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打ち止め「早くお小遣いちょうだい」一方通行「……」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 22:47:01.94 ID:bJSf+Rf30
一方通行「もう今月3回目じゃねェか…何に使ってンだよ」
打ち止め「彼氏と遊びに行くんだからしょうがないじゃん」
一方通行「携帯代だって今月は2万5000円もしたンだぞ?」
打ち止め「うるさいなぁー!別にいいでしょ!」
一方通行「この前の面談で先生がこのままじゃ常盤台高校の進学は危ないって言ってたぞ?お前勉強してンのか?」
打ち止め「説教ならあとにしてよ!あ、あと今日ご飯いらないから」
一方通行「おい打ち止め!」
一方通行「ガキの頃は可愛かったのに…どォしてこうなりやがった…」
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
HTML化依頼スレッド Part56 @ 2025/03/29(土) 04:59:47.67 ID:oC8IgT4HO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1743191987/
チノ「メグさんのレオタードを盗みました」 @ 2025/03/29(土) 03:57:39.11 ID:EgR/u1U8O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1743188259/
【まどドラ】魔法少女まどか??マギカ Magia Exedra @ 2025/03/26(水) 18:08:09.02 ID:BVhRLrhyO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1742980089/
かすみ「侑先輩が歩夢先輩を一週間「上原さん」と呼ぶドッキリ!!!!!!!!!!」 @ 2025/03/26(水) 03:06:37.69 ID:+238iV/UO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742925997/
IS〜AE社の超最大戦争(スーパーマキシマムウォーズ) @ 2025/03/24(月) 11:17:54.54 ID:5hFtY2NT0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742782673/
のこたん「お前ネットで鹿の事馬鹿にしてたよな?」 @ 2025/03/24(月) 07:35:21.44 ID:vQZ8JuBbO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742769321/
【遊戯王】デモンスミスの依頼記録 @ 2025/03/23(日) 00:03:03.93 ID:lEJGyMFy0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742655783/
相変わらず焼け野原 @ 2025/03/21(金) 08:43:15.91 ID:JLPvBEJyO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1742514195/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/10(木) 22:48:12.97 ID:ZaaLPOiN0
彼氏と…だと…
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 22:50:31.12 ID:bJSf+Rf30
一方通行「やっぱりこの時期は母親が必要なのかなぁ…」
一方通行「くそッ、黄泉川と芳川と住んでた時はまだ大人しかったのに…」
一方通行「……7時か。もう行かねェと」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 22:53:17.40 ID:bJSf+Rf30
――とある居酒屋
浜面「あいつまだ来ねえのかよー、もう飲んじゃおうぜ」
上条「ちょっとくらい我慢しろよ。なんか打ち止めと喧嘩したらしいぜ」
浜面「あーそういやお前んとこの嫁さんの妹と二人暮らししてんだっけ」
上条「おう。年頃の娘は大変なんだと」
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 22:56:28.40 ID:bJSf+Rf30
浜面「へぇー、あいつ結婚してた?」
上条「いや、してない。なんか養子みたいな形らしい」
浜面「母親は?」
上条「詳しくは知らねえよ、来たら本人に聞けば?」
浜面「あいつに直接なんて聞けねえよ!殺されちまう」
上条「……にしても遅いな。先乾杯するか」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:02:27.87 ID:bJSf+Rf30
――――20分後
一方通行「悪ィ、遅れた」
上条「おう、待ってたぞ一方通行」
浜面「おっせぞ鈴科!!どうせ彼女とよろしくやってたんだろコラ!」
一方通行「ァ?」
上条「バカ、お前すっかりできあがってんじゃねえか…」
浜面「でもお前甲斐性なさそうだもんな!ハッハッハ!!」
上条「ごめん、先飲んじゃってて。こいつさっきからずっとこの調子なんだわ」
一方通行「いいよ、気にしてねェ」
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:05:25.57 ID:bJSf+Rf30
浜面「で?どうなんだよ」
一方通行「中学生の親は大変だぜ…もう反抗期反抗期。今日も喧嘩しちまった」
浜面「子供の話聞きたいんじゃねえんだよ!女の話しろや!」
一方通行「……」
上条「浜面お前ちょっと黙れ」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:08:49.60 ID:bJSf+Rf30
一方通行「今日もちょっと説教したら彼氏ンち行くとか言って逃げ出しやがってよォ…」
上条「打ち止め彼氏いんの?」
一方通行「らしい。俺も詳しくは知らねェンだけどよォ」
上条「へぇ〜まぁ今時の中学生って感じだなぁ」
一方通行「一回家連れて来いって言ったら絶対嫌だって言われちまったよ」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:09:42.75 ID:zJpXqpux0
ここは上条美琴さんにお灸をすえてもらうのが得策かと
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/10(木) 23:17:29.36 ID:B7SMkDJL0
彼氏とか…
マジ私怨
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:17:47.34 ID:bJSf+Rf30
一方通行「そういや上条ォ、お前俺になンか用あったんだろ?」
上条「あっそうそう。うちの嫁妊娠したからまたお前んとこの病院で頼むわ」
浜面「またかよ!何人目だおまえんち!」
上条「4人目」
浜面「すげえわ……」
一方通行「わかった。産婦人科の先生に話つけとくから俺の名前出せ。そしたらたぶンよくしてくれるからよォ」
上条「やっぱ医者の友達と弁護士の友達はもっとくもんだよな〜お前弁護士になる気ないの?」
浜面「無理言うなバカ、こっちは中卒だぞ」
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:23:00.40 ID:bJSf+Rf30
上条「だよなぁ〜お前バカだもんな」
浜面「るせえな!そりゃ学園都市元1位と比べたらバカだよ」
一方通行「いや一般人と比べてもバカだろ」
浜面「……くそぉぉぉぉ!!負け組一直線だぜええええ!!!」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/10(木) 23:26:07.16 ID:FfPTjCrf0
にまんごせんえん…!?
私怨
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/10(木) 23:26:52.81 ID:VvPu1QJi0
浜面の仕事?
アレだよ、アレ。
ヒm
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:27:15.69 ID:aZAipyve0
打ち止めが一方さんを手放すなら漏れが貰って行けばいいんじゃね?
支援
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/10(木) 23:28:27.90 ID:diuaCvVno
原作の打ち止めの肉体年齢が10歳前後
今中学生って事は13〜15歳
妊娠から出産まで10ヶ月前後
原作から5年で4人目って…ゴクリ
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:28:43.23 ID:bJSf+Rf30
上条「しかし一方通行が医者になるとはなぁ〜」
浜面「お前学生時代は真逆のことしてたくせにな」
一方通行「……」
上条「お前嬉々として美琴の妹達殺してたもんな」
一方通行「……」
浜面「こんな殺人鬼が医者とか世も末だなマジで」
一方通行「お前ら…俺普通にグサグサ刺さってンだからな…?」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:34:54.16 ID:bJSf+Rf30
浜面「もうかなり偉い役職就いてんだろ?」
一方通行「一応外科部長だからなァ」
上条「それ外科で一番偉いってこと?」
一方通行「まァ…そういうことになる」
浜面上条「……」
一方通行「な、なンだよ…」
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/10(木) 23:35:56.78 ID:/UjCOPSRo
上条さん浜面なんとかして!
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:38:45.64 ID:bJSf+Rf30
浜面「医学部ってかなり難しいんだろ?」
一方通行「まァな。俺が受けた大学は倍率10倍だったし」
上条「お前の年でまだ医学部目指して勉強してる人もいるんだろ?」
一方通行「医学部じゃ二浪や三浪は結構いるな」
浜面上条「……天才はいいよなぁ」
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/10(木) 23:39:22.83 ID:VvPu1QJi0
浜面もアイテム全員孕ませたから4人の子持ちだよ、きっと
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/10(木) 23:40:04.60 ID:PZDASUY/o
>>16
勉強大丈夫かってことは中三じゃね
そして五年後
……上が三つ子なんだよきっとっていうかこまけぇこたry
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/10(木) 23:42:47.43 ID:/kuGVJ1DO
主人公二人卑屈すぎわろた
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:42:54.21 ID:bJSf+Rf30
一方通行「よくねェよ…上条みてェに普通に結婚して子宝に恵まれて一生送った方が絶対いい人生だと思う」
上条「そうか?まぁ美琴と結婚してからあんま不幸じゃなくなったかも」
浜面「のろけてじゃねえ!だいたいお前んとこ今結婚して何年だよ!?」
上条「今…6年目かな」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/10(木) 23:42:56.99 ID:/y4whsVGo
>>21
一人は双子って事?
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/10(木) 23:43:01.65 ID:3XfYwst2o
どぶさらいか
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:44:34.27 ID:bJSf+Rf30
やべ時系列めちゃくちゃですね
主人公3人は20代後半、打ち止めは中学生ってことにしといてください
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/10(木) 23:46:57.73 ID:ZvngicRDO
C
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:49:00.35 ID:bJSf+Rf30
浜面「ペースおかしくねえ!?お前ら避妊とかしてないの!?」
上条「付き合ってた時はしてたけど結婚してからは一回もしてないなぁ」
浜面「あぁ!?お前嫁さんに毎回中出しかよ!」
一方通行「お前声でけェよボケ」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:56:00.02 ID:bJSf+Rf30
浜面「そりゃ6年目で4人もできるわ…」
上条「子供好きだしな」
浜面「どのくらいの頻度で嫁さん抱いてんの?」
上条「うーん…多くて週4、少なくて週2かな」
一方通行「それは…多いのか?」
浜面「わかんねぇ…俺も滝壺とそのくらいするし」
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/10(木) 23:59:34.91 ID:bJSf+Rf30
浜面「ってか鈴科、ずっと言おうと思ってただけど今酔った勢いで言うわ。お前童貞だろ」
一方通行「あァァァ!?テメェ何言ってやがる!!ンなわけねェだろがァァ!」
上条「え?俺もそうだとばっかり」
一方通行「あァァァァァァァァァァァ!!!!???」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:09:15.27 ID:iZr0GXGJ0
てか童貞じゃないとしたら誰とやったんだよwwww
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:12:35.10 ID:7VnYnzY60
芳川じゃね?
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:14:05.59 ID:fAuBorav0
女は打ち止めだけじゃないんだから、いくらもありえるでしょ。
芳川、黄泉川、番外個体あたりが有力そうだけど。
でもヴィジュアル系イケメンで社交性が多少なりとも備わったエリートの外科医だったら誰も放っておかんのじゃない?
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 00:18:46.63 ID:cbI/O/4a0
一方通行「だいためンどくせェンだよ、恋愛とかそういうのはよォ!」
上条「童貞は認めんのかよ」
浜面「しかもなんだその理由。童貞の言い訳第1位じゃねえか」
一方通行「俺はそういうのはいいンだよ。打ち止めの世話で精いっぱいだからな」
上条「その打ち止めにもウザがられてんじゃん」
浜面「もう逃げられねえぞ」
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:18:59.65 ID:sw+t/gsbo
そうだな、俺でも抱かれたいと思うわ
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:22:12.51 ID:iZr0GXGJ0
精いっぱいが精子いっぱいに見えた
支援
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 00:26:41.10 ID:cbI/O/4a0
浜面「もう打ち止めちゃんでいいんじゃねえの?」
一方通行「…ダメだ」
上条「そういやお前黄泉川先生と同居してたんじゃねえのか?」
一方通行「あいつとはもう一緒に住ンでねェ、発展的別居だ」
浜面「あいつも結構いい女だよな〜付き合うとかは考えられねえけど」
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 00:29:41.31 ID:nJJ7VXgDO
黄泉川はそろそろ結婚しないとu
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 00:32:31.06 ID:cbI/O/4a0
上条「じゃあもう風俗行こうぜ」
浜面「えっお前風俗とか行くんだ!嫁さん怒らない?」
上条「いや結婚してからはぱったり。でも独身の時は結構行ってた」
浜面「まぁ美琴ちゃんはそういうのマジギレしそうだもんな」
上条「お前は行くのか?」
浜面「いやいや…食わして貰ってんのに風俗行くほど性根腐ってねえぞ俺」
上条「そっかお前今半ヒモだったっけ」
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:34:55.20 ID:4w4JD/Kk0
誰か番外個体呼んでこい…
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:35:34.84 ID:jMnueT7DO
上条さん風俗とか…
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 00:38:15.13 ID:cbI/O/4a0
浜面「一応働いてるからな、週2で3時間だけだけど」
一方通行「偉そうにすンなクソ野郎!お前が一番性質悪ィじゃねェか!」
浜面「だって俺より滝壺の方が10倍以上稼いでるんだもん…」
上条「バイトない日何してんの?」
浜面「2ちゃんかニコニコ」
上条「典型的なクズだな…」
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:38:58.49 ID:iKbQALX/o
一方さんは彼女はいなさそうだけどセフレいっぱいいそう
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 00:39:40.80 ID:nJJ7VXgDO
学生時代の肉欲が爆発したとはいえ、人のこと言えんのかよ上条さん…
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 00:41:46.53 ID:cbI/O/4a0
上条「でもそれなら家事とかは得意なんだろ?」
浜面「いや全然」
一方通行「はァ?彼女働いてんのにお前家事やンねェのかよ」
浜面「それは主夫だろ。あくまでも俺はヒモだから」
一方通行「……」
上条「ちょっとそげぶしていいか?」
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:42:46.50 ID:2/Y9NFQQ0
浜面よ
大丈夫、神奈川の真っ赤なヒーローもヒモだし客観的に見ればクズだからな
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:45:50.48 ID:JzGSLq2Jo
これは刺されても文句言えんww
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 00:46:05.03 ID:cbI/O/4a0
浜面「わかった!わかったからもう殴らないで!」
上条「ったく…」
一方通行「お前税金とかちゃンと払ってンのか?」
浜面「え?消費税って必ず払うもんだろ?」
上条一方通行「……」
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/03/11(金) 00:48:39.72 ID:7Ykm8ZJN0
浜面男女平等パンチくらって死ね
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:49:56.80 ID:mG+CrbLWo
自給1000円のバイトで3時間だと考えると
滝の給料がその10倍でも24万程度か
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 00:52:43.23 ID:cbI/O/4a0
上条「なんで滝壺ちゃんお前みたいなクズと付き合ってんの?」
浜面「まぁ、俺に…惚れてるからだろうな」
上条・一方通行(イラッ)
一方通行「とりあえず就職しろよ」
浜面「上条…お前んとこで雇ってくれよ」
上条「え〜資格取ったら考えてやらないこともないけど…」
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 00:57:24.49 ID:cbI/O/4a0
一方通行「どうなンだ?建築士の仕事って」
上条「まぁ大変だけどやりがいのある仕事だよ」
一方通行「その仕事絶対お前に向いてるぜ。昔から思ってた」
上条「そうか?」
浜面「なぁ〜雇ってくれよ〜」
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:58:37.77 ID:rrIF62EAO
建築士wぴったりすぎる
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 00:59:58.91 ID:GbNO8SBNo
そういや美琴は何して…と思ったけど3人+お腹の子がいるなら普通に主婦か
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:02:27.42 ID:7iZTahT+0
ここの浜面と新約の浜面の差が…
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 01:06:34.70 ID:cbI/O/4a0
上条「公務員とかどうだ?」
一方通行「年齢的に無理じゃねェか?それにこいつ中卒だからそもそも受験資格がねェしな」
浜面「やっぱ中卒にはドカタがお似合いってか…」
上条「まぁそう気を落とすなよ、ドカ面」
浜面「テメェマジでぶん殴るぞ」
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:07:37.24 ID:e1nUxo5g0
もうエスポワールにのっちまえ
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 01:13:53.58 ID:cbI/O/4a0
浜面「まぁいいよ。いざとなったら滝壺と結婚すればいいし」
一方通行「男が吐くセリフじゃねェぞ、それ。思いっきりOLじゃねェか」
浜面「ってか上条よ〜嫁さん身重なのにこんなに遅くまで飲んでていいのか?」
上条「あーいいのいいの、今日嫁のお母さん来てくれてるから」
一方通行「だいぶ前にお前が殺そうとした美鈴さンな」
浜面「……」
一方通行「さっきのお返しだ、クソッタレ」
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:17:39.82 ID:tJVDcZmDO
浜面ェ・・・
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:19:47.38 ID:GbNO8SBNo
美琴の周り血生臭すぎるww
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 01:20:50.66 ID:cbI/O/4a0
上条「ってかどうすんだ?風俗行くか?」
一方通行「・・・」
浜面「俺もいきてえなあ〜鈴科、おごってくれよ」
一方通行「・・・いくか」
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 01:25:53.18 ID:cbI/O/4a0
安価で3人の相手きめていいですか?
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 01:27:58.71 ID:nJJ7VXgDO
ダメです
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:28:05.80 ID:7VnYnzY60
嫌な予感しかしないんだぜ……
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:28:29.70 ID:iKbQALX/o
安価するほど人いない予感
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 01:28:49.07 ID:6Q8h3E1a0
安価はアカン
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:30:03.87 ID:oq/+xa4Po
これ一体どういう方向性の話なの
家庭持った男3人のぐだぐだトークなの?
タイトルの打ち止めは意味あるの?
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:30:13.19 ID:rCRRnzSAO
えぇぇぇぇ…
というか上条さんは1番ダメだろ…
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 01:30:31.02 ID:cbI/O/4a0
じゃあ今日は寝ます
ちょっと考えます
ってか最初の打ち止めの件全然絡んでこないですね…
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:30:41.78 ID:EKYUifQDo
上条さんの相手は御坂妹
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 01:31:26.05 ID:cbI/O/4a0
>>68
もう俺も訳わかんなくなってる
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:34:09.98 ID:GbNO8SBNo
>>69
同意
4人目孕ましておいて上条さんまで行ったらちょっと引くわww
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:35:24.90 ID:7Ykm8ZJN0
旧約・新約の戦ってたころの浜面はどこに行ったんだ。
>>68
に同意、一方さんの子育ては?
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:37:48.24 ID:qm9kmHcIO
でも上条さんはそうとう風俗行き慣れてそう
土御門・青ピの悪友組と一緒に通ったりしてそう
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:38:09.28 ID:iZr0GXGJ0
まあ俺みたいに打ち止めに釣られた人多いだろうからな
そっち方面の方がスレタイには合ってんじゃね
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:39:17.14 ID:iKbQALX/o
スレタイなんて細けェ事はいいンだよ
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 01:52:29.98 ID:ckpMChbIO
えっ?
風俗で打ち止めが働いてて、上条さん達と遭遇→修羅場
って流れじゃないの?
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 01:56:07.57 ID:b4/m9Q7xo
>>78
そのネタでSS書くわ俺
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 02:02:04.45 ID:Y1PVHRiAO
もし安価になったら全力で上条さんは帰宅させる
ドカ面の相手は親船最中だな
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 02:02:20.60 ID:rCRRnzSAO
>>77
いや 重要だろ
というか
>>1
の発言からするに
全く方向性の決まってないグダグダ支離滅裂な気配がする…。
めちゃくちゃな発言や行動をさせれば、面白くなるだろうww
みたいな
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 02:10:45.71 ID:HEkEWMRto
楽しいじゃん
こういうのもたまにはいいよ
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 02:10:57.62 ID:K/80pctDO
やだ…クズな浜面さん結構良いと思ってしまった
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 02:18:07.90 ID:2CNLmZQIO
普段はクズだけどいざという時にはヒーローになるみたいなそういうアレ
いいと思います
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 03:17:00.24 ID:AUuyPhJAO
そもそも学園都市に風俗があるのかと
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 03:24:25.38 ID:GbNO8SBNo
大人がいないわけじゃないし一応あるんじゃね?
個人IDとかで入店記録残るとか厳重になってそうだけどww
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 03:32:55.96 ID:7zK0wKTIO
>>85
二次創作にその類の突っ込みは野暮だぜ
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 03:52:00.48 ID:CTD3Qs/mo
妹達みたいにクローンの風俗嬢作ればめちゃくちゃ儲かるな
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 04:29:40.49 ID:GsCvOd5H0
指名がないな、それ
90 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 05:49:43.98 ID:DhP/osk4o
この上条さんは普通に浮気してそう
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 06:32:16.10 ID:nBR5Gtilo
おい浜面、ロードサービスの仕事はどうしたんだよ・・・
おっさんに憧れてたんじゃなかったのかよ・・・
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 08:59:37.68 ID:2/Y9NFQQ0
もう浜面はアイテムのみんなに養ってもらってるでいいよ
無職の仮面ライダーっていたっけ?
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 09:18:08.26 ID:Q5fLLHoIO
通行止めだと思ってたわ
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 09:28:28.02 ID:YtgzMJOAO
登場人物がクズばっかだな
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/03/11(金) 12:45:50.53 ID:6rIVS6f30
一方さんの妻は番外個体じゃないのか・・・
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 13:56:51.47 ID:8GvP6uC90
>>92
平成だと翔一君、天道、もやしかな
昭和はシラネ
97 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/11(金) 18:05:57.01 ID://DWq9/H0
上条さん、風俗に行こうとしてたのがバレて美琴と大ゲンカすればいいのに…
「もう知らない!出ていく!!」
って言われて滅茶苦茶後悔すればいい。
地震情報:
http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/12(土) 10:22:58.34 ID:+BoIguJIO
スレチかも知れんが一応中卒でも公務員にはなれる
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/12(土) 13:19:44.53 ID:V4D6DqNP0
どうしたいのかがいまいち把握できないんだが。
VIPと違ってコッチじゃ安価で進めるなんてできるの?
>>1
の執筆速度的にも…
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/12(土) 15:23:10.46 ID:cgp7CWbDO
安価はちょっと難しいと思う
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/03/13(日) 00:34:09.03 ID:iU4t46Sho
>>1
さん無事か
102 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山梨県)
[sage]:2011/03/20(日) 16:44:26.19 ID:kiHHxObJo
まぁこんだけ叩かれりゃ出てこれないわな
まだどうなるかわからなかったのに
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/03/21(月) 01:14:06.08 ID:CkqUc0Ugo
このくらいでこんだけ叩かれりゃっていくらなんでもメンタル弱すぎだろう
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2011/04/05(火) 01:23:10.87 ID:ptPn5d3B0
4月になったお・・・
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(島根県)
:2011/04/25(月) 19:53:36.77 ID:lgGEyH56o
期待してたんだけどなぁ…
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/04/25(月) 21:33:40.49 ID:nVaX3NNo0
間違いない。
この人は大震災の犠牲になられた方だ。
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/04/25(月) 23:03:57.95 ID:+eGK3nCa0
縺翫▲縺翫▲縺翫▲
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/04/28(木) 00:42:51.89 ID:dek453U1o
原作から4年後の設定で
一方通行が最近冷たいと感じた打ち止めがかまってもらうために
わざとぐれてる振りをしてて、一方通行はそのことで上条さんと浜面に相談してるって電波を受け取った
もう誰も書きそうになければ冒頭部分だけ書いてみてもいいでしょうか?
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福島県)
[sage]:2011/04/28(木) 17:37:51.91 ID:EKl/w69so
>>108
一ヶ月経ってるしいいんじゃないかな
待ってる
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/04/29(金) 01:56:52.00 ID:W/KxHS+Qo
>>109
返信ありがとうございます
とても遅筆であったり、設定がおかしかったりなどはするかもしれませんが
どうかそのあたりは目をつぶってやってください
とりあえず冒頭の1レスだけ
鉤括弧の前に名前があったほうがいい、地の分はなしのほうがいい、などなどありましたらよろしくお願いします
後、カップリング等は考えていませんが通行止め要素は入ってくるかもしれません
もしかしたら上琴要素も入ってくるかもしれませんが完全にカップルにする気はないです
上条さんはくっつかないぐらいが一番輝くと思うので。
111 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/04/29(金) 01:57:27.54 ID:W/KxHS+Qo
「どうすりゃいいンだァ……」
と一方通行は呟いた。
最近の彼の悩みは打ち止めについてである。
第三次世界大戦の終結から早4年、一方通行も成人となり
打ち止めも肉体年齢においては14歳と何かと多感になる時期でもある。
だから少々のことは仕方ないと考えていたが、どうも2週間前ほどから様子がおかしいのである。
「また俺が変なことでもやっちまったかァ……?」
以前、一方通行は打ち止めの部屋に入り、体操着や寝巻きなどを勝手に洗ったと打ち止めに怒られたことがある。
どうして怒られてしまったのかはわからなかったが彼女の言い分によると「プライバシーだから」とのことだ。
洗濯をするぐらいプライバシーもくそもあるのだろうか、と疑問を抱いたが何かと難しい年頃なのだろうと納得していた。
「あいつらに相談でもしてみるか……」
と言って一方通行は携帯電話を取り出した。
"彼"に電話をかけようとしたが、正直"彼"だけに聞いてもまったく意味がないだろうと思い、
打ち止めの姉である、"彼女"も一緒に呼び出すことにした。きっと"彼"が来ると聞くと喜んでくるだろう、そんなことを考えながら。
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/04/29(金) 02:02:30.33 ID:W/KxHS+Qo
このような感じでお送りしていくと思います
シリアスにはしないつもりです。文才がないので。
基本おそい、ゆるい、かるいをモットーにお送りするつもりですので
気長にお待ちください
113 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/04/29(金) 06:43:10.16 ID:W/KxHS+Qo
ageついでにコテ酉テスです
114 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/04/29(金) 09:12:18.09 ID:4VVDUZ5DO
よーし応援させてもらう
115 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/04/29(金) 12:47:05.28 ID:N5Tqj4K90
通行止めwktk
支援
116 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/29(金) 18:13:20.52 ID:W/KxHS+Qo
支援ありがとうございます
それでは投下します
読みにくいなどあればご指摘よろしくお願いします
117 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/29(金) 18:14:24.06 ID:W/KxHS+Qo
電話してから一時間後、ファミレスで待つ一方通行の元に御坂美琴と上条当麻がやってきた。
「よォオリジナル、上条、呼び出しちまってわりィな」
「そんなこと気にすんなよ」
「そうよ、打ち止めなんていっつも私にいろいろ聞いてくるわよ」
「そうだったのか……?それならちょうどいい、その打ち止めについてなンだが何か聞いてねェか?」
「何か……って何よ?」
「いやそれが、どうも最近あいつの様子がおかしくてな」
「様子がおかしいって、具体的にどうおかしいのよ?」
「例えば、晩飯食ってるなンだが……」
※※※
前は飯食ってるときなンかいちいち俺に話しかけてきてたンだが
どうも最近静かでなァ……それで気になってあいつのほうを見てみたら
ずっと顔を伏せたままで、目があったと思えば顔を真っ赤にして突然慌てだしてなァ
あまりにも様子がおかしいから少し話しかけてみたンだわ
「どうした?俺に顔になンかついてるか?」
「う、ううん、なんでもないのってミサカはミサカは慌てて返してみたり」
「……? 何か気になることがあったらなンでも言えよ」
「うん!ってミサカはミサカは元気に返してみたり」
※※※
118 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/29(金) 18:14:55.53 ID:W/KxHS+Qo
「って話した後はずっと落ち込んでるみたいなンだわ……はァ……ガキの考えてることなンざさっぱりわかンねェ……」
「(お、おい御坂これってわざとやってんのか?)」
「(知らないわよ!つーかこれどう聞いてもこいつが鈍感なせいじゃない!)」
「(だよなぁ……打ち止めが可哀想だ……)」
「(……こいつもあんたにだけは言われたくないでしょうね)」
「(え?なんで?)」
「(知らないわよ、この馬鹿!)」
「お前ら何こそこそ話してンだァ?」
「あ、ああ悪いなんでもないんだ。それで打ち止めの様子が最近おかしいって話だったよな?」
「あァ……なンでだかわかるか?二人ともォ」
「ああ、それたぶ「こればっかりは私達から言うべきじゃないわね〜」
「(お、おい……)」
「(少しは空気を読みなさい!この馬鹿!これは二人の問題よ、私達が口出しすべきじゃないわ)」
「(あ、ああ……たしかにそうだな……)」
「……だ、そうだ。力になれなくて悪いな一方通行」
「……いや、話を聞いてくれただけでも助かる。ありがとなァ」
「おう!今度また浜面も誘って一緒に飲みに行こうぜ!」
「あァ、今度は飲みすぎンなよォ」
「はは……気をつけるよ。じゃあな」
「おォ、またなァ」
「私もそろそろ帰るわ」
「おォ、オリジナルもありがとなァ」
「打ち止めの世話してもらってるんだからおあいこよ。私の妹のことよろしく頼むわね」
「気にすンなァ、まかせとけェ」
「ふふ、それじゃあね。過保護な保護者さん」
「一言余計だァ!」
会計を済ませ、ファミレスからでる。
一方通行は先ほどの会話を思い出していた。
あいつら絶対何かに気づいてるな、だがオリジナルはそれは私達から言うべきではねェと言っていた
どういうことなンだァ?……チッ、やっぱり打ち止めと話をするべきなンかァ?
うだうだ考えたってわかンねェな……とりあえずケーキでも買って帰るか。
119 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/29(金) 18:15:47.73 ID:W/KxHS+Qo
この日は相談してみたはいいものの特にたいした成果もあがることがなかったので、とぼとぼと家路に着くことにした。
家に着くと既に打ち止めは学校から帰ってきており、ちょうどコーヒーをいれているところだった。
「あっ……えっと、そのお帰りなさいってミサカはミサカははにかんでみたり」
「あァ、ただいま。ケーキ買ってきたぞォ」
と一方通行は打ち止めに笑って返すと
「〜〜〜!/// じゃ、じゃあ宿題しないといけないから部屋に戻って食べるね!ってミサカはミサカは慌てて部屋に……」
と打ち止めは最後まで言い切らないうちに部屋に篭ってしまった。
「ハァ……やっぱりおかしいよなァ……あいつ」
と呟きながら打ち止めが残してくれたコーヒーをコップに注ぎながらケーキの準備をする
120 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/29(金) 18:16:48.37 ID:W/KxHS+Qo
打ち止めが様子がおかしくなるいくらか前に一方通行に勧めてきたことがある
「あなたってコーヒーは良く飲むのに甘いものは食べないよねってミサカはミサカは問いかけてみる」
「あァ、甘ェものなンてうめェとも思わねェし、食おうとも思わねェ」
「えーそうなの?コーヒー大好きなのにもったいないなぁってミサカはミサカは残念がってみる」
「もったいねェ……って何がだァ?」
「えーっとね、コーヒーと一緒に食べるケーキはとってもおいしいんだよ!ってミサカはミサカは熱弁してみたり」
「そうなのかァ?ちょっくら試してみるか、打ち止めコーヒーいれといてくれェ、俺はケーキ買ってくる」
「うん!ってミサカはミサカは笑顔で答えてみたり!」
―――――――
―――――
―――
―
「なるほどなァ、コーヒーの苦さがケーキを甘ったるく感じさせること無く、尚且つケーキがコーヒーの風味を奪うことも無い、たしかにこれはベストマッチだァ」
「でしょ!ってミサカはミサカは無い胸を張ってみたり!」
「あァ、ありがとなァ打ち止め」
「ううん、いいの!でも……ひとつお願いしてもいい?ってミサカはミサカは聞いてみたり」
「どうしたァ?」
「また時々でいいからこうやって一緒にケーキを食べたいのってミサカはミサカは頼んでみたり」
「あァ?そンなの当たり前だろォ?一緒に住ンでるんだから一緒に食う、それだけだァ」
「ー!うん!ってミサカはミサカは体で喜びを表現してみたり」
「あンまりはしゃぎすぎて怪我すンじゃねェぞ」
・
・
・
そンなこともあったなァ、と一方通行は一人ケーキを食べながら思い返す
あれ以来ケーキ好きになってしまった一方通行は時々ケーキを買ってきては打ち止めと一緒に食べていたのだが
いつの間にかお互い一緒に食べることがなくなった。顔を合わせるときといえば朝食か夕食ぐらいなものだ
自分にケーキのおいしさを教えてくれた少女はもういないのだろうか?
あの時みたいに当たり前に話すことができなくなっていく関係に居心地の悪さを覚える
「どうすりゃいいンだァ……」
と本日二度目の弱音を吐いた
121 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/29(金) 18:17:20.05 ID:W/KxHS+Qo
「はぁ、どうしてまともにあの人の顔を見れないんだろうってミサカはミサカは呟いてみたり……」
あれは2週間前のことだった
「ねぇねぇミサカちゃん、ミサカちゃんって好きな人とかいるの?」
「えっ!?突然どうしたの?ってミサカはミサカは驚いてみたり」
学校でいつも仲良くしている子に突然問いかけられた
彼女は現在中学校に通っている
実際の年齢は4歳とは言え、肉体年齢にすると14歳程度、
精神的にもちょうどいい具合である
中学生といえば、そのような物事に興味をもっていい年頃なのだから
このような会話があったとしてもなんらおかしくはないのだ
「えっとね、私は今好きな人とかいないからそういうことがピンとこないんだけどミサカちゃんはいるのかなぁと思って」
「なるほど〜ってミサカはミサカは納得してみたり。それで好きな人だったよね?ちょっと考えてみる」
打ち止めは今までそんなことを友人から聞かれるということがなかったので改めて考えてみることにした
好きな人かぁ……好きな人ってどういうことなんだろ?
う〜んいまいちピンとこないなぁ
そういえば10032号はヒーローさんのことが好きだって言ってたけど
それってどういう気持ちなんだろう?
「う〜ん、好きっていう気持ちがよくわからないかも、ってミサカはミサカは正直に答えてみたり」
「あ〜なるほどね〜、好きっていう気持ちかぁ……」
「うん、今まで意識したことなかったからかな」
「う〜ん、例えばさ、あの人の考えるとどきどきしちゃう〜とかいつも頭のどこかであの人のこと考えちゃってる〜とか」
いつもどこかであの人のことを考えてる?……それって……え?え?
えええええええ???
ミサカいっつもあの人のことばっかり考えちゃってるけど…それってどうなんだろ
いつもどんなこと考えてるかなぁ
ちゃんと学校行ってるのかなぁ?とか
ちゃんと朝ごはん食べてくれたのかなぁとか
一人の女性として見てくれないかなぁとか……
わ、私何考えてるんだろ///
122 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/29(金) 18:17:50.75 ID:W/KxHS+Qo
「み、ミサカちゃん大丈夫……?顔真っ赤だよ?」
「だ、だ、だ大丈夫だよ!ってミサカはミサカは必死に動揺を隠してみたり!///」
「あ、さてはミサカちゃん気になる人いるんでしょー!教えなさーい!」
「た、助けて〜ってミサカはミサカは全力で逃げてみたり〜!」
とまぁそんなことがあった日から一方通行のことを意識してしまい今まで通りの態度を取れなくなってしまったのである
なんともよくある話だ
はぁ……今日もちゃんと話ができなかった……ってミサカはミサカは後悔してみたり……
どうやったら素直になれるのかなぁ……
あの人とまたちゃんとお話したいよ……
といろいろ考えてみるのだが答えはでることがなく
その日の夕食もまともに会話できず夜が更けていったのである
123 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/29(金) 18:19:40.80 ID:W/KxHS+Qo
とりあえず以上です
一方通行を見るたびに恥ずかしがったり、悶えてしまう打ち止めが書きたいですが
はたして上手にかけるのだろうか……
124 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/04/29(金) 19:16:39.93 ID:IWIu14kDO
>>123
乙! あえて言うなら文を詰めすぎだと思う
125 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/04/29(金) 22:32:33.10 ID:l8gkvn3AO
俺得通行止めスレを発見してしまった
これは期待
乙!
126 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/04/29(金) 23:23:53.78 ID:QQwQoh1ko
最近、番外通行とか電磁通行とか座標通行ばっかで通行止めが少なかったからな…
通行止め好きは肩身が狭かったから、久々の通行止めに期待してるwwww
127 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/04/30(土) 01:27:28.37 ID:lUkASHVB0
地の文の句点があったりなかったりがちょっと気になる
それと、台詞や独白の後に必ず「と」から地の文が始まるのはポリシーなのか?
あんまりにも多用されると鼻につくかな
まあとにかく通行止め支援なんでこれからも頑張ってくれ
128 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 20:50:52.91 ID:9OFNGMmzo
こんばんは
レスありがとうございます
ご指摘いただいた箇所も注意しながら書き進めていきたいと思います
>>123
>>127
ご指摘ありがとうございます
どうも変な癖がついているようで
直すのに必死です
またおかしな部分があればご指摘お願いします
それでは投下していきます
129 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 20:51:49.02 ID:9OFNGMmzo
「……ン、ンン……今何時だァ……?」
ベットからもぞもぞと起き上がり
時計を確認すると既に朝の9時
そろそろ大学に行かなければならない時間だ
現在一方通行は大学二年生である
もっとも大学にあまり通ってはいない
単位はどうしているのかという疑問が出てくるが
ここは学園都市である
些細なことは気にしてはいけないのだ
決して作者が語彙が少なく詳しい説明を書くのが無理だったため断念したわけではない
決してそうではない
「ふァァ……たりィ……」
あくびをしながらリビングに向かうとそこには打ち止めが作ったのであろう朝食が準備されていた
130 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 20:52:29.64 ID:9OFNGMmzo
普段なら打ち止めは料理が得意である
「あなたにおいしい手料理を食べさせてあげたいの!ってミサカはミサカは大胆発言!」
以前打ち止めは突然このようなことを言い出し、それ以来上条や御坂に料理の作り方などを教わっていたことがある
その際に黄泉川も打ち止めに料理を教えようとしたが一方通行が無理やりそれはやめさせたのである
そんなこともあり料理は上手なはずなのだが
味噌汁の具材の大きさがまちまちであったり、目玉焼きを真っ黒に焦がしていたりと
いつもの打ち止めらしからぬミスが多々見受けられる
「なンだァ?これは俺に対する嫌がらせかァ?」
などとぶつくさ言いながらひとつ残らず最後まで綺麗に食べているあたりが
一方通行が過保護と言われる所以なのだろう
「さて、そろそろ行くかァ」
手早く出かける準備を済ませ
「行ってきまァす」
一方通行の声が誰もいない部屋に響いた
131 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 20:53:12.16 ID:9OFNGMmzo
――――――――
「あっ!お姉様〜!ってミサカはミサカは元気に手を振ってみたり」
「打ち止めー久しぶりねー!元気にしてた?」
「うん!元気だよ!ってミサカはミサカは笑顔で答えてみたり」
「朝突然あんたからメールが着たからびっくりしたわよ」
「も、もしかして何か用事があったりした?ってミサカはミサカはちょっと自分の軽率な行動を戒めてみる……」
「今夏休みで暇だからそんなことはないわよ〜もっともあの馬鹿は毎日補習があるみたいだけどね……」
「その口ぶりからして一向に進展してないだろうお姉様にミサカはミサカは少し同情してみたり……」
「いいのよ〜どうせ今に始まったことじゃないしね。それよりこんなところで立ち話もなんだからお店の中に入りましょ」
「うん、わかったってミサカはミサカはお姉様の後についていってみる」
―――――――
―――――
―――
―
「それで?メールにあった相談って何のこと?」
「うん、あのね以前こんなことがあったのって―――」
打ち止めは以前、学校で友人と話した時の事のあらましを説明した
132 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 20:53:49.71 ID:9OFNGMmzo
「なるほどねぇ……やっぱり私達同じなのね」
不意にまるで母親のような笑みを打ち止めに向ける美琴
「え?それってどういうこと?ってミサカはミサカはお姉様に質問してみたり」
「あのね、打ち止め。いずれ私はあなたに話したかったことがあるの。その話をするわね。最後までちゃんと聞くのよ〜?」
―――――――――――
133 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 20:54:25.53 ID:9OFNGMmzo
―――――――――――
あれは打ち止めと同じぐらいの頃だったわ
ちょうど夏休みに入るちょっと前ぐらいで
私はスキルアウトに絡まれてたの
絡まれてたってことは今までもあったことでね
その時も能力を使ってあしらおうと思ってたのよ
でもそんなときにあいつが
「おーいたいた!こんなところにいたのかー!だめだろー勝手にはぐれちゃー、いやー連れがお世話になりましたーはい、通してー」
突然出てきてこんなこと言うのよ?
だから私もつい思わず
「誰よアンタ?」
って言っちゃってね、そこであいつの私を助け出そうとした作戦はまるつぶれ
もっとも私は自分でなんとかするつもりだったし、そのときはあいつのことを変なやつだとしか思ってなかった
それで結局作戦がつぶれちゃったせいで元々私に絡んでたスキルアウトがあいつに絡んだの
そしたらあいつ
134 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 20:55:09.30 ID:9OFNGMmzo
「ああ、そうだよ
恥ずかしくねーのかよお前ら
こんな大勢で女の子一人を囲んで情けねえ……
大体お前らが声かけた相手をよく見てみろよ
まだガキじゃねーか
さっきの見ただろ
年上に敬意を払わないガサツな態度
見た目はお嬢様でもまだ反抗期も抜けてねーじゃん
お前らみたいな群れなきゃガキも相手にできないようなヤツらはムカツクんだよ!!!」
って言いやがったのよ?
信じられる?あったばっかりに勝手に助けようとしたと思えば
突然ガキ扱いされて、それで私もキレちゃってねー
私が一番ムカツクのはお前だー!ってね
思わず能力を使っちゃったのよ
それで全員やったと思ったら何故かあいつだけ無事でね
それで理由を聞くと変な能力をもってるけど無能力者ですって?
私も努力して努力してようやくレベル5になって
一応プライドやら自信があったのよ
なのにわけのわからない右手ひとつに全部消されてしまうのよ
全然納得できなくてそれからあいつに会うたびに毎回毎回勝負を挑んでたわ
勝負よ!今度こそ私が勝つんだから! ってね
135 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 20:57:34.79 ID:9OFNGMmzo
でもね当時は気づかなかったけど今になってから思うの
私はあいつに勝ちたかったんじゃない
あいつに勝負を挑んだりつっかかったりしてるのが楽しかったんだと思う
それで夏休みの前日たぶんあれがあいつとの最後の勝負だったと思う
その日も適当にあしらわれてね
その日からちょっとの間会うことがなかったの
それで次に会ったのはあの公園
その時の様子今にして思えばなんか変だった
たぶんあのときにはもう記憶喪失になっていたんでしょうね……
それからたぶん打ち止めも知ってることだと思うけど『絶対能力進化』計画
あれを私は止めようとした
実際私の力では無理だったんだけどね
いろんな研究所を潰しても効果がなくて
どうすれば止められるかって考えた
その時何者かによって『樹形図の設計者』は壊されているという事実を私は知っていたの
それで『樹形図の設計者』の計算が間違っているとすればいいんじゃないかって考えたの
『樹形図の設計者』によると私は一方通行と戦った場合
百八十五手で私は死亡するという結果がでている
じゃあもし私がそれより早く死んでしまったら?
たった一手で殺されたとしたら『樹形図の設計者』は間違っていたということになって
実験は行えなくなるんじゃないかって……ね
136 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 20:58:33.50 ID:9OFNGMmzo
奇しくも私が一方通行に殺されようとした晩
あいつは私の元にきたの
あいつにとってまだ会ったばかりのはずである私の元に
私の代わりに実験を止めるために……
やっぱりこいつは馬鹿なんじゃないかって思った
だってそうでしょ?
どんな力を持っていたとしてもあいつは無能力者で一方通行は学園都市第一位
それは変わらない
どんなに無謀かなんてすぐわかるようなこと
それでもあいつは私の元にきたの
そして実験を止めた
今でも私はそのことを感謝してる
感謝してもしきれないほど…
そうじゃなきゃ打ち止めにも会えなかったし
今みたいに時々妹達と遊ぶなんてことはできなかったはずだもの
それでそれからもいろいろあった
夏休みの最後にあいつに恋人のふりをしてもらったり
学園都市中が謎の異変に襲われた時もやっぱりあいつは何かと戦っていた
137 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 20:59:04.72 ID:9OFNGMmzo
それでね
私が自分の気持ちに気づけたあの日
やっぱりあいつはぼろぼろになってた
しかもぼろぼろになってまで更に誰かを助けに行こうとしてたのよ?
笑えちゃうでしょ
でもその時私は思ったの
なんだこいつだけこんな目にあわなきゃいけないんだろうって
私はあいつに傷ついてほしくなかった
私はあいつに頼ってほしかった力になりたかった
でもどうして?
どうしてそう思ったの?
そう考えたらね
すぐ……わかったの
ああ……私こいつのこと好きなんだって
今まであいつが女の子と一緒にいたらイライラしてたり
あいつが傷ついてるのみたらこっちまで悲しくなってたりしてたのはそうだったんだなって
私に足りなかったのはね
自分に正直になれていなかったことなの
そしてたぶんそれは今の打ち止めにも言えることだと思う
自分に正直になるってことは難しいことだと思うの
でもね正直になれたとき新しい自分に気づくことができる
138 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 20:59:33.17 ID:9OFNGMmzo
それこそ『自分だけの現実』なんて根本から変えられてしまうかと思うほどの衝撃を受けるわ
でも私はそれすらも自分の力にできると思うの
打ち止めは一方通行とどんな関係になりたいの?
今みたいな家族のままの関係でいいとか
もっともっと一緒にいたいとか
一方通行の力になりたいとか
言葉に出すのは難しいかもしれないけれど
絶対胸に秘めてる思いっていうのはあると思うの
それに気づけたら
打ち止めも今抱えている悩みの答えがすぐでると思うわ
私が言えるのはそれだけ……
長々と話して悪かったわね……
―――――――――――
139 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 21:00:03.40 ID:9OFNGMmzo
そこまで話しきると御坂はアイスコーヒーに口をつける
話終わった顔はとても清清しく見えたと打ち止めは思う
「……お姉様もいろいろ大変だったんだねってミサカはミサカは感動してみたり」
「やだもう、そんな大げさな話じゃないわよー。でもね打ち止め、答えを出せるのは自分だけなんだからね」
「うん!お姉様に言われたとおり自分自身と向き合ってみる!ってミサカはミサカは決意を固めてみたり!」
「そんな大げさなものじゃないわよ〜じゃあ話も終わったことだし買い物にでも一緒に行く?」
「えっ!?いいの?ってミサカはミサカは驚いてみる」
「もちろんいいわよ〜何個かならほしいものを買ってあげるわ」
「やったー!ってミサカはミサカは喜びを体で表現してみたり!」
「じゃあ行きましょ打ち止め。今日は姉妹水入らずよ」
夏の暑い日差しが照りつける中、肩を並べて歩く二人の姿はまるで本物の姉妹のように仲睦まじい光景が広がっていた―――
140 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/04/30(土) 21:02:00.00 ID:9OFNGMmzo
本日は以上です
美琴のところは描写が下手だなぁと思いながら書いていました
いつか出来事を振り返った美琴の心境っていうのを書いてみたいと思っていましたが
意外と難しいものだとは思っていませんでした…・・・
長々と書いてるくせに実際は話が全然進んでなかったりするのは愛嬌ということにしておいてやってください
141 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/04/30(土) 21:07:08.28 ID:3MqXdBs7o
乙
なんか美琴の惚気に聞こえんでもないな…
142 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/01(日) 12:09:51.68 ID:jIcZxIzq0
乙
俺は前回の方(
>>124
に文詰めすぎと言われた方)が見やすかったかな
まあこの辺は個人の好みなんで
>>1
のやりやすいように書けば良いと思うが
143 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/01(日) 18:14:54.06 ID:gn79IJWVo
>>141
むしろそのつもりで書いています
美琴→上条の一方的な惚気ですね
しかし上条のほうは気づくこともない……って感じです
>>142
むむむ……文の読みやすさってのは難しいですね……
試行錯誤してみようと思います
ちなみにのっとりではないので私は
>>1
ではないですね
それでは投下します。今後忘れていなければ投下する際にはageようと思います
144 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/01(日) 18:15:44.90 ID:gn79IJWVo
「はぁ〜……今日も勉強も仕事も捗らず……か」
浜面仕上はとぼとぼと日が暮れた学園都市を一人寂しく歩いていた
現在彼は滝壺理后と同棲している
二人を縛っていた柵を一切取り払い
安全を約束されたその日から平和で平凡、しかし幸せな毎日を過ごしていた
浜面はそれから復学しバイトをしながらなんとか暮らしていた
一般的に考えると暮らしていくには十分な額を稼いでいるとは思うのだが
さすがに滝壺の奨学金と比べてしまうと見劣りしてしまう
そもそも学園都市のレベル5と比べることが間違っていると思うのだが……
「俺の給料で食っていくことは出来るといってもやっぱり贅沢させてやりたいよなぁ……」
などと呟きながら歩いていると
「よっ!浜面じゃねえか、元気にしてっか?」
突然後ろのほうから声をかけられて驚き振り返ると上条だった
145 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/01(日) 18:16:30.29 ID:gn79IJWVo
「おう上条か、こんな時間にどうしたんだ?」
「いやなに、いつものタイムセールだよ」
「ああ、なるほどな。……ん?お前ってたしかイギリス清教から今までの謝礼ってことで毎月金振り込んでもらってるんじゃなかったか?」
「おう、それのおかげで上条さんの貯金はたまりっぱなしですよー」
「はは……羨ましいぜ……まぁそれもお前の努力の結果なんだけどな、でも金振り込んでもらってるならタイムセールなんていかなくていいだろ?」
「いやいや、何を仰りますか。どんなにお金があろうと節約するのは大事なんですよ!……まぁ染み付いた貧乏性が取れないだけなんだけどな」
「ははは、たしかに節約は必要だ。同じ無能力者だからよくわかるぜ……」
「うんうん……お前も苦労してるんだな……そういえば今バイトの帰りか?どうだ晩飯でも一緒に食わないか?」
「あーそうしたいのは山々なんだがな、家で滝壺が晩飯作って待ってくれてるんだ悪いな」
「あーなるほどな、羨ましいなこんちくしょう!リア充爆発しやがれ!」
「なんだよそれ!お前だってモテモテじゃねえか!」
「モテモテ?それはあれですか上条さんへの嫌味ですか!あーはいはいそうですよ!彼女なんて出来たこと無いですよ!」
「だめだこいつ……早く何とかしないと……」
「はぁ……まぁそんな話はおいといてだな、今度一方通行も誘って一緒に飲みに行かないか?」
「ん?突然どうしたんだ?」
「いやな、昨日ちょっと一方通行と話す機会があってな、その時にまた飲みにいこうぜって話をしたんだ」
「なるほどな、それならいつでもいいぜ!またどうするか決まったらメールでも送ってくれ」
「はは、わかったよ。じゃあまたな、あまり長話して滝壺待たせても悪いだろ?」
「確かにそうだ。又会おうぜ!」
そう言って上条に手を振りまた家のほうに足を動かす
146 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/01(日) 18:16:57.29 ID:gn79IJWVo
しばらく歩いているととても仲の良さそうな姉妹が歩いているのが見えた
「またどこかに一緒に遊びに行きましょうね」
「うん!って……」
姉妹の楽しげな声が聞こえてくる
「俺もいずれあんな風に仲睦まじい子供がほしいもんだな」
そんなことを考えながら浜面は滝壺の待つ家に急いだ
「はまづらお帰り、お疲れ様」
その一言だけでまた明日の日も頑張れるそう思いながら
―――――――――――
147 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/01(日) 18:17:30.73 ID:gn79IJWVo
「ただいまァ」
誰もいない部屋に一方通行の声が響く
「そういえばあのガキはオリジナルと一緒なンだったか」
先ほど打ち止めから来たメールを確認する
どうやら御坂と夕飯を食べてから帰るようだ
仕方なく久しぶりに自分で夕飯を作る
いざ食べようとしたときにどうも落ち着かない気分になる
「チッ、なンか落ち着かねェ」
「いただきまァす」
久々に作った自分の料理を食べる
以前作っていたときとと同じように作ったはずだ
しかし何かが違う
「まじィ……」
一人というのはこんな感じだったろうか
打ち止めがいない日はそんなことを考える
「調子狂うぜェ……」
理由はわからない
しかし何か落ち着かない
「ただいまー」
帰ってきた
打ち止めだ
これでいつもの日常が戻ってくる……
そんなことを考えながら一方通行はドリップコーヒーを二人分準備した
片方はブラック、片方は砂糖、ミルク入りのものを――
148 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/01(日) 18:18:04.97 ID:gn79IJWVo
二人ともコーヒーを飲み終え、ソファに座ってくつろぐ
やはり何か微妙な距離感を感じる
しかし一方通行はそれが何かを理解できない
気持ちわりィ……
そう思う
そんなことを考えていると突然声をかけられた
「ねぇ……」
「あァ?どうしたァ?」
「あのね、お願いがあるの……ってミサカはミサカは告白してみたり」
「お願いだァ?何だ?」
「うん、実はね…」
「お小遣いをもらえないかなぁ……ってミサカはミサカはお願いしてみたり……」
「……」
「何に……使うんだ?」
「それはちょっと言えないかもってミサカはミサカは……」
「……いくらいるんだ」
「……いちまんえん」
「……今回だけだぞォ」
「……!うん!ってミサカはミサカは笑顔で応えてみたり」
会話が終わると一方通行は自室に向かう
毎月一方通行は打ち止めに小遣いは与えている
毎月5000円だ
多いか少ないかは人次第だろうが
少なくとも打ち止めは今まで文句を言うようなことは無かった
「何考えてるのかさっぱりわからねェぜ……」
怒りのような悲しみのような得体の知れない感覚が一方通行を包んでいった―――
149 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/01(日) 18:19:20.87 ID:gn79IJWVo
本日は以上です
自分で思った以上に短かった……
もう少し書いたほうがよかった気がします
鈍感な一方さんの珍道中に早く入りたいです
150 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/04(水) 00:41:59.75 ID:OpB5qWXq0
支援
頑張れ
151 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/04(水) 01:13:09.42 ID:Ul6miR7Do
すみません
ちょっと忙しくて書き溜めたまってないので投下できていません
今日寝るまでには投下したいと思います
152 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/04(水) 01:32:38.37 ID:Ul6miR7Do
投下していきます
量が少ないかもしれませんがご勘弁を……
153 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/04(水) 01:33:25.69 ID:Ul6miR7Do
打ち止めは自分の部屋でベットに潜りながら美琴と話していたときのことを思い出していた
「あのね、お姉様ちょっと思いついたことがあるの」
「ん?どうしたの?」
「えっと、今日って8月28日でしょ?」
「うん。そうね」
「それでね、明日の8月29日は私とあの人が始めて会った日なの。だから何かプレゼントを贈ろうかと思ってるのってミサカはミサカは告白してみる」
「なるほど"記念日"ってわけね」
「うん、それであの人に何かプレゼントするのはどうかなぁ……ってミサカはミサカは恐る恐る聞いてみる」
「うん、いいんじゃないかしら?何をプレゼントするとかは決めてるの?」
「うん……一応ネックレスを渡そうと思ってるの」
「ネックレス?なんで?」
「あの人あまりファッションにはこだわらないような人だっていうのと、ペアのネックレスを買って一緒につけたいと思うのってミサカはミサカは……ゴニョゴニョ」
「はっは〜ん、なるほどねぇ〜」
「む〜その目つきはなんなのー!ってミサカはミサカは憤慨してみる!」
「深い意味はないわよ〜?……もう心は決まったのね?」
「うん!ってミサカはミサカははにかみながら返してみたり」
「それでこそ私の妹よ!それじゃあ食べましょ。もうお腹ぺこぺこだわ」
夕飯を食べ終えて帰る途中に「お姉様も頑張ってね」と茶化すと
顔を真っ赤にして「余計なお世話よ!」と返してきたところをみると
どうもあちらは進展していない様子だった
154 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/04(水) 01:34:22.58 ID:Ul6miR7Do
「ネックレスと言ってもどんなのがいいんだろ……ってミサカはミサカは唸ってみる」
そうネックレスにもいろいろある
調べてみるとチェーンですら何種類もあったりして
そういうことに疎い打ち止めはどれがいいのかさっぱりわからなかったのだ
「明日お店に行って店員さんに聞いてみようってミサカはミサカは……zzz」
一日遊んでいたため疲れていたのかあまり考えがまとまらないうちにいつの間にかぐっすりと眠ってしまっていた
155 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/04(水) 01:34:50.66 ID:Ul6miR7Do
「んん……んぅ……」
窓から日が差し込む
まぶしく思い目を開け時計を確認すると6時半だった
「そろそろ朝ごはん作らないとあの人起きてきちゃうってミサカはミサカはふぁぁ……」
リビングのほうから何か音がするのでもう一方通行は起きてるらしく
早く朝ごはんを作らないとなどと考えながら
眠い目を擦りつつ洗面台に向かう
冷水で顔を洗いさっぱりしたところで台所へ向かうと
「おォ、おはよォ」
何故か一方通行が朝ごはんを作っていた
156 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/04(水) 01:35:55.74 ID:Ul6miR7Do
「えええええ!?どどど、どうしたの?ってミサカはミサカは驚愕してみたり!」
「朝早く目が覚めて暇だったから作っただけだァ……ったくそこまで驚かなくてもいいだろ」
「う、うん。ごめんねってミサカはミサカは未だに驚きつつも謝ってみたり……」
「ほら、そろそろ朝飯できるから座って待ってろォ」
「えっ、ミサカも配膳手伝うよってミサカはミサカはあなたの手伝いをしてみたり」
「そうか、じゃあさっさと準備しようぜェ」
・
・
・
慣れた手つきで打ち止めと一方通行は朝食の準備をしていく
テーブルの上にはおいしそうな朝食が並んでいた
157 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/04(水) 01:36:35.62 ID:Ul6miR7Do
「いただきまァす」
「いただきます」
「おいしいよってミサカはミサカはミサカスマイルを一方通行に向けてみたり」
「あァ、ありがとなァ」
一方通行は考えていた
今日は様子がおかしくねェな
以前みたいに普通に話しかけてきやがる
昨日オリジナルとなンかあったのかァ?
まァそう考えるのが普通だろうな
でも昨日帰ってすぐはおかしいままだったしそうじゃねェかもしれねェ
もしかしてこいつ無理してンじゃねェのかァ?
……チッ、なンで俺はこンなこと考えてンだクソがァ……
一方通行の中で訳のわからない葛藤が沸く
自分で自分の気持ちがわからない
こんなことも滅多にないだろう
ましてや学園都市の第一位
『自分だけの現実』を扱うことにかけても
学園都市で最も長けているであろう人物である
158 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/04(水) 01:37:11.80 ID:Ul6miR7Do
「どうしたの?ってミサカはミサカはさっきから箸が動いていないあなたを心配してみる」
「……ん?あァ……なンでもねェから気にすンな」
「うん……あ、それとね今日はミサカ朝からちょっと出かけるねってミサカはミサカは報告してみる」
「あァ?何か用事でもあンのか?」
「うん、ちょっと……ってミサカはミサカは言葉を濁してみる」
「……ちゃんと暗くなる前に帰って来るんだぞォ」
「うん!約束する!ってミサカはミサカは元気に返事を返してみたり」
そんな会話をしながら朝食を食べ終えた二人は片付けに移る
片づけをしている最中は会話こそなかったものの
ぎこちない雰囲気は無く
穏やかな空気が流れていた
159 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/04(水) 01:37:43.56 ID:Ul6miR7Do
「それじゃあ行ってきまーす!ってミサカはミサカは元気に挨拶してみる」
「おォ、気をつけろよォ」
ばたばたと打ち止めの足音が遠くなっていき
部屋には沈黙が訪れる
「さて、俺も出かけるかァ」
そう言って腰を上げた一方通行は携帯を取り出してとある人物に連絡を入れた
「よォ、俺だ。以前話した件についてだがちょっと付き合ってくれねェか?」
そう電話する一方通行の顔はどことなく恥ずかしげだった
160 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/04(水) 01:41:40.46 ID:Ul6miR7Do
以上です
ミスを見つけたので一箇所
>>158
×「……ちゃんと暗くなる前に帰って来るんだぞォ」
○「……ちゃんと暗くなる前に帰って来るンだぞォ」
べたべたな展開かもしれませんがそこはご愛嬌ということで……
親馬鹿な一方さんを書きたい今日この頃……
161 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/04(水) 20:52:51.79 ID:ZcxOXkZSO
乙。面白いなww
通行止めか。
珍しい。支援
162 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/06(金) 00:50:30.55 ID:91MHOWxKo
それでは投下していきたいと思います
163 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/06(金) 00:50:57.18 ID:91MHOWxKo
朝食を食べ終わり、後片付けも済ませ
今日はバイトが無い日だなぁ……などと考えながら浜面はテレビを見ていると
電話を終えた滝壺から声をかけられた
「はまづら」
「ん?なんだ?」
「私、今日はちょっと用事があって出かけるからお留守番しててね。今日休みでしょ?」
「ああ、休みだけど……どんな用事なんだ?」
「秘密。はまづら、口が軽いから」
「えええええ!俺そこまで信用されてねぇの!?」
「はまづら、うるさい」
「あ、わりぃ……じゃ、じゃあさ、せめて誰に会うのかは教えてくれよ」
「う〜ん……秘密にしてほしいって頼まれてるし……」
164 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/06(金) 00:51:34.36 ID:91MHOWxKo
「そこをなんとか!俺滝壺が心配なんだ!」
「はまづらがそこまで言うなら……えっとね、今日会うのはあくせられーただよ」
「えええ!一方通行!?」
「うん。どうしたの?そんなに驚いて」
「なんであいつに会うんだ?」
「だから秘密だってば」
「ぐぬぬ……気になる……」
「それじゃあ私時間だから行ってくるね?いい子にしててね、はまづら」
「お、おう……いってらっしゃい」
「うん、いってきます」
そう挨拶をするとバタンと扉の閉まる音がする
165 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/06(金) 00:52:16.33 ID:91MHOWxKo
浜面はそわそわしながらリビングに戻り
落ち着くために頭の中で自問自答する
大丈夫だ、滝壺は用事があるから一方通行と会うだけで
やましいことなどするわけがないんだ
そうとも!あの滝壺に限ってそんなことがあるはずがない!
と自分に言い聞かせてみるがどうしても落ち着くことができない浜面
そして浜面は決心し携帯電話を操作する
そしてコール音が数回して出てきた相手は――
166 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/06(金) 00:52:42.59 ID:91MHOWxKo
―――――――――
―――――――
―――――
「おォ、悪いな。待たせちまったか?」
「ううん、今来たところ」
「そうか、じゃあ早速だが行くか」
「うん、そうだね」
一方通行と滝壺は待ち合わせ場所で合流して目的の場所へ向かう
しかしその二人の後を追う謎の二つの影があった……
167 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/06(金) 00:53:08.74 ID:91MHOWxKo
時同じくして
打ち止めはとある人との待ち合わせの場所にきた
「んーちょっと時間より早くきちゃったなーってミサカはミサカは暇を持て余してみたり」
先に来たはいいものの如何せん手持ち無沙汰ですることがない
あまりに暇だからベンチに座ってぼーっとしていると
打ち止めはあっさり寝てしまった
168 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/06(金) 00:54:17.04 ID:91MHOWxKo
―――――――――
―――――――
―――――
「おーい、打ち止めー……んー起きそうにないわねぇ……」
そう言って途方に暮れているのは麦野沈利
アイテムのリーダーである
アイテムとは言っても暗部ではない
現在学園都市は平和である
平和であるとは言っても事件は起こる
その中での凶悪事件などの
アンチスキルが対処しきれないのみを対処するために
アイテムは組まれている
構成員は元アイテムのメンバーである麦野を筆頭に
絹旗、滝壺、浜面などのアイテムメンバー他
一方通行や結標淡希などの臨時メンバーで編成される
とは言ってもそのような事件が起こることは滅多にないので
普段は一方通行や上条当麻などと同じ大学生である
あえてもう一度言わせていただくが
大学生である
決して社会人などということはないので注意しよう
169 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/06(金) 00:54:47.26 ID:91MHOWxKo
「んん……んぅ……あれ……?」
「あ、起きたかしら?」
打ち止めは目を覚ますと何かの感触に気づいた
えーっとあれ?私寝ちゃってた?
それとなんか頭の後ろに柔らかいものが……
それにさっきの声ってもしかして……
打ち止めはがばっと勢いよく起きると現在の状況を確認するために必死に頭を働かせる
そして状況確認を終えると慌てて体を起こして
170 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/06(金) 00:55:16.01 ID:91MHOWxKo
「ごごご、ごめんなさい!ってミサカはミサカは平謝り」
平身低頭麦野に謝った
先ほどまでの状況を確認すると
打ち止めはいつの間にか寝てしまっており
気づいたら何故か麦野に膝枕されていたのである
「あはは、気にしなくていいわよ。私がやりたくてやったんだし、それに可愛い寝顔が見られて良かったわ」
171 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/06(金) 00:55:56.78 ID:91MHOWxKo
「で、でも集合時間だって……」
「何言ってるの、まだ集合時間の5分前よ?」
「え?」
確認してみると現在は9時55分
打ち止めがついたのは8時50分である
つまり集合時間を1時間間違えてたのだ
「もしかして間違って1時間早くきちゃったんじゃないの?」
「うう……たぶんそうかもってミサカはミサカは恥ずかしがってみる……」
「そんなに楽しみだったのかにゃーん?まぁ遅れるよりはましなわけだし、私もいいもの見れたしで気にしなくていいわよ」
172 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/06(金) 00:57:42.21 ID:91MHOWxKo
「お言葉に甘えてみるってミサカはミサカは気を取り直してみたり」
「それじゃあとりあえずセブンスミストに向かいましょうか?」
「うんってミサカはミサカは笑顔で返事をしてみたり」
どんなのがいいかな?
あの人が喜んでくれるものがいいなぁ……ってミサカはミサカは今から心配してみたり
打ち止めの計画はまだ始まったばかり
不安になりつつも始めての事で楽しみにしている打ち止めの姿がそこにはあった―――
173 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/06(金) 00:58:44.58 ID:91MHOWxKo
以上です
短くてすみません
しかも全然進んでないですねこれ
進んでても精々2時間ってところですよこれ……
もう少しさくさく書くことができるようになりたいです……
174 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/06(金) 01:24:39.99 ID:RBjxT9p50
確かに時間経過まったりだが読みやすくなってきた
支援
175 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/05/06(金) 15:18:19.39 ID:hFALtwJW0
自分のペースで書いてくれればいいよ
次も期待してます
176 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:13:47.72 ID:zZuiLlduo
期待やら支援やらありがとうございます
実際に自分のスレ持って書いてみるとうれしいものだとよくわかりますね……
それでは投下していきたいと思います
177 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:14:17.76 ID:zZuiLlduo
「浜面にしては中々超ナイスな情報を寄越すじゃないですか」
「俺は本当に心配なんだよ!くれぐれもばれるんじゃねえぞ!?」
「たっく誰に言ってると思ってるんですか、これだから超浜面は……」
「おい、このやろう!それはどういう意味だ!」
「あ、それよりあの二人が移動しますよ。超早く追いかけないと」
「あ、おい!待てよ絹旗!」
一方通行と滝壺を謎(?)の二人が追う……!
果たして二人の命運やいかに!
「いやいや……危害でも加えようものならこっちが超フルボッコですし……」
―――――――
―――――
―――
178 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:14:43.52 ID:zZuiLlduo
「いまいちわかンねェな……」
「私もそんなに詳しいってわけじゃないから……ごめんね」
現在一方通行と滝壺の二人はアクセサリーショップにいた
「いや気にすンな。しかしわりィな、突然こンなこと頼んじまって」
「ううん、それこそ気にしないで。それにあくせられーたがこんなこと頼んでくるなんて珍しいからね」
「まあな……今まであいつに俺は何もしてやれなかったからな……せめてこれぐれェしてやンねェとな」
「ふふ、あくせられーたは優しいね」
「そンなンじゃねえよ……今まで俺が打ち止めに何もしてやれてなかったからそれの埋め合わせだァ」
「それが優しいんだよ」
そう笑顔で答える滝壺
一方通行はそんな滝壺を見て穏やかな気分になった
179 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:15:12.33 ID:zZuiLlduo
優しいか……悪くねェな……
最近はそう思えるようになった
以前の……以前絶対能力進化をしていたころの自分と比べると
自分でも丸くなったと思う
最近ではそれも悪くないと思えるようになった
恐らくこれが成長なのだろう
今でもわからねェことは多い
でもこれが嫌な気分じゃねェってことは俺にもわかる
クカカ、自分でも思うぜ『似合わねェ』って
でもそれならとことン似合わねェことをやってやろうじゃねェか
「どうしたの?」
「いや……なンでもねェ……お、これとかどうだァ?」
「えっと……うん、いいと思うよ」
一方通行が手に取ったのは花の装飾をあしらってある髪留めだった
180 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:16:41.59 ID:zZuiLlduo
「んじゃこれにするかァ」
「決まってよかったねあくせられーた」
「おォ、今日は手伝ってくれてありがとなァ」
「ううん、気にしないで。お役に立てたのなら良かった」
そんな会話をしながら一方通行は髪留めをレジへ持っていく
「すみませェン、これをプレゼント用に包装してもらえますか?」
「はい、こちらですね。少々お待ちください」
「これならきっとらすとおーだーも喜んでくれるよ」
「そうだといいがなァ」
「大丈夫!あくせられーたが選んだものだもん」
「あァ?それはどういう意味だァ?」
「ふふ、きっとそのうちわかるよ」
滝壺からかけられた言葉の真意がわからず一方通行は少し戸惑う
181 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:17:07.79 ID:zZuiLlduo
「……?まァいい、それよりだ」
一方通行は突然明後日の方向を向いたと思うと声をかける
「おい、てめえら気づいてないとでも思ってンのかァ」
一方通行が声をかけると明らかにビクッ!っと驚く二つの影
「あちゃ〜……やっぱり超ばれてたんですね」
「てかまずいだろこの状況!?どうするよおい!」
「これはもう超大人しく姿を現すしかないでしょう」
「やっぱりそうだよな……」
そう言って出てきたのは浜面と絹旗の二人
182 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:17:56.37 ID:zZuiLlduo
「はぁ……浜面のせいで超ばれちゃいましたね」
「なんで俺だけのせいだよ!むしろお前のせいだろ!」
「そんなことありません!私は超完璧でした!」
「二人ともバレバレだっつうの……で?何でこンなことしてたンだ?」
「それは超浜面が……!」
「やっぱり俺のせいかよ!……まぁ間違ってないんだけどな……この際だからはっきり言うぜ!」
「あァ?」
「一方通行が滝壺に何か変なことでもしねえかと不安だったからついてきたんだよ!わりいか!」
「ストーキングした上に逆ギレかよ……なんだ、滝壺理由を話さなかったのか?」
「うん。だってあくせられーたが秘密だって言ってたから」
「あァ……あれはガキに秘密にしといてくれっつうことだったンだが……まァいい」
「ところで理由ってなんだ?」
「この際だからお前には教えねェ」
「なんでだよ!教えてくれたっていいだろ!?」
「はまづら、うるさい」
「あ、わりい……ってそういうことじゃなくてだな!?」
183 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:18:56.78 ID:zZuiLlduo
「絹旗のほうがわかってンじゃねェか」
「ぐぬぬ……まぁいいか……で?いつからばれてたんだ?」
「最初から」
「最初から」
「えええええええ!?」
「えええええええ!?」
「おい、お前ら……俺は仮にも学園都市第一位だぜェ?そのぐらい把握できるっつうの」
「いやそれにしてもだな……」
「それにお前、滝壺の能力を何だと思ってるんだァ?」
「あっ……」
「なるほど……」
「上条でもねェ限りわかるに決まってンだろォ」
「いや、かみじょうはむしろその周囲のAIM拡散力場が消されるからわかりやすいかな。開発受けてない人とかだったらわからないかも」
「そういうことかっ!ちくしょー!最初から手の上で踊らされてただけかよ!」
「差し詰め私達は超ピエロってところですね」
「そういうことだァ、クカカ」
「超悔しいです!」
「悔しがっても何もできないそんなきぬはたを応援してる」
「滝壺さんが超辛辣ですううううう!」
「その辺にしといてやれェ……ところでこれから飯に行く予定だがお前らも行くか?今日は奢ってやる」
「本当ですか!?超遠慮なくついていかせていただきます!」
「本当に遠慮ねえな……まぁでもお前がそういうなら行かせてもらうぜ」
「あァ、じゃあ適当に行くか」
184 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:19:29.56 ID:zZuiLlduo
―――――――
―――――
―――
「へぇ〜、超そういうことだったんですね」
一同は場所をファミレスに移し
一方通行が滝壺に頼んだ件についての話をしていた
「そういうことならわかるが……それくらい説明してくれたってよかっただろ……」
「はまづらの反応が面白かったから」
そんなことをいいつつペロッと舌を出して微笑む滝壺
それを見た浜面は
「うおおお!かわいいいいいい!そんなことされたら怒れねえええええ!!」
「うるせェ黙れ」
一方通行に冷静チョップをかまされる浜面
185 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:20:04.82 ID:zZuiLlduo
「いてえっ!」
「やっぱり浜面は超きもいですね」
「そんなはまづらは応援できない」
相変わらずの扱いを受ける浜面
そんな調子で時は過ぎていく
「もう夕方か」
「時間の流れは超早いものですね」
「そうだね」
「たしか冷蔵庫に物がなかったはずだから晩飯の食材を買うために先に帰らせてもらうぜェ」
そう言って伝票を手に席を立つ一方通行
「そうか、それじゃあな一方通行。上条とまた飲みに行く予定立てといてくれよ」
「任せとけェ」
「私も超用事があるので先に帰らせてもらいますね」
「うん、わかった。きぬはたも気をつけてね」
「もちろんです!」
当たり前だといわんばかりに胸を張る絹旗
……張るほどもないのだが
186 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:20:44.62 ID:zZuiLlduo
一方通行と絹旗は一緒にファミレスを出た
「これ以上二人の邪魔は超出来ませんからね」
そうポツリと絹旗が呟いたのを一方通行は聞き逃さなかった
「お前にしちゃ気が利くじゃねェか」
「超馬鹿にしないでください、私でもそれぐらいはできます!」
「そうかそうか、それじゃあな」
「はい、また」
そう言って別れる
そして一方通行はスーパーで適当なものを買い込む
その途中どこからか「不幸だー!」という声が聞こえてきた気がするが
気にしないでおくことにした
マンションに着くころは辺りが暗くなっていた
夏も終わりに近づき、日が短くなってきたと思う
187 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:21:46.35 ID:zZuiLlduo
「……ん?」
自室の鍵を開けようとするとあかない
どうやら打ち止めが先に帰っているようだ
「ただいまァ」
扉を開けて挨拶をしてみるが返事が無い
もしかして出るときに鍵をかけ忘れたのではないかと思ったがそれはないはずだ
打ち止めの靴もある
どうも様子がおかしいので買ってきたものを冷蔵庫にしまうと
一方通行は打ち止めの部屋に向かった
そしてコンコンとノックをする
「おい、打ち止め?いるか?」
返事がない
数秒、いや十数秒遅れて返事が返ってくる
「ど……どうしたの……?ってミサカはミサカは……」
どうも様子がおかしい
いつもの元気さがないのだ
調子が悪いのかと思い
打ち止めの制止も振り切りドアを開け中に入ると……
そこには目を真っ赤にし涙を流している打ち止めが居た―――
188 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/07(土) 01:23:02.20 ID:zZuiLlduo
以上です
今日は一方通行パートでした
もう次回は何パートかわかっちゃいますよね
そうです彼女のパートです
それではまた
189 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/05/07(土) 02:34:07.81 ID:YbwG+1NAO
おつおつ
これからの展開が楽しみだな
190 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長崎県)
[sage]:2011/05/07(土) 02:55:35.86 ID:S/TmQ5/E0
おつ〜
まさかとは思うが滝壺と二人で買い物してるところを目撃したとかそんな落ちじゃないよな
きっと違うと信じてるっ
191 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/07(土) 09:45:33.64 ID:a72POk4U0
打ち止め、花粉症か
192 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/05/07(土) 12:36:59.79 ID:zZuiLlduo
>>190
最初はそれも考えたんですが押しが弱いと思い変更しています
それにむぎのんと一緒だから滝壺と一緒にいるところを見ても……というような理由もあります
>>191
その発想はなかった
193 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/08(日) 02:19:20.45 ID:D940eWCYo
寝る前までには投下したいと思っています
いつもながら遅くてすみません
194 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/05/08(日) 03:11:28.77 ID:D940eWCYo
漸く出来ましたので投下していきます
遅くなって申し訳ありません……
195 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/08(日) 03:12:05.83 ID:D940eWCYo
麦野と打ち止めはセブンスミストにいた
「ん〜……どんなものがいいんだろってミサカはミサカは悩んでみたり……」
「何を買うかってのは決めてるの?」
「うん、一応ネックレスにしようと思ってるってミサカはミサカは自分の意見を述べてみたり」
「なんでネックレスがいいのかにゃーん?」
「えっとね、あの人きっとピアスとかだと嫌がるだろうしそれにミサカも同じものをつけたかったからってミサカはミサカは正直に告白してみたり」
「なるほどね〜……でもそれならペアリングとかでも良かったんじゃない?」
「えっと……それは……指輪はあの人からプレゼントしてもらいたいなぁなんてミサカはミサカは……」
「あはははっ、アンタはほんとに乙女だねぇ!」
「むぅっ!馬鹿にしてる〜!ってミサカはミサカはほっぺたを膨らませてみたり!」
腹を抱えて笑う麦野と頬を膨らませて怒る打ち止め
どちらも飾り気の無い感情であり
ネガティブなものは一切感じられない
本日も学園都市は平和である
196 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/08(日) 03:12:32.06 ID:D940eWCYo
「ごめんごめん、それでそこまで決まってて私に何が聞きたいの?」
「いまいちどんなのがいいっていうのがわからなくて麦野さんのアドバイスを聞きたいのってミサカはミサカはお願いしてみたり」
「う〜んそうね、打ち止めも第一位も派手なのは似合いそうにないわね……」
そう言いながら目の前に並ぶネックレスに目をやる麦野
真剣な麦野の眼差しはまさしく女性のそれである
「う〜んこれなんかどうかしら?」
麦野が指差しているのは
似たような柄をしているが
若干形の違うシルバーのネックレス
197 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/08(日) 03:13:05.25 ID:D940eWCYo
「え?でもそれって似てるけど違うものなんじゃないの?ってミサカはミサカは疑問に思ってみたり」
「違うわよ。見て御覧なさい」
二つのネックレスを手に取り
麦野がそれをあわせると
ネックレスはひとつのハートの形になった
「わー!すごーい!ってミサカはミサカは驚いてみる!」
「これ綺麗でしょ?同じものを揃えるよりは私はこっちのほうがいいと思うわ」
「うん!ミサカもそう思うってミサカはミサカは麦野さんに同意してみたり」
「お役に立ててよかったわ」
「本当にありがとう!それじゃあ早速買ってくるね!ってミサカはミサカはレジに向かってみる」
満足そうな顔をしてレジに向かい清算をする打ち止め
その際に麦野が「それ片方はプレゼント用の包装でお願いします」とフォローを入れてくれていた
そのことに対しても打ち止めは三度お礼を言った
198 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/08(日) 03:13:32.29 ID:D940eWCYo
そして清算を済ませ
「思いのほか長い間選んでいたわねぇ」
時刻を確認すると現在12時過ぎ
既に昼である
「んーまだまだ夜には時間があるし折角だからいろいろ見て回ろうか?」
「え?いいの?ってミサカはミサカは聞き返してみたり」
「もちろん打ち止めが嫌じゃなかったらね」
「嫌じゃない!嫌なわけがないってミサカはミサカは大喜びしてみたり!」
「そう、それは良かったわ。それじゃあまずは昼ごはんでも食べにいきましょ?」
それから打ち止めと麦野は適当に色々見て周り
夜までの時間を潰す
段々と日が落ちて行き
空も暗くなってくる
199 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/08(日) 03:14:03.04 ID:D940eWCYo
「はぁ〜久々にこんなに歩き回ったわ〜」
「疲れたけど楽しかった!ってミサカはミサカは満足してみたり」
「私も楽しかったわ。今日はありがとね打ち止め」
「ううん、麦野さんのほうこそ今日一日どうもありがとうってミサカはミサカはお礼をしてみたり」
「どういたしまして……それじゃあ私そろそろ帰るわね。打ち止めも気をつけて帰りなさいよ?」
「うん、じゃあね!ってミサカはミサカは手を振ってお別れしてみたり」
「またね」
打ち止めは麦野と別れ自宅に向かう
その途中、打ち止めは橋に差し掛かる
その時に後ろから走ってきた少年――恐らく小学生だろう――とぶつかる
ドシンと音がして打ち止めと少年は転んでしまった
200 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/08(日) 03:14:48.09 ID:D940eWCYo
「わっ!……ってミサカはミサカは驚いてみたり」
「わぁっ!ごめんなさい!」
「ううん、気にしないで。それより怪我してない?ってミサカはミサカは少年に気遣ってみたり」
「うん、大丈夫。お姉ちゃんは?」
「ミサカも大丈夫だよ。でもこれからはちゃんと前見てね?ってミサカはミサカは注意してみる」
「うん、今度から気をつける!」
「それならよしってミサカはミサカはお姉さんぶってみる」
「それじゃあお姉ちゃんばいばい!」
「うん、じゃあねってミサカはミサカは手を振ってみたり」
お姉ちゃんという響きに若干の感動を覚えつつ
家に向かおうとするが異変に気づく
無いのだ
手に持っていたはずのものが
201 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/08(日) 03:15:14.03 ID:D940eWCYo
確かにさっきまで手にしていた
だからもし落としていたとしても
この周囲に落ちているはずなのだが
どうしても見当たらない
そうなると出てくる答えは一つ
橋の下に落としてしまった……
そう落としてしまったのだ
今日一方通行に渡すはずだった
あのペアネックレスを―――
202 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/08(日) 03:15:39.57 ID:D940eWCYo
そして現在
一方通行に事のあらましを説明した打ち止めは未だに泣いていた
「ご……ごめ……ヒック……んなさい……って……ヒック……ミサカは……」
「……いいから無理して喋るんじゃねェ」
一方通行は静かに打ち止めの部屋から出る
心なしか泣き声が大きくなったような気がする
そんなことを考えながら一方通行は静かにソファに座った
―――――――
―――――
―――
203 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/08(日) 03:16:13.05 ID:D940eWCYo
気づけば打ち止めは眠ってしまっていた
きっと泣き疲れてしまったのだろう
幾分か楽にはなったがそれでもどうしても心は晴れない
せっかく……麦野さんにも手伝ってもらって……一方通行に少しでも恩返しができると思ったのに……ってミサカはミサカは……
ショックから立ち直れないままにリビングに向かう
リビングのテーブルの上にはおいしそうな料理が並んでいる
心なしかいつもよりも少し豪華な気がする
しかしどうもおかしい
「あれ……一方……通行……?」
そこにはいるはずの一方通行の姿が無かった
そしてテーブルの上には包装された小さな箱
その横には書置きがあった
204 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/08(日) 03:16:38.95 ID:D940eWCYo
―――――――――――――――――
打ち止めへ
起きたか?
腹減ってるだろ
飯は作っといたからちゃんと食っとけ
それとあんまり気にすんな
お前の気持ちだけでも十分だ
俺は今まで何もしてやれなくて悪かったな
ずっとお前に言いたかったことがある
でもそれはこんなもんなんかで伝えたいもんじゃねえ
帰ってからお前に直接伝える
だからそれまでお前は大人しく家で待ってろ
俺はちょっと野暮用があるもんでな少し出かけてくる
心配すんな ちゃんと戻る
一方通行
―――――――――――――――――
手紙を読み終わった後
横においてある箱を丁寧に開けると
中には花の装飾をあしらってある綺麗な髪飾りが入っていた
それを見て打ち止めはいてもたってもいられず
部屋を飛び出した―――
205 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/08(日) 03:20:16.46 ID:D940eWCYo
以上です
最後のほうもう少し、いやかなり推敲すれば良かったなと投下してから後悔しています
手紙のところの名前と口調をどうするか迷ったのですが
名前はそのまま口調はァィゥェォンはなしにしました
まさか手紙までそんなわけないだろう……ってことです
名前のほうはラストオーダーへ アクセラレータよりにしようかとも考えましたが
なんかしまりがない気がして漢字にしました
内容はなんかありきたりな展開になってしまって申し訳ないです
一応現在の記念日パートが終わっても続きは考えてあるのでそちらのほうに期待してください……
いや、期待しないでください
それではまた
206 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2011/05/08(日) 07:10:48.13 ID:2FGZ768AO
乙!
記念日後期待してる
207 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/08(日) 11:59:36.84 ID:Tnh/+WOd0
>内容はなんかありきたりな展開になってしまって申し訳ないです
滝壺と一緒にいるところを見られて誤解……とかいう陳腐なパターンじゃなかったからおk
208 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/08(日) 12:47:30.98 ID:oQsJQrmk0
おっつおっつ
読みやすいし通行止めだしこれからも期待
209 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/08(日) 21:30:00.12 ID:txmcyX/DO
一方通行、何時の間にか世界屈指のイケメンになったもんだな
210 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:38:55.46 ID:bGGy8bO2o
遅くなって申し訳ありません
それでは投下していきたいと思います
211 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:39:28.31 ID:bGGy8bO2o
「チッ、見つかンねェ……」
一方通行は川にいた
もちろん打ち止めが落としたネックレスを探すためだ
しかし見つかりそうにない
能力を使ってまでそこら一帯を探したにも関わらず発見できないのだ
「ちくしょう……流されちまってンのかァ……?」
そこまで探して見つからない、ということは普通に考えると流されているのだろう
しかし一方通行は諦めない、いや諦めれない
彼女が、打ち止めがあんな顔をしているのが一方通行には耐えられないのだ
212 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:40:13.80 ID:bGGy8bO2o
「あれ?そこにいるのは一方通行?」
ふいに声をかけられた
声のした方向を見てみると
そこにいたのは御坂美琴だった
「……なンだオリジナルか、何か用か?」
「何か用か、じゃないでしょ。そんなところで何やってんのよ?」
「……落し物を探してンだよ」
「落し物?あんたが?そんなところで?」
「チッ……別にいいだろうが、俺がどこで何を探してようがお前が気にすることじゃねェ」
「……それもそうね。で?あんたはどんなやつを落としたのよ?」
「あァ?何でお前にそンなこと教えなきゃなンねェンだ」
「別にそれくらい教えてくれたっていいでしょ?」
213 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:40:39.68 ID:bGGy8bO2o
「……ネックレスだ。たぶん袋に入ってる」
「ネックレス……?」
御坂はネックレスという言葉に引っかかる
最近どこかで聞いたような気がする、と
そこでふと思い出した
先日打ち止めと一緒に食事をしていた際に
打ち止めがネックレスを一方通行に贈るつもりだと
そこでなぜこの男がこんなにも必死に探しているのかを理解した
「……私も手伝うわ」
「……あァ?何でお前が……」
「大事なものなんでしょ?人手が多いほうがいいじゃない」
「そォだな……手伝ってくれ……」
一方通行の能力使用限界は後10分になっていた
214 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:42:06.23 ID:bGGy8bO2o
―――――――――――――――
打ち止めは走っていた
あの人に会いたい、後でじゃなくて今
あの人に謝りたい、素直になれなくて変な態度をとってしまったことを
あの人に伝えたい、今までありがとうって、
あなたのことが大好きだって
もうどこにも言ってほしくない、ずっとずっとミサカのそばにいてほしい
打ち止めは走っている
弱かった自分を振り切るように
ずっと一番近くて一番遠かったあの人に追いつけるように
もう守られるだけじゃ嫌だ
あの日、ヒーローさんに話したように
ミサカがあの人を守ってあげたいんだ
打ち止めは一方通行がどこにいるか知らない
それでも走る
一方通行の微弱な電波を追って
一方通行の元まで走る
215 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:42:36.94 ID:bGGy8bO2o
そして辿り着く
自らがネックレスを落としたあの橋に
そして目撃する
それを必死に捜索する一方通行と御坂美琴の姿を
「一方通行ぁ!」
叫ぶ
目一杯叫ぶ
あの人に届けるように
あの人に届くように
一方通行は打ち止めの声に気づき顔を上げる
そして
「……馬鹿野郎がァ」
一言だけ呟いた
216 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:43:09.69 ID:bGGy8bO2o
―――――――
―――――
―――
ネックレスの捜索を一時中断し
一方通行と御坂美琴の二人は打ち止めの元へ向かう
「……家で待っとけって書いておいただろうがァ」
「ごめんなさい……ってミサカはミサカは謝ってみたり……」
「本当はネックレスを見つけてお前に渡したかったンだが、悪い見つかりそうにねェ」
「ううん!その気持ちだけでもミサカは嬉しいよ!ってミサカはミサカはあなたに謝らなくていいと伝えてみたり」
「……どうでもいいけど二人とも私の存在忘れてない?」
二人で何かいい雰囲気になっていてその空気に耐えられなくなった御坂がついに横槍を入れた
217 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:44:39.91 ID:bGGy8bO2o
「そ、そんなことないよ!ってミサカはミサカはお姉様をフォローしてみたり」
「その反応絶対忘れてたんじゃないの!……はぁ、私ってそんなに影薄いかしら……」
「あれ?それよりなんでお姉様がいるの?ってミサカはミサカは疑問をぶつけてみたり」
「ちょろっと通りかかってね。それで手伝ってたの」
「能力も使って手伝ってもらって見つからねェとはな……」
「ううん、もういいのってミサカはミサカは答えてみる」
「そうか……」
「おっす。お前ら何やってんだ?」
突然第三者の声がかかる
このタイミングに誰が話しかけてくるんだ?と思い
3人とも声のした方を向くと
その声の主は
良くも悪くも空気を読まない男
上条当麻であった
218 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:45:28.14 ID:bGGy8bO2o
「はぁ〜……アンタはやっぱり……」
「ちょっと落し物を探してただけだ」
「へぇ〜、で?見つかったのか?」
「いや全然見つからねェ」
「そうか……それは残念だな……」
「ヒーローさんはこんなところで何をしてるの?ってミサカはミサカは疑問に思ってみたり」
「ん?俺か?上条さんはですね、いつものごとく不幸に見舞われまして」
「そんなこと言いながらどうせスキルアウトから女の子でも助けてたんじゃないの?」
「うっ……まぁそれもしたけどそれだけじゃないんだ。それでまぁスキルアウトから逃げ回ってたんですよ」
「何がそれだけじゃない、よ。まんまその通りなんじゃない」
「さすがはヒーローだな」
219 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:45:59.22 ID:bGGy8bO2o
「俺も巻き込まれたくて巻き込まれてるんじゃねえよ!すぐそこに襲われそうになってる人がいたら誰だって助けるだろ!?」
「……だからお前はヒーローなンだろうな」
「ん?どういう意味だ?」
「お人好しの大馬鹿野郎って意味だ」
「ひでえなおい!?」
「ところでアンタ、その手に持ってる紙袋は何?」
「ん?ああ、さっき拾ったんだ。しかし学園都市ってのはすげえな。濡れても破れない紙袋とか上条さん初めてみましたよ」
そう言って、すっ、と紙袋を持っている手を前に差し出す
220 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:46:27.90 ID:bGGy8bO2o
その紙袋を見て打ち止めが反応する
「あ、あ、あ、あああああああああああ!その紙袋はああああああ!ってミサカはミサカは驚きを隠せなかったり!」
「ん?これがどうかしたのか?」
「もしかしてその紙袋って……」
「これ、これだよ!ミサカが落としたものは!ってミサカはミサカは紙袋を指差しながら報告してみたり」
「……やっぱりお前はヒーローだぜ上条ォ」
上条がたまたま拾った紙袋は打ち止めが落としたものと同じものであった
中身を確認するとやはり打ち止めが買ったネックレスが入っている
221 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:46:58.86 ID:bGGy8bO2o
「ヒーローさん!本当にありがとう!ってミサカはミサカは感謝の気持ちを目一杯表現してみたり!」
「はは、役に立てたんならそれでいいよ。それじゃあ俺そろそろ行くわ。またな〜」
「あっ!ちょっと待ちなさいよー!じゃあね、打ち止め、一方通行」
「あァ、またな。今日はありがとなァオリジナル」
「お姉様ありがとー!またねー!ってミサカはミサカは手を振ってみたり」
御坂は去っていく上条の後を追って消えていった
「さて、俺らも帰るか、打ち止め」
「うん!ってミサカはミサカはあなたの腕にしがみついてみたり!」
「帰ってからゆっくり話でもするかァ……」
二つの影が寄り添うように学園都市の暗闇の中に溶け込んでいった―――
222 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/10(火) 03:48:17.85 ID:bGGy8bO2o
以上です
ほんとすみません
昨日投下できなかったのもそうですし
正直上条さんの出し方などももう少し考えるべきだったんでしょうが
眠い頭では限界でした……
上条さん出てからの流れがおかしいので今後で補足していければいいなと思います
それではまた次回もよろしくお願いします
223 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/10(火) 05:51:08.18 ID:Q4zayxQDO
乙
いやはや数年後の通行止めは良いですな〜
224 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/05/13(金) 00:38:35.76 ID:qyHTupsXo
投下が遅れてしまっていてすみません
どうも思うように文に起こせず四苦八苦です
次回の投下でとりあえずは記念日編を終わろうと思います
正直スレタイをうまく回収できるかはわかりませんが
よろしければお付き合い願います
225 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/05/13(金) 01:06:15.59 ID:xfS3PsU/0
とりあえずエロを期待していいんでせうか
226 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/05/13(金) 02:48:35.35 ID:qyHTupsXo
>>225
エロはないです
エロがない理由も本編のほうで書いていきたいのでここでは書きませんが
私に書く技量がないというのも事実です
本来ならば原作の雰囲気をなるべく崩さず……っていうのをしたかったのですが
登場人物の関係がいくらかほのぼのしすぎだなぁと自分でも思ってます
時々シリアスまぜちゃうかもしれませんが鬱展開などはないですし
というよりも私が書けませんし特に気にするようなものでもないと思います
227 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/05/14(土) 01:40:43.50 ID:GcfLHZeKo
今日こそ寝る前に投下できるように書いてきます
おそらく3時前ぐらいにはこれるとと思います
228 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:26:42.54 ID:GcfLHZeKo
ようやく書けました
記念日編最後投下していきます
ちょっと駆け足気味になっていたり
未だにスレタイを回収していなかったりしますが
そこらへんはおいおいやっていこうと思います
それでは投下していきます
229 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:27:17.45 ID:GcfLHZeKo
「アンタ!ちょっと待ちなさいよ!」
「ん?なんだ御坂か。どうした?」
「どうした? じゃないわよ。アンタさっきの説明で納得するとでも思ってんの?」
「納得?何のことだ?」
「へぇ?じゃあアンタは、今日たまたまこんな時間までスキルアウトに追いかけられて、たまたま紙袋を拾って、たまたま紙袋が打ち止めが落としたもので、たまたまあのタイミングで、たまたまあの橋を通ったっていうのね?」
御坂の言うことももっともである
先ほど上条が述べたことは都合が良すぎるのだ
加えて言うなら上条当麻は不幸である
道を歩けばどこからともなく転がってきた空き缶を踏んづけて転んだり
自動販売機に金を入れれば飲み込まれてしまう
そんなことがごく普通にあるほどの不幸体質だ
そんな上条当麻が都合よくいくものだろうか?
230 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:27:43.29 ID:GcfLHZeKo
「……お前には敵わないな、御坂」
「何年の付き合いだと思ってるのよ」
「はは、確かにそうだ。お前なら俺のことなんでもわかりそうだ」
「ななな、何馬鹿なこと言ってるのよ!」
「ん?どうかしたか?」
自分の言ったことの意味を理解していない上条を見て
ああ、そういえばこういうやつだったと御坂は肩を落とし話を続ける
「いや、なんでもないわ……それで?本当はどうだったのよ」
「ああ、本当はな見ちゃったんだ、俺」
「見ちゃった?」
「ああ、打ち止めが袋を落とすところ」
「ああ……」
231 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:28:16.72 ID:GcfLHZeKo
そこで御坂は納得する
上条がなぜ打ち止めが落としていた袋を持っていたのか
なぜあの橋を通ったのか
……なぜ服がドロドロだったのか
服の件に関してはスキルアウトと揉み合ってるうちに……と強引に解釈していたが
そういうわけではなかったのだ
そこまで思考をめぐらせて御坂は一人ため息をつく
まったくこいつは……こんなやつだから目が離せないんでしょうね……
心からそう思う
よくも悪くも上条当麻はまっすぐなのだ
どんな困難にも真正面からぶち当たって突破していくような
そんな人間なのだ
そんな人間に御坂は心惹かれたのだ
立場なんて、レベルなんて関係なく自分に接してくれ
どんな時でもまっすぐ受け止めてくれる
そんな所に
「まぁ見つかったんだし、そんなことはどうでもいいだろ?」
「どうでもいいって……アンタはそれで良いの?」
「それで良いも何も一人の人間を幸せにできたんだ、それで十分じゃねえか」
「……アンタはそういうやつだったわね」
「どういう意味だよそれ」
「なんでもないわよ」
「……?まぁいいか」
232 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:28:55.51 ID:GcfLHZeKo
「そうだ、ねえアンタ晩御飯まだでしょ?」
「ああ、そういえばまだだったな」
「実は私もまだなのよ。久々に一緒に食べない?」
「いいけど……どこで食べるんだ?」
「そうね〜私が作るからアンタの家でどう?」
「はぁ?俺の家!?」
「そうよ。何か問題でもある?」
「いや……別に問題はないけどさ……」
「ならいいじゃない!ほらさっさと行くわよ!」
「お、おい!ちょっと待てって!」
上条の腕を強引に引っ張って連れて行く御坂
傍から見ればカップルにしか見えないのだが当人達は気づいていない
上条に好意を寄せる女性が数多くいる中
上条が彼女の気持ちに気づくのは果たしてあるのだろうか
あるとしても気づくのはいつになるのだろうか
今の段階ではまだ誰にもわからない―――
――――――――――――――
233 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:29:21.27 ID:GcfLHZeKo
「上条に……感謝しねェとなァ……」
「うん、そうだねってミサカはミサカは同意してみる」
「……お前気づいてンのか?」
「え?何のこと?ってミサカはミサカは疑問をぶつけてみたり」
「いや、何でもねェ」
一方通行は気づいていた
上条が不自然なほどドロだらけだったということに
一方通行は気づいていた
遠くのほうで誰かが必死になって何かを探していたということに
その誰かに気づいたときは特に気にもしていなかったが
きっとあれは上条だったのだろうと一方通行は考える
234 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:29:58.30 ID:GcfLHZeKo
またあいつに世話になっちまったなァ……
今まで一方通行は何度か上条の世話になっている
実際は一方通行が一方的に世話になっていると思い込んでいるだけで
上条からしたら特に何かをしたという気持ちはこれっぽっちもないのだが
「あ、そうだ!ねえねえ一方通行、これつけてみたんだ、どう?似合う?ってミサカはミサカは顔を近づけてみたり」
打ち止めは一方通行に近寄り顔をグイと寄せた
一方通行は最初何の事かわからなかったが
打ち止めに注目してみると一方通行が買ったあの髪留めをつけていた
「あァ、よく似合ってンじゃねェか」
「ほんと!?嬉しい!ってミサカはミサカは大喜びしてみたり」
「それより……お前が買ったもの、見せてくれねェか?」
「あ、うん……ちょ、ちょっとまってて!ってミサカはミサカは自分の部屋に戻ってみたり」
ばたばたと音を立てながら慌しく打ち止めが自室に向かっていく様子を一方通行は眺めていた
一時期のような余所余所しさもなくなり、以前のように自然会話ができることに
一方通行はほっとしていた
235 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:30:36.84 ID:GcfLHZeKo
「持って来たよー!ってミサカはミサカは急いであなたの元に戻ってみたり」
「おォ」
「えっとね、これなんだよ!どうかな……?ってミサカはミサカはあなたの顔色を伺ってみたり」
周りの包装紙を破いてしまわないように打ち止めは慎重に包装をはずす
中からは二つのネックレスがでてきた
「おォ、ペアネックレスか。いいンじゃねェか?」
「ほんと!?これ、つけてくれる?ってミサカはミサカは頼んでみたり」
「あァ、折角お前がプレゼントしてくれたンだ、つけるに決まってンだろ」
「やった!……あのね、ミサカずっと言いたかったことがあるの、聞いてくれる?ってミサカはミサカはお願いをしてみたり」
「……なンだ?」
「あのね、ミサカはね…
あなたのことがずっと好きだったの!」
236 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:31:03.02 ID:GcfLHZeKo
「……」
「でもずっと言えなくてね……それでずっと変な態度とっちゃったりしてて……」
「……」
「でも言おうって!今日渡したら絶対に言おうって決めてたの!ってミサカはミサカは告白してみる!」
「……」
「えっと、あの……」
ああ、そういうことだったのか、と一方通行は納得する
ここ最近の打ち止めの様子がおかしかったこと
そのことで上条と御坂に相談した際に
それは私達から言うべきではないと言われたこと
……ずっと自分の中で引っかかっていたものがあるという事
237 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:31:30.92 ID:GcfLHZeKo
俺は実は気づいてたンじゃねェのか?
なのにずっと気づいてない振りを
気づかない振りをしてたンじゃねェのか?
一方通行は自問自答する
自分自身を責めるように
これ以上自分を騙す事の無いように
そして一方通行は答えを出す
「俺は……
俺はお前の気持ちに応えることはできねェ」
「えっ……」
238 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:31:58.55 ID:GcfLHZeKo
「まァ待て、最後まで聞いてくれ」
今にも泣き出しそうな顔になった打ち止めを一方通行は宥める
「何も俺は、他に好きなやつがいるだとか、お前のことが好きじゃねェとか、そういう訳じゃねェンだ」
「え?」
「ただ、俺はそういうことを考えられねェンだ……」
「でも……でもそれってミサカじゃだめだっていうことだよね……?ってミサカはミサカは……」
「違ェ!」
「っ……!」
「俺は今……誰とも付き合う気はねェ、それはお前に限らずだ、だけどお前が勘違いしないように今回ははっきり言ってやる
俺はお前のことが好きだ。愛してるンだ。
俺にとってお前はもう家族なンだよ。
例え血が繋がっていなくても関係ない、命よりも大事なンだ。
わかったか?」
239 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/05/14(土) 02:33:23.57 ID:7WvboOpAO
えんだああああああああああああああああああああああああああああああ
240 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:34:40.49 ID:GcfLHZeKo
「え?ええ?ええええええええ?」
我ながら何を口走っているんだと一方通行は思う
打ち止めは顔を真っ赤にしている
言った本人である一方通行も、だ
「……でも、お前も勇気を出して言ってくれたンだ。俺も答えを出さないわけにはいかねェ……だから……」
「だから?」
「……答えが出るまで待ってくれねェか?」
「……!うん!ってミサカはミサカは笑顔で返してみたり!」
「……ッチ、今日はもう遅ェ、寝るぞ」
「うんってミサカはミサカはあなたの傍に寝てみたり」
「…………今日だけだぞ」
その夜
夏の終わりを告げる冷たい夜風が学園都市に吹いていた―――
241 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/14(土) 02:37:04.22 ID:GcfLHZeKo
以上です
とりあえずこれで記念日編は終わりということで
スレタイは回収していないのでまだまだ続けないといけないですが
どこまで続くかまったくもって未定だったりします
だらだらする前になんとか〆ていきたいところです
もしよろしければ今後もよろしくお願いします
それではまた
242 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/14(土) 07:54:51.09 ID:PPdDbdXDO
乙!
実に2828させてもらったぜ!
243 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/14(土) 13:31:57.73 ID:vNqDKEyd0
いちおつ!
今後の展開が楽しみだぜ!
244 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/15(日) 10:53:38.16 ID:oZhZkptDO
エンダアアアアアアアアアアアアアアアアイヤアアアアアアアアアアアアアオツウウウウウフウウウウウウウウ
245 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/05/16(月) 04:10:10.12 ID:MM8YY5MUo
思った以上に話が思いつかなくて書き溜めれてません
すみません
この先の展開で
上琴になっちゃったり上五になっちゃったりしてもいいでしょうか……?
どうでもいい情報ですが
私は五和とオルソラと御坂妹が好きです
246 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/16(月) 05:19:36.35 ID:LzTPrMXDO
じゃあ五和と美琴の上条争奪戦で
247 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/05/16(月) 21:39:20.79 ID:MM8YY5MUo
書き忘れましたが
ここではあくまで一方通行と打ち止めメインなので
話はその二人が絡んだ形で進めていくつもりです
なので上条さんであったり浜面であったり
美琴や打ち止め以外の妹達がメインキャストとして出ることは無いようにするつもりです
248 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/18(水) 19:30:54.30 ID:lbbVbPI/o
お久しぶりになりました
申し訳ありません
それでは投下していきます
249 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/18(水) 19:31:21.82 ID:lbbVbPI/o
「ン……」
一方通行は目を覚ました
窓の外を見るとすっかり明るくなっている
「もう朝か……今何時だァ?」
そう言いつつ時計を確認すると既に午前9時を回っていた
いつもは7時に起きる一方通行からしてみれば珍しく遅い時間だ
そろそろ起きなければと思い、体を起こそうと手をついた
すると
ふに
と何かいつもと違う感触がして一方通行はそちらへ目をやった
250 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/18(水) 19:32:04.15 ID:lbbVbPI/o
「何だァ……?」
一方通行の手は打ち止めの体に触れていた
もっと言うと打ち止めの胸に、である
「は?」
理解ができない
ましてや寝起きの頭だ
正常な判断などできるはずもない
待て、何でこいつがここで寝てる?
昨日の俺は何をしていたンだ?
そして今俺はどこを触っている?
……クソ、頭が回らねェ
とりあえずこの手をどけねェと……
一応最終的にはまともな判断として手をどけるという結論がでたのはいいが
時既に遅し
手をどけようと打ち止めのほうに目線をやると――
顔を真っ赤にして目を見開いた状態で硬直している打ち止めの姿があった
251 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/18(水) 19:32:31.36 ID:lbbVbPI/o
「あ」
やばい、これはまずい
非常にまずい
どうすりゃいいンだ
せめて、せめて何か一言でも謝らねェと
いやだめだ、謝ったら余計怪しい
打ち止めが寝てる間に襲おうとしたと思われてしまうかもしれねェ
でもこのまま何も声を掛けないわけにはいかねェし……
クソッ!何か一言でいいから声を掛けるンだ俺ェ!
「あー……おはよう。打ち止め」
違ェだろ!
何打ち止めの胸に手を置いたまンま普通に挨拶してンだよ!
それより先にすることがあるだろ!
何やってンだよ俺ェェェェェ!
252 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/18(水) 19:32:57.50 ID:lbbVbPI/o
声を掛ける前に手を離す、という選択肢がすっぽり抜けている一方通行
この男は本当に学園都市第一位の頭脳を持っているんだろうかと心配してしまうほど
てんぱっている
「あ……うん、おはようってミサカはミサカは返事を返してみたり……」
オイオイオイオイ、どォなってるンですかァ?
何で普通に返事が返ってきてるンですかァ?
こンな状況でましてや打ち止めが普通に返事を返してくるわけがねェ
これはもしや上条が以前言っていた魔術ってやつなンじゃねェのか?
おのれ魔術師!
「えーっと、あの〜……胸から手をどけてほしいなぁ……ってミサカはミサカはお願いしてみたり」
「……」
「あの……一方通行?」
253 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/18(水) 19:33:23.17 ID:lbbVbPI/o
そこからの一方通行の行動は早かった
打ち止めの胸から手を離すと
流れるような作業でベッドから降り
無駄に洗練された無駄の無い動きで寸分の狂いも無い美しい正座をし
最高の角度での土下座を実行してみせた
その動きにはゲザーも感服するほどである
「すンませンっしたァァァァァァァ」
第一位は土下座も学園都市第一位であるとこの日打ち止めの前で証明して見せた――――
254 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/18(水) 19:33:50.36 ID:lbbVbPI/o
――――――――――
横でごそごそと何かが動いてるのを感じ打ち止めは目を覚ました
窓からはまぶしいほどの光が差し込んでいる
頭がしっかりしていない中で
そろそろ起きないといけないなと思い体をあげようかと考えたとき
打ち止めは胸の違和感に気づいた
え?
普段打ち止めは一人で寝ている
よく考えてみれば隣で何かがごそごそと動いているということもおかしい
打ち止めは恐る恐る慎ましやかな自分の胸のところを確認してみると
人の手があった
すらりとほそく、それでいて白魚のように透き通った綺麗な肌をした腕である
打ち止めはその手の主のほうに顔を動かす
その手の主は
一方通行であった
255 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/18(水) 19:34:21.47 ID:lbbVbPI/o
な、なんで一方通行がミサカの胸に手を!?
それよりなんで一緒に寝てるの!?
ああもういろいろありすぎてあわわわってミサカはミサカはパニックに陥ってみたり
当然打ち止めは理解ができない
それに一方通行も揉んだりはしないものの手をどかそうという気配もない
打ち止めの顔がみるみるうちに真っ赤になっていく
そして一方通行の顔がゆっくりとこちらに向く
いや、実際はゆっくりではないのだろうが
打ち止めにはそれがとても遅く感じられた
二人の目と目が合う
打ち止めは固まってしまい動けない
一方通行も何がなんだかわからないというような顔をしている
あ、と一方通行が声をもらす
その声から察するに一方通行もよくわかっていないんだと
こんな状況で冷静に考える打ち止め
いやむしろこんな状況だからこそ冷静になれるのかもしれない
256 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/18(水) 19:34:56.21 ID:lbbVbPI/o
一方通行が突然何かを言い出した
「あー……おはよう。打ち止め」
えええええ!?この状況で!?普通に!?挨拶!?
打ち止めは完全に混乱している
何故か二人は一緒に寝ていて
起きたら一方通行に胸を揉まれている
そして胸を揉まれたまま最初に出た言葉が
朝の挨拶
混乱しないわけがない
と、とりあえず何か返事しなきゃってミサカはミサカはあわわわわわ
「あ……うん、おはようってミサカはミサカは返事を返してみたり……」
257 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/18(水) 19:35:26.80 ID:lbbVbPI/o
何でミサカ普通に返事しちゃってんのおおおおおお!
違うでしょ!?
もっと言いたいことあったでしょ!?
何でこの状況で!ああもう!ミサカの馬鹿馬鹿馬鹿!ってミサカはミサカは自分自身を罵ってみたり
で、でも言わなきゃ……
そりゃ一方通行から?ミサカの体を求められたのはうれしいけど?
でででで、でもいきなりこんなことって……
ややや、やっぱだめ!
もっとこうなんていうかいろんな前置きがあってそういうことしたいっていうか……
ミ、ミサカ何考えてるの!
思考が突然飛躍してしまうのは流石は御坂遺伝子というところなのだろうか
良くも悪くも姉そっくりである
「えーっと、あの〜……胸から手をどけてほしいなぁ……ってミサカはミサカはお願いしてみたり」
「……」
一方通行からの返事が無い
どうしたのだろうかと思い一応返事があるか確かめる
258 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/18(水) 19:36:19.82 ID:lbbVbPI/o
「あの……一方通行?」
すると突然一方通行は胸から手を離し
布団からでて座り始めたかと思うと
無駄の無い流れで土下座に移り
「すンませンっしたァァァァァァァ!!」
と一声
打ち止めはそんな姿の一方通行を見た後に顔を逸らし
窓の外の雲ひとつ無い青空を見て
ああ、今日も暑くなりそうだなぁってミサカはミサカは感傷に浸ってみたり
と現実逃避したのであった――――
259 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/18(水) 19:37:40.14 ID:lbbVbPI/o
以上です
時間が進まないのはもうご愛嬌
ゆっくりとゆっくりとこの二人の時間が流れていけばいいと思うのですよ
それではまた
260 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(鹿児島県)
[sage]:2011/05/18(水) 20:31:22.24 ID:X8gIdv5I0
乙
かわいいなこの二人wwwwww
261 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/05/19(木) 22:36:50.58 ID:XuCNRQuYo
ここからは少々脱線しながらも時間を経過させていくつもりなので
もしこんな内容のものを書いてほしいというのがありましたら
私のできる範囲で書いていこうと思います
もしよければお題などを出していただければ幸いです
262 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/22(日) 05:48:26.57 ID:i78ToGF1o
どうもおはようございます
投下にまた間があいてすみません
本当ならば毎日投下したいところですが
もう少しすいすい書き溜めしたいものですね
では投下していきます
263 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/22(日) 05:48:59.59 ID:i78ToGF1o
台所からかちゃかちゃと打ち止めが皿を洗っている音が聞こえる
一方通行の見せた学園都市第一位の土下座の後
何とか状況を説明し打ち止めに謝る一方通行であったが
当の打ち止めは特に気にしておらず
結局一方通行が慌てふためいただけで終わったのである
「朝からとンでもない目にあったぜェ……」
ぽろっと一方通行が零したのを打ち止めは聞き逃さなかった
「ミサカの胸はそんなに不満だったっていうの!ってミサカはミサカは憤慨してみたり!」
264 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/22(日) 05:49:50.36 ID:i78ToGF1o
「いや、そういうことじゃなくてだな……」
突然見当はずれな怒りを向けられ一方通行は対処に困ってしまう
いきなり話がとんでしまうところは御坂遺伝子の特徴なのだろうか
「もっと怒るべきところがあるだろうが……」
「え?」
呆れて思わず独り言をもらす一方通行
それに対し打ち止めは気づいていないような反応を返す
本当は未だ内心ドキドキなのだが一方通行はそれに気づくそぶりもない
いやむしろ打ち止めがうまく冷静なそぶりを見せているのを褒めるべきなのかもしれない
265 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/22(日) 05:50:17.78 ID:i78ToGF1o
「いや、何でもねェ……それより今日は昼飯いらねェ」
「え?どうして?ってミサカはミサカは質問したみたり」
「ちょっと誘われててなァ……」
「ん!誰なのかな?もしかして女の人?ってミサカはミサカは一方通行に問い詰めてみたり」
「女には間違いねェが……お前も知ってるやつだぞ?」
「むむ……女の人でミサカの知ってる人って……もしかしてヨミカワとかヨシカワとか?」
「あいつらに会うときはお前も連れて行くだろうが」
「それもそうかも……ってミサカはミサカは頭を抱えてみたり」
「まァ特に気にするもンでもねェよ。土産でも期待して待ってろォ」
「何か腑に落ちないけど……わかった。気をつけて行って来てね!ってミサカはミサカは心配してみたり」
「はっ、誰に物を言ってやがる。仮にも学園都市第一位だぜェ?じゃあもう行くぜェ、お前も気をつけろよ打ち止め」
「うん、いってらっしゃーいってミサカはミサカは手を振って送り出してみたり」
266 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/22(日) 05:50:43.57 ID:i78ToGF1o
一方通行が部屋を出て行った後に打ち止めは洗い物を終わらせてテレビを見る
今は平日の午前中である
特にめぼしい番組をしているわけでもなく
奥様方をターゲットにしているであろう番組ばかりでつまらない
何かいい暇つぶしはないかと打ち止めは考える
「そうだ!ってミサカはミサカは企んでみたり」
突然立ち上がるやいなや急いで出かける準備をする打ち止め
戸締りを済ませ、お出かけ用の服に着替えると
とびっきりの笑顔で部屋から飛び出した
「へっへー!ちょっと楽しみかもってミサカはミサカは今から胸を躍らせてみたり」
そう言うととある人物に電話をかけながら打ち止めは歩き出した
―――――――――
267 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/22(日) 05:51:09.21 ID:i78ToGF1o
「ここかァ」
一方通行は現在第七学区にあるとある病院の前まで来ていた
そのまま病院の中に入ると
一方通行は迷うことなくとある部屋の前まで来てノックをする
「入ってくれ」
中から声返ってきたのを確認してから一方通行はドアを開ける
「何だ、君か。今日はどういった用件なんだい?」
中にいたのはカエル顔をした医者
冥土返しだった
268 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/22(日) 05:51:39.02 ID:i78ToGF1o
「いや、特に大したことでもねェンだが……番外個体はいるか?」
「ああ、いるよ。ちょうど勤務中のはずだ」
「そうか……ここで待っててもいいか?」
「今日は患者が少ないからね、僕の話に付き合ってくれると助かるんだけどね?」
「場所代がわりだ。それくらいなら問題はねェ」
「そうかい、それはよかった」
「そういえば番外個体以外の妹達はどうした?」
「今日は番外個体君と13577号君以外は非番でね。街で遊んでるんじゃないかな?」
「なるほどなァ……番外個体はちゃんと仕事できてるか?」
「ああ、最初は不器用だったけどね。どんどん仕事も覚えてくれて今じゃ他の妹達と同じぐらい働いてくれるね」
「へェ……あいつがなァ……」
「そうそう、この間もね―――」
このような調子で二人は会話を続け
気づけば昼になろうとしていた
269 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/22(日) 05:52:05.24 ID:i78ToGF1o
―――――――
―――――
―――
「おや、もうこんな時間だね?そろそろ昼休みになってしまうよ」
「昼休みねェ……?今の今まで俺と話してただけじゃねェか」
「ふふ、患者がいないのはいいことだと思うけどね?」
「まァ確かになァ……」
そんなことを二人で話していると
コンコンと扉をノックする音は聞こえてきた
冥土返しが「どうぞ」というとガラッという音とともに扉が開かれた
「どうも〜失礼するよー……ってあなたは!」
「よォ、久しぶりだな。番外個体」
入ってきたのはナース服に身を包まれた番外個体であった―――
270 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/22(日) 05:53:03.97 ID:i78ToGF1o
以上です
とりあえず今まで触れていなかった番外個体を登場させることができました
一方さんや打ち止めの周りの人間関係に関してもこれから明らかにさせていくことができればいいなと思います
それではまたよろしくお願いします
271 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/05/22(日) 08:19:22.94 ID:HqROu53AO
ナース服!ナース服!ナース服!誰かup
あ
>>1
乙
272 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(鹿児島県)
[sage]:2011/05/22(日) 11:35:14.97 ID:r3nQ6srJ0
乙! これからの展開にwktk
273 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/05/22(日) 14:23:53.16 ID:++Fys5t50
いいねいいねェ! 最っ高だねェ!
あ、一通さンは打ち止め一筋ですよォ?
274 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/25(水) 02:30:49.47 ID:e8s6jlPCo
こんばんは夜遅くなって申し訳ありません
打ち止めに関してはあほ毛のある中学二年生の美琴
美琴や番外個体以外の妹達に関しては隈のない番外個体
番外個体に関しては美鈴さんを想像してもらえればいいと思います
それでは本日の分を投下していきます
275 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/25(水) 02:31:45.99 ID:e8s6jlPCo
打ち止めは心を躍らせて街中を歩いていた
先ほど打ち止めが連絡していたのは
下位個体と呼ばれる打ち止め以外の妹達だ
少し話は変わるが
数年妹達はミサカネットワークを利用していない
一時期頻繁に利用しているときなどは掲示板なども作られ
より使いやすく改良されてきたミサカネットワークであったが
以前、思考などを共有せず、自分だけの記憶、思い出などを形成することが
個性取得への近道ではないのかという議論が行われ
緊急時以外でのミサカネットワークの利用は極力避けるということが話し合われたことがあるのだ
最初は習慣となっていたためついついネットワークを利用してしまう個体もあったが
段々と使わない生活に慣れていき
現在では利用している個体はいなくなった
緊急時での利用は許可されているが
平和となった学園都市や外の世界では
緊急時に陥ったことはこの4年間で一度もない
そんなこともあり
最近では打ち止めは妹達と会話することも少なくなり
連絡は携帯電話を用いてのものになっていった
いくら携帯電話があるとは言え
頻繁に連絡を取る必要もないので
今朝したものは本当に久しぶりだったのだ
だからこそ打ち止めは楽しみにしている
中には数年あっていない個体もいるため
それぞれの変化が楽しみなのだ
とは言え今回は突然のことなので
会うのは学園都市に住んでいる個体だけなのだが
276 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/25(水) 02:32:14.84 ID:e8s6jlPCo
「ふんふふん♪ふんふふん♪ふっふっふーん♪」
鼻歌まじりに打ち止めは集合場所に向かっていた
「おや、上位個体ではないですか、とミサカは上位個体に声をかけます」
「むむむ?おー!久しぶりー!ってミサカはミサカは元気に挨拶してみたり」
「半年振りぐらいでしょうか?とミサカは思考を巡らせてみます」
「えーっと……19090号……だよね?ってミサカはミサカはちょっと自信なさ気に聞いてみたり」
「おや、当たってますよ、とミサカは上位個体を素直に褒めてみます」
「よかった〜スタイルがなんかミサカより良かったからたぶん19090号なんじゃないかなって推理してみたのってミサカはミサカは告白してみたり」
「確かにこのミサカは他の個体よりも痩せてますからね、とミサカはフフンと鼻をならしていい気になります」
277 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/25(水) 02:33:22.55 ID:e8s6jlPCo
「ところで他の個体はどうしたの?ってミサカはミサカは19090号に質問してみたり」
「もうそろそろ来るはずですよ、とミサカは簡潔に答えます」
「そっか、じゃああそこに座って待たない?ってミサカはミサカは提案してみたり」
「そうですね、そうしますか、とミサカは上位個体の案に乗っかってみます」
そこから他愛もない会話を2人が続けているうちに
10032号と10039号が2人と合流し
そのまま4人でとある場所に向かうのだが
それは次の機会に……
――――――――
278 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/25(水) 02:34:04.69 ID:e8s6jlPCo
「何でこんな時間に来るかなぁ〜……はぁ……」
「あァ?何でそンなに嫌なンだ?」
「だってあなたにナース服姿のミサカを見られたらネタにされるじゃん……」
「俺はお前じゃねェンだからそンなことはしねェ」
「それならいいけどさ……ちょうど仕事終わったところだから着替えてくるからちょっと待っててよ」
「おォ、ロビーで待っとくぞ」
「そんなに時間はかからないはずだから」
そんな会話を終えて番外個体は更衣室に向かう
部屋には一方通行と冥土返しが残された
279 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/25(水) 02:34:33.22 ID:e8s6jlPCo
「あいつはまだネットワークから悪意を拾いやすいのか?」
「僕を誰だと思っている。ちゃんと調整して治しておいたよ」
「そうか……まァ妹達はミサカネットワークを使ってないようだから問題はないだろうけどな」
「そのようだね?おかげでうちにいる妹達も個性がはっきりしてきて喜ばしいことだよ」
「それはいいことだな……じゃあ俺はロビーに向かうからもう行くぞォ」
「そうかい、また暇になったらいつでもおいで」
「あァ、またな……引き続き妹達を頼むぜェ」
「そこらへんは心配しなくても大丈夫だと思うけどね?」
「はっ、違いねェ」
280 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/25(水) 02:34:59.20 ID:e8s6jlPCo
冥土返しは何年経っても変わらない
患者の必要なものを準備し続けるだけだ
たぶンあいつにとっては俺もまだ患者なンだろうな
そう思う
たとえ退院しようと
たとえ怪我や病気が完治しようと
あの医者にとってはいつまでも患者のままなのだ
患者自身が忘れてしまっても
あの医者は患者のことを忘れることはないだろう
ありがとなァ
と一方通行は聞こえないように小さく呟いた
―――――――
―――――
―――
281 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/25(水) 02:35:27.08 ID:e8s6jlPCo
「ごめんごめん、ちょっと財布が見つからなくて」
「ン?早いな?」
「え?そう?いつもより時間がかかったと思ってたんだけど……」
「打ち止めだったらもっと時間かかってるからな」
「なるほどね〜で、ロリコンの第一位様はまだあのちんちくりんと一緒に住んでるのかな?」
「誰がロリコンだ。まァ一緒に住ンではいるがお前が詮索するようなことは何一つとして起こってねェぞ」
「あれー?おっかしーなー?じゃああなたがつけてるそのネックレスはどうしたのかなー?」
「あーこれはだな…………説明がめンどくせェ、もう行くぞォ」
「あ!はぐらかした!」
「ああもう!いいから行くぞォ!」
「ちょっ!うわっ!」
番外個体の手をとり引っ張る一方通行
その拍子に番外個体はグラッと体勢を崩してしまう
282 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/25(水) 02:35:53.59 ID:e8s6jlPCo
「あァ……?うおっ!」
まるでビターンとでも擬音がなりそうなぐらいの勢いで転ぶ二人
「っつ……番外個体大丈夫かァ?」
「いたた……うん、まぁなんとか……って、え!?」
番外個体が一方通行に覆い被る形に倒れこんでいた
「ごめんごめん、今どくよ」
「あァ、さっさとそうしてくれェ」
特に二人は同様することなくそのまま普通に立ち上がろうとしたのが
どこうとしていたはずの番外個体が横を向いたまま固まっていた
何が起こっているのかと思い一方通行も横を向くと
こちらを向いている妹達が4人
そういえば現在学園都市にいる妹達は4人だなぁと思っていたが
先ほど冥土返しとした会話を思い出した
"今日は番外個体君と13577号君以外は非番でね。街で遊んでるんじゃないかな?"
つまり一人は病院内にいるはずなのだ
そのことを思い出して妹達のほうを見るとやはりというかなんというか
真っ赤な顔をした打ち止めの姿があった
あ、俺死ンだわ
一方通行は一人遠い目をしていた
283 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/25(水) 02:36:21.82 ID:e8s6jlPCo
―――――――――――
番外編
13577号の憂鬱
「なんでこのミサカだけ今日は休日をもらえていないのでしょうか、とミサカは一人愚痴ります」
妹達の中の一人である13577号は昼休みに一人昼食をとりつつぼやいた
「10032号も10039号も19090号もましてや番外個体まで休みだというのにこのミサカだけ休みじゃないというのはどういうことでしょうか!
そんなことがあっていいはずがない!今すぐ冥土返しに文句を言いに行くべきです!とミサカは結論付けます」
そんなことを一人宣言しているとガチャッとドアの開く音がする
13577号はそちらのほうを見てみると入ってきたのは冥土返しであった
「そのやる気を仕事のほうに回してくれるといいんだけどね?大体この間大寝坊したのはどこの誰かな?」
「うっ……そ、それは他の個体が起こしてくれなかったのが問題だったとミサカは責任転嫁します」
「看護師ならちゃんとそこらへんも自己管理ができないとね?これは寝坊の罰なんだから今日は一日頑張ってもらうよ」
「うう……わかりました、とミサカは渋々了承します」
「じゃあ午後からもちゃんと仕事がんばってね」
そう告げると冥土返しは休憩室から出て行った
「不幸だーーーー!とミサカは叫びます」
一人ぽつんと残された部屋で13577号はあの少年、いや青年の口癖を叫んだ―――
284 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/25(水) 02:37:50.72 ID:e8s6jlPCo
以上です
私の気まぐれで今回出番を失った13577号には番外編として出番を作っておきました
寝坊してしまうのも個性のひとつですよね!
なんていうのを言い訳にして今回はこれで終わります
それではまた次回もよろしくお願いします
285 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
:2011/05/25(水) 04:31:38.08 ID:Bvn1BTXAO
おつ!
286 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/05/25(水) 07:24:44.46 ID:4O+mxqPAO
超乙
セロリェ…
287 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/05/25(水) 11:05:52.55 ID:OFDi3WSu0
乙。平和だねぇ
288 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/05/26(木) 16:50:10.27 ID:XtAHCvWDO
美鈴級の身体かぁ
ミサカベストだな
289 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/27(金) 03:27:24.67 ID:ZHIqrMUNo
どうもこんばんは
私はあまり言うことはありませんが
実はおつであったり支援であったりはとてもうれしいものだったりします
これからも引き続き応援していただけると幸いです
それでは投下していきます
290 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/27(金) 03:28:05.96 ID:ZHIqrMUNo
打ち止めはベンチに座り、19090号と他愛も無い会話をしていた
「おやおや、少々遅れてしまったようですね申し訳ありません、とミサカは上位個体と19090号の二人に謝罪します」
集合時刻に定めた時間の5分前ぐらいであろうか
10032号と10039号の二人が到着した
やはり一瞬打ち止めはどちらがどちらなのかさっぱりわからない……と思ったが
一人の首元に見覚えのあるネックレスがかかっていたので判別は容易かった
「ううん、ミサカ達が少し早く来ただけだから気にしないで。……それにしても同じ場所に住んでるのに何で別々に来たの?ってミサカはミサカは10032号に質問してみたり」
「現在病院に住んでいるのは番外個体だけでミサカ達は病院には住んでいませんよ、とミサカは上位個体に返答します」
「なるほど、そうだったんだ。ってミサカはミサカは納得してみたり」
291 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/27(金) 03:28:32.62 ID:ZHIqrMUNo
「とは言え、流石に冥土返しからもらう給料で一人暮らしは楽ではないのでミサカは10039号とルームシェアをしています、とミサカは現状について述べます」
「そうなんだ〜……じゃあ19090号は13577号と一緒に住んでるの?ってミサカはミサカは推理してみたり」
「推理というほどのものでもないと思いますがそうですね。ちなみに13577号は以前遅刻した罰で今日の休暇はなしです、とミサカは心の中でほくそ笑みます」
「起こしてあげればよかったのに……ってミサカはミサカは13577号を不憫に思ってみたり」
「何度起こしても起きなかったら報いです、とミサカは自分に非が無いことを主張します」
「あはは……」
「そういえば、上位個体がその首にかけてるものは何でしょうか?とミサカは尋ねます」
「あ、えっとね、えへへ……実は―――」
打ち止めは昨日の出来事を他の妹達に話す
292 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/27(金) 03:28:59.99 ID:ZHIqrMUNo
「―――っていうことがあったんだーってミサカはミサカは10039号の質問に事細かに答えてみたり」
「なるほど。しかし途中のノロケは明らかにいらなかった、とミサカは冷静に突っ込みをいれます」
「べ、別にのろけてなんか……」
10039号の突っ込みに対し顔を真っ赤にさせて
必死に反論しようとする打ち止めであったが
思わず余計なことまで妄想してしまい最後まで反論ができない
べ、別にミサカは昨日あったことをありのままに話しただけで
変なことなんか全然考えてない!ってミサカはミサカは自分に言い聞かせてみたり
で、でもあの人がミサカのことを認めてくれてたり
あ、あ、あ、愛してるだなんて言ってくれたり……
ああああ、もう!考えてるだけで顔が真っ赤になっちゃうよ〜!ってミサカはミサカはパニック
お姉様ばりに自分ワールドを展開する打ち止め
その姿を見た妹達は皆
お姉様に一番似ているのは打ち止めだと確信したという
293 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/27(金) 03:29:26.97 ID:ZHIqrMUNo
「いい加減『自分だけの現実』にトリップしていないで戻ってきてください、とミサカは上位個体に帰ってこいと伝えます」
「……へ?あ……ああああああああああ!」
「戻ってきたと思ったら次は悶えだすんですね、とミサカは忙しそうな上位個体の実況をします」
「ああ、もう!そんなことしなくていいの!ってミサカはミサカは余計なことする10039号に腹を立ててみたり!」
「ところで、今日は何故突然集まろうなどと?とミサカは上位個体に質問してみます」
「あ、うん。えーっとね、最近こうして会うこともなかったしそろそろ夏休みも終わりだからせっかくだから会いたいな〜ってミサカは思ったのってミサカはミサカは10032号
に返答してみたり」
「確かに最近は全然会っていませんでしたね。……とりあえずここにいるのも何ですからどこかに向かいましょうか、とミサカは提案します」
「うん、そうだね!じゃあ……ショッピングでもどうかな?ってミサカはミサカは提案してみたり」
「それはいい案ですね。では早速移動しましょう、とミサカは皆を急かします」
―――――――
―――――
―――
294 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/27(金) 03:29:55.21 ID:ZHIqrMUNo
「時間はあっという間に過ぎるものですね、とミサカは感想を漏らします」
「うんうん、特に楽しい時間なんてすぐ過ぎるよねってミサカはミサカは19090号と共に感慨にふけってみたり」
「そろそろ昼食時ですね、とミサカは暗にお腹がすいたと伝えます」
「確かに10039号の言うとおりお腹が減ってきたかも……ってミサカはミサカは自分のお腹に相談してみたり」
「ではそろそろどこかで食べましょうか、とミサカは全員を誘導します」
4人はとりあえずいつものファミレスに行くことにした
夏休みとはいえ平日の12時前のこの時間ならば
どこかのボックス席に座ることができるだろうという算段の元だ
しかし実際にファミレスについてみれば人がごった返しておりどうも空いてる席は無いようだった
店員に
「もし相席でよろしければ空いている席がありますが……」
と提案されたがこの人数で相席となると流石に迷惑がかかるだろうと思い辞退
4人は店を出てどこにいこうかと相談することにした
295 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/27(金) 03:30:22.21 ID:ZHIqrMUNo
「ん〜お腹すいたけど空いてないし……どうしようかってミサカはミサカはみんなに尋ねてみたり」
「あのファミレスが空いてないということはどこの店も同じような状況でしょう、とミサカは推測します」
「確かに10032号の言うとおりかも……ってミサカはミサカは同意してみたり」
「あ、あそこなら空いてるのでは?とミサカは思わせぶりな発言をします」
「え?どこかアテがあるの!?ってミサカはミサカは10039号の発言に期待してみたり」
「少々不本意ですが恐らく病院の食堂なら空いてるのではないでしょうか、とミサカは考えながら答えます」
「確かにあの食堂ならば空いてる可能性がありますね、とミサカも10039号の意見に同意します」
「じゃあ、もうこの際だからそこにしようよ!ってミサカはミサカは空腹を我慢できずみんなを急かしてみたり!」
「これだから幼女は……とミサカはため息をもらしつつついて行きます」
「もう幼女とは呼べないのでは?とミサカは19090号に意見します」
「恐らく精神的には幼女のままです、とミサカは暗に成長しない上位個体を馬鹿にしながら10032号に意見を返します」
よもやすぐそこで自分のことをそこはかとなく馬鹿にされていると
打ち止めは気づかないまま一同は第七学区の病院まで向かった
――――――――――
296 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/27(金) 03:30:48.65 ID:ZHIqrMUNo
「あっちゃータイミングの悪さはピカイチだね。上位個体」
「まったくだ……くそったれェ……」
なんと間の悪いことかちょうど番外個体が一方通行を押し倒した形になってしまったところで
打ち止めと接触する
もちろん打ち止めは真っ赤になり何かを喚いているが
それはもう何を言っているのかわからないレベルであり
既に人語であるのかすらも怪しいものだった
打ち止めを除く妹達と一方通行が
なんとか打ち止めを落ち着かせ状況説明をしたところで
一緒に病院の食堂に向かうことになった
297 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/27(金) 03:31:22.56 ID:ZHIqrMUNo
「あなたが会う予定があるって言ってたのは番外個体だったんだねってミサカはミサカは今朝の会話を思い出してみたり」
「あァ……でもなんでお前が妹達と一緒にいたンだ?」
「ミサカが誘って一緒に買い物してたの!ってミサカはミサカは先ほどまでのことを思い出してみたり」
「なるほどな……お前らありがとなァ、こいつのお守りしといてくれて」
「いえいえ、それぐらい容易いことですよ、とミサカは一方通行に気さくに返します」
「ミサカもうそんなに子供じゃないよ!それに10039号まで便乗して!ってミサカはミサカは憤慨してみたり!」
「ケケケ、でもこの中じゃ一番子供なのは違いないよねぇ?」
「出来た順番から言えば番外個体は一番下なんだからね!ってミサカはミサカはお姉さんっぽく振舞ってみたり」
「どこがお姉さんっぽいンだァ?どう見てもただのガキの嫉妬じゃねェか」
「むー!」
298 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/27(金) 03:31:52.62 ID:ZHIqrMUNo
一方通行にガキ扱いされたことによって
よりいっそう頬を膨らませて怒る打ち止め
それを見て番外個体は心底おかしそうな顔をしている
「ちょろっと〜?相席いいかしら?」
「お前ら何やってんだ?」
そこには何故か頭に包帯を巻いた上条当麻とそれに付き添う御坂美琴の姿があった
そして上条の姿を見て、顔を赤らめて伏せる番外個体の姿も―――
――――――――――
299 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/27(金) 03:32:19.05 ID:ZHIqrMUNo
番外編
がんばれ13577号
「さてと……そろそろ午後の仕事に移りますか……とミサカは渋々重い腰を上げます」
13577号は昼休憩を終え、午後の仕事に移った
今日は特に急患もなく
受診してくる患者さんもいないので
午前中はわりと楽に済ませていた
「今日はなんとなく平和な一日な気がするのできっと午後も何事もなく進むでしょう、とミサカは予想します」
何の根拠も無いのだがそうでも思わないと
妹達の中で自分だけが仕事をしているという寂しさを紛らわすことができない13577号だった
そして午後の仕事に向かおうと移動していると
食堂の中からなにやら聞き覚えのある楽しげな声が聞こえてきた
13577号はふと気になって中を覗いてみると
そこには楽しそうに談笑する妹達の姿と一方通行の姿があった
中には先ほど仕事を終えたのであろう番外個体の姿もあったのでやるせない気分になってしまっていた
「うう……ミサカだけぼっち……ぼっち……」
そんなことを呟いているとなにやらまた別の人の声が聞こえる
中を確認するとなんと愛しの上条当麻がいるではないか
ついでにお姉様まで
「ミサカだけ!ミサカだけなんでこんな目にー!不幸だーーー!と改めて叫びます」
そしてそのまま次の仕事に走って向かい
13577号は泣きながら廊下を走っているところを冥土返しに見つかってしまいお叱りを受けたのであった
―――――――
300 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/05/27(金) 03:34:38.43 ID:ZHIqrMUNo
以上です
ちなみに番外編は殴り書きに近いので内容なんてもう適当だったりします
だからこその低クオリティだったりしますがそこらへんはあまり気にしないでやってください
ちなみに次回の番外編の予定はないですが
もし見たいという人がいるのであれば少し考えておきます
それではまた次回もよろしくお願いします
P.S
何か些細なことでもいいのでネタを募集してみようと思います
こんなネタが見てみたい!というのがありましたら
私の出来る範囲でですが精一杯やらせていただこうと思います
301 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/05/27(金) 07:46:22.91 ID:nDVeIk5D0
乙なんだよ!
打ち止めがナース服看病イベントを起こさないのは
不公平だってミサカはミサカは(ry
302 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/05/27(金) 17:54:27.17 ID:ZHIqrMUNo
そういえば書こうと思って忘れてたのですが
一応何とか文の流れで何号の妹達が話してるのかはわかるようにしたつもりですが
わからない箇所があったりする場合は言ってもらえると助かります
複数の妹達を出すときの課題とさせていただきます
303 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/05/31(火) 23:03:04.55 ID:wPHi6Cfvo
少々体調を崩してしまい書き溜めれて無い状況です
今週中に最低でも一回は投下していきたいと思っていますので
どうか気を長くしてお待ちください
1ヶ月経って作品内では3日しか経ってない事実に絶望した
304 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/05/31(火) 23:03:29.83 ID:wPHi6Cfvo
すみません 酉つけわすれてました
305 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/05/31(火) 23:16:21.91 ID:paWITufWo
>>303
大丈夫さ
本編22巻(旧約)で約四ヶ月しか経っていないのだから
306 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
:2011/06/12(日) 00:32:44.41 ID:FDdbjq1+o
本当に申し訳ないです
先週のうちに投下するなどとほざきながら結局一週間も経過しているという体たらく……
正直書き溜めたまってませんが何とか寝るまでに投下しようと思います
失踪だけは絶対にせず
ちゃんと最後まで書き切りたいと思っていますので
どうかこれからもよろしくお願いします
307 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]:2011/06/12(日) 01:27:34.20 ID:mlZ/QB8c0
焦らぬ事が肝要よ
ゆっくりがんばれー
308 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:34:47.53 ID:FDdbjq1+o
ネタ不足気味が否めないです
どうものっとりです
一応かけたのですが勢いに任せて書いた感じになってしまったかも
平坦な感じだけでなく笑いなども取り込んでいけれたらいいのですが……
それでは投下していきます
309 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:35:33.48 ID:FDdbjq1+o
「お前ら何やってんだ?」
突然声をかけられ一同は振り向いた
そこには頭に包帯を巻いている上条と御坂の姿がある
「何やってンだ……ってそれは俺らのセリフじゃねェのかァ?」
「ははは、確かにそうだ」
「それで何でヒーローさんはこんなところにいるの?ってミサカはミサカは質問をぶつけてみたり」
「えー上条さんはですね、以前ちょっと人助けをしたら反撃にあって怪我をしてしまいまして、それで病院に来たのです」
「なるほど、でもそれだけでは何故お姉様と一緒にいたのかがわかりませんね、とミサカは暗に何でお姉様と一緒なんだよと探りをいれます」
「お前は……10032号か。いや、口に出してちゃ暗でもなんでもないからな?」
「そんなことはどうでもいいのです、とミサカは早急に返事を求めます」
「えーっとだな、ここに来る途中であってな。それで御坂もたまたま病院に行く予定があったらしいから一緒に来ることにしたんだ」
「ほぉ、お姉様は『たまたま』ここに来る用事があったのですか、とミサカはお姉様に確認を取ります」
「え、えぇ、そうよ。ちょっと用事があっただけなのよ」
310 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:36:00.24 ID:FDdbjq1+o
「そういえば御坂、用事ってなんだったんだ?」
流石は上条
あくまで空気を読まない男である
「な、何だっていいじゃない!そんなこと!それよりなんでアンタ達はこんなところにいるのよ?」
「チッ、はぐらかされてしまいましたか……まぁいいでしょう。ミサカ達はたまたま遭遇したので一緒にお昼をとっているだけです、とミサカはお姉様に懇切丁寧に説明します」
「たまたま遭遇した……って妹達はわかるけど一方通行と打ち止めは何でいるのかしら?」
「俺は今日は番外個体の様子を確認しに来ただけだ」
「ミサカは妹達と遊んでたの!ってミサカはミサカは答えてみたり」
「ふ〜んなるほどねぇ……で?何で番外個体はさっきからずっと黙って下向いてるのかしら?」
「……」
311 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:36:28.28 ID:FDdbjq1+o
どうも番外個体の様子がおかしい
いつもならばこのような時は真っ先にお姉様に突っかかっていくような奴なのに
何故か今日はしおらしいのだ
「……?番外個体、何かあったのかァ?」
「えっ、あ、いや、えっとあのね……その…………み、ミサカちょっとお花を摘みに行ってくるね!」
番外個体はやっと喋ったかと思うと席を立ちどこかへ行ってしまった
「何だ?あいつどうかしたのか?突然花を摘むだなんて」
「この馬鹿!そういうことじゃないのよ!登山の際女性が使う隠語で『用を足す』という意味があるのよ」
「へぇ〜そうなのか。女性がってことは男性はまた別の言葉を使うのか?」
「男性の場合は『キジを撃つ』ね。ってそんなことはどうでもいいのよ!少しは気を使いなさいってことよ」
「ははは、悪い悪い。でも突然どうしたんだろうな?」
「そうね……ちょっと気になるから私様子を見てくるわ」
「おう、わかった」
312 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:36:54.99 ID:FDdbjq1+o
御坂も席を立ち番外個体の後を追いかける
場には上条と一方通行、打ち止め、妹達が残された
「そういえば上条、頭のほうは大丈夫なのか?」
「おう、ちょっと切ってるだけで特には問題ないそうだ」
「しかしそんなにいろんなことに首を突っ込んでいたらそのうちあなた自身が大変な目に遭ってしまいますよ?とミサカは心配をします」
「だよなぁ……とは言え、目の前で危ない目に遭ってる人がいたら助けたいと思うだろ?」
「まったくそんなんだからヒーローさんは……ってミサカはミサカは呆れてみたり」
「まったくだ」
「まったくですね」
「何なんだよお前らは!?」
やはり上条は上条だと認識する一同であった
――――――――――――
313 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:37:20.92 ID:FDdbjq1+o
番外個体は化粧室にいた
逃げるような形でここにきてしまい
とりあえず気持ちを落ち着かせている最中だった
「ちょろっと〜?大丈夫かしら?」
後ろから声をかけられる
声の主はお姉様だ
体のサイズ的には自分のほうが大きいのだが
相手のほうがお姉様、というのもおかしなものだ
「ははは……まぁ大丈夫……かな?」
お姉様からの質問ははぐらかすような形で答えるが
「で?何があったのかしら?」
あっさりと見透かされてしまった
流石はレベル5ということなのだろうか
いや、ただ単に同じ遺伝子だからなのかもしれない
314 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:37:47.47 ID:FDdbjq1+o
「あはは、流石はお姉様だね。あっさりばれちゃってる」
「これでも一応姉だからね。……話したほうが楽になることもあるわよ?」
「うん……じゃあ言うね。実は……ヒーローさんのあの怪我、ミサカのせいなんだ」
「えっ……?」
美琴の表情が強張る
まるでヒーローさんに危害を加えるならば
アンタでも容赦しないわよ
と釘を刺されているような気分だ
「いや、たぶんお姉様が想像しているようなのとは違うから安心して」
「……え?じゃあアンタのせいってどういうことよ?」
「うん、あのね――」
―――――――――
315 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:38:13.74 ID:FDdbjq1+o
う〜ん、どこから話せばいいのかな?とりあえず初めからでいっか。
ある日、ミサカは暇だったから一人で街に出かけてたんだ。
他の妹達は非番じゃなかったし一緒に遊ぶような知り合いもミサカにはいないしね。
何の目的もなくぶらついてたんだよ。……本当に適当にね。
そしたら公園でダンボールに入れられて捨てられてた子猫達がいたんだ。
その子猫達を見た時にね、かわいいとも思ったんだけど、
何かミサカに似てるなって思ったの。
――――似てる?
うん、似てるなって。
元々ミサカは一方通行を殺すために作り出された個体で使い捨ての個体だったんだよね。
ううん、他の妹達も同じ。結局は元々一方通行に殺されて廃棄されるだけの存在だったはず。
しかもミサカは殺すのに失敗しちゃって、結局路頭に迷うことになった。
316 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:39:05.78 ID:FDdbjq1+o
最初は黄泉川や一方通行が面倒見てくれてたけど、
いつまでも世話になってるわけにはいかないから今は冥土返しのところで働かせてもらってるけど……
何だろう、元々ミサカ達を作ったはずの、
『親』のはずの研究員達はミサカ達に何もしてくれなかった。
親からの愛情ももらえず捨てられてしまった子猫達を見た時にね、
そんな自分達と被って見えちゃったんだ。
ああ、この子達も親には何もしてもらえなかったんだ……って。
それでどうも放っておくことも出来なくて、
ミサカ一緒に遊んでたんだ、その子達と。
そしたらね、一匹が公園の外に走って出て行っちゃったの。
公園の外は人通りも多かったし、車も走ってたから、
車道にでたら危ないと思って、ミサカはその子の後を追いかけたの。
317 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:39:31.57 ID:FDdbjq1+o
何とか追いついたんだけど、場所が悪かったんだろうね。
気づけば路地裏にいたの。
変なのに絡まれてもミサカは一応お姉様譲りのこの能力があるからね。
何とかできるしまぁいいか、なんて考えてたら、
案の定ガラの悪い二人組みに絡まれちゃってね。
能力でとっとと追い払おうとしたときに自分が抱きかかえてる子猫に気づいたんだ。
さぁ大変、このままじゃ何されるかわかんないし、かといって子猫を放すわけにもいかないってなった時に、
ヒーローさんが来てくれたの。
それこそ正に漫画や小説で出てくるようなヒーローのように。
「お前らそんなところで女の子相手に何やってるんだ」ってね。
ミサカは呆れてものも言えなかったよ。
わざわざ自分の身を危険にさらしてまで他人を助ける人が本当にいたなんてね。
318 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:39:57.75 ID:FDdbjq1+o
……で、まぁ結局ヒーローさんのおかげで何とか無事で済んだんだけど、
肝心のヒーローさんか頭を怪我しちゃってね、
それでミサカが心配してたら逆にヒーローさんが「大丈夫だったか?」なんて聞いてきてね、
そこでもうミサカ大笑いしちゃって、
こんなボタン一つでいくらでも製造できちゃうような軍事用クローンなんてほっとけばいいのにってミサカついつい毒を吐いちゃったの。
そしたらヒーローさん本気で怒るの。
「馬鹿野郎!例えどんなにたくさんお前に似た奴がいたとしても、例えどんな簡単に作れたとしても、
お前という存在はたった一つのかけがえの無い存在だろうが!
いくらでも代わりがいるなんて考えてるんじゃねえ!お前はお前だけなんだ!この世にたった一人なんだよ!」
ってね。
319 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:40:23.49 ID:FDdbjq1+o
まさか一人の人間扱いをしてくれることがここまでうれしいものだとはミサカ思わなかったよ。
しかもその後に「お前が困ってるときはいつでもかけつけてやるさ」だなんて、ちょっと気障すぎるよね。
それから時々ヒーローさんのこと街中で見かけるんだけど、
その度声をかけようと思うんだけどどうしても声をかけることができなくて、
今日も頑張って話しかけようと思ってたんだけど何故か話しかけられなくて逃げてきちゃったの。
ミサカにもよくわかんないんだけど……
――――――――
320 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:40:57.72 ID:FDdbjq1+o
ここまで清聴していた美琴であったが我慢ができなくなりついに叫んでしまった
「ただのノロケじゃないのー!!!」
「え?」
両手をワナワナと震わせてあの男の旗男っぷりに憤りを隠せない美琴
しかしその横では本当に理解が出来ていない様子の番外個体がいる
「アンタねぇ!最初のほうは親がどうだの、子猫がどうだのの話で重い話なのかなって真剣に聞いてたのに何?声がかけられないだの、話しかけられなくてだの……」
「えっと、ミサカ良くわからないんだけど……」
「だ・か・ら!アンタはただ単にあいつのことを意識してるだけじゃないの!」
「え?ミサカがヒーローさんのことを意識してる?そんなまさか〜あははー……え?」
「ほんっとうに自覚がなかったのね……私も人のことを言えた義理じゃないけれど……」
まさに現在の番外個体は昔の美琴そのままの状況である
自分の気持ちに一切気づくことなく
ましてやそれをごまかすためにあーでもないこーでもないと考えている状況だ
321 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:41:27.26 ID:FDdbjq1+o
「番外個体」
「ん?何かなお姉様」
「姉として言えるのはこれだけよ……自分の気持ちに素直になりなさい」
「……?何それミサカ良くわかんない」
「意味はしっかり考えなさい。それじゃあ私は戻るわね」
「うん。話を聞いてくれてありがとお姉様。少しすっきりしたよ」
「アンタも早く戻ってきなさいよ?一応みんな心配してるんだからね?」
「はいはい、わかりましたよ」
戸の閉まる音が聞こえお姉様が出て行く
一人残された番外個体はぽつりと呟く
「ミサカの気持ち……か」
誰もいない空間に番外個体の呟きは溶けていった―――
322 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/12(日) 02:46:08.05 ID:FDdbjq1+o
以上です
番外個体さんは実は妹達の中で一番オリジナルに近いんじゃないか?
という私の妄想盛り盛りな設定でお送りしました
回想モードについては書くのが楽ってのと美琴さんとの対比です
アンタ人のことノロケっていってるけどアンタも十分ノロケてたよと
そのうち美琴さんと一方通行が和解した経緯やら
学園都市に帰ってすぐの上条さんの周りの環境やら
リクエストしていただいた打ち止めナースやらも消化していきたいですね
まだまだリクエストは募集中です
>>307
遅くなりましたが応援ありがとうございます
レスがつくことがこれほどうれしいとは思いませんでした
それでは今度はなるべく早く投下できるのを目標として
次回もお付き合いいただけるとうれしいです
323 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(九州)
[sage]:2011/06/12(日) 03:58:22.65 ID:8KkKMpiAO
久しぶりにきてたー!乙&GJ!
番外→上条さんとか…おいしいです!
急がなくてもいいから続き楽しみにしてます!
324 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]:2011/06/12(日) 11:29:01.47 ID:mlZ/QB8c0
乙
番外幻想、こういうのもあるのかー
325 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(鹿児島県)
[sage]:2011/06/12(日) 12:49:32.85 ID:m3qvq5vK0
乙
上条さんとことん御坂遺伝子に好かれてるな
326 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/12(日) 23:53:35.64 ID:OixNyeAjo
自分の気持ちより妹の背中を押す方優先しちゃう美琴さん・・・
そんな自分より他人を優先しちゃう辺りがまた上条さんちっくだよなぁ
327 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/06/21(火) 01:27:43.69 ID:XKjgWUG9o
またまた間が空いて申し訳ないです
一週間ほど自宅から離れていたためPCを触ることができず書き溜めがたまっていませんでした
2.3日以内には次回分を投下していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします
ふと覗いた禁書、超電磁砲のお勧めスレでこのスレが書いてあってテンションあがってます
ありがとうございます
328 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 17:05:47.09 ID:NRH42z+o0
まーだーなーのー
329 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/27(月) 21:49:17.56 ID:oJbJpPfto
いやはや誠に申し訳ないです……
忙しかったりまったく筆がすすまなかったりと投下するといいながら投下することなく数日すぎ
結局一週間もかかってしまっていました
もう少し何とかペースをあげて来月の中ごろまでには完結したいと思います
それでは今回の分投下していきたいと思います
330 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/27(月) 21:50:29.73 ID:oJbJpPfto
「あいつ、どンな様子だった?」
「特に気にするほどのものでもなかったわよ」
「そうか……」
御坂が戻ってくるなり問いかけるする一方通行
余程番外個体のことが心配だったのだろう
一方通行は妹達のことは今でもずっと気にかけている
例えそれが元々自分を殺害する目的で作られたものであったとしても関係は無い
「そういえば気になっていたのですが……」
唐突に妹達の一人――19090号が話を切り出した
331 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/27(月) 21:51:01.39 ID:oJbJpPfto
「お姉様と一方通行の二人はいつの間にそのような友好的な関係になったんですか?とミサカは二人に質問します」
「あー……そのことねー……」
場に微妙な空気が流れる
険悪なというものではないが、少し言いづらいと暗に示しているような感じだ
すると唐突に明るい元気な声が場に響く
「そのことはねーミサカとヒーローさんが関係してるんだよ!ってミサカはミサカは身を乗り出してアピールしてみたり!」
「上位個体だけでなく、あなたも……ですか?とミサカは当麻さんに問いかけます」
「ん〜……計画を持ち出したのは打ち止めのほうからだけどな、でもいつまでもこいつらがわかりあえないってのも悲しいだろ?だから俺も協力したんだ」
「なるほど、そういうことですか……とミサカは納得します」
「まぁ詳しくは本人から聞けよ」
「チッ……まァいい、元々聞かれたら話すつもりはあったンだしな」
―――――――――――――――
332 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/27(月) 21:51:28.93 ID:oJbJpPfto
あれは2年ぐらい前のことだったか?
学園都市内部の問題も段々と解消され、暗部なンてもンも必要がなくなってきたころだ
お前らももちろん知ってるが、俺と上条は元々敵同士だ
まァ最初から上条にその気はなかっただろうがな
そンなことはどうでもいい
元々は敵同士と言えど、お互い同じ学園都市に住ンでる身だ
いつまでも会わないってわけじゃねェ
それに俺も言いたいことがいくつかあったしな
それで俺はたまたまばったり街中で上条に会ったンだ
その時いろいろ話したンだ
打ち止めが無事だってことや、暗部が解体されたっつうこと
そういや土御門が暗部だってことを知らなかったらしいがあンまり驚いてねェみたいだったな?
―――まぁ……なんとなく想像ついてたからな
そうか……それでまァ話してるうちに自然とオリジナルの話になるわけだ
「お前まだあいつと和解できてないのか」ってな
333 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/27(月) 21:53:02.59 ID:oJbJpPfto
俺はもう一生嫌われたままでいいと思ってたンだぜ?
それが和解だなンて言われてな
思わず笑っちまったぜェ
それはもう良いんだっつうとこいつ案の定怒り出してな
反射もしてねェのに右手で全力で殴りやがった
それでいつものように長いお説教だ
仕方ねェから渋々考えとく……っつったら
後日上条に呼び出されたンだ
それで待ち合わせ場所に行くとだなァ打ち止めに呼び出されたオリジナルがいるンだよ
まさか嵌められるとは思わなかったンだがなァ
334 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/27(月) 21:53:53.16 ID:oJbJpPfto
元々その日は打ち止めはオリジナルに会いに行くっつって出てったからまさかいるとは思わなかったぜェ
電撃を浴びせられると思って一応身を構えたんだがなァ
何もしてこねェンだぜェ?
どうやらオリジナルのほうは打ち止めから話を聞いてたみたいで
何にも聞かされてねェのは俺だけだったっつうことだ
そしてそこからはオリジナルの質問攻めだ
打ち止めとはどういう関係なのか
何故チョーカーをつけてるのか
妹達を今も守り続けてるのか
全部答えた後にオリジナルが
「アンタを許す許さないは私が決めるべきことじゃない。あの子達が納得してるならアンタに言うことは何も無い」
だとよ
たっく甘ちゃンもいいところだぜェ
―――――――――――――――――――――
335 :
のっとり
◆/5u1xsuUH.
[saga]:2011/06/27(月) 21:55:08.50 ID:oJbJpPfto
「とまァそういうわけで今のような関係になったっつうことだァ」
そこまで話すと一方通行は手元のコーヒーをずずっと啜る
「なるほどそんなことがあったんですね、とミサカは今の話を聞いて納得します」
「最初の出会いが出会いだったからね……たぶん私達は会う機会に恵まれてなかったのよきっと」
「そうかもしれねェなァ……」
またもや場が静かになる
決して嫌な沈黙ではないのだが誰も言葉を発することが出来ない状況
「……そろそろ腹ァ括るべきなのかもな」
誰にかけるでもなくボソリと一人呟く一方通行
周りにいる誰もがキョトンとした表情で彼を見つめる
336 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/06/27(月) 21:55:59.99 ID:oJbJpPfto
「どうしたんだ?一方通行」
「いや、なンでもねェ」
「そうか……そういえば一方通行、いつから喋り方変えたんだ?」
「ん?あァ、いつだったか忘れちまったがいろンなやつにお前の言い方はきついだのトゲがあるだのしつこく言われてなァ……それから直せるとこだけ直したンだがどうもやっぱり癖ってのはなンともならねェな」
「へぇ〜、そんなことがあったのね……」
何やら周りがニヤニヤにしているのに一方通行は気づくが理由がわからない
以前の一方通行ならば口癖のことをどう言われようとも変えることはなかっただろう
御坂と会ったところで和解をしようとは思わなかっただろう
一方通行自身は気づいているのか気づいていないのかはわからないが
いつの間にか以前と比べ丸くなっているという事実
やはり彼も上条当麻に救われた人間の一人であることには違いないのかもしれない
337 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[saga]:2011/06/27(月) 21:57:03.56 ID:oJbJpPfto
「なァに、お前ら揃ってニヤニヤしてるンですかァ?」
「いや……何でもないわよ。ほらほら、気にしないのー」
「チッ……」
この後も他愛の無い会話を続けていると化粧室から番外個体が食堂に帰ってくる
「ミサカ抜きでどんな楽しそうな話をしてたのかにゃ〜ん?」
「お前が想像してるようなもンはねェよ」
「ふーん」
特に気にもかけない様子で元の席に着く番外個体
どうやら彼女も気持ちを整理してきた様子だ
特に変なところもない
338 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[saga]:2011/06/27(月) 21:58:02.83 ID:oJbJpPfto
「せっかくこうして揃ってるんだしみんなでどこかに遊びにいかないか?」
上条が突然その場にいる人に提案する
「い、行くっ!ミサカ遊びにいきたい!」
「ミサカもミサカもー!ってミサカはミサカは元気いっぱい手を挙げてみたり」
「ミサカ達もどこかに遊びに行きたいです、とミサカは当麻さんに他の妹達を代表して同意します」
「わ、私もせっかくだからついていってあげるわっ!べ、別にアンタと一緒に居たいとかそんなんじゃないんだから!」
「うわーお姉様……テンプレ的ツンデレ……」
「俺も別に問題はねェが……お前傷のほうは大丈夫なのか?」
「ああ、特に激しい運動とかをしない分には大丈夫だそうだ」
「それじゃあ、とりあえずここから出るかァ」
その日とある病院からそっくりな顔をした6人が一緒に出てきたところを目撃した人物がおり
その後数週間病院の近辺では分身をつくる能力者がいるという噂が広まっていたそうな―――
「うう……やっぱりミサカは置いてきぼりなんですね……と13577号は一人ごちます……」
可哀想な彼女も忘れないでおくとしよう
339 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[saga]:2011/06/27(月) 22:00:40.87 ID:oJbJpPfto
本日の投下は以上です
いやぁ……なんというか少しの間書けなかっただけで
ここまでキャラの口調がつかめないようになってるとは思いませんでした……
特に一方通行がおかしいところが今回多いかもしれません
何とか物語の最後まで書ききりたいと思います
それではまた次回もよろしくお願いします
340 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/17(日) 07:20:51.12 ID:NsbPZh/DO
待ってるよ
341 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
:2011/08/04(木) 04:57:35.90 ID:4wZ2PfBLo
まだ待ってるよ
342 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/05(金) 11:02:16.34 ID:iIkmeLZDO
気長に待つけど生存報告は欲しいなぁ
343 :
◆/5u1xsuUH.
[sage]:2011/08/22(月) 00:11:22.58 ID:dGvyzI6Jo
いやはや誠に申し訳ないです
誰だ、8月になったら余裕ができるとか言ったやつ!
自分なんですけどね
ずっと投下できていない状況が続いていて申し訳ない気持ちでいっぱいです
新約2巻はなんとか読むことができましたので早く書きたい気持ちでいっぱいなのですが
どうも投下にはもう少し時間がかかりそうです
なるべく早く投下したいと思いますのでどうかお付き合いしていただけたら幸いです
344 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/24(水) 20:02:39.70 ID:EZdyqMil0
まだまだ松よー
345 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/27(土) 20:35:30.29 ID:8PUxj5ma0
まってるよー
346 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/28(日) 02:17:15.08 ID:yAeFMnXk0
わたしまーつーわー♪
347 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage ]:2011/08/28(日) 17:43:37.50 ID:TaUoUFPY0
五和でもアッ―ク―ア♪
348 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[age]:2011/09/14(水) 23:12:35.99 ID:y71wg4bZ0
たとえ数多が振り向いてくれなくてーもー
349 :
なすーん
[なすーん]:なすーん
__ 、]l./⌒ヽ、 `ヽ、 ,r'7'"´Z__
`ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ `iーr=< ─フ
< /´ r'´ ` ` \ `| ノ ∠_
`ヽ、__// / |/| ヽ __\ \ヽ |く ___彡'′
``ー// |_i,|-‐| l ゙、ヽ `ヽ-、|! | `ヽ=='´
l/| | '| |!|,==| ヽヽr'⌒ヽ|ヽ| | |
┏┓ ┏━━━┓ | || `Y ,r‐、 ヽl,_)ヽ ゙、_ | | |. ┏━┓
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┗┛ ┗━┛┗━┛ ノ ! --─‐''''"メ」_,、-‐''´ ̄ヽ、 ┗━┛
r|__ ト、,-<"´´ /ト、
| { r'´ `l l /|| ヽ
゙、 } } | _|___,,、-─‐'´ | ゙、
`‐r'.,_,.ノヽ、__ノ/ | | |、__r'`゙′
| |/ i |
| | |
350 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
:2011/11/15(火) 11:09:18.52 ID:gzyR/phJo
まだー
351 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/11/15(火) 19:31:00.90 ID:k0diIJuT0
わざわざageんな[
ピーーー
]。
352 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/11/16(水) 21:38:24.78 ID:wcRfPJPjo
>>350
ageんなカス
死ぬか半年ROMってろ
167.38 KB
[ Aramaki★
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