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【禁書SS】>>1が小説の練習がてら提供されたネタを片っ端か書いてみる - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/08(火) 17:04:33.60 ID:iw1iu4db0
・初SS(?)のため初心者
・文才なさすぎワロスwwww自覚済み
・台本形式主体で行きたい
・あまりになんもなかったら好きなようにやる
・遅 筆 乙

以上の事柄をよく理解した上「別にいいおb」って方のみよろしくお付き合いください。

ネタ提供の方は>>1入れてくれると助かるかもです

さてはたして立つのだろうか
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 17:07:52.11 ID:uU2jVJDZ0
様子見
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/08(火) 17:07:55.33 ID:e+fBy2DDO
>>1
エロ番外
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 17:10:23.02 ID:JFvGDbxDO
>>1
宇宙規模の邪気眼
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/08(火) 17:11:03.00 ID:iw1iu4db0
>>3
初っ端からすまぬが全年齢で頼みます。
エロは無理だ…エロは…
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 17:12:50.91 ID:uU2jVJDZ0
>>1
んじゃほのぼの番外通行止め
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 17:13:04.33 ID:UZIvuF5go
NGがあるならちゃんと書いとけ
皆多分容赦ないぞ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 17:14:10.52 ID:AnRZ2lhT0
>>1
垣根
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 17:14:34.75 ID:PoOSF68IO
>>1
ステイル無双
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 17:15:17.02 ID:BbfHZBsAO
>>1
打ち止めとインデックスとナンバーセブン
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/08(火) 17:16:57.33 ID:iw1iu4db0
>>4
だ、誰のことだ?
詳細きぼんぬ

>>7
エロ以外は大丈夫。たぶん。

>>6
>>8->>10
把握。いてきま。
内容はもれの独断と偏見で行くな!
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 17:23:10.23 ID:JFvGDbxDO
>>4
あれだよアレ。スーパー禁書大戦勃発だよ。……ごめんね。ただの無茶振りだよ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/08(火) 17:50:11.81 ID:iw1iu4db0
>>6
できた。
批評感想いろいろ頼むぬー。

ていうか執筆速度や文才はこんなもんですがどうでしょう、ということで上げます。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/08(火) 17:53:26.47 ID:iw1iu4db0
一方「オイこら打ち止め!さっきからテレビのチャンネルかちゃかちゃ変えてんじゃねェよ鬱陶しィンですゥ!」

打止「えー、でも面白いのがやってないんだもの、ってミサカはミサカはボタンを押しまくるー。あたたたたた「そォい!」あた!痛い!」

一方「ったくよォ…、あァほらアレだ、なンかあンだろォよDVDとかさァ。アレ見てろクソガキが」

打止「え!?なにその高機能物質そんなものあったの!?ってミサカはミサカは驚きを隠せない!」

一方「チッ…テメェが最近いっつもそォやってっから借りてきてやったンだよ……ああもう走るンじゃねえよ部屋ン中でェ!」

番外「ひひひ、相変わらずのロリコンだねぇ一方通行?」

一方「イヤさりげなく入ってきンんじゃねェよどっから沸いて出た」

番外「玄関」

一方「挨拶は」

番外「お邪魔しますゥー☆」

一方「………まァいい、いいンだよ。つゥかなァ、」

番外「ん?」

一方「俺はロリコンじゃねェ。ミサコンなンだよ」

番外「」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/08(火) 17:53:56.09 ID:iw1iu4db0
打止「おおっ、ってミサカはミサカはDVDをプレイヤーに突っ込みつつ新たなる事実に驚愕してみたり」

番外「きゃは、それってミサカも対象ってこと?それはなあー、なんていうかなー、」

一方「あァ」

番外「はっきり言ってキモ……え?え、なんて?」

一方「テメェも対象に決まってンだろォが。第三次でも何でもミサカはミサカだ」

打止「ひゃっほうやっとこの人素直になったよ、ってミサカはミサカは喜びの舞を「うるせェクルクル回ってんじゃねェ!」ひでぶ!」

番外「え?なにホントにあなたオカシくなったの?え?まだミサカいまいち思考が追いつかない」

一方「いや、ミサカは全員守るって決めたンだからよォ、それは立派なミサコンだろォが」

打止「ていうか痛い…ってミサカはミサカは頭を抑えてみたり…。ミサコンならミサカには優しくするべきじゃないの!?ってミサカはミサカは絶賛憤慨中!」

一方「それとこれとは別だァ、おとなしくしてろクソガキ」

番外「え、えっ…、ああ、そういう…えっ、」

一方「テメェはいつまで唸ってんですかァ?そんなに信用できねェなら、ホラ来い」

番外「え、なに…なんでアナタ自分の膝指してんの?」

一方「いいから来い」

番外「え、あ、うん…」

一方「なンだ、随分素直じゃねェか」

番外「いや、え…。あ、なんか落ち着く」

一方「そォかい、そいつは良かった」

番外(ナニコレ……これがあの一方通行……!?あ、ていうかなんかあったかい…)

打止「あ、ミサワずるい、ってミサかもミサカも大好きなあなたの背中にだいぶ!」

一方「ええい重いンだよ反射すンぞォ!……ったくよォ、番外個体の膝ン上でも座ってやがれ」

打止「おお、それはないすあいでぃあ!ってミサカはミサカは空間移動!ひゅいーん!」

番外「ほわー……え!?何!?ちょ、ミサカの至福の時か……げふんげふん、とりあえず邪魔!」

一方「いいじゃねェかよ別によ」

番外「あ、うん……そうかもね」

打止「むむ!?なにやらライバル出現の予感!ってミサカはミサカは戦慄してみたり!」

番外「な、べ、別にそんなんじゃ…っ」

一方「おィ、グダグダやってるウチに映画始まンぞ」

打止「おおっ、これは一時休戦しなきゃかも、ってミサカはミサカはおとなしくミサワの膝に収まってみたり」

番外「だから休戦っていうかそんなんじゃ……ない…よね…?」

一方「………まァなンでもいいんじゃねェの」

番外「え、」

一方「お前も打ち止めも、みんな守ってやっからよォ」

番外「………うん」


Misaka end.


この一連の会話がミサカネットワークに流されたことを一方通行は知らない
16 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/08(火) 18:36:14.23 ID:iw1iu4db0
いま気づいたけどスレタイの時点で脱字が……orz
ていうか誰か見てるのか?
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 18:37:26.67 ID:uU2jVJDZ0
みてるよ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 18:39:18.64 ID:UZIvuF5go
見てるよ
でもここVIPと違って人少ないから投下後即反応求めるのは厳しい
19 : ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/08(火) 18:39:25.69 ID:iw1iu4db0
まじか。がんばる
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 18:39:36.31 ID:E9sKrtOg0
見てるよん
まあ気にすんな
言われなきゃ気がつかない範囲だ がんばれ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/08(火) 19:07:43.55 ID:tbUQnB800
つーか普通におもしろいから頑張って
一方さんとグループのほのぼのが見たい
22 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/08(火) 20:05:49.77 ID:iw1iu4db0
>>8

――『スクール』。

超能力開発機関『学園都市』の暗部に存在する組織の一つ。
メンバーは四人の精鋭たち。
ドレスの少女、ゴーグルの少年、砂皿緻密、そして俺――学園都市第二位・垣根帝督。

……あ?んだよ口出すんじゃねえよ。ええ?いやさ、俺あのゴーグル野郎の名前知らねえし。
いやいやいや、お前も知らないだろ。仕事上のカンケイだろ?意味ないだろ?
必要なのは名前じゃなくて、その存在だ(キリッ って俺の名言知らねえのかよお前。あ、知らない。マジかよ…

…………チッ、興が削がれちまったな。あーあー、もうヤメだヤメ。マイクの電源切って。
…えぇ?自分でやれってお前な…彼氏にそこまで冷たくすんなよ。あ?ツンデレ?いや、お前がデレるのなんざデートの、主に買い物の最中だけだろ。
あとツンじゃん。オールツンじゃん。……ったく、一方通行戦の前に「次会ったら恋人になってくれない?」なんて言ってたアイツはどこに…
ああ!ごめん!ごめんって!捏造してすいませんでした!待って!心理定規!
ああクソ、このレコーディング室なんでこんな鍵厳重に掛かってんだよ……、し、心理定規!マジ待って!
クソッタレが、よっぽど愉快な廃品と見えるぜこの部屋!いくぜ、これが未元物質!垣根帝督、エンゼルフォール!


――ブツッ
23 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/08(火) 20:06:47.66 ID:iw1iu4db0
垣根「心理ちゃんよ、ああやってどっか行くのホント勘弁してくれない?こないだも気がついたらいなくなってたし」

心理「あら、能力使って距離遠ざけられないくらいには好かれてるってことよ?遊びの相手ならいつも一緒にいないし」

垣根「え、まじ?やった。心理ちゃんマジ天使」

心理「…心理ちゃんって呼ぶのやめてくれない?私の本名は知ってるでしょ?」

垣根「……いろいろあるんだよ。いろいろな」

心理「?……そう。で結局、あなた何がしたかったわけ?スタジオ貸りてまでして。ていうかあなたなんであそこで未元物質使うのよスタジオぶっ壊れてあなたの翼で逃げるはめになったじゃない」

垣根「いやあれは本格的に捨てられそうな気がして」

心理「大丈夫よ、あなたにはまだ利用価値があ」

垣根「マジでやめてくれ疑心暗鬼に陥る」

心理「ふふ、冗談よ」ギュ

垣根「お、おう」

心理「それで、なにがしたかったの?」

垣根「いや、暗部がぶつかってから俺の復活に至るまでをプロジェクトZっぽくお届けしようと思ったんだが…」

心理「誰にお届けするのよ」

垣根「視聴者の皆様に決まってんだろ」

心理「……学園都市暗部の最深部を、表側で生きてる平和頭の視聴者様方に?」

垣根「…………あ、」

心理「念のため聞いておくけどあなたって学園都市で二番目に頭がいいのよね?ね?」

垣根「いや、な?ほら、あれだよ。誰も視聴者様が一般人だとは言ってないだろ?」

心理「へえー」

垣根「ぐ…ッ!あ、あれだよあれ、統括理事会の連中に見せて、アレイスターにも見せて、」

心理「それで?」

垣根「…………あ、」

心理「あ?」

垣根「あ、あ、あ、あ……あたま、を、さげさせる」

心理「……ねえ、私こんなのが彼氏だと思うと時々悲しくなるわ」

垣根「……ごめん」

心理「……いいけど。私は全部ひっくるめて垣根帝督が好きなんだし」

垣根「……、」

心理「な、何よ///」

垣根「いや、俺もだぜ。……心理ちゃん」

心理「心理ちゃん言うな」
24 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/08(火) 20:07:54.32 ID:iw1iu4db0


――ザザッ


みなさん御機嫌よう。学園都市第二位、学園都市第二位、大事なことなのでもう一度言うが学園都市第二位の、垣根帝督だ。
本日のプロジェクトK(akine)のテーマはこちらだ。『心理定規』。
こちらの写真をごらんいただきたい。このドレスを着た少女が今回の主役にして俺の嫁、心理定規だ。
ちなみにこの写真は俺こと新生垣根くん(冷蔵庫撤去可能)に搭載されたアイカメラによって撮影されたものだ。
盗撮とか言うなし。ムービー機能使って映画泥棒とか考えてねえし。はん、お前らこの解像度の高さに嫉妬してんだろ!?
まるで本物のようなリアルさ!3D機能搭載!そしてまさしく本物のこの匂い!触り心地!
残念でしたこいつは未元物質製なのでタケダ電気では売っておりません!K'z電気行っても無駄だっつーのヒャッハー!
おっと未元物質製って言ってもちゃんと生殖機能付きだからな!心理ちゃんとの来たるべき日も無問題!
……んん、ん、げっほげほん。どうもマイクの調子が悪いみてえだな。すまねえ。
で、この俺の嫁こと心理定規。
能力は……あー、説明メンドイんで省略な。そもそも能力なんてどーでもいいんだよ。
注目すべきはこの美貌!美しさ!ビューティフォー!エンジェル☆垣根である俺の美しさもまあまあだが、そんなもんは心理定規の前ではただのクズだ。
そんな彼女は俺の嫁!ヒャッホー!
あ?なにがしてえかだと?彼女自慢に決まってんだろうが!ああ?うっせえな、俺の思考回路に常識は通用しねえんだよ!
――あ、待てお前、そいつは――!


心理「久しぶりね、第一位様?」

一方「ああン?」

垣根(うおーい!心理ちゃんがいる前でドンパチやるつもりはサラサラねえんだが…やだなあインネンつけられそうだなあ)

一方「なンだテメェ、メルヘンセカンドのカノジョじゃねェか。なンだっけ、心理掌握?」

垣根「アァァクセラレェェェタァアア!!!!!テメェ何言ってやがんだ?あぁん!?
   あんなクソロリ中学生と大人の魅力溢れるウチの心理定規を一緒にしてんじゃねえぞクソがァ!」

一方「あァン!?突然出てきたと思ったら何言ってやがンですかメルヘン天使の第二位サマよォ!まァた冷蔵庫つけてもらいにきたンですかァ!?」

垣根「ああそうでしたねテメェはガチロリでしたねぇ!だったらしょうがねえな心理ちゃんの魅力は理解できまいなあ人生損してんなあ!」

一方「テメェマジでなンなんだよ!?なンならここでもう一回スクラップに――」

打止「ねえねえ一方通行、あっちにゲコ太のぬいぐるみが大量発生中、ってミサカはミサカは突然現われつつキラキラした瞳で袖を引っ張ってみる!」

一方「おお打ち止め。ゲコ太ってアレだろォ?あのヘンなカエルの」

打止「あれ、そっちの人はお友達?ってミサカはミサカはこの人にお友達がいたことに密かに驚きながら挨拶してみるはじめましてー」

垣根「え、あ、どうも……、え?」

一方「ったくよォ……、じゃあなていとくン」

垣根「え、うん……」
25 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/08(火) 20:08:45.43 ID:iw1iu4db0


心理「第一位がロリコンってホントだったのね」

垣根「…………第一位とあのガキの心理距離ってどんくらいなの?」

心理「浜面仕上−滝壺理后と同等ってとこかしら」

垣根「あの二人って結局くっついたんだったよな」

心理「ええ」

垣根・心理「…………」

垣根「それより明日デートしようぜ」

心理「あら、今日のこれは違うのかしら」

垣根「今日のはただ出かけるだけ。明日は遊園地……は合わねえか。どこにしようか」

心理「どこでもいいわよ。あなたと一緒なら、ってね。とりあえず今日は買い物に付き合ってもらうわ。いこ、帝督」

垣根「…よし、任せとけ。常識の通用しない面白さを味プレゼントしてやる」

心理「なんかイヤね」


Happy end.


ばかっぷるな未元定規<ダークハート>が書きたかった。
ただし彼らの心はきっと純粋につき。

ていうかここでも一方さん登場。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 20:10:48.20 ID:ruKdP+Kv0
>>1
東方とクロス
クロス無理ならレッサーたんと上条さんのイチャイチャ
27 : ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/08(火) 20:10:49.95 ID:iw1iu4db0
>>21
まじかさんくす。
そしてオーダー追加はいりましたー
28 : ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/08(火) 20:13:22.91 ID:iw1iu4db0
>>26
クロスってなんだごめん
東方Projectと一緒くたってこと?違うか
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 20:17:34.42 ID:ruKdP+Kv0
>>28
合ってる
初っぱなからクロスはあれだったな
すまn
30 : ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/08(火) 20:24:17.43 ID:iw1iu4db0
>>29
東方は主人公二人と咲夜さんしか知らないのですまぬ。
上レ入りまーす
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 21:49:32.34 ID:AnRZ2lhT0
>>1
垣根ありがとう

ついでに垣根と一方通行仲良し
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 22:01:51.57 ID:tBQ2GUOAO
>>1
未元定規
って書こうとしたら既にあった


んじゃ土御門兄妹ほのぼの
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 22:03:24.25 ID:uU2jVJDZ0
>>1
番外通行止めサンクス

ちょいとレベルの高いリクする
新たなる光で上条Verと一方通行Verのほのぼの絡み
一方さんは面識ないからそこを踏まえて
どっちかなら一方通行Verで

ここの>>1なら出来ると信じてる
34 : ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/08(火) 22:06:15.97 ID:iw1iu4db0
>>31->>33
ハードルが上がっていく…だと…?
だが了解した。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 22:16:04.30 ID:uU2jVJDZ0
>>31-33
   ↑
こうしたら見やすいと思う
首突っ込んですまない 
36 : ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/08(火) 22:37:52.29 ID:iw1iu4db0
>>35
あ、それでいいんだ?
サンクス

ていうかまだステイル無双なんだけど遅筆過ぎるな…
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 22:49:31.22 ID:UZIvuF5go
じゃあ俺はインデックスと美琴の百合手前くらいの仲良しssを
上条さんの存在の有無は任せる
38 : ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/08(火) 22:57:02.62 ID:iw1iu4db0
>>37
了解した。

さて、ではちょっと早いが本日の営業は終了です。
また明日もよろしくお願いします。

……ステイル無双、神の右席と絡めたらすんげえダークで難しいのになりはじめた。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 23:03:07.68 ID:PoOSF68IO


ステイル無双考えてくれてるのか
ありがとう
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/08(火) 23:09:29.74 ID:uU2jVJDZ0
おつかれ

このスレは伸びるね
みんな貯めこんでる妄想いっぱいあるだろうな
おれもそうだけど
41 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/09(水) 21:34:44.09 ID:IAft+n7o0
こんばんわ。
ステイル無双がやっとこさできたので風呂上がったら投稿します。

結構長いんでご注意を。
42 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/09(水) 21:53:12.05 ID:IAft+n7o0
でわ投下
>>9

――『たとえ君は全て忘れてしまうとしても、僕は何一つ忘れずに君のために生きて死ぬ』

――これは主人公になれなかった少年、ステイル=マグヌスの物語。


長身で赤髪の十四歳、ステイル=マグヌスは聖ジョージ大聖堂にいた。
彼の服装とはいつもと異なる。
頭の先―もっとも髪は最初から赤だが―から足の先まで、赤一色の修道服を着ていた。彼の所属する組織と役目を考えれば、全身が血で染まったとも見て取れる。
だが、これには別の組織とも共通するものがある。
――ローマ正教禁断の組織、『神の右席』。

前方のヴェントは黄色に身を包み、左方のテッラは緑に身を包み、後方のアックアは青に身を包み、右方のフィアンマは赤に身を包んだ。
ステイルが身を包むのもまた、赤。

数日前。
イギリス清教『必要悪の教会』は第三次世界大戦の戦闘データを元にある程度まで『右方のフィアンマ』についての解析に成功した。
件の世界大戦により弱体化したローマ正教を牽制するにはおあつらえ向きの『右席』の力に、イギリス清教はすぐさま飛びついた。
そのための、いわば「実験台」に選ばれたのは、ルーンの天才魔術師、ステイル=マグヌスだった。

彼は『神の如き者』が象徴する火属性の魔術を得意とする。だが、それだけでは条件には満たない。
『知恵の実』――つまりは、『原罪』。『人間』であるステイル=マグヌスには完璧な『聖なる右』を行使することは出来なかった。
しかし、その片鱗を振るうまでには至った。
それだけで、世界の脅威となり得る。

「まさか、こんなことになるとはな」

金髪にアロハシャツを着た少年、土御門元春はそう呟いた。
それを聞いたステイルは、薄く笑って

「『神の右席』、ね。あれは『中身』だけをころころ替えて存続していくそうじゃないか。つまり僕は、『神の右席』の一員ということになるのかな?」
「それには後三人足りないな」

土御門は言う。

「イギリス清教は……『必要悪の教会』は、清教版『神の右席』を完成させるつもりでいる。お前が成功したら、……そうだな。神裂あたりが青いゴルフウェアを着ているかもしれない」
「ふ。随分滑稽じゃないか」

ステイルの口元で煙草が揺れた。
そういえば、この少年は自分より年下で、しかも一応聖職者だった気がするのだが、と土御門は懸念する。
まあ、魔術に関わっている人間には変り種が多いのは周知の事実なのだが。

「この力を使って、最大主教はなにをするつもりなんだろうね」

ステイルが感情のない声で言った。

「……さあな。あまりいいことではなさそうだが」

しばらくの沈黙。
ステイル=マグヌスがここにいるのは、術式を安定させるためだ。五日前からここに籠もり、今日――あと数分で『聖なる右』の行使実験が行なわれるはずだった。

「ステイル」

突然声が聞こえた。
二人が振り向くと、長い黒髪をポニーテールにした少女、神裂火織がそこにいた。

「神裂か。どうした」
「……ずっと、聞きたかったんです」
「何を」

「どうして、自分から進んで『天使の力』の実験台になったのですか」

そう言うと、神裂は俯いてしまった。

「これは、下手をすれば貴方の命が消えるかもしれないんです。あなたが死ねば、『あの子』もきっと悲しみます。あの少年も、……もちろん、私も」
「……」
「教えてくれませんか、ステイル」
「……天使の、」

少年は、ゆっくりと口を開く。

「天使の力は強大だ。それがあれば、『あの子』を守れる。ただ一つの例外もなく、守りきれる。……上条当麻は、『あの子』の安息の場所なんだ。認めたくはないけどね。けどそれで『あの子』が救われるっていうなら、僕は守る人間にならなきゃいけない。――守ることの出来る、人間に」
「…………ステイル、」
43 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/09(水) 21:54:27.42 ID:IAft+n7o0
「そろそろ時間です。用意を」

神裂が口を開いたところに、『必要悪の教会』に属する魔術師の一人がやってきてしまった。
神裂は何か言いたそうにしていたが、やがて名残惜しげに部屋を出た。

ここはイギリス・ロンドンにある『処刑搭<ロンドン塔>』の一室。
そしてこれからは、『実験室』となる。

「神父。準備はよろしいですか」

魔術師は言う。

「ああ、構わないよ」

ステイルがそう言うと、魔術師の男は頷いて部屋を出た。

『処刑搭』の持つ魔術的意味を利用し、『神の如き者』、つまりは大天使ミカエルの力を少年に宿す。
たった十四の、少年に。
だが、彼の眼には迷いはない。全ては自らが定めた理念のために。

『処刑塔』の最上部が、赤く輝いた。

直後、少年の意識が遠のいた。
膨大な量の『天使の力<テレズマ>』が彼の体内に流れ込む。
――同時に、誰も予想しなかった事態が起きた。


轟!という音ともに『処刑搭』の最上部から「何か」が突き出た。

土御門元春と神裂火織はそれを地上から見ていた。

「な……!?」

神裂が絶句する。
あの場所は、赤髪の少年がいたはずだ。

失敗。

最悪の二文字が彼女の脳内を駆け巡る。
だが、「失敗するとどうなるのか」という肝心な部分を神裂は知らない。
土御門を見れば、彼は目を細めて『処刑搭』を凝視している。

「ねーちん」

突然土御門が口を開いた。

「あそこまで行けるか?ステイルの状態を確認して欲しい。オレが普通に行ったんじゃ遅い」

既に遅いかもしれんが、と忌々しげに呟く。
そんな土御門に返事をする前に、『聖人』神裂火織は跳んだ。


凄惨。
その言葉があまりにもしっくり来た。

神裂火織が見たのは、瓦礫の山。
仮にも『処刑搭』は魔術的に強大な力を持つ要塞である。
対戦車ミサイルをぶち込んだくらいでは傷一つつかないはずだった。そう、神の如き力でもない限り。

「ステイル!どこにいるのですか、ステイル!」

粉塵が立ち込める中に呼びかけるも、反応はない。

「ステイル!!」

もはや涙目になりながら呼び続けるが、無音。
やがて地上の騒音が耳に届き始め、
ドン!と。神裂の懐に衝撃が走った。
そのまま壁に叩きつけられるも、七天七刀を杖代わりになんとか持ち直す。

「誰です!」

少しずつ開けていく視界の中、粉塵の向こうを睨みつける。そして、

「………ステイル……!」

ステイル=マグヌスがそこにいた。全身赤の修道服に身を包んでいる。それは変わらないが、明らかにおかしくなっている点がある。
まず、瞳までもが赤くなっている。そして、
――彼の右肩から突き出た禍々しい光の塊。即ち、『聖なる右』。
44 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/09(水) 21:55:33.15 ID:IAft+n7o0

『神の如き者』の力を行使することに成功した、ということだ。
だが、神裂が抱いた感情は、歓喜ではなく戦慄だった。
赤く輝く瞳。彼女はこれを見たことがある。夏の日の海岸沿い、『御使堕し』、ミーシャ=クロイツェフ、『神の力』。
大天使『神の力』をその身に宿したサーシャ=クロイツェフの瞳は、赤く発光していた。それと同じ。

「すて……いる……?」

彼女にしては珍しい、非常に弱々しい声で言葉を紡ぐ神裂。
しかし少年は応じない。聞こえているようにも思えない。

「……すて、」

彼女が言い終えるより早く、ステイルが動いた。
右腕を、振るう。

ゴッ!という音ともに衝撃が走る。
彼の右腕とともに、『第三の腕』が振るわれた。赤黒い光の塊が神裂の顔面にぶち当たり、後ろの壁ごと宙に放り出す。
世界で二〇人といない聖人のひとり、神裂火織は、

神の如き力を手にした少年によって下された。



ステイル=マグヌスは生きていた。意識もある。ただ、それに肉体が応じないだけだ。
無理矢理『神の如き者』の力を手に入れようとした結果、『神の如き者』――つまりは大天使ミカエルそのものが彼の体に堕ちてきた。

よって、ステイル=マグヌスは自らの手が親友を吹き飛ばすのを見た。
彼は考える。
何故、と。
彼はひとりの少女を完璧に守るために「力」を欲した。それにより、彼女の安息が永遠に続くと信じて。
しかし、その力によっていまそれが脅かされている。
浮かぶのは、後悔と自責。

その日、ロンドンは半壊した。


やがて、彼は思考することをやめていた。
おそらく、『神の如き者』の暴走は魔術世界中に伝わることだろう。学園都市にも連絡が行くのかもしれない。
そして、誰かが「彼」を殺すだろう。ステイル=マグヌスという「器」ごと。
現存するルーン二四文字を完全解析し、新たに六文字を生み出した。
それはステイル=マグヌスが行なったことだ。だが、その知識はすでに周知のものとなっている。つまり、彼が死んだところで誰も困りはしない。
きっと、『あの子』も。
大天使は消えるが自分は生き残る、とか、自分が死んで『あの子』が悲しんでくれる、とか。
そういうことはない。それは自分が抱くただの幻想だと、そう割り切っていた。

『――h少年fh』

声が聞こえた。もしや件の大天使か、と虚ろな頭で考える。
もはや憎悪などといった感情は浮かばない。
彼はただ死を待つのみだ。

『――jd俺様は貴dg様の意思を基qhに動いてnlいるのみであるp』

そんなことは聞いていない。
随分とおしゃべりな天使もいたものだ。
――何?

『――gasよって、貴様iogにhpah俺様を責めることはhas出来ないgioh』

少年はそこでようやく目を開く。長いこと見ていなかった外の景色が脳内に流れ込む。

そこは彼の知る石造りの町並みとは違った。
コンクリートでできた高い建物がいくつも軒を連ねる。

学園都市。
45 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/09(水) 21:56:52.44 ID:IAft+n7o0

どういうことだ。何故ここに来る必要がある。

「言ったはずである。俺様は貴様の根本的な理念に沿って動いているに過ぎないのだよ」

――こんどは直接意識に語りかけるように、鮮明に聞こえた。

僕の理念、だと。それはつまり、「たとえ君が全て忘れてしまうとしても、

「否。そうではない」

言い終える前に『天使』が口を挟んだ。
否定されたところで、彼が思い浮かぶ自らの理念といえば、それしか――、
ステイルはひとつの可能性に思い当たった。
自らの意思、つまりは。

「『我が名が最強である理由をここに証明する』」

魔法名。

「この魔法名を名乗る以上、貴様は『最強』で在らねばならない。それには、過去をリセットする必要があるのだ」

過去をリセット。その意味は恐らく、ステイル=マグヌスに勝利した者の排除。

だが、なぜそんなことを。

「『天使』は神の操り人形に過ぎない、と貴様らは考えているらしいが、おおむね正解である。だが、俺様は意思を持ったのだ」

それは、「混線」によって生まれた悪魔より、もっと凶悪な存在であるといえる。
天使が自我を持つことは、核兵器が自我を持つに等しい。

だからと言って、なぜ僕の魔法名に沿う必要があるのか。

「『愉快』だからだ」

その一言で、切り捨てた。
ステイルは、久方ぶりに感情らしい感情を抱いた。
それは明確な怒り。

ふざけるな!今すぐ僕の体から離れろ。今すぐだ!

「案ずるな。俺様は天使だ。そう容易く負けなどしない」

そういうことでは――、

彼の視界がとあるものを捉えた。
そこに映るのは、とある少年ととある少女。

――やめろ!!

「問題ない。一分、いや三〇秒で終了する」

ずん、と重い音が響いた。



上条当麻は白い修道服を着た腹ペコシスターことインデックスと、学園都市の道路を歩いていた。
話す内容は所帯じみたものばかり。しかし二人の顔には笑顔があった。

そこに、一閃の光が奔る。

上条が瞬きをすると、目の前にいたはずの少女がいなくなっていた。
は?と間抜けな声を上げる上条は視界の端で何か白いものを捉えた。
ゆっくりと振り向く。
それは布切れだった。正確には、修道服。さらに正確には、インデックス。
46 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/09(水) 21:57:45.66 ID:IAft+n7o0

「な……ッ!インデックス!」

叫び、駆け寄ろうとした上条の背後から、声が飛んでくる。

「ふむ。標的の認識を誤ったか。だが問題ない、次は当てる」
「……な、」

赤く染まった髪に、全身赤の修道服。
ステイル=マグヌスがそこにいた。

「ステイル!!テメェ、なんで……ッ!」
「悪いが、俺様は貴様の言葉を耳にするつもりはない。我が娯楽とこの者の理念のためだ」

そこで上条は気づく。
彼の右肩から突出する大きな腕のようなもの。
彼はあれを知っている。だが、本来あれの使い手であるはずの右方のフィアンマにもう上条を狙う理由はない。
だとすれば、あれは正真正銘の「ステイル=マグヌス」だということになる。

しかし、よくよく考えれば上条の知るステイル=マグヌスとは違う点が多くある。
一人称は「僕」のはずだったし、なにより目の色が違う。抽象的なことではなく、赤く発光しているのだ。

「…お前、誰だ」

上条のそんな質問に「ステイル」は面白そうに目を細めた。

「ほう、俺様がステイル=マグヌスではないと思うのであるか」
「テメェは誰だ、答えろ!」

上条としては一刻も早くインデックスに駆け寄りたいのだが、『第三の腕』の威力をその身をもって体験した以上、迂闊に背を向けることは出来ない。
上条の右手に宿りあらゆる異能の力を打ち消す絶対兵器、幻想殺し。
もしあれが本物の『第三の腕』だとすれば、幻想殺しの相殺能力を上回る膨大な力を持つはずだ。
なぜステイル=マグヌスがそれを扱えるのか、上条にはわからない。
だが、今の「ステイル」は上条たちの味方ではないらしい。
あれほどまでにインデックスを守ることに徹していた彼がそのインデックスを傷つけてなお笑みを浮かべているということは。

「本来死にゆく者に名乗る名など持ち合わせていないが、この男を打ち倒した貴様を評して名乗ることにしよう」

上条はこれが本物のステイルでないことに安心する一方、得体の知れない恐怖に襲われた。
これは一体誰なのか。
しかし、それよりも気になるのはインデックスの安否であり、意識はほとんどそちらに向いている。

「俺様の名はミカエル。天界を束ねる大天使である」

そのため、反応が数瞬遅れた。

『第三の腕』が振るわれ、上条の腹部に直撃する。
上条の耳には音も届かなかった。

「が…、は…ッ!」

十数メートルも吹き飛ばされ、やっと止まった横にはインデックスがいた。
かなり荒いが息はしている。

「出力計算機能が損なわれてしまっているのか。やはり人間の体というのは使いにくいものであるな」

ズキリを通り越し、ギシリと音を立てる腹部を押さえることもせず、上条は立ち上がる。
守るべき少女の前へ立ち塞がる。

「だが許容の範疇であろう。所詮は人間。――この程度で問題ないと見た」

風を斬り、『第三の腕』が振るわれる。
対し、上条は握った右手でそれを殴りつける。

瞬間、『第三の腕』は消え去った。
47 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/09(水) 21:58:51.02 ID:IAft+n7o0

「――ほう」

たいした驚きはないかの如く、大天使は薄く笑う。
そして再び右肩から光の塊が突出する。

そもそも天使は、ただ神様のパシリとして動いているだけではなかったのか。
天使が何故ステイルの体に宿っているのか。
他にも疑問は浮かび上がる。だが、上条はそれら全ての思考を破棄した。
その上で、

「大天使だかなんだか知らねえが、インデックスを傷つける奴は俺が許さない。インデックスは俺が守る。テメェみたいな奴は、俺が倒す」

強く握った右拳をさらに強く握り、

「それで、ステイルも助ける。ステイルは、俺の仲間なんだ。俺の大切な人たちは、俺自身の手で救ってみせる!!」

――吼える!

「面白い、人間風情が。神の御使いである天使に仇なすということがどういうことなのか。その足りぬ頭に教え込んでやろう」

再び『第三の腕』が振るわれた。
しかし、上条は右手を突き出すのみでそれを打ち消す。
互いの距離はおおよそ二十メートル。
上条は、三歩でそれを半分まで縮める。

「所詮は猿の一族であるな。知恵が足りん!」

一声、『第三の腕』がコンクリートの地面にめり込んだ。
砕け散ったその破片が上条の全身をくまなく狙い、襲い掛かる。

「ぐあぁッ!」

あまりの威力に足が止まった。
ここぞとばかりに『第三の腕』が飛ぶ。
必死で痛みに耐えていた上条は慌てて右手を振るうが、禍々しい光は依然としてそこにある。
幻想殺しの処理能力を超えている。

(ヤバい…!?)

フィアンマ戦の苦い記憶が蘇り、そこに隙が生じた。
ズドン!と。『第三の腕』は幻想殺しを突破するのを諦め、地面に振り下ろされた。
そして再び何十もの鋭い刃物が上条を襲う。

叫び声を上げる間もなく、第二波が迫る。
今度は確実に上条の腹を捉えた。

「ごあァァ……ッ!!」

十数メートルの距離をバウンド付きで吹き飛ばされ、上条の体は既にボロボロになっていた。
揺らぐ視界にインデックスが映る。その背後には、歪んだ笑みを浮かべるステイル。
その光景は、上条の背筋に寒気を走らせた。
守るべき者が、守られるべき者を傷つける。なんと痛々しい行為だろうか。

「………ステイル」

上条は、その名を呼んだ。

「ステイル、聞こえてんだろうが。テメェはそこにいるんだろうが。テメェも黙ってねぇで、抵抗しやがれ!」
「残念であったな、人間。この体の持ち主は既に死んでいる。精神的に、ではあるが」

「今の貴様も人間だがな」

声と同時、黒い何かが大天使の横っ面にぶち当たる。
大天使が吹き飛んでいく方向の反対側。上条がそこを見ると、

「まだ無事のようだな、カミやん」
48 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/09(水) 21:59:25.29 ID:IAft+n7o0



ステイル=マグヌスは再び思考を停止していた。
何か考えれば耐えられなくなりそうで。自分がこんなにも脆い人間だとは思わなかった。

「ステイル、聞こえてんだろうが。テメェはそこにいるんだろうが。テメェも黙ってねぇで、抵抗しやがれ!」

その言葉に、びくりと竦んだ。竦んでしまった。
同時に大量の感情が頭の中になだれ込む。
憎悪、自己嫌悪、後悔、怨恨怒気悲愴孤独憐憫嫉妬――嫉妬?
何故嫉妬する必要があるのか。
その答えはすぐに出た。
当たり前だった。そもそも自分がこうなった原因なのだから。

――それは、全てを守ることの出来る絶対的な力。

それは自分が欲したもの。自分が得ようとして、得られなかったもの。
この大天使は、それを持っている。
しかし、それは逆に言えば、全てを葬り去ることの出来る力。

自分はそれでも、その力を欲する。

泣きそうだった。どれだけ大人びた格好をしていようとも、彼は齢十四の『少年』である。
そのことに、彼自身、まだ気がついていない。



「土御門!」
「敵を目の前にして駄弁るつもりはない。カミやんの幻想殺しなら『神の如き者』を天界へ送り返せる。さっさと片付けるぞ」

「――貴様ら、その程度で俺様を下したつもりでいるのであるか」

冷たい声が飛んできた。
ステイル=マグヌスの声で、大天使は哂う。

「だとすれば随分と平和な頭をしているのであるな。その程度の考えでどこまで通じるのか、俺様で試してみるがいい」

「行くぞ、カミやん。悪いが盾になってもらう」

同時、上条と土御門は走り出す。
盾になることに文句はない。そもそも、盾になる以外に使い道がない幻想殺しだ。

すぐさま『第三の腕』が振るわれる。
上条は土御門の前に躍り出て、それを吹き飛ばす。
しかしすぐさま新しい『腕』が作られる。『腕』を打ち消すことができる、など、一見有利に見えるが、これだけでは堂々巡りだ。

それに、

「同じ過ちを繰り返しに来たのであるか、猿人類!」

これがある。
『第三の腕』は道路を吹き飛ばし、その破片が大量に飛来する。

「何をボーっとしている!死ぬぞ!」

一喝、土御門は上条の体を突き飛ばし、自分も横っ飛びへ飛んでそれを回避する。

大天使は数瞬だけ逡巡したが、すぐさま決断し腕を振るう。
『第三の腕』が土御門を吹き飛ばした。
土御門は、ただでさえ魔術を使ったせいで体が傷ついていた。やはり心配になるが、それでも上条は突き進む。
大天使は既に目の前。
49 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/09(水) 22:00:56.00 ID:IAft+n7o0
拳を握る上条に、

「甘い」

ダン!と地面を蹴る音がしたかと思えば、大天使の姿が目の前から消えた。
いや、遠のいた。

「クソッ…!」

「――その右手」

十数メートル先で、大天使が口を開いた。

「その右手、俺様の『聖なる右』を相殺させるようであるが。そもそも、人間と神との間には絶対的な壁があるのである。
 ――『神の如き者』の力、見せてくれよう」

轟!!という音とともに、『第三の腕』が再び地面にめり込む。
そして上条は、道路が裂けるのを見た。



「――ふん。やはりこの程度が限界であるか」

立ち込める粉塵の向こうを見たまま、大天使ミカエルはそう言った。

――ふざけるな。

「何?」

お前の力を必要とした僕がバカだったね。

「貴様の理念は果たされようとしている。俺様の力がなければ永遠に果たされぬままであったのだぞ」

それでもいいんだよ。
お前は僕のことを何もわかっちゃいない。
僕の理念をお前は知らない。

「――『我が名が最強である理由を」

違う。

僕の理念を教えてやるよ。いいかい。
――『たとえあの子は全て忘れてしまうとしても、僕は何一つ忘れずにあの子のために生きて死ぬ』
それが、僕の生きる道だ。誰にも邪魔はさせない!


「――いいかクソッタレ」

空中を舞う粉の中から、声が聞こえた。

「大天使だろうがなんだろうが、テメェは最強なんかじゃねえ」

大天使は慌てて周りを見るが、視界が晴れない。何も見えない。

「感情のないクソ野郎が最強のわけがねえんだ。最強ってのはな、自分の決めた理念をずっと貫き通す奴のことを言うんだよ」

「この、人間風情が――」

再び距離をとろうとした大天使の後頭部に、衝撃が走る。
後ろを見ると、サングラスを掛けた金髪の男が立っていた。
こいつのせいで跳び損ねた。この屑みたいな人間のせいで――!

苛立ちに任せて腕を振るうと、『聖なる右』が男に直撃し、彼は煙の向こうへ消えた。
――だが。
微かな足音に慌てて振り返るが、もう遅い。

「神様の操り人形が人間様に楯突くとどうなるか。その作り物の頭に叩き込んでやるよ!!」

すべての幻想を殺し尽くす『最強』の右手が、ステイル=マグヌスの顔面に突き刺さった。
50 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/09(水) 22:01:43.59 ID:IAft+n7o0





神裂火織は、とどめと思われた『聖なる右』の一撃を受ける直前に『聖痕<スティグマ>』を解放したことで、死には至らなかったという。
ロンドン市民も重軽傷者こそいるものの、死者は出ず、半壊したロンドンの街もいずれ復興するという。
そのあたりのことを土御門から聞いた。さすがは多角スパイということか。

ステイル=マグヌスは学園都市の第七学区にいた。

やがて、とある学生寮の前で足を止める。

上条当麻がそこにいた。

「ようステイル。お前本人とは久しぶりだな」

邪気のない笑顔でそう言ってくる。本人はちょっとした冗談のつもりなのだろうが、こちらとしては結構ぐさりとくる。

「――今日は、君達に謝罪しに来た」

ステイルが正直にそう言うと、上条は少し驚いたような顔をした後に困ったような顔をして、

「い、いや、もういいって。インデックスも事情を話したら、許す、って言ってたし」
「それでは僕の気がおさまらない」
「い、いや――」
「それに、もうひとつ用があるんだ」
「え?」
「僕はね、自分が死んでも『あの子』はどうも思わない、って割り切ってたんだよ」

その言葉に、上条はあからさまにぎょっとした。
そしてすぐさま怒りの表情を浮かべる。

「お前、――」
「この間あの子から手紙が来てね」

それを制すようにあえて落ち着いて話す。

「――『天使を降ろしたって聞いて心配したんだよ。大丈夫?』だってさ」

彼は俯いているので、上条当麻の顔が見れない。

「……で?用ってなんだよ」

だが見れなくてもわかった。そういった上条は声が笑っている。

「――――ふざけた幻想を殺してもらいに、さ」

これは、とある少女を守る、もう一人の少年の物語。



―――【あとがきのようなもの】―――
前二作よりだいぶ長くなりましたが、その分グダグダかもしれません。
魔術的な解釈とかはオリジナルのもので、この物語はフィクションですゆえ。
ちなみに『ステイル無双』の解釈もオリジナルです。
無双じゃねえじゃん!上条さんメインじゃないのかこれ!?などなどあるかもしれませんが、ご愛嬌。
ねーちん戦ももちっと詳しく書きたかったけど、正直腕振ってるだけじゃワンパターンになるから避けた。
ホントは群がる魔術師を炎剣でバッサバッサ!ってのを考えてたんだけど。
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 22:42:39.82 ID:ejru56qQ0
お姉様ラブ→上条へとシフトしつつある黒子
52 : ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/09(水) 22:56:42.39 ID:IAft+n7o0
>>51
了解なんて俺得
53 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/09(水) 23:35:34.57 ID:IAft+n7o0
おつかれですです。
本日の営業は終了なのです。

…ステイル無双(?)しか書いてない。
しかも無反応。いや待て>>18って言われてんだし大丈夫だ問題ない

ってことでおやすみなさいです。

●三月九日まとめ
投下:>>9 ステイル無双
執筆中:>>10 禁書止め七位
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:42:33.00 ID:AUqn9JzW0

>>1ねーちんと一方通行のイチャラブおねがいします
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/09(水) 23:46:08.29 ID:ejru56qQ0
ステイル無双面白いんだけど・・・、やっぱ萌えとか恋愛ものじゃないと反応しにくくない?
非常に>>1に才能あって予想以上にレベル高いのもよく分かるんだけど、、、シリアスステイルって誰得・・・?>>9得?
期待以上のSS書いて誰得?って言われても困るんだろうがww スマン、俺にはコメント難しいww
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/10(木) 00:18:33.22 ID:S58vx/7E0
遊戯王×禁書ってことで、上条→バクラ(闇)お願いします。
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 00:21:49.01 ID:+ts+7e72P
ステイル無双乙
全国931人のステイル信者の一人として賛辞を送らせてもらうぜ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 01:53:30.15 ID:hF3h9gfb0
>>54
なんという組み合わせ
だれも挑戦してないカプではないだろうか

だが俺得
59 :9 [sage]:2011/03/10(木) 02:09:07.32 ID:Fy6V45UIO
ステイル無双乙

普段やられ役なステイルさんを不憫に思ったのと
ちと無茶ぶりしてみようかと思って書いたレスだったんだ。
まあ、ステイルは好きなキャラなんだがwww
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 03:06:27.74 ID:nxwH4mkAO
>9じゃないけどすげえ良かった
乙っす
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 03:32:15.31 ID:z8jsIiW40
リクエスト
黄泉川にしっとする廓ちゃん

一方通行と半蔵の黄泉川をめぐる争い

その争いを影で見守る浜面と芳川

よろしく
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 04:44:05.72 ID:tnoKv3wIO
乙!ステイル好きな俺としては熱すぎる展開にまた惚れ直したぜ
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 14:51:20.82 ID:3d3FTHjDO
元ネタ知らないけど……
ニコニコの手書き動画の『起きて下さい佐天さん』か『御坂美琴の失恋』の後日談希望
どうやら2ちゃんのssらしい

佐天さんのほうは、あの不自然な感じにナチュラルな人助けをされて二人が興味を持たない筈ない

64 : ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/10(木) 16:56:41.48 ID:B7SMkDJL0
こんちゃ。

大変申し訳ないがエロともうひとつ、クロス系はダメだ…
もれ知識がないんだおwwwほんとすまん。

>>54 >>61
把握。
>>63
了解したが、ニコのURL張ってくれると助かる。

>>55
案ずるな。
俺 得 だ 。いろんな意味でな。

その他感想くれた方々さんくす。
でわ禁書止めセブン書いてきます。

…現在処理済案件『3/14』
遅筆誠に申し訳ない。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 21:10:40.18 ID:VvPu1QJi0
>>61だけど黄泉川にしっとするのを廓ちゃん以外に打ち止めとミサワも追加よろしく
66 : ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/10(木) 22:05:50.35 ID:B7SMkDJL0
>>65
そんな気はしていた了解
67 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/10(木) 22:44:44.57 ID:B7SMkDJL0
>>10 投下。


時刻は早朝七時。天気は快晴。

削板「――1992、1993――」

学園都市・とある学生寮。

削板「――1999、2000…っだぁ!よし!朝の腕立て・腹筋2000回コース完了!オレの根性は本日も健在だ!」

学園都市第七位の超能力者、ナンバーセブンこと削板軍覇の朝は日が昇るのと同時に始まる。
根性根性とうるさい彼だが、天敵は眠気。毎晩九時にベッドインという小学生的なことをしているので健康面に問題はない。

削板「ふぅ…さすがに少し疲れ…てない!疲れてなどいないぞ!うおぉ、根性ー!!」

根性フルコースによってすっかり出来上がった彼は今日もご近所迷惑である。

ちなみに彼、さすがに白学ランこそ着ていないものの、今の格好はその下の太陽シャツである。
彼のタンスにはあれしかない。だからどれだけ根性しようとも胸の太陽が消え去ることはない。
なんとも暑苦しい話だ。

現在進行形で暑苦しい彼は、

削板「よし、朝日でも拝むとするか。そして根性コールを三回」

ご近所迷惑かつ暑苦しい習慣を遂行するべく、ベランダへ続く磨りガラスをガラリと開け放つ。
そこには。

イン「おなかすいたんだよ…」


――とある七位の削板軍覇<ナンバーセブン>


第一部『禁書目録<インデックス>』


イン「がつむしゃはぐはぐもぐぱくごっくんべこばきずがんぺろちちゅるるるずじゅーんぐっ、げほ、げほ、もぐもぐもぐもぐもぐもぐ」

削板「いい食いっぷりだ!根性あるなお前!…でも少し落ち着いたらどうだ」

イン「もぐもが……んけほ、わたしはおなかがすいてすいてしょうがないんだよ!そんなわたしから食べ物を盗るなんて外道にもほどがあるかも!」モグモグ

削板「いや、別に盗りはしないが……。…いや、なんかオレも腹が減ってきた!ついで朝メシでも食うか!」

イン「それもちょっと分けてくれると嬉しいかも!」モグモグ

削板「おう!?まだ食うのかお前!根性だな!」

イン「コンジョーなんだよ!」←わかってない
68 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/10(木) 22:45:38.77 ID:B7SMkDJL0
イン「――けふ。おなかいっぱいなんだよ」

削板「おう。もういいのか?」

イン「うん、さすがにこれ以上は修道女としていけないと思うんだよ。ありがとうね」

削板(手遅れだろうな。シスターにはあらざる根性を持つヤツだ)

イン「それでね、わたしの名前はインデックスっていうんだよ」

削板「初対面で偽名とはな。やはり根性のあるヤツだ。その根性に免じて深く突っ込まずにおいてやろう」

イン「口に出てたら意味がないんだよ!ていうか偽名とは失礼なんだよ、本名なんだよ!」

削板「まあいい、まあいい。続きを言え」

イン「なんかイヤなんだよ!わたしはイギリス清教のシスター、Index-Librorum-Prohibitorumなんだよ!」

削板「横文字はわからん!根性が足りないせいですまない!」

イン「……あなたと話してると大抵のことはどうでもよくなる気がするんだよ。もう愛称ってことにしておいてほしいんだよ」

削板「よしわかった、Index-Librorum-Prohibitorumは愛称なんだな!面倒だからインデックスでいいか?」

イン「なんかすごいネイティブな発音で呼ばれたんだよ!横文字はわからないんじゃなかったのかな!?」

削板「真似してみただけだ」

イン「おちょくられてる気がするんだよ!」ムキー


イン「話が進まないんだよ」

削板「すまん」


イン「でね、わたしは魔術師に追われてたんだよ。ビルとビルの間を飛び移ってたら背中を撃たれちゃって」

削板「……お前はシスターなんだろう?なぜ学園都市の暗部に追われているんだ」

イン「?よくわからないけど、たぶんあなたの思ってるのとは違うんだよ」

削板「何?」

イン「わたしが追われてるのは魔術結社。いわゆるマジックキャバルなんだよ」

削板「……魔術、か。確かに学園都市はフィクションにしか出てこないような『超能力』とかいうものを開発している場所だが。
   それでも『魔術』というものの存在を信じろというのは難しいな」

イン「むう。信じてないのかな?」

削板「だからそう言っている」

イン「…………。じゃ、じゃあ、この修道服!これは歩く教会って言って、どんな攻撃も寄せ付けないんだよ!」

削板「汚れも弾くのか?だとすればオレの根性Tシャツ(太陽のあれ)にも採用したいんだが」

イン「人の話は聞くんだよ!」

削板「聞いてるから質問してるんだ」

イン「……調子が狂うんだよ」

削板「根性が足りねえな」

イン「多すぎるのも問題っぽいんだよ!」

削板「で、walker churchがなんだって?」

イン「むきー!!………あ、歩く教会の防御力は法王級だから、よっぽどのことがない限りわたしは安全なんだよ。何か武器はないのかな?わたしを攻撃すれば証明できるんだよ!」

削板「ほう。そこまで言うならしょうがないな。試してみよう」

イン「や、やっとわかってくれたみたいなんだよ…あ、え、どこにいくのかな!?」

削板「ファミレスを壊すのはまずいだろう。そんなのは根性のねえ奴がすることだ」
69 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/10(木) 22:46:36.72 ID:B7SMkDJL0


イン「さあ、この公園なら誰もいないんだよ!」

削板「よしわかった。――行くぞ!あえて不安定な念動力の壁を作り、それを殴ることで壊して遠距離まで衝撃を飛ばす必殺技、……ではないとこの前指摘されてしまったが、『念動砲弾<アタッククラッシュ>』であることに変わりはない!」

イン「ばっちこーい、なんだよ!」

削板「すごいパーンチ」

イン「…ふっふっふ。これで信じてもらビブルチ!」


削板「おい、大丈夫かシスター!?すまん、根性出しすぎた!」

イン「……歩く教会を貫くなんて……『竜王の殺息』レベルってことなんだよ……」ガクブル

削板「おい、シスター。インデックス!」ヌッ

イン「わぎゃああごめんなさい!!」

削板「おう!?すまねえ、オレに根性が足りないせいで!」


「楽しそうなところ(?)悪いけど、その子を渡してもらえるかな」


削板「……なんだテメェは」

ステ「うん?魔術師だけど」

削板「ほう、インデックスの言ったことは本当だったんだな」

イン「だから最初からそう言ってるんだよ!…じゃなくて、気をつけて。そいつがわたしを追ってる魔術師なんだよ!」

ステ「まあ、そういうことだ。そういうことだから、大人しくしてくれるかな」

削板「……任せろインデックス。――おい魔術師」

ステ「うん?」

削板「すごいパーンチ」

ステ「――え?なにをビブルチ!!」
70 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/10(木) 22:47:33.16 ID:B7SMkDJL0


第二部『打ち止め<ラストオーダー>』


「――お願い、ミサカたちを助けて、ってミサカはミサカは――」


ゴッ!

ミサカ10145「ぐは…げほ、がはっ」

ミサカ14623「や、やめてください…!とミサカは懇願します!」

ドカッ!

ミサカ14623「ぐ…っ!」

木原「ンんー?だぁからァ、上位個体の居場所を教えてくれたらこんなコトしねぇつってんだよ。テメェらネットワークで繋がってんだろォ?」

猟犬「駄目ですね…。こいつらも吐こうとしません」ゴスッ!

ミサカ18564「うっ…!…あ、」

木原「オイ、気絶させんな。水でもぶっかけて目ぇ覚めさせろ」

猟犬「了解」バシャ!

ミサカ18564「――う、あ…、」

木原「ったくよぉ、んで俺がこんなメンドイことしなきゃなんねぇんだよ…。そぉだ、こいつら一人殺れば吐くんじゃねぇの?ぎゃはは!」

猟犬「――――あ、」

木原「……?オイ、聞いてんのかよ――」

ガシャァァアアアン!!

「――随分と根性のねえことしてんじゃねえか」

木原「――あ?」

猟犬「な、なんだ貴様――」ジャキ

削板「銃か。根性がねえな」

ズダダダダダダ!!

猟犬「――な、」

削板「効かねえんだよ。ヲトコなら拳で殴り合えぇえ!!喰らえ、『音速の二倍で相手をぶん投げる』根性技!!」

猟犬「わ、私女――ぶべら!」ゴシャァ!

木原「んだよ、誰かと思えば超能力者の底辺クンじゃねえの。何しにきやがったクソガキ」

打止「あ、あの人たちだよ!ってミサカはミサカは目の前の男が敵であることを伝えてみたり!」

イン「ごはんはあるのかな!?ごはん!!」

木原「あぁん?随分と愉快なメンバーだなナンバーセブン。何しにきやがった。脳筋野郎の出番はねえぞ」

削板「少女、あの三つ子がお前の妹でいいのか?」

打止「そうだよ、ってミサカはミサカは肯定。やっちゃって!」

イン「あ、この黒い人食べ物持ってるんだよ!」つレーション

削板「そうか。――テメェ、木原数多だな?」

木原「あァ?俺のこと知ってんのか」

イン「……うわぁ……お世辞にもおいしいとはいえないんだよ……う、」バタッ

削板「学園都市第一位『一方通行』の開発者にして暗部部隊『猟犬部隊』のリーダー。噂くらいは聞いたことがある」
71 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/10(木) 22:48:08.50 ID:B7SMkDJL0

木原「ふぅん。まぁなんでもいいんだけど。その程度の闇で俺に勝てると思ってんのか、あァン!?」ダッ!

シュッ!

削木「「…………え?」」

木原「あ、別に直前で戻さなくてもいいんだ。このグローブいらね」ポイ

削板「だァああああッしゃぁァアアアアアアッッ!!」ドカーン

木原「ぐふぉあ!テメ、拳で殴り合え!じゃなかったのか!?」

削板「根性!!」

木原「ダメだコイツマジ脳筋!」

削板「トドメはこれだ!」クルリ つ背中

木原「あァ!?ナメてやがんのかこのクソッタレぇえええええッ!!」

削板「行くぞ、『カラフルな煙を出す爆発』!」ドカーン

木原「これでやられるとか嫌すぎる!!」


削板「安心しろ三つ子、もう大丈夫だ」

ミサカ(三つ子…?)
   「「「ありがとうございます、とミサカは揃って頭を下げますぺこり」」」

削板「いいんだよ、気にするな。――お前達は今生きている。それでいいじゃないか」キリッ

ミサカ「///」キュン

削板「じゃあな。――根性出せよ。あとオレは脳筋じゃねえ」

ミサカ「……」シーン

打止「あ、待って、ってミサカはミサカは――!」


削板「……ん?インデックスはどこいった?」
72 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/10(木) 22:48:39.77 ID:B7SMkDJL0


第三部『主人公<ヒーロー>』


イン「ぐんは!早くふぁみれす行くんだよふぁみれす!」

削板「ちょっと待てあと腕立て十回だ!!せんきゅうじゅうきゅーう!!」ガバァ!

打止「さーぁぁぁああああああ……んっ、ってミサカはミサカはナンバーセブンのまねしてみたり!」

削板「おうその息だ打ち止め!!根性出そうぜ!」

イン「はやくはやくはやくって言いつつインデックスはインデックスはぐんはの背中にダイブなんだよ!!」

削板「オゥフ!く、そ…こんじょぉぉおおおおおおお!!!!」


イン「うまうまなんだよ」ガツガツ

削板「しかし毎回思うがお前達は食事量の差がすごいな」パクパク

打止「そうかな?ってミサカはミサカは心にもない疑問を呈してみる。絶対インデックスは食べすぎだよねシスターとしてというか人間として」ムグムグ

イン「む、そんなことはないんだよ!」

削止「「どの口が言うか」」


イン「ところで、なんでわたしたちのこと助けてくれたのかな?」

打止「あ、それはミサカも思ってた、ってミサカはミサカは心の内を打ち明けてみたり」

削板「あん?なんでってそりゃお前。インデックスは念動砲弾喰らわせちまったし。打ち止めは泣きじゃくって助け求められたし。あそこで助けなかったらそいつは男じゃねえな。それかよっぽどの根性なしか」

削板「――まあ、どっちにしても助けたとは思う。いや、絶対助けた」

打止「どうして?ってミサカはミサカは疑問をぶつけてみる」

イン「きっとあれなんだよ、根性なんだよ」


削板「もちろん、ヒーローになりたかったからさ」


打禁「「なるほど」」

削板「さらっと納得されるとなんか嫌だな!お前達は今絶対オレに対して失礼なことを考えている!」

打禁「「そんなことない(んだよ)(ってミサカはミサカは)」」パクパク

削板「……くそっ、根性ー!!!」


HERO(KONJO) end.



―――【あとがきのようなもの】―――
正直軍覇くんのキャラがよく掴めてません。
それはそうと、今回はギャグ色を強めにしてみました。どうでしょう。
慣れてないのでいつにも増してgdgdな気がします。いや、そうだ(反語)。
ちなみに上条さんと一方さんは軍覇くんに出番総取りされてます。
ナンバーセブンなら大抵の禁書キャラは片付けられる気がする。
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 23:01:13.37 ID:VvPu1QJi0
削板は第四の主人公になってもおかしくないよな

74 : ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/10(木) 23:12:54.74 ID:B7SMkDJL0
おつかれさまですた。
グループSSとか俺得すぎるわー。>>21thx

また明日!ノ

ていうかこの一日一SSってペース打開したい。

●三月十日まとめ
投下:>>10 インデックス×打ち止め×削板軍覇 >>67-72
執筆中:>>21 グループほのぼの
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/10(木) 23:26:13.09 ID:uI9U+sHAO
乙!
ありがとう!
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 04:47:46.88 ID:sU7Wq9uIO
ソギーは新訳でもっと出番が増えてもいいと思う

リクエストは超電磁砲組とアイテムのファミレスガールズトークお願いします
77 :1 ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/11(金) 18:17:54.36 ID:5rf6Oz/W0
>>76
超電磁砲組は御坂、白井、佐天、初春でおk?
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/11(金) 22:02:09.72 ID:6pM+gonF0
妹達の一人が上条さんのクローンを作ってしまう話
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
79 :1 ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/11(金) 22:17:14.64 ID:5rf6Oz/W0
>>78
了解。

ていうかみんな地震大丈夫なのかな
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/11(金) 22:31:00.94 ID:e1nUxo5g0
ちょっとリクエスト大杉じゃね?

あんまりやりすぎると消化できないぞ
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
81 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/11(金) 22:40:39.86 ID:5rf6Oz/W0
>>80
まあ順々にこなしていくつもりではあるけど…ふむ。

じゃあお言葉に甘えさせてもらって。(正直無理ペースなので)ボソッ
とりあえず現在状況『4/14』なので10個目(>>37)まで行ったらリク募集再開します。

……このスレでリク停止すると落ちかねないので支援してくれると嬉しいな。
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
82 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/11(金) 23:16:11.52 ID:5rf6Oz/W0
あー…今日は投下ないまま落ちます。ぐう。
グループ回は俺得すぎてめっちゃ長くなりそうな予感。
でも順番にやらないとだめという自分ルール。
支援してくれると嬉しいな!な!?

●三月一一日まとめ
投下:なし(マジごめんなさい)
執筆中:>>21 グループほのぼの
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
83 :76 [sage]:2011/03/11(金) 23:20:05.48 ID:sPgOe7ZIO
>>77
その4人でおk
あとドリンク往復係に浜面、上条がいたらなおよし
別席でお互いの苦労話なんかしたりするのもいいな
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
84 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/12(土) 23:25:25.20 ID:mYWaTTTi0
>>21 あまりにも遅くなりそうなので小分け投下する。



――10月30日。
第三次世界大戦、終結。

――翌、10月31日。
一方通行、浜面仕上、学園都市凱旋帰国。

――同年、11月1日。
学園都市、暗部勢力総解体。

――翌、11月2日。
上条当麻、生存を確認。学園都市帰国。

――これを以って、世界は束の間の安寧を手に入れた。



番外「あれ、どこいくの?」ボー

一方「あン?おォ、起きてたのかよ」

番外「うん、おはよう」ペコ

一方「あァ」

番外「で、どこいくの?」ボー

一方「ンー……、まァ、なンだ。ちょっくらダチに会いになァ」

番外「そっか。黄泉川たちにはミサカから言っておくからね」

一方「あァ、頼む。…それと、今日はもう直接帰るから」

番外「……そっか。来週もまた泊まっていけるよね」

一方「たぶン大丈夫だろォよ」

番外「わかった。行ってらっしゃい」フリフリ

一方「おォ、じゃあな」


一方(アイツも丸くなったよなァ……)

一方(それどころか、なンか可愛くなりはじめやがって)

一方(…………改めて実感させられるよなァ、――終わったワケだ、全部)



元春「んじゃー舞夏、オレそろそろ行くにゃー」

舞夏「んー?あーそういえばそんなこと言ってたなー。……まさか浮気とか、」

元春「いやいや違うぜよ!友達と遊びに行くだけぜよ!」

舞夏「友達?上条当麻とかかー?」

元春「いや…カミやんたちとは少しジャンルの違う友達だにゃー」

舞夏「??…まあ、気をつけてなー。早く帰ってきてくれると嬉しい」

元春「おうよ、じゃ行ってくるぜい」


元春(……多角スパイとしての立場はまだ続いているが、いまとなってはあくまでも形式的なもの)

元春(科学と魔術の対立構図が崩れた今、収集するべき情報もない。当然といえば当然か)

元春(銃もしばらく握ってない。能力も魔術も、ずいぶん使ってない)

元春(――まさか、あいつらのことを友達とか言う日が来るなんてにゃー)
85 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/12(土) 23:26:00.03 ID:mYWaTTTi0



海原「それではショチトル、少し出てきますね」

ショチトル「ああ。……いつかの、なんと言ったか。そう、『グループ』の連中なんだろう?大丈夫なのか」

海原「ふふ。あなたが心配するのもわかりますが、まあ大丈夫でしょう。彼らは案外良い方々なんですよ」

ショチトル「あれがか…?」

海原「ほら、この間持ってきた花、あるでしょう」

ショチトル「ああ。これだろう?」

海原「ええ。あれね、彼らが選んでくれたものなんですよ?」

ショチトル「………え?」

海原「ふふふ、笑えるでしょう。一方通行さんなんか『俺らが選ンだとか言うんじゃねェぞ。勘違いされンだろ』とか目を逸らしながら…」

ショチトル「――ぷっ。あはは!あの顔で!」

海原「まあ、そんなわけですから。大丈夫ですよ」

ショチトル「うん、わかった。――じゃあ、またね」ニコ

海原「はい」ヘラ


海原(ふむ。仕事がなくなってからは、ショチトルのお見舞いにも毎日来れるようになりましたし)

海原(………御坂さんが『あの人』とくっついてしまったのはやや残念ですが。まあ、彼も自分との約束を守ってくれたということですし)

海原(――いつかまた、ショチトルに呼んでもらいたいものですね)



結標「……ん、と。もうこんな時間だったんだ。小萌、私ちょっと出かけてくるわね」

小萌「あれ、お出かけですか?」

結標「まあ、ちょっとね」

小萌「はっ!なるほど、とうとう結標ちゃんにも春が来たんですね!」

結標「ちっ、違うわよ!ただの友達よ!///」

小萌「ふふーん。先生は大人ですからそういうことにしておいてあげましょう。行ってらっしゃいなのです結標ちゃん」

結標「うぅ…そういうんじゃないのに…」


結標(……私も、普通の女の子みたいな会話できるようになったんだなぁ)

結標(『グループ』が解散したのは一方通行のおかげだし、彼には感謝しなきゃ、……とは思ってるんだけどなあ)

結標(第一印象が最悪だからか、あんまり素直になれない…ううむ)

(小萌『とうとう結標ちゃんにも春が来たんですね!』)

結標(ちっ、ちが…ッ!)

結標(……あー……なーんか、――平和ね)

結標「あ」


グループ「「久しぶり」」
86 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/12(土) 23:26:29.65 ID:mYWaTTTi0



『とある暗部の日常日和<アフターデイズ>』



元春「よー、元気してたかにゃー?」

海原「私は大丈夫です。みなさんもお元気そうで何より」

一方「はン。オゲンキじゃなくてどォすンだよ、このだらンとした世界でよォ」

結標「それにしても本当に久しぶりね。解散式以来かしら」

元春「いやーそれにしても、暗い時代も終わったし、海原の長いストーキングも終了したし、いいこと尽くしだにゃー」

海原「ちょ、さりげなくなに言ってるんですか!?」


――案ずるなエツァリ、お前がストーカーだってことは周知の事実だ(キリッ
――いややめてくださいよそんな根も葉もない!真面目口調もやめて!
ウナバラウナバラツチミカドォー!

結標「あいつらあんな仲良かったかしら…?」

一方「さァなァ、変態同士ウマが合うんじゃねェの。……結標、」

結標「え、な、なに?」

一方「……いや、…久しぶりだな」

結標「う、うん…(何!?なんなの!?)」

一方「……それにしてもオマエ……」

結標「…え?」

一方「サラシ以外も着るンだな。俺てっきりオマエは露出狂なのかと」

結標「一応コルク抜きは常備してるんだけど」

一方「いや、似合ってるぜ」シレッ

結標「…そ、そんなとってつけたように言われてもなぁ…」///

元春「――いや、これはオレの本音だ、似合ってるぜェ」

海原「――ほ、ホント!?ありがとう一方通行大好き!」

結標「ちょうど貴方達の足下にコンクリートの地面があるわね?」

元春「だってなんかしらねーけどおふたりサン仲良さげなんですものにゃー」

海原「なるほど、いわば一方座標、暗闇の世界で生きてきた者が光を浴びるとき恋が芽生える…と」ウン

結標「なにそれキモい」

元春「あぁ!一方通行、いままでいつも一緒にいたのに何故気づかなかったのかしら!?」

海原「近すぎて気づかぬ本当の心!なんという青春!」

元春「でもいまならわかる、私貴方のことが」ヒュン

海原「こうして結ばれるふた――あ、ちょっと待ってくださ」ヒュン


結標「ねえ、まずどこ行こう?」

一方「俺はとりあえず腹が減った。メシ行こうぜメシィ」

結標「おっけー」
87 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/12(土) 23:26:57.20 ID:mYWaTTTi0



元春「――ぜぇ、はぁ、おま、ひぃ、えら、ふぅ、覚え、――げほっ、覚えておくぜよ!?」

海原「ふふふ…公衆女子トイレに跳ばすとか、いい趣味してますね結標さん……御坂さんがいたんですけど」

結標「よかったじゃない、超電磁砲に会えたんでしょ?」

一方「つーかお前らなんでここがわかった」

元春「魔術で、捜索……げはぁ!……久しぶりだぜぃ、この感触…」

結標「必死ね…」

海原「結標さんたちは何を頼んだんですか?自分は、そうですね…いや、こうも種類が多いと目移りしてしまいます」ハハハ

元春「テメェは立ち直り早すぎぜよ…あ、店員さん、オレカルボナーラで。あとドリンクバーよろしく頼むにゃー」

一方「お前も大概だな…」

海原「ていうか、せっかく久しぶりに顔を合わせたのに、何故いきなり跳ばされなければならないのか疑問です」

一方「オイ、お前のサラダきたみてェだぞ」

結標「あ、ほんとだ。おいしそー」

海原「無視ですか!皮剥ぎますよ!?」

元春「まあ落ち着くぜよ海原。あれはオレたちが悪かったぜい?どう考えても」

海原「貴方ホントなんなんですか?トラウィ喰らわせますよ?」

元春「トラウィとか言ってやるなよ…あ、一方、『トラウィスカルパンテクウトリの槍』って十回言ってみ?」

一方「あァン?トラウィスカルピャンテキュ…トラピ…トゥラ……だァ!俺は今メシを食ってンだ!メシ食ってるヤツの邪魔すンじゃねェ!」

結標「いや、貴方それファミレスの存在意義の半分を否定してるんじゃないかしら」

元春「そうだぜい、ファミレスってのは飯食いながら駄弁る場所だにゃー。あわきんも言ってみ?トラウィスカルパンテクウトリの槍」

一方「虎、We、スカル…髑髏、パン、……てく?…鵜、鳥…の槍…『私たちは虎の髑髏をパンにして鵜と鳥をはさンで食べる』ってことかァ!?」

元春(一方、性格変わったにゃー)ボソッ

海原(なんというか、壊れてますか?『これが悪党だ』とか言ってたのにあったかい世界に急に入ってきたから)ボソッ

結標「そんなの簡単でしょ?トラウィスカルパンテクウトリの槍、トラウィ…(ry」

一方「な、なンだオマエ、すげェな!」

結標「い、いや…そんなことは…?」

海原「ていうか魔術的に重要なモノの名前をこんなファミレスで連呼してていいんでしょうか」
88 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/12(土) 23:29:00.84 ID:mYWaTTTi0
さて、今日の活動しゅーりょー。

>>87の次の展開とか書いてくれたら参考にするかも。

ちなみに>>1はあわきん大好きです。


●三月十二日まとめ
投下:>>21 グループほのぼの 第一部 >>84-87
執筆中:>>21 グループほのぼの 第二部(展開募集中なう)
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/13(日) 03:40:33.31 ID:9E5ta7eIO
乙ー
土御門と海原のあわきんいじり最高でしたw

次の展開かー
俺の頭じゃボーリングとかカラオケとか無難なもんしか浮かばんな
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/13(日) 05:54:37.57 ID:rPAMZHBv0
みんなでバイト
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/13(日) 16:02:19.14 ID:B04ty++go
あわきんのコスプレファッションショー
92 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/14(月) 19:00:50.15 ID:pWXz9OFU0
>>87続き 昨日は投下できなくてすまなかった!とりあえず第二部だ!第三部も書いたぞ!ほんとだぞ!



元春「ふー、食った食った。次どーするかにゃー?」

海原「食後の運動でもします?自分はあらかたできますけど。あ、白い人は大丈夫なんでしょうか」

一方「そォかそォか、ケンカ売ってんだな海原くゥン?」

結標「仕方ないじゃない、事実だもの。現実を見なさい」

一方「ンなこたァねェよ!ガキ諭す母親みたいな声色使うンじゃねェよ!」

結標「ところで貴方、お母さんの記憶あるの?」

一方「…………言うンじゃねェよ…ガキン頃に学園都市放り込まれてからは実験実験でしばらく会ってねェンだよ…言うンじゃねェよ…」グスッ

結標「ご、ごめんなさい」

元海結(…なにこの可愛い生き物…!)

元春「まー、こちとら白モヤシ連れてんので運動系はなしの方向で」シレッ

一方「もォとはるくゥゥン?そんなに言うなら見せてやろうじゃねェか、オラボーリング行くぞオラ!」

元春「にゃー。アイツホント単純だぜい」

海原「ふふふ…土御門さん、ちょっと作戦会議しましょうか…?」

元春「おうよ…ふふふ…」

結標「…?」



一方「ハイやってまいりましたァボーリング場!俺の戦場!」デデーン

結標「貴方テンション高いわね…、そんなにモヤシって呼ばれるのが」

一方「その名で俺を呼ぶなァ!」クワッ

結標「………あーくん」

一方「ぬォあァァッ!?なンだよそのむずがゆいのはァッ!?」

結標「あーくん」

一方「ヤメロ!!」

結標「あーくん」ウフフ

一方「ひィ!!」

結標「あーくん、あーくん、あーくんあーくんあーくんあー」ウフフフフフ

一方「うわァ!来るな寄るな近づくなァ!!」ダッ

結標「あーくぅぅうううん!!」ダッ


元春「…あいつらなにやってんだにゃー」

海原「まあ、仲が良いようで何よりです」

元春「正直、オレたちが何かしなくても上手くいきそうな気はするけどにゃー」

海原「おや、そこにあえて横槍をぶっ刺してやるのが面白いんじゃないですか」

元春「ふふふ…」

海原「ふふふ…」

元春「さて、と。おーいふたりとも、そんなとこで乳繰り合ってないでさっさと集合にゃー!」

一方「乳繰り合うとか言うンじゃねェ!つーか助けろ土御門ォ!」グググ

結標「ふふふ…あーくん…あーくん…」グググ

一方「嫌ァァア!?」
93 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/14(月) 19:02:04.27 ID:pWXz9OFU0


結標「あー面白かった」

一方「まだ寒気がしてやがる…」

元春「さて、こほん。――げほっげほっぐはぁ!?」

結標「汚い」

元春「チッ…ノリの悪い奴め…」

一方「早く」

海原「手厳しいですねー、みなさん」

元春「あー、こほん。ではこれより、第一回『グループ』ボーリング大会を始めるぜよ!」

海原「説明しましょう。この場合における『グループ』とはただの仲良しグループです。血生臭いものは一切ありません」スッ

元春「えー、というわけでまずはルール説明だにゃー。今回は2on2。つまり2対2だぜい」

一方「はァ!?それだと俺個人の強さが見せられねェじゃね」

海原「」ガッ

一方「ぐェ」

海原「お静かに…ね?」ニコリ

一方「ハ、ハイ…(???)」スッ

元春「ご苦労海原工作員」

海原「仰せのままに」

結標「テンション高いわね…」

元春「えー、で、だ。2対2で点数高いほうが勝ちな。まあとりあえずクジ引いてもらうぜよ」ピッ

結標「無駄に用意いいわね…」

元春「はい、あわきん。引いて引いて」

結標「え、私から?…はい」

元春「ほうほう、印アリか。次一方な」

一方「しゃァねェな…オラ」

海原「おやおや、一方さんも印ありですね。もうチーム分け決定です」サワヤカ

元春(ま、全部印アリなんだがにゃー)ボソッ

海原(まさかこんな初歩的な罠に引っかかるとは…第一位様ったら、意外とタ☆ン☆ジュ☆ン☆)ボソッ

元春(やめるぜよ海原気色悪い)ボソッ

海原「はい」

一方「あ?なンか言ったか?」

海原「いいえ何も。それより、あまりにも弱すぎて自分が落胆してしまうような事態だけは避けてくださいよね」ニッコリ

一方「ほっほォォ…う?ナメてやがるな。よほど愉快な死体になりてェと見える」

結標「それダメよ。せめて愉オブにしときなさい」
94 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/14(月) 19:02:46.56 ID:pWXz9OFU0

一方「そんなことより結標ェ」ズイ

結標「な、何よ」

一方「あいつらに負けるわけにはいかねェんだよ。足引っ張ってくれんじゃねェぞォ」

結標「ふん、貴方こそ。というか、チーム戦である以上大切なのはチームワークよ。そこのところ理解しているのかしら?」

一方「チィィィイムワァァァアクゥゥウウ??ンなもン俺とは一番縁がねェじゃねェかよ。俺はひとりでも十分やれンだよ」

元春「あ、ちなみに能力使うの禁止だからにゃー?」

一方「……は、ハァァアアアア!?聞いてねェぞクソッタレェ!」

元春「今言ったからにゃー。それと負けたら罰ゲームな」

一方「いやおかしいだろォ!俺圧倒的に不利だろォ!」

海原「おや、モヤシ自覚してたんですか?」

一方「テメェは黙ってろォォオッ!?こちとら相方は女なんですゥ!せめて結標だけでも能力使っちゃダメですかねェ!?」

元春「いやいや、『座標移動』とかチートだぜい。そもそもオレたち無能力者だぜよ?」

結標「土御門ならボーリングの球くらいオーバースローで投げられそうな気がするけどね」

海原「トラウィ使ってもいいなら貴方たちも能力使って構いませんけど。ガター投げても分解してその破片でピン倒せますし」

一方「あァ!?テメェらのほうがチートじゃねェかよ!?」

結標「まあまあ一方通行、そんなにムキにならなくてもいいじゃない?」

一方「あ!?」

結標(能力使わずに奴らに勝ったら貴方はモヤシ脱出よ?)ボソッ

一方「」ピク

元海「にやにや」

一方「わかったわかりましたァ!そんなに言うならやってやンよォ!?」



一方「――ズリィぞテメェ…マジでオーバースローしやがって…」

元春「にゃー。所詮第一位様(笑)だにゃー」

一方「ケンカ売ってんですかァ!?」

結標「ていうか貴方最後の一球能力使ってなかった?」

一方「う」

海原「最後だけ超直球でしたもんね。それまで全部ガターだったのに」

結標「あーくんさいてー」

一方「く…これは最悪の辱めだァ…」

結標「いや自己責任よね」

海原「で、罰ゲームですけど」

一方「えェ…、それマジでやるンですかァ?」

結標「私結構いい線行ってたのに、貴方のせいよ」

一方「……すいませン」

元春「にゃー。罰ゲームの内容は考えてあるぜよ。こっちこっち」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 21:21:11.94 ID:hi72fnEIO
あれ、止まったけど停電か?
96 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/14(月) 22:10:56.81 ID:pWXz9OFU0
>>94続き


元春「じゃーん」

海原「おやつちみかどさんここは?」ボウヨミ

元春「うぬ、ここはオレ行きつ…もとい、オレの友人行きつけのお店だぜい」

結標(絶対本人行きつけね…)ボソッ

一方(あァ…間違いねェ)ボソッ

結標「で、なんなのよこの店。こんな路地裏で」

元春「ふふん、決まっているぜよ。ズバリ、コスプレ衣装屋さんだぜい!!」

結標「なんでそんなものが学園都市にあるのよっ!?」

海原「さすが土御門さん!自分にできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」

一方「はァ!?ちょ、テメェら結標になにさせやがるつもりなンですかァ!?」

元春「いや、コスプレファッションショーでもやってもらおうかと思ひて」

海原「事前調査によりますと、定番のメイド服・バニーから地上波には流せないレベルのものまで各種取り揃えられているとか」

一方「事前調査すンじゃねェよそンなもン。つゥかマジで結標にそンなもン着せるつもりならブッ殺しますけどォ?」

元春「まあまあ一方、彼女のあられもない姿を他人に見せるのに気が引けるのはわかるけどにゃー」

一方「彼女じゃねェし!?つーか『あられもない姿』させるつもりなのか!?あァ!?」

元春「いやいや、さっきの一方の言動は愛しの彼女を守るそれだったぜい?その証拠に、ほら後ろ」

一方「あァ!?――、」

海原「さっきから一方さん『あァ!?』率高いですよ」ボソリ

結標「」///

一方「ま、待て結標ッ!?オマエなンか壮絶な勘違いを…、ああもう一方さンどうすればいいのか!」

元春「なんかカミやんの面影を感じるにゃー」

結標「べ、別にいいわよ…気にしてないし」///

一方「それは嘘だッ!?ホントスイマセ」

結標「ああもううるさい!」///

一方「」ヒュン

店内「うわ、なんや突然どっからきたんや!?あ、あァ!?こっちの台詞だクソッタレ!…いや、この際そんなこと問題やあらへん、アルビノ白髪少女…萌えーやでー!は、はァ!?ちょっと嬢ちゃん、これ着てみぃへん?新作のメイド服らしいんやけど…やめろくるなよるなちかづくなァ!!」

元海結「「………………」」


青ピ「ひでぶ!!」ドゲッ

元春「あ、青ピ」

一方「オイテメェ青髪ピアスゥ…?俺になに着せようとしたかもう一回言ってごらァァアン?」ジャリッ

青ピ「ひぃ!ごめんなさいすいませんでしたお金はありませぇえええん!!」

元春「……最後関西弁忘れてたにゃー…不憫な奴…自業自得か…」
97 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/14(月) 22:11:42.77 ID:pWXz9OFU0


元春「まあ、あんなことがあった後でも罰ゲームは実行だぜよ」

一方「チッ」

元春「ではあわきん、まずはこちらを」つ袋

結標「こ、これって強制…?」

海原「当然」

結標「な、何着…?」

元春「オレたちの気が済むまでだにゃ―」

結標「ぐ、ぐぬぬ…」

元春「へいへいあーわきん!」

海原「へい!」

結標「なんなのよそのテンション!…………わかったわよ、着ればいいんでしょ着れば…」

元春「うんうん」

結標「ちぇ…せっかく今日は普通の服でおしゃれしてきたのに…結局こんな…」ブツクサ

元春(わざわざおしゃれしてくるあわきん萌えー)

海原(さて自分達全員に対するものなのか、はたまた誰か特定の人物がいるのか…)

元海「」チラッ

一方「……………………………」ソワソワ

元海「――ぷっ」

一方「あァ!?テメェらマジでケンカ売ってンですよねハイ買ったァ!!」

元春「いやーあわきんのコスプレにさりげなく期待してる一方通行萌えー(笑)」

海原「不服そうにしながらも顔を赤らめる第一位様(笑)」

一方「ハァァアアアア!?マジで頭沸いてンじゃねェのかテメェらァ!?」///


結標「き、着替えた、けど…」///


一方「ぶほァ!?」バタッ

元春「お、出てきたかにゃー。うんうん、やっぱり似合うぜよ」

海原「解説の土御門さん、お願いします」

元春「うむ。これはイギリス・ロンドンを拠点に活動するとあるデザイナーが手掛けた『小悪魔ベタメイド』服だにゃー。日本で取り扱ってる店は稀少で、学園都市内ではここだけだぜい。いやはや、背中のちんまい翼がどうにも…」フム

海原「貴方の義妹さんに見られたら鉄拳制裁モノでしょうけどね」

元春「今それ言うなよ、怖いじゃねえか」

海原「はい」

ベタメイド「な、なによこれ…ほんとに…」///

元春「しっかり着てから文句を言うところがさすがですにゃー」

海原「確かに。これはポイント高いですよー」

ベタメイド「何のポイントよっ!?」

海原「さて、問題の一方通行氏ですが…あら、鼻血出して倒れてます。初めて生で見ましたこんな光景」

元春「にゃー。マンガじゃよくあるけどにゃー。一方さんはロリコンではなくメイドフェチ…と」

一方「だァれがロリコンだァ!?」ガバッ

海原「あ、起きた」
98 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/14(月) 22:54:12.61 ID:pWXz9OFU0

海原「あ、起きた」

元春「ホラホラ一方、メイドあわきんー」グイッ

ベタメイド「ちょっと…っ」///

一方「ぐァあ!?――ぐ、に、二度目だからなァ…さすがに耐えられンだよ…」

元春「ふふふ…」

海原「ふふふ…」

ベタメイド「どうでもいいけど離してくれない…?」///

元海「ふふふふふふふ…」

一結(怖いっていうかキモい…)

元春「二度目が耐えられるならば――一度目を連続して与えるのみ!」

海原「さあ結標さん!次はこれです!」

結標「ちょ、貴方達……えええ!?」


元春「巫女!」
一方「がァッ!?」

海原「セーラー!」
一方「ぼぐゥッ!?」

元春「浴衣!!」
一方「げふゥッ!?」

海原「スク水!!」
一方「ばはッ!?」

元春「魔法少女!!!」
一方「げはァッ!?」

海原「ゴスロリ!!!」
一方「ァひンッ!?」

――!!!!――!?――!!!!――!?


元春「ちょっとトイレ行ってくるにゃー」

海原「あ、自分もそうします」

バニ標「ちょ、ちょっと貴方達一方的過ぎるわよ!?これどうするの!?」

これ「」グデーン

バニ標「と、とりあえず着替えよっ、と…」
99 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/14(月) 22:55:24.86 ID:pWXz9OFU0
結標「……ちょ、ちょっと…一方通行?大丈夫?」

一方「む、結標…俺はもうダメだ…似合ってた…ぜ…」ガクッ

結標「いいから起きなさい」

一方「チッ……」ムクリ

結標「ていうか何よ、倒れることないじゃない。そんなに変だった…?」

一方「…あ?いや、お前、鏡見てみろ。無駄に似合ってんぞ(あとエロい)」

結標「そ、そう……ありがと」

一方「いや、礼言われるようなこと言ってねェよ…」

結標「そ、そう……」

一方「…………」

結標「…………」

一方(……これはアレか?「可愛かったぜ(キリッ」とかやったほうがいいのか?なンなンだ?なンなンですかこの沈黙は?え?俺のせい?俺のせいなんですか?)

結標(……まさか褒められるなんて…一方通行に…。いや、褒められて嬉しいような格好してなかったじゃない私!?…あ、でも最初私服も褒めてくれたっけ…え!?)

一方「お、おい」

結標「え、な、なに?」

一方「土御門と海原はどこ行った」

結標「あ、ああ…なんかトイレとか言ってた」

一方「あンにゃろゥ…後で半殺しだな…」

結標「……それなんだけどさ」

一方「あ?」

結標「……な、んで…そんなに……、か、庇ってくれるの?」

一方「……いや、…俺もなンかやらされンだろ?それが嫌だったから、な」

結標「そ、そう…、ていうか、それは貴方のせい――」

一方「…………あとは、まァ。――オマエも、嫌がってる、みたいだったしィ?」

結標「――そ、そう」

一方「あァ……」

結標(な、なによそれ…っ。まるで、一方通行が、私のこと、大事に…っ)///

結標「な。……なんで、私が嫌がってたら、庇ってくれるのよ」

結標(ああああああ!?口が滑った表に出てた!?もういやだ絶対変に思われて…ッ、――あれ、なんで変に思われるの嫌なんだろ……え、ぇえ!?)

一方「……なンで、って。お前」

結標「……ぅん」

一方「――だ、……大事、にしてェ、から?……か?」

結標「――――っ、……ぎ、疑問形にされても知らないわよっ」///

一方「そ、そうだな。悪ィ」

結標「…………」///

一方「あ、か、勘違いすンなよ!?これは打ち止めとか番外個体に向けてるみてェなそれと同じでな!?別に深い意味なんざ…ッ!」

結標「……わたし、を。あの子たちとおなじところに、おいてくれてるんだ」

一方「――――あ、」

一方「ぜ、全部、……忘れとけ」

結標「……むり、だよ」

一方「忘れとけ!忘れろっつったら忘れろォ!?」
100 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/14(月) 22:58:30.41 ID:pWXz9OFU0


試着室「」ゴソッ

試着室「上手くいったようですね…」

試着室「ああ、そのようだにゃー」

試着室「しかし、こうも上手くいくとは…あまり面白くな…げふん、面白くありませんね」

試着室「言い直した意味はあるのかにゃー?……さて、そろそろ出るか。怪しまれないうちに」

試着室「今の彼らにそんな余裕はない気もしますが。まあ、出たほうが無難ですかね」

試着室「さて、次はどこに行くかにゃー…」

試着室「「ふふふふふ……」」
101 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/14(月) 23:01:25.61 ID:pWXz9OFU0
さて、いつのまにか一方座標になってた件。
なんという俺得。俺が書いてるんだから当然か。

では今日の活動終了。
また明日にゃー。

一方座標(もうこれでいいや)の文量がステイル無双を上回っている…

●三月一四日まとめ
投下:>>21 グループほのぼの(一方座標) 第二部 >>92-94
                     第三部 >>96-99
執筆中:>>21 グループほのぼの(一方座標) 第四部
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 23:11:14.27 ID:jOVMs1Cq0

これは良スレだな登録っと
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 23:16:21.30 ID:UHs3zzzAO
スク水あわきん バニーあわきん

股間が熱くなるな…
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 20:42:49.50 ID:b1nAv4dq0
>>103
浜面さんがアップを始めたようです
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/15(火) 21:24:05.45 ID:MVQdQI2S0
>>104
滝壺さんが準備を始めたようです
106 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/15(火) 23:14:46.17 ID:hy2rU3SJ0
>>100続き 祝100レスってなァ



元春「おっまたー、だにゃー」

海原「お待たせしました結標さん。一方さんは目が覚めましたか?」

結標「…………う、ぅん…………」///

一方「……………………」///

海原「おやどうしましょう土御門さん。一方さんったら顔真っ赤にして怒ってるみたいですよ?自分達は朝日を拝めないのでしょうか」

元春「うにゃー、これはまずいぜよ!しかたない、こうなったら最終兵器あわきん@コスプレを発動するしか!」

一方「やめてくださいおねがいしますゥ!もう墓穴掘りたくないンですゥ!!」

結標「やめてくださいおねがいしますもうこれ以上は無理ですいろいろと!!」

海原「墓穴?はてなんのことなんでしょうね、土御門さん」

元春「んにゃー。よくわかんないし、ここはやはりあわきん@零号機プラグスーツを」

一方「つゥゥウウちみかどくゥゥウウン!?」

海原「おや土御門さん、人に物を頼む態度というのがわかってない人が約一名いるようですね」シレッ

結標「う、海原!?」

元春「おろろ?なーんでそこであわきんが反応するのかにゃー?んー?」

一方「お、オイ――」チラ

結標「な、何よ……」チラ

一結「――ッ!」//////

元春(なにこのふたりマジ萌えー!!!!)

海原(これが座標通行…聞きしに勝る破壊力…!!)
107 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/15(火) 23:15:32.80 ID:hy2rU3SJ0

元春「……けほん。で、一方通行?」

一方「あ、あァ?」///マダカオアカイ

元春「結標のファッションショーはやめてほしいのか」

一方「あァ…(なンで真面目口調)」//マダアカイ

元春「結標のメイド姿は見たくないのか」

一方「あァ…(見たくないと言えば嘘になるが次見たらいろいろダメになる気がする)」

結標(口調と話の中身のギャップが気持ち悪い。……、一方通行、見たく、ないんだ。やっぱりおかしかったのかな)

海原「ぷくくく…くく、くくく」ブルブル

元春「では条件を出す。構わんな?」

一方「あァ…(なンでこんなコトに…。それにしても結標可愛かったなァ…)いや俺何考えてンですかァ!?」

結標「え!?」

元春「ん?」

海原「ぶほぁ!!」

一方「い、いやなンでもねェ、続けてくれ」

元春「うむ。あ、これは結標にもやってもらうぞ」

結標「う……、一方通行もやるんだし、まあ、いいけど」///

一方「ちょ…ッ!?」///

元春(マジこの二人かわゆーいぃ!!!)

海原「あは、あはは、あははははは!!」バンバン

元春「では、……」

一結「「…………」」ゴクリ

海原「……ひぃ、……ひぃ、あはは…」

元春「バイトにでも付き合ってもらおうかにゃー。あ、もちろんバイト代はオレ行きぜよ?」

一結「「は、はあ!?……はあ?」」

海原「あははははははははは!!!あはははぐは!!」ゴスッ

元春「さっきからうるせえぜよ……。んでだな、まー適当に見繕っとくんで。また内容は後日連絡ってことでにゃー。ほらファッションショーはおしまいぜよ、次行こうぜ次」
108 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/15(火) 23:16:29.08 ID:hy2rU3SJ0


――――夜。

一方「つ、疲れた……」ドサ

一方「クソ、なンなンだよあの海土コンビはよォ……」

一方「……………………(浴衣あわきん)…………………」

一方「待て待てまてマテェ!!??なァに考えてンですか俺はァ!?」///

一方「クソッタレが、バイトだァ?メンドくせェったらありゃしねェ……」

一方「……………………(ウェイトレスあわきん)……………………」

一方「だァァアアアアッッ!!??」///

一方「もう寝る俺は寝るすぐに寝るッ!!」バサァ!

一方(………なンかモヤモヤすンなァ……)



結標「…………」ゴロン

結標「………………………」ゴロン

結標「…………………………………」ゴロンゴロンゴロン

結標「」ゴッ!

結標「いたた…」

結標「…………一方、通行」

結標「そういえば、なまえ、なんていうんだろ」

結標「…………」//////

結標「も、もう寝るもんっ」///

結標(…………すずしな、あわき……?)

結標「きゃあああああああっ!?」//////
109 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/15(火) 23:16:53.84 ID:hy2rU3SJ0



元春「………ああ、それでいいにゃー。うん、うん」

元春「いや、こいつは絶対成功させたいところだぜい。一方には暗部解散の恩もあるし、なによりトモダチの恋路は応援するものと相場が決まってるぜよ」

元春「うん、うん。にゃー。じゃあオレからあいつらに連絡しておくぜよ。ああ、じゃあな、海原」ピッ

元春「やーれやれ、手間の掛かるやつらぜよ」

舞夏「どうしたんだ兄貴ー?」

元春「うんにゃ、ちょっとな」

元春「――――いつまでたっても一方通行な恋を、座標移動させてやろうかと思って」




舞夏「かっこいいか、それー?」

元春「にゃー」
110 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/15(火) 23:22:32.61 ID:hy2rU3SJ0
うおーし本日分終了!
さっき地震あってマジびびったぜよ…

一方座標どうしよう。これで終わってもキリがいいかとは思うんだけど。
一応予定としてはバイト→その金でグループ旅行計画→Happy End!! って感じなのだけれど。ありきたり過ぎるかな。

皆さんの意見も取り入れたいとか思いますの。

まあ基本的に俺得スレなんで「やんなくていいよ」って言われてもやるかもしれないけどねwww

そいじゃおやすみなさい。


一方座標は書いてても読んでても癒される。上琴の時代は終わったのだよ!!


●三月一五日まとめ
投下:>>21 グループほのぼの(一方座標) 断章3.5あるいは最終章 >>106-109
執筆中:>>21 グループほのぼの(一方座標) 第四章あるいはボツネタ
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/16(水) 00:22:52.60 ID:Unx/W4mJo
>>110
一方座標いいよー



上琴はまだ終わってねぇぞ!!
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/16(水) 02:20:59.77 ID:Y8lYMUuno
それどころか始まってすら居ない!
序章も序章だ!
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2011/03/16(水) 09:22:28.86 ID:Rg54i4ZWo
>>1
あれ?鈴科淡希だと百合に・・・とか思ったが百合子じゃないのかな
どっちでも2828できればいいけどね
114 :1 ◆i7m2C81CSc [sage saga]:2011/03/16(水) 16:11:02.92 ID:DD08ocgs0
>>111
そうか!すまん!上琴もいいけどな!普通に2828しながら読むけどな!すまんな!

>>112
え、まじか?それはあれか、一方座標エンドを迎えてからも書けよks的なフリなの?言われたら書くけどな!言われなくても書くかもな!ww

>>113
男でも一方=鈴科さんってのをよく見るからちょっと入れてみた。
まああわきんは一方の本名知らないし(設定)百合子説も知らない(設定)から乙女(笑)の妄想ってことで頼む。
……よく見たら俺の書くあわきんは(笑)じゃなくて普通に乙女チックだったな。

じゃあ引き続き一方座標書いてきます。
>>21が一方座標じゃなくて普通のグループ話を望んでたらすまないな。
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/17(木) 01:07:33.50 ID:X+xUPbh5o
番外通行と一方座標、どっちも良すぎてジレンマ。

だからハーレム書けばいいと思うよ
116 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/17(木) 23:05:54.52 ID:8rQY8qgz0
>>109続き 昨日は投下できずすまなんだ。今日はやるよ!




――――三日後。

元春「おはよう。君らはあと三〇分ほどで、『グループ』史上最大の戦闘を行う事になるだろう。
『グループ』……この言葉は今日、新たな意味を持つ。能力や年齢の違いを乗り越え、一つの目的のもとに団結する。
奇しくも今日は一〇月九日、これも何かの縁だ。君らは再び自由の為に戦う。圧政や迫害から逃れる為ではなく、生き残る為だ。
もし明日を迎えられたのならば、一〇月九日は単なる学園都市の祝日ではなく、『グループ』が確固たる決意を示した日として、歴史に刻まれるであろう。
我々は戦わずして絶滅はしない!我々は勝ち残り!生き続けると!!
それが今日、『グループ』の独立記念日である!!」

一方「……眠ィ」フワァ

結標「……眠いわ」アフ

海原「真面目に答えるとグループ史上最大の戦いは今日ではありませんしむしろ自分たちもう『グループ』じゃありませんし年齢大して違いませんし今日は一〇月九日じゃありませんし『グループ』が解体されたのは十一月であととっても眠いです」

元春「…………い、いいじゃねえかよう!インディペンデンスデーイやってみたかったんだにゃー!」

海原「ああ、この間テレビ放送されてましたよね。影響されたタチですか?」

元春「うっせぇ黙ってろこのシスコン!!」

海原「はい!?ちょっといまの聞き捨てなりませんよ貴方!!」

元春「あぁん!?オレはなにも間違ったこと言ってないと思うんだがにゃー!超電磁砲の脈がなくなったからって義妹に乗り換えやがって!!義妹を慰みモノにしてんじゃねぇぜよ!!」

海原「ちょ…ッ!!いろいろ突っ込みどころがあり過ぎてアレですがとりあえずわかりました、貴方よっぽど死にたいようですね!?」

元春「はん、こちとらプロのスパイよ!テメェなんぞに殺られるほ落ちぶれてねぇぜよ!!」

海原「ふん、だからって所詮はただの人間でしょうが!原典ナメんなよォォオオオオオッ!?」


――黒キ色ハ水ノ象徴<さあおきろクソッタレども>。其ノ暴力ヲ以テ道ヲ開ケ<ぜんぶこわしてゲラゲラわらうぞ>ッ!!
――『月のウサギ』――長距離砲撃ッ!!
ウナバラウナバラツチミ シュンッ

結標「危なかったわ……、ここは人の多い第一六学区だっていうのに……」

一方「どこに跳ばしたンだよ」

結標「第一九学区よ……」クルリ

結標「ぎゃあ!!近い!!」バッ

一方「おォ!?すまン!?」バッ

結標「――はっ!い、いや別にそんな露骨に距離をとらなくても…?」

一方「い、いやァ…遠慮しとくぜ結標さン…」

一方(な、なンだ…!?なンか変だったのか俺!?)

結標(う、うぅ…、せっかくのチャンスが…ぁ?あ!?いや何考えてんの私この間から変よ!?)

小萌『はっ!なるほど、とうとう結標ちゃんにも春が来たんですね!』

結標「ああああァァァアアアアああああああッ!!??」///

一方「ひィ!!すいませン!!」ビクッ

結標「ああ!ごめんなさい!お願いだから離れないで!」
117 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/17(木) 23:06:25.52 ID:8rQY8qgz0

一方「えっ!?」

結標「えっ!?」

一方「……えっ、」

結標「あああ!ちっ、違うのよ!?別に変な意味は…っ」///

一方「………なンだ、ねェのか。つまンねェ」ボソッ

結標「……えっ、」

一方「あああ!ちっ、違ェ!!からかうネタがなくなってツマンねェってことですゥ!!」

結標「かっ、からかうって…」

一方「いっ、いや、照れるオマエも可愛いかと思ってだなァ…」

結標「えっ、えぇ!?」

一方「ああああァァァアアアアああああああッ!!??」///



海原「ふふふ…スキルアウトに絡まれましたよ…。AIMジャマーとやらでぐったりした土御門さんを連れて逃げ出し、一六学区まで戻り、捜索魔術を使ってさらにぐったりした土御門さんをここまで運び…ふふふ…」


元春「――ぜぇ、ぜぇ、てめ、え、ら…ごふっ。……に、どめ…だぜい…って、あれ?」

一方「………」///

結標「………」///

元春(…海原くん、これは)

海原(また自分達のいない間になにかあったようですね。いやはや、本当におアツい方々です)

元春「――じゃねえぜよ!あと数分でバイトの時間ぜよ!初日から遅刻はヤバいぜよ!?」

一方「ば、バイトってマジなンかよ」

元春「おうよ、今日は一日バイトのハシゴだぜい?」

結標「じゃ、じゃあなんで海原がいるのよ。土御門は監督役としても、これは私たちの罰ゲームじゃなかったの?」

元春「おや、ふたりきりがよかったのかにゃー?」ニマニマ

結標「ちっ、ちが…っ」

元春「あーまーわかってるぜよ?海原はこの際みんなでバイトやってもいんじゃね?って言ったらついてきた」

海原「どうも」ピッ

結標(ちぇ…余計なことを…はっ!?)///

元春「なにやらまたしても赤くなってるあわきんはおいといて、さっさと現場入りするぜよ。ほらこっちこっち!」スタスタ

海原「了解です、リーダー」キリッ

一方「お、オイ、テメェら!……、」チラッ

結標「」プシュー///

一方「オイ…オイ!」ツンツン

結標「」プシュー///

一方「なにやってンだコイツ…、……しゃあねェな」ヨイショ
118 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/17(木) 23:12:22.60 ID:8rQY8qgz0
海原(と言っても、まだ朝の六時ですよ?いくらアルバイト施設だらけの第一六学区とはいえそうそう…)

元春(にゃー。そこは本業スパイの土御門さん、ある程度コネはありますたい。ちょっくら知り合いに頼んでおいたから問題ナッシングだぜい)

海原(おやおや。まったく、さすがと言いますかなんと言いますか。こんなことに大切なパイプを利用して、壊れたりしたらどうするつもりなんです?)

元春(いんやあ、この土御門元春、ややこしいコネクションを必要とするような場面にはもう立ち会いたくないぜよ?)

海原(…………申し訳ありませんでした。忘れてください)

元春(まあ、気にすんな?)

海原(…………はい、)

元春(そんな暗いコネじゃなくて、普通にオトモダチさんだからにゃー)

海原「テメェ土御門!!自分結構後悔したのに!それならそうとなんで最初から言わなかったんですか!?」

一方「あ?どうかしたかよ」

海原「い、いえいえなんでも…、――っ!」

海原(土御門さん土御門さん!)

元春(ん?)

海原(一方さんが!一方さんが結標さんをおんぶしてます!)

元春(お、おお…っ!これはなかなかいい絵面!むはーあわきんの意識が戻ってきたときの展開が待ち遠しい!)

海原(いえ、たぶんもう結標さんトリップ状態じゃありませんね。寝てますよあれ)

元春(あー、こんな朝っぱらから騒ぐからだにゃ―)

海原(『朝っぱら』の部分においては貴方のせいでしょう。正直自分も眠いです)

元春(テヘッ☆土御門さんごめーんちゃい☆)

海原「」スッつトラウィ

元春「ごめんなさい」

一方「……?」



元春「とうちゃーく」

海原「ここは…」

元春「『24時間営業コスプレネットカフェ』だにゃー」

海原「貴方は結局それなんですか!?ねえ!?」

元春「この時間、こーゆートコしか開いてないぜよ?」

海原「いや時間指定したの貴方ですし!」

一方「……はァ、」

元春「」ビクッ

海原「ほ、ほら、一方さんも何か言ってやってくださいよこの腐れシスコンに!」

元春「い、言うに事欠いて腐れシスコンとは何事だにゃー!?」

一方「――いいンじゃねェの、別に」

海原「えっ」

元春「ねっ!?いいんだぜよ!」

一方「仮にも罰ゲームだしィ?まあ覚悟はしてたなァ」

海原(…………ああ、)

元春(…………なるほど)

元海((あわきんか……))

一方「……」///
119 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/17(木) 23:14:52.31 ID:8rQY8qgz0


一方「つーか結標ェ、いつまで呆けてンだよ。着いたぞ」

結標「……」スゥ

一方「……あ?ンだよ、寝てやがンのか」

結標「……」スヤ

一方「けっ、いいご身分ですねェ。第一位様に背負われといておネンネですかァ?」

結標「……あ、」

一方「起きたのか?」

結標「……あくせら、れーた……」ムニャ

一方「…………」///

一方「お、おい…起きろよ」ツン

結標「…むぅ…」

一方(なンだこのかわい――いやいや!)

一方「オイ、結標!」

結標「…………うにゅ?」

一方「起きたかよ」

結標「……んー?ここどこ?」

一方「バイト先」

結標「あ、ついたんだ。――わあ!ごめんなさいなんか私背中乗っちゃってる!!」

一方「いや別にイイけどよ。なンならもう少し乗ってるか?」

結標「い、いや…遠慮しとくわ…」///

一方「……そォか」(……残念……、…!?)

元春「ほれ、さっさといくぜいー?」
120 :1 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/17(木) 23:17:04.29 ID:8rQY8qgz0
本日の活動終了です!
次はバイトだよ!今まで出なかった人がぽんぽん出てくる(予定)よ!

ではおやすみなさい。

あーはやく一方さんとあわきんをいちゃいちゃさせたい。


●三月一七日まとめ
投下:>>21 グループほのぼの(一方座標) 第四章 >>116-119
執筆中:>>21 グループほのぼの(一方座標) 第五章
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 06:26:54.60 ID:ncnwl4xB0

ほのぼのしてていいねぇ
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/03/18(金) 18:39:30.70 ID:6nLyBrk30

                  _,,-‐'' ̄`''- 、,_
.                 /:::::::::::::::::__;;;;;;;;;`ヽ
                 |:::::::::::::/    `''ヾ、 
                 |:::::::::/         ヽ
.                 |:::::::|
.                 |::::::|
               _,,,,,,,,,ヽ::|  _
               /=======ァ^ト┐
               ト=======扣z<ヽ
               人二二二二式 |:.:',  
                 /:/:{/-|/}/}/-ヾ :l|.:.:|  
             |イ:i:代ナ 弋ナ Z .:| 
         /}}}    Nリ  __   rjノ :|  
       f爪n |jノif}    }ゝ.└─┘イ:i.:|:i.:.|  
    -={  j.{=|' ノ   /イ:.i:|`r斤ー'>、:|:|八  
      ヽ ノ三 |     jィT∨ヘ/} /\{ \
      -= ヘ王│  _/V,' {」/ / {/ハ
        ',-ヘ! |∠、 V |  |/ 〈†〉 }ノ  '、
        ヽ 乂 } │ {│    │ イ   〉
            \__,xくl /} |     |   |   /
                ∨/ ,'     |  └rー|
123 :1@ネタリク停止中 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/19(土) 01:45:25.27 ID:qFiGHJd70
>>119続き



チーフ「あら。アンタたちが今日限りのバイトさんってコトでいいのよね?」

元春「にゃー、土御門っす。よろしく頼むぜよ」

海原「海原光貴です。よろしくお願いします」キラッ

結標「む、結標です」

一方「……あー…一方通行でェす」

チーフ「店長さんの友達連中って話だったケド。ふうん、なかなか変り種揃いね?」チラ

海原「……えっ」ビク

チーフ「ん、まあ一日だけなら名前は覚えなくてもいいわよね?じゃー説明しまーす」

――――。

結標「ま、またセーラー服…///」

元春「そんな気にすることないぜよ?似合ってる似合ってる」

結標「貴方たちはいいわよねっ!なんで男性陣は普通のスーツだけなのよ!?」

元春「いやあ、そんなこと言われても困るぜよ。コスプレ男子の需要範囲は狭っちいですたい」

結標「じゃ、じゃあなんで男雇うのよ!?」

海原「いやもうなんというか自分に言われても」

一方「そう騒ぐンじゃねェよ結標。罰ゲームだ罰ゲームゥ。覚悟はしとけよなァ」

結標「うぅー…///」

チーフ「あ、着替え終わったかしら?じゃー頑張ってちょうだいな」

結標「うぅー…!」

一方「そんな気にすンなよ。大丈夫だって、似合ってっからよォ」ボソ

結標「――!そ、そういう問題じゃ…っ!///」テテテ



結標「お待たせしましたー。えー…じゃ、『じゃがいもとにんじんとたまねぎと豚肉のカレールー煮込みライスを添えて』です…(普通にカレーよねこれ…?)」

青ピ「あ、どーもー」

結標「」

青ピ「うぉあ!」

結標「は、はい?」ビク

青ピ「この娘めっちゃかわええやん…なんやこれ…これはあれやね、神様がすさんだボクの心慰めてくれようとしとるんやね。神様の好意無下にしたらあかんよなあ、うん」

結標(思考漏れてるし)
124 :1@ネタリク停止中 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/19(土) 01:46:16.02 ID:qFiGHJd70

青ピ「なあなあ」

結標「は、はい」

青ピ「えー…と」チラ 名札「結標さんかー、ええ名前やなあ」

結標「あ、ありがとうございます。苗字ですが」

青ピ「…………」

結標「…………」

青ピ「む、結標さんは、かわええな」

結標「あ、ありがとうございます。唐突ですね」

青ピ「…………」

結標「…………」

青ピ「あかん…これはあかん…まったくよい方向にすすんどりまへん」

結標(思考だだ漏れ男…そしてエセ関西弁)

青ピ「む、結標さんは、彼氏とかおるん?」

結標「い、いえ。そういうのは」

青ピ「え、ええー。結標さんかわええのに、もったいないなあ(棒読み)」

結標「あ、ありがとうございます」

青ピ「…………」

結標「…………、で、では私はこれで。また何か御用がありましたらボタンをどうぞ」

青ピ「ま、待った!」

結標「え!?」

青ピ「え、ええとやな…その…」

結標(く…座標移動でもさせようかな…)

「ちょろっとォ」

青ピ「え?」

結標「あ、一方通行…」

青ピ「ひぃ!いつぞやのアルビノ白髪少女モドキ!」

一方「あァ?出会い頭になに失礼なこと抜かしてくれちゃってンですかァ?モドキって何だよモドキって。テメェの関西弁こそモドキだろォが」

青ピ「な、ななななにゆうとるんこの男」

一方「まァ、ンなこたァどうでもいいンだよ」ズイ

青ピ「ひぃ!」

一方「テメェはよォ、人のことを女呼ばわりしてェ?メイド服着せようとしてェ?挙句の果てにはソイツの女にまで手ェ出しちまうンですかァ!?あァ!?」

青ピ「ひいいいい!!すいませんボクが悪かったです!!」

一方「あァ!?お客さン出口はあちらですもう二度ときやがらないでくださいませェ!!」

青ピ「はい!!」ダッ

一方「ったくよォ…、あ、テメェちゃんと金払ってけよなァ!?」

<はい!!!!
125 :1@ネタリク停止中 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/19(土) 01:47:03.83 ID:qFiGHJd70

一方「……ケッ、テメェも世話の焼ける奴だなァ結標ちゃンよォ」

結標「…………お、」

一方「あ?」

結標「おれの、おんな、って………///」

一方「はァ?…………、……あァ!?ンなこと言ってねェし聞き間違いだし言葉のアヤだしィ!!///」

結標「う、ぅう///」

一方「言葉のアヤだしぃぃいいいいッ!?///」



<言葉のアヤだしぃぃいいいいッ!?

元春「………ん?」

海原「あの二人、また何かいちゃこらしてるんですかね」

元春「け、まったく熱くて暑いぜよ」

海原「ほんと、空調効きすぎじゃありませんかね」

青ピ「ひぃ!」

元春「あ?おー青ピ、こんなことでなにしてんだにゃー?」

青ピ「つ、つっちー!?聞いて聞いてえな、可愛い店員さんがおってナンパしようとしとったら例のエセアルビノ白髪少女に邪魔されてん!」

元春「あーなんだお前がいちゃこらの元凶か。そこに関してはグッジョブだがオレっちのダチを口説いてんじゃねえぜよシバくぞ」

青ピ「ええそんな外道な…、はッ!?つっちーも店員ポジ…即ち敵陣営!?ちくしょぉおおおおおおッ!!」ダッ

元春「ふッ」ダンッ!

青ピ「ぐぁあ!!」ドン

元春「お客様、代金のお支払いがまだですにゃー」

青ピ「……はい。……不幸やー」

元春「いや自業自得ぜよ」

青ピ「はい」
126 :1@ネタリク停止中 ◆i7m2C81CSc [saga]:2011/03/19(土) 01:51:47.45 ID:qFiGHJd70
あい。本日の投下は終了ですあい。

土日は諸事情により投下できませんあい。ただでさえスローペースなのに申し訳ない。
こんなもれだが、もし見てくれてる方がいるのなら、いないだろうがいるのなら、気長に生暖かい目で見守ってやってくだされ。

ではおやすみ。

次回はファミレスでバイトだよ!

●三月一八日まとめ
投下:>>21 グループほのぼの(一方座標) 第五章 >>123-125
執筆中:>>21 グループほのぼの(一方座標) 第六章
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/19(土) 02:04:22.03 ID:BZdmIJP50

一方座標いいよね
一方通行がお年頃の少年らしくて
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 22:08:35.87 ID:DJ5quGYg0
そろそろ他のリクを処理したほうがいいんじゃないか?
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/22(火) 21:21:55.06 ID:zZ+ZZHLd0
マダー?
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/03/30(水) 02:55:04.59 ID:m0WVxcjJ0
一週間以上たってるけどマダー?
スレタイのせいでレスが来にくいからか
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/03/30(水) 03:11:26.02 ID:GMUZIXkxo
他のリク消化して無いのにどんどんリク重ねるのもねえ
多分今書いてるのが予想以上に長くなって詰まってるんじゃね?と予想
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/15(金) 20:24:45.64 ID:oQSjDRzIO
もう待っても無駄かな…
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