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絹旗「とある古代の超戦士?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/03/27(日) 01:06:42.14 ID:zAdyFjxS0



戦士は優しくなければならない


戦士は強くなければならない


戦士は孤高でなければならない


戦士は非情でなければならない


戦士は戦い続けなければならない


戦士は捧げなければならない


戦士は…………なければならない



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


闇すら消え去りそうな真っ白な白銀の世界で、それを見ていた。


もう2度と思い出す事は出来ない、誰か。


凍える右手で必死にあるポーズを作り、その人のそれとカチ合わせた。


もう叶える事は出来ない、大事な約束。


ただ呆然と見ていた。


その人の優しい笑顔と、とても大きく、頼もしい背中。



そして


(もう)


その人が


(幻想となり消え去った)


英雄(ヒーロー)になる瞬間を



しっかりと目に焼き付けていた



(とある戦士の記録)




NOTICE「追憶」


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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/03/27(日) 01:07:51.89 ID:zAdyFjxS0


予告


「外の研究者……ですか?」

「なにがどうして超こんな事になってるんですか……」

「あれ?上条ちゃんには言ってませんでしたっけ?」

「ありゃいったい何じゃんよ……」

「……ジガギギ・ バンバブザ………」



「変身ッ!!」



EPISODE1「始動」



3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/03/27(日) 01:09:30.11 ID:zAdyFjxS0



……てきなSSを投稿しようと思ってるんだがどうだろう?
完全に俺特SSになりそう……

1・本編で出た怪人は高名なのを除き、殆ど登場しません。
2・小野寺雄介ではありません、冒険野郎です。
3・能力設定がいろんな意味でめちゃくちゃ……
4・キャラ、原作崩壊の危機……かも

……などなど、様々な事態があり得ます。
……正直子供の時からの「英雄」を書くって時点でプレッシャーがありえないですorz
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/27(日) 02:12:03.16 ID:T5s/OlzG0

未だにグロンギ語が理解できない俺のために翻訳しておいてくれるとありがたい
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/27(日) 02:54:16.97 ID:UMO+wgVC0
絹旗×クウガか
これは期待
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/27(日) 02:55:13.35 ID:UMO+wgVC0
>>4
ウィキペディアに大まかな翻訳表が載ってたはず
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/27(日) 04:16:06.89 ID:7rs68NvH0
こういうのを知ってるか?
b
>>1、これの似合う男になれ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/03/27(日) 04:55:02.49 ID:/5TwW9gAO
嫌いじゃないわっ!
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/03/27(日) 09:41:22.27 ID:ZA6irmF3o
一条さんが出てくると嬉しいな。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/27(日) 10:56:56.92 ID:hYCzQdjZ0
浜面はあんまり関わらない感じだな


『超』変身!
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/27(日) 11:07:02.03 ID:+kDRnof60
ピクルかと思った
まあ、こっちのほうがいいケド
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/28(月) 00:07:24.83 ID:GJIMM6Lm0
期待してますb
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/03/28(月) 18:10:13.77 ID:gZzO5LrV0
まだかな?wktkb
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/28(月) 18:33:38.22 ID:gAtUZVpH0
なんという俺得スレ
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/03/28(月) 18:46:46.36 ID:RYZF+VwAO
ちゃんと五代は出ますか?
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/03/28(月) 18:52:22.58 ID:RYZF+VwAO
>>15
ごめんなさい見落としてました

椿さん出るかなぁ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/28(月) 19:07:58.79 ID:gAtUZVpH0
>>16
何言ってんだ


クウガの主役は椿さんだろうが
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 19:15:00.68 ID:xtudmQzv0
>>17
(OMO)ナニイッテンダ、フザケルナ!!
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 20:52:13.36 ID:7AsNGY680
一条さんなら窒素パンチ食らっても特に問題ない
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/03/28(月) 22:25:25.67 ID:RYZF+VwAO
>>19
バルバに吹き飛ばされて肋骨にヒビだからね
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/03/28(月) 22:26:07.08 ID:GJIMM6Lm0
ん・だくぱぁ・ぜば
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/28(月) 22:28:02.99 ID:HQFzH4iDO
古代の超戦士で真っ先にクウガ思い浮かんで、それは無いか、とスレ開いたらまさかwwwww>>1期待してるぞb
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/03/29(火) 00:21:13.68 ID:bjaWglSy0
>>1です
ま、まさかこんなにレスがあるとは思わなかったぜ……クウガすげえ、クウガぱねぇ。

EPISODE1−1投下します。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/29(火) 00:40:07.42 ID:hdkppLeM0
期待
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/03/29(火) 00:40:17.33 ID:jmB2aCPa0
おお!待ってたかいがあったぜb
26 : [saga]:2011/03/29(火) 00:44:32.30 ID:bjaWglSy0


EPISODE1「始動」



西暦????年 某月 某日・


学園都市 第12学区 とある研究所 1:20 a.m.


27 : [saga]:2011/03/29(火) 00:48:07.63 ID:bjaWglSy0



その日、学園都市、第12学区の研究所に勤める警備員(アンチスキル)「倶有瑠(ぐうる)葉曽比(はそび)」が目を覚ましたのは、妙な気這いがしたからだった。

この研究所の警備員になってもう3年以上経つ身だが、毎日毎日、実に平穏な勤務時間を過ごしていた。

それは科学技術が「外」より2.30年ほど進んでいる「学園都市」のセキュリティシステムが万全と言うのもあるが、一番大きな要因はそもそもこの研究施設に侵入してでも奪いたい物が見当たらないと言う事だ。

神学系の学校を集めた第12学区にあるこの研究施設は、その内容に外れる事無く「古代神学」についての研究資料や、古代の遺跡から見つかったと言われる装飾品などが保管されているのだが、そもそもこの研究所は倉庫を除き、規模が小さい。

近くにはその系統の学者たちが研修した、こことは比べ物にならないくらい巨大な博物館があるし、学園都市内でも高名な大学もある。

そういった大御所たちに価値が有るとされた品は全て取られてしまっていて、半ば倉庫として扱われているこの研究施設にあるのは、文字どうりガラクタばかりといった所だった。

「あれ?葉曽比さん、どうしたんすか〜?」

ついさっきまで自分以上に熟睡していた後輩を起こすと、無理矢理見回りに同行させる。


「勘弁してくださいよ……まだ定時には時間があるじゃないですか」

「……時にこうやって見回る時間をずらしてみる事も大切なんだよ」

さっきまで眠りこけてたくせになに言ってやがる、と自分自身にツッコミを入れたかった。
見回ること自体を忘れて爆睡する事だってあるくせに。

夜の闇で塗りつぶされた廊下を、懐中電灯で照らしながら歩いてゆく。
ふと、自分の後ろをついて来ている後輩が軽い調子で語りだした。

「しっかし、毎度思いますけどこの研究所って不思議だと思いません?」

「……なにがだ?」

「いや、周りに有名な研究所や大学が沢山あるのにどこの傘下にも入っていないし、そのわりには潰れないし……そりゃ独自の研究を進めている所なんて学園都市じゃゴロゴロありますけど「神学」関連ではそういうの珍しいですし。そもそもここって研究所って言うより価値無しと思われる物品をしまっておく倉庫に近いじゃないですか」


……ここに勤めている研究者が聞いたら泣きそうな台詞だった。


「……不謹慎な発言は止せ、彼らはその中から本当に価値が無い1品なのかを見定める役割を果たしているんだからな」

「まあそうですけどね。それに「中継所」でしたっけ?学園都市に入ってくる古代の遺物とか何とかは一先ず全部ここの倉庫に集められるんですよね?」

「近くに大御所さん達が密集しているからな、一般公開されないレベルのシロモノを拝めるときもある。もっとも、セキュリティーシステムが最高レベルの倉庫の奥の奥にしまわれるし、物品の配属先を決めるまでのほんの数時間の間だがな」

「いや〜、俺も何度か倉庫の中を見せてもらった事はあるんですけどね、やっぱ葉曽比さんと違って俺はそういうの向いてませんよ、全部ガラクタにしか見えなくて」


……ここに勤めている研究者が聞いたら怒り出しそうな台詞だった。


28 : [saga]:2011/03/29(火) 00:53:43.71 ID:bjaWglSy0




話は変わり、葉曽木たち警備員の巡回ルートは、まず1階の警備室を出てすぐ横にある階段を登り、2階にある資料が山の様に収められた部屋7つをそれぞれ確認する。


そのあと3階へと上がり、研究用の機材や、後輩曰くガラクタが所狭しと並べられている部屋3つを確認したのち、上ってきた時とは反対側にある階段を使い、1階まで降りる。降りた先にある渡り廊下で真っ直ぐ倉庫まで赴き、点検が完了した後、警備室まで戻る。


という、時間さえかければ誰でも出来る至極簡単なものだった。
複雑でもなければ時に注意しなければいけないことも無い。せいぜい研究資料などには手を触れないこと、ぐらいだ。





…………そう、そのはずだったのだ





………………あんな物を見つけてしまうなんて、今日はとても運が悪い

29 : [saga]:2011/03/29(火) 00:58:32.95 ID:bjaWglSy0



学園都市 第11学区 外部ゲートNo9−GA 10:30 a.m.




「なにがどうして超こんな事になってるんですか……」


学園都市在住の少女、絹旗最愛は溜息をついた。


まだ13.4であろう年端もいかない少女である絹旗だが、これでもLv4大能力者「窒素装甲」の使い手で、学園都市の暗部組織の1つに所属していた事がある。


今はどこぞの第1位と自分の下僕、そしてその2人の知り合いだと言う何処かの誰かのお陰でそんな悪意渦巻く闇の場所とは疎遠にあった彼女に、学園都市の上層部、それも学園都市統括理事の1人で、学問関連を束ねる物から直々に依頼があったのは、3日前の事だった。



依頼内容を簡潔に言えばこうだ


『学園都市外部からくる博士の護衛とガイド、及び、身の回りの世話(尚、この任に元暗部、及びレベル2以上の能力者を同行させてはならない)』



これが電話及び、不審な連絡手段の依頼なら、絹旗は断っただろう。請けるにしても契約を破り「アイテム」の仲間と共に当たった筈だ。無論、気付かれない様にだが。


が、その理事は直々に絹旗の下へ赴き、頭を下げて依頼の承認を要求してきた。


普通であれば学園都市統括理事の1人が元暗部の捨て駒に頭を下げに来るなど有り得ない事なのでさらに疑う所だが、その人物が人物なだけに絹旗は断ることが出来なかった、否、断れなかった。絹旗だからこそ、出来なかった。

30 : [saga]:2011/03/29(火) 01:05:15.01 ID:bjaWglSy0



ゆえに、彼女は、今まで自分と全く縁が無かったゲートの前に立っている。

(たっく、んなもん下っ端に超やらせときゃいいじゃないですか。護衛をつけるにしても警備員で十分でしょうに……つーか仮にその博士とやらに私レベルの護衛をつけなきゃきけねぇとしてなんで超私なんですか)

絹旗は苛立っていた。


別に今日が自分の好きなC級映画の2割引レディースデーだからとか、お気に入りのカフェでスパゲッティーランチセットの新メニューが出るとか、久々にセブンスミストに洋服を買いに行ってみようかなと思っていたとか


「つーかその博士とか言う人はいつ来るんだ約束の時間とっくに過ぎてるじゃねーかどついてやろうかとかは超思ってないで」

ツンツン

「ん?…わああああぁぁぁ!?#□$○%&×()く汗子///ぁぁぁ」

肩をつつかれて振り向いた瞬間、絹旗は腰を抜かして後ろへ倒れこんだ

目に映ったのは怪物

東南アジアとか南米だとかに伝わっていそうな怪物…………のお面

実際には魔よけのお守りとして用いられるそれを被った人物は、それを外し、その素顔をあらわにする。その表情は、まるでイタズラが成功した子供のような無邪気で心地良い笑みを浮かべていた。

「はははっ、ゴメンゴメン!ビックリした?」
「………………」
「あ、あの……?だいじょう」
「…………………………ちょ……」
「ちょ?」




「超何するんですかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


能力発動、問答無用で腹にグーパンをお見舞いしてやった。

ぶっ飛ばしたその人物が、自分の護衛相手だとは、当たり前だが知らない。

31 : [saga]:2011/03/29(火) 01:12:44.13 ID:bjaWglSy0



学園都市 第12学区 とある研究所 2:30 a.m.



ここは……どこだ?

硬直した頭が動き出し、まずそれを考えた。


葉曽木たちの司会を覆うのは空まで多い尽くす圧倒的な量の植物たち。
それは全てが黒ずみ、禍々しく…………

自分たちは今、どこにいる?


研究所?
学園都市?
日本?


否、違う、そういう次元の問題ではない。



…………ここは本当に、自分たちの知っている世界なのか?


「な、何ですかこれ……おれ、研究所にこんな所があるなんて、聞いてないですよ…………」

植物は巨大な部屋の中央になるにつれその量を増していて、その中央には巨大で、目を奪われるほど美しく、されど異様に禍々しい花が咲いている


「…………バラ?」

この研究所はひそかに魔界の植物でも研究していたのだろうか。
この学園都市ではありえない、と言えることが無いのが笑えない。


「ひ、きかえしましょうよ、もしこれが「機密」だったらやばいなんてもんじゃな」
「……誰だ?」

後輩の言葉を遮り、葉曽木は低く、しかしハッキリと喋る。


しかし、その声に余裕は無い。この不気味な部屋におぞましい植物達と一緒にいるというだけで錯乱しそうなのに、自分たちの後ろに突如として現れた人物によって、心臓はそれこそ警報のように鼓動し、脳はキリキリと痛み出す。


全く気配なく現れたその人物は、氷のように美しく、冷たい声で





「グング・パスバダダバ」




魔界の言葉を、言い放った




今日はほんとに、運が悪い

32 : [saga]:2011/03/29(火) 02:05:36.00 ID:bjaWglSy0
投下終了です。
すいません、ほとんど進んでませんねorz 五代さんちょっとしか出てないし……


話は変わりますが、もしこのSSで「これはどうなってるの?」「こういう場合はどうなるの?」と言う疑問がございましたらどんどん言ってやって下さい。
ネタバレにならない程度に答えさせて頂きます。

>>9
>>16
>>17さんへ

えっと、とりあえずクウガの主要メンバーは何らかの形で出演すると思います。
とりあえず目下最大の課題はおやっさんをどうやって絡ませるかという点ですね;喫茶店経営してるし……おやっさんは好きなんですが、おやっさんの昭和ギャグはどうも苦手で……(^^;)


あ!設定で言い忘れていたんですが、この話の中では未確認生命体事件は2000年に起こった物では無いです。


最後にアンケートを

学園都市の兵器とガチで殺り合う為、未確認生命体のスペックを上げております。
それに伴い、クウガもパワーアップさせる必要があるのですが、次のうちどれがいいと思いますか?


@単純にパワーアップ、五代はアマダムの力をより引き出せるようになった!!
Aそれぞれのフォームがさらにパワーアップ!超能力や魔術を受けて超進化!?
B新フォーム登場!経緯はAと同義


新フォーム(RUではありません)はあくまでおまけみたいなもので話にはほとんど登場しません。

が、なかでも閣下やゲームの監視者。例のあの方などはとんでもなく強くなっているので「だったらこっちも強くするしかないよなぁ……」といった状況です。

まあ強くなってるといっても学園都市の未来兵器が外の警察や自衛隊の武器になる程度なので、クウガ無しでも倒せるといえば倒せるといった所です。(上記の方々を除く)


長文失礼しました。
こんな b の似合わない小説でよければ見てやってください。では最後に一言



       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
       |                    |
       |                    |
       / 俺、中途半端はしません/            
       /              /
     /きちんと完結させますから/             
     /              / 
    /   ____     / 
   /             /  
 /         >>1      
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/29(火) 02:11:43.99 ID:hdkppLeM0


Aだな

完結してくれるならスローペースでも全然大丈夫だ
期待してる
34 : [sage]:2011/03/29(火) 02:18:26.51 ID:bjaWglSy0
だああああ!!すみません、投稿しといて早速誤字がorz

葉曽木たちの司会→視界です。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/03/29(火) 02:26:55.72 ID:jmB2aCPa0
\乙レートフラッシュ/
俺的には@かな?
グロンギが科学や魔術に対抗する為に強くなって、
またそれにクウガも対抗する為にアマダムが進化するっていうb
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/03/29(火) 02:56:22.55 ID:lJ2u0LOAO

@

別に強化せんでもゴ集団は十分じゃないか?

ンなんて出た日にゃ学園都市ヤバいだろ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/29(火) 03:06:48.11 ID:PGFfEPQg0
\オツベント/
@で。アルティメットの伝説を塗り替えたことでマイティとかも強化されたとか
一度壊れてから再生したことでアマダムが進化したとか
…本編後の設定ですよね?
おやっさんは外から何かを届けるとか、電話とかのチョイ役しか思いつかないです
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/29(火) 06:03:27.45 ID:GHAggabc0
乙 1、で!!自分のペースで頑張ってくださいb
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/03/29(火) 08:19:34.17 ID:c2rrGIOdo
1で
あくまで個人的な意見だけどオリジナル設定は出来るだけ削って欲しい
40 : [saga]:2011/03/29(火) 17:53:54.80 ID:bjaWglSy0
すみません、説明不足&表現の仕方が悪かったです。
アンケートを取り直します。

@もAも、根本的なところは変わりません。強化後の「総合的な」性能はほぼ同じです。

違うのは強化の仮定にあります。

@はアマダムの自然強化……アマダムとしてのレベルアップで
Aは魔術や超能力の影響を受けての強化……要は金の力が電気ショックによって目覚めたのに近いです。

誤解無きよう言っておきますが、強化と言っても元々の外見は変わりません。マイティはマイティです……せいぜいアンクレットが(ごにょごにょ)くらいでしょうか。


それと、ボツが決まった新フォームですが、対あの人用に1話だけ出す予定だったのでそこまで痛手ではないです。


……@かAかで、クウガの戦闘シーンやシナリオが大幅に変わってきます。

皆さんよろしくお願いします。

PS・>>39様、クウガそのものはオリ設定を出来るだけ削るつもりですが、ストーリーはクロスしている以上、オリジナルの設定が出てくる場面が多数あります。申し訳ありませんorz
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/03/29(火) 20:02:21.92 ID:W8bXAp6i0
クウガ自体が強くなるんじゃなくて学園都市の技術でGシリーズもしくはそれに類ずるものを装着した誰かが2号ライダーとして援護。でもいいんじゃない?

パワーアップなら通常時でも金の力が使える(若干スペックダウン)とか?
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 20:38:40.79 ID:CqVbitSTo
>>41
一条さんがG-4になるんですねわかります
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/29(火) 22:47:40.42 ID:A15n96JOo
御坂の電撃で金のさらに上の力が出るんかな
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/30(水) 02:03:57.38 ID:1y3BsziDO
別にクウガもグロンギも強化する必要無いんじゃない?

どんだけ強化しても一通あたりには手も足もでないし(ダグバさん以外)

それにグロンギは例え力量、スペックで劣ってても透明になれるとかただ単に倒されれば強力な酸で周りアボーンとか目じゃ確認出来ない位置から一撃で急所貫くとか個性豊かな面々がいるし

学園都市側がこれに即座に対応できるとはちょっと思えないけど?

あとクロスさせるならオリ設定入れざるを得ないってのもちょっと

そこは>>1の力量でどうとでもなるんじゃない?
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/03/30(水) 08:12:30.66 ID:38rGKRnAO
多少のオリ設定くらいならいいんじゃないかな
というわけでA
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/03/31(木) 07:17:57.45 ID:nZbsIjaU0
いろんなモノを見てみたいので2〜
47 :1 [saga]:2011/04/01(金) 01:17:56.91 ID:z0xo4VXL0
遅くなりました、再開します。
48 :1 [saga]:2011/04/01(金) 01:37:02.93 ID:z0xo4VXL0



学園都市 第11学区 外部ゲートNo9−GA 10:40 a.m.




「いや、もうホンとゴメンね」
「いえ、もう良いですよ。ちょ……ちょっとびっくりしただけなんで」

絹旗のボディーブローが仮面男の腹にクリーンヒットしてから約10分後。
仮面を被っていた青年は絹旗に頭を下げ、謝罪していた。

青年の後ろにある、恐らく彼の相棒であろうバイクが、日光を受けてきらりと光る。
金色で彩られたバイクの頭部の中心にある奇妙な紋章のような物が少しばかり気になった。



絹旗としてはこれがスキルアウトなどのゴロツキ野郎ならばさらにもう2.3発殴って気絶させた後でゴミ箱にでも捨てておくのだが、この人物からはそのような野蛮な気は微塵も感じられない。


むしろ、無邪気で明るい好青年という印象がある。
………かつて自分が居たような場所とは少しも縁が無いような光の世界の人間なのだろう。いつも笑顔でいられる様な場所にいるような人間なのだろう。


(……こんだけ素直だと怒る気も超失せますし、こんな時に厄介事を増やしても仕方ないですしね……)

むしろあの程度の事で腰を抜かし、相手をブッ飛ばしたというとんでもない大失態に絹旗は悶えていた。


暗部で学園都市の闇の仕事を請け負い、結構な修羅場を潜り抜けてきた自分が、一般人にいたずらで驚かされて腰を抜かし、むきになってグーパンチ

…………まるで子供だ(まあ絹旗は実際まだ子供なのだが)

49 :1 [saga]:2011/04/01(金) 01:39:32.88 ID:z0xo4VXL0



こんな事「アイテム」の仲間には口が裂けてもいえない。
リーダーと下僕は爆笑し、下僕の彼女であり絹旗の友人でもある不思議系少女は健気に応援(それが逆に辛い)するだろう。


「はぁ……今日は超厄日ですね……」
「ほんとごめん。あ、昼飯おごるよ。何か食べたい物ある?」

青年は絹旗に好意的な笑みを浮かべる。
そこには一遍の邪悪さも無い。まるで青空のようだった。


「……お気持ちは嬉しいですが、私はここで迎えなきゃいけない人がいるので。つーか用が無いなら超とっとと消え」

「え?俺以外にも誰か来るの?」

「超そうなんですよ、外の秀才博士で五代雄介って言うらしいんすけど……」

「いや、俺そんな大した事してないし……その「博士」って呼ばれるのはなんか柄じゃないんだよね…………くすぐったいって言うか、合わないって言うか」



ん?



「…………」
「…………」
「……………………」
「……………………」
「…………………………………………」
「…………………………………………?」

「あの、どうs」
「超すみませんでしたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


速攻で日本に古代より伝わる究極の謝罪方DOGEZAをした。自称、見えそうで見えない様に計算されているミニスカートがフワリと浮かび、一瞬ではあるが後ろからは中が丸見えになってしまっているが、そんな事はどうでも良い。どついてやるだとかそんな事を言ってはいたが、元よりそんな気ははなから無い。


学園都市の上層部。統括理事の1人から直々に招かれるVIPゲストをぶっ飛ばしたなんてことが知れたら物理的にも社会的にも自分の首が危うい。
それどころか「アイテム」の仲間にまで余計な危害が及ぶかもしれない。


(私はやる方ではなく超される(主に下僕に)側だった筈なのに…………)

絹旗としてはもっと陰険でガサツで、学園都市の科学技術を何とかして盗み取ろうととして失敗するそれこそ昔話に出てくるいじわる爺さんのようなのを想像していた為、まさかこんな万人受けしそうな好青年だとは微塵も思っていなかったのだ。


50 :1 [saga]:2011/04/01(金) 01:44:39.56 ID:z0xo4VXL0



「あ、あの!超今さらですけど体は大丈夫ですか、ちょっとわずかに本気で殴っちまったんですけど!!」

なんだか矛盾してる事を言っている気がするが、そんな小さな事も気にしない。

彼女の能力は「窒素装甲」文字通り、空気中の窒素を操り、自分の周りに装甲(ような物)を作り出すものだが、それだけではない。

圧縮した窒素の塊を制御することで自動車を軽々と持ち上げ、動かすようなパワーや、直撃した磁力狙撃砲のスチール弾を逆に潰してしまう程の頑強さを発揮する。


「ん〜、当たり所が良かったみたいだし、別に大したこと無いよ?」

普通に考えれば、学園都市製の駆動鎧(パワードスーツ)でも着込んでいない限り、ただではすまない。現にあの時青年は、10メートル弱後ろに吹っ飛んでいったのだ。

それに当たり所が良かったと青年は言ったが、奇襲、不意打ちに近いあの一撃は、完全に青年の鳩尾に入っていた筈だ。


「…………でもですね」
「心配ないって!…………だいじょうぶ!!」


青年は笑顔を浮かべ、握った拳を前に突き出し、親指を空に向けて突き立てる。



それは、子供の頃から大好きで、様々な人との絆を創ってきた、青年を象徴するポーズだった。


51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/04/01(金) 01:46:30.06 ID:JmfW6TGu0
待ってました♪───O(≧∇≦)O────♪
やっぱ五代はイケメンやなb
52 :1 [saga]:2011/04/01(金) 01:46:58.86 ID:z0xo4VXL0



サムズアップ


53 :1 [saga]:2011/04/01(金) 01:52:16.54 ID:z0xo4VXL0



(なんだか心配してるのが超馬鹿らしくなって来ましたね……)

お気楽とも子供っぽいとも言える青年は、事実、何の以上も無く絹旗の前でニコニコしている。
…………気に留める必要も無かったのかもしれない、と、絹旗は思った。


「君こそ大丈夫なの?なんかすっごい悲鳴上げて腰抜かs」
「超忘れてください!今すぐ、超即、超速!!忘れてくれたら私を脅かした事も超無かったことにしますから!!」


…………あれ?でもそれだと私が殴った分は超相殺できてないんじゃ……



「じゃあ改めて自己紹介しよっか」

青年は上着の内ポケットから、紋章のようなものが多数書かれた金色のケースを取り出し、そこから彼特製の名詞を一枚絹旗に差し出すと、高らかに語った。





「初めまして!「夢を追う男」「2000の技を持つ男」…………五代雄介です!!」


54 :1 [saga]:2011/04/01(金) 01:57:42.12 ID:z0xo4VXL0




学園都市 第7学区 とある病院 霊安室 10:40 a.m.



その病院の地下にある、暗く寒い霊安室に万年ジャージの教師で、警備員でもある「黄泉川愛穂」はいた。


…………今朝発見された、自分の同僚だった筈の者の最期の姿を見るために。


「…………僕は、遺体の解剖は専門外なんだがね」

カエルによく似た顔の医者は、俯きながらボソリと呟く。
その眼はもう動かなくなってしまった、かつての自分の同僚を見ていた。


そう言えば彼は寝坊癖があったな、と黄泉川は思いだす。


どちらかと言えば自分同様だらしなく、でもその癖妙に勘が鋭くて行動力があり、危険なことに首を突っ込んでは始末書を欠かされていた。


遺体の顔は綺麗で、本当は暢気に眠ってるだけなんじゃないかと思わせた。事実、欠伸の一つでも掻きそうな気が…………



…………分かっている。本当は「永る」と書く方なんだという事が。


これで始末書総数No.1の座は、自分の不動のものになった訳だ。


55 :1 [saga]:2011/04/01(金) 01:59:57.52 ID:z0xo4VXL0



「……とか何とか言って、ちゃーんとその凄腕発揮してるじゃん?」

「医者ってもんは基本的に人間の治療をするものだよ。病死ならともかく、殺された人間の解剖をした所で僕達が得るものは何もない」

冥土帰しの異名を持つ医者は冷たく言い放つ。
実際、彼が医者としてこれからやれることはただ一つ


この人だったものの冥福を祈ることだけなのだ。


「…………」
「……直接の死亡原因は神経が「枯れた」事によるショック死だね」

神経が……枯れる?
どういう意味じゃん、と聞き返す間もなく答えは来た


「全員のありとあらゆる神経が枯れているんだね。まるで寄生植物に乗っ取られた若木の様にボロボロにね」

「…………能力者の仕業って事じゃん?」

「今の所、その可能性が一番高いんじゃないかな?……この学園都市にそんな超能力を使う人間が居るかはともかく」


僕がやれるのはここまでだよ。
そう言ったきり、窓の方を向いている冥土帰しの医者に一礼し、少し早足で出口へ向かう。

右手をドアノブに手を掻け、ガチャリと回したと同時に冥土帰しが言った。



「黄泉川。医者ってのはまず自分の体調を第1に考えなければならないんだね?それは総合的に1人でも多くの患者を救うためっていうのと他にも色々あるが何よりも」


一拍置いてからゆっくりと語りかける様に


「患者が風邪を引いた医者(自分)の立場に置かれたとして、まず言わなければいけない事だからだよ。そしてそれは



君のような誰かを守る職に就いてる者にもいえることだよ?黄泉川」



最後の方は、自分が馬鹿だからか、あまり良く理解できなかった。


56 :1 [saga]:2011/04/01(金) 02:32:39.09 ID:z0xo4VXL0
とりあえずここまで。戦闘シーンを期待している方はすみませんorz
あともう少しで初戦となるシーンに入りますのでもうしばしお待ちを。


アンケート結果や、皆さんの意見を受けて、色々考えている所です。

……まあとりあえずはアマダムが何らかの影響を受けると言う形で、うまく調整していこうかなと思ってはいます。


あとこれは最初に言うべきだったかもしれませんが
>>1は「クウガの魅力」を最優先にストーリーを練っています。

その為、これはクウガにそぐわないと判断したものは「調整」させていただきますのでご了承ください。

例えばクウガの魅力の一つに「現在戦力では倒すのが難しい未確認生命体を、クウガと警察が協力、工夫し、作戦を練り、苦労の末に倒す」というのがあります。

しかしながら物語終盤で、未確認に対する強力な武器ができ、すさまじい力を持った敵を人間が倒す事が出来る用になりました。

本作の時間枠は、原作後となりますので、当然、未確認に対する強力な武器はありますし、科学の街である学園都市はさらに強力な兵器を所持していることでしょう。ですが、だからと言って「とある」のキャラや科学、魔術の弱体化はしたくありません。


……ならば、未確認生命体のスペックを上げるしかない。と言う結論に至りました。
そして、そんな強化された未確認を倒すにはクウガも強化させるしかありません。


先程も記述しましたが、あくまで「クウガの魅力」を最優先することにしていますので、そこはどうかご理解ください。


長文失礼しました、これからもできる限りがんばりたいと思っていますので、良かったら見てやってください。
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/04/01(金) 02:39:58.75 ID:JmfW6TGu0
\乙レートフラッシュ/
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/04/01(金) 05:23:31.50 ID:lCpVTwKAO
乙です
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/04/01(金) 12:45:50.47 ID:4WwYFX7uo
>>56

???「危ないッ!!」ドンッ

のせいで空気化してしまったからカッコいいクウガを期待しているよ

60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 15:05:37.54 ID:KV7UhgOj0
乙です。

ところで、五代の今のバイクはBTCSではないのですか?BTCSのクウガのマークはカラーリングを変更したときに見えるようになっていたと思うのですが
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/01(金) 17:19:07.42 ID:4xMkZnhr0
乙!! 次回も楽しみにしてます
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/01(金) 18:14:35.37 ID:JGPhXp0s0

なんか行間無駄に空けすぎな感じがするの
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/04/01(金) 18:16:29.18 ID:C5WJh1RAO
>>60
レッドラインにしてたんだろ?
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 21:59:20.95 ID:LIvQaREDO
原作後って事は

・ライジングの制限無し
・基本戦闘はアメイジングで戦える
・アルティも優しい心ならok
・ゴウラムも可


ってとこか?
かなり高スペックだな
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/04/02(土) 00:07:06.37 ID:UrQ68UAfo
ゴ族にパワーアップいるか?

一方の能力にはダグバ以外勝てないだろうけど、それ以外なら気にする必要ないような
まぁズとかメも絡ませるんなら必要かな
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/04/02(土) 00:19:09.41 ID:1UCKjIyAO
>>65
閣下なら一方通行に勝つために体晶に手を出しそうだがな

雷撃態の件あるし
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/04/03(日) 00:27:39.63 ID:NMdH2ySK0
グロンギの各固有能力がゲゲル用と警備員とかの武装組織用とで変わってくることになりそうだから、クウガ本編でギノガの能力が変わったように状況に合わせて変化させていくしかないんじゃないか?

>>66みたいな展開はやっぱり一方通行とサシで戦ってみないと敵も変わろうなんて思わないんじゃないか?
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2011/04/03(日) 06:43:11.12 ID:oMudkoxMo
学園都市なら神経断裂弾くらいすぐに用意できそうということでは?たとえ作れなくても未確認がらみなら警察から提供してもらえそうだし
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/04/04(月) 17:23:56.97 ID:bWwmq2RAO
学園都市は外部の警察と比べて兵器の技術力もハンパないし、それをグロンギがどうフォローするかだろ
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/05(火) 03:31:54.65 ID:ulk1TStDO
グロンギに電撃はご法度だから御坂は役に立たないな
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/05(火) 20:18:21.80 ID:1gQbo3OSO
グロンギってゲゲルにこだわらなきゃ本当はもっと強いんだろうな
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/04/06(水) 01:46:43.47 ID:Sk76Smeuo
アメイジングマイティキック時の驚嘆
予告での絶望
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/07(木) 03:09:54.72 ID:JcYgtJoDO
歴代ライダーの中でも最強候補の一角、アルティさんになれるのに強化必要か?
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/08(金) 19:14:09.97 ID:UBqcYOUr0
続きまだー?
75 : [saga]:2011/04/14(木) 02:42:17.50 ID:ahjdqc420
……遅くなって申し訳ありません。今から投下します(理由は後ほど)
76 : [saga]:2011/04/14(木) 02:59:15.50 ID:ahjdqc420



突然ではあるが動物の定義とは何だろうか?


まずは書いて字のごとく「動いている事」だろう。動いていなければ「動物」とは書かない。

ただし、これは障害などが原因で、自力で歩いたり走ったりすることが出来ないというものではなく「心臓などの内部器官が動いている=生きている」と言う意味だ。たとえ歳を取り、寝たきりの老人になろうが、生きている限りは人間=動物なのだから。

そして生物……特に人間と言うものは普通、なるべく動いている=生きている期間を長めようと努力するものだ。

その為にはまず、一時も休む事無く働く自身の内部器官にエネルギーを取り込む事が基本である。怪我や病以前に、まず自分の体が動くだけのエネルギーが無ければどうしようもない。


…………何が言いたいかって?そりゃ…………



「お腹が空いた」


実にシンプルな事だよ、うん。


77 : [saga]:2011/04/14(木) 03:01:05.34 ID:ahjdqc420


学園都市 第7学区 とあるファミレス 12:20 a.m.




「いや、本当に学園都市ってすっごいなぁ……何も無いと思ったとこからいきなりタッチパネル式の電光掲示板みたいなのが出てくるわ、でっかい飛行船がニュース流しながら飛んでるわ、なんかクルクル回る清掃ロボットに乗って移動するメイドさんがいるわ……あ、すみませーん!メニューくださ〜い」

「……なんというか、超マイペースなんですね」

嫌み程度にボソッと言ったその言葉に五代は

「え、やっぱそう思う?いや時々なんだけど「お前といるとペースが乱れる」……って言われる事あってさ……でも「俺って何処かズレてますか?」って聞くと「嫌な意味じゃないから安心しろ」って返されるんだよなぁ……」

う〜ん、分かんない……呟く五代に、分かんないのはあなたの超脳味噌ですよ……そう返してやりたい所だった。一緒にいるとペースが乱れる、というのには凄く納得がいく。

本当に子供脳(こんなの)が学園都市統括理事会が外から招いた秀才なのかと疑ってしまう。同姓同名の別人が今もゲートの前で絹旗を待っているとか、上層部のキナ臭い罠に嵌ったとか、そう考えた方がまだ納得が行く気がする。

少なくとも「秀才博士」といった感じや雰囲気は、五代からは全くといっていいほどしない。

(……まあ超気にしすぎだとは思うんですけどね…………)

これも暗部の闇に長い間浸かっていた後遺症なのかもしれなんだろうか。ふと絹旗はそう思って溜息をついた。


78 : [saga]:2011/04/14(木) 03:03:40.72 ID:ahjdqc420



「………?………あの、なんで渋い顔でメニュー超見てんですか?なにか不都合でもありました?」

「あ、うん、いや…………何と言うか……その、外のファミレスのメニューとあんまし変わんないんだなぁ……って」

ああ、そう言う事か。と、絹旗は納得する。
それは、学園都市の外から来た人間なら一度は抱く幻想のようなもの。

ようするに五代は「学園都市=近未来=見たことも無い食事」を期待していたのだ。


「いくら外より科学技術が進んでるって言っても住んでるのは超普通の人間ですからね。食事やらなんやら、外とあんま変わんないところも多いんですよ。そりゃ
「脳を活性化させる十三種類の栄養素が入った「頭脳パン」」
とか
「飲むだけで血管から元気逆流!残業、受験の味方に「O−N−B(お前の 眠気を ぶち殺す!!)ドリンク」」
とか
「一口だけで42時間栄養摂取不要!!これさえあれば1ヶ月2000円生活も夢じゃない!?サバイバル好きな人にもお勧め、超特化軍用レーション「ス○―ク」
だとかまあ超色々ありますけどそういうのって食事をしてるって感じがしないですし、そもそも実験的に売り出されてる商品も多いんでそこまで信用できないんですよね、主に味とか」

「そ、そうなんだ……まあそれはそれで興味あるけど不味いのはちょっとなぁ……」


ちなみに具体的な例が絹旗の口から出てくるのは実験食材や商品を何度か買ってしまった事があるからだったりする。

頭脳パンは素パンよりもパサパサしていて味も皆無。肝心の効果も見受けられなかった。
O―N―Bドリンクは、飲んで暫くして体中の血液が沸騰したような感覚になり、脳は超活性化し、高熱が出て丸一日寝込む羽目に。
極めつけのス○―クは、この世の物とは思えないほど不味く(ヘドロのような味がした)本当に1口でお腹が膨れてしまい暫く食事がとれず、おまけにカロリー表をよく見てみると、成人男性が1日に摂取するべき量の5倍(一口で)のカロリーが表示されていて泡を吹いて倒れそうになった(翌日からダイエットを開始したのは言うまでも無い)



と、まあ学園都市で実験的に売り出されている商品というのは約7割がハズレなのだ。

そういうちょっと変わった品があったら試しに買ってみようかな〜、と考えていた五代は、絹旗の忠告を事前に聞けて安心したのかガッカリしたのか再び微妙な顔をしてメニューをパラパラとめくりだす。


その後「学園都市の冷凍技術は食材にどれだけの影響を与えるのか」とかいう理由で五代は海鮮丼定食、絹旗はスパゲッティーセットのAを注文した。

「そういえば絹旗ちゃんって凄いよなぁ……まだ15歳なのに飛び級して大学の主席で、しかも学園都市の理事をしてる人達から時々依頼が来るんでしょ?」

五代は純粋無垢な眼差しを絹旗に向ける。

「……ええ、まぁ飛び級は能力開発の影響が超殆どですけどね」
絹旗はさも同然の様に返す「そう言う事」になっているから。

本当は年齢、学力、在籍からいって全てあり得ない事なのだが、それが上層部の今回の脚本なのだから仕方ない。今の自分は15歳で大学の主席で、表舞台に堂々と居れる超エリート少女なのだ。

……表舞台になんの気兼ねも無く堂々と居れる事など、こういった機会で無い限り有り得ない事なのだから。

だからこそ、表舞台のまぶしい光の中をなんの気兼ねも無く歩いているであろうこの男が…………


「なに超馬鹿な事考えてんですかね……」

ボソッと、絹旗の口から思わずでたその言葉に

「え!?」

五代は予想外の反応を示した。
一瞬間が空いた後、ズズイッと顔を絹旗のほうに近づけ、ジッと絹旗を見つめている。

「……あ、あの」
「…………………………」

五代はさらに顔を近づけて


79 : [saga]:2011/04/14(木) 03:09:01.87 ID:ahjdqc420



「…………もしかして絹旗ちゃんって読心能力も使えるの?」


予想外の言葉を口にした。


「…………は?」
「いやさっきは思わず声だして呼んじゃったけどさ、せっかくブザーがあるんだから押して呼べばよかったなぁって。ブザーは機械なんだから外と違いあるでしょ?押す人によって違う音がでるとかかな?それともお店で働いてる人にしか聞こえないような特殊な音波を出すとかかな?」

……先ほどからこの男は学園都市に何を期待しているのだろうか。
五代は絹旗の呆れ顔には目もくれず、ウエイトレスを呼ぶためのブザーをキラキラした眼差しで見つめている。


絹旗は心の中で再び悪態をついた。

(…………ようは押してみたいだけかこの野郎)




学園都市 第7学区 廃ビルの立ち並ぶ路地裏 12:20 a.m.



「おい止まれ!」

駆動鎧に身を包んだ警備員の小隊がその人物に声をかけたのは必然だった。

平成初期のヤサグレた若者のようなその男を中心に、最低でも10はあろうかという人間の死体。その全てが顔を粉々に粉砕されていて、もはや元の原型を保っていない。

辺りには抉られ、削られたであろう廃ビルの石材が辺りに霧散し、まるで暴風が通ったかのようになっている。

「答えろ!ここで何をしていた!!」

学園都市製のオートライフルを構え、引き金をいつでも引ける状態にしなおも声をかける。

これだけの惨事を生み出せるとなれば相手は能力者、それもかなり高位のレベルだろう。
1人1人順番に殺したのでない事は自分達がここに来た本来の目的である、不良能力者グループの鎮圧という任務から分かる。


この男はレベル2〜3の能力者達を、たった一人で圧倒したのだ。


しかし警備員とは能力者の暴走を抑えるために組織された者達だ。
あくまでボランティアでしかないが、いやだからこそ、能力者の暴走を食い止め、罪の無い人を守りたいと思う心。
かなりの訓練と経験、実績が無い者がなれる立場ではない。

策はいくつもあった。
最悪の場合、隙を見つけて応援を呼ぶ事も出来た筈だった


……だがそれは。


「…………ゴラゲサゼ バギング ドググド グシギ ビンレザ」


相手がこの学園の能力者だった場合である。


ヤサグレ男が言葉を発してからキッカリ3分後。
第7学区を担当する警備員の小隊の一つは、1名を除き全滅する事となった。


80 : [saga]:2011/04/14(木) 03:16:47.80 ID:ahjdqc420



学園都市 第7学区 とあるファミレス前の道路 12:50 a.m.




「うーん、やっぱそんなに変わんなかった気がするなぁ……いや、美味しかったよ!すごく新鮮だったし……でもなぁ…………」


マグロやタイならまだしも、海鮮丼のネタ約7割がサンマだった(季節でもないのに)事にはつっこまないのだろうか。一瞬そう思ったが、味やネタ構成については文句が無い様なのでスルーする事にした。

「だからさっきから超言ってるじゃないですか、そんなもんですよ、そんなもん。……そう言えば数年前に外で「未来の人類は筋力が衰え、宇宙人のような体になり、その結果やわらかい物しか食べれない様になる」とかいう説が流行ったみたいですけどそれって超デタラメですね。その証拠に私みたいな超プリティー少女が現存しているんですから」

「…………あはは……」


なんか乾いた笑いで返された。少々腹が立つ。が、なにか言った所でまたややこしい事になりそうな予感がしたので黙っておく事にした。


これはあくまで仕事、任務なのだから。


「……ハア…………で、次はどこ行くんですか?」
「ん?…………そうだなぁ……取りあえず知り合いに顔を見せようかと思ってるよ」



五代がその言葉を言い終え、絹旗がそれに頷いた直後だった。





「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァ!!」


先ほどまで自分達がいたファミレスの中から大きな悲鳴が響く。
続いて耳に入るのはガラスが割れる高い音や、何かが壊れるような轟音。


「「!?」」


二人は踵を返し、ドアを押し開けてファミレスの中に入る。そこは先ほどまで自分達が居た場所とはまるで異なる空間になっていた。


81 : [saga]:2011/04/14(木) 03:18:52.97 ID:ahjdqc420



絹旗は目を見開いた。


「…………これは一体……!!」

テーブルがいくつも破壊され、イスはボロボロに砕け散り、食器や料理が辺り一面に散らばっている。


だが何よりも

「……………………っつ!!」

顔の骨がベキベキに粉砕された事が見ただけで分かる死体が、この場が一瞬にして地獄と化したのだということを絹旗に認識させた。

その数、合計で4人。


五代は固まっていた。

絹旗から見ればそれは、素人がこの惨状を見たショックで固まっている。という判断を下すに十分な物だが実際は違う。


もう自分の前に表れることが無い筈の存在が目の前にいたからだ。


「それ」は、右腕を振り上げ、馬乗りになった相手に振り下ろした。ベギッ!ゴギッ!!という骨が砕ける嫌な音が聞こえる。これで犠牲者は5人。


―――なぜだ?なぜアレがここにいる?


「それ」は、顔面が粉砕された死体を足で蹴り飛ばす。まるで使えなくなった玩具を捨てるかのように。


―――やつ等は倒した筈だ、1匹残らず「殺した」はずだ


「それ」は五代と絹旗のほうを向くと、ニヤリ不気味に笑みを浮かべ。


「…………ジャゲギン ドブガガ ズ・ガルガ・ダザ」
「……ッ!!」


その日、五代雄介の前に最悪の幻想が蘇った。


82 : [saga]:2011/04/14(木) 03:33:22.00 ID:ahjdqc420
えっとまずはこんなに遅れてしまった事をお詫びします、申し訳ございませんorz


いや、実は>>1のうっかりスキルにより…………


フォルダ「クウガ」に保存していた資料(このSSのプロットやら含め)が完全消滅しましたorz
ショックで暫くは書く気が全く起きませんでしたorz(ここに来る気さえおきなかった)


遅筆ながらも少しずつ溜めていたSSが一瞬で……まあその分見直しが出来ると思えば良いんですけどね。プロットはまあ良いんですがSSェェ……

とまあこんな>>1ですがよければこれからも見てやってください、心配かけてしまい本当にすみませんでした。(今度からこまめに報告入れます)
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/04/14(木) 04:09:37.22 ID:wMUQc1O50
乙乙 期待してるけど>>1の頑張れるペースで頑張ってくれ
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/04/14(木) 08:06:11.68 ID:xdiPmsoAO

>>82
それは…何という…
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/14(木) 09:40:27.34 ID:Q4kQk2KP0
乙でした
>>82
なんという悲劇…
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/14(木) 09:52:08.00 ID:K9YOmP/SO
グロンギ語の解読表みたいなのないかな?
携帯でも見られるやつならなお嬉しいです
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/04/14(木) 17:18:20.15 ID:QlLG0H7g0
>>86
「グロンギ語翻訳」でぐぐったらそういうサイトが結構ヒットしました。
ただ放映当時に作られたサイトが多かったみたいなんで携帯で見れるかはわかりません。
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/04/15(金) 01:28:31.10 ID:hK8UCz2AO
>>86
あ行→ガ行
か行→バ行 が行→ガ行
さ行→ガ行 ざ行→ザ行
た行→ダ行 だ行→ザ行
な行→バ行
は行→ザ行 ば行→ダ行 ぱ行→マ行
ま行→ラ行
や行→ジャ行
ら行→サ行
わ→パ



「ちょ」「きゅ」とかの「ャ、ュ、ョ」がはいる時とか「ん」は訳さない



伸ばし(ー)は前の文字を重ねて促音(っ)は後の文字を重ねる


助詞とか接続詞は変化する
「〜が」はグ
「〜の」はン
「〜は」はパ
「〜を」はゾ


思い出した限りだから間違ってたらごめん

数字の数え方は忘れた

確か1〜10まででそれを数に合わせて足したり掛けたりしてたと思う

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/15(金) 01:28:32.31 ID:rBeq+xRi0
乙!!
五代が五代のままですごく安心した!
>>1のペースで頑張れ
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/15(金) 15:08:09.81 ID:TkuIgTESO
>>88
よく覚えてるな

クウガやリントみたいな固有名詞は訳さないってのしか覚えてなかった

>>81頑張ろうとしたけど難解すぎる
ガ行ザ行被りすぎだろ…
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/15(金) 15:42:21.97 ID:CzJl7r9w0
ガルガ?
カンガルー怪人かな?
いまさらズに苦戦するとも思えんがおつ!
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/15(金) 16:18:33.66 ID:rmZseMWI0
乙!!

そしてドンマイ!

クウガ、リアルタイムで見ていたから期待してるよ。
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/04/15(金) 21:21:05.20 ID:hK8UCz2AO
ちなみにズの下の階級はベ
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/16(土) 16:35:38.62 ID:bDiWoL670
乙!!

大丈夫
待ってるから
>>1のペースで頑張れ
95 :1 [saga]:2011/04/18(月) 02:57:18.93 ID:919TLGRU0
どうも>>1です

えっと、今回はなんと言うか宣誓をしたいなあ〜って思いまして……こうしてレスさせて頂いております。

SS速報VIPの作者様たちは凄い方が多いです。名作と呼ばれる作品が数多くあります。
しかしながら私は若輩者かつ文才も無い遅筆野郎……文才を上げ、想像力を高め、遅筆を直したい。

そう思い大好きなクウガと禁書のクロスで書こうと思いたったは良いものの、見てくれる方に少しでもいい作品をと言う感情がさらに投下を遅くしてしまっている事実があります。(丁寧に、誤字は無いか、見落としは無いか、おかしな点はないかなど)

しかしあまりにも遅いとそれはそれで皆様に申し訳ないので




毎週日曜の夜(深夜含む)に必ず、どんなに短くてもいいので投下する事をここに宣言します。



勿論早くできればその日以外にも投下しますが話の内容や見直しにも時間が掛かると思うので……(というかそれが精一杯。1日2日で話が出来上がる人ってほんと凄い)

投下できそうに無い時は(出来上がってない、>>1の都合)前日、遅くても日曜に連絡を入れます。

ただこれをすると見直しの時間や資料の閲覧、プロット作成などに掛けられる時間が減るので「これは酷い」点が出てくるでしょうが、ご了承くださいorz
(文才UPの為の枷の様な物でもあるので>>1文才力UP=最終的にいい作品に……なったら良いなぁ…………)

ちなみに今週(今日)はお休みさせて頂きます(消えた「クウガ」フォルダの再生中)


……正直こんな宣言をしたことを後悔している自分がいますが「クウガ」「禁書」双方共に>>1の大好きな作品のため、SSとは言え途中で投げ出したくないのでこのような宣言をさせていただきました。(と言うか>>1は実はかなり飽きっぽい性格なので宣言でもしない限り続ける自信が無いのですww)


子供の頃からお話ばかり考えている頭の沸いたガキだった>>1の「もっといい作品を書きたい」という欲望のようなものだと思ってください。

そして、もしよろしければこれからも見てやってくださると嬉しいです。それでは
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/18(月) 05:51:10.60 ID:gUs9wD8y0
>>95
了解です
無理はなさらず
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 10:44:09.00 ID:cMsiGy2DO
オレはこれで覚えたけどパソコンじゃないとキツいな


スーパーグロンギタイム!?
http://nico.ms/sm10273611
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/04/18(月) 22:47:25.15 ID:kbto0jog0
>>95
自分のペースで頑張ってくれ
どこぞの会長のように素晴ラッシイ欲望だと思うぞb
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/23(土) 18:51:26.71 ID:NVP/6Zc00

いつも応援してます
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/04/23(土) 21:36:26.32 ID:radXRi8to
なるほど、グロンギ語はさっぱりわからん
101 :1 [saga]:2011/04/24(日) 06:10:46.33 ID:Fu9pXLIM0
>>1です。

とりあえず今週は宣言通りに投下できそうです。夜中に始めます。
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/24(日) 09:52:32.31 ID:WXyZj72Q0
よっしゃ!!

待ってるぜ
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/24(日) 10:45:16.24 ID:yhA1AoqS0
おっし。楽しみにしてます
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/24(日) 12:44:26.37 ID:ftHrV7qh0
バグンダダは用意した。一条さんに狙撃されない限りは>>1
「日曜日に一話ずつ投稿して作品を完結させる」ゲゲルをカウントする
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/04/24(日) 12:55:33.60 ID:XgRw1V8No
>>101
がんばれ!超がんばれ!!
106 :1 [saga]:2011/04/24(日) 19:21:35.32 ID:Fu9pXLIM0
>>1です。

取りあえず投下開始。今回は少し長いので今日と明日に分けます。


>>104 でもそれってこのシリーズ完結させないと死んじゃうって事じゃないですかー(ゲゲル的な意味で)やだー;
107 :1 [saga]:2011/04/24(日) 19:29:44.97 ID:Fu9pXLIM0




学園都市 風紀委員活動第一七七支部 12:34 a.m.




プルルルルルルルルルル
プルルルルルルルルルル


規則的に鳴り響く立て付け電話のコール音で風紀委員所属の柵川中学に在席する中学一年生。初春飾利は意識を取り戻した。


別に「意識を取り戻した=昼寝していた」と言う訳ではない。パソコンに、正確に言えばBBS形式の書き込みサイトに意識が行っていただけだ。作業を続ける事もうかれこれ1時間は経つだろうか。


まあどっちにしろ職務をサボっている事には大して変わりないのだが、彼女はただレスを見てにやけていたり笑っていたりしている訳ではない。(本当にサボっている時もあるが)

SSやら製作やら色々な板がある中で初春が見ていたのは「学園都市の噂」という少しばかりオカルトチックな香りがするスレッドだった。


つい1週間ほど前から学園都市に流れ始めた妙な噂の数々について何か真新しいものは無いか探っていたのだ。


信憑性の無い情報=噂話はこういった喋り場に流れてくる物だ。ただし、そう言った信憑性の無い「噂」は正確な「情報」を持っている人間にとって重要な手がかりとなる事が稀に良くある。

勿論、それを鵜呑みにするほど初春は馬鹿ではない。むしろ電脳世界WEBの扱いにかけてはここ科学の街、学園都市でトップクラスの実力を誇っているのだ。

ひそかに騒がれる噂を公式で確実な情報と掛け合わせ、客観的な目線と、風紀委員としての立場や経験からそれを見る事で初めて見えてくる物がある。


そしてその時。「噂」に纏わり付いていた信憑性の無さは消え去り、確実な情報となるのだ



現に初春のこういった「暇つぶし」が発覚、解決の糸口になった事が幾つかあった。
当然、ハズレや作り話の時も多いのだが、それはそれ。これは彼女にとって風紀委員としての職務もかねた「暇つぶし」なのだ。

まあ実際にそんな事口に出したら同僚である空間移動(テレポーター)や先輩に説教を喰らいかねないのである程度信憑性があるかどうか調べてからそれらしき時だけ報告しているのだが。



「う〜ん、結局大した情報も新しい噂も無しですか〜……それに今のところ全部噂の域を出ないんですよねぇ。地下街でセキュリティーシステムの妙な誤作動があっただのスキルアウトの大型トラックが連続盗難されているだの……まあ風紀委員(こっち)に事件……噂に関連する資料や情報が一切入ってこないって言うのが一番の要因ですけど」

軽く溜息をついてマウスを下へとスクロールさせていく。初春個人としてはなんとなく引っかかりを感じる物がいくつかあるのだが、どれもこれもすでに警備員の手で片が付けられてしまっている物ばかりのようで今更あれこれ追求し続けるのも気が引ける。「奥の手」を使っても良いがやはりそれはある程度信憑性が有り、事件に進展をもたらせると、自身で納得、確信出来た時だけにしていた。


108 :1 [saga]:2011/04/24(日) 19:33:58.15 ID:Fu9pXLIM0



(ふぅ……やっぱりハズレかな〜、でもな〜)

ようやく掲示板の話題に興味が薄れてきてそこで始めて初春はいまだに鳴り続けている電話のコール音に違和感を覚える。何時もなら同僚の風紀委員の誰かが即座に対応に当たるのだが…………


「……いっけない!白井さんと固法先輩は風紀委員の研修で警備員の第七三支部に行ってるんでした!!」

慌てて席を立つ。

研修と言っても特に難しい事をする訳ではなく、ただ単に警備員の手伝いをやらされ「風紀委員としてきちんと職務をこなしているか」ということを試される実力テストのような物だ。ただこの研修は誰が、何時、どの支部でといった事は直前まで知らされない完全な抜き打ちで、2人から「2日ほど休む」と連絡が来たのはつい昨日のことだった。


思えば悠々とパソコンでネットをし続けられたのも2日の間この支部には自分1人しか居ないという心の余裕からだろう。いつもだったら2〜30分もすれば「う〜い〜は〜る〜!?」と、いつの間にか背後に立っていた同僚にアームロックを決められるか嫌味を言われるのだ。運悪く本当にサボっている時ばかり同僚に見られているので(急に背後に現れるため画面が隠せない)何時も背後に気を遣いながら作業をしなければいけない彼女にとって、今日は自分の暇つぶし(当の本人は仕事と言い張るが)に熱中できる素晴らしい日だ。


しかしだからと言って居留守を使うなどという風紀委員失格な真似を彼女はしない。初春は立派な風紀委員の1人であり、誰かからのSOSかもしれないそれを放置するなどと言う選択肢は無い。
他の風紀委員や警備員に連絡し、取得した情報を伝達するというデスクワークが主で、運動は得意ではなくむしろ苦手で、能力もレベル1と低い初春だが、いざと成れば自らの足で現場へと赴き、風紀委員として仕事をするぐらいの心構えを持っている。


床に散らばる資料に足をとられ、モタツキながらも初春はなり続ける電話の受話器を手に取った。


「はいこちら風紀委員第一七七支部です」
「…………………………………」

即座の反応は無く、ザザザという機械音が初春の耳に入ってきた。


もしかしてタイミング悪く切られてしまったのだろうか。そう思い、彼女にしては大きな声を出して電話の相手へ応答を求める。


「あの〜、もしも〜し!!聞こえますか〜!?」
「……………………てくれ」

初春の台詞から少しして聞こえてきたのはか細く、聞き取りにくい男性の声だった。その声はガラガラで、まるで何かがのどに張り付いたまま喋っているような感じがする。はぁ……はぁ、と聞こえる苦しそうな息遣いから想像できたのはこの男性が何らかの要因で負傷しているという事だった。


不意に、ガハッ!という何かを吐き出すような声と、ゴホゴホという咳き込む音が連続して聞こえてくる。


「も、もしもし!大丈夫ですか!!何があったのか冷静に状況を……!」
「……………………伝えてくれ……」

男性の声は心配する初春の声を遮り言葉を紡ぐ。





それは、もう時間が無いと悟った者が最期の力を振り絞り、必死になって残そうとする遺言(情報)








「……………………警備員……第7学区所属の第13小隊は…………謎の生命体に襲撃されて……ぜん、め、つし…………」




「…………!あの、もしもし?もしもし!?」


一瞬の時を置いて初春が自我を取り戻したとき、受話器から聞こえてきたのは定期的に鳴る電話の機械音だけだった。


109 :1 [saga]:2011/04/24(日) 19:37:01.07 ID:Fu9pXLIM0
すみません、本当は一気に投下しちゃいたいんですが見直しもかねてもう数時間お待ちを。

……ぶっちゃけ徹夜明けで、ね、む……zzz
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/24(日) 20:13:06.74 ID:Gmo8E9AK0
ゆっくりでも良い…
一歩ずつでもいい…
『先に進んでいる』
という事には変わらないんだから
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/04/24(日) 22:02:33.15 ID:XgRw1V8No
まだか… まだか…
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/04/24(日) 22:38:11.18 ID:mlfBqT3n0
寝落ちしちゃったかな…
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/24(日) 23:17:51.03 ID:6Rn6chTDO
来てたか
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/25(月) 03:00:27.17 ID:4pXsCaTyo
寝落ちか・・・・・・
115 :1 [saga]:2011/04/25(月) 11:27:43.92 ID:1zJJ+Vfu0
orz もうひたすらにorz

ちょっとだけ仮眠をとろうとしたら朝になってましたorz
見直しも終わったので今度こそ区切りの良い所まで投下します(11時ごろ予定)
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/04/25(月) 12:53:36.26 ID:h4Q+ueMto
>>115
まってるぜ
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/04/25(月) 22:23:28.55 ID:iZjtuWE40
そろそろゲゲルの時間か?
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/25(月) 22:24:20.99 ID:iZjtuWE40
ごめん、sage忘れた
119 :1 [saga]:2011/04/25(月) 23:10:30.41 ID:1zJJ+Vfu0
>>1 ドグハゾ、ザジレッソ
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/25(月) 23:11:15.62 ID:iZjtuWE40
>>119
待ってた
あとここではリントの言葉でな
121 :1 [saga]:2011/04/25(月) 23:27:36.14 ID:1zJJ+Vfu0




学園都市 第7学区 入り組んだ裏路地 12:56 p.m





何十冊と積まれ、束ねられた雑誌の山の数々

バリケードのように設置された木材や金網

前方の視界を封じる薄いカーテン



所々にある、スキルアウトが仕掛けたであろうバリケードの数々に絹旗は鬱陶しさを感じる。

元々は清掃兼警備を行う自動制御ロボが自分たちの根城へと進入してこれなくする為の簡単な妨害バリケードだが、やはり邪魔な物は邪魔だ。


走りながら障害物を潜り抜け、どこにあるかも分からないゴールを目指す。まるで障害物競走の様だと絹旗は思った。大覇聖祭まではまだまだ月日がある物だと思っていたのだが、どうやら予行練習は今の時期から執り行われるらしい。


「たっくどうしてくれんですか!?超しつこく追ってきますけど!!」
「………………」

絹旗は薄暗い路地を全力で走りながら、同じく自分の前を疾走する五代を非難した。というのも


「いくらなんでも外の一般人が学園都市の能力者(?)に喧嘩を売るなんて超無茶です!先ほどの件を見るに相手はかなりレベルが高い能力者みたいですし下手したらあなたが挑発した時点で殺されてたかもしれないんですよ!?」

「………………」




あの後、奇怪かつ不気味な顔をした、まさしく「怪人」と呼ぶに相応しいものがギ、だのグだのの奇妙な言葉を発してすぐ、本当にすぐだ。一瞬の間も無く、五代は偶然近くに合った子供用のイスを両手でおもいっきり怪人へと放り投げた。


結構なスピードで己へと向かうイスに対し、怪人はまるでハエを追っ払う様に手を振るう。
互いが激突した瞬間、バキャ!という音と共に子供イスはただの木片となり果てていた。

当然。怪人はそう言いたそうに口元を歪める。


そんな事は分かっている。「あれ」がこんな事でくたばるわけが無いのだ。五代の目的はそれではない。


「今だ!!」
「え、ちょっ!?」

怪人がイスを木片に変えたとほぼ同じタイミングで五代は絹旗の手を引いて怪人の元へ。
正確には怪人の後ろ、怪人が暴れた時に出来たであろう大きく割れた窓ガラスへと駆け出していた。


「バビ!?」

突然の事に動揺したのか、怪人に一瞬隙が出来る。

一瞬身を屈め、怪人の横を通り過ぎた五代と絹旗は、割れた窓ガラスからファミレスの外へと飛び出していた。



ここまでなら良い。



122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/25(月) 23:30:31.96 ID:4pXsCaTyo
キターーー
123 :1 [saga]:2011/04/25(月) 23:31:15.84 ID:1zJJ+Vfu0




絹旗としては五代を逃がした後、己の能力を使用しあの怪人を叩きのめそうと考えていたのだが、この展開も絹旗にとって損は無い。

むしろ任務の事を考えれば余計な騒ぎを起こさずに済む分こっちの方が得だ。


さて、後はある程度距離をとってから風紀委員なり警備員なりに連絡するよう通行人か誰かに促して…………






そんな絹旗の幻想は



「おりゃあ!」



不意に横から聞こえてきた五代の気合の入った声と



ヒュン!



という何かが勢いよく空を切る音と



ゴン!



という何かが怪人の後頭部に当たった音に完膚なきまでに殺される事となった。



「………………」
「………………」
「………………」



五代がピッチャーのように投げた(実に良いフォーム)コブシ大の石が怪人の足元にゴトンと落ちる。

それ自体でダメージは受けていないのか、怪人は頭を抱え苦しむそぶりは全く見せない。


代わりにクルリとこちらを振り返ると



「……………………ボソグ」
「超何やってんのこの人おォォォォォォォォォ!?」



勢い良くファミレスを飛び出した怪人を後ろに、五代と絹旗は全速力で走り出した。



その後、すぐさま裏路地へと逃げ込み、現在に至る訳だ。
路地を進み、右へ、今度は左へともう何度繰り返しただろうか。


曲がり角を利用して逃げ続ける。
もう後方に怪人は見えないが、結構近くから自分たち以外の足音が聞こえてくる事からして、未だに絹旗たちを追っているようだった。


124 :1 [saga]:2011/04/25(月) 23:36:14.62 ID:1zJJ+Vfu0



「ほんと何考えてんですか!?あのまま無視して逃げてれば超こんな事には……」

「う、うん……ごめん…………でも……」

「でも?」

五代は困ったような笑みを浮かべる。
その笑みに哀愁が漂っている事を絹旗は微弱ながらも感じ取った。





「…………でもあそこじゃ、誰かを巻き込んじゃうかもしれないし」


それは、青空が雨雲で覆われ、太陽の光が遮られるかのように。



「…………要は囮になったと?」


…………あまり驚きはしなかった。
五代と出会ってまだ数時間しか経っていないが、この男がどう人間かはなんとなく分かっている。
自分を頼らなかったのもそれが原因だろうな、と絹旗は結論付ける。


名前も顔も知らない誰かのために行動できる人間なのだ。



「まぁ……私は超巻き込まれてんですけどね」
「う……ごめん」
「ったく……」

超お人よしです、と続けようと口を開いたと同時に






「「!?」」

感じたのは、殺気。



能力を使い五代を前方に突き飛ばし、自分は後方へと跳ぶ。
五代の体は10メートル程先にあった金属製のゴミ置き場に激突し、派手な音と共にゴミ屑の中へ突っ込んでいった。


直後に上空から降り注ぐのは、豪脚から放たれる脅威の蹴り。
それは先ほどまで自分達が居た場所を正確に打ち抜き、地面を抉る。



「……ったく、超しつこいですねこの変態殺人鬼。あ、あなたの能力「肉体変化(メタモルフォーゼ)」に因んで変体と変態を掛けてみたんですけどなかなか良いシャレだと思いません?あなたに超ピッタリじゃないですか」

ありったけの嫌味を乗せた言葉を放つ絹旗を、長い葉っぱのような2つの耳を持った焦げ茶色の怪人は黙って見据えている。

それはまるで、獲物の品定めをする狩人のように。



125 :1 [saga]:2011/04/25(月) 23:39:45.01 ID:1zJJ+Vfu0



(……さっきファミレスで無差別に人を襲ってたって事は五代さんや私を狙ってって訳じゃなさそうですけど…………でも油断は出来ませんね、黒夜なんか浜面やフレメアを追い込む為に個室サロンの施設を占拠したくらいですし、私たちがファミレスを出るのが少し早かっただけと言う事も…………)


五代が学園都市の上層部に招かれるほどの重要な力、技術を持っているのだとすればそれを横取りしようとする外部組織、もしくは絹旗に依頼してきた者とは違う上層部の意思と言う事も十分にあり得る。

まったく、これは結構厄介な仕事を依頼されたかもしれないな。と絹旗は思った。



「ゴラゲロボ・グリョブシャバ」
「……頭大丈夫ですか?さっきからグだのギだの超意味分かんない言葉ばかり……ああ、ひょっとして暗号?だとしてもセンス悪いですね」

拳を固く握りしめると、その小さい体を屈ませ




「グギグギと超鬱陶しいんですよ!!」

足裏に集中させた窒素の力の向き(ベクトル)を全て地面斜め後ろへ向けて爆発させ、5メートル以上あった怪人との距離を一瞬でゼロにする。


いける。絹旗は確信した。

例え相手がレベル4の「肉体変化」で、自身の肉体を大幅に強化させていたとしてもこの近距離から全力で放たれる自分の一撃をまともに食らえばただでは済まない筈だ。
例え耐えたとしても得意な格闘ゲーム宜しく速攻で連打を叩き込んでやれば良い。


そもそも任務が護衛の為、まず第1に対象の安全を最優先しなければならなかったから逃げ回って(五代に振り回されて)いたのであって、絹旗本人としては護る盾よりも力を振るうこっちの方がやり慣れているし、手っ取り早く事がすむ為、楽に感じる。

変に自分からアクションを起こせない分、護衛と言う任務は見た目以上に難しく、ハードな仕事なのだ。



だがこうなれば話は別だ


護衛対象(五代)に目を付けられる前に片をつける!






右腕から放たれた必殺の一撃が怪人の鳩尾に入り







ドゴン!!

という凄まじい音を立てて








「バンザ・ゴセゼ・ゴパシバ?」


126 :1 [saga]:2011/04/25(月) 23:45:05.73 ID:1zJJ+Vfu0


嘲笑う姿に驚く間もなく、お返しとばかりに怪人の右腕から放たれた矢のような速度の一撃が絹旗の胸部を打ち抜き、元の場所、5メートル程後ろへと吹き飛ばした。



「…………ガ、ハッ!!」

背中から地面に叩きつけられ、肺の中に溜まっていた空気が一気に外へと排出される。

一瞬息が出来なくなった絹旗を次に襲うのは激痛。
幸い骨は折れていないようだが、内出血であざが出来ているのは間違いなさそうだ。



(な、んで………………)


だが今はそんな事を気にしている場合ではない事態が発生している。




(…………なんで能力が全く効いてないンですか!?)




自分からの一撃はまだ良い。

相手の能力の強度が絹旗の窒素装甲の一撃を上回っていたのだと、それだけでも信じられない事実だが、まだ自身を納得させる音が出来る。


問題は、怪人の放った一撃が、絹旗を覆う窒素の鎧を完全に無視していたという事だ。

それは黒夜海鳥の様な絹旗の窒素装甲に対する策でもなければ、キャパシティダウンの様なジャミングともまた違う感じがした。


「ゴサッ!」
「くッ!」

一気に距離を縮めてきた怪人が絹旗の頭部めがけてその豪腕を振り下ろさんと腕を上げる。
寸でのところで横に転がってそれを回避すると、バランスを崩して不安定になっている怪人の足を掃おうと左足に能力を集中させて



「ビガガギバボ・グリョブシャバ!!」
「つッ!」

やはり絹旗の左足に纏っていた窒素の鎧は、同じく怪人の左足に触れた瞬間その力を無くしていた。

そして装甲を失ったそれは、少女のか細い足から繰り出される蹴りとなんら代わらない。


「ザガガガガッ!!」

怪人はそのまま右足で絹旗の腹部を蹴り飛ばす。
まるで出来損ないのサッカーボールのように、何度もバウンドしながら絹旗は吹き飛ばされていく。



「……ッつ、が、があァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

3回目のバウンドでようやく体が止まり、それと同時に腹を抱えてのた打ち回る。
息が苦しい、激痛でうまく思考が働かない、胃の中の物や血を汚くぶちまけなかったのが不思議なぐらいだった。


暗闇の五月計画で学園都市第1位の能力者「一方通行」の脳内パターンをコピー。その防御性から生み出された「窒素装甲」の代償がここで来た。
かつての第1位よりはマシとは言え、常時鎧を纏っている様な状態にある絹旗は、痛みに対する耐性が常人のそれよりも少ないのだ。

127 :1 [saga]:2011/04/25(月) 23:49:33.39 ID:1zJJ+Vfu0



「…………くッ……あァ……」


だが、その激痛の代償に、分かった事もある。


(…………あの体に触ッてるとこ以外は能力が使用できるらしィですね……)

怪人の蹴りが彼女の腹部を襲う一瞬前、絹旗は窒素を操作して自らの体を僅かに宙に浮かせる事で上手く打点をずらしたのだ。
怪人の体勢も良くなかった為、大事にならずに済んだ

そしてその間、能力が働かなかったのは怪人に触れている左足を中心とした部分のみ。



顔を上げると、ザッ、ザッ、という足音と共に怪人がゆっくりと自分へ近づいてくるのが見える。



(…………たっ、く、超ダサイです…………)

調子に乗って自ら戦いを仕掛けた結果がこのザマだ。元暗部が聞いて呆れる。


もし怪人に能力が効かない事を事前に知っていればもっと上手く立ち振る舞う事が出来たかもしれない。

「鋼喰い(メタルイーター)」などの兵器があれば反撃できたかもしれない。

冷静な判断力があれば逃げと言う一手を打ち、身を隠すことで任務を滞りなく遂行させる事が出来たかもしれない。

そう考えれば五代のあの無茶苦茶な逃走は正しい判断だったのかもしれない。




(…………なんとか、しないと……)

逃げるでも身を隠すでも応援を呼ぶでもとにかくなんでも良い。
なんとしてでもこの危機を脱しなければ




確実に殺され…………




「…………バンザ・ゴラゲザ?」
「…………え?」


そこまで考えて、絹旗は目を見開いた。




目に入ったのは青空を切り抜いた様なジャケットと、濃いめの青いジーンズ。




それは、庇うかのように絹旗の前に立つ。




蹲りながら見上げている絹旗にとって、まるでその人の存在そのものが青空のような錯覚を覚えた。



「……五代…………さん?」


128 :1 [saga]:2011/04/25(月) 23:52:54.06 ID:1zJJ+Vfu0



「大丈夫?絹旗ちゃん」


クルリと首を回し、五代は絹旗に顔を向ける。



「ごめんごめん。服の中に生ごみが入るわ靴がどっかに消えるわバナナの皮で転ぶわでもう大変だったんだ」


五代の顔に映し出されていたのは、あいも変わらず「笑顔」だった。




何言ってんだ

早く逃げろ

ゴミ置き場の中に隠れていればやり過ごせたかもしれないんだぞ

何でこんな時まで笑顔でいられるんだ頭おかしいんじゃないのか

お気楽すぎるんだよこのお人よし



声に出して叫ぶべき事が、頭と心にあった靄と雲が、不安が、苛立ちが、たった1人の男の笑顔を見ただけで消えてゆく。

後に残るのは得体の知れない安心感だった。



「……死ぬ、つもりですか…………?」

それでも最後の負を搾り出すつもりで警告して



「大丈夫!!」



五代のサムズアップと共に、今度こそ完膚なきまでに打ち消された。





「だって俺、クウガだから!!」



129 :1 [saga]:2011/04/25(月) 23:58:01.01 ID:1zJJ+Vfu0



そう言って、五代は一歩、大きく前に踏み出した。



その顔にあるのは、笑顔ではなく、覚悟。そして誓い。




五代は両の腰周辺に両手をかざす。



この動作を最後にやってからもう何年経つのだろうか。
もう2度と2000番目の技を使う事は無いと思っていた




だが、そこに、目の前で悲しむ人がいるのなら

傷つく人がいるのなら

こんな奴らの為に誰かが涙を流さなくてはいけないなんて残酷な幻想があるというのなら


祈る、願う



五代雄介の願いは、今も昔も、そしてこれからもただ一つ





(みんなの笑顔を…………護りたい!!)




130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/25(月) 23:58:09.81 ID:estmY9ODO
b
131 :1 [saga]:2011/04/26(火) 00:00:12.40 ID:wVhjKnX50



現れるは、神秘的で、不思議な石を中心に埋め込まれた銀色のベルト


「…………?」
「!?ギガバ…………!!

グォングォンという駆動音を鳴り響かせ、五代の腰周りにしっかりと巻きついているそれは、学園都市に住む絹旗も見た事が無い物だ。

否、科学の街、学園都市に住んでいる絹旗だからこそ見た事が無いもの(オカルト)だった。



右手を左前方に伸ばし、ゆっくりと右方向へとスライドさせてゆく



それはまるで、これから戦に赴かんとする戦士が行う儀式のように





「変身ッ!!」





右手を、左腰へと振りぬいた。


一瞬の間に、それは五代雄介とは違う何かへと変わる



(…………な!?)



それは、炎の様に赤い瞳



人々を温め、邪悪を滅する焔



内に秘めたる闘志の炎をそのまま具現化したような赤い鎧を身に纏い



黄金の角を有した




「…………クウガ!」




超古代の、戦士



132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/26(火) 00:00:45.64 ID:pF1kDJty0
BGM:戦士
かけとこうか
http://www.youtube.com/watch?v=qntU57mPBmw
133 :1 [saga]:2011/04/26(火) 00:11:19.01 ID:wVhjKnX50
投下終了です、ありがとうございました。

次回、第1話完結編です。



おまけ(と言う名のアンケート)


グロンギ語が分からないという方が多いので、1話完結するごとにちょっとしたおまけコーナーを挿みたいと思うのですが次のうちどれが良いと思いますか?

@ 一話ごとに出たグロンギ語の翻訳表

A >>1とバラ姐さんによるグロンギ語教室

B 禁書キャラによるグロンギ語教室(誰がメインになるかは未定です)

134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/04/26(火) 00:16:38.74 ID:nHXfBLTz0
乙レートフラッシュ
やっぱ五代さんかっけえなあ...
グロンギ語は@もいいけどやっぱBかな?
せっかくクロスしてるんだしb
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/26(火) 01:36:13.78 ID:r2Q/mSW00
乙b!!

クウガの表現がかっこいい!!!

グロンギはゴ・ジャラジ・ダみたいに現代語喋んないですか?
ってか、昔こいつ↑トラウマだったよ・・・

クロスだからBじゃない?
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/26(火) 04:03:23.79 ID:6v6k1u/SO
一方「一方と!」
禁書「禁書の!」

一禁「グロンギ語教室〜!」


とか見たいから3
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/26(火) 17:19:56.89 ID:RSc6HEPSO
むしろ禁書キャラとクウガキャラの混合のがいいんじゃない?
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/26(火) 18:06:28.18 ID:q6gngLVi0
>>135
目覚め立てでしかもズだしね
ここは3だな
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage saga]:2011/04/26(火) 19:17:06.96 ID:nrqGqipNo
その話のメインキャラ(2人以上でも良い)が質問して五代が解説
こういう感じだと面白くなると思う
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/04/26(火) 20:11:34.90 ID:nHXfBLTz0
>>139いや、むしろ桜子さんの解説の方がいいかもな(^O^)/
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/04/27(水) 01:30:16.30 ID:oIxua8oAO
>>140
グロンギ関連はジャンや実加ちゃんも入れて

科学技術関連で榎田さんと椿さんを呼べば完璧じゃね?
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/27(水) 10:22:42.44 ID:0evUEgyDO
それなら桜子さんとインクジェットさんが適任だろう
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/27(水) 15:40:06.60 ID:u9PtY2+lo
ならば私はへた錬金を推そうじゃないか
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/27(水) 17:49:05.82 ID:yDZLJlZa0
B
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/04/29(金) 21:35:26.70 ID:gUyMSYEAO
>>143
ヘタ練「お相手は杉田とm…アウレオルス・イザードでした。次回もクァメンラァイドゥ!」
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/01(日) 01:09:23.20 ID:CMH8ZjpK0
Bかなぁ、せっかくのクロスだ
パーリィだ
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/01(日) 18:34:05.34 ID:HN4ClQEDO
>>145
まさかのドラゴンナイトネタ


だが嫌いじゃないわ!
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/01(日) 19:15:43.99 ID:FAkvcoteo
ドラゴンナイトネタも嫌いじゃないわ!
149 :1 [saga]:2011/05/02(月) 02:52:37.02 ID:LWa2deN10
深夜なのでセーフと言い張ってみたいが率直に言おう

すみませんでした>orz


投下します
150 :1 [saga]:2011/05/02(月) 03:14:12.63 ID:LWa2deN10





学園都市 第7学区 窓の無いビル 13:03 p.m






「…………ふむ。どうやら始まったようだな」




窓の無いビル


その名の通り、窓が一つも無い巨大なビル。そのビルの何処かにあると言われる何万といコードの様な物で散らかっているこの奇妙な空間。


とても薄暗く、周りで忙しなく動いているこの世の物とも知れぬ大量の機械のと、突如として空中に現れるパネルが放つ光のみが唯一の灯りだった。
もし仮にこの2つの存在から光と言う現象が消えればその途端この空間は闇に飲まれてしまうだろう。


だがその奇妙な空間の中心にある、円柱型の透明な水槽の中に上下逆さまになって入っているその存在は、そもそも光など欲しはしない。


ただ、ここに来る客人達の為に必要だから一応光をともしているだけに過ぎない。そうでなければ誰が部屋の明かりを機械の駆動光ですますだろうか。



一応断っておくが、それはこの存在の瞳が光を失っていると言う訳ではなく「光の反射を利用しなくても見えるから」「己が目的の為に必要ないから」という非常に単純なものだ。



「超古代……遺産………の……による分子、原子……強制的…………。心……霊石と…………人体……強化……変異……そして究極の力…………」


ボソボソとつぶやき続ける。まるで世界一難しい数学の問題を解こうとする世界一賢い賢者の如く。とても面白そうに。


2回瞬きすると、瞬時に水槽の前に現れたのは一際大きいパネル。


そこに映し出された遥か昔の絵と文字を見て、聖人にも罪人にも大人にも子供にも天使にも悪魔にも見えるこの存在





「『クウガ』『       』か。プランの為のいい参考になると良いんだがね」




学園都市統括理事長 アレイスター・クロウリーは、神々しいとも禍々しいとも言えるその顔で、ニヤリと微笑んだ。




151 :1 [saga]:2011/05/02(月) 03:19:09.41 ID:LWa2deN10



学園都市 第7学区 入り組んだ裏路地 13:07 p.m




そこは、裏路地から一つの戦場へと化していた。



「はっ、おりゃあ!」
「グッ!」


ボクサーを思わせる素早い攻撃を寸での所で全てかわし、お返しとばかりにボディへ連続して拳を叩き込む。


「チイッ!」
「ふっ!」


よろけながら一旦退いた怪人をここぞとばかりに追撃し


「うおりゃあ!!」
「ガァッ!!」


顔面に強烈な拳撃を叩き込む。
未確認生命体第8号ズ・ガルガ・ダを相手にクウガ。五代雄介の優勢は、未だ保ち続けられていた。



(よかったぁ……戦う以前に変身出来なかったらどうしようかと思ってたんだよね…………)


ファミレスで未確認生命体と再会した時、五代がまず心配したのが長いブランクによる力の不具合だった。

この力、霊石アマダムによる戦士クウガへの変身は、最後の戦い以来、一度も使っていない。
だから悪ければ白。最悪の場合、変身そのものが出来ないのではないかと考え、相手を挑発し、逃走した。


クウガになれない場合、未確認と戦うのは無謀だが、それでもやつらに対する経験と知識がある分、時間を稼ぐ事が出来る。クウガに「なれるかも」しれないなら、それを確かめる為に退く必要がある。


まあ変身できたところで周りを戦いに巻き込まないように退く必要がある為、結局は同じ行動になるのだが。



「やっ、はあっ!」
「ブゴガッ……!」


だがそんな五代の心配をよそに、石の調子はとても良い。
五代は、いや。霊石アマダムと一心同体、共に生きている五代だからこそ分かる。

アマダムに、クウガに、ブランクなどという物は無い。否、あってはならないのだ




戦士は、そこに理由がある限り、戦い続けなければならないのだから。




(…………でも、それにしても少し調子が良すぎるような……)

「バレスバクウガ!」
「!?」

思考から生まれたクウガの一瞬の隙を付き、怪人がその強靭な足で左斜め上に大きく跳ぶ。生身の人間では到底到達できない高さまで跳躍すると、周囲にある建物の壁をジャンプ台として利用し、上空からクウガにその脅威の蹴りを見舞う。



はずだった

152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/02(月) 03:21:51.79 ID:xOD6/d9R0
ベルト割れたんじゃ・・・
153 :1 [saga]:2011/05/02(月) 03:22:04.96 ID:LWa2deN10



「はっ!」
「バビッ!?」

その一瞬前、クウガは跳んだ。怪人とは逆の方向へ。


「おりゃあ!」
「グアッ!」

一歩遅れて着地した怪人は、すぐさま壁を蹴って戻ってきたクウガの蹴りをまともに食らい、7メートル以上吹き飛ばされてガクリと片膝を付く。その姿に、もう最初の威勢は殆ど無い。


「…………」
「……よし!」

ザザザッ!と摺り足で2、3メートルほど後退り、必殺の一撃を放とうとして





「…………ギパブリント」





怪人が、不気味に、下劣に、ニヤリと笑った。





学園都市 第7学区 どこかの高校の職員室 13:09 p.m





えっと、すみません、よく聞こえませんでした。



学園都市7不思議の一つに入っているとされる「小学生にしか見えない先生」をクラス担任に持つ高校生である、上条当麻は言った。


話の相手はその7不思議のクラス担任、月詠小萌その人だ。机に座りながらスーパーかどこかで買ってきたであろうお寿司をパクパクと小さな口で食べるそれは、どう見ても愛らしい子供のそれにしか見えない。あ、ほっぺにご飯粒付いてる。



「だ〜か〜ら〜、教室で何度も言ってたじゃないですか〜。今日、学園都市の外から優秀な博士さんが来る事になってるのですよ」

はい、YES、肯定、それは知っている。なんでも学園都市の理事が直接招いたらしいという事も、幾つかの学校で臨時授業をやるという事も聞いた。もう三日ぐらい前の話だが、ちゃんとエピソード記憶にも意味記憶にも入っているし両方無事だ。



「はい!なのでその博士さんを…………」



一拍置く。OK上条当麻落ち着け、落ち着くんだ。さっきのは幻想だ、小萌先生の言い間違いだ、もしくは孔明の罠だ。




「上条ちゃんのお部屋に泊まらせてあげて欲しいのです♪」
「ちくしょうやっぱ現実(リアル)だったー!!」


154 :1 [saga]:2011/05/02(月) 03:25:48.45 ID:LWa2deN10



いろんな意味で頭を抱える。


まずい、非常にまずい。今の上条の部屋は事情を知らない人に入ってほしくないし見せたくない。
初対面の他人など論外に近いし、ましてや泊まるなど論外をぶっちぎってアウトコースを爆走している。


ペット禁止の寮で猫を飼っている事くらいだったらまだ何とかなるかもしれないが、イギリス清教の外国人シスターさんによる居候はどう考えてもアウトだろう。
最悪の場合その日の内に上条の高校人生が終了しかねない。


不幸だー!と、叫びそうになった所で上条は何とか持ちこたえる。
まて、よく考えろ上条当麻。このフラグはまだ十分に回避できる。


「あ、言っておきますけどこの件は上条ちゃんの親御さん達も了承済みなので回避は不可能ですよ?」
「はあっ!?ちょ、ちょっと待ってくれ小萌先生!幾らなんでも俺の了承無しにそんな…………」


食後のお茶をちびちびと飲みながらダメ押しする姿に悪意を覚えた。と言うかなんで俺より先に親が認識してるんだ順番おかしいだろ!?


「あれ?上条ちゃん、親御さん達から聞いてないんですか?」
「聞くも何も今が初耳なんですけど!?」

小萌がその小さな腕を組み、う〜ん…………、としかめっ面で悩みだす。
あれ?もしかすると本当に上条さんらしからぬ不幸回避と


「ま、大丈夫でしょう」
「おおィ!約3秒しか悩んでませんよ先生!!」

と言うかこの人はインデックスの事情をそこはかとなく知っている筈なのになんでこんな無理難題を…………!!ああもう


と、上条がお決まりの台詞を吐きそうになった所で




先に耳に入ってきたその言葉によって、上条当麻の思考は一時停止することになった。





「だってその人、上条ちゃんの昔なじみで、シスターちゃんの事も多少なりとも知ってるみたいでしたけど?」

「……………………………………へ?」


155 :1 [saga]:2011/05/02(月) 03:29:20.96 ID:LWa2deN10




学園都市 第7学区 薄暗い裏路地 13:15 p.m





「!?」
「ビゲスガ……バヂデデバァ!!」

怪人は一瞬で体勢を整えると、両足を揃えこれまで以上に高く跳躍する。余裕で建物の屋上まで到達するほどに。


「しまった!!」

何かあるのかと躊躇ったのがいけなかった。この状況を逆転する手立てでもあるのかと思考した所に隙が出来た。
膝を付いたのはブラフ。より高く跳躍する為の準備だったのだ。



ここで逃がしたらまた別の誰かが犠牲になってしまうだろう。それを認めるわけにはいかない。

すぐさま青になって追いかけようと上を向いた所で





「はーい、どうもどうも〜」
「バ……ビ……?」



上空から響いてきたのは、自分が戦いに巻き込んでしまった一人の少女の元気な声。




「き、絹旗ちゃん!?」


先ほどまで呆然としながら蹲っていた少女は、何時の間にか建物の屋上で待ち構えていた。
先ほどから気配が感じられなかった為、上手い事この場を離れられた物だとばかり思っていたが、どうやら違ったらしい。



絹旗は怪人が跳躍してきたと同時に柵を乗り越えて空中へと飛び出す。



「ギガバ……バゼ!?」
「やっぱり超意味不明な言語ですねぇ。まあそれはともかく、なんで能力が働かないのかは未だに分かりませんけど……私の「能力」が「あなたに対して」効かないなら…………」




ニコリ、と実に少女らしく可愛らしい笑みを浮かべながら。




その両手に、廃車となった一台の小型ワゴン車を持って。




「超こうするまでです!!」


156 :1 [saga]:2011/05/02(月) 03:39:12.93 ID:LWa2deN10



もぐら叩きの如く、ワゴン車を思いっきりガルガの頭に振り下ろす。
窒素装甲の力が加わった巨大な鉄の塊でも、強靭な肉体を持つ未確認生命体に対してはそこそこのダメージでしかない。



「バ、アァァァァァァァァァ!!」

だが重力という方式に従わせ、地面に激突させるには余りにも十分すぎた。


「ワンパターンなんですよ。奇襲の時も上空からでしたし、あんだけピョンピョンピョンピョンはねてりゃ逃走経路としても上を使う事くらい超予測できます」

能力を使い、華麗に地面に着地すると勝ち誇ったように胸を張る。



「えっと、五代さん……?で、良いんですよね?超チャンスですよ!!」
「!!」



距離は十分、対象の動きも鈍い。





「……こんどこそ!」



深く、静かに腰を下ろし、構える。
ザッ、と右足をツイストすると、メラメラと燃える紅蓮の炎がそこに宿った。



―封印した筈だったこの力



はあーっ、と深く息を吐き己の体調を整える



―誰かを守るためとは言えこの力で出来るのは



未確認目掛けて走り抜ける。



―大嫌いな事(暴力)でしかないから



一歩一歩踏み抜くごとに、シャキン、シャキンという不思議な音が裏路地へと響き渡ってゆく。



―でも



157 :1 [saga]:2011/05/02(月) 03:40:48.82 ID:LWa2deN10



大きく踏み出すため、力を溜める



―それでも、自分が戦う事で他の誰かが泣かずに済むのなら



前方へと大きく跳躍し



―みんなの笑顔がこんな奴らに壊されてしまうというのなら。



―クウガとしてもう一度、否、何度だろうと。





「おりゃああああああああああああああああああああ!!!」





放たれた蹴りが、必殺の一撃が



第8号に直撃し、奇妙なマークが体に浮かんで





―戦おう。みんなの笑顔を、守る為に






爆発し、跡形もなく吹き飛んだ。







『戦士は戦い続けなければならない』




第一話 おわり

158 :1 [saga]:2011/05/02(月) 03:43:25.08 ID:LWa2deN10



予告



「未確認生命体って……あの?」
「じゃああなたはB級映画に出てくる超ヒーローなんですね!!」
「何と言うか、奇妙なんですよ、色々と」
「イッヒッヒッ…………バギング パパンド ゲズンビンレザ」



「久しぶり、とうま」
「兄…………さん?」




第二話「再会」

159 :1 [saga]:2011/05/02(月) 03:59:18.16 ID:LWa2deN10
投下終了です!

やっと、ようやく第一話が終了しました。いやあ…………うん、ようやく物語が動き出したんだなあって感じですか。まあ>>1の力量でどこまでやれるか不安ですがね。(完の字打てるのだろうか……)


さて今週ですが、>>1の都合と、作品の進み具合の為、投下する事が出来ませんごめんなさい。(なるべく早く仕上げます)


代わりと言っては何ですが、例の「おまけコーナー」を投下するのでもしよろしければそちらも見てやっていただければ良いなと思います。


160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/02(月) 05:16:17.90 ID:DevrWKiQ0
いちょつ!!

161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/02(月) 06:01:02.14 ID:ipvtdo1DO
乙と言わせて頂こうッ!!!
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/05/02(月) 21:20:16.35 ID:C0s3mhJt0
乙レートフラッシュ
まさか五代さんと上条さんが知り合いだったとはb
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/03(火) 16:14:53.55 ID:CHEOsmvt0
素晴らしいクロスオーバーだ
感動的だな!

上条はともかくインデックスも知ってるのか、五代
どんな話になるのか期待
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/05/08(日) 22:27:52.48 ID:vE+BNv7vo
まだかなー
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/05/08(日) 22:33:14.41 ID:BqU6rbtKo
( ^U^)どうした?多々書かないのか?
166 :1 [saga]:2011/05/09(月) 02:40:36.08 ID:vJgBRxsI0
またギリギリ遅刻だよ!orz

おまけ投下
167 :1 [saga]:2011/05/09(月) 02:42:01.14 ID:vJgBRxsI0



注意!


ここから先は本編とは関係が有りそうで無いかもしれない
メタ、キャラ崩壊、その他色々が含まれているカオスな茶番劇です。

苦手な人は「早く逃げて!」







B





A





@





1「>>1と!」デン!
一方通行「一方通行の!!」デデン!!




1一方『仮面ライダークウガ講座〜!!』





テッテレテ〜、テッテレテー、テーレテッテッテテテテ(BGM)




「露骨な説明回編」




168 :1 [saga]:2011/05/09(月) 02:44:45.59 ID:vJgBRxsI0



一方通行「………ッてなにやらせてンですか1イィィィィィィィィィィィィィィ!!」おらァ!

1「オウフ!ちょっ、まっ!止め、初回からベクトルパンチとかシャレにならん!!」

一方通行「るッせェ!……どォゆゥ事かキチンと説明してもらおうかァ!!」プンスカ

1「え?何の事ですか?」ワケガワカラナイヨ?(ちなみに1は元ネタを知っていても見た事はありません)

一方通行「すッとぼけてンじゃねェェェェェェェェェェェェ!!」





学園都市 とあるマンションの一室 日曜日 AM8:20





一方通行「……朝かァ…………ねみィ……コーヒー飲んで目ェ覚まそォ」テクテク

カシュ、ゴクゴク

一方通行「ン?クソガキ1号2号は朝ッぱらからなにテレビに齧り付いてンでs」



打ち止め「ふわあぁぁぁ…………五代さんカッコィイ!って、ミサカはミサカは憧れと尊敬の眼差しを送ってみたり!!」キラキラ

番外固体「ハッ!イケ面、好青年、強くて優しい心を持つ正義の戦士。バカな子供だけじゃなくて腐っている奥様層も狙おうっていう魂胆がみえみえなんだよねぇ。ああアホらし、ケケッ!!」キラキラ

打ち止め「……それは分かったからテレビはもう少し離れてみた方が良いよって、ミサカはミサカはお姉さんとして末っ子に注意してみる」inソファー

番外固体「え〜、これぐらい良いでしょお?あと少しで終わりなんだからさぁ」inテレビの前で体育座り


ワイワイキャーキャー!!


一方通行「…………なンなンですかァ?このカオスな空間はァ…………」ポカーン

打ち止め「あ、おはよう一方通行、ってミサカはミサカは元気に朝のご挨拶をしてみる!」ヒシッ!

番外固体「相変わらず朝に弱いねぇあなた。低血圧?まぁしょうがないかぁ、モヤ」


<<ハッ、オリャア!
<<チイッ、バベズバクウガ!


打ち止め「うわぁお!戦闘はますます激化してゆくんだね、ってミサカはミサカは手に汗握って大興奮!!」ガンバレー!

番外固体「えちょっ!何!?いま何が起こったの!?見逃しちゃったんだけど!!ああもうこれだからこの白モヤシはあぁぁぁぁ!!空気まで読めないとかどんだけ図太いの?」バカナノ?シヌノ?コロサレタイノ?

一方通行「な……!お、おィ、お前ら何をそンなに「「あなた(モヤシ)はちょっと黙ってて(ろ)!!」」


<<オリャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
キャー!ゴダイサーン!!





一方通行「……………………………………………いや別に寂しくねェしィ……」ショボーン



169 :1 [saga]:2011/05/09(月) 02:47:51.74 ID:vJgBRxsI0




本編終了 CM中





打ち止め「ごめんねー、ってミサカはミサカは素直に頭を下げて寂しがり屋のあなたに謝罪するけどテレビの良い所で声をかけるのは犯罪に近い物があると思うよ、ってミサカはミサカは警告してみる」

一方通行「いやだから別に寂しがってねェしィ……クソガキ共が特撮アニメに夢中なのを見て呆れ返ッてただけだしィ……」イジイジ

打ち止め「夢中になるだけの価値が有る番組だもの、ってミサカはミサカはさり気なく『仮面ライダークウガ』の宣伝をしつつ今度は朝早く起きて一緒に見ようって誘ってみる!」

一方通行「!!?…………は、はァ!?だ、誰が日曜の朝にやッてるような子供アニメ見るってんですかァ?しかもそのために早起きって完全にオタクじゃねェか!!」オドオド

打ち止め「む、確かに子供番組枠でやってるけど……ミサカをオタクと罵るのはまだしもクウガや仮面ライダーをバカにするのは許せない!ってミサカはミサカはあなたのおなかをポカポカと叩いてみる!」ポカポカポカポカ

一方通行「別にアニメや子供番組をバカにした訳じゃねェ………………つーかよォ」










一方通行「その『クウガ』ッてなンだ?」ハヤサガタリナイ!!って人?

打ち止め「」

一方通行「仮面ライダーなら少しは知ッてンだけどなァ………新作かァ?」ってそりゃクー○ーかァ

打ち止め「」

一方通行「ン?おいどうしたクソガキ」

番外固体「おーい上位固体!次回予告終わっちゃっ……あれ?なんか続きが…………」


TV『見事、ズ・ガルガ・ダを倒した超古代戦士クウガこと五代雄介!でも彼やクウガ、グロンギの事をあまり良く知らないお友達も多いのではないだろうか』

番外固体「まあ確かに……お子様なんかは細かい設定なんて気にしないだろうし。子供番組だってのに創り込みすぎて本末転倒とはザマアないね、ケケッ!」

TV『…………そこで』

番外固体「そこで?」キラキラ







TV『次回から学園都市最強の能力者である「一方通行」くんが僕「>>1」と共に仮面ライダークウガやグロンギについて解説する新コーナーが始まるぞ!!』

一方通行「」

打ち止め「」

番外固体「」

TV『『解説あり!雑談あり!爆笑あり!涙あり!一方通行くんの恥ずかしい秘密の暴露あり!!予告が終わってもチャンネルはそのままで!じゃあみんな、来週も見て、くれるかな!?』『コドモタチ<<イイトモー!』』

テーテーテーテーテー、テレッテ!







一方通行「はあァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」



170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/05/09(月) 02:56:31.75 ID:vJgBRxsI0



回想終了





1「あ〜、あれの事ねぇ」

一方通行「ほゥ……随分と余裕じゃねェか。さぞ納得のいく説明ができンだろうなァ?」ツーカハズカシイヒミツッテナンノコトデスカア?……ブッコロスゾ

1「ノリと勢いで呼んだ。反省はしているが後悔はしていない」キリッ

一方通行「よーし分かった、し」カチッ

1「忘れているみたいだけどこれはテレビ。しかも子供番組の収録中で生放送だ……君は子供達が見ている前で人を殺そうというのかい?」ニヤニヤ

一方通行「…………チッ(後で半殺しだクソ野郎)」カチッ

一方通行「言っとくが俺はこンなアホみてェなコーナーに出る気は」

1「あ、言っとくけど保護者の許可も貰ってあるから」

一方通行「黄泉川ァァァァァァァァ!なに勝手に事を進めてンですかァァァァァァァァ!?」

1「あと「ミスター・☆」とか名乗る手術服みたいな服着た銀髪ロングヘアーの人からも「思う存分やらせたまえ」って」

一方通行「統括理事長ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!?」




1「んじゃ、茶番はこれくらいにしてルール説明といきますか。あーくんよろしく〜」

一方通行「だれがあーくンだ!ぶっk「生放送中」……ちいッ!



このコーナーは仮面ライダークウガについての知識やグロンギ語などを解説していくグダグダ茶番劇です。

基本的に>>1、一方通行をレギュラーに、毎回ゲスト(禁書中心)を加えて勧めていきます。

本編とは関係が有りそうでないかもしれない世界観なのであまり細かい事は気にしないでくれるとありがたいです。

色々とカオス



…………だとよォ。たッく、よくもまァこンな馬鹿げたコーナーを採用したもンだn」

1「…………1が毎週日曜に必ず投下すること宣言した訳ってなんだか知ってる?」

一方通行「あァ?確か逃げ場をなくしてプレッシャーをかける事でSS継続=1のショボイ文才のレベルアップを……」

1「同じ」

一方通行「…………はァ?」


171 :1 [sage]:2011/05/09(月) 03:01:51.17 ID:vJgBRxsI0


(名前欄に1入れ忘れた……orz)





1「実は1ってギャグや茶番劇SSって見るのは好きでも全然書けない」キリッ

一方通行「はあァァァァァァァァァァ!?」



1「主にネタが思いつかない、ってのと上手く纏められないってのがある。ありのままに経験談を話すと「ほのぼのギャグSSを書いていた筈なのにいつの間にか色々ととんでもない事になってしまっていた(文章構成話)何を言っているのか分からn(ry)」って事があった」(黒歴史)

一方通行「…………ってこたァあれか?まさかこの茶番は見てくれてる視聴者へのサービスでもなンでもなく…………」プルプル

1「1の文才アップ及び苦手克ふk」

ガシッ!!









TV『しばらくお待ちください』









1「」←1だった何か

一方通行「あー……テレビの前のクソガキ共。こんな馬鹿げたグダグダコーナーでも構わねェってンなら暇つぶし程度に見てやッてくれ」






一方通行「……そうイや打ち止や番外固体は絶対見るッて言ってたな…………ちッ!テキトーにやって後でグダグダ言われンのも面倒臭ェしなァ…………予習しとくかァ」


172 :1 [saga]:2011/05/09(月) 03:14:21.03 ID:vJgBRxsI0
投下終了。



そりゃ俺だってほのぼのギャグSS書きたいさ!!(屋さンの大ファンです)

でもしょうがないじゃないか!だっていざ書く側になってみると何やったら面白いかなんて全然分かんないんだもん!!無い脳みそ捻って出したネタもすぐ尽きるしさあ!!



……そんな訳でぶっちゃけ本編よりも不安ですがよろしければ見てやってください。
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/05/09(月) 03:16:41.02 ID:VyGBSuLAO
正直言って絶望した
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/09(月) 03:30:23.14 ID:/i//iCdAO
色々とやっちまったな
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 04:35:03.29 ID:DJr1u0SSO
oh
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 08:21:02.69 ID:VQU8z1P60
ごめん。そんな>>1は応援できない
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/09(月) 10:54:35.41 ID:yvpq//2Y0
お婆ちゃんが言っていた。
「SSで一番やっちゃいけないのは、著者が作中に出張ってくる事だ」ってな…。
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/05/09(月) 12:35:29.03 ID:FcYbGjq/o
おい







また黒歴史増やす作業は止めといて本編書けよ
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 13:35:32.59 ID:eip+SdJAo
同上
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/09(月) 14:12:33.75 ID:ZhfOr9Xto
適当な所で改行してほしいな
一文が長くて右端で折り返しちゃってるから読み辛い
俺のディスプレイの問題か?
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/05/09(月) 14:29:47.45 ID:VyGBSuLAO
素直にアウレオルスにやらせればいいものを
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage saga]:2011/05/09(月) 18:41:01.44 ID:To1jKuE8o
おまけコーナーとはいえ出しゃばるなよ……
本編がいい出来だっただけにすっごく残念
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/09(月) 19:39:41.05 ID:iC1WLcdt0
本編も無駄に改行というか空白多すぎて読みにくい
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/05/09(月) 20:43:10.14 ID:BDbW7GSa0
桜子さんがよかったな........(~_~;)
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/09(月) 21:19:22.82 ID:GOFE7YlP0
あーあ。やっちまったな
こういう解説コーナーみたいのは下手すりゃ作中のキャラがやっても痛いのに

しばらく>>1は恥ずかしさのあまり布団の上で枕に顔を埋めてゴロゴロしてるといいよ
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 21:26:50.97 ID:F3QihaeU0
もう許してやれよ
>>1の心の泉が枯れ果てちまうぞ
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/09(月) 21:41:40.36 ID:iaJnQnUAO
>>1
ボロクソ言われてるが頑張ってくれ
本編楽しみにしてるよ
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/05/09(月) 22:01:15.99 ID:iEe/i5TAO
>>187
オマケは応援できないってことか

まあ俺もだけど
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/05/09(月) 22:02:22.26 ID:iEe/i5TAO
>>187
オマケは応援できないってことか

まあ俺もだけど
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/05/09(月) 22:34:03.04 ID:jn+3Fsuno
投下が来たと思ったr……まぁ投下っちゃ投下だな
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/05/10(火) 00:50:24.75 ID:6VTzxeeAO
一つ、このスレに居ながらお前の心の闇に気付けなかった

二つ、読むかどうかの決断が一瞬鈍った
三つ、そのせいでこのスレを泣かせてしまった
俺は数えたぜ、自分の罪を。
さぁ、次はお前の罪を数えろ!
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 14:32:57.67 ID:O+owujDDO
見なかった事にするのがお互いの為だろうな

本編まだかなー
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/10(火) 23:33:08.75 ID:xF4IERojo
わろたwwwwww
194 :1 [saga]:2011/05/11(水) 04:19:55.22 ID:nNbnF0tm0

orz もうひたすらにすみません。

やっぱ駄目ですね。>>1にはギャグはかけない。
数年前に書いたギャグ的なカオスSSも友人に見せ(無理矢理)たら

「おまえもう2度とギャグは書くな」

といわれる有様で…………

でも>>1がSSを書く様になったきっかけが某ほのぼのギャグ要素大目のラノベが原因だった
ものですから、苦手であるギャグを得意とまではいかなくても平均的にしたい。

そう意気込んで出来上がったのがこの惨状です。本当にすみません。

そもそもこの「とあ魔×クウガ」にギャグ要素ありのおまけが要らなかったのか>>1が出てきたのがいけないのか、そもそもの地の分が悪いのか、そんな事すら分かりません。

>>1としては書いていく内に段々と上手くなって行ければ良いな。と考えていたんですが
皆さんが要らないというのなら本編のみに専念したいと思います。



……おまけがこういうのだったら面白かったのにな〜、という意見はありますか?

195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 04:54:26.89 ID:xpk3JEfSO
>>1本人を出さないだけでグッとマシになるよ
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 08:29:45.06 ID:9vgTrbqh0
失敗や黒歴史なんて誰にでもあることなんで別にいいが、

>>173-189を見たうえで

ギャグ要素ありのおまけが要らなかったのか
>>1が出てきたのがいけないのか、
そもそもの地の分が悪いのか、

これを本気で言っているなら、正直文章読解能力を疑う。
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 09:07:32.55 ID:SbF4wisDO
好きなように書け
スベろうが赤っ恥かこうがお前の立てたスレなんだから
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/05/11(水) 12:51:41.00 ID:e1oMguaWo

前回の3つの反省点は!!

1つ!>>1はSSの中にでしゃばらす!

2つ!ギャグはスパイス程度に!

3つ!おまけは短めに!

本編投下早くセイヤァァァ―――――ッ!!!!

って所か、頑張れ期待してる
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/05/11(水) 13:41:26.43 ID:kKU6gGRLo
まぁ、がんばってください本編はwwktkして待ってるんで本編投下セイヤァァ
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 14:25:49.54 ID:Q0j0pkYDO
大丈夫、俺はそんな>>1を応援してる(ただし本編に限る)

つまり本編全裸待機って事だよ!
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/05/11(水) 18:41:44.38 ID:eytIeSYAO
>>196
同意だな


マジで言ってるなら頭ヤバいよ
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/11(水) 18:53:54.85 ID:EeGVI25DO
本編とおまけを書いてる人が同じだと?

おまけみたいなギャグは小中学生がモバゲーの小説で投稿してる感じだと思う


まぁここまでいい話だからあれだけで>>1を見捨てる奴は少ないよ、頑張れ
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage saga]:2011/05/11(水) 19:13:55.28 ID:Msc0HjFho
この>>1はガメル以下の池沼だったんだな
「作者が作中に出てくるな」ってレスがたくさんついてたのに「不評の理由がさっぱりわからない」はねーだろ常識的に考えて
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/11(水) 20:06:10.66 ID:+HcCsxlAO
一目見て批判レスがばっかりで軽くテンパったんだろ。
それでレスの詳しい内容まで頭に入らなかったんじゃね?



そうであると信じたい。
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/05/11(水) 20:10:08.96 ID:eytIeSYAO
>>204
希望的観測は命取りだ
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/05/11(水) 21:33:11.39 ID:e1oMguaWo
ssに位希望を持ちたいもんだが・・・
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/05/11(水) 23:15:19.36 ID:pE4+ye3AO
お前ら>>1がオマケ投下した途端態度変えやがってwwwwwwww

>>1が来なくなったらどうすんだよwwwwwwww
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 23:43:05.38 ID:rwKUEt1b0
>>196>>201>>203

>>173-189の中で
>>1が出てきたことへの非難が3、
文章の書き方への注文が2、
出てきてほしいキャラの名前が2、
特に的を絞らず受け付けないことを表明しているのが10、
>>1へのフォローが2

文章読解能力疑ったり、頭ヤバイと決めつけたり、池沼だの常識無いだの罵倒したりできるほど
明確に問題点指摘してるレスは多くないぞ。
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage saga]:2011/05/12(木) 00:29:51.63 ID:oSDkdC6Fo
書き方への注文は除いて、ほぼ全部言いたいことの根っこは同じだろ
そんなのも読み取れないなら読解力なしと判断され罵倒されても仕方ない
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/12(木) 00:39:40.08 ID:NOuAxOmSO
ギャグも>>1もいらないけど解説は欲しい
あと続きも欲しい

とあるとクウガのキャラで淡々と解説してくれれば俺は満足できる



多分ギャグのセンスが無いだけだよ>>1
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/12(木) 00:50:13.03 ID:oHHP+K7DO
上から目線の乞食ばっかりだな
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 00:51:44.87 ID:RtfE9N5DO
いくらなんでも罵倒しすぎ

ここまで本気で叩くことでもないだろうに
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/05/12(木) 01:04:07.20 ID:QR7UBqLAO
解説はわかりにくいトコとグロンギ語だけ淡々とやってれば批判はされないだろ
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 02:14:24.19 ID:mC4c7WqDO
だな。解説はあると嬉しい

めげるな>>1
応援してるぞー
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2011/05/12(木) 03:01:54.43 ID:llh8wpwDo
ザギジョグヅ ゴンバ ロゴグゲンギデス >>1
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/05/12(木) 14:28:51.25 ID:QR7UBqLAO
ここではリントの言葉で話せ
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2011/05/12(木) 22:05:08.64 ID:llh8wpwDo
大丈夫、そんな>>1も応援してる
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/05/12(木) 22:52:27.30 ID:sCAmUnqEo
問題を提示する分には上からみたいな表現になるのは幾分しょうがないが…

罵倒いくない
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/12(木) 23:03:12.15 ID:LhcMrE20o
おまけの解説って誰かに質問させて誰かに答えさせるだけでいいんじゃないの?

そんなのを想像してた
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/05/13(金) 11:24:25.20 ID:EAa1nPuso
伸びてるから投下来てたと思ったら・・・お前らいいかげんにセイヤァァ!!
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/15(日) 09:16:24.96 ID:RPgwHRo00
もう、日曜だぞ
もちろん来るんだよな>>1ぃぃぃ



待ってるよ
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/05/15(日) 22:25:46.64 ID:BDPi6gyio
まだかなー…
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/05/16(月) 00:14:37.98 ID:r2C9gWXAO
日曜に書くと言ったが結局は日付けかわってから来るよな

初めから出来ないことなど宣言するべきではないと言うことだ



というか日付けかわったしそろそろ来るか?
224 :1 [saga]:2011/05/16(月) 01:30:41.76 ID:CdsYXgWt0
すみません……高熱出して今まで寝込んでました…………調子が良くなり次第投稿します。(マジで辛い

申し訳ありません。
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/16(月) 06:42:36.96 ID:9FShPrFM0
>>1
そういう時だってあるさ
今日はしっかり身体やすめろな〜
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 16:24:53.35 ID:cDT9yC9SO
ザギジョグヅ ゴンバ ロゴグゲンギデス >>1
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/16(月) 18:31:19.95 ID:jwLhDYMto
待ってるぜ
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 09:56:15.64 ID:/qZa2dcDO
舞ってる
229 :1 [saga]:2011/05/20(金) 01:00:47.26 ID:/B558Eg+0
高熱からの体調不良で未だに調子が悪いですが、これ以上待たせるのはさすがにまずいので投下します。


PS 夏になると必ずバテる>>1としては今後が不安です;
230 :1 [saga]:2011/05/20(金) 01:05:21.57 ID:/B558Eg+0



とある警備員の回想@




学園都市 第7学区 とあるファミレス 13:12 pm





バラバラに砕け散った大きな窓ガラスの細かい破片が靴底に圧迫され、一歩歩く毎に痛快な音を奏でている。



かなり広範囲に亘って床に破片が散らばっている為、先ほどから


パキパキジャリ、パキパキジャリ


という独特の音が自分や他の者が足を動かすたびに耳へと入って来ていた。



黄泉川は、この音が嫌いではない。

自分の靴底から響く小さなガラスの破片から鳴る音が苦手と言う人も多いが、その高温とも低音とも表現しがたい奇妙な音が、黄泉川は嫌いではない。




「……たっく、どこのどいつじゃんよ、昼間のファミレスで快楽殺人(こんな事)する大馬鹿は…………」




それは、幻想が砕け散る音。

停止した脳を刺激し、凍った心を砕き、自分の目の前にあるものがかつて人「だった」と正しく認識させてくれる。



口の中から ギリッ、と、何か固い物が擦れるような音がして、黄泉川は自分が歯軋りをしていた事に、今ようやく気が付いた。



231 :1 [saga]:2011/05/20(金) 01:07:35.88 ID:/B558Eg+0



警備員第七三活動支部に風紀委員活動第一七七支部から通報があったのが12時35分ごろ。


ながったらしく面倒臭い書類処理(と言っても自分の始末書なのだが)がやっと終了し
お茶でも汲んで一休みしようと書類が山積みにされたデスクから立ち上がった所で電話のコールが響いた。


電話の画面に『風紀委員 第一七七支部』と表示されたのを見て黄泉川は最初、この支部に研修に来ている風紀委員の2人に何か急用でもあるのだろうと思っていた。

知り合いである花飾りの少女1人では対処できない事態が起こったのだろうと、そう思っていた。


本来ならば、研修などにより人手が足りなくなってしまった風紀委員の支部は基本的に休みとなるのだが
彼女のように書類やらなんやらを効率よく片付ける為、休日も支部へと赴く者は少なくない。



研修中とは言え、風紀委員として彼女たちが出来る仕事があるのであれば、いったんそっちに戻らせるのも良いだろう。


と言うのも、今朝から彼女たちに手伝ってもらっているのは書類処理や電話の対応といったいわゆるデスクワークばかりで、黄泉川としては若干つまらない状況にあったのだ。

事情を説明してもらい、あの3人だけで問題なさそうな事件ならば、自分たちは陰ながらそれを見守るのも悪く無い。

むしろ彼女たちの風紀委員としての動きや考え、仕事ぶりを直に見る事が出来るのだ。
こんな事(書類処理)を永延とやらせるよりもずっと研修らしいではないか。



そんな事を考えながら、いつもの調子で、口調で、電話に出た。







その電話が、一七七支部、否、学園都市中の風紀委員は愚か、警備員である自分達でも手に余る程の大事件の幕開けになろうとは、ほんの少しも思わずに。



232 :1 [saga]:2011/05/20(金) 01:12:49.93 ID:/B558Eg+0





Q?&A?&R―――質問?と、回答?と、再会


学園都市 第七学区 とある学生寮近くの通り 13:37p,m







「つまり五代さんはアクション映画に出てくる主役!いわゆる超HEROなんですね!!」

「だからそんな大層なもんじゃないってば……あともうちょっと声のボリューム落とそう?みんな驚いてるから……」

「あ!…………すみませんでした、超了解です」

「う、うん。それくらいd」

「そうですよね、ヒーローは秘密主義が絶対……その鉄の掟を破ろうとするなんて超タブーですよね……うんうん」

「いや、そういう事でもなくて……」






絹旗の様子がおかしい。

テンションが尋常じゃないほど上がり、目はキラキラと光り輝いてた。明らかに興奮しているのが分かる。

テレビや映画に出てくる憧れのヒーローを目の前にした小さな子供のように(実際まだ子供なのだが)
キャッキャキャッキャとはしゃぎ、目的地へと歩を進める五代の横を陣取ってあれやこれやと質問している。

はしゃぎ過ぎてテンションがおかしな事になっているのか、それとも調子に乗っているのか、時々


「彼女はいますか?」「初恋は何時?」「C級映画ってどう思う?」

などといった当初の話と全く関係がないQをだしているのだが

「いない」「意識したことが無い」「夢に向かって頑張ってる人達が創作した物だと思う」

と、五代は苦笑しながらもAを返していた



今の状態を普段の絹旗の態度を知っているものが見れば驚愕を露にするだろう。
別に普段の絹旗が必要以上に大人びようとしている訳ではないのだが、例えアイテムの仲間でもここまで子供らしくはしゃぐ絹旗を見たものはいない。

未確認生命体第八号を撃破し、変身を解除した五代は、すぐさま絹旗に手をとられ、その場から半ば強制的に大通りへ移動させられたあと、勢いよく質問攻めにされた。



あの怪人は何なのか、なぜ能力が効かなかったのか、そして五代が変身したアレは一体何か



絹旗の当然とも言える質問の数々に対して、五代はこれまた当然のようにグロンギ――
――超古代の戦闘民族で未確認生命体と呼ばれる存在達と、戦士クウガについて大まかな情報と事情を説明した



…………のがいけなかったのだろうか?


233 :1 [saga]:2011/05/20(金) 01:19:58.90 ID:/B558Eg+0


五代の話を聞いている内に、絹旗の脳内ではすっかり
五代=ヒーロー=映画の主人公、という方程式が固められてしまったらしい。


一方の五代としては、自分がヒーローだの英雄だのという気は全く無い。

いや、そもそも自分が他人から憧れや尊敬の眼差しを向けられるような人物であると
英雄、ヒーローと言う評価を受けている人間だと自覚しているかどうかすら怪しい。


五代雄介とは、そう言う人間なのだ。



「いやぁ、でも驚きました!超凄いですよ!
夢にまで見たC級映画の世界がいま私の目の前に!!あー、生きてて超良かったー!!」


絹旗が何の意識もせず口にした単語の一つに、五代は強く反応を示した。





「……夢…………か。うん、そうだね、夢だったら……良かったのにな…………」





本当にそうだったらどれだけ良いのだろう。



数え切れない犠牲者も、戦い続ける痛みも、分かり合えない悲しみも




全て、幻想(悪夢)だったら………………



五代はそう思うが、しかし願わない。願える筈がない。




幻想(そんなもの)に五代雄介は頼らない
幻想(そんなもの)に五代雄介は負けはしない
幻想(そんなもの)に屈するほど、五代雄介は弱くない




「…………あ〜、ほら!なに辛気臭い顔してんですかもう!!」

絹旗は五代の背中をポンポン、と軽く2回ほど叩いた。



「いいですか?あなたの出番はさっきので超終わりです。学園都市をなめないでくださいね?あんなキモイ怪物が何百匹現れようが学園都市の技術の前には瞬殺で終了ですよ」

「置き去り(チャイルドエラー)」として学園都市で育ち、学んできた絹旗には分かる。
学園都市の外でも対応できた怪物なら、科学技術が外より2,30年進んでいる学園都市の敵ではない。

再びこの世へ蘇った未確認生命という存在に興味を示す科学者も少なくなさそうだし、仮に未確認生命体が以前より強く、強靭な肉体を手に入れていたとしても学園都市(このまち)なら2,3日ほどで対応策を見つけ出すだろう。




良くも悪くも、この都市の技術は進んでいるのだ。


234 :1 [saga]:2011/05/20(金) 01:28:22.44 ID:/B558Eg+0


「つーわけで五代さん主役の映画はここで終了〜、学園都市による無双をお楽しみください。ってとこなので気にする必要は超ないですよ。
むしろもう首突っ込まないでくださいね?私の任務はあなたの護衛です。もし五代さんがあいつらと殺りあって怪我でもしたら私が責任取らされるんですから」

「……うん…………ごめんね、絹旗ちゃん」

優しく、少し困った様に笑って頷いた五代に、絹旗はホッと胸をなでおろす。
自分の言葉が五代を余計に不安にさせ、最悪の場合怒らせてしまうのではないかと不安だったのだ。





誰かを慰めた事なんて、皆無に等しかったから。





「分かれば良いんですよ。さてと、気持ちを切り替えて目的地へと超特きゅ……ってあれ、何時の間にか着いてましたね」

随分長いこと話しながら歩いていたのだろう。
今更ながらに思い返すが、話の内容がかなり色濃かった為か、そんなに長い事歩いていた様には感じなかった。



二人が辿り着いたのは、第7学区の中でも特に多くの学生寮が密集する地帯。

そこら中に似たような学生寮が存在する為、本当にここで間違いないかと確認する絹旗に
五代は胸ポケットから綺麗に折りたたまれた手のひらサイズのメモ用紙と写真を取り出し


「うん、この学生寮で間違いないと思う」


そこに書きとめられた住所と、外見を確認すると確信をもって頷いた。



「なら良いんですけどね。にしても学生寮に知り合いって…………」

「あ、うん。実は――――」





弟っぽいのが一人………………



235 :1 [saga]:2011/05/20(金) 01:30:10.23 ID:/B558Eg+0





絹旗の方、右へと首を回して
目に飛び込んできた光景を見て、五代は一瞬固まった。






「…………あ」
「とうま?どうしたの?」






それは向こうも同じようで、彼は大きなスーパーの袋を持ったまま、呆然とした様に立ち尽くしていた。
彼の隣には紅茶のティーカップのような修道服を着ている銀髪のシスターさんがいて、急に立ち止まった彼を怪訝な目で見つめている。



再会の拮抗を破ったのは







「やあ、ひさしぶり。とうま」




五代の屈託の無い、青空のような笑みだった。







「……兄………………さん?」




236 :1 [saga]:2011/05/20(金) 01:33:52.98 ID:/B558Eg+0



おまけ



「それはそうと絹旗ちゃん、本当に大丈夫なの?」

「ああ大丈夫ですよ。今回の事は私から上層部にそれとなく超隠蔽処理をしてもらうようn」

「そうじゃなくてさ、体の方だよ。奴ら、人間とは比べ物にならないくらい体組織が発達してるし……もし骨折でもしてたら…………」

「あ〜……そっちも大丈夫ですって。私は上層部からスカウトされるほどの超エリート能力者なんですよ?この程度なら超なんでもありません」

「うん、分かってるよ。でも






絹旗ちゃんはかわいい女の子なんだから」






「……………………え?」

「もっと自分を大事にしよう?いつか絹旗ちゃんがお嫁さんになる時に全身傷だらけなんて嫌でしょ?」

「……………………」

「ね?」ニコッ


「………………………五代さんは自分がA級の超主役クラスだってことを自覚した方が良いと思います……」ボソボソ

「ん?今なにか言った?」

「超何も言ってません!!」

「???」


237 :1 [sage]:2011/05/20(金) 01:37:55.17 ID:/B558Eg+0

投下終了

最後のおまけはなんとなく書きたくなってしまった衝動物なのでスルーしていただければ幸いです。



ところで五代さんって原作後結婚したんでしょうかね?

238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/20(金) 03:30:32.71 ID:1mHbeZBXo

スルーなんてとんでもない
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/20(金) 16:57:38.63 ID:DrdrOdiR0
\乙レートフラッシュ/
そういや当麻の親父さん考古学かなんかと関わりあったけ?
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/20(金) 18:28:07.94 ID:89CQVOVT0
乙ぅ!!

五代くんは結婚してなさそうだなぁ
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/20(金) 21:41:07.92 ID:C6jOTHKAO
原作後ってのは最終回の捉え方によるな
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/21(土) 23:52:31.78 ID:9rB4ykzp0

これはもう第二話入ってるの?
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 09:02:00.56 ID:p+3c6t4Lo
五代さんの再現率高くていいな、このスレ

某所のクウガクロスと共に期待してます
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/22(日) 15:34:33.74 ID:FDbOTKIFo
某所とか興味そそること言うなよ…
どこか教えろください
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/05/23(月) 23:44:35.33 ID:uGHMKoIho
教えて欲しいという欲望!!
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 01:08:42.54 ID:sDb1GIP6o
>>244
ニコ動
ちなみにクロスしてるのは東方
更にちなみに、タイトルは「東方蒼穹我」

ニコ動と東方嫌いな人は気に入らないかもだが、五代さんの再現率の高さは保証する
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/05/24(火) 09:36:42.72 ID:FQAtLHT40
俺の他にも東方蒼穹我視聴者いたのか!
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/05/24(火) 20:06:18.50 ID:4PKGfAddo
さすがにSSで無いというオチにはビックリした
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/05/25(水) 20:50:02.91 ID:142u9F8Qo
SSじゃないのか…
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/26(木) 13:09:12.94 ID:Z/9I4DCV0
ビジュアルノベルみたいな感じだから、自動で文字が流れていくSSと言えないこともない
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/05/26(木) 13:15:56.16 ID:Ka15hNTeo
そもそもトウホウの面白さがよく分からない始末

杜王町のハンバーグヘアーなら良かったんだがなあ…
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2011/05/26(木) 18:06:33.37 ID:Hkvw7Nzjo
>>251
ソーナノみたいな髪型して学ラン着たやつがそっち行ったぞ
253 :1 [saga]:2011/05/29(日) 19:30:16.90 ID:6qupjYGJ0
ま、間に合った……投下開始
254 :1 [saga]:2011/05/29(日) 19:32:47.83 ID:6qupjYGJ0




学園都市 第7学区 とあるファミレスの駐車場 13:35 pm





「…………ああ……ああ、分かったじゃんよ」


黄泉川は至極簡単に返答すると、車内に設けられた無線機を元の場所へと掛け直し、静かに目を閉じた。
車内にきいた暖房がいやに鬱陶しく感じて、無言でスイッチを切る。

連日徹夜で締め切り明けの週間漫画家の様になっていているその表情から
彼女がかなり疲労しているのが手に取る様に分かる。

目元には大きな隈ができ、眉間には皴がより、髪も心なしか痛んでいるようだった。



「全員即死……直接的な原因は頭部打撃によるショック死…………ね」



どう言い表したらいいか分からない闇のような感情が、彼女の心と気力を大きく抉り続けていた。



初春からの通報は最初、現在黄泉川達がいるファミレスではなく第7学区の廃ビル付近にたむろしている不良能力者グループの鎮圧に向かった
警備員第13小隊が、何らかの要因で壊滅したらしいという正直眉唾なもの。


しかし知り合いである花飾りを頭に乗せた少女から



「誰かの最期を看取った」



そう、若干震えたような声が受話器越しにゆっくりと告げられた。
震える少女の声にはしっかりとした確信が篭っていて、黄泉川に事態の深刻さを認識させる事となった。



現場へと急行し、到着したのが 12時45分



駆動鎧に身を包み、路地裏に入った黄泉川たちがまず感じ取ったのが異様な雰囲気。


人間が本能的に感じ取る事ができる物。第6感とも言える何の根拠も無いそれだが
誰しもそれに何故か確信めいた物があるものだ。


たしか学園都市のどこかの研究室で、人間が所持していると言われる第6感は、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の5感が

微かに歪む視界、聞き覚えの無い音、表現できない臭い、肌で感じる空気の流れと僅かにする味
などといった、通常、人の感覚では気付く事が出来ないホンの僅かに感じ取れる異変を脳に伝えている物なのだと言う。


トランプや麻雀といった駆け引きが重要なゲームが上手い人は、相手の目の動き
手の動作、出した札、それに掛かった時間、はては呼吸といった僅かな要素から相手の手を読む。
常人では感じる事のできないホンの僅かな異変からだ。


255 :1 [saga]:2011/05/29(日) 19:35:09.68 ID:6qupjYGJ0



「「何か嫌な予感がした」事はありませんか?もしかするとそれは生物として感じられるあなたの感覚が、何かを訴えているのかもしれませんよ?」」


この場所に着いてから感じる異様な雰囲気。嫌な感じに
何時か何処かで見たようなテレビのフレーズが脳内に蘇り、銃を握る手が思わず強くなった。


…………なにが「人間が感じる事ができるホンの僅かな異変」だ。


隊を正し、ゆっくりと奥へと進んでゆく。

空気が重い、風通しが悪い。
奥へ進めば進むほど日が射さず、暗くなっていく為、まるで左右のビルの壁が迫って来るかのような感覚を覚える。

ガチャガチャと音を立てて進む自分達の、駆動鎧の聞きなれた音だけが静寂な路地裏に響き亘る。
それがまた、不気味だった。


…………あんな物が僅かな異変であってたまるものか


1番目の角を曲がった所で、黄泉川たちは見た。


「……………………!?」

大きく抉られた廃ビルの壁、粉々に散ったガラスの破片。
建物に設置されていたであろう雨どいや排気口は大きくひしゃげ、その原型を保っておらず、道もところどころ破損している。

そして、まるで嵐でも過ぎ去ったかのような痛々しさを放つ路地裏の一角の中心にある小さな山。
否、正確には山のように見える、積み上げられた「何か」



見覚えのある鎧のような服―――駆動鎧―――



「――――――っつ!」

頭の中が一瞬で真っ白になり、思わず声を荒げて駆け寄りそうになった。
黄泉川がその場に留まる事が出来たのは警備員としての経験と知識、そして本能。



落ち着け、落ち着け、大丈夫だまだ生きてる、この程度の事でくたばったりするものか



そう自分に言い聞かせ、周囲を警戒しつつ小走りで、今度こそ駆け寄ろうとした所で



256 :1 [saga]:2011/05/29(日) 19:37:14.38 ID:6qupjYGJ0




グニュチャ…………




何かを踏んだ。



明らかにガラスや、鉄製のものとは違う余りに生々しい感触。




背筋が凍った。


予想するな、考えるな、足を退けるな、下を見るな。
脳内の警報に抗うかのように、それを否定するかのように、黄泉川はゆっくりと足を上げる。



―――犬のクソでも踏んずけていた方が、100万倍マシだった。



「――――――――――――――」



―――今考えるとよく声を荒げなかったものだと思う。いや、それすら出来なかったのだろうか。



あったのは肉片。

未だに痙攣してそうな感覚を覚える

大きく削がれた頬の肉。





何の肉かなんて、考えるまでも無い。



257 :1 [saga]:2011/05/29(日) 19:40:15.17 ID:6qupjYGJ0
すみません、ちょっと次のパートで迷っている箇所があるんで取りあえずここまでで。
(私情などもありますが)

明日か明後日にはこられそうです。
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/05/29(日) 20:08:19.00 ID:cCQ40xbSo
乙!!
間に合ってよかったなwwww

期待して待ってるww
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/29(日) 22:00:01.76 ID:4Ai8PiBAO
楽しみだ、興奮してきた
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/29(日) 22:57:16.39 ID:3LhcVJ4E0
これってEPISODE2?
261 :1 [sage]:2011/06/01(水) 22:18:38.86 ID:TVWGGpXu0
すみません、私用と、今後の展開で(EPSODE2は出来てるんですが)かなり不安を感じている箇所があるのでやはり日曜にということで……
(あそこでアレを動かすと変になるし……かといってこっちを放っておく訳にも……でも本筋はこれだから……といった状況です)
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/02(木) 09:41:29.78 ID:2hWLBZI60
とてもおもしろいです!
続き期待してます。
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/02(木) 12:40:40.46 ID:TT+v/aQDO
これ見てるとユウスケの世界のゲゲルがマジクウキに感じる
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/06/02(木) 14:28:29.10 ID:X+p+GitAO
>>262
>>263
それには同意だがとりあえず下げような
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/06/02(木) 15:19:50.23 ID:DQ+wsA3SO
>>263
あれはたまたま、あの時のゲゲルが血を流さないで殺す必要があっただけで、それ以前はとてつもなく血生臭いゲゲルだったかもしれんよ
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/02(木) 19:18:23.02 ID:ZdWubWHZ0
>>265
あの世界ではゲゲルはガミオを復活させるためのあれだけじゃないっけ?
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/06/02(木) 22:53:17.52 ID:X+p+GitAO
>>266
そうだよ

しかも怪人の階級が関係ないぐらい弱体化してるのもいる
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/03(金) 01:26:48.86 ID:VFx0Qqve0
クウガ勢せこすぎだろ。
禁書的に言えば全員窒素装甲は初期装備、アルティクウガは発火能力(原子崩し)装備だし、
赤外線や紫外線を見ることができることからミサカを簡単に発見できる。
もしかしたらAIM力場も見えるかも。
完全に勝てるのが垣根くらいじゃねえか。性質的に一方も危ない。

みんなが際限なく強くなっちゃうだろうけど、1さんはがんばって完結させてください。
応援してます。

それと、今さらですがクウガパワーアップアンケート、
Aそれぞれのフォームがさらにパワーアップ!超能力や魔術を受けて超進化!?
に投票したいんですが遅いですか?
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/06/03(金) 15:46:42.40 ID:71e0L9uAO
>>268
ダグバの出来ることは出来るから天候操作やテレポートなんかも可能なはず

アルティメットは能力が全部出てないから何とも言えない

分子や原子も操作出来るからな

ただ窒素装甲かどうかは解らないな
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2011/06/03(金) 17:20:12.47 ID:v2afMGINo
そういやアルティメットって全部乗せだったな、タイタンソードとかの武器もつかえるんだっけ?
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/03(金) 18:26:58.05 ID:ECXejBi1o
>>270
使える。しかも全部ライジング仕様
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/04(土) 14:10:37.25 ID:EFykcmXQ0
ダグバにできること全部できるなら、ゴオマ殺した時のビームっぽいエネルギー攻撃もできるのかな?
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/04(土) 22:56:42.86 ID:uXUMTMBl0
俺、とある世界の超能力ほしかったんだけど、能力がどうなるかわからないし
付けることさえできれば誰でも強くなれちゃうクウガのベルトのほうがほしくなってきたわ。

そこまで厨スペックだったのか仮面ライダー
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/06/04(土) 23:12:54.93 ID:jFPZICl3o
>>273
あれは人間やめるぞ。
五代だからなんとかなっただけで。
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 15:15:05.14 ID:FZD0lBuQo
>>273
五代さんは涼しい顔してるけど、あれ四六時中激痛が伴うんだぞ
下手したら改造人間のがましなレベル
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/05(日) 15:47:37.17 ID:QZPwiR99o
>>273
アレは五代さんにしか無理だ
G3で我慢しとけ
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/06/05(日) 16:05:28.79 ID:me2lvgQzo
>>276
氷川さんディスんな。
G3マイルドにしとけ
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 18:24:43.49 ID:f7RSiulp0
>>273
そんな考え方じゃ恐らくアマダムに認められないし、万が一つけられても戦うためだけの生物兵器になってしまうぞ。
棺に入ってた先代はダグバに殺されるまでミイラ化しても生きてたらしいし、まっとうに[ピーーー]るかわからないというリスクもある。
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 18:59:40.10 ID:FZD0lBuQo
>>276-277
そんなんじゃ>>273が足を引っ張るのが目に見えてるからせめてG4にすべきだ
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/05(日) 22:07:43.90 ID:IfAKAqGf0
激痛って、あれはやられたからじゃないのか。

それにしたって[ピーーー]なくなるのは嫌だな。
281 :1 [saga]:2011/06/07(火) 01:56:23.42 ID:Fd49GPtW0
すみません、かなり遅くなってしまいました!(3話がまだ三分の一くらいしか出来てない……)

投下します
282 :1 [saga]:2011/06/07(火) 02:00:42.84 ID:Fd49GPtW0




学園都市 第7学区 とある学生寮 上条当麻の部屋 13:55p.m






「いや、にしても大きくなったなぁ。もう高校生だろ?早いよな〜、時間が流れるのって」



五代は背負っていた大きなリュックサックを床に下ろし、ジッパーを開けて中身を両手でごそごそと探り出す。
なかなか目的の物が見つからないのか、あれー?おっかしいなー?と首を傾げると、今度は首まで突っ込んで中身を確認しだした。


「えっと…………」
「んー?ちょっと待ってなー……確かこの辺りだったと思うんだけど…………」

荷物の整理をしながら自分の前で好意的な笑みを浮かべる五代に、上条は最初こそどう反応すれば良いのか分からず、戸惑っていた。


それはそうだ。僅か数時間前にいきなり告げられた兄(の様な)存在。
それが今日突然学生寮の自分の部屋に居候しに来るなど混乱しない方がおかしい。

いや、正確には今の上条当麻だからこそ混乱しているのだろう。



記憶の喪失。
上条が抱える大きな問題の一つだった。



パソコンで言う所のハードディスクを丸ごと焼ききった状態。
文字どおり完膚なきまでに破壊された状態にあった彼のエピソード記憶は、目の前の青年の存在も当然覚えてなどいない。

どんな関係であったかも、過去に何があったかも、そもそも五代雄介という男がどういう人物かも、今の上条当麻は知らない。

以前の記憶は、以前の上条当麻のものなのだから。



だが、だからと言って自分を慕い、尋ねて来てくれた五代にそんな事を説明し
帰ってもらおうと言う気は上条には無かった、否、正確に言えば無くなった。

先ほどから何の気兼ねも無く自分に語りかけてくるこの男の態度や口調からいって、かな
り親しい間柄であったのは容易に理解する事が出来た。

数分前、上条が寮の前で五代と偶然鉢合わせた際に口から出た「兄さん」と言う単語。
記憶を失っている上条が五代のことを覚えている訳が無い。
ただ、五代を見て、声を聞いて、口から自然にこぼれた単語だったのだ。即、もし対応が
間違ってたらどうしようと、頭を抱えた上条だがその単語に五代は何の違和感も抱かず、むしろ嬉しそうに笑っていた。



それは、数年ぶりに仲の良い兄弟に会えたかのように。
懐かしい。とでも言うかのように





嬉しそうに、笑っていた。





283 :1 [saga]:2011/06/07(火) 02:09:42.00 ID:Fd49GPtW0


「お!あったあったありましたーっと」

五代はリュックの、一番奥のほうに手を伸ばし、グイッ、と何かを引っ張り上げる。
一番下のほうに埋まっていた物を半ば無理矢理引っ張り出した為、それよりも上に存在し
ていた物が先に床へと放り出された。

まだ新品の画用紙、外国の文字で書かれた絵の具とパステル、木製のオカリナ、幾つもの綺麗な石をあしらった腕輪、真っ白なお手玉、小型のフライパン。
小さなものから大きなものまで、我先にとリュックから飛び出してくる。


「…………いくらそのリュックが大きいとはいえ許容容量を超オーバーしてる気がするんすけど」
「え?別にまだまだ入るけど……?」
「そ、そうですか…………」

リュックの中身はゴチャゴチャだろうと推測した絹旗の、呆れたような言葉を、五代は不思議そうな顔と言葉で返した。あんなに多くのものが入っているにも拘らず、五代の顔が首までスッポリ入ったのだ、あながち嘘ではないだろう。
何だ、あのリュックは。四次元空間にでもつながっているのか。


「そんな事より……はい!これおみやげ〜」
「これは……?」

五代は上条の手を掴むと、そこに拳サイズの何かを握らせた。

威嚇するかのように口を大きく開け、とぐろを巻いているそれは、全身がルビーの様に赤く煌く竜の置物だった。
ズッシリと重く、迫力があり、なかなかの威厳が感じられる。上条は鑑定の才能など無いが、それでもこの置物が安っぽいものではないことが分かった。


「えっと、俺がウェールズって国で買った置物で……」
「『ペンドラゴン』だと思うよ」

上条の兄貴分だと言う五代に少なからず興味があり、先ほどまで興味深げに五代を観察していたインデックスが急に割り込んできた。


「ペンドラゴン。ウェールズ国の象徴で、化身で、守護竜。西洋に伝わる伝承の中で「竜王」と称されるのは大体
これだね、元々ドラゴンは西洋じゃその殆どが邪悪の化身だし。
2世紀ごろ、ローマ軍がパルティアやダキア人の使っていた蛇のような軍旗を知って、持ち帰った物を西暦5世紀初頭にローマ軍がブリテン島から撤退して以降、ブリトン人が軍旗として使用したことからケルトのドラゴン、すなわち国の象徴として用いたのが始まり。一番有名なのはアーサー王伝説かな?あ、アーサー王って言えば」

「ストップ!ストーップ!!はい!この置物が大変ありがたいものだと言う事がわかった所でインデックス先生の講義は終了いたしました!!次回をお楽しみに!」

急に饒舌になって専門用語をペラペラと語り出したインデックスに、絹旗がポカンと口を開けるのに対し、五代は興味深そうに話を聞いている。

当のインデックスは「これからが重要なとこなのにー」とブー垂れて文句を言っているが、彼女は完全記憶能力を持ち、頭の中に十万三千冊の禁じられた魔道書を記憶しているイギリス清教、必要悪の教会(ネセサリウス)所属の生きる魔導書図書館「禁書目録」だ。

魔術関連の話ならそれこそ一月、いや、一年間は喋り続けることができてしまうため、上条は慌てて話の流れを切った。


「えっと、ありがと兄さん……大事にするよ……」

両手で竜の置物を抱えて礼を言った上条へ、五代は返事とばかりに飛び切りの笑顔とサムズアップを返した。







「でも私は食べ物が良かったんだよー」
「おいぃぃぃぃぃぃぃ!!なに失礼な事言ってんですかこの暴食シスターはぁあああああ!!」


絹旗は、呆れてものもいえなかった。



284 :1 [saga]:2011/06/07(火) 02:11:29.50 ID:Fd49GPtW0
短いですが投下終了です(露骨な時間稼ぎだいやらしい……)
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/07(火) 02:31:05.93 ID:YSQbrJWXo
大体アバンタイトルくらいの長さだな
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/07(火) 03:09:55.02 ID:UNgayGT8o


これ見てたらクウガ見直したくなちゃったぜ
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/06/07(火) 03:28:24.65 ID:usho76TCo
五代がアルティになれるのかが一番の問題だろうな
というかクウガは白→赤→黒と、クワガタムシみたいに成長していくからアルティまで成れたら
もうマイティにはなれなくなるんじゃね?
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/07(火) 03:57:24.43 ID:VZRZXd7AO
>>273
お前、人々の笑顔を守るために殺される覚悟はあるか?
グロンギとはいえ、相手を傷付け続ける悲しみを背負えるか?
自分が人間でなくなるかもしれない恐怖に耐えられるか?
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 11:04:24.75 ID:DWfr27t30
>>273への容赦ないフルボッコに笑った
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 14:08:36.52 ID:H+fOavyw0
>>287
赤になれるようになってからも白になれたし(なっちゃうし?)、失われるわけではないんじゃないか?
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/07(火) 19:21:06.92 ID:k/YiYkE40
短い。

あわてるようなことじゃないんだから、一ヶ月に一回位だっていいと思う
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 20:34:40.11 ID:vCc65kU+0
>>1
ギギジョ ギギジョ ゴロギソギ!

ボセバサロ ダボギリビギデス!
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/06/07(火) 20:54:25.84 ID:oUfpedGAO
>>291
それだと彼は甘えて書かなくなると言っている
好きにさせてやるべき
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 23:10:48.46 ID:ORUmunl6o
>>292
ここではリントの言葉で話せ
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/08(水) 13:15:23.91 ID:ixKdRjlu0
例え幻想殺しがグロンギに効くとしても常に霊石から力が出ているからグロンギの腹かっさばいて直接霊石に触らなきゃ無理だろうな
一方は学園都市産の超能力以外の異能には弱いみたいだし……何気に一番グロンギと相性良いのって、浜面か?
にしても……この誰とでも馴染むのが、実に五代だなぁ……上条の説教も物腰柔らかくなりそう
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/10(金) 23:36:07.45 ID:la7i6TqIO
このスレみてクウガ見直したくなった。
つか今から借りに行ってくるわ。
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/11(土) 13:49:17.38 ID:9Id0RcXt0
一話目と二話目は何度も見直したなぁ
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/06/12(日) 13:48:23.14 ID:qnVUtzz2o
まだかまぎか
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/12(日) 16:47:51.42 ID:1Mfth4bE0
↑お前別のとこと間違えてるだろ
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/06/13(月) 20:59:31.27 ID:Tt31D4BJo
にしてもまだか
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/14(火) 18:47:44.59 ID:q7SAnBj50
というかもう駄目そうだ
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/16(木) 01:16:39.49 ID:hpMoDUe0o
気短いなお前ら
俺はいつまでも待つぞ
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/16(木) 08:31:57.48 ID:k4nsekxbo
最低でも2ヶ月くらい待とうぜ
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/18(土) 22:32:48.42 ID:OrpQNEf/0
だけど本人が言っていたことをやらないというのは、ずるずる延びていって最終的に何もやらないフラグ。

少し雑談でもして、いい雰囲気を作っておくのも必要ではないだろうか?
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/19(日) 17:46:36.54 ID:snlSnU41o
雑談の内容にも寄るけどな
某所でよく繰り広げられるような雑談の是非に関する雑談とかゴメンだぞ
306 :1 [saga]:2011/06/19(日) 21:52:20.58 ID:QEZ9g3X30
すみませんでしたorz

いや、その、言い訳はしませんが、プロの方々の小説を読みまくった挙句欝モードになってましたorz
自分なんかが上達できるのかと……思ってたら日曜すぎてました、本当に申し訳ありません。

もう書く、ひたすら書く、参考にして、書いて、資料見つけて、妄想して、書く。
もうそれ位しかありませんよね(開き直りとも言う)

投下します

307 :1 [saga]:2011/06/19(日) 21:55:08.81 ID:QEZ9g3X30




第7学区にあるとある研究所では当時「人の身にて、天上の意思に辿り着く」事を目的とする為の研究の一つが行われていた。




学園都市が目指す神の領域。通称「システム」である。



システムに辿り着く為の研究はこの研究施設だけではなく、学園都市にある幾つもの研究所で行われている事だが
そのどれもが「システム」に辿り着く為の手段の一つになる「かも」しれない研究に過ぎない。



そもそも神とは何か?天上の意思というのがあるのだとするならそれは一体どういうものだろうか?



生命の息吹、神の火と称される「火」山の噴火
浄化を象徴し、穢れを洗い流す「水」流の変化
世界を巡り、神の目や足となっていると言う「風」の巡り
神が創った天使が支えていると言う大「地」の動き


どれもこれも地球と言う星で起こる単なる自然現象と言い切ることが出来てしまう今、ありとあらゆる事が科学で証明出来るとまで言われたこの時代になって、さらにその最先端技術を保持している自分達が未だに理解する事が出来ない「オカルト」

どう考えてもこの星の、世の、自然、物理現象上あり得ない法則、現象が、科学者達の脳内を狂わせる。
この世の物でないのならそれは一体何か、何故あり得ない法則があるのか、もし神が存在したと仮定して、その存在は「オカルト」「システム」と関係があるのか。

超弦理論の様に、世界、宇宙、森羅万象ありとあらゆる物全てを数値化したときに表れるありえない不具合。何らかのバグ。
人が造り出したPCから生み出されるWebという世界に突如として現れるそれと同じ様に、世界にもそれが有るのならば






異形なる姿を持つ邪悪な存在たちは、神々すら意図しなかったものか、それとも……………………





308 :1 [saga]:2011/06/19(日) 22:03:21.17 ID:QEZ9g3X30





学園都市 第7学区 とある研究所跡地 夕日差し込む一室 16:35p.m








太陽が落ち始め、丁度高層ビル群の中にその身を隠す頃。第7学区のとある研究所にその者達は集っていた。




すでに廃墟の仲間入りを果たしたこの研究所では嘗て


「生命の根本的な肉体及び精神に、それぞれの実質的許容量を超えた力を所持、安定させる事が可能か」という目的の元、実験をしていた。手っ取り早く言えば人工的な生命体の強化、改造、生成。

「生命」だの何だの難しく書いてはいるものの、簡単な話が改造人間の研究である。



学園都市の学生を対象として行う超能力者の開発、及び研究と違うのは、脳に直接的な影響を与えるだけではなく、肉体の改造を行うと言う事だ。


人体に電極を指し、数々の薬品を投薬し、超人と呼ばれる段階まで人体の基本的なスペックを引き上げる。
生物としての基本、根本的な部分で人と言う人種を超越する生命体を創り出す事が目的なので当然と言えば当然だが。


だが結局実験は失敗。人としての根本的限界は超えられず、想定していた成果が挙げられなかった研究チームは解散し、後には廃墟となった研究所だけが残った。


そんな、人という生物を超越した人を創ろうとしていた研究所に、未だに研究資料や資材があちらこちらに残っているこの廃れた研究所に今、人を超越した生命体が集っているとはなんとも皮肉なものだ。





もう何年も前に流行った、派手で攻撃的なパンクファッション。

威圧、苛立ち、蔑みといった攻撃性を少しも隠そうとしない眼差し。

常人でもそこにいるだけで分かってしまう圧倒的異質な存在達が放つオーラ。




異質な者たちが集っている研究所の中でも一際大きなその部屋は、実験により莫大な力をその身に宿す事に一時的に成功した被験者の体力測定を目的とした空間だった。

だがそんな巨大な実験部屋に設置されている強化窓ガラスは大きく破損されていて、破片が部屋の床に飛び散っている。
その超強化セラミックスで出来ている床自体も所々大きく抉られていた。



これらは過去の実験の際に出来たものではなく、今ここに集っている彼らの気まぐれな遊びによって付けられた傷跡だった。



「バビゾ、ギデギス?ガビビバサ」
「……サァ、ッカー」
「…………?」
「リダギバボンザ、ガゴヂ、リント」

灰色の衣装を身に纏った青年はフッと笑い、人の頭骨より少し大きい位の球体を足で何度かリフティングすると、自分の向かい側に立つ女に勢いよく蹴り飛ばす。
結構なスピードで自分に迫ってきたその球体を、女は避けようともせず胸で受け止め、青年と同じように何度かリフティングした後、それを大きく上空に蹴り上げた。


309 :1 [saga]:2011/06/19(日) 22:07:31.11 ID:QEZ9g3X30



「ハッ!!」

それとほぼ同時、否、正確には0,3秒ほど間を空けた。
青年が大きく飛躍し、上空で球体を勢いよく前方へと蹴り飛ばすと、瞬間も置かずに球体が床に激突し、凄まじい音を響かせる。床が大きくへこみ、激突した場所から周囲へと亀裂が走っていた。
まるで大昔の戦争で使われた大砲の様だが、この球体と言うのが、実験に使われていた重さ80キロ以上ある砲丸投げ用の玉なので威力はまさに大砲その物だ。


先ほどから青年と女が行っているこの暇つぶしと称された破壊行為が、部屋のあちこちを滅茶苦茶にしていた。


「ガンダロ、ジャン、バギ?」

青年とサッカー(?)をしていた女が話しかけてきた男に尋ねる。女と青年は殆ど同じ服、同じ帽子、同じ靴を身に纏っているだけでなく顔までそっくりで、並ばれるとどっちがどっちだか分からなくなりそうだった。

対して、筋肉質の体を見せびらかすような服を身に纏っている、上半身がほぼ裸の、さながら悪役プロレスラーの様な男はフン、と青年と女を一瞥すると



「ゴボド、パシダ……」
「そうだな、程ほどにしておけ」



空気が、変わった。



男の声に自然と第3者の声が割り込んできていた。
3人が気付かないうちに、いつの間にかこの部屋に入ってきていた。

かつての未確認生命体事件で暗躍した女が

事実上のゲームマスターが、支配者が、そこに立っていた。




赤いドレスを身に纏った「バラのタトゥーの女」




「……バルバ……」
「ガラシザゼ、バボグゾグザグスバ、ラゲボ、ドザセデスガヂガグゾ、ゲゲル」
「……チッ」
「ガ〜ガ、ギギドボ、ザダダボビ」

2人はつまらなそうにサッカー(?)を止めると、女の方へ向き直った。
口にこそ出していないが、その表情から「面倒臭いのがきたな」と言う心持ちが手に取るように分かる。


「ログ パダギダヂボダン?」
「グゼガバスベ」

だが、この女が来たと言う事はそう言う事だろう。
ついにこの時が来たのだと、感極まり、歪む表情を隠そうともしないまま2人は女へと近づいてゆくが、女は首を横に振る。

これには2人だけでなく、見ていた男も目を見張り


「……ゾグギグ、ボドザ」
「チバグ、ギダダザズザ、ラビゲロ」






「今回の我らは、ゲゲルだけでは無い」




310 :1 [saga]:2011/06/19(日) 22:16:18.42 ID:QEZ9g3X30
投下終了です。

やっぱあれですね、うん、書くことしかないですよ、うん。
今後も頑張りますのでよろしくお願いしますorz

PS・1の失踪を心配なさってくださっている方(ありがとうございます)がいるようですが、少なくとも「書くのが嫌になった」「面倒臭くなった」なんてことは無いのでご安心ください。
いつか「完」の字を打てるように頑張ります
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/19(日) 22:34:09.32 ID:7i2w873Po

完成を期待してるよー
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/19(日) 23:43:00.92 ID:RE6JyDLAO

その気持ちよく分かるよー
息抜き程度だと思って気軽に書いてって
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/19(日) 23:43:50.68 ID:RE6JyDLAO

その気持ちよく分かるよー
息抜き程度だと思って気軽に書いてって
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/19(日) 23:44:18.45 ID:RE6JyDLAO

その気持ちよく分かるよー
息抜き程度だと思って気軽に書いてって
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/06/20(月) 00:23:06.62 ID:t18B2DLAO
誰かグロンギ語の意味を・・・・・・
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2011/06/20(月) 00:30:20.09 ID:7PdIccPuo
http://www14.big.or.jp/~timeless/cgi4/memo.cgi
ここの???が>>1じゃないかな
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/20(月) 01:10:52.61 ID:B4962V7AO

グロンギ語がほとんど読めない…orz
勉強しながら待ってるよ
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/20(月) 12:26:01.77 ID:5uSMwa1x0
テレビと違って動きからグロンギ語がどんな意味なのかが推定することができないのが残念だな。
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/06/21(火) 17:36:25.37 ID:oVzAlYG8o


ところで「バビゾ、ギデギス?ガビビバサ」らへんだけだと会話している人物が誰なのかわかりづらいな
次のレスで一応判別可能だけど最初にどんな奴がいるのかの説明がほしかったかな
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2011/06/21(火) 18:34:52.83 ID:iuQPaYTco
いい忘れたが>>316は(名前)>のところを反転すれば本文出るぞ
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/06/25(土) 01:39:43.00 ID:rqaRU4IMo
グロンギ語は表音文字で被ってる音もありの独特の倒置もあるから大変だろうががんばってくれ>>1
俺もクウガ全部観てしまわなければ
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/26(日) 21:17:48.96 ID:GNpMxPWI0
さて、また日曜日が来たわけだが。
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/28(火) 21:33:58.03 ID:GFXvPVX40
やっぱりだめか・・・・
しかしヒーローはきっと来てくれるはず!
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) :2011/07/02(土) 23:00:29.26 ID:j7kpEnV/o
きっと、大丈夫です。>>1なら・・・きっとまた来てくれます
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/07/03(日) 01:23:46.45 ID:bNd5ri7AO
>>324
分かったからageるなクソが
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/06(水) 23:51:34.72 ID:Ue1qQull0
>>1に変身ベルト付けたら続きを書いてくれる生物兵器になるのだろうか
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/07/08(金) 07:55:45.04 ID:X91MylOuo
SS書きは割りとよく聖なる泉が枯れ果てるからやめといたほうがいい
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/08(金) 22:13:18.63 ID:UWgJq9+30
>>327
鬱グロ書きになったとしても書いてくれるだけいいよ。
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/07/10(日) 09:30:25.29 ID:Z0I8f2cyo
日曜日は犠牲になったのだ…
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/26(金) 22:59:26.75 ID:ekuozK6zo
まーだかな
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/04(日) 09:14:07.98 ID:O1zNJ5VAO
もう来ないのか?
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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