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上条「デモンズソウル?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : :2011/03/17(木) 22:18:03.47 ID:6+ViAmKN0
・禁書×デモンズです。
・ss書いたことないです
・禁書は21巻まで読んでます
・更新不定期&遅筆
・オリキャラ等は出さない予定

でわどうぞ
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/17(木) 22:19:30.41 ID:lWYbci2Qo













                   ∩  ∩
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                 \__  ─  __ノ 









      
3 : :2011/03/17(木) 22:21:59.11 ID:6+ViAmKN0
上条「は〜 やっと補修が終わったか」

ワタクシこと上条当麻は今日も今日とて補修である。

そしていつものようにタイムセールへ向かう。


上条「急がないと間に合わねえ!」

と走っているとどこぞのビリビリにでも見つかったらしい

「みつけたわよアンタ!勝負しなさい!」

上条「……不幸だ」

どうやら今日もタイムセールには間に合わないらしい。

4 : :2011/03/17(木) 22:24:34.14 ID:6+ViAmKN0
上条「……結局もやししか買えなかった」


このまま帰ったら暴食シスターに噛み殺されるんだろうな、

そんなことを考えて歩いていた。


上条「あのビリビリ中学生め!」

土御門「カミや〜〜〜ん」

上条「ん?土御門?」

土御門「実はカミやんに手伝ってもらいたいことがあってにゃー」

上条「いつもの魔術絡みか…ちなみに上条さんに拒否権はあるんでせうか?」

土御門「もちろんないぜよ♪」

上条「……またもや不幸だー」

5 : :2011/03/17(木) 22:28:58.46 ID:6+ViAmKN0
そんなわけで上条は今、音速旅客機の中にいる。


上条「やべっ吐きそう…今回はどんな事件なんだ?」

土御門「イギリスに変な穴ができたんだにゃ」

上条「うぷ…それのどこが事件なんだよ」

土御門「人の話は最後まで聞くぜよ
    
    問題はその穴から出てくるものぜよ」

上条「?」

6 : :2011/03/17(木) 22:33:56.87 ID:6+ViAmKN0
土御門「穴から出てきたのは霧だ」


上条「霧?」


土御門「そうだ。その霧に呑まれたものは……」


土御門の表情はいつものものから険しいものへと変わり、


土御門「生気を失い…人を襲うんだ」



土御門「おっと、こうしている間に穴の上に着いたみたいだにゃー」

上条「俺はどうすれば…てえええええええええ!!!」


上条は座っていた席ごと空中に投げだされていた。

上条「うおおおおおおおおおおおおおい!!」

土御門「俺は霧のせいでいけないからあの穴をなんとかしてきてくれぜよー」

土御門「グッドラック。カミやん」

上条「てめー覚えてろよおおおおぉぉ」



土御門「生きて帰れたらな、カミやん…」
7 : :2011/03/17(木) 22:35:21.78 ID:6+ViAmKN0
上条「うわああああああああ!!」




上条は穴に向かって一直線に落ちていった。

そして上条がこの穴に落ちてきた方の穴から音が聞こえた。

幻想殺しが異能の力を打ち消した時のような。

そして穴に差し込む光は徐々に細くなり

暗闇の中に閉じ込められた上条は意識を失った。

ー――――――――――――――――――――




「ようこそ 楔の神殿へ」

上条「ん……?」

上条は女の声に目を覚ました。
8 : :2011/03/17(木) 22:42:25.82 ID:6+ViAmKN0
ここでプロローグと書きだめは終了です。
1<<はss初心者ですので誤字・脱字・つまんね等の
意見がありましたらぜひお願いします。

あと最初いっておきますが、1<<がまったく更新しないときは
落とすなり乗っ取るなどしてかまいません。

でわ
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/03/17(木) 22:59:45.43 ID:5bV4AiPAO
期待を込めて乙
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/17(木) 23:04:18.14 ID:d2qlSLXY0
ソウルに飢えた上条だと・・・?
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/17(木) 23:41:52.34 ID:nAnfyQZM0
上条さんは序盤から赤目先生に出会うのか?まあ出会ったら・・・
ガンバレヨ>>1 とりあえず乙
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/18(金) 06:53:29.86 ID:2dgmNJau0
デモンズソウル好きなので期待する。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/03/18(金) 07:43:48.48 ID:wm3yVlkN0
つか上条さん、奴隷兵にすら勝てるのかよくわかんないぜ。
まぁ奴隷兵自体はどうにでもなるとして、一般兵でもうダメじゃないの。幻想殺し通じる相手じゃないだろうし。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/03/18(金) 08:08:18.33 ID:l4yCzxmAO
ゲームをやるんじゃなくて主人公になるのかww

谷とかどうすんだろ
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/18(金) 08:43:32.27 ID:bhY/9kt30
ソウルの回収が出来るならゲス条になっても生き残れる
ソウルの回収が出来ないなら奴隷兵さえ死亡フラグ
しかしやはり問題は、幻想殺しが効きそうな敵が嵐くらいしかいないということか
魔法武器は右手で殺されそうだし、完全脳筋キャラになりそうだな
16 : [sage saga]:2011/03/18(金) 09:47:28.95 ID:Dy7PBx240
投下します
ちなみに>>1は中2病
17 : [sage saga]:2011/03/18(金) 09:48:23.32 ID:Dy7PBx240
上条は目を覚ました。
どうやら今まで気絶していたらしい。
辺りを見ると石造りの遺跡のような場所にいるらしかった。


そして上条の目の前には女がいた。
黒髪に黒衣、そして杖のようなものを持っていたが、普通とは
明らかに違うところがひとつ有った。



その女は

両目が潰れていた



上条「えっと……あなたは誰でせうか」


上条は目の前の女に問いかけた



「私……ですか……?私は火防女(ひもりめ)です。
 この神殿で灯りの番をしています。」
18 : [sage saga]:2011/03/18(金) 09:50:22.42 ID:Dy7PBx240
上条は未だにこの状況を理解できていなかった。

上条(てゆーかここ何処だよ。俺はたしか……)

火防女「少しよろしいですか?」

上条「はい?」



この意味不明な状況の中で俺を混乱させるつもりかこの女

上条は半分グロ半分ビューティーな女に苛立っていた。


火防女「あなたはこの神殿の楔に囚われました

    この楔から逃れたいのなら

    この世界の各地に現れたデーモンを倒してほしいのです」


いきなり脅迫?楔?デーモン?
マジでなんなんだこの女は。

上条「デーモン?」

火防女「……この神殿の上に要人がいますので
  
    詳しくは彼から聞いてください」 
19 : [sage saga]:2011/03/18(金) 09:51:40.61 ID:Dy7PBx240
上条「ふぅ キッツいなこの階段」


上条はこの神殿の上へと続く階段を上っていた。






上条「なんだこれ……」

火防女に言われた場所に来ると、そこには地蔵のように

ミイラが並んでいた。


「あなたがデーモンを倒す者ですか」


「初めまして、私が要人です」




おいおい勝手に決めるなよ。

こっちもデーモンが何かなんてわかっちゃいないのに。


要人「どうやらあなたはこの世界の住民ではないようなので

   この世界について少し話しましょう」

要人「ソウルという、この世界の命の源があります。
    
   このポーレタリアの王、オーラントはデーモンの持つ

   デモンズソウルを求め、この地に封じられていた

   <古の獣>を目覚めさせてしまった。
   
   世界には色の無い濃霧が発生し、人々からはソウルが失われ

   この世界は秩序が失われたのです」

 
上条「霧?」


つまりこの世界のやらかしたことで向こうの世界も影響を受けたということなのだろうか。
20 : [sage saga]:2011/03/18(金) 09:53:33.67 ID:Dy7PBx240
上条「俺は帰れるのか?」

要人「この世界を救ってくれるのならばね」

上条「冗談よせよ。俺はただの高校生でなんの力もねえんだよ!!」

要人「なに言うんですか。その右手には幻想殺しがあるでしょう」

上条「何ッ!!」



コイツ幻想殺しのことを知っている!!
21 : [sage saga]:2011/03/18(金) 09:54:27.52 ID:Dy7PBx240
要人「あなたが望まないことを無理に強要する気もありません。

   しかし死ぬまでこの神殿で過ごすことになるでしょう」



まあ死ねる方がまだましでしょうね、と彼は付け加えた。

上条「どういうことだよ」

要人「楔に囚われたものは死んでも質量を持った霊体、<ソウル体>

   として生き返ります。そのまま放置すればいずれ自我を失い消えるでしょうが

   それは永遠とも呼べるような苦痛だと聞いたことがあります。


   要するに戦わないのならばいずれは消えるということです。」





上条は何も言えない。

思考が付いていかない。

上条の頭の中に絶望という2文字が浮かんだ。
22 : [sage saga]:2011/03/18(金) 10:00:13.93 ID:Dy7PBx240
今日はこれでおしまいです
なかなか本編に入りません
まさにちっとばっか長いプロロー(ry
ss初っていうかネット初心者の自分ですがレスがかえってくるのは楽しいですね
でわ
23 : [sage saga]:2011/03/18(金) 10:08:21.10 ID:Dy7PBx240
上条

SLー1

体力13
知力6
頑強15
筋力12
技量11
魔力0
信仰3
運1


みたいな?

てか上条さん幻想殺しあるから要石つかえなくね?

まあゲームの黒子も上条さんテレポートしてるからいっか!
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/03/18(金) 10:48:41.66 ID:jZWbtpHAO
ゲームすんのかと思ったらまさかの主人公ww
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/03/18(金) 11:22:05.50 ID:D8P0vQ/AO
かぼたんグロくなんかないしかわいいし
眼は潰れてるんじゃなくて上から蝋で固めてるだけだし
26 : [sage saga]:2011/03/18(金) 12:17:33.85 ID:Dy7PBx240
今日はおしまいというのわうそ
ちょっと書けたので投下します

>>25
すいません
>>1は頭の弱い子なんで許してやってください
27 : [sage saga]:2011/03/18(金) 12:18:51.84 ID:Dy7PBx240
上条「人生最大の不幸だ……」

要人「そんなに深く考えなくてもいいですよ

   期限があるわけでもないし、死んでも何回でもやり直せるんですから。

   はははははははは」






上条「わかったよ

   

   俺が元の世界に帰れないってんなら…………まずはデーモンどもをぶち殺す!!!」

要人「なかなかいい心意気です。では要石の封印を解いておきましょう」


上条「要石?」


要人「デーモンの巣食う地へと赴くための石です。それに触れれば一瞬でデーモンの住む場所へ行けます」

上条「?」

要人「下に戻ればわかりますよ」
   
28 : [sage saga]:2011/03/18(金) 12:20:05.67 ID:Dy7PBx240
上条は要人と別れて要石に向かった。

上条「にしてもすごい高さだな 落ちたら死ぬんじゃね?」


  「そういえばアイツはこの世界じゃ死んでも生き返るって言ってたな」



上条「飛び降りてみようかな………」


  「…………」

上条「いや やめとこ」













青neet「またみょうちくりんなのがでてきやがった」


要石と思われるものの前に、なにやら体中が青く光るオッサンが座っている。

上条がここに来た時からこっちをじろじろみては皮肉を言っていた気がする


上条「あんた誰だよ?」

青neet「名前なんて忘れちまった」




上条(何だろう…このオッサン…ヘタレの匂いがする)
29 : [sage saga]:2011/03/18(金) 12:21:56.49 ID:Dy7PBx240
青neet「おいお前さん、生まれは何処だ?」

上条「生まれ?」

青neet「騎士か?貴族か?てか見たことねーもん着てるな」

上条(そういえば制服のままだった…)

上条「生まれは…日本かな?」

青neet「ニホンだって!!じゃあ刀とかの武芸も身につけているのか!!」

上条「いや……」

青neet「……一つ聞くがお前は何をしに行くんだ?」

上条「デーモンを倒しに」

青neet「装備は?」

上条「無い」キッパリ

青neet「あほかあぁぁぁ」オラア!!

上条「ぐふっ!! にゃにすんれすか!?」

青neet「デーモンを倒しにいくくせに何の準備もないとはなにごとだ!」

上条「すみま「俺が今から徹底的にしごく!!」


上条「…不幸だ」
30 : [sage saga]:2011/03/18(金) 12:22:39.21 ID:Dy7PBx240
――――――三時間後

青neet「よし!これで準備万端だな」

上条「」ゲソー



・ロングソード
・バックラ―
・三日月草×5
を手に入れた


上条「こんなん無くたって俺には幻想殺しが……」

青neet「イマジンブレイカ―?お前思春期か?

    拳で化け物どもと戦えるわけないだろ」

上条「…まあいいやありがとなオッサン」

青neet「俺はまだオッサンじゃねえよ」



上条(一応左にしておくか)


上条は要石に左手で触れた。

フォォォォォォォォォォォォォォォォン


青neet「あれ?今俺なにやってたっけ?忘れちまった。

    ……ハハハハハハハハハハハッ」

31 : [sage saga]:2011/03/18(金) 12:46:02.63 ID:Dy7PBx240
ハイ とゆうわけで終了です
というか誰得…… 妄想垂れ流せるから俺得か

上条さんの幻想殺しは何処まで効くのか、という話題がでていますが
このスレでは
・魔力でつくったものは消せる
例)ソウルの矢 火の玉 毒・酸の霧 死の雲 
・魔法攻撃力・炎攻撃力の付いた武器は物理攻撃力だけ消せない

・光の玉の爆発・竜のブレスは消せるが、松脂・火炎瓶は無理

・沼・虫の毒、ネズミの疫病は消せない

・ソウル体は消せないがふれるとHP・MP・ソウル等が減る

こんなとこでどうでしょうか。


上条さんがある程度進んだら他の禁書キャラも出したいなあ
チ―とすぎない奴。

でわ
32 :追記 [sage saga]:2011/03/18(金) 12:49:34.08 ID:Dy7PBx240
ニートが変なキャラになってる……
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 14:29:33.79 ID:GQ6itadpo
黒ファン期待
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/18(金) 16:23:52.14 ID:6f2sxIyno
ちょっと上条さんのとこに侵入してフルボッコにしてくる
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 17:48:52.74 ID:Chte9LuR0
青NEETさん神殿警備員お疲れ様です
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/18(金) 22:35:34.78 ID:DgCV3T3t0
さて上条さんは何回死ぬかな?
まずあの穴に落ちて一回死にそう
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/19(土) 02:09:24.95 ID:rWgCczP30
とりあえず最後まで書いてくれよ、文章力はあとからついてくる
春休みで暇だから立てました、学校忙しいし、ダークソウルやりたいから、続き書きません
とかだけは止めてほしい。かなり期待してる
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/19(土) 11:07:36.06 ID:WKEfJPCEP
チート過ぎないキャラクターというと美琴やステイルあたりか?
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2011/03/19(土) 19:22:52.66 ID:UTN/E4zAO
確かにデーモンも飢人もソウル体も実体あるし、魔法攻撃と透明死神以外には右腕効かないよなぁww

しかし上条さん、というより飛行可能キャラ以外だとソウル取り込んで強化しない限り沼2、もしくは3の毒ダメで詰むんじゃね?
40 :1 [sage saga]:2011/03/19(土) 19:58:54.06 ID:KKqxhOxD0
投下します。

>>37
>春休みで暇だから立てました
スレたてた時ちょうどそんな感じでしたw
でも読んでくれる人もいるし、楽しみながら、最後まで書きたいと思います

でわどぞ。
41 :1 [sage saga]:2011/03/19(土) 20:00:16.81 ID:KKqxhOxD0
―――ポーレタリア王城―――




上条が着いたのは大きな城だった。

もっと正確にいえば城にかかる石橋の上だ。



上条「うわあ…まるでRPGの中にいるみたいだ」

上条「でも門がしまってるみたいだな」

上条「あそこの人に聞いてみよう」



上条は橋の上の人物に話しかけた。

上条「すみませーん」



その男の風貌は見るからに貧層だった。

細い手足、ボロボロの衣服で折れた剣、腐りかけた丸い形の木の板を腰に下げていた

おそらくこの国でもかなり身分の低い人なのだろう。



上条「あの城に入りたいんですけど……」

「アウ…?ウガァァァァァァァァァッ!!!!!」

上条「!?」
42 :1 [sage saga]:2011/03/19(土) 20:01:25.75 ID:KKqxhOxD0
その男は上条を見るなり剣を引き抜き飛びかかってきた!!

上条はそれに反応し、横に転がりその男の振り下ろす剣をかわす。


上条「てめえッ!!いきなり何すんだ!!」

「アア…アアアアアアァァァァ……」

上条「まさか……」



今、目の前にいる男は思考能力を失っているようだった。

言葉を発することもなく無意識にソウルを求めさまよう。

まるで生きる屍のような存在だった。



上条「う…」

上条(コイツいかれてやがる!!)

上条「いいぜ…そういうことなら今、楽にしてやる!!」
43 :1 [sage saga]:2011/03/19(土) 20:03:10.60 ID:KKqxhOxD0
上条(落ち着け……冷静になれ……」



魔術師や超能力者を相手にしてきた自分にとってはこんな男は敵ではなかった。

男の動きは遅く、スピードでは上条が勝った。

男は繰り返し剣を振るうが、折れていてはリーチが短いのか、上条には届かなかった。



上条は男が剣を振る手が休んだのを見て男の懐へと飛び込んだ

上条はロングソードを引き抜き、



上条「喰らえ!!」


男の腹に突き刺した。
44 :1 [sage saga]:2011/03/19(土) 20:11:06.73 ID:KKqxhOxD0
「ア……ウゥ……………」

ロングソードの突き刺さった腹からは血が噴き出し、上条は返り血を浴びた。

上条は、相手は化け物になっていたが、人を殺したことに罪悪感を感じていた。





上条(くそ……クソっ!!)





ついさっき会ったばかりの、しかも自分を殺そうとした男になぜこんなことを思うのか。

上条は優しい男だったから、この変わり果てた男にも

家族・友人・恋人がいたのではないか、と考えてしまった。



上条のような甘い性格の人間ではこの世界では生きられないのかもしれない。




上条「行こう……」


上条は男の腹から剣を引き抜き、その場から走り出した。

感傷にひたっている暇はなかった。

なぜなら、何人もの奴隷兵が上条を取り囲もうとしていたから―――
45 :1 [sage saga]:2011/03/19(土) 20:12:47.75 ID:KKqxhOxD0
―――窓の無いビル―――




土御門 元春は罪悪感を感じてはいなかった。

友を生きて帰れるかもわからない、無秩序の異世界へ送り込んでおいて

涼しい顔をしていられる者はこの男ぐらいだろう。

他の大勢を助けるためなら多少の犠牲は必要ないと思っているのか、

それとも友は必ず帰ってこれると信じているのか―――




土御門「アレイスター」




「お前が聞きたいことはわかっているさ」

「なぜ上条当麻を異世界に送ったか、だろう?」




土御門「どうせお前の言うプランのためだろうがな」



「わかっているじゃないか。聞く必要はなかったのではないか?」



46 :1 [sage saga]:2011/03/19(土) 20:14:16.85 ID:KKqxhOxD0
男にも女にも、大人にも子供にも、聖人にも囚人にも見えるその人間は話し始めた。





「君ら学生も海外留学をしたりするだろう?教師や親は子供に立派になってほしいと願うものだ」


「わがメインプランにもさまざまな経験をしてほしいと思うのだよ、わたしは」


土御門「貴様のプランとやらには少しの興味もない。だが―――」





土御門は皮肉を込め、こう付け加えた。


土御門「子供に期待を肥大しすぎる大人はいつか子供恨まれるぞ?アレイスター」



「かまわんよ、それにもうじき幻想殺しも独りではなくなるさ」



土御門「どういう意味だ……」



「そのうちわかるさ……フフフ」


窓の無いビルの中で静かな笑いが鳴り響いた……
47 :みすったあああああああ [sage saga]:2011/03/19(土) 20:17:23.55 ID:KKqxhOxD0
脳内変換で

土御門「子供に期待を肥大しすぎる大人はいつか子供恨まれるぞ?アレイスター」×

土御門「子供に期待を肥大しすぎる大人はいつか子供に恨まれるぞ?アレイスター」○

にしといてください
48 : [sage saga]:2011/03/19(土) 20:29:33.23 ID:KKqxhOxD0
今日はこれでおしまいです
初戦闘シーン、いかがでしょうか?

やっぱデモンズなんでシリアスでダークな感じでいきたいんですけど
ときどき禁書のキャラとデモンズのキャラでギャグっぽいこともしたいわけで…

「こんなのデモンズじゃない!!」とか
「禁書スレだと思ったらなんか違った」みたいな
声が上がるかもしれませぬ。

ときどき上条さんはここどうすんだとゆう話がありますが、
あんな手こんな手で乗り越えさせようと思ってます。

てゆうか本編よりあとがき書く方がたのs……ゲフンゲフン

でわ
49 :次回予告!! [sage saga]:2011/03/19(土) 20:31:44.27 ID:KKqxhOxD0
上条当麻は三度死ぬ!!

ご期待ください!!
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/19(土) 20:51:39.42 ID:zb8hcSBLo
折れた直剣で数百ダメージ与えてくる奴隷兵にまともな武器を持たせたらいったいどうなるのか
筋力技量4桁いってそう
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/20(日) 00:26:21.05 ID:7Pu17tZb0
奴隷の掛け声は「よおおぉぉぉおおん!!」でしょうが!
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/03/20(日) 16:25:32.99 ID:2UoRgKxAO
あのスレのネタをここで見るとは……
白くねばつくなにかつながりですねわかります
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/03/21(月) 00:39:35.46 ID:MKqnlUM+0
竜の神でビビる上条とかマンイーターで詰む上条が見てみたい
54 : [sage saga]:2011/03/23(水) 15:02:01.03 ID:/xqRWjRb0
すいません予告詐欺です
今回デモンズサイドの話になります

でわ
55 : [sage saga]:2011/03/23(水) 15:04:39.71 ID:/xqRWjRb0
―――塔のラトリア―――


ここは塔のラトリア。

かつて女王の一族により建設され、栄えていたが

一人の老人の復讐により滅ぼされ、かつての貴族たちは皆囚われてしまい、

今では異形の魔物、毒虫、そして翁により生み出されたデーモン達の巣食っている。



そこに一人、男が囚われていた。

鎖でつるされた籠のような檻に。

男は黒い鎧を身につけ、特徴的な角の付いた兜をかぶっていた。



「元気そうだな、沈黙の長ユルト」
56 : [sage saga]:2011/03/23(水) 15:05:08.96 ID:/xqRWjRb0
ユルト「…………」




ユルトと呼ばれた男は声のする方を見た。

そこには金色の仮面をつけた緑髪の女がいた。


ユルト「貴公が誰かは知らぬが、この檻から出してはくれぬか」



「むしろこっちはそのつもりで来た」

「だが条件がある。それを飲めばここから出してやろう」



ユルト「何…?」



「私が貴様の正体を知っている時点でわからないのか?」


女は少し間を置き言った。


「暗殺依頼だ」



ユルト「私に断る理由はないが…誰をどういった目的で殺すのか聞こう」


ユルトは女に訪ねた。
57 : [sage saga]:2011/03/23(水) 15:06:54.98 ID:/xqRWjRb0
「――――――」


ユルト「……貴公もソウルの業に取りつかれたか」






「貴様は自由を手に入れ殺戮を楽しめる」

「私はデモンズソウルを独占できる」

「お互いにとって悪くない条件だろう?」





女はそこまで言うと豪華な装飾のされたレイピアを抜きはらった。

レイピアからは爆炎が発せられ、檻の錠を破壊した。


ユルト「貴公の名は?」



「―――メフィストフェレスだ」
58 : [sage saga]:2011/03/23(水) 15:13:15.21 ID:/xqRWjRb0
量は少ないけどこれで終わりです
てかこの量じゃきた意味ェ……

ユルトさんはデモンズのNPCの中でもかなり好きです
なので今後、主要人物になるかも……

でわ
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/23(水) 16:21:41.11 ID:GFONUZrro
ショーテル(笑)
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/23(水) 22:25:49.22 ID:VQvlR5lzo
水銀()
61 : [sage saga]:2011/03/23(水) 23:41:52.09 ID:/xqRWjRb0
眠いです
投下します
62 : [sage saga]:2011/03/23(水) 23:41:51.57 ID:/xqRWjRb0
眠いです
投下します
63 :やっちまった…… [sage saga]:2011/03/23(水) 23:43:11.15 ID:/xqRWjRb0


<一歩前へ踏み出してみよう!>

         <隠し通路>

           <この先、宝があるぞ!>





上条当麻はは地面に殴り書きされたメッセージを見つけた。



上条「…これはダイイングメッセージでせうか?」

上条「血文字なんて不気味なモン信じられるかあああ!!!」

上条「…………」チラッ チラッ



 <この先、運が手に入るぞ!>  <強い武器が手に入るぞ!>

     <幸福>      穴       <チャレンジャー>

   <重要な場所>   <ここからが本当のデモンズソウルだ>





上条「………」

上条「この地面の空いてるとこかな…」




上条は下を覗き込んだ。


上条「よしっいくぞ」ヒョイ


アッーーーーーーーーーーーーーーー!!

64 :やっちまった…… [sage saga]:2011/03/23(水) 23:47:33.47 ID:/xqRWjRb0
上条「心が折れそうだ……」





上条は体感時間にして丸1日、鬼畜な罠、不意打ち、大量の敵、

それらに殺され続け、精神的に麻痺していた。



――――――――――――
YOU DIED


上条「ん?たしか俺は穴に落ちて……」


上条「てゆーかここ、最初の位置!?」


上条「何が何だかわからない……」


上条「あれ?」


上条「体が……透けてる……」


――――――――――――
65 :やっちまった…… [sage saga]:2011/03/23(水) 23:48:38.66 ID:/xqRWjRb0
上条「思えばあれが最初の死…」



上条は今自分に置かれている状況を理解しつつあった。

上条の肉体は最初の死により失われ、ソウルのみが形を保っているということに。

しかし殺されるたびに味わう死の痛みに上条の根性は今にも折れそうだった。




上条「無理じゃねーか……」

上条「いつまでたっても進めねーじゃねーか……」ヒック

上条「なんなんだよ……」グス

上条「卑怯すぎだろうがっ……」ポロポロ

上条「もう嫌だ……こんなこと辞めてやるッ!!」

66 :やっちまった…… [sage saga]:2011/03/23(水) 23:50:05.60 ID:/xqRWjRb0
―――楔の神殿―――


青neet「何だ戻ってきたのか。デーモンは狩れたのかい?」



上条「俺は……もう戦わない」

上条「心が折れちまったんだ……」

青neet「おいおい…それじゃこのまま消える気かよ?」

上条「それも悪くないかもな……」




上条「なあ……隣座っていいか?」

上条「一人で消えるのは怖いんだ…」

上条「あんたも消えるまでそこにいるつもりなんだろう?」



上条は確信した。

自分は元の世界へは帰れないだろうと。

たしかに世界が終わるまで傷つき、あがくことはできるだろう。

だがもう疲れてしまった。どうでもよくなった。

ここに来たことも不幸だったと割り切った。

だったら傷ついてまで戦うよりも、静かに消える方が楽だ。



青neet「それは賢明な判断だな。いいぜ、好きにしな」
67 :やっちまった…… [sage saga]:2011/03/23(水) 23:51:34.39 ID:/xqRWjRb0
青neet「そういえばお前は別世界の人間だったな」

上条「…………」

青neet「消えるまでの間、暇なんでな。話を聞かせてくれないか?」

上条「俺は……」



上条は男に自分の世界のことを話し始めた。

気分は沈んでいたが上条は人と話すのは最後だと思い男に何もかも話した―――


―――――――――



上条「それでそのシスターの食欲のせいでうちはいつも金欠でさ」

上条「ああ、あと俺にいつも絡んでくるビリビリ中学生もいて、」

上条「ビリビリってのはだな―――」


青neet「お前さんには知り合いがたくさんいるんだな」

上条「そうでもないと思うぞ。それでさ―――」

68 :やっちまった…… [sage saga]:2011/03/23(水) 23:52:20.13 ID:/xqRWjRb0
―――――――――――――――



上条「んで俺は記憶喪失なんだけどそいつはそれを知ってて」



青neet「……お前、元の世界に戻った方がいいんじゃないか?」

上条「は?何言ってんだ?」

上条「一緒に消えるっていっただろ?それに俺はもう戦わないって」


青neet「そうか……」

―――――――――――――――

上条「で神父のクセして煙草ばっか吸ってる奴がいて」


青neet「へえ……」






青neet「ところで、アンタ誰だ?」
69 :やっちまった…… [sage saga]:2011/03/23(水) 23:52:58.05 ID:/xqRWjRb0
青neet「なあ、誰だ。何故そこにいる」


上条「何言ってんだオッサン……さっきからずっと話してたじゃねえか……」

青neet「そうだったか?で俺は誰だ?ここは何処だ?何してたんだっけ?」



上条は凍りついた。

この男の精神は異常になっている。

ついさっきのことを覚えていないなんてことがあるはずがない。


上条「オッサン……」

青neet「忘れちまった…何もかも…

    ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ

    ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ

    ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ

    ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

上条「おい……おい!!」

――――――――――――

男は数分後……霧のように消えた。

男は最後の時まで狂ったように笑い続け、その笑い声は

神殿中に響き渡っていた。




・名も無き戦士のソウル

   を手に入れた。



70 : [sage saga]:2011/03/24(木) 00:07:17.00 ID:pnBN3hEz0
ニート終了のお知らせ

上条さんバカだから同じとこで何回も死ぬと思う
そして心が折れたり…w
でも上条さんがいないと進まないんで上条さん復活イベ考えないとだなー

余談ですが>>1がデモンズ初プレイの時最も死んだ場所ベストスリーは、
・腐れ谷2の沼
・マンイーター
・鉱山1のタカアシ蜘蛛
です
特に沼は地形が分からなくて迷うし、移動遅いしでかなりイライラでした
でかい奴に殺されてリスタートした時、リアルにコントローラ叩きつけたw

デモンズは所見殺し多すぎるw(そこがイイ)

長文失礼。でわ
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/24(木) 00:12:54.87 ID:GVszw6wno
>>70
            ノノノノ
         __  ( ゚∋゚)
       / )/⌒ヽノ´ヽ      ノノノノ
      /ノノノノ 〈     ト )(ミ-=ー(゚∈゚ ) ̄ ̄ )
    / ( ゚∋゚)\)    |'"  ヽ二⌒V ⌒ヽ ̄ ノノノノ
  (ミ/ ヽ/⌒)   |\/ i     ヽ   ト > (゚∈゚__)
 ノ ミ二二__ノ.   | /| ノ     |   彡´  /⌒  )
 `´   _)   i.   | ) /      |\/i   ミイ  //
    γ___ノノ   | ノヽミ      |. ノ | ノ   | ( (
     | )/ /    彡ヽ       | ). lソ.   |  ) )
  (( 彡)( /        +  +  彡ヽ ヽミ.   | //
      | )      +  ○              | ノノ
       ミ   + ○  +   +         |ノノ
                  + ○ +      彡ヽ`
72 : [sage saga]:2011/03/24(木) 09:23:16.50 ID:pnBN3hEz0
投下行きます
73 : [sage saga]:2011/03/24(木) 09:24:10.21 ID:pnBN3hEz0
上条「…………………」

火防女「どうしたのですか?」



火防女は上条に話しかけた。

今の上条の眼は光を失い、生きているのに死んでいるかのような表情だった。



上条「…………」

火防女「ソウル体……どうやらあなたは死んだようですね」

上条「…………」

火防女「こちらとしては早くデーモンを倒してもらった方が助かるのですが……」

上条「……放っておいてくれ」






上条に戦う気力はもうなかった。

火防女の言うことも聞くつもりはなかった。






上条「俺もあんな風に消えていくのか」

火防女「彼のことですか……彼はもう長い間この神殿にいましたからね」

上条「…………」

火防女「あなたがここにいるのは自由です。また新しい戦士が現れることでしょう」

火防女「あなたの力には少し期待していました……ですが戦わないのも一つの選択でしょう」



そういって火防女は目の前から去った。
74 : [sage saga]:2011/03/24(木) 09:25:16.70 ID:pnBN3hEz0
「………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………」


上条は待ち続ける。


「………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………」


上条は待ち続ける。


「………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………

 ………………………………………………………………………………………………………………………」


上条は…………




75 : [sage saga]:2011/03/24(木) 09:26:25.59 ID:pnBN3hEz0
半年ほどたった。

カレンダーも時計も無く、外の変化も分からないこの場所でそんなことを言うのも奇妙だが。


上条「…………」


上条はまだ消えていなかった。







上条(俺はいつになったら消えるんだろう)

上条「…………」


上条が待つのも限界だった。

いつまでも消えない、このまま生き地獄を味わうのではないかと。

近くには火防女がいたので時間を聞くことにした。










上条「………いまどのくらい日がたってる?」

火防女「……?さっき話してから6時間しかたっていませんが?」

上条「なんだって?」


上条は自分の感覚と実際の時間の流れが異なることに疑問を感じた。





上条「嘘だ……そんなはずは」

火防女「……この世界はどういうわけか、時間の感覚が人により異なります」

火防女「中でも、未練のある人は時間の流れが遅くなるようです」

上条「未練………」
76 : [sage saga]:2011/03/24(木) 09:31:57.30 ID:pnBN3hEz0
―――――――――――――――――――――


「とうま〜おなか減ったかも」


「早くご飯を作るんだよ!」


「とうまの作るご飯はいつもおいしいんだよ」



―――――――――――――――――――――

上条「俺には………」



―――――――――――――――――――――


「ちょっとアンタ!いっつもスル―してんじゃないわよ!勝負!」


「メリットがない?そ、そんなんだったら……」


「わ、私が負けたらタイムセールにつ、付き合ってやっても…」



―――――――――――――――――――――

上条「帰る場所……」


―――――――――――――――――――――

「上条ちゃんバカだから補修でーす♪」


「私も。暇だから来た。出番ほしいし」


「かみやんをブッ殺せばハーレムや!というわけで死ねぇぇぇ!!!」


―――――――――――――――――――――


上条「帰りたい……」



77 : [sage saga]:2011/03/24(木) 09:40:27.72 ID:pnBN3hEz0
終わり〜
ヤベぇマジ進まない…
いつまで上条さん心折れてんだ……

というわけで次回から王城リベンジしますが
重要な場面以外はあっさりサクサク進んだりするのでご了承ください

>>71
あるあるw

「儚い瞳の石は俺たちが守るッ!!」(AA略
みたいな?

欲に駆られるとロクなことになりません アンバサ
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/25(金) 14:55:44.13 ID:vignGDrzo
支援
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/25(金) 20:15:01.95 ID:DsMZLzcB0
>>1
青目とどう戦うのかが気になるところ
80 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:14:18.45 ID:U3t8nHFe0
投下します
81 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:15:00.13 ID:U3t8nHFe0
火防女「……あなたの今の力では難しいでしょう」

火防女「しかしソウルの力を求めることでよりも強い力を得ることはできます」

上条「ソウルの力?」





火防女「それにはまずにはソウルが必要です」


火防女「あなたの持っているそのソウルの結晶を掲げてください」


上条「これか?」ギュウ





上名もなき戦士のソウルは光を放ち上条の右手に吸い込まれた。



キュイイイイイイイイイイン


上条「何かが……体の中に!?」

火防女「それがソウル。生物が皆持っている力の源」

火防女「では次は手を出してください」

上条「おう…」
82 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:16:20.74 ID:U3t8nHFe0
火防女は上条の右手をつかむと、それを自分の胸元まで持っていった。


上条「ええぇぇぇ!?ちょ、まてぇぇ!!」

火防女「何を慌てているんですか?今から私の中のデーモンに触れてください」

上条「デーモン!?てか異能の力に俺の右手はまずいんじゃ!?」

火防女「心配はありません。意識を集中してください」


上条「…………?」


上条は目をつぶり、意識を集中させる。
すると目を閉じているにも関わらず、上条はまぶしい光を感じた。
暗闇の中で輝く光は上条の右手に触れたが、光は消えなかった。


上条(繋がってる!?)



上条の右手は光と混ざり合い、右手から焼けるような痛みが上条を襲った。


上条「ぐあぁ!!」

火防女「――――――。――――――」


火防女は何やら不思議な呪文を唱え始めた。
すると先ほど体に取り込まれたソウルは上条の右手を通し
火防女に流れ込み、逆に上条に何か得体の知れないものが流れ込んだ。

ソウルを取り込む感覚と似ていたが、それはより実感として体に伝わり、
体中をめぐった。
それが腕に到達すれば腕の筋肉がブチブチと音立ててちぎれ、
心臓にめぐれば鼓動を通常の何百倍ものスピードで鳴らさせた。
上条の全身は破壊と再生を何度も繰り返していった。


上条「あ…うあ…」

上条(死――――――ぬ―――)
83 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:17:37.65 ID:U3t8nHFe0
気がつくと体が軽かった。
あれほどの体験をしたにもかかわらず、かなり気分がいい。
今ならば学園都市のスキルアウト数十人くらいなら素手で一掃できそうだ。



火防女「あなたはソウルレベルが上がったことにより、より強力になりました」

上条「!?お前…今のは一体何なんだ!!」


火防女「簡単にいえば、あなたの手に入れたソウルを変換しあなたのソウルと一体化させた」


火防女「ソウルは命の源、身体を形成し魔力を生み出す」


火防女「ソウルを操ることで神に与えられた天運を良くすることさえできます」


火防女「あなたの場合は運や魔力を打ち消すようなのでソウルの力でそれらを上げることはできませんが」



上条は自分の体を見た。
特に腕や脚が太くなったわけではないようだが、これまでよりも
強い力を出せるようだ。


火防女「あなたは運や魔力がない分、体力・筋力・技量・頑強さなど

    身体能力にかかわる部分を大きく強化できるようです」
84 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:18:38.06 ID:U3t8nHFe0
上条「この力があればデーモンも楽勝だな!!

火防女「とはいえその程度の力ではすべてのデーモンに勝つことは難しいでしょう」

火防女「魔物やデーモンからソウルを奪いまたもってくれば、あなたのソウルレベルを上げることができます」

火防女「どうかまた世界を救うべく、戦ってはもらえないでしょうか」



上条「悪いがこの世界のために多々会うつもりはさらさらないんだ」



「でも、言っただろ?俺は帰るために戦う。それだけだ」



85 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:19:12.77 ID:U3t8nHFe0
―――ポーレタリア王城―――

上条「戻ってきたぜ。化け物ども」


上条はつぶやいた。
城の正門の前には何人もの奴隷兵が待ち構えていたが
上条は余裕をかましつつ突撃する。


上条(何度も殺されてんだ、行動パターンは手に取るように分かる!!)


上条はまず飛びかかる一体をかわし、剣を抜く。
筋力が上がったおかげで前よりロングソードを軽く感じた。

上条「オラァ!!」グサッ

一人目を無防備の背中から突き刺し、他の敵に向かう。
二人目は剣を両手持ちにし、受け止めた刃ごと胴体をたたき切る。
最後の一人は焦ったのか大ぶりな攻撃で上条を一気に沈めようとしたが、

上条「!!」

上条はとっさに左手に持った盾で振り下ろされる「腕」を弾き、
がら空きになった敵の胸に剣を突き刺した。

上条「とどめだ!!」

奴隷「ウアアアアア!!」

急所を貫いたらしく、奴隷は即死した。




上条「すげえ…俺、強くなってる」

上条「この調子で進んでみるか!」



86 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:19:41.12 ID:U3t8nHFe0
上条は門の脇から城の敷地に侵入していた―――



―――薄暗い階段―――


上条「ん?これは俺を押しつぶした鉄球だ」

上条「下の階まで落ちてきてたのか」

上条「壁が破壊されて…奥に何かある」

上条「これは……」


・バスタードソードを手に入れた


上条「重くて長い剣だな……でも両手で使えば振り回せそうだ」

上条「持っていくとするか……」


87 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:20:24.09 ID:U3t8nHFe0
―――城壁の上―――

上条「なんかここ物騒なものが多いな」

上条「砲丸に投石機?みたいなものまであるし」


上条「道が分かれてるけど……まあこっちに進むか」



―――左の塔・内部―――

上条「暗いなあ…灯りもねーし」

コツッ パリン!!


上条「なんか踏んだ…て熱ゥゥゥゥゥ!!」メラメラ

上条「アチィ!!アチィ!!アチィ!!アチィ!!」ダンダン

シュゥゥゥゥ

上条「消えた…でもちょっと明るくなったな」

上条「この燃えてるのは……油っぽいな」

上条「この壷に入ってるのか…これを使えば灯りにできるな」

上条「たくさんあるから持てるだけ持っていこう」


・火炎壷×5を手に入れた

88 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:21:05.13 ID:U3t8nHFe0
―――左の塔・階段―――

上条「暗いな…よっと」ポイ

パリン ボワァ!!

上条「ここ階段になってたのか…しかも高い」

上条「落ちないように気をつけないと」



「ヨォォォォォォォォォン」
     「ヨォォォォォォォォォン」

下から奴隷兵たちが階段を上がってきていた。
だが松明を持っていたので彼らの動きは一目瞭然である。


上条「下の方にたくさんいるな」

上条「!!こっちに来る!!」


「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

上条は階段上の狭い足場を後退しつつ攻撃をかわす。
奴隷兵は松明を振り回しながら迫ってくる。

上条「これは…」

上条は階段の踊り場に樽を見つけた。
それを掴み、階段の上から下へ転がす。
奴隷兵は手に持った松明で樽をたたき割ろうとしたが

ドガアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!


上条「爆発した!?」

上条「この樽は爆弾だったのか!!」

上条「それなら………!!」



上条は近くにあった樽を次々に下へと落とし、火炎壷も投げ落とす。
すると火炎壷から発生する火が樽に引火し、下の層にいた奴隷たちを一掃した。


上条「よしっ、今のうちに降りよう」


89 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:21:53.16 ID:U3t8nHFe0
上条「レバーがある。引いてみるか?」ガタッ

ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ


上条「こっちは…最初の方の場所だな」

上条「ん?」


上条は死体を見つけた。
死体はすでに腐っているようで腐臭を発していた。

上条「………………」

上条「あれ?この死体何かを握っている」


上条「指輪だ…何か感じる…」

上条「死人には必要ないだろうし、もらっていこう」


・しがみつく者の指輪を手に入れた


上条「さて…こっちの道は外れみたいだし戻るか」


90 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:24:19.37 ID:U3t8nHFe0
―――城壁の上―――

上条「こっちの道が怪しい…」


「ブアアアアアアアアァァァァァ!!!」


上条「何だ…こいつは?」


上条の前に、甲冑を身に付けた
まるで中世の騎士のような者が現れた。
しかし、眼は青く光っておりこれまで戦ってきた
奴隷兵とは比べ物にならないほどの覇気が漂っていた。


青目「ガアアアアアアアア!!」ブンッ

上条「おわっ!!やる気か!?」


上条「でりゃぁ!!」


上条は剣を引き抜き斬りかかったが、

青目「…」バッ


ガキィン!!


剣は騎士の持っていた盾により軽々と受け止められ
代わりに騎士は自分の背丈ほどもある剣を片手で振り回し斬りかかってきた。

91 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:25:25.53 ID:U3t8nHFe0
上条(避けられない!)

上条はとっさに盾を構える。


上条「く…重い!」


上条は受け止めきれず体制を崩す。
そこへもう一撃加えられたのを上条は横へ転がり回避した。

青目「ガアアアアアア!!」

上条(奴を倒すには隙を見て大きな一撃を与えるしかない!!)


上条(隙を作る……大きな一撃)

上条「これだ!!」

92 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:25:53.65 ID:U3t8nHFe0
上条はポケットに入れていた火炎壷を取り出し、それを騎士に投げつけた。
騎士はそれを盾で受け止めたが火は周りに広がり、騎士はいきなりの出来事に混乱した。
上条はその隙を逃さなかった。
背中からバスタードソードを抜き、両手で頭上に振りかぶった。


上条「硬い装甲に並みの攻撃じゃ歯が立たないが―――」

上条「コイツの重量で叩きつぶせばッ!!」


ブルン!!


空を切りながらバスタードソードは騎士の頭を兜ごと叩きつぶした。
グシャリ、という音とともに頭蓋骨、そして脳を潰され騎士は絶命した。

「グァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア11111」

――――――――――――








93 : [sage saga]:2011/03/28(月) 00:26:48.48 ID:U3t8nHFe0
眠いんで投下終了
安価というものをやってみたい……というわけで

1、「こっちは何だか重要な雰囲気だ!!」→赤目先生


2、「普通の道にそって行こう!!」→通常ルート


3、「誰かいる!!飛び降りよう!!」→乙トラ


ここから+5までで一番多いの、同じ票数のがあった場合
その中から気分で決めたいと思います。
選択肢により起こるイベント、起こらないイベントがあるかも

ちなみに分からなくなると困るんで書いときます

上条さんの持ち物
・ロングソード ・バスタードソード<new
・バックラ―
・三日月草×5 ・火炎壷×2<new
・しがみつく者の指輪<new

これ書いてると草あんまり食ってない……
HP関連のアイテム必要あるか?と思うこのごろ


でわ
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/28(月) 00:34:33.09 ID:nrng5WPRo
赤目先生
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 06:44:44.89 ID:OVMhlxGKo
1
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 14:22:50.79 ID:P2fOOisv0
1
97 : [sage saga]:2011/03/28(月) 21:05:23.18 ID:U3t8nHFe0
安価見に来たけど……これ1確定っすねww 皆さん鬼畜

というわけで1で書きだめてきます
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(佐賀県) [sage]:2011/03/29(火) 00:25:58.12 ID:oQtzpAYC0
上条さんオワタwwwwwwwwwwwwwwww
次も期待wwww
99 : [sage saga]:2011/03/30(水) 23:19:11.11 ID:4dxxOhkJ0
投下します
ねむねむ
100 : [sage saga]:2011/03/30(水) 23:20:06.40 ID:4dxxOhkJ0
上条「そういえばこっちにも道あったよな」

上条「なんか重要な場所っぽい感じがするし、行ってみるか!」




上条が進んだ先には一人の騎士が待ち構えていた。
見た目的には先ほどの青い目をした騎士と同じ、強いてゆうならば
身の丈ほどの大剣が槍に変わっていたことだけだったが、



赤目「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「」ビクッ

赤目「…………」ダダダダダダダダダダダダダ

上条「うおおおおおおおおお!なんか無言で走ってきたあああ!!」

上条「なんかやべえよ!槍の先がかすっただけで死にそうな雰囲気だよ!!」ガード



上条は盾を構えて攻撃を防ごうとしたが、騎士の突進は凄まじく
防御もむなしく盾ごと突き殺されてしまった。


_____________________________
                             __
      \  /γ⌒ヽ |   |    | ̄ヽ,  |  |    | ̄ヽ,
    
        Y  |   | |   |    |   ) | ├─  |   )
     
        |  ヽ___ノ .ヽ___ノ     |_ノ.  |  |__  |_ノ.
_____________________________

101 : [sage saga]:2011/03/30(水) 23:20:57.83 ID:4dxxOhkJ0
上条「……心が折れそうだ」


上条はつぶやいたが聞く者はいない。
最近分かったことだが、死んだあとに復活すると
必ず最後に触れた要石まで戻ってしまうらしい。
だが今はそんなことどうでもいい。


上条「盾が壊れちまった…」


さっき赤目の騎士に殺された際、盾が壊れてしまったらしい。
上条は壊れた盾を放り投げ、ため息をついた。


上条「よし、決めた。あそこは後回しにして他を探索しよう」


最後に上条は決まってこう言う。


上条「なんて言うか…不幸だな―」



―――――――――――――――――――――






オストラ「不幸だ……」


オストラヴァはこうつぶやいた。
彼もまた不幸な体質だった。


オストラ「奴隷に囲まれて逃げているうちにこんなところまで来てしまった」

オストラ「と言うか、私はどうやってここまで登ったんだ?まあ、それはともかく」

オストラ「上には登れず、下は奴隷どもが待ち受けている」

オストラ「このまま餓死するまでここにいるのか……不幸だ―」

オストラ「ん?あれは………」



―――――――――――――――――――――
102 : [sage saga]:2011/03/30(水) 23:22:46.22 ID:4dxxOhkJ0
―――城内・中庭―――



上条「迷っちまったよちくしょー」

上条「つか地図もない、デーモンの場所も聞かされてないし…」



「おーい、そこの君ィィィィ」

上条「ん―――…なんか面倒な予感のする声だ」

上条「上条さんは急いでるんで「無視するなァァァァ」 はいはい…」



上条は壁の上で身動きが出来ない様子の騎士と、
下でそれが降りてくるのを待っている奴隷兵を見つけた。


「実は降りられなくなってしまったんだ。そこにいる敵を倒してくれ!」

上条「分かった分かった、ちょっと待ってろよ―――」

103 : [sage saga]:2011/03/30(水) 23:23:29.20 ID:4dxxOhkJ0
――――――数分後


オストラ「いやぁ、助かった。私はポーレタリアの騎士・オストラヴァだ」

上条「俺は上条当麻だ。あんた、あんなとこで何やってたんだ?」

オストラ「聞かないでくれ……」

上条「??」


上条はオストラヴァと名乗った男の姿を眺めた。
全身を金属板の鎧で固め、何やら高貴な感じのする剣・盾をぶら下げていた。


上条「オストラヴァは騎士なんだろ?そんな立派な装備ならあんな奴隷、楽勝じゃないのか?」

オストラ「…私はあまり実践に出ないんだ。つまり実力はそれほどでもないのさ」フッ

上条「フッじゃねえよ。さては…お前、見かけ倒しってヤツ?」

オストラ「」




オストラ「……君の方こそこんなところで何をしている」

上条「俺はデーモンを探してるんだ。おまえは?」

オストラ「奇遇だな。私もデーモンとなった陛下を倒すべく、奮闘している」

上条「ふーん。といっても上条さんの方は大変ですよ……」

上条「デーモンがどこにいるのか分からないし…おまけに盾も壊しちまった」




不幸だー、と上条が叫ぶ横でオストラヴァは少し考えた様子をしてこう言った。




オストラ「よし。では私がこの城を案内してやろうう!」

上条「ふぇ?」




オストラ「助けてもらった礼さ。それに私と君の目的は同じだ」

上条「オストラヴァ〜〜〜!!上条さんは感謝感激だぁぁぁ!」

オストラ「ハハハ、君は自分のことを上条さんと呼ぶのか」

オストラ「私もそう呼ばせてもらおう。よろしく、上条さん」




上条とオストラヴァが交差する時、物語は始まる―――



104 : [sage saga]:2011/03/30(水) 23:25:22.34 ID:4dxxOhkJ0
オストラヴァの案内により上条は城内を迷うことなく進んだ。
実戦経験がないとはいえ、オストラヴァも戦闘に加わり
道中の兵士たちも敵ではなかった――――――


上条「ここは……」


上条たちの前には石橋が掛かっていた。
その橋には大勢の兵士たちが警備にあたっており、
簡単には渡れないようだ。


オストラ「この先に行くとレバーがある」
    「この城の正門は閉ざされていただろう?」
    「あれをおろせば、正門が開き城の中へ入れる」
    「それからデーモンを探せばいい」

上条「どうやってこの橋を渡る?」

オストラ「私に名案がある」


オストラヴァはそう言って、上条に説明し始めた


オストラ「じつはこの橋の近くに竜がいるんだ」

上条「竜……!?」


上条はそれを聞き驚く。
自分もここ最近は非日常な毎日を過ごしていたが、
竜などというものは見たことがない。


上条「俺……竜なんて見るの初めてだ……」

オストラ「この世界でも竜は珍しいがね」

オストラ「まあそこでだ。その竜を使ってこの橋を渡るんだ」

上条「どうやって?」

オストラ「それはな……」
105 : [sage saga]:2011/03/30(水) 23:26:08.57 ID:4dxxOhkJ0

オストラ「まずあそこの通路から竜のいる丘に行ける」

オストラ「そして、小石でもぶつけて橋まで走る」

オストラ「すると怒った竜が見境なく暴れて兵士を全員焼き尽くす」


そして、とオストラヴァは言い放った。



オストラ「そのあとに私たちが橋を渡る」ドーン

上条「……………」



上条はあきれた。
作戦の内容は奇抜でとてもいいと思う。
ならばどこに欠点が?と思うだろうが上条はこう言った。



上条「竜をおびき寄せる奴は生きて帰れるの?」

オストラ「あっ」


…………………………。



上条「オストラヴァ」

オストラ「わ、私は行かないっ」

上条「…………俺が行くよ」



どーせ死なないんだし、と付け加えておいた。
106 : [sage saga]:2011/03/30(水) 23:35:12.74 ID:4dxxOhkJ0
投下終わりィィィィィ
安価の赤目先生最初しか出せなくてすいませ―ぬ

というわけで乙トラ回でした
今回は若干ギャグっぽい感じがする
だって>>1のオストラのイメージが

・オストラ突き落として戦わせたのに感謝される(なぜ戦わなかったし)
・すぐピンチ、行く先々ピンチ
・ルーンシールド・ルーンソード(笑)
なんですよ。完全にネタキャラっぽい

いや、それゆうならイカさん、ウンコさん、ウサギさんとかもだけどね
でわ

ダ―イスンスーン
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/31(木) 13:35:19.68 ID:AqpqeCk3o
乙!
ウンコさんはたまにめっちゃ強いよ!
108 : [sage saga]:2011/04/01(金) 23:10:29.16 ID:JgS1XxuH0
1っす
投下します
109 : [sage saga]:2011/04/01(金) 23:11:04.43 ID:JgS1XxuH0
上条「不幸だ…」


なぜ上条が不幸だなどとつぶやいているのか、
その理由はオストラヴァの考えた作戦にあった。



オストラ「竜を使って橋の上の兵士を始末するんだ!」



上条(言い出したくせして怖じ気づきやがった)


そんなわけで上条は竜の巣までやってきたのであった。

110 : [sage saga]:2011/04/01(金) 23:11:41.16 ID:JgS1XxuH0
上条「これが……竜…!」


実際に見るのは初めてだったが、いかにも神話などに出てきそうな姿だった。
見た目としては翼を持ったトカゲ、だがそのサイズはケタ違いであり
それは上条がネズミのように見えるほどだった。


上条「何か寝てるみたいだけど……ちょっくら起きてもらうぜ」


そう言うと上条は足元に転がっていた石を拾い上げ、
竜の顔に勢いよく投げつけた。
そして元来た方向へと全力で走りだした。

竜は眠りを妨げられたことに腹を立てたらしく、自分を起こしたものを探すため巣から飛び去っていった。

――――――――――――――――――――――――





上条「ハァ……ハァ……」

オストラ「上条さん!」

上条「なんとか竜を起こしてきたけど……」

オストラ「橋の方を見てみよう」


――――――――――――――――――――――――


兵士1「ん……あれはなんだ!!」

兵士2「まさか……竜だ!!この時間帯は寝ているはずでは!!」

兵士1「そんなことはどうでもいい!!総員退避しろ!!竜に襲われるぞ!!」



ヴォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ !!


兵士3「まずいもう間に合わ



グアアアアアアアアアア!!



――――――――――――――――――――――――




オストラ「竜は去ったみたいだな」

上条「にしてもすごい光景だった……」

オストラ「まさに予想どうりだ。先に進もう」



――――――――――――――――――――――――
111 : [sage saga]:2011/04/01(金) 23:13:05.76 ID:JgS1XxuH0
上条「このレバーを倒すのか?」

オストラ「そうだ」


ガタン!

どこかで扉の開く音がした。


上条「今の音は……」

オストラ「おそらく正門の開いた音だ。行こう」

―――王城・左の塔―――


上条「ここも暗いな……」

オストラ「君は灯りを持っていないのか?」

上条「ってオストラヴァ。おまえな腰に下がってるその光ってるのは何でせうか?」

オストラ「これはソウルの原石と言って、微弱なソウルを放つことで光っているんだ」

上条「そりゃ便利そうなもんだな……」

オストラ「冒険者ならだれでも持っているというのに…余っているから一つ上げよう」


・ソウルの原石

  を手に入れた



上条「いやぁ、悪いな」

オストラ「そういえば気になっていたんだが……君の格好はなんだ?この国では見かけないが」

上条(そういえば制服のままだった)

上条「んー。何処から話していいものやら……」


―――――――――――――――――――――――
112 : [sage saga]:2011/04/01(金) 23:14:20.09 ID:JgS1XxuH0
上条「まあ、言ってもわからんだろうけど、そういうことなんだ」

オストラ「イマジンブレイカ―……というのはどういう能力なんだ」

上条「なんていいますか…簡単に言うと能力を打ち消す能力ってトコかな」

オストラ「超能力者たちの住む都市……能力を打ち消す能力……」

上条(正確には超能力者は7人しかいないんだけどな)

オストラ「おかしな話があったものだ……」

―――――――――――――――――――――

上条たちは塔の最下層についた



オストラ「このレバーを引くと」


オストラヴァがレバーを引くと、横にあった鉄格子の扉が音を立てて開いた。
鉄格子の先は城門の前となっているらしい。





オストラ「残念だが私が付いていけるのはここまでだ」

上条「オストラヴァ?どうしたんだ」

オストラ「この先を進むとおそらくデーモンがいるだろう。だが私が行っても足手まといになるだけだ」

オストラ「それに私にはほかにやるべきことがあるんだ」

上条「そうか…」

オストラ「その内また会えるさ。では達者で」




オストラヴァはそう言って元の道を引き返し始めた。


上条「また会おうぜ……オストラヴァ」
113 : [sage saga]:2011/04/01(金) 23:15:11.47 ID:JgS1XxuH0
―――正門前―――

上条が来たのは最初の正門の前だった。
だがおかしいことに、門は開いているがなにやら白い霧がかかっており、
中の様子はうかがえなかった。


上条「何なんだこの霧」

と上条が右手で触れると、霧はきれいさっぱりと吹き飛んだ。

上条「?まあいいや」

上条は門の奥へと進んでいった。

―――――――――――――――――――
114 : [sage saga]:2011/04/01(金) 23:15:58.36 ID:JgS1XxuH0
―――???―――

上条「にしても暗いなー」

上条は門の奥へどんどんと進んでいたが、
突然、後ろで門のしまる音がした。

上条「うおお!!急に暗くなった!!」

上条「こんな時こそさっきもらったこれで……」


上条は懐からソウルの原石を取り出した。
すると原石から光が放たれ、上条の周囲が明るくなった。
だが、


上条「なにか予感がする……」


上条は殺気を感じていた。
何かがいまにも自分に襲いかかろうとしているような……


上条「…」スチャ


上条はロングソードを引き抜き辺りを見回したが、
何の姿も見えなかった。


上条「気のせいか……?」


その時、
上条の首筋に黒くぬめる液体が垂れてきた。
そして、上条が天井を見上げると


そこには不気味な姿の怪物がいた――――――


115 : [sage saga]:2011/04/01(金) 23:23:47.64 ID:JgS1XxuH0
投下終わりーん
暇を見つけては書いてるんですけども
100以上きてまだ城1もクリアしていないとは………
まったく終わりが見えねえ

あと、どうでもいいんですが
自分の中のデモンズ七不思議の中に、

・死んだ時、復活するとなぜか武器・防具・アイテムを持っている

ってのがあるんですが、デモンズの設定的に行くと
持ってたものは死体と一緒に残るハズ
復活した時はすっぽんぽん!みたいなことになると思われるんですが……


長文失礼。でわ
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/01(金) 23:36:36.79 ID:MPd4PGX4o
兵士がしゃべったあああああ!!!
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/02(土) 18:44:19.06 ID:rA2/ec+p0
乙トラヴァ
それにしても初見殺しのファランクス戦か・・・(一応ほとんどのボスは初見殺しだけど)
面白くなってきましたな
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/04(月) 14:46:58.60 ID:qW+tlCdAO


何点か気になる箇所があるので報告
×ポーレタリア○ボーレタリア
ソウル無くて正気がない兵士がまともに喋っている
ゆう→いう 〜でわ→では

好きな題材だから頑張ってくれ
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/30(土) 11:56:27.16 ID:qlrI/kzJ0
支援
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2011/06/11(土) 18:15:16.62 ID:Siz8sjma0
上条さんってアストラエアちゃんの所で死ぬほど苦悩しそうだよな
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2011/07/02(土) 02:07:22.37 ID:hdhXK8Hf0
これは終了の悪寒
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