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まどか「私の始まり」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/04/14(木) 21:12:11.45 ID:+/zOP6e30
「ねえ、キュゥべえ……みんなを、みんなを助けてよ……」
「それは無理だ」

燃え盛る街。消え行く命。大切な――
守りたいものが全部全部全部、なくなってゆく。

「どうして!?皆、苦しんでる……ワルプルギスの夜が、皆を……!」

必死の懇願。揺れる尻尾。
何も映ってはいやしない赤い瞳がこちらに向けられる。


「だって君は魔法少女じゃないじゃないか」

「ねえ、キュゥべえ……みんなを、みんなを助けてよ……」
「それは無理だ」

燃え盛る街。消え行く命。大切な――
守りたいものが全部全部全部、なくなってゆく。

「どうして!?皆、苦しんでる……ワルプルギスの夜が、皆を……!」

必死の懇願。揺れる尻尾。
何も映ってはいやしない赤い瞳がこちらに向けられる。

「だって君は魔法少女じゃないじゃないか」

「……っ!」

逃げてばかりの、弱い自分。
死を恐れ、結局誰も助けられない、守れない――

「力の無い人間は何も出来ない。魔法少女じゃない君のために僕は動かないし、何より
 僕だってこの事態をなんとかなんて出来ないよ」

くるっ、くるっ。
妖しく愛くるしく、その瞳は見詰める。深く深く、深い底を。

「それにね。もう、終わってしまうじゃないか」

叫び声、慟哭、人欠片。
それさえももう静かになっていく。

「それでもこの世界を何とかしたいのなら」

くるっ、くるっ。





「――僕と契約して、魔法少女になってよ」





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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/04/14(木) 21:13:57.73 ID:+/zOP6e30
チュンチュン、チュンチュン...

まどか「……んっ……」

父「おーい、まどかー!早く起きなきゃ遅刻するよー!」

まどか「……うんー……」

ゴソゴソ

まどか「……」

まどか「――えっ?」ガバッ

QB「おはよう、まどか」

まどか「キュゥべえ……」

QB「君の願いは無事聞き遂げられたようだね。ソウルジェムに触れてごらん」

まどか「……これが、私の」ソッ

QB「ピンク色のソウルジェム。まどかのイメージにぴったりだね」

まどか「キュゥべえ……」

QB「さあ、魔法少女まどかの始まりだ」ニコッ

――――― ――
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/04/14(木) 21:14:58.22 ID:+/zOP6e30
さやか「鹿目さん、今日クラスの皆でカラオケ行こうって言ってるんだけど、一緒にどう?」

まどか「あ、ううん、私はいいや」

さやか「残念」

仁美「まどかさん、なら一緒に帰ります?」

まどか「ううん、仁美ちゃんは行って来なよ!カラオケ行きたかったんでしょ?
    私、ちょっと今日用事があって……美樹さん、仁美ちゃんと一緒にいってくれないかな?」

さやか「オッケー」

仁美「まどかさん、いいの?」

まどか「私は大丈夫!また今度二人で行こう!」

仁美「……わかりましたわ。では」

まどか「うん、また明日!美樹さんも!」

さやか「お、ばいばーい」

ガラッ

まどか「(はあ、カラオケ、ちょっと行きたかったかな……)」

まどか「(でも魔女を探して倒さなきゃ。私、魔法少女なんだから!)」

QB『そうさ、気合をいれなきゃ危険だからね』

まどか『わ、キュゥべえ!』

QB『驚かせちゃったかい?ただ、まどかにとって始めての戦いだからね。心配なんだ』

まどか『私はちゃんとできるよーっ』

QB『わかってるさ。言ってただろう?君は最強の魔法少女になるって。ただ、すぐに力を使いこなせる自信はないだろう?』

まどか『それは……』

ドンッ

まどか「あっ、ごめんなさ……!」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/04/14(木) 21:16:37.09 ID:+/zOP6e30
??「私こそ少し考え事をしていて……ごめんなさいね」

まどか「あ、いえ」

??「それじゃ、急いでるから」

まどか「は、はい!」ペコッ

まどか「(……先輩かな、随分大人っぽい人だったなあ)」

QB『どうかしたのかい?』

まどか『あ、ちょっと人にぶつかっちゃって』

マドマド、

QB『気をつけなきゃいけないね』

まどか『うん。それでキュゥべえ、外に出たよ。これからどうすればいいのかな?』

QB『ほかの魔法少女の様子を見てたんだから少しはわかってるだろう?』

まどか『でも実際やろうと思うと難しくって……』

QB「ソウルジェムを貸してごらん」

まどか「キュゥべえ!近くにいたんだね」

QB「ただソウルジェムを前に翳せばいいのさ」

まどか「あ、光ってる!この光を辿っていけば魔女が見付かるんだよね?」

QB「必ずしもそういうわけじゃないけどね。さあ、行こうか」

まどか「うんっ」

.

数十分後

まどか「……」

QB「……」

まどか「あまり反応しなくなっちゃったね」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/04/14(木) 21:18:01.16 ID:+/zOP6e30
QB「他の魔法少女がいるのかも知れないね」

まどか「……あれ?そういえば、――さんは……」

QB「あの子は魔法少女だったじゃないか」

まどか「それじゃあもう……」

QB「彼女はいないよ」

まどか「そんな……」

QB「もしかして、ピンチになったら彼女が助けに来てくれるとでも思ったのかい?」

まどか「……」

QB「否定はしないんだね」

まどか「……だって。――あっ、キュゥべえ、光りだしたよ!」

QB「本当だ、これはすぐ近くかも知れない。おそらく孵化したばかりじゃないかな」

まどか「……うんっ」

QB「けど孵化したばかりだとは言っても魔女には変わり無いよ」

まどか「わかってる――」

ダッ

スゥ...

QB「……ここで魔法少女に変身するなんて」ハア、

まどか「わあ……」キラキラ

QB「でも、似合ってるよまどか」

まどか「……へへっ」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/14(木) 21:19:15.13 ID:+/zOP6e30
魔女の結界前

まどか「……ここだね」

QB「少し震えてるね」

まどか「……今更怖いなんて、言えないよね」

QB「君はもう魔法少女だからね」

まどか「……うん」

QB「まどか」

まどか「……うんっ」

バッ



かんかんかんかん

踏み切りのような音が響いている。
真っ暗な空間には時折、ぽつりぽつりと赤い点滅。

まどか「これが――」

QB「怖いかい?」

まどか「……うん」

でも、大丈夫。
まどかは囁くような声で付け足すと、辺りを見回した。
真っ暗な中、時折線路のようなものが見える。欠けて全て繋がっていないその線路上を、
機関車が消えたり現れたりを繰り返しながらまどかの身体を飛ばそうと走ってくる。

かんかんかんかん

QB「まどか、片手を前に出してごらん」

まどか「こう?」

白い手袋をはめた右手を、押し出すようにしてまどかは前に。
すると、待っていたかのようにその手に弓が現れた。

QB「君の力だよ」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/14(木) 21:21:03.11 ID:+/zOP6e30
感情の無いような冷たい目だけを残したまま、キュゥべえが口許をほころばせた。
まどかは一瞬、迷うように自分の手に現れたそれを見るも、すぐに表情を引き締める。

まどか「この中は、線路の上にしか立てないのかな」

QB「どうやらそうみたいだね。何もないところはただ落ちていくしかないんじゃないかな」

まどか「なら落ちないようにしなきゃ」

キュッ。

ライトが眩しい。まどかは現れた矢をつがえながら、少し向こう側にある線路に飛んだ。
少しぐらつくも、態勢を立て直すと、尚もやってくる機関車に狙いを定めた。

まどか「魔女の本体はあれだよね」

QB「多分そうだろうね」

キュゥべえの頷きが見えると、まどかは手が痛くなるほどに振り絞った矢を、
それでもまだ後ろに引き――

ヒュッ

放った。


キーンッ!


鋭い金属音がし、機関車の動きが少し鈍る。しかし、それは依然としてまどかに
襲い来る。

QB「まどか、だめだ!きっと急所に当たってない!」

まどか「えっ!?なら急所はどこ!?」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/14(木) 21:22:09.67 ID:+/zOP6e30
かんかんかんかん

まどかの不安が、一気に広がる。
それに比例するかのように、真っ暗闇も色が濃くなったように思えた。

まどか「――っ!」

怖い。怖い。怖い。
死にたくない!

まどかは無我夢中で矢をつがえ、何度も何度も矢を放った。
それでも、キーンッと音がするだけで機関車は走るのをやめない。
寧ろ、スピードは速くなっているようだった。

QB「……」

まどか「(どうすれば――!)」

すぐそこまでライトが迫る。
摩擦で生じたのか、熱い風がまどかの髪を煽る。

震える指で、まどかは最後の力を振り絞り矢をつがえようとした。


??「退いて」


9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/14(木) 21:24:26.08 ID:+/zOP6e30
短いですがとりあえず終了
一度VIPで落ちたものを即貼り付けてしまいすいません
やっぱりゆっくり投下のほうが合うかな……
投下遅い&ぐだぐだですが良ければ最後までお付き合いくださいませ!
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/14(木) 21:36:00.07 ID:64Zapqh1o
続けるなら支援するぜ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/14(木) 22:45:42.08 ID:CoTzNjOVo
しえん
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/04/15(金) 11:20:55.68 ID:0X36WSdho
見てるよ

のんびりやってくれ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/16(土) 00:23:03.88 ID:EXHWl/mPo
乙っちまどまど
支援するよ!
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/16(土) 00:23:45.24 ID:derSnuCPo
今週末続きくるかな
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/16(土) 19:03:05.87 ID:Rk3V36IZ0
凛とした声。
その直後に何かが腹部に巻きつき、身体が引っ張られた。
抵抗する力さえ無くしてしまいされるがままに飛ばされたまどかを受け止めたのは、見慣れない魔法少女だった。

??「まったく、無茶苦茶ね」

QB「君は……」

??「久しぶり、キュゥべえ。最近姿を見せないと思ってたらこんな可愛い子を勧誘していたの?」

まどか「あ、あの……」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/16(土) 19:05:24.96 ID:Rk3V36IZ0
かんかんかんかん

まどか「ま、前……!」

??「……まったく、銀河鉄道じゃないんだから」

目標を見失った機関車の姿をした魔女は、すぐにまどかたちの姿を見つけると、
欠けた線路を外れ宙に浮いた。

かんかんかんかん

踏み切りの音がうるさく鳴り響く。
機関車のライトがまどかたちを照らした。

??「ここにいて」

まどか「えっ」

突然、謎の魔法少女はまどかの肩を掴むと囁くように言い、まどかを縛っていた黄色いリボンをほどいた。
身体が自由になったまどかが気付いた頃には、魔法少女は機関車の前に躍り出ていた。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/16(土) 19:07:17.49 ID:Rk3V36IZ0
まどか「そ、そんな……!」

QB「大丈夫だよ、まどか」

まどか「キュゥべえ」

QB「彼女はそこいらの魔女よりは強いからね」

スッ...

まるで貴族の舞踏会でも見ているかのようだった。
スカートを翻し、銃が彼女をダンスに誘うかのように現れる。
それを手にした彼女はひどく優雅。

パンパンパンッ

銃声がかんかんかんかんという踏み切りの音を掻き消していく。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/16(土) 19:09:36.32 ID:Rk3V36IZ0
まどか「すごい……」

QB「動きの美しさで言えば、たぶん彼女の右に出るものはいないだろうね」

それでも魔女は、次々に襲い来る銃弾を掠めながら魔法少女に向かって走り来る。
スピードは一向に落ちていない。

まどか「あぶなっ……」



あと数センチ。
まどかと魔法少女の声が重なった。



??「見つけた……」


ドドドドッ

魔女が魔法少女のソウルジェムを砕こうと音をあげ――
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/16(土) 19:10:14.83 ID:Rk3V36IZ0














??「ティロ・フィナーレ!」













20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/16(土) 19:12:22.30 ID:Rk3V36IZ0
ドドドドッド、

かしゃんかしゃん、かしゃんかしゃん、............

まどか「……止まっ、た」

??「ふう」

魔女の姿が散り散りになって消えてゆく。
それに伴い、世界がゆっくりと崩れていくのがわかった。

ぐらっ。

魔法少女が何かを言っているようだった。
腹部にさっきと同じ圧迫感を感じる。

まどか「(もう、大丈夫……)」

真っ暗闇に落ちてゆくまどかは、目を閉じると見知らぬ魔法少女に身を委ねた。

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/16(土) 19:45:47.29 ID:Tv7PegPeo
ティロ・フィナーレ、一体誰なんだ・・・!
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/17(日) 10:46:12.42 ID:dpwdnVum0
まどか「(……雨?)」

目を覚ます。
最初に聞こえてきたのは流れる水の音だった。次にかチャかチャと何かが重なるような音。
誰かが食器でも洗っているのだろうか。
まだまどろみながらまどかは思う。

かっしゃーん!

まどか「ひう!?」

??「あら、目覚ました?」

思い切り皿の割れるような音がまどかの眠気を完全に吹き飛ばした。
まどかは慌てて起き上がると目を開けた。



視界は全面真っ赤だった。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/17(日) 10:48:42.05 ID:dpwdnVum0
まどか「いやあっ」

QB「ひどいなあ、まどか。何もそこまで驚くこと無いじゃないか」

??「当たり前じゃない、そんな間近で覗き込まれてちゃ。ね?」

まどか「あ、あの……」

真っ赤な正体がキュゥべえのめだったことに安堵しつつ、今度は溢れ出る疑問にまどかは困惑した。目の前には見知らぬ少女。そしてそんな少女に首根っこを掴まれている不思議な生物。
確か、魔女と戦っている最中に他の魔法少女に助けられて……。

まどか「もしかして、助けてくれたんですか?」

??「目の前でこてんぱんにされてた子を人としてほっとけないじゃない」

まどか「こてんぱん……」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/17(日) 10:51:55.45 ID:dpwdnVum0
??「キュゥべえから聞いたわ。あの戦い、初めてだったのよね?」

まどか「はい……」

??「ならよく戦えたほうよ。あの程度の魔女、普通の子なら命を落としていても不思議じゃないくらいだったから」

少女は、まどかと同じ見滝原中の制服に身を包んでいた。
そして中学生離れした豊満な胸と大人びた仕草や表情。
人気者やアイドル的存在に疎いまどかでも彼女の存在は知っていておかしくないほどに華がある。

少女は落ち込むまどかに近付くと、今さっき淹れたばかりらしい甘い香りのするお茶をまどかの前に置いた。そのまま自分もまどかの前に腰を下ろすとふんわり笑う。

??「疲れてるでしょ?元気出ると思うから飲んでみて」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/17(日) 10:54:03.77 ID:dpwdnVum0
まどか「あ、はい」

??「さっき割ったお皿の破片入ってるかも知れないけど」

まどか「えっ」

??「ふふっ、冗談よ」

QB「あまり趣味のいい冗談じゃないね」

まどかは引き攣り笑いを漏らすと、断る理由も思いつかずに置かれたカップに口をつけた。
香りと同じく、甘い味のするお茶だった。
身体の芯から温かくなってくる。

まどか「(でもこのお茶、どこかで……)」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/17(日) 10:58:50.31 ID:dpwdnVum0
??「どうかしら」

まどか「あ、美味しいです!とっても!」

??「でしょ?……ある人が教えてくれた、美味しいお茶の淹れ方。きっとあなたも気に入ってくれると思っていたわ」

そう言う少女の笑顔が少しだけ曇っているように見えたのは、カップから漂う湯気のせいだろうか。まどかは何も言えずにもう一口、熱いお茶を飲み込んだ。

??「そうだ。ねえ、えっと鹿目さん、だったかしら?」

まどか「あ、はい」

??「同じ学校よね。私のこと、覚えてる?ほんの一瞬の出来事だったんだけど」

まどか「えっと」

??「まあ当然よね。私もついさっき気がついたんだから。昨日学校でぶつかったこと、あったでしょ?」

まどか「学校でぶつか……あっ!あのときの」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/17(日) 11:01:40.53 ID:dpwdnVum0
まどか「(確かあのときはキュゥべえとの話に夢中でぶつかった人のこととかよく見てなかったんだった)」

??「思い出してくれたかしら?」

QB「君でも覚えてるほどだからね」

??「黙ってなさい」

まどか「す、すいません、全然思い出さなくて……」

??「そんなことで謝らなくてもいいのに」

少女はキュゥべえの背中に手を置き踏み潰さん勢いで体重をかけながら小さく笑った。(この光景がなければ天使のような笑顔だbyキュゥべえ)
限界のところで態勢を元に戻すと、反動(なのか少女が投げたのか)でキュゥべえが空中に投げ出されたことも気にせず、少女はまどかをいたずらっぽい目で見詰めた。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/17(日) 11:05:16.86 ID:dpwdnVum0
??「ねえ、これって何か、運命みたいじゃない?」

まどか「運命……」

??「私とあなたが出会ったのは偶然じゃなくて必然。そんな気がするの」

少女はくすっと自嘲気味な笑いを漏らすと、落ちてきたキュゥべえをキャッチしながらまどかの反応も待たずに言葉を続けた。

??「私、見滝原中三年の巴マミ。マミでいいわ」

ギュっと握り締めていたまどかの手に、優しく少女――マミの手が添えられる。
温かなその手が。


マミ「鹿目さん。私たち二人で、魔法少女コンビ、組まない?」


優しい笑顔で優しい言葉。だけど有無を言わせない口調に、まどかは考える暇もなく、こくっと頷いていた。

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/04/17(日) 11:09:19.53 ID:dpwdnVum0
以上投下終了です常に短い更新ですいません、出来るだけ多く更新できるようにしたいなあ……
えっと、ここからはマミさんと新米魔法少女まどかの絡みが続きます
それからさらっとあの子を出そうかなと。ラストは考えていますが、書き溜めは無しでしかも久しぶりの地の文ありssなので至らない点とか沢山あると思います、不備等がありましたらお願いします

不定期更新ですいません、それでは!
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/17(日) 11:57:32.23 ID:YVIWy/Gyo
お疲れ様でした。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/17(日) 22:16:36.97 ID:tghD40oXo
まどかとさやかの互いの呼び方がえらい他人行儀だが、これにも訳があるのか?
とりあえず乙
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga ]:2011/04/18(月) 09:49:04.66 ID:Z+ztrCdX0
おつです

期待
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/19(火) 08:42:13.24 ID:Hg0n8HAIO

マミさん黒いな
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/20(水) 23:32:13.80 ID:vVgK9PKTo
こんなマミさんやったらほむほむにソウルジェム砕かれてまう!
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/04/22(金) 17:38:40.72 ID:w5esCyF+0
バキバキ!!
36 : ◆qE9xJWndOc :2011/04/23(土) 17:44:51.47 ID:7jfBIhe90
とうとう終わってしまいましたね……本編。ここで感想を言うのは控えます……が凄かった!
本編とは色々矛盾していることなどあるかも知れませんが、今日は出来るだけ投下します
あと酉テスト

>>31
まどかとさやかの呼び方には一応訳あります。全然深いとかそういうのはありませんが
37 : ◆qE9xJWndOc :2011/04/23(土) 17:49:01.92 ID:7jfBIhe90
QB「大丈夫さ、まどか。さっきのは些か強引だった気もするけれど、彼女は悪い子じゃない。少なくとも二人で得たグリーフシードを独り占めするような子じゃないよ」

まどか「うん、それはわかってるよ。だって……私を助けてくれた。見ず知らずの魔法少女なのに」

QB「じゃあなぜ君はそんなに迷うような顔をしているんだい?」

まどか「……だって私。あの人のこと、忘れちゃいそうで」

まどかを導き、最期のその瞬間まで全てを守り抜こうとした――まどかにとって、始まりの魔法少女。彼女の記憶が日に日に薄れかかっていることにまどかは気が着いていた。

QB「それは仕方ないさ。彼女の記憶はそのうち完全に消えてしまうだろう。前にも言ったと思うけど、彼女は魔法少女だった。だからワルプルギスの夜が過ぎ去ったこの世界では彼女の存在はなかったことになるし、彼女のことを覚えている人間なんていなくなってしまうよ。もちろん僕も、君だってね」
38 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/23(土) 17:51:32.72 ID:7jfBIhe90
まどか「そんなのって……ないよ」

QB「どうしてだい?だって、君の願いに彼女は含まれていないだろう?」

まどか「え……?」

QB「君の願いの対象に彼女は入っていたのかい?まあ、どっちにせよ今更僕がどうすることも出来ないんだけどね」

まどか「……」

私が――彼女の犠牲の上に願って、そして彼女はいなくなった。
そんな思いがまどかを苦しめる。

QB「ねえ、まどか」

まどか「……なに?」

QB「君は今、後悔してるんじゃないかな」

まどか「え?」

QB「魔法少女になったこと」

まどか「……うん」
39 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/23(土) 17:54:24.30 ID:7jfBIhe90
QB「でもよく考えてごらんよ。君があのとき願わなかったら、世界は滅んでいただろう。君が魔法少女になったことで、この世はワルプルギスの夜という脅威を吹き飛ばしたんだよ。まあ、またそのうち現れるだろうけどね」

まどか「私が、魔法少女にならなくても……」

QB「そう。君が魔法少女にならなくても、彼女はどちらにしてもこの世から消えていたんだ。彼女の結末は変わらないんだよ」

まどか「……」

QB「もしどうしても彼女を助けられなかった罪悪感があるのなら――それこそ、君は戦うべきじゃないのかい?君自身の祈りのためにもね」

まどか「……っ」

ギュっと拳を握り締める。
確かに、自分の生きているという感触がそこにある。
40 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/23(土) 17:56:49.92 ID:7jfBIhe90
まどか「……そう、だよね。でも、やっぱりマミさんと一緒に戦うのは」

QB「どうしてだい?マミは君の足手纏いになったりなんてしないよ」

まどか「そ、そうじゃなくって……!私が足手纏いになっちゃうよ」

QB「うーん……だとしても、僕は彼女と組んでおくべきだと思うな。戦いのノウハウは強い魔法少女に学ぶのが一番だからね」

それに、と真っ赤な瞳がまどかを見据える。
いつのまにか尻尾の動きが止まっていた。

QB「それに、少しでも君が罪悪感に苛まれているのだとすれば、よけいにマミと一緒にいるべきだよ。マミが君の守りたい存在になるのかは別としてね」
41 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/23(土) 18:01:08.75 ID:7jfBIhe90

マミ「うーん、やっぱりこっちのほうが良かったかしら?それともこっち?」

まどか「あのー、マミさん?」

マミ「あ、ちょっと待ってね!こっちかしら!あー、似合う似合う!すごく似合うわ!」

放課後。
突然呼び出された先は、なぜか商店街だった。その一角にある小さな小物のお店でかれこれ数時間、マミはまどかの頭をモデルにして何かを真剣に探しているようだった。

まどか「(魔女を探しに行かないのかな……)」

てっきり魔女を倒しに行くのかと思って、ひそかに気合を入れてきたのだ。なのにどうしてこんなこと……と拍子抜けしても仕方無い。
そろそろ棒になってきた足をほぐそうと足の位置を変えたとき、ようやくまどかは解放された。

マミ「……これだわ」

マミが持っていたのは、どこにでもありそうなオレンジ色のピン留めだった。
けれどよく見たらどれも作りが違っていて、どうやら手作りの物らしい。

まどか「(何でだろう。どこかで見たような……)」

首をかしげていると、マミは嬉しそうにそれをレジへと持って行きあっという間に購入してしまっていた。まどかの下に戻ってきたマミの表情は満足気。
42 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/23(土) 18:05:36.36 ID:7jfBIhe90
マミ「ありがとう、鹿目さん。このお店、一人では入り辛くって。諦めればよかったのにね、どうしてもここにある気がして」

まどか「そのヘアピン、ですか?」

マミ「えぇ、まあ結果的にはそうなるわよね」

まどか「結果的?」

マミ「そう、結果的。変な話なんだけど、私にもここに何があるのか、私は何が欲しいのかわからなかったのよ。だけどここに絶対ある気がして、私はそれを見つけたの。直感……とは少し違うのかしら。記憶の底でね、誰かがこのヘアピンを欲しがってたような気がしたから」

まどか「……マミさん」

マミ「って私、何言ってるのかしらね!ごめんなさい」

まどか「いえ……」

ヘアピンの入っている袋を大切そうに持つマミの姿はまるで――

まどか「プレゼント、ですか?」
43 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/23(土) 18:10:54.05 ID:7jfBIhe90
マミ「……えぇ、そうね。そうなるのかも。ほんとはね、昨日まで誰に渡すか、覚えていたはずなのよ。何を渡したかったのかまでは思い出せなくて。でも……今日はもう、誰に渡すかも思い出せない」

まどか「それって……」

マミ「もしかしたらその人はいないのかなって。そう思うんだけど、そんなことは信じたくないから」

キュゥべえの言葉を思い出す。
『それに、少しでも君が罪悪感に苛まれているのだとすれば、よけいにマミと一緒にいるべきだよ』
それにマミの言葉も。
『……ある人が教えてくれた、美味しいお茶の淹れ方』
あのお茶も、そして、今思えば戦い方も――全て、そっくりだった。

マミ「……私に生き方を教えてくれた人なんだもの」
44 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/24(日) 13:14:01.54 ID:Ph332PTt0
きっと、マミも覚えているのだ。あの魔法少女のことを。
そして、そんなマミがまどかを助けた理由……。

まどか「ごめん、なさい」

声が震えた。
きっとこの人は知っている。魔法少女が消えたとき、そのときそこに誰がいたのかを。
まどかはなぜかそんなふうに感じ、恐くなった。悔しくなった。

マミ「えっ?」

マミが驚いたようにまどかを見た。
深く深く頭を下げたまどかの目から涙が零れ落ちる。

まどか「(そうだ、私以外にもあの人のことを覚えている人がいて……その人にとっても大事な人で。私は、なのに)」

マミ「……鹿目さん」

静かな声がした。
顔を上げると、声と同じく静かな表情でまどかを見詰めるマミと目が合う。
そこには憎悪も怒気も含まれては居なかった。
45 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/24(日) 13:21:38.45 ID:Ph332PTt0
マミ「最初は私、ただ寂しくてあなたを仲間に引き入れた……そのつもりだったんだけどなあ」

まどか「……え?」

その時。
どんっと誰かがまどかにぶつかってきた。
まどかより先に反応したのはマミだった。

マミ「魔女の口づけ――!」

気が付くと、周囲には虚ろな目をした人間ばかりだった。
皆首筋に魔女の口づけがある。

まどか「マミさん、これって……」

マミ「迂闊だったわ……この近くに魔女の結界があったのね」

カシャンッ
シャッターが勢い良く閉まる音が聞こえた。
商店街の全てが外の世界から遮断された状態。
46 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/24(日) 13:29:04.75 ID:Ph332PTt0
まどか「嘘……」

マミ「これだけ大人数を自殺させようとするなんて。かなり図体の大きい魔女なんでしょうね」

まどか「ひっ」

マミが持っていた紙袋を大切そうに地面に置こうとした時だった。
突如、そこは別の世界になっていた。

魔女が現れた。

赤、青、黒、白……。
結界の中はその四色が奇妙に混ざり合った細い糸が張り巡らされていた。
その中心にはかなり巨大な魔女の本体――まるで毒蜘蛛だ。

マミ「うわっ、気持ち悪っ」

まどか「マミさ……」

マミ「わかってるわ!」

一度身震いすると、マミはソウルジェムを胸の前に。
まどかもそれを真似ると、温かな光に包まれた。
47 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/24(日) 13:36:39.39 ID:Ph332PTt0


マミ「変身は華麗に決めなきゃね」

ウインクしながら見事にポーズを決めたマミとは逆に、なんとも微妙な着地をするまどか。
態勢を立て直す前に、魔女は待ちきれないとばかりに攻撃を開始した。

まどか「わっ、何これ……!」

着地した糸の粘着力が強く、動けない。
その間にも別の糸がまどかたちを襲ってくる。たとえ避けれたとしても魔女に攻撃なんてとてもできないし、糸に捕まり魔女の元へ飛ばされてしまうのは時間の問題だ。

マミ「鹿目さん、飛んで!」

襲い来る糸と格闘していると、不意に上から声がした。
まどかはなぜと尋ねる間もなく必死の力で上へ飛んだ。マミの手がまどかの手を掴む。
そのまま引き上げられると、そこはマミの胸のリボンから作られた黄色い道だった。
48 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/24(日) 13:46:52.78 ID:Ph332PTt0
マミ「動くからいつこの道が崩れちゃうかわからないわ。魔女の頭部を狙えば確実に殺せるはずよ。いい?」

まどか「は、はいっ」

マミたちは魔女のいる中央に向かって走り出す。
マミの持つマスケット銃が、時折まどかの固い弓に当たって小さく音を立てた。
その音に気付いたのか、左右から真っ白な糸がまどかたちに迫ってくる。

マミ「!」

ドッドド
マミの撃つ弾も、細いそれには当たってくれない。

ぐらっ

まどか「マミさん!?」

突然マミの身体が大きく揺れた。
白い糸が……マミの脇腹を、突き刺していた。
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/24(日) 14:36:31.48 ID:eLMsAbA+o
あかん!
50 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/24(日) 14:45:04.36 ID:Ph332PTt0
まどか「……!」

マミ「くっ……」

赤く染まった紙袋が、下へ落ちて行った。
マミがはっとしたように手を伸ばす。
なんとか踏みとどまっていたマミの身体が落下していく。

まどか「マミさん!」

このままじゃマミさんが殺されてしまう――
マミの作った道がしゅるしゅるっと解けてゆく。
まどかの身体も空中に投げ出され……。

まどか「(このままじゃ……!)」
51 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/24(日) 14:49:02.61 ID:Ph332PTt0
すっ
震える手で矢を弓につがえる。
白い糸が自分に向かって来るのを空中で身体を反転させて避けた。

気持ちの悪い魔女の目が、まどかに向けられる。
マミのぐったりした身体は魔女のすぐ側まで落ちていた。
それでも魔女はまだマミに気付いていない。

マミが魔女に気付かれる前に仕留めなくては……。

ぎりぎりっと弓を引き絞る。
けれど、矢を放とうとして気が付いた。
マミは魔女の頭部を狙えと言っていた。しかし、どこを射てば、魔女を一矢で倒せるのか。
しかしもう、考えている時間はない。
鈍い黒色が魔女の頭部のその中心に見えた。まどかは一か八かでそこに賭けた。

矢を放つ。
ヒュッと音を立てて矢が魔女に向かって飛んでゆく。

魔女の中心に矢が刺さる――

まどか「嘘、でしょ……?」

確かにそれは刺さっていた。
しかし、少しずれた場所に。
魔女の目がぎょろりと動く。マミの身体がその前を落下してゆく。
52 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/24(日) 14:49:32.83 ID:Ph332PTt0














まどか「マミさん!マミさあああああああああああああああああああああああん!」











53 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/24(日) 14:50:25.98 ID:Ph332PTt0
投下終了です
変なところで終わらせてしまった……

また明日にでも投下できればと思ってます、それでは!
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/24(日) 14:52:43.35 ID:oz+Le/J0o
お疲れ様でした。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2011/04/24(日) 16:03:42.39 ID:DbQHTbMq0
乙!
私的にさやかがすごく気になってる
どんな活躍をしてくれるのか
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/25(月) 08:03:12.39 ID:8YbkoBgWo
乙っちまどまど!
次も楽しみにしてるお
57 : ◆qE9xJWndOc [sage saga]:2011/04/25(月) 17:48:59.48 ID:uFJRL4Mg0
こんにちは
短いですが今日ものろのろ投下します

>>55
さやかちゃんの活躍は終盤辺り……を予定してます、身体的なというより、精神的に活躍してもらおうかなと。書き溜めないのであくまで予定ですw
58 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/25(月) 17:55:03.72 ID:uFJRL4Mg0
まどかの絶叫が結界内に大きく響いた。
魔女のどす黒い目が再びまどかへと視線を移した。

マミ「……そう簡単に」

ぴくっとマミの手が動き。
マミの持つマスケット銃の銃口が魔女に向けられる……ように見えた。

マミ「やられないわよ……っ」

まどか「……えっ?」

マスケット銃の銃口は、なぜかまどかに向けられていて。
そのまま――引き金を引かれる。

まどか「……なんで……」
59 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/25(月) 18:01:49.45 ID:uFJRL4Mg0
銃弾がまどかの胸を貫かんばかりの勢いで飛んでくる。
――避けなくちゃ。
なのに、身体が動かない。

マミ「矢を射って!」

まどかの持つ矢がマミの銃弾に勝てるはずがない。
けれど、もうどうせそうするしかないのだ。
まどかはマミの声が引き金となり、矢をつがえて引き絞った。狙いは絶対外れないだろうという距離になったとき、まどかは矢を放った。ただもう、無我夢中で。

 それは信じられない琴似、銃弾を圧倒して、それをも巻き込んで魔女の頭部へ突き進んでいった。

どっ

鈍い音がして、魔女が消滅して行く。

まどか「……すごい」
60 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/25(月) 18:13:24.01 ID:uFJRL4Mg0


気が付けば結界はいつのまにか消え失せていて、まどかたちは元いた場所に立っていた。
周囲で沢山の人が気を失っている。

マミ「やる……じゃない。まさか本当にあれで魔女を倒せちゃうなんて」

まどか「あっ、マミさん!怪我は……」

マミ「大丈夫よ。このくらいの傷、魔法少女になったばかりの頃はよくしてたもの。それより、あなたこそ大丈夫?鹿目さん」

まどか「私はその、全然平気、です……」

マミ「ふふっ、良かった。ごめんなさいね、さっきは突然。吃驚したわよね?でも、あなたならきっと大丈夫だと思ったから……」

きっとマミは、突然まどかに銃口を向けたことを言っているのだろう。
まどかは首を振りつつも、「どういうことですか?」と訊ねた。そして、マミの脇腹が真っ赤な血で染まっていることに気付き小さく悲鳴をあげた。
61 : ◆qE9xJWndOc [saga]:2011/04/25(月) 18:39:49.00 ID:uFJRL4Mg0
ミス

>それは信じられない琴似、銃弾を圧倒して、それをも巻き込んで魔女の頭部へ突き進んでいった。

訂正:それは信じられないことに、銃弾を圧倒して、それをも巻き込んで魔女の頭部へ突き進んでいった。

>そして、マミの脇腹が真っ赤な血で染まっていることに気付き小さく悲鳴をあげた。

訂正:そして、マミの脇腹が真っ赤な血で染まっていることに気付き小さく悲鳴をあげる。
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/27(水) 12:47:36.44 ID:qd6vA0oqo
乙っちまどまど
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