マミ「どちらが先に鹿目さんと仲良くなれるか勝負よ！」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/19(土) 11:58:07.23 ID:MxPv16pB0

生暖かい目で見てくれたら、それはとっても嬉しいなって。

◆のろのろぐだぐだ進行
◆マミさんほむほむQB中心、マミほむやっほい

VIPに建てられないなんてわけがわからないよ。
けど、「一人ぼっちは寂しいものね、暁美さん？」……ではなく、もう速落ちなんて恐くない。

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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少し暑くて少し寒くて ＠ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 ＠ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 ＠ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 ＠ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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笑えるな 君のせいだ ＠ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/19(土) 11:59:54.29 ID:MxPv16pB0

ほむら「」

マミ「いい？私、あなたが鹿目さんをストーキングしていること、知ってるのよ」

ほむら「人聞き悪いわね、見守っているだけよ、彼女を」

マミ「甘いわ！」

ほむら「！？」

マミ「あなたが鹿目さんを盗撮しているところもばっちり！」

ﾊﾟﾗｯ

ほむら「……」

マミ「あっ」

3 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/19(土) 12:01:28.90 ID:MxPv16pB0

ほむら「最後の、なにかしら」

マミ「い、今のは違うわ!鹿目さんのお着替えシーン14なんかじゃないんだから！」

ほむら「漏らしてるんだけど」

QB「けれど、君も君だよね、暁美ほむら。なぜ自分の写真がマミの手にあることを突っ込まないん　　だい？」

ほむら「いたの」

マミ「いたみたい」

QB「え」

4 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(佐賀県) [sage]：2011/03/19(土) 12:02:17.93 ID:Hvyewx56o

ふむ

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/19(土) 12:03:38.64 ID:MxPv16pB0

ほむら「それで巴マミ」

マミ「なに？勝負を受ける気になった？」

ほむら「さっきの、鹿目まどかお着替えシーン14はいくら？」

QB「」

マミ「あぁ、あんまり売りたくないんだけど、これでどうかしら？」

ほむら「ワンコインね、買うわ」

マミ「はいっ、毎度あり……って何でよ！？」

QB「乗り突っ込みのつもりかい？」

マミ「うるさいわねっ」ｹﾞｼｯ

QB「ｷｭｳｳｴｴ」ｸﾞｱｯ

6 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/19(土) 12:05:37.51 ID:MxPv16pB0

ほむら「別にあなたと勝負するつもりなんて、ないわ」

マミ「いいのっ！？この写真、鹿目さん家に百枚印刷してポスト入れておくわよ！？いいの！？」

ほむら「私の盗撮シーンっ」

QB「最低だ」

ほむら「くっ……！」

マミ「さあ、どうするの？」ｸｽｯ

ほむら「結果は見えているというのに？」

マミ「ふふっ、そんなのわからないわよ」

QB「うわあ、まるで魔女の微笑みだ」

7 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/19(土) 12:09:06.01 ID:MxPv16pB0

マミ「」ﾆｺｯ

QB「え？」

ｸﾞｵｯｯｼｬ

QB「ｷｭｳｳｳｳｳｳｴｱｱｱｱ」ｹﾞﾛﾛﾛﾛｯ

ほむら「汚いわね。後で拭いておいて」

マミ「嫌よ」

QB「……」ｶﾞｯｸｼ

マミ「それで？」

ほむら「……いいわ。受けてたつ」

マミ「それでこそ暁美ほむらさんね」

8 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/19(土) 12:11:08.57 ID:MxPv16pB0

ほむら「その代わり、私が勝ったらもう二度とまどかに近付かないで」

マミ「オッケー、私が勝ったら……」

ほむら「おさわり禁止おしゃべり禁止おなら禁止」

マミ「ちょっと！私の話も聞いてよ！ていうか何よそれ！」

ほむら「この3O(スリーオー)、守れる？」ﾎﾑｯ

QB「……最後の意味わかんないよ」

ほむら「思いつかなかったのよ、仕方ないでしょ」

9 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) ：2011/03/19(土) 12:13:21.19 ID:8PDES3tho

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10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/19(土) 12:36:03.43 ID:MxPv16pB0

マミ「……わかったわ」

QB「えっ、おなら禁止だよお腹の中にガスがいっぱいたまってただでさえ臭いマミのおならがもっ　　と臭くなるんだよ！？」

マミ「いいのよ、どうせおなら禁止なんだし」

ほむら「(インキュベーターが言ったことは否定しないのね)」

マミ「それに」

ほむら「？」ﾎﾑｯ

マミ「絶対に負けないもの」

ほむら「……そう」

かくして、巴マミと暁美ほむらの、鹿目まどかを巡る熾烈な争いは始まったのだった――

QB「なんで僕がナレーションなんかしなきゃいけないんだ……」

◆

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2011/03/19(土) 13:02:42.96 ID:2KmJxbH3o

鹿目まどかのSSは俺がひたすら支援する

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) ：2011/03/19(土) 16:45:58.97 ID:wazQnX/Go

QB何体死ぬのか、見物だな

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/19(土) 17:18:12.74 ID:BlUf2irDO

ほむ

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]：2011/03/19(土) 18:02:53.10 ID:GFxirYPAO

◆を入れるこの癖、何度か>>1の読んでるな多分

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]：2011/03/19(土) 18:04:16.13 ID:Nyh7SV0AO

鹿目ときいて
カミソリカーブの鹿目先輩を連想してしまったorz

16 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/03/19(土) 18:46:22.05 ID:/GoxkX5G0

>>12
某神シリーズではそれこそ鬼のように死んでたからな

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/19(土) 19:21:22.74 ID:m4geHSeL0

次の日

まどか「おはよう、さやかちゃん、仁美ちゃん」

仁美「おはようございます、まどかさん、ほむらさん」

さやか「おはよーっ、まどか！今日もまた可愛……ってどわあ！転校生！？」

ほむら「反応がべたね」

まどか「さっきたまたまそこで会ってね、一緒に来たの」

マミ「その“たまたま”というのがどういうことか、ぜひ聞かせてもらいたいわ」

ほむら「ﾁｯ」

QB「うわあ、凄く嫌そうな顔」

さやか「マミさんまでっ！」

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/19(土) 19:23:17.01 ID:m4geHSeL0

仁美「お知り合い？」

マミ「おはよう、鹿目さん、美樹さん、それから……」

仁美「志筑ですわ。志筑仁美」

マミ「私は巴マミ。三年よ。宜しくね？」

仁美「はい、ぜひっ」

マミ「それから」

ｸﾙｯ

マミ「暁美さんもね」ﾆｯｺｰ

19 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/19(土) 19:25:49.88 ID:m4geHSeL0

ほむら「遠慮するわ」

さやか「うわあ、なんか朝から険悪ムード」

まどか「あっ、は、早く学校行かなきゃ遅刻しちゃうよ！みんな行こう？ね？」ﾏﾄﾞﾏﾄﾞｯ

ほむら「そうね、早く行きましょう」

マミ「それが一番ね」

さやか「……なんでマミさんと転校生、まどかの脇にぴったりくっついて歩いてんの」

仁美「さあ？仲がよろしいのね」

さやか「いや……」

まどか「(なんか、両脇からすごい殺気が)」

20 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/19(土) 19:35:26.15 ID:m4geHSeL0

下駄箱

まどか「それじゃあマミさん、私たちこのへんで……」

ほむら『お終いね、巴マミ』

マミ『言ってなさい。そう簡単にあなたが鹿目さんと仲良くなれるはず、ないでしょう？』

ほむら『けれどあなたより私のほうがまどかといる時間は長いわ。勝ち目がないとは言わせない』

QB『どうして僕が君たちの会話の手助けをしなくちゃいけないんだい』

マミ･ほむら「うるさい」ｹﾞｼｯ

QB「ｷｭｳｳｵｵｵｵ｣ｸﾞｴｴｴ

まどか「ほえっ！？」

さやか「あのー、お二人さーん？」

マミ「あらやだ。暁美さんったら突然どうしたの？」

ほむら「あなたこそ、私の上にある足、どけてほしいんだけど」ﾌﾐﾌﾐ

QB「……その前に僕の上にある君の足をどけてほしい……」ｷﾞｭｳｳｳｩ

21 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/19(土) 19:39:59.51 ID:m4geHSeL0

仁美「……あの、失礼ですが」

マミ「なあに、志筑さん？」

まどか「あ、えっとね仁美ちゃん！」

さやか「(そうだ、あたし達にしか踏まれてるキュゥべえは見えないんだ！)」

仁美「もしかしてお二人は、そういう関係なのですか？」

マミ･ほむら「」ﾋﾟｷｯ

まどか･さやか「(なんでそうなる)」

22 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/19(土) 19:41:18.62 ID:m4geHSeL0

マミ「ふふっ、そう見える？残念ながら違うんだけど」

まどか「(全然残念そうじゃない……)」

仁美「そうですか……」

さやか「(こっちはかなり残念そう)」

マミ「あ、そろそろ行かなきゃ。それじゃあ、また後で」ﾋﾗｯ

まどか「あ、はいっ」

さやか「(ようやく温厚な雰囲気が戻ってきた……こともないな)」

ほむら「……」ﾏﾄﾞｶﾏﾄﾞｶﾏﾄﾞｶ

まどか「はっ、ははっ」

まどか「(なんか凄い視線感じるんだけど……)」

23 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/19(土) 20:00:50.82 ID:m4geHSeL0

教室
ほむら「……」

ほむら「(ここが私の戦場パート2……！)」ﾎﾑｯ

まどか「(はあ……なんか朝からどばっと疲れた……)」

さやか「ちょっと、まどか」ﾂﾝﾂﾝ

まどか「な、なに、さやかちゃん？」

さやか「あんた、転校生に何かしたの？かなり怖いんだけど、色々な意味で。なんか呟きながら
　　　　ずっとまどかのこと見てるし」

まどか「……えーっと？」

ほむら「……」ﾏﾄﾞｶﾏﾄﾞｶﾏﾄﾞｶﾏﾄﾞｶﾏﾄﾞｶ...

まどか「私、何もした覚えはないんだけどなあ……ハハッ」

さやか「まあ笑うしかないわよね……」

24 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]：2011/03/20(日) 00:22:03.99 ID:HypeHADAO

投下終わったら、今日はここまで
とか書くと乙しやすいよ
>>1乙

25 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]：2011/03/20(日) 02:17:49.55 ID:EcFI1mnqo

期待してる

26 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) ：2011/03/20(日) 20:11:09.47 ID:lMD66bYIo

QBを殺さないで苦しめるあたり外道だなｗｗ

27 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 20:21:56.08 ID:geZvnpbq0

>>24
わかりました、ありがとうございます

短いですが、今日の分投下します

28 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 20:25:18.16 ID:geZvnpbq0

まどか「とりあえず私、ほむらちゃんに謝ったほうがいいのかなあ」

さやか「でも何も悪いことしてないんなら謝ったって仕方ないじゃん」

まどか「そうだけど……」

ｶﾞﾀｯ

さやか「あ！席立った！こっち来るつもりかな？」

ｶﾞﾀｯ

まどか「戻ったね？」

さやか「立った」

まどか「戻った」

さやか「立った……何がしたいの、あの転校生？」

まどか「さあ……？」

29 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 20:27:37.84 ID:geZvnpbq0

ほむら「立って……座る、立って、座る……」

マミ『立って、座って、立って』

ほむら「座る、立って……」

マミ『座って』

ほむら「立つ……」ﾊｯ

ほむら「巴マミ……！」

マミ『まさかあなたがこんなに引っ掛かりやすいなんて』ｸｽｸｽｯ

ほむら『ッ』

ほむら「(昔のせいで巴マミの声に反応してしまう……)」

30 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 20:29:48.39 ID:geZvnpbq0

マミ『今のマミマミ大層で鹿目さんのあなたへの評価は一気にダウンね、ふふっ』

ほむら「！」

ﾊﾞｯ

まどか「！」

ﾊﾞｯ

さやか「見なかったことにしとこ、まどか」

まどか「う、うん……」

ほむら「」ﾎﾑｰﾝ

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

マミ『ふふっ、私を舐めないでね、暁美さん』

31 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 20:32:15.13 ID:geZvnpbq0

昼休み

ほむら「(結局休み時間の間も話せなかった……)」

まどか「ほ、ほむらちゃん……？」

ほむら「(チャンス来たッ！)」

ほむら「なに？」ｶﾞﾊﾞｯ

さやか「今日はやけに反応いいな……」

まどか「えっと、えっとね！一緒にお弁当、食べない……？」

ほむら「……別に構わないけれど」

ほむら「(私の勝利は確定ね、巴マミ)」

まどか「良かった！じゃあ中庭に行こっか！マミさん、待っててくれてるから」

ほむら「」

32 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 20:34:39.51 ID:geZvnpbq0

◆
マミ「あら、暁美さんも一緒？」

ほむら「えぇ」ﾎﾑｩ

まどか「たまにはみんなで仲良く食べるのもいいかなって……」ｱｾｱｾ

さやか「このメンバーで仲良く食べられるかどうかは甚だ疑問なわけだけどね」ﾎﾞｿｯ

QB「とりあえず暁美ほむら、僕を踏まないでくれないかな」

ほむら「……」ﾎﾑｯ

ﾌﾐﾌﾐ

QB「ｷｭｳｵｵｵｵ」ｸﾞｴｯ

33 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 20:37:31.63 ID:geZvnpbq0

ほむら『どうしてあなたがいるの』

マミ『あなたがいるからよ』

ほむら『意味がわからないんだけど』

マミ『鹿目さんがね、私たちの仲をどうにかしたいんですって。だから私とあなたを誘った。どう　　　せ、私の勝利は決定ね、とか思ってたでしょ』

ほむら『違うわ。私の勝利は確定ね、よ』

マミ『……どっちでもいいわよ、そんなこと。大体あなたの考えてたことが当たっても嬉しくない　　　わよ』

ほむら『奇遇ね、私もよ。この考えだけが同じなら嬉しいわ』

まどか「ほむらちゃん？マミさん？」

マミ「あぁ、ごめんなさい。つい暁美さんと見詰め合っちゃったわ」ﾏﾐｰｯ

ほむら「」

34 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 20:39:13.98 ID:geZvnpbq0

まどか「そうなんだ、仲良くなれそうですね、マミさんとほむらちゃん！」

さやか「(見詰め合っちゃったというより睨み合っちゃったが正しい気がするわ……)」

マミ「そういえば、今朝のあの子は？志筑さん」

さやか「あ、仁美は委員会で今日は一緒に食べられないって」

マミ「そう。残念」

マミ「(あの子は鹿目さんの情報収集に役立ちそうだったのに)」

ほむら『聞こえてるわよ』

マミ『わざとよ』

35 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 20:41:01.01 ID:geZvnpbq0

まどか「そ、それじゃあ食べよっか！」

ｶﾊﾟｯ

マミ「そうね、頂きましょう」

ｶﾊﾟｯ

さやか「おっ、まどかのお弁当は相変わらず可愛いなあ、お父さんが作ってくれてんだっけ？」

まどか「えへへ」

マミ『鹿目さんのお弁当はお殿さん』

ほむら『お父さんでしょ。お殿さんってなに』

マミ『わざとよ』

ほむら『……』

36 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 20:43:54.56 ID:geZvnpbq0

さやか「マミさんのお弁当はっと……」

ﾋｮｲｯ

マミ「あっ」

さやか「……こ、個性的っていうかなんていうか」

さやか「(真っ黒！？)」

まどか「(なんで真っ黒！？)」

マミ「(不覚……！今日だけでも購買でパンでも買えば良かったわ……！)」

マミ「こ、これはね！」

さやか「は、はい！」ﾋﾞｸｯ

マミ「そうよ！キュゥべえ！」

まどか「……キュゥべえ？」

マミ「キュゥべえの餌なのッ！」

QB「……え？」

37 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 20:47:19.40 ID:geZvnpbq0

マミ「(よし、これで危険回避よっ)」

ほむら「……なら早く食べさせなきゃ」

マミ「！」

ほむら「それに、あなたの持ち物はこれしかないみたいだけれど」

マミ「えーっと、あれよ、今ダイエット中だからその……、いらないのっ！ほら、キュゥべえっ、　　　残さず食べてねっ！」

さやか「でもマミさん……」

まどか「キュゥべえ、凄く嫌がってるような……」

QB「ｷｭｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳ｣

マミ「大丈夫よ、ふふっ、いつも食べるときはこんな感じなの、ね？」

ｸﾞｳｯ

38 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 20:51:21.93 ID:geZvnpbq0

QB「マミッ、手！手！苦しい……！」

マミ「あらあらそんなに早く欲しいの？仕方ないわ、一気に流し込んであげる」

QB「！？」

マミ「はい、お口あーん」

QB「あ、あーん」

ﾊﾟｸｯ

ｽﾞｿﾞｰｯｯｯｯｯ

QB「もぐもぐ」

ﾊﾟﾀｯ

さやか「口から黒煙が……」

39 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]：2011/03/20(日) 21:00:11.79 ID:geZvnpbq0

今日は以上です
変なとこで終わってしまいすいません
もっとまとめて投下できるようにしたいのですが……

また明日投下できたら投下します

40 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]：2011/03/20(日) 21:24:36.91 ID:EcFI1mnqo

乙
犬猿の仲っていいな

41 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]：2011/03/20(日) 21:44:24.28 ID:HypeHADAO

QB「これが…心か」

42 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/21(月) 05:34:40.99 ID:xknI2mHWo

乙
続きも待ってるお

43 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) ：2011/03/21(月) 16:56:41.67 ID:L2S0ev9qo

乙

>>41
今までなにも感じてなかったことの方に驚くぞ

44 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/21(月) 20:01:17.84 ID:M5IOGKGK0

まどか「(マミさん、料理苦手なのかな……)」

マミ「(ナイスフォロー、私！)」

ほむら「(明らかに引いてるわ、まどか)」

さやか「ハハハッ、なんかマミさんのお弁当見たら」

マミ「キュゥべえの餌ね」

さやか「いちいち訂正しなくても」

マミ「それで私……キュゥべえの餌を見たらどうしたの？」

さやか「あ、いや……」

さやか「(そんなよく分からない期待の込めた眼差しで見詰められたら食欲失せたとは言い難い)」

45 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/21(月) 20:05:52.34 ID:M5IOGKGK0

マミ「もしかしてキュゥべえの餌が食べたくなった？」

さやか「(何でよ)」

ｶﾊﾟｯ

まどか「あっ！えっと、さやかちゃんのお弁当はいつも美味しそうだよねっ」

さやか「そう？……って」

ほむら「……」ﾎﾑｰｯ

さやか「何か、欲しいの？」

ほむら「そんな、つもりは」

マミ「物欲しさ全開じゃない」ﾏﾐｰｯ

ほむら「あなたこそ」

46 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/21(月) 20:10:24.73 ID:M5IOGKGK0

さやか「えっと、いる？」

ほむら「人の物はとらない主義だから」

マミ「ダイエット中だからやめとくわ」

ほむら「(別に美樹さやかのお弁当が美味しそうだから見ているわけじゃなく……まどかのためよ、
　　　　そう、まどかのため！)」

マミ「(お腹減っただなんて死んでも、首がもげても言えないわ)」

さやか「……そう？」ﾊﾟｸｯ

さやか「(食べ難い)」

47 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/21(月) 20:15:40.34 ID:M5IOGKGK0

まどか「そ、そういえば、ほむらちゃんのお弁当は！」

マミ「そういえば、まだ開けてないわよねえ」ﾆﾔﾆﾔ

マミ「(そうよ、この子の料理スキルは未だ謎！もしかしたらもしかして！)」

ほむら「」ｶﾊﾟｯ

マミ「」

まどか「わあ、すごーい！誰が作ったの！？」

ほむら「手作りよ」

さやか「すっご！あたし手作りとか絶対無理だわ！」

マミ「(不覚っ、暁美さんが料理得意だなんてっ)」

マミ「まだまだねっ」

ほむら「……あなたには一生言われたくないわ」

48 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/21(月) 20:23:30.52 ID:M5IOGKGK0

マミ「あらあら」ｲﾗｯ

ほむら「……」ﾂｰﾝ

まどか「(また空気がっ)」

まどか「あっ、ほむらちゃん、この卵焼き美味しそう！交換しない？」ﾏﾄﾞﾏﾄﾞｯ

ほむら「！」

ほむら「(仲良しフラグきたっ)」

マミ「(くっ、させないわっ)」

マミ「私も！私も欲しいなーっ暁美さんっ！」

ｽﾞｲｯ

49 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/21(月) 20:28:05.72 ID:M5IOGKGK0

ほむら「……あなたはダイエット中なんでしょ？」

マミ「でも暁美さんの見てたら食べたくなっちゃった」

ほむら「二つしかないわ」

マミ「なら鹿目さんと交換した(鹿目さんの)卵焼きを私が」

まどか「じゃあ、やっぱり私いいや」

マミ「(えっ)」

ほむら「で、でも……」

まどか「マミさん、お弁当ないもんね。ほむらちゃんが私の代わりにマミさんにお弁当、わけてあ　　　　げてくれないかな？」

ほむら「えっ」

さやか「(なるほど、お弁当わけわけ仲良し大作戦か、まどか！)」

まどか「(うんっ)」

50 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/21(月) 20:32:50.14 ID:M5IOGKGK0

マミ「(ま、まさかそんな展開になるなんて……。しかも暁美さんにお弁当をわけてもらうなんて、
　　　そんなの絶対無理よ嫌よっ)」

ほむら「(でも、まどかがこんな嬉しそうな顔をして……)」

さやか「(固まってるけど、この二人)」

ほむら･マミ「じゃあ」

QB「食べないのかい、マミ？」ﾑｸｯ

さやか「生きてたんだ」

QB「食べないなら僕が口直しにもらうよ」

ﾊﾟｸｯ

ﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸｯ

51 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/21(月) 20:36:51.55 ID:M5IOGKGK0

ほむら･マミ「」

ｸﾞｯｼｬｯ

QB「ｷｭｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳ」ｺﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ

まどか「な、なんか息ぴったりだよね、ほむらちゃんとマミさん……あとキュゥべえも」

さやか「……うん」

まどか「私たちが心配するほどでも、なかったのか、な……？」

さやか「……それはどうかと」

ｺﾞｽｯ､ｺﾞｽｯ

QB「助けて！まどか、さやか！僕を助けてええええええええ！」

まどか･さやか「(まあこの場合は自業自得だね)」

52 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]：2011/03/21(月) 20:42:35.09 ID:VTquJI5AO

流石は心が無いヤツパネェ

53 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/21(月) 20:48:17.94 ID:M5IOGKGK0

◆

マミ「どうも上手くいかないものね」

ほむら「改めて仲良くなることを意識したら、上手く話せないわ」

マミ「元々あなたはコミュ力ゼロじゃない」

ほむら「あなたに言われたくないわ」

マミ「あなたほどじゃないもの」

ほむら「友達いないくせに」

マミ「嫌われ者のあなたよりはマシよ」

ほむら「……」

マミ「……」

QB「それよりさあ」

54 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/21(月) 20:56:57.22 ID:M5IOGKGK0

ほむら･マミ「いたの」

QB「もうそれ、無視していいかい？」

……

QB「そこを無視されたら困るんだけど」

マミ「私、コミュ力ないから」

ほむら「えぇ、私も」

QB「いやいや。で？さっきからずっと気になってるんだけど、どうして二人は一緒に帰ってる
　　んだい？」

マミ「あぁ、そう。私もさっきから気になってるんだけど」

ほむら「奇遇ね。私もよ」

ﾄｽｯ

QB「……え？僕のことかい？」

55 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 00:57:53.76 ID:Y9tjBigGo

とりあえず乙
続き待ってる！

56 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]：2011/03/22(火) 10:13:53.59 ID:wR++oBmC0

効果音かわいいなｗｗ

57 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/22(火) 19:59:02.21 ID:rNqNHKIi0

ほむら「えぇ。インキュベーター。いえ、泥棒淫獣」

QB「だんだん酷くなってるよ」

マミ「まあ色々台無しにしてくれちゃあね」

ﾌﾐﾌﾐ

QB「ｷｭｳｳｳｳｴｴｴｴｴ｣いたいいたい

ほむら「それはあなたにも言えることだけど」

マミ「あら暁美さん。そういえばあなたもどうしてここにいるの」

QB「結局そこに戻るんだね」

58 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 20:02:15.89 ID:rNqNHKIi0

ほむら「帰り道が同じなだけよ」

マミ「知らなかったわ。いつもあなた、鹿目さんを追っかけてるから」

ほむら「そういうあなたこそ、今日もまどかを追いかけると思ってたのだけど」

マミ「仕方ないわよ。私は急いで帰って行った鹿目さんを追いかけて声をかけるほど図々しくない　　　もの」

ほむら「あなた声掛けてたのね。まどかが帰り道よく挙動不審になっていたのはそのせいね」

マミ「あれは魔女を気にしてるのよきっと」

QB「何はともあれ、今日のまどかは完璧君たち二人を避けていたけどね」

マミ･ほむら「」

QB「君たちもそれがわかって……」

59 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 20:33:17.54 ID:rNqNHKIi0

マミ「黙りなさい、淫キュゥべえ」

QB「淫キュゥべえって」

ほむら「まあ私も今日はまどかがどこかの変態に襲われる心配がないから……」

QB「だから君たちまどかに避けられてるから」

ほむら「黙って」

ﾌﾐﾌﾐ

QB「ｷｭｳｳｴｴｴ」

マミ「ところで暁美さん」

ﾋﾟﾀｯ

ほむら「なに？」

ﾋﾟﾀｯ

60 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 20:35:06.14 ID:rNqNHKIi0

マミ「……」

ﾏﾐﾏﾐ

ほむら「……」

ﾎﾑﾎﾑ

マミ「どうして私が歩き出したり止まったりするのを真似するのよ」

ほむら「気のせいよ。そんなに嫌なら私が先に行くわ」

マミ「えぇ、そうして」

ほむら「……」

ﾋﾟﾀｯ

マミ「……」

ﾋﾟﾀｯ

61 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) ：2011/03/22(火) 20:35:50.79 ID:a7CEdMDko

擬音語ｗｗｗｗ

62 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 20:36:42.65 ID:rNqNHKIi0

ほむら「真似しないでくれない？」

ﾎﾑﾎﾑ

マミ「気のせいよ」

ﾏﾐﾏﾐ

QB「……君たち、よっぽど誰かに隣にいてほしいんだね」

マミ･ほむら「」ﾋﾟｷｯ

QB「図星だろ？」ｷｮﾄ

63 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]：2011/03/22(火) 20:37:03.13 ID:mcqAu8pAO

ｷｭｳｳｴｴｴに萌えかけた…死にたい

64 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 20:40:18.00 ID:rNqNHKIi0

マミ「あぁ、そうだ。私、今直ぐこのゴミを捨てに行かなきゃいけないんだった」ｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯ

ほむら「私がやるわ」ｽﾞｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯ

QB「え？あの？」

マミ「暁美さんはいいわよ。引っ込んでて」

ほむら「あなたこそさっさと家に帰ればいいでしょ」

QB「えっ、ちょ、ちょっと二人とも……？こんなところで魔法少女の姿になるなんてどうかしてるよ……」

マミ「そうね、こんなゴミと話していた私はどうかしていたわ」

ほむら「元々どうかしてる頭だけど」

マミ「ちょっと、さりげなく毒吐かないでよ」

ﾀｯ

QB「！」

ｷｭｷｭｷｭｯ

ほむら「逃がさない……！」

65 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 20:43:03.88 ID:rNqNHKIi0

マミ「……！」

マミ「違うわ、暁美さん！」

QB「魔女の結界だ！」

ほむら「……なっ」

マミ「いつのまにか魔女の結界に入り込んでいたようね」

QB「だからさっさと帰ればよかったのに……」

マミ「ゴミは話さないの」

ほむら「こんなときに」ﾁｯ

QB「もう君たち魔法少女やめたほうがいいんじゃないか、冗談だけど」

マミ「撃つわよ」

ｽﾁｬｯ

QB「……」

66 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 20:45:00.66 ID:rNqNHKIi0

ほむら「今はその銃口を魔女に向けたほうがいいと思うけれど」

魔女「しゃーっ」

マミ「まるで蛇と虻が合体したような魔女ね気持ち悪い」

ほむら「それは言わない約束よ」

マミ「！使い方間違ってるわ、暁美さん！その言葉はしにかけた親父さんに……」

ほむら「どうでもいい」

マミ「」

ほむら「それより目の前の敵に集中して」ｶｼｬﾝｯ

マミ「言われなくてもわかってるわよ！」ｽｯ

―――――

67 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 20:48:18.06 ID:rNqNHKIi0

ﾊﾟﾝｯ
ﾊﾟﾝｯ

結界の中に銃声が轟いてゆく。
二人の魔法少女は僕を一番危険な気がする場所に縛りつけ、戦っていた。

マミはいつもどおり華麗な仕草で次々とマスケット銃を取り出してゆく。
その間も襲ってくる使い魔たちをいつも僕にしているような足蹴で一蹴する。

正直、完璧な戦い方すぎてつまらないよ。
いつ君が死んでもおかしくないような戦い方をしてくれなきゃまどかと……
あ、マミの流れ弾が僕のすぐ横を通り過ぎて行った。
さりげなくウインクされたのは気のせいだろう。

一方、暁美ほむらの戦い方は、あまり美味いとは言えなかった。
以前見たときはもっと強かったはずなのだけど。

68 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 20:48:52.67 ID:rNqNHKIi0

>>67ミス

ﾊﾟﾝｯ
ﾊﾟﾝｯ

結界の中に銃声が轟いてゆく。
二人の魔法少女は僕を一番危険な気がする場所に縛りつけ、戦っていた。

マミはいつもどおり華麗な仕草で次々とマスケット銃を取り出してゆく。
その間も襲ってくる使い魔たちをいつも僕にしているような足蹴で一蹴する。

正直、完璧な戦い方すぎてつまらないよ。
いつ君が死んでもおかしくないような戦い方をしてくれなきゃまどかと……
あ、マミの流れ弾が僕のすぐ横を通り過ぎて行った。
さりげなくウインクされたのは気のせいだろう。

一方、暁美ほむらの戦い方は、あまり上手いとは言えなかった。
以前見たときはもっと強かったはずなのだけど。

69 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 20:52:49.67 ID:rNqNHKIi0

銃を構えて撃とうとしても、すぐに魔女が勘付きその長い触角だか触手だか知らないけど
気持ち悪い何かで暁美ほむらをはたき落としてしまう。
見ていて気持ち良くないと言ったら嘘になる。つまり、その様子を見ていて少し気持ちいい。
もちろん、僕がそんなことを思っていたなんてばれたら何度も殺されてしまうだろうけどね。

彼女の願い事がなんだったのか思い出せない以上、
彼女がなんの特殊な力を持っているのかさえわからない。

マミはそんな彼女を気にすることなく、次々と撃ち込み魔女に追い討ちをかけていく。
いやあ、でもさっきからたまに来る流れ弾はわざとじゃないんだよね？
だんだん際どい所まで来てるよ、マミ。
今なんてもう耳をぶち抜きかけたよ。

と、魔女が突然標的を変えた。
銃弾を詰める暁美ほむらに――

70 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 20:57:55.50 ID:rNqNHKIi0

けれど、おかしいな。
いつも彼女は戦闘中に銃弾を詰めるなんてこと、していただろうか。
もちろん彼女の戦闘シーンを何度も見ているわけじゃ無いからわからないけれど。

一体彼女は……。

「暁美さんっ」

マミの声がした。
暁美ほむらはわかっている、というようにようやく弾を詰め終えた拳銃を魔女へと向け、撃ち込み――そして外した。
よく見ると、彼女の手は震えていた。

「何してるのよ！」

またマミの声がして、僕はなぜか空中に放り投げられた。
どうしてだろう？
首をかしげていると、僕を縛っていたマミのリボンが暁美ほむらへと向けられているのが見えた。
そのまま暁美ほむらを縛り、マミは彼女を自分の方へと引き寄せた。

標的を失った魔女が、さらにマミの一瞬の隙をついた攻撃にバランスを崩し、僕のほうへ倒れてくる。

あ、何だか視界が暗いな。
魔女のにたっと笑った大きな口が僕を迎えにきてくれた。
出来れば僕を残して帰って欲しいんだけど。

ｶﾞﾘｯ

それにしても、マミはどうして暁美ほむらを助けたんだろう。
わけがわからないよ。
あと、僕が魔女の口へ吸い込まれていかなきゃいけない理由も。


「ｷｭｳｳｳｳｳｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴ｣

―――――

71 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/22(火) 21:00:27.32 ID:rNqNHKIi0

今日は以上です
戦闘シーンが効果音だけじゃわかりにくいと思い淫獣視点の地の文を入れてみましたが……
あまりに稚拙な文章で思わず自分が「きゅうええええ」と叫びたくなりました

また明日、続きを投下できたら投下します

72 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]：2011/03/22(火) 21:46:46.36 ID:AhHZ1oBAO

乙、ぶっちゃけ山場無しSSだと思ってたが
なんかイベント起きたな、続きに期待

73 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/23(水) 03:24:06.01 ID:xmrcQJmGo

乙っちまどまど！

74 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/23(水) 16:13:58.83 ID:E8T0Quvf0

書き溜めてたらなんだかシリアスな方向へ
それでは今日の分、投下していきます

75 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/23(水) 16:16:09.65 ID:E8T0Quvf0

マミ「逃げられちゃったか、ゴミを食べたまま……」

ほむら「……そのことについては謝るわ」

マミ「珍しいわね。そのことってどのことかわかんないけど」

ほむら「でも、どうして私を助けたの？」

マミ「……助けられたんだから、素直にありがとうございますでしょ」

ｷｭｯ

ほむら「苦しい」

マミ「あ、やりすぎちゃった」

ほむら「……拷問でもするつもり？」

76 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/23(水) 16:20:49.02 ID:E8T0Quvf0

マミ「そうね、それもいいかも知れないわ。それか鹿目さんと仲良くなるまであなたを監禁するとか」

ほむら「……勝手にしたら」

マミ「冗談だけど。ねえ暁美さん。あなた、わざと？」

ほむら「どういうこと」

マミ「あんな戦い方……。まあ、プライドの高そうなあなたがわざと痛めつけられるようなまねは　　　しないと思うけど」

ほむら「プライドなんて、もうとっくの昔に捨ててるわ」

マミ「だから、今のはわざと？それとも単に調子が悪かっただけ？」

ほむら「……」

マミ「ま、問い詰めても仕方ないわよね、今さら。家へ行きましょうか」

ほむら「誰の？」

マミ「私の」

ほむら「どうして私が……」

マミ「怪我、してるじゃない。私はどこかの誰かと違って怪我人を置いて帰るほど冷たくないも　　　　の。ただし、キュゥべえが戻ってくるまでだけどね」

ほむら「……キュゥべえはもう死んだとは思わないの？」

マミ「あの子がそう簡単に死ぬわけないじゃない。図太いし」

ほむら「……残念ね」

マミ「本当に。でも、あなたは私よりキュゥべえのことを知ってるように見えるけど」

77 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/23(水) 16:24:51.91 ID:E8T0Quvf0

ほむら「えぇ、知ってるわ。あいつの企みも、何もかも」

マミ「ナニもかも？」

ほむら「」

マミ「そんな格好で睨まれても迫力無いわね。むしろ可愛く見えるわ。私、SMプレイは好きじゃないんだけど」

ほむら「帰るわ」

マミ「冗談だって」

ほむら「……魔女を追わなきゃ」

マミ「そんなに鹿目さんが心配？その前に自分の心配したらどうなのよ」

ほむら「……」ｷﾞﾘｯ

マミ「だいたい今日はあの子、むやみやたらに外に出ないわよ」

ほむら「誰のせいよ」

マミ「誰のおかげよ、でしょ。ほら、リボン解いてあげるから立って」

ｼｭﾙｯ

マミ「って、ちょっと」

ほむら「これくらいの怪我、なんともないわ」ｻﾗｯ

78 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/23(水) 16:30:29.65 ID:E8T0Quvf0

マミ「……人がせっかく親切心で助けてあげたのに」

ほむら「だから、そのことについては感謝してるわ。私が死んでしまったら、永遠に刻は止まったままだから」

マミ「どういうこと？」

ほむら「私は、まどかを救うためにここにいる。あなたと馴れ合ってる暇なんてないし、まどかを魔法少女にするつもりなのならあなたは私の敵」

マミ「……何よそれ」

ほむら「そういうことよ」

マミ「つまり、あなたは私と鹿目さんの仲睦まじい姿姿に嫉妬してるってこと！？」

ほむら「どこからそんな解釈になったのか謎だわ。だいたいあなたとまどかの仲睦まじい姿なんてあった？」

マミ「ないけど、あなたもないじゃない。まどかまどかって言っときながら。まだ私のほうが彼女に邪険にされてないと思うけど？」

ほむら「私はそれでもいい。あなたとの勝負だって、本当はどうでも良かったわ」

マミ「……目が本気だったくせに」

ほむら「」ﾎﾑｯ

マミ「」ｼﾞﾄｰｯ

ほむら「そ、それはまあ……そうだけど」

79 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/23(水) 16:33:30.96 ID:E8T0Quvf0

マミ「ほら」

ほむら「でも、まどかと仲良くなれなくてもいい、それは本当。彼女を救えるのなら、私はそれでいいもの」

マミ「わけわかんないわよ」

ほむら「それはそうでしょうね。ただ、これだけはわかるでしょう？」

ｽﾞｯ

ほむら「私はあなたが目障りよ、巴マミ」

マミ「……！」

ほむら「――あなたのおかしな挑発に乗った私がバカだった」

ｽｯ

マミ「……ちょっと、暁美さ」

QB「行っちゃったね」

マミ「なんなのよもう……」

80 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/23(水) 16:38:24.45 ID:E8T0Quvf0

QB「だから彼女は謎だらけだ、やめておいたほうがいいってあれほど言ったのに」

マミ「キュゥべえ」

QB「今回の君の、えーっと、なんだっけ？『名付けて一石二鳥！鹿目さんと暁美さんどっちもゲット大作戦〜ストーカー接近Part1〜』も失敗だね」

マミ「……」

QB「まったく、君はどうしてこうも不器用なんだろうね。たぶん、彼女――暁美ほむらも、ね。けど、暁美ほむらの言葉の真意もどうして突然、あんなふうに怒っちゃったのかも、僕にはまったく、わけがわからないよ」

マミ「キュゥべえ……」

QB「さすがの君も、今回の失敗は痛いだろうね。絶対成功するわなんて意気込んでたもんね」

マミ「――どうして生きてるの」

QB「今それを言われたら僕はどうしていいか……ｸﾞｴｴｴｴｴｴｴｯ」ｷｭｳｳｴｴ

◆

81 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/23(水) 16:39:23.57 ID:E8T0Quvf0

書き溜めなくなったのでとりあえずここまで
また夜に投下します

82 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/03/23(水) 17:52:33.97 ID:uqTbj64t0

期待して待ってる

83 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/23(水) 22:49:10.66 ID:xmrcQJmGo

乙っちまどまど！
もう一回くるのかな？

84 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/24(木) 13:32:35.70 ID:4qUECrw+0

書き溜めが進まなかったので昨日来れませんでした、すいません
今日か明日には終われればいいな……

もう色々無茶苦茶ですが、投下します

85 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/24(木) 13:41:08.85 ID:4qUECrw+0

――――――
　――――――

まどか「あっ、おはようございます、マミさん！」

さやか「今日はまた一段と気合入ってますねえ……」

マミ「おはよう、鹿目さん、美樹さん……って、どこ見てるのよ！」

さやか「あー、もうマミさんが羨ましいッ」

まどか「さやかちゃん……」ｱﾊﾊ

マミ「何言ってるのよ、美樹さんだってそれなりじゃない。ね、暁美さん？」

ほむら「へっ！？」ﾋﾞｸｯ

マミ「おはよう」ﾆｺｯ

ほむら「……おはよう、ございます」ﾎﾑｩ

マミ「あっ……でもそうね、ごめんなさい。今の話題を暁美さんに振るのはまずかったわよね」

ほむら「」

まどか「……マミさん」

――――――
　――――――

ほむら「……」

86 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/24(木) 13:46:50.19 ID:4qUECrw+0

◆

QB「それで、どうするつもりなのかな、マミ」

マミ「どうするもこうするも……」

QB「まだまどかに未練があるのかい？」

マミ「それはね。あんな可愛い子、そうはいないじゃない！でも、キュゥべえじゃあるまいし」

QB「う……。それじゃあ君は」

マミ「暁美ほむら」

QB「Q？」

マミ「彼女は一体、なんなの？どんな願い事をしてあなたと契約したの？どうしてあそこまで鹿目さんに執着するの？」

QB「言っただろ、彼女のことは僕にもよくわからない、イレギュラーだって。――気になるのかい？君は、暁美ほむらが」

マミ「……気になるわけじゃないわよ。ただ、そうね。まだついていない勝負を放棄する気なのかどうかが気になるの」

QB「同じじゃないか。まったく、素直じゃないね、君は」

マミ「私はいつでも素直よ」

QB「……けれど、急にギャグキャラがシリアスになって、きっと皆わけがわからないだろうね」

マミ「本編だって明るい話かと思ったら急にシリアスになったでしょ。それと一緒よ」

QB「それとこれとを比較するのはどうかと」

マミ「うるさい」ﾑｷﾞｭｯ

QB「ｷｭｳｳｳ……って、あれ？」

マミ「……」

QB「やっぱりかなり落ち込んでるね、マミ」

マミ「……」ｷﾞｭﾋﾞｯ

QB「ほら……って、ｷｭｳｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴ」ｸﾞｴｯ

87 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/24(木) 14:02:49.84 ID:4qUECrw+0

◆
さやか「おはよー、まどか」

仁美「おはようございますわ、まどかさん」

まどか「うん、おはよう、二人とも」

ｷｮﾛｯ

仁美「誰か探してるんですの？」

まどか「えっと、ほむらちゃんは？」

さやか「珍しく先に行ったよ」

まどか「じゃあマミさん」

仁美「さあ？」

さやか「やっぱ無理だったんだって、あの二人を仲良くさせるのは」ｺｿｯ

仁美「あ」

まどか「そうなのかなあ……」

マミ「少なくとも向こうが私と仲良くしたいと思ってくれない限りはね」

さやか「わっ、マミさん！？」

仁美「今、後ろにいるとお伝えしようとしたのですが……」

まどか「あはは……」

88 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/24(木) 14:06:38.24 ID:4qUECrw+0

マミ「驚かせちゃったか。ごめんね？」

さやか「いつも唐突すぎますよマミさん！」

マミ「じゃあその唐突ついでに一つ。鹿目さん、今日の放課後は空いてる？」

まどか「……へ？空いてますけど」

マミ『魔女退治についてこない？』

まどか「えっ！？」

仁美「まどかさん？」

まどか「あ、いや……」

まどか『どうしたんですか、急に』

マミ『可愛いあなたと一緒にいたくて♪美樹さんも、聞こえてたわよね？』

さやか『えっ、と……あたしは構わないけど』

まどか『私も……』

マミ『なら決定ね。放課後裏門で待ち合わせ』

仁美「皆さん、急に黙り込んでどうなさったの？……あら？巴さん？」

マミ「ごめんね、用事思い出しちゃった。先行くわ。あなたたちも遅れないようにね」

ﾀﾀﾀｯ

仁美「行っちゃいましたわね」

さやか「……どうしたんだろ、マミさん」

まどか「うん……」

89 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/24(木) 14:12:13.28 ID:4qUECrw+0

◆

QB「どうして普段から今みたいに誘えないのかな、君は」

マミ「意識しちゃうとつい」

QB「それで、まどかたちをわざわざ危険な場所へ連れて行く理由はなんだい？」

マミ「決まってるでしょ。暁美さんを誘き出すの」

QB「つまり、彼女たちを餌に使うわけだ。最低だね」

マミ「うっ……いいわよ、私が彼女たちを守るから」

QB「だいたい、普通に暁美ほむらに話しかけるという選択肢はなかったのかい？」

マミ「だって、無理じゃない。恥ずかしいし」

QB「意外だよ、君に恥ずかしいなんて感情があるなんてね」

マミ「しかも『私はあなたが目障りよ』なんて言われてるし」

QB「やけにそっくりだったよ、今の口調。ぞっとするね」

マミ「全然嬉しくないわ」

QB「だろうね。で、まどかたちはまだ後ろに居るけど、いいのかい？一緒にいかなくて。チャンスだよ」

マミ「今はそういう気分じゃないからいいわ」

QB「君はそういう気分じゃないときに接近したほうが有利だと思うんだけどね」

ｷﾞｭﾌﾎﾞｯ

QB「ｷｭｳｳｳｳｳｳｳ……」

QB「(いい加減疲れてきたよ……)」

90 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]：2011/03/24(木) 14:31:39.97 ID:upyhsWixo

QBって踏みやすそうだよな

91 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) ：2011/03/24(木) 17:40:33.92 ID:oEDSgFRT0

―――――放課後

マミ「この辺りから魔女の反応があるんだけど……」

QB「確かに感じるね」

まどか「さやかちゃん、この近くって」

さやか「……うん、恭介のいる病院があるよ」

QB「まずいかもね」

さやか「！」

ﾀｯ

まどか「あ、ちょっと、さやかちゃん！」

マミ「まだ魔女がいるとは決まってないわ！」

さやか「でも、その可能性はあるんでしょ！？なら早く行かなきゃ恭介が！」

マミ「……私たちも行きましょう、鹿目さん」

まどか「は、はい！」

病院前

マミ「やっと追いついたわ……、美樹さん走るの速い……」

まどか「ほんとだよ……、さやかちゃん？」

さやか「……これ！」

QB「大丈夫、まだ孵化する様子はないよ」

マミ「やけに涼しい顔してるわね、私凄く疲れてるんだけど」

QB「仕方ないさ、いつもこんな顔なんだから」

92 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/24(木) 18:10:13.57 ID:oEDSgFRT0

マミ「なんか今、すごいいらっときた」

まどか「ま、マミさん、そんなこと言ってる場合じゃ……」

さやか「あたし、先に行くっ」ﾀﾞｯ

マミ「あ、美樹さん！」

まどか「さやかちゃん、待って、危ないよ！」

QB「迂闊に大きな魔翌力を使ったりして魔女を刺激するのは良くないよ」

まどか「う、うん」

マミ「行くわよっ」

ﾊﾞｯ

まどか「あ、さやかちゃん！」

QB「さやかは先に僕が追いかけるよ、二人は出来るだけ魔女を刺激しないようにゆっくり来て！」

マミ「わかったわ」

まどか「マミさん、さやかちゃん……！」

マミ「キュゥべえがついてれば大丈夫よ」

ﾄｽｯ

マミ「それより――」

93 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]：2011/03/25(金) 12:44:02.10 ID:lweCqnMAO

マミさん死ぬなぁ…

94 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/03/25(金) 19:53:40.87 ID:CnaGTS3DO

マミほむとか俺得

95 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/03/30(水) 16:21:43.36 ID:V5Vtt1wMo

似たもの同士の人かな？
すごく好きなんで期待