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みーくん「…学園都市?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :◇fHBzJgKU0 [saga]:2011/04/01(金) 14:13:33.47 ID:irU7KlaL0
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』×『とある魔術の禁書目録』
のクロスSSです

サイボーグクロちゃんとは残念ながら関係ありません

書いているとだいぶ構成が変わってきたので
前スレはHTML化させていただきました
申し訳ありません

駄文に最後までお付き合いしてくれたら幸いです

ではでは
よろしくお願いします

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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 14:14:47.27 ID:lt2Xc2gDO
俺得すぎてヤバい
期待
3 :◇fHBzJgKU0 [saga]:2011/04/01(金) 14:17:49.77 ID:irU7KlaL0
「うん!」

思いっきり頷かれた。
学園都市―――
総人口230万人。その八割を学生が占め、科学技術が数十年は進んでいるらしい。
噂では超能力を開発しているんだとかいないんだとか。

「行きたいの?」

「うん。まーちゃん行きたい!」

「……」

マユが外の世界に興味を持つのは珍しい。
でも、超能力開発なんて謳っている都市だ。
危険なことがたくさんありそうである。
まぁ、でも

「じゃあ…行こうか」

まーちゃんの願いを叶えてあげるのがみーくんなわけで。

「やっぱり、みーくんはみーくんですな、きゃはー」

4 :◇fHBzJgKU0 [saga]:2011/04/01(金) 14:18:28.17 ID:irU7KlaL0
マユはそう言うと、抱きついてきた。
そして頬の皮を剥ぐ勢いでムチューと頬に吸い付いてきた。
いやあ、ぼかあ世界一幸せだなあ、と改めてかみ締める。
ええ、本当に。
著作権を完璧に無視して使っているのは気にしないでいいんだろう。
そういえば、あいつは今ごろどこで何をしているのかな。
気になって夜も眠れない。
………………吐き気がするぐらい、嘘だけど。



「…学園都市?」

実はこの台詞、二回目である。

「そう。そこにアタシがお世話になった先生がいらっしゃるの。
君の右腕のことをお話したら、見てくれるっておっしゃってくれたわ。
彼ならあなたの右腕も完治させられるかも」

あれれ〜?おっかしいぞ〜?
5 :◇fHBzJgKU0 [saga]:2011/04/01(金) 14:19:32.99 ID:irU7KlaL0
「先生……本当にニー日先生ですか?」

「…どういう意味?」

いえいえ、あまりに美しい声に驚いてしまったんです、う

「ダウト」

そ……

「……」

「相変わらずね、君は。アタシだって、元医者なのよ?」

「先生は腕を上げましたね」

先生は僕にとっては今でも先生ですよ。

「どうもありがと」

わかり辛いかもしれないけれど、これは一応電話越しの会話である。
絶交中の坂下恋日先生から電話がかかってきたのは
じんわりと暑さが染み渡ってきた初夏のことだった。

6 :◇fHBzJgKU0 [saga]:2011/04/01(金) 14:20:27.32 ID:irU7KlaL0
しばらく会ってなかったけど、電話越しにツッコミを入れる技術を
体得しているとは思わなかった。

「で、どうするの?」

ところで、婚約の話とかあった気がしていたけど別にそんなことはなかったぜ!
いやね、僕もとんでもない伏線を張ってしまったと思ったよ。
でも、主人公の幼少期に出て来たハンバーグ頭の高校生ぐらい
回収しなくてもいい伏線だな、なんてことは思ってなかったさ。
だから、本当はあと一冊分ぐらいあれば、ちゃんと何らかの形で回収
するはずだったんだ、どうでもいいけどう

「君は随分と雑念が多いようね」

そ……

「……先生、わざとなんですよね?」

僕の口癖を許可しない気か。

7 :◇fHBzJgKU0 [saga]:2011/04/01(金) 14:21:43.03 ID:irU7KlaL0
「何のことかしら?」

スタンドでも身につけたのかな?今度角砂糖をもらいに行こう、
と僕が心に誓ったのは、当然嘘である。
あれ?今度は言えたぞ!

「満足かしら?じゃあ、返事を聞かせてもらえる?」

…………

「狩りをする約束をしているから早くしてもらえないかしら?」

やっぱりニー日先生だった。
しかし、学園都市か。
総人口以下略。

「残念ながら、明日からしばらく学校で補習がありまして」

「ダウト……君、もう高校卒業したでしょ?」

「やだなぁ、先生あの出席日数で無事卒業できると思いますか?」

「たとえ留年しても君たちが大人しく学校に行くとは思えないんだけど」

「まーちゃんがいればどこでも都ですよ」

8 :◇fHBzJgKU0 [saga]:2011/04/01(金) 14:22:19.84 ID:irU7KlaL0
「その御園が学校嫌いじゃない?」

「いえいえ、まーちゃんはツンデレちゃんなんです」

「ダウト!ダウト!ダウト!」

「…」

そんな自信にあふれた声で言われてもねぇ。

「……はぁ。行く気がないのはよくわかったわ。

でもね、君はまだ10代じゃない?左腕だけだとこれから大変よ」

「いやぁ、とっても残念です。僕も行きた

「じゃあ気が変わったら一ヶ月以内に連絡を頂戴ね」

「先生…」

電話はもう切れていた。

「ありがとうございます」

9 :◇fHBzJgKU0 [saga]:2011/04/01(金) 14:24:47.37 ID:irU7KlaL0


確かに僕も右腕の自由がきかないのには苦労していた。
しかし、僕はまーちゃんとの平穏安穏な日常を心から望んでいるのである、
嘘でもなんでもない。
けれど、まーちゃんが望むようにするのがみーくんの日常だから。
それに、前に旅行に行ったときは大して何かあったなんてことは
なかったことにした。
実際にいつもよりは平和だったし。
こうして、僕は学園都市に行くことを決めたのであった。
そして、全て無事に終わり、僕は日常を取り戻した。
回復した右腕とともに。

……嘘じゃなければいいなぁ。


10 :◇fHBzJgKU0 [saga]:2011/04/01(金) 14:25:40.81 ID:irU7KlaL0
「アタシ今君と絶交中なんだけど」

学園都市に入るには許可証がいるらしい。
それで恋日先生に連絡してみると絶賛不機嫌中だった。

「どうしたんですか?」

「お母さんに漫画捨てられた」

先生、それは10代の悩みです。

「それはまたどうして?」

だいたいの予想はつくけど。

「『こんな気持ち悪い絵ばっか見てるからダメなのよ』だって」

少し予想外だった。

「で、この前の件かしら?」

「ええ。行くことに決めました」

「そう。…それはどういった心境の変化?」

11 :◇fHBzJgKU0 [saga]:2011/04/01(金) 14:26:20.98 ID:irU7KlaL0
変化などはない。

「いやあ、妻にどうしてもって言われたので」

いつも通りだ。

「御園が?」

一つ例外を除いて。

「そう。御園も少しずつ変わってきているのかしら?
それに対して…君は本当に変わらないのね。」

先生は軽くため息をついた。

「わかったわ。今度アタシの家に許可証を取りに来なさい。
そのときは角砂糖でもご馳走するわ」

「…………」

そうやって
ジェロニモも、ゆずゆずも、にもうとも、僕のドッペルとその妹も出演しない
僕とまーちゃんだけの物語が始まるのであった。
終わり、嘘だけど。

12 :◇fHBzJgKU0 [saga]:2011/04/01(金) 14:26:50.39 ID:irU7KlaL0
今日はここまでです

口調や設定など
おかしなところがあれば指摘お願いします

ではまた
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 14:50:13.64 ID:KspoQPqo0
ちくしょう
マジでクロちゃんのみーくんだと思ってたのにぃいいいいいいいい




支援
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/01(金) 14:53:43.13 ID:TFasCjq3o
何がおかしいってまず名前欄がおかしい
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/01(金) 14:55:12.80 ID:P26/2NMa0
もしかして昔、ここで球磨川『学園都市?』(だっけ?)を書いた人?
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/01(金) 15:18:27.88 ID:Nb4UIkTAO
クロちゃんじゃねーのかよ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/04/01(金) 15:35:34.90 ID:0sQr6QsA0
球磨川≒いーちゃん≒みーくん≒櫃内様刻

みーくんって西尾作品にいても遜色ないよな、キャラ的な意味で
しかし、世の中に似た様な人が3、4人はいるとは言うものの…………
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/01(金) 16:18:49.28 ID:y5Gm9QT40
昔、VIPでもたってたなぁ
未完で落ちちゃったけど
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/01(金) 16:58:26.76 ID:+8pxSbxco
前回よりだいぶ読みやすい

それにしてもみーまーやるには今日はまたピッタリな日だなwwwwww
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 20:35:18.06 ID:q4YY5+aCP
両方の作品を知ってるクロス作品に出会えたのは嬉しい
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 23:02:00.68 ID:sdf96KKDO
立て直したのか乙

まだSS速報に古いの建ってるけど時間の問題かな
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/01(金) 23:17:21.41 ID:lFDHwXKHo
建て直し乙
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/02(土) 10:22:05.40 ID:c+yRy25wo
サイボーグと思って来たのは俺だけじゃないはず
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/04/02(土) 19:52:57.47 ID:q4HKoxVL0
wwktk
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/02(土) 22:40:37.94 ID:WeGU39oDO
みーまーのSS少ないからな〜
支援
26 :北村ニムロ [saga]:2011/04/08(金) 10:44:05.26 ID:T1uKnuCo0
>>15
残念ながら別人です

クロちゃんのミーくんじゃないって言ったじゃないか!!
それにクロちゃんのほうはカタカナだろ!!

支援感謝です

再開します
27 :北村ニムロ◇fHBzJgKU0 [saga]:2011/04/08(金) 10:45:44.50 ID:T1uKnuCo0
それと名前コテハンで許してください
28 :北村ニムロ [saga]:2011/04/08(金) 10:48:22.71 ID:T1uKnuCo0


キング・クリムゾン!
僕とまーちゃん以外の時間は全て消し飛んだ。

学園都市に着いた。

「はあ」

学園都市には簡単な身体検査と許可証で難なく入ることができた。

今は蝉がけたたましく歌っている夏真っ盛りだ。
僕とまーちゃんは夏休みを利用してここに来ている。
重い荷物のせいもあるのか、さっきまでいたクーラーの効いたバスの中とは
打って変わって体中から貴重な水分が滲み出ていた。

まーちゃんはというと、僕の背中で眠っている。
そして「がじがじ」と首の付け根あたりから血を吸いはじめた、うん嘘だよ。
でもそのぐらいの勢いで吸い付いてきている。
どうやら背中の眠り姫は僕の心中のあるワードが気に入らなかったらしい。
しかし、それはあくまで荷物に対してでありお姫様のことでないと
いうのは、嘘じゃないと明言しておく。
29 :北村ニムロ [saga]:2011/04/08(金) 10:50:01.97 ID:T1uKnuCo0
お姫様、つまり、まーちゃんは昨日はしゃぎすぎて珍しく
夜遅くまで起きていた。
案の定、朝一度起きたものの、電車に乗ってしばらくすると、
尻尾を押された自称猫の狸型ロボットのように動きを停止させた。

電車からバスに乗り換えるときは、夢現のままでなんとかなったが、
バスを降りるときには完全に眠りに就いてしまったらしく、
今は、2人分の荷物とともにマユを背負って歩いている。
右腕はおまけ程度にしか役に立っていない。

背中からは「にゅふふ」とか「みーきゅん」とか甘い声が聞こえてき、
僕は口元を歪ませた。

ちなみに僕はショートケーキからクリームやイチゴを取り除くぐらい甘いもの
が苦手なのである、嘘じゃないことにされている。
30 :北村ニムロ [saga]:2011/04/08(金) 10:53:01.88 ID:T1uKnuCo0
学園都市は聞いたとおりの学生の街だった。
大人もちらほらいるけど、視界に入る人のほとんどは学生だ。

「まずはホテルに行かなきゃなぁ」

正直ほとんど右腕なしで人一人と2人分の荷物を運ぶのはけっこう大変だ。
せめて三倍の重力に耐えられるように修行しておくべきだったと痛感したのは
嘘以下略。

いや、背中は軽いんだよ、マジで。
絶景なんですって。
マユが絶世の美女であることは、僕らにときどきぶつけられる
視線からも明らかだ。
きっとみんながマユに釘付けなのだと確信した、はい嘘ですね。

「うーん」

そろそろタクシーでも拾ったほうがよさそうだ。
まーちゃんが起きる気配もないし。
でも、あまり無駄遣いはしたくないなぁ。
とか考えながら十字路を横切ろうとすると
31 :北村ニムロ [saga]:2011/04/08(金) 10:56:11.94 ID:T1uKnuCo0
「ふ、不幸だああああああああああああああああああああああああああ!」

その声と同時に

「うわあ!」

「ぶへつ」

横から強い衝撃を受けた。
荷物は落としてしまったが、マユは離さなかった。
これでまーちゃんを落としたらみーくん失格である。

「っつう」

「す、すみません!」

少しよろめきながら体勢を立て直すと、ツンツン頭の高校生ぐらいの少年が
頭を下げていた。
この瞬間何か嫌な予感がした。

「今荷物拾いますんで」

その言葉通り、すぐに僕が落とした荷物を拾い上げる彼に対し、
「てめぇ!その頭の針でまーちゃんが怪我したらどうするつもりだ!?
この野郎」と罵声を浴びせたのは、嘘に決まっているじゃないか。
32 :北村ニムロ [saga]:2011/04/08(金) 11:01:04.78 ID:T1uKnuCo0
当のマユ本人は「はふう」などと言いながらまだ寝ている。

「大丈夫ですので」

ここは軽く流すことにした。
彼の額には善人と書かれた札が貼ってあった、というのは嘘だけど、
すぐに僕と相容れない存在だという気がしたから。
でも、思い通りに行かないのが人生である。

「仲間がいたのか!?待てえええ!!」

「絶望のcarnival!」

「WAWAWA〜♪」

どうやら彼は追われてるとこだったらしい。

「やっべえ!」

彼は僕らの荷物を持ったまま

「あんたも!早く!」

走り出した。
33 :北村ニムロ [saga]:2011/04/08(金) 11:22:52.57 ID:T1uKnuCo0
仕方なく僕もマユを背負ったまま走り出す。
面倒なことになった。
起きてくれるなよぉ。
それにしても、来て早々何の因縁もない不良十人ほどに追われるとは。
フコウダー



その後しばらく路地裏を徘徊することになった。
奇跡的にマユは眠ったままだった。

「はあ…はあ…」

「ふう…まいた、か…?」

立ち止まって息を整える。

「…あのー」

そろそろ荷物を返してくれると嬉しいんだけど。

「っは!すみませんでした!!」

先ほどより深くおそらく彼の凶器の一つであろう頭
を下げたまま、荷物を僕に突き出してきた。
34 :北村ニムロ [saga]:2011/04/08(金) 11:26:18.78 ID:T1uKnuCo0
「別に構いませんよ」

だからさっさとこの場から離脱したい。
彼から荷物を受け取ると、路地裏から出ようとするが。
…ここはどこだろう。
目印になるような建物がざっと見渡した限りでは見当たらない。
仕方ない。携帯のGPSで何とかするか。
そう思い携帯を手に取ると

「Fooooo!Wow!」

携帯が弾きとんだ。
見ると、先ほどの不良のうちの三人がすぐそこまで来ていた。
35 :北村ニムロ [saga]:2011/04/08(金) 11:28:25.78 ID:T1uKnuCo0
「どうだ!こいつはレベル2の風力使いなんだよ!」

「WAWAWA〜♪」

へぇ、これが超能力ってやつかな。すごいな。
目の前の金髪長身で目元を赤いバンダナで巻いた男をよく見るが何か
を持っているようではない。
上は半そでのシャツで隠しようもないし。
あたりを見渡すと機械の類はない。

暢気に考えていると、不良がこちらに向かって何やら構えをとった。
かめはめ波を打つ体勢だ。
この位置ならまーちゃんは大丈夫か?

「I kiss you」

ぜひともご遠慮願いたい。
36 :北村ニムロ [saga]:2011/04/08(金) 11:32:00.48 ID:T1uKnuCo0
その瞬間小さい球状の空気の歪みみたいなのがバンダナ金髪の手の前に
見えた。

これが超能力かぁ。実際にあるなんて驚いたな。
きっと空気弾でも出しているのだろう。漫画にはよくある。
風力使いとか言ってたし。

マユを背負っているので自由に身動きがとれない僕は避けられない。
でもまーちゃんには当たらないからいっか。
そうして来るであろう衝撃に備えていると

「危ねえ!」

背後にいたツンツン頭の少年、ウニ頭くんが
さっと横を通りすぎて僕の前に出る。
彼は右手を空気弾に突き出す。

すると、彼の右手が空気弾に触れた瞬間

キュイン!

という音とともに

「Oh my god!」

空気弾が消えた。
37 :北村ニムロ [saga]:2011/04/08(金) 11:32:42.58 ID:T1uKnuCo0
はい

今日はここまでです

ではまた
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/08(金) 12:57:13.56 ID:xQ0uPokAO
みーまーSS書いてくれるとかマジ>>1××してる
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2011/04/08(金) 15:14:35.97 ID:OD6SOL0m0
実は誰にも言えなかったんだが、俺禁書と同じくらいみーまー好きなんだ・・・
何が言いたいかっていうと、そんなSS書いてくれる>>1を××してる
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/08(金) 20:48:15.32 ID:ieXz9XrDO
>>1

41 :北村ニムロ [saga]:2011/04/15(金) 22:51:21.13 ID:xhxG/ZcZ0
こんばんは
まずは細かい訂正から

>>31
>この瞬間何か嫌な予感がした。
→このとき何か嫌な予感がした。

>>36
>その瞬間小さい球状
→小さい球状

>これが超能力かぁ。実際にあるなんて驚いたな。
→驚いたな

では再開します
42 :北村ニムロ [saga]:2011/04/15(金) 23:02:54.93 ID:xhxG/ZcZ0
「WA!?」

「何いィ!?」

後ろの2人も驚いていた。
しかし、そのうちの金髪でいかにも小物といったいような男がすぐに
バンダナ金髪に声をかける。

「だ、大丈夫さ!登板間隔が空きすぎるとなぁ、いいピッチャーだって、
打たれちまうんだよぉ!」

よく分からないけど、格好悪い言い訳だ。

「OK.One more!」

そしてバンダナ金髪がまた構えた。

「Foooooooooooooahahheaaaaaaaaaaaaaaa!!」

「無駄だぁ!」

それと同時にウニ頭くんが突っ込んでいく。

バンダナ金髪は空気弾をまた出すが、ウニ頭くんの右手にかき消され、
ウニ頭くんはそのままバンダナ金髪の顔面を

「だありゃあああああ!」

メギャン!

「オウゥ…」

殴りぬいた。
43 :北村ニムロ [saga]:2011/04/15(金) 23:05:40.96 ID:xhxG/ZcZ0
「Get chance and luck.」

最後に、仲間に向けてか、そう言葉を残して気絶した。

「ちくしょおお!どうなってるんだよお!」

小物金髪がさっきからWAしか言っていないオールバックの男に
振り向き叫ぶ

「お前のレベル3の透視能力でもわからないのか!!」

「WAWAWA〜」

オールバックが首を振る。

「だけどな!僕だって、レベル3の肉体強化なんだ!そう簡単には」

くどいなぁ。

「いいぜ、てめえが何でも思い通りに出来るってなら、
まずはそのふざけた幻想をぶち殺す」

「最後まで言わせてください!!」

もう勝手に帰っていいだろうか。
44 :北村ニムロ [saga]:2011/04/15(金) 23:12:29.86 ID:xhxG/ZcZ0
「うおおおおおおお!」

ウニ頭くんがダッシュする。
しかし小物金髪は突っ立ったままだ。

「ふん!僕の強化した肉体を素手で殴ればお前の手なんて」

そしてまた

ガオンッ!

「ボンバヘッ!?」

殴りぬく。

一発KOだ。

なんか言ってたような気がするけど大して意味はなかったのかな。
それを見たオールバックは

「すまん、ごゆっくりぃ!〜」

逃げた。
45 :北村ニムロ [saga]:2011/04/15(金) 23:18:50.18 ID:xhxG/ZcZ0
「ふう。大丈夫かアンタ?」

「えぇ、まあ。こいつ以外は」

携帯はもう使えそうにない。データだけでも取り出せればいいけど。

「ええと…その、巻きこんでしまってほんっとうにすいませんでした!
携帯もなんとか弁償します!」

「いいよ。お互い無事だったし」

それにしても困ったな。
携帯が使えないんじゃ、ホテルへ行く道がわからない。

「あーあ」

仕方ない

「あの、代わりと言っちゃなんだけど、道案内してもらえるかな?」

いろいろとこの街について聞いておきたいこともあるし。

「はい!」

きっとマユが起きてたら「みーくんと2人きりがイイー」と
駄々をこねるだろうなぁ。
……ふむ、天使のような寝顔を浮かばせている今は
大丈夫だ、問題ない。
46 :北村ニムロ [saga]:2011/04/15(金) 23:23:38.99 ID:xhxG/ZcZ0
どうせ、ホテルまでの関係だろうし。あまり深く考えるのは止めよう。

「では、よろしく」

ウニ頭くんが手を伸ばしてきた。

「荷物持つぜ」

「どうも」

受け取った荷物を肩にかけた彼に僕は稲垣を重ねていた。
…あれ?稲沢?稲側?

閑話休題。

ウニ頭くんはこちらに背中を向けてから振り返って言った。

「あ、俺上条当麻」

名前か。

……上条……

「上下関係の上に条件の条?」

「そうそう」

なるほど

「あぁ、8代目ジョジョですか」
47 :北村ニムロ [saga]:2011/04/15(金) 23:26:16.34 ID:xhxG/ZcZ0
「は?」

おっと、ニー日病が。
僕の身体はまーちゃん病の病原菌が独占禁止法違反しているというのに。

「いや、こっちの話。さっきのやつらの仲間が来るかも
しれないし、早く行こう」

「はあ」

そそくさと路地裏を出てそこから離れる。

「学園都市の外から来たんだよな?ええと、」

彼が話しかけてきた。

「あぁ、僕の名前は枝瀬。こっちの背中で眠っているのは妻です。
この街には妻がどうしても来たいと言っていて」

正直下の名前は言いたくない。
48 :北村ニムロ [saga]:2011/04/15(金) 23:28:09.86 ID:xhxG/ZcZ0
「え?」

「とっても綺麗でしょう?」

「はあ」

「まさに芸術ですよね。見てくださいこの端整な顔立ち。
力強い目は…見えないか、スッと通った鼻筋は顔の立体感をかもし出し、
やわらかな頬は安心感を与え、そして微笑を浮かべる唇は彼女の美しさを
引き上げている。ミロのヴィーナスも裸足で逃げ出す美しさとは
まさにこのことでしょう」

「え…えぇ」

「ところで、この街では超能力の開発を行っているんだとか。
さっきの様子からすると上条も超能力が使えたりするの?」

なので、僕らに踏み入れるとザ・まーちゃんワールドが展開される
のを悟らせて、強引に話題を変えてみた。

「ん?いやぁ、上条さんはレベル0。正真正銘の無能力者ですよ」
49 :北村ニムロ [saga]:2011/04/15(金) 23:30:15.04 ID:xhxG/ZcZ0
「レベル?」

「そう、この街では、能力者は1〜5の五段階にレベル分けされている。
けど、能力者じゃないやつもレベル0としていて、実際一番多いのは
レベル0なんだ。逆にレベル5は7人しかいないらしい」

「へえ」

続けて学園都市についてジョジョは話してくれた。

…そんな格付けをされたら、レベルが下のやつは見下され、
レベルが上のやつは妬まれるんじゃないか。
普通なら、勉強やスポーツ、芸術、社交性とかで競う要素を変えたり
して、人との差を直視しないようにするけど。
ここでは能力っていう競技が決められて、
しかもそれを測るモノサシまであるなんて。

「レベル0は大変なんだな」

非発展的な思考の末、どうでもいい感想を口に出していた。
すると、上条は後頭部を空いてる手で少し掻いて言った。
50 :北村ニムロ [saga]:2011/04/15(金) 23:38:15.29 ID:xhxG/ZcZ0
「う〜ん、まあ、レベル0だからってあまり気にはならないけどな」

へぇ。

「確かに奨学金は低いですが…能力なんて無くたって生きていけるし、
普通に生活してる分には能力を使うことも少ないだろうし」

そして上条は少し気恥ずかしそうに笑いながら

「そりゃあ、あったらあったで嬉しいけどさ」

と締めくくった。

ふ〜ん。つくづく気が合わなそうだ。
あれ?でも…

「でも、さっきは…」

能力者たちを圧倒していたような。

「ああ、それね。俺の右手には『幻想殺し(イマジンブレイカー)』
っていうどんな異能も打ち消す能力が宿ってるんだ。まあ、右手
だけだし、システムスキャンではレベル0判定なんですけどね」

と言ってトホホと肩を落とした。

…どんな異能も、って
何そのチート
51 :北村ニムロ [saga]:2011/04/15(金) 23:39:47.33 ID:xhxG/ZcZ0
今日はこれで

じゃあまたノシ
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/15(金) 23:41:18.75 ID:u12Ir6GDO
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/16(土) 00:12:17.27 ID:/HxlM3clo
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/04/19(火) 16:41:02.24 ID:r9dMy0610
上条さんは天然スケコマシだからみーくんが「まーちゃん」って呼んでるの見てそのうち呼んじゃいそう
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/20(水) 00:54:34.17 ID:/KuXdvxi0
>>54
まーちゃんはみーくん以外の
生物に対して関心が全くないから
大丈夫だろ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2011/04/20(水) 01:06:35.58 ID:qbC0Myifo
>>55
マユが他人と「みーくん」を判別する方法は、自分の事を「まーちゃん」って呼ぶ人かどうかなんだよ。
57 :北村ニムロ [saga]:2011/05/20(金) 11:37:45.57 ID:eEtPPDtDO
すいません
生存報告だけです

今ネット環境が崩壊状態(初期XP+ウイルス)で
リアルも忙しくなったので
月に数回だけネカフェかもしもしでの投稿になると思います

書いてた分も消滅したので書き直しているところです

本当に申し訳ありません
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/21(土) 07:05:39.89 ID:IQ6mcQbMo
生存報告乙
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/05/24(火) 19:40:21.86 ID:JU/66y4AO
大丈夫
俺は待てます
待ちます
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/18(土) 19:41:11.83 ID:HJA+FjHDO
頑張ってー
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