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シークレットゲーム -INDEX- (とある魔術の禁書目録) - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [saga]:2011/04/09(土) 19:51:43.88 ID:qeuXNeZU0
初SSです。未熟者ですが、よろしくお願いします!

元ネタはシークレットゲーム。バトル・ロワイアルと似ている作品です。
題材にする作品は、とある魔術の禁書目録です!

あと、魔術サイドのキャラはいません。科学サイドばかりです。

【注意事項】
・もの凄い遅筆なので不定期更新。地の文下手。誤字脱字誤用がある可能性。
・シリアスです。鬱やグロもあるかも知れないです。
・登場するキャラの特徴は掴めていないと思います……。
・死亡しているキャラ、オリキャラが出てきます。
・ご都合主義、急展開などは見逃して下さい。

又、このSSで何か質問があれば、答えられる範囲で答えます。

【あらすじ】
閉鎖された空間。集められたのは、学園都市に住む14人の若者。
首には爆弾が仕掛けられた首輪、手には1台のPDA。彼らは『ゲーム』へと巻き込まれる。
ゲームをクリアするには、それぞれに与えられた『クリア条件』を達成しなくてはならない。

クリア条件を満たせなければ、首輪を爆破される。

PDAに搭載された特殊機能、エリア内に設置された各種の銃火器、そして自らの超能力。
生き残りを賭けた『ゲーム』の物語が始まる――!!
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) :2011/04/09(土) 19:53:58.94 ID:qeuXNeZU0
では投下していきます!
3 :シークレットゲーム -INDEX- [saga sage]:2011/04/09(土) 19:54:49.31 ID:qeuXNeZU0
「う……何だ……」

最初に目覚めた時、上条当麻は夢を見ていたように感じた。
上条は後頭部辺りを押さえながら起き上がる。
どうやらベッドに寝ていたようだ。と、上条は思いつつ、そのままベッドに腰をかける。

「ここは……どこだ?」

見慣れない場所だった。近代的なコンクリート造りの部屋なのは分かった。
学園都市に住む上条は、学生寮などでこういう造りを見たことがあったからだ。
だが、部屋全体は綺麗とは言えない。
周りにある家具には埃がついており、あまり掃除されていないことが見ただけで分かる。

「くそ……誰かに襲われたのか……?」

先ほどから後頭部を押さえていた上条だが、彼は妙な痛みを感じていた。
簡単に言えば、誰かに後頭部を殴られたような感覚があったのだ。

「ということは……誘拐? まさか上条さんが誘拐されるって……ありえないですよねー」

上条はどこにでもいるような平凡な高校生だ。
そんな上条は、毎日の生活に困るぐらいお金が無かったりする。ちなみに、両親も裕福ではない。
つまり、自分が誘拐されたところで、身代金目当てではないと分かった。

「なら魔術師……神の右席みたいに俺を狙った行動か?」

しかし、先ほども思った通り、近代的なコンクリート造りの部屋に変わりはない。
魔術師は大体が科学に疎いと上条は思っているが、それは関係なしに部屋を見ていた。
やはり、ここは学園都市のどこかだと上条は思った。

「ん、なんだこれ」

ふと、上条は自分の首を触った。すると何やらひんやりとしたものが、
首のまわりを一周していた。俗に言う『首輪』がはめられていたのだ。

「どういうことなんだ? 首輪……まさか、そんな趣味の人にっ!?」

もし、そういう類の趣味の人に誘拐されたのなら、たしかに身代金目的ではない。
しかし、上条はズボンのポケットに違和感を感じた。
もしかしたら携帯か? 上条はそう思って、ズボンのポケットに手を突っ込んでみた。
携帯ならば助けを呼ぶことができるかもしれないからだ。
4 :シークレットゲーム -INDEX- [saga sage]:2011/04/09(土) 19:55:54.76 ID:qeuXNeZU0
が、出てきたのは携帯では無かった。

「たしか……PDAだっけ、ちょっと前まで青髪がよく使ってたやつだな」

携帯情報端末、略してPDAなんやで! と青髪が自慢するように使っていたのを覚えていた。
上条は青髪が使っていたように真似をして、PDAの起動スイッチっぽいものを押してみた。
すると液晶画面が光り、メニュー画面と思わしきものが表示される。
とりあえず、上条は今の時間を確認しようとした。

「12時前か……夜でいいんだよな」

画面を見てみると【PM 11:50】と表示されている。つまり、午後十一時五十分である。
時間を確認した上条だが、下に表示されているアイコンが気になっていた。
アイコンは三つ。『人』と『機能』と『エリア』というアイコンがあった。

「エリアって第七学区みたいなことなのか? ひとまず、押してみるか」

エリアというアイコンを選択する。すると画面には【現在地:6階 エリア40】と表示されていた。
その下にはビルの構造図のようなものが表示されている。

1階 【エリア1-8】
2階 【エリア8-16】
3階 【エリア16-24】
4,5階 【エリア24-40】
6階 【エリア40-48】
7階 【エリア48-56】
8階 【エリア56-64】

それを見た上条だが、疑問が一つ浮かんでいた。

「6階のエリア40って、5階もエリア40あるよな。てか、4階と5階はどうなってんだ?」

上条の予想だが、例えば【現在地:1階 エリア8】とし【現在地:1階 エリア8】には階段があるとする。
その階段を上がったら2階だ。つまり、そこは【現在地:2階 エリア8】と表示されるはずだ。
そういう仮定とすれば、【現在地:6階 エリア40】から【現在地:5階 エリア40】まで降りられるはずだ。

しかし、4階と5階は何故かエリア数が16エリアになっているが、
恐らく共同になっているのだろう。と上条は自己解釈で簡単に納得し、次は『機能』を選択してみた。
もしかすると、機能で首輪が外せるのかもしれない。上条はそんなことを考えていた。
5 :シークレットゲーム -INDEX- [saga sage]:2011/04/09(土) 19:56:50.87 ID:qeuXNeZU0
だが、そんな淡い期待も無駄な考えであることが分かった。

「特殊機能……? なんだこれ」

移動した画面には、【特殊機能:半径50m以内にあるジョーカーのPDAを初期化する】と出ている。
急に出てきた『特殊機能』という文字に、上条は戸惑いを隠せなかった。
まるで何かの『ゲーム』のような気がしていたのだ。

「と、とりあえず! 人のアイコンも見てみるべきだな!」

戸惑いを隠すように、『人』のアイコンを選択した。
しかし、こちらはこちらで、上条が目を見張るのに十分な内容だった。

「上条当麻、プレイヤーナンバー『10』?」

プレイヤーという字が表記されている時点で、何かのゲームには間違いないと上条は思っていた。
そして、それを肯定するかのように下には、

「『クリア条件:JOKERのPDA取得』って……」

『クリア条件』と表記されていた。
それはまるで、『ゲームに参加してクリアを目指せ』と言っているようなものだった。
なら上条の他にもプレイヤーはいるだろう。最低でも上条を含め十人はいる計算になる。
しかし、上条のクリア条件には『JOKERのPDA取得』と出ていた。

「ジョーカーって言えば、トランプぐらいしか思い浮かばないな」

もし、トランプに模した数通りなら、『A,2,3と続いて10,J,Q,K、そしてJOKER』までとなる。
つまり十四人のプレイヤーがいることになる。
ならば、十四人のプレイヤーにはそれぞれ『クリア条件』が割り当てられるということだ。

「おいおい、まさかゲームをするためだけに誘拐された? そんなバカな話あるのか……」

上条は考えていた。
今まで、魔術師と戦うことはあった。それはとある少女を守るためであったりする。
だが、ここまで来ると明らかに魔術師の仕業ではない。
周りの近代的な造り、手元にあるPDA、そして首に装着された『首輪』。

「学園都市しか……ないよな」

未だに信じられない状況で、少年はこの建物が学園都市のどこかだと判断した。
6 :シークレットゲーム -INDEX- [saga sage]:2011/04/09(土) 19:57:29.94 ID:qeuXNeZU0

【上条当麻:PLAYER NO.10】
【クリア条件:JOKERのPDA取得】
【PDA特殊機能:半径50m以内にあるジョーカーのPDAを初期化する】
7 :シークレットゲーム -INDEX- [saga sage]:2011/04/09(土) 19:58:07.69 ID:qeuXNeZU0
【AM 00:10】【現在地:3階 エリア24】

「クソったれが、そォいうことかよ」

椅子に腰を掛けていた一方通行だが、PDAの画面を見ていた。
一方通行が目覚めたのは、午後十一時四十分。椅子に座らされていた。
こういう状況下に置かれて、まず確認したのはポケットに入っていたPDAだった。
PDAを起動し、『人』『機能』『エリア』のアイコンを確認した後。
自分がどういう状態なのかを、把握していた。

「ゲームをクリアすれば、この建物から出られるってかァ。ふざけンじゃねェぞッ!」

機嫌が悪い一方通行だが、理由は簡単だ。
首に装着されていたチョーカーに、『爆破機能』が付属していたからだ。

それは、時刻が午前0時になった瞬間に訪れた。

PDAから音が鳴り始め、一方通行はPDAを手に取り、操作していた。
『人』『機能』『エリア』というアイコンの他に『ルール』というアイコンが追加されていたのだ。
ルールというアイコンを選択し、画面に表示された内容を確認した。
8 :シークレットゲーム -INDEX- [saga sage]:2011/04/09(土) 19:58:47.20 ID:qeuXNeZU0
1,プレイヤーには各自固有のPDAが与えられる。
 PDAに表示された『クリア条件』をゲーム終了日までに達成せよ。

2,プレイヤーは装着された『首輪』を外してはならない。

3,ビル内部は複数のエリアに分けられており、各エリアに武器や食料などがある。
 ゲーム終了まで自由に使って構わない。ただし、プレイヤーは屋外へ出てはならない。

4,ゲームには14名のプレイヤーが参加している。
 他者のPDAの所有・使用は自由だが、クリア条件が成立するのは
 初期に配布されたPDAにのみ限定される。
 PDAは本来の所有者がリタイアした場合、その機能を停止する。

5,能力使用には時間制限がある。使用時間は24時間とする。
 使用する際は、首輪に付属してあるスイッチを切り替えることで使用可能。
 又、残りの使用時間は、PDAに表示される。

6,上記したルールに反しない限り、プレイヤーのあらゆる行動を許可する。
 また、クリア条件を満たせなかった場合、もしくはルールに違反した場合は、
 そのプレイヤーを失格とみなし、警告後に首輪を爆破する。
9 :シークレットゲーム -INDEX- [saga sage]:2011/04/09(土) 19:59:49.09 ID:qeuXNeZU0
六個目のルールには、首輪を『爆破』すると記されてある。
つまり、一方通行は此処から無理にでも脱出しようとすると、首輪を爆破される。
超能力者(レベル5)の第一位でも、首を吹っ飛ばされると、さすがに生きることはできない。
能力を使用して、爆破を逃れることも考えた。だが、その前に能力使用を止められるだろう。
ここまで考えた結果、少年はゲームに『参加』することにした。

「仕方ねェな。クリア条件は面倒だが、終わらせねェ限りは出られねェ」

辺りを確認しながら、忌々しそうに一方通行は言う。
どこかに監視カメラが設置されていると思ったからだ。

「それに……どォやら能力を使用できる時間は、増えているわけだしなァ」

それは五個目のルールに記されていた。

『能力使用には時間制限がある。使用時間は24時間とする。
 使用する際は、首輪に付属してあるスイッチを切り替えることで使用可能。
 又、残りの使用時間は、PDAに表示される』

つまり、三十分しかフルで能力を使用できなかった一方通行が、二十四時間も能力がフルで使えるわけだ。
そしてもう一つ、気付いたことがある。

今の一方通行に『杖』は必要ない。

日常生活を送る彼には、必ず補助用に杖が必要だった。だが、立ち上がった一方通行は人並みに『歩けた』。
これはある意味で一方通行の『ハンデ』を、ゲームの主催者が除外したのだろう。
他のプレイヤーは走ったりできるが、一方通行はできない。それだと不公平だ。という風に。

「爆破無しでこれを貰えると嬉しいンだがなァ? 統括理事会さンよォ」

ゲームの主催者は学園都市統括理事会だ。と言わんばかりに彼は声を出していた。

「さて、さっさと終わらせる。こンなことに時間を使ってる暇はねェンだよ。クソったれが」

そう言い残すと、一方通行は部屋から姿を消していた。
10 :シークレットゲーム -INDEX- [saga sage]:2011/04/09(土) 20:00:28.34 ID:qeuXNeZU0
【一方通行:PLAYER NO.A】
【クリア条件:ナンバーが素数のプレイヤー全員のクリア条件を満たす(2,3,5,7,J,K)】
【PDA特殊機能:半径10m以内にあるPDAの特殊機能を無効化する】
11 :シークレットゲーム -INDEX- [saga sage]:2011/04/09(土) 20:00:59.45 ID:qeuXNeZU0
【AM 00:32】【現在地:8階 エリア64】

『ゲーム』が開始されて三十分を過ぎていた。
浜面仕上、この少年も『ゲーム』に巻き込まれた参加者である。

「何なんだよ……これじゃ圧倒的に俺が不利じゃねぇか……」

ルールに記されていた『能力使用時間』。
つまり、そういうルールが表記されている時点で、浜面は理解していた。
最低でも『能力を持った奴が13人はいる』ということ。

それは、無能力者(レベル0)の彼にとって最悪の状況である。

例え、相手が同じ無能力者だとしても。浜面には『超能力』がない。
しかし、相手には『超能力』がある可能性が高いことになる。
もちろんのことだが、浜面は能力者相手にも対応できるように鍛えているつもりだ。
だが、ここから出られる日も分からず、出られるまで能力者を敵に回さなくてはいけない。

「しかも、こういう時に限って運が無いんだよな」

PDAを睨みつけるように見つめている浜面。自分の運の無さに、センスまで感じ始めていた。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/09(土) 20:01:10.98 ID:Sfx8jm8S0
支援
13 :シークレットゲーム -INDEX- [saga sage]:2011/04/09(土) 20:02:05.29 ID:qeuXNeZU0
【浜面仕上:PLAYER NO.6】
【クリア条件:他のプレイヤーに3回以上危害を加える】
【PDA特殊機能:プレイヤー同士の接触情報を閲覧出来る】
14 :1 [sage]:2011/04/09(土) 20:05:01.95 ID:qeuXNeZU0
とりあえず、ここまでです。

主人公は誰でもないつもりですが、基本は上条、一方、浜面の三視点だと思います。
続きは、>>1に書いてあるように不定期です。すいません

しかも来週からは忙しくなります……
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/04/09(土) 20:10:03.07 ID:Z3yg6VXAO
>>14
期待
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/09(土) 20:20:48.36 ID:P92hdYiLo
質問なんだが
ルートは一つだけ?
安価はあるの?
17 :1 [sage]:2011/04/09(土) 20:24:32.38 ID:qeuXNeZU0
>>16
ルートは色々考えてますが、とりあえず一つ書き終えることを目標にしてます
安価は無いですね
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 21:44:32.24 ID:GlKINhADO
期待
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/09(土) 22:00:10.50 ID:0KFUE/rAO
ゲームものだ!続きが楽しみです
質問続きで悪いんだけど、ルールが気になったのでお願いします

1ゲーム終了日がいつか記載がないのは運営側の気分次第ということ?
2浜面の条件「危害」ってだけで程度が不明なのは故意?
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/04/09(土) 23:57:37.71 ID:Pt6tXdQAO
これはCODE:Reviseって事でいいのか?
だとしたら内容ほぼ知らなくても楽しめる?
21 :1 [sage]:2011/04/10(日) 00:34:34.88 ID:VXWu6/BX0
>>19
1のゲーム終了日については、運営側の気分次第であってます。
2の浜面の条件については、後々の話で説明がありますので、お待ちを!

>>20
どちらかというと、CODE:Reviseのルールに
KILLER QUEENの閉鎖的な場所を混ぜた感じです。

内容は知らなくても楽しめるように書いていくのですが、
所々、CODE:Reviseに似ている描写があるかもです。
自分は力量がないので、知っているとさらに楽しめる。という感じですね。
22 :>>1 :2011/04/10(日) 14:48:19.53 ID:AgQSkqxh0
少し書いたので、投下しますー!
23 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/10(日) 14:49:10.16 ID:AgQSkqxh0
【一日目】【AM 00:40】
【現在地:6階 エリア41】

ゲーム開始から四十分。上条当麻はエリアを移動していた。
0時に送られてきたルール。それを確認した彼は、未だにこの状況を信じられなかった。

「しっかし、結構部屋があるんだな。このどれかの部屋に食料とかがあるんだろうな」

そんなことを呟きながら、上条は歩いていた。
クリア条件を満たすためには、JOKERの持ち主を探すことが最重要だからだ。
部屋にいても誰とも遭遇できない。なら、移動するしかなかったからだ。

だが、移動すればその分、危険が伴う。

不良などがこのゲームに参加している可能性もある。
相手が一人なら何とか戦える上条だが、もし誰かと組んでいたら話は別だ。
不良同士でタッグを組んで、喧嘩を売られては勝てない。

ましてや、相手は能力者かも知れない。
なのに、今の彼は『幻想殺し(イマジンブレイカー)』を瞬時に使うことができない。

わざわざ首輪に付属されてあるスイッチを切り替えないと、自爆してしまう。

「はあ……不幸だ……」

相変わらずの不幸さに、いつもの口癖が出てしまう。
その不幸はまだまだ続くことを彼は知らない。
24 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/10(日) 14:49:52.33 ID:AgQSkqxh0
「誰……?」

右の通路から聞こえた一言。上条はゆっくりと振り向く。
その少女は、肩の辺りで切りそろえられた黒髪に、ピンクのジャージ姿だった。

「え、えっと……どこにでもいそうな高校生です」
「私は滝壺理后。こんにちは、どこでもいそうな高校生さん」
「いや、今は夜だから! それに俺には、上条当麻って名前がちゃんとあるから!」

咄嗟にツッコミを入れてしまった。

たしかに最初は上条が悪い。誰と聞かれて、どこにでもいそうな高校生と答えた。
だが、常識的に考えると、どこにでもいそうな高校生。という名前の奴はいない。

「かみじょうも『ゲーム』の参加者?」
「ああ、そうだ。てか、この状況で逆に参加者じゃなかったら何なんだ?」
「かみじょう。プレイヤーナンバーとクリア条件と特殊機能おしえて」
「スルーですかっ!? しかも、それ全部教えるのはさすがにダメだろ!」

このピンクのジャージ姿、滝壺さんはルールというものを分かっていないのだろうか。

「例えばだぞ? クリア条件が女の子を襲う、だとしよう。それだと、女の子の滝壺には言えないだろ?」
「かみじょうのクリア条件は女の子を襲う……わかった」
「違う! 例えばの話だから! 俺のクリア条件は『JOKERのPDA取得』だからな!?」

ここまで話をして、上条は気付いたことがある。
故意か自然にか分からないが、上手いこと乗せられてクリア条件を言ってしまったのだ。
25 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/10(日) 14:50:45.74 ID:AgQSkqxh0
「ジョーカー? そんなプレイヤーもいる?」
「みたいだな。多分、PDAをトランプに模してると思う。だからプレイヤーも14人になってる」
「14人……トランプならAからK。それとJOKER?」
「そうそう、それで人数が合うだろ? だからトランプに模してると思うんだ」

そうなんだ。と、滝壺が言うと、どこかへ行こうとし始めた。

「ちょ、ちょっと待った! もしかして、滝壺がJOKERだったりする?」
「私……じゃない。私のナンバーは『4』だよ。ほら」

滝壺がPDAを上条の目の前に出す。若干見づらい上条だが、プレイヤーナンバーは4と表記されてあった。
上条のクリア条件は『JOKERのPDA取得』。つまり、滝壺とは競合していないのだ。

「それと、さっきクリア条件言った……というより、言ってしまったの方が正しいのけど。クリア条件も良かったら教えてくれないか? その代わり、俺のプレイヤーナンバーも教えるから」
「いいよ。私のクリア条件は『自分を中心とした5つ並びのナンバーに危害を加えない』こと」

意外と簡単に教えてもらえた。

「4だよな? ってことは、2,3,5,6のプレイヤーに攻撃禁止ってことか?」
「そうだね。かみじょうのナンバーは?」
「上条さんのプレイヤーナンバーは10です。滝壺とは競合してないな」
「なら、かみじょうを攻撃してもいいってこと?」
「そうそう……って、サラッと宣戦布告するんじゃねぇよ!」

またツッコミを入れてしまった。
26 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/10(日) 14:51:39.54 ID:AgQSkqxh0
どうやら、滝壺は上条が思っていた参加者とは違うタイプのようだ。
上条の予想では、オラオラ系の奴らが大量にいて、ボコボコにされるのを回避する予想だった。
一方で、滝壺は天然癒し系の少女だ。
悪気がなく、色々なことをサラッと言っているが、それでこそ天然系だと上条は思う。

「私、行く。もしかしたらいるかも知れない人、探すから」
「大丈夫か? なんなら、探すの手伝うけど?」
「大丈夫。私はこれでも……強いから」
「そっか。まあ、どうせ建物内にしかいることできないから、また会えるな」

そうだね。と滝壺が軽く返事をすると、上条とは別方向に歩き始めた。
上条も進んでいた方向に歩み始める。これが、上条にとって最初のプレイヤーとの出会いだった。



【滝壺理后:プレイヤーナンバー4】
【クリア条件:自分を中心とした5つ並びのナンバーに危害を加えない(2,3,5,6)】
【PDA特殊機能:――――――】
27 :>>1 [saga]:2011/04/10(日) 14:54:44.20 ID:AgQSkqxh0
投下終了!

これだけ書いたと思っても、少ない物ですね……
それと、>>25の上条の「正しいのけど」では無く、「正しいけど」ですね。すいません

次回は、オリキャラ出ます。さっそく急展開になりますが、温かく見守ってください
28 :>>1 [saga sage]:2011/04/10(日) 14:59:11.55 ID:AgQSkqxh0
すいません!
あと>>26の【滝壺理后:プレイヤーナンバー4】も間違いです。
正確には【滝壺理后::PLAYER NO.4】です。あまり変わりはないですが……
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) :2011/04/10(日) 15:01:55.61 ID:tCutmxzCo
おもしろそう!
支援
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/10(日) 15:02:17.10 ID:nlcFB/iMo
乙乙
オリキャラに期待
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/10(日) 16:04:21.56 ID:T2TTLQnDO
これって元ネタエロゲだっけ?
クリア条件って他人に教えちゃダメなんじゃなかったか?
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/10(日) 16:35:01.36 ID:nlcFB/iMo
>>31
もとはエロゲ PSPでも出た
CODE:Reviseはどうだか知らんがクリア条件は言っても平気
ただ嘘つく奴は居る
33 :>>1 [saga sage]:2011/04/10(日) 16:38:14.07 ID:AgQSkqxh0
>>31
元ネタはエロゲですね。

クリア条件などは教えても大丈夫ですよ。ただ、自分が不利になったりする可能性が増えたり
逆に相手のクリア条件を知っておけば、優位に立てたりって感じですよー
34 :>>1 [saga sage]:2011/04/10(日) 16:41:52.34 ID:AgQSkqxh0
さ、先に教えてる方がいた!? なんたる失態……

続きは、夜にでも更新しようかと思ってます。
確実にできるとは言えないですが、できればします!
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/10(日) 16:45:40.96 ID:nlcFB/iMo
頑張ってくれ
遅くてもいいから完結はしてくれ
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/10(日) 18:07:30.99 ID:T2TTLQnDO
自分で直接やったことないがレイプとかあるんだよね?
救いのないキャラがいて後味悪かったり、人間関係の進展のしかたが早すぎるとか不満ばっか聞いてやる気なくした記憶が…
まぁエロゲなんてそんなもんなのかね
37 :>>1 [saga]:2011/04/10(日) 19:55:16.25 ID:AgQSkqxh0
>>36
明確な描写はあまり無かったとような……。それとエロ系は書きません。
まあ、とにかく鬱ってやつですかね……とにかく苦手なら読まない方がいいかもです……。


では、続きを投下します!
38 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/10(日) 19:55:59.94 ID:AgQSkqxh0
【一日目】【AM 01:00】
【現在地:4,5階 エリア30】


「ここで戦えってかァ。そりゃ、こンだけ広けりゃ戦うしかねェわな」

4階と5階。この二つは共同になっていた。
物凄い広いスペース、上の階と下の階へと繋がる長い通路。
単純に考えれば戦闘エリア。ここで戦って下さいと言ってるようなものだった。

「階段ねェ……レベルの低いクソ能力者に活用させるってか」

一方通行からすれば、意味の無い階段だ。
彼の能力なら、障害物など関係なしにそのものを破壊できる。
階段を使って面倒な攻撃を行う奴がいれば、一方通行は階段ごと破壊するだろう。

「で、誰もいねェのか? それとも、俺にビビって隠れてやがる三下かァ!?」

わざとらしく叫ぶように大声を出す一方通行。返事は返ってこない。

「ただでさえ面倒な条件背負ってるっつーのによォ。人探しで苦労するとはなァ」

その時、一方通行は人の気配を感じた。
後ろの方の曲がり角の通路。そこで誰かが一方通行を見ていたのだ。

「クソったれが、さっさと出てこいッ! 殺されてェのかッ!!」

脅しに耐えられなくなったのか。又は交渉しようと思って出てきたのか。
相手は一度だけ『実験』で会ったことのある人物だった。
39 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/10(日) 19:56:54.48 ID:AgQSkqxh0
「元気そうですね。『あの時』から最強のてめぇは、いつでも元気だったが」
「オマエ……漆谷か。 ハッ、こンなとこで感動的再会ってやつですかァ?」 
「何も感動しねぇよ、一方通行。てか、フルネームは漆谷虚実(うるしや うつみ)ですよ」

漆谷虚実。過去に一方通行が『特力研』で出会った能力者。
名前を憶えていたのには理由がある。

漆谷とは、二回だけ話をしたことがあった。

一回目は、実験関係で漆谷の超能力に、一方通行の超能力を『追加』するという実験があり、その時に話をした。
当時、まだ九歳だった一方通行だが、漆谷から話しかけられ、返事をしただけの単調な会話。
漆谷は丁寧な話し方であり、同じ年齢とは思えないほどに慎重な話し方。
その後、実験は行われて結果的に成功。研究者たちが大いに喜んでいたのも憶えていた。

そして、二回目。漆谷との実験から二日しか経っていなかった。
漆谷の超能力が実験で開花したらしく、さらに同じ実験を繰り返そうと研究者は考えていたのだ。
一方通行は何故か漆谷に話しかけていた。興味は無かったはずなのに、何かが違うと思った。
その感覚は当たった。漆谷の話し方はまるで変わっていて、粗暴で乱暴で凶暴な話し方。
一方通行の能力を知っているはずなのに、ひたすら彼に向かって、潰す、壊す、殺す、と叫んぶ。
そう、まるで『別人』のようになっていた。実験は予定通り行われたが、失敗に終わっている。

それだけで憶えているわけではない。ある研究者の話で聞いたことがある。
ありとあらゆる研究・実験施設に回された後、漆谷虚実にはある変化が訪れたらしい。
能力者として、どの能力系なのか分類できない。いや、分類『しにくい』能力が生まれたという。

それと同時に、漆谷虚実が超能力者(レベル5)の『第六位』になったという話でもあった。
40 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/10(日) 19:57:54.70 ID:AgQSkqxh0
「で、第六位って噂は本当っつーなンてことはねェよなァ?」
「本当ですよ。てめぇのおかげで色々と能力が変わりまして、成長したと言ってやるよ」
「そォかよ。なら、まずは話し方から戻せ。聞いてるだけで腹が立つ」
「仕方ねーだろ。僕もこういう話し方をしたくてしてるんじゃないですよ」

漆谷は敬語とタメ口が混ざったような話し方をしていた。
一方通行からすれば、単にムカつく話し方だ。
相手を丁重に持て成してるのか、相手を馬鹿にしているのか、どちらとも取れないからだ。

さらに、漆谷の容姿も同じような感じだ。
少しだけボサボサっとした首元ぐらいの銀髪に、上着もズボンも黒っぽい藍色の制服。
他には、サングラスとも眼鏡とも思えるようなものを中途半端にかけていた。

身なりの整っている少年なのか、チャラチャラした少年なのか、どちらとも取れない。

「それで? わざわざ犬のように吠えて僕を呼んだ理由は何だよ」
「プレイヤーナンバー、クリア条件、特殊機能を教えろ。クソ野郎」

一方通行は苛つきを抑えながら、首輪のスイッチに指を置く。
それは、教えなければ無理やりにでも聞き出す。という意思の表れだった。

「ナンバー9。条件は同じエリアに12時間以上留まらねぇこと。特殊機能は半径100m以内にあるPDAにメールを送信する。一度メールを送ったPDAには範囲外からでも送信ができる。ですよ」
「えらく素直に言うじゃねェか。PDAを見せろ」
「はい、どーぞ」

漆谷は、PDAをスッと一方通行の手元に出す。
PDAの画面を確認するが、先ほど漆谷が言った通りの内容であった。

「ねぇ? 合ってますでしょう。だから、てめぇのやつも全部教えろ」
「ちゃんと話せるようになったら教えてやるよ。三下」
「喧嘩を売ってんのか? それとも殺し合いをご所望で?」
「クリア条件だけ教えてやる。ナンバーが素数のプレイヤーのクリア条件を満たす、だ」

そうなんですか。と興味も無さそうに漆谷は言う。
41 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/10(日) 19:58:35.88 ID:AgQSkqxh0
「素数の奴に会ったら伝えろ。さっさとクリア目指せってなァ」
「そうかよ。では、協力の記念に握手でもどうです?」

右手を差し出す漆谷。だが、一方通行はその右手を『弾く』。

「痛ってーな。もっと穏やかな奴と思ってたってのによぉ」
「黙れ。誰も協力とは言ってねェだろうが」
「そりゃ残念。まあ、また会うこともあんだろ。それまでにクリア目指して頑張りなぁ」
「生意気に言ってるが、それまでにクリアしとくのはオマエの方だろうなァ。能無し」

機嫌悪く一方通行は歩き出す。漆谷のようなタイプはあまり好きではない。
漆谷の素性は分からないが、条件は競合していなかった奴と行動しても意味が無い。
もとより、誰とも協力するつもりが無いのは当たり前だが。

そして少し歩き始めてから、少年はあることに気が付く。

「そォいやさっき……敬語を使ってねェよな。まァ、どォでもいいが」

一方通行は何気に後ろを振り返る。だが、漆谷虚実の姿は見えない。
相変わらず、忌々しそうに一方通行は言い残す。

「次は……殺し合いか、一方的な虐殺か。楽しみにしとくかァ」
42 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/10(日) 19:59:31.54 ID:AgQSkqxh0


漆谷虚実は心底楽しそうに笑みを浮かべていた。
プレイヤーとの接触は二度目の漆谷だったが、運が良かった。
もし、一度目に一方通行と遭遇していれば、圧倒的に不利な状況に置かれただろう。

「一方通行。これは良い素材と『触れる』ことができたってな。……ありがとよ、能無し」

その言葉に感情は無い。ただの道具に興味は無いのと同じだ。
PDAの画面を見つめ、さらに笑みを浮かべる。
次の『目標』はまだ決まっていない。だが、このゲームで生き残る自信が、漆谷には『できてしまった』。
笑みを浮かべる漆谷の瞳は、色彩変化が始まり、肌の色は少し白くなり始めていた。


【漆谷虚実:―――――――――】
【クリア条件:――――――――】
【特殊機能:―――――――――】
43 :>>1 [saga]:2011/04/10(日) 20:01:21.31 ID:AgQSkqxh0
ここまでです。やはり、投下する数が少ない気がするな……

まあ、違和感ありまくりのオリキャラですが、どうか見逃してください。
次回はいつになるか分からないです。
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/10(日) 20:04:21.81 ID:nlcFB/iMo
乙乙
相手の能力のコピーかな?
あとJOKERの可能性もあるかな?
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/10(日) 22:47:30.08 ID:PPqgLn1Q0

おもしろい
続きも期待して待ってます
46 :>>1 [sage]:2011/04/10(日) 22:55:14.29 ID:AgQSkqxh0
>>44
ご想像にお任せします。と言っておきます!


続きは、できれば明日か明後日には……いや、無理かな……
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/12(火) 20:01:07.94 ID:phwNYKKuo
>>1に聞くけど勝手に推測とかして平気?
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/12(火) 21:53:59.54 ID:JIVeJGxC0
>>47
やめとけ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/04/12(火) 22:27:12.84 ID:BPxl5vCHo
>>47
個人でするぶんには構わないかもな。














このスレでやるなよ?
50 : ◆ci9XJigihg :2011/04/12(火) 22:49:40.17 ID:+QPjRGSo0
>>47
まあ、個人で推測するぐらいなら構わないです。


そして、投下!と言いたい所なのですが……今日はできそうにないです。
上げておいてすいません。
この一週間はやはり、忙しくなってしまいました。

できれば、今週中には投下したいと思っていますので、
温かく見守ってくれている方々。もう少しお待ち下さい!


それと、今度からトリップを付けます。
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/04/12(火) 23:19:59.62 ID:BPxl5vCHo
>>50
期待して待ってるなの。
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/04/16(土) 12:28:21.46 ID:0d6CD8y8o
期待
53 : ◆ci9XJigihg [saga]:2011/04/17(日) 22:04:57.73 ID:LcOL61mT0
遅くなりました。更新します!
少し展開が早いかもしれませんが……すいません。

では投下します!
54 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/17(日) 22:05:57.73 ID:LcOL61mT0
【一日目】【AM 01:20】
【現在地:8階 エリア64】

浜面仕上は考えていた。

クリア条件の『他のプレイヤーに3回以上危害を加える』という内容だが、
内容的には『他のプレイヤーを攻撃し、出血させる』ぐらいでカウントされるらしい。
しかしながら、浜面は無能力者(レベル0)。条件が簡単、とは言えない状況だ。

「とにかく、これをクリアしないと首が吹っ飛んじまうしなぁ……」

首に装着された冷たい金属の輪を触りながら、浜面は能力使用モードのスイッチを切り替えてみる。
ピッ、という電子音が鳴る。どうやら、これで超能力を使用できるらしい。
PDAを手に取り、画面を確認してみると【能力使用時間:残り23時間58分】と表示されていた。

「ま、俺には関係ないけどな。てか、無能力者にも何かくれよ……」

何かを望んだところで、何かが貰えるわけではない。
そう思いつつも、理不尽な状況から脱出するには、自分の力で戦わないといけない。
と、浜面仕上は考えていた。

「とりあえず、武器でも探すか。さすがに素手じゃ無理だからな」

武器や食料を探したが、通路などにはなかった。
後は確認していないのは、いくつもある部屋だけだった。

「しっかし、これじゃどれから見ていけばいいか分かんねぇな」

手当たりしだいに部屋を見て回るしかなさそうだ。と浜面は思う。
55 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/17(日) 22:07:05.45 ID:LcOL61mT0
「まずはここからだな」

とある部屋のドアノブを掴む。そのまま、ドアノブを回して部屋に入る。
部屋の中にはダンボール箱が詰まれてあり、他には何もない。
浜面は一つずつダンボール箱の中を確認していく。
しかし、中には何も無く、武器どころか食料さえも見つからない。

「腹が減っては戦ができぬ。って言うけど、まさしくそうだな」

最近、まともに食事を取っていなかった浜面には厳しい状況である。

「お、これは……金属バットか。これで武器って言えるのか?」

ダンボール箱に隠れていた金属バットを発見した浜面は、それを右手で持つ。
素手よりは、金属の棒を振り回す方がマシだと思ったからだ。

「とりあえず、これで攻撃すれば……冗談きついな」

浜面は部屋のドアノブに手を伸ばそうとした。
が、そのタイミングで部屋の外から話し声が聞こえてきた。

「(おいおい、どうする? いきなり、敵と遭遇ってことか?)」

外から聞こえる声は二つ。どちらも女性の声だと分かる。
相手が男なら容赦しないつもりだが、相手が女なら少し気が引ける。
まずは脅すことにしよう。と浜面は考え、バットを構えながら扉を開けて飛び出る。

「動くな! 何かしたら容赦なくバットで……」

殴るぞ。と脅すつもりが、相手二人を見て言葉が何も出なくなった。
56 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/17(日) 22:08:36.51 ID:LcOL61mT0
「うわー。こんな所でも会うなんて、やはり浜面は超キモイですね」
「大丈夫だよ、はまづら。私はそんなはまづらを応援してる」

目の前に現れたのは、滝壺理后と絹旗最愛であった。
学園都市の暗部組織の中の一つ『アイテム』のメンバーだ。
浜面はバットを下ろし、滝壺と絹旗に話しかける。

「お前らもゲームに巻き込まれてたのか」
「どうやらそのようです。恐らく、麦野やフレンダもいるでしょう」
「厄介だな。それじゃ、知り合いばかり集められてるってことか」

もしそうなら、服部半蔵もこのゲームに巻き込まれているかもしれない。
そうなった場合、浜面は戦うことはできない。相手は友人なのだから。

「はまづら……?」
「あ、ああ。何でもない」
「とりあえず、浜面のクリア条件を超教えていただきたいのですが」
「俺のか……?」

浜面がクリア条件を言えば、滝壺と絹旗はどうするのだろうか?
少しの不安が心に残りつつも、浜面はクリア条件やナンバーを言った。

「ナンバー6、クリア条件はプレイヤーに3回以上危害を加えることですか……」
「ああ、そうだ。面倒な条件だろ?」
「私の……クリア条件、危害を加えないナンバーにはまづら入ってる」
「たしか滝壺さんのは、自分を中心とした5つ並びのナンバーに危害を加えない。でしたね」
57 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/17(日) 22:09:58.58 ID:LcOL61mT0
「そうなのか? まあ、滝壺なら俺に攻撃することは無いし、安心だな」
「それは……分からない」
「ナンダッテ!?」
「とにかく、超仕方ないので助けてあげましょう。滝壺さん」
「……わかった」

超仕方ないので。とさらに言う絹旗だが、浜面にはとても助かることだ。
大能力者(レベル4)の二人がいれば心強い。

「どうかしましたか? 超可愛い女の子二人と行動できることがそんなに嬉しいんですか?」
「どこが超可愛いんだ。絹旗、お前の場合は憎らしいからな」
「なんで滝壺さんは入ってないんですか!? これは超差別です。浜面は超最低ですね」
「さいてい、はまづら」
「何で俺の扱いはいつもこうなんだ……」

がっかりしながら、浜面は二人の顔を見る。
たしかに二人とも可愛い気がするが、どっちかというと浜面は滝壺の方がタイプだ。

「ところで、浜面は誰かと超遭遇しましたか?」
「いや、滝壺と絹旗。二人が初めてだな」
「そうですか。私は漆谷という人物と遭遇しました」

えっへん。と偉そうにする絹旗だが、別に誰かと遭遇したことが偉いわけではない。
58 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/17(日) 22:10:48.60 ID:LcOL61mT0
「知らないな……で、どんな人だったんだ?」
「漆谷はどうやら無能力者……レベルが低い能力者でしょう」
「そ、そうか。でも何で分かったんだ?」

「超気に食わなかったので、一度攻撃しました」
「そんな理由で!? てか漆谷って奴は大丈夫なのかよ?」
「いえ、吹っ飛んで壁にぶつかりました。多分、気絶してるかもしれませんね」
「最低だなお前! 気に食わなかっただけで吹っ飛ばすって最低だろ!」

さっきまで、浜面に対して最低と言っていた女の子がする行為ではない。
気に食わないから吹っ飛ばしました。なんて、先生への言い訳にも使えない。

「それでも、何か超気に食わなかったんです。なので、放っておきました」
「最低だ! お前は絶対最低な奴だ!」
「超うるさいですね。史上最低最悪な浜面には言われたくないです」
「結局、俺が一番最低なの!? ったく、お前の中の俺って何なんだよ……」
「超キモイ生命体です」

もうコイツとはしばらく話さないでおこう。と心に決めようとしていた浜面だった。
そこで、横にいる滝壺理后に話しかける。

「ところで、滝壺は誰かと会ったのか?」
「……かみじょうって人と遭遇」
「(かみじょう? 聞いたことあるような……いや気のせいか)」
「悪い人……じゃない」
「まあ、滝壺が無事でいるんだし、何もしてこなかったのはたしかだな」

すんなり納得する浜面の横腹に、絹旗の右キックが入る。
59 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/17(日) 22:12:30.57 ID:LcOL61mT0
「痛ッ! テメェ何すんだ!」
「何で滝壺さんと私では、超こんなに扱いの差があるんですか!?」
「自分の発言を見直しやがれ! テメェはどんだけ俺に悪口言ってると思ってんだ!」
「本当のことを言えるのは良い事だと思います!」
「……とりあえず移動……」

珍しく滝壺からの提案が出たところで、仕方ない。と浜面も絹旗も承諾し、言い合いを止める。
そこから、少しの話し合いの結果。8階から下の階に行ってみることになった。

「すんなり、このゲームが終わればいいんだが……」

はぁ、とため息をつくと。浜面は右手に持ってある金属バットを握り締めていた。
これから起こることを、まるで予測するかのように。



【絹旗最愛:PLAYER NO.9】
【クリア条件:同じエリアに12時間以上留まらない】
【PDA特殊機能:半径100m以内にあるPDAにメールを送信する。一度メールを送ったPDAには範囲外からでも送信ができる】
60 : ◆ci9XJigihg [saga]:2011/04/17(日) 22:14:18.13 ID:LcOL61mT0
投下終了です。

なんか、すんごい早い気がしますね……すいません……
次回の投下はいつになるか分からないです。

なるべく早く投下できるようにしますね
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/04/17(日) 22:22:37.50 ID:BqZB2fby0

意外と早くアイテムの面々が再会したな
期待
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/17(日) 22:58:26.87 ID:1kO4zOmc0
乙。
閉鎖された空間なだけで基本的なルールはCODE:Reviseのままなのかな?
ナンバーとクリア条件の組み合わせが原作と違って面白いが。
とりあえず作者が一方通行好きなのが分かった。これからの展開にwktk

63 : ◆ci9XJigihg [sage]:2011/04/24(日) 01:10:25.25 ID:bmYaxwp20
>>62
そうです。ルールはCODE:Reviseのままですね


そして遅くなりました。少しだけしか書けてないですが、投下します。
また毎回のごとく、地の文は少なくて下手っぴですが、お許しを……。
64 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/24(日) 01:11:59.23 ID:bmYaxwp20
【一日目】【AM 01:40】
【現在地:5階 エリア33】

ゲーム開始から一時間四十分が経過していた。

上条当麻はエリア移動を続けていたが、滝壺との遭遇からは、誰とも遭遇していなかった。
歩き続け、ようやく5階のエリア33まで来ていたところだった。
ここまで来て、腹の虫が鳴る。どうやら、上条はお腹が空いているようだった。

そんな彼の目の前に、彼女が現れる。

「なんでアンタがいんのよ」

ビリビリ中学生、参上である。

「御坂っ!? お前こそ何でここに……てか、それは上条さんも聞きたいところなんですが……」
「もっかいだけ聞くわ。なんでアンタがいんのよ」

ビリビリと電流を発生させながら、上条に同じ質問を繰り返す。ビリビリ中学生もとい御坂美琴、彼女は何故か怒っていた。
上条は特に何もしていない。何故、彼女がイライラもといビリビリさせているか、分からなかった。

「ちょ、タンマッ!! 何でそんなに怒ってるんだよ!?」
「……アンタ、分かってないわね。このゲームだけはダメなのよ……絶対に……」

「ど、どういう意味だ?」
「どうせ知らないと思うけど、これは最悪なゲームなの。簡単に言えば、殺し合いになるんじゃない?」
「……は?」

一瞬、ただの聞き間違いかと上条は思った。だが、彼女ははっきりと言った。
『殺し合いになるんじゃない?』と。
65 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/24(日) 01:12:54.58 ID:bmYaxwp20
「御坂、このゲームのこと知ってるのか?」
「知ってるわよ。最近、学生の中で噂になってた話って知ってる?」

「いや、知らないな」
「バッサリ言うわね。まあ、その噂話の内容がこのゲームのことなのよ」

「ってことは……このゲームは何度か行われてるってことか?」
「そういうこと。で、私は色々と気になって調べたのよ。このゲームについてね」

御坂美琴は話し続けた。

彼女は自身の能力を使い、学園都市のコンピュータにアクセスして様々なことを調べていた。
そして、その中にあった文書の一つに『ゲーム開催のお知らせ』という文書があり、それを確認した。
そこに記載されていたのは、ゲームの内容について。
詳しいことは記載されていなかったが、その文面を見ただけで御坂はすぐに感じた。

このゲームは、単なる遊びのゲームじゃないということ。
このゲームは、ある時点から殺し合いのゲームになるということ。
このゲームは、人を傷つけ、人を裏切り、自分だけが勝ち残るゲームだということ。

つまり、他人は信用してはならない。自分だけを信じるしかない。それしかないゲームなのだと。

「……それは本当の話なのか?」
「まだ確証はないわ。でも、私が調べた内容とほぼ一致してる」

はぁ、とため息をつく御坂。彼女はゆっくり深呼吸をすると、上条に話しかける。
66 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/24(日) 01:13:31.68 ID:bmYaxwp20
「で、アンタのナンバーとクリア条件は何なのよ?」
「ナンバー10、条件はJOKERのPDA取得。御坂、お前がJOKERだったりしないか?」

「残念、私は8番よ。クリア条件は10人以上のプレイヤーと遭遇すること」
「遭遇か……意外に大変だぞ? 一時間以上歩いて、ようやく出会ったのはお前と滝壺って名前の子だけだからな」

「何か忘れてない? このゲーム、まだ時間制限はついてないのよ」
「あ、本当だな。ならいつに終わるんだ?」
「そんなの知らないわよ」

捨て台詞のように御坂が言う。上条はこれ以上、話しかけてもいいのかと悩み、沈黙する。
未だに上条は納得できていない。このゲームがそこまで恐ろしいゲームなのか。
そんな考え事をしていると、また御坂が話しかけてきた。

「アンタ、私と一緒に行動しなさい」
「いきなり命令ですか御坂さん。上条さんはいつからあなたの奴隷に……」

「ふざけてる場合じゃないわよッ!! いい加減に気付きなさいよッ!!」
「な、なんだよ。そこまで怒らなくていいだろ!? 何でそんなに怒ってるんだお前」

また沈黙が続く。何が原因なのかもあやふやなまま、上条は疲れたような顔をする。
それを見た御坂は、少し落ち着いたのか、静かに口を動かす。

「わ、悪かったわよ……。あ、アンタがこういう事に巻き込まれてたのに腹が立って……」
「俺のために腹立ててたのに、その怒りを俺にぶつけたのは尊敬します」

「べ、別にアンタのために腹立ててた訳じゃないわよ!」
「はいはい。とにかく御坂、一緒に行動しよう」
67 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/24(日) 01:15:04.61 ID:bmYaxwp20
「えっ……?」
「いや、だから一緒に行動しようって。てか、さっきお前から言ってきたことだろ?」

「そ、そうね。仕方ないから一緒に行動してあげる」
「何でいつも上から目線なんですか、御坂さん」 

笑みが少しずつ戻りつつある御坂を見て、上条は安心していた。
このままご機嫌斜めの状態で一緒に行動されても困るからだ。

「御坂、とにかく何か探さないか? お腹が減ってだな……」
「アンタの探すってのは、食料とかのことよね……」

『あの時』は頼りになったのに。と、御坂は思いつつも、上条と行動を共にする。

二人は歩き出したが、このエリアには部屋がどうも少ない。
どうやら、4階と5階を合同にしているためか、まるで闘技場のような造りになっていた。

「しっかし、作り込んでるな。ここで戦う感じか?」
「どこでもいいんでしょ。ただ、戦いやすいなら広い場所がいいってことね」

上条と御坂は二手に分かれ、一つ一つ部屋に入って、箱の中身を確認することにした。
しかし、彼らがいくら探しても食料どころか武器も出てこなかった。
その内、二人は声が届かないぐらいの距離も離れていた。

そして――

「もう、何も出てこないわね。てか、どこにいるのよ……アイツ……」

御坂美琴は――

「あ、今の足音? そっちにいるのね。ったく、ふらふら勝手に歩いて行くんだから」

一方通行と出会う。



【御坂美琴:PLAYER NO.8】
【クリア条件:10人以上のプレイヤーと遭遇する】
【特殊機能:自分のいるエリアのプレイヤーを表示する】
68 : ◆ci9XJigihg [saga]:2011/04/24(日) 01:17:09.49 ID:bmYaxwp20
ここまでです。少し急いでる感があるかもですね……。

とりあえず、次は明日投下できればなーと思っております。
あ、今日投下になるのかな。

では、次まで温かくお待ち下さい!
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/24(日) 01:18:16.14 ID:S8N3qgMKo
乙乙
ちょっと行動が軽率じゃないですかね
バラバラになるって
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/24(日) 01:27:21.70 ID:EKtRryR80

シークレットゲームとやらは読んだことないけど
要はPDAって名の特殊能力みたいなのが付いてるバトルロワイアルってことでいいんだよね?
バトロワ系は好きだから期待してるよ
71 : ◆ci9XJigihg [saga]:2011/04/24(日) 01:31:53.08 ID:bmYaxwp20
>>69
少し軽率な気もしますが、「少しだけなら……」という感じで離れたと思ってください……。

>>70
そうですね。バトルロワイアル+PDAの特殊機能。という感じでOKです。
補足すると、禁書の能力があるってことも+ですね
72 : ◆ci9XJigihg [sage]:2011/04/24(日) 01:33:42.91 ID:bmYaxwp20
上げてしまったorz

ついでなので、注意点をもう一つ上げておきます。
オリキャラについてですが。結構、物語に関わってきます。
うっとおしいかもしれませんが、ご容赦くださいまし……。
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/04/24(日) 03:02:44.71 ID:koVH1Qlt0
もしかして総合スレに投下した人?
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/24(日) 06:53:11.83 ID:WegLE5iMo
面白いが親しい間柄と出会うのが早すぎる気がすんな
今後に期待
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/24(日) 13:48:00.08 ID:y0ap1IzN0
パロロワ系列も何だか最近沈静化してる感じだし、このスレに期待

しかし、ビリビリさせてるって常に能力使用モードなの?
電磁波レーダーのため?
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/24(日) 17:42:12.05 ID:8xnE1xBgo
そういや原作みたいにルートはいくつも書く予定なの?それともやっぱ一つだけ?
77 : ◆ci9XJigihg [sage]:2011/04/24(日) 21:03:07.19 ID:E6yL7Kf00
>>73
とあるSS総合のことですよね? それなら自分です。

>>75
これについては、自分の力不足です……。一応、投下する内容に含めておきました。

>>76
前にも書きましたが、ルートは四つぐらい考えてあります。(一つは使えそうにないルートですが)
けど、自分は下手な文章しか書けないので、とりあえず一つを終われるように頑張ってます。



では、投下していきます。
78 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/24(日) 21:04:15.01 ID:E6yL7Kf00
【一日目】【AM 01:45】
【現在地:4,5階 エリア33】


一方通行が漆谷虚実と遭遇して、四十五分が経過していた。
しばらく、今のエリアを探索していた一方通行だが、そろそろ移動しようとしていた。

「まァ、コレは手に入れたわけだ。能力使用以外にも手段がねェとな」

彼の右手にあるのは拳銃だった。
少し小さめの拳銃だが、一方通行にはちょうど良い感じの大きさだ。

「次は六階を目指して歩く。つーか、なンか楽な方法はねェのかよ」

舌打ちしながらも、歩み始める一方通行。
そんな時、近辺から物音が聞こえた気がした。

「誰か発見ってことでいいンだよなァ?」

誰に問い掛けているわけでもなく、自問自答のように呟く。
その少年に不敵な笑みがこぼれ、まるで獲物を発見した狩人のような気持ちになっていた。

「……どォする」

交渉するか? 傷つけるか? どちらにしても、自らに不利益なことはしない。
なら、精神的に追い込んで相手に吐かせる方が、一方通行には楽な方法だ。
79 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/24(日) 21:05:03.40 ID:E6yL7Kf00
「そうだよなァ、その方が楽だ」

右手に持っている拳銃を強く握り、引き金に指をかける。
相手の部位に撃つ気はないが、脅すつもりはある。だから、いつでも撃てるようにしていた。

「角を曲がれば……獲物確保ってなァ」

通路の角を目指し、歩みを速める。
一方通行は気分が良かった。何とも言えない感覚が、彼を蝕んでいた。

そして、目指した通路の角を曲がったところで――

「動くな、何かしようとしても無駄だ。オマエはすでに俺に……」

囚われてるも同然だ。と、言おうとしたが、一方通行は相手が誰なのか気付く。
それは、過去に一方通行が絶対能力者(レベル6)になるために行っていた実験の被害者であり、
妹達(シスターズ)の本体(オリジナル)となった人物。

「オリジナル――ッ!?」

あまりの唐突な事態に、一方通行は驚きを隠せない。
そのせいか、相手が『御坂美琴(オリジナル)』だと信じられない。
80 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/24(日) 21:05:53.85 ID:E6yL7Kf00
そして、御坂美琴も、相手が一方通行だと気付く。

「……一方通行ッ!!」
「オリジナル……オマエが何で此処にいやがる……」
「――答える必要も、話す必要もないわ。今、ここでアンタを……」

心の隙、それが一方通行には命取りとなる。
一方通行は美琴に突き飛ばされ、冷たい床へと倒れる。

美琴は右のポケットからコインを取り出し、空中にコイントスをする。
瞬間、美琴の掌から青白い火花が散り、電撃が一方通行の顔のすぐ横を突き抜ける。

「運が悪かったわね、一方通行。少し前から能力使用モード使ってたのよ、私」
「――ッ!!」

一方通行はすぐに能力使用モードをオンにするため、左手を首輪のスイッチに近づける。
しかし、美琴はそれを許さなかった。

バチンッ!! と乱れた電流が地面に流れ込む。

「あの実験は終わった。たしかに終わったわ。でもッ!! 私は許したわけじゃないッ!!」
「(――混乱してやがる。俺を目の前にしてるからか、それとも本気で殺す気があンのか)」

思考回路を張り巡らせ、この場をどう対処するか考える。
下手な動きをすれば電撃を食らい、恐らくは一番目の脱落者となりかねない。
81 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/24(日) 21:06:57.23 ID:E6yL7Kf00
それだけは回避しなければいけない。一方通行は右手にある拳銃を強く握る。

「……たしかにオマエは俺を許せねェだろうな。だが、俺を殺す目的は後でいいンじゃねェのか?」
「それは命乞い? そんなの無駄よ。私はすでに覚悟を決めてるから」

「命乞いと受け取っても構わねェ。だが、何か忘れてねェか?」
「何か忘れてるとしても、今はその事はどうでもいいんでしょうね」

「俺とオマエは、この『ゲーム』に参加してる」
「……っ!?」

何かを思い出したかのように、美琴は動揺する。
それを見た一方通行は、さらに話し続ける。

「分かってンだろ。このゲームが単なるお遊びじゃねェってことがよォ」
「それでも――!! 私は、アンタを……」

「オマエの大事な人と、二度と会えなくなンぞ」 
「……」

美琴の脳裏に浮かんだのは、一人の少年だった。
その少年はこのゲームに巻き込まれている。なら、自分は何をすべきなのか?
美琴はもう一度、冷静に考え直す。
82 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/24(日) 21:07:38.40 ID:E6yL7Kf00
あの少年を救うには、ゲームをクリアするしかない。
そして、彼女が聞いた噂話。それを元に立てた仮説に一つの問題がある。

『このゲームは、ある時点から殺し合いのゲームになるということ』

美琴は詳しい内容は知らない。だが、単純に考えれば、答えが出る。

一つは、『誰かのクリア条件が満たせなくなった時』。
もう一つは、『誰かがゲームで死亡(リタイア)した時』。

二つのどちらかが満たされた時。このゲームは殺し合いのステージへと移行する。
その仮説を、御坂美琴は胸の内に秘めていた。

「私は……」

美琴は崩れ落ちるように地面に座る。それを見た一方通行は、静かに立ち上がる。
今の御坂美琴には、一方通行を殺す『覚悟』は出来なかったのだ。

そして、その彼女の状態に、一方通行は少しだけ安堵していた。
一か八かの賭け。御坂美琴には、大事に想っている人がいるだろうという『仮説』。

一方通行は、根拠のない仮説によって助かった。だが、彼にも『守りたい人(ラストオーダー)』がいる。
こんな自分でも、大事に想う人がいた。なら、御坂美琴にもいる。
それだけの理由で、一方通行は御坂美琴に賭けたのだ。

「(クソったれが……こンなことで殺されそうなるとはな……)」
83 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/24(日) 21:08:53.29 ID:E6yL7Kf00
一方通行は、一瞬だけ彼女を殺してしまおうかと思った。
だが、彼も御坂美琴を殺す『覚悟』は出来ない。

理由は分からない。

ただ、『もう二度と妹達(シスターズ)は傷つけない』。この決意と同じ気がした。
打ち止めも、番外個体も、妹達も、傷つけない。そして、御坂美琴も傷つける『わけにはいかない』。

同じことを繰り返してはいけない。繰り返せば、また『あの時』と同じだ。
様々なことを考えていた一方通行は、いつの間にか唇を噛み締めていた。

だが、ようやく落ち着いた状況で、さらなる混乱を一方通行は味わう。

「御坂!? お前、一方通行か……?」

二人の少年が再び出会う時、彼らの物語はさらなる急速を始める。


【御坂美琴:PLAYER NO.8】
【能力使用時間:残り23時間00分】
84 : ◆ci9XJigihg [sage]:2011/04/24(日) 21:12:32.14 ID:E6yL7Kf00
ここまでです。相変わらず下手な文章で目を汚してしまい、すいません。

それと脱字が……。「(クソったれが……こンなことで殺されそうなるとはな……)」ではなく、
「(クソったれが……こンなことで殺されそうになるとはな……)」です。『に』が抜けてました……。

次の投下は相変わらず分からないです。なるべく早くしますので、お待ち下さい。
それと、次回は少し、違う人の視点になります。お楽しみに!

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/24(日) 21:46:32.96 ID:EKtRryR80
俺はこれくらい展開早い方がスカッと読みやすくて好き
乙乙
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2011/04/24(日) 22:26:58.46 ID:8ubinO/eo
なんで一緒に動くことにした直後に単独行動させてるのか?
これが結局は自分のことしか考えてない上条さんクオリティなのか?
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/24(日) 22:37:51.89 ID:oicVHa7so
書き手の問題
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/25(月) 00:53:43.18 ID:T1jyslBAO
一緒に行動するってよりは協力しあう
みたいなニュアンスなのかな

ただまぁ手分けするならその描写は欲しかったかもね
例えば御坂のPDFで周りに誰もいない事を確認する、だとか
そうなると一方通行との遭遇シチュも変わっちゃうが…
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/26(火) 23:39:14.57 ID:bhlpOowAO
今更気付いたけどPDFってなんだよ
それじゃファイルじゃねぇかww
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/04/29(金) 04:19:18.60 ID:D9OnBCd3o
PortableDifensFly(携帯対空兵器)の略だよきっと。
91 : ◆ci9XJigihg [sage]:2011/04/29(金) 21:37:47.37 ID:oEpNYvhF0
>>86
まさに>>87の仰るとおりです。すいません

>>88
そうですね……やはり、自分はまだちゃんと出来ないみたいです……
気をつけていきますね



では少しですが、投下していきます。
92 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/29(金) 21:38:49.49 ID:oEpNYvhF0
【一日目】【AM 01:00】
【現在地:7階 エリア56】


いつまで眠っていたのだろうか。

あの日、一方通行に『虐殺』された瞬間から、意識がなかった。
今日が何年、何月何日、何時何分何秒、何も分からない。

気が付けば『目が覚めた』。後は、首には首輪が、手元にはPDAが。
そして、自分には『肉体』があった。

「……」

冷え切った部屋で寝ていた少年は立ち上がり、手元に置いてあったPDAを取り、起動する。
慣れた手つきでPDAを操作し、自分の今の状況を確認する。

「ゲーム開始から一時間かよ」

彼は、過去に三回ほどゲームに参加したことがある。
それは遠い昔話、まだ『第二位』と称される前のことになる。
93 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/29(金) 21:39:33.96 ID:oEpNYvhF0
このゲームに参加したことがあるプレイヤーのことを『リピーター』という。

リピーターの特徴として、自ら参加できる権利があり、大半のリピーターは危険人物である可能性が高い。
さらに、ルールは把握しており、ステージの構成やゲーム終了の日時なども知っている。
代わりに、自分がリピーターであることを他のプレイヤーに『ある時点』まで話してはならない。
無論、誰かにリピーターであることを主張すれば、彼の首輪は爆発する。

その『リピーター』である少年の名は『垣根帝督』。超能力者(レベル5)の『第二位』である。

「おい、今回は参加するなんて言ってねえだろ」

「理不尽にもほどがある」と垣根は言うが、無駄に話をしていたことに気が付く。
どうせ『ゲームに勝ち残るしかない』ないのだから。

「殺し合いか。面倒だな」

背筋を伸ばして眠気を覚ます垣根は、部屋から立ち去るために
ドアノブに手を掛けて回し、扉を押して部屋から出て行く。

「あー七階かよ。この部屋の量を見ると吐き気するっての」

部屋を出てすぐ、垣根は辺りを見渡した。瞳に映りこむのは無数の部屋。
この大量の部屋のどこかに、少量の食料があったりするのだが。
今の垣根は食料を求めていない。求めていたのは獲物(ターゲット)だった。
94 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/29(金) 21:40:36.19 ID:oEpNYvhF0
「誰かいねえかな」
「私ならいますけど」

唐突で、感情のこもっていない声に、垣根は少しだけ不安になる。

「テメェは誰だ?」
「心理掌握(メンタルアウト)って言えば分かるかしら?」

『心理掌握(メンタルアウト)』、超能力者(レベル5)の第五位であり、常盤台の女王様である。
垣根もそれぐらいの情報は知っていたが、どういう人物なのか知る由もない。
第一に、垣根にはそんな情報どうでもいいわけだ。

「オイオイ、俺は女王様との交流なんて求めてねえんだ」
「私も、貴方のような下衆と交流なんて求めてません。ただ、情報がほしいの」

「情報なんて持ってねえよ。さっさと失せた方が身のためだぜ? 女王様」
「あら? それは残念。暴力的な解決は嫌なので、精神的な解決でいいかしら?」

彼女は腕を組みながら、垣根を見下すように見ていた。
それに対して、垣根はイラつきを覚える。
95 :シークレットゲーム -INDEX- [saga]:2011/04/29(金) 21:41:41.97 ID:oEpNYvhF0
「女王様お得意の言葉責め(メンタルアウト)ってか? 俺、ドMじゃねえから無理だわ」
「あら? 貴方はグチャグチャにされても、歓喜するドMだと思ってました」

少し前までの垣根の状態を知っていたのか、皮肉なことを彼女は言い放つ。
さらにイライラが募る垣根だが、目覚めたばかりで身体が鈍っていたため、敵意を抑える。

「あーはいはい。いいから失せてくれねえかな? 目覚めたばっかでイライラしてんだ」 
「……いいでしょう。またお会いしましょう、ドMさん」

垣根の様子を見て、彼女は危険だと思ったのか。それとも単に興味が無くなっただけなのか。
彼女は垣根から遠ざかっていった。それを監視するように見ていた垣根は、一言だけポツリと呟く。

「だからドMじゃねえっての」



【垣根帝督:――――――――】   【心理掌握:――――――――】
【クリア条件:―――――――】   【クリア条件:―――――――】
【特殊機能:――――――――】   【特殊機能:――――――――】
96 : ◆ci9XJigihg [sage]:2011/04/29(金) 21:43:49.98 ID:oEpNYvhF0
ここまでです。4レスって少ないですね……申し訳ない

次回はGW中には上げたいと思います。
では、次の投下まで心優しくお待ち下さい!
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/29(金) 21:55:33.55 ID:P9Jyexipo
レベル5多いな
削板出るかな?とにかく頑張れ
98 : ◆ci9XJigihg [sage]:2011/05/05(木) 21:36:22.82 ID:J3b8qsfP0
すいません……更新できそうにないです……
少し用事が長引いてしまい、次回の更新はいつになりそうか分からないです。

いつも予定通りにいかず、申し訳ないです
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/05/05(木) 21:42:49.12 ID:i5zqN00Bo
できたら定期的に連絡頼むぜ
100 : ◆ci9XJigihg [sage]:2011/05/15(日) 17:42:50.66 ID:KfvtJKg20
すいません……これ以上続けれる自信とネタが無くなってしまいました……HTML化依頼を出してきます。
こんな面白みのないSSを読んでいただいて、ありがとうございました。

もし、次があれば頑張ります。本当に申し訳ございません……。
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/15(日) 20:28:54.99 ID:/GMA8vN2o
えっ
えっ
もし次があれば必ず見ます
102 : ◆ci9XJigihg [sage]:2011/05/15(日) 20:40:56.80 ID:KfvtJKg20
すいません!語弊でしたね……。
このSSの続きは無いです。次は恐らく新しいSSになります。

その次があるか分からないですが……とにかく、見てくださってありがとうございました。
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