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美琴「ありがとう…お姉さま…」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:01:33.47 ID:3YtaR/XAO
ーーーー

8月21日

「これより第1032次実験を開始します、被験者一方通行は所定の位置に着いて待機してください、とミサー

避けられぬ『実験』が始まろうとしたとき、空が夜よりも黒くなった。
「あァ?…砂鉄!?」
一方通行が呟くと同時に『砂鉄』が彼を貫くために降り注ぐ…
それを彼はつまらなそうに『反射』する。

そして視界が開けたとき
「あんた…人の妹になにするつもり?」

彼の前に



御坂美琴が立っていた。








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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:03:34.81 ID:3YtaR/XAO
これは
もし実験の日に上条さんが橋の上で美琴と会わなかったら?
というifストーリーです。

初SSです。
初体験です。
駄文です。
もしもしです。
最初からクライマックスです。
駄文です。
それでもよろしければどうぞ。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:05:47.10 ID:3YtaR/XAO
「…オマエオリジナルかァ」
「久しぶりね、一方通行…」
2人の超能力者が睨みあいこの場を支配していた…
「お姉さま、何をやってるんですか、とミサカは疑問に思います」
美琴あたりまえのように答える。
「ん?なにって…妹を連れもどしにきたのよ?ついでに一方通行、あんたを倒しにね」
一方通行はあきれたような顔うかべ、
「…なンだコイツ、バカじゃねェのか…前の戦いでわかっただろォ…オマエと俺、第三位と第一位の間には絶対的な壁があることがよォ」
「そんなのやってみないとわからないじゃない。まぁいいわ…学園都市第三位、超電磁砲の本気見せてあげる」
一方通行は微笑む、悪魔のように
「くかか…そりゃ楽しみだなァ…超電磁砲…こいよ…絶対的な力の差をみせてやる」



4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:07:37.26 ID:3YtaR/XAO
そして超能力者の戦いが始まった。

一方通行は一歩も動かない
「先攻を与えてやンよ…それに俺は一歩も動かない…ちょうどいいハンデだろォ?……感謝しろよォ」
それに御坂美琴は苦笑し答える
「あら?いいの?
残念だけど最初の一撃で決めさせて貰うわよ…第一位さん」
そのとき
御坂美琴の周りに紫電が発生する。
その紫電の音と光は大きくなり、


学園都市から光が消えた

流石に驚いた一方通行は口を開く
「なンだ?明かりが消えたなァ、元気玉みたく学園都市から電気を集めたんですかァ?」
美琴は無表情に答える
「答える義理はないわね、一方通行」






5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:09:57.45 ID:3YtaR/XAO
御坂美琴は雷雲を呼び出していた、彼女は電子を操り自然には発生しえないほど強力な雷雲を生み出していた
(まだよ…御坂美琴!!こんなんじゃ妹達を救えない!!一方通行を倒せない!!もっと強力な雷雲を!!)
汗が吹き出す。
頭がクラクラする。
吐き気がする。
足下がおぼつかない。

しかしやめるわけにはいかない。

もっと…もっと
もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと

『力』をッ!!!!!!!!!!!!


このとき日本全域で停電が起こり


地球史上最大の雷雲が観測された。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:11:58.69 ID:3YtaR/XAO
一方通行は口笛を鳴らす
「ヒュウ…なンだこりゃ…すっげェ楽しめそうじゃねェかァァァ!!!
第三位ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!」
カイブツ
雷雲が一方通行を睨み唸る
御坂美琴は勝利を確信し笑う
笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う笑う


手を空に上げ降り下ろす…

その行動だけでこの白髪の少年を妹達を殺戮している少年を自分を苦しめる少年を『蒸発』させることができるのだ、笑うしかないだろう…


少女は人を殺めたことはない
しかし迷わずためらいなく後悔せず振り下ろすだろう妹を助けるために…そしてなりより自分のために
この少年を『蒸発』させるだろう


そして振り下ろす




さようなら



一方通行










歴史に名を残す神の雷が少年に牙をむいた






7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:14:23.77 ID:3YtaR/XAO




そのとき








この街から








音が消えた











闇が消えた











この一撃は








鉄を蒸発させ










土を蒸発させ










白髪の少年を蒸発させる


8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:15:57.50 ID:3YtaR/XAO


























ギャハ


ギャハハハハ




ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:17:23.95 ID:3YtaR/XAO































はずだった
























10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/04/28(木) 23:18:18.73 ID:L8XQynf20
きたい
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:18:19.99 ID:3YtaR/XAO
「なっ……んで……」
御坂美琴は驚愕する。
当たり前だ
その一撃は全てを蒸発させる『はずだった』



なぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜ


なぜ?


全ての力を御坂美琴の能力により少年に収束したはず



しかしなぜ少年は『無傷』で立っている?







あんなベクトルの量
人一人の脳で耐えられるわけがない…









12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:20:04.96 ID:3YtaR/XAO
「ばァか、なに言ってンだよ、オマエ」

先ほどの呟きが聞こえていたらしい…

「なんで…なんでっ!!あんたあんなベクトルの量を受け止められるのよ!!」
一方通行はあきれた顔をする
「だから…ばかなンですかァ?
第三位ごときが演算できるンなら第一位ができるに決まってるンじゃないンですかァ?」
…化け物
「しかしよォ…よくあんなの出せたなァ?今度やってみっかなァ…」
…化け物
「しかしまァ、オマエが第三位の理由がわかった気がするぜェ…第四位のほうが強いと思ってたがァ、あのビーム脳があの雷喰らってたら木っ端みじんに吹き飛んでたぜェ?」
…化け物
「まっ『普通』の超能力者だったら倒せただろうがなァ…第二位や俺みたいな『普通』じゃねェ超能力者にはきかねェよ」
…こいつは正真正銘の化け物だ
「さァて…後攻のターンだァ…交通ルールを守れねェ悪い子にはお仕置きが必要だよなァ?」




ここから先は一方通行

進入は禁止


殺戮が始まる


13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:21:37.05 ID:3YtaR/XAO
ーーー

上条当麻は走っていた
気づけば常盤台の学生寮から止まっていないかもしれない。
だが、止まらない。止まるわけにはいかない。少女を
―御坂美琴を助けるために―

しかし、その肝心の少女が見つからない
あの自動販売機にも橋にも研究所だって行った
しかし見つからない

そのとき
学園都市が停電した
「うわっ!?なんだ?」
思わず大きな声をだしてしまった人がいたら恥ずかしい
そんなことよりこれには御坂美琴が関係していることが想像できた
なぜなら
ある一カ所だけが光輝いていたからだ
あの光は御坂…記憶になくてもわかる
体が覚えている。
あの光
あの音
あの痛み



そして上条当麻は全力で走った


少女を救うため
少女の妹を救うため




しかし非情にも『ヒーロー』は間に合わない










遅すぎたのだ









14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/04/28(木) 23:23:04.49 ID:3YtaR/XAO
今日はここまでです。

一応まだプロローグです。

次は一週間以内に
ではおやすみなさい
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/28(木) 23:42:52.38 ID:zSTVko3Go
わりとおもしろいけど読みにくいぞ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/28(木) 23:47:37.44 ID:ezePm1JI0
まさか… 御坂死ぬの?
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/28(木) 23:48:02.84 ID:YFPMrsFuo
乙乙
興味深いし面白いけど、改行しすぎだったり、文詰め込みすぎだったりで読み辛い
もう少し文体を意識して書いてくれるとありがたい
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/29(金) 00:32:16.77 ID:E+s5xLTw0
御坂が一方通行[ピーーー]つもりで割り込んで来てるけど
橋の上で上条さんと会わなかったら…ってだけだと御坂は殺そうとするのではなく殺されようとするんじゃ?
まぁ細かいことは抜きにして……期待
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/29(金) 00:36:31.07 ID:kvjaR8gRo
核兵器くらっても平気な奴に雷が通用するわけがないなんて美琴なら気付きそうだけどな
つか美琴ってもともと自[ピーーー]るために実験に向かおうとしてたんじゃなかったっけ?
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2011/04/29(金) 01:53:18.31 ID:hLKOtayko
より強い力で対抗してるんじゃなくて
向きを変えるって特性だから力の大小は関係ないって気付きそうだけどな。
10032じゃなく1032次実験なのは原作より早い段階で気付く設定なのか。
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/29(金) 02:31:50.28 ID:kYeSDHBlo
おお、1032次実験なのか。それなら美琴が無謀にも一方通行に挑む展開もありだな。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/29(金) 03:30:52.21 ID:0pTVMGZqo
ただたんに脱字だろ……
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/29(金) 08:55:35.80 ID:g/QVbUFIO
だったんじん
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/04/29(金) 12:04:04.45 ID:NXL94Vv60
ヤシマ作戦を思い出したぜ

つか、タイトルで美琴がお姉さまって言ってるのは壮大な伏線なんかな
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/29(金) 14:15:34.08 ID:BP/htpte0
読みやすかったら面白かった
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/30(土) 03:30:41.89 ID:yynmHpz1o
美琴が死んで御坂妹が成り代わって美琴の人生謳歌してありがとうお姉様
だったら駄作
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/30(土) 22:04:03.42 ID:Z4dd4vgDO
>>26そりゃないだろ
実はこの美琴はフルtyおっと誰か来たようだ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/04/30(土) 22:21:24.81 ID:oFJnHpnAO
こんばんは>>1です。
投下にきましたー
皆さんの感想やアドバイス感謝感激です…
期待にこたえられるようにがんがります!!

今回は前よりかは読みやすくなっている…と思います…

では次レスから投下です。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/04/30(土) 22:24:27.08 ID:oFJnHpnAO
「さァて、オマエは右手と左手どっちで死ぬのがいい?
どっちか好きな方選ばせてやンよ」

一方通行は問いかける
しかし、御坂美琴は無言で震える右手を突き出す


超電磁砲だ…

「やめて下さい!!お姉さま!!とミサカはお姉さまの前に立ちふさがります」

「どきなさい」

「いやです!!一方通行相手に超電磁砲を撃ってしまったら!!お姉さまは死んで―――――

「どきなさい!!!」
静けさが戻る
「大丈夫…大丈夫よ、これが終わったらまたアイスでも食べに行きましょ?」
御坂美琴は微笑む

―妹達を助けられる―

そう考えるだけで絶望が希望に変わる
勝てるわけがない
けれどやってみせる

そのために来たのだから…
30 :ミキティktkr [sage saga]:2011/04/30(土) 22:26:25.52 ID:oFJnHpnAO
パチパチパチパチ
一方通行は闇の中で拍手した。

「これが姉妹愛ってやつですかァ?泣けるねェ…泣けてくるねェ…
でもよォオマエが死ぬだけでこの実験が本当に終わると思ってるンですかァ?」

「やってみないとわからないでしょ?」
バチバチと御坂美琴の周りで紫電が発生する。
「やってみなくてもわかるだろォがァ」
一方通行が哀れんだ目で見つめてくる

そして、

ピン、
コインが少女の真上へ弾き飛ぶ
ヒュンヒュンと回転するコインは少女の親指に載り





超電磁砲が放たれた



31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/04/30(土) 22:28:01.16 ID:oFJnHpnAO
―――

実験が始まろうとしたとき
お姉さまが一方通行の前に立ちふさがった

あのとき
9982回目の実験と同じように

お姉さまは電子戦のプロ、実験場所などの情報は容易に手に入れられるだろう

しかしまた『一方通行』に立ちふさがるとは思いもしなかった

ミサカは疑問に思った
ーなぜミサカ達のような大量生産クローンを助けるのだろうー

だから聞いた

なにをしにきたかと


お姉さまは即答だった

ー妹を連れもどすためー

どこかやさしく温かい声だった


32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/04/30(土) 22:29:02.84 ID:oFJnHpnAO
お姉さまはあの一方通行に睨まれても強気だった
強気を演じていた

ほんとは怖いのだろう
ほんとは逃げたいのだろう

わかってしまう
あのとき…9982回目のとき…ふるえていたから…




そしてお姉さまは動く
一方通行を倒すために紫電を発生させる
しかし一方通行にはそんなものは効かない
しかしそのあと
電気能力者が見たら力の差を感じて失神してしまうほどの『力』を感じた







学園都市から光が消えた




33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/04/30(土) 22:30:10.31 ID:oFJnHpnAO
お姉さまのあの『力』を感じたときミサカもふるえてしまった

あんな量の『力』見たことも感じたこともない

    レベル5
これが超能力者の力…

全ての妹達が力を合わせてもお姉さまには勝てないことを再認識した

しかし
雷が一方通行には効かないことはここにいる者は全員知っている

もちろんお姉さまも

雷雲の力が上がった
…だが意味はない








お姉さまは笑っている

楽しそうに

絶望している




34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/04/30(土) 22:30:56.05 ID:oFJnHpnAO


そして
『力』が一方通行を貫くべく降り注いだ

視界が全て白く染まった
音が全て消えた










しかしその攻撃は一方通行には届かない


35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/04/30(土) 22:33:12.68 ID:oFJnHpnAO


一方通行は一歩も動かずに立っている
お姉さまは唖然としていた
あの嘘の強気はすっかり消えていた
絶望していた


しかしまたすぐに強気を装う


そして超電磁砲を構えた

超電磁砲なんて撃ってしまえば死んでしまうのは一方通行ではなくお姉さまだ

そんなことここにいる者は全員知っている


もちろんお姉さまもだ


しかし構える


ミサカは…ミサカ達はお姉さまを殺させたくなかった
ミサカ達を唯一妹と言ってくれるお姉さま
ミサカ達が大好きなお姉さま



止めようとした

しかし無理だった


超電磁砲が放たれた








なぜだろう


なぜ?








一瞬、一方通行が悲しそうな目をした気がした


36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/04/30(土) 22:34:02.69 ID:oFJnHpnAO
――――

超電磁砲が放たれる

音はなく、オレンジ色に光る槍が一方通行に向かって放たれた







しかしその槍は









御坂美琴の右半身を吹き飛ばしていた


37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/04/30(土) 22:35:37.66 ID:oFJnHpnAO
―――

上条当麻は光がした場所にたどり着いた

「ここは…操車場か…」
少し走ると

右手を突き出す御坂美琴の姿が見えた

「みさかッ―――

呼ぼうとした瞬間
上条当麻の目の前に

白くて細くきれいなかたちをした



御坂美琴の腕が落ちてきた



声がつまる

前をみる


そこには右半身が吹き飛ばされた御坂美琴
それに駆け寄る御坂妹

そして笑っている白い少年を視界にとらえた


「てめぇ…!!
御坂に…なにしてんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」



遅れすぎたヒーローは怒り叫び


白髪の少年に立ち向かった


38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/04/30(土) 22:37:47.14 ID:oFJnHpnAO
――――
「お姉さま!!」
お姉さまの体が吹き飛んだ
駆け寄る
「お姉さま!!お姉さま!!お姉さま!!」
叫ぶ…叫ぶ叫ぶ叫ぶ叫ぶ

「う…るさい…わね…」
お姉さまが反応する
生きているまだ生きている
「お姉さま…体が…」

「わかってる…大丈夫…大丈夫よ…ほら…」

「まったく大丈夫ではありません!!と、ミサカはお姉さまにツッコミます!!」

「ふふ…大丈夫よ…これで実験は中止されるわ
私が死ぬことによってね…」

「なにを言ってるんですか!!一緒にアイスを食べるのではなかったんですか!!」

「ごめんね…無理みたいだわ…」

「そんなことはありません!!今すぐ病院に運びますので喋らず安静にッ」
「無理よ…もう無理…でもあんた達…妹を連れもどせたんなら悔いはないわよ」

「お姉さまがいないとっ…ちゃんと連れもどして下さいよっ」

「悔い…ね…
なんでだろうこんなときになって
なんで
みんなのことを思い出すんだろう」

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/04/30(土) 22:40:10.40 ID:oFJnHpnAO


「黒子…初春さん…佐天さん…ついでに婚后さん…そしてあそこで闘ってる馬鹿



ママ…


パパ…









ごめんなさい







死にたくない


死にたくないよ

まだ死にたくないよ

まだみんなと遊びたいよ
恋だってしたかった

でももうできないんだよね…」


「そんなことありませんお姉さま!!まだ…まだ」
「…妹…ママ、パパによろしくね…」


40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/04/30(土) 22:41:16.36 ID:oFJnHpnAO




この日『実験』を止めることができた

しかし理由は
第一位が無能力者に負けたため



この日超能力者の第三位が欠番となった




しかし


この日から妹達は「御坂美琴」を演じることを決めた

なぜならお姉さまに始めてたのまれたからだ

―――よろしく――――





そしてこの物語が始まる

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/04/30(土) 22:42:25.44 ID:oFJnHpnAO
今回はここまでです。
これでプロローグは終わりました…
>>26を見て心臓止まりかけましたが
ミサカ「計画どおり」ニヤリ
とかいう展開ではないので大丈夫だと思います

次からは本編
これからバトルは多分ない?と思いますのでもう少し読みやすくなると思います…思いたいです

では次回も一週間以内に
皆さんおやすみなさい
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/30(土) 23:04:48.97 ID:RwtXgK3Go
乙!
神スレの予感がするなり
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 23:13:27.13 ID:SmuEW4UA0
乙うう!
やべえ楽しみ
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/30(土) 23:15:21.45 ID:0t1HXga3o

プロローグ終了って感じ
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/01(日) 00:25:22.79 ID:KzDyz+kso
>41
乙。
ほう、こう来たか。
この美琴は原作で上条に止められて断念してた、一方通行に殺される作戦を実現した感じだね。
まあ結局、上条が一方通行倒したことで実験終了だから無駄死にな気がするけど。

美琴を演じる妹達に対する黒子の反応が気になるな。
てか、御坂妹だけでなく妹達で演じるの?  日替わり?
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/01(日) 00:30:42.25 ID:g845dljZo
結局一方さん負けたのかよ
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/02(月) 09:38:55.56 ID:d/lVTZUDO
美琴が妹を助ける為に死のうとするが、実は美琴はフルチューンで、本物の美琴が助けに来て代わりに死亡
そして上条が一方通行撃破
実験は終了するが美琴は複雑な心境

そして上条さんに励まされなんやかんやで美琴「ありがとうお姉様」とか思ってたが全然違ったwwwwwwwwwwww

面白くなりそうでこっから先も読み進めたいが美琴スキーの俺には辛いスレぜよ……
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/05/02(月) 17:39:26.03 ID:Cq6br0fQ0
美琴が不憫すぎる…orz

乙。
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/05/03(火) 21:22:16.71 ID:351hAFfAO
こんばんは1です
投下にきました

>>45基本的には10032号です。他の妹達もそれぞれサポートしてます。
見直してみたら書きためのほんとんどが1032になっていました…10032に修正したんですが抜けていたらすみません…

では次レスから投下です
50 :第一章『友達』 [sage saga]:2011/05/03(火) 21:24:29.17 ID:351hAFfAO
―9月1日柵川中学校門前―
――――
――――――

「うっいはっる〜ん」
元気な声とともに、バッサァァァっと花飾りの少女のスカートがめくられた
「うひゃゃゃゃゃゃ」

「今日はピンクの花柄かぁ〜かわいい趣味してんじゃん♪初春♪」

「なっなにしてるんですか!!佐天さん!!校門の前ですよ!!」
初春は顔を真っ赤にして叫ぶ

ちなみに周りの男子生徒は皆さん鼻の下が伸びてます。年頃ですからね。

「ふっふふ〜ん♪よいでわないか〜よいでわないか〜」
佐天はニコニコと太陽よりも明るい笑顔をしている
「佐天さん…いつもに増して元気ですね…」
佐天は笑顔はどんどん増してくる
「そりゃそうよ〜だって今日御坂さんが退院できるんだよ!!パーティーしないと!!ほら、初春も元気元気!!」

「スカートめくりのせいで、そんなに元気でませんよ…」
がっくしと大袈裟に肩を下ろす
親友の退院は嬉しい
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/03(火) 21:26:01.67 ID:351hAFfAO
しかし
「でも御坂さん…大丈夫でしょうか…実験の失敗でレベル3に落ちたって…」
そう御坂美琴は8月22日実験の影響でレベル5からレベル3に下がってしまったのだ
「入院中…面会拒否だったしね、でも昨日白井さんには連絡あったらしいから元気にはなったんじゃないかな?」
初春はなんとも言えない顔で
「そうですけど…」
「ほら!!行くよ初春!!私たちが元気ださないと!!それに白井さんが待ってるよ!!」
佐天は病院に向かって走り出す
「あっ待ってくださいよ!!佐天さぁ〜ん」
そして初春も佐天を追いかける

彼女たちは『御坂美琴』を向かいにいく



真実を知らないまま

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/03(火) 21:27:18.28 ID:351hAFfAO
―8月31日常盤台女子寮―
―――
―――――

お姉さまが入院して9日が過ぎた
病院に行っても面会拒否でお見舞いも出来ない状態

「大丈夫でしょうか…お姉さま…」
入院したと連絡がはいった日、面会拒否と聞いて理由を聞いた、あのカエル顔の医者はまだお姉さまの状態は良くないと言うだけで何も答えてくれない

だからわたくしはその日風紀委員の仕事をサボって寮に帰宅し寮監に話を聞くことにした

しかし、寮監も答えてくれない
わたくしは土下座した
お姉さまが
お姉さまが
いつも笑っている
いつも強がっている
いつも一人で考えしまう
お姉さまが心配で
いっぱいいっぱいだった
そして寮監は少し安心したような顔をして

口を開いてくれた
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/03(火) 21:28:05.10 ID:351hAFfAO
「白井…お前はこの話を聞いても、御坂への態度を変えないか」
寮監は母親のような顔で訪ねてくる
「当たり前ですの。黒子は何があってもお姉さまの後輩であり、パートナーですから」
それを聞いて寮監は安心した顔をする
「そうか…ならば白井…
貴様だけには話そうと思う
貴様はこの話は信じないられない思う
私もまだ信じてられない信じたくないのだから」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/03(火) 21:29:13.72 ID:351hAFfAO
お姉さまが実験失敗の影響でレベル5からレベル3に落ちてしまったこと
そのことにショックを受けていることを聞いた

「あの…お姉さまはどのような実験に参加したかわ知っていますの?」
寮監はこぶしを握りしめ答える
「すまない白井…私程度の身分ではそのようなこと聞いても答えてくれないのだ…
すまない…私はお前たち生徒を守るために…寮監になったのに…
護れなくて…すまない」
寮監は顔を歪ませる
もしこの場に私が居なかったら号泣してしまうほどに…

「寮監さん…自分をせめないで下さいませ、私もお姉さまも寮に住んでる生徒たちはこれまであなたに数えきれないほど護られていますの
みんな、感謝していますの」

「白井……
すまない、私としたものが弱音を吐いてしまった
忘れてくれ
そして
ありがとう、白井」

寮監の瞳はいつもの色が戻っていた
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/03(火) 21:30:17.38 ID:351hAFfAO
――
その日寮監から話して8日…
なにも情報も連絡が入ってこない
「お姉さまぁ…このままだったら…黒子は…黒子は…」
いつものようにお姉さまの枕を抱きしめていたら…

ピピピピピピ

部屋に携帯の着信音が鳴り響いた

「ハァ…なんですの?また風紀委員の仕事だったら、許しませんわよ?」
ため息をつき、けだるそうに携帯を取った

そして、画面を見て白井黒子の表情が一変する

なぜなら、そこには

信愛なる、お姉さまの名前が表示されていたからだ。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/03(火) 21:31:49.72 ID:351hAFfAO
―9月1日とある病院―

――
―――

「本当に君たちはそれでいいんだね?」
カエル顔の医者はとある病室に入院している少女に厳しい目で問いかけた
「当たり前です、それがお姉さまの願いですから、とミサッ―
いえ、私は意志をあらわにします。」
カエル顔の医者はまだ厳しい目をしている
「そうかい?でも君『達』にとっては実験で殺されるより辛い人生を送ることになることは覚悟しておいてね?」

「当たり前です。と私は―
この口調も変えないといけませんね…」

彼女たちはこの9日間努力していた
生き残った妹達はこの9日間『御坂美琴』の行動パターン、友人関係、家族、『御坂美琴』を演じるためには必要な情報を集め、体に染みつけていた。
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/03(火) 21:33:07.23 ID:351hAFfAO
そして、彼女たちは
見た目も、行動も
誰が見ても『御坂美琴』であることに疑問を持てないほどになっていた…
「もうそろそろ向かいが来る時間だね?
あと、毎週は調整のためにこの病院に戻っておいでよ?」
御坂妹…いや『御坂美琴』は元気よく答える

「はい!!長い間色々とお世話になりありがとうござッ「お姉さまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
気づけばツインテールの少女がいきなり美琴に抱きついていた

その少女は美琴をそのまま連れ去っていった…

そして、冥土返しは誰も居なくなった廊下で1人つぶやく

「…君達のお姉さんは、本当に君達がやっていることを望んでいたのかな?」

だが答える者はこの場にいない
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/03(火) 21:34:49.99 ID:351hAFfAO
今日はここまでです
>>47自分も美琴スキーです
嫌いなわけじゃないよ?
ちなみに絹旗とフレンダと美琴が嫁です
そして麦のん
では次も一週間以内に
ではみなさんおやすみなさいノシ
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/03(火) 21:51:34.43 ID:6qELKQph0
おっと、美琴が嫁ってのはそげぶな
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2011/05/03(火) 21:56:04.64 ID:mOiuvuwoo
待て、むぎのんが嫁ってのも頂けない
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/03(火) 22:41:36.67 ID:8fiyihLUo

入院してるってことは美琴一応右半身ぶっ飛んだけど生きてんのかな?
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/03(火) 22:47:38.01 ID:t+h5rtuIO
入院してるってのは表向きの理由でしょ
美琴さんはもう……
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/03(火) 22:48:50.41 ID:8fiyihLUo
よく見たら黒子視点の話だった
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/03(火) 22:49:18.63 ID:vFK+KGRro
学園都市だし垣根みたいに半死状態で保存はありそうだけど…
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/03(火) 22:56:02.83 ID:Mav+We01o
>>64
ある日、電気代が突然格安になるんだな。
「光熱費の値下げは助かるなぁ」と無邪気に喜ぶ低レベル学生達
学園都市地下では発電機と化した……
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/03(火) 23:49:58.30 ID:sGYNOgEDO
>>58あっ返レスどうもありがとうございます
すいません、作者さんを批判するつもりで書いたのではありませんので御安心を
それに自分はこのスレ面白いと思います
美琴スキー=美琴ハッピーエンドへと持って行け!
とは思いません
面白いスレは面白いです
このまま読み進めて行こうと思っていますので頑張って下さい
因みに俺の中では美琴は上条さんの嫁です
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2011/05/04(水) 11:07:18.45 ID:g4tkiXvMo
スレタイでは”美琴”がありがとうって言っているけど
ちゃんと回収してくれますよね。
セリフとか心情描写以外での表記で「美琴」と書いてるから
あの言葉はあくまで御坂妹じゃなくて、美琴のセリフですよね。
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/04(水) 11:41:03.47 ID:Hf/oi8BSo
凄いいちゃもんを見た
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/04(水) 17:37:04.84 ID:m/bbM0Jao
すごい言いがかりを見た
お姉さまっていってるんだから、スレタイのは妹だろ
美琴ってのも美琴になりきった妹って感じの演出だろ
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/04(水) 18:36:38.46 ID:PMtB3Jdvo
>>67
(キリッ が抜けてるぞ
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2011/05/04(水) 19:56:16.13 ID:JzaXowb1o
>>70
煽るなよ馬鹿
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/05(木) 14:27:38.77 ID:te1q317vo
>>1乙

これからの展開しだいで駄作にも名作にもなれると思うから期待してるよ
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/05/06(金) 19:18:34.64 ID:5PlFME3AO
おばんです1です。
投下にきました〜
では次レスから
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/06(金) 19:20:10.75 ID:5PlFME3AO
「早く行きますわよ!!佐天さんと初春が病院の前で待ってるはずですの!!」
ツインテールの少女は美琴の手を掴み廊下を走っていた
(この少女はたしか…白井黒子…とミサカ10032号は思い出します)

(常盤台中学所属のレベル4空間移動であり、お姉さまのルームメイト、唯一無二の親友でパートナーです、とミサカ11385号は再確認します)

(貞操を狙われたらビリビリを…とミサカ10033号は注意します)

MNWで再確認をし口を開く

「ちょっと黒子!!ここは病院!!走るのは駄目よ!!」
黒子はギョッとして立ち止まり
「ハッ!?黒子としたことが嬉しさのあまり忘れてしまいました!!」

そして美琴は顔をゆるめ黒子をなでる
「薬も貰わないと駄目だから待合室でもう少し待ってなさい」
「はい、わかりましたの」
美琴は薬を貰いに向かう
(お姉さまは本当に慕われていますね、とミサカは誇らしく思います)
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/06(金) 19:21:32.03 ID:5PlFME3AO
薬を貰い待合室で黒子と合流し病院をでる
「おかしいですわね
本当ならもうそろそろ初春と佐天さんが来てもいい時間なんですが…」
黒子は周りをキョロキョロとしている
(初春さんと佐天さんも親友でしたよね、とミサカ10032号は再確認します)
(柵川中学所属で
初春さんはレベル1
佐天さんはレベル0です、とミサカ15536号は10032号を応援します)
確認を終え、黒子と同じく周りを見ていたらこちらに向かって走ってくる2人の影が見えた
「白井さぁ〜ん!!御坂さぁ〜ん!!」
佐天は元気よく手を振り走ってくる
「ちょっと佐天さん!!速すぎでっ…すぅ」
後方には初春が苦しそうに走ってきていた

「初春!!佐天さん!!遅いですの!!」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/06(金) 19:22:43.69 ID:5PlFME3AO
「白井さんがッ…早ッ…すぐる…んっですッ…」
初春は苦しそうに息が上がりながら答える。
しかし佐天はそれとは真反対な笑顔で答える
「えへへ…ちょっと…用事がありまして…ねっ初春?」
「はいっ佐天さん!!」
2人は笑顔で顔を見合わせる
ミサカと白井は頭に?を浮かばせる
そして初春と佐天は…
「「退院おめでとうございます!!御坂さん!!」」
とひまわりの花束を渡した
(なぜでしょう、比較的花束というものは軽いはずなのにこの花束は重く感じます、ミサカ10032号は疑問に思います)
(それは………ミサカにもわかりません、とミサカ10033号は悔しく思います)

そしてふと空を見た
(お姉さまだったらわかるんでしょうか…とミサカはお姉さまに問いかけます)

返事はない、当たり前だ
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/06(金) 19:24:00.63 ID:5PlFME3AO
「上向いちゃってなに泣いてるんですか〜」
佐天はニヤニヤしている
「泣いてなんか…いないわよ!!でも2人ともありがとう…」

「お姉さま…
泣き顔もかわいいですの…」
白井はハァハァとしながら美琴を見つめてくる
「ちょっと…あんたのせいで感動が薄れるわ」
美琴は白井を睨みつけ電撃をあたえる
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!この痺れ!!この痛み!!久しぶりですのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
白井は発狂し始めた
((((流石にこれはないわ〜))))
妹達は全員揃って同じことを考える
佐天と初春も引いている
多分彼女たちも同じことを考えているのだろう…
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/06(金) 19:25:05.21 ID:5PlFME3AO
「ささっこれぐらいにしていつものファミレスにでも行きしょう!!」
佐天はこの光景を忘れるために話題をだす
「「そ、そうね!!(ですね!!)」」
白井以外が答える…
ちなみに彼女がまだ悶えてることはないしょだ!!
(…電撃はいざという時以外使用しないことにしましょう、とミサカ10032号は提案します)

((((((((意義なし!!とミサカ(ry)))))))

妹達は全員揃って答える

今日も彼女たちは元気です。
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/06(金) 19:26:07.14 ID:5PlFME3AO
―ファミレス内―
―――
――――
―――――

「ひとまず、ドリンクバー4つでっ!!」
彼女たち4人は窓際のテーブル席に座る
「「「「ハァ〜生き返る〜」」」」
9月になってもまだまだ夏、空調のおかげで汗も引いてきた
ちなみに花束は枯らしたくないので黒子に寮に置いてきて貰った
「やっぱりこの4人が落ち着きますよね〜」
氷をどっさりと入れたメロンソーダを飲みながら佐天はつぶやく
「そうですよね〜あっ店員さん!!この夏限定ウルトラトロピカルデラックスドラゴンジャンボパフェ下さい!!!!」

「初春はよくそんなもの食べれますわね〜わたくしはこのチーズケーキ下さいな。お姉さまと佐天さんはどうします?」

「んじゃわたしはこのチョコサンデー」

「わたしも同じのお願いします!!」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/06(金) 19:27:35.23 ID:5PlFME3AO
―――
「それで…初春ってば…」

「あわわ佐天さんそれ以上は駄目です!!」

「いいえ続けて下さいませ佐天さん!!」

これが…友達というものだろうか…
お姉さまの温かさとは違った温もりがある
しかし忘れてはいけない妹達は御坂美琴の『クローン』であり『御坂美琴』ではないのだから

(…この人達を悲しめないためにも絶対にバレてはいけないのですね…とミサカは決意を固めます)

「大丈夫ですか?なんかいつもより静かですね?」
佐天は心配な表情をしながら美琴を見つめてくる
「そうですわね…しかしこの黒子お姉さまの心を揺さぶるためにプレゼントを用意しましたの」
そう言うと黒子は、
ファンシーな包み紙にくるまれたプレゼントを渡してきた
(こ…これは…)
包み紙をとるとそこには…
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/06(金) 19:29:01.62 ID:5PlFME3AO

……
………
夏限定衣装を着たゲコ太がたたずんでいた
(ゲコ太…なんてかわいいんでしょ…とミサカは歓喜します)
ゲコ太を見た瞬間美琴の顔はふにゃんとゆるまり小動物のようになった
((御坂さんかわいすぎます!!))
その表情は佐天や初春の心を貫くほどだ…
そして『奴』が動く…

「グハァァァァァァァ!!!!!!!!
お姉さま…お姉さま…もう黒子は…
我慢できませんのぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
黒子は美琴目掛けルパンジャンプで襲いかかる!!
※流石に服は脱ぎません
それを見た瞬間…美琴の目がミサカにかわる…そして

ドコッバキッグシャッ

黒子のふところに飛び込み

みぞ、首、背中と
見事なる三連打を加えた
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/06(金) 19:30:37.76 ID:5PlFME3AO
(ハッ!?しまった…いつものくせで電撃ではなく格闘技をきめてしまいました!!とミサカは慌てます)
軍事クローンとして生まれた妹達は格闘技も身に付けている
格闘で風紀委員に負ける要素はないのだ
「「す…すごいですっ御坂さん!!!」」
それを見た2人は落ち着く暇を与えずに攻撃してくる!!
「そんなのいったいいつ覚えたんですか?」
佐天はMNWで考える暇を与えずに質問する
そこで美琴はとっさに
「ほら!?私レベル3になっちゃったじゃん?だからその筋の人から教えて貰ったの!!」
言ってから気づき思い出す、このレベルが落ちたことにたいすることは誰も言ってこないかったことを
彼女たちの優しさを

親友の『御坂美琴』に対して向けられていることを
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/06(金) 19:31:43.28 ID:5PlFME3AO
空気がかわる
誰もが居心地の悪そうな表情をする
誰も口を開かない
そのとき

ピピピピピピピ

初春の携帯が鳴った

「だ…誰でしょう?固法先輩?」
その名前を見た瞬間初春の表情が真剣なものに変わる…
「はい!!…外部からの侵入者!?…はい…わかりました…今から白井さんと一緒に向かいます!!」
そう言うと初春は残念そうな顔をし
「すみません!!風紀委員の仕事が入ってしまいました…」

「いいよ初春行っておいで!!」

初春はありがとうございますと言い残すと失神している黒子を引きずり走って行ってしまった…
その瞬間佐天は顔を青くする
「あっ…お金貰うの忘れた…」

「いいわよ、今日は私が奢るわ」
ちなみに冥土返しからは結構小遣いを貰っているから大丈夫だと思っていたが

(パフェ一個で3500円だと…とミサカは驚愕をあらわにします)
明日からは少し節約しないといけないと決意をかためる貧乏学生ミサカなのであった…
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/06(金) 19:34:55.31 ID:5PlFME3AO
今日はここまでです。
ミサカの口調って難しいですね…
それ以前に文って難しい…特にこの投下ぶんは苦労しました…色々と初でしたし…
次は…土日のどっちかに行きたいと思います。
では皆さんおやすみなさいノシ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/06(金) 19:42:53.60 ID:5PlFME3AO
言い忘れてたんですが…ちなみにミサカは御坂美琴の貯金などは使っていません
それに奨学金もクローンだからってことでそんなに貰っていないってことでお願いします。
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/06(金) 20:07:24.24 ID:hjg21mvh0
何これ面白そう

期待してる
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/05/07(土) 19:05:07.39 ID:WEUld6ZAO
こんばんは1です。
投下します
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/07(土) 19:05:47.18 ID:WEUld6ZAO
そのあと美琴は佐天と別れ街をぶらついていた
一瞬ツンツン頭の少年がシスターと胸の大きい少女を見かける
彼は今の『御坂美琴』が妹達ということを知っている数少ない者だが
それゆえに会いにくい
彼らが通り過ぎるのを待ってからまた街を歩み始める
そのとき
ドガッ!!!
眩い閃光が上にあがるのが見えた
(たしか…あれは風紀委員のッとミサカは光に向かって走ります!!)

多分あそこには白井黒子がいる
彼女はレベル4でしかも風紀委員
しかし戦いなれてるといってもただの女子中学生
(たしか外部からの侵入者…しかし学園都市に楽々と侵入できるということは…『プロ』ですね、とミサカは冷静に分析します)
彼女は走る、あのときの光景を思い出し、またあんなことをさせないと胸に刻みながら…
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/07(土) 19:06:49.98 ID:WEUld6ZAO
―――
――――
―――――
そこにはコンクリートに足を噛みつかれている白井黒子がいた
彼女は空間移動で抜けられるはずだが抜けられいない
多分痛みや緊張で演算ができないのであろう

(ミサカ達!!力を貸してください!!とミサカは戦闘体勢にうつります!!)
生き残った9969人の妹達が白井黒子を助けるべく演算をはじめる
彼女1人1人ではレベル2程度の力しかないが
9969人の力によりレベル3…レベル4程度の力に移り変わる
そして
べきべきごきごき! と、
チェーソーに変化した砂鉄を操りコンクリートの『腕』を切断し、白井黒子の体を自由にする

「何の騒ぎかしらないんだけどさ―――――」
切断された『腕』はすぐに再生し、白井黒子にむかって殴りかかる
「―――私の後輩に手ぇ出してんじゃないわよ!!!!!」
彼女達で放てる限界ギリギリの雷撃でその腕を排除し、すかさず放った雷撃で頭部を破壊する
そして
ドゴォォォォォン
と石でできた人形は爆発した…
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/07(土) 19:07:54.80 ID:WEUld6ZAO
(自爆…ですか…)
コンクリートでできた人形は跡形もなくなっていた…
(そんなことより白井黒子を!!)
怪我を負っている白井のほうへかけよる
幸い怪我は足へのすり傷程度のようだ
ポケットに入っていたキズバンで応急処置をする
「黒子…大丈夫だった?」
「…お姉さま」
白井の顔を見てみると泣きそうな顔をしている
どうしたのだろう?
と考える暇もないまま
「お姉さまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
抱きついてきた
しかし今回は反撃する気は起きなかった
そっと白井の頭をなでる
「大丈夫よ、私が守ってあげるから」

少しお姉さまに近づいた。
そんな気がした
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/07(土) 19:08:57.53 ID:WEUld6ZAO
―――
――――
「たくッなんでこんなときに侵入者なんてめんどくさいのが来るんですの!!」
白井黒子は機嫌が悪かった
それは仕方ないだろう
痛みで気絶から回復したと思ったら
痛みの正体は初春に引きづられたあと
そして、初春に文句を言おうとしたら
固法先輩からいきなり写真を押し付けられ追い出されてしまったのだから
(今日の黒子は少しデンジャラスですの
侵入者さん?サンドバックにしてあげますわ…ケッケッケッ)
心の中でどす黒く笑う…まるで白雪姫に出てくる魔女だ…
心で笑いながら街を巡回していると…
見つけた
金髪で肌は褐色、黒いゴスロリを纏った女性…
侵入者だ…
すかさず空に向けて信号弾を発射させる
「動かないでいただきたいですわね。わたくし、この街の治安維持を務めております白井黒子と申します。自身が拘束される理由は、わざわざ述べるまでもないでしょう?」

風紀委員白井黒子と侵入者との戦いが始まった

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/07(土) 19:10:00.10 ID:WEUld6ZAO
――
最初は空間移動を駆使し敵を翻弄させ、優位に立っていたはずだった
しかし今は
「…ん、ですーッ!?」
コンクリートの人形により足を拘束されていた
拘束されているというより噛みつかれていると言ったほうが正しいだろう
(あ、ぎっ…が……!?)

コンクリートの歯が白井の足を噛み砕こうとしてくる
痛みのあまり演算ができない…
あまりの激痛に白井は目を閉じる。

べきべきごきごき!

これは白井の足が噛み砕かれる音でもコンクリートの『腕』が振り下ろされる音でもない。

それは、何者かが『腕』を切断した音だった。

(な…、え…?)
突然の一撃に、白井はびっくりして目をあけた。
そこには

砂鉄を操る




御坂美琴が立っていた。
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/07(土) 19:11:07.29 ID:WEUld6ZAO
――
そこには「お姉さま」が立っていた
今日はお姉さまの様子が少しおかしかった
多分誰もおかしいと感じなかったと思うが
パートナーであり、親友である自分にはわかる
お姉さまが『お姉さま』ではない、そんな気がしていた
しかしお姉さまはいつものようにわたくしを助けに来てくれた
レベル3でわたくしよりも弱くなってしまったはずなのに…
―後輩に手を出すな!!―
そう言ってくれた

あぁやっぱり『お姉さま』だ

お姉さまじゃなくてもやっぱり『お姉さま』だ

ゲコ太のキズバンを貼ってくれた

少し恥ずかしい
だからだろうか

何故か涙がでてしまう

お姉さまに抱きついてしまった

お姉さまは撫でてくれた
あぁなんて幸せなのだろう

今だけは『お姉さま』ではなくこのお姉さまに甘えさせて下さい



いつか真実を言ってくれるまで…
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/07(土) 19:14:47.16 ID:WEUld6ZAO
今日はここまで
次は一週間以内には来たいと思います。
では、皆さんさいならノシ
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 19:55:19.42 ID:PY0Pq09Go
乙。

黒子は「美琴」がいつもと違うと気付いてたか。そのうち別人だと気付きそうだな。

そういえば9月1日になってるのか。
海原の件はイベント自体が発生してないかな?
打ち止めの件は原作通りに進んでそう。ってそういや、打ち止めは妹達に協力するんだろうか。
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/07(土) 21:04:42.57 ID:AeHgNTY4o
黒子が切な可愛い
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/07(土) 21:33:50.43 ID:K2QbM/hN0
上条さんも精神状態おかしくなってそうだよな・・・目の前で美琴亡くなってる訳だし
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/05/08(日) 00:56:56.35 ID:Nb1jobSWo



一方通行の演算補助が可能(レベル5)なのに欠陥電気がレベル2からレベル4っていうのはあり得ないと思うんだが……
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 01:19:33.99 ID:XphXih3po
原作でそうなんだから仕方ないだろ
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/05/08(日) 01:28:43.34 ID:rU5XgfCgo
代理演算受けてる一方さんは全盛期の半分も力を発揮できてません
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 07:33:26.42 ID:OyH5uM+Jo
>>98
演算能力=レベルじゃないだろ
強力な自分だけの現実を持っていないと
初春さんだって自分だけの現実が強力なら強い能力者になれたかもと言われてるし
所詮一人の脳みそだ。一人分くらい補助余裕だろ
弱体化だって妹達の演算能力が弱いためって記述もないし
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/05/09(月) 00:02:11.62 ID:TrvR6+6x0
こまけぇこたぁ(ry
103 :1です :2011/05/10(火) 18:12:23.45 ID:9ETsza4AO
禁書にもポニテキャラがほしいな
1です
投下します
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/10(火) 18:13:25.00 ID:9ETsza4AO
―――
――――
2人はいま侵入者が潜伏していると情報が入り
地下街にいた
「ハァ…お姉さまは大人しく待っていて下さいませ」

「なに言ってんのよ、私がいなかったら危なかったくせに…」
美琴は白井…風紀委員の仕事に付き合っていた
なぜなら
MNWで会議した結果「大事な後輩を見放すわけにはいかない」と満場一致したからであり美琴自身も心配であったからだ

その後輩である白井は最初は反対していたが美琴の覇気に負けたのか…文句は言うが無理やり帰そうとはしなかった
しかし
あの侵入者の能力…
あれを見て恐怖を感じ
本当はついてきてほしかった
という気持ちもあったかもしれない
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/10(火) 18:14:48.85 ID:9ETsza4AO
2人はその後も薄暗い地下街の廊下を淡々と歩いて行いていたら


「みゃー、みゃー」

猫の声が聞こえた

「あら?猫の鳴き声が聞こえますわね」
「黒子。アンタ動物に興味ないんじゃなかったっけ?」
「かくいうお姉さまは興味がおわりでしたよね」
「べ、別に私は…」
「あらぁ。わたくし、知っていますのよ。お姉さまには寮の裏手にたむろっている猫達(ry」
「なぜそれを…!?ってか黒子!アンタまたストーキングして…っ!」
ギャーギャーと言い争っていると
床に転がっている顔見知りの姿を発見した
(あのかたは…上条当麻と寮の前で一緒に猫を愛でた白いシスター!?とミサカは少し気まずさを感じます)
しかし、戸惑っている暇はない
早く『御坂美琴』を演じなければならない
「アンタ、こんなトコで女の子に押し倒されて、何やってる訳?」
「…、あらあら。こんな時間から大胆ですこと」
髪の毛から火花を散らし、白井は冷たい声で台詞を言った。
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/10(火) 18:15:58.41 ID:9ETsza4AO
対して、白いシスター…インデックスは
「んッ…クールビューティ?」
(はっ!?このかたはお姉さまと面識がないことを忘れていますた!!とミサカ10032号は慌てながら救援を呼びます!!!)
(落ちついて下さい!!こんなときの為の『αレポート』を思い出すのです!!とミサカ10045はアドバイスします!!)
説明しよう!!『αレポート』とは、ミサカによるミサカのための対象法が載っている最強のレポートだッ!!!!
「ッ…ちがうわよ!!私はあの子達の姉の『御坂美琴』よ!!」
「お姉さま!!!妹様がおりましたの!?黒子初耳です!!」
「ゲッ…まぁアンタにはいつか紹介してあげるわよ…」
ハァ…と美琴は危機を脱し一安心する
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/10(火) 18:17:14.34 ID:9ETsza4AO
「ん?そうなのかな…う〜ん私の記憶は…ゴニョゴニョ」
「まっ…まぁみんな落ち着いてね?御坂もインデックスも熱くならないでね?ほら風斬も戸惑っちゃってるからさ?」
この場の雰囲気を上条が変え、それから美琴と白井に目玉が浮き上がったこと女の声がテロリストを名乗ったことを説明した
「ふぅん。よくわかんないけど、結局またアンタはトラブルに巻き込まれているのね。しかしテロリストか。テロリスト、ねぇ。黒子、やっぱさっきの侵入者のゴスロリと繋がりあると思う?」
「そうですわね。殿方達が聞いたとされる声の特徴からしても、関与している(ry」
「あるいわ学園都市の他にも能力開発機関(ry」
美琴と白井は魔術というものを知らないため、全て超能力として納得しようとしている。それを見たインデックスがムッとしているが、上条の片手で制されていた
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/10(火) 18:18:03.59 ID:9ETsza4AO
そしてこれからはみなさんが知っているように
美琴、インデックス、上条の間で誰を外に帰還させるか口論がおこなわれる
そして
「わたくし、怪しげな人柱なんて作りたくありませんので。―――――ではお二人とも」
いがみ合うインデックスと美琴を仲裁をするように、白井はそれぞれ肩に手を置く。
瞬間
ブン!と羽音のよいな音色が響いたと思った瞬間、インデックス、美琴、白井の三人の姿は地下街から消えていた…
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/10(火) 18:19:57.52 ID:9ETsza4AO
―――
――――
薄暗い地下とは異なり、地上は真っ白に目が眩むほどの炎天下だった。
(白井黒子を1人にしてしまいました。とミサカは1人落ち込みます)
美琴は炎天下の中1人ガッカリしていると…
「…あっついね」
インデックスが話かけてきた
「そうね」美琴も頷く
「ていうか、アンタのその―――
「いつまで、お姉さんの真似をしているのかな?」
「えっ!?」美琴のあわてる…なぜ?なぜバレたのか…その考察を必死に考える
「私はクールビューティのお姉さんがどんな人かしらない…それにあなたがお姉さんの真似をする理由はわからないけど…今あなたは悲しそうな顔をしてるってことはわかるかも」
「とうまも…アナタを見ると申し訳ないような顔をする…8月22日帰ってきたときと同じようにくやしそうな…悲しい顔をする…でもとうまは何も言ってくれない…私はシスターなのに…」
「なぜ…なぜ私が『お姉さま』ではないことがわかったのですか?とミサカは問いかけます。」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/10(火) 18:21:03.69 ID:9ETsza4AO
インデックスはその問いを聞いたあと笑顔で即答する
「なぜ…って当たり前かも!!私はクールビューティの友達だから!!」
友達…『お姉さま』の友達ではなく『ミサカ』の友達…
「それにあなたがその『お姉さま』を演じてもクールビューティはクールビューティなんだよ!!気づかないわけないかも!!」
カナミンの中の人みたいなものなんだよ!!っとインデックスは胸をはる…なんだそれ…
『ミサカ』はこの日生まれて初めて『笑う』
「あっ笑ったんだよ!!クールビューティが笑ったんだよ!!」
「あなたは…おかしな人ですね、とミサカは少し馬鹿にします」
それを聞きインデックスはムッと頬を膨らませる
「ムキーバカにして!!あなたが笑うってならまずはその幻想を噛み砕くんだよ!!」
インデックスはミサカに襲いかかる
『ミサカ』は笑った
友達と笑った
『お姉さま』としてではなく
 ――ミサカとして――
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/10(火) 18:23:10.78 ID:9ETsza4AO
2人は炎天下の中ぶっ倒れる
「あ…あついんだよ…疲れたん…だよ…」
「あたりまえ…です…あんなに暴れたんですから…とミサカは…ミ…サカは…」
ミサカは飲み物を買おうと思い財布をポケットからだす…カラッポ…
初春の食べたパフェを思い出しため息をつく
(あんなの奢るんじゃなかった…とミサカはあのときの自分を恨みます)
そしてうなだれていると
みぎゃあ!と突然猫がインデックスの腕の中から逃げ出した
「「あっ!」」
2人はおもわず叫ぶ。そして猫は走り去る。
インデックスはすぐさま追いかけようとして、立ち止まる。おろおろと、逃げる猫とミサカの顔を交互に見る。
「大丈夫ですよ。ここはミサカが残っていますから、猫を捕まえてきて下さい、とミサカは猫に嫌われる体質であることを思い出し悲しみに落ちぶれます」

「ごめんね。そうしてくれればありがたいかも…ありがと、クールビューティ!!…またね!!!」
インデックスはスフィンクス!!と叫びながら猫を追いかけて言った
「またね…ですか…」

この日『ミサカ』には生涯親友と呼べるべき友達ができた
しかしまだ『御坂美琴』としての物語は終わらない


第一章『親友』―了―
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 18:24:26.72 ID:TDDViy8DO
>>103
神裂「ガタッ」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/10(火) 18:26:41.30 ID:9ETsza4AO
はい一章終了です。
まだ続くのでこれからもよろしくお願いします。
次は今週中には来たいと思います。
ではノシ
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/05/10(火) 18:32:36.09 ID:9ETsza4AO
>>112かんざきさんわすれていた…
でもひんねーでほしいな☆
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/05/10(火) 18:43:50.65 ID:ZKYf86Os0
乙?

あれ?これで妹が演じているって黒子にバレた?
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/10(火) 21:18:11.48 ID:i5w9Wn9IO
乙。意外に騙せてない人間も多いんだな
美琴も生きてインデックスと友達になってほしかった…

>>115
>>93をよく読むんだ。もう既にバレてる
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 10:24:52.76 ID:Yti8d1ZHo
>>116
お姉さまじゃないがそのまま妹達を示してるとは限らないと思うけどね
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/05/13(金) 21:06:58.81 ID:dYWddGSAO
こんばんわ1です。
ではでは次レスから投下しまーす
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/13(金) 21:07:50.45 ID:dYWddGSAO
―――
8月31日、俺はいつものようにコンビニにコーヒーを買いに行っていた
そして
いつものように襲いかかってくる馬鹿共を蹂躙し
いつものように家にむけて帰宅していた
そして、いつもとは違う汚い毛布にくるまれた少女と出会った
そしてそのとき出会った少女―――打ち止めは俺の生涯を賭けて守る『大切な人』となった。
120 :第二章『旧敵』 :2011/05/13(金) 21:10:29.22 ID:dYWddGSAO
――9月8日病院――
―――
――――
この日『御坂美琴』は定期検診のため病院にきていた
「ハァ…定期検診と言っても丸一日潰れるからなぁ…」
と文句を言っていたら
「は〜や〜くぅ〜ってミサカはミサカはあなたの手を引っ張ってみたり!!」
「あァ!?俺は杖突いてンだ!!引っ張ンなァ!!」
元気な少女の声とどこかで聞いたことのある憎たらしい声が聞こえた
そして、ドンッ!!とその少女と美琴がぶつかる
「痛ッ…あんたいきなり飛び出して危なッ―――まさか上位個体…ですか?」
「ん?下位個体?でもあなたと会うのは初めてだねってミサカはミサカは初対面を喜んでみる!!」
ふたりは簡単なあいさつとも言えないあいさつをする。そして2人はそのまま起き上がらないでいたら
「おい!!なにしてンだクソガキ…」
白髪の少年―――
一方通行がそこに立っていた
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/13(金) 21:12:11.85 ID:dYWddGSAO
「おい!!なにしてンだクソガキ――」
――そこには一番会いたくない『妹達』がいた。
「あんたッ―」
「オマエ…」
2人は睨み合う…あのときの『御坂美琴』と『一方通行』と同じように
「たしかオマエは…10032号だったか…クカカ…『オリジナル』に化けてるとは聞いていたがァ…ここまで似てるとは思わなかったぜェ?笑えてくるなァ?」
一方通行はわざとらしく『御坂美琴』にむかって挑発をする…しかしそれは彼女にはまったく効かない
「ふぅ…あんたが上位個体と一緒にいるとは他のミサカ達から聞いていたけど…やっぱり無理だわ…上位個体を助けた?…本当は実験なんかしたくなかった?…そんなことで『お姉さま』を殺したことを許すと思ってたんですか?…ありえませんよ…絶対に」
ミサカ10032号の目に殺意がこもる…実験のときとはくらべものにならないほどに…
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/13(金) 21:13:58.93 ID:dYWddGSAO
一方通行はなにも答えない
そしてたっぷりと時間を置いたあとで…
「クカカ…オマエこの一方通行と戦って勝てると思ってンのかァ?三下ァ?」
「あたりまえです。もうあなたはミサカ達には絶対に勝てません、傷も与えられません」
2人はまた睨み合う
どちらも引かない…
そして
「ケッ…興が冷めた…帰ンぞ、クソガキ…」
一方通行が去っていく
打ち止めはおろおろと美琴と一方通行を交互にみて一方通行についていく
「…さて、調整にでも行きますか…」
さっきまで殺気が立ち込めていた空間には誰もいなくなっていた…
―――
――――
整が全ておわり帰ろうとしたとき…打ち止めが話かけてきた
「うぅ…あんまりあの人をいじめないでほしいかもってミサカはミサカはお願いしてみる」
いつもはピンピンに立っているらしいアホ毛はしょんぼりとしている
「それは…なんとも言えません…しかし一方通行を許すわけにはいかないのです。」
打ち止めの頭をなでる
「そうだけど…やっぱりみんな仲良しのほうが嬉しいかもってミサカはミサカはしょんぼりしてみたり…」
わしゃわしゃと髪を強くなで少し安心させる、そしてそのまま「じゃあね」と言い病院から美琴は離れて行った…
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/13(金) 21:15:19.19 ID:dYWddGSAO
―常盤台中学女子寮―
―――
――――
「ハァ〜疲れたぁ〜」
美琴は病院から帰ってきてベットに突っ伏す
ちなみに外はもう暗く夕飯の時間もすぎている
「どうしたんですの?お姉さま、いつもより疲れてるご様子ですが」
「あぁ〜検査も疲れるっちゃ疲れるけど…まぁ嫌な奴にあったのよ」
一方通行…入院しているとは聞いていたがまさかあんな所で会うとは思わなかった
「まっまさか!!あの類人猿ですの!!」
「ちっちがうわよ!!!!」
白井はわざとらしく枕のカバーを噛みしめながら
「ムッキィィィィィィィ!!!!よくも、お姉さまを!!お姉さまを!!!」
ダンダンッとベットを強く叩く、その音は下の階にも響くわけで
「ちょっと!!黒子うるさくしたら寮監がッ―――
「正解だ…御坂…お前ら覚悟は出来てるんだろうな」
ダンッとドアが開く音がしたときそこには人類最強の寮監が仁王の如く立っていた
「「ひッ―――」」
ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
――その声はいつもよりよく響いたという――
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/13(金) 21:16:56.90 ID:dYWddGSAO
―――――――――――――――
結標淡希は家に帰るため路地裏をたんたんと歩いていた
「ハァ〜今日も疲れたわ…たくっなにが案内人よッ…こっちは吐くほど頑張ってるのにあの逆さま野郎はッ!!」
結標は1人寂しく学園都市理事長にたいして愚痴を言っていた
「んっ?」
そして彼女は気づく自分が何者かによって囲まれていることに
「誰よ…まさか私を倒そうなんて思ってる?」
ヒュンッ、と少し見えた影にむかってコルクを突き刺す
「グアァ!!!???」
1人倒した…そして次のターゲットを見つけ、懐中電灯を向けようとしたそのとき
「やめて下さい結標淡希。私達はあなたと戦いに来たのではありません。交渉にきたのです。」
結標は首を傾げる
交渉するものなど、なにも思いつかない
「交渉…というより、提案ですかね?結標淡希、私達の仲間になる気はありませんか?」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/13(金) 21:18:24.36 ID:dYWddGSAO
結標は苦笑し即答する
「フッ…馬鹿じゃないの?私があなた達『ごとき』に手を貸すわけないじゃない?それにその装備品だって『外』のものばかり…
「『残骸』」
ぴくッ、結標の声がつまる
「あなたは『残骸』というものを知っているかな?」
「一応…知っているわ、でもあれはただのうわさ…」
「もし私達がその『残骸』を手に入れたとしたら…どうします?」
結標の血相が変わる
「なぜ『人間』だけが能力開発されてるのでしょうか?例えば植物や動物も能力がもてるとは思いませんか?」
「あなた…なにを言って…」
「なぜあなた達があんな恐ろしい能力を持ったんでしょうかね?その能力は自分を傷つけ、他人を傷つけたこともあったでしょう?今のあなたのように」
結標の顔はどんどん青くなっていく
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/13(金) 21:19:35.71 ID:dYWddGSAO
「そんなこと!!!!」

「どうです?結標淡希、私達に協力しませんか?私達なら『残骸』を回収したあと『樹形図の設計者』を修復できる。
もし『樹形図の設計者』を修復できたら、なぜあなた達に能力…あなた達を傷つけた能力がやどったのか…そのことを演算できる。」
結標はその話を唖然として聞いていた
能力が人間以外にもやどる?
この恐ろしい能力がなぜ自分にやどったのかわかる?
もう…私のような人間が生まれない?
そして結標淡希は深く…頷く
「その答えを待っていました。やはりあなたも私達の同士です。では、ついてきて下さい。『私達』の仲間を紹介しましょう」
結標淡希は着いて行く
そして彼女は出会う
自分と同じ志を持った仲間に
守るべき仲間に
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/13(金) 21:23:22.52 ID:dYWddGSAO
今日はここで
というわけで『残骸』編です。
あわきんかわいいよあわきん
次は…一週間以内に…来週は結構忙しいので1、2回投下できればなと思っております
では皆さんよい土日をノシ
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 21:32:45.00 ID:dRC67blD0
一方さんのモノローグが新鮮だな。
一方口調じゃないのな。
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 22:13:52.02 ID:K78EhZJs0
乙です!
130 :1です :2011/05/17(火) 20:01:42.73 ID:UudLF2bAO
ばんこんにちわ
では投下します
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/17(火) 20:03:04.59 ID:UudLF2bAO
――9月9日――
御坂美琴は買い物に出ていた
(今日は白井黒子と初春飾利は風紀委員、佐天涙子も忙しい…と暇ですねとミサカは暇さをアピールします)
あぁ暇だ本当に暇だ買うものもなくぶらぶらしていると見たことのあるアホ毛が草むらから生えているのを見つけた
そして美琴はそれを掴み引っこ抜く
「なにしてんのですか?上位個体?とミサカは疑問をぶつけます」
いきなり引っこ抜かれた打ち止めは驚き、美琴の顔を見た瞬間落ち着いた顔に戻った
「なんだ下位個体かぁ〜ってミサカはミサカは安心してみる、それにその口調は外ではアウトじゃないの?混じってるしってミサカはミサカ注意してみる!!」
それを聞いたあと失体に気づきやってしまった顔をする
「そうね…誰が見てるかわからないし…それよりなんで上位個体はまだ入院してるはずなのに外にいるの?」
それを聞き打ち止めはドヤ顔で答える
「なんと!!ミサカは誰にも見つからずに病院という名の牢獄から抜け出して来たのだ!!ってミサカはミサカは上位個体のハイスペックさを強調してみる!!」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/17(火) 20:04:25.97 ID:UudLF2bAO
それを聞いた美琴はベシッとチョップを打ち止めの頭に打ち込む
「なにやってんの!!あんたは…まだ調整中なのに危ないじゃない!!」
「いったぁーいってミサカはミサカは大号泣」
「泣いてないじゃない…」
打ち止めは自分の頭を撫でながらハッとした顔になる
「でも下位個体の怒り方『あの人』と一緒だねってミサカはミサカは数少ない共通点を見つけて歓喜してみる」
あの人…そう打ち止めの言っている『あの人』とは、あの白髪の少年のことだ
「なにを言ってるのよ…あいつと一緒って絶対嫌…それに余りあいつの話するのはやめて」
それを聞き打ち止めは元気をなくす
「なんで…そんなにいやなのかな…あの人だってこの実験の被害者なんだよってミサカはミサカはしょんぼりしてみる」
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/17(火) 20:07:34.35 ID:UudLF2bAO
「そうね、あいつは一応被害者でもあるわ、私達はただたんに一万回あいつを殺そうとして一万回返り打ちにされただけ、そんなことでは恨まない
それに、上位個体。あなたを助けてくれた、でもそのためにあいつが植物になるのは後味悪いから演算も貸している。
でも『お姉さま』を殺したことは『妹達』は絶対に許さない、一生恨み続ける。」
「でもあの人はッッ――
打ち止めが反論しようとしたそのときだった
「たくッ…クソガキがァ…俺は脳みそシェイクでつれェのにオマエ仲良くおしゃべりとはなァ…」
一方通行が打ち止めを探しにきていた
「その通りだァ『御坂美琴』…たしかに俺はオマエを殺した…だかなァ俺はその前に愉快に楽しくオマエ達を一万人も殺戮したんだよ…玩具で遊ぶみてェになァ…実験を楽しんで実行した…そこを忘れンな『御坂美琴』…帰ンぞクソガキ」
一方通行は打ち止めを見つめて言う
――またあの目だ――
一方通行が『お姉さま』を殺す直前に見せたあの目、自分を悪人と称し自分を蔑む目、自分を殺したいほど憎んでいる目、打ち止めにみせる普通の少年のように優しい目
「う…うん、バイバイ下位個体ってミサカはミサカは別れを悲しんでみる」
なぜあいつはあんな目をしているのだろう…憎むにも憎みきれないじゃないか…
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/17(火) 20:08:50.51 ID:UudLF2bAO
―風紀委員177支部―――
「あぁ〜なぜですの!!なぜわたくしがこのようなことを!!」
白井黒子はいつものように絶叫していた
「なぜって…そりゃあ事件が起きたからですよ〜」
「でもたかが旅行カバンが盗まれただけですのよ?そんなの警備員の管轄ですの!!」
基本的には『学外』の事件は警備員が対象するものだ。しかし、
「そんなこと言っても、警備員は先週の侵入者の事件で、負傷者が沢山でちゃいましたからね〜今は人手不足で協力しないといけないので、我慢して下さい。」
「今日はお姉さまとラブラブデートの予定でしたのにぃぃぃぃぃぃぃぃ」
白井の絶叫が建物を揺さぶる
その絶叫で彼女の先輩がキレかけたのはまた別のお話。
135 :※名無しキャラ注意!! [sage saga]:2011/05/17(火) 20:10:36.41 ID:UudLF2bAO
――路地裏――
―――
「初日はおつかれね」
結標淡希はある少年に向けて缶ジュースを投げつける
「あぁ…なんでこんなことしないといけないんだよ…警備員を撒くのは簡単じゃないんだぜ?」
少年は今日無駄に旅行カバンを盗むという『演技』をし、警備員との鬼ごっこを終えたばかりだった
「そんなことを言っても仕方ないじゃない…本命はいつかわからないようにしないと…」
「まぁな…でも本命は約一週間後、先は長いねぇ」
「でもどんどん仲間も増えてきたし、なかなか楽しくなりそうじゃない?」
結標はニヤリとして答える
それを見て少年もニヤリと微笑み返す
「同感だ。」
少年達は同じ悩みを持つだからこそ繋がりはどんどん強くなり、守り合うようになっていく
それが未来誰かを縛り付けるとは誰も知らない。
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/17(火) 20:12:46.30 ID:UudLF2bAO
―――9月10日―――
――――
―――――
また盗みが起きた、今度もキャリーケース
偶然そばにいた白井黒子は犯人を追いかけていた
「ジャッチメントですの!!強盗の容疑で捕縛させて頂きますわ!!」
「ちッ…ジャッチメント、しかも噂の腹黒テレポーターかよ!!相手が悪すぎる!!」
しかし少年も負けじと能力を駆使しながら走る、走る走る走る。しかし白井はテレポートを駆使し着実に少年を捕まれるために近づく。そしてっ
―捕まえたっ!!―
―捕まったっ!!―
と2人が重なる瞬間
シュンッと音がすると同時に少年はこの場から姿を消していた…
「この感覚…空間移動??しかしあの少年はテレポーターではありませんでしたの…」
白井は疑問に思う、しかし取り残されたキャリーケースを確認し初春に連絡をする。
そのときはすでに彼女の頭からはその疑問は消えていた…
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/17(火) 20:14:00.63 ID:UudLF2bAO
―――
御坂美琴は今日も病院に行っていた
(用事なら一度にすまして欲しいですね、とミサカは愚痴を囁きます)
というのも今回病院に来た理由は新しい培養液が開発されたということでそれを妹達に合わす手伝いに来たからである
(しかし、新しい培養液ですか…たしかこの新型は調整をより短時間に行うことができるんでしたっけ…)
美琴は調整室に向かった
「おや?思ったよりも早かったね?」
カエル顔の医者が人の一人入るサイズの培養器の前にいた
「早く行って早く終わらせたいので」
「そうかい?こっちも準備できてるから、さっそく始めるかな?」
はい、そう言うと美琴は服をおもむろに脱ぎだし培養器の中に入る
「少し…恥じらいをもったほうがいいんじゃないかな?」
あまりの脱ぎっぷりに流石の冥土返しも心配になる
「あなた以外には恥じらっていますよ?」
冥土返しはなんとも言えない顔になる。
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/17(火) 20:15:45.49 ID:UudLF2bAO
「その…恥ずかしいことは恥ずかしいですが…あなたはミサカ達にとって親みたいな存在なので、なぜかそういう感情は湧いてきません」
「そうかい?それを信じてるよ?」
そう言うと冥土返しはちゃくちゃくと培養器の中に培養液を満たしていく
肌などに異常はないか?
呼吸はできているか?
脳に異常はないか?
一つ一つ丁寧に確認していく
「ふぅん…大丈夫そうだね?お疲れ様」
そう言うと培養液を取り出し、美琴にタオルを渡す
「はい、ありがとうございます」
タオルで体を拭こうとしたそのときだった
「冥土返しはいるかァ?」
いきなり白髪の少年…一方通行が入ってきた
そして美琴と一方通行がお互いを確認したところで
「「ハァ?」」2人の驚いた声が部屋に響く
ちなみに美琴は只今全裸である。顔がだんだん赤くなっていく。
一方通行は目線をそらし言う
「早く着替えろよォ」
そしてキレる
「まずは早くでてけぇぇぇ!!!」
室内には雷が発生し一方通行に襲いかかるが彼はそれをギリギリ反射する
「おいィ!!危ねェじゃねェか!!」
「ここから…出ていけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ちょっとした戦争が勃発する
「…こんなに元気ならこの2人は大丈夫そうだね?」
冥土返しは呆れながらも少し嬉しそうに呟いた。
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/17(火) 20:17:48.72 ID:UudLF2bAO
とあると言ったらラッキースケベ
今日はここまで、
次回の投下は未定です。できれば土日ですかね
ではさよならノシ
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/17(火) 21:05:32.08 ID:LzuEVcxeo
一方さんの口調に違和感
毎回語尾を延ばしてたらいいってもんじゃねぇぞ

話はおもしろいよ、読みにくいけど。
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 21:24:04.09 ID:f9xkhZmlo

地の文とセリフの間は空けたほうが読みやすかったりするぜ
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/18(水) 06:06:06.27 ID:Wv3Hlghpo
ジャッチメントw
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/19(木) 08:02:39.45 ID:09scgqnS0
ジャッチメントって聞こえるよな
特に黒子の「ジャッジメントですの!」はさ

佐天さんのジャッジメントが一番ちゃんと聞こえるのは自分だけか?
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/20(金) 23:19:46.89 ID:/cjxbWxco
多分みんな「風紀委員」の読み方を迷ってる。
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/21(土) 01:56:03.40 ID:WzzVlwgk0
>>144
俺は「へんたいども」だと思ってる
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/05/21(土) 14:59:05.77 ID:aVt/jNcAO
>>142 うわぁ…素で間違えてました…次からは気をつけますね。

というわけでこんにちわ>>1です。
今回は地の文ではこの先生きのこれないと感じましたので、最後あたり台詞形式を導入してみます
では投下しまッ
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/21(土) 15:01:43.10 ID:aVt/jNcAO
――路地裏――
「結標!!いきなり飛ばすなよ!!びっくりして心臓飛び出すだろ!!」
さっきまで風紀委員と鬼ごっこしていたはずの少年が一瞬の間に路地裏『飛んで』きていた
「ハハハハ、ごめんごめん」
それは彼女の能力のためである。
『座標移動』レベル4の空間移動系最強の能力である
「ごめんじゃねぇぇ!!ぜってぇわざとだろ!!」
「まぁまぁ、あんたも無事だったし、あわきんも謝ってるしさいいじゃんいいじゃん♪」
ポニーテールの少女が少年をなだめるために介入する
「たくっ…なんでッ」
(あんたがあわきん気にしてんのいっちゃうよ♪)
「うっ…まぁ…許す」
ちなみに彼女は精神系能力者だ
「あんたは優しいね〜♪」
彼女は明るく笑う。しかし、少年からは黒い笑いにしか見えない
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/21(土) 15:03:12.38 ID:Iach0c7a0
できれば1行空けてもらえると・・・
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/21(土) 15:06:29.68 ID:aVt/jNcAO
「にしても…あと4日でこの憂鬱な鬼ごっこするのも終わりか…チッ…気ぃ引き締めないとな」

少年は拳を握りしめ本番に向けての決意を表す

「そうね…そして学園都市を墜とすのよ」

「そうそう『残骸』を使ってね♪」

そこで少年は少し心配そうな顔をし口を開いた

「でもよ…『奴ら』本当に俺らを助ける気あんのか?この予行練習もあっちから指示してきてんのに、あっちからは誰も来ないんだぜ?せめて武器とか寄越してほしいよな」

そう彼らを使っている『奴ら』は彼らには連絡以外なにもしてこない、しかし、結標はそれにキッパリと答える

「そんなのわかんないわよ。それに『奴ら』はぶっちゃけ雑魚、装備は全て外側のもの…でも『奴ら』には『残骸』から『樹形図の設計者』を再構築するだけの技術があるのはたしか…それだけでも手を貸すだけの価値はあると思うわよ」


「『私達』の目的のためにもね」


そのとき
カダッと路地陰から物音が聞こえた

「誰ッ!!!!」

結標はそこに向けて懐中電灯を振りかざした
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/21(土) 15:09:58.32 ID:aVt/jNcAO
――
(ほんと…なんなんですか!!あの人は!!とミサカは怒りを隠せません)

美琴は誰から見ても機嫌が悪そうな顔をしている。いくら容姿が良くても流石にナンパをしようとする強者もいないようだ

(しかし…『羞恥』という感情をあんなに出したのは始めてでした…しかしなぜあれほどに…とミサカは疑問を感じます」

むーんと美琴は少し首を傾げ考える
そしてそこですれ違った人が話していたある騒ぎを耳にはさむ

(風紀委員と強盗犯が追いかけっこですか…まぁ大変ですね〜とミサカはッ…あっ)

バックにつけていた白井から貰ったゲコ太ストラップが落ちてしまった、その時、シュッと黒猫が美琴の前を通り過ぎゲコ太をさらって行った

「あっ…待てぇ!!」

美琴は黒猫を追いかけ、黒猫は美琴から逃げる
そして一人と一匹は路地裏へと消えて行った…
151 :>>148 すみません!!直します!! [sage saga]:2011/05/21(土) 15:17:38.18 ID:aVt/jNcAO
「捕まえたッ!!」

美琴は路地陰で黒猫を捕まれる

「ニャッ!?フシャー!!!!」

「痛い痛い!!引っ掻かないで!!」

美琴が黒猫とじゃれ合っていたとき、人の話声が聞こえた

(…スキルアウトですか?…ここは絡まれないように隠れておくのが正解ですね、とミサカはできる子アピールをします)

しかし美琴の予想ははずれ、それよりも恐ろしいものだった

―学園都市を墜とすのよ―

―『残骸』を使ってね―

(んッ…学園都市を落とす?『残骸』?とミサカは危険を感じMNWにアクセスします)

MNWにアクセスし美琴は耳をすませる

―『残骸』から『樹形図の設計者』を再構築する―

(『樹形図の設計者』!?)

(もし『樹形図の設計者』が再構築してしまったら…絶対能力進化が再開される危険性がありますね、とミサカ20000号は冷静に判断します)

―お姉さまに救って貰った命…絶対に実験再開は阻止しなければならない―

妹達は全員揃って決意する

しかし

「にゃにゃ!!うしゃ!!」 抱く力が強かったのか猫が暴れ出し
ガタッと物音をたててしまう

(致命的なミスです!とミサカは自分をせめます)

「誰ッ!!!!!」

赤髪の少女がこちらに向けて懐中電灯を振りがさしてくる
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/21(土) 15:24:34.75 ID:aVt/jNcAO
違和感を感じ猫を抱きしめ陰から転がり出る
シュンッと音がするのと同時にさっきまで美琴がいたところにはコルク抜きが刺さっていた
そして前方をみてみると3人の少年少女が立っていた

「あなたは…御坂美琴!?」

「チッこんなときに!!」

「あっ私は非戦闘員だから頑張ってね!!」

戦えよ!!と2人はツッコミを入れる…なんなんだこのトリオ…美琴は溜め息混じりに口を開く

「ねぇ…あんた達さっき言ってた『樹形図の設計者』の再構築ってどういうこと?それに学園都市を墜とすってなんなのよ」

それを聞いてニヤリと少年は笑った

「ここまで聞かれてるとはな…なぁ結標たしかこうゆうときは黙らせるのが基本だよなぁ?」

「そのとおりよ」

その声を聞いたと同時に少年は体に風を纏い飛び出してきた

「そういえば、御坂美琴はレベル3に落ちたんだってなぁ?今まで通りにいかないってことを教えてやるよ!!」

少年は美琴を『砕く』ために拳を突き出す

「さぁ?どうでしょう?」

美琴は磁力を使い少年の攻撃をそらすと
目に止まらぬ早さで少年を拘束し関節を固定する
「いくらレベルが強くてもそれを使いこなせないと駄目よ…それとなにより速さが足りない!!」

バキゴキッ!!少年の関節を捻り砕いた音が鳴り響いた
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/21(土) 15:29:03.19 ID:aVt/jNcAO
「ぐぅあぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!??????」

少年の絶叫が鳴り響く

「なっなんなのよ!!全然強いじゃん!!」

ポニーテールの少女が慌てる声が響く
しかし結標淡希…彼女だけは冷静だった

「なにしてんのよ…馬鹿正直に突っ込むからそうなんのよ…まぁ見てなさい私の戦いを」

結標の雰囲気がさっきまでのものとは変化した

(クッ…たしか彼女の能力は空間移動ですね…もう一人は非戦闘員だと言ってましたし)

片手に抱いていた猫を下ろし、ひと撫ですると戦闘体勢にはいる
そして、2人は同時に動き出した
電撃で先制するといきなり現れた鉄板によって防御される

(書庫にアクセスした結果を報告します、赤髪の少女の名前は結標淡希レベル4の『座標移動』空間移動系最強の能力です、彼女は他の空間移動とは違い自身から離れた2地点間を直接移動させることができます)

(だから鉄板がいきなり現れたんですねとミサカ10032号は納得します)

(しかしレベル5判定を受けてもおかしくない能力ですが、彼女のトラウマゆえ自分自身を飛ばすことは苦手としております、とミサカ17600号はアドバイスを送ります)

(そこをつけばいいんですね?とミサカ10032号は行動を開始します)
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/21(土) 15:36:41.96 ID:aVt/jNcAO
美琴は体から電磁波を発生させ、その歪みを感知し自分自身を狙ってくるコルク抜きを回避する
結標はそれを邪険に感じ
美琴に向かって自動車や瓦礫を落とす
しかしそれは全て撃ち落とされる
チッ…と結標は埒があかないと感じ土砂を落とそうとしたとき自身の体が痺れてることに気づいた
「なッ!?」

そして美琴は少し笑う

「やっと気づいたようね?」

「クッ…いつの間に?」

「足元見てご覧?」

結標は最初に使った鉄板を踏んでいた、そして自動車の部品や鉄の瓦礫が美琴の足元まで伸びている、そして彼女は飛べないため脱出できない

「くそッ…ここから電気を通したわけね…しかしよく誰にも気づかれずに仕掛けたわね」

「あらありがとう誉めてくれて…でもその残骸の話を聞かせて貰うわよ!!」

砂鉄を結標の手足を拘束するためになげる

「あわきん!!!!!」

しかし砂鉄は突然発生した突風により飛散する

「俺を…忘れてんじゃねぇよ」

(クッ…2対1は少し不利ですね、とミサカは冷や汗をかきます)

だが戦いが再開しようとしたとき

「いえここは退くわよ」

結標は撤退の言葉を発し2人を飛ばした

「じゃまた会いましょ『ミサカ』さん?」

そう言い残すと結標自身も飛んでいった

「これは結構ヤバいかもね…」

そして美琴も路地裏を後にした。
155 :台詞形式です [sage saga]:2011/05/21(土) 15:45:24.04 ID:aVt/jNcAO
―とある廃ビル―
少年「痛たたたた!!もうちょいとやさしく!!」

ポニテ「がまんがまん男の子なんだから!」

結標「あんた達…遊んでないで…うえぇ…ちゃんと…ヤバい…かもげぼうぼぇぇぇぇぇ」ゲロゲロ

少年・ポニテ「「あわきぃぃぃぃぃん!!!!!!」」

――少々お待ち下さい――

少年「たくッ一応女子なんだからせめて隠せよ!!あと露出狂!!」

結標「だって自分自身の移動は苦手なのよ!!しかも露出狂言うな!!動きやすいだけよ!!」

ポニテ「あとショタコンだよね♪」

結標「ちがうわよ!!」

少年「なん…だと…」

そう三人が騒いでいると奥からメガネを掛けた少年がでてきた

メガネ「ほら君たちコントしないで欲しいな?」

結標・少年「「してない!!」」

ポニテ「はーい」

結標・少年「「してないって」」

少年「また漫才して…ハァ…君たち、だから撃退されたんじゃないのかい?」

結少ポ「「「うっ…」」」

メガネ「フフ…だから次は僕に任せてくれないかな?天才の僕はもう御坂美琴を倒す策は考えてあるからね。」ドヤッ

(ふっ…決まった…)

少年「天才天才って…」

結少ポ「「「お前バカじゃん」」」

メガネ「否!!断じて否!!あれは僕の天才度を隠すための…」ブツブツ

ポニテ「毎回赤点取って泣いてるくせにね♪」

メガネ「いやぁぁぁぁ言わない約束だろ!!!」

少年「俺達…大丈夫なのか?」

その問いに答えられる者(普通の人)はこの場にはいなかった…
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/05/21(土) 15:49:21.76 ID:aVt/jNcAO
ポニテは自分の趣味です。
今日はここまで、台詞は日常、地の文はバトルなどに使い分けるつもりですのでよろしくお願いします!!
次は一週間以内を目標します、では皆さんさよならノシ
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/05/28(土) 20:18:50.94 ID:VJ8XeV3AO
見てる人いるのかしら?
1です投下しまーす
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/28(土) 20:23:55.48 ID:VJ8XeV3AO
―9月11日―
―――
――――
御坂美琴は逃げる人影を追っていた

「待ちなさい!!!」

声をかけるも人影は立ち止まらず路地裏の奥へ奥へと走っていく

(昨日の三人組とは違うようですが…この程度で逃げ切れると思っているんですかね?とミサカは勝利を確信します)

そのとおり美琴は着実に相手との距離を詰めている
しかし
グュゥィィィィィンと音がしたかと思うと数多くの警備ロボが横からいきなり現れた

「警備ロボ!?でもあれは…改造されているようね」

警備ロボは改造され頭上に設置されたハンドガンから弾を発射していく
しかし全て電撃により防御されリロードの隙をつかれ一つ一つ破壊されていく

「甘いわよ…いくらレベル3でもこんなのには負けないわ」

それを見た逃亡者は小さく舌打ちすると曲がり角を曲がり暗がりへと走って行った
それを見た美琴は少し身構え目を閉じ一呼吸すると…追跡を再開した
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/28(土) 20:27:57.00 ID:VJ8XeV3AO
角を曲がるとそこは昼間にもかかわらず
日の光が入らない暗闇の世界が広がっていた…

(これは…はめられたかもしれませんね、とミサカは戦闘体勢に入ります)

そして美琴に向けて目が眩むほどの強い光が向けられた

「うぅッ…」

目が痛い…視力が回復する前にもの陰から少年が現れのがわかった

「ふふ…ずいぶんと調子よさそうだね?騙されたとも知らずに…」

メガネの少年はくいっと眼鏡を上げると

「一応あの警備ロボを改造したのは天才であるこの僕さ…そしてこの場には数多くそのロボと君よりレベルが高い能力者を用意した!!これで終わりだよ御坂美琴!!」

その声を合図に壁の窓から数多くの能力が美琴に向かって降り注ぐ
それを避ける美琴…しかしそこには警備ロボが待ち構えていた

(しまった…!?)

目を閉じ覚悟を決めたそのとき
警備ロボが突如横からの砲撃により吹き飛ばされた
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/28(土) 20:31:00.36 ID:VJ8XeV3AO
(間に合ったようですね。とミサカ13577号は加勢に来たことを報告します)

そこにはライフルを担いだ13577号がいた
それを確認した瞬間この空間から光が消えた
そう何者かによって照明が破壊されたのだ

「なっ…なにが起きたんだ!?」

少年達は戸惑う。先ほどまでは敵は1人だったが
いつの間にか2人に増え、そして何者かによって照明を壊される
頭が回らない…そうしていると少年達の中の1人が首に痛みを感じ、気絶する。
また1人1人と仲間は倒され、ライフルを持った少女により警備ロボはスクラップにされる

「おい嘘だろ…夢なら覚めッ…」

メガネの少年も例外なく気を失った
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/28(土) 20:36:10.05 ID:VJ8XeV3AO
「ふぅ…ミッションコンプリートですね、とミサカ13577号は戦果を自慢します」

「ふ…ミサカも負けていませんよ?とミサカ10039号は気絶させた人数を高々と発表します」

自分の戦果を自慢し合う2人…そこに1人もじもじとしながらも参戦する

「でっでもその…ミサカが照明破壊したのが…一番では?とミサカ19090号は予備の照明をつけつつ2人が暴れられた理由はミサカが暗闇にしたからだとボソッと呟きます…」

「「臆病者は黙って下さい!!とミサカ10039号(13577号)は怒鳴りつけます」」

「ひゃいッ!?」

19090号は少し涙目になるのをみた美琴…10032号は溜め息混じりに口を開く

「…そんなことより敵から情報を聞き出しましょう?」

「「「そうですね」」」

4人は気を失ったメガネの少年に近づく
そしてヒュンッと音がするのと同時に少年が姿を消した

「!!!???…まさか!!」

辺りを見渡す…そこに転がっていたはずの少年達は全て跡形もなく姿を消していた

「あらあら…大丈夫かしら?『妹達』の皆さん?」

目の前には『座標移動』
結標淡希が立っていた
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/28(土) 20:39:26.10 ID:VJ8XeV3AO
4人はすぐさまに連携を作る
13577号はライフル、19090号と10039号はトイソルジャーで向かいうとうとする
しかし引き金を引く前にその銃達は機能を失う
気づかぬうちにコルク抜きが銃を貫いていたのだ
隙を見せる妹達…結標はそれを見逃さない
真上にはガラクタと化した警備ロボが降り注ぐ
手応えは…ない
美琴は磁力を使い警備ロボをそらしたからだ
しかし結標は止まらない
美琴に向かってコルク抜きを飛ばす

「!?」

能力を使った隙をつかれ美琴はよけられない
しかし13577号が彼女を突き飛ばす
グサッ13577号の右肩にはコルク抜きが深々と突き刺さっていた

2人の会話を確認する結標
そして結標は2人しかいないことに気づく
その瞬間
ズバァァァァァァンと、2人の電撃使い最大の雷が結標の頭上に降り注いだ
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/28(土) 20:43:39.39 ID:VJ8XeV3AO
「やッ…やりましたか?とミサカ19090号は恐怖を我慢しつつ敵の影を探します」

雷により発生した煙により前が見えない
煙がとけたときそこに結標の姿はなかった

「どこに行ったのでしょう…とミサカ10039号は電磁波による索敵を開始します」

「探さなくて良いわよ?私はここにいるから」

路地裏にある廃ビルの手すり
そこににやりと笑っている結標は座っていた
しかし笑っているが顔色が悪い

(やっぱり…自身の移動は苦手だわ…)

口元を少しおさえる

「うっ…でも妹達がこんなにやるとは思わなかったわ…流石に一応超電磁砲のクローンのことはあるわね…これは充分に私達の脅威だわ」

(このままではいけないわね…)

そして結標は4人に向かって懐中電灯を振りかざす
4人は身構え耐える準備に入る
しかし…Prrrrrr
結標の携帯がなり響く

「チッ…なによ…はい、もしもし?…ハァ?自分でやりなさいよ!!今戦ってるの!!…だから断r…えっ本当に?わかった今すぐいくわ!!…ふぅ…あなた達よかったわね?今は生かせといてあげるわ…じゃ私は用事あるからじゃね」

結標は飛んでいった、4人はポケーと顔をしていたが時間が立つと何も言わず路地裏を後にした
そして思う
―あの電話しているときの顔キモかった―
と…
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/05/28(土) 20:46:11.33 ID:VJ8XeV3AO
――とある廃ビル―――
結標「きたわよ!!」ヒュンッ

ポニテ「遅かったじゃないか…」ニコニコ

結標(例の…その…年下の子は?)

ポニテ「あぁ…例のショタねショタ…ごめんあれ嘘♪」

結標「あ゛ぁぁ?…ブ・チ・コ・ロ・シ・カ・ク・テ・イ・ネ?」バキッ

ポニテ「うぎぃッ!?ちょっと待っ…」

結標「ウルサイ」バキッドガッ

ポニテ「ひぶるちッ…やっぱあわきんショタコn…」

結標「ショタコンちゃうわ!!」ドスッ

ポニテ「あべし!!…ちょっ流石に…ヤーヴァイこれヤーヴァイ!!」

結標「ハァ…結局なんで呼び出したのよ…」

ポニテ「そのね…流石に私達2人ではこの怪我人の量は無理ぽ…そして私も怪我人になるし…だから呼び出したんだよい」

結標「だったら最初っから足りないっていいなさいよ…なんでショt…年下の子がいるって嘘ついたのよ!!」

ポニテ「だってそっちの方が釣れるかなって…」

結標「いっぺん死んでみる?」

ポニテ「えっ!?ちょっ…」

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンバキボカバキスドーン

ギャァァァァァァァァァァァァ

少年「…うんまぁ元気はいいことだな…」

そこには1人もくもくと治療に専念する少年の姿があったとさ
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [saga]:2011/05/28(土) 20:51:04.46 ID:VJ8XeV3AO
今日はここまで
なんかgdgdすんません
すっきり行けばいいんですけどね…

次の投下は来月予定が結構あり少し未定になります…早めにこれるよう頑張ります
では皆さんいい夢をノシ
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/28(土) 20:53:28.30 ID:bRdgcs8Mo
超乙です。
やっぱり俺達のあわきんは歪みないぜ!
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/28(土) 20:55:57.78 ID:3tQZIWJAo
>>157
<●><●>
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/05/28(土) 21:43:14.37 ID:EOD+UjdBo

あわきんがアホスww
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/28(土) 21:45:57.27 ID:yGhLS8+oo
乙!

シリアスな雰囲気があわきんのせいで台無しだwwww
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2011/05/29(日) 01:02:03.68 ID:ZceSAg8n0
乙!!

あわきん達ズッコケ四人組は見ていて楽しいな
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/05/29(日) 01:12:20.69 ID:yKFyy2qP0
ところで一方通行に殺されたオリジナルの遺体は、やはり学園都市に回収されてていとくんみたいな事になってるのかなあ・・・
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/05/29(日) 08:45:33.55 ID:xet+FB/Eo
>>171
ぱぱりんが許さんだろ
つか、DNA情報あって量産できるし、別に遺体いらんでそ
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/30(月) 16:55:52.75 ID:qkRpgTLF0
クローンの脳じゃあlv5は作れないじゃなかったっけ?
美琴の脳はlv5化してるから機械やらなんやらにつなげて使えばかなりの価値があると思う
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/05/30(月) 19:32:17.34 ID:QhIS3dTBo
>>173
別にいらんと思うぞ
ていとくんみたいに謎物質生成できるわけじゃなし、☆的には利用価値ないでそ
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/05/30(月) 21:27:45.95 ID:i6QOdbtho
学芸都市のSSで美琴の体、最低でも脳は回収対象に入ってたな
つかレベル5のスパコン並みの頭脳をいらんなんて普通ありえないだろ
利用価値をなんていくらでもあるし☆なら色々思いつくだろ
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2011/05/31(火) 01:28:23.98 ID:yIl6fYgZo
>>175
学芸都市編持ってなかったけど、そんな設定があったのか・・・・・
やっぱりレベル5に対する学園都市の扱いってえげつないな・・・・・
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 02:11:49.58 ID:KUnJJQzYo
新約に出てきたガトリングレールガンだって第三位の超電磁砲を機械的に再現したってあるね
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/01(水) 01:16:57.83 ID:l7rG4tnK0
あとがきで工業分野や生物分野で応用が効きそうって言ってなかったっけ?本文にもlv5の能力で鍛えた素材なんちゃらいってたし個人的に超電磁砲の能力でしか実現や解明ができない物理現象とかあるのかんなぁと。ていとくんや一方さんほど不思議現象じゃないけど。
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/06/01(水) 06:47:17.57 ID:97Lm2fWeo
>>178
あの父親がそれ許すか?
殺しでもせん限り遺体の引渡し諦めんぞ
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/01(水) 18:22:47.56 ID:l7rG4tnK0
知ったら行動するだろうけど学園都市側も能力実演とかで目立ってる
美琴の死や怪我は理事会以外とかには知らされない可能性が。
妹達の方も隠蔽+演技してるし。父は時系列的に原石回収編まで
妹達関連知らなかったし止められるかどうか
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/06/01(水) 20:21:00.33 ID:97Lm2fWeo
>>180
是が非でもそうしたいのかよ
読みたいのそれ?ww
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/01(水) 20:51:00.03 ID:nmX906Ij0
てかさ、展開強要とか設定強要とかうざいから止めてくれ。
どうしても自分思い通りにあれこれしたいなら自分でスレたててやってくれ。
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/06/01(水) 21:06:58.01 ID:97Lm2fWeo
んじゃ、勝手な展開予測も書くなよ
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/06/24(金) 19:06:06.77 ID:jQD3O0nAO
皆さんお久しぶりです1です。
結構休んでたくせに書きためも残り少ないという…

今日は少なめです。
では投下しまっす
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/06/24(金) 19:07:21.93 ID:jQD3O0nAO
――とある病院―――
―――
――――
打ち止め「いけっそこだっ頑張れってミサカはミサカはあの人にバレないように小声で下個体を応援してみる!!

一方通行「あァ?クソガキなにやってンだ?」

打ち止め「うわぁ!?ってミサカはミサカはいきなりあなたが出てきたことに驚き、なぜ気づいたのか疑問に思ってみるみる!!」

一方通行「…普通に病室の外まで響いてンぞ…」
打ち止め「えっ…」

一方通行「ンで、なに騒いでたンだ?つまらないことだったらわかってンだろうなァ?」パキパキ

打ち止め「ひぃ!?違うよ!!下位こたッ…いやっうん何でもないってミサカはミサカは危なかったって冷や汗をかいてみたり…」

(あわわ…ミサカはミサカは下位個体達にこのことは他言無用って言われてたのを思い出してみる)

一方通行「そうかそうかなンもねェのか…じゃお仕置きだなァ?」ゴリゴリ

打ち止め「えっ!?つまらないことじゃなっ…いや…ゴリゴリはやめてっ!!あいだいいだいッやめてよってミサカはミサカは許しをいだいいだいいだいいだい」ギャァァァァ

186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/06/24(金) 19:08:13.16 ID:jQD3O0nAO

一方通行「あァ?つまらなくないってどういうことだよ?たしか下位個体がどうとか言ってたよなァ?今吐いたら楽にしてやるぜェ?」ゴリゴリゴリゴリ

打ち止め「うぎゃぁぁぁ!!!絶対言わないもん!!そして楽ってどういう意味!?ってミサカはミサカは恐怖を感じてみる!!」ジタバタ

一方通行「チッ…どうしても言わねェつもりなのか?」ゴリゴリヤメル

打ち止め「うぅ…絶対に言わないもん…ってミサカはミサカはいくらあなたでもこれは言えないって決意表明してみる」

一方通行「そうかよ…」

打ち止め「うん…でもなんでそんなに下位個体のことが気になるの?」

一方通行「…さァな」ガタッ
打ち止め「…どこ行くの?ってミサカはミサカは少し寂しかったり」

一方通行「…さンぽ…」ガラガラガラ

一方通行は打ち止めのいる病室をあとにした
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/06/24(金) 19:09:40.75 ID:jQD3O0nAO
一方通行は病院の廊下をたんたんと歩いていた
誰かとすれ違っても誰も話しかけてこない、それとは真逆に誰しも彼の姿を見たものを例外なく避けてくるか、化け物を見るかのように視線を向けてくる
彼はそれを全て無視する
彼の周りはいつも静かだ
階段を下りていると一方通行はチラッと常盤台中学の制服を着た…瓜二つの少女を『4人』目撃した…包帯を巻いている…怪我をしていることは誰が見ても明らかだった

(まさか…あのクソガキが言ってたことに関係あンのか…)

とっさに壁の影に隠れる
彼女達が彼のすぐ脇を通り過ぎる
あちらは気づいていないようだ

(ン…行ったか…たくッ俺もなにやってんだよなァ)

彼はまた階段を下り始めた
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/06/24(金) 19:10:22.93 ID:jQD3O0nAO
地下は上に比べ薄暗い…とは言えず下手したら上よりも明るいほどだった
しかし上に比べ人は全くと言ってもいいほどいなかった。
それもそのはず病院の地下となればわかるだろう
彼は1人その廊下を杖の音とともに歩いていた
そして彼はある部屋の前で歩みを止めた

189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/06/24(金) 19:11:09.57 ID:jQD3O0nAO

――――霊安室――――
部屋にはそう刻まれていた
彼はなにかを考える前にそっとドアを開けた
そこは少し寒かった…肌で感じる寒さではない、空間自体が凍えるほど寒いのだ
彼はなにも迷わずそこに入っていく
そこには老若男女とわず埋葬を待つ数多くの遺体がしまってある
一方通行は一つ一つ棺に書かれている名前を確認していく

そして一つだけ名前が書かれていない棺を見つけた

彼はそれを見つけると少し安心したような顔した

(ここに居たのか…)

棺を優しくひと撫でする
そして彼はこの場を後にする

「さァて…俺も遊びに入れてもらうかなァ」

彼は悪魔のように笑う


しかし壊すためではなく守るために
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/06/24(金) 19:13:53.20 ID:jQD3O0nAO
今日はここまでです。
本当に少ないですねすみません…
お詫びにちょっとした次回予告を用意しました。
では次は目指せ一週間!!
ではさよならノシ
191 :オマケ [sage saga]:2011/06/24(金) 19:16:24.10 ID:jQD3O0nAO
超短いスカートで いつもパンチラ状態の女子高生上条。
密かに上条の事を思う御坂は 「上条☆THE今日のパンチラ日記」を 毎日つけている。
そしてパンチラ日記を狙う 謎の変体体育教師一方通行。
上条のパンチラに情熱を燃やす 2人の明日はどっち!?

次回「その日記、先生にくれんか?」

御坂「やだ」
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/28(火) 02:25:28.32 ID:MDGTBRwDO
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/14(木) 23:03:07.81 ID:sFSnmfJAO
1です。
書きためを今改良しています!!
もう少し時間かかります…
すいません
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/18(月) 18:16:01.30 ID:M8hNu5+c0
大丈夫、みんな>>1を待ってるから
ゆっくりしていいよ
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/07/24(日) 22:06:23.35 ID:iu9J7Q4AO
遅くなりました>>1です。
前の投下分を見直すと少し違和感があるかもしれませんが…
投下しまっ
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/24(日) 22:08:08.02 ID:iu9J7Q4AO
――9月13日早朝常盤台中学女子寮――
―――――――――
―――――――――――
チュンチュンチュン

黒子(少し早く目覚めてしまいましたの…それはどうでもいいとして)

「お姉さまの寝顔がパネェほど可愛いですの」ハァハァ

(最近お姉さまは起床時間が早いですので久しぶりですの…グヘヘ…もう自分が押さえ切れませんの!!)ルパンジャンプジュンビ

黒子「お姉さまぁ〜おはようですのぉ!!!!」スッポポポーン

美琴「ん?ちょ裸!?…うわぁぁ!!」ビリビリ

黒子「あぁん…いきなりひどいですの…」

美琴「それはこっちのセリフよ…なんで裸なのよ…」

黒子「テヘ」

美琴「…」ビリビリ

黒子「あぁん…いぃですわ…そういえば、明日能力試験ですわね」カイワカエル

美琴「えっ!?」ナニソレ

黒子「えっ!?」

美琴「えぇあっうん能力試験ね大丈夫大丈夫大丈夫よ」b

黒子「不安が止まりませんの…」

美琴(ミサカ単体ではレベル2…他のミサカにも協力を要請しなければ)

197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/24(日) 22:09:51.59 ID:iu9J7Q4AO
――路地裏 廃ビル―――
―――
結標淡希は彼女たちの拠点となっている廃ビルで睡眠をとっていた。
さらけ出したコンクリートは冷たく、まだ暑さを残す9月にはそれはとても気持ちよく、暑苦しさなどなく快適なときを過ごしていた
しかし

オネーチャーンデンワダヨーオネーチャーンデンワダヨー

携帯の着信が軽やかに濃厚に鳴り響いた

「ウヒヒ…ンニャ…あぁ…てんわ?まだ8時前じゃない…はい、もしもし?」

「結標淡希…眠そうだな」
「ッ!?」

その声は結標の眠気を瞬時に吹き飛ばした

「…久しぶりですね?こちらからも連絡しようと思ってたところでしたよ?」

「ほぅ…そうかならそちらから教えてくれないかな?こちらより現場からのほうが重要だからね」

「どうも…簡単に言いますとこちらの仲間の大半が負傷し今日明日はそちらから出されていた任務はできそうもありません」

「なんだそんなことか、なら大丈夫だ、今日明日はアレはしない予定だ、君は怪我してるのかな?」

「いいえ…」

「なら問題ない、君は今日16時南ゲート付近に着てくれ、他の者はオフだ。」

「!?…了解しました、では」

結標は電話を切る

「いよいよね」

彼女はそう呟くと仲間を起こしに向かった

198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/24(日) 22:11:32.57 ID:iu9J7Q4AO
――16時前第7学区大通り――

(今日は暑くていやですね…ファミレスに行こうにもちょっと1人では入りにくいですし)

御坂美琴は直射日光を上空からそして地面から受けつつ学生寮へと向かっていた

(まぁお姉さまなら入りそうですけどね…ハハハハハ…早くクーラーたんに会いたいでござる)

しかし彼女の希望は儚く散る

(ミサカ10032号…残念ながら情報が入りました、とミサカ13577号はあなたの希望にそけぶをかまします)

(まさに私の希望は蜻蛉のようですね…フフッ…では情報を教えて下さい)

(南ゲートの付近に結標淡希を発見しました。なにをするかはわかりませんが一応向かって下さいとミサカ13577号はクーラーたんは俺の横で寝てるぜっと自慢します)

(うわぁーありえねー超ありえねぇねんですけどこの愚妹)

(では頑張って下さいちゃお!!)ブチッ

(チッ通信を切りやがったなアイツ)

「あとでお仕置きをしなければならないわね」
そして御坂美琴は南ゲートに向けて走りだした
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/24(日) 22:12:31.79 ID:iu9J7Q4AO
―――南ゲート16:04――

結標「ここら辺ね」

オネーチャーンデンッ

結標「今ついたわ」ガチャ

男「そうか…なら今から3つの座標がのっているメールを送る…そこには三人一組のチームを3つ配置につかせてある、メールを貰いしだい彼らを回収してくれ」

結標「はいはい、了解」

男「頼むぞ」ブチッ

メールガキタヨ♪

結標「どれどれ…うわぁ微妙な位置にいる…たるっ…まぁやるしかないけどね」

結標は懐中電灯を取り出し回転させる

そして
外から9人の男達を学園都市に招待した

結標「ようこそ、学園都市へ」

200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/24(日) 22:14:29.24 ID:iu9J7Q4AO
―――

御坂美琴は走る

(なにか…嫌な予感がしますね)

予感が何かはわからない、しかし「何かが手遅れになる」そんな気がしていた。

(南ゲートまでこの速度で走れば…6分ほどですかね)

只今の時刻は16:01

彼女は走る走る走る

そしてゲート近くまでたどり着いた

(やっと着きましたね…さて結標淡希を確認しなくてはッ!?)

御坂美琴は急停止するとすかさず物陰に隠れる

結標「ようこそ学園都市へ」

美琴(結標淡希!?…ん…周りには九名の男性を確認、装備は旧式のものばかり…まさか外の人間!?)

そこには九人の男達が結標囲むかのように佇んでいた

美琴(上にはクレーン…先制攻撃といきますか)

御坂美琴は彼らの上に佇むクレーンに向かって電撃を放った
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/24(日) 22:16:15.74 ID:iu9J7Q4AO

ドゴォォォォォォォォォォン

結標「何事!?」

その音に気づいた瞬間、何者かによって破壊されたクレーンが彼ら上空から襲い掛かってきた

男A「全員散開しろ!!!!」

彼らはそのクレーンから逃げる
しかし、思ったより範囲が広い

-2人が下敷きになった-

男C「畜生!!俺の仲間を!!どこにいる!!」

男が銃を構える

???「ここよ」

逆の方向から声が聞こえた、振り返ると同時に視界が白く広がった

-1人が焼かれた-

結標「くっあなたはいつも私の邪魔をするわね!!御坂美琴!!」

その声と同時にそこにいた全員が御坂美琴を確認した
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/24(日) 22:17:52.07 ID:iu9J7Q4AO
美琴「そりゃあ、アナタのやろうとしていることを知ってたらね…しょうがないでしょ?」

美琴は右手に電撃を貯める

結標「チッ…あんた達はどっか行ってなさい!!ここは私に任せなさい」

男達はそれを聞いた瞬間に先ほどやられた仲間を思い出し、青くなりながら走り出した

美琴「ハァ…男らしさがまったくないわね」

結標「そりゃそうよ、アナタが非道すぎるからね」
美琴「まぁね…これ以上『私達』を殺させないためにはしょうがないわよ!!」

叫ぶと同時に電撃が結標に向かって飛んでいく
しかし、それを華麗に瓦礫を使って防御する

結標「レベル2のくせに電撃が強すぎない?」

美琴「演算能力を底上げしていますからね」

話ている間も雷の嵐は止まらない

結標「たくっ演算能力だけで能力が上がるって聞いたことないわよ!!」

美琴「上がっているんだから仕方ないでしょ?」
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/24(日) 22:20:50.87 ID:iu9J7Q4AO
放てば防ぐ放てば防ぐ放てば防ぐ放てば防ぐ放てば防ぐ放てば防ぐ放てば防ぐ放てば防ぐ放てば防ぐ放てば防ぐ

2人の戦いはこれの繰り返し硬直状態に入ってきていた

結標(このままじゃラチがあかないわ…なにが現状を打破できるものは…)

結標は辺りを見渡す、しかしある物は瓦礫ばかりだ、

結標(チッ…なにもないじゃない!!…いや、あれは?)

結標はコンテナを発見した、中にある物を確認するため、中身を少量テレポートで取り出す

結標(これは…小麦粉…なるほどね)ニヤリ

美琴「何よ!!ニヤニヤして気持ち悪いわね!!」

結標「あら失礼?顔に出てたのね?」

美琴「なんか良いこと会ったのかしら?」

結標「そうよ…これを見てごらんなさい?」

ふわっ…と手に持った粉を美琴に投げる

美琴「これは…小麦粉!?」
美琴は顔が青くなる、これはヤバイと

結標「ピンポ〜ン!!大正解よ、じゃプレゼントをあげるわ」

気づいた瞬間美琴の目の前が真っ白い粉に包まれる

結標「じゃさようなら」

瓦礫と瓦礫をこすりあわせ火花を生ませる

その瞬間大爆発が巻き起こった
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/24(日) 22:22:44.83 ID:iu9J7Q4AO
男D「おい!!向こうですげぇ爆発が起きたぞ!!」

男F「くそっ化け物ばかりだ!!この町は!!」

逃走した男6人は人通りの少ない路地裏を走り続けていた
男G「ん?おい止まれ!!目撃者を見つけたぜ…」

男達の目の前には1人の少年が立っていた

男D「おいおいそこの小僧…俺たちを見たな?」

男H「たくっそんな色に髪染めてカラコンとか…厨二病かよ」ギャハハハ

男F「黒歴史確定だな…まっ恥ずかしくなる時期は来ないんだけどな」

男I「すまないな。俺達を見たんだ。恨みはないが。死んでくれ。」

俺達は少年に向けて銃を向ける

少年は動かない
むしろ笑う

白い髪に赤い目
悪魔にしかみえなかった
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/24(日) 22:25:51.89 ID:iu9J7Q4AO
――――

結標「ふぅ…流石にやったわよね?」

先ほど起こした爆発は粉塵爆破、小麦粉を利用し敵を倒した…はずだった
美琴「ゲホッゴホッ…よくもやったわね…」

結標「ハァ!?なんで生きてんのよ!!」

美琴「磁力を利用して瓦礫やら砂鉄やらたくさん集めてシェルターを作ったのよ…まぁ無傷じゃないけど」

美琴の体には打撲痕や火傷、切り傷など沢山の傷がある…しかし倒れていない

結標「運良すぎよアナタ!!」

美琴「守護霊とかいるのかしら?」

結標「そんなオカルト信じないわ!!これでも喰らっときなさい!!」

美琴「よしっ!!迎撃してあげるわよ!!」

2人は構え戦いを再開しようとしるが…

ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
サイレンが鳴り響いた

美琴「警備員!?」

結標「くっ…あんな爆発したら当たり前か…また邪魔が入ったわね…んじゃさようなら!!」ヒュン

美琴「まて!!…逃げ足早いわね…ていうか私も早く逃げないと!!」

美琴もその場を離れるため全力で走り去った。
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/24(日) 22:31:25.56 ID:iu9J7Q4AO
今日はここまで
oh…前回の投下が丁度1ヶ月前。
なんということでしょう。当初の予定では8月までには終わるはずだったのに…
ちなみに違和感は日にちです。SS書くために8巻を読み返したら1日ずれていました…すみません

では次の予定は一週間!!おやすみなさい
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/24(日) 23:15:21.79 ID:6E0+Iz/W0
乙!! 待ってましたwwwwwwww
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/07/28(木) 21:27:41.77 ID:It87rzDAO
こんばんは>>1です。
今回は少なめです、
では投下します。
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/28(木) 21:30:59.85 ID:It87rzDAO
―――
――――
―――――

結標「ここまで来たら大丈夫ね…そういえばあのヘタレ共はちゃんと逃げられたかしら?」

結標はポケットに入っている無線機を取り出すと男達を呼び出しをした

結標「…こちらA001…応答をお願いします。」

返事は雑音しかはいってこない

結標「おかしいわね…A001!!早く応答しなさい!!」

そのとき無線機ごしで誰かの声が聞こえた

???「ひぃ!?やめろ!!やめてくれ!!ウギャァァァァァ」

???「なんだよコイツ…化け物化け物化け物化け物」

???「ンあァ?なンだよ今頃気づいたのかよ!!」

???「なにすっ…ギグァァァァ」

???「あァたりィな…おっ?なンだこの無線繋がってンのか?もしもーし」

結標(なにコイツ…アイツらは?まさか…)

???「おい!!返事しろよ!!」

その声は結標の脳を大きく揺さぶった

結標「ヒャッ!?」

???「おいおい…可愛い声で鳴くじゃねェか、勃起もんじゃねェかおい」

結標「う…この無線を持ってた奴はどうしたの…」

???「あァ…あのクソ共は瓶詰めしといたぜ」

結標「瓶…詰め…?」

???「おいおい説明させんのかよ、S音さん?」
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/28(木) 21:33:04.06 ID:It87rzDAO
結標「説明はしなくていいわ…あとS音さんってなによ!!S音さんって!!」

???「ンあ…どっかで聞いた声だなって思ったらS音さんだったからなァ…サインくんねェ?」

結標「私はS音さんじゃないわよ!!生き別れの双子と社会の意志が言ってるわ!!」

???「そりゃしかたねェな」

結標「そうよ」

???「まっいつか俺はお前に会いにいくからなァ…そん時確認するわ」

結標「…何のためよ…サインはしないわよ」

???「サインはいらねェ…なァに…殺すためしかないだろ?」

結標「アナタに私を殺せるかしら?」

???「ふはっ…赤点回避より簡単だぜ?」

結標「ふふ…楽しみにしてるわ」

???「あァ…じゃあなS音さん」

結標「だからS音さんじゃないわよ!!…って切れてるし」

そして結標は携帯にメールが入ってることに気づく
それの発信者は『外』内容を簡単に言うと今日の彼らは囮、本命はもう潜んでる、本番は明日の深夜ということだ

結標「ふぅん…なるほどね…楽しくなって来たわ」

結標は歩く路地裏を歩く。
そして、闇に消えて行った
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/28(木) 21:36:39.09 ID:It87rzDAO
―――
――――

美琴「うぉぉぉぉぉ!!ギリギリセーフ!!」

門限32秒前本当にギリギリだ

寮監「ん…もう少し時間に余裕を持つことが大切だぞ。あとその怪我はなんだ御坂?」

美琴「あはは…ちょっと明日の検査のために特訓を…」

寮監「熱心なのはいいことだ…しかし外での能力使用は禁止されているはずだが?」

美琴「あっ………よしっさよなら寮監!!おやすみなさい!!」

美琴はその場を離れようとする、しかし回り込まれ、頭をホールドされる

寮監「罰を与えないとな、御坂?」

美琴「りょりょ寮監…お慈悲を…」

寮監「与えん」

グキッ



ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァ



明日は試験のため御坂美琴さんは明日に備え早めに眠りにつくことにしました。
212 :おわぢ [sage]:2011/07/28(木) 21:39:17.47 ID:It87rzDAO
衝撃の3レス!!
いやぁこれ以上はキリが悪くなるんで勘弁です。

次は一週間以内に、ではおやすみなさい。
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/08/08(月) 21:23:40.76 ID:GrkEghCAO
1です。
全然一週間以内じゃありませんね…

では投下します
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/08(月) 21:26:50.29 ID:GrkEghCAO
―――9月14日―――
―――――
チュンチュンチュン

美琴「ハッ私はいったいなにを!!」

美琴は目を覚ます
自分の姿を見る
制服ではないパジャマ姿だ
下着は…変えられていない、そして怪我の手当てまでしてある

美琴(寮監がやっといてくれたのね…ありがとうございます…もし黒子がやっていたら下着も変わっているはずだから良かったわ)

そういえば隣のベットに黒子の姿がない
携帯にメールが入っていた
内容は、風紀委員の仕事で泊まるとのこと。謎の爆発があったことなど、だ。

美琴(ごめん黒子…)

心で仕事を与えてしまったことに対して詫びを入れる

美琴「さて、シャワー♪シャワー♪」

その反面後輩がいないためシャワーをゆっくり浴びれるため上機嫌なのは内緒だ
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/08(月) 21:28:10.23 ID:GrkEghCAO
――――
―――――

「暑い」白井黒子は影となるものが存在しない校庭の真ん中で率直に思った

黒子「あまり寝てないですし…暑いですし…やる気が起きませんわ」

結果を流れるように聞く
『記録78b23a・指定距離との誤差54a・総合評価「5」』

ため息をつく黒子…そして背中側から返ってくる返事

誰かに話したっけ?あっ誰かに独り言聞かれたのか…

婚后「うっふっふ。白井さん?そんなものは負けおしみにしか聞こえませんよ…ぷぷっ」

黒子「ハァ…人の不幸は蜜の味…人間って嫌ですわね?婚后さん?」

婚后「どうゆうことかしら?まっそれはともかく…わたくし、今度『派閥』を作ってみようと思っていてよ。白井さんもお暇ならどうかしら?」

黒子「やめといた方が無難ですの。貴方が『派閥』を作ってもってか作れませんの…作れる才能があれば貴方はとっくに潰されいるはずですから。」

婚后「な…そ、そんな事作ってみなければわからないはずですわっ!!」

黒子「それ以前に人数が足りませんの…わたくしとお姉さま、水泳部の2人以外に誘える方がおりますの?」

婚后「…うぅ…」グスリ

黒子「ほら、ハンカチですの…涙をお拭きになって」

婚后「ありがとう」チーンズビビビ

黒子「 」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/08(月) 21:28:46.19 ID:GrkEghCAO
婚后「どうかしましたか?」

黒子「いえ…そのハンカチあげますの…」

婚后「あら、ありがとう」

黒子「そういえばもう少しでお姉さまの検査ですわね。」

婚后「たしか…プールでしたよね。見に行きましょう!!」

婚后はガッチリ黒子の腕を掴むとプールに向かって走り出した

黒子「ちょっ…自分で歩けますのぉぉぉぉぉ」

婚后「わたくしは風使い!!風のように速く走れますのよ!!」

黒子「ですのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

婚后のスピードによって凧のように浮く黒子
ドキドキ初体験でした。
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/08(月) 21:30:28.44 ID:GrkEghCAO
―――
――――

検査員「次!!御坂美琴!!」
美琴「はい」

前の人と同じようにしてプールサイドに立つ

美琴(お姉さまなら…こんな検査眠るよりたやすいことなどでしょうが…今現在私大ピンチであります。)

(頑張って下さい!!と御坂10033号は影ながら応援します。)

美琴(おい!!応援じゃなくて協力しろ!!)

検査員「おい!!御坂早くしろ!!」

美琴「ひゃっ…はっはい!!」

美琴(力貸して下さいね私達…)

右手に雷を貯めていく
それは昨日の戦いのと同様の出力になっていく

美琴「どおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁあさぁぁぁぁぁあ」

バリバリバリバリチュドーン

検査員「…なるほど…評価4だ、御坂…これだとレベル4相当の威力だな」

美琴「ほっ本当ですか!!やった!!」

検査員「威力だけはな…しかし安定性が薄いな…見ていて危なっかしい、これによりレベル3だ、御坂。」

美琴「はぁ…そうですか」ガックリ

検査員「レベル1から5になったんだろ?努力家のお前なら大丈夫だ。またなれるさ」

美琴「…はいっ頑張ります!!ありがとうございました!!」

検査員「おう…じゃ次!!」
美琴(ギリギリ合格ラインですね…レベル2じゃなくてよかった…ん?)

黒子「お姉さまぁぁぁぁぁ!!!!!」ダキツキ

美琴(本当によかった)ナデナデ
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/08(月) 21:31:38.65 ID:GrkEghCAO

黒子「ところでお姉さま、結果はどうでしたの?」

美琴「うっ…まぁギリギリよレベル3だった…」

黒子と美琴は寮に帰る前に学びやの園を巡っていた

婚后「うっふっふ。御坂さん。気を落とさずにわたくしの用に特訓すればすぐにレベル4ですわ!!」

美琴「あははは…そうね頑張らないと…」

黒子「…なぜ貴方がいますの?婚后さん?」

婚后「まぁたまには御坂さん達とお茶をと思いまして。美味しいケーキ屋を知ってますのよ?」

黒子「ふぅん…婚后さんの舌が確かなのか…確かめる必要がありますわね…行きますよ!!お姉さま!!」

美琴「ちょっと!!黒子引っ張らないで!!」

(やさしい方ばかりですねお姉さまのお友達は…とミサカ19090号はボッソリと言います)

美琴(本当にその通りですね。)

婚后「なに寂しい顔してますの!!貴方はわたくしの次に笑顔が可愛いんですから!!店はあそこにありますの!!突貫!!」

美琴「うんっ!!」

3人はケーキ屋に突撃して行った
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/08(月) 21:33:50.60 ID:GrkEghCAO
――とあるファミレス――

結標「ふぁぁぁ眠いわ」

ポニテ「こんなにクーラーがんがんだと眠くなるねーあれ?凍死もこんな感じなのかな?」

眼鏡「コイツはなにいってんだか…ポテトもらうぞ」ヒョイパク

ポニテ「うがぁぁぁぁナニしとくれんねん!!」

少年「俺のウィンナーやるから落ち着け」

ポニテ「わーいうまうま」

結標「なんかいやらしいわ」

眼鏡「お前もそう思ったか?ならば、歓迎しよう俺達の世界へ」

結標「なにそれ怖い」

少年「おい何考えてんだお前らは…つか今夜の作戦組むんだろ?」

結標「昨日きたおっさんが残骸もってきたら私が回収、その間貴方達が御坂美琴の足止め、はい終わり簡単でしょ?」

ポニテ「そんな簡単そうに言われても…いや実際無理じゃね?御坂美琴の足止めとか」

眼鏡「そうだな俺の『レギオン』達も役に立たなかった」

少年「あの改造警備ロボそんな厨二的な名前だったのかよ…寒いな」

結標「コイツの考えたRPGゲームの主人公の名前はヤバいわよ…」

ポニテ「へぇーどんな名前なの?」

結標「うっ…うん…ガヴェインとかランスロットとか無駄に漢字なのとか最近は†やξを多様してたわ」

少年「モ○ゲーに沢山いそうな名前だな」

220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/08(月) 21:37:26.64 ID:GrkEghCAO
眼鏡「ふっ…あんな地雷どもと一緒にするな!!でも円卓の騎士はカッコイいよな?」

ポニテ「ん〜寒い。それ以前に私たちも厨二とか人の事言えなくない?座標移動と書いてムーブポイントと読む…ヤバいっしょ?」

少年「ヤバいな」

結標「うわぁぁぁぁぁ違うのよぉぉぉぉ」アタマカカエル

眼鏡「俺の脳みそが否定されたぁぁぁ」アタマカカエル

ポニテ「うわぁ楽しいねこれ」

少年「そういえばこの前変なツンツン頭の奴が巨乳の子に『この右手に触るな!!触ったらお前を消してしまう』的なこと言ってたなぁ」

ポニテ「なにそれヤバいWWWWWW」

眼鏡「なるほど右手に闇の力が宿る系統か…胸が熱くなるな」

結標「違うのよ…能力名は…違うのよ…」

少年「おいそこ誰か助けろ」

ポニテ「大丈夫だよあわきん…世の中には一方通行と書いてアクセラレータと読んだり、自分のこと悪党とか言いながらダークヒーロー気取ってる奴とかいるんだから!!」

結標「そうね…私はまだ大丈夫よね!!まだまだ片足だけしか突っ込んでないわよね!!」

ポニテ「そうだあわきん!!」

眼鏡「そうだ!!そうだ厨二がなんだ!!黒翼がなんだ!!ニヒルがなんだ!!」

結標「そうよ!!ショタコンがなんだ!!」

ポニテ・眼鏡「それはダメだな」
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/08(月) 21:41:50.74 ID:GrkEghCAO

結標「えっなんで!?」

少年「犯罪だからだ」

結標「そこの眼鏡厨二だってロリコンじゃない!!」

眼鏡「俺は二次だけだ。三次なんてクソゲーだ。」

ポニテ「ほら、安心♪」

結標「犯罪的には安心だけど、そいつの人生が安心じゃないわ!!」

眼鏡「プヒヒ…クド最高」

少年「流石にわふたーはやらなかったよ俺は」

眼鏡「初回限定版を購入した俺に死角はなかった」

ポニテ「みんな人生安心じゃないね!!まともなの私ぐらいだね〜」

結標「杉田って厨臭いわよね」

ポニテ「あ゛ぁ?」

結標「ほらまともじゃない」

少年「なんか話ずれまくってるな…今夜のことを話合うために来たんじゃなかったのかよ」

結標「そうだったわね…貴方もノリノリだったけどね」

少年「グッ…」

眼鏡「つかあの昨日来たおっさん達使えるのかよ」

ポニテ「見たところ使えないね、装備が外のものだし、能力つかって中身も見たけど、あれなら警備員の方が使える。」

結標「まっせいぜい捨て駒になって貰うわ」

少年「期待出来るのは俺達だけって訳か…なにか御坂美琴を足止めできるもんあるか?」

眼鏡「一応AIMジャマーを作ってみた試作品だがな」
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/08(月) 21:45:36.24 ID:GrkEghCAO

結・ポ・少「「「スゲェェェェェェェェェ!!!!!!」」」

眼鏡「フッ…照れるじゃないか」ポッ

ポニテ「どこで手に入れたの?」

眼鏡「ちょっとね、ポルターガイストの事件を調べたらポロッと出てきたのさ」

少年「それはデカい成果だぞ」

眼鏡「だけど試作品までだ効果時間が短すぎる、やれて180秒だ」

ポニテ「その間にあわきんがもどってこれればだけど…」

結標「3分か…十分ね、警備員ぐらいならいけるわ」

少年「まっやるしかないんだけどな」

眼鏡「決まったなら早く準備がしたいな、『レギオン』にジャマーを設置しなければならない」

ポニテ「そうだね…でもさッ最後に成功を祈って乾杯でもしない?」

少年「いいなそれ、まっドリンクバーのジュースだけどな…かけ声は淡希、お前がやれ」

結標「えっ私!?」

眼鏡「いいキャスティングだ文句なしだ」

ポニテ「気合い入れてけー」

結標「ふふ…じゃ…成功を祈りまして」


「「「「カンパーイ」」」」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/08(月) 21:47:30.73 ID:GrkEghCAO
―夜、学生寮――
――――――

美琴「今日は食べ過ぎたわ…」ゲプッ

黒子「まさか婚后さんあそこまですごいとは……体重計に乗るのが恐ろしいですわ」オェ

美琴「今日は右下に寝ましょう…」

黒子「ですわね…ん?」

PPPPPPPPPPPP

黒子「初春からですの…もしもし?あぁ今から寝ようと…え゛!?はい、わかりましたの…ではまた」ガチャ

美琴「どーかしたの?」

黒子「風紀委員の呼び出しですの…」

美琴「最近大変だね。じゃいってらっしゃい!!頑張ってね」ノシ

黒子「お姉さまあっさりしすぎで黒子は涙目ですの…ではいってきますの」シュン

美琴「…」

(10032号…)

美琴(どうかしたの?)

(彼らが動き出したようです。とミサカ13577号は監視カメラからの映像を凝視します。)

美琴(場所は?)

(今から送ります。とミサカ13577号はビビッと電波を送ります)

美琴(…よし、大体わかりました。ではいってきます。)

(健闘を祈ります。)

美琴「まっ風紀委員が動き始めた辺りで予想はついたんだけどね」

ベッド下に隠してある靴を取り出すと窓から飛び出した

美琴「ミッションスタートですね」

そのまま誰も居なくなった部屋を後にした
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/08/08(月) 21:49:51.80 ID:GrkEghCAO
今宵はここまで
いやぁはいやっと対決に入れますね。

長かった…

次の投下は10日以内としときます。
ではおやすみなさいノシ
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/08/09(火) 00:49:28.01 ID:YZmr3ezm0
このあわきんと愉快な仲間達は幸せになってほしい
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/08/11(木) 21:58:58.57 ID:4yDj68UAO
こんばんはザマス
1でザマス
投下するでザマス
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/08/11(木) 22:01:39.13 ID:4yDj68UAO
すっかり暗くなった学園都市の街を1人走る少女がいた。

美琴(結構遠いな…疲れてきた)

(ほら走れ雌豚がっとミサカ13575号は叱咤激励します。)

美琴(流石に怒りますよ?)

(グヘヘそこからではなにもでk

(緊急報告ですッとミサカ19090号は13575号の接続を解除します)

(ちょッおまッやめッ)ブチッ

美琴(快適になりましたね)

(そんなことより!!白井黒子が任務にて重傷を負ったようですッとミサカ19090号は道で目撃したことを伝えます)

美琴(えっ…)

(そしてその怪我のことですが…誰にも報告していないようです。とミサカ19090号はその傷はコルクによるものと加えます)

美琴(アイツは…後輩にも手を出したわけですね)

(はい。許せませんね。白井黒子は一時的に寮に戻ってるので行ってあげて下さい。とミサカ19090号は敬礼をしてみます)

美琴(わかったわ…)

美琴「…早く寮に戻らないと」

そのまま美琴は寮への道にUターンすると全力で走り出した
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/11(木) 22:03:09.34 ID:4yDj68UAO
―――
――――
自分たちの部屋に戻るとそこは誰も居ないかのように暗闇が広がっていた

美琴「……? 黒子?」

よく見ると浴槽の部屋から光が漏れている

美琴「なに、お風呂入ってんの?アンタ帰ってきたなら部屋の灯りぐらい点けなさいよ。真っ暗闇ん中で何やってた訳?」
多分怪我の治療でもやっているのだろう

黒子「しょ、省エネというヤツですのよ、お姉さま。地球温暖化に少しでも歯止めをかけようという黒子の心優しい配慮ですの」

強がっている。今からそっちに行って治療をしてあげたい衝動を我慢する

美琴「はぁ。学園都市って再生可能エネルギーの発電方法だから関係なくない?」

黒子「あら?そうでしたっけ?てっきりわたくしはこれを口実にムーディな薄暗闇へお姉さまを誘い込もうと思ってましたのに。―――おやまぁお姉さま。『うげっ!?』とはまた淑女らしからぬお言葉使いですわよ。」クスクス

美琴(黒子はやっぱり強いですね)

黒子「お姉さまはこれまでどちらに?」

美琴「ん〜?買いそびれたアクセサリー集めにってトコかしら。最近探し回ってるんだけど、なかなかなくて。今は忘れものを取りに来たわけ。お土産とかは期待しないでね。」

229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/11(木) 22:04:45.66 ID:4yDj68UAO

黒子「雨、降らないと良いですわね。近頃は天気予報も当てになりませんから」

美琴(…ッ!? まさか…)

美琴「そうね、ありがとう心配してくれて。なるべく早く帰れるように努力するわ」

そのままドアを閉め部屋を後にする。

美琴(流石お姉さまの相棒ですね…力強いです

しかし、このままじゃお姉さま失格ですね。借りは必ず返さないと)

そして向かうこの戦いを終わらせるために戦場へ
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/11(木) 22:05:29.10 ID:4yDj68UAO
――路地裏・廃ビル前――
―――

少年「来ないな…」

眼鏡「来ねぇな…」

ポニテ「来ないね…」

3人は前に止めてあるバスの中で警備ロボの整備をしていた

少年「淡希も戻って来ないしな…」

ポニテ「心配?」ニヤニヤ

少年「そりゃあな…」

ポニテ「あれ?否定しないんだね?」

眼鏡「おい、お前ら無駄話はそのくらいにしとけ…来たぞ」

彼らが窓の外に目を向けると廃ビルの目の前に御坂美琴が立っていた
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/11(木) 22:07:24.53 ID:4yDj68UAO

美琴「ここね…」

廃ビルにはバスが1台止まっているだけだった
そこから見覚えがある3人の少年少女が出てきた

少年「よぉ…久しぶりだな御坂美琴」

美琴「確かアンタは…腕大丈夫かしら?」

少年「おかげさまでな」

ポニテ「まっあなたにはここで果てていただくわ」

眼鏡「そのとおりだ…」パチッ

眼鏡の少年が指を鳴らすとそれを合図に廃ビルから大勢の少年少女が出てきた

眼鏡「圧倒的ではないか我が軍は…」スッ

手を挙げる…するとバスから大量の改造警備ロボが姿を表した

美琴「フフッその程度で私に勝つつもり?」

ポニテ「心配無用、対策はあるわ」

少年「おねんねの時間だぞと…頼んだぞ」

眼鏡「了解…ポチッとな」

ポケットからなにかリモコンを取り出すとそのボタンを押した

眼鏡「AIMジャマー承認だっ!!!!」

美琴「なっ!!それは流石にッ」

慌てる美琴しかし迅速にロボは動き出し

『音』を発した



キュィィィィィィィィィィィィィィィィィ




232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/11(木) 22:08:51.40 ID:4yDj68UAO

美琴(ウグッ…耳が…)




























全員「「「「「「ギャァァァァァァァァァァァァァァ耳がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」」」」」










美琴「は?」


233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [saga saga]:2011/08/11(木) 22:09:55.49 ID:4yDj68UAO

ポニテ「ちょっ!!!私たちにも影響がぁぁぁ」

眼鏡「耳栓渡すのを忘れていたぁぁぁぁしかも自分も付け忘れてぇぇ」

少年「馬鹿だろッ!!つか止めてくれ!!」

眼鏡「悪いが発動したら止まらん試作品なんでな…三分間待ってくれ」

全員「「「「「なっなんだってぇぇぇぇぇ」」」」」


美琴(コイツら…馬鹿ですね。では演算補助をお願いします。)

(了解です。とミサカ10033号とその他大勢は補助を開始します)

ポニテ「ちょっなんか御坂美琴が帯電し始めたんだけどっ」

ピザデブ「隊長ッ助けて」

チャラ男「チョベリバやべぇ」

美琴の右手に雷が集まる

眼鏡「御坂美琴様ッ!!!!三分間だけ待ってくれ!!!!」

美琴「無☆理☆で☆す☆」

全員(美琴以外)「オワタ\(^O^)/」

そして右手を振りかざす

美琴「待ったねー」ノシ

ビリビリ


チュドーーーーーーーーーーーーーーーン


全員(美琴以外)「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」






美琴「ふぅ…馬鹿で助かったわ」


234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/08/11(木) 22:12:25.06 ID:4yDj68UAO
馬鹿なくらいが一番かわいい
フレンダとか

今日はここまで
今日買った新約でも読んで寝ます

ではさいならノシ
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/11(木) 22:24:44.09 ID:6jlHkXSqo
超乙です。
うん、これぐらいの方がかえって好感が持てていいのかもなww
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/11(木) 22:25:45.87 ID:gP5SvOQi0

音がでるのはキャパシティダウンじゃなかったっけ?
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/08/12(金) 13:22:50.95 ID:1Mri5hn5o
>>236
馬鹿なのでニセモノつかまされたんだろう、多分
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/13(土) 07:29:38.79 ID:yZf2tbANo
黒子に傷を負わせた凶器が「コルク抜き」ではなく「コルク」になってるけど、
あわきんもこのお馬鹿軍団の仲間だからなんかそれでいい気がしてきたww
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/08/16(火) 12:14:29.88 ID:g2tK+EUt0
黒子っていつレベル5に?
>>215
>『記録78b23a・指定距離との誤差54a・総合評価「5」』

あわきんですらレベル4なんだが
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/16(火) 23:49:11.07 ID:0NkR3E/H0
マジレスすると「総合評価」と「レベル」は別物
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/08/18(木) 20:49:47.43 ID:PlNEAQ/AO
こんばんわ1です。
>>236-238
うわぁ…やっちまった…
はい、眼鏡の勘違いだったと思って下さい
はい、コルクは妹達がおちゃめだったということで…

はい、すみませんすべて私の責任です。
ちょっと麦のんに踏まれてきますね。

>>239
すみません…私の説明不足です。
評価はレベルとは別のものと考えて下さい

では投下します。
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/18(木) 20:52:09.63 ID:PlNEAQ/AO
――
―――

結標淡希が戻るとそこには地獄のような景色が広がっていた

結標「なに…これ…」

倒れた仲間達、電撃痕が残る廃ビルやバス、徹底的に破壊された警備ロボ

そしてそこに立つ1人の少女

美琴「…遅めのご登場じゃない?」

結標「…フフフ…フハハハハッハハハハ」

美琴「…?」

結標「よくもやってくれたじゃない…久々にキレちゃったわ」

結標はコルク抜きを取り出し構える

美琴「…やる気なのね、まっいいわ。始めましょ」


戦いが始まる


243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/18(木) 20:53:54.00 ID:PlNEAQ/AO

結標は美琴の肩に向けてコルク抜きを『飛ばす』
しかし、その攻撃は体を少し揺らす程度でよけられるチンケな攻撃

だが、結標はその予測回避ポイントに向けてもコルク抜きを飛ばす

美琴「…ッ!?」

それをかする程で回避する美琴も相当なものだ

結標「流石ッ!!伊達に殺戮人形やっているわけじゃないわね!!『ミサカ』さん!!」

美琴「やはり…知っていたのね」

美琴は結標を睨みつける

結標「あらあら、いまどきの人形はそんな怖い顔もできるのね?やだやだ、そんな玩具は処分しなくちゃねッ!!!」

美琴の真上に降り注ぐ瓦礫たち、それをギリギリ回避したとき

美琴「ウグゥッ…」

真横からカバンを叩きつけられる
倒れる美琴、しかし休む暇もなく追撃がくる

結標「なぁに痛がってんのよ…人形風情が…気持ち悪いわね、大人しく死になさいよ」

攻撃を受けながらも美琴は立ち上がる
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/18(木) 20:55:50.43 ID:PlNEAQ/AO

美琴「人形…人形と言わないで下さい」

結標「ハァ?」

美琴「人形と言わないで下さい!!!!!」

結標「なに熱くなってるわけ?」

美琴「私は…私達は…『人間』です。お姉さまが…認めてくれたんです!!」

結標「あら…人形ごときが感情はあるらしいわね」

美琴「感情ですか…そうですね、教えてもらいました色々な人に…」

結標「…」

美琴「外の世界に出て…お姉さまの友達や後輩の方々と出会って…ケーキを食べたりお喋りしたり、一緒に寮監に怒られたり…今までにはないことがたくさんたくさんありました」

結標「後輩…?なるほど白井黒子か」

美琴「そうです、ぶっちゃけると最初は苦手でした。セクハラされたりセクハラされたりセクハラされたり…あれ?…まぁいいや…
けれど、お姉さまを演じているから仕方ないと言い聞かせました。
嫌々だった…のかもしれません
しかし、一緒に過ごしていると…本当のことがわかりました。
なぜこの方が『パートナー』なのかも納得できました。
気づいたら白井黒子と一緒に居るのが一番居心地がよくなりました。

『お姉さまを演じているから一緒にいる』

ではなく

『私達…いえ、私自身が一緒に居たくている』

ようになりました。」


245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/18(木) 20:57:17.55 ID:PlNEAQ/AO

美琴は笑う

美琴「だから人形ではなくなりました…皆さんのおかげで」

結標「…イイハナシダナー








って言うと思った?」

美琴「え…うぁッ」

美琴の手足にコルク抜きが突き刺さり地面に倒され固定される

結標「へぇ…そんなに優しくされていたのね…まぁ当たり前よ




だって知らないんですもの




『御坂美琴』は『御坂美琴』ではないということを」

美琴「―ッ!?」

結標「私を人間にしてくれた?
馬鹿じゃないの、アナタの正体を知ったら
誰もアナタに近づかなくなるわよ


白井黒子も例外じゃなくね」


美琴「そ…それは…」

結標「あら…予測してなかった?
なに?一生『御坂美琴』でいるつもりだったの?

うふふ…ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ


とんだ化け物ね。」



246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/18(木) 21:00:33.48 ID:PlNEAQ/AO

美琴「化け…物…」

結標「なる…ほど…そうか…だから御坂美琴になったのね。」

美琴「えッ…なにを言って…」

結標「フフッ…あんたも黒いわね〜自分と同じ顔の人形が毎日『処分』されてるのに普通に生活してるオリジナルが許せなかったぁ?
だからオリジナルの良心につけこみ自分達を助けるために犠牲にささげ
アナタ達が『御坂美琴』に成り代わる…

完璧な推理じゃない!!探偵にでもなろうかしら!!」

美琴「ちがっ…」

結標「違くないわよ!!!!!!!!!!」

美琴「…ッ!?」ビクッ

結標「だって…アナタの話聞いてるもんじゃこんなものよ…?
お姉さまに頼まれたとかなんやら全部言い訳にしか聞こえない
アナタが普通に暮らしたかったから『一方通行』に『御坂美琴』を殺させた
そして今は普通の生活を守るため
私達を殺そうとしている…違うかしら?」

美琴「…違う」

結標は拳銃を手に持つとそのまま倒れている美琴に向かって歩いていく

結標「人間は殺さない趣味だけど…相手は人形…フフッ天国にいる御坂美琴さん?…敵を取ってあげるわ…」

美琴「…お姉…さま…」

覚悟を決め目を閉じる

足音が聞こえる

カツッカツッカツッカツッカツッカツッカツッカツッ

‥ピタッ

足音が止まる




247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/18(木) 21:01:58.15 ID:PlNEAQ/AO

美琴(すみません…お姉さま…私達…私はここで脱落のようです)

銃声を待つ












しかしまだこない

目を開けて見ると


自分と結標との間に金属の矢が刺さっていた

結標「あらあらあら…聞かれていたようね…?
仕方ない、ここは見逃してあげるわ
でもアナタには絶望しか待っていないようだけどね…アハハハハハハハ」

そのままキャリーケスを持った結標は転がっている少年少女達をどこかに飛ばすと
消えていった…







1人残される美琴


美琴「聞かれていた…のですか?」


その問いに答えるものはもうこの場にはいなかった


248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/08/18(木) 21:05:31.97 ID:PlNEAQ/AO
はい、今宵はここまで

原作との最大の違いはやっぱり上条さんが居ないところですかね。

助けを求める程の知り合いではないという点です。

では、皆さんおやすみなさいませノシ
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/18(木) 22:04:42.00 ID:4zZBIuQy0
乙ww

そういや美琴の遺体(?)は学園都市に利用されたりとかされてないよな?
……されてないことを祈るwwww
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/08/18(木) 22:24:54.33 ID:xt6e4slAO


そして泡金てめえは俺を怒らせた

貴様には生涯、ショタに触れるどころか、見ることも、声を聞くことも、できなくなる呪いをかけておいた
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/08/20(土) 07:10:24.28 ID:cLuYQWSao
>>249
その話題は荒れるからヤメレ
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2011/08/23(火) 09:48:18.91 ID:7YNl0TOZ0
海原が回収したようです
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2011/08/23(火) 09:49:34.22 ID:GmP6P9yQ0
海原が回収したようです
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/08/26(金) 22:57:59.45 ID:W4WlAjdAO
1です。

では投下します。
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/26(金) 22:59:20.47 ID:W4WlAjdAO
――
―――
――――

結標淡希達は、今はビルの中にいる

ビルとはいっても廃ビルではなく
きちんと働いているビルだ
精密に言うと建物四階にあるピザの専門店である

虚空の中からいきなり現れた能力者、いつもどうりなら他の人々も驚きはしないだろう

しかし、今回は違った

なぜなら結標の他にボロボロになった少年少女達が一斉に現れたからだ

流石に周りもざわつく

結標(…こんな騒ぎになったらバレるかしら…でもこれ以上飛んだら流石にヤバいわ)ウオェ

結標は吐き気に襲われつつも倒れた仲間達を空席に座らせてゆく

そしてポニーテールの少女を抱き上げようとした時

彼女の体がわずかに動いた
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/26(金) 23:02:14.45 ID:W4WlAjdAO

ポニテ「うぅ、…あわ、きん?」

結標「よかった…意識を取り戻したのね。大丈夫?なんかあったら言いなさいよ?」

ポニテ「後ろ、危な、い!!」

結標「えっ?」

瞬間


ドブッ!!と

結標の右肩に、高級品のコルク抜きが貫通した

結標「あ……ッ!?」

このコルク抜きは見覚えがある

そうそれは数時間前に、あの風紀委員に突き刺したものだった

「お返ししますわ。あまりにセンスがないので、白い目で見られるのもあれですし。ついでにこちらも」

声と同時

ドスドスズブッ!!

脇腹、太股、ふくらはぎ、

皮肉にもあの風紀委員に対して自分が突き刺した同じ位置にコルク抜きが貫通する

結標「白井…黒子ッ!!」

黒子「こんばんは、つらそうな顔していますのね?結標淡希?」


257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/26(金) 23:05:23.53 ID:W4WlAjdAO

黒子「あっそうそう」

白井は何かを思い出したかのように、わざとらしくスカートから何かを取り出す
武器かと思い警戒したが、出てきたそれは、チューブ型の止血剤だ。

白井はチューブを指で弾くと結標の足元に落ちる。

にっこりと、子供のように邪険に笑って

黒子「どうぞ、お使いなさって?服も脱いで、下着もとって、みっともなく傷の手当てをしてくださいな。そこまでやってやっとおあいこですのよゲス野郎」

その敵意バリバリな殺気にによって呆然と見ていた客と店員達は自分を思い出す。

そして彼らは巻き込まれるのは御免だ。というように店から全員がきえていった。

ここに残るのは

睨み合う2人と

気絶している結標の仲間達


258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/26(金) 23:07:20.66 ID:W4WlAjdAO

結標「…やって、くれたわね。でも、そうゆう子供ぽいのも嫌いじゃないわ」

     ―――単純でね。―――

黒子「まずいですわよね。」

ニヤニヤと白井は笑って
「こんな騒ぎなら、お姉さまはすぐにでも駆けつけてしまいますの。」

そう御坂美琴がくる

白井黒子がお姉さまと呼ぶ御坂美琴が



フッフフフ


耐えきれず壮大に吹き出す


結標「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

黒子「…なにか?」

結標「あっははッ、まだ、お姉さまと呼んでるの?これはこれは爆笑もんだわ…

でもなぜかしら




アナタ…あれを見ていたのでしょう?」

そう彼女…白井黒子はあの現場を見ていた

御坂美琴の正体を明かしたあの現場を


259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/26(金) 23:10:00.27 ID:W4WlAjdAO

黒子「ふぅん…なんだ、そんなことですの?答えは簡単ですのよ?



御坂美琴お姉さまはわたくしのお姉さまだから。ですの」




結標「はぁ?ごめんなさい、意味がわからないわ」


黒子「まっあなたみたいな人間の底辺には難しすぎたかもしれませんわね?」

結標「…年下好きやめようかしら…餓鬼はむかつくわ」

黒子「まっ流石あなたでもわたくしとお姉さま、2人かがりなら10秒もかかりませんわ。怪我もしていますしね。」

白井黒子は怪我をしているといってもレベル4
どちらも怪我を負っているといっても勝てない相手ではないが
レベル3並の御坂美琴が加えられては流石に負ける可能性がある。


結標「まったく…素晴らしい合縁奇縁ね。結局あなたは私を殺すチャンスを二度も放棄したんでしょう?」

白井は答えない

結標「一度目は、最初っから2人かがりじゃないこと、二度目はさっきの奇襲、心臓か脳を狙ってれば勝てたのに、あの人形の寝言のためだとしたら、哀れでしかたないわ。





無様ね。あの人形の世界を…人形自身をそんなに守りたいかしら?」

260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/08/26(金) 23:11:30.43 ID:W4WlAjdAO





黒子「守りたいですわよ…





守りたいに、決まってますの。当たり前でしょう?人形?そんなのは知りませんわ、あの方は私のお姉さまなんですから、私を守ってくれて手を伸ばしてくれた…お姉さまですの!!

そんなお姉さまを馬鹿にしたあなたは殺したいほどに憎んでますわ!!

でも、そんなあなたでもお姉さまは本気で、殺さず叱って、説教して終わらせようとしたんですのよ!!

あなたの仲間の方々も気絶はしていますが、致命傷は一つも負っていないんですのよ!!

あなたの言うとうりお姉さまが殺戮人形だったらこんなことはありえません!!

ちゃんと

一緒に笑って、泣いて、喧嘩し合える

お姉さまですの!!




そんなお姉さまの願いをこの白井黒子が蹴ると思いますの!?

自分の安全のために不意打ちであなたの脳をぶち抜いて、殺すことによって全てを終わらすと思いますの!?







これからあなた方には日常に戻ってもらいますわ…どこかで願い、このわたくしが賛同した通りに。」


結標「ならば、それを裏切れば私の勝ち、かしらね。」

結標淡希はキャリーケースに腰を掛けたまま答える


付き合う気はないと言わんばかりに。



261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/08/26(金) 23:16:58.74 ID:W4WlAjdAO
今日はこれで終了です。

原作でのこの場面は私個人的に禁書の中では、1位2位を争うぐらい好きなのでなんか難しいですね。

一応この章もあと投下二回ぐらいで終わる予定ですので、早めに来られるようにしたいです。

では皆さんいい夢をノシ

262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 12:32:55.79 ID:YOguFHr60
乙だよww
これからの展開に期待なんだな
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/09/04(日) 21:48:31.53 ID:Burdld8AO
ドリルってかっこいいよね。
1です。
今回は結構多めですねー
では、俺が寝るまで投下するのをやめない!!
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/04(日) 21:49:53.84 ID:Burdld8AO
簡単だ。
白井は思う。

あの傷ならおそらく一発でも当てたら勝てる。

(本気でやったとしても…保って、10秒が良い所ですわ)

しかしそれは自分も相手も同じ、

空間移動能力者としての能力の差がこの戦いの運命を握る

(どちらもレベル4…ですが、あの能力でレベル4はありえませんわ)

結標は自分より空間移動能力者としての格は上

もしかしたらレベル5となっていたかもしれない程だ

(だからこそ、何か欠陥があるはずですわ)

そこを見極めれば


勝てる




265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/04(日) 21:50:53.80 ID:Burdld8AO
―――
――――

こんなところで負ける訳にはいかない。

今倒れてる仲間達のためにも

私自身のためにも

この子を倒して

私たちは未来へと進む

なぜ能力を宿したのか

なぜこの能力なのか



なぜ傷つけなければならないのか

それを知るために

負ける訳にはいかない




私たちみたいな目に遭う子も


全てをなくすために


「だから負ける訳にはいかない」

誰にも聞こえない音量で
自分に言い聞かせるように

結標は呟くと懐中電灯を構える。

窓の外から雑音が聞こえてきた

ビルの一部分が崩れたのか、鐘のように響く。


それが合図となった



266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/04(日) 21:52:03.33 ID:Burdld8AO

白井はテーブルに向かって拳を振り下ろす

その衝撃で散った皿の欠片を握ると
すぐさまに結標へと向ける

敵の体内を貫く必殺の刃を

結標はそれに合わせるかのように
トレイを白井へとむける
それらは、白井の首を削ぎ落さんとばかりに飛ぶが

白井の方が早かった

それらは白井の真上に出現すると、ストンと床に落ちていく

迫ってくる白井

結標はチッと舌打ちをするとすぐさまにテーブルを自分の前に出現させる

(くッ…目隠しとわ…わずわらしいですの!!)

結標も空間移動能力者
白井の攻撃方法も熟知している。

(ならッ!!)

白井は自分の体をテーブルの内側に転移させる。

(目標修正ですの!!)

しかしその場に結標はいなかった

ヒュッ、と風を切るような音を聞くと

目前に、一歩下がった位置に結標が立っていた。

キャリーケースの取っ手を掴み、白井に叩き込もうとしている。

(保険をかけていたようですわね。)

それをわかっていたかのように冷静に判断する白井


そして持っていた皿の欠片を取っ手に転移させ、破壊する。

キャリーケースはあらぬ方向に吹き飛ぶ

取っ手だけを掴んだ結標は驚きの表情を見せている

(きたッ!隙ありですの!!)

267 :伝え忘れ [sage saga]:2011/09/04(日) 21:54:20.66 ID:Burdld8AO

白井は結標へと拳を振り下ろす

(勝った)

白井は勝利を確信する

しかし結標はニヤリと笑うと


わずかに口にくわえた懐中電灯を手前に引いた。
「!!」

白井は危機を察知に拳を止める。と

拳の前にキャリーケースが現れた


あのまま拳を振り切っていたら
腕をキャリーケースに飲み込まれていた。

その現実を感じ恐怖する
少し鈍る白井

それを見逃すほど結標は甘くなかった。

拳を握ると

そのまま白井を殴り飛ばした。

しかし白井は譲らない

地面に突撃する直前に空間移動を実行

自分の体が結標の背中にぶつかるように

流石に予測していなかった結標はその攻撃をまともにうけ、手前のテーブルの山に突っ込んだ

白井も無事にはいかず
ぶつかった衝撃で傷口が広がる

(うッぎぃ…)

苦しんでいる暇はない

すぐに立ち上がり結標を追撃しようとする


が、遅かった。



ヒュッと音がすると

白井の後頭部に衝撃がきた

「ぎッ…あッ…!?」

倒れ込む白井

その背後に立つ結標

勝敗は決まった。

268 :今回から [sage saga]:2011/09/04(日) 21:55:31.38 ID:Burdld8AO

「終わりよ」

その淡々とした声

ゾッとする悪寒と共に

白井の上から無数のテーブルが降り注ぐ

避けようとするが、体が言うことを聞かない

「…ッ!?」

白井はうつ伏せのまま、両手で自分の頭を守る。
降り注ぐテーブルは白井も体を打ち、傷を悪化させる。

「ほらまだまだよ。ほら、避けて見なさい。避けないと死ぬけど」

白井の顔が真っ青になる。

避けなければいけない。
しかし、もう空間移動をする体力はなく。自力でも避けれない。

体を震わせる白井に容赦なく、椅子が降り注いだ。

「こんなに、やっても避けない所を見ると、もう限界みたいね。」

結標の顔からは緊張が取れていく。

テーブルと椅子の山によって動けない白井に近づくと、
笑った。

「ねぇ?白井さん。こんな話知ってる?」

269 :台詞形式 [sage saga]:2011/09/04(日) 21:57:57.68 ID:Burdld8AO

結標は自分に刺さった金属矢やコルク抜きの位置を確かめると、
深呼吸と同時に自分の能力で抜く。

床に金属が落ちる硬い音が響く

「昔々、ある所にある組織と超能力者がいたの」

結標は呼吸を荒くしながら治療道具を探す。

白井の投げたチューブを見つけるが、プライドが許せないのか蹴飛ばす。

「組織はその強大な力、超能力者を増やすことが出来たなら、力が手に入ると思ったらしいのよ」

結標は自分のスカートを破くと、傷口を塞ぐように縛り付ける

まだ助けはこない

これだけ暴れたのにだれもこない

「その結果その超能力者と全く同じのクローンを作ったのよ」

白井はビクッと反応する。

超能力のクローンとはまさか…

その反応を読めたのか、結標は新しい玩具を勝った少年のように笑う。

「でも、結果は散々だったのよ。生み出された哀れな子羊達は、オリジナルの力の1%にも満たなかった、人工的にオリジナルと同じ才能開花を迫られたにもかかわらずにね?
でも一般論では中々のパワーよ?でもどれだけ集めてもオリジナルには敵わないレベルだったのよ」

白井はなにも出来ずにそれを聞いている

270 :卒業かもです。 [sage saga]:2011/09/04(日) 21:59:16.28 ID:Burdld8AO

「不思議に思わない?なぜ、同じ遺伝子、同じ才能開花を迫られたにもかかわらず、オリジナルには遠く及ばなかったか」

自信に満ちた声だった

なにかの宗教の勧誘と同じ声の質感
白井は吐き気を覚えるが

そんなくだらないことに頭を使う暇はない

しかし反応しざる負えなかった

「能力の発言に、人の脳を使う必要なんてあるのかしら?」

それに思わず息を呑む

「何を…言ってますの?」
それを聞いた結標はもしかしたらと思い言葉を続ける

もしかしたら同士を増やすことが出来るかも知れないその希望にかけて。
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/04(日) 22:01:15.64 ID:Burdld8AO
―――
――――

御坂美琴は走っていた。

いやもう御坂美琴ではないのかもしれない

彼女は逃げていた

走って走って廃ビルを抜けて

見られていた?聞かれていた?よりにもよってあの後輩に?ミサカをお姉さまと慕い続けていた後輩に?もうあの生活は出来ないのか?もう一緒にいることは出来ないのか?もうあの場所にはいられないのか?いやだ…離れたくない…けどもう無理だ、これ以上はもう…嫌だ…嫌だ…嫌…嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌

泣きながら走り続けた
私たちの言葉を無視し走っていた

そのときあるビルから爆音が聞こえた

いったい…なんだろう…でももう自分には関係ない
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/04(日) 22:03:45.01 ID:Burdld8AO

ここにはもういられないから
走ろう
逃げよう

走りだそうとしたとき私たちの声がきこえる

あそこには白井黒子がいる

私たちの代わりに結標淡希と戦っている。と

でも関係ないもう私の役目は終わった。

走ろう逃げようこんな嫌な世界からは

しかし、足は動かなかった

なんで?

足は動きだした

ビルに向かって

なぜそっちに行くの…嫌だ。彼女に合わす顔がない、会いたくない…やだ自分を…結標のような目で見る彼女なんか見たくない死んだほうがましだ
嫌だ行かないでくれ嫌だ

意識とは別に足は階段を上る。
決して早いというわけではないが一歩一歩確実に四階へ白井黒子の元へ近づいていく

そして最後の階段を昇り終えると

ドアノブに向かって手が伸びる

震える

震える手をもう片方の手で支える

もう大丈夫だ

私は御坂美琴じゃない

それがなんだ

御坂美琴じゃなかったら白井黒子を助けてはいけないのか?

否、そう答えはNOだ。

もうにげられない

いや、もう逃げない

どうせだったら助けてから絶望しよう

そう決めドアノブに握ると

力をいれて開けた


273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/04(日) 22:04:49.17 ID:Burdld8AO
―――
――――

馬鹿だった

なぜあんなことをしたんだろう

空間移動能力者が2人いれば仲間を運ぶのが楽だから?

なにか共通点を見つけたから?

失敗だった

その結果私の心はズタズタに引き裂かれた

能力が暴走した

能力が自分を襲う

敵も味方も関係なく

許せない…許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない

白井黒子



死ねばいいのに


死?




アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ


簡単だ殺せばいい

殺す

絶対に殺す!!貴女だけは、貴女だけはッ!!

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す


そうだ

彼女には苦しんで貰うために生き埋めにでもしようかしら?


ウッフッフ私ったらお茶目ね

「だからさ死になさいよ白井黒子!!」

簡単だ、簡単のはず、簡単だったはず


ドアが開いた


274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/04(日) 22:07:27.07 ID:Burdld8AO

「黒子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

そこには顔が涙と鼻水まみれになったミサカミコトの姿があった

「お姉…さま?」

ミサカは走ったまま止まらない

「黒子ぉぉッ!!助けに着たわ!!結標淡希ィ!!よくも私の可愛い後輩を傷物にしてくれたわね!!」

ミサカは叫ぶと結標にむかって電源を飛ばす。

「うぎぃ!?」

まだ把握しきれてない結標は、いきなりの攻撃を避けられずまともに食らう

ミサカは倒れた結標に馬乗りすると

拳を振り下ろす

「許せないわよ!これが私のぶんッ」

バキッ

「黒子のぶん」

バキッ

「黒子のぶん」

バキッ

「黒子のぶんッ黒子のぶんッ黒子のぶんッ黒子のぶんッ黒子のぶんッ」

バキッバキッバキッバキッバキッ

「そして…黒子のぶんよぉぉぉぉ」

バキキーン

「ふぁッひったいなんなほよ!!」

結標はいまだに把握出来ずにいる

笑えるぐらい涙と鼻水まみれの奴に一方的に殴られた

プライドなんて燃やされるほどに

結標はキャリーケースをおもむろに掴むと跳ぶ準備をする

「あら……。それまだ必要だったんですの、それ?」

かすれた白井の声が結標の耳に届く

動きが止まる結標

しかし、それを振り切り虚空に消えていった。


275 :ギャー『!』が改行に!? [sage saga]:2011/09/04(日) 22:09:55.67 ID:Burdld8AO
―――
――――
―――――


「ハァハァハァ…やった…倒した…ハハハハ」

ミサカは膝が笑いはじめ、物凄くカクカクし始める。

「お、ねぇ…さま…」

「黒子ッ!!」

ミサカは走り白井を抱きしめる。

「あったかい…ですの」

「大丈夫よ!!もうすぐゲコ太先生の救急車が来るわ!!」

結標の前では強がっていたが
白井の傷は酷いものだった

両足と右手は完全に骨折しており
もしかしたらあばらなどもいっているかもしれない

それに体中の貫通痕、
応急処置はしてあるが傷は開いており意味がなくなっている。

「お姉さま…」

「黒子ッ」

手を握りしめる、冷たい

「ウフフ…酷い顔ですのよ?」

「ちょっ仕方ないじゃない!!」

「レディーとしては、アウト、ですのよ。」

「流石に酷くないかしら!?」

「でも可愛いです…わ…よ…?」

白井の握る力が弱くなる
「黒子ッ!!寝ちゃだめよ、ほらっ黒子!!」

「お姉さま…お姉、さま…」

「黒子?黒子ッ黒子ッ黒子ッ黒子ぉぉぉぉ!!」

そのまま白井黒子の意識は暗転していった。


276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/04(日) 22:10:53.90 ID:Burdld8AO
―――
――――

結標は路地裏を進む

外の連中は先ほど警備員に捕まった

(もう私しか…いない…)

仲間はビルに置いてきてしまった。

自分でも有り得ないと思う

仲間は許してくれるだろう
しかし、自分自信が絶対に許さない

どうやって助けるか模索する

(そうだこのキャリーケースを交渉にッ痛ッ)

先ほどの無理やりおこなった空間移動のせいで右足の皮は全て飲み込まれてしまっている

どうあがいても逃げられない

しかし逃げる

逃げて逃げて逃げ続けて
仲間を救う
仲間さえいれば私は大丈夫
あの暖かいところにいれば

僅かな希望を考える

しかしその希望をも打ち砕く音が鳴り響いた

カツッカツッカツッカツッカツッカツッカツッカツッカツッ

何かを突くような音

結標はその音のした方向を見た


277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/04(日) 22:12:47.41 ID:Burdld8AO

そこには

白い少年が杖を突いてこっちに歩いてきていた

彼を知らなかったらなにも思わないだろう

しかし、結標は知っている

その絶望を

白い肌、白い髪、血のように赤い目

「あッ…一方、通行ぁ…」

「んあァ?」

白い悪魔が結標を睨む

結標の体が震える
それ以外の行動をとれなくなる

「あらあら…その声…ギャハ…風音さンじゃないですかァ?」

悪魔は笑う新しい玩具を見つけたように

「だッ、だから、風音、さんじやないッて…サインは、NGよ…」

「なンだよなンだよ!!可愛く震えちゃってェ!!抱きしたくなっちゃうねェ!!」

「ふふ…断る、わ…」

結標は無理やり強気を装う、しかし隠しきれていない

「まッ約束通り殺しに来たぜ結標淡希ィ!!」

一方通行はチョーカーのスイッチを入れると
杖を放り投げる

そして、ゾッとするような殺気が立ちこめる

「やっぱりあの時の…でもあの日、能力を失って最強じゃなくなったんじゃなかったの…ヒッ!?」

一方通行は結標の声を無視し突撃を始める

結標はとっさに上に逃げる

「あはきゃはっ!無様なローアングルのサービスさらしてきれてアリガトウ!!」

一方通行はロケットのように結標に向かう

その背中には四本の竜巻
結標の目には、奇しくも、天へと登る天使に見えた。

そう、自分を連れて

278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/04(日) 22:13:31.67 ID:Burdld8AO

一方通行は途中のガラスの雨を食い破り

真っ直ぐ結標淡希へと跳躍する

その拳は握られている

「ふあぁ……………………ッ!!!???」

もう冷静にいられない。
キャリーケースを盾にするが一方通行の拳に当たると簡単に粉々に散り、『中身』が桜吹雪のように舞う

「悪りィが、こっから先は一方通行だ」

口の端を思い切り歪め、

「侵入は禁止ってなァ!大人しく尻尾ォ巻きつつ泣いて無様に下の居場所へ引き返しやがれェ!!」

結標の喉がおかしな音を立てる

その顔面に、全てを無視し弾丸のような拳が突き刺さる

ゴキンッ!! という轟音

結標は壮大に吹き飛び、ビルの墜落防止フェンスにボールがサッカーゴールに勢い良く突き刺さるかのようにして、体を止めた。

一方通行はため息をすると、ピタリと動きをとめ落下する。

落ちながら

屋上をゆっくり見上げ、呟く

「これじゃあ、学園都市最強は引退かもしンねェが」

静かに、目を細めて

「それでも、俺はあのガキの前じゃ最強を名乗り続ける事に決めてンだよ。くそったれが」

誰ともなしに言った台詞は夜風に流されていく。

279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/04(日) 22:14:33.75 ID:Burdld8AO
――
―――


「おい…そこで見てるオマエ…何号だ」

一方通行はある一カ所を睨みつける
そして誰もいない、ような空間から
一人の少女が出てくる

「そっそんなに殺気込めなくても良いじゃないですか。とミサカ19090号は多少涙を出そうになりながらも強気で立ち向かいます。」

強気とか言っているが完全にへっぴり腰である。
それに加えて足もガクガクしている。

チッっと一方通行が舌打ちすると19090号もビクッと反応する

「めんどくせェ…たしかオメェ19090号だったな。ンじゃあれか、あの冥土返しんとこの病院だよなァ?」

その問いに19090号はきょとんとして答える

「はい?そうですけど…、とミサカは一方通行が自分の居場所を把握していることについて驚きを隠せません」

一方通行はため息をつくと

「ンじゃ上でのびてる女の回収たのんだわ」

手をヒラヒラさせると一方通行は帰り道へと向かう

「やさしいんですね、とミサカは呟きます。」

それを聞き一方通行は足を止める

「…テメェ…ふざけてンのか…ぶち殺すぞ?」

「でも殺しません、彼女も殺さず、しかもミサカにその後を任せる、昔では考えられませんとミサカはッ!?」


280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/04(日) 22:15:19.80 ID:Burdld8AO
高速で19090号の前にくると
彼女の首元を掴む

「なンなンですかァ?実験…再開しちまうぞ?」

19090号に結標に向けたものと同じほどの殺気を向ける
しかし、彼女は冷静に

「忠告する時点でやさしいんですよ、貴方は。それに実験再開は貴方も望んでいないはずです、とミサカは貴方の心を代弁します。」

何も危険に思っていない、赤ん坊が母親に向けるような瞳で一方通行を見つめる

チッと一方通行は舌打ちすると、首元から手を離した

「オマエといるとムカつくからなァ、俺は帰るぜ」

そう言うと、一方通行は暗闇に消えていく。

それを見つめる19090号は振り返ると、屋上で倒れている結標を回収しに、ビルを昇って行った。


281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/09/04(日) 22:19:52.86 ID:Burdld8AO
[ピーーー]とかいって殺さない一方通行まじ百合子

はい、あわきんクランクアップでーす。
花束の変わりに顔面パンチでーす。
まっそんなこんなで今日も平和です。

次回は今回の章のエピローグというか後日談

では皆様おやすみなさい
良い夢をノシ
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/04(日) 22:58:25.50 ID:jKtW0EZU0
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/05(月) 23:29:52.84 ID:SDE/TSJ/0
乙wwww
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/09/08(木) 21:09:44.69 ID:FxDAG3TAO
こんばんは
1です。
では投下します。
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/08(木) 21:12:15.25 ID:FxDAG3TAO

――黒子ッ!!黒子ッ!!黒子ッ!!――

お姉さま、そんなに叫ばなくても聞こえますの

――黒子ッ!ねぇ起きてよ黒子ぉ――

流石に耳が痛くなりますの

――黒子ッ!! 黒子ッ 黒子 く〜ろこっ!! ――

ん?

――黒子ッ早く起きないと遅刻するわよ!!――

あれ…お姉さま?ここはどこですの?

――はぁ?なに寝ぼけてんのよ、学生寮じゃない――

このベッド…ゲコ太グッツにお姉さま…いつのまに…

――ほらっ!早く準備して!!先に行っちゃうわよ?――

えっそれはいやですの!!

――フフッ、大丈夫よ、おいて行かないから。――



286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/08(木) 21:15:07.48 ID:FxDAG3TAO
―寮・ロビー―


あれ?なぜ誰も居ませんの?他の生徒ならまだしも寮監まで…

――ん?あぁ言われてみたらそうね、まっ早く行きましょ――

あっはい、待って下さいまし

――表通り――


そういえば、遅れそうならテレポートで…

――いいわ、今日は歩いていきたい気分だから――

なんか珍しいですわね

――そう?まぁそうゆう気分だから、仕方ないじゃない?――

まぁそうですが…


――黒子とおしゃべりしたいしね――

そう言っていただくと、黒子大満足ですの!!

――フフッ、ほんと可愛い後輩ね――

はうっ道端で撫でられるのは流石に恥ずかしいですの

287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/08(木) 21:16:48.69 ID:FxDAG3TAO


――大丈夫よ、誰もいないから――

えっ今なんと…?

――ううん、なんでもないわ、独り言よ、独り言――

んん?

288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/08(木) 21:18:20.95 ID:FxDAG3TAO

なんか…久しぶりの感じがしますの

――ふ〜ん…――

おかしいですわよね?毎日会ってるはずですのに…

――うん…そうね――

その…お姉さま?

――なぁに、黒子?――

あの…その…ギュッとして下さいませんか?あっいや嫌ならいいんです…って、キャッ!!

――ほ〜らぎゅぅ〜――

あふぅ

――フフッ可愛いわねぇ〜黒子は…黒子?――

うぅ…

――なんで泣いてるの?まさか強かった?それならごめん!!――

違いますの…

――じゃあなんで…――
わかりませんの!!
ただ、嬉しくて、辛くて、恋しくて、懐かしくて…
色んな感情がぐちゃぐちゃになって、
頭ではわかってるはずですのに…

――そう、わかってたんだ――

お姉さまはいったいどこに…

――う〜ん、遠く、かな?――

じゃあ、わたくしも一緒にッ

――駄目よ、絶対に駄目。――

なぜ…?

――黒子は『ここ』にいるべきではないの、今日会いに来たのは『向こう』に返すため――

お姉さま…?

――黒子…わがまま言っていいかな?――

嫌ですの!!またお姉さまと離ればなれになるのは嫌ですの!!

――あんたにしか頼めないから――

視界が光に包まれていく…!?
お姉さま!!お姉さま!!

289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/08(木) 21:19:14.46 ID:FxDAG3TAO














――妹を…よろしくね、――











290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/08(木) 21:22:02.79 ID:FxDAG3TAO

「お姉さま!!!!」

飛び起きるとそこは
白い壁、白い天井、白いベッド、
枕の横のテーブルにはフルーツの入ったカゴが置いてある

「…病院?」

体の下のほうになにか重みを感じる
そこを見ると、椅子に座りながらもベッドに横たわる御坂美琴が寝ていた。

「…運んでくださったのですね…」

妹、そのフレーズが黒子の中をリフレインする

(妹…そんな話聞いたことが…)

手を伸ばし…美琴の髪を撫でる

「うぅん…あれ…黒子?」

寝ぼけながらも意識は復活してきているようだ

「黒子!!大丈夫黒子?どっか痛いところとか!!」

その慌てぶりを見て笑顔と共にため息がでる

「大丈夫ですのよ…『お姉さま』」

その言葉を聞いて美琴はフリーズする

「黒子…あなたはまだ私のことを『お姉さま』と呼んでくれるのですね…」

美琴の表情が見ていられないほど暗いものへと変わる

「なに言ってますの?お姉さまは『お姉さま』ですの、お姉さまが『お姉さま』じゃない?そんなことは部外者の戯れ言ですの。わたくしにとってはお姉さまは変わらず『お姉さま』ですのよ?ほら涙をお拭きになって、可愛い顔が台無しですのよ?」

枕元にあったテッシュを美琴に渡す


291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/08(木) 21:24:33.38 ID:FxDAG3TAO


「うぅ…ありがとう…」

「ほら、きっちりとなさってあなたは常盤台のエース御坂美琴お姉さまですのよ!!」

美琴はそれに笑顔で答える

「うん!!」

「お姉さまは泣き顔も可愛いですが、やっぱり笑顔が一番ですの。ほら、目が赤くなってますから顔でも洗いになって」

黒子はそこら辺にあるタオルを取り出すとそれを美琴に渡す。

「うん、ちょっと行ってくるわね」

「ごゆっくり」

そうゆうと美琴は部屋を後にしていった


「なんか…男勝りなお姉さまもいいですが…小動物みたいなお姉さまもいけますの…」

そして新しいなにかに目覚める白井黒子が居た。


292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/08(木) 21:27:07.21 ID:FxDAG3TAO


顔を洗い終えた美琴は黒子の部屋に戻ろうとした時、隣の部屋から誰かの話声が聞こえた

ッテミサカハミサカハ
ウルセークソガキガァー

(あれ?もしかしてこの声)

ノックをすると

「は〜いどうぞ!!ってミサカはミサカはお客様をご招待してみる」

「オイ!!クソガキ!!勝手に入れンなッ!!」

白いのと小さい私がいた

「こんにちは上位個体、あと一方通行」

「あわわ…ってミサカはミサカは自分の失態に気づいてみる」

「チッ…まさかテメェは…10032号か…」

美琴と一方通行は睨みつけ合う
それはどちらも譲らす打ち止めは困惑する

「あぅぁ…10032号!!話があるの!!ってミサカはミサカは上位個体っぷりを大アピール」

「なんですか?」

美琴と打ち止めは向かいあうと打ち止めが口を開いた

「あのね、今回の事件あの人が影から私たちのために支えてくれたんだよ。外からの侵入者を倒したり、結標淡希を倒して、残骸も破壊してくれたのッてミサカはミサカはあの人が自分から動いたことを証明してみる。」

「オイ…クソガキ。それは違ッ」

「全部知っていますよ。19090号から聞きました」

言葉を遮られ一方通行は舌打ちすると

「オマエ達のためなんかじゃねェよ、ただ俺はまた実験が再開したら面倒くせェからアイツらをボコっただけだ」

「あの人はツンデレさんだから気にしないで、ってミサカはミサカはチョップが来ることを予想して大回避!!って痛ッ」

一方通行は打ち止めの回避先を予測し的確にチョップでダメージを与える

293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/08(木) 21:31:03.99 ID:FxDAG3TAO

「バレバレなンだよ!!」

それを見ていた美琴は笑いを抑えきれなくなる

「アッハハハハ…仲いいわねあなた達」

「あァン?なにいってやがる…殺すぞ」

その鋭い眼光は美琴を貫かんとばかりに光るが美琴はなにも気にしない

「今回は喧嘩しにきたんじゃないわ」

「それは珍しいねってミサカはミサカは痛みを超えて復活してみる」

美琴はポケットに残ってたチョコを一方通行に投げ渡す

「お見舞いよ…あとね、あんたのことは殺そうと思ったこともあったけど
今はただ私の前から消えてくれればいい。それだけよ」

美琴はその言葉を最後に残すと背中を向けドアを開け、振り返ると呟くように言った

「…あと、ありがとう」

満面の笑みで

「…そうかよ…」

そして、美琴は部屋を去っていった

「あの子もあんな顔するようになったんだねってミサカはミサカはびっくりしてみる。…あれ?あなた顔少し赤くない?風邪でもひいたの?ってミサカはミサカは心配してみる。」

確かに一方通行の肌は心なしか白と混ざりピンクになっているかもしれない

一方通行は貰ったチョコを口に入れると顔を隠すかのように窓を見る

「やっぱり甘いもンは苦手だわ」


誰にも見なれないように小さく微笑んだ。














――第二章「一方通行」 了――

294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/09/08(木) 21:34:57.12 ID:FxDAG3TAO
うぉぉ、やっと残骸編終了ですたい。
長かった…
一応予告ですが次の章が最後になります。
まぁ最後って言っても長くなる可能性大ですが…

一応残骸編が終わったのであのズッコケ三人組の能力やらなんやら紹介しときますね。

では次レスから
295 :※少し長いです。 [sage]:2011/09/08(木) 21:49:18.25 ID:FxDAG3TAO

【少年】

大気系能力
風を身に纏い。それを防具のように使ったり殴ったりと…ぶっちゃけ窒素装甲の下位互換ですね。
スピードもアップします。


【ポニテ】
精神系能力
テレパシーです。
えっこれだけだって?

これだけですよ!!


【メガネ】
電子制御系能力
電波を操って電子機器をジャックすることができます。
改造警備ロボは彼の能力で大半は制御してます。
まぁ足りない場合はリモコンも使いますが…




以上ですね。
ちゃんと説明してなかったからスッキリしましたね。
外見は皆さんのお好みでどうぞ。


一応彼らに名前や能力名をつけようと思ったのですが、
私ではかまちーっぽい名前も能力名も思いつかず。
名前は佐藤鈴木田中みたいになりそうなので断念し、
能力名は四字漢字が思いつかんがな…

そんなわけで終了です。

ではまた

皆さんいい夢をノシ
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/08(木) 23:49:16.94 ID:A43Joe+R0
おぉう…前半涙が止まらなかったぜ・・・(T◇T)美琴…
そんでもって俺の嗅覚が電磁通行OR欠陥通行のにおいを嗅ぎ取ったんだがwwww

とにもかくにも乙だぜ!!
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/09(金) 01:09:40.40 ID:pEIJABHIO
乙です

さてさて、霊安室に居たのは誰なのか………
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/09/23(金) 20:48:35.69 ID:W4DxfPAAO
1です。
すいません少し遅れました
では次レスから
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/23(金) 20:50:00.80 ID:W4DxfPAAO

みなさんこんにちわ

私こと10032号は今現在危機的状況にあります。

いや、私個人だけでなく私達『妹達』全体に危機が迫りつつある。っと言ったほうが正しいですね。

私達で意見を交換すべきなのですが…これが発覚した瞬間MNWは…落ちてしまい。

1人ベッドの上でもんもんと心の中でこの状況を整理を行っております。


事の発端は、そう

私が黒子のお見舞いをして部屋に帰ったときでした。


300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/23(金) 20:50:55.97 ID:W4DxfPAAO
―――
――――

「ふぁー疲れたぁー」

まだ真実を知らないピュアな私は、呑気にベッドに飛び込んでいました。
あの変態紳士な後輩もいないのでだらけまくっております。
いやぁ映像ではなく文字だけでよかったですね。
多分色んな幻想を殺してしまうほどにだらけまくっております。

しかし幻想を殺されてしまうのは私のほうでありまして。

例の者が私に襲いかかってきます。

ゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ

「ん?電話…こんな時間に誰かしら」

ちなみに今は22時、よい子は寝る時間です。
何故こんな遅く帰っても鉄拳制裁がないのかというと、
寮監には後輩の為と少し時刻は甘々にして貰っているからです。

まぁそんなことは置いといて

これが…私達を危機へと導く着信だったのです。

301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/23(金) 20:51:35.67 ID:W4DxfPAAO

「んっしょっと…はい、もしもしぃ〜」

この時の私は馬鹿なのか誰からの着信かも確認しないまま適当に出てしまいました。

過去に介入できるなら私をぶん殴ってでも止めたいぐらいです…

えっ?早く相手の正体が知りたいって?

もうちょっと延ばそうと思ったのですが、仕方ないですね。

はい、その正体はこの方です!!










『はぁ〜い、美琴ちゃん久しぶりぃ〜』


「ゲッ…ママぁ?」

『ゲッ…とはなによ!!失礼ね!!』







そうわれらがお母様でございます。







―――最終章『御坂』―――




302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/23(金) 20:52:51.40 ID:W4DxfPAAO

お母様そう御坂美鈴様でございます。

電話に出て声を聞いた瞬間びっくりしてしまいました。

一応お姉様はお母様のことを『ママ』と呼ぶことは知っていましたので対応できましたが、今の私は心臓バックバクになっております。

えっ?何故お母様から電話きただけで危機なのかって?

チッチッチッ甘いですね。

電話自体は決して危機ではありません。
むしろお母様と話せて私はとても嬉しかったからです。

問題はこのあと起こります。

では引き続きお楽しみ下さい。




「いや…いきなりだったからびっくりしただけよ。」

『でも少し声が裏返った美琴ちゃんもかわいかったわよ?』

「なっ…なにいってんのよ!!
ハァ、それより何で電話してきたの?
声が聞きたかっただけじゃないってのはわかってるんだから」

『うんうん、流石美琴ちゃん!!
じゃさっくり本題を言うわね〜
今週末の大覇星祭のことなんだけどぉ〜』

「えっ…大覇星祭?」

『うん、大覇星祭。あれ?もしかして忘れてた?』

「いやっ、全然!!覚えてるわ!!でっそれがどうしたの?」

(うわぁぁぁぁぁ!!大覇星祭ってなんのことだよぉぉぉ!!誰か教えてぇぇぇぇ)

『私、大覇星祭見に学園都市行くからよろしくねぇ〜』

303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/09/23(金) 20:53:38.42 ID:W4DxfPAAO

「は?」

『んじゃばいばぁ〜い!!』

「ちょっ、ちょっと!!」

ブチッーーーーーツーツーツーーーーーー
「どういうことだってばよ…」












はい、こうゆうことだってばよ。

いやぁそうなっちゃいました。

今週末お母様と初対面

私達『妹達』はこの状況をどう乗り越えるのか!!


はい、というわけです。


私個人では何もできないので夢の世界へダイブしようと思います。


ではアディオス!!


304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/09/23(金) 20:56:57.08 ID:W4DxfPAAO
今日はここまで
少ないですがご勘弁を
では良い三連休をノシ
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/23(金) 22:18:39.30 ID:VUGWXD0I0
最大のピンチだなこりゃ・・・wwww
続きがきになる!
とりあえず乙なんだぜ!!
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/24(土) 04:04:14.19 ID:LeHYpdpko
美鈴さんは鋭いから99.9%バレるだろうね(当社比)
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/09/24(土) 16:29:43.41 ID:UhG12Y1l0
乙した
とうとう最終章か…
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/10/02(日) 19:27:15.98 ID:eVTeOfmAO
こんばんにちわ
1です。
では10月初投稿行きまーす。
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/02(日) 19:29:01.20 ID:eVTeOfmAO

最近の天気はとても清々しく、夏の風景も段々と消え、秋に移り変わろうとしていた。

山の頂上部分では紅葉も始まったらしい

それを見た者は笑顔に包まれるだろう

しかし、冬の寒さに耐えるホームレスのような目をする少女が1人歩いていた。

(こんなにいい天気なのに、私の目の前は真っ暗闇〜)

そうこの亡者のようにフラフラと歩いているのはこの物語の主人公兼ヒロインの御坂美琴だ。

(うふふ…どうしましょう…)

彼女はの体から発する負のオーラは、周りに近づく者をあからさまに引かせている。


「クールビューティー!!久しぶりなんだよー!!!」

しかしその光景を把握していないのか、全身真っ白な影が亡者(御坂美琴)にむかって飛びついた

「ゴフッ、いきなりなんなのッ!!!よ…?」

いきなりタックルされた御坂美琴は半分キレながらも、その影を確認する作業に移った


「インデックス!?」

「いきなり怒るなんて酷いかも」


そう彼女の名前はインデックス

御坂美琴の妹達の真実を知り、そしてミサカ10032号の唯一無二の親友だ。


310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/02(日) 19:30:12.87 ID:eVTeOfmAO

「最近見ないと思ったらどこいってたのよ!!あとクールビューティーはやめて下さい」

「えーじゃなんて呼べばいいの?」

その問いに少し頭を悩ませる、彼女は御坂美琴ではないことを知っているので、美琴とは呼ばないだろう。しかし10032号も…ミニーちゃん?いやこれは駄目だろう。色んな意味で

「それじゃミサカでお願いします。あとどこいってたのか質問に答えて下さい!!」

「わかったんだよ!!みさか!!それにしてもみさかから果物の美味しそうな匂いがするんだよ!!」ヨダレダラダラ

「あぁこれは、シャンプーの…つか問いに答えて下ッ「あっ!!!!やっとみつけたんだよ!!とーまぁぁぁぁ!!!!」

獲物を見つけたハンターのように走りだすインデックス

ツンツン頭に噛みつくインデックス

不幸だー!!と叫ぶ少年


少し涙がでてしまうミサカがここにいた。


311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/02(日) 19:30:59.31 ID:eVTeOfmAO

「いててて…」

「お昼ご飯を忘れて、学校行っちゃうとうまが悪いんだよ!!」

「それぐらい自分で…ブツブツ」

その文句を聞きインデックスは噛みつくポーズで威嚇を行う

「ヒッ!!!すみません!!!」

この方は…プライドというものはないのでしょうか?と疑問に思うミサカなのであった。

それを見て気の毒に思ったのかミサカは上条に向けてハンカチを差し出した

「ほら、涙を拭いて下さい。先生から男が泣いて良いのは三回だけだと言っていました。」

「おっサンキュー……女の子からハンカチを渡させる俺…フフフ」

ミサカのイケメン行為は上条の男としてのプライドをもっとえぐることだったことは、彼女は知らない。


312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/02(日) 19:32:15.91 ID:eVTeOfmAO

「それにしても御坂、どうしたんだ?顔が暗いぞ。」

「えっ?」

涙を拭き終えた上条はミサカの不安に満ちた表情を見てなにかを思ったのか口を開いた

「俺たちはお前の友達なんだからなんでも相談して頼ってもいいんだぜ?」

「そうなんだよ!!それに私はシスターだもん!!見習いだけど」

それを聞いたミサカは、この人達ならと、昨日の夜に電話がきたことを相談した。

「お母様が大覇星祭の時に私に会いにくるんです。」

「…たしか御坂…御坂美琴が亡くなったことは世間には公表していないんだよな?」

「はい、お姉様は学園都市第三位ですし、普通だと第三位が死ぬなんてありえませんからね…交通事故だとしてもお姉様なら能力で突破できますし、実験中の事故だとしても、学園都市が世界から追い込まれることになりますしね。それにお姉様の意志ですから…」

それを聞いた上条は納得していないような目をするが、それを抑える

「意志…ね…ところで御坂はその…お母さんに会うのか?」

「はい、楽しみなんですが、それが問題なんです」

「流石に騙しきれないかもしれない…か」

「はい…出来れば悲しめさせたくありません」

上条の表情は暗く、そしてなにかを恐れているようだった。


313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/02(日) 19:34:49.28 ID:eVTeOfmAO

「…御坂は、お母さんや美琴のことを大切に思ってるからこそ、悩んでるんだよな?」

「…はい、ちょっと恥ずかしいですが」

「恥ずかしいことなんかじゃないさ、それなら協力してやる」

「ほんとですか!?」

ミサカの顔がパーッと一気に明るくなる。

「それならいい方法を思いついたんだよ!!」

今まで黙っていたインデックスが誇らしげに口を開く

「そのだいはせいさい?ってお祭り3人で遊ぶんだよ!!!!」

「「ハァ?」」

2人の冷たい視線が彼女を襲うがインデックスはそれに負けない強い子だった

「うぐッ…だってお祭りの時にお母さんが来るんでしょ?それだったら一緒にいればいいかも!!」

「「あぁなるほど」」

2人はそろってポンッとなるほどポーズをとる

「それに2人より3人のほうが楽しいんだよ!!私もみさかもお祭りは初めてだからとうまに案内してもらうんだよ!!」

「あぁそれは良い考えですね!!」

女子2人が話をしている傍ら、ツンツン頭の少年が大量の冷や汗をかいていたのは内緒だ!!

314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/02(日) 19:37:42.41 ID:eVTeOfmAO

「それじゃあ当日は頼みましたよ上条当麻。」

「おうッ!!つかフルネームはやめね?」

上条の提案に頭を悩ませるミサカ

「上条さん?」

「他人行儀すぎね?」

「当麻さん?」

「なんか恥ずかしい…」

「とうま?」

「それは駄目なんだよ!!」

「旗男?」

「…なんで?」

「ゲス条さん?」

「…いじめ?」

頭を抱え始めるミサカ
うーんと唸り始めるがそれはすぐに終わり
顔を上げた

「上条先輩♪」キャピルン

「ユニバァァァァァァァァァァァス!!!!!」ゴフッバタッ

「いけない…でしょうか?」

涙目になるミサカ、しかし上条は口元の吐血痕を拭きつつ立ち上がる

「それでいこう…最高だ…」

「やったー!!!」バンザーイ

「なんか負けた気分なんだよ」

3人はそのあと少し喋っていると下校時間に近づいてしまった

「それではまた当日に、これ連絡先です」セキガイセン

「おう」ウケトリ

「それじゃバイバーイなんだよ!!」フリフリ

「バイバーイ」フリフリ

ミサカは帰って行き2人になる

「…まぁ1人で気づかないと意味ないしな」

「とうま?」

「いや独り言だよ。さて帰るかインデックス!!」

「うん!!」

(そのうち俺にも来る問題なんだよな…)

2人の影は太陽と一緒に沈んでいった


315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/10/02(日) 19:40:24.93 ID:eVTeOfmAO
はい今宵はここまで

そういえば劇場化決定しましたねWW

ではまだ早すぎますが皆さんよい夢をノシ

316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/02(日) 20:57:57.04 ID:aIfHm5Yw0
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/04(火) 20:44:43.16 ID:aTnjvQ8z0
乙wwww
上条さんがうらやましすぎる…wwww
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/10/08(土) 21:02:23.37 ID:61v1baKAO
どもども1です。
では投下しまっす。
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/08(土) 21:04:32.33 ID:61v1baKAO
――当日朝――


時間がすぎるのも早いもので、大覇星祭初日

ミサカは普段よりも早く目を覚ますと
いつもの制服ではなく体操服に着替える。

これを着だした最初の頃はこの陸上部のような格好が本当に学校指定の体操服なのかと疑問に思っていたが、すでにもうなれている。

天気予報を見ると今日は快晴。祭り日和だ。

気合いをいれ、化粧もそこそこに済ませると

ミサカは上条達との集合場所に向けて外にでた。

320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/08(土) 21:06:10.33 ID:61v1baKAO



「遅いですね。」

女の子を待たせるとはどういうことだ。
集合時間は勝手に過ぎ去り

30分以上待っている

流石に謙虚さに定評があるミサカさんでも携帯を取り出し、電話をかけようとする。が、


「おーい!!!遅れてごめんな!!」

ツンツン頭がこちらに向けて手を振りながら走ってきた

「流石に30分は待たせすぎですよ。」

少しムスッとして答えた

「すまんすまん、インデックスの奴が…」



――以下回想――

「ほら!!インデックス朝ご飯ができたぞ!!」

しかしインデックスは布団から出ない

「ほら、インデックス!!待ち合わせに遅れるだろ?」

布団を剥ぎ取ろうとするがガッチリ掴んでいて剥がせない

「まだ眠いんだよ。」

「我々学生だって眠いんですよ!!わがまま言わない!!」

「むーあと10分だけ!!」

「朝ご飯が冷めちまうだろ!!」

「うぅぅぅ」

布団の中から唸り声が聞こえる。

「えっ?ちょっまさか…」
インデックスが布団から出てきた。いや飛び出したのか。口を開けて

「インデックスさん!!それはないんじゃ」

「問答無用なんだよ」

ガブ

「不幸だぁぁぁぁぁぁぁ」

――回想終了――


「…甘やかしすぎたんですよ」

ミサカが呟く

「ですよねー」

上条は深いため息をついた。



321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/08(土) 21:10:38.32 ID:61v1baKAO

厳しい残暑が残る学園都市を2人で歩いていた

「やっぱり今日は外の人もいっぱいいるんだなぁ」

「学園都市の年に数回しかない開放日ですからね。皆さん来たがりますよ。」

「だよなー、ミサカのお母さんやお父さんはいつくる予定なんだ?」

「確か着いたら連絡くれるはずなんですが…まだないようですね。先輩のほうはどうなんですか?」

「あぁ先輩って響き…良きかな良きかな…ハッ…まぁ俺のところもそんな感じだよ。」

「そうなんですか」

2人はこの話題を終えると途端に静かになった。
ミサカは元々話をする方ではなく、上条もどちらかといえばツッコミだ、インデックスがいれば話は終わらなかったかもしれない

静けさを感じ途端に居心地が悪くなる上条

(…ミサカってこう見ると結構かわいいよな)

いつもはただの中学生としか見ていなかったが、静かになるとまた雰囲気も変わる

今思えば周りを歩いている人々がミサカをチラチラと見ていることに気づく

(俺って結構ラッキーなのかもな)

いつも不幸不幸と言っていたが今日だけは言うのを少し控えようと思った。


322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/08(土) 21:11:41.27 ID:61v1baKAO

「そうだ、私白組。」

「ん、なんだ?俺赤組。」

ミサカは何かを思いついたような顔をすると

「勝負しません?」

「勝負ぅ?」

上条は少し間抜けな声を出してしまう

「はい、そうです。私の学校と先輩の学校、どちらが多くポイントを取れるか勝負です。」

「はっ負け試合じゃないか」

五本指に入る常盤台と底辺ランクの上条の高校じゃ差がありすぎる。
しかし、

「あれ?もしかして逃げるんですか?女子中学生相手に?うわぁ先輩ってそんなカッコ悪い人種なんですか?うわぁ」

その言葉が上条のプライドに触れた。

「いいぜ…ミサカ!!俺がこの勝負を受けないと思ってんならまずはその幻想をぶち殺す」

上条は右手の拳を突き出しながら答えた。

「では勝ったほうは敗者に好きな命令ができるとかどうです?」

「あぁ大丈夫だ!!上条さんの鬼畜命令であとで泣くなよ!!」

「それはこちらのセリフですよ?」

ミサカが少しニヤリと笑ったのは内緒だ


323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/08(土) 21:12:33.85 ID:61v1baKAO

「あらあら。当麻さんったら、年端もいかない女の子に鬼畜命令だなんて。」

上条がその声を聞き後ろを振り返ると

「か、…母さん!?」

「お父さんもいるぞー」

上条詩奈改めて上条母と(以下略)が後ろに立っていた

「…先輩のお母様ですか?お姉様かと思いました。」

「あらあら。…お小遣い、いる?」

「ちょっと母さん?」

「いえいえいりませんよ。気持ちだけで」

ミサカは攻撃(お小遣い)を全力で回避する

「それにしても、当麻。あのシスターさんといいこの少女といい…いったいどういう関係なんだぁ!!!彼女か?彼女なのか!?どっちも!?」

「そんな関係じゃないからな!!」

「あらあら。一体どこのどなたに似てしまったのかしら」

詩奈は横目でジーと刀夜を睨む

「か、母さん?どこの、誰とは?」

それを聞いた詩奈はため息をつくと

「そういえばもう1人いるんですよ?」

その言葉聞いた上条とミサカは頭に?を浮かべる。
しかし、幸運(?)なことにその疑問はある衝撃とともに解消される。


324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/08(土) 21:14:19.00 ID:61v1baKAO

「やっほぉぉぉぉぉぉう」
「グヘッ」

叫び声と同時にミサカの背中に誰かが飛び込んでくる

「そこにいる男の子はまさか…彼氏!?ちょっとどうゆうこと!!」

「ちょ…ママぁ!?あと彼氏ちゃう!!」

「やっほう、御坂ママだょん」

その発言を聞き上条親子はあ然とする

「「ママ?」」

「ん?そうよ」

上条は頭をかきつつ

「てっきりお姉さんかと思いましたよ。」

「…お小遣い、いる?」

「いやお気持ちだけで」

そのとき詩奈が何かを思い出したようだ

「そういえば当麻さんにお嬢さん?もうそろそろ開会式の時間だと思うのですが」

「「あっ」」

それを聞き2人は走りだした

「母さん!!親父!!また連絡する!!」

「ママあとで連絡するわね!!」

2人はもう見えなくなっていた。

「あらあら、若いっていいわね」

「上条さんだって十分お若いですよ?」

「御坂さんだって」

「「ウフフフフ」」


「当麻…お父さん…独りぼっちだぞ…」


325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/08(土) 21:17:27.86 ID:61v1baKAO
今日はここまで、
なんか今日は重い…
あと残暑が厳しい辺りの矛盾は見逃して下さい(・ω<)

では皆さん良い夢をノシ
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/10/09(日) 06:03:51.34 ID:ik2CvGYAO
おつ
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/10(月) 10:22:04.25 ID:lBC1HoVx0
俺も『先輩』って言われたい…ww
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/10/10(月) 11:36:53.22 ID:PLTu1KwAO
お昼休みはウキウキ投下
1です、せっかくの三連休でしたから、投下しますね。

では次レスから
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 11:38:22.76 ID:PLTu1KwAO
――
―――
――――

「校長達の話…長すぎ」

ミサカはもう全てを終えたような顔をしていた。

「あらあら御坂さん?根性が足りなくてよ?」

「婚合さんは相変わらず元気ね…。」

婚合はいつもの扇子で口元を隠す

「うふふ…この婚合光子が常盤台に入学してからの初めての大覇星祭。伝説が始まる日ですわ。やる気に満ち溢れてますのよ!!」

暑い、残暑の暑さに加え。彼女の周りだけは異様に暑かった

「体調を崩さない程度に頑張りなさいよ?友達が弱るのは嫌だからね。」

「御坂さんは相変わらずやさしいですわね…。しかし、やれるだけはやりますわよ!!」

ミサカはパンフレットを見ると第一種目を確認する。上条達の高校が棒倒しをするらしい、

「ごめん、婚合さん。ちょっと知り合いが第一種目から出るから応援に行ってくるね。」

「あら?そうですか。借り物競争には間に合うようにお願いしますわね。」

「わかってるわよ。んじゃまた」

ミサカは手を振ると、棒倒し会場に向けて歩いて行った。


330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 11:39:19.15 ID:PLTu1KwAO
―――

「なぜ倒れてるのですか?」

「あーみさかーお腹と背中がくっついちゃうんだよ」

学生用応援席につくとそこには、真っ白シスターが倒れていた

ミサカはおもむろにスポーツ飲料を渡すが、一瞬で消え去る

「飲み物でお腹を満たすのは、荒技かも」

「熱中症ではないみたいですね。」

ポケットを探ると携帯食料が出てくるが、それも渡すと一瞬で消える

「朝ご飯は?」

「とうまに全部食べられたんだよ」

「まぁそれはあなたのせいですからね。あっもうすぐで始まるみたいですよ。」

会場のほうを見ると
相手はスポーツ重視のエリート校のようだ、

(これは難しいかもしれませんね。)

対して上条の高校は進学校でもなく、本当に個性のない『極めて一般的な学校』のはずだが

そこに、本物の猛者達がいた。

それを見たミサカは恐怖する

(あの方は一体私に何をやらすきなんでしょう…)

考えるだけでも涙が出た。


331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 11:39:53.22 ID:PLTu1KwAO

結論を言うと、上条達はボロボロになりながらも勝利した。


「みさか…とうま達すごかったね…」

「まさかあの高校って皆さん、あの方のような性格なのでしょうか?」

「半分当たってるかも」

話終えるとミサカはおもむろに立つ

「あれ?みさか一緒に回らないの?」

「すみません、次は私の競技がありますから」

「ほえー私もなにかしたいかも」

「応援も立派な仕事ですよ?」

「そうだね!!みさか頑張ってね!!応援してるんだよ!!」

「はい!!ではいってきます。」

ミサカは棒倒し会場を後にすると、

借り物競争のスタート地点へと向けて走り出した。


332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 11:41:04.12 ID:PLTu1KwAO
―――

戦いが始まる

借り物競争は実力だけではなく運も試される

借り物によっては不可能に近いものや、すぐ近くにある簡単なものまで幅広い

そして、ミサカの運動神経は良い方だろう

そして運は…

お題『第一種目で競技を行った高等学生』

良いほうだった。


「ふふふ…これは勝ちですね。」

隣の少女のお題をチラ見したら、『カレー』などの無理難題ばかり

これは勝てる。

ミサカは携帯を取り出すと上条に向けてコールする

プルルプルルプルルプルルガチャ

『おうどうした?』

「今どこにいますか?」

『今?…大通りってのはわかるんだが』

「GPSで場所を送っといて下さい!!では!!」

『ちょっとおいみさブチッツーツーツー


勝利は確定した。


送られてきたGPS情報を確認するとMNWに接続する。

(こちら10032号、目的地までの最短ルートをお願いします。)

(10033号了解、とりあえずまっすぐいって高台から飛び降りて下さい)

(は…?)

(上下さえ無視すればまっすぐで着くところです。あなたならできるでしょ?とミサカ10033号は競技にでてる10032号への妬ましさを隠しつつ案内します。)

確かに高台に昇るとツンツン頭が確認できた

しかしこの高さは…

333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 11:41:42.89 ID:PLTu1KwAO

「余裕ですね。」

飛び降り防止フェンスを飛び越えるとそのままジャンプした。


334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 11:42:54.48 ID:PLTu1KwAO
―――

「どうしたんだ?ミサカの奴…?」

上条は先ほどの電話をいきなり切られ疑問を隠しきれていなかった。

「そんなことよりとうまーお腹空いたんだよ!!」

インデックスにとっては上条の疑問なんて関係ないようだ

「おいおい移動したらミサカが俺らの場所わからなくなるだろ?」

「うぅ〜」

その時だった

後ろから何かが着地するような音が聞こえた。

「見つけましたよ。先輩。」
おーミサカと反応する前に上条は首の後ろを掴まれ、勢いよき消えていった。

「うぉぉぉ!!これでミサカの栄光なる勝利へ!!わはははーっ!!!」

「ちょ、苦しィ!!…説明がほッ…あっても…ッ!!」

呆然とするインデックス

「いったい何が起きてるんだか、さっぱりなんだよ」

近くにいたやさしい警備員のお姉さんから、ビスケットを貰った。


335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 11:44:18.36 ID:PLTu1KwAO
――

2人は堂々と1位のゴールテープを切った。


「や、やりました、よ…1位ィ!!」

しかしボロ雑巾のようになった上条からの返事はない。

ミサカが走りを止めようとすると、タオルを被され、酸素ボンベを渡されれる。

上条はそのまま放置され、運営委員の少女のなにか話してるようだった。

「ところでミサカ。第三者の了承が必要と書いてあるが、目の錯覚ですか?」

「ん?あぁ錯覚ですね。」

「……、」

「ほら、情けないから座り込もうとしないで下さい。」

ミサカは自分を覆っていたタオルを上条にかけると、両手でわしゃわしゃと、汗を拭っていく。

スポーツボトルをもう一つ貰おうとしたが貰えないらしい。

仕方ないので自分が飲んでいたスポーツボトルを上条に手渡す

「ほらこれでも飲んで下さい。」

「おっサンキュー」

上条はチューチューとそれを飲んでいく。
それを見たミサカはあることに気づくと上条の耳元に近づくとそっと呟いた

「間接キスですね。」ボソッ

ゴフッと上条はスポーツ飲料を吹き出しそうになるが、それをこらえる

「あははははは、すごく顔赤いですよ?」

「上条さんのシャイでピュアなハートになんてことを!!」


336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 11:45:44.02 ID:PLTu1KwAO
「あはは、んじゃね〜」

ミサカは笑いながら手を振ると

インタビュアーに呼ばれた方向に歩いていった


「たくっ…んじゃ俺も行くかな」

顔が赤いのをタオルで隠しながら出口へ向かう。

(…ミサカの匂いがする)

もっと赤くなってしまった。


337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/10/10(月) 11:47:58.35 ID:PLTu1KwAO
今回はここまで、

そして地震自重しろ

また夜に来るかもです。

ではノシ

338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/10(月) 13:25:20.93 ID:1eOa7PWt0
美琴を演じ続ける限り美琴は成仏できない、いつまでも美琴は安らかに眠れない。 死ぬことも眠る事も奪われかわいそう。
339 :1です。 :2011/10/10(月) 21:48:12.81 ID:PLTu1KwAO
はい、どうもどうも
本日二回目いきます。
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 21:49:21.69 ID:PLTu1KwAO

次の競技は玉入れだ。

しかし、その競技までには少し時間がある。

(黒子の様子でも見ていきましょうか…あっそういえば初春さんに連れられているんでしたっけ…)

はっきり言ってしまえば暇だった。

同じ学校の仲間を応援しようにも、流石に五本指に入る学校の生徒。相手を応援したくなる。

(こんなことなら、上条当麻に待ってもらうべきでした。)

結局インデックスとも数回しか会っていない。
電話をかけようにも彼女の機械オンチは異常で、すぐに切られてしまう。

そんなことを考えているうちに試合は終わっていた。結果は常盤台の勝利、番狂わせなど起きなかった。

(相手も諦めていますからね。)

上条の高校を見習って欲しいぐらいだ。

応援席にいた学生達はぞくぞくと会場を後にする。

(少し早いですが、私も向かいますかね。)

ミサカは立ち上がると、次の会場へ向かった。

341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 21:51:12.18 ID:PLTu1KwAO
―――


(なぜ…)

ミサカは玉入れという名の戦場に出ていた。
そこで不可解なことに気づく、
この競技は中学生同士の戦い、しかしなぜ高校生のはずの上条当麻がでている?

(こいつぁ…理由を聞かないといけませんね。)

ミサカは俯くと暗い笑みを浮かべバチバチと電気を帯電させる。

そして、

『位置について』

スピーカーから女学生の声が響く

『用意』

選手全員が息を呑む

『始め!!』

ピー!!という笛の音が響くと同時に、ミサカを合わせた常盤台生徒全員が前方に向けて能力を放った。

会場が光に包まれた。


相手の前衛は全て吹き飛ばされる。
吹き飛ばされた生徒はきちんと能力で怪我をしないよう保護もする。
アフターケアも完璧だ。

しかし、前衛にはまだ生き残りが2名いた。

ツンツン頭の少年、上条当麻と金髪サングラスの少年(こちらは見たことない)。

(やはり、では直々にとどめを刺しに行きますか。)

2人はなぜかコソコソとポールを触り始めた。
何をしているかまったくわからなかったが、今は戦いの最中

342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 21:53:00.09 ID:PLTu1KwAO

「油断は禁物ですよ。」

構えを取り、右手に電気を充電させる。そして上条に向けて『弱体版超電磁砲』を発射させた。

その光の矢の威力はオリジナルよりも明らかに劣るが、これでも人に向けて撃つには威力は十分ある。

その光はポールにぶつかると、ゴォン!!という音とともに真横に倒した。

その音でやっと気づいたのか、上条がこちらを見る。目があった。

「先輩はそこまでして私に罰ゲームを受けさせたいんですか?鬼畜野郎ですね。」

えへへ、と上条は力なく笑う

「とりあえず倒れてて下さい」

次々と電撃の矢を容赦なく上条に向けて叩きこんだ。

「うぉぉ!!こ、こんな大規模なとばっちりを受ける前に逃げてそこの女の子ぉぉ!!ここは俺に任せてぇぇぇ!!」

上条は右手を振り回し電撃の矢を弾き飛ばす。
背後には女の子が居たが上条に頭を下げると一目散にに戦線離脱していく。

「ふぅ。あんだけ元気なら、とりあえずは大丈夫そうダゼ」

「なに、中学生の競技に潜って格好つけてるんですか。」

ミサカはおでこに手を当て、ぐったりと脱力する。
体を支えるために手近のポールに、手をつけて寄りかかろうとして、

343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 21:54:51.83 ID:PLTu1KwAO

「ストップ!!待てミサカ!!」

「な、何ですか?」

いきなりの声にびくっ、と手を引く。そのまま、宙で手を止めた。

上条はミサカではなくポールをじっくりと観察していた。
ミサカはそれに気づくと自分もポールの方を見た。

なにか長方形の紙がセロハンテープで貼りつけてあった。

そこには『野義中学校備品』と書かれている。

(…?まったく意味がわかりませんね。)

しかし、上条の顔は真剣そのものだった。

「良いか、ミサカ。訳は後で話す。そこから離れるんだ。大事な話だから」

「はぁ?…すいませんが意味が…?」

呆れる…そんなに罰ゲームさせたいんだこの人は…

「あの。そんなことより、なぜ先輩がここにいるんですか?まずはそれから―――」

そのとき、視界の横から土の矢がまっすぐにむかってくるのが見えた。
速い、避けられない。
そう判断すると、電撃で迎撃しようとして、

「邪魔すんじゃねぇよ!!」

それよりも早く、上条の右腕が突き出された。
土の矢は一撃で粉砕する。

「えっ…?」

なぜ、助けた?敵同士のはずなのに

「…本当に意味が分かりません!!なに考えてんですか!!」

ミサカは頭をガシガシとかく

(なんかもう疲れました。)

再度ポールに寄りかかろうとする。


344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 21:56:26.54 ID:PLTu1KwAO

「あっ待て、ミサカ!!」

呆れる顔のミサカはその言葉を無視し、ポールの『紙』に触れた。

瞬間、

「ちきしょう!!!」

上条は前に突っ込み

「は?え?え?」

ミサカを押し倒した。

「ちょっ!!何を!?」

本当に意味がわからない、こんな公共の場所で

「黙ってろ。ちょっと動くな」

上条は真剣な目でミサカのことをじっくりと観察してきた。

(はわぁ!?…まさかこんな所で!!)

この前学校の保険で勉強した箇所を唐突に思い出してしまう。

上条はさらに顔を近づけてくる。

「ひゃ…え、あの…」

思わず目を閉じてしまった。

(まさか…大人の階段を…)

心臓がバクバクする。
覚悟を決める。

が、

来た感触は期待したものではなく、右手がオデコに触れる感触だった。

「くっそ!!苦しいのかッ!?体温は…ちくしょう、顔真っ赤じゃないか!!」

その叫び声で自分が勘違いしてることに気づいた。

「えぇい!!赤くなっていません!!離して下さい!!」

上条の拘束から逃れるために、ジタバタするが、かなわない。

「暴れんな!!土御門、こっちだ!!七本目のポール籠に――――ッ!!」

上条の視線がポールの紙に向かう。
瞬間、彼の台詞が中断された。

345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 21:58:10.34 ID:PLTu1KwAO

(い、今なら!!)

再度拘束から逃れるため暴れる。しかし、力は緩んでおらず逃げられない。
そのとき、救世主が来た。

「まったく。上条当麻、貴様はここで何をしているの?」

女性が嫉妬するほどの巨乳少女がポールを『掴み』参上した。

「訳は後で聞くとして、大人しく向こうにいってなさい。」

少女が話だす。
ミサカは彼女の胸と自分の胸を見比べて絶望する。
上条は―――

ポールを凝視したまま動かなかった。

そして、


少女がいきなり倒れた。




「吹寄ェぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」

上条は叫ぶ、返事はない。

バキバキミシミシと、空気が軋むような音が聞こえる。

「…ッ!?これはいったい…?」

ミサカは怪訝そうな声をだす。

異常に気づいているのは、彼女だけだった。

上条は走り出し、吹寄と呼ばれる少女の身を起こすのを手伝い始めた。

バシュッと、空気が抜ける音が聞こえるが、なにも変わらない。

駆け寄ってきた金髪サングラスとなにかを話すと上条は立ち上がり、ポールを殴った。ゴォン!!という鈍音が響く

ミサカは何が起こっているのかもわからず、
ただ呆然とするしかなかった。


346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 21:59:06.96 ID:PLTu1KwAO
―――

『急遽玉入れは中止とさせていただきます。』

アナウンスが流れる

会場はポールが焼け落ち、地面は穴だらけ。またもな光景ではなかった。

そして運営委員の少女が倒れてしまった。

(あれは…いったい…私が見る限り熱中症などではない気が。)

あの少女がいつもスポーツ飲料を飲んでいたのは見ていた。(巨乳が羨ましくて見ていたとかそんなことは恥ずかしくて言えない。)

「あの方ならなにか知っているかも」

会場に上条の影を探すがもう見つからない

ミサカがキョロキョロと会場を見渡していると、いきなりポンッ、と肩を叩かれた。

「あっ…ママ…」

「どうしたの?そんな顔して?熱中症って本当に怖いわね、ほらこれ飲んで飲んで」

「あ、ありがと」

スポーツ飲料を受け取り、フタを開け飲み始める。

「確かこれから昼休みだったわよね?お弁当食べましょ!!」

美鈴はニコニコとバスケットを上にかがえる

「うん、お腹空いたしね。」

「美味しいもの食べて、元気だして、力つけましょ!!!」

ミサカは美鈴と共に会場を後にし、お弁当を食べる場所探しを始めた。



347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 22:00:12.57 ID:PLTu1KwAO
―――

「流石にどこも人一杯ね…」

「ちょっと出遅れちゃったかしらー?」

茶色い髪の2人、周りから見れば仲の良い姉妹に見えるが、真実は『美琴』とは親子である。

「あらー。ほんと今日は少し元気ないわね?もしかして、パパが来れなくてムクれちゃってる?私だって無理言って大学に休学届け受理しと貰ったんだから勘弁してよー」

「別に…考えごとしてるだけ。つーかパパは海外出張中でしょ?無理して来られても逆に心配よ」

「キャーその言葉、パパが聞いたら嬉しくて失神しちゃうんじゃない?でもパパ来なくて正解だったかもしれないわよー?」

「???何で?」

「だってー、好きな男の子いるんでしょ?あの朝一緒にいた彼よ彼!!」

「な、だからあれは違うって!!ただ世話になった先輩よ先輩。」

「そこから始まる恋もある♪もうツンデレなんだからぁん」

「ツンデレ言うなツンデレ!!」

「で、罰ゲームの内容はどうするのん?」

「げっ…そこまで聞いてたの?まだ考えてないわよ‥」

「またまたーもぉうピュアなんだからー」

ミサカが美鈴の攻撃を回避することに専念すると、
前方から身を覚えがある2人組が歩いてきた。

348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 22:01:21.87 ID:PLTu1KwAO

「あー先程はありがとうございましたぁぁぁぁ」

美鈴はその人物を見つけると手を元気良く振り出した。

「あっ先輩の親御さん」

「ほら、気になる彼の親御さんにアピールアピール♪」

「だから違うって言ってるでしょ!!」

2人…上条刀夜と詩奈はニコニコと微笑ましそうに見てくる

「そういえば、お昼はお済みですか?もしよろしければご一緒しません?ほらそこの喫茶店なんかお弁当の持ち込み大丈夫みたいですよ。」

その意見に刀夜はふむ、と吟味する。そして、

「良いですね。あと、こちらは一名増える予定ですが大丈夫でしょうか?」

「全っ然オーケーというかむしろ好都合です。ねー♪」

美鈴はミサカを見てニコニコしてくる。なんなんだこのお母様は…

「母さんもそういう事で良いかな―って、母さんすごい顔になってる!!」

詩奈は心の底からがっかりした顔でみている。

「もう、こんなのばっかり。バスケットで殴られたいのかしら。あらあら可哀想に、関係ない当麻さんまでお昼抜きになっちゃうわよ?」

刀夜は勢い良く後ろに下がったが、

「うわっと、すみません!!」

下がった瞬間誰かにぶつかってしまった。

349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/10(月) 22:02:17.60 ID:PLTu1KwAO

振り返り、高速で頭を下げる。
普通ならいいのだが、相手が悪かった

金髪巨乳のお姉さんだったからだ。

刀夜は不本意ながら胸を覗き込む形になってしまう。

「すっすみません!!うわぁ、母さんからの視線が痛い!?」

詩奈はにっこりと笑っているが、雰囲気がヤバい、刀夜の足はガクガクと震える。

「いえいえ、こちらこそすみません。人混みにはなれていなくて」

口を開いたのは金髪巨乳美女。
雑誌に出てくるモデルのようなプロモーションだ。

「お姉さんなら大丈夫――と言いたい所ですけど、年上相手に『お姉さん』なんて失礼ですよね。」

では、と一言告げると、刀夜に背を向け去っていった。

そのまま姿が見えなくなった。あれほど際立つ容姿と、むせ返るような色気を振り撒いておきながら、誰にも気づかれないように。
刀夜は、しばらく金髪の美女が消えた方向を見ていたが、

「あらあら。あらあらあら。刀夜さん?これはどうやったら目を覚ますのかしら?夜空の星になりたいのかしら?」

「ひ…いや決して、はぅ、ごめんなさいでしたぁぁ!!!」

その光景みてミサカはポツリと呟く。

「流石親子ね。」

彼らは今学園都市に何が起きているのかは知らない。

だが、ここで語る話ではないだろう。


350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/10/10(月) 22:06:11.74 ID:PLTu1KwAO
今日はここまでです。

この章ももう折り返し地点です。
今回はいつもよりスピードを上げて投下しようと思うので、よろしくお願いします。

では次回は三日以内には投下したいと思います。

では皆さん良い夢をノシ
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/10(月) 22:45:22.40 ID:lBC1HoVx0
おおwwww
もう折り返しか…今後がどうなるやらきになるぜい!!
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/10/12(水) 22:14:24.40 ID:/YINf4QAO
こんばんは1です。
投下します。
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/12(水) 22:17:02.45 ID:/YINf4QAO
――
―――

「ふぅーまだここは空いていてよかったぁ」

「ほんとに、きちんと席は近くですしね。」

御坂家と上条家御一行は昼を食べる場所を取るために、喫茶店に入っていた。

ちなみに、窓際の四人掛けのテーブル席には上条家、通路を挟んだ隣のテーブル席に御坂家という配置だ。

「そうだ、当麻に連絡しないとな。」

刀夜は携帯を取り出すと電話をかける。が、

「だめだ、繋がらん…メールは苦手なんだが、仕方ないか」

両手でポチポチと携帯をいじりだした。

「あれを見てると、初めて美琴ちゃんにメールを送ろうとしたパパの姿を思い出すわー。」

「それを言われてもわからないわよ。」

美鈴はそれを聞くとあわてて、

「あぁごめんごめん。ちょっと昔を思い出しただけだから。…年取ったかしら?」

刀夜はまだメールを打ち終わらないらしい、

「刀夜さん?貸して下さい。」

「あ、母さん!?」

詩奈は刀夜の携帯を奪うと女子高生顔負けのスピードでメールを作り送信した。

「ちゃんとGPS情報も添付しときましたから。」

「流石母さん…」

パチパチと刀夜は拍手をする。

「…若いわね、負けられないわ。」

「…本当に母親なの?」

唖然とする御坂家であった。


354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/12(水) 22:18:07.35 ID:/YINf4QAO

少し時間が過ぎると。

カランカランカラン

と喫茶店のドアが開く音がした。

「おう当麻。こっちだこっち!」

「あらあら。そんな大きな声を出してはいけませんよ」

その声を聞くと上条とインデックスは刀夜達の元へと歩いて来た。

「いや、毎年思うが。大覇星祭は凄いな!!場所取りがハードだ。まるでこちらまで競技してるようだな。」

刀夜はそれをも楽しんでいるかのように笑う。

「あー、購買やら学食の大混雑を、街全体でやってるようなモンだろ。」

刀夜は笑い、当麻も笑う。
こんな変哲もない会話でも本当に楽しそうに笑う。

(これが、家族ですか。)

お母様ともそういう仲に早くなりたいものだとミサカは思う。
しかし疑問に思うことが一つ。

なぜ、この家族、インデックスを違和感なく受け入れている?

(永遠の謎ですね。)

あちらではお弁当の紹介コーナーが始まっているようだ。

そのとき上条は何かに気づいたのか、店内を見回し始めた。


そして目があう2人。


355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/12(水) 22:19:01.73 ID:/YINf4QAO

「…何だこのメニューッ!?コーヒー激安じゃないか!!!」

「いきなり無視かよオイ」

ストローを投げといた

「ああいや、流れ的にこんなもんかと」

「流石に酷くないですかね?つかインデックスはなぜあんなにも華麗に受け入れられてるんでしょうか!!!」

む?と指を差されたインデックスが顔をあげた。

「なぜッて、そりゃお前―――」

言いかけて言葉をなくした。
何かを考えているようだが、

「そうだぞ当麻。この子いったい誰なんだ?海水浴のときははぐらかされたし。」

ぶっ!?と上条が吹き出しそうになる。

「おいおい。どんだけ心が広い親御さんなんでしょうね!!!あっインデックスその服かわいいわね。」

「みさかもそう思う?これはチアガールの衣装らしくて、こもえから貸して貰ったんだよ!!」

インデックスもキャピキャピと動き出す。
叫ぶ刀夜、踊るインデックス、むせる当麻。

カオス空間が生まれた。

インデックスは踊りをやめ、詩奈のお弁当をそわそわとした目で眺めながら、

「とうま、とうま。いい加減にお腹すいたかも。今日はとうま、お弁当作ってこなかったの?」

「あら。今日は、という事は、いつもはどうなのかしらね。当麻さん」

爆弾が投下された。


356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/12(水) 22:20:32.10 ID:/YINf4QAO

上条がミサカに目で合図する

「(ミサカ!!俺に口裏を合わせてくれ!!)」

「(仕方ないですね。)」

これから上条とミサカの炸裂コンボがくるがここは展開の早さ的な問題ではぶかせて貰おう。

刀夜は時計を確認すると

「とりあえずご飯にしよう。当麻、そちらの2人はお前がくるまで食べずに待っていてくれたんだ。お礼を言うように。」

そうなの?と上条はミサカに視線向けると、ミサカは親指を立てた

「まぁまぁ。ようやく待ち人が来たんだから食べちゃいましょう?えっと上条当麻君だっけ?」

「え?そうですけど、あの本当に御坂のお母さんなんですか?あまりにも若く見えるのでまだ信じられないんですが…?」

「もぅやだー!!口がうまいんだからぁ」

その言葉にインデックスはびっくりする。

「…とうまの周りには『こもえ』とか『しいな』」とか不自然に若い大人がたくさんいるけど…絶対におかしいかも!!まさかネバーランドなの!?」

くるくると疑問はどんどん広がっていくのであった。


357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/12(水) 22:21:27.54 ID:/YINf4QAO

「そういえば、ママはどんなお弁当作ってきたの?」

美鈴はその言葉を聞くと
待っていましたと言わんばなかりにバスケットを掲げ、

中身を取り出した。

そこには、

ガスコンロ、寸胴鍋、クリスマスケーキ並みに巨大なチーズや白ワイン、などが入っていた。

「じゃーん!!今日のメニューはチーズフォンデューッ!!」

「ここにプロパンガスなんか持ってくるな!!しかも今から溶かすの!?時間足んなくない!?」

ミサカはツッコミをするが、全て受け止められる。
美鈴はニヤニヤしながら口を開く

「乳製品って胸が大きくなるらしいわよ?」

「…ッ!?」

ミサカは今日1日を思い出す。運営委員の巨乳、金髪美女の巨乳、そして目の前にいるお母様の巨乳。

そして自分の胸を見る。


「よし、よくやった!!いっぱい食べるぞ!!!」

「「おー」」

気づいたらインデックスもこちら側にいた。

上条家は温かい目でこちらを見ていた。


358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/12(水) 22:23:27.20 ID:/YINf4QAO
――
―――


「ふぅ…お腹いっぱい」

「満足なんだよー」

「まさか全部食べるとは思っていなかったわ」

美鈴は驚愕の顔浮かべている、チーズフォンデュは三人で食べたが、8割はチアガールの少女に吸い込まれていった。

「いやぁすんません。御坂のお母さん」

「いいのよ、あと美鈴さんでいいわよ☆」

美鈴は上条にウィンクを飛ばす、上条の顔はだんだん赤くなるが

「なにやってんのよ」

ビシッとミサカに叩かれ外に出されてしまった。

「いたたた、なにすんだよミサカ!!」

上条は反論するが、ミサカの顔が真剣なことに気づく

「あなたは、また何かに巻き込まれてるんですか?」

確信をついてきた。

「…ミサカ、巻き込まれてるじゃないんだ。俺の問題でもあるんだ。」

上条は立ち上がるとミサカの目を見てきた

「あなたの問題ですか…。何か私に手伝えることは?」

「ない。」

「そうですか、ではこの話は終わり。中に戻りましょ。」

ミサカは後ろを向くと喫茶店に戻ろうとして、また止まった。

「気をつけて下さいね。あとインデックスを泣かせたら許しませんよ?」

「オーケイ、大丈夫だ。」

ならよかった、とミサカは店の扉を開けた。


359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/12(水) 22:24:43.41 ID:/YINf4QAO

戻ると家族達は片付けをしていた。

「なんだ、当麻イチャラブしてたのか?」

「あらあら、刀夜さんったらウフフ」

「わぁお、進んでるねー」

「イチャラブってのはわからないけど2人だけずるいんだよ。」

一斉にかかって来た。

「「いや、そういうのじゃないから」」

「そうだ当麻、罰ゲームっての内容を…」

「黙ってなさい」

バスッと上条は刀夜の頭にチョップをする。

「「ウフフフ」」

奥様方はなぜか笑っていた。

――
―――




「では、御坂さん。ここらへんで。」

「はい、では」

刀夜と美鈴が別れの挨拶を済ませると、一つのグループが二つに別れた。


「楽しかったわねーん」

「なにスキップしてんのよ」

「そうねーふふんふふん」

何故か美鈴はご満喫のようだ。

(余計に悲しい顔をさせたくなくなりましたね。)

美鈴は笑う、ミサカも笑った。


「そうだー聞きたいことがあるんだけどいい?」

美鈴はくるんと回るとミサカの前に立った。





「ん?なに?」



ミサカは問う

「あのさー」



美鈴は口を開く







360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/12(水) 22:25:56.61 ID:/YINf4QAO
























「あなたはいったい誰なのかしら?」






















何を言っているのかわからなかった。


361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/10/12(水) 22:29:19.92 ID:/YINf4QAO
今日はここまで、
展開早い気もしますが…前の章が長すぎただけですね、というよりgdgd?

では次も三日以内
ではおやすみなさいノシ
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/12(水) 22:37:17.50 ID:WIEBom560
やっぱり気づくか…乙です
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/12(水) 23:43:17.05 ID:wNs46bp00
つ、ついにばれちゃったのか!?
最近更新早くてやっほいですww
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/13(木) 00:50:50.30 ID:F8yKFEmi0

美鈴さんにはやっぱりばれたか
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/10/14(金) 22:29:58.37 ID:uWlor7OAO
こんばんは1です。
投下します。
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/14(金) 22:31:21.07 ID:uWlor7OAO

いったい、いつから



「電話したときにあれー?とは思ったのよ。」


そんな


「今日会って確信したわ。あなたは美琴ちゃんじゃない。」



なんで、



「気づいてた?あなたに会ってから名前で呼んでないの。だからさ、教えてくれないかな?あなたの名前」





私は…

ミサカは…



みこ…と…





「大丈夫よ、安心して。」






ミサカは

ミサカはミサカは

ミサカはミサカはミサカはミサカはミサカはミサカはミサカは



お姉様、





「本当のことが知りたいの、




御坂 美琴の母親としてね。」









お母様まで泣かしてしまうことを、どうかお許し下さい。


367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/14(金) 22:33:16.73 ID:uWlor7OAO
――第7学区とある病院――



「おやどうしたんだい?」
病院へ行くと待っていたと言わんばかりにカエル先生が立っていた。

「先生…」

カエル先生はミサカの横にいる女性、御坂美鈴を確認する

「そういうことか…君はよく頑張ったよ?あとは私に任せてくれないか?」

カエル先生からの蜘蛛の糸、しかしそれを掴むわけにはいかない。

「いえ、ミサカが私がやります。」

「そうか…それじゃ無理しないでね?何か会ったら僕に相談するんだよ?」

カエル先生はどこかの鍵をミサカに手渡す。

「ありがとうございます。では、私について着て下さい。」

ミサカは美鈴を案内する。


「なぜ、あの子達ばかり、こんな目に…あうんだろうね。」

冥土返しと呼ばれた医者も嘆くしかなかった。


368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/14(金) 22:34:00.20 ID:uWlor7OAO

コツコツと足音だけが響く。
2人の茶色い髪が揺れる、その2人は姉妹にも見え、親子にも見える。
しかし、2人は…


「まさか、病院に来るなんて思ってなかったわ。」

美鈴が口を開く。

「……」

ミサカは口を閉じる。

「まさか、クローンだなんてね。まだ信じられないわ。」

美鈴にはクローンであることは話した。
あの実験のことはまだ話していない。

「……」

会話が無くなる。
歩く乾いたの音のみがこの場を支配する。

そして、

「…着きました。」

ある部屋の前で止まった。

美鈴は部屋の標識を確認し、絶句する。

なぜならそこには

『霊安室』と書かれていたからた。


369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/14(金) 22:35:33.77 ID:uWlor7OAO

「あははは…何となくは覚悟はしてたけど、キツいものがあるわね」

美鈴は乾いた声で笑い、震える。

ミサカは気づいたら美鈴の手を握っていた。

「やさしいのね、大丈夫、行きましょう」

霊安室の中へと歩いて行った。

そこには棺が並んでいる
しかし、名前が書かれていないものが一つだけあった

「ここです」

棺を前に出す。

美鈴は唇を噛む


そして棺のフタについている鍵を開け、手をかける。


「開けますか?」

美鈴はこくんと頷く。

「では、行きます。」

フタを開けた



「……ッ!?みこ…と?」





そこには、変わり果てた姿の御坂美琴が眠っていた。



「美琴ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」


美鈴は泣き崩れた。




370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/14(金) 22:39:47.94 ID:uWlor7OAO

美鈴は美琴の遺体を撫でる。


「なんで、こんなことになっちゃったんだろうね」


髪に触れる

「こんな、冷たくなっちゃって、あんたはこんなに若いのに、どうしてだろうね。あはは、涙が、止まら、ない、わよ、なんで、なんで!!!!!!」

ダンッと壁を叩く、拳からは血がでている

「…ッ!!お母様!!」

「大丈夫よ、大丈夫。」

血の付いた拳を胸に持っていく
そして、ミサカはその美鈴の顔を不安そうに見上げ


「その、私はお姉様の変わりになれるでしょうか?」

そのとき、パシッと右頬を叩かれた。



「なんで、なんで」



そして赤くなった頬を撫でられ

抱きしめられた

「そんな…悲しいこと言うのよ!!!」

ギュッと力が込められる




「最初、あなたを見たとき…怖かったの、美琴ちゃんと瓜二つの美琴ちゃんじゃない子がいるんだから。
なにも出来なかった、頭も体も動かなかった
もし、あそこで上条さん達に呼ばれなかったら、そのまま立ち尽くしてたと思うわ。」


美鈴はミサカを抱きしめたまま話し始める。



371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/14(金) 22:43:10.86 ID:uWlor7OAO




「本当に最初はどうすればいいのか、わからなかったわ。
だから、いつもどうりにすることに決めたの。そしたらさ、あなたったら本当に美琴ちゃんそっくりなの
生意気で、元気いっぱいで、恥ずかしがり屋の可愛い私の娘にさ
何だろうね、自分でもわからなくなっちゃったのかしら、少しの間会わなかったから成長したのかな?とか思うようになってさ。でも、何故かわかるの、美琴ちゃんはいないって」

美鈴の声は柔らかくやさしいく包みこんでくる。

「でもあなたは美琴ちゃんの真似ばかりするからさ、聞いちゃった。そしたらビンゴ。

あなたは、美琴ちゃんじゃないって言ってくれた。

それでも、変わりとか言ってたからさ、思わずビンタしちゃった。ごめんね?

でも、美琴は、この世に1人しかいないの
あなたもこの世に1人しかいない
たった1人の人間、でもあなたが美琴の真似をしてしまったらそれはあなたじゃなくなっちゃう、美琴でもなくあなたでもない…誰でもないただの人形になってしまう。」


372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/14(金) 22:46:35.74 ID:uWlor7OAO

「しかし、お姉様は、ミサカは―――」

「わかってるわよ。どうせあの子ったら変なこと言ったんでしょ?

それを聞いてあなたは私達を悲しませない為に美琴ちゃんの変わりになった。違う?」

そのとうりだった。ミサカはお姉様の周りの人のため、なによりお姉様の為に。

「でも、それは違うわ。私達を甘く見ないで。」

何も言えなかった



「美琴ちゃんが死んでしまったのは悲しいわ…でもその悲しみを乗り越えられない、と思わてるんだったらそれは心外だわ
私達はそんなに弱くない。
人は強いのよ?

最初は、駄目になっちゃうけどね…。


それにさ、今のあなたは見てて危なっかしくて怖いわ。美琴ちゃんを亡霊とかなにかに思ってない?」

「そんなことはッ!!!」

ミサカは反論するが、


「囚われているのよ。それじゃ駄目、忘れない。それだけでいいのよ?


それでやっとあなたはあなたになれる。

美琴ちゃんの偽物なんかじゃなくて、私とお父さんの娘のあなたになれるの。」


娘…お母様とお父様の子?クローンである私が?

「私が、ミサカが、お母さんと呼んでも?」

「当たり前じゃない『家族』なんだから。美琴ちゃんの姉妹なのよ、私達の大切な、大切な娘。」


373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/14(金) 22:50:26.14 ID:uWlor7OAO

「…家、族?」

「そうよ家族。あなたの姓は『ミサカ』じゃなくて『御坂』なるんだよん。
じゃもう一度聞くわね。
あなたの名前は?」


名前、私には名前と呼ばれるものがあったのか?検体番号…?

「…10032号」

「じゃ愛称ミニーちゃんね?」

「それは色んな意味で危ないですよ!!」

思わずツッコンでしまった。
やってしまったと御坂は思うが、


ふふふ、と美鈴は笑っている。
御坂もつられて笑う。

「「あははははははは」」

変哲もない会話なのに、笑う。

「流石にそれはないわね。そうね、パパと相談して名前を考えないと。」

「可愛い名前をお願いしま
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/10/14(金) 22:56:17.98 ID:uWlor7OAO
最終章終了です。

美鈴さんがあまり悲しんでないように感じるかもしれませんが、
多分彼女は強くありたいと思う人に対して弱い所をあまり見せないと思ったのでこうしました。

それと、短いとも思いますが、自分が書きたいことをきっちりと書けたので…長くしすぎてもgbgbになりますしね(笑)

では、明日の昼に最後のエピローグを投下をしようと思います。

では皆様よい夢をノシ
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 23:16:06.43 ID:4XGOZGV10
涙腺崩壊であります隊長!!。・゚・(ノД`)・゚・。
美鈴さんアンタぁいい親だよぉ・・・
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/15(土) 00:25:31.37 ID:nzm6tTBSO
乙!
正しく家族になることができたんだな…
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/10/15(土) 07:26:55.42 ID:A5mK12w/0
え…?終わりなの?
まぁ乙です
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/10/15(土) 07:45:21.68 ID:731I1cBKo

どうすんだ☆ww
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/15(土) 07:55:31.41 ID:IJ7Aophk0
台詞が途中で途切れて終わっているのが軽くホラー
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/10/15(土) 08:53:00.25 ID:iFRCymC10
名前の書かれていない棺ということはあの時一方通行が撫でたのもミコっちゃんの棺というわけかな?
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/15(土) 11:49:45.71 ID:sZTvb6+DO
>>1

382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/10/15(土) 12:40:09.30 ID:bSKbjozAO
1です。
少ないですがエピローグ投下しますね。
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/15(土) 12:42:30.22 ID:bSKbjozAO

―――
――――

10月
『御坂美琴が死亡した。』という報道が学園都市から全世界発表された。それは彼らに驚きを与え、学園都市理事会の大半の人間は辞めさせられた。
だが、理事長は変わらない。
変えるわけにはいかないのだから…



数ヶ月後の春

学園都市第十学区に新たな墓地が10032ほど建てられた。

一つを除きそこには姓はなく名しか掘られていない。

そして今日は御坂美琴の葬式が開かれ、埋葬された。



その御坂美琴の墓の前に1人黒い服を纏った茶色い髪の少女が座っていた。


384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/15(土) 12:43:12.33 ID:bSKbjozAO

風が吹く
春の陽気はまだ寒く
少女を冷たく覆っていた。

「……。」

彼女、ミサカ10032号と呼ばれていた少女は、墓の前に1人でじっと座っていた。

葬式に参加していた者達はすでに、帰る準備を終えているだろう

しかし彼女はここにとどまっていた。



「…なンでオマエがまだいるだァ?」

後ろから声をかけられた

「あなたこそどうしたんですか?上位個体が探していましたよ?」

少女は振り向きもせず返事をする。

「たくッアイツはもう『打ち止め』じゃねェぞ?」

「あぁそうでした。しかしすごいですよねお母さんとお父さんは、20001…いや20002もの名前を考えてきたんですから」

少年は感心と呆れが入った顔で答える

「スゴいんだか、アホなのか、でもよォまさか『番外個体』の存在まで知っていたとはなァ、ホントスゲェよなァ」

「流石私達の親ですよね」

ふふふ、とミサカは笑う。
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/15(土) 12:44:31.45 ID:bSKbjozAO

「フン…最初の質問に戻るが、なんでオメェはここにいるんだ?」

少年は再度問う

「邪魔でしたか?あなたもシャイですよね。人がいなくなってから手を合わせにくるなんて…似合わないですよ。」

少年はチッ、と舌打ちをする

「あらあら、ビンゴですか?まったく…『2人』とも心配してますよ?たまに会ってあげて下さいね。」

「チッ…わかってるよ」

少年は不機嫌を装うが、それが芝居なのはもう公然の秘密だ。

「で、質問に答えろよ」

「そういえば、私は前にあなたに対して『もう私の前に姿を現すな』と言ったはずですが、約束破りま
386 :↑ミスしました。 [sage saga]:2011/10/15(土) 12:46:02.67 ID:bSKbjozAO

「フン…最初の質問に戻るが、なんでオメェはここにいるんだ?」

少年は再度問う

「邪魔でしたか?あなたもシャイですよね。人がいなくなってから手を合わせにくるなんて…似合わないですよ。」

少年はチッ、と舌打ちをする

「あらあら、ビンゴですか?まったく…『2人』とも心配してますよ?たまに会ってあげて下さいね。」

「チッ…わかってるよ」

少年は不機嫌を装うが、それが芝居なのはもう公然の秘密だ。

「で、質問に答えろよ」

「そういえば、私は前にあなたに対して『もう私の前に姿を現すな』と言ったはずですが、約束破りまくりですよね?」

「殺すぞ?…たくッ早く答えろ」

はいはい、と少女はため息をつく


387 :↑ミスしました。 [sage saga]:2011/10/15(土) 12:46:49.41 ID:bSKbjozAO

「花を…あげにきたんです。」

「花…?花ならいっぱい供えてあるじゃンかよ。」

少年は墓に供えられている大量の花に目をやり、少女の隣に座ると、花に触れる

「似合いませんね」

「うるせェ」

少女は立ち上がると持っていたカバンから花束を取り出した。

「…向日葵?」

少年は疑問を抱く

「なンで向日葵なンだ?今は春だぞ?つか良く見つけたなそれ」

少女は花束を胸の前に持って行く

「…最初に貰った花が向日葵だったからですよ。」

「はァ?」

「『お姉様』の変わりに退院した日に、退院祝いで貰ったのが向日葵だったんです。」

夏のある日を思い出す

「そのとき、彼女は私ではなく『お姉様』にあげたいはずだったんです。」
あの日の奴はもう枯れちゃいましたけど、と少女は顔をかく

「だから、向日葵なんです。それにこれがお姉様、いやお姉さんらしい花だと思いましたしね。」


388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/15(土) 12:47:20.04 ID:bSKbjozAO

「花を…あげにきたんです。」

「花…?花ならいっぱい供えてあるじゃンかよ。」

少年は墓に供えられている大量の花に目をやり、少女の隣に座ると、花に触れる

「似合いませんね」

「うるせェ」

少女は立ち上がると持っていたカバンから花束を取り出した。

「…向日葵?」

少年は疑問を抱く

「なンで向日葵なンだ?今は春だぞ?つか良く見つけたなそれ」

少女は花束を胸の前に持って行く

「…最初に貰った花が向日葵だったからですよ。」

「はァ?」

「『お姉様』の変わりに退院した日に、退院祝いで貰ったのが向日葵だったんです。」

夏のある日を思い出す

「そのとき、彼女は私ではなく『お姉様』にあげたいはずだったんです。」
あの日の奴はもう枯れちゃいましたけど、と少女は顔をかく

「だから、向日葵なんです。それにこれがお姉様、いやお姉さんらしい花だと思いましたしね。」


389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/15(土) 12:50:42.82 ID:bSKbjozAO

少年はじっと聞いていた。

少女は向日葵を墓に供えようとするが、

「一輪貰っていいか?」

少年は口を挟み、少女はムスッとさせる

「花持ってきてないんですか?たくっ使えませんね」

ブツブツの少女は文句をいうが少年に一輪だけではなく半分ほど少年に渡した

「おォ…ありがとよォ」

少しびっくりする。

「では…」

「おゥ…」

2人は墓の前に向日葵を供えると、
ゆっくり目を閉じ手を合わせる。




そのとき

強い風が吹いた


「うォ」

「ひゃぁ」



風は花を飛ばそうとするが、

なぜか一輪だけ向日葵を飛ばした


その向日葵は風に乗り
不自然ながらもどんどん空へ、天に昇っていった。






それを見ていた少女は何を思ったのかポツリと呟く





「ありがとう…お姉さま…。」




独り言よりも小さく、誰かに囁くような声で、



眼からは、ひとすじの涙が流れていた。










「ありがとう…お姉さま…」
  ―Fin―

390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/15(土) 12:56:23.44 ID:bSKbjozAO
うわぁぁぁ最後投下なのにミスしてしまったぁぁぁ
情けないですよね…

そしてこの6ヶ月このSSに付き合って下さった皆様。
本当にありがとうございました。

読みにくい箇所など盛りだくさんだったと思いますが本当にありがとうございました。

何回言ってもいいきれないですね。

あっ次レスいきます
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/10/15(土) 13:07:49.58 ID:bSKbjozAO
あとがきっぽいものやります

この物語は家族になることが最終目的です。
そのために説明不足の所が沢山あったと思いますがご了承下さい。

名前だけ出てきた最後の番外個体とかですかね?
あと書こうと思った経緯は
自分の妄想が逆流下からです(笑)

そしてエピローグ部分が最初に思いつくという謎。

それにあまり妹達が美鈴達に向き合うSSってなかったというのもあります。

話は変わりますが
エピローグの解説はしないでおきます。

解説ってほどかな?まぁいいや


最後に
言いたいことがありすぎて構成がおかしくなってるきがしますがご了承下さいね?

本当に皆様ありがとうございました。

ではさよなら

PS.最後に質問ですがHTML化依頼っていつ頃だせばよろしいですかね?
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/15(土) 13:28:15.73 ID:SeNP4vNY0
乙!!非常に乙!!!!!!

半年……かぁ。私が読み始めたのが八月中旬からだからその四ヶ月も前から書いてたんですね。
本当にお疲れ様です。

完全なハッピーエンドなんてものはないですよね。それをじっくり噛み締めさせてもらいました。

HTML化依頼は完結した翌日にでも書き込めばいいと思いますよ。
今は依頼しても少し時間がかかるみたいですし、
何より早くHTML化依頼だして早く変換されちまったら、感想を書きたい皆さんが書けなくなってしまいますからねー笑

それでは>>1、じっくり休んでくださいー!また次回作に期待してます!
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/10/15(土) 19:18:57.96 ID:VwwVKaJh0
乙でした。
綺麗に纏まりましたねー。見習わなくちゃ。
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/15(土) 22:01:57.68 ID:NPra4DLa0
乙ですた!!
次回作楽しみに待ってるww
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/17(月) 01:11:14.58 ID:2Z/HkXODO
>>1乙ー
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/10/18(火) 00:44:01.32 ID:ld81SIEMo
>>1

美琴の死亡が発表されてからの話も見てみたかったり
次回作も期待して待ってるよ
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