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テッラ「『光の処刑』が完成しました。」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :1 [sage]:2011/03/13(日) 23:22:16.32 ID:K6wyVy3AO
※注意※

・お初です。故につたない事やもやもやする事が多々あるでしょう。

・基本的にギャグ的なアレです。

・テッラを主軸に動かします。誰得スレって感じですが、それでも良かったらドゾー。

・時間や事象は曖昧です。
死んだテッラなんで生きてんの?
とか
フィアンマなんでそこにいんの?
とかがあります。

そこは深く考えずにお願いします。

でわ。

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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 :1 [sage]:2011/03/13(日) 23:23:39.17 ID:K6wyVy3AO

アックア「む?」

ヴェント「へぇ。」

フィアンマ「どうでもいいな。」

テッラ「ヒドいですねー。これでもそれなりに苦労したんですが。」

アックア「…まさかまた罪のない人々を犠牲にしたのではあるまいな?」ジャキッ

テッラ「アスカロンをこっちに向けないで欲しいですねー。そんな事はしていませんよ。」

ヴェント「てか完成って、どうなったのよ?」

テッラ「そうですねー。見せてしまった方が早いでしょう。
アックア、私に適当に攻撃してみて下さい。」

アックア「願ってもない。」ジャキッ

テッラ「どんだけ私の事嫌いなんですか。
まぁ、いいです。
ではいきますよ?」

アックア「むんっ!!」アスカロンドーン

テッラ「…優先する。」




テッラ「『アックア』を下位に、『私』を上位に。」




アックア「むぉっ!?」ガキーン

フィアンマ「…ほう。」

ヴェント「へぇ。」

テッラ「…という訳で、『私』と『アックア』の序列を入れ替えました。
これで何をしようがアックアは私に勝てません。」

アックア「…むぅ。」ジャキッ

テッラ「人間自体の序列を入れ替える、これが完成した私の『光の処刑』です。」

3 :1 [sage]:2011/03/13(日) 23:24:50.12 ID:K6wyVy3AO

フィアンマ「大層な術式になった訳だが、見た所それでも弱点はあるみたいだな。」ガキーンバキーン

テッラ「そうなんですよねー。相変わらず「複数」に弱いですからねー。」ムンッ!ガキーン

ヴェント「あと口述しなきゃいけないって所も変わらないのね。」ヌゥァァッ!

テッラ「そうですねー。この二つばかりはなんともなりません。」ミズノルーンヨ!!

フィアンマ「で?」ヴァシャァ

テッラ「はい?」ドッシャァ

フィアンマ「その『光の処刑』を完成させて、どうするんだ?」ヌ、コレデモダメカ・・

テッラ「そうですねー、取りあえず学園都市にでも行きましょうかねー。」ナラバフクスウノコウゲキヲドウジニ‥

フィアンマ「…『幻想殺し』か?」ハァァァ

テッラ「術式自体を無効化する彼は天敵ですがねー、しかしまぁリベンジマッチといきたいんですよ。」ルーンヨ、ケンヨ、ワタシニコタエテクレ‥

ヴェント「まぁ、いいんじゃない。
この『神の右席』全員、あの小僧に煮え湯を飲まされてきたわけだし、
行ってくれば?」アノミドリゴボウヲタタキツブスチカラヲ‥

フィアンマ「俺様も別に構わんぞ。行ってくればいい。」ハァァァァァァッ!!

テッラ「ありがたいですねー。では言葉に甘えるとしましょう。」ゴキィンッ!!!!

4 :1 [sage]:2011/03/13(日) 23:25:20.67 ID:K6wyVy3AO

アックア「」ハァハァ

テッラ「だから言ってるじゃないですか。
今アックアが何をしようと私にはダメージは通らないんですよ。」

アックア「誠に腹立たしいであるな。」イラッ

テッラ「なんか術式解除していいものだか迷いますね。」

アックア「…しかし、学園都市に行くのかテッラ。」

テッラ「はい、そうですよ。
まさか反対なのですかアックア?」

アックア「…また貴様は罪を重ねてしまうのではないか?」

テッラ「『幻想殺し』以外には危害は極力加えませんよ。
『光の処刑』が完成した今、そんな事したって意味はありませんからねー。」

アックア「……」

テッラ「そんなに私が信用出来ないのですか?」

アックア「はい。」

テッラ「…即答ですね。
そんなに信用出来ないならいっそのこと、あなたも学園都市に来れば良いじゃないですか?」ハハハ

アックア「なる程、ならばそうしよう。」

テッラ「……え?」

アックア「確かに貴様を見張るには最も都合がいい。
貴様についていくのである。」

テッラ「え、ちょっ…」

アックア「そうと決まれば旅支度をせねば。」ダダダダ‥

テッラ「えぇぇ…」

フィアンマ「仲良く男旅か。羨ましいよ。」ハハ

5 :1 [sage]:2011/03/13(日) 23:25:50.33 ID:K6wyVy3AO

ーーとある飛行機 機内ーー

アックア「あっ、自分はビーフでお願いするのである。」

テッラ「…てゆうか、『神の右席』である私達がなんで普通の旅客機に乗ってるんですかねー。
あ、私はフィッシュで。」

アックア「別に問題は無いのではないか。昔と違って特に何かしているわけでもないのだからな。
おぉ、もうローマがあんなに遠いぞ、テッラ。」

テッラ「そうなんですけど、なんかこう、裏ルート的なものがあってもいいんじゃないですかねー。仮にもローマ正教を裏から動かしていたのに…
あっ、すいませんトイレどこですか?」

スチュワーデス「この通路を真っ直ぐでございます。」ニコリ

テッラ「ありがとうございます。
アックア、ちょっとトイレに行ってきますね。」

アックア「うむ。私は景色を楽しんでいるから存分に行ってこい。」キレイダナー

テッラ「はい。では。」スッ

タッタッタッ‥

テッラ「ここですねー。」スッ

ガチャ

テッラ「……」

ガチャガチャ

テッラ「……」

コンコン

スイマセーン、ハイッテマース

テッラ「……」





テッラ「…優先する。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

テッラ「…いや〜、この術式持ってて良かったです。」フゥ

6 :1 [sage]:2011/03/13(日) 23:26:22.85 ID:K6wyVy3AO

アックア「いや〜、たまにはこうやってエンジョイするのもいいであるな〜。」キレイダナー

ハイッテマース

アックア「『神の右席』という肩書きがある以上、表立って動くことが出来ない時が多かったし、」

ユウセンスルー

アックア「新鮮なものがあるのである。」ウンウン

ウワッチョッナニスルヤメ‥

アックア「…騒がしいトイレであるな。」

オレマダケツフイテネェンダケドォォ

ドンドン

ハァー、ユウセンジュツシキサイコー

ブリブリ

アックア「…まぁ、あの程度なら許容するか。」キレイダナー

アックア「おっ、あの雲大天使ガブリエルに似てるのである」テンシダナー

???「…おい。」

???「あぁ、そうだな。」

アックア「あっ、ビーフは私である。」

???「行くぞ…」

???「1・2…」

アックア「…テッラの魚も美味そうであるな」ツマミツマミ

テロリストA「3ッ!!!!」

テロリストB「手をあげろぉぉぉっっ!!!!!!」ジャキッ

アックア「…む?」ハムハム

ガチャ
テッラ「…え?」

テロリストA「この飛行機は、今から俺達が占拠したっっっ!!!!」ジャキッ

テロリストB「大人しくしろぉぉっ!!!!」ジャキッ


キャァァァァァァ

ドタバタ

テッラ「…これは」

アックア「………」ウマウマ

アックア「放ってはおけぬな」モグモグ

7 :1 [sage]:2011/03/13(日) 23:26:50.45 ID:K6wyVy3AO

テッラ「あー、面倒くさいですね…。」

テロA「この飛行機には爆弾を仕掛けた。妙な事をすれば爆破するっ!!」

テロB「仲間が機関室で交渉している。
てめぇら人質は黙って座ってろ。」ジャキッ

テッラ「あー…」

テッラ「面倒くさいので従っておきましょうかねー。」テクテク

テロB「おいそこの二人!!早く自分の席に戻れ!!」

オレマダケツフイテネェノニ‥

トボトボ

テッラ「はいはい。」テクテク

テッラ(滞りなく学園都市につくなら私は構いませんからねー。)

テッラ(精々アックアが動き出す前に頑張って下さいよ。)テクテク

テッラ「…よいしょっ。」

アックア「…きたか、テッラ。」モグモグ

テッラ「………」

テッラ「…なんで私の魚が半分しか無いんですか?」

アックア「気にするな。
それより今は奴らに集中するのである。」モグモグ

テッラ「いや、気になりますよ。
てゆうか今食ってるのがそうでしょ。」

アックア「相手は二人、私一人でも簡単に制圧出来るが…
奴らの仲間とやらが爆弾を起動させたら危ない。
せめて奴らが何人構成なのかを知りたい所である。」ゴックン

テッラ「いや、ゴックンじゃねーよ。
何自分は満たされたみたいな顔してるんですか。」

8 :1 [sage]:2011/03/13(日) 23:27:40.48 ID:K6wyVy3AO

テッラ「ちょっと私の魚何で食べたんですか、こんなフィッ/シュにしろなんて誰も頼んでませんよ。」

アックア「私が貴様を殺した時にも、そんな感じだっただろう?」フンス

テッラ「いや何でそんな誇らしげ?
むしろ今の情報で不快になるんですけど。」

アックア「そんな小さい事でグチグチ言うな。
器が小さいぞ?」キリッ

テッラ「うわ、腹立ちますねーその顔。
だってアックア、もし私があなたのビーフを黙って食べたら怒るでしょう?」

アックア「無論である。」フンス

テッラ「それと同じですよ、自分のご飯を食べられたら人間である以上腹が立つんです。」

アックア「大丈夫、『聖母崇拝』の力を持つ私は食欲すらも限界を無くせるのである。」キリッ

テッラ「聞けよ、私の話。
てゆうか『聖母崇拝』ってそんな事する術式じゃないでしょう。」

アックア「テッラ、貴様のその細身ならその量できっと足りるのである。
だから安心して食べr

テッラ「なら足りない分はビーフで補いますねー」バッ

アックア「あぁぁぁぁぁぁぁぁ、テッラ貴様ぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」

テッラ「はっはっはっ、いけませんねー、自分のものは絶対安全だとでも思ったんですかー?
甘い甘い。」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/13(日) 23:27:46.75 ID:QrQ3LaxAO
期待しかできない俺を許してくれ
10 :1 [sage]:2011/03/13(日) 23:28:15.10 ID:K6wyVy3AO

アックア「貴様ぁぁぁぁぁぁ、その身をもう一度分断してやろうかぁぁぁぁ!!」

テッラ「はっはっはっ、『光の処刑』が完成した今、あなたに遅れはとりませんよ?」ユウセンスルー

アックア「ぬぅっ!?
馬鹿な、私の手をかいくぐりビーフが強奪されていくのである!?」

テッラ「はっはっ、ビーフもまた美味しいですねー。」

アックア「ならば……
攻撃は最大の防御なのであるっ!!」バッ

テッラ「ちょっ!?私の魚まだ食べる気ですか!?」

アックア「貴様の『光の処刑』は攻撃を「避ける」のではなく「受ける」事で無効にしているのである。
故に攻撃自体を届かせる事は容易いっ!!!!」バッバッ

テッラ「まさかそんな弱点が!?
ちょっ、やめなさいアックア!!私のフィッシュがもはやフ/ィッシュになってるじゃないですか!?」

アックア「フレンダもビックリである。」ヒョイパクヒョイパク

テッラ「誰ですか、それ!?
えぇぃ、優先する、箸を下位に魚を上位に!!」

アックア「む!?箸が弾かれる!?」ガキン

テッラ「私の術式を舐めてはいけませんよー!!
この応用こそ『光の処刑』の強みでもあるんですから。」ハッハッハッ

アックア「むぅぅ!!おのれ!!」


テロA「さっきからうるせぇなもぉぉぉぉぉぉ!!」

11 :1 [sage]:2011/03/13(日) 23:29:52.93 ID:K6wyVy3AO

とりあえず以上です。

いやぁ、誰かこんなの読むのかって感じですねww


とりあえず状況見て更新するかしないか決めますね。

…誰か読んでくれないかな………

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/13(日) 23:40:02.83 ID:KLyoMKkJ0
乙、神の右席たちに癒されました
今後の更新楽しみにしてます
しかし、冷静に考えると大の大人2人が
ビーフとフィッシュを奪い合うって相当シュールな光景ですよねww
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/13(日) 23:42:29.91 ID:cSEOFHhS0
読んでるぜ!
早く続き読みたい
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/13(日) 23:43:24.38 ID:FLWt96K70
フイタwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

フィアンマたんとヴェントたんにも期待
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/13(日) 23:45:25.10 ID:jqJHaWp/o
おれよむ

おまえかく

いいか
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/13(日) 23:55:50.43 ID:K/DWmVq90
超期待
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 00:06:59.42 ID:/OhL86sho
こっこれは、
乙じゃなくて チャーハン
零しただけなんだからね
変な勘違いしないでヨネ

  ∧,,∧
 (´・ω・)
c(_U_U
  ━ヽニニフ

     。・゚・。・゚・。・
       。・゚・
      。・゚・
    。・゚    。゚
    ゚・。・゚・。・゚・゚・

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 00:38:58.36 ID:DMdNICRFo
箸で食ってんのかよwwww
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/14(月) 00:47:13.33 ID:NK1SrafSO
あれ?箸優先したらテッラがアックアにやられるんじゃね?
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 01:02:39.13 ID:XW36I9LB0
そういえば複数に「弱い」とは言ってたが・・・・・・
「無理」とは言ってないな
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 03:46:01.08 ID:HITwaST6o
優先する
『私』を上位に『他人』を下位に
とか無理なんだろうか
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 04:28:17.08 ID:XW36I9LB0
そうしたら箸が優先できないはず
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 04:58:34.88 ID:DMdNICRFo
出来るが武器が(ry
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 10:34:04.52 ID:ksnXL/5Uo
便所優先すんなww
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 12:32:51.09 ID:SYWEuYuAO
俺得スレですねー
26 :1 [sage]:2011/03/14(月) 14:46:09.56 ID:DcXeycMAO

なん…だと…?
こんなにレスがあるだと…?
これは幻想なのか…?
嬉しくて小躍りしそうだぞ…?

そげぶっ!!そげぶっ!!


…幻想じゃ、ない…だと…!?


と、いうわけで投下。

27 :1 [sage]:2011/03/14(月) 14:48:39.91 ID:DcXeycMAO

テロB「オイ、そこのオッサン共。
てめぇら状況分かってんのか?あぁ?
今この飛行機は俺達が占拠してんだよ!!」

テロA「ぶっ殺されたくなかったら黙ってろ!!」

テッラ「…アックア、あなたのせいでテロリストの注意をひいちゃったじゃないですか。」

アックア「私のせいではないのである。
そもそもテッラが私のビーフを食べたからこんな事に…」

テッラ「その言葉そっくりそのまま返したいですねー。
始まりはあなたが私の魚を食べたからなのですが。」

アックア「少しくらいつまんでも良かろう。」

テッラ「半分くらい無くなってましたけど?」

アックア「貴様は葡萄酒とパンを食っていればいいのである。」

テッラ「あれは、術式の維持の為、いわば義務です。何も好き好んで飲み食いしてるわけでは無いんですがねー。」

アックア「術式の調整と食欲の解消、両方出来る素晴らしい事ではないか。」

テッラ「それでも普通に食事はとるんですよ。
私のフィッシュをとっていい理由にはなりません。」

アックア「むぅ…。」

テロA「ちょ、聞いてた?こっちの話。
喋んなってば。」

アックア「だがテッラ、私は…」

テロA「いや聞けよ!!」
28 :1 [sage]:2011/03/14(月) 14:49:25.22 ID:DcXeycMAO

テロA「完全にナメられてるな、オイ。
少し分からせねぇと駄目みたいだな。」

テロA「何も人質はてめぇらだけじゃねぇんだ。
二人くらい減ったって関係ねぇ。」

テロA「これからてめぇらみたいなナメ腐った行動する奴らがどうなるか、他の乗客にも教えてやる…」

テロA「[ピーーー]。」ジャキッ

アックア「……」シュッ

テロA「うぉ!?なっ、はやっ……」

アックア「ふん。」バキィ

テロA「ぐぼっ!!」

ドサッ

テロB「て、てめぇ!?」ジャキッ

テロB「し、[ピーーー]」ガチャ

テッラ「優先する。空気を上位に、引き金を下位に。」

テロB「うぉ!?なんだ!?引き金がひけねぇ!?」ガチガチ

アックア「いい働きである。」ヒュッ

アックア「むんっ!!」バキィ

テロB「うごぅ!!」

ドサッ

…………

ウォォォォォォォォ!!!!

スゲェェヤッタナオイ

パチパチパチ

アックア「いや〜、それほどでも無いのである。」ハッハッハッ

テッラ「まんざらでも無いじゃないですか。
…ま、確かに悪い気分ではありませんが。」フフッ

パチパチパチ

イヤースゲェヨアンタタチ

ワーワーワーワー

パチパチパチパチパチパチ





ガチャ
テロC「オイ、うるせぇな。何かあったのかよ?」

テッラ・アックア「「忘れてた。」」

29 :1 [sage]:2011/03/14(月) 14:49:52.86 ID:DcXeycMAO

テロC「な、なんだこりゃ!?」

テロD「オイ、どうした、何かあったのか!?」

ドタバタ

テッラ「あー…」

アックア「そういや、忘れていたであるな。」

テッラ「あの二人だけじゃ無かったんでしたよねー。」

テロD「な、何だてめぇら!?」

アックア「後方のアックアである。」

テロC「はぁ!?」

テッラ「…なんで名乗ってるんですか?」

アックア「聞かれたからである。」

テッラ「それは純粋なんですか、それとも馬鹿なんですか?」

テロC「て、てめぇら近付くなよ…?
この飛行機には爆弾が仕掛けてあるんだ、妙な事したらドカンといくぞ?」

アックア「あ〜…そうだったであるな。」

テッラ「ま、別にいいんですけどね。」

テロD「な、なめてんのか!?」

アックア「今日だけで同じ単語を何回言われてるのであろうか。」

テッラ「そういう事言うから言われるんですよ。」

テロD「やっぱりなめてるな、この野郎!!」ジャキッ

アックア「む、危ないである」ガシッ ヒュッ

テロD「うぉ!?」ガッ

ドサッ

テッラ「…流石に倒したテロリストを投げるのはどうなんですかねー?」

アックア「手頃にあったのでな。」

30 :1 [sage]:2011/03/14(月) 14:50:18.87 ID:DcXeycMAO

テロC「なっ!?くっーーーー」

アックア「形勢逆転、2対1である。」

テッラ「面倒くさいので、さっさと降伏してくれませんかねー。」

テロC「…う……」

アックア「降伏すれば痛い目には合わないですむのである。」

テッラ「早く決断して欲しいですねー。こんな雑事はどうでもいいんですから。」

テロC「…う…くっ……」

アックア「強制的に眠らす事も個人的には厭わないのである。」

アックア「それが嫌なら早く降伏するが良い。」

テロC「…んなよ……」

テッラ「はい?」

テロC「なめんじゃねぇよぉぉぉぉ!!」バッ

アックア「またであるか。」

テッラ「私達そんなになめてるように見えるんですかねー?」

テロC「俺達だって生半可な覚悟でやってんじゃねぇんだよぉぉぉぉ!!
たった4人で飛行機を制圧出来るようなプランを今まで必死に練ってきたんだぁっ!!
そのプランは完璧だったんだよぉっ!!
それを…それを…
てめぇらみたいなわけわからん服装した奴らなんかに止められてたまるかよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

アックア「私の十字架Tシャツを馬鹿にするな。」ムッ

テッラ「確かに私達の格好って結構浮いてますよねー。」ハハッ

31 :1 [sage]:2011/03/14(月) 14:50:54.54 ID:DcXeycMAO

テロC「てめぇら全員粉微塵だ!!
爆弾を起動させてやるっ!!吹き飛びやがれっ!!」バッ

テッラ「アックア、早く殴りなさいよ。」

アックア「あの目は「決死の覚悟」という奴である。戦場でよく見る目だ。
恐らく私が殴り飛ばしても、息がある限りは手元のスイッチを押すであろう。」ウンウン

テッラ「そんな事言ってる場合じゃないでしょ。
粉微塵になってしまいたいんですか?」

アックア「それは別に大丈夫なのだろう?」

テッラ「いや、まぁそうなんですけど、なんかこう、もうちょっと必死になって下さいよ。」

アックア「確かに私のビーフが吹き飛ぶのは好ましくないが。」

テッラ「あ、思い出したらまたお腹が減ってきましたねー。
私全然口にして無いんですけど。」

アックア「学園都市についたら何か食べればいいのである。
パンとかパンとかパンとか葡萄酒とか葡萄酒とか葡萄酒とか。」

テッラ「まぁ学園都市のパンって、なんか特別なものありそうですけどねー。」

アックア「おしるこみかんパンとか?」

テッラ「誰がそんな奇天烈な具体例をあげろって言ったんですか。」

テロC「…お、お前ら……」プルプル

テロC「絶っっっっっ対にぶっ[ピーーー]!!」バッ

32 :1 [sage]:2011/03/14(月) 14:51:26.46 ID:DcXeycMAO

テッラ「更に怒らせたみたいですねー。」フゥ

アックア「今にもスイッチを押さんとしてるであるな。
とりあえず「決死の覚悟」が本物か、試してみようか。」バッ

アックア「むん。」シュッ

テロC「うぐぉ!!」ドゴォ

テロC「ぐっあぁ…」ユラッ

テロC「…っ……な…」

テロC「なめんなぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」ポチ

アックア「本物だったである。」

テッラ「全く…仕事を増やさないで欲しいですねー。」ハァ

テッラ「…優先する。」スッ









テッラ「飛行機を上位に、爆弾を下位に。」





ドッゴォォォン‥

……

…シーーーン

……

テロC「…な、あ?」

テロC「な、んだ?」

テロC「なん、で爆発しないんだ…?」

テロC「オイ、オイ!!!!」ポチポチポチ

テッラ「爆発はしましたよ。」

テロC「…なんだと?」

テッラ「ただ神がこの飛行機は墜落すべきではないと考えたのです。
あなたの野望よりも、『優先順位』が高かったんですよー。」

テロC「なにを、言って…?」

テッラ「残念ながらこの飛行機を狙ったのは失敗でしたねー。」

テッラ「この飛行機は、『神の御加護』があるんですよ。」

テロC「う、ぁ……」ガクリ

33 :1 [sage]:2011/03/14(月) 14:54:27.78 ID:DcXeycMAO

以上です。

なんか『光の処刑』の能力について憶測を呼んでいますが、それは追々なんとかする予定です。
いや、すいませんつたない文章で。

頑張りますので見放さないで下さいw

でわ。

34 :1 [sage]:2011/03/14(月) 14:57:54.86 ID:DcXeycMAO

すいません、あとですね、
これ、どんどん後ろへ流されていきますけど、なんとかならないんですかね?
更新しにくいのですが…
これってしょうがない事何ですかね?

誰か教えて欲しいですm(_ _)m

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/14(月) 15:02:46.19 ID:XR17ON3t0
俺もテッラ大好きなんだよ!
おつ!
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 15:07:26.49 ID:l6N5YFK1o
後ろに流されていくってなんのこっちゃ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 15:18:25.94 ID:bgY4hETRo
メール欄のsageを消せばいいよ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 15:30:56.71 ID:SYWEuYuAO
テッラさんまじ人格者
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 15:38:19.13 ID:nDBCG4PAO
あれ?何この板倉かっこいい
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 15:40:31.92 ID:h7ywXmyI0
右席スレとかマジ俺得、期待
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 16:12:50.01 ID:Db/RAjWSO
メール欄から
sage
を消す

代わりに
saga
を入力する

解決
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 17:53:08.50 ID:dACNCu5r0
素晴らしいスレを発見した、全力で応援しよう
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 18:51:23.82 ID:HJLU+3oQo
テッラとか俺得
44 :99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 19:23:06.55 ID:n7K0ZrRh0
素晴らしいスレがあると聞いて
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/14(月) 20:10:01.56 ID:RfjIG5HFo
メール欄にsageを入れるとスレの位置は変わらない
けど他のスレが上に上がるので流される
sageを外すとスレが上に上がる
ちなみにsagaを入れると「死ね」などにピー音が入らない
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 21:03:26.93 ID:9T3va/yAO
なにこのスレ面白い

あと会話の「〜〜〜。」の。を消した方がいいと思うよ〜
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 21:55:44.91 ID:GVKLYa1DO
テッラかっけーwwww

期待!
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/14(月) 23:14:15.83 ID:NgR8wgVw0
おいおい、俺様のオアシスがあったよ…
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 00:40:28.23 ID:vSO5r54SO
ギャグという割にバトルが面白いな
期待
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 02:39:13.66 ID:+5iDpKqAO
あらま

これ上条さん以外勝てないんじゃねww?
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 05:15:58.49 ID:Nfc6iWJe0
一方通行の解析やダークマターは可能性ありそうだ。
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 06:08:18.80 ID:GSHcrtUG0

やっぱ『光の処刑』チートすぎるwwwwww
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 06:11:29.11 ID:90NSjFQ9o
俺「俺を上位に、イケメンを下位に」

あれ?矛盾するな
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 06:51:38.28 ID:PAvDIi8Mo
補助魔法としては最強なんだよな
誰かが共闘してくれれば…
55 :1 :2011/03/15(火) 15:27:22.49 ID:pRxtULYAO

はい、どうも、こんにちわ。

なんか「テッラのスレなんて絶対伸びねぇ…」とか思ってたのに予想以上に読んでくれてる人がいっぱいいて嬉しいです!!


では投下です(キリッ
56 :1 :2011/03/15(火) 15:28:53.33 ID:pRxtULYAO

ーー『神の右席』 住居 『ベツレヘムの星』 内部ーー


フィアンマ「………」

ヴェント「……」ペラッ

フィアンマ「…暇だな」

ヴェント「そうね」ペラッ

フィアンマ「俺様もテッラ達と一緒に『幻想殺し』に会いにいけば良かったな」ハァ

ヴェント「そうね」ペラッ

フィアンマ「…そういえば、お前の『天罰』は再構築しないのか?」

ヴェント「そうね」ペラッ

フィアンマ「……」

フィアンマ「ブラコン?」

ヴェント「そうね」ペラッ

フィアンマ「そうなのかよ」

ヴェント「そうね」ペラッ

フィアンマ「…何読んでんだ、さっきから」

ヴェント「新しいピアスの雑誌。最近は紫が流行りらしいわよ」ペラッ

フィアンマ「…趣味悪いな」

ヴェント「知らないわよ、流行りなんだもの」ペラッ

フィアンマ「……」

フィアンマ「暇だなぁ」

ヴェント「そうね」ペラッ

フィアンマ「ちょっと、アレイスターに電話するか」スッ

フィアンマ「……」プルルル…

フィアンマ「……」プルルル…

フィアンマ「……」オカケニナッタデンワバンゴウハゲンザイツカワレテ…

フィアンマ「……」

フィアンマ「…暇だな」ハァ

ヴェント「そうね」ペラッ
フィアンマ「……」

フィアンマ「あいつら、今頃何してるんだろう……」

57 :1 [sage]:2011/03/15(火) 15:29:33.57 ID:pRxtULYAO

ーー学園都市 飛行機機内ーー

テッラ「何だかんだで滞りなくつきましたねー」

アックア「そうであるな」

テッラ「このテロリスト達はどうするんですかねー」

テロA〜D「……」ボロッ

アックア「むぅ…あくまで今我々は一般人なのである
機長にでも引き渡すのが筋ではないか?」

テッラ「なる程、確かにそうかもしれません
ならばここは機長に会いましょう」

アックア「すいません、機長をお願い出来るであるか?」

スチュワーデス「あ、その…」

テッラ「はい?」

アックア「む?」

スチュワーデス「き、機長から伝言といいますか…頼み事のようなものがありまして…」

テッラ「伝言ですか」

アックア「何であるか?」

スチュワーデス「あのですね…
ご、ごほん!!
『この飛行機を守ってくれた事は感謝する
私は今から「警備員」を呼ぶからそれまでそのテロリストを見張っていて欲しい』
…だ、そうです」

テッラ「…頑張って頂いた所恐縮ですが、全く声真似出来ていませんでしたよ」

スチュワーデス「…っ!?」ガーン

アックア「…しかし、困ったのである
我々としては一刻も早くこの場を離れたいのだが…」ムゥ…

58 :1 [sage]:2011/03/15(火) 15:30:14.49 ID:pRxtULYAO

テッラ「ですがこのまま放っておくわけにもいかないんですがねー」

アックア「分かっているのである
だが「警備員」に捕まったら面倒な事になる事もまた、間違いないのだが…」ウーン

テッラ「困りましたねー」ウーン

アックア「…む、足音である」

…コッチデスー
テロリストナンテドウスレバイイジャンヨー
グチグチイウナヨ、ナルヨウニナルサ

ザッザッ

テッラ「…来ましたねー」

アックア「……」

テッラ「なんと言い訳しましょうか」

テッラ「一応学園都市に入る為の公式な手続きはしてあるんですがねー、」

テッラ「魔術師、しかも『神の右席』だなんてバレるわけにはいきません」

テッラ「色々と面倒な事になりそうですし」

テッラ「何か考えませんとねー」ウーン

テッラ「アックア、どうしますか?」

テッラ「………」

テッラ「……アックア?」クルッ

シーーーン…

テッラ「……」

テッラ「…スチュワーデスさん、ここにいた大男は?」

スチュワーデス「え?あ…
ご、ごほん!!
『テッラ、任せたである』
…だ、そうです」

テッラ「……」ハァ

テッラ「…だから似てませんって」

スチュワーデス「…っ!?」ガーン

テッラ「全く…」

テッラ「どうしろって言うんですかねー」ハァ

59 :1 [sage]:2011/03/15(火) 15:30:47.29 ID:pRxtULYAO

アックア(「警備員」、であるか…)

アックア「……」

コマリマシタネー

アックア「……」

アックア「……」コソコソ

スチュワーデス「…?
何をして…?」

イチオウセイシキナテツヅキハシテルンデスケドー

アックア「……」コソコソ

マジュツシトカバレタリシタラ…

アックア「……テッラ…」コソコソ

スチュワーデス「え?」

ケッコウヤバイデスヨネー

アックア「……あとの事は…」コソコソ

ドウシマショウカー

アックア「任せたであるっ!!」バッ

スチュワーデス「え!?
ちょっ、まっ……」

アックアハドウオモイマスカー?

アックア「……」タッタッタッ…

スチュワーデス「……」ボーゼン

…アックア?

アックア「……」

アックア(悪いが、テッラ、
最悪の事態を考えれば動ける仲間がいた方が心強いはずである)

アックア(別に面倒くさいからとか、ビーフの恨みとか、そんなんでは無いのである)ウン

アックア(もしも何かあった時の為である)

アックア(もう一度言うが、断じてビーフの恨みとかでは無いのであるからな)ウン

トリアエズナマエヲオシエルジャン?

エーット…

アックア「許せ、テッラ
あとで上手い葡萄酒を紹介してやるのである。」タッタッタッ


60 :1 [sage]:2011/03/15(火) 15:33:28.85 ID:pRxtULYAO

警備員A「お、あれじゃん」

スタスタ

テッラ「あー…」

テッラ(困りましたねー)

警備員B「俺はこのテロリストを連れて行く
お前はそこの男の事情聴取をしておけ」

警備員A「分かったじゃん。こっちが終わったらすぐに合流する」

警備員B「あぁ分かった
…ほらっ立て!!」バッ

テロA〜D「…」ゾロゾロ

ザッザッ…

テッラ「……」

警備員A「…さて、と。まずは名前を教えるじゃん。」

テッラ「あー…、名前、ですか…」

警備員A「…?」

警備員A「別に困るような事は聞いてないじゃんよ?」

テッラ「えー…、私の名前はテッラ、といいます」

警備員A「テッラさん、ね。見たところ外人さんみたいだけど、日本語上手じゃん」

テッラ「それはどうも」ペコリ

警備員A「…情報では、テロリストをのしたのは一人じゃなくて二人って話だったけど、もう一人はどこへ行ったじゃん?」

テッラ「逃げました。」

警備員A「…は?」

テッラ「だから逃げたんですよ
おそらく、面倒くさいからか……はたまたビーフの恨みって所でしょうかねー」ハァ

警備員A「ビ、ビーフ…?何のことか分からないけど、とりあえず詳しい事は降りて話すじゃん」

テッラ「分かりました」スッ

テッラ(……)

テッラ(…全くどこに行ったんですかねーアックアは)ハァ

61 :1 [sage]:2011/03/15(火) 15:34:06.73 ID:pRxtULYAO

ーー学園都市ーー

アックア「…学園都市に来たのは初めてでは無いが…」スタスタ

アックア「こうやって色々と見て回ると、物珍しいものが沢山あるのだな」スタスタ

アックア「少し周りを見て回る事としよう」スタスタ

アックア「……」スタスタ

アックア(…やはり学生ばかりであるな)

アックア(…多少浮いてしまうのである)

アックア「……」スタスタ

アックア「学生服でも着れば溶け込めるであろうか…?」スタスタ

アックア「……」スタスタ

アックア「流石に無理であるな」スタスタ

アックア(テッラがいないとツッコミがいないのである。)ムゥ

アックア「……」スタスタ

アックア「……」スタスタ

…イラッシャイマセー

アックア「…む」ピタッ

イラッシャイマセー

アックア「あれは…」

バナナチョコフタツー

アックア「クレープ屋、であるか」

カシコマリマシターショウショウオマチクダサイー

アックア(そういえば腹が減っているのである…)

アックア「…甘味をとっておくのもいいかもしれん」スッ

アックア「……」スタスタ

アックア(…む、結構並んでいるのである)

アックア(…まぁ、しょうがない。素直に並ぶのである。)スッ

エッ、チョ…

ナニアノオッサン…

ジョシコウセイネライナノカシラ…

アックア(早く食べたいであるなー)

62 :1 [sage]:2011/03/15(火) 15:34:41.56 ID:pRxtULYAO

アックア「……」

アックア(やっとここまで来たのである)

アックア(前の4人が終わったら、……何を頼もうかな…)ウーン

アックア(…バナナチョコやストロベリーなんて無難なものよりも、学園都市ならではの奇天烈なメニューを頼んでみたい所である)ウーン

アックア(ここからメニューは見えない…)

アックア(あの花飾りを頭に着けた女子中学生が邪魔である)

アックア(…もうちょっと右によれれば…)チラッチラッ

アックア(…私がよれればいいのである)スッ

アックア(……)

アックア(ギリギリ見えないのである)チラッ

アックア(…なんとか…)スッスッ

アックア(…あと少しなのであるが…)スッスッ

アックア(あと…ほんの…少し…)スッ チラッ

ガッ

アックア「むぉ!?」グラッ

???「えっ…きゃぁっ!?」

バターーン

…シーーーン

アックア「…む、すまn」

キャァァァヘンタイヨォォォ

オンナノコヲオシタオシテルワァァ

キャァァァァ

バタバタ

アックア「…む?」

アックア(…これは)

アックア(…なんかまずそうであるな)ムゥ

アックア「すまん、勘違いをしないで欲しい。私はべt…」

???「佐天さんから離れなさいっ!!!!」

アックア「む?」

63 :1 [sage]:2011/03/15(火) 15:40:44.57 ID:pRxtULYAO

ーー学園都市 空港取調室ーー

警備員A「おっ、ここじゃん。」スタスタ

警備員A「はい。入るじゃん」ガチャ

テッラ「……」スッ

警備員A「…っと」バタン

警備員A「…よいしょ」ストン

警備員A「悪いじゃん、犯罪者でも無いのにこんな所に連れてきて」

テッラ「いえいえ、別にいいですよ。私としては早く解放して頂ければそれで」

警備員A「あまり時間はかからないじゃん
…じゃ、これから2、3質問する、それに素直に答えてくれ」

テッラ「分かりました」

テッラ(…素直に答えられる質問なら、ですが)

警備員A「じゃ、まずテロリストを無力化した経緯について話すじゃん
他の乗客の話だと妙な力を使っていたって話だったけど…
『能力者』なんじゃん?」

テッラ(…いきなり答えられない質問来ましたねー)ハァ

テッラ「…いえ、私は殆ど何もしていませんねー
私のツレが少しばかり肉体自慢だっただけの話です」

警備員A「肉体自慢って…
それだけでテロリストを制圧出来るわけないじゃんよ」

テッラ「私のツレは傭兵をしていた事がありましてねー。戦場で生き残ってきた彼が、素人に毛が生えた位のテロリストに遅れはとりませんよー」

警備員A「……」

警備員A「…なる程、分かったじゃん」

テッラ(これで一番答えずらい質問は看破しましたかねー)

警備員A「じゃあ次の質問じゃん」

テッラ「はい」

警備員A「機内で爆弾が爆発したはずだけど、何故か飛行機が墜落しなかった経緯について、何か知ってる事を教えるじゃん」

テッラ「……」

64 :1 [sage]:2011/03/15(火) 15:44:17.34 ID:pRxtULYAO

テッラ「あー…」

テッラ(…それがありましたねー)

警備員A「爆弾は機内の貨物室にあった
それは動作不良で爆発しなかったり、スイッチの回線が壊れていたわけではなかったじゃん」

警備員A「現に貨物室にあった他の荷物は黒こげになってたし」

警備員A「あの爆弾は確かに「爆発」したはずじゃん。それなのに飛行機には傷一つ無いのはなんなんじゃんよ?」

テッラ(…意外と鋭いですねー、この女性)

テッラ「…私には分かりませんねー。そんな摩訶不思議な事が本当にあったんですか?」

警備員A「確かじゃん。私の友人の「警備員」が確認してるんだから」

テッラ「しかし『能力者』でもなく、傭兵でもない私がそんな魔法みたいな事出来るわけ無いじゃないですかー」ハハッ

警備員A「……」

テッラ(ここはシラをきりましょうかねー。この人から見れば、私はただの人間なんですから)

警備員A「オーケー、分かったじゃん。この問題も特に関係ないって事でいいって事ね」

テッラ「勿論です」

警備員A「…じゃ、最後の質問じゃん」

テッラ「はい。」

テッラ(なんでしょうかねー。あとは特に何もしていませんが)

警備員A「君が国を発つ前に預けた荷物、その中にあった…」

テッラ「…?」

テッラ(なんでしょう、特に妙な物は持ってきていませんがねー?)

警備員A「この白い粉はなんじゃんよっっ!!?」

テッラ「え?」

65 :1 :2011/03/15(火) 15:47:09.00 ID:pRxtULYAO

と、いうわけで以上です。

前回、私の愚かな質問に答えて下さった方、本当にありがとうございました。フカブカー

これからも精進します!!

皆さんも二次災害に気をつけて!!
停電とか!!

でわ。

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 15:48:14.56 ID:GSHcrtUG0
小麦粉かwwwwww
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 15:48:50.09 ID:GSHcrtUG0
あ、>>1乙です
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 16:02:45.03 ID:ykRKwTDMo


ここにもGS湧いたか
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 17:32:23.46 ID:dsKbTuYw0
白い粉とか覚醒剤の密輸かよwwwwwwwwwwwwww
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 18:11:39.68 ID:COPOqhEX0


白い粉か…まあ見た目がアレだし…
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/03/15(火) 20:26:11.19 ID:54LLNi1AO
期待せざるを得ない
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 21:39:27.06 ID:PAvDIi8Mo
おつ
容疑が魔術師で覚せい剤の密輸て…
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/15(火) 22:15:46.93 ID:ZNEg2sWbo
板倉www
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/03/15(火) 23:52:07.49 ID:NlOVopKBo
まあ小麦粉必須だしな
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陰地方) [sage]:2011/03/16(水) 00:10:57.52 ID:/O0KoXKs0
エリマキトカゲさん…
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/16(水) 05:32:12.86 ID:Gqgvrodz0
麻薬に勘違いされてるw
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/03/16(水) 08:18:04.12 ID:JhPvFKaAO
持ち込まなくても日本で買えば良くね?
小麦粉ぐらいコンビニでも売ってね?
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/03/16(水) 09:01:37.16 ID:RNZGBgxAO
追いついた乙 こんな面白いスレを放置してたなんて…
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/16(水) 11:52:12.85 ID:MCi+iaWN0
ワロタwwwwwwwwwwwwwwwwww
というかアックアが変態さんとして通報されそうだなwwwwwwww
80 : :2011/03/16(水) 12:49:50.83 ID:nI9XB3rAO

オッス、こんにちは!!

みんなのコメ見て、勇気がわいてくるぜ!!

いくぜ、投下!!

81 :1 [sage]:2011/03/16(水) 12:50:19.81 ID:nI9XB3rAO

テッラ「…白い粉ですか」

警備員A「そうじゃん。何の目的でこんなもの持ち込もうとしているのか、ま、ろくでもない理由に決まってるが、許される事じゃないじゃん」

テッラ「えーっと、その粉はですねー…」

警備員A「「スキルアウト」にでも売りつけようとしていたのかもしれないけど、ここは学生が大半を占める学園都市じゃん。
その空間にこんなものを持ち込むなんて、飛行機を救ったヒーロー様だとしても許せないじゃん」

テッラ「ですから…」

警備員A「私は子供を救うためならなんでもするし、絶対に諦めない。
その私が守る子供達を陥れる種になるようなものは、断じて見過ごせないじゃんよ」

テッラ「……」

テッラ(なんでこう、私の周りには人の話を聞かない人が集まるんですかねー)ハァ

警備員A「この粉がどんな作用を持つ麻薬なのか、強い幻覚作用があるのか、それとも軽いトリップだけなのか…
そんな小さい事はどうでもいい。
あなたがこれを持ち込んだっていう事が許せないじゃんよ。
…テッラさん、悪いが今日はすぐには帰せないじゃん」ギロッ

テッラ「……」

テッラ(…この人、さっきは鋭かったんですがねー…
本当はアホなんでしょうか…)ハァ

82 :1 [sage]:2011/03/16(水) 12:50:52.30 ID:nI9XB3rAO

警備員A「…何か言い訳はあるじゃん?」

テッラ「言い訳っていいますかねー、言いたい事はありますけど」

警備員A「言っておくけど、妙な言い逃れしたって無駄じゃん。
調べれば真偽ははっきりするんだから」

テッラ「その方がてっとり早くていいですがねー」

警備員A「とりあえず、そっちの言い分を言うだけ言ってみるじゃん?」

警備員A「信用するかしないかは分からないけど」

テッラ「信用もなにもヒドい誤解なんですがねー」

警備員A「そんな顔色で誤解もなにもないじゃん」

テッラ「顔色関係なくないですか?」

警備員A「なんか悪い事が似合いそうな顔色じゃん」

テッラ「なんですかその初対面でいきなり後ろ指さされそうな顔色は」

警備員A「その奇抜な服装も後押しするじゃん」

テッラ「服装の事は言わないで欲しいですねー。
っていうかそれ、普通に傷つくんですけど」

警備員A「口が滑ったじゃん」

テッラ「滑りすぎですよ。
摩擦0なみの滑り具合ですから」

警備員A「…とにかく、言いたい事を早く言うじゃん」

テッラ「スルーですか」

警備員A「は、早く言うじゃん!!」

テッラ「……」

テッラ(…どうやら口を滑らせた事に、罪悪感を感じてるみたいですねー)フム

テッラ(この隙に乗じて言ってしまいましょうか)

テッラ「…では、言わせてもらいますけど…」

警備員A「う、うん、なんじゃん?」

テッラ「小麦粉です」

警備員A「…?」

テッラ「私が持ってきたあの粉、あれ小麦粉ですよ」シレッ

警備員A「……は?」

83 :1 [sage]:2011/03/16(水) 12:52:07.16 ID:nI9XB3rAO

一方その頃、とあるクレープ屋ではーーーー

???「佐天さんから離れなさいって言ってんのよっ!!そこの変態!!」

アックア「…変態、であるか…」グサッ

??「お姉様、ここは私に!!」

???「ちょっと黒子…」

黒子「「風紀委員」ですの!!大人しくその少女を離しなさい!!」

アックア「…む」

アックア(「風紀委員」…
「警備員」に続き、厄介な事に巻き込まれるのである)ハァ

アックア「分かったである。従うから待つである」スッ

佐天「…っ」ダッ

?「佐天さん!!大丈夫ですか!?」

佐天「う、うん、初春。特に何とも…」

初春「大丈夫ですっ!!あの変質者ならすぐに白井さんと御坂さんがやっつけてくれますからっ!!」

佐天「え?あっ、でも…」

御坂「大丈夫、佐天さん!?」

黒子「大丈夫ですの!?」

佐天「う、うん。でもね…」

黒子「大丈夫ですの!!「風紀委員」で『空間移動』の私から、あの変質者は絶対に逃がしはしませんわ!!」

御坂「ちょっと黒子、私にもやらせなさいよ!!」

黒子「変質者にお姉様を近付けるなんて絶っ対出来ませんわっ!!
一般人のお姉様は大人しくしていて下さいませっ!!」

アックア(…完全に変質者扱いなのである)ズーン

84 :1 [sage]:2011/03/16(水) 12:52:41.84 ID:nI9XB3rAO

黒子「大人しくしなさいっ!!すぐに連行してさしあげますわ!!」

アックア「待つである。
あれはただ転んだだけで…」

黒子「そんな言い訳、今まで何百と聞いてきていますわ!!」スッ

アックア「むっ…」スッ

黒子「…そうやって距離を空けては、捕まえられませんわ。
大人しくこちらへ来なさい」

アックア「私が捕まる理由はないのである」

黒子「……」

黒子「…最後通告ですわよ?こちらへ来て、黙って手を前に出しなさい。
これを拒否した場合、武力行使いたしますわ」

アックア「だから誤解であると…」

黒子「…最後通告と言いましたよ?」シュンッ

アックア(む?声が後ろから…)

黒子「…ふん」ヒュッ

アックア「むぉ!!」スィッ

黒子「…なっ!?」

黒子(…かわされた!?)

アックア「危ない事をするである。今のが、『能力』という奴であるか」

黒子(なんていう反射神経ですの!?)

アックア「どうやら空間を移動する『能力』みたいであるが…
いきなり人の背後からローキックを放つのは流石にどうなのだ?」

黒子(この人もなんらかの能力を…?
身体強化系統の能力でしょうか)

黒子(…なんにしろこのままじゃ、逃げられてしまいそうですわね…)

85 :1 [sage]:2011/03/16(水) 12:53:28.54 ID:nI9XB3rAO

黒子(…本気でいった方がいいかもしれませんわ)

黒子「……」バッ

黒子「……」スッ

アックア(なんであるか…?
針のようなものに見えるが…)

黒子「…私の『空間移動』は、私自身だけじゃなく、この手のひらに触れたものも『空間移動』できますわ」

アックア「む…?」

黒子「…今からあなたにこれを『空間移動』させて打ち込みます。
それが嫌な場合、すぐに降伏なさい」

アックア「……」

アックア(…なかなか洒落にならない事をするのである)

アックア(こんな年頃の女の子が街の治安を護っているのだから、しょうがないといえばしょうがないのであるが…)

アックア(…学園都市…
全く末恐ろしい所である)フゥ

黒子「3つ数えます。そのうちに降伏するか否か決めなさい」

黒子「…もっとも、体に穴があきたくなければ、選択肢などありませんが」

アックア「だから…」

黒子「3…」

アックア「あれは…」

黒子「2…」

アックア「誤解だと…」

黒子「1…」

アックア「言っているでは…」

黒子「0!!タイムリミットですわっ!!」シュン

ヒュッ

シュン

……

カランカラン…

アックア「…ないか」フゥ

黒子「…なっ!!??」

86 :1 [sage]:2011/03/16(水) 12:53:57.23 ID:nI9XB3rAO

黒子(なっ、どういう!?ーー)

御坂「っ!?」

御坂(どういう事!?黒子が打ち込もうとした金属矢がーー)

御坂(外れた!? いえ、外れたというよりは…)

黒子(私が打ち込もうとした金属矢は、あの変質者の右足を狙っていましたーー演算も間違っていないはずなので外すなんて事はあり得ませんわ。私の『空間移動』は物体を移動する特性上、タイムラグがない攻撃となりますのに……)

御坂(あの男ーー)

黒子(ーそれをかわしましたの!?)

アックア「…全く。何故こちらの言うことを聞かないのであるか。少し憤りを感じてきたのである」ハァ

黒子「…一体…どうやって…?」

アックア「む?」

黒子「…一体どうやって、私の攻撃をかわしたのですの?」

アックア「…あぁ、あれか」

アックア「単純な事である。君が先に『空間移動』による攻撃方法を教えてくれた。
ならば対策も練れるであろう」

黒子「対策って…そんな事が出来るようなーー!?」

アックア「簡単である」





アックア「その瞬間に、秒速で体を横にずらせばいいだけの事」




黒子「なっーーー!?」

アックア「たったそれだけである。別にもの珍しい事はやってはいない」
87 :1 [sage]:2011/03/16(水) 12:54:52.94 ID:nI9XB3rAO

黒子(なんなんですの、この男!?訳が分かりませんの!?)

黒子「そんな馬鹿なっーー」

アックア「…む?そんなに珍しい事であったか?
学園都市でもその位の能力者がいるのでは?」

黒子(そんな馬鹿みたいな能力者なんて指折りですわよっーー!!)

黒子「…くっ…、ですが一発かわした程度ではまだ…」

黒子(複数のポイントに同時にバラまけばーー)

アックア「やめて欲しいであるな。今度は女子供とはいえ、反撃させて貰うのである。
むざむざと的になる気は無いのでな。
出来ればそんな事はしたくないのである」

黒子「くっ…あまりなめては……」ギリッ

御坂「…黒子」

黒子「お姉様…?何でしょうか、私は今目が離せな…」

御坂「交代」

黒子「え?」

アックア「む?」

御坂「…だから、交代よ」

黒子「お、お姉様!?」

御坂「あんたじゃもう、その変態は捕まえられないでしょう?」

黒子「そんな事ーー」

御坂「いーから。私に任せなさいよ」

黒子「いけません、お姉様!!お姉様は一般人!!一般人を守るのは私達「風紀委員」のっーー」

御坂「黒子っ!!」

黒子「っ!!」ビクッ

黒子「…お姉様?」

88 :1 [sage]:2011/03/16(水) 12:56:33.01 ID:nI9XB3rAO

御坂「…私だってね、あんたから見れば「風紀委員」として守らなきゃいけない一般人の一人だっていうのは分かってる」

御坂「でも目の前でルームメイトが変態に殴られるなんて姿、見過ごしたくないの」

黒子「でも…」

黒子「私だって、お姉様が変質者と戦う姿なんて…」

御坂「黒子…」

御坂「少しは私を信じなさいよ」

黒子「……」

御坂「私だってあんたを信じてる。信じてるからこそ、背中を任せられるんだから」

黒子「お姉様…」

御坂「それに私は、常盤台の『超電磁砲』よ?
こんな変態に負けると思ってんの?」ニコッ

黒子「…分かりました、お姉様」

黒子「黒子もお姉様を信じます」

御坂「ん。ありがと…」

御坂「……」スッ

御坂「さって…」

御坂「待たせたかしら?」ビリッ

アックア「……」

アックア「どうしてこうなったであるか……」ハァ

アックア「クレープを買いに来ただけだったのだがなぁ……」ハァ

御坂「…?」

御坂「何ブツブツ言ってんのよ?」

アックア「……」

アックア「…ちなみに私の話を聞く気は?」

御坂「ないわ」

アックア「…で、あるよなー」ハァ

御坂「…じゃ、手短にすますわよ」ビリビリビリッ

アックア「……」

アックア(不幸だー、である)ハァ

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/03/16(水) 12:58:34.80 ID:11hFf6ffo
支援
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/16(水) 13:00:06.47 ID:cPkD0VhC0
ウィリアムェ……
91 :1 :2011/03/16(水) 13:06:00.87 ID:nI9XB3rAO

と、以上です。

「小麦粉買えばいいんじゃね?」的なアレがありましたが、
テッラの小麦粉は術式の副産物とはいえ、術式ですので小麦粉を現地で買ったらまた術式組み直さなきゃいけなくなるとかそういうのあるんじゃないですか?

もしそんな事なかったとしたら、こんな事になるとは思わなくて、ナチュラルに持ってきてしまったって事で(笑

でわ。

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/16(水) 13:10:39.95 ID:BmYiLlx3o
ゴ美琴さん…かっこいいこと言ってるつもりなんでしょうが只の基地外ですよ
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/16(水) 13:17:17.96 ID:D7ho90Ddo
正直美琴よりテッラの方が100倍かわいいよな
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/03/16(水) 13:19:47.59 ID:JhPvFKaAO
>>93
御琴×1000=テッラ×10=アックア×1
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2011/03/16(水) 13:25:50.92 ID:7tR5Qa3AO
アックアテラかわいそす
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/03/16(水) 13:28:36.97 ID:hcnb889AO
>>94
=ヴェント×0、1=フィアンマ×0、001

こうか
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/16(水) 13:33:06.55 ID:nG5fV0vzo
揃いも揃って話を聞かねえ…
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/03/16(水) 13:37:53.08 ID:7tR5Qa3AO
ここにKJさん来たらさらにカオスになるな
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [saga sage]:2011/03/16(水) 14:43:37.35 ID:sh/PXmRn0
話を聞いてもらえない人:アックア・テッラ・佐天さん・テロA〜D
話を聞かない人:パンダ・ゴ御坂・初春・よみ…警備員A
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/16(水) 14:46:04.55 ID:R8cg7ybQo
おつ
まあきっと特殊な小麦粉なんだよ多分

しかし右席側が一々カッコイイな
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/03/16(水) 14:58:46.55 ID:Ge6ing6AO
何このオルウェルさんかわいい
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/03/16(水) 15:54:18.45 ID:TI+TaPGAO
まぁ厨房なんてこんなもんですよねー
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/16(水) 17:05:58.05 ID:keCzQYAp0
これはゴミ坂と呼ばれても仕方ないな…
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/16(水) 17:30:30.70 ID:Cyxl4Dj20
テッラいいですねー
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/16(水) 19:31:48.26 ID:J0dhDvIEo
なにこの良スレ
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/16(水) 19:38:10.99 ID:quXM5COto
フルボッコ期待
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/16(水) 21:43:47.77 ID:PO6/SsYWo
ご御坂しねばいいのに♪
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/03/16(水) 21:57:19.15 ID:wWMMm5oEo
コメディの読み方じゃないだろそれ…
作者気にするなよー
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/16(水) 23:04:23.71 ID:BIQxPjcSO
まあキャラ叩きはやめとけ
そして期待
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/03/17(木) 00:33:30.45 ID:5xFcl9DAO
キャラの悪口いくない
期待してるから頑張ってー
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/17(木) 01:40:11.89 ID:IFOKsrYS0
これはゴ御坂が勝てる相手じゃねえだろ

アスカロンで御坂/美琴になるだろ
というかなれ
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/17(木) 01:44:40.02 ID:UMaQ3pbzo
巣から出てくるアンチほどキモいものはないな
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/17(木) 01:51:43.30 ID:7xwdPk6J0
>>111
御坂家からも縁を切られるんですね、わかりま(ry
114 :1 :2011/03/17(木) 01:57:22.04 ID:39MrUEVAO

うぉ!?

な、なんかすごい事に……

すいません、私が御坂を出したせいで…

その御坂の戦闘パートですが、投下いたしますね。
115 :1 [sage]:2011/03/17(木) 01:57:51.21 ID:39MrUEVAO

ーー空港 取り調べ室ーー

警備員A「いやいやいやいやいやいや」

警備員A「どんだけベタな事言うじゃんよ!?小麦粉!?はぁ!?」

テッラ「はぁ!?って…そんな事言われましても、事実なんですがねー」

警備員A「「この粉は小麦粉だから黙って運ぶんだ」的な事でも言われたじゃん!?
テッラさん、あれ嘘だから、油断させる為の嘘だから!?」

テッラ「そんな事しませんよー。
その粉は不純物一切無しの、純粋な小麦粉です」

警備員A「いやいやいや、そんな訳ないじゃん!?」

テッラ「調べれば分かると思いますがねー」

警備員A「だって…」

ブゥゥゥブゥゥゥ…

警備員A「…ちょっと待つじゃん」

ゴソゴソ

ブゥゥゥ…

スッ

警備員A「……」ピッ

警備員A「…もしもし、なんじゃん?」

警備員A「…あぁ、検査結果?」

警備員A「…それで………」

警備員A「…え?」

警備員A「……」

警備員A「…マジで?」

警備員A「……」チラッ

テッラ「……」

警備員A「…ごめん、かけ直すじゃん」

警備員A「……」ピッ

警備員A「……」

テッラ「……」

警備員A「まっっっっことにっっ、申し訳なかったじゃん!!!!」ガバァッ

116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/17(木) 01:57:56.69 ID:fCkH++hEo
いや気にしないでいいんだ
頑張って!
117 :1 [sage]:2011/03/17(木) 01:58:17.84 ID:39MrUEVAO

テッラ「分かってくれましたかー?」

警備員A「本っっ当に申し訳なかったじゃん!!
検査した所、あれは正真正銘何の疑問もない小麦粉だったじゃん!!」

警備員A「謝ってすむか分からないけど…
本当にすまなかったじゃんっ!!」ドゲザー

テッラ「いや、いいですよ。誤解が解けて良かったです」

警備員A「飛行機を救ってくれた英雄様に、麻薬密売の容疑をかけるなんて…
何でもするから許して欲しいじゃんっ!!」ドゲザー

テッラ「やめて下さいよ。私としては早くここから出たいだけですからねー」

警備員A「すぐに手続きするじゃん!!」バッ

警備員A「…ん…?」ピタッ

警備員A「……」

テッラ「…?」

警備員A「…好奇心で聞くんだけど…」

テッラ「はい?」

警備員A「いや、麻薬じゃなかったのはいいんだけど…」

警備員A「なんで小麦粉なんて持って来たじゃん?」

テッラ「……」

警備員A「小麦粉なんて学園都市でも買えるし、母国からわざわざ持ってくるものでもないじゃんよ?」

テッラ「……」

警備員A「なんで小麦粉なんて持ってきたじゃん?」

テッラ「……」

テッラ(この人…本当に鋭いのかアホなのか掴めない人ですねー)

118 :1 [sage]:2011/03/17(木) 01:58:43.46 ID:39MrUEVAO

警備員A「……」

テッラ「……」

テッラ(どうしましょうか…
まさか魔術の為とは答えられませんからねー…)

警備員A「……テッラさん?」

テッラ「えーっとですね…」

テッラ「……」

警備員A「……」

警備員A(…なんじゃん?この沈黙…)

テッラ(困りましたねー。なにも言い訳が思い浮かびません)ムム

警備員A「…なにか、答えづらい事なんじゃん?」

テッラ「……」

テッラ(まずいですねー、疑いなおされています。これ以上ここに拘束されるのはごめんなんですが…)

警備員A「……」ジー

テッラ「……」

テッラ(とりあえず何か喋りませんと……)

テッラ「あ、あの小麦粉はですねー、」

警備員A「うん?」

テッラ「私の国で作られた特別なものでしてねー、」

テッラ「お守りのような感じで、旅をする時はいつも持ち歩いてるんですよー」ハハッ

警備員A「…え?」

テッラ「……」

テッラ(…さすがに苦しすぎですかねー…)

警備員A「……」

テッラ「……」

警備員A「……」

テッラ「……」

警備員A「へぇ〜、変わった風習じゃん」

テッラ「……」

テッラ(はっきり分かりました。この人はアホなんですね)

119 :1 [sage]:2011/03/17(木) 01:59:14.29 ID:39MrUEVAO

ーーとあるクレープ屋ーー

アックア「…どうすれば分かってもらえるのであるか…」ハァ

御坂「何がよ?」

アックア「何回も言っているが、私はその少女に誓って何もしていないのである」

御坂「そんなわけないでしょ、私達の目の前で佐天さんを押し倒しておいて!!」

アックア「だから、誤解である。確かに押し倒しはしたが…」

御坂「…認めるのね?押し倒した事」

アックア「…認めるが、私がしたのはそれだけで、他には何も…」

御坂「それだけ分かれば充分っ!!」ビリビリビリッ

御坂「えいっ!!」ビリビリ

アックア「危なっ!!」ヒュッ

御坂「…ちぃ…」

御坂(…やっぱりこいつ、身体能力が異常に発達してるみたいね。
…だったら…)

御坂「…これでっ、どう!?」ビリビリ

バシュッ

アックア「だから、危ないである!!」ヒュッ

バチーーン

ウォ、ナンダ!?

アックア「通行人に当たったらどうするつもりである!?」

御坂「うっ……
だ、だったら、よけんじゃないわよっ!!」ビリビリ

御坂(うぅ…確かにそうよね…
勢い余って電撃の槍なんか作っちゃったわ…)ハンセイ

黒子「お姉様、流石にやりすぎですの!!」

御坂「わ、分かってるわよ!!」ビリビリ

120 :1 [sage]:2011/03/17(木) 01:59:43.46 ID:39MrUEVAO

御坂(だったら電撃じゃなくって…)

御坂「こんなのはどう!?」ビリビリ

ゾゾ……

ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ…

アックア「む?」

アックア(どうやら戦い方を変えるつもりであるか…)

アックア(あれは……砂鉄?)

御坂「私にかかれば…こんな事も出来るのよ!!」
ゾゾゾゾゾゾ…

アックア「むぉ!?」

アックア(砂鉄の塊が飛んでくるのである!!)

ヒュォ

アックア「むぅ!!」スッ

ヒュォヒュォ

アックア「……」スッスッ

アックア(なんというか…速度は大した事はないのだが…)

ヒュォヒュォ

アックア(くねくねと厄介なのである)スッスッ

御坂「どうしたのよ?避けるだけで精一杯?」

御坂(砂鉄が固まった硬度を、なめちゃいけないわよ。そこらへんのコンクリートくらいの硬さはあるんだから)

御坂「どうしたのよ?反撃しないの?」

アックア「……」スッスッ

御坂(全く当たらないけど、それでも体力消耗はさけられないわよ)

アックア「……」スッスッ

アックア「…拉致があかないのである」スッ

アックア「悪いが、少しばかり、身を守らせてもらうぞ?」バッ

御坂「…?」

121 :1 [sage]:2011/03/17(木) 02:00:10.52 ID:39MrUEVAO

御坂(なにあいつ?こっちに来るのかと思ったら…)

御坂(街灯の所になんか行って…?)

御坂(なんのつも…)

アックア「むん」ガシッ

アックア「……」グッ

アックア「ふん!!」グイッ


ボッコォッ


御坂「はぁ!?」

アックア「…少しばかり借りるのである」グッ

御坂(街灯を引っこ抜いた!?なんなのあいつ!?でたらめすぎよ!?)

アックア「ふんっ!!」ゴアッ

ゾゾゾゾゾゾゾゾ…

アックア「はぁ!!」ブアッ

ドッゴォォォォォンッッッ…

ゾゾ…ゾ…ゾ……

パラパラ…

御坂「な……」

御坂(私の砂鉄の塊を…叩き潰した…)

御坂(右手に持った街灯を振り回して……)

御坂(……)

御坂(…わけ、わかんない…)

御坂(何者なの…、一体……?)

アックア「……む、街灯が少しへこんでしまったようである…
申し訳ない」

御坂「あ…、え?」

アックア「大丈夫、これはきちんと戻しておくので、安心するである」トコトコ

アックア「むんっ!!」ズッ

ボッコォ!!

御坂(…抜いた街灯戻してるし…)

アックア「よし、これで…」

グラグラ

アックア「……」

アックア「逆に危ないであるな」

御坂(……)

御坂(…こいつ本当に何者なのかしら…?)

122 :1 [sage]:2011/03/17(木) 02:01:10.29 ID:39MrUEVAO

御坂(…得体が知れなすぎるわ…)

御坂(ここは、本気でいきたい所なんだけど…)

御坂(流石にここでは危なすぎるわよね…)

御坂(超電磁砲なんてもっての他だし…)

御坂(でも力をセーブしてたら、どうなるか分からないし…)

御坂(どうすべきかしら…)

御坂「……」ビリビリ



ーーーーーーーーーーーーーー


アックア「……」

アックア(…さて)

アックア(どうすればいいであるか…)

アックア(これ以上の力で、あの少女が『能力』を使用したら、自分はともかく、周りに被害が及びそうである)

アックア(かといって、誤解は解けるような雰囲気ではないし…)

アックア(あの少女を無力化する為に暴力をふるったら、それこそ本物の犯罪者になってしまうのである…)

アックア(いくらなんでも、学園都市に来た初日でそれは…)

アックア(テッラと再開した時に「前科者になっちゃったである☆」なんて言えないしなぁ…)

アックア(一番いいのは、あの髪の長い少女が「自分は何もされていない」と証言してもらう事なのであるが…)

アックア(…どうやら私と少女達の戦いに、気後れしているようである…)

アックア(…八方塞がりであるな…)ムゥ


ーーーーーーーーーーーーーー

アックア・御坂「……………」

アックア・御坂(どうしよう…)

123 :1 [sage]:2011/03/17(木) 02:01:57.45 ID:39MrUEVAO

御坂「……」ビリビリ

初春「…御坂さんどうしたんですかね?」ヒソッ

佐天「…え?あ?」

初春「…佐天さん?」

佐天「ごめん、初春。考え事してて…」

初春「大丈夫ですか?佐天さん。
さっきの事がフラッシュバックしたとか?」

佐天「あーえーっと…」

佐天「フラッシュバックっていうか…」

初春「?」

佐天「なんか…私さ、さっきあの人に押し倒されたじゃない?」

初春「はい、許せないですよね!」

佐天「…でさ、その時なんだけど…」

初春「はい?どうしたんですか?」

佐天「…私さ、その時に何もされてないような気がするのよね…」

初春「え!?」

佐天「…てゆうか、あの人、謝ってたような…」

初春「……」

初春「それって…」

佐天「……」

佐天「…うん」

初春「……で、でもあの人、佐天さんの事ジーッと見てますよ!!」

佐天「…そうなんだよ、だから怪しさが消えないんだけどさ…
でも、もしかしたら、って思って…」

佐天「あの時、恐くなってすぐ逃げちゃったから、記憶が薄いんだけどさ…」

佐天「でもあの人、本当は無実なのかも…」

初春「そんな…」

ーーーーーーーーーーーーーー

アックア「……」ジー

アックア(…あの少女、私の無実を証明してくれないかな…)ジー

124 :1 :2011/03/17(木) 02:04:41.61 ID:39MrUEVAO

はい、以上です。

私が書く御坂美琴で不快になった方、申し訳ありません。
頑張りますからなにとぞご勘弁を…

ケンカせずに、読む側も書く側も、お互いいい関係でいましょう!!

でわ。
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/17(木) 03:23:51.30 ID:RRYST6lDO
乙!
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/17(木) 06:33:55.30 ID:zx3XjHn4o
完全にギャグのノリで見てるからキャラがどう動こうがまったく気にしていない
御坂を叩いてる奴も擁護してる奴もけんか腰になってる奴も全部無視して、自分の書きたいように書けばいい

GJ
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/03/17(木) 07:20:30.05 ID:h82lJHXAO
なにこのじゃんじゃんかわいいじゃん
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/03/17(木) 07:51:29.22 ID:mW8SzQ7AO
佐天さん早く止めてあげてww
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/03/17(木) 14:41:24.51 ID:TnkhLUBko
ギャグ補正込みで見てるから多少おかしくても問題ないさ
周りの意見に流されず、書きたいように書けばいいさ

次回も楽しみにしてるさ
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陰地方) [sage]:2011/03/17(木) 17:28:43.09 ID:lGeRRpOx0
アンチは何でもアンテナ巡らして叩くな〜
グッジョブす
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/03/17(木) 18:14:14.84 ID:0ENb+izWo
人気者にはアンチが多いからね
仲間としてたんぱつには同情するんだよ
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2011/03/17(木) 18:21:53.74 ID:sOEwZYNAO
本当。人気者は大変。
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/17(木) 19:51:20.12 ID:uXqzwzIc0
あれも含めてギャグ補正で見れば問題ないよ
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/03/17(木) 22:01:45.21 ID:GuagOtndo
ここはオトナな私達が超我慢するとしましょう
135 :1 :2011/03/17(木) 23:25:01.59 ID:39MrUEVAO

どうも、こんばんわ。

今回は一つ、注意事項があります。
※今回、『警備員』(アンチスキル)の他に、空港にいる警備員(けいびいん)さんが出てきます。
分かりづらいですが、『』がついてない警備員は(アンチスキル)とは読まないので、よろしくお願いします。


…さて、今回は私のお気に入りの本編キャラが最後に出てきます!!
マイナーキャラですが、誰だか分かるかなっ!?


では、投下。
136 :1 [sage]:2011/03/17(木) 23:26:15.22 ID:39MrUEVAO

御坂「ちょっとあんた!!何、佐天さんをいやらしい目で見てんのよ!!」ビリビリ

アックア「む。いや、違うのである。私は単にあの少女が…」

御坂「気になりますってか!?ふざけないでよ!!」ビリビリ

アックア「いや、気になるというか、確かに気にはなるのだが、そういう感情ではなく…」

御坂「あんたみたいな変態に、佐天さんは絶っっ対に渡さないんだからっ!!」ビリビリ

御坂(…色々考えたけど、やっぱり許せない!!全力で戦えなくても、こいつはここでのさなきゃ…)

御坂(今度は違う人が襲われるかもしれないっ!!)

御坂(そんなの…絶対…)

御坂(許さないんだからっっ!!)

御坂「はぁぁぁ!!」ビリビリ

アックア「うぉ!!」スッ

御坂「えぇぇいっ!!」ビリビリ

アックア「危なっ!!」スッ

御坂「どりゃぁぁ!!」ビリビリ

アックア「ぬぅ!!」スッ

御坂「うりゃぁぁ!!」ビリビリ

アックア「なんの!!」スッ

御坂「そりゃぁぁ!!」ビリビリ

アックア「まだまだっ!!」スッ

御坂「でりゃぁぁ!!」ビリビリ

アックア「もいっちょっ!!」スッ

御坂「まだまだぁぁっ!!」ビリビリ

アックア「蝶のようにっ!!」スッ

137 :1 [sage]:2011/03/17(木) 23:26:46.92 ID:39MrUEVAO

ウリャァァ!! ビリビリ

ナンノ!! スッスッ

初春「あわわ、白井さん。御坂さんがエスカレートしてます」

黒子「力はセーブしてるみたいですけど…このままじゃ流石に被害が…」

初春「どうします!?とめましょうか!?」

黒子「……」

黒子「…えぇ、そうですわね。流石にここまで来たら、私達「風紀委員」や「警備員」の方々が来ますでしょうし…」

黒子「それ以上にあの勝負、決着つきそうもないですわ…」

黒子(お姉様はもちろんですが…あの男も、相当手加減しているみたいですし…)

初春「分かりました、じゃあ私、固法先輩に連絡をとりますね!!」

黒子「えぇお願いしますわ。私はお姉様に…」

黒子(なんの理由か分かりませんが、あいてが手加減している今がチャンスですわ…)

ヨケンナァァァ!! ビリビリ

ムリナソウダンデアル!! スッスッ

黒子「…お姉様…」コソッ

御坂「え?何よ黒子!?私、今、とっても、忙しいんだけどっ!!」ビリビリ

アックア「軌跡を残しながらっ!!」スッスッ

黒子(…あの人は結構余裕そうですけど…)

黒子「…聞いて下さい、お姉様。
私達が今から「風紀委員」と「警備員」を呼びますわ」コソッ

御坂「はぁ!?ちょとそれどういう…」ビリビリ

138 :1 [sage]:2011/03/17(木) 23:27:25.95 ID:39MrUEVAO

「いいから聞いて下さい、お姉様!!
このままじゃ周りに被害が増える一方ですわ。」

御坂「うっ…それは…」ビリビリ

アックア「煌きつつっ!!」スッスッ

黒子「もしかしたら誰かすでに通報しているかもしれません…」

黒子「これだけの騒ぎになりましたし…」

黒子「どちらにしよ、これ以上被害を増やさない為にも「警備員」が来るまで、あの男を足止めして頂きたいのですわ」

御坂「うぅ…」ビリビリ

黒子「お願い出来ますか、お姉様?」

御坂「…う…」ビリビリ

黒子「お姉様が駄目なら、私が「風紀委員」としてやりますわ」

御坂「……」ビリビリ

御坂「…分かったわ」ビリビリ

黒子「ありがとうございます、お姉様…」

黒子「初春!!私は周囲の退避をしてきますわ!!」

初春「分かりました!!
御坂さんの力の弊害で、ここでは電子機器が使いずらいですので、私も他の場所に行って固法先輩にコンタクトをとってみます!!」

黒子「分かりましたわっ!!」

タッタッタッ…
タッタッタッ…

佐天「…あっ…」

佐天「……」

佐天(二人とも行っちゃった…)

佐天(……)

佐天(…私が「誤解かも…」って最初に言えば、こんなことにならなかったのかな…)シュン

アックア「…なんか一周回って、楽しくなってきたであるなー」スッスッ

139 :1 [sage]:2011/03/17(木) 23:27:51.13 ID:39MrUEVAO

ーー空港ーー

警備員A「…っと、あとは…」

警備員A「あぁそうそう…」

警備員A「はいっ、母国のお守りじゃん」ニコッ スッ

テッラ「…どうも」ポス

警備員A「…にしても、送らなくて本当にいいじゃん?
時間がなかったみたいだったけど…」

テッラ「いえいえ、お気遣いなさらず。
私が早くここから出たかった理由は、どこかをほっつき歩いているツレを捜すためですから」

警備員A「いやほんと、無駄な事で時間をとらせてすまなかったじゃん」

テッラ「それはもういいですよ。なんども謝ってもらいましたしねー」

警備員A「そう言って貰うと助かるじゃん。
…っと、これで預かってる荷物は全部だったと思うけど、間違いないじゃん?」

テッラ「元々大したものは持ってきていませんからねー。
大丈夫です、これで全部ですよ」

警備員A「そっか」

テッラ「では、私はこれでおいとまさせていただきますねー」スッ

警備員A「あぁ、外まで送っていくじゃん」スッ

ブゥゥゥブゥゥゥ…

警備員A「……」

警備員A「テッラさん、少し待って欲しいじゃん」

テッラ「はいー?」

警備員A「電話がきたじゃんよ」スッ

ブゥゥゥブゥゥゥ…

140 :1 [sage]:2011/03/17(木) 23:28:23.77 ID:39MrUEVAO

ブゥゥゥブゥゥゥ…

警備員A「っと」ピッ

警備員A「もしもし、なんじゃん才郷?」

警備員A「…うん…うん…」

警備員A「……」

警備員A「……」

テッラ「…?」

警備員A「……」

警備員A「…全く、うちには素敵な馬鹿ばっかりじゃん」ハァ

警備員A「…分かった、すぐに向かうじゃん」

警備員A「……」ピッ

警備員A「テッラさん、悪いけど…」

テッラ「大丈夫ですよ」

警備員A「え?」

テッラ「仕事が入ったんですよね?私はもういいので、そっちに早く向かった方がいいんじゃないですかねー」

警備員A「…すまないじゃん」

テッラ「いえいえ」

警備員A「どうやら能力者達がクレープ屋でドンパチやらかしてるみたいじゃん…」

警備員A「全く…世話がやける子供達じゃんよ」ハァ

警備員A「じゃあ、テッラさん、悪いけど私、先に行かせてもらうじゃん」

テッラ「はい」

警備員A「学園都市じゃこんな事ばかり起こるから、テッラさんも気をつけるじゃんよー…」タッタッタッ

テッラ「はいはい」

テッラ「…」

テッラ(と、言っても私だって『左方』なんですがねー)

テッラ「…さて、とりあえずここを出ましょうかねー」テコテコ

141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/17(木) 23:28:41.02 ID:NJxIaUqfo
暢気だなアックア
142 :1 [sage]:2011/03/17(木) 23:30:07.90 ID:39MrUEVAO

テッラ「……」トコトコ

テッラ「……」トコトコ

ウィーン

テッラ「……」スッ

テッラ「…ふぅ」

テッラ「…いやー、なんか久しぶりに外の空気に触れた気がしますねー」ハァ

テッラ「まさかこんな事になるとは…『ベツレヘムの星』で会話していた時は思いもしませんでしたよ」フゥ

テッラ「…さて…」

テッラ(アックア、なんですが…)

テッラ「……」

テッラ「…一体どこに行ったんですかねー…」

テッラ(皆目検討がつきません…)

テッラ(探索術式を使えれば楽なんですが…)

テッラ「私達『神の右席』には、普通の術式は扱えませんしねー…」ウーン

テッラ(上条当麻を見つけるよりも、先にアックアを見つけませんと…)

テッラ(何か馬鹿をやっていたら面倒ですし…)

テッラ「……」ウーン

テッラ「…面倒くさいですが、」

テッラ「とりあえず…これしかないでしょう」

テッラ「アックアだってここらへんを通っている事は確実なわけですし…」

テッラ「聞き込みでもしましょうかねー」

テッラ(それ位だと、堅実に成果をあげれそうですし…)

テッラ「…では、早速行きましょうか」テクテク

143 :1 [sage]:2011/03/17(木) 23:30:33.80 ID:39MrUEVAO

テッラ「あの〜、すいません警備員さん」

警備員「はい?なんでしょう?」

テッラ「ここらへんを、なんかこう、筋骨隆々な十字架Tシャツ男が通りませんでしたか?」

警備員「え?う〜〜ん…」

テッラ「どうですかねー?」

警備員「…ん?」

警備員「あぁ、通ったかも」

テッラ「本当ですか?」

警備員「あぁ、多分。…だけど俺はここから黙って客が出て行くのを見てるだけだから、詳しい事は分からないぞ?」

テッラ「構いません。どちらの方向へ向かいましたか?」

警備員「ん〜……」

警備員「多分……あっちの方じゃなかったかな……」

テッラ「あっちですか。分かりました」スッ

警備員「あぁ、そんなんで良ければ」

テッラ「助かりましたよ。では」トコトコ

テッラ「……」トコトコ

テッラ(まさかこんなに早く成果が出るとは思いませんでしたねー。
原始的故に効果的、というやつでしょうか)

テッラ「……」トコトコ

テッラ「……」トコトコ

テッラ「…お店が増えて来ましたねー」トコトコ

テッラ(ここいらへんでもう一度、聞き込みをしてみましょうか…)

テッラ「……」キョロキョロ

テッラ「…あ、すいません」

少年「あ?」

144 :1 [sage]:2011/03/17(木) 23:31:07.20 ID:39MrUEVAO

テッラ(…なんだかガラが悪い少年ですねー)

少年「なんだよオッサン」

テッラ「…人を捜しているんですがねー」

テッラ「ここらへんで、男を見ませんでしたか?」

少年「男だぁ?」

テッラ「筋骨隆々の大男ですよ。見てませんかねー?」

少年「……」

テッラ「…?」

少年「……」

少年「…あぁ、見たかもしれねぇ」

少年「それって、まるで傭兵みたいな奴か?」

テッラ「…えぇ、まぁ、そうですねー」

テッラ(なんで分かったんでしょう?)

少年「…そうか。あぁ知ってるぜ、こっちだよ」スッ

テッラ「はい?」

少年「こっち」クイクイッ

テッラ「…そうですか」スッ

テッラ(場所まで分かるんですか…
アックア…もしかして既に「事」を起こしたんじゃないでしょうねー)ハァ スタスタ

少年「……」スタスタ

少年「…に、しても、あんたあの人に何の用なんだ?」

テッラ「え?あぁ…
別に、ただの知り合いですよ」スタスタ

少年「ふーん…」スタスタ

テッラ「……」スタスタ

少年「……」スタスタ

テッラ「……」スタスタ

少年「……」スタスタ

テッラ「……どこまで行くんですか?」スタスタ

少年「……」スタスタ

少年「…もうすぐだ」スタスタ

テッラ「…」スタスタ

145 :1 [sage]:2011/03/17(木) 23:31:36.82 ID:39MrUEVAO

テッラ「……」スタスタ

少年「……」スタスタ

テッラ「……」スタスタ

少年「……」スタスタ

少年「……」ピタッ

テッラ「…?」

少年「…ここだ」

テッラ「…ここだ、って…」

テッラ「ただの路地裏のように見えますがねー?」キョロキョロ

少年「あんた…外国人だろ?」

テッラ「え?…あぁ、そうですよ」

少年「…日本語、うまいな…」

テッラ(…全く…そればかり言われますねー。
そんな事、『光の処刑』を完成させる苦労を考えたらあってないようなものなんですが…)

テッラ「それはどうも。
…それで、この路地裏に私が捜している人がいるんですか?」

テッラ(…まぁ、多分……いないでしょうねー)

テッラ(…さしずめ外人狙いのごろつきでしょう。
全く…面倒な人に話しかけてしまいました…)ハァ

少年「…」

少年「…あぁ、いるよ」

テッラ「…え?」

少年「この路地裏に、あんたの捜してる人はいる」

テッラ「……」

テッラ(まさか…
本当にアックアがここにいるんですか……?)

少年「…呼んできてやる…」スッ

テッラ「…あっ…」

テッラ「……」

テッラ(なんなんでしょう……?
本当に案内をしてくれただけなんでしょうか…?)

146 :1 [sage]:2011/03/17(木) 23:32:03.86 ID:39MrUEVAO

テッラ(わけが分かりませんねー…)ウーン

???「…俺の事を知っているという輩が、俺を呼んでいると言っていたが…」

テッラ「…はい?」クルッ

???「俺は貴様など知らないのだがな…」ヌッ

テッラ「……」

テッラ(…え〜と)

テッラ「…いや、私も知りませんけど?」

???「この俺を呼び出しておいて知らないとは…一体何故俺を呼んだんだ?」

テッラ「…え?
私、あなたを呼んだのではありませんよ?」

???「貴様が俺を呼ばずに、誰が他にいるんだ」

テッラ「いや、知りませんよ。
…というか、誰なんですかあなた」

???「俺か?……俺は…」









「対能力者戦闘のエキスパート、内臓潰しの横須賀だ」









テッラ「……」

横須賀「……」

テッラ「…いや、誰?」

147 :1 :2011/03/17(木) 23:37:15.70 ID:39MrUEVAO

と、いうわけで以上です。
内臓潰しの横須賀さん、これ私のお気に入りキャラでして、
余談なんですが、このスレをする前に
「とある横須賀の内臓潰し」
というスレをしようと思っていましたwwww

これは、第七位に倒されたあとの横須賀さんをえがくSSだったんですが、
まさしく「誰が読むんだよww」ってなりまして、今の形に落ち着いたんですが、
今では良かったなぁ〜、って思いますww

頑張れ、横須賀さん!!

でわ。

148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/17(木) 23:38:46.40 ID:NJxIaUqfo
こんな短期間で二回もこいつ見るとは…wwww
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 00:16:12.30 ID:t1DRDQcR0
テッラさんに続きまさかのモツ鍋…
これは俺得のスレになりそうだ

乙!次も楽しみにしてます!
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/03/18(金) 01:46:25.24 ID:3SVNFk3AO

モツ鍋何とかさん来た!これで勝つる!
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/03/18(金) 01:46:50.82 ID:IAw8q48uo
途中まで十字Tうんぬんのせいでなんとなく教皇代理だと思ってたのは内緒だ
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/03/18(金) 02:51:44.66 ID:CsrDnXqAO
まさかのモツ鍋ww
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 03:19:59.66 ID:DUb6Oi96o
おつ
実に先が気になる
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陰地方) [sage]:2011/03/18(金) 13:23:09.64 ID:ImhyjkgH0
この>>1…できる!
155 :1 :2011/03/18(金) 15:46:43.87 ID:W3kzuELAO

うぃっす!!どうも!!
マイナーキャラ好きな<<1です!!

今回、もう一度最初に書いた注意書きを書きたいと思います!!

※時間系列はぐちゃぐちゃです。
※死んだ人が出てきます。

この2つを了承して、読んで下さいね!!

投下!!
156 :1 [sage]:2011/03/18(金) 15:48:26.46 ID:W3kzuELAO

そのころ『ベツレヘムの星』ではーーーー

フィアンマ「……」

ヴェント「……」パチッ…パチッ…

フィアンマ「……」

ヴェント「……」パチッ…パチッ…

フィアンマ「…なぁ、」

ヴェント「なによ?」パチッ…パチッ…

フィアンマ「…爪切りをやめて、俺様の話を聞け」

ヴェント「嫌よ、爪切り途中でやめるなんて気持ち悪い」パチッ…パチッ…

フィアンマ「……」

フィアンマ「…ここのトップ、俺様」

ヴェント「だから?」パチッ…パチッ…

フィアンマ「……」

フィアンマ「…少しは俺様の命令を聞け」

ヴェント「私に命令形はない」パチッ…パチッ…

フィアンマ「……」

フィアンマ「…じゃあいいや、そのまま聞け」

ヴェント「…よっと、爪切り終わった」スッ

フィアンマ「……」

フィアンマ「…切った爪捨てに行くがてら、聞け」

ヴェント「いいわよ」トコトコ

フィアンマ「暇だ」

フィアンマ「暇すぎる」

ヴェント「うん」トコトコ

フィアンマ「テッラがいないからチェスも出来ない」

ヴェント「そうね」パラパラ

フィアンマ「いなくなって気付く日常、という奴だ」

ヴェント「殊勝な事ね」パラパラ

フィアンマ「だから、だ」

ヴェント「うん」クルッ トコトコ

フィアンマ「俺様達も、」

ヴェント「うん」トコトコ

157 :1 [sage]:2011/03/18(金) 15:49:18.05 ID:W3kzuELAO









フィアンマ「学園都市に行かね?」








ヴェント「…はぁ?」ピタリ

158 :1 [sage]:2011/03/18(金) 15:49:55.37 ID:W3kzuELAO

ーー路地裏ーー

横須賀「…おい、誰?はないだろ、今せっかく名乗りをあげたのに」

テッラ「全く知りません」シレッ

横須賀「だからそのナチュラルに知らない顔やめろ」

横須賀「だったら、なんで俺を呼んだんだよ」

テッラ「ですから私はあなたなんて呼んでません」

テッラ「私が探しているのはあなたみたいな「傭兵っぽい」人じゃなく、本物の傭兵なんですよ」

テッラ(…元、ですが…)

横須賀「……」

横須賀「…人違い、という事か?」

テッラ「そうみたいですねー」フゥ

横須賀「……」

テッラ「……」

横須賀「…ふっ」

テッラ「…?」

横須賀「…ふふふ…」

テッラ「……」

横須賀「…残念だったな、外国人よ…」

テッラ「はい?」

横須賀「…俺が貴様の捜し人ではなかったわけだが、しかしそれでも、こうしてこの内臓潰しの横須賀サマの前に立ってしまった以上、黙ってそのままはい、さよなら…とは帰せん」

テッラ「……」

横須賀「運命のいたずらを、憎む事だ」

テッラ「……」

横須賀「ここは、後悔の通じぬ場所…
悔しさと共に国に帰るがいい」

テッラ「……」

横須賀「せめてもの慈悲だ…一撃で眠らせてやろう」ギロッ スッ

テッラ「……」

テッラ「…ようするに、偶然会った外国人観光客の私をボコって、有り金奪っちまおうって事ですかねー?」

横須賀「ちょっとやめろよその元も子もない言い方、なんか俺かっこわるいじゃん」

159 :1 [sage]:2011/03/18(金) 15:50:25.43 ID:W3kzuELAO

テッラ「元も子もないって…だってそうなんでしょう?」

横須賀「いやまぁ…そう言われちゃうとそうなるんだが…」

テッラ「やっぱりそうなんじゃないですか」

横須賀「でもなぁ、なんかこう…
「お前をカツアゲする!!」って言うよりも
「残念だったな…」みたいな、こう悪い人っぽい雰囲気をだな…」

テッラ「知りません、そんな自己満足。カツアゲされる人にとってはそんなの同じなんじゃないですかねー」

横須賀「…うっ」グサッ

テッラ「…というか、なんであなたみたいな、世界を渡り歩く伝説の傭兵的な体躯を持った人がこんなちんけな事やってるんですか」

横須賀「…うっ」グサッグサッ

テッラ「路地裏でカツアゲなんて…どんだけ陳腐な発想なんでしょうかねー」

横須賀「…ぐぉ」グサッグサッグサッ

テッラ「その体躯、他の事に生かしては?」

横須賀「……」グサッグサッグサッグサッ

横須賀「……」

横須賀「…あんた…駒場みたいな事言うな…」

テッラ「はいー?」

横須賀「…的確な所をついてくる」ガクッ


ーーーーーーーーーーーーーーー

ヒソヒソ

少年「なんか横須賀さん、説教されてるぞ?」

少年2「…助けた方がいいのかな…?」

ヒソヒソ

160 :1 [sage]:2011/03/18(金) 15:50:53.01 ID:W3kzuELAO

横須賀「……だが、しかし…」

テッラ「はい?」

横須賀「…俺にもひけぬ事がある…」

テッラ「……」

横須賀「…ここまで言われたからには、黙っているわけにもいくまい…」

テッラ「それ、ただの図星だったから逆恨みしt…」

横須賀「俺がぁぁぁぁぁ!!!!」

テッラ「…」ビクッ

横須賀「……」

横須賀「…そんな小さい器なわけないだろ…」

テッラ「……」

テッラ(…すごい小ささですけどねー…)

横須賀「…後悔するがいい…」

テッラ「……」

横須賀「…この俺を、本気にさせた事をな……」

テッラ「……」

テッラ「…ここって「後悔の通じぬ場所」なんじゃなかったんですか?」

横須賀「……」

テッラ「……」

横須賀「……」

テッラ「……」

横須賀「…この俺を本気にさせた事を…」

テッラ「うわっ、なかった事にして再編集してるし。
みっともなっ」

横須賀「……」

横須賀「…まさか自分の決めゼリフをミスるとは思わなくて…」ボソッ

テッラ「なんであなたが後悔してるんですか」

横須賀「……」

テッラ「……」

横須賀「…もう何も言わん」

テッラ「賢明だと思いますねー」

161 :1 [sage]:2011/03/18(金) 15:51:23.11 ID:W3kzuELAO

横須賀「……いくぞ」ヒュッ

テッラ(…思った通り、自慢の肉体を生かした近接戦闘って所ですかねー)

横須賀「……」タタタッ

テッラ(悪いですけど、むざむざやられる気はありませんよー)スッ

テッラ「…優先する」

横須賀「むんっ!!」ゴアッ!!

テッラ「横須賀を下位に、私を上位に」

横須賀「はぁっ!!」ズァッ!!

テッラ「……」ガィン!!

横須賀「ぬぉ!?」グラッ

横須賀「……っ!?」バッ

テッラ(とっさに距離をあけましたか…
どうやら私を能力者と勘違いしているようですねー)

横須賀「……」ニギニギ

横須賀「…身体を硬質化する能力者、か?」ギロッ

横須賀「…外国人のように見えたのだが…油断した」

テッラ「……」

テッラ(さて、と。これで私は「横須賀」さんには負けませんが、さっきの少年がこの人の仲間だとしたら…)

テッラ(援軍として加勢されると、面倒くさい事になるんですよねー)

横須賀「…だが残念だったな…俺は対能力者のエキスパート、内臓潰しの横須賀。
貴様の能力など…」

テッラ(最初に横須賀さんを潰してしまって、戦意を削ぐという方法もありますが、横須賀さんが大した事のない人物だった場合あまり効果が無いんですよねー)ウーン

162 :1 [sage]:2011/03/18(金) 15:51:51.39 ID:W3kzuELAO

横須賀「…をしていけば、いずれ貴様も…」

テッラ(それとも逃げてしまいましょうか…
「重力を下位に、私を上位に」とやれば重力に縛られずに、結果空へ上がる事も出来るんですが…)

テッラ(相手が銃を持っていたら、狙い撃ちにされますし…)

横須賀「…をした。その時その能力者は命乞いをしたが、俺は…」

テッラ(いっその事、通報でもしちゃいますかねー…)

テッラ(…でも私の電話を阻止する為に、あの少年が出てきてしまったら本末転倒ですしねー…)

横須賀「…いうわけだ。この内臓潰しの横須賀が、どれだけ容赦がないか…」

テッラ(困りましたねー…)

テッラ「……」ウーン

テッラ(…面倒くさいですし、横須賀さんを倒してから状況に応じて対応しましょうかねー)

テッラ「……」

テッラ「…そうしましょうか」

横須賀「ん?何がだ?」

テッラ「いえいえ、こちらの話ですよ」

横須賀「……」

横須賀「…まぁいい。
…今まで話してきたから分かるとは思うが、今から俺がしようとしている事に抵抗したって、無駄だぞ?」ニヤリ

横須賀「……」ゴソゴソ

横須賀「…覚悟しろ」スッ

テッラ「……」

テッラ(全然聞いてませんでしたねー)アハハ

163 :1 [sage]:2011/03/18(金) 15:53:33.33 ID:W3kzuELAO

テッラ(…ま、何をされようと私は絶対に傷つかないんですが)

横須賀「……」ジリ…ジリ…

テッラ「……」

テッラ(なんであんなに警戒しながら近づいてきてるんですかねー。
明らかに私、隙だらけと思うんですが)

横須賀「……」ジリ…ジリ…

テッラ「……」

横須賀「……」ジリ…ジリ…

テッラ「……」

横須賀「……」ジリ…ピタッ

テッラ「……」

横須賀「…そこだっ!!」バッ

テッラ(…なにが「そこ」なんですかねー)ハァ

横須賀「はぁ!!」ガバッ

テッラ「…え〜と、小麦粉…小麦粉はっと…」ゴソゴソ

横須賀「殺ったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」シュバッ









ズザァァァァッッ!!!!






ゴッバァッ!!!!





テッラ「…え?」

横須賀「うぉぉ!?」

テッラ(路地裏の壁が……!?)

ヒュッ

横須賀「…ビブルチっ!!」ガンッ

少年達「横須賀さぁぁん!!」バッ

テッラ「……」

テッラ(なんか飛んできた石に当たって、勝手に自滅しましたけど…)

テッラ(…いえ、それよりも…)

テッラ「…なんなんですかねー?」

テッラ(コンクリートの壁が急に、)




テッラ(「崩れ割れ」ましたけど…)

164 :1 [sage]:2011/03/18(金) 15:54:17.12 ID:W3kzuELAO

テッラ「……」

??「…りすぎじゃないですか?」ガシャガシャ

???「…何、誰も気にせんよ。こんな音、この街では日常茶飯事なのだから」スタスタ

テッラ「……?」

テッラ(誰か歩いてきますねー…)

少年「や、やばそうだぞ…!!
に、逃げろ!!」

少年2「よ、横須賀さんは!?」

少年3「運べ!!命がけで運ぶんだ!!」

ワーワー

ワッショイワッショイ

ダダダダダー…

テッラ「……」ジー

テッラ「…人徳はあるんですねー」ボソリ

??「…人がいます」ガシャ

???「…そうか、困ったな」

テッラ「……」クルッ

テッラ(……)

テッラ(……)ジー

テッラ(…気持ち私に似てる気がしますねー)

???「余計な死人は増やしたくないが…」

???「致し方ない、運が悪かったって事だろう」ピッ

ザァァァァ…

テッラ「…っ!?」

テッラ(なんだかヤバそうですねー!?)

テッラ「優先する!!目の前の人物を下位に、私を上位に!!」バッ

ザァァァァ…

???「……」

???「…もういいだろう」ピッ

ザァァァァ…

???「……」

???「…ん?」

テッラ「…いけませんねー、いきなり人を攻撃するなんて…」

テッラ「…モラル、というものが欠けてますよー?」

???「ほうっ…」ニヤリ

165 :1 [sage]:2011/03/18(金) 15:54:49.24 ID:W3kzuELAO

???「なるほど、なるほど…」

テッラ「……?」

???「その服装…、その力…」

???「なるほど…「魔術師」か」

テッラ「……」

テッラ「…意外ですねー、科学サイドの人間が「魔術師」の事を知っているなんて」

???「ほとんどの人間は知らんさ。
知っているのはごく一部の人間だけだよ」

テッラ「それでもあなたは知っているんですねー」

???「当然だよ。
私はアレイスターの「犬」だからな」

テッラ「……」

???「…しかし、なるほど。面白い所に出くわしたものだ。
一体魔術師が、この科学の都へ何の用かな?」

テッラ「言う気はありませんねー。
あなたのような得体の知れない人とは喋らない主義なんですよー」

???「そうか。…なら、私が名乗ったら教えてくれるのかな?」

テッラ「それ以前に、いきなり攻撃する前に挨拶の1つや2つ、普通はかわすものだと思いますがねー?」

???「私の職業柄、仕方が無い事だったんだよ。」シレッ

テッラ「……」

???「信じていないな?
…まぁ、いいさ」

???「ならば、名乗ろう」




???「私は、「博士」」











博士「『メンバー』のリーダーだよ」



166 :1 :2011/03/18(金) 15:57:43.88 ID:W3kzuELAO

はい、以上です!!

まさかの博士です!!

すいませんね、麦のんとか一方さんじゃなくて…

今回、頑張ってくれた横須賀さんは、テッラさんと暗部の方を繋げるパイプ役となって頂きました。
割と重要ポジです(笑

横須賀さんよ…永遠に……

でわ!!

167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2011/03/18(金) 16:04:36.73 ID:EmNjXiP4o
もう脇役だけどつきとおすのかww
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/18(金) 16:05:28.06 ID:CLVNDn8so
よくもまあこんだけ端っこグルメ的なチョイスを…ww
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/18(金) 16:06:48.29 ID:MMRibb+30

お前はマイナーキャラを的確についてくるな
この勢いでオッさんとかシルビアとか出してもいいんだぜチラッチラッ
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/03/18(金) 16:24:48.73 ID:h+im5BYAO

まさかの博士かよ!!思い出すのに時間かかった
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/18(金) 16:25:41.77 ID:7sG/gctX0

   \    
   (/o^) 「テクパトルぅぅうううううううううう!!」
   ( /  
   / く  

      もとい「横須賀ぁぁああああああああああああああああ!!」
172 :1 :2011/03/18(金) 16:29:11.78 ID:W3kzuELAO
どうも、ちょっと補足です。

今回、フィアンマとヴェントを出す伏線的なものがありましたが、これ<<14さんの何気ない一言から始まりました。
元々出す気はなかったんです、本当は。

皆さんが、こんな駄スレを読んで下さっている事を本当にありがたく思ってるんです。
出来るだけ、皆さんのご要望を叶えたいのですが、今回学園都市に来ちゃってるので、<<169さん、すいません、多分出せないですorz

マイナーキャラばかり増えてきていますが、しかし後々にきちんとしたキャラも出す予定です!!

皆さんも何か要望があったら是非に!!

長々とすいませんでした。

でわ
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 16:32:27.11 ID:fpkMSKXTo
安価はわざとか?
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/03/18(金) 16:32:53.91 ID:9PU3TJJoo
先生、安価が逆行してます
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/18(金) 16:49:09.11 ID:MMRibb+30
ドジっ子萌え
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 16:53:11.76 ID:F7uC8/zco
なぜここでテクパトルwwwwww
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 16:56:30.83 ID:ta8XgHbQo
「目の前の人物」で指定できちゃう光の処刑すげー
178 :1 [sage]:2011/03/18(金) 17:11:38.58 ID:W3kzuELAO
oh…

ここで初心者魂が明らかになってしまった…

<<じゃないですね、>>ですね…

は、恥ずかしい…

ビブルチっ!!

179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 17:18:03.02 ID:F7uC8/zco
>>177
完成しちゃったからね
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/18(金) 18:12:47.03 ID:CLVNDn8so
いやもういっそ有名キャラ追加無しでおねがいしますww
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 19:11:18.07 ID:2fQK4P3Eo
マイナーキャラが好きな俺得スレじゃねえか
全力で支援
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/03/19(土) 00:51:27.84 ID:3T0ePpcAO
廓ちゃんとか半蔵とかビアージオとかも
出して欲しいなーテッラテッラ
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/19(土) 02:59:02.96 ID:FMd/XoOU0

   \    
   (/o^) 「博士ぇぇえええええええええええええええ!!」
   ( /  
   / く  
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/19(土) 03:03:40.48 ID:/GoxkX5G0
そういえば博士、『メンバー』の中で唯一ショチトリの正体知っているみたいだったな
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/19(土) 03:05:19.59 ID:HiltNxJfo
>>184
混ざってる混ざってる
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/19(土) 03:06:52.62 ID:/GoxkX5G0
>>185

? 何が?
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/19(土) 03:12:26.16 ID:asThn0ZIO
メンバーに潜入してたのは
ショチトル

テクパトルと行動してたのが
トチトリ
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/19(土) 03:12:28.23 ID:BdjAeKcDO
エツァリの義妹
ショチトルとトチトリ
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/19(土) 03:33:00.13 ID:/GoxkX5G0
すいません、単なる打ち間違いです
というか、トチトリもだっけ?
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/19(土) 05:00:31.09 ID:afvcpK66o
おつ
光の処刑って題材としてなかなか面白いな
強すぎず弱すぎずで
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/03/19(土) 05:06:03.80 ID:q19su/YHo
クラフトワーク並にこいつ主人公にしたほうが応用性あって面白いだろと思われる能力
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/03/19(土) 07:40:28.91 ID:Vbend5qAO
博士は第五位以外の超能力者には勝てなさそうだけど
それ以外にはだいたい勝てそうだよね
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/03/19(土) 08:34:44.55 ID:JsEFJaGAO
>>192
それはもう第五位しか勝てないんじゃないかwwwwww
194 :1 :2011/03/19(土) 14:31:53.76 ID:vM7GIxxAO

ぶるぁぁぁぁぁぁ!!

>>182 俺もビアージオ出してぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

ちくしょぉぉぉぉぉぉなんで学園都市に来ちまったんだぁぁぁぁ!!

でも学園都市に来ないと横須賀さん出せねえしなぁぁぁぁぁぁ!!

くぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

じゃあ、投下ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

195 :1 [sage]:2011/03/19(土) 14:32:29.94 ID:vM7GIxxAO

ーークレープ屋ーー

御坂「そりゃ!!」ビリビリ

アックア「そりゃ!!」スッ

御坂「えいっ!!」ビリビリ

アックア「えいっ!!」スッ

御坂「うりゃぁっ!!」ビリビリ

アックア「うりゃぁっ!!」スッ

御坂(…くっ…腹立つわね、あいつ…)イライラ

アックア「どうした?撃ち止めであるか?」

御坂「…っ!!誰がっ…!!」ビリビリ

アックア「そうこなくてはっ!!」スッ

御坂「…ちぃっ…」ビリビリ

アックア「どっこいしょっ!!」スッ

御坂「…くそっ!!」ビリビリ

アックア「もひとつおまけに、どっこいしょっ!!」スッ

御坂(…なんであいつは疲れないのよ…)ハァハァ

御坂(もう…結構…キツいんだけど…)ハァハァ

御坂(…黒子は…まだかしら…)ハァハァ

アックア「……」

アックア「…大丈夫であるか?」

御坂「あっ…え?」ハァハァ

アックア「…どうやら疲労しているようであるが…」

御坂(…っ!?思わず電撃をやめてたわ!?)

アックア「……」

御坂「…くっ…」

御坂「…こんなのっ」ビリビリ

アックア「……」

アックア(…少々ふざけすぎたのである)

アックア「……」

アックア「…すまない」

御坂「…はぁ!?…なにがよ!?」ビリビリ

196 :1 [sage]:2011/03/19(土) 14:33:11.72 ID:vM7GIxxAO

アックア「少し、学園都市に来てうかれすぎていたようである。
本来の目的を忘れていた」

アックア「私は、君のようないたいけな少女を虐める為に、学園都市に訪れたのではない、という事をな」

御坂「…!? なっ…!?」

アックア「そろそろ終わりにしよう。
君も休んだ方がいいのである」

御坂「…っ!?」

御坂「…ば、馬鹿にしてっ…!!」

アックア「…それにそろそろ、私のツレが私を捜している頃だろう。
私も奴を捜しにいかねば…」

御坂(ーーくそっ、逃がすわけには…!!)

御坂「…そ、そんなに終わらせたかったら、私を倒してみなさいよっ!!」ビリビリ

アックア(……)

アックア(…これ以上、彼女に無理させるわけにもいくまい…)

アックア「……」

アックア「…分かったである」

御坂「かかってきなさいっ!!黒コゲにしてあげるんだから!!」ビリビリ

アックア「安心するである、傷はつけぬ」

アックア「……」スッ

アックア「ただ…」

御坂「…っ!!」ビリビリ

御坂(…来るっ!?)

アックア「…少しばかり」フッ

御坂「…え?」

御坂(…消えーー?)

アックア「ーー眠るである」トンッ

御坂「…ぁ…」グラッ

御坂(なっ…は…や……)
ドサァッ…

佐天「み、御坂さん!?」
197 :1 [sage]:2011/03/19(土) 14:33:37.66 ID:vM7GIxxAO

御坂「……」

アックア「……」

アックア(…結局、武力行使になってしまったのである)ハァ

アックア(テッラの監視をする筈が、私自身が監視されるべき行動をとるとは…)

アックア(…猛省せねばな)ガクッ

御坂「……」

アックア「…しかし、路上に気絶した女の子を置いておくのは流石にマズいであろう…」キョロキョロ

アックア(む…?)

佐天「あ…」

アックア「…すまないがそこの君、この娘を頼めないであるか?」

佐天「あっ…はい、それはもちろん…」

アックア「そうか、良かったである」スッ

佐天「あ、あの…」

アックア「いや、君達には多大な迷惑をかけてしまったのである。
申し訳ない。
…ついでに、と言っては何だが、あの時君にしてしまった事について弁解させて貰えないだろうか?」

佐天「あ、その事なんですけど…」

アックア「信じて貰えないかもしれないが、あれは私が単に躓いただけであって、君に何かしようとしたわけではないのである。
つまりあれは事故、という事なのだが…」

佐天「だ、大丈夫です、分かってます」

アックア「む?」

佐天「…あの…私も謝らせて貰っていいですか?」

アックア「……」

198 :1 [sage]:2011/03/19(土) 14:34:06.90 ID:vM7GIxxAO

アックア「…私に、か?」

佐天「はい…」

アックア「何を…」

佐天「……」

佐天「…私、あなたがわざとじゃない事に気付いてました…」

佐天「…でも、初春や御坂さん達が勘違いしちゃって…」

佐天「止めなきゃっ!!…って思ったんですけど…」

佐天「御坂さん達聞いてくれなくて…」ジワッ

アックア「……」

佐天「…それで御坂さん達とあなたの戦いが始まっちゃって…」ポロッ

佐天「…その…言うタイミングがなくなっちゃって…」ポロポロ

佐天「私が早く言っていればこんな大事にならなかったかもしれないのに…」ポロポロ

佐天「すいません…」ポロポロ

佐天「…すいません…すいません…」ポロポロ

アックア「……」

佐天「…うっ…うっ…」グスグス

アックア「……」

アックア「…大丈夫である」ポン

佐天「うぇ…!?」ビクッ

アックア「別に君のせいではない。この事件は、誰のせいでもないのである」ナデナデ

佐天「で…でも…」ヒックヒック

アックア「誰も怪我人はいないし、こうして誤解も解けた。
何も問題ない、まるで肩と肩が偶然ぶつかってしまったような、ただの他愛のない事故なのである」ポンポン

佐天「うっ…うっ…」グスグス

199 :1 [sage]:2011/03/19(土) 14:34:32.74 ID:vM7GIxxAO

アックア「だから泣くな。
大丈夫である」ポンポン

佐天「……」グスグス

佐天「……」ズビッ

佐天「…すみません」グス

アックア「気にするな。
…もう、平気であるか?」

佐天「…はい」

アックア「そうか…、では私はもう行くである」

佐天「…はい」

アックア「「警備員」が来ると面倒な事になるであるからな」

佐天「…私の方で、「警備員」の方達には説明しておきます」

アックア「……」

アックア「…大丈夫であるか?」

佐天「……」

佐天「…はい」ニコッ

アックア「……」

アックア「…そうか」

アックア「…では、私は行くである」

佐天「はい、気をつけて」

アックア「うむ、こんな騒動二度とごめんであるからな」ウンウン

佐天「紛らわしい事をしちゃ駄目ですよ?」

アックア「とりあえず、クレープ屋の屋台には近づかないでおこう」

佐天「なんですか、それ」フフッ

アックア「……」

アックア「…では、行くである」

佐天「はい、それじゃあまた」

アックア「……」

アックア「…その涙の理由、変えられて良かったである」バッ

佐天「え?…あっ…」

佐天「……」

佐天「…行っちゃった」

200 :1 [sage]:2011/03/19(土) 14:35:03.67 ID:vM7GIxxAO

ーー路地裏ーー

テッラ「『メンバー』、ですか…」

博士「あぁそうだ。…ま、魔術師である君に言っても分からないだろうがな」

テッラ「まぁ確かに分かりませんねー。
簡単な予想をするとしたら、コードネーム、のようなものですか?」

博士「まぁ、そんな所だが、別に個人を表してるわけじゃない」

テッラ「…と、いいますと?」

博士「あぁ、それはだな…」

??「博士、言ってしまっていいんですか?」

博士「別に構わんさ。それより馬場、査楽を呼んできてくれ」

馬場「しかし博士、暗部の事をそんな簡単に…」
   ・・・・・・・・・・
博士「査楽を呼んできてくれ」

馬場「……」

馬場「……了解しました」ガションガション…

テッラ「……」

テッラ「…そんなあからさまに語尾を強めなくてもいいんじゃないですかねー」

博士「あまりここにとどまってはおけないからね」

博士「……さて、『メンバー』についてだが…」

博士「『メンバー』とは、個人のコードネームではない。組織のコードネームだ」

テッラ「非公認組織ですかー?」

博士「そういう事だ」

テッラ「なるほど、「私達」と同じような感じですかねー」

博士「私達?
201 :1 [sage]:2011/03/19(土) 14:35:39.30 ID:vM7GIxxAO

テッラ「いえいえ、気にしないで下さい。」

博士「魔術の組織の事か?
うちはそんな大規模なものじゃないよ」

博士「私、馬場、査楽、ショチトル、この4人が我々『メンバー』だ」

テッラ(…4人とは…まさしく私達と似てますねー)

博士「まぁ、この他にも『グループ』や『ブロック』…あぁ最近では『新入生』なんてのもいたな」

テッラ「組織はあなた達だけではないんですか?」

博士「全て、少数で構成されている非公認組織だ」

博士「その中でも我々は、アレイスターの直轄に近い」

テッラ「……」

テッラ(アレイスター、ですか…)

テッラ(あのフィアンマが負けた…)

博士「我々は数々の命令を受けて、それを行う。
非公認組織故、殺しも厭わん。
他の組織もそうだ」

博士「戦闘を行う事が多々あるから、個人個人の力も強力だったり、特異な事が多い。」

博士「…現に学園都市のレベル5が三人もいるしな」

テッラ「あなたの「アレ」は何なんですか?」

博士「アレ?…あぁ『オジギソウ』の事か」

テッラ「『オジギソウ』?」

博士「空中にばらまいてある、無数のナノデバイスだよ。
人の細胞を一つ一つむしり取る。」

202 :1 [sage]:2011/03/19(土) 14:36:15.72 ID:vM7GIxxAO

博士「私は能力者ではないが、この『オジギソウ』を操り、力を得ている」

テッラ「…よく分かりませんねー」

博士「だろうな。私も君達の『術式』とやらは理解しきれない所が多い」

テッラ(…この男、魔術を知っているだけではなく、調べている…?
となると…?)

テッラ「…誰か仲間内に魔術師が?」

博士「あぁ、そうだな。ショチトルという魔術師がいる」

テッラ(…やはり、ですか。
私達に比べたら、凡人もいい所でしょうが…)

テッラ(それでも、学園都市、しかも暗部で魔術師が働いているなんて興味深いですねー)

テッラ(なにか理由があるんでしょうか)

博士「まぁ君とはどうやら違う国の魔術師のようだがね」

博士「今ここには彼女はいないが、アジトにならいるだろう」

テッラ「女性なんですねー」

博士「というより少女だな」

テッラ「少女?」

博士「あぁ多分な。
なにぶん皮を被っているから正確には分からんが」

テッラ(…皮を被っている?)

テッラ(…アステカの魔術師ですかねー?)

博士「興味があるかね?」

テッラ「いえ、私の目的は別ですので」

博士「……」フム

博士「…そういえば君の話を聞いていなかったな」
203 :1 [sage]:2011/03/19(土) 14:38:05.75 ID:vM7GIxxAO

博士「君は何故この学園都市に?」

テッラ「……」

テッラ(…この目の前の男はまだ得体がしれませんねー…
科学サイドでありながら、魔術の事も知っていて、あのアレイスターの直轄部隊のリーダー。
さすがに我々『神の右席』の事は知らないでしょうが…)

テッラ「…人捜しです」

博士「人捜し?」

テッラ「えぇ」

テッラ(この程度の情報なら大丈夫ですかねー)

博士「誰を捜している?」

テッラ「…友人です」

テッラ(…まぁ本来は上条当麻を捜してはいますが、今はアックアも捜してはいますからねー。
嘘にはなりません)

博士「ふむ…」

博士「…だいたいアテはあるのかね?」

テッラ「……いえ」

テッラ(…一度学園都市に来たアックアなら上条当麻の家を知っているはずですが、私は彼とは向こうで戦いましたからねー)

テッラ「…全く」

テッラ(もはやアックアもどこにいるか分かりませんし…)

博士「……」フム

博士「……私達が協力してやろうか?」

テッラ「…はい?」

博士「私達が協力してやろうか?」

テッラ「……」

博士「私達になら、アテがある」

テッラ「……」

博士「「滞空回線」と、いうものを知っているかね?」

204 :1 :2011/03/19(土) 14:42:57.23 ID:vM7GIxxAO

はい、以上です。

今回やっと、アックアさんが動けるようになりました。
これで他のキャラが出せますね。

…長かった…ハァ


でわ。

205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/03/19(土) 14:44:54.85 ID:ENjbYRjAO

アックアさんやっぱつええな
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/19(土) 14:54:08.10 ID:5O8UpNO4o
アックア△
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/19(土) 18:19:25.73 ID:STBqexY+0
>これで他のキャラが出せますね。
ああつまりマイナーキャラの砂皿ステファニー半蔵郭ジーンズ店主旅掛ヘッドギア才郷杉山泡浮絶対等速真海原枝先雲川削板素甘最中道端潮岸杉谷丈澤乙姫天塩鉄装雑貨稼業テレス介旅貝積詩菜刀夜トマス心理定規湾内黒夜シルバークロース猟犬部隊布束重福佐久春上一一一火野00000号山手黒妻工山源蔵キングダムが出てくるのか
出来れば魔術サイドのオッレルスシルビアビアージオ総大主教ワシリーサヴィリアンアウレオルスバードウェイ姉妹ヴァルキリー傾国の女騎士団長エレクトラニコライバルビナフロリスランシス天草式リメエアとかも出してほしいけど無理だろうな…

砂皿ステファニー雲川削板心理定規シルバークロース黒夜オッレルスシルビアヴィリアン騎士団長フロリスは好きだから出してほしいな
(※一部マイナーじゃないやつ混じってるか?)
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/03/19(土) 19:10:33.46 ID:J9n9H3/wo
エルフまだー
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/19(土) 19:28:56.47 ID:lN1T6sjIO
>>207 どんな顔してそのレスしたの?
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/03/19(土) 22:44:57.60 ID:ZjLgIbaJ0
>>207お前どうしたの?
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/03/19(土) 22:53:06.57 ID:MFePK8cpo

さらっと魔法名出しやがったな
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/20(日) 00:43:44.70 ID:LQuC0/+0o
支援する
このスレを上位に他スレを下位に
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/03/20(日) 01:00:48.20 ID:KP6Cdpkao
でもちゃんとsageてる>>212かわいいよ>>212
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陰地方) [sage]:2011/03/20(日) 03:13:19.65 ID:W4ImrqFT0
これは強さ議論がアレになりそうなので退避しよう
215 :1 :2011/03/20(日) 14:30:18.62 ID:qmpnQdmAO

どうもー。

今回も投下しますー。

ちなみに1日に一回以上の速度を意識して投下しているんですが、少し早いですかねー?

では投下しますー。

216 :1 [sage]:2011/03/20(日) 14:30:51.57 ID:qmpnQdmAO

テッラ「アンダー…ライン…?」

博士「まぁ、簡単に言えばこの街全てを監視する監視カメラだ」

博士「大通りから物陰まで、隅から隅を監視しつくす超高性能カメラとでも思ってくれ」

博士「君の捜す友人も、きっと見つかるだろう」

博士「…だが、この「滞空回線」を利用するには、一つのアイテムがいる」

テッラ「……」

博士「とは言っても大型機械とか、そんな大それた物ではない」

博士「小さなグローブのようなものだ」

テッラ「……」

博士「「ピンセット」と言ってな。
「滞空回線」を覗くためにはそれが必要なんだよ」

テッラ「……」

テッラ「…そんな根も葉もない話、信じられませんねー」

博士「普通ならばな」

テッラ「……」

博士「だがここは学園都市。
科学の街だ。
この街は、君の知らない技術で溢れかえっている」

テッラ「……」

博士「別に信用しなくてもいいさ。
私だって君と会ったばかりだし、助ける義理もないからな」

テッラ「……」

テッラ「…見返りは?」

博士「話が早いな。
何、簡単だよ。
今、我々の手元には「ピンセット」がない」

テッラ「…?」

テッラ「…ない、とは?」

217 :1 [sage]:2011/03/20(日) 14:31:57.98 ID:qmpnQdmAO

博士「何、少し遠い場所に置いてきてしまっただけだ」

博士「君はそれをとってくればいい」

博士「そうすれば私が、君の友人の場所を探ってあげよう」

テッラ「……」

テッラ(…いくらなんでも、話がうますぎますねー)

テッラ(…しかし、アテもなく地道に捜すのも面倒なんですよねー…)

テッラ「……」

テッラ「…どこに取りに行けばいいんですか?」

テッラ(…とりあえず、場所を聞いてみましょうか。
研究所、なんて言い出したら、さすがに遠慮しておきましょうかねー)

博士「なんてことはない。ただの倉庫さ」

テッラ「…倉庫?」

博士「あぁ。
我々はこれから他の仕事がある。だから一緒にとりにはいけないが、「ピンセット」の返却は、私の任務の一つなんだよ」

テッラ「……」

テッラ(なる程、この人にとってのメリットは、自分の代わりに面倒な場所にある荷物を持ってこさせる事ですか)

博士「安心したまえ、「ピンセット」を返却する前に君の友人の居所は調べてやるさ」

テッラ「……」フム

博士「…さて、どうかな?」ギョロリ

テッラ「……」

テッラ(…まぁ、私の『光の処刑』もありますし、大した危険もないでしょう。
それに……明確な目標がある方が楽ですしねー)

テッラ「……」

博士「さっきも言ったがあまり時間はない。
早くしてくれるとありがたいのだが?」

テッラ「……」

テッラ「…分かりました。
引き受けてあげましょうかねー」

218 :1 [sage]:2011/03/20(日) 14:32:25.06 ID:qmpnQdmAO

博士「結構」スッ

テッラ「……」

テッラ「…これは?」

博士「君は携帯なんて持っていないだろう?
「ピンセット」の場所を示した紙だよ。」

テッラ「手際がいいですねー」スッ

博士「私は何があってもいいよう、万全を期すタイプなんだ」

博士「…ま、それでも「あの少年」には勝てなかったが」

テッラ「はいー?」

博士「何、奇襲までしても勝てなかった「未開の力」を操る少年を思い出しただけさ。気にするな」

テッラ「……」

テッラ「…そういえば、あなたのあのメカペットが戻ってきませんが?」

博士「君との対話が長引いたからな。すでに端末で、査楽と次の任務先に向かうよう指示をした」

博士「私もこれから向かわねばならん」

テッラ「……」

博士「…あぁそうそう、「ピンセット」を手に入れたら、その紙の下に書いてある電話番号に電話したまえ。
アジトにいるショチトルに繋がるからな」

テッラ「なる程、分かりました」

博士「では、私は行かせてもらうとしよう。」スッ

博士「早く「ピンセット」を取ってきてくれよ……」スタスタ

テッラ「……」

テッラ「…行きました、か」

テッラ「…では、私も向かいましょうかねー」スッ

219 :1 [sage]:2011/03/20(日) 14:33:10.59 ID:qmpnQdmAO

ーー大通りーー

アックア「……」タッタッタ…

アックア「……」ピタッ

アックア「……」

アックア「…大体このあたりまでくれば、さすがにあの少女達と出くわす事もないだろう」ウム

アックア「……」

アックア「…しかし…」

アックア(がむしゃらに逃げてしまった分、テッラが何処にいるか見当もつかなくなってしまったであるな…)ムゥ

アックア「……」

アックア(ここは…)

アックア「…『受胎告知』を使うである」スッ

アックア「……」

アックア「…説明しよう、『受胎告知』とは、大天使ガブリエルが聖母マリアにイエスの子を身ごもる、という事を伝えた事である」

アックア「大天使ガブリエルは予言と啓示によって、マリアに受胎を告げたのであるが…」

アックア「この事を利用し、相手の居場所を特定するのが『受胎告知』という術式である」(キリッ

アックア「処女の象徴である百合の花を体内に収める事により、」ゴックン

アックア「相手のいる方向から、百合の香りがするという>>1の身勝手なオリジナル術式である」スンスン

アックア「まぁこの術式の本来は、文字通り未来の啓示なのだが…」

アックア「…今はテッラを捜す事の方が重要である」ウンウン

アックア「……」スンスン

アックア「…む、こっちから百合の香りがするである」スンスン

アックア「こっちであるな」トコトコ

ーーーーーーーーーーーーーー

子供「ママー、あの人一人で喋ってるよー?」グイグイ

母親「しっ!!見るんじゃありません!!」

220 :1 [sage]:2011/03/20(日) 14:33:53.53 ID:qmpnQdmAO

アックア「……」トコトコ

アックア「…むぅ」トコトコ

アックア(…よくよく考えたら、テッラの臭いを追っているみたいで嫌であるなこの術式…)

アックア(…違う術式にすれば良かったのである…)ウーン

アックア「…ま、やってしまったもんは仕方ないであるよな」ウンウン

通行人A「…?」スタスタ

アックア「しかし、腹が減ったのである」トコトコ

アックア「あの騒動のせいで、結局クレープは食べられなかったし」

アックア「少しばかり、腹ごしらえをしたいのである」

アックア「術式が発動している間は、テッラの居所はすぐに分かるし…」

アックア「テッラといえども、そこらの不良にやられるような奴でもないのだから、」

アックア「きっと少しくらい腹ごしらえをしてからでも大丈夫だろう」ウム

アックア「これはテッラを信じているからであって、早くも捜すのが面倒になったとかそんなんじゃないのである」トコトコ

通行人B(…誰と喋ってんだろあの人)スタスタ

アックア「…と、いうわけで適当な店に入らせて貰おう」

アックア「……」キョロキョロ トコトコ

アックア「……」キョロキョロ トコトコ

アックア「……」キョロキョロ トコトコ

アックア(…飲食店がないである)ムゥ

221 :1 [sage]:2011/03/20(日) 14:34:26.25 ID:qmpnQdmAO

アックア(…腹ごしらえをする決意をした後にこれでは、まるで天が
「いいからテッラ捜しに行けよ」とでも言っているようである)ムム

アックア「……むぅ」トコトコ

アックア「……」トコトコ キョロキョロ

アックア「……」トコトコ キョロキョロ

アックア「…本当に見当たらないであるなー…」トコトコ ハァ

アックア(…天は私に、食事をさせたくないのだろうか…)ムゥ

アックア(……)

アックア(…だが………しかし……)

アックア(……私は…っ)

アックア「めげないっっ!!」カッ

通行人C「」ビクッ

通行人C(…な、何がなんだろう…)ビクビク スタスタ

アックア「こういう時は人に聞くのが一番である」ウン

アックア「傭兵時代に培ったこの話術、これをよういれば溶かせぬ心などないのである!!」キリッ

アックア「……」キョロキョロ

アックア「……む」

アックア(…丁度こちらに向かってくるであるな)

アックア(あの二人の少女に聞いてみるである)スッ

アックア「…すまないそこの少女達、少し聞きたい事があるのだが…」

少女A「は?何ですか?」イライラ

少女B「あ?何よ?」イライラ

アックア「……」

アックア(…早くも心が折れそうである…)

222 :1 [sage]:2011/03/20(日) 14:35:06.82 ID:qmpnQdmAO

アックア「…いや、あの…」

少女A「なんですか?私は急いでるので超早くして欲しいですね」イライラ

少女B「あ?「私達」だろうが。
てめーだけ忙しいみたいな雰囲気醸し出してんじゃねーよ」イライラ

少女A「超うるさいです。
正直あなたの声なんか聞きたく無いので、超常識人の私に任せて、あなたは喋らないで下さい」イライラ

少女B「はァ?殺されたいンですかァお前?」イライラ

少女A「今、あの千手観音みたいになれるマシンハンドを超持ってないくせに、私に超勝てると思ってるんですか?」イライラ

少女B「はァ?あンなもン無くてもあンたなンて殺せるンだよ。
あれはただ普通にてめェを[ピーーー]のがめんどォだっただけだクソカスが」イライラ

少女A「あァ?劣等生が超生意気な事言ってンじゃないですよ。
あンま調子にのってると、映画館につく前に超潰しますよ?」イライラ

少女B「あァ?やるかコラ?」ジャキ

少女A「あァ?やるンですか?」スッ


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


アックア「……」

アックア(…本日二回目、であるが…)


アックア(…不幸だー、である)

223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/20(日) 14:36:57.54 ID:LQuC0/+0o
待ってました
224 :1 [saga]:2011/03/20(日) 14:42:16.92 ID:qmpnQdmAO

以上ですー。

ちなみに今回私が考えたオリジナル術式なんですが、うろ知識ですので違和感がありましたらごめんなさい。

投下速度について疑問や希望がありましたら、遠慮なくおっしゃって下さい。

あと>>208さんのエルフって誰ですかね?

誰か教えて下さい、お願いします。

でわ。
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/20(日) 15:55:11.08 ID:eINdO4qg0
絹旗と黒夜はアクセラ語でしゃべると誰か分からんなwwwwww
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/03/20(日) 19:03:09.54 ID:L5m9yNYIo
>>224
神裂ssの登場キャラ
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/20(日) 20:16:35.16 ID:HnzwUnLQo
早いのは嬉しいよ
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/20(日) 21:30:32.64 ID:aAYztwhwo
>>1の書くアックアさんが可愛い過ぎて生きるのがつらい
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/20(日) 23:51:23.87 ID:4xB61s4U0
>>1乙です
アックアを可愛いと思う日が来るとは思ってなかったぜww
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/20(日) 23:57:57.54 ID:eF6o44tPo
いちもつ

アニメのアックアさんがイケメンすぎて吹いた
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/03/21(月) 06:34:12.98 ID:N9ohUufAO
>>221
「用いる」は「もちいる」って読むと思うの
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 08:49:19.81 ID:nOSa5JLIO
>>231
日本語が不自由な英国紳士だと脳内変換すれば(ry
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/03/21(月) 11:44:02.95 ID:N9ohUufAO
そっか英国人だもんね。ごめんアックアさん。
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/21(月) 12:08:33.48 ID:ajlyiRcMo
ここに来てアックアさんおバカかわいい説浮上
235 :1 :2011/03/21(月) 13:05:37.25 ID:6DtzALZAO

ぶふぉ!!!?
>>231、貴様……やってくれる……///
普通に恥ずかしいだろうがっ!!!!


ちくしょー…これでもくらえっ!!!!おりゃっ!!投下だっ!!!!

236 :1 [sage]:2011/03/21(月) 13:06:24.57 ID:6DtzALZAO

ーー『ベツレヘムの星』ーー

フィアンマ「学園都市に行かね?」

ヴェント「…はぁ!?」ピタリ

フィアンマ「学園都市に行こう」

ヴェント「いやいやいや、ちょっと待ちなさいよあんた」

フィアンマ「学園都市に行くぞ」

ヴェント「なんで学園都市になんて行かなきゃならないのよ。暇だからってそんな事しなくてもいいでしょ」

フィアンマ「学園都市に行っちゃおう」

ヴェント「百歩譲っても私は行かないわよ、あんた一人で行ってきなさい」

フィアンマ「学園都市に行きたいです」

ヴェント「私が科学嫌いなの知ってるでしょ。私は絶っ対に行かないから」フン

フィアンマ「学園都市に向かいたいです」

ヴェント「だから勝手に行けば!?
私は行かないって言ってんでしょ!!」イラッ

フィアンマ「なので今向かってます」

ヴェント「………は?」

フィアンマ「『ベツレヘムの星』を動かして、今向かってます」

ヴェント「はぁぁぁぁぁぁ!!??
何してんのあんた!?馬鹿なの!?なんなの!?」

フィアンマ「もう止まりません」

ヴェント「いや止めなさいよ!!てかこんな馬鹿でかい要塞で学園都市に乗り込むつもりなの!?」

237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/21(月) 13:08:08.10 ID:IwvH45g/o
フィアンマwwwwwwwwww
238 :1 [sage]:2011/03/21(月) 13:08:51.39 ID:6DtzALZAO

フィアンマ「その点は心配いりません。学園都市に着く手前で『ベツレヘムの星』を止めます」

ヴェント「そういう事じゃないでしょ!?てか学園都市の手前で止めたって、こんな馬鹿でかい要塞隠せるわけないでしょ!?」

フィアンマ「大丈夫、アレイスターの野郎に電話したら、なんかエイワスって野郎に繋がって、黙認してくれる許可もらったから」

ヴェント「誰だよ、そいつ!?
たとえ学園都市が黙認しても、イギリスとか他の国が黙認しないでしょ!?」

フィアンマ「大丈夫、全部ペテロの奴に押し付けるから」

ヴェント「駄目よ!!そんな可哀想な事!!」

フィアンマ「本心は?」

ヴェント「ぶっちゃけどうでもいいけど、学園都市に行くのは嫌っ!!」

フィアンマ「はっはっは。諦めろ。今日を記念に、お前の科学嫌いを治すんだ」アッハッハ

ヴェント「ちょっとマジで!?マジでこの『ベツレヘムの星』動いてんの!?」

フィアンマ「俺様が動かしているんだ、当たり前だろ?」

ヴェント「いやぁぁぁぁ!!マジ行きたくねぇぇぇぇぇ!!」

フィアンマ「今日はラッキーデイだな。
お前の科学嫌いが治せるぞ?」アッハッハッ

ヴェント「どう考えてもアンラッキーデイだろうがぁぁぁぁぁ!!」

239 :1 [sage]:2011/03/21(月) 13:11:51.30 ID:6DtzALZAO

ーー大通りーー

アックア「………お嬢さん達、少し落ち着くで……」

少女B「おらァ!!」ヒュ


ーーゴッバっっ!!!!


アックア「むぉっ!?」ブオッ

アックア(止める暇もないであるなっ!!)

少女A「そンな超クソみてェな攻撃で、私を本当にたおせると思ってンですか!?」ヒュ

少女B「ぬかしてろクソボケがァ!!」ガッ


ーードバッ!!!!!


アックア「むぉうっ!?」ゴァッ

アックア(バリバリ余波が来るんだが!?
てかあの二人、私がいる事忘れてるである!?)

アックア「ちょ、君達…」

少女B「さっさと砕けろマヌケ野郎ォ!!」ビュッ

少女A「とっとと超潰れなさい、チビスケェ!!」ヒュオッ

少女B「てめェの方がチビだろうがマヌケ!!」ビュッ

少女A「人間的には私の方が超大きいンですよ、馬鹿!!」スッ

少女B「馬鹿って言う方が馬鹿なンだよハゲ!!」ビュッ

少女A「そンな事言って、自分が超可愛いとでも思ってンですか!!ギャップ萌えだとでも思ってンですか!!やっぱり超馬鹿なンですねてめェは!!」ヒュッ

少女B「あァ!?ンな事思ってねェよ!!」ビュオッ

少女A「どうですかねェ!?
だからてめェはイルカのぬいぐるみなンて超常備してたンじゃないンですか!!
超浅ましいです!!」

少女B「ぜってェ[ピーーー]!!今すぐ[ピーーー]!!」ビュオオオオッ

少女A「何焦ってンですか!!超図星なンじゃないンですか!!」ガガガガガガッ

少女B「ちげェって言ってんだろうが!!
どんだけスクラップになりてェンだてめェは!!」ヒュガガガガッ

少女A「だからてめェなんかには私は超殺せないって言ってンでしょ!!」ガガガガッ



アックア「……完全空気なのである」
240 :1 [sage]:2011/03/21(月) 13:12:27.13 ID:6DtzALZAO

少女A「大体この私が、なんでてめェなんかと仲良しこよしで映画館なンかに行かなきゃならねェンですか!!」ヒュ

少女B「あァ!?私だっててめェなんかと行きたくねェよ!!」ビュッ

少女A「『アイテム』と『新入生』の共同任務って話を聞いた時に、超嫌な予感がしたンですが…」スッ

少女A「まさかてめェみたいな奴と会うなンて超思いませンでしたよっ!!」ヒュオッ

少女B「私だってそうだよマヌケ!!大体てめェがシルバークロースの奴と一緒に行ってればこンな事にならなかったンだろうが!!」ガキィン

少女A「映画館と味気ない倉庫、どっちかに超向かえって言われたら映画館に行くに決まってンでしょうが!!てめェが気をきかせて倉庫の方に超向かってれば、こンな事にならなかったンですよ!!」ヒュッ

少女B「シルバークロースの奴が、あの格好で映画館なンて入れるわけねェだろうがっ!!」グワッ

少女A「超知りませンよ、そのシルバークロースって人がどンなンかなんて!!」ヒュッ

少女B「今回の任務は「MMPSーo」を使うンだとよォ!!」ビュォッ

少女A「なンですかそれ!!」ガガッ

少女B「知るかァ!!」ビュガッ

少女A「同僚の力も知らないなんて、超三下ですね、てめェは!!」ガキィンガキィン

241 :1 [sage]:2011/03/21(月) 13:13:03.04 ID:6DtzALZAO

少女B「あいつの「コレクション」なンて一々見て回れるわけねェだろ!!てめェと違って暇じゃねェンだよ!!」ガィン

少女A「最近出来た組織のクセに、先輩である『アイテム』の私に口答えするなンて頭が超高いです!!
粛正されてェのか劣等生野郎が!!」ヒュバッ

少女B「何が『アイテム』だマヌケ!!
壊れかけのレベル5を抱いてるからって、調子にのってンじゃねェぞコラ!!」ギュガッ

少女A「麦野を馬鹿にするのは超超超許せませンっ!!!!
ここで絶対潰してやるから超覚悟しろコラァッ!!!!」グアッ

少女B「さっきから超超ってうるせェンだよ!!てめェこそその口癖可愛いと思ってンじゃねェのか!!」グガッ

少女A「私の口癖が超可愛いンじゃなくて、私自身が超可愛いンですよ!!」ガキィン

少女B「きめェンだよハゲ!!」ガィン

少女A「負け惜しみですね!!
『新入生』なンて枠で今更出てきたって、『暗闇の五月計画』と聞いて読者が一番最初に思い浮かぶキャラは私で超決まってるンですよ!!」ヒュバッ

少女B「なンの話だボケェ!!」ガキィン

少女A「大人しくモブキャラで収まってろって言ってンですよ!!」グイッ

少女B「わけわかんねェ事ほざいてンじゃねェぞコラ!!」バキィッ

242 :1 [sage]:2011/03/21(月) 13:13:38.81 ID:6DtzALZAO

アックア「……」

アックア(……いや〜、学園都市ってスゴい所であるな)

アックア(こんな簡単に街中で自分の力をふるうなんて…
魔術師じゃ考えられない事である)

アックア(大胆というか…大雑把というか……)

アックア「……というか、私的には飲食店のある場所を聞きたかっただけなのだったが…」

アックア「……これでは流石に聞き出せないであるよなぁ……」ムゥ

少女A「超死ンでくださいっ!!」ブオッ

少女B「てめェが[ピーーー]、モアイ野郎!!」ガキィン


ーー゙ガガガガガガガガガガッ……


アックア「……」

アックア「……この場合、どうするのが正解なのであろうな…」ウーム

アックア(………)ムー

アックア(……もうこの場から逃げた方が楽な気がしてきたである)

アックア「……」

…ブゥーーン

アックア「…む?」

アックア(…何であるか?車の音?)

少女B「あァ?」クルッ

少女A「……っ!?」ハッ

少女B「なンだ?この音は?」イライラ

少女A「……私としたことが、私怨の感情に任せて超とんでもない事をしてしまいました…」

少女B「あン?なンだ?まだ終わってねェだろうが?」クルッ

少女A「超分からないんですか?」

少女B「…あ?」
243 :1 [sage]:2011/03/21(月) 13:15:20.23 ID:6DtzALZAO

少女A「通報されたんですよ。「警備員」です」

少女B「……」

少女A「通行人が通報したんでしょう。
このまま捕まったら超ヤバいです。ガチで」

少女B「………ちっ」

少女B「…仕方ない。別に「警備員」の一人や二人、ぶち殺しても構わないけど、今は任務前だしね」

少女A「そういう事です。超逃げないと」

少女B「…ちっ。戦略的に逃げんならいいけど、しっぽ巻いて逃げんのは抵抗あるね……」

少女A「何ぐちぐち言ってんですか、さっさと超逃げますよ」ダッ

少女B「うるせぇな、命令してんじゃねぇよ」ダッ

少女A「あなたは劣等生なので超行動が遅いから、私がひとつひとつ指示してあげてるんです」タタタッ

少女B「やっぱ[ピーーー]。ぜってェ[ピーーー]。なにがなンでも[ピーーー]」タタタッ

少女A「やってみて下さい、超楽しみです……」タタタッ

タタタッ………

…………

アックア「……」

アックア「……あの少女達の目には、他の人間は映らないようになっているのであろうか……
最後までスルーだったである」ハァ

アックア(……っと、そんな場合では無いのであったな…)

アックア「当事者達が逃げた今、「警備員」が来ては面倒な事になるのである」

アックア「私も「警備員」が来る前に早く逃げねば……」バッ

ダダダダ……

244 :1 :2011/03/21(月) 13:21:02.19 ID:6DtzALZAO

はい、以上です。

今回、黒y…少女Bが書いててすげぇ楽しかったです。マジで。
そしてフィアンマ達、早く学園都市に来い!!
でないとテッラサイドが進めづらいぜっ!!

でわ!!
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/03/21(月) 13:37:30.55 ID:oPspOqqAO
黒y…少女Bのビニールイルカを取り上げて必死に取ろうとしてる所を見たい
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/21(月) 14:33:36.54 ID:qYTwWBIDO
神の右席が可愛すぎて辛いわ・・・
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県) [sage]:2011/03/21(月) 14:47:26.00 ID:31jZ0STa0
             ⌒ヽ、 ̄¨ヽ`ヽ\
            ヽ、\ \ ヽ \ 、\
         二≧ 、ヽ \ 丶 \ 、 丶 ',       、、 l | /, ,
        ー=≦   ミ、 \ヽ } |  j ハ       =      =
         三二ニ    ミミr…‐ ミ,ム / / /|      ニ= テ そ -=
         \=ニ 二 三´ __ ,,)   _ヾ //|     ニ=  ッ れ  =ニ
           >‐= =≧ ´tェュヾ ィェァi'//7 n_   =-  ラ で  -=
  、、 l | /, ,  ー=≦二 r=ミ  ` ノ } i ヽ }/フ:|.|  ヽ ニ .な. も  ニ
 .ヽ     ´´ , >=ニ∧(r _〉   ,ニ ニ、 イ}彡':::ヽヽ  } ´r .ら   ヽ`
.ヽ し き テ ニ.   =ニ个 {. <竺竺ヨソ| |.|:::::::| |  |  ´/小ヽ`
=  て っ  ッ  =ニ /:.:.::ヽ、i゙ヽ、   _ ノ :| |.|:::::::| |  /
ニ   く.と ラ  -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、  _,ノ/.:::::::| | /|
=   れ.何 な  -=   ヽ、:::::::::\、__/::.::::::::::::| |' |
ニ  る と. ら  =ニ   | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::.左.:::Y′ ト、
/,  : か   ヽ、     | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::_方_::|   '゙, .\
 /     ヽ、

248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 14:49:05.53 ID:DNDbbqT4o
駄目な右席wwwwww
249 :名無しNIPPER [sage]:2011/03/21(月) 16:28:18.26 ID:inoOAhFAO
やっと追い付いたぁ……

こんな俺得スレを見逃してたなんて

右席と暗部が繋がるとは面白そうな
250 :1 :2011/03/22(火) 14:50:08.12 ID:/E4Ry7aAO

どうも!!

皆さんこのスレを読んでくれてありがとうございます!!
おかげで250もいきました!!

これからも頑張っていくのでよろしくお願いします!!

では投下!!
251 :1 [sagasage]:2011/03/22(火) 14:51:18.61 ID:/E4Ry7aAO

一方その頃ーーーー

テッラ「……んー…」トコトコ

テッラ(……この紙に記された場所、結構遠いですねー。普通に歩いていくだけでは厳しい距離かもしれません)ウーム

テッラ(……とは言っても、電車やタクシーは知識としては知っていますが、実際に使用するとなると分からない点が沢山ありますしねー)

テッラ(所持している日本円にも限りがありますし……)

テッラ(……地道に徒歩で向かうしかないんですかねー)ウーン

テッラ「………なんとかならないものですかねー」ウーン


グゥゥゥゥ……


テッラ「……ん?」


グゥゥゥゥ……


テッラ「………」

テッラ「………そういえば、機内食を食べた以来何も食べていませんでしたねー…」グゥゥゥ…

テッラ「我ながら、腹の虫が鳴るまで気がつきませんでしたよ」グゥゥゥ…

テッラ「…どこか適当な所へ入れませんかねー?」キョロキョロ

テッラ(別に飲食店ではなくてもいいので、簡単な軽食をとれる所を……)

テッラ「……」キョロキョロ

テッラ「……」キョロキョロ

テッラ(……なかなか見当たりませんねー。
路地裏から抜けたとはいえ、大通りと言えるような道でもないからでしょうか?)

テッラ「……」キョロキョロ

252 :1 [sagesaga]:2011/03/22(火) 14:52:53.09 ID:/E4Ry7aAO

テッラ「……」キョロキョロ

テッラ「……おや?」

テッラ(……あの家の屋根に隠れている看板、なにやら牛乳のマークがかかれてあるようですねー…)

テッラ「……なにか飲食店関係の看板でしょうか?喫茶店なんかでしたらありがたいのですが」トコトコ

テッラ「行ってみましょうかねー」トコトコ

テッラ「……」トコトコ

テッラ(……そういえば、そろそろ神の血と肉である「パン」と「葡萄酒」を摂取しなきゃいけないですねー)トコトコ

テッラ(学園都市で葡萄酒は見つけづらいだろうと思って、葡萄酒の方は一応持ってきてはいましたが、パンの方は購入しなければなりません。
上条当麻をさっさと殺して、日帰りで帰るつもりでしたからねー。
葡萄酒も少量しか持ってきていませんし、パンなんか一切持ってきませんでしたよ)

テッラ(……全く…失敗だったかもしれませんねー)トコトコ

テッラ(「博士」のように、万全を期すべきでしたよ)トコトコ ハァ

テッラ「……」トコトコ

テッラ「……」ピタッ

テッラ「……なる程…」

テッラ(……確かに食料は調達出来ますが…)

テッラ「……」

テッラ「……まぁ別にいいですかね。
ここならパンもあるでしょうし、私も贅沢は言っていられませんから」

253 :1 [sagesaga]:2011/03/22(火) 14:53:50.51 ID:/E4Ry7aAO






テッラ「「LAWSON」で我慢しましょう」スッ






254 :1 [sagesaga]:2011/03/22(火) 14:55:09.10 ID:/E4Ry7aAO

ーーLAWSONーー

ピンポンピンポンーー

ッラシャイマセー

テッラ「……」スタスタ

テッラ「……コンビニエンスストアですか…
店内に入ったのは初めてですねー」スタスタ

テッラ「さて、とりあえずパンを購入したいのですが…」

テッラ「……」キョロキョロ

テッラ(……物が多すぎてどこに何があるか分かりませんねー…)

テッラ「…とりあえず一回りしましょうか」スッ

テッラ「……」スタスタ

テッラ「……」スタスタ

テッラ(…雑誌や化粧品、文房具なんてのもあるんですねー。
確かにこれは便利かもしれません)スタスタ

テッラ「……」スタスタ

テッラ「……おや、お酒、ですか」ピタッ

テッラ(飲み物が陳列されている棚のようですが……)

テッラ(どうやら水からお酒まで、幅広く備えてあるようですねー)フム

テッラ「……葡萄酒はあるのでしょうか。
むこうから持ってきたとは言え、少量しか持ってきていませんからねー。
ここにあれば助かるんですが」スッ

ガチャ

テッラ「……」ジー

テッラ「……」ジー

テッラ(……おや、これは…?)

テッラ「……」スッ

テッラ「……「ほろよい グレープ」ですか…」

テッラ「……」ウーン

テッラ(……これは流石に効果は無さそうですが…)

テッラ「……」

テッラ「……まぁ、何があるか分かりませんし、一応買っておきましょうかねー」スッ

255 :1 [sagesaga]:2011/03/22(火) 15:00:05.89 ID:/E4Ry7aAO

テッラ「あとはパンを購入したい所ですが…」スタスタ

テッラ「……」スタスタ

テッラ「……」キョロキョロ

テッラ「……こっちじゃなかったみたいですねー、お菓子売場でした」ムゥ

テッラ「…あっちの方でしょうか」スッ


ドンっ


テッラ「……っと?」

テッラ(おや、何ですか?)クルッ

テッラ「……ん?」

テッラ「……」

テッラ「……子供?」

子供「にゃ、にゃあ!?」

テッラ「……」

子供「ご、ごめんなさい、大体、慌ててたんだよ!!」

テッラ(……金髪?
私と同じ外国人ですかねー?)

子供「早くお姉ちゃんにこれをせがまないと、さっさとお会計しちゃうの!!だから急いでて……」

テッラ「…あぁ、そうですか。頑張って下さい」

テッラ(超どうでもいいですねー…)

子供「うん!!」ダッ

子供「……」ピタッ

テッラ「……?」

テッラ(なんでしょう?急に止まって……)

テッラ「どうしたんですか?急がないといけないのでは?」

子供「…にゃあ。おじちゃんも外国人なの?」

テッラ「えぇ、その通りですが?」

子供「……」

テッラ「……?」

子供「…大丈夫?そういえば大体、何か迷ってたみたいだけど?」チラッ

テッラ「……」

テッラ(…なかなかの洞察力ですねー。私の細かい挙動を記憶にとどめていたなんて)

テッラ「……えぇまぁ…、確かにそうですねー…」

256 :1 [sagesaga]:2011/03/22(火) 15:03:57.41 ID:/E4Ry7aAO

テッラ「パンが置いてあるコーナーを探しているのですが?」

子供「!! ふふん!!大丈夫、大体、任せるんだよ!!」フンス

テッラ「……」

テッラ(……あー、どうやら自分の分かる事を他人に教えられて嬉しいみたいですねー。やっぱり子供ですか)ハァ

子供「大体、この菓子棚の裏!!
案内してあげる!!」グイッ

テッラ「え?ちょっ…」グイッ

子供「大体、こっち!!」グイグイッ

テッラ(かなり強引ですねー!?これが子供の爆発力でしょうか!?)

テッラ「いや、ちょっと待って下さい、いきなり人の手を引っ張らな……」グイグイッ

子供「ここ!!」バッ

テッラ「……」

テッラ「……いで欲しいでしたねー…。
てか、裏にあるんだったらすぐに行けるじゃないですか…」ハァ

子供「にゃあ?」チラッ

テッラ「そんなものでは誤魔化されませんよ。というか、あなたのお姉さんはいいんですか?」

子供「にゃぁっ!?だ、大体、忘れてたっ!!」バッ

テッラ「……」

テッラ(…忙しい子ですねー)

テッラ(……おや?)

子供「お、お姉ちゃん、今日も大体、脚線美が綺麗だよ?」

少女「そう、ありがとう」スッスッ

子供「と、ところでお姉ちゃん、大体、買い物かごはどうしたの?」チラチラ

少女「ん〜?結局、誰かが勝手に人の買い物かごにお菓子を放り込むから止めた訳よ」ウーン

257 :1 [sagesaga]:2011/03/22(火) 15:10:51.33 ID:/E4Ry7aAO

子供「うっ……」

少女「ん〜、こっちの鯖巻とこっちの鯖巻、結局、どっちがいいか迷う訳なのよね〜」ウーン

子供「に、にゃあ?」ウワメヅカイ

少女「そんなの効く奴、結局、浜面くらいしかいないの訳よ。てか同性が見てもそれ腹立つだけだからやめなさい」ビシッ

子供「あうっ!」

少女「全く……。
ん〜、よし。結局、こっちの鯖巻にする訳よ」スッ

子供「お、お姉ちゃん、私のは!?」

少女「知りません」フンッ

子供「こんないい子にお菓子を買ってくれないなんて、大体、ヒドいよ!!」

少女「いい子は結局、人の買い物かごに黙ってお菓子をいれない訳よ」フンッ

子供「うぅ…。で、でも今日は、道に迷った外国人さんを大体、助けたよ!!」

少女「外国人?」クルッ

子供「うん!!大体、あそこにいる!!」ビシィッ

少女「うん?」チラッ

テッラ「…はい?」

少女「……」

テッラ「……」

子供「……」フンス

少女「……」ビシッ

子供「に、にゃあ!?大体、痛いんだけど!?なんで!?」

少女「あんた結局、迷惑かけただけでしょ?」

子供「ち、違うもん!!ちゃんとここまで案内してあげたもん!」

テッラ「……」

テッラ(……仲良いですねー)

258 :1 :2011/03/22(火) 15:14:46.07 ID:/E4Ry7aAO

以上です。

フレn…少女の口調やフレm…子供の口癖の使い分けがいまいち分からなくて、違和感を持たれた方もいらっしゃるかもしれませんが、広い心でお願いしたいです(汗

でわ
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/22(火) 15:19:38.87 ID:jpdMMn+oo
>>1
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/03/22(火) 15:40:39.97 ID:iIzDRKUao

少女と子供は一体誰だろう
とんと見当がつかない
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/03/22(火) 15:45:23.82 ID:rl8CKpIAO
いや〜かわいいな〜。誰だか分からないけど。
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/03/22(火) 16:39:19.54 ID:M8Xh5okj0
あの姉妹が誰なのか教えてエロい人。
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/03/22(火) 17:26:16.86 ID:8aIPcooAO
鯖缶じゃなくて鯖巻か
お寿司か何かかな?
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 17:35:04.56 ID:5ZVkZbnLo
自動販売機のジュースすら外とは一線を画す状況で外の常識を学園都市の食べ物に当てはめるなんて無駄って訳よ!
265 :名無しNIPPER [sage]:2011/03/22(火) 21:28:46.43 ID:lXvYa9/AO
セイヴeうわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp
いや〜知らないけどかわいい姉妹ですね
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/23(水) 11:43:44.82 ID:nDuDmykL0
ところでフレンダとフレメアって可愛いよね
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/23(水) 12:38:54.52 ID:obccKonlo
ああ確かに可愛いが…急にどうしたんだよ
268 :1 :2011/03/23(水) 14:39:58.33 ID:tXBr8n7AO

でーん。どうも。

今日もまた進めます。
まだテッラサイドが進みますのでよろしく(キリッ

>>265 察しろ(キリッ

では投下(キリッ
269 :1 [sagesaga]:2011/03/23(水) 14:40:28.59 ID:tXBr8n7AO

少女「……」スタスタ

テッラ「……」

少女「……」

少女「うちの妹が申し訳ありませんでしたっ!!」ガバッ

子供「なんでそうなるの!?ちゃんと案内したんだってば!!」

テッラ「いえいえ、大丈夫ですよ」ハハハ

子供「おじちゃんも否定しないの!?大体、パンがある所を教えてあげたのに!?」

少女「パン?
おじさん、結局、パンが食べたかった訳なの?」

テッラ「えぇ、そうですねー。少しばかり空腹を満たしたくて。
その時、その少女には場所を案内していただきました」

子供「お、おじちゃん…!!
ね?ね?だから言ったでしょ、お姉ちゃん?」

テッラ「ただしお菓子棚の裏の棚に引っ張られただけですが」

子供「にゃあ!?
お、おじちゃん!!大体、そういう事は言わなくてもいいんだよっ!!」

テッラ「私は事実を淡々と紡いだだけですがねー」

子供「で、でもお姉ちゃん!!私、大体、あの人のお手伝いをしたよ?それだけは…」アセアセ

少女「……」

子供「…お姉ちゃん?」

テッラ「…?」

少女「……うなら………が……め………よ」

テッラ「はい?」

少女「パンを買うならっ、結局、鯖味噌パンがおすすめな訳よっっ!!!!」ガバッ

テッラ「」ビクッ

270 :1 [sagesaga]:2011/03/23(水) 14:41:02.77 ID:tXBr8n7AO

テッラ「は、はい?」ビックリ

少女「だから鯖味噌パンっ!!すごいおすすめって訳なのよっ!!」ガシィッ

テッラ「さ、鯖味噌パンですか?というか顔が近いんですが…」

少女「結局、鯖味噌パンを超食べて欲しいって訳よ!!」

テッラ「わ、分かりましたよ。」

テッラ(ぐいぐい来ますねー。あの強引さは遺伝性だったんですか)

テッラ「まぁ、こちらとしてもパンを食べれればいいので、何でもいいんですけど…」ガサガサ

少女「絶対買って正解だと思うから!!保証するって訳よ!!」フンス

子供「にゃあ。ところでおじちゃん、買い物かごは使わないの?巻ジュースもパンも大体、手に持ってるけど?」ジー

テッラ「はい?買い物かご?」

子供「うん。なんなら持ってきてあげようか?」

テッラ「あー…、どうしますかねー。別に大した物は買わないつもりなんですが……」

子供「分かった!!持ってきてあげるっ!!」ビュンッ

テッラ「あ〜…え?」

テッラ「ちょっと、まだいるとは……」

少女「はぁ……結局、謝らなきゃいけない訳よ。
うちの妹がすいません」ペコリ

テッラ「いや、まぁ、別に困るものじゃないからいいんですが……」ポリポリ

271 :1 [sagesaga]:2011/03/23(水) 14:41:51.19 ID:tXBr8n7AO

子供「にゃあっ!!持ってきたよ!!」バッ

テッラ「あぁ…どうも…」スッ

子供「頼み事があったら、大体、言って欲しいかも!!」フンス

少女「あんま調子にのらない」ビシッ

子供「にゃぐっ…」

テッラ「……」

テッラ「…でしたら、お姉さんのおすすめを教えてもらいましたし、あなたにもう一つパンを選んでもらいましょうかねー。
もう一つくらい食べれそうなので」

子供「え!?ほんと!?」

テッラ「はい、お願いします」

子供「じゃ、じゃあね、大体……」

子供「大体……」ウーン

子供「……」ウーンウーン

テッラ「……」

テッラ「…何か悪い事をしましたかねー」

テッラ(ラインナップが沢山ありすぎて、選ぶのが面倒になっただけなんですが)

少女「あの子、あんな真面目に選んで……
時間とらせて申し訳ないって訳よ」ハァ

テッラ「別に構いませんよ。そこまで急ぐ用でもありませんし」

少女「おじさん、この後なにか用事でもあるの?」

テッラ「とりあえずこの後は、買ったものを食事したいのですが……
恐縮ですが、近くにベンチのような座って休める場所はありますかねー?」

少女「ん〜…
…あぁ、すぐ近くにベンチがあったかも。」
272 :1 [sagesaga]:2011/03/23(水) 14:42:22.17 ID:tXBr8n7AO

テッラ「そうですか。それは助かりますねー」

子供「おじちゃん、大体、決まったよ!!」グイッ

テッラ「おっと……。
はいはい、何でしょうかねー?」

子供「これ!!」スッ

テッラ「……」

テッラ「ヤシの実パン…ですか…」

子供「にゃあ!!大体、それがいいと思う!!」

テッラ「「ヤシの実のようなほんのりとした甘さとスッキリした感覚をお楽しみ下さい。」って……
パンなのにスッキリって何か変じゃないですか?」ウーン

子供「むぅ。
大体、おじちゃんが選んでって言ったんじゃん!!」

テッラ「……」

子供「……」ジー

テッラ「……まぁ、いいですか」スッ

子供「……!!」パァァ

テッラ(店に置いてあるんですから、そこまで妙なパンでもないでしょう)

子供「〜♪」

テッラ「さて…、あと特に買いたいものもありませんし…」スッ

テッラ「会計を済ませてしましょうかねー」

少女「そうね。私も」

子供「あっ!!お、お姉ちゃん、大体、私にご褒美はないの!?」バッ

少女「……」

子供「……」ジー

少女「……」ハァ

少女「……まぁ、いいわ。結局、買ってあげるって訳よ」ハァ

子供「にゃあ!!」

少女「全く……」

273 :1 [sagesaga]:2011/03/23(水) 14:43:12.26 ID:tXBr8n7AO

ピンポンピンポンーー

アリガトゴザイアシター

テッラ「……」スタスタ

少女「……」スタスタ

子供「…♪」トコトコ

テッラ「……さて、さっきおっしゃっていたベンチというのは、どこにあるんですか?」

少女「結局、あっちって訳よ。案内してあげる」

子供「何?何の話?」

テッラ「それは助かります。是非お願いしたいですねー」

少女「任しておいてって訳よ」フンス

子供「大体、どこ行くの?」

少女「この近くにあるベンチ。おじさんがそこで食事したいんだって」

テッラ「お手数かけますねー」

子供「大丈夫、大体、任せておいて!!」フンス

テッラ「さっきお姉さんからも同じセリフ聞きましたけど」

少女「じゃ、行こう、おじさん」

子供「大体、すぐにつくと思う」

テッラ「はい、分かりました」

少女「……」スタスタ

子供「……」トコトコ

テッラ「……」スタスタ

少女「そういえばおじさん、結局、名前はなんていうのよ?」スタスタ

テッラ「名前、ですか?」スタスタ

少女「そう。結局、ずっとおじさんって言ってるのも失礼って訳よ」スタスタ

子供「にゃあ」トコトコ

テッラ「……」スタスタ

テッラ「…私の名前はテッラと言います」スタスタ

少女「……!」

274 :1 [sagesaga]:2011/03/23(水) 14:43:48.52 ID:tXBr8n7AO

子供「テッラさん。にゃあ」トコトコ

少女「……」スタスタ

テッラ「まぁ、本来の名前は違うのですが、これは私のあだ名のようなものですので、そう呼んで頂いて構いません」スタスタ

子供「ニックネームなの?」トコトコ

テッラ「まぁそうですねー」スタスタ

少女「……」スタスタ

子供「……」トコトコ

少女「……」スタスタ

子供「……お姉ちゃん?」トコトコ

少女「あ…えっ…?」スタスタ

子供「にゃあ。どうしたの?大体、ボーっとしてたよ?」トコトコ

テッラ「…?」スタスタ

少女「い、いや、結局、なんでもないって訳よ」スタスタ

子供「?」トコトコ

テッラ「……」スタスタ

少女「……」スタスタ

少女(……テッラって名前……聞いた時があるような気がするのよね…
確か……麦野が「一方通行がテッラとかって奴を捜しに行って、今『グループ』にいない」とかなんだって言っていた時があったような気がするんだけど……)

少女「……」チラッ スタスタ

テッラ「……」スタスタ

少女「……」スタスタ

少女(……結局、思い違いって訳よ。
記憶にある名前が間違っているか、並んで歩いているテッラさんとは違う人なのよ)

少女「……」スタスタ

テッラ「……」スタスタ

子供「あっ、大体、着いたよ!!」スッ

275 :1 [sagesaga]:2011/03/23(水) 14:44:23.27 ID:tXBr8n7AO

少女「…あぁ、ここって訳よ」

テッラ「……」

テッラ「…なる程、確かにいい場所ですねー」

子供「にゃあ」

少女「結局、ここが一番近いって訳よ」ヨイショ

子供「♪」ヨイショ

テッラ「…おや?あなた達もここで?」

少女「元々、ここに来るつもりだったの。買った物をすぐ味わいたくて」ガサガサ

子供「お姉ちゃん、私のは?私のは?」ガサガサ

少女「分かったから。結局、これな訳よ」スッ

子供「にゃあ」

テッラ「……」

テッラ(……まぁ一緒に食事する事に抵抗があるとはいえ、その為にわざわざ紹介してもらった場所を去るのは気がひけますし…)

テッラ「では、ご一緒させてもらいましょうか」ストン

少女「結局、誰かと一緒に食べた方がおいしいって訳よ」パクパク

子供「にゃあ」モグモグ

テッラ「そういうもんですかねー」ガサガサ

テッラ(私は人と一緒に食べる事の方が稀だったんですが…)

少女「ん・ん・ん〜〜///
結局、私の目に間違いは無かった訳よ♪」パクパク

子供「にゃあ。お姉ちゃん、鯖缶ばっかり食べてて飽きないの?」

少女「笑止、結局、鯖缶に飽きなんてない訳よ」フフン

テッラ「その感覚、分かりませんねー」
276 :1 [sagesaga]:2011/03/23(水) 14:45:15.00 ID:tXBr8n7AO

テッラ「……」ガサガサ

テッラ「…では、その鯖が大好きなあなたのおすすめを、最初にいただきましょうかねー」スッ

少女「!!」

少女「絶対、絶対おいしいからっ!!早く食べてみて!!」

テッラ「はいはい」スッ

テッラ「……」パクッ

少女「……」ワクワク ジー

子供「……」

テッラ「……」モグモグ

少女「……」ワクワク ジー

子供「……」

テッラ「……」ゴクン

少女「……」ワクワク ジー

テッラ「……」

テッラ「……確かに、美味しいですねー」ビックリ

少女「でしょでしょでしょでしょ!?超おいしいでしょ!?」グイッ

テッラ「え、えぇ、はい…」

少女「だから言ったって訳よ!!
ほら、私の目に狂いはないのよ!!」フンス

子供「でもお姉ちゃん、大体、鯖関係しか目利きじゃないけどね」

少女「いいのよ。私は鯖にしか興味は無いんだから」フフン

テッラ「それはそれで美徳かもしれませんねー」モグモグ

少女「テッラさん、分かってる訳よ!!」フフン

テッラ「欠点は鯖以外の目利きは0という事ですが」ガサガサ

少女「…テッラさん、結局、そんな事は言わなくていいのよ」

277 :1 [sagesaga]:2011/03/23(水) 14:48:31.30 ID:tXBr8n7AO

テッラ「…よっ」プシッ

子供「? テッラさん、それジュース?」

テッラ「まぁジュースというかお酒ですねー」

少女「たかがチューハイとはいえ、昼間からお酒なんて良くないって訳よ」

テッラ「まぁ私のは義務ですから。仕方ないんですよ」グビッ

子供「義務?」

テッラ「……」

テッラ「……やはり駄目みたいですねー。こんなものでは足しにならないようです」カンッ

テッラ「仕方ありません。少量ですが、持ってきた方を飲みましょうか」スッ

子供「え?こっちはもう飲まないの?」

テッラ「えぇ。意味がないようなので」グビッ

少女「意味がないって……酔えないって事?」

テッラ「…まぁそんなとこです」

少女「…の割には、結局、凄くまずそうな顔してるけど?」

テッラ「私はアックアとは違うんですよ」グビッ

少女「?」

子供「誰?」

テッラ「友人です。酒が好きなごろつきですよ」

子供「にゃあ。テッラさんも友達いるんだ」

テッラ「失礼ですねー。…まぁ、多い方ではありませんが」グビッ

少女「大丈夫、テッラさん」

テッラ「はい?」

少女「今、そんな友達が少ないテッラさんの友達リストに、二人、人名が追加されたから」

テッラ「…?
どういう事ですか…?」

少女「…結局、私達がテッラさんの友達になるって訳よ」ニコリ

子供「にゃあ」ニコリ

テッラ「……」

テッラ「……もの好きですねー」ハハ
278 :1 :2011/03/23(水) 14:50:30.42 ID:tXBr8n7AO

以上です(キリッ

相変わらず二人の女の子の喋り方に違和感があるかもしれませんが、ご了承を(キリッ

でわ(キリッ
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/03/23(水) 14:54:02.35 ID:twEhzOHAO
キリキリうっせえぇぇぇぇ!
でもかわいいな畜生。
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/23(水) 14:55:05.69 ID:NBtMnWxro
一応テッラのほうからは数少ない友人だと思ってるアックアにミンチにされたかと思うと胸が熱くなるな・・・
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/03/23(水) 17:56:38.38 ID:X75AOUgA0
謎の姉妹いいやつだな...そしてテッラさんがいい人すぎる
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/03/24(木) 17:31:01.79 ID:ecok2V9U0
このテッラならミンチにされる必要なかったなww
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/03/25(金) 09:10:43.49 ID:Xlk/p5mAO
確かになwwww
ローマ正教徒以外にも優しいもんな ミンチになる理由がない
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/03/25(金) 13:48:39.89 ID:YsWG7slAO
一応原作のテッラさんも
ローマ教徒にはこれ位優しいよ!
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/25(金) 16:03:39.20 ID:j1Ovss1IO
「暴力を振るっても良いのは、化物共と異教徒共だけですよー」
286 :1 :2011/03/25(金) 18:41:29.35 ID:9akCsaeAO

はいどうも。

1日一回の更新を目安にしている私ですが、昨日は投下出来ずにすいません。
色々ゴタゴタがありまして……

今日はきちんと投下しますね。

では投下。
287 :1 [sagesaga]:2011/03/25(金) 18:42:07.45 ID:9akCsaeAO

ーー『ベツレヘムの星』ーー

フィアンマ「ふむ……」

フィアンマ「ヴェント、どうやら着いたようだぞ?」

ヴェント「マジで……。
早いのね……」ゲンナリ

フィアンマ「まぁ、俺様が誇る『ベツレヘムの星』は、そこいらの飛行機になど負けんさ」

ヴェント「あっ、そう……
…で、今どこにいんの?」

フィアンマ「学園都市の目の前だな」

ヴェント「へぇ……。
てか、ここからどうやって降りんのよ……」ハァ

フィアンマ「というかお前、テンション低すぎるだろ」

ヴェント「行きたくないんだから当たり前でしょう……」ハァ

フィアンマ「そんな事言うな、『前方』。
俺様のやる気が滅入るだろ」

ヴェント「こんなんで滅入るなら、いくらでもため息ついてやるわよ……」ハァ

フィアンマ「で、降り方だが…」

ヴェント「全然滅入んないじゃない……。
やる気バリバリじゃない……」

フィアンマ「当たり前だ。あんな虚言を信じるな。
で、降り方だが…」

ヴェント「えぇ……。
何か、名案でもあるの……?」ハァ

フィアンマ「落ちる」

ヴェント「……」

フィアンマ「……」

ヴェント「……は?」

288 :1 [sagesaga]:2011/03/25(金) 18:42:35.43 ID:9akCsaeAO

フィアンマ「だから落ちる。この『ベツレヘムの星』から」

ヴェント「え?え?どういう事?どういう事なの?」

フィアンマ「言葉通りだよ。この『ベツレヘムの星』から降りるには落ちるしかない」

ヴェント「はぁ!?何言ってんのあんた!?粉々になりたいの!?」

フィアンマ「大丈夫だよ、手は打ってある」フゥ

ヴェント「何、無事着地出来るグッドアイディアでもあんの!?」

フィアンマ「俺様の『右方』としての力、忘れたか?」

ヴェント「………何、『第三の腕』の事言ってんの?」

フィアンマ「そうだ。『幻想殺し』の腕や、『禁書目録』の知識がない以上、前のように空中分解するが、それでも1、2回は保つ」

ヴェント「……」

フィアンマ「俺様の前では、「距離」や「速度」は関係ないからな。例え『ベツレヘムの星』からダイビングしたって、『第三の腕』を使えば傷一つ無しに一瞬で地面につける」

ヴェント「……それはあんただけでしょ」

フィアンマ「ん?」

ヴェント「あたしは無理よ。普通に無理。
だから、あんただけ行ってくれば……」

フィアンマ「あぁ、安心しろ。俺様が、お前を抱きかかえてやれば問題なしだ」

ヴェント「……は?」

289 :1 [sagesaga]:2011/03/25(金) 18:45:55.03 ID:9akCsaeAO

フィアンマ「俺様が降りる時に、お前を抱きかかえて『第三の腕』をふるえば、一緒に学園都市に行けるだろ?」

ヴェント「いやいやいやいやいや!!何それ、普通に嫌よ!!」

フィアンマ「お姫様だっことおんぶと普通のだっこだったら、どれがいい?」アッハッハッ

ヴェント「殺すぞ!!
てか、聞けよ!!嫌だっつてんだろ!!」

フィアンマ「何、おんぶとだっこは嫌?
胸が当たるからか?
大丈夫、俺様はそんな七つの大罪には紛らわされないから」ハハハ

ヴェント「ハハハじゃねぇよ!!真面目に殺すぞ!!!?」スッ

フィアンマ「よせ、ハンマーを持つな。冗談だ。ここで『第三の腕』を使ったら着地出来なくなるだろ」

ヴェント「それもアリよねっ!!」ブォン

フィアンマ「危ねっ!!おい、馬鹿やめろ、早くも俺様の旅は終了を迎えるだろうがっ!!」

ヴェント「それを狙ってんのよっ!!」ゴアッ

フィアンマ「悪かった、お前の胸の小ささをネタにしたのは悪かったからっ!!」

ヴェント「私の胸が小さいって、誰が言ったんだコラっ!!!!」ブァッ

フィアンマ「しまった!!つい心で思った事を……」

ヴェント「死んどけ!!!!」ブォン

フィアンマ「うわっ!!
ちょっ、真面目に危ないからやめ……」

ヴェント「オラっ!!」ブォン

フィアンマ「っつぉぉぉ!?」




ドゴォォンーーー

290 :1 [sagesaga]:2011/03/25(金) 19:09:31.28 ID:9akCsaeAO

ーー第七学区ーー

アックア「……」ハァ

アックア「……この街に来て、なんだか逃げる事が多い気がするのである」ハァ

アックア「まさか、『聖人』としての脚力が戦闘以外でこんなに役に立つとは……」

アックア(……まぁこんな事に役に立つ機会があるというのも、どうかとは思うが……)ハァ

アックア「……と、いうか、ここはどこなんだ?」

アックア(適当に逃げ回ったせいか、全く見覚えがない道に来てしまったな…)フム

アックア「……」スンスン

アックア(………どうやら『受胎告知』はまだ続いているようであるが……
……もはやテッラとどれだけ離れたのか見当もつかないのである)

アックア「……これはやはり、「さっさとテッラを捜しに行け」という天の啓示なのだろうか…」ムゥ

アックア「……」

アックア(……だが…)

アックア「それでもめげんっ!」カッ

通行人D「」ビクッ

アックア「故にまずは、やはり腹ごしらえからスタートするのである」スッ

アックア「……さっきの事例もあったし、人に聞くのはやめて、自分で店を探すのが最善の策なはず」スタスタ

アックア「気長に歩いていれば適当な店につくだろう」ウンウン

アックア(……しかしまさか二回目の学園都市訪問がこんな事になるとは…)スタスタ

アックア(飛行機でテロリストを放り投げていた時には思いもしなかったであるな…)スタスタ

アックア(人生とは分からないものである)ウーン
291 :1 [sagesaga]:2011/03/25(金) 19:10:15.61 ID:9akCsaeAO

アックア(携帯電話の一つも使えればいいのだが……)スタスタ

アックア(私もテッラも、科学については見聞きする程度であるし……)スタスタ

アックア(『神の右席』で携帯電話を持っているのはフィアンマだけであるからな……)スタスタ

アックア「なんというか……
……通信術式が使える私はまだいいとしても、ヴェントとテッラは携帯電話を持った方がいいのではないだろうか…」ウーム スタスタ

アックア「……」スタスタ

アックア「……ヴェントは無理そうであるな」スタスタ

アックア(…………。
……そういえば、『ベツレヘムの星』に残ったフィアンマとヴェントは、一体何をしてるのだろうか…?)スタスタ

アックア(……まぁヴェントはいつも通りだとしても……)スタスタ

アックア「……フィアンマの奴は何してるんだろうか…?」スタスタ



ドンっ



アックア「むぉ…?」

アックア(何であるか……?)

アックア「危ないである。気をつけて……」クルッ

???「あぁ、すみません。少し急いでて……」スッ

アックア「………………………………」

???「………………………………」









アックア・???「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」

292 :1 [sagesaga]:2011/03/25(金) 19:10:46.67 ID:9akCsaeAO





???「『後方』の…………アックア!?」





アックア「上条…………当麻!?」



293 :1 [sagesaga]:2011/03/25(金) 19:12:01.57 ID:9akCsaeAO

上条「おっ……驚いたな……。
本当に……アックアなのか……?」

アックア「う、うむ。私は『後方』のアックアで間違いないぞ?」キョドリ

上条「……?なんか口調おかしいぞ?どうしたんだ?」

アックア「い、いや…………別になんともないである」

アックア(……ま、まさかここで、ターゲットに会うとは……
驚嘆を隠せないのである…)アセアセ

上条「そ、そうか?それならいいけど…」

アックア「う、うむ……」

上条「……」

アックア「……」

シーーン…

上条「え、え〜っと……」

アックア「う、うむ……」

上条「……」

アックア「……」

シーーン…

上条「……」

アックア「……」

アックア(気まずい…)

アックア(気まずいのである……。
……テッラがいない以上…私としては、上条当麻の体を吹き飛ばす意味も特に無いのであるが……)

上条「…イ、イギリスのクーデター以来か?」

アックア「……む?」

上条「ほら、あのキャーリサが起こした……」

アックア「あぁ、確かにそうであるな…」

上条「なぁ……」

アックア「うむ……」

上条「……」

アックア「……」

上条「……」

アックア(……気まずいである)

294 :1 [sagesaga]:2011/03/25(金) 19:17:38.62 ID:9akCsaeAO

上条「……」

アックア「……」

シーーン…

上条「……」

上条(……気まずい……気まずすぎる……)

上条(…初めて戦った時にも思ってたけど…アックアって、完全に進んで喋るタイプじゃないよな……)

上条(……でも、この場の重苦しいこの空気、ただの学生の上条さんにはとても耐えられないのでせうよ…)

アックア「……」

上条「…あ、あのさ」

アックア「…む?」

上条(ここは俺の話術テクニックでなんとかするしかない!
現役学生の話術の力、なめんなよ!!)

上条「今回はアックアは何で学園都市に来たんだ?まさかまた俺を殺しにでもきたのか?なーんて…」ハハ

上条(どうですこの上条さんの自虐ネタ!これで空気も変わるはず……)バッ

アックア「……」

アックア「……」プイッ

上条「………え?」

上条(な、なんで顔背けてんのこの人!?)アセ

アックア「……」

上条「……え…本当に…?」

アックア「……」

上条「じょ、冗談、だよな……?」

アックア「……観光」ボソッ

上条「…え?」

アックア「観光である……」

上条「え?あっ……そ、そうか、そうだよな。ははは……」

アックア「……」

アックア(違う意味で気まずいのである……)

上条「そっか、そっか。観光か…」

上条(…アックアのキャラじゃないような気がするけど……
なんかこの違和感を突き詰めてはいけないと、上条さんの勘が告げているのですよ……)

上条「ははは……」

アックア「……」

295 :1 :2011/03/25(金) 19:24:37.41 ID:9akCsaeAO

今日はこれで終わりにさせて頂きます。
引っ越しやらなにやらで最近バタバタしてまして……
すいません……orz

※以下、補足です。
個人的に、フィアンマってなんか携帯とか使えそうじゃね?っていう思いがあります。
ですので、フィアンマはこのSSですと『神の右席』の中で一番機械に強いです。

あとテッラが優しい件についてですが、

シンプルに言います。






私がテッラさんの事を大好きだからですっ!!!




それ以上でもそれ以下でもありません。はい。



でわ。
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/03/25(金) 19:37:45.93 ID:Xlk/p5mAO
>>1
乙! キョドるアックアがかわいい件

右席は本当に観光で学園都市に来てたとしても一騒ぎ起きそうだな
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/25(金) 21:10:46.63 ID:fSU3hARFo
おつ
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/03/25(金) 21:44:56.76 ID:MsJU5zyAO
俺もテッラさん大好き!
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/03/25(金) 23:29:05.77 ID:YsWG7slAO
ヴェントは神の右席の風使いだから
ベツヘレムからスカイダイビングしても
何とかなる魔術使えそうだよね
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage ]:2011/03/26(土) 00:03:39.31 ID:vHX7HDec0
いやー、これは3期で私の人気爆発ですね。
五和?私の方が人気でますよ。あっははー
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/26(土) 10:24:30.15 ID:Vbl8YaFho
アニメでアックアたんが携帯使ってる件について
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/03/26(土) 12:15:10.83 ID:ulOVlssh0


フィアンマサイドも面白いなww
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) :2011/03/26(土) 14:03:02.80 ID:3tKNsMUb0
こんな良スレをノーマークだったとは……!
セイヴェルン姉妹可愛いよセイヴェルン姉妹



ところで、時系列はどのあたりですか!?
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/03/26(土) 14:20:37.62 ID:myVaZNHA0
ageんな ks
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2011/03/26(土) 14:27:14.82 ID:OEMfT/HB0
おもしろいSSですねwwがんばってくださいw
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/03/26(土) 14:31:05.57 ID:3tKNsMUb0
>>304
すいませんでした
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/03/26(土) 15:06:42.01 ID:myVaZNHA0
>>306すまんいいすぎた
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/26(土) 18:57:41.54 ID:NLOZlZ700

なんだろう、
「みんななかよし」
みたいなAAがあった気がして、それを貼りたいんだが、どんなんだったか忘れたぜ
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage ]:2011/03/26(土) 19:44:19.33 ID:g9CQYon+0
              み ん な な か よ し さ べ つ だ め

           / jjjj      _
         / タ       {!!! _ ヽ、
        ,/  ノ        ~ `、  \                ( ^+^) 
        `、  `ヽ.       , ‐'`  ノ               _〃`ヽ 〈_
         \  `ヽ ( ^p^)" .ノ/           γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ
            ヽ.  ``Y"   r '     (~p~)    /⌒  ィ    `i´  ); `ヽ 
            .i. 、   ¥   ノ  γ⌒´‐ − ⌒ヽ    ノ^ 、___¥__人  | 
            `、.` -‐´;`ー イ   〉ン、_ `{ __ /`(   ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ >  ) 
              i 彡 i ミ/(三0_´∧ミ キ )彡ノヽ   <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/  / `     
            _ }    {      ノ~ミ~~~~.| 0 (^q^ )  ̄"⌒ヽ+、_ア〃 /
          /  `j   つ `\   / ヽ∩´   | / ) ヽ' /    、 `  ソ、
        /  /`ー'   /ヽ、   /_  へ  γ  --‐ '    λ. ;  !ヽ-´
       〈  `ヽ /  ノ    ヽ.  \ ̄ィ.  \f   、   ヾ    /   )
        `、  ヽ        {   fi__ノ     .!  ノヽ、._, '`"/  _,. '"
         〉    ^@^)   ,-、、 |       |   ̄`ー-`ヽ 〈  < _ ヽ.
        / ノ    ̄⌒ヽ   「  〉        !、__,,,  l ,\_,ソ ノ
       ノ  ' L     `ヽ./  /               .〈'_,/ /   /

310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/26(土) 23:35:57.11 ID:puV1A1aF0
まああれだ これこそまさしく



たーのしーいなーかまーが
311 :1 :2011/03/27(日) 01:01:48.26 ID:JtBN+qxAO
ぽぽぽぽ〜ん☆

どうも、投下します。

最近たてこんでおりまして、投下時間がまばらになっておりますが、ご容赦を。

では、投下でぽぽぽぽ〜ん☆
312 :1 [sagesaga]:2011/03/27(日) 01:02:15.47 ID:JtBN+qxAO

上条「そっか、観光か。アックアでもそんな事するんだな」ハハ

アックア「うむ……」

上条「ははは…」

アックア「……」プイッ

上条(だからなんで、そんな気まずそうな顔してるんだよ!?)

上条「……」

アックア「……」

シーーン…

上条「……」

上条(……もう駄目だ、俺の話術テクニックじゃこの場を保たせる事は出来ない…)ガクッ

上条(だぁぁーー、なんでこんな時に限って土御門や青髪ピアスの野郎はいねぇんだよっ!!
青髪ピアスの野郎は補習だからしょうがねぇけど、土御門はシャーペンの芯の補充ってなんだよ!!
畜生、でも上条さんもスーパーの特売に行かなきゃいけないから、結局……)

上条(………ん?)

上条(……スーパーの……特売…?…)

上条(………)

上条(……ぁ…)

上条「あああああああああああああああああああああああああっっ!!!!!!」ガバッ

アックア「」ビクッ

上条「スーパーの特売!!忘れてた!!!!」

アックア「む…?」

上条「やべぇ、そうだった、だから急いでたんだよ、忘れてた!!」

アックア「な、なんだ、どうした上条当麻?」

上条「悪いアックア、俺、今から戦いに行かなきゃいけないんだ!!
もう行かねぇとっ!!」
313 :1 [sagesaga]:2011/03/27(日) 01:02:41.09 ID:JtBN+qxAO

アックア「む?戦い、だと?」

上条「戦いっつても、血が流れるような戦いじゃないけどな」

アックア「……それは戦いなのか?」

上条「あぁ!!学生にとって死活問題の戦争なんだっ!!」

アックア「そ、そうか……」

上条「悪い、俺、行くわ!!」バッ

アックア「……」

アックア「………上条当麻、一ついいか?」

上条「え?何だよ?」

アックア「……」

アックア「……ここら辺で、腹を満たせる飲食店は無いか?」

上条「え?う〜ん?……」

上条「……あぁ、この先の角を右に曲がるとファストフード店がある」

アックア「そうか。分かったである。気をつけて行ってこい」スッ

上条「あぁ、サンキュ!じゃあ、またなアックア!!」スッ




ガシィッ!!







バキィィィンッ!!!!





アックア「…む?」

上条「じゃあなっ!!」バッ


ダダダダダダ…


アックア「……」ニギニギ

アックア(………これは…)

アックア「……」

アックア「……どうやら、ドジを踏んだようである……」ムゥ






アックア「『幻想殺し』に『受胎告知』を壊されてしまったか…」


314 :1 [sagesaga]:2011/03/27(日) 01:03:09.35 ID:JtBN+qxAO

アックア(つまらないミスをしてしまったな……)

アックア(上条当麻に『幻想殺し』という力が宿っている事を知りながら、油断して右手で別れの握手をしてしまったである……)

アックア(術式を発動している手前、本来、左手でしなければならなかったのだな……)

アックア「……」ムゥ

アックア(……もはや百合の花は残っていまい…。
再び『受胎告知』を発動するのは不可能である……)

アックア(かといって……他の通信術式に使う霊装は持ってきていないし……)

アックア「……」

アックア(……手詰まり、である…)

アックア「……」

アックア「……」

アックア「……くよくよ考えても仕方ないのである」

アックア(傭兵時代…戦場では考えるより先に体が動いていた……)

アックア(……ならば、今するべき事はーーーー)

アックア「…上条当麻に紹介された、ファストフード店に向かう事、である」

アックア(腹を満たせば何かいい考えが浮かぶやもしれんし…)

アックア「何より普通に腹減ったのである」ウム

アックア(……まぁ…横着な手段として、テッラの方から捜してもらうという手もありであるし……)

アックア「……まぁ、なんとかなるだろう」ウン
315 :1 [sagesaga]:2011/03/27(日) 01:08:51.92 ID:JtBN+qxAO

アックア「さて……この先を右に…だったか?」スッ

アックア「……」スタスタ

アックア(………しかし、上条当麻は忙しいのだな…。まさか地元でも戦いに巻き込まれているとは……)スタスタ

アックア(国内でも国外でも戦わなきゃいけない…まさしく争乱の中心であるな。
ある意味はた迷惑な存在である)ウンウン スタスタ

アックア(上条当麻は血の流されない戦い、と言っていたが、知恵比べのようなお互いを競い合う戦いなのだろうか…?)スタスタ

アックア(「TOKUBAI」がどうとか言っていた気がするのである…)スタスタ

アックア(「TOKUBAI」について語り合う戦いなのだろうか……?)スタスタ

アックア(「TOKUBAI」……
聞いたことがないである…
魔術関連ではなく、科学用語のようなものであるか…?)ウーム スタスタ

アックア「……っと、ここを右であるな」スッ

アックア「……「TOKUBAI」であるか……。
言葉の響きは爆弾みたいであるが…」スタスタ

アックア(……まぁ、今度上条当麻に会ったら聞いてみるである)スタスタ

アックア「……む?ここか?」ピタッ

アックア(意外に近かったであるな……
というか、本当に何の変哲もないハンバーガー店である)ウム

アックア「……」

アックア「……まぁ、ここは学園都市である。きっとこの店も、何か学園都市ならではの奇天烈なものがあるだろう」ウン

アックア「では、行くである」スッ
316 :1 [sagesaga]:2011/03/27(日) 01:09:48.30 ID:JtBN+qxAO

ウィーーン

イラッシャイマセー

アックア「……」スタスタ

アックア(内装は別段変わらないであるな……)ジロッ

アックア「……」スタスタ

店員「いらっしゃいませ!ご注文をどうぞ!」

アックア「……」ジー

アックア(店員も普通である……)

店員「お、お客様?」

アックア「うむ」

店員「ご、ご注文をどうぞ?」

アックア「む?メニューはどこである?」

店員「あぁ、カウンターのここに。丁度お客様の目線の下ですね」スッ

アックア「む?」チラッ

アックア「……」

アックア(むぅ…、実際利用するのは初めてであるからな……
戸惑う要素が多いである)

アックア「……」ジー

アックア「……」ジー

アックア「……!?」

アックア(……さ、さすが、学園都市である……
まさかこんな斬新なハンバーガーを取り扱っているとは……!?
もはやハンバーガーじゃないのである!!)

アックア「むぅ……!」

アックア(これは是非とも頂きたいである!!)カッ

アックア(……しかし、あまりにもでたらめな味だと困るであるからな
……残りのハンバーガーは、オーソドックスなものにするのである)ウム
317 :1 [sagesaga]:2011/03/27(日) 01:11:18.61 ID:JtBN+qxAO

アックア「すまない、オーダーを頼む」

店員「は、はい」

アックア「この、「ライスバーガー」を頼む」

店員「は、はい、ライスバーガーですね?
ライスバーガーのどれを……?」

アックア「む……そうだな……「焼肉」で頼む」

店員「かしこまりました」

アックア(パンのかわりにライスで挟むとは……さすが学園都市、斬新である)ウム

アックア「あとは、普通のハンバーガーを3つほど、頼む」

店員「普通のハンバーガー……ですか?」

アックア「うむ、オーソドックスな奴である」

店員「え〜〜と……、モスバーガー、という事で、よろしいですか?」

アックア「む?」

アックア(? モスバーガー?
確かそれは………この店の看板に書いてあった名前であるが……?)

アックア「モスバーガー?それはハンバーガーなのか?」

店員「え、えぇ、ハンバーガーである事は間違いありませんが……」

アックア「……」ムゥ

アックア(ここでは、ハンバーガーの事をモスバーガーと言うのだろうか……?)

アックア「……」

店員「…お、お客様?」

アックア「……まぁいいか。それでお願いするのである」

店員「か、かしこまりました。」
318 :1 [sagesaga]:2011/03/27(日) 01:12:29.52 ID:JtBN+qxAO

アックア「あとは適当に飲み物を」

店員「お飲み物ですと、こちらになりますが」スッ

アックア「……」ムゥ

アックア(……傭兵時代、ハンバーガーはよく食べていたが……いつも誰かに貰ったり、支給されたりしただけだったからな……こういう時に合う飲み物とはなんなのか分からないである)ウーム

アックア「……」ジー

店員「……」

店員(この外人さん、なんか怖いんだよなぁ……早く決めてくれないかなぁ…)

アックア「……」ジー

アックア(イチかバチか……この飲み物ならハンバーガーに合うという飲み物を、自分の感性で選ぶのである…)ジー

アックア「……」

アックア「……よし」

店員「お客様、お決まりになられましたか?」

アックア「うむ」

アックア「バニラシェイクにするのである」

店員「かしこまりました」

店員「ご注文は以上でよろしかったですか?」

アックア「うむ、よろしかったである」

店員「かしこまりました」ピッピッ

店員「店内でお召し上がりでしょうか?」

アックア「頼む」

店員「かしこまりました、○○○○円です…………」






319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/03/27(日) 01:19:41.24 ID:CEvxDjTFo
かわいい
320 :1 [sagesaga]:2011/03/27(日) 01:21:36.30 ID:JtBN+qxAO

アックア「……」スッ

アックア(……さて、どこに座るか…)

アックア(既に腹は限界ギリギリであるからな…この両手に持ったトレイとともに、すぐに腰をおろしたいのだが……)

アックア「……」キョロキョロ

アックア(思ったより人がいるのである……)

アックア「むぅ……」キョロキョロ

アックア「……」キョロキョロ

アックア「……」キョロキョロ

アックア「……む!?」

アックア(あそこの席、空いているのである)バッ

アックア「店内は走ってはいけないが、早歩きはギリギリセーフなのである」スタスタスター

アックア「……」スタスタスター

アックア「……」バッ

アックア(……やはり、誰もいない席だったである。『聖人』としての視力に感謝であるな)ウム

アックア「……」スッ カシャン

アックア「やっと食事にありつけるのである…」フッ

アックア「では早速「ライスバーガー」とやらをーーーー」



???「………半蔵……流石にライスバーガーしか頼まないというのは……どうなんだ?……」

アックア(………む?「ライスバーガー」?)ピタッ

??「てゆうか半蔵様、そこまで食事の「和」にこだわる理由は何なんですか?」モグモグ

半蔵「いいんだよ、俺はこういうのが好きなんだから」ハグハグ

???「一周回って……逆に健康に悪そうなのだが……」

半蔵「いや、そんな事ないから駒場のリーダー。
てか、郭、お前だって「忍者」に固執してるだろ?」

郭「固執じゃありません、半蔵様!!これは使命なんですよ!!」バンッ モグモグ

半蔵「女の子が食ったまま喋らないの」ハグハグ

駒場「………しかしわざわざ抹茶シェイクを選ぶあたりも…徹底してるんだな………」




アックア「……私以外にも「ライスバーガー」を食べている輩がいるのであるな」フム

321 :1 :2011/03/27(日) 01:37:10.24 ID:JtBN+qxAO

はい以上です。

なかなか更新速度が遅くなってきましたが、それでも見捨てないで頂きたいです(汗

>>303 時間軸についてですが、前述している通りしっちゃかめっちゃかです。
ですが、混乱してきた人もいるかもしれませんので、一応こんなふうになってるよ!みたいなものをあげておきます。

・暗部について
最新刊ですと壊滅している暗部ですが、私個人的には暗部に好きな人が沢山いるので、学園都市暗部は健在となっています。『新入生』は『グループ』や『スクール』などの少数組織と同じような扱いとして考えて頂いて構いません。

・時期について
このSSでは、何分死んだ人が沢山生き返っているので、「フィアンマが倒された後」だとか「最新刊の現段階の状況」なんて概念はありません。

要は、

こまけぇこたぁいいんだよ

って事になってます。

ご容赦を。

>>301 完全見落としてました。
ですので、その…

み、見逃して下さいっっ!!><;


これで以上ですが、長々とすいませんでした。

深夜に書いてるのでなんか自分でもよく分からなくなりますね(笑


でわ。
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/03/27(日) 01:40:38.87 ID:mJY1LVzAO
乙!

ライスバーガーおいしいよね
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/03/27(日) 01:59:18.65 ID:YXtqa8L6o
しかしバニラシェイク…
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2011/03/27(日) 02:07:41.12 ID:X+G7hm/10
テッラとアックアが好きです。がんばってください
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/27(日) 04:17:11.96 ID:c60idGqY0
喉が渇くぅぅぅぅぅ
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/03/27(日) 10:25:54.89 ID:dTAVZTnAO
バーガー4つにバニラシェイク1つは喉が渇くなwwww
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/27(日) 13:24:52.65 ID:U2e8sF9xo
この話だと駒場生きてるのか・・・良いキャラだったよな・・・
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/03/27(日) 13:36:54.21 ID:zAdyFjxS0
モスはよく行くけどライスバーガー食ったこと無いんだよなぁ……うまいのか?
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/03/27(日) 13:39:36.04 ID:YXtqa8L6o
>>328
美味いぞー、俺は全種好きだ
気をつけないと若干崩れやすいが
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/27(日) 14:34:35.07 ID:uxLpd7VK0
モスならテリヤキチキンが最高だな。異論は認める。
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/27(日) 21:30:38.92 ID:BGvfnvfDO
>>301
アックアたんはツンデレだから見た目携帯だけど実際は通信術式使ってるんじゃね
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/03/27(日) 23:00:57.70 ID:j2YVA2Huo
ツンデレ関係なくね?
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/28(月) 00:00:33.90 ID:MjWbE5Fl0

ヴァニーラシェーイクとは…

あっくあたんかわいいよあっくあたん
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/03/28(月) 00:30:39.76 ID:RGPltA5/o
新発売の辛いのはビミョーだったな
単純にテリヤキに合ってなかった気がする
335 :1 :2011/03/28(月) 20:46:52.22 ID:izp88sCAO

うっす。

今日は少し短いかもしれませんが、投下しますねー。
336 :1 [sagesaga]:2011/03/28(月) 20:47:28.76 ID:izp88sCAO

ーーとあるベンチーー

テッラ「……」モグモグ

テッラ「……」ゴックン

子供「どう?テッラさん?」ジー

テッラ「……」

テッラ「……不思議な味ですねー」

子供「にゃあ?」ジー

テッラ「なんというか……まさしく「スッキリした味わい」でした」ウーム

子供「大体、私が選んだパンに外れはないんだよっ!!」フフン

少女「でもテッラさん、結局、鯖味噌パンの方がおいしかったんだよね!?」バッ

テッラ「え?」

子供「お、お姉ちゃん!?」

少女「鯖味噌パンの方がおいしかった訳よね!?」グイッ

テッラ「そうですねー………」ウーン

子供「だ、大体、誘導尋問は卑怯だよ!!」

少女「誘導尋問じゃないわよ。結局、鯖味噌パンが一番って事を確認しただけって訳よ!!」フフン

子供「にゃあ!!そんな訳ないじゃん!!
絶対私のヤシの実パンの方がおいしかったよ!!」

少女「あんたはお子様だから、鯖味噌パンの至高の味は分からないって訳よ」フフン

少女「その点、テッラさんは大人だから、私と味覚を共有出来るの」フフン

子供「お姉ちゃんだって全然子供じゃん!!」ムゥ

少女「結局、中身は大人って訳よ」フフン

テッラ「どちらも美味しかったですけどねー」グビグビ
337 :1 [sagesaga]:2011/03/28(月) 20:47:56.24 ID:izp88sCAO

少女「あっ、またお酒飲んでる!」

子供「にゃあ。お姉ちゃんも言ってたけど、大体、お昼にお酒は良くないんだよ?」

テッラ「お姉さんにも言いましたが、これは義務なんですよ。好きで飲んではいません」グビグビ

少女「……さっきも言ってたけど、結局、義務ってどういう事なのよ?」

テッラ「……まぁ、そちらで適当に解釈して頂いて構いません。兎に角、飲まなきゃ始まらないんですよー」グビグビ

子供「にゃあ。飲んだくれの台詞」ビシッ

テッラ「指をささないで欲しいですねー。私は飲んだくれじゃありませんよ。これでも酒には強い方ですからねー」グビグビ

少女「確かに…結局、テッラさん全然酔ってない訳よ」

子供「意外。にゃあ」

テッラ「人は見かけによりませんからねー」グビグビ

テッラ「見た目が華奢でも、右手だけで人を吹き飛ばす事が出来るような人もいますから」

少女「何その細マッチョ。そんな人いないでしょ」

テッラ「世界は広いですよー?」グビグビ

少女「……」ムゥ

テッラ「……ん?」ピタッ

子供「にゃあ?どうしたの?」

テッラ「どうやらやっと、飲み干したようです。これで少しの間はなんとかなるでしょう」ゴン
338 :1 [sagesaga]:2011/03/28(月) 20:48:22.89 ID:izp88sCAO

少女「そっか……」

テッラ「さて……、そろそろ行きますか」スッ

子供「? テッラさん、どこか行くの?」

テッラ「少し行かなきゃいけない所がありましてねー。結構な距離がありますので、すぐに向かわなきゃならないんですよ」

少女「歩いて行くの?」

テッラ「なにぶん旅行者の身でしてねー。車なんて持っていませんし、所持している日本円には限りがあります。徒歩で向かうしかないんですよ」

少女「……でも、結局、遠いんでしょ?」

テッラ「えぇ、まぁ」

少女「……」

少女「……テッラさん、じゃあ私が一肌脱いであげる」

テッラ「はい?」

少女「少し、考えがあるの」スッ

少女「……」ピッピッ

少女「……」プルルルルル…

テッラ「いえ、そんな事して頂かなくても結構ですよ?ただでさえ、私の食事に付き合わせてしまいましたし……」

少女「いーから。結局、私が勝手に友達を助けたいだけって訳よ」

子供「にゃあ」

テッラ「…ですがねぇ……」

テッラ(この倉庫の場所…一般人にバレてしまっていいんですかねー…
博士は自分の事を「暗部の組織」と、言っていましたが……
……普通は…バレてはいけないような気がしますねー……)
339 :1 [sagesaga]:2011/03/28(月) 20:49:06.72 ID:izp88sCAO

テッラ「……」ウーン

少女「……」プルルルルル…

少女「……」ピッ

少女「……あぁ、もしもし、浜面?」

少女「うん……」

少女「今日あんた結局、非番な訳でしょ?」

少女「うん……私も非番だったのよ」

少女「今?妹と一緒よ」

少女「……うん。それでね、結局、浜面に頼みがあるんだけど」

少女「今、車動かせる?ちょと私の友達を送っていって欲しい訳よ」

少女「浜面くらいならその位の雑事なんて日常茶飯事でしょ?」

少女「……え?」

少女「……」

少女「……デートしてるから無理?」

テッラ「……」

少女「……」

少女「………結局、そんな使えないからいつまでたっても浜面って訳よ」ハァ

オイイツマデタッテモハマヅラッテドウイウ……ピッ

少女「……」スッ

少女「…ごめん、テッラさん。結局、浜面が使えなさすぎて無理だったって訳よ」ガクッ

テッラ「いえいえ、そんな肩を落とさないで下さい。」

テッラ(………というか、元々「はまづら」さんに送ってもらう必要はないんですがねー…)

子供「大丈夫、テッラさん!!」

テッラ「はい?」

子供「大体、困った事があったら私に任せるのが一番なんだよ!!」フフン
340 :1 [sagesaga]:2011/03/28(月) 20:51:20.08 ID:izp88sCAO

テッラ「えー…」

テッラ(まだ何かあるんでしょうか……)

子供「今度は私が、テッラさんを送ってくれるように頼んであげる!!お姉ちゃん、電話貸して!!」

テッラ「………また誰かに電話を?」

少女「あんた、誰にかけるつもりよ?」

子供「いいから!!大体、私に任せておけばいいんだよ!!」エッヘン

少女「……変な人にかけちゃ駄目よ?」スッ

子供「大丈夫、大丈夫」パシッ

子供「え〜っとね……」ゴソゴソ

テッラ「……なんかわざわざ悪いですねー」

少女「私達が勝手にしてる事だから、気にしなくていいって訳よ」

テッラ「えぇ……」

テッラ(……まぁ最終的に私を送って下さった一般人を巻き込む事になっても、適当にあしらってしまいましょうかねー)

少女「……で、結局、あんた何探してるのよ?」

子供「え〜っとね……大体、ここら辺にお兄ちゃんの電話番号を書いた紙がね……」ゴソゴソ

子供「……にゃあ!!あった!!」バッ

子供「え〜っと……080-……」ピッピッピッ

少女(……一体、誰に電話してるのかしら?)

テッラ(誰に電話してるにしろ、出来れば電話に出ないで欲しいですねー…)

子供「…っと。にゃあ、かけるよ!!」ピッ


プルルルルル…






341 :1 [sagesaga]:2011/03/28(月) 20:51:46.97 ID:izp88sCAO

ーー学園都市ーー

ヴェント「……」イライラ スタスタ

フィアンマ「……全く…お前のせいで学園都市に来るのが遅くなってしまった…」ハァ スタスタ

ヴェント「……」イライラ スタスタ

フィアンマ「一度空中分解した『第三の腕』を戻すのに、どれだけ時間がかかるか分からないお前じゃないだろーに」ハァ スタスタ

ヴェント「…うっさいわねー。人のハンマー粉々にしておいて良く言うわよ」イライラ スタスタ

フィアンマ「お前の持っているハンマーだけを狙うの、面倒だったんだぞ?」スタスタ

ヴェント「お陰様で私は丸腰でこのクソ学園都市に来なきゃいけなくなったわよ」イライラ スタスタ

フィアンマ「元々、あのハンマーを持ってくるのは無理だろ。目立ちすぎる。俺様達は、一観光者として学園都市に訪れているんだからな」

ヴェント「何が一観光者よ。こんなとこ観光に来るなんてどうかしてる。まだクフ王のピラミッドの方が楽しいわよ」スタスタ

フィアンマ「あんな罠だらけの墓場になんの楽しみがあるんだ」ハァ スタスタ

ヴェント「仕掛けられた罠をねじ伏せる楽しみがあるじゃない」スタスタ

フィアンマ「そんな乱暴な楽しみ方してたら呪われるぞ」スタスタ

ヴェント「そしたら呪いの元凶を叩き潰すだけよ」スタスタ
342 :1 [sagesaga]:2011/03/28(月) 20:52:14.72 ID:izp88sCAO

フィアンマ「男前な奴だな、おい……」ハァ スタスタ

フィアンマ「そもそも、丸腰って言ったって、お前には調整中の『天罰』があるだろ」スタスタ

ヴェント「あんたが私のハンマーぶっ壊したから仕方なく持ってきたんじゃない」スタスタ

フィアンマ「そんなに何の霊装も持たないのは嫌なのか?」スタスタ

ヴェント「魔術師である以上当たり前でしょ。例え『神の右席』でも魔術師である事は変わんないんだから」スタスタ

フィアンマ「魔術師ってそんな奴ばっかりだよなー…。なんというかこう、術にまるっきり頼ってそれなしじゃ生きていけないー!みたいな……」スタスタ

ヴェント「そういうもんでしょ。誰も自分が培って手に入れた力を手元から離したいなんて思わないわよ」スタスタ

フィアンマ「……そういう世界を、俺様は変えたかったんだけどな…。」スタスタ

ヴェント「失敗したんだからしょうがないでしょ」シレッ スタスタ

フィアンマ「ぐぉ!?……お、お前…ダイレクトに言うな……」スタスタ

ヴェント「てか『神の右席』で成功した奴なんていないわよ」スタスタ

フィアンマ「……」スタスタ

フィアンマ「……そんな組織って組織としてどうなんだろうなー…」ウーン スタスタ

ヴェント「知らないわよ」スタスタ
343 :1 :2011/03/28(月) 20:58:05.21 ID:izp88sCAO

短いですけど以上です……
次はもちっと大量に投下出来るよう頑張ります…。
そして次からは、フィアンマ達を本格的に動かしていきます。これでなんとか進むのだろうか……?

ちなみに私はモスバーガーでは一番フィッシュバーガーが好きです。

でわ。
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/03/28(月) 21:27:57.93 ID:f5jeO8z00

 
  フィアンマが神の右席に疑問持ち始めたか
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/03/28(月) 23:05:22.11 ID:XLHtFN6U0
おつ!!
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/28(月) 23:27:55.83 ID:UBWWFoHu0
>>右手だけで〜
上条さんの男女平等顔面そげぶパンチのことか
身長2mのステイルさんじゅうよんさいを竹とんぼのように吹き飛ばせるからな。
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 23:35:40.15 ID:3412T1USo
>>346
あと、そこでモス食ってる聖人も、片手で人肉ハンバーグ作れちゃうからな
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/03/28(月) 23:37:36.53 ID:S8K0SAQAO
ステイルは顔殴られると回転して吹っ飛び気絶する特殊体質なんだよ きっと


問題は主人公補正掛かりまくりの耐久性能
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/28(月) 23:46:31.13 ID:vSiy7rsgo
ステイルは魔術を使うために身体能力を犠牲にしてるみたいな描写無かったっけか。
2mもあるのに木偶だよな。
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/03/29(火) 00:31:17.35 ID:zPq3Wuu40
魔術に生命力使ってるから魔術師はモヤシなのかもな
351 :名無しNIPPER [sage]:2011/03/29(火) 00:41:23.50 ID:MLtR2NjAO
まあ魔術師がガッチリしてるイメージはないからな

勿論、アックアさんは例外
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/29(火) 00:46:58.30 ID:ZN028fB10

史実のアレイスター・クロウリーはプロレスラーみたいな身体をしていたらしいぞ。
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/03/29(火) 03:47:10.66 ID:iK7Bf1WAO
まあ世の中には
見た目はモヤシなのにビル丸ごと投げたり
見た目は貧弱なのに右腕で惑星崩壊させられたり
見た目は普通の高校生なのに右腕が生えてきたり
何て色々な人がいるからな
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/03/29(火) 03:50:03.49 ID:s3bV4lyMo
見た目は子供、頭脳は大人な発火能力専攻教師もいるのですよ
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/03/29(火) 04:27:45.99 ID:1h4NWvdJo
ペロッ……
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 04:46:26.04 ID:r18qmbDd0
フレメアの電話掛けた「お兄ちゃん」=フレンダがさっき掛けた浜面だよな、明らかに
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/29(火) 04:49:18.18 ID:TzIVHIc1o
駒場か半蔵じゃねーの
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 14:09:14.19 ID:zqSYilzo0
テッラさんはノタリコン使えば良いと思うよ
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/29(火) 15:59:47.44 ID:47Vs7dKG0
>>357
スキルアウト繋がりでモツ鍋さんという線も……
360 :1 :2011/03/29(火) 18:23:10.80 ID:sWEzHLrAO

はいどうも〜。

今日も投下しますよ〜。

そりゃーー。
361 :1 [sagesaga]:2011/03/29(火) 18:23:38.12 ID:sWEzHLrAO

ヴェント「てか、あたし達の目的は何なの?」スタスタ

フィアンマ「え?」スタスタ

ヴェント「あたし達はこのクソ学園都市に来て、何すんのって聞いてんのよ?」スタスタ

フィアンマ「ん〜……」

ヴェント「そこらへんブラブラすんの?それとも『左方』と『後方』を捜すの?それとも『ベツレヘムの星』に帰んの?
私的には三番目が超オススメだけど」スタスタ

フィアンマ「三番目は遠慮しよう」スタスタ

ヴェント「でしょうね」スタスタ

ヴェント「…で?本当にどうすんの?」

フィアンマ「ん〜……」

フィアンマ「…俺様的にはそこら辺ブラブラしてもいいんだけど……」スタスタ

ヴェント「あたしは嫌よ」スタスタ

フィアンマ「だよなー。そう言うと思った」スタスタ

ヴェント「私がこんな科学だらけの街を観光するなんてありえな…」スタスタ

フィアンマ「やっぱりお前的には俺様と初デートは嫌だよなー…」スタスタ

ヴェント「え?」ピタリ

フィアンマ「え?」ピタリ

ヴェント「……」

フィアンマ「……」

ヴェント「え?」

フィアンマ「え?」
362 :1 [sagesaga]:2011/03/29(火) 18:24:04.45 ID:sWEzHLrAO

ヴェント「え?何言ってんの?え?」

フィアンマ「え?そういう話じゃないのか?」キョトン

ヴェント「どういう話よっ!!」

フィアンマ「あれ?初デートじゃないのか?」

ヴェント「そういう話じゃないわよっ!!」

フィアンマ「じゃあなんだ?どういう話なんだ?」

ヴェント「あたしはっ、この学園都市をっ、観光するのはっ、嫌っつ話よ馬鹿野郎!!」

フィアンマ「だからそれは俺様とデートという形になるからじゃないのか?」

ヴェント「ちげぇよっ!!そんな発想微塵も無かったわっ!!ただ単に、この街が嫌いだからだ馬ー鹿!!」

フィアンマ「え?じゃあ俺様とのデートは別に許容範囲内なのか?」キョトン

ヴェント「そういう事じゃねぇよ!!私はただ…」

フィアンマ「いや〜でもな……流石にハンマー振り回す女はなぁ……
俺様も一応十字教徒だし…
確かにお前は見ようによっては可愛いんだけど、今回は遠慮して……」

ヴェント「聞けよコラ!!肉塊になりてぇのか!!てか見ようによってはってなんだよ!!」

フィアンマ「お前、ピアス外してその服着替えたら可愛くなんじゃね?」

ヴェント「これは術式の為だよ馬鹿!!てか十字教徒なんだからこの服脱げるわけねぇだろ!!」
363 :1 [sagesaga]:2011/03/29(火) 18:24:32.54 ID:sWEzHLrAO

フィアンマ「だからこそ、服装変えてみたらあれ?意外にあの子可愛くね?みたいな」

ヴェント「そんなの必要としてねぇから!!いらないから!!」

フィアンマ「ギャップ萌えっていうのは、日本では王道らしいぞ?」

ヴェント「知らねぇよ!!そんなの求めてねぇっつてんだろっ!!」

フィアンマ「日本ウケしたくないのか?」

ヴェント「それこそ十字教徒の道を外れてんだろ!!異教徒だろ!!」

フィアンマ「しかし極東の『聖人』は、挟んで擦る事で日本の少年の心を開いたとか開いてないとか……」

ヴェント「何だ、その娼婦みたいな『聖人』は。んなの本当にいるのかよ?」

フィアンマ「まぁアックアが友人から聞いた話らしいんだがな。
とりあえずそんなけしからん『聖人』がいるらしいぞ?」

ヴェント「だとしても、あたしには関係ないわ」フンッ

フィアンマ「そうか……。…まぁ、いい。お前には挟んで擦るような胸も……」

ヴェント「……」バキィッ

フィアンマ「ぐぼぉっ!!!?…お、お前……いきなりローブローは……ないんじゃないか……?」

ヴェント「もう口で言うのは止めたの。体で語る事にしたわ」コキッコキッ
364 :1 [sagesaga]:2011/03/29(火) 18:25:10.11 ID:sWEzHLrAO

フィアンマ「…お前、ほんっと男前な奴だな……」

ヴェント「世の中の男がなよなよしすぎなのよ」フンッ

フィアンマ「…うわー…その台詞似合うなーお前……」

ヴェント「うるさいわね。いいから、どうするか決めなさいよ」フンッ

フィアンマ「…決めなさいよっていうか……もう決めてるだろお前……」

ヴェント「あら、分かった?」

フィアンマ「だってお前に命令系は無いじゃん……」

ヴェント「よく分かってるわね。
私がここに来てする事は一つ。アックアとテッラを見つけて、テッラが『幻想殺し』をボロボロにして、『ベツレヘムの星』にさっさと帰る。
それだけよ」

フィアンマ「一つっていうかそれ三つじゃないか…?」

ヴェント「細かいわね。いいのよ、基本的には『帰る』で統一されてるんだから」

フィアンマ「……お前、ほんっと学園都市が嫌いなんだな」

ヴェント「そう言ってるでしょ。私はここが大っ嫌いよ!!」

フィアンマ「……」

フィアンマ(……あわよくば、本当にこいつの科学嫌いを俺様が治そうと思ったんだけどなー…)

ヴェント「科学なんて滅べばいいのよ」フンッ

フィアンマ「……」

フィアンマ(………どうやら無理そうだ……)ハァ
365 :1 [sagesaga]:2011/03/29(火) 18:25:43.94 ID:sWEzHLrAO

フィアンマ「それで?」

ヴェント「何がよ?」

フィアンマ「何がよ?じゃないだろ。お前が提案したんだ、アックアとテッラを捜すってな。ならどうやって捜すのかちゃんと考えを言わなきゃいかんだろ。
まさか…闇雲に歩き回るってわけじゃあるまい?」

ヴェント「知らないわよ」シレッ

フィアンマ「知らないって……じゃあどうするつもりなんだ?」

ヴェント「あんたが考えなさいよ」

フィアンマ「…俺様が?なんで俺様がそんな事しなきゃいけないんだよ?」

ヴェント「あんたが私を無理矢理連れて来たんだから当然でしょ」フンッ

フィアンマ「……」

フィアンマ「……かかあ天下だな」ボソッ

ヴェント「? 何よその「かかあてんか」って?」

フィアンマ「俺様が不憫な事だ」

ヴェント「それは嬉しいわね」

フィアンマ「……」

ヴェント「…で?リーダー。今からどうするのかしら?」

フィアンマ「こういう時だけリーダー扱いか……いつもは蔑ろにするくせに……」

ヴェント「そんな事ないわよーいつも頼りにしてるわー」

フィアンマ「その明らかに気持ちがない喋り方をこの日本で何というか知ってるか?
「棒読み」というそうだぞ」
366 :1 [sagesaga]:2011/03/29(火) 18:27:59.87 ID:sWEzHLrAO

ヴェント「棒でも穴でもなんでもいいわ。結局どうするのよ?」

フィアンマ「下品な奴だな、全く……」ハァ

フィアンマ「……まぁ俺様だって、案が無いわけじゃないが…」

ヴェント「言いなさい」

フィアンマ「超高圧的ー☆ 完全リーダーの扱いじゃないよコレ」

ヴェント「お願いリーダー、その案を聞かせて?」

フィアンマ「急に媚びるとそれはそれで気持ち悪いな」ウン

ヴェント「八方塞がりじゃない。いいから言いなさいよ」

フィアンマ「いや、案という程ではないが、アックアとテッラは『幻想殺し』を殺しに行ったわけだろ?なら、『幻想殺し』の家に向かうはずだ」

ヴェント「そうね」

フィアンマ「だから俺様達も『幻想殺し』の家に……と、言いたい所だが『幻想殺し』の家は俺様は知らん」

ヴェント「あたしも知らないわよ」

フィアンマ「だろうな。だから空港に向かう事にする」

ヴェント「空港?」

フィアンマ「あいつらは俺様達が来ているのを知らない。故に『幻想殺し』を殺したら、帰国する為に空港に戻る」

フィアンマ「補足するなら、俺様達は学園都市に来るのが遅れてしまったから、今から『幻想殺し』の家を捜したり、テッラ達を捜すのは、入れ違いになる可能性がある」

ヴェント「……」

フィアンマ「だから、お前は空港に向かう。」

ヴェント「……」

ヴェント「………ふ〜ん、まぁマシな意見かも…」

ヴェント「………ん?」

フィアンマ「……」



・・・
ヴェント「……お前は?」

367 :1 [sagesaga]:2011/03/29(火) 18:30:15.26 ID:sWEzHLrAO

今日の分の本編(?)はここで終了です。

この後、少しアナザーストーリーをどぞー。
368 :1 [sagesaga]:2011/03/29(火) 18:31:47.39 ID:sWEzHLrAO

ANOTHERーーーーー


同時刻………

ーーーーーーーーーーーーーーーー

テッラ「どちらも美味しかったですけどねー」グビグビ

ーーーーーーーーーーーーーーーー

アックア(私以外にも「ライスバーガー」を頼んでいる輩がいるであるな……)フム

ーーーーーーーーーーーーーーーー
        ・・・
ヴェント「………お前は?」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

フィアンマ「……」

ーーーーーーーーーーーーーーーー











ピチャ…… ピチャ……

369 :1 [sagesaga]:2011/03/29(火) 18:36:31.11 ID:sWEzHLrAO

ーーー誰も知らない血だまりの中心ーーー



博士「……」フム

博士(……能力者が共にいるという事だったが…大した能力ではなかったな)

博士「……」

博士「……残念だったな。レベル3程度ではなんともならんよ」

フォンッ…

博士(……ん?)

???「……博士、死体と話してもしょうがないでしょう?」スッ

博士「……」フゥ

博士「……査楽、か。人の独り言を聞くのは良くないぞ?人は誰にも聞かれないからこそ独り言を言うのだからな」

査楽「たまたま貴方の背後に「空間移動」したら、貴方が一人で喋っていただけですよ」スッ

博士「ターゲットの方は済んだのか?」

査楽「なんて事ありません。ただのヤクザもどきでしたよ。今はとっても「呼吸がしやすく」なっていますがね」

博士「ヤクザもどきとはいえ、知らなくて良い事を知ったんだ。運が悪かったんだよ」スッ ピチャピチャ

査楽「今、馬場がデータを消去してます。それが終われば、この他愛のない任務も終了です」フゥ

博士「そうだな…」ピチャピチャ

査楽「……」

博士「……あと今来てる命令といったら、「ピンセット」の返還位なものだ」ピチャスタスタ

査楽「……しかし、あれは…」

博士「確かに我々『メンバー』には荷が重いな」スタスタ

査楽「……」

博士「だから我々はやらん」

査楽「……?」

査楽「どういう……事ですか…?」
370 :1 [sagesaga]:2011/03/29(火) 18:41:32.54 ID:sWEzHLrAO

博士「今、『スクール』から「ピンセット」の強奪の任務を受けているのは、我々だけではない」

査楽「……」

査楽「……『アイテム』が動いていると?」

博士「それだけじゃない。『アイテム』『グループ』『メンバー』『新入生』
数々の組織が動いている」

査楽「……『グループ』?
…ですがあの組織は……」

博士「そうだな…。信用足らない組織の一つだ」

博士「……そして、それを監視し、止める事もまた、我々の役目でもある」

査楽「『グループ』を我々が…?
…ですが我々が彼等と直接ぶつかった所で……」

博士「直接ぶつかる必要はない」

査楽「……?」

博士「彼等を監視し、彼等のもとに「ピンセット」が渡らないようにするだけだ」

博士「『グループ』には「ピンセット」を強奪する協力をしてもらうが、「ピンセット」は渡さん。
「ピンセット」は我々か『アイテム』か『新入生』が手に入れればいい」

査楽「……」

博士「『ブロック』にはこの任務は通達されていない。監視するのは『グループ』で手一杯だからな」

査楽「……」

査楽「……また忙しい事になりますね」フゥ

博士「それこそが我々『メンバー』のあり方だよ……」


スタスタスタ……


査楽「……」


フォンッ







シーーーン……

371 :1 :2011/03/29(火) 18:45:56.25 ID:sWEzHLrAO

これで今日の分は以上です。

やっとこのSSもゴールが見えてきたかな…?

兎にも角にも終わるまでは全力疾走で頑張りますので遅筆でもよろしくお願いします!!

でわ。
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/03/29(火) 18:50:45.20 ID:hK9i5DPs0
おつ〜〜〜〜
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 20:21:19.28 ID:xnsMXNuIO
おつおつ。
もうゴールしていいよね?ってか?
もっとなんかいろいろお願いします
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 21:52:55.01 ID:Jl+3d7cIO
おつ
しかしアニメのテッラさんまじ声残念だわ
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 22:45:41.60 ID:8LjQ5ZkL0
>>374
どこが残念なんだ?
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/29(火) 23:34:54.00 ID:bt9ef+uHo
板倉がよかったんだろ
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/03/29(火) 23:46:29.47 ID:NddU9OYIo
個人的にはテッラはもっとやさしい声を想像してた。
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/03/30(水) 00:58:47.25 ID:CGuJA1jAO
まさか、シリアス?
それともシリアル?
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/30(水) 00:59:53.73 ID:s9TWRVHIO
エロ仙人だったり
キャンディばら撒いてたり
ミシェル大好きパパだったり

中の人的には充分優しいだろう
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/03/30(水) 15:23:52.19 ID:sEO1evIAO
追い付いたー!ヴェントカワユス
あと、シルバクロースに出番はありますか?
381 :1 :2011/04/01(金) 02:08:57.39 ID:bEJqUMGAO

こんばんは〜。こんな深夜ですけど投下します〜。

テッラさんの声、なかなか強そうな声ではありますね。
俺が小説を読んでた時は、完全フリーザ様の声で脳内再生されてましたから、初めて聞いた時にギャップはありましたが、それでも強そうに聞こえるならいいんじゃないですかね。

ばいきんまん→亀仙人

…あれ?強くなったのか?



では投下
382 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 02:09:32.66 ID:bEJqUMGAO

ーーとあるファストフード店ーー

郭「そういえば駒場氏、浜面氏は呼ばなくていいんですか?」モグモグ

半蔵「………あー、あいつはなー……」

駒場「……浜面は…「スキルアウト」をやめた………」

郭「………」キョトン

郭「えぇぇぇっ!!??そ、そうだったんですか半蔵様!?」ガタンッ

半蔵「こら、いきなり店の中で騒ぐな、周りの人達が驚いてるだろ」

駒場「……どうやらあいつには…「守りたい人」が出来たらしい……」

郭「え!?それって恋人が出来たって事ですか!?」ガタッ

半蔵「だから静かにしろって……」ハァ

郭「駒場氏みたいに、小さい子供達を守る的なアレじゃなくて!?」

駒場「……アレって何だ……」

半蔵「そういう漠然としたものじゃなくて、本当に命をかけて守りたいと思う恋人が出来たんだとよ」ズズッ

郭「えー…?……あの浜面氏が……?」

駒場「…少なくとも俺達は…そう聞いている……」

郭「じゃあ嘘なんじゃ…」

半蔵「こんなサブい嘘つくか。ファミレスで俺に「女が出来た」って話してくれた時に、アイツ、すげぇ真剣な感じだったぞ」ズズッ

駒場「……浜面には…本当に「守りたい人」が出来たんだろう……」

郭「えー……」
383 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 02:10:26.34 ID:bEJqUMGAO

郭「本当に浜面氏がー……?相手はどんな子なんですかねー…」

半蔵「さぁな。なんか年下の女の子らしいけど」モグモグ

郭「年下の女の子ですかー……あの浜面氏が…」

半蔵「なんでお前はそんなに浜面が気に入らないんだよ?」

郭「いや〜、別に気に入らないとかそういうアレじゃないんですけど……」

駒場「……まぁ…あまりあいつの事を知らないお前には…違和感があるかもしれないな………」

郭「じゃあ、そういう駒場氏には浜面氏はどう見えるんですか?」

駒場「…あいつは……俺の後を託せる程……内に大きさを秘めてる男だ……。「スキルアウト」全員をまとめられる位……芯がある……」

駒場「…あいつに惚れた少女は……きっとそんな内面の力強さに惹かれたんだろう……」

郭「えー…そうなんですかー……?」

半蔵「あいつは確かにそこら辺の不良と変わんねぇ様に見えるかもしれねぇけど、あいつと付き合ってると、なんつーかこう、分かるんだよ、あいつの力強さっつー奴がさ」

郭「そうなんですか………半蔵様がそう言うのなら……」

駒場「……俺は何の為に喋ったんだ……」

郭「い、いえいえ、駒場氏の話もとーーっても参考になりました!」アセアセ
384 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 02:15:46.51 ID:bEJqUMGAO

半蔵「で、その巷で噂の浜面君は、今日その彼女とデートなんだと」ヒョイ パクッ

駒場「……人のポテトを勝手にとるな………」

半蔵「別にそれ位いいだろ駒場の旦那」ヒョイ パクッ

駒場「………」

郭「デートですか……でも今日平日ですよ?」ヒョイ パクッ

半蔵「なんか彼女の仕事が今日休みだとかなんだって…」ヒョイ パクッ

郭「仕事?浜面氏の彼女、年下の少女じゃなかったんですか?」ヒョイ パクッ

半蔵「さぁな。俺もよく分かんねぇよ」ヒョイ パクッ

駒場「……」

駒場「……お前らとは…もうここには来ない事にしよう……」

郭「そ、そんな事言わないで下さいよ駒場氏。ほらっ、私のナゲットあげますから」スッ

駒場「………」

半蔵「でも確かに疑問だよなぁ。浜面の彼女って、どんな奴なんだろ?」

郭「半蔵様、気になりますか?」

半蔵「そりゃあな。あいつにオンナが出来たんだ、一目見てはみてぇよ」

郭「でもさっきは「浜面の力強さに惹かれた女なんだろうな」的な事言ってたじゃないですか?」

半蔵「それはあくまで予想だし、仮にそのオンナの惚れた理由が俺の言う通りだとしても、あいつのオンナの外見が分かるわけじゃないだろ。なんだかんだ言っても、やっぱりあいつのオンナになった子っていうのは、見てみたいんだよ」
385 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 02:16:38.03 ID:bEJqUMGAO

郭「………」

半蔵「…ん?どうした?」

郭「……半蔵様、半蔵様のお望みとあらば、私めが調べてきますが?」キリッ

半蔵「なんだそのシリアス顔は。別にいいよ、そこまでしなくて」ズズッ

郭「だって半蔵様も気になるんでしょう?浜面氏の彼女の正体」

半蔵「正体って……んな大袈裟な……」

郭「私はとっても気になりますけどね〜…」ウーン

駒場「……あまり人のプライベートを詮索するのは……感心できんぞ?……」

郭「駒場氏は気にならないんですか?」

駒場「…………」

郭「………」

駒場「…………気にならないと言えば……嘘になるが……」

郭「ほらやっぱり!駒場氏も気になるんじゃないですか!」ビシィッ

駒場「……だからといって……人の私生活を覗くのはノーだぞ………」

半蔵「そもそもお前、人の目を盗みながら情報を集めるなんて繊細な事、出来るのかよ?」

郭「で、出来ますよ半蔵様!!私だって半蔵様程じゃありませんけど、れっきとした忍なんですからっ!!」

半蔵「……だから俺はお前が思ってるような忍なんかじゃないって…」ハァ

駒場「……その服装だと…街中ではそれなりに目立つと思うが……」
386 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 02:21:56.25 ID:bEJqUMGAO

半蔵「確かにお前、その服装は忍としては派手すぎるぞ」

郭「なんでですか!?忍といったら和服じゃないですか!?」

半蔵「…だから忍っていうのは、その時その時代に適応するもんなんだって」ハァ

郭「だから私なりに今風にアレンジしてるんですよ!!」

半蔵「お前……そんな肩、胸、へそ、太股を出して何が今風の忍だ。そんなもん水着で歩いてるようなもんじゃねぇか」

郭「なっ……///…い、いいんですよ!!私は色香で惑わすって忍術があるんですから!!」

半蔵「お前そんな挑発的な格好してたらいつか襲われちまうぞ?」

郭「逆にボコボコにするから大丈夫です!!」

半蔵「お前より強い奴だったらどうすんだよ?」

郭「私より強い……?」

郭「……」ハッ

郭「……」

郭「……恥ずかしい…ですよ」

半蔵「……は?」

郭「……でも…半蔵様が私を求めるなら…私はそれを受け入れ…」

半蔵「待て待て待て待て、どうしたどうした?話がいきなりキングクリムゾンしたぞ?」

郭「え?半蔵様は私の体が欲しいっていう遠回りのメッセージじゃ……」

半蔵「はぁ!?どういう事!?なんでそんな話が飛躍したんだ!?」

郭「私より強い→半蔵様→半蔵様が私を襲う→半蔵様なりのメッセージ」

半蔵「マジカルバナナもびっくりの連想ゲームだなオイ!!」
387 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 02:23:04.97 ID:bEJqUMGAO

半蔵「ちげぇから!!お前を襲いたいなんていうメッセージじゃないから」

郭「そうですか……」ショボン

半蔵「俺はお前の忍としての考えがだな…」

郭「……ならその気にさせてみせます!!」ガバッ

半蔵「うおぉ!?何すんだお前!?」

郭「私の色香で半蔵様を惑わせてさしあげますっ!!」ギュウッ

半蔵「馬鹿、おまっ、胸が、胸が当たってるから!!」アセアセ

郭「当ててるんですよ!!これでも出てるところは出てるんです!!」ムニュウゥ

半蔵「これでもって前から分かってたわ!!お前馬鹿、マジで離れろって!!」

郭「ちなみに私、ノーブラですよ?」ムニュウゥ

半蔵「何!?なる程、だからこんな胸の形が変形する程の柔らかさを実現して………ってそれなら尚更離れろ馬鹿野郎!!!!」

郭「嫌です!!半蔵様が誘惑されかけている今がチャンス!!」ムニュウゥ スッ

半蔵「太股をのせるなぁぁぁぁ!!周りの人達がAVの撮影か何かと勘違いしかけてるだろうがぁぁぁぁ!!」

郭「どうですか半蔵様!!これが私の忍術です」フフン

半蔵「いいから早く離れろぉぉぉぉぉ!!!!」

駒場「………お前ら…俺がいる事を忘れているだろ?………」
388 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 02:23:41.18 ID:bEJqUMGAO

ハナレロォォォ!!

イヤデス!!

…オマエラ…オレガイルコトヲ…



アックア「………」モグモグ

アックア(……日本のAV撮影はこんな人目があるところでやるのであるな。過激である)ウム

アックア「……しかしさっきからあの少年達、「浜面」という人物について話しているようだが……」モグモグ

アックア(……「浜面」という名前……どこがで耳にしたような気がするのだが……どこだっただろうか……?)ウーン

アックア「……」ウーン モグモグ

アックア(……この街に住んでいる彼らが話しているという事は、多分科学サイドの人間であるはずなのだが……)ウーン

アックア(上条当麻以外に、科学サイドの人間の知り合いなどいたであろうか……?)ウーン

アックア(以前この街に来た時には、ターゲット以外には出来るだけ干渉しないように心がけていたはずなのだが……)ウーン

アックア「……」ウーン ゴックン

アックア「……」ウーン スッ

アックア「……む?」スカッ

アックア「……」スッ

アックア「……バーガーが無くなってしまったであるな」ムゥ

アックア(…やはり四個程度では足りんかったか……もう少し多めに発注すれば良かったである)ムゥ
389 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 02:26:33.10 ID:bEJqUMGAO

アックア(……しょうがない、これは私のミスである。素直に我慢しよう)

アックア「あとはシェイクを飲めば食事は終わりであるが……」スッ

アックア(……食事が終わり、この店を出たら、何をすればいいのであろう……)ムゥ

アックア(既にテッラを捜すツテも失われているし、アテもない。正直、向こうが私を見つけてくれればいいのだが……)

アックア(しかしテッラの方も、特にアテがあるわけでもあるまい……。闇雲に捜している可能性の方が高いである)

アックア(……もしくはテッラも、私が奴を見つける事を期待してジッと待っているかもしれん……。まぁどちらにしよ、お互いがお互いを偶然見つけるような確率の低い賭けのようなものである)ムゥ

アックア(……これはやはり……天の「いいからさっさとテッラを捜しにいけ」というメッセージを無視して、自身の欲に打ち負けた罰なのだろうか……)ムゥ

アックア「………まぁ私は神の罪すら打ち消せる『聖母の慈悲』があるから、天の罰なんぞ関係ないのだが」シレッ

アックア「……だが『聖母の慈悲』では現状を打開出来ないのもまた事実である……」ウーン

アックア(……どうすればいいのだろうか……)ウーン
390 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 02:32:21.87 ID:bEJqUMGAO

アックア(……なんか上条当麻を私がサクッと殺してきてしまった方が早い気がするのである……)フゥ

アックア(……しかし本来の目的は「完成した術式を持つテッラの殺戮と暴走の抑止」である。テッラ自身が『幻想殺し』に打ち勝つ事に意義があるのであって、私自身は『幻想殺し』に一度打ち勝ってる訳だし…)

アックア(私が上条当麻を真っ二つにしても、意味が薄いのである)ウーン

アックア「……」ウーン ズズッ

アックア「…む?」ピタッ

アックア(………このバニラシェイクという飲み物……飲み物というかまるでアイスクリームであるな…)フム

アックア「……」

アックア「……なる程、確かに…常人の肺活量ではこれをスムーズに吸い込む事は難しいかもしれんな……」

アックア「………だが惜しい」スッ








アックア「私は『聖人』であると同時に『神の右席』でもあるのだよっっ!!!!」ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッッッッッッッッッ!!!!







アックア「……」ゴッッックン

アックア「……」フッ

アックア「……他愛もないである…」フフッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

郭「」ビクッ

半蔵「うぉ!?」ビクッ

駒場「……」

半蔵「………す、すげぇ音だな…オイ……」ビックリ
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 02:34:11.52 ID:qim8FaO2o
なんという無駄遣いww
392 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 02:35:42.60 ID:bEJqUMGAO

半蔵「なんだあの外国人……?なんかすごい勝ち誇った顔してるな……。……てかなんで学園都市に外の人間がいるんだ?」アレ?

郭「すごかったですねー……一気にシェイクを飲み干しましたよ……」ビックリ

半蔵「……お前はいいから早く俺から降りろ。馬乗りなんてマジでAVみたいだから」

郭「私の胸が半蔵様の目の前にあるんですよ?嬉しくないんですか?」ポヨン

半蔵「マジで襲…怒るぞ?」

郭「……はーい、分かりましたよーっと」シブシブ

駒場「……お前ら…仲が良いのは分かるが…そういう事は二人きりの時にやってくれ……」

半蔵「そんなんじゃないから。郭とはただの仕事仲間みたいなもんだよ」

郭「なっーーー!?」ガーン

郭「は、半蔵様!!それ本気で!?本気で言ってるんですか!?」ウルッ

半蔵「な、なんだよ、急に……んな目に涙をため…おいおいおいおいおい、泣くな!!泣くなよ郭!!」アセアセ

郭「だってぇ…半蔵様がぁ…私の事を……」ボロボロ

半蔵「悪かった!!悪かったから!!泣くな!!お前は大切な奴だから!!」アセアセ

郭「半蔵様ぁ……本当ですかぁ……?」ボロボロ

半蔵「お、おう、本当だよ!!」

郭「……っう!!」ボロボロ

郭「半蔵様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ガバッ

半蔵「うぉぉ!?」
393 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 02:36:53.58 ID:bEJqUMGAO

半蔵「く、郭!?いきなり抱きつくなって……」

郭「だってぇ……半蔵様があんな事言うからぁ……」ボロボロ

半蔵「だ、だから悪かったって…」

郭「うぇぇぇぇぇぇぇん!!!!」ガシィッ

半蔵「ちょっ!?え?なんだコレ?俺どうすればいいんだ!?」アセアセ

郭「」ピタッ

郭「……」

郭「……撫でて下さい…」ボソッ

半蔵「え…?」

郭「私の頭を撫でて下さいよ……」ボソッ

半蔵「あ、あぁ……」ナデナデ

郭「っ〜〜〜!!」///

駒場「………」

駒場「………さすが…くのいちだな………」

半蔵「こ、これで大丈夫なのか?」ナデナデ

郭「……はい!」///

駒場「よく男の扱いを……熟知している………」

半蔵「そ、そうか……」ナデナデ

郭「〜〜♪」///





ブィィィィッ…ブィィィィッ…





駒場「……む?」

ブィィィィッ…ブィィィィッ…

半蔵「あれ?駒場のリーダー、電話?」ピタッ

郭「あっ……」シュンッ

駒場「……どうやらそうみたいだな……」ゴソゴソ

半蔵「そっか。………郭、もう大丈夫だろ?」スッ

郭「え、あ……えぇ…」シュンッ

駒場「……」ゴソゴソ

ブィィィィッ…ブィィィィッ…

郭(……駒場氏の…馬鹿っっ!!)
394 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 03:02:19.97 ID:bEJqUMGAO

駒場「………」ゴソゴソ

ブィィィィッ…ブィィィィッ…

駒場「……」スッ

ブィィィィッ…ブィィィィッ…

ピッ……

駒場「……」スッ

駒場「……もしもし……誰だ……?」

駒場「………」

駒場「……あぁ…」

駒場「……誰の電話からかけているんだ?…」

駒場「……」

駒場「………そうか、姉と一緒なのか……」

駒場「……それで?……一体何故俺に……?」

駒場「……」

駒場「……車…?」

駒場「……いや…俺は運転免許はないが……」

駒場「……」

駒場「……「外の人間」?」

半蔵「?」

郭「?」

アックア(む……?)ピクッ

駒場「………」

駒場「……なる程…だから車か……」

駒場「…浜面には……あぁ…したか……」

駒場「………」

駒場「……分かった…半蔵に行かせる……」

半蔵「え?」

駒場「あぁ……そうだ……」

駒場「……」

駒場「……じゃあな」ピッ

半蔵「………」

駒場「………」スッ

駒場「……と、いう訳だ…頼んだ…」

半蔵「いやわかんねぇよ!?ちゃんと説明してくれよ駒場の旦那!!」

郭「そうですよ!!半蔵様行くところ、私もお供しなきゃいけないんですからっ!!」

半蔵「え?」

郭「え?」

駒場「………」

駒場「……実はなーーーー」
395 :1 [sagesaga]:2011/04/01(金) 03:04:17.06 ID:bEJqUMGAO

アックア「……」

アックア(あの少年…さっき…電話越しの人間に「外の人間」…と聞き返していたであるな……)

アックア(「外の人間」……つまり外部から来た人間という事だろう)フム

アックア(わざわざ外にいる人間を「外の人間」なんて言い方はせんだろうし……
…それにここは学園都市である。「外の人間」といったら「外部から来た人間」の事を指してる可能性の方が高い……)ウム

アックア(……そして…この学園都市には……外部から来る人間は滅多にいないはずである……)

アックア(正規の手続きを裏から根回しして、無理矢理行った我々以外は……)

アックア(つまり……今……この街にいる私以外の外部の人間といったらーーーーーー)

アックア「………」

アックア「……この八方塞がりの状況で、どうやら活路が見えてきたかもしれんな」ウム スッ
396 :1 :2011/04/01(金) 03:20:26.42 ID:bEJqUMGAO

はい、ちょっと長めでしたが出しつくしました……

眠い……

でわ……
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/01(金) 03:21:26.06 ID:Rv3HcLxmo
乙乙
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 03:26:28.25 ID:qim8FaO2o
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/01(金) 10:33:53.68 ID:NL4z3dXX0
アックアさんの肺活量マジパネェww
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/01(金) 11:13:41.00 ID:+o+/8y0AO
あんな冷たい物イッキ飲みしても頭痛くならないとは……流石聖人だな
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 13:31:49.52 ID:mv/3KT03o
バニラシェイク一気出来るとかぱねぇ・・・流石聖人であると同時に神の右席なだけあるな・・・
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 14:34:00.34 ID:fljMoLS/o
お前たちにとって聖人とはなんなのだ

あ、いちおつ
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 14:58:48.42 ID:8Wy5Mq6IO
バニラシェイク一気飲みできる人でしょ?
あ、>>1
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/04/01(金) 15:58:19.19 ID:XZn2VX7jo
3日に一回バニラシェイク一気飲みしてる人が近所にいるんだけど
まさか聖人があんな近くにいたとは
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 23:31:07.99 ID:jc871ZIw0
>>404
お前その人に頼んでアックアさんにコンタクトとってもらえよ
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/02(土) 10:00:38.90 ID:tUoj0syx0
>>404 その聖人男or女?
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/03(日) 00:57:44.34 ID:z9nHmylw0
>>404
一瞬立川の某ジョニデ似の人がシェイク一気飲みしてる姿を幻視した
408 :1 :2011/04/04(月) 14:04:38.04 ID:SZXLP/AAO

更新遅れました、すいません。

ヴェントの扱いが難しくて…なかなか書き進められませんでしたorz

では投下
409 :1 [sagesaga]:2011/04/04(月) 14:05:04.46 ID:SZXLP/AAO

ーーー同時刻ーーー

       ・・・
ヴェント「……お前は?」

フィアンマ「……」

ヴェント「お前は…って………どういう事よ?あんたはどうするの?」

フィアンマ「…なぁヴェント…俺様はさ、世界を見てみたいんだよ……俺様が救おうとしたこの世界をさ……俺様に何が足りなかったのか…そして世界には今何が足りないのか。俺様はそれを…」

ヴェント「簡潔に言いなさい」

フィアンマ「はい」ピタッ

ヴェント「あんたは一体、私と離れてどうするの?」

フィアンマ「…学園都市を観光したいです……」

ヴェント「……」

フィアンマ「……」

ヴェント「…却下」

フィアンマ「なんでだよっ!?いいじゃん別に!!」

ヴェント「なんかあたしだけが空港でアックアとテッラを待ってて、あんたが遊びほうけるって縮図が気に入らない」

フィアンマ「いいじゃんそれくらい!!」

ヴェント「……なんかヤダ」

フィアンマ「だってお前が学園都市を観光したくないって言うから!!」

ヴェント「それは嫌ね」ウン

フィアンマ「だから俺様一人で行くって言ってるんじゃん!!」

ヴェント「それも嫌ね」ウン

フィアンマ「なんでだよっ!?」
410 :1 [sagesaga]:2011/04/04(月) 14:05:32.27 ID:SZXLP/AAO

フィアンマ「ヴェントさん!!お願いしますよ!!」

ヴェント「え〜…」

フィアンマ「少しくらいリーダー立てよう!!リーダーを尊重しよう!!」

ヴェント「YESリーダーNO尊重」

フィアンマ「なんでだよっ!?なんでリーダーは許容してるのに、そこにあるべき感情はついて来ないんだよ!?」

ヴェント「アックアもテッラも多分そうよ」

フィアンマ「そうかもしれないけど、ここまであからさまに俺様を蔑ろにするのはお前だけだぞ!!」

ヴェント「でしょうね」

フィアンマ「自覚ありかよっ!?たち悪いなオイ!!」

ヴェント「そういう性格ですもの、しょうがないわ」

フィアンマ「しょうがなくないわっ!!だったら今から改善しろっ!!改善するように努めろ!!」

ヴェント「これでも精一杯頑張ってるわ」フゥ

フィアンマ「嘘だね!!絶対嘘だね!!頑張ってる人は、そんな気だるそうなため息を本人を目の前にして吐かないね!!」

ヴェント「さすがリーダー、洞察力はピカイチね☆」

フィアンマ「やっぱりかよ!?やっぱりお前俺様を敬う気さらさら無いだろ!?」

ヴェント「うん」

フィアンマ「うん、じゃねえよっ!!!!」
411 :1 [sagesaga]:2011/04/04(月) 14:06:02.09 ID:SZXLP/AAO

ヴェント「だってあんたと私が離れて、通信手段はどうするのよ?私達は一般的な術式は使えないし、あいつらがいつ戻ってくるかも分からないのよ?
それに、あんたがいないと『ベツレヘムの星』は動かせないんだから」

フィアンマ「うっ……」

ヴェント「それとも何、あの二人と合流したら今度はあんたを捜せっていうの?冗談じゃないわよ」

フィアンマ「………」

ヴェント「だから駄目よ。あんたの単独行動は駄目。許しません」

フィアンマ「いや、お母さん?てかお前、俺様だけ遊ぶのが気に入らないみたいな事言ってたよね?」

ヴェント「それは本心。こっちは建て前よ」フンッ

フィアンマ「そういうの言っちゃ駄目じゃね?」

ヴェント「まぁ、私も鬼じゃないわ。この問題が解決出来るなら別にあんたが何しようと構わないわよ?解決出来るならだ・け・ど」フフン

フィアンマ「……何?本当か?」

ヴェント「えぇ。でも無理よ。私、学園都市の機械なんて使いたくないし、通信術式なんて物も、お互い使えないんだから」

フィアンマ「……しかし、その言葉に嘘偽りはないんだな…?」

ヴェント「……諦め悪いわね…。いい?要は観光なんて諦めろって言ってんのよ」フンッ
412 :1 [sagesaga]:2011/04/04(月) 14:06:35.79 ID:SZXLP/AAO

フィアンマ「………」

ヴェント「分かった?分かったならさっさと空港行くわよ?」クルッ スタスタ

フィアンマ「……」

フィアンマ「……いや、待てヴェント……」

ヴェント「あ?何よ?」ピタッ クルッ

フィアンマ「……あるぞ……」

ヴェント「? 何が?」

フィアンマ「通信手段」

ヴェント「………」

フィアンマ「……要は、お前が機械を使わなきゃ済む話だよな…?なら…お前がしなきゃいい。代わりにアックアかテッラにやらせればな」

ヴェント「………」

フィアンマ「さすがに公衆電話で番号押してかける事位は出来るだろ…。いくら機械音痴でもそれ位は……」ゴソゴソ スッ

フィアンマ「……」カキカキカキ…

フィアンマ「……ほら」ピラッ

ヴェント「……何よこれ?」パシッ

フィアンマ「俺様の携帯番号だ。あいつらと合流したら、そこに電話しろ」

ヴェント「……でもあいつらと合流してから電話したって…あんたがこっちに来るのが遥かに遅くなるじゃない…」

フィアンマ「心配するな。『第三の腕』を使って、一瞬で空港に行ってやるさ」ウン

ヴェント「……てかあたしは、あれは建て前だって言っ…」

フィアンマ「『第三の腕』!!!!」シュバッ
413 :1 [sagesaga]:2011/04/04(月) 14:07:08.09 ID:SZXLP/AAO

ヴェント「…え?あっ!?お、おい、てめっ……」


シーーン……


ヴェント「………」

ヴェント「……あのクソ野郎…『第三の腕』使って逃げやがった……」

ヴェント(……使用制限あるくせに、こんな下らない事に『第三の腕』を使うなんて……あの馬鹿は…)チッ

ヒソ…

ヒソヒソ…

ヴェント(……?)

ヴェント(……何だ?)クルッ

ヒソヒソヒソ…

ナニカシラアレ…

カップルノケンカジャナイ?…

ソトノニンゲンガナンデ……?

ヒソヒソヒソ…

ヴェント「………」

ヴェント(…うざっ……)イラッ

ヒソヒソヒソ…

ドウシマショウカ…

フシンシャジャナイノ……?

アンチスキルヲヨンダホウガ……

ヒソヒソヒソ…

ヴェント「……」ハァ

ヴェント「……何?なんかあたしに「お話」でもあるの?」ギロッ

ヒソヒ……ピタッ…

シーーン

ヴェント「…あたしさぁ…今ツレが素敵な事してくれて、とっっても機嫌がいいの。だから、あたしに文句があるんなら前に出てきなさいよ。
今ならサービスで、ディープなキスを見舞ってあげるわよ?遠慮しないでおいで?
……口の中に私の舌入れて、てめぇらのクソ汚ねぇ舌引っこ抜いてやるからさ」ギロッ


シーーーン…


ヴェント「……」ジロッ

ヴェント「……」フンッ

ヴェント「……腰抜け共がっ」クルッ
414 :1 [sagesaga]:2011/04/04(月) 14:07:35.26 ID:SZXLP/AAO

ヴェント「……」スタスタスタ…

ヴェント(…フィアンマの奴の提案にのるのは癪だけど…あまりここにとどまるのも良くなさそうね……)チラッ

ヒソヒソヒソ…

ヤッパリアンチスキルヲ……

ヒソヒソヒソ…

ヴェント(……自分で戦わない腰抜け共が……保身手段には無駄に尽力しやがる……)チッ

ヴェント「……」スタスタ

ヒソヒソヒソ…

ヴェント「……」チラッ スタスタ

モシモシ、アンチスキルデスカ……?

ヴェント(……ちっ…やっぱりさっさとここを離れないと、面倒な事になるわね…)スタスタ

ヴェント「……」スタスタ

ヴェント(……適当な路地裏にでも入ってしまえば、アンチスキルとやらが来る前に姿を消せるでしょ……)スタスタ

ヴェント「………」スタスタ

ヴェント「………」スタスタ

ヴェント「………」スタスタ

ヴェント(……ここら辺でいいかしらね…)

ヴェント「………」スタスタ スッ

ヴェント(……特にこの路地の道を知ってる訳じゃないけど……まぁ、適当に歩いてれば出れるわよね……)スタスタ

スタスタスタスタ

スタスタスタ

スタスタ








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ヴェント「……」スタスタ

ヴェント「……どこここ…?」ゲンナリ
415 :1 [sagesaga]:2011/04/04(月) 14:10:07.40 ID:SZXLP/AAO

ヴェント「………」ハァ スタスタ

ヴェント(……路地裏のくせにスラム街みたいな複雑な道筋してやがる…。まさかこのあたしが、道に迷うなんてチープな事があるなんて……)

ヴェント「……」スタスタ

ヴェント「……やっぱ学園都市嫌いだわ…」ハァ スタスタ

ヴェント(……もはや方角も分からないわね……。仮にこの路地裏を出れても、どうやって空港に向かえばいいのかしら……)

ヴェント「………あれもこれも、全てあの馬鹿リーダーのせいね……。次会ったら蹴りの一発でもいれてやる……」イラッ


ガサッ


ヴェント「……ん?」

???「おぉ怖い怖い」

??「外人のお姉さん、何をそんなに怒ってるんで〜すかぁ?」

?「もしかしてぇ〜…恋人に置いていかれたみたいな?」

ヴェント「………あ?」クルッ

スキルアウトA「さっき大々的に痴話喧嘩してたもんなぁ?ひゃひゃ」

スキルアウトB「さっき見た時も思ったけどよぉ、この外人のおばさん、すげぇ顔してんよな?ピアスだらけだぜ?」

スキルアウトC「きめぇwwこの調子だと○○○にもピアスあんじゃねぇ?wwww」

スキルアウトA・B・C「ぎゃははははははははは」

ヴェント「………」

ヴェント「……とりあえず自殺志望者でいいのかしら?」ニッコリ
416 :1 [sagesaga]:2011/04/04(月) 14:11:58.75 ID:SZXLP/AAO

スキルアウトA「あ?何言ってんだ?あんた?」

スキルアウトB「誰が自殺志望者だコラ?死ぬのはてめぇだろ?」

スキルアウトC「あんま調子のってっと、マジ俺達殺っちゃうよ?殺っちゃうよ?」

ヴェント「………」

ヴェント(……どんだけ三流なのかしら。…拍子抜けだわ。……もはや、逆にユーモアすら感じるわね……)

ヴェント「……」

スキルアウトA「なぁ〜に黙ってんだよ?あんだけでけぇ口叩いておいてビビってん…」ズイッ

ヴェント「……」ヒュッ

スキルアウトA「ごぼぁっっ!!?」バキィィッ

スキルアウトB「なっ!?」

スキルアウトC「よっ…よっちゃん!?」

スキルアウトA「て…てめぇ……」ガクガク

ヴェント「ふんっ…女のローキック一発で、膝をガクガク鳴らしてんじゃないわよ」

スキルアウトA「ぶっ…ぶっ殺…」ガクガク

ヴェント「きもっ」ヒュッ

スキルアウトA「ぶふぉぉっっ!?」

スキルアウトB「よ、よっちゃぁぁぁん!?」

スキルアウトC「てめぇ、よくもよっちゃんを!!」

ヴェント「なんなのこいつ、泡なんかふいて。マジきもいんだけど。生理的に無理」ゲシゲシ

スキルアウトB「おい、やめろてめぇ!!気絶したよっちゃんを踏むんじゃねぇよっ!!」
417 :1 [sagesaga]:2011/04/04(月) 14:13:54.61 ID:SZXLP/AAO

スキルアウトC「よっちゃんから足どけろコラっ!!」

ヴェント「何?聞こえないんだけど?」グリグリ

スキルアウトB「よっちゃんの顔からその足をどかせっつてんだよ!!てかお前、生理的に無理ならよっちゃんに触んなよ!!」

ヴェント「ぐだぐだ言ってないでかかって来なさいよ間抜け面。あんた達なんて『幻想殺し』に比べれば、接近格闘の素人もいい所よ?」ガッガッ

スキルアウトB「よっちゃぁぁぁぁん!!もうよっちゃんがサッカーボールみたいな扱いにぃぃぃ!!」

スキルアウトC「上等だコラ!!覚悟しろよこのビッチ!!」

ヴェント「さっきからあんたマジ死刑確定だからね。肉片も残さないから」イラッ

スキルアウトB「おらぁぁぁっ!!」ダッ

スキルアウトC「死にくされぇぇぇ!!」ダッ

ヴェント「ふんっ……」








???「まてぇぇぇぇぇぇ!!!」









ヴェント「……あ?」

スキルアウトB・C「なんだコラァァァ!?」

???「駄目だなぁ……いくら外国の人とはいえ…いや、外国の人だからこそ、二対一で女性に襲いかかるなんて……」

ヴェント「?」

スキルアウトB・C「あぁ!?」

   ・・・・・・・・
???「根性が足りねぇよ」
418 :1 :2011/04/04(月) 14:17:43.02 ID:SZXLP/AAO

以上です。

非常に返事が遅れましたが、シルバークロースは後々出てくると思いますのでお待ちを。

次回から、ヴェント・フィアンマ・テッラ・アックアの4人のサイドをローテでお送りします。


次回は誰が出てくるでしょうね?


でわ。
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/04(月) 14:26:46.08 ID:fEuS4svJo
削板さん ちーっす
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/04(月) 14:44:50.03 ID:yHm2gktLo
削板キター、でもどっちかというとスキルアウトが被害者だよな・・・絡んできてたから加害者でもあるけど・・・
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2011/04/04(月) 15:09:01.42 ID:FzDnwQwX0
根性さん!根性さんじゃないか!
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/04(月) 18:57:03.32 ID:yHc9dX+l0
削板さんいつも路地裏で張ってんのか・・・?
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/04(月) 19:23:30.73 ID:J8OS+QBm0
裏の番長だからだろ
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/04(月) 19:25:20.16 ID:ZCHnPoF40
よっちゃん・・・
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/04(月) 19:56:37.56 ID:I45YhO1AO
やめろ削板!お前が出るとややこしくなるw
あと、シルバークロースの出番確定バンザイ
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/04/04(月) 20:36:59.39 ID:JmOjcWuc0
軍覇さんマジ根性
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/04(月) 21:27:41.42 ID:/ID1SDuIO
根性……一体誰なんだ……
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/04/04(月) 23:10:29.57 ID:WrF4jlOAO
削板ktkr
いざとなりゃヴェントは天罰術式あるしな
まあ手口から右席が居るのバレるけどな
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/04(月) 23:23:40.16 ID:DSlSEaa60
削板…クソッ…!誰なんだ!
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/04/05(火) 02:08:58.57 ID:7Oho36Q4o
亀だがヴェントの「そこらへんブラブラすんの?」が「そこらへんラブラブすんの?」に見えた
431 :1 :2011/04/07(木) 18:35:20.55 ID:MScWl92AO

投下しますねー。

どぞー。
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/07(木) 18:37:05.55 ID:/07UUQB80
リアルタイム!
433 :1 [sagesaga]:2011/04/07(木) 18:42:21.91 ID:MScWl92AO

ーーーとあるベンチーーー

子供「……うん…うん………」

子供「にゃあ……分かった」

子供「………」ピッ

テッラ「……」

子供「……」スッ パタン

子供「……大体、連絡ついたよ?駒場のお兄ちゃんは駄目だったけど、代わりに半蔵お兄ちゃんが来るんだって」

テッラ「………そうですか…」ハァ

少女「……あんた、結局誰に電話してたのよ?」

子供「駒場のお兄ちゃんだよ?困った時は大体、ここにかけろって言ってたんだ」ニッコリ

少女「………」

少女「……」ビシッ

子供「痛っ!?なんで!?」

少女「……浜面みたいな雑用臭ぷんぷんする馬鹿ならそうやってこき使っていいけど、普通はこんな失礼な事をいきなり頼んじゃ駄目なの。結局、それが常識」

子供「浜面はいいのに…?」ヒリヒリ

少女「結局、浜面だからね」

テッラ「………」ウーン

テッラ(……さて、どうしましょうかねー…。あの子がかけた電話は残念ながら繋がってしまいましたし……既に話はついてしまったようです…)ウーン

子供「……大体、浜面が少しかわいそうかも」

テッラ(……いっその事、一度車に乗ってしまって……『光の処刑』を使って車から飛び降りたりするって手も…?
………でも、流石に目立ちすぎますよねー……)ウーン

少女「大丈夫よ、あんな奴でも少しは暗部に携わってるんだから……」

テッラ(………ん?)ピクッ
434 :1 [sagesaga]:2011/04/07(木) 18:43:54.78 ID:MScWl92AO

テッラ(……今…暗部と…?…)

子供「…駒場のお兄ちゃんだって…凄い人なんだよ…?みんなの頼れるリーダーなんだって」

少女「じゃあ尚更駄目よ、そんな忙しい人。結局、時間をとらせちゃうんだから」

子供「……むう…」

テッラ(…暗部、というと……あの博士と同じ……?)

テッラ「………」ジロッ

(………もしも…そうだとするなら……かなり「見方」が変わってきますがねー…)

子供「で…でも…」

少女「言い訳しない」ビシッ

子供「にゃあ!?」

テッラ「……」

テッラ(……彼女が最初にコンタクトをとろうとした、浜面という人が…博士と同じような立場の人物だとしたら……
……その浜面さんの連絡先と、浜面さんが置かれている立場を知っている彼女もまた……)

少女「次からは、こんな事でその人を呼び出さない事。いい?」

テッラ(……暗部の一人…という事ですかねー…。
……確証があるわけではありませんが……逆に言ってしまえば、確証を得られる時間もありませんし……。
……更なる可能性を考えるなら、暗部の彼女の肉親である、彼女の妹も暗部という事もありえるかもしれません……。魔術の世界では、一家全員が魔術師なんてザラですしねー……)
435 :1 [sagesaga]:2011/04/07(木) 18:44:30.21 ID:MScWl92AO

子供「……うん…」

テッラ(……残念ですねー…。私が初めて自分の名を名乗った時のあの少女の反応を見て、何か妙だとは思ったのですが……まさか暗部だとは………)

少女「よし」

テッラ(……彼女達が博士と同じ組織に組してる可能性はゼロではありませんが……。……博士は『メンバー』の他にも沢山の非公認組織があると言っていましたし………あまり私の目的を事細かに喋らない方がいいですかねー……)

少女「……?…テッラさん、どうかした?」

子供「にゃあ?」

テッラ「………」

テッラ「……仲がいいと思いましてねー…」

子供「自慢の妹だからねっ!!」

少女「そういう事を自分で言う子は、結局駄目な子ですって、自分で言ってるようなものだけどね」

子供「えぇ!?そ、そうなの!?」

テッラ「………」

少女「自画自賛なんて、結局誰にも認められない前兆って訳よ」

子供「ほ、本当に!?」

少女「本当よ。ね?テッラさん」

テッラ「………」

子供「………」ゴクリ…

テッラ「………」

テッラ「………残念です…」フイッ

子供「な、なんで目逸らすの!?大体、もう手遅れって事なの!?」
436 :1 [sagesage]:2011/04/07(木) 18:45:31.67 ID:MScWl92AO

テッラ「………」

子供「なんか言ってよ!?大体、何も言われない方が不安になるんだからっ!?」

少女「……ね?だから言ったでしょ?」

子供「おかしいよっ!!大体、私そんな悪い事言ってないと思う!!可愛い妹って言っただけだよ!?」

テッラ「……」

少女「……」

子供「なんでお姉ちゃんまで無言になっちゃうの!?」

少女「……世の中は知らなくていい事の方が、多いって訳よ…」

子供「知らなくていい事!?大体、そんなに重要なの!?」

テッラ「……」

テッラ「…まぁ確かにあまり知りたくはありませんでしたねー………残念な事ですから……」

子供「大体、嘘な気がするんだけど!?」

テッラ「………」フイッ

子供「だから、なんで目逸らすの!?」

少女「…さて、あんたをからかうのもこれ位にして……」

子供「やっぱりからかってたの!?大体、そうだと思ったけど!?」

少女「あんたが言う、半蔵さんってのは結局、車でここまで来るって訳なの?」

子供「………」

少女「ねぇ、どうなのよ?」

子供「……」フンッ

子供「……知らない」

少女「……」

子供「……」

少女「………」ビシッ

子供「にゃあ!?なんで!?」
437 :1 [sagesaga]:2011/04/07(木) 18:46:30.50 ID:MScWl92AO

少女「いいから言いなさいよ」

子供「大体、痛いんだけど!!なんで叩くの!?」

少女「結局、これは私達がどうこうするんじゃなくて、テッラさんを手助けする事が目的なんだから、早く言わないとテッラさんがどうすればいいか分からないでしょ?」

子供「だからって叩く事無いじゃん!?私の事叩きすぎだよ!!虐待だよ!!」

少女「スキンシップよ」

子供「大体、激しすぎるよ!!」

テッラ「……」

テッラ(……「裏の人間」にしては、随分と仲睦まじいですねー…。…見ていて微笑ましいですが……)

少女「ごめんごめん。だから泣かない泣かない」ポンポン

子供「な、泣かないよっ!!こんな事位で大体、泣かないからっ!!」

少女「昔はちょっとした事ですぐ泣いて……」

子供「む、昔は関係無いじゃん!!」

少女「あの頃はね、テッラさん……」

子供「ちょっとお姉ちゃん!!大体、何話そうとしてるの!?」

少女「あんたが昔、「魔法少女カナミン」を見逃しちゃって泣いた話よ」

子供「ちょっ、ちょっとお姉ちゃん!?やめてよ!?」

少女「何?他のエピソードがいいの?」

子供「違うよ!!ていうか大体、わざと言ってるでしょ!?」
438 :1 [sagesaga]:2011/04/07(木) 18:47:41.15 ID:MScWl92AO

テッラ「……盛り上がっている所、水を差すようで悪いんですが…」

少女「ん?」

テッラ「…その半蔵さん、という方はいつ頃いらっしゃるんですかねー?」

子供「え?あっ…う、うん……えっとね……」

少女「あぁ、そうそう。そこら辺どうなのよ?」

子供「駒場のお兄ちゃんが、車でここに来させるって言ってて……私がこの場所をお兄ちゃんに教えたら、10分で向かわせるって言ってたよ?」

テッラ「……10分、ですか……」

テッラ(……あまり猶予はありませんねー…。この場所に来る半蔵さんという方が…この二人と同じ暗部なら………私の行き先を知られるのは良く無いはずですからねー……。どうにかして「10分」という時間内で、ここを離れたい所ですが……)

少女「……」

少女「……テッラさん」

テッラ「……はい?」

少女「……もしかして…結局、10分も待ってられない…なんて事だったり…?」

テッラ「……あぁ、いえいえ。ここから徒歩で行けば、10分どころでは済みませんから。待つこと自体には抵抗はありませんよ」

テッラ(……車で送って頂く事に、抵抗はありますけどねー…)

子供「そっか……。良かった。にゃあ」ニコッ
439 :1 [sagesaga]:2011/04/07(木) 18:48:45.44 ID:MScWl92AO

少女「じゃあこのベンチにもう一回座って、お喋りしない?」

テッラ「……お喋り、ですか…」

少女「結局、車が来るのはもう少し先の時間なんだから、ここで車が来るまでゆっくりお喋りしたって、問題はないって訳よ」

テッラ「……しかしですねぇ…」

少女「ほら、テッラさん。座って座って」ポンポン

テッラ「……あなた達はお帰りにならないんですか?ここまでしてもらって…流石に申し訳無いのですが…」

少女「気にしないでってば。結局、私達が勝手にやってるだけなんだから。それに、その半蔵さんって人が来た時、この子がいないと困るでしょ?」

子供「にゃあ」

テッラ「……それはそうですが……」

少女「…だったら、この子だけ残す訳にもいかないでしょ?だから、私も」

テッラ「……」

テッラ(……二人共この場を去る気は無い、という事ですかねー…。嬉しいやら迷惑やら……)ハァ

子供「にゃあ。私も、もっとテッラさんとお喋りしたい」ニッコリ

テッラ「……」

テッラ「…ありがたいですねー…」

少女「ん、決まり。じゃ私、コンビニでもう一回飲み物買ってくるね?」スッ

子供「大体、私も行く!!」バッ

テッラ「あぁ、そうですか…」
440 :1 [sagesaga]:2011/04/07(木) 18:50:05.70 ID:MScWl92AO

少女「テッラさんは何か欲しい物でもある?」

テッラ「………いえ、特には…」

子供「いいの?私のオススメお菓子とか沢山あるよ?買ってきてあげようか?」キラキラ

少女「…それ、あんたが欲しいだけでしょ。テッラさんをだしに使わないの」

子供「ギクっ……」

少女「いいから、さっさと行くわよ。結局、10分しか無い事には変わりないんだから」スタスタ

子供「あっ、ま、待ってよお姉ちゃん!!」タッタッタッ

テッラ「………」

テッラ(………どうやら、この隙にこの場を離れるしか無いようですねー…。
…お二人には申し訳無いですが、お二人がコンビニに行っているこの間に離れなくては、他にチャンスが無さそうです……)

テッラ「……」スッ

スタスタ

タッタッタッ…




スタスタ…




テッラ「………ん…?」




スタスタ…




テッラ(………おや……あれは…?)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



少女「早く来なさいよ」スタスタ

子供「にゃあ!待ってよ!」タッタッタッ





青年「すみません、少しよろしいですか?道を尋ねたいのですが?」





少女「え?」

子供「にゃあ?」

青年「道を」ニコッ
441 :1 [sagesaga]:2011/04/07(木) 18:53:03.63 ID:MScWl92AO

少女「道?」

青年「えぇ。自分、第三学区に行きたいのですが…ここら辺は初めて来たもので……
……お恥ずかしながら、道が分からなくなってしまったんですよ」

少女「第三学区?第三学区ならこっちじゃなくて、向こうに引き返した方がいいって訳よ」

青年「そうですか…詳しいんですね」

少女「普通よ。結局、あまりこっちに来た意味は無いわよ?戻った方がいいんじゃない?」

青年「いえいえ、意味はありますし、戻らない方がいいんですよ」

少女「…?」





ヒュオッッ!!





少女「っ!?」





ガンっっ!!





青年「………」

少女「……何のつもり…?」

青年「……驚きましたね…。流石『アイテム』の構成員……、ただの女子高生では無いんですね……」

少女「…不意打ちっていうのは、正面から相手の顔なんて狙わず、もっと効率良くするものよ?」ジリッ

青年「あなたに気絶されては困りますから。自分は、聞きたい事があるので」

少女「だったらもっと、センスある攻撃して来なさいよ。あんなひょろひょろパンチ、結局私には通じないって訳よ」

青年「……センス…ですか?」フム





青年「……ならばこんなものはどうでしょう?」ビュッオッ

子供「……え?」
442 :1 [sagesaga]:2011/04/07(木) 18:56:54.31 ID:MScWl92AO

少女「なっーー!?」

少女「フレ……!!?」バッ

青年「………」ビュッオ





バキィィィッッ!!!





少女「がっーーあっーー!!?」メキィッ

子供「お、お姉ちゃん!?」

少女「っぁーー…」

少女「………」ドサァッ

子供「お、お姉ちゃん…?お姉ちゃん?ねぇ!!お姉ちゃん!?」

青年「………」コキッコキッ

青年「…妹さんを狙ったらあなたが庇う、という構図は自分の想定範囲内ですが……」チラッ

少女「………」

青年「………少し強くやりすぎましたね。気絶してもらっては困るんですけど」

子供「お姉ちゃん…ねぇ、目開けてよお姉ちゃん!!」ユサユサ

青年「大丈夫です、死んでませんから。自分としても、「今は」死んで頂いたら困りますから……」

子供「お姉ちゃん!!」







テッラ「奇遇ですねー。私も困るんですよ」スタスタ







青年「……?」

子供「テ、テッラさん?」

テッラ「お姉さんを連れて離れて下さい。ここは危ないですからねー」

青年「……誰…ですか?」

テッラ「あのコンビニにでも、連れていってあげた方がいいと思いますよ。多分、お姉さんを休ませてくれると思いますからねー。一人で、お姉さんを運べますか?」

子供「う…うん、頑張る」

テッラ「結構です」
443 :1 [sagesaga]:2011/04/07(木) 19:05:48.39 ID:MScWl92AO

青年「……自分は、誰だ、と聞いているはずですが」

テッラ「テッラですよ。『左方』のテッラです」

青年「……テッラ?」

テッラ「あなたも、彼女と同じ「非公認組織」に組してる一人ですか?」

青年「………」

テッラ「違うなら違うで、はっきり否定して頂いて結構です」

青年「………」

青年「……それなりの事情は、知っていると見てもいいんですか?」

テッラ「お任せします」

青年「……」

テッラ「……あぁ、あと、」




    ・・・・・・・・・
テッラ「その張り付けてる皮、目障りなんですがねー」






青年「……」

青年「………その服装からして…そうだとは思っていましたが……やはりあなたも……「魔術師」……ですか…」

テッラ「あなたのような三流と、一緒にしないで欲しいですねー。出来損ないの三流魔術をありありと見せられて、うっとおしいんですよ。
…昔からアステカの魔術は、皮だ骨だと、野蛮でいけません。サルも同然ですよ、異教徒」

青年「……」

青年「……それ程の大口を叩くなら……どうやら手加減は、必要ないようですね」スッ

テッラ「私を相手に、手加減をしようなんて考えた事自体が馬鹿げてますがねー」

青年「……」

テッラ「安心して下さい、あなたが何をしようと、すぐに終わりますから」スッ

バッ


サラッ…

サラサラッ…

ササササ…

ザザザザザザザザザサ……

青年「……?」

青年(……小麦粉…?)




テッラ「覚悟して下さいねー?私の友人に手を出した罪は重いですよ?」バッ


444 :1 :2011/04/07(木) 19:10:32.22 ID:MScWl92AO

以上です。

今回は、テッラさんと海○の戦いがスタートしましたが、このSSも、頑張って終わりに近づいているので、最初にギャグとか言っておきながら、バトルが時々入ってくる事になると思います。ご了承下さい。

でわ。
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/04/07(木) 19:17:18.85 ID:/yrWh0Xeo
青年…

誰なんだ…?

うみ何とかさんって誰なんだ…
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/04/07(木) 19:17:39.54 ID:FFoQHuuYo
来ちゃったよストーカー
乙です
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/04/07(木) 19:22:30.21 ID:qsoyYu6AO
フレンダがお姉ちゃんしてるssは珍しいな

海ナントカさんとは意外だ、>>1乙!!
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/07(木) 19:30:54.50 ID:gqeCFm9so
テッラさん超かっこいいですねー
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/04/07(木) 20:04:44.98 ID:vRUIe1qAO
テッラさんかっけえええええええええ
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/04/07(木) 20:10:14.64 ID:G96KHuX7o
えっちゃんがんばれ無駄だけど超がんばれ
451 :VIPにかわりまして百合子のお婿さんがお送りします [saga]:2011/04/07(木) 20:26:22.87 ID:H5l00hNF0
テッラ△
452 : :2011/04/07(木) 20:30:17.13 ID:LiZilUlAO
>>433
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/07(木) 20:34:55.57 ID:MwgyzX2AO
MKTストーカー
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/07(木) 20:49:07.97 ID:XhkiprQKo
??「この小麦粉を作ったのは誰だあっ!!」
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/07(木) 22:56:00.33 ID:cvR5pYtFo
>>454
雄山さんじゃないすか
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/08(金) 00:27:36.95 ID:WBwf6axA0
>>454
「いやぁここまでの小麦粉を作れるのは素晴らしい!ぜひとも料理人に会わせてもらいたい!」
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/04/08(金) 01:00:29.64 ID:O7ccTGxAO
>>1


でもトラウィス(ryで生体分解されたら流石の右席も死にかねんよな
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/08(金) 01:19:12.21 ID:o7Ke/e1p0
>>457
幻想殺し程の威力はないから意味なし
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/08(金) 09:48:05.81 ID:l2xxrH+Bo
普段なら海なんとかさんを応援するんだがこのSSのテッラさんはいい人・・・
しかし、異教徒発言を聞く限り変わってないのかキレてるから煽ってるのか・・・
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/08(金) 15:05:37.48 ID:GRM71z2ro
ってかギャグっていってるわりに上条さん殺害宣言やら暗部の取引やら結構シリアスだな
別にこの雰囲気のままでいいけど
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/04/08(金) 15:26:03.98 ID:ZCvBswrlo
つか、魔術師なら左方のテッラくらい知ってるだろwwww
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2011/04/08(金) 19:32:02.22 ID:c7ZBzOHx0
>>461 12巻の最後のほう読み直してから言え
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/08(金) 20:37:58.10 ID:WkSNh4pho
小麦粉プレイが始まるよー!
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/08(金) 23:55:01.31 ID:3csF9CMg0
原典2つあるならテッラさん負けそうだな
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 00:35:55.89 ID:B1eoCGKY0
んーテッラさんと海なんとかさんはいいしょうぶだとおもうなー

アックアかまたは、フィアンマがくれば一瞬で海なんとかさん死亡なり
466 :1 :2011/04/09(土) 16:04:14.05 ID:0yKxUhgAO

どうもー。更新しに来ましたよー。

今回は珍しく、連続でテッラサイドを更新します。

青年VSテッラ です。

台詞SSなので、多々バトル描写が分かりづらい所があるかもしれませんorz
そこは、皆さんの妄想力に期待させて下さい。

では、投下。
467 :1 [sagesaga]:2011/04/09(土) 16:05:51.50 ID:0yKxUhgAO

ザザザザザザ……

青年「………」

青年(……小麦粉が…集まって……?)

テッラ「……では、挨拶代わりに一つ」スッ

ザザザザザザ…

テッラ「…喰らってもらいましょうかねー!!」ヒュッ




ブアッッ!!!




青年「なっーー!?」

青年(小麦粉がギロチンにーーー!?)




ブアッッ!!!




青年「ーーっう!?」バッ



ドゴオォォォンッッ!!



青年「くっ!!?」

テッラ「……いい動きですねー。魔術師というのは大体、魔術に頼って肉体運動を疎かにする傾向がありますが、さすが野蛮人。ちょこまかと動く事は得意なようです」スッ



ザザザザザザ…



青年「……自分も、それなりに場数は踏んできましたので」

テッラ「場数などに意味はありません。必要なのは力です。力が無ければ、場数や経験がどれだけあったとしても、ただただ蹂躙されるだけです」

青年「……だったら自分は幸運ですね。経験と力、両方を手に入れる事が出来たんですから」スッ



シャキッ!!



テッラ「………」

青年「あなたが何者なのかは知りませんが、自分は、自分の守りたい者の為にあなたを倒すだけです」
468 :1 [sagesaga]:2011/04/09(土) 16:07:19.10 ID:0yKxUhgAO

テッラ「……その黒いナイフ……いや、黒曜石は…」

青年「………」スッ



ヒュンッ!!



テッラ「……」スッ



ゾンッ!!



テッラ「………」チラッ


バラバラバラ…


テッラ「……誰の車か分かりませんが……気の毒ですねー」

青年「あなたもすぐそうなります。今のはあなたと自分の距離を測っただけですので。次で終わりです」スッ

テッラ「『トラウィスカルパンテクウトリの槍』ごときで私を倒せると考えているなら、悲しい程無知ですねー」

青年「………知っていましたか」

テッラ「見くびらないで欲しいですねー、ただの魔術師風情が。『トラウィスカルパンテクウトリの槍』如き、知らないと思われていた事自体が不愉快極まり無いんですが」

青年「……結構です。なら分かるでしょう?この槍の力が」

テッラ「槍の力?」

青年「金星の位置もしっかり把握していますし、間合いも先程の一撃で掴みました。もはや外す事もかわす事も……」

テッラ「はっ!!笑わせないで欲しいですねー」

青年「…何?」

テッラ「槍の力?そんな「遊戯」、一切気にかけてませんよ。何を勘違いしているんですか?」
469 :1 [sagesaga]:2011/04/09(土) 16:08:44.05 ID:0yKxUhgAO

青年「……?…何を言って…?」

テッラ「下らない。全くもって下らない。『トラウィスカルパンテクウトリの槍』?それが?」

青年「………」

テッラ「そんな「偽物」で私を倒せると、本気で思っているんですか?下らない」

青年「………」

テッラ「神具である『トラウィスカルパンテクウトリの槍』のオリジナルならいざ知らず、そんなちっぽけな霊装では、私に傷一つつけられませんよ」

青年「………」

青年「………試してみますか?」スッ

テッラ「試すまでもありません。あなたにそれ以上の「切り札」が無ければ、ここで終わりですよ」スッ

青年「………」

テッラ「…優先する」

青年「………」ヒュッ




ピカッ!!




テッラ「…私を上位に、目の前の人物を下位に」




ガギィッ!!




テッラ「……ふんっ」




バシュっっ!!




青年「なっーーーー!?」

青年(金星の光がーーー霧散してっーーーー!?)

テッラ「……こんなものです」スッ

青年(一体何がっーーー!?)

テッラ「呆けてる暇はありませんがねー?」

ザザザザザザ…

青年「ーーっ!?」

青年(しまっーーー!?)
470 :1 [sagesaga]:2011/04/09(土) 16:12:47.64 ID:0yKxUhgAO

テッラ「ふっ!!」ヒュッ



ブアッッ!!!



青年「がっーーー!?」



メキメキメキっっ!!



ドゴオォォォンッッ!!



青年「ごぼっっ!!」ビシャッ

テッラ「……未完成だった時と比べて、精度は上がってますが…やはり『あなたに負けない』と設定すると、ただの打撃武器としてしか機能しないようです」スタスタ

青年「がっふっ……」ポタポタ

テッラ「……まぁ、そんなに吹き飛んだ所を見ると、威力も向上しているようですが」スタスタ

青年「………」ハァハァ…

テッラ「……さて、終わりですかねー」ピタリッ

青年「………」ハァハァ…

テッラ「あなたを「導く」必要は無いので殺していきますが、構いませんよねー?」スッ

ザザザザザザ…

青年「……ッ!!」ヒュッ




ピカッ!!




ガギィッ!!




テッラ「………」




バシュ!!




テッラ「……無駄なんですがねー」

青年「っう!!」バッ

テッラ「………」

青年「はぁっ!!」ヒュッ



ガキンっっ!!



青年「ーーっ!?」

テッラ「……魔術が駄目なら直接、という事でしょうか?そのとるに足らない霊装で切りかかって来るとは予想外でしたが…」
471 :1 [sagesaga]:2011/04/09(土) 16:14:38.16 ID:0yKxUhgAO

テッラ「……残念でしたねー、『優先順位』が違うんですよ」ヒュッ

ザザザザザザ…

青年「っ!?」バッ

テッラ「遅いんですがねー」ヒュッオッ




ゴアっっ!!




青年「ーーーーぁっ」




メキィっっ!!




ヒュッ




ドゴオォォォンッッ!!




パラパラ……




テッラ「………」

テッラ「……私の『光の処刑』が完成していなければ、勝負はもう少し長引いたかもしれませんが………運がありませんでしたねー、異教徒」スッ クルッ

青年「………」

テッラ(……さて…あの少女は無事でしょうか…?…この男が言うには、気絶しただけと言っていましたが……)

テッラ「………」スタスタ

テッラ(……そういえば…)

テッラ「……彼は一体…何が目的で…彼女を襲撃したんでしょうかねー?殺してしまう前に聞き出せば良かったかもしれません」スタスタ








青年「……情報の為ですよ…」ユラッ








テッラ「!?」バッ

青年「自分達『グループ』は…信用されていないので……情報を独自で得る必要があったんですよ……。…情報が無ければ…『上』を出し抜く事も叶わないので……」フラッフラッ
472 :1 [sagesaga]:2011/04/09(土) 16:16:47.83 ID:0yKxUhgAO

テッラ「………生きて……いましたか……」

青年「……生憎…今…あなたに負けて…死ぬわけにはいきませんので……」フラッ

テッラ「………」

青年「……『アイテム』の構成員の一人を……やっと…土御門が調べあげてくれましたので……やっと……糸口を……」フラッ

テッラ「………?」

テッラ(……意識が…朦朧としてるのか……?)

青年「……ット」で……回路』に………れば……『上』を……」フラッ ボオッ

テッラ「……?」

テッラ(なんだ……?)

青年「………負けるわけには…いかない……」ボオォォッ





シュル……




シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル!!!





テッラ「……!?」

テッラ(あれは……!?)

青年「……『原……典』……力を貸して……?」





シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル!!!





テッラ「なる程……!!」バッ

ザザザザザザ…

テッラ(あの青年!!『魔導師』ですかっ!!)

青年「………」ハァハァ…




シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル!!!
473 :1 [sagesaga]:2011/04/09(土) 16:18:59.60 ID:0yKxUhgAO

テッラ「そんな「切り札」があるとは……異教徒もなかなかどうして、うっとおしいですねー!!」

ザザザザザザ…

青年「……『トラウィスカルパン……テクウトリの……槍』」スッ




ビカっっっ!!!




テッラ「何!?」




バギュウゥゥゥッッッ!!!!




テッラ「ーーっ!?」

青年「………」ハァハァ…

テッラ(『原典』の補助……ですか!?……速度と威力が段違いですねー!?おそらく…何か遠距離用の霊装に利用出来る逸話が載せられている『原典』があるんでしょう!!)

テッラ「……ですがっ!!」

青年「………」

テッラ「『優先順位』が違うんですがねー!!!!」





バシュっっゥ!!!





青年「………」

テッラ「終わりですか?『原典』
『魔導師』の動かない体を無理矢理動かした所で、こんな攻撃しか出来ないなら……『原典』も大した事はありませんねー」

青年「………」ハァハァ…







シュル……







テッラ「…何?」





シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル!!!





テッラ「……なっ……!?もう一冊だと!?」
474 :1 [sagesaga]:2011/04/09(土) 16:20:58.83 ID:0yKxUhgAO

テッラ(この『魔導師』!?二冊も『原典』を!?)

青年「………」ハァハァ…


シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル!!!


テッラ「なる程、それなりに場数は踏んできていたというのは、嘘ではなかったようですねー!!」バッ

ザザザザザザ…

青年「………」スッ

テッラ(来ますか!?)バッ

青年「………『トラウィスカル……パンテクウ…トリの……や…り……』」ヒュッオッ





ビカァっっっっ!!!





バギュウゥゥゥッッッ!!!!





テッラ「っ!?」





ガギギギギギギギギッッ!!!





テッラ「なっー!?」

テッラ(霧散しない!?どういうーーー!?)




ガギギギギギギギッッ!!




テッラ(『光の処刑』の力が、100%使われていないのか!?私の力の何割かが私の意志に反して、『光の処刑』に干渉しようとしている!?)

テッラ「くっーー!?相手に干渉する『原典』をーー!?」

テッラ(『光の処刑』の力で、『原典』の力を干渉させきっていませんがっっ…『原典』を遮断しきれてもいませんねー!!)




ガギギギギギギギッッ!!




テッラ「つぅぅ!?」
475 :1 [sagesaga]:2011/04/09(土) 16:25:57.23 ID:0yKxUhgAO

青年「………」ハァハァ…





ガギギギギギギギッッ!!!





テッラ「魔術の塊がっ!!『原罪』を薄め、天使に近づく私に、楯突きますかっ!!」スッ

ザザザザザザ…





ガギギギギギギギッッ!!!





テッラ「潰れろ!!異教の猿!!」シュバッ

ザザザザザザ…



ブアッッ!!



青年「………」ハァハァ…





シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル!!!




バシュっっ!!





テッラ「っ!?」

テッラ(私のギロチンの盾に!?………『原典』めっ!!そんなにその『魔導師』が気に入っているんですかっ!!)

青年「………」フラッ

テッラ「ちぃっ!!!」






ガギギギギギギギッッ!!!



476 :1 [sagesaga]:2011/04/09(土) 16:32:25.74 ID:0yKxUhgAO

青年「………」ハァハァ…

シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル!!!

テッラ「…そんなに大事ならっ……精一杯守ってみなさいっ!!『原典』!!」ザァッ

ザザザザザザ…






ガギギギギギギギッッ!!!





テッラ「…ふんっ!!」ブアッ

ザザザザザザ…





ヒュンッッ!!





ドゴオォォォンッッ!!





ガラガラガラガラ!!






テッラ「……ほら、瓦礫の山から守らなきゃ、潰れてしまいますがねー!!」

青年「………」



シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル!!!
477 :1 [sagesaga]:2011/04/09(土) 16:46:26.42 ID:0yKxUhgAO

青年「………」ハァハァ…



ガギギギギギギギッ!!



バシュっっ!!



テッラ「…!!」

テッラ(…攻撃が…中断した!!)




ガラガラガラガラッ!!




青年「……『トラウィス…カルパン…テクウトリ…のや…り…』」スッ




ビカァッッッ!!




ガラガラガラガラ……




バギュウゥゥゥッッッ!!!!




青年「………」

シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル!!!


テッラ「……あれだけの瓦礫を…一撃で全て分解するとは驚きですが………」スッ

青年「………!!」バッ

テッラ「一々標的を設定し直さなきゃいけないのは、致命的ですよ!!」ヒュッ

青年「……っ!?」スッ

テッラ「今更武器を向けた所で、遅いんですがねーっ!!」バッ

ザザザザザザ…

青年「………!!」シュバッ

シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル!!!





ビカァッッッッ!!!






ゴッッバッッッッッ!!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
478 :1 :2011/04/09(土) 16:53:48.10 ID:0yKxUhgAO

以上です。

>>459 テッラさんは目指すべき目的は基本変わっていませんが、アックアに粛正された事で、少し丸くなっています。

……と、いう設定ですが、私のテッラさん好き補正が加わり、丸くなりすぎてる所が多々あります。なんとか許容して下さい。
ちなみに、少女を傷付けた海○にテッラさん自身も気付いていませんが、ぶちキレていたりします(笑)


バトル描写、なんとか理解して頂けたら幸いです。
でわ。
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/04/09(土) 16:55:23.82 ID:VDmCxU0I0
乙ぅぅぅぅ
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 17:02:29.30 ID:B1eoCGKY0
乙!

もう少し地の文がほしかったです。
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/04/09(土) 17:24:14.10 ID:+IyKz4kTo
テッラさんつよくなってるな
乙です
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/04/09(土) 18:12:29.56 ID:4YoeLbXKo
これは期待
大塚芳忠の声でちゃんと脳内再生されてテンションあがります
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 18:16:12.30 ID:ce+eQlEIO
さすがにこれはわかんねーわw
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/04/09(土) 18:32:07.52 ID:HkShsPOAO
戦闘の内容はなんとなく分かるけど、レスの度に海原がハァハァしてて吹いた。
485 :1 :2011/04/09(土) 18:52:17.76 ID:0yKxUhgAO

>>480 >>483

台詞SSなら貫きたいと思い頑張ったんですが、やはりバトル描写は地の文ありの方がいいですよね。

やり直した方がいいでしょうか?
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 19:00:00.52 ID:B1eoCGKY0
>>485
480なんですが大丈夫です。今度のバトル描写から入れてくれればうれしいです。
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/04/09(土) 19:14:36.15 ID:AJ2zP6gw0
>>485大丈夫だ、脳内補正でどうにかなる
488 :1 :2011/04/09(土) 19:21:18.67 ID:0yKxUhgAO

皆さん、本当にすみません。

次からは皆さんにしっかり分かるように頑張りますorz

読者様は神様です。

今回のお詫びと言ってはなんですが、フィアンマとテッラの絡みを、おまけとして1レスだけさせて頂きます。

なんとかお口直しを(汗

489 :1 [sagesaga]:2011/04/09(土) 19:30:52.76 ID:0yKxUhgAO

ーーー『ベツレヘムの星』ーーー

フィアンマ「ん〜……」

テッラ「? どうしたんですか?」

フィアンマ「今日って………俺様が晩御飯当番だよな……」

テッラ「そうですねー。月・火・水・木があなたですから」

フィアンマ「……前から思ってたけど、それおかしくないか?」

テッラ「リーダーでしょ?頑張って下さい」

フィアンマ「しかも買い出しする時、いっつも俺様が行かなきゃいけないし」

テッラ「あなたの『第三の腕』の方が早いんですから、効率いいでしょ。いちいち『ベツレヘムの星』を地上におろすわけにもいきませんし」

フィアンマ「お前もアックアも、『ベツレヘムの星』から飛び降りたって平気だろうが」

テッラ「買い物なんて雑事に使う『光の処刑』はありません」

フィアンマ「お前そんな事言ってるから真っ二つになるんだぞ?」

テッラ「あなたはそんな事言ってるから、世界を救えないんですよ」

フィアンマ「………」

テッラ「世界を救いたいならグチなんか言ってないで、行動(買い物)あるのみだと思いますがねー」

フィアンマ「なんかそれっぽいけど、要ははぐらかそうとしてないかお前?」

テッラ「兎に角、あなたが当番なんですから、晩御飯よろしくお願いしますよ」スッ

フィアンマ「……おい…待てテッラ」

テッラ「はい?」

フィアンマ「……さっきの暴言は水に流してやる。だから、あとでチェスしないか?」キリッ

テッラ「お断りです。あなた弱いので」スタスタ

フィアンマ「………」

フィアンマ「……俺様ってリーダーなんだよな……」アレー?
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 19:40:06.37 ID:t5FrCI5L0
>>1
確かにそういう話を投下してくれるのは嬉しいが
下手にそういうことをすると調子に乗って難癖つける奴がでてくるぞ
だからこのぐらいでそういう事をしてるとキリがないから
軽い謝罪と「次から気をつけます」で充分だぞ

でしゃばってごめん
気を悪くしたら申し訳ない
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 19:51:42.45 ID:t5FrCI5L0
ごめんちょっと言い方悪かった

つまりは次から指摘された所を修正する
それでいいんです

本当に申し訳ない
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/04/09(土) 20:09:20.40 ID:Krf5uDiAO
無理に修正しなくてもいいと思うがな。1の好きなように書いてもらえればいいと思う。謝罪なんてまったくする必要ない
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/04/09(土) 20:16:12.11 ID:F/UFJskAO
>>1


そうだぞ >>1のやりたいように書けばいい
これは貴方の作品だ
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/04/09(土) 21:12:33.30 ID:AJ2zP6gw0
作品とは評価されるためにあるんじゃない
作りたいものを作ったとき作品になるんだ
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 21:59:23.77 ID:l9ibzbhuo
好きなようにやっていいとは思うけど、やっぱ擬音だけでは限界があるし
戦闘シーンは地の文があった方が伝わりやすいと感じた
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/10(日) 02:55:01.82 ID:CRRf4fL70
すまん。俺もいいすぎた。

これからも頑張ってくれ
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/10(日) 03:08:47.12 ID:+yIpi91K0
苦言ついでに俺からも

改行が目立ちすぎていると感じる
台詞間を1行空けるとして、場面転換をそれより広く2行取るとして、
それ以上の隙間はあんまり意味がないように思う
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/04/11(月) 01:36:21.98 ID:9hyQAN/AO
丸くはなったが
やっぱり異教徒は嫌いなテッラさん
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/11(月) 10:38:59.14 ID:50akdmjVo
海原頑張ってるけどアイテムから引き出せる情報って・・・たかが知れてね・・・
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/11(月) 14:38:49.79 ID:8f2XhXc30
>>499
特にフレンダからはね。使い捨てっぽいし。あと、麦のんがどこまでアイテムメンバーを信用してるかに掛かってくるけど、多分それほど重要なことは誰にも話していない気がする
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/04/11(月) 20:41:24.80 ID:4eRBtyyAO
拠点をポロって フレ/ンダですね 分かr(ry

妹の手前 失態は見せたくないだろうな
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/11(月) 23:20:15.63 ID:dRRjuZ3Y0
結構重要キャラが出ているしよォ、
やはり一方さンの出番もあンのかねェ
…だがテッラと会ったらマズいよなァ…
503 :1 :2011/04/13(水) 19:24:13.89 ID:5gyyusuAO

皆さんの提案、そして優しいお言葉、感謝します。
これからも頑張って皆さんに気軽に読めるよう、書き上げていきます。

書き上げていくのですが…
……現在、更新が滞っております。申し訳ありません…
更新が滞っている、その理由なんですが……

私、前も言っていましたが、引っ越しをしました。
そこから、新たな生活が始まり、そして必然的にその生活のリズムが生まれてきます。
…今現在、そのリズムに慣れていない所がありまして、なかなか続きを書き上げる暇がない状況です。

今日はそのお許しを頂きたく思い、書き込んでいます。

次の投下は、もう少しすれば出来ると思いますが、今後、更に遅筆になる可能性があります。

なんとかご容赦お願いしますm(_ _;)m

…でわ、数日後に。
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/13(水) 19:38:51.50 ID:NB30q5QR0
いやいや4日とかそこらの投下空きならザラだからな
全然大丈夫でございますよ
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage ]:2011/04/13(水) 22:18:28.43 ID:Pg9W21HF0
無理するな

新生活に慣れるのが一番大事だぞ

投下は余裕ができてからでいいさ
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/04/13(水) 22:30:05.08 ID:+6ypPv0AO
その程度大丈夫だぞ
こちらは楽しませて貰ってんだ
読ましてもらえてるだけで十分なのさ

1のリズムでいいんだぞ
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/14(木) 01:26:42.19 ID:KvlHLIMw0
結局無理しない方が、いい作品になるって訳よ。
508 :1 :2011/04/17(日) 19:21:01.27 ID:tqenaFOAO

どもー、やってまいりました。

日曜日の今日この頃、なんとかギリギリ今日の分を書き上げられました。
危なかった……。

大した量ではありませんが、気楽にドゾーって感じです。


では投下。
509 :1 [sagesaga]:2011/04/17(日) 19:22:58.20 ID:tqenaFOAO

ーーーその頃ーーー


ガヤガヤガヤガヤ…


フィアンマ「………っと」スタッ


ガヤガヤガヤガヤ…


フィアンマ「……」クルッ

フィアンマ「………」

フィアンマ「……ふぅ…どうやらヴェントからは、無事逃げきれたみたいだな…」


ガヤガヤガヤガヤ…


フィアンマ「………」キョロッ

フィアンマ(……さてと………とりあえずここは、学園都市の何処ら辺だ…?)

フィアンマ「……『第三の腕』を使ったせいで、この場所に来る為の過程を「飛ばして」しまったからなぁ……。どう来たかも分からん……」ウーン

フィアンマ(…ヴェントから逃げる時……急いで『第三の腕』を設定して「飛んだ」から、適当な設定になってしまったんだよな……。一体どう設定して、どの位「飛んだ」んだ……?)


ガヤガヤガヤガヤ…


フィアンマ「………」

フィアンマ「……まぁ、いざとなったらもう一回適当に「飛べば」いいか。
…それに観光で来たなら、何処に行ったって構わないしな」ウン

フィアンマ「………とりあえず……この周りを適当に、ぶらりまわってみるか」スッ スタスタ
510 :1 [sagesaga]:2011/04/17(日) 19:24:30.11 ID:tqenaFOAO

フィアンマ「………」スタスタ


ガヤガヤガヤガヤ…


フィアンマ(……しかし少年少女が本当に多いな……。学園都市とはよく言ったものだ……)

フィアンマ「……よくもまぁ、あいつらはこんな稀有な場所で『幻想殺し』を抹殺しようとしたなぁ……。俺様だったら普通にエンジョイしちゃうわ」スタスタ

フィアンマ「……ま、エンジョイした後にきちんと殺すけど」スタスタ

フィアンマ「………でも結局、『神の右席』がどこで戦闘を行おうが、建物の一つや二つ、簡単に吹き飛ぶからな。どこでやろうとあまり変わらんか」


ドンッ


フィアンマ「うぉ!?」グラッ

???「………」スタスタスタ…

フィアンマ「…お、おいっ…」

???「………」スタスタスタ…

フィアンマ「………」

フィアンマ(あの女……俺様にぶつかったくせに謝りもせずに行きやがった…)

フィアンマ「……俺様は日本でも蔑ろにされるのか…?」ムゥ

?「あ〜あ、災難ね。お兄さん、大丈夫?」

フィアンマ「あ?」クルッ

フィアンマ「……」

フィアンマ(……あれ?確かに声が聞こえたような……?)

フィアンマ「……」キョロッ

?「こっちだよお兄さん。こっちこっち」

フィアンマ「……ん?」
511 :1 [sagesaga]:2011/04/17(日) 19:29:37.62 ID:tqenaFOAO

?「そう、ここここ」

フィアンマ「………」

フィアンマ(……何だあの少女は……?……公共のベンチに思いっきり寝そべって、ベンチを独占してるが………)

?「お兄さん、思いっきり外国人な訳だけど。すごく目立ってるよ?」

フィアンマ「………あぁ、そうか。なる程」

?「? 何が?」

フィアンマ「……これが世に聞く……」

?「…?」


フィアンマ「逆ナンか!!」キリッ


?「違うけど」サラッ

フィアンマ「………」

?「………」

フィアンマ「………否定するの早くね?」

?「だって違うし」

フィアンマ「………俺様って、そんな魅力無い?」

?「私はタイプじゃないけど」サラッ

フィアンマ「…人を傷付ける純粋な心は、罪だと思うんだが?」

?「だってお兄さん、魅力はあるけど、そんなに面白いとは思わないし」

フィアンマ「…何だ、エンターテイナーが好きなタイプか?」

?「理解不能な事こそ面白いし、魅力があるの。お兄さんも魅力はあるけど、面白くはないの」

フィアンマ「……ボロボロだな、俺様」

?「あとは「俺様」っていう一人称は、個人的に凄く嫌いだけど」

フィアンマ「それ、俺様のアイデンティティだから。それとったらヤバいから、マジで」
512 :1 [sagesaga]:2011/04/17(日) 19:30:18.87 ID:tqenaFOAO

?「お兄さん、引く位日本語ペラペラだけど。どこの国の人なの?」

フィアンマ「母国語以外を喋れて、こんな杜撰な評価を受けたの初めてだ」

?「外国人なのに、「マジ」なんて日本語使うからよ。私みたいな可愛い女子高生が使うなら、違和感どころかまさしくWelcomeって感じだけど、お兄さんみたいな外人さんがそんなに日本語流暢だと、違和感しかないけど」

フィアンマ「俺様、そんなに溶け込めてないか?」

?「全く」

フィアンマ「……やはり俺様のこの滲み出るカリスマ性と壮麗な顔立ちでは、庶民に馴染む事は出来んか……」

?「自分に酔うのはやめて欲しいわね。こっちが酔っちゃう。吐き気的な意味で」

フィアンマ「もう少し現地の人は、俺様に優しくしようとは思わんのか。こっちは異国から来た旅人だぞ?」

?「そもそも「異国から来た旅人」自体、基本的にこの街には来ないけど」

フィアンマ「さっき俺様にぶつかった女だって、俺様に謝るどころか見向きもしなかったぞ?」

?「驕らないで、自分がそんなにイケメンだと思ってるの?あなたに振り向くような女性は結局いないけど」

フィアンマ「俺様お前になんかした?なんでそんな俺様に厳しいの?」
513 :1 [sagesaga]:2011/04/17(日) 19:32:47.42 ID:tqenaFOAO

?「私がお兄さんにぶつかっても、私も特に何もしないわよ?」

フィアンマ「しないわよ?、じゃないだろ。俺様を不当に扱うな」

?「冗談だけど」

フィアンマ「そうは聞こえなかったが」

?「…ま、でもお兄さんにぶつかった彼女は、結局誰とぶつかろうと歯牙にもかけないわよ。それは、そこら辺の通行人でも、お兄さんでも、「スキルアウト」でも同じだけど」

フィアンマ「何その唯我独尊的な人。すげー尊大じゃん」

?「まぁ『第四位』なんて肩書き持ってれば、そりゃあ尊大にもなるわね」

フィアンマ「…ん?『第四位』?」

?「学園都市で、四番目に強い能力者って事。彼女が指一本動かしただけで、そこのビルに風穴が空くけど」

フィアンマ「ふ〜ん……。四番目ねぇ……」

?「下手したら、お兄さんに穴が空いてたかもよ?彼女が急いでて良かったわね」

フィアンマ「……ま、今は面倒な事はやめて欲しいな。せっかくヴェントから逃げれたんだ。観光をゆっくり楽しみたい」

?「観光?観光が目的?」

フィアンマ「俺様としては」

?「ふ〜ん……」

フィアンマ「何だ?」

?「別に。意外だと思っただけだけど」

フィアンマ「…?」
514 :1 [sagesaga]:2011/04/17(日) 19:46:35.41 ID:tqenaFOAO

フィアンマ「意外か?外国人がこの街を探索する事が?」

?「ん〜……というかね……」

フィアンマ「……まぁ確かに、道中でいきなりベンチに寝そべってパンツが見えてる女子高生に話しかけられるとは思わなかったが、そんな異文化にも対応する力も俺様は持っているから、文化の違いに関しては問題無しだぞ?」

?「別にそういう話じゃないんだけど」

フィアンマ「え? パンツの話じゃないの?」

雲川「これは見せパンだからいいの」

フィアンマ「見せてたのかよ」

?「私が言いたいのは、あなたが「学園都市の観光をする」って行為が意外って事」

フィアンマ「俺様が?」

?「そう」

フィアンマ「…まるで俺様を知っているような口振りだな」

?「知ってるけど」

フィアンマ「……何?」

   ・・・・・・・・
?「『右方のフィアンマ』」


フィアンマ「………」

?「第三次世界大戦を引き起こした張本人が、学園都市を観光だなんて日和った事言うとは、そりゃ意外中の意外なんだけど」

フィアンマ「………お前……」

?「第三次世界大戦のキーパーソンの一つである『神の右席』のリーダーが、なんでそんなに丸くなったわけ?」

フィアンマ「……誰だ…?……いや…何者だ…?」

?「私?私はただの「今」を愛する女子高生よ?」

フィアンマ「…別にそんな事は聞いてない。その「側面」を聞いている」

?「お兄さん、急に真剣な瞳になったね。いいよ、その方がかっこいい」クスクス

フィアンマ「答えろ」


?「雲川芹亜」


フィアンマ「………」

雲川「今の生活を愛する、ただの女子高生よ」
515 :1 [sagesaga]:2011/04/17(日) 19:47:45.35 ID:tqenaFOAO

フィアンマ「……知らんな」

雲川「そう?「統括理事会」って聞いた時ない?」

フィアンマ「……「統括理事会」…」

フィアンマ(……確か…学園都市を収める首脳の爺共だったか…?)

雲川「私はその「統括理事会」の中の一人、貝積継敏のブレインをやってるの」

フィアンマ「………」

雲川「だからあなたの事も知ってるし、第三次世界大戦で何があったのかも、大まかには掴んでるんだけど」

フィアンマ「……腰巾着か」

雲川「聞こえなかった?「ブレイン」って言った筈だけど。…むしろ私の方がメインよ」

フィアンマ「…で、俺様の事はその貝積継敏から聞いたのか?……それとも…アレイスターからか?」

雲川「統括理事長から直々に?そんな事、あるわけないでしょ。ある程度、独自によ」

フィアンマ「……俺様の前に現れたのも、偶然か?」

雲川「だと思う?」

フィアンマ「いや、思わんな」

雲川「『神の右席』のメンバー全員が、学園都市に集結しているなんて危険な事態、安易に見逃される訳無いんだけど?」

フィアンマ「………その『神の右席』のリーダーである、俺様の前に現れた目的は何だ?」
516 :1 [sagesaga]:2011/04/17(日) 19:48:43.09 ID:tqenaFOAO

雲川「お兄さん、質問ばっかりね。独りよがりはやめて欲しいんだけど」

フィアンマ「何だ、俺様の事を調べ上げたんじゃなかったのか?」

雲川「「外」の、しかも機密機関であるあなた達を調べるのはそう容易じゃないんだけど。むしろ聞きたい事は沢山あるわ」

フィアンマ「だが駄目だな。まずは俺様の問いに答えてからだ」

雲川「…でないと消し飛ばす、とか?」

フィアンマ「よく分かってるな」

雲川「ふふっ、いいの?あなたの力、回数制限があるって聞いてるけど?」

フィアンマ「………」

雲川「それなりに調べたって言ったでしょ。……ま、その力が何なのかは分からないんだけど」

フィアンマ「…例えそうでも、その回数とやらを使えばお前は消し飛ぶぞ?」

雲川「しないわよ。『右方のフィアンマ』はそんな無駄な事しない。あなたはもっと効率を重視する人だから」

フィアンマ「知った口だな。鬱陶しい」

雲川「現にその力、まだ私にふるっていないじゃない」

フィアンマ「俺様の問いに答えてないからな」

雲川「答えていないから、生かしてるだけだと?」

フィアンマ「答える気はない」

雲川「ま、いいけど」
517 :1 [sagesaga]:2011/04/17(日) 19:51:58.52 ID:tqenaFOAO

雲川「……そもそも、私があなたの前に現れた理由は、この質問を答える為に現れたんだけど」

フィアンマ「……何?」

雲川「メッセージよ」

フィアンマ「…あ?」

雲川「【この街から『左方のテッラ』と共に出ていけ。以後『幻想殺し』の抹殺は考えるな】…と、いうそうだけど」

フィアンマ「………」

雲川「これを伝える為に、わざわざ私が来てあげたのだけど」

フィアンマ「………」

雲川「…ま、第三次世界大戦を引き起こした人物ってのを、一目見ておきたかったっていうのもあるけどね」

フィアンマ「……それはアレイスターが?」

雲川「さぁ、「上」からって話だけど………まぁ多分、統括理事長からでしょうね」

フィアンマ「『幻想殺し』の抹殺の防止、か……」

雲川「私としても、私の大事な大事な後輩を今殺される訳にはいかないんだけど」

フィアンマ「………」

フィアンマ(……具体的な抑止力が何か提示された訳じゃないが……、この忠告を無視すれば何かが起こる事は明白だな……。他の奴らに、この伝令が行ってるかどうかは知らんが……俺様にとっての最大の抑止力は、アレイスターの野郎本人だ……)

雲川「まだまだ、私は「上条当麻」を見足り無いの。悪いけど、観光なんて考えずさっさと帰って欲しいんだけど」

フィアンマ「………」

雲川「…それに、次は私みたいなprettyメッセージだけじゃ済まない筈よ。それが分かってるならさっさと帰った方がいいわ」

フィアンマ「……確かに……そうだな……」

雲川「さすが『神の右席』のリーダーね。決断力がある……なら……」

      ・・
フィアンマ「断る」


雲川「……え?」
518 :1 :2011/04/17(日) 19:57:16.11 ID:tqenaFOAO

以上です。


さて、私の今後の書き方についてなんですが、

皆さんの意見を参考にさせて頂きまして、基本的には今まで通りに、戦闘描写ないしシリアス場面では地の文をいれさせて頂きます。

500レスを超えた今日この頃、より一層終わりに向けて突っ走るので、よろしくお願いします。

でわ。
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/04/17(日) 20:05:01.82 ID:T+/KGXZAO
乙!!
いつも楽しく読んでるぜ
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/04/17(日) 20:54:07.16 ID:2DHiow/AO
待ってたぜ 乙。

右腕もがれるなよフィアンマさん
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/18(月) 00:17:16.45 ID:mCJXhi4d0
雲川先輩なーんでか威圧感あるなあ
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/04/18(月) 11:33:03.14 ID:KU67HGp5o
フィアンマのかっこ良いところ見たいな
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/18(月) 18:28:09.28 ID:FZDKFj+M0
フィアンマはフラグ建てたりしないのか
誰にとは言わないが
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage ]:2011/04/18(月) 18:30:54.83 ID:XhjesHyK0
>>514
ネタバレしてんじゃねーかww

乙!
525 :1 :2011/04/25(月) 21:39:21.27 ID:sOkrHoNAO

いえーい☆

まさか一週間以上も空ける事になるとは思わなかったぜ☆

本当すいませんだぜ☆

では、投下するぜ☆
526 :1 [sagesaga]:2011/04/25(月) 21:40:57.58 ID:sOkrHoNAO

フィアンマ「何だ、聞こえなかったか?
断る、と言ったんだが」

雲川「……私の耳が悪いのかしら……
…それとも……あなたの頭が悪いのかしら?」

フィアンマ「理解力に乏しいお前の頭が悪いんだろう、雲川芹亜」

雲川「理解力が乏しいのはあなただと思うんだけど?」

雲川「分かってる?私が言いたかった事。少し優しい言い方をしてあげたから、あなたの頭じゃ理解出来なかったの?」

フィアンマ「分かってるさ。端的に言えば、お前はアレイスターの伝言板で、俺様にアレイスターから釘を刺すよう言われて、ひょこひょこ現れたって事だろ」

雲川「つまらない挑発。小学生でももっとマシな敵意の言葉を紡ぐと思うんだけど」

フィアンマ「別に挑発なんてしてないさ。こんなもの挑発にも入らん」

雲川「自分の言葉を濁そうとするなんて、自らが発した言葉にさえ責任を持てないの?もはや滑稽を通り越して憐憫に値するけど」

フィアンマ「俺様の言葉を、勝手に挑発と頭の中で変換したお前の心の境会の狭さ、その内包する範囲にこそ、俺様は憐憫を催すな」

雲川「勝手な事言わないで欲しいんだけど。あなたの頭の弱さには飽き飽きするわ」
527 :1 [sagesaga]:2011/04/25(月) 21:42:12.33 ID:sOkrHoNAO

フィアンマ「飽き飽きするのは俺様だ。せっかくの貴重な時間を、お前なんかとの対話で割いてるんだからな。こんな無駄な時間はない」

雲川「それは私が言いたいんだけど。私だって、わざわざあなたに会いに出向くなんて無駄な事、しなきゃ良かったわ。
まさか『神の右席』のリーダーを務める人間が、こんな非凡で愚かなつまらない人間だとは思わなかったけど」

フィアンマ「己の事を過大評価して、世界で一番賢しいとでも勘違いしてるような女よりマシだ」

雲川「誰の事なのかしらそれ。全く心当たりが無いけど」

フィアンマ「まぁ俺様の言葉が、お前に分かるとは思っていないよ。そこまで求めるのは「酷」だろうからな」

雲川「そうね。人間にはおおよそ理解し辛い低思考の持ち主の言葉の裏に隠れる真意を考えるのは、確かに「酷」だわ。もう少し一般的な良識を持ち合わせてから会話したいわね。
……ま、一般的良識なんて持ってたら、『第三次世界大戦』なんて引き起こさないだろうけど」

フィアンマ「減らない口だな」

雲川「その言葉、そのままそっくり返してあげるけど」
528 :1 [sagesaga]:2011/04/25(月) 21:44:22.99 ID:sOkrHoNAO

フィアンマ「…とにかく、だ。俺様はお前らの警告に従う気はない。アレイスターの奴にそう伝えろ」

雲川「分からないわね。何故そういう結論に至ったの?よもや、本当に私の言いたかった言葉が理解出来なかった訳じゃないはずだけど」

フィアンマ「理解はしたさ。理解はしたが、それを行動には移さん」

雲川「……意味が分からないのだけど」

フィアンマ「俺様が【オシリスの時代】しか理解をしていないと、アレイスターは言った。故に、俺様は真理を知ることは出来ず、アレイスターにかなう事も出来ない」

雲川「何の話か詳しくは分からないけど、とりあえず自分の立場は分かってるみたいじゃない」

フィアンマ「……が、だ」

雲川「?」

フィアンマ「だからといって………いや、だからこそ、俺様はもう一度抗いたい」

雲川「……どういう事?」

フィアンマ「俺様が【オシリスの時代】のその先を知るために、そして、俺様がもう一度世界を知り、そして評価をする為にも、俺様はこの学園都市という街を知っておきたい。いや、知りたいんだ」

雲川「………」

フィアンマ「その過程でアレイスターが立ちはだかろうが、俺様は俺様の為に、それに立ち向かってやるよ」
529 :1 [sagesaga]:2011/04/25(月) 21:54:48.20 ID:sOkrHoNAO

雲川「…言うわね。最初のボケボケした会話からは想像もつかない程、真剣に語るじゃない」

フィアンマ「あの時の俺様と、今の俺様、どちらも『右方のフィアンマ』だ。あらゆる方面に対応する事もまた、リーダーの資質として必要な事だからな」

雲川「……その言葉には疑問は残るけど」

フィアンマ「そこに疑問を持つ事が、お前のリーダーシップの無さを表してるぞ」

雲川「私は表立って皆を導くなんてガラじゃないわ。だからこそ、統括理事の「ブレイン」なんて事してる訳だけど」

フィアンマ「ならばお前がいなくなった所で、誰も気付かないな。なにせ統括理事の「ブレイン」で、いわば裏方をやっている訳だからな」

雲川「…まぁ、そういう考えも出来なくはないけど」



フィアンマ「だったら、安心して『右方のフィアンマ』の一面を見せてやれるよ」



雲川「…は?」



ーーーー瞬間



ボバッッッッ!!!っと、風が爆発したーーーー。

雲川芹亜の座っていたベンチの丁度背後、つまりフィアンマの目の前にあったビルの窓ガラスはその力を受けて粉々に砕け、余波の風に乗るガラス破片が、死の体現となって雨のように降り注ぐ。
普通ならば必死にその場を離れるだろう。だが、そんな洗礼を受けてもフィアンマは眉一つ動かさず、そこにさっきまで存在していたはずの少女に対して届かぬ呟きを紡ぐ。


フィアンマ「……」

フィアンマ「……ふん、肉片も残らん、か……。本当に何の予防策もせずに来たのか…」


まるで、フィアンマの肩から直接生えたかのような陽炎の腕は、ゆらめきながら、やがて空気と同化し消えていった。
530 :1 [sagesaga]:2011/04/25(月) 22:05:12.41 ID:sOkrHoNAO

フィアンマ「……俺様と目の前で対談し、あれだけの事を言っておきながら、本当に攻撃されないとでも思っていたのか、雲川芹亜。……甘すぎるぞ」


『第三の腕』を使用し、目の前の少女を肉片の一片も残さず吹き飛ばしたフィアンマは、果たしてーーーーーー
ーーー罪の意識など、微塵も感じていなかった。

フィアンマはただただ、雲川芹亜の甘さを軽蔑し、そして馬鹿にしていた。
その軽薄さを。その虚勢を。その頭脳を。
こんなものか、と。
人間一人の命を奪った男の心境は、まさに冷えきっていた。

これもまた『右方のフィアンマ』
『神の右席』のリーダーとしての残虐性と徹底性の体現。
とどのつまり、フィアンマとはそういう人物であった。


フィアンマ(……しかし……
……少し……派手すぎたようだな…。『第三の腕』を使って殺す以上、どうしても派手になってしまうが……あまり人目を呼ぶような行為は好ましくないんだが……)

フィアンマ「………」


ザワザワザワ

キャァァァ!!

アンチスキルハドウシタッ!?

ジャッジメントハマダカ!?

ザワザワザワ


フィアンマ(…『第三の腕』を使用したばかりだし、調整を今一度行わなくては、一気に「飛ん」でこの場を離れる事も出来ないな……。
今は普通に歩いて、自然に離れるしかないか)スッ

フィアンマ「………」スタスタスタ


ザワザワザワ

キャァァ!!

アブナイカラサガッテ!!

ケガニンガイルッ!!

ザワザワザワ


フィアンマ「………」スタスタスタ

フィアンマ「……悪いな……」スタスタスタ
531 :1 [sagesaga]:2011/04/25(月) 22:07:22.70 ID:sOkrHoNAO

フィアンマは足早に歩を進めーーーーしかし、歩き去るその赤い背中を見つめる二人の少女には、全く気づかなかった。


???「……すごいわね…。何なのあれ、『一方通行』でもあんな事一瞬で出来ないわよ?」

雲川「そもそも起源が違うからな。超能力とアレでは」

???「…あなたはアレが何なのか知ってるの?」

雲川「詳しくは知らないけどね。まぁ知っていた所で、あなたに教える気は毛頭無いけど」

???「随分ね。せっかくタイミングを見計らって助けてあげたっていうのに。私に対する恩義は感じないのかしら?」

雲川「それがあなたの仕事のはずだけど。勘違いしないで欲しいんだけど、私が上で、あなたが下よ?」

???「……その可愛い顔に、コルクぶち込まれたいのかしら?」

雲川「それにアレについて知ってしまったら、所謂学園都市暗部組織の一つとはいえ、寿命を縮める事に即決すると思うけど」

???「……ま、そうでしょうね。だから深くは聞かないわ。今は」

雲川「物分かりが良くて助かるわ、結標淡希。あの男と違って楽でいい」

結標「これでも世渡り上手な方なの。あなた達の裏で働く私達があなた達に逆うメリットは無いわ」フゥ
532 :1 [sagesaga]:2011/04/25(月) 22:22:08.87 ID:sOkrHoNAO

雲川「ため息をつくな。幸せが逃げていくけど」

結標「幸せ、ねぇ……」ハァ

雲川「何を憂いでるの?目の前でそんな陰鬱な表情はしないで欲しいけど」

結標「…あなたの交渉終了を待って待機してた時に、電話があったのよ……。
金髪のシスコン馬鹿から「その任務が終わったら海原を回収するにゃー」、とか言われちゃってさぁ……。あたしの頭痛の種が減らないというか何というか……」ハァ

雲川「あぁ、それか。多分それも、間接的にはあの男が関係してけど」

結標「……一体何なの、あの赤い服の男。トラブルメーカー?」

雲川「………広い意味では、な」

結標「勘弁して欲しいわ……。
……まさか最終的には、あの男と戦えなんて任務が回ってくるんじゃないでしょうね……?」

雲川「さぁな。もしかしたら回ってくるかもしれないけど?」

結標「無理よ。普通に無理。てか、嫌。あんなビルを吹き飛ばすような男となんて、戦いたく無いわよ」

雲川「くくっ、まぁ、今回の礼として、お前はあの男とカチ合わないように最大限の努力をしてやるよ」

結標「そりゃあ、ありがたいわね。
……で、もうここでの私の役目は終わりって事でいいのかしら?
私は次の任務………て、いうかロリコン優男の回収に向かってもいいの?」

雲川「別に構わないけど。私は歩いて帰るし」

結標「そう。じゃ」


フォンッ…


雲川「……」フッ

       ・・・・・・・
雲川「……ま、フィアンマとは当たらないようにはしてあげるわよ、結標淡希」

533 :1 :2011/04/25(月) 22:24:48.58 ID:sOkrHoNAO

以上です。

一週間以上も空けてた癖に、全然量は多くないという体たらく。

しかもギャグじゃねぇという。

ごめんなさいね、なんか。

次はギャグにする予定ですので、ご期待を。


でわ。
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/25(月) 22:34:17.17 ID:EtPP6tADO
この1週間は長かったぜ。
乙!
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/25(月) 22:52:54.89 ID:7QXZZ7T50
乙!!

次回も楽しみだ!
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage ]:2011/04/25(月) 23:12:44.70 ID:zPHr6zAW0
フィアンマとはということはヴェント当たりか
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/04/26(火) 04:04:02.68 ID:F2m8S+Mio
つまりブラコンとショタコンの戦いか…
乙です
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/04/26(火) 07:58:00.94 ID:suZShr7D0
ブラコンとショタコン、あれこいつら仲良くなれんじゃね
と一瞬思ってしまった
539 :熊鮭  [sage]:2011/04/26(火) 16:41:15.90 ID:A3CDiSHR0
アックアとは誰が戦うんだろ?

一方通行と戦うなら 頑張ればかてると思うんだが
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/26(火) 17:16:05.87 ID:VXvMdYfC0
>>538
なんか前そんな話あったな
男の子に対しての姉ポジションと近所のお姉さんポジションの
良さについて熱弁するみたいな
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga sage]:2011/04/27(水) 20:45:50.09 ID:WnqpsOYi0
>>540kwsk 
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/28(木) 10:26:33.52 ID:DwN3Mzmwo
あ〜よかった、一瞬雲川先輩死んだのかと思ったわ・・・
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/28(木) 18:36:53.81 ID:ff/2GSAQ0
一つ学んだ。
攻撃+肉片残らない=生存フラグ
また一つ賢くなったZE!
544 :1 :2011/04/30(土) 18:51:41.71 ID:vWLPkPdAO

どうも〜。
GWに突入した今日この頃、皆さんはどうお過ごしですか?
私はGW中はそこそこ暇で、忙しそうにしてる友人達が羨ましいと思う今日この頃です。

>>540さん
自分も、それ読んだ時あります。確か…麦のんのスレでしたっけ?
ヴェントとあわきんが熱く語ってましたよねwwww

今回は、そんなブラコンなヴェントサイドをお送りします。

では、投下。
545 :1 [sagesaga]:2011/04/30(土) 18:52:49.16 ID:vWLPkPdAO

ーーー路地裏ーーー

スキルアウトC「…は?」

スキルアウトB「…何言ってんだてめぇ?」

???「腰抜け中の腰抜けもいい所だ。これは、俺が直々に性根を叩き直すしかないな!根性でッッ!!」

スキルアウトB「はぁ?根性だぁ?さっきから何訳わかんねぇ事言って…」

???「すごいパーンチ」

スキルアウトB「ぶるふぅおッッ!?」

ドサァッ…

スキルアウトC「……は?」

???「よし、次はお前だぞッ!!」

スキルアウトC「……え?え?え!?ええぇぇぇぇぇぇ!?な、何……」

???「すごいパーンチ」

スキルアウトC「をぶるひッッ!?」

ドサァッ…

ヴェント「………」

???「どうした!?もう終わりか?お前らの根性はそんなもんかっ!?」

スキルアウトB「ぶ、ふっ……て、てめぇ……」

???「すごいパーンチ」

スキルアウトB「げぼぉぉっっ!?」

ドサァッ…

???「終わりか、少年!?まだイケるだろ!!根性だ、根性!!」

スキルアウトB「少年って…いうか……俺の方がお前より年上……」

???「すごいパーンチ」

スキルアウトB「びぶるちッッ!?」

ドサァッ…

???「まだまだぁぁぁ!!根性ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
546 :1 [sagesaga]:2011/04/30(土) 19:04:27.00 ID:vWLPkPdAO

スキルアウトB「………」チーン

???「…ん?何だ、もう終わりか?根性の無い奴だな!!」

スキルアウトC「…なっ…何なんだよ、おま…」

???「すごいパーンチ」

スキルアウトC「えぶふぉぉッッ!?」

ドサァッ…

???「お前はまだまだイケるなッッ!!お前の根性を見せて見ろッッ!!」

スキルアウトC「………」

???「……ん?…何だ、もう終わりなのか?」

スキルアウトC「………」

スキルアウトC(……何だか分かんねぇが…こいつはヤバい……。「スキルアウト」として、それなりに体を鍛えてるはずの俺達が、あんなよく分かんねぇ攻撃でボロボロだ……。
……あの攻撃を三回も喰らって気絶しちまった、あいつの二の舞になる訳にはいかねぇ………。
……ここはやられたふりをしてやり過ごすしか………)

???「……こんな根性がねぇ奴は………叩き起こしてもう一回だなッッ!!」

スキルアウトC「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」ガバッ

???「……あれ?」

スキルアウトC「……あっ………」

???「…何だ、起きてるんじゃないか」

スキルアウトC「えっ……いや違っ……これはっ………」

???「…まさかお前、死んだふりで俺を騙してこの場を切り抜けようとしたのか……?」ギロッ

スキルアウトC「…うっ………いや……それは…」

???「……なんてこった……まさか、こんな性根も根性が腐ってるような奴だとは思わなかったッッ!!
おいお前!!、覚悟しろよッッ!!」

スキルアウトC「ああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ヴェント「…鬼か」
547 :1 [sagesaga]:2011/04/30(土) 19:05:58.99 ID:vWLPkPdAO

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


???「………っと、まぁ、これ位で勘弁してやるよ。これで少しは根性ついただろ!!」

スキルアウトC「」シーーン

ヴェント「大丈夫なのそれ。死んでない?」

???「俺は良識をわきまえてる人間だ、そんな過度な事はしないっ!
死んでるなんて……そんな訳無いだろ!……多分!」

ヴェント「多分かよ。危ねぇーな」ゲシゲシッ

???「……て、いうか、さっきから蹴ってるその人こそ大丈夫なのか?そっちこそ死んでないか?」

スキルアウトA「」シーーン

ヴェント「大丈夫じゃない。多分」ゲシゲシッ

???「多分かよ。俺よりそっちの方が危ないじゃないか」

ヴェント「………で、あんた誰?何者?『能力者』って奴?」

???「ふふん。何て事ないさ。名乗る程でも無い」

ヴェント「じゃ、いいや」

???「いやいやいやいやいやいや、待ってくれ、それは無いだろ?」

ヴェント「何よ、面倒くさいわね」

???「路地裏のスキルアウトの兄ちゃん達だって、もうちょっと優しいぞ?この流れで来たら、俺の名前を聞くだろ。常識的に考えて」

ヴェント「…回りくどいわね、鬱陶しい」
548 :1 [sagesaga]:2011/04/30(土) 19:10:01.55 ID:vWLPkPdAO

???「う、鬱陶しい!?俺が!?」

ヴェント「あんた以外に誰がいるのよ。鬱陶しいし、暑苦しいわ」

???「そんな事言われたの初めてだぞ!?しかも暑苦しいまでプラスされて!!」

ヴェント「多分、誰かが言う前にあんたがぶちのめしてるのよ、さっきみたいに。あんた、友人みたいな人いなさそうだし」

???「し、失礼な奴だなっ!!いるわ、友人くらい!!」

ヴェント「じゃ、あんた、携帯見せてみなさいよ。携帯って、友人の連絡先がのってるもんなんでしょ?」

???「友人っていうのは、ディスプレイに表示される文字列の事じゃねぇっ!!魂の友は、ココに刻まれてるんだよっ!!」ドン

ヴェント「見苦しい言い訳ね。結局、友達がいないんでしょうが」

???「だからいるって!!」

ヴェント「あんたがそう思ってるだけで、あんたの友達はそう思ってないかもよ?」

???「ひでぇ!?グサッと来たよ今の!?てか俺達初対面だよな!?ズバズバ言い過ぎじゃねっ!?」

ヴェント「回りくどいのは嫌いなの。やるんなら正面から………」

???「しょ、正面から…?」

ヴェント「………叩き潰す」

???「何をだよ!?俺!?俺をなのか!?助けてやったはずなのに、叩き潰されるいわれはないぞ!?」
549 :1 [sagesaga]:2011/04/30(土) 19:12:46.03 ID:vWLPkPdAO

ヴェント「頼んでないし」

???「頼む頼まないとか、そういうのは置いといてだな、一般的に襲われてる所を助けられたら、その後の言葉は自ずと決まってくるだろ?
はい、せーーの………」

ヴェント「頼んでないし」

???「…あれ?俺の耳がおかしいのか?さっきと全く同じ言葉が聞こえたような……」

ヴェント「面倒くさいわね。もういいじゃないこの話は」

???「勝手に終わらせたーー!?」

ヴェント「それより……私、今この路地裏を出れなくて困ってるんだけど、どうすれば出れるの?」

???「え?…お、おぉ。この路地裏を、だな?」

ヴェント「二度は言わないわ」

???「厳しいな…。
………よし、この学園都市第七位、ナンバーセブンこと削板軍覇が、きっちりこの路地裏の出口まで案内しよう!!」

ヴェント「さらっと名乗ったわね」

削板「根性でっっ!!」

ヴェント「さらっと危険な事言ったわね」

削板「大丈夫だ、根性さえあれば道に迷うなんて事はないっ!!これは断言出来るぞっ!」

ヴェント「あんたの断言って、信憑性薄いわね。いっつも断言してそうで」

削板「いいから、俺に任せろって!俺の根性で出来なかった事はそうそう無いぞ?」

ヴェント「少しはあるのかよ、オイ」
550 :1 [sagesaga]:2011/04/30(土) 19:16:02.59 ID:vWLPkPdAO

削板「いや〜、一回だけな〜。方向性は違かったにせよ、すげぇ根性の持ち主がいてなぁ」

ヴェント「は?持ち主?人間って事?」

削板「人間なんじゃねぇか、多分」

ヴェント「多分って何よ、よっぽど奇天烈な形容だったの?」

削板「いや、別にそういう訳じゃねぇ。外見は、ただの優男だった」

ヴェント「じゃ、どういう事よ?」

削板「強かったんだ」

ヴェント「あ?」

削板「めちゃくちゃ強かった。俺は、手も足も出なかった」

ヴェント「……そんなの珍しくないんじゃないの?だってあんた、学園都市第七位って事はあんたより強い奴が後六人いるって事でしょ?」

削板「順位なんて関係ねぇ!能力なんてものはもっと関係ねぇ!必要なのは根性だ、根性!!」

ヴェント「……意味分からないんだけど」

削板「……でもそいつは……俺の真っ直ぐな根性を、ねじ伏せた。ねじ伏せやがった!あんなひん曲がった根性のくせして、抱いてた根性の大きさだけはかなり大きかったんだよ!」

ヴェント「……ふ〜〜ん」

削板「俺は思った。もっと鍛え直さなきゃ……もっともっとっ強くならなくちゃっ……て。
だから路地裏を闊歩して、根性を鍛え直してたら、スキルアウトの兄ちゃん達に絡まれてるあんたを見つけたって訳だ」
551 :1 [sagesaga]:2011/04/30(土) 19:20:00.40 ID:vWLPkPdAO

ヴェント「で、そいつは誰なのよ。第何位?」

削板「さぁ〜な。他のレベル5なんて、殆ど面見た時なんてないし………。
………それに…そいつは学園都市の人間じゃなかったぽかったんだよなぁ〜…」

ヴェント「………」

ヴェント(……魔術師かよ)

削板「外人ぽかったし。次会ったら何者か聞いてみるかな……」

ヴェント「…そうね」

ヴェント(……多分答えないでしょうけど)

削板「……なんか思い出したら…ジッとしてられなくなってきたなぁっ!!走るか!?」

ヴェント「却下」

削板「……じゃあスクワットやろう!!」

ヴェント「却下」

削板「じゃ、一人でやるよ!!」フンッフンッ

ヴェント「そいつの名前は?」

削板「名前だぁっ?」フンッフンッ

ヴェント「そう、名前。名乗ったりしなかったの?」

削板「あ〜…なんかっ、言ってたっ、気がっ、するっ、なぁ!」フンッフンッ

ヴェント「覚えてんの?」

削板「なんだっ、けなぁっ、……オッ……オッ……オッサレスだったかなぁっ…」フンッフンッ

ヴェント「おっされす?」

ヴェント(誰だ、それ……?)

削板「ん〜…」フンッフンッ

削板(魔神がどうとか言ってたけど……まぁ、話してもしょうがないか。俺だってよく分かんないし)
552 :1 [sagesaga]:2011/04/30(土) 19:23:51.07 ID:vWLPkPdAO

ヴェント「…ま、いいや。別段知ってもしょうがないし」

削板「そうかっ、それはっ、そうだなっ!」フンッフンッ

ヴェント「いつまでスクワットやってんのよ?そろそろ案内しなさい」

削板「高圧的だなっ…とっ」フンッ

削板「ーーっしぃ、とりあえず50回だな!!」

ヴェント「そんなにやったの?無駄ね」

削板「無駄な事あるか。1日1000回は最低やらなきゃな!」

ヴェント「そんな時間あったら、私は術式の調整するわね」

削板「ん?術式?」

ヴェント「何でもないわよ。早くいきましょう」

削板「応とも!!じゃ、とりあえず走……」

ヴェント「却下」

削板「……歩くか」

ヴェント「それならいいわ」スッ

スタスタスタスタ

スタスタスタスタ

ヴェント「…てか大丈夫なんでしょうね?道筋分かってんの?……まさか本当に根性で…とかじゃないでしょうね?」スタスタ

削板「大丈夫だ!!任せとけっ!伊達に今まで路地裏を闊歩してきてないぞっ!!」スタスタ

ヴェント「そう。ならいいけどね」スタスタ







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


削板「ここどこだ……?」ウーン

ヴェント「迷ってんじゃねぇかよっっ!!」
553 :1 :2011/04/30(土) 19:27:58.01 ID:vWLPkPdAO

以上です。

DQNキャラって、何気重宝します。
手軽に出せて、手軽にぶちのめせるので。
しかもそれが、キャラ同士のコミュニティになったりしますからね。

お疲れ、スキルアウト!!(笑)

でわ。
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/04/30(土) 20:44:49.84 ID:iLBbm9Nz0
どっちかっていうと今回DQNなのはFの方じゃね?
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/05/01(日) 06:49:54.81 ID:n7usj43AO
結果がどうあれDQNはDQNでしょ。

たまたま相手の方が強かったから僕ら悪くないもんみたいな理屈は根性が足らん
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/04(水) 13:43:21.88 ID:1SLxx3EQo
例えば出てきたのが上条さんだったら確実にリンチが始まるし
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/05/04(水) 18:01:10.23 ID:rSFZaWWAO
>>556
確かにさうだが例えてやるなww
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 12:53:00.09 ID:Sx8B+OBDO
どうした?>>1よ…

早く来い!いや、来てください。
559 :1 :2011/05/10(火) 22:10:52.62 ID:bd4ieafAO

た・だ・い・ま!!


待たせたな!>>1だぜ!


やっと更新だ!

一週間以上もほっといてすまなかった!!

じゃあ行くぜ!

投下!!
560 :1 [sagesaga]:2011/05/10(火) 22:12:43.94 ID:bd4ieafAO

ーーーとあるファストフード店ーーー

駒場「ーーーーーという事らしい……。……だから半蔵……お前にその場所に向かってもらいたいのだが………」

半蔵「……あーー…」

郭「………要はタクシードライバーよろしく、その外人さんを目的地までお送りしろって事ですよね?」

駒場「………端的に言えば……そう捉えられんでもないが………」

郭「半蔵様!そんな雑事、わざわざ半蔵様がする必要ありませんよ!!」

半蔵「…ん〜……」

郭「そんな見知らぬ外人さんを車で送ってあげる義理もありませんし!!
てか、駒場氏がやればいいじゃないですか!!」

駒場「………俺は……車の免許を持っていないんだ……」

郭「そんな事気にしてたんですか!?「スキルアウト」のリーダーなのに!?」

駒場「……「スキルアウト」と……運転免許は…別問題だ……」

郭「てか、半蔵様だって免許持ってませんよ!!」

半蔵「いや、持ってるぞ?」

郭「え?」

半蔵「普通免許ならな。忍者たるもの時代の最先端をいかねぇと」

郭「ええぇぇぇぇ!?
に、忍者なのに自動車の免許持ってるんですか半蔵様!?」

半蔵「いや、忍者だからだって」
561 :1 [sagesaga]:2011/05/10(火) 22:26:50.28 ID:bd4ieafAO

郭「で、でも忍者っていったら己の足で……」

半蔵「駆け抜けるってか?アホらしい」

郭「だ、だってだって!!
忍者ならこう、水の上とか雑木林の中とかをササササっっーーっと、どんなものよりも早く走ったりして……」

半蔵「そんなの無理だから、現実的に考えて。実際、あの時代は走って移動するよりも、潜入してからその場で動かない事の方が多かったらしいぞ」

郭「えぇぇぇ!?そ、そうだったんですか!?私今までてっきり、半蔵様は本気を出せば自動車より速く走れるのかと思ってましたよ!?」

半蔵「俺はサンドマンか」

郭「半蔵様、お言葉ながら、それを言うなら正確には「サウンドマン」ですが?」キリッ

半蔵「ですが?じゃねぇよ。なんでドヤ顔だ。俺だってその位知っとるわ」

郭「嘘ですね!!知ってたのなら何故、半蔵様は「サウンドマン」と呼称しなかったんですか!!」

半蔵「馬鹿野郎。サンドマンは、現地のインディアンにも「サンドマン」って呼ばれてただろうが。だからサンドマンはサンドマンでいいんだよ」

駒場「……どっちでもいい……。……とにかく……頼まれてくれるのか…半蔵……?」

半蔵「え?…あーー…」

郭「行かなくていいですって半蔵様!!誰か他の「スキルアウト」の人に行かせればいいじゃないですか!!駒場氏が声かければ、パパーっと……」

駒場「………そういう訳にもいかなくてな……。…「スキルアウト」で…あの子と知り合いなのは…俺と浜面と……そして半蔵だけなんだ……」

郭「え?」

半蔵「……あぁ、まぁな」

郭「………」

郭「……あぁ、分かりましたよ半蔵様」

半蔵「…ん?何がだ?」
562 :1 [sagesaga]:2011/05/10(火) 22:28:07.57 ID:bd4ieafAO

郭「半蔵様はその外国人に義理を感じてるんじゃなくて、その女の子に義理立てしてるんですね?」

半蔵「………まぁな」

郭「なる程、それならば納得出来ます。半蔵様はお優しいですから」

半蔵「何だ、藪から棒に。優しくなんてねぇよ」

郭「……でも、それならなんで先程から返事を渋ってらっしゃるんですか?何か不都合が?」

半蔵「……いや、不都合っつーか…」

郭「はい?」

半蔵「…車がねぇんだよなぁ……」

郭「車?」

駒場「………」

駒場「……まぁ、今までは浜面の奴に頼りきりだったからな……。…確かに乗用車の調達が必要だ……」

半蔵「かといってこんな場所で車盗む訳にもいかねぇし……。…どうする、駒場の旦那?」

郭「私がどこかで適当に調達して来ましょうか?」

半蔵「お前一人に行かせると、逆に危ないから駄目だ」

郭「そ、そんな事無いですよ!!ちゃんと隠れ家の調達だって出来てたじゃないですか!!」

半蔵「お前機械苦手だろ、忍者のくせに。お前が持ってる最新機器っつったら、拳銃位しか見たときねぇぞ」

郭「だ、大丈夫です!!私だってやれば出来ますからっ!!」

半蔵「余計な騒ぎを増やすだけだからやめとけ」
563 :1 [sagesaga]:2011/05/10(火) 22:30:44.83 ID:bd4ieafAO

駒場「……車については…俺がなんとかしよう………。……「スキルアウト」の連中に携帯で声をかけてみる……」

郭「えぇ!?私は!?私は選択肢にすら入ってないんですか!?」

半蔵「安全で的確な方を選ぶのは人間の性だ、郭」

郭「えぇぇぇ!?ヒドい!?」

駒場「………それで半蔵……行ってくれるのか…?」

半蔵「………」

半蔵「…あぁ、分かったよ。アシのアテがつくなら、行ってやるさ」

駒場「……すまんな……。……それで場所の方なんだが……」

半蔵「あぁ、どこなんだ?」

駒場「…俺の携帯に…あの子の携帯のGPSデータが届いた……。…その場所に行ってくれ……。…今、お前の携帯に送っておいた……」

半蔵「分かった」


♪カクレンジャーニンジャニンジャー♪


半蔵「…お、早速来たみたいだな」ピッ

半蔵「………」

半蔵「…遠いな。ここから車で20分ってところか……」

駒場「……俺は今から外で電話してくる……。…とりあえず10人位に電話してみよう……」ガタッ スッ


ズンッズンッズンッ…


郭「………」

郭「…行っちゃいましたね駒場氏」

半蔵「俺達はここで、駒場の旦那が車を見つけるのを待てばいいさ。駒場の旦那の事だ、そう時間はかかんねぇはずだ」
564 :1 [sagesaga]:2011/05/10(火) 22:39:45.63 ID:bd4ieafAO

郭「……やっぱり私も車を調達しに…」

半蔵「駒場の旦那の方が速いって、絶対。徒労になるからやめとけ」

郭「大丈夫ですって!!私だって最新機器を扱ってるんですから!!」

半蔵「拳銃以外でか?何をだ?」

郭「携帯電話ですっっ!!!!」エッヘン

半蔵「………」

郭「ふふん」ドヤッ

半蔵「………」

半蔵「…徒労になるからやめとけ」

郭「あれ!?微塵も意見が変わってない!?なんで!?」

半蔵「いいからお前は黙ってそこのポテト食ってろって」

郭「いや、そのポテトって駒場氏の奴じゃないですか!!また怒られるの嫌ですよ私!!」

半蔵「大丈夫大丈夫、駒場の旦那はそんなポテトの一本や二本減った事になんて気づかないって」

郭「いや、絶対気付きますね!!ああ見えて駒場氏は繊細な部分がありますからっ!!」

半蔵「大丈夫大丈夫、だって怒られんの俺じゃないし」

郭「そういう理論なんですか!?なんか、ジャイアニズムに近いものを感じますけど!?」

半蔵「だって俺食わないし」

郭「いや、私も食べませんよ!?」

半蔵「いや、嘘だな。既にお前の右手はポテトを一本掴んでしまってる」

郭「うっ…!ば、ばれてる!?」

半蔵「まだまだだな、郭」

郭「……くっ……かくなる上は……」

半蔵「……ん?何だ、ポテトをこっちに向けて。せっかく取ったのに戻すのか?」

郭「………半蔵様も、ポテトつまみ食いの共犯にしてさしあげますっ!!」バッ ガタッ

半蔵「うわっ!?馬鹿っやめろっ!?ポテトを無理矢理口に突っ込もうとすんなっ!!」

郭「これで私が仮にポテトを口にしても、半蔵様も共犯ですよっ!!」

半蔵「おい馬鹿やめろ!!てかポテトじゃなくて胸が口に当たってるんだけどわざとだろ郭てめぇ」
565 :1 [sagesaga]:2011/05/10(火) 22:44:23.90 ID:bd4ieafAO

郭「はい、そうです!!」ムニュウ

半蔵「いい返事!?てかやめろってまた周りの人に変な目で見られてむごっ!?」ムニムニッ

郭「どうです半蔵様っ!!これが私自慢のバーガーですよ!!肉厚ジューシーでしょ!!」

半蔵「お前何言ってんの!?お前何言ってんの!?馬鹿なの!?何なの!?」

郭「私のビックマックに骨抜きになって下さい半蔵様!!」

半蔵「ここモスだから!!マックじゃねぇからっ!!」

郭「じゃあビックモスで!!」

半蔵「意味わかんねぇよ!!てかそういう問題じゃねぇ……………って、ん?
………おい、郭、後ろ……」ムニムニ

郭「はい?」

半蔵「だから後ろ」

郭「え?」クルッ



アックア「………」



半蔵「………」

郭「………」


アックア「……取り込み中に所悪いのだが……こちらは急用でな……」

郭「はい?」

半蔵「………」

・・・・・・・・・・・・
アックア「先程の、外国人がどうとかいう話を、詳しく聞かせて頂きたい」


郭「………」

半蔵「……郭」

郭「………分かってます半蔵様……。得体の知れない人間に情報を安易に渡すなとおっしゃりたいのですね……?」

半蔵「いや、とりあえず俺から降りろ」

郭「………はい」シブシブ
566 :1 [sagesaga]:2011/05/10(火) 22:45:44.44 ID:bd4ieafAO

半蔵「……で、いきなりなんだって?外人さん」

アックア「先程の君達が交わしていた会話の内容について、詳しく知りたいのだが」

郭「……よく見れば、さっき私達の隣でシェイクを一気飲みしてた人じゃないですか。
……まさか私達の会話、盗み聞きしていたんですか?」

アックア「人聞きが悪いな。少し小耳に挟んだ程度である」

半蔵「悪いが、得体の知れない人物にひょいひょいと個人情報は教えられない。他を当たってくれ」

アックア「それは困る。もしかしたらその外国人というのは、今私が捜している友人かもしれんのだ」

郭「え?」

半蔵「……何?」

アックア「私はその友人と供に飛行機に乗り、この学園都市に来た。
……だが、とある事情でその友人とはぐれてしまい、今必死に捜している所なのである。故に、その手かがりになるやもしれない貴重な情報は、聞き逃せない重大な事柄なのだが……」

郭「ど、どうします半蔵様?」

半蔵「………」

アックア「なんとか聞かせてはもらえまいか?」

郭「半蔵様?」

半蔵「………」

半蔵「……あんたの言ってる事は、本当なのか?その証拠は何か無いのか?」

アックア「……疑り深いであるな……」
567 :1 [sagesaga]:2011/05/10(火) 22:49:47.84 ID:bd4ieafAO

半蔵「あんたが嘘を言ってるって気はしないが………ま、一応念には念を入れておきたいからな」

アックア「………むぅ………だが証拠と言われても……」

郭「例えばその人とのツーショット写真とか、その人があなたに送った手紙とか」

アックア「恋人か」

郭「え?ゲイの方じゃないんですか?」ビックリ

アックア「マッチョがみんなゲイだと思っていたら、いつか痛い目をみるのである。
てか、誰が『アックア×テッラ』なんて気色悪いものを見たいのであるか。ジャパニーズFUJOSIでも「その発想はなかったwwwwww」みたいな感じになるぞ」

半蔵「……何言ってんだあんた?」

アックア「メタ発言である」ウム

半蔵「いや、ウムじゃねぇよ。何一人で納得してんだ」

アックア「私はメタ発言担当と、>>1が言っていたのである」

半蔵「…>>1?何だ、>>1って?さっきから意味わかんねぇ事ばっかり言うな、」

アックア「世の中には、知らなくていい事の方が遥かに多いのである。気にするな」

郭「何か話逸れてません?」

半蔵「いや、お前が逸らしたんだよ」

アックア「兎に角、その話を聞かせて頂きたい。…是が非でも」

半蔵「………」

郭「……半蔵様…」チラッ

アックア「………どうしても私を信じられないと言うのなら、この曇り無き私の眼を見るである」スッ

半蔵「………」スッ


アックア「………」ジーーーーー…

半蔵「………」ジーーーーー…









半蔵「………あれ?言うほど澄んでねぇけど?」


アックア「ぬぉ!?」ガーーン

568 :1 [sagesaga]:2011/05/10(火) 23:02:06.56 ID:bd4ieafAO

アックア「ば、馬鹿な……。この第4の主人公こと、『後方のアックア』の眼が曇っているだと………?」

半蔵「言ってる内容は良くわかんねぇけど、あんた絶対心の中そんなに綺麗じゃないだろ。自分で自分を主人公って言ってる時点で」

アックア「今までメタ発言がここ一番で影響を!?くそっ、おのれ>>1め!!」

郭「よ、よく分かりませんけど、そういう発言が駄目なんじゃ……」

アックア「くっ、このままではテッラ(かもしれない人)の手掛かりが………」

半蔵「………」

アックア(今の失敗で、この少年の信頼は勝ち得なかった……。…しかもドヤ顔してての失敗は、手痛い以前に恥ずかしい………。なんかもうこの少年の顔真っ直ぐ見れない位恥ずかしいである……)

アックア「……くぅっ……どうすれば………」

半蔵「………」

半蔵「……なぁ、あんた」

アックア「…む?」

半蔵「一発芸」

アックア「…………?」

半蔵「なんか一発芸してみてくれよ。それで面白かったら教える」ウン

郭「えぇ!?ど、どうしたんですかいきなり!?」

アックア「イ、イッパツゲイ!?
………す、すまん、先程も言ったが私にはそんな性的趣向は……」

半蔵「ちげぇよ!!俺だってないわ!!
コメディ!!エンターテイメント!!俺から笑いをとれって言ってんの!!」

アックア「なんだ、そういう話であるか。なんだか急な話であるが、まぁ棚からぼた餅という事で、ありがたくそのチャンスを頂こう」

半蔵「なんで棚からぼた餅知ってんのに、一発芸知らねぇんだよ」

アックア「私のギャグセンスは、『神の右席』の中でもダントツである。戦場で鍛えた伝家の宝刀『戦場ギャグ』を見せてやろう」キリッ

半蔵「そのダントツって、ダントツ最下位って事じゃないよな?大丈夫だよな?」
569 :1 [sagesaga]:2011/05/10(火) 23:17:34.34 ID:bd4ieafAO

アックア「少しネタを思い出そう。しばし待つである」

半蔵「…あぁ、分かった」

郭「…ちょっと半蔵様……」コソッ

半蔵「ん?」

郭「どういう事ですか、いきなり一発芸なんて………まるで馬鹿な中高生同士のノリみたいですが……」コソッ

半蔵「いや、なんか話してたら信用出来そうな奴だと思ってよ。多分こいつになら教えても大丈夫だよ、うん。一発芸は、その情報を教えてやるきっかけだ」

郭「……え〜…大丈夫なんですか……?」

半蔵「あぁ」

郭「………半蔵様がそこまで仰るなら……私は何も言いませんが……」



アックア「……うむ、用意が出来たである、私の『戦場ギャグ』」

半蔵「おっ、待ってました〜」パチパチ

郭「……」パチパチ

アックア「title、「戦場あるある」である」

半蔵「おぉーー………って、え?」

郭「……まさかのあるあるネタですね」

アックア「では行くである………。ごほんっ!!
え〜……、『パイナップルボムを、キャンプにまで常備してる奴がいる』〜」

半蔵「あ〜……」

郭「………」

アックア「『ピストルの手入れを忘れて暴発するけど、腹の傷の方が痛くて気にならない』〜」

半蔵「……」

郭「……」

アックア「『近接戦だと、ナイフじゃなくて銃で殴っちゃう』〜」

半蔵(……いや、わかんねぇよ)

郭(そんな専門的なあるある言われましても……)





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ズンッズンッズンッ…

駒場「…………半蔵……車がとれ………」


アックア「『戦車の傷を、Gパンのダメージ加工みたいに残す奴がいる』〜」

半蔵「………」

郭「………」



駒場「…………」


駒場「……誰………?」
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 23:19:48.79 ID:eUM5k4dro
残念なアックアだなwwww
571 :1 :2011/05/10(火) 23:20:00.94 ID:bd4ieafAO

以上です。


待ってた方、遅くなってすみませんでした。

次は少し早く投稿出来るように頑張ります!!

でわ。
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 23:24:58.84 ID:eUM5k4dro
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/05/11(水) 00:18:14.66 ID:3IrqEscTo
軍人くらいにしか受けないだろ、アックア
乙です
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/05/11(水) 01:05:13.33 ID:In5Gahuy0
面白かったから一気読みしてしまった…
今までスレタイを何度か見ることがあったのに
スルーしてたとか俺…吊ってくる


それにしてもアックアが可愛く見えるんだが俺だけじゃないよな…?
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 01:07:03.32 ID:4RKgCKDIO
>>1はアックアにも謝れww
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/11(水) 06:29:20.58 ID:eqw+3hZDO
乙!
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 06:31:01.07 ID:eqw+3hZDO
すまん…ageちまった。

578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/05/11(水) 12:24:37.01 ID:wLI1d0ER0
     \ ヽ { ヽ、 \ ヽ ヽ ヽ 、
    ‐- 、ヽ \ \ ヽヽ \\ヽ \\
 `゙ ミ ヽ \ \ \ \ ヽ   \  lヽ、
  __>ミ   \ ヽ ヽ     ヽ  ヽ ! ハ
ヽ― = 二       \   \ l   }   |、
 >--== ミ 、`ヽ   ヽ、\  !  // / ト、    >>1乙ですねー
_ ̄>三二   ミ、  ,、ゝ‐- 、 |r-、/  /  |
 二` ミ-  _  ヽ/  - 、 `   ヽ / // }/
 ―= ニ ― ニ   .〉,ィ‐- 、__,〉  _,, 〉  ///-. 、. _
:‐:'": ヽ三 _  /〈 弋エヽ ヽ /ィェュ}.|////: : : : : :`゛:': -. .,,
: : : \ミ.二 _彡, -、}    /´'  } l`ヽ  〉 // : : : : : : : : : : : :.`ヽ
: : :ヽ-=ニ__ '" { ヾ `ヽ     ィ  ヘ  / 〉彡': : : : : : : : : : : : : : : : :/
: : : : `メ‐ '' ~   ヽ、lイ } _,z孑于テミx、Yr'´: : : : : : : : : : : : : : : :./
: : : : : : :.ノ//ィ  _ヽ! 弋二二二二{/: : : : : : : : : : : : : :_:>'"
: : : : : : : : : : :  ̄:` ―:l\  ̄  ̄  ̄ {: : : : : : : : : :> ''"
 ̄ " ' ― : :_: : _: :|  `> -- ‐ '"_ : ― ''"´
          \: :二: :二: :二: :二: :/
    __ _ . . -‐''": : : : : : : : : : : : : : `: ‐--.、
.  /´:、: : : : :~ :‐: :_: : : : : :./\: : : : : : : : : : : `‐-、
 /:、: : :ヽ: : : : \: : : :ヽ: : : :\ 〉: : : : : : : : : : : :}: : 〉
./: : :\: : ヽ: : : : :ヽ: : : : : : : : :.〉{: : : : : : : : : : : : l: /: ヽ、
': : : : : : : : :∧ ̄ > ''‐._ ./  ヽ―‐''" \― !/: : : :∧
: : : : : : : : : : :l ∠二 _ ,.x-‐‐ 、   / ̄ \__\.|:/: : : : ∧
: : : : : : : : :/: |      |: : : : : : }  |: : : : : : :|   }/: : :/ : : |
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/05/11(水) 12:27:04.56 ID:wLI1d0ER0
今追いついたが
テッラさんマジ天使!!このスレ最高すぎだwwww
後フィアンママジでカッコよすぎだ!!!
アックアも超かっこいいwwwwww
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 13:36:21.16 ID:oC4jLT0DO
ガチなのかギャグなのかどっちなんだwwwwww
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/11(水) 16:14:21.33 ID:rN/nuILi0
多分某漫画のブッダの聖人ギャグみたいなもんなんだろう
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/11(水) 20:02:10.11 ID:NPFnkbtw0
どっちかというと荒川のシスター的な
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/12(木) 18:49:11.84 ID:yPrO27F80
乙!
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/05/12(木) 20:51:37.24 ID:X65TaI9E0
このアックア大好きだわwwwwww
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 23:00:14.52 ID:TaLagyWFo
>>1

なんかアックアさん色々と残念すぎるw
つか半蔵羨ましい爆発しろ!
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東北) [sage]:2011/05/14(土) 20:09:15.83 ID:A0Fc0D9g0
アックアさんwwwwwwwwwwww
587 :1 :2011/05/20(金) 20:46:06.65 ID:WdivL7/AO

バッキャロォォッッ!!!

バキィッ);´Д`)グハッ


……みたいに殴られてもおかしくない位、更新してませんでしたorz

もう少し早くとか言ってた自分は何処へやら。
前回から一週間以上経っております。


バッキャロォォッッ!!!

です。本当に。


……いや、御託を並べず、投下内容で誠意を見せましょう。

伝われ、俺のハート!!

では、投下。
588 :1 [sagesaga]:2011/05/20(金) 20:54:12.01 ID:WdivL7/AO

ーーーーー大通りーーーーー


風を切る音が、男の右耳を通過する。
黒光りした車体が同時に男の視界の端へとフェードアウトして行く事と、その音を関連付けるのは容易い。
忙しなく響くその音と、風を切る大きな車体は、フィアンマに思考という内的行動のきっかけを与えるには、充分だった。


フィアンマ「……」

フィアンマ(黒いワゴン車ーーーー…市民の私物……いや、「警備員」の物か?)


「警備員」。外来人でありながらその存在を連想するのは、やはり「世界の救済」を目的としたフィアンマからすれば当然既知な事なのだろう。


フィアンマ(……やはり…俺様があのビルのガラスを壊した事で、誰か怪我人が出たのか……?
………いや、その事については「設定」しておいた…。かすり傷程度は負っても、命を失ったような人間はいないはずだ……)

フィアンマ「………」スタスタスタ

ザワザワ…

ナンダ…サワガシイナ…?

ナンデモナニカオオキイジコガアッタラシイワヨ…

マジデ?コワイナァオイ…

ザワザワ…

フィアンマ「………」スタスタ

フィアンマ(………まぁ…怪我人がいなくともあの惨状では、「警備員」を呼ぶのは当たり前か………)

フィアンマ「………やはり派手にやりすぎた……。……もう少し調整するべきだったか………」スタスタスタ




警備員A「はいはーーい。お兄さん、ちょっと止まるじゃん?」


フィアンマ「……ん?」
589 :1 [sagesaga]:2011/05/20(金) 20:56:59.25 ID:WdivL7/AO

フィアンマ「何だ?」

警備員A「ここで一旦止まるじゃん。お兄さん、ちょっといいかな?」

フィアンマ「…?」

警備員A「お兄さんがこっちに歩いて来た方向で今、ある一角のビルの窓ガラスが全部吹き飛んで、大騒ぎになっているらしいじゃん?」

フィアンマ「……そのようだな」

警備員A「今、検問してその犯人を片っ端から捜してるんだけど………………って、ん?………あれ?お兄さん、もしかして外人さん?」

フィアンマ「見れば分かるだろう?この街の人間に見えるか?」

警備員A「…………」

フィアンマ「…ん?どうした?」

警備員A「………まさか……
……君が『飛行機でテロリストを退治した二人組』の、もう一人?」

フィアンマ「………は?」

警備員A「……あれ?違う?『テッラ』って人知らないじゃん?」

フィアンマ「テッラ?テッラがどうかしたのか?」

警備員A「やっぱり!!君が、テッラさんと一緒に機内のテロリストを排除したもう一人の英雄さんか!!」

フィアンマ「……え?どゆこと?」キョトン

警備員A「とぼけなくてもいいじゃん!!君が元傭兵の、テッラさんの友人なんだろう?」

フィアンマ「…………」

フィアンマ(…………あぁ、なる程。そういう話か)
590 :1 [sagesaga]:2011/05/20(金) 20:58:35.88 ID:WdivL7/AO

警備員A「いや〜、まさかこんな所で会えるとは思わなかったじゃん」ハハハ

フィアンマ(テロリスト退治なんて柄でも無いことをしたのか、あいつら……。アックアはまだ分かるが………テッラの奴がそんな事するなんて、珍しいな)

警備員A「あれ?テッラさんは一緒じゃないのか?まさか、まだ合流してなかったりするじゃん?」

フィアンマ「……まぁな」

フィアンマ(……どういう経緯か知らんが、なんでこの巨乳警備員はテッラしか知らないんだ。アックアはどうしたんだ?)

警備員A「ん〜……私と空港で別れて随分経つけど…………。携帯電話みたいに、何かテッラさんと連絡を取り合えるような物は持ってないんじゃん?」

フィアンマ「あ〜………まぁ、携帯電話なら俺様は持ってるが……」

警備員A「なんだ。じゃあ……」

フィアンマ「テッラが持ってない」

警備員A「………」

フィアンマ「………」

警備員A「……そういえば確かに、持ち物検査した時に何故か小麦粉は持ってたけど、携帯は持ってなかったじゃん」

フィアンマ「そういう事だ」
591 :1 [sagesaga]:2011/05/20(金) 21:04:15.16 ID:WdivL7/AO

フィアンマ「……まぁ大丈夫だとは思うがな。最後には合流する予定だし」

警備員A「ん?何だ、テッラさんと待ち合わせの約束でもしてんじゃん?」

フィアンマ「……そんな所だ」

警備員A「な〜んだ、だったら大丈夫じゃん。どうやらこっちが勝手に心配しちゃったみたいじゃんよ」

フィアンマ「別に構わないが」

警備員A「そっかそっか………。じゃあ世間話も終わりにして、私も仕事に入らせてもらうじゃん?」

フィアンマ「あぁ。で、何だ?」

警備員A「ま、簡単な身体検査じゃん。お兄さんが『能力者』だったら、『書庫』に問い合わせて能力と身元確認をしたりなんだりってあるんだけど、海外から来たお兄さんが『能力者』の訳ないから、この検査は必要ないじゃん?だから、ビルの窓ガラスを吹き飛ばせるような、例えば爆弾とか、そんなものを持ってないか簡単な確認だけ、させてもらうじゃん?」

フィアンマ「……ふぅん、なる程。……で、それには本人の同意が?」

警備員A「必要じゃん」ウン

フィアンマ「……分かった、承諾しよう」

警備員A「話が早くて助かるじゃん。じゃ、とりあえずそっちのワゴン車の方にいる「警備員」に、身体検査して貰うじゃん」

フィアンマ「あぁ」スッ スタスタ
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/20(金) 21:05:05.64 ID:iCM7TsaDO
>>1
来たァァァァァ!
待ってたぜ!
593 :1 [sagesaga]:2011/05/20(金) 21:06:29.24 ID:WdivL7/AO

フィアンマ「……」スタスタ

フィアンマ(ワゴン車………これか?)スッ

フィアンマ「……」ガチャッ

フィアンマ「………」

フィアンマ「……あれ?」

フィアンマ(……誰もいない……?)

フィアンマ「………」

フィアンマ(………何だこれ?どうすりゃいいんだ?)



???「あっ、す、すいません!!」



フィアンマ「はい?」クルッ

???「だ、男性の方ですよね?」

フィアンマ「……その確認はいくら俺様でも少し傷付くぞ?」

???「あっ、し、失礼しましたっ!!い、今、男性の方の「警備員」を呼んで来ますので少々お待ち……」

警備員A「な〜〜に言ってんじゃん鉄装。只でさえ皆忙しいんだ。その位自分でやれ!」

鉄装「えぇ!?で、でも異性が身体検査をするっていうのはちょっとマズいんじゃ……」

警備員A「男性が女性にするならともかく、女性が男性にしたって大した問題はないじゃん!」

鉄装「で、でもですね……その………私が恥ずかしいというか………」

警備員A「いいからさっさとするっっ!!」

鉄装「はひっ!!」ビクッ

鉄装「………」

鉄装「………」チラッ

フィアンマ「………」

鉄装「………」

鉄装「………よ、よろしくお願いします」
594 :1 [sagesaga]:2011/05/20(金) 21:07:57.66 ID:WdivL7/AO

フィアンマ「………」

鉄装「………」チラッ

フィアンマ「………」

鉄装「………」

フィアンマ「………で?どうすればいいんだ俺様は?」ハァ

鉄装「あっ………え〜っと………」

フィアンマ「………」

鉄装「……と、とりあえず車内へ……」オズオズ

フィアンマ「分かった」スッ ガチャッ

鉄装「あっ、そっちじゃないです」

フィアンマ「え?」

鉄装「…え〜っとですね…う、車の真後ろにある……その……なんていうか……両開きするドアからですね……」

フィアンマ「………あぁ、あの荷物とか入れたりする」

鉄装「そうですそうです!そっちから車内に入って頂いて………」

フィアンマ「……」スタスタ

フィアンマ「……」ガチャッ

鉄装「よいしょっ…」スッ

フィアンマ「……」キョロッ

フィアンマ(………思ったより広いな……。…軍事車のように…長椅子がある…)

鉄装「あっ、どうぞ適当に座って下さい」ガチャンッ

フィアンマ「ふむ……」ストンッ

鉄装「よいしょ」ストンッ

フィアンマ「……」

鉄装「…それで……ですね……まずはあなたの『能力』の方を……」

フィアンマ「……」

鉄装「………」

鉄装「が、外人さんっ!?」

フィアンマ「遅っ!?」
595 :1 [sagesaga]:2011/05/20(金) 21:10:55.61 ID:WdivL7/AO

鉄装「は、はろー?あいあむあんちすきる。ゆーあー………」

フィアンマ「いや、今更すぎるだろ。どんだけ頭の回転遅いんだよ」

鉄装「はぅ!?な、なんでこの街に外人さんがっ!?」

フィアンマ「観光」

鉄装「か、観光!?」

フィアンマ「駄目か?」

鉄装「よ、よく来れましたね……。理事長が許すとは思えないんですけど……?」

フィアンマ「アレイスターとは『お友達』だからな」ハッ

鉄装「そ、そうなんですか……。……そういえば理事長もこの国の人間じゃないって噂を、前に聞いた時が……」

フィアンマ「いいからさっさとやろうぜ?」

鉄装「あっ、す、すみません!」

フィアンマ「で?」

鉄装「え〜っとですね……まずは『能力』の確認を……」

フィアンマ「てんどん!?」

鉄装「はっ!!そ、そうでした、外人さんなんでしたっ!」

フィアンマ「天然かよっ、面倒くさいな!?」

鉄装「す、すみません……。では『能力』の確認は必要ありませんので………そうですね………では持ち物検査の方を………」オズオズ

フィアンマ「はい」ポンッ

鉄装「あっ、どうも…。……え〜っと……携帯電話と………お財布ですね………」

フィアンマ「………」

鉄装「………」

フィアンマ「………」

鉄装「……え!?終わりですか!?」

フィアンマ「え?うん」
596 :1 [sagesaga]:2011/05/20(金) 21:15:06.74 ID:WdivL7/AO

鉄装「携帯とお財布だけなんですか!?」

フィアンマ「うん」

鉄装「どんだけですか!?まだ自販機にジュースを買いに向かう高校生の方が手持ち荷物ありますよ!?」

フィアンマ「俺様的には充分なんだが」

鉄装「いや、仮にも海外旅行するんなら、アタッシュケース二つは持ちませんと!!」グッ

フィアンマ「いやそれは持ちすぎだろ」

鉄装「でも本当にそれだけですか?他にポケットに何か入っていたりは……?」

フィアンマ「しない」ウン

鉄装「えぇーー……」

フィアンマ「ほら、ポッケをひっくり返しても何も無いだろ?」クルンッ

鉄装「……なんか釈然としませんけど………分かりました……。……では次に……その………身体検査の方を………」

フィアンマ「………」

鉄装「………」

フィアンマ「……あぁ」

鉄装「…よ、よろしいですか…?」

フィアンマ「分かった。……それで終わりなんだろう?」

鉄装「…はい」

フィアンマ「……で?何だ、服でも脱ぐか?」

鉄装「………お願います…」

フィアンマ「………」ハァ

フィアンマ「」ヌギヌギ

鉄装「………」

フィアンマ「」ヌギヌギ

フィアンマ「……下も…か?」

鉄装「…はい、下着以外お願いします……」

フィアンマ「………」ヌギヌギ

鉄装「………」チラッ

フィアンマ「……終わったぞ?」

鉄装「……」

鉄装「細いですね…」

フィアンマ「ぐふっ!?」ザクッ
597 :1 [sagesaga]:2011/05/20(金) 21:16:49.48 ID:WdivL7/AO

フィアンマ「………ちょっと待ってくれ、ちょっと待ってくれ……。……俺様の聞き間違いか?今……俺様のハートを根こそぎ奪うワードが聞こえたぞ…?」

鉄装「いや、細くて羨ましいなーって思って…」

フィアンマ「………」

鉄装「え?」キョトンッ

フィアンマ「……やっぱり天然なのかあんた…?」

鉄装「え?え?な、何がですか?私、何か言いました!?」

フィアンマ「言った、言ったよ。おおよそ男子が女子に言われたくないワードベスト10に入るワードを」

鉄装「えぇ!?ほ、本当ですか!?」

フィアンマ「俺様一番気にしてるんだから。『幻想殺し』と殺り合った時に、めっちゃ筋肉の劣等感感じたんだから」

鉄装「な、なんだか分かりませんけど……す、すいません!」ペコッ

フィアンマ「………いいよもう。さっさと終わらせてくれ……」ハァ

鉄装「あ、は、はい。ただいま!」スッ

鉄装「……」ジー

フィアンマ「……」

鉄装「すいません……脱いだ衣服をこちらへ……」

フィアンマ「あぁ…」スッ

鉄装「ありがとうございます」スッ

鉄装「………」

鉄装「……大丈夫です、不信物はありません」

フィアンマ「当然だ」ウン
598 :1 [sagesaga]:2011/05/20(金) 21:27:46.28 ID:WdivL7/AO

鉄装「以上で検査は終了です。お疲れ様でした。これ、お返しします」

フィアンマ「思ったより随分早かったな…」ハキハキ

鉄装「着衣を終えたら、この車から出て結構です。私、先に降りてますので……」スッ スタスタ

ガチャッ…

バタンッ……

フィアンマ「………」ハキハキ

フィアンマ「……なんだかんだで「警備員」なのか、あの女……。うだうだ言いながらも……きちんと仕事はこなしていったもんな………」

フィアンマ(……最初は頼りない女でどうなる事かと思ったが……、…街を守る「警備員」の人選は……間違っていないようだな……)

フィアンマ「……」

フィアンマ「……よし、出るか」スッ

ガチャッ

フィアンマ「……」スタッ



警備員A「お疲れ様じゃん」

フィアンマ「ん?…あぁ」

警備員A「もうここを抜けても大丈夫じゃんよ。あそこのゴツい「警備員」が立ってる、バリケードの隙間から出て行けるじゃん」

フィアンマ「分かった」スッ スタスタ

警備員A「じゃ、気をつけるじゃん」

フィアンマ「あぁ」スタスタ

フィアンマ(……「警備員」……この街の治安維持部隊…か…)

フィアンマ「……」チラッ
599 :1 [sagesaga]:2011/05/20(金) 21:34:03.55 ID:WdivL7/AO

警備員A「はーい、君達、ちょっと止まるじゃん」

御坂「ん?」

黒子「なんですの?」

初春「え?」

佐天「な、何?」

警備員A「……あれ?君達……」



フィアンマ「………」チラッ



鉄装「ですからですね……身体検査等の方を……」

女「……私は、別に、構わない」

鉄装「あ、ありがとうございます!では、こちらに……」



フィアンマ「………」

フィアンマ(……学園都市を……この街を……守ってはくれそうだな………)フッ



警備員A「ゴツい男?」

御坂「そうっ!なんか傭兵みたいな奴!」

黒子「そいつは異常な力を持っていましたわ!今回の騒動にも関係してるかも……」

警備員A「ん〜……」

警備員A「ひょろっひょろっの傭兵さんなら知ってるんだけどなぁ……」



鉄装「…それでですね、凄くきれいで細い体をした外人さんをさっき検査しまして……」

女「外人、…珍しいな、この学園都市に……」




フィアンマ(……俺様の心は守ってはくれないが……)ズーン
600 :1 [sagesaga]:2011/05/20(金) 21:42:24.96 ID:WdivL7/AO

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

警備員C「お気をつけてーー」スッ

フィアンマ「……ありがとう」ズーン

フィアンマ「」トボトボ

警備員C「………」

警備員C(……どうしたんだあの人……?)

フィアンマ「……」トボトボ

フィアンマ(…………俺様だって好きで細い訳じゃねぇっつうの……)トボトボ

フィアンマ「………」ハァ トボトボ

フィアンマ(………今からどうするかな……。……適当に進むっつっても……アレイスターの野郎にバレちまっている以上、あいつの手のひらに自ら飛び込むようなもんだよなぁ……)

フィアンマ(……かといって特に行く場所があるわけじゃないし………)

フィアンマ「……」ウーン

フィアンマ(……次から俺様に向けられるのは…雲川芹亜みたいな非戦闘員じゃなく……なんらかの力を持った輩だろうな……)

フィアンマ「……ま、既に術式の再構成は終わってるから………何が来ても根こそぎ吹き飛ばすがな」フンッ



???「ねぇ!!」



フィアンマ「…!」

フィアンマ(……何だ…早速かっっ!!)クルッ

フィアンマ「…!」バッ



打ち止め「そこにいられると手押し信号が押せないかもってミサカはミサカは憤慨する素振りを見せてみたりっ!」ビシッ

フィアンマ「……」

打ち止め「……」ムゥ

フィアンマ「……ま、まさか次の刺客が幼女とは………アレイスター恐るべし……」ヨロッ

打ち止め「な、なんだか分からないけど、絶対馬鹿にしてるでしょってミサカはミサカは怒りを露わにしてみたりっ!」
601 :1 :2011/05/20(金) 21:48:03.85 ID:WdivL7/AO

以上です。

さて、なんだかアックアが大人気ですねwwww

うちのボケ担当が、こんなに人気が出るとは思いませんでしたwwww

スレタイはテッラさんなんだけどなぁ…ww


でわ。
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/05/20(金) 21:52:10.06 ID:zrwBkNXb0
打ち止めとフィアンマが絡む…だと…?
なんて俺得!!

603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/05/20(金) 21:59:02.19 ID:nzmdOdZAO
アックアとフィアンマの身体スペックはほぼ逆の位置にあるからなww

挫けず頑張れフィアンマよ
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/20(金) 23:10:07.08 ID:CcFt1ZRZ0

とりあえず筋トレから始めようぜフィアンマ
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/21(土) 08:10:51.20 ID:NCRsm/OIO
フィアンマは魔術サイドの一方ポジションだからなぁ。能力だよりだから細くても良いよね。
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/21(土) 20:37:29.24 ID:G39cKhy7o
ほとんどが身体検査とかワロタ
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/05/22(日) 13:23:33.86 ID:63Dg74Vr0
いやっほォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!1
どれだけ>>1がくることを楽しみにしていたかwwwwwwwwwwwwww
フィアンマ頑張れよwwwwwwwwwwww
早く次を書いてくれーーーー
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/22(日) 13:27:40.63 ID:1DfQRDfe0
sageろks
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 19:10:07.31 ID:i1vf5IpI0
今のテッラならこんなこともできるんじゃね
優先する!!滞空回線を下位に、大気を上位に
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/23(月) 08:17:53.63 ID:tYzpA7dI0
>>609
出来ても視認できないww
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/05/23(月) 21:13:36.86 ID:6DnEV/HAO
空気を上位に野郎を下位にしたら
そよ風に吹き飛ばされてつむじに挽き肉にされるの?
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/05/24(火) 02:17:29.96 ID:W3h0slTgo
>>611
まず窒息死
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 21:29:48.85 ID:+2iJCdKYo
>>611
それテッラ自滅しない?
614 :sage :2011/05/26(木) 23:16:42.80 ID:ZbknAFCk0
フィアンマって外人に見えるか?俺的にはちょっとファッションの変わった人にしか見えないんだか
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/27(金) 04:34:54.62 ID:AljX1Qep0
とりあえず最近テッラさん出てこないことを危惧するべきではなかろうか
つーかテッラさん見たいんだけど
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/29(日) 15:39:36.13 ID:T2TuWPjO0
>>614
俺的に赤パジャマ着た変わった外人さんに見える
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/29(日) 17:49:38.50 ID:0VtBEQGao
私以外全人類を下位に、で全て片付いてしまうというのは禁句ですか
618 :1 :2011/05/30(月) 01:53:20.27 ID:vLJ2y1hAO

どうも>>1です。

なかなか更新出来なくてすみません。
本当は今日投下するつもりだったのですが、投下する時間がなかったので、明日、必ず投下します!!

そしてテッラさんについて少しばかり話しておきたい事があります。

まず>>615さん
ご安心を。近日見れます故ww
何故テッラさんが少ないのかといいますと、テッラさんがやや他の三人と比べてストーリーが先行しているからなんですね。
遅れてきたフィアンマとヴェントは、初期からいるアックアとテッラに比べると、やはり遅れているんです。

了承お願いします。


さて>>617さん。
流石に出て来る疑問でしょう。
ですがその疑問はあと少し待って頂きたい。
こんな終盤に待っても糞もありませんが、あと少しでストーリー上にて触れる予定ですので。

了承お願いします。



でわ。
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/30(月) 20:56:10.42 ID:Sv6+xMDD0
舞ってる
620 :1 :2011/06/01(水) 00:54:09.77 ID:fEW6VRQAO

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

待たせたなッ(キリッ


今回は、原作を一応元にした『オリジナル能力』が出てくるんだが、勘弁してくれ!!


では……

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

投下!!

621 :1 [sagesaga]:2011/06/01(水) 00:55:32.13 ID:fEW6VRQAO

ーーーー第三学区ーーーー


広がるは青空。太陽。光。
学園都市の天気予報、それはもはや世間一般の「天気予報」とは少し意味が違う。
それは本当に、真の意味での「予報」なのだ。
○○が訪れる。○○が暴落する。○○が静まる。
そんな風な確実が、「予想」ではなく「予報」で現れる。

簡単に言おう。

学園都市が行う天気予報とは、まさしく百発百中の「真の予報」なのだ。

故に、快晴。
見上げる青空。眩しい太陽。美しい日差し。
それは、訪れる当然。
いや、もはや必然だろう。


だが、しかし、


男が歩いているその場所は、青空も見えなければ太陽も輝いてるとは思えなかった。

あらゆる建物が並び尽くされたこの街、学園都市。
その層がこの偶然を作り上げているのだろうか。空は晴天でありながら、その場所は薄暗く、少しばかりの光が漏れているだけ。
視界が濁る程ではないが、しかし、人っ子一人いないような道を歩いている事を考えると、テッラの顔は自然と濁った顔になってしまう。


テッラ「………」スタスタ

テッラ(……本当にこの道で合っているんですかねー……。なにやらきちんとした公道なのかすら怪しい気がしてきましたが………)
622 :1 [sagesaga]:2011/06/01(水) 00:59:32.64 ID:fEW6VRQAO

先行きを見つめながら、テッラは億劫そうにため息をつくと、しかし、黙々と歩き続けた。

…一体、どれだけの距離を歩いたのだろう……。

ふと、そんな事を考えながら度重なる足の疲労を自らの術式で無効化しつつ、己の足運びに歯止めをかける事なく歩き続ける。

テッラ(……このままでは、日が暮れてしまいそうですねー…。……今思えばやはり、何かしらの移動手段が欲しかった所でしたが………件の異教徒と戦った『あの場』に、長居する訳にもいきませんでしたからねー……)

目的地への道筋を知られる事への懸念、僅かばかりの博士への義理、今思えばそんな安易な思考によって他人との接触を避けていたテッラはもはや、件の魔術師との戦闘により「その場から逃走する」という選択肢しか残されていなかった。
裂けた大地。崩れた瓦礫。染み込んだ血痕。まるでその場だけ災害でも訪れたかのような非日常。
断じて破壊の爪痕が根深く残るあの場所に、外来人であるテッラが居残る訳にはいかなかった。

テッラ(…あの異教徒もそのまま放っておいてこちらに来てしまいましたし……。……ま、多少息があったとはいえ、あのまま死んでしまった場合、私の指紋が付着しているのはかなりマズい事になりますからねー……。私の判断が間違っていたとは思いませんが……)
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2011/06/01(水) 00:59:46.14 ID:eLlRUiYDo
久々!
期待してるよ!
624 :1 [sagesaga]:2011/06/01(水) 01:06:24.65 ID:fEW6VRQAO

そう思いながらも、しかしテッラは僅かばかりの後悔と疑念を抱いてしまう自分がいるのを無視する事が出来なかった。

……もし、もしも……あの異教徒の息の根を止めてしまっていたら……?

確かに、この街に来る前に「無益な殺生は行わない」と誓った。…だがしかし、あの異教徒は私に魔術を向け、友人を傷付けた。…果たしてそれでも、私はあの異教徒を擁護しなくてはならないのか……?

思う。思う。思う。
思い、思い、そしてテッラは、更に思う。
暗く黒い、魔術師としての『左方のテッラ』を。

仮にあの異教徒を殺していたら、誰かにバレるのか?死体は残さずに消し飛ばす事も、今の自分なら可能だろう。そして、己の術式を使えば、破壊の痕までは消せずとも、血痕位は消す事は可能だ……。
………いや、そもそも、「バレる」事を恐れる事が可笑しい。自分は何だ?誰だ?この『左方のテッラ』に恐れるものがあるのか?寧ろ恐れるべきはそちらではないのか?






ジャリッ…





果たしてその音は、人がいないこの狭い公道では、より一層響き渡った。
はた、と深みにはまった考えを中断し、己の思考を断ち切った音に反応して、テッラはその音源へと顔を向ける。
それは砂利の音。
堅く、僅かな凹凸があるコンクリートと、人間が自らの体重を支える脚部を保護する靴の底辺との間に挟まり奏でた、鈍い音。
それは、世間一般には「足音」と形象されるものであり、

即ち、

テッラの目の前に人間が現れた事を意味する事と同義であった。
625 :1 [sagesaga]:2011/06/01(水) 01:08:20.34 ID:fEW6VRQAO

テッラ「………?」

???「………あんた、か…」

その人物は果たして、背丈幾分も無い少年のように見えた。生憎、正面が暗がりである事からどんな表情をしているのかは掴めないが、その少年は右手に饅頭程度の数粒の小石をゴロゴロと馴らしながら、テッラに話し掛けて来た。

少年「……何だ、妙な格好してるだけの、ただの外国人に見えるけどな…。」

ゴロゴロと、己の手のひらで小石を弄びながら話しかけてくる少年に、テッラの目線はある部分に釘付けになっていた。

テッラ「……私は君なんて知りませんがねー?」

少年「…情報不足だろ、それは。どの『組織』なんだか知らないが、攻め込もうとしてる組織のメンバーも知らないなんて」

テッラ「私は攻め込むつもりなんて毛頭ありませんがねー。……それに、服装については君にとやかく言われたくありません。」

少年「………」


テッラ「そのヘッドギアこそ、なかなかに珍妙ですが?」


ヘッドギア。土星の輪と言うべきだろうか、まるで少年の頭を取り囲むように装着されたそのヘッドギアからはプラグが伸び、腰に装着されている機械へと接続されているように見えた。
626 :1 [sagesaga]:2011/06/01(水) 01:16:07.04 ID:fEW6VRQAO

テッラ「学園都市には奇妙な機械が多いですねー。科学の最先端とはいえ、流石に不気味な感じですが」

少年「…この機械について小難しい事を説明したってどうせ分からないだろ。……だから特に説明する気は、無い」

テッラ「それは恐縮ですねー。……ですが、あなたが何者なのか位は教えて頂きたいのですが?」

少年「………ふん、『グループ』と『アイテム』の構成員を一人ずつ潰しておいて、よく言うな」

テッラ「はい?」

少年「………もうあんたと喋る事は何も無いって言ったんだよ」

テッラ「……それは困りますがねー。私の質問にはまだ答えて頂いていませんが?」

少年「………」

少年はテッラの言葉に答える事無く、変わりに右手に持った小石を放り投げた。
しかし、それは「投擲」ではなく、まるで友人に渡すように、まさしく「ポイッ」と言う擬音が似合うように、優しく、無造作に「放り投げた」。
まるでその場だけが映画のワンシーンのように、スローモーションにこちらに向かって来る小石をテッラは、つい目線で追ってしまった。
それは致し方ない人間の性。反射という機能。
小石はテッラに向かって、ゆっくりと迫ってきた。
627 :1 [sagesaga]:2011/06/01(水) 01:17:25.86 ID:fEW6VRQAO

ここで少し、話を変えよう。
『遠近法』という言葉を知っているだろうか?
絵画などを描くに当たって『陰影』と同様に非常に大切な事柄であり、技法である。
近いものは大きく、遠いものは小さく。
ただ単純に、これだけ。
それだけで、X軸とY軸に足して、Z軸という三次元が生まれるのである。
何故、このような技法が生まれたか。
語るまでもない、我々がそうだからである。
すれ違う人間、棚から取る食器、飛び去る小鳥。
小から大へ。大から小へ。
同じ大きさでありながら、視覚によって変わる虚像。
地球上全てにおいて当てはまる人間としての法則。
それは勿論、『原罪』を限りなく薄めたテッラでも、魔術師という『人』である以上、例外ではない。
そのはずである。


だが、
しかし、

感じる違和感。吹き荒ぶ圧迫感。
おかしい、と感じたその直後、


その違和感は確信へと変貌する。


少年の手元から放られた小石は、遠近法よろしく、近付くにつれどんどんと大きくなる。
それは当然かつ必然。
それはテッラの想像の質量とは変わらない





……はずなのだ。





628 :1 [sagesaga]:2011/06/01(水) 01:24:23.88 ID:fEW6VRQAO

もはやそれは、小石などとは断じて呼べないモノへと変貌していた。
メロンほどの大きさ……と言えばあまり緊張感が無いが、それ程の大きさとなれば最早「岩」と形容しても良い大きさだろう。
少年の手から投げられた小石は果たして、テッラの眼前で「岩」へと変貌したのだ。

テッラ「ーーーーー!?」

大した速度ではないとはいえ、まともに喰らったら顔面陥没は免れない大きさであるその「岩」に対して、テッラは驚愕を隠しきれないながらも、しかし己の術式を組み立てる。

テッラ「っ優先する!!人肌を上位に、岩石を下位に!!」

まさしくその岩がテッラの肌に触れようかとしたその瞬間、岩石は四方八方へ逃げるようにバラバラに砕けた。
砕けた破片はゴロゴロと周りに飛び散り、そしてその破片の一つが少年の足元へと転がってきた。テッラの目の前に立つ少年には破片が命中する事はなかったが、しかし少年の目には明らかな驚きがあった。
それは己の攻撃がかわされた事に対する驚愕ではなく、「テッラ」自身に対する驚愕である事を、テッラは瞬間的に理解した。

テッラ「………危ないですねー。まさか能力までそれ程珍妙だとは思いませんでしたよ」

少年「……それはこっちのセリフだ。今の不意打ちが当たるとは思ってはいなかったが……まさかそんな妙なかわされ方をされるとは思わなかったぞ……」
629 :1 [sagesaga]:2011/06/01(水) 01:26:57.98 ID:fEW6VRQAO

少年は軽く舌打ちをすると、足元に転がっている、テッラの『光の処刑』によって砕かれた「岩」の破片を、無造作に、しかし隙のないように右手で拾い上げる。

少年「………」スッ

魔術によって砕かれたその破片を見つめる双眸からは、どんな感情が渦巻いているのかは伺い知れなかったが、しかしテッラは、構うこと無く己の「武器」を携える。

テッラ「……さて、先制は差し上げました。今度はこちらの番でよろしくですかねー?」バッ

半透明な袋に入った「ソレ」を、粗暴に見える動作でバラまくテッラに対し、しかし少年は特に応じる事無く、自ら抱いた疑問を問いた。

少年「……この石……ぼろぼろだな……。まるで断面が分からない」

テッラ「当然ですがねー?砕けた岩の断面が分かるなどといった芸等が、我々アマチュアに出来るとは思えませんが?」


少年「そこがおかしい」


テッラ「……はい?」

少年「この石、全く断面が分からない。まるで、「岩の中心から砕けた」みたいに、均等な力で砕けている」

テッラ「……」

少年「岩が自壊でもしたみたいに、な。………あんたの『能力』、ただの『身体硬化』って訳じゃないのか?」
630 :1 [sagesaga]:2011/06/01(水) 01:29:45.61 ID:fEW6VRQAO

テッラ「さぁ、どうでしょうねー。ご自分の『能力』で確かめてみては如何です?」

ザザザザザザザザザザーーーーーー
テッラの周りに散りばめられた小麦粉は、粒の流動としてのその形を変え、もはやテッラの右手に収まる白銀のギロチンへと化していた。

少年「………つくづく妙な『能力』だな……。何の粉かは知らないが……まるで『レベル5』の『電気使い』みたいに、自在に操るなんて………全く…訳の分からない『能力』だ」

テッラ「あなたの『能力』は分かりやすいですがねー。恐らく、物体の『巨大化』と、いう所ですか?」

少年「………まぁ、半分正解だ」スッ

テッラの指摘に、ほんの少し眉をひそめながら先程の小石を右手から投げ捨てると、どこから取り出したのか、おもむろに拳銃をテッラに向けた。
一般人、例えば我々ならば、唐突に訪れた死の前兆に反応する事は出来ないだろう。例え反応が出来たとしても、もはや銃弾を避ける事など到底叶わない。


だが、この二人は違う。


片や学園都市の『暗部』。
片やローマ正教の『神の右席』。

どちらも「安息」などとは程遠い存在。


テッラの反応は迅速だった。

先程の不意打ちとは違う。もはや戦いは始まっているのだ。
それは既に、「突然」から「当然」へと変わっている。

テッラ「優先する。私を上位に。目の前の人物を下位に」

当然に対する、テッラの「当然」
もはやその弾丸は届くことは決して無い。今、この瞬間をもって「優先順位」が変わったのだ。

少年「……対象。『銃弾』」

そしてテッラに、銃弾が当たった。胸骨を砕き、肉を断裂させるその鉄の塊は、果たして、

まるで鉄板にでも当たったかのように弾かれた。
631 :1 [sagesaga]:2011/06/01(水) 01:38:09.50 ID:fEW6VRQAO

少年「………」

テッラ「……さて、と……」

まるで何事も無かったかのように、肩についた僅かな埃を払うと、テッラは問う。淡々と、残酷に。


    ・・・・
テッラ「それで?」



それは最早、戦いという「戯れ」の終了宣告と捉えてもいいような、絶対者が持つ言葉だった。
既に「終わっている」のだと、テッラはそう告げている。

だがしかし、

少年はテッラのそんな言葉に反応する事無く、少しの言葉を吐いただけだった。

少年「……なんだ、「高めても」意味が無いか。……あんた、本格的に化物だな。『身体硬化』なんて生易しいレベルを遥かに越えてるじゃないか」ハァ

短い溜め息を洩らす少年に、今度はテッラが眉をひそめる。

テッラ「……あなたの『能力』は『物体の巨大化』では?」

少年「だから言ってるだろ。「半分」正解だって」

ふぅ、と短い息をすると、少年は続けて言葉を紡いだ。

少年「俺の『現象狽加』は、それだけじゃないんだよ」

軽々と自分の能力名を言い放つ目の前の少年に、テッラもまた、余裕の表情を崩さずに言葉を返す。

テッラ「さて、その『現象狽加』とやらは、私の『光の処刑』を越えられるんですかねー?」

己の能力名を名乗った事に対する僅かな義理、とでもいうのだろうか、テッラもまた、憚り無く己の唯一にして最強の魔術の名を、少年に明かした。

少年「……『光の処刑』、か。変わった『能力名』だな」

テッラ「……ま、当然ですねー。日本語に直してあげていますので。そもそも本来は英語ですから」

少年「…あぁ、なる程な。確かにそうなるのか…?」

簡単な会話。世間話にも近いその会話を、今、テッラは断裂する。

テッラ「それで?」

少年「ん?」



テッラ「いきますが?」



少年「………わざわざ知らせるのか。律儀だな」

テッラ「一発で終わってしまったらつまらないので」

少年「……俺は早く終わらせたいがな」


テッラ「……なる程、分かりました。なら、さっさとぶちのめしてあげますね?」ザザザザザザザ…


少年「あぁ、さっさとあんたを殺して帰るとするよ」バッ




テッラが右手を振り、少年が足に力を入れる。
両動作はほぼ同時。
白きギロチンが振るわれ、少年が『能力』を使用する。

今、
この時、

学園都市『スクール』と、ローマ正教『神の右席』、その戦いの幕が落とされた。

632 :1 :2011/06/01(水) 01:42:32.08 ID:fEW6VRQAO

以上です。

そんなこんなで「ヘッドギアの少年」を出させて貰いました。
能力者かつ、オリジナル能力です。

一応原作を参考にはしてますが、何分出番が少なすぎて………

てか、聡明な皆さんには彼の『能力』バレてんじゃね?とか思うんですが、まぁそこは……ね?


さぁ>>615、テッラさんだぜ?
久し振りにテッラさんだぜ!
楽しんでくれ!


そして、眠い!!寝る!!


でわ。
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 02:03:37.77 ID:hRsfDH9i0
くそっ今までヴェントさん一筋だったのに…惚れてまう…
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 02:06:32.21 ID:ixGRy/iSO
乙! つづき待ってるよ
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 02:07:17.91 ID:ixGRy/iSO
乙! つづき待ってるよ
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 02:07:45.62 ID:ixGRy/iSO
乙! つづき待ってるよ
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 02:08:36.11 ID:ixGRy/iSO
ごめん……忘れてた
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 02:09:19.65 ID:ixGRy/iSO
ごめん……忘れてた
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 02:10:06.20 ID:ixGRy/iSO
ごめん……忘れてた……
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/01(水) 02:56:33.47 ID:LRLJOdm+o
何があったらこんなに重複するんだよ・・・
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 18:41:56.65 ID:ixGRy/iSO
更新キターと思って舞い上がっちゃってつい……



埋めてしまってすいません
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/06/01(水) 20:27:45.55 ID:/GvsjDjf0
大丈夫だ、問題ない。
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/06/02(木) 22:34:06.67 ID:6GdOBLfe0
乙!
その一言しかありませんねー
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 03:18:07.48 ID:bZc61o3Y0
最後の投稿から11日たった>>1はどうしたのだろうか
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/11(土) 15:23:48.67 ID:IAzCtH1R0
書けないのなら書けないと言ってほしい
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/11(土) 18:36:47.65 ID:ccJBguCA0
>>1テストとかなんかあったんじゃね?
もしくは前に「学校に行きてェ」っていうスレがあったけどその作者事故にあって腕骨折したらしいよ……なんてな
647 :1 :2011/06/12(日) 20:47:31.80 ID:1pbLpn+AO

みんな心配かけて本当にすまねぇ!!

ちょっと忙しくて暇が無いんだ!

頑張るからなんとか待ってくれ!

648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/06/12(日) 21:20:46.25 ID:hIWKB2zAO
いや心配しないで。

頑張って!
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/12(日) 21:44:26.17 ID:PbtxpD5b0
生存報告ありがとう!
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 00:57:01.64 ID:nRAklpOb0
舞ってる
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 20:57:01.10 ID:HfWxB3OM0
生存報告さえしてくれれば問題はない
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/06/14(火) 20:32:05.10 ID:bo98bBar0
読ませて貰ってる側は素直に待ってりゃいいんだよ
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/19(日) 01:02:45.57 ID:r8ZHwLyT0
>>652                           何でちょっと偉そうなの
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/19(日) 08:55:13.69 ID:aBaSpm2Zo
>>653
スペースウザイ視ね
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/19(日) 11:48:13.33 ID:WsivLzOE0
気にしたら負けだから気にすんなよ
656 :1 :2011/06/20(月) 02:39:53.14 ID:BQ0cRo1AO

やっとです……やっと書き込めます………

非常に長らくお待たせ致しました、皆さん。

あまりに長くお待たせ致しましたので、私を見限ってしまった方も多々いることでしょう。

そしてこの文章を読んで下さっている方はきっと、私を見限らずに待っていてくれたのでしょう。
本当にありがとうございます。
感謝し尽くせません。

…さて、前置きはこれ位に致しましょう。
皆さんが読みたいのは、こんな女々しい文ではないでしょうから。

では、投下。
657 :1 [sagesaga]:2011/06/20(月) 02:42:09.50 ID:BQ0cRo1AO

倫理、概念、思考、面持ち

「ヒト」と「ヒト」の正義は違う。
「ヒト」の中の正義とは、その中に存在する正義であり、基準であり、対極である。
また、「ヒト」になればその枠から外れ、「ヒト」としての基準が存在する。
自分の絶対。自分の基準。自分の妄想。
それが「ヒト」の世界の総てであるし、気付かずながらもごく当たり前な事だ。

『自分だけの現実』

少年の『能力』は、『能力』としては稀有な部類に入るのかもしれない。
『現象狽化』それが少年の『能力』の名前だった。
クソったれの研究者達がつけた、皮肉ったらしい能力名だったが、他の名前を考えるのもまた馬鹿らしかったので、少年はその名前をそのまま使い続けていた。

あらゆる物体、現象を、「計算できる範囲」まで『倍』にする事が出来る。

少年の『能力』に対して、とある学者は「『巨大化』の劣化だ」と言ったし、またある学者は「成長すれば期待は出来る」とも言った。
少年の意見などお構い無しに、学者共は少年の体を弄くり回し、頭に妙な装置を装着し、何度も何度も苦しい実験をした。
結果、


「彼の演算力では『レベル4』未満だ」


一人の学者が、そう呟いた。
658 :1 [sagesaga]:2011/06/20(月) 02:43:31.19 ID:BQ0cRo1AO

3.8。

『レベル3』以上ではあるが、決して『レベル4』には届かない彼を、とある学者は嘲るようにそう表現した。
学園都市は科学の街だ。
この街にある科学技術全てが世界でトップクラスであるし、それに従事する者もまた、当然トップクラスである。

その科学者達が、「これ以上は見込みがない」と判断したら、それは本当に、どこの国に行っても、少年の成長は認められないのかもしれない。

それは理解出来る。

頂点に立つ者が出来ないのに、その下にいる者達が出来る訳がない。
それが当たり前。
そのピラミッドが崩れるとしたら、それは「明るみに出ない天才」だとか「偶然の解明」だとか、そんな僅かな奇跡や光明だけなのだろう。

理解は、出来る。




だが、納得は出来なかった。



あれだけ弄くり回されて、あれだけ辛い思いをして、
「結果が出ませんさようなら」
なんて、納得出来る訳がない。

分かっていた。理解していた。
その結果を。その未来を。
でも少年は、そんな「当たり前」より僅かな「奇跡」を探して欲しかった。
まるで、いらないものを棄てるように、そんな見捨てられ方は、望んでいなかった。
659 :1 [sagesaga]:2011/06/20(月) 02:57:06.81 ID:BQ0cRo1AO

だから少年は、自分の『力』を証明して見せた。
その学者達に。自分を見捨てた学園都市に。

ご自慢の頭脳を『重力』の倍加により、床に叩きつけられ潰されていく学者達を見る度に、心の暗雲がとれるような爽快感を少年は感じた。

これが自分の『力』だ。
お前らが馬鹿にした『力』だ。

そんな事を思いながら、自分の『力』を見せつけ、見せつけ、見せつけ、そして見せつけ尽くしたその時、



天使の翼が吹き付けた。



圧倒的な衝撃。圧倒的な『力』。圧倒的な神々しさ。
ただの一撃、たったそれだけを受けただけで、少年はもはや指一本すら動かせなかった。
まるで人知を超えた力を振るうその人物は如何なるモノかと少年は思い、力が流れてきた方向へと僅かに目を向けると、しかしそれは、少年と大して変わらないような青年に思えた。

その『力』の主が何か呟くと、青年はくるりと背を向け、代わりに黒い服を着た人間達がなだれ込んできた。

少年は視線をそのままに、虚ろな目で状況を見つめていると、黒服達の中心人物と思わしき人物が、こちらに歩み寄って来るのが分かった。
その人物は片手で銃を構えると、少年に向かって何も言わずにただ引き金を引いた。

乾いた音。続けて痛みと衝撃。

同時に、周りの黒服達が少年に近付いてくるのを朦朧と感じるが、しかし少年は、現状もはや意識を繋ぐことすら難しく、その僅かな意識も暗雲に落ちようとする。

が、その一瞬。

少年は一言だけ誰かが喋ったのが聞こえた。

それを言ったのが誰かは分からないし、あの黒服の中心人物かもしれなければ、もしかしたらあの『力』の主の青年だったのかもしれない。
とにかく少年は暗雲に落ちる刹那、たった一言だけ、確かに聞こえたのだ。


「ようこそ『スクール』へ」、と。


660 :1 [sagesaga]:2011/06/20(月) 02:58:44.15 ID:BQ0cRo1AO

テッラが右手を乱暴に振ると共に、少年はテッラのもとへ向かうように大地を蹴った。
普通ならばテッラのギロチンに薙払われても、おかしくはない。
テッラのギロチンを避ける為には、本来その挙動を見て取ってからでは遅いのだ。

故に少年は、『能力』を使用する。


少年「……対象、『速度』」


少年が誰とも聞こえぬようなか細い声で呟くと、少年の速度が「倍」になる。
テッラのギロチンは少年の背中に掠るように振り払われたが、しかし少年にしかと命中する訳でもなく、結果、少年がテッラのギロチンをかいくぐったかのような構図となった。
そのまま少年はテッラの懐へと突っ込もうとするが、攻撃をかわされたテッラの顔には特に焦りもなく、一直線に向かってくる少年へただ呟いた。

テッラ「優先する。空気の流れを上位に、疾走を下位に」

ただテッラがそう呟いただけで、少年の体はまるで壁にでもぶつかったかのように弾かれる。

少年「ーーーーっう!?」

演算が途切れ、少年の『能力』が切れると共に、少年の体も固いコンクリートへと叩きつけられる。

少年「ーーーがァっ!?」

少年は、体中の酸素という酸素が肺から飛び出ていくのを苦々しく感じた。
661 :1 [sagesaga]:2011/06/20(月) 03:01:46.66 ID:BQ0cRo1AO

テッラ「意気込みだけは買いますがねー、やはり実力が伴いませんとただの遠吠えですよ?」


そう言いながら、テッラは右手に戻ってきたギロチンを振り上げ、一気に少年が転がっている地面へと振り下ろす。


少年「ーーーーっ!?」


必死で横に転がり直撃を逃れるが、しかし、地面とギロチンが接触し発生した余波によって少年は大きく吹き飛ばされた。
地面を転がり、叩きつけられ、もはや無き酸素を更に吐き出され、砂利にまみれながら、口にこみ上げてきた痰を吐き出す。
そこに少量ながらも、血が混じっているのを見咎めると、少年は苦い思いをしながら、先程の衝撃で砕けた手のひらサイズのコンクリートブロックを握ると、テッラに向かって一気に投げつけた。

もちろん『能力』を使用して。


少年「対象『破片』」


先程投げつけた石つぶてよりも一回り程小さいコンクリートブロックは、テッラの目の前に来ると、


先程投げつけた石つぶてよりも遥か二回り程巨大化した。


少年の『能力』は『演算の可能な範囲内での現象の倍加』である。
簡単な話だ。
『倍』で足りなければ、更に『倍』にしてやればいい。
倍の倍。つまり元の大きさの四倍へと。
662 :1 [sagesaga]:2011/06/20(月) 03:12:56.89 ID:BQ0cRo1AO

投げつけられたコンクリートブロックを、しかしテッラは難なく術式でかわした。
いくら巨大でも、いくら殺傷力があろうとも、
「優先順位」が低ければ、テッラにとってはそれはただの鉄くずとなんら変わりはない。

テッラの体に触れた直後に、粉々に四散したコンクリートブロックを見咎めると、破片があるのも構わずテッラは右手のギロチンを横薙に振るった。
あの怪我では最早飛び上がる事もかなわないだろう。
そう判断しての横薙のギロチンだったが、


そのギロチンは結果、空を切る事となった。




少年の姿が、ない。



まさか、目の前に少年の姿が無いとは思っていなかったテッラは、一瞬の驚嘆を表すが、しかし油断する事なく視線を左右に向ける。
が、しかし、
やはり、少年の姿は認められなかった。

てっきり無駄な連撃を仕掛けてくるものかと思ったテッラとしては、多少面を喰らう形となってしまった。
何故今、少年は自分の目の前にいないのか。



可能性としては、逃走。

または、秘匿。


テッラにとっては、2つの可能性のうち、前者の方が望ましくはなかった。
テッラが恐れるものの一つとして、「不意打ち」がある。
「不意打ち」とは、テッラ自身が相手を認識する前に攻撃するもの。
つまり、状況を「優先」する隙が無いのである。
テッラの術式は、テッラ自身が認識しなければ術式として成立しない。
故にテッラの五感で認知する事が出来ればどうとでもしようがあるのだが、テッラが認知しないものは術式にも組み込めないのだ。
663 :1 [sagesaga]:2011/06/20(月) 03:17:50.44 ID:BQ0cRo1AO

例えば「私を上位に、万物を下位に」などといったとしよう。
だがそれは、テッラが「万物」を全て認知しなければ不可能な話なのだ。
人間は一人一人違うし、テッラだって世界の端から端までの文化や聖教など分かるはずもない。
とある部族が作る、昆虫や草を混ぜただけのものだって、彼らにとってはそれが「聖杯」なのかもしれないし、それも一つの「万物」なのだから。
テッラは「天使」ではない。あくまで『原罪』を薄めた「人間」なのだ。
だから頭で考える暇が無ければ、アックアから殺されてしまうし、意識の外からの攻撃に弱いという弱点も持ち合わせている。
テッラの術式は、肉体が再生するだとか、あらゆる攻撃が当たらないだとか、そんなものではなく、攻撃を受けて無力化するのだ。外因を受ける肉体は、あくまで人間と変わりない。


故にテッラは、少年が逃走をしてからの「再襲撃」という事態を懸念していたのだが、




しかしその心配は杞憂に終わった。




テッラの背後、おそらくどこかの路地裏から繋がっていたのだろう、にあたるビルとビルの隙間から、少年はスっ…と出てきた。


テッラ「……おや、てっきり逃げ出したのかと思いましたがねー?」


ゆっくりと振り向いて少年を挑発するテッラに対して、追い詰められているはずの少年は、


しかし何故か、軽く微笑んでいた。


664 :1 [sagesaga]:2011/06/20(月) 03:24:11.93 ID:BQ0cRo1AO

もとより当たるとは思ってはいなかった。
……いや、この言い方には少しばかり語弊があった。当たるとは思っていたが、それが外傷になるとは思っていなかったのだ。

案の定、投げつけたコンクリートブロックは、テッラに当たると粉々に砕け散った。
それはいい。予想通りだ。


問題は、今から自分がやる事。


可能かすら分からない。未知数かつ不安定。
そもそも、「レベル5」でも出来るか分からないかもしれない。
今から自分がやる事は、小学生に高校の問題を解けといっているような、そんな無謀で無理な事なのだろう。

だが、やらなければ勝てない。

今現在まで、自分の攻撃は全て封殺されている。
おそらく、「重力」の倍加や、「銃弾の殺傷力」を倍加したって、同じ結果だろう。
自分の『現象狽化』は、DNAなどの違いにより「人間」を対象にする事はかなわない。
もしかしたら、自分の演算能力が足りないせいかもしれないが、出来ないものは出来ないのだ。今考えても仕方ない。
テッラの『能力』は相変わらず詳細は分からないが、しかしどうやら、『奴に影響を及ぼすもの』が無効化されている気がする。



ならば、奴に触れずして勝つしかない。



テッラの視界を、倍加したコンクリートブロックで塞いでいるうちに、少年は手頃なビルの隙間へと身を踊らせる。

そしてその瞬間から、少年の生涯で最大の演算が始まった。
665 :1 [sagesaga]:2011/06/20(月) 03:26:41.91 ID:BQ0cRo1AO

頭が、痛い。
割れそうだ。
鼻から血を流し、ヘッドギアからもプラグが何本か外れ、しかしそれでも少年は、微笑ながらテッラの目の前に立つ。


そしてそれは、少年が今まさに、「3.8」を脱却した瞬間だった。


最早「レベル4」以上と言っても過言では無いのかもしれない。
それ程までに、脳に負担をかけた巨大かつ複雑な演算だった。


勝利は、確信した。



少年「……結局、あんたの『能力』が何だかは分からなかったよ…。その小麦粉も、俺の最初の突進が弾かれたのも……」

少年はまるで全てが終わったかのような、エピローグを語るように、一人言を呟くように、静かに、しっかりと言葉を紡いだ。


少年「……まぁ、もうどうでもいいけどな……。俺は今、『完成』したから…」


少年の雰囲気が違う事を感じたテッラだったが、しかしそれでも焦らず、テッラも言葉を返した。


テッラ「……どうやら、『終わり』という事ですかねー?」

少年「あぁ。そうだ。俺とあんた、最後の対話だよ……」

テッラ「………」


少年はそう言うと、テッラもまた、最後の言葉を紡ぐ為に押し黙った。

たった一言。

二人はそれしか語らない。
それだけで、この二人の『全て』が終わる。
それがこの二人の最後の戦い。



少年の口が、動いた。






少年「……対象、『空間』」




666 :1 [sagesaga]:2011/06/20(月) 03:28:23.32 ID:BQ0cRo1AO

少年が呟くのに合わせて、テッラもまた己の術式を再構築する。


テッラ「優先する。私を上位に、目の前の人物を下位に」


そう呟くと共に、テッラの周りが歪む。
しかしこれは、テッラの術式の効果では、断じて無い。

空間の倍加。

もはやそれは、誰にも分からないのでは無いかと言える程、訳の分からないモノだったはずだ。
それは空間の拡張かもしれないし、空間の濃縮かもしれない。

たが、少年が果てしない演算の果てに辿り着いた結果が、コレだった。

脳が軋み、鼻から血を出し、それでも続けたそのコタエが、コレだった。


テッラ「………何ですか、これは?」


周りの景色が歪み、ぼやけたこの空間を見て、テッラは少年に投げ掛ける。
だが返ってきた答えもまた、歪み、曲がり、破滅していた。


二重空間。


少年は空間の倍加の結論として、その空間のみ、もう一つの空間を四次元から三次元へと引きずり込む事になるという答えを出した。
目の前のテッラは、もはや自分と同じ世界には存在しない、『別次元のテッラ』

所謂、パラレルワールドという所に、テッラは今存在していた。
667 :1 [sagesaga]:2011/06/20(月) 03:45:09.77 ID:BQ0cRo1AO

テッラの姿がぼやけながらも、しかしこの空間に現界しているという事は、まだ己の演算に穴がある証拠であろう。頭はまだバキバキと痛むし、『能力』を使用している間は、この痛みが続く事だろう。
だが、この演算が完全になれば、
最早テッラは現界など叶わず、この世界から消滅する事となるだろう。
それで、勝利。

それさえ終われば、少年は「八人目」に認定されてもおかしくないと、認められるだろう。
自分を見限った学園都市は、自分を見誤ったのだ。
自分はここまで出来る。
自分はこんなに出来る。

痛む頭を抑えながら、しかし喜びを噛みしめていると、



テッラがため息をついた。



それはこの状況に対する絶望というわけでも無ければ、諦めというわけでも無く、
ただただ、「めんどくさそうに」ため息をついた。

少年はそれが、不快でたまらなかった。
勝っているのは自分なのに。
貴様を殺すのは俺なのに。
頭に響く激痛に耐えながら、しかしテッラを一刻も早くこの次元から抹消する為に、少年は演算に集中しようとすると、









そこに一つの「順位」が生まれた。









テッラ「優先する。ギロチンの動きを上位に、疑似空間を下位に」

無造作に、しかし的確に振り下ろしたテッラのギロチンに、まるでガラスが砕けるような音がした後、テッラの輪郭がしっかりとした姿を取り戻す。

少年が呆気にとられるのも無理はないかもしれない。
少年はテッラの『能力』を『特定の無力化』と捉えていた。
まさかこんなにも容易く自分の最後の『能力』が破られるとは、断じて認めたく無かった。
だが、そんな事を考える暇もなく、まるで頭に溶鉱炉でも入れたかのような痛みが、少年を蝕んだ。
演算の逆流。
無理な演算をして、無理な『能力』行使をして、そして強引に破られた事から起こった、脳のパンク。

痛みにうなだれ、かきむしり、膝をつき、

歩み寄ってくるテッラの足音さえ聞こえず、

ただただ、叫んだ。


痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い………

痛みに呻く少年が最後に感じたのは、腹部への圧倒的衝撃だった。

浮く体、吹き飛ぶ機械、
この戦いで、少年が最後に見たのは、己を薙いだ白い流体で、



あの時の翼を思い起こしながら、少年の意識は暗く沈んでいった。
668 :1 [sagesaga]:2011/06/20(月) 03:46:52.95 ID:BQ0cRo1AO

テッラ「……手間をかけさせますねー」

気絶した少年を見つめながら、テッラはそう呟いた。
辺りには思ったような惨状ではないが、しかしあの歪んだ空間の周りには、なにやら焦げ腐ったような断層と砂上があり、戦いの後を伺わせる場所と成り変わっていた。

テッラは軽いため息をつくと、『光の処刑』を解除して、その場から立ち去った。
小麦粉が吸い込まれるように袋へ入っていき、テッラはここへ来た時と寸分変わらぬ姿で先に進む。


テッラ「………しかし、驚きましたねー。少年の『能力』を破ったまでは良かったのですが、まさかあんな状態になるとは……」スタスタ


地を転がり、頭を抑えながら叫ぶ少年を思い出し、テッラは少し気まずい思いをした。


テッラ「……なにか追い討ちをかけるようで気が進みませんでしたが……」


スタスタと歩きながら、テッラは誰とも聞かせるような訳でも無く、言い訳をするように苦笑しながら呟いた。


テッラ「あれでは逆に、気絶した方が幸せでしょうから」


テッラはそう嘯くと、薄暗い道のりへと消えていった。
669 :1 :2011/06/20(月) 03:47:34.54 ID:BQ0cRo1AO

以上です。

疲れた。眠い。寝る。

でわ。
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/20(月) 03:50:21.22 ID:xjFePZiZ0
おつかれさん
面白い能力だったね
てかテッラさんの認識けっこう大雑把で大丈夫なんだなww
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/06/20(月) 04:07:45.87 ID:ez9xmMng0
乙!ずっと待ってたぜ!
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/20(月) 17:44:51.38 ID:foyOV/1Y0
テッラの能力使えばアレイスター倒せんじゃね?
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/20(月) 20:53:57.33 ID:O3PAEzam0
DBでいう
シェンロン「無理だ…神の力を超えている」的な感じじゃね?
さすがに☆様に勝てたら惚れてまうやろー
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/20(月) 22:19:05.73 ID:9uhExk0oo
とりあえず窓のないビル壊せれば、
後は上条さんに引き継ぐなり探査術式に引っかかって世界中の魔術師に追われるなりどうとでもなる
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/06/20(月) 22:55:56.16 ID:gPY4Hd1+0
エイワス下位にしたりできんのかこれ
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2011/06/21(火) 05:03:52.62 ID:IkvV5SMT0
ホルスがうんたらかんたら
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 20:31:33.45 ID:vnfllw8r0
テッラの能力って1対1ならかなり強いな
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/06/22(水) 01:02:53.91 ID:t2hV8Nuc0
流石テッラさんレベルが違いますね
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/22(水) 07:07:11.94 ID:jEkzCovLo
おつおつ
認識さえできれば多数相手でも有効と言うことか

しかし少年を下位にだけじゃデジョン無効化できなかったのか
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/06/22(水) 21:56:46.99 ID:Dc6WLAYE0
>>675エイワスは時代が違うから無理じゃね?
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/22(水) 22:55:56.39 ID:dn2KvLfbo
空間の倍化 の本質が疑似空間だって分かったから
特定できたわけでエイワスクラスは本質がなにかわからないんじゃね
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) :2011/06/25(土) 16:28:11.78 ID:0mWHRvkf0
次は、いつ更新だ?
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/06/25(土) 18:34:41.94 ID:iHGEKfES0
>>682ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね
684 :1 :2011/06/26(日) 13:34:50.66 ID:uRBvmIHAO

>>682はい、今日です。

と、いうわけで更新します。
今日はヴェントさんを進めていきますが、まぁ、4人の登場人物の進行具合の間が空くことがかなり多いので、
「あれ?○○サイドって、前回何処までいったっけ?」
と思ってしまう方も多々いらっしゃると思います。
そんな時は、時折ページを戻って、読み直したりして頂ければ幸いです。


では、投下。
685 :1 [sagesaga]:2011/06/26(日) 13:36:19.58 ID:uRBvmIHAO

ーーーーとある路地裏ーーーー


削板「あれー?っかしいなぁ………」ウーン

ヴェント「おかしいな…じゃねぇんだよ!!これだけ歩かせて出口に出れないって、舐めてんのかテメェは!!」

削板「俺の根性センサーは、こっちの方向に反応してたんだけどなぁ……」ウーン

ヴェント「腐り落ちちまえ、んなセンサー!!てか、やっぱり適当に歩いてたんかい!!」

削板「適当じゃない!!根性だ!!」

ヴェント「うるせぇよ!!」ゲシッ

削板「あいたっ!?ちょっ、いきなり蹴るなよ!?」

ヴェント「ハンマーが手元にあったら、それでブン殴ってるわ!!」ゲシゲシ

削板「あだだだ!!痛い痛い!!ちょ、ストップストップ!!」

ヴェント「テメェみたいな適当野郎についてきたのが間違いだったわ!!これなら自分で出口探した方が早かったもしれないし!!」

削板「じゃあ、ここからは別行動でもとるか?」

ヴェント「んな訳ねぇだろ馬ーー鹿!!テメェは責任持ってこのあたしを最後まで送り届けなきゃいけないんだよ!!」

削板「ですよねー」

ヴェント「オラ、きびきび歩け!!」ゲシッ

削板「いてっ!?だから蹴るなって!!」

ヴェント「口答えすんな馬鹿!!」

削板「ひでぇ!?」
686 :1 [sagesaga]:2011/06/26(日) 13:37:54.79 ID:uRBvmIHAO

ヴェント「あんた結局の所、本当に出口がある場所分かってんの?根性とか訳分かんないもの抜きにして、論理的に」

削板「根性が訳の分からないだと!?お、お前、何を言っているんだ!?」

ヴェント「こっちが言いたいわ!!なんでキョドってんだテメェは!!」

削板「根性っていうのはな、人間至高の破虐的かつ倫理に則った標となるべき、いや、もはや自覚せずとも万象全てに対して秘匿された具現化の信憑であって……」

ヴェント「なんか語り出した!?」

削板「要するに、根性っつうのはあらゆる物を凌駕するって事だよ!!」

ヴェント「しねぇよ!!」

削板「いやいや、するって。根性が無ければ、戦いにも勝てないし、歩き続ける事も出来ないし、株だって儲けられない」ウン

ヴェント「最後のは違うだろ!!それ、根性とか勇気とかでやっちゃいけないタイプの奴だろ!!」

削板「大丈夫、根性さえあれば何とかなるって」ウンウン

ヴェント「そのグラフで、どれだけの人間が首吊ったと思ってんだ!!」

削板「大丈夫大丈夫、根性さえ(ry」

ヴェント「もうお前死ね。一回人生の厳しさを、あのグラフから学んでこい」
687 :1 [sagesaga]:2011/06/26(日) 13:39:47.60 ID:uRBvmIHAO

削板「そう言われてもなぁ……。
でも俺、結構厳しい人生送ってきたんだぜ?」

ヴェント「嘘付け、お気楽単細胞。あたしの方がよっぽど浮き沈みの激しい人生を送ってきたわよ」

削板「その過程に、顔中ピアスだらけにしなきゃいけない事情でもあっ…痛ッ!?ちょ、蹴るなって痛い痛い痛いごめん悪かったから蹴るな蹴らないでお願いします!!」

ヴェント「次言ったら殺すから」

削板「いてて……。あれだな、あんた意外に蹴りの威力高いな。実は筋肉質……ごめん分かった何でもないから蹴らないでくれ」

ヴェント「あんた私が女って事忘れてるでしょ?言って良い事と悪い事位判別しなさいよ」

削板「意外に繊細……って痛っ!?え!?なんで蹴られた!?」

ヴェント「キャラも考えなさいよキャラも!!あたしが繊細な訳無いでしょうが!!」

削板「知らねえよ!?そこまで考えられるか!!」

ヴェント「根性でなんとかしなさい!!」

削板「根性で言って良い範囲のワードを区別って厳しくないか!?」

ヴェント「好きなんでしょ、根性」

削板「大好きですっっ!!!!」

ヴェント「じゃ、頑張りなさい」
688 :1 [sagesaga]:2011/06/26(日) 13:44:30.66 ID:uRBvmIHAO

削板「……あれ?……なんかうまく丸め込まれたような気が……」

ヴェント「そんな話はどうでもいいのよ。これ以上、文字通り路頭に迷ったら、あたしの足がパンクしちゃうわ。さっさと出口を探しなさい」

削板「命令多いな……。なんかあの時助けなくても大丈夫だったんじゃ…」

ヴェント「あんたとりあえず、ここがどこらへんの路地裏だか分かってんの?」

削板「あぁ、それなら多分、第三学区に近い所の路地裏なんじゃないか」

ヴェント「あ?なんで特定出来んのよ?」

削板「根性だっっ!!」

ヴェント「ふんっ!!」

削板「あ痛っ!?だ、だってこういうのって、大体感覚だろうが!!」

ヴェント「あんたの感覚が怪しいから、とりあえず蹴ってんのよ」

削板「とりあえずで蹴るな!!」

ヴェント「……で、第三学区ってのは、空港から近いのかしら?」

削板「別に。そんなんでもないかな」

ヴェント「じゃ、やっぱり私をあの大通りの方に戻しなさい。空港から遠ざかっちゃ意味ないわ」

削板「ん〜……」

ヴェント「……何よ、文句あんの?」ギロッ

削板「いや………根性でこの路地裏をぶち出ようと思って」

ヴェント「は?」
689 :1 [sagesaga]:2011/06/26(日) 13:49:47.37 ID:uRBvmIHAO

削板「このままじゃ、若干拉致が明かないような気もするし……
多少荒っぽいが、まぁ、誰かがなんとかしてくれんだろ。学園都市の上層部とか」スッ

ヴェント「あんた唐突に何言い出してんの?何身構えて……」


削板「そぉいっっ!!」バゴォォォン…


ヴェント「………」

削板「………」クルッ

ヴェント「………」

削板「……と、いうわけで、ぶち抜いてみた」

ヴェント「……何してんのあんた?」

削板「こうやって光明が見えるまで、真っ直ぐ拳でぶち抜いていこうかと思って!!」

ヴェント「なんなの?救いようのない生粋の馬鹿なの?そんな事したらあんた……」


削板「2枚目そぉいっっ!!」バゴォォォォン……


ヴェント「………」

削板「まだ光明が見えないか……。ふん、路地裏め、なかなか根性がある奴だ……」

ヴェント「つっこむのもめんどくせーわ」

削板「いいだろう………ならば路地裏!!貴様の根性と俺の根性!!どちらがより高みに近いか、正々堂々と真っ向勝負だっっ!!!!」

ヴェント「ねぇちょっと、あんま目立つような事しないで欲しいんだけど………」

削板「いくぞ路地裏!!!!根性ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」ドゴーンドゴーンドゴーンドゴーン

ヴェント「…………」

ヴェント「……ま、こっから出れるならどうでもいっか…」スタスタスタ
690 :1 [sagesaga]:2011/06/26(日) 13:52:14.02 ID:uRBvmIHAO

ーーーー大通りーーーー

???「ーーーでさ、そん時にさ……」

??「へぇ……。私が寝ちゃってる時に、そんな事があったんだ………」

???「あの時はまぁ、正直ビビったけどな」

??「でも結局、やり遂げたのは……素直にすごい…って思う」

???「そ、そうか?」

??「うん……」

???「ま、まぁ、その位朝飯前だし……」

??「…そうなの?」

???「伊達に一時期「スキルアウト」を束ねて無かったからな。目の前で急に爆発が起ころうが何だろうが、全く動じない自信が今のこの世紀末帝王には……」



削板「そぉいっっ!!!!」バッゴォォォンッッ!!



世紀末帝王「ぎゃぁぁぁぁぁぁ何か出たぁぁぁぁ!?」


削板「おっ!!出れた!!」

世紀末帝王「だ、誰だお前!?」

削板「ふっ……路地裏よ、貴様の根性も大した事は無かったな……」

世紀末帝王「路地裏と喋ってる!?何だそれ新しい!?」

削板「あれ?あの姉ちゃんはまだか?おーーーい?」

ヴェント「ウルセェナ、ヒビクンダヨバーカ!!!!」

削板「何だ、遅いな。仕方ない待っててやるか」フゥ

世紀末帝王「ガン無視!?た、滝壺!!」

滝壺「大丈夫、いきなり来た爆発に思いっきりビビってた世紀末帝王ことはまづらを、私は応援する」

浜面「言わないで!!それ言っちゃ駄目!!」
691 :1 [sagesaga]:2011/06/26(日) 14:00:57.59 ID:uRBvmIHAO

削板「………ん?誰だ、あんたら?」

浜面「遅ぇよっ!?そしてこっちが聞きてぇよ!!」

削板「騒がしい奴だな、全く」

浜面「壁をぶち壊して劇的登場した奴に言われたくねぇわ!!」

滝壺「そうだよ。はまづらや他の通行人に当たってたら、どうするの?」

削板「…む………確かに……」

滝壺「あんまり周りの被害も考えないで力をふるうのは…良くないかも」

浜面「そうだ。もし滝壺に瓦礫でも当たってたら、俺はあんたの事を絶対に許さな(ry」

削板「……俺としたことが、つい配慮しそこねちまったらしい………。くそっ!!これも俺が、まだまだ根性が足りねぇ証だっ!!」ギリッ

浜面「言わせろよっ!!」

削板「自分の未熟さをお嬢ちゃんのお陰で痛感したぜ!!確かにその通りだっ!!」

浜面「無視!?」

滝壺「うん。分かってくれれば、それで」

削板「こんな情けない自分を鍛え直す為にも………もっと根性をつけなきゃなっ!!」

浜面「なんで滝壺とだけ会話してんだよ!?見えてる!?俺映ってます!?」

削板「ちょっと第三学区まで爆走してくるわ!!」バッ

浜面「聞けよ!!」

滝壺「そんな無視されまくりなはまづらを、私は応援してる」

削板「根性ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」


ダダダダダダダダダ……


浜面「はやっ!?」

滝壺「おー…」パチパチ

浜面「……け、結局誰だったんだ……?」

滝壺「さぁ…?」



ヴェント「……なんか騒がしいわね。あんたなんか妙な事してるんじゃ………」ヒョイッ


浜面「……」

滝壺「……」

ヴェント「……」

ヴェント「……誰?」

浜面「お互い様だ」
692 :1 [sagesaga]:2011/06/26(日) 14:03:46.83 ID:uRBvmIHAO

ヴェント「何これ、どういう状況?」

滝壺「…う〜ん……話すと長いような、短いような……」

ヴェント「はぁ?……チッ、おいそこの雑魚面、今までの件を短くまとめて、かつ分かりやすく私に説明しなさい」

浜面「雑魚面!?俺の事か!?」

ヴェント「他に誰がいんのよ通行人A」

浜面「誰が通行人Aだ!!あれだよ、あんたの彼氏が……」

ヴェント「ふんっ!!」

浜面「ぐほっ!?な、何すんだてめっ…」

ヴェント「誰が彼氏だ、あんなクソ根性。馬鹿にしてんのかテメェ」

浜面「それだけの事で!?彼氏じゃないんなら彼氏じゃないって普通に言えばいいじゃん!!」

ヴェント「先に足が出ちゃうの☆」

浜面「出ちゃうの☆じゃねぇよっ!!今の蹴りが一般人に当たったらノックアウトしちまうわ!!」

ヴェント「確かにあんた、今あたしの蹴りちょっとよけたでしょ」

世紀末帝王「ふっ……この世紀末帝王には造作も無いこ(ry」

ヴェント「ふんっ」

浜面「げふっ!?な、なんで!?」

ヴェント「造作も無いんならいっかなーって」

浜面「いくないわ!!その蹴り、結構な威力あんだから自重しろよ」

ヴェント「嫌ね」キッパリ

浜面「NOと言える外国人!?」
693 :1 [sagesaga]:2011/06/26(日) 14:06:50.71 ID:uRBvmIHAO

滝壺「そういえば……外人さんなんて珍しいね、はまづら」

浜面「え?…あ、あぁ……。
確かに、なんか『アレ』以来外人さんに慣れちまってたけど、よく考えれば外人がこの学園都市を悠々と歩いてるなんて……」

ヴェント「うるさいわね。今から帰るわよ」

滝壺「あっ……いや、別にそういう意味じゃ……」

ヴェント「いいのよ、あたしもさっさと帰りたいし」

浜面「あの白ランの男はいいのか?」

ヴェント「あいつは関係無いわよ。てかどうでもいい」

浜面「ひでぇなオイ…」

ヴェント「……でもあいつがいないと困るのよねー…」

浜面「え?何?ツンデレ?」

ヴェント「殺すぞ」

浜面「すいません……」

滝壺「大丈夫、そんな殺意抱かれちゃうはまづらを、私は応援してる」

ヴェント「っつうのは、空港の場所が分からないのよねー……」

浜面「は?」

ヴェント「こっからじゃ空港のくの字も見えないじゃない。だから責任もって、あの馬鹿に案内させようと思ってたんだけど……」

浜面「………」

ヴェント「私が思ってる以上の馬鹿だったから、不可能になっちゃったのよねー…」

浜面「……つまり?」

ヴェント「端折って言うと、代わりにあんたが案内してくれない?」

浜面「あ、やっぱり?なんかなんとなく展開読めてたわー」
694 :1 :2011/06/26(日) 14:12:59.20 ID:uRBvmIHAO

以上です。

そんな世紀末帝王が登場した今回、デート中にいきなり目の前の壁から単細胞白ランに見回れるという災難にあみました。

失礼、かみまみた。


なんか最近「北斗の拳」にハマってるので、やたら世紀末帝王というワードをプッシュしたくてたまりません(笑)

ヴェントサイドがダントツ遅れているので、次回もまた、ヴェントサイドを進ませていただきます。

頑張れ、世紀末帝王!!テーレッテー

でわ。
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/26(日) 14:44:32.33 ID:8P0KPk3AO
乙!!
ヴェント大好きだから楽しみ! 頑張ってください!!
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/26(日) 14:56:40.27 ID:Lka5UIM30
乙。ヴェントさんきたあああああああああああああ!!!!
     
                ………意外に繊細かもよ?
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/26(日) 16:01:25.32 ID:S8ZIp0aN0
わりとヴェント×削板ペアを気に入ってたのは内緒だ
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/06/26(日) 16:17:57.92 ID:bInDN8OAO
すごいバナナから世紀末バナナにシフトか
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/26(日) 16:53:34.86 ID:FyPN3zUS0
おいおい最初の聖なるバナナを忘れてはいかんだろ
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/26(日) 23:36:14.25 ID:3GLP8pd9o
ヴェント「退かぬ媚びぬ省みぬ!」
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/06/27(月) 14:57:04.89 ID:8jaDhUWG0
ヒャッハー!!浜面は消毒だーー!
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/28(火) 14:12:12.95 ID:kMgtKkuIO
>>696
ふんっ
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/28(火) 22:12:49.68 ID:HE/gu3ijo
ゔぇんとちゃんちゅっちゅ
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/29(水) 18:03:45.28 ID:iplNvDOAO
弁当ーーーーー!!!!
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/02(土) 06:39:17.48 ID:AldbSHO90
世紀末帝王「その程度の蹴りでこの俺を倒す事など、出来ぬわ!!!!」
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/05(火) 00:55:30.09 ID:ZJ5gRm4y0
テッラ「優先する。世紀末帝王を下位に。私の蹴りを上位に」ゴッシャアアアア!!!
世紀末帝王「ぎゃあああああ!」
>>705の台詞はどうした世紀末帝王
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/10(日) 15:45:29.73 ID:qoN1GBiA0
>>706
世紀帝王は目覚めましたwwwwwwww
世紀末帝王「うぬの蹴り程度で倒れる帝王ではないわ」
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/14(木) 16:47:09.53 ID:uKAX6iBd0
>>707
一方通行「じゃア俺の蹴りだったらどォなるンだァ?」ニヤア…カチッ
一方通行「おおおラァァあ!!」ズドン!!
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/15(金) 17:07:13.91 ID:DZyEotj1o
気持ち悪い馴れ合いしてんじゃねーよ
710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/15(金) 17:29:56.19 ID:ESWHDH050
>>709
うらやましいのかお前…さっさと混ざってこいたぶん入れてくれるから
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/15(金) 23:46:25.95 ID:g4TtoZk/0
いや御尤もだろwwスレチもいい所だよww
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/07/16(土) 12:07:09.56 ID:YjhSzg9Mo
SSが良くても住民がこれじゃ
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/16(土) 21:47:27.82 ID:n7Ph+Tspo
気持ち悪い
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/17(日) 10:20:21.72 ID:xVjiGBg10
ていうかテッラさん、当初の目的(上やん殺害)忘れてそうだな…
715 :1 :2011/07/20(水) 15:04:34.61 ID:PPPbBSPAO

ども。
なんか色々忙しくてずっと書き込めませんでした。ごめんなさい。
今、講義の途中ですが書き込もうと思います。
それでも何も言わずに今から読んでくれる方に永遠の感謝を。

では投下
716 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:06:46.71 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「あら、そんな顔して意外と勘が鋭いわね。命令する手間が省けたわ」

浜面「そんな顔!?そんな顔ってなんだよ!?」

ヴェント「雑魚面よ」

浜面「違ぇわっ!!
いいか!!この際だから覚えておけっ!!俺の名前は『は・ま・づ・ら』だっ!!」

ヴェント「分かったわよ『雑魚面』。とりあえず私を早く空港まで連れていきなさい」

浜面「『浜面』と『雑魚面』のイントネーションを合わせるなっ!!そして誰もお前を空港まで連れていってやるなんて言ってねぇ!!」

ヴェント「別にあんたの意志はどうでもいいの。さっさと連れていきなさいよ」

浜面「会話のドッジボール!?俺の言ってる事分かりますか外人さん!?」

ヴェント「分かった上で言ってんのよ」

浜面「たち悪ぃ!?」

ヴェント「どうせあんたみたいなチンピラ、他にやる事もないでしょ?だったら、あたしの為に働きなさい」

浜面「どっから来るんだよその独裁理論!?
てか、やる事バリバリあるわ!!見て分かんだろ!!」バッ

ヴェント「あん?」

滝壺「………」

浜面「ふふん!!」ドヤッ

ヴェント「………」

ヴェント「ボランティアの方も大変ね、日本は」

浜面「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉいっっ!!!!」
717 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:08:50.52 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「今時殊勝な人ね……。こんな男に付き合ってやってるなんて………時間をドブに捨ててるようなものなのに…」

浜面「待て待て待てぇぇ!!色々言いたい事はあるがっ、とりあえず最もヒドい箇所を訂正させろっ!!」

ヴェント「何よ?」

浜面「滝壺はっ、ボランティアなんかじゃなくってっ、正真正銘っ、俺の彼女だっ!!!!」

ヴェント「嘘乙」

浜面「ねらー!?てか嘘じゃないわっ!!」

ヴェント「嘘じゃなかったらなんなのよ?虚言?妄想?それとも馬鹿?」

浜面「なんでそこに「真実」の選択肢はねぇんだよ!!てか最後の馬鹿ってなんだ!!」

ヴェント「彼女という単語を正確に理解していないという事よ」

浜面「ねぇよ!!なんでそんなに嘘だ嘘だって言うんだあんたはっ!!」

ヴェント「あんたに魅力がないからよ」スパッ

浜面「ぐぉぉぉっ!?ザックリ来ましたよ私の心!?」

ヴェント「こっちの女の子の魅力は嫌という程分かるわよ?普通に可愛いし。でもあんたなんて、只のチンピラじゃない」

浜面「ぐふっ!?」

ヴェント「しかも顔がいいって訳でもないし」

浜面「ぐはぁっっ!?」

ヴェント「てかどっちかっつったらキモイし」

浜面「ぐあぁぁぁぁっっ!?」
718 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:13:52.29 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「ボランティアにしか思えないわ、あんたとこんな可愛い娘が付き合ってるなんて。それとも悪い冗談なのかしら」

浜面「もう……駄目だ………死のう………」ズーーン

滝壺「大丈夫、そんなボロボロなはまづらを私は応援してる」

浜面「滝壺さん……あなたは何か弁護してはくれないんですか?……」

滝壺「大丈夫、私にははまづらがそんな上辺しかない人間だと思ってないから」

浜面「……え?」

滝壺「はまづらのかっこいい所は、もっと違うところにあるんだよ」ニコッ

浜面「た、滝壺……!!」

ヴェント「………」ゲシッ

浜面「いってぇっ!?何で蹴った!?」

ヴェント「あんたがムカついたからよ」

浜面「なんか分かんないけど理不尽!?」

ヴェント「人の目の前でそのキモイ顔ニヤニヤさせてんじゃないわよ。そのキモイ顔」

浜面「大事な事なので二回言いました的な!?てかニヤニヤさせてねぇよ!!その隙もなくお前に蹴られたわっ!!」

ヴェント「やったわ、犯罪を未然に防いだ☆」

浜面「何が犯罪なんだよ!!」

ヴェント「犯罪的なキモイ顔よ」

浜面「そんなに!?」
719 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:17:46.36 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「はぁ〜……もういいわ、シラケた。あんたで遊ぶのはこれで終わりにしてあげるわ」

浜面「ハイパー上から目線!?」

ヴェント「さて、さっさと空港に行くわよ」

浜面「はい、行ってらっしゃい」

ヴェント「ふんっ!!」ゲシッ

浜面「ぐほっ!?な、なんだよ!?勝手に行けよ!?」

ヴェント「あんた馬鹿?さっき説明したじゃない、場所が分かんないって。察しはいいけど頭は駄目みたいね」ヤレヤレ

浜面「やれやれじゃねぇよっ!!だからっ、俺は今滝壺とデート中なの!!」

ヴェント「デートなんていくらでも出来るでしょ?でもあたしを道案内出来るのは、今だけだゾ☆」

浜面「いらんわそんなキャンペーン!!てか普通と違って、そんな気軽にも出来ないんだよ俺達はっ!!」

ヴェント「あ?」

浜面「『仕事』が二人揃って休める事なんてそうそうないし、それに『上司』の目も出し抜きずらいんだよ!!」

ヴェント「…社内恋愛なの、あんた達?」

滝壺「う〜ん……まぁ…ある種の……?」

浜面「なんかうちの『上司』が、意図的に俺達の休みを被らないようにしてる気がすんだよなぁ……」

ヴェント「ふ〜〜ん」
720 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:20:27.25 ID:PPPbBSPAO

浜面「と、いうわけで俺達はこの貴重な時間を精一杯楽しみたい。なので、悪いが他の人にでもたの(ry……」

ヴェント「じゃあこうしましょ」

浜面「え?」

ヴェント「まず私達三人は空港に行きます」

浜面「…はい?」

ヴェント「そこで別れて、あんた達はその周辺でデートを再開します」

浜面「……おい」

ヴェント「万事解決、みんなハッピーじゃない」

浜面「………」

ヴェント「ね?」

浜面「いや、ね?じゃねぇから。何で今までの会話からその結論が導かれちゃったの?」

ヴェント「むしろ今までの会話からしか導かれない結論だと思うけど?」

浜面「あのなぁ……」ハァ

滝壺「はまづら…」

浜面「ん?何だ滝壺」

滝壺「もう、その人の意見を呑んじゃった方が早いと思うよ?」

ヴェント「呑むって何よ。なんか私があんた達を脅してる強盗みたいじゃない」

浜面「似たようなもんじゃ…ってぐほっ!?い、いきなり脇腹蹴るなよっ!!」

ヴェント「大いに違うわよ。あたしは天使。修道女。堕落した猿と一緒にすんな猿面」

浜面「だから浜面だっての!!」

滝壺「大丈夫、そんな猿面ことはまづらを私は応援してる」グッ
721 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:22:01.71 ID:PPPbBSPAO

浜面「滝壺さん、でもこんな女の脅しに屈するのも、男としてどうなのとは思ったりしません?」

滝壺「はまづらの普段のパシリっぷりを見てれば、なんとも思わないかも」

浜面「うっ!!」

ヴェント「何あんた、職場でもパシリにされてんの?」

浜面「さ、されとらんわっ!!」

ヴェント「めっちゃ動揺してんじゃないの。キモいわね相変わらず」

浜面「う、うるせぇ!!てかお前、ちょっとうちの上司と被る所あってなんか嫌なんだよっ!!その常に高飛車な感じとか!!」

ヴェント「あら、気が合いそうね。機会があれば会ってみたいわ」

浜面「冗談じゃないわ、そんなドSの二重奏!!」

ヴェント「てか上司も女性なのね。あんた何気に恵まれた職場なんじゃない?」

浜面「今の話からどうそう繋がったんだよ!?パシられてるんですよ私!?」

ヴェント「それがいいんでしょ、この豚」

浜面「どこで俺ドMキャラに変貌したの!?代わり方が刹那でしたよ!?」

ヴェント「キャラっていうか、素でドMっぽいのよねあんた」

浜面「上司の女性にパシられようと、俺は決してドMではないっつーの!!」

滝壺「…ドMなはまづらは……応援出来ないかも…」

浜面「滝壺さんっ!?」
722 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:40:42.83 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント「………」ゲシッ

浜面「痛ってぇっ!?な、なにすんだっ!?」

ヴェント「あたしの目の前でのろけてんじゃないわよ、鬱陶しい。中間中国かお前達は」

浜面「だからっていきなり蹴るなって、何回言えば分かるんだよ、あんたはっ!!」

ヴェント「なら「今から蹴るわね」って、前もって言えば、あなたは私に腹を差し出してそれはもう小気味良く蹴られてくれるのかしら?」

浜面「まず前提として蹴るなよっ!!」

イイカラサッサト…

ダカラスコシマテッテ…

ギャーギャー…


滝壺「……」

滝壺「ふふっ」ニコッ
723 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:41:17.62 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
724 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:41:50.38 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
725 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:42:23.14 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
726 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:43:03.23 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
727 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:43:29.77 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
728 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:43:59.33 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
729 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:45:35.94 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
730 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:46:01.56 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
731 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:46:29.99 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
732 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:50:07.62 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
733 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:50:34.00 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
734 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:51:02.39 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
735 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:55:28.65 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
736 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 15:58:32.45 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
737 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 16:00:32.14 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント
738 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 16:05:17.68 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント「………」ゲシッ

浜面「痛ってぇ!?な、なにすんだっ!?」

ヴェント「あたしの目の前でのろけてんじゃないわよ、鬱陶しい。中間中国かお前達は」

浜面「だからっていきなり蹴るなって、何回言えば分かるんだよあんたはっ!!」

ヴェント「なら「今から蹴るわね」って、前もって言えば、あなたは私に腹を差し出してそれはもう小気味良く蹴られてくれるのかしら?」

浜面「まず前提として蹴るなよっ!!」

イイカラサッサト…

ダカラスコシマテッテ…

ギャーギャー…

滝壺「……」

滝壺「ふふっ」ニコッ
739 :1 [sagesaga]:2011/07/20(水) 16:35:54.10 ID:PPPbBSPAO

ヴェント「じゃ、そろそろ行くわよ豚面」

浜面「もうそれ、国が国なら死罪レベルな悪口ですよ!?」

ヴェント「ほら、早く歩きなさい。あんた達に先行してもらわなきゃ、あたしが動けないじゃない」ゲシッ

浜面「蹴るなって!!……」

滝壺「……」

浜面「………」チラッ

ヴェント「あ?何してんのよ?早く行きなさい」

浜面「うるせぇ、ちょっと待てって!!……」

滝壺「……?どうしたのはまづら?」

浜面「なぁ、滝壺……」

滝壺「?」

浜面「…滝壺……本当にいいのか?」

滝壺「え?」

浜面「だって……行ってみたいお店とか観たい映画とか……沢山あったんだろお前……?」

滝壺「………」

ヴェント「……」

浜面「お前が嫌なら、俺、こいつの脅しに屈さずに、絶対に2人っきりのデートにしてみせる。だから……」

滝壺「…はまづら……」

滝壺「………」

滝壺「…ううん、大丈夫だよ」

浜面「滝壺……」

滝壺「私は、はまづらとどこかに行くのが楽しいんじゃなくて、はまづらと一緒にいる事が楽しいから」ニコッ

浜面「滝壺…!!」


滝壺「だからいいよ。私は、はまづらと行くなら、何処でも」


浜面「たきつ…」

ヴェント「………」ゲシッ

浜面「っ痛ってぇ!?な、なにすんだっ!?」

ヴェント「あたしの目の前でのろけてんじゃないわよ、鬱陶しい。中間中国かお前達は」

浜面「だからっていきなり蹴るなって、何回言えば分かるんだよあんたは!!」

ヴェント「なら「今から蹴るわね」って、前もって言えば、あなたは私に腹を差し出してそれはもう小気味良く蹴られてくれるのかしら?」

浜面「まず前提として蹴るなよっ!!」

イイカラサッサト…

ダカラスコシマテッテ…

ギャーギャー…

滝壺「……」

滝壺「ふふっ」ニコッ
740 :1 :2011/07/20(水) 16:38:16.35 ID:PPPbBSPAO

以上です。

なんかサーバーが重くて書き込めませんとか訳わかんないものに引っかかって、なんだろなーとか思って暫く放って置いたら、講義が終わる頃に書き込めるようになってました。

講義をしっかり受けなさいという暗示だったのでしょうか……


でわ。
741 :1 :2011/07/20(水) 16:39:28.76 ID:PPPbBSPAO

なんか増殖しとるwwwwwwwww

なんだこれwwwwww
742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/20(水) 17:10:34.80 ID:XE1A7tmHo
ヒント: エラーが起きても大体書きこめてる
743 :1 [sage]:2011/07/20(水) 17:38:04.56 ID:PPPbBSPAO

また一つ学びました……
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/20(水) 18:09:54.98 ID:WCig4JhGo
どんだけ大事なことなんだよwww
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/07/20(水) 19:31:09.19 ID:0WElHxwzo
大事なことすぎるだろwww
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/07/20(水) 23:58:21.85 ID:emnFNdTAO
浜面蹴られ過ぎワロタwwwwwwww
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/07/21(木) 00:36:01.98 ID:2xE3q56no
強烈なデジャビュ体験
748 :1 [sage]:2011/07/21(木) 01:06:44.80 ID:skhCvR3AO

なんか16個も同じレスがあるとキモイですねw

早く次のレスして押しやりたいわww
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/21(木) 10:27:20.95 ID:ywqWH6/Yo
すまん、連投のせいでどれがちゃんとした投稿か分かんねえwwwwwwwwwwwwww

安価刺しておいてくれると嬉しい
750 :1 [sage]:2011/07/22(金) 13:48:25.98 ID:hI/Js4jAO

>>749 多分どれもさして変わりませんよww
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/22(金) 21:56:21.95 ID:56By9MAi0
俺「優先する。このSSを上位に、受験勉強を下位に」
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/23(土) 07:11:41.69 ID:8Ve9BIsAO
>>751
そg(ry
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 22:03:26.51 ID:j7nLRp5IO
読んでて狂気を感じるレベルだった
ループ怖いな
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) :2011/08/06(土) 20:35:40.23 ID:cDqK4mLi0
秋田菜
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/08/06(土) 20:47:35.27 ID:6TKUGsnU0
何故ageた?
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/07(日) 23:17:28.54 ID:B687Zsrl0
太陽光を上位に、人体を下位に
これぞ光の処刑
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/09(火) 12:38:08.33 ID:TFzOIqIIO
それかっけぇなぁ
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/08/09(火) 16:12:52.78 ID:u6/K1zY7o
それなんてていとくん
759 :1 :2011/08/12(金) 01:42:44.19 ID:ioseYJeAO

いや〜、新約の二巻、出ましたね。
まだ私は買ってませんが、フィアンマの行方は気になる所です。
しかし、こちらのSSでは更に出た新キャラを加える余裕なぞ存在しないので、今まで通りやっていきますねww

では、投下
760 :1 [sagesaga]:2011/08/12(金) 01:43:21.47 ID:ioseYJeAO

ーーーーとあるファストフード店ーーーー

半蔵「………って事らしい」

アックア「うむ」

駒場「…なる程……友人捜し、か………」

アックア「理解頂けたか?」

駒場「あぁ………だが、分からない事が一つだけある…………」

アックア「む?何であるか?」

駒場「お前達はどういう経緯で……その…『戦場ギャグ』とやらを、初対面の外国人から聞く羽目になったんだ………?」

半蔵「あー……」

郭「い、いいじゃないですかそんなの。ちょっとした世間話から繋がっただけですよ駒場氏!」

駒場「あんなカオスなものを世間話という全く真逆な会話から引き出せるものなのか………?」

アックア「むぅ…。私がいた野営地では大うけだったのだが……」

半蔵「その話はもういいだろ。それより駒場の旦那、車の方は手に入ったんだよな?」

駒場「あぁ……。黒のセダンだそうだ…。あと少しでここにつくらしい……」

郭「奇しくも三人以上乗れる車ですね」

半蔵「これは幸先がいい……のか?」

アックア「では、いつまでもこの店内にいるわけにもいかぬな」

駒場「あぁ……。外に出て駐車場で車を待つぞ…」
761 :1 [sagesaga]:2011/08/12(金) 01:43:51.42 ID:ioseYJeAO

ーーーー駐車場ーーーー

アックア「うむ。それらしきものはまだ来ておらぬな」

半蔵「そんなに早くは来れないっつーの」

郭「しかし流石駒場氏ですねっ!!「スキルアウト」のリーダーだけあって、こんなに早く物資調達が可能だなんて」

駒場「免許を持ってない俺は…それ位しか出来ないからな……」

半蔵「言っただろ郭。お前が動くよか、駒場の旦那に任せた方が絶対早いって」

郭「そ、そんな事、まだ分からないじゃないですか半蔵様!!実際私が動いたら、私の方が早かった可能性だって無くもないですよっ!?」

半蔵「自分で言ってて若干疑問系って事は、もはや自分でも自分をやや怪しんでるだろ?」

郭「そそ、そんな事ないですって!!」

半蔵「本当に?」

郭「ほ、本当に!!」

半蔵「絶対?」

郭「ぜ……絶対…!!」

半蔵「本気で?」

郭「ほ、本気……で」

半蔵「正直?」

郭「うっ……」

半蔵「正直言うと?」

郭「………」

郭「……わ、私の方が遅い…です…」

半蔵「自分の欠点を認める事も、くのいちとして必要な事だぞ、郭」

郭「…はい」ショボーン

アックア「何の話であるか」
762 :1 [sagesaga]:2011/08/12(金) 01:44:28.02 ID:ioseYJeAO

駒場「別にはしゃぐな……とは言わないが……、せめて周りに迷惑にならない程度にしておけよ……。お前達は時々…人の目を憚らない時があるからな……」

アックア「というか大胆すぎる時があるのである」ウン

半蔵「ま、郭をからかうのは程々にして……」

郭「えぇっ!?からかってたんですか半蔵様!?くのいちの心得は!?」

半蔵「俺がくのいちの心得なんて知ってる訳ねぇだろ。俺は男だぞ」

郭「も、盲点!?」

駒場「いや…盲点じゃないだろ……」

アックア「仲良いであるな…」

半蔵「…ま、付き合いが長いからな」

アックア「気さくに話し合えるような関係か。羨ましいであるな」

半蔵「あんたも今から会いに行く友人(かもしれない人)と話す時、こんな雰囲気で話すだろ?」

アックア「むぅ……そうなのか……?」

半蔵「なんで疑問系なんだよ?」

アックア「一回はお互いに殺したり邪魔したりする仲の友人が多いのでな。なかなか自分達の雰囲気があんなものなのか想像つかない所である」

半蔵「……もはやそれは『友人』というジャンルに収まっているのか…?」

アックア「…まぁ、腹のさぐり合いが大好きな『仲間』ではあるとは思うぞ」

駒場「……」
763 :1 [sagesaga]:2011/08/12(金) 01:45:07.07 ID:ioseYJeAO

駒場「…俺は…お前らが話したという話の経緯を実際に聞いてはいないから…詳しい事は分からんが……」

アックア「む?」

駒場「あんたは……何でこの学園都市に…」

アックア「あぁ。何、大した事ではない。ただの観光である」

駒場「……いや、そんな事を聞いてはいない…」

アックア「ん?」

駒場「何をしに、ではなく……『どうやって』この学園都市に来れたんだ……?」

アックア「ぬ…」

駒場「これだけ『能力』の保守に厳しいこの街が……そう易々と観光目的如きで外の人間を通す訳がない……」

アックア「……」

駒場「……可能性としては………学園都市の『上』があんたを呼んだか……または正規の方法ではない方法で来たか………」

アックア「………」

郭「…な、なんかシリアスになってきましたね半蔵様……」コソコソ

半蔵「……まぁ俺も疑問に思ってた事ではあったけどな」

アックア「………」

駒場「どうなんだ……」

アックア「……」

アックア「私は……」




スキルアウト「駒場さ〜ん!!」タッタッタ




駒場「ん……?」

半蔵「…どうやら…来たみたいだな……」

アックア「………」
764 :1 [sagesaga]:2011/08/12(金) 01:45:38.32 ID:ioseYJeAO

スキルアウト「お待たせしましたっ!!お望み通り黒のセダン、持ってきましたよ」

駒場「……あぁ、すまんな……」

スキルアウト「いやいや、おやすいご用ですよ。駒場さんに直々に頼まれて、断れる訳ないじゃないですか」グッ

半蔵「見ろ、郭。やっぱり駒場の旦那の方が早いだろ」

郭「うぅ……。悔しいですけど…駒場氏のあの人徳のありようを見たら…やっぱり駒場氏の方が私より早いような気がします…」ガクッ

スキルアウト「おっ、半蔵じゃねぇか。それに郭ちゃんも」

半蔵「よう」

郭「あっ、どうも」

スキルアウト「相変わらずセクシーだね郭ちゃん。どう?今度俺とどっか行かない?」

郭「私は半蔵様に仕えてる身ですので、お断りします」

半蔵「何が『仕えてる』だよ……」

スキルアウト「相変わらず仲いいな、お前ら。はぁ…最早付き合ってないのが不思議っつーか、ムカついてくる位だな」

半蔵「何でだよ」

スキルアウト「こんな可愛い彼女いたら、何が他にいるんだよっ!!なめてんのかテメェコラァ!!!!」

半蔵「急にキレんな、鬱陶しい!!」

アックア「君の周りはいつも騒がしいであるな」

半蔵「俺が何か言ってる訳じゃねぇんだけどな!!」
765 :1 [sagesaga]:2011/08/12(金) 01:46:24.69 ID:ioseYJeAO

スキルアウト「ん?…………って、うぉぉっ!?なんだあんた!?誰だよいきなり!?」

アックア「いや、さっきからいたが」

スキルアウト「駒場さん、誰ですか、このムキムキな人!?電話では聞いてなかったッスよ!?」

駒場「………まぁ……何というか……」

半蔵「成り行きだ」

郭「ですね」

スキルアウト「成り行きかよ!?軽いなっ!?」

アックア「モブキャラには関係ない事である」

スキルアウト「誰がモブキャラだコラァァ!!」

半蔵「いちいちキレるなって」

郭「駒場氏、こんな風に話し込んでないで、早くその目的地まで行った方が良いんじゃないですか?電話来てから大分たってません?」

駒場「……そうだな。労いと説明は後々にして………半蔵、頼んだぞ……」

半蔵「あぁ。任せとけ」

スキルアウト「え?もう行くんですか?」

駒場「……俺は行かんがな……。…この三人に行ってもらう…」

スキルアウト「え!?このマッチョ野郎も!?」

アックア「誰がマッチョ野郎であるか」

駒場「……事情がある」

スキルアウト「マジスか……。…まぁ、駒場さんの頼みなら……」

駒場「すまんな……」
766 :1 [sagesaga]:2011/08/12(金) 01:48:15.59 ID:ioseYJeAO

半蔵「よし、じゃ、乗り込むぞ」

スキルアウト「ほら、半蔵。車のキー」ヒョイッ

半蔵「サンキュー」パシッ

スキルアウト「傷付けずに返せよ。それ、俺の私物なんだからよ」

半蔵「善処するよ」スッ

郭「半蔵様ならそんなヘマしませんよ!!」エッヘン

半蔵「そうだな。お前じゃあるまいし」

郭「ふぇ!?な、なんでそこで私が出てくるんですか!?」

半蔵「さぁな。自分で考えろ」スタスタ

郭「ちょっと、半蔵様!!撤回して下さいよ!!」グイグイ

半蔵「服の端を引っ張るな、歩きづらいだろ」スタスタ

郭「撤回して下さいってば!!」グイグイ

スキルアウト「………チッ…半蔵爆発しろ…」イラッ

駒場「……ひがむな」

アックア「全く持って、仲睦まじいであるな」ウン

スキルアウト「半蔵のあうゆう所がマジムカつくんだよなぁ」イラッ

駒場「……ガチのトーンで言うんじゃない」

アックア「あの仲に割り込むのは些か業腹な気もしなくもないが、やっと掴んだせっかくの手がかりを手放す訳にもいかぬので、私も行かせてもらうのである」スッ

スキルアウト「思いっきり邪魔してこいよ、ムキムキ外人」

アックア「まず、その呼び名を止めるのが先決である」

駒場「………」

アックア「では…」

駒場「………待て」
767 :1 [sagesaga]:2011/08/12(金) 01:48:53.06 ID:ioseYJeAO

アックア「む?……」

駒場「………」

スキルアウト「? どうしたんスか、駒場さん?」

駒場「アックア………お前との先程の話……その続きを今したい……お前が出発する前の今…」

アックア「………」

スキルアウト「こ、駒場さん?」

駒場「といっても……長い話じゃない……俺が言いたかった事はただ一つだ……」

アックア「…何であるか」

駒場「あいつらを巻き込むな」

アックア「……」

駒場「お前が本当は何者で、どうやってここに来たか…と、さっきは聞いたが……結局の所…そんなつまらない事はどうでもいい………」

アックア「つまらない事、であるか……」

駒場「お前が何者であれ……俺の仲間であるあいつらを傷付ける事は…絶対に許さん……どんな些細な事でも、だ………」

アックア「……」

駒場「それだけだ……俺が言いたかった事は……」

アックア「……」

スキルアウト「こ、駒場さん……」

駒場「………」

アックア「…ならば何故、私が車内に同席する事を許したのだ?私が信用出来ぬなら、私を乗せなければいいだけである」

駒場「……確かに、俺はお前を信じ切れてない」
768 :1 [sagesaga]:2011/08/12(金) 01:50:03.59 ID:ioseYJeAO

駒場「だが……俺ではなく、半蔵がお前の事を信用している。俺の仲間が……な…」

アックア「……仲間が信頼してるから、得体の知れない相手を同席するのを許容すると?」

駒場「……そうだ」

アックア「……」

スキルアウト「そ、それでいいんですか駒場さん!?そんな怪しい奴を乗車させちゃって!?」

駒場「……俺は…半蔵を信じる……。そして…俺が信用しないお前を信用せず……半蔵が信じるお前を信用しよう……」

アックア「……」

駒場「…俺は……そうする事にした……」

アックア「…不器用な男であるな」フッ

駒場「だからこうして…『俺が信じないお前』に警告してるんだ……」

アックア「なる程。確かに警告を承ったである」

駒場「そして………『半蔵が信じるお前』にも…一言言わせてもらう…」

アックア「む?」

駒場「あいつらの事を……頼んだ……」

アックア「………」

アックア「……そちらも確かに承った」

駒場「………以上だ……。……ほら、さっさと行け……あいつらが待ってる……」

アックア「うむ。では改めて……行ってこよう」スッ
769 :1 [sagesaga]:2011/08/12(金) 01:50:59.93 ID:ioseYJeAO

スタスタスタスタ…

オッセェヨ

コマバシトナニハナシテタンデスカ?

タイシタコトデハ……


駒場「………」

スキルアウト「駒場さん……良かったんですか?」

駒場「…俺よりも……半蔵の方が人を見る目がある……。浜面を連れてきたのもあいつだしな……」

スキルアウト「見る目がどう、って話じゃないでしょう。あいつの目が間違ってたらどうするんですか」

駒場「だとしたら……俺の目も間違ってたって事だな……」フッ

スキルアウト「そういう事じゃ……」

駒場「……大丈夫だ…きっと…きっとな…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

半蔵「おいお前ら、ちゃんとシートベルトしめろよ。後部座席もつけなきゃいけない規則になったんだからよ」

郭「半蔵様ぁ〜…シートベルトがキツいです…」

半蔵「あぁ?んなの緩めりゃぁ…ってうおぉぉぉい!?おまっ、郭、胸!?」

郭「半蔵様、直してく・だ・さ・い?」

半蔵「畜生!!だから助手席に乗せたく無かったんだっ!!絶対運転妨害されるっ!!」

郭「運転妨害なんてしませんよ!!ちょっと半蔵様に目の奉養をですね……」ムニュムニュ

半蔵「それが妨害なんだよ馬鹿野郎ぉぉぉ!!」
770 :1 [sagesaga]:2011/08/12(金) 01:53:27.62 ID:ioseYJeAO

アックア「……」

郭「ん?どうしたんですかアックア氏。真面目な顔して、考え事ですか?」クルッ

半蔵「おまっ馬鹿っ!!その谷間にシートベルトが食い込んだ状態で後部座席の方に向くんじゃねぇっ!!なんか色々と見えちゃいけなさそうなものが見えそうになってんだよっ!!」

郭「そんな事言ってるってことはしっかり見てるって事じゃないですか半蔵様」

半蔵「不可抗力だ馬鹿野郎!!」

アックア「むぅ…」

郭「いつになく真剣ですねアックア氏。何を考えてるんですか?さっきの駒場氏とのお話しが?」

アックア「信じる、ということは時に難しい時も多々あるであるな……」

郭「? どういう事です?」

アックア「彼……駒場……」

郭「駒場氏が何か?」

アックア「初めて話した時から思っていたのだが……」

半蔵「ん?」

郭「?」




アックア「同い年にしか思えん」




半蔵「あ〜……」

郭「それは…」

アックア「あの貫禄、あの体格、あの風貌……完全に『少年』という枠から逸脱してると思うのだが……」

半蔵「いいだろ、別に。頼もしくていいじゃねぇか」

郭「そ、そうですよ。あの風貌があってこその「スキルアウト」という荒くれ者達を束ねるリーダーが務まってるんですって。……多分」

アックア「本人は気にしてるのだろうか」

半蔵「さぁな。どうだろう。意外に繊細な所があるからな」

郭「あんまり容姿の事を人に言うのは良くありませんよ、大抵の場合」

半蔵「お前の場合、服装とかな。あといい加減シートベルトきちんと緩めろ、郭」

郭「は〜い。……でもアックア氏、何でいきなり駒場氏の話を?」

アックア「いや……約束を守れなかった時の仕置きが痛そうだな、と思ってな…」フッ

半蔵「あ?何の話だ?」

郭「約束?」

アックア「約束、なんて優しいものでもないがな……。ま、気にするな、ただの世間話の一環である」フフッ

郭「え〜、気になります」

半蔵「そいつは道中ゆっくり聞け、郭。大分時間を喰ったが…そろそろ行くぞ。シートベルト締めたかった?」

郭「はい」

アックア「うむ」

半蔵「じゃ……出発だ」
771 :1 :2011/08/12(金) 02:00:41.95 ID:ioseYJeAO

以上です。

そういえば、新約と一緒にデュラララも出てましたけど、デュラララって、もう10巻にもなったんですね。
最初に読んでた頃はこんなに長くなる長編小説とは思ってませんでしたよ(笑)
成田先生、デュラララもいいけど、早くバッカーノの続きを書いてくれないかなぁ……(笑)

でわ。
772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/08/12(金) 03:44:15.90 ID:r+YXHb9Uo
確かに駒場はアックアと同い年に見えるな
乙です
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 03:45:17.68 ID:5CjOVM/y0
乙である
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/20(土) 11:17:57.71 ID:eMDGfYQIO
バトル描写が本編よりわかりやすくて読みやすい
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/20(土) 12:22:24.40 ID:zV+JgBOj0
>>774
私はageる奴がどぉい嫌いなんだ
そして私は更新が遅いSSがどぉい嫌いなんだ
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/20(土) 20:28:53.46 ID:+NK94aJy0
↑なにか忘れてると思った…サーセン
次回楽しみにしてます
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/08/22(月) 14:21:18.76 ID:EOx+xUl/0
乙なのである

アックアさんマジカッコいいッス!!
778 :1 [sagesaga]:2011/08/23(火) 22:16:43.46 ID:/cf25JFAO

やぁ。

今日はフィアンマサイドを進めるよ☆
これが終わったらバトル描写が多めになる(かも)ので許容してくれ。

そして>>774、やめてくれ、嬉しくて一気に心拍数が上がったじゃないか。(ガチで)
そして>>775、すまん、の一言しか言えない……。
待ってくれてるみんなに甘えてる事実がそこにはあるからな……orz

とりあえずこのSSが終わるまで書き続ける事は、魂を賭けるよ。
脱脂綿でイカサマなどせず、正々堂々と。

俺「魂を賭けよう」

読者「グッド!! ところであれは私の猫さ(笑)」
\(^o^)/


では投下。
779 :1 [sagesaga]:2011/08/23(火) 22:33:22.88 ID:/cf25JFAO

ーーーー大通りーーーー

フィアンマ「くっ、俺様の良心の呵責を突こうとするとは………アレイスターの奴め、汚い真似をっ!!」

打ち止め「だから、私はただそこの手押し信号を押したいだけなの!!ってミサカはミサカは自分の目的をしっかりと告げてみたり!!」

フィアンマ「だが甘かったな、アレイスター!!残念ながら俺様はロリコンではないのだっ!!」バッ

打ち止め「なんか道のド真ん中で叫んでる!?この人危ない人なの!?ってミサカはミサカはこの人に話しかけた事を後悔してみたり!?」

フィアンマ「誰が危ない人だ!!これでも比較的常識人だわ!!」

打ち止め「いや、比較的って所が既におかしいと思う。ってミサカはミサカはきちんとツッコミをいれてみたり」ビシッ

フィアンマ「見たところ、貴様は非戦闘員のようだな。
俺様の『右腕』が再構築される前にさっさと逃げた方がいいぞ、ガキ。なんの勝算があって俺様の前に現れたのか知らんが、俺様は容赦しない」キリッ

打ち止め「………」

フィアンマ「……ん?」

打ち止め「………中二病…?」ススッ

フィアンマ「誰が邪気眼だ!!」

打ち止め「ミサカはどうやら人を見る目がないみたい……。ってミサカはミサカは神社で引いたくじが『凶』だった時の心境を感じてみたり」ハァ

フィアンマ「人を不幸の塊みたいに言うな!!てか、お前から話しかけてきたんだろうが!!」

打ち止め「お兄さんがそこにいるからでしょ!!ってミサカはミサカは自分の話が通じてないのに憤りを感じてみたり!!」

フィアンマ「あ?なんでいちゃ悪いんだよ?」

打ち止め「だからそこの手押し信号のボタン押したいんだって言ってるじゃん!!ってミサカはミサカは再三に渡ってしっかり申告してみたり!!」
780 :1 [sagesaga]:2011/08/23(火) 22:35:17.17 ID:/cf25JFAO

フィアンマ「何?手押し信号?なんだ、これか?」スッ


ポチッ


打ち止め「あっ………」

フィアンマ「これが目的だったのか?」

打ち止め「……」プルプル…

フィアンマ「おい」

打ち止め「……」プルプル…

フィアンマ「おいガキ。これが目的なんだろ?違うのか?」

打ち止め「……」プルプル…

フィアンマ「…ったく、黙ってないで何とか言ったら……」ハァ

打ち止め「……うっ…」ポロポロ

フィアンマ「うぇ!?」

打ち止め「……うっ…うっ…」ポロポロ

フィアンマ「お、おい!?何だ!?何した!?何があった!?」

打ち止め「…ミサカが……ミサカが……」ポロポロ

フィアンマ「え!?何!?どうしちゃったの!?どうすればいいの!?俺様はどうすれば正解なの!?」オロオロ

打ち止め「……ミサカが…手押しボタン押したかったのに……」ポロポロ

フィアンマ「それだけかよっ!?そんなの少し待ってもう一回押しゃあいいだろっ!?」

打ち止め「そんな悪戯で交通止めちゃ駄目なの!!ってミサカはミサカは芳川に習った事を思い出しながら涙を拭いつつ訴えてみたり!!」グスグス

フィアンマ「いい子!!すっごいいい子!!お母さん、この子の教育は間違ってないですよ!!」
781 :1 [sagesaga]:2011/08/23(火) 22:43:30.89 ID:/cf25JFAO

打ち止め「は、早く渡るのっ!!せっかく交通を止めてるんだからっ!!ってミサカはミサカは横断歩道の信号がまだ青な事を確認しつつダッシュで渡ってみたりっ!!」タッ

フィアンマ「地味に信号を確認する辺りが偉いな。でもいきなり走ったりして転ぶなよ。危ないからな」

打ち止め「痛っ!!」コケッ

フィアンマ「フラグ回収早すぎだ馬鹿ガキ!!だから言ったじゃねぇかっ!!」

打ち止め「だ、大丈夫だもんっ!!ってミサカはミサカは……」

フィアンマ「喋ってないで前見ろ前!!信号変わるぞ馬鹿野郎!!」

打ち止め「え?……」

フィアンマ「……っ!!」


パッ


フィアンマ(信号が赤に…!!)

フィアンマ「おいガキィ!!さっさと渡れぇっ!!」

打ち止め「う、うん…」タッ

フィアンマ(チっ…!!間に合うか!?)


ブゥゥゥンン…


打ち止め「!?」

フィアンマ「!?」

DQN「あ〜、マジかぁ?そいつはヤベェなぁ。ははっ」

ブゥゥゥンン…

フィアンマ「携帯電話かっ!?あの馬鹿日本人、ガキに気付いてねぇ!?」

打ち止め「ひっ…!?」

DQN「あぁん?ちげぇだろ!!そこはこう言ってやれば……」

ブゥゥゥンン!!

打ち止め「ミ、ミサカは……」

フィアンマ「………」ギリッ



フィアンマ「…糞がっ!!」スッ




ヒュッッ……!!


打ち止め「…え?」ヒュッ



フィアンマ「………」スタッ

DQN「って言えばよぉ〜……」

ブゥゥゥンン……

打ち止め「え…?え…?ミサカ…は…?」

フィアンマ「……大丈夫か、ガキ」
782 :1 [sagesaga]:2011/08/23(火) 22:47:46.65 ID:/cf25JFAO

打ち止め(ミサカは…?ミサカは…一体……何が…?)

フィアンマ「…ちっ、手間かけさせやがって…。丁度終わった再構築を早速使わせてくれるとは、お前、やっぱりアレイスターの刺客か何かなのか?」ハァ

打ち止め「え…?再構築……?使う…?」

フィアンマ「気にすんな。ただの愚痴だよ」

打ち止め(ミサカは…気付いたら横断歩道渡ってて……。もう、向こう側にいた………。この人が……何かしてくれたの……?)

フィアンマ「マナーがなってないな日本人は……。俺様がこのガキを『右腕』で運ばなかったら死んでたぞ。……ったく…」

打ち止め「た、助けてくれた……の…?」

フィアンマ「あぁ?それ以外に何があんだよ。俺様がいなきゃ死んでたぞ、お前」

打ち止め「……あ、ありがとう。ってミサカはミサカはとりあえずお礼を言ってみたり」

フィアンマ「どういたしまして」ケッ

打ち止め「…なんで機嫌悪そうなの?ってミサカはミサカは上目づかいで機嫌をとりつつ聞いてみたり」

フィアンマ「んなもんで機嫌がとれるか。俺様はロリコンじゃねぇんだよ」

打ち止め「む…」

フィアンマ(…せっかく再構築した『右腕』を、こんな見知らぬガキに使っちまったんだ……機嫌いいわけねぇだろうが)チッ
783 :1 [sagesaga]:2011/08/23(火) 22:50:47.37 ID:/cf25JFAO

フィアンマ「…ちっ。じゃあな、ガキ。俺様は忙しい。次渡る時は、ひかれないように気をつけろよ。その鈍くささは、『あの』お人好し野郎かロリコン野郎にでも見せておけ」

打ち止め「え?行っちゃうの?ってミサカはミサカは驚きの表情をこれ見よがしに浮かべてみたり」

フィアンマ「俺様がここに残る理由がどこにある。もうお前は目的である横断歩道を渡ったんだし、お互いに目指すべき場所に向かえばいいだろ」

打ち止め「でも…ミサカ、この足じゃ痛くて歩けないかも……。ってミサカはミサカは再び上目づかいで見つめてみたり」チラッ

フィアンマ「ただの擦り傷だろうが。別段何てことない」

打ち止め「でもさっきみたいな時に、擦りむいた所が痛くなってまた転んじゃうかも……」

フィアンマ「横断歩道を渡らなきゃいい」スパッ

打ち止め「……むー」

フィアンマ「じゃあな。俺様はもう行くぞ」スッ

打ち止め「……そもそもミサカがこんな事になったのは、お兄さんが手押しボタンの前にいたから何だけど。ってミサカはミサカは事件の根幹の原因を掘り返してみたり」

フィアンマ「………」ピクッ
784 :1 [sagesaga]:2011/08/23(火) 22:51:46.86 ID:/cf25JFAO

打ち止め「私の話を最初からちゃんと聞いてれば、こんな事にはならなかったと思う。ってミサカはミサカは暗にお兄さんに責任がある事を訴えてみたり」ジトー

フィアンマ「…っ」ピクッ

打ち止め「……重ねて言うなら、さっきお兄さんが私の事『鈍くさい』って言ったけど、その鈍くささはどこが原因だったのか、それもちょっと考えればすぐ分かる事だと思う。ってミサカはミサカは揚げ足を取り巻くって追い詰めてみたり」ジトー

フィアンマ「ぐっ……!!」

打ち止め「あ〜〜、ミサカ足が痛くて痛くて歩けな〜い。ってミサカはミサカは間接的にお兄さんのせいで怪我をした事も重ねて言ってみたり」

フィアンマ「ぐっ…くっ…!!」

打ち止め「………」ジトー

フィアンマ「……ぐぅぅ…!!」プルプル

打ち止め「ねぇ、お兄さん……」

フィアンマ「……だが、俺様には……じゅ、重大な使命がだな……」

打ち止め「はい決まり〜!!お兄さんはミサカと一緒に行く!!ってミサカはミサカはお兄さんの腕に捕まって喜んでみたりっ!!」

フィアンマ「くっ……、おのれ糞ガキ…」
785 :1 [sagesaga]:2011/08/23(火) 22:58:32.82 ID:/cf25JFAO

打ち止め「ふふん♪」

フィアンマ「…良識と共に悪知恵も身につけやがって……いい大人になれんぞ…」

打ち止め「お兄さんに言われたくないかも。ってミサカはミサカはそんな見え透いた説教を論破してみたり」ハイ、ロンパロンパ

フィアンマ「くっ……このガキ……」

打ち止め「さっきからミサカの事ガキガキって、ミサカはガキなんて名前じゃありませんっ。ミサカにはちゃんと『打ち止め』って名前があるの。ってミサカはミサカは自分の名前を覚えるようにしっかりと告げてみたりっ!!」フフン

フィアンマ「…何……?」ピクッ

打ち止め「うん?」

フィアンマ「…ガキ……今…『打ち止め』…と言ったか…?」

打ち止め「だからミサカはガキじゃなくて『打ち止め』だってば!!ってミサカはミサカはガキと呼ばれる事をなんとしても阻止しようとしてみたり!!」

フィアンマ「『打ち止め』……」

打ち止め「うん」

フィアンマ(……このガキが……あの………)ジロッ

打ち止め「?」

フィアンマ(…ならさっきからこのガキが呼称してる『ミサカ』というのは、『御坂』のことか……)

打ち止め「何?どうしたの?ってミサカはミサカはお兄さんの顔をじっと見つめ返してみたり」

フィアンマ「見つめ返すな。別になんでもねぇよ」

フィアンマ(…偶然とはあるものだな……。これがあの『ミサカネットワーク』を司る『打ち止め』か…)

フィアンマ「……ま、『戦争』をやめた俺様にとっては、もうどうでもいい事だが……」ボソッ
786 :1 [sagesaga]:2011/08/23(火) 22:59:21.73 ID:/cf25JFAO

打ち止め「そっか。じゃあ今度は、お兄さんの名前をミサカは知りたいな。ってミサカはミサカは交友関係の幅を広げる事に挑戦してみたり」

フィアンマ「あん?俺様の名前?」

打ち止め「うん。ミサカも教えたんだから、次はお兄さんの番だよ!!ってミサカはミサカはワクワクしながら耳をそばだててみたり!!」

フィアンマ「そばだてるな。普通にしてろ、普通に」

打ち止め「うん!!ってミサカはミサカはワクワクは健在のまま聞く姿勢を整えてみたり!!」

フィアンマ「あー……」

打ち止め「♪」ワクワク

フィアンマ「………」

打ち止め「♪」ワクワク

フィアンマ「………」

打ち止め「♪」ワクワク

フィアンマ「…やっぱやめた」

打ち止め「えぇっ!!??」

フィアンマ「何か馴れ馴れしくされそうだし」

打ち止め「お友達計画失敗!?ってミサカはミサカは初めて実行したプロジェクトの失敗に打ちひしがれてみたり」

フィアンマ「要はお前を目的地まで送ってやればいいんだろ。わざわざ名乗る必要もないし」

打ち止め「こんないたいけな美少女になんて酷い事をっ!?ってミサカはミサカは潤んだ瞳で見つめてみたり」

フィアンマ「うるさいぞ、マセガキ」
787 :1 [sagesaga]:2011/08/23(火) 23:01:40.55 ID:/cf25JFAO

打ち止め「ぶぅ〜〜。ってミサカはミサカは露骨にすねた態度をとってみたり」

フィアンマ「お前が勝手にすねた所で、俺様には特に害はないんだが」

打ち止め「ミサカ、お兄さんの事嫌いになっちゃうかも。ってミサカはミサカは揺さぶりをかけて名前を吐かせようとしたり」チラッ

フィアンマ「なんだ。俺様の事が嫌いなら、これ以上一緒にいる必要も……」

打ち止め「ず、ずるいっ!!ってミサカはミサカはその大人気ない戦法に講義してみたり!!」

フィアンマ「戦法って……」

打ち止め「ミサカはまだ子供でレディーなんだよ!!そんなミサカを一人にしていいと思うのは、ジェントルマンとしてどうなのっ!?ってミサカはミサカは詰め寄ってみたり!!」ビシッ

フィアンマ「子供でレディー……つまりガキか」

打ち止め「むきーっ!!!!
だからガキじゃないってば!!ってミサカはミサカはガキって呼ぶ事を断固禁止にしてみたり!!」

フィアンマ「つか俺様は別にジェントルマンでもないし、根本的にフェミニストでもないぞ?」

打ち止め「えーー。さいてーー。ってミサカはミサカは口癖が既に俺様っていう人間を軽蔑しつつジト目で責めてみたり」ジトー

フィアンマ「お前にだけは口癖をどうこう言われたくないわ」
788 :1 [sagesaga]:2011/08/23(火) 23:14:18.12 ID:/cf25JFAO

打ち止め「ミサカみたいなプリティな容姿だったら、どんな口癖だって許容されるのだっ!!ってミサカはミサカは未来ある胸をどうどうと張ってみたり!!」エッヘン

フィアンマ「未来ある胸、……ねぇ……」フッ

打ち止め「な、なんで今笑ったのかな!?ってミサカはミサカは動揺を隠しつつその言葉の真意を聞いてみたり!?」

フィアンマ「………」

打ち止め「なんで何も答えてくれないの!?ってミサカはミサカは不安が煽られるような事をしないで欲しかったり!!」

フィアンマ「………よし、行くか」スッ

打ち止め「えぇっ!?ってミサカはミサカはさっきの答えを貰えずのゴーサインに驚愕してみたり!?」

フィアンマ「……で、お前はどこに行きたいんだっけ?」

打ち止め「え、映画館だよ」

フィアンマ「映画館?」

打ち止め「うん。『あの人』はどこ行ったの?って芳川に聞いたら、芳川が
「映画館に遊びに行った」
って言ったの。そこでミサカは女の勘でピーンときたの!!これってもしかしたら……」

フィアンマ「デート?」

打ち止め「なんじゃないかって!!『あの人』はミサカの夫(の予定)!!未来のお嫁さん(の予定)のミサカにとっては、これを黙って見過ごせるわけないでしょっ!?ってミサカはミサカは嫉妬の炎に燃えてみたりっ!!」ボォォォ

フィアンマ「………」

フィアンマ(……大変だな、『あの人』も)

打ち止め「むぉぉ!!」ボォォォ

フィアンマ「……」ハァ



フィアンマ「……じゃ、行くか『映画館』」


789 :1 :2011/08/23(火) 23:18:35.21 ID:/cf25JFAO

以上です。

打ち止めの「ってミサカはミサカは〜」の口癖が尺とるのなんの……
圧迫されまくり、圧迫祭りでしたね。

さて、そろそろ地の文が書きたいところ。
次はバトルにしましょうかね。

でわ。
790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/08/24(水) 00:20:15.10 ID:Vb1JOeXAO
フィアンマが…ロリコンじゃない…だと…?

>>1
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/08/24(水) 00:44:07.32 ID:S1jJr/CAO
更新来てたーーーー!>>1乙!

上位個体の責任追求能力スゲェ...
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/24(水) 02:23:21.04 ID:Wnh7X0hIo
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/24(水) 14:04:15.85 ID:4JERHMvH0
乙、なのだが…
俺の中で打ち止めの価値がガタ落ちしたような気がする
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/26(金) 12:18:16.12 ID:P7e695co0
>>1乙〜
最初から読んでやっと追いついたぜ
795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/08/26(金) 13:19:10.69 ID:oev+6rxd0
よーし 追いついた
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/08/26(金) 18:31:45.13 ID:mgYMGxIAO
ここまでテッラさん4ヶ月出番なし
797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/09/04(日) 13:18:07.80 ID:Tv86xuQF0
フィアンママジ天使!!

そして>>1
やっぱフィアンマは誰と絡んでもいいなwwwwww
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
798 :1 [sage]:2011/09/04(日) 22:07:37.24 ID:P7mOVzLAO

試し。


[ピーーー]。ちんこ。
799 :1 :2011/09/04(日) 22:12:16.12 ID:P7mOVzLAO

うっす。

上のは気にしないでくれ。ただの確認だ。
何かローカルルールが変更されるんだって?
きっと僕みたいにだらだら残ってるスレを消す為だね。
完結する前に消えちゃったらごめんね、消えないように頑張るから。

では投下。
800 :1 [sagesaga]:2011/09/04(日) 22:17:12.13 ID:P7mOVzLAO

ーーーとある一角ーーー

そこに対して、思うところを持ち合わせていない訳ではなかった。
人気の無い道。重い空気。倒産したと思わしき数本のビル。
左方のテッラは思う。ここは、俗に言う『我々』の道だと。血生臭く、汚く、重苦しい、一般人の通る道ではない通りだと。
先程少年と交戦した通りに比べれば、辺りは明るく、道も極端に狭いという程ではない。
だが、だからこそ、その広さ、明るさがあるからこそ、この道は襲撃されやすい。テッラはそう思う。

ふと、テッラは無意識に自分が「襲撃が行われる」という過程で道を進んでいる事に気付いた。

テッラ「………」ザッ

歩みを止めて、遥か上空の空を見上げる。まだ午後の明るい時間帯だ、空が澄んでいる。太陽の日差しを程良く感じられ心地よい。

テッラ「くくっ……」

笑う。左方のテッラは笑う。
思い出す。己の目的は何か。己のやる事は何か。

上條当麻。後方のアックア。
目的を思い出し、しかし笑いは止まらない。

テッラ「くくっ……ははっ……」

あんな妙な人間にそそのかされ、危険な死地へと追いやられ、襲撃のリスクを追って、

それでも自分はここにいる。

テッラの笑いは止まらない。
だが、その笑いは決して自嘲ではなかった。
801 :1 [sagesaga]:2011/09/04(日) 22:19:42.28 ID:P7mOVzLAO

ただの人捜し。確かにアテはなかった。あれを断れば闇雲に捜す事となっただろう。
だがそれでも、こんなリスクを負うのなら闇雲に捜した方がマシである。
闇雲に捜すという事は、別段その人物が見つからない訳ではない。むしろ偶然パッタリ、なんてよく聞く話だ。

だが、それもこれも全て分かっても、
テッラはそれをしない。

さっきの時。いや、もしかしたら最初からかもしれない。
テッラは『神の右席』としての「利用される」という憤慨さも持ち合わせながら、
『左方のテッラ』としての、今の現状への開放感に近いものを味わっていた。



即ち、目の前の異教徒を叩き潰すという快感を。



テッラ「くくっ…ははははは……。私は…やっぱり…そういう人間なんですかねー……」

故に、笑う。
自身の芯を。真を。心を。身を。神を。
少しは、自分も丸くなったと思っていた。
あの「警備員」と話し、姉妹と話し、異教徒共にトドメを刺さずに去って…
自分も丸くなった、と思っていた。

だが、変わらなかった。

あの時と。
粛正されたあの時と。
何も。何も。
笑いが、こみ上げる。
802 :1 [sagesaga]:2011/09/04(日) 22:30:59.04 ID:P7mOVzLAO

テッラ「これは……歓喜…なんですかねー…」ククッ

テッラは思う。
このこみ上げてくる笑いは、己の神への変わらぬ忠誠心がもたらす歓喜なのか、と。

恐らくはそうなのだろう。
嘆く必要はない。悲しむ必要はない。貶める必要はない。
己の『神上』への道。敬愛の道。尊上の道。
神への変わらぬ気持ち。

何を嘆く?何を悲しむ?何を貶める?

だから、これは歓喜だ。
テッラはそう考える。
いや、そうとしか考えられなかった。

再び止めていた足を動かし、歩を進めていく。
その顔には何の懸念もなく、何の疑念もなく、何の憂いもなく、
いつも通りのテッラ。
先の心持ちなど何もなかったかのように。
いつも通りに歩を進める。
いつも通り。
いつも通り。
いつも通り。

先へ先へと進めていくにつれて、道は段々と広くなっていった。
大した広さでもないが、もしかしたらこの先公道にでも繋がっているのではないか、とテッラは懸念していると、

不意にテッラの身体に影が射した。

ふと左を向くと、巨大なビルが立っていた。これまた大きなビルだが、やはりこのビルも人の気配がないようで、廃墟、と言えば言い過ぎだが、それに近いものとなっていた。
日の方向と重なっていたのだろう。テッラの身体に影が射したのは、このビルの影だったのだ。
以前はどんな企業のビルだったのだろう。
テッラはなんとなくそう思った。

テッラ「……こんな大企業が使っていそうな大きなビルでも、潰れるなんて事はあるんですねー……。なにかヘマでもしたんでしょうか」

そんな他愛のない独り言を呟きながら、テッラはその場から足を動かし、先へと歩を進めようとすると



テッラの左肩から赤い液体が飛び散った。



803 :1 [sagesaga]:2011/09/04(日) 22:33:07.83 ID:P7mOVzLAO

テッラ「なっーーーー!?」

唐突に訪れた衝撃。
テッラの右側から放たれたと思われるソレは、慣性の法則に従ってテッラの身体を吹き飛ばす。

テッラ(何がーーーー!?)

先刻眺めていたビル側へと、地面を擦るようにして飛ばされたテッラは、そこで左肩に穿たれた赤黒い穴と、己の耳に飛び込んできた決定的な『ソレ』で、自分が何をされたのかを理解した。


ッターーン……


テッラ(音がーー後から!?)


テッラ「ーーーっ!? 狙撃かっ!?」


片口に空いた穴、対象が見えない内での突然の襲撃、襲撃の後から追って聞こえた音。
間違い無く、これは狙撃だった。

戦慄が走る。

テッラ(まずっーーー!?)

肩口から流れ出る赤い液体と共に、遅れてやってきた激痛。
まるで肩がもぎ取られたかのような熱さ。
しかし、そんな灼熱に溺れもがく暇もなく、テッラは転がり土まみれになった身体に鞭をうち、目の前のビルの柱の影へと身を踊らせる。
土埃を巻き上げながら、転がり込むように柱の影へと隠れるテッラ。

ーーチュンッ

と、今し方テッラのいた場所に衝撃が走った。

正に間一髪。

あと少し遅ければ、綺麗な華が咲いたかもしれない程それは刹那の刻みだった。
804 :1 [sagesaga]:2011/09/04(日) 22:35:08.56 ID:P7mOVzLAO

テッラ「ぐっーーくぅーーー!!」

弾は貫通しているようで、幸い動脈なども傷つけられることも無く、致命傷は避けられたテッラだったが、しかしその痛みは耐えられるようなものではない。
柱の影に隠れ様子を伺いながら、テッラは戦闘態勢に入る。

テッラ「……優先…するっ…。人肉を上位に……血液の流出を下位に…!!」

発動する術式。その瞬間、まるで時が止まったかのように赤い液体が地面へと落下するのを止める。
怪我した左肩を抑えながら、しかし痛みはあるようで、顔を歪めながらもテッラはもう一度呟いた。

テッラ「優先…する…。活性力を上位に……裂傷を下位に…!!」

変わらず訪れる痛みに耐えながら、テッラは肩口を押さえて自然治癒を待つ。
『光の処刑』を使えば、数分である程度肩の傷も癒える。
テッラは右手に純白のギロチンを構えると、傷が癒えるのを待ちながら今の状況について思案した。

正直に言えば、思わしくない。

テッラの最も苦手とする不意打ち。それを体現したかのような「狙撃」という行動。
相手がどこにいるか分からなくては術式も組みようが無く、正直な所、テッラは危機に瀕していると言えた。
805 :1 [sagesaga]:2011/09/04(日) 22:36:29.44 ID:P7mOVzLAO

テッラ(どうしたものですかねー……。狙撃などといった低俗で劣悪な手段をとる異教徒も許せませんが……何よりあんな鉄錆の塊のようなものに、私の高潔な身体を傷つけられるとは…)クッ

苛立ちを感じながらも、しかしテッラは我を忘れることなく冷静にその場の様子を伺い続ける。
敵の素性どころか、居場所まで分からなくては、ただ的にされるだけである。
幸いにも太陽が見えるこの場所で、テッラは相手の狙撃銃のスコープが太陽光を反射して光ることを期待し、用心深くおおよそ銃弾が飛んできたと思わしき方向のビルをゆっくりと見渡す。
だが、まるで先程の襲撃が嘘のように辺りは静かで何の変化もなく、はじめにテッラがこの場所へ足を運んだ時となんら変わりのない静寂さが、辺りを包んでいた。

テッラ(…どうやら相手は一カ所に止まっていないようですねー…。この感じ………どうやらかなり場数を踏んでいる狙撃手のようです……)チッ

苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべると、テッラは相手が冷静沈着なプロの狙撃手であると判断した。
大きな確証は無いが、無駄弾を撃たない事やスコープの反射にも気をつけている所を見ると、あながち間違ってはいないように思えた。
806 :1 [sagesaga]:2011/09/04(日) 22:40:17.87 ID:P7mOVzLAO

テッラ「だとしますと……」

今、テッラは敵である狙撃手の居場所が分からない。その軌跡となる情報がないからだ。
だが、相手は違う。
テッラが被弾し、この柱の影に隠れた事が分かっている。

それはマズい。

テッラはこの柱の影から動く事を決めた。
もしテッラの想像通りのプロの殺し屋だったら、もうとっくに移動している頃だ。
この柱の影にならない、テッラの肉を裂けるポジションを。

逆に言えば、今が名も知れぬ狙撃手へと近付くチャンスでもある。
だが仮に、テッラの考えが間違っていたら、読まれていたら、他のビルに辿り着くのが間に合わなかったら、
見事にただの的である。

というより、そもそも相手のいる場所すら分からないのに、どうして相手に近付くなどという不安定な選択肢がとれようか。

テッラはそんな事を考えながら、更に用心深く辺りを見回した。

テッラ(……ここは一旦退却しましょうかねー。まだ肩の治療も終わっていませんし……。ここでこの狙撃手を仕留められないのは残念ですが……)

そう思い、テッラはとりあえず今隠れているビルの内部に入り、狙撃の方をやり過ごしながら左肩を治療しようと思ったのだが、





バシュッ





不意に、聞き慣れない音が聞こえた。
807 :1 [sagesaga]:2011/09/04(日) 22:43:17.53 ID:P7mOVzLAO

勿論その音は狙撃銃の発砲音ではない。狙撃銃の発砲音というものは、断じてこんな間延びした音ではない。

では何の音か?

テッラが今戦っている相手は狙撃手だ。相手を闇から撃ち、背後から切り裂く暗殺者。それが狙撃手。
しかも今交戦している相手は折り紙付きのとびっきりのプロ。
テッラとしては、最も苦手な相手である。
そんな相手と戦っていると思い込んでいたからこそ、テッラは自身の目に映るものが一瞬理解出来なかった。
何故?そんな素朴な疑問が頭を埋める。
そう、全く持って何故なのか。
何故ここに?
何故目の前に?
何故こちらに?
何故ーーーーー

そんな刹那の疑問は、別な理性的考えにより上書きされる。

危険。

何故などという疑問よりも、今まで培ってきた経験、技術、そして何より本能的にテッラの身体は動いた。
口角の筋肉を動かし、テッラが何かを呟くと同時に





ミサイルランチャーは、轟音をたてながらテッラに被弾した。





爆音、豪風、衝撃。
テッラが隠れていた柱など存在しなかったかのように、ミサイルはその場を粉々にしていった。
圧倒的その破壊力は、もはやテッラの身体の安否を確認するまでもないと言わんばかりに、もうもうと粉塵を吹き上げていた。
808 :1 [sagesaga]:2011/09/04(日) 22:44:30.62 ID:P7mOVzLAO

???「……あれか。」

透明なスコープ越しに映る、華奢で紺碧の服を着た異様な人物を見咎め、男は呟いた。
今までの経験から、風、防御、偶然、全てを計算して頭を狙い撃つ。
引き金を絞り、一気に引く。淀みないその動作は、スコープ越しの人物へと吸い込まれていき、

僅かに肩口へと逸れた。

風がもう少し強かったのだろうか、そう思い愛銃へと即座に銃弾を装填、スコープをもう一度あの男に向け、正確かつ俊敏に引き金を絞る。

だがそれは相手も同じようだった。
まだ撃たれたばかりの箇所も燃えるように痛むだろうというのに、その人物は素早く己の影となる位置へと逃げ込んだ。

放った銃弾が、地面を削る。

???「…………」

ガシャッと愛銃のスコープを目から外し、即座に解体の作業にかかる。
今の動きで分かった。相手も徒者ではない。
男はそう思い、油断せず全力でこの任務を続行していくことを決めた。



が、そこに間延びした女性の声が、男の行動に口を挟む。



?「砂皿さん、何やってるんですか?」



女に砂皿と呼ばれた男は、その言葉にピタリと動きを止める。
809 :1 [sagesaga]:2011/09/04(日) 22:59:13.05 ID:P7mOVzLAO

ステファニー・ゴージャスパレス。
それがこの女の名前だ。
整った容姿。長身の肢体。
まるでモデルのような女性だが、これでも砂皿緻密の同業者である。
今回雇われている『スクール』の任務でこの場所に訪れていた砂皿だったが、たまたま日本に来ていたこのステファニー・ゴージャスパレスが、何の目的か知らないが砂皿と一緒に任務に行きたいなどとぬかしたのだ。

最初、砂皿は断固として断ったのだが、あまりにもステファニーがうるさくしつこかったので、最終的に砂皿が折れる形で渋々承諾したのだったが、
そんな彼女の言葉を受け、ゆっくりと顔をむける。

砂皿「……違う狙撃ポイントに行く」

ステファニー「えぇ!? 砂皿さんが一撃で仕留められなかったんですか!?」

砂皿「………」

ステファニーの言葉を受けきまりが悪そうに視線を外す砂皿だったが、ステファニーはその様子を見て、弁解しながら自分のバックを漁りだした。

ステファニー「あ、いえ、別に責めてるとかイヤミだとかそういう訳じゃなくてですね、砂皿さんが仕留め損なうなんて初めて見たなーって思いまして」ゴソゴソ

砂皿「……そうか?」

そもそもそこまで一緒に任務をこなす仲だったか?と思う砂皿だったが、敢えてそれは言及せずに相槌をうつ。

ステファニー「そうですよ。砂皿さんって、こう、凄腕スナイパー!!って感じじゃないですか」ゴソゴソ

砂皿「そうでもないと思うが……」

適当な相槌をうちながら、しかしその目線はステファニーが組み立てていくソレから目を離せなかった。
嫌な予感的な意味で。

砂皿「……というか、さっきから何をしている?」

ステファニー「でも、そんな標的に隠れられた位でわざわざ場所を変える必要ありますかね?」

砂皿「……」

ステファニーが自分の質問に答えず、何か筒上なものを組み立て始めた時点で最早何が始まるか分かっていた砂皿は、僅かな希望を抱きながらステファニーの言葉を待った。
これはプラモデルです。とか、なんとなく今調整したくなったんです。とか、
そんな期待を砂皿は抱き……

ステファニー「標的が隠れたら……」ガシャン

砂皿「………」



ステファニー「それごと壊しちゃえばいいんですよ☆」



砂皿「………」

そして砕かれた。
810 :1 :2011/09/04(日) 23:01:28.32 ID:P7mOVzLAO

以上です。

さぁ、新しいルールにのっとった場合、私のスレは生き残れるのか!?

『書き込まなければ生き残れない!!(龍騎風)』


でわ。
811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/09/04(日) 23:15:01.01 ID:7+6Q24rAO
テッラさん戦ってばっかだな…

それに比べて他の三人はww
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/05(月) 21:07:44.48 ID:7BaYCNv+0
がンばりィよォ!!テッラさン!!
813 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/09/05(月) 21:36:14.84 ID:2fjkDwkW0
テッラさん!
軽く異教徒の奴らをひねってやって下さい!!
814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/06(火) 01:44:07.94 ID:SM+P8tFLo
おつおつ
815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/09/10(土) 17:15:06.82 ID:XlmDx0L70
おつですの!
がんばれ!
816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/09/26(月) 02:33:51.46 ID:Dd6zyBQT0
そろそろ1か月か・・・
応援してますので頑張ってくださいまし
817 :1 :2011/09/29(木) 00:21:12.29 ID:ZokbPMWAO

時々、諦めてしまいそうな時があります。
こんなチマチマ残ってるより、スパッと消えてしまう方がいいんじゃないかとか、もうみんなこんな更新遅いスレなんて見放してるんじゃないかとか、ちょっとネガティブになるときがあります。

でも>>816のようなメッセージを頂くたびに、「書こう!!」って励まされるんです。

自分勝手かもしれませんが、この処女作位は絶対完結させようと思います。


では、投下。
818 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 00:24:17.38 ID:ZokbPMWAO

ーーーーーーその形状は、白銀。

スラリとしたスレンダーな体格を思わせるそのシルエットは、果たしてよく見ると引き締まった筋肉がうっすらと浮き出ているように見えた。
体格だけを見れば、その引き締まった体躯はさぞ美しいのだろう。美丈夫であることが容易に浮かぶ。
だが、その肢体は誰かの目に留まることはない。
いや、ある意味では一度目に留まったら釘付けになる事だろう。
その体躯に、ではなく、その「纏う」白銀に。
鈍く光るそれは、狭苦しい路地から光を放つ。



『駆動鎧』



男が纏っているのは、『駆動鎧』と呼ばれる代物だった。
本来、「警備員」が治安の維持として主に使うものとして知られているそれだが、実際の所、『駆動鎧』は捕縛の他にも様々なバリエーションが開発されており、戦闘に特化した機体も存在する。
元来、『能力者』の捕縛をモデルに開発されている為、性能=戦闘能力となってしまう事も少なくないのである。
それ故に、その中には機能を収納する為に、巨大な機体や無骨な機体が多い『駆動鎧』だが、

しかし男が纏う『それ』は、白銀の『鎧』うよりも、白銀の『スーツ』と言った方がしっくりくるように思えた。
819 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 00:28:53.03 ID:ZokbPMWAO

ガチャ…ガチャ…と、僅かに機体を擦らせる音を発しながら歩くその『白銀』は、唐突にふと歩みを止めると、その能面のような顔に黄色いモノアイだけが付いた奇妙なヘルメットを動かした。
モノアイ、といってもモノアイ自体を動かすレールはなく、本当に真っ白い能面のような顔の中心に、まるで一つ目小僧のようなモノアイがついているだけだった。
本当の意味で、『駆動鎧』と本体を繋ぐカメラとしての役割しか果たしていないそれは、今まで歩いてきた薄暗い路地の一部分に目を向け、そして止まった。
その路地の一角を佇みながらじっと見つめる姿は妖艶で、そしてそれ以上に不気味な姿だった。
鈍く光る白銀と、明るく照らす金色のモノアイはその暗い暗い路地の一角をじっと見つめ、そして観察する。



「…何見てんのよ」



それは突然だった。
少し低いハスキーボイスのような女性の声がそこに響くと同時に、


光が走った。


いきなりの轟音。唐突の衝撃。
穿つ光はその場にいた白銀の肢体へと吸い込まれていき、四散する。

粉塵が、舞った。

白銀が先程まで立っていた場所は、地面は抉られ、壁はまるでコルク抜きのようにポッカリと穴が空く、無残な場所へと成り代わっていた。
820 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 00:33:00.91 ID:ZokbPMWAO

吹き込める粉塵には白銀の輝きはなく、ただただもうもうと吹き込めるだけであった。


が、


ガシャッ、と、

そこに一つの足音が踏み入れる。


???「遅刻したのはそちらだろう。『撃たれる』謂われはないぞ」


少しばかり溜め息をつきながら呟く、その低い声は男の声。
その発生源は、路地に吹き込める粉塵を、まるで今現れたかのようにスッと横切る『駆動鎧』。
鈍く光るそれは、『白銀』の輝きをしていた。


?「気色悪い玩具で、こっちを見ないでくれる?気持ち悪いんだけど」


それに応えるのはやや低めの女性の声。
カツン、カツン、と先程の謎の光が迸った路地から聞こえるその足音と共に、闇のシルエットが一人の女性を形作った。


???「そんな事を言われる筋合いは毛頭ないな。『我々』の常識として、仕事に遅れるなんていうのは下の下なんじゃないのか?先輩さんよ」


男はやや語尾を強めた調子で、目の前に歩みでてきた女に話しかけた。
その女性が、一体どんな存在かを知った上で。
学園都市のレベル5の内の一人、『麦野沈利』と知った上で。


麦野「こっちに回るはずの車が、仲間の回収に回されたのよ。お陰様でわざわざ歩く羽目になったわ」
821 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 00:37:24.42 ID:ZokbPMWAO

苛立った調子で喋るその女性は、明るい髪色をしたセミロング程度の長さの頭髪に、少し厚めのコートを羽織っている、オシャレで綺麗な顔立ちをした女性だった。
しかし女性、麦野沈利はその綺麗な顔に皺を寄せて、苛立った調子を隠そうともせずに続けて言葉を吐く。


麦野「それ位しか能のない連中の癖して……回収し終わったらさっさとこっちに来いって言ったら、「妙な検問があって通れません」だと。ふざけすぎでしょ。下っ端の癖して」


苛立ちを露わにしながら喋る麦野に対して、白銀は話しかけられているのかすら定かではなかったが、しかしとりあえず言葉を返した。


???「…そんな事はこちらの預かり知らない事だ。関係ない」


まるで切って捨てるかのような発言に、麦野はピクリと動き、そして白銀の方に目を向けた。
その目は、殺意。
ドス黒い、本気の殺意。
本当に人を殺めた事のある人間しか出せない視線。

だが、白銀はその目線に臆する事はない。
自分も「そちら側」の人間だから。
故に白銀は、落ち着いて喋り出す。


???「まぁ、そんな事を言っても時間が戻ってくる訳じゃあないけどな。ここで言い合って争うより、歩いた方が賢明か」スッ
822 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 00:41:29.79 ID:ZokbPMWAO

踵を返すようにして、また歩き始めようとする白銀に対して、麦野は一瞬指をピクリと動かしたが、まるで考え直したかのように舌打ちしながら頭を右に振ると、白銀の隣に並んで歩き始めた。

対して白銀は麦野をチラリと一瞥すると、また何も言わずに歩きだした。


スタスタ…

スタスタ…

スタスタ…


程ほどの距離を歩いた後、白銀が口を開く。


???「私のデータは伝わっているんだろう?」


麦野の顔を見ずに、前を向きながら業務連絡を確認するかのように淡々と話す白銀に対して、麦野も同様に返事を返す。


麦野「あんたが今着ている「それ」のデータならね。『あいつ』とやり合う時の作戦としては、あんたの「それ」が要なんでしょ」


麦野が話すのもまた、淡々とした伝達された情報だけであった。
そこには何の淀みもなく、手詰まりもない。


だが、白銀は意外にもその言葉に苛立ちながら言葉を返した。


???「データを読んでないのか?私のは「それ」ではなく「MMPS−o」と表記してあっただろう」

麦野「…はぁ?」


今までの雰囲気からは想像出来ない程、急に感情的でどうでもいいような発言に、思わず麦野は白銀の方へと顔を向けた。
823 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 00:49:54.02 ID:ZokbPMWAO

麦野「別にどうでもいいでしょ、そんなの」


麦野がやる気の無さそうな声でぼやくと、しかし対する白銀は、更に気を悪くしたように語調を強めながら話した。


???「全く良くないなっ!!いいわけないだろ、私の「コレクション」を「それ」などと呼称するなど!!骨董屋のツボとは訳が違うんだぞ!!」


まるで駄々をこねるような白銀のむき出しの怒りに対して、麦野は面倒くさそうに溜め息をついた。
この『第四位』である自分がわざわざ他人の顔色を伺うなんて馬鹿馬鹿しいが……、しかし私達の作戦の要であるコイツの着ている「それ」を傷付けるわけにもいかない……。
面倒な二重苦が押し付けられている事をひしひしと感じた麦野は、適当な言葉を白銀に返しつつ、『新入生』との共同任務に早々に嫌気がさしていた。


???「大体さっきも、私のコレクションを「気味悪い玩具だとか言ってくれていたな!?いいか!?『駆動鎧』というのは私にとって……」

麦野「あーはいはい。そうですか。」


白銀が『駆動鎧』について語る間も、二人はこの人気のない路地をスタスタと進んでいく。
いつになったら『倉庫』につくのだろう。
そんな事を思いながら、麦野は隣で五月蝿く喋る白銀の『駆動鎧』を着た男をチラリと見た。


麦野(………面倒臭い男ね、シルバークロース・アルファ)ハァ


目の前にいる即興の『相棒』に早くも辟易しつつ、麦野は薄暗い路地を淡々と進んでいった。
824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/29(木) 00:51:19.32 ID:YHssIVuDO
待ってた!
仕事等の諸事情もあるだろうし、中々投下できない事も仕方ないさ。間が空くようだったら生存報告だけでも助かる。
ぜひ完結させてくれい!
825 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 01:04:34.15 ID:ZokbPMWAO

ーーーーーーその頃


ヴェント「ほら行った行った。ちゃっちゃと歩くのよ。」

浜面「ったく、うるせぇな…。案内してやるから少し黙ってろよな」ハァ

ヴェント「あんたがモタモタ歩いてるからだろーが」ハンッ

浜面「みんながみんなあんたみたいな健脚だと思うなよ」

ヴェント「あん?」

浜面「俺とあんただけさっさと行ったら、滝壺が置いてかれちまうだろーが。俺は滝壺の事考えてこのスピードなの」

滝壺「はまづら……ありがと」

浜面「しかも滝壺は病み上がりだしな。体も強いほうじゃねぇーんだよ」

ヴェント「………」

ヴェント「……ちっ、それなら早く言いなさいよ雑魚面」フンッ

浜面「雑魚面って言うなっつーの!」

滝壺「…その、ごめんね?…………え〜っと……?」

ヴェント「……ヴェントよ」

滝壺「ヴェントさん。ヴェントさんは早く行きたい筈なのに、私のせいで遅れちゃって……」

ヴェント「……別にいいわよ、そんなの。…元々あんた達に割り込んだのは私だしね」

滝壺「ヴェントさん…」

浜面「おっ、珍しい、あんたでもしおらしい態度なんてするん…」

ヴェント「ただ代わりに、ムカつくからあんたの彼氏は蹴るけどね」ゲシッ

浜面「ぐほっぅ!?…え!?どうしてそうなった!?」

滝壺「……分かった。うん。それ位なら私、我慢するよヴェントさん」グッ

浜面「ちょ滝壺さん!?それおかしいよ!?てか実際我慢するのは俺だからねっ!?」
826 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 01:08:31.76 ID:ZokbPMWAO

ヴェント「いちいちギャーギャーうるさい男ね。…本当、こんな奴のどこがいいか分かんないわ……」ハァ

浜面「う、うっせーな!!俺の良さは滝壺にだけ分かってもらえば、俺は満足なんだよ!!」

ヴェント「…あん?何ナマ言ってんの、あんた?」

浜面「な、なんだよ!?」

ヴェント「あんた、「滝壺に!!滝壺に!!」ってさっきから言ってるけど、その本人の気持ち考えたことあんの?」

浜面「…え?」

ヴェント「自分の選んだ彼氏が「カッコ悪い」って言われて、嬉しい彼女が居ると思ってんのって聞いてんだよ」

浜面「うっ…!?」

ヴェント「あんたが良くても、少しはあんたを選んだその可愛い彼女の気持ちも考えろ間抜け」

浜面「………」

滝壺「は、はまづら…?だ、大丈夫。私は……」

浜面「確かに……そう、だよな……」

滝壺「えっ?」

浜面「自分の彼氏がカッコ悪いなんて言われて、嬉しい訳ねぇよな…」

滝壺「……」

浜面「……ごめん滝壺。俺、滝壺の気持ち、ちゃんと考えてなかった」

滝壺「……」

浜面「…俺、がんばるよ。滝壺が胸を張って格好いいって言えるような………そんなお前に見合える男に!!」

滝壺「……うん、ありがとう」
827 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 01:12:12.03 ID:ZokbPMWAO

ヴェント「ふん。分かるのが遅ぇんだよ、雑魚面が」

浜面「……でも、なんか大半はお前に無意味に悪口言われてる気がするんだけど」

ヴェント「別に、私の言ってることが間違ってるわけじゃないでしょうが」

浜面「いや、そうなんだけどさ……」

滝壺「でも、ヴェントさんが居なきゃ、はまづら気付いてくれなかったかも」

浜面「まぁ、女性目線ならではというか……。……………ん?」

ヴェント「あん?」

浜面「……いや、なんか違和感があるんだが……。………女性目線…?」

ヴェント「手前、死にたいみてぇだな」

浜面「ごめんなさいすいませんでした完全に調子に乗ってました許してくださいお願いします」

滝壺「でもヴェントさん、意外にアクセサリーとかつけてるよね?ほら、そのペンダントとか。綺麗な青いペンダント」

浜面「え?」

ヴェント「……あぁ」

滝壺「それ綺麗だね。まるで氷みたい」

浜面「へぇ。よく気付いたな滝壺」

ヴェント「『氷』…ねぇ……。ま、確かによく気付いたよ」

滝壺「誰かからのプレゼントとか?」

浜面「おっ、なんだボーイフレンドか?」

ヴェント「あの馬鹿共がそんな面な訳ないでしょ」

滝壺「?」

浜面「誰の事だよ?」

ヴェント「これは『お守り』よ。何かと物騒な時代でしょ?」フッ

浜面「お守り……?いや、まぁ、確かに最近は物騒だけどよ……」ウーン
828 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 01:14:46.30 ID:ZokbPMWAO

ヴェント「ま、ちょっと心許なかったからね。一応持ってきただけよ」

浜面「ふーん…」

ヴェント「いつものお守りが調子悪かったからね。今日はプラスアルファで相乗効果、みたいな感じよ」

浜面「……まぁ、なんでもいいけどよ」

滝壺「はまづら、はまづら」

浜面「ん?何だ滝壺?」

滝壺「あれ、空港じゃない?」

ヴェント「あん?」

浜面「え?」

ヴェント「………どれよ?」

浜面「おっ、確かにそうだな。結構近くまで来てたんだな俺達」

滝壺「そうだね、なんかあっという間って感じ」

ヴェント「……どれの事言ってんのよ?」

浜面「あと少しかな?意外に早いな」

ヴェント「……おい」

滝壺「うん、そうだね」

ヴェント「………」

浜面「よし、じゃさっさと行っちまうか!!」スッ

ヴェント「おい雑魚面」ゲシッ

浜面「ぐべらっ!?」ズザー

滝壺「あ、はまづらが顔面スライディングした」

ヴェント「どれが空港だって聞いてんだろうが」

浜面「ものの頼み方一回日本語教室から勉強してきてくれ頼むから………。顔面すり減ったぞマジで……」

ヴェント「どうでもいい。
それよりどれが空港なのよ?」
829 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 01:18:52.67 ID:ZokbPMWAO

浜面「どうでもいいってお前………。てか、お前ここに来るときに見てるんだから分かるだろ普通…」

ヴェント「………」

ヴェント(…こっちに来たときは、あの馬鹿と一緒に空中ダイブして来たんだっつーの……)

ヴェント「………」

浜面「……?」

ヴェント「………」チラッ

ヴェント「………」

ヴェント「………」

ヴェント「……あ、あれ…かしら?」スッ

浜面「………」

ヴェント「………」

浜面「……ありゃ病院だ」

ヴェント「っ!?て、てめぇ調子のんじゃねぇぇぞコラァァ!!!!」ゲシッ

浜面「痛ぇっ!?な、なんでキレてんだよ!?そして、なんで蹴るんだよ!?」

ヴェント「うぜぇんだよこの野郎雑魚面の癖しやがって!!」ゲシッゲシッ

浜面「なんだコイツ!?なんだコイツ!?なんでこんなキレてんの!?」

滝壺「照れてるんだよ、はまづら」クスッ

浜面「滝壺さん、クスッどころじゃないですよコレ!?めちゃくちゃ痛いんですけど!?照れ方下手くそすぎんだろコイツ!?」

ヴェント「誰が照れてんだよ馬ーー鹿!!」ゲシッ

浜面「俺が言ったんじゃねぇし!?痛っ!?」

滝壺「ヴェントさん、空港は、あの建物の上から少しだけ見える白い建物だよ」

830 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 01:21:06.03 ID:ZokbPMWAO

ヴェント「あ?……なんだまだまだじゃねーか」

浜面「でも見える距離までは近付いただろーが……いてて……」

滝壺「私達は距離を知ってる分、もっと遠いイメージがあったんだよ」

ヴェント「ふーん……なる程ね。あれが空港か……」

浜面「あんた何で空港も知らないんだよ……。どうやって来たんだ…ったく…」

ヴェント「うるさいわね、なんでもいいでしょ」フンッ

浜面「……なんで俺が更に嫌われてんだ」

滝壺「はまづらだからだよ」

浜面「……そいつは辛いな」

滝壺「大丈夫、そんなツンツンを受けるはまづらを私は応援してる」

浜面「ありがとよ…」

ヴェント「イチャイチャすんな鬱陶しい」

浜面「イチャイチャっつーか、励まされてたに近いがな…」

ヴェント「通行人も鬱陶しそうな目であんたの事見てたわよ」

浜面「あぁ、それはアレだ。俺が滝壺と一緒にいるからだよ」

ヴェント「あ?」

浜面「俺が滝壺と一緒にいると、滝壺に目がいく人が多いみたいでよ、デートしてると一目を引いたりすんだよな」

ヴェント「のろけんな、うぜぇ」

浜面「のろけって訳では……って、ん?」
831 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 01:22:38.69 ID:ZokbPMWAO

滝壺「どうしたのはまづら?」

浜面「いや……、なんか人が多いっつーか……騒がしくねぇか?」

滝壺「え?」

ヴェント「ん?」

浜面「あっ?」

ヴェント「…………なんだアレ?」

滝壺「検問……みたいだね。「警備員」と「風紀委員」が沢山いる」

浜面「おいおい、なんだ一体?」

ヴェント「……「警備員」……チッ……」

浜面「なんかあったのかなぁ……?」

滝壺「どうしたんだろうね。でも直ぐ通してくれてるみたいだけど」

浜面「そうだな。ま、別に問題ないか」

ヴェント「………あんた達」

浜面「ん?」

滝壺「え?」

ヴェント「……道案内はここまででいいわ。あとは自分で行く」

浜面「は?」

滝壺「ど、どうしたの?」

ヴェント「別に。なんかもういいかなって。お目当ての空港もこの先って分かったし」

浜面「いや、でもよ……」

ヴェント「…何?」

浜面「ここまで来たんだ、最後まで送らせろよ。こんな中途半端な所で終わりなんてよ……」

滝壺「うん」

ヴェント「………」

ヴェント「………」ハァ

ヴェント「鬱陶しいわね……」

浜面「え?」
832 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 01:28:01.75 ID:ZokbPMWAO

ヴェント「私がここまででいいって言ったらここまでで良いのよ。それ以外の選択肢はない」

浜面「いや、でもよ……」

ヴェント「私に命令形はない」

浜面「………」

ヴェント「……ぶっちゃけ、あんた達といるのも飽きたし……てか疲れたし……。…別れるいい頃合いかなって」

浜面「………」

滝壺「…でも」

ヴェント「しつこい」

浜面「………」

滝壺「………」

ヴェント「今までご苦労様。じゃ、デートの続き楽しみなさい」スッ

浜面「………」

滝壺「………」

ヴェント「……何よ?まだ何か用?」

浜面「…………詳しい事は聞かない」

ヴェント「あ?」

浜面「別に興味ないしな。うん」

ヴェント「…何よ?」

浜面「ただな……」

ヴェント「……」

浜面「ま、その……なんだ…」

ヴェント「何よ、最後まで鬱陶しい男ね」



浜面「また来いよな」



ヴェント「…は?」

浜面「ま、短い間だったが……なんだかんだで楽しかったし……」

滝壺「うん」

浜面「だから…その……今度はゆっくりこっちに来て、そん時……」

ヴェント「……」

浜面「…あー、うん」

ヴェント「……」

浜面「……ま、そういう事だよ」

ヴェント「……」



ヴェント「……え?…マゾ?」


833 :1 [sagesaga]:2011/09/29(木) 01:39:52.65 ID:ZokbPMWAO

浜面「うおおぉぉぉいっ!!??なんでだよっ!?なんでそうなった!?」

ヴェント「え?だって蹴られてたのが楽しかったとか……うわっ、ないわ。引くわ」

浜面「ちげぇぇよ!!なんでそうなるんだよっ!!てか俺の言いたいこと位大体分かんだろうが!!」

ヴェント「あんたがキモいという事だけは伝わったわ」

浜面「そんな事伝えとらんわっ!!一ミリも入れたつもりねぇし!!」

ヴェント「最後までキモいわね。さっさと行きなさいよ雑魚面」

浜面「だから雑魚面じゃねえっつうのっ!!!!
あーーー、もういいよっ!!あんたは最後まで雑魚面って呼ぶんだなっ畜生!!じゃあなっ!!」フンッ スタスタ

ヴェント「雑魚面だから言ってるんでしょうが」ハンッ

滝壺「ヴェントさん」

ヴェント「………何よ、あんたも早く行きなさいよ」

滝壺「ヴェントさん、照れ方が本当に下手だね」クスッ

ヴェント「………」

滝壺「私もはまづらと同じで深くは聞かないけど、私もはまづらと同じでヴェントさんと話してて楽しかったよ」

ヴェント「………」

滝壺「はまづらとデートは出来なかったけど、でも、この時間はそれに代え難い時間だったと思う」

ヴェント「………」

滝壺「ありがとね、ヴェントさん。じゃあ私も行くよ」

ヴェント「………」


滝壺「ヴェントさん、『またね』」スッ



スタスタスタ…


ヴェント「………」

ヴェント「………」

ヴェント「………」チッ

ヴェント「……ムカつく」



ヴェント「滝壺と『浜面』の癖に………私に命令形はないっつってんだろーが」

834 :1 :2011/09/29(木) 01:44:58.28 ID:ZokbPMWAO

以上です。

そこそこなレス量だったのではないかと自負しているのですが、如何だったでしょうか?

次は戦闘をするか、ギャグで行くか悩んでいます。どっちがいいですかね?
まぁ、後回しか先にするかだけの違いなんですが。

あとちなみに聞きたいんですが、この「SS速報」って、スレに「イラスト」とかのせたり出来ませんかね?
なんか最後はテッラさんのイラストをばーーん!!って出来れば爽快なんですが、駄目なんですかね?

教えて!!エロい人!!


でわ。
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/29(木) 01:56:26.76 ID:jRv0zVGwo


それは無理だな、うpろだに画像を上げてそこに飛んで見る、って言う形式になる
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/29(木) 15:27:34.79 ID:FHHP5SG5o
乙!
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/09/29(木) 20:50:29.74 ID:NKzsEzdAO
乙!
やっぱり面白いから読ませてもらってるよ!
ギャグでもバトルでもいいからテッラさんが読みたいです!
838 :VIPにかわりまして統括理事会がお送りします [sage]:2011/10/03(月) 13:38:08.96 ID:YTMyS+aR0
とある魔術の禁書目録劇場版公開決定!!!!!
更に新約とある魔術の禁書目録3巻は12月10日に発売決定!!!
劇場版の詳細は10月11日発売の電撃文庫マガジンで!
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/10/05(水) 00:39:05.07 ID:ht1bMUcW0
とうとう映画化やで!!!
もう最高!!!!!!
この作品も毎回楽しみに読ませてもらってるぜ!
続き楽しみにしてるぜ!!!
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/22(土) 10:27:01.15 ID:Li8sfbCAO
続きまだー?
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/26(水) 21:54:47.91 ID:qCEcrgFv0
待ってるよ〜
842 :名無しに変わりましてそげぶがお送りします [sage]:2011/11/20(日) 04:37:23.55 ID:OPfglCJN0
待ってるよー
843 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 02:01:50.03 ID:XCl3gcLT0
まってるよー
844 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 10:41:07.72 ID:fDhYtb+mo
あげんなカス
半年ROMってろ
845 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 00:40:11.09 ID:qs21/vMYo
まだか
846 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 00:53:28.20 ID:kF3V7h0Go
後2週間でhtml化か
847 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 04:40:19.27 ID:YCnAtVZ+0
おい>>1
お前の書くssを俺はずっとまってるんだぜ?
お前のssが楽しみなんだ頼むから書いてくれよ?
848 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/20(火) 02:12:47.04 ID:A93/hhio0
もう来ないなこれ
849 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 18:00:04.20 ID:34Gzyg5Eo
こんな俺得スレがあったとは…しかし残念
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