律｢おっ、ラッキー、この弁当半額になるじゃん♪｣ - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ： ◆3QxqEoyqyY ：2011/02/28(月) 00:43:25.56 ID:O8zDAB5AO

｢それでさ、今日から一週間親が帰ってこないんだよね｣

今歩道を並んで歩いている二人、律と澪は部活が終わり、帰宅しているところだ
そして律は親が一週間旅行で家にいない事を告げると、澪がニヤニヤしながら言葉を返してきた

｢へぇー、ならご飯とか大変だな？｣

｢はっ…！盲点だった…｣

澪から放たれた言葉により、律は軽くやるせない気持ちに襲われた

しかし彼女も決して料理が苦手な訳ではない

ただ、面倒くさいだけなのだ

｢よーし、んじゃ今日はスーパーで弁当買ってきますかー！｣

｢おいおい、聡が泣くぞ？｣

呆れた澪の声を聞かずに、律はさっそけ近くのスーパーへと足を運んだ

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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2 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/02/28(月) 00:50:57.38 ID:F6LADeRxo

ベン・トー

3 ： ◆3QxqEoyqyY ：2011/02/28(月) 00:52:10.45 ID:O8zDAB5AO

スーパーの中に入ると、その瞬間多くの視線が彼女に集まった

明らかに鋭すぎる視線に彼女は思わず身震いしながら、弁当コーナーへと歩む

その途中に惣菜コーナーや、魚コーナーなどといった、空腹の彼女の目を引くようなモノがあったが、ひたすら我慢して弁当コーナーへとたどり着いた


弁当コーナー…そこでは、先程より幾分か多い視線が彼女に集まった

薄々異変を感じていた律であったが、何事もなかったかのように弁当へと近付いた

4 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/02/28(月) 01:03:01.37 ID:O8zDAB5AO

すると、弁当に何かを貼っているおじさんを見つけた

よーくみると、半額を示すシールを貼っているらしい

｢おっ、ラッキー、この弁当半額になるじゃん♪｣

スキップしたいような衝動に駆られた彼女だが、思い止まり、おじさんがシールを貼り終えるまで待った


｢んーっと、弁当は４つかー…んじゃこれとこれにするかな！｣

律が自身と、弟の聡の為に選んだ弁当は、

スタミナ牛丼弁当

チーズカレー弁当

という二品だ

彼女は聡はカレーとチーズが好きだし、自分も牛丼が好き、という単純な発想で二つの弁当をチョイスしたらしい

そしてガチャっと先程のおじさんがスタッフルームのドアを閉めた音がした

｢よーし、さっさと取りますか｣

ー彼女が弁当を掴もうとした瞬間ー

｢…へ？｣

彼女の身体は宙を舞っていた


ドサッ

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/28(月) 01:17:08.98 ID:oTukX7SDO

近所のスーパーの半額惣菜の奪い合いもかなり荒々しいな

6 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/28(月) 01:50:03.83 ID:P9mNOxdMo

書き溜め無しとかやる気あんの？
何処ぞに立て間違えた時からずっと待ってんですけど。

7 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/02/28(月) 02:51:37.03 ID:O8zDAB5AO

>>5
惣菜コーナー行った事ないです
>>6
すみません期待してください

8 ： ◆3QxqEoyqyY ：2011/02/28(月) 03:15:45.26 ID:O8zDAB5AO

｢な、なんなんだよ…｣

ー豚は散れー

なんとか声を振り絞った律は、頭の中に直接響くような声を聞いて意識を失った

ーオイ、起きろー

ガバッ

｢やっと起きたか、豚め｣

｢…へ？｣

意識を取り戻すと、彼女が初めて目にしたのは、目付きが鋭く、長身かつ肉付きがよく、それでいて髪を一本に束ねている男性だった

｢ったく、なんで俺はこんなつまんなさそうな奴に構ったんだ｣

そう、彼女を介抱していたのは弁当コーナーという戦場を狩り場とし、極上の弁当を食べるためなら行き過ぎた行為も平気な顔をしてやり、ある男に倒されて以来、スーパーに近付かなくなった男

人は『彼』を ーー≪帝王》と呼んだ

9 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/02/28(月) 04:18:24.99 ID:AH4MynDBo

狼と豚かｗｗｗｗ

10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/02/28(月) 09:08:23.69 ID:9ZV0L6gAO

ベン・トー―サバの味噌煮290円 だっけ？

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/28(月) 14:19:19.39 ID:aU1A1n530

半額弁当ですの！

12 ： ◆3QxqEoyqyY ：2011/02/28(月) 15:25:54.39 ID:O8zDAB5AO

>>9 その通りでございます

>>10 その通りでございます

>>11 あのＳＳは好きでした

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/28(月) 19:34:09.98 ID:3HlsOatvo

まさかのモナークさんか

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/02/28(月) 20:38:19.50 ID:O8zDAB5AO

｢だ、誰なんですか…？｣

彼女から珍しく敬語で、何者かを尋ねた

｢俺か、俺は…パッドフットという二つ名を持つ狼だ…｣

ーパッドフットー

それは、西洋の怪物らしい
もっとも、彼には帝王という二つ名があったのだが、この度はパッドフットを名乗ったのはなぜだろうか


｢パッドフット…？狼…？二つ名…？｣

｢ああ、スマン、今のは混乱している豚に理解は出来ないだろうな｣

その言葉を聞き、律はムッとした

｢なんなんだよ狼とか豚とか！！｣

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/28(月) 22:07:42.22 ID:VjdeDbXN0

ひょっとして「とある」で上条さんの弁当争奪戦を書いた人？
違ったら死んできますｗｗ

16 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/02/28(月) 22:19:21.83 ID:O8zDAB5AO

>>13
帝王さん私好きなのです

>>15
違います、すみません、あそこまで良いＳＳは私には書けません

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/02/28(月) 23:47:31.15 ID:uEWCF+/SO

書き溜めてからやれ

18 ： ◆3QxqEoyqyY ：2011/02/28(月) 23:48:16.40 ID:O8zDAB5AO

｢ほう、やはりお前は何も知らないのか｣

呆れた顔をするパッドフット

律はそれを見て般若の顔になる

｢ったく！何もしらな…痛っ…！｣

興奮しながら話すと、先程のパンチの痛みがまた出てきた

｢あまり動くな豚め、落ち着いて俺の話しを聞け｣

彼女は痛みがまだ残っているのか、どこか苦痛の残った顔で頷いた

｢まずは豚について説明する｣

｢豚とは、ルールを守らなかったり、弁当が半額になるまで待ったりする者達の事だ｣

｢ルール？｣

｢ああ、このスーパーだけでなく、他のスーパーでもルールは適用される｣

パッドフットが辛そうな顔をしている律に説明する

｢だからルールって…！｣

｢スーパーでは半額弁当を巡って、争いが起こるんだ｣

19 ： ◆3QxqEoyqyY ：2011/02/28(月) 23:54:29.87 ID:O8zDAB5AO

｢半額弁当を巡って？なにそのジョーク｣

律がとぼけた顔をして茶化した

｢フンッ、まあいいだろう、お前は一生豚であり続けろ｣

そんな律に構わず、パッドフットは歩き始めた

｢お、オイッ！って、ここはどこだ…？｣

辺りを見渡せば、地球儀、ブランコ、滑り台

どうやら公園らしい

その公園のベンチに彼女は寝かされていたのだ


｢まさか、私を助けてくれたのか？｣

今更気付いても、パッドフットは既に姿を消していた

｢ちっ、お礼言えなかったじゃん…｣

悔しながらも、起き上がろうとすると、何やら地面に白い物が落ちていた

20 ： ◆3QxqEoyqyY ：2011/02/28(月) 23:58:57.31 ID:O8zDAB5AO

｢これはビニール袋かな？｣


そう言いながら近くへいくと、やはりビニール袋

中身を見てみると、どん兵衛と竹輪らしき天ぷらが入っていた

｢まさか、これもアイツがくれたのか？｣

彼女の中は感謝の気持ちでいっぱいだった

｢嬉しい、嬉しい…けど…｣

喜びかけたところで何かに気付いたようだ

｢お湯入ってないどん兵衛なんてどうやって食べるんだよーーっ！！？｣


辺りに彼女の声がこだました

21 ： ◆3QxqEoyqyY ：2011/03/01(火) 17:38:31.01 ID:hiGsa96AO

｢さて、あの豚…どう化けるのか…｣

夜道を一人歩いている、パッドフットこと遠藤忠明は、あの少女の事を考えていた

何故あの豚を助けたのか、薄々と気付いているかもしれない

パッドフット、いや、遠藤は…彼女が羨ましかったのだろう

しかし、彼はまだそれを認めたくないらしく、頭の中から彼女を消し、今日の戦いを思い出した

ーーーーーーーー

スーパーに行ったのはある男に負けて以来だった

弁当奪取のために来たのではない、しかし、やはり弁当コーナーが気になった

そして遠くからチラッと見てみると、元気そうな少女が一人、弁当を見ていた

22 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/02(水) 00:54:47.55 ID:I6VFa7LIO

りっちゃんかわゆす

23 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/02(水) 15:46:36.08 ID:wnY0gMLO0

野がつく人だ！

やはり携帯でも書き溜め推測
それにモチベーション維持には住民の信頼も必要です
住民の指摘に耳を傾けるべし。
自分を見失うのはいかんが、とにかく要望にどんどん応えただけ技術は比例する筈だ
ss自体は面白いから、自信持て！

以上、野のつく人からでした

24 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/04(金) 12:56:19.75 ID:FoCp500/o

ベン・トーかw