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DIO「…承太郎と軽音部…そして生徒会がエジプトに向かっている…か」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/03/29(火) 09:17:28.58 ID:31VH2LHDO
承太郎「平沢達との奇妙な冒険」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294936396/l50

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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/03/29(火) 12:01:57.18 ID:+5UMlRjy0
次スレ期待
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/30(水) 00:05:09.07 ID:ywDmn2VDO
一応設定書いときます

・承太郎優男
・承太郎は軽音部のボーカル
・花京院は生徒会役員
・けいおんキャラは戦うのに慣れました
・結構乾燥ヒトデが出ます
・軽音部は承太郎に淡い恋心を抱いてたり
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/30(水) 00:12:06.60 ID:ywDmn2VDO
登場人物―スタンド名

空条承太郎―スタープラチナ
平沢唯―サンデイ・シエスタ
秋山澪―青春バイブレーション
田井中律―GS3(Girly Storm 疾走 Stick)
琴吹紬―ハミング・バード
中野梓―オーバー・ザ・スターライト
真鍋和―プロローグ
平沢憂―シャイニー・ジェムス
花京院典明―ハイエロファントグリーン
ジョセフ・ジョースター―ハーミットパープル
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/30(水) 00:17:59.26 ID:ywDmn2VDO
【スタンド名】サンデイ・シエスタ
【本体】平沢唯
【タイプ】近距離型
【特徴】
【能力】殴ったものは、数秒間現実の続きのような夢を見る

破壊力-D スピード-B 射程距離-D
持続力-C 精密動作性-C 成長性-A
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/30(水) 00:19:04.27 ID:ywDmn2VDO
【スタンド名】青春バイブレーション
【本体】秋山澪
【タイプ】遠距離型
【特徴】人型
【能力】触れたものを任意の場所にテレポートできる

破壊力-D スピード-B 射程距離-B
持続力-C 精密動作性-B 成長性-A
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/30(水) 00:19:50.82 ID:ywDmn2VDO
【スタンド名】GS3(Girly Storm 疾走 Stick)
【本体】田井中律
【タイプ】近距離型
【特徴】人型
【能力】GS3が触れたものをその場に固定する
    固定したものに触れたら、触れたものも固定する

破壊力-C スピード-B 射程距離-D 
持続力-A 精密動作性-E 成長性-A
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/30(水) 00:20:49.00 ID:ywDmn2VDO
【スタンド名】ハミング・バード
【本体】琴吹紬
【タイプ】近距離型
【特徴】鳥人型
【能力】触れたものをゲル状にする
    羽で飛べ、突風を起こせる

破壊力-B スピード-D 射程距離-E
持続力-B 精密動作性-B 成長性-A
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/30(水) 00:21:37.64 ID:ywDmn2VDO
【スタンド名】オーバー・ザ・スターライト
【本体】中野梓
【タイプ】近距離型
【特徴】人型
【能力】触れたものに溝を掘ることができる
    溝に入ったり、入り込ませることができる

破壊力-D スピード-B 射程距離-D 
持続力-A 精密動作性-A 成長性-A
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/30(水) 00:22:23.68 ID:ywDmn2VDO
【スタンド名】プロローグ
【本体】真鍋和
【タイプ】近距離型
【特徴】人型
【能力】壊されたものや人をなおす

破壊力-C スピード-B 射程距離-E
持続力-B 精密動作性-A 成長性-A
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/30(水) 00:25:35.49 ID:ywDmn2VDO
【スタンド名】シャイニー・ジェムス
【本体】平沢憂
【タイプ】?
【特徴】人型
【能力】?

破壊力-? スピード-? 射程距離-?
持続力-? 精密動作性-? 成長性-?
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/30(水) 00:29:08.82 ID:ywDmn2VDO
憂のスタンドについては、憂がスタンドで戦闘を行ったら明記します
特徴が人型とかばっかなのは、自分でどんなのか想像してくださいってことです
ただ一つ、唯と憂のスタンドにはデザイン決まってるのありまして
唯のスタンドにはクワガタ、憂のスタンドにはカブトムシみたいな角があります
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/03/30(水) 00:32:51.80 ID:ywDmn2VDO
とまあ、こんなところでしょうか

以前みたいにかなり間が空くことはないと思います

では
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2011/03/31(木) 20:42:16.40 ID:6pFN0n8AO
スレ立てとか色々乙です

これは澪は
死んでなかったって事だよな?
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/03/31(木) 22:13:48.59 ID:NKNF3aTko
よくレス読めよ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/02(土) 21:16:19.33 ID:sVCEfxIDO
DIO「…これで…三年分の承太郎達の演奏を見終わったか」
「……クックッ」

ヴァニラ「…DIO様?」

DIO「…いいじゃあないか…五月雨20ラブ」
「…ときめきシュガーに…U&I」
「そして…ふわふわ時間ッ」
「気に入ったぞッ!放課後ティータイムッ!」

ヴァニラ「……」

投下します
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:16:57.60 ID:sVCEfxIDO
カラチ!

承太郎「…首都なだけあるな」
「…人が邪魔だ」

花京院「仕方ないさ」
「何せ600万人いるらしいしね」

律「600万か…」
「何かイメージわきにくいな…」

和「簡単に言ったら、放課後ティータイムが100万組作れるくらいよ」

梓「それは大変そうですね…いろいろな意味で」ジトッ

律「何だよその目は〜!」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:17:31.68 ID:sVCEfxIDO
唯「あ!あれ何!?」

ジョセフ「あれはドネル・ケバブじゃな」

唯「ドネル…ケバブ?」

紬「あれはお肉なの」
「あれをナイフで切って、パンに乗せて食べるのよ」

唯「おじいちゃん!」キラキラ

ジョセフ「やれやれ」フフッ
「承太郎、少し停めてくれ」

承太郎「ああ」

キィーッ!
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:18:45.77 ID:sVCEfxIDO
ジョセフ「すまない、8人分くれ」

店員「8個1600円ね」

ジョセフ「1600円か…」

紬「ジョースターさん!ちょっと待ってください!」

ジョセフ「ん?どうかしたか?」

紬「中東方面は気をつけないと、値段がいい加減って聞きました」ボソボソ
「確か…荒木さんっていう人から…」ボソボソ
「だから…ここは私に任せてください!」ボソボソ

ジョセフ「そうか?それなら頼むよ」ボソッ
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:19:20.70 ID:sVCEfxIDO
紬「あの〜、1600円って高くないですか?」

店員「いくらなら買うね?」

紬「160円で」ニコッ

梓「ム、ムギ先輩…それは安すぎじゃ…」

店員「さすがに160円だと私達が飢え死するね」

紬「みんな、違うお店に行きましょう」クルッ

花京院「え?いいのかい?」

紬「だってここで買うと高いから」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:20:10.09 ID:sVCEfxIDO
店員「オーケーわかったね」
「800円でいいよ」

紬「行きましょうか」スタスタ

店員「待、待つね!」
「560円でいいよ!」

紬「もう一声!」

店員「480円…」

紬「もう一声!」ドドドドドドドド
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:20:48.89 ID:sVCEfxIDO
店員「やれやれ…わかったね」
「320円でいいよ」

紬「本当ですか!?」パァッ

店員「本当さ」
「男に二言はないよ」

紬「ありがとうございます♪」チャリン

店員「またね、お嬢さん」
(80円しかぼれなかったね…)
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:21:27.69 ID:sVCEfxIDO
律「ムギすげえじゃん!」

和「本当ね」
「まさか半額以下まで値切るなんて」

紬「そんなことないわ」
「中東だとこれくらいが妥当な値段なの」

梓「疑ってかかった方がいいですね」

花京院「そうだね」
「さっきなんて1000円以上ぼったくられる所だったのか…」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:21:56.64 ID:sVCEfxIDO
承太郎「盛り上がっているところ悪いが…」

唯「どうしたの?」

承太郎「…お目覚めのようだぜ」

エンヤ婆「どこじゃここはッ!」

梓「本当だ…」

和「目が覚めたばかりなのに元気ね…」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:22:29.46 ID:sVCEfxIDO
ジョセフ「目が覚めたのなら、ゆっくりはしておれんな」
「承太郎、目の前に電気屋がある」
「そこまでその婆さんを運んでくれ」

承太郎「ああ」ガシッ

エンヤ婆「離さんか!このクサレガキャァァアアアアア!」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:23:01.41 ID:sVCEfxIDO
紬「こんな街中で騒がれたら…」

律「私が口だけ固定しておくか?」

ジョセフ「いや…待つんじゃ…」
「その婆さん…様子がおかしいぞ…」

エンヤ婆「ヒッ…」ガクガク

エンヤ婆は…確かに様子がおかしかった…
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:23:33.23 ID:sVCEfxIDO
紬「本当…」
「何かに怯えてるような…」

そして…紬の予想は的中するッ

エンヤ婆「な…なぜお前がここにいるッ!?」ガクガク

唯「だ、誰もいないよ…?」キョロキョロ

花京院「頭がおかしくなったのか…?」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:24:06.20 ID:sVCEfxIDO
エンヤ婆「わしは何もしゃべっておらぬぞッ!」ガタガタ
「わしがDIO様のスタンド能力をこいつらに話すと思ったのかッ!」ガタガタ

承太郎「全員下がれッ!」ザッ
「そいつは店員を見ているッ!」

店員「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

梓「こ…この人がスタンド使いッ!」ザッ
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:24:37.61 ID:sVCEfxIDO
エンヤ婆「あ…あ…」デロデロ

唯「うっ…」

律「何だよこれはッ…!」

エンヤ婆の目からは触手が姿を現していたッ!
そして…

エンヤ婆「あばばばばばァァアーーー!」ブシャア!

それは顔中の穴という穴から這いずり出てきたッ!

エンヤ婆「なぜじゃ!」
「なぜ貴様がわしを殺しにくるッ!」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:25:13.30 ID:sVCEfxIDO
店員「DIO様は決して誰にも心を許していないということ…」
「口を封じさせて…いただきます」
「そしてそこの8人………」
「お命ちょうだいいたします」

エンヤ婆「うぎゃああああああああああああああああああ!」ズババァ!

梓「くッ…」
「ひどい…」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:25:59.35 ID:sVCEfxIDO
店員「私の名はダン…スティーリー・ダン」
「スタンドは『恋人(ラバーズ)』」
「あなた達にもエンヤ婆のようになっていただきます」

紬「何てことを…」
「あなたもこのお婆さんもDIOに忠誠を誓った仲間なんでしょう!?」

ダン「それは少し違うな…」
「DIO様は私を買われたのです」

律「金かよッ…」
「ギター売って旅費を稼いでた頃とはまるで大違いだなッ!」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:27:11.67 ID:sVCEfxIDO
エンヤ婆「DIO様を…悪く言うな…この小娘が…」
「DIO様が…わしにこんなことをするはずがない……」
「『肉の芽』を植え付けるようなことは…」

花京院「肉の芽だと!?」

ダン「その通り」
「それは肉の芽が成長した姿だ」
「今この私の手によって成長したんだがね」

和「でも…」
(スタンド…出したように見えなかった…)
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:28:19.51 ID:sVCEfxIDO
ダン「エンヤ婆…あなたはDIO様にスタンドを教えたそうだが…」
「あなたのようなちっぽけな存在に心を許していたと思っていたのか?」

エンヤ婆「DIO様は…わしを信頼してくれている…」

律「DIO様DIO様ってよォ…」
「お前はそのDIOに裏切られたんだぞッ!」
「DIOはお前をこれっぽっちも信頼なんかしちゃいない!」
「それがこの結果だッ!」

エンヤ婆「……」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:28:52.25 ID:sVCEfxIDO
律「DIOのスタンド能力を教えてくれッ!」
「そうすれば私達があんたの仇をとるッ!」
「お願いだッ!」
「私達はDIOを倒さないといけないんだッ!」

唯「そうだよ!」
「私達はDIOを倒して平和を取り戻さないといけないッ!」

梓「悪がはびこる世界にするわけにはいかないんですッ!」
「だから…お願いします!」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:29:24.67 ID:sVCEfxIDO
エンヤ婆「DIO様は…」

唯律紬梓和承花ジ「……」

エンヤ婆「きっと…わしの仇をとってくれる」
「お前達を…殺してくれる…」
「わしを…信頼してくれているからな…」ガクッ

律「クソッ!」
「婆さん…」

花京院「敵ながら…見上げた忠誠心だ」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:29:57.27 ID:sVCEfxIDO
ダン「くっくっくっくっくっくっくっくっくっくっ」
「悲しすぎる婆さんだ…」

唯「悲しくなんかないよ!」
「人を…心の底から信頼して…」
「ここまで信頼できる人が存在して…悲しいはずないッ!」
「それは…私達にも言えること…」

紬「そうね」
「最期の最期まで…人を思って亡くなったのなら」
「それはとても素晴らしいことだと思う」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:30:49.36 ID:sVCEfxIDO
梓「お婆さんは敵だったけど…」
「あなたはそれ以上に敵です!」

ジョセフ「この子達は考えられない程の信頼で結ばれておる」
「…お前の発言はこの子達を侮辱したのと同じじゃ」
「この子達の保護者として…お前を許す訳にはいかんッ!」

承太郎「…立ちな」
「8対1だが…悪いのはてめーだぜ」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:31:57.67 ID:sVCEfxIDO
ダン「……」ズズッ
「構わないが…君達は私に指一本触れない…」

花京院「こないならッ!」
「こっちから行かせてもらうぞッ!」ズギュ―z_ン!
「エメラルドスプラァァアーーーーーーッシュ!」ドバァ!

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

ダン「グハァ!」ドゴォ!

承太郎達の攻撃はダンに命中したッ
しかしッ…
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:32:26.50 ID:sVCEfxIDO
ジョセフ「ぐええッ!」ドゴォ!

ガッシャーーン!

ジョセフもダンと同じように吹き飛んだのだッ!

唯「おじいちゃん!?」

和「どういうこと…?」
「ジョースターさんも吹き飛んだわよッ…!?」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:32:56.93 ID:sVCEfxIDO
ダン「ペッ…」ビチャッ
「人の話は最後まで聞けと学校では教えていないのか…」
「もう少しでお前らはジョースターを殺すところだったんだぞ」

花京院「何…?」

ダン「戦いはすでに始まっているということだ」

紬「ど、どこ!?スタンドは…」キョロキョロ

律「わかんねー…」
「遠距離型か…?」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:33:29.69 ID:sVCEfxIDO
ダン「愚か者め…」
「探しても私のスタンドは見つからないさ」
「小僧…駄賃をやる」
「その箒の柄で私の脚を殴れッ!」

子供「ふんッ!」ブォッ!

ダン「……」バシィッ!

ジョセフ「ぎゃあああああ!」ドゴォ!

花京院「これはッ…」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:34:03.07 ID:sVCEfxIDO
ジョセフ「ヤ…ヤツが殴られたところと同じところに激痛が走ったッ…」
「痛みをわしに転換するスタンドかッ!」

ダン「はずれだ…ジョセフ・ジョースター」
「私のスタンドは体内に入り込むスタンドッ」
「さっきあなたの脳の奥に入り込んでいったわ」
「肉の芽を持ってなッ!」

ジョセフ「何ッ!」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:34:36.22 ID:sVCEfxIDO
ダン「そして…スタンドと本体は一心同体ッ」
「私を傷つければ私のスタンドが脳内で痛みに反応し…」
「同じ場所を数倍の痛みにしてお返しするッ!」

和「くッ…」
「本当に手が出せないわね…」

ダン「それだけじゃあない」
「例えば、私が交通事故にあったらどうなる?」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:35:07.63 ID:sVCEfxIDO
梓「この人を…全ての事故から救わないといけないんですね」

ダン「その通り」
「物分かりがいい子は嫌いじゃあない」
「そうそう、親切心で教えるが…」

律「何だよ…」

ダン「肉の芽…」
「あと10分もすればジョースターの脳を食い破る」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:35:56.22 ID:sVCEfxIDO
承太郎「チッ!」ガシィッ!

ダン「ぐッ…」

紬「ダメ!承太郎君!」
「落ち着いてッ!」

唯「そうだよ!」
「おじいちゃんが死んじゃう!」

承太郎「…じじいとこいつを見比べながら殴る」
「…じわじわとな」
「…半殺し以下にすれば大丈夫だろう」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:36:25.90 ID:sVCEfxIDO
律「それじゃあジョセフさんが苦しむだろッ!」
「つーか半殺し以下ってジョセフさん瀕死になるだろ!」

承太郎「…真鍋」

和「な、何?」

承太郎「…俺がこいつを殴った瞬間にじじいを治してくれ」

和「無理よ…」
「私のスタンドじゃあ承太郎君のスピードに追いつけない…」

花京院「クソッ…どうすれば…」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:37:18.41 ID:sVCEfxIDO
承太郎「…二人一緒に気を失わせるッ!」ブォッ…

ダン「うッ…」

律「バカッ!やめろ承太郎!」ガシッ!

承太郎「離れろッ!これしか方法がないッ!」

紬「その人が気を失うぐらいだったらジョースターさんは死んでしまうわ!」
「その人のスタンドは衝撃が何倍になるかわからないのよ!」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:37:51.64 ID:sVCEfxIDO
承太郎「……」ギリッ…

ダン「なめたヤローだ…」ガシッ
「クソがッ!」

承太郎「グッ…!」ドゴォ!

唯「承太郎君!」タタタタ

ダン「近づくなボケがッ!」

唯「きゃっ!」パシィッ!
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:38:31.71 ID:sVCEfxIDO
承太郎「平沢ッ!」プッツ…

ダン「ヒッ…」

唯「わ、私は大丈夫!」
「だから…怒らないで…」ギュッ

承太郎「……ああ」

ダン「なめた真似しやがってッ!」ガシッ
「ジョースターが死んだら…」
「次は貴様らだッ!」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:39:04.20 ID:sVCEfxIDO
花京院「平沢さんッ!承太郎ッ!危ないッ!」
「そいつは石を持っているぞォォーーーーーー!」

梓「オラァ!」ガオン!

梓は承太郎達を溝の中へ入り込ませ…
何とか回避させたッ

花京院「ジョースターさん!走りますよッ!」ダダダダ

ジョセフ「ああ!」ダダダダ
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:39:58.53 ID:sVCEfxIDO
ダン「なるほど…私とスタンドを離れさせる作戦か」
「だが…こうは思わないのか?」
「パワーが弱いぶん…それが射程距離にまわった、と」

梓「それでも…少しは弱くなるはずです」

ダン「どうだろうな」
「ところで…ここには3人しかいないが」

承太郎「…お前相手には俺達だけで十分だ」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:40:26.51 ID:sVCEfxIDO
ダン「ふんッ」
「いつまでその威勢を保ってられるか見ものだな!」ブォッ!

承太郎「ガフッ!」ドゴォ!

唯「承太郎君!」タタタタ

梓「承太郎先輩!」タタタタ

ダン「おっと、君達は承太郎から離れた方がいい」
「うっかり君達を殴ってしまうかもしれない」ニヤッ
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:41:04.75 ID:sVCEfxIDO
梓「構いません…」

唯「…承太郎君だけ痛い思いはさせないよ」

梓「痛みも…みんなと一緒なら耐えれると思います」

唯「だって…私達は…」

唯梓「放課後ティータイムだから…」

承太郎「お前ら…」
「…俺は大丈夫だ」
「だからお前達は離れておけ」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:41:41.68 ID:sVCEfxIDO
梓「でも…」

承太郎「安心しろ」
「…こいつには必ずつけを払ってもらう」

唯「わかったよ…」

梓「でも…私達の心は…」
「いつでも承太郎先輩と一緒ですから」

承太郎「ああ」

ダン「生意気なヤツらだ…」
「しかし承太郎…貴様がそのつもりなら…」
「今のうちにできるだけ借りておくか」ゴソゴソ
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:42:21.42 ID:sVCEfxIDO
承太郎「チッ…」

ダン「ひぃふぅみぃ…」
「これっぽっちしか持ち金はないのか」
「次はお前達だな」ニヤッ

梓「じ、自分で出します!」ポイッ

ダン(がま口…か…)
(…本当に女子高生なのか?)

唯「せっかくおじいちゃんから貰ったのに…」ポイッ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:43:35.33 ID:sVCEfxIDO
ダン「借りとくだけだぜ」
「いざとなったらお前らの承太郎が取り返すんじゃあないか?」
「何せ、必ずつけを払ってもらうって言われちまったからな」

承太郎「…9割上乗せだ」
「そこら辺も考えといた方がいいぜ」

ダン「ほぅ…相変わらず減らず口は叩けるようだなッ!」

承太郎「グッ…」ドゴォ!

唯梓「ッ…」ギリッ…
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:44:03.86 ID:sVCEfxIDO
ダン「おや、堀があるな」
「橋まで行くのもめんどくせーし…」
「承太郎、橋になれ」ニヤッ

梓「なッ!」
「承太郎先輩!そんなのになる必要ありません!」

ダン「それじゃあ、お前が代わりに橋になるのか?」
「身長が足りなくて下にまっ逆さまだと思うが」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:44:54.70 ID:sVCEfxIDO
梓「…橋まで…行ってくださいッ…!」

ダン「やれやれ」
「頼まれたんじゃあ仕方ないな」スタスタ

梓「……」ホッ

ダン「おっと何かに…」ブォッ…

ダンは脚を振り上げ…

ダン「つまずいたァァアーーーーー!」ガァン!

自ら石像に叩きつけたッ!
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:46:05.51 ID:sVCEfxIDO
梓「うそッ…」

ダン「この道は危ないな…」
「橋に行くまで何回もつまずきそうだ」ニヤッ

承太郎「クソッ…」
「…お望みの…橋だ」

梓「承太郎先輩ッ…!」

唯「あずにゃん…耐えよう…」
「承太郎君も…一生懸命耐えてる…」
「私達が耐えないと…」
「承太郎君の努力が無駄になっちゃう…」

梓「は…い…」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:46:33.71 ID:sVCEfxIDO
町外れ!

花京院「ここまで離れたが…」

律「効果…ないみたいだな…」

ジョセフ「ああ…まだ脚が痺れておる…」

和「さて…どうしましょうか」
「このメンバーでできること…」

花京院「…ジョースターさんの体内に入ろう」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:47:03.91 ID:sVCEfxIDO
紬「でも…どうやって?」

花京院「スタンドはエネルギーをイメージ化した姿なんだ」
「それはみんなのスタンドを見ても明らかだと思う」

律「確かに…」

花京院「ということはだ…」
「エネルギーを調整すれば小さくなれるんだ」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:47:34.99 ID:sVCEfxIDO
律「でも…どこにいるかわかるのか?」

紬「おそらく脳幹にいると思う」
「脳幹は神経の出発点だから」

和「そう考えるのが妥当なところね」
「みんな行くわよッ!」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:48:04.19 ID:sVCEfxIDO
町中!

ダン「おいお前」

梓「…私ですか?」

ダン「そうだ」
「確か…あずにゃんと言ったな」

梓「な、何でそれをッ…」

ダン「DIO様はすでにお前らの調査を済ませてある」
「日常生活、家族構成、文化祭ライブ」
「そしてスタンド能力もな」
「確か…中野梓…オーバー・ザ・スターライトだったか」
「そして…平沢唯…サンデイ・シエスタ」
「二人ともギターで、唯の方には憂という妹がいる」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:48:36.31 ID:sVCEfxIDO
唯「あんまりいい気分はしないね…」

ダン「それはそうだろう」
「私がお前らの立場でもいい気はしない」
「話が脱線したな」
「実は私は大の猫好きでね…」ニヤッ

梓「な、何を…」

ダン「お前にはこれから、語尾に『にゃあ』とつけてもらおう」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:49:12.68 ID:sVCEfxIDO
梓「何でそんなことをッ!」

ダン「俺はお前らのことを何でも知ってるんだぜ」
「身長…体重…」

梓「ッ…」

ダン「それに…今度は足が滑りそうだ」

梓「わかり…ました…」

ダン「…わかりました?」

梓「わかりました…にゃあ」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:50:22.31 ID:sVCEfxIDO
ダン「くっくっくっくっくっくっくっくっくっくっ」
「そういえば、最近新年になったばかりだな」
「挨拶だ、英語でな」ニヤッ

梓「ハ、ハッピーニューイヤー…にゃあ…」

ダン「ちと違うなぁ」
「もうわかってるはずだぜ?」

梓「はっ…」
「はっぴぃにゅうにゃあ…」

ダン「くっくっくっくっくっくっ」
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

梓「くッ…」

唯「あずにゃん…」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:50:54.31 ID:sVCEfxIDO
ダン「さて…次はお前だ」

唯「何…?」

ダン「何?」

唯「…何ですか?」

ダン「お前には耳掻きをしてもらおう」

唯「でも場所が…」

ダン「場所?」
「お前の膝枕があるじゃあないか」ニヤッ

唯「そんな…」

梓(へ、変態だ…)
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:51:29.14 ID:sVCEfxIDO
町外れ!

ジョセフ「オホッ!」

紬「どうしましたか!?」

ジョセフ「ほ、頬に素晴らしい感触がぁぁぁあああああああああああああ!」
「何じゃこれはッ!ヤツは何をしておるッ!」
「わし…もうこのままでいい…」ウットリ

律「そういう訳にはいかないだろ!」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:52:08.34 ID:sVCEfxIDO
ジョセフ「おお!」

和「今度は何ですか!?」

ジョセフ「み、耳が…」
「何じゃ、この感覚はッ…」

紬「耳…?」

ジョセフ「ぎゃああああああああああああああ!」

紬「きゃっ!」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:53:05.24 ID:sVCEfxIDO
律「ど、どうしたんだよ!?」

ジョセフ「み、耳が痛いッ!」
「何か突っ込まれたようなッ…」

花京院(なるほど…)
(ヤツはおそらく耳掻きをしてもらってるな)
(それも…平沢さんに)
(フム……羨ましいな)

紬「とりあえず私達は先に進みましょう!」
「あと少しでたどり着くはずよ」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:53:38.22 ID:sVCEfxIDO
町中!

ダン「グッ…」
「失敗しやがってッ…」

梓「待ってください!」
「これは唯先輩に耳掻きをさせたあなたが悪いです!」
「唯先輩がドジってわかってるなら普通させませんよ!…にゃあ」

ダン「…まあいい」
「そろそろ承太郎橋を渡らないと可哀想だな」
「…渡れ」
「そうすればさっきのはチャラにしてやろう」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:54:46.44 ID:sVCEfxIDO
唯「嫌だッ!」
「それだけは…絶対にッ…」

ダン「痛い目を見るのはお前だぜ?」

唯「構わないッ!」
「私のために承太郎君を傷つかせたくない!」

承太郎「渡れ平沢ッ!」
「そいつは何をするかわからないッ!」

唯「いいよ…」
「自分のことは自分で取り返す…」
「それに…」
「一回でもいい…」
「承太郎君を守りたいから」ニコッ
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:55:56.27 ID:sVCEfxIDO
承太郎「やかましいッ!」
「いいから渡るんだッ!」

唯「ごめんね、承太郎君…」

ダン「お仕置きだッ!」

唯「がッ!」ドゴォ!

承太郎「平沢ッ!」

梓「唯先輩!」タタタタ

唯「来ないでッ!」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:56:28.11 ID:sVCEfxIDO
梓「唯…先輩…」

ダン「もう一ぱァァーーーつ!」

唯「ガフッ!」ドゴォ!

承太郎「この…ゲスがッ…」

ダン「フン!」
「好きなように吠えておけ」
「貴様らにはそれしかできないんだからな!」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:57:38.67 ID:sVCEfxIDO
ジョセフの脳内!

紬「もうそろそろ…」
「オラァ!」

紬は血管をゲル状にし…

紬「みんな…もう少しだから頑張ろう!」

花京院「ああ!」

紬「せーの!」

ブチィ!

その箇所を全員でちぎる
この作業を何回も繰り返していた
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:58:14.73 ID:sVCEfxIDO
和「これはッ…」

先頭を行った和が驚きの声を上げる

律「ウソだろ…」
「この触手はッ…」

花京院「肉の芽だ…」
「まさかここまで成長しているとは…」

紬「みんな、あそこ!」

紬の指差す先には…

恋人「マギーーーーーッ!」

敵スタンドがいたッ
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:58:44.99 ID:sVCEfxIDO
律「やっと見つけたな…」

和「でも…何やってるのかしら…あれは」

恋人「マギッ!」ブチンブチンコネコネ

花京院「あれはッ!」
「ジョースターさんの脳細胞をちぎり、こねてから肉の芽の餌にしてるんだ!」

律「ヤバいな…」
「急がないと!」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 21:59:31.28 ID:sVCEfxIDO
和「いいえ、大丈夫よ!」
「オラァ!」

和が触手を殴ると…
触手は成長する以前の大きさに戻ったッ

和「よしッ!」
「あとはそいつよ!」

律「いくぞみんなッ!」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:00:17.90 ID:sVCEfxIDO
町中!

ダン「これは…」
「まさか…スタンドを小さくしてジョースターの脳内に入るとは…」

唯「りっちゃん達…!」

梓「承太郎先輩、あと少しですにゃん!」

承太郎「そうか」
「フッフッフッフッフッフッ…」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:00:47.99 ID:sVCEfxIDO
ダン「何がおかしい!」

承太郎「いや…」
「もうすぐでお前につけを払ってもらえると思うと嬉しくてな」ニタァ

唯「すごくいい顔だね…」ボソッ

梓「はい…」ボソッ

ダン「承太郎…お前勘違いしてないか?」

承太郎「勘違いしてるのはお前だ」
「もうそろそろ自分の身のことを考えてた方がいいぜ」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:01:30.87 ID:sVCEfxIDO
ダン「野郎ォ!」

承太郎「ぐふっ!」ドゴォ!

唯「承太郎君!そんなに挑発したらダメだよ!」

承太郎「いや…後からの楽しみが増えるんでな…」

梓「そんなこと言ってる場合じゃないですよ!」

ダン「にゃん」

梓「にゃん!」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:02:02.04 ID:sVCEfxIDO
承太郎「9割上乗せしてお返しできるんだぜ…そんな場合だ」
「平沢…ちゃんとメモってあるだろうな」

唯「うん…」

ダン「何をメモってやがる!」バッ
「これは…」

承太郎「お前にやられた事リストだ」
「メモっておかないと忘れちまうんでな」

ダン「…クソッ!」

承太郎「うッ!」ドゴォ!

ダン「いいか!私は絶対に負けんッ!」
「私を怒らせたことを後悔しろ!」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:02:33.17 ID:sVCEfxIDO
ジョセフの脳内!

花京院「エメラルドスプラァァーーーーーッシュ!」ドバァ!

恋人「マギッ!」ドゴォ!

律「やった!命中したぞ!」

花京院「よし、後は肉の芽を運ぶだけだ」
「みんな、手伝ってくれないか?」

紬「花京院君…誰と話してるの?」

花京院「え?」クルッ

花京院は背後から紬の声が聞こえ振り向く
そこにはもう一人ずつ紬達がいたッ!
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:03:04.86 ID:sVCEfxIDO
花京院「どういうことだッ!」

紬「本物は私達よ!」
「見て!さっき花京院が倒したスタンドも型が崩れていってる!」

花京院「ということはッ…」

恋人「そうだ!」
「私達がラバーズだッ!」
「マギマギマギマギーーーーーッ!」

花京院「グハッ!」ドゴドゴドゴォ!
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:03:40.70 ID:sVCEfxIDO
和「今のは脳細胞を変形させたダミーね…」
「でも今ので本体はわかったわ!」
「オラオラオラオラァ!」

恋人「マギッ!」ドグチア!

和「よしッ!終わりよ!」

律「待て和!」
「今お前が殴ったヤツはジョセフさんに戻ってる!」
「今のも脳細胞だッ!」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:04:12.74 ID:sVCEfxIDO
和「ウソッ…」

恋人「本当だ!」

紬「後ろよォォオーーーーーーーッ!」

恋人「死ねッ!」

和「うぐッ!」ドスゥ!

律「和ッ!」
「ヤバイ…かなり抉られてる…」
「早く治すんだッ!」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:05:01.26 ID:sVCEfxIDO
和「え…え…」ズギュ―z_ン!
「ごめんみんな…少し休憩させて…」

花京院「わかった!」
「今はゆっくりしててくれッ」

律「さあ行くぞッ!」

律紬「オラオラァ!」

恋人「ギャッ!」グチョオ!

紬「ハズレッ!」
「りっちゃんそっちは!?」

律「こっちもハズレだ!」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:05:46.69 ID:sVCEfxIDO
花京院「…二人とも…急いでこっちに来るんだ」

律「どうしたんだよ、花京院」

花京院「二人が今倒したダミーを見るんだ…」

紬「これはッ…」

律達が倒したダミーは…

律「う、動いて…」

恋人「マギーッ!」

二つに分裂したッ!
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:06:15.66 ID:sVCEfxIDO
紬「こんなのってありなの…?」

恋人「いいか…」
「世の中…自分というものをよく知るヤツが勝つんだ…」
「イソップのウサギとカメの話がいい例だろう」
「この私だってそうだ」
「君らを簡単に殺せないことはよく知っている…」
「だが…己の弱点を知っているからこそ全ては始まるッ!」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:06:47.50 ID:sVCEfxIDO
律「…やれやれ」
「これはあんまり使いたくなかったけど…」

花京院「何か手があるのか!?」

律「なるべくぐちゃぐちゃに…」
「ヤツの原型が無くなるぐらいに叩きのめせば…」
「もしかしたら復活しないかも」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:07:44.44 ID:sVCEfxIDO
花京院「だが…どうするんだ?」

律「私がヤツらを固定する」
「固定レベルマックスで、だ」
「そうなると本当に動けなくなる」
「人間なら…呼吸ができなくなるし…心臓も止まる」
「もちろん…外から力を加えても変化しない」

紬「なるほど…」
「その状態で攻撃を加えれば…」
「エネルギーが蓄積、蓄積、蓄積…」
「その状態でりっちゃんが能力を解除すると…」

律「…弾け飛ぶはずだ」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:08:21.94 ID:sVCEfxIDO
紬「いきましょう…それで」
「粉々になったら…いくらなんでも復活は出来ないはず」

花京院「だが…仮に本体に当たったら…」

律「その時はジョセフさんが苦しむはずッ」

花京院「なるほど…」
「やろう!」
「田井中さん!援護するッ!」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:08:55.62 ID:sVCEfxIDO
律「頼んだぞ!ムギに花京院!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」タタタタタタタタ
「オラオラオラオラオラオラァ!」

花京院「エメラルドスプラァァァアアアアアッシュ!」ドバババァ!

律「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

紬「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

花京院が律の道を拓き、律が固定…そして紬が攻撃を加える
見事なまでに完成された連携であった!
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:09:39.23 ID:sVCEfxIDO
律「ムギィ!終わったかッ!?」

紬「いつでも大丈夫ッ!」

律「よっしゃぁぁあああああ!」
「弾けろォォオーーーーーッ!」

ラバーズは全て弾け飛ぶッ!
それは全て原型を留めていなかった!
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:10:21.66 ID:sVCEfxIDO
花京院「やった!成功だッ!」

紬「残念だけど…失敗みたい…」
「よく見て…」

花京院「な、何ということだ…」

先ほどまでラバーズの姿をしていた肉片…
それが再び集まり…分裂を始めたッ!


律「さっきの数の二倍になるのかよ…」
「これは…本体を叩くしかないな」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:11:00.05 ID:sVCEfxIDO
花京院「クソッ…」
「エメラルドスプラァァーーーーーーーーッシュ!!」ドバババババァ!

エメラルドスプラッシュは数体のラバーズに命中するが…

恋人「フッフッ」
「全てハズレだ」
「ちなみに正解はわた

紬「オラァ!」

恋人「やっぱり私だ!」

紬「つッ…」ドゴォ!

恋人「やっぱり私!」

恋人「いやいや、私だ!」

恋人「ウソをつくな!私だ!」

恋人「わたあああ〜〜〜しィィィィィだよ〜〜〜〜〜〜オン!!」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:11:37.70 ID:sVCEfxIDO
律「クソォォッーーーーー!」
「本体はどいつだァァァーーーーーーッ!」

花京院「ダメだッ!見分けがつかない!」
「このままでは嬲り殺しにされるぞ!」

恋人「フッフッフッ」
「史上最弱が………」
「最も最も最も最も最も最も最も最も」
「最も最も最も最も最も最も最も最も」
「最も最も最も最も最も最も最も最も」
「最も恐ろしィィマギィーーーーーーーーッ!!」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:12:11.58 ID:sVCEfxIDO
町中!

ダン「さて…次は何をしてもらおうか」

唯梓承「……」

ダン「そうだな…」
「おい、あずにゃん」ニヤッ

梓「…できればその呼び方やめてほしいんですけど」

ダン「フッフッ…却下だ」
「さて、お前にやってもらうことだが」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:13:09.41 ID:sVCEfxIDO
梓「…何ですか」

ダン「ペロペロだ」ニタァ

梓「……は?」

ダン「俺の靴をだな…あずにゃん…ペロペロするんだ」
「この空がクッキリ映りこむぐらいピッカピカにな」

梓「い、嫌です!」

ダン「ジョースターや承太郎、唯がどうなってもいいのかッ!」

梓「ッ…」
「わ…わかりました…」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:14:21.87 ID:sVCEfxIDO
唯「あずにゃん!」
「そんなことしたらダメだよッ!」

梓「私が…決めたことですから…」

ダン「フハハハハハハハハ!」
「やはりお前は理解が早い!」
「私が見込んだだけのことはあるッ!」
「さあ…ペロペロしてもらおうか!徹底的になッ!」ゲシッ!

梓「は…い…」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:14:54.88 ID:sVCEfxIDO
ジョセフの脳内!

和「まさか…ここまで恐ろしいスタンドとはね…」

律「和ッ!もう大丈夫なのか!?」

和「ええ…いつまでも見学してるわけにもいかないし」

紬「でも…これで戦力はかなり良くなったわ」
「あとは…あれをどう区別するか…」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:15:23.08 ID:sVCEfxIDO
和「それだけど…私、ずっと考えてたの」
「それで、一つの策を思いついたわ」

花京院「何だ!その策というのは!」

和「とりあえず外に出るわよ!」

紬「どういうこと!?」
「それじゃあスタンドが…」

和「大丈夫…私に任せて」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:15:56.92 ID:sVCEfxIDO
町中!

ダン「さあ…ペロペロしてもらおうか!」

梓「わかりましたから…」ウルッ

そこへ…承太郎の視界にあるものが飛び込んだ

承太郎(これは…ハイエロファントの触脚か!)
(ついているのは…メモか)
(先をスタンドの耳に入れたら引っ張れ…)
(これでいいのか花京院!)グイッ
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:16:31.45 ID:sVCEfxIDO
花京院『承太郎!無事なのか!?』

すると、触脚を伝わり花京院の声が聞こえてきたッ

承太郎(なるほど…触脚の糸電話か)
「全員無事だが…かなりヤバい状況だ」

花京院『無事か…』
『承太郎…今まで散々そいつに何かされたことだろう』
『今ッ!その鬱憤を晴らすんだッ!』

承太郎「やれやれ…遅すぎだ」フッ
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:17:06.17 ID:sVCEfxIDO
ダン「早くしろッ!」

梓「わ、わかってますけど…」ウルウル

承太郎「オラァ!」

ダン「グヘッ!」グチャア!

唯「承太郎君!?」

ダン「何しやがるッ!」
「ジョースターのじじいがどうなってもいいってのか!」

承太郎「そいつは…すでにあいつらが解決した」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:17:34.14 ID:sVCEfxIDO
梓「承太郎先輩っ…!」ダキッ!

承太郎「よく耐えたな…」
「お前もだ、平沢…」
「俺のじじいの為に…すまなかった」

梓「耐えれますよ…仲間のためなら」
「それに…何より」
「承太郎先輩のおじいちゃんなんですから」ニコッ

唯「あずにゃんの言うとおりだよ!」ニコッ

承太郎「うちのじじいは結構な人気者みたいだな」フッ
「さあ…行くぜ!」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:18:12.19 ID:sVCEfxIDO
ダン「待、待ってください!」
「私の負けです!」
「今ので鼻の骨が折れました!」
「何でもします!靴も舐めます!」
「た、助けてくださいィィイイイ〜〜〜!」

梓「何でも…」

ダン「はい!何でもしますからぁぁあああああ〜〜〜〜〜〜」
(クソッ!スタンドを戻さ…)
(あれ…何かにひっかかって…)
(戻れないだとぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!)
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:18:40.17 ID:sVCEfxIDO
梓「本当に何でもするんですか?」

ダン「本当です!」
「だから見逃してくださいぃぃいいいいいいいいいい」

梓「でも断ります」

ダン「なッ!」

梓「あなたみたいな人間にそんな虫のいい話があると思うんですか?」

承太郎「…最初に言った通りだ」
「きっちりつけは払ってもらうぜ!」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:19:31.04 ID:sVCEfxIDO
唯梓承「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オララオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオララオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:20:18.78 ID:sVCEfxIDO
唯梓承「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオララオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオララオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオララオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァアアアアア!」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:21:00.26 ID:sVCEfxIDO
ダン「もう…やめ…」

唯「まだまだッ!」

唯梓承「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオララオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオララオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオララオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:21:34.33 ID:sVCEfxIDO
唯梓承「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオララオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオララオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:22:15.54 ID:sVCEfxIDO
唯梓承「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオララオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオララオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オララオラオラオラオラオラオララオラァァァアアアアアアアアアアア!」

ダン「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:22:51.36 ID:sVCEfxIDO
町外れ!

紬「倒したみたいね」ホッ

和「それじゃあなおすわよ」ズギュ―z_ン!

町中!

ダン「…もう……無理です」

承太郎「…これくらいで許してやる」

ダン「あ…ありが
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ!」

唯梓「えッ!?」

ダン「……………」ピクピク

梓「な、何があったんですかね…」

唯「さ、さあ?」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:23:17.35 ID:sVCEfxIDO
紬「みんな〜〜!」タタタタ

唯「ムギちゃん!みんな!」

和「みんなひどいケガじゃない!」
「治してあげるわ」ズギュ―z_ン!

梓「ありがとうございます」
「ジョセフさんは何ともないんですか?」

ジョセフ「ああ、見ての通りピンピンしておる」
「この子達の発想のおかげでな」

承太郎「一体そっちでは何があったんだ?」

花京院「それは…」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:24:05.69 ID:sVCEfxIDO
少し前の町外れ!

律「それで…策ってのは…」

和「みんな覚えてる?」
「一番最初…ダンが吹き飛んだらジョースターさんも吹き飛んだことを」

花京院「ああ」

和「あのスタンド…どういう訳かエネルギーも伝えるみたい」
「そして…律の戦いを見て思いついた」
「ジョースターさんを固定して…」
「体内にエネルギーを溜め込んだらどうかって」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:24:52.32 ID:sVCEfxIDO
紬「だけど…やっぱり痛みは…」
「ハッ!」

和「感づいたわね、ムギ」ニヤッ

律「どういうことだ…?」

和「まず、ムギがジョースターさんをゲル状にするわ」
「これで痛みはなくなるはず」

律「それで…」

花京院「なるほど…」
「確かに総力戦だ」ニヤッ

和「ふふっ」
「助かるわ、理解が早くて」

律「何かごめん…」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:26:22.53 ID:sVCEfxIDO
和「いいえ、次まで言ったら律も分かるはずよ」
「その次なんだけど、ゲル状のジョースターさんを律が固定するの」
「呼吸ができて、エネルギーが蓄積されるレベルでいいわ」

律「うん」

和「そして…本体を叩く」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:26:49.71 ID:sVCEfxIDO
律「なるほど!」
「花京院のハイエロファントでジョジョ達に知らせるわけか!」
「そして、ジョジョ達に本体を叩かせてエネルギーを溜めて…」

和「…私がジョースターさんの状態をなおす」
「すると…エネルギーも元のところへ戻るはず」
「敵スタンドを通して来てるわけだから…」
「敵スタンドのもとへ、ね」

ジョセフ「その策のったぞ!」
「頼むぞ!みんな!」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:27:39.47 ID:sVCEfxIDO
戻って町中!

花京院「ということさ」

唯「私には難しいよ〜…」

梓「でも、その間によく敵スタンドは逃げませんでしたね」

紬「私のスタンドの一部をジョースターさんの耳に貼ってたの」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:28:22.01 ID:sVCEfxIDO
梓「一部?」

紬「ほら、前に船でも取ったでしょ?」ニコッ

梓「眉毛ですか…」
(便利だなぁ)

ジョセフ「みんなすまなかった…」

唯「おじいちゃんは悪くないよ!」

律「そうだな」
「あんなちっこいスタンド普通気づかないって」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/02(土) 22:29:21.82 ID:sVCEfxIDO
和「それに、ジョースターさんの勇気があったから作戦は成功したんですから」

ジョセフ「ありがとう…」

承太郎「じじい、シケたツラしてるんじゃあねー」
「そんな暇があったら早く先に行くぜ」

ジョセフ「そうじゃな」フッ
「ありがとう…わしの孫達よ」

本体名―スティーリー・ダン
スタンド名―ラバーズ
―再起不能―

承太郎一行
―アラブ首長国連邦へ―

TO BE CONTINUED…
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/02(土) 22:35:44.99 ID:sVCEfxIDO
俺は大真面目です
ずっと切羽詰まった感じもあれだし、たまにはこういう話もいいかな、と
まあ、やりすぎた感もありますけどね

澪梓あたりでネタ思いついたけど書けないという
とりあえず先にこれを終わらせましょう

>>14
澪は生きてますよ
本当はお亡くなりにさせようと思いましたけど、やっぱり愛着ありまして…
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/02(土) 22:36:45.58 ID:z+3LuinBo

ラバーズが原作以上のクズで安心した
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/03(日) 18:29:59.93 ID:QDi3aW7DO
書き溜めが少なくなってぽぽぽぽ〜ん
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:30:29.83 ID:QDi3aW7DO
アラブ!

梓「それにしても、この国はすごいですね…」

唯「おっきい家ばっかりだよ〜」

律「ムギの家もこんな感じなのか?」

紬「あれがフィンランドの別荘と同じくらいの大きさかしら」

和「ひょっとして…あの一番大きいの?」

紬「ええ…まあ…」

律(どうなってるんだ家の方は…)
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:31:09.11 ID:QDi3aW7DO
花京院「それにしても、なかなか落ち着かないな」
「誰かに見られているような…」

承太郎「…まあな」
「誰が敵スタンド使いか分からないから気持ちはわかる」

ジョセフ「その落ち着かない時間を少なくするために考えたルートだが」
「ここから北西へ100kmのところにヤプリーンという村がある」
「そこからだと車じゃあ2日もかかるらしい」
「そこで、じゃ」
「この村からセスナで移動しようと思う」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:31:54.24 ID:QDi3aW7DO
承太郎「…じじい…今まで何回墜落したか覚えてるか?」

ジョセフ「だ、大丈夫じゃ!」
「今までは運が悪かっただけさ」

承太郎「…てめーにはスタンド以外に何か憑いている気がするがな」
「ひょっとしたら、そっちの方がスタンドより強いかもしれないぜ」

ジョセフ「やかましいわ!」
「とにかくセスナで行く!」
「我々にはもう時間がないんじゃ!」

承太郎「…やれやれ」
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:33:10.00 ID:QDi3aW7DO
花京院「セスナのあてはあるんですか?」

ジョセフ「前もってSPW財団の者に頼んであってな」
「ついさっき届いたみたいじゃ」

和「間に合ったん…ですね」ホッ

ジョセフ「ああ」フッ
「そして、セスナに乗る前に砂漠を横断せねばならん」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:33:42.27 ID:QDi3aW7DO
紬「徒歩…ですか?」

律「それはないって!砂漠ってかなり暑いんだろ?」
「歩いてたら煮えるわ…」

ジョセフ「大丈夫じゃ」
「ラクダを用意してあるからそれで行く」

唯「ラクダ!?」
「すごいよりっちゃん!私達アラビア人だよ!」

律「落ち着け…」
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:34:07.76 ID:QDi3aW7DO
砂漠!

ラクダ「バフ〜ッ」
「ブァフゥ〜」

律「うげっ…」

和「な、なかなか個性的な臭いね…」

花京院「まあ…臭いね」

梓「せっかく和先輩がオブラートに包んで言ったのに…」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:34:36.47 ID:QDi3aW7DO
唯「ダメだよ花京院君!」
「ラクダがかわいそうだよ!」

花京院「あ、ああ…すまなかった」

ラクダ「ブァフゥ〜〜」

花京院「うぐっ…」

唯「それで、どうやって乗るの?」

ジョセフ「ラクダは座らせてから乗るんじゃ」
「こうやって」グイッ
「…こうやって」グイッ
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:35:10.93 ID:QDi3aW7DO
承太郎「…座ってないが」

ジョセフ「少し待っとれ!」ググッ!

梓「大丈夫ですかね…?」

紬「大丈夫だと思いたいけど…」

律「唯!ゆ〜い!」トントン

唯「な〜に?りっちゃん」

律「ラクダは楽だ」キリッ

唯「ふふっ…」プルプル
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:35:40.49 ID:QDi3aW7DO
ラクダ「バフッ」ゲシッ

律「いてッ!」
「こんの〜!何するんだよ!」

梓「ラクダに蹴られるようなことを言った律先輩が悪いです」

承太郎「ラクダにも呆れられたのか」

律「ぐっ…」

ジョセフ「やった!座ったぞ!」

唯「本当だ!」
「どうやったの?」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:36:41.18 ID:QDi3aW7DO
ジョセフ「食べ物でつったんじゃよ」
「頭脳プレイってところさ」フッフッ

承太郎「ラクダに頭脳で勝って喜ぶとは思わなかったぜ」

ジョセフ「うっ…やかましいわ!」
「よし、それじゃあみんなも乗ってくれ」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:37:12.85 ID:QDi3aW7DO
少し後!

ジョセフ「よし、みんな乗れたみたいじゃな」

唯「たっかいね〜!」

梓「ほ、本当ですね…」

律「あんら〜?」
「梓ちゃん…もしかして怖がっておられますの?」ニヤッ

梓「そ、そんなんじゃないもん!」

律(わかりやすっ)ニヤッ

ジョセフ「さあ、そろそろ行こう」
「ヤプリーンへ向け出発じゃ!」

唯律紬「おーっ!」

和(綺麗に8方向に別れたわね…)
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:38:13.23 ID:QDi3aW7DO
砂漠横断中!

唯「あづい〜…」

律「唯…精神力だ…」
「涼しいと思い込むんだ…!」

唯「さすがに今回は無理…」

花京院「…承太郎」

承太郎「…ああ」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:38:51.78 ID:QDi3aW7DO
紬「二人ともどうしたの?」

花京院「誰かに…見られている気がする」

和「でも…足跡も消してるし…」
「結構なところまで見渡せるようなところよ?」

唯「そういえば、スー太って目が良かったよね?」

梓「ス、スー太?」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:39:35.46 ID:QDi3aW7DO
唯「承太郎君のスタンドだよ〜」
「スタプラ君だとヒトデとかぶっちゃうし」

梓「何というネーミング…」

承太郎「それだが…」
「何も不審なものはないな」

和「気のせいなんじゃない?」
「暑いからどうかなってるとか」

承太郎「そうだといいがな」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:40:06.32 ID:QDi3aW7DO
梓「そろそろ行きましょうか」
「こんなところにずっとはいたくないです」

紬「それにしても暑いわね…」
「50℃だって…」

ジョセフ「今が一番暑い時間帯のはずじゃ」パカッ
「8時か…」
「8時!?」

承太郎「てめーが時計の時間を合わせてないだけじゃあないのか?」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:40:51.08 ID:QDi3aW7DO
ジョセフ「そんなはずはない!」
「お前の時計を見てみろ!」

承太郎「…8時だな」

唯「ご、午前8時とか!」

ジョセフ「それはない…」

花京院「どういうことだ…」
「未だに太陽が沈まないとは…」

梓「それだけじゃありません!」
「温度計が60℃を指しましたよ!」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:41:22.47 ID:QDi3aW7DO
紬「ねえみんな…」
「あの太陽…昇ってきてない?」

花京院「本当だ…」
「太陽が…スタンドだとッ…!」

ジョセフ「全員岩影に隠れろッ!」バッ

律「くそ…」
「煮えるってのが現実味を帯びてきやがった…」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:41:50.95 ID:QDi3aW7DO
和「ヤバいわね…」
「私達には時間がない…」
「もって…あと30分ってところかしら」

梓「な、何でですか!?」

和「単純に危険なのよ…」
「高温のところにずっといるのは…」
「サウナの勝負だって…唯と律がやりそうなことだけど」

唯律「うぐっ…」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:42:19.31 ID:QDi3aW7DO
律「そ、それよりヤバいぞ!」
「70℃になっちまった!」

紬「どうしよう…打つ手がないッ…」

承太郎「…本体だ」
「本体を叩く…それしかない」

花京院「ああ…」
「これほどのスタンドパワーなら、必ず本体は近くにいるはずだ!」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:42:47.27 ID:QDi3aW7DO
梓「だけど…本体がどこにいるか…」

花京院「それだ…ネックは…」
「だから僕のハイエロファントで探りを入れるッ!」ズギュ―z_ン!

紬「危険よ花京院君!」

花京院「遠距離型は僕しかいない…」
「それに大丈夫だ」
「上空から少し様子を見るだけさ」

ハイエロファントは遥か上空へと飛び立つ
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:43:16.15 ID:QDi3aW7DO
太陽「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

承太郎「何かくるぞッ!」

和「花京院君!スタンドを戻してッ!」

花京院「くッ…」
「エメラルド

太陽「……」ドバァ!

太陽から何かが発射されたッ!

花京院「ぐはッ!」ズバッ
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:43:45.50 ID:QDi3aW7DO
律「危ねッ!」
「何だよこれッ!」

梓「太陽の光線ですッ!」
「ますますどうしようもありませんよ!」

承太郎「スタープラチナッ!」ズギュ―z_ン!
「オラァ!」ドガァン!

スタープラチナは岩に穴をあけるッ

承太郎「全員中へ入れッ!」

和「た、助かったわ…」

紬「一時的に…ね…」
「早く対策を考えないと…」
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:44:14.79 ID:QDi3aW7DO
梓「本体はどこにッ…」
「この砂漠じゃあ見つけられないはずないのにッ…!」

花京院「落ち着くんだ…」
「焦ったら策も思いつかなくなる」

唯「あれ…?」

律「どうしたんだ?」

唯「りっちゃん、あれ!」
「あれって人じゃない!?」

承太郎「急ぐぞ…」
「平沢が幻覚を見だした」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:44:45.68 ID:QDi3aW7DO
律「いや待てジョジョ!」
「私にも…見える!」

紬「ど、どこに!?」

唯「ほら、あそこだよ!」

紬「ほ、本当…」
「二人…ラクダに乗ってる!」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:45:14.28 ID:QDi3aW7DO
承太郎「やれやれ…」
「どうする?じじい」

ジョセフ「ああ…どこの誰かはわからんが」
「これ以上近づいたら危険じゃ」
「どうにかして知らせなくては!」

太陽「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

和「スタンドの様子がおかしいわッ!」
「さっきと同じッ…!」
「そこの二人ッ!逃げてェェェーーーーーッ!」
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:45:44.08 ID:QDi3aW7DO
花京院「中野さんッ!」

梓「無理ですッ!」
「ここからだと…届かないッ…!」

太陽「……」ドバァ!

スタンドは光線を発射するッ

ジョセフ「二人とも逃げるんじゃァァアーーーーーーッ!」

ドゴォ!

光線は…砂漠に突き刺さるッ
先ほどの二人組は消えていたッ!
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:46:10.63 ID:QDi3aW7DO
唯「あ、あの二人は…」

花京院「消えたッ…!?」

律「違う!」
「左だ!左に移動してるッ!」

紬「本当…いつの間に…」
「承太郎君…」

承太郎「いや…俺も目で追えなかった」
「ただ…あれは移動したというより…」
「テレポートをしたと言った方がいい」
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:46:41.39 ID:QDi3aW7DO
梓「何でわかるんですか…?」

承太郎「あいつらがさっきいた場所から今いる場所まで…」
「…足跡がない…一つとしてな」

?「さすがだ…承太郎」
「いい観察眼をもってるよ」
「まあ…本体の位置がわからなかったのは置いといてだけどな」

承太郎「この声はッ…」
「秋山に似ている…」
「だが…」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:48:10.07 ID:QDi3aW7DO
澪「正真正銘…秋山澪だよ」バサッ
「久しぶり、承太郎」ニコッ

ジョセフ(来たか…ついに)
(だが…あと一人は誰だ?)

?「皆さん…本当にわかりませんか?」
「よく…注意して辺りを見回してください」
「必ず不自然な点があるはずなんです」

梓「この声…」
「ま、まさか…」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:48:38.98 ID:QDi3aW7DO
唯「う…い…?」
「憂なのッ!?」

憂「お姉ちゃん…」バサッ
「大丈夫だった?」
「これからは…私もいるからね」ニコッ

唯「憂ぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいい!」タタタタ

律「唯ッ!出るなァァーーーーーー!」

花京院「狙い撃ちにされるッ!」
「早く戻るんだ!」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:49:07.38 ID:QDi3aW7DO
唯「憂っ!」ギュッ

憂「お姉ちゃん…」フフッ
「今降りるから少し脚放して?」

唯「うん…!」

紬「どういうこと…?」
「今の唯ちゃんは絶好の的だったはず…」
「いいえ…あの二人も…」
「何か攻撃できない条件が…?」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:49:41.85 ID:QDi3aW7DO
和「違うわムギ…」
「澪達が立っているすぐ隣の岩…」
「その側にある岩…鏡に映ってるみたいじゃない?」

紬「なるほど…」
「影の向きも他の岩とは違う」

律「まさか…」

澪「そのまさかだよ」スッ

澪は一歩前へ出る
すると…そこにはもう一人澪が現れたッ!
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:50:59.67 ID:QDi3aW7DO
澪「こいつは鏡を使ってたんだ」ピトッ

澪は鏡に手を当て、テレポートさせた

男「ヒッ…」
「お前は死んだはずじゃ…!」

澪「そうやすやすと死ねないよ」
「私には…まだやるべき事があるんだ」
「エジプトでも…日本に帰ってからもな」
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:51:29.30 ID:QDi3aW7DO
承太郎「おい…スタンドを引っ込めるんだ」
「暑くて仕方ないぜ」

男「は、はい!」

承太郎「お前…なまっちゃあいないだろうな」

澪「だ、大丈夫…」
「その…憂ちゃんと手合わせしたりしてたし」

承太郎「そうか」
「それなら任せてもいいな」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:52:08.32 ID:QDi3aW7DO
澪「うん」
「なあ…私の能力…知ってるのか?」

男「あ、ああ…テレポートだろう?」

澪「そう…」
「お前には…そのテレポートを最大限に利用したいと思う」

男「な、何を…」

澪「それじゃあ先に見せておくよ」
「あの岩がお前だ」

澪は先ほどの鏡を岩の中にテレポートさせると…
岩は真っ二つに砕けたッ
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:52:55.62 ID:QDi3aW7DO
澪「…とまあ、こんな感じにな」

男「……」ブクブク

憂「はったり大成功ですね」フフッ

澪「そうだな」フフッ

唯紬「澪ちゃんっ!」タタタタ

梓「澪先輩っ!」タタタタ

花京院「秋山さんっ!」タタタタ
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:53:26.49 ID:QDi3aW7DO
澪「みんな…」

紬「生きてたのね…」ギュッ

澪「うん…何とかな」
「それより…く、苦しい…」

紬「あ、ごめんなさい!」

梓「それにしても…本当に良かったです」
「死んだものだとばかり…」
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:53:55.10 ID:QDi3aW7DO
澪「私も死を覚悟したけど…」
「生き残りたいって気持ちが私を生かしてくれたんだと思う」
「結果…和が来て助けてくれたんだ」

花京院「真鍋さんが…?」

和「みんな…今まで黙っててごめんなさい」
「実は…私と律、ジョースターさんは、澪が生きてるって知ってたの」

梓「何で教えてくれなかったんですか!?」

ジョセフ「澪ちゃんには買い物を頼んだんじゃ」
「それはセスナともう一つなんじゃが…」
「それには、敵も味方も死んだと思い込んだ澪ちゃんが適任だった」
「敵に知られるわけにはいかん…」
「みんなに知らせた時に敵の耳に入る危険もあったから黙っとったんじゃ」
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:54:48.28 ID:QDi3aW7DO
承太郎「…いいさ」
「秋山が生きていた…それだけで十分だ」

澪「承太郎…」

唯「そうだね、承太郎君の言うとおりだよ」
「本当に…生きててくれて良かった…!」

梓「お帰りなさい、澪先輩」
「もう二度と…私達から離れないでくださいね!」

紬「澪ちゃん…」
「もうあんなにつらい思いはさせないから…」

花京院「ああ、僕達みんなで助け合おう」
「誰一人として…親友を傷つけさせたらいけないんだ」

澪「みんな…」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:55:43.01 ID:QDi3aW7DO
和「ジョースターさん…」
「憂が戦力に加わるなんて聞いてませんよ…!?」

ジョセフ「わしも今知ったんじゃ…」
「憂ちゃんがスタンドに適応したことすらな」

和「何も知らされてなかったんですか!?」

憂「私がSPW財団の方に黙っておいてほしいってお願いしたんです」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:56:20.58 ID:QDi3aW7DO
ジョセフ「なぜそんなことを?」

憂「私が治ったってジョースターさんが知ったら…」
「私をエジプトに行かせないように手回しすると思ったからです」

ジョセフ「確かにな…」
「…帰るつもりはないんじゃろう?」

憂「はい」
「私は…皆さんの力になるために日本を出たんですから」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:56:59.18 ID:QDi3aW7DO
ジョセフ「ここまで来たからな…」
「憂ちゃん、我々と共に来てくれ」
「戦える人数は多いほど助かる」

憂「はい!」
「ありがとうございます!ジョースターさん!」

ジョセフ「いいさ」
「憂ちゃんにも確固たる信念があるから行動したんじゃろう」
「わしはそんな憂ちゃんに敬意を表するよ」
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:57:28.12 ID:QDi3aW7DO
憂「そ、そんな…」モジモジ
「あのっ…みなさん、よろしくお願いします!」ペコリ

律「こっちこそよろしくな、憂ちゃん!」

承太郎「やれやれ…また騒がしくなりそうだな」フッ

花京院「そういえば、平沢さんのスタンドはどんな能力なんだい?」

憂「えっと、その…」
「実はわからないんです…」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:58:08.05 ID:QDi3aW7DO
紬「わからない…?」
「承太郎君のスタープラチナみたいな感じかしら」

澪「それは違うと思う…」
「憂ちゃんと手合わせしてる時に感じた…」
「何か必ず能力がある」
「それは憂ちゃん自身もわかってることなんだ」

梓「本当なの…憂?」

憂「うん…きっと…お姉ちゃんのスタンドとなら何か出来る気がする…」

梓「唯先輩と…」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:58:40.68 ID:QDi3aW7DO
ジョセフ「まあまあ、この話はあとからすればいい」
「とりあえず村に移動しよう」
「その後は、澪ちゃんの復活と憂ちゃんの歓迎パーティーじゃ!」

唯「ほんと!?」
「早く行こうりっちゃん!」

律「だな!」
「急げみんなー!」

紬「おー!」

澪「はしゃぎすぎだ!」

梓「全くです…」

承太郎「おい、置いて行くぜ」

澪「もうあんなところに!?」

梓「速すぎですよ!」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/03(日) 18:59:22.81 ID:QDi3aW7DO
和「軽音部はやっぱり軽音部ね」フフッ

花京院「そうみたいだね」フフッ

憂「私達も行きましょうか」ニコッ

本体名―アラビア・ファッツ
スタンド名―ザ・サン
―再起不能―

承太郎一行
―ヤプリーンへ―

TO BE CONTINUED…
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/03(日) 19:02:52.59 ID:QDi3aW7DO
今日の波平かわいかった

アラビア・ファッツにごめんなさいしないといけません
個人的に澪憂を早く出したくてですね、はい
扱いひどくなりました

何で俺は二次元に生まれなかったんだろう
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/09(土) 09:34:04.11 ID:qJ8z+1dDO

174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:34:37.22 ID:qJ8z+1dDO
ヤプリーン!

……ギャア…

澪「……」スースー

…ギャア…オギャア…

澪「ん……?」ムクッ

オギャア!オギャア!

澪「赤ちゃんの…泣き声…?」
「それより…何で私は遊園地にいるんだ?」
「確か…ヤプリーンのホテルに泊まったはずじゃ…」キョロキョロ

澪は眠い目をこすり、回りを見渡すと…
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:35:07.73 ID:qJ8z+1dDO
澪「律!」タタタタ

律が近くのベンチで眠っていた

澪「律!起きろ!」ユサユサ
「何かおかしい!」ユサユサ

律「ん〜…あと5分…」

澪「そんなことを言ってる場合じゃないんだよ!」
「何でかよくわからないけど、私達は遊園地にいるんだ!」

律「ああ…そう…」
「夢でも見てんじゃねーの…」ムクッ
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:35:37.53 ID:qJ8z+1dDO
澪「この景色を見ても同じセリフが言えるか?」

律「こりゃまあ…」
「私はずいぶん変な夢を見てるみたいだな…おやすみ」

澪「起!き!ろー!」ギュッ!

律「いへぇ!ほっへは引っはるな!」グニッ

澪「目は覚めたみたいだな」

律「おかげさまでな…」ヒリヒリ
「しかし…痛いってことは現実なんだろうな…」
「私達以外…誰もいない気がするな…」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:36:12.46 ID:qJ8z+1dDO
澪「ああ…異様に静かだ…」
「…赤ちゃんの泣き声を除いたら…な」

律「そして…その赤ちゃんはどこにいるか見当もつかないな…」
「捜してみるか?」

澪「そうだな」

律「お、メリーゴーランドだぞ、澪」
「澪にぴったりだな〜」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:36:38.05 ID:qJ8z+1dDO
澪「どういう意味だ…?」

律「白馬の王子様を信じてそうなところが」

澪「うっさい!」

律「いでっ!」ゴチン
「たく…」フフッ

澪「何で笑ってるんだよ?」

律「教えな〜い♪」

澪「何だよ気になるだろ?」
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:37:35.85 ID:qJ8z+1dDO
律「何つーかさ…」
「久しぶりだなって思ってさ」

澪「久しぶり…?」

律「そ。久しぶり」
「澪とのこういう絡み…澪のゲンコツ…」
「澪が近くにいるんだって思うと…嬉しくなってさ」

澪「っ!///」
「バ、バカ律!///」

律「あいたっ!」ゴチン!
「っくぅ〜〜…いてぇ…」
「ん?あれパンフレットじゃないか?」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:38:09.42 ID:qJ8z+1dDO
澪「本当だ」
「地図があったら助かるな」

律「一枚貰いますよっと」スッ
「…何だよこれ」

律はパンフレットを見て絶句する

澪「どうしたんだよ?」

律「これ見てみろよ…」スッ
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:38:49.24 ID:qJ8z+1dDO
澪「ヒッ…」ガクガク

律「予想通りのリアクションだ…澪…」
「このパンフレット…さわちゃんが描いたんじゃねえのか…?」

パンフレットの表紙には…死神が描かれていた…

澪「こ、これ…よく見ると文字が書いてある…」
「『DEATH13』…?」

律「本当だ…パンフレットじゃあ…」
「…澪…そのパンフレットを離せ」

澪「え?」
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:39:49.39 ID:qJ8z+1dDO
律「いいから離せッ!今すぐにだッ!」

澪「何でだよ?」
「もしかしたら何か

律「いいから離せって言ってんだろ!」
「今そのパンフレットの死神が動いたんだよッ!」

澪「おい律、冗談が

律「冗談言ってるように見えるかよッ!」

その時!パンフレットから死神の手と鎌が飛び出したッ!
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:40:25.09 ID:qJ8z+1dDO
澪「なッ!」
「青春バイブレーションッ!」

律「だから言ったろ!」
「GS3ッ!」

澪律「え……!?」

二人はスタンド名を叫び、スタンドを出そうとしたが…
澪達のスタンドは姿を現さなかったッ!

澪「ウソだろ…?」

パンフレットの死神は鎌を振り上げ…
そして澪を目がけ振り下ろした!
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:40:58.50 ID:qJ8z+1dDO
律「こっちだッ!」グイッ!

澪「つぅッ…」シュパッ

鎌は澪の頬を掠め…

犬「ギャッ!」ズブゥ!

近くにいた犬の頭に食い込んだッ

澪律「うッ…」

鎌は進むことを止めず…
犬の頭からは脳ミソが出てきたッ
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:41:36.47 ID:qJ8z+1dDO
澪律「うわああああああああああああああああああああああああああああ!」

律「逃げるぞ澪ォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

澪「む、無理…うッ…」

律「澪ッ!逃げないと殺されるッ!」
「夢かもしれないけど何かヤバイッ!」

……さん…
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:42:10.88 ID:qJ8z+1dDO
澪「た…立てない…」ガクガク
「律…逃げて…」ガクガク

律「掴まれッ!それくらいなら出来るだろッ!」

澪「本当に力が…入らないんだ…」ガタガタ

律「…戦うしか…ないか」
(けど…どうやって!?)
(スタンドがなかったら、私達はただのか弱い女子高生だ…)
(どうやって…どうやって……ッ!)

死神「ラリホー!」

澪「律ッ!死神が来てるぞォォォーーーーーッ!」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:43:13.16 ID:qJ8z+1dDO
憂「澪さん!律さん!」ユサユサ

澪律「はッ!」

律「憂ちゃん!ここは一体…」

憂「ここはヤプリーンのホテルです」
「それより…二人とも大丈夫ですか?」
「なかなか二人とも起きてこなかったので様子を見にきたら…」
「二人ともすごくうなされてましたよ?」

澪「そっか…ごめんな」
「今から下に下りるよ」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:43:40.30 ID:qJ8z+1dDO
律「それにしても…かなり怖い夢だったな…」

憂「夢…?」

澪「私も悪夢を見たな…」

憂「それで二人ともうなされてたんですか」
「どんな夢だったんですか?」

律「それは…」
「……あれ?」
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:44:21.60 ID:qJ8z+1dDO
澪「律も忘れたのか…」

憂「『も』ってことは…」

澪「ああ…私も忘れてる…」
「すごく怖い夢だったのは覚えてるんだけど…」

律「早く記憶から抹消したかったのかもな」

190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:45:03.21 ID:qJ8z+1dDO
憂「あれ…」
「澪さん、ほっぺた切れてますよ?」

律「本当だ」
「うなされてる時に切ったのかもな」

澪「切れそうな物は何も置いてなかったんだけど…」

律「爪か何かで引っ掻いたんだろ」
「和に治してもらおう」

澪「ああ…」

憂(本当に引っ掻いたのかな…)
(私が料理を作りはじめた頃…私の左手にはあんな傷が結構あった)
(…包丁での…『切り傷』が)
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:47:30.21 ID:qJ8z+1dDO
外!

子供「うわぁぁーーーーーん!」

澪「どうしたんだろうな?」

律「大方、親に怒られたか何かだろ」

子供「僕の犬が死んでるーーーーーーーッ!」

憂「犬が…」
「気の毒ですね…」

律「だな…」
「でも…あんなに悲しんでくれて…犬も幸せかもな」
「言い方は変だけどさ」
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:48:08.19 ID:qJ8z+1dDO
澪「あの世でもあの子の愛を感じれるんだな」
「確かに…幸せな生涯だったかもな」

子供「誰だッ!」
「僕の犬をこんな目に合わせたヤツはーーーーーーー!」
「誰が!何のために殺したんだぁぁぁあああああ!」

憂「殺…した…?」

律「マジかよ…」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:48:42.08 ID:qJ8z+1dDO
澪「殺した……犬…」
「……犬…殺された…」

憂「澪さん…どうかしましたか…?」

澪「最近…死んだ犬を見た気がする…」
「私達が想像してた…天寿を全うした犬じゃない…」

律「…何者かに殺された犬…だろ?」
「私も…見た気がするんだ…」

憂「でも…澪さんが合流したのはつい最近ですよ…?」
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:49:25.67 ID:qJ8z+1dDO
澪「それだ…不思議なのは…」
「憂ちゃん…私達は犬の死体なんて見てないよな?」

憂「はい…」

律「いつだ…一体…!」

憂「あの…わからないことは後回しじゃダメ…ですか?」
「テストと一緒で…もしかしたら後から思い出すかもしれないですし…」

澪「そう…だな」
「とりあえず今はジョースターさん達のところへ向かおう」
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:49:52.76 ID:qJ8z+1dDO
飛行場!

ジョセフ「ちょいと待ってくれ!」

男「待たないね!」

律「おいおい…何をもめてるんだよ」

紬「実は、この村の赤ちゃんが熱を出したみたいで…」
「この村には医者がいないから、一緒に飛行機に乗せてくれって」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:50:29.10 ID:qJ8z+1dDO
澪「別にそれくらい…」
「ていうか、和のスタンドを使えばいいじゃないか」

花京院「…僕達と一緒に来るには危険すぎる」
「そして…真鍋さんの能力もおおっぴらには使えないんだ」

澪「何で…」

和「私が能力を使うことによって…敵に私達の居場所がわかるかもしれないの」
「情報っていうのは、思った以上に早く伝わるわ」
「病気を一瞬で治したなんて村の人が噂したら…」

澪「敵の耳にも伝わる…か」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:50:58.26 ID:qJ8z+1dDO
男「あんたは赤ちゃんを見殺しにするのかね!」

ジョセフ「うぐッ…」
「じゃがな…」

唯「おじいちゃん…もう赤ちゃんを連れて行った方が…」

承太郎「…平沢の言う通りだ」
「確かに危険だが…」
「こんなところで無駄に時間を使ってる場合じゃあない」

ジョセフ「…そうじゃな」
「いいだろう、連れて行こう」

赤「……」ニヤッ

憂(笑った……?)
(それに…赤ちゃん…もう歯が生えてるの?)
(見間違い…かな…)
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:51:32.02 ID:qJ8z+1dDO
飛行機内!

唯「おっきいね、憂〜」

憂「そう…だね」

唯「あれ?どうしたの?」

憂「ううん、ちょっとね…」

和「何か悩み事?」
「私で良かったら話聞くけど」

憂「悩み事というか…」
「私の思い込みかもしれないんですけど…」
「ジョースターさんが赤ちゃんを連れて行くって言った時…」
「赤ちゃんが笑ったような…」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:52:12.27 ID:qJ8z+1dDO
和「赤ちゃんも嬉しかった、とか」

憂「それだけじゃないんです…」
「その…笑った時に歯…牙のような歯が見えて…」

和「そう…」
「確かに生後一年もたってないような子にそんな立派な歯があるとは…」
「一応頭の片隅に置いといた方がいいかもね」

憂「ありがとう和ちゃん…!」
「確信もないのに話を聞いてくれて…」

和「憂はいい子だってみんな知ってるから…」
「みんなも話を聞いてくれたはずよ」
「それより素が出てるわよ」フフッ

憂「あ…」フフッ
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:52:37.83 ID:qJ8z+1dDO
律「ふぁ〜あ…」
「何か眠くなってきた…」

紬「本当…」
「やっぱり乗り物での長距離移動だと…」

承太郎「寝ててもいいぜ」
「目的地まではまだまだだからな」

澪「でも…赤ちゃんのお世話はどうするんだ?」

承太郎「何とかなるさ」
「なあ、花京院」

花京院「僕は寝させてくれないのか…」

和「それじゃあお言葉に甘えさせてもらうわ」
「何かわからなければ起こしてくれていいから」

承太郎「ああ」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:53:08.45 ID:qJ8z+1dDO
どこか!

唯「ん…あれ…?」

紬「…おはよう…唯ちゃん」

唯「ここ…どこ?」
「私達…飛行機にいたよね?」

律「ここは遊園地だ…」
「私の…朝の夢の続き…」

澪「私もだ…」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:53:47.77 ID:qJ8z+1dDO
梓「ここは…夢の中って解釈でいいんですか?」

澪「…ああ」
「私のほっぺたの傷も…ここでつけられた」

紬「夢だからって、呑気にしてちゃあダメみたいね」

梓「あの犬はッ…」

律「朝…敵のスタンド…」
「…『デス13』に殺された」

憂「ひどい…」
「律さん達が見た犬って…」

律「あの犬のことだ…」
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:54:17.05 ID:qJ8z+1dDO
唯「ねえ…承太郎君と花京院君…おじいちゃんは?」

和「ここは夢の中ってことは…」
「承太郎君と花京院君はちゃんと赤ちゃんのお守りをして…」
「ジョースターさんは運転をしてるみたいね」

その時…
犬の死体の方から声が聞こえたッ

『ラリホォー』
『なかなか…理解力のあるヤツがいるみたいだな』
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:54:55.00 ID:qJ8z+1dDO
唯澪律紬梓和憂「え…」

『だが…理解したからといって…』

梓「犬の傷口から…」

『貴様らの死に変わりはないがなッ!』

憂「拡声器ッ!?」

犬の傷口から拡声器が完全に姿を現し…地面に落下する
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:55:26.80 ID:qJ8z+1dDO
紬「それだけじゃあないわ…」
「あれが…デス13…」

そして…傷口には犬のものとは違う目が現れたッ

梓「オーバー・ザ・スターライトッ!」

唯「サンデイ・シエスタ!」

唯梓「あ…れ…」

律「ダメだッ!」
「この夢の世界じゃあスタンドが出ないッ!」
「みんな逃げるぞォォオーーーーーー!」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:56:01.10 ID:qJ8z+1dDO
紬「逃げるってどこに!?」

律「ジョジョ達が私達を起こしてくれるまでだ!」
「澪!大丈夫か!」

澪「大丈夫ッ!」

律「みんな走れェェエーーーーーーーッ!」

死神「フフフ…」
「無駄なことを…」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:56:35.48 ID:qJ8z+1dDO
結構後!

唯「ハァッ……敵はッ……」

憂「いないよッ…何とか……ハァッ…撒いたみたい…」

律「クソッ…次だ…次はどうするッ…」

澪「承太郎達が私達を起こしてくれるのを待つしか…」

和「それだと手遅れになるかもしれないわ…」
「どうにかして承太郎君達に気づかせないと…」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:57:01.26 ID:qJ8z+1dDO
梓「あの…澪先輩」

澪「どうした?」

梓「澪先輩が言っていたほっぺたの傷…」
「確かにこの世界で負って…現実世界にも反映されていたんですか?」

澪「ああ…それは確かだ」

梓「それなら…まだ望みはあるかもしれません!」
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:57:28.28 ID:qJ8z+1dDO
紬「一体何を…」

梓「幸いにも…私はペンを持っています」
「学生で良かったってところですが…」

律「梓!早くッ!」

梓「落ち着いてください!大事なことです!」
「いいですか…このペンでこう書くんです」

そう言って、梓は腕に文字を書き出した

『私達は敵スタンドに襲われている』
『スタンドは夢の中に現れる。今すぐ起こして』
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:58:00.03 ID:qJ8z+1dDO
梓「ペンを回します。急いで書いてください」
「そして、腕は捲ったままにしてください」

唯「それで…次はどうするの…?」
「これに承太郎君達が気づいてくれなかったら…」

梓「違います…」
「気づかせるんです…私が…」

紬「梓ちゃんが…?」

梓「皆さん…字は書きおわりましたね」
「ペン…返してください」

澪「あ、ああ…」
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:59:19.59 ID:qJ8z+1dDO
梓「…よし」カキカキ
「それじゃあ皆さん…」
「また後で会いましょうッ…」

憂「まさかッ!」
「梓ちゃんダメぇぇぇぇぇええええええええええええええええええ!」

梓は腕を振り上げ…
自らの手首に突き刺したッ!

梓「あッ…!」ブスゥ!

律「何やってんだ梓ァァァーーーーーーーーッ!」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 09:59:56.21 ID:qJ8z+1dDO
梓「ぐッ…」グイッ…

紬「やめなさいッ!」
「抜いたら血がッ…!」

梓「うぐああああああああああああああああああああああああああ」ブシュゥ!

梓の手首からは鮮血が吹き出したッ!

唯「早く血を止めなきゃ!」

梓「ダメッ!」
「血を出すことに…意味があるんです!」
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:00:42.39 ID:qJ8z+1dDO
澪「二人なら最初ので気づいてくれたはずだッ!」
「いいから言う通りにしろッ!」

梓「嫌です…」
「…もしかしたら…二人ともジョセフさんのところにいるかもしれない…」

憂「血溜まりができてるはずだよ!」
「承太郎さんと花京院さんなら絶対に気づいてくれる!」
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:01:11.70 ID:qJ8z+1dDO
梓「そう…かな…」
「もしかしたら…赤ちゃんの世話で手一杯かも…」
「あ…」ズサッ
「ちょっと…力抜けてきちゃった…」

唯「あずにゃん!」
「しっかりして!」

梓「そのセリフ…そっくりそのまま…唯先輩に返します…」

唯「しっかりするから!」
「ちゃんと練習もするから!」
「だから…あずにゃんっ…!」
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:01:46.68 ID:qJ8z+1dDO
コックピット!

花京院「ジョースターさん、順調ですか?」

ジョセフ「ああ」
「この調子なら夕方までには着くじゃろう」

承太郎「…墜落しなければ…な」

ジョセフ「…何か言ったか?」

承太郎「いや…」
「それじゃあ俺達は戻るぜ」

花京院「そうだね」
「赤ん坊も座席に置いて大丈夫だろう」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:02:17.56 ID:qJ8z+1dDO
ガチャッ!

花京院「おや、みんなよく寝ているね」

承太郎「さすがに疲れたんだろう」

花京院「そうだな…」
「もう一ヶ月は経つのかな?」

承太郎「あと少し…だな」
「ん……?」
「中野ッ!」ダダダダ

花京院「どうした承太郎ッ!?」

承太郎「壁だッ!中野の隣のッ!」
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:02:51.62 ID:qJ8z+1dDO
花京院「あれは…」

目を凝らすと…
数滴の血が壁に飛び散っていたッ

花京院「血かッ!」

承太郎「花京院!お前は真鍋を起こしてくれッ!」
「おい起きろ中野ッ!何があったッ!」ユサユサ

花京院「真鍋さん起きてくれッ!」
「中野さんが重傷なんだッ!」
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:03:34.98 ID:qJ8z+1dDO
梓「じ、承太郎先輩…」
「つぅッ…!」

承太郎「大丈夫か!?何があったッ!」

梓「痛いです…!すごくッ…!」
「いたいいたいいたいいたいいたいいたいッ……!」
「っくぅッ…!」
「痛いよぉぉおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああ!」

承太郎「目が覚めてきたかッ…」
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:04:08.24 ID:qJ8z+1dDO
和「プロロォォオーーーーーグ!」ズギュ―z_ン!

梓「ッハァ……ハァッ…」

承太郎「大丈夫か!?」

梓「は、はい…」
「すみ…ません……」

花京院「一体…何があったんだい?」
「この手首は…」
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:04:43.17 ID:qJ8z+1dDO
梓「わかりません…」
「何か…すごく怖い夢を見た気がするんですけど…」
「何も覚えてなくて…」

花京院「何も覚えてない…?」
「こんな重傷なのにかい?」

梓「はい…いつ負った傷なのか…」

花京院「…どういうことだ…?」
「何か奇妙だ…」

承太郎「…とりあえず全員起こすぞ」
「何かヤバいことは確かだ」
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:05:13.07 ID:qJ8z+1dDO
夢の中!

律「梓と和は起きたみたいだな…」

紬「これで大丈夫ね…」
「承太郎君達は絶対に起こしてくれる…」

澪「それにしても…今回のスタンド…かなり厄介だ」

唯「どうにかして本体を見つけなきゃ…」
「承太郎君達に起こされるまでの短時間で…」
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:05:46.54 ID:qJ8z+1dDO
憂「あの…変なことだと思うんですけど…」

澪「どうした?」

憂「敵スタンドの本体…」
「…あの赤ちゃんだと思うんです」

律「あの赤ちゃんが…?」
「確かに私達以外にはあの赤ちゃんしかいないけどさ…」

憂「私も確信はないんです…」
「けど…あの赤ちゃんの別の顔を見たっていうか…」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:06:14.34 ID:qJ8z+1dDO
澪「…憂ちゃんの考えは…正しいかもしれない」
「遠距離型のスタンドなら…」
「私達全員に同じ夢を見せて…しかもこんな世界…」
「できるとは思えない」
「このエネルギーは…近距離型じゃないと無理じゃないか?」

律「確かにな…」
「だけど赤ちゃんだぜ?」
「こんなエネルギーを赤ちゃんが…」

死神「天才…なんだよ」

唯澪律紬憂「ッ!」
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:06:49.75 ID:qJ8z+1dDO
律「いつの間にッ!」

死神「今さっきだ」
「しっかり話を聞いてなかったが…」
「まさか俺がスタンド使いだと予想を立ててるヤツがいるとは…」

紬「本当にあの赤ちゃんがスタンド使いッ…!」

唯「まだ小さいのに…」

死神「11ヶ月だ」
「イレブンマンス!」
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:07:28.03 ID:qJ8z+1dDO
律「さて…どうする…」
「本体がわかった…私達はスタンドが出せない」
「あと少しの時間で倒せるか…スタンド無しで…」

憂「いいえ…律さん、勝負はしません」
「赤ちゃんが本体…その事実を持ち帰りましょう」

律「だけどどうやって…!」
「ペンも…体に刻むものもない!」
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:07:54.56 ID:qJ8z+1dDO
憂「いいえ!梓ちゃんは残していってくれましたッ!」

澪「まさか…!」

憂「時間がありません!」
「私の真似をしてください!」

唯「わかった!」

死神「ラリホー」
「何をしてるのかわからんが…」
「全員死ねッ!」

律「ヤバ

死神「ラリホー」
「…誰かが起こしたか」
「まあいい…起きたところで記憶はない」
「次に殺せばいいだけだ」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:08:28.34 ID:qJ8z+1dDO
飛行機内!

唯「はッ!」ガバッ!
「ここは…」

花京院「飛行機の中だよ」

澪「くッ…また悪夢を見たような…」

律「同じく…」

憂「私も悪夢を見たような…」
「どんな内容か忘れたけど…」

花京院「どういうことだ…」
「みんな『悪夢を見たような気がする』と言う…」
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:09:04.84 ID:qJ8z+1dDO
紬「本当に…『気がする』だけなの…」
「いいえ…『気がする』としか言い様がない…」

承太郎「…何があったんだ……」

和「梓ちゃん、手首は大丈夫?」

梓「はい、痛みもありま…」
「何…これ…」

和「どうしたの?」

梓「私の手の平に…」
「『みんなの腕を見ろ』って書かれてるんです…」
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:09:37.38 ID:qJ8z+1dDO
和「本当ね…」
「まさか…敵…!?」

梓「いいえ…これは…私の筆跡ですッ…!」
「こんなの書いた覚えがない!……」

承太郎「…全員腕を見せろ」

紬「これはッ…」

憂「そんな…」

花京院「寝ていた人…みんな…」
「『私達は敵スタンドに襲われている』」
「『スタンドは夢の中に現れる。今すぐ起こして』」
「と書いてある…」
「一言一句…違いなくッ」
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:10:06.20 ID:qJ8z+1dDO
承太郎「これは…自分の筆跡なのか?」

澪「ああ…」
「いつ書いたんだ…」

唯「何か…腕がカピカピしてる…」
「ヒッ…」

承太郎「どうしたッ!?」

唯「う、腕…カピカピしてたから…」
「見て…みたら…これ…」
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:10:44.09 ID:qJ8z+1dDO
承太郎「これは…血かッ!」
「怪我してるのかお前!」

唯「う、ううん…」
「私は…怪我してない…」

花京院「承太郎…これ…文字に見えないか?」

承太郎「これは…」
「『BABY STAND』…だと…」

澪「承太郎…」
「私も…書いてある…」

律「私もだ…」

紬「わ、私も…」

憂「私も…です…」
「文字が…『BABY STAND』って…」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:11:26.91 ID:qJ8z+1dDO
承太郎「一体どういうことだッ!」

花京院「落ち着くんだ承太郎ッ!」
「まずは整理しよう…」
「話はそれからだ」

唯「その前に…飛行機すごく傾いてない…?」

承太郎「まさか…」スタスタ

ガチャッ!

承太郎「じじい!」

ジョセフ「承太郎…すまん」
「エンジン…全部故障しちゃった」

承太郎「…冗談…だろう」

ジョセフ「…マジじゃ」

承太郎「全員シートベルトを着けるんだッ!」
「墜落するぞッ!」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:11:54.32 ID:qJ8z+1dDO
砂漠!

承太郎「…絶対にお前とは乗らねえ」

ジョセフ「…悪かったな」

花京院「まあまあ、事故なんだ」
「仕方ないことさ」

紬「赤ちゃん…熱は下がったみたい」

律「そっか…」
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:12:49.70 ID:qJ8z+1dDO
ジョセフ「…みんなの腕のことは承太郎から聞いたよ」

澪「はい…」

ジョセフ「みんな全く同じ文を書き…」
「後から起こされた子全員に『BABY STAND』の文字…」
「…確かに放ってはおけないことじゃ」

唯「だけど…どうするの?」
「夢のスタンドって書いてあったよ…?」
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:13:20.73 ID:qJ8z+1dDO
憂「何か…対策はあるんですか?」

ジョセフ「あるにはあるが…」
「…確信が無いうちは攻撃できん」
「何せ赤ん坊だからな…」

憂「そうですよね…」

ジョセフ「とにかく策はある」
「今日はとりあえず休もう」
「睡眠を取らなくては体がもたん」

承太郎「ああ」
「お前らも無理してでも寝ろ」

和「そうするわ…」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:13:48.20 ID:qJ8z+1dDO
夢の中!

ジョセフ「ん…」ムクッ
「ここは…遊園地か…」

花京院「何で遊園地なんかで寝てるんですかね…」

和「ここはッ…!」

律「またかよクソッ…」

承太郎「…どうした」
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:14:18.11 ID:qJ8z+1dDO
紬「ここが夢の中なの!」
「思い出したッ!この世界であった全てを…」

花京院「一体何が…」

澪「私達は死神みたいな敵スタンドに襲われたんだ!」
「本体はあの赤ちゃん!生後11ヶ月だって言ってた!」
「この世界のことは、目が覚めたら何も覚えてない…」
「そして…誰かに起こしてもらわない限り目が覚めないんだッ!」
「だから梓は手首を刺した!承太郎達に起こしてもらうために!」
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:14:47.52 ID:qJ8z+1dDO
承太郎「なるほどな…」
「ところで秋山…お前…いつの間にショートカットにしたんだ?」

澪「え…?」スッ
「ほ、本当だ…」

唯「和ちゃんも…丸眼鏡?」

和「い、いつの間に…!」

花京院「ここは夢の世界…」
「何でもヤツの思い通りにできるということか!…」

死神「ラリホー!」
「その通り!」
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:15:25.06 ID:qJ8z+1dDO
承太郎「…お出ましか」
「スタープラチナッ!」

律「無駄だジョジョ!」
「私と澪がこの世界を三回も経験した理由がこれだ!」
「この世界にスタンドは…」
「あれ…」

スタープラチナは承太郎の前方に現れていたッ

律「何でだ…」

梓「承太郎先輩の…スゴ味…なんでしょうか…」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:16:10.80 ID:qJ8z+1dDO
白金「……」クルッ

スタープラチナは承太郎の方へ向き直る…

和「違うッ!」
「これはスタープラチナじゃあないわッ!」
「逃げて承太郎君ッ!」

白金「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

承太郎「がはッ!」ドゴォ!
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:16:50.94 ID:qJ8z+1dDO
梓「何で…!」
「確かに…私が入部を決意した新入生歓迎会程のスゴ味はあったッ!」

紬「スゴ味は…通用しないってことね…」

死神「この圧倒的な強さ…」
「この絶対的な恐怖…楽しいねェ〜」
「『スタンド』は精神のエネルギー…」
「『眠る』とは精神が無防備な状態だ」
「その状態でスゴ味があっても意味ないんだよッ!」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:17:17.53 ID:qJ8z+1dDO
ジョセフ「…言いたいことはそれで終わりか?」
「それなら…人生の大先輩がお仕置きをしてやろう」
「お前みたいなクソガキには灸を据えてやらんとな」

死神「ふん!」
「スタンドが使えないお前らに何ができる!」

ジョセフ「勝手に『スタンド』が使えないと決めつけられたら困るわい!」

ジョセフは敵スタンドへ向けて走りだすッ
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:17:54.77 ID:qJ8z+1dDO
死神「まずはお前だッ!」
「死ねッ!」

デス13は鎌を振り下ろすッ
しかし…

ジョセフ「よっと!」

ジョセフは軽々と避けたッ

ジョセフ「そんな大振りしかできん武器!」
「避けるのは容易いわッ!」
「コオォォ〜〜〜……………」
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:18:26.32 ID:qJ8z+1dDO
憂「何…あの呼吸…」

承太郎「あれは…」
「『波紋』の呼吸法ッ!」

ジョセフ「オーバードライブッ!」

死神「うげぁッ!」ドゴォ!

律「当たった!」

和「『スタンド』は『スタンド』でしか倒せないはずじゃ…!」

承太郎「…あれも『スタンド』だ」
「またの名を『波紋』…」
「じじいは俺達の仲で唯一の『波紋使い』なんだ」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:18:56.62 ID:qJ8z+1dDO
花京院「一体何だ…波紋とは…」

承太郎「俺達が持っているスタンド…」
「『幽波紋』は精神のエネルギーだが…」
「じじいが今使った『波紋』は呼吸法により生み出される」
「『精神』ではなく『呼吸』…『肉体』で覚えているから使えたんだ」

花京院「僕達とは違うスタンド…」
「そんなものがあったとは…」
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:19:34.49 ID:qJ8z+1dDO
ジョセフ「さて…赤ん坊だから手加減をしてやったが…」
「まだ続けるか?」

死神「ヒッ…」
「も、もういい…俺の負けだ!」
「だから助けてくれ!」

ジョセフ「…二度とこんなことをするんじゃあないぞ」

死神「わかった!」
「スタンドなんて使わない!」
「まっすぐに生きていくよ!」
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:20:08.36 ID:qJ8z+1dDO
ジョセフ「いいじゃろう」
「さて…夢から

唯「おじいちゃん後ろォォオーーーーーーッ!」

ジョセフ「…やはりな」クルッ

ジョセフの背後には…
雲に掴まれたデス13の大鎌が迫ってきていたッ!

ジョセフ「次にお前は『お前らを殺してからの話だがな』と言う」

死神「お前らを殺してからの話だがなァァァアアアアアアアア!」
「はっ!」
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:20:48.38 ID:qJ8z+1dDO
ジョセフ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「生命磁気へのオーバードライブッ!」

ジョセフは鎌を避けつつ、鎌に触れる
ジョセフは鎌に引っ付き…そのまま移動したッ

ジョセフ「ハロォ〜。ご機嫌いかが〜〜?」

死神「ゲッ!」

ジョセフ「ふっふっ…戦いの年季が違うんじゃよ、お前とは」
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:21:21.54 ID:qJ8z+1dDO
死神「た、頼む…見逃してくれ!」

ジョセフ「い〜や、ダメじゃな」
「お前はあまりにもオイタが過ぎた」
「オイタが過ぎる子は…お仕置きせんとなッ!」
「サンライトイエロー・オーバードライブッ!」

死神「ぎゃあああああああああああああああああああああ!」
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:21:53.27 ID:qJ8z+1dDO
砂漠!

花京院「まさか本当に赤ちゃんが本体だったとはね」

唯「だから言ったのに〜」
「みんなの腕に書いてあるから怪しいって」

花京院「ごめんごめん」フフッ
「赤ちゃんがスタンド使いだなんて、にわかに信じられなくてね」
「そうだろう、承太郎?」

承太郎「いや…俺は信じてたぜ」

花京院「そうやって一人だけ逃げるな!」
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:22:24.79 ID:qJ8z+1dDO
澪「ふふっ…仲いいな、あの二人は」

律「本当だよな〜」
「何か入り込む隙が無いっていうか」

紬「端からみたら澪ちゃんとりっちゃんもそんな感じよ?」フフッ
「新婚さんって感じで入り込む隙無いもの」
「やっぱりうらやましい…」
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:22:57.35 ID:qJ8z+1dDO
唯「それじゃあ私と新婚さんになろうよ!」

紬「唯ちゃん…!」
「私…唯ちゃんのために毎朝味噌汁を作ります!」

和「どこでそんなの覚えたのよ…」

唯「紬…」

紬「唯さん…」

梓「……」ジトーッ

律「唯ー!梓がつまらなそうだぞー!」ニヤッ
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:24:00.40 ID:qJ8z+1dDO
唯「え!あずにゃん本当!?」

梓「そ、そんなわけないじゃないですか!」

ジョセフ「それじゃあ梓ちゃん」
「あずにゃんにちなんで、わしとにゃんにゃん

澪「!///」ボンッ

承太郎「…ゴホン」ギロッ

ジョセフ「…すまん」

唯「ねえ承太郎君」

承太郎「何だ?」

唯「『にゃんにゃん』って何?」

花京院「ぶほッ!」
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:24:34.89 ID:qJ8z+1dDO
承太郎「…お前は知らないでいい」

唯「え〜、何で〜!」

承太郎「お前にはまだ早いッ」

和「承太郎君…唯のお父さんみたいね…」

憂「あの…ごめんなさい…何か…」

律「いや…憂ちゃんが謝る必要ないよ」
「無垢すぎるんだ…あいつが…」
「つーか保険の授業で習ったろ…」
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:25:01.66 ID:qJ8z+1dDO
ジョセフ「そうそう、にゃんにゃんで思い出した」
「承太郎の祖父として一つ心配があるんじゃが…」

紬「変な心配じゃないですよね…?」

ジョセフ「あいつ…結婚できるのかと思ってな」

澪律紬梓憂「!」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:25:28.47 ID:qJ8z+1dDO
ジョセフ「あいつ…みんな以外に女友達おるのか?」

澪「えーっと…」
「さ、最近はクラスの子とも話してたり…」

律「一応ファンクラブもあるけど…ジョジョがそういうの嫌いだし…」

梓「何というか…丸くなってるのは確かなんですけど…」
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:26:03.91 ID:qJ8z+1dDO
ジョセフ「そうか…」
「どうしたもんかな…」
「わしとしては、ここの誰かと結婚してくれたら嬉しいんじゃが…」

澪律紬梓憂「ッ!」

和「何この食い付き具合…」ボソボソ
「一瞬で目の色が変わったわよ…」ボソボソ

花京院「祖父公認になったようなものだからね…」ボソボソ
「しかし…憂さんまで反応するとは…」ボソボソ
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/09(土) 10:26:48.36 ID:qJ8z+1dDO
和「今まで唯の世話をして…頼られてきたから…」ボソボソ
「頼れる人に惹かれるんじゃないかしら」ボソボソ

花京院「なるほどね…」ボソッ
「しかし…どうなることか」ボソボソ

和「こればっかりは…予想つかないわね」ボソボソ

唯「みんな何話してるんだろうね〜?」

承太郎「さあな」

唯「みんなの所に行こっか!」ニコッ

承太郎「そうだな」フッ

本体名―マニッシュ・ボーイ
スタンド名―デス13
―再起不能―

承太郎一行
―紅海へ―
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/09(土) 10:28:18.28 ID:qJ8z+1dDO
終わり

これ書いた方がいいんですかね

自分で書いてて何だかな〜って感じなんですけど
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/04/09(土) 10:55:01.50 ID:rB2twaK4o
もちろん書いたほうがいいッ!
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 11:59:55.76 ID:5JLzovruo
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/10(日) 00:59:36.74 ID:w3h1xQlDO
それじゃあ書かせてもらいます

ただ、ダービー兄弟戦とホルホルリベンジ戦はやらない方向で
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/14(木) 20:26:22.36 ID:IfXm9y8U0
乙!
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/16(土) 10:01:06.66 ID:gWnLTrMDO
前売り券買いに行けねぇじゃあねえかよォォオーーーーーーーッ!
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:01:59.35 ID:gWnLTrMDO
海岸!

花京院「今回はクルーザーですか」

ジョセフ「ああ」
「クルーザーじゃないとこの人数は乗り切らんしな」

澪「確かに…」

承太郎「おい、平沢」

唯「な〜に、承太郎君?」

憂「何ですか、承太郎さん?」

承太郎「いや…姉の方だ」

律「紛らわしいな…」
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:02:30.03 ID:gWnLTrMDO
和「花京院君みたいに下の名前で呼べばいいじゃない」
「ねえ、二人とも」

唯「私は承太郎君がいいならいいよ〜」

憂「わ、私も…その…承太郎さんがいいなら…」

承太郎「遠慮しておくぜ」
「いきなり変えれるものでもないしな」

憂「そ、そうですよね…」
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:03:00.14 ID:gWnLTrMDO
唯「ところで承太郎君、何かあったの?」

承太郎「ああ…酔い止めは飲んだか?」

唯「あ、まだ…」

承太郎「やれやれ」
「ほら、飲んでおけ」

唯「ありがと〜♪」

梓「何か…すごく保護者ですね…」

ジョセフ「さて、唯ちゃんも酔い止めを飲んだことだ」
「そろそろ行こうか」
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:03:44.14 ID:gWnLTrMDO
紅海移動中!

紬「わぁ〜…」
「すっごくきれい…」

承太郎「そうだな」
「…いい海だ」

梓「ここにも…ヒトデはいるんですかね?」

承太郎「こんなにきれいな海だ」
「いるに決まってるさ」

唯「みんなで来たいね…ゆっくりできたら」

律「だな」
「また来よう、みんな揃って」
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:04:31.36 ID:gWnLTrMDO
梓「でも…休みとか合いますかね…」

唯「そうだ!」

澪「どうしたんだ?」

唯「みんな同じ大学に行こうよ!」

律「お!唯にしてはいい考え!」
「そんじゃあどこの大学に行く?」
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:05:02.23 ID:gWnLTrMDO
唯「承太郎君の海洋大学は?」

律「そうだな、そこがいいかも!」

澪「将来のことをそんなにポンポンと…」
「ムギだって…」

紬「実は私…海洋大学に進路を変えようと思ってたの」

澪「ウソだろ…」

律「どうすんだよ、澪?」

澪「わ、私も行く!」
「絶対に行くからな!」

梓「絶対に皆さん受かってくださいよ!」
「誰かいないとか冗談になりませんよ、唯先輩に律先輩!」

唯律「うぐッ…」

承太郎「…やれやれ」
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:05:37.33 ID:gWnLTrMDO
憂「和さん達も海洋大学に行くんですか?」

和「いいえ…私はK大学にね」

花京院「僕も行きたい大学があるからね」

憂「そうですか…」
「そういえば皆さん、受験勉強は…」

律「憂ちゃん…せめて今は忘れさせてくれ…」

澪「ずっとやってなかったろ…」
「そうそう、この前日本に帰った時にみんなの勉強道具持ってきたからな」

唯律「お、鬼ィーー!」
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:06:11.99 ID:gWnLTrMDO
承太郎「ここは…無人島か?」

ジョセフ「ああ」
「ここに…澪ちゃんに買ってきてもらった潜水艦が隠してある」

唯「せ、潜水艦!?」

律「スケールでけー…」

和「でも…潜水艦なら敵と戦わずにすむかも」

梓「そうですね」
「今は一秒でも多く休める時間が欲しいです」
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:06:48.46 ID:gWnLTrMDO
ジョセフ「わしはこれから潜水艦の準備をする」
「準備が終わるまで、みんなは遊んでてくれ」

唯「い、いいの!?」

ジョセフ「ああ」
「たまには…な」
「それに…学生は遊ぶのが仕事じゃよ」
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:07:20.26 ID:gWnLTrMDO
唯「やったー!」
「行こっ!憂!」ギュッ

憂「うん!」
「あの、それじゃあ…」

承太郎「行ってこい」フッ

憂「はい!」

ウイキョウソウダヨー! マッテオネエチャン!

澪「仲が良さそうで何よりだな」フフッ

花京院「ああ」
「今まで会えなかった分…」
「今日は楽しんでほしいよ」
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:09:05.70 ID:gWnLTrMDO
紬「本当ね」フフッ
「さて、私達は何しよっか?」

承太郎「俺は海を見に行く」

梓「絶対そうくると思ってましたよ」フフッ

律「それじゃあ私も行くかな」
「この海はヒトデ抜きにしても魅力的だよ」

花京院「それじゃあみんなで行こうか」
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:10:04.09 ID:gWnLTrMDO
砂浜!

律「うお〜〜〜!」
「かなりきれいじゃん!」

紬「本当!」
「間近で見てもとてもきれい!」

花京院「すごいな…」
「今まで見たどの海よりも澄んでいる」

梓「そうですね」
「底が見えちゃってますよ」
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:10:31.54 ID:gWnLTrMDO
承太郎「俺は一泳ぎしてくる」ペタペタ

澪「!///」ボンッ

律「澪…お前ほんとにぴゅあぴゅあはーとだな…」

梓「それより何でそんな格好してるんですか!」
「海パンにシュノーケルに足ヒレに学生帽って…」
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:11:21.63 ID:gWnLTrMDO
承太郎「船に乗る前に買っておいたんだ」
「お前らも泳ぎたかったらクルーザーにあるんじゃあないか?」

和「遠慮しとくわ…」

承太郎「そうか」
「それじゃあ準備が終わったら呼んでくれ」

花京院「ああ」
「サメに食われるんじゃあないぞ」

承太郎「何のためのスタンドだ」ペタペタ

律「少なくともサメ退治のためじゃねーよ…」
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:12:05.13 ID:gWnLTrMDO
梓「あの…」
「一つ気になることが…」

紬「どうしたの?」

梓「承太郎先輩って、海に関係することを話してる時…」
「…少し饒舌になってませんか?」

澪「そう言われたら…」

律「それはあれだよ」
「あいつが海人だからだよ」
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:12:59.30 ID:gWnLTrMDO
花京院「承太郎がうみんちゅか…」
「銛でかなり大きいクエを獲ってきそうだ」

紬「確かそんなお話が国語の教科書にあった気が…」

澪「あったな〜」
「でもクエは無事じゃなかったか?」

律「忘れた」

梓「律先輩には期待してません」

律「中野〜〜〜っ!」グリグリ

梓「いたたたたた!」
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:13:37.85 ID:gWnLTrMDO
澪「あれ?」
「承太郎…っていうかスタープラチナ…」
「何か持ち上げてないか…?」

紬「あ、あれは…!」
「マンボウ!マンボウよ澪ちゃん!」
「うわ〜…紅海にもいたんだぁ〜♪」キラキラ

律「ジョジョー!」
「ムギがマンボウもっと近くで見たいってさーー!」

紬「りっちゃん!?」

バシャバシャ!

梓「泳ぐの早…」
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:14:24.55 ID:gWnLTrMDO
承太郎「ほら、マンボウだ」

和「間近で見るとかなり大きいわね…」

紬「むむっ…」ジーッ

マンボウ「……」ジーッ

紬「め、目があったよ!」パァッ

澪「良かったな」フフッ

紬「触ってもいいのかしら…」

承太郎「いいんじゃあないか」
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:14:57.35 ID:gWnLTrMDO
紬「そ、それじゃあ…」ドキドキ
「失礼しまっす!」ツンツン
「おお〜!お魚みたい!」キラキラ

律「そりゃあ魚だからな」フフッ
「ていうか何でマンボウなんて捕まえたんだ?」

承太郎「宿帳を思い出してな」

律「宿帳?」

紬「りっちゃん!写真撮って写真!」

律「はいはい」フフッ
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:15:31.63 ID:gWnLTrMDO
別の砂浜!

憂「きれいだね、海…」

唯「うん…すっごくきれい…」

憂「承太郎さんすごく喜んでそう」フフッ
「合宿の時も泳いでたりしたんでしょ?」

唯「そうだよ〜」
「これもその時に採ったのだしね」スッ

憂「あ、乾燥ヒトデ…」
「持ってきてたんだね」
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:16:08.02 ID:gWnLTrMDO
唯「何か家に置いとけなくてね〜」
「ついつい持ってきちゃった」エヘヘ

憂「お姉ちゃんらしいよ」フフッ

唯「む〜、それどういう意味〜?」

憂「いい意味でだよ〜」

唯「それじゃあいっかぁ〜」

憂「うん、いいんだよ」

唯「グリーンダヨ〜」

憂「ふふっ」ニコッ
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:16:47.94 ID:gWnLTrMDO
唯「お、笑った〜♪」

憂「笑わされちゃった」フフッ

唯「お笑い界目指そっかな〜」

憂「律さんといいコンビになるんじゃない?」

唯「その時は応援してね!」

憂「うん!ファン第一号だよ」

唯「私はいい妹を持ったよ〜」フフッ

憂「私もいいお姉ちゃんを持ったよ」フフッ
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:17:13.62 ID:gWnLTrMDO
唯「照れますな〜」エヘヘ

憂「ふふっ」ニコッ

唯「……」

憂「……」

唯「……」

憂「……」

唯「うい〜?」

憂「なぁに、お姉ちゃん?」

唯「アイス食べたい」

憂「お家に帰ったらね」フフッ
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:17:41.95 ID:gWnLTrMDO
唯「うい〜?」

憂「なぁに?」

唯「ういが作ったご飯食べたい」

憂「お家に帰れたらね」フフッ

唯「うい〜?」

憂「なぁに?」

唯「…………った」

憂「ん?」

唯「………かった」

憂「どうしたの…お姉ちゃん…?」
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:18:18.13 ID:gWnLTrMDO
唯「会いたかった!」ウルッ
「ずっと!ずっとずっと会いたかった!」ポタポタ
「ずっとずっと憂の声が聞きたかった!」ポタポタ
「ずっと…お姉ちゃんって呼んでほしかった!」ポタポタ

憂「お姉ちゃん…」

唯「でも憂は病気で…すっごく心配で…」
「もしかしたら二度とお姉ちゃんって呼んでもらえないかもって思った…」
「もう…こんな思いはしたくない…」
「だから…『帰れたら』なんて言わないでよ…」
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:19:22.92 ID:gWnLTrMDO
憂「……」ギューッ
「ごめんね、お姉ちゃん…」

唯「うい…」

憂「帰ったら…何が食べたい?」

唯「ういが作るのならなんでもいいよ…」

憂「ん〜…」
「それじゃあ…日本に帰るまでに決めといてね!」

唯「それって…」

憂「絶対に日本に帰ろうね、お姉ちゃん」ニコッ

唯「うい…」
「うん!」パァッ
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:19:52.46 ID:gWnLTrMDO
別の砂浜!

承太郎「それじゃあ、俺はもう一泳ぎしてくる」

梓「気をつけてくださいねー」

澪「さて、また何するか考えなくちゃな」
「マンボウは帰っちゃったし」

律「せいっ!」

澪「うわっ!」ビチャ!

律「澪ちゃん濡れちゃってセクスィ〜♪」ニヤニヤ

澪「こんの〜っ!」

律「しょっぱっ!」ビチャ!
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:20:23.89 ID:gWnLTrMDO
梓「律先輩は濡れても色気がないですね」
「ぷっ」

律「お前に言われたくねえやい!」

梓「冷たっ!」ビチャ!
「やりましたね〜!」

紬「ふふっ」ニコニコ
「きゃっ!」ビチャ!

澪「こっちこいよー!」

紬「やったな〜!」
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:20:51.36 ID:gWnLTrMDO
花京院「元気だな」フフッ

和「それが軽音部のいいところよ」フフッ

男「すまない」
「君達は旅行者か何かかな?」

和「ええ」
「あなたもですか?」

男「まあ、そんなところだ」
「どうだ、いいところだろう?」

花京院「そうですね」
「あなたは何度かここに?」
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:21:19.45 ID:gWnLTrMDO
男「二、三回な」
「そうそう、名乗り遅れたな」
「私はモハメド・アヴドゥル」
「エジプトで占い師をやっている」

花京院「僕は花京院典明です」
「その子が真鍋和」
「僕達は日本から人探しの旅をしてます」

アヴ「人探しを…」
「奇遇だな、実は私も人探しのためにここに来ていてね」
「海で遊んでる子達も君達のお友達かい?」

和「ええ」
「結構な大人数で来てるんです」
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:22:09.17 ID:gWnLTrMDO
アヴ「つかぬことを聞くが…」
「君達は何人で旅をしているんだ?」

和「10人ですね」

アヴ「10人!?」
「10人と言ったのか!?」

和「え、ええ…」
「それがどうかしましたか?」

アヴ「まさかとは思うが…」
「君達の仲間にジョセフ・ジョースターという男とその孫…」
「空条承太郎はいないか!?」

花京院「なぜそれをッ!」
「まさか…敵スタンド使いかッ!」
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:22:46.21 ID:gWnLTrMDO
アヴ「その逆だ…」
「味方だ…君達の」

和「味方…?」

アヴ「ああ」
「私は占い師と先に言ったな」
「実は…占いで君達のことが出てな」
「ジョースターさんと承太郎が数名…」
「希望を連れてこの島に来ると」
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:23:46.10 ID:gWnLTrMDO
和「あの…ジョースターさんと承太郎君を知ってるんですか?」

アヴ「ああ」
「彼らとは友人でね」
「彼らの頼みで…私は君達の旅に同行せず…」
「エジプトでDIOのことを調べていたんだ」

花京院「なるほど…」

律「おーい!二人とも…」
「誰…?」

花京院「紹介しないといけないね」
「遊んでいるところ悪いが、みんな呼ぼうか」
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:24:20.14 ID:gWnLTrMDO
別の砂浜!

唯「あ、あれ何だろ?」

憂「魔法のランプみたいな感じだね」

唯「こすったら何かでてくるかな!?」

憂「もしかしたら出てくるかもね」フフッ

唯「おりゃーっ!」ゴシゴシ

その時、ランプが突然光りだし…
中から何かが噴出されたッ
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:25:00.72 ID:gWnLTrMDO
唯「わっ!」ドサッ

憂「きゃっ!」
「な、なに今の!?」

唯「さあ…」
「びっくりしたぁ〜…」

?「3つだッ!」

唯憂「えッ!?」クルッ

?「俺の名は『審判(ジャッジメント)』」
「ランプから出してくれた礼だ」
「願い事を3つ言え……」
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:25:44.08 ID:gWnLTrMDO
唯「敵スタンドッ…!?」

憂「シャイニー・ジェムスッ!」ズギュ―z_ン!
「オラオラオラオラァ!」

憂はジャッジメントにラッシュを叩きこむが…
全て弾き返されてしまったッ

憂「全部弾かれた…」
「このパワー…おそらく近距離型ッ」

唯「君は一体誰なの!?」
「願いを叶えてくれるってことは…DIOの手下じゃあないの?」
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:27:46.18 ID:gWnLTrMDO
審判「それに対する答えが第一の願いか?」
「どんな願いでも叶えてやれるんだぞ」

唯「本当に…どんなお願いでもいいの?」

審判「さっきからそうだと言ってるだろう」

唯「それじゃあ、ギー太に触りたい!」

憂「お姉ちゃん…」フフッ

審判「よかろう」
「Hail 2 U!」シュンッ!

それだけ言うと、ジャッジメントはその場から消え…
ジャッジメントのいた場所にはギー太が置かれていたッ
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:28:46.08 ID:gWnLTrMDO
唯「これはっ!」
「ギー太ぁぁあ〜〜〜!」ギューッ
「むちゅちゅ〜♪」チュッチュッ
「ん…?」

憂「どうかしたの?」

唯「何か…ギー太じゃない気がする…」
「抱き心地とか…」

審判「久しぶりだからそんなもんなんじゃあないか?」

憂「木、木の上に!」
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:29:20.27 ID:gWnLTrMDO
唯「ん〜…そんなもんかな〜…」

審判「そんなものだ」
「2つ目の望みを言え」
「叶えてやろう」

唯「それじゃあ次は憂の番ね」

憂「えっと…いいの?」

唯「あたりまえだよ〜♪」

憂「そ、それじゃあ…」
「家のフライパンとか鍋が古くなっちゃったので…」
「新しいのを家に置いててください」
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:29:50.85 ID:gWnLTrMDO
審判「面倒だ」
「キッチン用品全部でいいな?」

憂「い、いいんですか!?」

審判「古いのを選別するのが面倒だからそっちの方が助かる」

憂「それじゃあお願いします!」

審判「願いを叶えよう」
「Hail 2 U!」シュンッ!

憂「消えた…」

唯「フライパン新しくなってるかな〜?」

憂「こればっかりは帰ってみないとわからないね」
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:30:22.44 ID:gWnLTrMDO
審判「次で最後の願いだ」

唯「あ、草の中に!」

審判「さあ、3つ目の望みを言え」

憂「お姉ちゃん、3つ目のお願い…私にさせてくれないかな?」
「この人にどうしても聞きたいことがあって…」
「その代わりと言っていいのかわからないけど…」
「私がお姉ちゃんのお願いを聞くから」

唯「うん、いいよ〜」
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:31:04.81 ID:gWnLTrMDO
憂「ほ、本当にいいの!?」
「すごくあっさり決めちゃったけど…」

唯「憂のお願いだからね〜」フフッ
「願いを叶えよう!」
「Hail 2 U♪」ニコッ

憂「お姉ちゃん…」
「ごめんなさい…もしかしたら…戦うことになるかもしれない」

唯「大丈夫!」
「このスタンドが出てきたときから覚悟はできてるよ!」

憂「ありがとう、お姉ちゃん」ニコッ
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:31:43.92 ID:gWnLTrMDO
憂「あの…一つ質問いいですか?」

審判「何だ?」

憂「あなたがギー太を出した時…」
「『久しぶりだからそんなもんなんじゃあないか』……」
「そう言いましたよね?」

審判「ああ」

憂「何で…久しぶりってわかったんですか?」

唯「そう言われれば…」
「私一言も久しぶりだなんて言ってないよ?」
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:32:32.37 ID:gWnLTrMDO
審判「最後の願いは…その質問に対する答え…」
「それでいいんだな?」

憂「はいッ…!」

審判「…望みを叶えよう」
「HELL 2 U!」ブォッ!

次の瞬間!
ジャッジメントは憂に殴りかかってきたッ

憂「シャイニー・ジェムスッ!!」ズギュ―z_ン!

唯「受けたらダメッ!避けて憂ッ!」

憂「大丈夫だよ、お姉ちゃん!」

憂は瞬間的に仰け反り…
ブリッジの体勢で攻撃を避けるッ
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:33:18.58 ID:gWnLTrMDO
審判「いい反応だッ!」
「しかしッ!」

ジャッジメントは拳を振り上げ…

審判「その体勢は命取りだァァアーーーーーッ!」

憂の顔を目がけ振り下ろしたッ

憂「自分が一番わかってますよッ!」

憂は砂を握り…

憂「オラァ!」

ジャッジメントの顔面に投げ掛けるッ

審判「うおッ!」

そして、その勢いで体を半回転させ…
攻撃を完璧に避けたッ!
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:34:04.25 ID:gWnLTrMDO
審判「チッ…」
「なかなかやるな」

憂「あなたの攻撃…こういう解釈でいいですか?」
「『俺はDIOの側の人間だ…』」
「『だから思う存分ぼこぼこにしてくれ』、と」

審判「そう解釈してもらっていいだろう」
「最後の一文を除いてな…」
「最後はこうだッ!」
「『貴様らをこの紅海の魚の餌にするためにやってきた』ッ!」
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:34:32.53 ID:gWnLTrMDO
唯「あ…ギターが…」

憂「崩れて…」

その時…唯は初めて聞く声を耳にした

?「アレハ…アノスタンドガ土デ作ッテタミタイデスネ…」

唯「えッ!?」
「これって…」
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:35:18.63 ID:gWnLTrMDO
憂「そういえば話してなかったね」
「私のスタンド…シャイニー・ジェムスは話せるの」

ジェムス「ヨロシクオ願イシマス、オ姉サン」

唯「よ、よろしくね!」

審判「戦闘中によそ見をするとはなッ」
「貴様らに…幸あれッ!」

唯「憂ッ!」ドンッ

憂「つッ…」ガッ
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:37:09.21 ID:gWnLTrMDO
ジェムス「憂サン…シッカリシテクダサイ…」
「オ姉サンノオカゲデ直撃ヲ避ケタトハイエ…」
「ワタシモ痛インデスカラ…」

憂「ごめんね…」

ジェムス「次デス次!」
「行キマスヨッ!憂ッ!オ姉サンッ!」

唯憂「うんッ!」

唯「サンデイ・シエスタ!」ズギュ―z_ン!
「オラァ!」

審判「お前の攻撃には絶対に当たらないぜ」
「色々と面倒な能力だ」シュンッ!

唯「また消えたッ!」
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:45:01.09 ID:gWnLTrMDO
憂「お姉ちゃん後ろッ!」

唯「くッ…」
「オラァ!」

審判「やわなパンチだ…」ガシッ
「なッ!」

唯「ぐはッ!」ドサァ!

ジャッジメントは唯を地面へ叩きつけ…
唯を海へ投げ捨てたッ

唯「ガボッ!」バチャア!

憂「お姉ちゃんッ!」
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:46:14.25 ID:gWnLTrMDO
ジェムス「憂ッ!自分ノコトダケヲ考エテ!」
「オ姉サンハ大丈夫デスッ!」

憂「わかった!」

審判「さあ、1対1だぜ」
「この圧倒的な力の差…」
「お前に勝ち目はないッ!」

憂「オラオラオラオラァ!」

審判「おっと!」ヒョイッ

憂「オラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

審判「チッ…数打ちゃ当たるってか…」
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:48:27.07 ID:gWnLTrMDO
憂「使えるのは腕だけじゃないッ!」

憂は足を振りかぶり…

憂「オラァ!」

ジャッジメントの腿に思いっきり叩きつけたッ

審判「ぐはッ!」ドサッ!

憂「効いたッ!」

審判「クソッ!立てねェ!」ガクガク

憂「よかった…急所を勉強してて…」
「能力がないから…闘い方を模索して…」
「辿り着いたのが純粋な格闘だった…」

ジェムス「敵ハ腕ガ牽制ダト気ヅカナカッタミタイデスネ」
「マダマダデス」
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:49:01.79 ID:gWnLTrMDO
唯「憂!大丈夫だった!?」

憂「お姉ちゃん!戻ってこれたんだね…」ホッ
「私は大丈夫だよ、お姉ちゃん」
「さあ…この人を倒して承太郎さん達のところに戻ろう!」

唯「うん!」

唯憂「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:49:38.41 ID:gWnLTrMDO
審判「がふッ!」ドゴォ!
「くッ…やはりパワー不足のようだなッ…」
「そして俺はすでに動けるッ!」
「貴様らを地獄に突き落としてやるッ!」

憂「…それはどうですかね」

審判「どういうことだッ!」

憂「…ここは…あなたの夢の中です」
「できるだけ…いい夢になればいいですね」

審判「何を…」
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:50:08.72 ID:gWnLTrMDO
紬「唯ちゃん達どこに行ってるんだろうね」

和「あんまり遠くじゃないと思うけど…」

審判「こ、こいつらはッ!」

花京院「おや、あの人影は…」

律「あれだ!」
「お〜い!唯に憂ちゃ〜〜〜ん!」
「ジョセフさんが準備終わったってさ!」
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:51:00.62 ID:gWnLTrMDO
梓「すぐにここを出るそうです」
「早く行きましょう」

憂「…こういうことです」
「あなたに…勝ち目はありません!」

承太郎「……ん?」
「……そいつは…」

唯「敵スタンドだよ!」

審判「ヤバいな…」
「一度逃げなくてはッ…!」

ジャッジメントは姿を消そうとしたが…
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:52:04.09 ID:gWnLTrMDO
審判「なにッ!」
「移動できないだとッ!?」

憂「…できるわけないじゃないですか」

承太郎「スタープラチナッ!」ズギュ―z_ン!

審判「ヒッ!」ダダダダ

ジャッジメントは走りだすが…

承太郎「秋山ッ!」

澪「任せてくれッ!」シュンッ!
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:52:38.73 ID:gWnLTrMDO
澪「無駄な抵抗はするなよ?」

審判「ゲッ!」

澪に道を塞がれてしまった

審判「そこをどけェェエーーーーーーーッ!」ブォッ…

澪「無駄だッ!」

審判「ぐッ…」シュンッ!

ジャッジメントは承太郎の目前へテレポートされるッ

承太郎「…いくぜッ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:53:13.53 ID:gWnLTrMDO
審判「はッ!」
「こ、ここは…」

憂「…同じ場所ですよ…さっきと」

審判「どういうことだッ!」

憂「言ったじゃあないですか…さっきと同じ」
「…ここはあなたの夢の中です」
「できるだけ…いい夢になればいいですね」
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:54:04.86 ID:gWnLTrMDO
紬「唯ちゃん達どこに行ってるんだろうね」

和「あんまり遠くじゃないと思うけど…」

審判「こ、こいつらはッ!」
「それよりこの会話…聞き覚えがある…」

花京院「おや、あの人影は…」

律「あれだ!」
「お〜い!唯に憂ちゃ〜〜〜ん!」
「ジョセフさんが準備終わったってさ!」
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:55:02.28 ID:gWnLTrMDO
審判「わかったッ!」
「さっきの幻覚と同じッ…」
「このまま行くと…俺はやられるッ…!」

梓「すぐにここを出るそうです」
「早く行きましょう」

審判「逃げなくてはッ!」ダダダダ

ジャッジメントは承太郎達の反対方向に逃げ出すが…

審判「え…?」ピタァ!

突如、体が凍ったように動かなくなったッ

憂「あなた…夢と違う行動をとりましたね…」
「あなたは夢の住所を間違ったッ」
「やり直しですッ!最初からッ!」
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:55:36.30 ID:gWnLTrMDO
審判「はッ!」
「こ、ここは…」

憂「…同じ場所ですよ…さっきと」

審判「どういうことだッ!」

憂「言ったじゃあないですか…さっきと同じ」
「…ここはあなたの夢の中です」
「できるだけ…いい夢になればいいですね」
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:56:16.06 ID:gWnLTrMDO
紬「唯ちゃん達どこに行ってるんだろうね」

和「あんまり遠くじゃないと思うけど…」

審判「こ、こいつらはッ!」
「それよりこの会話…聞き覚えがある…」

花京院「おや、あの人影は…」

律「あれだ!」
「お〜い!唯に憂ちゃ〜〜〜ん!」
「ジョセフさんが準備終わったってさ!」

審判「わかったッ!」
「さっきの幻覚と同じッ…」
「このまま行くと…俺はやられるッ…!」
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:56:44.27 ID:gWnLTrMDO
梓「すぐにここを出るそうです」
「早く行きましょう」

審判「逃げなくてはッ!」ダダダダ

ジャッジメントは承太郎達の反対方向に逃げ出すが…

審判「え…?」ピタァ!

突如、体が凍ったように動かなくなったッ

憂「あなた…夢と違う行動をとりましたね…」
「あなたは夢の住所を間違ったッ」
「やり直しですッ!最初からッ!」
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:57:22.67 ID:gWnLTrMDO
砂浜!

唯「この人動かなくなっちゃったよ…?」

憂「大丈夫…眠ってるだけだから」

紬「唯ちゃん達どこに行ってるんだろうね」

和「あんまり遠くじゃないと思うけど…」

花京院「おや、あの人影は…」
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:58:00.64 ID:gWnLTrMDO
律「あれだ!」
「お〜い!唯に憂ちゃ〜〜〜ん!」
「ジョセフさんが準備終わったってさ!」

梓「すぐにここを出るそうです」
「早く行きましょう」

承太郎「…待て」
「そこで寝てるヤツは誰だ?」

憂「敵スタンドです」
「もう倒しちゃいましたけど」

花京院「倒した…?」
「寝ているだけのように見えるが…」
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:58:37.37 ID:gWnLTrMDO
憂「たぶん…私の能力のためだと思います」

紬「ずっと…眠らせる…とか?」

憂「違います」
「簡単に言えば…」
「これから起こる運命を見て…」
「その運命に立ち向かうことのできる人にしか破れない」
「そんな能力です」

律「なんかすごそうだな…」
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 10:59:10.60 ID:gWnLTrMDO
アヴ「真実しか受け入れないスタンド…か」

唯「ねぇねぇ、その人は?」

アヴ「ああ、申し遅れた」
「私はジョースターさんの友人のモハメド・アヴドゥルだ」
「これから君達と行動をともにさせてもらう」

唯「おお〜、すっごく強そうな人だね!」
「私は平沢唯!よろしくね!」

憂「妹の憂です」
「よろしくお願いします」ペコリ

アヴ「メルシーボークー」
「自己紹介恐縮の至り」

承太郎「…それじゃあ行くか」

本体名―カメオ
スタンド名―ジャッジメント
―再起不能―

承太郎一行
―エジプトへ―
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 11:00:48.80 ID:gWnLTrMDO
【スタンド名】シャイニー・ジェムス
【本体】平沢憂
【タイプ】近距離型
【特徴】人型
【能力】夢を見ている者にしか発現しない
    夢と違った行動をとると、夢を見ていた最初の時に戻る

破壊力-C スピード-B 射程距離-D
持続力-C 精密動作性-A 成長性-A
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/16(土) 11:04:49.22 ID:gWnLTrMDO
・Oui 愛言葉の歌詞「未来何色夢の住所どこ」が元です
・最初スタンド名は「ラブリー・シスター・ラブ」でした。新しいキャラソン出て良かったね憂ちゃん
・ラブリー・シスター・ラブにしようとした理由ありまして。唯がいないと何も出来ないって理由だけですけど
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/16(土) 11:07:00.63 ID:gWnLTrMDO
二人で一つのスタンドって良くね?ってあの頃の俺は思いまして
今はあの頃の俺を殴りたい
何て扱いづらいスタンドを考えたんだと

人数多い
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/23(土) 13:50:14.08 ID:rS6ii/cDO
ギョーン
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:50:58.86 ID:rS6ii/cDO
潜水艦内!

アヴ「しかし、よくここまで誰も欠けずに来れましたね」

ジョセフ「まあ、この子達は強いからな」

梓「一回ひやっとしたことはありましたけどね…」

澪「あの時はもうベース弾けなくなるかと思ったよ」

花京院(果たして本当にそれだけしか思ってないのか)
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:51:29.86 ID:rS6ii/cDO
承太郎「…そういえば」

憂「どうしました?」

承太郎「…山中と鈴木は元気なのか?」

憂「この前…私が日本を発つ前は二人とも元気でしたよ」
「たぶん、皆さんが帰ったらコスプレさせられるはずです」フフッ

承太郎「余計なことしかしないな、あいつは…」
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:52:08.02 ID:rS6ii/cDO
律「まあ…今回ばかりは着てあげないとな…」

唯「いったいどんな服作ってるんだろうね〜」

ジョセフ「わしはマイクロビキニなんていいと思うが」

澪「ここから泳いでエジプトに行きますか?」

ジョセフ「…遠慮する」
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:52:43.34 ID:rS6ii/cDO
紬「はいみんな、紅茶よ〜♪」カチャカチャ

梓「うわ〜、ムギ先輩の紅茶久しぶりですね!」

唯「うん!相変わらずいい匂いだよ〜」

承太郎「…おい」

紬「どうしたの?」
「あ、コーヒーの方が良かった?」

承太郎「いや…」
「カップが一つ多いぜ」

紬「1、2、3、…12」
「あ、本当…どうしようかしら…」
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:53:41.29 ID:rS6ii/cDO
唯「せっかくだし私が飲むよ〜」

紬「大丈夫…?」

唯「私の胃袋をなめないでいただきたい」フンス!

紬「ありがとう、唯ちゃん」
「それじゃあ…」スッ…

紬がカップに手をかけたその時ッ
カップは人のように変形するッ
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:54:14.58 ID:rS6ii/cDO
澪「ムギッ!手を

「ブッキャアーーーーーッ!」シュッ!

そして…

紬「え…」ブシュア!

紬の右手首を切断したッ!

紬「う…そ……」ドサッ!!

承太郎「琴吹ィィーーーーーーッ!」
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:54:48.27 ID:rS6ii/cDO
澪「ウソだろッ…」
「しっかりしろムギッ!」

唯「ムギちゃん!起きてよムギちゃんッ!」

「ブッショアアアアアアア!」

ジョセフ「次が来るぞッーーー!」

アヴ「マジシャンズレッドッ!」ズギュ―z_ン!
「ムンッ!」

アヴドゥルが攻撃を仕掛けるが…

「ブキャアアアアア!」ズズズッ!

敵スタンドは潜水艦の中に隠れてしまったッ
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:55:21.28 ID:rS6ii/cDO
梓「ムギ先輩ッ!」
「目を覚ましてください!」

和「…今はそっとしてあげて」
「気を失っているわ…」

律「ムギ…手がッ……!」

唯「ムギちゃんもうキーボード弾けないの……?」ウルウル

和「大丈夫…この程度なら治せるわ」

ジョセフ(これが『この程度』か…)
(だいぶ自分に自信がついたみたいじゃな)
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:56:51.35 ID:rS6ii/cDO
和「ただ…少し時間がかかるわね」
「律、私が治してる間…ムギの手首を固定しといてくれるかしら?」

律「わかった、急ごう!」

憂「それにしても…あのスタンドは一体…」

アヴ「…ヤツは『女教皇(ハイプリエステス)』だ…」

ジョセフ「知っておるのか」
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:57:21.97 ID:rS6ii/cDO
アヴ「ええ」
「エジプトで耳にしました」
「本体の名前はミドラー」
「遠隔操作型なので本体は海上にいるはずです」

花京院「能力は…」

アヴ「金属やガラス…鉱物に化けるスタンドだ」
「もちろんプラスチックやビニールにもな」
「そして…攻撃してくるまで見分ける方法はないらしい」
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:57:59.95 ID:rS6ii/cDO
承太郎「…既に潜水艦の何かに化けて侵入していたのか」

澪「いや…もっとシンプルみたいだ」

ドシュゴッ!

唯「水が…」

承太郎「穴を開けやがったのか…」

アヴ「それだけじゃあない…」
「ご丁寧に浮上システムまで壊している」
「どんどん沈んでいくぞ」
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:58:42.69 ID:rS6ii/cDO
梓「それと…私の見方が正しければなんですけど…」
「酸素もほとんどないです…」

承太郎「…航行不可能ってヤツか」

ジョセフ「いかん!海底に激突するぞッ!」

ドゴォン!

ジョセフ「OH MY GOD!」
「これ高かったのに…」
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:59:14.33 ID:rS6ii/cDO
承太郎「おい…」
「あいつは何に化けたか見てたか?」

憂「えっと…」
「このメーターに化けたような…」

承太郎「…わかった」
「花京院、やるぜ」

花京院「オーケーだ承太郎」
「法皇の結界ッ!」ズギュ―z_ン!

花京院は計器全ての前に結界を張るッ
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 13:59:45.55 ID:rS6ii/cDO
承太郎「いくぜッ!」ズギュ―z_ン!
「スターフィンガーーーッ!」ビシュッ!

そして、承太郎はそのわずかな隙間に指を通し…
憂の言った計器を破壊したッ!

花京院「来るかッ…!?」

承太郎「……」
「…来ないな」

梓「他の計器に化けたとか…」

承太郎「やれやれ…」
「一つ一つしらみつぶしに壊していくしかないな」
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:00:19.52 ID:rS6ii/cDO
憂「あれは…」

憂は徐々に変化していくものを目にするッ

憂「違うッ!」
「既に敵は移動していたッ!」
「和さん後ろォォォオオオオオオオオオオッ!」

女教皇「ムッギィーーーッ!」

花京院「…まさかここまで綺麗にいくとはね」

承太郎「…こうひっかかってくれるとトラップの仕掛けがいもあるな」

憂「え…?」
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:01:20.56 ID:rS6ii/cDO
花京院「貴様が無防備な真鍋さん達を狙うことは分かっていたッ!」

憂「これを予測して…いつの間にか和さん達の周りに結界を!?」

花京院「食らえッ!法皇の結界をォォオーーーーーッ!」

女教皇「アッギャアアアアアアアアアアア!」

花京院「…これが僕達の闘いだ」
「覚えておくといい」
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:01:54.40 ID:rS6ii/cDO
憂「わ、私なんかとは…スケールが違う…」
「ただの肉弾戦じゃあダメなんだ…」
「次の…次の行動を予測しないと…」

律「まあ、憂ちゃんなら大丈夫だろ」

梓「確かに…時間の問題な気がしますね」

承太郎「さて、こいつをどうするかだが…」

女教皇「アギャース!」
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:02:23.32 ID:rS6ii/cDO
ジョセフ「構わん、腕でもへし折っておけ」
「紬ちゃんの分としてな」

承太郎「アイアイサー」

承太郎が腕をへし折ろうとしたその時…
承太郎の手から血が噴き出したッ!

承太郎「ぐッ…」ブシュッ!
「こ…こいつはッ…」
「カミソリに化けやがった…!」

女教皇「ケケケケケケケケケケケケケケケ」
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:03:04.78 ID:rS6ii/cDO
澪「まさか…承太郎を手玉にとるなんて…」

梓「承太郎先輩…大丈夫ですか…?」

承太郎「…ああ」

女教皇「ヒヒャホホフハホハホハホハハハハ」

承太郎「……」イラッ

和「落ち着いて、承太郎君…」
「今ムギが目を覚ましたわ」
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:04:14.37 ID:rS6ii/cDO
和「そしてここは浸水している…」
「とりあえずみんなで隣の部屋に移動しましょう」
「ここに閉じ込めたら時間稼ぎできるはずよ」

承太郎「…そうだな」

アヴ「みんな行くぞッ!」ダダダダ

紬「…あなたは……」
「……絶対に私が倒す」

バタンッ!
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:04:44.19 ID:rS6ii/cDO
隣の部屋!

律「これからどうする…?」
「何か私達が閉じ込められた気がするんだけど…」

承太郎「…穴を開けられたらたまったもんじゃあないな」
「それに……ここは金属が多すぎる」

澪「潜水艦の外に出たら勝てる…かもな」

アヴ「そうだな」
「ここは潜水艦を捨てて脱出しましょう」

ジョセフ「ああ…」
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:05:17.64 ID:rS6ii/cDO
梓「でもどうするんですか?」
「ここは結構深かった気が…」

ジョセフ「スキューバダイビングじゃ」
「それでエジプト沿岸まで行く」

唯「そ、そんなのできないよ!」

承太郎「…大丈夫だ」
「…今から言うことを守ればな」

花京院「何だ!?」
「急がなくては隣の部屋から敵が来るぞ!」
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:05:51.35 ID:rS6ii/cDO
承太郎「…簡潔に説明するぜ」
「慌てて一気に浮上したら死ぬ」
「落ち着いてゆっくり浮上するんだ」

憂「し、死ぬって…」

承太郎「それは時間がある時に説明してやる」

ジョセフ「水を入れるぞ」

紬「呼吸はどうするの?」

承太郎「このレギュレーターをくわえて普通に呼吸するんだ」
「わからないところは?」

唯「大丈夫…たぶん」
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:06:25.60 ID:rS6ii/cDO
アヴ「もうそろそろ水が貯まるな」
「準備しよう」

梓「あ!会話は…」

承太郎『何のためのスタンドだ』

梓『なるほど…』

ジョセフ『みんな準備はいいな?』

唯『うん!』

和『大丈夫です』

律『こっちも大丈夫』

澪『いだだだだだだだだだだだだだ!』
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:07:03.50 ID:rS6ii/cDO
花京院『秋山さんッ!?』

紬『すでにレギュレーターに化けてたのね…!』

女教皇「ウンガーーーッ!」

ハイプリエステスは澪の口内へ侵入するッ

アヴ『澪さんの体内を食い破るつもりだッ!』

律『急浮上してないのに内臓がボロボロになっちまう!』
『シャレになんないぞッ!』

承太郎『クソッ!届かないな…』
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:07:33.89 ID:rS6ii/cDO
和『吐き出して澪ッ!』

ジョセフ『花京院ッ!』ドシュウ!

花京院『はいッ!』ビシュッ!

澪『オゴッ!』ズボッ

ジョセフと花京院は澪の鼻からスタンドを侵入させ…

花京院『捕まえたッ!』

ジョセフ『急いで取り出すぞッ!』

澪『オエッ!』

ハイプリエステスを口から吐き出させたッ!
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:08:16.19 ID:rS6ii/cDO
澪『ゲホゲホッ!』

承太郎『大丈夫か?』

澪『大丈夫じゃない…いろいろと…』

憂『あッ!何かに変形してますよ!』

紬『あれは…水中銃ッ!?』

アヴ『早く脱出するんだァァアーーーーーーッ!』

水中銃は発射されるが…
その先にはすでに誰もいなかった!
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:08:57.73 ID:rS6ii/cDO
唯『助かったよ澪ちゃん!』

澪『もうお嫁にいけない…』シクシク

律『唯…今はそっとしといてやってくれ…』

和『それにしても綺麗な海ね』

アヴ『そうだろう?自慢の海だよ、ここは』

紬『マンボウいないのかな…』キョロキョロ

梓『あ…ニモがいる』ボソッ

憂『かわいいよね〜』
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:09:39.16 ID:rS6ii/cDO
梓『き、聞こえてた…?』

憂『ニモがいるって言ってたよね?』ニコニコ

梓『聞こえてたか…』

承太郎『…気を引き締めろ』
『何に化けてくるかがわからん』

律『そうだな』
『レジャーは何もかも終わったらゆっくりやろう』

花京院『秋山さんも元気を出してくれ』
『お嫁なんて生きていたら誰でもいけるさ』

澪『さわ子先生はどうなんだよ…』

花京院『それは…タブーなんじゃあないかな…?』
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:10:17.84 ID:rS6ii/cDO
ジョセフ『お、海底トンネルが見えたぞ』

承太郎『無事に着いたな…』

紬『みんな…良いニュースと悪いニュースがあるわ』

憂『どうしたんですか…?』

唯『悪いニュースって…』

紬『敵は追いついていたわ…すでに…』

紬は海底に指を向ける
その先には…
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:10:52.84 ID:rS6ii/cDO
和『ウソ……』

アヴ『海底に…化けていただとッ!?』

承太郎『クソッ!吸い込まれるッ!』

梓『万事休す…ですね…』

律『うわあああああああああああああああああああ!』
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:11:19.13 ID:rS6ii/cDO
ハイプリエステスの口内!

律「何でこんなにでかくなってるんだよ…」

憂「本体が近いんでしょうか…」

女教皇「その通り!」
「私はすぐそこの海岸にいるよ!」
「まあ、あんたらは私の顔を見ずに死んじまうんだけどねッ」

澪「ここ…どこなんだろうな…」

和「…口の中ね」
「さて…どうしたものかしら」
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:11:53.02 ID:rS6ii/cDO
女教皇「承太郎!」
「お前は私の好みのタイプだから心苦しいわね…」
「私のスタンドで消化しなくちゃあならないなんて!」

律「へぇ…」
「おいジョジョ、こっち」

承太郎「…何だ?」

律「……」ボソボソ

承太郎「……俺が言うのか?」

律「お前しかいないッ…!」ボソボソ
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:12:23.12 ID:rS6ii/cDO
承太郎「一度あんたの素顔を見てみたいもんだな」
「俺の好みのタイプかもしれねーしよ」
「恋におちる か も」

律「確かにいい声だよな」
「絶対に美人だよ」

梓「そうそう」
「同性としてビビッときましたもん」
「この人には絶対にかなわないなって」
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:13:32.23 ID:rS6ii/cDO
憂「本当だよね」
「何て言えばいいのかな…」
「世界が嫉妬するっていうか…」

紬「その通りね」
「実際に私…少し…いいえ…とっても嫉妬してるわ…」

唯「あっれ〜?」
「おじいちゃんも恋に落ちちゃった?」

ジョセフ「うむ…」
「だが、わしも年だからな…」
「あと30歳若ければな…」

澪(何だこれ…)
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:14:07.31 ID:rS6ii/cDO
女教皇「きっさまらーーーッ」
「心から言っとらんなあああーー」
「ぶっ殺すッ!」

澪(まあ…当然の反応だな…)
「って…!」
「みんな避けろッ!」

唯「これはッ…」

アヴ「スタンドの舌だッ!」

承太郎「避けろ琴吹ッ!」

紬「ぐッ…!」グチャア!

紬はハイプリエステスの舌で叩き潰されたッ
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:14:39.28 ID:rS6ii/cDO
憂「紬さんンンンッーーーーー!」

女教皇「まず一人ッ!」
「他愛もないね」

紬「そうね…他愛ないわ…」
「……あなたを倒すことに関して」

女教皇「何ッ!?」
「確かに叩き潰したはずじゃッ…」

紬「私達は…成長してるわ…」
「…あなたの敗因は……私達を甘くみていた」
「たったそれだけよ」
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:15:15.78 ID:rS6ii/cDO
女教皇「減らず口をッ!」
「全員まとめて噛み殺してやるッ!」

律「やばッ…」

唯達は全員ハイプリエステスの歯によって潰されたかに思われたッ

女教皇「あれ……」
「は…歯茎同士の距離が近いような…」

その時…
ハイプリエステスの歯の一つがひきちぎられたッ

女教皇「こ…これは…」
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:15:48.02 ID:rS6ii/cDO
紬「…私がゲル状にしたからよ」
「あなたが私達全員を噛み殺せると思った自慢の歯は…」
「たくあんすら食べられないッ!」
「みんなッ!歯をひきちぎって出てきてッ!」

その声を引き金に…
続々と歯をひきちぎって出てきたッ

ジョセフ「ふぅ…年寄りにはしんどいわい」

澪「ていうか…潰される時かなり怖かった…」

アヴ「よし!残りの歯を片付けるぞッ」

唯「し、しんどい…」
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:16:18.59 ID:rS6ii/cDO
憂「紬さん…さっきの話ですけど…」
「良いニュースって…」

紬「気になる?」

憂「はい…」

承太郎「…終わったぜ」

紬「私達は敵スタンドを倒して…」
「エジプト沿岸にたどり着ける、よ」ニコッ

女教皇「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:16:47.25 ID:rS6ii/cDO
海岸!

唯「ふぃ〜…」
「やっとエジプトに着いたね〜」

和「本当…やっと、ね…」

アヴ「よく頑張ったな、みんな」

律「アヴドゥルさん楽しすぎじゃね…?」

アヴ「はっはっはっ」
「まあ、そう思われても無理はないな」

ジョセフ「アヴドゥルは…わし達より危険なことをしていたんじゃ」
「何せ、DIOのことをかぎ回っていたんだからな」

律「それもそっか」
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:17:23.49 ID:rS6ii/cDO
梓「ということは、アヴドゥルさんって相当強いんでしょうね」

憂「戦ってるところ見てみたいね」

アヴ「あんまり期待してもらってもあれだが…」
「機会があったらだな」

和「あら、あそこで倒れてるのは…」

承太郎「ミドラーだろうな」
「一応見てくる」スタスタ

花京院「僕もついていくよ」スタスタ
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:17:55.99 ID:rS6ii/cDO
澪「どうだろうな…」

和「さすがに再起不能だと思うけど…」

ジョセフ「承太郎が恋に落ちちゃったりして」

憂「そ、そんな…」

律「ジ、ジョジョに限ってなあ…」

梓「そ、そそそそんなわけないですよね…」

紬「承太郎君はそんなに軟派じゃないと思いまっす…」

ジョセフ(何じゃこれ…)
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:18:35.99 ID:rS6ii/cDO
承花「……」スタスタ

アヴ「お、帰ってきたな」
「どうだったんだ?」

澪「こ、恋に落ちちゃったのか!?」

承太郎「何を言ってるんだお前は…」

花京院「彼女は気絶してました」
「再起不能でしょう」
「社会には総入れ歯で再起するでしょうが…」

ジョセフ「ゲッ…」

アヴ「何というか…悲惨だな」

承太郎「…お前も加担したがな」
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/23(土) 14:19:13.96 ID:rS6ii/cDO
梓「それにしても…やっとエジプトですか」

紬「30日はかかったね…」

唯「いっぱい敵を倒してきたね〜」

ジョセフ「そうじゃな」
「だが本番はこれからだ」
「より一層気を引き締めていこう」

本体名―ミドラー
スタンド名―ハイプリエステス
―再起不能―

承太郎一行
―アスワンへ―
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/23(土) 14:19:59.01 ID:rS6ii/cDO
ギョーンギョーン
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/23(土) 16:03:57.02 ID:00ECsH3v0
乙!
スタンドの歯が千切られたから本体も……敵ながら悲惨だな
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/30(土) 11:56:29.10 ID:1PFX4zXDO
ギョーンギョーンギョーン
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 11:57:21.77 ID:1PFX4zXDO
砂漠!

梓「あっつ…」

律「砂漠にクーラーつかねーかな…」

唯「扇風機の方がいいよ…」
「クーラーだと気分悪くなっちゃう…」

律「そういやそうだったな…」

和「何でもいいから涼みたいわね…」
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 11:57:51.33 ID:1PFX4zXDO
ババババ…

憂「ん……?」
「何の音だろ……」

紬「こっちに近づいてくるわね…」クルッ
「あ…あれは……」

唯「せ、扇風機!?」

澪「ヘリコプターだろ…」

ジョセフ「…来たな」

梓「来たなって…」
「あ…SPW財団って書いてある…」
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 11:58:22.58 ID:1PFX4zXDO
花京院「ジョースターさんが呼んだんですか……」

ジョセフ「そうじゃ」
「いろいろ…荷物を頼んでいてな…」

承太郎「……下りてくるな」

唯「か、風がぬるい…」

澪「くっ…砂ぼこりがすごい…!」

男1「お久しぶりです、ジョースターさん」

男2「言われた荷物を持ってきました」

ジョセフ「すまんな」
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 11:59:01.72 ID:1PFX4zXDO
憂「荷物ってなんですか?」

ジョセフ「日用品じゃよ」
「こっちで買うよりも安くつくからな」

憂「な、なるほど…」

男1「それと…みなさんにお届けものです」

花京院「おや…唯さんと田井中さんの荷物だけ大きいね」
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 11:59:29.83 ID:1PFX4zXDO
律「日頃の行いの結果だな!」

唯「箱の中身はなんだろな〜♪」パカッ
「…………」
「……ウソ………」

律「おいおい、何もそんなリアクション…」パカッ
「…………」
「………返品…したいんですけど」

男2「無理らしいですよ」
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 11:59:58.31 ID:1PFX4zXDO
アヴ「一体何だったんだ?」

承太郎「…プリントだな」
「こいつらは俺達の数倍以上の量だが」
「確かに日頃の行いの結果だ」

アヴ「どれ…」
「ふむ…今はここまでしかやらないのか」
「私達が学生の頃はもっと多く学んでいたが…」

ジョセフ「変わったんだろうな…教育も」
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:00:28.15 ID:1PFX4zXDO
紬「あら…便箋が入ってる…」
「二枚…」

梓「私もです…何だろう」

澪「どうやらみんな二枚ずつ入ってるみたいだな」

憂「中身は…」
「これって…!」
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:01:02.93 ID:1PFX4zXDO
唯「手紙…だね」
「さわちゃんと…純ちゃんからの」

梓「純は知らないはずじゃっ…!」

承太郎「どうやら感付いたみたいだな」
「…そう書いてある」

梓「純……」

和「でもこれで…戻らないといけない理由が増えたわね」
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:01:36.35 ID:1PFX4zXDO
澪「そうだな」
「さわ子先生にプリントを提出しないと」

律「唯…埋めるか?」

唯「ここならバレないよね…」

梓「私達にバレてますよ…」

唯「見なかったことに…」

梓「ダメです」
「みんなで同じ大学に行くんですから」

唯律「うっ…」
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:02:11.59 ID:1PFX4zXDO
男1「それでは、私達は帰ります」

承太郎「…山中と鈴木によろしく言っといてくれ」

男1「ええ、わかりました」

ジョセフ「なあ…わしの娘のことだが……」

男2「それは……」

承太郎「………………」
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:02:39.09 ID:1PFX4zXDO
男2「あまり……良い状態じゃあありません…」
「SPW財団と琴吹グループ…両者の医師の見解では…」
「……もってあと二週間」

ジョセフ「そうか……」

澪「時間がないな…」

和「ええ…急がないと…」
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:04:34.47 ID:1PFX4zXDO
男1「それと、一つ情報が」
「カイロ市内にいるDIOと思われる男を調べましたが…」
「2日前…数名の男女がDIOが潜伏していると考えられる館に集まり…」
「いずこかに旅立ったということです」

花京院「クソッ…時間がないというのに……」

律「何でこうスタンド使いが集まるんだよッ…」
「求人広告でも出してんのかよDIOのヤツはッ!」
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:05:12.81 ID:1PFX4zXDO
ジョセフ「だが…こうも仲間を集めるということは…」
「新しい肉体にまだ馴染んでいないということ」
「急いで行けばベストの状態のDIOと戦わないですむ」

紬「勝率はグッと上がりますね」

男2「それでは、今度こそ失礼します」

男1「今後も、我々にできる可能な限りの援助は行いますので」
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:05:41.23 ID:1PFX4zXDO
唯律「プリントは援助しない方向で…」

男1「それは山中さん次第ですね」フフッ
「それでは」

ジョセフ「気をつけてな」

ババババババババ!

ジョセフ「さあ、わし達も行くか」
「もうすぐ行ったら車が止めてある」
「それまで頑張ってくれ」

唯「ふんっ!」シャキッ!

澪「とたんに元気になったな…」
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:06:08.77 ID:1PFX4zXDO
荷台!

澪「まさかトラックの荷台に乗るとは…」

花京院「このトラックは戦争映画で見るようなトラックだな…」

唯「おじいちゃんウソつきだよ…」

律「梓と和はいいな…」

承太郎「…じゃんけんに勝ったからな」
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:06:35.25 ID:1PFX4zXDO
アヴ「さぞ車内は涼しいことだろうな…」

憂「時間で交代にすれば良かったですね…」

紬「あとどれくらいで着くのかな…」

唯達が雑談していると…
突如トラックは止まったッ

律「いてッ!」ゴツン

澪「いたた…」

憂「何で急ブレーキを…」
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:07:07.09 ID:1PFX4zXDO
アヴ「ジョースターさん!どうしましたか!?」

ジョセフ「外に出てみろ……」

花京院「一体何が…」

唯達はトラックから降りる
そして…目の前には悲惨な光景が広がっていた

承太郎「こいつはッ…」
「さっきのヘリじゃあないか…」
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:07:46.72 ID:1PFX4zXDO
梓「何かトラブったんでしょうか…」
「攻撃のあとは何もありません…」

唯「そのまま落っこちちゃったみたいだね…」

紬「スタンド攻撃かしら…これは…」

アヴ「…可能性は高いな」

律「おい…パイロットが…」

花京院「……死んでいるな」

和「機体…かきむしったみたいね」
「よっぽど苦しかったのかしら…」
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:08:38.00 ID:1PFX4zXDO
アヴ「ん…こいつの口に溜まっているのは…」

アヴドゥルはパイロットの顔を傾ける

アヴ「水か…」
「しかし…かなりの量の水だな」

承太郎「…口じゃあない」

アヴ「何?」

承太郎「…肺だ」
「肺の中に溜まっていた」
「そいつ…溺死しているぜッ」

澪「こ、ここは砂漠だぞ!?」
「周りにも水なんてないじゃあないか!」
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:09:18.90 ID:1PFX4zXDO
梓「みなさん!もう一人はここにいます!」
「生きてますよ!」

唯「おじさん大丈夫!?」

承太郎「…何があったんだ」

男2「み…」
「み…ず……」
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:09:45.51 ID:1PFX4zXDO
アヴ「水ならある」
「ほら、ゆっくり飲むんだ」

アヴドゥルが男に水筒を近づけると…

男2「ヒィィィィィ違うゥゥゥ〜〜〜〜〜〜ッ」
「水が襲ってくるんだァァアアアアアア!」

水筒の中から手が姿を現したッ
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:10:15.31 ID:1PFX4zXDO
アヴ「何ッ!?」

そして…手は男の顔をつかみ…

承太郎「見るなッ!!」

男の頭ごと水筒の中に引きずりこんだッ!

澪「うッ……」

紬「ウソ…でしょ……」

ジョセフ「全員水筒から離れろォォォオオーーーーーーーーッ!」

律「誰かスタンドを見たか!?」

憂「手しか無いように見えました…」
「ただ…まだ水筒の中にいることは確かです」

梓「私も出ていったところは見てません」
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:10:49.78 ID:1PFX4zXDO
紬「DIOの館に集まった数名のうちの一人の攻撃ってことかしら…」

律「ジョジョ…本体は…」

承太郎「視界の中には見えないな…」
「スタンドの大きさから見ても…かなりの距離がありそうだぜ」
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:11:42.95 ID:1PFX4zXDO
花京院「ジョースターさん…」

ジョセフ「何じゃ…」

花京院「…ハーミットパープルで水筒を攻撃してください」

ジョセフ「わ、わしが…?」

花京院「そうです…」
「波紋を流せばあるいは…」
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:12:33.56 ID:1PFX4zXDO
ジョセフ「いや…頭が引きずりこまれたんだぞ」
「わしは嫌だ」
「お前がエメラルドスプラッシュをやればいいじゃあないか」

花京院「僕だって嫌です」

ジョセフ「自分が嫌がることを人にやらせようとするな!」
「大体、日本人は人が嫌がることを進んでやるんじゃあないのかッ!」
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:13:11.21 ID:1PFX4zXDO
花京院「そうやって日本人だからと言って一括りにしないでください!」

その時…
花京院とジョセフの近くに水が染みだしてきたッ

澪「何やってるんだあいつらは…」

唯「ねえ…おじいちゃん達の近くに…」

梓「水…ですよね…」
「ヤバいッ!」

水は上へ伸び…
手の形になったッ
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:13:45.32 ID:1PFX4zXDO
和「何で二人とも気づいてないのよッ!」
「二人とも逃げてェェエーーーーーッ!」

和が叫んだ瞬間…
敵スタンドは和を目がけて移動し…

和「え……」

和の顔面を切り裂いたッ!

和「…………」ドサァッ!

花京院「真鍋さんッ!」
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:14:25.99 ID:1PFX4zXDO
憂「水のスタンド…」
「血と一緒に水筒から出てきたんだッ…」

花京院「クソッ!どこに行ったんだッ!」

ジュワッ…

澪「後ろだ花京院ッ!」

花京院「エメラルドスプ

花京院よりも一瞬早く…
敵スタンドは花京院の腕を切り落としたッ!
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:15:01.11 ID:1PFX4zXDO
花京院「ぐはッ!」ブシュウ!

花京院の腕が地面に落ちた瞬間…
再び敵スタンドが現れ…
花京院の腕を切り刻んだッ

澪「いやっ……!」

梓「花京院先輩ッ…!」

承太郎「…全員黙れ」

唯「えッ…」
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:15:37.14 ID:1PFX4zXDO
承太郎「……」ポイッ

承太郎が学ランの鎖を投げると…
敵スタンドはその着地点に現れ…
鎖を切り刻んだッ

承太郎「…やはり…正解か」

律「何が…」

承太郎「敵は…音で俺達を探知している」
「…最初は真鍋の声が誰よりも大きく」
「次は花京院の腕の落下音…」
「そして…俺の鎖…」
「…そうとしか考えられん」
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:16:24.94 ID:1PFX4zXDO
憂「それじゃあ…どうすれば…」

その時…
どこからか電子音が鳴り響いたッ

梓「あっ……ははっ………」
「…け、携帯の充電……切れちゃったみたいです……」

律「携帯を投げろ梓ァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアア!」
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:16:58.78 ID:1PFX4zXDO
梓「ダメですッ!それはッ…」
「この携帯には…私が…みんながつまってる…」
「思い出は…捨てたくないんですッ!」

律の叫びを無視し…
梓はトラックに向けて走りだしたッ!

澪「そんなこと言ってる場合じゃあないだろォォーーーーーッ!」
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:17:32.17 ID:1PFX4zXDO
承太郎「…やれやれ」
「アヴドゥルッ!」ズギュ―z_ン!

アヴ「ああッ!」ズギュ―z_ン!

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

承太郎は地面を殴りつけるッ!
すると…敵は承太郎の方へ方向を変えたッ!
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:18:02.92 ID:1PFX4zXDO
承太郎「…来たなッ」

アヴ「蒸発させてくれるッ!」
「クロスファイヤーハリケーンッ!」

アヴドゥルは敵スタンドに向け火炎を発射するが…

承ア「何ッ!?」

迂回してかわされたッ
そして、その迂回の軌道で…
承太郎とアヴドゥルを攻撃したッ!
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:18:35.76 ID:1PFX4zXDO
承太郎「こ…こいつ…」ズバッ!
「強い…」ドサァッ!

アヴ「わ…私の位置まで…把握していたとは…」ドサァッ!

律「ジョジョッ!アヴさんッ!」

承太郎「俺達は……いい……」
「……敵を………倒して…く……れ」ガクッ
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:19:02.03 ID:1PFX4zXDO
梓「承太郎先輩ィィイーーーーーーーーッ!」

澪「黙れ梓ッ!」
「承太郎とアヴドゥルさんの犠牲を…」
「無駄にするようなことをするんじゃあない…」

梓「は…いっ…」
「すみません…」

澪「私も…梓の気持ちは痛いほどわかる……」
「敵を倒してから…思う存分心配しよう」

梓「わかりましたっ」
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:19:33.30 ID:1PFX4zXDO
唯「それで…どうするの…?」
「承太郎君とアヴさん以外はトラックに乗ったけど……」

澪「火を使えるアヴドゥルさんがいなくなったのはキツいな……」

紬「そして……荷台で和ちゃんと花京院君が寝ているこの状況…」
「急がないと……次に攻撃を受けたら……………」

律「守り切る自信はない…か……」
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:20:01.81 ID:1PFX4zXDO
憂「私に…考えがあります」

梓「何…?」

憂「……蒸発させる」

律「そんなこと言ってもさ…」
「アヴさんは倒されたぜ……」

憂「大丈夫です」
「ただ……和さんの眼鏡が必要になります」

唯「眼鏡が…?」
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:20:30.37 ID:1PFX4zXDO
憂「私の策…総力戦になります」
「内容は念のため言いません」
「どうしますか?」
「一種の賭けのようなものですが…」

澪「何も思いつかないからな……」
「私は憂ちゃんに任せるよ」

紬「そうね」
「何かアクションを起こさないとマズイのは変わらないわ」

ジョセフ「それじゃあ…頼むぞ、憂ちゃん」
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:21:37.60 ID:1PFX4zXDO
憂「わかりましたッ」
「みなさん、山中先生が送ってくれたプリントで…」
「紙飛行機…ボール…何でも構いません」
「遠くに飛ぶものをなるだけ作ってください」

唯律「わかった!」
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:22:22.93 ID:1PFX4zXDO
憂「ジョースターさんはSPW財団の人に」
「この少し先に新しいトラックを用意するように連絡をお願いします」

ジョセフ「よし、少し待ってくれ」

憂「澪さんは和さんの眼鏡を拾ってきてくれませんか?」
「唯一の遠距離型なので…」

澪「いいよ、任せてくれ」ズギュ―z_ン!
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:22:50.74 ID:1PFX4zXDO
唯「うい〜」
「まだ作った方がいいの?」

憂「いっぱい作った方が撹乱できるけど…」
「ん〜…もうちょっと頑張ろう?私も手伝うから」

唯「ふんす!」
「頑張ろう!」
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:23:21.04 ID:1PFX4zXDO
トラックから4km西!

ンドゥール「全員車の上に乗ったか……」
「どうやら俺が音で探知していることに気づいたようだな」
「フフフ…なかなかやるじゃあないか」
「だが…だからと言ってどうにかなるわけじゃあないがな」
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:23:48.54 ID:1PFX4zXDO
トラック!

ジョセフ「憂ちゃん、SPW財団の者に連絡がついた」
「トラックを置いていてくれるそうじゃ」

澪「私も眼鏡を拾ってきたよ」

憂「ありがとうございます」
「これで…整っ

澪「ただ…」
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:24:25.85 ID:1PFX4zXDO
憂「ただ……?」

澪「レンズ…両方とも砕けてるんだ……」

憂「そんなッ……」
「それじゃあ…今までやったことが…」

ジョセフ「…憂ちゃんは何がしたいんじゃ?」
「敵は音で探索している」
「話の内容までは認識できんはずじゃ」
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:25:00.05 ID:1PFX4zXDO
憂「……火を…起こしたいんです」
「そして……それを使って敵を蒸発させる」

ジョセフ「それは…かえってレンズが砕けていて良かったかもしれん」

憂「え…?」

ジョセフ「まあ、これは後で話そう」
「とりあえず火は作れる」
「憂ちゃんは作戦をこなすことだけを考えてくれ」
「ああ、紬ちゃんを貸してほしいんじゃが」

憂「わかりましたッ」

そういって…
ジョセフと紬はトラックの屋根へ上っていった
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:25:33.26 ID:1PFX4zXDO
憂「みなさん…もう少し…」
「敵が何かアクションを起こすまで待ってください……」

律「ああ……」

憂「澪さんは紙が入った段ボール全てを屋根に運んでください」

澪「わかっ

その時ッ
トラックが前方に傾きだしたッ
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:26:01.55 ID:1PFX4zXDO
唯「い、いったい何ッ!?」

澪「わからない!」
「あのスタンドにトラックごと沈ませるようなパワーはないはずだ!」

憂「澪さんッ!段ボールが最優先ですッ!」
「段ボールを

そして…
突如トラックは後方から地面に向け下がりだしたッ
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:26:47.60 ID:1PFX4zXDO
梓「これは…振り落とされるッ…!」
「みなさん何かに捕まってくださいッ!」

唯「無理みたい……」

唯達はトラック外へ振り落とされたッ

憂「そんなッ…!」
「こんなことって……」

律「憂ちゃん…静かにするんだ」
「そして…誰も絶対に動くなよ」

憂「ッ!」
(律さんッ!)
(そっか…トラックに固定できたんだ)
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:28:49.54 ID:1PFX4zXDO
律「段ボールは無事だよ」
「最優先って言ってたから…」
「落ちる前に触って固定しといた」

憂「……」ホッ

ジェムス「シカシ…紙ガ無事トハイエ…」
「ジョセフサント紬サンハ…」

律『あ、スタンドで喋ればいいのか』
『誰かムギ達を確認できないか?』
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:29:19.94 ID:1PFX4zXDO
唯『私のところから見えるよ!』
『おじいちゃんにムギちゃん、大丈夫!?』

紬『私達は無事だけど……』
『火を起こす道具が水の中に落ちちゃったの……』

澪『う、ウソだろ!?』

ジョセフ『本当じゃ…』
『クソッ…大失態だッ……!』
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:29:54.59 ID:1PFX4zXDO
梓『あの衝撃だから仕方ありませんよ……』
『それより、その道具って…』

ジョセフ『トラックのサイドミラーを凹面鏡に加工したものじゃ』

律『それならもう片方のサイドミラーを使えば……』

唯『ううん……ダメだよりっちゃん…』
『鏡…割れちゃってる』
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:30:22.73 ID:1PFX4zXDO
憂『どうしよう……』
『鏡も使えなかったら…どうしようもない……』

ジョセフ『……わしが取りに行こう』

梓『危険です!水の中は…』
『違う方法を考えましょう!』
『きっと何かあるはずです!』

ジョセフ『いや……花京院や和ちゃんのことを考えると時間がない』
『一刻を争う事態じゃ…』
『いけッ!ハーミットパープルッ!』
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:30:54.52 ID:1PFX4zXDO
澪『ジョースターさんッ』

ジョセフは水溜まりへハーミットパープルを伸ばすッ

ジョセフ『ふう……』
『あと少し……』

しかしッ…

ジョセフ「何ッ……!?」ズバァッ!

唯『おじいちゃんッ!』

紬『ジョースターさんッ!?』

ジョセフの体は切り裂かれ…
腕が切り落とされたッ!
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:31:56.16 ID:1PFX4zXDO
ジョセフ『み……んな…………』ドサァ!
『うけ………とれ……………』

梓『ウソだ……』
『な…何でッ…………』

紬『これは……』
『汗よ!汗の落下音で探知していたわッ!』
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:32:23.32 ID:1PFX4zXDO
憂「わ………私の…せいだ……………」
「私が……こんな作戦……」
「ジョセフさん…止めなかったからッ………」

唯『憂!静かにしなきゃダメだよ!』

憂「私が……鏡を取

紬『待ってッ!』
『ジョースターさんは残してくれていたわッ』
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:33:49.69 ID:1PFX4zXDO
律『何をだ!?』

紬『火よッ!』
『ジョースターさんの服が燃えているッ!』

唯『ほんとだ!』
『早くしないと火傷しちゃうよ!』

律『澪ッ!ジョセフさんのところには!?』
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:34:17.58 ID:1PFX4zXDO
澪『ギリギリ届かないな……』
『憂ちゃんッ!』

憂『は…はい……』

澪『いつまでもぐずぐずしてるんじゃあないッ!』
『火は出来たッ!憂ちゃんの策を続けろッ!』

憂『でも……』

澪『でもじゃあないだろッ!』
『策を成功させることがみんなの望みだッ!』
『だからジョースターさんも体に火をつけたッ!』
『続けるんだ憂ちゃんッ!お前の策をッ!』
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:34:49.26 ID:1PFX4zXDO
律『…お前……ねえ』ニヤッ
『憂ちゃん…澪ももう他人行儀じゃあないってことだ』
『私達は憂ちゃん…お前を信じてる』
『だから憂ちゃんも私達を信じて……』
『自分の策を私達にぶつけるんだッ!』

梓『そうだよ』
『絶対に受けとめて…』
『絶対に成功させるからッ!』
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:35:19.69 ID:1PFX4zXDO
憂『みなさん……』
『律さんッ!律さんは紙飛行機、紙くず、プリント…』
『全てを砂漠に投げてくださいッ!』
『ただしッ!いくつかは必ずジョセフさんのところへ向かうようにッ!』

律『そうこなくっちゃな!』
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:35:54.53 ID:1PFX4zXDO
憂『澪さんッ!澪さんは紙がいくつか地面に落ちたら』
『抜き足さし足で少し歩いて…』
『ジョースターさんのところへテレポートし、』
『燃えている服を持って私のところへ!』

澪『ああッ!』
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:36:22.97 ID:1PFX4zXDO
憂『紬さんッ!紬さんは空を飛んでくださいッ!』
『決して紙に当たらないようにですッ!』

紬『わかったわ!』

憂『梓ちゃんは澪さんの援護を!』
『梓ちゃんのスタンド…進化したの知ってるから』

梓『おっけー!』
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:36:53.31 ID:1PFX4zXDO
憂『お姉ちゃん…』

唯『私は何をすればいいのでしょう!』フンッ

憂『お姉ちゃんは…』
『私のそばにいてほしい…』

唯『そ、それだけ!?』

憂『あのね…お姉ちゃんがそばにいないと……』
『私は何も出来ないから…』
『私のスタンドが…物語ってるように』
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:37:26.07 ID:1PFX4zXDO
唯『ふふっ』
『よし、お姉ちゃんパワーを見せてあげよう!』フンス

憂『ありがとう、お姉ちゃん』ニコッ

その時…
いくつかの紙飛行機が地面に突き刺さった

律『行け澪ッ!』

澪『言われないでも向かってるさ!』
『………』ソロソロ
『…いけるッ』シュンッ

澪はジョセフのところへテレポートしたッ
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:38:12.59 ID:1PFX4zXDO
澪『服は取れたッ!』
『ジョースターさんも呼吸はしてる!』

その時ッ
澪の後方数メートルのところへ紙飛行機が落ち…
敵がそれを切り刻んだッ

450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:38:46.50 ID:1PFX4zXDO
憂『梓ちゃん…そこからだと狙いやすいんじゃない?』

梓『ベストポジションだよ憂ッ!』
『オラオラオラオラオラァ!』

梓の拳は空中を裂くッ
そして…
敵スタンドが抉れていったッ!

梓『飛ばせるとはいっても…』
『まだまだ命中精度は悪い…か』
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:40:08.37 ID:1PFX4zXDO
憂『連続で撃ちだすからだよ』
『たった一つに集中して…』
『トラックのあの辺りを狙ってみて』

梓『ふぅ……』
『……ッオラァ!』

ガオン!

梓の飛ぶ拳の衝撃波は憂の指定した箇所に命中し…
そこからガソリンが漏れだしたッ
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:40:36.09 ID:1PFX4zXDO
憂『次で最後…』
『紬さんに澪さん!お願いします!』

紬『ええ!』

紬は進路をトラックに向ける

憂『お姉ちゃん、私達は周りにある紙飛行機を投げよう』
『少しでも紬さんから注意を逸らすために』

唯『わかった!』

唯と憂が紙飛行機を投げようとしたその時…
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:41:19.20 ID:1PFX4zXDO
紬『こ、これは…』

澪『砂だ…』
『砂が降ってきてる……』

憂『マズイ!』
『紬さん!スピードを上げてくださいッ!』
『敵が後ろから近づいてきてます!』

唯『な…何で…』

澪『反射音だ!』
『潜水艦のソナー音みたいにッ…』
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:41:55.70 ID:1PFX4zXDO
梓『それならッ!』
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ』
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ』
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ』
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!』

梓は紬の上空を目がけラッシュを繰り出すッ
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:42:24.85 ID:1PFX4zXDO
律『やった!』
『これなら砂が削り取られるッ!』

紬『くッ…』スパッ
『助かったわ梓ちゃん…』
『かすり傷程度ですんだ……』

憂『澪さん!準備をッ!』

澪『…火もいいくらいに大きくなったな』
『いつでも大丈夫だ!』
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:43:01.14 ID:1PFX4zXDO
憂『よしっ…』
『終わらせましょう!この戦いをッ!』

憂の言葉と同時に…
紬はトラックの荷台近くで地面を蹴りあげるッ

紬『りっちゃんッ!』

律『ムギッ!』ガシィッ!

そして…
律を連れて急上昇したッ!
その後、敵スタンドが紬の蹴りあげた地点へ現れるッ
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:43:36.72 ID:1PFX4zXDO
憂『…ひっかかりましたね』

澪『そこには誰もいないッ!』
『燃え尽きろォォオーーーーーーーーッ!!』

澪は火のついたジョセフの服を
ガソリン付近にテレポートさせるッ
そして…
トラックは爆発し、辺りは炎上したッ!
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:44:08.12 ID:1PFX4zXDO
律「勝った……のか?」

憂「逃げ道はありませんよ」
「紙もかさばって…文字通り火の海ですから」

唯「さわちゃんに感謝…なのかな」

澪「承太郎ッ!」タタタタ
「大丈夫か!?」
「アヴドゥルさんも!」

律「澪…そっとしといてやろう」
「みんな生きてるからさ」
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:44:44.48 ID:1PFX4zXDO
澪「でも……」

律「気持ちはわかるけどさ」
「今はそれどころじゃあない」
「和も気を失ってる今…」
「私達が病院に連れていってやらないと」

澪「そうだな…」
「特に花京院とジョースターさんが…」
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:45:16.19 ID:1PFX4zXDO
唯「急いでトラックのところに運ばなきゃ!」

憂「ううん、ここにトラックを持ってこよう」
「さすがに運べそうもないし」

律「そうだな」
「問題は運転だけど…」

梓「それなら私が…」
「間近でジョセフさんの運転見てましたし」
「オートマだったから大丈夫だと思います」
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/30(土) 12:45:47.85 ID:1PFX4zXDO
紬「それじゃあ私が梓ちゃんを連れていくわ」
「歩くより飛んだほうが何倍も速いから」

澪「そうだな」
「それじゃあ頼むぞ、二人とも!」

本体名―ンドゥール
スタンド名―ゲブ神
―再起不能―

承太郎  ┓
花京院  ┃
和    ┣重傷
ジョセフ ┃
アヴドゥル┛

承太郎一行
―アスワンの病院へ―
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/30(土) 12:48:16.13 ID:1PFX4zXDO
ピザ・モッツァレラ

承太郎達は自己犠牲の心が強いと思うのです

来週は来れるかわからんです
けいおんフェアに向けバイト入れすぎまして
なるべく頑張ります
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/30(土) 12:51:02.99 ID:1PFX4zXDO
あ、ジョセフの作った火
緋色の波紋疾走です
あの時に思い出したってことで
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/04/30(土) 13:08:22.48 ID:rKaxlZKuo
おつ
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2011/05/05(木) 18:56:34.92 ID:lnwWVUXAO
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/05(木) 18:58:03.18 ID:+92Ll73k0

重症人多いな……今後にどう影響するんだろう
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 18:40:02.49 ID:IZcJijheo
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/15(日) 13:34:32.82 ID:dYMSR2EDO
ちょりーっす
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:35:09.44 ID:dYMSR2EDO
アスワン!

唯「ふぃ〜…」
「みんな間に合って良かった〜」

紬「そうね」
「命があっただけでも良かった…」

澪「だけどみんな重傷だからな……」
「花京院とジョースターさんは腕が無くなったし…」
「和にいたっては目をやられたからな…」
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:35:50.64 ID:dYMSR2EDO
憂「やっぱり…心配ですね」
「もしかしたら何人かリタイアしちゃうかも…」

律「ったく…」
「そんな陰気くさい話ばっかしてたらどうにかなっちまう」
「こういう話をして治るんなら別だけどさ」
「私達は私達でできることを精一杯やろう」
「それがあいつらにとっても最善だろ」

梓「それもそうですね」
「私達がやられて…」
「みんなが治ったときに帰る場所がないなんて冗談になりません」
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:36:23.92 ID:dYMSR2EDO
唯「私がケガしても、あずにゃんが帰ってくる場所を守っててくれるよね〜」

梓「何言ってるんですか」

唯「え〜…」

律「唯、それは梓語でな…」
「『絶対にケガしないでください、唯先輩』って意味だぞ」ニヤッ
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:36:55.89 ID:dYMSR2EDO
唯「え!?ほんと、あずにゃん!?」

梓「ち、違いますよ!」

律「お〜、照れてる照れてる」ニヤニヤ

梓「田井中〜っ!」グリグリ

律「いだだだだだ!」

唯「あずにゃん、暴力はダメだよ〜」ギューッ

梓「はうっ!」ピタッ

澪「やれやれ…」
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:37:25.77 ID:dYMSR2EDO
紬「ねえ、みんな」

律「どした?」

紬「久しぶりの町だし、どこかに寄って行かない?」
「病院の時間もまだだし」

唯「賛成〜!」
「私の体内時計もお昼を差してるし!」

澪「それじゃあ喫茶店にでも寄るか」
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:37:57.78 ID:dYMSR2EDO
憂「いっぱい喫茶店ありますね」
「どのお店にしましょうか」

律「一番近いところで良くないか?」

唯「え〜、私あそこがいい!」
「猫がいっぱいいるもん!」

梓「ね、猫カフェ…?」

澪「かわいいな…」

梓(澪先輩が唯先輩寄りだ…)

紬「確かにかわいいね♪」
「ん〜、悩む…」
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:38:30.87 ID:dYMSR2EDO
唯「あずにゃんと憂はどっちがいいの?」

梓「私は別にどっちでも構いませんけど…」

憂「私もお姉ちゃん達が行きたいところでいいよ」

476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:39:06.31 ID:dYMSR2EDO
律「ん〜…」
「そんじゃあ猫カフ

男「ちょっとそこのお嬢ちゃん達!」

律「私らのこと?」

男「そうそう!」
「茶店なら俺のところに来ないか?」
「サービスしちゃうよ」

律「だってさ。どうする?」

唯紬「断固猫カフェで!」

澪「私も猫カフェの方がいい…」ボソッ
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:39:35.27 ID:dYMSR2EDO
律「らしいからさ」
「ごめんよ、お兄さん」

男「あ、ああ」
「また今度頼むよ」

紬「楽しみね、猫カフェ♪」スタスタ

憂「そうですね」フフッ
「どんな猫がいるんだろう」スタスタ

澪「かわいい猫がたくさんいれば…」スタスタ
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:40:06.45 ID:dYMSR2EDO
唯「私達も帰ったら猫カフェやろっか」スタスタ
「名付けて『あずにゃんカフェ』!」スタスタ

梓「却下です」スタスタ

律「梓が擦り寄ってきたり、膝に乗ってきたりするのか〜」スタスタ

梓「だから却下です」スタスタ

律「ん…待てよ……」スタスタ
「それを商売にしたら…かなり儲かるんじゃないか!?」スタスタ

梓「聞いちゃいない…」スタスタ
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:40:37.47 ID:dYMSR2EDO
女「待ってーーー!」タタタタ

紬「どうかされましたか?」

女「私、そこの猫カフェの店員なんですけど…」
「猫がたくさん逃げちゃって…」

憂「本当だ…」
「結構減っちゃってますね」
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:41:09.66 ID:dYMSR2EDO
梓「あのー…私達今からそこにお邪魔しようかと思ってたんですけど…」

女「すみません、さっき店を閉めちゃったんです」
「従業員総出で猫を捕まえてるので」

唯「そんなぁ〜…」

澪「まあ…残念だけど仕方ないよ」
「引き止めてすみませんでした」

女「いえ、ではこれで」タタタタ
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:41:49.30 ID:dYMSR2EDO
律「さて、どうすっかな〜」

紬「さっきの人のお店に戻る?」

澪「そうだな」
「声かけてもらったし、そこにするか」

唯「私…喫茶店に着いたらいちごパフェを頼むんだ…」

梓「変なこと言ってないでさっさと行きますよ」スタスタ

唯「あーん…あずにゃんのいけずぅ〜…」
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:42:20.29 ID:dYMSR2EDO
紬「すみませ〜ん」

男「ん?どうしたんだ?」

紬「実は前のお店閉まっちゃってて…」
「お邪魔してもいいですか?」

男「そういうことか」
「大歓迎だよ。6人で…いいのかな」
「あの席へどうぞ」

唯律「は〜い」
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:42:48.87 ID:dYMSR2EDO
男「何を…注文なさいますか?」

唯「いちごパフェで!」

梓「回避しましたね」

唯「なにが?」

梓「こっちの話です」

律「それと紅茶を6つに…」
「ん〜…適当にお茶菓子とケーキを」

澪紬「えっ」
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:43:16.49 ID:dYMSR2EDO
紬「太っちゃう…」

澪「うん…私らはいいよ…」

唯「大丈夫だよ〜」
「今までずっと動きっぱなしだったんだし」

律「そうそう」
「たまにはパーッとしないと」

男「それでは少々お待ちください」

憂「あの〜…紅茶はやめませんか?」
「それと食べ物も…」

男「なっ!」
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:43:53.44 ID:dYMSR2EDO
唯「え〜!なんで〜!?」
「いちごパフェが止まらないのに!」

梓「ちょっと意味がよくわからないです」
「それにしても憂、いったいどういうこと?」

憂「紅茶とか、人が作るものだと…」
「『毒』が盛られる可能性があるんじゃあないかと思って」
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:44:26.29 ID:dYMSR2EDO
澪「確かにな…」
「いつ襲われるかわからないし、気をつけた方がいいかも」

紬「そうね!気をつけた方がいいわ、うん!」

律「ん〜…」
「そこまで言うならキャンセルするか」
「すみません、さっきの全部キャンセルで」

男「は、はい…」
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:44:59.38 ID:dYMSR2EDO
梓「それじゃあどうしますか?」

澪「ん〜…出る?」

憂「あ、だけどビンとか缶は大丈夫だと思います」

律「それじゃあビンのコーラでも飲むか」
「みんなはどうする?」

唯「私もコークで!」

梓「何で言い直したんですか…」

唯「コークの方が外国っぽいもん」

梓「はあ…」
「あ、私は……メロンソーダで」
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:45:36.76 ID:dYMSR2EDO
澪「わ、私はオレンジジュースを……」

紬「私はウーロン茶を〜♪」

憂「私もウーロン茶をお願いします」

男「何ィッ!?」

澪「ヒッ…」

紬「ど、どうかしましたか?」

男「い、いえ…」
「それでは少々お待ちください…」

憂「あ、栓は自分で抜きますから」

男「…わかりました」
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:46:19.44 ID:dYMSR2EDO
客1「おいッ!」
「全然コーラ冷えてねーじゃあねえか!」
「俺は生ぬるいコーラを飲みにきたんじゃあない!」
「金は払わないぜッ!」

客2「こっちのオレンジジュースもよ!」
「よくこんなものを客に出そうと思ったわねッ」
「クソッタレよ!この店ッ!」

澪「ヒィィ〜〜…」

律「怖ぇ〜…」

憂「考えられないですね、日本じゃあ…」
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:46:48.02 ID:dYMSR2EDO
唯「ねぇねぇ、ジュース全部冷たくないの?」

男「はい…」
「冷蔵庫が壊れちまってました…」

澪「ぬるいのはあまり飲みたくないな…」

唯「いいこと思いついた!」

律「お前のいいことは大抵悪いことなんだけどな」
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:47:20.82 ID:dYMSR2EDO
唯「まあまあ、そう言わずに聞いてよ」

律「いったいなんだよ?」

唯「ピクニックに行こうよ!」
「みんなで買い物してさ、公園に行って」
「そしたらムギちゃんのお茶も飲めるよ〜♪」

律「唯にしてはいい意見だな…」

梓「確かに…」
「お菓子も自分達で買えば安心です」
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:47:54.86 ID:dYMSR2EDO
澪「ムギと憂ちゃんはこれでいいのか?」

紬「ええ、たまにはお茶を淹れないと腕がなまっちゃうし♪」

憂「私も賛成です」
「紬さんのお茶も久しぶりにいただきたいですし」フフッ

律「そんじゃあ決定!」
「ごめん、お兄さん!」

男「い、いや…いいさ」

唯「それじゃあまたね〜」

男「あ…ああ……」
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:48:22.94 ID:dYMSR2EDO
公園!

律「ん〜、いい天気だな〜!」

唯「ほんとだね〜」
「何だか眠くなっちゃうよ」

紬「サンデイ・シエスタって感じね♪」

律「前から思ってたけど、どういう意味なんだ?」

唯「ん〜…」
「わかんない!」
「この子にそう呼んでって言われた気がしたからそう呼んでるんだ〜」
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:48:51.93 ID:dYMSR2EDO
律「まあ、お前には期待してないからいいけどさ」

紬「シエスタは確かスペイン語で『お昼寝』みたいな意味だったわ」

澪「日曜日…お昼寝…」
「スタンド能力も考えると、すごく唯らしいスタンドだな」フフッ

唯「え〜!」ブー
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:49:46.97 ID:dYMSR2EDO
律「そういえば、さわちゃんとか純ちゃんはスタンド発現してないのかな」
「結構ジョジョの影響受けてそうな感じするけど」

澪「さわ子先生のスタンドって、絶対に凶悪…邪悪だよな…」

紬「お面とかかぶってそうね」
「何だろう…なまはげみたいな」
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:50:17.85 ID:dYMSR2EDO
憂「純ちゃんはどうだろうね?」

梓「絶対おちゃらけた感じだよ」
「ていうか、純は自分のスタンドで遊びそう…」

憂「それはありそう…」

唯「そういえばさ」
「前にもこんなことやったよね」

澪「ん〜…」
「あ、梓が入部したばっかりの時か」

律「あの頃は大変だったな〜」

梓「面目ない…」
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:50:47.19 ID:dYMSR2EDO
唯「何ていうか、あずにゃんも最初に比べたらダメになったよね」

梓「うぐっ…否定できない……」

憂「いい感じに手懐けられちゃったんだね」フフッ
「そういえば梓ちゃんって、何で軽音部に入ったの?」

律「私に憧れ

梓「違います」

唯「お菓子が

梓「違います」

澪(遮った!)
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:51:18.78 ID:dYMSR2EDO
紬「私も気になるな、梓ちゃんが入ってくれた理由」

梓「あの〜…何と言いますか…」
「前はそうでも無かったんですけど……」
「今言うと語弊が生じるというか何というか…」

唯「大丈夫!ごへーバッチ来いだよ!」

梓「絶対に語弊の意味わかってませんよね」
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:51:53.25 ID:dYMSR2EDO
憂「それで、入った理由は?」ニコニコ

梓「うっ……」
「いや〜、やっぱり承太郎先輩がいないと寂しいですね」
「何せずっと一緒にいましたし」

憂(はぐらかした…)

紬「確かにそれはあるね」
「やっぱり何か物足りないというか…」

澪「何もかもでかいからな、あいつは」
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:53:28.71 ID:dYMSR2EDO
律「まあしかし、澪も変わったよな〜」

澪「私が?」

律「そう、お前が」
「最初はジョジョのことかなり怖がって避けてたのにさ」
「今じゃあジョジョにべったりじゃん」

澪「そ、そんなことない!」

律「そんなことあるよな?」

唯紬「うん」
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:54:01.70 ID:dYMSR2EDO
梓「はい」
「私が見てきた二年間でも顕著ですよ」

澪「だああああああああああああああ!」
「私の話はもういい!」

律「そんなこと言ってもな〜」
「男の人とまともにコミュニケーションとれなかったお前がさ」
「ここまで進歩するとなると」
「幼なじみとして感慨深いものがあるんだよ」

澪「お前は私の保護者か……」
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:55:28.84 ID:dYMSR2EDO
紬「そういえば、ものすごく気になることがあるの」

唯「なに〜?」

紬「承太郎君と花京院君って、どうやって仲良くなったのかしら」

憂「確かに気になりますね…」

澪「花京院はゲーマーだけど、承太郎はあまりゲームしないって言ってたな」
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:56:13.96 ID:dYMSR2EDO
梓「花京院先輩が積極的に話しかけたとか」

律「あんな風貌のヤツに積極的に話しかけようと思うか〜?」
「それに、やかましいの一言で一蹴されそうなんだけど」

唯「あ、前にクラスの女の子が話してたんだけどね」
「やかましいって言われるの、決まって女の子なんだって」

憂「ということは、男子はやかましいと言われない…」

澪「これの意味することは……」

唯澪律紬梓憂「……………」
「……………ッ!?」ドドドドドドドドドドドド
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:56:46.96 ID:dYMSR2EDO
律「な、ないない!」

紬「だ、だけど趣味は人それぞれだし!」

梓「ちょちょちょちょちょちょ!」
「あまりにもぶっ飛びすぎですよ!」
「一旦冷静になりましょう!クールに!」

澪「ふふっ…そっか〜…」
「私達って男子にも負けてるのか〜……」
「あはははははははははは………」
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:57:26.35 ID:dYMSR2EDO
唯「そんな〜…」
「澪ちゃんは出てるところは出てるし、ナイスバディだよ…」

澪「ははっ…こいつぅ〜…」
「ほめても何も出ないぞぉ〜…」

憂「みなさん…一番手っ取り早いのは…」

律「聞くか……今日…病院で」

梓「い、いいんですかね…」

律「仕方ないだろっ…」
「これはHTTの問題なんだ!」
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:58:21.66 ID:dYMSR2EDO
紬「みんな…」
「どんな結果でも…」
「きっと…絶対に承太郎君を受け入れよう!」

澪「大丈夫…覚悟はできてる」

唯「うん…人それぞれだから」

憂(何か確定っぽい雰囲気!)
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:59:12.87 ID:dYMSR2EDO
律「さあ、気を取り直して飲むぞーーー!」

唯澪紬梓憂「おーーーーー!」

律「食べるぞーーー!」

澪紬「いやあああああああああ…」

律(おもしろっ)ニヤッ

唯「そういえば、エジプトって何かあるのかな?」

梓「ピラミッドとかスフィンクスとかあるじゃないですか」

唯「違うよ〜、食べ物の話」

梓「また食べ物…」
「でも、確かにパッとしませんね」
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 13:59:45.78 ID:dYMSR2EDO
律「一回レストランでも行かなきゃだな!」

唯「だね!」
「それぞれの国の食文化にふれることは」
「それはそれは、とっても素晴らしいことだよ」

澪「要するに食べたいだけだろ」

唯「えへへ〜♪」
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:00:24.57 ID:dYMSR2EDO
紬「あ、もうそろそろ病院の時間ね」
「そろそろ病院に行こっか」

憂「そうですね」
「ヤカンとかガスコンロはどうしますか?」

律「荷物になるし、どっかで売ってくか」

梓「そういうお店ありますかね?」

律「なかったら道行く人に売ればいいさ」
「一回しか使ってないんだから多分売れるだろ」

澪「そうだな」
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:01:05.71 ID:dYMSR2EDO
律「そんじゃあ澪、売るのは頼むな」

澪「何で私なんだよ」

律「そりゃあ、軽音部のデンジャラスクイーンであり、」
「ダイナマイトボディの持ち主の澪の色仕掛けで

澪「誰がやるか!」

律「いてっ!」ゴチン!

唯「そういえばさ」
「ムギちゃんも澪ちゃんに負けないぐらいのピラミッド持ってるよね」

紬「ゆ、唯ちゃん!///」
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:01:45.00 ID:dYMSR2EDO
梓「ふむ…確かに」
「澪先輩の影に隠れがちですがなかなかのものですよ」

律「お前はサバンナだよな」

梓「私がサバンナなら何ですか、律先輩は月面ですか」

律「抉れてるじゃねえか!」

憂「まあ…世の中には色んな人がいますし」
「やっぱり梓ちゃんや律さんにも需要はありますよ」

梓「何だろう…この敗北感」

律「憂ちゃん…慰めになってない…」

憂「す、すみません!」
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:02:47.55 ID:dYMSR2EDO
澪「ったく…」
「ほら、バカなこと言ってないで行くぞ」

唯律「ほ〜い」

紬「ほ〜い♪」

梓(ムギ先輩ってなんでこんなにかわいいんだろ)
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:03:23.15 ID:dYMSR2EDO
道!

唯「ちかれた〜…」
「もう歩きたくないよ〜…」

律「なあ…バスで行こうぜ…」

梓「まだ若いんですからシャキッとしてください」
「置いて行っちゃいますよ?」

律「何でこんなに元気なんだ……」

唯「あずにゃん私達より若いもん…」

梓「たった一歳違いじゃないですか…」
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:03:57.43 ID:dYMSR2EDO
澪「喉かわいたな…」

紬「オレンジ食べる?」

澪「あ、そういえばさっき物々交換したんだったな」
「一個もらうよ」

憂「あの、私お手洗いに行きたいんですけど…」

律「それじゃあ私らはここで待っとくよ」

憂「すみません、すぐに戻ってきます」タタタタ
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:04:25.73 ID:dYMSR2EDO
唯「そういえばさ、何でトイレに行くのを」
「『お花を摘みに行く』なんて言うんだろうね」

梓「やっぱり、トイレって言ったら印象悪いんじゃないですか?」

澪「それに、お花を摘みに行くってかわいいしな」

梓(果たしてそういう問題なのだろうか)
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:05:11.61 ID:dYMSR2EDO
唯「りっちゃん、かわいく言ってみてよ〜」

律「無茶ぶりじゃね…?」
「あの〜…お花を摘みに行ってもよろしいかしら……」

梓(律先輩が淑やかだ!)
(そして顔をやや下に向けての上目遣い…)
(なるほど…)フムフム

紬(梓ちゃん……何を一人で納得してるんだろう…)

唯「あはは、りっちゃんきも〜い」

律「おい、ちょっと待て」
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:05:41.15 ID:dYMSR2EDO
澪「いきなりだけどさ」

梓「何ですか?」

澪「承太郎って帽子と一体化してるだろ?」

梓「ほんとにいきなりだった…」

澪「あの帽子をムギが被ったらどうなるんだろうな」

紬「私が?」

澪「ムギの髪ってクリーム色だろ?」
「それに帽子が合体したらどうなるのかと思ってさ」
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:06:17.24 ID:dYMSR2EDO
律「確かに気になるな…」

唯「黒色とクリーム色が夢と夢のコラボレーションするんじゃない?」

梓「だけど絶対に黒が勝ちますよね」

律「ということは…」
「黒に侵食されてムギが黒髪になるのか!?」
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:06:52.09 ID:dYMSR2EDO
唯「おお!見てみたいかも!」
「いっそのこと学ランも着て承太郎君の真似してみようよ!」

紬「……やれやれだわ」

唯律「うおお〜〜〜!」

唯「その立ち方!すごく承太郎君っぽい!」

律「いける!病院行ったらジョジョから服全部借りようぜ!」

梓(すっごい迷惑でしょ…)

澪「梓、これって私が悪いのか…?」

梓「いや…澪先輩の話題からこうはなりませんよ普通…」
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:07:28.24 ID:dYMSR2EDO
律「って、あそこ…」
「猫が倒れてないか?」

唯「ほんとだ!」
「猫ちゃん、大丈夫?」

猫「にゃあ……」

梓「ケガしちゃってますね…」
「どうしましょうか……」
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:08:18.79 ID:dYMSR2EDO
紬「動物病院があるかどうかもわからないし…」
「とりあえず消毒して、包帯でも巻いてあげよう」

律「だな」
「ちょっとしみるぞ」フキフキ

猫「にゃっ!」ガブッ

律「いてっ!」
「こんにゃろ〜!」

澪「猫相手にムキになるな」
「消毒が痛かったんだろ」グルグル
「よし、できた」

猫「にゃあ〜」ペロペロ

梓「わっ!」
「くすぐったいよ〜♪」
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:09:32.12 ID:dYMSR2EDO
澪「それにしても、綺麗な猫だな」

唯「もしかしたら猫カフェの子かもね」

律「どうする?」
「あそこの店員に渡しに行くか?」

紬「だけど店員さんがどこにいるかわからないし…」

律「まあ…大丈夫だろ」
「どうにかなるさ」

猫「にゃっ!」タタタタタタタタ
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:09:59.51 ID:dYMSR2EDO
梓「あ、どこか行っちゃった」

唯「元気になったってことだね」
「良かったよ〜♪」

憂「お待たせ〜!」タタタタ

紬「あ、憂ちゃんが来たみた………」
「憂……ちゃん……………よね…」

憂「そ、そうですけど……」
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:11:22.22 ID:dYMSR2EDO
唯「おお!憂がファンキーになってる!」

律「ものすごくデジャヴを感じるんだけど……」
「…夏期講習の時あたりに」

紬「あ!えへへ///」
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 14:13:59.11 ID:dYMSR2EDO
梓「えっと……これは…突っ込んでいいんです……か……ね?」

律「まあ、そういう反応になるよな……」

澪「と、とりあえず病院に行こう」
「病院に行きながらゆっくり話を聞こう」
「憂ちゃん、私達で良ければ相談に乗るからな…?」

憂「えっと…はい…」
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/15(日) 14:14:40.43 ID:dYMSR2EDO
ちょいと後できます
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:48:04.26 ID:dYMSR2EDO
道中!

律「まず…制服は?」

憂「あっ…えーと…」
「あ、アイスを持った子供とぶつかっちまって…」

紬「え?『ちまって』…?」

憂「かみました」

紬「でも…」

憂「かみました」

紬「そ、そう……」
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:49:52.47 ID:dYMSR2EDO
梓「えっと…それで…」
「その服は…買ったの?」

憂「そ、そう!」

梓「そうなんだ…」
(憂ってこんなセンスだったっけ……)
(もっと自分を分かってるような感じだった気がするけど…)
(ていうか……)

澪律紬梓(Tシャツに書いてる『オインゴ』って何だろう……)
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:50:34.98 ID:dYMSR2EDO
澪(確か…前に唯の家に泊まったとき…)
(唯も『オーシャン』だか『ポリスマン』って書いてるの着てたな…)
(姉妹だから感覚が似てるのか……?)

唯「憂〜、何でオレンジ持ってるの?」

憂「あ、こ、これは……」
「さっき通り掛かった人にもらったんだよ!」
「いっぱいあるから一袋あげるって言われて…」

律「愛媛県かここは……」
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:51:20.93 ID:dYMSR2EDO
唯「愛媛県に行ったらミカンもらえるの!?」

律「私の想像だけどな…」
「まあ…憂ちゃんの件はこれでいいだろ」

澪「そうだな」
「ごめんな、憂ちゃん」

531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:52:24.06 ID:dYMSR2EDO
紬「あれ?そういえばクリーニング代はどうしたの?」

唯「そういえば…」
「お金は全部澪ちゃんが管理してるんだよね?」

憂「え、ええ〜〜〜〜〜っ!?」

梓「う、憂!?何をそんなに驚いて…」

憂「とお〜〜〜!」

梓(あ、驚いてたわけじゃないんだ)
(やけに長い『えーっと』だったな)
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:53:33.55 ID:dYMSR2EDO
憂「え〜…」
「子供のお母さんが出してくれたんです!」

紬「そう」
「ジョースターさんがいないからお小遣い貰えてなかったから…」
「ちょっと心配しちゃった」

澪「ていうか…」
「何か憂ちゃんおかしくないか?」

律「確かにさっきから何か妙なんだよな〜」
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:54:16.87 ID:dYMSR2EDO
唯「憂の偽者だったりして〜」

憂「ええっ!?」
「そ、そんなわけないじゃん!」
「やだな〜もう。あははははは…」

唯「だよね〜」

律「ま、こんな日もあるか」
「憂ちゃんも完璧超人じゃないからな」

澪「限りなく完璧に近いけどな」
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:55:00.64 ID:dYMSR2EDO
紬「病院ってまだだったっけ」
「今何時かしら?」

梓「今は2時前ですね」
「ここからだといいぐら

憂「に、2時っ!!?」
「今2時って言ったの!?」

535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:55:35.99 ID:dYMSR2EDO
梓「言ったけど…」
「どうかしたの?」

憂「マズいッ…」ボソッ
「あ、わ…私!用事があるからっ!」
「ちょっと抜けます!」

唯「用事ってなに〜?」

憂「えっ!?」
「えっと…」
「ち…ちょっと欲しいものがあるの!」
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:56:14.93 ID:dYMSR2EDO
律「それじゃあさ、お見舞いが終わったらみんなで行こーぜ」

憂「それじゃあダメなんです!」
「間に合わなくなるんです!本当に!」
「私一人で行きますから!」
「お願いします!行かせてくださいっ!」

澪「う、憂ちゃん……」

梓(澪先輩ちょっと引いてる…?)
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:56:58.32 ID:dYMSR2EDO
澪「ま、まあいいだろ」
「憂ちゃんがこれだけ言うんだから、よっぽど欲しいんだろ」
「私達だけでお見舞いに行こう」

紬「そうね」
「憂ちゃんはまた後日ってことで」

憂「ありがとうございますっ!」ダダダダ!

律「速っ!」

梓「全力疾走ですね、あれは…」
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:57:50.99 ID:dYMSR2EDO
唯「そういえば何が欲しかったんだろ」

澪「わからずじまいだったな」

紬「あっ!みんな、あそこ!」

律「うわ…かなりの数の猫だな」
「みんな走ってどこに向かってるんだろ」
「憂ちゃんと同じ方に行ってるけど」
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:58:23.90 ID:dYMSR2EDO
梓「憂みたいに、何か欲しい
「きゃっ!」

唯「あずにゃんっ!」

梓「わ、私は大丈夫です」
「びっくりした〜…」

紬「カラスに袋ごとオレンジを盗られちゃったね…」

澪「まったく…」
「カラスはタチが悪いな」
「って…重すぎて袋ごと地面に落としちゃったよ」

唯「誰にも当たらなければいいけど…」
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:59:04.31 ID:dYMSR2EDO
紬「そろそろ行きましょうか」

ボーンボーン!

律「お、2時か」

ドッガァア―――z___ン!

唯「うおっ!なんの音だろ」

澪「工事でもしてるんじゃないか?」

憂「みなさ〜〜〜ん!」タタタタ

唯「あ、憂〜」
「買い物はどうしたの?」

梓「それに、クリーニングももう終わったんだ」
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 15:59:39.21 ID:dYMSR2EDO
憂「買い物?クリーニング?」
「何のこと…?」

律「え?」
「だってさっき買い物に行くって言って走ってどっかに行ったじゃん」

紬「制服も汚れたからクリーニングに出したって言ってたよ」

憂「えっと……」
「私……置いて行かれてたんですけど……」
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 16:00:25.26 ID:dYMSR2EDO
澪「どういうことだ?」

憂「トイレの場所が分からなくて迷って…」
「やっと見つけて戻ったら、みなさんがいなくなってて…」
「今やっと追いついたんです」

唯「でもさっきまで憂はいたよ?」

律「そうそう」
「『オインゴ』って書かれたTシャツ着てさ」

憂「そ、そんなはずありませんよ」
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 16:01:07.57 ID:dYMSR2EDO
紬「憂ちゃんの言ってることが正しいかも」
「クリーニング屋さんもあっちの方にあるなら、」
「走って戻ってこれる時間じゃないし」

梓「確かに……」
「じゃあさっきまでの憂は…」

律「ドッペルゲンガーとか……」

澪「へ、変なこと言うなよぉ……」
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 16:01:44.63 ID:dYMSR2EDO
唯「あ、病院に着いたね」

ピーポーピーポー

紬「救急車…急患かしら」

梓「あれ…あの服…」
(オインゴだ……)

律「さてと、みんなの様子を見に行くか」
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 16:02:16.38 ID:dYMSR2EDO
病室!

唯「みんな大丈夫?」

承太郎「…俺とアヴドゥルは軽傷だ」
「近々お前らと合流できる」

和「私も失明の危険はないみたい」
「何日かたったらみんなに追いつくわ」
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 16:02:51.07 ID:dYMSR2EDO
花京院「僕とジョースターさんはSPW財団に義手を作ってもらうよ」
「時間はかかるかもしれないが…」
「必ず合流するよ」

梓「そうですか…」
「誰も欠けずに旅が続けられそうですね」

律「ジョジョ」

承太郎「…何だ」
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 16:03:24.85 ID:dYMSR2EDO
律「梓が聞きたいことあるってさ」

梓「私ですかっ!?」

律「とぼけるなよー」ニヤッ

梓「絶対にいつかあのデコしめてやる」
(えーっと…何と言いますか…)

承太郎「おい」

梓「何ですか」

承太郎「言うことと考えてることが逆転してるぞ」
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 16:04:05.35 ID:dYMSR2EDO
梓「大丈夫です」
「心の奥の奥から思ってることなので」

承太郎「そうか」

律「おい」

花京院「それで、承太郎に聞きたいことは何なんだい?」

梓「あ〜〜………」
「あの〜…何と言いますか……」

澪「梓、湾曲に!」ボソッ

唯「変化球主体だよ、あずにゃん!」ボソボソ
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 16:04:40.35 ID:dYMSR2EDO
梓「湾曲…湾曲…」ボソッ
「じ、承太郎先輩は何人子どもが欲しいですか!?」

憂(こ、これはッ!)
(湾曲に女性に興味があるかを聞き出しつつ…)
(更には将来設計すらも確認することができるッ!)
(梓ちゃん…こんなに恐ろしい子だったんだ…)

律(いや…無理あるだろ…)
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 16:05:12.55 ID:dYMSR2EDO
承太郎「…なぜそんなことを聞くのか分からないんだが」

梓「そ、それは…」
「たまにはこういう話もいいかと思いまして!」
「未来予想図とか言っちゃって!あはは…」

承太郎「……やれやれ」
「娘が……一人でいいな」

唯澪律紬梓憂「!」

律「疑惑が晴れたな!」ボソッ

紬「本当…良かった…」ボソッ
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/15(日) 18:35:06.36 ID:dYMSR2EDO
唯「それにしても、女の子が欲しいだなんて意外だね〜」
「男の子の方が欲しそうだと思ったけど」

承太郎「…今までお前らと付き合ってきたからな」
「女の扱いの方に慣れただけだ」

澪「お役にたてたようで何よりだ…」

アヴ「まあ、承太郎は子供以前の問題だろうな」
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 18:35:37.95 ID:dYMSR2EDO
花京院「僕もそれだけが心配ですね」
「承太郎を理解してくれる女性が現れるかどうか…」

承太郎「大きなお世話だ……」

憂「まあ…私は理解してますけどね」

澪「わ、私も理解してるぞ!」

唯「当然私もしてるよ!」

律「なんたって部長ですので!」

梓「私だって理解してます!」

紬「私も理解してま〜す♪」
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 18:36:12.17 ID:dYMSR2EDO
花ア「……………」

花京院「エメラルドスプラッシュ…してもいいですかね」

アヴ「…ああ」

承太郎「まあ…この話は終わりだ」
「花京院、散歩にでも行くぜ」スタスタ

花京院「ああ」スタスタ
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 18:36:54.03 ID:dYMSR2EDO
律「え〜、行っちゃうのかよ〜」

和「…承太郎君は」

唯「和ちゃん?」

和「承太郎君は……あなた達のことをすごく心配していたわ」
「看護師さんに何回も女子高生が運びこまれていないか尋ねて…」

澪「承太郎が……」

和「あなた達に会えて…ほっとしたのよ」
「さっきまで、口を開けばあなた達のことばかり」

紬「私達のこと……?」
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 18:37:34.96 ID:dYMSR2EDO
ジョセフ「承太郎は…」
「君達のことをとても大事に思っておる」
「これからは、君達だけで先に進んでもらうが…」

唯澪律紬梓憂「……………」

ジョセフ「あいつの祖父としてのお願いじゃ」
「承太郎の思いを…」
「裏切るようなことだけにはならないでくれ」
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 18:38:07.64 ID:dYMSR2EDO
梓「…大丈夫です」
「そんなことには…なりませんっ」

澪「そうだな」
「私は…例え……世界を裏切ることになっても……」
「承太郎だけは裏切らない」

律「それは言いすぎだろ」
「ま、同感なんだけどさ」

アヴ「承太郎は…いい子達に恵まれましたね」

ジョセフ「ああ」
「あいつにはもったいないぐらいの…な」
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 18:38:37.44 ID:dYMSR2EDO
アヴ「ただ……」
「一占い師として思うところがあるのですが…」

ジョセフ「何じゃ?」

アヴ「彼女達のことですが……」
「どこか…不思議な感じがするのです」
「上手くは言えないのですが…」
「何か……イレギュラーとでも言うような……」
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/15(日) 18:39:07.33 ID:dYMSR2EDO
ジョセフ「ふむ……」
「アヴドゥル、わしは君の占いを信じておるが…」
「深く考えすぎなんじゃあないか?」
「そもそも、お前は女子高生に対する免疫が無いからそう感じるだけかもな」

アヴ「フッ…」
「そうならいいんですが」

本体名―オインゴ
スタンド名―クヌム神
本体名―ボインゴ
スタンド名―トト神
―再起不能―

唯一行
―コム・オンボへ―
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/15(日) 18:41:11.46 ID:dYMSR2EDO
おしまい
原作準拠でいつの間にか敵を倒しているということで

愛媛県の人ごめんなさい
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/05/15(日) 20:41:15.69 ID:85z+YKmF0

袋ごとオレンジを人間の手から奪い取るとは……このカラス、スタンド使いかっ!
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/15(日) 22:33:15.79 ID:jzOsuqvko
乙。
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/21(土) 12:20:49.02 ID:yK67jmhDO
書き溜めが進まないのかな?かな?
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:21:35.42 ID:yK67jmhDO
コム・オンボ!

梓「はあ……」テクテク
(見失っちゃった…)
(さっきまでそこにいたはずなのに…)

男「お嬢ちゃん、パピルス買わない?」
「パピルスは紙の起源ね」

梓「結構です」
「それより、女の子5人組を見ませんでしたか?」

男「さあ、見てないね」
「そんなことより、ちょっとこのパピルス見てよ」
「正真正銘パピルスね。旅の記念にどう?」

梓「……そんなことじゃあないので」テクテク
(はあ……)
(あ、遺跡……あの中にいるかも……)
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:22:54.57 ID:yK67jmhDO
遺跡!

梓「憂ー!せんぱーい!」
「どこですかーーー!」

シーン…

梓(いないのかな……)

その時…一人の男が梓へと近づいてきた
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:23:44.88 ID:yK67jmhDO
梓「こんなところで攻撃をしかけようなんて…」
「それにしても…ストレートな人ですね」
「なかなかお目にかかれないような敵です」

男「名はチャカ……」
「スタンドは『冥界の神アヌビス』…」
「中野梓…お前の命もらいうける」

梓「ふふっ」
「すごく真っ直ぐ……承太郎先輩を思い出します」
「オーバー・ザ・スターライトッ!」ズギュ―z_ン!
「いきますよッ!」
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:24:23.67 ID:yK67jmhDO
チャカ「…………」ススッ

梓(これはッ……)
(ポルナレフさんと戦ったからわかる……)
(剣の握りも構えも…全てが素人だ…)
「いけるッ!」ダッ

梓はチャカのもとへ踏み込むッ
しかし…

チャカ「……」スッ

チャカは遺跡の柱の陰へ隠れてしまったッ
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:25:04.13 ID:yK67jmhDO
梓「そんなことしても…」ダッ
「ッ!?」

梓が回り込もうとすると…
柱から剣筋が現れたッ

梓「くッ!」
「澪先輩なら確実に胸が切られてましたね……」
(危なかった…咄嗟に体の一部を溝にしなかったらやられてたッ)
(それにしても……剣が柱を通り抜けて……)
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:25:50.02 ID:yK67jmhDO
チャカ「どうやったか見えなかったが…」
「よく避けたじゃあないかッ!」ブオッ!

梓「オラァ!」キィン!
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

梓はチャカの攻撃を拳で防ぐが…

梓「ぐッ!」ズバァ!
(速いッ…防ぎきれないッ!)
(一旦引かなくては…)ズギュ―z_ン!
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:26:29.16 ID:yK67jmhDO
チャカ「フンッ…隠れたか…」
「だがそれは…命取りだ……」

梓(確かに……あの人がどの柱の陰に隠れたかわからなくなる…)
(それより…切られたところ…服は切れないで体だけ切られてる……)
(物質を透過して…肉体だけを切るスタンド…)
(どうする……)
(とりあえず外に出ないことには変わらないか…)ズギュ―z_ン!

梓が外に出ると……

梓(案の定……いないか)
(あ、あれは…!)タタタタ

梓は折れた柱に駆け寄り…
その上によじ登った
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:26:57.52 ID:yK67jmhDO
梓「どうですか!」
「ここなら柱がそばにないから攻撃できないはずです!」

チャカ「クククククククク」

梓「何を…」クルッ
「これはッ!」

梓が振り向くと…
すぐ目の前に柱が迫ってきていたッ!

チャカ「通り抜けるだけじゃあねえ」
「柱だって切れるんだぜ!」
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:27:34.79 ID:yK67jmhDO
梓「これは…好都合です」
「あなたに私が見えないという点も含め…」ズギュ―z_ン!

チャカ「ハッタリに決まってる!」
「死ねィ!」

チャカは剣を振り下ろすッ
しかしッ…

チャカ「手応え無し…」
「また溝の中に逃げやがったか」
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:28:13.00 ID:yK67jmhDO
梓「残念…」
「私はここですよ」

チャカ「何ィィィーーーーーーーッ!」

梓はチャカの背後にいたッ!

梓「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

チャカ「ぐはッ!」ドサァ!
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:28:42.64 ID:yK67jmhDO
梓「ふぅ……」
「柱のありきたりなデザイン…」
「柱を一周する円……」
「これが作り出す溝がなかったら…死んでた…」
「あれ…あの剣、鞘に収まってる。すごい偶然……」
「それにしても…きれい……」

澪「梓、こんなところにいたのか」

梓「あ、みなさん」

唯「いつの間にかいなくなっちゃったから心配したよ〜」
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:29:11.01 ID:yK67jmhDO
梓「いつの間にかいなくなったのは先輩達ですよ!」

唯「ムギちゃん怒られた〜…」

紬「よしよし♪」ナデナデ

律「あれ、お前が持ってるの何だ?刀?」

梓「ああ、これは…」カチンッ
「…………」クラッ

律「梓?」

梓「す、すみません…ちょっと立ちくらみが…」
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:29:40.61 ID:yK67jmhDO
憂「大丈夫…?」

梓「うん…」
「この剣は敵のです……」

唯「敵っ!?あずにゃんケガしてない!?」

梓「私はちょっと切られたぐらいですみました」
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:30:58.74 ID:yK67jmhDO
紬「どんなスタンドだったの?」

梓「物質を通り抜けて切るスタンドでした」
「名前はアヌビス神でしたね」

律「色んなスタンドがあるもんだな〜」

澪「とりあえず梓の治療をしてから先に進もう」

憂「次はエドフでしたよね」
「今日までには着かないと」
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:31:28.13 ID:yK67jmhDO
エドフ!

澪「あれ、梓、その剣持ってきたんだ」

梓「はい」
「念のため警察に届けようと思って」

律「警察なんかより、どっかに売ろうぜ」
「かなりの値打ちものっぽくないか?」

憂「買い取ってくれる場所があればいいですけど…」
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:32:02.24 ID:yK67jmhDO
唯「なんでも鑑定団とかよくない?」

澪「ダメだろ…」
「ていうか、売る方向に話をすすめるな」

律「いいじゃんいいじゃん」
「売ったお金でジョースターさんにお返しとかすれば」

澪「う〜ん……」

唯「あずにゃん、ちょっと貸して」

梓「いいですけど…変なことしないでくださいよ?」
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:32:44.39 ID:yK67jmhDO
唯「大丈夫だよ〜」チャキッ

澪「だあああああああ!」
「街中で出すなっ!」バッ
「あっ……」シャキィィン!

唯「澪ちゃん……」

律「柄だけ握って引っ張るからだよ……」

紬「澪ちゃん、隠して隠して!」
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:33:11.59 ID:yK67jmhDO
澪「……………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

憂「澪……さん……?」

澪「死ねィ!」ブオッ!

梓「なッ!」ズサッ!
「澪先輩!?いきなりなにするんですかッ!!」

澪「フッフッ…」
「俺だよマヌケ」
「アヌビス神だッ!」
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:33:40.92 ID:yK67jmhDO
唯「澪ちゃんッ!」
「いくら私でも、やっていい冗談と悪い冗談はわかる!」
「澪ちゃんは冗談のつもりかもしれないけど…」
「今のはやっちゃいけない冗談だよッ!」

澪「うるせーぞッ!」
「冗談なんかじゃあないッ!」
「俺は正真正銘、アヌビス神だッ!」
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:34:09.50 ID:yK67jmhDO
律「やれやれ…」
「どうやらマジに敵スタンドみたいだ」
「……澪の目が違う」

紬「敵スタンドは……あの剣と考えるのが自然ね」
「あの剣が…剣を持った者の心を乗っ取る…」
「こんな感じかしら」

憂「それじゃあ……」
「あの剣をへし折りましょうッ!!」ブオッ!

憂は澪の持つ剣へ殴りかかるッ
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:34:51.42 ID:yK67jmhDO
澪「おっと」キィン!

憂「くッ…」

澪「パワーは…さっきのヤツと同じくらいか」
「中野梓…さっきの続きだッ」
「貴様はそこの電柱のように俺達の闘いを眺めてろッ!」

憂「うぐッ…」ドゴッ
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:35:32.13 ID:yK67jmhDO
梓「憂ッ……!」
「………わかりました」
「…受けて立ちましょう」
「やればやるだけ…」
「あなたに『敗北』の烙印が押されるだけですッ!」
「オラオラァ!」

梓は剣に殴りかかるッ!

澪「クックッ…」パシィ!

梓「なッ!」
(捕えられたッ!?)

澪「貴様のパワーやスピードはさっきの闘いで覚えたッ!」
「ウシャアーーーーーーーッ!」ブオッ!

梓(速いッ!)キィン!

梓はかろうじて澪の剣を防ぐッ
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:36:03.84 ID:yK67jmhDO
澪「クフフフ」
「もうお前がどれほどの威力まで耐えられるか覚えたぜ」
「今度の攻撃には耐えられるかな?」
「ウシャアアアーーーーーーーッ!」ドシュッ!

澪は再び剣を振り下ろすッ
ただ…
先ほどとは威力が段違いであったッ

梓「うッ!」
(これはッ……)
「これはッーーーーー!」
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:36:56.28 ID:yK67jmhDO
律「避けろ梓ァァアーーーーーッ!」

澪の剣は……
空を切ったッ!

澪「何ッ!?」
「どこに行ったんだ!」

梓「やれやれです」
「澪先輩には悪いですが…」
「背後からだと澪先輩の気を失わせるしかないですね」

澪「後ろかッ!」
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:38:05.21 ID:yK67jmhDO
梓「振り向いて防ぐのと私の攻撃!どちらが速いか明らかだッ!」
「あなたは必ず一手遅れ……………」
「………………ゴブッ………」ビチャア!

梓は言い終わらぬうちに…
鮮血を吐き出し…
その場に崩れ落ちたッ

唯「え……………」
「な………に…………ッ……が……………」

梓の腹部には…
アヌビス神が突き刺さっていたッ!
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:38:46.61 ID:yK67jmhDO
紬「あ……あず……さ………ちゃん……………?」

梓「や…やられ……ました……」
「まさか……澪せんぱ…いの………スタンドまで……」

澪「心を乗っ取るとは……そういうことだ」

律「……唯……梓の側にいてやれ」
「梓は死なない……」
「急所は外れてる」
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:39:20.67 ID:yK67jmhDO
梓「律先輩……」
「敵は………強いです……」
「一撃で……倒さなくては………」

律「……私があいつをすぐに倒してやる」
「だから……それまで待ってろ」

紬「りっちゃん、私も…」

律「いや……」
「ムギは梓を唯一治療できるはずだ」
「ゲル状にして…何とかしてくれ」
「憂ちゃんも……頼むッ」
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:39:47.15 ID:yK67jmhDO
紬「……わかった」
「早くしてね、りっちゃん!」

憂「絶対に梓ちゃんを治しておきます!」

律「頼むな」
「……さて」
「おい……お前………」
「私の親友のスタンドを利用して…」
「私の唯一の後輩を傷つけやがったな……」
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:40:25.82 ID:yK67jmhDO
澪「だから何

律「それにッ!」
「お前は澪を泣かしやがったッ!」
「許さねえッ……お前はッ………!」

澪「泣かしただと?」
「こいつの心は俺が乗っ取っているッ!」
「貴様にわかるはずないッ!」
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:41:04.88 ID:yK67jmhDO
律「お前ごとき虫けらのような存在に!」
「私達放課後ティータイムの精神が屈すると思うなッ!」

澪「ダメだ…話が通じねえ」
「お前は死ねッ!」
「ウシャアアアーーーーーッ!」ドシュッ!

律「いいのかよ…そんなに自分を振り回してさ」
「オラァ!」キィン!

澪「中野梓よりパワーはあるのか……」
「しかし!今ので覚えたぞッ!」シュンッ!
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:48:18.49 ID:yK67jmhDO
律「くッ…消えやがった…」
(どこだ…どこから現れる……)
「……………」

その時…
律の背後から物音が聞こえたッ

律「そこだァァァアアアアアアアアアアアアアアア!」クルッ!
「何ッ!?」バサッ!

律が振り返ると、目の前が真っ暗になるッ
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:48:49.90 ID:yK67jmhDO
唯「み、澪ちゃんの制服をりっちゃんの頭にッ!」

紬「りっちゃん上よォォオーーーーーッ!」

澪「頭上がお留守だぜッ!」
「貴様は首を落として死ねェェーーーーーッ!」

律「やれやれ……」
「居留守使ってんだよ」

澪「ハッタリなどきかんわッ!」
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:49:20.50 ID:yK67jmhDO
律「……お前は…最悪なヤローだぜ」
「ただの悪じゃあない……」
「……『最もゲスな悪』だ」ドドドドドドドド

憂「り、律さん……」
「この……律さんの…背中から感じる威圧感………」

梓「『スゴ味』だ……」
「これほどまで…」

紬「りっちゃんが背中で私達に訴えてる!」
「『今のうちに息をなるべく吸え』って!」

憂「一体何が……」
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:52:24.36 ID:yK67jmhDO
澪「ウシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」ヒュッ!

律「ジー・エス・スリィィィィィイイイイイイイイイッ!」ズギュ―z_ン!

澪「なッ……」ピタァ!

律が叫んだ瞬間……
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:53:10.42 ID:yK67jmhDO
澪(こ、これは一体!)
(体が動かないッ!)

紬(ッ…!?)
(空気が吸えない!)
(まさかりっちゃん!)

世界が停止したッ!

律「どうだ?」
「体は全く動かないのに、頭は動く…」
「そして……私は動けるこの状況は」スタスタ

――一秒経過
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:53:39.92 ID:yK67jmhDO
澪(ヤ…ヤバい……)
(体が…指先一本……ピクリとも動かねえッ!)

律「今の私だと…2秒が限界ってところか」
「空気は多すぎるな、まったく」
「だけど…お前を倒すのには十分だッ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

――二秒経過
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:54:07.81 ID:yK67jmhDO
アヌビス神「ぎゃあああああああああああああああああああ!」

律「……『最悪』」
「…こう言うんだ…お前のようなヤツを……日本じゃあな」

澪「………」ドサァ!

律「澪っ!」タタタタ
「大丈夫か澪!?」

澪「ん……」
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:54:50.13 ID:yK67jmhDO
律「そっか…良かった…」

澪「良いわけ……」ウルッ
「ないだろっ!」ポタッ
「私が……梓を傷つけてしまったんだ!私の手でっ……」ポタポタ
「梓に……何て謝ればっ……」ポタポタ

律「澪……」

澪「私の気持ちが弱かったからだ!」ポタポタ
「あんなヤツに乗っ取られたから…」ポタポタ
「意識はあったんだっ!」
「私が……ヤツを止めなかったから……」
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:55:17.81 ID:yK67jmhDO
梓「澪先輩…」
「そんなに自分を責めないでください」

澪「あず……さ………?」グスッ
「ケガは…ケガは大丈夫なのか!?」

梓「大丈夫ですよ。ただの切り傷ですから」
「料理してたらたまにつくような切り傷です」
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:55:44.19 ID:yK67jmhDO
澪「そ、そんなはずはっ」

梓「……その程度の傷だった」
「そう認識してくれたら嬉しいです」ニコッ

澪「梓……………」
「梓ぁぁぁっ〜〜〜……………」ギューッ

梓「はあ…やれやれです」ナデナデ
「まさか澪先輩を撫でることになるなんて」フフッ

紬「どっちが年上なんだろうね」フフッ
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:56:13.98 ID:yK67jmhDO
澪「あの……」
「み、みんなもごめん!」ペコリ

唯「いーよいーよ〜」
「気にしないで、澪ちゃん♪」

憂「そうですよ」
「もう終わったことなんですから」

紬「気に病んだらダメだよ?」

澪「みんな……」プルプル
「みんなぁ〜〜〜………」ウルウル
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:57:17.94 ID:yK67jmhDO
唯「それにしてもさ」
「私達だけでも案外やれるもんだね〜」

律「今回はたまたまだと思った方がいいぞ」
「運良く勝てた…そう思ってないと」
「必ず痛い目をみることになる」
「確かに私達は力がついてきてるけどさ…」
「絶対に自分の力だけは過信しちゃあいけない」
「自分の出せる力を自覚して……」
「それからだ。自分を信じてやるのは」
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:57:52.33 ID:yK67jmhDO
唯「り、りっちゃん?」

律「何もわからない自分のことを信じるな…」
「自分の力を過信しすぎるな」
「思い通りにできなくて自分を恨み…自分で自分を裏切ることになる」
「こうならないために自分の出せる力を自分自身でしっかり理解しておく」
「力がついてきた今……これがこれから最も大切なことだ」

唯澪紬梓「………」

憂「み、みなさん?」

澪「あ、ああ…」
「律がまともなことを言ってるからつい……」
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:58:51.33 ID:yK67jmhDO
梓「律先輩、熱があるんじゃないですか?」
「ちょっとおでこを…あ、もう出てますね」

唯「こんなのりっちゃんじゃないよ……」

紬「て、敵スタンドとか……」

律「ムギ…お前もか…」
「つーか梓。お前さりげなくケンカ売ってただろ」

梓「あ、私トイレに行ってきます」タタタタ

律「逃げやがった!」
「待て中野ぉーーーっ!」タタタタ

憂(律さんの扱いって……)
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 12:59:23.86 ID:yK67jmhDO
澪「やれやれ……」
「おいかけっこしてる場合じゃないんだけどな」

紬「えいっ!」ムギュッ

澪「わっ!///ど、どどどこ触ってるんだよっ!」

紬「わー!」タタタタ
「あ、あれ……?」ピタッ
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 13:00:06.36 ID:yK67jmhDO
澪「え…?ど、どうかしたのか?」

紬「……」シュン…
「……」イジイジ

唯「澪ちゃん澪ちゃん」ボソッ

澪「なんだ?」

唯「ムギちゃん、たぶんおいかけっこしたいんだよ」ボソボソ
「りっちゃんとあずにゃんをずっと見てたし」ボソボソ

澪「そういうことか…」

唯「ということで頼んます!」
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 13:00:42.10 ID:yK67jmhDO
澪「そ、そうだな……」
「こ、こらーー」
「さっきは何してくれたんだムギーーー」タタタタ

紬「!」
「きゃーーーっ♪」タタタタ

憂「澪さんすっごい棒読みだったね」フフッ

唯「文化祭はすごかったんだけどね〜」

憂「あ〜、あれはすごかったね!」
「心残りがあるなら、承太郎さんの女言葉を聞きたかったや」
「せっかくのジュリエット役だったんだし」
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 13:01:40.34 ID:yK67jmhDO
唯「それは承太郎君が嫌だって言ったからね」
「だけど楽しかったな〜、文化祭♪」

憂「お姉ちゃん、軽音部に入って思い出がいっぱいだね」ニコッ

唯「大人の階段の〜ぼる〜♪ってね」
「みんなには感謝感謝だよ〜♪」

憂「本当、私からも感謝しなくちゃ」
「私もみなさんのおかげで作られた思い出もたくさんあるし♪」
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 13:02:15.43 ID:yK67jmhDO
唯「みんなが聞いてたらきっと喜んだだろうな〜」
「あ、この剣どうするんだろ」

憂「ちりとりか何かに入れてから海に捨てよっか」
「そしたら錆びると思うよ」

唯「おー、頭いいね〜」
「それじゃあそうしよっか」
「たぶんりっちゃん達ももうすぐ疲れて帰ってくるだろうし」
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 13:02:57.25 ID:yK67jmhDO
澪「つ、疲れた…」

紬「楽しかった〜♪」

律「あー疲れた……」

梓「粘りすぎですよ……」
「早く諦めないからです……」

律「全力疾走で乙女は暴走なんだよ……」

梓「乙女……」
「ぷっ」

律「中野ーーーーーっ!」タタタタ

梓「うそっ!」タタタタ
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/21(土) 13:03:36.15 ID:yK67jmhDO
唯「また行っちゃった」

澪「ほっとけ……」

憂(梓ちゃん喧嘩腰…?)

澪「さて、この剣をどうすることか…」

唯「それならね、憂がちりとりで取って海に捨てようだって」

澪「なるほど、いいアイディアだよ」

紬「それじゃあ、りっちゃん達が走り回ってる間に済ませよっか」

憂「そうですね」
「早く済ませて次の町に向かいましょう」

スタンド名―アヌビス神
―再起不能―

唯一行
―ルクソールへ―
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/21(土) 13:06:37.77 ID:yK67jmhDO
僕はこういう超展開大好きです
自由に書いたらこうなります

書き溜め進まないんだよ。だよ

たまにはきれいなSSが書きたい
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/27(金) 04:30:29.75 ID:qF1HfTwro
チート能力だな
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/05/27(金) 23:54:42.17 ID:R94Z5J8O0
バラバラ……アヌビス完全に終わったな
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/28(土) 17:07:18.40 ID:aVL2R+RDO
にょろ〜ん
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:08:02.55 ID:aVL2R+RDO
ルクソール!

律「たぶん…この辺だよな」

澪「ああ」
「この建物以外にそれらしいものはない」

唯「だけど…本当にくるのかな…?」
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:08:46.54 ID:aVL2R+RDO
梓「あの人が私達に嘘をついたことがありますか?」

律「ああ…あるな…たくさん」
「片手じゃあ数えきれない…両手でも数えきれない…」
「足の指を足しても数えきれない……」
「とにかくたくさんな」

梓「冗談と嘘を切り離してくださいよ…」

律「切り離してるけどな…」

梓「あー……」
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:09:23.09 ID:aVL2R+RDO
憂「あ!もしかしたらあのこっちに歩いてくる人…!」

紬「あの帽子にあの学ラン…」
「間違いないわ!」

承太郎「…待ったか?」

唯紬「承太郎君っ!」澪「承太郎っ!」律「ジョジョ!」梓「承太郎先輩!」憂「承太郎さん!」
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:10:04.72 ID:aVL2R+RDO
承太郎「…やれやれ……やかましいヤツらだぜ」

澪「ケガは大丈夫なのか?」

承太郎「まあな」
「しかし……全員元気そうで何よりだぜ」

唯「私達は元気だけが取り柄だからね〜♪」

承太郎「それもそうだな」フッ

律「そこは否定しろよ」
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:11:54.06 ID:aVL2R+RDO
承太郎「否定のしようがないんだが」

律「何言ってんだよ〜」
「こんなにプリチーな

承太郎「さて……先に進むか」

律「ボケ殺しだけはやめてくれ……」

承太郎「…それならマシなボケをすることだな」

梓「この二人は相変わらずですね」フフッ

澪「まあ、そこがこの二人のいいところなんだろうな」フフッ
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:12:40.66 ID:aVL2R+RDO
唯「そういえばアヴさんは?」
「アヴさんももうすぐ退院だって言ってたよね?」

承太郎「あいつはもうじきだな」
「明日ぐらいには合流できるはずだ」

唯「そっか〜」
「早くみんな揃わないかな」

紬「そうね」
「私も、みんなで旅がしたいわ」
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:13:47.46 ID:aVL2R+RDO
律「病院組のためにもなるべく先に進んでないとな」
「病み上がりに闘いはちとキツいからな」

承太郎「その割には、あまり進んでいないみたいだな」

律「お前は例外だよ例外」
「これから大進撃するんだよ」

承太郎「やれやれ……」
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:14:39.17 ID:aVL2R+RDO
紬「それじゃあそろそろ行こっか♪」

梓「あ、その前にちょっとトイレに行ってきます」

承太郎「…一人になるのはマズい」
「誰か着いて行ってやれ」

紬「それじゃあ私が行くわ」

梓「すみません、ムギ先輩」

紬「いいのよ。行きましょう」
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:15:08.38 ID:aVL2R+RDO
スタスタ

梓「あ、案外近くにありましたね」

紬「そうね」
「それじゃあ私はここで待っとくね」

梓「ありがとうございます」スタスタ
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:16:14.15 ID:aVL2R+RDO
紬「ふぅ……」
(それにしても…何もないところね)
(あ…あれ……?)
(どうして岩にコンセントが埋め込まれてるのかしら……)スッ
「きゃっ!」ビリッ!

梓「どうかしましたか!?」タタタタ

紬「このコンセントを触ったらビリッときちゃって……」

梓「電気が通ってたんですね」
「電線なんかない気がしますけど…」
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:17:18.98 ID:aVL2R+RDO
紬「おかしなところね」

梓「まったくです」
「それじゃあそろそろ戻りましょうか」

紬「いいの?」

梓「ここのトイレ……穴が掘ってあるだけで紙も無いので……」
「ホテルまで我慢します」

紬「そっか」
「それじゃあ急がなきゃね!」
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:18:12.26 ID:aVL2R+RDO
ホテル!

唯「ふぅ〜…」ドサッ
「やっと着いたって感じだよ……」

澪「全然やっとじゃないだろ」

唯「やっとだよ〜」
「疲れがとれなくてとれなくて……」
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:19:14.54 ID:aVL2R+RDO
承太郎「やれやれ…」
「明日まではこのホテルに泊まっていくか」
「一日も休んだら疲れも取れるはずだ」

唯「いいの!?」

承太郎「…疲れたまま闘って死なれたら気分が悪いだけだ」
「ジョースター家の者としてな」

憂「ジョースター家とDIOの100年越しの因縁…ですか…」
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:19:44.79 ID:aVL2R+RDO
律「ジョースター家の因縁ってならさ」
「これは田井中家に平沢家、秋山家、琴吹家と中野家」
「さらに真鍋家と花京院家とDIOの因縁なんだよ」

承太郎「………」

梓「確かに……」
「軽音部は家族みたいですからね。それに憂達も」フフッ

唯「それじゃあ私達って大家族のテレビに出れるかな!?」

澪「出れるわけないだろ……」
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:20:52.89 ID:aVL2R+RDO
律「いやー、しかしビンコーラはうまいな」

憂「ビンだと一味違う気がしますよね」

唯「そう…『一味』…違うよね」

梓「そういえば、バニラが入ったコーラってもう発売しないんですかね」
「あれ結構好きだったんですけど」
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:21:27.37 ID:aVL2R+RDO
澪「ああ、あれか」
「かなり前に出てたな」
「確かに結構おいしかったけど、いきなり消えたよな」

紬「すべてのものは移り変わっていくのよ」
「そう…この世は諸行無常だから…」

澪「また懐かしいものを……」
「何かで出たよな」
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:21:56.97 ID:aVL2R+RDO
承太郎「…平家物語だな」

澪「あー、そんなんだったかも」
「どんなのだったか忘れたけど」

憂「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」
「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」
「おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」
「猛き者もついには滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ」
「だと思います」
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:22:31.94 ID:aVL2R+RDO
澪「よく覚えてるな〜」
「私なんかもう忘れちゃったよ」

憂「今授業で平家物語を習ってるんです」

唯「りっちゃん…今の憂の言ってるの聞き取れた…?」

律「わからん…ネイティブすぎてわからん……」

梓「日本語なんですけどね…」
「その点、律先輩もネイティブなはずなんですけどね…」
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:23:09.53 ID:aVL2R+RDO
承太郎「おい…服にビンの蓋がついてるぜ」

紬「あ、本当だ」

律「どういう状況だよ…」

紬「制服にひっかかっちゃってたのかも」

唯「ふぁ〜あ…」
「眠たい……」

梓「時間も時間ですし、今日はもう寝ましょうか」

律「そうだな」
「私らは二人部屋だったよな」
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:24:54.22 ID:aVL2R+RDO
紬「そうね」
「それじゃあ承太郎君、おやすみ♪」

唯澪律「おやすみ〜」

梓憂「おやすみなさい」ペコリ

承太郎「ああ」

ガチャッバタン

スタスタスタスタ

承太郎(……見事に人のベッドをめちゃくちゃにしていったな)
(やれやれ……俺も寝るか)
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:26:34.63 ID:aVL2R+RDO
翌日!

紬「……………」スースー

梓「ムギ先輩、朝ですよ」ユサユサ
「唯先輩と律先輩が朝ごはんだーってうるさいですよ」ユサユサ

紬「ん……」パチッ
「ふぁ〜〜…」
「おはよう、梓ちゃん……」ゴシゴシ

梓「おはようございます、ムギ先輩」
「唯先輩達が朝ごはん食べに行こうって騒いでますよ」
「準備できたら行きましょうか」
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:27:33.11 ID:aVL2R+RDO
紬「そうね」
「梓ちゃんは先に行って、すぐに向かうって伝えといてくれる?」

梓「わかりました」
「そういえばムギ先輩、寝相すごいんですね」

紬「?」

梓「わからないって顔してるから言いますけど、」
「体が180度回転して北枕になってますよ」
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:28:07.01 ID:aVL2R+RDO
紬「あ、本当!」
「お恥ずかしい…///」
「み、みんなには内緒にしててね?」

梓「大丈夫ですよ」フフッ
「それじゃあ先に行ってますね」スタスタ

紬「う〜ん……」
(何かおかしい…)
(今まで180度も回転するなんてなかった…)
(自分が思っている以上に疲れてるのかしら…)
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:29:14.20 ID:aVL2R+RDO
紬(とりあえずご飯を食べに行って…今日はゆっくりしよう)
(さて、まずは顔を洗わなきゃ)スタスタ

ガシャーーン!

紬「きゃっ!」
「な、何で椅子が滑ってくるのかしら…」
「とりあえず洗面所に…」ガチャッ
(心なしか…手をノブから離すのに力がいるような…)
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:30:17.54 ID:aVL2R+RDO
少し後!

紬「はぁ……」
(顔を洗うだけなのにこんなに疲れるなんて…)
(何で物が私の方に落ちてくるのかしら…)
(考えても仕方ないよね)
(早く承太郎君達のところに向かわないと!)

ガチャッ

男「…どうも」スタスタ

紬「おはようございます♪」スタスタ
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:31:16.38 ID:aVL2R+RDO
ジャラッ

紬「あ、車の鍵を落とされましたよ」

男「おや、本当だ」

紬「よいしょっと」スッ

男「!?」ジィーッ
(ズボンのチャックが降り…降ろされただとッ!?)

紬「はい、どう……」
「あっ……///」ポッ
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:32:12.78 ID:aVL2R+RDO
男「なかなか…顔に似合わず大胆なお嬢さんだ」
「俺の部屋は519だ」
「準備して待ってるよ」スタスタ

紬(な、何の準備かしら……)
(よくわからないけど…行かない方が良さそうってのは確かね)

スタスタ

紬(あ、ナイフにフォーク)
(ここで食べる人達用のかしら)
「あれ……」
「ナイフとフォークが浮かんで…」
「きゃあああああああああああああああああ!」タタタタタタタタ
「と、飛んできてるッ!」タタタタタタタタ
「いったいどういうことッ!?」タタタタタタタタ
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:33:21.09 ID:aVL2R+RDO
紬「いたっ!」ブスッ
「いたたたたたたたたたたた!」ブスブスッ

女「きゃああっ!」バサッ

紬「ごめんなさい!」タタタタ
「あ!エスカレーター!」タタタタ
「あれで下に降りなきゃ!」スタッ
「ふぅ…もうナイフとフォークは飛んでこな……」
「あ、あれ……体が……」
「エスカレーターのタラップに引き寄せられるッ!」
「椅子にナイフといい…私の体は磁石になったの!?」
「いったいいつ…!?」
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:34:32.53 ID:aVL2R+RDO
女「ふふっ…」
「触れてはいけない物とは、触れてしまいたくなるものね」
「ねえ…琴吹紬さん?」

紬「ま…まさかあなたがスタンド使い…!」
「そして…最近触れた奇妙なものは、あのコンセント…」
「あれを触ったときから…!」

女「ご名答よ」
「そんなあなたにはプレゼントをあげるわ」シュッ
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:35:20.39 ID:aVL2R+RDO
紬「なッ!」ガシィッ!
「チェーンが巻き付いて…」
「体がエスカレーターに引きずりこまれるッ!」
「だ、誰か助けてッ!」

女「ふふふ…」
「それじゃあごゆっくり…」スタスタ

紬「くッ…」
「ど、どうすれば……」
「ハッ!エスカレーターには緊急停止ボタンがついてる!」
「けど…押す方法が…」

梓「……」
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:36:11.75 ID:aVL2R+RDO
紬「やむを得ないわ…」
「ゲル状になってエスカレーター内を回らなくてはッ!」
「ハミング・バード!」ズギュ―z_ン!

梓「……あの…」

紬「とにかく柔らかいゲルにならないと!」

梓「……ムギ先輩?」

紬「何梓ちゃん!?」
「今それどころじゃないの!」
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:36:54.99 ID:aVL2R+RDO
梓「えーっと…何してるんですか?」

紬「何ってエスカレーターに巻き込まれて…」
「あれ?」

梓「さっき私が止めました」

紬「お恥ずかしいところを…///」
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:38:06.79 ID:aVL2R+RDO
梓「いえ…それは構わないんですけど…」
「いったい何事ですか?」

紬「…スタンド攻撃よ」
「いたっ!」ゴツン

梓「は、灰皿がムギ先輩目がけて飛んできた…」

紬「こんな感じにスティールが引っ付いてくるの」
「私の体が磁石になっちゃったみたいで…」
「良かったら灰皿を取ってくれない?」

梓「あ、はい」
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:38:54.58 ID:aVL2R+RDO
紬「ありがとう、梓ちゃん」
「何だか磁力も強くなってきてるみたいで…」

女「……」スタスタ

紬「あ!」
「あの女の人がスタンド使いよ!」

梓「あの人が…ッ!」
「ムギ先輩危ないッ!」ドンッ!

紬「きゃっ!」ドサッ

ゴドォーーーン!
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:39:27.48 ID:aVL2R+RDO
紬「ど、銅像が…」

梓「さすがにこの重さだと、急激な動きについてこれないみたいですね」
「ただ…今のところはですけど…」

紬「そうね…」
「早く倒さなきゃ!」

梓「そうですね!」
「急ぎましょう!」
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:40:09.12 ID:aVL2R+RDO
外!

梓「あ!あそこを歩いてますよ!」

紬「あ、梓ちゃん…」

梓「どうかしましたか?」

紬「ちょっと近い気がするんだけど…」

梓「あれ…いつの間に…」
(何かいい匂いがすると思ったらムギ先輩か)
「すみません、すぐに離れ…」
「……られません」
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:42:32.62 ID:aVL2R+RDO
紬「梓ちゃん…まさかコンセントみたいなのを触ったことは…」

梓「エスカレーターの非常停止ボタンの隣にあって…」
「うっかり当たっちゃってビリッと…」

紬「それじゃあ早く離れないと!」
「磁石と磁石は…引かれあうッ!」
「いたっ!」ビダン!

梓「いだっ!」ビダン!
「す…すみません……」
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:43:00.39 ID:aVL2R+RDO
紬「仕方ないわ、梓ちゃん」
「とにかく私達が生き残るためには彼女を倒すしかないわね」
「とりあえず一旦離れましょう」

梓「でもどうやって…」
「私達の力じゃあ離れるのは難しいですよ?」

紬「私達の顔同士が引っ付いてるということは」
「それはお互いに違う極だということよ」
「だから、どちらかが顔を足に移動させたら…」
「同じ極同士、反発して離れられるはずよ」
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:43:42.75 ID:aVL2R+RDO
梓「なるほど…」
「それじゃあ私が動きます」
「ムギ先輩はそこの柵にでも捕まって、動かないようにしててください」

紬「ええ、わかったわ」

梓「それじゃあいきますよ…」

紬「うん…」
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:44:19.49 ID:aVL2R+RDO
梓「く……」ズルズル

紬「頑張って……!」

梓「うぅ……」ズルズル
「うっ!?」ムニュッ
「こ…こ…」
(この感触はァーーーッ!)ウヒョルン

紬「あ、梓ちゃん?」
「何で止まったの…?」

梓「ふぅ……」
「すみません、少し休憩してました」
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:44:54.35 ID:aVL2R+RDO
紬「そっか、動くの大変そうだもんね」

梓「いえいえ、ムギ先輩のためならえんやこらです」
「それじゃあ続きいきますよ」ズルズル

紬「うん!」

梓「……」ズルズル
「今…お腹ぐらいですか」
「もう少し……」ズルズル

紬「んっ……///」ビクッ
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:45:52.51 ID:aVL2R+RDO
梓「ッ!?」
「ど、どどどどどどうしたんですか!?」
「そんなちょっと危ない声出しちゃって!」

紬「ご、ごめんなさい…///」
「あの…その……」
「下半身はくすぐったいの…///」

梓「おほっ!」
(照れてるムギ先輩かわいいィィーーー!)
「ごめんなさい!」
「す、すぐに終わらせますから!」ズルッ!
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:46:36.41 ID:aVL2R+RDO
ドパッ!

紬「やった!離れた!」

梓「ゴフッ!」ゴツン!

紬「梓ちゃん大丈夫!?」タタタタ

梓「近づかないで!」

紬「!」ピタッ

梓「あ!すみません…」
「その…今優しくされたら…ひかれちゃうじゃないですか……」
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:47:09.93 ID:aVL2R+RDO
紬「あっ」
「そっか、また梓ちゃんとひっついちゃうところだったわ」
「ごめんなさい…」

梓「いえ…そんなに落ち込まないでも…」

紬「ありがとう、梓ちゃん」ニコッ
「それじゃああの人を追いかけましょう!」
「あそこ…ここを下りたところにいるわ!」タタタタ

梓「呑気にタバコを吸って…」
「DIO側についたことを後悔させてやります!」タタタタ
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:48:06.51 ID:aVL2R+RDO
紬「ここら辺から慎重に行かないと…多分罠があるはず…」

梓「む、ムギ先輩…」
「すでに罠にかかってました……」

紬「これは…」
「線路ッ!」
「引き寄せられるッ!」ズズッ

梓「うぐっ!」ズズッ
「しまった!」ビダン!
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:48:41.73 ID:aVL2R+RDO
コトトーン…コトトーン…

梓「こ、この音は……!」
「マズい!電車が来ますよ!」

紬「そうね…線路を破壊できないし…」

梓「くっ!線路の切れ目のところに届かない!」
「私が溝を掘らなくてはッ!」
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:49:21.85 ID:aVL2R+RDO
紬「いいえ…梓ちゃん」
「この状況を利用するのよ」

梓「利用するって…」
「もう電車はすぐそこまで迫ってきてますよ!」

紬「だから電車を利用するの」
「私達は今から電車に轢かれるわ」

梓「は!?」
「言ってる意味がわかりません!」
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:50:31.55 ID:aVL2R+RDO
紬「梓ちゃん…あなたは今…電車に轢かれるという未来を知った」
「だから…覚悟できるはずよ!」

梓「ムギ先輩は私に死ねって言ってるんですかァァアーーーーーー!」
「いくらどうしようもないからと言って…」
「私を無理心中の相手に選ばないでくださいィィイーーーーーーッ!」

紬「やれやれだわ、梓ちゃん」
「誰も…死ねだなんて言ってない」
「私を信じて」ニコッ

ドグチャア!
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:51:09.34 ID:aVL2R+RDO
女「勝ったッ!」

紬「ほら、大丈夫だったでしょ?」

梓「は、はい!」
「まさかゲル状になってあえて轢かれることで…」
「また離れるようにするとは…」

女「こ…このッ!」
「ビチグソどもがァァーーーッ!」
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:51:49.80 ID:aVL2R+RDO
梓「今からそっちに向かいます」ズギュ―z_ン!
「一歩でも動いたら…ただじゃあおきませんよ」

女「……」ボインッ!

紬梓「!?」

紬「胸が…膨らんで…」
「成長期ってわけじゃあなさそうだけど…」

女「ふふっ…羨ましいかい?」

梓「……」イラッ
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:52:55.87 ID:aVL2R+RDO
女「ただ…これは私の胸がでっかくなったんじゃあない」
「あんた達の磁力がでっかくなってるのよ」

梓「あ、あれは…」
「ネジにボルト…ナット…」
「ヤバいッ!ムギ先輩は私より磁力が強い!」
「ゲル状になって体を守ってくださいッ!」
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:54:01.56 ID:aVL2R+RDO
紬「それじゃあダメよ…」
「ゲルから戻る時にあれが体に埋め込まれることになるッ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

梓「くっ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」ガオン

紬「うぐっ!」ドスドスゥ!
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:54:42.63 ID:aVL2R+RDO
梓「ムギ先輩大丈夫ですか!?」

紬「ええ…梓ちゃんのおかげで、かなりボルトの数を減らせたわ…」
「それより、あの人を追いかけなくちゃ…」

梓「町の方に行きましたよね」
「ムギ先輩…無理はダメですよ…?」

紬「大丈夫…急がないと…」
「動けなくなってしまうわ」
「行こう!梓ちゃん!」タタタタ

梓「はい!」タタタタ
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:55:22.05 ID:aVL2R+RDO
町中!

梓「待てーーーッ!」タタタタ

女「待てと言われて待つヤツがいるかッ!」タタタタ

紬「梓ちゃん!缶が飛んできてるわ!」タタタタ

梓「あだっ!」ガンッ
「くうっ…」タタタタ
「い、色んなものがひっついてきて…」タタタタ…
「ムギ先輩ィィイッーーーーー!」タタタ…
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:57:04.46 ID:aVL2R+RDO
紬「ハミング・バードッ!」ズギュ―z_ン!
「すぐに行くわ!」バサァッ!

女「空を飛んで…」

梓「挟み撃ちですッ!」

女「これを待ってたわ」ニヤッ
「高圧電流で感電させる時をッ!」ヒュッ

梓「な、ナイフを上空の高圧電線に!」

女「電線は磁力の方に引っ張られる!」
「高圧電線で感電!黒焦げになるがいいわ!」

紬「くっ!」
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 17:59:05.90 ID:aVL2R+RDO
梓「ムギ先輩!私のところに来て下さい!」ガオン!
「じゃないとムギ先輩の分の電線まで捌けないんです!」ガオン!
「ムギ先輩の方まで気を回せないんですッ!」ガオン!

女「中野梓は電線を削り取ることができるが…」
「それもかろうじて自分の分だけにすぎない」
「そして!琴吹紬は自分の身を電線から守る術はないッ!」
「琴吹紬!貴様は再起不能だァァアーーーーー!」
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 18:00:10.23 ID:aVL2R+RDO
紬「やれやれね」
「私も…これは舐められてると思っていいのかしら」
「よく見なさい…高圧電線はすでにッ!」
「使用できないッ!」

女「何ッ!?」
「高圧電線の切れ目同士がひっついて…」

紬「他愛もないことだったわ…」
「電線をゲル状にして……ひっつけるのは」
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 18:00:55.19 ID:aVL2R+RDO
梓「そしてあなたは今…私達の直線上にいる」
「…チェックメイトです」
「楽しい楽しい追いかけっこはこれにて…」
「終了ゥゥウーーーーーーーーッ!」ズギュ―z_ン!

女「何ィィイイイイイイイ!」
「じ、地面の溝から線路が出てきただと!?」

梓「線路は続いてるんですよ…」グイッ
「どこまでも……ね」ズズッ
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 18:01:35.40 ID:aVL2R+RDO
紬「そしてこの線路はッ!」
「私と梓ちゃんを繋ぐ『道』よッ!」ズズッ

女「せ、線路でお互いに引き寄せられて…」
「この位置はマズい!」
「この位置はッーーーーー!」

ドグシャ―――z___ン!!

女「ぎゃああああああああああああああああああああああ!」バキバキ

梓「よし」
「今何時ですかね?」

紬「今は9時ちょっと前ね」
「走り回ったからお腹空いちゃった♪」

梓「同感です」
「早く行きましょうか」
「絶対に唯先輩と律先輩と承太郎先輩がうるさいですから」
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 18:02:06.23 ID:aVL2R+RDO
レストラン!

梓「ということがありまして」モグモグ

律「それじゃあ遅くなったのも仕方ないな〜」モグモグ

唯「そんなことよりこれおいしいよ〜♪」モグモグ

梓「敵との闘いがそんなことですか…」

承太郎「それで……ケガはいいのか?」

紬「うん」
「梓ちゃんが手当てしてくれたから♪」

承太郎「そうか」
「それならいいんだ」
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 18:02:44.23 ID:aVL2R+RDO
澪「しかし、朝ごはんがこんなレストランって…」
「お金とかはいいのか…?」

承太郎「ん……まあ…SPW財団の金だからな」
「好きなだけ食っていいぜ」

澪「ダメだろ……」
「ジョースターさん、かなり節約してるんだぞ?」

承太郎「今日ぐらい構わないさ」
「たまの休みだからな」
「…少しぐらいなら許されるさ」

澪「そんなもんなのかな…」

承太郎「…そんなもんだ」
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 18:03:23.82 ID:aVL2R+RDO
律「それじゃあ久しぶりの休みってことだしさ」
「今日は思いっきり遊ぼうぜ!」

唯「さんせー!」

澪「せめて体を休めろよ…」

律「そんじゃあ澪は来ないんだな?」

澪「そ、それは……」

唯「え〜!澪ちゃんも行こうよ〜!」

紬「そうよ!みんなで行った方がきっと楽しいわ!」
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 18:04:05.80 ID:aVL2R+RDO
澪「ゆ、唯とムギがそこまで言うなら……」

律(澪のヤツ…唯とムギに救われたな)

憂「それで、どこに行くんですか?」

律「ん〜…」
「名所とかもわかんないからシックスセンスで決める!」

梓「適っ当だな〜…」
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/28(土) 18:04:34.85 ID:aVL2R+RDO
律「それじゃあ一旦帰って、10時ぐらいに集合な」
「集合場所は帰りながら決めればいいだろ」

承太郎「そうだな」
「それじゃあ……戻るか」

唯澪律紬梓憂「ごちそうさまでした〜♪」

本体名―マライヤ
スタンド名―バステト女神
―再起不能―

承太郎一行
―一旦ホテルへ―
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/28(土) 18:07:52.28 ID:aVL2R+RDO
梓「この中野梓には夢があるッ!」

ダービー兄弟戦とボインゴホルホル戦は無しでいきます
ダービー兄は承太郎がさわ子から攻略法習いましたし(前のSSで)

ガチにゃんではないですよ、多分
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/28(土) 20:03:04.81 ID:BBG73DsMo
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/04(土) 00:06:33.03 ID:5htVNDkDO
ろりっちゃん
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/04(土) 00:07:37.65 ID:5htVNDkDO
ろりっちゃん
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:09:14.28 ID:5htVNDkDO
町中!

律「いやー、何もないな〜」

唯「ほんとだね〜」
「もうちょっと何かあると思ってたけど…」

紬「これからどうしよっか?」

澪「特にやることもないし…帰るか?」
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:10:45.42 ID:5htVNDkDO
律「そんじゃあ帰ってからだべっとくか」
「ジュースとかお菓子とか買ってさ」

紬「まさかガールズトークってやつ!?」

澪「まあ…放課後と変わんないけどな」フフッ

梓「それじゃあお店に寄ってから帰りましょうか」

承太郎「…その前にトイレに行ってくる」スタスタ

憂「あ、私も…」スタスタ
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:15:29.06 ID:5htVNDkDO
唯「あらら」

律「まあ仕方ないさ」
「ホテルまで少し距離もあるからな。待っとこうぜ」

男「……」ジーッ

澪「ん?」
「何か視線が……」クルッ
「ヒッ!」
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:17:52.26 ID:5htVNDkDO
唯「あらら」

律「まあ仕方ないさ」
「ホテルまで少し距離もあるからな。待っとこうぜ」

男「……」ジーッ

澪「ん?」
「何か視線が……」クルッ
「ヒッ!」
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:20:02.67 ID:5htVNDkDO
梓「澪先輩、どうか…」クルッ
「……何ですか、あなた…」

男「う…うーむ」
「え、えーと」
「小銭を…落として……えーと」
「どこかなあ〜〜」

律「…いくらだよ」

男「は…?」
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:27:49.79 ID:5htVNDkDO
律「いくら落としたんだって聞いてるんだ」
「恵んでやるから私らの目の前から消えろッ…!」

男「どういう……」

律「おいッ!」
「質問してんのはこっちだぜ…」
「てめーはまず私の質問に答える義務がある」
「それを理解しろ…」
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:28:25.52 ID:5htVNDkDO
男「あ!コインあったぞ」

律「…良かったな」
「それじゃあ向こうへ行け…ぶっ飛ばすぞ」
「お前も…コインを見つけたハッピーな気分のまま家に帰りたいだろ?」

唯「澪ちゃんが怯えた理由もわかる」
「この人……目にすごく殺気が宿ってる」
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:29:02.80 ID:5htVNDkDO
梓「やむを得ない場合…」
「あなたがどうしてもここを動かないって場合は…」
「律先輩の言った通りにするのも仕方ありませんよ?」

男「な……なんのことだか……」
「両親にもらった目でしてェ…殺気だなんて…」

紬「私達も両親からもらった目で、あなたに殺気があると判断したわ」
「あなたの今の発言は…」
「私達の両親を侮辱したのと同義よ…」
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:29:52.66 ID:5htVNDkDO
律「やれやれ…」
「スタンド使いであるにしろないにしろ…」
「その殺気を持って尾行されたら落ちつかねー」
「再起不能になってもらう!」
「ジー・エス・スリィィイーーーーーーッ!」ズギュ―z_ン!
「固定しろッ!全てをだッ!」

紬「ッ!」
(やっぱり…固定されるのは慣れないわね…)
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:31:21.45 ID:5htVNDkDO
律「……いいか」スタスタ
「私達はお前に時間をたっぷりやった」スタスタ
「それでも私達の前から消えなかった過去のお前を恨めッ!」スタスタ

――一秒経過

男「ッ…」
「ッ!」ズギュ―z_ン!

梓(あ、あれは…)
(あの男から影みたいなものがッ!)ズギュ―z_ン!
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:31:56.39 ID:5htVNDkDO
律「さあ…歯をくいしばれ…」
「それぐらいはできるだろ」

梓(間に合えッ!)ガオン!

律「うおわっ!」シュンッ!

――二秒経過

澪「よくやった梓!」
「あの影ッ!あいつはスタンド使いだ!」
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:33:12.22 ID:5htVNDkDO
紬「梓ちゃんの成長がここにきて目まぐるしいわね」
「足で溝を掘って、りっちゃんをその中に隠すなんて」

梓「褒めてもらって光栄ですが…」
「とりあえず今はあの男を倒しましょう」
「律先輩、出てきてください」ズギュ―z_ン!

りつ「う…こ、ここは……」
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:35:07.18 ID:5htVNDkDO
唯「り…りっちゃん……?」

澪「律!?いったい……」

りつ「あ!みおちゃんだ!」
「あれ?なんかみおちゃんおっきいね!」

紬「りっちゃんが…小さくなってるわッ!」

梓「あの男のスタンド能力ですね…」
「やっかいですよ…これは…」
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:36:21.89 ID:5htVNDkDO
りつ「あれ?わたし、この人たちみたことあるよ!」
「えっと…ゆ、ゆ……」

唯「りっちゃん……」

澪「律…」
「あの男に見覚えはあるか?」

りつ「う〜ん…」
「なんだかちかづいたらいけないようなきがする」
「それより、みおちゃんのはなしかたかっこよくなったね!」
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:37:25.70 ID:5htVNDkDO
澪「ありがとう、律。お前のおかげだよ」
「あの男の記憶はわずかながらあるのか…」
「危機感を持ってるだけだいぶマシだな」

男「死ねッ!」ドンドンドンッ!

紬「拳銃!?」

澪「危ない律ッ!」ズギュ―z_ン!

りつ「みおちゃん?」シュンッ
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:37:54.57 ID:5htVNDkDO
男「ククク…」ズギュ―z_ン!

唯「やば…敵スタンドに触れ…」

男「今全員俺のスタンドと交わったぞ!」
「お前らは全員ガキに戻る!」

澪「こ、これはッ…」

紬「小さくなる前にみんなで逃げましょう!」

タタタタタタタタタタタタタタタタ

男「弱い者いじめ……大ィィィー好きッ」
「俺ってえらいネェーーー」
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:38:22.69 ID:5htVNDkDO
路地裏!

りつ「はぁ…はぁ…」
「みおちゃん、あの人は……」

みお「わ、わからないよぉ……」
「い、いきなりてっぽうをうってきて…ひっく…」グスッ

ゆい「ねぇねぇ、だいじょうぶ?」

みお「う、うん…ありがとう」グスッ
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:38:53.40 ID:5htVNDkDO
つむぎ「ん〜…なんだかみんなみたことあるような…」
「わたしたちってはじめてあったよね?」

あずさ「はじめて…なのかな…」
「わたしたちって、いつもみんなでいたような…」

ゆい「とりあえず、じこしょーかいしよーよ!」
「わたしは、ひらさわゆい!」
「よろしくね!」
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:39:28.98 ID:5htVNDkDO
りつ「わたしはたいなかりつ!」
「みおちゃんからは、りっちゃんってよばれてるよ!」

ゆい「かわいいね〜」
「わたしもりっちゃんってよんでいい!?」

りつ「いいよ〜!」

つむぎ「えっと、わたしはことぶきつむぎです」
「みんなよろしくね♪」
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:40:54.35 ID:5htVNDkDO
りつ「それじゃあ、つむぎちゃんはむぎちゃんだね!」

つむぎ「むぎちゃん……」
「わぁ〜〜♪」キラキラ

あずさ「わたしは、なかのあずさです」
「なかよくしてください」ペコリ

ゆい「よろしくね〜♪」ギュッ

あずさ「はぅっ!」
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:41:27.19 ID:5htVNDkDO
りつ「ほら、さいごはみおちゃんのばんだよ」

みお「うぅ……」
「ぁ……あき……やま…みおでひゅ……………」
「ぁ……///」
(か、かんじゃった……)

りつ「みおちゃんみんなのまえでしゃべれたね!」
「がんばったね!」ナデナデ

みお「りっちゃん……///」
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:41:57.95 ID:5htVNDkDO
あずさ「あの…みんなでいっしょにここにきたよね…?」

つむぎ「うん」
「みんなではしって…あまりしらないのに、なんでみんなと…」

みお「へ、へんなひとにおいかけられてたんだよ…」

ゆい「あ!」
「てっぽうがズキューンってなって、はしってきたんだ!」
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:42:56.06 ID:5htVNDkDO
りつ「みんなおいかけられたってことは、みんなのてきだね!」
「わたしたちでやっつけちゃおーよ!」

みお「だ、だいじょうぶかな……」
「あぶないとおもう……」

あずさ「そうだよ……」
「おとなのひとにかてるわけないよ…」
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:43:26.64 ID:5htVNDkDO
りつ「さいしょっからあきらめてたらダメだよ!」

ゆい「でもでも、おばあちゃんがみんななかよくしなきゃダメだって」

りつ「あのひとはあぶないひとだよ!」
「だって、わたしたちにてっぽうをうってきたんだよ!」

男「フフフ…見つけたぜ」

みお「ひっ……」ブルブル
710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:43:54.23 ID:5htVNDkDO
あずさ「このひとだ!」
「ど、どうするの!?」

りつ「い、いまは……」
「にげろーーーっ!」

男「おっと!逃がさねぇぜ」

つむぎ「わっ!」トテッ

男「大きい声じゃあ言えねーがな……」
「俺は弱い者をいじめるとスカッとする性格なんだ…」
「自分でも変態な性格かなァと思うんだがね…」
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:44:23.23 ID:5htVNDkDO
みお「ぁ……か………か……」

あずさ「!」
「か、かじだぁぁあーーーーーっ!」

男「何だ?」

あずさ「せまいところでかじがおきてる!」

承太郎「……どうした?」スタスタ

男「ッ!?」バッ
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:44:55.70 ID:5htVNDkDO
りつ「こっちにきて!」

承太郎「…構わないが……」
「…火事と聞こえたんだが」

みお「せ、せんせいが…へんなひととあったら『かじだ!』っていえって…」
「それで…わたしがいえなかったら、あずさちゃんがかわりに……」

あずさ「みおちゃんがいいかけてたからだよ」
「だからみおちゃんのおかげだよ」

みお「あ、ありがと……///」
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:45:31.11 ID:5htVNDkDO
承太郎「それで…その変なヤツはどこだ?」

ゆい「おにいちゃんがきたらどこかにいっちゃった」

承太郎「…そうか」
「しかし…みおにあずさか…外見も似ているな…」
「ドッペルゲンガーか何かか…?」

つむぎ「どっぺるげんがー?」

承太郎「いや…独り言だ」
「ん……お前ら……その服は…」

ゆい「これはがっこーのせーふくだよ!」
「かわいいでしょ!?」
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:46:06.86 ID:5htVNDkDO
承太郎「ああ…そうだな」フッ
(制服か……)
(まあ…世界中なら似てる制服があってもおかしくはないか)

りつ「それじゃあ、おにーさんありがとー!」

ゆい「またね〜!」

つあ「ありがとうございました〜」

みお「ぁ、あの……」
「ありがとう…承……ジョ……」
「承………太……………」
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:46:39.15 ID:5htVNDkDO
承太郎「おい…お前……」

ゆい「みおちゃーーーん!」
「おいてくよーーーーー!」

みお「あっ……」
「ま、まって………!」タタタタ

承太郎「あいつ…どこか俺のことを知っているかのような……」
「……まさかな」

憂「お待たせしました〜」

承太郎「……ああ……………」
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:47:07.75 ID:5htVNDkDO
憂「どうかしましたか?」

承太郎「いや……あいつらに…似たガキがいてな……」

憂「軽音部のみなさんが恋しくてそう見えたとか」フフッ

承太郎「まだドッペルゲンガーの方が可能性がありそうな話だ」

憂「どうですかね?」
「私と…軽音部のみなさんと」
「どっちかと一緒にいても、同じように楽しいですか?」
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:47:45.94 ID:5htVNDkDO
承太郎「やれやれ……」
「…平沢家は…そういうことを聞くルールでもあるのか?」

憂「?」

承太郎「まあいい…とりあえずあいつらの所に戻るぜ」

憂「そう…ですね」
「待たせちゃあ悪いですし」
「……………」
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:48:16.93 ID:5htVNDkDO
憂「…あ、あのっ」

承太郎「…何だ」

憂「も、もし…お姉ちゃん達がいいって言ってくれたら…」
「今日…その……私と……………」
「……………」
「や、やっぱりなんでもないです!」
「さ、早く戻りましょう!」

承太郎「?」
「ああ…そうだな」
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:48:48.05 ID:5htVNDkDO
町中!

りつ「みおちゃん、あのおにーさんのことしってるの?」

みお「う……ん……」
「わ、わかんない…」

りつ「それじゃあしってるひとだよ」
「みおちゃんがおとこのひとと、」
「あんなにいっぱいおはなししてるとこはじめてみたもん!」
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:49:15.87 ID:5htVNDkDO
みお「そ、そうかも…」
「なんだか…あのひとのちかくだとあんしんできて…」
「とっても…たいせつなひとみたいなかんじがしたし…」

あずさ「わたしも…あのおにいちゃんとだと…」
「なんでもできるようなきがした…」

つむぎ「あのひととは、はじめてじゃない…」
「ずっといっしょにいたような…」
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:49:42.09 ID:5htVNDkDO
ゆい「みんな…あのおにいちゃんのところにいこうよ!」
「きっと…あのおにいちゃんはわたしたちをまもってくれるよ!」

りつ「そうだね!」
「わたしも…なんだか…」
「あのおにーさんにいっかいだけ……」
「まもってもらったような……」ボソッ
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:50:47.90 ID:5htVNDkDO
みお「りっちゃんはまもってもらうようなこじゃないよー」フフッ

りつ「う、うるさーい!」

男「うるさいのはお前だぜ、ガキ」
「全ッ然えらくない!」

みお「ひっ…」

あずさ「い、いつのまに!」
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:51:54.79 ID:5htVNDkDO
男「今この通りに誰もいなくなったから今出てきたんだよボケッ!」

あずさ「っ〜〜〜!?」ドゴッ!
「う……ひっく…」グスッ
「うわあああああああああああああん!」ポタポタ

男「黙りやがれッ!」
「お前が騒いだら大人が来ちまうだろうがッ!」

あずさ「うわああああああああああああああああん!」ポタポタ

みお「ぅう……ひっく……」ポタポタ
「あ、あずさちゃんがぁ……」ポタポタ
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:52:31.51 ID:5htVNDkDO
つむぎ「あずさちゃん!みおちゃん!」
「だいじょうぶだよ!きっとあのおにいさんがたすけてくれるよ!」

男「…承太郎のことか」
「だが…さっき会って…承太郎はお前らに気づかなかっただろ?」

ゆみりつあ「!」

みお「じょう……たろう……」グスッ
「そうだよ!じょうたろうだよ!」
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:53:26.44 ID:5htVNDkDO
つむぎ「じょうたろうくんなら、きっとわたしたちをたすけてくれる!」
「このスタンドつかいのひとからっ!」

男「本当に…ガキってのは人の話を聞かね〜よなァーーー」
「シカトしやがってよォ〜〜〜」
「本当は一人一人なぶり殺す予定だったが…」
「承太郎のことを思い出したのなら話は別だぜ」
「あいつはやっかいだからな……」
「呼ばれる前にお前らを殺してやるッ!」チャキッ!
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:54:24.68 ID:5htVNDkDO
ゆい「て、てっぽうだっ!」

みお「ぅっ………」ガクガク

りつ「みんなはしって!」
「てっぽうにあたったらっ!すっごくいたいんだよ!」

あずさ「も、もういたいのはいやだよぉ!」グスッ

みお「あっ…みん…な…」ガクガク
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:55:08.06 ID:5htVNDkDO
ゆい「あっ!みおちゃんがまだあそこにいるよ!」

あずさ「みおちゃんはやくっ!」

みお「た、たてないよぉ……」ガクガク

男「クフフ…」
「まずはお前から殺してやるッ!」ガシィッ!

みお「うっ!」
「うぅ………」ポタポタ
「いた……くる…しい…………」ポタポタ
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:55:38.16 ID:5htVNDkDO
りつ「う……」タジッ…
「うわああああああああああああああああああああああ!」タタタタ
「みおちゃんをっ!はなせぇぇぇぇぇえええええええええええええええ!」

みお「りっ………ちゃん……」ポタポタ

男「自分から殺されにくるとは…」
「えらいネェ〜〜〜!」ガシィッ!

りつ「うぐっ!」

ゆい「りっちゃんっ!」
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:56:20.00 ID:5htVNDkDO
みお「りっ……ちゃん……………!」ポタポタ

りつ「だい…じょうぶ……?」
「いま……たすけて……あげる…」

男「首を締めあげているんだぜ!」
「お前みたいなスタンドすら使えないただのガキに何ができるッ!」
「唯一できるのはこの俺に助けを乞うだけだッ!」
「まあもっとも、助けるつもりなど毛頭ないがね」
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:56:54.32 ID:5htVNDkDO
りつ「うるっ……さい!」
「たすかる『みち』は……どうろこうじのおじちゃんじゃない…」
「わたしがつくるっ!!」ペッ

男「ゲッ!」
「汚え!ツバを俺の顔にィィイーーーーーッ!」

りつ「ゆだんしたな!」
「くらえっ!めつぶし!」ドスッ!

男「ぎゃああああああああああああああああああああああ!」
「目がッ!目がぁぁああああ!」
「痛いッ!すごくッ!チクショオオオーーーーーッ!」
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:57:27.54 ID:5htVNDkDO
みり「うっ!」ドサッ!
「ゲホッゲホッ!」

りつ「みおちゃん…だいじょうぶ?」

みお「うん……」
「ありがとう…りっちゃん……!」ウルッ

りつ「いいよいいよ〜」ニコッ
「みおちゃんがぶじでよかった!」
「みんな!いったんにげよう!」

ゆみつあ「うん!」
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:58:02.05 ID:5htVNDkDO
みお「あっ……」
「あしが…まだ……」ガクガク

つむぎ「みおちゃん、わたしのせなかにのって!」

みお「あ、ありがと!」ギュッ

タタタタタタタタ

男「あああああああああ!」
「目が痛ええよおおおおおおおおおおおお!」
「大人の面子にかけてなぶり殺してやるゥ〜〜〜!」
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:58:42.52 ID:5htVNDkDO
町中!

あずさ「ど、どうしよっか…」
「じょうたろうおにいちゃんのところにいってるあいだに…」
「あのひとにみつかっちゃったら……」

りつ「そのときは、わたしがまたやっつけるよ!」

みお「ううん…もうダメだよ」
「おなじことがつうようするとはおもえない…」
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 00:59:33.62 ID:5htVNDkDO
つむぎ「だけど…やっぱり…」
「わたしたちでやっつけるしかないよね…」

ゆい「うん…」
「こわいけど……やっつけなきゃ……」

りつ「だいじょうぶ!わたしたちならできるよ!」

つむぎ「それで、どうやってやっつける?」

ゆみりあ「う〜ん……」

りつ「あ!いいことおもいついた!」
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:00:04.20 ID:5htVNDkDO
路地裏!

男「くそッ!」
「どこに行きや

りつ「おりゃ!」

男「ぐほッ!」ガツン!
「あのガキ…この俺に石をォ………」

りつ「くやしかったらつかまえてみなよ!」タタタタ

男「待ちやがれッ!」タタタタ
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:00:34.21 ID:5htVNDkDO
りつ「のろまーー!」タタタタ
「あっかんべー!」タタタタ

男「クッ!道が複雑すぎるッ!」タタタタ
「ッ!しまった!」
「ここは大通りじゃあねえか!」

りつ「おらーっ!バーカバーカ!」キコキコ

男「チャリに乗ってやがるッ…」
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:01:11.78 ID:5htVNDkDO
男「あのクソガキ…全然えらくないッ!」
「待ちやがれッ!てめえはお仕置きだッ!」ダダダダ!

りつ「はやっ!」キコキコ
「みんなーーーっ!」

つむぎ「どんとこいです!」タタタタ

ゆい「むぎちゃんがんばって!」

男「なッ!リヤカーに乗ってきやがった!」ダダダダ
「むぎちゃんってガキ…どんな力だッ!」ダダダダ
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:01:41.88 ID:5htVNDkDO
あずさ「はっしゃよーい!」

男「リ、リヤカーに乗ってるのは……」

みお「ほ、ほんとにいいのかな…」
「ひとにむけてうったらダメって…」

あずさ「うたないとわたしたちがやられるんだよ!」
「それに、わたしきいたことあるもん」
「これは『せーとーぼーえー』だからだいじょうぶ!」

みお「そ、それなら…」
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:02:18.85 ID:5htVNDkDO
つむぎ「み…みんな……」タタタタ
「は………はやく……」タタタタ

あずさ「うてーーーっ!」

男「ロケット花火だとォォオーーーーーッ!」

シュボッ!

男「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」ダダダダ!
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:02:58.77 ID:5htVNDkDO
あずさ「まだまだっ!」
「つぎのはなびセットよーい!」

つむぎ「も……だめ……」ヘトッ…

ゆい「むぎちゃんだいじょうぶ!?」

つむぎ「ごめんね……もう…はしれない……」

あずさ「むぎちゃんはがんばったよ!」

みお「あ、あのひと…りっちゃんをおいかけていったよ?」

ゆい「た、たいへんだ!」
「わたしたちもはやくつぎのところにいかなきゃ!」
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:03:29.15 ID:5htVNDkDO
みお「むぎちゃん…じぶんでじてんしゃこげる……?」

つむぎ「ちょっと…むりかも……」

みお「そ、それじゃあ……」
「わ、わ……」
「わたしのうしろがあいてるよっ!」

つむぎ「みおちゃん…」
「ありがとう♪」ニコッ

みお「!」パァッ
「ううん!むぎちゃんはおやすみしてて!」

あずさ「それじゃあいこう!」
742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:04:00.52 ID:5htVNDkDO
町中!

りつ「ぐぬぬ〜〜〜!」キコキコ

男「待ちやがれェェエーーーーーッ!」ダダダダ

りつ「しつこいひとはモテないんだよ!」キコキコ

男「やかましいィィーーーッ!」ダダダダ

りつ「ぐぅ……!」キコキコ
「きつい………!」キコキコ
「あっ!」
(このかどだっ!)ガチャッ!
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:04:29.49 ID:5htVNDkDO
男「チャリを乗り捨てやがった…」ダダダダ

りつ「じゃーな!バーカ!」タタタタ

男「お前はバカしか言えねえのかッ!」ダダダダ
「このクサレガキャァアアーーーーーーッ!」ダダダダ

クイッ!

男「うおッ!」
「か、階段だッ!」
「止まらなくてはッ!」
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:05:08.17 ID:5htVNDkDO
りつ「いまだっ!」

ゆあ「せーのっ」ビーン!

男「ゲッ!」ガシィ
「ロープにひっかかって…」グラッ!
「ぎゃあああああああああああああああああああ!」ゴロゴロ

ゆい「さいごだよっ!」

みつ「うんしょ!うんしょ!」ゴロンゴロン
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:05:49.66 ID:5htVNDkDO
つむぎ「せーのっ!」

みつ「えいっ!」ドンッ!

ゴロゴロ!

男「うおわあああああああああああああああ!」ゴロゴロ
「ド、ドラム缶が迫ってきやがるッ!」ゴロゴロ
「子、子どもだから…加減を

ゆみりつあ「いっけぇぇーーーーーっ!」

ドグチャア!

男「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!」
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:10:45.56 ID:5htVNDkDO
りつ「みんな!てもちのロケットはなびはもった!?」

ゆみつあ「うん!」

りつ「よ〜し!」
「はっしゃよーい!」

男「ウ……ソ…………だろ……」

りつ「ってぇーーーー!」

シュボッシュボッシュボッシュボッシュボッ!

男「ぎゃああああああああああああああああああああああ……………」
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:11:18.89 ID:5htVNDkDO
りつ「おらー!つぎはばくちくだーっ!」

承太郎「やれやれ……」
「そこら辺にしておけ」

梓「あ!承太郎おにいちゃん!」

承太郎「……………何………?」

梓「う、うわあああああああああああああああああああ!」
「違います!違うんです今のは!」
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:12:06.18 ID:5htVNDkDO
憂「梓ちゃん」

梓「なに………」

憂「いいと思うよ」ニコッ

梓「あああああああああああああああああああああ!」
「だから違うんだってば!///」

律「後輩キャラの上に妹キャラまで…」
「何て贅沢なヤツなんだ…くわばらくわばら」
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:12:34.16 ID:5htVNDkDO
梓「あーそうですか、そういう態度を取りますか」
「律先輩もさっきまで『おにいちゃん』って呼んでたじゃないですか」
「律先輩どころかみなさんもですよ」

澪「あれは名前がわからなかったからな」

紬「そうそう」
「名前を思い出したら、みんないつも通りの呼び方で呼んでたわ」

唯「あずにゃんだけは『じょうたろうおにいちゃん』だったけどね」
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:13:03.68 ID:5htVNDkDO
梓「うぐっ!」
「そ…それは…『先輩』って言葉を知りませんでしたし!」

澪「そういえば敬語でもなかったな」

梓「あんな小さい子に敬語って文化はわかりませんよ…」

律「おい梓…」
「お前…子どもの時から戻ってないところがあるぞ…」
「まだ子どものままだ!」

梓「えっ!?どこですか!?」

律「……」ジーッ

梓「田井中ーーっ!」タタタタ

律「のわっ!」タタタタ
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:13:49.98 ID:5htVNDkDO
承太郎「やれやれ……」

澪「本当にやれやれだ…」

承太郎「そういえばお前ら……」
「花火を大量に買ってたが、どうしたんだ?」

唯「あれは買ったんだよ〜」
「他にも、自転車5台にリヤカーにロープに、あとドラム缶!」
「澪ちゃんがカードで買ってくれました!」

澪「必要だったんだからな!?」
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:14:22.09 ID:5htVNDkDO
承太郎「ん……まあな」
「しかし…カードがあるのか……」
「食い物でも買って帰るか」

唯「おお!」
「ティータイムっ♪ティータイムっ♪」

紬「さ、りっちゃん達を呼んでから買いに行こっか♪」

澪(SPW財団のお金なんだけどな……)

本体名―アレッシー(独身)
スタンド名―セト神
―再起不能―

承太郎一行
―カイロへ―
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/04(土) 01:16:29.58 ID:5htVNDkDO
最初の二重投稿すみません
重すぎでした

ちなみに、あとDIO戦とエピローグ書き溜めれば終わりです
6月13日にはDIO戦を投下できればいいですね

では
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/04(土) 01:21:54.94 ID:5htVNDkDO
備考:ロケット花火について
一番最初のロケット花火
・何本かまとめたものを発射。手には持ってません。台かなんかに乗せてます

二番目のロケット花火
・手持ちのロケット花火って言ってますけど、円筒状で、火を着けたら6発ぐらい何か発射されるヤツです。正式名称知らないので、手持ちのロケット花火と書かせてもらいました

ちなみに
・クイッ=角を曲がる効果音
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/06/04(土) 01:40:35.65 ID:HvdvdyKZo
おつ
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/04(土) 08:17:54.79 ID:jHhXegBvo

ホームアローンを思い出した
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 22:17:33.84 ID:/jxQX7Zso
ヴァニラアイスはやらんのか?
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/06(月) 00:10:18.44 ID:FuhPqhvDO
ヴァニラはやります
一応書き終わってはいます
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 14:47:47.11 ID:9pIlfysDO
全編通して最大のミス

1989年って今みたいな携帯ねえじゃん……
大失態だ、これは
申し訳ないです
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/12(日) 14:11:49.96 ID:cqr4XCMDO
DIOの館だけ別スレ立てます
キリ悪くなると思うので

では投下
761 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:12:24.92 ID:cqr4XCMDO
カイロ!

澪「来たな…とうとう……」

紬「ええ……」

唯「長い……長い……道のりだったね……」

律「学校も休んで……色んな人を犠牲にしやがって……」

唯澪律紬梓憂「DIOッ……!」ギリッ…
762 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:12:58.82 ID:cqr4XCMDO
承太郎「……気持ちはわかるが……落ち着くんだ」
「まずは……DIOの館を見つけないとな」

梓「そうですね……」

承太郎「……しかし…平沢も琴吹も怒りを顕にするとはな」
「3年間付き合ってきたが……珍しい光景だぜ」

唯「だって…DIOのこと大っ嫌いだもん!」

紬「私も唯ちゃんに同じね」
「ここまで嫌いになる人なんて、これから出会うかどうか……」

憂「本当…そうですよね」
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:13:34.23 ID:cqr4XCMDO
澪「いいよ…DIOの話は」
「…どうせ近々私達に倒されるんだ」

律「お、澪が好戦的だな」

澪「そんなんじゃないさ…」
「ただ…DIOの話をしたくない……それだけさ」

承太郎「いや……残念だがさせてもらう」
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:14:22.83 ID:cqr4XCMDO
承太郎「DIOの館のことだが…今から捜索に入る」
「せっかく写真もあることだしな」

唯澪律紬梓憂「……」ゴクリ…

承太郎「…とりあえず…三手に別れて捜索だ」
「能力的に…平沢と平沢は同じ方がいいだろう」
「そうだな…」
「俺と……中野…平沢姉妹に琴吹……秋山と田井中でいいだろう」

澪「それがいいかもな」
765 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:14:59.16 ID:cqr4XCMDO
承太郎「いいか…DIOの館を見つけても……絶対に入るんじゃあないぞ」

唯紬「うん!」澪律「ああ!」憂「はい!」

承太郎「…それじゃあ行くぜ」スタスタ

梓「はいッ!」スタスタ

唯「私達も行こうッ!」
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:15:42.20 ID:cqr4XCMDO
町中!

唯「それにしても見つけられるのかな〜」

憂「カイロ中からあの館を捜すのは骨が折れそうだね」

紬「それでも…やるしかないってのがつらいところね」

憂「それが…私達の選んだ道ですからね…」
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:16:30.09 ID:cqr4XCMDO
唯「あれ…」
「ねえ…二人とも…」

紬「どうしたの?」

唯「この家って……」

紬憂「!」

憂「これはッ!」
「お手柄だよお姉ちゃん!」
「写真と一致する!」
「DIOの館だッ!」
768 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:17:13.25 ID:cqr4XCMDO
紬「どこか入り口は…」スタスタ
「あ!門が……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

紬「ッ……………!?」
「何?…この…威圧感はッ……」

唯「これは…館に入ろうなんて気が吹っ飛ぶね……」

憂「一旦…戻りましょうか……」
「本当に危険ですよ……ここに長居するのは……」
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:17:51.62 ID:cqr4XCMDO
その時…

紬「あら……何か急に暗く…」

紬が空を見上げると…
巨大な氷が視界を覆ったッ

紬「これはッ〜〜!」ズギュ―z_ン!
「二人とも捕まってェェエーーーーーーッ!」バサッ!

ドゴオォォオオン!

氷は唯達がいた地点へ落下したッ
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:18:38.40 ID:cqr4XCMDO
鳥「キョオーーーーーン!」

紬「二人とも無事ッ!?」

唯「私は大丈夫だけど……」
「憂がッ……」

憂「だッ…大丈…夫ですッ……!」ドクッ…
「ぐぅッ……………」ドクドク

憂は…左腕が吹き飛ばされていたッ
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:19:10.70 ID:cqr4XCMDO
紬「くッ……」
「急がなくてはッ!!」バサッ!

紬は憂の左腕に向け飛び立つッ

鳥「キョオーーン!」ドウッドウッドウッ!

唯「ムギちゃんッーーー!」
「後ろから氷のミサイルが飛んできてるよッ!」

紬「くっ!」ドヒュン!
「あまり…急上昇とかはしたくないわね……」
772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:19:49.40 ID:cqr4XCMDO
紬「唯ちゃんッ!私がこの鳥の相手をしてる間に憂ちゃんの左腕をッ!」

唯「わかった!」タタタタ

紬「さあ…鳥同士…一騎討ちね……」
「もっとも……言葉がわかるかどうかわからないけど…」

鳥「………」
「キョキョーーーーーン!」ドウッドウッドウッ!
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:20:38.40 ID:cqr4XCMDO
紬「ふぅ………」ドクン…ドクン…
「ッ!」ドヒュン!

紬は氷のミサイルから逃げることはせず…
逆に突っ込んでいったッ!

憂「紬さんッ!」
「今なら間に合うッ!引き返してください!」
「それは…自殺行為ですよォォオーーーーーーッ!」

紬「うぐっ!」ブシュッ!

紬はかすりながらもミサイルを避けていくッ
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:21:15.38 ID:cqr4XCMDO
唯「違うよ……」
「ムギちゃんは……もう闘いを終わらせるつもりなんだよ」
「憂のために……」

紬「これで……」
「最後ッ!」

鳥「グゲゲ…」ニタァ

紬「なッ…」
(笑ったッ!?)

唯憂「あれはッ!」

紬の目には…
自分の体を真正面から貫こうとするミサイルが映ったッ!
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:22:02.98 ID:cqr4XCMDO
紬「これはッ…私が避けた時の保険で…」
「時間差でミサイルを発射していたッ!」

グチャアアア!

紬の体は…
皮一枚でつながっている状態だった
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:23:08.12 ID:cqr4XCMDO
唯「ムギちゃァァアーーーーーーーーんッ!!」憂「紬さァァアアアアんッ!」

紬「……やれやれだわ」

唯憂「!?」鳥「ギョッ!?」

紬「さっき……ミサイルが当たる直前……」
「自分の体をゲル状にして…自分で引きちぎったの」
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:23:56.85 ID:cqr4XCMDO
鳥「キョオーーーーーン!」ドウッ!

紬「……奥の手よ」ギュゥゥウーーーッ…

鳥が氷を発射したその時ッ
紬は体を捻りに捻って振り絞り…

紬「オラァ!」ドシュンッ!

ブチィン!

一気に解放するッ
すると…
紬の右腕が発射されたッ!
778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:24:30.38 ID:cqr4XCMDO
紬「クッ!」ドスッ!

鳥「ギャーーーーース!」ドゴォ!

唯「おっと!」トスッ
「ムギちゃんの腕も取ったよ!」

紬「ありがとう唯ちゃん!」バサッ!
「腕を二つとも貸してくれるかしら?」

唯「はい!」スッ
779 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:25:42.08 ID:cqr4XCMDO
紬「憂ちゃん…今治してあげるから…」ズギュ―z_ン!

憂「ありがとうございます……」

紬「とりあえず…それは応急処置にすぎないわ」
「ゲルでひっつけただけだから…」
「たぶん…もうすぐ和ちゃん達がくるから…その時に治療しましょう」

憂「はい…すみません…何から何まで……」
780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:27:36.68 ID:cqr4XCMDO
唯「ムギちゃん…私からもありがとね…」
「私じゃあどうしようもなくて……」

紬「唯ちゃんには唯ちゃんの…」
「私には私にしかできないことがあるわ」
「たまたま…今回は私ができることだっただけ」

唯「私にしか……」
781 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:28:21.43 ID:cqr4XCMDO
紬「そう…」
「あの鳥は…きっとまた起き上がってくるわ…」
「停止したから私の攻撃…かなり威力が落ちたの」
「だから…次は…唯ちゃんの出番かもしれない」

唯「うんっ……!」
「ムギちゃんみたいに飛べたり…ロケットパンチはできないけど…」
「私には私に与えられたことを…」
「絶対にやり通すよッ!」

紬「いい覚悟だわ、唯ちゃん」
「憂ちゃんも…3人で勝ちにいこう!」

唯「うん!」憂「はい!」
782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:29:06.08 ID:cqr4XCMDO
鳥「ググッ……」ヨロッ…

唯「……きたね」

憂「待って……これは…」
「空気が冷たくなってきてる……」

紬「一度距離を置いた方が良さそうね…」

3人は後退りをしようとするが…
783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:29:35.36 ID:cqr4XCMDO
憂「なッ!?」グイッ!
「あ、足が動かないッ!」
「私達がしゃべっている時に地面を凍らせていたんだ!」

唯「わっ!」トテッ

紬「唯ちゃんッ!?」
「早く立って!鳥が攻撃してくるわッ!」

唯「む、無理だよ!」
「手のひらとお尻が地面に引っ付いて…ッ!」
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:30:42.87 ID:cqr4XCMDO
鳥「キョキョーーーーーン!」ドウッドウッドウッ!

唯「う、うわああああああああああああああああああああああああ!」

憂「お姉ちゃァァア―――――z_____んッ!」

紬「くッ!」バサッ!

ドゴオォォオオン!

氷のミサイルが着弾した先には…
3人の靴と唯のスカート…そして唯の両手のみ残されていたッ
785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:31:31.69 ID:cqr4XCMDO
紬「ごめんなさい唯ちゃん……」
「氷が溶けて…手が取れるようになったら治すから……」
「少しの間はそれで我慢してね」

唯「ううん、ありがとうムギちゃん」
「ムギちゃんが私の手をゲルにしてちぎってくれなかったら…」
「考えただけでもゾッとするよ…」
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:32:11.08 ID:cqr4XCMDO
憂「お姉ちゃん、今下はスパッツとタイツだけなんだから破いたらダメだよ」

唯「おっけー!」
「スカートが無くなって機動性バツグン!」
「いこうッ!」

唯「サンデイ・シエスタッ!」ズギュ―z_ン!

憂「シャイニー・ジェムスッ!」ズギュ―z_ン!

唯憂「オラオラオラオラオラオラァ!」
787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:32:53.66 ID:cqr4XCMDO
鳥「キョキョ!」ヒョイッ

鳥は二人のラッシュを容易く避け…

鳥「グギギゲゲ…」ビキ…ビキ…

紬「あれはッ…」
「氷が大きすぎるッ!」
「ここからじゃあ……間に合…」
「いいえ…間に合わせるッ!」バサッ!

紬は全速力で唯達のもとへ飛び立つッ!
788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:33:48.20 ID:cqr4XCMDO
ズドォォオオオオン!

紬「ウ……ソ……」

しかし…紬の目の前で…
氷は唯達に落下したッ

紬「唯ちゃんッ!憂ちゃんッ!」

鳥「グゲゲ…」ニタァ

紬「……ッ!」ギリッ…

789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:34:24.88 ID:cqr4XCMDO
唯「…ムギちゃん…私達は平気だよ」

憂「ごめんなさい…心配かけちゃって…」

紬「ふ、二人共ッ…!」ホッ

唯「穴を掘って…そこに逃げ込んだんだよ」

憂「私達は……こういうことをしないと生き残れませんから…」
790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:34:55.18 ID:cqr4XCMDO
紬「何にしても無事で良か……」
「……え……?」

紬の目に入ったのは…
『唯と憂の』スタンドであった

唯憂「『ユー・アンド・アイ』……」

唯「これが…私達のスタンドだよ」

紬「そう……見たら分かる…」
「合体したのね…スタンドが……」
「それぞれのスタンドの特徴だった…」
「U字の角と一本角…それがあるからはっきりとわかる」
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:36:18.66 ID:cqr4XCMDO
紬「でも……こんなことって……」

唯「現実に起こっちゃってるけどね」

憂「お姉ちゃん…手はどんな感じ?」

唯「冷たいけど…」グッパッグッパッ
「大丈夫!」
「いくよ憂ッ!」ギュッ

憂「うんッ!」ギュッ

二人は…
手を繋いで駆け出したッ!
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:37:10.65 ID:cqr4XCMDO
鳥「キョオーーーーーン!」ドウッドウッドウッ!

唯「もう逃げないよ…」

憂「私達は立ち向かえる……」

唯憂「「憂(お姉ちゃん)が傍にいるからッ!」」
「「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」」

二人は氷のミサイルへラッシュをたたき込むッ
すると…ミサイルは鳥の方へ跳ね返り…

鳥「ギャーーース!」ブシュウ!

羽に突き刺さったッ
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:37:55.10 ID:cqr4XCMDO
しかし…

唯憂「「くッ…」」ブシッ

紬「あのラッシュ…左腕では氷を跳ね返せていたわ…」
「だけど……右腕では跳ね返せず…ダメージを受けた……」
「単に押し負けていたような感じだったけど……」

憂「なるほど……」
「ありがとうございます、紬さん」
「おかげで…私達の能力がわかりました」

紬「え……?」
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:38:59.09 ID:cqr4XCMDO
鳥「ギギ……」
「キョキョオーーーーーーン!」ドウッドウッドウッ!

唯憂「ぐうッッ〜〜〜!」ドズゥ!

二人の腕…脚には…
何本もの氷の柱が突き刺さっていたッ!

紬「な、何で避けなかったのッ!?」
「私も手伝わなきゃ…」
「だけど……またあの手が通じるか……」
795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:39:39.37 ID:cqr4XCMDO
唯「よ、避けなかったのには…理由があるんだよ……」

憂「これが……私達のスタンド能力を……」
「最大限に引き出すんです……」
「そして……紬さんはそこで見ていてください」
「もう……終わりますッ!」
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:40:20.87 ID:cqr4XCMDO
鳥「キョキョオーーーーーン!」ドウッドウッドウッ!

唯「もう…それは通用しないよッ!」

唯憂「「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」」

バキィィイン!

鳥「ギョッ!?」

氷は……二人の体を撃ち抜きもせず…
二人によって跳ね返りもせず…
ただシンプルに…
全て破壊されたッ!
797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:42:56.13 ID:cqr4XCMDO
紬「な、何で……」
「さっきは……跳ね返すだけで……」
「それより……力強さが遥かに上がって…」

憂「さあ……次は私達の番だね」

唯「私達は飛べないけど…」
「跳べるッ!!」ダンッ!

唯と憂は地面を蹴りあげるッ
その跳躍力は凄まじく…
二人の目の前には鳥が現れたッ
798 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:43:23.43 ID:cqr4XCMDO
紬「何て跳躍力……」
「人間じゃあ無理…それにケガもしてるのに…」
「あれがスタンド能力……?」

鳥「グゲッ!」ピキ…ピキ…

唯「憂…少しヤバいかもね…」
「口の中で氷を作ってる……」
「超至近距離だよッ……」
799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:44:10.49 ID:cqr4XCMDO
憂「大丈夫ッ!」

鳥「キョキョオーーー憂「オラァァアーーーーーッ!」ビシィッ!

鳥が口内からミサイルを発射しようとした瞬間…
憂は髪留めのリボンで鳥のくちばしを縛ったッ
そして…

鳥「〜〜〜ッ!」グシャァァアアア!

くちばしは自身の攻撃で破壊されたッ!
800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:45:13.05 ID:cqr4XCMDO
鳥「ギャアアアーーーーーース!」ピキ…ピキ…

唯「ウソッ!?」
「まだ闘うの!?」
「しかも今度はくちばしが無いから防げないよッ!」

憂「もうやけくそだね…」
「だけど…最後まで諦めなかった心に敬意を表して…」
「私達の全力をもってッ!圧倒的な程の再起不能とするッ!」ガシィッ!

鳥「アギッ!」ドウッ!
801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:45:46.28 ID:cqr4XCMDO
憂は鳥の頭をわしづかみにし…
氷を別の方向へ発射させるッ
そして二人は急降下したッ

憂「お姉ちゃんッ!」

唯「オラァ!」ドゴォ!

唯はマンホールの蓋を破壊し…
二人は中へ侵入するッ
そして…
802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:46:39.92 ID:cqr4XCMDO
憂「ああああああああああああああああああああああああああああああ!」

侵入したと同時に…
鳥の顔を壁面に押し付けたッ!

鳥「ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ!」ズザザザ!

唯「『敵』である『君』がいたから『私』は勝てた…」
「『敵』の『君』と『私』で成り立つスタンド…」
「そういう意味もあるんだよ…『ユー・アンド・アイ』には」

憂「あああああああああああああああッ!」

鳥「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:47:17.40 ID:cqr4XCMDO
スタッ!

紬「二人とも無事ッ!?」

唯「大丈夫だよ!」
「だけど……」

鳥「グ………ギ……………」ピクピク

憂「大丈夫だよ、お姉ちゃん」
「死んだりなんかしない……」
「ただ…これ程までの状態にしないと怖かったから…」
「それほど強力な敵だった…」
804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:47:47.98 ID:cqr4XCMDO
唯「そう…だね…」
「強かった……本当に……」

紬「二人とも上がってこれる?」
「無理なら私が治療しに行くけど…」

憂「すみません……闘いが終わったら急に……ッ……」

唯「お願い……ムギちゃんッ……」

紬「わかったわ」
「今から下りるから待ってて!」
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:48:26.36 ID:cqr4XCMDO
町中!

承太郎「…遅すぎる」
「何かあったんじゃあないだろうな……」

花京院「確かに……」
「僕達より遅いとは……」

アヴ「まさか…DIOの館を見つけ…」
「中に入ってしまったんじゃあ……」
806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:48:59.50 ID:cqr4XCMDO
澪「アヴドゥルさん…それはあり得ない」
「あのチームにはムギ……ましてや憂ちゃんまでいるんです」
「そんな愚かな判断はしないはず……」

アヴ「確かに……」

律「おい…あれは……」

唯憂紬「はぁ…はぁ…」スタ…スタ…
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:49:36.51 ID:cqr4XCMDO
梓「三人ともすごいケガじゃないですかッ!」

和「これはッ…」
「急がないと手遅れになるわね…」ズギュ―z_ン!

ジョセフ「三人とも何があったんじゃ!?」
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:50:06.66 ID:cqr4XCMDO
憂「見つけました……DIOの館……」

澪律梓和承花ジア「!」

紬「それで……門番のスタンド使いと闘いになって……」

ジョセフ「それでその傷か……」

承太郎「…どこだ?……DIOの館は」

ジョセフ「待つんじゃ承太郎」
「気持ちはわかるが…落ち着け」
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:50:43.75 ID:cqr4XCMDO
ジョセフ「わし達はまだ万全の状態じゃあない」
「それに日も暮れだしている」
「明日じゃ……」
「明日で全てを終わらそう」

承太郎「……ああ」

律「明日か……」

澪「ああ……終わるんだな…明日で……」
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:51:13.10 ID:cqr4XCMDO
唯「やっと……日本に帰れるんだね……」

紬「帰ったら演奏しよっか♪」

梓「まずは休憩しましょうよ……」

唯「え〜!演奏しようよ演奏!」

律「そうだそうだ〜!」

澪「普段の練習の時にそれくらいやる気を出してくれ……」
811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:51:52.67 ID:cqr4XCMDO
紬「承太郎君はどっちがいい?」

承太郎「ん………そうだな………」
「……演奏………だな」

唯「はい、多数決で決〜まり!」

律「民主主義サイコーーー!」
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:52:25.38 ID:cqr4XCMDO
梓「まったく…」フフッ
「私は唯先輩達のことを思って休憩って言ったのに」

律「言い訳は見苦しいぞ〜〜梓ちゅわぁん♪」

梓「い、言い訳なんかじゃないですよ!」

花京院「しかし……承太郎も演奏と言うとはね」

承太郎「まあ…楽しいもんだぜ」

花京院「承太郎の口からそんな言葉が聞けるとは…」
「えらく彼女達に肩入れするじゃあないか」
813 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:53:00.26 ID:cqr4XCMDO
承太郎「……俺は……放課後ティータイムのボーカルである前に」
「……こいつらの…ファン第一号だからな」

花京院「そうでもないと……入部なんてしないか」フフッ

本体名―ペット・ショップ
スタンド名―ホルス神
―再起不能―

承太郎一行
―翌日、DIOの館へ―
814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:53:45.06 ID:cqr4XCMDO
桜ヶ丘高校―軽音部部室―!

さわ子「はぁ……」

純「なかなか帰ってきませんね……」
「もうすぐで……」

さわ子「ええ……聖子さんが……」
815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:54:17.98 ID:cqr4XCMDO
純「とりあえず……承太郎先輩達は無事…なんですよね?」

さわ子「ええ」
「SPW財団の方が教えてくれたわ」

純「それじゃあ……大丈夫ですね」
「きっと……明日ぐらいにはひょっこり部室に顔を出しますよ!」

さわ子「それならいいけど…」
816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:55:31.98 ID:cqr4XCMDO
さわ子「……………」

純「どうか……しましたか…?」

さわ子「やっぱり……」

純「やっぱり…?」

さわ子「教え子が命を懸けてるのに……」
「日本で待っているだけというのは……」
「……すごく……もどかしいわ」

純「……なにも…」

さわ子「?」
817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:56:08.03 ID:cqr4XCMDO
純「なにも……みんながみんな…スタンド使いになる必要はありませんよ」
「承太郎先輩達がDIOを倒して日本に帰ってくるとき…」
「帰れる場所が…受けとめてくれる人が必要なんです」
「さわ子先生は……それなんじゃあないでしょうか」

さわ子「純ちゃん……」

純「そして……」
「私も……帰れる場所……落ち着ける場所…受けとめる人になりたい」スッ
818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:57:21.46 ID:cqr4XCMDO
さわ子「これは……」

純「そして…何より…」
「大親友の梓を……ひとりぼっちにさせたくありませんから」
「これからよろしくお願いします」
「顧問の山中先生」ニッ

さわ子「純ちゃん……」
「きっと……梓ちゃんも…みんなも喜ぶわ!」
819 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:57:54.82 ID:cqr4XCMDO
コンコン……

さわ子「はい」

ガチャッ

校長「……失礼する」

純「校長先生!こんにちは」

さわ子「プッチ校長!どうしてここに?」
820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:58:39.12 ID:cqr4XCMDO
プッチ「話し声が聞こえたものでね……」
「おや……いい香りがするな」

純さ「ヤバッ!」

プッチ「これは……紅茶か……」

さわ子「ち、違うんです!こ、これは…その〜……」

プッチ「私も……一杯いただいてもいいかな?」

純さ「えっ?」
821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 14:59:47.18 ID:cqr4XCMDO
プッチ「……一杯いただいてもいいか?と聞いたんだが…」

さわ子「は、はい!喜んで!」

純「ど、どうぞ!」スッ

プッチ「……ありがとう」ズズッ
「……いい腕じゃあないか」

純「あ、ありがとうございます!」

さわ子「でも……校長……」
「いいんですか…?校長までこんなことして……」
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:00:31.54 ID:cqr4XCMDO
プッチ「こんなこと……というのは?」

さわ子「お茶飲んだり……お茶菓子を食べたり……」

プッチ「運動部は……グラウンドや……体育館で飲み物を飲む」
「それは…汗をかいているからだ」
「水分を摂取しなくては危険だからな」

さわ子「はあ……」
823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:01:10.67 ID:cqr4XCMDO
プッチ「しかし……だ」
「君たちのような文化部……例えば軽音部が…だ…」
「飲み物を飲んではいけないのか?」
「飲み物を飲むという行為は……」
「誰しもが平等に持っている権利ではないのか?」

さわ子「そ、そう言われれば……」

純「それじゃあ、この食器棚も撤去しなくていいんですか!?」
824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:01:58.32 ID:cqr4XCMDO
プッチ「私は……運動部に飲み物を入れる容器を買い与えた覚えはない」
「彼らが……部費でどこかそこら辺のスポーツ用品店で買い……」
「勝手に校内に持ち込んだものだ」
「聞けばこの棚は……ええと……」
「そうだ…琴吹さんが自腹で持ち込んだものらしいじゃあないか」
「部費と……自腹の違いだ」

純(この人……すごくいい人だ……)

さわ子(校長は……)

純さ(軽音部の味方だ!)
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:02:35.71 ID:cqr4XCMDO
プッチ「そこで……だ」
「君たちは……私のこの行為を……」
「……どう思う?」

純「どうって……」
「私たちと同じ土俵に立ってくれて…」
「すごく親切というか何というか…」

さわ子「そうね」
「許してもらえたようなものだし……」
826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:03:08.82 ID:cqr4XCMDO
プッチ「……人に対して……何かをしてあげるという事は」
「何かの『見返り』を期待しての行為だ」

さわ子「……というと?」

プッチ「君はさっき……『許す』と言ったな?」

さわ子「ええ…」
827 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:04:33.97 ID:cqr4XCMDO
プッチ「その通りだ」
「これから私が行うことを……許してくれ」

純さ「え?」

プッチ「『ホワイトスネイク』ッ!」ズギュ―z_ン!

純さ「……………」フラッ…

プッチ「…二人の記憶のDISCを抜き取った…」
「少し……読ませてもらうぞ」

ズギュ―――z___ン!
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:05:08.99 ID:cqr4XCMDO
プッチ「……やはり……承太郎達はエジプトに向かっていたか」
「全員……事故にあい……面会謝絶」
「……おかしいと思ったのだ」
「そして……DIO……すまない」
「……今からエジプトに行っても間に合いそうにない」
「しかし……一巡したこの世界ならあるいは……」
829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:05:53.83 ID:cqr4XCMDO
プッチ「DIO……もし君が敗北した場合は……」
「私は私で……時を待ってから決着をつけるとするよ」
「……このDISCは返すとするか」

バシュウ!

純さ「ん……」

プッチ「それでは……私は失礼する」

さわ子「はい」
「また後ほど」
830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:06:27.09 ID:cqr4XCMDO
プッチ「いや……今日は帰るとするよ」
「少し……気分が悪い」

さわ子「そうですか…」
「それでは…お大事にしてください」

純「校長先生!」
「また遊びに来てくださいね!」

プッチ「……ああ」

831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:07:52.40 ID:cqr4XCMDO
ガチャッ

バタン

プッチ「……許してほしいことだが……」
「……いずれ……君たちの敵になることを…許してくれ」
「フッ……私だけ二つは……割に……合わないな」

校長が失踪したとの知らせが
純とさわ子の耳に入ったのは……
この翌日のことであった
832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:10:24.04 ID:cqr4XCMDO
【スタンド名】ユー・アンド・アイ
【本体】平沢唯・平沢憂
【タイプ】近距離型
【特徴】人型
    唯と憂が危機的な状況に陥り、スタンドが合体したことで出現した
【能力】二人のダメージを受けた箇所(腕等)が、
    受けたダメージに比例してパワー、速さ等上昇する

破壊力-E スピード-E 射程距離-D
持続力-E 精密動作性-E 成長性-E
(※唯、憂とも無傷の場合射程距離、成長性以外は全てEからスタート)
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/12(日) 15:12:04.07 ID:cqr4XCMDO
はい

二人で一体って良くねっていう発想です
このスタンド思いついたから書こうと思いましたね、バトル
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/12(日) 15:17:51.25 ID:cqr4XCMDO
次スレ

承太郎「遥かなる旅路」唯澪律紬梓「これからも一緒に」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307859391/l50

明日には終わらせます
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 15:53:19.38 ID:cqr4XCMDO
一応一週間経ったら依頼します
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/12(日) 21:04:23.26 ID:xakr4yoAo

U&I で友愛
そして敵は鳥
つまり>>1の正体はルーピー
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