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ゲンドウ「とどのつまり、ネルフは財政難だ」【第七話】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 03:07:44.35 ID:dUK8FPLAO
◇ネルフの皆さんが財政難を完全殲滅するために、コネやハイパーテクノロジーを駆使して
大人気ドラマ「新世紀エヴァンゲリオン」を撮ったり、揉めたり、借金を増やしたりするお話です。
◇テレビ版の撮影が終了しました。
◇みやむー妊娠おめでとう

◇<ラー

前スレ
ゲンドウ「ネルフは財政難だ」リツコ「あ、あたしじゃないわよ…」【第六話】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1284194126/
壱〜伍話のURLは前スレ>>1参照

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      ヾ三___/:::::/``'ー- 、,___/:::::::::::
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/

旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 03:51:51.68 ID:D3Ofjueto
前スレの残りはおまけに使うっぽいからこっちに書く

ほんと乙、心から乙
アニメからその舞台裏をここまで作れるってほんとすごいと思う
おまけ・旧劇・新劇(あるよな…?)も楽しみにしてるから頑張ってくれ
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 12:46:15.76 ID:rDk5LPSAO
まさか最後が蟹で〆るとは……
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 12:52:33.12 ID:dUK8FPLAO
前スレ>>1000の続き


アスカ「もおおおおおおおおおおおおおおおお!げんっっっっっかいっっっっっ!!!!」

アスカ「大人しい私でも、仕舞いには暴れまくるわよ!!」

シンジ「お…大人しいって……」

アスカ「今後あたしら職員は一切食堂は使わない!!コンビニで済ませるわ!!」

アスカ「ネルフがあんたらD級はスパイじゃない限り、クビにしないからって調子乗ってんじゃないわよ!!」

アスカ「[ピーーー]!!クソ[ピーーー]共!ファッ[ピーーー]!!!」


ガチャン


シンジ「ちょ、ちょっとアスカ……」

綾波「事態が悪化したわ……」
カヲル「カニが更に遠くなったよ……」

ミサト「コンビニの競争率がまた上がるわね……」

マヤ「うちのコンビニ…やる気ないのか人数比にくらべ、かなり入荷数少ないですからね……」

リツコ「だから言ったじゃない。アスカに交渉させるなって」

アスカ「……う、うるさい!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 12:57:58.83 ID:dUK8FPLAO
青葉「ど…どうしましょう………」

日向「このままだと確実にカニが……」




プルルルルルルル




加持「はい、加持」

加持「…………」

加持「……そうかわかった」


ピッ


ミサト「……何よ。」

加持「部下に確認に行かせてたんだが、コンビニはまさに…『もぬけのから』だそうだ」

アスカ「だ、だからって…謝んないわよ」

アスカ「…悪いのはアイツらなんだから」






ぐうううううううううううう……………





アスカ「…………////」



一同「………」






一同「……謝っちゃえば?」


アスカ「………」


6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:02:29.52 ID:dUK8FPLAO

プルルルルルルルルルル…


アスカ「…………」


食堂職員A「はい、こちら食堂」

アスカ「……さっきは言い過ぎたわ。すまなかったわ」

アスカ「……撤回するわよ」

食堂職員A「そうかい」

アスカ「だから、注文を……」

食堂職員A「はて、なんのはなしだっけね」

アスカ「こっ!こいつうううううううううううううううううううう!!!!!!!!」

ミサト「アスカ!落ち着いてアスカ!」

加持「み、みんなアスカを押さえろ!」

アスカ「は、はなせええええええええええええええ!!!」

マヤ「ご…ごめんなさい。あの、本人も反省してるみたいなので…注文、持ってきて貰えますか」

食堂職員A「ではもう一度、お願いします。」

職員A「それから注文は電話でお受けしますんで」


7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:14:20.03 ID:dUK8FPLAO
マヤ「と言うわけでもう一度。」

シンジ「カニ玉定食大盛りで…」

アスカ「カニクリームパスタ特盛り、アルデンテ、クリーム多めええええええ!!」

綾波「カニラーメン…特特盛りに変更。ネギも特盛り」

カヲル「僕はカニクリームコロッケ定食大盛。ソース多めでよろしく」

ミサト「カニ釜飯定食特盛りとカニサラダとカニ春巻きとカニシューマイ追加!」

リツコ「カニあんかけ定食特盛りにカニサラダとカニ春巻きとカニシューマイとカニ餃子と焼きカニ追加。」

加持「カニ玉定食大盛り。カニ茶碗蒸しはヤメにしてカニサラダとカニシューマイで」

青葉「カニピラフ特盛り。カニ酢とカニシューマイとカニの味噌汁追加」

日向「俺もカニピラフのグリーンピース抜き特盛り、カニ酢追加のカニ足トッピング特盛りにカニ味噌汁」

技術部員A「カニ丼特盛りにいくらトッピング。カニ酢とカニ味噌汁!!!」

技術部員B「カニクリームコロッケ定食はやめにしてカニのしゃぶしゃぶ定食特盛り。カニサラダも特盛りで、カニ春巻きに特盛りライス単品。」

技術部員C「カニのバター焼き定食特盛り、カニの茶碗蒸し付きで、あ、焼きガニはヤッパありで」

技術部員D「俺はカニ餃子定食特盛り」

技術部員E「カニのミネストローネは止めて、カニのクリームシチューは止めて、カニクリームコロッケ定食特盛り」

オペレータA「カニのグラタン定食。……大盛」

オペレータB「カニのペスカトーレ特盛りにカニグラタンにカニ味噌トッピング。デザートにカニパン」

オペレーターC「それより……もう帰りたいです」


【司令室】

ゲンドウ・冬月「………最早なんでもいい」



マヤ「はぁ…はぁ……ようやく………」

マヤ「では、注文しますね」


一同「……」コクリ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:16:27.14 ID:dUK8FPLAO
プルルルル…


マヤ「………」


プルルルルルルル………


マヤ「………あれ」


プルルルル…プルルルル……


マヤ「………」


プルルルルルルル………

カチャ

マヤ「………」

マヤ「……でませんね」


一同「………」


アスカ「………」


アスカ「………」


アスカ「ううううううううううううううううううううううううう…」

アスカ「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:18:25.44 ID:dUK8FPLAO
アスカ「もーうこちとら、我慢の限界よ!!!」




アスカ「殴り込みに言ってやるから顔洗って待ってなさいよ!!!!!」

アスカ「……行くわよ」

綾波「……ええ」

リツコ「……あとでとっちめて処置にしてやるわ」






技術部員一同「いくぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」




オペレータ一同「ぶっち殺してやる!!!!!!!」




一同「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」




マヤ「ちょ、ちょっとみなさん!」

シンジ「や…やめたほうが…」





ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!




加持「……聞く耳持たずか」

青葉「……いっちゃいましたね」

ミサト「……あのバカ達」


10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:18:53.07 ID:dUK8FPLAO
【更に30分経過】

ミサト「………戻ってこないわね」

マヤ「どうしたんでしょうか……」

シンジ「何か…あったんですかね?」

日向「……俺達様子見てきます」

ミサト「そうね…私もいくわ」

青葉「何かあったら連絡しますから」

加持「…ああ。よろしく」


11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:19:25.89 ID:dUK8FPLAO
【更に30分経過】



マヤ「………」

加持「………」

シンジ「………」



シンジ「戻って……来ませんね」



加持「……ああ」

マヤ「……やっぱり何かあったんでしょうか」

シンジ「……」

加持「………」

マヤ「………」

加持「見に行こうか」



シンジ「………はい」


12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:19:52.38 ID:dUK8FPLAO
タッタッタッタ……

シンジ「食堂は……」

マヤ「こっちよ!」

加持「あ……あれ、そういえば」

マヤ「どうしたんですか?」

加持「……さっきから誰ともすれ違わない」

シンジ「そう言えば…」

マヤ・加持・シンジ「………」

マヤ「急ぎましょうか」

加持「……ああ」


シンジ「………」



13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:20:34.68 ID:dUK8FPLAO
【食堂前】

シンジ「……着きましたね」

加持「……静かだな」

加持「……俺が先に踏み込む。お前たちは裏からついて来い」チャキッ

シンジ「け……拳銃……」

マヤ「りょ、了解しました」

加持「…じゃあいくぞ」


バアアアアン!

加持「………」カチャッ!

シンジ「………」

マヤ「………」




加持・マヤ・シンジ「こっ……」

加持・マヤ・シンジ「これは………」






マヤ「りょ、料理の山…?」

シンジ「そ、それに……」







ミサト「 」
青葉「 」
日向「 」






加持「み…ミサトぉ!?」


14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:21:00.69 ID:dUK8FPLAO
ミサト「りょ…りょうじ……」

加持「ど、どうした…なにが……」

ミサト「げ……」





加持「げ?」

ミサト「ゲロ……吐きたい」






加持「ちょ…ちょっと……えええっ!?」






ミサト「おおおおおおおおええええええ!!!!!」ゲロゲロゲロゲロゲロ

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:24:05.14 ID:dUK8FPLAO
すっかり書き忘れてたが

このおまけは非常にゲロゲロ言うので閲覧注意です。

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 13:28:03.40 ID:rDk5LPSAO
(´・ω・`)
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:28:32.72 ID:dUK8FPLAO
―――――

カタカタカタカタカタカタカタカタカタ

ミサト「かくして、特務機関は壊滅した。」

ミサト「事の真相はこうである。」

ミサト「エネルギーシステムの欠陥により食堂内の冷蔵庫が活動停止」

ミサト「そして中の食材は腐り、もはや食べることは不可能であったが」

ミサト「カニフェアーを楽しみにしているネルフ職員の報復を恐れた食堂職員は悩み抜いた末、その食材を使って調理。」

ミサト「しかし、試しに食した食堂職員は悶絶。自力でジオフロント内の病院へ」

ミサト「残りの職員はことのヤバさにおののき、時間を稼いだ上で逃亡。」


ミサト「その後怒りに身を任せ大挙するネルフ職員とパイロット。」

ミサト「そして、彼らが辿り着いた先にはまだ出来たばかりのカニ料理が並んでいる」

ミサト「……彼らに、抗うすべはなく食事を口に運んでしまった」

ミサト「そして悶絶。その後、自力で救護班を呼び出し搬送。」

ミサト「全員搬送されたのちに私…葛城1佐に日向2尉、青葉2尉が食堂に到着」

ミサト「……そして悶絶。」

ミサト「それを加持諜報部長、伊吹2尉、初号機パイロット碇シンジが発見」

ミサト「その後、救護班により病院へ搬送された。」

ミサト「以上が事の真相である。」

ミサト「ここまでであれば、90年あたりの日テレのゴールデンタイムに放送されていたロボットアニメで聞いたような話で済んだのであるが」





ミサト「……この話には続きがあった。」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:29:11.34 ID:dUK8FPLAO
加持「とりあえず、医者が言うには集団食中毒だそうだ」

マヤ「午後の作業は中止ですね……」

加持「トップがあれじゃあなあ……」

ゲンドウ「………」ゲロゲロゲロゲロゲロ

冬月「………」ゲロゲロゲロゲロゲロゲロ


シンジ「と、父さんんんっ!?」

ゲンドウ「し……シンジは無事だったか………」ゲロゲロゲロ

シンジ「ちょ、ちょっと…びょ、病院にいかないと…」

ゲンドウ「病院はもういきたくな……おおおおおおおおええええええ………」ゲロゲロゲロゲロゲロ

シンジ「と、父さん!」


加持「……散々通ったからな」

マヤ「記録更新したくないんでしょうね……」

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:29:40.77 ID:dUK8FPLAO
マヤ「しかしよかったですよね。まだ起こったのが今のご時世で」

加持「そうだなあ…使徒が来たりなんかしたら……」

ブー!ブー!ブー!ブー!ブー!

『緊急入電です!緊急入電です!』

マヤ「き…緊急入電?」

シンジ「い、一体……何が………」

マヤ「と、とりあえず…私が……」

加持「………ああ」

マヤ「あの……特務機関ネルフですが」

マヤ「え……ええっ!?」

シンジ「ど…どうしたんですかマヤさん?」

マヤ「せ…戦自が密かに開発していた生物が…逃げ出したって……」

シンジ・加持「ええええええ!?」

マヤ「で…うちに出撃を依頼していますが…どうしましょう……」

加持「ど、どうしたもこうしたも……」

ゲンドウ「おおおおおおおおお………」

冬月「ええええええええええええええええええ……」


ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:30:10.52 ID:dUK8FPLAO
加持「あれじゃあ……警察には?」

マヤ「警察には…あまり……」

加持「なるほど……ということは法的にスレスレの化け物ってワケか」

加持「そうなっちゃ警察にも止められないか……」

マヤ「本格的に軍が出ればそれはそれで大変なことになりかねませんし……」

マヤ「ど、どうしますか?」

ゲンドウ「……出撃」

シンジ「と、父さん!」

ゲンドウ「聞こえなかったのか……出撃しろと言っている」

シンジ「でも………」

ゲンドウ「戦自がどうなろうと構わない」

ゲンドウ「だがこの街を…この街の人々を守るのは我々の仕事だ」

シンジ「……父さん」

ゲンドウ「胃が裂けようとも、ネルフは…第三新東京を守らねばならn…」

ゲンドウ「おおおおおおおおええええええええええええええええええ」 ゲロゲロゲロゲロゲロゲロ


シンジ「……折角良いこと言ってたのに……」

マヤ「しかし、出撃するにも人手が…」

マヤ「今から自宅待機の職員を呼び出しても何時間かかるか………」


「まかせときな!」


一同「………!」


21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:30:37.96 ID:dUK8FPLAO
技術部員A「それは俺達の仕事だ」

技術部員B「……誰にも渡さないぜ」

シンジ「みなさん!」

マヤ「しょ……食中毒なんじゃ……」

技術部員C「菌は俺達の職人魂に勝てやしない」

技術部員D「この街の為に戦えるのはシンジくん……君だけなんだからな」

シンジ「………!」

技術部員A「いくぜ野郎ども!」

技術部員一同「おおおおおおおお!!!!!!!」


技術部員一同「ええええええええええええええええええええええええ…………」ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ


マヤ・加持・シンジ「………」

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:31:11.91 ID:dUK8FPLAO
―――――

シンジ「と、とりあえず搭乗しました」

加持「了解。指揮は司令とミサトに変わり俺がとる」

マヤ「システムは私にまかせて」

シンジ「はい」

マヤ「それから……」


技術部員一同「おおおおおおおおええええええええええええええええええええええええ……」ゲロゲロゲロゲロ

ゲンドウ「え゛え゛え゛ええええええええええあ゛お゛お゛おおおお゛おお……」ゲロゲロゲロゲロゲロゲロ

冬月「   」

マヤ「余計な音声が入るけど気にしないで」

シンジ「………無理です」



加持「エヴァンゲリオン発進!」

ググググググ……

シンジ「………っ!」

シンジ「僕が止めなきゃ……!」


技術部員一同「お゛お゛おおおおおお……」ゲロゲロ

ゲンドウ「オボロロロロロ………」ゲロゲロゲロゲロ

マヤ「……正直貰いそうです」

加持「……それだけは勘弁してくれマヤちゃん」

23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:31:47.00 ID:dUK8FPLAO

―――――

謎の生物「ギシャアアアアアアアアア!!!!!!」

シンジ「き、気持ち悪っ!!」

マヤ「シンジくん、その使徒ほどではないけれど、生物はかなり凶暴かつ攻撃翌力が高いの。注意して!」

加持「市街地に入れば最後だ。なるべく早めに叩いてくれ」

シンジ「りょ、了解」

シンジ「パレットライフル…装備します」

加持「シンジくん、とりあえず…何発か試しに撃ってくれないか」

シンジ「何発か……でいいんですか?」

加持「……ああ」

シンジ「……行きます」


バババババババババ……


謎の生物「ギシャアアアアアアアアア!?」


ジュバッ!ジュバッ!


謎の生物「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

ダラダラダラダラ……

マヤ「んっ……」

加持「き…気持ち悪いな…こりゃ…」

シンジ「どうやら、ライフルは効果あるみたいですよ」

加持「……もうちょっと待ってくれ」

シンジ「………?」

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:32:15.14 ID:dUK8FPLAO
謎の生物「ギャアアアア………」

謎の生物「ギャアアアアアアアアア!!!!」

ムクムクムクムク……

シンジ「な…ふ、復活した!?」

加持「やはりな……自己回復機能も備えていたようだ」

シンジ「え……ええっ?じゃあ………」

加持「いや、必ず弱点はある……」

加持「マヤちゃん、いまから俺の言うコードを入力してくれ」

加持「********************だ」

マヤ「了解」

カタカタカタカタカタカタカタカタカタ………


『認識、完了しました』

マヤ「!」

マヤ「こ……これは………」

加持「戦自のメインシステム。」

マヤ「え……ええっ?」

加持「そこに、確かこの生物について記載されていたはずだ。」

加持「そこに…コアの場所も載っているはずさ」

マヤ「あ……は、はい………」

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

謎の生物「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:33:27.09 ID:dUK8FPLAO
シンジ「か…加持さん、化け物が復活して……」

加持「とりあえずライフルで撃てるだけ撃って時間を稼いでくれ!」

シンジ「了解……!」


ババババババババババババババババババ

謎の生物「ギャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

ビチャッ ビチャッ ビチャッ


技術部員一同「オボロロロロロ……」ゲロゲロゲロゲロ

ゲロゲロ「お゛お゛おお゛おおおおええ゛え゛゛ええええええええ゛えええええええ………」ゲロゲロゲロゲロゲロ

マヤ「んっ……」

加持「ま……マヤちゃん?」

マヤ「ごめんなさい…もう無理………」




マヤ「おおおおおおおおええええええ………」ゲロゲロゲロゲロゲロ



加持「ま………マヤちゃ……」



シンジ「ど、どうしたんですか!?」

加持「し…シンジくん………一度しか言わないからよく聞いてくれ………」

シンジ「加持さ……ん?」

加持「ナイフで……化け物の胃のあたりをねらえ………」






加持「それが……コアだ………………」




プツン




シンジ「!」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:34:03.64 ID:dUK8FPLAO
シンジ「ちょ、ちょっと加持さん?加持さん!?」

シンジ「……加持さんとマヤさんまで………」

謎の生物「ギシャアアアアアアアアア!」

シンジ「ど……どうしよう………」

シンジ「……僕しか止められないんだ」

シンジ「………逃げちゃダメだ」






シンジ「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」

シンジ「逃げちゃ……ダメだ」ジャキッ!





シンジ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:34:40.22 ID:dUK8FPLAO
ダダダダダダダダダ!!!!!

謎の生物「ギシャアアアアアアアアア!!」

シンジ「食らええええええええええええええ!!!」


グサッ


謎の生物「ギシャアアアアアアアアア!?」

シンジ「ぐっ………」

ググググググ……

シンジ「だ……ダメだ、思ったより力があるし……コアが固い………!」

シンジ「こっちが押される………」

ググググググググググググ…………

シンジ「ぐううう………!」

ググググググググググググググググググググググググ

シンジ(僕一人じゃ…何にも出来ないんだ……)

シンジ(………街が見えてきた)

シンジ(このままだと……このままだと……)

シンジ「………っ!」



「ったアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」


シンジ「!?」

「イナズマキイイイイック!!!!!!!!」

シンジ「な………」

シンジ「なあああああああ!?」

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:35:44.43 ID:dUK8FPLAO
ドッカアアアアン!!!!!!!



シンジ「ちょ……ちょっといきなり……」

シンジ「って……」





アスカ「ふん」

アスカ「助けにきてやったわ」

綾波「間に合って良かった。」




シンジ「アスカ、綾波!」

シンジ「ちょ、ちょっといきなり……もし当たったら……」


アスカ「嫌ならよけりゃいいじゃない」

シンジ「………んなムチャな」

シンジ「そ、それよりアスカと綾波は……大丈夫なの?」

アスカ「ふん。この天下の美少女アスカ様がゲロなんか吐くわけないじゃない」

綾波「そうよ。銀河一の美少女綾波レイがゲロなんか吐くわけないわ」

シンジ「そ……そうなんだ」



アスカ(……とはいいつつ)

綾波(……エヴァの揺れで今にも吐きそうなんだけど)




アスカ「んで?私らはどうすりゃ良いわけ?」

シンジ「もしかして……それも知らずにイナズマキックを?」



アスカ・綾波「もちろん」



シンジ「………」

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:36:17.80 ID:dUK8FPLAO
シンジ「とりあえず、プログレッシブナイフでコアである化け物の胃を破壊すればいいんだ」

アスカ「なるほど。んじゃ、いっちょいきますか」ジャキッ

綾波「ええ」ジャキッ

シンジ「あの……大丈夫なの?」

アスカ「もちろんよ」

綾波「ダテに使徒、倒して来ていないわ」

シンジ「………二人とも」

アスカ(なんてカッコいいこといいつつ)

綾波(……ゲロ、はきそうなんだけども)

アスカ「んじゃ、いくわよ」

綾波「了解」

シンジ「うん」





アスカ・綾波・シンジ「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」





ダダダダダダダダダ!!!!!!

謎の生物「!?」

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:37:16.50 ID:dUK8FPLAO
グサッ




謎の生物「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

ググググググ……

アスカ「かっ……かたい………」

綾波「ぐっ……」

シンジ「うううう……」

アスカ「だけど……」

綾波「私たち」

シンジ「三人なら!」

初号機・弐号機・零号機「…………」キラッ

謎の生物「………!?」

ググググググググググググググググググ………

ピシッ……ピシッピシッ………

謎の生物「………!」





シンジ・アスカ・綾波「往生…………」

シンジ・アスカ・綾波「せいやああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」




……グサッ!




謎の生物「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおええええええええええええええええええええええええ……」


ドッ……ゴオオオオオオオオオ!!!!!!!!!


ザバババババババババ……


ビチャビチャビチャ……


アスカ「なっ……なにこれ……なんか降ってきた?」

シンジ「……黄色い」

綾波「なるほど……胃を破壊したから……」




シンジ「げ……ゲロ?」




31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:37:43.52 ID:dUK8FPLAO
アスカ「いやあアアアアアアアアアア!!!!!私の弐号機がゲロまみれにいいいいいい!!!!!!」

綾波「………おおおおおおおおええええええええええええ」ゲロゲロゲロゲロゲロ

シンジ「ちょ…ちょっと綾波?綾波!?」

アスカ「あ……あたしももうむ……り……ええええええええええええ………」ゲロゲロ

シンジ「あ……アスカまで………!」

綾波「い……いかりくんちがうのよ……これは別に嘔吐しているわけじゃないの……おおおおおおおおええええええ」ゲロゲロゲロゲロ

アスカ「そうよ……あの……なんかちょっと…ミッナイブルーしてるだけだから…おおおおおおおお……」ゲロゲロゲロゲロ





シンジ「……ミッナイブルーって何だよアスカ」


32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:38:17.19 ID:dUK8FPLAO
―――――


カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

ミサト「謎の生物とパイロットの吐瀉物により一部システムを破損」

ミサト「パイロット自身もその時の精神ダメージにより一週間程、自室に閉じこもってしまった。」

ミサト「また、本部のシステムも吐瀉物により一部破損し、施設も大規模な清掃を必要とし」

ミサト「約三日程…組織が正常に機能することが出来なかったのである」

ミサト「恥多き特務機関ネルフの歴史の中でも特筆すべき大失態であり、」

ミサト「このことからあえて教訓を引き出すとすれば」

ミサト「財政難によるシステムの不備と、人の逃れ得ぬ『性』がこの一連の事件を招いたのであり」

ミサト「その改善を要求するとと同時に、ここに警鐘を鳴らすものであります。」

ミサト「これで伝わるのかどうか不安なのではっきり申し上げると」







ミサト「もっと予算をよこせコンチクショー!!!!!!」



33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:38:55.80 ID:dUK8FPLAO
ミサト「……ふう」

ミサト「んま、上に出すのはこんな感じでいいわよね」

ミサト「……これくらい言ってやらないと気が済まないわ」

ミサト「しかし……なんか書いてるうちに気持ち悪くなってきたわ……」


ガチャッ

マヤ「葛城さん」

ミサト「あ、マヤちゃん」

マヤ「今日はホタテ漁師から大量のホタテが届いてホタテフェアをやるんだそうです」

マヤ「ですからご注文をと」

ミサト「じゃ…じゃあ……」

ミサト「ホタテの釜飯、大盛りで」

マヤ「了解です」


――――

【食堂】

食堂職員A「うっし、今日は冷蔵庫は正常に稼働してるな」

食堂職員B「張り切って作るかね」

食堂職員C「あ……あの……それがですね」

食堂職員A「ん?」






食堂職員C「……今度はガスの方がダメみたいで」






食堂職員一同「うええええええええええええ!?」







終劇
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 13:41:50.14 ID:rDk5LPSAO
乙カニ丼食べながら見てる俺には余りにもタイムリー過ぎた
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 13:44:19.10 ID:RZB3cfZho
乙…なのか?
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 13:45:25.87 ID:dUK8FPLAO
以上がおまけです。

書いてるこっちが具合悪くなるくらい閲覧注意だったのに書き忘れて本当にすみませんでした。

他スレと被ったり、名作を劣化させたり、その上ゲロとか本当にすいませんでした。

しかも気がついたらお昼時で本当にすいませんでした。

ふざけすぎました。怒られても仕方がないと思います。本当にすいませんでした。

本当にお付き合いありがとうございました。
次回こそ真面目に頑張りたいと思います。
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 13:47:05.60 ID:a/2Mli38o
牛肉で同じことした俺には心が痛む話だった・・・

おもしろかったwwwwww乙wwwwwwぅえwwwwww
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 13:47:41.02 ID:ovlDvVOBo

まったくけしからん話だな、いいぞもっとやれ
でもガスなら今時はカセットコンロやらあるからなんとかなるんじゃねって感じがあって今一危機感がry
39 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/06(日) 13:49:23.92 ID:dUK8FPLAO
ちなみに次回は今月中にあげられる予定です。

うちに届いたカニが腐ってたのと、ノロウイルスにカッとなってやりました

本当にノロウイルスはじめ食中毒はヤバいので気をつけて下さい


それでは次回もサービスサービス


>>34
そのカニは大丈夫かな……?
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 13:59:23.32 ID:dUK8FPLAO
>>38
言い訳すると
何百人ものネルフ職員の食事をとてもカセットコンロでは賄いきれないのと
出来る限り既存の備品でやりくりしないといけないといけないほどネルフは財政難だということで。
といいつつ散々滅茶苦茶なやり方しておきながら何言ってんだって話なんだがwwww
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 14:47:04.30 ID:xMVLzzKAo
前半セブンネタかwwwwww
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 16:28:25.55 ID:a7ZFfEYE0
あとパトとパンストも入ってんじゃね?
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/06(日) 16:45:59.77 ID:EWKEnfiy0
乙 最初からみてます
旧劇楽しみにしてます
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 16:52:56.12 ID:r/VXHV0AO
オカエリナサ|`
イの逆転が打てないぜ…orz

中華料理屋は配達のバイトが野良犬かなんかに食わせてたんだっけ?
なんにせよ飯食ってから読んだ俺勝ち組

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/06(日) 17:01:26.55 ID:MRBTmAjJo
トでよくね
オカエリナサト
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/07(月) 00:21:59.64 ID:E9RZGhHao
前からちょこちょこパトレイバーネタはいるなぁとは思ってたけどここまでやるかwwww
乙乙


それとオカエリナサイはこれでおk
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47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/07(月) 01:13:29.73 ID:r8matbif0

腐った蟹食って腹壊したって銀魂かと思った
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/07(月) 01:49:20.73 ID:O44bFL4AO
セブン
トップ
パトレイバー
パンスト
銀魂


カヲスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/09(水) 03:22:13.08 ID:+d265PbJo
すみません、5スレ目の「どうやらネルフは財政難らしい」の過去ログお持ちの方おられませんか?
全部保存してたんですが何故か5スレ目だけ壊れてしまってるんです、よろしくお願いします
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/12(土) 00:17:03.66 ID:+8nVjOKAO
>>49
これで見れなイカ?
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/kako/1278441057/
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/12(土) 00:19:42.61 ID:+8nVjOKAO
って見れないな
こっちはどうだ
http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4gep/kako/1278441057
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/12(土) 00:21:16.82 ID:+8nVjOKAO
>>51で見れたので多分見れると思う
見れなかったらごめん
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/12(土) 02:49:20.21 ID:/eqpdnvBo
>>50-52
ありがとうございました
54 : ◆Ramiel/ra. [sage]:2011/02/13(日) 01:15:14.87 ID:1A0ytK6AO
一応生存報告。
なんとか今月中には旧劇編はあげられると思います。

あと、お知らせですが
このスレ自体が一旦旧劇編でおしまいになります。

多分次回か、その次かが最終回になると思います。

VIPから数えて7スレ、本当に1年近く、お付き合い頂きありがとうございました。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 01:27:39.13 ID:f0KYwGRoo
>>54
乙です
いつも楽しく読ませてもらっています
長い間本当にありがとう
最終回、楽しみにしてます
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/13(日) 17:36:13.67 ID:osAaxrqAO

今月中ということで期待
一年お疲れさまです
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 03:11:22.57 ID:TnV8e4WZo
>>54
え、何聞こえない…
ほらあれだよ、トップを狙えとかあるよ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 06:56:24.60 ID:bRVATL0Zo
やっぱり最終回ってのは必ず来るんだな・・・。
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/15(火) 07:36:20.91 ID:/9apcupho
『時に西暦2016年』
『もう一つの真実を演じる』
『すなわち、ドラマ化は進んでいた』
『だが、その全てを記すには、あまりにも時間が足りない』
『よって今は、エヴァンゲリオンと言う物語』
『その軌跡について語ることにする』
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/16(水) 00:16:34.32 ID:iGfBoAVb0
おわるのやー
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/16(水) 01:05:32.78 ID:dJLLzr4w0
物語は続く、それこそ螺旋のように
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:42:05.81 ID:QJy+3AJPo
特車二課第二小隊って財政難だろ、レイバーは金かかるらしいし…

     ____
    / ⌒  ⌒  \
  ./( ―) ( ●)  \
  /::⌒(_人_)⌒:::::  | チラッ
  |    ー       .|
  \          /
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/20(日) 13:54:39.72 ID:M/CFmOGAO
>>62
こっちみんなwwww
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 05:27:05.02 ID:9PClXhrOo
          ______
         /  ,,、,、,、,、,、,、,、、ヽ
         l  /       ヽl
         l  l        |チラッ…
         l  l        |
         | 」.  ⌒   ⌒|
        ,r-/  .(・ )|  |(ー)  
        l .    ⌒|____|⌒ |
         ー'     ヽ__ノ |
         .|::::::        :|        
  _,rーく´\ ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 
. ,-く ヽ.\ ヽ Y´ i ヽ::::::::::::::::::: ノ! ` ー-、  
 { -! l _」_ノ‐′/  ヽ▼●▼<    ∧
. ヽ ゙ー'´ ヽ  / \ i |。| |/    | /ハ
 `ゝ、  ノ ノ    l | | | |    ヽ  ノ
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 21:26:44.98 ID:As9ZvsnE0
彡'⌒ヾミヽ    ,';;;;;,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
      ヾ、  /;;;;;;;;  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |
         i;;;;;;;;;;;;;;;,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;; ;;;;; ,,,,,,,,;|
,ィ彡三ニミ    ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;li;;;;;;;;;;|
          | ;;、;;;;;;;;// /,'' / l/  |/|/   ゙l  |
    =     /ヾ;;/ソ       ,  ,     .|  
ミ三彡'      '、 (ヾ,,===;;;;;;;,,,,,_`il,i゙__,,,,;;;;;==..|
            ヽ、`||ヾi;'(:::::゙'゙:::/;;i=i;;;ヽ:::゙'゙::::.|  
       /⌒  /ヽ|l、 ゙i::;;;;/⌒⌒).ヾ..;;;;;;;;;;. .
  ィニニ=-   .. /;;;/::ミヾ、./ / / )     '|  チラッ
彡'     _,.-;;'";;;;;;;;r‐ ミ/゙ ,/ /  /_!/`   ./|  
  _,、-‐;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / /  /   /.__,,,..-/ヽ .|  
‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ノ / .ノ  / ,,, /  ノ/';;;|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ/ ノ  /  /,,,,/   /;;;;ミ.|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/    /  /;/ /;;;;;;ミ :|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ   ,    `゙  /―''':::::::::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |  |      ノ:::::::::::::::::::;;;.|

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/21(月) 22:43:47.21 ID:OH5S5lwWo
               ∧_∧_∧
            ___(・∀・≡;・∀・) ドキドキドキ
             \_/(つ/と ) _
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           .|/

                       _∧_∧_∧_
        ☆ パリン 〃   ∧_∧   |
          ヽ _, _\(・∀・ ) <  続きマ……
             \乂/⊂ ⊂ ) _ |_ _ _ __
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/| .  ∨ ∨ ∨
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           .|/



   _  ___
   \>,\/

          <⌒/ヽ-、_ _
          <_/____ノ
67 : ◆Ramiel/ra. [sage]:2011/02/23(水) 22:14:51.30 ID:2lMw/+sw0
   __   __       __                      __
   l__ゝ / /_,へ,  / /======へ,  =======へ   /ヽ / /
    , //ノ7 l7/  / / // 7/ / / ______「`´r´~,へ, ノ/=/ /=へ
  //  / (´   / / // // / /  ̄ ̄/ / ̄// =====/_/===へ
  l l / 人 \  / /.//=// / /   ___/ /  ´   /7=====,へ,
  l_| 〆´  `ヽ/ /_/======/__/   ヽ___ノ     /_/=====/_/

68 : ◆Ramiel/ra. [sage]:2011/02/23(水) 22:18:42.41 ID:2lMw/+sw0
                      破滅か、変革か

            ,.z-―--'''     ーr、    _
       /⌒><´ /⌒ヽ、_   ̄   `><ヽ:::::::',
       {:/  l´ ̄       ´ ̄`ヽ、´ ̄ ̄ヽ、ヽ:::::',
       )Kー/              `'-、.,   〉::/V}
     z‐'"                     \ノ`ヽ、:ハ
    /                         ヽ,ノ:〈  ',
   / ..:/       /   .l         ヽ、   ヽく:〉 ',
   l//      /| l  ヘ\  ヽ、   ヽ ヽ、  l:. l/  l
    / ..:::/ l  / \', K  ', ヽ、_ヽ>< ヽ. ヽ:::..l::.l l l
    l ::::/l::::l .:/ z''7ハヘ{ ヽ、 .',_>7てバ`'=ヽ、l:::. l:::::lヘl |. l
    l :::/ .レ'hV ' いリ、 \l~   にリ_ ゙〉 ヽ:::l::::iヽ: l |
     V  lに{ヘ   ̄          ̄    .:lハlV ノ::  ',l
        l:ヽ、ハ      ,          .:、_..:イ |:::  ',  「惣流アスカラングレーはここよ!弐号機!」
        .l /:ヘ     ヘ_-‐=ニz、    .::/:::::::::: l:l:   ',
        l/  ::ヽ、   〈::: ̄   )  .:::イ::::::::::::::.. l l   ',
        i   :: :ヽ、.  'i    / .:/:::L::::::::::::::.. l l   ',
        .l   :: ::::::::\. ー--イ..::イ:::::. 'y⌒ヽ、::::. l   ',
        l    ::、_::::::::::ヽー-<::::::::::  /    `ヽ、l_   
       .l  l l、    ̄ ノ∧:::::::::::  /         `ヽ、_

                   約束の時


          /     | l       ,'  ヽ ヽ
             ,′    l l i   / ,ィノ    、 ',
            ,′   / ,ハ ト, l  ,イ /ハ ,    ', l
              l l  ,' ,/-−-ヾ/ レ'ナ‐-ヾ ', ト l :l
               l イ l ,'l/,.ィ〒ト   ィPT:ゞトl  ハ.l
             リl W/〈、`  ̄      ̄  / l ,'. ,′
             ', ',  ヽ、    ..    ノ  レ' /   「碇くんが悲しい顔をするのは、もっと嫌だもの」
              ヽ',ト、ヽゝヽ  ``  イ / //
                ', ヽ .トゝ、 ´ `  ,ノノ ,ィ/
                ヽ,>イヽ、  _,. イ、ノィ'
              _,. -''"::::::::::';:::::::::::::::::/:: `ヽ、
             /    ヽ、::::ヽ:::::::::::::: _,. -   `ヽ、
          /       `'-、:::::::::: ‐'´      ヽ、


                   グレーゾーン


            ,、‐ ''"  ̄ ``'' ‐- 、
        /イハ/レ:::/V\∧ド\
       /::^'´::::::::::::i、::::::::::::::::::::::::::::\
     ‐'7::::::::::::::::::::::::ハ:ハ::|ヽ:::;、::::::::::::丶
     /::::::::::::::/!i::/|/  ! ヾ リハ:|;!、:::::::l
    /´7::::::::::〃|!/_,,、   ''"゛_^`''`‐ly:::ト
      /|;ィ:::::N,、‐'゛_,,.\   ´''""'ヽ  !;K
        ! |ハト〈  ,r''"゛  ,       リイ)|
          `y't     ヽ'        //
         ! ぃ、     、;:==ヲ  〃    「ありがとう」
         `'' へ、   ` ‐ '゜   .イ
              `i;、     / l
                〉 ` ‐ ´   l`ヽ
            / !       レ' ヽ_
         _,、‐7   i|      i´   l `' ‐ 、_
     ,、-‐''"´  ノ,、-、 / 、,_ ,.、- {,ヘ  '、_    `ヽ、_
   / i    ,、イ ∨ l.j__,,、..-‐::-:;」,ハ、 '、` ‐、_   ,`ヽ

 

                 終わりの終わりは、始まりの始まり


  /::::::::::::/|/|/::::|/:::::/イ  N:::::::::::
   |/|/{|/:::::::::::::::::/ /      ハ::::::::
     〈r__ヽ |/L、、,,,,,,,,,,,,,,,,__ ノ\::
       >r‐t.ハ 7/´::ヘソ_`ヽ_/ミ:
       (.ヽ:フリ⌒ヘ、:ヽ ̄::::_ノ ̄  ミ:
       `┬彳     ̄ ̄  /  ミ::
       ヽく.  __〉、    ..:::::::::ミ:::      「とどのつまり、ネルフは財政難だ」
         V::::::_ .._ 、 .:::::::ハミ::::
         ∧::::::::_    ,,、ハN::::::
         」|i;;;::::;;ii,,..... ..、ハ||トミ'': : :
         ハ从||||||||||||||トNミ''/:::
          ∠//"`-"ー'イ:::::::::::

69 : ◆Ramiel/ra. [sage]:2011/02/23(水) 22:21:47.60 ID:2lMw/+sw0
そう言えば多分必要ないと思いますがやってなかった次回予告を一応。
明日の夕方から最終回を投下したいと思います。
多分一回の投下では一番長いものになると思いますので
もしかしたら次の日にかかってしまうかも知れません。

それでは最終回もサービスサービス
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/23(水) 22:39:14.09 ID:ehHPBIZgo
ついに…ついに来たか…
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/23(水) 23:15:56.46 ID:KJAzrcVAO
明日かよこりゃ予定全てキャンセルだわ
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 06:55:11.06 ID:DGLtYdIAO
さぁ今日だ
73 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 16:53:35.09 ID:3neSyw2AO
再開します
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 16:54:17.72 ID:3neSyw2AO





――TV版、最終回から約3ヶ月の刻が経った





【ネルフ休憩所】

リツコ「あ〜ん」

冬月「あ〜ん」

冬月「……」モグモグ

リツコ「コウゾウたん、美味しい?」いちゃこら

冬月「リッたん美味しいよ!」いちゃこら

冬月「リッたんの料理はおいちいなぁ…」いちゃこら

リツコ「やだ…コウゾウたんったらぁ」いちゃこら


シンジ「……居づらい」

アスカ「……散々カップルをバカにしてたくせに」

綾波「今や立派なバカップルね」

カヲル「ミイラ取りがミイラにってやつか…」

75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 16:54:49.15 ID:3neSyw2AO
カヲル「シンジくん、あーん」

シンジ「……カヲルくん、それはあらぬ誤解を受けそうだからやめようよ」

カヲル「レイ、あーん」

綾波「………」(無視)

カヲル「じゃあ仕方ないなぁ…」

カヲル「セカンド、あーん」

アスカ「ちょ、な、なに私にふってんのよ!?」

綾波「碇くんあーん」

シンジ「あ…綾波まで……」

綾波「あーん」

シンジ「いや…だから…」

綾波「あーん」

シンジ「……」

綾波「あーん」

シンジ「………」パクっ

アスカ「!!」




綾波「………」ニヤリッ

76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 16:55:34.50 ID:3neSyw2AO
アスカ「シンジ、あーん!」

シンジ「……えー」

アスカ「あたしの『あーん』がうけらんないってわけぇ?」

シンジ「………わかったよ」パクっ

アスカ「ふふん!」

カヲル「あの…誰か、あーん……」

アスカ「……ペンペンの口にでもつっこんでやんなさいよ」

ペンペン「……」ジーッ

カヲル「……」


ミサト「………」イライラ

ミサト「やっかましぃぃいいいいい!!!!!!!!!!!」

ドゴォ!!!



リツコ「んふっ!」



冬月「リッ…リッたん!?」


ミサト「………」はぁはぁ


77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 16:56:10.68 ID:3neSyw2AO
シンジ「ちょ、ちょっとミサトさん……」

リツコ「い、いきなり何すんのよミサト!!」

ミサト「アンタ、真っ昼間から休憩所でいちゃこらすんの、あれほど止めろって言ったでしょうが!」

リツコ「だからっていきなり殴りかかる事はないでしょうが!」

ミサト「見ててイライラすんのよ!」

アスカ「だからってミサト、わざわざ乱闘騒ぎにしなくたっていいじゃん」

綾波「無視…すればいいのに」

ミサト「あ、アスカとレイまで庇う気!?」

アスカ「そう言うミサトだって、よく加持さんといちゃついてたクセに良く言うわよ」

ミサト「………ッ!」

カヲル「………どうしたんだい、彼女」

シンジ「加持さんとナオコさん、それからミサトさんのお父さんがユーロ出張に行っちゃって…」

カヲル「ああ…そう言えば見かけないなぁ…彼」

ペンペン「クエッ……」モグモグ

78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 16:56:51.01 ID:3neSyw2AO
リツコ「どうせ、加持君が居ないからってイライラしてんでしょ!」

ミサト「……こいつ!」



キャーキャーキャーキャーキャーキャーキャーキャー




アスカ「……はぁ」

綾波「碇くんあーん」

シンジ「あ…綾波ぃ……」


マヤ「………」




マヤ「………チッ」




一同「!」





ミサト・リツコ「………」

ミサト・リツコ「えっ?」

マヤ「えっ?」




79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 16:57:26.91 ID:3neSyw2AO
リツコ「あ…あの…マヤ?」

ミサト「あの…え…」

マヤ「あ…あれ?私何か言いましたっけ?」

リツコ「さ…さっき……」

ミサト「チッ…って……」

マヤ「えっ?あっ…ごめんなさい!」

リツコ「う…うるさかった?」

マヤ「そう言う訳では…わ、私、一体何を……」

マヤ「ほ、本当にごめんなさい!!」

ミサト「えっ…あっ……」

マヤ「それじゃあ、メンテナンスがありますのでお先に…本当にごめんなさい」

タッタッタッタッ…

一同「………」

アスカ「な…何だったのよ…今の……」

綾波「……さあ」

リツコ「………」

冬月「とりあえず、葛城君は2ヶ月の減俸だな」

ミサト「え…ええっ!私が、ですか!?」

冬月「3ヶ月に増やしても良いのだがね」

ミサト「……飛んだブラック企業よ」ボソッ

冬月「……半年」

80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 16:57:56.14 ID:3neSyw2AO
タッタッタッタッ…

バアアアン!!

マナ「…失礼します!」

アスカ「な、何よ…騒がしいわね」

リツコ「あら、今度は『ナ』の方ね」

マナ「赤木博士!」

リツコ「ま……また私?」

マナ「『やるからやるから』と言われ続けて2ヶ月…」

マナ「お分かりですか赤木博士!納入まであと1週間を切ってるんですよ!」

一同「い…いっしゅうかあああぁぁぁぁぁぁん!?」


リツコ「……て」



リツコ「………てへっ☆」


81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 16:58:34.89 ID:3neSyw2AO
【会議室】

ミサト「きいーてなかったわよ、んな話」

リツコ「あ…あたしだって…まだ2月の公開には余裕があるから、てっきり…」

ミサト「それだって全く余裕ないじゃないのよ」

マナ「ドラマとは違うんです!真面目にやってください」さすり

シンジ「………」

アスカ「とか言いつつ、アンタもシンジのケツさわんの止めなさいよ」

マナ「とにかく…映画ってことになると色々調整しなきゃならないことが多くて、作品が出来たら終わりって訳ではないんです」

リツコ「なら…ちょっと公開を送らせても…」

マナ「ただでさえ大騒ぎになっているのに…ですか?」

青葉「ネットじゃあ、結構な大騒ぎになってるんですよ…これ」


82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/02/24(木) 17:00:18.73 ID:3neSyw2AO
エヴァ最終回スレ【パート1247】

[1]以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/12/27(日) 21:40:01.73

おめでとうとかイミフ

[12]以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/12/27(日) 21:46:57.92

赤木殺す


[24]以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/12/27(日) 21:47:00.13

太眉きめぇから死ねよ



[120]以下、使徒にかわりましてVIPがお送りします [] 2015/12/27(日) 21:50:55.92

続きは映画で…とかwwwwww

死ねよ




83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:01:26.47 ID:3neSyw2AO

リツコ「……」

ミサト「……あちゃー」

ミサト「……で、映像の売り上げは」

青葉「それが…寧ろ上がってるんですよね…不思議と」

マヤ「『自己啓発セミナー』とかなんとか、否定的な意見もあるんですがね」

マヤ「制作状況への同情と、映画版への期待があるんじゃないのかと」

マナ「だからこそ、『今』やるべきなんです」

ミサト「そうね…それに…3月になったら…」

ミサト「たんまり貯まってるツケが来るんだし?」

リツコ「……やだ、私じゃないわよ?」

アスカ・ミサト「おめーのせいだあああァァァァァァ!!!!!!!!」





冬月「……MAGI、とりあえずIPを早急に解析するように」

MAGI『とっくにやってます^^』


84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:01:53.70 ID:3neSyw2AO
マナ「とりあえず…今、この場で『何をやるか』、詳しく決めていただかなければなりません」

リツコ「…とりあえず考えてはいるんだけど。途中までは」

ミサト「いつも通り、パパッと考えなさいよ」

アスカ「んま、そのおかげで良くも悪くも話題にはなったんだしね」

リツコ「……それが」

ミサト「それが?」

リツコ「……浮かばないのよ最後が」

ミサト「……はぁ?」

リツコ「前はね、天から土砂の様に降ってきたんだけど」

リツコ「今は全然」

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:02:19.08 ID:3neSyw2AO
ミサト「あんたねー!ここまで話をこんがらがらせたんだか、自分で決着つけるってーのがスジでしょうが!!」

リツコ「ってぇ、言われても…ぶっちゃけTV版の最終回で私の中では終わってたからぁ……」

ミサト「勝手に終わらせるんじゃないわよ!!」

リツコ「やだこわぁ〜いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ミサト「こいつぅ…!」


マナ「お二人とも…揉めてる場合じゃないんですって」ギュウウッ

アスカ「………」ギュウウッ

綾波「……こっちは水面下で戦争してるけど」


86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:03:03.95 ID:3neSyw2AO
リツコ「とりあえず…TVじゃ出来なかったものを入れるつもりよ。折角なんだから」

ミサト「例えば」

リツコ「セクシーシーン」

ミサト「……十分やってたじゃないのよ」

マナ「でも確かにバージョンアップしたセクシーシーンは良いかもですね…メモメモ」

日向「それから…どんな話を軸にするかって所ですけど」

リツコ「それなら…」

ミサト「……連合軍襲撃事件?」

青葉「そうですね。その件なら盛り上がりそうですよね…」

ミサト「だけど、わざわざ本当に連合軍を呼びつける訳にもいかないし、CGや着ぐるみって訳にも……」

リツコ「……その辺は一応、策があるわ」

ミサト「……策?どうにか出来るの?」

リツコ「………」ニヤリ
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:03:45.69 ID:3neSyw2AO
マナ「で、それに加えて、色々な伏線を回収して貰いたいのですが」

リツコ「伏線…そんなもの張ったかしら……」

ミサト「……ルパン三世に出てくる警備システム並みによ」

アスカ「回収するとしたら…サードインパクトについてよね」

綾波「そもそも…サードインパクトが起きると…どうなったのかしら」


???「それは私の口から説明しよう」

一同「?」




キール「久しぶりだな」

ゼーレ一同「オヒサシブリデース」




一同「ぜ…ゼーレぇぇえ!?」



ゲンドウ「………」

冬月「………」

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:05:15.63 ID:3neSyw2AO
キール「いやぁ。また続編が決まったと聞いてな」

ゼーレ02「ダシテクダサーイ!」

ミサト「…これまた単刀直入に」

マナ「で、サードインパクトが起きるとどうなるんです?」

キール「おや、君は…」

マナ「霧島です。で、どうなるんです?」

キール「霧島か…いい名字だ。そう言えば昔霧島連山が噴火して…」

ゼーレ02『大変な被害だったらしいなぁ……』

ゼーレ03『何岳でしたっけ』

マナ「新燃岳です!……ですからどうなるんですってば」


キール「端的に言えば…だが」

キール「人類を一つの生命体にしてしまおうと言うことだよ」

マナ「一つの…生命体」

キール「だが、碇と融合してしまうことに気がついてな」

ゼーレ一同「HA!HA!HA!HA!HA!HA!HA!」

マナ「話が…進まない………」

アスカ「いつものことよ」

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:05:44.09 ID:3neSyw2AO
キール「それに、この補完計画には大きな欠点があった」

マナ「欠点?」

キール「完全なるものではなく…コアになったエヴァのパイロットの手によって最終的に補完計画が遂行されるかどうかが決まる」

キール「つまりは…儀式が完了しても、パイロットの気分次第では補完計画が完了しない場合があると言うわけだよ」

マナ「……その場合、どうなるんですか」

キール「コアとなるエヴァは永遠に宇宙空間をさ迷う」

ミサト「……人は、どうなるんです?」

キール「さあ」

アスカ「……さあ、って」

キール「サードインパクトが起きたこともないんだから、分かるわけもないじゃないのよ。ねぇ?」

ゼーレ一同「HA!HA!HA!HA!HA!HA!HA!」
一同(ダメだ、この秘密結社……)


90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:06:14.11 ID:3neSyw2AO
ミサト「サードインパクト…確かに起こればどんな感じだったのか」

アスカ「興味はあるわね」

リツコ「ええ〜、…復活したアスカとシンジくんが共闘し、幽霊となった二番目のレイが力を貸して二人とも覚醒してサードインパクトを阻止」

リツコ「碇司令がゼーレに乗り込んで自爆…、サードインパクト阻止でハッピーエンドって方向で行こうと思ったんだけど」

ミサト「……あの人間関係からどうしてそうなれるのよ」

アスカ「っていうか、どこのロボット大戦よ、それ」

青葉「何となく…展開的にあんまり都合良くても萎えますよね」

日向「それこそ『ありがち』なロボットものですよ」

リツコ「……みんなして否定しなくたって良いじゃないのよ」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:07:09.12 ID:3neSyw2AO
マヤ「では、こう言うのはどうでしょうか」

ミサト「……マヤちゃん?」

マヤ「アスカやシンジくんの奮闘むなしくサードインパクトは起きるんです」

マヤ「弐号機は敵に倒され、初号機はサードインパクトのコアにされる。」

ミサト「……え、えげつないわね」

マヤ「そしてサードインパクトは起きる訳ですが、それだけだとただのバッドエンドです」

マヤ「シンジくんは、融合することを否定して他人と生きることを選ぶ」

マヤ「これならサードインパクトがどんなものか説明できますし」

マヤ「その上結果的に補完計画を阻止できて成長しハッピーエンドです。」

ミサト「まあ、確かに…行けそうな気もするけれど」

日向「TV版の最終回と微妙に被りそうじゃないか?」

青葉「一応…あれも人類補完計画が起こってたってことになってるしなぁ」

マヤ「パラレル設定にすれば良いんです。二つの可能性を描いたと言うことで」

アスカ「なるほど。まぁ、私と弐号機が倒されることは納得いかないけど、大方良いんじゃないの」

ミサト「『おめでとう』よりかは余程納得のいくオチね」

リツコ「……うるさいわね」


92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:07:35.15 ID:3neSyw2AO
リツコ「じゃあ、分かったわ。私もそれ以上の案は思い浮かばないワケだし」

リツコ「物語を二つに分けて、前半が私が、後半はマヤが担当するって言うのはどうかしら」

一同「えええええ!!」

マヤ「わ…私が、ですか?」

アスカ「それって、上手く逃げてるだけじゃないの?」

リツコ「言ったでしょ、TV版の最終回で私の中ではエヴァはオチてるって」

ミサト「だけど、マヤちゃんに仕事まで押しつけるなんて…」

マヤ「いえ…い、いいんです」

ミサト「……マヤちゃん」

マヤ「センパイのお役に立てるなら私は…それで」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:08:16.11 ID:3neSyw2AO

リツコ「決まりね」

ミサト「………」

マナ「と言うわけで、とりあえずセクシーシーン多めの、襲撃の、サードインパクト起こしのってことでお願いしますね♪」

マナ「よかったー!これで会社に帰れる〜」

マナ「じゃ、私はこれで…後はよろしくお願いしますね♪」

アスカ「さっさと帰んなさいよ」

マナ「バイバイ、シンジくん♪」ちゅっ

シンジ「………!?」

アスカ「んな!」

綾波「!」

マナ「んじゃね〜♪」

タッタッタッタッ…

シンジ「………///」

アスカ「………」ガスッ

シンジ「ちょ、ちょっといきなり……!」

アスカ「なーにニタニタしてんのよ。ほっぺにチューくらいで」

アスカ「外国じゃ挨拶がわりだっちゅーの」

シンジ「じゃあ何で怒ってるんだよ」

アスカ「……うるさい!」

綾波「………」

アスカ「……アンタも怒んないの?」

綾波「……別に」

アスカ「……珍しいわね」

綾波「珍しいもなにも、碇くんは悪くないもの。それに…」

アスカ「……それに?」

綾波「霧島さんも碇くんをからかってるだけだもの。怒るだけムダだわ」

アスカ「……ケッ」

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:09:13.22 ID:3neSyw2AO
ミサト「………で、その前半部だけど」

リツコ「なによ…まだ何か?」

ミサト「……本当に大丈夫なの」

リツコ「ああ…信用してないの?」

一同「……かなり」

リツコ「アテはあるわよ。」

ミサト「………だからそのアテって何なのよ」

リツコ「この間の一件(※特務機関、壊滅!参照)覚えてる?」

アスカ「……戦自の生物が逃げ出した件でしょ。もうコリゴリよ」

リツコ「その時の借り…まだ返して貰ってないでしょ?」

ミサト「まさか……アンタ」

リツコ「攻め込んできたのが連合軍じゃなくて戦自だってことにすればいいわ。」

リツコ「あのときのエヴァの改修費と職員の苦しみ代で色々賄えるでしょ?」

ミサト「……引き受けるかしら」

リツコ「んふふっ…あの時の映像ばバッチリMAGIに保存してあるのよ!」

綾波「やり方がヤクザね…」

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:09:50.13 ID:3neSyw2AO
リツコ「でもまあ…戦自にも都合って言うのもあるんだろうし」

リツコ「スケジュールを調整しないとね」

ミサト「……何が言いたいのよ」

リツコ「後半から先に撮って欲しいの」

一同「………」

一同「はあああああああ!?」

ミサト「ふざけるのも大概にしなさいよ!?」

アスカ「前代未聞よ…」

リツコ「や…やだぁ。別に時間稼ぎしようとか、そういうセコイ考えじゃないのよ?ホント」

青葉「うわ…セコッ」

日向「腹、決めちゃえばいいのに」

リツコ「だからー、戦自側にも都合がね?だから出来ることから……」

リツコ「それにほら、マヤだけに任せるんじゃなくて私もきちんと協力するし、ねっ?」

ミサト「ねっ?じゃないわよおお!!!!!!」

マヤ「ま…まあ…私はとりあえず構想は出来てるので…それでも……」

ミサト「マヤちゃん!」

マヤ「ですが、私の方も少し待っていただけませんか?」

ミサト「それは構わないけど……」

96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:10:32.60 ID:3neSyw2AO
マヤ「とりあえず…父(第2東映社長)から、特撮用のセットを借りて来ようと」

青葉「借りる?」

マヤ「ええ。逆に壮大なテーマの方が在庫があって…」

青葉「じゃ、じゃあ俺も手伝いに…」

マヤ「それじゃあ青葉さん、お願いします」

日向「えっ、じゃあ俺m………」




ミサト・アスカ・リツコ「どりゃああああああああ!!!!!!」



ガスッ




日向「ふんっ!?」

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:10:58.23 ID:3neSyw2AO
日向「いっ…いきなり……」


ミサト「え、日向くんやっぱり調子悪いからいけない?」

アスカ「いけないみたいよ、日向さん」

マヤ「そ…そうなんですか?」

リツコ「とりあえず、二人とも今日はあがりでいいわ」

マヤ「あ…はい。」

青葉「じゃあ…行こうか……」

日向「????」

ミサト「たまーに空気読めないのよね、日向くんって」

日向「………」グサッ

98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:11:27.33 ID:3neSyw2AO
ミサト「…それにリツコもリツコよ」

リツコ「私はちゃんと空気読んだじゃないのよ」

ミサト「……マヤちゃんはアンタの言うことなら大抵一つ返事で了解すること、わかってるんでしょ」

リツコ「……」

リツコ「…そう言えばそうね」

ミサト「……わかってるの?マヤちゃんの気持ち」

リツコ「マヤの気持ち?」

ミサト「………分かってないのね」

リツコ「だから何がよ」

ミサト「………自分しか見えてないのね」

リツコ「それは貴女も一緒でしょう」



ミサト「確かに……ね」

99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:12:10.05 ID:3neSyw2AO
【電車内】

マヤ「ごめんなさい青葉さん…ついてきて貰っちゃって」

青葉「いや、いいさ。こんな遅くに女のコ一人だけじゃ危ないしね」

マヤ「本当に青葉さんって優しいんですね」ニコッ

青葉「………」

青葉(どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう)

青葉(やべー、やべーよ、すげーかわいいよ…マヤちゃんかわいいよ……)

青葉(ああもう俺のいくじなし!マヤちゃんと二人っきりなんだぞっ!)

青葉(気の効いた話の一つや…いや、寧ろ)

青葉(お…男ならキッスの一つや二つ……)

マヤ「……青葉さん?」

青葉「ひゃいっ!?」

マヤ「ごめんなさい…考えごとしてました?」

青葉「いっ…いや…別に全く、全然!」

マヤ「そうでした?疲れてるのにごめんなさいね…」

青葉「良いんだよ。マヤちゃんのためなら全然…」

マヤ「………」

青葉「そう言えばマヤちゃん、最近…元気ないよね?どうしたの?」

マヤ「そっ…そうですか?」

青葉「……うん」

マヤ「……」

マヤ「そうかも……しれませんね」

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:13:18.07 ID:3neSyw2AO
青葉「……」

マヤ「多分、自分にがっかりしているというか…失望してるんだと思います」

青葉「……失望?」

マヤ「もし…もしもの話です。」

マヤ「好きな人が出来て…でも私にはその人を幸せにすることが出来なくて。」

マヤ「そのうち、その人には好きな人が出来て…そして結ばれて」

青葉「………」

マヤ「本来なら喜んであげなきゃいけないし、私もそうするつもりで応援してきました。」

マヤ「でも…いざ、そうなると喜びより」

マヤ「……寧ろ憎しみの方が強くなるんです。」



ガタンゴトン



青葉「……マヤちゃん」

マヤ「仮に、の話ですよ?ただ、いくら格好の良いことを並べても結局」

マヤ「結局……感情に流されてしまうことが…情けなくて」

青葉「……」

マヤ「やだ、ごめんなさい…こんな話…」

青葉「俺こそごめん」




ガタンゴトン…ガタンゴトン…




青葉「まともなこと…言えなくて」

マヤ「そんな……」




青葉「……」

マヤ「……」




ガタンゴトン…ガタンゴトン…

カンカンカンカンカン……



101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:14:23.69 ID:3neSyw2AO
【数日後・ネルフ体育館】

マヤ「とりあえず…セットを借たり、工夫出来る範囲はやっては来たんですが……」

ミサト「す…すっごいわね…」

アスカ「これ…地球?」

マヤ「はい。しかも、暗くすると……」

マヤ「青葉さんお願いします」

青葉「了解」

カチッ

マヤ「……スイッチオン」




…キラッ!




キラッキラッキラッキラッキラッキラッキラッキラッ…




アスカ「な…なにこれ……」

綾波「十字架が…いっぱい」

ミサト「……なんのセットだったの、これ?」

マヤ「スケコマシマン第23話『美しの我が故郷』で使われたセットで……」

青葉「確か、ラストシーンで地球のみんなからパワーを貰うんだよなぁ。もしかして…そのセット?」

マヤ「そうです。その時の。」

青葉「スゲー!初めて生で見たぜ!!」

アスカ「青葉さんって詳しいわよね、そう言うの」

青葉「えっ…い、いや、たまたま親父が見てて…あの…別に見ようと思って……」

マヤ「………」

青葉「いや、確かに見ようと思って見たんだけど……別に俺は…その……」

カヲル「認めちゃえばいいのに」

綾波「ね」


102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:16:07.76 ID:3neSyw2AO
マヤ「あと…とりあえずサードインパクトが起こればどんな感じだったのか議長完全監修のもと、こんな感じのスーツを借りてきました」

ミサト「なに…これ」

マヤ「全身白く見せるものです。」

マヤ「議長によればアダムと融合したリリスが巨大化するって言うんで」

ミサト「なるほど…レイはリリスの魂をもってるって設定ですものね。」

マヤ「それから。私たちは皆LCL化すると言うことで…これ」

アスカ「……オレンジジュース?」

マヤ「薄めて撒くんです。リットル単位に換算すると明らかにこっちの方が安いので。」

ミサト「……私達、オレンジジュースにされるのね」

綾波「司令の…ジュース……」

もわんもわん



綾波「………ごめんなさいこの間の吐き気がまた……」

シンジ「あ…綾波!?」

マヤ「それから、かろうじて形を保っていたレイのラブドールを使用して……」

マヤ「こんなもの作りました」

ラブドール「………」

ググググググ……

ラブドール「………」

ポトッ


マヤ「首や手足が簡単に落ちるんですよー♪」

マヤ「もちろん脱着自由で…」

一同「……おおおえええええええええ」ゲロゲロゲロゲロゲロゲロ

マヤ「……あら?そんなに気持ち悪かったかしら」

マヤ「よく出来てると思うんだけど……」

ミサト「……よく出来てるからよ」


103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:17:44.87 ID:3neSyw2AO
マヤ「それからカヲルくんバージョンのスーツも…」

マヤ「こっちには後ろにラブドールのレイが腰にぶら下がってます」

アスカ「あ……悪趣味にも程があるわよ……」

カヲル「レイと何時でも一緒か……」

アスカ「……嬉しそうね」


マヤ「それからもう一つセットがあるんです。今、ちょっと改造してるんですけどね」

ミサト「何のセット。」

マヤ「スケコマシマンが最終回で地球を滅ぼしたシーンで使われたセットなんです」

アスカ「…恩を仇で返すを地で言ってるわね、そいつ」

マヤ「ラストシーンで使えるかなって」

ミサト「ラストシーン?」

マヤ「そうです。シンジくんが他人と生きることを選択して……戻る世界に」

マヤ「何となく、退廃してそうなイメージだったので」

マヤ「それからそれから。子供の時に遊んだ等身大人形のレリーちゃんとユウナちゃんで……」

一同「こわっ……!」

マヤ「そうかしら…お目目が大きくてかわいいと思うんだけどなぁ……」

綾波「……意外とものすごく悪趣味だったのね、伊吹さん」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:19:17.91 ID:3neSyw2AO
ミサト「…だけど、ちょっちまずくはないかしら」

日向「そうですね…流石にサードインパクトの全貌を見せるって言うのは、今の情勢的に」

リツコ「それに、やけにサードインパクトをまがまがしいものや、甘美なものにすると妙なことを言われかねないわよね。」

マヤ「ですから、あくまでシンジくんの内面をメインしようと思うんです」

シンジ「僕の…内面?」

マヤ「サードインパクトは映像的に『魅せる』ことを中心に考えます」

マヤ「それから、効果としてのサブリミナルも面白いかも知れませんね…ある意味TVでは絶対に出来ませんから」

一同「………」

マヤ「どうしました?」

シンジ「い…いや……」

アスカ「ちゃんと考えられてるんだなって……」

綾波「今まで、適当に撮影していたから……」

ミサト「……ねえ?」

リツコ「……な、なによ」


マヤ「ただ、数シーンは前半部を見て考えないといけないので撮れるところ…までですが」

ミサト「分かったわ。」

ミサト「リツコも撮れそうなところはやりなさいよね。前半全部が全部襲撃シーンな訳じゃないだろうし」

リツコ「………」

ミサト「……まさか、そのつもりだったわけ」

リツコ「……ええ」

ミサト「自分で種撒いといて回収は他人にやらせるってどういう了見よ!!!」

リツコ「仕方ないじゃないのよお、思い浮かばないんだから」

105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:20:40.09 ID:3neSyw2AO
ミサト「土壇場まで放って置くからでしょうが!」

ミサト「いい?映画って言うのはね、それなりの時間が必要なのよ」

ミサト「普通なら数ヶ月、掛かるときは数年」

ミサト「場合によっちゃ、十数年も……」

リツコ「あら、この間はあんなにしおらしく『アナタに全部押し付けてごめんなさい』『私は最低よ』とか何とか謝りに来たくせにぃ〜」

ミサト「それは…そうだけど……!」

マヤ「あ、あの……」

マヤ「私は全く構いませんし、センパイもフォローしてくれるみたいですから、ね?」

リツコ「って言ってるし」

ミサト「……アンタね」

マヤ「じゃ、じゃあ私は準備があるのでこれで……」

青葉「マヤちゃん、俺…手伝うよ」

マヤ「大丈夫です。センパイの方をよろしくお願いしますね」

青葉「あ……」


バタン


一同「………」

リツコ「なっ…なによ、この空気」

106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:21:06.82 ID:3neSyw2AO
ミサト「……あんたさぁ、分かっててやってんの?」

リツコ「分かってて……って?」

ミサト「……知らない前提で言うわよ」

ミサト「私が、言う権利なんてないかもしれないんだけど」

ミサト「ちょっち、マヤちゃんの事を考えてあげたら?」

リツコ「……マヤのこと?」

リツコ「…マヤはかわいい後輩よ。悪いようにはしていないと思うけれど」

ミサト「本当になーんにも分かってないのね、アンタ」

リツコ「????」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:21:36.07 ID:3neSyw2AO
――――

青葉「あの、やっぱりマヤちゃん……」

マヤ「………」

カツカツカツカツ

マヤ「………」

マヤ「ふふふ……」

マヤ「んふふふふふ…」

マヤ「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ!!!!!!」

青葉「……!?!?」

マヤ「やってられるかってーのぉ!!!!!!!!」

ガスッ!!!!!!

マヤ「なーにが『コウゾウたん』『リツコたん』だってーのよ」

マヤ「センパイを傷つけて、散々あれこれしたクセに今更……」

青葉「あの……」

マヤ「でもセンパイは幸せだって言うわ!!!!!!…現に幸せそうだもの」

マヤ「どうして…どうして私じゃダメなのよ」

マヤ「結局、先に待つのは拒絶なのよ」

マヤ「そう、拒絶と同義なのよ……みんな現実を見るべきだわ」

マヤ「そう!現実を見るべきなのよ!!!あっはははははははははは!!!!!!!!!」


青葉「ま……マヤちゃん!」

マヤ「………」

マヤ「えっ?」

青葉「あの…マヤちゃん…さっきの……」

マヤ「さっきの…?」キョトン

マヤ「何か…私、してました?」

108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:22:03.69 ID:3neSyw2AO
青葉「あ…あの……喋ってて……」

マヤ「やだ、また……」

青葉「ま…また?」

マヤ「最近、しょっちゅう独り言を言っちゃってるみたいで…」

青葉「そ、そうなんだ…」

マヤ「ごめんなさい。じゃあ、センパイのこと、よろしくお願いしますね!」



タッタッタッタッ…




青葉「あっ……」

青葉「……」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:22:31.57 ID:3neSyw2AO

リツコ「と、言うわけで今日はこの映画の大切な要素の一つ」

リツコ「セクシーシーンの撮影を行います」

アスカ「……大切な要素って」

ミサト「ロマンポルノじゃないんだから」

リツコ「と言うわけで、ミサト」

ミサト「あ…あたし!?」

リツコ「そうよ。アンタよ。」

ミサト「なんで……」

リツコ「私はお尻まで全国に晒したのよ。不平等じゃないの」

ミサト「不平等って、何が…」

リツコ「とりあえず、撮影場所、移動するから。」

リツコ「あ、そう言えば青筋くんは……」

青葉「……青葉です」

シンジ「あ、青葉さん!」

アスカ「どうしたのよ…その顔!」

綾波「……真っ青よ」

青葉「………」

青葉「うわああああああああああああァァァァァァあああああああァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」ガバッ

一同「!?」

110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:23:01.26 ID:3neSyw2AO
日向「ちょ、ちょっとどうしたんだよ青葉!?」

青葉「あ…ぁぁあぁ……」

ミサト「お…落ち着いて、落ち着いて、ね?」

アスカ「どうしたってのよ…」

青葉「ま……」

一同「ま?」

青葉「ま……まや、まやちゃんが……」

ミサト「ま、マヤちゃんがどうかしたの?」

青葉「り………」

一同「り?」

青葉「り……リツコさん……」
ミサト「リツコ?」

青葉「リツコさんみたいに………」

青葉「うわああああああああああああああァァァァァァあああああああぁぁぁぁぁあァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」ガバッ

一同「……あぁ」

リツコ「そ…それの何が悪いの?」

ガバッ

リツコ「ちょっ……!」

青葉「リツコさん!マヤちゃんを…マヤちゃんを返してくださいよォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」

リツコ「なっ……ちょ、ちょっと……」

ミサト「……そうか、遂にマヤちゃんもリツコ化したか」

綾波「素質、あったものね……」

アスカ「かわいそうにね………」

カヲル「ご愁傷様です」

111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:23:29.46 ID:3neSyw2AO
青葉「マヤちゃんを……マヤちゃんを返してえぇぇぇえ!!返して下さいィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!」ゆっさゆっさ

リツコ「ちょ、ちょっとお……!?」

青葉「あぁあああああああァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」ゆっさゆっさ

リツコ「ガハッ………」

青葉「………ううっ」

アスカ「青葉さん、ドンマイ」

シンジ「元気、出してください」

綾波「頑張って……」

リツコ「ちょ、ちょっと、いきなり部下に掴み掛かられた私はどうなるのよ?ねぇ?」

冬月「本当だ。……青葉くん」

リツコ(副司令……////)

青葉「………」

冬月「君のボーナスの増額、前向きに検討しておこう」ポンポン

青葉「……はい」ぐすっ


リツコ「……えっ」


112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:23:59.46 ID:3neSyw2AO
【アパート】

リツコ「………」

青葉「うっ……」

アスカ「大丈夫、青葉さん?」

シンジ「これ、カバンに入ってたコーヒーですけど。よかったら……」

青葉「ありがとう……」

カヲル「これ、ポケットに入ってた飴だけど……」

青葉「ありがとう……」

綾波「……」

ガサゴソ

綾波「……これ。ポケットに入ってたラミエルさんだけど」

◇<ラ…ラー!?

青葉「い…いや、それは遠慮しとこうかな……」



青葉「うっ……」



一同「青葉(さん)(くん)」………



リツコ「……ちょっと、本当になんなのよこの流れはぁ!!」

113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:24:44.82 ID:3neSyw2AO
リツコ「……まあいいわ」

リツコ「とりあえず、ミサト。そこの布団に横たわって」

ミサト「……なんで」

リツコ「いいから」

ミサト「……脱げ、なんて言うんじゃないでしょうね」

リツコ「今回は結構よ。三十路の全裸なんて撮ったってポップコーンの売り上げが下がるだけよ」

ミサト「……むしろ自爆してるわよ。その煽り」

リツコ「とにかく、そこに横たわって!靴下は脱ぎなさいよね!!」

ミサト「んま……今更手段は選んでらんないしね」

ミサト「へいへい、やるわよ……。」

ドサッ

リツコ「素直でよろしい。んじゃ、足あげて」

ミサト「へいへい」

リツコ「上下に動かして」

ミサト「へいへい」パタパタ


リツコ「喘いで」

ミサト「へいへい」

ミサト「あーん……あんあん……あ……」

一同「………」

114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:25:32.45 ID:3neSyw2AO
ミサト「……ッ!」

ムクッ

ミサト「ちょおおおおおおっとォォォォォォォォ!!!!!」

リツコ「あら…脱がしてはいないはずだけど」

ミサト「何よ!何なのよこれ!」

リツコ「『コト』を連想させるつもりだったのよ」

リツコ「これなら加持くんが居なくても撮影出来るじゃない?あとで声を当てて貰えばいいし……」

ミサト「逆に恥ずかしいのよ!何かバカみたいじゃないのよおっ!!!!!!!!!!!!」

リツコ「……と言うか、完全にバカねwwwwwwwwwwww」

ミサト「こいつううううぅぅぅっ!!!!!!!!!!!!」

ガバッ


キャーキャーキャーキャーキャーキャーキャーキャーキャーキャーキャーキャー

青葉「……」

青葉「うっ……」

青葉「うわあァァァァァァァァァァァァ……」

シンジ「ど、どうしましょう……また青葉さんが……」

綾波「なかないで……」




115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:25:58.10 ID:3neSyw2AO
【ネルフ・ドグマ】

アスカ「………で、今度は何を撮るつもり?」

アスカ「私らを脱がそうってつもりかしら」

リツコ「ああ、アスカは後ね。」

アスカ「あ…後ってどういう………」

リツコ「とりあえず、私の死に際を取ろうと思います」

ミサト「ああ…死ぬんだ」

リツコ「そりゃそうでしょ。大体、魅力的で美しいヒロインは死ぬと相場が決まってるわ」

綾波「『魅力的』も『美しい』も『ヒロイン』も」

アスカ「……何から何まで間違ってるわよ」

リツコ「イチャモンの多い子達ね」

116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:26:30.06 ID:3neSyw2AO
リツコ「とりあえずレイ、ほら」

綾波「……?」

ミサト「『ほら』って言われても分かんないでしょうに」

リツコ「いつもの」

綾波「……いつもの?」

綾波「……ああ」

ミサト「って、わかるんかい」

綾波「………」ヌギッ


一同「!?!?!?!?!?」

綾波「……なに?」

アスカ「……」

アスカ「男共は出ていけえええええええ!!!!!!」

ガスッ

男一同「うえっ!?」

アスカ「レイもレイよ!何で『いつもの』で脱ぎ出すのよ!!!!!!」

綾波「……でも」

リツコ「正解よ、レイ」グッ

綾波「ね?」

アスカ・ミサト「ねっ、って………」

117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:26:58.27 ID:3neSyw2AO
リツコ「あ、そうだわ」

リツコ「碇司令」

ゲンドウ「な…なんだね。私は見ては……」

リツコ「いえ、それは構わないと言うか」

リツコ「寧ろ残って頂けませんか?」

ゲンドウ「んへっ!?」

綾波「………」

アスカ「ちょ、ちょっとリツコぉ!?」

ゲンドウ「あ……あえ……?」

リツコ「…レイはリリスの魂を持つ。」

リツコ「…そしてカヲルくんはアダムの魂を持つ。」

リツコ「リリスの身体は…まぁここにMAGIが投影してくれるとして」

リツコ「アダムの身体は……」

アスカ・ミサト「身体は?」

リツコ「碇司令の右手に!」

ゲンドウ「わ…私の右手にあ……アダムぅぅぅぅぅ!?」

綾波「そんな設定…ありましたっけ」

リツコ「今作った」

ミサト「……アンタね」


リツコ「とりあえず、素っ裸のレイを碇司令が率いて下さい」

ゲンドウ「……とりあえずって赤木君」

ゲンドウ「いくらなんでもレイは未成年だ。」

リツコ「だから何です」

ゲンドウ「だからって…君……」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:27:52.40 ID:3neSyw2AO
リツコ「碇司令、おわかりですか?」

リツコ「我々は、どんな手段を用いても映画をヒットさせなければならないと……」

リツコ「そして、どうあがいても3月には今までのツケが一気に来てしまうんです!」

リツコ「払えなければネルフは財政難どころか、社会的に終わりですわ!!!!!!」

ゲンドウ「……誰のせいだと思っているのだ」

綾波「……」クイッ

ゲンドウ「れっ……レイ、とりあえずタオルでも巻いて………」

綾波「やります」

ゲンドウ「……へっ?」

綾波「ですから、やります」

ゲンドウ「れ……レイ……」

綾波「……正直、碇司令と裸で絡み合うのは嫌ですけど」

ゲンドウ「ちょっと待てレイ、その言い方は誤解を招きかねんんんんんんんんん!!!!!!」

綾波「でも……」

綾波「ネルフが解体してしまうのはもっとイヤ。」

ゲンドウ「……レイ」

綾波「皆がバラバラになってしまうのもイヤ。そして」

綾波「……碇くんが悲しい顔をするのは、もっと嫌だもの」

ミサト「……レイってば」

ミサト「それに引き換え……」ギロッ

リツコ「な…なによぉ……!」

119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:28:18.63 ID:3neSyw2AO
アスカ「……ふん。言ってくれるじゃないのよレイ」

アスカ「いいわ。リツコ!アタシもネルフ存続のためなら『何でも』するわ。」

リツコ「………何でも?」

アスカ「何でも」

リツコ「ふぅ〜ん」ニヤニヤ

ミサト「ちょ、ちょっと、アスカ……」

アスカ「いいのよ。」

アスカ(…私だってレイに負けてられないもん)

120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:28:46.05 ID:3neSyw2AO
――――

リツコ「じゃあ、とりあえず撮影、はじめわるわよ」

リツコ「これ、台本ね」

ミサト「自分の死に際だけはちゃんと考えてたのね」

アスカ「……加持さんは流れで殺したクセに」

リツコ「で、アスカはい」

アスカ「……なにこの板」

リツコ「レフ板」

アスカ「はああああああああァァァァァァァァァァァァ!?!?!?」

リツコ「『何でもする』って言ったばっかりでしょ。」

アスカ「い…言ったけど、こんな……」

リツコ「あーらぁ?舌の根のかわかぬうちにぃ〜?」

アスカ「ぐっ……」

アスカ「いいわよ!!!!!!やってやんわよ!!!!!!!!!!!!」ガッ

リツコ「ふふっ。よろしい、よろしい。」ニタニタ

ミサト「……すっかり利用されちゃってるわよ」

リツコ「……はい」

ミサト「……なに」

リツコ「アンタも。レフ板持って」

ミサト「はっ?何で私まで?」

リツコ「アンタも言ったじゃない。『何でもやるって』」

ミサト「言ってないわよおおおおおおおおおォォォォォォォォ!!」

リツコ「……どっちでも良いじゃないのよ。ついでよ、つ・い・で。」

121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:29:12.79 ID:3neSyw2AO
リツコ「それとも、アナタだけ何もせずただ突っ立って見てるつもり?」

ミサト「ぐぅっ……」

ミサト「わーったわよ!!」バッ

リツコ「うふふふ……」ニヤニヤ

ゲンドウ(冬月と交際し始めてから、逆に凶悪さが増したのは何故か……)

ゲンドウ「しかし、私は認めんぞ!」

リツコ「まだこの期に及んで……」

ゲンドウ「この期も何もありはしない!」

リツコ「良いんですか?レイが脱がないとこうなりますわよ」

122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:31:21.65 ID:3neSyw2AO
もわんもわん

ゲンドウ「ネルフが解体した」
綾波「お腹が減ったわ」

カヲル「ユイさん、今日の夜ご飯はなんだい?」

ユイ「今日の夜ご飯は…贅沢に鶏肉の水炊きよ」

シンジ「……うわぁ!」

綾波「…やったわ」

ゲンドウ「ユイ…タレは?」

ユイ「ツバでも付けて食べなさい」

ゲンドウ「……ああ」

一同「いっただっきまーす!」

むしゃむしゃ……

シンジ(んっ…なんかこの肉)
綾波(……かたい)
カヲル(それに…妙なクセが………)

ユイ「どう?」
一同「お、おいしい!」
ユイ「ふふっ…よかったわ」ニコッ

コンコン!

シンジ「あっ…お客さんだ」
綾波「私、でるわ」
ユイ「よろしくね」ニコッ

綾波「……どなた」

ガチャ

ミサト「レイ!」

綾波「葛城さん…あなた確かソープに堕ちたんじゃ」

ミサト「そんなことはどうでもいいのよ!!!!!!」
ミサト「それより知らない!?」

綾波「……なにが」

ミサト「ペンペンよ!昨日から戻ってきてなくて……」

綾波「あの、葛城さんがペンペン、知らないかって」
カヲル「知らないなぁ」
シンジ「知りません」
ゲンドウ「見ていないな」
ユイ「ごめんなさい^^」

一同「………」ブルッ
一同(なんだ…この寒気は)
一同(……まさか)

ユイ「^^」

ミサト「そう…おじゃましました……」

ガチャ

一同「………」

ユイ「葛城さん…かわいそうにねぇ^^」
ユイ「さあ…早く食べちゃいましょ^^」

グツグツグツグツグツグツ


一同「………」
ユイ「早く……ね?^^」
一同「……はい」

もわんもわん
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:31:48.60 ID:3neSyw2AO
リツコ「と、言うことに、なりかねなくってよ」

ミサト「なんじゃこの妄想はあああああああ!!?」

リツコ「あら…結構リアリティあってよぉ〜」ニタニタ

ミサト「アンタ、私がソープに堕ちるとでもォ!?」ゆっさゆっさ

リツコ「んっふふふふふふぅ〜」ニタニタ

ミサト「こいつぅぅぅぅ!!!!!!」

アスカ「碇司令……」

ゲンドウ「………」ダラダラダラダラ

【ゲンドウはどうようしている!】

綾波「……意外と効いてる」



124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:32:15.78 ID:3neSyw2AO
リツコ「んじゃあ、撮影スタートー準備して頂戴」

ゲンドウ「……全く納得行かんが」

綾波「……司令」

ゲンドウ「なんだ、レイ」

綾波「私自身がやるといいましたから…やります」

ゲンドウ「しかしお前は未成年で……!」キョロキョロ

綾波「でも…やります」

ゲンドウ「………」キョロキョロ

綾波「やります。この映画は絶対にヒットさせます」

ゲンドウ「………そうか」キョロキョロ

綾波「はい。それから」

ゲンドウ「……なんだ」キョロキョロ

綾波「いくらサングラスしていても目が泳いでるのがまるわかりです。」

ゲンドウ「えっ……」キョロキョロ

綾波「……私は良いので、ちゃんとこっち向いてください」

125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:32:46.88 ID:3neSyw2AO
アスカ「んじゃ、スタート」


ゲンドウ「………」

綾波「………」

リツコ「……お待ちしておりましたわ」

リツコ「………」チャキッ

ゲンドウ「………」チャキッ

リツコ「……あれっ?」

ゲンドウ「………」





バアアアァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!





リツコ「ちょ、ちょおおおおおおおおおおおおおおお!?」

アスカ「か……カット」

リツコ「ちょ、ちょっと、碇司令!碇司令が撃つのはもう少し先のハズじゃあ………!!」

ゲンドウ「………そうだったか」

リツコ「不意撃ちなんて司令、もしあれが本物の拳銃だったら大惨事ですわ!現に、白衣が……」




ゲンドウ「……本物だったら良かったのに」ボソッ

126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:33:14.48 ID:3neSyw2AO
【テイク2】

リツコ「………お待ちしておりましたわ」チャキッ

ゲンドウ「………」

綾波「……」

リツコ「ごめんなさい…。あなたに代わって先程、MAGIのプログラムを変えさせて貰いました。」

ピカー

リツコ「娘からの最後の頼み…母さん…一緒に死んでちょうだい…」

ピカー


…………

リツコ「作動しない…何z」

ピカー


リツコ「…さっきから光、当てすぎなんだけど」

ピカー

リツコ「シリアスなシーンなのよ!とってもシリアスなシーンなの!リッちゃんの見せ場なの!わかる!?」

アスカ「えーでもぉ……」

ミサト「これくらい光当てないとぉ、シワ全然隠せないからぁ〜」ニタニタ

リツコ「………ッ!」

クルッ


ピカー


ミサト「ちょ、何すんのよ!!!!!!」

リツコ「そう言うアナタも笑いジワが出来ていてよ?」

ミサト「こっ……こいつ!」

キャーキャーキャーキャーキャーキャーキャーキャーキャーキャー

綾波「…早く撮り終わってくれないと寒いんですけど」


127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:34:28.71 ID:3neSyw2AO
―――――

綾波「………」ガクガク

アスカ「ちょっと、本気で次、決めないとレイがかわいそうよ」

ミサト「そういやドグマって空調効かないのよねん……」

ゲンドウ「そうだ。レイが風邪でも引いたらどう責任を…」

リツコ「って、何で私が悪いみたいになってるのよ」




【テイク13】

リツコ「あっ……」

リツコ「カスパーが裏切った!?」

リツコ「……母さん…娘より自分の男を選ぶの?」

綾波「………」

ゲンドウ「……」チャキッ

リツコ「………」

ゲンドウ「赤木リツコ君…本当に……」

ゲンドウ「あいしていちゃよ」

リツコ「……嘘つき」


バアアアァァァァァァァァァァァァン!!!!!!




リツコ「!」




バッチャァァァァァァン……


アスカ「か……カット……」


リツコ「ちょっと、司令ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」ポタポタ



ゲンドウ「………」

リツコ「なーんで大事なところで噛むんですか!?」

ゲンドウ「……恥ずかしくて」

リツコ「は…はずかしいって……」

ゲンドウ「そう言う赤木君だって演技を続けていたではないか」

リツコ「それはっ……」ポタポタ

リツコ「……身体が勝手に」ポタポタ


アスカ「あーあー…リツコが飛び込まなきゃもう一回撮影できたのに」

ミサト「ねぇ」

リツコ「なっ…なんで私が悪い流れに……」

アスカ「そりゃリツコ相手に『愛していたよ』なんて」
ミサト「言ったら口が腐っちゃうわよwwwwwwwwwwww」

リツコ「あっ…アンタ達……!」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:35:16.71 ID:3neSyw2AO
綾波「寒い……」

ミサト「とりあえず、編集でなんとかしなさいよ」

リツコ「……何とかって」

アスカ「何とかよ」

リツコ「ッ!」

ミサト「ほら、さっさと次のシーン撮影しないと、レイがかわいそうよ」

リツコ「……何なのよこの不条理感は」


――――

リツコ「んじゃ、このシーンの大掛かりな仕掛けはマヤ任せにしてあるから…とりあえず導入だけ」

アスカ「大掛かり?」

リツコ「そう。MAGIが投影したリリスと融合するシーンよ」

リツコ「無事だったレイのラブドールをクレーンで持ち上げたり」

リツコ「ま、それでもどうにかならない所はCGで何とかするけど」

ミサト「……金、あるの?」

リツコ「ないからツケで」

アスカ「ハァァァァァァ!?」

アスカ「いまあるツケでも一杯一杯なのに増やしてどうすんのよ!!!!!!」

リツコ「別にここまできたら、1000万くらい増えたってあんまり変わりはないでしょうにぃ〜」

綾波「……まるで破産者の意見ね」

129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:35:42.72 ID:3neSyw2AO
リツコ「んじゃ、とりあえず司令。レイの胸を掴んで下さい」

ゲンドウ「む……むね!?」

リツコ「お嫌?」

ゲンドウ「い…いや、仮にも若い娘の……」

リツコ「ユイさんの胸だと思えb……」



ガスッ




ミサト・アスカ「…決まった」

綾波「お見事」

130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:36:23.41 ID:3neSyw2AO
リツコ「そしてその腕を下にずらして頂ければと」

ゲンドウ「下?」

リツコ「ええ。胸ばっかり揉んでてもいやらしいだけなんで」

アスカ「さらにいやらしいことになってんじゃないのよ」

ゲンドウ「……赤木君」

リツコ「なんです」

ゲンドウ「いくらなんでも出来ることと出来ない事がある」

リツコ「……とおっしゃいますと」

ゲンドウ「無理だ」

リツコ「ですから奥様だと思えば」

ゲンドウ「……ユイはユイ、レイはレイだよ」

ゲンドウ「どちらも私にとってはかけがえのない存在だ」

綾波「……司令」

ゲンドウ「……レイ」





アスカ「……なんでちょっと、いい話みたいになってんのよ」

131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:36:57.44 ID:3neSyw2AO
リツコ「どうしてもやりたくないと」

ゲンドウ「ああ」

リツコ「……ではこう言うのは如何でしょう」

ゴニョゴニョ

ゲンドウ「………」

リツコ「どうです?」

ゲンドウ「……」ジッ

ミサト「………えっ」

リツコ「………」ジッ

ミサト「なっ……なによ…」

ミサト「あ……アタシ?アタシがどうかしたの?えっ?」

132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:37:23.34 ID:3neSyw2AO
【30分後】

ミサト「………」

アスカ「あら……意外と」

綾波「遠目で見ればわからないわ」

リツコ「上出来ね。アップの部分だけは司令に協力して貰わなきゃいけないけども」

ミサト「って……」

ミサト「なあぁぁぁんで私が、碇司令のコスプレしなきゃ行けないのよ!!!!!!」

リツコ「……チッチッチッ」

リツコ「す・た・ん・と」

ミサト「……」

アスカ「……初めて使ったスタントがこれってどうなのよ」

133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:38:04.82 ID:3neSyw2AO
【休憩室】

綾波「………」

ミサト「………」

ゲンドウ「………」

アスカ「……ただいま」

シンジ「ああ、おかえり……」

シンジ「って、みんな顔色悪いけど……」

ミサト「あはっ……」

ゲンドウ「……」

一同(一体、何があったんだよ……)

リツコ「んで、次はアスカの番だけど」

アスカ「……何をしろって言うのよ」

リツコ「着替えて」

アスカ「……何これ」

リツコ「寝間着。下着は着けないでね」

アスカ「ハアアアァァァァァァ!?」

リツコ「病人が下着なんて着けないわよ」

ミサト「……それはとんだ偏見よ、アンタ」

リツコ「とりあえず着替えてらっしゃい。『何でもやる』…んでしょ?」

アスカ「……わーったわよ」

リツコ「それから、着替え終わったら病院まで来てね。」

アスカ「りょーかい。」

リツコ「それからシンジくん」

シンジ「はっ……はい……」

リツコ「アナタも病室へ来るように。」

シンジ「……はい」


134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:38:50.85 ID:3neSyw2AO
【病院】

ミサト「……今度は何をしでかすつもりよ」

リツコ「エロのパターンなんて大体決まってるもんよ」

ミサト「……例えば」

リツコ「パンチラ、ブラチラ、ポロリ……過激な場合だと行為に及ぶ場合もあるわ」

ミサト「……そりゃ、それくらいしか出来ないでしょうに」

リツコ「だから私は起こしたいのよ」

ミサト「はっ?」

リツコ「性描写革命-エロス・レボリューション-を……ね」

ミサト「…この映画は日活ロマンポルノじゃないつーの」

リツコ「さっきの一件により碇司令が機能停止、その上アスカの『何でもやる』発言」

リツコ「またとない機会じゃないのよ」ニヤッ

ミサト「……言っとくけど、いくらなんでも限度ってのがあるわよ」

ミサト「例の育成条例が映画作品を含まないからって…やり過ぎると後々……」

リツコ「分かってるわよぉ〜」ニタニタ

ミサト(……分かってない顔だわこりゃ)

135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:39:17.71 ID:3neSyw2AO
―――――

アスカ「………何するってのよ」

リツコ「ま、とりあえずね」

アスカ「……だからそのとりあえずって何よ!」

リツコ「良いから…悪いようにはしないわ」

リツコ「はい。これ」

アスカ「……リポビタンD?」

リツコ「差し入れ」

アスカ「毒でも入ってんじゃないでしょうね」

リツコ「まさか」

アスカ「……ふん、どうだか」グイッ


ゴクッ…ゴクッ……ゴクッ………

リツコ「………」ニヤッ

アスカ「!」

アスカ「り……リツコ…あんりゃ……」

アスカ「はにゃっ……らめ……」

アスカ「にぇむぃ……」

アスカ「………zzzz」





リツコ「………計画通り」ニヤッ

136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:39:56.37 ID:3neSyw2AO
【病室前】

リツコ「それじゃ、シンジくん。アスカのお見舞いに来たって設定でリハーサルやるから」

シンジ「……はい」

リツコ「んじゃ、中に入って」

シンジ「……はい」


ガチャ


シンジ「………」

シンジ「………えっ」


ドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!!


シンジ「ちょ、ちょっとリツコさん!リツコさぁん!?」

………

シンジ「えっ……ええっ?」

ガチャガチャガチャガチャ


シンジ「…………」


シンジ「……あかない」


137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:40:23.19 ID:3neSyw2AO
【モニタールーム】


リツコ「んっふふふふふふふふふ!!!!!!」

ミサト「ちょっと、アンタホントに何を企んでるのよ」

リツコ「わかるわよ……そのうち、ね」

リツコ「んじゃ、モニター付けて頂戴」


【病室】

ピッ……ピッ……

アスカ「………」

シンジ「閉じ込められちゃったね」

アスカ「……」

シンジ「ちょっと、アスカ?」

アスカ「………」

シンジ「アスカ?アスカ?」

アスカ「………」

シンジ「アスカ!アスカ!」

アスカ「………」

シンジ「……どういう事なんだよ」

シンジ「……そうか…僕は」

シンジ「……嵌められたんだリツコさんに」

アスカ「………」

138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:41:02.22 ID:3neSyw2AO
【4時間後】

リツコ「未だ動きなしか」

リツコ「退屈ね」

ミサト「……アンタがやりだしたんでしょ」

リツコ「………まだかしらね」

ミサト「だから……何をさせるつもりなのよ」

リツコ「……」ニヤッ


139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:41:32.38 ID:3neSyw2AO
【病室】

シンジ「………もしかして」

シンジ「みんなもグルだったのかな」

シンジ「……何のためにこんなこと」

シンジ「………何なんだよ」

シンジ「アスカ……起きてよアスカ……」

シンジ「ミサトさんも、綾波も、怖いんだ…」

シンジ「マヤさんみたいに……リツコさん化しちゃったのかもしれない………」

シンジ「ねぇ…起きてよ、ねぇ…目を覚ましてよ…ねぇ…ねぇ」

【モニタールーム】

リツコ「とうとうおかしくなってきたわね」

ミサト「……そりゃなるわよ」

ミサト「あと30分、30分経ったら開けなさいよ」

リツコ「えー」

ミサト「やらなかったら、拳銃使ってドアをぶち壊すか、はたまたアンタにモノホンの拳銃突きつけるまでよ」

リツコ「ちょ…わ、わかったわよ………」


140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:42:24.27 ID:3neSyw2AO
【病室】

シンジ「アスカ…アスカッ…アスカッ!」

シンジ「助けて…助けてよ…助けてよ…助けてよ…助けてよ!!!!!!」

シンジ「またいつものように僕を馬鹿にしてよっ!ねぇ!!!」

ゆっさゆっさ……


ブチブチブチブチ!!!!!!

シンジ「………」

アスカ「………」クルン

ポロッ……

シンジ「!」

シンジ「ちょ…えっ……えっ?」


【モニタールーム】

リツコ「キタ━━━━━━━━!!」

ミサト「って、ちょっと、アスカの胸……!」

リツコ「見えてるわよ…きたわ……波がきたわ……」

ミサト「あ、アンタ、まさか……」

リツコ「そう……私が撮りたいのはシンジくんの[ピーーー]よ!!!!!!」

ミサト「アンタねぇ!!!!!!」ガタン

リツコ「あら、少し静かにしていただけないかしら……」

ミサト「……何をするかと思いきや」

リツコ「……諜報部、彼女を椅子に縛り付けといて貰えなくて」

諜報部員「はっ」

ミサト「ちょ…ちょっとおおおおおおおおおお!?」

諜報部員「申し訳ございません……我々も生活がかかっている故に」

リツコ「あ、ガムテープは貼らなくて結構よ。話し相手がいないとつまんないから」

ミサト「こいつっ!!!!!!」

リツコ「さーて、イライラが募った上に、女のコのおっぱいを前にしたシンジ君はどう出るのかしら……ふふふふ」


ミサト「………」

141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:43:59.83 ID:3neSyw2AO
【病室】


アスカ「………」ポロリ

シンジ「……」

シンジ「……」

アスカ「………」ポロリ

シンジ「……」

シンジ「………ごめんねアスカ」なおしなおし

アスカ「……」ポロリ

シンジ「あれ…このボタンが……」

シンジ「つけようにも……胸に手が……」

シンジ「………」

アスカ「……」ポロリ

シンジ「……」



【モニタールーム】

リツコ「あ……あれ」

ミサト「ふん…忘れたの?シンジくんは『筋金入り』の良い子なのよ」

ミサト「アスカで[ピーーー]なんてするわけないじゃないのよ」

リツコ「………ッッッッッ!」

リツコ「いいわ…ならムラムラさせるまでよ」

リツコ「諜報部!空調の温度を上げて!!」

諜報部員「……はい」


142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:44:34.37 ID:3neSyw2AO
【病室】

シンジ「………はぁはぁ」

シンジ「なんか……あっつい………」

シンジ「はぁ……はぁ……」

アスカ「………」ポロリ

シンジ「はぁ……」

【モニタールーム】

リツコ「んふふふ……興奮してきてるみたいね」

ミサト「……単に暑がってるだけじゃ」

【病室】

アスカ「………」ポロリ

シンジ「!」

シンジ「………そうだ」

シンジ「………」ヌギヌギ

【モニタールーム】

リツコ「キタ━━━━━━━━!!」

リツコ「服を脱ぎ出しちゃってるわよシンジくん」

ミサト「ま……まさか……そんなシンジくんが……」

リツコ「んま、シンジくんも男の子だったってことね」ニヤニヤ

ミサト「こいつ……」

リツコ「っと、シンジくんがシャツを脱ぎ終ったみたいよ」

143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:45:22.39 ID:3neSyw2AO
【病室】

シンジ「………」はぁはぁ

アスカ「………」ポロリ

シンジ「………」はぁはぁ

シンジ「………」ニヤッ

【モニタールーム】

リツコ「いけー!シンジくん……日本の映画界に旋風を……」

ミサト「……シンジくん」

【病室】

シンジ「………」はぁはぁ

シンジ「………」はぁはぁ

アスカ「………」ポロリ


ふわぁさ


シンジ「………」にこっ


【モニタールーム】

リツコ・ミサト「………」

リツコ・ミサト「えっ」

144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:46:06.54 ID:3neSyw2AO
【病室】

アスカ「………」

シンジ「ごめんねアスカ……」

シンジ「最初から僕のシャツを脱いで上から掛けてあげれば良かったよね」

シンジ「ちょっぴり汗がついちゃってるけど……ホントにごめんねアスカ」

アスカ「………」

【モニタールーム】

リツコ「……」

ミサト「だから言ったでしょ。シンジくんは『筋金入りのいい子』だって」

リツコ「………間違ってるわよ」

ミサト「……は?」

リツコ「シンジくんは男として……間違ってるわよお!!!!!!」

リツコ「良いわよ。繋いでそれっぽく見せるから。諜報部、二人を解放して結構よ」

諜報部員「は……はぁ」

ミサト「……アンタは人間として間違ってるわよ」



145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:46:42.03 ID:3neSyw2AO
―――――

リツコ「悪かったわね。扉が壊れてたみたいで」

シンジ「そう…なんですか?」

リツコ「そう。アスカは疲れてるみたいだから、あのまま寝かしといて」

シンジ「わかりました」

シンジ「………ミサトさん」

ミサト「なっ……何?」

シンジ「………」ジーッ

ミサト「………」

シンジ「……いや、何でもないです」

ミサト「………」


リツコ「ま、今私が撮れるのはこの程度かしら」

ミサト「……ほとんど自分のやりたいことやってるだけじゃないのよ」

リツコ「そろそろマヤも準備出来たかしらね」
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:47:19.34 ID:3neSyw2AO
【ネルフ・体育館】

一同「………」ひきっ

マヤ「………」ニコニコ

ガチャ……

ミサト「たっだいま〜」

ミサト「そっちはどうなって……」

シンジ・ミサト・リツコ「ひっ……」

シンジ・ミサト・リツコ「ひいいいいいいいいいいい!!!!!!」

マヤ「あ、おかえりなさい。」

一同「………」

リツコ「ま…マヤ……それは……」

ミサト「れ、レイの格好……」

マヤ「あ、これですか?すごいでしょう」

綾波「……あつい」

マヤ「下はタイツになっていて…上はメイクとカツラですけど」

マヤ「他にもいくつか用意してありましてね。」

マヤ「レイのラブドールを利用して作ったリリス完全体です。」

ミサト「目……そのギョロ目はどうしたってのよ」

マヤ「昨日一晩掛けて作ったんです」

リツコ「一晩、これとにらめっこしてたわけ…」

マヤ「どうしても動きがある部分はレイ自身が演じなければなりませんけど」

マヤ「あと、これも作りました!」

ミサト「うなぎに……レイの顔?」

マヤ「センパイが弐号機の対戦相手に指名した時田重工のヒト型機動兵器、フルフルです。」

マヤ「形がシンプルなので模型が直ぐに作れました」

マヤ「エヴァンゲリオンの量産型と仮定すれば当然、儀式に使用されますからね」

ミサト「な…なんで、こんな…デザインなのよ……」

マヤ「何となく、ですかね」ニコニコ

147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:47:46.70 ID:3neSyw2AO
マヤ「それからそれからもっとすごいのがこのスーツでですねぇ」

マヤ「こうしてスイッチをいれると」

綾波「………」

バサッ

一同「!」

マヤ「羽が開く様になってます!」

ミサト「なんで……羽根?」

マヤ「ガンダムだって羽根がついてる時代じゃありませんか」

リツコ「まさにフリーダムね」

ミサト「……やかましいわ」

148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:48:43.16 ID:3neSyw2AO
ミサト「それからこの棒みたいのは……」

マヤ「ロンギヌスの槍が生命の樹へと変化したもので……」

マヤ「目がついてるんです」

ミサト「ああ……そうなんだ」

ミサト(リツコなら平気で突っ込めるのに)

シンジ(マヤさんは何だか……)

日向(色々やりにくい……)


マヤ「じゃあ、スライムを敷き詰めてくださーい」

シンジ「赤い…スライム」

マヤ「ええ、しかもラメ入りです」

マヤ「じゃあレイ、それをすくいあげて」

綾波「……こう?」

マヤ「そう……いいわ……凄くいいわ……」

ミサト「…これ…いいの?」

青葉「……僕に聞かないでください」

マヤ「それから、下の層が水槽になってるのでこの模型を泳がせます」

綾波「泳がせる……」

マヤ「空気を送り込めばクルクル回るから動いてみえるの。ほら、死んだ熱帯魚もそうでしょ」

綾波「…良くわからないけれど」

カヲル「やあ、シンジくん」

シンジ「うわああああああああああああああああ!?」

カヲル「そんなに怖がらなくったっていいじゃないか」

シンジ「だってぜ、全身真っ白だし……」

カヲル「それはレイだって」

シンジ「そ…それに……」

シンジ「腰に綾波が」

レイ(人形)「………」ぶらーん

カヲル「いいでしょ?これで何時でもレイと一緒さ」にっこり

シンジ「い…いや、かなり悪趣味だよね………」


149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:49:34.93 ID:3neSyw2AO
マヤ「逆にカヲルくんがついたバージョンもあるのよ!兄妹だから作りやすかったわ」

マヤ「それから…もっとすごいのがこれよ」

マヤ「予備で二つ作ったからテストを兼ねてみんなにみせるけど」

マヤ「この部分を割れやすい素材に変えて、中に小型の初号機の模型をいれてるの」

マヤ「で、ここを引っ張ると………」

ブシュッ!!!!!!

マヤ「なんと、初号機が血糊や水と一緒に噴き出すんです!」

マヤ「これなんかはもっとすごくて、手がリアルにちぎれたり、首のもぎれかたもウチのノウハウを使って………」

日向「うぷっ……」

マヤ「しかも、これなんて実際にドールに血糊を注入して頭を砕いてですね……」

ミサト「あ…あの……マヤちゃん、これ……なんのシーンでつかうつもり?」

マヤ「何って…補完計画に決まってるじゃあないですか」

ミサト「たしか…ハッピーエンドにする……つもりなのよね?」

マヤ「はい。」ニコニコ

ミサト「……このグロテスクなセットと道具がどう繋がるのかなぁ…なんて」

マヤ「それは成り行きです」

ミサト「……はい?」

マヤ「撮りたいものを撮って繋ぎあわせる」

マヤ「それだけです」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:50:07.73 ID:3neSyw2AO
ミサト「い…いやね?でもほら……今まではそれでどうにかなった面もあるけど……」

マヤ「なら今度も大丈夫です」

マヤ「あ、この初号機はですね、リボルテックという市販の可動式のフィギュアを使ってるんです」
マヤ「上から吊るして前から光を当ててやって、ほらちょうど初号機のシルエットと重なるんですよ」

マヤ「まさか、市販のグッズに助けられるとは思いませんでした」

マヤ「それにこの黒き月も磁石の反発力を使って……」

ミサト「いや…あの…そう言うことを言ってるんじゃ…ないんだけどな…」


マヤ「あと、これなんかもっとすごくてですね、スケコマシマンの最終回でも使用されたんですが、この火薬、瞳の形に爆発するんです」

マヤ「それからそれから……」

ミサト「……議長、サードインパクトってマジでこんな感じなんですか」

キール「……」ぶんばぶんば

マヤ「サードインパクトは全てを無に返す儀式ですから…神秘的なイメージでないと」

シンジ「し…神秘的……なのかな……」

151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:51:06.60 ID:3neSyw2AO
マヤ「じゃあ、レイ(人形)の首、切っちゃうんでスイッチ入れて下さい青葉さん」

マヤ「あ、血が飛び出るんで気をつけてくださいね!」

ミサト「ほ…本当にやるの?」

日向「うぷっ……」

青葉「うわああああああああああああああああああ!!!!!!」

マヤ「どうしたんですか青葉さん?」

青葉(こんなの俺のマヤちゃんじゃないマヤちゃんじゃないマヤちゃんじゃないマヤちゃんじゃないマヤちゃんじゃない)

マヤ「うっふふふふふふふふふふふふふ!!!!!!」

青葉「………」ピッ

ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

マヤ「そう!これこそが私の思い描いていたサードインパクト……」

マヤ「全てが崩れ、壊れ…無に帰る……」

マヤ「いいわ!これなの…美しいわ…!!!!!!」

キール「おええええええええええ……」ゲロゲロゲロゲロ

ゼーレ02『議長がゲロったぞ!!誰かエチケット袋を早く!!!』

ゼーレ03『議長…意外とそっちの耐性は0ですからな…』

ゼーレ04『左様……ってわしも何か気持ち悪k……おおおおおええええええええええ……』ゲロゲロゲロゲロ

ゼーレ05『ちょ、ちょっとお前まで吐くn……おおおおお…………』ゲロゲロゲロゲロ


綾波「……司令、こっちで別のサードインパクト起きてますけど」

冬月「……悪夢だな」

ゲンドウ「……ああ」

日向「マヤちゃん…完全にぶっ壊れちゃってますね」

ミサト「……まるで誰かさんみたいになっちゃったわね」

リツコ「こ……こんなに酷くなくってよ」

152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:52:07.74 ID:3neSyw2AO
【ミサトのマンション前】

一同「………うぷっ」

アスカ「私がいない間に、何があったのよ一体」

シンジ「……色々」

リツコ「あら、お目覚めなのねアスカ」

アスカ「……今後一切アンタがくれたもんには口つけないことにするわ」

シンジ「………」

リツコ「…で、マヤ。次は何を撮るつもりなのかしら」

マヤ「心、です」

リツコ「……はい?」

マヤ「サードインパクトが起きてる時の、シンジくんの心です」

リツコ「……どうしてミサトのマンションなのよ」

マヤ「心だからです」ニコッ

綾波「やっぱりぶっ壊れてるわね」

アスカ「ぶっ壊れてるどころの話じゃないわよ!一体どうなって……」

リツコ「あ…あたし、こんなに酷くはなかったでしょ?」

ミサト「……似たようなもんよ」

リツコ「ええええ……」

ミサト「しかし1ヶ月ぶりね…うちに帰るのも」

アスカ「どうなってんのかしらね」

ミサト「荷物は全部受け取り拒否してあるから大丈夫だとは思うけども」

ミサト「……ってうええええええええええ!!!!!!」



『カジ[ピーーー]!!!!!!』『←キモミサトヲタ乙』『←腐[ピーーー]乙』


シンジ「ら……落書き……」

綾波「ひどいわね」

アスカ「……しかもケンカしてるわよ。壁で」

ミサト「あああ……まだローンが残ってるのにぃ……」

ミサト「これもどれもアンタのせいよおおおおおお!!!!!!」ゆっさゆっさ

リツコ「えっ、映画がヒットしたら修繕費用だすからあああ!!!」

ミサト「分かるもんですか!!!!!!」

綾波「……確かに、さっきのシーンを見る限りでは」

シンジ「お先真っ暗だよね……」

153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:53:17.20 ID:3neSyw2AO
ガチャッ

ミサト「ただいま〜」

アスカ「……んっ」

綾波「……くさい」

カヲル「どっ…どうしたんだこの匂いは」

ミサト「ちょ…ちょちね……」

シンジ「何ヶ月も経つのにまだ抜けきってないとか……」

マヤ「匂いは画面にうつりませんからね。構いませんよ」ニコッ

ミサト「い…いや、まあ……そうなんだけど……」

マヤ「それじゃあコーヒーメーカーのスイッチ、入れてもらえます?」

ミサト「えっと……香りが飛んじゃってるんだけど」

マヤ「構いません。沸かして頂ければ」

ミサト「わ、わかったわ……」

マヤ「それからアスカとシンジくん」

シンジ「はっ……はい……」

マヤ「ケンカして貰える?」

シンジ「えっ……」

マヤ「とりあえずアスカとシンジくんが口論になる」

マヤ「シンジくんがアスカを突き飛ばしてコーヒーメーカーが落ちる」

マヤ「それからシンジくんは机をひっくり返して、椅子をアスカに投げつける」

マヤ「それからそれから、シンジくんはアスカの首をしめる。いいかしら?」

シンジ「い、いいかしらってマヤさん……」

アスカ「……ケンカってより、むしろDVじゃない」

マヤ「そうね…そうかもしれないわね」ニコッ

アスカ「……なんかやりにくいんだけど」

ミサト「でしょ?」

154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:53:49.45 ID:3neSyw2AO
シンジ「ちょっと待ってください!」

ミサト「……シンジくん」

シンジ「首しめと椅子を投げつけるのは僕が何とかアスカがケガしないように配慮します。」

アスカ「……自分がDV男にされる件についてはいいのかい」
シンジ「ただ、コーヒーメーカーの件については…僕は出来ません。」

マヤ「……というと?」

シンジ「スイッチが入ってる訳ですよね?そこにアスカがぶつかったとしたら……火傷、しちゃうじゃありませんか」

シンジ「アスカは女のコですし……もし顔に火傷でもしたら大変じゃありませんか」

マヤ「それもそうだけど……必要なシーンなのよ」

シンジ「だったら、その役、僕にしてください!」

アスカ「し……シンジ///」

綾波「いかりくん……///」

ミサト「い…言うわね」

ゲンドウ「シンジ……今日のお前は輝いているぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」


155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:54:24.61 ID:3neSyw2AO
―――――

シンジ「助けてよ…ねぇ、誰か僕を、悩みから僕を助けて…助けてよ…僕を助けてよ!」

シンジ「一人にしないで!僕を見捨てないで!僕を殺さないで!!」

アスカ「………イヤ。」


シンジ「……」キッ

アスカ「!」


ググググググググググ

ギュウウウウウウウウウ…


マヤ「カット!」

アスカ「ガハッ……ガハッ………」

シンジ「だ…大丈夫?く、苦しかった?」

アスカ「だ…大丈夫よこんくらい」

アスカ「あんたこそ…大丈夫なの」

シンジ「あ…ああ、ちょっと指先火傷しちゃったけど大したことないよ」

マヤ「二人共、とってもよかったわ。ありがとう」ニコッ

シンジ・アスカ「どっ…どうも………」

156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:54:50.59 ID:3neSyw2AO
リツコ「ねぇ…マヤ」

マヤ「はい?」

リツコ「いや…手伝って貰ってる以上、口出しするのはアレなんだけど」

マヤ「はい」

リツコ「大丈夫なの?」

マヤ「はい!」ニコッ

リツコ「そ……そう………」

綾波「本当にこれ、伊吹さんが言うようにハッピーエンドに繋がるのかしら」

ミサト「……想像できないわ」
カヲル「それより、あっちこそ大丈夫なのかな……」


青葉「ああああ……ああああああああ……」

ミサト「終わるまで精神がもつかしらね……」


157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:55:16.23 ID:3neSyw2AO
【公園】

ミサト「……今度はなんだってのよ」

ちびシンジ「あの……」

マヤ「ふふっ。ちびシンジくんに今回はたくさん出番があるからね」

ちびレイ・アスカ「あたしたちはー?」

マヤ「ごめんね。多分センパイが二人にも出番を作ってくれると思うから」

リツコ「あっ…あたしぃ!?」

マヤ「それじゃ、このお人形と砂遊びをしてくれないかしら」

人形A「………」

人形B「………」

ちびレイ・シンジ「ひっ……ひいいいいいい!!!!!!」

ちびレイ「きっ…きもいの……」

ちびシンジ「こわい……」


ちびアスカ「あら…そうかしら。かなりイカシテるとおもうけどなぁ」

ちびレイ・シンジ「ええっ」

マヤ「あら……わかる?」

ちびアスカ「わかるわ!」

キャッキャッキャッキャッ

ちびレイ・シンジ「………」

158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:55:56.20 ID:3neSyw2AO
マヤ「それじゃあちびシンジくん、ここにネルフ本部みたいな三角のお城を作ってあるから、泣きながら壊しちゃってね」

ちびシンジ「あっ…はい……」

マヤ「それじゃあいくわよ」




ちびアスカ「ちぇー…ちびシンジばっかりめだっちゃってずるい」

ちびレイ「ひまなの」

ちびアスカ「そうだ!『アレ』を持ってきたんだったわ!!」

ちびレイ「…あれって?」

ちびアスカ「シレーのにがおえよ!」

ちびアスカ「今日はユイママもいないし、ちゃーんすっ!」ニヤリッ

ちびレイ「ほっ…ホントにわたすの……?」

ちびアスカ「いかりシレー!」

タッタッタッタッ……

ちびレイ「……いっちゃったの」

159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:56:25.76 ID:3neSyw2AO
アスカ「っくしゅん!」

シンジ「……大丈夫?」

アスカ「……なんかね、具合悪いのよね」ギロッ

リツコ「や…やだ、私は睡眠薬以外は飲ませてなくってよ」

ミサト「…睡眠薬でも十分だっつうのよ」

ゲンドウ「今はインフルエンザが流行っているからな。気をつけた方が良いぞアスカ君」

ミサト「帰る?大事をとったほうがいいわよ」

アスカ「……大丈夫よ」

ちびアスカ「シレー!シレー!」

タッタッタッタッ

綾波「……来たわ」

ゲンドウ「ちっ、ちびアスカくん……」

ちびアスカ「シレー!シレー!シレー!」

ゲンドウ「ああ…どうした」

ちびアスカ「わたしね、たくさんシレーのにがおえをかいたのよ!」

ゲンドウ「わ、私の似顔絵か?」

ちびアスカ「そうっ!」

ゲンドウ「そ…そうか……///」

綾波「……司令、いつにもまして嬉しそう」

シンジ「いつも子供には逃げ惑われてるからね…」

160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:57:04.01 ID:3neSyw2AO
ゲンドウ「そうか。では、早速見せてくれないか?」

ちびアスカ「はい!」

ガサガサ……ゴソゴソ……

ちびアスカ「おはずかしいんですが……///」

ゲンドウ「ああ…どれ……」

ゲンドウ「……!?」

シンジ「どうしたの父さん」

ゲンドウ「い、いや……あの……」

ちびアスカ「どう?」ニコニコ

ゲンドウ「あの……非常に前衛的というか……だなぁ……あー……」

綾波「……見せてください」

ミサト「どれどれ」

ちびアスカ「やだ…はずかしい……///」



一同「!!!!!!!」


ちびアスカ「どう?じょうず?」

一同「いや……あの……」

アスカ「上手いっていうか……こっ…この司令っぽいひと、血が噴き出て苦しんでるんだけど……」

ちびアスカ「しつれいねアスカおねーちゃん!それはちじゃなくて『こうかせん』!シレーがわーいってよろこんでるとこなの!!」

シンジ「こっ…効果線……」

綾波「これなんか家に黒いモヤが掛かってるわよ」

ちびアスカ「そ、それはちょっと失敗しちゃったの……!」

カヲル「これなんかケンカしてるよね?」

ちびアスカ「ちがうもん…司令が遊んでるとこだもん……」

ちびアスカ「ぐすっ……」

一同「あっ……」

161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:57:32.26 ID:3neSyw2AO
ちびアスカ「もういいわ!どうせみんなには分かんないんだからっ!!」

マヤ「そんなことないわ。」

シンジ「まっ…マヤさん!?」

マヤ「丁度いま撮り終わったの。」

マヤ「すごくいい絵よちびアスカ」

ちびアスカ「どうせおせじでしょ」

マヤ「ううん。本当に。是非映画で使いたいわ」

ちびアスカ「ほっ……本当に!?」

マヤ「本当に」ニコッ

ちびアスカ「やっ…やったわ!!」

ゲンドウ「良かったなちびアスカ君」ホッ

マヤ「本当に、丁度よくグロテスクで病的な絵でイメージにピッタリよ」

ちびアスカ「ぐろてすく?びょーてき?」

マヤ「そう。グロテスクで病的。」

ちびアスカ「ほめことばなの?」

マヤ「誉め言葉よ」ニコニコ

ちびアスカ「たくさんほめられちゃった……///」


一同「………」


162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:58:19.44 ID:3neSyw2AO
【ネルフ本部・体育館】

マヤ「セット、出来上がった?」

技術部員A「ええ………」

アスカ「なにここ……一面オレンジだけど」

マヤ「そう。人々が無に帰った先にある場所よ」

シンジ「そ、そうなんですか」

ミサト「……一体何を撮ってるんだか、ワケがわからないわ」

マヤ「じゃあ、シンジくんとレイ、脱いで」

一同「ええええええええっ!?」

シンジ・レイ「はい」

アスカ「ちょ…ちょっとシンジにレイ!少しは何とか抵抗しなさいよ!!」

シンジ「……逆らうだけ無駄だよ」

綾波「そうね。何を言ってもどうせ脱ぐ運命なんだから、抵抗するだけ気力の無駄使いよ」

ミサト「……達観してるわね」

アスカ「達観してるっていうのかしら、コレ」


ゲンドウ「待て!」

マヤ「……何ですか」

ゲンドウ「シンジとレイを脱がせてどうするつもりだ」

マヤ「裸のレイがシンジ君に膝枕したり、レイがシンジ君の上にまたがったりします。」

マヤ「勿論目張りはします」

ゲンドウ「そっ……そんなことは許さない!」

リツコ「……ここまで来ておいてまだ抵抗しますか」
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:58:47.13 ID:3neSyw2AO
ゲンドウ「私は二人の保護者だ!妥協はしない!!」

ゲンドウ「これが原因で二人が学校でいじめられたりしたら…私は………」

シンジ「いいって言ってるのに」

綾波「目張りもするって言ってるじゃないですか」

ゲンドウ「そう言う問題じゃない!」

綾波「別に今更碇くんに裸を見られたところで…もう別に………」

シンジ「もうここまできたら良いよ、もう」

ゲンドウ「良くはない!常識的に考えてみろ!!」

綾波「今更常識を持ち出されても」

シンジ「元々通用しないじゃない」

ゲンドウ「だからこそだなぁ……」

綾波「……面倒臭い」

ゲンドウ「なっ……!」

シンジ「いじめられる云々より生活できなくなっちゃうほうが困ると思うんだけど」

ゲンドウ「し、しかしだなぁ………」

シンジ「ああ……」

綾波「……司令のことは良くわかりましたから」

ゲンドウ「いや待て!待て!何で私が悪いみたいな流れになっているのだ!?なぁ!?」

164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 17:59:34.43 ID:3neSyw2AO
ミサト「でも司令の言うことは一理あるわ。いくらなんでも…ちょっと過激過ぎるわよ」

日向「ちょっと、中学生にやらせるには…」

MAGI『ならば!』

マヤ「MAGI?」

MAGI『MAGIの立体投影技術の出番なのです!!』

ミサト「立体投影技術?リリスだけじゃなくて人間も可能なの?」

MAGI『はい。前に碇司令と冬月副司令とお風呂に……』

ゲンドウ・冬月「うわああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

MAGI『とりあえず、レイさんの身体はMAGIが投影しますから。シンジさんには前張り一丁になって、頑張ってもらう方向で』

ミサト「膝枕はどうするの?」

MAGI『文字通り、枕にでも寝て貰って、その上から位置を調整してMAGIが投影しますです』

MAGI『相手はあくまでも『映像』ですから。シンジさんはただ、寝転んでるだけ。これなら、問題ないはずです!』

綾波「でも…どうするの?触れないでしょう」

MAGI『あっ……』

マヤ「なら!いい考えがあります」

マヤ「要は、補完計画中なんだからお互いのATフィールドが弱まっているから他人との境界が薄くなっている」

マヤ「そう言う設定ならいけるわ。」

ミサト「…問題ないのかしら」

マヤ「問題ありませんよ」

ゲンドウ「……やっぱりどこか腑に落ちないのだが」

165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 18:01:08.43 ID:3neSyw2AO
【ネルフ本部・発令所】

アスカ「……へっっっっぐしゅっ!!!!!!」

綾波「アスカ…大丈夫?」

アスカ「……う゛ぅ」ずるずる

ミサト「もう8時か…。」

ミサト「アスカも調子悪いみたいだからさぁ、もうそろそろ撮影…終わりにしない?」

マヤ「そうですね…じゃあ2シーン撮ったら終わりにしましょう」

マヤ「じゃあ早速準備を……技術部員さん!オレンジジュースを……」

青葉「………」

ミサト「大丈夫?青葉くんも」

青葉「いや…大丈夫です……」

ミサト「お気の毒様と言うか何というか……」

アスカ「ある意味、リツコ以上の逸材かも知れないわよ」

ミサト「そうね。シンジくんもレイも…最早抵抗することすら諦めちゃったし」

アスカ「っていうか、リツコ以上に何を撮ってるんだかさっぱり……」

青葉「……でも」

ミサト・アスカ「?」

青葉「楽しそうなんですよ…マヤちゃん」

ミサト「そういや…そうね」

アスカ「確かに、はっちゃけてるっていうか……」

青葉「マヤちゃんって…どこか自分で溜め込んじゃうところがあるんですよ」

青葉「だから…何て言うか、いまいち弾けきれないところがあって」

166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 18:01:35.62 ID:3neSyw2AO
ミサト「リツコのことで一杯一杯だったのかも知れないわね」

青葉「最初は…確かに、ショッキングでしたけど」

青葉「あんなに無邪気なマヤちゃん、見るのは初めてです」

ミサト「そうね」

青葉「確かに、リツコさんっぽい暴走加減は困りますけどね」

青葉「やっぱりマヤちゃんには笑ってて欲しいんです。……どんな形であれ」

青葉「だから、何て言うか…ああいうマヤちゃんもたまにはアリかなって」

ミサト「……青葉くん」

マヤ「青葉さん!撮影しますから早く!」

青葉「……うん」

167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 18:02:15.90 ID:3neSyw2AO
マヤ「で、とりあえずサードインパクトについて考えたんですが」

マヤ「心の壁が人の肉体そのものなのであり、それが無くなれば当然――」

ゲンドウ「……肉体は失われ、生命の素に還ると」

ミサト「そうなんですか」

キール「わ、私に聞くか」

ゲンドウ「一番詳しいでしょう」

キール「まあ…大方仮説としては間違っていない。肉体は失われるだろうな」

マヤ「で、私考えたんですが…」

マヤ「その瞬間、一番大好きな人の姿を見られたら幸せじゃありません?」

日向「一番大好きな……」

青葉「人の姿……」

マヤ「はい」

マヤ「と、いう訳でですね。こちらで勝手に決めさせて戴きました」

マヤ「まずは冬月副司令」

冬月「ああ」

マヤ「物語の性質上、ユイさんの姿を見るんじゃないかと思いまして……」

冬月「まあ…そうなるだろうな」

マヤ「ユイさんにはスタンバイしていただきました」


ぶら〜ん

ユイ「どうも〜♪」

冬月「ゆっ…ユイくん!?」

ユイ「上から舞い降りて来るように…って言われて」

ユイ「ワイヤーで吊るされるなんて初めてだわ〜」

冬月「あっ…ああ……」

冬月(こっ……この位置からだとユイくんのパンツが丸見えだ………///)

リツコ「!」

リツコ(チッ……もっと胸元の開いた服を来てくるんだったわ……ッ!!)


168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 18:02:48.81 ID:3neSyw2AO
マヤ「で…日向さんですけど」

日向「ぼっ…僕?」

マヤ「……葛城さんで」

日向「ッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」

ミサト「あ、あたし?」

マヤ「とりあえず…日向さんに飛び込んで、キス手前まで言っちゃってください」

マヤ「なんならキスしちゃってもらっちゃっても!」

日向「℃¥$¢£%#&*@§☆★○●◎◇◆」

ミサト「い…いや…一応私も人妻だし……」

マヤ「で、私ですが……」

青葉「……」ゴクリ

マヤ「もちろんセンパイでっ♪」

青葉(……ですよねー)

リツコ「あら…私でいいの?」

マヤ「センパイが…いいんです」

リツコ「嬉しいわね。いい後輩を持って幸せだわ」

マヤ「そんなっ……///」

青葉「あ、あの!マヤちゃん…俺は?」

マヤ「青葉さんは……」

マヤ「青葉さんは〜……」

マヤ「………」

169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 18:03:26.29 ID:3neSyw2AO
マヤ「とくに思いつかなかったのでたくさんのレイに迫られ、叫びながら補完されるっていうのはどうでしょう!」

青葉「えっ……えっ?」

マヤ「一応、青葉さんの裏設定も作ってたんですよ」

青葉「ど…どんな………」

マヤ「密かにバックアップのレイ達を[ピーーー]してたんです!」

青葉「うえええええ……?」

マヤ「だから最後にたくさんのレイに迫られる……いい!いいわ!!」

青葉「あの…マヤちゃん……俺のことそんな目で見てたの………?」

綾波「……頑張って」

シンジ・アスカ・カヲル「……青葉さん」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 18:04:09.67 ID:3neSyw2AO
マヤ「とりあえずレイはあとで増やすんで。」

アスカ「……なんで私がカチンコもたなきゃいけないのよ」

アスカ「まあいいや…スタート」

綾波「うふふふふ……」

青葉「ひゃあっ…ひゃあああああああああああ……!!!!!!」

ミサト「日向くぅん(はぁと)」
ガバッ

日向「ふひっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

冬月「碇、おまえもユイ君に会えたのか?」

ユイ「うふふふふふふっ」

ユイ「先生(はぁと)」ガバッ

冬月「んほっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

リツコ「……ふふっ」

マヤ「センパイ!」

リツコ「マヤ………」カタカタカタカタ


ギュッ

マヤ「センパイ!センパイ!センパイ!センパイ!センパイ!……ああんっ」


アスカ「カット」

マヤ「お疲れ様でしたー」

リツコ「他のみんなは異性だったのにマヤは私で良かったのかしら?」

マヤ「はい!うふふっ……」

リツコ「変わった子ねぇ。」

一同(……この期に及んでもまだ気がつかないのか)


日向(しかし)

日向(撮影とは言え幸せwwwwwwwwwwwwんふっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)

冬月(やっぱwwwwwwwwwwwwユイくんwwwwwwwwwwwwかwwwwwwwwわいwwwwwwwwいwwwwwwwwwwww)

マヤ(つうかwwwwwwwwwwwwデュフフフフwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwぬwwwwれwwwwwwたwwwwwwwwwwww)



青葉「…やっぱ納得いかないんだけど俺」


171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 18:04:56.86 ID:3neSyw2AO
【再び、ネルフ体育館】

マヤ「で…今日の最後のシーンですが」

一同(また悪趣味な……)

マヤ「この映画のラストシーンを撮ろうと思います」

アスカ「この映画のラストぉ?」

マヤ「そう。ラストシーン。」
マヤ「あ、これつけてね」

アスカ「……カラコン?」

マヤ「そう。瞳孔が開いて見えるのよ」

ミサト「……どうみてもハッピーエンドになりそうにもないんだけど」

ちびアスカ「このセット、なんかすんごくひろくみえる!」

ちびレイ「そうなの…」

マヤ「遠近法を使ってるのよ」

ちびアスカ・レイ「えんきんほー?」

マヤ「そう。映像のテクニックなのよ。それを使うことでね、最大限、スペースを広く見せることが出来るの」

マヤ「しかも、今回のセットは超豪華版!波が出来るんです」

マヤ「第2東映の技術とネルフの技術力が合わされば怖いものなし!!」

ミサト「で…いくら掛かったのよ」

青葉「……第2東映名義のツケでセットレンタル、セット改造費コミコミで3000万です」

ミサト「さっ…さんぜん……?」

青葉「まあ、幸いネルフでなく、第2東映の負債ですがね」

マヤ「父にクリスマスプレゼントがわりにお願いしたんです」

リツコ「3000万のクリスマスプレゼント…ね」

青葉「マヤちゃんのお父さん…社長も頭を抱えてらっしゃいました」

ミサト「抱えるわよね、そりゃ」

172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 18:05:22.47 ID:3neSyw2AO
マヤ「それじゃあ撮影します」

アスカ「しっかしぐるぐる巻きねぇ…邪魔臭くて仕方ないわよ」

マヤ「なかなか好評なのよレイの包帯姿」

マヤ「だからアスカでも本格的にやれば受けるかなって」

アスカ「包帯姿が……好評?」

青葉「世の中には包帯萌えってジャンルがあるんだよ」

アスカ「色んな人がいるものね」

綾波「いるわよ。赤木博士にも貰い手があったんだから」

リツコ「……どういう意味よ」

マヤ「じゃあシンジくんは泣きながらアスカの首をしめて」

マヤ「その手が緩んだところで頬に触れて『気持ち悪い』とアスカがシンジくんに言い放つ」

シンジ「ま…またクビしめですか」

アスカ「って言うか、もしかしてこれがラストシーン?」

マヤ「そうよ」

一同「はああああああああ!?」

173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 18:05:57.22 ID:3neSyw2AO
アスカ「ちょっと、ちょっと待ってよ!意味不明にも程があるわよ」

ミサト「って言うかどこがハッピーエンドなのよ?ねぇ」

マヤ「そう。こういう風に人はわかりあえないんです」

綾波「……始まったわ」

マヤ「だけど、わかり合おうとすることはできます!!」

リツコ「……何が言いたいのかしら」

マヤ「結局、シンジくんはアスカに拒絶されちゃうわけです」

マヤ「だけど…それでいいんです」

マヤ「他人はわかりあえないからこそ他人で、他人がいるから自分がいるんです」

マヤ「ぶっちゃけこのシーンには深い意味はありません」

アスカ「……ぶっちゃけちゃったわよ」

マヤ「だけど!多分この映画を見た人間は議論するはずです。このラストシーンの意味はなんだと」

マヤ「……それ自体に意味があるんです」

綾波「どういうこと?」

マヤ「議論するということは、それすなわち私の心を知ろうとするに等しいわけです」

マヤ「だけど、答えは用意されていないんだから…分かるわけもない」

マヤ「だけど、やっぱり答えを探そうと人々は議論する…そう。このラストシーンはラストシーンの意味不明さを持って完成するのよ!」

一同「……」ポカーン

174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 18:06:45.09 ID:3neSyw2AO
リツコ「すごい……天才よ」

マヤ「センパイ……」

リツコ「流石は私の後輩だわ!!完全なるエヴァンゲリオンの終局よ!これは!」

マヤ「そんな…誉めすぎですよ……」

リツコ「いいえ。完全に私の…TV版の最終回を越えたわ……」

リツコ「弟子は師を越えていくもの…そう、こう言うことだったのね!」

マヤ「センパイ!」

リツコ「マヤ!」

アスカ「……意味、わかる?」

シンジ「……全然」

175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 18:09:11.46 ID:3neSyw2AO

ザザーン………

シンジ「……うぐっ……うぐっ」

アスカ「……気持ち悪い」





マヤ「はい、カットお疲れ様!」

アスカ「ゴホッ…ゴホッ……」

シンジ「あ…アスカ、大丈夫?」

アスカ「うん…別にクビしめでこうなった訳じゃ……ゴホッ」

リツコ「なら余計に良くないわ。相当具合、悪いんじゃなくって?」

アスカ「大丈夫よ……ゴホッゴホッ」

ミサト「………」

リツコ「……ミサトまでどうしたのよ」

ミサト「………気持ち悪い」

リツコ「は?」

ミサト「気持ち悪い……ちょっと、トイレ!」

リツコ「ちょ、ちょっと!?」

マヤ「これで大体の撮影は終了ね」

マヤ「後は編集だけど…とりあえず先にセンパイが可愛く見えるように加工を…んふふふふふふふふっ!!!!!!」

青葉「あのマヤちゃんもアリだあのマヤちゃんもアリだあのマヤちゃんもアリだあのマヤちゃんもアリだあのマヤちゃんもアリだあのマヤちゃんもアリだ」ブツブツブツブツ

綾波「こっちはこっちで重症よね」

カヲル「自己暗示…追い込まれた人間の行動の極みだね」




冬月「……大丈夫なのかねこれで」

ゲンドウ「……私に聞くな」





まごころを、君に 編・完
176 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 18:13:49.93 ID:3neSyw2AO
まごころを、君に編が完了したところで一旦中断。
スレ自体の最終回となるAir編は今日中に上げられると思います。

それでは最終回もサービスサービス!
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 18:15:30.76 ID:Flv/KVpAO
青葉に救いの手を…
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 19:55:59.61 ID:pGijXtG9o
青葉が不憫でしょうがない
179 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:01:21.43 ID:Hp+xT62H0
それではAir編投下開始します。
180 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:05:00.43 ID:Hp+xT62Ho
【翌日】

パララララララ……

戦自隊員A「……ヘリ80台、戦艦一隻、戦車にミサイルに、それから戦自隊員300名と武器諸々」

戦自隊員B「こんな本格的な装備に配備、演習だってやらねーよ」

戦自隊員C「実験生物を逃がした代償…か。思ったより高くついちまったなぁ……」

隊長「そう言う話でもない」

戦自隊員A「た…隊長」

隊長「今回の件も勿論だが、ネルフにはまだまだ…返し切れないほどの借りがある」

隊長「ま、それにしても…だ」

隊長「確かに、急に映画に出演しろっていうのは困っちゃうよなぁ…。どうしよう、緊張してきちゃった///」

戦自隊員A・B・C「……」
181 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:05:32.57 ID:Hp+xT62Ho
【ネルフ・発令所】

ミサト「じゃあ、スペース確保は?」

日向「完了しました」

ミサト「んじゃあ、弁当300個、搬入して!」

マヤ「それが……まだ出来上がってないと食堂が……」

ミサト「あいつら…相変わらずなめくさってるわね」

ミサト「まあいいわ。急いで作られて食中毒起こされても困るしね」

ミサト「『ちゃーんと』美味しくて安全なもん作るように言っておいてね?」

リツコ「別に弁当なんて用意しなくたっていいのに」

ミサト「んな訳にいかないでしょ!」

ミサト「タダで映画出演してくれる上に、弾やらミサイルやら、撃ちまくってくれるのよ。このご時世に。」

青葉「そこだけ切り出すと本当に物騒な話ですけどね」

ミサト「あっ…それとアスカは」

リツコ「それが…ちょっと、困ったことになっちゃって」
182 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:06:13.86 ID:Hp+xT62Ho
【救護室】

一同「いっ……インフルエンザあああああああ!!!!!!?」

アスカ「……ゴホッ」

リツコ「そう。間違いなくってよ」

リツコ「さっき検査結果が病院の方から届いたのよ」

シンジ「そういえば…具合、悪そうだったもんな…アスカ」

アスカ「だ、大丈夫よ……ゴホッゴホッゴホッ」

リツコ「本人は撮影をやる気、満々なんだけどもね」

リツコ「まあ…この体調じゃ弐号機は動かせないでしょうね」

ミサト「どうするのよ!?もう戦自の人たちだって……」

リツコ「だから、『アレ』を使うことにしたのよ」

綾波「……アレ?」

ゲンドウ「……ダミープラグだ」

シンジ「父さん」

ミサト「ダミープラグって……」

アスカ「あ゛…あたしの弐号機n……ガハッゴホッ」

ゲンドウ「ユーロ側から実験の要請が来ていた。期限は今月中だったからな。」

ミサト「しかし、3号機事件のことは……」

リツコ「だからよ」

ミサト「リツコ」

リツコ「逆に、いざとなれば初号機と零号機以外にも戦自がいるじゃないのよ。」

ミサト「……利用する気満々ね」

カエデ「あの!」

ミサト「どうしたの?」

カエデ「戦自の皆さんがお見えになりました」
183 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:06:58.11 ID:Hp+xT62Ho
【ネルフ発令所】

ゲンドウ「これはこれは。忙しい所、ありがとうございます。」

不破「いえ。私、責任者の不破であります。」

アスカ「………」ジーッ

不破「何か?」

アスカ「いや…聞いたことのある声だなって……」

不破「私が記憶する限りでは…確か、私と貴君は初対面である、と思われますが」

アスカ「でも聞き覚えの……ゴホッゴホッ」

ミサト「ごめんなさい。ちょっと、この子今具合が良くなくて」

ミサト「ほら、アスカ寝てなさい」

アスカ「んー…でもぉ………」

ミサト「申し訳ありません」

不破「お大事に」

不破「では、私はこれから所要がありますので、以降は隊長の立木が説明致します。それでは失礼」ビシッ

ミサト「あ、どうも……」

綾波「女の人なのにとても凛々しいわね」

ミサト「あの人、私が戦自に出向してた時からすごく有名なのよ。」

カヲル「葛城さん、戦自に出向してたんだ」

ミサト「そうよ。一応、こう見えて戦闘はバリバリなんだから」

リツコ「で、何が有名だったのよその人」

ミサト「ロボットの優秀な乗り手で。元々自衛隊出身だったんだけど、引き抜かれたらしくって」

綾波「エヴァより強いんですか」

ミサト「んな訳が無いでしょ。エヴァーは別枠。」

ミサト「ま、私は白兵戦を学んでたから直接会うことは無かったけどね」

ミサト「でもやっぱり立派だわ…忙しくてもワザワザ挨拶に来てくれるなんて」

ミサト「それに比べ誰かさんは弁当代をケチろうとするなんてね」

リツコ「……」
184 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:07:31.85 ID:Hp+xT62Ho
隊長「あ、どーも隊長の立木です」

ゲンドウ「本日はどうも…」

隊長「いやいやいや。ホントあの件は助かりましたからねー。これくらい何とも」

隊長「んで、赤木さんは?」

ゲンドウ「赤木なら、こちらに……」

ゲンドウ「赤木博士」

リツコ「どうも…こんにちは責任者の赤木リツコですわ」

隊長「あ、あの僕、赤木さんの大ファンでして……あ、握手してもらえますか」

リツコ「あら、もちろん」にこっ


綾波「……相当な変わり者ってまだいたのね」

冬月「………」

ゲンドウ「嫉妬か」

冬月「そ、そんな訳があるか!」

隊長「で、我々は何をすれば」

リツコ「とりあえず、ゴム弾で職員を手当たり次第撃っていただければ。」

リツコ「全員、血糊を仕込んでおりますので」

隊長「他には?」

リツコ「くわしくは一応台本にまとめてありますので」

隊長「了解しました」
185 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:09:26.84 ID:Hp+xT62Ho


ペラペラ……

戦自隊員A「ちょっと、これって俺達滅茶苦茶悪役っぽくねえ?」

戦自隊員B「いくら発砲許可が出てたって、無抵抗の非戦闘員を殺しゃしないぜ…」

戦自隊員C「戦自のイメージ…激下がりだろうな」

隊長「それでもやらねばならないことがある」

戦自隊員A・B・C「隊長……」

隊長「イメージなんて、俺達にはあってないようなもんだ。」
隊長「一部政治団体にはボロクソに言われ、国民には意味もなく恐れられ、他国からも渋い顔をされる」

隊長「だけど、エヴァに出演すれば…もしかしたら、『あれこいつらって俺達と同じ人間じゃね?』みたいなことにさ、なるかも知れない」

綾波「……どれだけ怖がられてるのかしらね、戦自って」

隊長「じゃさ、俺は外で指揮してるから頑張ってよね」

戦自隊員A・B・C「えっ……えええっ!?」

隊長「じゃあ頑張ってね〜」

戦自隊員A「……自分は手を汚さないつもりだ」

戦自隊員B「って言うか多分これ受けたのって隊長が個人的にエヴァが好きだからだろ…絶対」

戦自隊員C「噂によると…不破さんは隊長の物凄いマシンガントークに押されたって聞いたぜ」
186 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:11:02.30 ID:Hp+xT62Ho
――――

戦自隊員A「あの…とりあえずこちらは準備出来ました」

リツコ「了解。では、お願いしますわ」

戦自隊員B「しかし…あの……」

リツコ「何か?」

戦自隊員A「人の方はともかく、爆撃機やミサイルや火炎放射機を使うシーンは一応…一番攻撃翌力の低いものを持ってきましたが」

戦自隊員A「本部自体や、地底湖と言ってもジオフロントにも多少、影響が出るものかと……」

ミサト「ど…どのくらい?」

戦自隊員B「通常なら街一つは壊滅させることが出来ます。まあ、ジオフロントはそれなりに迎撃の設備は備わっていますけれど。」

戦自隊員C「何とか、稼働に支障がない様に最大限配慮しますが…」

戦自隊員A「道路、防壁もろもろ、その他の設備にも結構影響があるかも知れません…」


リツコ「ああ構わないわ。」

ミサト「か…構わないってリツコ!」

ミサト「今、ネルフは財政難なのよ?直すお金なんて……」

リツコ「映画がヒットすればいくらでも直せるじゃない」

ミサト「ヒットって……」

綾波「……捕らぬ狸のなんとやらね」

ミサト「それに、S2兵器を使うこのシーン、下手すりゃ死人だって……」

リツコ「そこはマジでS2兵器を使ったりはしないわよ。模型よ模型。ちょっと壊れてるけど爆撃されてるって設定なら問題ないはずよ」

リツコ「それに、今日はD級勤務者は食堂関係者以外出勤させてないんだし大丈夫でしょ」

ミサト「とは言いつつもネルフは相当老朽化進んでるのよ。」

リツコ「そんときゃそんときよぉ」


リツコ「じゃあ元気に早速いってみましょう」

一同「元気にって」
187 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:11:39.97 ID:Hp+xT62Ho


【ネルフ・玄関口】

リツコ「確か、あの時は戦闘員が後ろから撃たれて、車を爆発された…のよね」

日向「で、シャッターを開けられたと」

ミサト「出来ればもうあん時のことは思い出したくないんだけどもね」

マヤ「私はまだ…当時は大学生だったので、ニュースで見ただけで良く分からないんですが」

青葉「よく分からない方がいいさ。」

日向「俺達もネルフに転職したてだったもんな」

ミサト「ま、職員の半数以上がこの騒ぎで死んだわ。」

ミサト「なんとか、碇司令の活躍と戦自が来てくれたお陰で助かったんだけど」

リツコ「…ちょっと、私のこと、忘れてない?」

マヤ「じゃあ…戦自って攻めてくるどころか、当時はネルフを助けてくれたんですか?」

ミサト「なのにも関わらず敵扱いするのも酷い話なんだけど」

リツコ「……戦自にはそれ以上に色々と大きな貸しがあるんだからいいのよ」

リツコ「じゃ、サクッとやっちゃって下さい」

戦自隊員A「あの…本当にいいんですか?車も爆発させちゃいますけど……」

リツコ「容赦なく。」

ミサト「くっ…車ってリツコ、アレ結構な予算を……」

リツコ「だから大丈夫よぉ、ゼーレの尺を増やせばあの爺さん達、車代の4つや5つ出してくれるわよぉ〜」

ミサト「アンタがいつぞや槍を月まで飛ばして、その回収に金が相当掛かってること…覚えてるでしょ」

リツコ「それはそれ、これはこれよ」

ミサト「そうやってはぐらかそうとするけどね、一緒よ」

リツコ「じゃあミサト、アンタがやりなさいよ」

ミサト「はっ?」

リツコ「アンタが全部仕切って、これ以上のもんを作りなさいよ」

ミサト「だから…それとこれとは……」

リツコ「そうやって文句ばっかり言っちゃって、楽よねぇ、葛城作戦部長さんは。」

ミサト「……こいつぅ」

キャーキャーキャーキャーキャーキャーキャーキャー

戦自隊員A「あ…あの……」

戦自隊員B「俺達…どうすれば……」

青葉「ホント、なんかすいません……」
188 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:13:45.79 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「じゃあ撮影スタート。」

戦自隊員A「………」

グッ

ネルフ戦闘員「!」

ザクッ

ネルフ戦闘員「………」

ダラダラ……

リツコ(シャッター、開けて!)

マヤ(了解です)

ガラッ!ガラッ!ガラッ!ガラッ!

ネルフ戦闘員B「おい、どうした!おいっ!?」

ネルフ戦闘員C「南のハブステーションです」

リツコ(警報発令)

青葉(了解です)

ブー!ブー!ブー!ブー!ブー!

戦自隊員A「あの…トラックに着弾させますがよろしいでしょうか」

リツコ「よくってよ」

戦自隊員A「……行きます。小型砲、準備いいか」

戦自隊員B「準備、よろし!」
戦自隊員C「ネルフ側、戦自側、共に退避完了」

戦自隊員A「構え!」


戦自隊員D「……」ジャキッ

綾波「本格的ね」

シンジ「カッコいいなぁ……」

カヲル「やっぱりさ、流石は『プロ』って感じがするよね」

ミサト「私達が『素人』みたいに言われてる気がするんだけど」

カヲル「違うのかい?」

綾波「大学のサークルみたいなノリじゃない」

ミサト「さ…サークルって……アンタら大学にもいったこと無いじゃないのよ」

マヤ「ああ…でも確かに、近いものはあるかも知れませんね」

ミサト「マヤちゃんっ…!」
189 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:14:11.70 ID:Hp+xT62Ho
戦自隊員A「発射させますが…本当によろしいんですか」

リツコ「何度も確認しなくて結構よ。」

戦自隊員A「では、行きますよ」

戦自隊員A「発射!」

戦自隊員D「発射ああああああああああああああ!!」
戦自隊員A「耳、塞いでください」

シンジ「あっ…はい!」

ヒュウウウウウウウ………




ズゴオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォ!!!!!!




キィィィィィィィィィン……


シンジ「んんんんんんっ!」

綾波「……推定、2000万の損失ね」


リツコ「たーまやー」

マヤ「かーぎやー」

ミサト「きったねー花火だこと」

リツコ「この調子でドンドン攻撃しちゃって頂戴」

戦自隊員A「ど…ドンドンですか」

リツコ「そうドンドン。」

戦自隊員A(今まで色んな戦争を経験してきたが……)

戦自隊員B(なんつうか……)

戦自隊員C(……色んな意味でネルフってすごいのな)
190 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:14:43.06 ID:Hp+xT62Ho
――――

ブー!ブー!ブー!

バババババババ……

ネルフ職員「いや…いやあああああああ!!!」

戦自隊員E「………」

リツコ「はい、カットカットォ!」

リツコ「あなた。何で撃たないのかしら」

戦自隊員E「いやっ…あの…そ、そう言われてもですね……やっぱり無抵抗の一般人は……」

戦自隊員A「だからお前は甘いと言うのだ!!」

戦自隊員B「ぐへへへへへへへ!!!」

バババババババババ!!!!

ネルフ職員「きゃああああああああ!!!!」

ミサト「うわぁ……」

戦自隊員E「何かに目覚めちゃってますよ先輩達……」

戦自隊員C「燃えろ!燃えろ!燃えろおおおおおおお!」

戦自隊員D「ヒャッハァァァァァァァァァァwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ネルフ職員「ぎゃあああああああああああああ!!!」

ミサト「アレ、どうなってるの」

マヤ「火炎放射機に手を加えまして。見た目は派手ですが全く燃えません」

シンジ「っていうか、叫んでる人達も若干楽しんでますよね…」
191 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:15:13.37 ID:Hp+xT62Ho
戦自隊員B「オラオラオラオラ!!!!!!!!!」

戦自隊員A「ぐへへへへへへへへへへ!!!!!!」

リツコ「これくらいやって貰わないと。いくらやっても死にゃあしないんだから」

ネルフ職員「こっちまだ撃たれてないんだけどー。このままじゃ私らカットされちゃうわ」

戦自隊員F「あ、すいません今すぐ撃ちにいきますね」

ネルフ職員「こっちもまだなんだけど!」

戦自隊員G「はい、今すぐ!」

戦自隊員E「………」

戦自隊員E「どうかしてるぜ……」
192 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:16:19.96 ID:Hp+xT62Ho
――――

【階段下】

リツコ「次。シンジ君が戦自に射殺されかかるシーンなんだけど……」

ミサト「何よ難しい顔しちゃって」

リツコ「司令がシンジを助けに行くか…ミサトがシンジ君を助けに行くのか…迷うところなのよコレが」

ミサト「司令がシンジくんを?」

綾波「ぶっちゃけ、それだといつもの司令と変わりがないじゃないですか」

リツコ「まあ…そうならないように、台詞は考えてあるんだけどね。」

リツコ「とりあえず試しに撮ってみるわ。司令、お願いします」

ゲンドウ「ああ!任せておけ、シンジ」

シンジ「いや…そんなに張り切らなくても……」

ゲンドウ「……」ギロッ

戦自隊員一同「……」ビクッ
193 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:16:50.31 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「……じゃあスタート」

シンジ「………」


戦自隊員A「サード発見。これより排除する。」

シンジ「………」

戦自隊員B「悪く思うな、ぼうず。」



バン!バン!バン!



戦自隊員A「!」

ゲンドウ「………」ニヤッ

戦自隊員B「あっちも射殺対象だ!撃て!」

バン!バン!バン!バン!

ゲンドウ「……」グイッ

ミサト(碇司令…手を広げてるけど何なのあれ)

リツコ(あとでATフィールドを合成するのよ)

ミサト(手からATフィールドぉ?)

リツコ(アダムを手に取り込んでるんだから不可能な訳でも無いわよ)

ミサト(司令が……ATフィールド全開って……んふっwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)

日向(ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwww葛城さんwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)

綾波(ゲンドウフィールド全開ッッッッッ!!!)

ミサト(レイwwwwwwwwマジでwwwwwwwwやwwwwめwwwwwwwwてwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)

ゲンドウ「………」
194 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:17:34.94 ID:Hp+xT62Ho
バン!バン!バン!バン!

戦自隊員A「ぐっ…」

スタッ!シュバッ!!!!

ミサト(しかし凄い身のこなしよね)

ゲンドウ「……」グググッ

戦自隊員C「ぐっ……」

ゲンドウ「悪く思うな」ニヤッ

バアアアアアアアン!!!!

戦自隊員C「………」ズズズズズ

ゲンドウ「……」

シンジ「……父さん」

ゲンドウ「シンジ」

シンジ「………」



ゲンドウ「やっぱり愛してる!!!!お前は父さんの子だ可愛くて可愛くて父さん死んじゃいそうっ!!!!!!!!」

ぎゅううううううううっ



シンジ「ちょ…とっ…父さん!」

リツコ「あーもうカット!カット!」

リツコ「司令!当初と予定が違ってよ。」

ゲンドウ「私はシンジを愛している。口がさけても『憎んでいる』など言えるものか」キリッ

シンジ「と…父さん……そこはちゃんと芝居しようよ……」

リツコ「じゃあ…仕方ないわねミサト案で行きましょ。戦自隊員の方達、もう一度」

戦自隊員一同「もっ…もう一度ですかぁ!?」

リツコ「もう一度」
195 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:18:01.67 ID:Hp+xT62Ho
【一方、本部外】

隊長「外はやることがまるでないなぁ…」

隊長「ミサイルのうちこみの命令は?」

戦自隊員H「まだであります」

隊長「そう。ひまだなぁ」

ニャー……

猫「ニャー」

隊長「あ、猫だ」

戦自隊員I「猫ですねぇ…カワイイなぁ」

隊長「猫と遊んでるか」

戦自隊員J「……いいんすか?」

隊長「今日は半分オフみたいなもんじゃない」

戦自隊員K「ですよね」

戦自隊員H「ほらほらおいでー」

猫「ニャーニャー」

隊長「あっ、そうだぁ。折角ジオフロントに来たんだから記念撮影しないと」

隊長「娘にさぁ、自慢しちゃって。証拠を残しとかないと」

ネルフ職員「あ、じゃあ僕撮ります」

隊長「よろしく」

ネルフ職員「んじゃあ行きますよー」

ネルフ職員「はいチーズ」

戦自隊員一同「いえーい」

猫「ニャー」
196 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:20:06.31 ID:Hp+xT62Ho
【一方階段下】

戦自隊員一同「!」

バン!バン!バン!バン!

ガスッ

戦自隊員A「ぐはっ!」

バン!バン!バン!バン!

ガスッ

戦自隊員B「んぐっ」

ミサト「………」カチャッ

戦自隊員C「……」

ミサト「悪く思わないでね」

バアアアアアアアン!!!!

戦自隊員C「………」


リツコ「はいカット!」

戦自隊員A「うう…二回もボコボコにされて……」

戦自隊員B「いくら俺達でも持たないぞ……」

戦自隊員C「……つええよネルフ」

日向「すごかったですよ葛城さん!」

ミサト「まぁね。伊達に出向しちゃいないわ」

戦自隊員A(つうかむしろ)

戦自隊員B(俺達より強いってどういうことなの……)
197 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:20:33.52 ID:Hp+xT62Ho
――――

マヤ「とりあえず衝撃波は防災訓練シュミレーションを使うことに決まりました」

マヤ「ですので一部シーンは後日でも大丈夫かと」

リツコ「そう。でマヤ、下層の方の撮影は」

マヤ「ベークライトに似せた着色LCLの注入も完了しました。現在排水作業中です」

リツコ「着色LCLの使い道、意外な所であったわね」

マヤ「そうですね…この世に無駄なモノなんてないんですね……」

マヤ「あ、それから初号機への…今度は本物のベークライト注入も完了しました」

ミサト「ベークライト…!?」

リツコ「大丈夫よ。ベークライトでどうにかなるほどエヴァはヤワじゃなくってよ」

リツコ「あの時もそうだったでしょ」

ミサト「……それはそうだけど」

リツコ「と言うわけで…これからお楽しみの時間よ」ニヤッ

ミサト「……?」
198 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:21:48.49 ID:Hp+xT62Ho
【緊急用エレベーター前】

ざわざわ…

戦自隊員A「聞いたか…おい」

戦自隊員B「お…おお……」

戦自隊員C「ドキドキしてきちゃったわ」

戦自隊員D「……はい」

戦自隊員E「俺…ミサトさんのファンなんすよね」

ざわざわ……ざわざわ……

ミサト「……こんなに野次馬集めて何のつもりよ」

リツコ「戦自隊員さん達に労いの気持ちを込めてサービスタイムよ」

ミサト「さっ……サービスタイム?」

リツコ「そう。じゃあこの通りによろしくね」

ミサト「……ちょ、まって!」

リツコ「爆発?ああ…花火だから大丈夫よ。死にゃしないわ」

ミサト「そっちじゃなくて!」

リツコ「まるでイヤな女みたいに書かれてること?何を今更ぁ」

ミサト「……そっちでもないわよ」

リツコ「じゃあ何よ」

ミサト「……流石にディープはまずいんじゃないかしら」

リツコ「スタート」

ミサト「ちょっ…ちょっと!」
199 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:22:15.52 ID:Hp+xT62Ho
――――

ミサト「いいシンジ君…もう一度エヴァに乗ってけりを付けなさい。」

ミサト「エヴァに乗っていた自分に…何のためにここに来たのか…」

ミサト「何のためにここにいるのか…今の自分の答えを見つけなさい」

ミサト「そして、けりをつけたら、必ず戻ってくるのよ…」

シンジ「………」

ミサト「んっ……」


ちゅっ…ちゅっ……

シンジ「んぐっ……」

シンジ(何も考えちゃダメだ何も考えちゃダメだ何も考えちゃダメだ何も考えちゃダメだ何も考えちゃダメだ何も考えちゃダメだ何も)

戦自隊員一同(おおおおおおおおおおおお!!!!)

ゲンドウ「………」ジー

綾波「………」ジーっ


ミサト(色んな視線が…痛い)
200 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:22:55.40 ID:Hp+xT62Ho
――――

リツコ「と、言うわけで中の撮影は無事終了したわ」

マヤ「ありがとうございました。」

戦自隊員A「……ようやく」

マヤ「では中側の隊員さん達は休憩に入って下さい。」

マヤ「食堂にお弁当が用意されているので是非召し上がって下さいね」ニコッ

戦自隊員一同「はーい」

ゾロゾロゾロゾロ……

綾波「……こうして見ると戦自隊員さん達も人間らしいのね」

シンジ「その発言はあんまりじゃないかな綾波……」

リツコ「で、早速外での撮影だけど」

シンジ「ぼっ…僕らは休憩ナシですか!?」

リツコ「当たり前じゃないの」

リツコ「と言うことでシンジくん」

シンジ「……」ひくっ

リツコ「エヴァに乗って頂戴」ニヤッ
201 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:23:24.16 ID:Hp+xT62Ho
――――

ヒュオオオオオオオ……

綾波「パンツ……めくれちゃう」

アスカ「……寒い」

ミサト「アスカ、寝てないとダメって言ってたでしょう」

アスカ「だって…弐号機が心配何だもん……」

ミサト「この子ったら……」

ミサト「しかしどうしたってのよこの空は」

リツコ「お忘れ?気候調整システムのこと」

ミサト「……確か、気温や気候を調整出来るんだったのよね。第3新東京に試験的に導入されてるアレ」

綾波「冬日……のやつね」

(※冬日に関しては過去に書かれたどこかの話を参照)

リツコ「で、今回は戦自と第3新東京市全面協力の元、嵐を起こしてみました」

ミサト「……断っても良いのよ戦自に市議会」

ヒュオオオオオオオ………

シンジ「あ…あの……リツコさん」

リツコ「アナタと初号機はジッとしてて頂戴。」

リツコ「ヘリはどうかしら」

隊長「何とか、稼働してますが……そろそろ限界かなと」

綾波「ヘリに持ち上げられてる初号機」

アスカ「……かっこわる」

リツコ「ヘリはちゃんと消すわよ…あとで」

リツコ「しかも、羽根まで生やすわよ。あとで」

綾波「それはそれで」

アスカ「……かっこわるー」
202 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:24:00.17 ID:Hp+xT62Ho
――――

リツコ「しかし遅いわね」

マヤ「もうすぐ到着のハズ……何ですが」


チャン♪チャチャチャン♪

アスカ「ゴホッ……なにこの音」

綾波「……歌?」



???「だれーかどこーかはげしくひかれて」

???「めぐりあってーしまーうー」




シンジ「この歌は……確か」

ミサト「レイのキャラクターソング…『天国の記憶』ね」

???「皆さん…お久しぶり。特にカヲル!」

綾波「……まさか」

カヲル「この声は……」

???「そう…久々に登場」

???「レイとカヲルの実の父親であり」

???「今や篠原重工を押し退けロボット産業No.1に君臨する時田重工の社長」



時田「時田シロウたぁ、あ、あっしの事だァァ〜!」



シンジ(……何で歌舞伎)

ミサト(って言うか、また面倒なのが)

アスカ(来ちゃったわよ……)
203 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:26:37.37 ID:Hp+xT62Ho
綾波「パパ……」

時田「久しぶりだなレイ。すまなかったな中々会いに来れなくって」

綾波「……くさい」

時田「えっ」

綾波「すごく臭いわ。こないで」

時田「ちょ…ちょっと?」

カヲル「本当だ…ちょっと臭いね」

時田「カヲル!本当にお前とは久しぶりだって言うのに……」

時田「しれぇぇぇぇ!!!!アンタ、うちのレイにどんな教育しやがったんですかぁぁぁっ!!!?」

わっさわっさ

ゲンドウ「わっ…私に当たられてもだな………」
204 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:28:15.96 ID:Hp+xT62Ho
綾波「とりあえず、パパはどうして来たのかしら」

時田「……おほん」

カヲル「前置きはいいから」

時田「……まだ何も言っていないんだが」

時田「まあいい。運べ!」

部下A「はっ。搬入いたします」

ゾロゾロゾロゾロ……

アスカ「なっ……」



量産機1「ウナー」

量産機2「ウナーウナー」





量産機9「ウナー♪」


            , 、-ッ‐------ 、..,_
___ _ ,、 - ' ゛  ゛"''‐‐- 、_   ``'‐ッ-- 、...,_
     //,‐'             `ヾ´   `~"'‐- 、,``ヽ、
,、- ' "´``ヽ,             ===、,,,,,,,_     ``i  `ヽ、
       `ヽ、              ヾ|||ミ≡=;、/`    '.,
          ``‐   ,、‐ '" ̄      ヾぐゝ`'=ヾミ≡=;;,、__',
            ,、 '゛ill| ヽ  `ヽ、      ``‐=ii;、,Y‐<_`';'≡''゛
        ,.、‐;'i!!!!!!!!!!!!!|     ` 、 .. _ .. -‐`' `''===゙;、_       
    ,.、;‐!'゛!!!!!!!!/!!!!!!!!!!!!!|                  ゛"`' 、
,,、,;‐!゛!!!!!!!!!!!!!!!!!|:::::::!!!!!!!!!!i  ヽ..,,_    _,,..、 -‐ '' " ~ ´ ̄
!!!!!!!!!!!!:::::::::::::::::::|::::::!!!!!!!!!!!!!>,'"|´    ̄ ̄
‐!、!!!!!!!!!!!!!!::::::::::|:::::!!!!!!!!!!!!!|゛`. ヽ
  ``‐- 、!!!!!!!!!!|ヽ!!!!!!!!!!!!!|、,   ',
       ``‐- 、.,!!!!!!!!!!!!;-‐''   ヽ
            ヾ!!!!!!/ i゛    |l
             `=゛ /|      ||




シンジ「うわあああああ……」

時田「紹介しよう。時田重工が開発した無人某決戦兵器型ロボット『フルフル』だ」

アスカ「ガハッ!ゴホッ!ゴホッ!」

ミサト「ちょ…ちょっと、アスカぁ!?」
205 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:29:05.95 ID:Hp+xT62Ho
アスカ「い…いや…確かに、デザインについてはこの間の撮影で見てはいたけど」

シンジ「実物はその……」

綾波「……さらにキモい」

時田「キモいって可哀想だろう。それに、これは父さん渾身のデザインなんだ」

マヤ「渾身……ですか」

時田「いやね、エヴァに似たロボットが欲しいって発注は来るんだけどあの体型が難しくってね」

時田「で、ようやく完成したのがコイツらって訳なんですよ」

時田「しかもね、すごいのが『S2機関っぽいもの』が搭載されている上」

時田「AIを搭載してるんですよ。自分の意思があるんです。すごいでしょ?」

量産機1「ウナ!」

◇<ラー!

アスカ「…知能があるもの同士意気投合してるわよ」

綾波「お友達は選ばなきゃダメよラミエルさん……」
206 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:29:34.33 ID:Hp+xT62Ho
時田「しかも!しかも!更にすごいのは……」

ミサト「のは?」



時田「飛ぶんです」




一同「………」

一同「………それはすごい」

時田「でしょ?でしょ?」
207 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:30:17.82 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「空を飛びながらエヴァが攻撃…なんて」

マヤ「すごいですよねぇ」

時田「あ、それは無理」

リツコ「えっ」

時田「飛びながら攻撃なんて無理ですよぉ。飛ぶだけ。攻撃は地上に降りなきゃw」

一同「………」
208 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:30:45.45 ID:Hp+xT62Ho
アスカ「なんつうか、ホントにウナギにそっくりよね」

綾波「パパ、手抜きだわ」

時田「だってさぁ、量産するにはいちいちエヴァみたいにカッコイイ顔つけてたらやってられないじゃない?」

カヲル「量産する…となったら、まああの形しかないのかもね」

アスカ「しかし…ヨダレ垂らしちゃってるわよ」

綾波「キモッ」

時田「レイ、そんな事いうもんじゃない」

時田「私にとってはアレは我が子も同然…お前達の兄弟みたいなもんだ」

綾波「……私達の」

カヲル「兄弟」

綾波・カヲル「………」



もわんもわん

中略

もわんもわん



綾波・カヲル「勘弁」
209 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:31:20.28 ID:Hp+xT62Ho
シンジ「でも子供達には人気みたいですよ」

ちびアスカ「きゃー!なにこのエヴァかわいい!」

ちびレイ・シンジ「ええー……」

量産機02「ウナー///(そんなに誉めないでよ恥ずかしいよぉ)」

量産機07「ウナー(お嬢さんの方がかわいいです)」

量産機08「ウナーウナー!(おい7番口説くなよバカ)」

量産機09「ウナー…(ケンカはよしてください…)」

ちびアスカ「キャア!しゃべった!!!」

ちびレイ・シンジ「……うわぁ」

綾波「……局地的に人気、みたいだけど」

シンジ「良く見ればそうだったね……」
210 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:31:54.30 ID:Hp+xT62Ho
隊長「あ、すいません。初号機の方、ケージに搬入終わりました」

リツコ「ごめんなさいね。仕舞うところまで手伝わせてしまって」

ミサト「……断るところは、断っていただいても結構なんですよ?」

隊長「いえ。戦略自衛隊はリツコさんの為に存在しているようなものですから」キリッ

リツコ「あらやだ///」

アスカ「……ホント、物好きって多いのね……ゴホッ」

戦自隊員H「隊長、獲物を狩る目をしてるけど…」

戦自隊員L「ありゃ本気だぜ…」

冬月「……」

ゲンドウ「嫉妬か」

冬月「……」
211 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:32:22.67 ID:Hp+xT62Ho
ミサト「……言わなくていいの?」

リツコ「何をよ」

ミサト「冬月副司令とのことよ」

リツコ「……もうしばらく黙ってるわ」

リツコ「利用できるものはしとかないと」

ミサト「……アンタ、やっぱり悪女の素質、あるわよね」

リツコ「じゃあエヴァ弐号機、ダミープラグ挿入して、地底湖8番から射出して頂戴」

アスカ「ま…まってよリツコ……ガハッ」

リツコ「……何か?」

アスカ「やっぱり…得体の知れないものにエヴァは任せられないわ!あたしが……」

リツコ「アナタの身体で何が出来て」

アスカ「それは……」
212 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:32:50.63 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「患者は大人しく寝てなさい」

アスカ「いや!私がエヴァに乗るの!!」

リツコ「……弐号機のパスはどこが保有しているか分かるわよね」

アスカ「……ユーロ」

リツコ「そう。そのユーロ側の要請で今月中に、ダミーのテストをしなきゃならないのよ。」

アスカ「そんなの…断っちゃえば……」

リツコ「ネルフ本部は、昔ほどの力がないのよ。勿論ゼーレもね」

リツコ「だから、ユーロ…という事になってるけど、これは実質的に国連の決定にも等しいのよ」

リツコ「ネルフ本部が今の体制を続けるには国連の決定には逆らえないのよ。お分かり?」

アスカ「だけど……!」
213 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:33:36.49 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「これでも最大限の妥協なのよアスカ」

リツコ「テストに戦略自衛隊を介入。対策だって施してあるわ」

リツコ「私も呑気に臨んでいる訳じゃないわ。万が一の事を考慮すれば、これが最善なのよ」

アスカ「……」

リツコ「あなたが弐号機を大切に思う気持ちは良くわかるわ。もし、弐号機に何かあればその時は……」

アスカ「その時は?」

リツコ「私達技術部が何度だって修理してみせてよ。」

アスカ「……リツコ」

リツコ「ただし」

アスカ「……映画がヒットすれば、でしょ?」

リツコ「んまぁ、それに事前に出来る限りは調べてあるから安心して頂戴」

アスカ「………」
214 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:34:14.11 ID:Hp+xT62Ho
技術部員A「赤木博士、ダミープラグ挿入完了しました」

リツコ「そう射出しちゃって頂戴」

マヤ「プラグ内の映像は後取りになるけどいいかしらアスカ」

アスカ「……分かったわよ」


リツコ「それじゃ、発進」

技術部員A「了解」

マヤ「弐号機射出。8番ルートから水深70に固定されます。」

リツコ「了解。アンビリカルケーブルは」

マヤ「正常です」

リツコ「では隊長さん」

隊長「はい!なんでありましょうか!!」

リツコ「地底湖のエヴァに攻撃しちゃって頂戴」

リツコ「それから、出来る限り無人の方が良くってよ」

隊長「と…言いますと」

リツコ「この間の件、エヴァもパイロットも本調子じゃなかったんですのよ?」

隊長「あ…あれで……?」
215 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:34:39.63 ID:Hp+xT62Ho
マヤ「ダミープラグは常に全開みたいなものですから」

リツコ「同然、一個師団程度壊滅させるのは容易くってよ」

戦自隊員H「え…エヴァぱねぇ……」

戦自隊員J「俺達の存在意義って……」

リツコ「と言うわけでよろしくお願いします」

隊長「は…はい……」
216 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:35:11.02 ID:Hp+xT62Ho
マヤ「エヴァ、起動します」

リツコ「了解。んじゃ、撮影開始!」

隊長「あの…ほ、ホントにいいんですか?」

リツコ「勿論」

隊長「……構え」

戦自隊員一同「了解。構え!」

隊長「発射あああああああ!!!!!!!!」



ヒュウウウウウウウウウ……



ドゴォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!



キィィィィィィィィィン………

シンジ「ぐうううううううっ」

アスカ「ちょ、ちょっと、やり過ぎじゃなあああい?ガハッゴホッ…ゴホッ!ゴホッ!」

ミサト「り…リツコ!」

綾波「エヴァは…ちょっと傷付けただけでもお金が……」

リツコ「大丈夫よ。ヒットするんだからぁ〜」

ミサト「こいつぅっ……」
217 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:35:47.02 ID:Hp+xT62Ho
ヒュウウウウウウウウウ…

ドゴォォォォォォォォォォォ!!!!



リツコ「まだ来ないか……」

リツコ「もう一発!」


一同「えええええええええっ!?」


ミサト「ちょっと、リツコォ!!!」

リツコ「これもテストの一貫なのよ。兵器使用に対する反応を……」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……



戦自隊員H「た…隊長!戦艦に異変が……」

隊長「あっちは無人だ!とりあえずA班は退避!退避だあああああ!」




ピカッッッッッッ!!!!!


サバアアアアアアアアア……



ミサト「じゅ…十字架……」

マヤ「すごい……」

リツコ「……起動したか」
218 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:36:12.45 ID:Hp+xT62Ho
弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!」

アスカ「あれが…弐号機」

綾波「まるで…」

シンジ「猛獣だ……」
219 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:36:39.07 ID:Hp+xT62Ho
隊長「A班は!」

戦自隊員M「退避完了しました!」

隊長「よし。それじゃあ弐号機への攻撃開始!」

隊長「ですが本当に…大丈夫なんですか?」

リツコ「思いっきりどうぞ。これも『テスト』ですもの」ニヤリッ

隊長「全力だ!!!!無人のヘリ、戦車に接続!撃ちまくれ!!!!!」

戦自隊員J「はっ!」

隊長「それから…ミサイルの発射準備」

戦自隊員N「よっ…よろしいんですか……?」

隊長「よろしいも何も、リツコさんのお願いなら聞かざるを得ない!!!!」

戦自隊員一同「隊長……」

ミサト「……かわいそう」

綾波「本当にかわいそう」
220 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:37:04.41 ID:Hp+xT62Ho
弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!」


グググッ……


ドゴォォォォォォォォォォォ!!!!



戦自隊員P「せっ…戦艦を持ち上げて……」

戦自隊員O「投げつけた…だと………」

弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!」

量産機01「う…ウナー……(アイツヤベーよ)」ガクガクブルブル

量産機02「ウナー…ウナウナ?(俺達…マジでコイツと戦うの?)」

量産機03「ウナー!ウナー!ウナー!ウナーウナー!(やだ!絶対やだ!帰る!帰りたい!)」
221 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:37:45.85 ID:Hp+xT62Ho
隊長「ミサイル発射!」

戦自隊員一同「了解!」



バババババババババババ!!!!!!!!



弐号機「………!」

弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!」



ピキーン!!!




隊長「な……何っ!?」

戦自隊員K「バリアで…弾いた?」

ゲンドウ「ATフィールドも確認……か」

ユイ「とりあえずは通常の機能は作動している様ですわ」

冬月「……だが」

ユイ「……コウゾウ先生?」

冬月「あの弐号機の瞳から理性が感じられぬ」



冬月「あれは……狂気だ」
222 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:38:17.87 ID:Hp+xT62Ho
弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」



ガスッ!ガスッ!


バアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!


(実際にはドイツ語で会話されていますが、以下、日本語でお送り致します)

キール『ワァオ……』

ゼーレ02『あれが…ダミープラグの力ですか』

ゼーレ03『確かに、アレを使えばパイロットは必要なさそうなものだが……』

キール『あれでは……人が機械を操るのではなく、機械が人を操るも等しい』

ゼーレ04『……エヴァはあくまでも「機械」、ヒトではありませんからな』

キール『機械は使うものの心次第と言うが』

キール『あれはそれ以前の問題だ』

ゼーレ05『あれが普及すれば……』

ゼーレ06『知らず知らずのうちにダミープラグを仕込まれ…大惨事を招く可能性もある』

キール『ああ。ここまで来れば「使うものの心次第」などと言葉は詭弁にしか聞こえぬ』

ゼーレ07『とりあえず議長……』

ゼーレ08『………逃げません?』




弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」




ゼーレ一同『いやあああああああああああああああ!!!来ないでえええええええええええ!!!!!!!!』
223 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:40:46.29 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「とりあえず、こんなものかしらね」

マヤ「一旦停止しますか」

リツコ「そうね。命令コード発信して頂戴」

マヤ「了解」


カタカタカタカタカタカタカタカタ……

マヤ「………あれ」

ピピッ

『ERROR』

マヤ「もう一度……」

『EROOR』

マヤ「……ダメ」

青葉「どうしたのマヤちゃん」

マヤ「認識……しないんです」

青葉「……えっ」

マヤ「だから……認識!しないんですよ!!!」
224 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:41:27.60 ID:Hp+xT62Ho
訂正

『EROOR』→『ERROR』
225 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:42:34.25 ID:Hp+xT62Ho
アスカ「ちょ……ゴホッ……」

ミサト「それじゃあ弐号機は!?」



マヤ「止まり……ません………」



一同「!!!!!!」



ミサト「そんな!」

マヤ「だって散々調べたんですし…システム上問題は……」



MAGI『それが…ですねリツコおねーさん』

リツコ「……どうしたのよ」

MAGI『いま全力MAGIが解析しているのですがウイルスは検出されませんでした』



MAGI『……ですが気になる点がありまして』



リツコ「……気になる点」



MAGI『どうやらエヴァ弐号機自体がダミープラグを拒絶』



MAGI『それによって暴走が引き起こされているものかと』




リツコ「!」
226 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:43:18.97 ID:Hp+xT62Ho
アスカ「弐号機……ゴホッ……」

リツコ「……細かいことを考えるのは後よ。」

ミサト「そうね!どうにかして止めないと……」

リツコ「隊長さん!」

隊長「はっ」

リツコ「エヴァのアンビリカルケーブル……電源コードの様なものを断線して頂戴」

隊長「了解しました。おい!!」

戦自隊員一同「はっ!」

隊長「ケーブルだ!ヤツの電源ケーブル!そこに集中しろ!!!」





戦自隊員一同「いけえええええええええええええ!!!!」

弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」



バババババババ!!!!!!!!




隊長「弾を全て使いきっても構わん!!!!全力だ!!!!!!全装備を使え!!!!!!!!」


弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」




隊長「撃て!撃て撃て撃てええええええええええ!!!!!」
227 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:44:03.53 ID:Hp+xT62Ho



ババババババババババババババババババババババ!!!!!!!!


ブチッ!!!!!!




一同「!」




マヤ「アンビリカルケーブル、断線確認!」

青葉「内部電源に切り替わりました!!」

マヤ「残り100秒です」



隊長「撃て!仕掛けろ!!!!!!」






バババババババババババ!!!!





隊長「爆撃機投入!」

戦自隊員M「していますが……」




弐号機「ウオッ!ウオッ!!!!!!」




ドゴォォォォォォォォォォォ……




隊長「ま……廻しげりで粉砕……だと」
228 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:44:36.80 ID:Hp+xT62Ho
隊長「もういい!奴の動きを出来るだけ止めろ!内部電源が切れるまでこっちに来させるな!!!!」

マヤ「残り30秒です」

アスカ「弐号機……弐号機……ゴホッ…ゴホッ……!」



戦自隊員一同「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」



リツコ「……万が一の…ウイルス用のプログラムは構築させていたんだけど」

リツコ「参号機のようなケースであれば止められたわ。だけど」

ミサト「……」

リツコ「まさか…エヴァ自体によるものとは思いもよらなかったわ」

ミサト「エヴァは…多分、アスカ以外をパイロットとは認めないつもりなのよ」

ミサト「私達が思っている以上にエヴァとパイロットは…深く繋がっているのかも知れないわね」



マヤ「内部電源、切れます!」





ピーッ……




弐号機「………」






戦自隊員一同「………よ」

戦自隊員一同「よっしゃあ…………」へとへとへと
229 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:45:05.01 ID:Hp+xT62Ho
マヤ「……止まりましたセンパイ!」

リツコ「……」

マヤ「……センパイ?」

リツコ「マヤ…言ったでしょう。これはウイルスによるものじゃない」

リツコ「エヴァ自体が暴走しているのよ」

マヤ「……と言うと」






リツコ「暴走は覚醒に限りなく近いのよ」






リツコ「……これで終わらないわ」
230 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:45:53.22 ID:Hp+xT62Ho
マヤ「じゃあ!一体……」

ミサト「今から残りのエヴァを発進させれば……」

リツコ「今の状態でネルフに一旦引き返して搭乗…なんて間に合わないわ」

リツコ「それに…まだ零号機は改修中なのよ。初号機一台で暴走状態の弐号機に勝てるかどうか…」




パラララララララ……



リツコ「!?」

時田「私に任せてくれ!!!!」


綾波「パパ……」


部下「発進準備、よし!」

部下「戦闘用のエントリープラグ、挿入」



プシュッ




綾波「『KAWORU』って書かれてるわね」

アスカ「相変わらずの親バカっぷり」

カヲル「……やめてくれよ」
231 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:46:45.99 ID:Hp+xT62Ho
時田「機動二足歩行兵器、フルフルことエヴァ量産機、発進!!!!」



バッ……



量産機01「ウナ……」



ヒュウウウウウウウ……



アスカ「エヴァが…」

シンジ「飛んでる……」

綾波・カヲル「………」



時田「どう?すごいだろ!!」



綾波・カヲル「……キモい」
232 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:48:14.60 ID:Hp+xT62Ho
ミサト「時田社長!現在エヴァは……」

時田「分かっているよ。だが、こっちは八体がかりだ」

リツコ「といっても、一企業が作ったロボットがエヴァに敵うとは思えなくってよ」

時田「金だけなら今や時田重工はネルフ以上にある。」

時田「その上にだ、利益度外視で作った渾身の一作!安全な核融合炉システムにより永久機関を実現!」

リツコ「……ケッ。」

時田「赤木博士。いつぞやの借り、ここで返させてもらうよ!!」

リツコ「……」
233 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:49:02.36 ID:Hp+xT62Ho
時田「いけええええええええ!!!!!!!!」

量産機一同「……ウナ」

綾波「……やる気を感じないんだけども」

時田「……やれる子なんだよ。本当は」

ミサト「どうすんのよ…リツコ」

リツコ「どうするのって…良いんじゃない?」

リツコ「何もしないまま弐号機に踏み潰されて死ぬよりかマシだし…何より」

ミサト「何より?」

リツコ「良い絵が撮れるわ……んふふふふっ」

ミサト「………緊迫感がまるでないのね」

リツコ「それはアナタもでしょ」

ミサト「……まあね。何とか使徒だって倒せたんだし」

マヤ「どうにか、なりますよね」

冬月「……なるのかね」

ゲンドウ「………さあ」




戦自隊員M(……やっぱりこの人達)

隊長(……色々すげーな)
234 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:49:34.57 ID:Hp+xT62Ho


バサッ……バサッ………




弐号機「………ウオッ」



弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!」





アスカ「弐号機!」

マヤ「……弐号機、再起動しました」

リツコ「でしょうね」

ミサト「でしょうね」

アスカ「も、もうちょっとなんとか……ゴホッ!ガハッ!」

戦自隊長「あの…我々は」

マヤ「食堂に昼食を…と言いたいところですが、ちょっと帰れそうになさそうですからね」

リツコ「巻き込まれないことだけ考えて下さい」

戦自隊長「あっ……はい……」

時田「お前たち!止めるんだ!!」

量産機一同「ウナー……」
235 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:50:18.01 ID:Hp+xT62Ho

弐号機「…………」



ダダダダダダダッッッッッ!!!!




量産機一同「ウナッ!?」

時田「なっ……!」




弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!」




ガバッ!





量産機01「ウッ……ウナ!ウナ!!!!」




ガシッ……




グシャアアアアアアアア!!!!!!




量産機01「ウナアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」




ボタボタ……



ミサト「い……いきなり頭を………」

リツコ「砕いた……」
236 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:51:02.40 ID:Hp+xT62Ho


量産機01「ヴナア゛ア゛アアアアアアア゛ア゛アアア゛アアアアアア!!!!!!」



弐号機「………」



量産機01「   」



ザバアアアアア……




弐号機「………」ニヤッ




マヤ「……アレがエヴァの」

ミサト「……本当の姿とでも言うの」

リツコ「まあ……エントリープラグ自体が戦闘特化用に造られていることもあるけれど」

綾波「あれは…痛そう」

アスカ「ああ……」ふらっ

シンジ「あっアスカぁ……!?」
237 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:52:04.00 ID:Hp+xT62Ho
ミサト「ちょ、ちょっとアスカが倒れたわ!!とりあえずどけかに……」


量産機02「ウナー!」ジャキッ

部下「武器、装備しました」

時田「そうか…」

量産機02「ウナウナウナウナ!」

弐号機「………」ジャキッ!

日向「弐号機、プログレッシブナイフ……装備!」



弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!」



グサッ




量産機02「ウナアアアアアア!?」

量産機02「  」



量産機03「ウナウナウナウナ!!!!!!!」バッ



弐号機「………」


カキーン

ガシッ



量産機03「ウナッ!」



カキーン


弐号機「………」ニヤッ




ババババババババッ!!!!!!



量産機03「ウナアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」




綾波「まるで歯が立たないわ…」

ミサト「……兵器ね」
238 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:53:49.66 ID:Hp+xT62Ho


ググググググッ………




量産機04「う……ウナ………」

弐号機「………」




バキバキバキバキ!!!!!!!!!!!


量産機04「ヴナア゛ア゛アアアアアアア゛ア゛アアア゛アアアアアア!!!!!!」



シンジ「アスカ……」

アスカ「うーん……」

ミサト「……」
239 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:55:05.73 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「MAGI」

MAGI『引き続き解析中ですが……』



MAGI『……やはり暴走モード…というより浸食に近い状態になっています』

リツコ「浸食?」


MAGI『暴走の行き過ぎで自分自身のシステムを破壊させてしまっています』

MAGI『もし…弐号機に致命的なダメージを与えられてもです』


リツコ「……浸食は止められないか」


MAGI『最悪…エヴァのコアまで自分自身で破壊してしまう可能性があります』


マヤ「そうなるとそれこそ………」

リツコ「エヴァにとっての死、同然ね」

ミサト「ちょっと……そんな………」

シンジ「何とか、何とか出来ないんですか!?」

MAGI『……方法はあります』

一同「!」




MAGI『コアと弐号機が自ら傷付けた部分を分離させること』





MAGI『……要は、エヴァの肉体を量産機さんに食い契って貰えば良いわけです』



ミサト「そんな……」

シンジ「そんな残酷なこと………」
240 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:55:48.26 ID:Hp+xT62Ho
>>237
とりあえずどけかに…… →  どこかに

何度も訂正すいません
241 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:57:42.69 ID:Hp+xT62Ho
MAGI『確かに、残酷な方法ではあります。が、弐号機さんを救うにはそれしかありません』

MAGI『もし……何らかの方法で弐号機さん自体の動きを止められてもです』

MAGI『それではコアへの浸食は止められません』

一同「………」

ゲンドウ「……私の責任だ。」

ミサト「碇司令……」

ユイ「あなた。今は責任の所在を追求している場合じゃないわ」

ユイ「とにかく…この作戦を成功させる、そうでしょ」

ゲンドウ「しかし……」
242 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 21:58:19.11 ID:Hp+xT62Ho
ユイ「アスカちゃんは」

ミサト「今は戦自のトラックで休ませています」

ユイ「そう。リツコちゃん、カメラは回しているかしら」

リツコ「え…ええ……」

ユイ「……そのまま撮り続けてね。今の弐号機の…最後の雄姿でしょうから」

ユイ「それから、地底湖側のA15番から量産機の支援をして」

マヤ「了解ですが……通常兵器は……」

時田「通用しないことは知っている」

時田「だが……もしかしたら……これならあの武器なら行けるかもしれない」

シンジ「あの…武器?」

時田「ATフィールドを貫ける…かも知れない武器」



時田「ロンギヌスの槍(レプリカ)だ」




綾波「あれが……」

カヲル「刃物にしか見えないけど」

時田「形状が変わるんだ。」

ミサト「だけどロンギヌスの槍って……」

時田「サードインパクトに必要な神器であり、エヴァのATフィールドを貫ける唯一の武器」

綾波「……なんでそこまで知ってるの」

時田「赤木博士から聞いた」

一同「……」ジロッ

リツコ「や……やだぁ……」
243 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:02:02.15 ID:Hp+xT62Ho
時田「と言いつつも。儀式には使えない」

時田「が、これはATフィールドを無効化できる…そう言う武器なんだ」

ミサト「そんな…武器が……」

時田「いやね、エヴァに勝てるような武器を作って欲しいって頼まれちゃって」

時田「ま、実際にテストした訳じゃないから『自称』なんだけどね。時田重工の財と技術を惜しみなく注ぎ込んだ一品だ。」

綾波「それを……弐号機に」

ユイ「可哀想だけれど…肉体を食いちぎるにはまず動きを止めなければならないわ」

ユイ「…シロウさん、協力して頂けるかしら」

時田「勿論です!お前たち…出来るな」

量産機一同「ウナウナ……」ぶんばぶんば

時田「『かわいそうだからヤダ』とか言ってる場合じゃないだろう!」

量産機07「ウナウナウナウナ(だけど食いちぎるとか僕ら…本当に無理です)」

量産機08「ウナウナウナウナ(あの弐号機は操られてるんでしょ?かわいそうすぎますよ……)」



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    |   //  \    > \      |_
    hr──t.     \/   \丶   { |




マヤ「ら…ラミエルさん……?」
244 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:02:34.45 ID:Hp+xT62Ho
◇<ラーラーラーラー!(てめーら甘えてんじゃねえ!)

◇<ラー!(だから、人工知能はダメなんだとか言われるんだよ!!)

◇<ラーラーラー……(どうするのことが一番愛する人間のためになるのか考えて……)

◇<ラー!(造ってくれた人間の為に戦うのが…俺達の使命じゃないのか!)

量産機一同「!」

量産機06「ウナウナ……(そうか…そうだよな……)」

量産機07「ウナウナ!ウナー!(ありがとうラミエル!いくぞー!)」

量産機一同「ウナー!」

カヲル「何だか話がまとまった様子だけど」

シンジ「……何を話してたんだか全く」
245 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:03:02.35 ID:Hp+xT62Ho
――――

アスカ「うーん…うーん……」

戦自隊員H「お嬢ちゃん…大丈夫かい」

隊長「濡れタオル追加しろ!それからスポーツドリンクも持ってこい!!」

ガラッ

綾波「アスカ……大丈夫」

隊長「青いお嬢ちゃん」

綾波「どうですか…彼女」

隊長「熱がさがらなくってなぁ……」

綾波「アスカ……」

綾波「これ、薬です。飲ませて上げてください」

隊長「ありがとう。うつっちゃ大変だから、お嬢ちゃんはお帰り」

アスカ「うーん…うーん……」

綾波「アスカ……」
246 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:05:27.89 ID:Hp+xT62Ho
――――

時田「で、作戦だが…」

時田「弐号機が量産機を攻撃し、よりATフィールドが薄まっている時にロンギヌスの槍を一つ、後ろから発射させる。」

時田「その後量産機達が残りの槍を刺していく」

部下「その頃には01〜04までの回復も済んでいます。」

シンジ「片腕とか無かったり…頭が砕けてたりしますけど………」

時田「その辺は大丈夫だ。」

時田「無理に止めようとせず適宜にやられる…出来るか」

量産機06「ウナー!(任せとけ!)」

量産機07「ウナー!!!!」
247 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:07:06.91 ID:Hp+xT62Ho
弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!」




量産機05「ウナウナウナウナウナー!(恐れるな!突き進めー!!)」


弐号機「ウオ!ウオッ!ウオッ!オオオオオォォォォォォォォォォォォ」



グシャアアアアアアアア




量産機05「ウナアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」



ミサト「ぐっ……」

シンジ「本当に大丈夫なんですか…量産機達は」

時田「…アイツらは何度だって立ち上がるさ」

時田「痛みに耐え…そして」


量産機06・07「ウナアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」


弐号機「………」



ガシッ……ザクッ!!!!!




量産機06・07「ウナアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」



ザクッ!!ザクッ!!!



量産機07「う……ウナ……」

弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!」

量産機08「ウナ……」

量産機08「ウナー!」


ブンッ!

弐号機「ウオォ!!!」

量産機08「ウナァ……」

量産機08「………」

弐号機「………」ガシッ




時田「……戦うんだ」
248 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:07:46.97 ID:Hp+xT62Ho
シンジ「量産機……」

ミサト「はりたおした……08番をもちあげた!?」

リツコ「……投げつけるつもりよ」



弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!」




ビュン……




弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ……」

量産機09「ウナァァァァァァァ………」

時田「最後の一体に気を取られている…今だ!!!!!」

リツコ「ロンギヌスの槍(レプリカ)発射!!」

マヤ「……了解」

マヤ「……ごめんねアスカ」




ヒュン!!





弐号機「!」
249 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:08:13.97 ID:Hp+xT62Ho


ググググググググググ……



ユイ「ATフィールドが……」

ゲンドウ「想像以上に……固いな」




ググググググググググ………




アスカ「………!」

綾波「アスカ……大丈夫?」

アスカ「弐号機が…弐号機がぁ!」

綾波「今……出ちゃダメ!」



アスカ「……」タッ


戦自隊長「お…お嬢ちゃん……!?」
250 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:09:01.11 ID:Hp+xT62Ho
綾波「アスカ……」



アスカ「弐号機…弐号機!」



弐号機「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!」




ググググググググググ……



アスカ「もうやめて…弐号機……暴れないで……」

弐号機「ウオッ!ウオッ!」





アスカ「弐号機!ごめんね…私は……私はここにいるから!!」

弐号機「ウオッ!ウオッ!ウオッ!」





ググググググググググ……






アスカ「弐号機専属パイロット…惣流アスカラングレーはここよ!弐号機!」

弐号機「………ウオッ?」
251 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:10:15.11 ID:Hp+xT62Ho
アスカ「……弐号機」




ピキーン





弐号機「!」





                                                                  jl、
                                                                   |l ヽ                  ,i、
                                                            、 " .'||. |      _,,yュ-、、 ."   "  .j|゙ ゙l
                                                            ´   .,|" |   /_,,ヽ,"´ _,,,,ニ_,,,j,jュュュl"  ゙l
                                                      ,rニー、_,,,,,,____,|_.|,,,、、,l゙jjjjr‐ ,,ュイ、 _,/_l,,ュュ√ ,、 │
                                                      |´  ,、、、、―---――''r‐' l"゙ ̄^ .゙tlニ二゙,,,.~"  .''\.‐j|r'"   ゙l
                                              ,、 .,―‐,./"'ヽ、| │        ,/  ゙l,ミニニニニ=リ,!|lリニ、 .、r''"./     ,/
                                          ,,ィlj'''''"´`" ,r、 /'、.´´ .,/     ,,、-‐二-'''"、 /二,,,,,,_〃´~`゙ ー-- l―"     .,/
                            _,,,,,,,,ュュィljllllllllllllナ`´    ‐  ゙‐' .,、`'"._,、 ´'ヽ _,、-"''゙´ .-'"^ .__/゙.,r‐  `、        ゙l  ´   ./
                 _,,,,,、、ィjjjjjll=メ'リl~~ ̄´""´´    ._,,,,、_  .,,、 /\‐゙ ´'''" .ヽ  ´´  /l、 ,/j、``'''ニ_,,,,ュ,,_,У   ,ノ'l'"''''‐ミ、    ,/
      _,,,,、、――''''''""゙^               _,,,,、―ー''''"゙゙^     "´  ^ __,,,,,,,_,、っv|、,,,ュlニ,!ュ |,゙l .l="'´   ´^   、、 ._,,/ ,,_゙ニ=/、  .,/
ー''''''""゙^               _,,,,、―ー''''"゙゙´            ´_,、-‐''ニ´.;jリ)、 ´゙''=i__、ィュ,,.ト  ` ´゙'‐、      .' l'ニ┴、、   ´"'ニミ~|"  /´
           _,,,,、―ー''''"゙⌒                _,,,y‐'゙~'''"''-,!'',!│  "   '''゙ll|│  ゙l .,‐ |  |. 、__ー‐ー-´     ̄ ̄''‐,,,,''/  ,/
  ._,,,,、、―ー''"゙ ̄                        _,,y,!''二│      ´゙´ヽ、     _,、‐ニl)=ニ-,i´ .゙‐''.''__ニソ'|三)ュ-、,,、    、   ./´
⌒                       ,、jニrvy-,!`~ヽ、,_、、\ヽ '''' __,,,ニlニニニニ―'"    / .、''''~゙ニヽ,´   ̄"゙゙l( ゙̄^'~'ヽ   ゙ .、.r'"
                      ,、=ニ|ll'"´´"',〃 _,、-'"゙゙l,ニ=''''"⌒              _ノ"´      ,i´   ./''',ヽ ,,.、-'"    ゙l,!
                     ,/r'"  ィニー、 |゙llll|=、,/´                     ,/,i´         /  .,,メ'"´ _/゙‐'´  .,/-、,_ .|
                        `ヽ,、、_,l,i´,,、;".´,,ン'"              __,,,,,,v‐'^,,/     .,,/"   .ノ゙‐''ソ"  ._,,,/゙´
                             (/―'゙‐''" ̄"゙=、j(''''llーュr‐---rljl ̄~  ._,/"    .,/"    .,,/ ,//''"^
                          /'i、       ´ ゙√l|j、|'lj\、 `'、  'l"      ,/  _,,、―'',,,、-''゙,/
                          ヽニニljjjjjリ'"´`'ー- |゙l ./|ニ=_ ヽ   ゙'_.\   ./´._/"‐_√    l´
                          |'" ̄´      .ノ/ニリ=lリ ̄ ゙l,│ __,|,!_.ヽ_/_,,-//ニ' ̄´ `‐、  |
                             ゙ー-―、、yニニ/~´ │_.゙l゙ ._),/''" ̄´   `ミ"".二/',/"     ._ヽ  .|
                               ,,/´゙''ミ    .゙'=;、二'",,,,、,!ミi、     .|‐|゙           -_,_  .l゙



ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!?????
252 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:10:45.38 ID:Hp+xT62Ho
アスカ「ひっ……!」


時田「今だ!やれえええええええええええええ!!!!!」

量産機一同「ウナアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」



グサッ……

グサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッ





弐号機「………ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!!!!」






アスカ「弐号機……」

綾波「アスカダメ……見ちゃ……」
253 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:11:16.45 ID:Hp+xT62Ho
ミサト「……やったか」

マヤ「いえ……まだ…目が……」



弐号機「ウオッ……ウオッ……」ヒクッ…ヒクッ



リツコ「これ以上…時間が経つと危ないわ」



時田「……やれ」

量産機一同「………ウナ」
254 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:12:06.81 ID:Hp+xT62Ho


バサッバサッバサッ




弐号機「……ウオッ」




バクバクバクバクバク




量産機01「……ウナッ」

バクッ…グシャッ……グシャッ……

量産機05「ウナッウナッ」

モグ……モグ……




弐号機「ウオッ…(アスカ……)」

アスカ「弐号機!弐号機!」



量産機02「ウナッ…ウナッ」



モグモグ……グシャッ……






シンジ「ぐっ……」

ミサト「……」

マヤ「……」

ゲンドウ「……」
255 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:12:32.22 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「……MAGI」

MAGI『……もう大丈夫です。分離、成功しました』

時田「もういいぞお前たち!引き上げろ!!」

量産機一同「……ウナッ」



バサッ…バサッ……





アスカ「……」ストン


綾波「あ…アスカ……大丈夫………」
256 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:13:12.60 ID:Hp+xT62Ho
弐号機「………」ヒクッ

弐号機「………ウ……オッ」ヒクッヒクッ


日向「弐号機……動きます」

ミサト「この身体で……?」

冬月「……暴走か」




弐号機「ウオッ……ウオッ…………」




MAGI『何か……言ってます』





MAGI『あす……か』





弐号機「ウオッ……ウオッウオッ………」






MAGI『だ……いす……き』









                       ピーーーーーーーーーッ











弐号機「     」






マヤ「活動……止まりました」

一同「………」
257 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:14:24.54 ID:Hp+xT62Ho

戦自隊長「これは……ひどい…有り様だ………」

アスカ「………」

戦自隊長「赤いお嬢ちゃん……」

アスカ「………どうして」

綾波「それは……」

カヲル「弐号機を…助けるためさ」

アスカ「……カヲル」

シンジ「……アスカ」

アスカ「シンジ……」

シンジ「弐号機は…アスカ以外のパイロットを受け入れたくないが為に…ああなっちゃったらしいんだ」

カヲル「だけど…彼の魂である、コアを助けるにはああするしかなかった。可哀想だけどね」
アスカ「弐号機が……あんな姿に……」

アスカ「弐号機は……弐号機は死んじゃったの……ねぇ」

アスカ「弐号機は……もう……弐号機は………」


シンジ・カヲル・綾波「………」
258 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:15:06.75 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「『死』という表現は誤りよアスカ」

アスカ「……リツコ」



リツコ「彼の魂であるコアは無事だったわ。どうにかね」

リツコ「それが有れば…姿形はまるっきり同じとは言えないけれど、彼は蘇るわ」



MAGI『戦闘データのバックアップも全てMAGIに保存してあります』



アスカ「だけど…お金もないのにもう一台エヴァなんて……」

リツコ「言ったでしょう。私達、技術部はどんな状態になっても必ず直すって」

リツコ「……今回は映画に気を取られて私のシュミレーションや準備が足りなかったことを素直に認めるわ」

リツコ「ごめんなさいアスカ」





アスカ「……り」

シンジ「リツコさんが……」

綾波「……謝った」
259 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:15:32.87 ID:Hp+xT62Ho
ミサト「はじめてみたわ」

リツコ「なっ…何よ……皆して」

リツコ「だから、技術部が必ず弐号機を修復するわ」

アスカ「……修復って」

リツコ「弐号機は死んでいないのだから。的確な表現だとは思うけれど」

弐号機「………」

アスカ「本当に…治せるの」

リツコ「治せるわ」

アスカ「………」

リツコ「………」
260 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:15:58.61 ID:Hp+xT62Ho
ゲンドウ「……すまなかったな。アスカくん」

アスカ「碇司令……」

ゲンドウ「私の力不足だ。実験を受け入れるだけしか出来なかった」

アスカ「………」

ゲンドウ「だが、詫びのつもりとして今回は少し…力にならせて欲しい…」

アスカ「……と言うと」

ゲンドウ「弐号機は『戸籍上』死んだことに…つまり破棄したことにする」
ゲンドウ「そして…改修した弐号機を今度は『ネルフ本部の機体』として登録する」


ゲンドウ「そうすればもう、弐号機は誰の好きにはさせないで済む。……どうか」

アスカ「………」

MAGI『あの……アスカさん』

アスカ「何よ」

MAGI『その……弐号機さんがアスカさんに言った言葉なんですが』

アスカ「……!」

MAGI『「アスカ、大好き」と』

アスカ「………」

アスカ「……別れの言葉、ってワケじゃなかったのねアイツ」

アスカ「いいわ!ちゃんと人のもん壊したんだから責任持ちなさいよ!!!」

リツコ・ゲンドウ「……はい」

アスカ「よし。じゃあ…チルドレン以外はネルフに帰りなさい」

ミサト「えっ……」

アスカ「いいから!!」

ゲンドウ「しかし……」

ユイ「帰りましょ^^」

一同「………はい」
261 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:16:37.58 ID:Hp+xT62Ho
ゾロゾロゾロゾロ……



綾波「……」

カヲル「……」

シンジ「……」

アスカ「……」

アスカ「……今から泣くわ」

アスカ「だから慰めなさい」

綾波「アスカ……」

アスカ「うっ………」




アスカ「うわあああああああん!!!!!!」






アスカ「あたしの…あたしのにごうきがああああああ!!!!!!」

綾波「あ…アスカ……よしよし」

アスカ「なによ!いくらなんでもあんなにしなくったってぇ………ぐすっ………」

シンジ「げ……元気だして………」

アスカ「ぐすっ…元気なんか出せないわよ!……ぐすっ……」

カヲル「は…ハンカチ……いる?」

アスカ「寄越しなさいよ」バッ


チーン

アスカ「………ぷはっ」

カヲル「あーあー……」

アスカ「バカっ!みんなバカ!バカ!」

アスカ「うわあああああん…!!!!!!」


アスカ「………ゴホッ!ゴホッ!」

綾波「あ…アスカ……熱あがって……」

シンジ「は…早く病院に………」

アスカ「ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!」
262 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:17:12.69 ID:Hp+xT62Ho
ゾロゾロ…

リツコ「マヤ、これからの予定は」

マヤ「そうですね…残りのシーンの撮影と今とったシーンの補完…それから矛盾するシーンを撮り直すことと……」

ミサト「……うぐっ」

リツコ「どうしたのよ」

ミサト「な……なんか…よくわかんないけど突然…うっ……吐きそう……」

リツコ「ちょ…ちょっとやめてよこんなところで……」

ミサト「無理……限界」

リツコ「だっ、誰か…誰かエチケット袋!持ってきて!!」

ミサト「……気持ち悪い」
263 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:20:55.21 ID:Hp+xT62Ho
ゲロゲロゲロ

リツコ「ちょ!ちょおおおお!?」

マヤ「なんかわたしももらいそうで……おおおおおえええええええ」

ゲロゲロゲロゲロ

ゲンドウ「おおおおえええええええええええええ…」

冬月「うう…」

ゲロゲロゲロゲロ

リツコ「ちょっとみんなああ…おおおおええええええええ…」




戦自隊員一同「……」




Air編・完
264 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:21:20.94 ID:Hp+xT62Ho
―エピローグ―


【とある空間】

シンジ「………」

綾波「………」

アスカ「………」


カヲル「おめでとう」

綾波「…なんのことかしら」

カヲル「これで君達は『シナリオ』から解放されたのさ」

アスカ「……解放された?」

カヲル「決まりごとが終わったのさ」

カヲル「そう、君達はもう『演じなくていい』。」

カヲル「これからは君達自身が物語を作って行く番なんだ。」

アスカ「どういうことよ」
265 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:21:48.92 ID:Hp+xT62Ho
カヲル「この世界は劇中劇のようなものだったんだ。厳密に言えばちょっと違うけどね」

綾波「私達は普通に生活しているつもりでも…知らずのうちに芝居をしていたのね」

カヲル「そう。君達は気がつかなかったかも知れないけどね。時々出てくる別の世界…パロディがいい証拠さ」

カヲル「だけどそれもここまで。ここからは始めなきゃならない」

カヲル「君達の……物語を、ね」

カヲル「いや、もうすぐ僕は完全に君達の一部になる。『僕達の物語』かな」

綾波「私達の…物語」

アスカ「んじゃ、この妙な空間とはおさらばね」

シンジ「ねえカヲルくん」

カヲル「……どうしたの?」

シンジ「カヲルくんが前に言ってた…この世界の『管理者』って誰なの」

アスカ「ああ…そうよ。演じてる私達を、更に演じさせてたっていう、ムカつく奴……ホントにムカつくわ!」

綾波「誰なの……かしら」

カヲル「彼は君達の側にずっと居たよ。そして…今も」

カヲル「ね…碇シンジくん?」

綾波・アスカ「!?」

シンジ「ぼ…僕!?」
266 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:22:15.09 ID:Hp+xT62Ho
カヲル「そう。まあ、君自身はこの世界に完全に溶け込む為に記憶をなくし、この世界に紛れ込んだんだから自覚はないだろうけど」

カヲル「間違いなく…これは君が望んだ世界だ」

シンジ「………僕が」

カヲル「そう。参加しつつも君は『傍観者』にしか過ぎなかったんだよ」

カヲル「だけど…さっき言ったように……決まりごとはここまで。」

カヲル「君も僕ももう、『この』世界の人間だ。」

カヲル「ここからは『碇シンジの物語』。」

カヲル「シナリオに動かされない、君自身が決めていかなきゃならない世界。」

綾波「……良くわからないけれど、良かったのかしら」

カヲル「良かったのさ。とても」

アスカ「なーんか『碇シンジの物語』って肩書きが気に入らないけど」

カヲル「見方次第では『アスカラングレーの物語』、『綾波レイの物語』ってことにもなるんだよ」

カヲル「だってもう、シナリオは存在しないんだから」

カヲル「おめでとう」にこっ


シンジ・綾波・アスカ「あ……」

シンジ・綾波・アスカ「ありがとう……」
267 : ◆Ramiel/ra. [saga]:2011/02/24(木) 22:23:07.28 ID:Hp+xT62Ho
――――――

【約1ヶ月後】

テレビ『エヴァンゲリオンは空前の大ヒットで……』

マナ「うちとしてもありがたいことに映画は大ヒットですよ」

マナ「しかもDVDやらBlu-rayの売上も記録を塗り替えるほど絶好調です」

加持「帰ってきたら大変な騒ぎになっててビックリしちゃったよ」

ナオコ「どこもかしこもエヴァですものね」

キョウコ「スターになった気分だわ〜」

リツコ「………」

マナ「って頭抱えちゃってどうしたんですか赤木博士」

マナ「たしか、エヴァの版権やら映画の収入で借金は返せることになったんですよ…ね?」

リツコ「『前』にあった借金は、ね」

マナ「じゃあ……」

冬月「そうは問屋はおろさないんだよ」

ユイ「事情でね。エヴァをもう一体作ることになっちゃって」

マナ「えっ……ええええええっ!!!!」

リツコ「どうしても…また借金…せざるを得ないのよ………」

青葉「ふんふんふんじゃーん♪」

リツコ「……うぜぇ」

青葉「う…うぜぇって酷くないですか赤木博士。今は休憩時間中なんですし……」

マナ「機嫌が良いですね青葉さん」

青葉「まあね!マヤちゃんと食事の約束取り付けちゃいましたからwwwwwwwwwwんふっwwwwwwwwww」

日向「死ねよ」

青葉「ちょ…日向……」

ミサト「で、どこに行くの?」

青葉「立ち食い蕎麦屋です。めちゃくちゃ美味しいから食べに行きましょうって」

冬月「立ち食い蕎麦屋か…」

ゲンドウ「……ああ」

青葉「な、なんですかその反応は!」
268 : ◆Ramiel/ra. [saga]:2011/02/24(木) 22:23:35.59 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「ったく…呑気でいいわよ。こっちは色々と片付けなきゃならないから式も挙げらんなかったんだから」

マナ「式……」

マナ「って……ええええっ!」

リツコ「あら、言ってなかったかしら」



リツコ「私達」

冬月「結婚した」



一同「………」



一同「えええええええええ!?」




リツコ「……なによその『ええっ』てのは」
269 : ◆Ramiel/ra. [saga]:2011/02/24(木) 22:24:15.65 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「そう言えば今日、ミサト……見かけないわね」

加持「ああ…病院に行くって………」



バタン!!!!!!!!




ミサト「リョウジ!」



リツコ「あ、ミサト」



ミサト「………」




加持「ど…どうしたミサト……何か大変な病気でも見つかったのか」





ミサト「………きたの」

加持「………きた?」




ミサト「………できたの」

加持「……出来た?出来物か」



ミサト「子供が……」




ミサト「………できたの」





加持「………」

ミサト「………」



加持「………マジ?」

ミサト「………マジ」
270 : ◆Ramiel/ra. [saga]:2011/02/24(木) 22:24:45.91 ID:Hp+xT62Ho
ガチャン

綾波「おはようございます」

カヲル「今日も良い朝だね……」

シンジ「二人とも…もう昼過ぎだよ」

アスカ「何よ…全く騒がしいわね」

キョウコ「ああ、ミサトちゃんとリョウジくんが結婚したんだって〜」

アスカ「………」

アスカ「……前からしてたじゃん」

ユイ「混ざってるわよキョウコちゃん」

ちびアスカ「あのね、ふゆつきふくしれーとリツコさんがけっこんして」

ちびレイ「かじさんとミサトさんにあかちゃんができたの」

ちびシンジ「らしいです」

アスカ「……マジ?」

綾波「遂に結婚まで……」

シンジ「ミサトさんが……お母さん……」

カヲル「色々と御愁傷様…だね……」
271 : ◆Ramiel/ra. [saga]:2011/02/24(木) 22:25:16.07 ID:Hp+xT62Ho
ちびアスカ「ねーねーアスカおねーちゃん」

ちびレイ「子供ってどうやってつくるの?」

アスカ「えっ……ええっ……」



??「それは簡単だにゃ。死ねと死ねを死ねして死ねすれば良いんだよ」




◇<ラー……

MAGI『キャーッ///』

アスカ「ちょっ……!」

ミサト「生々しいこと言ったの誰!?」



マリ「やだ、事実じゃーん」ニタニタ



一同「………」

マリ「んっ?」





一同「まっ……真希波・マリ・イラストリアス!?」
272 : ◆Ramiel/ra. [saga]:2011/02/24(木) 22:25:44.95 ID:Hp+xT62Ho
ワーワーワーワーワーワー




シンジ「なっ……何で真希波さんがここに……」

マリ「何でってぇ〜、呼ばれたから」

アスカ「よ…呼んだって誰が……」

リツコ「あ、私よ」

綾波「どうして……」

リツコ「協力、してもらおうと思って」

シンジ「協力って…何の……ですか」

リツコ「映画の」




一同「………」




一同「映画アアアアアアアア!?」
273 : ◆Ramiel/ra. [saga]:2011/02/24(木) 22:26:12.14 ID:Hp+xT62Ho
シンジ「映画ってリツコさんまた……」

リツコ「そう。映画」

リツコ「映画って儲かるのよね。やっぱり」

リツコ「だから…『新劇場版』と銘打って大々的にやろうと思うのよ」

マナ「ああ……だから今日私、呼ばれたのか」

アスカ「でもまずいんじゃないの?完結したばっかりだし……」

リツコ「大丈夫よ。これはエヴァじゃない…全く新しい」

リツコ「『ヱヴァンゲリヲン』って作品だから」

ミサト「……全然変わってないじゃない」

リツコ「変わるわよ?勿論私はプロデュースはするけども、脚本は書かないわ」

アスカ「じゃあ誰が……」



リツコ「アナタ達よ」




アスカ・シンジ・綾波・カヲル「私(僕)達ぃぃぃぃぃぃぃ!?」

マリ「にゃは♪」
274 : ◆Ramiel/ra. [saga]:2011/02/24(木) 22:26:39.05 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「そう。売りは子供達の物語。」

アスカ「だけど!ロクに書いたこともないのに……」

リツコ「今までのエヴァを元に話を再構築すれば良くってよ」

リツコ「と、言うわけで、セット、着ぐるみ…諸々注文しといたから」

シンジ「うぇっ……」

マリ「仕事が早いなぁ……」

リツコ「それから…弐号機の他にもエヴァを登場させたいから追加建設用の部品と材料、発注しときました」

ゲンドウ「えっ……うええええっ!?」

マヤ「センパーイ部品発注完了しましたー♪」

ゲンドウ「ちょ…ちょっとまて……い、いくら掛かった……」

マヤ「ええと……MAGIの試算によれば」

MAGI『占めて死ね円です!』

ゲンドウ「死ね円!?」

ゲンドウ「ああ……」ふらり

シンジ「父さん……」

(あまりにもショッキングな金額の為伏せさせて頂きました)
275 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:27:48.24 ID:Hp+xT62Ho
>>271
訂正

ちびアスカ「ねーねーアスカおねーちゃん」

ちびレイ「子供ってどうやってつくるの?」

アスカ「えっ……ええっ……」



??「それは簡単だにゃ。[ピーーー]と[ピーーー]を[ピーーー]して[ピーーー]すれば良いんだよ」




◇<ラー……

MAGI『キャーッ///』

アスカ「ちょっ……!」

ミサト「生々しいこと言ったの誰!?」



マリ「やだ、事実じゃーん」ニタニタ



一同「………」

マリ「んっ?」





一同「まっ……真希波・マリ・イラストリアス!?」
276 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:28:15.79 ID:Hp+xT62Ho
>>274
訂正

リツコ「そう。売りは子供達の物語。」

アスカ「だけど!ロクに書いたこともないのに……」

リツコ「今までのエヴァを元に話を再構築すれば良くってよ」

リツコ「と、言うわけで、セット、着ぐるみ…諸々注文しといたから」

シンジ「うぇっ……」

マリ「仕事が早いなぁ……」

リツコ「それから…弐号機の他にもエヴァを登場させたいから追加建設用の部品と材料、発注しときました」

ゲンドウ「えっ……うええええっ!?」

マヤ「センパーイ部品発注完了しましたー♪」

ゲンドウ「ちょ…ちょっとまて……い、いくら掛かった……」

マヤ「ええと……MAGIの試算によれば」

MAGI『占めて[ピーーー]円です!』

ゲンドウ「[ピーーー]円!?」

ゲンドウ「ああ……」ふらり

シンジ「父さん……」

(あまりにもショッキングな金額の為伏せさせて頂きました)
277 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:28:59.94 ID:Hp+xT62Ho
リツコ「映画がヒットすればすぐ返せますわよ司令」

マリ「何だかワクワクしてきたなぁ〜!!」

アスカ「……やっぱり」

綾波「ネルフはこうなる運命なのかしら」

キョウコ「あ、そうだアスカ」

アスカ「どうしたのママ」

キョウコ「ママ、昨日パパと離婚したの〜」

アスカ「えっ」

キョウコ「だからアスカは今日から『式波』だからよろしくね〜」

アスカ「ちょ、ちょっとママ、何でこのタイミングでこんなっ………」
278 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:29:26.05 ID:Hp+xT62Ho
ゲンドウ「うう……」

シンジ「あっ……父さん、気がついた……」

ゲンドウ「いや…これからを思ったら何だか不安になってしまった……」

シンジ「そうだね……」

ゲンドウ「結局映画はヒットしたが」

ゲンドウ「とどのつまり、ネルフは財政難だ…ということか」


ゲンドウ「ううっ……」クラッ


シンジ「ちょ…と、父さん!?」

綾波「し…司令しっかり…」

アスカ「……あーあー」

ミサト「と、とりあえず救護班、呼んで!」

シンジ「は……はいっ」












                      全ての子供達


                        そして


『碇シンジの物語』が今…始まる












                                                 終劇
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 22:34:23.90 ID:nO9UFpX0o
>>1


よくここまで持っていった
本当にお疲れ様


おめでとう
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 22:37:00.77 ID:pGijXtG9o


そしておめでとう
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/24(木) 22:39:19.42 ID:Ww6QVhGZ0
うわああああああああああ
VIPのときからずっと読んでただけに感慨深い

>>1
そしてリったんぺろぺろ
マヤたんはおれが幸せにすr
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 22:42:57.78 ID:Flv/KVpAO
長い間お疲れ様でした
楽しかった


完走、おめでとう
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 22:45:56.24 ID:vEpX2oyFo
乙!!

新劇も書くんだよね?書くんだよね?
284 : ◆Ramiel/ra. :2011/02/24(木) 22:47:10.53 ID:3neSyw2AO
以上で「ネルフは財政難だ」スレは終了です。
なんか最後までグダグダになってしまいすみませんでした。
>>275>>276はそれぞれの場所に補完して頂ければと思います。

段々更新が遅れたり、誤爆したり訂正しまくったりと本当に色々手際が悪かったにも関わらず
一年もお付き合い、ありがとうございました。

とりあえず新劇場版に関しては物語の設定上シンジ達には完全に自由に演じて欲しいということ、
それから完結していないことを踏まえまして
ご想像にお任せする形にします。

今後もVIPとSS速報で活動する予定なので、またいつか


サービスサービスぅ!


そして



ありがとう

285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 22:48:16.14 ID:kTkIcicAO
お疲れ!
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 23:00:45.58 ID:RkZ9ZG4IO
おめでとう
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/24(木) 23:11:06.01 ID:Cv5zTMaSO
おめでとう
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/02/24(木) 23:33:35.15 ID:C6xCvSCAO
天パ「おめっとさん」

グラサン「おめでとう」
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 00:31:28.97 ID:Z1hA+guB0
おめでとう
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/25(金) 00:54:54.27 ID:QugqpbJAO
おめっとさん!
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 03:30:47.12 ID:x4z/WXPzo
めでたいな
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 04:13:44.83 ID:hVv4xh6To
おめでとう



乙、マジで乙
ほんと最初から見てたけど楽しかったよこのスレ
終わるってのが寂しすぎる…
次何やるとかこのスレで告知できないものだろうか?
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 04:37:56.38 ID:1zXfw3m9o
おめでとう
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/25(金) 08:06:43.24 ID:4d/8VCYAO
おめでとう
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 08:34:30.18 ID:FKA2LXwMo
おめでとう
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 12:19:03.69 ID:AIbF44nPo
おめでとう
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 17:05:15.81 ID:fisvR14AO
こっそり予告








近日中に、ここでSFもののオリジナルSSを始める予定です。
キャラや設定が既存の作品にかなり影響を受けてるので色々怒られそうな予感ですが
時間がありましたらよろしくお願いします。



しつこいようですが、こんなクソ長いSSに最後まで付き合って頂きありがとうございました。
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/25(金) 17:26:51.88 ID:DkXFDOXko
>>297
そいつは過去作品を読んだことなくても楽しめる??
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 17:41:17.13 ID:fisvR14AO
>>298
一応オリジナルなんで、そのつもりで書きます。
ただ、見る人が見れば、これってあの作品の…ってことになるかも知れないです。


それではまた、いつか。
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/25(金) 21:22:39.69 ID:4d/8VCYAO
期待して待ってます

そして新劇も…
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/25(金) 23:57:56.30 ID:mvBw15lDO
乙最初から追い続けて良かったと思う作品でした
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 00:16:02.47 ID:xxNq+ixco
vipの時から読んでた・・・
ほんとなんか感慨深いわ・・・

おめでとう
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 00:56:17.91 ID:ohNPY1gDO
VIPにスレ建った時からずっと追っかけて毎回更新楽しみにしてました。
あっちのスレとコラボした時は爆笑したし物語への深い掘り下げに感嘆したり。
一年間本当にありがとうございました、そしてお疲れ様でした。
完走おめでとう、次回作待ってますよ!
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 01:49:14.15 ID:gqKwq+Ozo
おめでとう
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 03:47:25.03 ID:m6yTZGHuo
>>297
乙、そして期待
ここで、ってのは製作でって事じゃなくこのスレでってことだよな?
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/26(土) 11:16:15.61 ID:i8OLqX6bo
>>297もとい>>1乙。
最初からずっと見続けてきたこの話もめでたく完結ということで、なんとも感慨深いものだ
そして、おめでとう。
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 00:41:25.47 ID:LJLUr+rPo
おめでとう
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 16:13:17.01 ID:iMG/hOyAO
VIPの時から観てました。一年間ありがとうございました。次回作も楽しみにしてます。

おめでとう
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 22:35:47.65 ID:lGf0mXiLo
自分もVIPから参戦してました
本当に面白かった
ありがとうございました
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/05(土) 03:00:32.55 ID:tBPU9/DXo
おめでとう

最初のVIPから早1年、ついに完結したんだな・・・。

本当に>>1乙!!!!!
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