「作品が違っ…

滝壺「これが」

婚后「私達の!」

滝壺・婚后「「超空力砲!!!」」

ズドーーーーン!!








303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:52:55.73 ID:q/rJtWAho
一方「コレがクソガキ共のメアドだァ」ピッ

風斬「え、いいんですか? 勝手に教えて」

一方「構わねェよ。むしろ俺はオマエを利用してンだァ」

一方「アイツら暇持てあましてっからなァ……話相手になってやれェ」

風斬「は、はい……」

一方「あとアレだァ、その喋り方だァ……敬語鬱陶しいンだよ。普通に喋りやがれ」

一方「敬語使うような間柄でもねェだろォ?(一緒にミーシャとやりあった仲だしィ)」

風斬「は、はい……じゃなかった、うん!!」

一方「よくできましたァ」ワッシャワッシャ

風斬「ぁう…(///)」

一方「ンでェ? 海原の野郎はどォなったァ?」

土御門「ん、戻ってきたのか?」

土御門「海原な……アレが海原だ」

一方「あァ? 黒龍波で消し飛んだ是流みてェなアレがかァ?」

一方「つゥか、影じゃねェかアレ」

浜面「いや、あれは影じゃなくて砂皿タイヤのゴムだ」

垣根「剥がせば二次元になった海原と御対面だぜ?」

風斬「二次元とか凄いなぁ……カエルみたい」

一方「根性バカが乱入するフラグを立てンじゃねェ」ペシッ

垣根(何コイツら付き合ってんの?)




304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:54:06.73 ID:q/rJtWAho
滝壺「大丈夫、私はそんなぴょこんぺたんぴったんこなえつぁりを応援している」

海原「そのセリフ、万能過ぎますね……」ペラッ

滝壺「ありがとうみつこ、お陰でめいどタイヤの方が頑丈だってわかった」

婚后「とうぜんですわ! この常磐台の婚后光子が協力したのですから!!」フンス

滝壺「今度なにかお礼させてね?」

婚后「それでしたら、次のお休みに私の友人が水泳大会に出場しますのよ」

婚后「その応援に一緒に行きませんこと?」

滝壺「うん。私はみつこのお友達も応援する」グッ

海原「じ、自分にも……自分にもお礼を下さい」ボロッ

婚后「女性に見返りを求めるなんて、殿方のすることではございませんわ」ケイベツ

海原「普段の自分なら同意していますがね、今回ばかりは流石に……」ボロボロ

滝壺「わかった。えつぁりは私に何をしてほしいの?」

海原「デートを。これから二人でデートをしましょう(自分の点数の為に!)」

滝壺「ダメ」

海原「……何故に?」

滝壺「私がデートするのははまづらだけだよ」





305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:55:35.59 ID:q/rJtWAho
浜面「ヒャァッホォォオォゥゥゥーーーー!!」

浜面「滝壺ォォォォォーーーーー」ウルウル

浜面「愛してるゥゥゥ!!!」

一方「ハイ、これが清く正しい男女恋愛です。分かりましたかァ、風斬くン、垣根くン」

風斬「は、はい!!」グッ

垣根「もうやめろ、俺のライフは0だ……」

土御門「先生! 義妹は? 義理の兄妹はアリですか!?」

一方「それは正しく間違った男女恋愛です。死ンで下さァい」

風斬「先生! 女の子同士はアリですか!?」

一方「え?」

土御門「え?」

浜面「え?」

垣根「え?」





306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:57:08.12 ID:q/rJtWAho
海原(しまったぁぁぁぁ!!)

海原(自分としたことが! ド直球でデートに誘うなんて!)

海原(ここは普通に一緒に遊びましょうと言って、事実上のデートにするのが正解だったのに!)

海原(い、いえ、まだ遅くはありません!)

海原「し、失礼しました。ちょっと混乱していて言葉を間違えて」アセアセ

海原「デートではなくですね、遊びに行きませんかと、そう言うつもりだったんですよ」アセアセ

海原「実はこの先にアステカ式ボーリング場があるんですが、御一緒にどうですかと」アセアセ

滝壺「なんか必死だね、えつぁり」

海原「ぐはっ!?」

滝壺「えつぁりは私と遊びたいの?」

海原「え、ええ……まあ……」

307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:57:40.27 ID:q/rJtWAho
滝壺「友達、居ない?」

海原「居ますよ! これでも自分、アステカではみんなのお兄ちゃんだったんですから!!」

婚后「それは兄のように慕われたということであって、対等な友人ではないのでは?」

海原「なっ……」

海原(何故自分がこんな目に……こんなのは浜面さんか垣根さんの専売特許なのに……)

滝壺「大丈夫だよえつぁり、私が居る」

滝壺「もう一緒に遊んだし、私達は友達」

海原「レベル4の空力使いの全力を受けとめるのが、はたして遊びなのでしょうか……」

滝壺「学園暗部の遊びは か・げ・き」

婚后「私ほどになると、庶民の遊びとは一線を画すのですわ」ホォーホッホ

海原「もうヤダこの常識知らず……」




308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:58:21.41 ID:q/rJtWAho
垣根「呼ばれた気がした」

浜面「結局デート1点とメアド交換2点か?」

浜面「でもまあ、滝壺は海原に引っ掛かることは無かったし、内容的にはコレで良かったのか?」

風斬「えっ!? 一方通行って男性?」

一方「……おィ、随分愉快な勘違いしてくれたみてェだなァ」

土御門「なんて否定しているが、実は鈴科百合子という正真正銘の女性だにゃー」

一方「土御門くゥゥン!?!」

垣根「マ、マジかよ……」

垣根「もしかしてクソ第一位に感じていたこのモヤモヤは俺の上にいるコイツへの怒りじゃなくて……」

垣根「恋!?」

浜面「目つきは悪いけど、確かに身体は女に見えなくもないな。肌も異常に綺麗だし」

一方「垣根くン、マジキモいから[ピーーー]。頼むから[ピーーー]。ンな発言は一部の腐った女しかよろこばねェンだよ」

一方「あと三下はその発言滝壺に伝えとくゥ。常に人の身体や肌を舐め回してる変態だってよォ」
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 09:58:58.77 ID:q/rJtWAho
一方「そして土御門くンは今ここで俺がコロす」

土御門「感情に流されるなよ、その足を止めんな。いいか一方通行、お前は天使の力を手にした」

土御門「天使とは雌雄同体であるとする文献もある」

土御門「つまりお前は自分を男だと思っているみたいだが、実は……」

一方「その理屈だと、コイツも男になるンですがァ?」

風斬「男の子かぁ……インデックスとそういう関係になれるなら、それもいいかも……」ポッ

一方「ェ?」

土御門「え?」

垣根「え?」

浜面「え?」










つづく
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 10:00:26.91 ID:q/rJtWAho
つゥ訳で、海原×滝壺でしたァ。でも今回ゲスト豊富で滝壺ゴメンなァ
個人的にはァ、偶には海原も酷い目にあっていいンじゃねェ?とか思うワケですよォ
俺のあわきんとフラグ建ててるSSとかあるしィ、もげろ。アステカ式にもげろォ

次回、あみだの神様はちょっと根性出すゥ

はまづら しあげ × ○○/○○
かきね ていとく × ○○○○ ○○○○

の暗部メンが誇るバカコンビと○○○○所属の女の子でェす
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 10:03:41.13 ID:COlI9flAO


毎回あらすじがおもしろすぎる件

それぞれ独立したスレを立ててほしいぐらいなんだがwww
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 10:03:43.12 ID:18JZpfYVo
風斬がフリーダムすぎるだろwwww
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 10:09:02.52 ID:ApjGK7Auo
○○/○○きちゃったwwwwwwww
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 10:17:11.25 ID:3MCUC2LDO
○○/○○
木原/数子

○○○○ ○○○○
ビアーー ージオ子

キタ!これで勝つる!
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 10:17:40.07 ID:K9NN2NvAO
風斬さんマジぱねぇwwwwwwww
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 10:18:34.96 ID:H8f9RLfAO
垣根/帝督
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 10:19:16.23 ID:LWhRJAyto
○○○○ ○○○○
きぬはた もあい

うん、これは違うな。
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 10:41:23.16 ID:688oLj7DO
新機動戦記とある少年の流星作戦(オペレーションメテオ)は普通に読みたいんだけどww
浜面がアレイスター倒すとか胸熱すぎるww

あとヒューズレズキリはレギュラー化希望ww

つぎは むぎのん しずりん 再登場か…
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 11:14:27.87 ID:UA7TyfIwo
ヒイロ→一方
デュオ→垣根
トロワ→土御門
カトル→海原
五飛→浜面
ゼクス→上条
トレーズ→アレイスター
ノイン→御坂
デキム→木原
サーペント→未元部隊
リリーナ→親船最中
あの子とあの子犬→妹達
那托→滝壺?

まとめてみたけど何だこのカオス
一方通行が親船最中にぞっこんでエレガントな事言うアレイスター
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 11:27:51.12 ID:tIBWsR5b0
たつがみおとひめか…
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 11:39:23.26 ID:LKMEnMhJo
GS美神ネタかwwwwww
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 11:50:18.98 ID:AZQrV7k+o
>>319
さらに言えば上条さんは親船最中の兄貴な
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 12:35:07.22 ID:688oLj7DO
張浜面には熱いエピソードが沢山だな

駒場「お前が能力者を倒すんじゃない。お前が倒した者、それがすなわち能力者だ」
駒場「俺達の意志は浜面が継いでくれる」
駒場「ヤレ」

浜面「駒場の旦那ァァァァァァ!!」

駒場「浜面、迷うな」
駒場「戦え」





>>319
ヒロインは、マリーメイア→打ち止めというスペアプランで何とかww


マリーメイア→打ち止め
ナタク→絹旗
サリィ→滝壺
ヒルデ→心理定規
キャスリン→舞夏

レディが思いつかんwwエイワスか?
ドロシーはコレだよな↓

番外個体「ミサカが思うにアナタたちはさぁ、ご主人様に尻尾を振る犬じゃない、犬に振られる尻尾なんだよね!!」
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 13:09:36.14 ID:fvHqy0mAO

パロディはいいなやっぱ
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 16:30:31.36 ID:KXP7ri8T0
カミやん病に発症した一方さんが風斬のフラグ立てたと思ったらレズだった
何を言ってるかry
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 17:46:40.75 ID:jiyZjZKA0
はまづら しあげ × テッ/ッラ
かきね ていとく × こうほう アックア
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 20:08:15.88 ID:Qmrlx8j60
スラッシュがつくだけで誰だかバレバレだなんて…
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 20:43:20.14 ID:N9KlNnvt0
さらりとペルノネタがwwwwww
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/13(日) 20:47:28.07 ID:x3KgBXPqo
いいスレだ
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 22:44:21.55 ID:1cy6OgoDO
浜面とフレンダがデートとか、は/ま/つ/゛/ら

フ/レ/:::..になっちゃうだろ・・・
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 22:58:31.62 ID:R+Ppa+lAO
フレ「結局足なんて飾りだって事がえらい人にはわからない訳よ」
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 23:26:07.99 ID:zxOcCb0IO
しかしアイテムメンバーは皆可愛い上にタイプが多彩だよな
浜面が憎くなって来た
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 23:28:38.79 ID:ISHxDMldo
>>331
美琴と黒子がガンプラ作るSS思い出した
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 02:53:27.62 ID:kXOnYAmfo
[ピーーー]
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 02:54:03.12 ID:kXOnYAmfo
魔翌力
魔術
魔法
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 02:54:59.26 ID:kXOnYAmfo
魔翌力
ってなんなの?何で勝手に変わるの?
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 02:56:23.63 ID:GW/PJhEWo
エツァリ=お粥を知ってるなんてこの>>1はほぼ確実に禁書の本スレにいるな
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 02:57:14.90 ID:GW/PJhEWo
>>334
仕様だメ欄にsaga入れれば直る
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 06:32:51.38 ID:8LG9N7Rno
>>337
モロコシ粥だっけ?
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 20:25:15.63 ID:w7jmNwuIO
しえん
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 03:32:38.44 ID:iAWKqORlo
>>338
さんきゅ
仕様誰得だよ。。。なんか利点あんのかな?
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 07:27:57.27 ID:i/DkIOk1o
「神の右席」所属の
ぜんぽう ヴェント か…
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 17:28:26.33 ID:hlnF2RMR0
>>342
なにそれわっふる
つまり相手は左方か右方ってことか
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 18:13:57.78 ID:Bso87okDO
>>337
知らない奴いるの?
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 19:51:59.77 ID:oZBC/12AO
いるわい
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/18(金) 02:13:26.12 ID:8QpKEIO00
更新まだー?
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 02:15:19.66 ID:UQ/2FfVAO
ageるな
348 :名無しNIPPER [sage]:2011/02/18(金) 02:18:49.56 ID:L4MfDxWAO
>>333
タイトルkwwsk
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 04:24:13.48 ID:yzsYYzkDO
果たして浜面とデートするのはノーマルフレンダかロリフレンダか・・・
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/18(金) 08:53:25.97 ID:sgB6rP7DO
あげ
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 09:19:25.69 ID:mwIkykia0
あげんな
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 14:31:38.28 ID:c875VYg70
>>349
表紙の金髪ロリがフレンダなら凄い大出世だよな。
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 15:16:37.02 ID:sgB6rP7DO
ハマーレムの一員になるのか
セロリの保護対象がまた一人増えるのか
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 15:57:55.27 ID:yzsYYzkDO
>>352
敵キャラ(脇役)から、一回死んでメインヒロインとか
今まで無いよな。
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 17:06:25.30 ID:8QpKEIO00
■■/■■「裏切りとかいろいろしたけど別に敵になろうと思った行動じゃない訳よ」

てか、こいつの墓ってあるの?
というより学園都市に墓地ってあるの?
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 17:11:22.49 ID:xHL6ING+o
姫神さんは関係ないだろいい加減にしろ
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 18:54:08.61 ID:jLqmJSaro
>>355
第10学区に学園都市唯一の墓地がある
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 21:23:43.18 ID:GNFmsTih0
>>356
正直すまんかった
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 01:14:44.54 ID:Je38oqWDO
暗部だから焼却処分じゃねーの?
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 01:19:32.10 ID:nH6WVxMAO
灰も残さないだろ
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/19(土) 01:46:35.82 ID:RT/vkUDw0
でももし本当に生き返ったとしたら
ゲコ太マジパネェ
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 09:26:50.13 ID:7uMJu16AO
実は二人いてフレとンダ何だろ合体あるよ
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 12:33:36.33 ID:3CfA/c+9o
帰ってきたよってフレンダはフレンダは表紙にも登場してみたり!
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/19(土) 17:07:10.66 ID:ErJTOvto0
>>363
このロリンダは一方通行に保護されるな
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 01:39:32.32 ID:x/cn01aAO
フレンダって裏切るとか、自分だけ生き残る為に垣根に情報漏らした訳じゃなさそうだよな。超電磁砲みたいに信用してたから。みたいな感じ
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 09:34:31.62 ID:egB4X/yBo
<前回までのあらすじィ>

西暦 20XX年 10月 3日

ここ学園都市では次々に犯罪の為に少年が駆り出されていた。
そして何を隠そう、俺の親友の土御門元春も、実は実は、この日この時この場所で戦っていたのであった。

そしてこうして学園都市の少年たちは
大人達の尻拭いをするために非合法な世界の住人になるのである。
その名も学園都市・暗部

ところが
ところがところが

あ〜ららららら
土御門ったら、いっつも俺のこと「ダメだなぁカミやんは」なぁんて言ってくれちゃう癖に
てへへへ
土御門も結構不幸なことばっかり踏んでたんだな。

でもそんな土御門にも、大親友と呼べる仲間ができたんだ。




いつか、誰も傷つけない無敵の力を手に入れるンだ、と希望に燃える一方通行

「言っただろォ? オマエだけは絶対守るってなァ」


とっても努力家で、いつも私に短髪の事を教えてくれた、アステカの達人エツァリ

「じ、自分は御坂さんに弱いんです」


無能力者の子供達にいつか自分の居場所を作ってやりたいと言っていた黒妻綿流

「俺、ムサシノ牛乳は好物なんだぜ」


第七学区のスキルアウトのリーダーだった浜面仕上

「あれ…俺何しに来たんだっけ?」


縁の下の力持ち、っていうかお調子者だけどとっても頼りがいのある男、服部半蔵

「がうがうがうーってか」


そして最後は、陽気で運動神経バツグン、何故か女の子にモテない垣根帝督。メインプランになるのが夢らしい

「メルヘン、メルヘン、昼寝だぜ」


彼らは、この学園都市に生まれたからには、いつかは『上』の連中に反撃しようと誓い合った。
そして人々は、いつしか彼らのことをザ・アンえもんズと呼ぶことになったのである。
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 09:35:44.18 ID:egB4X/yBo
垣根「まてまてまてまて……気持ち悪い。これは気持ち悪い」

一方「あァ、気持ち悪ィなァ……」

海原「友情テレカ(笑)」

半蔵「数合わせで呼ばれてきたけど……浜面、お前また殺伐とした職場にいるんだな」

浜面「職場じゃねえよ!?」

黒妻「それより俺って場違いじゃないか? 第七学区の駒場でいいだろ?」

半蔵「小学生の女の子にいつかサンタクロースになってやりたいと言っていた、駒場のリーダーか」

駒場「……半蔵、誤解を招くような言い方をするな」

浜面「おわっ、駒場の旦那!?」

土御門「駒ッチは怪盗ドラパン枠なんだぜい」

駒場「……俺に神谷明は恐れ多いな」

土御門「ま、オレもこの配役は認めないぜい」

海原「おや、珍しいですね」

土御門「オレがドラエもんだと、舞夏がドラミちゃんになるだろぉがぁ!」

土御門「認めねえよ!ミィトメねェェだよォォォ!!」

土御門「一方通行×土御門舞夏なんざ、指一本動動けなくなってでも100回ブチ壊してやんだよォぉぉぉぉ!!」

浜面「そのキレ方やめて。まじでトラウマだから」

海原「陰陽術展開しないでくださいよ」

一方「土御門くンに呼ばれたかと思ってゆっくり来たのにィ、待ってたのはガキンチョの妹ですかァ?」ダイホンヨミヨミ

一方「でェ? 土御門くンはいったいどうしたンですかァ? ヘチャムクレ」セリフシャベシャベ

土御門「舞夏はガキンチョでもヘチャムクレでもない!!」

一方「帽子は赤か黒かァ、それが問題だァ。どかーン」
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 09:36:39.33 ID:egB4X/yBo
浜面「お前ら、情けねえぞ!! こんな事で壊れちゃうほどアンえもんズの友情は弱っちいものなのかよ!!」

浜面「忘れたとは言わせねぇぜ!! アンえもんズの友情伝説をな!!」

垣根「だから、最初から友情なんてねえって」

海原「こんなテレカより、マネーカードが何倍も役に立ちますよ(笑)」

半蔵「バーチャルボーイに学べ、ネオジオを参考にしろ。そして3DOを敬え」

駒場「……ノーモアワンダースワン」

垣根「おいコラ、スキルアウトのふいんき(何故か変換できない)を持ち込むんじゃねぇよ」

浜面「これがスキルアウトだ!」

半蔵「いやいやいや、ねーよ」

黒妻「楽しけりゃいいんじゃないか?」

海原「垣根さんボッチですからね(笑)」

垣根「るせーよ。なんなんだよ、グループとスキルアウトで纏まりやがってよ」

垣根「クソが。俺もスクールからゴーグルのアイツを呼んでやる」

海原「名前無い人を呼ばないでくださいよ(笑)」

一方「一々"ゴーグルの少年"って書くのも大変だしなァ」

半蔵「略してゴー年でいいんじゃね?」

土御門「ゴー少の方が頭文字同士だからバランスがいいにゃー」

一方「ゴーショウだと困ンだろォが。ゴーショウくンって言うとォ……」

一方「ゴーショーグンみたいに聞こえンだろォが」

一方「戦国魔神ですかァ? ケルナグールしますよォ?」

黒妻「まーまー、無理して人数増やさなくてもいいんじゃないか?」

黒妻「ホスト君さぁ、俺にはお前がそんなに無理してるようには見えないんだよな」

垣根「誰がホストだ、この爬虫類顔が」

黒妻「おいおい、傷つくぞ。これでも俺、蜘蛛なんだけどなぁ」

黒妻「グループだとかスキルアウトだとか知らないけどさ、居場所ってヤツは名前じゃないだろ」

黒妻「下らない話してツルむのに、所属とかいらないんじゃないのかってな」

一方「垣根くン、マジ精神的三下ァ」

半蔵「中身の伴わないイケメンほど虚しいものはないな」

垣根「やっぱアウェー感ただよってんだけどよぉ!!」

369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 09:38:15.17 ID:egB4X/yBo
土御門「正しい垣根の使い方、だぜい?」

垣根「スクールではビビられまくるリーダーやってんだよ、俺は」

海原「心理定規に遊ばれてた、ビビられまくるリーダー(笑)」

垣根「ハンッ! 上等だコラ!! 現場の声ってヤツを聞かせてやんぜ」

つ 携帯

PPP…

垣根「もしもし、砂皿か? ちょっと来い」

垣根「……いやだから……お前スクールだろ! ……じゃあ、また雇うって……」

垣根「……んでだよ!! あ? ……オイ、そこに誰が居るのか?」

垣根「……いや、今のはゼッテー女だったろ!! ……テメエ、まさか……」

垣根「弟子みてぇなもんだぁ? 信じられるかよ!! ……じゃあこい、今すぐこい」

垣根「……ゴーグルのアイツじゃダメなんだよ! 名前わかんねーし!!」

垣根「……いやいや、ゴージャスパレスなんて名字がどこにあんだよ……」

垣根「思い出した、テメエの携帯の写メにあった金髪の女だろ!?」

垣根「……おいおい、犯罪じゃねーかよ、チクショウが!!」

垣根「……俺の未元物質に常識は通用しねぇんだよ! 携帯ぐらい簡単に見れるっつーの!!」

垣根「部下の情報を把握しとくのはリーダーの務めだろうが!!」

垣根「……ぎゃ、逆ギレじゃねーし。一般論だし。 ……いいから来いっての!!」

垣根「……切りやがった」ツーツー

一方「普通切るゥ」

土御門「垣根の会話だけで大体想像できるのが恐ろしいぜい」

半蔵「モテない男の僻みは端から見てても格好悪りぃな」

駒場「……やはり超能力者に統率力はない。……集団で相対するべきか」
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 09:39:05.48 ID:egB4X/yBo
垣根「俺は孤高のリーダーなんだよ!!」

黒妻「意地張ってもつまんねーだけだぞー?」PPP…

黒妻「あ、悪ィ。俺も電話だ」

黒妻「なんだ美偉か……うん、ああ、十九学区の方にな……鍵? 別にいいけど……」

黒妻「今からか? ……そうか、風紀委員も大変だな。……わかった、じゃあメールしてくれ」ピッ

黒妻「悪い、俺もう帰るな」

半蔵「なら俺も」

浜面「なんでだよ。折角久々に集まったんだからもっとゆっくりしてけよ」

半蔵「郭が近くに来てるらしいんでな。捕まりたくないんだわ」メールミセ

海原「自分もショチトルのお見舞いの時間なので」スタスタ

一方「なンか番外個体からスゲェメール来てたァ……」ケータイ

浜面「この量、ヤンデレかよ!?」

一方「言いてェことがあンなら口で言えってンだ……面倒くせェ……」

一方「近くにいるみてェだから会ってくるゥ」スタスタ

土御門「オレもそろそろ帰らないと舞夏の手料理を食べ損なうぜい!」スタスタ

駒場「……浜面、お前も約束があるのだろう?」

浜面「知ってたのか、旦那。久々に半蔵や旦那と顔会わせるってんで、滝壺には悪いことしたな」

駒場「……今からでも埋め合わせは遅くないだろう」

浜面「そうだな。ちょっと行ってくる」タッタッタ…

垣根「………」

駒場「………」

垣根「………心理定規からメールきてねえかな」パカパカ

駒場「………」

垣根「チッ、ここら辺は電波が悪いみてえだな」バリ3デス

駒場「………」

垣根「………」

駒場「………」

垣根「…………リア充爆発しろ」

駒場「………」ポン

垣根「肩に手置くんじゃねえ。怖いだろうが」グスッ
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:40:01.49 ID:egB4X/yBo




一方「つゥ訳で、海原くンも復活したし、続きしよォぜェ」

海原「どっかのモヤシや幻想殺しじゃあるまいし、自分が入院するハメになるとは思いませんでしたよ」

垣根「………」

浜面「んじゃ、次は誰がいく?」

土御門「言い出しっぺの法則だぜい」

一方「じゃァ浜面くン」

浜面「続きしようって言ったのお前なのに!?」

浜面「まあ別にいいけどな。じゃあこの棒選ぶぜ」

垣根「待て」

土御門「ん? どうした垣根」

垣根「俺もやる」

浜面「ん、じゃあ先にどーぞ」

垣根「違ぇ。俺とテメエ、二人でやるつーたんだ」
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:41:06.14 ID:egB4X/yBo
海原「はい?」

垣根「Wデートってヤツだよ」

一方「なンでそンな七面倒な事をしなきゃなンねェンだよ」

垣根「……クーリングオフだ」

浜面「クーリングオフ?」

垣根「商品の返品は一週間までだ。俺(冷蔵庫)は今はグループに送られてるがな」

垣根「次にどこに送られるにしろ、一週間以内じゃなきゃ返品不可能だろうが」

土御門(そもそも間違って送られてきたものにクーリングオフも何もないと思うんだぜい)

土御門(ま、面白そうだから傍観するけどにゃー)

垣根「テメエらがチマチマやってるせいで、ナンパも随分時間がかかりやがる」

垣根「このままだと一週間切っちまうだろうが」

垣根「だから時間短縮の為に、俺とこの三下が同時侵攻でそれぞれ女を攻略すんだよ」

垣根「どうだ?」

海原「どうだと言われても、もう自分のターンは終わってしまったので」

一方「俺はこの下らねェゲームが早く終わンなら、それでいィ……」

土御門「その場合、オレと一方通行もWデートなのかにゃー」

一方「それはヤダァ…」

垣根「じゃあ、今回だけの特別ルールでいいぜ。それでも1人分短縮できるしな」
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:42:37.59 ID:egB4X/yBo
浜面「やけに拘るな、垣根」

垣根「テメエはどうなんだよ三下。結局は当人の意志じゃねえか」

浜面「俺か? 別に構わなねーぜ」

浜面(もう滝壺もいねえし、2対2の方が誤解は招かないだろ)

垣根「じゃあ、決定だ。俺の棒はこれな」

アミダアミダ×2

垣根(ふ……やっぱ学園都市第二位の頭脳をもってすればコイツら丸め込むのは訳ないぜ)

垣根(認めなくねえが、俺はこのままだと負ける)

垣根(負けたらアレイスターの冷蔵庫に逆戻りだ)

垣根(もうプライドとかそういう問題じゃねえ)

垣根(三下、いや浜面仕上は現段階でトップの成績!)

垣根(コイツの横でコイツのテクを真似、あるいはお零れに預かれば、確実に女を落とせる!!)

垣根(それ俺の、俺だけのメインプラン!!)

アミダアミダ×2

土御門「なるほどー。こいつは面白いぜい」
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:43:58.48 ID:egB4X/yBo
海原「ええっと、浜面さんのお相手は……」

つ フレンダ

浜面「ちょっと待てぇぇぇ!! 同僚を口説くとかシャレならねえぞ!!」

土御門「覚悟しろ。同僚に当たってもそのまんま口説くって決めてたぜよ」

垣根(同じアイテムってことは既にメアド知ってやがるな。つまり三下の+2点は確実に消えたって訳か)

垣根(いいねいいね! ツイてるぜ、俺は!!)

浜面「垣根、俺と女交換してくれよ!!」

海原「台詞だけみたら最低の男ですね」

一方「ンでェ? こっちが垣根くンの相手かァ……」

つ 絹旗最愛

浜面「どっちもアイテムゥゥゥゥゥ!!!」オーマイガッ

土御門「Wデートがやりやすくていいんじゃないかにゃー」

海原「連絡も付きやすいでしょうしね。浜面さん、電話してください」

浜面「フレンダと絹旗とデートとか麦野に知られたらコロされる……」
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:45:06.40 ID:egB4X/yBo
浜面「……あ」

一方「どォしたァ?」

浜面「フレンダのメアド知らないかも……」

一方「えェー…」

海原「浜面さん……」

垣根「お前、この間までこれがアイテムだ!とか言ってたじゃん」

土御門「全然結束できてないぜよ」

浜面「ち、違うんだよ! フレンダがフレ/ンダされたときに携帯ぶっ壊れてよ!」

浜面「新しく買い換えた携帯のメアドも番号も教えて貰ってないんだよ!!」

浜面「前のは知ってたから! 今知らないのは偶々だから!!」

垣根「ま、三下がアイテムでハブられてんのは仕方ねぇ。もう一人の方は連絡つくのか?」

浜面「ハブられてねえよ!! 絹旗なら大丈夫だ、ちゃんと登録されてる」ピッ…

トゥルルルルル…
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:46:52.67 ID:egB4X/yBo
ガチャッ

絹旗『超浜面の癖に電話かけるとは生意気ですよ?』モシモシ

浜面「開口一番それ!? お前どこのジャイアンだよ!」

浜面「まあいいや、絹旗、今何してるんだ?」

絹旗『超不審ですね。浜面が私のスケジュール聞いてどうするつもりですか?』

絹旗『超知っていたとしても、浜面には教えません』

浜面「いやいや、知ってるに決まってるだろ!? お前が絹旗だ」

絹旗『私が、私達が超絹旗だ!!』

フレ『いつから私がフレンダ=絹旗になった訳よ?』

浜面「あ? もしかしてフレンダもそこに居んのか?」

フレ『結局、浜面から退院祝いを貰ってないって訳よ』

浜面「うぐ……」

海原「浜面さん、浜面さん」

つ カンペ

浜面「そ、それだよ!!」

絹旗『はい?』

浜面「フレンダの退院祝いをこれからしてやるから場所教えろって」

浜面(おお、自然な聞き出し方だ……海原GJ)
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:47:52.31 ID:egB4X/yBo
絹旗『大変ですフレンダ。浜面がショッカーに超改造されてしまいました』

フレ『結局、脳改造までされちゃったって訳?』

絹旗『超脳改造されてます!! ショッカーライダーです』

浜面「お前ら普段から俺の事どう思ってんだよ!?」

絹旗『超浜面ですね』

フレ『この浜面の意味はダメンズとかマダオとかそういう意味な訳よ』

浜面(何か上手い切り返しプリーズ!!)

海原(ではコレで)

つ カンペ

浜面「俺はマダオじゃねーよ。例えマダオだとしても紳士という名のマダオだよ」

絹旗『紳ww士wwwwww』

フレ『結局、浜面じゃ紳士じゃなくて珍事な訳よ』

つ カンペ

浜面「紳士だよ! 結局、俺はお前らのこと、超ペロペロしたいぐらい紳士だって訳だ!!」

浜面「――って、オイ!!」

絹旗『………』ドンビキ

フレ『………』ドンビキ
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:49:09.94 ID:egB4X/yBo
垣根「大丈夫だ、ここから挽回できる! 俺のカンペに常識は通用しねえ」

つ カンペ

浜面「そんなお前たちの瞳にラストオーダー」

浜面「オイコラ怒られるぅぅ!!」

一方「大丈夫だァ、今垣根くンを愉快なオブジェにして責任とるゥ」

土御門「とにかく、このままじゃデートできなんだぜい。軌道修正ぜよ」

つ カンペ

浜面「冗談は置いておいてさ」

フレ『結局、冗談のセンスが浜面には無い訳よ』

絹旗『本当に冗談だったんでしょうか? 取り敢えず今の発言は超録音してますんで麦野に……』

浜面「ご容赦を! お代官様、ご容赦を!!」

浜面「退院祝いとお詫びを兼ねて、俺の奢りで何でもするんで!!」

浜面「今から貯金全部下ろしてくるから! ちなみに俺の預金額は……」

浜面「……え?」

浜面「おいちょっと待て、なんでカンペに俺の預金額まで書いてあるんだよ!?」

土御門「暗部は情報が命だぜい」

浜面「つうか、俺の奢り!? ちょっと待て、そんなリミッター解除したらマズい! アイツら相手にそれはマズい!!」

絹旗『今、第三学区に超居ますから、三分できてください』

フレ『間に合わなかったらペナルティーって訳よ』

浜面「いけるかぁぁぁ!!」






379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:50:11.96 ID:egB4X/yBo
【第三学区】

絹旗「まさか本当に三分で来るとは超思いませんでした」

垣根「俺の未元物質に常識は通用しねえ」バッサー

フレ「っていうか、どうして第二位が一緒な訳? トラウマがマッハな訳なんだけど」

垣根「んだよ、胸と一緒で心も小っせえヤツだな」

フレ「結局さ、絹旗よりはあるって訳よ」

絹旗「私は超成長期ですから、フレンダと違って超未来があります」

垣根「仕事の時の感情をプライベートに持ち込むなんざ、二流の証だぜ」

垣根「ま、そういう訳だ」

浜面「端折りすぎだろ。あー……つまりだな、垣根はお前らと遊びたいんだと」

フレ「絶対裏があるって訳よ」

絹旗「超浜面な浜面は超騙せても、私達は騙せませんよ」

垣根「おいおい心外だな。可愛い女の子と遊びたくない男がいるとでも(キリッ」

フレ「結局、そのドヤ顔が胡散臭い訳よ」

絹旗「ロリコンですね。超ロリコンです」

垣根「誰が一方通行だ、コラ」




380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:51:25.36 ID:egB4X/yBo
一方「どォいう意味ですかァ、垣根くゥゥゥン!?」

海原「石原都知事への一方通行ですね」

土御門「障子で自慰するような行為を書いて金儲けする人は卑しいんだぜい」

海原「障子紙と一方通行、どちらが白いのか」

一方「よほど愉快なオブジェになりたいと見えるなァ、海原くゥン」

土御門「混ざってる、混ざってる」

海原「しかしアレですね。普通にグループですね、自分達」

一方「これが普通ってのもどォかと思うぜェ」

土御門「どっかにゲストいないかにゃー」キョロキョロ


軍覇「すごいジャーンプ!! トォゥッ!」ドバーン!


一方「………」

海原「………」

土御門「………」


軍覇「凄い腕振り!!」ブオーン!


一方「……この三人でいいンじゃねェ」ムシムシ

海原「ゲストも見あたりませんしね」ムシムシ

土御門「偶にはグループ水入らずってもいいものですたい」ムシムシ


軍覇「おい、お前第一位じゃないか!!」
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:52:51.23 ID:egB4X/yBo
一方「人違いですゥ。私は鈴科百合子でェす」

土御門「鈴科ちゃんなんて俺達は知らないんだぜい」スタスタ

海原「最初から自分たち二人だけでしたね、ここにいるのは」スタスタ

一方「人身御供ですかァ!! 逃がすかよォ!!」カチッ

海原「ちょっと、放してくださいよ」バタバタ

土御門「ベクトルキャッチャーなんてズルいぜよ」バタバタ

軍覇「第一位は女だったのか! 女なのに根性あるヤツだな、お前!!」

一方「女は根性ねェって事かァ? そりゃ色んな団体から苦情きそうだなァ」

軍覇「世界がピンチだってのに、女だてらに立ち向かったんだって? 根性あるぜ!!」バンバン

軍覇「俺も知ってたら駆けつけたのによ! 自分の根性の無さが情け無いぜ!!」グッ

一方「ダメだァ……コイツ会話が成立しねェ……」

軍覇「天使ってのはやっぱ根性ありまくりなのか? いや、根性あるやつが世界を壊したりはしないか」

土御門「待て、削板軍覇、お前どうして一方通行が大天使と戦った事を知っている?」

軍覇「ん? 戦友(ダチ)の友人(ダチ)に聞いたんだ」

軍覇「その友人が学園都市に来るっていうから、戦友から案内を頼まれててな!」

軍覇「学園都市の代表として根性ある案内をしようと特訓してたところだ!!」
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:54:02.34 ID:egB4X/yBo
一方「オマエは学園都市の代表から一番遠い所にいるゥ……」

海原「変人という意味では学園都市の代表として申し分無い気がしますが」

土御門(一方通行の戦いを知っている人間だと……もしや魔術サイドの人間か?)

土御門「その学園都市にくるというヤツはどんなヤツだ?」

軍覇「俺も知らん!! 頼まれただけだからな!!」

海原「それでどうやって学園都市に来たのを掴まえると?」

軍覇「特徴は聞いているからな、後は根性で見つけ出す!」

土御門「その特徴とやらは?」

軍覇「赤い」

土御門「……は?」

軍覇「なんか赤いらしいぞ!」

軍覇「赤はいいよな! 漢の色だ!!」

海原「らしいですよ、白」

一方「好きで白いンじゃねェ」

土御門「え?」

海原「え?」

一方「黒い服も持ってンだよォ!!」




383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:55:01.45 ID:egB4X/yBo
垣根「つー訳で、今日は俺の奢りだ。存分に遊びやがれ」

浜面「オイ、いいのか?」

垣根「構わねえよ。そんぐらいは男の甲斐性ってモンだろうが」

絹旗「超マジですか? 本気と書いてマジですか?」

フレ「結局、浜面とは資金力が違う訳よ」

浜面「へいへい……どーせ俺は三下だよ」

浜面「んで、どこ行くんだ」スチャ

垣根(コイツ……さり気なくフレンダの車椅子に手を取りやがった)

垣根(さり気ない優しさってやつか!?)

垣根「よし、んじゃ行こうぜ」ギュッ

絹旗「何超手握ってるんですか。セクハラで超訴えますよ」パシッ

垣根(なんで!?!)

浜面(いきなり手握るなんて、そこら辺はやっぱチャラ男だよなー、コイツ)

フレ「っていうか、これ電動だから押して貰う必要ないんだけど?」

浜面「いいじゃねえか、気にすんなって」

フレ「………」
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:56:18.17 ID:egB4X/yBo
浜面「で? どこいく」

絹旗「ズバリ映画です。超C級映画!」

垣根「C級映画? ……フランス映画とかか?」

絹旗「また超不穏な発言ですね。フランス映画好きを敵に回してます」

垣根「だってタルいんだよ、フランス映画。ビジュアルは耽美って感じだけどよー」

絹旗「まあフランス映画は監督の趣味全開なものが超多いですからね」

絹旗「でも私が好きなのはそんな監督の趣味全開で作った映画ではありません!」

絹旗「むしろ超大作を狙ってコケたような映画こそ新のC級映画というべきです!」

絹旗「フランス映画なんてまだまだB級ですよ!」フンス

フレ「結局、フランス映画をディスってるって訳よ」

浜面「つーか絹旗、一応フレンダの快気祝いなんだ。先にフレンダの要望聞こうぜ?」

フレ「結局さ、私は絹旗が楽しけりゃそれでいい訳」

フレ「お見舞いやら車椅子やら、結局私の方が迷惑かけちゃってるしね。浜面以外」

浜面「お見舞いは俺もいったろうが!!」
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:57:00.72 ID:egB4X/yBo
フレ「ま、結局ここの学区には外から来た人用にお土産とかも充実してるって訳」

フレ「学園都市の技術を凝縮した缶詰とか?」

浜面「んじゃ、映画の後は缶詰選びな」

フレ「結局、缶詰は垣根のお金で買うんだけどね」

浜面「缶詰ぐらい俺の金で買うわ!」

フレ「……結局、後悔しても知らないから」

垣根「学園都市の最新技術の缶詰とかそこそこのお値段に決まってんだろ、三下が」

絹旗「第二位の財力からそこそことか、浜面的には超破産ですね」

浜面「マジでか……」






386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 09:58:38.40 ID:egB4X/yBo
軍覇「名前は確か……ウホーのなんとかって?」

海原「ウホッ?」

土御門「BLはお断りなんだぜい」

軍覇「そもそもお前達はこんな所で何をしてんだ?」

一方「一言で言えばリハビリだなァ……」

軍覇「リハビリ?」

一方「ある所に人を愛せない可哀相な冷蔵庫がいましたァ」

海原「冷蔵庫は悩んでました。どうして自分は誰にも愛されないのかと」

土御門「そこで俺達が冷蔵庫の心の病を治す為に一肌脱ぐことにしたんだぜい」

一方「冷蔵庫に人間の身体を与えてェ、女の子と会話できるようにしましたァ」

海原「冷蔵庫さんが人と普通にコミュニケーションをとれるよう、自分たちは見守ってるわけです」

土御門「あそこに馬面は俺達の仲間でな、女の子二人は馬面の友達なんだぜい」

軍覇「なるほど。じゃああのチャラそうな男が冷蔵庫だな!」

土御門「その通りだぜい。あの冷蔵庫が女の子と仲良くなれるよう、俺達は見守ってるんだぜい」

海原「九割九分、自分たちの口から冷蔵庫を馬鹿にする発言が出ますが、それは愛のムチですよ」

一方「甘やかしちゃァ、根性つかないからなァ……」

軍覇「なるほど! お前たちも辛いけど根性出して見守ってるんだな!!」
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:00:22.24 ID:egB4X/yBo
一方「そォいう事だ。だから見つかっちゃマズいンだァ」

軍覇「なんでだ? 馬面も女の子も協力者なんだろ?」

海原「冷蔵庫は彼女達が協力者だとは知らないんですよ」

土御門「自転車と一緒ぜよ。いつまでも補助輪つけてやる訳にはいかない、1人で漕げるようにならないとにゃー」

軍覇「感動した!! 俺に協力できることはないか!!」

一方「うン、帰ってェ」

軍覇「水臭いこと言うなよ! ここまで来たら付き合うぜ!!」

海原「ホモの赤い人はいいんですか?」

軍覇「大丈夫だ、まだ学園都市には来ない」

土御門「その男を紹介したのは何者だ?」

軍覇「マジンとか言ってたぞ。鉄の城は持ってなかったけどな!」

土御門(魔人……だと……)

海原「あ、浜面さんたちが移動しますよ」

土御門「よし、削板も一緒に追っかけるんだぜい」

一方「おィ、本気かァ」

土御門「まぁまぁ、旅は道連れっていうにゃー」

土御門(何としても情報を聞き出さないとな)




388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:01:40.34 ID:egB4X/yBo
垣根「ピカイアジュウドー……だと?」

つ チケット

絹旗「学園都市の技術で超甦ったカンブリア時代のピカイアが」

絹旗「柔道家として鮮烈デビューをして戦う超愛と超感動の90分!!」

フレ「結局、えびボクサーのパクリって訳よ」

浜面「ピカイアってオイ」

垣根「そこはある意味、学園都市っぽいかもなぁ」

浜面「っていうかピカイアって何だよ」

垣根「そこのチビが言ってたろうが。カンブリア紀の生き物だよ」

浜面「テレビ東京の?」

垣根「それはカンブリア宮殿だろうが」

絹旗「流石浜面です。超バカです」

フレ「私達人類の御先祖さまね、ピカイア」




389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:03:07.17 ID:egB4X/yBo
【映画館】

垣根「……なんで俺が浜面の横なんだよ」

絹旗「私はまだ第二位を超信用してませんから」

絹旗「超浜面バリアです」

浜面「俺バリアかよ!?」

絹旗「超光子力です」

浜面「パリンって割れるじゃねーか!? 大丈夫か、そんなバリアで」

フレ「結局、私が一番左って訳よ」

絹旗「何かあったら私がフレンダを超守りますから」フンス

垣根「信用ねーなぁ」

絹旗「超胸に手を当てて自分のやってきたことを超思い出してください」

垣根「だから、そりゃ仕事だろうが」
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:04:25.38 ID:egB4X/yBo
浜面「絹旗、コイツは下心しかねーよ。安心しろ」

フレ「結局、それじゃあ安心できない訳よ」

浜面「あー確かに」

垣根「オイ」

垣根「いや、今日の俺は紳士的だ。ここで怒らず紳士的な態度をみせるか」

フレ「そういうことを口にだすのは結局、どうかと思うんだけど?」

絹旗「超浜面です」

浜面「おい」

垣根「あーそれだ、それ」

絹旗「はい?」

垣根「今日の俺は下心100%、つまり浜面みたいなもんだ」

垣根「つーことは危険度一切無しだろ?」

浜面「オイコラ超能力者」

絹旗「超説得力です」

フレ「結局、学園都市第二位の頭の良さは折り紙付きって訳よ」

浜面「ちくしょう……何時から俺の名前ってこんなに安くなっちまったんだよ……」
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:05:02.68 ID:egB4X/yBo
浜面「もういい、飲み物買ってくるわ。何がいい?」

絹旗「ジンジャエールで。あとチュリトス」

フレ「コーラ。ポップコーン付きで。結局、典型的な外国人な訳よ」

浜面「垣根は?」

垣根(今コイツはナチュラルに全員分の飲み物を買ってこようとした……)

垣根(三下根性が染みついてると考えてもいいが……)

垣根(こういう地味な行為が女の子のポイントを稼ぐんじゃねえか?)

垣根「おい三下、お前は座ってろ。売店には俺が行く」

浜面「は? いや別にいいって。遠慮すんなよ」

垣根「四人分は持つのが大変だろうが。俺の未元物質なら問題ねえ」

浜面「お前の未元物質の使い方、それでいいのかよ……」

垣根「俺に常識は通用しねえ」スタッ





392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:06:43.23 ID:egB4X/yBo
一方「つゥかよォ、ここって外の連中が多いところだろォ?」

一方「こンな駄作臭溢れる映画なンて上映して大丈夫なンかねェ?」

軍覇「軟体動物の癖に柔道に挑戦か! 中々根性……いや、骨がありそうな映画だな!!」

一方「ピカイアは脊椎動物ですゥ」

海原「むこうの11D映画の方は学園都市の技術の粋を集めたって感じはしますね」

土御門「この映画、ピカイアはアニマトリックスでもCGでもなく本物らしいぞ」

一方「あァ?」

海原「学園都市の技術で本当に甦らせたというわけですか」

土御門「ジュラシックパークもビックリぜよ」

一方「………気にいらねェなァ」

軍覇「なんでだ? 滅した動物を遺伝子から甦らせるなんて根性ある仕事だろ」

一方「遺伝子細胞から作り出したってことは、クローンってことだろォが」

一方「別に博愛主義気取るわけじゃねェからよォ、動物が可哀相とは思わねェが……」

一方「動物で出来たンなら人間でもって考える馬鹿が居るンだよな、そォいうのは」

一方「表に出すような技術じゃねェんだよ。ましてこンな下らない映画によォ」

土御門「一方通行、お前、妹達の事を考えているんだろうが、だがな……」

軍覇「そんな馬鹿が居たらブン殴る。それでいいじゃねえか」サエギリ
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:08:23.38 ID:egB4X/yBo
一方「あン?」

軍覇「絶滅してしまった動物を生き返らせたい、それは悪いことじゃないだろ」

軍覇「ま、確かに弱肉強食とか進化の過程で淘汰された生き物かも知れないけどな」

軍覇「絶滅したくてしたヤツなんて居ないと思うぞ?」

土御門(第七位から弱肉強食や淘汰というセリフが出た、だと?)

海原(焼肉定食の聞き間違いではないですよね?)

軍覇「クローンだろうと、何だろうと生まれて来たからには命だろ」

軍覇「生きてるヤツは根性だして精一杯生き抜かなきゃならないんだよ」

軍覇「だから甦らせた研究者も、甦った動物も悪くないと思うぞ」

一方「第七位……」

軍覇「お前が言うような、クローン技術を悪事に使うような根性無しがいたら……」

軍覇「ソイツはブン殴る、それだけだろ」

一方「簡単なことじゃねェぞ。そォいう馬鹿を見つけンのはなァ」

軍覇「そこは俺やお前みたいなのが根性出すしかないな! ハッハッハ!!」

一方「チッ……言ってろ」

一方(オマエみたいな馬鹿が世界を救うようなヒーローになれンだろォぜ……)





394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:09:42.70 ID:egB4X/yBo
【売店】

垣根「あーウーロン茶二つとメロンソーダ、コーラな」

垣根「それからチュリトスとポップコーン」

店員「申し訳ありません、チュリトスとポップコーンは売り切れになっております」

垣根「マジで。他に何かある?」

店員「どら焼きならございますが」

垣根「そのネタ引っ張るのかよ……」

絹旗「超待ってください」

垣根「あ? なんだよ、アイテムのチビじゃねえか。なんでココにいる」

絹旗「超信用できないんで、超監視です」

絹旗「飲みものに毒を超仕込むかも知れませんから」

垣根「いい加減にしねえと、温厚な俺も流石にキレるぞ」

絹旗「まあ毒は超置いておくにしても、注文と超違うじゃないですか」

垣根「どら焼きしか無かったんだからしょーがねえだろ」
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:10:41.80 ID:egB4X/yBo
絹旗「そっちじゃありません。ジュースの方です!」

絹旗「私が頼んだのは超ジンジャーエールですよ!!」

店員(超ジンジャーエール?)

垣根「お子様が無理してジンジャーエールとか飲まなくていいんだよ」

垣根(――って三下が言ってた)

絹旗「ジンジャー! ジンジャー!」ダンダン

垣根「るせぇ……んなにジンジャー連呼してるとセルに住民全員吸収されんだろーが」

ピロリン

垣根「あ? メール?」








 【From】バカ面
     <Remember-item@crowley.ne.jp>
 【Sub】わりい
 ───────────────
 絹旗そっちに向かった
 お前の攻略対象アイツだし問題ないよな

396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:12:13.10 ID:egB4X/yBo
 【From】垣根提督
     <bedumb-darkmatter@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:わりい
 ───────────────
 大アリだ、この三下が
 テメエの言うとおりにジンジャーやめて
 メロンソーダにしたらチビがお怒りだつーの




 【From】バカ面
     <Remember-item@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:Re:わりい
 ───────────────
 そういう時は取り敢えずジンジャー買っとけ
 メロンソーダはそのままで。俺が飲むから
 んで、アイツがジンジャー飲みづらそうに
 してたら俺のソーダと交換すりゃいいしな





 【From】垣根提督
     <bedumb-darkmatter@crowley.ne.jp>
 【Sub】マジかよ…間接キッスじゃねーか…
 ───────────────
 つーか、それお前がしてどうするんだよ
 このガキは俺の攻略対象だぞ




 【From】バカ面
     <Remember-item@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:マジかよ…間接キッスじゃねーか…
 ───────────────
 んじゃお前がメロンソーダでいいだろ
 席変わってやるから
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:13:07.43 ID:egB4X/yBo
 【From】垣根提督
     <bedumb-darkmatter@crowley.ne.jp>
 【Sub】テメエちょっと格好いいぞコラ
 ───────────────
 普段からこのチビとはそういう感じなのか?




 【From】バカ面
     <Remember-item@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:テメエちょっと格好いいぞコラ
 ───────────────
 まあ、絹旗は妹みたいなもんだしな




 【From】垣根提督
     <bedumb-darkmatter@crowley.ne.jp>
 【Sub】なんかムカつく
 ───────────────
 俺は学園都市第二位の垣根帝督だぞ




 【From】バカ面
     <Remember-item@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:なんかムカつく
 ───────────────
 いきなりなんだよ!?





398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:14:29.25 ID:egB4X/yBo
浜面「あ……」

フレ「いきなり何よ? 言っとくけど、映画館で携帯はマナー違反なんだからね」

浜面「始まったら切るって」

浜面「つーかさ、垣根って……」

フレ「第二位がどうしたって?」

浜面「提督じゃなくて帝督だったんんだな」

フレ「結局、言葉じゃ意味が伝わらない訳よ」

浜面「いや、感じが帝王の帝って事な」

フレ「帝っていう漢字ってさ……」

フレ「真っ二つに割っても同じ形な訳よ」

浜面「笑えないジョークすぎるぞ」

フレ「身体を張ったジョークと言って欲しいんだけど」

浜面「……ジョークに出来て良かったな」

フレ「……結局、浜面にはシリアスは似合わないと思うのよ」

浜面「そりゃアレだ、ちょっと前の俺だよ。今の俺はシリアスもこなせんだぜ?」

フレ「シリアルの間違いでしょ」
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:16:29.40 ID:egB4X/yBo
浜面「変わらねえヤツなんて居ないんだよ」

浜面「お前だって変わったじゃねーか」

フレ「は? 私が?」

浜面「さっき言ったじゃねえか、"絹旗が楽しければそれでいい"って」

フレ「そ、それは結局アレよ。絹旗はレベル4で私より強いし、ご機嫌取って損はない訳よ」

浜面「本心からの顔に見えたぜ」

フレ「結局、浜面は経験値が低いから女の嘘を見抜けない訳よ」

浜面「そうかよ」

浜面「……笑えねえジョークだけどよ」

フレ「何よ?」

浜面「もし垣根が何か企んでて、アイテムに危害を加えようとしたとして……」

浜面「お前がまた狙われたら、お前はアイテムの情報を売り渡すか?」

フレ「………渡すわよ。結局、自分の命は大事だし? 今度は麦野の見つからないようにするわ」

浜面「そうか」

浜面「でもよ……もしお前が情報を渡しても……」

浜面「今の麦野はお前をフレ/ンダにはしねえよ……多分な」

フレ「フレ/ンダとか、多分とか、結局シリアスになれてない訳よ」
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:17:11.15 ID:egB4X/yBo
フレ「………」

フレ「……もしそうなったら、さ」

フレ「少しぐらいは粘ってあげるから、その間に滝壺や絹旗を逃がしてあげなさいよ」

フレ「結局、麦野はコロしても死なないと思うけど……」

フレ「滝壺の居場所は浜面の隣なんだし、さ」

フレ「絹旗だって結局アンタの事を頼りにしてるって訳よ」

浜面「そりゃないぜ」

フレ「は?」

浜面「お前が少しぐらい粘ってる間に、アイテム全員でお前を救いにいく」

浜面「それが今のアイテムだ」

フレ「結局さ、アンタのせいでアイテムは骨抜きになった訳ね」ポムッ

フレ「第二位遅いしさぁ。結局、私はmyサバ缶とコーラの組み合わせを早く試したい訳よ」

浜面「……暗くなってからやってくれ、それは」




401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:18:19.91 ID:egB4X/yBo
海原「ハイ、皆さんの分のどら焼きです」

一方「マスタードのよォなものとケチャップのよォなものがかかってるンですがァ?」

海原「マスタードとケチャップですが?」

一方「新手の嫌がらせェ!!」

海原「自分もラー油と酢と醤油をかけたどら焼きですから」

一方「餃子じゃねェか……」

土御門「餃子は置いてきた。ハッキリ言ってこの戦いにはついてこれそうもないBYどら焼き」

軍覇「俺のは水分が無くなるまで根性入れて焼いたどら焼きか!」

一方「学園都市の味覚って誰得なンだろォなァ」

海原「ショチトルは好きですよ、苺おでん」

一方「マジでェ?」

海原「ええ。今度持っていってあげて下さい」

海原(嘘ですけどね)

海原(苺おでんを持っていって、ショチトルに嫌われてください、一方通行)

土御門「むーん? 義妹センサーに反応アリだぜい。嫉妬兄貴の臭いがするぜよー」





402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:20:05.33 ID:egB4X/yBo
絹旗「そこは超私の席なんですが」フレンダノトナリニハマヅラガ

浜面「右の席の方が真ん中に近くて映画見るにはいいだろ」

絹旗「だからコイツが……」

垣根「コイツ言うな。俺には垣根帝督って名前があんだよ」

フレ「右から見ても左からみても帝督って訳よ」

垣根「いや、俺は両側スライドドアじゃねーし」

浜面「お前らもっと自分の身体を大事にして!!」

絹旗「………」ムカムカ

浜面「おい、絹旗」グッ

絹旗「なんですか、超麦野式に浜面を超従わせてもいいんですよ?」

浜面「暴力反対」

垣根「お前らの中の第四位って……」

浜面「垣根が信用ならねえってんなら、俺とお前でコイツを挟んだほうがいいだろ」

絹旗「それも一理ありますが……」

浜面「そこは超つけないのかよ。俺の頭脳をもっと信用しろよな」
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:21:10.24 ID:egB4X/yBo
絹旗「浜面仕上で脳内メーカーすると超Hと超愛しかなかったじゃないですか」

浜面「めっちゃ悩んでる! 悩もあったから!! むしろ一番多かったから!!」

フレ「結局、Hな悩みって訳よ」

垣根「大丈夫だ三下、大抵の日本人は被ってる」

浜面「ズル剥けだよコンチクショウ!!」

絹旗「超レディの前で何言ってるんですか!!」チッソパーンチ

浜面「ひでぶ!」

垣根(ズル剥けだとぉ……三下の野郎……俺を裏切りやがったな……)ストン

絹旗「だから超勝手に座らないでください!」プンスカ

垣根「いいだろうが。俺はテメエの隣に座りたいんだよ(攻略対象だし)」

絹旗「え…(///)」

絹旗「……なんて超デレると思いましたか?」

絹旗「ふん。まあいいです。信用はしてませんけど浜面を超立てて、この席順で超我慢します」ストン

垣根「んなパンツ見えそうな格好してる癖にガード堅てぇな」

絹旗「オメーに見せるパンツは超ねえです!」フンス




ブー
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:21:49.28 ID:egB4X/yBo
ブー










軍覇「お、映画始まったぞ」ワクワク

土御門「この前評判聞いてよくワクワクできるぜよ……」

軍覇「例えどんな映画でも俺は根性で楽しむぞ」

海原「ある意味立派ですね。しかし、そろそろ根性がゲシュタルト崩壊しそうです」

一方(しっかしよォ、この映画館……車椅子の金髪も問題なく入れたし……)

一方(さっき行ったトイレには手スリも付いてて障害者に優しい映画館じゃねェか……)

一方(今度打ち止めと一緒に来るかァ? いや、第三学区はちと遠いかァ?)パクッ

一方「……うン、やっぱどら焼きにマスタードとケチャップはねェわ」






405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:22:47.26 ID:egB4X/yBo
ボブ「俺はもう総合格闘技には出たくないんだ!!」

老師「お前はいつも強かった。ボブサップ」

老師「脱ぎ捨てるのだ身体を!! 明日の君はボブサップだ!!」

ボブ「脱ぎ捨てるだと!?」

老師「お前は記憶を失っているが、今のその肉体はお前の真の姿を隠す為の皮にすぎん」

老師「同時にお前の力を押さえる、拘束具なのだ!!」

ボブ「ど、どうすればこの肉体を捨てられるんだ!?」

老師「マヨネーズとソースを10本、交互に飲み干すのだ」

ボブ「マヨラーソース!!!」ソゲブー

ピカイア「これが……俺?」

老師「行け、ボブ、いやピカイアよ。お前の釣り袖は柔道界を制する!!」

ピカイア「老師ッ!!」

老師「赤心柔道拳……確かに伝えたぞ!!」

ドッカーン!!





406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:23:31.58 ID:egB4X/yBo
垣根「え…? え?」

浜面「火薬の量すげーな」

フレ「爆発の指向性が甘いって訳よ」

垣根「いやそうじゃねーだろ!?」

垣根「今の総合格闘技でリベンジする流れだろ!? なんで柔道なんだよ!」

垣根「つーか、いつ釣り袖極めてた!? 記憶失った理由は!?」

垣根「最後なんで老師爆発したんだよ!?!」

絹旗「超五月蠅いです。映画館では静かにして下さい」

絹旗「いいですか、超一言だけ言っておきます」

絹旗「C級映画とは、超どこかで見たような展開を超楽しむものなんです!」ドヤッ

垣根「パッチワークすぎんだろ!?」




407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:24:47.74 ID:egB4X/yBo
ピカイア「確かにお前は俺に勝った」

ピカイア「勝ったが、それだけだ」

アノマロカリス「ノーパン姿で負け惜しみか、ピカイア」

ピカイア「……お前の一本背負いには愛がない」ビシッ

アノマロカリス「何!?」

ピカイア「三葉虫の小内刈りにはそれがあった……」

ピカイア「お前の強さは、お前1人のものだ」

アノマロカリス「私はハルキゲニアも、オパビニアも倒してココに立っている!」

アノマロカリス「私は勝利者だ!!」デーン

ピカイア「その道は行き止まりなんだよ、アノマロカリス」

ピカイア「俺達は柔道家……道を進む者なんだ」

ピカイア「だが俺は憶えていよう。お前という男が居たことを……」ヒュオオオオオ…

アノマロカリス「何故だ……勝ったのは私の筈だ……」

アノマロカリス「だというのに……この胸にある敗北感はなんなのだッ!!」クワッ



アノマロカリスはバージェスの大地に跪いた。

五億年後、忘れられた彼の存在を人々は知るだろう。

だが、生きたまま灰となった彼が流していた涙を知るものはいない……



FIN






408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:25:18.84 ID:egB4X/yBo
一方「かわンねェ……最後にリュウをトラックでベガが襲うぐらいわかンねェ……」

土御門「ちょっといい話風に纏めてるのが腹立つにゃー」

海原「まあ駄作の方が後の会話が弾むといいますし、デートにはいいんじゃないですか」

軍覇「なんでそこで諦めるんだよ! 根性だせよ! やればできる! できるって!!」ドバババ

一方「」

土御門「」

海原「」









409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:26:12.03 ID:egB4X/yBo
垣根「なんで最後ああなるんだよ。途中で結核で入院したオドントグリフスはどうなったんだ!?」

浜面「まあまあ、んな真剣になるなって」

垣根「俺は学園都市第二位の垣根帝督なんだよ!」

垣根「レベル5ってのは能力がすげえだけじゃねえ」

垣根「すげえ能力を支える演算能力を持ってるってことだ」

垣根「優秀過ぎる脳味噌が、テメエらみたいに考えずに見るって事を拒否すんだよ!!」

垣根「チッ…頭良すぎるってのも問題だぜ」

絹旗「無駄な情報を超遮断できない時点で、超全然優秀じゃないじゃないですか」

フレ「完全記憶能力者ならともかくねぇ……」

絹旗「そんなんだから超二位なんですよ」

垣根「テメエ……その言い回し、イラつかせやがる」

垣根「ああ、そうか。確かクソ第一位の演算パターンを受けてるんだったな」

垣根「流石は第一位だ、たいしたムカつきっぷりだ」

絹旗「私が超モヤシみたいな言い方は超辞めてください!」

垣根「ジンジャーエールも飲めねえヤツはセロリで十分だろうが」

絹旗「第二位が超ジンジャー飲みたいっていうから、私のジンジャーあげたんじゃないですか!!」

垣根「おいおい、テメエの能力は窒素装甲じゃなかったのかよ? 何時から捏造記憶になった?」



410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:26:52.52 ID:egB4X/yBo
一方「垣根くンは後でスクラップなァ」

海原「絹旗さんは?」

一方「ガキを相手にしてられっか」

土御門(実験の負い目半分、保護者気質半分ってとこかにゃー)

軍覇「女に手を出さないとは根性あるな、第一位」

一方「もォそォいう事でいいやァ……」

海原(結標さんェ…)

土御門(あわきんェ…)






411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:27:34.50 ID:egB4X/yBo
【缶詰専門店】

浜面「おー…ある意味壮観だな、この光景」

絹旗「分け入っても 分け入っても 超缶詰の山 です」

垣根「臭いのしないシュールストレミングだと……!?」

浜面「マジでか!?」

フレ「私が入院している間に、そんな新作がでていたなんて……」

絹旗「シュールストレミングっていうと超世界一の臭い食べ物じゃないですか?」

フレ「ま、結局、学園都市に常識は通用しないって訳よ」フフン

垣根「なんでテメエが偉そうな…ん…だよ……」

浜面「ん? どうした?」

垣根「なんでもねえ!!」サッ

絹旗「今、後ろに缶詰超隠しましたね!?」

フレ「結局、缶詰は他にもあるから一個隠しても意味ないって訳よ」ヒョイ

つ 原材料名 : ニシン 塩 未元物質

浜面「」

フレ「」

絹旗「」
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:28:17.02 ID:egB4X/yBo
垣根「違う、違げーぞ!? 記憶にねーからな!!」

浜面「いや、だって未元物質ってお前だけの能力じゃん」

垣根「……また冷蔵庫時代の黒歴史が一つ、か」

絹旗「超元気出して下さい。後でジンジャーエール買ってあげますから」

垣根「いきなり慰めんじゃねーよ。そんなに同情するようなことかよ!?」

垣根「つーかお前の中でどんだけ俺はジンジャー好きになってんだよ!?」

フレ「結局、このシュールストレミングは買わない方がいいって訳よ」

浜面「そりゃそうだ」

絹旗「浜面への超罰ゲームぐらいにしか超使えません」

浜面「え?」

垣根「あんまり俺の未元物質ナメんじゃねーぞ。美味しいに決まってんだろうが!!」




413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:29:29.93 ID:egB4X/yBo
一方「あ、店員さァン」

店員「はい、なんですか?」

一方「あの未元シュールストレミングって売れてますかァ?」

店員「売れなくて困ってるんですよねぇ……」

軍覇「なんだよ、第二位の根性足りてないじゃねえか」

海原「ではお店にある未元シュールストレミングは全て買い占めますんで」

土御門「領収書はスクールの垣根帝督でお願いしますたい」

軍覇「売れなかった自分の缶詰に責任を取る、か……第二位、見直したぜ!!」

一方「ポジティブですねェ……」

海原「今咄嗟に思いついたんですが……」

海原「ミサ缶というものを売り出したらヒットしませんかね?」

一方「愛が重いィ……つゥか、中身によっちゃァ、海原くンは勝手に改造決定ィ!!」

土御門「この二人だけで買い占めそうだぜい、ミサ缶……」




414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:30:19.14 ID:egB4X/yBo
浜面「ホントになんでもあるなぁ……」

絹旗「ラーメンの缶詰、アイスクリームの缶詰、カレーの缶詰……」

垣根「まあ宇宙食で再現できんなら、缶詰でも再現できんだろうぜ」

垣根「お、キャビア缶」

浜面「普通に手に取ったなぁ。やっぱ金持ちだ」

垣根「いや、俺はキャビアよりトンブリの方が好きなんだけどな」

垣根「心理定規がキャビア好きでよ」

浜面「へー」

垣根「あとフォアグラとかウニとかも好きって言ってたな」

フレ「結局それってタカられてる訳よ」

浜面「垣根ェ…」

絹旗「これはとろろ芋の缶詰ですよ。超すり下ろし済みです」

浜面「それ缶詰の意味があんのか?」

垣根「お、ジュンサイの缶詰じゃねーか。これは自分用に買っとこ」

浜面「なんでお前そんなにヘルシー志向なわけ?」

垣根「第一が肉好きって聞いたから、俺は野菜を極めようかと」

絹旗「超ライバル心剥き出しです」

フレ「結局、第二位は第一位が大好きって訳か」

垣根「いや冗談だからな。つーか俺が第一位好きとかやめろ」

浜面「お前の場合冗談に聞こえないんだよ……」
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:31:15.85 ID:egB4X/yBo
垣根「オイオイ、こんな所に三下の缶詰があるぞ!!」

つ 馬肉

浜面「おいコラ。意趣返しか」

フレ「それって結局、馬に失礼な訳よ」

浜面「馬以下かよ!?」

垣根「つーか缶詰見るのも意外と楽しいけどよ、いい加減サバ缶探そうぜ」

絹旗「超初志貫徹ですね」

浜面「んじゃ俺はフレンダと向こうの方探してくるわ」

フレ「ちょっと、なんで浜面と一緒な訳?」

浜面「いや、車椅子だろ高いところとか届かないだろ?」

フレ「この学園都市最新型の車椅子のアームを使えば問題ないんだけど?」

浜面「それだってまだ使い慣れてないだろ。今は俺を頼れって」

垣根「今は俺を頼れって(キリッ」

絹旗「超泥船で航海するようなものですね。超危険です」

垣根「ま、泥船が沈みそうになったら俺が引き上げてやるから安心しな(キリッ」バッサー





416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:32:50.82 ID:egB4X/yBo
軍覇「アレは無いな……うん、ない」

土御門「七色の爆発を起こす第七位にすら有り得ないと言われる垣根の決めポーズww」

海原「ドヤ顔に羽根展開ですか……片方だけでもキモいのに」

一方「キモい+キモいじゃねェなァ、キモい×キモいだァ。威力がハンパじゃねェ」

軍覇「そもそも羽根なんて男らしくないぞ。男なら根性で飛べ」

海原「流石にそれはどうかと」

軍覇「右足が沈む前に左足で空気を蹴る、左足が沈む前に右足で空気を蹴る。これで飛べる」

土御門「コイツならできるかも知れないと思った自分の幻想を壊したいぜい」

一方「羽根が付いてて悪かったなァ」バッサー

軍覇「ん? 大丈夫だ、お前は女なんだろう?」

軍覇「可愛くて似合ってるぞ、第一位!!」

一方「こォいう時、どンな顔したらいいかわかンねェ……」

海原「笑えばいいと思いますよww」

土御門「鈴科百合子……まだ信じていたのか……」

土御門「ん?」

土御門「だが第七位の計測不可能の眼力でも騙し続けられているってことは……」

土御門「まさか本当に百合子だったり……」

一方「しねェよ!!」





417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:34:29.60 ID:egB4X/yBo
絹旗「じゃあ浜面とフレンダは超南西を、私は超北を、垣根は超東を探しましょう」

垣根「何呼び捨てにしてやがる」

垣根「つーか、なんで俺とお前がバラバラなんだよ」

垣根「どう考えてもコッチはコッチで二人で探す流れだったろうが」

絹旗「バ垣根と一緒とか超貞操の危機です」

垣根「モ/アイにするぞ、コラ」

絹旗「誰がモアイですか!!」

垣根「ああ、悪かったな。モア/イの方がお好みか?」

絹旗「サイアイです!!」

垣根「あ? アイアイ?」ウキー

絹旗「それじゃあ超浜面じゃないですか!!」キー

浜面「猿じゃねぇよ!!」

フレ「結局、浜面は猿顔の一般人な訳よ」

垣根「羊羹の缶詰だ。これ食ってさっさと巨大化しやがれ」

浜面「猿顔の一般人は正義の味方ーーー」

垣根「暗部が正義な訳ねえだろ」
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:35:11.84 ID:egB4X/yBo
垣根「オラ、三下は放っておいて、さっさと缶詰探しに行くぞ」

絹旗「裾を超掴まないで下さい! 服が超伸びるーー!!」ズルズル

垣根「丁度いいじゃねえか。パンチラ防げるぜ」ケケケ




フレ「結局二人で行っちゃったけど……絹旗大丈夫かしらね?」

浜面「ま、大丈夫だろ。なんだかんだ言って打ち解けてきたんじゃね? あの二人」

浜面「端から見てると仲のいい兄弟みたいだぜ。喧嘩するほど仲がいいってアレな」

フレ「それって経験則な訳?」

浜面「は?」

フレ「結局、それっていつもの浜面と絹旗な訳よ」

浜面「そりゃねーだろ。俺はアイツにイジメられてるだけだぜ?」

フレ「絹旗も麦野も可哀相に……」ヤレヤレ

フレ「ほら、浜面、車椅子押しなさいってば。結局、向こうにサバ缶があるんだから」

浜面「電動なんだろー」

フレ「結局、手押しでやるって言ったのは浜面だからね」

浜面「ヘイヘイ……」ガラガラ








419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:36:53.10 ID:egB4X/yBo
海原「垣根さんを妹魂(シスコン)に目覚めさせるとは、絹旗さんは凄いですね」

土御門「大した妹力の持ち主だぜい」

一方「垣根くンじゃなくてチビガキが凄ェ……」

軍覇「そうなのか。あの女の子、中々根性あるんだな」

一方「全てを根性で片付けるオマエも凄ェ……」

海原「しかしアレですね、買い物で二手に別れる展開、自分の時と一緒ですね」

土御門「アイテムの不思議だにゃー」

軍覇「そうやって作者の引き出しの無さをキャラに押し付けるのはどうかと思うぞ」

一方「メタい発言するなァ」

軍覇「言葉を略すのは根性無しのすることだ。メタいじゃ、メタフィクションかメタファーか分からないだろ!!」

一方「何コイツ面倒臭い……」

海原「自分達は浜面さんを追いますから、垣根さんと削板さんは任せました」

土御門「胃薬の缶詰を先にプリーズですたい」





420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:38:07.84 ID:egB4X/yBo
垣根「つーかよ、そんなに俺の事嫌いかぁ?」

絹旗「何ですか超いきなり。そんな超当たり前の事聞くぐらいなら、サバ缶探してください」

垣根「サバ缶はいいんだよ、探さなくて」

絹旗「はあ? やっぱ何か超企んでますね?」

垣根「そうじゃなくて。あの金髪はこの店初めてじゃねーだろ」

垣根「ならサバ缶の場所ぐらい知ってる筈だ」

絹旗「知ってるならどうしてフレンダは超黙ってたんですか?」

垣根「俺達に気を使ったんだろ」

絹旗「えー…」

垣根「露骨に嫌そうな顔すんな。傷つくだろうが」

垣根「ま、俺達に気を使ったんじゃなければ、三下と二人っきりになりたかったとか?」

絹旗「それは超有り得ないです。浜面は滝壺さん一筋だし、フレンダは麦野一筋ですから」

垣根「最後のはどうかと思うぜ……」
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:39:16.13 ID:egB4X/yBo
垣根「はぁ…」

垣根「やっぱムカついてんのか、アイテムを半殺しにしたスクールの俺を」

垣根「ま、そのスクールもグループにぶっ壊されたんだけどよ」

垣根「ああそうだ、そういう意味じゃ俺もお前も第一位の被害者だよなぁ」

垣根「いっそ手を組んでクソ第一位をブッ潰すってのはどうだ?」

絹旗「超興味ないです」

垣根「だよな。俺もお断りだ」

垣根「アイツ倒す時は俺一人だ。他のヤツに邪魔はさせねえよ」

絹旗「超こだわりですか?」

垣根「かもな。そしてそのこだわりってヤツがアイテムとスクールの違いなんだよ」

絹旗「どういう意味ですか?」

垣根「テメエらアイテムは巨大な敵が現れた時、全員で戦いに向かうんだろうさ」

垣根「実際、アイテムってのはバランスがいい構成だしな」

垣根「第四位っていう司令塔かつ最強のクイーンが居て……」

垣根「切り札のルークに滝壺がいて、攻撃翌力のあるビショップがお前、搦め手のナイトは金髪……」

垣根「あの三下はポーンだ。場合によっちゃ化けやがるしな」
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:40:12.14 ID:egB4X/yBo
垣根「まあんなわけで、アイテムは全体で有機的に動く事ができるんだ」

垣根「アイテムで一個のデカい人間だ。人間はテメエの手や足が切れたら放っときやしねえ」

垣根「俺にはそんな部下……仲間もいねえからな。冷蔵庫になっても誰も助けてくれなかったって訳だ」

垣根「ま、別に俺に仲間は必要ねえし、アイテムが束になっても俺に適わないだろうけどな」

絹旗「超自信家ですね。喧嘩売ってるんですか?」

垣根「そうじゃねえよ。ちょっと羨ましいだけだ。ちょっとだけな」

垣根「だからそんな俺をあんまイジメんなって」

絹旗「わかりました。要するに第二位は超友達が居ないんですね」

垣根「だから、んなもん要らねーって話なんだよ」

絹旗「またまた。なら何でそんな話を私にしたんですか?」

垣根「テメエが俺を警戒してるからだろうが。だから本心ぶっちゃけたんだ」

絹旗「私達が超うらやましいっていう超本心ですね」

垣根「違え」

垣根「テメエらが仲良しこよしするのは勝手だがよ……」

垣根「それで上手くやっていけるほど暗部は簡単じゃねえ」

垣根「テメエのやり方貫くなら、そいつはいつか学園都市そのものとぶつかる事になるだろうぜ」

絹旗「超忠告ですか?」
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:41:52.22 ID:egB4X/yBo
垣根「最後まで聞けよ。ま、『上』の連中が気に入らないのはグループの連中も同じだ」

垣根「アイツらはお前ら程の仲良しじゃないが、『上』の連中の柔らかい横腹狙うっていう共通の意志がある」

垣根「アイテムとグループが手を組むって選択肢もアリだと思うぜ?」

垣根「そして、お前らで『上』を潰そうって気になったらよ……」

垣根「俺にも一枚噛ませやがれ」ニヤッ

垣根「そいつが俺の本心だ」

垣根「ま、アイテムの中心じゃねえテメエに言ってもしょうがねえがな」

絹旗「……わかりました。それが超本心だって一応信用してみます」

絹旗「でも私は垣根の事、超嫌いですから」

垣根「だから、そういうの凹むって言ってんだろうが」

垣根「つーか、どこら辺が嫌いなんだよ。後学の為に教えてくれや」

絹旗「一々超ドヤ顔で羽根を超広げる所ですか?」

垣根「………」バッサー

垣根「おう、ちょっと興奮して羽根出しちまったぜ」テレッ

絹旗「興奮すると羽根が超出てくる所が一番嫌いです」

絹旗「ですが、メアドぐらいは超教えてあげます」
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:43:08.76 ID:egB4X/yBo
垣根「まあ連絡つかないと援軍にも行けないしな」

垣根(チョロいな。これでメアドゲットだ)

絹旗「そうじゃないです。これは絹旗最愛ちゃんの超優しさです」

垣根「あ?」

絹旗「仕方ないですから、私が時々超友達の居ない垣根と超遊んであげてもいいですよ」

垣根「ど、どうせC級映画だろうが」

絹旗「ぶっちゃけ垣根の反応は超浜面以上でしたので超誘い甲斐があります」

垣根「ほ、褒められてる気がしねえ」

絹旗「超どーでもいいですから羽根仕舞ってください」

垣根「べ、別に遊びに誘ってくれて嬉しいとかねーし(///)」バッサー

絹旗「なにこれ、超浜面」ウヘーキモー

軍覇「第二位、お前根性あるじゃねえか!!」バッ

垣根「」

絹旗「」
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:44:32.99 ID:egB4X/yBo
軍覇「途中から聞いてたぜ。友情をバカにするような悪党を倒すんだってな!!」

軍覇「いいぜ、その時がきたら俺も協力するぜ!!」

軍覇「それよりも、もっと根性感じたのはお前に友達が出来たことだ!!」

軍覇「つい最近まで冷蔵庫だったって聞いたぞ。冷蔵庫が人間の友達つくるなんて大した根性だ!!」

土御門(コイツなんで飛び出したぜよ!?)

垣根(おい、土御門!!)

土御門(無理だ。第七位に常識は通用しない)

垣根(無駄に説得力があるのがムカつきやがるな!!)

絹旗「な、なんなんですかコレ!?」

絹旗「超ふざけたロスタイム的な超暑苦しさを感じます……」

垣根「ああ、学園都市一、いや世界一面倒くさいヤツだ」

垣根「仕方ねえ、コイツは俺が相手をしてやる。その内に逃げろ」

絹旗「で、ですが……」

垣根「気にすんな。メアド交換した仲じゃねえか」キリッ

絹旗「ですが、この人から超C級のにおいがします!! 私のC級レーダーが超ビンビンです!!」キラキラ

垣根「え?」

土御門「え?」

軍覇「根性ォォォ!!」




426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:46:28.16 ID:egB4X/yBo
フレ「結局さ、その右のサバ缶な訳よ」

浜面「何?! これじゃねーの?」

フレ「早く取って欲しいんだけど。結局、手の届かない場所にあるのは任せろって嘘な訳?」

浜面「客観的にみて俺メッチャ頑張ってると思うぜ!?」プルプル

浜面「ここの棚が高すぎんだよ……脚立まで使わねぇと……くそっ、元の場所に置けない」グググ…

フレ「結局さ、その優しさを受ける資格は私にはないんだよね」

浜面「はあ? ちょっと待ってろよ、こんなの手を伸ばせばスグに……」

フレ「滝壺は言うに及ばずさ、絹旗も浜面も優しいし、麦野も優しいんだよね、最近は特に」

フレ「でも、結局私はみんなの優しさを受けるような人間じゃないってこと」

浜面「垣根に情報バラしたことなら、気にしてねえって」グググ…

フレ「そうじゃなくて、私は結局、人殺しな訳よ」

浜面「……暗部に居るんだ。人を殺したって仕方ねえ時もあるさ……お、届いた」

フレ「でも私はソレを楽しんでたんだよね。結局、暗部にお似合いの女っていうか?」
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:48:02.96 ID:egB4X/yBo
浜面「楽しんでたって過去形じゃねえか。それが全てだろ」

浜面「全部が元通りにはならねえよ。死んだ人間は生き返ることはねえ……」

浜面「だからって自分のせいで死んだ人間の為に、俺達が死んでやることもできないだろ」

フレ「浜面……」

浜面「資格がないなんて言うなよ。ぶん殴るぞ」

フレ「まだ、一度も浜面に言ってない言葉がある訳なんだけどさー……」

浜面「ん?」

フレ「……ありがとね、浜面」

浜面「俺は何にもしてねえよ」

フレ「アイテムを復活させてくれたし。結局、私はアンタにも感謝してるって訳よ」

フレ「結局、私の居場所もアイテムって訳よ」




428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:49:29.74 ID:egB4X/yBo
海原「いい雰囲気じゃないですか」

一方「三下も大概のフラグ建築家だなァ……」

海原「貴方がそれをいいますか」

一方「はァ?」

海原「鈍感は罪ですよ」

一方「オマエが言うなァ」

一方「けどよォ……」

海原「なんです?」

一方「ベクトル操作していると、力の向きとか全体のバランスとかァ? 目算で大体わかるンですけどォ……」

一方「三下の触ってる缶詰のバランス、ありゃ崩れるなァ」

一方「すると三下もバランス崩すだろォ?」

一方「脚立もコケるだろォなァ」



< どわぁぁぁーーー!!

< 結局、褒めたところで浜面は浜面な訳よ……って、コッチに倒れんなー


ガッシャーン



一方「なっ?」

海原「流石が学園都市最高峰の頭脳ですね」



429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:50:17.36 ID:egB4X/yBo
浜面「………」

フレ「………」

CHU!

浜面(唇に柔らかいのが当たってるんですけど……)

フレ(浜面の顔が超至近距離な訳よ……)

バッ!!

浜面「こ、これは事故、事故だぞ、フレンダ!!」

フレ「結局、浜面はラッキースケベな訳よ……」パカッ

浜面「……とか言いながら、車椅子の収納スペースからテープを取り出すのはなぜでございましょう」

フレ「結局、久々に火薬を使ってみたいって訳よ。映画に触発されたわけじゃないけど」

浜面「なるほどー。火薬の相手は缶詰ですかー?」

フレ「NO、NO、NO」

浜面「そこに転がってる脚立さんですかー?」

フレ「NO、NO、NO」

浜面「もしかして俺ですかー?」

フレ「YES、YES、YES」
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:52:00.40 ID:egB4X/yBo
浜面「脱兎!!」

フレ「結局、狩人を楽しませるならキツネになれよ!! 浜面の大好きな兎になってんじゃない訳よ!!」ヒャッハー

浜面「勝ち残り、生き残るために、超あがき続けるぅぅぅぅぅーーーーーー!!!」ポイポイポイ

フレ「サバ缶を囮に使うのは卑怯な訳!!」

浜面「サバ缶三つで俺の命か……安い買い物だぁぁぁ!!」

フレ「私の唇は安くなぁぁぁい!!!」


ドドドドドド…


垣根「おいおい、何追いかけっこしてやがるんだ」

浜面「不可抗力だ!!」ズザー

フレ「結局、浜面に押し倒されて無理矢理キスされた訳よ!!」

軍覇「最低だ、無能力者!」

絹旗「根性超入れ直しを要求します!」

軍覇「よし、すごいパーンチ!!」

浜面「ゴキブリのように避けーる!!」

浜面「楽勝だ、超能力者!」
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:53:13.68 ID:egB4X/yBo
垣根「まあ測定不能でもパンチはパンチだからな。本気だせば速度ヤバいやら避けられるヤツは限られるだろうが」

垣根「つーか、なんで俺よか先に第七位に頼ってんだよ、モアイ。お兄ちゃん哀しいぞ」

絹旗「モアイ言うな。っていうかお兄ちゃんは超ありえません」

垣根「いやいや、一周回ってありじゃね? 帝督兄ちゃん」

フレ「結局、五週ぐらい回らないと無理な訳よ」

絹旗「五週でも超無理です」

絹旗「垣根は置いておいて、C級さん」

軍覇「おう!」

土御門(C級呼びで納得してるぜい……)

絹旗「窒素&」

軍覇「すごい」

絹旗軍覇「「パーーンチ!!」」

浜面「ちょ…二方向から同時は無r

ドグシャッ
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:53:53.20 ID:egB4X/yBo
フレ「結局、頭蓋骨が砕かれる音な訳よ」

軍覇「今日は俺達二人でダブル根性だからな!!」

絹旗「結局、超根性で浜面退治です!!」

浜面「不幸だ…」

垣根「おお三下、は/ま/面に鳴ってしまうとは情け無い……」

一方「第七位にチビガキ寝取られた帝督くンも十分情けないィ」

海原「安心の垣根クオリティですね」

土御門(何か忘れてる気がするんだぜい?)









つづく
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 10:56:32.05 ID:STNsVfQe0

フレンダかあいいよぉぉぉ
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 10:56:47.92 ID:egB4X/yBo
久々に太閤立志伝やったらハマった>>1でェす
コーエーは何時になったら太閤とチンギスの新作出すンだよォ……
あとフロムの義経英雄伝も新作地味に待ってるからァ

さァて、次回のカップルはァ(某海産物一家風)


つちみかど もとはる × ○○○○ ○○○

でェすってよォ。あみだの神様曰くゥ。じゃンけンぽン
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 10:58:17.57 ID:Nf3bL0EDO
乙乙
フィアンマもアミダ参戦か!?そういや、リアルで
フラグ無しだったな彼。
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 10:58:58.43 ID:LJ20kV4AO
あおがみ ぴあす だと……
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/20(日) 11:03:25.37 ID:eKkTdNtm0
あおがみ ぴあす か
思いつかんかった
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 11:27:09.81 ID:5zjzY6oqo
乙乙

第七位は実際飛べそうだよなぁ・・・
それもすごパ同様本人にすら解らない原理で。
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 11:43:48.52 ID:xw4Sv8HL0
ついに俺のしのぶたんが登場か……胸熱だな
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 11:48:09.59 ID:jVRvVGDHo
ばんがい こたい だと……?
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 12:09:58.77 ID:Nf3bL0EDO
すずしな ゆりこと土御門かアリだな。
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 12:50:15.21 ID:LJ20kV4AO
まさかの くもかわ せりあ か

とんでもない騙し合いが展開されそうで胸熱だにゃー
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 12:55:51.69 ID:6Oq2Y1TIo
ぎょろ目たんは俺得
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 14:24:19.91 ID:ScWRfHfG0
よみかわ あいほ
つくよみ こもえ
まさかの教師と生徒か…
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 14:28:44.29 ID:CnNujhoEo
すなざら ちみつ
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 14:43:59.18 ID:vINCuPoHo
おやふね もなか
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 16:07:37.56 ID:YTdTu9/60
アクセラレータか
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 16:19:53.82 ID:fx42uHoZ0
>第七位にチビガキ寝取られた帝督くンも十分情けないィ
これって一方通行「イヤだ」の話?それとも俺が読みこんでないのか…

>>435
フィアンマ「そげぶのおかげで彼女が出来ました!」
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 16:27:02.21 ID:CnNujhoEo
イヤだが何で関係あるんだよ
>>35から読み直せ
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 21:24:04.52 ID:Xqs8SnFF0
なるほど、ひとつい はじめか
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 21:54:24.99 ID:xw4Sv8HL0
当然のようにあの人がスルーされてるあたりお前ら仲良いな
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 22:12:49.58 ID:cHSST1QT0
垣根(青ピ)・浜面(土御門)・根性さん(上条)で新デルタフォース結成しちまえ
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 23:52:11.04 ID:rLkg4c8AO
かえる顔 の医者
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 19:04:09.97 ID:7ZyA3Osi0
俺の浜面がこんなに格好いい訳がない
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 20:44:30.70 ID:NSHgB/MBo
新約でていとくん復活あるで
フレンダも復活したしな
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 21:08:37.92 ID:qd372NgO0
ショタ化したていとくんとか誰得
 ―――A.あわきん
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 21:34:44.50 ID:VfSEwwSXo
ロリンダの中身(脳)はていとくんだがな
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 06:23:57.18 ID:qHJ8VkgDO
フレ/未元物質/ンダか……
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 08:50:45.23 ID:1fcAS+NVo
黒子も買い占めそうだよな>>ミサ缶
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 15:37:06.14 ID:5PgredIQo
でもあの幼女エイワスが姿変えたっていう説もあるんだよね
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 22:14:25.53 ID:B5l79dFIo
>>460
他のスレの名前出すのあれだが、それ天使同盟読んでる奴が言い出したんじゃないかって気がするんだが
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/22(火) 22:39:07.93 ID:ZRWqO1vjo
じゃあ、謎の第六位の能力が変装系だったと言うことで
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 18:18:08.98 ID:yC6+yS+ao
仮面ライダーSPIRITSまで…
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 08:38:32.56 ID:Tho8IrCYo
<前回までのあらすじィ>

一方「垣根ェ!! 何やってやがる!!」

一方「たかが過去の亡霊に操られちまうなンて」

一方「情けねェ!!」

一方「垣根!!! もォ一度、俺にコロされてェよォだなァ!!」

垣根「む……一方通行……」

一方「気がついたかァ!?」

垣根「うっ……お、俺は……」

一方「垣根ッ!! オマエが求めていたのは何だったンだ!?」

一方「こンなばけもンに操られてよォ」

一方「それでよく、俺に偉そうな事が言えるなァ!!」

垣根「くっ!! ア、一方通行……」

垣根「俺が、俺がテメエに劣ると……」

一方「現にオマエ、こンなやつに操られてンだろォが!! 情けねェよなァ!!」

垣根「ううっ……い、言いたい事を言ってくれやがって……」

一方「そォ思ってンなら、なンとかしろってなァ!!」

垣根「ククク……一方通行……テメエの言葉、アレイスターの呪縛より効きやがったぜ……」

天井「なんだと!?」

垣根「天井亜雄……たかが死人の分際で、俺にこんな屈辱を味あわせるたぁ……」

垣根「許されねぇな……」

杉谷「まだだ、まだ終わってはいない」

杉谷「このままでは私の為に命をかけてくれた兵士に申し訳が立たん」

海原「バカな! 死んだものに縛られて生きている自分を見失うなど!」

海原「いいでしょう。その業、自分が払ってみせます!」
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 08:39:20.50 ID:Tho8IrCYo
アレイ☆「革命に血はつきものだよ。犠牲をおそれていては何もできん」

杉谷「ぐ…」

浜面「アレイスター!! テメエ……ッ!!」

番外「ハン、聞きあきたセリフだね!」

番外「よーするに犠牲なしじゃ何もできないって言ってるのと同じだよ。あんたが無能なだけ!」

浜面「お前との腐れ縁、ここで断ち切らせて貰う!」

アレイ☆「一方通行、浜面仕上……遠慮はいらない」

アレイ☆「君達の信念に従って戦えいたまえ。私も遠慮はしない」

一方「アレイスターァァ!! 死人なら死人らしくゥ、墓の下で眠っておきなァァ!!」

パキィン

一方「クソがァ、無敵フィールドかァ!」

垣根「物事はストレートに表現すると下品になることを憶えておけよ、テメエ」

垣根「無駄としりつつ、こういうことをやってみたくなる……そういう気持ちは分かるがな」

土御門「パンパカパーン! お待たせしました!! 解除装置ただいま参上!!」

アレイ☆「馬鹿なっ…」

一方「畳みかけンぞォ!!」

一方「能力剣ベクトルちゃぶ台返し! ……ウソォ」

土御門「抜けば玉散る氷の刃……えぇい、寄るな寄るな! 寄らば、斬る!! ……なーんてにゃ!」

アレイ☆「終わった……か……すべてが……これで……よかったのかもしれん」

天井「馬鹿な……人の身で神に逆らおうとは……」

垣根「フ……愚かな」

一方「神だとォ……神がどォしたってンだァ!?」

一方「生きてる俺達が、神なンかよりよっぽど大事だろォが!」

アレイ☆「……私も、君達と同じ時を……歩みたかった……さぞ楽しかったろうなあ……」



466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 08:39:56.47 ID:Tho8IrCYo
浜面「まてまてまて」

垣根「あんだよ。いいじゃんか、このパロ(子安ボイス)」

浜面「よくねーよ。お前が子安だと俺は井上お姉ちゃん17歳だぞ!?」

海原「………」オエッ

浜面「無言で吐くなよ!?」

浜面「つーか、中の人だけじゃなくてさ、この配役だと俺が惚れた奴はみんな死んじまうんだぞ!!」

土御門「実際、麦のんはサイボーグだしにゃー」

浜面「なんでそこで麦野?! アイツは俺に惚れてねーし、俺も惚れてないぞ!?」

一方(第四位ェ…)

浜面「滝壺はコロさせねえぞ!! 配役のチェンジを要請する!!」

土御門「オレだって舞夏が死ぬのはゴメンだ」

海原「自分はホラ、失恋キャラですから。ヤンロン以外に有り得ませんよ」

海原「垣根さんはどうですか? 死別でも取り敢えずモテますよ(笑)」

垣根「縮退砲食らわすぞ。水の魔装機神は第一位でいいだろうが」

一方「砂糖目一杯とかありえねェ…」

番外「でもミサカが第一位に惚れてるとかありえないしー」

打ち止め「クルミ割り人形ーってミサカはミサカは砲撃戦装備なのに接近戦!!」

黄泉川「桔梗、何ペンダント用意してるじゃん?」

芳川「あら、二十代の年上の研究者といったら私しかいないでしょう?」

黄泉川「ウェンディをやるには胸の大きさが足りないじゃんよ。私がウェンディやるじゃん?」

芳川「愛穂はデューティでいいじゃない。さち子は全部巨乳にするだけよ。小牟だって大きくなったのよ?」

番外「ギャハ☆ 行き遅れは大変だねってミサカは同情しちゃう!」

黄泉川・芳川「「番外個体!!」」

一方「もォ、17歳でいいかなァ……」

上条「一方通行、見てくれよ、デッカイ耳クソがとれたんだ!!」
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:40:34.25 ID:Tho8IrCYo




垣根「――つー訳で、何はともあれ、映画デートとメアド交換を成し遂げたワケだぜ、俺は」

海原「一方その頃、浜面さんは金髪外人とキスをしていた(ナレーション)」

浜面「事故だから!」

一方「浜面くンは事故で女の子の唇を奪うンですかァ?」

土御門「結局、フレンダに失礼って訳だぜい」

浜面「うぐぅ……土下座で割れた額の傷が疼くぜ……」

海原「嫌な厨二病ですね」

浜面「マジで次にアイテムで集まった時どんな顔すればいいんだよ!?」

土御門「笑えば……いいと思うぜよ」

一方「同僚に手を出すたァ、馬面くンは何時から種馬くンになったンですかァ?」

海原「……フラグですかね?」

土御門「フラグだろうな」

垣根「ああ、そういやグループにも一人、女がいたよな」

垣根「んで、今残ってるのはグループの土御門と一方通行」

垣根「つまりどっちかは必ず、そこの三下と同じ同僚を口説くハメになる訳か」

垣根「これがホントのグループ交際ってか!!」
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:41:20.95 ID:Tho8IrCYo
一方「………」

海原「………」

土御門「………」

一方「同僚に手を出すたァ、馬面くンは何時から種馬くンになったンですかァ?」

海原「……フラグですかね?」

土御門「フラグだろうな」

垣根「無かったことにしてやり直してんじゃねえよ!」

浜面「イヤ、今のは垣根が悪い」

一方「気持ち悪い」

土御門「センスが悪い」

海原「頭が悪い」

浜面「スゲーな垣根。お前1人で悪いの三連星だ」

垣根「調子こいてんじゃねーぞ、ラッキースケベ」バッサー

浜面「」チーン

海原「浜面さんは間が悪い」
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:42:19.32 ID:Tho8IrCYo
浜面「なんで俺だけ未元物質なんだよ!?」

垣根「これからグループで一悶着あるのに、愉快な死体にしてどーする」

海原「まあ、結標さんの性癖を考えれば攻略は難しいでしょうけどね」

垣根「?」

浜面「?」

土御門「人間関係がギクシャクする上に、攻略難易度が高いとは地雷もいいとこぜよ」ヤレヤレ

一方(俺の場合は"あわきお姉ちゃン"つゥ奥の手があンだけどなァ)

一方(うン、ギリギリいけンだろォ、ショタセラレータ……)

一方「なァ、三下くン、ちょっとムカついたから一発殴らせてくンね?」

浜面「なんでだよ!?」

一方「垣根くンでもいいやァ。クソがァ、好きでこンな姿じゃねェンだよォ!!」バッサー

垣根「いきなり殴らせろとか、非常識すぎんぞ!?」バッサー

海原「翼での攻撃を"殴る"とは言わないと思いますが」

土御門「そんなツッコミで大丈夫か?」

470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:43:20.69 ID:Tho8IrCYo
浜面「もう一方通行でも土御門でもいいからよ、あみだしてくれよ。話が進まねえ……」

一方「よし、土御門くン頑張れェ」

土御門「おいおい、ここは一方通行があみだして、あわきんを口説く流れぜよ?」

アミダアミダ

海原「とか言いながらあみだ選びましたね」

土御門「確率1/2だぜい? 必ずしも先に引いたヤツが当たるとは限らないぜよ」

土御門「悪いがこの結末は一方座標だ。尻尾まきつつ口説いて、無様に気まずくなりやがれ!」

つ 結標淡希

土御門「」

土御門「うそん」

浜面「やると思った」

垣根「出ると思った」

一方「つゥゥゥゥゥち御門くンよォォォォフラグ建てすぎだろォォォがァァァァ!!」

土御門「OH…」

浜面「……」ポン

海原「まあ、告白してフラれるだけの簡単なお仕事ですから」

垣根「座標移動ってそんなに堅いヤツなのか? 露出狂みたいなのに」

一方「心理定規だってキャバ嬢みてェだろォが」

海原「結標さんは今日はお祭りに行くって言ってませんでしたか?」

一方「あァ…神楽を引くショタ目当てでなァ」
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:44:29.23 ID:Tho8IrCYo




海原「――さて、やってきました第二学区」

垣根「第二学区? あそこは新兵器の実験場だろ」

海原「第二学区は学生の多い第七学区や、幼稚園・小学校の多い十三学区の隣ですから」

海原「それに、第二学区は防音設備が整ってるのでお祭りで、騒いでも迷惑にならないという判断だそうです」

一方「警備員の施設もあるからなァ。黄泉川が警備に駆り出されてたぞ」イソイソ

海原「しかし……」

浜面「ん?」

海原「科学の街でお祭りとは、なにやら不思議なものですね」

土御門「お祭りっていったって宗教的な意味合いは殆どないぜよ」

浜面「日本人はお祭りにかこつけて騒ぎたいだけだからなー」

土御門「まあ、その陽気に騒ぐこと自体が、魔を払うというって事にも繋がるんだぜい?」
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:45:13.96 ID:Tho8IrCYo
垣根「……で、土御門が講釈たれてる間にテメエは何やってんだ?」

一方「見てわからないンですかァ? 焼きそば屋さンです」ネジリハチマキ

一方「チッ……確かにキャベツの芯は固ェ……芯を切り捨ててゴミに出すヤツもいるかも知れねェ……」

一方「だがな」

一方「キャベツの芯が固いところで、俺の包丁が脆くなった訳じゃねェだろォがよォ!! あァ!!」ガンガンガン!!

一方「悪ィがここから先は千切りだ!!」

一方「大人しく鉄板に焼かれつつ、ソースを混ぜて、無様に美味しい焼きそばの具材になりやがれェ!!」ヒャッハー

垣根「」

浜面「」

垣根「え、何アレ?」

海原「わーいわーいお祭りだーって、ミサカはミサカは初めて体験するお祭りにお祭り気分!!」

海原「という訳で、今日のお祭りには小さい御坂さんも来るんですよ」

一方「アステカ人って、炭より燃えンのかなァ?」

浜面「あの子がお祭りにくるのは分かった。でもなんで一方通行が屋台をするんだ?」

海原「バカなんですか、浜面さんは」

一方「原産地がハッキリしてねェ屋台なンの料理なンて、ウチの打ち止めに食べさせられますかァ?」

海原「小さい御坂さんの為に自分達が一肌脱ぐのは当然でしょう」ネジリハチマキ

一方「海原くンはリンゴ飴屋さンなァ。三下は金魚すくいだァ。病原菌無しの綺麗な水と金魚でなァ!!」

垣根「お、俺は……」ワクワク

浜面「なんでワクワクしてんの!?」
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:45:56.97 ID:Tho8IrCYo
一方「垣根くンは射的の的ォ」

浜面「おい、この銃ホンモノだぞ!?」

一方「リアリティ、リアリティ」

垣根「リアルに死ぬわ!!」

一方「あァ? いっつも俺の未元物質に常識は通用しねェとか言ってる垣根くンはどォしたンですかァ?」

一方「垣根くンは銃弾ぐらいで死ぬンですかァ?」

垣根「ハッ! 抜かしやがる。俺が銃弾ぐらいで死ぬか」

一方「あァ、そォだ……だからこの射的はオマエにしかできねェ」ポン

一方「俺のベクトル操作じゃ反射しちまうからなァ。オマエはすげェよ」

垣根「ま、まあな!!」フフン

一方「あ、でもォ、そンな凄い垣根くンなら能力使わなくても大丈夫だよなァ?」

垣根「たりめーだ。射的の的ぐらい、能力無しでも余裕だぜ」エッヘン

一方「そォか。やっぱ垣根くンはすげェなァ!!」

垣根「だろ? テメエもようやく俺の凄さに気づいたみたいだな!!」

一方「おォ、垣根くンは超弩級(のバカ)だァ」
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:46:50.90 ID:Tho8IrCYo
浜面「おいおい、垣根が穴だらけになるのはいいとして、それを女の子にやらせるのはマズいだろ」

垣根「なんで俺が穴だらけになんだよ!」

海原「浜面さん、今の垣根さんが人間の皮を被った未元物質であることを忘れてませんか?」

浜面「つまり……どういうことだってばよ?」

一方「垣根くンが撃たれても、吹き出すのは血じゃなくてメルヘンなキラキラだァ」

浜面「自主規制したアニメみたいだな」

海原「キラキラが吹き出すんですから、それはそれは綺麗な光景ですよ。小さい御坂さんも喜びます」

浜面「イヤなロリだな!?!」

一方「打ち止めは学習装置で銃の使い方も知ってるからなァ」

一方「綺麗に垣根くンの額に穴を空けてくれると思うぜェ」

浜面「そこ唯一の生身の脳味噌だぞ!?」

垣根「何の心配してやがる。俺が能力使えないぐらいで死ぬかよ」フフン

浜面「いや死ぬからね?!」




475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:48:01.97 ID:Tho8IrCYo
土御門「おー、見つけたぜよ」

結標「土御門?」

土御門「……てい」

バキッ

結標「生足チラチラの法被姿でソプラノボイスの掛け声を上げながら額に汗を掻いて神楽を引くショタを収める為のカメラが!!」

土御門「具体的すぎて怖いぜよ…」

結標「いきなりカメラ壊すなんてどういうつもり?」

土御門「グループから犯罪者は出したくなかったぜよ」

結標「暗部にいて今更犯罪者とか……」

土御門「開き直るな、ショタコン」

結標「黙れシスコン」
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:48:45.87 ID:Tho8IrCYo
土御門「いいか、オレ達は暗部なんだ。あまり目立つ行動はするな」

結標「純心な子供を応援することのドコが目立つことなのよ」

土御門「神楽の山車の移動コースを把握して、駅伝の応援よろしく並走するつもりの女のセリフか?」

結標「ぐ……」ナゼシッテル…

土御門「鑑賞するなら、この屋台のある区域だけにしろ。いいな?」

結標「わ、わかったわよ」

結標「で、でもそれはそれとして、人様のカメラ壊してくれた責任は取りなさいよね」

つ コルク

土御門「頭のフィルムに焼き付けろ」

土御門「決して触れたりするな、心のハンドで揉みしだくだけにしろ」

土御門「お前にカメラなんて最初から必要ない!!」クワッ

結標「わ、私が間違っていたわ……ッ!!」クワッ

土御門「と言うわけだから、神楽が来るまで屋台でも回ってみないか?」

結標「貴方と?」

土御門「1人よりはマシだと思うぜよ?」

結標「まあ、構わないわよ」




477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:49:32.90 ID:Tho8IrCYo
浜面「と言うわけって、どういう訳だよ!?」

一方「変態同士通じあったンだろォ?」

海原「ロリコンが言わないで下さい」

垣根「ストーカーもな」

浜面「つーか屋台回られたら俺達見つからないか?」

海原「確かに浜面さん以外は屋台に居ては違和感がありますね」

浜面「……良い意味として受け取っておくぜ」

一方「浜面は当然としてェ、垣根くンも違和感は無いだろォよ。ホスト崩れのヤクザ的な意味でェ」

浜面「やっぱ悪い意味だった!!」

垣根「テメエだって祭りに馴染めるような面じゃねえだろうが、白かいわれ」

海原「おやおや、モヤシより細くなりましたね」

一方「………」カチッ

浜面「落ち着け一方通行、お祭りはあの子だって楽しみにしてるんだろ!?」

浜面「お前が本気だしたら垣根ごとお祭り会場が無くなっちまうぞ!!」

垣根「俺がやられんのは確定かよ!?」

垣根「つーかよ、ごく真っ当にお祭りに似合うヤツってどんなだよ」

一方「そりゃァ勿論……」

478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:50:02.73 ID:Tho8IrCYo
軍覇「わっしょい!こんじょう!わっしょい!こんじょう!」


一方「うン、あれは一回でいい……」

海原「削板さんは謂わばジョーカーですからね」

垣根「根ジョーカーだな」

一方「………」

海原「………」

浜面「………」

一方「うン、あれは一回でいい……」

海原「削板さんは謂わばジョーカーですからね」

垣根「だから無かったことにすんなって!!」

一方「垣根くンは根性carにされたいみたいだなァ?」

海原「根性carとは根性焼きとcar(車)で轢くを合わせた全く新しいリンチです」

浜面「暗部ってこえーな」





479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:50:36.70 ID:Tho8IrCYo
結標「あら、型抜きじゃない。やっていきましょうよ」

土御門「負けた方はリンゴ飴奢りぜよ」

結標「空間移動は11次元の演算をしているのよ?」

結標「たかが二次元の作業、小指一本で十分だわ」フフン

土御門「小指だけじゃさすがに無理だぜい」

結標「そこは冗談よ。ま、本気は出さないであげるから安心して」

土御門「そいつは重畳」

土御門「しかし……」

つ 折り紙

ピッ

つ 折り鶴

結標「一瞬で!?」

土御門「オレも手先には結構自信があるぜよ?」






480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:51:14.68 ID:Tho8IrCYo
海原「おや、リンゴ飴ですか。自分の店に来ますかね?」ヘンソウ

一方「こォいう時、オマエの能力便利だなァ」

垣根「未元物質にはこういう使い方もある」ヘンソウ

一方「いや、張り合う理由がわかンねェ……」

垣根「ハッ…第一位様は変装できる俺の能力が羨ましいとみえる」

一方「ベクトル操作で顔の筋肉を操作ァ」ヘンソウ

浜面「能力の無駄遣いなのか有効利用なのか、判断が付きにくいな」

垣根「つーかソコは鈴科百合子ちゃんにならなきゃダメだろ、第一位」

一方「土御門みてェなこと言ってンじゃねェよ、クソ二流が」

海原「一方通行の、ちょっといいとこ見てみたい♪」

一方「垣根くンみてェなこと言ってンじゃねェよ、海原くゥン!!」

垣根「テメエの中の俺ってどんなだよ!?」

浜面「つーか焼きそば超うめー。才能あるよ、お前」ズルズル

一方「何食ってンだァ、三下ァ!!」

垣根「塩はないのか? 俺、ソースより塩派なんだよ」モグモグ

一方「あるわきゃねェだろォ!!」

一方「この焼きそば屋さンはァ! 打ち止めの、一方通行による、打ち止めのための屋台なンだよォ!!」

海原「ここはゲティスバーグですか」






481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:52:15.65 ID:Tho8IrCYo
結標「大見得切っておいて負けるのはどうかと思うわよ」WIN

土御門「レベル4には敵わないぜよ」

結標「ま、結構楽しめたからいいわ。それにリンゴ飴も奢って貰えるしね」

土御門「その約束、忘れてなかったかにゃー」

結標「意外とセコいのね」

土御門「倹約家といって欲しいぜよ」

結標「あそこのお店でいいわ。リンゴ飴なんてどこも大して変わらないでしょうし」

海原(変装)「まいどおなじみアステカ産リンゴを使ったリンゴ飴ですよ」

土御門「二つくれ」

海原(変装)「はい、どうぞ」

つ リンゴ飴×2
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:52:59.43 ID:Tho8IrCYo
結標「次は何をしようかしらね」

土御門「この女、意外とノリノリですたい」

結標「ま、お祭り荒らしの性分よ」

土御門「は?」

結標「あ……」

土御門「お祭り荒らし……?」

結標「そ、それはね、施設の子供達と一緒にお祭りに行くとせがまれるから!!」アセアセ

結標「輪投げとか、空間把握系の遊びは能力柄得意だし」アセアセ

結標「べ、別に荒らすのが目的な訳じゃないのよ」ウンウン

結標「気がついたら出入り禁止になってただけで」ボソッ

土御門「出入り禁止って、どれだけ荒稼ぎしたぜよ……」





483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:53:34.32 ID:Tho8IrCYo
一方「でェ? リンゴに何混ぜた?」

浜面「え?」

海原「いやですね。何も混ぜてはいませんよ」

浜面「なんだよ、びっくりさせやがって……」

海原「混ぜたのは飴の方です」

浜面「おぃぃぃ!?!」

垣根「ヤバイもんなのか?」

海原「いえ、人体に害はありませんよ」

海原「ただの癖っ毛の人は直毛に、サラサラストレートの人はバリバリのアホ毛持ちになる秘薬です」

浜面「地味にイヤな嫌がらせ……いや、癖っ毛の人にはありがたいのか?」

海原「ちなみに秘薬入りの飴は片方だけですよ」

垣根「どういう意図がありやがる」

一方「ハプニングだ、ハプニングゥ」

一方「結標の頭にアホ毛が生えたとして、それを土御門がフォローするなり受けとめるなりすりゃあ」

一方「土御門のポイント高いだろォが」

浜面「おお、仲間の援護したんだな」
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:54:22.73 ID:Tho8IrCYo
垣根「もし飴が土御門の方に当たったら?」

一方「俺達が面白いだろォが」

海原「さらさらヘアーの土御門さんww」

浜面「……感動した俺がバカだった」

一方「土御門に当たるといいなァ」ワクワク

海原「祈ってますよ、土御門さんに当たるように」

浜面「なんでお前らそんなに……」

一方「アイツの事キライだからァ」

海原「仕事きつすぎなんですよ、ウチのリーダー」

浜面「一度麦野を上司に持ってみろよ。土御門がどんなかは知らないけどよ、絶対天使に見えるぜ」

垣根「苦労してんな、お前ら。スクールとは大違いだ」

浜面「まあ、麦野はバカじゃないからな。その点だけは良い上司だよ」ウンウン

海原「土御門さんも指示は的確ですからね」ウンウン

一方「暗部で命張ってンだ。バカな上司だきゃァ、お断りだぜ」ウンウン

垣根「誰がバカ上司だ!?」

一方「自覚あンじゃねェか」

垣根「しまった!?」





485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:55:08.14 ID:Tho8IrCYo
土御門「……やられたな」サラサラ

結標「なんで急にサラサラヘアーになってんのよ?」

土御門「急に リンゴが 来たので」

結標「はぁ?」

結標「っていうか、その髪にそのグラサン似合わないわねぇ」

土御門「サラシの人に言われたくないぜよ」

土御門「いや、お祭りだからサラシは合ってるのか?」

結標「うるさいわね。これは機能的なファッションなのよ。座標移動的に」

土御門「このグラサンも機能的なファッションですたい。スパイ的に」

結標「でも似合わないわよ」

結標「……えい」ムーブポイント!

土御門「グラサン飛ばすな」スガオ

結標「カメラのお返しよ」フフン

結標「それにしても……意外といい男じゃない」ジロジロ

土御門「あわきんのストライクゾーンからは外れてるけどにゃー」

結標「確かに、あと十歳若かったら良かったのに……」シンケン

土御門「……マジレス禁止ぜよ」ドンビキ





486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:55:50.01 ID:Tho8IrCYo
一方「チッ…」フツウダ

海原「チッ…」オモシロクナイデス

浜面「いやホントお前ら仲悪いのな……」モグモグ

垣根「クソッ…なんで焼きおにぎりをこんなに美味しくつくれるんだ、第一位の癖に」モグモグ

一方「オマエら金払えよォ。一万円」

浜面「高けえよ!?」

一方「打ち止めに食わすモンなンだよ!! 最高級食材に決まってンだろォがァ!!」オーダァ!!

垣根「まあいいじゃねえか、一万ぐらい」

浜面「出たよ、レベル5の金銭感覚……」

垣根「……よく考えたら冷蔵庫から復活したばかりで金無かった」

一方「ダセェ…」

海原「借金8兆円の貴方が言いますか」

垣根「逆に今気付いてよかったぜ。缶詰を払う事になってたらヤバかった……」

海原「ポジティブですね。一方通行も見習ったらどうです?」

一方「ポジティブと頭カラッポは違いますゥ」

垣根「今日の出店で稼ぐか……」

浜面「射的の的だぞ、お前の仕事……」




487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:57:44.05 ID:Tho8IrCYo
土御門「輪投げはダメとすると……」

結標「ダメってどういうことよ」

土御門「神楽山車引いてきた子供達が、出店に走っていって景品なかったら可哀相ぜよ」

結標「そうね、輪投げはダメだわ」キリッ

土御門(適当な所で止めればいいだけだけどにゃー)

土御門「それに、俺がお前に何か取ってあげたいんだぜい?」

結標「なにそれきもちわるい」サブイボ

土御門「ちょっと普段の行い改めようかと思ったぜよ」チョットショック

488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:58:15.98 ID:Tho8IrCYo
土御門「それはそれとして、金魚すくいは如何ぜよ?」

結標「定番ね」



浜面「ヤベッ、俺の番か!?」

浜面「俺、このままで大丈夫か? 変装しといた方が……」

一方「ベクトルゥ」

垣根「未元物質ー」

海原「テクパトル!!」

浜面「最後絶対違う!?」ベキバキボコ



結標「でも私、金魚すくいってあんまり好きじゃないのよね。金魚が可哀相で」

土御門「動物に能力を宿せるか、なんて考えてた人間のセリフじゃないぜい」

結標「ま、それを言われると言い返せないんだけどね」ヒラヒラ

土御門「気が進まないなら敢えてやる必要もないぜよ。他で遊ぶぜい」

結標「そうね。クジでも引いてみる? クジは平等よ?」
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 08:59:28.28 ID:Tho8IrCYo
浜面(変装)「俺、何のために顔変えたんだよ!?」

浜面(変装)「クソ……もういいから戻してくれ」

一方「あァ、任せろォ」

一方「……垣根くン、オマエの未元物質がベクトルに干渉してるンですけどォ?」アレレー?

垣根「そりゃ逆だろうが。テメエのベクトルが俺の未元物質の邪魔をしてやがるんだよ」ヘンダゾー?

浜面(変装)「おい」

一方「だからァ、三下の顔のここがこォなって、オマエの未元物質が混ざってンだろォが」ゴチャゴチャ

垣根「違えーよ、テメエのベクトルがこの三下のそこのソレを動かしてるから俺の未元物質が困ってんだろ」グイグイ

浜面(変装)「おい」

海原「あ、でもアレですよ。そこは自分の月のウサギで骨を砕いたところですから、戻すと顔面が複雑骨折に……」

真・浜面「おぃいい!?!」

真・浜面「っていうか真ってなんだ!? 俺はこれからこの顔かよ?!」

垣根「真か……ゲッターじゃねぇ?」

一方「仮面ライダーかもなァ」

海原「魔装機神かも知れませんね」

一方・垣根「「それはない」」

海原(アウレオルスェ…)


絹旗「見てください麦野、金魚すくいですよ!! 金魚すくい!!」ハッケーン
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:00:23.22 ID:Tho8IrCYo
真・浜面(げ!? 絹旗!?)

麦野「シャケすくいはねーのかよ」テクテク

滝壺「むぎの、機嫌わるい?」テクテク

垣根(アイテム勢揃いかよ)

一方(金髪ェ…)

海原(自分達は取り敢えず隠れますか)コソコソ

麦野「そんなんじゃないけどさー。私、お祭りの雰囲気って苦手なんだよね」

絹旗「そうだったんですか。超無理矢理に誘ってすみませんでした」シュン

麦野「あ、いやいいの、いいの。暇だったのは確かだし」

麦野「子供みたいにハシャいでる絹旗は可愛いしねー」ニヤ

滝壺「うん、きぬはたは可愛いよ」

絹旗「い、いいじゃないですか! 超お祭りなんですよ! ハシャがないと超損です!!」

絹旗「なのでオジサン、金魚すくい一回です!!」

つ 300円

真・浜面「お、おう」ドキドキ
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:01:20.72 ID:Tho8IrCYo
絹旗「よーし、超すくいますよー」ウデマクリ

麦野「おい、黒いヤツは居ないのかよ。ショッボいな」ノゾキミ

絹旗「た、確かに黒いデメキンが超不在です!!」

絹旗「レアキャラの黒デメキンが不在だと金魚すくいの楽しさは超半減ですよ!」

麦野「おい、テメエ、よくもウチの絹旗を泣かせやがったな」

真・浜面「ええ!?」

麦野「つまんねー金魚すくいをやってくれちゃってさぁ、子供ナメてんじゃねえの?」パリィパリィ

真・浜面「す、すみません。俺、この仕事始めたばかりなんで!!」ドゲザ

麦野「チッ…使えねーな。しょうがない、金魚すくいの代金チャラで我慢してやる」

麦野「オラ、最中十枚ぐらいよこしな」グイッ

真・浜面「は、はひ……」

絹旗「マジですか! 最中が十枚だなんて、金魚超すくい放題ですよ!!」サスガムギノ!

真・浜面「ふ、不幸だ……」

滝壺「大丈夫、そんな不幸なはまづらを私は応援している」

真・浜面「え?」

麦野「え?」

絹旗「え?」




海原(いやあ、浜面さんを見抜くとは、愛の力って凄いですね)

一方(それよりテンパった第四位の原子崩しが暴発しそォなンですけどォ)

垣根(惚れてる奴の前で、あんだけヤクザまがいの事したからなぁ……)



492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:02:12.73 ID:Tho8IrCYo
土御門「クジもいいけど、お祭りの定番といえばアレだぜい」ユビサシ

結標「お面?」

土御門「好きなの選ぶといいぜよ」

結標「と言われてもねぇ……」

結標「キャラクターものってよく分からないし」

土御門「このカナミンがオススメぜよ」

結標「じゃあソレの隣のカエルのお面で」

土御門「傷つくぜい」

結標「貴方の薦めほど怪しいものはないわよ」

土御門「それじゃあお面を付けてやるっていう好意も?」

結標「それぐらいなら受け取ってあげるわ」ゲコタアズケール

土御門「じゃ、後ろ向くんだぜい」オメンアタマニツケール




493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:03:05.44 ID:Tho8IrCYo
一方「アイテムの給料が悪くてなァ、三下はこっそりアルバイトしてたンだ」セツメイチュウ

垣根(おお、中々上手いウソだ)

海原(浜面さんのお給料が悪いのは事実ですからね)

麦野「はーん。それで私達にバレないよう整形しちまったってわけ?」

真・浜面「したくてしたんじゃねーよ!」

絹旗「結局、給料上げて欲しいって麦野に直談判できない浜面がヘタレな訳よ」

滝壺「きぬはたフレンダの真似上手いね」

真・浜面「麦野に直談判なんて怖くて出来るわけねーだろ!!」

麦野「ほう…」ギロリ

真・浜面「い、いや、アイテムも台所が厳しいっていうしな」アセアセ

真・浜面「麦野も我慢してんだから、俺も我慢しないとよ!」

海原「まあ、実際はフレンダさんの車椅子代だった訳ですが」

真・浜面「ちきしょーー」ナミダ
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:03:42.98 ID:Tho8IrCYo
垣根「もう面倒臭いから、三下の顔は一旦原子崩しで吹っ飛ばそうぜ」

垣根「それから俺が未元物質で新しく顔作るからよ」

麦野「ナイスなアイディアだにゃーん」パリィ

真・浜面「全然ナイスじゃねーよ! 色々吹っ飛ぶからね!? 俺、アンパンで出来てないからね!?」

滝壺「大丈夫だよ、はまづらがどんな顔でも、はまづらなのは変わらないから」グッb

真・浜面「滝壺っ…」キュン

滝壺「むしろ今のはまづらの方が格好いいかも?」

真・浜面「」

絹旗「確かに。歳はいってますが、超渋みがあるかも知れません」

麦野「まあ、中身が伴ってればナイスミドルかもね」

垣根「まあ俺の未元物質で作った顔だからな」

一方「俺のベクトル操作が良かったンですゥ」

海原「一旦、自分が浜面さんの顔を砕いたお陰でしょう」

真・浜面「カエル顔の医者! どこかにカエル顔の医者はいませんかーーー!!」




495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:04:27.42 ID:Tho8IrCYo
土御門(アレは第四位……?)

土御門(一方通行達と何かトラブってるようだが……)

土御門(ま、という事は一方通行たちの妨害はないってことだぜい)

結標「どうかしたの?」

土御門「いや何でもないぜよ。お祭りを満喫できそうで何よりだと思っていただけだにゃー」

結標「確かに平和よね」

結標「お祭りなんて、犯罪が起こりやすい現場だけど」

土御門「そこは休日返上の警備員に感謝するところぜよ」

結標「私達、ちょっと気が弛みすぎかも」

土御門「ちょっとぐらいガードのゆるい女の方がモテるんだぜい?」

結標「正論かも知れないけど、言われて嬉しくないわね」


美琴「あーーーー!!」ビシッ


結標「やっぱり平和は似合わないのかしらね」フー
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:05:04.40 ID:Tho8IrCYo
美琴「アンタ、結標淡希! ど、ど、どうしてアンタが……」

結標「あら、私がお祭りに来ちゃ……」

美琴「どうしてアンタがゲコ太のお面を持ってんのよ!!」

結標「え……そっち?」

美琴「どこもかしこも売り切れだったのにぃ!! アンタが買ってたのか!!」

土御門「あわきん、そのお面、第三位にあげたらどうぜよ」

結標「あわきん言うな」

結標「ま、別にいいけどね。超電磁砲には借りもあるし」ペロッ

つ ゲコ太お面

美琴「なっ……べ、別に私は……ア、アンタがお金出して買ったものを私が貰う訳にはいかないわよ!!」ツンツン

結標「お金出したのはコッチだけど?」ユビサシ

土御門「オレは構わないぜよ。超電磁砲には身内がお世話になってるしにゃー」

美琴「へ? 身内?」キョトン

土御門「ん?」

結標「知り合い?」
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:06:22.66 ID:Tho8IrCYo
土御門(そうか、グラサンがなくて、髪型も違うから舞夏の兄って気づいてないんだにゃー)

土御門(待てよ……)

土御門(結標とデートしてるなんて超電磁砲から舞夏に知られたら……オレは立ち直れないぜよ)

土御門(誤解ぜよ! これはゲームで仕方なく……舞夏を裏切ったわけではないんだぜい!!)

土御門(し、しかし、舞夏に黙ってこのゲームをしていること自体が舞夏への裏切りじゃないか!?)

土御門(………よし、別人で押し通すぜよ)ファイナルアンサー

土御門「どうも、鈴木の兄ぜよ」ペコッ

美琴「鈴木?」ソンナシリアイイタッケ?

土御門「じゃなかった、佐藤の兄ですたい」ペコッ

土御門(鈴木、佐藤はどこにでもいる!!)

美琴「変ね、そんな知り合いも居ないけど……」

土御門「お前の中の人佐藤じゃないかーーー!!!」

結標「結局逆ギレ?!」
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:07:16.86 ID:Tho8IrCYo
土御門「失礼。どうやらオレの勘違いのようだぜい」

美琴「それで? 結局アンタ何者よ?」

土御門「幸徳井隆景、見ての通り淡希の彼氏ぜよ」グイッ

結標「はあ? ちょっと!!」

土御門「頼む、合わせてくれ」ヒソヒソ

結標「イヤ」

土御門「頼む」

結標「イ・ヤ・だ」

土御門「OH…」

結標「貴方が彼氏とか、鳥肌が立つわ」

土御門「それは薄着だからぜよ」

美琴「ぜよ? そういえばさっきから妙な語尾を付けてるわね……」スイリチュウ

土御門(不味い!)

土御門「いいから、これを受け取るんだぜい!!」

つ ゲコ太お面
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:09:00.19 ID:Tho8IrCYo
美琴「だ、だから私は何もしてないのに、ゲコ太を受け取る訳には……」ツンツン

土御門「そう言わず!!」

  
  U
 ゲコ太


美琴「で、でも……」






  U  ジュッ
============ヽドバー
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉・<「避けてんじゃねーよ、はーまづらぁ!!」
=============ン







土御門「………」

   U
 スミモコノコラナイ  

500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:09:48.05 ID:Tho8IrCYo
美琴「………」

土御門「あー…その、残念だったな。不幸な事故だ」

美琴「大丈夫、ゲコ太は私の心の中に生きてるから……」

美琴「生きて、私に叫んでるわ」

美琴「カタキを取ってってねぇぇえ!!」ドドドドド

結標「行っちゃったわ。向こうに居るのって第四位?」

結標「それに、一方通行や海原まで居るんだけど」ジトー

土御門「第三位が居るんだ、海原が居ても不思議じゃない」シレッ

結標「一方通行は?」

土御門「ロリコンだからな」

結標「なるほど。法被を着た純真無垢な少女の姿を心のフィルムに収める為来たのね」

結標「まったく、業の深い男だわ」ウンウン

土御門「お前が言うなぜよ」




501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:10:29.47 ID:Tho8IrCYo
真・浜面「こんな所で原子崩しぶっ放すんじゃねえ!!」

麦野「お祭りなんだ。ちょっとぐらいいいだろうがぁぁ!!」ドパー

真・浜面「酷い理屈!?」

一方「あー…オマエら、小遣いやるからお祭り遊ンでこい。長くなりそォだしなァ」

つ マネーカード

滝壺「ありがと、あくせられーた」

麦野「んー。あんま無駄遣いするんじゃないわよ」

つ マネーカード

絹旗「む、麦野ぉ……」ウルウル

垣根「なんでそんなにお兄ちゃんとお姉ちゃんなんだよ。似合わねえぞ、第一位、第四位」

つ マネーカード

真・浜面「俺の財布から抜き取って渡すなよ!?」


美琴「一方通行に原子崩し!?」
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:11:15.59 ID:Tho8IrCYo
垣根「あ? 超電子砲!?」

美琴「……どういうこと? 私のゲコ太を蒸発させるなんて、今度は何を企んでるの!!」

麦野「は?」

一方「見てわからないンですかァ? 出店やってンだよ」ジュージュー

つ 焼きトウモロコシ

垣根「テメエの鉄板は宇宙か」

真・浜面「もういっそバーベキューしようぜ、バーベキュー」モグモグ

一方「だから食ってンじゃねェ。つゥか、お祭りでバーベキューは無いだろォ」

美琴「ゲコ太は、ゲコ太は……バーベキューも出来なかったんだから!!」バリバリィ

美琴「仮に誰もが笑って誰もが望む、そんな幸せな世界があったとして……」

美琴「そこにゲコ太は居ないんだから!!」バリィ!!

麦野「はぁ? 電撃使いだからって電波飛ばしてんじゃないわよ」

一方「電撃使い馬鹿にしてるンですかァ? ウチの打ち止めは電波じゃありませン」ジュッジュ

垣根「つーか、ピーピー笛囃子みてえにビーム飛ばしてんじゃねーぞ、第三位、第四位」

麦野「あ゛ん!?」

美琴「こいつ誰よ?」

垣根「井の中の蛙ってのはテメエのことだな、第三位」

垣根「ゲコ太だかガマ郎だか知らねえが、カエル同士お似合いだぜ」

美琴「え? 私とゲコ太がお似合い(///)」

一方「その反応はねェよ」ジュッジュ

海原「だが、それがいい」●REC
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:11:57.97 ID:Tho8IrCYo
垣根「祭りにしりゃ花火が足りねえと思ってたところだ。夜空に咲く電気と原子の花火にしてやるぜ」

一方「弱い者イジメしてンじゃねェよ、クソメルヘン」ジュッジュ

浜面「女の子に手をあげるってサイテー」

垣根「第四位ぶっ潰したのはテメエだろうが、三下」

一方「オマエら喧嘩するなら舞台の上でしろォ。怪獣ショーなら祭りも盛り上がンだろォぜ」ジュッジュ

美琴「一番の怪物が言ってくれるわね……」

垣根「ピカチューvsターミネーターか……なかなか客が入りそうだな」

一方「ねェよ。ハム太郎とゴジラの同時上映ぐらいねェ……」ジュッジュ

美琴「誰が電気ネズミよ」

麦野「ターミネーターって誰のことかにゃーん」

垣根「纏めて護星天使の俺が退治してやんぜ?」バッサー

一方「おィ……メルヘン野郎、オマエの翼で紅ショウガが土まみれだ」ドシャ

一方「どォしてくれるンですかァ!! 紅ショウガがねェ焼きそばを打ち止めに食わせろってンですかァ!!」バッサー


軍覇「おい、お前達!!」
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:12:56.44 ID:Tho8IrCYo
一方「ア゛ァ!?」

垣根「あん?」

美琴「は?」

麦野「あ゛!?」

軍覇「太鼓の人手が足りないんだ!! お前たちの根性を貸してくれ!!」

軍覇「どうせ暇だろ?」

一方「俺は焼きそば作ってンだよォ!!」

垣根「俺は射的の的だ!!」

麦野「浜面ブチ殺さなきゃなんねぇんだよ!!」

美琴「えっと、えっと……そうだ、私はゲコ太の仇討ちが!!」

軍覇「第一位! お前はこの学園都市最強じゃなかったのか!!」

軍覇「第一位なら根性出して太鼓叩きながら焼きそば作ってみろ!!」

軍覇「太鼓叩きながら作った焼きそばの方が、普通の焼きそばより根性入ってるだろ!!」

軍覇「お前は根性入った焼きそばを大事な人に食べさせたくないのか!!」

一方「!!」
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:13:27.41 ID:Tho8IrCYo
軍覇「第二位もだ!! 射的の的は太鼓叩いちゃいけないなんて根性無しの考えだ!!」

軍覇「むしろただ突っ立ってるだけの的でいいのか!! そんなのは根性要らないぞ!!」

軍覇「動く的を当てようと根性出して頑張る方が、射的の楽しさが伝わるだろ!!」

垣根「!!」

軍覇「第四位!! 根性で太鼓に浜面を詰めるから、ソレを叩け!!」

麦野「!!」

軍覇「第三位!! ゲコ太ってヤツがお前に望んだのは仇討ちなのか!?」

軍覇「ゲコ太は祭りに来たヤツを楽しませることを望んでたんじゃないか!!」

軍覇「それが根性あるヤツの考えだろ!! お前の好きな奴は根性無しか!!」

美琴「!!」

軍覇「みんな、太鼓叩こうぜ!!」

一方「……まァ、打ち止めも太鼓ねェと残念がるだろォしなァ」

垣根「ハッ! 俺の祭りに常識は通用しねえ!!」

麦野「無能力者の浜面なんて、何百回も叩けるんだよ!!」

美琴「ゲコ太、見ててね! 私頑張るから!!」




506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:14:19.17 ID:Tho8IrCYo
結標「アレみてると、レベル5にはなりたくないなって思うのよね」

土御門「レベル5は何かしら人間的欠陥を抱えてるっていう専らの噂だぜい」



イン「どうしたのとーま、急に苦しみだして」

上条「そげぶ力が……そげぶ力が吸われていく……」バタッ

イン「とーま! とーまぁぁ!!」



土御門(他人のフリ、他人のフリ)


小萌「あれー? 結標ちゃんじゃないですかー」


結標「……今日はホントに知り合いに多く会う日ね」

ステイル「………」

土御門「……全くぜよ」
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:15:07.09 ID:Tho8IrCYo
結標「小萌はデート?」

ステイル「いや、僕は…」

小萌「そーなんですよー」ニコニコ

ステイル「」

小萌「でも、結標ちゃんにもちゃんと良い人が居たんですねー」

小萌「先生、安心しました」

結標「ちょっと勘違いしないで。コレはそんなんじゃないから」

土御門「コレって……せめて人扱いして欲しいぜよ」

小萌「そうなんですかー。残念です。土御門ちゃんは良い子ですから、結標ちゃんとピッタリだと思ったのに」

土御門「え?」

ステイル「え?」

結標「よく土御門って分かったわね?」

小萌「髪型やサングラスが無いくらいで、教え子の顔が分からなくなるような先生はいないのですよー」エッヘン

ステイル「土…御門……?」キョウガク

土御門「………」ダラダラ

ステイル「Are you TUTIMIKADO?」

土御門「ノー。アイアム コウトクイ」

結標「その偽名、まだ続ける気?」

小萌「嘘はいけないのですよー」
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:15:58.17 ID:Tho8IrCYo
ステイル「君にそういう人がいるとは意外だったな。てっきり義妹一筋かと」

土御門「そっくりそのままお返しするぜよ」

結標「だから、私は彼女じゃないって」

土御門「……よく考えたら、インデックスも小萌もソッチ系で一貫しているか」

ステイル「ソッチ系とはどういう意味かな?」シュボッ

土御門「いやいや、ステイル。お前も14歳なんだ。ロリを好きになってもそれは不自然じゃないぜよ」

結標「14歳!?!」

結標「ゴフッ…」

ステイル「吐血!?」

土御門「大丈夫か、結標?」

結標「かつて、自分だけの現実がここまで破壊されたことはなかったわ……」

結標「白井さんや一方通行の時以上のダメージね……グフッ」

小萌「はわわ……結標ちゃん!!」

土御門「小萌先生、今の結標にステイルは毒ぜよ」

土御門「結標の介護はオレに任せて、彼を連れて向こうの太鼓でも見に行って欲しいですたい」

小萌「わ、わかりました。土御門ちゃん、結標ちゃんをお願いします!!」

ステイル「……色々納得がいかないんだけどね」
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:16:48.56 ID:Tho8IrCYo
土御門「ステイル……このことを舞夏には喋るな」ヒソヒソ

ステイル「……君がこのことを彼女に黙っていてくれるなら」ヒソヒソ

土御門「OK」

ステイル「では、行こうか。小萌」

小萌「あー、またタバコを吸おうとしてますねー。没収なのですよー」

土御門「………」ミオクル

結標「うぐぐ……ここで倒れる訳には…………」

結標「まだよ……まだお祭りで法被をはだけながらワッショイ!って叫ぶショタを一目見るまでは……」

土御門「………」ピッ






上条「危なかった……」

イン「とうま、元気になって良かったんだよ!!」

上条「通りすがりの仮面ライダーがそげぶ力を補給してくれて助かったぜ」

上条「ん? メール?」ピロピロ





 【From】土御門 元春
     <CounterAttack-theRuler@crowley.ne.jp>
 【Sub】ニュースだぜい
 ───────────────
 小萌先生とステイルがお祭りでデートぜよ
 太鼓櫓の方向に向かったぜい
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:17:37.65 ID:Tho8IrCYo
土御門「インデックスには教えてないぜよ」ウンウン

土御門「ほら、そろそろ復活するぜよ」

結標「ううぅ……外国人にショタは居ないの……半ズボンの夢は……」

土御門「仕方ないにゃー…」

つ ショタの写真

結標「こ、これは!!」

土御門「アステカのショタぜよ。これで分かったか? 外国人にもショタはいる。お前の幻想は守られた」

結標「ありがとう、ありがとう、土御門!!」ドバババ

土御門「涙や鼻水が流れまくりぜよ。顔洗ってこい」

つ ハンカチ

結標「シスコンの変態かと思ったけど、貴方って意外と優しいのね……」グス

土御門「優しさが歪んでいる気がするぜよ……」

結標「でも大丈夫よ、ちゃんと自分のタオルあるから」

つ ショタの体操服

土御門「ハイ、アウトー!!」ポイッ

結標「ああ、体育の時間の後の少年のフローラルな汗を吸った極上の一品が!!」

土御門「これが正しい優しさぜよ……」




511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:18:30.98 ID:Tho8IrCYo
一方「もォ無理ィ……」

垣根「太鼓叩いて筋肉痛とは、だらしねえな、第一位!」ダンダンダン

美琴「羽根使って叩いてる人に言われたくないわよ」ダンダンダン

麦野「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ダダダダダンダンダンダダダ

浜面「ぐあああぁぁあぁぁ!やめて!もう叩かないで!!」ダダダダダンダダンダダ

軍覇「第四位、根性あるな!!」ダンダダン

フレ「結局、太鼓と一緒に麦野の胸も揺れてるって訳よハァハァ」●REC

海原「法被から除く御坂さんの脇、実に素晴らしいですねハァハァ」●REC

黄泉川「そこの二人、ちょっと来るじゃん」タイホシチャウゾ!

一方「おゥ、黄泉川かァ。焼きそば持ってけェ」

黄泉川「一方通行? 何やってるじゃん?」

一方「焼きそば太鼓だァ。紅ショウガ無いけどなァ」

黄泉川「ありがとじゃん。打ち止めと一緒じゃないじゃん?」

一方「あァ。打ち止めには知らないヤツの出店で飯買うんじゃねェって言っておけよォ」

黄泉川「過保護じゃんよ」

一方「普通ですゥ」

黄泉川「浜面も、危ないことしちゃダメじゃんよ」バイバイ
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:19:44.24 ID:Tho8IrCYo
浜面「黄泉川……俺に気づいて……ハッ!?」ペタペタ

一方「なンといゥことでしょォ、第四位に叩かれた三下の顔が奇跡的に元の形にィ」ビフォーアフター

麦野「今この瞬間、私は0次元の力を手に入れた」

美琴「愛の力ね」

麦野「ね、ねーよ! なんで浜面相手に愛が居るんだ!!」ガンガン

浜面「痛っ!? 折角治った顔がまた潰れる!!」

垣根「あ、0次元の力が失われた」

浜面「しっかし、黄泉川来てんのか……半蔵に連絡しとくかな」ピッ

垣根「ん? 誰だ」

浜面「スキルアウトの仲間でよ、黄泉川に惚れてるんだわ」

一方「」

浜面「んな顔すんなよ。人の好みなんてそれぞれだろ」

美琴「その言い方もどうかと思うわよ」

美琴「いいじゃない、黄泉川先生、美人だし」

垣根「あの警備員の女なー。服装が残念じゃなければなー」

軍覇「ジャージは根性のある服だと思うぞ!」

麦野「服装なんて脱がせば一緒じゃない」

美琴「なっ…(///)」

一方「まァなァ。実際、脱がしたら関係なかったしィ」
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:20:38.23 ID:Tho8IrCYo
垣根「え?」

美琴「え?」

麦野「え?」

軍覇「ん?」

浜面「え?」

一方「ア?」

垣根「テメエ、ヤったのか?! 研究者に続き警備員までヤっちまったのか!?」

美琴「ヤっ……(///)」

麦野「とんだヤリチンだね、第一位」

軍覇「槍?」

浜面「お前ホント、どういうことだよ!? あの子とだって一緒に住んでるんだろ!!」

美琴「はっ! そ、そうよ! 打ち止めの教育に悪いじゃない!!」

一方「むしろ打ち止めの教育の為にヤったンですけどォ……?」

美琴「"や"を片仮名にするな!!」

一方「片仮名は俺のアイデンティティなンですゥ!!」

麦野「性教育も第一位ってかぁ、サスガだねえ、第一位さまはさぁ!!」ゲラゲラ

一方「子供が"パパとママが夜プロレスごっこしてたぁ"って言うのは基本だって……」

一方「芳川に教えられたから、その通りにしたンだけどよォ? なンで俺は怒られてンだァ、三下?」

浜面「基本かも知れねーけど、しなくてもいい基本だから!!」
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:21:47.20 ID:Tho8IrCYo
一方「盲腸みてェなもンか。クソっ……やっぱ俺には父親なンて無理なのかよ……」ショボン

麦野「おい、どうするんだよ、第一位マジ凹みしてるぞ?」

浜面「え、俺のせい!?」

垣根「ひでえヤツだな、三下。そうやって麦野も精神的に追いつめて倒したのか」

浜面「精神的に追いつめられたの俺なんですけど!?」

美琴「そ、そのさ、アンタは頑張ってると思うわよ、一方通行。大丈夫よ、打ち止めもアンタのこと信頼してるって」

軍覇「そうだぞ、第一位。根性出せよ!!」

軍覇「最初から父親なヤツなんて居ない。だんだん父親になってくもんだろうが!!」

軍覇「お前にとってその打ち止めって子の父親って役割は、失敗したから諦めるような、その程度なのか!!?」

一方「第七位ィ……」





上条「ま、またそげぶ力が減衰していく……」バタッ

イン「とうまー!!」

ステイル「げぇっ!インデックス!!」

小萌「ジャーンジャーンジャーンなのですよー」

上条「リセットさんを……銀さんでもいい……呼んでくれ……」

上条「ぐはっ」ピクピク

イン「とうまぁ、まだイカ焼き買って貰ってないんだよ! 死んじゃダメなんだよ!!」

???「貴様ー、同胞を食すとは一体どういう料簡ゲソ!!」

上条「ダメだ……インデックスが二人に見えてきた……」

ステイル「ど、どちらがホンモノだ!?」



515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:22:54.11 ID:Tho8IrCYo
結標「ショタ分を補給して、大分調子が戻ってきたわ……」フウフウ…

土御門「肩、貸すぜよ?」

結標「明日は雨かしらね」

土御門「樹形図の設計者が無くなったんだ。いずれ天気予報も当たらなくなるな」

結標「未来が分からないなんて、暗部で生きてる私達と一緒ね……」

土御門「明日が雨だからって予定を中止するような腰抜けは、結局何も成し遂げることはできないぜい(キリッ」

結標「そうね。警備員を恐れていてはショタに近づけないわ!」

土御門「肩、返せ」

結標「非道いわ、お義兄ちゃん」ウルウル

土御門「貴様のような妹がいるかぜよ」

結標「貴方には言われたくないわね」ハーヤレヤレ、コレダカラシスコンハ

土御門「ちゅーか、そろそろグラサン返すぜよ! アレ気に入ってるんですたい!」

結標「……センス悪いわね」シミジミ

土御門「シミジミ言うな、ズワイ髪」

結標「ズワ…人の髪形を言ってくれるじゃない!」

土御門「妹を馬鹿にした罪は大きいぜよ」ウンウン


黒子「あらあら、まあまあ……」
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:23:24.03 ID:Tho8IrCYo
結標「あ、タラバガニ」

黒子「誰がタラバガニですのっ!?」

土御門「そうだぜい、あれはイソギンチャクぜよ」

黒子「きぃぃーー!! どなたか存じ上げませんが、随分な言い草ですの!」

黒子「それにしても、お姉様を追っていたら結標淡希を見つけ……」

黒子「何か良からぬことを考えてるかと追ってみれば……むふふ」

黒子「殿方とデートでしたのね。貴方も、所詮は一介の女性という訳ですの」

結標「なんでこう、カップルに見られるのかしらね」アタマカカエル

黒子「美男美女でお似合いですわよ」

黒子「露出狂じみた格好同士ですし」

結標「………」セイフク&サラシ

土御門「………」ボタンゼンカイアロハ

土御門「成る程」ポンッ!

結標「納得するな!」
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:24:19.92 ID:Tho8IrCYo
舞夏「そうだぞーお似合いだぞー」

土御門「」

黒子「あら、お知り合いですの?」

舞夏「知り合いも知り合いだ。兄貴だからなー」

土御門「」

舞夏「……幸せになー」

土御門「ち、違うんだ舞夏!! これは遊びなんだ!!」アセアセ

結標「遊び?」

黒子「あらあらまあまあ、結標さん遊ばれてしまいましたのね」ニヤニヤ

土御門「オレは舞夏一筋ぜよ!! 天地神明に誓って!!」

舞夏「無理しなくていいんだぞー。兄貴にとって私は重しになってたんなら言ってくれれば…」

土御門「お前の重さがなければ、オレはただ生きてるだけの屍になってしまう!!」ガシッ

舞夏「兄貴ぃ…」

土御門「舞夏ッ……」

黒子「麗しい兄弟愛ですわ」オロロ

黒子「それに比べて……プッ」ステラレテヤガンノ

結標「麗しいっていうか一線越えてる匂いがするんだけど……」
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:25:33.86 ID:Tho8IrCYo
結標「それはそれとして、遊びの意味を知りたいわ」

黒子「あら、レベル5に最も近いレベル4の割りに語学力がないのですわね」

黒子「貴方は都合の良い女、尻の軽い女、お妾さん、という意味ですのよ」プププ

結標「白ィィィ井ィさァァン!!!」ピッ

黒子「おっと」ピッ

黒子「狙いが定まってませんわよ。演算に乱れがあるのではなくて?」ホホホ

結標「だから、最初からデートじゃないし、遊びの意味は私が思ってる事の方が正しいわよ!!」

黒子「結標さん、現実を直視したくないのはわかりますが、ここは大人になられて……」オカワイソウニ…

結標「もういいわ、貴方と土御門の妹は一旦どこかに送るから、二人で話させなさい」

黒子「別れ話ですの」ニヤニヤ

結標「……いいからさっさと消えなさい」イラッ

打ち止め「わーいわーい、お祭りだーってミサカはミサカは初めて着る浴衣で走ってみたり」ドン

黒子「ち、小さいお姉様!?」キャッ

芳川「前みて歩かないと人にぶつかるわよ……って、もう遅いか」

結標「ちょ…割り込んじゃダメっ……」

打ち止め「え…?」

ヒュン
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:26:46.71 ID:Tho8IrCYo
黒子「結標淡希ぃぃぃ!! 小さいお姉様をドコに飛ばしやがりましたのぉぉぉぉ!!」

結標「え、あ、帰りの電車の中だけど……」

黒子「こうしちゃおれませんわ!!」ピッ

結標「………」

芳川「へえ、空間移動の能力者ね。初めてみたわ」

土御門「……おい、結標。これは問題だぞ」

結標「へ? 何よ?」

土御門「あの白井黒子に打ち止めの居場所を教えたことだ」

結標「そ、それの何がいけないのよ!!」

土御門「具体的には打ち止めの貞操の危機だ」

土御門「そして間接的にはお前の生命の危機だぜい」チラッ

520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:28:07.98 ID:Tho8IrCYo
  カツ…

         カツ…

    カツ……



一方「つゥかよォ……ちっとばっかし無理して第七位から逃げてきたってのによォ……」

一方「何だァ? この馬鹿みたいなショタコンはァ?」ニタァ…

結標「ひぃっ…」ガクブル

一方「オマエは打ち止めからお祭りを奪った罪を償うンだよ」カチッ

一方「こりゃァ、交渉でも、提案でも、取引でも、懇願でも、協定でも、妥協でも、降伏でもねェ……」






一方「焼きそばだ」






グシャ
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:29:12.96 ID:Tho8IrCYo
結標「」

芳川「座標移動よりも早く焼きそばをぶつける……やっぱり貴方が最強ね」

一方「アァ? 今はそれどころなねェだろォが」

一方「土御門ォ!! オマエが付いていながら、なンで打ち止めを守れなかった!」

土御門「そりゃ無茶ぜよ。オレはレベル0の無能力者。レベル4のあわきんや白井黒子を止めることなんてできないですたい」

一方「都合のいい時だけ無能力者決め込みやがってよォ……」ワシャワシャ

土御門「な、何するぜよ!?」

一方「むかついたから土御門くンの毛髪と綿飴を細胞単位で密着させただけだァ」

土御門「NO!? 蟻が! 蟻が群がってくるぜよ!?!」

舞夏「おお、兄貴は黒髪も似合うなー」

土御門「そうか? ならこのまま……痛っ! 蟻に噛まれて地味に痛いっ!!」

一方「打ち止めァ、今行くぞォ!!」バッサー





522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:29:58.03 ID:Tho8IrCYo
枝先「わっしょい!わっしょい!」

ズズズー

絹旗「滝壺さん、神楽ですよ! 神楽!!」

滝壺「大きいね」

絹旗「超こっち来ます!」ワクワク

滝壺「きぬはたも混じる?」

絹旗「超子供扱いしないでください!!」プンスカ

滝壺「きぬはたと同じぐらいの子も引いてるよ?」

絹旗「うう…で、でも……」ウズウズ

滝壺「お祭りは、飛び入り参加もOK」グッb

絹旗「超本当ですか!?」

滝壺「時と場合による」ウンウン

絹旗「そ、それじゃあ今日の場合は!?」

滝壺「きぬはた、間違ったらゴメンでいいんだよ(キリッ」

絹旗「超無責任な発想です……ですが、やらないで超後悔より、やって後悔です!!」バッ



523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 09:30:56.40 ID:Tho8IrCYo
鉄装「大きな犯罪が起きなくて良かったですね。あ、あの子、神楽引きに飛び入り参加ですよ!」

黄泉川「まだお祭りは終わってないじゃん。気を抜くな」

黄泉川「さっき掴まえた盗撮犯から、この神楽引きに参加してる子供を狙う特殊性癖者の情報提供があったじゃん」

鉄装「ええー!!」

黄泉川「あんな風に、お祭りに参加している子供達の笑顔を守るのが私達の仕事じゃんよ」

木山「ああ、そうだな……神楽山車を引く子供達を見られて、本当に良かった……」グスッ

木山「それはそれとして、ここは暑いな……」ヌギヌギ

黄泉川「木山春生、公然わいせつ罪で現行犯逮捕じゃん」ガシッ

木山「……天使が空を飛んでるな」ソラヲミル

黄泉川「シラを切るな。言い訳なら署できくじゃん」




一方「打ち止めァァァーーーーーーーーーーー」バッサバッサ







つづく
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 09:31:34.19 ID:Tho8IrCYo
つゥわけで 土御門×あわきん でしたァ
打ち止めは学園都市にやってきた赤い人が助けてくれました

チクショウ……俺は一方座標や窒素通行が好きなのに
アミダの神様は書かせてくれねェ……
きっと俺みたいなSS書きには光は掴めないンだァ……

そしてアミダの神様がラストに告げるカップリングは

あくせられーた × ○○○○○○○

でェす
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 09:40:16.26 ID:nmlxtLAx0
乙です!
赤い人結局来てたのかよwwwwww

そして次回はあくせられーた × ぬのたばしのぶ か…
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 10:04:44.82 ID:m0l3kUHTo
かつてないカオスっぷりwww
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 12:12:31.13 ID:KocOtgJDO
テレスティーナて
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 12:39:18.22 ID:nuBaSVZX0
みさかいもうと…だと…
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 12:44:13.51 ID:JiLaksSO0
あくせられーた × あくせられーた

つまり一方さんと百合子だろ
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 12:46:25.20 ID:1JB8B5Fao
らすとおーだー じゃね?
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 12:53:26.05 ID:b4RtDqMho
ラストオーダーもう出ただろ
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 12:59:09.98 ID:x/b/c9hAO
>>529
同じ発想のやつがいてワロタ
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 13:09:42.19 ID:Kt0zGaGWo
めんたるあうと
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/26(土) 13:15:25.54 ID:88dylzFa0
あれい☆すたー
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 14:03:12.12 ID:biTj5RwAO
ばんがいこたい だと俺得
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 17:43:30.47 ID:ykp1g+mAO
レディオノイズと聞いて14510号と20000号がアップを始めました
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 19:11:25.55 ID:cQzYNMK8o
>>535
それなら
ミサカワーストだろ
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:24:16.19 ID:XaNA6VmMo
追いついた
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 20:52:29.62 ID:NQUj1itDO
ツッコミ 浜面<土御門<海原<一方<垣根 ボケ

やはり高能力者ほど人格が……

あくせられーた×つちみかどまいか
か……
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 21:51:54.12 ID:MvWZ30j20
てかラストって次が最後の投下ってことか
嘘だと言ってくれ
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 00:10:38.54 ID:bKibq+KFo
面白支援
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 17:06:51.49 ID:nhUu/YSu0
>>1の記述より

あくせられーた × ぬえのめいすけ
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 17:56:04.06 ID:aBGi1ImIo
あくせられーた×みさかいもうと
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 07:59:49.71 ID:XaCFwduPo


※前スレ
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1297356261/
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 09:29:45.87 ID:qml1X7jto
<前回までのあらすじィ>

一方「テメエが、四人目の天使か!?」

エイワス「四人目? そんな数字になんの意味があるのだ?」

ミサカ14510号「全ては私なのだから、とミサカは一方通行の頬に手を当てます」
ミサカ20000号「さあ、戦いましょう、とミサカの姿が14510号から20000号に変わります」
ミサカ14889号「貴方は戦わずにはいられない、とさらにミサカの姿が変化します」

一方「うォォォおおォォォォ!!!!!」ベクトルゥゥ!!

一方「何っ!?(AIM拡散力場が発生しねェ!?)」シュン…

エイワス「ヒューズ=カザキリ」

カザキリ「ォォォォ…」ブンッ

一方「何ッ!? おぐァァァっーー!?!」ガンッ

一方「ぐ………あ゛ァァオ゛ォォがァァァ!!!!」

???『解き放て、一方通行……』

一方「土御門!?」

??『解き放て……解き放て…力を……』

一方「垣根か!?」

??『一方通行さん……寒い…寒いよ……』

一方「海原…!?」

土御門『戦え、一方通行』
垣根『戦えよ、第一位』
海原『戦って、一方通行さん。自分達を…』

一方「オマエら……」

エイワス「無数の世界の一つずつ……皆、別世界でのお前だ」

エイワス「そして皆、私に絶望しかくれなかった……」

エイワス「絶望」

エイワス「絶望」

エイワス「絶望」

エイワス「皆、絶望しかくれない」

エイワス「失敗作たちよ、嘆くことはない」

エイワス「いずれ人工天使として転生させ、存分に戦わせてあげよう」
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 09:30:26.85 ID:qml1X7jto
一方「う……おォォォォォ!!! 未元物質ァァァァ!!」ブワッ

カザキリ「!?」

エイワス「無駄なことを……」

一方「垣根……なのか……」

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

垣根「結局、二位のまま終わっちまったな。能力者はもう引退するわ」

一方「オマエ、初めから俺とやり合う為に……」

垣根「ふざけんな。折角命拾いしたってのに、わざわざテメエなんかに会いにくるかつーの」

一方「そォか…」

垣根「正義の味方気取りのバカヤロウだったが、暗部じゃ一番気があった」

一方「似たもの同士……ってなァ」

垣根「………」

一方「垣根ェ!?」

ミサカ14510号「もう生命反応は終えています、とミサカは報告します」

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

土御門『戦え、負けるな』
海原『戦って、戦って』

一方「オマエら……」

カザキリ「!!」グァッ

一方「ぐああああァあ!!」

エイワス「これでメインプランとは。先の世界の土御門の方がよほど使えた」

一方「黙れェェェェ!! 黒ノ式!!」

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

一方「まだ目が醒めねェのか……」

一方「土御門、オマエの負けだ」

土御門「そうだ、俺は負けた。科学と魔術の闇に、自分自身の心の弱さに」

土御門「一方通行……生き残った人達を、生まれてくる命を、舞夏の未来を……頼む!」

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 09:31:03.18 ID:qml1X7jto
一方「月の……ウサギィィィ!!!」

カザキリ「!!」

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

海原「よかった……やっと……楽になれる」

海原「他の人じゃなく、貴方に殺されて、自分、嬉しいんですよ」

海原「バックギャモン……もう一勝負したかったですね……皆さんと一緒に……」

ショチトル「寒い……寒いよ……」

海原「大丈夫、自分がついてますから……今です、トドメを」

一方「海原ァ……ショチトル……」

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

一方「……あいつらの名を汚すな」

エイワス「こんなものが最後の生き残り……ありえない!」

エイワス「ありえない!ありえない!ありえない!!」ガッガッガッ

一方「があァァァ゛ああァァ!!!」

エイワス「何のために数々の世界をつくった!」

エイワス「何のためにを学園都市を作った! 何のために!」

エイワス「最強の生を産みだし、生と死の狭間に、楔を打ち込む為だろぉぉがぁぁぁぁぁ!!」

一方「うがァあああァあァァ゛ァーーー!!」

エイワス「答えよ、お前は何のために生まれてきた!?」

一方「大事な…家族の……笑顔を見るためだァァァ!!」

エイワス「それは上条当麻の……!!?」

一方「危うく騙されるところだったぜ……所詮はオマエも……」

一方「幻想だ!」
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 09:32:22.85 ID:qml1X7jto
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

番外個体「何故許せたのさ、第一位!! 貴方を化け物に変えた科学を!」

一方「違ェ! 学園都市は俺に新しい絆を与えてくれたンだ!」

番外個体「ミサカは……生まれたくなんか無かったよ!!」

番外個体「戦え、第一位ィィィ!!」

一方「いい加減に……しろォォォお!!」バッサー

一方「化け物になろォが何だろォが、みンな生きたかったンだよォォォ!!」

一方「垣根も、土御門も、海原も!!」

一方「そンなに死にたきゃァ、その命、アイツらに、打ち止めに……やってくれよォォォォォォ!!」

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜





エイワス『消し去った筈の男が……』

浜面「俺の名前はなぁ、仕上っつーんだよ。テメエを死体に仕上げるまで、何度でも生き返ってやる」

エイワス『私はまだ[ピーーー]ない。私を[ピーーー]な』

エイワス『私を殺さなければ、滝壺理后を返してやる。一度は食ったが、返してやる』

浜面「なんだと!?」








エイワス「さあ、剣を振るうのだ。生と死の狭間なるその境界を切り裂け」

エイワス「そして愛する者を、その手で抱くのだ」

一方「打ち止めを……この手で……」

『ダメ……』

一方「打ち止め! 今何て言っ…うォ!?」バチーン
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 09:33:15.01 ID:qml1X7jto
浜面「滝壺!!」

  『死は確かに哀しいよ。それがもたらす喪失感にその人は耐えられない時すらある』

     『でもね、人から悲しみを奪ってはダメ』

一方「何故だァ! オマエを失った苦しみは、ずっと俺を苦しめつづけてる。今この時も!!」

  『例え、そうであっても、悲しみと喜びは表と裏……』

  『悲しみを人から奪う事は、生まれる喜びを人から奪うことだよ』

浜面「そうなってしまってもいい!! 俺は……お前を……!!」





         解き放て
解き放て
              解放を我等に
     光を

垣根『ここは寒すぎる』
              土御門『哀しすぎる』
     海原『暗すぎる』

             『あなた…』





一方「俺はオマエを愛してる」

    『わかってるよ。だから……』

  『だから……引き留めるのも愛』

     『手放すのも……愛』


――目覚めよ     (BGM 時空を超えて)


   『愛してるよ』
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 09:33:45.75 ID:qml1X7jto
一方「うあァあァァァァあ゛ァァァああァァアァ!!!」
浜面「うあぁあぁぁぁぁあ゛ぁぁぁああぁぁあぁ!!!」

エイワス「馬鹿な。永遠の命が欲しく無いのか? 愛する者をその手で抱きたくはないのか?」

一方「この刹那に全てを……永遠なンて……」

一方「終わらせてやるゥゥゥ!!」

一方「永遠なンてェェェェェェ!!!!」

垣根『第一位…』

土御門『一方通行』

海原『一方通行さん』

一方「打ち止めァ…」

浜面「滝壺……」


エイワス「アレイスター……」

――死にたくない……ずっとお前と生きていたいよ、エイワス









551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 09:34:23.47 ID:qml1X7jto
浜面「まてまてまてまて」

一方「あァ?」

浜面「このネタ分かる人、何人いるんだよ!?」

一方「解答不可能だァ、前例がねェ」

海原「失格」

土御門「失格」

垣根「失格」」

土御門「D・V・D! D・V・D!!」

浜面「いや、もうDVD化は諦めろよ」

土御門「黙れ黙れ黙れェェ!!」

垣根「そんなお前にノーフューチャー」

一方「ボク達のォ瞳の色ォ♪他の人とォ何が違うのかなァ!!」

垣根「テメエの場合はベクトル反射のせいだろうが」

一方「るせェ、俺にとっちゃステファニーはフルハウスだけなンですゥ!!」

浜面「そもそもこのあらすじコーナーって何の意味があんだよ。全然あらすじじゃないしよ」

浜面「本編考える時間と同じぐらい、あらすじのネタ考えてんだぜ、この作者」

浜面「もう誰得ってレベルだぞ!?」

海原「いったいなんなんでしょうかね。 自分もこう、楽しみに考えていたりします」

一方「バー」










552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:34:53.42 ID:qml1X7jto




垣根「つー訳で、遂にテメエで最後になったんだが……」

カラカラ

海原「ふう、ようやく釈放して貰えましたよ」

土御門「簡単に言ってくれるぜい。裏から手回すのは大変だったぜよ」

海原「自分の場合、学園都市に正式な籍がありませんしね」

浜面「飯奢るぜ。カツ丼でいいよな」

海原「拘留されてた自分にカツ丼を勧めますか」

浜面「偶には俺だってボケるんだぜ」

一方「ボケてる人生送ってるのにィ?」マガオ

浜面「もう俺の人生こんなんばっか……」

海原「そもそも、ここは中華料理店じゃないですか」

土御門「山椒が利いたカツ丼が出てくるんだぜい」

一方「垣根くン、唐辛子取ってェ」ペラペラ

垣根「テメエが食ってるの五目あんかけじゃねーかよ。腐った味覚してやがんな」ホレ

土御門「一方通行、るるぶ読みながらご飯食べるの止めなさい」

一方「オマエは俺のお母さンですかァ?」ドバー

垣根「って、俺のラーメンに唐辛子ぶちまけてんじゃねえよ!!?!」
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:35:23.74 ID:qml1X7jto
海原「店長、自分は麻婆豆腐で」オーダー

垣根「うわ……俺のラーメンが赤ぇ……テメエ、どう責任とりやがる!?」

一方「ベクトルベクトル」

浜面「おお、一瞬で元の色に!?」

垣根「相変わらず便利な能力だぜ……いただきます」ズズズ

垣根「辛ッ!? つうか痛いっ!!!」

一方「カプサイシンはそのままに、スープに溶け込ませましたァ」

垣根「お前ホントに何がしたいんだよ!?」

一方「暇だから垣根くンに嫌がらせ」マガオ

店長「はい、麻婆豆腐アルよ」

一方「……おィ、店長」

一方「豆腐が絹ってのァ、どォいう事だ!!」

浜面「え? 頼んだの海原だよな」

海原「自分は豆腐にこだわりはありませんよ」

一方「子供の頃から柔らかいものばっかり食べてると、顎が弱くなるでしょォが!!」

浜面「絹と木綿程度じゃ変わらねえよ?!」

一方「だから打ち止めには木綿豆腐しか食べさせませン(キリッ」

土御門「駄目だコイツ、はやくなんとかしないと……」
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:36:03.08 ID:qml1X7jto
一方「まァ、海原はいいやァ。むしろ顎砕けろ。豆腐にぶつけて砕けろ」

垣根「どんな素材の豆腐だよ」

一方「努力マンの鉄ゲタだって豆腐でできてますゥ」

店長「例え最高級の木綿豆腐があったとしても、絹を選ぶ。それがウチの麻婆豆腐アルよ」

一方「そォか……根性あるなァ、店長……」

一方「なンて第七位みてェなこと言うと思ったンですかァ!!」

一方「ぜってェここには打ち止めは連れてこねェからなァ!!」プンスカ

浜面「なにこいつ面倒臭い」

土御門「パパセラレータコジラセータぜよ」

海原「まあ、彼にはこれから笑わせて貰うんですから、我慢しましょう」

一方「チッ……まァ、これで仕舞いだと思えば我慢かァ」

土御門「ホイ、あみだを選ぶぜよ」

一方「選択肢なんてねェだろォが」

土御門「様式美ぜよ」

アミダアミダ



つ 番外個体
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:36:32.80 ID:qml1X7jto
一方「おィ……」

海原「小さい御坂さんが対象でしたから、大きい御坂さんも当然いるでしょう」

土御門「第三次製造計画……暗部中の暗部ぜよ」

一方「土御門……確かにアイツらは学園の闇から生まれた。だが生まれただけだ」

一方「二度とアイツらを暗部と呼ぶンじゃねェ」カチ

土御門「呼ばせないようにするのはお前の仕事だろう、一方通行」

土御門「それはそれとして、ちゃんとデートするんだぜい? 逃げるのは無しぜよ」

浜面「そうだぞ。彼女だって喜ぶんじゃないか」

一方「アイツが喜ぶのは俺の困った顔なンだよ」

海原「大丈夫ですよ。今丁度そんな感じになってます」

一方「るせェよ……」ピッ

垣根「呼び出すのメールかよ。なんだぁ? 電話するのは恥ずかしいってか?」

一方「アイツは俺に関しては特に負の感情を拾いやすいンだ。声よりも文字の方が多少はマシだろォが」

垣根(んだよ、普通に反応しやがって。いつもならベクトルパンチぐらい来るだろうが)


556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:37:17.87 ID:qml1X7jto
 【From】もやし
     <Lastorder-TogetherForever@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:
 ───────────────
 今日暇かァ?





 【From】クソガキ2号
     <yourblame@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:Re:
 ───────────────
 光浴びると死んじゃうから引き籠
 もってる
 どっかのモヤシと違って、ミサカが
 暇なわけないじゃん





 【From】もやし
     <Lastorder-TogetherForever@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:Re:Re:
 ───────────────
 そォか
 新しくできた水族館に行こォと思
 ったンだが
 忙しいなら仕方ねェ




557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:38:05.55 ID:qml1X7jto
 【From】クソガキ2号
     <yourblame@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:Re:Re:Re:
 ───────────────
 ……上位個体と行けばいいじゃん




 【From】もやし
     <Lastorder-TogetherForever@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:Re:Re:Re:Re:
 ───────────────
 オマエと行きたかったンだよ




 【From】クソガキ2号
     <yourblame@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:Re:Re:Re:Re:Re:
 ───────────────
 上位個体とミサカと三人で?





 【From】もやし
     <Lastorder-TogetherForever@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:
 ───────────────
 オマエと二人で





558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:38:54.56 ID:qml1X7jto
 【From】クソガキ2号
     <yourblame@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:
 ───────────────
 第一位と二人っきりとかミサカ貞操
 の危機を感じちゃうんだけど?
 セロリと一緒とか臭い移っちゃうし
 ありえないって
 でもさー、一緒に水族館行く人も居
 ない第一位のボッチっぷりを鑑賞す
 るのもミサカ厭じゃないよ?





 【From】もやし
     <Lastorder-TogetherForever@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:
 ───────────────
 オマエが一緒に来たら、ぼっちじゃ
 ねェじゃねェか




 【From】クソガキ2号
     <yourblame@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:
 ───────────────
 うっさいなー。ミサカはイルカが
 モヤシをムシャムシャするところ見たい
 んだって
 あ、でもモヤシが餌とかイルカが
 拒否するよね☆
 ナマコとかだったら食べてくれん
 じゃない?




559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:39:31.35 ID:qml1X7jto
 【From】もやし
     <Lastorder-TogetherForever@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:
 ───────────────
 つゥかよォ今日は忙しいンだろ?




 【From】クソガキ2号
     <yourblame@crowley.ne.jp>
 【Sub】Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:
 ───────────────
 ミサカ全然暇だし?
 別に暇だからってあなたと水族館
 とか萎えちゃいそうだけど
 白アザラシと白リコン並べて写真
 撮るためなら我慢してもいいかも








一方「……ンじゃァ、第六学区の水族館に行ってくるゥ」ヒラヒラ

垣根「メールの内容みせろよ。全然経過がわからねえ」

海原「随分長くメールをやりとりしてましたよね?」

一方「クソストーカーは他人のプライベート除く事に抵抗がなくて困るゥ」

垣根「俺はストーカーじゃねぇよ」

海原「自分も、御坂さんを自主的にボディーガードしているだけです」キリッ

浜面「なあ、アイツもう一回ブタ箱に入れてきた方がいいんじゃね?」

土御門「『上』に反逆するまでの我慢ぜよ」ミナマデイウナ…




560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:40:09.50 ID:qml1X7jto
【第六学区・駅前】

番外「やっほぅ、第一位。白いから簡単に見つけられたよ!」

一方「オマエもスグ見分けられンぞ。クマいから」

番外「なに? 第一位はベアナックルで潰れた豆腐になりたいの? ドM過ぎてミサカ引いちゃうよ? ぎゃは」

一方「豆腐はもォいい。つゥかソッチのクマじゃねェ……」

番外「っていうかさー、ミサカ大分時間に遅れちゃったんだけど」

一方「あァ?」

番外「あ、勘違いしないでよね。別に髪のセットとか、服選んでとかで遅れたわけじゃないし」

番外「ミサカはあなたに待ちぼうけ食らって欲しくて、ワザと遅れて出発したんだ」

一方「ふゥン。オマエらしいなァ……」

番外「それがミサカらしいってどういう事よ」

番外「っていうか、待った? 第一位待った? 待ちすぎてそんなに真っ白になっちゃったんだね、カワイソー」ププッ

一方「別にィ。駅前でラーメン食ってたしィ」

一方「上から見てたから、オマエが来たらスグ分かるしなァ」タチカワ

番外「あっそ。ツマンナイ男だなー。あなたってモテないでしょ?」

一方「冷蔵庫よりはモテるぐらいだなァ」

番外「ナニソレ?」

一方「心配しなくても今日はエスコートぐらいはしてやるから安心しろォ」

番外「あなたのエスコートなんて、ミサカ不安で生理不順になりそう☆」

一方「俺に悪態つくなとはいわねェが、そォいう類の単語を出すンじゃねェ」キョウイク!


561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:40:42.66 ID:qml1X7jto
土御門「ハイ、つっちー先生によるツンデレ講座ぜよ」

土御門「まずはテキスト5行目を見て欲しいんだぜい」


「っていうかさー、ミサカ大分時間に遅れちゃったんだけど」


土御門「この時点では番外個体は素直に謝ろうとしていたぜよ」

土御門「ところがギッチョン、素直になれない彼女は……」

垣根「一方通行を困らせたくてワザと遅れたなんて言ったと」

浜面「んじゃ、支度に時間かかったってのが本音か」

土御門「浜面君正解! その理解力を自分にも向けましょう」ビシッ

浜面「へ?」ナンノコト?

土御門「では次は応用問題ぜよ」


「それがミサカらしいってどういう事よ」


浜面「え、そこもか?」

海原「そこはアレですよ」

海原「ホントは素直に、待たせてゴメンねって言いたいのがミサカの本当の姿なのに」

海原「ホントに嫌がらせしたくてしてる、ってこの人は思ってるのかな? 厭だな、そんなの……」

海原「という気持ちが隠れているんです」

土御門「さすがは海原くんだぜい」

海原「この程度の気持ちを読めなくて、御坂さんは追えませんよ」フフン
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:41:10.51 ID:qml1X7jto
土御門「では最後に復習ぜよ」


「あなたのエスコートなんて、ミサカ不安で生理不順になりそう☆」


垣根「誰が第一位にエスコートなんてされるかよ!ってか?」

海原「それのドコがデレなんですか」ヤレヤレ

浜面「あ、でもホラ、エスコートされるんじゃなくて、対等でいたい!みたいな。あの姉ちゃん気強そうだし」

土御門「外見から内面を判断してはツンデレの極意は理解できないんだぜい」

土御門「これは簡単な問題ぜよ。"不安"を"緊張"に置き換えるだけ」

海原「もっとスマートに翻訳するなら、あなたとデートなんてドキドキで心臓が爆発しそう!ですね」

土御門「今日の授業はここまでぜよ。次の時間は移動教室だから遅れないように」

浜面「うーっす」






563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:42:07.63 ID:qml1X7jto
【水族館】

番外「床まで水槽なんだ……」ヘー

一方「海の中に居る気分を味わえる、が売りらしいからなァ」テクテク

番外「あ、音声ガイダンスだ。貰っていこうよ」クイクイ

一方「要らねェ」

番外「お金取られるから? 意外とケチなんだね。あ、借金8兆円あったんだっけ? 悲惨ー☆」ギャハ

一方「今、オマエの隣にいるヤツを誰だと思ってンだ?」

一方「学園都市最高の頭脳を持つ第一位様なンだよ。海洋生物の説明ぐれェ、朝飯前だ」

番外「ふ、ふん。それぐらいミサカもネットワークに繋げばミサペディアで分かるもん」

一方「そいつは便利だなァ」

番外「でも今はミサカネットワークと回線切ってるから、ちゃんとミサカに説明してよね」

一方「別にいいけどよォ。オマエも色々手を尽くすなァ……」

番外「へ……? どういう意味?」キョトン

一方「あァ? 俺に説明させて少しでも疲れさせようってことじゃねェのか?」キョトン

番外「あ、ああ!! 当たり前じゃん! ミサカはあなたを困らせるためなら何でもするんだよ?」

一方「それぐれェじゃ困らねェよ。年下のガキに振り回されるのは男なら誰でも通る道だしなァ。カカカ……」

番外「ミサカ、あなたより年上なんだけど」

一方「中身は0歳児だろォが」

番外「あなたは永遠の14歳だけどね。厨二病wwww乙wwwwww」

564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:42:41.44 ID:qml1X7jto
海原「間違いなく御坂さんの遺伝子ですねぇ……」アレハイイモノダ

土御門「一方通行も間違いなくカミやん病ぜよ」カワイソウニ

浜面「はい?」

土御門「もう一人のカミやん病にはやはり分からんか」

垣根「俺もわかんねーぞ」

海原「それは貴方が童貞だからですよ」

垣根「ど、童貞じゃねーし」

土御門「番外個体がミサカネットワークから接続を外してるのは」

土御門「一方通行との二人の時間、思い出を独占したいからに決まってるにゃー」

海原「ミサカ妹達には一方通行に好意を抱いている個体も居ますし、出歯亀も出ますからね」

土御門「知ってるのか雷…海原!!」

海原「もちろんです」ニコッ

浜面「おーデッカイ魚だー」モウヤダコイツラ

垣根「あれはエイだな」ツキアイキレネーヨ



565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:43:30.95 ID:qml1X7jto
番外「ねえねえ、アレは何?」ワクワク

一方「あァ、アレはマンボウだなァ。偶に2mぐらいのが家の裏で死んでたりするゥ」

番外「都市伝説?」

一方「マンボウが居るたァ、流石は学園都市の水族館ってか?」

番外「珍しいの?」

一方「マンボウってのは馬鹿だからなァ。水槽にぶつかって死ンだりするンだ」

番外「馬鹿っていうより虚弱体質だね。あなたみたいww」ギャハッ

一方「俺はマンボウじゃねェよ……」

番外「いやいや、マンボウと第一位と、どっちがスペランカーかイイ勝負だと思うよ☆」ゲラゲラ

一方「マンボウってのはなァ、英語でsunfish……太陽の魚って書くンだ」

一方「俺に太陽が似合う筈がねェだろォが」

番外「……バッカじゃないの」

番外「ミサカ太陽とかキライだし。紫外線って女の的だもん」

番外「だから第一位は太陽でいいんだっての」プンッ

一方「訳のわからねェ論法で人をマンボウにしてンじゃねェよ」

番外「じゃあタラだ。あなたはタラちゃん」

一方「なンで国民的主婦の息子が俺なンですかァ?」

番外「わからないの? タラって魚ヘンに雪って書くんだよ?」

番外「あなたって雪みたいに白いしね。ピッタリだと思うよ」

番外「ミサカ、自分のネーミングセンスの良さにギンギンに勃っちゃう☆」

一方「タラでもイクラでもいいから、オマエの口をなンとかしねェとなァ……」ヤレヤレ

一方「しかしアレだなァ……マンボウ見てると、死んだ浜面を思いだすゥ」

566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:44:06.48 ID:qml1X7jto
浜面「死んでねーよ!!」

浜面「つうか俺が太陽みたいな男って意味だよな!? マンボウみたいな顔って意味じゃねーよな!?」

垣根「おい三下、何水槽の中で遊んでやがる」

土御門「勝手に水槽の中に入ると係の人に怒られるぜよ」

海原「お友達が沢山いてよかったですね、浜面さん」

浜面「それマンボウだから! 浜面仕上はここにいるから!!」

海原「貴方はそこに居ますか?」

垣根「前はいたが今はいない!!(キリッ」

土御門「ココア、ソーダ、クエン酸」

浜面「人の話聞けよぉぉぉぉ!!」

海原「水族館では静かにしてください、浜ンボウさん」

垣根「浜ン棒とか卑猥だな」

土御門「浜に立ってる棒ならビーチフラッグとか棒倒しじゃないかにゃー」

海原「仕方ありませんよ、垣根さんですから」ヤレヤレ

浜面「人の名前で遊んでんじゃねええ!!」


567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:44:36.59 ID:qml1X7jto
一方「このエスカレーターを下るとォ……」

番外「なにこれ? 白いのが水槽の中を落ちてるよ?」キョロキョロ

一方「マリンスノーだ」

番外「マリンスノー?」

一方「プランクトンの死骸や排泄物が深海に溜まっていく過程だなァ」

番外「そう説明されると、ありがたみが薄れるね」

一方「本来は深海で見られるもンだ。学園都市の技術様々だな」

番外「エスカレーター下ったのは?」

一方「演出ゥ」

番外「改めて身も蓋もな……何アレ!? 頭が透明だよ!?!」

一方「アレはキカイダー先生だァ」

番外「へえ、変わった名前だね」

一方「うン、嘘。正解はデメニギスですゥ」

番外「……他にも嘘とか教えてないよね?」ジトー

一方「図鑑の説明みてェな解説がお好みなら、してやるぜ?」

番外「ウィットに富んだトークのつもり? 海だけに?」

一方「そりゃァ、ウェットだろォが。つゥか垣根くンみてェなこと言ってンじゃねェよ」

一方「頭透明なデメニギスとか、只でさえ垣根くン思い出すのにィ」

番外「その人、頭透明なの!?」

一方「透明つゥかカラッポだなァ」ウンウン

番外「あなたはお肉がカラッポなのにね。足して2で割ったら?」ギャハッ

一方「2で割ったら意味ねェだろォが。垣根くンとフュージョンとか死んでもゴメンだしィ」

568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:45:08.99 ID:qml1X7jto
垣根「熨斗つけて返すぜ、その言葉はよぉ」

土御門「フュージョンは体型的に無理じゃないかにゃー」

海原「悟空とベジータで出来るんですから身長差は問題にならないでしょう」

海原「ですが戦闘力の差が……」チラッ

垣根「どういう意味だコラ」

浜面「ポタラは?」

土御門「珍しく冴えてるな。よし浜面ポタラ出すぜよ」

浜面「んなレアアイテム持ってねえよ!?」

海原「え? 魔法使いのお婆さんと合体したんでしょう?」

浜面「老界王神かよ!?」

垣根「スケベだからな、テメエ」

浜面「俺はスケベじゃない! バニーが好きなだけだ!!」

海原「自分はツンデレールガンが好きなだけです(キリッ」

土御門「俺もメイド妹が好きなだけぜよ(キリッ」

垣根「この流れで俺はどうすりゃいいんだよ……」

土御門「これだから主体性がない男は……」ヤレヤレ

海原「所詮、愛を知らぬ冷蔵庫ですからね」フー

浜面「後で俺の厳選したバニーものを貸してやるぜ」グッb

垣根「俺の方が常識的だからな!? 三下、楽しみにしとくぜ!」グッb


569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:46:04.21 ID:qml1X7jto
一方「おォ……流石学園都市だァ。キングギドラの死体まで海底にあるぞ」ワクワク

番外「キングギド…え? え?」

一方「あれがメカキングギドラになって、メカゴジラになって、モゲラになるンだなァ……」シミジミ

番外(男の子ってよく分かんないや……)

番外「あ、今横切ったのクジラ?」

一方「哺乳類は深海にはいねェなァ。アレはメガマウスつゥサメだ」

一方「まァ、マガマウスも水深の浅い所に浮上してくる事もあンだが……このボタンか?」ポチッ

ブン

番外「立体映像?」

一方「学園都市の水族館にはこれぐらいあンだよ」

一方「メガマウスの全長は大体6mぐれェだ。立体映像だとよくわかンだろ?」

番外「ミサカとあなたを丸まる飲み込めちゃうんだ」ヘー
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:46:48.45 ID:qml1X7jto
番外「それにしてもさぁ……」

一方「あン?」

番外「こんなにゆっくり降るのも雪って言うんだね」マリンスノー

一方「ロシアの雪は吹雪だからなァ……」

番外「雪ってミサカと一緒だと思ってたよ」

一方「あァ? 雪は俺じゃねェのかよ」

番外「ビューって生き急いでさ、春になったら溶けて死んじゃうの」

番外「ミサカみたいじゃない?」

一方「オマエらはコッチの雪みてェに、ゆっくり楽しく生きりゃあいいンだよ」

一方「この雪は降り積もったら、後は消えることもねェ」

番外「でもずっと日陰者だよ」

一方「光ぐれェ、俺がなンとかしてやるつゥンだよ。俺は学園都市第一位だぞ?」

一方「深海に太陽を作るぐれェ、小指一本も動かさずにやってやンぜ」

番外「あなたが作った太陽とか、黒そう。あなた白いのに。ミサカ要らないよ、そんなの」ツン

番外(あなた自身がミサカにとって太陽なんだから)デレ

571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:47:24.92 ID:qml1X7jto
海原「つまらないですね」ハー

土御門「ああ、つまんないんだぜい」ウウン

結標「へえ、どんな風につまらないのかしら?」

土御門「そりゃデートが順調過ぎることにつきるぜよ」

海原「このゲームの大トリなんですから、もっとハプニングが欲しいですよね」

土御門「え?」

海原「え?」

結標「ゲーム、ねぇ……説明してもらおうかしら」フッフッフ

浜面「あ、焼きそばぶつけられた姉さんだ」

垣根「焼きそば女じゃねえか」

結標「全裸で水槽の中にぶち込むわよ」イラッ

浜面「すみませんでした」

垣根「たかが座標移動が俺の未元物s……」ヒュン

垣根の服 < ヤア!

結標「で? 何のゲームですって?」

土御門「」ガタガタブルブル

海原「」ザクザクグフグフ

浜面「」ドムドムゲルググ


572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:47:59.06 ID:qml1X7jto
【イルカショー】

イルカ「クェクェ!!」

イルカ「キュー!!」

番外「イルカって人の言葉理解できるんだね」

番外「コミュ障の第一位より優秀なんじゃない、ぎゃは!」

一方「もっと普通に喜べねェのか」

番外「あの真ん中で他のイルカの音頭とってる白いのが凄いよね」

番外「同じ白いのに、あなたは他人を使うなんて無理だよねー」

一方「俺に部下は要らねェンだよ」

一方「つゥか、あの白イルカは特別だァ。ニュータイプだからなァ……」ウンウン

番外「うーん、ミサカ、カエルよりイルカが好きになっちゃうかも」

一方(コイツに"好き"なンていう前向きな気持ちが芽生えるたァ、連れてきて正解だったなァ)シミジミ

番外「あ、こっちきた!」

イルカ「キュピー!」

ザッバー

番外「」
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:48:44.97 ID:qml1X7jto
番外「ミサカずぶ濡れなんだけど!!」ポタポタ…

一方「まァ、最前列の宿命だァ。カカカ…」

番外「あなた濡れてないじゃん!!」

一方「ベクトルゥ」フフン

番外「ミサカ、イルカも嫌いになりそうだよ!!」

番外「30分もかけてセットした髪が台無しだし!!」プンプン

番外「もう、ベタベタする……塩水?」

一方「仕方ねェなァ」ワッシャワッシャ

番外「ミ、ミサカに気易く触らないでよ(///)」

番外「あれ?」カミナオッタ

一方「塩水の分解なンざ、初歩の初歩なンだよ」

一方「オマエの電気使いでもできンだろォが」

番外「う……だって、ミサカそんな使い方教えられてない」

番外「ミサカが電撃使いの能力で教わったのは戦闘に関してだけ……」

一方「なら、これから覚えていけばいいだろォが」ワッシャワッシャ

番外「……うん(///)」
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:49:32.33 ID:qml1X7jto
番外(なんかまた変な空気にしちゃった。話題変えないと……)

番外「そ、そういえばさ、イルカに関してのガイダンスないの?」

一方「あァ?」

番外「アクセラの泉、ミサカ、結構気に入ってたんだけどなー」

一方「褒めても何もでねェぞ」

一方「そォだなァ……イルカとクジラは同じ生き物だ。蛾と蝶みてェなもンだな」

番外「え? それホント?」ヘーヘーヘー

一方「あァ、身体のデケェやつをクジラ、小せェやつをイルカつゥンだ」



イン「でもね、体長4m以下でもコマッコウはイルカじゃなくてクジラだったりするんだよ!」

黒妻「へえ。詳しいんだな」

イン「インデックスの名前は伊達じゃないんだよ!」エヘン

固法「そうじゃないでしょ、先輩。なんで迷子のこの子とイルカショー見てるんですか、私達!」

黒妻「まあいいじゃんか、この子も楽しそうだし」

イン「もしかしてデートの邪魔しちゃった?」

固法「デ、デート!? あわわ……」

黒妻「邪魔にはなってないぞ、だから気にすんなって」


575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:50:06.91 ID:qml1X7jto
一方「おィ」

イン「あ、白い人だ」

黒妻「連れか?」

イン「違うんだよ。でも知り合いなんだよ!」

固法(どこかで見たような……?)

イン「白い人もデートなの?」

一方「ア・ク・セ・ラ・レ・−・タ、だ」

一方「まァ、デートだなァ」

番外「デ、デートじゃないし!!」アタフタ

イン「む? そっちの人、なんか短髪と似てるんだよ。中身も」

一方「妹だァ」

イン「短髪より大きいのに? でもこもえも私より小さいし、そういう事もあるのかな?」

黒妻「あるのかな?って言われてもな。ムサシノ牛乳でも一杯飲んだんじゃねーの?」

イン「ムサシノ牛乳を飲むと大きくなるの? むー…これはとーまに購入を検討させるべきかも!」

一方「……おィ、チンピラと眼鏡」

黒妻「チンピラはひでーな。まあチンピラなんだけどよ」
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:50:33.88 ID:qml1X7jto
一方「コイツは俺の連れじゃねェが、知り合いだ。コッチで引き取ってやる」

固法「でも、貴方だってデートなんでしょう?」

一方「構いやしねェよ。なァ?」

番外「むしろロリコンのあなたに彼女を引き取らせることの方が、ミサカ不安なんだけど?」

固法(ミサカ?)

黒妻「ロリコンなのか?」

一方「真顔で訪ねンじゃねェよ。コイツは俺が嫌いなだけだァ」

イン「あくせられーたはいい人なんだよ。不安なんて一つもないかも!」

イン「あ、わたるやみいと一緒で不安だったってことじゃないからね」

一方「俺ァ、いい人なンかじゃねェ。ただの悪党だァ。おら、行くぞ白シスター」

イン「インデックスなんだよ! それにあくせられーたよりは白くないよ!」

固法「自称悪党な人に彼女を預けて大丈夫かしら?」

黒妻「大丈夫だろ。俺もチンピラだしな」

固法「先輩!」

黒妻「大丈夫だって。あの子が案外しっかりしてるぜ? いい人なんだろ?」


577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:51:04.25 ID:qml1X7jto
結標「……悪い人たちね。そんな理由で女の子に声を掛けまくってたの?」セツメイキイタ

土御門「いやいや、言い出しっぺは垣根ぜよ」

海原「自分たちは巻き込まれただけで」

シュンシュン

土御門の服 < ヤア!

海原の服 < ヤア!

浜面「」

結標「言い訳は男らしくないと思うのよね」ウンウン

浜面「む、結標さんはこれからどうするおつもりで?」テイシセー

結標「決まってるじゃない」

結標「一方通行のデートを面白可笑しく追跡かつ邪魔してあげるわ!」ドヤッ

浜面「」




578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:52:08.81 ID:qml1X7jto
番外「ミサカとのデート中にロリゲットするとか、流石学園都市第一位のロリコンは格が違った」イライラ

イン「邪魔してゴメンね、えっと……」

番外「ミサカワースト。別にデートじゃないし、邪魔されて怒ってもないし」

一方「悪かったなァ、番外個体」

一方「でもよォ、流石に善良な一般人の財布を破産させンのは、心が痛ンだよ」

番外「はあ?」

一方「そろそろ飯の時間だろォが。水族館の食堂にいくぞォ」





神裂「あれは、インデックスでは!?」

ステイル「よかった、無事だっt…」


シュンシュン


結標「悪いけど、今のままが面白そうだから消えて貰うわよ」

浜面(この能力シャレにならねぇ……)

垣根「未元物質が無ければ即通報だったぜ」モドッテキタ

浜面「お前の未元物質製の服、目に痛いな」

垣根「ギンギラギンにさり気ないだろ?」
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:52:37.10 ID:qml1X7jto
【食堂】

イン「このお肉、美味しいんだよ!」ムシャムシャ

空になった皿の山 < デーン!

番外「」

番外「え? この子、物質圧縮とかの能力者? 変わらないただ一つの吸引力!?」

一方「つゥか、シスターなのに肉食っていいのかよ」

イン「人はパンだけじゃ生きていけないんだよ。命と恵みに感謝して、自分の生を真っ当することが神に仕える者の務めかも」ムシャムシャ

一方「まァ、魚料理は仏教じゃ肉食に含まれてなかったからなァ」

イン「私はイギリス清教のシスターなんだよ!」ムシャムシャ

番外「イカ娘じゃなかったんだ」

イン「それは色々問題発言かも」ムシャムシャ

イン「っていうか、これは魚じゃなくてお肉なんだよ!!」ムシャムシャ

一方「あァ、でもイルカは魚として扱われてたンだよ、昔はなァ」

番外「え?」

イン「え?」

一方「あン?」
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:53:08.48 ID:qml1X7jto
番外「い、今なんて言ったの?」

一方「まァ、魚料理は仏教じゃ肉食に含まれてなかったからなァ?」

イン「その後なんだよ!」

一方「あン?」

番外「そうじゃなくて……って、絶対分かってやってるよね!?」

一方「イルカは魚として扱われてたって話かァ?」

番外「……ミサカ達が食べてるのってイルカなの?」

一方「うン」

イン「そんな……さっきまで元気にフラフープとかくぐってたのに……儚すぎるんだよ!!」

一方「アイツらじゃねェよ。食用のイルカだァ」

番外「イルカには違いないじゃん!!」

イン「なんでこんな料理食べさせたの!? あくせられーたって実は悪い人かも!!」

一方「だからいい人じゃねェつったろォが」

一方「イルカ……つゥか、クジラの肉はここの食堂の一押しメニューなンだよ」

一方「クジラ肉自体、結構な値がすンだぞ。特にこりゃァ、尻尾の一番美味い部分の肉だからな」

番外「そんな事ミサカ達は聞いてないし! イルカショーの後にイルカ肉を食べさせるとか、鬼畜なの?! 第一位は鬼畜なの!?」

イン「イルカさんに合わせる顔がないんだよ!」

一方「命と恵みに感謝すンじゃねェのかよ……」
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:53:38.12 ID:qml1X7jto
一方「別によォ、俺はオマエらに一番美味いモン食わせようと思っただけだァ」

番外「………」

イン「………」

一方「そりゃァ、水族館来て魚料理つゥのはガキには辛れェってことぐれェ想像ついた」

番外「だから上位個体を誘わなかったんだね」

一方「あァ。でもオマエなら問題ねェと思ってなァ……」

一方「オマエがイルカショーで目キラキラさせてた時に気づくべきだったなァ」シュン…

一方「すまねェ……今日のエスコートは任せとけとか大見得切ったが、これじゃあ失格だなァ」フカブカアタマサゲ

番外「……もういいよ。お肉美味しかったのは確かだし」

イン「私も、そういう事割り切れないぐらい子供じゃないかも」

一方「オマエら……こンな俺を許してくれンのか?」

イン「この海の彩りパフェで許してあげるんだよ!」

番外「お土産でクソ高いの買って貰うから、覚悟してよね第一位☆」





582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:54:06.20 ID:qml1X7jto
結標「なんでいい話で終わってんのよ! こっちが求めてるのは修羅場よ、修羅場!!」ダンダン!

浜面「あー……修羅場にするには、あのシスターの嬢ちゃんじゃ役不足だったんじゃねーのか」

垣根「確かにな。番外個体の嫉妬を煽るところまでは良かったんだけどよ」

結標「あ、店を出た。追いかけるわよ!」

浜面「アイサー」サカラエナイ

垣根「アイアイサー」サカラエナイ

浜面「つうか、一方通行、両手に花のままデートしてねえ?」

垣根「ムカつくn……オイ、あのシスター、第一位の手を握りやがったぞ!?!」

結標「無邪気なのよ。ちっ……あれが男なら……」

浜面「そのショタへの飽くなき探求心はどこからくるんだ……」

垣根「番外個体も対抗して腕取ったぞ、オイ」

浜面「修羅場のようで、逆に番外個体との距離が縮まってるような気がするぜ」ウーン

結標「馬鹿な……一方通行の手助けをしてしまったというの!?」




583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:54:50.92 ID:qml1X7jto
イン「ラッコなんだよ、あくせられーた!!」グッ

一方「引っ張るンじゃねェよ」

番外「ミサカ、向こうのタコの方が見たいかも」グッ

一方「おィ、引っ張るなァ!! 大岡裁きみてェになってるゥゥ!!」ギリギリ


< きゃああぁぁあぁぁああぁーーーーーーーー!!!


一方「あンだァ!?(よし、口実、口実ゥ)」カチッ

番外「ちょ、ちょっと……」

イン「あくせられーた!?」


ビュン







初春「あ…あ……(///)」

一方「おィ、どォしたァ」シュタッ

初春「す、水槽の中に……(///)」ユビサシ

一方「あン?」スイソウミル
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:56:31.17 ID:qml1X7jto
土御門(全裸)「」プカプカ

海原(全裸)「」プカプカ


一方「」


番外「ちょっと、何があったの?」タッタッタ

イン「あくせられーた早すぎかも!」タッタッタ

一方「!!」

一方「自転パーンチ!!!」

土御門「」キラーン

海原「」キラーン

一方「なンでもねェ……オマエ達は見ちゃいけねェもンだ……」オブツダ

番外「はぁ?」

イン「水槽が割れてるのに水が零れてないんだよ!?」

一方「ベクトル操作に不可能はねェ(キリッ」

初春「あ、あの……ありがとうございました」

一方「気にすンなァ」ワシワシ
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:57:10.36 ID:qml1X7jto
初春「………」

一方「ン?」

初春「……一方通行?」

番外「何、また知り合い? あなたって意外とジゴロなんだね」イライラ

イン「とーまと一緒かも」ジトー

一方「どこかで会ったかァ?」

初春「あの、前も助けて貰って……その、学園都市第二位から……」

一方「おォ……居たなァ、そンなのも」

初春「お礼を言いたくて、調べたんですよ。そしたら第一位の一方通行ってわかって……」

一方「礼なんざいらねェよ。むしろ俺達の戦いにオマエを巻き込んだみてェなもンだ」

初春「でも今日も助けて貰って……」

初春「私、風紀委員なんですよ。だからホントは、ああいう人を掴まえなきゃいけないのに」

番外(どんな人だったんだろ?)

一方「あれも俺の関係者つゥか……まァ、俺がケツ拭かねェといけない類だ、気にすンな」
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:57:57.83 ID:qml1X7jto
番外「ねえ、もう用事が済んだんなら行こうよ。それとも第一位ってロリだけじゃなくて植物でもイケるのかなー?」

番外「アロエとか見て興奮しちゃうの? 中身白いから? サボテンとかでもイケちゃう?」ゲラゲラ

初春「御坂…さん?」

一方「オマエ、第三位と知り合いか?」

初春「あ、はい。さっきも言いましたけど、私は風紀委員なんですよ」

初春「そうだ! 自己紹介がまだでした。私、初春飾利って言います」ペコッ

初春「それで私の所属する一七七支部にはよく御坂さんも遊びに来て、事件解決に協力してくれるんです!」

一方「そォか。相変わらず表舞台で活躍してやがンなァ、オリジナルのヤツ」

初春「表舞台? オリジナル?」

一方「なンでもねェ」

イン「ねえねえ、かざりは1人なの?」

初春「ううん。友達と一緒に来たんですよ」

イン「じゃあ迷子?」

一方「迷子はオマエだろォが」
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:58:33.99 ID:qml1X7jto
初春「えーっとですねぇ……実は水族館にきた理由がですね……」

初春「先輩のデートをこっそり見守ろう!っていう理由なんです」

一方「どこも同じよォな事してやがンなァ……」

番外(どこも?)

初春「あ、私が言い出したんじゃないですよ! 友達に付き合わされて」アタフタ

初春「それで付き合いきれないっていうか、別行動にしましょうってことになったんです」

初春「この新しい水族館には興味がありましたから……」

一方「なのにあンなの見ちまって、ついてねェなァ、オマエ」

初春「あぅ……で、でも一方通行さんに会えました……(///)」

イン「ねえねえ、だったらかざりも一緒に水族館めぐりするんだよ! 大勢の方が楽しいかも!!」

一方「オマエ、連れを探すって目的忘れてやがンな」

初春「い、いいんですか!?」

一方「俺は構わねェが……」チラッ

番外「は? ミサカが第一位と二人っきりじゃないと困るって言うの? ありえないし」ツンツン

番外「むしろ沢山いた方が誤解されなくてミサカも助かるよ」ツンツン

番外「ま、女みたいな第一位じゃ周りは普通に女子グループって思うかもね、ぎゃはは!」

初春「あ、あの……」オロオロ

一方「俺以外にはこォじゃねェから、心配すンな」

初春「一方通行さんは、いいんですか?」

一方「あァ、悪意には慣れてる」

588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:59:12.13 ID:qml1X7jto
垣根「おい…」

垣根「おい!」

浜面「雪だるま式に女の子が増えていく……」

垣根「ハーレムなのか!? ハーレムなのか!!?」

結標「ああもう、イライラするわね!!」

浜面「そんなに一方通行が非道い目に会うのが見たいのかよ」

結標「それもあるけど……」

浜面(あるんだ……)

結標「あの番外個体って子、見ててイライラするのよね」

結標「あの子、一方通行の事好きでしょ?」

垣根「え? マジで?」

浜面「お前、前半のツンデレ講座を何だと思ってたんだよ……」

結標「なんで素直になれないかなぁ……」

海原「御坂さんの遺伝子の成せる技ですよ(キリッ」
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 09:59:45.24 ID:qml1X7jto
土御門「それ抜きでも、彼女には色々あるからにゃー」

結標「ちっ……戻ってきたのね」

土御門「舌打ちは酷いぜよ」

浜面「よく捕まらなかったな」

海原「ダンボールに隠れて来ましたので」

結標「よし決めた。ちょっと行ってくる」

土御門「は?」

結標「あそこに混じって、あの子に発破かけてくるのよ」

結標「私は元々このゲームの部外者だし、問題ないでしょ」

浜面「無いのか?」

垣根「さあ?」

土御門「面白そうだから許可するぜよ」



590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:00:16.54 ID:qml1X7jto
イン「なんだかこのエリアは暗いんだよ!?」

一方「あァ、ここはなァ……ポチっと」

イン「魚の群が魚の形で泳いでるんだよ!!」ワー

番外「ちゃんと目の所は黒い魚だし」スゴイ

一方「スイミーさンだァ。お魚界のレジェンドの1人だぜェ」ウンウン

一方「まあ、これも餌や証明を精密に配置することで魚を誘導してるンだけどよォ」

イン「あくせられーたは何でも知ってるんだね!」

一方「別にィ。全部るるぶに書いてあったことだしなァ……」

初春「ええ!? ネタバレしちゃっていいんですか?」

一方「オマエは知ってたみてェだなァ。まァ、この水族館に来たかったって言ってたから当然か」

番外「なになに? 第一位ってばデートプランを雑誌で一生懸命お勉強してたってわけ」ギャハハ

番外「必死過ぎるよ、必死すぎてミサカの腹筋割れちゃいそう☆」

一方「別に隠すよォなことじゃねェだろォが」

一方「オマエに楽しンで貰おうと思って予習すンのが悪ィのか?」

一方「それによォ、数式が発見したヤツしか使えねェなンて事はねェだろォが」

番外「あぅ……で、でも人のモノ借りて利用するのカッコワルイよ」イジハッタ

番外「まあ? 第一位の能力ってベクトル操作だしね」ツンツン

番外「そこにあるベクトルを借りて足したり引いたりする能力だもんね」ツンツン

番外「あなたはそういう事に抵抗ないから、そういう自分だけの現実ができたんだよ」ツンツン
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:00:49.71 ID:qml1X7jto
初春「い、言い過ぎですよぉ……」オロオロ

イン「そうだよ、わーすと。人間は1人じゃ生きられないんだよ」

イン「今ある関係も、先人の知恵も、その人の人生を潤してくれる魔法の泉なんだよ」

番外「う、うるさい!!」

番外(ミサカだって本当はそんなこと言いたくないんだもん)

番外(だけどミサカはそういう風に作られてるんだからしょうがないじゃん!)

一方「そォだ。番外個体、オマエは間違ってる」

番外「ぁ…ぅ…(怒られた……怒らせちゃったよ……)」

一方「……例えばの話だけどよォ、あるところにクローンが居たとする」

初春(やっぱり、彼女は御坂さんの……)

一方「クローンが居るって事はオリジナルが居るって事だ」

一方「二人は同じ遺伝情報を持ってる。データとしては同じ存在だ」

一方「そして先に生まれたのはオリジナルの方だ」

一方「だからってよォ、オリジナルしか人並みの人生を送っちゃならねェなんて事はねェだろォが」

一方「そいつの情報が誰かの借り物だろォと、後から生まれようと、幸せになっちゃいけないなンて理由にはならねェ」

一方「絶対にだ」
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:01:24.80 ID:qml1X7jto
番外「……ゴメン」

一方「ンなに落ち込むンじゃねェよ。オマエは魚みて目キラキラさせてればいいンだ」ワッシャワッシャ

イン「あくせられーたの能力って素敵だね」

一方「あン?」

イン「1人じゃ何も生み出せないけど、誰かの力を借りたら無限の可能性を生み出せる能力でしょ?」

イン「この学園都市の誰よりも素敵な能力だと思うな!」

一方「別にベクトル操作は人間のエネルギーに限った能力じゃねェけどなァ。太陽だろォが、植物だろォが、地球だろォが関係ねェ」

初春「しょ、植物だって生きてます! 地球だって1つの命なんですから!」

一方「ガイア理論かァ? 専門じゃねェなァ……カカカ」

イン「あくせられーた、照れてるかも」

番外「白から赤になって目出度いよ、第一位。ギャハハ!」

結標「何ハーレムで満足してんのよ、貴方は!!」ベシッ

番外「痛っ……!?」
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:02:40.95 ID:qml1X7jto
番外「ミサカ、なんかいきなり出てきた露出狂にスリッパで叩かれたんだけど!?」

初春(結標淡希!? 確か白井さんが追っていたレベル4の座標移動……)

一方「おィおィ、ショタコンの結標さンじゃないですかァ?」

一方「なンなンですかァ? また焼きそば食べにきたンですかァ?」

一方「もォ焼きそばはありませんよォ? 代わりにオマエの顔をお好み焼きみてェに潰してやってもいいがなァ!!」

結標「あう……」トラウマ

結標「ち、違うのよ!」

結標「そ、そう、お祭りの件、あやまろうとおもって!!」

番外「……また第一位の周りに女が増えた」ボソッ

一方「謝罪だァ……」

一方「………」ニヤァ

一方「………よォし、ちょっと来い」グッ

結標「ちょっと、手握らなくてもついてくわよ!!」テレッ

594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:03:38.16 ID:qml1X7jto
土御門「あ、ミイラの予感」

浜面「ミニラよりリトルゴジラの方が可愛くね?」

海原「ミニラにはミニラの良さがあるんですよ」

土御門「ミイラぜよ。ミイラ取りがミイラ!!」」

垣根(なんで第一位はそんなに簡単に女の子の手握れんだ……)

係員「水槽の弁償をしてくれるというのは貴方達ですか?」モシモシ?

海原「ええ、この浜面さんが」

土御門「アイテムの経費で」

浜面「俺の責任じゃねーし、アイテムの経費使い込みしたのバレたらコロされる!!」

海原「コロされはしないでしょう」

土御門「精を吐き出すだけのロデオマシーンになるかも知れないけどにゃー」

垣根「俺、冷蔵庫で良かったぜ……」

海原「それにしても、大きい御坂さんを応援するといった結標さんですが……」

土御門「あのショタコンに他人の恋愛をどうこうできるだけのスキルがあるとは思えないぜよ」

垣根「だな。そういうのは俺の役割だろ(キリッ」

海原「ナイスジョーク」

土御門「グッドジョーク」

浜面「笑って貰えるだけよかったじゃねえか、垣根」

垣根「テメエらよほど愉快なオコゼに成りたいとみえる」



595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:04:19.41 ID:qml1X7jto
【お土産屋さン】


      ∩___∩
      | ノ      ヽ
     /  ●   ● |     テクマクマーあわきん☆
     |    ( _●_)  ミ     テクマクマーあわきん☆
    彡、   |∪|  、`\
    / _□ ヽノ /´>  )    この光でみんなちっちゃくな〜れ☆
    (___)   / (_/
    |   l_l   /
    |  /\ \
    | /    )  )
    ∪    (  \
          \_)








     (⌒--⌒)
     ( ・(,ェ)・)   ………
     (ノ. ∞ |)
      c゙,,_,,ノ
      し'ヽJ


    (⌒--⌒) カパッ
    ( ・(,ェ)・)    ……って、何させんのよ!!
    (∩`皿´ノ)
    〃|. ∞ |
    リ c゙,,_,,ノ
      U"U

596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:04:56.00 ID:qml1X7jto
一方「白クマの着ぐるみパジャマ買ってやったンだろォが。感謝しろォ」

結標「私には小萌みたいな趣味はないのよ!」

一方「そォかァ? 似合ってると思うがなァ……」

一方「そのファンシーな格好ならショタだって寄ってくンじゃねェかァ?」

結標「マジで?」

一方「うン、マジで」

イン「いいなー。私も欲しいんだよ、あくせられーた!!」

一方「あァ? じゃあオマエはこのペンギンなァ」ヒョイッ

番外「じゃ、じゃあミサカも……」

一方「歳考えろォ」マガオ

番外「酷ッ!? ミサカ本当はピチピチの0歳なのに!」

結標「え…じゃあ私は……」

初春「似合うわけじゃないじゃないですか」マサカホンキニシタンデスカ?

一方「あのサラシだけの格好よりマシだろォ。アレはコイツらの教育に悪ィ」

一方「このシスターの格好もなァ」

イン「インデックスなんだよ!」

番外「安全ピンで留めてるだけとか、随分パンクな格好してるよね」
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:05:30.55 ID:qml1X7jto
イン「とーまに破かれたんだよ。でもシスターが修道服を脱ぐ訳にはいかないんだよ!!」

番外「男に服破かれるような事になっちゃったのに、シスターの資格なんてあるのかにゃーん☆」

一方「ヒデェ男がいたもンだなァ……」

結標「貴方が言う?」

初春「あの、私が縫い直しましょうか?」

一方「いや、無理だろォ……」

初春「そ、そんな。これでも裁縫ぐらいはできます!」

イン「なんか心配なんだよ?」ホントニサイホウデキル?

一方「そォじゃねェ……その修道服はただの修道服じゃねェ筈だァ」

イン「あくせられーた、歩く教会を知ってるの!?」

一方「教会が歩いたらホラーだろォが」

番外「?」

初春「?」

結標「?」

イン「?」
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:06:33.45 ID:qml1X7jto
一方いいかァ、「三下がオマエを押し倒して修道服を剥ぐような鬼畜じゃねェのは、確定的に明かだァ」

一方「なら、その服自体が三下の右手に反応する特注品か何かってことだろォが」

イン「スゴいんだよあくせられーた! ベイカー街221Bに探偵事務所を開けるかも!!」

結標(その三下とかいう男への信頼前提の論法じゃない。推理でも何でもないわ)

初春「じゃ、じゃあ私はワトソンですね!!」

番外「は? 何コッソリ出し抜こうとしてるんだよ。ワトソンはミサカに決まってるじゃん」

イン「ホームズなら私はアドラーかも」

一方「アドラーに謝れェ」

一方「つゥか、ヤク中のクソ探偵なンざ目じゃねェよ」

初春「そうですよ。一方通行さんはドルリー=レーンです。紳士的で知的で格好いいんです」

一方「足は悪ィが耳まで悪くねェ……」

一方(まァ、犯罪者には違いねェが……)

番外「この人が紳士的で知的だと、世の中紳士だらけだね。ぎゃはっ」
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:07:20.42 ID:qml1X7jto
結標「貴方ね、そういう言い方だといつまで立っても距離を縮められないわよ」チョイチョイ

番外「は? ミサカ別に第一位と仲良くなりたいとかねーし」

番外「っていうか、着ぐるみの人に説教されてもねー」

番外「なんなんですかー。人の恋愛に口出すのはオバサンの証ですよー☆」

結標「生まれたばかりの子供が、偉そうに言ってくれるじゃない」ブチッ

結標「貴方の名前から"が"と"だ"を座標移動してバンダイ固体にしてあげましょうか?」キグルミヌギヌギ

結標「バンダイの商品で子供は大喜びだわ!」ショタァァ…

番外「ミサカは番外固体でミサカワーストって読むんだもん。バンダイもナムコも関係ないし」

番外「ヘソ出したりしちゃってさ、あなたプリキュアでも目指してんの? 最年長プリキュア目指しちゃってんの!?」プププ

結標「目指してないわよ! プリキュアじゃ女の子しか寄ってこないじゃない!!」

番外「そうだよねえ、中の人が風音じゃ流石に朝の番組には出られないよね☆」

結標「コロすぞ、CV無しが。それは生き別れの双子だって言ってんでしょ」

一方「オマエら仲良いなァ」ヨキカナヨキカナ

番外「はあ?」

結標「誰が」

イン「見て見てわーすと! あくせられーたに買って貰ったんだよ!」ペンギン
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:07:48.58 ID:qml1X7jto
一方「オマエはいいのかァ?」

初春「わ、私ですか!? い、いんですか……」

一方「遠慮するなァ。三人も四人も変わらねェンだよ」

初春「じゃ、じゃあこのキーホルダーを……」ヤスモノ

一方「遠慮するなって言ってンだろォが。……コレとかどォだ」

初春「金魚鉢?」

一方「このサイズなら花瓶にも使えンだろォ」

初春「うぇ!? ど、どうして私がお花育ててるって分かったんですか!?」

一方(その頭見てりゃァ気づくゥ……)

一方「ほら、オマエも欲しいもンがあったら遠慮すンなよォ」

番外「ミサカがあなたに遠慮するとか有り得ないし。高いの買わせる約束だもんね」

一方「あと結標ちゃンは何勝手に白クマ脱いでるンですかァ?」

一方「白くまアイスのさくらんぼみてェになりてェンですかァ?」

結標(首チョンパってこと? グロいわね……)

一方「あ、オマエにはコレ買ってやるゥ」

つ クマでもできる、かんたん魚料理

一方「魚の焼き方とか載ってンぞォ」

結標「魚ぐらい本が無くても焼けるわよ!!」
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:08:14.73 ID:qml1X7jto
イン「あわきだけ二つも買って貰うとかズルいんだよ!」

一方「何言ってやがるンですかァ! 白クマパジャマは結標の自腹に決まってンだろォが」

結標「え? ちょ、それ何の罰ゲーム!?」

一方「お祭りの罰ゲーム」

結標「そうだった……」

一方「打ち止めにはこの白アザラシのヌイグルミとヤドカリの貯金箱を買ってやるかァ」

イン「この貯金箱、お金を入れるとヤドカリが顔を出して動くんだよ!?」

結標(ナチュラルに二個買って差をつけたわね……)

一方「芳川には目覚まし、黄泉川には万年筆でも買っておくか」

初春「二枚貝の目覚まし時計かぁ……あ、音声入力式だ」

一方「働けェェェェェ!!」

初春「え!?」ビクッ

一方「うン、音声入力完了ォ」

初春(ど、どんな人なんだろう……)
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:09:17.54 ID:qml1X7jto
一方「おィ、何買うか決まったかァ?」

番外「うん、ミサカこれにするよ」

イン「オルゴール?」

初春「あ、音を鳴らすと上の水中ドームをラメが舞う仕組みなんですね」

結標「マリンスノーかしらね」

一方「そンなンでいいのかァ? もっと高いのでもいいンだぞ」

番外「ミサカはこれがいいの」プイッ

一方「ふゥン……じゃあ、お会計行くかァ。結標も着ぐるみのタグ寄こせ」

結標「え、罰ゲームじゃないの……」

一方「ンなスッポンみてェにしつこいことはしねェよ」
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:09:43.69 ID:qml1X7jto
結標「じゃあ別にこんなの私は要らないし……」ヌギヌギ

一方「似合ってンぜ(キリッ」

結標「え…ええ……!? だ、騙されないわよ!!」

結標「こ、こういうのは小萌みたいなのが着るから可愛いんであって、私が着ても……」

一方「普段とのギャップってヤツかァ? あわきンの新しい魅力に気づいちまったぜ」マイッタナァ

結標「そ、そうかしら……」テレテレ

結標「……って、あわきん言うな!!」

一方「まァ、俺の言葉が信用できねェつゥなら、今度の仕事はそれ着てこい」

一方「きっと土御門や海原も絶賛すると思うぜェ!!」

結標「そ、そこまで言うなら……」

結標(土御門達はそこら辺で見てるんでしょうけど、それを言ったら一方通行にゲームを知ってるってバレるわよね)

一方「よォし、お会計だ、クソ野郎!!」ニヤァ

イン(あ、今あくせられーたがスゴく悪い顔をしたんだよ)

番外(人生経験が少ないミサカでもわかったよ。あの結標って人、遊ばれてる)

初春(白井さんに写メを転送っと……)




604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:10:28.53 ID:qml1X7jto
土御門「よし、次の集会までにキャンピングカーに仕掛けてあるカメラの数を二倍に増やす」

海原「お手伝いしますよ。結標さんの素敵な姿を余すことなく録画する為に」

海原「しかし……"増やす"とはどういう意味ですかね?」

土御門(しまったんだぜい、つい口が……)

土御門「仲間の動向を把握するものリーダーの仕事ぜよ(キリッ」

海原「貴方が個人的に楽しむ為でしょう? 全く、プライベートも何もあったものじゃないですね」

土御門「俺のものは俺のもの。グループのものは俺のものぜよ」フッ

浜面「麦野でもそこまで言わねえよ…………多分」

垣根「しかし、ダメな意味で油断も隙もねー組織だな、グループは」

浜面「最近、アイテムって実はいい職場なんじゃねーかって思い始めたんだぜ、俺」

海原「ははは、ご冗談を。アイテムのアジトに仕掛けられているカメラの数を知らないんですか?」

浜面「え?」

海原「ちなみに浜面さんの部屋にある隠しカメラの内、12台が麦野さん、4台が滝壺さん、1台が絹旗さんのものです」

浜面「え?」

海原「麦野さんの部屋にはフレンダさんが仕掛けたカメラが9台ほどありますが、これは割愛して……」

浜面「え?」

海原「あとは台所やリビングなどにも6台ほど設置されてます」

土御門「海原の仕事は万事徹底してるにゃー」

海原「浜面さんがベットとマットの隙間に隠してある大人のバニーさん本は、既に把握されてますよ」

浜面「俺のトレジャーがぁぁ!?!」

垣根「お、俺の部屋に心理定規がカメラを仕掛けてたりは……」ドキドキ

海原「あるわけねーだろ」イラッ

垣根「」




605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:12:06.24 ID:qml1X7jto
【水族館・出口】


初春「きょ、今日はありがとうございました!!」フンス

一方「おゥ、こちらこそ付き合わせて悪かったなァ……」

< 初春ーーー!

一方「友達が呼ンでるぞォ」

初春「佐天さん!」

初春「あ………」

一方「うン? どォした?」

初春「あ、あの!! ま、また一緒に誘ってくれたり……」ドキドキ

一方「あァ?」

一方(コイツ、頭に花付けてる癖に水族館好きなのかァ?)キョトン

一方「まァ、今度はガキと一緒かも知れねェが、それでいいならよ」

初春「は、はい!!」ヤッター

初春「そ、それじゃあこれ連絡先……」メアドワタス

一方「おォ、帰ったらメールするわ」

初春「今日は楽しかったです!! さようなら!!」フンス

一方(なンか力入りすぎじゃねェ? 風紀委員だからかァ?)



606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:12:38.74 ID:qml1X7jto
イン「あ、すているとかおりなんだよ!!」

一方「あン? オマエの連れかァ?」

ステイル「インデックス、無事だったかい!!」デーン

一方(でけェ……)

神裂「貴方は……?」ボヨーン

一方(でけェ……)

イン「あくせられーたなんだよ。友達なんだよ」

神裂「どうやらインデックスの面倒を見てくれたようですね。彼女に変わってお礼をいいます」

イン「むー! 私だってお礼はキチンと言えるんだよ!!」

イン「あくせられーた、パジャマありがとなんだよ!!」

一方(食事の方のお礼はねェのかよ。別にいいけど)

一方「つゥか……お父さンとお母さン?」

ステ「」

神裂「」
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:13:10.30 ID:qml1X7jto
ステ(僕が彼女のお父さんか……それも悪くない)フッ…

神裂「歳を……歳を間違えられたことは今までも沢山ありました……」

神裂「ありましたが……彼女の母親ほどの年齢に間違えられたことは……」

神裂「ふ……ふふふ………」

神裂「Salvere000」

神裂「七閃!!」ブンッ

一方「おォ?!」カチッ

番外「なにこのオバサン、ミサカよりプッツンしてない!?」

神裂「誰がババアだ、ド素人が!!」

番外「言ってない、言ってない!」

イン「かおりは18歳なんだよ!! 流石に2人とも失礼かも!!」

一方「」

番外「」

神裂「その反応が一番失礼じゃぁぁああああ!!!!」ビュンビュン

一方「はいはいベクトルベクトル」キンキン

608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:14:47.81 ID:qml1X7jto
土御門「おい、こっちに反射すr……あふっ?!!」

浜面「土御k…あべし!?」

海原「まだ自分は大きい御坂さんを見届けきってはいません」スッ

垣根「楯にしてんじゃねえよ。クソが、未元物質ガード!!」



結標「なんか命の危険感じるから、私はここで帰るわね」

一方「おゥ」

結標(ついでに男共も運んでおこうかしら)

結標「じゃあね、一方通行。お土産ありがと」ヒュン

一方「絶対ェ着て来いよォ……」ヒラヒラ

神裂「ド素人が!ド素人が!!!!」




609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:15:17.97 ID:qml1X7jto
一方「みんな帰ったなァ……」

番外「………」ムスッ

一方(コイツ、あの偽18歳が出た時以外、喋ってねェな)

一方(お土産は握りしめてンし、水族館が厭だったって事はねェし……)

一方「なァにスネてンだァ?」

番外「別にミサカ拗ねてないし」フン

一方「言っとくがなァ、他の連中は帰ったが、まだオマエは帰らせるつもりはねェぞ」

番外「え?」

一方「ディナー……にはちょっと早ェか。ン……そこのゲーセンで暇でも潰すかァ?」

番外「クレーン……」

一方「あ?」

番外「クレーンでヌイグルミ取ってよ。上位個体のお土産よりおっきいの」

一方(ぬいぐるみの大きさで張り合うたァ、コイツもやっぱ中身0歳ってことかァ?)

一方「わかった、打ち止めのアザラシよりちょっとデカイのなァ……」ワッシワッシ

番外「ちょっとじゃなくて、凄くおっきいの」

一方「馬鹿か。ンなデカイの邪魔になるだけだろォが。また今度だ、今度」

番外(今度……。今度もあるんだ……)ホワワ…

番外「約束だよ、破ったらミサカ、あなたに針千本飲ませるから。物理的に」

一方「針だろォと、妹達の負債だろォと、まるごと飲み込んでやンぜ」

一方「おら、行くぞ」

番外「……うん」




610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:15:56.96 ID:qml1X7jto




【ファミレス】


土御門「で?」

浜面「その後どうした」

一方「………どォしたもこォしたもねェ」

一方「ゲーセン寄って、飯食って、帰っただけだァ」

垣根「シラをきるんじゃねえよ、ネタは上がってんだ!」

垣根「救いなんてあると思ってんのか? ラクにしてやるよ、第一位」

バン!

垣根「心理定規が偶々目撃した、テメエと番外個体のキスの写真だ!」

一方「……キスすりゃ3点なンだろォが」

浜面「いやでもディープって……」

一方「あのクソガキが強がって酒なんざ手を出したのがいけないンですゥ!!」ダン!

一方「この写真でも明かに俺が襲われてンだろォが!!」
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:16:35.71 ID:qml1X7jto
海原「監督不行届を保護対象のせいにするのはどうかと」

土御門「大体、向こうが酔って……なんて使い古されたネタぜよ」

一方「……確かに今までだって、たくさんあった」

一方「あのクソガキ2号とよく似た顔つきの、憎たらしいババアとならな」

一方「あのクソガキ、オリジナルの母親と同じ絡み方しやがって……」

垣根「テメエに酔ってんじゃねーぞ、一方通行!!」

一方「酔ったのはアイツだつゥてンだろォが!!」

垣根「心理定規はテメエらがラブホに消えるところまで見てんだよ!!」

一方「……つゥかよォ、心理定規はなンでそンな時間にそンな場所に居たンですかァ?」

垣根「」

海原「お客さんと会ってたそうですよ、ホテルで」

垣根「」

垣根「で、でもエロい事はしてねえって、前に言ってたぞ!!」

一方「俺もエロい事はしてねェ……酔っぱらったアイツが動けなくなったから、泊まる場所が必要だったンだ」

土御門「お前のベクトル操作があれば、アルコールの分解なんか容易い筈だぜい?」

一方「素っ裸で泳ぐ誰かさんを星にしましたンでェ、バッテリーが少なかったンですゥ!!」
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:17:14.70 ID:qml1X7jto
垣根「男と女がラブホに入ってすることは1つだろうが!!」

一方「入った事もねェのに断言すンじゃねェ」

垣根「あるし! 全然あるし!!」キョセイ

土御門「これが歓楽街、酒と女の混ざった空間。ここはお前の知る場所じゃないぜよ」

浜面「ラブホか……最近使ってねえな。けど、部屋にはカメラあんだよな……」

海原「そのカメラ設置した人の中に滝壺さんも居ますけどね」

垣根「ぐっ……テメエら、爆発しろ」バッサー

一方「本気で化学反応起こす未元物質作ってンじゃねェよ!!」バッサー


美琴「アクセラレェェェェェェタァァァァァァァァァァァ!!!!!!」レールガン!


一方「あン!?」

美琴「ア、ア、ア、ア、ア、アンタァァ、私の妹に何してくれちゃってんのよぉぉぉぉ(///)」ビリィビリィ

一方「なンにもしてねェ……つゥかどこから聞きつけ……」

海原「自分は御坂さんの味方です(キリッ」

一方「海ァァァ原ァァァくゥゥゥゥンンン!!!?!!?!」
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:18:00.18 ID:qml1X7jto
黒子「ジャッジメントですの!!」ビュンッ


美琴「黒子!?」

黒子「お姉様!? なぜここに!!」

美琴「アンタこそ」

黒子「私は……そこの第一位様に初春が弄ばれたと聞き及びまして……」

美琴「なんですって!?」

黒子「私、初春の仲間として、友人として、あそこにいる男が許せないのですわ!!」

美琴「でも相手は学園都市第一位の一方通行なのよ。アンタは下がってなさい」

黒子「例え絶望的な力の差であっても、一矢報いてやりますわ!!」

一方「おィ…どォなってやが……」

土御門「麗しきかな、少女達の友情」ウンウン

黒子「舞夏のお兄様、情報提供ありがとうございましたの」

黒子「あのままでは初春はきっと、自分の心に秘めたまま、一人泣いていましたのよ」

一方「土ィィィ御ィィィ門ォォォォくゥゥゥゥンンン!?!!?!!」
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:19:40.72 ID:qml1X7jto
上条「……どういうことだよ、一方通行」カランカラン


一方「ヒ、ヒーロー!?!!?!!」

上条「インデックスがお世話になったって聞いて、お礼を言おうと来てみれば……」

上条「どういうことだよ!! 女の子を弄んだ!?」

一方「ち、違うンだ、ヒーローォ……誤解なンだァ……」オロオロ

上条「お前は守るって決めたんじゃねえのかよ!! あの子を、あの子が生きる世界を!!」

上条「お前自身の手で! そのお前が、そんなことでいいはずなねえ!!」

一方「ヒーロー……やめろォ…そンな目で俺を見ないでくれェ……」アウアウ

上条「そうか……星の数ほど女の子がいるってことは……」

上条「お前はお前の中にある、自分を止めて欲しいって気持ちも、理解できてるってワケか!!」

美琴(ヤダ、格好いい……)キュン

一方(ヒーロー格好いい……)キュン

浜面(なんか一方通行が悪い気がしてきた)キュン

垣根(わけわかんね)
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:20:30.34 ID:qml1X7jto
結標「貴方達、また集まって悪巧みしているの?」クマー


美琴「……プッ」

黒子「……ププッ」

上条「……ブハッ」

土御門「くまきん……グハッ」

海原「生を近くで見るのは破壊力が……ブホッ」

浜面「キツイ…それはキツイ……ブオッ」

垣根「おいおい、場をシュールにしてくてんじゃねーぞ」

一方「やっぱねェわ、クマは」シレッ

結標(だ、騙された!?)ハッ!

結標「よ、よくも私を弄んでくれたわね!!」グギギギ…

上条「弄…んだ?」マサカ…

美琴「アンタ、初春さんだけじゃなく……」

黒子「結標淡希、舞夏のお兄様に続いて……プッ」
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 10:21:43.60 ID:qml1X7jto
打ち止め「どういうことなのかな?ってミサカはミサカはあなたの不貞行為を追求してみる」


一方「打ち止めァ!?!!?!!」

番外「やっほー第一位! なんかミサカ処女を奪われちゃったみたい☆」

一方「奪ってねェのはオマエが一番よく知ってンだろォがァ!!」

番外「ミサカ、あの夜の記憶がないしー」

番外「お酒に酔ってるミサカを食べちゃうなんて、セロリの癖に肉食だね☆」

ミサカ18264号「ラム肉もツンデレもベクトル操作でラクラク解体ですか。マジキメェ……、とミサカは内心の動揺を隠しつつセロリを罵倒します」

ミサカ14510号「一方通行さん、どうしてミサカじゃなくて番外個体なんですか。胸ですか、胸なんですか、とミサカは目に涙を浮かべて問い詰めます」

ミサカ10033号「あのラブホはSMグッズが充実していません。ミサカと行くときは別のホテルをオススメします、とミサカは過去は忘れ、未来に生きようとします」

ミサカ20000号「ヒーローに叱られて涙目のセロリタソぺろぺろぺろぺろ、とミサカはミサカもお酒を飲めばセロリタソに抱いて貰えるかなと淡い期待を胸に秘めてます」

ミサカ14889号「まあ、ちゃんと責任は取らないとダメですよ、とミサカはアレなんか心にポッカリ穴が空いた気分だぞ?と平らな胸に手を当てます」

ミサカ17600号「さあMNWも盛り上がってきました、とミサカは青ピとのデートも我慢して、スネークとして実況生中継に命をかけます」

打ち止め「みんな、話を詳しく聞きたいんだよ?ってミサカはミサカはお姉さんらしく意見を纏めてみる」
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/02(水) 10:22:33.24 ID:qml1X7jto
垣根「話なんざ聞く必要はねえ! リア充は爆発だ!!」バッサー

浜面「なにその芸術は爆発だ!的な言い方」

上条「誰だか知らないけど、邪魔すんなよ。俺達は嫉妬で一方通行に詰め寄ってるんじゃねえ……」

上条「そこに泣いている女の子がいるから、許せないんだ!!」

垣根「久々にムカついた。たかが一介の学生が学園都市第二位の垣根帝督に説教か、コラ」バッサー

上条「序列なんて関係ねえ! そんなもんで人の心を動かせるって思ってんなら、まずはその幻想をぶち殺す!!」

一方(そげぶキター!!)

垣根「じゃあ、消えろ」ビッ

上条「うおおおおお!!」キュィン!

垣根「俺の未元物質が!?!」

上条「歯食いしばれよ第二位……俺の最弱は……ちっとばっか響くそ!!」

垣根「そげぶっ!!」

一方(うォおおおォォ!! いいね、いいねェ、最ッ高だねェェェ!!!)

一方「かきかききかきかかかくくきくかくきくくき……」ペカーッ

美琴「な、なにあれ!?」

黒子「ただでさえ白い第一位様がさらに白く!?!」

結標「あれが噂の天使化!?」
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/02(水) 10:23:19.46 ID:qml1X7jto
打ち止め「あわわ……MNWの演算を切ってあの人を大人しくさせてから話を聞こうと思ってたのに……」

打ち止め「あの状態になったら手をつけられないかもってミサカはミサカは予定が狂ったことを告白してみる」

上条「そうかよ、一方通行……そうまでして、自分は悪くないっていいたいのかよ!!」

上条「いいぜ、お前が本気で彼女達から逃げるってんなら、まずはその幻想をぶち殺す!!」

一方(クソッタレがァ、この一日でそげぶのオンパレードじゃねェか!!)ピカーーーー

一方(マジ最高すぎンぜェ!!)ピィィカァァァ!!

上条「く……さらに強く光を……」テゴワソウダ

上条「悪いインデックス。後で死ぬほど謝る……」

上条「だから、今はやるべき事をやらせてくれ!!」ダッ

美琴「アンタだけにいい格好させられないわ!!」ダッ

黒子「お姉様、黒子のこともお忘れなく!!」ダッ

結標「超える……私は超えてみせる!! このクソ忌々しいクマの全てを!!」ダッ

上条「いくぜ! 俺達の戦いはこれからだ!!!」






つづく
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 10:24:22.02 ID:qml1X7jto
暗部DEナンパ大会、最後は 一方通行 × 番外個体 でしたァ。でもまだちょっとだけ続くンじゃ
しかし、どォしてこォなった……俺のあわきんのデレはドコに消えたンだよォ……
つゥか、デェトとかいいながら、遊園地とか動物園とか海とか山とか温泉とかァ
定番スポットスルーしすぎなのに気がついたァ。どっかでフォローできるといいなァ





今回のあらすじのボツネタァ↓

垣根「超能力者に成りたかった訳、言ったっけ?」

エイワス「モテたかったから。百万回聞いたな」

垣根「はぁ……それなのによう、いざ学園都市に入ってみりゃ」

垣根「美味しいところはみーんなアイツがかっさらっちまった」

垣根「おりゃ泣いたね。五体満足な肉体もみーんなオシャカ」

エイワス「かわいそうに。ドラゴンもらい泣きしてしまう」

垣根「だろ?」

エイワス「だ・が、一方通行がいなくともメインプランはムリだ。お馬鹿だな」

垣根「で、俺はアイツに言ってやったわけよ」

垣根「お前みたいな家族至上主義者が世界をダメにしてるんだって……な」

エイワス「負け惜しみだぞ、垣根」




マジでこのネタ、何人が分かるンだろォなァ……
でも俺はBD発売でとってもウジャターラな気持ちだ
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 10:38:43.46 ID:NN4D0wgso
分かる男がココに
スレ住人として2828が止まらなんだ
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 11:05:31.48 ID:xHVDXsvpo
面白すぎてイグ・ソード!
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 11:13:50.12 ID:4l6yKOP3o
スネークと青ピが付き合ってる設定持ってきてるのか。
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 11:15:57.27 ID:skPBmShZ0
スネーク×青ピ きたーーーー
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 11:49:41.07 ID:AUT7Vl6ko

とりあえず一方通行もげろ
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 12:02:48.48 ID:27YvfWbIO
この一方はそげぶ信者かww
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 16:00:49.14 ID:E66EuygSO
まさかの青蛇wwwwwwwwww
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/02(水) 19:20:02.10 ID:O/vsrXeDO
まだちょっとだけ続くは
ちょっとじゃなく続くってばっちゃが言ってた
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 20:20:57.89 ID:KYY49gm40
え?これだけのカプ要素あって
2スレ目いかないわけねーだろwwwwww釣り乙wwww
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 21:02:17.06 ID:saXd6h2Ho
ステイルさんじゅうよんさいいェ……
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 21:23:18.84 ID:xpMpqL6K0
「ちっとばっか響く'そ'!」で笑っちまった
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 22:42:27.42 ID:yN+vQhCDO
今のところ全部あらすじの元ネタが解らない件

誰か教えてくれ
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 01:09:55.68 ID:yeKCpIcx0

たったの一回で9点ってどうなってるの…
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 07:21:16.81 ID:C+FTQI0DO
>>269はガンダムWのEndless Waltz
他はわからん
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 09:12:27.77 ID:92scTlEro
>>131武装錬金
>>545キスダム
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 10:13:00.66 ID:GEtu8EyDO
ファイブマン(というか戦隊ヒーロー)
仮面ライダーW(映画)
スラムダンク
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/03(木) 18:04:26.43 ID:L/bAGztDo
大丈夫
苦労して考えたネタらしいから、きっとそれぞれのあらすじネタでスレたてしてくれるはず
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/04(金) 02:25:30.31 ID:CvNQwInAO
まだちょっとだけ続くンじゃ

あと数年続くんですねわかります
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 11:36:55.27 ID:EnzNwW0Fo
ちょっと>>1が通りますよォ

こンな所にも裏返りが居ることに感動しつつも

>今のところ全部あらすじの元ネタが解らない

まァ自己満垂れ流しなンでェ、もォしわけないですゥ
一応説明しますとォ……

>>11→ コント・ゴレンジャイ(ごっつええかんじ)のノリ + 特撮・地球戦隊ファイブマンの主題歌

>>33→ 特撮・仮面ライダーW AtoZ運命のガイアメモリ に登場する敵 NEVER

>>80→ ジャンプ漫画・スラムダンク より タイム中の湘北チームの会話

>>131→ ジャンプ漫画・武装錬金 より 剛太vs火渡 + 真希士vsブラボー + ブラボーvs火渡

>>166→ 歴史・豊臣秀吉が伏見城で広間に置かれたの刀と持ち主を当てた逸話

>>269→ アニメ・新機動戦記ガンダムWEndless Waltz より ヒイロvs五飛 ガンダムその他vsサーペントの会話

>>366→ ゲーム・[たぬき] 友情伝説ザ・[たぬき]ズ よりOPナレーション

>>464→ ゲーム・魔装機神+スーパーロボット大戦EX から 最終面での会話

>>545→ アニメ・キスダム 名シーンを色々切り貼り

……なンなンですかァ!!ネタの説明とか羞恥プレイってレベルじゃねェぞォ!!

ムカついた

ムカついたのでムシャクシャしてやった↓
http://brunhild.sakura.ne.jp/up/src/up490244.jpg


反省はしていない
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 11:39:25.07 ID:EnzNwW0Fo
>きっとそれぞれのあらすじネタでスレたてしてくれるはず

出資者は無理難題をおっしゃる。

過度な期待に応えたくなるではないか!!
640 :武闘サイド [saga]:2011/03/05(土) 11:40:44.53 ID:EnzNwW0Fo
「不幸だ」

上条当麻はその人生で彼が最も多く口にしたであろう単語を口にした。
場所は自分の部屋。その手に握るのは携帯電話。
世界大戦の真っ直中という非日常から日常へ帰還、それは彼自身もどれほど望んだかはわからない。
しかし現実として、彼をお出迎えしたのは、担任からの補習のお知らせ。
そりゃ、休んでいた分の単位を挽回しなければならないのは道理だ。
当麻を留年させないために、休日返上で働く彼の担任・月詠小萌は掛け値なく、良い先生であろう。
故に不満は言えないし、感謝もすべきではあるが、本人のテンションが上がらないのはどうしようもない。
学生にとって、勉強とは大体においては突然降り出した雨の如く
歓迎しえないものであり、しかし避けて通れないものなのだ。

そんな事を思っていたからか、本当に雨が降り出した。
洗濯物を取り込まなければ……と、当麻は家事という日常の為に立ち上がるのだった。


「お前、こういう女を知らないか?」


ベランダに出た当麻は、目の前の赤い男に尋ねられた。
赤い男といっても、彼が異国の地で雌雄を決した魔術師フィアンマではない。
目の前の赤いマントと鉢巻の男は、どうみても日本人……少なくともアジア系の顔立ちをしている。
だが、ベランダにいきなり現れて写真を見せる男を、日本人と呼んでいいのだろうか?
同じ日本人として「これが日本人です」とイギリス辺りにいる知り合いに説明したくはない。

「って言うか、刀ァ!?!」

男は年季が入った日本刀を背負っている。
目は三白眼で、頬に十字の傷がある。何よりドスの効いた声……

「あのー……上条さんは貧乏なので、金目のモノなんてありませんよ?」

結論として、彼はアウトローな方だと当麻は判断した。

「あ?」

当麻の言葉の意味を理解できず、男は首を傾げた。

「……知らないならいい」

男は写真を懐にしまう。
写真の女は男と同じぐらいの歳だ。着物を着て、お淑やかそうなその姿は、当麻のドストライクである。
尤も、男は幼馴染みであり恋人でもある彼女を「お淑やか」と言われたら、眉を顰めるであろう。
その有様を彼の知り合いが見たら、男は間違いなく殴られるであろう。「誰のせいじゃコラ」と。

「ああ……俺はこういう者だ」

多少、歳が長けて人の機微も判るようになった男は、自己紹介がまだだったと言わんばかりに右手の甲を見せた。
いや、自己紹介よりも何でベランダが居たのか聞きたいですけどね?とは、男に気圧されて当麻は言えない。

「ハートの13?」

男の手に浮かび上がった紋章は、そうとしか形容のしようがない。
トランプのマークに見えるそれは、能力か、それともそのようなタトゥーが流行っているのか、当麻には判断が付かない。
同時に、男もまた、そんな当麻の反応が理解できなかった。
なぜならば、この紋章こそこの男を示す称号であり、それを知らないものは彼の世界には居なかったからだ。

「キングオブハート……ガンダム・ザ・ガンダムのドモン=カッシュだ」


幻想を殺す手と勝利を掴む手

二つの拳が交差するとき、物語は始まる


『 とある武闘の
          大勝利! 』
     (希望の未来へレディ・ゴー!!)
641 :戦記サイド [saga]:2011/03/05(土) 11:41:36.65 ID:EnzNwW0Fo
土御門からの急な連絡は今に始まったことではない。
一方通行は学園都市の暗部から抜けたとはいえ、関係まで断ち切った訳ではなかった。
月並みな言葉で言えば「情報を制する者は勝負を制す」
ミサカ妹達の存在は学園都市の闇であり、それを狙う者がいるとすればやはり闇の人間である。
彼女たちを守ると決めた一方通行にとって、学園暗部の動向は無視できない。
無論、土御門も二重スパイをやってるような男なので、タダで情報をくれるほどお人好しではない。
結果として、一方通行はグループの絶対的なエースから、
切り札として投入されるジョーカーへとその立場を変えた、と表現した方が的確であった。

「最近、暗部に腕利きのエージェントが現れてな」

と説明する土御門からは、焦りが垣間見えた。
この男が声音に弱気を覗かせたという記憶は一方通行にはない。

「そいつを殺ればいいのか?」

「いや……現状、その男――プリベンター01と名乗っているらしいが、
 奴とグループが敵対関係にはない……今までは、な」

これからは分からない……言外にそう答えた土御門に、一方通行は頭を掻いた。

「それなら海原の方が適任だろォが」

反論しつつも、学園都市最高の頭脳を持つ一方通行は、土御門の言いたいことは理解していた。
自分の情報網を持ってしても、敵味方の見通しがつかない……彼の悩みはこんな所だろう。
所属、正確、人間関係…etc、それらの情報があれば、未来の見通しはある程度は付く。
将来の危険になる芽なら刈り取っておこうという気にもなる。
だが、その判断ができないほどに、その"新入生"のデータが揃わない
土御門の情報網を擦り抜けるほど、優秀なエージェントと言うことだ。

「ンで、どこまで判ってる? まさかゼロって訳じゃァねェよなァ?」

欠片ほども正体に迫れないのであれば、もはや土御門は取引をするに値しない人間と言うことになる。
だがそれ程までには一方通行は土御門元春を見くびってはいない。
一方通行は苛立ちを込めて、この依頼を受けることを了承した。
為に、彼はそのプリベンター01とやらの現時点で判明した情報を確認したのだが……

「歳は十代半ば、能力レベルは0……それぐらいだ」

「話にならねェよ」

「……だからお前を呼んだ。既に奴の存在は暗部の中では伝説になり始めている。
 告死天使などと呼ぶ奴までいる始末だ」

「おィおィ、暗部ではメルヘンブームでも来てンのか?」

「兎に角、引き受けてくれるな? 一方通行」

電話越しに聞こえる一方通行の声は軽い。だが、その電話を握る顔は縄張りに侵入された狼の如く険しい。
土御門ほどの男を悩ませる謎の男……それがもし打ち止め達を狙ってくるならば……

「いいぜ、この学園で誰が強者なのか、その天使様とやらに教えてやンよ」

そして一方通行は対峙することになる。
彼を弱者と呼び、己も弱者という、ヒイロ=ユイを名乗る少年と――

思春期を殺した少年の翼が交わるとき、物語は始まる


『 とある戦記の
         永遠円舞 』
       (エンドレスワルツ)
642 :世紀サイド [saga]:2011/03/05(土) 11:43:11.29 ID:EnzNwW0Fo
こういう事を何て言うんだっけ?……浜面仕上は両手を挙げながら考えていた。
因果応報?悪銭身につかず……いやいや違うな。
味方の駆動鎧の後ろで、銀行の金を鞄に詰めている強盗共を眺めながら、彼は溜息を吐いた。
――やめとけ、巨乳の警備員にぶっ殺されるぞ
少し前の自分を彼らに重ねて、心の中で忠告してみる。

(つーか、頼むから諦めろよ、俺の命の為に)

銀行で人質になってる彼は、自分に向けられる銃口よりも
待ち合わせに遅れた事によって、麦野を怒らせる方が恐ろしかった。
見たところ、コイツらは人質を傷つけるような気配(度胸と言い換えてもいい)は無いようだし
他の居合わせた客とは異なり、修羅場をくぐっている浜面は命の危険は無いと感じていていた。
が、麦野の方は確実に命がけになる。
一分でも遅れれば土下座、三分遅れれば鉄拳制裁、五分も遅れれば確実に原子崩しである。
ハッキリ言って 麦野>銀行強盗 だ。
命がけでロシアから帰ってきて、これから最愛の恋人である滝壺と色々ムフフなイベントだって
待っていると言うのに、チャチな銀行強盗のお陰で命の残高が0へと近づいているのである。

(こんなんでも無いよりマシか……)

床に転がったボールペンに、コッソリと足を伸ばす。
浜面は、勝ち残り、生き残る為に足掻き続けることに決めたのだ。
強盗は三人組。
外を見張る駆動鎧の男、人質に銃を向ける女、銀行員から金を奪う男。
恐らく金を奪っている男がリーダーだろう。
強盗の目的である金を預けるということは、その男が信頼されていることを意味する。

(い〜ち、にぃ〜の……)

人質を監視する女の動きにタイミングを合わせる。

「さんっ!」

爪先でボールペンを弾くと、浜面は空中に飛んだそれを掴みつつ、女へと体当たりを敢行する。

「悪いな、傷物にしちまってよ!」

謝りながらも、躊躇なく彼は女の手にボールペンを突き立てる。
悲鳴をあげる女に仲間が気づいたのと、浜面が女が落とした銃を拾うのが同時、
駆動鎧が鉛弾を銀行の中に散撒くのと、浜面が机の下に身を隠したのも同時。

(ミ、ミスったぁぁぁーーーー!!)

浜面は奪った銃で頭を小突いた。
他の人質を離れるように動いた為に、死傷者が出ていないのは救いだが、女子供の泣き声に心が痛む。

浜面としては、駆動鎧が自分を攻撃するまでにもうワンテンポ遅れがある筈だった。
場慣れしてないであろう強盗達は、自分の反撃に虚を突かれて動きを止めると考えていた。
その隙にリーダーである男に銃を突き付けて、逆に人質にする
……その予定は、見事に崩されてしまった。

浜面は自分の人の見る目の無さを呪う。
やっぱり駒場の旦那の後を引き継いでスキルアウトのリーダーなんて器じゃなかったんだと、自嘲する。
ただし、浜面の名誉の為に言わせて貰えば、強盗団が素人に毛が生えた程度なのは大当たりであり
素人故に突然の反撃にパニック状態に陥り銃爪を引いてしまった……というのが実際のところである。

(ヤベエな……これって状況悪化させてねえか?)

素手で駆動鎧に挑むのは無謀である。
固い装甲に覆われた駆動鎧相手に、浜面が今持っている銃は通じない。
一方通行ほどの射撃の腕があるなら、間接を狙うなどの方法も無くもないが。
それを理解しているが故に、浜面はリーダーを人質に取りたかったのだ。

643 :世紀サイド [saga]:2011/03/05(土) 11:43:44.57 ID:EnzNwW0Fo
(だぁああ!! 早く来てくれよ〜〜黄泉川〜〜〜!!)

元スキルアウトがアンチスキルの登場を待ち望む事になるとは情け無いこと極まりないが、仕方ない。
もしかして、恋人の危険を察知して滝壺が助けに来てくれるんじゃね?と念を飛ばしてみたが
よく考えたら、滝壺をこんな危険な場所に一人で来させるなんて論外であると、浜面は思い直した。
ちなみに、滝壺が麦野を連れてきた場合、自分と強盗の命は無い。それはあまりにも酷いので、却下だ。

浜面は机から顔を覗かせて様子を伺う。

「お、おい!?」

外にはいまだ警備員は到着しておらず、野次馬が銀行を取り囲んでいたが
その中から、一人の、赤いジャケットを着た少年が飛び出してきたのだ。

「へっ…」

少年は手に持った閃光弾を駆動鎧に向かって投げる。
閃光弾に釣られて顔を動かす強盗は、やはり素人だ。
が、仮に玄人が乗っていたとしても、浜面の為に少年に背を向けたことで、彼の動きには対応できなかっただろう。

「いわゆる、ホールドアップってヤツ?」

閃光弾の光を避けるために机に身を隠した浜面が、再び顔を覗かせた時、
そこには生身で駆動鎧を制圧した少年の姿があった。

「おっと動かないの。そっちの人もね。妙な動きをしたら金髪の兄ちゃんに撃たれちゃうよ?」

「くっ……」

抜け目なく、リーダーに銃口を向ける浜面に、少年は人懐っこそうな笑顔を向けた。

「お前、無茶しやがって……」

「そりゃお互いさまってね。それに、あんたが動くって事はティファが教えてくれたから」

少年は野次馬にウインクをした。
浜面がその視線を追うと、勇気ある少年の行動に喝采をおくる野次馬の中に一人だけ、
彼の恋人と同じピンク色の服に包まれた大人しそうな少女が、安堵の表情を見せていた。

「ガロード…」

歓声の中、少女の呟きは浜面の耳朶になぜかよく響いた。

少年の名前はガロード=ラン、少女の名前はティファ=アディール。
何の特別な力も持たない少年と、かつてNTという名で呼ばれていた能力者の少女だ。


少年の純情と少女の眼差しが交差するとき、物語は始まる


『 とある世紀の
         月光銃爪 』
      (サテライトキャノン)
644 :三組揃って機動サイド [saga]:2011/03/05(土) 11:45:19.07 ID:EnzNwW0Fo

      ――学園都市に迷い込んだ、"機動"の世界の住人――




「レィィィィィィン!!!」
                          「ドモォォォォンッ!!」
           「インデックスゥゥゥーーーー!!」
                                  「とうまぁぁっ!!」
    「リリーナァッ!!」
                       「ヒイロォーーーーー!!」
「ラストオダァァァァァァァァァ!!!」
                               「アクセラレータっ!」
              「滝壺ぉぉぉぉぉ!!」
                          「はまづら」
  「ティィィファァァァァーーー!!」
                                  「ガロードッ!」




        ―― とある と ガンダム が交差するとき――

              ――物語は始まる――



ttp://brunhild.sakura.ne.jp/up/src/up490245.jpg


645 :思いついただけだ。だが私はあやまらない [sage]:2011/03/05(土) 11:47:08.67 ID:EnzNwW0Fo
垣根「意義アリ」

土御門「はい、垣根くん」

垣根「ドモン、ヒイロ、ガロードは基本的に愛の戦士だ。哀じゃなくてな」

垣根「ムカつくことに、リア充だ」

垣根「三下がこれに対応するのはいい。同じリア充だ」

垣根「第一位もまぁ、家族愛だからアリとしよう」

垣根「典型的モテモテ鈍感主人公のコイツ(上条)はアリえねえだろ!?」

軍覇「じゃあ俺はどうだ!」

垣根「そもそもヒロインがいねえだろうが、テメエは」

海原「シレッとシャイニングの肩に乗らないでくださいよ」


と言うわけでボツ!!



大人しく続き書きますわ。それでは ノシ
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 12:48:48.25 ID:A7ouPY220

ボツネタに力をいれすぎる>>1が大好きだ
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 13:41:54.64 ID:z0SbwJSHo
一瞬違うスレを開いたのかと確認したわ・・・
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/05(土) 15:24:10.74 ID:xApmWUZ50
640よみてぇぇぇ!
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 23:39:31.47 ID:LHcVjdaDO
ヒイロは学園都市なら確実にレベル3以上の肉体強化能力者に間違われそうだがww

幻想殺し石破天驚拳は天使とか掌握した瞬間昇天しそう

そして他二人がヒロイン不在の中当たり前のようにティファといるガロさんマジリア充



で?スレ立てはいつかね?
私のローラが赤いウホッの人と絡むスレは
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 01:10:19.21 ID:3350krpDO
ここの>>1はすげぇな
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 06:54:58.96 ID:W1TIAIfAO
貧乏くじばかり引くネタ担当な垣根とかはまり役ですね。
後はヘビーアームズばりに撃ちまくる妹達が浮かんだ。
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 12:20:43.71 ID:/3k0fC2w0
>>649
何それローラとバイのフィアンマが性的に絡む話ってこと?
残念だがお断りだ
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 19:51:01.00 ID:qg3FA5qDO
一方ヒイロと浜面ガロードは可能性を感じる
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/06(日) 19:59:27.19 ID:dNkJRvsY0
>>651
どちらかと言えばマグアナック隊じゃね?
調度楽器繋がりもあるし
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 21:27:15.16 ID:MjvlJnE50
愛でシローさん出さないとかないわ
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/07(月) 21:55:03.00 ID:pfkSVn4AO
シローは宇宙世紀の人だからじゃないかな。


駒場率いるサイクロプス隊なスキルアウト。
バットで殴りかかる隣の美人なお姉さん麦野。
そして「超ウソだと言ってください浜面ァァ!」。
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 18:10:57.59 ID:Jk3OjdZ50
>>550
ここのエイワスとアレイスターに泣けるんだが…
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 19:19:29.54 ID:40uzX+M6o
今読んだ

このスレタイの一方さんは可愛いなww
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 01:44:45.17 ID:LOBeYdhAO
>>656
浜面がミンチより酷いことに…
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/12(土) 00:07:28.35 ID:C7xK4x6/o
一方さん自パンやめてください
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/14(月) 01:41:32.68 ID:l1Js0QzE0
更新途絶えたけど>>1って大丈夫なの?
662 :どうも>>1です [sage]:2011/03/14(月) 05:54:22.03 ID:P8zJSnabo
>>1は大丈夫です。でも宮城在住の従弟が連絡が取れないらしくて、心配です
更新は今週中にはできると思う、何事もなければ
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 06:17:51.27 ID:m5GjPTHT0
無理すんなよ頑張れ
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/15(火) 16:13:31.85 ID:5xQr04d90
一方通行超ハーレムwwwwwwwwww
番外個体超かわいいんですけど
まぁ上条さんだけは一方通行に対して何もいっちゃいけないな・・・
665 :1 [sage]:2011/03/16(水) 08:55:12.46 ID:FfRCPZSxo
従弟は無事だったみたいで何より。岩手に住んでる従兄は車流されたみたいだけど、五体満足なんだからよいだろーと。
1つほっとしました。いや、地震の混乱は終わってないけどね。原発どーなるんだ?


ちょっとスレ放置しすぎてたんで、お詫びに思いついた小ネタ投下しますよ↓
666 :トンネルを抜けるとそこは学校だった [sage]:2011/03/16(水) 08:56:24.39 ID:FfRCPZSxo
一方「土御門から連絡を受けてグループのアジトに来てみれば、そこは学校だった……」

一方「何言ってンのかわかンねェと思うが、俺もわかンねェ……」ジョジョ

一方「数日前までココは確かにグループのアジトであるビルだったンだ」

一方「それが今じゃグランド・プール完備の学校になってやがる」

一方「……そォいやァ、第五位の能力は心理掌握だったかァ? 幻覚でも見せられてンのかねェ」

土御門「安心するぜよ。紛れもない現実だぜい」

一方「土御門くゥン! 説明して貰いましょうかァァァ!!」

土御門「話せば長くなるんだがな……」

土御門「一方通行、俺達は学園都市の『上』をぶっ潰すと決めた」

土御門「だがぶっ潰した後はどうなる」

一方「ンなモン、親船あたりがなんとかすンだろォが」

土御門「じゃあお前は学園都市をぶっ壊したら、それでハイサヨナラするつもりぜよ?」

一方「あァン? オマエ、何が言いたいンだ」

土御門「それまで暗部にいて、曲がりなりにも『上』に統制されてた人間が、野放しになる……」

土御門「そうなれば社会混乱は免れないだろう」

土御門「それを防ぐ為にも、暗部に所属していた少年少女を更生させる施設が必要だと思わないか」

一方「思いませン」

土御門「ふ……お前ならそう言うと思ってた。だから、俺達はここに学校を建てたんだ」

土御門「彼らを更正させるために、一方通行には教師をやってもらう」

一方「お断りしまァす」

土御門「そうか、引き受けてくれるか。やはりお前もカミやんと同じ、ヒーローの血が流れてるようだな」

一方「人の話聞けやゴラァ!!」カチッ

土御門「HAHAHAHA!!! 木原神拳ンンンンーーーーー!!」ボコボコ
667 :常識の無い奴は馬鹿だ [sage]:2011/03/16(水) 08:58:14.95 ID:FfRCPZSxo
一方「グハッ」

一方「なン……だと……」

土御門「杉谷や黒夜に出来て、この十代で陰陽博士にして科学と魔術の間で暗躍する二重スパイというチートキャラのオレに出来ないと思ったか!!」

土御門「天使だの原典だのインフレしまくる同僚を、指を咥えてみている土御門君じゃないんだぜい!!」

一方「あァ、うン、色々辛いよねェ……アニキャラにも個人スレねェし」

土御門「黙れよ第二の主人公。これでもオレは出番多くて羨ましがられる側にいるんだぜい」

一方「つゥかよォ、暗部に所属してるガキなンざ、学校に籍ぐれェあンだろ」

一方「俺も長点上機だしよォ、ショタ女も霧ヶ丘だろォが。なンで俺が先生ごっこしなきゃなンねェんだよ」

土御門「それまで休んでいた子がいきなり登校して学校に馴染めますか!?」

一方「そォいう親が日本の子供を駄目にしてくンだと思うぜェ……」

土御門「そこでオレ達が学校をする。そういう事だ」

一方「どォいう事だァ!?」

一方「つゥか、学園都市の『上』ぶっ潰してからだろォが。何先走ってンだよ」

一方「こォいうのを"捕らぬタヌキの皮算用"つゥーンだろォが」

土御門「さっそく国語の授業とはノリノリぜよ」

一方「違ェ!」

土御門「照れなくてもいいぜよ」

一方「土/御/門と、一十ノイ卸門とドッチがいいですかァ!!」イラッ

土御門「その前にこの学校の校長先生を紹介するにゃー」

エイワス「校長のエイワスだ。名字はまだない」

一方「」



668 :組織やぶれて家電あり [sage]:2011/03/16(水) 09:00:05.12 ID:FfRCPZSxo
【職員室】

一方「……って結局いつもの面子じゃねェか」

海原「暗部絡みで一般の人がいても困るでしょう」

垣根「学年主任、これ次の授業の教育指導案です。目通しておいてください」

風斬「は、はい」

一方「どっちからツッコンでいいかわかンねェ……」

垣根「オイコラ第一位、テメエちゃんと指導案用意してんのか」

垣根「テキトーに流す高校と違って、義務教育なんだからちゃんと書かなきゃ駄目だろーが」

一方「なンでオマエはそんなにノリノリで先公やってンだよ!!!」

一方「つゥか中学だったのかァ、ココ……」

一方「後、風斬ちゃァァン!?! 学年主任ンン!?!!?!!」

風斬「や、やっぱり私みたいなスグ消えちゃう学年主任とか駄目ですよね!?」ビクッ

風斬「学年主任って責任ある立場だから、ちゃんと実体がある人の方が……」

垣根「関係ない関係ない。第一位の奴、新しい職場でちょっとアンニュイになってるだけだから♪」

垣根「つーか、俺だって元冷蔵庫だし? 学年主任がAIM拡散力場だからって問題ないない♪」

一方「だからその態度がムカつくって言ってンだよ、クソメルヘンが!! 音符とりやがれ!!」

一方「何エイワスと土御門の口車に乗せられてやがるンだ、オマエはァ!!」

垣根「るせぇよ、クソ第一位」

垣根「コッチはテメエがスクールぶっ潰したせいで、復活してもプーなんだよ。プー太郎なんだよ!!」

一方「職業:家電 だろーが」

垣根「スクールで持ってた物件は差し押さえられてるし、隠し金は心理定規が管理して俺に渡してくれねえし」

一方「そりゃァ心理定規が正しいなァ……」

垣根「まっとうな職業につけるなら、俺はそいつが悪魔だろーと関係ねえ!」

垣根「どうだ、ムカついたかよ」

一方「どっちかつゥと、憐れまれる話じゃねェか、それ」
669 :は・ま・づ・ら・っ・て・し・ね→浜面亭四迷 [sage]:2011/03/16(水) 09:02:45.91 ID:FfRCPZSxo
ガラ!


浜面「主任、俺もうこの仕事辞めます!!」

風斬「え、ええ!!?!」

浜面「俺には滝壺っていう彼女がいるんだっていくら言っても、アイツら俺の目線がいやらしいだとかなんとか……」

垣根「それは仕方ない」

一方「存在が浜面だからなァ」

浜面「どういう意味だよ!?」

浜面「くそっ! アイツら俺の間違いを指摘しやがって。先生だって人間なんだ、間違いぐらいあるだろ!!」

風斬「ど、ど、どうしましょう!!?!」

一方「俺に相談すンじゃねェ……つゥか三下に教師やらせようってのがすでに間違いだろォが」

一方「コイツから学ぶ事なンて1つもねェ。反面教師の第一位だろォが」

浜面「ひでぇ!? 確かに教えられるよーな知識といえば、車の盗み方とかそんなんしかねーけどよ!?!」

風斬「だ、大丈夫です。浜面さんは体育教師ですから、バカでも務まります。適材適所です!!」

垣根「主任、そいつは全国の体育教師に失礼だと思うぜ?」

浜面「ハイ辞表決定。こんな職場耐えられません!!」

海原「浜面さん、漢字間違ってますよ。一心上の都合ではなく、一身上の都合です」

一方「うン、オマエ教師無理だわ」

浜面「ぶっちゃけ俺だってそう思ったよ! 人生スキルアウトしてんだからな、これでも」

垣根「これでも? いや、テメエの外見は100%人生スキルアウトな面だろ?」

風斬「だ、大丈夫です。野球ならアウトは三回まで!!」

浜面「学年主任、フォローになってねぇ!?」
670 :夏草や アステカ人が 夢の跡 [sage]:2011/03/16(水) 09:05:33.50 ID:FfRCPZSxo
海原「では自分は次の授業なので」

一方「おゥ……オマエも土御門に付き合わされて大変だなァ」

海原「いえいえ、自分、いま凄く充実していますから」

一方「はァ? アステカ人の考える事はわけわかンねェな」

一方「つゥか、オマエの担当ってなンだよ?」

海原「国語ですが?」シレッ

一方「おい待てアステカ人」

浜面「海原、気をつけろ。既に学級は崩壊している……」

海原「崩壊した学級すら、自分にはとても尊い光景に思えますよ」キリッ

風斬「海原さんは教育者の鏡です……」ウルウル


671 :わが足心、三重の匂りなして、いと疲れたり [sage]:2011/03/16(水) 09:10:40.93 ID:FfRCPZSxo
きーんこーんかーんこーん


ガラガラ

海原「いやあ、大変すばらしい生徒達でした」アステカテカ

一方「なんでツヤツヤしてンだァ?」

垣根「おい第一位、次の授業はテメエだぞ」

一方「はァ? 聞いてねェぞ」

風斬「れ、連絡がいってない……これは学年主任である私の責任……」ハワワ

風斬「やっぱり私に学年主任なんて無理だったんだ。だって人工天使だもんね……」

風斬「ホンモノの天使に比べたら、私なんて、世界史Bと世界史Aぐらい違うよね……」ドヨーン

一方「チッ……連絡なんざ必要ねェンだよ、俺には」

風斬「え?」

一方「計画なンつゥもンは、計画を立てなきゃこなせねェ、メルヘンレベルの頭ン奴がやることだろォが」

一方「俺の授業はアドリブで十分偏差値上げられンだよ。学園都市第一位ナメンな」

垣根「ハッ、ぬかしやがったな、ホワイトティーチャーモヤシ」

垣根「いいぜ、そこまでいうならテメエの授業を見学してやる」

海原「あ、では自分もお供します」

一方(面倒くせェ……)



672 :一方通行による ミサカのための ミサカの学校 [sage]:2011/03/16(水) 09:12:20.55 ID:FfRCPZSxo
【教室】

ガラガラ

一方「授業始めるぞォ。社会担当の一方通行だ、オマエらよく覚え…と……」

14510号「キターーーーーーーーー一方通行さんキターーーーーーーーーー」

10033号「先生!夜の社会科見学を希望します!!とミサカは力強く手を挙げます!!」

18264号「セロリ先生とか最悪だし……とミサカはノートとシャーペンと消しゴムを机の上に展開します」

20000号「セロリタソの社会の窓をペロペロしたいお!とミサカは一番前という特等席でセロリタソを舐め回すように見ます」

14889号「お前ら静かにしろ。先生困ってるだろ、とミサカは学級委員長としてミサカ達を窘めます」

一方(あァ、海原が喜ぶわけだァ……)ゲンジツトウヒチュウ

一方「……何やってンだよ、オマエらァ」

14510号「生徒です!!とミサカは先生の質問に答えます!!」

一方「いや、うン、わかるけど……」

一方(暗部つゥから絹旗とか黒夜とかが居ると思ったンだが……)

14889号「確かにミサカ達に勉強の必要はありません。知識なら学習装置でインプットされていますから、とミサカは14510号に代わって答えます」

14889号「ですが、ミサカ達は学校という空間を体験したことがありません、とミサカは密かなコンプレックスを明かします」

20000号「お姉様の事を考えれば、ミサカ達が学校に通うのは迷惑になるし、とミサカは自分の立場を理解しています。ですから……」

一方「それ以上言うな。俺の授業は私語厳禁だ」
673 :巷に雨の降るごとく わが教室にもチョーク降る [sage]:2011/03/16(水) 09:14:15.32 ID:FfRCPZSxo
18264号「それ以上言うな。俺の授業は私語厳禁だ(キリッwwwwwwww」

一方「はい、ベクトルチョーク」ペシ

18264号「痛っ……おいコイツ体罰教師かよ、とミサカはPTAに告げ口するぞと脅します」

一方「PTAが怖くて都知事と喧嘩できますかァ?」

10033号「ああ、18264号だけズルいです。ミサカにも体罰してください!とミサカはチョークプレイを要求します」

一方「そンなプレイねェから!!」

垣根「おめえの席ねーから!!」

一方「自転ベクトル黒板消しィ!!」ボンッ

垣根「」

海原「いやぁ、学園天国とはこのことですね。生徒名簿を見た瞬間にこの件から降りた結標さんが理解できませんね」

一方(ショタ率0だかンなァ……)

一方「まァ、兎に角授業初めンぞォ」

一方「いいかァ、今スレの外じゃ未曾有の大地震と津波で日本がマジでヤバい状況だァ。原発もどォなるかわからねェ……」

一方「そンな中、80を超える国が日本を助けようって名乗りを上げてる訳だァ」

海原「日本人の日頃の行いのお陰ですね。情けは人のためにならず、とはこのことでしょうか」

一方「台湾なンかは一番最初に声をあげて、自力で災害地まで救助隊をおくってくれたわけだが……」

一方「オマエら台湾が元は日本の領土だった事は知ってるかァ?」

18264号「それぐらいは常識です、とミサカは一方通行の先生の能力を疑います」

14510号「何言ってるんですか! 浜面はマダガスカル共和国を差して台湾と言いましたよ。一方通行さんの知識は確かです」

一方「うン、あの三下と比べないでくれねェか? アイツはヘキサゴンだからァ」
674 :願わくば我に七難八苦を与えたまえ [sage]:2011/03/16(水) 09:20:07.02 ID:FfRCPZSxo
一方「つゥか、話の腰を折るんじゃねェよ」

一方「その日本の台湾統治で功績を上げたのが第四代台湾総督の児玉源太郎だなァ」

一方「この時代、台湾には阿片が蔓延してたんだ。もォ生活必需品ってレベルまでなァ」

一方「その蔓延していた阿片の根絶に力を注いだのが児玉源太郎だ」

一方「正しくはコイツの下で民政長官をやっていた後藤新平って奴だ」

一方「後藤はどォやって阿片を取り締まったと思う?」

14510号「ハイ! 日本軍の武力を背景に阿片を徴収し、適切な処理を行い廃棄したとミサカは考えます」

14889号「待て待て、生活に無くてはならないレベルのものを取り上げたら暴動が起こるぞ、とミサカは性急な策を諫めます」

一方「そォだなァ、実際強攻策を行った清の林則徐はその時の阿片を処分したにすぎねェ」

一方「それに対英外交こじらせて戦争になっちまったしなァ……」

一方「それは置いておいて、だ。後藤がやった政策は逆だ。阿片を認めた」

18264号「取り締まるモンを認めたら駄目だろ、とミサカは先人にツッコミを入れます」

一方「後藤は阿片を認めたが、阿片に税をかけたンだ。クソ高ェ税金をなァ。ついでに吸うのにも許可が要るようにした」

20000号「それだと阿片を吸うのにお金がかかる上に、面倒ですね、とミサカは真面目に授業に参加します」

一方「そォやって税率と免許制を操作して徐々に台湾人が自主的に阿片を手にしないよォにしたンだな」

一方「クソガキの好き嫌いを無くす方法と一緒だ。初めからニンジンオンリーの野菜炒めを出しても箸を付けようともしねェ」

一方「だが細かく刻んだニンジンを入れたハンバーグで気づかせずに食べさせて……」

一方「さらに形は見えるが除くことができないクリームシチューへと、徐々にニンジンに慣れさせていくわけだァ」

20000号「ミサカもセロリタソのクリームシチュー体中に塗りたくりたいお!とミサカは授業中に私語をします」

一方「ハイ、ベクトルチョーク」ビッ
675 :人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そしてむくいを求めぬよう [sage]:2011/03/16(水) 09:22:56.73 ID:FfRCPZSxo
10033号「ミサカも! ミサカも! ご主人様のチョークキボンヌ!!とミサカは机を叩いて主張します」

一方「後藤は都市開発も担当したが、これも阿片と同じよォに今あるモンをぶっ壊す方法をとらなかった」スルー

10033号「放置プレイキター」

一方「」

一方「……台湾の習慣や制度、文化に遭わせて経済やインフラを整えていったンだなァ」

浜面「おいーっす。やってるか」ガラガラ

海原「浜面さん? 辞表だしたのでは?」

浜面「学年主任に説得されてよぉ。先生として自信が持てないなら一方通行の授業でも見学して勉強したらどうかって話になってな」

垣根「自治問題から歴史の授業内容にシフトしていくたぁ、中々やるぜ第一位の授業は」

一方「あァン? ハッ……だからテメエは第二位なンだよ」

垣根「何?!」

一方「おィ、クソメルヘン。後藤新平の出身地を言って見ろォ……」

垣根「後藤は確か同郷の斉藤実に見いだされたから……ハッ!?」

一方「どォやら知識はあるみてェだなァ」

一方「だがオマエは応用ができてねェよ。これが第一位と第二位の差だ。わかったか」

浜面「zzz……」

海原「先生、見学に来ていた浜面先生が寝てしまいました」

一方「それは寝たンじゃねェ。脳の自衛機能だァ」

一方「いいかァ、後藤新平はなァ……今、震災にあってる岩手県出身の政治家なンだよ」

14889号「おお、ここにきてまさかのリンクですね、とミサカは歴史の不思議を垣間見ます」
676 :妹達が輝く限り、一方もまた輝く [sage]:2011/03/16(水) 09:29:09.90 ID:FfRCPZSxo
一方「それだけじゃねェ。後藤は関東大震災後の東京復興の責任者だァ」

一方「地震でまっさらになった東京を、今の形に立て直したのは他ならねェ後藤新平なンだよ」

一方「わかったか、オマエらァ。社会ってのは断絶した科目じゃねえ。現在も未来も過去も」

一方「政治も経済も地理も歴史も、どっかで繋がってる科目なンだ。それがわかれば大した事はねェ」

一方「社会ってのは一人ぼっちじゃねェンだ。オマエらみてェになァ」

一方「オマエらは一人か? そォじゃねェ。同じ記憶を共有した姉妹も、遺伝子を提供した第三位も」

一方「オマエらを生かそうと手を尽くしてくれる冥土帰しや布束だっていンだろォが」

一方「全部つながってンだよ。それが社会を理解するコツって奴だァ」

18264号「認めたくねーけど、セロリとも繋がってるし、とミサカは自分を勘定に入れない偽悪者にフォローを入れます」

一方「……そォかい。ありがとォよ」ワシャワシャ

18264号「あぅ……」

きーんこーんかーんこーん

一方「ンじゃァ、今日の授業はここまでだァ」

14889号「起立」

14889号「礼」

一方「………」



677 :少女の願いは天使の願い [sage]:2011/03/16(水) 09:31:38.13 ID:FfRCPZSxo
【職員室】

一方「………」

ガラガラ

土御門「おぃーっす。やってるかにゃー?

一方「………」

土御門「あり?」

風斬「さっきから一方通行さん黙ったまんまで……やっぱり先生なんてやりたくなかったのかなぁ……」

土御門「気にするなぜよ。どーせ……」

土御門「俺ァ、あいつらに礼をされるよォな人間じゃねェのになァ……」

土御門「なんてアンニュイってるだけだぜい」

一方「チッ……土御門、いつから心理系能力者になりやがった」

土御門「否定しないとは、一皮剥けたじゃないか、一方通行。かっくいー」

一方「木原くン喋りやめろ、コラ」

土御門「木原神拳の極意は一方通行の気持ちを理解することにあり、ぜよ」

土御門「オレっち、朝から夜までずっと一方通行のこと考えてたんだぜい」

一方「キメェ……」

風斬「わ、私も朝から夜までずっとインデックスの事を考えてます!!」グッ

一方「え?」

土御門「え?」

風斬「え?」

一方「……垣根くンの授業見学してくるゥ」

土御門(逃げたぜよ)


678 :宇宙大将軍・垣根帝督 [sage]:2011/03/16(水) 09:33:20.83 ID:FfRCPZSxo
【教室】

垣根「つまりだ。地球の重力を100とした場合、これを振り切るのに100の力で上昇すると……」

垣根「中に居る人間は上から100、下から100の力の挟み撃ちでど根性カエルになっちまう訳だな」

14889号「二次元に行く方法がこんな所で発見されるとは、とミサカは秋葉原の人間が歓喜する様を想像します」

垣根「んじゃ、中に居る人間がポリゴンのまま地球を脱出するにはどーすりゃいいのか」

18264号「ポリゴンは悪くないよ。赤と青のパカパカのシーンはピカチューだよ、とミサカはスケープゴートにされたポケモンを庇います」

垣根「答えは分散させる、だ」

垣根「つまり、一気に100の力で上昇するからいけないんであって、20の力なら問題ねえ」

10033号「先生、でも20の力じゃ100の重力を振り切れません、とミサカは手を挙げます」

垣根「確かに20だけじゃ無理だ。だが20を五回繰り返したら、20×5で100になる」

垣根「これが多段式ロケットの発想つーわけだ」

一方「あァン? 意外と常識的な授業やってンじゃねェか」

浜面「zzz……」

海原「自作のマグネットを黒板に貼ったりしてノリノリですね。冷蔵庫なんだから自分に貼ればいいのにww」

一方「科目は、理科で物理ってトコかァ?」

海原「いえ、アレですよ」

四時間目 宇宙

一方「」
679 :無限なものが二つある。宇宙と未元物質の二つだが、前者は断定できない [sage]:2011/03/16(水) 09:35:06.01 ID:FfRCPZSxo
一方「おいコラメルヘン、宇宙で何だ、宇宙って!!」

垣根「なんだよ、俺の授業の邪魔をすんじゃねえ」

一方「授業科目に常識が通用してねェつゥてンだろォが!!」

垣根「ここは学園都市だろーが。当たり前のように授業科目に宇宙があったりしても不思議じゃねーよ!!」

垣根「垣根先生のメルヘン星座講座とか控えてんだよ!! 授業の邪魔すんな!!」

一方「ベクトルパーンチ!!」

垣根「」

キラーン☆

一方「みろォ、人間は100の力でも重力を振り切れるンだァ」

14510号「流石一方通行さんだ!ミサカ達にできないことをやってのける!そこに痺れる憧れる!!とミサカはジョジョります」

垣根「未元物質がなければ即死だったぜ……」

18264号「戻るの早っ!とミサカは頭がちりちりになった垣根先生をプゲラします」

海原「豪快に飛ばされてましたね」

垣根「ああ、ちょっと月までな」

一方「チッ……木原くンはこれで燃え尽きたンだけどなァ」

垣根「未元物質が大気圏や宇宙空間程度で破れてたまるかつーの」

浜面「オメーら人間じゃねえ!!」
680 :だめだコリャ [sage]:2011/03/16(水) 09:38:13.08 ID:FfRCPZSxo
海原「あ、起きましたね」

垣根「で、授業どこまで進んだっけ?」

一方「アメリカが宇宙でもかけるボールペンを開発した所までェ」

垣根「一方その頃、ソ連は鉛筆を使ったってか」

ミサカs「「「「「HAHAHAHAHAHA!」」」」」


きーんこーんかーんこーん


海原「綺麗にオチが付いたようなので、これでお終いにしますか」

浜面「どこが!?!」

土御門「ずっと寝てた人に言われたくないにゃー。最終回だけ起きるってどこのブラスレイターぜよ」

垣根「CV松風雅也って面じゃねーだろ、三下が。むしろメガブルーは俺」

14889号「先生、ホームルームがまだです、とミサカはできる委員長っぷりを発揮します」

一方「気をつけて帰れよォ。風邪ひくなよォ。歯磨けよォ」

一方「はい、HR終わりィ」




20000号「よし、放課後はセロリ先生のリコーダーをペロペロだぜ!!とミサカは気合いを入れます」

一方「先生にリコーダーはねェ……」

681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/16(水) 09:47:12.44 ID:FfRCPZSxo
小ネタおわりィ


日本に支援を!だとか追悼式典を!だとか、そォいう声が上がる度に胸が熱くなりますねェ
台湾やノルウェー、トルコ、インドなンかの親日国は、自分の事のよォに心配してくれてありがたいことです
先人や今現在海外で頑張ってる日本人が作り上げてきた絆は、日本にとっての一番の財産だなァと
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/16(水) 12:19:22.44 ID:XXo2tNylo
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2011/03/16(水) 12:20:31.16 ID:PdZf/5MAO

20000号がいつも通りで安心した
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/03/16(水) 12:29:55.63 ID:WiLFJGxAO
乙ゥ
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(USA) :2011/03/16(水) 13:38:02.36 ID:ZAkrB+dk0
授業の内容のクオリティ高ぇ・・・

・・・ミサワはいないのか
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/03/16(水) 14:31:19.25 ID:E/eEePJDo
さすが一方さん
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/16(水) 15:11:57.29 ID:keCzQYAp0
>>685
一方さんの授業コソコソ見てたに決まってんだろ言わせんな
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/03/16(水) 17:38:27.82 ID:NRG/qUML0
暗部学校おもしれえww本編終わったら暗部学校の続編書いてくれないかな

ミサワがいればさらに面白いと思うんだ
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/03/16(水) 21:05:38.58 ID:udhx7MP2o
国語算数理科宇宙
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/03/17(木) 01:35:13.97 ID:xSjEujJAO
小ネタじゃなくて普通に続編をかいて欲しいレベル
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/17(木) 06:08:15.68 ID:GKyl/lIDO
つーか妹達はMNWで共y
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/03/18(金) 18:42:34.72 ID:6nLyBrk30

                  _,,-‐'' ̄`''- 、,_
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         /}}}    Nリ  __   rjノ :|  
       f爪n |jノif}    }ゝ.└─┘イ:i.:|:i.:.|  
    -={  j.{=|' ノ   /イ:.i:|`r斤ー'>、:|:|八  
      ヽ ノ三 |     jィT∨ヘ/} /\{ \
      -= ヘ王│  _/V,' {」/ / {/ハ
        ',-ヘ! |∠、 V |  |/ 〈†〉 }ノ  '、
        ヽ 乂 } │ {│    │ イ   〉
            \__,xくl /} |     |   |   /
                ∨/ ,'     |  └rー|

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       f爪n |jノif}    }ゝ.└─┘イ:i.:|:i.:.|  
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693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/03/20(日) 12:34:44.66 ID:FlbAZ5u/o
>滝壺「私がデートするのははまづらだけだよ」

( ;∀;)イイハナシダナー
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/03/22(火) 16:12:24.23 ID:M8Xh5okj0
続きマダー?
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/27(日) 15:21:21.72 ID:YL4I5/SIO
まだまだだね
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 08:30:42.95 ID:LCgInizGo
<前回までのあらすじィ>


地図上に示されたルートを通って
最終ゴール地点を目指すこと

タイムリミットは日没までとする

指定されたコース以外のルートを通ってばいけない

50mおきに設置された緊急ボタンを押した場合や
ルートに張られたロープの外に出た場合も
その時点でその者の訓練は終了となる

ゴールするまでの一切の睡眠・能力を禁じる

同じ場所に15分以上留まってはならない


そして、いかなることがあっても

他の生徒の手助けをしてはならない





海原(さすがにただでは終わらせない学園ですね)ゼィゼィ

海原(他の生徒を手助けしてはならないってところを見ると)

海原(皆さん、同じ目に遭わされているってことですかね……)ゼィゼィ

海原(一方通行が一番最初にバスを降ろされたのは)

海原(おそらく、彼の判断力が一番だったってことなんでしょうね……)ゼィ

海原(毎晩やらされていたあのテストで、疲労度の順位をはじき出したに違いありません)

海原(芳川桔梗の言ってた、個々の限界を知りたいというのが……)チラ…

監視カメラ < ジー…

海原(ここから先のことだったとは……)ハァ

海原(時計が無いと、うかうか休憩もできませんね)

海原「!」カクレッ

一方「ハァ…ハァ……クソが。芳川のヤロォ……」カツカツ

海原(3人抜きですか……)チラッ
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 08:31:33.73 ID:LCgInizGo
浜面「やっと終わったと思った訓練に、まさかの続きがあったなんて……どんだけ鬼なんだよ……」

ボタン < オス?

浜面(いかん。こんな所で誘惑に負けるわけにはいかねえ)ゼィゼィ

浜面(頭もボーッとしてきた。眠気がピークに……いや、ここを耐え……)ズルッ

浜面「うわっ!!」ズデン

ガシッ

浜面(腕に……力が入らねえ)ングググ……

浜面(かろうじて、ロープの手前で止まったのは運が良かったけど……)ブラサガリ

浜面(このままじっとしてたら、それだけで失格になっちまう)

一方「何やってンだァ、三下ァ……」

一方「……手ェ、掴まれ」

浜面「一方通行!?」

一方「オラ、早くしやがれ」グググ…

浜面「………」スッ…

一方「三下? 何、手引っ込めてやがる」

浜面「………」ガクン

一方「おィ、三下!?」

海原「失格になりたいんですか」ガシッ

一方「海原」

海原「気を失ってるんですよ、浜面さんは」

海原「ここはいいですから、貴方は先にいって下さい」ゼィゼィ

一方「あァ? でもよォ――」

海原「浜面さんがどうして手をひっこめたのか、よく考えて下さい」ゼィ

海原「彼は、貴方にだけは助けてもらいたくなかったんでしょう」ゼィ

海原「貴方がどれだけレベル6に成りたいか、貴方がどれだけ苦労してきたか、彼が一番よく知ってるんでしょう」

海原「もう、貴方ひとりの夢じゃないんですよ!!」

海原「彼は自分が引き上げておきますから、心配なさらず」

一方「それじゃァオマエが――」

海原「いいんですよ。どっちにしたって、自分は能力者としては失格ですから」

一方「あ?」

海原「魔術師なんですよ、この身体」

海原「頭の中を能力開発されてないんです」

海原「まあ生活レベルの簡単な検査はごまかせても、学園都市の精密な検査じゃ、どうしようもありませんし」トッ

一方「それじゃァ……どォして……」

海原「前にもいいましたよね。皆が皆、貴方と同じ真っすぐな夢を持ってるわけじゃないって」

海原「ただなんていうか……」

海原「貴方についてったら、見えないものも、何か見えるような気がしましたけどね」

海原「どうぞ、行ってください。浜面さんなら心配ありませんよ」

海原「助けられたほうにペナルティを課すとは、どこにも書いていませんしね」

海原「振り向いてるヒマあったら、一歩でも進んで下さい、白リコン」ドンッ
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 08:32:32.54 ID:LCgInizGo
海原(とりあえず、緊急ボタンの場所までは運んでおきますかね……)ゼィゼィ

浜面「海原…」

海原「気がつきましたか」ゼィゼィ

浜面「お前も、一方通行のことが好きだったんだな」

海原「何ですか、それは」

浜面「グループもいい組織だな。アイテムには負けるけど」

海原「それはどうも」ゼィゼィ

浜面「手を引っこめたのは……別にアイツの為じゃねえぜ」

浜面「俺があきらめたくなかっただけだよ。レベル6……」




一方「ていとくンじゃねェか」

垣根「第一位――!?」ゴホゴホ

一方「大丈夫ですかァ? 冷蔵庫から人間になったばかりですよねェ?」

垣根「モヤシよりは丈夫だっつーの」

垣根「俺の事はいいから先に行きゃあいいだろ、第一位」ゴホッ

一方「平気って面じゃねェだろォが」

垣根「もう押した後なんだよ」

一方「あァ?」

垣根「もうじきサポート隊が来るから、だから行けよ、クソ第一位」

垣根「行けって!!」

一方「………」カツカツ


699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 08:33:45.20 ID:LCgInizGo
垣根「…ゼィ…ハァ…」

垣根(気持ちでは負けねえつもりだったが、身体のほうは正直だな……)コホッ…

垣根(ボタンなんざ押してるわけねーだろうがよ。クソッタレ)

垣根「ハァ…ハァ……ったく、それでも進むとか、俺はどこの第七位だよ。こんな……うっ!」グラッ

バサッ

垣根「ッ!」

一方「………」

垣根「どうして―――」

一方「緊急ボタンを押して訓練を終えた奴なら、手助けしたことにはならねェだろォが」

垣根「何てことしやがる。先に行けって言っただろーが」

垣根「どっちにしたって俺はもう限界で歩けないんだよ!!」

一方「だったら俺がていとくンを背負ってやるよ」

一方「ホントはなァ、俺も限界だったンだよ」

一方「でもオマエと一緒なら、もっと先のところまで行けるかもなァ」

一方「もっと遠いところまで……」




エイワスよォ――
俺のとった行動は本当に良かったことなのかねェ?
自分でもよくわからねェや
三下や海原くンやクソメルヘンのやさしさを
無駄にしちまったのかもしれねェけど
それが俺の心の弱ェ部分なのかもしれねェけど――


700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 08:35:38.38 ID:LCgInizGo
一方「おォ。クソメルヘン、もう少しで山頂みてェだぞ」

垣根「一方通行」

垣根「あの時、言えなかったけどな、俺も浜面と同じ気持ちだ」

垣根「俺ひとりじゃ、ここまでこれなかった」

垣根「テメエや三下、海原に、土御門のヤツ」

垣根「皆がいてくれたから」

垣根「ほんとうのなかまがいてくれたから、今まで頑張れた」

一方「ハァ、ハァ」カツカツ

垣根「ハァ、ハァ」テクテク

垣根「新型ツリーダイアグラム……」

一方「あァ……」

垣根「あの場所がこの訓練のゴール地点」

一方「うン」

垣根「とても…日没までには間に合いそうもねえな」

一方「そォだな……」

一方「でも」

一方「行けるところまで行こうぜ」

一方「最後の最後まで、一歩でも前に、なァ」







エイワス『あと一歩の力を最後に与えてくれるのは、やはり』

エイワス『同じ思いを共有できるほんとうの――』

エイワス『ほんとうのなかまなのだろう』



701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 08:37:07.42 ID:LCgInizGo
一方「鳥肌がすげェ……」

垣根「鳥肌実がすげえ」

浜面「どういう状況だよ、ソレ」

海原「自分たちと青春というのは、もっとも遠い存在ですね」

土御門「死亡キャラで出番皆無だったぜよ」

一方「いいじゃねェか。ドラマ版だと仮面ライダーさンの人だったんだぜ」

一方「俺は嫌いじゃねェぞ、桐矢京介」

土御門「そっちぜよ!? ゼロノスじゃなくて!?」

海原「というか、この作品のドラマ版は黒歴史ですよね(笑)」

垣根「アニメ版は?」

一方「予算が無い中、監督はよく頑張りましたァ。あとOPはネ申」

垣根「さすがロリコン作品の監督には甘いな。確かにOPはネ申だけどよ」

一方「ダグオンの監督だろォが」

浜面「前々から思ってたけど、お前って特撮好き?」

土御門「ウルトラマンみたいなシャツでライダーキックする人が嫌いな訳ないぜよ」

一方「なンで土御門くンが答えてるンですかァ?」

海原(否定はしませんでしたね)

一方「日本のヒーローはなァ、震災被害者達にツイッターでメッセージおくってくれてンだよォォ!!」

浜面「立てよ! 立てよニッポンンンンンンーーーー!!」

垣根「るせえ」

海原「いきなり叫ばないでください」

浜面「ごめん、なんかノリで」


702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:39:14.47 ID:LCgInizGo




土御門「あんなこと、こんなことあったけど、総括ぜよ」

海原「その前に順位の発表を。忘れてませんよね、最下位の罰ゲーム」

一方「あァ、垣根くンを粗大ゴミに出す料金を払うンだったよなァ」

垣根「未元物質を吐き出す粗大ゴミなんざ、ゴミにするには勿体なさすぎんぞ!」

一方「大丈夫ゥ、垣根くンの人格は十分ゴミだからァ」

垣根「心弱いヤツなら自殺してんぞ、オイ」

浜面「垣根を引き取るって事でいいんだよな?」

一方「おォ、流石キス2回の浜面くンは余裕だなァ……」

土御門「滝壺が草場の影で泣いているぜよ」

浜面「決して自分から行ったわけじゃないからね!?!」




○浜面仕上(>>82-100>>200>>371-432

・芳川桔梗とメアド交換(+2)
・芳川桔梗とキス(+3)
・心理定規とメアド交換(+2)
・フレンダとデート(+1)
・フレンダとキス(+3)

合計 11点



海原「高ポイントのみ荒稼ぎしていますね」

垣根「え? 心理定規とメアド交換?」

浜面「そういやフレンダのメアド聞いてねえ……」ナカマナノニ

土御門「俺なんてあわきん相手だったから、メアド交換は最初からノーカウントぜよ」
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:40:10.65 ID:LCgInizGo
○土御門元春(>>169-200>>467-523

・心理定規とデート(+1)
・心理定規とメアド交換(+2)
・結標淡希とデート(+1)

合計 4点



海原「クジ運が悪かった、というべきでしょうね」

浜面「この中じゃ一番モテそうなのになぁ」

一方「口調の時点でそれはねェ……」

垣根「テメエがそれを言うか」

土御門「正直、垣根が乱入してこなきゃ心理定規とキスはいけた筈だったんだぜい」

垣根「心理定規はそんなに軽い女じゃねーよ」

海原「このゲームを始めた理由、思い出したらどうですか?」

一方「心理定規がどンな女でも、垣根くンに保証されたらそれだけで価値が下がるゥ」

垣根「ふざけんなよ。俺だって普通にデートやメアド交換ぐらいしたんだぜ」



704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:40:43.06 ID:LCgInizGo
○垣根帝督(>>35-49>>371-432

絹旗最愛とデート(+1)
絹旗最愛とメアド交換(+2)

ボーナス ×2

合計 6点



土御門「……しまったぜよ」

垣根「どーだ、土御門より上だっての!!」

浜面「いや、特別ルールで得点二倍じゃなけりゃ、3点だからな?」

垣根「ハッ! このさい、第一位に勝てりゃあ何でもいい」

垣根「第一位が慢心して俺にボーナスを与えて、その結果、俺に跪くんならそれは俺の勝利なんだよ!!」

一方「確かになァ……慢心して負けるよォなら、それはソイツの弱さだァ」

海原「で、これが一方通行のスタッツですね」
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:41:39.31 ID:LCgInizGo
○一方通行(>>18-31>>303>>552-618

・ショチトルとデート(+1)
・ショチトルとメアド交換(+2) 
・風斬氷華とメアド交換(+2)
・番外個体とデート(+1)
・禁書目録とデート(+1)
・初春飾利とデート(+1)
・結標淡希とデート(+1)
・初春飾利とメアド交換(+2)
・番外個体とキス(+3)


合計 14点





垣根「」

浜面「おーブッチギリ」

土御門「圧倒的じゃないか、我が第一位は」

一方「オマエの所有物じゃねェ」

海原「浜面さんとは逆に、低ポイントを稼ぐことで得点を上げましたね」

土御門「風斬とメアド交換してたのか?」

一方「携帯買ってやって、メアド知らねェとかねェよ」

706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:42:14.39 ID:LCgInizGo
垣根「……いや、ちょっと待て」

垣根「このゲームは"暗部の女の子"を口説くっていうルールな筈だ」

垣根「風紀委員や大食いシスターは暗部じゃねえだろ!?」

一方「あァ、一般人は巻き込まねェ……垣根くンも悪党がわかってきたじゃねェか」

海原「では、彼女達は差し引きますよ?」



○一方通行(>>18-31>>303>>552-618

・ショチトルとデート(+1)
・ショチトルとメアド交換(+2) 
・風斬氷華とメアド交換(+2)
・番外個体とデート(+1)
・結標淡希とデート(+1)
・番外個体とキス(+3)


合計 10点




浜面「それでも10点か」

垣根「クソが……」

一方「まァこンなもンだろォ……」

海原「最後は自分ですね」
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:42:47.20 ID:LCgInizGo
○海原光貴(>>134-149>>200>>272-309

・心理定規とメアド交換(+2)
・滝壺理后とデート(+1)
・滝壺理后とメアド交換(+2)

合計 5点




海原「一方通行と比べると恥ずかしい記録ですが」

浜面「初っ端が麦野だったんだ、仕方ねーよ」

垣根「だから何時の間に心理定規とメアド交換してやがったんだよ!!」

一方「垣根くンはもうちょっと落ち着きを持ちましょう」

垣根「通信簿かよ!?」

一方「静かにしないと冷蔵庫に戻しますよォ?」

垣根「お口チャック!」

浜面「よほどトラウマなんだな……」

土御門「フレ/ンダ並だろうぜい」

海原「では全員の合計点が出たところで、順位を発表しましょうか」






708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:43:18.72 ID:LCgInizGo






ジャカジャカジャカジャカジャーーーン!!








<第一回 暗部DEナンパ大会 成績発表>


一位  浜面仕上   11点

二位  一方通行   10点

二位  垣根帝督    6点

四位  海原光貴    5点

最下位 土御門元春  4点





709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:44:03.26 ID:LCgInizGo
一方「オメデトォ、ハメ面仕上ー」パチパチ

海原「おめでとうございます、浜面浮気さん」パチパチ

垣根「テメエがナンバー1だ、スケ面コマシ」パチパチ

浜面「表彰に悪意しか感じねえ!?」

垣根「つー訳で、これからお前ン家に世話になるんで宜しく」

土御門「」

垣根「いや、実際助かったぜ。住むとこ無かったしな」

一方「前住ンでた家はどォしたンだよ?」

垣根「スクールをテメエにぶっ壊されたからな。隠れ家は解約された」

垣根「元から住んでた学生寮は、スキルアウトの馬鹿共が荒らしてて住める状態じゃねえ」

一方「あァ、あれかァ。アイツらも下らねェことに精をだすよなァ」

垣根「ここ数日は橋の下で未元物質の家に暮らしてたんだぜ」クロウシマシタ

土御門「……グループのアジトの1つを提供してやる。だから俺の家には上がるな」

海原「グループのものを私物化しないで欲しいですね」ニヤニヤ

浜面「ああ、そういや土御門って義妹と二人暮らしなんだよな」

垣根「なに、可愛いの?」チャラッ

土御門「赤ノ式!!」ゴブォッ

垣根「俺の未元物質を貫くとはやるじゃねえか」バッサー

一方「魔術だからなァ、垣根でも解析には時間がかかンだろォ」
710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:44:56.29 ID:LCgInizGo
海原「冷静に解説している場合じゃないでしょう」

海原「土御門さんは垣根さんをコロす為に魔術を使うことを躊躇いませんよ」

一方「ちっ……まァ、グループのアジトは俺も幾つか私物化してるしなァ」ポリポリ

土御門「ああ、あの"男親の心構え"、"娘が一緒にお風呂に入らなくなったとき"、"家庭円満の秘訣"……etc」

土御門「等々の本を置いてある、通称一方図書館のことかにゃー」

一方「うン、やっぱ垣根くンは土御門の学生寮に住むべきじゃねェ?」

浜面「つーかさ、土御門だけズルいよな」

一方「あァ?」

浜面「俺は滝壺、一方通行は打ち止め、海原はショチトルって、このゲームに大切な人が巻き込まれているのに」

浜面「土御門だけ、その義妹さん?はナンパの対象じゃなかったじゃねえか」

垣根「俺の心理定規が足りねーぞ、コラ」

海原「確かに不公平ですね」

土御門「舞夏は暗部じゃないんだから仕方ないんだぜい」

一方「おォ、そォか、それなら仕方ねェなァ……!」



一方「仕方ねェから、第二回メイドさンWOナンパ大会だァ!!」


711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:45:53.25 ID:LCgInizGo
土御門「特定個人を狙い打ちぜよ!?!」

浜面「いや他にもいるだろ。なんか聖人のメイドさんとか居そうな気がするぞ」

海原「自分は今回ブービーでしたからね。アステカ代表として汚名返上といきますか」

浜面「実質一方通行の優勝だからな。今度は俺も頑張るぜ」

垣根「ハッ! 暗部じゃねえバンピーなら俺の圧勝なんだよ」

一方「垣根くン、戦おうよォ、現実とォ……」



垣根「俺はまだ登り始めたばかりなんだよ、このモテ坂をな!!」




第一部 完



















??「なーんて、綺麗に終わると思ったのかにゃーん?」
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:48:47.86 ID:LCgInizGo
浜面「」ビクッ!?

フレ「結局、結標淡希が全部教えてくれたって訳よ」

絹旗「乙女の純情を超弄ぶようなゲームをしてた……いや、これからも超するって事をです」

滝壺「はまづら……そんなはまづらは応援できないよ?」

麦野「アンタ達、ブ・チ・コ・ロ・シ……確定だよ!!」パリィ!!

浜面「オワタ完全にオワタ」

垣根「ハッ! ビビることはねえぞ三下。コッチには学園都市トップ2がいるんだ、どうってことは……」

一方「」ピクピク

打ち止め「今度はキッチリ演算を止めることが出来たよって、ミサカはミサカはガッツポーズ」

番外個体「あひゃひゃ!! ライオンの前でビビッてるウサギでもそんな無様な格好にはならないよ、第一位!!」

海原「やれやれ、最強戦力が潰されましたか」

海原「ですが、垣根さんは未だ健在、自分も簡単には……」ガサゴソ

海原「おや、トラウィスカルパンテクウトリの槍が見つかりませんね……」

ショチトル「ああ、ここにある」

ショチトル「大丈夫だ、コレの使い方は私にも分かる」

ショチトル「あの病院のベットは寝心地がいいぞ……」

海原「ショ、ショチトル……」アセアセ

ショチトル「エツァリお兄ちゃんは私が更正させるんだから!!」

海原「ショチトル、落ち着きなさい」

ショチトル「どいてお兄ちゃん! そいつコロせない!!」
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:49:27.13 ID:LCgInizGo
土御門「ヤンデレ妹とはいい趣味してるぜよ……まあ、ここは戦略的撤退が正解ぜよ」

垣根「ハッ! この程度のザコ相手に撤退なんざ……」

フレ「ホイホイホイってね」

垣根「あぁ!? 俺に手榴弾如き……ッ!」バッサー

番外「ギャハ!!」

垣根「!!」

ボンッボンッボンッ

垣根(チッ……あの第三位のクローンが、俺が払うより先に手榴弾を着火させやがった!)

垣根「だかがなぁ、こんなのは目くらましにしかなんねえよ!!」バッサー

絹旗「超目くらまし目的なんだから、超当然です!!」シュタッ

垣根「レベル4程度が粋がってんじゃねえ!!」バッサー

ヒュン!

垣根「何!? 消えっ…」

結標「私の能力、忘れたのかしら?」

絹旗「後ろから、超不意打ちの窒素パーンチ!!」

垣根「生憎と羽根は一枚じゃねえんだよ!!」ブワッ

滝壺「今だよ、むぎの」

麦野「おらぁぁ!! 食らいなぁぁぁぁ!!!」ドバァアアーーー

垣根「なっ……」

カッ!

浜面「垣根!!」

垣根「心配するな、身体はある」バッサー
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:50:14.00 ID:LCgInizGo
土御門「しかし完璧な連携だな」

垣根「アイテムってテメエ無しの方が強えんじゃねえの?」

浜面「そ、そんなことねーよ!?」

土御門「問題はその連携に結標や番外も加わってることだ……」

土御門「おそらく心理定規の能力で互いの信頼関係を強化しているな」

浜面「一方通行は回収したぜ。つか、コイツ軽っ!」ヒョイ

一方「」ピクピク

海原「本人に言ったらスクラップにされますよ」

垣根「つーか邪魔だから捨てろ。クソ第一位の面倒なんざみきれねえぞ」ポイッ

> かきね は あくせられーた をすてた

> あくせられーた は すてられない

垣根「呪いのアイテムかよ!?」

浜面「呪いのアイテムより、目の前のアイテムの方が怖ええよ!」

麦野「はーまぁーづーらー」

海原「土御門さん、どうします?」

土御門「さっきも言ったはずだ。三十六計逃げるにしかずってな」

垣根「まあ、こんな事で街を廃虚にするわけにもいかねえか」

浜面「レベル5の癖に常識的な意見!」

麦野「だぁぁぁれが非常識だぁ、あ゛あ゛ん゛?」
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 08:51:22.54 ID:LCgInizGo
打ち止め「逃げても無駄だよ。ミサカ達がどこまでもあなた達を追うし」

打ち止め「ミサカ達にはヨシカワが的確な指示を出してくれるんだからね、ってミサカはミサカは勝利宣言!」

打ち止め「ちなみにヨシカワが外に出てくれて、ミサカはミサカは感激してるの!」

麦野「そういう訳だ。せいぜい、粗末なモノ縮こませて逃げ回りな!!」

番外「追いかけっこだよ、第一位! って聞こえてないか。ぎゃは☆」

滝壺「暇をもてあました、暗部の女による遊び」

結標「第一回 暗部DEハンティング大会の始まりよ!!」

浜面「そこはせめて鬼ごっこって言って?!」

一方「」ピクピク









今度こそ、第一部 完
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 08:54:14.60 ID:LCgInizGo
「でもまだちょっとだけ続くンじゃ」つゥ訳でェ、次回から第二部でェす。鬼ごっこじゃないけどねェ
第二部はちょいシリアス増しで行きますよォ。目指すはGS美神の長編ぐらいのシリアスとギャグの配分でェす
サッカーのチャリティーマッチが始まる前には投下してェなァ
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 08:57:20.14 ID:Fx42KdaSO

第2部にも期待
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/03/29(火) 08:57:23.10 ID:vU00gySx0
よっしゃあああ続きあるゥゥゥゥゥゥゥ
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/03/29(火) 09:02:44.00 ID:tjefr6+xo

でも鬼ごっこも見てみたい!
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 09:32:42.29 ID:uXhg3+EDO
なんだかんだで何人で来られても負けないていとくんカッコヨス
最後の面子は保ったなw
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/03/29(火) 09:47:50.77 ID:xSJMfaRAO

垣根ェ……一般人でもある程度キャラ立ちしてるなら他の男達に行きそうだぜ
攻めるなら……名無しモブ?ww
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 09:51:53.28 ID:/5FOYlSHo
>>浜面「呪いのアイテムより、目の前のアイテムの方が怖ええよ!」
浜面割と余裕あんなww
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 19:11:12.39 ID:LCgInizGo
<第一部のあらすじィ>


アレイスター「君たちの舞台はもう終わったんだ…ここで全てを終わらせてあげよう…」グワッ

一方「くっ…」

番外「駄目ッ!」ドンッ

番外「うぁあぁ!!」ズブズブ

アレイスター「さて、そろそろ終わらせようか…」グワッ!

一方「!」

浜面「させるか!」ドンッ

浜面「うああーー」ズブズブ

アレイスター「さよならだ…死という現実を受け入れるんだね…」グワッ!

一方「うっ…」

当麻「させない!」ドンッ

当麻「う…」ズブズブ

イン「と、とーま! イヤー!」

アレイスター「残念だよ…こんな幕切れになるなんて…」グワッ

一方「あぐァァア゛ァァァ…」ズブズブ

イン「駄目、起きて! ここまできたんだよ!?」



>意識が遠くなっていく…

>強大な相手を前に…
 ここで…力尽きるしかないのだろうか…

>……。

>…?

>誰かの…声が聞こえる…



エイワス「どういうつもりだ?」

エイワス「立つんだ。キミはここで倒れる人ではない」

エイワス「キミは分かっているはずだ…」

エイワス「絆の本質を…。絆が、キミに与えてくれるものを…」

エイワス「ほら、耳を澄ませてみるといい…」



黄泉川「どうしたじゃん、一方通行…。こんなとこで泣きべそかいてるじゃんか?」

黄泉川「…お前が教えてくれたんじゃん。家族ってもんを」

黄泉川「芳川だけで手に余ってたところへお前じゃん…ハハ、どうしようかと思った…」

黄泉川「けどな…」

黄泉川「お前達がいるから、私は何度だって立てるんじゃん…。どんなに苦しくても、歯ァ食いしばってな…」

黄泉川「お前達のためなら、何度だって立つじゃんよ。家族ってのはバカなもんでさ…」
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 19:12:11.31 ID:LCgInizGo
浜面「行くなよ、一方通行…」

浜面「お前に会って、変わったよ。俺の中の全部……」

浜面「俺……お前でよかった。お前とだったから、ここまで来れた……」

浜面「一方通行…まだ、終われねえだろ?」

浜面「まだ、いけるさ……そうだろ、相棒」



番外「や、やだ…第一位…怖いよ、あなたがいないと…」

番外「ミサカはこんなに不完全で…ずるくて、意地っ張りで…」

番外「でもそんなミサカを、あなたは信じてくれた…だから…いくらだって、強くなれる」



当麻「なあ、一方通行…聞こえっか? まだ目を閉じるなよ…」

当麻「俺たちの力をやる…最後の希望のお前に…」

当麻「お願いだ、もう一度だけ…立て…」



垣根「クソ第一位、いつまで寝てる気だ」

垣根「テメエはそんなヤツじゃねえはずだ。こんなとこで終わるようなタマじゃ……ねえだろ」

垣根「んなの……俺が超えたい第一位じゃねー…」

垣根「立てよ…立ってもう一度…テメエと挑ませてくれよ…」



イン「白い人…ありがとなんだよ…」

イン「私…この街に来てよかったんだよ…思い返したら、楽しいことばっかりだったんだよ…」

イン「もう一度だけ、立って。私たちがあくせられーたの力になるから…」



ミサカ妹「一方通行…ミサカは…あなたを許しません」

ミサカ妹「あなたは…ミサカに、死という意味をくれた」

ミサカ妹「そのあなたが、こんな、途中で…ミサカを置いて、投げ出して…」

ミサカ妹「一方通行。立ってください、もう一度…」

ミサカ妹「そして共に、戦いましょう。大丈夫、ミサカ達はいつも一緒です」

イヌ「クゥン…」

>ネコの鳴き声は弱々しい…
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 19:13:15.63 ID:LCgInizGo
土御門「どうした、一方通行。お前、ここで終わりか?」

土御門「お前は一人じゃないだろ。カミやんや俺が、一人じゃなかったように…」

土御門「お前一人で行かせやしないさ…」



海原「一方通行…たまには自分らに心配ぐらいさせてください…全部自分でしまいこまないで…」

海原「自分達が居ますよ…貴方の力になりたいって願ってる愚者が三人です」

海原「ほら、立てるでしょ…?」



結標「うそでしょ、一方通行…」

結標「貴方がいなくなって…私がもう一歩も歩けなくなってもいいの?」

結標「貴方みたいなヒドい男、もう…忘れてやるんだから……」



フレメア「やめてよ、一方通行…」

フレメア「…大体、もう、嫌なの。大切な人を失うのは…」

フレメア「あなたまで…嫌なの…」



初春「あの…あ、ありがとうございます! 苦しい時に私を思い出してくれて…」

初春「一方通行さんは、私のかけがえの無い人です。貴方のためなら何だってできる」

初春「貴方は…? 誰かや…私のために、立ち上がれますか?」



美琴「バカ…一人で何でも抱え込んでさ…どっかのウニ頭かってーの」

美琴「一人じゃないから…できることがあるんだよ」

美琴「恋人でも友人でも、家族でも…いつかは別れが来る…」

美琴「だけど…ううん、だから私たちは、絆を結ぶんだよ…」



絹旗「一応、超ありがとうって言っておきますね」

絹旗「怖がらないこと、立ち上がること、信じること、生き残ること…」

絹旗「この力があったからできた…」

絹旗「一方通行も一人じゃないって超信じていいんですよ…」
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 19:13:52.88 ID:LCgInizGo
冥土帰し「駄目だよ、一方通行。眠るのはまだ早いね…」

冥土帰し「少し疲れたんだね…でも、まだ君を待っている人がいる…」

冥土帰し「大事な誰かのために、君は、本当にできることをしたかい?」



芳川「ごめんね、一方通行。こんなときに支えてあげられなくて…」

芳川「生きるって…泥臭くて、カッコ悪くて、ツライばっかりで…」

芳川「とても一人じゃ戦えないわよね…でもね、一人ぼっちの人なんていないのよ…大事な人を守ってきたキミなら、分かるよわよね…」

芳川「ほら、待ってる人がいる…」



駒場「学園都市の頂点…」

駒場「いや、本当は、まだ高校生の少年か…」

駒場「苦汁もあったろう…辛酸もあったろう…」

駒場「だが…大切な人を守れるのは、幸福なことだ。俺に、その強さを見せてみろ」



風斬「一方通行…」

風斬「私は…貴方を守ります」

風斬「私、貴方達に命を貰ったから…この世界が大事だから…」

風斬「私、ひとりぼっちじゃないね…貴方も、ひとりぼっちじゃないね…」

風斬「ひとりじゃできないこと、きっとできる…」



打ち止め「ね、あなた…」

打ち止め「ミサカをおいてっちゃうの…?」

打ち止め「ミサカ、いい子にするから…」

打ち止め「行っちゃ、やだ…」

打ち止め「行っちゃ、やだよ…」

打ち止め「一方通行…」



>絆を真に深めた相手の心が、力に変わる…
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 19:16:04.15 ID:LCgInizGo
>“一方通行”は“絶対能力者”へと転生した!


アレイスター「…ッ!」グオォン!!

> 一方通行は食いしばった!

一方「クッ…」HP1

アレイスター「あり得ない…“個”の意志が、人の総意を超えるというのか!?」グォン!グオオン!!

> 一方通行は食いしばった!

一方「ぐァ」HP1

> 一方通行は食いしばった!

一方「ぎィ」HP1

アレイスター「どういう事だ…。なぜ私と互角なんだ…」ブン!ブゥンッ!

> 一方通行は食いしばった!

一方「あがッ」HP1

> 一方通行は食いしばった!

一方「おォッ!」HP1

アレイスター「人間では自らの手で真実を掴むことなど、不可能だと何故分からない…?」

一方「ハッ…! 勝手に決めてンじゃねェ!!」ツエステール

>世に満ちる幾千もの嘘を幾万ものベクトル吹き晴らし、真実を射止める力

一方「これが究極の能力……一方通行だ!!」


カッ!!
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 19:16:11.89 ID:AHuzeVoE0
乙ウウウウ!!
第二部も全裸で待ってる!!
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 19:17:09.61 ID:LCgInizGo
いつから夢見ること〜♪ 忘れたフリをしてたンだろォ

小さな窓ォ 開ける勇気もなく 奇跡を待ァってたァ♪

失うゥゥモノなどなかったァ

あの日のよなァ無邪気さはもォないけどォォ



一方「涙をォォォ拭った後にはァァァ〜〜」

浜面「なんで4のクライマックスの後でTSのエンディング歌ってんのぉぉぉ!?」

土御門「ツッコむところはそれでいいのかにゃー?」

垣根「第一位の熱唱がキモい。感情が入りすぎててキモい。裏声がキモい」

一方「涙をォォ拭った後にはァァ新しい自分に出逢えるゥゥゥ〜〜」

海原「スルー能力も第一位ですか」

PPP…

海原「はい、もしもし」

姫神『サイドメニューの。ラストオーダーの時間ですけど。ご注文はありませんか』

海原「ラストオーダーだそうですよ?」

一方「打ち止めァ!?」

浜面「メニューだから!」

姫神『くじらは。海に帰りたがっている』

姫神『私は。出番を欲しがってる』

姫神『私の出番。それは無意識集合体の……』

土御門「北斗の拳入れたのだれぜよ?」

浜面「あ、俺、俺」
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 19:17:45.01 ID:LCgInizGo
垣根「海原ぁ、ピザ頼んでくれね?」

海原「注文は別にありませんから、結構ですよ」

垣根「なにそのイジメ!?」

姫神『私。アルバイトぉぉぉ』

一方「つゥかよォ、馴れ合ってんじゃねェぞ、垣根くンよォ」

垣根「五人でカラオケ来ておいて今更馴れ合ってねえとか、常識的にねえだろ」

一方「六人って言ってんでしょォが!!」

土御門「子供がまだ食べてるでしょぉが!!」

浜面「ホァタタタタタタタタタタァッ!!」

垣根「六人目ドコにいんだよ!?」

一方「そこの隅にいンだろ」

垣根「見えねえよ!? 何ソイツ幽霊か何か!?」

海原「学園都市の人間が幽霊とか(笑)」

一方「女虐めて楽しいンですかァ? 流石ていとくンは常識がありませンねェ」

風斬「あ、これ私が入れた曲です」

垣根「ぎゃー!?! マイクが空中に!!」

浜面「ふー歌った歌った。やっぱ男同士だと気兼ねしなくていいよな!」

風斬「私居るのに……」

土御門「シャフトアニメのEDみたいなものぜよ。歌はあるけど画はできてない……」

風斬「うぅ、あんまりひだまり荘を虐めないでください……」
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 19:18:18.80 ID:LCgInizGo
垣根「 そ れ だ 」

一方「あァ?」

垣根「俺らで家建ててソコに住もう。丁度俺、家ないし!」

海原「何番煎じですか、それは」

土御門「ここの結標淡希は純粋なるショタコンぜよ。海原座標は存在しない!!(キリッ」

浜面「レベル5荘とかきぬはた荘とか、字面からしてアットホームだけどよ」

一方(めぞん一方通行はァ?)

浜面「学園暗部荘とか、ダウナーすぎんだろ」

風斬(誰も私の歌を聴いてない……)





732 :というわけで、第二部スタートです :2011/03/29(火) 19:19:49.82 ID:LCgInizGo
【学園都市・第六学区】

打ち止め「お腹空いたねーってミサカはミサカはあなたが穫ってくれたヌイグルミを抱えながら生理的欲求を訴えてみる」ズルズル

一方「おィ、引き摺ってるぞォ」ヒョイ

番外「あれ? 能力使った?」

一方「あァ?」

番外「だってモヤシの癖に等身大ヌイグルミを抱えるなんてさー☆」

一方「布と綿の塊だろォが」

番外「ツッコミにセンスがないなぁ。ミサカ、センテンスのセンスの無い第一位にガッカリだよ」

一方「そのボケもどォかと思うけどなァ。ふァァァ〜」

打ち止め「寝不足?ってミサカはミサカは、あなたの顔のクマを見て推理してみたり」

番外「白いから一発で分かるね。ギャハ!」

一方「クマに関してはオマエの方が先輩だなァ」

一方「オマエらと合流するまでカラオケに居たンだよ。寝てねェのは確かだ」

番外「第一位のヒトカラとか超笑えるんだけど!!」

一方「一人でカラオケに行く趣味はねェ」

番外「」

一方「あンだァ? その反応はァ」

打ち止め「あなたにもカラオケに一緒に行く友達が居たんだねって、ミサカはミサカは旅立つ雛鳥を見送る親鳥の気分になってみたり」

一方「アイツらが友達ィ? ……ねェわ」

番外「だよねー。第一位に付き合ってあげるモノ好きとか、ミサカぐらいだと思うし?」

一方「……オマエはどォなンだァ?」

番外「へ?」

一方「学園都市に来て結構立つけどよォ、ダチは出来たのか?」

番外「あ、当たり前じゃん? ミサカぐらい魅力的な女なら友達ぐらいすぐできるじゃんよ」

打ち止め「動揺しすぎて口調がヨミカワになってるよ、ってミサカはミサカはこっそり番外個体に教えてみたり」
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:20:38.64 ID:LCgInizGo
一方(コイツらが表の舞台で暮らすには、普通の人間関係ってやつも必要不可欠な筈だァ)

一方(だが、ンなもんは俺が用意してやって出来るモンでもねェ……クソッタレが)

一方(かと言って、俺がHOW−TOお友達つゥのもムリがあるかァ……)

一方(いや、打ち止めの為なら、俺もダチの一人や二人ぐれェ作れる筈だァ)

一方(三下や土御門は論外だなァ。お友達の作り方の経験を打ち止めに教えなきゃなンねェのに)

一方(暗部関係のお友達の作り方、じゃァ意味がねェ)

一方(一般人と俺がお友達になンなきゃ意味がねェが、俺は暗部の人間だ)

一方(一般人と暗部の人間がお友達になっていいのかァ?)

一方(暗部である俺と一緒にいたら、ソイツに迷惑がかかるかも知れねェ)

一方(お友達に迷惑かけていいのかァ? いやよくねェだろ)

ヒーロー『何言ってんだよ!!』※一方さんの心の中です

一方(ヒ、ヒーロー!?)

ヒーロー『ダチだから……迷惑かけてもいいんだろ!!』※繰り返すようですが、一方さんの心の中の上条さんです

一方(!!)

ヒーロー『一緒にいると危険だからって、ソイツから離れるような奴は本物のダチじゃねえ』※本物の上条さんではありません

ヒーロー『本物の友達なら……ソイツと一緒に困難に立ち向かっていける筈だろ!』※一方さんの(ry

ヒーロー『そうやって、一緒に戦って、勝って、一緒に笑いあえる……』※一方(ry

ヒーロー『お前はそんな友達が欲しかったんじゃねえのかよ!!』※(ry

ヒーロー『いいぜ……お前が自分の立場のせいで友達ができないと思ってるなら……』※(ry

ヒーロー『まずはその幻想をブチ[ピーーー]!!』(ry

一方(流石だァ、流石だぜ、ヒーロー!!)ソゲブ!
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:21:25.07 ID:LCgInizGo
一方「かきかききくきかききき……」

番外「ねえ、この人どうしちゃったのかな? ミサカ、路上で立ち止まっていきなり笑い出した第一位がちょっと怖いんだけど」

打ち止め「き、きっと寝不足なんだよ、ってミサカはミサカは苦しいフォローをしてみる!」

番外「す、睡眠欲は人間の三大欲求の一つだもんね。羽根生えたりするけど第一位も人なんだねー」

打ち止め「あ、あそこのお店でお昼にしようよ!ってミサカはミサカは睡眠欲の代わりに食欲を充たしてみたり」

一方「ハンバーガーみてェなジャンクフードは却下だァ」

一方(一般人かァ……取りあえず、前のメアド交換した風紀委員のガキにでも……)

一方(普通のダチってドコで遊ぶんだァ? ……そォいや前に芳川がそンな雑誌読んでなかったか?)

一方(夜景が綺麗なレストランだったか? 芳川は外出たくねェから却下つゥてたが)

打ち止め「えー、ハンバーガー食べたいよ、ってミサカはミサカは上目遣いでお願いしてみたり」

番外「ミサカも第一位が嫌がるならハンバーガーがいいな」

一方「あァ? ダメですゥ。ハンバーガー食いてェとか、オマエらアメリカ人ですかァ?」

番外「それってアメリカを敵に回す発言だね」

一方「だからなンだってンですかァ? アメリカが総力かけても俺一人に勝てねェよ」

一方("暇だったら第三学区にあるホテルでディナーでもどォですか?"っと……)

一方(……これ遊びの誘いかァ? どっちかつゥとデートの誘いじゃねェ?)

一方(そォいや芳川が読んでた本も、彼氏に連れて行って貰いたいなんちゃら〜だった気が……)

打ち止め「あなたはちょっと過保護すぎるかもって、ミサカはミサカは温室栽培はよくないのよって主張してみたり」

垣根「そうだぞ。大体、ウチは本格志向のバーガーショップだ。そこらのドナルドやらロッテりやらと一緒にすんじゃねーぞ」

一方「」

一方(あ、メール送信しちまったァ……)
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:22:34.07 ID:LCgInizGo
垣根「ま、その分お値段もそれなりだけどよ。今なら俺のスマイルもついてくるぜ」

打ち止め「おいしそうな匂いがするよってミサカはミサカはハンバーガーを昼食にするのを誘導してみたり!」

一方「あンな店員を雇ってる店が、上手い飯出すわけねェだろォが」

垣根「ナメてんじゃねえぞ、俺はバイトだ」

一方「胸張って言うことですかァ!!?」

一方「つゥか垣根くンは、なンで勤労意欲に目覚めちゃってるンですかァ?!」

垣根「土御門に家賃入れろって言われたからな」

一方「マジで土御門ンところに居候してンのか、オマエは……」

垣根「ま、行くアテもねーしな」

一方「心理定規のヒモでもやりゃあいいだろ」

垣根「バ、バカ言ってんじゃねーぞ。結婚もしてねーのに男女が1つ屋根の下とかおかしいだろうが!」

番外「何コイツ? 童貞?」

一方「あァ、常識の通用しねェ童貞だ」

垣根「童貞じゃねーし! 超遊んでるし!!」

打ち止め「ミサカ達もゲームセンターに行ってきたんだよってミサカはミサカは大満足!」

番外「そっちの遊ぶって意味じゃないってミサカは思うんだけど」

一方「教えなくていい……飯食うところ探すぞォ」
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:23:18.97 ID:LCgInizGo
垣根「だからウチで食ってけっての!」

一方「え? なンで?」

垣根「そういう反応ガチで傷つくだろーが」

一方「一日に何度もオマエの面見たせいで、俺のハートはもォ限界なンですけどォ?」

垣根「その発言のせいで、俺のハートはリアルタイムでブロークンしたぞ、コラ」


ドォォン……ドドォン!! ドォォン……


打ち止め「あわわ……向こうのビルから煙がでてるよってミサカはミサカは爆発の可能性が強いことも指摘してみたり」

一方「……おィおィ、随分沸点低くなりやがったなァ」

垣根「今のは俺じゃねえ」

番外「テロかな。学園都市って結構世紀末だよね。ミサカ、危険な街にジュンジュンしちゃう♪」

一方「チッ…」テクテク

番外「あれれ? ビルの方に向かっちゃってなんのつもり?」

番外「まさか人助けとかしちゃったりするの? 悪党のあなたが?」

一方「………」

番外「ねえねえ上位個体、ミサカの頬抓ってもいいんだけど」

打ち止め「人の善意を笑っちゃダメなんだよって、ミサカはミサカは番外個体をメッ!ってしてみたり」メッ!

垣根「おいおい、本格的に悪党卒業かよ。何か悪いもんでも食ったか?」

一方「目覚め悪ィからするだけだ。俺は自己中の悪党のままなンだよ、クソッタレ」ブンッ!
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:23:46.69 ID:LCgInizGo
垣根「おーおー、ひとっ跳びでいっちまいやがっった。ありゃ前世はノミだな」

垣根「つーかよ、打ち止めを俺の前に置いていくとかどうなんだ?」

番外「どういう意味?」

垣根「これでもそこのチビちゃんダシにして、第一位とやり合おうとした男なんだぜ、俺は」

番外「へー。でもミサカが居るから手出しできないよ」

番外「ミサカ、これでもレベル4だし。あの人の代わりに最終信号の事守る約束なんだから」

垣根「ハッ! 随分嬉しそうに"約束"とやらを語りやがる」

番外「べ、別に嬉しくないし! あの人との約束なんてめんどくさいだけだし」

打ち止め「………」ニヤニヤ

番外「ちょっと、その生暖かい視線やめてよ!」

垣根「ニヤニヤ」

番外「アンタまで!!」







738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:25:09.39 ID:LCgInizGo
【ビル炎上中】

一方「っと……、ほォ、コイツをやったヤツは中々いいセンスをしてやがるじゃねェか」

黒子「そこの方、ボサッと立ってないで避難しますの! 経路をお伝えしますから……」

一方「人の心配する暇あったら、オマエが逃げろ」シッシ

黒子「そうは行きませんの。この風紀委員の腕章が見えまし……貴方、一方通行!?」

一方「あン? 誰だテメェは」

黒子「初春さんを誑かした貴方を折檻した、風紀委員の白井黒子ですの!」

一方「あァ、あの三流テレポーターの白井さンですかァ」ポンッ

黒子「誰が三流テレポーターですの!?」

一方「人の影にしか跳べねェようなテレポーターは三流だろォがよ」

黒子「それ絶対人違いですの!! 私のこと思い出せていませんの!!」

一方「どォでもいいからすっこンでろ。こりゃァ、風紀委員の仕事じゃねェ、警備員の範疇だ」

黒子「は?」

一方「テロだろォがよ」

黒子「原因究明は後でもできますの。まずは皆様の避難を……」

一方「馬鹿か。連続して三回、爆発が三方向から起こった。そしてビルは一本の支柱のみでギリギリ倒壊してねェ状況だ」

一方「これが事故で奇跡的に倒壊してねェつゥンなら、戦争やった割りには平和ボケすンのが早すぎンぜ」

黒子「もしや犯人は最後の一柱にも爆弾を仕掛け、いつでもビルを崩すことができますの!?」

一方「ハッ! 頭の回転は悪くねェじゃねえか」

一方「可能性としては高ェな。ここは第六学区、アミューズメントが多い地区だ」

一方「当然、人も多く集まる。今頃どっかから高みの見物を決め込んでるンだろォぜ。蜘蛛の子散らしたよォなこの有様を肴になァ」

黒子「なんて卑劣な……」
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:26:04.71 ID:LCgInizGo
一方「まァ、オマエが頑張りすぎて避難がスムーズに行くと、だ」

一方「酒のつまみが切れた犯人は、最後の爆弾をポチっと押ちまうかもなァ」

黒子「なっ……で、ですか放っておいては被害が留まりませんの! 火事だって起こってますのに……」

一方「誰も放っておくなンて言ってねェだろォが」

黒子「な、何か打開策がありますの!?」

一方「オマエの目の前にあンだろォが」

黒子「……?」

一方「あァ……前言撤回だわ。オマエの頭の回転速度は地球の自転並だわ」

黒子「二十四時間?! スケールが大きすぎますの!?」

一方「打開策は一方通行、学園都市最高の能力者がここに居ンだろォが!」

一方「ベクトル操作でビルの支柱を補強、同時に気体の流れを操作して酸素を奪えば火も消える、簡単な事だ」

黒子「そ、そんな事が……」

一方「できンだよ。俺のベクトル操作に常識は通用しねェ……」カチッ

黒子「!!」

一方「………」

黒子「………」

一方「………」

黒子「ど、どうかしましたの?」

一方「………やっぱ今の無しで」

黒子「は?」
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:26:38.88 ID:LCgInizGo
黒子「い、いえ。貴方が第一位とはいえ、やはり一般人なのですから事件解決に協力していただくわけにはいけませんもの」

一方「はァ?」

黒子「は?」

一方「ビルは俺がなンとかするって言ったろォが」

黒子「え? ですが"今の無し"と、さっき……」

一方「"常識は通用しねェ"の部分だ、取り消しは。俺が言ったことは忘れろ」

黒子「この緊急時に何言ってますの!? 常識がありませんの!!」

一方「オマエ、常識がねェとか軽々しく言うもンじゃねェ」

一方「常識がねェって言った途端、ソイツはていとくンと同レベルになるンだぞ?」

一方「オマエ、責任取れンのか? ソイツの人生ていとくンになっても責任とれンのかよ、あ゛ァ゛!?」

黒子「何故か分かりませんが、暴言を吐いた気がしてきましたの……」

一方「いいかァ、心理掌握じゃなくても言葉で人を傷つけることはできるンだ」

一方「だから言葉つゥのは選ンで発言しなきゃならねェ。それが大人てェもンだ」

一方「分かったか、ホクロ」

黒子「クロコですの!! 貴方が言葉を選んでませんの!!」

一方「一文字違うだけだろォが。大体合ってるゥ」

黒子「人の名前は大体で呼んじゃいけませんの!!」

一方「さっきからオマエはなンなンだァ? 折角俺がビルをなんとかしようってのに、邪魔してンじゃねェぞ」

一方「家帰ってバスケでもしてろォ。キセキの世代を倒してウィンターカップ優勝してろォ」

黒子「それはジャンプの黒子ですの!!」

一方「デスノデスノうるせェよ。現実には死神とかいねェンだよ。いつまで中二病煩ってンですかァ?」

黒子「貴方にだけは言われたくありませんの!!」

一方「バッテリーが勿体ねェ、行くかァ」ビュン



741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:28:53.46 ID:LCgInizGo




一方「っと、到ォ着ゥ。火事の煙を反射に設定っと」シュタッ

黒子「便利な能力ですのね。私はハンカチですのに」シュン

一方「なンでオマエがここにいるンだ?」

黒子「自分自身をテレポートできるレベル4の能力者ですので」ドヤッ

一方「そォいう意味じゃねェ」

黒子「さっきも申しましたが、一般人を現場に向かわせて眺めているだけ、なんてできませんの!」

黒子「この風紀委員の腕章にかけて!!」

一方「クソみてェなプライドだな」

黒子「なっ……どういう意味ですの!!」

一方「プライドの為に命を粗末にすンのは頂けねェ」

一方「そォ言ったンだ」

黒子「わ、私が命を粗末にしたと?」

一方「事実、今オマエは役立たず以外の何者でもねェ」

一方「煙一つ取ってもそォだ。俺はベクトル操作で反射できる。だがオマエは違う」

一方「せめて防塵マスクや酸素ボンベぐれェ調達してから来るべきだったろォが」

黒子「う…」
742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:29:35.36 ID:LCgInizGo
一方「もし俺がクソみてェな能力で、自分の事しか守れなかったらどォするつもりだったンだよ」グッ

黒子「こ、こんな時に何をなさいますの!!」

一方「手放すんじゃねェ。反射の設定をオマエにも適用する」

一方「ハンカチはもォ要らねェ筈だ。どォだ?」

黒子「た、確かに楽になりましたの。で、ですが、見ず知らずの殿方と手を握るなど淑女にあるまじき……」

一方「はァ? 見ず知らずじゃねェだろ。俺は第一位の一方通行で、オマエは風紀委員の白井黒子だろォが」

黒子「……ちゃんと私の名前覚えましたのね」

一方「オセロみてェな名前だァ、一度聞いたら忘れられねェよ」

黒子「さっき散々間違いましたの!!」

一方「耳元で怒鳴るな。ミ・フェラリオかオマエは」

一方「つゥか、ビルの補強終わったぞォ」

黒子「い、いつの間に……これがお姉様をも上回る第一位の能力……」

一方「次は火か……おィ、黒子」

黒子「き、気安く下の名前で呼ばないで欲しいですの!」ツン

一方「あァ? じゃあ白井」

黒子「それも何か余所余所しいですの」デレ

一方「なンなンだ、オマエ……」

黒子「ああもう! これでは私、お姉様を笑えませんのぉぉぉ!!!」

一方「間とってイソギンチャクでいいかァ? 呼びやすいしィ?」

黒子「それのどこが間を取ってますの!? っていうか文字数増えてますの! 呼びやすくありませんの!!」
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:30:09.03 ID:LCgInizGo
一方「じゃァ、白黒だからパトレイバー」

黒子「なんで素直にパトカーじゃありませんの!? 何故にロボットですの!!」

一方「なンかロボットとか乗ってそォだし。メタスとか」

黒子「ピンポイントですの!?」

一方「……ファフナー」

黒子「もォいいですの!! 早く用件を伝えてくださいませ!!」

一方「用件つゥか……」

ギュッ

黒子「ほぇえにゃぁあぁーーー!?!(///)」

一方「おィ、暴れンじゃねェ」

黒子「わ、わ、私の操はお姉様にぃぃぃぃ!!」

一方「人の話を聞きやがれ!!」

一方「ここら一体の酸素を吹っ飛ばして消火するって言ったろォが!!」

一方「俺の周囲にだけは酸素を残す。だから俺にくっついてろってンだよ」

黒子「そ、そういう理由でしたの……」

一方「………」

黒子「……でも、私を帰らせた方が早いのでは?」

一方「言ったら帰ンのかよ」

黒子「強制的に帰らせることも、貴方なら可能なのでは?」

一方「……オマエはクソみてェなプライドでここに来た」

一方「だが、プライドがねェヤツよりは、あるヤツの方がマシだ」

一方「そこに在るモンはプラスなりマイナスなりに振ることはできるが、ゼロはどうしよォもできねェ」

黒子「それが貴方の能力……」

一方「クカカ……確かになァ、常識的な能力だぜ、ベクトル操作ってのはよォ!!」キュィン!


744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:30:47.65 ID:LCgInizGo
一方「……チッ」

一方「どォやら、コイツはていとくンな炎らしいな」

黒子「?」

一方(外に広がった炎は消した。だが、このビルの一角にある火だけは既存の方式じゃ消えねェ……)

一方(この感覚、魔術ってヤツか。ハッ……アレイスターの野郎も、杜撰な警備をしやがる)

一方(あるいはアレイスター自身が一枚噛んでやがるのか?)

一方(まァいい、魔術だろォが解析すりゃいいだけだ)

PPPPP…

一方「あァ?」ピッ

土御門『一方通行、今ドコにいる? いや、今、学園都市で起きている同時多発テロを知ってるか?』

一方「待て、同時多発だと?」

土御門『もしかして現場にいるのか?』

一方「現場つゥか、まァ現場だなァ。現場ド真ん中だ」

土御門『何? お前、今どこの学区だ?』

一方「第六学区だ」

一方「つゥか土…」

黒子「」(///)

一方(コイツ、確か土御門と知り合いだったなァ。アイツが暗部の人間だって知られるのは不味い、か)
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:31:16.89 ID:LCgInizGo
一方「このテロ、仕掛けやがったのは科学サイドの人間じゃねェな」

土御門『ッ! お前、それをドコで……』

一方「だから現場だつゥてンだろォが。事件は会議室で起きてンじゃねェぞ」

土御門『今どういう状況だ? 詳しく話せ』

一方「あァ? テロの起きたビルの中で、火を消そうとしてる、以上」

土御門『待て!! その火は消すな!!』

一方「……詳しく話せ」

土御門『合流してからだ。今は警備員等への根回しで忙しい』

一方「チッ…」ピッ

一方「おィ、黒子、テレポートで下に移動しろ」

黒子「で、ですがまだ火が残って……」

一方「ちっ……もォいいわ。自分でやる」

黒子「へ? ……ぎゃああ!!?!」

ストン!

一方「ちったァ、女らしい悲鳴をあげやがれ」

黒子「五十階建てのビルから飛び降りたら、自分が女だってことぐらい忘れてしまいますの!!」

一方「俺の能力はベクトル操作だって言ったろォが。衝撃だって無ェ」

黒子「そういう問題ではありませんの!!」
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:32:28.98 ID:LCgInizGo
黒子「そ、それより何故、火を放置して……」

初春「し、白井さん……」

黒子「初春!?」

初春「ど、どうして白井さんが……一方通行さんに抱きついて……」

黒子「はっ!!?!」バッ

初春「私、白井さんがテロの現場に居合わせたって聞いて、居ても立ってもいられなくて……」

初春「それで来てみれば……来てみれば……」

黒子「ち、違いますの初春!! これは誤解ですの!! 私はお姉様一筋!!」

一方「じゃァ、俺はもォ行くわ」

黒子「お、お待ちなさい! 説明を、事情の説明を……!!」

一方「説明ィ?」

一方「………」ポクポクポク…

一方「おォ、そォだ」チーン!

一方「そこのお花畑、メールのレストランはやっぱり無しなァ」

初春「そ、それって、白井さんが居るから私とはもう付き合えないって意味ですか……ううっ……」

一方(あァ? やっぱ普通に友達でもレストランは有りだったのかァ?)

一方(でも土御門の口調だと、この件は結構大事っぽいしなァ……)

一方(食事なンて行く時間できそォにねェなァ)

一方「まァ、こォいう事情だからよォ、我慢してくれや」

黒子「誤解を招くような言い方は止めてくださいまし!!」

一方「はァ?」
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:33:09.55 ID:LCgInizGo
初春「いいんです。白井さんは肉食系で私はどうせ草食ですもん……」

初春「レベルだって4だし、風紀委員としても先輩だし、私が白井さんに勝てるところなんて一つもない」

初春「どうせ私なんて……」

黒子「う、初春〜!!!?」

佐天「今、初春を誰か笑ったか……」バットガリガリ

黒子「佐天さん!?」

佐天「いいよねぇ、白井さんは」

初春「汚してやる……大能力者なんて……」

黒子「地獄姉妹ですのーーー?!!」

一方(これが光の世界のお友達関係かァ……)






748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:33:49.76 ID:LCgInizGo
【グループ・隠れ家】

海原「第九学区の火災も封鎖したようです。これで三つ全ての封鎖が完了しました」

土御門「実際魔術的な要員によって構成されているのは核になるごく僅かな炎に過ぎないからな」

土御門「物理的にも視覚的にも封鎖することはそれほど難しくはないさ」

海原「末端の警備員からは不満の声もでるでしょうけど」

一方「俺を見ンじゃねェ」

浜面「ああそっか、黄泉川も警備員だもんな」

垣根「お嬢ちゃん達は俺がキチンと送り届けたから安心しろよ」

一方「頼んじゃいねぇし、オマエに送られるとか不安以外の何者でもねェ」

一方「……つゥかなンでいンだよ!!」

土御門「コイツ(垣根)を舞夏と一つ屋根の下に置きっぱなしにしろと?」

一方「冷蔵庫は家に置きっぱなしが普通だろォが」

一方「で、三下は?」

浜面「いやー、たまたま別の現場に居合わせてよ」

浜面「関わったからにはつーの?」

浜面「事が暗部のゴタゴタなら関係ねーって言えるかも知れねえが」

浜面「魔術師って連中が敵だってんなら、学園都市そのものが狙われてる可能性もあるだろ」

浜面「その学園都市の中には俺が守りたいヤツもいるんだよ。無視できねえ」

一方「オマエはアイテムだろォが。オマエの居場所で戦いやがれ!!」

浜面「ナンパの件以来、みんな俺に冷たいんだよ!」

浜面「わかれよ! 男俺だけなんだぞ! 生理的な嫌悪感で結束してるんだよアイツら!!」

垣根「それは自慢か? 自慢なのか、コラ!!」
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:34:16.51 ID:LCgInizGo
浜面「垣根には聞いてねえ! この気持ちが分かるのは一方通行、お前だけだ!!」

垣根「よほど愉快な浜/面になりたいとみえる」

浜面「なあ分かるだろ一方通行! トイレいって便座上げると怒られるこの気持ち!!」

一方「………まァ、浜面くンも捨て駒ぐれェにはなるンじゃねェの」

土御門(通じた)

海原(通じましたね)

土御門(上げてるんだな、便座)

海原(上げてるんですね、便座)

土御門「まあ、浜面の件は結標とトレードって事でアイテムと話は付いてる」

土御門「事が魔術師との戦いなら、学園都市を守るという共通目的の為に手を組むのは悪いことじゃない」

一方「だからってレベル0の三下とレベル4のショタコンをかァ?」

一方「せめて金髪も付けて貰わねェと割りに合わねェなァ」

土御門「それでアイテムが協力してくれるなら安いもんだ」

垣根「ようは人質って訳か」

浜面「へ?」

垣根「アイテムが裏切ったら、テメエの命はねえぞってな。ま、そんな価値がこの三下にあるかは半信半疑だがよ」

垣根「向こうに渡した結標ってのはテレポーターなんだろ? 土御門の指示一つで戻ってこれるって訳だ」

垣根「割に合わないどころか、こいつはグループの一人勝ちだぜ」

垣根「こんなことにも気づけないなんて、学園都市第一位の頭脳も鈍ったな!!」ドヤッ
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:34:56.77 ID:LCgInizGo
一方「はァァ……だからオマエは第二位なンだよ」ヤレヤレ

浜面「土御門、てめえ!!」グッ

土御門「おちつけよ浜面、今のは垣根の勝手な憶測だぜ」

一方「ペラペラ本当の事ばかり喋るたァ、暗部にいた人間とは思えねェ迂闊さだ、垣根くンよォ」

海原「貴方も、垣根さんの憶測が本当だと口を滑られてますよ」

浜面「見損なったぜ、土御門!!」

土御門「勝手に見損なうなよ。確かにお前が人質ってのは本質をついてる発言だが……」

土御門「学園都市を守るって目的の為に、一緒に戦えるって言葉も嘘じゃない」

土御門「お前の守りたい人が学園都市で生きてるように、俺達の守りたい人もまた、この街で生きてるんだからな」

浜面「………」

海原「ただし垣根さんは除きますが」

垣根「居るっての、守りたいヤツぐらい!!」

一方「心理定規もストーカーに付きまとわれて大変だなァ……」

垣根「センチメンタルなのはお互い様だ、クソ第一位」

垣根「最初にあのビルに向かったの、ありゃあ、あのままビルがぶっ倒れたら」

垣根「いつだったかの水族館がビルの下敷きになるからだろうが」

垣根「テメエは第三位のクローンの思い出の場所を壊したくなかった、それだけの為に動いたんだ」

垣根「違うか」

一方「ンでェ? 今回のテロを仕掛けた連中の目星はついてンだろォな、土御門」

垣根「スルーかよ!?」
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:36:32.73 ID:LCgInizGo
一方「ペラペラと他人の心境を推測して語るなンざ、気持ち悪ィンだよ」

垣根「ハッ! ビビってやがるな、この俺がテメエの思考を読み始めていることに!」

一方「うン、同性にそこまで執着されるとか怖い」

垣根「勘違いしてんじゃねえ! 俺がテメエの思考を読んでるのは、その忌々しい能力をブチ破る為だ」

一方「あァ?」

垣根「木原数多の使ったベクトル突破方法……あれを習得するためには、まずはテメエの思考を読むことからだ!」

土御門「噂の木原神拳かにゃー」

一方「つゥかよォ、オマエの場合は未元物質で俺の反射を破れンだろォが」

垣根「すぐに対策しやがったろーが」

垣根「いや、それよりもだ。まずテメエのベクトル操作と俺の未元物質は互角だ」

一方「ダウトォ。夜空の星の数とスーパースターマンが上げた勝利の数ぐれェ差がありますゥ」

垣根「能力が互角だとすると、勝敗を分けるのは己の身体能力、つまり拳だ」

垣根「テメエみてえなモヤシを倒すのにわざわざ木原神拳は要らねえんだが、念には念をってヤツだな……ふっ」

一方「でェ? なンで消火を止めやがったンだ、土御門ォ」

垣根「だから無視すんじゃねーよ!」

一方「オマエに構ってたら話が進まねェンだよ!」

土御門「その通りだ。いつまでも垣根とじゃれ合って読者サービスしてる場合じゃないぞ、一方通行」

一方「ほら俺まで怒られただろォが」

垣根「ざまぁww」

浜面「ここは学校か何かかよ……」

海原「学校だとしたら学級崩壊してますね」
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:38:01.24 ID:LCgInizGo
海原「まあ、兎に角この地図をみてください」バッ

浜面「学園都市の地図だな。この×印は……」

一方「テロがあった場所か」

土御門「そうだ。第三、第六、第九学区の三つだな」

土御門「爆発が起こったとき、学園都市下の地脈に魔術の流れを感じた」

垣根「さっきから思ってたけどよ、魔術ってなんだよ」

土御門「乱れ、というレベルではなく作為的にラインが形成されたのをな」

垣根「無視すんなやゴラァ」

浜面「……そのライン?ってのが形成されるとどうなるんだ? つーか地脈って?」

海原「自分も専門ではないので、土御門さんの話を十全には説明できませんが……」

一方「逆を言やァ、土御門の専門って事は、土御門にはある程度犯人の目星がついてるってことなンだろ」

垣根「おい、マジで無視してんじゃねえぞ……」

浜面「やっぱりローマ正教ってヤツなのか?」

土御門「俺はイギリス清教の必要悪教会の所属だが、本業は日本の陰陽博士だぜい」

垣根「陰陽……?」

海原「つまり今回の"敵"は日本の術式を使っている、という訳ですね」
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:40:55.38 ID:LCgInizGo
土御門「まあ、簡単に説明すると、日本の陰陽術の流派は大きく2つに分けられる」

土御門「いわゆるドーマンセーマンってやつだ」

土御門「ドーマンは芦屋道満、セーマンは安倍晴明、どちらも平安時代の人物だな」

土御門「芦屋道満が用いたのが九字、安倍晴明が用いたのが五芒星なんだが……」

浜面「クジってアレか? おみくじのクジ?」

一方「臨兵闘者皆陣列在行ってやつだろ? 最後は"前"だったか?」

土御門「どちらも正解だ。よく知ってたな」

一方「知識ぐれェはある。魔術師なンて存在を知ってからは多少は気にも留めていたしなァ」

土御門「九字を切って格子をつくる、と言えば分かり易いか」シュッシュッシュ

浜面「おー、ドラマとかで見たことあるぜ」

土御門「中国の道教に端を発する術法だ。俺も葛洪よろしく舞夏とにゃんやんして過ごしたいぜよ」

土御門「ま、俺の願望は置いておいて……」

海原「さらりと危険なカミングアウトをしましたね……」

土御門「今回行われたのはドーマンじゃなくセーマン、つまり安倍晴明がつかった五芒星じゃないかと踏んでいる」

土御門「コイツはおそらく、その五芒星の一画、いや三画だろうな」トントン

海原「五芒星……ペンタグラムですか。この図形は西洋問わず使用されることが多いですね」

海原「しかし魔法陣の形成が目的なら、テロの場所が一見不規則なのも頷けます」

一方「警備員の連中は今頃首を捻ってンだろォぜ」

一方「ホテルが密集している第三学区やアミューズメントが多い第六学区は、まァテロの標的としては妥当だ」

浜面「要人暗殺や無差別殺人って訳だな」

一方「だが、工芸芸術の研究区画である第九学区はそれから外れる」

一方「まして、第九学区の爆破場所は学区の中心から外れすぎてるしなァ」

浜面「十七学区や二十学区に近い北側だもんな」
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:41:22.22 ID:LCgInizGo
海原「これが五芒星を形成するとすると、残り二つは……この辺りですね」

一方「第二学区と第十一学区か……」

浜面「第二学区か……お前らに整形されたのがトラウマだぜ」

一方「え?」

海原「え?」

土御門「え?」

浜面「イジメた側はイジメの事を覚えてないって本当なのね!!」

垣根「つーかまぁ、第二学区は警備員御用達だし、第十一学区は外部との陸の中継地点だ」

垣根「ここに侵入して爆弾を仕掛けるのにはちょっと手間だから後回しってトコだな」

垣根「逆をいやぁ、そこそこ警備が厳しいぐらいでもたつく程度の敵ってこったろ」

一方「何、話を纏めて存在感アピールしよォとしてンですかァ?」

垣根「大事だろうが、存在感」

垣根「冷蔵庫だった俺の気持ちわかるか? みんな俺をスルーしてくんだぞ!!」

一方「そりゃァ冷蔵庫ですからねェ……」

土御門「家電に話しかけるような危ないヤツが、他に居てたまるかぜよ」

海原「他に?」

浜面「土御門の妹さんって……」

土御門「舞夏と自称18歳を一緒にするな。コロすぞ」

一方(あァ、アイツかァ……)

一方「つゥか、肝心な事をまだ聞いてねェ。なンで俺が消火するのを止めた?」

土御門「言ったろう、この術式は五つで一つなんだ。まだ完成はしてないが、始動はしている」

土御門「正しい手順で消さなければ、暴発する危険があるぞ」

一方「チッ…」
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:42:12.20 ID:LCgInizGo
土御門「取りあえずは第二学区と第十一学区を張って、発火を未然に防ぐ」

土御門「爆弾はいわば着火装置だ。何かしらの魔術媒体に火を付けることで、その媒体は炎という形の楔になる」

海原「随分とまどろっこしい方法をとりますね」

浜面「そりゃ、目の前でその魔術っての?使ったら流石に掴まってちまうからだろ」

垣根「相手は宗教なんだろ? そういう奴らって特攻も辞さないって場合もあるんじゃねえか?」

垣根「まして、この学園都市を相手にしようって連中だ。命を賭ける覚悟で来てるんじゃねえの?」

垣根「逆を言えば、捨て駒戦法をやるほど駒がねえって可能性もあるがな」

海原「確かに、部外者が学園都市に潜入するのも一苦労ですし……」

海原「敵の人数が少ないのであれば、五カ所同時に仕掛けなかったのにも納得できますね」

一方「コッチが炎を消せないつゥのを分かってンならよォ、時間差を置いたのは宣戦布告って考えもあるわなァ」

土御門「推測にすぎないな。魔術サイドの誰も彼もが殉教者ってわけでもない」

土御門「中には科学の技術を利用したいってヤツだっているんだ。敵を先入観で決めつけるな」

一方「だが情報が少なすぎる……取りあえずは、相手は日本人って事でいいのか」

浜面「へ? なんで?」

一方「コイツは日本古来の魔術ってヤツなンだろォが」

土御門「さぁ……な。箸が使える外国人だって居るんだ。陰陽術を使える外国人もいる。陰陽術は元々中国の道教と言ったろう?」

土御門「アレイスターなんかは、世界中の魔術に精通している化け物だ。一概には言えん」

一方「だが学園都市で行動すンなら東洋人だ。外国人は目立つ」

一方「まァ、海原みてェな変装技術があンなら、手の打ちようがねェがな」

垣根「結局、五里霧中を彷徨ってるじゃねーかよ」

浜面「ゴリ夢中?」

垣根「夢はインターハイで優勝することだ……って、どこのバスケ部だ」

一方「今のツッコミはねェな」

土御門「ノリツッコミは素人が手を出すと怪我するぜよ」

海原「ちなみに、ゴリム・チュウですから」
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:42:39.03 ID:LCgInizGo
土御門「ま、今は敵を泳がせておくしかない」

土御門「二手に分かれて、それぞれ第二学区と第十一学区を見張る」

一方「後手に回ってンなァ?」

土御門「二ゲーム目で先手を取れればいいさ」

土御門「と言うわけで、第二学区は海原と浜面、第十一学区は俺と垣根が見張る」

一方「おィ、どォいうつもりだ」

垣根「ハブられたんだよ、テメエは。プププーww」

浜面「小学生かよ」

海原「冷蔵庫でフリーズドライされて脳味噌の水分が無くなってしまったんじゃないですか?」

土御門「一方通行、お前は第六学区の件で敵に姿を見られている可能性がある」

土御門「そうじゃなくてもお前は学園都市第一位。もし俺が学園都市の敵なら、最も警戒する人物の一人だ」

垣根「残念だったな! 大人しくお留守番してやがれ!! 俺は二位だから動けるけど〜!!」

一方「オマエ、それ自分で言って惨めにならねェかァ?」

垣根「テメエをプゲラwwできるなら何でもいいんだよ、俺は」

浜面(それが垣根が一方通行に勝てない理由な気がする)

土御門「今回はバックアップにまわって貰う。いいな、一方通行」

一方「ぬかせ。俺の出番を用意すンじゃねェぞ」

土御門「ああ。車を用意している。海原、浜面、第二学区は頼んだぞ」

垣根「俺は能力で飛んでいくぜ。俺の未元物質は車より速え」

土御門「団体行動ができないヤツだな」

垣根「敵が何時行動するか分からないんだ。ベストな選択だろうがよ」

土御門「了解だ。それじゃあ俺達無能力者は文明の利器で出発させてもらうぜよ」ガチャ

垣根「んじゃ十一学区でな」





757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:44:49.28 ID:LCgInizGo
【ビルの屋上】

ヒュオォォォォ…

垣根「………」

一方「おィ、まだ出発してなかったのかよ」

垣根「なあ、一方通行」

一方「あァ?」

垣根「学園都市に来た時のこと、覚えているか?」

一方「忘れたなァ」

垣根「だと思ったぜ」

一方「何が言いてェ?」

垣根「自分から来たヤツだろうと、置き去りだろうと、最初はこの街に"希望"ってヤツを持つんだろうぜ」

一方「………」

垣根「外よりは遙かに進んだ科学技術、それこそ魔法みたいな能力開発……夢みたいな場所だろうが、ココはよ」

一方「夢、ねェ……夢だとすりゃァ、悪夢だなァ」

垣根「その悪夢は夢じゃねえな。現実だ」

垣根「このクソみてえな街は、俺と同じぐらいモテんだよ」

一方「それ、全然モテてねェぞ」

垣根「でもな、何千、何万の好意を向けられたからって、そいつが何千、何万の好意を返してくれるとは限らない」

垣根「この学園都市ってのはな、この街にフラれた人間で作られてんだよ」

758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:45:24.63 ID:LCgInizGo
一方「………」

垣根「そいつらから見たら、俺たちはどうだ?」

垣根「能力者の頂点、たった七人しかいねえレベル5……」

垣根「テメエらよりモテんだよ、俺は!」

垣根「なんて、フラられた連中を見下ろせばいいのか、俺は?」

垣根「違うよなぁ……」

垣根「結局、俺はスペアプラン……キープ君なんだからよ」

一方「こんなクソったれな女、俺はゴメンだぜ」

垣根「俺にテメエのお下がりの女を抱けってのか。俺もゴメンだ」

一方「つまりよォ……」

一方「オマエはこのクソビッチが怪我しよォが、レイプされよォが関係ねェ……」

一方「そォ言いたいのかァ?」

垣根「………」

一方「まァ、オマエの言い分は分かる」

一方「今のオマエに、積極的に学園都市を守る理由は存在しねェ」

一方「傍観者結構。垣根くンは未だ仕舞ってないコタツに潜ってせんべいでも囓ってりゃァいい」

一方「だがなァ……オマエが学園都市をぶっ壊すってンなら、そいつは俺とのリターンマッチつゥ事になンなァ」

垣根「この街でしか生きられない人間も居る……それがテメエの、テメエらの理由だな」

一方「そンなもってまわった理由じゃねェよ」

一方「あのガキが、今ココで笑ってる……」

一方「その今を、俺が、守りてェ」

一方「俺自身のクソったれなエゴでなァ」
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:47:23.53 ID:LCgInizGo
垣根「テメエ、本当に一方通行か……」

垣根「俺が箱詰めにされてる間に随分変わりやがったな……いや、戻ったのか」

一方「オマエは昔の俺なンざ知らねェだろォがよ。何理解した気になってやがる」

垣根「ハッ! ぬかしやがる」バッサー

垣根「例え学園都市だろうと、どこだろうと、化け物が理解される場所なんて存在しねえ」

一方「……否定も肯定もしねェよ。俺はそこまでヒーローじゃねェ」

垣根「そうかよ。だがな、俺も今はそんなに悪くねえと思ってる」

垣根「テメエらはムカつくが、ムカつくだけだからな」

垣根(きっとこのムカつきは、スクールにいた頃のような焦燥感からくる苛立ちじゃねえからだ……)

一方「垣根くンはマゾですかァ?」

垣根「本ッ当にムカつくな、テメエ。せっかく人が良いこと言ったってのによ」

一方「良いことってのは、言った本人は良いこととは思っちゃいねェンだよ」

垣根「やっぱいつかブッ潰すわ、テメエは」

一方「オマエには一生無理だ。ヤムチャが天下一武道会で一勝するぐれェ無理ィ」

垣根「ナメんなよ。テメエが俺に跪く姿を学園都市中にライブ中継してやるからな」
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/03/29(火) 19:47:51.58 ID:LCgInizGo
垣根「っと……その為には学園都市を潰させる訳にはいかねーなぁ」ウンウン

一方「ざァとらしィンだよ、オマエは。ツンデレか、オイ」

垣根「第一位の口からツンデレとかキモォ」

一方「決めたンならさっさと行動しやがれ。だからオマエは二位なンだよ、クソメルヘンが」

一方「……おィ、垣根ェ」

垣根「あ?」

一方「俺に挑戦するつゥンなら、それまで誰にも負けンじゃねェぞ」

垣根「何その死亡フラグ」

垣根「つーか、今回の敵は雑魚だろ。俺が遅れをとる筈がねえ」

一方「だといいがなァ……」

垣根「じゃあな、第一位」バッサバッサ

一方「あァ……」

一方「ところでよォ……」


一方「オマエ、いつまでバーガーショップのエプロン付けてンの?」





つづく
761 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/29(火) 19:49:53.32 ID:LCgInizGo
つゥ感じで、第二部は敵の魔術サイドはオリジナルで進めさせて頂きます。どうせ暗部メン中心だしねェ
じゃあサッカー見てくるからさいならァァ  ノシ
762 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/03/29(火) 19:53:08.80 ID:gNSiQSaC0
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/03/29(火) 19:55:15.18 ID:/B1VsO9+o
エプロンつけっぱかよwww
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/03/29(火) 20:09:29.31 ID:s7h5fcqTo
スレタイ頂きました〜

エプロンww
765 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/29(火) 20:31:46.49 ID:LeezJz2jo
いつも決まらないな垣根くンは……ww

乙!
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 21:13:59.75 ID:uCOSSNPJo
この三枚目さがていとクンだなぁ・・・乙!
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/30(水) 01:05:19.87 ID:nmFOVoCMo
えwwwwぷwwwろwwwwんwwww

きっちり最後まとめたな、さすが常識の通じない男だ
乙!
768 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/30(水) 19:48:08.01 ID:xPHdEdpDO
せっかくの空間座標もていとくんのエプロンが全部持って行ったなww
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/31(木) 18:53:37.70 ID:VtDJYnvH0
>>768
空間座標だと百合だよな
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/02(土) 09:14:30.00 ID:KhRrll+Wo
一方×黒子って、空間通行とか、通行移動とかじゃなくて、「一方空間」って表記したら
なンか一方さんが沢山溢れてる空間みてェで一部のミサカ得な気がしませンかァ?
表記も一方(S)空間(M)だしィ
つまりィ

一方さん→(アギャハ)→ですの→(ハァハァ)→わーすと→(プゲラ)→一方さん→(アギャハ)→ですの
→(ハァハァ)→わーすと→(プゲラ)→一方さん→(アギャハ)→えつぁり→(ハァハァ)→わーすと→(プゲラ)
→一方さん→(アギャハ)→ですの→(ハァハァ)→わーすと→(プゲラ)→一方さん→(アギャハ)→ですの

という無限機関が完成するってことなンだよ!!


つー訳で続き↓
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/02(土) 09:15:06.11 ID:KhRrll+Wo
一方通行は、暇を持てあましていた。
彼は土御門達からヘルプが来たときの為、グループのアジトに待機してなければならない。
つまり待つのが仕事なのである。言い換えれば暇と戦うのが仕事である。

「……チッ」

彼はソファーに身体を沈める。
この座り心地の良さは、海原が選んだものだろう。
グループのアジトは幾つかあるが、アジトを手配した人間によって微妙に差違がある。
例えば、これが一方通行が選んだのであれば(この手の雑用は滅多にしないのだが)
そもそも部屋の中にソファーは置かれていない。
自室なら兎も角、仕事場にくつろぎは不必要と考えている男である。
ただし、配置される椅子はナチュラルにブランドモノであり、
結標辺りは平然とそれを選ぶ彼の感覚に呆れるのであるが。

「くァ……」

三人掛けのソファーを一人で占拠し、身体を預けている彼に睡魔が誘いの手招きをする。
(この三人掛けというチョイスも、一方通行には無いものである。
こんなアットホームな代物を一方通行は選ばない。ソファーベットなら別かも知れないが)
振り返ってみれば、カラオケから打ち止めたちの遊びに付き合い、テロが起こり……と一度も睡眠をとっていない。
仮眠をとってもいいのだが、そういう時に限って空腹を感じてしまう。
睡眠もだが、食事もとっていなかったのだ。

冷蔵庫に茄子と挽肉を見つけた一方通行は、中華にするかと台所で中華鍋を探した。
手軽にカップ麺でも良かったのだが、生憎と切らしていた。
このアジトに着た時、テーブルの上に空になったカップ麺があった事を彼は思い出す。
もしかしなくても、それが最後の一個であり、そのカップ麺の前に座っていたのは浜面であった。
一方通行は、腹いせに垣根の金で買ったシュールストレミングを浜面の顔面にぶつける事を決定した。
垣根の金で買ったはいいが、当の垣根が住所不明であったが為に回り回ってグループのアジトに送られてしまった代物である。
ちなみに缶詰という最も手軽な食品であるが、一方通行も流石にこれを食するつもりはなかった。
772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/02(土) 09:15:52.39 ID:KhRrll+Wo
「……おィ、結標の仕業かァ、コリャァ」

台所の下の棚から変色した中華鍋を発見した一方通行は、溜息と共に頭を掻きむしる。
グループの中で自炊が出来るのは結標を除く男三人である。
繰り返すが、料理ができるのは紅一点の結標を除く男三人である。
その内の一人、土御門はアジトで台所に立つことはない。
家でも立たない。義妹の舞夏の手料理があるからだ。
元々、一人で自炊できる程度の技能なので、他人に振る舞うこともない。
仮に振る舞う事が合ったとしても、その相手はグループではないだろう。
できなくはない、という程度である土御門に比べ、
海原光貴はその変装技能を生かす為、なるべく多くの技能を習得している。
尤も、だからといって彼がグループのメンバーに手料理を振る舞うという事はない。
彼の技能は、グループ内においては席を外す口実に用いられる。
つまり、土御門のメイド萌え談義であったり、一方通行の親バカ談義であったり
結標のショタは地球を救う!談義であったりから逃げる為である。
一方通行においては、単なる暇つぶしというのが本人の弁ではあるが、
実際の所は、"料理とは炊飯器によって作られる"という非常識に常識が塗りつぶされない為の儀式であった。

「くァァ……」

再び眠気を感じた一方通行は、豆板醤を多めに入れる事を決意しながら、切った茄子を塩揉みした。
茄子が油を吸いすぎるのを防ぐ為である。

(能力が自由に使えたら、こンな面倒な事必要ねェンだがなァ……)

とは考えるものの、料理をし始めたのは、打ち止めや黄泉川らと一緒に暮らし始めてからなので
この考えは矛盾していると、一方通行はボンヤリと考えた。
家族の為に、休日台所に立つ姿はまさしくパパセラレータであるが、本人に自覚はない。

(浸透圧調整する為にバッテリー減らすってのもマヌケだしなァ……)

人によっては(特に番外個体や垣根帝督あたりからすれば)、
学園最強の一方通行がお料理という図自体が笑いを誘うのであるが。
大体の話、この男は打ち止めがおねだりの一つでもした瞬間、チョーカーのスイッチをONにして
ベクトルクッキングを開始するのである。ちなみにベクトルクッキングは超絶旨い。
ウッカリ感覚共有をしてしまったミサカ妹達が涙を流す程である。

773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/02(土) 09:16:23.63 ID:KhRrll+Wo
(しっかし結標のヤツ、ていとくンレベルで現実と戦えてねェな)

十二分に熱せられたフライパンでニンニクと生姜、豆板醤を炒める。
結局、手入れをしてないまま仕舞われていた中華鍋は使わないことにした。
グループで料理が出来るのは男三人だが、グループで台所に立つのは土御門を除く三人である。
つまり、出来もしないのに結標は台所に立ち、ダークマター(NOT未元物質)を作っては座標移動で地中深くに埋めるのである。
食材が無駄になるのは既に諦めている海原と一方通行だが
道具まで使い物にならなくなるので、なるべく彼女を台所に近づけたくない。
それでも二人の目を盗んでちょくちょくこういう事態が起こるのであった。
加えて始末の悪いことに、道具が使い物にならなくなってることに結標自身が気づいてない為に
買い換えるのはいつも海原と一方通行なのである。
今回も、まずは形から入った結標が中華鍋を使い、挫折。
本来、洗った後に手入れを必要とする事を知らずに放置、というプロセスを経たに違いない。

「………」

豆板醤と絡まった挽肉がフライパンの上を踊るのを眺めながら、
レベル5の食材殺しである同僚の事を一方通行は思う。
今はさる教師と同居しているらしいが、それならばその家で練習をすればいいのだ。
それをしないのは一種の見栄だろう。人は兎角、隠れて努力をしたがるものだ。
隠れられる側は堪ったものではないのだが。
ただ、それはあまり賢い生き方ではない。
努力家は嫌われないが、天才は嫉妬を向けられることがままある。
人は物事に常に対価を求め、納得しようとする生き物だ。
あれだけ努力しているんだから当然だ。自分だってあれぐらいやればできる――そう折り合いを付けたがる。
努力する姿を人に隠さない事は、嫌われない生き方の一つだ。
例えば、そう、レベル1からレベル5へと駆け上がった御坂美琴のような。
そんな生き方を、一方通行はできない。
彼は初めから人間を超えていた。人が努力でたどり着けるような場所には存在していなかった。
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/02(土) 09:17:03.46 ID:KhRrll+Wo
完成した麻婆茄子を味見して一言。
眠気が吹っ飛んだ一方通行はインスタントの白米と一緒にテーブルへと運ぶ。
言うまでもないが、飲み物はコーヒーである。

「五芒星…だったなァ……」

本棚から一冊の本を取り出し、自前の麻婆茄子を摘みながら本を広げた。
土御門に請い、初歩的な魔術の説明、いわば教本のようなものを置かせていた。
データベースではなく本という部分が、いかにも魔術らしいと思いながらもページを広げる。
ただし、この本はお話に出てくるような日焼けしたり虫食いがあったりするようなものではない。
そのことが、魔術が確かに現代に存在し、生きてる証左のように思えた。

「五芒星は五行相剋を現している。五行とは木・火・土・金・水の五つの元素であり……」

「なるほどなァ……コイツが違和感の正体って訳か」

挽肉の海に沈んだ茄子を囓りながら、一方通行は土御門の歯切れの悪さを思い出していた。
もし本当に今回の一件が土御門の範囲の中、つまり日本の陰陽術の事ならば
相手が日本人だろうが外国人であろうが、陰陽博士である彼の人脈・経験からもっと早く特定できただろうし
こんな初歩の初歩の本に書いてあるような魔法陣を"解体が危険だからヘタに触れない"などと言う筈がないのだ。

「五芒星の形をした別の何か……あるいは、五芒星を基礎にした変則的な魔法陣ってことだろォが」

この本に従うならば、学園都市に打ち込まれる五つの楔の全てが炎であるのは違和感がある。
地図を見渡しても、例えば水を想起させるようなダムやプールといった施設もない。
加えて言うならば……
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/02(土) 09:18:33.18 ID:KhRrll+Wo

「アレイスターのお膝元でこんなチャチな仕掛けが通じるとは思わねェ」

窓の無いビルがそうであるように、この学園都市自体も
科学と魔術の両方の技術の粋を集めて守られている筈なのだ。
魔術の方は、一般の人間に知られることはないだろうけれども。

(こンな事は土御門のヤツも十分理解してンだろォけどなァ……)

今回の敵は決して簡単な相手ではない。
だからこそ、数少ない接触の機会……魔法陣の設置の瞬間に相手を押さえるしかない。
その為に、垣根を導入し、アイテムとの紐帯を固くした。
確かに後手に回っているが、出来る手は打ってある。
その点は、たしかに土御門元春という男は信用の置けるグループのリーダーであった。
とすれば、やはり一方通行も待つしかない。
バッテリーを充電し、いつでも戦いにその身を投じる用意と覚悟を整えて。
コーヒーを飲み干した一方通行は、血のように赤い唇を舐めた。
唇が赤いのは別に麻婆茄子が辛すぎたからではない。
無いったら無い。





行間 〜 あくせられーた、はじめてのおるすばん 〜 

おわり
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/02(土) 09:20:31.15 ID:KhRrll+Wo
短いですが、今回はここまででェ
次回は第二学区へズームイン!
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/04/02(土) 14:05:03.13 ID:u7KqFxWp0


いちいち最後が締まらないなwwwwww
778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/02(土) 15:01:02.59 ID:h5VvoQCIO
超乙です>>1!!
779 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/03(日) 07:36:28.94 ID:ozIqdAqGo
【第二学区】

浜面「なーんか、居心地が悪いな。やっぱ警備員の根城だからか」キョロキョロ

浜面「今は別に何にも悪いことしてねえんだけどな」

海原「科学者御用達の実験施設なんかもありますよ」

浜面「そっちも苦手だわ。俺はレベル0で落ちこぼれだしな」ムー…

海原「しかし、そう気を張り詰めて貰っても困りますね」

浜面「仕方ねえだろ、性ってヤツだよ。サガ」

海原「しかし、警戒心が自分に向けられるのはいい気がしませんね」

浜面「気がついてたのかよ」

海原「これでもプロですから」

海原「それに、浜面さんは嘘があまりお上手ではない」

浜面「そうでもないぜ」

海原「ご冗談を」

海原「しかし、土御門さんや一方通行なら兎も角、自分が恨まれる記憶はないのですが」

浜面「冗談でも本気でも最悪だな、ソレ」

海原「で、警戒の理由はなんでしょうか?」

浜面「俺を人質にしてるって話だよ」

浜面「別にこの学園都市を守りたいっていう言葉は疑ぐっちゃいねえけどな」

海原「信頼は頂かなくても結構ですが、信用はしてください」

滝壺「大丈夫、えつぁりの事信じてる」グッb

浜面「」

海原「」
780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/03(日) 07:37:15.60 ID:ozIqdAqGo
浜面「え? 滝壺?」キョトン

滝壺「うん、たきつぼだけど?」

浜面「いやいや、そういうことじゃなくて……」

海原「どうしてここに?」

滝壺「むぎのの命令で、はまづらをしっかり掴まえておけって」

海原「どうやら、ウチのリーダーの作戦は其方のリーダーに読まれているようですね」

滝壺「これがアイテムだ。わすれるな(きりっ」

浜面「え……えぇー……」

浜面「必死に頭の中でどうやって海原を出し抜いてアイテムと連絡とろうとか考えてた先にこれかよ……」ハァァ…

滝壺「はまづらはバカなんだから頭使っちゃだめ、ってむぎの言ってたよ?」

浜面「ああそうだな……って、酷くね?」

海原「目に浮かびますね、その光景」

浜面「こっちも酷ェ!?」

滝壺「大丈夫、私はそんなブルーワーカーのはまづらを応援している」

海原「そうですよ。貴方は考え無しに突っ込んだ方がいい結果を出すタイプじゃないですか」

浜面「否定できない自分自身が最大の裏切り者ぉぉぉぉ!!」
781 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/03(日) 07:37:43.20 ID:ozIqdAqGo
海原(しかし滝壺さんですか……)

海原(同じレベル4でも、絹旗さんが来たらコチラとしても警戒するのですが……)

海原(直接戦闘力を持たない滝壺さんでは、強引に浜面さんを奪還するのは不可能)

海原(つまり、これはコチラの意図は理解している。その上でグループとアイテムの連携は揺るがない)

海原(という意思表示、と受け取るべきでしょうね)










782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/03(日) 07:38:19.97 ID:ozIqdAqGo
【同時刻:アイテムアジト】

絹旗「でもよかったんですか? 滝壺さんを浜面の所に超向かわせて」

フレ「結局、滝壺じゃミイラ取りがミイラになっちゃうんじゃないの?」

麦野「へーき、へーき。確かに滝壺本人に戦闘力はないけどさー」

麦野「ピンチになったら浜面がなんとかするでしょ」ヒラヒラ

麦野「テメー一人じゃ、おっ死んじゃうかもしれないけどさ」

麦野「滝壺が一緒なら、二人揃って五体満足で帰ってくるわよ」

絹旗「むぅ……確かに滝壺さんがかかった浜面は超浜面ですからね」

フレ「そこまで考えての人選だったなんて、結局、麦野はアイテムの頭脳なわけよ」

麦野「まーねん。下手に絹旗辺りを差し向けたら、向こうも警戒するだろうしさ」

フレ「私は?」

麦野「そ、れ、に、絹旗は私の手元に置いておきたいしー」ナデナデ

絹旗「超愛玩動物扱いです!? 失礼しちゃいます!!」モー

フレ「私は……?」

フレ「っていうか、私も麦野にナデナデされたい訳よ!!」ガタッ

麦野「 分 け る ぞ 」

フレ「今日もサバ缶は美味しいナー」ダラダラ
783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/03(日) 07:39:14.02 ID:ozIqdAqGo
結標「ねえ、ご飯……作ってみたんだけど」ガチャ

麦野「悪いわね、そんな事してもらっちゃってさー」

結標「いいのよ、暇だし」

絹旗「結標は料理できるんですね。超憧れます。お姉ちゃんみたいです!」キラキラ

結標「そ、そう……?」テレテレ

結標「べ、別に大したことじゃないけど……」テレッ

結標「あ、でもこれは結構自信作だから!!」

結標(見た目も普通にできたし!!)

絹旗「超楽しみです!」キラキラ

麦野「私だって料理ぐらいできるにゃーん」ムッ

フレ「結局、麦野の料理は鮭限定な訳よ」

麦野「さよならンダ」バリィ

フレ / ンダ

フレ「下半身が! 下半身が!!」

絹旗「大丈夫です、三秒以内なら超くっつきます!!」

フレ「落とした食べ物みたいに言わないで欲しいわけよ!!」
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/03(日) 07:40:03.79 ID:ozIqdAqGo
麦野「アンタ達遊んでんじゃないわよ。結標の料理冷めちゃうじゃない」

絹旗「そうでした。それではあまりに結標に超失礼!」ポイッ

フレ「結局、みんなの心の方が冷めてる訳よ……」

絹旗「いただきまーす」パクッ

フレ「こんなことならサバ缶開けるんじゃなかったなー」パクッ

麦野「マジで今度、料理作ってやるからね、絹旗」パクッ










その後、彼女達の行方を知るものは誰も居なかった……







785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/03(日) 07:41:02.88 ID:ozIqdAqGo
【第二学区】

滝壺「!!」

滝壺「むぎの達の霊圧が……消えた!?」

滝壺「なんちゃって」

浜面「何やってんだ、滝壺」

滝壺「むぎのが鮭、フレンダが鯖なら、私は鰤」

海原「魚ですか? 自分、美味しいお店を知っていますがどうですか?」

浜面「何ナチュラルに滝壺誘ってやがんだ、ゴラ」

海原「三人で、という意味だったんですが?」シレッ

滝壺「早とちりだね、はまづら」

海原「そうですよ。だいたい、自分には既に御坂さんという心に決めた方がいますので」

滝壺「でも、そんな嫉妬に駆られるはまぐりを私は応援している」ポッ

浜面「滝壺ッ!」キュン

浜面「…………俺ははまづらだぞ?」

滝壺「私が鰤で、はまづらは蛤」

浜面「その話、まだ続いてた!?」

滝壺「はまづらとはまぐり……似てるよね」

海原「ヅラよりはグリの方が頭皮的に優しいですから、いっそ改名しては?」

浜面「なんでだよ!?」
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/03(日) 07:41:36.84 ID:ozIqdAqGo
滝壺「じゃあ、私はたきぐらになる。ぐりとぐら」

海原「あれはいいですね。小さい御坂さんもお気に入りでしたよ」

浜面「なんで会話が成立しているんだよ!?」

海原「滝壺さんはアステカ流の会話を心得てますね」

浜面「マジで?!」

海原「今からアステカで暮らしても、普通に溶け込めますよ」

滝壺「時代はグローバルだから」エッヘン!

浜面「アステカってのは常時電波が発生してんのかよ……」

海原「その電波で世界征服を狙ってます」

浜面「ナ、ナンダッテー」

海原「……というお話だったのです」ネー

滝壺「ほししんいちのショートショート」ネー

浜面「つ、疲れる……」

海原「途中から浜面さんもノってじゃないですか」

浜面「そーだけどよー……つーか、仲いいな、二人」

滝壺「友達だから」パン

海原「友人ですから」パン

浜面「俺は真面目に仕事しよ……」
787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/03(日) 07:42:10.60 ID:ozIqdAqGo
海原「まるで自分が真面目に仕事してないかのような発言ですね」

滝壺「えつぁり仕事サボってるの?」

海原「そんな不真面目な男性に見えますかね?」

浜面「お前の面って借り物だろーが!」

海原「デキる男とは、ミステリアスなものです」キリッ

浜面「その自信どこからくんだよ」

海原「太平洋沖からですかね」

海原「アステカというと高原のイメージがありますが、その勢力は太平洋沿岸まで広がっていましたので」

滝壺「アステカは広大だね」

海原「真面目な話、魔術に疎い浜面さん一人で頑張っても仕方ありませんよ」

海原「茸狩りで素人が松茸を見つける確率より低いんじゃないですかね」

浜面「そこまで言うかよ」

海原「ですから、自分がいるのでしょう。向こうには土御門さんが居ますし」

浜面「一応、考えてるのな」

海原「イレギュラーメンバーの見張りも出来て一石二鳥です」

滝壺「抜け目ないね」

海原「デキる男ですから」シレッ

浜面「流石にイライラしてきた……」
788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/03(日) 07:42:48.15 ID:ozIqdAqGo
滝壺「大丈夫。私はそんなできない子のはまづらに母性本能をくすぐられる」

海原「おやおや、御馳走様でしたね」

浜面「滝壺にまでデキないヤツだって思われてたのかよ……」ガーン

浜面「でも滝壺が俺を好きだって言ってくれるなら嬉しい……のか?」ムムム…

浜面「何という二律背反!」

海原「……まさか浜面さんが偽物だったとは」ゼック

滝壺「はまづら、偽物なの?」キョトン

浜面「なんでそうなる!?」

海原「浜面さんが二律背反なんて難しい文字を知ってる訳がないでしょう」

浜面「またかよ!? どんなに俺バカだと思われてるの!? バカだけど!!」

滝壺「大丈夫、そんなはまづらを……」

海原「私は愛してた」

浜面「過去形!? つーかお前が言うな!!」

滝壺(せりふ取られた……)ショボン

海原「まあ、そんな馬鹿な浜面さんでも分かるように説明するとですね……」

海原「この第二学区を虱潰しに探せばいいということではありません」

海原「すでに説明したように、敵の目的はペンタグラムを完成させることにあります」

海原「魔術というものは非常に繊細なものです。僅かなズレで失敗したり、威力が変わったりする」

海原「ですから、このペンタグラムも正多角形に近い状態で完成させたいはずです」
789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/03(日) 07:43:20.67 ID:ozIqdAqGo
海原「そこから推測された地域をデータで送ります。携帯を見てください」ピッ

浜面「二つあるぞ?」

海原「一枚目は今言った、ペンタグラムから導き出される範囲です」

滝壺「もう一枚は?」

海原「土御門さんが用意した、この学園都市の竜脈です」

滝壺「りゅうみゃく?」

海原「魔術的な力を流しやすい大地の流れ、地脈だと捉えていただければ結構です」

海原「地球にはそのような脈が無数にあって、その大きさ、長さも千差万別なのだそうです」

浜面「地球って……スケールでかいな」

海原「当然、大きい術式を行使するならば、大きい竜脈が必要になる、という訳です」

海原「土御門さんの受け売りですがね」

滝壺「血管みたいなものだね」

海原「そうですね。土御門さんの話では、日本は四つのプレートの上に立っている上……」

海原「生命の象徴である竜の形をしている為に、地球の気を受けやすい構造なのだとか」

海原「もし日本が竜だと過程するなら、この地脈は血管といえますね」

海原(滝壺さんはボーッとしているようで理解度は高い。レベル4は伊達ではないようですね)

浜面「お、俺はそろそろ限界なんだけど、つまりどうすりゃいいんだ?」アタマガパンク

海原「一枚目の範囲と二枚目の範囲を重ねて下さい」

浜面「重なったところが怪しい所、ってことでいいんだよな?」

海原「よくできました」
790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/03(日) 07:44:07.13 ID:ozIqdAqGo
滝壺「これならなんとかなりそうだね」

浜面「っていっても、一日じゃ終わりそうもねえぞ」

浜面「学区の建物の中隅々まで探すのよりはマシだけどよ」

浜面「……あ、そういや場所はいいけど、探す対象が分からないぜ」

浜面「確か爆弾はライターみてえなモンで、花火は別にあんだろ?」

浜面「でも俺達はその花火が手持ちなのか打ち上げなのか、はたまたロケットなのかも分からねえ」

滝壺「私、ヘビ花火がいい」

浜面「……例え話だから」

海原「それは自分がなんとか……と思いましたが、滝壺さんが来てくれたので、随分助かりますよ」

浜面「どういう意味だ? 科学サイドの人間が魔術の探知に役立つのか?」

海原「自分を本物の海原光貴ではないと見破ったのと同じ事です」

浜面「ん?」

滝壺「AIM拡散力場、だね」

海原「はい。どうやら魔術と科学は同じ法則の上には立っていないようです。それは一方通行が確認しています」

海原「彼は魔術を、科学の物理法則で掌握することができず、一度解析をし直しています」

滝壺「この街に溢れているAIM拡散力場の中から、淀みを探す……その淀みの原因が魔術の可能性が高い」

滝壺「そういう事だね」

海原「ええ。尤も、これができる能力者は限られているでしょう。本当に、貴方が味方で助かりましたよ」
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/03(日) 07:44:56.16 ID:ozIqdAqGo
浜面「滝壺、無理はするな。海原だって探せるんだ。無理して身体壊すことはねえ」

滝壺「大丈夫だよ。探るだけなら、ちゃんと私はみんなの力になれる……」ニコッ

海原「範囲も絞りましょう。足で怪しい場所に出向いてから探る、という方向で」

海原「……彼女を消耗させて、アイテムを敵に回すのはごめんですので」フッ

浜面「海原……」

海原「では行きましょうか。向こうが先に見つけたら、あの二人の自慢気な顔を見ることになります」

浜面「土御門はともかく、垣根はウザいな」

海原「ははは、何をおっしゃいます。土御門さんの方がウザいですよ」ニコニコ

浜面「キレイな顔してんだろ。罵ってるんだぜ、これで」

海原「おや、汚い顔で はーまーづーらー と罵られるのがお好みですか?」

浜面「そもそも罵られて喜ぶ趣味ねーから!」

海原「では罵りたい方と。滝壺さんも大変ですね」

浜面「別にSでもねぇよ?! お前の中では世の中SとMしか居ないのかよ!?」

滝壺「Lもあるよ」グッb
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/03(日) 07:45:34.38 ID:ozIqdAqGo
海原「ははは、流石滝壺さんだ。天然ですね」

滝壺「海原は養殖なの?」

浜面「コイツは間違いなく放し飼いだ。フリーダムだ」

海原「自由には責任が伴うんですよ(キリッ」

浜面「マジで一回殴らせろ。果てしなくウゼぇ……」

海原「ですがそのウザさも病みつきに…」

浜面「なってねえよ!」

滝壺「ウザカワイイはもう別の人がポジション取ってるかも」イン…

海原「ですから、ではウザ気持ちいいを目指すとしましょう」

海原「滝壺さんはウサギカワイイを目指しては如何ですか? 浜面さんの為に」

滝壺「はまづらのバニー好きは筋金入りなんだね」

浜面「もう胃がキリキリする……」

海原「ストレスが音の壁越えた音でしょうかね」

浜面「原因はお前だよ!!」





つづく
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/03(日) 07:49:07.35 ID:ozIqdAqGo
第二部は奇数回が台本形式SS、偶数回が地の文ありでいこォかと思ってまァす
深い意味はねェ。思いつきだァ
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/04/03(日) 09:04:18.82 ID:22F9FCMD0
乙っ!!

三人の掛け合いおもしれぇぇぇ〜
795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/03(日) 10:30:23.21 ID:a1TuEGzDO
海原滝壺浜面。さんずいトリオだな
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/03(日) 11:02:27.88 ID:gdGY+H3AO
この海原見てると高田純次思い出す
797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/03(日) 11:54:02.89 ID:ATkxKtULo
滝壺カワイイのぉ乙!
798 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/03(日) 15:00:29.72 ID:0W50M0CDO
あれ?このスレ「暗部EEナンパ大会だ!」とか言ってたスレじゃなかったっけ
なんでシリアス街道まっしぐらなんだ?
799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/03(日) 15:04:03.96 ID:mcEH/LeDO
きぬはた荘とはえらい違いだw>さんずいトリオ
800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/05(火) 22:39:19.99 ID:f8LIm+hoo
第十一学区は学園都市と外界を繋ぐライフラインが集中している学区の一つである。

交通インフラは陸路、海路、空路に分けられるが、日本国の内地に存在している学園都市は
外との交通手段に海路は使われない。巨大な川幅を持つ、いわゆる大河を持たない日本においては
学園都市内部でも海運インフラは発達しておらず、船は小型船の娯楽にのみ使われている。
外の世界よりも科学技術が発達している学園都市ではあるが、海洋技術においては
他分野のフィールドバックによって成立している面が強い。実験も人工池で行われている。

「……なあ土御門。例えばよぉ、置き去りのガキ集めて海へ旅行!なんてーのは学園都市は許可するかねぇ?」

「いきなり何言い出すんだ、垣根」

「こう、学園都市第二位によるチャリティー的な? メルヘンDE海へ行こうみたいな?」

学園都市は、学園都市の学生が外部に出ることを嫌う。
能力開発を受けている学生達は、それ自体が学園都市の研究成果であり
その細胞一つとっても、外の科学者には垂涎の的である。
内部ですらそうだ。例えば常盤台中学の学生達(最低でもレベル3という研究素材の集まり)は、
散髪を指定の美容院で行うよう定められている。毛髪からDNA情報を採取されるのを防ぐ為だ。

「置き去りの連中なんてのは、下手したら一生海を見ないでおっ死んじまうかも知れないんだぜ」

垣根の言葉は例えではない。
暗部にいた彼は、置き去りが文字通り、幼い命を研究者に弄ばれ、散らしていった……
いや、今この瞬間も非人道的な実験の果てに命を磨り減らし、消えている事を知っている。
むろん、そのような置き去りが全てではない。
それでも表世界に暮らしている彼ら彼女らには帰る場所が、この学園都市しかない。
正式に手続きを取れば、学園都市に会いに来てくれる家族がいる学生とは違う。
正式に手続きを踏めば、学園都市の外に帰省できる故郷がある学生とは違う。

(……尤も、親兄弟が居ようが、故郷があろうが、関係ねえヤツもいるがな)

例えば、化け物の息子を持った家族とか。
801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/05(火) 22:41:20.04 ID:f8LIm+hoo
「仏心だな」

「……暗部でスクールのリーダーをやっていた男の言葉とは思えないぜよ」

垣根の発案を切って捨てた土御門は、垣根の表情に何を感じたか
平素のおちゃらけた口調で、そう付け加えた。

「甘いな、土御門……目的地は海だぜ?」

「海と言えば水着だろうが」

土御門は自分の仏心を後悔した。
コイツ、ただ水着見たいだけだ。

「勿論、水着も此方で用意するぜ。デザインも垣根プロデュースでこんな感じに」

どこから取り出したのか、スケッチブックにプロ顔負けのデザイン画を描き始める垣根。
高位の能力者は優れた空間把握能力を持つことが多い。11次元の演算を行うテレポーターなどは好例だろう。
なので、そのような人間はもれなく設計図を引く才能を所持していても不思議ではないのだが
イコール芸術的なセンスがあるわけではない。が、垣根のソレは素人目にも上手いと思わせるものであった。
超能力者は万能なのか……舌を巻いた土御門は、スケッチブックが未元物質であることに気付いた。
超輝いている。常識がない。ていとくんマジ非常識。

「これ…は…」
802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/05(火) 22:45:51.55 ID:f8LIm+hoo
「水着の中にメイドの要素を取り込んだ、ダークスイマーだ!」

そのセンスはどうかと思う。
だが土御門&垣根はツッコミが存在しない組み合わせ、ここは常識が通用する空間じゃねえんだよ(迫真)

「ビキニではなく、セパレート……いや、この生地……ベースはスク水か!?」

「確かにマニア心を擽るスク水がベースなのは否定しねえ」

「だが、俺はそんなマニアニックな理由でスク水を選んだわけじゃないぜ」

「俺がスク水を選んだのはな……スク水は限りなくメイドに近い色だからだ!!」

垣根がもし第七位だったら、まちがいなく七色の爆発が起こってる。
そのぐらいのドヤ顔、彼はメイド愛を語った。
そしてもう一人のメイド馬鹿は答えた。

「確かに……このエプロンフリルがなければスク水にしか見えないが……」

「これが加わることで、誰がどうみてもメイドにしか見えないぜよ!!」

「俺のデザインに常識は通用しねえ!!」

どうしてこうなったのか……
それは、第一部まで遡る。
そう、五人の少年達がナンパに精を出していた、あの青春の日々。
男のプライドを賭けて鎬を削り、戦いあった人生でも最も濃かった数週間……
戦いは勝者と敗者を生む。
戦いに敗れた土御門は、めでたく垣根帝督を引き取る事になった。

そして土御門と同居し始めた垣根は、すっかり土御門に毒されてメイド萌えに目覚めたのであった。
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/05(火) 22:47:47.51 ID:f8LIm+hoo
「全力で協力しよう、垣根」

「おう。テメエの人脈、交渉術で学園都市から許可を取ってくれ。俺は可愛い子を集める」

道を踏み外した男が二人、往来で手を取り合う。
周囲の視線を彼らは気にしない。なぜなら常識が通用しないからだ。

(しかしこの往来の数、普段の十一学区じゃねえな)

常識が通じないが、腐っても学園都市第二位。彼の洞察力は性欲並みに衰えることはない。
説明が遅くなったが、この第十一学区は学園都市の陸路の入口だ。
だが、お掃除ロボットが当たり前のように存在する学園都市に於いて
外からの物資輸入の運搬、検査まで全てがオートメーションによって行われている。
故にこの学区は本来、人の流れが希薄なのである。
それが並みの人口密度を保っている状況は異常であり、その原因は先頃の連続テロであろうと推測できた。
警備員の装備に身を包んだ、分かり易く警戒しています!という人間の他に
私服で一般人のフリをしている警備員も居るだろう。

「メイドは最高だ。そう思わないか垣根」

「ああ、メイドは人類が生み出した最高の文化だな」

場に相応しくない高校生二人に、気を張りつめていた警備員達が、徐々に視線を逸らしてゆく。
下らない猥談に話を咲かせたい年頃の普通の学生だ。見た目はチンピラ崩れとホスト崩れだけれども。
もし彼らがテロの実行犯なら、そもそも目立つ行動はしないだろうと、目線で頷きあって。
土御門と垣根の真の狙いはソコにあった。
……多分。
804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/05(火) 22:48:28.41 ID:f8LIm+hoo
「実は水着の試作品は既に完成してる。今度舞夏ちゃんに着て貰おうぜ」

「いいね、いいね、最っ高だぜい!!」

「カメラもバッチリ用意するからよ」

「お前に見せる舞夏の水着はねえですたい!」

「つれないこと言うなよ、お義兄さん」

刹那、土御門の拳が垣根の顔面を捕らえた。
だが、垣根は微動だにしない。
未元物質……
この学園都市に於いて、ただ一人以外は破ることができない垣根帝督だけの能力だ。

「おいおい、また注目を浴びちゃってるぜ」

「そろそろ本気で思ってたが、家から出てけ」

「ヒデー兄貴だな。舞夏ちゃんなら、んな冷たい事は言わないぜ?」

土御門のパンチを平然と受け、笑う垣根に、再び集まった視線も関心を失っていく。
喧嘩であれば止めなくてはならないが、この場合は頭に痴話が付くと判断されたらしい。

「つーか、しょっぱいパンチだな、オイ。こんなんで舞夏ちゃんを守れんのか?」

「これが土御門元春の全力だってんなら……大事な妹ちゃん、俺が攫っちゃうぜ?」

だが、垣根は知っている。
土御門には奥の手があることを。
彼は学園都市の能力者である前は、魔術師であったという経歴を。
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/05(火) 22:49:55.32 ID:f8LIm+hoo
「俺がしょっぱいなら、お前は甘いな」

「ああ゛?」

「そんな甘々な誘いに乗るような土御門くんじゃないんだぜい」

垣根は魔術と対峙した事はない。
その経験を持つ一方通行によれば、それは科学の常識――法則とは一線を画すものであるらしい。
あのベクトルの反射膜も完全に反射することは不可能であったという。

(残念。魔術ってヤツを試食してみたかったんだがな)

敵を知り己を知れば百戦危うからず、という。
己のみ知るならば勝負は半々という話だが、自分にその常識は通用しないと垣根は断言する。
己の未元物質を十全に使えば、九十九勝間違いないのだ。
ただ、勝つまでに時間かかかるケースもあるかも知れない。
事前の準備で本番が楽になるならば、しておくに越したことはない。

「陰陽博士ってのは、学園都市のレベル風にいえばどのぐらいのもんよ?」

「レベル5、と言うのは止めておくぜよ。謙遜は日本人の美徳だからにゃー」

「ハン! そいつは面白れぇ。いつかスクール再編して、グループを一戦交えたくなったぜ」

垣根の考えの中には、冷静な戦士としての分析の他に
自分の上に立つ一方通行が、実戦で魔術と相対し、科学との差異を埋めて対応した、という事実への対抗心もある。
一方通行にできるのであれば、自分にもできなくてはならない。
そうでなければ、あの男の前に立つ資格がない。
この垣根帝督の矜恃は、あるいは戦士としての用意周到さよりも、彼の心を占める割合が多いのかも知れない。
806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/05(火) 22:51:23.89 ID:f8LIm+hoo
「同じ魔術でも、よりレベルの高いヤツを潰さないと俺のレベルが疑われるからな」

「ま、ザコでも魔術ってヤツに一発で対応できたら、一方通行より俺の方がスゲェって証明になるか?」

「つー訳で、いくぜ。向こうだ。待ってろよ、魔術ちゃんよ」

「何?」

魔術が仕掛けられている方向を特定したと言わんばかりの垣根に、土御門は言葉を詰まらせる。
その様を垣根は愉快そうに、まるで悪戯をしかけた小学生のように、眺めながら口を開いた。

「テメエも知ってる筈だ。俺の未元物質に常識は通用しねえ」

種を明かせば、こうだ。
今回垣根が展開した未元物質の形は、ミクロ、ナノサイズの鱗粉。
その為、視覚的にその発動を感知することは困難。
同時に未元物質の総量が少ない為に、それ自体に殺傷力は持たない。
だが今回の未元物質の目的は探査。
風に乗せて拡散する事が主眼であり、そこから科学の法則から逸脱した存在を炙り出す。
無数ものイレギュラーから、魔術と目されるものを選択し、垣根は足を進めた。
理屈としては滝壺と同じ方法であるが、滝壺がすでに存在しているものを探知しているのに対し
垣根は探査するための物質を生み出したという違いがある。
その違いは、範囲や特定能力といった性能の差になる。

「さて行こうか。いー感じの踏み台を探しによぉ」
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/05(火) 22:53:10.65 ID:f8LIm+hoo
伝え聞いただけの魔術を探し出す最適解を弾き出す様は、学園都市第二位の地位に恥じないものだ。
それを支えるのは、彼自身の持つ膨大な知識に支えられる創造力である。
それこそがレベル5を支える強さであり
例えば、一方通行の演算パターンを脳に撃ち込んだとしても、未元物質で鎧を作ったとしても、
御坂美琴のクローンを作ったとしても、決してオリジナルに及ぶことは無い理由だ。
仮にそれらが100%、能力を真似ることができても、オリジナルと対峙した場合、100%敗北するだろう。
かつて、一方通行が2万人のミサカ妹と2万通りの戦闘を繰り返すことでレベル6に進化できると仮定されたように
一方通行、未元物質、超電磁砲……それらの能力の発現と共に生きてきた彼らの経験と、
その発現を支えるだけの頭脳は、戦場に於いて新しい能力の応用を産みだし、進化する事ができる。

「楽しみだぜ、魔術師……」

不敵に笑う垣根は、柔らかい子羊を目の前にした豺狼に似ていた。

「ところで、垣根よ……」

「ああ?」









「いつになったらバーガーショップの帽子を脱ぐぜよ?」





〜 行間 冷蔵庫 メイド IN ジャパン 〜

おわり
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/05(火) 22:54:31.15 ID:f8LIm+hoo
この物語は

ナンパ発〜シリアス経由〜ていとくン行

です。ご乗車を間違えないよう、お気をつけ下さい
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/04/05(火) 22:58:22.18 ID:+Lm4agBAO
バーガーショップの制服フル装備だったのかwwww
エプロンと帽子取ったから、流石にもうないか……?
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/05(火) 23:10:29.28 ID:dqVcVSLc0

よかった、俺はどうやら間違えずに乗り込めたようだ
811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/06(水) 01:51:42.94 ID:W9lo6CrAO
いちいち最後で笑ってしまうwwwwww
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/06(水) 02:52:37.76 ID:LmRRETZqo
くっそww
それでこそていとくン
813 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/06(水) 14:08:10.58 ID:Ekpl2EMDO
野球帽タイプなら変じゃないと思うけど
きっとコック帽タイプなんだろうなw
814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/06(水) 23:05:15.39 ID:vk6gH/Xno
【プラネタリウム】

浜面「だーからぁ、俺こういう所苦手なんだって。理科とか頭痛くなる」

海原「高校生なのですから、せめて地学と言ってください」

滝壺「好き嫌いしちゃダメだよ、はまづら」

海原「日本人は星が嫌いなんですかね?」

滝壺「そんなことないよ。七夕とかあるし」

海原「七夕は元々は中国が由来でしょう」

滝壺「じゃあ銀河鉄道の夜とか」

海原「日本の文学でしたかね」

海原「しかし、学園都市にとって星は天文学以外のなにものでもないでしょう」

館長「そんな事もないよ。こんな場所にこんな建物があるのが証拠だね」

滝壺「館長さん?」

浜面「こんなって……確かに実験場や訓練場が殆どの辺りには珍しいかもな」

館長「そんな学区だからだよ」

館長「警備員も教師。研修者はいうまでもない。星が好きで職に就いた人は多いというわけさ」

館長「そんな人達がここにくる。数字と睨めっこしたいなら、大型の天体望遠鏡を使うだろうね」

海原「なるほど。三軒となりの美術館などは美術教師御用達、という所ですかね」

浜面「どんなところにも需要と供給があるってわけか」
815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/06(水) 23:06:38.45 ID:vk6gH/Xno
館長「だから君達のような学生が、ここに来るのは珍しい」

海原「あの二人が、なるべく人が居ないところでイチャイチャしたいと言うものですから」

浜面「なっ?!」

滝壺「うん。静かなところがいいよ」ギュッ

浜面「滝壺?!」ドキドキ

滝壺「えつぁりに話を合わせよう?」ヒソヒソ

海原「姉さんもあんな男のドコがいいのやら……」

浜面(お前と滝壺が姉弟の設定かよ!?)

海原「巧妻に拙夫とはよく言ったものです」ヤレヤレ

浜面(こんな時でも俺を虐めるのを忘れないのな!)
816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/06(水) 23:07:03.20 ID:vk6gH/Xno
海原「ところで、プラネタリウムの上映時間は……」

館長「なんなら今から始めようか?」

滝壺「いいの?」

館長「お話の通り、物好き達のお陰で経営しているようなものだからね」

館長「私含めて、ね」

館長「繁盛しているわけじゃないし、構わないよ」

ガチャッ

館長「では中で待っていてくれ。上映を始めるから」テクテク

海原「………」

浜面「いいオッサンだな」

滝壺「うん」




817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/06(水) 23:07:44.60 ID:vk6gH/Xno
【シアター内部】

海原「ここのAIM拡散力場に乱れを感じると?」

滝壺「間違いないよ。多分、ここのどこかにある」

浜面「どうする? 椅子全部ひっぺ返すか?」

海原「随分怪力ですね」

浜面「ものの例えだよ! でもま、座席一個一個チェックしたほうがいいだろ」

海原「それは同意見ですが……」

浜面「でもまあ、窓一つ無い空間だから、外から監視って訳にはいかないよな」キョロキョロ

浜面「一応、盗聴器の可能性もあるから大声じゃ喋れないけどさ」

ブー

滝壺「暗くなったね」

浜面「上映が始まったんだろ。プラネタリウムはまた今度、ゆっくり見ようぜ」
818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/06(水) 23:08:48.10 ID:vk6gH/Xno
海原「しかし人工的に夜空を生み出す道具というのはゾッとしませんね」

浜面「ん?」

海原「星というのは、東西問わず魔術的な要素が強いんですよ。善にしろ悪にしろ、信仰の対象になりやすいんです」

海原「身近なところでは星見占いとかあるでしょう? 星座占いなんかでもいい」

滝壺「雑誌とかに載ってたりするよね、今週の星座占い」

浜面「よく考えてみると、科学の街である学園都市の雑誌に占いが載ってるってのも変な感じだな」

海原「それだけ生活に密着しているってことですよ」

海原(自分の武器も、金星の光を力にしていますしね……)

海原「まあ、このプラネタリウムも人工の夜空ということではなく」

海原「星座版の最新式と捉えれば、それほど魔術と相反することでもありませんが」

滝壺「えつぁりは科学が嫌いなの?」

海原「神の右席にはそういう人がいると聞いていますね。自分は別に嫌悪という程のものはありません」

海原「今みたいに、多少生活の中で違和感を感じることはありますがね」

海原(違和感……か)

海原(本当に、科学に対する違和感だけですか?)
819 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/06(水) 23:09:43.74 ID:vk6gH/Xno
プッ

浜面「あれ? プラネタリウムが消えたぞ。故障か?」キョロキョロ

滝壺「真っ暗だね」

浜面「待ってろ、携帯で……」ピカ

ヒュンッ

海原「ッ!!」

グサッ!

海原「浜面さん!!」

浜面「大丈夫だ、避けてる」

滝壺「大声だすと狙われるよ、えつぁり」

海原「……誰のせいかと」

海原「兎に角、携帯は仕舞ってください。この暗がりで明かりは的です」

浜面「わかってる」

海原(しかし参りましたね。屋内ではトラ(ryの槍は使えませんし……)

海原(ウサギの骨も持ち歩いていませんしね……)

海原(こんなところで自分の身体を削るのはゴメン被りたいところですが……)

ヒュン!

海原(ボウガン……いや、小型のパイルバンカーですかね)

海原(銃を使わないということは、矢に毒でも塗っていると考えるべきでしょうか?)
820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/06(水) 23:10:51.34 ID:vk6gH/Xno
浜面「海原、俺は出口を確保しにいく」

海原「出口は敵に張れている可能性がありますよ」

滝壺「はまづら、危険だよ?」

浜面「だからってジッとしてても事態は好転しねえ」

浜面「頼んだぜ、海原」グッ

海原「え? なんで自分が行く事になってるんですか?」

浜面「俺が死んだら滝壺が哀しむだろうが。俺は滝壺を泣かせたくないんだ!」キリッ

滝壺「大丈夫、えつぁりならできるよ」

浜面「行けよヒーロー! 行ってくれよ、ヒィィィィロォオォォォーー」

海原「いやいやいやいやいや……」エー…

海原「キャラ違うでしょう、浜面さん。いつもの弄られキャラはどうしたんですか」

滝壺「追いつめられた時のはまづらは、いつものはまづらじゃないよ」

海原「生存本能が嗜虐性を高めるというのですか……」

滝壺「うん、ベットの上でもはまづらは獣……」ポッ

海原「爆死してください」

浜面「お前の勇士は超電磁砲に伝えるから!」

海原「貴方は御坂さんと面識ないじゃないですか」
821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/06(水) 23:12:14.84 ID:vk6gH/Xno
ヒュン!ヒュン!

浜面「海原ァ! お前がモタモタしてるから敵がスグ近くまで来ちゃったろーー!!」

海原「なにそれ理不尽」

ヒュンヒュン!

浜面「おぃぃぃぃい! 死ぬ、死んだ! これ死んだよ!」

海原「諦めないで下さいよ。どうしてそこでやめるんですか。そこで! もう少し頑張ってみましょうよ!」

浜面「どうせ俺ら三人ここでコロコロされちゃんうんだ!」

滝壺「どうしたのはまづら、いつものはまづらじゃないよ」

浜面「どーせ死ぬならその前に一発ヤらせてくれー」ガバッ

海原「どこの横島ですか、貴方は」

滝壺「……はまづらがしたいなら、いいよ」

海原「え?」
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/06(水) 23:13:31.48 ID:vk6gH/Xno
浜面「滝壺っ!」

海原「え?」

ガサゴソ…

海原「もしもーし」

バサッ

海原「浜面さん? 滝壺さん?」

フウフウ

海原「ちょっと、反応無しとかリアルでやめて下さいよ」

ハァハァ

海原「本気で?」

ペロペロ

海原「………」

ベチャッ

敵「……ゴクリ」

823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/06(水) 23:15:07.67 ID:vk6gH/Xno
浜面「ハイそこーーー!!」

海原「アステカパーンチ!!」

敵「あべし!?」

浜面「武器奪ったどー!」

海原「大人しくしてください、とウナバラは敵のこめかみに銃口を突き付けます」

敵「」コクコク

海原「では入り口を開けていただけますね?」

敵「」コクコク

海原「しかしこんな作戦が成功するとは……げに恐るべきはギャグ空間ですね」

浜面「滝壺ー、準備できたかー?」

滝壺「ちょっと待って。今、拭いてるから」

海原「え?」ナニヲ?



824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/06(水) 23:15:38.26 ID:vk6gH/Xno
【プラネタリウム入り口】

浜面「さて、洗いざらい喋ってもらうぜ」

敵「……俺がそう簡単に口を割ると思うか?」

滝壺「うん」

敵「なにぃ!!」

海原「安心してください。貴方から得られる情報など微々たるものでしょうから」

海原「向こうだって口止めに貴方に追っ手を差し向ける、なんて事はしませんよ」

海原「もちろん、救出の人員を割くこともないでしょう」

敵「なんだと!?」

海原「計画の中枢にいる人間なら、自分たちに捕まった瞬間、舌でも噛んでますよ」

浜面「雇われたスキルアウトってとこだろ、お前」

敵「う……」ズボシ

海原「コチラはプロです。拷問もプロ仕様ですが、構いませんか?」

海原「ちなみにコースは、ただいま10縛りキャンペーン中なので」

海原「血流操作10時間コース、東洋の拷問ベスト10コース、水10g胃に空間移動コース、人間の皮剥き10bに挑戦コース」

海原「……の中からお好きなのをお一つとなっています」ニコニコ

海原「電話一本で速配達しますよ」ピッ

敵「ひ、ひぃっ……」
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/06(水) 23:16:36.57 ID:vk6gH/Xno
浜面「エグいな」

海原「同業者に言われるとは思いませんでしたよ。アイテムの拷問とそう変わらないと思いますが?」

浜面「一緒にするな。麦野の原子崩しで筋肉の筋という筋を切断しまくって糸の切れた人形化コースぐらいだ」

敵「」ブクブク…

滝壺「あ、泡拭いて倒れた」

浜面「元スキルアウトとして情け無いぜ。ハッタリなのによ」

海原「え?」キョトン

滝壺「え?」キョトン

浜面「……え?」ガクブル

滝壺「そういえば、館長さん大丈夫かな?」

浜面「コイツにやられちまったのか?」

海原「自分が見てきましょう」スタスタ



826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/06(水) 23:17:13.24 ID:vk6gH/Xno
【プラネタリウム管制室】

館長「ムガムガ」

海原「」

ガチャン

浜面「どうしたんだ、海原」

海原「………」

浜面「まさか館長のオッサンになにかあったのか!?」

海原「ええ、無事でしたよ。縛られていましたけどね」


海原「……亀甲縛りで」オエッ







つづく
827 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/06(水) 23:20:32.26 ID:vk6gH/Xno
海浜滝トリオは放っておくといつまでもグダグダ掛け合いしてしまうンで努めて話進めるだけにしたら
ちょっと短くなりすぎたかも。次回は窒素通行の予定でェす
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/06(水) 23:30:05.10 ID:XXLuIENJ0

まさかギャグパートで解決するとは思わなかったww

そして何故亀甲縛り……
829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/06(水) 23:31:02.36 ID:7KAl4whs0

亀甲縛りwwww
それは館長の趣味か敵の趣味かで見る目が変わるなwww
830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/04/06(水) 23:36:29.07 ID:bbkdEi4u0
亀甲縛りwwwwwwwww
831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/07(木) 01:32:50.94 ID:9TMe8pgVo
待て!それは敵にやられたと見せかけた館長の趣味という巧妙な罠だ!
放置すればするほどやつは喜ぶぞ
832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/07(木) 21:20:25.48 ID:3jSxkiexo
亀甲縛りとか普通に皆出来るだろ
クラスにも俺含めて何人か出来るやついるぞ
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/07(木) 21:30:31.07 ID:9tfUryLso
亀甲縛り……ゴクリ
窒素通行とか超俺得だわ、楽しみだぜぃ



浜面……滝壺とお幸せに。
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/07(木) 21:33:40.67 ID:SSaZBrU1o
>>832
クラスに何人かを皆って言っちゃう人って……
確かに俺も出来るけどな
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:22:45.10 ID:7EVKcp1Ko
「いいから出せつってンですよォ!」

「テーブルに足を乗っけちゃいけませン」

テーブルに乗せた片足だけで器用に地団駄を踏む絹旗最愛を、一方通行は持てあましていた。
大股開いた結果、白い生地が見えているわけだが、ヒートアップしている彼女は気づいてない。

「グループは、アイテムを超毒殺しよォとしました。同盟は超決裂です」

「毒殺だァ?」

いきなりグループのアジトに殴り込んできたと思えば、コレである。
普段なら音を反射して無視を決め込んでいるところだが、
これから戦闘があるかも知れないという情勢では、それは躊躇われた。
バッテリーの残存量は大事にしなければならない。

「毒殺って、誰が誰を?」

「グループが、アイテムをです!」

「ねェな」

「実際に超合ったンだって、言ってるンですよォォォ!!!」
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:23:31.70 ID:7EVKcp1Ko
絹旗が一際大きく足を踏み込む。
結果、テーブルは殉職した。テー/ブルになった。
彼女の名誉の為に言っておくが、これは絹旗の体重が重たいという事ではない。
テーブルを破壊したのは窒素装甲の力である。

「死ンだのは誰だ? 第四位か? ストーカーか? 金髪かァ?」

「それともモアイちゃンですかァ?」

「目の前で超生きてます!! 足も超付いてます!」

「麦野も滝壺さンもフレンダも超生存してますゥ!!」

「ンじゃ毒殺じゃねェだろォが」

シッシッと絹旗をその場からどかすと、一方通行は彼女が壊したテーブルの破片を掃除機で吸い込む。
動くンじゃねェぞォ。破片踏ンじまうからなァ……等と窘める姿、プライスレス。

「毒殺未遂です! アイテムはグループに超毒殺未遂を受けました!」

いささか落ち着きを取り戻した絹旗が、それでも頬を膨らませて(かわいい)一方通行に訴える。
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:24:34.28 ID:7EVKcp1Ko
「こっちはテーブルが確実に殉職しましたァ。殺机事件ですゥ」

「人の命をテーブルと超比べないでください!」

「時にはテーブルが人の命よりも重い時もあンだよ」

どんな時だ、と言わんばかりの絹旗に、一方通行は掃除機のコードを仕舞いながら語った。
学園都市製の掃除機なのにコードレスじゃないのかよ?という疑問もあるかも知れない。
そこは、掃除機のコードが収納される様って楽しいよね?という理由で納得してもらおう。

「いいですかァ? 例えば目の前にプレス機が二つあります」

「片方には縛られて身動きが取れない三下(浜面)、もォ片方はお気に入りのテーブル」

「どっちか一つのプレス機しか止められませン」

「さァ、どっち」

「テーブルですね」

「正解」

よくできました、といわんばかりに一方通行は絹旗の栗色の頭を撫でた。
実に微笑ましい光景である。浜面の死は決して無駄ではなかったのだ。
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/07(木) 23:25:47.83 ID:jCiBZ0C/0
ギャグを取り入れながらも本編を着々進めている・・・

この>>1・・・できる!
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:25:58.80 ID:7EVKcp1Ko
「……って、超はぐらかすつもりですね!」

「例え私がグループのテーブルを超破壊したとしても、それで毒殺未遂が超チャラになる訳じゃないだろーがですよ!!」

「そもそも毒殺なンて企んでねェつゥてンだろォが」

「たかがアイテム潰すのにそンな回りくどいことする必要ねェだろォが。オマエの目の前に座ってンのが誰か言ってみろ」

「アスパラレータ(白)」

「絹ゥゥ旗ァァちゃァァァン!!」

「さっき超地味に私の名前をモアイって言った超お返しです!!」

「学園都市第一位相手に喧嘩売る意味わかってンですかァ? 三秒でモアイがモヤイになっちまいますよォ?」

「アイテム超舐めんじゃねーです。窒素パーンチ!!」

「酸素ガードォ!!」

絹旗の渾身の一撃は、一方通行のガリガリの掌で受けとめられた。

840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/07(木) 23:27:38.70 ID:DE9O1yuE0
「酸素ガードォ!!」
ノリ良すぎ。でもなんか分が悪そう
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:28:04.10 ID:7EVKcp1Ko
「超オキシジェン…だ…と……!?」

「オマエが窒素装甲なら、俺は酸素装甲ってなァ」

「勝ち方にもこだわる……それが美学つゥもンだ」

以下、一方通行のこだわりを説明する。
まず、そもそも空気中においては窒素の方が酸素より遥かに多い。
空気中の八割が窒素なのに対し、酸素は二割といったところである。
気体の特性を使った勝負ではなく、単純に気体を装甲にして殴り合うならば
窒素使いと酸素使いは総量の差で窒素使いに分があるのだ。
しかし、一方通行は酸素のみを操作し、窒素使いである絹旗を破った。

「まだまだだなァ、モアイちゃンよォ。オマエの窒素装甲は発砲スチロールもいいところだぜェ?」

「それじゃあ小学生の夏休みの工作じゃねェか。熱線で切断しましたってかァ?」

圧縮した密度に差がある。
仮にこの部屋の窒素全てを使ったとしても、一方通行の作った酸素の盾を破るだけの圧縮率を達成するキャパシティが絹旗にはない。
この部屋の窒素を集めて押し出す、といった事なら可能であっても
それ維持して、さらに圧縮するという芸当は絹旗の能力を大きく超えている。
だが、一方通行はできるだろう。それも苦もなく。
大体、このホワイトアスパラはわざわざ酸素だけ空気中から集めたのだ。
窒素にしか干渉できない絹旗の窒素装甲とは文字通りレベルが違う。
絹旗はこれでもアイテムでは麦野に次ぐ戦闘力の持ち主だ。
それがこうも簡単にあしらわれている。
一方通行が語る通り、アイテムを潰すなら彼一人が立ち上がるだけで終わるのだ。
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:29:27.83 ID:7EVKcp1Ko
「まァ、アレだなァ……窒素なんて選んでる時点で人間失格だわなァ」

「こんなにプリチーな絹旗ちゃんを超太宰と同列にしないで下さい!」

「いいですかァ? 生物ってェのは酸素を取り込むことで進化したンですゥ」

「酸素を取り込んだ真核細胞生物は、それ以前の約20倍のエネルギーで活動できるよォになりましたァ」

「窒素をエネルギーにして活動する原核細胞はバクテリアだ、バクテリア」

「モアイちゃんはバクテリアなンだよ」

「あァ、でも石(モアイ)から生き物(バクテリア)になっただけマシですかァ?」

言葉と知識を尽くして罵倒するドS第一位に、イニシャルM……じゃなかった、Sの最愛ちゃんは怒り狂った。
窒素百烈拳をホアタタタタタタァした。
すべて防がれた。

「あーマジ窒素使えねェ。駄目な空気=窒素」

「窒素は駄目な子じゃありません! やれば超できる子です!!」

「イヤ、やったってできねェって。ナイトロジェンデストロイヤーじゃゴジラデストロイできねェし」

「なんで基準が日本の超国民的怪獣なんですか!!」

「ナイトロジェンじゃ統和機構だって統べられねェよ、多分」
843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:30:48.44 ID:7EVKcp1Ko
絹旗弄りにも飽きて来たのか、彼は近くにあったルービックキューブに手を出し始めた。
ちなみに面数は16×16×16という代物である。第一位の頭脳マジパネェ。

「超無視すんやゴラァァァァ!!」

「散々相手したろォが。マジで単細胞生物なンですかァ?」

「私は! 私達は! 結標の料理を食べて超毒殺されかかったんです!!」

あァ……と、ようやく合点がいった一方通行だったが、正直面倒臭かった。
結標のしでかした事を、なんで自分が尻拭いしなきゃならないのか。
一方通行はルービックキューブを5面まで整えながら、気のない返事を返した。

「そりゃァ、オマエらが悪い。虫眼鏡で太陽見るぐれェ悪い」

「それでムカついて虫眼鏡叩き割るつゥンなら、知ったことじゃねェが」

「虫眼鏡メーカーにクレームつけンのは筋違いだろォがよ」

「ンな常識知らずな事してンじゃねェよ。オマエは俺じゃなくて、垣根の演算パターンでも最適化されたのか?」

6面全てを揃えた彼はポイと絹旗に玩具を投げ捨てると、コーヒーを取りに冷蔵庫へと向かった。

「そんな常識知る訳がないじゃないですか……って、聞いているんですか、一方通行!!」

「あンですかァ? オマエもコーヒー飲みたいンですかァ?」

「あ、じゃあ超ブラックで」

「ハイハイ、カップチーノですねェ」

「だから人の話超聞けってんですよ!!」
844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:32:21.85 ID:7EVKcp1Ko
「ブラックとか背伸びしてンじゃねェよ。厨二病ですかァ?」

「ブーメラン! それ超ブーメランですからね!!?」

「これが俺の自然体なンだよ」

ココアパウダーをたっぷりかけた甘々仕様のカップチーノを自分に差し出し
自身は酸味と苦みが鼻腔を擽るブラックコーヒーを口に含む一方通行。
缶コーヒーの時とは違って、カップのソレを飲む様は妙に様になっていると絹旗は思った。

(って、別に超見とれてた訳じゃないですけどね!)

と更にカップチーノを煽る絹旗に、一方通行は一言。

「火傷しねェか?」

「……超舌がひりひりしてまふ」

テーブルが無いので持ちやすいよう、冷やしたカップに注いだのが良くなかったかと
一方通行は自身の気遣いを少し後悔しつつも、窓際にコーヒーを置いて彼女に近づいた。

「おィ、クソガキ3号、ちょっと舌出せ」

「クソガキって超失礼れす!」

「カップチーノ飲んで火傷するよォなヤツはガキで十分だろォが」

「ひゃい!?!」

てっきり火傷具合でも見るのかと思ったのだ、絹旗は。
それが、ちろりと出した舌を無造作に掴まれては、奇声の一つも出るだろう。
行為の理由を尋ねる視線を送るが、一方通行は気づいてない。
この気持ち、まさしく超一方通行だ。
845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:33:08.35 ID:7EVKcp1Ko
「ふぇ…? ふぇぇふへぇ?!!」

一方通行の指が絹旗の赤い舌をゆっくりと滑ってゆく。
真珠のように白く、滑らかな指は、しかし男を感じさせる程度には無骨な弾力を誇り
身動きが取れない絹旗の口内を蹂躙していく。

「涎垂らしてンじゃねェよ。躾のなってねェ犬ですかァ?」

誰のせいだ――絹旗はよっぽど言いたいのだが、
思考と肉体とを繋ぐ道にもやがかかってしまっているようで為す術もない。
大体、抵抗もせずにされるがままになっているのに、躾がなってないとは理不尽じゃないか。
などとよくも分からない反抗を、彼女は心の内でしてみたりする。

「ふぁ…む…ちゅる……」

いったいいつまで続くのか……
その疑問は、早く終わってしまって欲しいという思いからでたのか、あるいはその逆か
絹旗本人にすらわからない。

「もォいいぞ」

「……ちゅぽん」

「痛くねェだろ」

「ふぇ……ああ、能力で神経を超弄ったんですね……」
846 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:33:55.13 ID:7EVKcp1Ko
「つゥかよォ、途中からオマエにおしゃぶりされたせいで、指がふやふやなンですがァ?」

絹旗は絶句した。

(私が、一方通行の指を、おしゃぶり?)

絹旗は沸騰した。

「モアイちゃんはチュパチュパしたいお年頃なンですねェ?」

「な、な、な、何言ってるんですか!! 超ありえません! そんな安い女じゃないです!!」

「今度ガラガラ買ってきてやンぜ。カカカ……」

「ガラガラ……? あ、おしゃぶりってソッチの意味ですか……」

「あァン? どっちの意味想像したンですかねェ?」

「っ!!」

絹旗は爆発した。
847 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:36:38.62 ID:7EVKcp1Ko
「ぐぐぐ……」

倒錯した状況に弱いという自覚が、絹旗にはある。
滝壺と付き合っている浜面と関係を持ったら……という妄想に耽ったりすることが一度や二度ではない。
もちろん、そんな事は口が裂けても言えないが。

「はぁ……」

この性癖は目の前の男のせいじゃないかと絹旗は思う時がある。
目の前に座る学園都市最狂の男は、獲物を前にすると凶暴な嗜虐性を発揮する一面があり
また妹達への罪悪感から、自分の肉体の酷使を躊躇わない被虐性を発揮する一面がある。
サディズムとマゾヒズムは表と裏なので、それが同居しているのはさほどおかしな事ではない。
そんな一方通行の演算パターンを参考に最適化された結果、その性癖までも移ってしまった
……と、絹旗は一方通行に責任を押し付けたい気分なのだ。罪悪感に駆られた時ほど、そうだ。

「はぁぁ……」

犬のように自分が一方通行に傅いてしまったのは
先程の窒素と酸素のやりとりで、上下関係を体感してしまったのが原因かと絹旗は考える。
無意識下で一方通行を上だと思った為に、彼の行為にサディスティックさを感じた時
自らをマゾヒストに落とし入れてしまったのではないか……
無意識に序列を作ってしまうとは、それこそ犬だ。彼女はもう一度、溜息を吐いた。

「ンなに溜息をつくと、幸せが逃げンぞ」

「超古典的な事言いますね。似合わないです」

こんなことを考えてる時に、優しくしてもらっては困るのだ。
御褒美をくれるご主人様のように振る舞われては、益々嵌ってしまうではないか。
848 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:37:50.11 ID:7EVKcp1Ko
「っていうか、一方通行の方が溜息多いです。もはや超癖です、超趣味です」

「俺はいいンだよ。最初から幸せなんて手元にねェ」

「なんですか、それは。超母性本能擽る作戦ですか?」

「オマエに母性なンて存在すンのかァ?」

「失敬な。フレンダよりは超母性に溢れてます!」

「そこで第四位の名前出さない辺りが優しさだなァ……」

本人が聞いていたら、「私だってお姉ちゃんな訳よ」と反論の一つもしそうではある。
が、ぶっちゃけ一方通行からしてみればどうでもいい。五十歩百歩、ドングリの背比べだし。
ドン、と音を立てて空になったカップを床に置く絹旗あらためクソガキ3号に
一方通行は気のない風に会話を続けた。

「畳の下を開けるとよォ、コーヤコーヤ星に繋がってたりすンだよなァ?」

「いきなり青いタヌキの話をされても反応に超困るんですが」

「だいたい、ここは畳じゃないじゃないですか」

849 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/07(木) 23:38:04.57 ID:NY+zEVqYo
>>843
5面揃えたら終わりじゃないかww
850 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:39:04.32 ID:7EVKcp1Ko
「でも、そこは丁度、床下収納があったりすンだなァ、これが」

「へー」

「空間がな、畳の下と宇宙船で繋がるンだわ、タヌキの場合。空間座標が、移動しちまってよォ……」

「へー、座標が移動して」

「そこの床下収納には本来、非常時の食料や武器が詰まってンだわ」

「そりゃもォ、ミチミチに詰まって、踏んでも音なンて響かないぐれェなァ……」

「へー、音が響かないんですか」

「………」

「………」

絹旗は床に向かい、大きく拳を振り上げた。

「窒素パーーーーンチ!!」

「危なっ!!」

「結標ちゃァァァァァン!!」

どこぞの黒ヒゲの如く、床から結標淡希が飛び出してきた。

>石をぶつける
>餌を投げる
>サファリボールを使う
851 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/07(木) 23:40:33.79 ID:DE9O1yuE0
石をぶつける
852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:41:20.55 ID:7EVKcp1Ko
「裏切ったわね! 仲間を売るなんて最低よ、一方通行!」

「馴れ合ってンじゃねェよ、結標」

「それにこれはオマエのせいで死んだ中華鍋とテーブルの仇討ちだァ……」

「窒素パンチ! 窒素パンチ! 窒素パンチ!!」

「座標移動! 座標移動! 座標移動!!」

軍隊で戦術的価値を得られる程のレベル4という存在が、激突する。
それを間近で眺めていられるのは流石はレベル5と言うべきか。
ただ、一方通行自身は無事でも、部屋はレベル5と同等の防御力など備えていない。

「つゥかよォ、さっさとテレポートして逃げやがれ」

「あ、結標の味方するんですか! 超見損ないました!!」

「部屋壊されちゃたまンねェだけだ。オマエが退くってンなら、顔ドラムでも何でも責任もってソイツにさせる」

「ちょっと止めてよ、せっかくトラウマ克服したのに!」

結標が部屋から逃げられないのは訳がある。
外で麦野とフレンダが見張っている為に、さすが結標も隠れていたという経緯がそうさせるのだ。
最大800mの移動距離を誇る座標移動だが、彼女が自分自身のテレポートを苦手としていることや
テレポート自体、距離を伸ばすほど演算に時間がかかるという欠点があるので追われながら行うのは難しい。
つーかぶっちゃけ、結標を視認出来なくなった途端、麦野が周囲800bを原子崩しで更地にして炙りだそうとしたのを見て
結標は長距離移動で逃げるのを躊躇った。人格の壊れ具合がレベル5とその他を分けるという説もあながち間違いではないらしい。
853 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:44:06.01 ID:7EVKcp1Ko
「スーパー窒素月面キィィーーック!!」

惜しげもなくパンツを晒しながら、絹旗の大技が結標を捉える。
が、結標も座標移動を使い、コーヒーメーカー・エスプレッソマシンを盾にこれを防ぐ。
部屋にあるものの殆どを使い果たし、台所にまで防御素材を捜してきた結標だったが
これは明かに失策であった。

「結標ちゃァァァァン!!!」

第一位が戦いに参戦する結果となったからだ。
ちなみに絹旗は、足を押さえ涙を堪えていた。だって窒素装甲は足から出ない。機械蹴ったら痛いに決まってる。

「こ、壊したのは私じゃないわよ!」

「ちょ、超屁理屈です! 子供の理屈です!!」

荒ぶる白夜叉(細)に対し、さっきまで争っていた事も忘れ、互いに罪をなすりつけ合う少女達。
絹旗に破壊され、床でブルブルと誤作動を起こしているマ/シ/ンを足蹴りし、一方通行は低く唸った。

「確かにマシンはクソガキが壊した。今じゃコーヒー豆を15粒も砕けねェ……」

「だからってよォ、それでオマエがマシンを座標移動させた事がチャラになるわけじゃァ、ねェだろォがよォォォ!!」

小さくガッツポーズする絹旗。
即座に逃げ出す結標。
カ行連発の奇声を上げて、衝撃波で部屋のモノというモノを粉砕する一方通行。
854 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:45:26.46 ID:7EVKcp1Ko
「コーヒーの神様に土下座してきやがれ、クソアマァ!!」

あのマシンは一方通行のお手製であった。
さる日、テレビを見ていた彼の最愛の少女が言った
「ソフトクリームをグルグル巻いてみたいのってミサカはミサカはアイスクリーム屋さンに憧れてみたり」
という言葉を実現する為に、使っていない炊飯器を解体し、ソフトクリームメーカーを作った。
杖にジャミング付けたのと同じ感覚でできるンじゃねェか?と思ってやってみたら出来てしまった。
地球に優しいエコセラレータの誕生だった。
流石は第一位、無駄にハイスペックである。
それを見ていたニートが暇つぶしに炊飯器からいろんな機械を作るマイブームを起こしたが、それは別の話。
今回斃れたコーヒーメーカーも、エコセラレータ謹製の代物だった。
炊飯器なのにミートパイを作らされるという理不尽から解放された元炊飯器は、エコセラレータに感謝してた
……そんな夢を見た。
ちなみに、彼に自分がメルヘンであるという自覚はない。

「ソゲブッ!?」

中華鍋、テーブル、コーヒーメーカー、今日だけで破壊と粉砕のオンパレードだ。
1つの豆を守るために戦う事、その香りを繋ぎ止めるための努力の尊さを、一方通行は理解している。
壁を突き破り、流星となって星空に消えていくショタコンを見送りながら
一方通行はコーヒーメーカーの戒名を考えた。

一方院ブラックカフェイン大居士

(オマエが居なくなって、部屋がガランとしちまったァ……)

それは一方通行がモノを壊しまくった結果である。

(だが心配すンじゃねェ、すぐに慣れると思うぜェ……)

端から見てる絹旗には、一方通行が何故アンニュイになってるのかは分かる筈もない。
わかったら大変である。こっそりシルバニアファミリーで遊んでいる最愛ちゃんぐらい大変である。
855 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:47:09.95 ID:7EVKcp1Ko
「取り敢えず悪は超滅びました」

「わかってねェな。悪を滅ぼすより、悪を滅ぼした後の方が大変なんだぜェ?」

「つゥわけで、お片付け宜しくゥ」

「部屋を超散らかしたのは一方通行じゃないですか!」

「っていうか、なんで超ホウキとちりとりなんですか! さっき掃除機超使ってたじゃないですか!!」

それでもホウキとちりとりを受け取ってしまった辺り、もはや上下関係は崩せないのかも知れない。
しかし渋る絹旗に、一方通行は大仰に手を振り頭をふり、掃除をさせようとする。

「やっべェよ、ホウキ持つモアイちゃンに母性を感じちまったァ!」

「何? なンなンですかァ? もしかして管理人さンですかァ?」

「やっぱ嫁にすンなら、お掃除上手なモアイちゃンしかねェよなァ! マジでいい女じゃねェか!!」

「超わざとらしいです! おだてるならモアイ言わないでください!!」

と言いつつ、まんざらでもない最愛ちゃん(純情)である。
856 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/07(木) 23:48:10.77 ID:7EVKcp1Ko
「意外と自己評価できてンじゃねェか。オマエがホウキ持っても、レレレのおじさんだもンなァ……」

「そこまで自分を超卑下した覚えはありません!!」

「じゃあ、間とってレレレの管理人さンでいいからよォ」

「それ結局レレレのおじさんじゃないですか!」

「お片付け、お片付け、チャーチャチャー」

「明治剣客浪漫譚みたいな発音で言わないでください!」

「もォなンでもいいから、さっさと片付けておきやがれ。俺ァ、仕事なンだよ」

グループの仲間からの着信を見せ、一方通行は会話を打ち切った。
とんだ亭主関白である。
そんな一方通行に胸キュンしている、絹旗最愛 推定12歳。
頼られる事に自分の存在価値を見いだしてしまう、依存症の気がある少女。
彼女は同僚の麦野沈利を笑えないぐらいダメンズウォーカーへ足を踏み入れ始めていた。



行間 〜 あくせら†ほりっく あらいぶ〜 


おわり
857 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/07(木) 23:49:40.28 ID:7EVKcp1Ko
>>849
学園都市のルービックキューブに常識は通用しねェ!!

……嘘です。超うっかりです。お詫びに最愛ちゃんと一緒にお片付けしてきます
858 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/08(金) 00:00:23.46 ID:HbwctVqAO
いや大変だろ俺がかわりに最愛ちゃんと片づけてくるよ乙
859 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/08(金) 00:04:04.67 ID:5ObzU0lRo
いやいやここは俺が
いじられ最愛ちゃん可愛いなぁ…乙!
860 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/08(金) 00:06:04.97 ID:RwAd+3Teo
うおっ!
マゾ犬最愛ちゃん可愛すぎる……乙乙
861 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/04/08(金) 00:44:53.19 ID:jSWvdXKt0
>>857
世の中には面を揃えても向きを直す必要がある絵柄付きルービックと言う物があってだな…
よって>>1が詫びる必要は無い、最愛ちゃんとのお片づけは俺がしておく乙
862 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/08(金) 08:34:04.19 ID:+rxnBvkK0
統和機構って懐かしいな、ブギーポップ大先輩ともご無沙汰してるな…
サドい一方さんとか最高です、ここの一方さんマジサド王子
863 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/09(土) 00:31:34.37 ID:KrUTTdgAO
>>856
> 「お片付け、お片付け、チャーチャチャー」

懐かしすぎクッソワラタアニメで良く流れてたなww
864 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/04/09(土) 20:17:27.37 ID:oueSYi1AO
普通に5面揃えたあとばらしてやり直したと思ってた 絹旗の涎で某物語が如く歯磨きをしてあげたくなった
865 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/11(月) 02:17:34.19 ID:9w+Vv7CKo
【研究施設】

垣根「ピコピコ携帯弄ってんじゃねーよ。テメエは今時の学生か?」

土御門「お前が言うなだぜい。ホスト崩れ」ピッ

土御門「さっさとお仕事終わらせて帰ろうぜい。今日の夕飯はイシュケンベですにゃ」

垣根「イシュ…なんだって?」

土御門「トルコのスープらしいですたい」

垣根「舞夏ちゃんが作るのか? メイドってのは手広くやるんだな……っと、見張りだ」スッ

警備員「………」

垣根「先進状況救助隊……とやらの研究施設だったか、ここは?」

土御門「ああ。そこの隊長であるテレスティーナ=木原=ライフラインが管理していた施設だ」

垣根「木原一族か……」

垣根「ああ、思い出した。ポルターガイスト事件の首謀者だろ、その女」

土御門「その件もあってこの研究所も封鎖されていたんだが……」

土御門「いつまでも施設を遊ばせて置くわけにもいかないってことで、近々別の研究施設として再開することになってる」

土御門「そういう訳で警備の人間だけじゃなく、先発の研究者も中に何人かいるらしい」

垣根「そいつらが邪魔ってわけだな」バサッ

土御門「何をする気だ」

垣根「荒っぽい事はしねーよ」

ブアァァァァァ
866 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/11(月) 02:18:44.52 ID:9w+Vv7CKo
警備員「何だ? 霧……?」

女子●生『てへっ』

警備員「何だ、君は?」

女子●生『ふふっ…』シュルシュル…

警備員「なっ……こ、こんなところで何を!?」

女子●生『あはっ』パサッ

警備員「な、なぜこんな路上で女子●生がストリップをぉぉぉぉ!?!!?」


垣根「脳内物質を操作し、幻覚をみせる未元物質だ。ジャスト1分、夢は見れたかよ?」タッタッタ

土御門「何でもありぜよ……」タッタッタ

垣根「俺のcvに神奈延年ってのもアリじゃね?」タッタッタ

土御門「黙って三期待ってろ」タッタッタ



867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/11(月) 02:20:03.92 ID:9w+Vv7CKo




研究者A「い、いかん。私とキミは上司と部下であって……」

研究者B「もっと、もっと罵ってください!!」

研究者C「ひどいんでちゅ、あのハゲの爺がね、ボクのこと虐めるんでちゅう〜」


土御門「どういう幻覚を見せたんだ、お前は……」タッタッタ

垣根「細かい指定なんざしてねえよ。単純に三大欲求の一つである性欲を刺激しただけだ」タッタッタ

垣根「テメエの理想の女が目の前で色々してくれんだよ。色々の内容はソイツの性癖による」タッタッタ

土御門「見たくもないものを見たぜよ……」タッタッタ

垣根「人間なんざ、一皮剥けばこんなもんだ」タッタッタ

垣根「っと、ここだ。ロックがかかってやがるな」ピッピッ

土御門「解除できるのか?」

垣根「第三位は電子戦のエキスパートらしいが」ピッピ

垣根「第三位にできて俺にできねえことなんざ、ねえよ」ピー

ガチャー

垣根「開いたぜ」






868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/11(月) 02:21:27.62 ID:9w+Vv7CKo
土御門「兵器実験室のようだな」キョロキョロ

垣根「随分頑丈に作られてやがる。結構ヤバイもん作ってたんじゃねえの」カンカン

土御門「向こうか」

垣根「分かるのか?」

土御門「ここまで近ければな」

垣根「コイツは旧型の駆動鎧だな。スクラップ……つーか、胴体にマルっと穴が開いてやがる」

土御門「HsPS-15も旧型か。時の流れは残酷ぜよ」

垣根「よく考えたらこの研究所があった当時は、旧型って訳でもないのか?」

垣根「コイツは新兵器の的にでも使われてたってところかね」

土御門「そして新たな争乱の種火だ」

垣根「あん? ……おいおい、お札とはまた古典的な魔術だな」スッ…

土御門「剥がすな!」

垣根「………」ピクッ

土御門「それで解決するなら、他の三つだってそうしている」

垣根「わかった、わかった。専門家に任せる」ヒラヒラ

土御門「そもそもコイツが駆動鎧に貼られた時点で、駆動鎧自体が魔術の仕掛けになっちまってるんだ」

土御門(……しかし設置型の魔術、それも炎に関することならステイルを呼んでおけばよかったか)
869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/11(月) 02:23:33.54 ID:9w+Vv7CKo
垣根「んで? そいつの仕組みはわかったのかよ、陰陽博士?」

土御門「やはりベースは東洋のものだな。使われる記号・文字から考えるに中国南部……福建の辺りか?」

垣根「クェッションマーク付きかよ」

土御門「酷いごった煮だからな。カレーだってのは分かるが、食材がわからん」

土御門「上っ面は媽祖神のものに見える。だが道教だけじゃなく仏教やユダヤ、キリスト……待てよ?」

土御門「五芒星を構築する"火"も何かの宗派か?」

垣根「考察も講義も後でいい。テメエがコイツを解体できねえってんなら、取り敢えず封印するしかねえだろ」

垣根「俺の未元物質で核を食らっても無事な繭を作ってやるよ」バッサー

垣根「範囲はこの駆動鎧全部でいいんだな?」

土御門「ああ」

ガチョン

土御門「……ッ!」

垣根「チッ!」バッサー


ドオオォォォォォオォォォォォォオオォォォン!!!!


モクモク……

垣根「おーおー、なかなかの威力だ。俺じゃなかったら死んでたぜ」ブワッ

土御門「背中刺す刃が後ろから狙われるなんて、とんだジョークだぜい」
870 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/11(月) 02:25:15.00 ID:9w+Vv7CKo
垣根「駆動鎧か。ベースはHsPS-15みたいだが……」

垣根「つーか、テメエ、なんでマトモに意識がありやがる」

女研究者「それはコッチが聞きたいわね。所員全員、酷い有様よ。貴方、何をしたの?」

垣根「ん? テメエ、女か」

垣根「あー……そっか、女に女のエロい幻覚見せても意味ねーよな」ボリボリ

土御門「おい」

女研究者「ちょろっと、新しい世界を垣間見ちゃったけどね」ユリユリ

垣根「ハッ! やっぱ学園都市の研究者にマトモなヤツはいねぇわ!」

垣根「……で? テメエは魔術サイドの人間って事でいいのかよ」

女研究者「さあ、どうかしらね?」

土御門「"魔術って何?"じゃなくて"どうかしらね?"か」

垣根「もうゲロったも同然だな」

土御門「ま、ただの研究者だってんなら、侵入者にいきなりぶっ放すなんてクレイジー極まりないな」

垣根「ここにあるモノの意味を初っから知ってるつーんなら、ぶっ放しても不思議じゃねーがな」

女研究者「私は研究者よ? 憶測だけで結論は出せないわ」
871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/11(月) 02:27:33.62 ID:9w+Vv7CKo
垣根「だったら、その素敵なドレスを脱がして、証明してやろうじゃねえか」

女研究者「脱がし方なんて知っているのかしら? ボクちゃん?」

土御門「強がるなよ、垣根」ポン

垣根「メッチャ知ってるから! 貴方の夜のダンスパートナー垣根君だから!!」

女研究者「それじゃあ、華麗なステップでも見せて貰いましょうかぁ!!」ガトリング

ドドドドドドォォォォォンッ!!!

垣根「悪いな、こんなオーケストラじゃ踊れねえよ」ブワッ

垣根「出し惜しみすんなよ、オバサン」

女研究者「ガキは落ち着きがないからね。そこ、動かないでコイツを受けとめてくれるのかしら?」ガシャン

土御門「大砲……?」

垣根「あんだよ、結局科学か。それじゃあ、俺には勝てねえよ」

女研究者「はッ! 多少高位の能力者だからって調子乗ってるんじゃないわよっ!!」

女研究者「そのスカした顔をぶっ飛ばしてやる!!」


ドズヴアァァアァァァーーーーーー!!!


垣根「ハン!」


グオォオォオォオオオオォォォォンッ!!
872 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/11(月) 02:29:02.43 ID:9w+Vv7CKo
シュゥゥゥゥゥ……

垣根「何かと思えば、超電磁砲かよ」バサッ

土御門「そういえば聞いた事があるな」

土御門「テレスティーナ=木原=ライフラインの研究の一つに超電磁砲の小型化があった」

垣根「第三位の超電磁砲を元にしたってんなら、ショボすぎるな」パッパ…

垣根「第三位がショボいのか、再現技術がショボいのか……」

垣根「ま、どっちでもいいか」

女研究者「そんな……超電磁砲をマトモに受けて立っていられるなんて?!」

女研究者「レベル4相当の肉体強化系能力者……いえ、それでもこんな芸当は……」

垣根「もーいいぜ。つーか、俺の顔を知らない時点でテメエが三下ってのは分かってたんだよ」

女研究者「私が三下ですって……!?」

垣根「学園都市をぶっ壊すのに荷担してんのも、どうせ大した理由じゃねえんだろ」

女研究者「別に学園都市を潰すつもりはないわ。この街は利用できるからね」

女研究者「ただその為には、既存の組織は邪魔なのよ」

女研究者「私がこの街の中心に食い込み、手中に収める為に、混乱が必要なのよ!!」
873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/11(月) 02:31:16.19 ID:9w+Vv7CKo
垣根「……どっかで聞いたようなことを言いやがる」

垣根「成る程なぁ、外から見ればよく分かる」

垣根「こりゃ安い悪党だわ」

女研究者「随分上からお説教してくれるのね。青二才」

女研究者「どんな能力か知らないけれど、所詮能力者も学園都市の技術の一つ」ガチョンガチョン!

垣根「ほー、ツインレールガンか。二本で足りんのか?」

女研究者「自分だけは例外、なんて思ってるのかしらぁぁぁぁ!!!」

ブゥゥオォォォォォ……


ドブシャアアアァァァァーーーーーーー!!!


シュゥゥゥゥゥ……

垣根「下の下だ。テメエは美学が足りねえとかいうレベルですらねえ」バサッ

女研究者「そ…んな……」

垣根「科学技術で再現できねえ能力が三つある」

垣根「一つは原理不明の第七位の能力」

垣根「一つは第一位のベクトル操作」

垣根「一つはこの世に存在しない素粒子……


垣根「この"俺"の"未元物質"だ」
874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/11(月) 02:32:50.54 ID:9w+Vv7CKo
女研究者「ダ、未元物質……!?」

女研究者「そ、それって、が、学園都市第二位の能力者……」

女研究者「か、か、垣根帝督……!!?」

垣根「久々にムカついたぜ、チンピラ」ブワッ

ガッガッガッガ

土御門「おい、壁に翼を刺して何をするつもりだ?」

垣根「蓄電性質をもった未元物質を研究所の配線にブッ刺してんだよ」ブブブブ…

垣根「砲身の形状はこんなもんか?」ビュルッ

垣根「テメエら科学者に俺の能力は再現できねえがな、テメエらのやる事ぐらい、俺もできるんだよ」ジジジ…

女研究者「ヒィッ…」ガクガク

垣根「格の違いを見せてやるぜ」

垣根「これが俺の……」

垣根「超電磁砲だ!!」


ズドドドドドーーーーーーーーンッ!!
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/11(月) 02:34:14.08 ID:9w+Vv7CKo




女研究者「」キゼツ

土御門「外傷は無し、か」

垣根「たりめーだ。狙いを外してやったんだからよ」

土御門「超電磁砲の余波だけで駆動鎧が半分溶ける、か」

垣根「ま、精度にかんしては第三位に譲るかもな」

垣根「服まで黒コゲにするつもりはなかった。俺は紳士だからな」

女研究者「」ゼンラー

垣根「俺の上着、かけてやれ」バサッ

垣根「取り敢えずは凱旋だ。舞夏ちゃんの飯食いに帰るぞ」テクテク

土御門「そうだな」

土御門「その前に、垣根……」




土御門「鼻血拭いておけ」

つ ティッシュ




つづく
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/11(月) 02:37:05.31 ID:9w+Vv7CKo
って一応オチ付けてみたンだけどォ
ていとくンがシリアスやってるって、もォそれだけでギャグのよォな気がしてきたンだよねェ
気のせいかにゃー
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2011/04/11(月) 02:38:20.06 ID:XW5URwqb0
おつ
垣根くンェwwwwww
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/04/11(月) 02:42:38.06 ID:XNi0zetAO
やだ、めずらしくていとくんがかっこいい…わけがなかったwww
結局しまらないのな
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/11(月) 02:48:39.66 ID:2rKoXBYxo
乙ー
冒頭は奪還屋かな?
つっちーと共に格好よかったぜオチまで完備で良いキャラしてるのぉていとくん
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/04/11(月) 07:48:11.39 ID:VkNpLicAO
どこまで行ってもオチ担当な帝督ンマジ安心の安定感
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/11(月) 16:24:12.00 ID:X8bj4JcDO
たとえオチがついてようと抜群のかっこよさだったぜ、ていとくん
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/11(月) 21:18:12.19 ID:gJNx8cmHo
超乙

そういえば奪還屋の邪眼使いじゃない方は金髪だったな…ふむ
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/04/12(火) 17:30:14.86 ID:/B+I2tSAO
森久保祥太郎でも有りだな。
884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/12(火) 18:14:17.46 ID:unCA8ZMDO
黒髪つんつん+スゲー手な蛮ちゃんはていとくんより上条さんだよな
配色的につっちーが雷帝なら
ベクトルマスター一方通行
偽の海原
少年王HAMZURA
闇の支配者垣根帝督
ってとこ?
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/14(木) 13:53:44.72 ID:ctj2+rqK0
>>884
ハムヅラ?
886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/14(木) 21:17:39.59 ID:BAiCtF3oo
>>885
とっとこハムづらー
887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/15(金) 06:17:37.98 ID:jUrynOeLo
ハム面「バニーさんがみたいのだ!」

麦滝フ絹「キュン////」
888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/15(金) 20:09:30.85 ID:1NU7CS0b0
おまえら許してれよwwwwww
889 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/16(土) 06:27:47.38 ID:q+xmzeCDO
もっと罵ってください!
890 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/18(月) 23:49:36.40 ID:wk+rHbyjo
ルービックキューブの6面体って16x16x16表記でいいの?
891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/21(木) 14:54:36.30 ID:Ie5jzD3V0
縦×横×奥行きの立方体だからいいんじゃね?
しかし普通は一面3×3だよな?16×16で256マス……
どんだけでかいのだろう
892 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/21(木) 23:25:59.96 ID:Dt4pX6P6o
あれ?5*5じゃなかったっけ?
893 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/21(木) 23:41:21.18 ID:Vqrm76dro
キューブの数=表記だから
一般的な六面体のルービックキューブだと
3×3×3=27という意味になる
894 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2011/04/26(火) 22:57:26.52 ID:tmapltyqo
まだか
895 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/30(土) 19:15:59.72 ID:Qcb3251h0
早く帰ってきてくれ
896 :895 [sage]:2011/04/30(土) 19:17:15.54 ID:Qcb3251h0
悪いsage忘れた
897 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 23:36:09.90 ID:Q7Bh0eSSO
まだですかィ?
898 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2011/05/12(木) 00:30:17.59 ID:HlWIfJ8s0
一か月経ったでえ
899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/13(金) 04:05:19.66 ID:fnouWHrVo
エツァリに亀甲縛りを解いてもらったプラネタリウムの館長は
痣のついた手首を振り、中年太りをした身体をぼつぼつと動かした。
荒縄で固定されていた肉体を伸ばすと、一緒にポキポキと骨が鳴る。
館長はその音をどこか心地よさそうに聞いていた。

「御無事で何よりです」

「いや、酷い目にあった。急に後ろから襲われたからね……」

訊ねもしないのに話し出した目の前の男に、存外お喋りだとエツァリは認識を改める。
しかし、プラネタリウムにやってきた自分たちに声をかけてきたぐらいだから、話好きなのは当然という気もする。

「警備員が来たら、色々事情聴取もあると思いますが」

「ん? でも私は犯人の姿を見ていないからね。気絶させられて、気付いてたら縛られていたよ」

「そうですか。実は自分たちも犯人には逃げられてしましまして」

エツァリ達を襲ったスキルアウトは、浜面達が縛ってグループの使っているワゴンに押し込めている。
軽い尋問はすでに終わっており、所詮雇われた立場であることを考えれば
それ以上の情報は手に入らないだろうと考えられるが、それでも一応グループで引き取ってさらに詳しい話を聞くつもりだ。
本人が気付いてない事でも、知識と知恵を持ってる人間が聞けば気付く事もあったりする。
故に、公式に犯人が確保されたという記録が残っては困るのだ。

「一体彼は何の目的で自分たちを襲ったのでしょう? 心当たりはありませんか?」

白々しく語るエツァリに、館長は机の上の、プラネタリウムの電源などが並ぶ機械を撫でながら答えた。

「理由もなく他人を傷つける者だって世の中には沢山いるからねえ。彼らもその類かも知れないな」

「そうですね」

「いや、今のは良くない発言だった。相手を理解しようとする気持ちを忘れた」

館長は少し寂しそうに口を曲げながら、続けた。

「ここのお得意さんには教師も多いと言ったろう? よい先生というのは、私みたいには考えないのさ」
900 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/13(金) 04:06:16.69 ID:fnouWHrVo
エツァリは館長を縛っていた縄を輪にして纏めながら、彼の話を聞いている。
一応、これも物証である。持ち帰ってグループの下部組織の鑑識に回す必要があった。
堅くざらついた感触の赤い荒縄を巻ながら、エツァリは館長に尋ねた。

「ゴルディアスの結び目、という逸話を御存知ですか?」

「うん…?」

フリギアの王・ゴルディアスが作った、誰も解くことができなかった結び目。
それをアレクサンドロス三世は、剣を持って解いた。
結び目を逆の順序で解いたのではなく、剣で断ち切ったのである。
発想の転換、発想の飛躍の例の他に、アレクサンドロス三世の果断、苛烈さの象徴として語られることが多い逸話だ。

「だが教師はアレクサンドロス三世ではいけない、ということかな?」

「いいえ、もっと単純な話です」

振り返り、エツァリを見つめる館長に対し、彼はポケットからナイフを取り出した。
彼が武器として使う黒曜石のものではなく、二束三文でどこでも手に入る普通のナイフだ。

「貴方の自由を取り戻す為なら、わざわざ縄を解く必要なんてなかったんですよ」

「ナイフで切った方が早かった。それをしなかったのは何故だと思いますか?」

亀甲縛りの解き方を知っていた件については触れず、
エツァリは胡散臭い笑顔を貼り付けたまま、自身が発した質問に答えた。

「答えは"なんとなく"です」

「この世界に長く居ると、勘も鋭くなるといいますか……」

「"なんとなく"、貴方が怪しいと思ったんですよ」

901 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/13(金) 04:07:30.35 ID:fnouWHrVo
一応、エツァリにも根拠はある。
自分たちが襲われたのが「暗がり」であること。
それであるのに襲撃者は「暗がり」であることを予め知っていたこと。
でなければ一方的に攻撃することはできない。実際、スキルアウトは暗視スコープを持っていた。
つまり敵はプラネタリウム内で照明が落ちた状況を想定した計画を立てていたのだ。
それ自体は不思議なことではない。
魔術がプラネタリウムに仕掛けられている以上、「待ち伏せ」という条件は当然だ。
プラネタリウムの管制室を制圧して暗闇を作ることも、作戦としては悪くない。
だから、館長が内通者である絶対的な根拠にはなりえない。
それでも、あの頭が足りてなさそうなスキルアウトがやったにしては手際が良すぎた。
特にプラネタリウムの光を落とす等は、プラネタリウムの管制室のコンピュータを操作する必要があるので
練習も無しに素人が短い時間で行うのは無理がある。
建物全体のブレーカーを切るのであれば可能だが、劇場以外の明かりは点いたままだった。

「二人かな、と思ったんですよ。最初から」

舞台を用意し役者を招く裏方と、舞台の上でエツァリ達を殺害する役者と。

「ただまあ、二人だった場合、定石として出口に誰もいないというのはおかしいですよね」

「二人目が動けない状態なら、別ですが……」

待ち伏せ戦術で肝となるのは、獲物が罠に嵌ったタイミングである。
つまるどころ、張った罠を見張っている人間が居なくてはタイミングを逸する危険があるのだ。
今回の場合、プラネタリウム前に人員を置いて常にエツァリ達が来るのを張っていても良いが
もっと確実なのはプラネタリウムの主が、エツァリ達を嵌める側の人間であることだ。

「実は自分を襲ったスキルアウトの方はもう捕まえてあるんです」

「彼は言いましたよ、"仲間はいない。雇われたのは自分だけだ"ってね」

「それから貴方も言いましたね」

「"彼らもその類かも知れないな"、と」

「後ろから襲われ、犯人の姿を見ていないという貴方が、なぜ"彼ら"と分かったんですか?」

902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/13(金) 04:08:31.94 ID:fnouWHrVo
「スキルアウトは自分一人で行動していたと言いました。依頼主は電話越しで変声期を使っていたともね」

「その依頼主とやらが、役者の他にもう一人舞台演出家を雇ったと考えても良いんですが……」

「二人以上雇う理由は見あたりませんね」

「舞台演出家は貴方で、その二人というのは脚本家でしょう?」

このアラスカの魔術師、別に変声期で別の人間が喋っているという事はない。
土御門や一方通行の影に隠れているが、エツァリも頭脳派である。
少なくとも原典に気に入られる程度には、知識に対しても貪欲さを持っている。
なんかあわきんの立場がない気がしてきた。まいっか、あわきんだし。キにスるダけムだ。

「自分たちはその脚本家の居場所を知りたいんですよ。アポイントメントを取っていただけませんか?」

館長はエツァリの推理に対し、銃口を向けることで応じた。
身体の割りに素早い動作で、エツァリは感心の表情を向けた。
その余裕に、館長は眉を顰めた。

「自分の能力に自信を持ってるのかな?」

高位の能力者は軍事力に比される存在だ。
銃を持った素人程度なら、脅威に感じないのかも知れないと館長は考えた。

「いえ、自分は無能力者なので」

「ブラフかも知れないな。だが、これで分かる」

後ろ手で館長は機材のスイッチを入れた。
スピーカーが震えるのを見、エツァリはキャパシティダウンであろうと辺りを付けた。

「なるほど、確かに無能力者だ」

「ええ」

「私が怪しいと思っていたなら、縛ったままにしておけばよかっただろうに」

「もう少し早く貴方が口を割ってくれればそうしたのですが」

エツァリは首を竦めて見せた。
903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/05/13(金) 04:10:01.66 ID:fnouWHrVo
「君達ではなかったら、もう少しボロを出さないよう気をつけていたかも知れないな……」

「例えば、一方通行という能力者とか。知ってるかな?」

「名前ぐらいは」

本当は一緒にナンパをする程度の同僚であるが、エツァリが目の前の男にそれを語る必要はない。
話の続きをするよう、エツァリは館長に促した。

「親友はその一方通行に殺されてね」

「それは御愁傷様です」

「いや、私の親友も良くないんだ。猟犬部隊とか言ったかな? 警備員の癖に人に言えない世界にまで身を落として……」

「教師が子供を殺そうとするんじゃ、世話ないよね……」

眼を細める館長は、自分の感情を目の前の少年に悟られまいとしているようだった。
そんな男に、しかしエツァリは笑みを絶やさぬまま訊ねる。

「その親友の仇討ちが目的ですか?」

「彼はそれでも一度は教師になった。私はなれなかった。夢敗れたわけだな」

学園都市の教師というのは並みの職業ではない。
能力開発に関する知識が要求されるので、外の世界の教師とは同列には語れないのだ。
当然、倍率が高く、審査も厳しい。

「だが彼に勝ったこともある。恋愛だよ」

「私と、私の妻と、彼は、いつも一緒だった……」

「その回想、長くなりますか?」

いい歳して自分語りとかねーよ、と言外に含んだエツァリの発言に館長は視線を天井に泳がせた。
やがて大きく溜息を吐くと、館長は縄で締め付けられた時以上の苦痛な顔で続けた。

「大事な親友だった。教師の夢を諦めた私と違って……」

「彼が亡くなる直前、電話を私に入れてね……」

「その彼の最後の言葉が……」



「 H D の 中 身 を 消 し て く れ 、だ」



904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/13(金) 04:10:56.16 ID:fnouWHrVo
エツァリは思わず「は?」と聞き返した。
だが館長はそんな彼を無視し、話を続ける。

「私は彼が死んだ後、彼のパソコンを開いたよ……」

「そこにあった女子○学生フォルダを見て私は確信した」

「学園都市は間違ってると!!」

エツァリは頬の引きつりで仮面が剥げるんじゃないかと危惧した。
ここまでシリアスっぽくやっておいて、なんだその理由は。

「ロリコンが教師になれて、私が教師になれないなんて、この街は歪んでいる!」

「一つお訊きしますが、貴方を縛ったのは貴方自身ですよね」

「もちろんだ! 実に痛気持ちよかった!」

なんで自信満々にテメエを亀甲縛りした事を答えてるんだよ。
性癖暴露してんじゃねーぞ。ダチと同じ穴の狢じゃねーか。

「駆逐する……この学園都市の歪みを破壊する!」

「中年太りしたオッサンから厨二セリフとか、聞きたくありませんよ」

「後は君の言うとおりだよ」

「スルーですか。浸ってンじゃねェぞ、豚が……おっと、誰かさんの口調がうつってしまいましたね」
905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/13(金) 04:13:14.19 ID:fnouWHrVo
「学園都市の破滅を願う私の前に、彼らが現れた」

「魔術、なんていうものは馬鹿馬鹿しい妄言だとは思うがね、この街を破壊できるならなんでもいい」

「その引き金、弾くおつもりですか? 学園都市の学生に、教師を目指していた貴方が」

実際はエツァリは学生でもなんでもない。彼が化けている海原光貴は紛う事なき学園都市の学生だが。
性癖は兎も角、動機がショボいので説得は可能かとエツァリは試みてみただけだ。
だが、館長はにべもなく誘いを断った。

「教師になれなかった男だ、なんの迷いもない」

「では冥土の土産に教えて頂きたいですね、貴方をそそのかした魔術師の事を」

「東洋人と西欧人の二人組だ。西欧人は綺麗な銀色の髪とエメラルドの瞳を持っていたよ」

「なるほど。まあ、そんな所でしょう」

所詮この男も、スキルアウトの男と同じ枝葉の人間だ。
ただちょっと幹に近いだけの変態なのだ。

「……もういいですよ、一方通行」

「何!?」

エツァリの声と同時に、鉄の塊が建物の天井を突き破った。
ソレは館長が構える銃を粉砕すると、床のタイルにめり込み、酷い悪臭を放った。

「なっ…なっ……」

拳銃とて鉄の塊なのだ。簡単に砕けるものではない。
ましてコンクリートの天井を突き破って尚、破壊力を誇る謎の物体に、館長は絶句するしかない。


『……オマエは一々まどろっこしいンだよ』
906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/13(金) 04:16:00.65 ID:fnouWHrVo
自分のポケットから聞こえるドスの利いた声を、館長は慌てて探った。
身に覚えのない携帯電話が、彼の親友の仇の声を受信している。

「貴方の縄を解くついでに、ポケットに入れされて貰いました」

『その携帯のGPSでオマエの位置を把握して……』

再び天井に穴が空く。
それを館長が認めた時、すでに自分の足は鉄の塊に砕かれていた。

「ぐあぁあああおおぁおぁあぁーーー!!」

鉄の塊の正体はシュールストレミングの缶詰。
ていとくんのお金で買い占め、グループのアジトで埃を被っていた代物である。
それを弾丸にし、ベクトル操作で一方通行がブン投げていたのだ。

『缶詰とクソ野郎、両方処分できてお得だろォ?』

「食べ物を粗末にするのは感心できまs…臭っ!!」

エツァリは思わず鼻を摘んだ。
しかし、ひしゃげ割れた缶詰から溢れる世界一臭い食べ物のにおいは、その程度で防げるものではない。

『教師志望だァ? どこぞのクソニートと似たよォなこと言いやがって……』

『あのアマはクソ甘ったるいが、オマエみたいなクズは苦みすら感じねェ、ただの悪臭だ』

一方通行の言葉の後ろで、風切り音が聞こえる。
三回目のシュールストレミング投擲の音だ。
館長は慌てて携帯を投げ捨てると、その場から転がるように逃げ回った。
既に足を砕かれた彼は、ナマズのように身体をくねらせて地面を這う。

「ひっ…ひぃっ!!」

『おィおィ、そンなに喜ぶなよ。臭いモン同士、シュールストレミングが好物ですってかァ?』

『ヒャハッ! がっついてンじゃねェぞ。まだまだ沢山あるンだからよォ!!』

「一方通行、後はこちらで彼を確保しますから、攻撃は結構ですよ」

『あァ、楽しィ!! キヒッ……楽しい仲間が、ポポポポォーン!!』

(ダメですね……完全にスイッチ入ってます)

雨のように降り注ぐシュールストレミングの缶詰に対し、機材の下で頭を抱えて蹲る館長。
巻き添えを食らっては堪らないと(というか、もう臭いに耐えられないと)、エツァリはそっと扉を閉めた。





〜 行間 A(アクセラ)C(キャノン)ありがとうさぎ 〜

おわり
907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/13(金) 04:21:22.70 ID:fnouWHrVo
お久しぶりでェす。他板でSS書いてたせいで、更新できなくて済みませンでした
うン、同時に別々のSS書くとか俺の低スペック脳じゃ無理だったンだァ……土下座するから許して
それで暫くシリアス書いてたせいで、ギャグにはリハビリが必要かも知れない
これから先、ちょっとネタに切れ味が無くても生暖かい目で見て欲しいです
908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/13(金) 06:36:55.85 ID:uVlXcV/7o
然り気無くキスダムの文字紛れ込ませるなwwwwwwwwww
909 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/13(金) 07:06:01.98 ID:577+tokAO
シュールストレミングスの砲弾とか何それ怖い
910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/13(金) 07:19:10.56 ID:4v7K808no
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
しかしアラスカはどうかと思う
911 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/14(土) 02:17:24.83 ID:TuFihA4Ao
ここの>>1はシリアスブレイカーなのかww
912 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/15(日) 21:00:32.30 ID:+USIjT/SO
>>1の書いた他板のSSってなんだ?
913 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:25:47.04 ID:CdbWtkkwo
【グループアジト】

ガチャッ

浜面「どうだ海原、なんか分かったか?」

海原「いえ、新しいことは特に」

浜面「そっかお疲れさん」

海原「土御門さんが手伝ってくれたら、もう少し楽だったんですが……」ヤレヤレ

浜面「三人全員海原が一人で尋問したもんな」

垣根「流石の俺も魔術は専門外だからな……おいコラ、ボンビーなすりつけるんじゃねえ!?」

一方「土御門の奴、部屋に籠もりっきりだからな……俺が新幹線カード掴んだ時点で予測できたろォが」

浜面「土御門、何か掴んでるな……ちょ、林業一件買いとか第一位の癖にセコいぞ!?」

海原「でしょうね。しかし自分たちは手持ちぶさたです」

一方「土御門待ちだからなァ……セコいンじゃねェ、これが戦略ってヤツだ」

浜面「土御門も秘密主義だな……ってか新幹線カードつかって目的地に付けないとか、運無いな」

海原「確証がないので動けないんでしょうね。慎重なんですよ」

垣根「よし、ナンパしに行こうぜ」キリッ

浜面「勝敗見えたからって、お前それはねーよ」

一方「メルヘンからマーラに改名しろや。脳味噌が下半身と直結してるオマエにはお似合いだぜェ?」

垣根「だってよー、アイテムの連中も帰っちゃったし、男三人で桃鉄とか哀しすぎんだろ。女っ気が欲しいっての!」

一方「コールガールでも呼ンでろォ」ハァ…

海原「乾ききった意見ですね」

垣根「お金が発生しない関係が欲しいの!」

一方「金がかからねぇ女なンていねェよ」
914 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:27:01.28 ID:CdbWtkkwo
浜面「いや、滝壺はそうでもねえぞ」

垣根「浜面もぐ」

浜面「"もげろ"じゃなくて"もぐ"!?」

一方「浜子かァ…」

海原「ヅラ子かも知れませんよ」

浜面「なんで名字が女性になってんだよ!?」

一方「三下もよォ、浜面じゃなくて濱面だったら多少は格好良くねェ?」

垣根「桜庭より櫻庭の方が格好良い感じがする的な?」

一方「あァ、広瀬より廣瀬、みてェな?」

海原(厨二病……)

浜面「ついに浜面家まで馬鹿にしやがった!?」

一方「俺たちは三下を格好良くする方法を考えてやってるンだろォが」

浜面「頼んじゃいねえ?!」

一方「オマエは今のままじゃ怪人バッタ男だ。でもよォ、濱面だったら仮面ライダーぐらいにはなれンじゃねェか?」

垣根「よっ、濱ヅライダー」

浜面「そ、そうか……?」テレテレ

一方「うン、さすが浜面くンだァ、バッタ並みの脳味噌」

垣根「イナゴ並みの佃煮」

浜面「佃煮ってどういう意味だよ!?」

海原「佃煮仕上さんの事は放っておいて、確かに暇は暇ですね」

浜面「なんで名字が佃煮!? 四文字な事しか共通点がねえぞ!!」

一方「わざわざ共通点とか探すその姿勢が浜面」

海原「ええ、実に浜面ですね」

垣根「大丈夫、俺はそんな浜面を応援してる」
915 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:27:57.79 ID:CdbWtkkwo
携帯電話 < PPP...

垣根「おいクソ第一位、電話鳴ってるぞ」

一方「あァ? 風斬じゃねーか」

浜面「風斬って確か、あのおっぱいの大きなねーちゃんだよな?」

海原「今の発言、滝壺さんに送っておきます」

浜面「」

一方「もしもしィ?」

風斬『一方さん、事件です……』

一方「オマエはドコの高嶋だァ?」ホテル

風斬『とんちんかんちん?』

一方「一休さン……って何言わせやがる」

海原「ノリツッコミも第一位ですね」プッ

垣根「その無駄なツッコミ(こだわり)が致命的な隙になるってんだよ」ゲラ

一方「悪ィが一々キレるまでもねェよ」ヒラヒラ

垣根「あ゛? 大人ぶってんじゃねーぞ、第一位!」

一方「ガキが事件だってンだ。メルヘンに構ってる暇はねェよ」

浜面「いや、今の感じだと結構余裕あるぞ、その子」

海原「保護対象に入った人間にはトコトン甘いですね」





916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:29:08.08 ID:CdbWtkkwo
【公園】

一方「ンでェ? なンなンですかァ、この格好は」白ジャージ

垣根「ジャージまで白かよ、プッ」黒ジャージ

浜面「チームなんだから統一感だそうって気はないのかよ、お前ら……」赤ジャージ

海原「この面子でお揃いとか、鳥肌しかたちませんね」青ジャージ

風斬「え、えっと、取りあえずゼッケンを……」桃ジャージ

一方「そォじゃねェ、なンで俺達が町内会のフットサル大会に参加しなくちゃなンないンですかァ?って聞いてるンだよ」

浜面「ジャージに着替えておいて今更だろ、その質問は」

浜面「つーか、逆にスゲーな。色どころかメーカーまで誰一人被ってないって」ミズノ

垣根「第一位とは常に被らないよう気を配ってる(キリッ」アディダス

一方「垣根くンマジでキモい」プーマ

海原「ストーカーって怖いですね」ナイキ

風斬「そうですね、合わないのを履いてると足が痛くなっちゃいます!」アシックス

浜面「それストーカーじゃなくてスニーカー…」

一方「つゥか、海原が言うな」

垣根「第一位、やる気がないなら帰れ。面子は砂皿あたりを代わりに呼ぶしな」

一方「垣根くンがやる気に溢れててウザい」

海原「今更スポーツマンぶってもホスト崩れのイメージは変わりませんよ」

垣根「テメエら巨ny…いたいけな女の子が助けを求めてるのにそのローテンションはなんだよ!?」

浜面「本音が漏れなければいいセリフだったのに……」
917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:31:15.07 ID:CdbWtkkwo
海原「どんないいセリフでも垣根さんが言っては意味ないでしょう」

一方「※ただしイケメンに限る、の逆バージョンだなァ」

垣根「イケメンの俺にイケメン補正がかからないだと!?」

浜面「確かに顔だけ見たら爽やか系イケメンとヴィジュアル系イケメンとチャラ系イケメンに囲まれて俺辛い時がある」

一方「借り物の爽やかで、中身ストーカーだけどなァ……」

海原「ヴィジュアル系じゃなくて単なる虚弱体質ですけどね」

浜面「安心と信頼の仲の悪さだな、グループ……」

垣根「チャラ系って一人だけなんかマイナスすぎね?」

風斬「そうです! チャラ系はあんまりです!」

風斬「だって垣根さんは残念系イケメンだから!!」

浜面「おォ」ポン

海原「別名ガッカリイケメンですね」

一方「ガッカリはねェなァ。ガッカリってことはコイツに何か期待するってことだろ?」

一方「身体から残念オーラが滲み出てるコイツに、期待するもンなンて何にもねェよ」

垣根「そろそろ俺のガンダニュウム並みのメンタルも限界だぞ、コラ」

一方「せいぜい高野豆腐ぐらいだろォが、オマエのメンタルは」

垣根「もうやだ。テンション下がった。帰りたい」

浜面「女の子が助け求めてるんだから、頑張るんじゃなかったのかよ」

海原「そういえば、なぜフットサル大会に参加を?」

風斬「あの……っ、アレを見てください!」




優勝景品 【松阪牛の塊】


918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:32:25.74 ID:CdbWtkkwo
浜面「どんな大会だよ!?」

風斬「インデックスが前に言ってたんです、"松阪牛が食べたいんだよ!"って!」

海原「上条当麻にそれを叶える財力が在るはずもなく……」

風斬「だ、だから私が松阪牛を彼女に食べさせてあげたくて!!」グッ

垣根「大丈夫だぜ、風斬ちゃん! 松阪牛の1dや2d、俺が買って…」

浜面「金銭感覚おかしいだろ。つーかトンとか渡されても相手困るぜ、普通」

海原「禁書目録ならおそらくいけるでしょう、肉の1dや2dなら」

浜面「胃袋ブラックホールと直結してんの、その子!?」

一方「つゥか一旦冷蔵庫になって無一文になっンだろォが、垣根くンはよォ」

垣根「そうだった……よし、じゃあテメエが金だせ。店には俺が連れて行くから」

一方「オマエを家電売り場に連れて行きたい気分なンだが……」

一方「てかよォ、俺が払っちゃ意味ねェだろォが」

垣根「あ?」

一方「コイツは、自分自身で勝ち取った肉を白シスターにやりてェって思ってンだろォが」

一方「それがプレゼントってもンだろォがよォ、垣根くン?」

海原「だからモテないんですよ、貴方は」

浜面「もうちょっと人の心ってヤツを理解しようぜ、冷蔵庫」

垣根「アウェーすぎるんぞ、ここ」

一方「オマエにホームなンてねェよ」

垣根「そらーときみとのあいだにはー」

一方「うぜェ」





919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:33:31.45 ID:CdbWtkkwo




一方「ンでェ? ポジションどォする?」

海原「なんだかんだで参加するんですか。面倒見いいですね」

一方「暇潰しだァ」

浜面「一方通行はその足じゃキーパーしか無理だろ」

垣根「むしろキーパーすら無理だろ」

一方「あァ? 大原くン舐めてンじゃねェぞ。最終回じゃ白石差し置いて日本代表のGKだ」シュート!

垣根「俺は第一部までしか認めねぇ。認めて〜熱き挑戦〜までだ。帝光を噛ませにした九里浜なんざ認めねーよ」

一方「だからオマエは第二位なンだよ。なンなら俺はSMAPの映画まで認めンぞ、あ゛ァ?」

浜面「いやソレは流石に守備範囲広すぎるぞ」

風斬「ゴールキーパーなら守備範囲が広いのは良いことだと思います!」

浜面「いや、そういう事じゃないから……」

結標「チョロ君ハァハァ」

一方「」

海原「」

920 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:34:31.90 ID:CdbWtkkwo
一方「どこから湧いてきやがったンですかァ!!」

結標「それはむしろこっちのセリフよ。私はただ、ボールを追いかける少年の姿を求めてここに来ただけ!」

海原「最近割と本気で貴女はグループの恥だと思っている自分がいます……」

結標「貴方達の格好こそ何かしら!? ジャージで参加とかフットサル舐めてるの!?」

浜面「町内大会にゃジャージの方が多いだろ……」

結標「まあいいわ、私がちゃんとユニホーム用意したから着なさい。特に一方通行だけは絶対着なさい」

結標「ハーフパンツで太股を存分にさらしなさい! アルビノショタ(ギリギリ)の太股を!!」

一方「……失せろ」ベクトルパンチ!!

結標「ひでぶっ!?」キラーン!

一方「また汚ェものを殴っちまった……」

一方「取りあえず、俺がキーパーで問題ねェな?」

浜面「大丈夫か?」アシ

一方「イザとなったら能力使うから問題ねェ」

海原「能力有りの一方通行がキーパーとは、鉄壁ですね」

浜面「能力使って大丈夫なのかよ、この大会」

風斬「常識の範囲内なら、能力使用は有りみたいです」

浜面「常識……」メルヘン

海原「嫌な予感しかしませんね……」メルヘン

921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:35:35.98 ID:CdbWtkkwo
垣根「俺はトップ下な」

一方「フットサルでトップ下とか早速常識が通用してねェな、垣根くン」

垣根「目立つポジションならなんでもいい(キリッ。俺の活躍を見ててくれよな、風斬ちゃん」

一方「目が腐るから、見なくていいぞォ」

風斬「メガネかけてるから大丈夫です!」

浜面「どんな理屈だよ!?」

海原「今日の浜面さんはハードワークですね」ツッコミガ











海原「という訳で一回戦ですが……」

黄泉川「何してるじゃん? 一方通行」

一方「フットサルしてンだよ……」

浜面「げえ、黄泉川!?」ジャーンジャーンジャーン

風斬「えっと、相手は警備員チームみたいです」



打ち止め「こ、これはどっちを応援したらいいのか迷っちゃうってミサカはミサカはあなたもヨミカワも頑張れーって観客席から手を振ってみる!」

番外「え、アレって第一位だったの? ミサカ、てっきり白線かと思ったよ、ギャハ☆」



一方「はァ……面倒くせェ…」カチッ

浜面「いやお前今チョーカーのスイッチ入れたよね? やる気マックスだよね!?」

海原(大きい御坂さんと小さい御坂さんの応援を受けるなんて……生きていてよかった……)ジーン…
922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:36:51.86 ID:CdbWtkkwo
審判「キックオフ!」ピー


垣根「試合開始だ、ボサッとしてんじゃねーぞ」ドリブル

黄泉川「おっと、ここから先は通行止めじゃん?」バッ

垣根「ハッ! たかが警備員が俺のドリブルと止められるとでも……」ジー…

黄泉川「?」ブルンブルン

垣根(で、でけえ!? なんだ、コイツの乳は!? 未元物質でも詰まってんのか!?)

黄泉川「隙ありっ」カット

垣根「あ」

一方「何やってンですかァ!! 風斬ィ、ディフェンスゥ!!」

風斬「は、はい!!」バッ

黄泉川「おっ?」

一方「垣根ェ、挟み込め!」

垣根「お、おう」バッ

垣根「ハッ…!?」

風斬「う〜…」プルンプルン

黄泉川「そらそら、そんな動きじゃボールは取れないじゃん」ブルンブルン

垣根「どれがボールだよ!?!」クワッ!

浜面「アイツ何言ってんだ!?」

一方「駄メルヘンは使えねェ……海原ァ、カバーだ!!」



打ち止め「ピッチ上で味方に指示するあの人の姿が素敵だねってミサカはミサカはミサミサ動画に保存決定!」

番外「GKなんだからディフェンスラインの指示ぐらい普通でしょ」

番外「むしろ周りが指示に従ってない時点でミサカ、第一位の能力を疑っちゃうなー」

番外「情けない第一位の姿、ミサカ何度見ても笑っちゃうかも? マイリスト決定だね、こりゃ。ぎゃはっ!」
923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:38:22.10 ID:CdbWtkkwo
海原「ああ……大きい御坂さん、小さい御坂さん、大きい御坂さん、小さい御坂さん……」●REC

一方「」イラッ

一方「海原ァァァ!! 水分補給だァァァァ!!」ブンッ

つ ベクトルペットボトル投げ

海原「アクエリアスッ!?」グサッ

黄泉川「何してるじゃん、アイツ……鉄装っ!」パス!

鉄装「は、はい!」トラップ

浜面「ぐおーーー」ダッシュ

一方「待て、三下ァ! 寄るンじゃねェ! リターンだ!」

鉄装「黄泉川先生!」パス!

浜面「あ」マタヌキ

黄泉川「貰ったじゃん!」ドリブル

一方「クソがァ……」

一方「垣根は腰が引けてやがる、風斬は運動オンチ、海原は血流して倒れてる、三下は三下……」

一方「結局、俺がなンとかするしかねェってことか」バッ

黄泉川「一対一じゃん、一方通行……いくぞ!」バッ

一方(ハッ! この角度ならシュートコースは限定される。問題ねェ!)

黄泉川「と、見せかけて亀山!!」パス!

一方「ダニィ!!?」

亀山「モブキャラの意地っ!!」シュート!

一方「しまったァ!!」

ポスッ

審判「ゴォォォォーーール!!」ピー
924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:39:03.23 ID:CdbWtkkwo
一方「」ガクッ

風斬「ア、一方通行……」

浜面「気落とすなよ、超能力者だって万能じゃねえって。それにたかがフットサルだろ?」

一方「……俺みてェなクソッたれな悪党が今まで守っていた方がおかしかったンだよ」

一方「どォ考えたって場違いだろォがよ! キーパーなンかになれる訳がねェだろ!! 」

浜面「な、何言ってんだよ! お前以外に誰がゴール守るんだよ」

風斬「わ、私達は一方通行がゴールを守ってくれているから、安心して戦うことができるんです!」

浜面「立てよ! 立てよ、キィィィパァァァァァァァァァァ!!!」

一方「オマエら……」

一方「そォだな……」スッ

一方「このゴールを守る為なら、どンな残酷な事だってしてやる」キリッ

海原「それでこそ一方通行です」

垣根「ボール寄こせよ、一点取るぞ」

風浜通行「「「オマエらが言うな」」」

黄泉川「ふ…一方通行のヤツ、青春してるじゃん」ウンウン

鉄装「そう…ですか?」




925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:40:46.30 ID:CdbWtkkwo




一方「一回戦は能力のゴリ押しで勝てましたァ」

浜面「天使二人と未元物質とか、ゴリ押しってレベルじゃねーぞ」

海原「もはやスポーツでもなく、単なる虐殺でしたね。よく警備員の皆さんが無事で済んだものです」

一方「それぐれェの計算はできる」

浜面「むしろ、コイツらの能力でも壊れないボールとゴールがすげぇ……」

風斬「あ、これ未元物質製って書いてある……」

垣根「俺が冷蔵庫の時にどんだけ乱造してんだよ、学園都市は!?」

一方「二束三文のメルヘン物質は置いておくとしてだァ……」

垣根「俺はそんな安い男じゃねーぞ!?」

一方「能力でゴリ押しして勝つのは良くねェ。見てるクソガキ共の教育に悪い」

浜面「つーか次やったら出場停止って警告されたぜ」

海原「次回以降は能力抑えめでいかなくてはいけませんね」

一方「つゥ訳で、フォーメーションから見直していく」

一方「まず海原、オマエがDFやれ」

風斬「先生、質問があります」ハイッ

一方「はい、風斬くン、何ですかァ?」

風斬「面浜さんの方が運動量があっていいんじゃないかと思います」

浜面「浜面だから!! 今まで名前覚えられてなかった!?」ガビーン!?
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:42:04.90 ID:CdbWtkkwo
一方「よい質問ですねェ」

垣根「どこの池上彰だ、テメエは」

一方「結論から先に言うとォ、三下は馬鹿なので却下です」

浜面「酷い結論!?」

一方「フットサルのDFはボランチも兼ねてるからなァ。パス捌けねェやつは無理だ」

一方「冷静さと判断力の点で三下には任せられねェよ。海原が最適だ」

浜面「悔しいけど納得した。んじゃ、俺はドコをやりゃあいいんだ?」

一方「オマエは汗かき役だ。ジレイト、右のMFだな。風斬は左」

風斬「は、はい! 頑張ります!!」

垣根「ファンタジスタの俺はFWか」フッ…

一方「まァそォなる。点取りやがれ。それが全てだ」

一方(メルヘニスタのクソメルヘンにチームプレイは望ンじゃいねェ……)

一方(垣根にチームプレイを要求するより、他の連中が垣根のサポートした方が早ェってことだ)

一方「編成的には3―1だ。風斬と三下は下がりめで守備を主体とした陣形だ」

一方「ただし垣根はやや左側にポジショニングしろ。三下がいつでも攻め上がれるよォになァ」

浜面「俺?」

一方「オマエはチームで一番動け。アスリート並みに鍛えてンだろ?」

一方「オマエに適切なビルドアップや、華麗なシュートなんざ期待してねえ。ただ泥臭く動きまわれ」

一方「オマエがチームのダイナモになるンだ」

浜面「ダイナモ……なんかカッケーな!」

一方(チョロいな)

垣根「ダイモス?」

海原「あの配色はさすがに無かったですね」
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:43:33.29 ID:CdbWtkkwo
一方「いくぜ、オマエら。次の試合からは新生チームアクセラレータをクソガキ共に見せてやる」

垣根「ちょっと待て、いつからチーム名がアクセラレータになりやがった」

一方「常識的に考えて、チームの顔は俺だろォが」

垣根「ねーよ。テメーは地味なキーパーだろーが」

一方「キーパーが地味とか言ってるから日本は何時までもサッカーが強くならないンですゥ。海外だと人気ポジなンだよ」

風斬「チ、チームインデックスはどうでしょう!」

浜面「誰?」

海原「ある意味、タイトルに偽り無しですが」

垣根「ダークマタリードだろ、JK」

一方「何ちょっとレアルと引っかけてるンですかァ? オマエにオリジナリティは無いンですかァ?」

海原「まあまあ、ここは亡くなった土御門さんの顔を立ててツッチーナでどうでしょう?」

浜面「死んでねーよ!?」

打ち止め「はいはーいってミサカはミサカは作戦会議をしてるあなた達の間に割って入ってみる」

一方「何だァ、クソガキ」

打ち止め「あのね、あのね、ミサカは"エンジェルス"がいいと思うなってミサカはミサカは選手の過半数が羽根が生えるって特徴から考えてみる」

海原「ははは、むしろ小さい御坂さんがエンジェルですよ」デレデレ

一方「クソガキから3m以内に入ったら愉快なオブジェクトにすンぞ、海原ァ」
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:44:40.73 ID:CdbWtkkwo
垣根「エンジェルスか……悪くないな」メルヘン…

風斬「じゃあエンジェルスにしましょう」

浜面「待てよ……垣根が良いって事は、相当センス悪いって事じゃ……」

一方「クソガキが考えたチーム名に文句あるんですかァ!?」バンッ

海原「素晴らしいネーミングじゃないですか!!」

浜面「ゴメンナサイ、スバラシイ名前デス」

風斬「じゃ、じゃあ改めてエンジェルスで決定で。が、がんばりましょう!!」

打ち止め「ファイトー…オー!!ってミサカはミサカはちゃっかりマネージャーに収まってみたり」

打ち止め「よーし、ミサカネットワークで今からドラッカーのマネジメントも読んじゃうってミサカはミサカは敏腕マネージャー!」

一方「行くぞオマエらァ! クソガキを国立まで連れて行くンだァ!!」

浜面「なんでだよ!? これ町内大会! つーか国立いってもフットサルやってねーぞ!?」

垣根「行くなら夢と魔法のネズミーランドだろ、JK」シンタニ

海原「お一人でどうぞ」

一方「男一人で千葉ランドに行くたァ、常識が通用しねェにも程があンぞ」

垣根「心配するな、自覚はある」

浜面「ホントに行ってるのかよ!?」






929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:46:22.32 ID:CdbWtkkwo




海原「あれよあれよという間に決勝戦ですね」

浜面「一方通行がボール止めて、アクセラキックで垣根に流して、垣根が未元物質でゴール決めるだけ」

一方「簡単なお仕事です」

海原「究極の縦ポンサッカーですね」

浜面「チームで役割決めて、みんなで頑張ろうぜ!ってお約束の展開投げ捨てやがった!?」

風斬「で、でも決勝戦ですよ! あと一勝でお肉です!!」

浜面「女子高生がお肉って……」

風斬「肉食系女子です(キリッ」

一方「意味知らねェで使ってるだろ、オマエ」

垣根「OK、いつでも俺を食ってくれ」

一方「愉オブ」


審判「それでは皆さんお待ちかね、決勝戦へと参りましょう!!」

審判「チームエンジェルス対チーム常盤台、希望の未来へレディ・ゴー!!」


一方「秋元洋介の無駄使いしてンじゃねェ」

浜面「ってか、常盤台!?」

美琴「ア、一方通行…ッ!?」

打ち止め「あ、お姉様だー!」

一方「……ちっ」
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:47:16.09 ID:CdbWtkkwo
美琴「なんでアンタがフットサルなんか……」

一方「俺がフットサルしちゃいけないンですかァ?」

黒子「第一位様ですの!?」

垣根「そして俺は第二位様ですの!」

美琴「え…?」

垣根「は! 驚いたかよ第三位。俺は学園都市第二位の垣根帝t…

風斬「そ、そして私は正体不明ですの!!」

浜面「無理してボケなくていいから、な?」

海原「アステカですの!」

浜面「………」

浜面「無能力者ですの!」

垣根「何言ってんだ、テメエ」シラー

海原「浜面さんが無能力者なのは知ってますよ」シレッ

風斬「あ、私知りませんでした」ボケッ

浜面「ボケる事も許されないこんな世の中じゃ、ポイズン!」

一方「オマエまでツッコミ破棄してどォする」

美琴「何アンタ達、漫才グループですの?」

黒子「お姉様まで何言ってますの!?」

美琴「や、ゴメン。ついノリで」
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:48:13.18 ID:CdbWtkkwo
婚后「本当にあの方達が第一位と第二位ですの?」

美琴「少なくともあの白いのは間違いなく学園都市第一位の一方通行よ」

一方「あァ、俺が一方通行だ。コッチはただの冷蔵庫だけどなァ」

垣根「ちげーよ、第二位だからな? マジで」

一方「たかが第二位で威張ってンじゃねェよ。メダルで言ったら銀だぞ。勇者で言ったらシルバリオンだぞ?」

垣根「シルバリオン馬鹿にしてんじゃねえぞ、コラ」

湾内「シルバリオンとは一体……」

泡浮「第一位様と第二位様の口から出るくらいですから、何か高度な学術用語なのかも知れませんわ」

黒子「とてもそんな感じには見えませんの」

海原「いやあ、まさかこんな所で御坂さんとお会いできるとは」ニコニコ

美琴「げっ…海原光貴」

海原「ユニホーム姿の御坂さんもお美しい」ホクホク

婚后「当然ですわ。この婚后光子が用意したユニホームですもの。おーほっほ!!」

一方「つゥかよォ、マジでなンでここにいるンだよ」

婚后「皆さんとお茶をしておりましたら、エカテリーナちゃんがお腹を空かせまして」

婚后「餌を切らしておりました所、この大会の賞品がエカテリーナちゃんの好物の松阪牛ではありませんか!」

婚后「……という訳ですのよ」

一方「わけわかンねェ……」

黒子「出場すると決めたら、即座に使用人を呼んでユニホーム作りましたの、この金満家」
932 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:51:14.88 ID:CdbWtkkwo
浜面(そういや彼女、滝壺の友達の……)

浜面「エカテリーナちゃんって?」

浜面(滝壺も気にしてたし、何者だ? エカテリーナ)

婚后「私のペットですわ。ご挨拶なさって」

エカ「シャー♪」スネーク!!

浜面「」

垣根「……中々いい趣味してやがる」

婚后「あら、流石第二位様、お目が高いですわ」ホクホク

垣根(皮肉だったんだが……)

一方「ダチは選べよ、第三位」

美琴「アンタに婚后さんの何が分かるのよ」ムカッ

美琴「だいたい、他人にそんな事を言える立場?」

一方「心配するな、アイツらはダチじゃねェ」

美琴「っていうか、まだアンタがここにいる理由聞いてないんだけど?」

美琴「まさかまた何か企んでいるんじゃないでしょうね……?」ジー…

一方「町内会のフットサルで何をどォ企むってンだ」ハァ…

美琴「そりゃそうだけど……って、待ちなさいよ!」

一方「待たねェよ。審判困ってンだろォが」スタスタ

美琴「まだ理由聞いてない!」

一方「……試合で勝ったら教えてやンよ」
933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:52:31.55 ID:CdbWtkkwo
打ち止め「もー。素直に人助けだって言えばいいのにってミサカはミサカは素直になれないあの人の性格を心配してみる」

番外「肉目当てなんて格好悪くて言えないだけだよ。第一位がミサカ達以外を助けるわけないじゃん」

番外「ま、ミサカ達を助けるのだって余計なお世話だけどさー」

打ち止め「素直にミサカだけを見て欲しいって言えばいいのにってミサカはミサカはあの人以上に照れ屋さんな妹を心配してみる」

番外「ち、違うし! それじゃまるでミサカが嫉妬してるみたいじゃん。そんなのあり得ない!!」

海原(ああ、大きい御坂さんが漏電している……)ハァハァ

美琴(傍からみた私ってあんなのなのかしら……気をつけよう)











美琴「兎に角、あのチャラい第二位の能力はよく分かんないけど、一方通行が相手にいるなら容赦も油断もできないわ」

婚后「珍しく弱気ですわね。御坂さんも同じレベル5ではありませんか」

黒子「私、少しばかりあの方の能力を拝見したことがありますの」

婚后「まあ…」

黒子「あそこにいるのはお姉様と同等の使い手と考えたほうが宜しいですわ……」

湾内「御坂様が、あそこに……」

一方「………」

浮泡「あの白い方が御坂様ですのね……」

婚后「白井さんがそう仰るのであれば、私も気を引き締めさせていただきますわ!」
934 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/05/21(土) 07:53:44.19 ID:CdbWtkkwo
浜面「うぉ…常盤台の嬢ちゃんたちが燃えてる……」

浜面「常盤台って確か、最低でもレベル3なんだよな」

海原「常盤台の生徒でホワイトハウスを攻略できるそうですよ」

垣根「よかったな、第一位。評価されてるぞ」

一方「能力に関して第三位と同等なンざ、評価されてるとは言えねェよ……」

浜面(能力以外で超電磁砲と同等なら評価されてるって事になるのか、一方通行的には)

海原(社交性とか、友人の多さとかですかね)



審判「キックオフ!」


美琴「いきなりだけど、必殺フォーメーションでいかせて貰うわ!」

一方「スポーツで必ず殺すとか物騒だな、オイ」

美琴「うっさいわね! 黒子ォォォォォ!!」パス

黒子「お姉様!」ガシッ

浜面「うおぉぉーー!!」ダダダダ…

一方「あ、馬鹿、そいつはテレポーター……」

黒子「ですの!」ヒュン

海原「ボールごと空間移動ですか、これは手に負えませんね」

風斬「だ、大丈夫です! AIM拡散力場の変動値から移動ポイントを割り出せば……」ダッ

黒子「ハッ!?」シュン

風斬「やっぱりここに現れた!」バッ

浜面「おっしゃ! ディフェンスマンマーク!」

風斬「私だってエンジェルスの一員なんだから! ここから先はいかせない!!」

黒子「残念ですわ、"私は"ここでストップですのね……」
935 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/05/21(土) 07:55:30.87 ID:CdbWtkkwo
垣根「おい、そいつボール持ってねえぞ!!」

風斬「え?」

美琴「どりゃあぁあぁぁーーーー!!」ドドドドド…

浜面「逆サイっ! ダメだ、間に合わねぇ!!」

垣根「海原!!」

海原「ドリブルでコートを掛ける御坂さん……華麗です」●REC

浜面「ダメだアイツ!?」

一方「ンなことだろォと思ったぜ」バッ



打ち止め「流石あなた! お姉様の動きを読んでいたのね!ってミサカはミサカは解説役!」

番外「はぁ? マジうっぜぇ……ミサカがどんなコメント付けようがミサカの勝手じゃん」ブツブツ

打ち止め「あれ? なんかミサミサ動画が荒れてるってミサカはミサカは管理者として番外個体と14510号のコメントを削除しつつあの人の動画をさらにうp!」



美琴「アンタが私に反応してくることも計算済みよ!」ポーン!

一方「シュートじゃねェ!?」

婚后「もらいましたわ!」ダッ

婚后「アターーック!!!」ベシッ!


審判「ゴォォォォォーーールッ!!」ピー!
936 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:56:28.86 ID:CdbWtkkwo
垣根「ちょ、待て今のハンドだろ?」

審判「……」ブンブン

一方「審判のいう通りだ。その女は手を触れてねェ……圧縮した空気でボールを押しただけだ」

垣根「空力使いか!」

婚后「その通り! 常盤台の空力使いといえば、この私、婚后光子ですわ! おーほっほっほ!!」

海原「ちなみにレベルは4です」

垣根「知ってたなら教えろよ!!」

海原「レベル5ともあろう方が、対策をしなければレベル4とはいえ、女の子一人に勝てないと?」

垣根「コイツ殴っていいか? 守備サボってやがったし」

一方「ストーカーは元から数には入れてねェって言ったろォが」

一方「垣根……俺が数に入れてるのはオマエだけだ」キリッ

垣根「なっ…」

一方「オマエは一人でゴールをこじ開けることができる本物のファンタジスタだ」

垣根「ま、まあそうだよな。レベル5っていっても、俺とお前は別格中の別格だし?」テレテレ

一方(チョロいなァ……)

一方「一点取ってこい」

垣根「お、おう!!」




937 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:57:34.30 ID:CdbWtkkwo
美琴「よ、よし。なんとか一点取ったわよ」

黒子「二点目も狙いますの」

美琴「………」

黒子「お姉様?」

婚后「珍しいですわね。いつもの御坂さんなら、二点といわず十点とるわよ!ぐらい仰りますのに」

美琴「そんな余裕、あるといいんだけど……」



垣根「ふー…しかし女の子相手に本気だすってのも気が引けるぜ」

垣根「でも、クソ第一位が泣いて俺に縋ってくるんじゃ、しょうがねえよな?」

美琴(序列が実力の全てじゃないとはいえ……私の上に立つ第二位!)

美琴(一体どんな能力の持ち主なの……!?)


審判「キックオフ!」ピー


垣根「たしか、キックtoゴールはダメだったんだよな? おい三下、ボール寄こせ」

浜面「あ、ああ」トンッ

黒子(お姉様、第二位様を随分と警戒しておりますの)

黒子(ですが戦ってみないことには、第二位様の能力も分かりませんの)

黒子(でしたら、不肖、この黒子が、当たって砕けますの!!)

黒子(私が砕けても、お姉様ならそこから活路を見いだしてくださりますのよ!!)

黒子「いきますわよ、第二位様!!」ダッ

垣根「あ?」

垣根「ああそうだな、んじゃ点取るか」バッサー

黒子「え?」
938 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 07:58:43.43 ID:CdbWtkkwo
美琴「なっ」

婚后「あれは一体!?」

湾内「まぁ…」

浮泡「お綺麗……」

垣根「これを見てその反応たぁ、流石は常盤台。高位能力者故か? 大した自信家っぷりだ」バッサバッサ

垣根「だが結局、テメエらは無能力者と同じだ。ゴール一つ守れない」ブワッ


グオォォォオーーーーン!!!


垣根「これが未元物質、異物の混じった空間。ここはテメエの知るフィールドじゃねえんだよ」


(垣根以外)全員「」


婚后「な、なんですの、今の……」

黒子「何か光ましたの……」

審判「あの……ボールは?」

風斬「多分、地球の重力振り切って飛んで言っちゃいました……」

一方「やり過ぎだァ、馬鹿か、アイツ」

垣根「惚れるなよ?」

浜面「惚れねえよ!?」

垣根「え? なんで? 俺メチャクチャ格好良かったろ?」キョトン

浜面「格好良くねえよ! 大人気ない通り越して危ない人だよ!!」
939 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/05/21(土) 08:00:02.65 ID:CdbWtkkwo
湾内「」クラッ

浮泡「」バタッ

美琴「湾内さん、浮泡さん!!」

垣根「お、おい大丈夫か?」

一方「オマエのせいだろォが」

垣根「え? なんで?」キョトン

海原「GKとゴール前でDFをしていた彼女たちは、垣根さんの殺人ボールが身体の数ミリ横を過ぎて行きましたからね」

垣根「殺人とか言うな。ちゃんと当たらないように計算してる。角度とか」

浜面「当たったら死ぬことは否定しないのか……」

美琴「よくも……よくも私の友達をっ!!」ビリビリッ!!

垣根「なんでキレてんだよ、第三位」

一方「ねェわ……その反応はねェわ……」

風斬「ちゃんと赤い血流れてますか?」

垣根「人工天使に言われた!?」

浜面「ダーツの頃から何一つ進歩してねえのな……」

海原「せめて冷蔵庫から工場長ぐらいにはランクアップしていると思ったんですがね。メシアニスタだけに」

一方「垣根、オマエ解雇。エンジェルス解雇だわ」

垣根「は? おいコラ、俺無しでどうやって勝つつもりだ? まだ1対1だろうが」

一方「大丈夫だ、問題ねェ」スタスタ

垣根「ちょ、待てよ! 俺を頼りにしてんじゃねえのかよ!」

海原「そんなの嘘に決まってるじゃないですか。真っ白な嘘ですよ、一方通行だけに」

一方「血の色で真っ赤になりてェよォですねェ、海原くンはァ!」
940 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/05/21(土) 08:01:14.16 ID:CdbWtkkwo
美琴「黒子ッ! 婚后さん!!」

婚后「ええ、分かってますわ!」

黒子「例え三人になったとしても、私達の絆はより固く、高まりましたの!」

美琴「死んだ湾内さんと浮泡さんの為にも、この試合、絶対勝つわよ!!」

浜面「生きてる! 生きてるぞ!? 気絶しただけ! 友達勝手に殺すなよ!?」

海原「三人じゃありませんよ。自分もいます」

浜面「海原ぁ?!」

風斬「そんな……裏切り……?」

海原「裏切るもなにも、いつだって、なんだって、自分は御坂さんの味方ですから」キリッ

一方「想定内だ。むしろ遅かったぐれェだ」

浜面「お前想定しすぎ!? なんか天才マンぐらい胡散臭くなってるからな!?」

一方「想定外、想定外って連呼するよかマシだろォが」

浜面「……っていうか、選手が相手チームに移動って、アリなのかよ」

審判「町内会長からの伝言です。盛り上がればOKと」

打ち止め「はいはーい! じゃあミサカがエンジェルスに参加したいってミサカはミサカは名乗りを上げてみる」

番外「第一位が敗北する所、間近で見られるんだからミサカも参加しようかなー」

一方「死ぬかもしれねェ戦いに、自分から飛びこむ馬鹿がいるか。オマエらは大人しくベンチで観戦してろォ」

浜面「え? 死ぬの?」

風斬「生きるか死ぬか、これがフットサルなんだ……知識で知るのとやるのとでは大違い……」

浜面「いや、大違いなのはコイツらだから」
941 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/05/21(土) 08:02:00.78 ID:CdbWtkkwo
一方「さァ、第三位! ちンたらしてンじゃねェ、キックオフだ!」

美琴「言われるまでもないわ!!」ポンッ

黒子「お姉様!!」ブンブン!

浜面「パスか! させねえ!」ダッ

黒子「それは此方のセリフですの!」ビュン!!

浜面「げ!? ズボンの裾に針が……」コケッ!

黒子「さあ、これで黒子はフリーですわ! お姉様! お姉様の熱いパトスのこもったパスを黒子に! 黒子に!!」

美琴「黒子ォォォォォ!!!」ブンッ

美琴「……とみせかけて婚后さん!」パスッ

婚后「ナイスパスですわ!」

風斬「あ、当たったらゴメンなさいー!」スライディング

婚后「きゃっ…」ガシッ

婚后「しまった、ボールが……」

コロコロ…

海原「自分がいます!」パシッ

浜面「アイツ、超電磁砲のチームに入った途端動きやがった!」

海原「アステカ流ドリブル!!」ダダダダ

風斬「でも、相手チームは4人の筈。四人全員が攻撃に参加するなんて……」

美琴「防御は捨てた! 相手より多く点を取れば私達の勝ちよ!!」

黒子「それでこそお姉様ですわ!」

海原「実に御坂さんらしいです!」

一方「そォいう戦術は嫌いじゃねェが……誰がゴールを守ってると思ってやがる!」

海原「御坂さん!」パス

美琴「例え私一人じゃアンタに勝てなくても、みんなと一緒ならきっと勝てる!」

美琴「それが私の、私だけの……ッ!!」



打ち止め「でたー! お姉様の超電磁シュートだぁぁぁ!!ってミサカはミサカは再び解説役に収まってみる」

番外「あのセリフはお姉様の勝ちフラグだね」



一方「反射キィィックッ!!」ベシッ

浜面「空気読まないで防いだ! そこはシュート決まる所なのに!?」
942 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 08:05:36.45 ID:CdbWtkkwo
海原「なぜキャッチングでなくキック……ハッ!?」

黒子「第一位様が跳ね返したボールが、無人の私たちのゴールへ!!」

美琴「最初からこれが狙い!? くっ……駄目、おいつけない!!」

???「ふ…」

バシュルルルルルルル……

海原「なっ…」

婚后「あの方は……」

垣根「残念だったな、第一位。テメエのボールは俺の膝で止まったぜ」

一方「垣根ェ……オマエ、俺のシュートの邪魔するたァ、どういう了見だ」

垣根「ラクにしてやるよ、第一位。この常盤台の垣根帝督様がな!」

浜面「ッ!!」

一方「チッ…」

風斬「そんな……」

風斬「垣根さんが女性だったなんて!?」

垣根「え?」

風斬「だって、常盤台は女子中学校……」

垣根「いや、常盤台のってのは、コッチのチームに入るって意味だからな?」

一方「垣根(♀)……常識が通じねェってのは褒め言葉にはなンねェンだぞ?」

垣根「何、ニドランみたいな表記になってんだよ!?」
943 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 08:07:09.38 ID:CdbWtkkwo
美琴「帝子……正直、湾内さん達をやったアンタを味方にしたくないのが私の本音だわ」

垣根「雑な改名してんじゃねえぞ、第三位」

美琴「………帝凍子、それでも湾内さん達が一番喜ぶ報告は、私達の勝利だと思うからっ!!」

垣根「どっから"凍"がでてきやがった!! よほど愉快な死体になりたいと見える!!」

海原「垣根さん如きのクレームに応じて、名前を変えてあげるとは、御坂さんの心の広さはナスカの地上絵を越えますね」

垣根「オイコラ三下、如きってなんだ、如きって……」

黒子「柿音様、取りあえずは共同戦線ですわ」

垣根「確かにちょっと女の子っぽいが、それ名字だろうが!!」

婚后「湾内さん達と一緒に、またワンナイトカーニバルをするために……マタ子さん、いきますわよ」

垣根「ダークマターのマタか!? そのマタはそうなのか!?」

海原「御坂さんの期待に応えなかったら許しませんよ、冷蔵子…冷蔵庫」

垣根「機械に言い直すんじゃねえ!?」

垣根「テメエらクソ第一位なら兎も角、俺のドコが女に見えるってんだ!」

垣根「なんなら今から男の証明公開してもいいんだぞ!」

一方「黄泉川ァ、警備員のお仕事だァ」

浜面「因果応報だろ。前に散々俺の事を浜子だのヅラ子だのいいやがって」テンドン

海原「自分は任務の為に女性に変装した事ありますよ」

海原「むしろ御坂さんに変装できるなら是非したいです」

海原「御坂さんの着た制服を着たいです」ハァハァ

黒子「私もお姉様の制服を着たいですわ」ハァハァ

一方「黄泉川ァ、変質者2名追加ァ」

風斬「インデックスが望むなら、私は穢れたバベルの塔を付けても構わないです!」グッ

一方「」モウヤダコノコ…
944 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 08:08:20.55 ID:CdbWtkkwo
垣根「いくぜ、第一位」ドリブル

浜面「俺達は眼中に無しかよ!」ダッダッダ

浜面「無能力者舐めんなーー」スライディング

垣根「馬鹿め、そいつは未元物質で作った残像だ」

浜面「うそん!?」

垣根「これが俺のファントムドリブル。もはやこのピッチは常識が通用する空間じゃねえんだよ」ダダダ

美琴「ちょっと、一人で走らないでパス寄こしなさいよ、パス!!」

垣根「粋がるなよ第三位。テメエじゃ第一位のゴールは割れねえだろうが」

垣根「テメエにできるのは、俺を応援するとぐらいだぜ」

美琴「アンタを応援するぐらいなら、ゴキブリと会話した方がマシよ」

垣根「可愛くねえ女だぜ、たっく…」バッサー

婚后「と、飛んだ!?」

垣根「上空5100mからのシュートだ! テメエに受け止められるか、第一位!!」バッサー

風斬「さ、させないっ!!」ブゥン!

垣根「何!?」バッサー

風斬「あ、貴方だけが空を飛べると思ったら大間違いです!!」ブィィン

垣根「――それがどうしたよ?」

風斬「え?」

垣根「確かにハトは空を飛べるかも知れねえ……」

垣根「だが、ハトがどう足掻いたところでタカには勝てねえんだよ」

垣根「俺のシュートに絶望しな!」ブンッ

ダークマターシュートォッ!!
945 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 08:09:30.19 ID:CdbWtkkwo
風斬「きゃっ…」ドンッ

浜面「風斬っ! やべえ、垣根の攻撃で吹っ飛ばされたぞ」

一方「クソがっ」カチッ

風斬「きゃあぁぁぁーー」

ガシッ

風斬「はっ…」

一方「……怪我はねェみたいだな」


打ち止め「あ〜〜! いいないいなってミサカはミサカはあの人にお姫様抱っこされた風斬のお姉ちゃんを羨ましい目で見てみる」

番外「白馬より白い王子様とかミサカ聞いたことないしー」

打ち止め「そうだ、ミサカ☆ちゃんねるで抱っこされてるのをミサカにコラしてもらえばってミサカはミサカは名案を思いついたり」

番外「あの人工天使を最終信号にコラするのは無理だって。主に胸的な意味で?」

番外「ま、その点ミサカなら簡単だけど、ミサカが第一位にお姫様だっこされている写真とかコラでも吐き気がするし」

番外「マジで迷惑だから絶対依頼しないでよね。そんなの見た日にはミサカEDになっちゃうよ、生えてないのに」

打ち止め「これが押すな押すななの?ってミサカはミサカは上位個体として末娘の上島竜平化についてMNWで話し合ってみる……」



風斬「あ、ありがとうございます……」

風斬「そ、そうだ! ゴール!?」


ゴール < モウオヨメニイケナイ…

ボール < クリーニングダイダ…


垣根「二点目だぜ、無能なキーパー」
946 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 08:10:34.22 ID:CdbWtkkwo
一方「女虐めて楽しんでンじゃねェよ、ゲスが」

垣根「女だぁ? おい、第一位……テメエどこみてんだよ」

浜面「ナンパしたがってたヤツのセリフじゃねえ?!」

垣根「俺を見ろよ。第二位の俺をよぉ!!」

一方「垣根ェ…」

海原「自分たちは垣根さんを見誤っていたのかも知れません……」

婚后「え?」

海原「垣根帝督は、自分たちが思ってるよりもずっと……」

海原「誇り高い」

一方「風斬、ポジション交代だ。俺の代わりにキーパーやれ」パシッ

浜面「お、おい一方通行……あんなボールが飛んでくるキーパーを女の子にやらせるなんて」

一方「要らねェ心配だ、ソイツは。もォ、一本もシュートがゴールに飛んでくることはねェよ」

浜面「ごくっ…」

一方「相手してやるぜ、垣根」

一方「格の違いに絶望すンなよ」


審判「キックオフ」ピー


一方「三下、ボール寄こせ」

浜面「お、おう」ポン

一方「もォファンタジスタって時代でもねェが、モノホンのファンタジスタ見せてやンぜ」ポン

美琴「え?」

黒子「ボールを高く蹴っただけ?」

ボール < 1バウンド

婚后「遊んでいますの?」

海原「それよりボールをとらなくて良いんですか」

ボール < 2バウンド

垣根「んなもん、かってに外にでて俺達のボールに……」
947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 08:11:24.58 ID:CdbWtkkwo
垣根「っ!!」

垣根「海原!! ボールを止めろぉぉぉぉぉーーー」

ボール < 3バウンド

海原「さっきと言ってることが……」バッ

海原「うっ!?」

風斬「無理です。海原さんの手前で跳ねたボールの軌道は、海原さんの頭上で丁度頂点になる……!」

浜面「海原が手を伸ばしても、ボールには届かない……」

風斬「そして、海原さんがゴールに戻るよりはやく、ボールは落下して……」


ボール < モウゴールシテモイイヨネ?



打ち止め「あの人の足から、ゴールまで、その軌跡はまるでアーチを描いたようなのってミサカはミサカは説明してみる」

番外「特大のループシュート!?」

打ち止め「それは例えるなら極上の虹……ってミサカはミサカは極上の美酒に酔いしれてみる」



ポスッ

垣根「馬鹿な……」

一方「2対2――同点だ、クソッタレ」

ピーッ

浜面「一方通行ーー!!」ガバッ

一方「反射ァ」ペキーン

浜面「痛っ!! なにすんだよ!!」

一方「男に抱きつかれる趣味はねェ……」

浜面「喜びを分かち合うのがスポーツなのに!?」

垣根「クソが、まだだ! まだ同点だろうが!! ボールを寄こせ!!」バッ

美琴(審判が時計を確認している……)

海原(あと1プレイといった所ですか)

垣根「いくぞ」ガシッ

948 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 08:13:04.68 ID:CdbWtkkwo
打ち止め「お姉様とお姉様のお友達がワイドに展開しているよってミサカはミサカはパスの可能性を示唆してみる」

番外「海原って人や扇持った人も第二位近くでパスを受け取れる位置にいるよね」

打ち止め「やっぱり3対5は不利だよってミサカはミサカは数の暴力を懸念してみる」

番外「そういう常識はあの二人には通用しないと思うな」



一方「コイツにパスはねェ……」

垣根「ぜってーテメエを抜いてやる。そんでオシャレヒールでゴールしてやる」

浜面(センターサークルの中で……)

海原(エース対決ですか)

一方「そのボールを自分にできた方が、最後に一番高い所に立っていられるってかァ?」

垣根「一方通行ァァァァァァァァァァ!!!」

一方「垣根ェェェェェェェェェ!!!」


シュビヅババババドドドドバビュドシュグサッザク!グフ!ドム!ゲルググ!




黒子「な、何が起きておりますの!?」

美琴「1秒間の間に垣根は13のサッカーボール状の未元物質を展開したのよ!」

美琴「それを0.8秒で一方通行は破壊、でも未元物質は衝撃を受けると発光する性質を持っていた!」

美琴「通常の光量なら一方通行の反射の膜は破れないわ。でも第二位の未元物質なら、光を別の性質に変えることができる」

美琴「でも一方通行はその変化した光を0.5秒で解析、対策を立てた。おそらく垣根と対峙した時点で未元物質による攻撃のパターンを予測していたんだわ」

美琴「センターサークル内で考えられうる未元物質の攻撃パターンは2万3601通り……」

風斬「いえ、2万8081通りです」

美琴「それを予測しても尚、0.5秒のタイムラグがあった。垣根はその0.5秒の間に地面を特定の物質のみ流動性が働く性質に変化させた」

美琴「特定の物質であるサッカーボールは地面の中に沈み、一方通行の手の届かないところへ言ってしまったわ」

美琴「だけど一方通行はセンターサークル内の重力を反転させて、ボールを地面から弾き出した」

美琴「地面にボールがある確証があった訳じゃない。でもボールがどこにあろうと自分は触ってないんだから、ピッチの外に弾き出せばマイボールになると計算してよ」

美琴「それにたいして第二位は未元物質を散布して、ボールと空気の比重を逆転させた」

美琴「だけど一方通行はピッチの芝の光合成をベクトル操作して促進させ、酸素比を逆転することで対応したのよ」

美琴「落下するボールに先に反応したのは第一位の方だった。でも身体を寄せていたのは第二位」

美琴「だから垣根の方が競り勝ったように見えた、一瞬ね」

美琴「でも違った。ボールを胸でトラップした垣根は、そのまま空中でシュート体勢に入ったけど……ボールが胸から離れなかった」

美琴「一方通行はボールと垣根との間の摩擦係数を0にしていたのよ」

美琴「驚愕する垣根の隙を突いて、一方通行はボールをヘディングで押し出したわ、第二位ごとね……そうでしょ?」

風斬「ええ……」

浜面「どこの解説キャラだよ、お前達?!」

婚后「三行でおkですわ」
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 08:14:34.14 ID:CdbWtkkwo
垣根「がぁぁあぁぁぁぁぁあーーー!!」ドリドリドリドリィ!!

浜面「ボールは垣根ごとゴールに向かうぜ!?」

垣根(ボールは俺の中にある! この勢いさえ殺せば……殺せば俺の勝ちっ!!)

垣根「第一位ぃぃ!!」バッサー!!

一方「ギャハ!! かァァァきィ根くゥゥゥゥン!!」ダダダ

浜面「あ、追撃」

垣根「ちょ、ま……そこはお前もヘディングに全力を込めて力尽きる所だろうが、常識的に考えて!!」

一方「かきくかかきかきくかけかきき……」

ベクトルシュート!!

垣根「」ブチッ

浜面「あ、千切れた」

海原「垣/根さんですか……」

打ち止め「え? 何々? 何が千切れたのってミサカはミサカは目隠しするお姉様に尋ねてみる」

美琴「見ちゃいけません!」

垣「ま、まだだ。ボールはまだ弾かれて生きてるぜ!!」カキネ1/2

根「ルーズボール頂きだ!」ダッダッダ

風斬「させません! 私だって戦えます!!」ダッ

根「くそ、取られた……だが、こうやって右足に下半身を寄せられては何にもできねえだろ!」ガリガリ

海原「下半身を寄せるとは、変態発言ですね」

浜面「実際に下半身だけで動いてるんだけどな、垣根」

黒子「人間が上半身と下半身に別れて動くなんて……」

垣「俺に常識は通用しねえ!!」

一方「今のオマエの身体は未元物質だからなァ……」

垣「一方通行が風斬ちゃんのフォローに行かずに逆サイドを走ってるだと!?」

根「何を考えてやがる、第一位!!」
950 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 08:15:25.27 ID:CdbWtkkwo
一方「オマエは本当に他人の事を見てねェのな」

垣「あ?」

一方「同じチームだったヤツの利き足ぐれェ、把握しとけ」

垣「まさか、風斬ちゃんは左利き?」

一方「外れェ」

風斬「人工の存在である私は……両利きです!!」バシッ

根「しまった!」

婚后「クロスが上がりましたの!」

垣「第一位のところか! させねえぞ!!」バッサー

垣「上半身だけな分、軽くてスピードアップだ!!」ダダダダ

一方「他人の事を見ろとは言ったが、ボールを見るなとは言ってねェ……」

垣「は?」

一方「風斬のボールの軌道はどォ考えても俺に届きやしねェこと位、ちょっと考えれば分かるだろォが」

浜面「ナイスアシスト!!!」パシッ

垣「三下!!」

黒子「第一位様はデコイですの!」

浜面「シュート!!」

パスッ

ホイッスル < ピピーーー!


審判「試合終了」



垣/根「負けた……」ガクッ



951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 08:17:28.82 ID:CdbWtkkwo
海原「ではこの試合のMOMに輝いた御坂美琴選手に勝敗の要員を聞いてみましょう」

美琴「勝負を分けたのはズバリ、チームとしての完成度の差ね」ドヤッ

美琴「セルフィッシュな垣根帝督と、最後までチームプレイに徹した一方通行の差がそのまま点の差に出たわ」

海原「なるほど。フットサルはチーム競技ですからね」

美琴「そうね。もっともチームプレーっていうのは個々の技量がある前提の話だけど」

海原「貴重な意見ありがとうございました」

浜面「って何これ!? つーか超電磁砲がMOMっておかしいだろ!」

海原「御坂さんは常に自分にとってMOMですので(キリッ」

風斬「あの、御坂さんは女性なので"マン"・オブ・ザ・マッチはどうかと……」

浜面「そこじゃねえ、そこじゃねえよ!?」




952 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 08:20:15.28 ID:CdbWtkkwo
一方「肉も取ったし、帰ってアタック25みるかァ……」

風斬「あ、あの、折角ですからお肉でバーベキューしましょう!!」

浜面「え? でも景品はプレゼントするんだろ」

風斬「みんなで取ったお肉だから! ちょっとぐらい食べてもインデックスだって怒らない……と思う」

海原「むしろ禁書目録を呼んでバーベキューをすればよいのでは?」

一方(あの大食いシスターが来るってことァ、ヒーローも来るってことか?)

一方(ヒーローとバーベキューなンて、滅多にあることじゃねェ……)ワクワク

一方「よし、アタック25を視ながらバーベキューパーリィだ!」

浜面「なぜそこまでアタック25に拘る?!」

一方「児玉さン最高でしょォがァ! 読書で英字の本をチョイスする位のナイスミドルなンだぞォ!!」

浜面「基準がよくわからねえ!?」

一方「木原くンに能力開発されるより、児玉さンに能力開発されたかった」シミジミ

浜面「能力開発できるとか、児玉清は何者だよ!?」

垣根「今日の三下はツッコミ頑張りやがるな……あれ、下半身の後ろ前逆か、コレ?」クイクィ

垣根「どんなに頑張ろうとテメエの人生にアタックチャンスなんてねぇんだぜ?」ア、クッツイタ

浜面「人間辞めてるお前には言われたくねえ……」

海原「さしずめ垣根さんは白のパネルに蹂躙された赤のパネルですね」

浜面「よくわからねえよ、その例え!?」
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/21(土) 08:23:10.91 ID:CdbWtkkwo
垣根「パネルが第一位の白で埋め尽くされようと、俺がアタックチャンスで角取って邪魔してやる……くそっ、ちょっと上半身と下半身がズレてやがる」

一方「最後の映像問題で角残ってても大して邪魔じゃねェだろ」

海原「キヨシ=コダマはいい司会者でしたね」

浜面「俺はクイズ番組といやあ、逸見さんも……」

携帯 < PPP…

海原「冥王星付近でパトロール中の土御門さんから電話ですよ」

一方「いいよ土御門なンてェ、さっさとバーベキュー始めよォぜ」ブチッ
















土御門「アイツら何故電話に出ない……?」

土御門「一刻も早く知らさなくてはならないというのに……」

土御門「俺が見つけた、この重大な……」






土御門「カエル型カールの存在を!!」





つづく
954 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/21(土) 08:34:11.15 ID:IvJcNCL8o
シルバリオン馬鹿にするな!
超白銀合体すればゴッドシルバリオンになるんだぞ!




あ、>>1乙でーす
955 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/21(土) 08:34:28.40 ID:CdbWtkkwo
本筋から逸れてリハビリ(俺の)でしたァ。ファンタジスタ(漫画)は名作。
コパアメリカ辞退は仕方ないと分かっていても、ルーマニアの瀬戸とかポーランドの赤星の入った日本代表とか見てみたかったなァ
これで日本代表に入ったら、マジで瀬戸は漫画の主人公だと思うし
しかし、もォ「アタックチャンス!」の声が聞けないのは寂しい限りです……

アラスカの誤字は反省ですねェ。うン、アラスカはねェわ……
ここほったらかしてSS書いてた場所は某兄弟スレです。もう次スレになっちゃってますけどね
つゥかあっちが俺の生息地と言えるかも
956 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/21(土) 12:54:35.08 ID:tk+7YT5to

久しぶりに腹抱えて笑ったwww
957 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2011/05/21(土) 14:42:58.92 ID:1qY5GcUd0

熱い戦いだったな・・・ゴルドランなつかしす
958 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/21(土) 20:47:16.26 ID:tXjxqHPpo
おつおつ
終始笑いっぱなしだったわ。大好きだこれ
959 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/21(土) 22:43:51.72 ID:BguVoKDIO
ちょいちょい挟んでくる小ネタを全部理解できる自分がいるんだが…
久々にシュート屋根裏から引っ張り出して読んでみるかァ
960 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/23(月) 00:59:08.77 ID:93YM+Dy10
乙!面白い!
961 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/26(日) 17:32:31.83 ID:wh922ZRF0
続きはあるのかい?
962 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/26(日) 21:27:22.60 ID:gaF/Bu+t0
963 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/28(火) 10:45:04.66 ID:qD4ZyGC60
麦野X浜面おいしいです・・・
964 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/06/30(木) 23:20:12.20 ID:/srkMNfLo
「学園都市のセンスは他とは変わっているとは聞いていたけど……」

デパートの婦人服売り場を物色しながら、英国王女は自分に向けられる視線を無視した。
その立場から、向けられる視線の種類を判別することに彼女は多少自信がある。
彼女が学園都市に足を踏み入れてから受ける視線は決まって「好奇」の目であった。

この好奇は「外国人」に対するものだろう。日本人は特にそういう意識が強いと聞いたことがある。
学園都市に外国人がいないということはないが、珍しいものらしい……
買うつもりのないブラウスを戻しながら、彼女はぼんやりと考えた。
分かり易くブロンドの髪を持った妹達なら兎も角、黒髪の自分はひょっとして日本人に溶け込めるのではないか
などと彼女は考えていたのだが、実際に港から降りて日本を歩いてみると、やはり顔立ちからして違うらしい。
それに何より、彼女は母親から受け継いだエメラルドのような緑色の瞳を持っていた。

「さて、"休め"と言われるとかえって途方に暮れてしまうものね」

下の妹のように遊び方を知らない生娘ではないが、放り出されてしまうと素直に遊ぶ気にはなれない偏屈な性格なのだ。
元々極度の人間不信を煩っているので、他人の勧めを素直に受け入れられない。
それでも強いて事を荒立てることも好まないので、ちょっとクィーンエリザベスを使って世界一周に出たわけだが。

「そうね、いっそ髪の毛でも染めてしまおうかしら」

折角英国を離れているのだ。ティーンエイジャーのように髪でも染めてグレてやろうか。
髪の手入れには気をつかっているが、学園都市の技術ならキューティクルを極力痛めないような装置や薬品があるかも知れない。
思いつきにしては中々良案だと、国元では「頭脳」に長けると賞される彼女は一人笑った。

「問題は私が学園都市をよく知らないことなのだけれど……」

ここが観光地ならガイドの一人でも居るだろうが、生憎と世間では半鎖国状態の学園都市だ。
ガイドブックを捲ってもよいが、そんな当たり障りのない方法で探すのは何か癪だ。
かといって足で探すというのも王女のプライドが許さず、また非効率的なので
彼女は取りあえずデパートを出て近くにあったオープンテラスのカフェでミルクティーを飲んでいた。
お世辞でなら「美味しい」と言える程度の味だ。ややミルクの匂いが強すぎて好みではなかった。
子供っぽすぎる味と言うべきか。学生の多い学園都市のニーズには合っているのだろうと、彼女は結論づけた。
紅茶はやはりイギリスが一番美味である。
それを確認した所で、彼女の目に一人の少年の姿が止まった。

「ねえ、ちょっとそこの方」

965 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/06/30(木) 23:21:23.61 ID:/srkMNfLo
「あ?」

「今時間あるかしら?」

僅かに少年の顔に拒絶が浮かぶ。

「ナンパするなら年選べよ、オバサン……って所かしらね?」

「ん……いや、まあな」

躊躇いの後、少年は彼女の言葉を肯定した。
そこには少年の傲慢な性格が垣間見える。そんな性格の少年が面と向かって彼女に内心を伝えなかったのは
一重に彼女が年は取っていても美人であったが為だ。ハッキリと拒絶するには惜しいという打算に過ぎない。

「年下は嫌いではないけれど、十代の子供を誑かすような性癖は持っていなくてよ?」

「どーだか。世の中には常識が通じねえヤツはゴマンといるからな。白いロリコンとか、露出狂のショタコンとか」

「……つーか、誰がガキだコラ」

不機嫌そうなその少年は野良犬のように威嚇するが、イギリスの宮廷から下町まで海千山千の者達を相手にしてきた彼女は動じなかった。
その事に、少年は多少見直したように彼女を見入る。

「年相応にスレてやがるじゃねえか」

「後半だけ褒め言葉としていただくとしましょうか」

彼女は温くなったミルクティーを飲み干すと、本題に入った。

「貴方、綺麗な髪をしているわね。どこで染めたのかしら?」

「あ?」

「スレてる」と「いきがってる」の間にいるような少年は、まるでホストのように軽薄な格好をしていた。
肩まで伸ばした長髪は、サンディブラウンに染め上げられている。染めていると分かるのは、眉の色と髪の色が異なるからだ。
もし同じであれば、地毛でこの色かと錯覚するだろう。
なぜなら染毛による痛みが全く見受けられなかったからだ。

966 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/06/30(木) 23:22:22.35 ID:/srkMNfLo
「残念だが、俺のブリーチングに常識は通用しねえ。コイツは未元物質による特別製だ。誰にも真似できねぇよ」

「ダークマター?」

ドヤ顔をする少年を余所に、学園都市で買った新型携帯を使って検索を始める英国王女。
買ったばかりのそれを使いこなしているのは流石は「頭脳」というべきか。
彼女の上の妹といえば、携帯は連絡が取れればよいとしか考えていない。
英国王室御用達の携帯も持ち腐れというものだ。
尤も、別用途に複数携帯を持ち、むしろソッチがメインに使っている彼女もある意味、ロイヤルテレホン持ち腐れと言えるのかも知れないが。

「なんだ、市販されているじゃない」

「何!?」

携帯の画面に映るダークマター印のブリーチ剤は、脱色染毛の薬品としては法外の値段ではあったが、彼女は逡巡することもなくポチる。
少年といえば、「いい加減にしろや学園都市ィィィィィ!!」と絶叫しながら翼を生やしていた。

「学園都市の子供は能力開発を受けているとは聞いていたけれど……コレがそうなのかしら?」

珍しいものを見た、という風に彼女は呟く。
それは彼女の生の感情ではあるのだが、一方でカモフラージュでもある。
驚きを口に出す一方で、彼女の視線は周囲の反応をせわしなく追っていた。
能力が日常として存在している学園都市の住民が、少年の翼に対し、驚愕し、逃げる。
それはこの少年の能力が、強力なもの、あるいは珍しいものであることの証左とも言えよう。
そういう観察力、洞察力を隠すのはもはや彼女の習性になっている。

「ムカついた。土御門の召集なんざ知ったことか。俺はこれから冷蔵庫時代の黒歴史潰しにいく」

967 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/06/30(木) 23:23:34.80 ID:/srkMNfLo
一通り荒ぶった少年は、携帯を取り出し電話をかける。


「心理定規か? スクールの情報網使って未元物質売ってる企業と工場を……あ? 土御門のルートは使えないんだよ」

約束を反故にした相手に、訊ねる訳にはいかない……なので少年はかつての部下の少女に連絡を入れたのだが

「無いだぁ? ……いやスクールは解散してねーし。テメッ、鼻で笑ったろ今!」

「……確かにグループには潰されたけどよ。でも使ってた情報ルートとか残って……あ? グループに吸収された!?」

「ふざけんな!! ……いや、俺の責任は違ぇねえけどよ、もうちょっと粘るとか……」

「……えぇー……それ酷くね? ……いや、分かった、俺が悪かったって事でいい……」

「んじゃ新生スクールってことで……ホラ、第四位とかそんな感じでアイテム立ち上げてるだろ?」

「……誰がって、俺とお前が。……俺とお前が居ればスクールを名乗るには充分だろ(キリッ ……早ッ!? 拒絶早ッ!?」

「何もしねえって! マジで何もしないから! ちょっと休んでいくだけ!」

「先っぽだけ! 先っぽだけだから!!」

「……切りやがった」


断られたようだ。
情報屋を捜して依頼をするか、自分で探すか、少年は嘆息と共に肩を落とした。
その姿を王女は口に手を当てて笑う。その仕草は街には不釣り合いな程優雅で気品があった。
普段の少年なら、そこに違和感を覚えたかも知れないが、今の彼は気付かない。馬鹿にされたとキレるだけだ。

「何笑ってやがる」
968 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/06/30(木) 23:24:12.95 ID:/srkMNfLo
「確か、学園都市の能力者は0〜5までのランクが存在しているのだったかしら?」

「ああ」

「見たところ、かなりの上のランクのようだけれど、人徳はないみたい」

彼女はそこまで言って、また声を忍ばせて笑う。

「学園都市で、高位の能力者に喧嘩売るってのがどういう意味か、知らねぇみたいだな」

「学園都市は初めてですもの。でも、喧嘩を売った覚えはなくてよ」

「肩書きに集まる人間が信用できないのは、当然の事でしょう?」

澄んでいる……とは言いがたいが、曇りの無い瞳で彼女は少年を射抜いた。
彼女が信じるのは彼女の肩書きを知らないで絆を作った人間のみ。
王女としての姿を知る者に、彼女は心を開かない。それが自分を守る術だと疑わない。
しかし、少年はそれを否定した。

「今持ってる肩書きを脱いだって、別の肩書きを着るしかねえ。素っ裸で歩くことは文明社会じゃできやしねえよ」

「それが嫌なら、ジャングルの奥地に引き篭もって自給自足で暮らすんだな」

少年は鬱陶しそうに嫋やかな髪を掻き上げると、一回り以上年上の女性に対し言い放った。

「俺のレベルを教えてやろうか」

「レベル5……学園都市に七人しかいねえ超能力者の第二位だ」

「未元物質の垣根帝督」





行間 〜 marchen the Dark Knight 〜
969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 23:29:08.52 ID:bTnF2dG8o
久々だな
970 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/06/30(木) 23:30:55.33 ID:/srkMNfLo
ヤベー6月一回も投下してねェよ……と思ってスレ開いたら東京都に監視されていた。狙われている!?

垣根くンにヒロインをつけたいとずっと思ってて(心理定規以外で)
前方物質とか、空力物質とか考えてたけど……
右席集まりすぎもどォかと思うし、婚后さんは垣根くンの初対面が>>931じゃフラグ無理だァってなって……

結果、第一物質という方向になりましたァ。

多分他にはないンじゃないかと
年上のお姫様を守る天使の騎士とか、メルヘンじゃね?
971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 02:12:37.80 ID:m9wfTf7mo
完全に若いツバメに目を付けたおb(ryの図な件
972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/07/02(土) 09:50:44.71 ID:V7vEWTaAO
待ってたずっと待ってた

話変わってそろそろ新スレを建てるべきでは?
973 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/10(水) 22:00:03.23 ID:c2OT3MOE0
次スレってもう建ってるのかな?それともまだ?
974 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/30(火) 20:55:26.64 ID:7UgmjcXAO
今日でちょうど2ヶ月か
あと1ヶ月来ないとマズいみたいだぞ
作者大丈夫か?
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
975 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/04(日) 10:29:30.04 ID:fmsX+24SO
ヤバイヤバイ
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
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