このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

仮面道化? - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/21(月) 16:31:31.30 ID:ZIz6+aHDO
中二痛い遅い稚拙
とひどいできですがどうか勘弁
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 16:40:38.84 ID:ZIz6+aHDO
〜Overture〜



闇は人を捉える

人は闇を捉えられない

闇は人を捕える

人は闇を捕えられない


ならば誰が闇を捕える

神か?英雄か?人外か?


その答えは
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 16:42:53.41 ID:ZIz6+aHDO
1章


深い 深い 闇の底

暗い 暗い 闇の色

少年の前に広がるは無限の暗闇


しかし少年は知る


彼の闇には限界があり、物理的な限りがあることを


そっと手を動かして暗闇に一条の光をもたらす

そこから外の光景を見る


外は中とは違う闇に覆われていた

うごめく“影”

そして赤いいくつもの光


まがまがしい光を放つ無数のそれを、なぜか少年は“影”の“目”であると知った



4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 16:44:38.96 ID:ZIz6+aHDO
“目”が合う

影の至るところに開いている無数の赤い目が、ひっそりと隠れた押入れから のぞいていた少年の二つの目と合う

恐怖による硬直


そして這い寄る影


その足元には影に真っ先に襲われた母と、母を助けようとした父の骸が倒れている

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 16:48:32.98 ID:ZIz6+aHDO
………はずだった

そこにあったのは物だった

否、残骸だ

否、遺留品だ

影はあっという間に二人を捉え、捕え、喰らった

喰らう?


いや、溶かした


彼らは影に取り込まれたとたん人の形を失い、液状となって影に吸収されていった


残ったのは着ていた服や身に着けていたものだけ


もはや少年の両親の体は地上から消滅していた



6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 16:49:28.45 ID:ZIz6+aHDO
這い寄る影
「……見エル…見エルゾ………」

忍び寄る死
「……臭ウ…臭ウゾ………」

明確な死の形
「貴様ノ脅エガ形トナッテ…」

最悪の終焉(フィナーレ)
「我ノ前ニ立チ現ワレテイルゾ……!!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 16:50:13.66 ID:ZIz6+aHDO
そして無力な少年は逃げることもできずにただ震える


一人

押入れの中で


ただ神に祈る


「神様神様神様神様神様神様神様助けて助けて助けて助けて助けて助けてたた助け助けたすけけけけけけ」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 16:50:40.27 ID:ZIz6+aHDO


這い寄る影

忍び寄る死

神は何の行動も起こさない


奇蹟などないことを少年は知る


しかしそれを知るには彼は若すぎ、そして遅すぎた




「…俺に、俺に力があったなら………!」




そして影は押入れに真の暗闇を写し込んで
9 :ここまでは友人作 [saga]:2011/03/21(月) 16:51:29.61 ID:ZIz6+aHDO






















もはやその家からは人が消えた

                   〜一章Fin
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 16:53:24.59 ID:XL/Fas7e0
ひょっとしたら仮面ライダーかなー、なんて思ったが全然違ったでゴザル
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 16:57:44.19 ID:ZIz6+aHDO
>>10
いろいろその時読んでた漫画に影響されてるきはするけどライダーはあんまり関係ないですすません
12 :1レスどれくらい入れたらいいん [saga]:2011/03/21(月) 17:16:49.67 ID:ZIz6+aHDO
二章

少年が目を覚ます
「夢……か」
背中にはじっとりとした嫌な汗
夢に違いない、俺は今生きているのだから

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 17:17:49.33 ID:ZIz6+aHDO
否、徐々に覚醒していく意識が夢(げんそう)を打ち砕く
知らない部屋、薬臭い真っ白な空間
「親父たちはどこにいるんだ」
起き上がろうとして右手の点滴に気付く、台は固定されており動けそうにない
ナースコールでもあればいいのだが、再び回りを見渡した時ドアが開いた
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 17:18:42.47 ID:ZIz6+aHDO
「目が覚めたようだね」
やつれた若い男だ、白衣を着ているとこから察するに医者だろうか
「ここは?」
「病院みたいなものだよ。君はここに搬送されてきたんだ」
「みんなは、そして俺はどうしたんだ?そもそもあなたは誰なんだ!?」
「待ちたまえ、そう矢継ぎ早に質問されても一度に答える事は出来ない。私には一つしか口がないのだからね」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 17:19:37.08 ID:ZIz6+aHDO
あやすような口調で男が言う
「まずすぐに答えることができる質問に答えようか。私は毒島薬男(ぶすじまくすお)、見てのとおり医者崩れだ」
「崩れ?」
少年が首を傾げる
「いろいろとあってな、私は医師免許を持っていないんだ。ああ、安心したまえ腕は悪くないと自負しているよ。」
薬男が眼鏡越しに笑う
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 17:20:31.04 ID:ZIz6+aHDO
「次の質問、君と君の両親はどうなったのかだったな。これは別のものに答えさせよう、その場を見てない私より彼のほうが適任だからな」
「どういう意味だ?」
「彼に会えばわかるさ。私から言えることは……そうだな、『受け入れろ、それが出来ないなら退場しろ』といったところか。まあいい、彼を呼んでこよう」
薬男がドアの先へ消える
「言い忘れていた。『お大事に』」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 17:21:56.82 ID:ZIz6+aHDO



五分後、病室にノックの音が響く
「入ってください」
ドアの先にいた男の風貌は病院という施設には相応しくないものだった。B系ファッションといえばよいのだろうかダボダボの服装に馬鹿でかいヘッドホン、サングラスにニットキャップどこからどう見ても不審者だ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 17:22:53.69 ID:ZIz6+aHDO
少年の視線に気付いたのか男は気まずそうに口を開いた
「あー、あれDA。この格好はきにすんNA、仕事着みたいなもんだかRA。俺は音無響(おとなしひびき)ってもんDA」
「で、音無さんは何を説明してくれるんですか?」
その口調のせいで少年が不信感を募らせていることに気付いていないのか響は構わず話し出した
「単刀直入にいってお前の両親は亡くなっTA」
「……そうですか」
「あまり驚いていないみたいだNE」
「何と無くそんな気がしたんです」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 17:24:11.18 ID:ZIz6+aHDO
淡々と応える少年に響は優しく声をかける
「ないてもいいんだZE」
「……ですよ、何かが親父たちを喰ったんですよ!!何なんですかあれは、何か知ってるんですか!!」
スイッチが入ったかのように少年は溜まっていたものを吐き出す
「あんた達は何か知ってるのか!?言え、言えぇ!!言えよぉ!!」
「知っているSA、そしてお前は全てをしる権利があRU。ただ一つだけ約束しNA」そして響は薬男と同じことを告げた
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 17:26:01.38 ID:ZIz6+aHDO
「『受け入れNA、それが出来ねえなら退場しやがRE』」
「ああ、何だって受け入れてやるよ」
少年に先程までの弱さはない。そこには一人の覚悟を決めた男がいた
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 17:26:33.86 ID:ZIz6+aHDO
「OK、そのまえにお前の名前を教えてくんねぇKA」







「堕骨、白山堕骨(しらやまだこつ)だ」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 17:27:16.96 ID:ZIz6+aHDO
とりあえずここまで
批評批判指摘助言感想ありましたらお願いいたします
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/03/21(月) 17:43:18.10 ID:cAjoecaAO
語尾がおかしい人が音無響と名乗った時は普通の厨二病作品かと思ったのだが、主人公が白山堕骨と名乗った瞬間に己の認識の甘さを痛感した所存でございますになった。

ストーリーはまだまだ先が見えてこないので現時点では評価が難しい。続きに期待

読みにくいと思う人もいるだろうから行間にスペースを入れて読みやすく、1レスあたりの分量はもう少し増やしてもいいんじゃないかな?
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 17:50:11.76 ID:ZIz6+aHDO
>>23
こんな具合でしょうか


淡々と応える少年に響は優しく声をかける

「ないてもいいんだZE」

「……ですよ、何かが親父たちを喰ったんですよ!!何なんですかあれは、何か知ってるんですか!!」

スイッチが入ったかのように少年は溜まっていたものを吐き出す

「あんた達は何か知ってるのか!?言え、言えぇ!!言えよぉ!!」

「知っているSA、そしてお前は全てをしる権利があRU。ただ一つだけ約束しNA」そして響は薬男と同じことを告げた
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 17:50:49.71 ID:ZIz6+aHDO
>>23
あっ名前は更に読みにくいやつとかたばだば出てきます
申し訳ない
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/03/21(月) 18:01:50.88 ID:cAjoecaAO
>>24-25
あくまで俺個人の意見だけど読みやすくなったと思う。行間が詰まってると目がチカチカして疲れるからね

名前は無理なく読めれば大丈夫かな。それも個性や作風のうちでしょ

次の投下はいつになるのかな? また見に来るから頑張ってくれ
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 18:04:30.58 ID:ZIz6+aHDO
>>26
今四章の途中までストックがあります
まとめて落とした方がいいのか小出しにすべきなのかが今市わかってなかったり
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/03/21(月) 18:30:55.77 ID:cAjoecaAO
最初の掴みが終わるまでは投下した方が良いかも。さっきも書いた通り、現段階では評価が難しい

物語の世界観や登場人物の性格なんかが読み手に伝わる程度の投下は必要かな
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 18:33:31.53 ID:ZIz6+aHDO
>>28
ならもう一章だけ
携帯から書いてるとたくさん書いた気がしてもたいしたりょうでないことに愕然としたり
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 18:35:19.49 ID:ZIz6+aHDO
三時間後、薬男の診断で特に問題はないとされたため堕骨は響に事件について説明を受けていた

「とりあえず飯食いながらでもいいKA?忙しくて昼飯食ってねぇんだYO」

「構わない、俺も腹が減っているしな」

「んじゃ、食いに行くKA。安心しな、俺がおごってやるYO……経費でNA!」

堕骨は響に連れられ施設内の食堂に入った

「っても、部外者に話を聞かれる訳にもいかねえからNA。食堂で勘弁してくれYA」

「いいから早く説明してくれ」

「OKOK、んじゃマジモードになるZE」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 18:36:53.77 ID:ZIz6+aHDO
「もう一度、一から説明するがお前の両親を喰ったのは歪(ディス)というもんだ。

歪はどこからともなくやってきて人間を喰らう、正確には顔を喰べてから残りカスである人間を喰らう」

「顔を?」

「前に喰われかけた遺体を見たことがあるが酷いもんだった。顔がないんだよ、のっぺらぼうって怪談があるだろ。あの話から抜け出して来たみたいな顔になってるんだ」

「なら、親父達も顔を喰われたのか……」

「ああ、恐らくはな」

響は恐らくといったものも間違いなく顔は喰われている。それでも恐らくといったのは堕骨を気遣ってのことだろうか
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 18:38:56.00 ID:ZIz6+aHDO
「話を戻す、その歪に対抗するためにいるのが俺達『仮面道化(ペルソナクラウン)』」「仮面道化?」

「歪が使っている力と同じ力を使役し戦う者達のことだ。お前も仮面道化になれば歪と対抗できるってわけだ」

「なればってそんなに簡単に仮面道化ってのになれるのかよ」

「お前を薬男センセが診たとき室長から仮面道化としての適性値を調べるように言われてたんだ。結果お前には適性があると判断された」

「俺みたいな一般人にペラペラそんな事バラしてもいいのかよ」

「一般人?それは違うだろ」

響が笑う
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/21(月) 18:39:36.85 ID:ZIz6+aHDO
「全てを受け入れる覚悟があるんだろ?ならその時点でお前は一般人ではない一人の戦士だ」

「ハッ、それもそうだな。いいぜなってやるよ仮面道化にな」

力強く宣言する堕骨、それを見て満足気に響が笑った
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 18:40:54.93 ID:ZIz6+aHDO
あら?
がんばって書いたのにもうすぐうてる弾がないぞ

一行の長さはよろしいでしょうか
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/21(月) 18:58:04.38 ID:+sszC/dpo
遊戯王スレじゃないのか
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/22(火) 10:17:27.84 ID:wR++oBmC0
これはひどい厨二ですね
嫌いではないが


後最初シャナかと思った
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/22(火) 16:26:10.37 ID:ZSYvRgBDO
>>36
最初の文は友人作で彼はシャナすきだったからかも?
富士見ファンタジアぽいと思ったす


四章書いてる途中もう少しお待ちくださいませ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/22(火) 17:36:12.58 ID:ZSYvRgBDO
今から投下いたします
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/22(火) 17:39:11.73 ID:ZSYvRgBDO
「で、どうすればいいんだ」

廊下を歩きながら堕骨が響に問いかける

「修行とか訓練とかしないとダメなんじゃないのか、こういうのって?」

「まあ、まてYO。お前には適性があるだけでどんな力があるかなんてわかってねぇんだからYO。

第一仮面道化の力が使えるかすらわかんねぇんだからNA」

「ん?……力とやらには個人差があるのか」

「もちのろんってやつDA。ちなみに俺の仮面道化は反響する沈黙(エコウイングサイレント)、音を操る仮面道化SA」

響はどこか誇らしげに答える。元に戻った口調のせいですごくうざい
40 :すみませんミスりました [sage]:2011/03/22(火) 17:40:39.59 ID:ZSYvRgBDO
「で、どうすればいいんだ」

廊下を歩きながら堕骨が響に問いかける

「修行とか訓練とかしないとダメなんじゃないのか、こういうのって?」

「まあ、まてYO。お前には適性があるだけでどんな力があるかなんてわかってねぇんだからYO。
第一仮面道化の力が使えるかすらわかんねぇんだからNA」

「ん?……力とやらには個人差があるのか」

「もちのろんってやつDA。ちなみに俺の仮面道化は反響する沈黙(エコウイングサイレント)、音を操る仮面道化SA」

響はどこか誇らしげに答える。元に戻った口調のせいですごくうざい

「よくわからないがなんか凄そうだな」

「YEAH、もっとほめNA。っと冗談はさておき検査室に行くぞ、そこでお前の適性を改めて検査する」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/22(火) 17:41:18.78 ID:ZSYvRgBDO



ーーーー検査室



42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/22(火) 17:42:21.80 ID:ZSYvRgBDO
「君が白山堕骨か?私は赤海血広(あかみちひろ)、君と同じで適性検査を受けに来た」

背の高いロングヘアの女が話しかけて来た。顔立ちは整っているが釣り目がどこか冷たそうな印象を与える、クールビューティーってやつか

「俺以外にも検査を受ける人がいたんだな。検査って何をするのか知っているか?」

「詳しくは知らされていないがあの奥の部屋が検査室するらしい。毒島先生がもうすぐ来るはずだ」

五分ほどして薬男が部屋に入って来た。……相変わらず白衣だなこの人

「待たせたね、じゃあ二人とも奥の部屋に入ってくれ」

とりあえず奥の部屋に入るか
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/22(火) 17:43:51.34 ID:ZSYvRgBDO
奥の部屋は異様な光景だった

壁一面にのっぺら坊のような仮面がかけてある

「趣味悪いな……、夢に出てきそうだ」

「同感だ、これは何ですか?毒島先生」

「よし、二人とも今何が見えている?」

「たくさんの仮面」

「私も同じです」

「ふむ、検査は合格だね。まあ、不合格になるとは思っていなかったけど。
適性がない人間には仮面が見えないんだ、引き続きそれぞれの能力の鑑定を行うから一人ずつ奥の部屋に入ってくれ。堕骨君からたのむよ」

いつの間にか仮面が消え白いドアが部屋の奥に現れていた。これも誰かの能力によるものなんだろうか

質問したいことは山ほどあるが今はこの検査を終わらせることのほうが重要だ
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/22(火) 17:45:42.30 ID:ZSYvRgBDO
奥の部屋は何もない部屋だった。いや『何もないがある』というのか、足場がないのに立っている感覚

「白山堕骨」

いきなり部屋に声が響く、薬男か?いや違う、なら誰だ

「返事をしろ、仮面道化の能力(ちから)が欲しいのだろう」

「ああ」

「なら目の前にある仮面を取れ」

さっきまで何もなかった空間に仮面が現れる

部屋で見たのっぺら坊の仮面だ

「これがお前の力、お前の仮面道化だ。いや、正確にはその種、お前が仮面をまとうことにより初めてお前の力になる。」

「それだけでいいのか?あっさりしてるな」

「いちいち大がかりな真似をするとでも思っていたのか」

拍子抜けしつつも宙に浮いた仮面を手に取る、思ったより軽い

目を閉じ、深く息を吐き仮面をまとう
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/22(火) 17:46:53.65 ID:ZSYvRgBDO
その瞬間仮面から熱量が伝わる

──────熱い

熱量と共に情報が頭に侵入していく

骨、骨、骨

辺り一面に広がる白い骨

これが自分の力であると認識、咀嚼する




これは俺の力だ

「────」

遠くからさっきの声がした気がした





46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/22(火) 17:47:36.80 ID:ZSYvRgBDO
ふと我に返る、どれくらいの時間が経ったのだろう

なにもない部屋での時間の流れはひどく曖昧だった

「お疲れ」

薬男の声でなにもない部屋から帰ってきたんだなぁと理解した

「ちゃんと力を手にいれて帰ってきたんだね、気持ち悪いとこはないかい?」

「まだ少しボーッとしているな、それに疲れた」

「病室が空いているからそこで寝たまえ、帰り道はわかるね」

あぁと生返事を返しながら立ち去る

今はとにかく休みたかった
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/22(火) 17:48:43.30 ID:ZSYvRgBDO
四章の投下終わりました
こっからは全くかきだめがないので速度に不安が

指摘助言感想などありましたらお願いいたします
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/03/22(火) 22:41:29.35 ID:OtQgydJAO
投下乙! 次回も更新待ってるよ

せっかくなのでここまでの感想
個人的な意見だけど、俺が一番気になったのは主人公の個性の弱さ。主人公の持つ個性や可能性を感じさせてくれるシーンがまだ無いので、次はそういうシーンを意識して描写すると良いかも

物語自体は主人公の視点で進むので、何が起こっているかは伝わりやすいと思う。この先主人公の個性や立場が明確化すれば、さらに臨場感は増すんじゃないかな
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/23(水) 11:28:58.98 ID:UYXpZFYDO
>>48
主人公確かに弱いかも
指摘ありがとうございます
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/24(木) 17:04:35.57 ID:oGyDDjPDO
もう少し時間がかかりそうです

雑談とかしてまっててください
みてくれてる人居なさそうで不安ですから汗


とりあえず日常編みたいなものになりそう
白山堕骨がどんなやつかとか伝えられたらいいですが

51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/03/24(木) 19:36:51.38 ID:sJZD5EiAO
日常編か。主人公もそうだけど、他のキャラクターについてもいろいろ知れたら良いな
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/24(木) 20:17:05.24 ID:oGyDDjPDO
>>51
了解です
まだ出てないキャラを出してしまうか
出したキャラのキャラ固めを優先するかなんですよね……
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/03/26(土) 00:28:59.05 ID:k1x+CbzAO
話の輪郭をはっきりさせるために、まずは出したキャラクターを固めてみたらどうかな?

各自の考え方や目的なんかを明らかにするだけで物語の方向性がわかりやすくなるし
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/27(日) 14:52:16.77 ID:9E1QxF0DO
ただいま執筆中です
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/27(日) 21:05:58.35 ID:9E1QxF0DO
800バイトくらいしかないのでもうしばらくお待ちください
どんなに時間かかっても完結させるつもりなんで
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/30(水) 21:11:52.20 ID:DvRwExIDO
仮面道化の力を手に入れた翌日、俺は血広と日用品の買い出しに行くことになった

朝血広に起こされた時は驚いた、鍵掛けていたよな……

「白山、買い物に行くぞ」

何でも室長と面談するまでは機関の敷地から出ることは出来ないらしい

しかも室長が丁度所用でしばらくいないため日用品や衣類を買いに外に行くことも出来ないそうだ、居ないときの対応とかマニュアルないのかと突っ込みたくなる

その代わりといってはなのだが機関の敷地にある店で大抵の物が手にはいるようになっている

服飾の専門家(能力者らしい)もいるためオーダーメイドで服を作ってもらえたりと結局デパートにいくより敷地内ですませたほうがいいのだそうだ

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/03/30(水) 21:12:38.18 ID:DvRwExIDO
そんな訳なのだが一つ問題が発生した

病院で着る浴衣みたいな服しか手元にないのだ
「響か、悪いが服を貸してもらえないか」

「どうしTA」

「いや、外に出る服がなくてな」

「OK、まってRO。俺も買いにいくものがあるしNA、赤海も呼んで部屋で待ってRO」

三十分後、血広と響、薬男、俺以外にもう一人の五人が部屋に集まった
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/30(水) 21:14:26.33 ID:DvRwExIDO
思ったより筆がすすまなかったのでできたとこだけ


予備校の寮にいて速度がさらに低下しそうなのが申し訳ない
59 :1 :2011/04/12(火) 13:54:46.95 ID:I83l2M2DO
なんとか明日投稿できそう


申し訳ない
その代わり新キャラ一人だしたり設定いろいろ考えたりしてました
60 :あら?規制? [saga]:2011/04/13(水) 20:51:05.09 ID:0X35YQpDO
仮面道化の力を手に入れた翌日、俺は血広と日用品の買い出しに行くことになった

朝血広に起こされた時は驚いた、鍵掛けていたよな……

「白山、買い物に行くぞ」

何でも室長と面談するまでは機関の敷地から出ることは出来ないらしい

しかも室長が丁度所用でしばらくいないため日用品や衣類を買いに外に行くことも出来ないそうだ、

居ないときの対応とかマニュアルないのかと突っ込みたくなる

その代わりといってはなのだが機関の敷地にある店で大抵の物が手にはいるようになっている

服飾の専門家(能力者らしい)もいるためオーダーメイドで服を作ってもらえたりと結局デパートにいくより敷地内ですませたほうがいいのだそうだ

そんな訳なのだが一つ問題が発生した

病院で着る浴衣みたいな服しか手元にないのだ
61 :1 [saga]:2011/04/13(水) 20:52:38.89 ID:0X35YQpDO
「響か、悪いが服を貸してもらえないか」

「どうしTA」

「いや、外に出る服がなくてな」

「OK、まってRO。俺も買いにいくものがあるしNA、赤海も呼んで部屋で待ってRO」

三十分後、血広と響、薬男、俺以外にもう一人の五人が部屋に集まった





「初めましてー、絹擦衣織(きぬずれいおり)ですー」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 20:53:50.69 ID:0X35YQpDO
えらくゆったりした話し方をした女性だった

漫画に出てきそうな牛乳瓶のそこのような眼鏡、ゆったりとした服が印象的だ

「衣織んは俺のバディーDA」

「バディーとは何ですか?」

「私たち仮面道化はー基本的に二人一組を一ユニットとして任務の際は行動するんですー」

血広の問に衣織が答える
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 20:54:56.98 ID:0X35YQpDO
「衣織はなんの用事が会ってここに?衣織も何か買い物があるのか?」

「堕骨くんと血広ちゃんの服をつくりにきたのー、ひーくんからさっき二人の服を作ってって言われたからー」

「「ひーくん?」」

血広と俺が響を見るとばつの悪そうな顔をしている

「あー俺と衣織んは付き合ってるんDA」

「男女のバディーで付き合ってる人は多いいんだよ、私もバディーと結婚してるいるしね」

薬男が結婚しているだと、驚きだ

「今、失礼な事を考えなかったかい?」

!?なぜバレた

「顔に出やすいんだよ君、冷静を装おってるけど」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 20:55:51.48 ID:0X35YQpDO


───閑話休題



「と、とりあえず服を作って欲しいんだが」

このままではなにもしないまま一日が終わってしまいそうだ

「ならー、五分ほど待ってくださいねー」

五分?いくらなんでも早すぎないか

「私の仮面道化は繊裁逸遇(アリアドネ)、一言で言うなら服を作る力ですー」

「俺のこの服とかメイドイン衣織んだZE」

服を作るのは得意だということか

とかなんとか言ってる間に出来上がっていた

まだ五分経ってないよな?恐るべし、仮面道化!といったところか
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 20:56:37.54 ID:0X35YQpDO
出来上がったものは素人目に見てもよいものだとわかった

俺の服は純白のフード付コートと伸縮性のあるインナーインナー、サイズも丁度いいしデザインも好きだ

血広はフリル付きのドレスシャツ……胸ないなこいつ、演劇とかで男役が無理なくできそうだ

「白山、女性の体はじろじろ見るものではないぞ」

俺の視線に気づいた血広が咎める

俺のバディーはこいつになるのか?いまいち実感が湧かない
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 20:57:41.20 ID:0X35YQpDO
「そういえば室長は明日の午後に帰ってくるみたいだよ。それまでに支給品を渡したりしたいから今日のうちに日用品やらなにやらを買っておきなさい」

「俺の部屋はあの病室のままなのか」

「いや、私と相部屋らしい」

「血広とかっ!?いくらなんでも男子で相部屋ってのは不味くないか?」

「もともとお前がここに来ること自体イレギュラーだったんだから仕方がないんだWA。我慢しとくRE」

決まってしまったものは仕方ない

機関の商業区域で日用品と衣類を何点か購入、料金は薬男持ちだった

「ありがたいがよ薬男、金大丈夫か?」

「あとで経費で落とすから心配しなくていいよ。白山の荷物も後日届くだろうしね」

「毒島さん、ありがとうございます」

血広がペコリと頭を下げる
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 20:58:20.78 ID:0X35YQpDO
そんなわけであわただしく一日が終わったのだった















となればよかったのだが……
68 :1 :2011/04/13(水) 20:59:45.19 ID:0X35YQpDO
はい投下終わりました

相変わらず稚拙遅いと申し訳ない

絹擦衣織の能力名前変えるかもしれません
指摘感想あればお願いいたします
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/15(金) 21:48:56.34 ID:OYlYt78Q0
宣伝スレから

>>68名前は変える必要無いと思うけどな。能力にテコ入れして乗り切るのも考えようぜ。

下地のないオリジナルなら状況説明が必須。地の文は長くなってしまっても仕方ない。
随所にナレーションを入れて解説したり、キリのいいところであらすじを入れてみたり
してもいいかも。
とにかく分かりやすさが重要。主人公の状況、何と戦っているのか、etc…

まぁ、頑張れ。
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/16(土) 20:55:16.66 ID:1tUPwRqDO
>>69
ありがとう感想とかかいてくれるのがすごい嬉しい!
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/20(水) 15:02:09.95 ID:ZM+XbIAIO
ペルソナ3.4かとおもった
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/28(木) 21:54:03.34 ID:SuAJwkMDO
>>71
ペルソナは影響うけたかもです
1のまんがとかよんでたし





http://imepic.jp/20110428/387930
http://imepic.jp/20110428/388390
http://imepic.jp/20110428/388890
http://imepic.jp/20110428/389240

明日私の誕生日なので記念絵
毒島薬男です
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/05/07(土) 17:18:58.64 ID:3qQ0+zBmo
とっとと書け太郎
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 19:56:38.75 ID:pYRYrOxDO
サーセン
今かいてる最中
ローカルルールが今一わかってないですが生存報告は何日おきくらいで

待っていてくれてる人がいるのがこんなにありがたいなんて
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/10(火) 21:00:43.86 ID:ZdDTqo9Yo
よし、生存報告があるならまだ待っててやる
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 19:18:42.66 ID:x625uiTDO
意外に待ってくださってる方が多くて嬉しいです

1000バイト位かいたら上げます
77 :1 :2011/05/13(金) 17:25:29.78 ID:CQpPSrQDO
んではとうかしますえ
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/13(金) 17:27:25.43 ID:CQpPSrQDO
「お前が寝ろよ」

「いや、君が……」

客人をソファーで寝かせる訳にはいかないという血広と女性なのだからちゃんとした寝床で寝るべきだという俺が互いに譲らず、

気付いた時には深夜二時をまわっていた

結局らちが明かなくなったので同じ布団で寝ることになったのだが正直な所ほとんど眠れなかった

「どうした?あまり眠れなかったのか?」

お前のせいだ、お前の
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/13(金) 17:29:05.32 ID:CQpPSrQDO
とはいえ別にイビキが酷かったとか歯ぎしりがうるさいとかではない

単に女性が隣にいることに過剰に反応したというだけのことだ

ん?血広は悪くないじゃないか

「今日は室長が帰ってくるんだったな」

目覚ましがわりに血広に話しかける

「あぁ、室長と面談した後に武装などの支給がなされるそうだ」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/13(金) 17:29:45.48 ID:CQpPSrQDO
「血広、もうちょい砕けた話し方出来ないか?」

きょとんとする血広、そんな何言ってんだコイツみたいな目をしないでくれ

「いや、なんとなくタメなんだしもうちょい砕けた話し方でも良くないかって思っただけだ」

「砕けた話し方か、私としてはそんなに固い口調で話しているつもりはないのだが……、まあ検討しておく」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/13(金) 17:30:42.08 ID:CQpPSrQDO
とか何とか話してたら薬男が迎えに来た

「さっき室長から帰ったって連絡が来たから準備が出来次第出てきなよ」

昨日買った服を着て外に出る、血広の方がなんで身支度が早く終わっているんだ

化粧とかしないのかコイツは、本当色気ってものが無いんだな

まぁ、顔立ちは綺麗だとは思うが

なんてことをぼんやり考えていたら目的地にはすぐ到着した、

鉄扉には室長室とプラカードが貼り付けられている
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/13(金) 17:31:29.22 ID:CQpPSrQDO
「私だ、例の子達を連れてきた」

薬男がノックをする

「入ってくれ」

女の声、年齢は若い方か?室長なんてポジションだから初老の男性が担当しているのかと思っていたが女性がなのか

案の定、室長は二十代後半の女性だった

スーツ姿に緩いウェーブのかかった黒髪がいかにも仕事が出来そうな雰囲気を醸し出している
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/13(金) 17:33:11.50 ID:CQpPSrQDO
「あんたがこの組織のトップなのか?」

「否!(いな!)」

俺と血広の室長とのファーストコンタクトは否定から始まった
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/13(金) 17:34:25.03 ID:CQpPSrQDO
以上で六章終わります
遅筆申し訳ない

暗中模索しながらやっておりますのでご了承くださいませ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/28(土) 20:24:31.81 ID:RfL0R6UDO
今下書きはじめたんですが
非と不のニュアンスの違いってなんでしょう?
皆様の考えを聞かせてほしいです
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/29(日) 04:10:17.88 ID:K+cPUeLRo
不は否定だけど非からは本質的な違いみたいなものを感じる。あくまで俺の感じ方だが
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/06(月) 17:09:26.40 ID:D12/ymUDO
ありがとうございます
生前報告
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/27(月) 18:44:21.73 ID:sQ2X2RSDO
室長の口調が定まらないです
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 22:19:33.79 ID:n7XOtpaRo
がんば
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/15(金) 06:40:28.60 ID:m7Y/k2YDO
お久しぶりです
今から七章とうかします
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/15(金) 06:41:34.46 ID:m7Y/k2YDO
「私は室長だ……だが室長は組織の長を意味する称号では無い」

また否定された

「私の上にさらに幹部がいる、室長も何人かいるしな。まあいい、あとでデータベースを見ておけ」

「あの、データベースとは?」

血広が室長に尋ねる、もちろん俺も知らない

「なんだ知らんのか。お前達の部屋にあるパソコンから閲覧出来る辞書の様なものだ、否百科事典といった方が正しいかもしれん」

「そろそろ本題に移ってもらっていいかな」

薬男が促す、そうだった俺達は用事があってここにいるのだ
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/15(金) 06:42:27.04 ID:m7Y/k2YDO
「俺たちは面談があると聞いてたんだが」

「そうだったな、とりあえず適当に座ってくれ」

そう言うと室長は俺達をソファーに座るよう促した

俺と血広の対面に室長と薬男が座っている

「よし名前は?」

「白山堕骨だ」

「赤海血広です」

「白山に赤海か……私は否定不無未非(いなさだふむみひ)よろしく」

「一応私も、毒島薬男」

ついでのように薬男が名前を告げ面談は幕を開けた。
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/15(金) 06:43:18.39 ID:m7Y/k2YDO
「薬男……二人はどこまで説明を?」

「何が起きたかだけは伝えているよ、仮面道化の力も半覚醒はさせている。まぁ、君が一から説明をした方がいいだろうね」

「わかった、今から二人にはこの世界の真実を教える」

世界の真実、その大層な言葉は意外にも俺の逸る気持ちを冷静な物にしていった。

「薬男……ホワイトボードを持ってこい」

「それくらい自分で、はいはいわかりましたよ」

不無未非の方が力関係は上のようだ
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/15(金) 06:45:17.65 ID:m7Y/k2YDO
「さて、白山よ。お前は地球に住んでいるか?」

「当たり前だ、俺が火星人に見えるか?」

「否、しかしお前は地球に住んでいるわけでは無い」

意味がわからない、ならお前はなに人なんだ?月の住人か?

「落ち着け、この世界は大小様々な箱(キューブ)が隣り合い重なり合って構成されている」

そういって室長はホワイトボードに立方体を書いた

「その世界を箱界(ハコガイ)と呼ぶ、箱界は仮面道化、歪にしか認識出来ない世界だ」

言いながら立方体に矢印を引っ張って箱界と追記する

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/15(金) 06:47:02.97 ID:m7Y/k2YDO
「とはいえ、例外とも無いわけでは無いが」

そして―――二重否定

「例外?」

「時々いるんだよ、波長が合うとでも言えばいいのかな?何かの拍子で箱界を認識したりする観客(ギャラリー)や箱界に取り残されたりする迷子(ロスト)がいるんだ」

薬男が解説をする

「話を戻すぞ、箱界と元々お前達の居た世界は同じ層に存在している。版画のようなものだ」

「多重世界、ですか」

「その通りだ赤海、お前達が居た世界―――我々は特素界(トクソカイ)と呼んでいるが」

地球→特素界とホワイトボードに追記された
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/15(金) 06:48:48.56 ID:m7Y/k2YDO
「地球は惑星の中でも例外のような物だ、水があり太陽からちょうどよい具合に離れている」

それと同じことだと室長は言った

「箱界の一つ一つが星、特素界は地球、だとしたら箱の外側は宇宙ってことか?」

「白山、その認識は間違いではない」

二重否定=肯定、ややこしい人だ

「キリがいいし続きはまた後日説明を行うのはどうかな?一度に全てを話して中途半端に理解されても困るし、アレがまだすんでないだろ」

「確かに、アレを済まさないことにはな」

薬男の提案に室長が頷く、アレって何なんだ

「武器の作成と半覚醒のままの能力の検査兼覚醒さ」

まだまだ終わりそうにないな
97 :1 :2011/07/15(金) 06:51:28.13 ID:m7Y/k2YDO
>>93
不無未非の方が→室長の方が
ミスです



以上で投下終わりです
質問感想指摘あればよろしくお願いいたします
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/07/15(金) 19:07:57.94 ID:oQrqYSwGo
流石に名前がやり過ぎだと思う
まあ、好きなように書けば良いと思う
好きなように読むから
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/15(金) 20:22:45.24 ID:m7Y/k2YDO
>>98
ふむみひはちと強引過ぎましたかね
感想感謝です
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) :2011/07/16(土) 18:45:43.74 ID:zi+cLOQE0
なかなかイタイ厨二作品ですね、もちろんほめ言葉で

でもなんか既視感があるような…
こんな感じで展開するゲームってありませんでしたっけ?

とりあえず戦闘シーンに期待大
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/16(土) 20:34:06.07 ID:hQp2awxDO
>>100
ありがとです
既視感バリバリですか
いろんなものに影響うけてますからなんともかんとも
またみにきてください

先頭シーンなんて書いたことないので戦闘パーとはあまり期待はできないかも努力はします
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/19(火) 18:12:22.89 ID:gvE+4g/DO
「武器庫へはエレベーターで地下三階に降りたら、案内があるからそれを頼りに向かえ。エレベーターまでの道のりはわかるな?」

「あぁ、大丈夫だ」

こうして血広と共にエレベーターに乗り込んだのだが、

「君は、よく道に迷わないな」

「いや、室長の部屋に行く途中にエレベーターふつうにあっただろ?」

「恥ずかしい話だが、私はどちらかと言えば、どちらかと言えばだが方向音痴の嫌いがあるのだよ」

「血広、学校に行く途中で道に迷ったことあるだろ」

「そ、そんなことはない」

顔を真っ赤にして言っても全力で肯定している様なものだぞ血広よ
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/19(火) 18:13:14.84 ID:gvE+4g/DO




―――チーン

会話をしている間にエレベーターは地下三階に到着した

壁には地下三階という案内と共に赤いペンキで矢印があった、とりあえず矢印に従って進むか

「なぜ案内だけペンキなのだろうか」

知らん、後で響にでも聞いてろ

二三回角を矢印に従って曲がると―――もちろんその矢印も赤ペンキで書かれていた

巨大な鉄扉の前に既に室長が待っていた
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/19(火) 18:14:02.42 ID:gvE+4g/DO
「遅かったな、まあいい。ここが武器庫だ、中で好きな武器を選んでこい」

武器庫の中には箱がところせましと積まれていた

「どういうことですか?」

「この箱から好きな物を選べ、但し中を覗くことは認めない」

「どうやって選べというのですか」

「フィーリングで選べってことだろ?俺はこれにするわ」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/19(火) 18:14:46.15 ID:gvE+4g/DO





―――十分後






106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/19(火) 18:17:22.93 ID:gvE+4g/DO
「なんだまだ決めておらんのか?」

「さっきからあの調子で」

血広は二つの箱を選んだまではよかったのだが

「こっちの方がよさそうだししかしこちらもなかなか」

「仕方無いな」

「あいつレストランでは注文の時周りを待たすタイプだろ」

「無きにしも非ず」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/19(火) 18:19:21.93 ID:gvE+4g/DO




プチッ、何かが切れる音がした



「あぁーっ、もう!ごちゃごちゃごちゃごちゃうるさい!」

血広が壊れた

「そうですよ、どうせ私は道によく迷うし、レストランでは最後に注文しますよ」

頭から湯気が出たままわめき散らしている

うわ、室長びっくりしてるし。俺だってびっくりしている
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/19(火) 18:20:46.61 ID:gvE+4g/DO

―――五分後

「落ち着いたか?」

「すみません」

結局更に十分後落ち着いた血広は一つの箱を選んだ、

「箱を開けてみろ」

俺の箱には、大鎌が入っていた、死神とかが持ってそうなやつだ。
あの箱の大きさを明らかに越える大きさだが悲しいかな不思議なことが有ってもそう言うものなんだと割りきるくらいにはこの非日常に慣れてしまった
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/19(火) 18:21:58.41 ID:gvE+4g/DO
「君のは大鎌か、私は槍だったよ」

スピアーというよりはランスに分類されるのだろう、突撃することに適した形状―――本来なら騎馬で使用することを目的としたものだ

「二人とも中距離武器か、少しばかりバランスが悪い気がしなくも無いが……。とはいえ技術でカバー出来無い物では無い、今後研鑽を積むように」

「室長の武器は何なんだ?」

「後で見せてやろう。その前に昼食だ、午後から覚醒と検査を行うからしっかりと食事をしておけ」

そんなわけで慌ただしく時間は過ぎたのだった
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/19(火) 18:23:59.99 ID:gvE+4g/DO
以上で更新完了です

書いてて文書消えて焦りました
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 22:02:36.72 ID:TYuBA3Zlo
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/01(月) 12:50:02.34 ID:4yltU71DO
>>111

ありがとーござます


ちょっと体調壊して更新が遅れそうです



読み返したらいろいろな意味でどうしてこうなった感がいっぱいです
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/13(土) 20:51:48.30 ID:T4LdquFDO
すみません物語が破綻してきたのでいったん落とします
40.33 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)