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一条さん「科学と魔術とメガネが交差する時、物語は始まる」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:01:49.65 ID:L0u62+I/0
もしも上条さんがぱにぽにの一条さんだったら。
一条さん「学園都市ですか? 学園都市です」の続きです。

一条さんのステータス(5段階評価)

身長 3
スタイル3
学力 2
やる気 4
委員長パワー?
メガネ 5
ふしぎ 5
運動能力4


【一条さんからの注意事項】

一条さん「クウガではありません」
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【コードギアス】俺「安価の力を使いブリタニアに反逆する」 @ 2025/08/04(月) 14:48:25.71 ID:4r3B0qdi0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1754286505/

かつん @ 2025/08/03(日) 22:02:01.45 ID:kXQVPuKU0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1754226120/

(安価&コンマ)鬼滅の刃 新星の書 @ 2025/08/03(日) 16:46:17.48 ID:igw75Snh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1754207176/

【安価コンマ】障害走を極めるその6【ウマ娘】 @ 2025/08/03(日) 01:26:29.49 ID:/UqB/Uvy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1754151988/

【怪獣8号】ミナ「日比野カフカ今日は奢りだ!好きなだけ食え!」 @ 2025/08/02(土) 00:14:58.07 ID:l6LpFqfaO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1754061298/

すいか 67.1 立ててみるテスト @ 2025/08/01(金) 14:24:40.59 ID:GCnrlbTY0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1754025880/

もう8月ですね... @ 2025/08/01(金) 06:51:37.98 ID:tUwLog300
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753998697/

【デレマス】橘ありす「花にかける呪い」 @ 2025/07/31(木) 00:03:20.38 ID:DoK8Vme/0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753887799/

2 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:02:42.52 ID:L0u62+I/0

一条祭「………」

一条さん「……」



パカッ、ゴソゴソ……ズルリ…でろん



インデックス「うぅ…だんぼーるに、だんぼーるにくわれる…」

一条さん「楽しかったですか? 一条祭り」



ステイル「そうか、君がその子を隠していたんだね」



一条さん「いいえ、一条祭りです」

ステイル「良く分からない。とりあえず、その子を返してくれないか?」

一条さん「お高いですよ?」

ステイル「身代金か……いくらだい?」

一条さん「100億クルザードです」
3 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:03:37.16 ID:L0u62+I/0

ステイル「どこの通貨だそれは? もう少し負けてくれないか?」

一条さん「では一円で」

ステイル「何でそんな急に安くなるんだい?」

一条さん「では一銭で」

ステイル「もっと安くしてどうする!?」

一条さん「これ以上は負けられません」

ステイル「チッ、まあいい。たかが一銭で…」

ステイル「いや待てよ、むしろ一銭なんて流通してないぞ?」

一条さん「これ以上は負けられません」

ステイル「いや、むしろサービスするよ。100円でどうだい?」

一条さん「一銭です」

ステイル「分かった、じゃあ1000円だ!!」

一条さん「一銭です」

ステイル「何でそんな一銭にこだわる!?」

一条さん「一条ですから」

ステイル「分からん」
4 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:04:59.49 ID:L0u62+I/0

ステイル「仕方ないね。手荒な事はしたくなかったんだが」

ステイル「世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ。それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり」

一条さん「お茶はいかがですか?」

インデックス「うん、ちょっと喉が渇いたかも」

一条さん「新茶ですよ」

ステイル「それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり。その名は炎、その役は剣。
     顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ!! イノケンティウス(魔女狩りの王)!!」

イノケンティウス「ぐおおおおおおお!!!!」ゴォッ!!

インデックス「いちじょう!! あれはイノケンティウスだよ!?」

一条さん「はじめまして、私は学級委員の一条です」

インデックス「教皇クラスの強大な魔術だよ!!」

ステイル「焼き尽せ!! イノケンティウス!!」

一条さん「お茶はいかがですか?」

イノケン「ぐおお(いただきます)」

一条さん「どうぞ」

イノケン「ごおお(どうも)」
5 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:06:29.53 ID:L0u62+I/0

イノケン「ぐおお(良いお茶ですね)」

ステイル「何をしているんだイノケンティウス!!」

イノケン「やべっ!?」

一条さん「あなたも大変ですね」

イノケン「ごおおっ(ほんと人使いが荒くて)」

一条さん「お菓子はいかがですか?」

インデックス「食べるーっ♪」

イノケン「ぐおお♪(いただきます)」

ステイル「どういう事だこれは?」



―――――――



神裂「負けたんですか?」

ステイル「僕のイノケンティウスが懐柔された」

神裂「にわかには信じがたい話ですが」

ステイル「百聞は一見に如かずさ。次は君が行ってくれ」

神裂「分かりました」

ステイル「一条か。分けのわからない女だが、聖人相手ならもはやどうにもできないだろう…」
6 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:11:09.62 ID:L0u62+I/0

【一条さんvs神裂さん】


神裂「……」

一条祭り「……」ゴソゴソ…

神裂「待ちなさい、そこのダンボール」

一条祭り「……」ピタッ


ゴソゴソ


一条さん「大佐、敵に発見されてしまいました」

神裂「誰と話してるんですか?」

一条さん「大佐です」

神裂「は?」


『おーい一条、聞こえてるかー? こちらベッキーだ』

『お前の代わりにツンツン頭の高校生が来てるぞー。お前も早く帰ってこいよー?』

『そんじゃ』プチッ、ツーツーツー…


神裂「……」

一条さん「気にしないでください」

神裂「分かりました」
7 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:13:15.00 ID:L0u62+I/0

一条さん「はじめまして、学級委員の一条です」

神裂「ご丁寧にどうも。私はイギリス清教ネセサリウスの魔術師、そして聖人の神裂火織です」

一条さん「それではごきげんよう」テクテク

神裂「待ちなさい」ガシッ!

一条さん「すみません、メガネは持っていません」

神裂「強盗じゃありませんから。仮に強盗だとしてもメガネなんて狙いません」

一条さん「では何を狙うのですか?」

神裂「そうですね、強いて言えば、あなたが保護している少女です」

一条さん「メガネはいいのですか?」

神裂「いりません。視力は8・0です」

一条さん「ダテメガネですよ?」

神裂「いりません!!」
8 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:14:17.75 ID:L0u62+I/0

神裂「私は七つ同時に斬撃を繰り出す事ができます」

一条さん「それはすごいですね」

神裂「七閃を潜り抜けた先には、真説の唯閃が待っています」

一条さん「親切なのはとても良い事ですね」

神裂「真説です。聖人である私には、どうあがいても勝てませんよ?」

神裂「さあ、あの子を渡すと約束しなさい。そうすれば、怪我をしないで済みますよ?」

一条さん「分かりました。ではしばしの猶予よ」


ピポパprrrrrrr


インデックス『ひゃ、ひゃい!! こちらは一条で、えーとあの…』

一条さん「たけのこの里ときのこの山はどちらがお好きですか?」

インデックス『そ、その声はいちじょう?』

一条さん「ちなみに私はきりかぶです」

インデックス『何かよくわからないけど、私を引き渡せとか言われてるなら断っておいてね』

一条さん「分かりました」ピッ

一条さん「インデックスさんはたけのこ派みたいですよ?」

神裂「私はきのこ派です」
9 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:16:13.52 ID:L0u62+I/0

神裂「分かりました。あの子を引き渡すつもりは無いという事ですね」

一条さん「じょきん」ぷちん

神裂「ダメです!! そのワイヤー切らないでください!!」


神裂「では、我々が本気だという事を分からせてあげましょう」

一条さん「よっ、待ってましたー」パチパチ


神裂「いきます……七閃!!」ザン!!

一条さん「委員長ブレス(一条さんの殺息)」ゴォッ!!

神裂「ちょっ」



ズドォン!!!!



神裂「うっ……」ぴくぴく

一条さん「あなたの敗因はただ一つ。たった一つのシンプルな答えです」

神裂「な、なんですか……?」

一条さん「メガネです」

神裂「…………」ばたっ
10 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:18:03.68 ID:L0u62+I/0

一条さん「そんな所で寝ていては、風を引いてしまいますよ?」

神裂「ほっといてください…」

一条さん「ボッシュート」グイッ


ガコン


神裂「なんでだあああああああああああ!!!!!」ヒューン

一条さん「日本の裏側はブラジルです」

一条さん「ブラジルは、とても温かいですよ」※一条さんのイメージです




――――――――



ステイル「お帰り、神裂」

神裂「……」

ステイル「まさか、彼女が聖ジョージの聖域を使えるとは。彼女は能力者じゃ無かったのか?」

神裂「知りません!!」

ステイル「ところで神裂、何でサンバの格好なんてして」

神裂「うっせんだよド素人が!!」
11 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:18:54.29 ID:L0u62+I/0

一条さん「ただいま帰りました」

インデックス「おかえりいちじょう、誰かに襲われたりしなかった?」

一条さん「大丈夫です。メガネがありましたから」

インデックス「かけてないじゃん」

一条さん「お腹が空きましたね」

インデックス「今日のご飯はなにかなー♪」

一条さん「生卵です」

インデックス「蛇じゃないんだよ…」
12 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:19:43.08 ID:L0u62+I/0

インデックス「ふぅ、御馳走様なんだよ」

一条さん「お粗末さまです」

インデックス「ねぇ、いちじょう」

一条さん「はい、何でしょう?」

インデックス「その…迷惑じゃないかな?」

一条さん「迷惑?」

インデックス「私はね、色んな魔術師に狙われてるんだよ。私の頭の中にある、10万3000冊の魔道書を狙ってるの」

インデックス「あの人達もそう……私と一緒に居ると、いちじょうも……」

一条さん「大丈夫ですよ」

インデックス「えっ?」

一条さん「来る者は拒まずです」

インデックス「いちじょう…」

一条さん「去る者は地の果てまで追いつめろです」

インデックス「それはそっとしといてあげてほしいかも…」
13 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:20:38.55 ID:L0u62+I/0

インデックス「いちじょ…」バタッ

一条さん「インデックスさん?」

インデックス「う……苦しい……」

一条さん「……」そっ…(脈を確かめる)

インデックス「……」

一条さん「……遅かった」

インデックス「まだ生きてるんだよ…」


バタン!!


ステイル「邪魔するよ」

神裂「お邪魔します」

一条さん「いらっしゃいませ。何を握りますか?」

神裂「お寿司は結構です」
14 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:22:35.29 ID:L0u62+I/0

ステイル「ダメだ、もう始まってる…」

神裂「そうですか…」

一条さん「何が始まるんです?」

ステイル「君は知らない様だが、この子は一年毎に記憶を消さなければ死んでしまうんだよ…だから早く引き渡せと言っただろ!!」

神裂「こうなっては、もう記憶を消去するしかありません」

一条さん「記憶をですか?」

神裂「はい。彼女の脳は、85%が魔道書に埋め尽くされていて、残りの15%しか普段の記憶をため込む容量が無いのです」

神裂「完全記憶能力。それゆえに、毎年一定の時期に記憶を消去しなければ、彼女は……死んでしまうのです。脳が圧迫されて…」

ステイル「そういう事だ。これから記憶消去の儀式を行う。悪いが、部屋から出て行ってもらえるか?」

一条さん「記憶を…」


インデックス『私には記憶が無いから、お母さんの事はよくわからないけど……』


一条さん「……」

一条さん「………記憶を失う事は、とても悲しい事です…」
15 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:23:48.29 ID:L0u62+I/0

ステイル「だからどうした? このままでは彼女は死ぬんだぞ!?」

一条さん「お任せください」

神裂「何をする気ですか?」

一条さん「大丈夫です」ズボッ!!

インデックス「もがっ!!もがががが!!!」

神裂「ちょっ、そんないきなり手を喉の奥まで!?」

ステイル「何をしてるんだ君は!?」

一条さん「ありました」

インデックス「おごっ!? げほっ!!」ズルリ

神裂「あったって、何が?」

一条さん「じゃじゃーん、 どこでもドアー♪」

神裂「……」

ステイル「それ、インデックスの胃袋の中から?」
16 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:24:35.08 ID:L0u62+I/0

一条さん「次は…」ずぼっ!!

インデックス「おあっ!?ごっ,」

一条さん「……」ごそごそ

インデックス「もがっ!! もげっ!?」

神裂「やめてください!! インデックスの胃袋は四次元ポケットではありません!!」

一条さん「じゃじゃーん、うさぎさんです」ずるり

インデックス「おえっ」

メソウサ「あれ? ここはどこですか?」

ステイル「何だい? その……それは?」

一条さん「うさぎさんです、どうぞ」グイッ

メソウサ「は、はわわわわ」

ステイル「いらん、二足歩行で人語を話すウサギなんて気味が悪い」

メソウサ「ガーン…」
17 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:26:23.00 ID:L0u62+I/0


パキーン!!


ペンデックス「警告、第三章第二節。Index-Librorum-Prohibitorum、禁書目録の首輪、第一から第三まで全結界の貫通を確認。
       再生準備……失敗。首輪の自己再生は不可能、現状、10万3000冊の書庫の保護のため、侵入者の迎撃を優先します」

神裂「な、何ですかこれは!?」

ステイル「まさか…自動書記(ヨハネのペン)!?」

神裂「そんなっ!? ……それでは、インデックスの記憶を消さなければ、彼女が死んでしまうというのは!?」

ステイル「あの女狐め、彼女にこんな仕掛けを!!」

一条さん「めでたしめでたし」

神裂「終わらせるな!!」
18 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:27:15.42 ID:L0u62+I/0

ペンデックス「書庫内の10万3000冊により、防壁に傷をつけた魔術の術式を逆算……イミフ。
       該当する魔術は発見できず。術式の構成を暴き、対侵入者用の特定魔術を組み上げます」

ペンデックス「侵入者個人に対して最も有効な魔術の組み込みに成功しました。
       これより特定魔術『聖ジョージの聖域』を発動、侵入者を破壊します」

ステイル「聖ジョージの聖域だと!?」

神裂「どうしますか!?」

一条さん「リセットボタンを押しましょう」

神裂「人生にそんな物はありません!!」

一条さん「では、ウサギさんにおねがいしましょう」

メソウサ「ぼ、ぼくですかぁ!?」

ステイル「そのうさぎは、何か凄い力でもあるのかい?」

メソウサ「む、むりですよぉ…」
19 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:29:50.29 ID:L0u62+I/0
一条さん「大丈夫です」

メソウサ「ムリです!! 絶対にムリです!!」

一条さん「大丈夫、勇気です」

メソウサ「勇…気……」

一条さん「あなたならやれる」



猫神様『勇気ですにゃ』

天然記念物『勇気部の根性を見せるケロ』



メソウサ「勇気……勇気…!!」

メソウサ「ぼくなら…やれる……!!」



メソウサ「はあああああああ…!」

神裂「おお!!」

ステイル「突っ込んで行った!?」


メソウサ「勇気だ、ぼくの勇気をッ!!」

ペンデックス「竜王の殺息(ドラゴンブレス)」ゴォッ!!

メソウサ「みぎゃっ」プチッ



神裂「……」

ステイル「……」

一条さん「……」
20 :勇気部部員 [sage]:2011/02/15(火) 02:30:41.94 ID:L0u62+I/0

ペンデックス「発動、竜王の殺息(ドラゴンブレス)」ゴォッ!!

神裂「二撃目が来ます!?」

一条さん「お任せください」ガッ!!!!

ステイル「左手で受け止めただと!?」

一条さん「間違えました」サッ、┣¨┣¨┣¨┣¨!!!

ステイル「いや、わざわざ右手にシフトする必要は無いと思うよ」


ステイル「ドラゴンブレスを右手で受け止めるなんて、君は一体何者なんだ!?」

一条さん「たった一つだけ答えてください、魔術師さん」

神裂「!?」

ステイル「……」

一条さん「みなさんもメガネの方が良いでしょう? コンタクトで満足してはいけません」┣¨┣¨┣¨┣¨

神裂「なぜあなたはそこまでメガネにこだわるのですか?
21 :勇気部部員 [sage]:2011/02/15(火) 02:33:01.83 ID:L0u62+I/0

一条さん「インデックスさんは、お母さんの……家族や、それに大切な人の記憶が無いのですか?」

ステイル「……」

一条さん「それは、とても悲しい事です。大切な人の思い出が無いのは、とても辛い事です」

一条さん「ですから、助けましょう。インデックスさんに必要なのは、魔道書やメガネではありません。
10万3000冊の本では書ききれないくらいの、沢山の思い出ですよ」

ステイル「……」

神裂「しかし記憶を消せば、少なくとも彼女の命は助かるんですよ。例え思い出があっても、死んでしまっては…」

ステイル「イノケンティウス!!」

イノケンティウス「ごおおおおお!!!!!」

神裂「ステイル!?」

ステイル「もうやめよう、神裂。こんなのは、僕らが本当にしたい事じゃない。
こんな形で彼女を守り続ける事は、いつまでも延々と彼女を傷つけていくだけじゃないか」

ステイル「僕らは、初めて彼女の記憶を消した日に誓ったはずだ。僕らは今まで、本当にその約束を守ってこれたのか?
     本当に彼女を守ってこれたのか!?」

神裂「ステイル、何を言って…」

ステイル「本当は、ただ記憶を失い続ける彼女を見るのが怖くて、何もしてやれない自分の不甲斐なさから目を背けて、
     ずっと逃げていただけじゃないか!!」

神裂「ッ…!?」

ステイル「せっかく手に入れたチャンスだ。癪だけど、僕はこの女にかけてみる!! イノケンティウス!!」
22 :勇気部部員 [sage]:2011/02/15(火) 02:34:22.68 ID:L0u62+I/0

イノケンティウス「ぐおおおおおお!!!」ガッ!!!

一条さん「イノケンティウスさん…」

イノケンティウス「ごおお(ここは任せてください)」ゴゴゴゴゴゴ

ペンデックス「炎の術式に対する逆算を開始……完了。聖ジョージの聖域を第二段階へ移行。エリ・エリ・レマ・サバクタニ」ゴォッ!!!

イノケンティウス「ぐおっ!!(こ、これはっ!?)」

ステイル「イノケンティウス!?」


神裂「Salvere000!!! 」

ペンデックス「!?」


一瞬で部屋中にワイヤーを張り巡らせ、畳を引っ繰り返し、ペンデックスの体が不安定に持ち上げられた。


神裂「今です!! あなたの右手で彼女に触れてください!!」

一条さん「左手ではダメですか?」

神裂「どってでもいいですから!!」

ステイル「行け!! 能力者!!……なのか?」
23 :勇気部部員 [sage]:2011/02/15(火) 02:35:09.68 ID:L0u62+I/0

一条さん「はぁぁっ」パシッ!

ペンデックス「!?」バキン!!


一条さんの右手がインデックスの額に触れ、何かが砕ける音が響いた。


ペンデックス「警告…最終章……第零……首輪……致命的な…再生……不可」


聖ジョージの聖域が破壊され、天井に無数の白く光る羽根が舞う。
24 :勇気部部員 [sage]:2011/02/15(火) 02:36:45.75 ID:L0u62+I/0


大丈夫ですか?



インデックス「……お母……さん?」

一条さん「もう大丈夫ですよ」


記憶に無いはずの顔が、微笑みが重なる。
記憶に無いはずの温もりが彼女を包む。


インデックス「いちじょう……まるでお母さんみたいだね……」

一条さん「母の様に家庭的な人間になるのが、私の夢ですから」

インデックス「素敵な夢だね…」

一条さん「はい…」




ステイル「一条!!」

神裂「一条さん!!」


ザン!!


一条さん「!?」ドサッ

インデックス「いち……じょう……?」


舞い落ちる羽根の一つが、一条さんの頭に直撃した。
25 :勇気部部員 [sage]:2011/02/15(火) 02:37:45.54 ID:L0u62+I/0

【その後】


冥土帰し「人工衛星が地上からの攻撃で一機破壊されたらしい。それと何か関係があるのかね?」

インデックス「……」

冥土帰し「ふむ…まあ良いか。それで、彼女の一条さんの記憶に関してだがね」

インデックス「いちじょうは…大丈夫だよね?」

冥土帰し「ああ、問題無いよ。むしろ以前よりも記憶力が上がってるね」

インデックス「えっ?」

冥土帰し「医学では説明できないね。彼女は本当に人間なのかい?」

インデックス「わかんね」

冥土帰し「ちなみにもう退院していいよ。というか、もともと入院の必要も無かったね」

インデックス「いちじょうって…」
26 :勇気部部員 [sage]:2011/02/15(火) 02:39:18.04 ID:L0u62+I/0

一条さん「ご心配をおかけしました」

インデックス「いちじょう、大丈夫?」

一条さん「大丈夫だ、問題ない」

インデックス「ねぇ、いちじょう」

一条さん「はい、なんでしょう?」

インデックス「ありがとうね。本当に…」

一条さん「いえいえ、学級委員として当然の事をしたまでです」

一条さん「これからは、もっと沢山の思い出を作っていきましょう」

インデックス「いちじょう…」


インデックス「ちゃんと、いちじょうも一緒に居てくれる思い出だよね?」

一条さん「もちろんです」
27 :勇気部部員 [sage]:2011/02/15(火) 02:42:39.23 ID:L0u62+I/0

一条さん「すみません、これを忘れていました」


そう言いながら、一条さんはインデックスの肩に右手を置いた。


インデックス「いちじょう?」

一条さん「一条流、幻想殺し」

インデックス「はえ?」


ビリっ!!!


インデックス「きゃあああああああっ!!!!」

一条さん「アルバムの最初の1ページ目は、グラビアで」

インデックス「いちじょうううううう!!!」


ガブッ!!


一条さん「痛いです」





ステイル「ふぅ…… まったく、何をしてるんだ一条は。けしからん」

神裂「双眼鏡を外しなさいステイル。あと鼻血を拭きなさい」
28 :勇気部部員 [saga]:2011/02/15(火) 02:43:42.26 ID:L0u62+I/0
続きます。続きますか?
ぱにぽにと禁書のクロスって無理があるだろ
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 02:48:11.74 ID:gHXmHXyDO


個人的には是非とも続けてほしいんだぜ
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 03:20:59.01 ID:jaWXy5euo
激しく笑って腹筋痛いわwwwwwwww
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 09:39:34.06 ID:mSax5PSAO
いつの間にこんなスレがww

だっしゅの一条さんは存在そのものがカオスだよな
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 20:19:36.34 ID:48ADvnowo
めっちゃ笑ったわwwwwwwwwww
いい機会だからぱにぽにアニメの方も見るか
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:01:07.84 ID:NaMdqmjeo
カレンタソかと思ったのに
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 23:01:33.64 ID:5mqHtvEAO
大天使ミカエルの出番はまだか
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/28(月) 13:26:58.72 ID:Zt6/3nlDO
舞ってる。
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/17(木) 20:58:35.57 ID:5eFIrLoP0
インノケンティウスがへきる絵に…
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