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まどか「じゃあほむらちゃんもライダーなんだ?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2011/03/21(月) 01:32:01.21 ID:7WV7u8vdo
ほむら「──────はっ」ガタン

何か酷い夢を見ていた気がする。
今日は───ついに転校初日。楽しみだなぁ。ちょっと緊張するけど。

ほむら「…ん?」カチャ

なんだろう、これ。黒いケース?


魔法少女まどか☆マギカと仮面ライダー龍騎のクロスです。
なぜか龍騎とのクロスがなかったので書いてみた。
基本的にほむら視点です。
なので、地の文とかないです。ごめんなさい。
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小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
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満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) :2011/03/21(月) 01:32:19.41 ID:nc+e3+Exo
終わり
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 01:35:16.78 ID:kZvZBLM/0
ついに龍騎が来たか!! 乙!!
楽しみにしてる
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/21(月) 01:37:35.08 ID:qEZQK7doo
ついに来るべきクロスが来てしまったか…
期待の気持ちを胸に乙
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 01:38:26.32 ID:7WV7u8vdo
ほむら「あ…暁美ほむら…です。よろしく…お願いします」

先生「はーい 皆さん。転校生の暁美ほむらさんです。仲良くしてあげてくださいね」

放課後になると、たくさんの女生徒に囲まれてしまった。正直、こういうのは慣れてない。

「前はどこに住んでたのー?」

「趣味は?」

「暁美さん 結構かわいいよねー」

どうしよう。保健室行かなきゃいけないのに…。

???「暁美さん!」

嗚呼、また一人増えた。

???「保健室行かなくちゃ行けないんだよね!」

ありゃ?どうしてこの人は、ってあれ?

???「皆、暁美さん お薬飲まなきゃいけないみたいなの!だから、保健室に行かなきゃいけないんだよね?」

「そうなんだー」

「大変だねー」

「じゃ、暁美さん また明日ねー」

ほむら「えっと、あなたは…」

???「あっ!私 鹿目まどか!保険委員なんだ。保健室行こ!暁美さん!」

ほむら「あ うん!」

この人、夢で見た…かも。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 01:40:04.70 ID:7WV7u8vdo
まどか「えへへ…暁美さんって、名前変わってるよねー」

ほむら「えっ…」

いきなり何を言い出すのか。ていうか、えへへ…って。

まどか「いや!悪い意味じゃなくってね!カッコいいなーって!」

ああ。でも、

ほむら「でも、名前負けしてるし…」

まどか「えーっ そんなことないよー!ほむらちゃん可愛いし!」

かかかかか可愛いって!そんな!

まどか「もっと自分に自信持とう!ほむらちゃんだってかっこよくなっちゃえばいいんだよ!」

私がかっこよく…
自信か…
ていうか、さっきから ほむらちゃん って下の名前で…あ、でも、この人に呼ばれるのはそんなに悪い気がしないなぁ。なんて──わぶっ

ほむら「いたたた 鹿目さん、いきなり立ち止まったりしてどうしたn

まどか「ほむらちゃん、あそこが保健室。もうここから一人でいけるよね?」

ほむら「まあ…」

もう保健室の看板が見えている。ここから一人でいけないよぅ、なんてことは、流石にないけども。最後まで付き合ってはくれないんだろうか。

まどか「ごめん。突然 用事思い出しちゃって!じゃ!本当にごめんね!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 01:41:23.97 ID:7WV7u8vdo
嗚呼、本当に行っちゃった。
一体どうしたんだろう。というか、突然用事を思い出した!なんてそんなベタな言い訳、十中八九嘘に決まっているじゃないか。冷静に考えて。つまりあれかな?私と一緒にいたくなかった…とか?いやいや、それならわざわざ保健室までついて来てくれないんじゃ…、いや!ちょっと待てよ。鹿目さんは保健委員だったから仕方なく…?うわああああ!やっぱりアレだ!自己紹介がマズかったんだ!ちくしょう!初っ端からミスったああああああううう

キィィイィイイィイン…キィィイィイイィイン…

ん?なんだろ?耳鳴り?みたいな…いや耳鳴りにしては…てなんかポケットの中が光ってる。うん、光ってる。嗚呼、あれかな。薬の飲み過ぎで遂に頭をやられてしまったとか。私、この年で薬中?だから幻覚を見ているの?この光ってるものをポケットから出してみると、虫がまとわりついてるとか────あれ?今朝見つけた黒い箱?なんでポケットに───疲れてるんだよね。うん。今日は薬飲んだらすぐ帰ろう。それがいいよ。はい、水の入ったコップを持って、待って────私はいつの間に手袋をはめたの?

ガシャーーーーーーン!!!!

モンスター「ガルルルルルルルルル…」

ほむら「…………」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 01:43:52.68 ID:7WV7u8vdo
クモだ。確かに出てきたのは虫だけど。予想してたのと違いすぎる。でかすぎる。

モンスター「ガアアアァァァッッッ!!!」

モンスターが右手を振り上げる。私はもうだめかもしんないや。ここで死ぬのかぁ。あ、思ったより冷静だな。私。なんでだろ。

=SWORD VENT=

???「ハッ!」

どでかいクモの腕?足?が切り落とされる。どうやら私は助けられたらしい。

???「なにボーッとしてるの!?」

ほむら「あ、いや、その」

???「!? 驚いた。まさか、まだ契約していない人が居たなんて…。ま、今はこのモンスターが先ね!」

この黒い仮面の騎士さんはどうやら女の人みたいだ。

=ADVENT=

騎士さんがベルトから取り出したカードを持っていた剣に差し込むと、どこからともなくコウモリが現れた。お察しの通り、先ほどのクモと同様にすごく大きいです。モンスターvsモンスター。まるで、映画のワンシーンだよこれ。あれ?さっきのカード出してたのってベルトの…お、これやっぱりあの黒い箱だ。で、ここから出したカードを、ここかな?に入れて、と。

=SWORD VENT=

おおおぅ!空から剣が降ってきたよ!
よし!私だって!
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 01:45:28.11 ID:7WV7u8vdo
ほむら「うわああああ!!!!」ダッ

???「ちょっと!契約もしてない武器じゃ!」

ほむら「てい!」ホムッ

ポキーン

ほむら「折れた」

モンスター「ガ?」

ほむら「」

モンスター「ガアアアァァァッッッ!!!!」

ほむら「ひっ、うわあああああ!!!!」

???「ちっ、退いてなさい!」ドガッ

ほむら「痛い!」ドサッ

???「ったく。そこで黙って見てなさい?契約したライダーの力を見せてあげるわ!」

=FINAL VENT=

???「ハッ!ハアアアアアアア!」

モンスター「グギャアアアアアアア!!!」

ドカーーーーーーーーン!!!
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 01:46:40.95 ID:7WV7u8vdo
???「ま、ざっとこんなものかしら」

ほむら「あ、あの、助けていただいてありがとうございました」

???「どう致しまして。それにしてもあなた……」

ほむら「はい」

???「ライダーには向いてないわね。どんな願いがあるのかは知らないけれど」

ほむら「ライ…ダー?」

???「…まさかライダーが何なのかまでわからないとか言わないでよね?」

ほむら「あの…ごめんなさい」

???「嘘でしょ…はぁ、こんなのまでライダーだなんて。世も末よね。全く」

ほむら「…ご、ごめんなさい…でも私、何にもわからなくって。保健室で薬を飲もうとしたら…そしたら化け物が…」

???「あー、もういいわ。とりあえずここから出るわよ」

ほむら「あ…はい…え…?ここから出るって…?」

???「え?ああ、それも知らないんだったわね。ここはミラーワールド。所謂、─────」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 01:47:55.77 ID:7WV7u8vdo
ここは所謂、鏡の世界らしい。
鏡の世界〜なんて言うとおとぎ話みたいに聞こえるかもしれないけど、女の子が夢見るそれみたいに可愛いもんじゃないみたいだ。なんでも、ここはさっきのようなモンスターの住処で、彼らはこの鏡の世界から鏡の向こうの世界、つまり私たちが住む世界だ、の人間を虎視眈々と狙っているらしい。
なんとも信じがたい話だけど、実際問題、私自身が今この世界に居て、さらにはモンスターまで見てしまっているのだから信じざるをえない。
で、そのモンスター倒す役割を担っているのが仮面ライダーなんだとか。

???「────、まぁざっとこんなもんかしらね。他に質問は?」

ほむら「あ、えっと、さっき言ってた 契約 っていうのは…」

???「ああ。それ?あなたは知らなくていいわ」

ほむら「あの、それって…どういう…」

???「あなたはライダーに向いてない。まだ間に合うわ。ここから出たら、カードデッキを私に渡しなさい」

ほむら「カードデッキ?」

???「そのベルトについてる黒い箱のことよ。いいから渡しなさい。いいわね?」

ほむら「…あ、はい。分かりました…」

正直な話、こんな危ない目に合うのはもうたくさんだ。この人曰わく、私はどうやらまだ間に合うらしいじゃないか。この黒い箱──もとい カードデッキを渡すだけでこの厄介事から解放されるならお安いご用だ。
でも、この人はライダーはモンスターを倒す者だと言った。つまり、私が降りるということはそのライダーが一人減ることになる。いや、余計なことは考えなくていい。これで終わるんだ。私がここで変な意地を張ってライダーになったところで、ただの足手まといにしか為らないだろう。私なんて、どうせ、───

まどか『ほむらちゃんだってかっこよくなっちゃえばいいんだよ!』

───ごめんなさい。鹿目さん。私には、ちょっと無理かもしんないや。モンスター退治はこの人達に任せるよ。このミラーワールドだっけ?にモンスターがうようよしてるって言ったって、ライダーだって流石に一人じゃないだろうし。…ん?モンスターがうようよ?てことはもしかして、ここで振り向いたら後ろにモンスター!とか…、いやいやいや、まさかそんなことは────

そこには、カメレオンのような──仮面ライダーがいた。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 01:51:57.75 ID:7WV7u8vdo
???「!?お前は!!」

???2「久しぶりね。あら?そこにいるのは新入りかしら?」

???「……仮面ライダーベルデ!」

ベルデ「ご紹介ありがとう。それにしても、あなたが新入り指導だなんて、らしくないわね」

???「あなたには関係ない!」

ベルデ「ご挨拶ね。そんなに死にたいのかしら?来なさい!バイオグリーザ!!」

=ADVENT=

バイオグリーザ「ガルルルルルルルルル!!」

ほむら「え?え?なんで、同じライダーで…」

???「ちょっと黙ってなさい!」

ほむら「は、はいいい!!」

???(ちっ、さっきの戦闘で調子に乗ってカードを使いすぎたか。まさか他のライダーが出てくるなんて…)

バイオグリーザ「ガアアアァァァッッッ!!!」

???「ちっ」

=GUARD VENT=

ガキィィィイイイン!!!

ベルデ「あら、やるわね。なら」

=CLEAR VENT=

ほむら「消えた!?」

ベルデ「一気にいくわよ!」ダッ

???「ぐはっ…」

ベルデ「ほらほらほら!!!」ドガッドガッ!ドガッ!

一方的過ぎる。あの騎士さん、さっきはあんなに強かったのに、なんで…

???「がっ!…はぁはぁ、じゃあこんなのはどうかしら!」

???(ここはひとまず逃げる!)

=TRICK VENT=

ほむら「今度は騎士さんが増えた!?」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 01:53:30.23 ID:7WV7u8vdo
ベルデ「甘いわね」

=COPY VENT=

???「何!?」

ベルデ「これで人数は一緒ね。逃げようったってそうはいかないわ!」

=HOLD VENT=

ベルデ「バイオワインダー!!!!!」

???「ぐはっ!」ドサッ

ベルデ「これで終わりね。じゃあね」

=FINAL VENT=

ベルデ「いくわよ、バイオグリーザ!ハァァァァアアアア!デスバニッシュ!!!!!!!」ドガァアァ!!!

???「ぐはッ、ガアアアァァァ────!!!!」

ドカーーーーーーーーン!!!!!

ベルデ「ふぅ、案外あっけなかったわね。これでまた一人脱落ね」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 01:55:50.34 ID:7WV7u8vdo
ほむら「え…そんな…嘘、騎士さん!騎士さーーーん!!!」

なんだこれは。なんだこれは。
死んだ。目の前で。こんなにも呆気なく。

ベルデ「ん?ああ、新入りだったわね。あなた。まだ居たの?」

ほむら「なんで、なんで、なのに同じライダー同士なのに…!」

ベルデ「なんでってライダー、そういうものでしょ?ライダーって」

ほむら「そんな…そんなのって…」

ベルデ「あと、解ってないみたいだけど、次、あなたの番だから」

ほむら「………え」

この緑のライダーは、今なんと言った?
あの騎士さんを殺したライダーは、今。

ベルデ「って言っても、もうカードもないのよねー。行きなさい、バイオグリーザ。未契約のライダー一匹位楽勝でしょう?」

バイオグリーザ「グガアアアァァァッッッ!!!」

ほむら「ひっ!」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 01:57:35.09 ID:7WV7u8vdo
逃げよう。逃げなきゃ。早く逃げろ、暁美ほむら。あんなのに、私一人で勝てるはずが。

バイオグリーザ「ガアアア!!!」

ほむら「ぐはっ」ガシャーン

巨大カメレオンの鉄拳が私を横から襲う。
もう駄目。やっぱりここで死んじゃうんだ、私。

バイオグリーザ「グギャアアアアアアア!!」

ベルデ「!?どうしたの!?バイオグリーザ!…あれは!」

あ、あれは騎士さんの…

ダークウイング「クキャアアアアアアオ!!」

ベルデ「主をやれて御立腹ってとこかしら?バイオグリーザ!あなたはこのコウモリをお願い」

ほむら「助かった…?」

ベルデ「それにしても、あなた」

ほむら「」ビクッ

ベルデ「あの騎士さん?だっけ?に申し訳ないと思わない?」

ほむら「それって、…どういう…」

ベルデ「分からないの?あいつのカードがあれだけ減ってたのも、あなたを守りながら戦ったからでしょう?」

カードが減ってた?まさか、騎士さんがモンスターと戦ってた時より弱く見えたのは…

ベルデ「カードが無くちゃ、ライダーはその真価を発揮出来ない。つまり、あいつが私に呆気なく負けたのはあなたが無駄にカードを浪費させたから、ってこと。わかる?」

そんな…じゃあ私のせいで騎士さんは…

ベルデ「まあ今の私もカードが無い状態なのよねー。ま、それでも──未契約のライダーよりは強いわよ?」

!く、来る!何か!何かカードを!
───え?このカードって…
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 02:00:34.94 ID:7WV7u8vdo
=CONTRACT=

ベルデ「!?それは契約の!」

契約、やっぱりこれが…契約のための……!

ベルデ「ふ、ふふふふふっ。あなた、一つ忘れてないかしら?契約すると言っても、その契約をするモンスターがいなければ」

ほむら「モンスターならいるわ!」

ベルデ「何を馬鹿な。…!?あなた、まさか!」

そう。私が契約するモンスターは、

ほむら「来て!!!コウモリさん!!!!!」

ダークウイング「キャァァァアアアオ!!!」

ベルデ「モンスターと契約するということはもう後戻り出来ないということなのよ!なにがあろうと戦いを辞めることは出来ない!この先契約したあなたを待っているのはそういう世界よ!それでもあなたは」

ほむら「それでも!」

私は駄目な人間だ。心臓の病気で親にも迷惑をかけて。
前の学校に復学せずにこっちの学校に転校してきたのだって、怖かったからだ。
勉強についていけないかもしれないのが怖い。
友達が私を忘れているかもしれないのが怖い。
怖いことだらけだ。
でも、

ほむら「今のままじゃ駄目なの!私は変わる!私だって!」

────ほむらちゃんだってかっこよくなっちゃえばいいんだよ

ほむら「変わる!変わりたい!だから、私は!」

契 約 す る !!!!

ダークウイング「キャァァァアアアオ!!!!」

ダークウイングが私の持つcontractのカードに吸収される。
それと同時に私の纏っていた鎧があの騎士さんと同じものに変化していく。

ほむら「これが…契約…!」

まるで力が漲ってくるようだ。

私の体が変わりきった瞬間、
私の意識は、
──その───まま────閉じられ────────た。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/21(月) 02:02:13.63 ID:7WV7u8vdo
一応とりあえず終わりです。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 02:14:18.24 ID:XL/Fas7e0
うーん、もうちょっと改行をこまめにやってくれると読みやすいかな
ナイトとベルデの中身は誰なのやら…ひとまず乙
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/03/21(月) 02:55:31.93 ID:Mbzq7DbAO
まさか、鬱作品に鬱作品を重ねるとは。
ちなみに龍騎のライダーバトルは、実は神崎史郎が妹の神崎ユイに新しい命を与えるためのものなんだよ。
さらに実は、その神崎ユイが死んだのは、元をただせば戦いを止めようとしている主人公のせいなんだよね。
うん、これマジ鬱。
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/03/21(月) 02:56:43.06 ID:cUXxkpoWo


とうとうまどか×龍騎来たか…
どんな科学変化が起きるか期待
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 03:13:42.96 ID:XL/Fas7e0
>>19
>>さらに実は、その神崎ユイが死んだのは、元をただせば戦いを止めようとしている主人公のせいなんだよね
そりゃ劇場版だけの設定だろ?
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2011/03/21(月) 03:47:33.27 ID:QlevGjlYo
出マミかよ
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/03/21(月) 05:48:58.12 ID:FTeXfx3AO
いやいや、まだマミさんが旧ナイトとは限らないだろ
きっとマミさんはこの後ちゃんとシザースとして出てくるはずだ

しかしメガほむ主役とは珍しい
ナイトで本編龍騎やSP版を踏襲してるのも面白いな
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/03/21(月) 13:23:31.05 ID:OHWNBpSTo
ミラーライダー
戦って最終的に勝ち残った者の願いが叶う、ただ絶対に生きて願いを叶えられるという保証は一切なし

魔法少女
契約すると魔法少女となりすぐ願いが叶う、しかし最終的に化物になる。

イマジン
願いを言うと願いを叶えてくれる、ただ「会社に入りたい」等だと会社の敷地内に入って契約成立などやっつけが多い。契約成立後は契約した者の過去で暴れ回る

グリード
願いではなく欲望を満たす、欲望を満たすごとにその欲望はどんどん深くなり生み出したものは欲望に呑まれてしまう
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/03/21(月) 14:12:29.72 ID:l+YUsI8AO
ほむらオーディンじゃないのか
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/21(月) 16:53:44.78 ID:AF+dTdHao
\オツベント/
\キタイベント/
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) :2011/03/21(月) 18:17:28.46 ID:Mbzq7DbAO
>>21
龍騎は設定上全部ループ上の話なので、戦いのきっかけとなった神崎結衣の死の原因は一緒なんです。
ちなみにループしてるのは戦いがあった期間だけだったはずです。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 19:06:50.33 ID:+nVSCy7Ko
マミさんは蟹か?
杏子ちゃんが王蛇で「空海?」ってやってくれると期待
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 19:50:41.52 ID:XL/Fas7e0
>>27
ループの範囲が同じってのは初めて聞いたな
ソースはなんだい?
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) :2011/03/21(月) 20:23:14.18 ID:Mbzq7DbAO
>>29
すいません、間違えました。訂正させていただきます。ループの期間に関してについては明言されてませんでした。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 20:36:11.65 ID:9zQVjRjDO
「変身前と変身後で明らかに身長とか体型が変わってる」

特撮に置ける絶対触れてはいけないところだよ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/21(月) 20:59:50.58 ID:qYTwWBIDO
13人もライダーいるんだから
仁美ちゃんも戦いますよね!?

期待!
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/03/21(月) 21:30:28.62 ID:TWAk72Hvo
「こういうゴチャゴチャとした戦いは好きじゃありませんわ」ですか、分かりません
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/21(月) 21:43:42.35 ID:AF+dTdHao
「それにしても今日は天気が悪いですわ・・・さやかちゃんの顔が見えませんわ・・・」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/03/21(月) 23:42:11.81 ID:BnKU67Rio
大穴のインペラー
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/22(火) 00:06:52.63 ID:M9vXrqkDO
>>31

鹿目まどか(高岩成二)
美樹さやか(永徳)
暁美ほむら(伊藤慎)
巴マミ(押川善文)
佐倉杏子(岡元次郎)

何故か高岩さんなら普通に少女的な動きをやってのけそうな・・・
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/03/22(火) 00:29:36.04 ID:6jiw96PX0
ひ弱なキャラから正統派ヒーローな動きまでこなすまどか
武器よりも蹴り技が映えるさやか
バイクアクションもできて美尻なほむら
銃撃重視なのに何故か接近戦に突っ込むマミさん
変身後お腹がすごいことになってる杏子
38 :1 [sage]:2011/03/22(火) 02:13:58.40 ID:ZIigspqOo
とりあえず投函はじめます。
昨日より少ないけど許してくれると嬉しい
39 :1 [sage]:2011/03/22(火) 02:14:32.94 ID:ZIigspqOo
ナイト(ほむら)「…………」

この状況は一体全体どういうことだというの?
今回は目覚めるのが病室のベッドじゃなかった?
にしてもこれはおかしすぎる。
目の前には、特撮的な恰好をした女と、明らかにその手下であろうモンスター。
とりあえず魔女ではなさそうだけど。
それに、…私も似た恰好みたいね。

まずは、目の前の相手が敵なのかどうか、

ベルデ「新生仮面ライダーナイト、と言ったところかしら?」

ナイト(ほむら)「…仮面ライダー?」

ベルデ「?契約するのに興奮し過ぎて頭でもおかしくなったの?」

ナイト(ほむら)「……あなたは何なの。ここはどこ」

仮面ライダーとはなに。
おそらくこの姿のことを言うのであろうことは解るけれど、それ以上の情報がない。

それにここはどこなの。
人が少ないというレベルではないわ。
全く居ない。ゼロ。文字通りのゼロ。
まるで、人など最初から存在していなかったような──

ベルデ「あら?まさかこれは本当に何も分からないのかしら?」

ベルデ(契約したての新米ライダーとはいえ、相手の持ちカードは万全。に対して、こちらはバイオグリーザのみ。分が悪すぎる…か。それにしても、この様子はなんなの?自分が圧倒的に有利なこの状況で芝居をする意味もないはず……何か企んでいる?なら、)

ベルデ「先手必勝ね。いくわよ!バイオグリーザ!」
40 :1 [sage]:2011/03/22(火) 02:15:28.53 ID:ZIigspqOo
バイオグリーザ「グギャアアアアアアアォ!!!!」ダッ

ナイト(ほむら)「……!?」

ひとまず彼女たちは敵!
───幸い手元には剣があるし、戦えないことはない、わね。
それに体が魔法少女の時よりも軽い。
これなら───

???「やめてください!ライダー同士の戦いなんて!」

=STRIKE VENT=

バイオグリーザ「グッ、ギャアアアアアアア」

ベルデ「ちっ、またあいつね!」

ナイト(ほむら)「火球?!それに…!」

それに、この声は────!!

???「いきますよー!」

=FINAL VENT=

???「ハァァァァアアアア!おりやーっ!」

バイオグリーザ「ぐガアアアァァァッッッ!!!」

ドカーーーーーーーーン!!!

ベルデ「そんな!バイオグリーザ!」

???「まだやりますか?」

ベル[ピザ]ランク「ちっ、悔しいけど今回はここまでね」ダッ

???「あ!逃げた。再契約なんてしちゃ駄目ですよー!!」オーイ

???「ふう、大丈夫でした?先輩。ライダー同士の戦いは辞めようって、あれほど」

やっぱり

ナイト(ほむら)「…あなたは一体なにをしているの」

この声は、

???「何ってライダー同士の戦いを止めるために……!?…あなた、先輩じゃ…ない?」

嗚呼、聞き間違えるはずがない。

ナイト(ほむら)「なにをしているのと聞いているのよ!答えなさい!」

間違えてたまるものか。
この声の、この声の主は───

ナイト(ほむら)「……鹿目まどかッ!!」

???(まどか)「!?あなたは…一体…」
41 :1 [sage]:2011/03/22(火) 02:16:42.33 ID:ZIigspqOo




ベル[ピザ]ランク「はぁはぁ…ここまで来ればひとまず安心…かな」

ベル[ピザ]ランク(くっ、ブランク態がこんなに動きづらいなんて。解っていたこととはいえ、普段契約済みの状況に慣れちゃってる分、体が思ったように動かないわね。それにしても、バイオグリーザをやられたのは痛いわ。結構気に入ってたのに)

???「あ!いた!」

ベル[ピザ]ランク「!?」

???「いやー、探しましたよー!」

ベル[ピザ]ランク「…見ない顔ね。あなたも新入りなのかしら?」

インペラー「まあそんなとこですかねー。あ、あたし仮面ライダーインペラーっていいまーす!ま、私のことなんて置いといて。見ましたよ!さっきの戦い!」

ベル[ピザ]ランク(さっきの戦いを見られてた!?この私が他のライダーの存在に気付けないなんて…。インペラー…こいつ…いや、それより今はこの状況をなんとかしないと)

ベル[ピザ]ランク「ふーん、で?さっきの戦いを見てたってことは、弱ってる私の寝首をかきに来たってことでいいのかしら?」

インペラー「いやいやいや!別に負けて逃げたのを笑いにきたわけじゃないですって!それにしても凄かったなー、さっきの戦い!いやー!お強い!センパイって呼ばせていただいて良いですか?」

ベル[ピザ]ランク「…馬鹿にしてるのかしら?」

インペラー「やだなー、センパイ。あの戦いを見て馬鹿にしようなんて思うわけないじゃないですかー!いっやー!凄かったなー!あの黒いのを倒した時の『キン肉ドライバー』!あたしじゃ、あーはいきませんよー。全く素晴らしい!」

ベル[ピザ]ランク「デスバニッシュよ」

インペラー「え?」

ベル[ピザ]ランク「キン肉ドライバーじゃなくて、デスバニッシュ」

インペラー「…」

ベル[ピザ]ランク「…」
42 :1 [sage saga]:2011/03/22(火) 02:17:22.70 ID:ZIigspqOo



ベルデブランク「はぁはぁ…ここまで来ればひとまず安心…かな」

ベルデブランク(くっ、ブランク態がこんなに動きづらいなんて。解っていたこととはいえ、普段契約済みの状況に慣れちゃってる分、体が思ったように動かないわね。それにしても、バイオグリーザをやられたのは痛いわ。結構気に入ってたのに)

???「あ!いた!」

ベルデブランク「!?」

???「いやー、探しましたよー!」

ベルデブランク「…見ない顔ね。あなたも新入りなのかしら?」

インペラー「まあそんなとこですかねー。あ、あたし仮面ライダーインペラーっていいまーす!ま、私のことなんて置いといて。見ましたよ!さっきの戦い!」

ベルデブランク(さっきの戦いを見られてた!?この私が他のライダーの存在に気付けないなんて…。インペラー…こいつ…いや、それより今はこの状況をなんとかしないと)

ベルデブランク「ふーん、で?さっきの戦いを見てたってことは、弱ってる私の寝首をかきに来たってことでいいのかしら?」

インペラー「いやいやいや!別に負けて逃げたのを笑いにきたわけじゃないですって!それにしても凄かったなー、さっきの戦い!いやー!お強い!センパイって呼ばせていただいて良いですか?」

ベルデブランク「…馬鹿にしてるのかしら?」

インペラー「やだなー、センパイ。あの戦いを見て馬鹿にしようなんて思うわけないじゃないですかー!いっやー!凄かったなー!あの黒いのを倒した時の『キン肉ドライバー』!あたしじゃ、あーはいきませんよー。全く素晴らしい!」

ベルデブランク「デスバニッシュよ」

インペラー「え?」

ベルデブランク「キン肉ドライバーじゃなくて、デスバニッシュ」

インペラー「…」

ベルデブランク「…」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/03/22(火) 02:17:28.24 ID:JHbLz6rXo
それにしても冒頭からしてループ臭が半端ないな
元ネタだけにバッドエンドはしかたないとしても、どんな展開になるんだろうか
44 :1 [sage saga]:2011/03/22(火) 02:18:22.00 ID:ZIigspqOo
インペラー「…ま、まあ名前なんて些細なことじゃないですかー!」

ベルデブランク「…些細なこと?」ピクッ

インペラー「そうですよ!そんなことより、あたしと組みませんか?」

ベルデブランク「…そんなこと、ですって…?」

インペラー「そうそう!それにあたし、結構強いですよー!」

ベルデブランク「…どうやら、あなたとは合わないようね」

インペラー「ええーっ!?どうしてですか!センパイは確かに強いです!でも強いとはいえ、この先も今回みたいに新手のライダーが出て来て邪魔される可能性がなきにしもあらずー、っていうか!だからあたしと」

ベルデブランク「黙りなさい!!!!」

インペラー「」ビクッ

ベルデブランク「解ってない。あなたは解っていなさすぎるわ。この戦いのなんたるかが解っていない…!」

インペラーは正直戸惑っていた。

自分の話した内容に間違いないはなかったはずだ。
しかも、他のライダーに負けてノコノコ逃げてきた負け犬をこれだけ持ち上げてやったのだ。
こいつも悪い気はしなかったはず。
そう、自分の説得は完璧。
逆に相手の方から同盟を申し出てくるであろう程に。

なのに、なんだ─────何なんだ。
この目の前の人間の──

インペラー「交渉は決裂ってことですかね?」

ベルデブランク「それ以前の問題ね」

この態度は。
45 :1 [sage saga]:2011/03/22(火) 02:19:59.35 ID:ZIigspqOo
インペラー「そうですか。なら他を当たりますよ。というわけでセンパイとはお別れですねー。じゃ、ここで死んでもらいましょうか。メガゼール!!!」

インペラーの背後からレイヨウのようなモンスターが現れ、駆ける。

メガゼールと呼ばれたソレはモンスターの中でも決して強い部類に入らない。
むしろ、弱いモンスターだと言っても差し支えはないだろう。
もちろん、インペラーはそんなこと百も承知だ。

今のベルデはブランク態。
しかも戦闘後でさらに逃げてきたきたこともあり、体力も消耗している。
さらにはメガゼールはスピードに特化したモンスターである。
万が一にもこの状態のベルデが対応出来るような速さではないはずだ。
それゆえにインペラーは勝利を確信した。

メガゼールがベルデブランクに迫る。
ベルデの使用出来るカードはゼロ。
ベルデに逃げる手段はない。

インペラー(とった──!!)

メガゼールが左腕を振り上げる。
その手には鉈状の刃の付いた刀。
ソレがそのままベルデに振り下ろされ、
そして、ベルデは────────その刀ごと、拳をメガゼールに打ち込んでいた。

メガゼール「!?ガァッ!?!?」

─否。
打ち込んでいた、では足りない。
その拳は刀を打ち砕き、そのままメガゼールの腹に突き刺さっていたのだ。

メガゼール「ガッ、ガアアアァァァッッッ!!!」

四肢爆散。

轟!という爆風と共に周辺のビルのガラスが吹き飛ぶ。
辺りは煙と炎に包まれ、そこはまさに戦場と言ったところだろうか。
煙が晴れた時、インペラーの目に映ったのは、紛れもない、一人の灰色の騎士。

己が勝利を確信していた相手であったはずの、騎士。

今ここで倒れていなければならなかったはずの、騎士。

───ベルデ ブランク態であった。


ベルデブランク「舐めすぎよ」
46 :1 [sage]:2011/03/22(火) 02:23:58.47 ID:ZIigspqOo
一応終わりです

あと、ごめんなさい。
仁美ちゃん忘れてました。
現在、話に絡んでくるように再考中です。
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 02:51:37.42 ID:zs25GqWy0
すっぴんほむらさんェ…
や、固有ほむらさんがこなくちゃこの流れじゃ只の少女版龍騎にしかならないのはわかってるんだが
色んな意味でここで記憶持ち越しは辛そうだ
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/03/22(火) 02:51:53.69 ID:k5ZfwirUo


なんだと…?
なら配役が読めんな。もしかしてオリキャラとかも出てくる?
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/22(火) 09:16:56.88 ID:wR++oBmC0
今んとこ魔まマキャラで龍騎再構成してるだけ?本編と絡む?乙
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 10:45:08.36 ID:Vj/NHpI/0
インペラーがさやかちゃんな気がしたんだが違うのか…
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/22(火) 12:58:32.02 ID:M9vXrqkDO
先輩ってことはマミさん・・・ではなさそうかな?
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/03/24(木) 06:44:29.30 ID:JUpmQCIno
最初の投下は素ほむらで2回目の投下からループ後のほむら?
別次元のクロスかと思ったが、まどかマギカと絡めるのかな
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/03/24(木) 13:24:38.30 ID:A0bxwqmBo
まどかは龍騎ルートでの逆行
ほむらは魔法少女ルートでの逆行って事か?
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/03/25(金) 09:07:50.21 ID:qUoEknmAO
むしろ、ほむほむがループを重ねるうちに龍騎の世界に入っちゃったんじゃないの?
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/25(金) 22:45:56.62 ID:/E9ykuRDO
これは期待
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/28(月) 22:50:47.80 ID:fU8EjnQDO
さやかって東條の歪みと佐野の軽率さを足したようなキャラだな
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/04/03(日) 01:58:24.98 ID:PbiakWRwo
(^U^)<どうした? 投下しないのか?
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/03(日) 20:50:48.50 ID:xudWfj9Wo
このスレの影響で龍騎見始めたぜ
続き期待
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/11(月) 02:20:39.07 ID:MLRQa+QDo
久しぶり
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/04/14(木) 09:11:28.83 ID:ZS7ryYXio
ほむら「修正が必要になった」タイムベント
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/04/14(木) 09:56:17.13 ID:X8mJ9e8AO
いいスレだ
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/14(木) 09:59:28.96 ID:ZS7ryYXio
感動的だな
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/14(木) 10:02:16.54 ID:bYoKxzoco
だが有意味だ
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/04/23(土) 01:49:09.89 ID:GhqPPpfEo
1ヶ月か
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/25(月) 13:47:19.01 ID:vGRnUUvn0
まどかの作風のせいか仮面ライダークロスがいろいろある中、電王とのクロスがない。

まどか神によって王道魔法少女の世界観になったんだから、改変後の世界でクロスをやってもいいんじゃないかな?

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/04/25(月) 16:32:15.88 ID:nz0fizFAO
むしろイマジンとQBの絡みがみたい
67 :1 [sage]:2011/05/24(火) 22:50:02.05 ID:N7LcwBYuo
インペラー「な?!」

ありえない。

ベル[ピザ]ランク「舐めるなって言ってるの。新入りにホイホイはいどうぞ、ってやられてやるほど私は優しくはないわよ?」

ありえない。ありえないありえない!
こいつはブランク態のはず!
それにさっきの戦いで体力も底をつこうとしているはず!
なのに、なのに

インペラー「どうして…」

ベル[ピザ]ランク「経験が違うのよ」

最早経験でどうかなるレベルを超えている。
ブランク体の状態でなぜあそこまでの力が出せる?

いや、考えるな。

そうだ。考える必要はない。

一匹モンスターがやられたところで…
68 :1 [sage]:2011/05/24(火) 22:50:55.23 ID:N7LcwBYuo


インペラー「それでも!あたしの優勢は!変わらない!」

ベル[ピザ]ランク「なにを言っているのかしら?あなたのモンスターはもう…」

=ADVENT=

ベル[ピザ]ランク「…ま、まさか…」

インペラーの背後から先ほどのレイヨウのモンスターが現れる。

それも、一匹や二匹ではない。

インペラー「まさか、あれで終わりだとでも思ってましたー?」

おびただしい数であった。それはもう、『群』と称してもおかしくないほどに。
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/05/24(火) 22:51:53.47 ID:exw4wZWbo
メ欄にsagaいれろ
70 :1 [sage]:2011/05/24(火) 22:52:00.31 ID:N7LcwBYuo
インペラーの契約モンスターは一体ではない。

先ほどベルデに倒されたメガゼール
を初めとして、ギガゼール、ネガゼール、マガゼール、そしてこれらを従えるオメガゼール、といった5種のモンスターから構成されている群。これがインペラーの契約相手。そして、これこそがインペラーの強みである。

インペラー「この数!止められるものなら止めてみろ!」

=FINAL VENT=
71 :1 [sage saga]:2011/05/24(火) 22:53:38.34 ID:N7LcwBYuo
ベルデブランク「!」

一斉にベルデへと襲いかかるレイヨウの群。

ベルデブランク「ちっ!」

それに伴い拳を振るうベルデ。

何匹か先ほどのように貫かれるものも居たが、もちろんそんなものはたかがしれている。

そのまま勢いに飲まれ、最早ベルデの姿は見えなくなってしまった。

インペラー「今度こそ、終わっ…

=FINAL VENT=

瞬間、巨大な爆発が起こった。

およそベルデが立っていたであろう場所で。

爆発は何度も続く。

その爆風は周囲一切を巻き込み、破壊していく。

空から降ってくるは肉片。
ああ、これは自分のモンスターのものだろうか。

どうやら、本当に舐めていたらしい。

まさか、思うはずがないじゃない?

本当に 全部、殺られちゃうなんて。


72 :1 [sage saga]:2011/05/24(火) 22:54:17.10 ID:N7LcwBYuo
爆撃による荒野の真ん中。
倒れ込む少女と佇む兵士。

少女の名前は 美樹さやか。
見滝原中学生の生徒であり、インペラーの元装着者である。
そして今、彼女が握りしめるカードデッキにその紋章はない。

兵士「まさかこんなところで『2枚目』をつかうことになるなんてね。まあ、いっか。」

兵士は少女を抱き上げると、鏡の向こうへ消えた。
73 :1 [sage saga]:2011/05/24(火) 22:55:57.71 ID:N7LcwBYuo
すみません 久しぶりです

>>69
完全に忘れてた ありがとう
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/24(火) 23:36:26.27 ID:I6bRqTRGo
よっ、待ってました!あれだけ似てる似てる騒がれたのに龍騎☆マギカの本格クロスはここしかないんだよなぁそういえば



……さやかって、ほんと雑魚
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/28(土) 16:13:37.09 ID:aYnYbyM4o
久しぶりに来てた!乙

さやか・・・
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/28(土) 18:36:05.70 ID:XTai/TQ1o
上條と付き合い初め、順風万端、これからって時にMWに閉じ込められる
「私はただ…幸せになりたかっただけなのに…」

とか。
違和感が無さすぎて泣ける
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/27(月) 12:20:29.12 ID:JAx3lUZuo
龍騎は希望が見えようが見えなかろうがゴミのように死んでいくからなぁ・・・
78 :1 [sage saga]:2011/07/08(金) 01:21:20.97 ID:35vp4mgoo
久しぶりに投下します。ごめんなさい。
79 :1 [sage saga]:2011/07/08(金) 01:23:07.10 ID:35vp4mgoo
???(まどか)「あなたは…一体…誰なの…?」

ナイト(ほむら)「なんでったって貴女はまた─────!」

いったい全体何だと言うのか。

もし神が居るのなら、この仕打ちは酷いと嘆かずにはいられない。

鹿目まどかのその姿は、戦う戦士のモノではないのか。

この状況が全く理解出来ない私でもそれくらいは分かる。

つまりそれは、この状況が意味することは、

ナイト(ほむら)「───貴女はまた自分でその身を危険に晒しているのね」

???(まどか)「…えっと、どういう……?」

まどかの頭上に並ぶクェスチョンマーク。

そりゃ、そうだ。

今、私は目が醒めたばかりだ。
この時間軸での暁美ほむらと鹿目まどかの接点は、恐らくはない、いや、ないと断言していいだろう。
80 :1 [sage saga]:2011/07/08(金) 01:24:30.98 ID:35vp4mgoo
だけど、それでも、私は問わずにはいられない。

ナイト(ほむら)「貴女!」

???(まどか)「は、はい!」

ナイト(ほむら)「貴女は自分の人生が、尊いと思う? 家族や友達を、大切にしてる?」

???(まどか)「え、えっと、わ、わたしは、大切…だよ?家族も、友達のみんなも、 大好きで…とっても大事な人達だよ。って、今はそんな話をしてる場合じゃ、」

ナイト(ほむら)「本当に?」

???(まどか)「ほ、ほんとうだよ!嘘のわけないよ!って、そうじゃなくて!いや、そうじゃないっていうのは今の話のことじゃなくて、…あーーーっもう!」

ナイト(ほむら)「──そう」

私の顔に自然と笑みが浮かぶ。
あの時と同じ答えだ。
顔は見えないが、やはり、私の知っているまどかなのだろう。
この時間軸でのイレギュラーとは関係なく。
ならば、私の言うべきことは一つだ。

ナイト(ほむら)「もしその言葉が本当なら、今すぐその下らない鎧を脱いで、貴女の平穏に戻りなさい。さもなければ、すべてを失うことになる」
81 :1 [sage saga]:2011/07/08(金) 01:25:17.23 ID:35vp4mgoo
???(まどか)「え」

ナイト(ほむら)「貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。今まで通り、これからも 」


そうだ。貴女はこんなところでそんな格好で居るべき人間じゃない。

???(まどか)「それは無理…かな」

ナイト(ほむら)「──っ!それはどういう───」

???(まどか)「私はライダー同士の戦いを止めたいの!」

何。

ナイト(ほむら)「戦いを、止める?貴女が?」

???(まどか)「うん。ライダー同士で戦うなんて…」

ナイト(ほむら)「そう」

この子は、また―――――。
82 :1 [sage saga]:2011/07/08(金) 01:26:20.59 ID:35vp4mgoo
ナイト(ほむら)「なら、私は貴女を止める」

???(まどか)「え」

ナイト(ほむら)「貴女が戦うことを止めないと言うのなら、私が貴女を止めるわ。いや、止めてみせる」


ナイト(ほむら)「たとえそれが、暴力に訴えることになったとしても




───っ、痛─!」

突然頭痛が私を襲う。
まるでこめかみに鋭利な物を突き刺され、そこから何か引っ張りだされるかのような痛み。

ナイト(ほむら)(ど、何処かに、もたれられるような、場所は───、あ、)

にはかに、意識が遠くなる。
どうやらこれ以上は立っていられないらしい。
足がもつれ、それと同士に上体が前につんのめる。

???(まどか)「ええっ、ちょっと、えっと、だ、大丈──

まどかが何か言っていたようだが耳に入らない。

この頭痛は一体─────、



『い─は───、─の───な─。』



何?上手く、聞き取れ、ない。
まどかの声?いや、これは────。



83 :1 [sage saga]:2011/07/08(金) 01:27:33.81 ID:35vp4mgoo



「あら?やっと目が覚めたかしら?」

「ん…。えっ、あたし…」

とあるマンションの一室。
ベッドに横たわる少女とそれを傍らで見守る少女。

ベッドに横たわっている少女の名前は 美樹さやか。
見滝原中学生の生徒であり、インペラーの元装着者である。

さやか「え、え、ええっ!」

さやか(なんだこれ!!なんなんやこれー!?)

「ふふっ」

さやか「えっと。すみません!ここ、何処ですか!!」バーン
84 :1 [sage saga]:2011/07/08(金) 01:28:36.29 ID:35vp4mgoo
「あら?何も覚えてないの?」

さやか(お、覚えてないか?とか言われても…な、なんだろう…。あたしがベッドにいる理由…ん?ベッド?…ま、ままままままさか…まさか!いや、確かになんか綺麗な人だけど!でも、そんな!あたしまだ!はじm)

「学校の帰りにね、あなたが倒れてたのよ」

さやか(…あ、違った。いや?別にがっかりしてないよ?)

「本当にびっくりしたのよー」

さやか(ていうか、倒れてた…、あっ。そっか。あたし…)

「驚いて近寄ってみたら、見滝原の制服だったし、うちもすぐ近かったから…」

さやか(あのブランク体に…)
85 :1 [sage saga]:2011/07/08(金) 01:29:23.79 ID:35vp4mgoo
「あっ!そういえばあなた後輩なのかな?」

さやか(後輩…?あいつも先輩ズラしてたっけ…、って違う!違う!)

「えーっと、紅茶飲む?」

さやか(この人は倒れてる赤の他人相手にここまでしてくれるイイヒトじゃない!それをあいつと一緒にしちゃ駄目だよ、あたし)

「…じゃあ紅茶入れてくるね。」

さやか(いつモンスターに襲われるかも分かんないし、この人を巻き込むわけには…、あっ)

「と見せかけて、じゃーん!実はすでに入れてあるのでしたー!」

さやか(か、カードデッキは…!あ、あった…良かった…でも)

今、彼女が握りしめるカードデッキにその紋章はない。これは彼女の契約モンスターの消失を示していた。
86 :1 [sage saga]:2011/07/08(金) 01:30:17.39 ID:35vp4mgoo
「…なんか喋ってよー。ん?その黒いの…」

さやか(あっ…し、ししししまったー!見られたー!)

さやか「あの!」

「あっ、やっとその重い口を開けたわね〜!というか、体はもう大丈夫?」

さやか「はい!おかげさまで完全回復しました!あの!今日はもうだいぶ遅いし、帰らせていただきます!」ババーン

「あ、確かに遅いけど…遠慮せずに泊まっていってくれてもいいのよ?うちの親、そういうのに理解ある人だし…」

さやか「あ、もう、あの本当悪いんで、やっぱり…」

「そう?ならいいんだけど…。紅茶くらい飲んでかない?せっかく入れたし。あとその黒い」

さやか「はい!あの、本当お世話になりました!じゃ失礼します!」ダッ

「あっ、ちょっと待って!」

脱兎の如く駆けるあたし。

後ろから、せっかくの紅茶がー、とか叫ぶ声が聴こえたが気にしたら敗けだ。
走れ、あたし!
87 :1 [sage saga]:2011/07/08(金) 01:30:54.98 ID:35vp4mgoo
マンションだったおかげで(?)難なく脱出出来た。
一軒家だったら出口に困っていたかもしれない。
もうだいぶ離れたし、もう紅茶を飲ませに追って来ることでもない限り、大丈夫だろう。何が大丈夫なのかは分からないが。

さやか(ライダーの戦いに一般人を巻き込むわけにはいかないのです。わかってください、名も知らぬ恩人!)

しかし、名前くらい聞けば良かったかな…、と内心で後悔する美樹さやかちゃんなのであった。
88 :1 [sage saga]:2011/07/08(金) 01:32:12.59 ID:35vp4mgoo
今回はこれだけです。
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/08(金) 01:33:32.95 ID:EKbwrF+io
紅茶……マンション……うわー誰なんだろうー(棒読み)
乙マミ!
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/07/08(金) 01:46:25.33 ID:d+TDckaoo
まってた乙

気長にやろうぜ
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/09(土) 21:52:39.78 ID:vhxWJkd7o
\オツベント/
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/16(土) 22:07:43.24 ID:kwmLOOcko
これはまどかVSほむらがあるな
期待しよう
93 :1 [sage saga]:2011/07/22(金) 22:43:55.01 ID:v5YiTJ2bo
投下します。
94 :1 [sage saga]:2011/07/22(金) 22:45:02.73 ID:v5YiTJ2bo
ほむら「…ん?ここは…」

ほむらが目覚めた場所、それはミラーワールドではなく、

ほむら「…保険室?」

辺りはもう暗かった。
窓の外では運動部員たちが帰りの支度、グラウンドの整備などを行っているようだ。
つまり今は下校時間か、既に少し過ぎているか、ソレくらいの時刻ということになる。

ほむら「………」

確か、保険室で薬を飲もうとして、それから…

ほむら「ああ…夢…」

全て、夢だったら良かった。
夢ならば、人々が怪物に襲われているという事実もない。
夢ならば、あの人は死んでないんだ。
夢ならば。夢ならば。
95 :1 [sage saga]:2011/07/22(金) 22:46:11.50 ID:v5YiTJ2bo
…キィィィイイイン…キィィィイイイン…

甲高い、頭に響く、耳鳴りのような音。

ほむら「…夢じゃ…」

ない。夢じゃない。
ベッドの傍らで黒い箱がことさらソレを強調するかのように光る。
あれは、紛れもない現実だ。
信じたくない?知ったことではない。
お前のせいで彼女は死んだ。
あの緑のライダーが殺した?違う。
お前を守らなければ死ななかったんだ。
以前にも対峙したことがある素振りだったことから、それは明らかだ。
お前のせいで彼女は死んだ。
だから、仇をとろうとした?
お前に何が出来た?気がついたら保険室のベッドに寝てただけだ。
お前は何も出来てない。変われてない。
お前のせいで彼女は死んだ。



お前が、殺したんだ。



ほむら「…あああああ、ううぅ」



私が、殺したんだ。






96 :1 [sage saga]:2011/07/22(金) 22:47:33.38 ID:v5YiTJ2bo
鹿目まどかは帰路についていた。

まどか「あの人は一体なんだったのかな…。しかも、あれは…」

いきなり説教じみたことを話し始めたかと思ったら、卒倒。
ここまでは、まあ良い。変な人なんだなあ、で済む。
ただ、その後だ。あれは完全に、

まどか「消えた…よね?」

そうなのだ。彼女が前に倒れこみ、地面に着くか着かないか辺りで、その姿は消えていた。

まどか「先輩のデッキを持ってただけでも怪しいのに…、あ。」

先輩のデッキを彼女が持っていた、ということは、今、先輩はどうしているのだろうか。

まどか「…まさか、ね」

いや、そんなことは。
先輩はかなりの手練れであったし、そんな簡単に負けるはずはない。
そうだ。また明日学校で会える。
きっとそうにちがいない。

これが淡い期待であることを、まどか自身、気づいていないわけではない。
だが、期待せざるを得なかった。
もう、先輩に会えないなんて、認めたくなかったから。

97 :1 [sage saga]:2011/07/22(金) 22:48:28.92 ID:v5YiTJ2bo


一方、助けてくれた恩人もとい紅茶怪人を全力で振り切った美樹さやかもまた、帰路につこうとしていたのだが…。


仁美「さやかさーん!!」

さやか「あ、仁美だ」

仁美「もう!あ 仁美だ じゃありませんわ!探しましたのよ!もう、心配で!心配で!」

さやか「焦りすぎだってー、もう」

仁美「さやかさんが落ち着きすぎなんです!だって、『あんな爆発に巻き込まれた』んですもの!心配しない方がおかしいですわ!」

さやか「…いやはや面目ない」
98 :1 [sage saga]:2011/07/22(金) 22:49:11.74 ID:v5YiTJ2bo
志筑仁美は協力者だ。

とはいえ、彼女が特別何かできるわけではない。
そんな彼女がこのライダー同士の戦いにおいて、協力者であるのには理由がある。

仁美「お身体は大丈夫ですか?!どこか痛いところは!?」

さやか「大丈夫、大丈夫ー。ただ…契約モンスターが殺られちゃったけど」

仁美「そんなことはどうだって構いませんわ!さやかさんのお身体にもしものことがあったら、わたくしは!わたくしは!わたくしはーーーーあぁ!」

そう、ちょっと変わってるからなのだ!
99 :1 [sage saga]:2011/07/22(金) 22:50:09.99 ID:v5YiTJ2bo

いや違う!嘘だ!別にこれは理由じゃない。
本当の理由は、

さやか「もう、心配し過ぎだって!何でったってそんなに心配するのさ」

仁美「『私の代わりに戦ってもらっている』のですから、心配して当然ですわ!」

これだ。
100 :1 [sage saga]:2011/07/22(金) 22:50:50.36 ID:v5YiTJ2bo
元々、このライダーデッキは彼女、志筑仁美の所有物だった。
彼女がこの戦いのことを相談しに来たのがきっかけでデッキを譲り受けることになったのだ。

さやか「代わりっていう言い方はちょっと違うかな。あたしが好きで戦ってるわけだし」

仁美「そ、それでも…」

…キィィィイイイン…キィィィイイイン…

仁美「あ…」

さやか「モンスターかな。ちょーっと行ってくるわ!」バッ

近くの建物の窓にデッキを向ける。
すると、窓からベルトが現れ、さやかの腰に装着された。

さやか「変身!」

バックルにデッキを装填、次の瞬間、さやかの姿はライダーへと変わっていた。

ブランク(さやか)「よし!行ってくるねー」

仁美「…気をつけて」

ブランク(さやか)「わーってるって!じゃ!」

そう告げると、さやかは窓の中に消えていった。
101 :1 [sage saga]:2011/07/22(金) 22:51:38.42 ID:v5YiTJ2bo
今回は終了です。
仁美のキャラがわからない。
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/22(金) 22:59:38.60 ID:Cc32fI5Jo
乙乙
久々にふっつーの良い子な仁美だぁ なんか新鮮
103 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:15:33.14 ID:zWak1aHio
投下します。
104 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:16:46.78 ID:zWak1aHio
ブランク(さやか)「っと」

ブランク(さやか)「さーてと、モンスターは何処かなー?」

さやかは辺りを見回すが、それらしき影は見当たらない。
もう別のライダーが倒しちゃったのだろうか、などと思考を巡らせていた、その瞬間

「危ない!」

ブランク(さやか)「へっ?」

背後から何者かに押し倒される。
振り向くと、金色のライダーが覆い被さるように腰元にいる。
そして次の瞬間、さやかがそれまで立っていたところを大量のミサイル群が通り過ぎた。

ブランク(さやか)「えっなにこれ」

通り過ぎたミサイル群がUターン、そのまま再びさやか達の方へと戻ってきる。

「追尾型か!」

ブランク(さやか)「えええええ!」

「仕方ない!」

金色のライダーはさやかの元から立ち上がり、素早くカードを引く。

ミサイル群はもうすぐそこだ。

=GUARD VENT=

ブランク(さやか)「まさか」

「ちょっと下がっててね!!」
105 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:17:31.43 ID:zWak1aHio
ミサイル群が直撃する。
一度爆発が起こったかと思うと、そのまま二人の周りを火の海にしていく。
爆発によって別のミサイルが誘爆。

そしてその爆発でまた別のミサイルも誘爆。
止まらない爆発の連鎖は周囲の建物を次々と破壊していく。

さやか(なにこれデジャヴ?)
106 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:18:46.07 ID:zWak1aHio
しばらくの間、なんとか盾で防ぎきれていたようだが、そろそろ限界なのだろう。
遂に金色のライダーが膝をついた。

「ちょっと、やばい、かも」

さやか(ヤバいって、そりゃヤバいでしょ!というか馬鹿でしょ!ミサイルを盾で受け止めるとかぁぁぁあ!)

非情にも、ミサイルの雨が止む気配はない。
このままでは二人とも死ぬのを待つだけだ。
万事休すか。
と思われたその時

=GUARD VENT=

「うりゃーーーーー!!!!」

二人の背後からミサイルを盾で受け止めながら別のライダーが走ってきた。

さやか(あいつ確か、あのベルデのモンスターを倒した…)

???(まどか)「大丈夫ですか!?私も手伝います!」

「誰だか知らないけど、無茶するわね。ありがとう。助かるわ」
107 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:19:34.00 ID:zWak1aHio
その後、ミサイルによる攻撃は三人の周りを全て瓦礫に変えたところで、止まった。

ブランク(さやか)「お、おわったー」

???(まどか)「や、やっと終わりましたね」

「いいえ、まだよ」

ブランク(さやか)「えっ」

さやかは失念していた。
このミサイル攻撃が自然に起こるなんてことはありえないわけで、それはつまりこの攻撃を仕掛けてくるような『敵』が存在するということになる。そいつをどうにかしない限り、終わりではないのだ。

爆煙が風に流され、これまで見えなかった『敵』が姿を見せる。

「あのモンスターね…」

さやか(あのモンスターは…!)
108 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:20:47.58 ID:zWak1aHio
――――――そこに佇んでいたのは、巨人だった。
どんな攻撃も受け付けないであろう無骨な緑の体。
そしてその体中が鎧で覆われ、両腕には巨大な重火器。
頭には牛を模した雄々しい角。

「マグナギガ…」

???(まどか)「マグナギガ…?」

「このモンスターの名前よ。鋼の巨人マグナギガ。仮面ライダーゾルダの契約モンスターよ」

???(まどか)「契約モンスター!?ってことは…」

「ええ。近くにいるでしょうね…。」

???(まどか)「ダメです!」

ブランク(さやか)「へ?」

???(まどか)「ライダー同士が戦うなんて!」

ブランク(さやか)「ちょっと、あんた何言ってんのよ!こっちはあれだけミサイルぶっぱなされてんのよ!」

???(まどか)「こっちがやり返さなきゃいい!」

ブランク(さやか)「めちゃくちゃじゃない!そんな小学生のケンカみたいな…」

「そうね。確かに彼女のいうことは小学生のケンカじみてる。これは戦いよ。ライダーになった以上、皆、生死を賭けてる」

さやか(…生と死…)

???(まどか)「で、でも!」

「でもね。だからこそ、こういうやり方も出来るのよ」

???(まどか)「えっ」
109 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:21:55.39 ID:zWak1aHio
「ゾルダ!何処かで見ているんでしょう!貴方の狙いはわかっているわ!今の攻撃、明らかにファイナルベントのカードによるものでしょう!」

???(まどか)「狙い…?あっ、そうか!」

ブランク(さやか)「えっ何?どういうこと?」

「貴方は、この一撃で確実に仕留めるつもりだったはずよ!でも、それは失敗に終わったわ!つまり!」

「状況は3対1で貴方の圧倒的劣勢!でも、こちらに戦う意思はないわ!」

ミラーワールドに響く大声。
対するマグナギガに動きはない。

「そうね、言い方を変えるわ!…見逃してあげる と言っているのよ…!」
110 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:22:33.63 ID:zWak1aHio
ゾクッ、とした悪寒がさやかとまどかを襲う。
今の彼女の声は、違っていた。
先ほどまで彼女達に語りかけていた、あの優しげな声とは全く異なり、怒気、殺気、といった相手に対する明確な『敵意』を周囲に感じさせていた。

さやか(…これが…ライダー…)

その数秒後、マグナギガが沈み始める。
ズッ、ズズスッという音と共に地面へ消えていった。

それを最後まで見守ったところで、やっと彼女から発せられていた『敵意』が解かれた。
それと同時にさやかとまどかにも再び安堵感が舞い戻る。


ブランク(さやか)「たわー、やっと終わったぁー」

???(まどか)「そ、そうですね」

「ふふふっ。そうね、『一端』終了ってとこかしら?」

ブランク(さやか)「で、ですよねー」

「しかし変わったライダーもいるものね。戦いを止めたい、だなんて」

ブランク(さやか)「ですよね!ねぇあんた、ほんと変わってるよ」

「未だにブランク態だなんて貴方も十分変わってるわよ」

ブランク(さやか)「え?いや、あのこれはちょっとしたわけがー…、あは、あはは…」
111 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:23:12.12 ID:zWak1aHio
「とりあえず、ここを出ましょうか?そろそろ活動限界よ」

???(まどか)「なんだかいろいろ言いたいことはありますが、とりあえずそうしましょう」

ブランク(さやか)「そうだね。でも、どこから出るの?」

「あ」

辺り一面はマグナギガによる砲撃で建物と呼べるようなものは全く残っていなかった。
112 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:24:23.51 ID:zWak1aHio
ブランク(さやか)「なにこれ!あたしたち閉じ込められたの!?ていうかさっきの敵もあたしたちがどうせここから出られないと思ったから引いてくれたんじゃ…うわあああああ!」

「ちょっとうるさい!ねえ、貴方はどこから入ってきたのかしら?」

???(まどか)「ええっと、ここからはちょっと離れた場所なので爆発の被害は受けてないと思います。でも…」

ブランク(さやか)「でも ってなによ!そこ行こうよ!あたし走るよ?全力で行くよ?って、あれ?」サァァァァ…

「活動限界、ね」サァァァァ…

???(まどか)「はい。ちょっと間に合わないかな、って」サァァァァ…

ブランク(サァァァァやか)「ちょっ、間に合わないかな ってなによ!ヤバいよ!ていうか、もう走ろうよ!考えてる暇はないよ!誰かが呼んでるよ!Ride on Right time だよ!!」サァァァァ…

「うふふっ、なにそれ意味わかんない」サァァァァ…

ブランク(サァァァァやか)「い、意味なんてないよぉぉぉお!とりあえず走ろうよ、って言ってるんだよぉぉぉお!!!死にたいのか?死にたいのか、あんたらはぁぁぁあ!!!」サァァァァ…

???(まどか)「待って。誰かが呼んでる」サァァァァ…

ブランク(サァァァァやか)「いいよぉぉぉお!!!そのネタもういいよぉぉぉお!!!あたしが悪かったから!!しょうもないこと言ったあたしが悪かったから!!走ろ?ね?走ろうよ?」サァァァァ…

???(まどか)「ち、違うの!聞こえませんか?とても小さな声だけど」サァァァァ…

…ヤカサーン!サヤ…ー…

「何か聞こえるわね」サァァァァ…

サヤカサーン!サヤカサーン!

ブランク(さやか)「…この声は…」サァァァァ…
113 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:25:25.62 ID:zWak1aHio
???(まどか)「えっ、仁美ちゃん?」サァァァァ…

ブランク(さやか)「えっ」サァァァァ…

???(まどか)「えっ」サァァァァ…

サヤカサーン!コッチデスワー!

ブランク(さやか)「…あんた仁美の知り合いなの?」サァァァァ…

???(まどか)「えっ」サァァァァ…

ブランク(さやか)「えっ」サァァァァ…

サヤカサーン!サヤカ、アッ、イタッ

「これ、こけたわね」サァァァァ…

???(まどか)「ク、クラスメイトだけど…」サァァァァ…

ブランク(さやか)「えっ何、クラスメイト?」サァァァァ…

さやか(くくくくくクラスメイトだとぉぉぉお!?ヤバいよ!ヤバいよ!これは正体がバレちゃうよう!)

???(まどか)「えーと…もしかして…さやかちゃん?」サァァァァ…

さやか(ぬおーーーーっ!バレたぁぁぁあ!!!)

サヤカサーン!コッチデース!ココカラデテクダサーイ!

「なんか鏡が浮いてるわね」

ブランク(さやか)「ささささささささささやかちゃうわ!」サァァァァ…

???(まどか)「でも、仁美ちゃんが…」サァァァァ

ブランク(さやか)「ち、違いますーぅ。人違いですーぅ。こ、この人がさやかさんなんじゃないのー?」サァァァァ…

「えっ、何を言ってるのかわからないけど…私はさやかさんではないわよ?さやかちゃん?」サァァァァ…

ブランク(さやか)「ぬわーーーーっ!」サァァァァ…

サヤカサーン!サヤカサーン!

ブランク(さやか)「さやかさんさやかさんうるさいよぉぉぉお!!」サァァァァ…

まどか(さやかちゃん…何やってるんだろ…どうせ皆であの鏡から出ることになるから正体なんて隠しようがないのに…)
114 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:26:37.62 ID:zWak1aHio
ブランク(さやか)「終わった…。変身ヒーローが正体を知られてしまう、それは家族が狙われることを意味する…。ごめん。お父さん。お母さん」サァァァァ…

「はいはい。そろそろ出るわよー?」サァァァァ…

ブランク(さやか)「いやっ!首をつかまないで!引きずらないで!」サァァァァ…

???(まどか)「はい出ますよー」サァァァァ…

そして三人は仁美によって用意された鏡の中へと消えたのだった。
115 :1 [sage saga ]:2011/07/25(月) 01:27:13.68 ID:zWak1aHio
今回は終了です。
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/25(月) 16:51:55.75 ID:VAlo6iVBo
乙マミ


金色のライダーとは誰なのか!?そして美樹家の運命はッ!?(棒読み)
117 :1 :2011/07/25(月) 18:09:09.49 ID:lpSkvbB+o
>>112
さやか「Ride on Right time じゃなくてTime judged all だ…関係ないオーズネタ仕込んだ上に間違えるなんて…なにこれ恥ずかしいよ…」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/25(月) 19:27:22.28 ID:JUHMOORI0
初めて見て追い付いた。これからが気になる展開だね。頑張ってください !
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/25(月) 19:29:17.62 ID:gd7XuwADO
さやかと仁美の関係がおもしろいな

ただ純粋に協力関係なのかもしかしたら裏に何か噛んでるのか・・・
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/25(月) 22:37:00.36 ID:xhNyIkeNo
ほむらは変身時のみ記憶が戻るのか
カードデッキやダークウィングに魂入っちゃったのかな・・・

龍騎やインペラーなのに少女しい動きを想像しても違和感がないのがいいなぁwwwwww
121 :1 :2011/07/28(木) 01:29:20.96 ID:aXdMN+LVo
投下します。
122 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:30:14.79 ID:aXdMN+LVo
ほむら「っ………」

どれくらい時間泣いていたのだろう。
わからない。
ただ、学校は既に真っ暗だ。
いつまでもここにいるわけにはいかない。
多分もう残っている生徒も私くらいのものだろう。

ほむら「……っ…」

まだ嗚咽が収まらない。
よろよろと立ち上がり、机の上においていた自分の荷物、主に薬の類であった、をカバンにしまっていく。

ふと、目の前に掛けられたホワイトボードが目に入った。
『本日、教員出張につき代理で保険委員長のV-B榊原が待機しています。』
なるほど保健室に人がいなかったのは保険委員長がサボっていたからか。
まあ、関係ないか、と最後に、あの真っ黒な箱に手を伸ばす。
123 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:30:54.30 ID:aXdMN+LVo





………『真っ黒な』?




124 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:31:52.28 ID:aXdMN+LVo
ほむら「………ない」

なぜ今まで気づかなかった。
あの騎士さんやカメレオンのようなライダーのデッキにあったようなモンスターとの契約を表す、あの金の紋章。
それが、ない。

急いでデッキをとりあげ、そして中を確認する。

ほむら「ない。ない。ない」

やはり、ない。
あのコウモリのモンスター、ダークウィングとの契約のカードがない。
125 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:32:34.87 ID:aXdMN+LVo
ほむら「………はは」

失敗したのか。
昔から何かにつけて上手くやれないとは思ったいたが、まさかここまでとは。
もはや笑うしかない。
どうやって現実世界に戻れたのかと思っていたが、モンスターとの契約に失敗したから現実世界に戻されたのだと考えると納得がいく。
つまり。
つまり、本当になにも出来なかったのか。
ただ、自分を守って殺される人を見て、おしまい。
―――――それで、おしまい。

ほむら「ぁぁぁあ!!!」

カードデッキを放り投げる。
どこかの壁にぶつかり、カランカランと乾いた音を立てて転がる。

無理だよ。そうだ、初めから無理だったんだよ。
騎士さんも言ってたじゃないか。

『貴方はライダーに向いてない』

って。
他の人に任せよう。
私にはもう―――――――――…。



126 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:33:17.52 ID:aXdMN+LVo



いつもの通学路。
まどか、さやか、仁美はいつものように三人で登校中だ。

さやか「いやー!まさかまどかがライダーだとは思わなかったよー!」

まどか「わたしも。さやかちゃんもライダーだったなんて…」

さやか「なんで言ってくれなかったのよー!もーう」

まどか「…あはは」

仁美「さやかさん、ライダーの話をそんな大声でするのは…」

さやか「大丈夫だって!別に他の人が聞いても『あ、この子達バイク乗りなんだ』って思うだけだってー」

さやかはぶいんぶいーんと手を捻って見せる。
それに見て、仁美はため息をついた。

仁美「中学生のわたくし達を見て、そんな風に思う人はいないと思いますけど…」

さやか「いるよ!」

仁美「いません」

さやか「いるって!」

どうやら真性のアホの子らしい。
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/07/28(木) 01:34:26.67 ID:/IXeKXMXo
この板だといきなり乙っていうのが流れなの
それともvip的な感じで煽ってるだけなの
128 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:34:29.11 ID:aXdMN+LVo
仁美「…じゃあ仮にそういう人がいたとしても、もし他のライダーに聞かれたらどうしますの?」

まどか「そ、そうだよ。さやかちゃんだって、あれだけ正体バレちゃうの嫌がってじゃない。」

仁美「そうです。やっと鏡から出てきたと思ったらいきなり、『さやかさんって呼ぶなー!』ですもの。最初何がなんだかわかりませんでしたわ」

さやか「う、それはすぐ謝ったじゃん!」ムキー

まどか「まあまあ、どうせ放課後マミさんの家で思う存分話せるんだし、今は別の話をしようよ」

マミさん、とは昨日の金のライダーだ。
なんと同じ見滝原中学の生徒でまどか達の先輩にあたるらしい。
昨日はもう遅かったのでマミさんの提案で、また明日の放課後に集まろう、ということになった次第だ。

さやか「ぐぬぬぬ…仕方ない…家族を守るためだ…」

ならば、じゃあ小声で話そう、と懲りずに言い出すも二人に即座に拒否されるさやかなのであった。
129 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:35:15.00 ID:aXdMN+LVo
―――――――
――――――
―――――
――――

担任の早乙女先生によるよくわからないだけの長い終礼も終わり、帰りの準備をしたり、友達と話したり各々思い思いのことを行っていた。

そんな中、私は一人薬を飲むために保健室に向かう。
昨日は鹿目さんに着いてきてもらったけど、もう保健室の場所もわかるし、一人で大丈夫だ。
それに昨日もなんだか急にどこかへいってしまったし多分彼女も面倒だったのだろう。
それなのにまた頼んだりするのは少し気が引け――――

まどか「ほむらちゃん、保健室行こっか」

ほむら「えっ」

まどか「お薬の時間でしょ?まだちゃんと保健室の場所覚えられてなかったらいけないと思って」

ほむら「…あ、あの…その…」

まどか「あっ。やっぱりまだあやふやだったんだね!大丈夫!私が着いてくから!」

私が思っていたよりもこの子は随分良い子みたいだ。
130 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:35:59.70 ID:aXdMN+LVo
まどか「じゃ、行こっか!」

ほむら「う、うん」

昨日のように鹿目さんが前を歩いて、私を案内してくれる。
なぜだろう。鹿目さんといると、なんだか安心する。

まどか「ごめんね。昨日は途中で帰っちゃって」

ほむら「えっ、いや、い、いいの。気にしないで。用事があってしかたなかったんだし…」

むしろ謝らなければいけないのは私の方だ。
途中で放り出すなんて面倒くさかったのだろう、だとか、私のことが嫌いなのだろう、だとか思っていたのだから。

まどか「はい、着きました〜!今日はちゃんと中まで一緒に入るね!」

どうぞー、と入り口を開けてくれる。
やっぱりすごく良い子だなあ。

ほむら「あ、ありがと…鹿目さん」

まどか「あっ!名前!」

ほむら「名前?」

まどか「うん!覚えてくれてたんだね!」
131 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:36:54.14 ID:aXdMN+LVo
そういえば。
ちゃんと名前を覚えているのは彼女だけかもしれない。

ほむら「か、鹿目さんもわたしの名前覚えてくれてるし…」

まどか「『鹿目さん』じゃなくて『まどか』でいいよ。皆そう呼ぶし」

ええええ!なんか、気恥ずかしい。

ほむら「じゃあ……まどか…ちゃん」

まどか「てへへ。なあに、ほむらちゃん」

ほむら「えっ、…な、なんでもないです…」

なんだこれ。
なんか新婚カップルみたいだ。

まどか「ごめんごめん。てへへ。なんだかからかっちゃった。じゃあ私お水入れて来るね!」

ほむら「あ、うん、ありがとう」

鹿目さ…、じゃなくて、まどかちゃんが保健室の隅の蛇口で水を汲んでこちらに戻ってくる。
132 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:37:31.91 ID:aXdMN+LVo


その途中で何か黒いものにつまづいた。

そう。昨日私が放り投げたアレだ。

133 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:38:18.54 ID:aXdMN+LVo
まどか「おっとっと、セーフ。水はこぼれてないよ!って、これは…」

駄目だ。駄目だ、駄目だ。
まどかちゃん、それを拾っちゃ駄目だ。
止めないと。止めろ。止めろ、私。

まどか「だ、誰かのパスケースかな。私が先生に届けておくね」

ほむら「あ、――――――――」

まどかちゃんはそれを拾い上げた。

心臓が、ドクンッと脈を打つのを感じた。

そしてそれはそのままスカートのポケットの中にしまわれた。

―――駄目だ。それを持っていては。
それを持っていては、あの闘いを、あの地獄を、まどかちゃんが肩代わりすることになる。


そう、私の代わりに。


そんなこと、させちゃいけない。
そんなこと、許されることじゃない。
ちゃんと、言わないと―――――。
134 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:38:54.19 ID:aXdMN+LVo
ほむら「まどかちゃ―――」

〜〜〜♪〜〜〜♪
突如、着信音が鳴り響く。
まどかちゃんの携帯電話だ。

まどか「あ、さやかちゃんからだ」

まどか「…ごめん!ほむらちゃん!実は友達待たせちゃってるの!明日は最後まで付き合うから!ほんと、ごめん!」

そう言って、まどかちゃんは保健室を飛び出す。

ほむら「待って!」

追いかけるように私も飛び出すが、既にまどかちゃんの姿はなかった。

135 :1 [sage saga ]:2011/07/28(木) 01:39:30.05 ID:aXdMN+LVo



まどかは全速力で駆けていた。
友達から急かされているから、それもあるが、今、彼女の頭の中はさっき拾った黒い箱のことでいっぱいだった。
〜〜〜♪〜〜〜♪
『着信:美樹さやか』
ピッ

まどか「もしもし!」

さやか『まどかおっそーい!いまどこ?もうマミさん来てるよー』

まどか「さやかちゃん、たいへんなの!」

さやか『なになに?どうしたの?』

まどか「…ライダーデッキ、拾っちゃった…!」

心臓が高鳴り、いつもより息が上がる。
携帯を握る力が自然と強くなっていた。

さやか『は?』

136 :1 [sage]:2011/07/28(木) 01:40:49.85 ID:aXdMN+LVo
今回は終わりです。
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/28(木) 01:41:38.61 ID:k2RTYia2o
乙彼様!


急展開ですな、拾ったのが正義のライダー(暫定)で良かった
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 14:50:10.08 ID:lTrGvgODO
>>127
SS進行中はレスを挟まないという暗黙の了解があるからレス投下が終わってから支援的に乙する

って事じゃないかなぁ?
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/31(日) 18:27:32.72 ID:/6uPXajo0
そのうち織莉子とキリカがそれぞれオルタナティブ・ゼロと仮面ライダータイガに変身しそうだなこのSS
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