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僕「復讐」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:04:00.70 ID:nSK6Mh6q0
僕には不思議な力がある

僕「ファイア!」

ジャバジャバ

「ファイア」という詠唱で水をだせる魔法だ
ハハッ、ファイアなのに水とはなかなかシャレてるだろ?
まあ、お遊びはここまでにして
これはそんな僕の激動の人生を綴ったものだ

君達にこの物語を見る勇気はあるかな?
ついてこれないなら閉じろ、勇気ないものには用はない

じゃ、行こうか
勇気ある者
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:04:59.23 ID:Evg68dtSO
僕「ファイア!」

ビシュウウウウウウウウウウウ!!

僕「はぁっ、はぁっ」

先生「はは、こんな程度では全く戦場では通用しないぞ」

僕「ハァッ、ハァッ」

先生「オモチャの水鉄砲レベルだ、鎮火役としても役に立たない」

僕「わ、わかっていますよ」

先生「君は英雄になるもの」

僕「だから、高みを目指し続けろ」

僕「でしょ」

先生「ええ」

先生「だからもっと精進しなさい」

僕「はい」

先生(彼は天才です)

先生(あの年でもう魔法が扱えるとは…)
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:05:45.70 ID:Evg68dtSO
怪物「ぎゃははははは」

怪物「お宝をくでー」

民衆「うわああああああ」

僕「!」

僕(くそっ!予想より早い!!)

僕(占い師さまの予言では一週間後のはず)

僕(占い師様もトシということか…)

僕(だからこそ)

僕(僕は英雄になる)

僕(だから!!)

怪物「ぎゃーす」

民衆「うわああああああ」

僕「にげーーーーーーる!!!!」

僕「死ぬわけにはいかないからな!にげーる!!怪物は兵士がなんとかする!!!」

  僕「僕が命を張る必要はどこにもない!!」  
ド                             ン!
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:06:32.86 ID:Evg68dtSO
僕「はぁっ、はぁっ、ここまで来れば安心だ」

友「?どうしたんだ、お前、息きらして」

僕「!」

僕「ああ、…はぁ、マラソンだ」

友「へぇ、感心だな」

僕「僕は英雄になる男だ」

僕「魔法だけで生きぬけた英雄はいない」

僕「体力、身体能力も必要だ」

友「さすが」

僕「おお」

友「ところでアッチが騒がしいがなんだ?」

僕「ああ」

僕「怪物が来襲しているらしい」

友「お前行かないのか?」

僕「ああ、僕は英雄に『なる』男だから、そういうのは英雄の仕事だ」


友「さすがだな」

僕「よせ、当たり前のこといっただけだ」

友「じゃ、いくか」

僕「おお」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:08:04.92 ID:Evg68dtSO
先生「こい!」

僕「おおお!!」

僕「ファイア!ファイア!!ファイア!!!」

プシュウ! ビシュ! ビチャ!!

先生「ほう」

僕「?」

先生「お前はスロースターターだな」

僕「そうですか」

先生「これが何を意味するか分かるか」

僕「英雄の素質あり」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:08:34.27 ID:Evg68dtSO
先生「違う」

僕「じゃあ何、英雄の素質ありな僕にある欠点なんか『英雄だからこその欠点』しかないはず」

先生「おまえはあくまで『英雄になる者であり』、『英雄の素質のある者』だ」

僕「知ってます、まだ英雄ではありません、自惚れました」

先生「分かればいい」

僕「で、欠点とは」

先生「英雄は常に全力、万全でなければならない」

僕「なるほど」

先生「改善するぞ」

僕「分かりました」

一週間後

僕「はあああああああ!ファイア!!」 ブシュウウウウウ! ピチャピチャ

先生「な!」

僕「はぁはぁ」

先生「わずか、一週間で…?」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:09:11.90 ID:Evg68dtSO
僕「はぁ、はぁ」

先生「むぅ」

僕「この程度で息をきらすとは…」

僕「まだまだ足りない…」

先生(……志も高い)

先生(これはこの学校を卒業する頃には私を超えているかもしれない)

先生(だからこそ…育て方を間違えてはいけない)

先生「僕君」

僕「はい」

先生「占い師様の予言では、二日後○○街に怪物が来襲する」

僕「はい」

先生「近づかないように」

僕「わかっています」

先生「よろしい」

僕「僕は英雄だ、だから死ねない…死にそうな戦場にはまだいかない」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:09:54.95 ID:Evg68dtSO
僕「今日の訓練おわり…帰るか、でも時間あるなー」

僕「それにしても…最近、占い師様の予言も外れ気味だ」

僕「二、三日くらいは近づかずにいよう」

少女「僕くーん」

僕「少女ちゃん」 ドキ

僕(僕の好きな少女ちゃん)

少女「訓練終わったの?」

僕「うん、今日は終わった」

少女「じゃあねぇ」

僕「?」

少女「○○街いかない?」

僕「!」

少女「ん?どうしたの?」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:10:32.10 ID:Evg68dtSO
僕「……遠慮しておくよ」

少女「そう、残念…また明日ねー」


僕「僕は英雄になる者だから近づけない」

僕「繰り返すが、まだ『英雄になる者』、『英雄の素質のある者』、『英雄を目指しているもの』だ」

僕「だから、少女の行動を制限する権限もまだない」

僕「苦渋の決断だ」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:14:19.84 ID:Evg68dtSO
次の日

先生B「やあ」

僕「あれ?先生はどうされたんですか」

先生B「ああ、今日は○○町の復興にいった」

僕「…」

先生B「予言ははずれ、昨日襲われたらしい」

僕「……そ、そんな」

僕「犠牲者は!?」

先生B「多いとだけいっておこう」

僕「うう…」

先生B「君は訓練だけに集中しろ」

僕「…」

僕「はい」

僕(少女ちゃん…無事でいてくれ…!)

僕「ううう…ファイアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 ブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:14:46.54 ID:Evg68dtSO
さらに次の日

先生「先生Bから聞いたぞ、昨日もしっかり訓練していたようだね」

僕「…」

先生「…どうした」

僕「あの」

僕「……○○町の犠牲者リストをみせてくれませんか」

先生「君は」

僕「きにするだけならいいでしょう!!」

先生「…」

僕「…」

先生「…ふぅ」

先生「わかった」

先生「錯乱しないと約束するなら見せよう」

僕「はい」

僕「…」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:15:19.68 ID:Evg68dtSO
先生「これだ」 パラ

僕「…」

僕「!」

僕(多い!)

僕(少女ちゃん…少女ちゃん!!)

先生「…」

僕「!!」

僕「……な」

少女 死亡

僕「…」 パラ…バサ

先生「…」

僕「あ、あ」

僕「うそだ」

僕「そんな」

先生「これがお前の運命だ」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:15:46.64 ID:Evg68dtSO
先生「所詮まだ『英雄を目指すもの』」

先生「守りたいものがいてもまもれない」

先生「自分の将来のため」

先生「残酷だろう?」

先生「今まで何人の人間がこの道を辿ってきたか」

先生「自分の無力さを嘆いてきたか」

先生「この人生を恨んだか」

先生「つぶれたいならつぶれろ」

先生「今までの我慢が無駄になってもいいならな」

僕「う」

僕「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:16:21.95 ID:Evg68dtSO
先生「所詮まだ『英雄を目指すもの』」

先生「守りたいものがいてもまもれない」

先生「自分の将来のため」

先生「残酷だろう?」

先生「今まで何人の人間がこの道を辿ってきたか」

先生「自分の無力さを嘆いてきたか」

先生「この人生を恨んだか」

先生「つぶれたいならつぶれろ」

先生「今までの我慢が無駄になってもいいならな」

僕「う」

僕「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:17:12.19 ID:Evg68dtSO
十年後

先生「…」

僕「…」

僕「久しぶりですね先生」

僕「何年ぶりでしょう」

先生「…」

先生「本当にお前なのか」

僕「はい、そうですよ」

僕「かつて先生のもとで修行した弱虫です」

先生「…」

先生「道を間違ったな」

僕「なぜ」

先生「英雄と狂人は紙一重」

先生「今のお前ただの」

先生「狂人だ」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:17:50.85 ID:Evg68dtSO
先生「あの事件か」

僕「心外だな」

僕「僕はただ」

僕「人を殺そうとする化物を」

僕「抹殺しているだけです」

先生「今のお前は」

先生「使命で私情を隠している…」

先生「ごまかしているだけだ!」

先生「使命にだけ生きない者はいらない!」

先生「国を殺す!」

先生「ここで」

先生「消しておく!!」

先生「かあああああああああああああああああああ」 ボン!ボン!!ボン!!!ボン!!!!

僕「」 ヒュイ

先生「!」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:18:19.31 ID:Evg68dtSO
ボゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!

先生「…な」

先生「指を振っただけで…」

先生「わ、私の攻撃を…」

先生「しかもあの威力」

先生「いつのまに詠唱なしで…」

僕「貴方と一緒にいた時間なんて僕の中では微々たるもの」

僕「貴方の記憶だけで僕を設定しないでいただきたい」

先生「…く」

先生(まずい…こいつは)

先生(一度でも護るべき国民から罵倒されれば)

先生(絶対国を滅ぼす)

先生(……滅ぼせるだけの力がある)

僕「僕が間違っているとまだ言うなら貴方も消しますが」

先生(コイツは英雄として育てるべきじゃなかった)
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:19:13.95 ID:Evg68dtSO
先生(コイツは…)

先生(国の天才異端児秘密特攻隊として育てるべきだったんだ…)

僕「では」

先生「くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

ぼん!ぼん!!ボンバヘ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

僕「」 ヒュ



ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

僕「…?」

僕「手ごたえがなかった」

先生「…」

先生「な」

先生「生きてる?」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:19:53.67 ID:Evg68dtSO
天才異端児秘密特攻隊隊員「大丈夫ですか先生」

先生「…」

先生「お前か」

天才異端児秘密特攻隊隊員「王が心配だからと」

天才異端児秘密特攻隊隊員「秘密裏に尾行させていただきました」

先生「…」

先生「ちょうどよかった」

僕「…」

先生「あいつを消せ」

天才異端児秘密特攻隊隊員「了解」

僕「誰だお前は」

天才異端児秘密特攻隊隊員「天才」

天才異端児秘密特攻隊隊員「さあ死ね」

僕「ふぅん」

僕「僕も天才だよ」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:20:31.29 ID:Evg68dtSO
天才異端児秘密特攻隊隊員「うん」

僕「…?」 ボg-ン

天才異端児秘密特攻隊隊員「知ってるよ」 ドーン

僕「だったら降参しろ」 語オーン!

僕「そうした助けてやるから」 豆ううん!

天才異端児秘密特攻隊隊員「ばぁか」 豆ギャアアん!
 
天才異端児秘密特攻隊隊員「英雄になれなかったからってお前かと思ってんのか?」 部署オオオン!

僕「なんだと?」豆ッドーーーン!!!!!!A

天才異端児秘密特攻隊隊員「俺は英雄になるだけの素質があった」

天才異端児秘密特攻隊隊員「しかし」

天才異端児秘密特攻隊隊員「英雄の資格がない」

天才異端児秘密特攻隊隊員「英雄にふさわしい性格を持っていなかった」

天才異端児秘密特攻隊隊員「それだけだ」

僕「…」

天才異端児秘密特攻隊隊員「先生から抹殺命令が下った」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:25:25.83 ID:Evg68dtSO
天才異端児秘密特攻隊隊員「お前も同列だよ」

僕「!」

天才異端児秘密特攻隊隊員「死ね」

僕「!ファイアシールド!」  ピキイイイイイイイイイン!

ズゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ度オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!
バリイイイイイイイイイイイイイイイイ委員!!

僕「ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」 

僕「ぐはっ!ごほ」

僕「馬鹿な」

僕「この僕の魔法が破られた…?」

天才異端児秘密特攻隊隊員「一番強い奴が英雄と思ったか?」

僕「…」

天才異端児秘密特攻隊隊員「馬鹿め、お前より強い奴なんていくらでもいるんだよ」

天才異端児秘密特攻隊隊員「英雄になる者は一番英雄にふさわしい奴であって一番強いものじゃねぇ」

天才異端児秘密特攻隊隊員「いいことを教えてやろう」

僕「…?」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:27:34.66 ID:Evg68dtSO
天才異端児秘密特攻隊隊員「はっ!」 ドーン!

僕(詠唱なし魔法!?)

ゴ                                           ォッ!

僕「!」 ゾク!

僕「ファイアビクトリーグランドシールドトルネエエエエエエエエエエエエエド!」

ドオオオオオオオオオオオオ音!
魅しイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

僕「ぐっ…おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

ドーン!!

僕「…ぶはぁあーーーっ!はぁーっ!!はぁーっ!!」

天才異端児秘密特攻隊隊員「どうだ」

僕(え、詠唱なしで俺の最大防御魔法が)

天才異端児秘密特攻隊隊員「勝てないと思ったか?」

僕「!」

天才異端児秘密特攻隊隊員「俺は」

天才異端児秘密特攻隊隊員「ただの下っ端だ」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:28:06.86 ID:Evg68dtSO
僕「なんだと!?」

天才異端児秘密特攻隊隊員「では」

天才異端児秘密特攻隊隊員「死ね」

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

僕「ああああああああああああああああああああああああああああああああ」

そして

現・英雄は

処分された

〜光が届かない牢獄〜

僕「…」

女「…」

女「貴方もここに…?」

僕「みれば分かるだろ」

女「そうね」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:28:54.42 ID:Evg68dtSO
僕「くそお」

僕「僕に散々」

僕「世話になっとて…」

僕「これはあんまりだろ…!」

女「私も」

女「国に貢献するため頑張ったのに」

女「危険分子だからって…」

僕「そうか」

僕「復讐してやる」

女「…」

女「私も」

女「手伝います」

僕「そうか」

女「はい」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:29:40.69 ID:Evg68dtSO
女「あっ…はぅ…ん…ふぅっ…」

僕「はぁ…はぁ…うっ!」

女「んん!」

僕「はぁ…はぁ…はぁ…」

女「はぁ…はぁ…はぁ…」

僕「……」

女「……」

僕「…」 チュ

女「ん」

僕「」

女「」

僕「…」

女「…」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/12(火) 17:29:55.31 ID:QKFAWmZAO
なんだただの邪気眼か
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:30:56.20 ID:Evg68dtSO
僕「危険分子と危険分子の子として生まれた子」

女「…」

僕「国にとってどれだけこわいものになるかな?」

女「……」

僕「あは」

僕「はぁーっ!ははああはああははああははははははっは!」

女「ねえ」

僕「?」

女「もっとしよ?」

僕「分かった」

――――――
―――――
――――
―――
――



???「さて出るか」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:31:25.59 ID:Evg68dtSO
???「お父さんとお母さんを苦しめた」

???「国に」

???「復讐する」

???「長かった」

???「ここを出る第一条件が」

???「お父さんとお母さんを殺すことなんて」

???「辛い」

???「でもそれ以上に」

???「復讐心が強い」

???「いこう」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:32:03.05 ID:Evg68dtSO

子「はぁっっ!」

ドズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!

兵隊「!」

兵隊B「な、なんだ!?」

兵隊C「!!」

兵隊D「し、下からだ!」

兵隊「…」

王「な、なに」

王「あのどんな方法でも壊せない防壁で囲まれている光も届かない牢獄から脱走者!?」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:32:36.64 ID:Evg68dtSO
先生「!」

先生「何だと!?」

兵隊「確認も取れています!」

兵隊「現在脱走者は城の中を暴れまわって…」

先生「むぅぅ!」

先生(あの牢獄には現在、英雄と王子の側室候補だった女しかいない…)

先生(あそこから脱獄できる奴は英雄!」

先生「くそ!天才異端児秘密特攻隊を呼んで来い!」

兵隊「はい!」

ダダダ

先生「…くそ!やはり死刑にすべきだったんだよ!勿体無いからと生かすから…」

子「すいません」

先生「!!」 ゾク!

子「…」

先生「…誰かな」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:33:10.15 ID:Evg68dtSO
子「いえ、僕の正体なんかどうだっていいんです」

先生「……」

先生(この少年…やばい)

子「質問に答えてください」

先生「…今、忙しい」

子「…」

スパン!

先生「ぐ」

先生「ぐあああああああああああ!腕がアアああ!!」

子「答えろ」

先生「…なんだ…」

子「先生とかいう奴と天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端っていう奴を教えて欲しい」

先生「!」

先生「それが…」

スパン
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:37:12.40 ID:Evg68dtSO
先生「ま」

ギュシャ!

子「お前か」

子「そして」

兵隊「ひぃっ!」

子「」 ヒュ!

兵隊「ぎゃあああああああああああああああああああああああ」

子「答えろ」

子「天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端って知ってる?」

兵隊「…」

子「知ってるならどこにいるかを」

兵隊「…わかりました!いいますから殺さないで!」

子「ふ」

子(脆いな…この国も)
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:37:40.00 ID:Evg68dtSO
子「なるほどなるほど今は下っ端卒業しているんだ」

兵隊「では」

子「」 ヒュ

兵隊「ぎゃ!」 ドシャ

子「俺の復讐はこの国」

子「すまんね」

天才異端児秘密特攻隊隊員C「!」

天才異端児秘密特攻隊隊員B「き、貴様!」

子「……死ね」

子「雑魚には用はない」

天才異端児秘密特攻隊隊員B「なんだとおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

天才異端児秘密特攻隊隊員C「死ね!!」

子「」

ゴシャ

子「さて、待っていなさい天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端ちゃん」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:38:27.64 ID:Evg68dtSO
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「…」

子「おはよう」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「貴様が脱獄者なのは報告を受けている」

子「」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「しかし貴様は牢獄にはいなかった」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「どういうことだ」

子「簡単です」

子「あの英雄とその妻になった女の子」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「…!」

子「一緒にすべきじゃなかったね」

子「絶対出ることが出来ない牢獄だからこそのミス」

子「その前に殺しておくべきだった」

子「馬鹿だな」

子「排斥するくせにもしもと欲をかいた馬鹿の結末だ」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「フ」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:39:02.85 ID:Evg68dtSO
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「フハハハハハハハハ!!」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「いうねぇ!」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「確かに王の下した結論がこの悲劇を生み出した!」

子「…」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「しかし!」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「こんなときのために」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「俺等がいる!」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「父のときのように鎮圧してやる!!」

子「フ」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「?」

子「フハハハハハハハ!!」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「!?」

子「鎮圧する?」

子「寝言は寝て言え」

子「身の程を知れ」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:39:51.14 ID:Evg68dtSO
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「きっ!」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「かあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

ズ度オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

子「フゥ…」 ヒューん

グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「なぁっ!」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「はじき返した!?」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「詠唱無しで!?」

子「お前が父にやったことと同じだ」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「そうだな」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「では!」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「こちらは詠唱あり本気の本気の魔法で行く!」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「グレねえエエエエエエエエエエエエエエエエエエエドハンマアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

子「…」

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:40:25.02 ID:Evg68dtSO
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「直撃した」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「避ける暇もなかった」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「勝ったな」

子「はぁ」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「!」

子「つまんねええな」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「…」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「ば、馬鹿な!直撃したはずだ!!」

子「簡単な話さ」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「どんなトリックを使った!」

子「ただ」

子「僕の体が君の攻撃より頑丈だった」

子「それだけ」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「う」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「うわああああああああああああああああああああ!隊長おおおおおおおおおおおおおおお!!」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:40:50.65 ID:Evg68dtSO
子「ああ、隊長なら」ヒュ

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「!?」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男(回り込まれた!?」

子「ほら」

ゴロン

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「…」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「こ、これは…」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「隊長の兜…」

子「2秒で終わった」

子「君のほうが長持ちしているよやったね」

子「まあ」

子「僕が遊んでいたからだけど」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「…は、はは」

天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「あははははははははっは」

子「さあ死ね」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:44:42.51 ID:Evg68dtSO
こうして英雄を処分した国は滅びた

英雄の子によって

この事実に驚愕した他国は

同盟を組む

こうして出来た世界連合と

子の一族の

戦争が続いた
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:45:45.10 ID:Evg68dtSO
戦争は1000年以上続く

そしてどちらにもつかない一人の少年が

次の話の主役となる
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 17:46:48.25 ID:Evg68dtSO
少し休憩しまふ
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/04/12(火) 17:50:45.98 ID:y4MyvOXXo


続きを期待して待ってる
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/12(火) 21:25:40.69 ID:hmkWX5vi0
今北産業で説明して
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/12(火) 21:46:55.47 ID:A4BKntsDO
面白い
誤字脱字が多少あるね
擬音はわざとだろうけど
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/12(火) 21:49:38.22 ID:hg85bHKvo
期待
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:21:21.85 ID:Evg68dtSO
〜第二章〜
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:22:24.22 ID:Evg68dtSO
大好きだった幼なじみの二人が
謎の死を遂げた

いつもいつも一緒に遊んでいた三人
ただの友情の関係に恋愛感情が含まれ始める

僕の幼なじみ、男と女は恋人になった
別に不満はない
二人が幸せなら、それでよかった

でも

そんな僕の願いは

引き裂かれた

だから

「復讐するのさ、誰かも分からない犯人にね」

今日も僕は行く
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:22:59.03 ID:Evg68dtSO
師匠「ふふ、ふははははは!オマエマジでアイツに手ェ出すわけ!?」

復讐者「ええ」

復讐者「知ってるのですか?」

師匠「ああ…」

師匠「てめぇの話が本当ならアイツしかいねぇ」

復讐者「……」

師匠「あんな殺し方できる奴はアイツしかいねぇ」

復讐者「……くわしく」

師匠「知ってるのは噂だけだ、居場所なんかしらねぇ……とにかく奴を倒すのは不可能だ」

復讐者「……だったら何故僕を鍛えたのですか」

師匠「人を鍛えるのが趣味で、人の自殺行為を止めるほど善人じゃねぇってだけさ」

復讐者「……お世話になりました」

師匠「じゃあまた、地獄でな」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:23:35.26 ID:Evg68dtSO


復讐者「?」

不良「おらっ!金だせや!!」

少年「わ、わかりましたから、もう殴らないでください…ぐあっ!」

不良B「だったら早くだせや」

少年「わ、わかりました」

少年は財布からお金を渡そうとしている

不快だな
不良の集団も、あの少年も
特にあの少年
理不尽に抗うことができながら、諦めて屈する

僕は、幼なじみの二人を知らない間に殺された
抗うチャンスすら与えられず

復讐者「オイ」

不良「ああ〜?なんだテメ〜〜??」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:24:10.75 ID:Evg68dtSO
復讐者「消えろ、この世から」

不良「ああ!?」

不良は僕に殴りかかる
だが、遅い
僕の『メ』は高速すら見切る
すばやく不良の拳に反応し、懐に入る

鋼鉄を粉々にする正拳突きで、その不良を沈める

不良C「なにぃっ!!」

復讐者「耳障りだ」

ガン!ドガン!場コン!

不良B「あ…あ…」

復讐者「……」

少年「……あ、ありが…」 ドガッ!

少年「ぐふっ…」 ドサッ

復讐者「くだらないことをした」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:25:06.69 ID:Evg68dtSO
復讐者「しまった、金がない」

僕は今まで師匠の下修行をしていた
食料は師匠の住処の隣にある森で確保し、寝床はそこらへんの地面だった
金を使った生活はしたことがなかった

復讐者「この修羅の道を辿る事を決めてから、普通の人間の生活ってヤツを忘れてたよ」

復讐者「仕方がない、そこらへんの森で食料を確保しよう」

少年「ね、ねぇ」

復讐者「?」

復讐者「…きみは」

復讐者「何?」

少年「よかったら、ウチにこない?」

復讐者「なんで」

少年「だってお金ないんでしょ?口に出てたよ」

復讐者「……」

少年「決まりですね」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:25:41.18 ID:Evg68dtSO
復讐者「……目覚めるの早いね」

少年「何がですか?」

復讐者「死なない程度には手加減したが、こんなに早く目覚めるほど弱めたつもりもない」

少年「……殴られるの、慣れてますから」

復讐者「ふーん」

少年「あ、ここです家」

復讐者「……ちっちゃいね」

少年「へ、へへ、貧乏ですから」

復讐者「……遠慮しとくよ」

少年「え!?何故ですか!?」

復讐者「キミ一人で精一杯って感じじゃないか」

少年「そ、そんなことないですよ」

少年「……」

少年「お礼がしたいんです」

復讐者「……あっそ」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:26:16.23 ID:Evg68dtSO
弱虫の癖に人一倍お人よし
似ていた
かつての幼なじみの男に

だからこそ

復讐者「僕は修羅だ、復讐者だ」

少年「……え?」

復讐者「キミと関わっている暇なんてない」

少年「……な、なに言って」

復讐者「その親切な心だけうけとっとくよ」

復讐者「じゃ」

少年「あ」

復讐者(似ているからこそ、怖い)

少年「また来てください」

復讐者「…」

復讐者「チッ」

復讐者「僕も弱虫だ」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:27:08.92 ID:Evg68dtSO
そして去った
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:27:34.31 ID:Evg68dtSO
〜偽りの館〜

男爵「きゃーっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃ!!」

偽りの館
人々の間で近づいてはいけない危険な場所として知られていた
そこでは人体実験が行われているという
これまでも取り締まりに向かった軍隊が行方不明になっている

どうしようもないから、放置されていた

男爵「あの方の下についてからはいい事づくめだぎゃ!」

男爵「人間を実験に使っても、誰も気付かない!!つかいほーだい!!」

男爵「きゃーっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃ!!」

男爵「さぁ〜って、今日はどんな実験をするかなぁ〜」

男爵「きゃーっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃ!!」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:28:17.86 ID:Evg68dtSO
僕は、あの少年と別れてからある町に流れ着いた
そこには奇妙な噂があるらしい

人攫い
そして、それが野放しにされている
町の実権を握っていない者の行為を黙認
おそらく手に負えないからである

僕はその『ニオイ』に反応した

復讐者「で、どうなの?」

村人「そ、その…」

復讐者「へぇ」

復讐者「……面白いじゃないか、軍隊すら敵わない」

復讐者「奴に関係あるかもね…」

復讐者は知らない
偽りの館の主は
かつて世界連合と互角にやりあったあの一族の同盟者ということを
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:28:54.35 ID:Evg68dtSO
男爵「きゃーっきゃっきゃっきゃっきゃ!!」

男爵「今日も人間を使って実験するぎゃー!!」

男爵「オイ!誘拐ロボ!!」

誘拐ロボ「ハイ、ダンシャクサマ」

男爵「攫ってこぉーい!!」

誘拐ロボ「リョウカイ」

男爵「きゃーっ…きゃっきゃっきゃ……」

男爵「にぃっ」

男爵「……きょぉーは、どーんな実験するかなぁー」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:29:30.84 ID:Evg68dtSO




宿

宿の人「あ、あんたココから早く出て行ったほうがいい」

復讐者「なんで?」

宿の人「人攫いの噂を知らんのか」

復讐者「知ってるよ、それが狙い」

宿の人「!」

復讐者「今日の昼間は見つからなくてね」

宿の人「……本気なのかい」

復讐者「うん」

復讐者「何でこの町の人間は出て行かないの」

宿の人「町が好きだからだ」

復讐者「ふん」

復讐者「いい町だ」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:30:05.64 ID:Evg68dtSO
人「きゃああああああああ!」

誘拐ロボ「ツカマレ、ニンゲンドモ」

人「きゃー!偽りの館の誘拐ロボだー!!」

人「助けてー!!」

誘拐ロボ「カンネンシロ」

?「キミがね」

誘拐ロボ「!!」

誘拐ロボの背後から声が聞こえた
この誘拐ロボ
気配を感じることに長けている

そのロボが後ろを取られた…!

誘拐「キ…!」

誘拐ロボは素早く振り向くが、一瞬で
手、足を千切られ、胴体を横に真っ二つにされた

誘拐「ガ、ギ」

復讐者「ねぇ」

復讐者「僕を、その館に連れてってよ」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:35:18.07 ID:Evg68dtSO
誘拐ロボ「ガ」

「昼間行ったんだけど、見つからなくてねー」

手足を千切られ、胴体が半分になった誘拐ロボは何もできなくなり
謎の少年に担がれている

「人によると、夜にしか見えないらしいじゃん」

誘拐「……」

「しかも日に日に場所が変わると…」

誘拐「……ガ」

「だから案内してよ」

誘拐「…ギ!」

「おっと」

誘拐「!!」

自爆しようとした
しかし、即座に体内にあった爆弾を爆発させるスイッチをもぎ取られた
思考を読まれた…?しかもさっきから何故ヤツの攻撃を読めず、反応すらできない…?

誘拐「……」

「案内してよ」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:35:51.60 ID:Evg68dtSO
誘拐「……ナ、ナニモノダ」

「僕?」

復讐者「復讐者」

その言葉で悟った
今までの疑問が解消された

そうか
次元が違うのだ
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:36:19.76 ID:Evg68dtSO
ガチャ

偽りの館の扉が開かれる
中には一つの階段があるそれ以外は部屋の扉ばかりであった
光などはなく、まるでこの館の闇を表しているように暗い

復讐者「どこにキミの主がいるの?」

誘拐ロボ「カイダンノ、ウエ」

復讐者「ありがと」

―――
男爵は誘拐ロボが人間を連れてくるのを待っていた
だが、遅い
いつもならとっくに二、三人引きつれて帰ってくる時間だ

男爵「……やられたか?だがロボに敵う人間などこの町にはいなかったはずだが」

その時、男爵の部屋の扉が開いた
だが男爵に笑みはない

開けた者が、ロボでなく
見知らぬ人間だからだ

復讐者「やあ」

男爵「誰だい?」

復讐者「復讐者」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:36:58.43 ID:Evg68dtSO
男爵(?誘拐ロボ)

男爵「……」

男爵「フムフム、誰の復讐かね?残念ながら実験に使った人間の顔は覚えていないのだよ」

男爵「だって、脅える顔がかわいそうでかわいそうでしょうがないんだもの…」

男爵「でもちゃんと復讐はうけるよ、貴方の」

ここで男爵の言葉は途切れた
復讐者が、担いでいた誘拐ロボを潰したから

復讐者「復讐の相手はお前じゃない」

復讐者「だが、お前がほしい情報を持ってそうだからきた」

男爵「ふぅん」

復讐者「最初はね、大人しくしてれば話すだけで許そうと思ってたけど…」

復讐者「かなりムカついたから潰す」

男爵「ほほぉーう!!」

男爵「私に勝てるとでも!?」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:38:11.84 ID:Evg68dtSO
復讐者「はっ!」 ヒュ

男爵「ほっほ、どこを狙っておる?」

今さっきまで目の前にいた男爵の声が
真後ろから聞こえた

復讐者「!」

男爵「ほい♪」ザクッ

復讐者「ぐああ!」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:38:39.01 ID:Evg68dtSO
倒れこむが、瞬時に起き上がる
そして男爵から距離をとる

復讐者「……」

男爵「おやおや、元気な突進はおしまいかい?」

復讐者(……どういうことだ)

男爵「頑丈だね、今のかすっただけでも即死の毒だよ」

男爵「今までい〜っぱい実験してきたからねぇぇ」

復讐者「!!」

僕はサイドステップを繰りかえす
高速で動くため、二人いるように見える

その間も男爵は動じず笑っている

二つの僕の内一人が仕掛ける

僕に対して、男爵は腕を振る
それをバックすることにより避けた

と、思ったがやはり

男爵「後ろだよ」

ザクッ!!
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:39:38.67 ID:Evg68dtSO
復讐者「かぁ…っ!」

男爵「がんばれがんばれ〜」

馬鹿にした声の元へ、裏拳を放つが
男爵は既に前にいた

男爵「うぅ〜ん、できるけどやっぱり普通の人間より凄いだけだったなぁ〜」

復讐者「……」

男爵「普通の人間がネズミなら、キミはかわいい猫だね」

復讐者「へぇ」

男爵「でももう飽きた」

復讐者「?」

男爵「ふひひ」 モクモク

ばりばり!

復讐者「うわあああああああああああああああああああああああああああああ」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:40:09.67 ID:Evg68dtSO
男爵「きゃきゃきゃー、今日は実験に使う人間がいないから君が」

動かない復讐者に
呟く

男爵「実験に使われてくれるかい?」

復讐者「!!」

復讐者は薄れた意識を覚醒させる

ふざけるな

許さない

僕の人生はアイツへの復讐のためにある

こいつの実験の為にあるんじゃない

しかも

途中で倒れて

復讐者「……たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああまるかあぁぁぁっぁぁぁぁあ!!」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:40:44.14 ID:Evg68dtSO
男爵「なに!!」
 
復讐者「はああああああああああああああああ!!」 ドンッ! ぶお

男爵「きゃ!」

だがやはり男爵には届かない
後ろだ

しかし

復讐者「うああああああああああああああああああ!!」

男爵「!!」

恐ろしい同等の速度で後ろを振り向き
そこにいる男爵に

復讐者「はぁああ!!」

グシャッ!!

男爵「ぎゃあああああああああ!!」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:41:19.52 ID:Evg68dtSO
ドシャゥ

男爵「きゃー…」

復讐者「はぁっ、はぁっはぁっ」

トドメをさす
体を貫いた

男爵「か…」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:42:02.34 ID:Evg68dtSO
復讐者に殴られた少年は、走っていた

少年「あの復讐者についていく」

少年「そうすれば、弱い自分を変えられるかもしれない」

少年「変えたい」

走る
だが、何故か急いでしまう

なぜだろう

復讐者に逸早く会いたいからだろうか

少年「はぁ、はぁ」

少年「いそげいそげ」

少年は急いで走る
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:47:10.64 ID:Evg68dtSO
偽りの館

復讐者「ハァッ、ハァッ」

男爵「」

復讐者「……もう目、覚めているんでしょ、おきないともうトドメさすよ」

男爵「…………きゃ、ばれていたか」

男爵「じゃが、動けないのは本当だ、なかなかやるねキミ」

復讐者「うるさい」

少年「質問に答えろ」

男爵「……」

復讐者「バックに誰かいるのか?」

男爵「……」

復讐者「貴様なら軍隊を蹴散らすことも可能だろうが、町を黙らすまではおかしい」

男爵「……」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:47:39.99 ID:Evg68dtSO
復讐者「この町の権力者は世界連合に加入している」

男爵「……」

復讐者「この町を黙らすということは、世界連合すら黙らしているということだ」

男爵「……」

復讐者「今闘って、分かった」

復讐者「世界連合ともなれば貴様を討ち取ることができるやつの一人や二人存在する」

男爵「…」

復讐者「世界連合すら黙らすほどのバックがいるということになる」

男爵「…」

復讐者「それは、誰だ」

男爵「」

復讐者(……僕の幼なじみの事件も世界連合は捜査断念したものだ)

復讐者(なにか、ある!)
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:48:23.43 ID:Evg68dtSO
男爵「……語れば、死ぬぞ」

復讐者「キミが?キミに黙秘権があるとでも」

男爵「お前がじゃ」

復讐者「……」

復讐者「それを決めるのは、キミじゃない」

男爵「決めるのは、あの方じゃ」

復讐者「……」

男爵「あの方にはそれほどの力がある」

男爵「最近の子は知らないかな」

男爵「あの伝説を」

男爵「国を一人で滅ぼし、世界連合ともまともにやりあった…」

復讐者「……」

復讐者「言って」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:48:55.43 ID:Evg68dtSO
男爵「……仕方ない、どうせ死ぬなら」

復讐者「……」

グシャ

復讐者「…!」

男爵は破裂した

復讐者「自害!!」

「チッ!」

男爵は破裂した後、砂になって散った

復讐者「くそ」

復讐者「またふりだしか」

??「なんだ、男爵のやつ、死んだのか」

復讐者「!!」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:49:53.50 ID:Evg68dtSO
?「せっかく魔法おしえてやったのに」

?「お前が男爵をやったのか?」

復讐者「だれ」

復讐者(ダメージを負って集中力が散漫していたとはいえ、接近に気付かなかった)

?「俺か?」

復讐者「」

?「俺は」

?「コイツのボス」

復讐者「!!」

ボス「…ん、んん〜〜?」

復讐者「?」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:51:08.93 ID:Evg68dtSO
ボス「お前、におうなぁ」

復讐者「何が」

ボス「ん、いやね、俺の専門は殺し屋なんだけどね」

復讐者「」

ボス「過去に殺したやつの匂いがするんだよ」

復讐者「」

復讐者「な、に」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:51:39.70 ID:Evg68dtSO
ボス「うん」

ボス「俺記憶力いいから確かだよ」

復讐者「……写真みるかい?」

ボス「ああ、見てみる、匂いと記憶を総動員してみる」

復讐者「これだ」 ピラ

ボス「……うーん」

ボス「……」

ボス「うん!こいつらだ!!男女二人だったし!!こいつら!!!」

その瞬間僕はやつに飛びかかった
痛みも疲れも忘れて、ただ全力で
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:52:28.22 ID:Evg68dtSO
ボス「お、やっぱ復讐か」




























ただ、やつが指をふった
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:53:00.15 ID:Evg68dtSO
それだけで僕の身体は斜めに引き裂かれ
血を噴出し
僕は倒れた

師匠の下で鍛えた

強靭さ
動体視力
反射神経
思考力
忍耐力
生命力
回復力
その他もろもろ

全く役に立たないまま
鮮血を撒き散らし、倒れた
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:53:30.90 ID:Evg68dtSO
復讐者「あ、あ」

意識はまだ繋がっていた
だが、もう動かない
腕は片方は千切れて少し前に落ちている
例えそうでなくても無理だっただろう

復讐者(ぼくは)

復讐者(この時の為に…)

復讐者(何やってる!)

復讐者(動けエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!)

復讐者(俺の人生はこいつへの復讐!こいつへの復讐は俺の人生!!)

復讐者(だからコイツの息の根を止めれば!それでいいんだ!!)

復讐者(だからああああ!!!)

ボス「あ、まだ息があったのか」

ぐしゃ
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:53:56.24 ID:Evg68dtSO
少年は見た

ある男に殺された

あの時の強い復讐者を

復讐者「」

少年「え?」

ボス「ん?」

少年「な?」

ボス「ああ、こいつの知り合いか?てことはお前も同士??でも、こいつのニオイはするけどあの二人のはしないな」

少年「え?」

何を言っている
殺されている
こいつが?
復讐者?

少年「ああはははははははははははははあははははっはは」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:54:46.53 ID:Evg68dtSO
ボス「壊れたか、つまらん」

ボス「復讐者を返り討ちにする遊びは面白いのになぁ」

ボス「夢かなわず、倒れる」

ボス「最高の顔をしながら、つぶれる」

ボス「まあ、世界各地に俺を恨む復讐者はいくらでもいるだろうが」

ボス「俺の期待を損ねた責任を取れ」

少年「あはははははははははははははははははははははははははははは」

壊れている少年にボスは殴りかかる
そして、少年はつぶれる
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 22:55:24.07 ID:Evg68dtSO
ボス「……」

???「……」

ボス「お前か」

少年「あははははあははははははははははははははは」

師匠「久しぶりだな」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:00:55.53 ID:Evg68dtSO
師匠「……あいつは」

師匠は死んでいる復讐者に目を向ける

ボス「あいつか、俺に復讐しようとしたが力及ばずだ」

師匠「そうかい」

ボス「やっぱりな、懐かしいお前の匂いもすると思った」

師匠「」

ボス「師匠かなんかか」

師匠「」

ボス「俺を倒すためか?やめてくれよ魔法も使えなくなった退化類が俺に敵うわけないだろ」

師匠「」

ボス「そこはとめる所だよ、復讐なんてむなしいからやめとけって」

師匠「」

ボス「若い命を惜しめよ」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:03:18.76 ID:Evg68dtSO
師匠「ふふふふ」

ボス「?」

ボス「なんだ」

師匠「おめでたいな、かつて一人で王国を滅ぼし、世界連合とはりあった子の子孫様は」

師匠「復讐は復讐を生む」

師匠「俺の復讐心が、あそこの復讐者に燃え移り、その炎が」

師匠「ここにいる少年に燃え移った」

ボス「」

師匠「俺はこいつを育てるぞ」

ボス「その少年が俺に勝てるとでも?」

師匠「さあな、でもこの少年の復讐心もいずれ誰かに燃え移る」

ボス「」

師匠「お前は終わらない復習の連鎖にいつか絞め潰される」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:04:05.54 ID:Evg68dtSO
師匠「ふ、ふふ」

ボス「」

師匠「ふはああああああああああああああああああああああああああははははははは!!」

笑い飛ばし、師匠は少年とともに消えた
かつて育てた復讐者を残し
ボス「」

ボス「フン」

ボス「あわれなのはこいつだな」

ボス「一番の悪はお前だよ、師匠さんよ」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:09:07.77 ID:Evg68dtSO

復讐者「」

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:09:38.18 ID:Evg68dtSO
男「ねぇ」

復讐者「ん」

女「僕らね」

復讐者「?」

男・女「つきあうことになったんだ」

復讐者「・・・」

復讐者「え!?」

男「ホントさ」

女「びっくりした」

復讐者「うん」

復讐者「・・・」

男「ごめんね」

復讐者「何が」

女「勝手に」

復讐者「いいさ」

復讐者「幼なじみ、親友じゃないか」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:11:00.61 ID:Evg68dtSO
男「そうだね」

女「そう言ってくれてよかった」

復讐者「にこ」

―――

ん?
これは何だ
僕にない記憶

ん?

男「……」

女「……」

男「いいやつだったなぁ」

女「そうね」

男「こんなに腐った俺たちを親友といってくれた」

女「そうね、私達のこと知らないとはいえ、うれしい」

何を
言っている?
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:11:53.44 ID:Evg68dtSO
男「親がいない」

女「しかも私達の親は妖怪の子孫だった」

え?
初耳だ

男「寂しかったけど支えてくれたのが」

女「貴方とあいつ」

男「君とあいつ」

親がいない?親が妖怪の子孫??

・・・・・・・・・・・・・・

そういえば、僕
あの二人の詳しいことは

男「嬉しかった」

女「でも私たちは他の誰からも受け入れられない」

何も知らない
受け入れられない?
学校でそんなこと…

僕以外の誰とも話していなかった…
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/12(火) 23:12:26.41 ID:9r4SFxjho
そこはかとなく感じる厨ニ臭
これは期待
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:12:49.81 ID:Evg68dtSO
男「最後にアイツから嬉しいことを聞いた」

女「うん」

男・女「じゃあね」

あああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああ
あああああああああああああああ
あああああああああああああ
あああああああああああ
あああああああああ
ああああああ
ああああ
あああ
ああ


――――
ボス「お前は本当にむなしい人生おくったよ」

ボス「あの二人、俺が殺さなくてもお前の知らないところで死んでいたんだから」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:14:20.40 ID:Evg68dtSO
僕は
死んだ

けど

死にながら、生きた

男「な!?」

そして魔法使いすら凌駕する憤怒を得た

そしてあれだけ遠かった
復讐の相手を

ズシャ

男「ぐああああああああああああああああああああ!!!」

潰し

復讐者「ふひゃ、ぐひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:15:36.27 ID:Evg68dtSO
ボスには恋人がいた
その恋人は、師匠の下を去ってから初めて流れ着いた町出身だった
その恋人が、僕にたどり着き復讐しに来た

その恋人が死んだら、その恋人が好きだった優男が復讐者となる
僕の元に復讐しにきた

その優男は

あの弱虫で、人一倍お人よしの少年の兄だった

後に
僕の為に復讐者となった少年は
僕と対峙する
変わってしまった僕と
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/12(火) 23:16:48.76 ID:Evg68dtSO
眠くなりました寝ます
またいつか
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/13(水) 01:24:44.50 ID:Od275wEuo
最後らへん意味不乙
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 18:21:58.46 ID:8Oe9ce1SO
復讐者「久しぶりですね」

復讐される者「ああ」

復讐者「なぜ」

復讐される者「?」

復讐者「僕がここに来たか分かりますか」

復讐される者「愚問だな」

復讐される者「復讐のためだろ、復讐者」

復讐者「やはりね」

復讐される者「?」

復讐者「その答えが返ってくると思いましたよ」

復讐される者「それ以外ないからな」

復讐者「違います」

復讐される者「?」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 18:22:51.45 ID:8Oe9ce1SO
復讐者「僕は復讐者ではありません」

復讐される者「何?」

かつて弱虫でお人よしだった少年だった青年「復讐の醜さを止める者」

復讐されるはずだった者「!!」

復讐の醜さを止める者「もう、やめましょう」

復讐されるはずだった者「嘘を付くなぁ!!」

復讐の醜さを止める者「本当です」

復讐されるはずだった者「……わけが分からない!!」

復讐の醜さを止める者「貴方は」

復讐の醜さを止める者「ただ」

復讐されるはずだった者「……」

復讐の醜さを止める者「二人の幼なじみに」

復讐の醜さを止める者「教えてほしかっただけでしょう」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 18:23:23.28 ID:8Oe9ce1SO
復讐の醜さを止める者「二人が寂しかったなら満たしたかった」

復讐の醜さを止める者「二人がいじめられていたならまもりたかった」

復讐されるはずだった者「やめろ…」

復讐の醜さを止める者「二人が死にたいなら、生かしたかった!」

復讐されるはずだった者「やめろ!!」

復讐の醜さを止める者「ただ、教えてくれないことが寂しかっただけなのです」

復讐されるはずだった者「う」

寂しがり屋「うわああああああああああああああああああああああああああああああん」

復讐の醜さを止める者「…」

復讐の醜さを止める者「帰りましょう、日常へ」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 18:24:06.11 ID:8Oe9ce1SO
師匠 小屋


師匠「つまらねぇ」

寂しがり屋「?」

復讐の醜さを止める者「?」

師匠「てめーらは俺の修羅だ」

復讐の醜さを止める者「……」

師匠「誰のおかげでここまでの強さ、化物に意見できる勇気を手に入れられたと思ってやがる」

師匠「復讐の連鎖を断ち切るなら、復讐者を片っ端から狩る修羅になれ」

寂しがり屋「」

復讐の醜さを止める者「…」

師匠「世話になった、願いをかなえることが出来る力をくれた」

師匠「そんな師匠に報いるのが礼儀だろ」

復讐の醜さを止める者「…」

寂しがり屋「」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 18:25:03.94 ID:8Oe9ce1SO
寂しがり屋「……わかっています」

寂しがり屋「ですけど」

寂しがり屋「変わるんです」

師匠「……」

さく

寂しがり屋「ぐはぁ!!」

復讐の醜さを止める者「!」

師匠「この恩知らずがァァ!!」

復讐の醜さを止める者「師匠!」

師匠「けらっけらああああああああああああああああああああ!!!」

師匠「いひひ、いひいいひひひ」

師匠「確かに俺はあの男に復讐して破れた」

師匠「しかし生き延び、再戦のために鍛えた」

師匠「分かったんだよ、自分もあの男と同じになってることが」

師匠「戦闘狂になっていることが」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 18:26:11.85 ID:8Oe9ce1SO
師匠「にんげんってのはそうなんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

師匠「世の摂理なんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

師匠「だったらそれに習うのが人間だよオオオオオオオオオオオオオオオオ」

復讐の醜さを止める者「……く」

寂しがり屋「…」

復讐の醜さを止める者「え?」

光ある復讐者だった寂しがり屋「でも」

光ある復讐者だった寂しがり屋「復讐の醜さを止める者はその摂理から外れた」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 18:27:00.16 ID:8Oe9ce1SO
光ある復讐者だった寂しがり屋「私や貴方と違って」

師匠「う、う」

光ある復讐者だった寂しがり屋「だから」

師匠「うう」

光ある復讐者だった寂しがり屋「復讐の醜さを止める者に近づくのは止めなさい」

師匠「うわあああああああああああああああああああああああああ」

復讐の醜さを止める者「あっ!」

光ある復讐者だった寂しがり屋「はっ」

師匠「離せ!離せエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」

光ある復讐者だった寂しがり屋「じゃあな」

復讐の醜さを止める者「まって!」

光ある復讐者だった寂しがり屋「ごめん」

光ある復讐者だった寂しがり屋「俺は来世で、頑張る」

光ある復讐者だった寂しがり屋「コイツを止めなきゃ、お前まで死ぬ」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 18:27:49.00 ID:8Oe9ce1SO
光ある復讐者だった寂しがり屋「死んでいる俺をこの世に繋ぎとめている力を使い!!」

師匠「くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

復讐の醜さを止める者「うわああああああああああああああああああ」

光ある復讐者だった寂しがり屋「ふ」

光ある復讐者だった寂しがり屋「バカだな、男と女」

光ある復讐者だった寂しがり屋「この世も捨てたものじゃない」

光ある復讐者だった寂しがり屋「こんなクズのために泣いてくれる人がいる」

光ある復讐者だった寂しがり屋「お前たち二人の判断は早漏だよ」

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

復讐の醜さを止める者「光ある復讐者だった寂しがり屋あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

その日
光ある復讐者だった寂しがり屋は死んだ
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 18:28:39.46 ID:8Oe9ce1SO
数年後

復讐の醜さを止める者だった現・父「強く生きろ」

復讐の醜さを止める者だった現・父の子「うん!」

復讐の醜さを止める者だった現・父の妻「またその話?」

復讐の醜さを止める者だった現・父「ああ」

復讐の醜さを止める者だった現・父「父さんを変えた、偉大な男がそうだったから」



かつて幼なじみを殺され
復讐者だった光ある復讐者だった寂しがり屋

いや
少年は

語られた
偉大な男の子に
そしてその子はその子に語り
そしてその子はその子に語り
そしてその子はその子に語り
そしてその子はその子に語り
そしてその子はその子に語り
そしてその子はその子に語り
そしてその子はその子に語った
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 18:30:11.16 ID:8Oe9ce1SO
そしてその子

子「ねぇねぇ」

??「ん?」

子「遊ぼう?」

??「いいよ」

子「何して遊ぶ?」

??「あ、ちょっと待って」

子「ん?」

復讐者だった光ある復讐者だった寂しがり屋、いや少年の生まれ変わり「こっち来て遊ぼう!!」

男の生まれ変わり「うん!」

女の生まれ変わり「うん!!」

復讐者だった光ある復讐者だった寂しがり屋、いや少年の生まれ変わり「えへ!」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/13(水) 18:30:52.12 ID:8Oe9ce1SO
第二章おわり


第三章はまたいつか
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 16:47:59.99 ID:bssH+ooSO
さらに百年後


世界は勢力で人種を分けていた
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 16:56:12.58 ID:bssH+ooSO
魔法人(マジッカー)


世界連合人(せかいれんごうじん)


平和推進人
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 17:09:23.01 ID:bssH+ooSO
世界連合と魔法人との戦争は下火になっていた
魔法人の使う魔法を世界連合はついに攻略した

魔法を封じる兵器を開発し、追い詰めた


そして狩る側から狩られる側となったかつての子の子孫達、魔法人
迫害され追われた
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 17:21:09.97 ID:bssH+ooSO
神様『』

神様『魔法は、私が使えなくした』

神様『人間の限界を超えた力が必要だからといったからあたえた』

神様『争いのために使うのならもうあたえない』



ビヒビビ………


神様『』

ビヒビビヒビ
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 17:26:19.07 ID:bssH+ooSO
〜第三章〜
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 17:33:26.18 ID:bssH+ooSO
魔法人


少年「僕たちはなんのためにたたかうのでしょう」

老人「我らが始まり、子様の親の無念のため」


少年「そのために父様も母様も」

老人「……」


老人「だが世界連合のもつ兵器を破壊した、無駄死ではない」

少年「今までもたくさんの人が破壊してきました、それでも次の日には破壊した倍の数が投入された」


少年「無駄、では」

老人「では逃げる、か」

少年「…」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 17:37:53.95 ID:bssH+ooSO
世界連合


A国王「なに?二体も破壊されたあ?」

兵士「はっ!先日B地区で!!」

A国王「ならそこに百体一組編成の部隊を百隊程おくりこめ」

兵士「ハッ!」

A国王「ヘマしたやつは牢獄にぶちこめ」

兵士「ハハッ!」ダダダ

A国王「ははは」


A国王「忌々しい魔法人め〜〜〜」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 17:45:39.16 ID:bssH+ooSO
平和推進人


赤「……」

赤「……」ヒュッ

青「帰ったか」

赤「盗聴してきた」

青「で」

赤「A国が百体一隊編成の部隊百隊で襲うらしい」


赤「誰がいく?」

青「……」

青「黒にいかせる」

赤「了解」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 17:48:25.24 ID:bssH+ooSO
B地区


ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ

ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ


ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ




ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ
ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ

ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ


ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ



ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ



ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ


ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ

ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ
ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ

ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ



ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ
ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ
ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ
ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ
ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 17:52:01.62 ID:bssH+ooSO
少年「う、わああああああ」

機械『』ドカンドカン

少年「ファイア!」

ピュッ……ピュッ…

少年「やっぱり出力が…」

機械『』ドカンドカン


少年(僕もお父様とお母様と同じように)

少年「死ぬ!」



ガギャリィィンンンン!
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 17:54:13.74 ID:bssH+ooSO
機械『』 ビビ…

少年「え」


ドカー〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!

少年「な」

黒「大丈夫かい」


少年「あなたは」

黒「平和推進人」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 17:55:32.72 ID:bssH+ooSO
黒「二大勢力の戦争にうんざりし…」

黒「止めるため…」

黒「集った…」


黒「やつらさ」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 17:57:37.02 ID:bssH+ooSO
少年「……」

黒「じゃ、まだいるんで」

少年(戦争にうんざりし止めるための集団…)

少年「……あ、あの!」


黒「…」ヒュッ

少年「あ!」

少年「……」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 17:59:17.96 ID:bssH+ooSO
黒「あらあああああああああああああああああ!!」


ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン

ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン

ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン

ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン


ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン




ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 18:02:38.23 ID:bssH+ooSO
黒「ちくしょう…金のせいで俺ばっか雑用だ」

黒「白や銀にもやらせろよ…」

黒「ま、ウサばらしにはならぁ」

黒「戦争を止めてぇのになんで後手後手なんだよ」

ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン


黒「……」

黒「どうせアレだろ?金がなにかやってんだろうな」

黒「ッ!」



ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!


黒「表部隊は俺ら、ってか」


ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 18:03:14.21 ID:bssH+ooSO



ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン


ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン

ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン



ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン



ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 18:06:49.26 ID:bssH+ooSO
黒「……よし、おわり」


老人「ありがとうございました」

人「ありがとうございます!」

老人「なんとお礼をいっていいやら」

黒「じゃ、もう世界連合に手出すんじゃねーよ」

老人「そういうわけにはいきません」

黒「……」

老人「感謝はしていますが、それだけは聞き入れられませんのじゃ」

老人「平和推進人……」

黒「ホント…毎回、感謝された心地しねーな」

黒「ま、いや、バイバイ」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 18:09:13.52 ID:bssH+ooSO
少年「まってください」

黒「……?」

少年「……」

黒「なんだよ」

老人「……少年?」

少年「……」

黒「…」


少年「僕もつれていってください」

老人「!!」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 18:13:19.58 ID:bssH+ooSO
老人「なに!?」

少年「……」

黒「ほんきか」


少年「はい」

少年「僕は先祖の誇りのためにみんなが死ぬのは嫌なんだ」

黒「いいよ」

老人「な」

老人「いくら平和推進人といえど…こんなことか許されるか!」

黒「オイオイ、俺が強制したわけじゃねーし、なにより誘ってもいねー」

黒「このガキの意思だ」

少年「……」
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 18:14:11.96 ID:bssH+ooSO
黒「じゃいこうか」

少年「はい!」

老人「ま…!」



ヒュッ






老人「……少年」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 18:14:56.80 ID:bssH+ooSO
おわり^^
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 21:55:09.62 ID:bssH+ooSO
平和推進人 隊基地


少年「……ここは」

黒「俺らの基地だ」

少年「基地…」

黒「お前はボスにあわす」

少年「ボス」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 22:01:02.71 ID:bssH+ooSO
全色「コイツは?」

黒「新入りです」

少年「……」

全色「なるほど」


少年「……」ブワッ

少年(な、なんだ…この人……)

少年(あせが…)
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 22:11:31.13 ID:bssH+ooSO
黒「ふふ」

少年「……」

全色「はははははははははははははは」

全色「合格だ」

黒「……」

少年「?」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 22:18:38.77 ID:bssH+ooSO
少年「さっきのは…?」

黒「お前が敵だったら死ぬ魔法だ」

少年「!?」

黒「最初は来る者すべて受け入れていたが、スパイがめんどいんでね」

少年「はあ…」

黒「さてお前には…」

少年(……指令)

黒「掃除してもらう」

少年「へ?」
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 22:24:17.43 ID:bssH+ooSO
少年「……やっぱり」ゴシゴシ

少年「……最初は」ゴシゴシ

少年「こんなもんか」ゴシゴシ


少年「はやく…前線に」


少年「うおおおおー!!」


ゴシゴシ
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 22:35:35.27 ID:bssH+ooSO
黒「ふふふ」

赤「ご機嫌だな」

黒「……赤」

赤「いいことがあったのか」

黒「お前が俺に興味持つなんて珍しい」

赤「いや、自分にかわるパシリが見つかり嬉しそうだなと」

黒「チッ」

黒「かわいくねぇ女だな」

赤「黙れ弱虫」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 22:41:51.97 ID:bssH+ooSO
赤「悔しいならかすり傷でもつけてみろ」

黒「やめとく」

黒「ボスが見てるからなぁ」

赤「……そうだな」

プルルル

赤「?」

赤「はい」ポチ

青『黄からだ、C地区がヤバイ』

赤「だったら黒にいかせます」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 22:49:07.80 ID:bssH+ooSO
黒「なぁ!?」

青『頼む』

赤「はい」

プツ

黒「なんでだよ!」

赤「なんだ」

黒「少年にいかせれば…」

赤「何いってる、新入りだぞ」

赤「そんなことも分からない馬鹿になったか」
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 22:53:44.41 ID:bssH+ooSO
黒「ちくしょう…たまには銀や白も働かせろよ」

赤「彼らはいざという時の人」

黒「…」

赤「お前は『歩』」

黒「かっちん」

赤「じゃ」

黒「しね」

赤「お前がな、じゃがんばれ」

黒「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 22:55:12.75 ID:bssH+ooSO
C地区

ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ

ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ
ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ
ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ


ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ
ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ



ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ
ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ
ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ



ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ

ウワアアアアアアアアアアァァァァアァァァ


黒「ひひ…」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 22:58:05.02 ID:bssH+ooSO
機械『』ギギ…

黒「テメェらひっきりなしにおそってんじゃねええよ!!」

ドーン

機械『』

黒「はああああああああああああああ」

機械『』ドーン

黒「おあああああ!クソ赤がぁぁぁああ」

黒「機械相手にこれだけやれる俺のどこが弱ぇぇぇ!!」

ボガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 23:03:28.10 ID:bssH+ooSO
A国王「また平和推進人か!!」

兵士「はい」

A国王「邪魔だな…」

A国王「その昔、魔法使いすら凌駕した復讐者が操ったとされる力、『感情力』を操るやつらめ…」


A国王「感情に魔法乱しは効かん…」

兵士「……」

A国王「なぁぁぁぁぜやつらは我らの邪魔を」

大臣「しかし一方で魔法人が世界連合を襲った場合は我らを守る」

A国王「名の通り…か」

A国王「だがやはり邪魔だ」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 23:05:58.08 ID:bssH+ooSO
少年「はーやっと休憩だ」

少年「ここ広すぎるよ、一人で掃除は」

白「無理かい?」

少年「!?」

白「聞いてるよ、新入りだってね」

少年「はい!あ、あの少年といいます!」

白「よろしく」

少年「すいません掃除できます、はいよろしくお願いします!」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/15(金) 23:07:13.16 ID:bssH+ooSO
おしまい
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:33:05.33 ID:j7h2hsASO
黒「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」

黒「!」

騎士「手合わせ願おう」

黒「ああん?」

騎士「…」

黒「機械ちゃんでもかなわねーのに人間が勝てんのか?」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:33:44.77 ID:j7h2hsASO
騎士「…」

黒「はあ」

黒「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」ギュン

騎士「…」ヒュオ

黒「!」 ザザ

騎士「…」

黒「コイツ…俺の速さに……」

黒「……感情力を使う俺は魔法使い以上の能力を」

黒「まさか」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:35:12.09 ID:j7h2hsASO
騎士「…」

黒「テメーも感情力を使うのかああ?オイイ?」

黒「…」

黒「あは」

黒「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

騎士「……」ザ

黒「おもシレーヨ!さすが世界連合様だなぁ!!あーオモシロ!!!ちったあー楽しくなるよ!!!!」
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:35:45.14 ID:j7h2hsASO
騎士「…」ギ…

騎士「……」ギュン

黒「ウホ!はっやっ!速すぎ!!」

黒「でも」

黒「……使い方が雑」ヒュン

騎士「……」ゴォン

ボカカカカカカ
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:36:47.44 ID:j7h2hsASO
白「やっぱり辛い?下っ端業」

少年「白さんはしなかったんですか」

白「才能あったから一気に幹部、しかもイザという時にしか働かない」

少年「」

白「だから努力の人、黒に疎まれている」
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:37:26.54 ID:j7h2hsASO
少年「はあ…」

白「ハハ、君もウザくみえるかい」

少年「……まだ入って間も無いですし、でも」

白「でも?」

少年「強いなら積極的に戦うべきです」

白「」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:38:25.03 ID:j7h2hsASO
少年「……あ、すいません」

白「ハハいいよ、気にしない」

白「じゃ、寝るよ」

少年「はい、お疲れ様です」

白「ま、なにもお疲れしてないけどね」

白「じゃ」

少年「」コク
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:39:12.83 ID:j7h2hsASO

白「」

白(そうだったな…)

白(最初は)

白(今はもうそんなこと思えない)
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:40:09.10 ID:j7h2hsASO
赤「おかえり」

黒「疲れた」

赤「嘘吐くな、感情力使えば機械や騎士などを倒すのも造作もない」

黒「……最後まできけよ、クソ女」

赤「」ムカ

黒「相手も感情力使うヤツが出てきた」

赤「!」
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:45:21.51 ID:j7h2hsASO
黒「……」

黒「ま、フツーだよな、何十年も同じく襲撃されりゃあ解析し、開発する」

黒「相手は世界連合だし」

赤「ま、報告はしとくよ」

黒「おぉ、感謝しろ」

赤「ばーか」

黒「」フゥ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:47:06.45 ID:j7h2hsASO
黒「じゃー寝るわ」

赤「いいけど、いつでも出動できるようにしとけよ」

黒「ヘイヘイ」

赤「寝不足になれ」

黒「あぁん!?」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:48:05.61 ID:j7h2hsASO
少年「」キュキュ

黒「?」

少年「あ、黒さんこんばんは」

黒「おぉ」

少年「いままでどこへ」

黒「また仕事、多分またすぐ仕事」

少年「お疲れ様です」

黒「堅苦しいな」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:50:52.81 ID:j7h2hsASO
少年「はは」

黒「いつかお前がこうなるぞ」

少年「いいです、こき使われた分、救われる人がいる」

黒「……」

黒「がんばれ」

少年「はい!」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:51:42.01 ID:j7h2hsASO
赤「世界連合にも感情力を使うヤツが出たらしいですよ」

青「そうか」

青「一応、警戒するよう全員に伝えておく」

赤「はい」

青「だがいい」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:52:45.38 ID:j7h2hsASO
赤「……」

青「所詮表の計画でのこと、裏の計画さえよければ、表などどうでもいい」

赤「はい」

青「では今日は休め、諜報は黄がやる」

赤「は」ヒュ

青「」
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/17(日) 22:53:33.17 ID:j7h2hsASO
おしまあ
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:47:16.70 ID:ebs4G0RSO


赤「ん…」

赤「むにゃ」ムク

赤「…」ボー

少年「おはようございます」

赤「早いな新入り、まだ三時だぞ」

少年「家族は二時おきでしたから」

赤「はーん…」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:48:37.06 ID:ebs4G0RSO
赤「じゃ掃除がんばれよ」

少年「はい」


赤「……」

赤「」ピク

?「む」

黄「……赤か、おはよう」

赤「おはよう、黄」
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:49:31.23 ID:ebs4G0RSO
黄「…」

赤「……なんだよ」

黄「いや、なんか浮かない顔してるなーって」

赤「チ」

赤「新入りだよ」

黄「ふん」

赤「アイツの夢に満ちた顔みると哀れになる」

黄「…裏の計画の存在があるからか」

赤「」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:50:11.34 ID:ebs4G0RSO
黄「確かにあれは表の計画のために一生懸命な野郎には残酷だ」

赤「…無駄話してないで早く朝をすませて仕事につくぞ」

黄「無駄話したのお前だろ」

赤「ふったのはお前だ」

黄「くえない女だ」

赤「黙れ、男」
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:51:05.19 ID:ebs4G0RSO
白「ふぁ〜あ」

白「お茶でも飲むか」

白「食堂」

白「ん」

黒「あ」

白「」

黒「」
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:51:35.88 ID:ebs4G0RSO
黒「まーだ生きてやがったか」

白「ひで」

黒「戦う仕事がまったくありませんからねぇぇ?」

白「……仕事頼んでみようかな」

黒「」

白「なんだよ」

黒「いや…いきなりなんだよ」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:52:05.56 ID:ebs4G0RSO
白「……いやー新入りが入ってさ、知ってる?」

黒「ああ、俺がスカウトしたからな」

白「あ、そ」

白「そいつが…綺麗な目をしていたから」

黒「ハッ、そんなのに一々感化されるタマかよ」

黒「今までなんにも動かなかった白サンがよぉ」

白「そうだけどさ」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:52:40.15 ID:ebs4G0RSO
白「アイツは心の底からそうおもっているんだよね」

黒「……」

白「お前もスカウトしたなら分かるだろ?」

黒「知るか」ガタッ

黒「仕事してくれるなら大歓迎だ」バン

白「ふー」

白「はあー」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:53:08.69 ID:ebs4G0RSO
全色「首尾は」

青「何も連絡がとれません」

全色「そうか」

全色「金のヤツ」

青「……ここ一か月は音信不通で」

全色「ならば放っておけ」
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:53:50.49 ID:ebs4G0RSO
全色「ヤツのやらんとすることはまさに神業、コチラから声をかけ集中を乱すな」

青「はっ」

全色「それと」

青「?」

全色「近々、紫が戻ってくるぞ」

青「紫さんが?」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:54:42.27 ID:ebs4G0RSO
全色「ああ、近々帰ると通信が入った、なにやら悪い報せを持ち込むらしい」

青「……は、はい」

青「では失礼します」

ブーン

青「悪い報せ、か」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:57:22.82 ID:ebs4G0RSO
少年「」キュキュ


赤「E地区で戦闘が!」

黄「P地区に千隊もの機械が!」

青「ええい!Eには黒を!Pは黄が対処しろ!お前は諜報隠密の他に戦闘もいけるだろう!!」

黒「ぎゃハハハハハハハハはははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

白「俺もいきやーす」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:58:07.59 ID:ebs4G0RSO
青「くうう…ただでさえこんなに忙しいのに紫さんの悪い報せもある…」

少年「」ゴシゴシ

青「……」

青「いやいや、黒ではないのだから新入りを戦場に出すなど…」

少年「……」ゴオッ

青「!?」

少年「」シーン

青「……」

青「なんだったんだ今の」
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:58:43.03 ID:ebs4G0RSO
食堂


黒「はぁー」

赤「溜め息やめろ幸せが抜ける」

黒「別にテメーのは抜けないよ」

赤「お前が不幸になって倒れるとその分仕事が大変になる」

黒「ハハそりゃいいな、もっとついてやるはーはーはー」

赤「やってろ」
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:59:16.70 ID:ebs4G0RSO
少年「こんにちは」

黒「おお、雑用はおわったか」

少年「はい」

赤「おつかれ」

少年「はい!」


黒「今このクソ女を困らすため溜め息はいてんだ、お前もはけ」

赤「少年、馬鹿の戯言にはつきあうな」

少年「はあ…」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 00:59:47.26 ID:ebs4G0RSO
黒「?」

少年「…」グッ

黒「……どうした」

少年「? なにがですか」

黒「なんか焦ってるだろ」

少年「!!」
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 01:00:36.32 ID:ebs4G0RSO
赤「……」

少年「いや…」

黒「いえよ、どうせいつかバレる」

少年「……今僕は雑用ばかりやっていていいんでしょうか!」

黒「……」

少年「だって僕が雑用やっている間皆さんはてんてこまい」

少年「僕が加われば皆さんの負担も減りますし、より多い地域を迅速に守れる」

赤(文句いわずやると思っていたら実は焦っていたのか)
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 01:01:02.77 ID:ebs4G0RSO
黒「…」

少年「…」

黒「雑用が戦場に出た方が危険だわ」

黒「ロクになにもできず、その無能さが犠牲者を増やすぜ」

少年「!!」

黒「まあ、あせんなよ」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 01:01:41.38 ID:ebs4G0RSO
黒「俺たちは目に映る虐げられる人を必ず助けるからさ」

少年「……はい」

赤(……ふん)


白「……」

白「全く熱いね、少年は」

白「そしてそれを微笑ましくみる黒と赤もね」

白「……だが俺はさめ続ける」

白「所詮、事実は事実だから」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 01:02:21.93 ID:ebs4G0RSO
赤「……」ムニャ

?「おはよう」

赤「おはよう…」ムニャムニャ

赤「……」

赤「!」ハッ

?「フ」

赤「紫さん!」

紫「久しぶりじゃな」
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 01:03:02.58 ID:ebs4G0RSO
おしまい
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/18(月) 07:54:06.93 ID:iI9IH5mDO
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 23:49:46.43 ID:ebs4G0RSO
紫「幹部はみな集まったか」

赤「……はい」

黒「集まってねーだろ」

赤「……るせ」

黒「ああ!?」

黄「ほら、やめろやめろ」
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 23:50:16.42 ID:ebs4G0RSO
白「まー仕方ないよあの二人は」

青「銀は動かない、金は動けないからな」

全色「構わん」

全色「紫、報告を」

紫「は」

紫「実は…遠征先で」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 23:51:02.59 ID:ebs4G0RSO
黒「……」

紫「世界連合の騎士に感情力を使うヤツがいた」

黄「!!」

白「マジで?」

赤「敬語を使え、白」

黒「知ってますよ、俺も先日やりあった」

紫「本当か」

青「そう報告は受けていませ」
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 23:51:30.03 ID:ebs4G0RSO
赤「本当に世界連合も感情力を使い始めたみたいだな」

紫「ソレに加えて…」

紫「魔法撹乱装置の小型を携帯している、のも知っているか」

黄「なにいっ!」

青「いえ、それは」

白「アンチ魔法の装置の小型化にも成功したのか」

黒「ま、俺らにとっちゃあ敵じゃねぇが」

赤「頭を点検しろアホ黒、問題はそこじゃない」
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 23:52:02.93 ID:ebs4G0RSO
赤「より一層、魔法人の被害者が増えるんだよ」

黒「知ってるわ!早漏赤!!」

赤「」イラ

白「仲が悪いねぇ」

紫「その通り」

紫「今まででさえ、魔法撹乱装置の機械に一方的に蹂躙されてきた魔法人だ」

紫「それに感情力という魔法を上回る武器を突き付けられたら尚更ひとたまりもない」
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 23:52:37.26 ID:ebs4G0RSO
赤「……」

紫「幸いまだ北の王国でしか小型装置は開発されていない」

青「……分かりました」


青「北の王国にある装置と、作成法などをすべて潰す」

黒「おおおおおおおおぉぉ!!」

赤「うるせ…」

白「でも気合いはいれなきゃね」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 23:53:07.24 ID:ebs4G0RSO
黄「……白さ、お前が作戦会議に出るなんて珍しいな」

白「そかなー」

黄「金や銀と同じく籠りチームだったろ?」

白「まーねー」

白「でもさ…」

白「!」

白「そーだ、青」

青「?」

白「例の新入り君も連れていこうよ」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 23:53:43.08 ID:ebs4G0RSO
黒「はぁ!?」

青「……馬鹿か」

紫「新入り?入ったのかね」

赤「ハイ」

赤「随分、まっすぐなヤツで…」

紫「ははぁ」

黒「死ぬぞ、それに足手まといになる」

白「いーよ、いーよ」

白「俺が全部カバーするから」
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 23:54:12.49 ID:ebs4G0RSO
青「いや、あのな…」

黄「なんで参加させたがるんだよ」

白「……だってさあ」

白「そろそろ現実くらいは知ってもらわないと」

黒「!!」

赤「……」

全色「」

白「いや、裏の作戦のことじゃなくて…」

白「もっと単純に…現実の厳しさとかさ、自分が思う程ウマくいかない…ってことをね」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 23:54:50.16 ID:ebs4G0RSO
青「だが…」

全色「いいだろう」

白「!」

全色「その代わりに白、全力でカバーをしろ」

白「はいー!」

黒「オイオイ、ボス!」

全色「表のことだ…好きにすればいい、[ピーーー]ば死んだ、だ」

黒「チッ」

赤「……」

黄「……これは気合い入れないとなー」
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 23:57:59.98 ID:ebs4G0RSO
黒「マジでなんなんだよ」

黒「白なのに心は真っ黒ですねぇ?」

白「別に面白がって夢こわしたいわけじゃないよ」

黒「……?」

白「あんまりにまっすぐすぎて調子くるう」

白「何人も現実を知らない人は見たけどズバ抜けて綺麗だから」

黒「……チ」

黒「悔しいが同意だ」
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/04/18(月) 23:59:06.32 ID:ebs4G0RSO
おしまい
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 01:14:04.62 ID:PGOe8PDIO
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/04/19(火) 01:18:35.72 ID:vmR2t10DO


sagaで死ねも殺すも魔力も書けるぜ
sageじゃないよ
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:25:00.83 ID:qzHySk5SO
>>194
1です
ご指摘ありがとうございます
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:25:47.62 ID:qzHySk5SO
少年「えっ!僕がですか!?」

黒「あぁ」

少年「でもどうしていきなり…」

黒「…」

黒「シラネ、俺が決めたことじゃねぇし」

黒「とにかく準備しとけよ、今日の十八時出発だ」

少年「はいっ!」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:26:46.26 ID:qzHySk5SO
白「ふああ〜」

少年「白さん」

白「遠征に同行するんだってね」

少年「はい!」

白「ソレ僕が提案したんだ」

少年「本当ですか!?」

少年「……なぜ」

白「いや」

白「とにかく俺がカバーするからあまり出過ぎないように」

白「戦場に慣れるんだ、みんなについていくことだけに頑張るんだ」

少年「はい頑張ります」
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:27:34.66 ID:qzHySk5SO
赤「……」

少年「赤さん」

赤「おお」

赤「ま、成果をだそうとするなよ、みんなについていくことがお前の目標だ」

少年「はい…白さんにも言われました」

赤「本当か?」

少年「え?」

赤「例え隣で人が倒れても、その人を見捨てて連いていけるのか?」

少年「……」

赤「……ふん」

赤「ま、頑張れよ死体で再開しないことを祈ってる」

少年「はい」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:28:53.03 ID:qzHySk5SO
少年「……」

紫「む、噂の新入りとは、主か」

少年「!初めまして少年といいます!」

紫「紫じゃ、作戦にも参加する」

少年「よ、よろしくお願いします」

紫「フム、精進しろ」

少年「はい!」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:30:05.05 ID:qzHySk5SO
少年「……」

少年「…色々といわれた」

少年「とりあえず頑張るぞ…」

少年「仮眠しなきゃ」

少年「ぐぅ…」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:30:41.35 ID:qzHySk5SO
青「では、開始!!」


黒「」ダッ

白「ふふん」

紫「」


赤「……」

黄『いつでも状況を伝えるよ!』

全色「」


少年(いく!!)
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:33:30.56 ID:qzHySk5SO
==遠征隊==
黒、白、紫、少年

黄(隠密、状況伝達)
========

==待機==
青、赤、銀、金、全色
=========
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:43:21.12 ID:qzHySk5SO
北の王国

北隠密「……」ヒュッ

ボソ

北兵士「……!」

北兵士「王様!」

北王「!」

北兵士「平和推進人がコチラに来ているようです」

北王「……やはり来たか」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:45:57.18 ID:qzHySk5SO
北王「数日前、それらしき人物が発見されていたらしいからな」

北大臣「やはり…魔法撹乱装置の拡散防止のためでしょうね」

北王「……」

北王「迎え撃つ」

北王「感情力をつかえる騎士をかきあつめよ!」

北兵士「はは!」
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:48:56.64 ID:qzHySk5SO
黄「……」

黄『コチラ黄、俺らの遠征…バレたよ』


青『了解』


黄『!』

ブツ

青「! 黄?どうした?」

青「……通信が切れた…」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:52:14.60 ID:qzHySk5SO
黄の潜んでいる天井裏


黄「……」

騎士「きさま…」

黄「……感情力で隠していた気配を察知し、通信を強制的に切断するとは」

騎士「……」

黄「やはり…感情力使いか」

騎士「しね」

黄「……バレるわけにはいかないから勝たせてもらう」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/20(水) 21:53:57.47 ID:qzHySk5SO
おしまい
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 21:50:23.85 ID:0bE9UWbSO
紫「分かった」

黒「なんすか?」

紫「北の王国にバレたらしい」

黒「!」

白「あちゃー」

少年「ま、まずくないですか」

黒「問題はねぇ、正面突破するまで」
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 21:51:16.80 ID:0bE9UWbSO
白「でも俺らはいいけどさー、少年君はどうすんの?」

黒「それをテメーがなんとかするんだろ」

白「はいはいー」

紫「気合をいれろ」

少年「はい」

少年(……がんばらなきゃ)
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 21:52:16.04 ID:0bE9UWbSO
黄「……」

騎士「……」

騎士「しゃっ!」ブオッ

黄「くっ!」ビュッ

スカッ

騎士「ふぅ!」 ブン

黄「はああ!!」ビュッ

スカッ
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 21:53:05.30 ID:0bE9UWbSO
騎士「ぬぅぅ!」

黄(いける)

黄(コイツラ黒の言う通り感情力を使っているだけだ)

黄「勝てる!」

騎士「……」

ガタン

黄「! 床がおちた…」

ヒューン

スタッ

黄「!」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 21:53:39.46 ID:0bE9UWbSO
騎士「その力感服した」

黄「……マジか」


騎士「」

騎士「」

騎士「」

騎士「」

騎士「」


黄「……」

騎士「この騎士達百人に勝てるかな」
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 21:55:18.89 ID:0bE9UWbSO

紫「突入ぅ!」

黒「ぎゃははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっっ!!!!!」

少年(はやい!出遅れる…)

白「……」

黒「はははははははははははははは………………あ?」

紫「もぬけの殻…」

少年「はあ、はあ……え?」
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 21:55:48.93 ID:0bE9UWbSO


北の王「どうせ一対一ではかなわんだろう」

北大臣「だから大勢で一人ずつ叩く」

215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 21:56:45.88 ID:0bE9UWbSO
黄「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

バコボゴ

騎士「ぐあああああいあおおおおおお」

黄「かたあああああああああああああああいあ!!」ドガドガ

騎士「ぐああああ!!!」

騎士「きゃーっ!!」バコ

黄「!」ガクッ

騎士「今だ!」ドゴゴゴゴ

黄「ぐああああおおおおおおおお!!!」

ズガガガズゴゴゴ

216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 21:57:37.83 ID:0bE9UWbSO
騎士「たー!」バコ

黄「かあああああ!!」バーン!

グアアアアアン

騎士「ああああ!」

騎士「うああああああ!!」

騎士「くそ!」バキッ

黄「かはっ!」ゴロゴロン
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 21:58:19.24 ID:0bE9UWbSO
黄(……)

黄(……ここまでだな)

黄(死は怖くない)

黄(だって、所詮)

黄(……)


ダアアアン
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 21:59:21.60 ID:0bE9UWbSO
黄「!?」

騎士「!!」


ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!

黒「ひゃあああああああああっほおおおお!!」

紫「む、黄か、やはり…」


白「ホラ、少年くんがんばれ走ろ」タッタッ

少年「はあ……はあ……はあはあはあはあはあ…」フラフラ…

騎士「!」

黄「みんな」
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 22:00:11.36 ID:0bE9UWbSO
騎士「むうう…」

騎士「大勢で一人ずつ倒すはずが…」

黒「上等だよ、テメーら」


紫「……油断はするな」

白「俺から離れるな少年くん、君一人じゃ敵わないから」

少年「はい…」


黒「いくぞあああああああああああああああ」
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/22(金) 22:00:48.69 ID:0bE9UWbSO
おしまい
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/22(金) 23:23:38.17 ID:3jEZDVEGo
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 00:56:43.15 ID:7DF1OZRSO
黒「はは」

紫「まだ終わってはおらん」

白「疲れたー」

少年「……」

黄「助かった」

紫「いや、いい」

騎士 全滅
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 00:57:13.03 ID:7DF1OZRSO
紫「あとは小型魔力撹乱装置のデータ破壊だ」

紫「黄、どこか調べてあるか」

黄「はい」

少年「……す、すごいですね、僕は何も」

白「だから何もしなくていいって」

白(ちょっとウマくいきすぎて現実の味が薄いかな…)

黒「じゃあいこうぜ」
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 00:57:42.47 ID:7DF1OZRSO
データ室

黄「ではまた潜む」ヒュッ

紫「よし、全て捨てるぞ」

少年「データを捨てても口で伝わるんじゃ」

黒「問題ねぇな、どうせまだ設計図がないと作れないレベルだろ」

白「機械に任せっきりだから機械も壊せば当分は作れないだろーね」

少年「はあ」

紫「無駄口たたくな」
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 00:58:12.37 ID:7DF1OZRSO
黒「?」

紫「!」

白「少年くん!」バッ

少年「え!」

きし「がああああああ!」ドーン

黒「なんだぁ!?」
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 00:58:43.08 ID:7DF1OZRSO
きし「おまえらつぶす」

紫「気をつけろ」

黒「はいよぉ」

黒「コイツ」

黒「さっきまでの騎士とは違う…」

きし「ひひひ」

白「おそらく感情力を磨いてるね」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 00:59:38.69 ID:7DF1OZRSO
きし「かあ!」ビュゴッ

黒「ぐぅっ!」ガッ

黒「!」

ビューン

ドゴーン

紫「くっ!」

少年「黒さんがふっとばされた!」
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:00:09.48 ID:7DF1OZRSO
黒「くそがあああああああああああああ!!」ドーン

きし「ぐっ!」ドゴーン

紫「」ブツブツ

紫「はあ!」ヒュヒュン

バゴーンバゴーンバゴーン

きし「があああああああああああああああ」

きし「くそ」

黒「まだ立てんのかよ」
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:00:43.48 ID:7DF1OZRSO
紫「とても感情力初心者とは思えん」

きし「く」

きし「くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」


バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

黒「なにいいいいい!!」

紫「く!」

少年「!!」
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:01:16.28 ID:7DF1OZRSO


ガラガラ…

きし「ひひひ」

きし「おれてんさい、しょしんしゃなのに、じゅくれんしゃの、かんぶをたおせる」

白「まだ」

きし「!」

白「まだやられてない人が一人いますよ」

きし「」
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:01:47.23 ID:7DF1OZRSO
きし「きゃーっ!」ビュッ

白「ふん!」ブンッ

ゴッ

きし「があ!」ゴロンゴロン

白「」チョイチョイ

きし「ぐがぎぎ…」

白「ふぅ…」フォ…

きし「といき」

ズギャズギャズギャ!!

きし「あぎゃあああああああああああ」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:02:28.70 ID:7DF1OZRSO
白「弱いなー、どこがてんさい?」

きし「といきで、かまいたちを…」

白「僕レベルになればできるの」

白「さ、さっさとくたばれ」

きし「ふふ…」

白「?」

きし「ふぅ…」フォ…

白「!?」

ズギャズギャズギャ!!
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:03:23.87 ID:7DF1OZRSO
白「……」

きし「ひひ…簡単」

白「そう」

白(コイツやばくね?まー、あれは切り札じゃないけど、初心者ができるもんじゃないよ)

きし「かかか…」

白「……悪いけど、ヤバイと思ったから手加減しないわ」

きし「く…」
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:06:00.99 ID:7DF1OZRSO
きし「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:06:41.51 ID:7DF1OZRSO
ズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャズギャ
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:07:14.43 ID:7DF1OZRSO
白「うっそ!?」

きし「おれの、ちょうばくはで、かまいたちをつくりだした、よって、ごうせいわざ」

白(やば…これはちょいとガードしなきゃ)

白「! しま…」

白「少年くん!」

少年「」

白(直撃してしまう…!)
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:07:44.58 ID:7DF1OZRSO
黒「ふん…」バッ

白「!……黒」


バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:08:13.24 ID:7DF1OZRSO
きし「ひゃはは」

白「……」


少年「……うん」

少年「僕は一体…」

少年「!!」


黒「」

少年「黒さん!」
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:08:45.70 ID:7DF1OZRSO
少年「なにが!」


黒「白……よぉ…………おめぇは本当に……テキトーだな」

白「」

少年「!」

黒「テメェの尻拭いなんかするんじゃなかった………咄嗟だったんでガードはれなかった」

少年「まさか……」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:09:34.50 ID:7DF1OZRSO
黒「……ああ、少年。気にすんな……俺のミスだから」

少年「」

黒「……でもこれで分かったろ…?」

黒「……おめぇの、非力さが何故悪いか」

少年「あ」

黒「今のように………光を失わず……がんばれ」

白「」

黒「」ガクッ
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:10:16.92 ID:7DF1OZRSO
少年「黒さん?」

少年「嘘でしょ?」

少年「強いから大丈夫ですよね」

きし「おらおら」ドガドガドガ

白「………………、ゴフッ…」ドガドガドガ

少年「……く」

少年「」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:10:54.50 ID:7DF1OZRSO
少年「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


ズギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアン!

きし「ぎゃああああああああああ!」

白「!」
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:11:54.34 ID:7DF1OZRSO
少年「」

白「……なんて感情力」

紫「…………きしの、かまいたち爆発ですらビクともしなかった小型魔法撹乱装置のデータ倉庫が…」



北王「塵一つ残らず消えた!?」

兵士「……はい」


北王「」ガク
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 01:12:38.23 ID:7DF1OZRSO
おしまい
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:09:23.04 ID:7DF1OZRSO
あれから三日

基地


赤「あ、そ」

白「…」

赤「まー死んだのなら仕方ない」

白「ああ」
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:10:24.67 ID:7DF1OZRSO
少年「…」

赤「よ」

少年「……」

赤「なんかいえよ」

少年「…責めないんですか」

赤「なんで」

少年「僕のせいで…」

少年「黒さんは死んだ」

赤「……責めてアイツが帰ってくんのか」

少年「」

赤「浮かばれねーな」

赤「死んでまで助けたやつがこんなじゃ」

少年「」
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:11:16.43 ID:7DF1OZRSO


全色「よくきた」

少年「クビですか」

全色「なぜそう思う」

少年「幹部一人、死なせてしまって」

全色「いや」

全色「君には」

全色「『黒』の称号を背負ってもらう」
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:12:00.57 ID:7DF1OZRSO
少年「!」

少年「な」

少年「なぜ」

全色「報告によれば、とてつもない感情力を使ったようじゃないか」

少年「」
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:12:39.39 ID:7DF1OZRSO
少年「……」

白「よ」

少年「白さん」

白「少年くんのせいじゃないさ」

少年「みんなに言われました」

白「あそ」
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:13:06.79 ID:7DF1OZRSO
少年「…」

白「少しは分かった?現実ってやつ」

少年「はい」

少年「黒さんが死ぬほど戦場は過酷で」

少年「僕は、足手まといで」

白「あはは」

少年「だからこそ、強くなる」

白「」
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:13:55.13 ID:7DF1OZRSO
少年「もう二度と、そんなことにならないために」

少年「強くなる」

少年「なにもかも、乗り越えられるようになるため」


白「…」

白「はあ…」

白(……ったく、底抜けだよ)
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:14:53.81 ID:7DF1OZRSO
少年「僕、『黒』の称号をいただきました」

白「へー、あの感情力があればすごいことになるよ」


少年「……僕たちが、なんなのかも、教えてもらいました」


白「……馬鹿馬鹿しくなったでしょ」

少年「それを知っての、さっきの言葉です」

白「へえ、また、落ち込むかもね」
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:15:32.71 ID:7DF1OZRSO
少年「そうならないため、頑張ります」

白「はいはい」

白「じゃね」

少年「はい」



254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:16:15.57 ID:7DF1OZRSO
北の王国


北王「……生きていたか」

「はい」


きし「ゆるさん、あいつ……」

きし「ふくしゅうだ…」

255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:17:04.32 ID:7DF1OZRSO
青「歓迎会だ」

青「新しい、『黒』だ」



赤「……」

黄「おお」

白「」

黒少年「よろしくお願いします」





青「と」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:17:39.93 ID:7DF1OZRSO

青「もう一人、緑」


黒少年「……」


緑「よろしくお願いします」
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/25(月) 23:18:18.69 ID:7DF1OZRSO
おしまい
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/26(火) 00:18:10.37 ID:+Tef4To+o
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/23(木) 23:00:41.02 ID:0EbPDiuXo
まだか
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