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ヘレン(学園都市ですって) ヴィクター(へえ…) - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/08(日) 21:48:43.84 ID:443Nynxq0
ヘレンespと禁書のほのぼの(?)クロスSSになります。
・初SSです
・暗部とかはあんまり出せないかも
それでは行きます
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/08(日) 21:49:43.30 ID:443Nynxq0
入国管理の人「それでは次の方どうぞ」

とある休日の朝、場所は学園都市の入国管理ゲート。なぜ"都市"にゲートがあるからと言うと、外部との科学力の差を圧倒的につけるこの都市は秘密保持のためからか都市の出入りに関しては厳重な審査を行うためであった。
そんな管理ゲートの待合室に一人の少女と一匹の犬が座っていた。

ヘレン(ねえヴィクター?)
ヴィクター(ん?)
ヘレン(学園都市ってどんなところなんでしょうね)

入国管理の人「次でお待ちの方ゲートの方までお願いします」

ヴィクター(さあ…僕に言われてもわからないよ)
ヘレン(やっぱり学生でいっぱいなのかしら。友達たくさんできるといいなあ…ああドキドキしてきちゃった)

入国管理の人「次でお待ちの方ぁ!ゲートの方までおねがいします!」

ヴィクター(君は気楽でいいな、もうちょっと警戒心を持った方がいいよ。)
ヘレン(あら、あなたがいるから大丈夫よ)
ヴィクター(そんな事言っても僕だけじゃ限界があるんだよ)

入国管理の人「次で!!!!!!お待ちの!!!!!!ヘレン・高原・ラ=グィードさん!!!!!!!!」

ヴィクター(おいヘレン。君を呼んでるみたいだぞ)

ヘレン(あら、それじゃあ行かなくっちゃね)

そう言うと、少女と犬はゲートの方へと向かっていった。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/08(日) 21:52:11.75 ID:443Nynxq0
いや、言うというのは間違っているだろう

なぜなら彼女は



目が見えず




耳も聞こえず




しゃべることもできないのだ
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/08(日) 21:53:13.29 ID:443Nynxq0
………………………………
…………………………
……………………
……………
………
厳重に厳重というソースをかけたようなチェックと、さくっと軽い説明を受けたヘレンとヴィクターは、
都市を案内してくれるという人物を同じゲート、しかし今度は内側で待っていた。

ヘレン(ハア…疲れちゃった…なんか凄いところに来ちゃったんだなあ)
ヴィクター(そうは言っても、ここに来たのは君の意思だろう?)

ヘレン(まあそうだけど…)
ヴィクター(全く、君は後先を考えなさすぎだ。もうちょっと世間を知った方が良い)
ヘレン(もうヴィクターったらまたそんな事言って…)

ヴィクター(しかし君があんなに強く意思を通すとはね)
ヘレン(オジサマに頼ってばっかりではダメだもの。なにしろここは結果次第じゃお金がもらえるみたいじゃない?オジサマに恩返ししなくちゃ!)
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/08(日) 21:57:46.62 ID:443Nynxqo
ヘレンの言うオジサマとは、世話になっている叔父の事である。彼は本来ならヘレンの世話をする義務は全くないのだが、それでもヘレンのために色々と尽くしてくれる、
ヘレンが最も信頼し、尊敬している人間の一人であった。

元はといえば彼が学園都市の技術ならヘレンに色と音と言葉を与えられるかもしれないと乗り出した事だったのだが、
ヘレンを学園都市に置かなければならない事、そして自分はついていけない事を知ると学園都市行きを完全に取りやめようとしたのだ。

ヴィクター(そこで君が「恩返しがしたい」だなんて言い出すなんてね。あのときのあいつの顔が忘れられないよ。時が止まるとはあの事を言うんだろうね。)
ヘレン(…オジサマやヴィクター、間宮さんがいたから今の私があるのよ。もちろん感謝してるし、その優しさやしてきてくれたことを否定するつもりはないわ。)

ヘレン(でもね、だからこそ…私は恩返しがしたいの。うまく言えないけど、今まで受けてきた優しさを糧にしっかりと立たなければならないと思うのよ)

そう言うヘレンの目は、見えないはずにも関わらず、まっすぐと輝いていた。

ヴィクター(あいつ、感動しすぎてボロボロ泣いてたぜ)
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/08(日) 21:58:38.35 ID:443Nynxqo
ヴィクター((全くヘレン…君は甘いというか優しいというか………))

でも…そんな君だから僕は、僕のすべてを君に……

「あなたが高原さんですの?」

ヘレン ピクッ! キョロキョロ

ヴィクター(ヘレン、誰か来たぞ。きっと案内してくれる人じゃないか?)
ヘレン(あら!挨拶しなくっちゃ!)

そうすると彼女は傍らのスケッチブックにスラスラと文字を書き始めた

「何をなさってるんですの?」

スッ…

ヘレン[はじめまして。私の名前は高原ヘレンです。案内してくれる人ですか?よろしくお願いします]
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/08(日) 22:02:24.87 ID:443Nynxqo
………………………………
…………………………
……………………
……………
………

数十分前…学園都市内喫茶店”スタープラチナジャックス”
その店の中で、4人の少女達が世間話をしていた。

「それでお姉様ったらあのカエルのキャラクターが付いてくるからとよくわからない駄菓子を大人買いして…」
「なっ…!いいじゃない!好きなんだから!」
「はあ…ですからお姉様にはもう少し常盤台のエースとしての自覚とそれ相応の振る舞いをしてくださいませんと…」
「いいじゃないですかー好きな物に対して正直なのは大事な事ですよ!」
「そう!そうよね!佐天さん!いいこと言ったわ!メイドガイバッジ一枚よ!」
「バッジ…?まあでも御坂さんは結構子供っぽいところありますよねー」
「うっ…初春さんまで…!でもこればっかりは譲れないわ!」

他愛も無い会話。しかし、平和で優しく楽しい会話。この都市は少し前まで戦争状態だったが、今は平和を取り戻している。
それを象徴するような一こまだった。

御坂「あとカエルじゃ無くてゲコ太!」
白井「カエルはカエルですの。あとお姉様、そのパフェのさくらんぼ、食べないのでしたらこの私がもらいますの」
御坂「いいわよーほら」
佐天「初春ぅー!私はイチゴもらうねっ!」パクッ
初春「ああっ!酷いです佐天さん!」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/08(日) 22:03:22.47 ID:443Nynxqo
白井「あとその容器に残ったクリームももらいますの!舐めるように!というか舐めますのろろろろろろろろろ」

突如としてツインテールの少女の身体に電撃が走る

御坂「あーもうこいつは!」
佐天「白井さんはブレませんねー」ヒョイパク
初春「ああっ!今度はりんごがぁ!」

白井「もっと…もっとくださいましい…この不肖白井めにもっと折檻をぉ…」ビクンビクン

御坂 ドンビキ
初春 ドンビキ
佐天 ドンビキ ヒョイパク

初春「あああああー!今度はカシスがああああー!」

佐天「初春、そんな小さい事気にしてたら胸も小さいままだよ?」
初春「ううーあんまりですぅー…この期に及んで更に追い打ちを掛けてくるなんてひどすぎでずう゛…」ウッウッ
佐天「な、泣く事ないじゃん!ほら私のあげるから!あっもう無かった」
初春「うわあああああああん!」

御坂(胸…)ペタペタ
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/08(日) 22:06:00.07 ID:443Nynxqo
御坂「小さい事を気にしなければ胸が…そうすればアイツも…」ブツブツ

アナタカラメガハナセナイ フタリシテキクワラリーカールトン

携帯電話の着メロが鳴り響く

御坂「黒子?アンタのじゃない?」
白井「あら本当ですの…ジャッジメント本部…!?」
御坂「黒子…アンタ何したのよ…」
白井「初春じゃあるまいし何も思い当たる事はありませんの! はい白井です。

   …………はい………はい………はあ!?…………はい、了解ですの…ピッ」

佐天「なんなんだったんですか?」
白井「はあ…それがなんでも、今日外部から学園都市にいらっしゃる方を案内しろと…」
初春「うっ…うっ…グジイ…でもそれだったらグズッジャッジメントに頼む意味がズズわからなくないですかあ…」
白井「初春…顔がぐちゃぐちゃですの…なんでもその方は身体が不自由だとかで、それで警護もかねてということらしいですの。」
佐天「へえーそこで敏腕ジャッジメントこと白井さんに白羽の矢が立ったと…」ヒョイムシ
初春「」
白井「多分テレポーターなら不測の事態も切り抜けやすいからといったところですの。
   とりあえずゲートの内部に入るための許可証を本部に取りにいかなければなりませんの」

御坂「頑張っておいで」
白井「ああんお姉様ぁ!激励のお言葉を頂けるとはカ・ン・ゲ・キ?
   では出陣の気付けのために熱いベーゼをはいすぐ行きますのでそのコインをしまって下さい申し訳ございませんそれでは行って参りますの」ヒョイムシャヒュン

そういうとジャッジメントの少女、白井黒子は初春のフルーツいっぱいタルトから最後のフルーツを取り上げると、目的地のゲートへとテレポートしていった。

そしてフルーツいっぱいタルト(土台)の前に座る花飾りが特徴的な少女、初春飾利は…

初春「あ……………あ……………あ……………」

死んでいた…。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/08(日) 22:07:52.97 ID:443Nynxqo
とりあえず今日はここまでです、導入も導入なので禁書キャラとヘレンの両方を一気に出しました。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 22:43:32.47 ID:O7fYZsZ6o
なんという俺得スレ。

続きを期待
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/08(日) 23:59:46.11 ID:v+ZogacAO
ヘレンさんのSSだと…
俺得すぎる
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 03:30:26.65 ID:cbt8qjk+o
書きだめが溜ってきたんで、今投下します。すごい時間だ

………

白井(スケッチブック…しゃべれませんの…?いや…これは盲導犬…?目もみえないのでしょうか…)
白井「初めまして、私ジャッジメントの白井黒子ですの。今日はこの学園都市を案内いたしますわ」
ヘレン ニコニコ
白井「…?高原さんでよろしいですの?」

ヘレン スッ
白井「…?」アクシュ
手を差し出すヘレンに対して、わけがわからずとりあえず握手をする白井
するとヘレンははっとしたようにスケッチブックにすらすらと文字を書き、白井に見せる

白井「」

(目も、耳も、口もダメですの!?一体どんな苦労をこれまで…いやそれよりどうやって意思疎通を…!)

そう白井が考えていると、ヘレンは再び手を差し出し、手のひらの上で指をくるくると回した

白井(………??? !!ああ手に書けばよろしいですのね!焦りましたわ…。)
  「初めまして、私はジャッジメントと勤めます白井黒子と申しますの。よろしくおねがいしますの。」クルクル

ヘレン「…!ニコッ!」カキカキ

   [白井さん、ですね。うれしいです。仲良くしてくださいね。]

白井「」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/09(月) 03:31:42.78 ID:cbt8qjk+o
>>11
ヘレンさんマジ天使

>>12
ふらんクロスとで迷ったんだけど、暗部書かなきゃいけなさそうだし、
接触するキャラ全部クリーチャーになりそうだからこっちにしてみた
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 03:34:02.66 ID:cbt8qjk+o
白井「それでは案内いたしますの」クルクル
   (なんですのさっきの笑顔は!?まぶしすぎますの!お姉様一筋のこの私でさえゆらぎましたわ…!)

ヘレン[この子の名前はヴィクターです。ちょっと変な子ですけど]
白井「あらあなたはヴィクターといいますのね、とても凛々しいお犬さんですわ。よろしくですの。」ナデナデ
ヴィクター(変なって…ていうか盲導犬を撫でるんじゃない!)ブルル

ヘレン[ところでジャッジメントってなんですか?]
白井「この都市は人口の八割が学生ですの。ですので治安維持も学生がします、それがジャッジメントですの!教員有志によるアンチスキルというのもありますの。」クルクル
ヘレン[すごいですね!正義の味方みたいで白井さん、なんだかかっこいいです。]
ヴィクター(学生だけで大丈夫なんだろうか)

白井「厳しい試験と訓練、そして気高い精神があってやっと一人前のジャッジメントになりますの」クルクル
ヘレン フムフム

白井「しかしいくらレベル5とはいえ一般人であるお姉様に度々助けていただくとは‥‥私はまだまだ半人前…まだまだ修行が足りませんの…ハァ…」クルクル
ヘレン[お姉様?]
白井「私が敬愛する常盤台が誇る電撃姫!可憐にして聡明!そして強さも併せ持つまさしくパーフェクトルルルレディー!そう!学園都市第三位御坂御琴お姉様ですの!」グリグリグリグリグリグリ
ヘレン ビクッ![すごいんですね]アセアセ

ヴィクター(なんかこいつ変な奴だなあ…なんか危ない感じがする)
ヘレン(そういうこと言わないの!初対面の私にこんなにフレンドリーに接してくれるんだからきっといい人よ?たぶんミサカさんって言う人も素晴らしい人なのよ)
ヴィクター(どうかねえ…)

白井「お姉様は凄いなんて物じゃありませんの!語ればそれはもう長く長くなるのですが、案内があるので不本意ながらひかえさせて頂きますわ…そうまずここが…」
ヘレン ホオー

学園都市をツインテールの少女と三重苦の少女と犬が行く

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 03:35:16.04 ID:cbt8qjk+o
………………………………
…………………………
……………………
……………
………

白井「まあ主要なところはあらかた案内いたしましたわ…あら、具合が悪そうですがどうかなさいましたの!?」クルクル
ヘレン[大丈夫です]アセアセニコニコ

しかしヘレンの額には汗が浮いている

ヴィクター((この子に触られたかと思ったら浮翌遊感、と思ったら景色が変わって…。うう…あの浮翌遊感はきついぞ))グルルル
白井「ああ申し訳ございませんの。初めての方に短時間で何回もテレポートをするのはきつい物がございましたのね。」クルクル
ヘレン[テレポート?]
白井「私は空間転移のレベル4の能力を持つ大能力者ですの。」クルクル

ヘレン[テレポート!凄い!ゲートで言ってた超能力ってこういうのなんですね!]
白井「厳密には能力者ですの。超能力者と言われるのはこの都市に7人しかおりませんの。」クルクル
白井「この都市で暮らすからにはあなたも能力開発を受けますわ。いい能力が目覚める事をお祈りいたしますの。」クルクル

ヘレン(この都市はこういう人達がいっぱいいるんだ…じゃあ大丈夫だよね…)
   [あ、私は大丈夫ですよ]

白井「へ?」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 03:36:23.45 ID:cbt8qjk+o
ヘレンは息を止めて腹に力を入れる。

ヴィクター(おいヘレン!)

そして

バタバタバタバタ

白井「えっ!?」

白井が驚くのは無理も無い。
目の前にいるのは能力開発を受けていないはずの、今日初めて学園都市に来たはずの少女。
その少女が、1m、2m、3m………


浮いたのである


トンッ

ヘレン ニコニコ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 03:39:33.48 ID:cbt8qjk+o
白井(どういうことですの!?能力は能力開発を受けなければ…!でも現にこの方は明らかに飛びましたの!念動力?空力?いやそういうことではなくて…!)

ヴィクター(おいヘレン!何やってるんだ!あんなに人前で使うなといったじゃないか!どうなっても知らないぞ!)
ヘレン(バカねえヴィクター、ここは超能力が当たり前の街みたいじゃない。なら、隠す必要はないわ。)
ヴィクター(バカって…君より僕の方が頭がいいはずなんだけどな。ていうかこの子ものすごい動揺してるぞ!)

混乱する白井はある事を思い出す。
白井(…!そういえば第七位の方の用になんでも能力開発を受けていないにも関わらず能力を持っている方々がいらっしゃると聞いた事がありますの…
   確か「原石」…でしたか?そんな風に呼ばれていたはず)

白井「び、ビックリしましたわ!あなた原石だったんですのね!」クリクリ
ヘレン「?」
白井「ああ原石というのは、能力開発を受けずに能力が開花している方のことを言いますの。この街の第七位の方もそうですの。」クリクリ

ヘレン(ね、納得してくれてるみたいよ?それに第七位の人もここに来る前から能力があったみたいじゃない。上から七番目よ?有名人じゃない。大丈夫よ)
ヴィクター(うーん常識が通用しないなあ。頭が痛いよ!)
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 03:44:26.26 ID:cbt8qjk+o
白井「ところで何故学園都市に?」(治療という言葉を出すのはなんだか気が引けますの…)クリクリ
ヘレン[まあ治療というか、お世話になった人への、恩返しというか]

ヘレンは自分の事についてかいつまんで説明した。以前通っていた学校の事。看護士の間宮さんのこと。そしてなによりお世話になったオジサマのことを…

ヴィクター(………初対面なのに心を許し過ぎだよ)
ヘレン(あら?なにもやましい事ではないわヴィクター。)

白井(いい話しですの…この方は自分の治療というより奨学金をオジサマとやらに送る方が目的のようですのね…)
白井「なるほど…なんとなくわかりましたの…あなたは能力をお持ちですので、おそらく検査を受ければ奨学金が支給されますの。きっとできますのよ」クリクリ
ヘレン パアアアアッ ギュッ!
白井の手を強く握るヘレン。輝かんばかりの笑顔。

白井「!え…えへへ…なんだか照れますの…///」 
(このお方といると、なんだか心が洗われますの)

白井「ところで、学校はどちらに?」クリクリ
ヘレン ガサゴソ ピラッ
白井(くっしゃくしゃですの………)
ヴィクター(くっしゃくしゃだ…あの変なところ(ゲートのこと)じゃあガッチガチに緊張してたからなあ…)
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 03:48:13.33 ID:cbt8qjk+o
白井(とある高…校…?外国人っぽいですけど、背もお姉様と同じ位ですのでてっきり中学生かと思いましたわ…)
  「高校生でしたのね、私は中学生ですので後輩という事になりますわね」クリクリ

実際にヘレンはフランス人と日本人のハーフである。

ヘレン[でもこの街ではあなたが先輩です。色々おしえてくださいね。]ニコニコーッ
白井「転移になれていないようですし、どうせ近いので歩きましょうか。」クリクリ

テクテク

ヴィクター(改めて見るとすごいなあ…前のところとは全然違うぞ。うわっバケツが動いてる。)
ヘレン(バケツ?)
ヴィクター(いや、なんかの機械じゃないかな。空にはなんかすごいの浮いてるし、あんまり高く飛ぶとぶつかるぞきっと。)
ヘレン(へえー!見てみたいなあ、見えないけど!)

白井(しかし見れば見る程不思議な感じがするというか、まるでお人形さんですの…なんだかお姉様にも似た可憐さが)ハアハア
ヴィクター「ワン!」
白井「!!!」(いけませんの!私はジャッジメント!そう、ジャッジメント白井黒子ですのよ!自ら風紀を乱すわけにはいけませんのジャッジメント黒子!)
ヘレン(ヴィクターどうしたの?)
ヴィクター(いやちょっとね…)
ヘレン(?変なヴィクター。)

白井「ジャッジメント…ジャッジメント…」ブツブツ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 03:51:05.86 ID:cbt8qjk+o


ゾワッ


ヘレン「ビクッッッ!!!!!!」
ヴィクター(どうしたヘレン!)
白井「…?どうかなさいましたの?」
ヘレン[いえなんでもないです]アセアセ
白井「?」

なんでもないと答えるヘレンだが、長年付き添ってきたヴィクターを誤摩化す事は出来なかった
ヴィクター(どうしたんだいい、いきなり。なんだか顔色が悪いよ?)
ヘレン(なんか、嫌な感じがしたの…)
ヴィクター(嫌な感じ?)
ヘレン(まるで、あの雲の上の時のような…)
ヴィクター(…!)

雲の上とは、ヘレンとヴィクターが以前に空を飛んだ時にヘレンのような力ある者を補食する"クモ"と接触した時の事である。
彼女達は間一髪で逃げ仰せたのだが。

ヘレン(あんまりここにはいたくないわ。早く行きましょうヴィクヘブウ)

ゴンッっと鈍い音がする。

ヘレンは道ばたのポールに頭をぶつけていた。

ヴィクター(………)
白井「だっだだだだ大丈夫ですの!?」

昼にさしかかった時に起こった少女達と犬の軽いハプニングの現場

そこは窓のないビルの下だった
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 03:54:10.76 ID:cbt8qjk+o
白井「ところでなぜ"とある高校"ですの?原石は貴重ときいておりますし、名門の高校に招致されるのが普通かと…」クリクリ
ヘレン[理事会の方からの指示で、ここがいいそうです。]
白井(様子見、でしょうか…?)

これは事前にヘレンに能力がある事をリサーチしていた理事会の、詳細が不明すぎる彼女の能力の暴走を懸念し、
"とある特殊な能力を持つ原石の少年"のいる高校に入れることで暴走があったとしても問題なく収束できるようにという意図だった。
もっと深いところでは何が有っても"プラン"に影響しないようその少年の近くに置くという思惑があったのだが、
結局最後の最後までそういった事は無かったので、この話題はここで完全に終了する。

白井「さあ付きましたの。」クリクリ
ヘレン[ありがとうございます]

ヘレン(白井さんいい人だなあ…ヴィクター、これから私たちが通う学校はどんな感じ?)
ヴィクター(前と比べるとずいぶん近代的だね。まあでも学校って感じだよ)
ヘレン(なあに、それ)

とある高校は先ほど白井が言ったように常盤台のような名門ではないので物凄くスクールスクールした学校である。

白井「理事会からの指示ということは、こちらにも連絡があったはずですの。出迎えてくれる教員の方は…」

「おっ!あれが新入生じゃん?」
「ワンちゃんもいるし、きっとそうなのです!」

見知った女性と、幼女がこちらに気付いて向かってきた
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/09(月) 03:57:05.15 ID:cbt8qjk+o
とまあこんなところで。
次の投下は夜にするですよー
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 08:43:38.82 ID:Dkb1bFlzo
俺得過ぎる
応援するよ
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 08:51:38.28 ID:VQU8z1P60
ヘレンならMNWに接続できても驚かない
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/09(月) 12:17:21.52 ID:ZW+MoWjDo
ヘレンも結構色々できたもんなぁ
素晴らしい俺得
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/09(月) 12:55:13.81 ID:yC/Ad3oAO

そういやヘレンさんて、禁書的には多重能力者になるのかな
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/09(月) 15:31:42.89 ID:cbt8qjk+o
思ってたよりレスが付いて涙がちょちょぎれるぜ…パンティーあげちゃう!

>>24
thx!ヘレンさんはいろんなキャラとからませやすいぜ
>>25
なるほど、それは頂きです
>>26
元がいろんな人と絡む漫画だから、割と自由に出来て楽しいです
>>27
電話線の中入ったり末期ガン治したり、チートすぎて怖い

今日の投下は8時くらいになります。話のスピード上げた方がいいかなあ。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 20:02:52.28 ID:cbt8qjk+0
それでは投下します
あ、あと時間軸は大戦後で、みんな進級してます
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 20:04:49.92 ID:cbt8qjk+o
ヘレンの目にして耳、そして最高の相棒ヴィクターは柄にも無く戸惑っていた。
その理由は一つ。
目の前のこの小学生にしか見えない少女、彼女が教師だと言い張るからである。

「私は月詠小萌と言って、これからあなたの担任をつとめる先生なのですよ!」
「私は黄泉川愛穂じゃん。この学校の教諭で、警備員もしてるじゃん」

いやこっちのジャージじゃんじゃん女はわかる。どうみても大人だし、多分体育教諭だ。

しかし…

小萌「わあー!おっきいワンちゃんですね、名前はなんと言うのですか?」
白井「クリクリ」
黄泉川「小萌…生徒の名前を聞くのが先じゃん?」
小萌「あわわこれは失礼なのですよ…」
ヘレン[この子の名前はヴィクターです]

いくらなんでもこれは…
小萌「ヴィクターちゃんですね!よろしくなのですよ」ナデナデ
ヴィクター((うわあ…タバコ吸ってるなあこれ…この街はどうかしてるんじゃないか?))
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 20:08:13.08 ID:cbt8qjk+o
白井「黄泉川先生の学校でしたのね。」
黄泉川「おっ誰かと思えば白井じゃん?つきそいのジャッジメントっていうのは白井のことだったじゃんよ?」
小萌「それにしてもかわいい娘なのです、外人さんなんでしょうか?」

ヘレン[私の名前は高原ヘレンです。よろしくおねがいします。あと、フランス人と日本人のハーフです。]

ちょっと緊張した感じで、ヘレンが手を差し出す
小萌「高原ちゃん!よろしくなのですよー!」
ギュッ

ヘレン(えっ!?)

ニギニギニギモチモチモチナデナデナデ

小萌「ふわっ!そんなにさわらないでほしいのです…///」
黄泉川「なんかその見た目でそのセリフは色々アウトじゃん」

ヘレン(こっ、こども!?ヴィ、ヴィクター、どういうこと?)アタフタ
ヴィクター(わ、わからない。僕からみてもこの人は小学生ぐらいにしか見えない…でもタバコとかお酒の臭いがするし、隣の先生は否定しないし…)
ヘレン(き、きっと色々事情があるのよ!)アタフタ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 20:09:42.64 ID:cbt8qjk+o
小萌「あっ!先生だと信じてませんね!」ムキー
黄泉川「wwwwwwwwwwこっ、小萌はしょうがないじゃんwwwwwwwwww。っと口で紹介しても伝わらないじゃん?」
白井「先生方はご存知でしたのね」
黄泉川「一応書類とか来てるから大体の事は知ってるじゃん。白井はどうやって意思疎通をしたじゃんよ。」
白井「ヘレンさんの手に文字を書きましたの」

小萌「なるほど!その手がありましたか!手だけに!」


















黄泉川「私の名前は黄泉川愛穂じゃん。警備員と教諭を兼ねてるから、困った事が有ったら相談するじゃん」クリクリ
小萌「私は月詠小萌、あなたの担任さんなのですよー。小萌って呼ぶといいのです!」クリクリ

ヘレン[ヨミカワ先生、コモエ先生、よろしくおねがいします]ニコニコ

小萌「いい笑顔なのです!じゃあいろいろとめんどくさい手続き、さっさと終わらせるのですよ!」クリクリ
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 20:12:39.64 ID:cbt8qjk+o
………………………………
…………………………
……………………
……………
………
小萌「それにしても原石の子が転校生とは、私も鼻が高いのですー。」トテトテ
白井「どんな能力なんですの?」
小萌「それは知らないので、今から調べます。それが終わったら自由なのですよ!」
黄泉川「ていうか白井、ここまで付いてくる必要はなかったじゃん。」
白井「いえ、この後も付き添わなければなりませんし。」
黄泉川「仕事熱心で感心するじゃん。」
白井「ジャッジメントとして当然ですの。」フフン
小萌「全く上条ちゃんや土御門ちゃんにも見習ってほしいのです。」ハァ…

青い髪の少年の「ボクは!?わすれんといてや小萌センセー!」という魂の叫び声が聞こえた気がするがそれは割とどうでもいいので割愛。

ヴィクター(ヘレン、君の力を調べるってさ。)
ヘレン(へえ…なんだかドキドキするなあ…)
ヴィクター((検査とかはうさんくさい感じがするけど、この人達はなんか悪い感じがしないし、まあ大丈夫だろう))

小萌「あっ!高原ちゃん、緊張しているですね!」クリクリ
ヘレン[ちょっと怖いです]
小萌「心配する必要は無いのです!この月詠小萌がついているですよ!」クリクリ
そう言うと小萌はない胸をどんと張る

白井「大丈夫ですのよ。ヘレンさんなら、きっといい結果になりますの。」クリクリ
黄泉川「私からは特にないじゃん」クリクリ
ヘレン「ホッ‥」ニコニコ(わあ…なんか皆すっごい優しいなあ…)

小萌「さあ、ラスボスを倒すですよ!」ガラッ
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 20:14:16.01 ID:cbt8qjk+o


研究者「…」
小黄白「ど、どうだったのですか(じゃんよ)(ですの)…」
研究者「いや…これはどういうことだ…」

ざわめく四人とは対照的にヘレンは相変わらず太陽のような笑顔をどこかに振りまき、ヴィクターはというと、ヒマそうに外を眺めていた

研究者「これは…全ての値は高水準…しかしこの結果は…うむむ…」
黄泉川「焦らさないで早く見せるじゃんよ!」
研究者「そ、そうですね、見てもらった方が早いでしょう。」
そう言うと研究者はノートパソコンの画面を3人に見せる
そこには

"Error! reason:unknown"

白井「エ、エラー?」
黄泉川「それにunknownって…どういう事じゃんよ…」
研究者「わかりません…ただ…これと同じ状態になった例が過去に一回だけ…」
小萌「そ、それは…」ゴクリ
研究者「…第七位こと、削板軍覇も同じくなんどやってもErrorを吐き出した…と…」
小萌「そ、それじゃあ高原ちゃんは第七位ちゃんと同じ位凄いということなのですか!?」
研究者「それもわかりません。何しろ彼の能力はここの科学では説明がつかないもので…彼女も、自分を飛ばすだけとはいえかなりの高度があるようですし、精神感応系の反応らしきものも…ブツブツ」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 20:17:48.88 ID:cbt8qjk+o
研究者「まあしかし、とりあえず、おめでとうございます。高原さん。あなたの能力を確認しました。
    詳しい結果は後日書類でお伝えしますので。ようこそ。学園都市へ」

小萌「とにかく高原ちゃんおめでとうなのです!」グリグリ
白井「おめでとうですの!」グリグリ
黄泉川「良かったじゃんよ!」グリグリ

三人が一気にヘレンの手に押し寄せる
ヘレン(わわっ!えっと…おめでとう…?よくわからないけど、いい結果だったのかな?)
ヴィクター(まあみんなかなり喜んでるみたいだけど、この後どうかねえ…)
ヘレン(ヴィクター!あなたはまたそんなこと言って!)カキカキ

ヘレン[ありがとうございます。よくわからないけど、とってもうれしいです。]ニコニコ
小萌「今日は高原ちゃんの歓迎パーティなのです!いっぱい呑むですよフフフ…」
黄泉川「小萌?明日は授業じゃん?」
小萌「ぐぬぬ…」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 20:20:38.09 ID:cbt8qjk+o
_
ヘレン[よくわからない…ですか?]
白井「そうですの。学園都市外で発生した能力ですので、学園都市の科学では解析しきれませんでしたの。」クリクリ
ヴィクター(なんだか科学も案外頼りにならないなあ…)
ヘレン(あなたは斜に構えすぎよ)

黄泉川「私は警備員の仕事があるから、ここでお別れじゃんよ」クリクリ
白井「あらそうですの。」
小萌「また明日なのですー。」
ヘレン[今日はありがとうございました。とっても嬉しかったです。]
ヴィクター(ふああああ)アクビ

小萌「ところでヘレンちゃんは寮に行きましたか?」クリクリ
ヘレン[寮?]
小萌「ここは原則学生は一人暮らしなのです!だからみんな寮に入ってるですよ!」クリクリ



ヘレン「」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 20:23:31.05 ID:cbt8qjk+o
ヘレン(どっどどどどどどどどどどうしましょうヴィクター寮のことなんて何にも聞いてないよ!?)グルグルグル
ヴィクター(ヘレン!いくらなんでも間抜けすぎるよ!)グルグルグル
ヘレン(そんな事言っても、そういうのは向こうが用意してくれる者だとばっかり…)グルグルグル
ヴィクター(全く!君はもうちょっとしっかりしないとダメだ!)グルグルグル
ヘレン(キャー!どうしましょうどうしましょう)グルグルグル

小萌「その様子だと寮に申請してなかったみたいですね…」
白井「うちの寮に一時的に…いやでも他の学校の生徒ですしなによりあの寮監が」


┣"┣"┣"┣"┣" 寮監「何?聞こえんな?」┣"┣"┣"┣"┣"┣"


―どうあがいても、絶望

白井「だああああどうやっても無理ですのおおおお!!!」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 20:27:23.67 ID:cbt8qjk+o
小萌「うーん…」

小萌「よし!それなら家で暮らすですよ!」クリクリ

ヘレン(え?)
ヴィクター(はあ?)

小萌「生徒が困っていたら助けるのが教師なんですよ?」クリクリ
ヘレン[そういうわけにも行きません。あんまり迷惑をおかけするのも…]ションボリ

ヴィクター((この教師…))

小萌「違いますよ高原ちゃん、私がしたいからするのです。まあ趣味みたいなものですよー」クリクリ
小萌「それに、家にはもう迷子の子猫ちゃんが一人いるから、遠慮する事なんてないのです。暮らすなら大勢の方がいいのですよ」クリクリ
小萌「まあどっちにしろ、寮の申請が通るのは一ヶ月後ですし、スキャンの結果がでてからですから、もうちょっと後になりますねー。だから、どうしてもっていうなら、それまでいるのもありですよフフフ」クリクリ

ヘレン(…)
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 20:30:27.36 ID:cbt8qjk+o
彼女は考えていた。
このまま世話になっていいのかどうか。

口の無いヘレンケラー状態である彼女が、周りの助け無しで生きていくのはほぼ不可能である。

しかし、一人と一匹で暮らせない事も、ないっちゃあない。

だからこそ、オジサマに恩返しをするために、この訳の分からない都市に来たのではないか。

だが、彼女はたくさんの人の優しさや善意を受けた上で今の”幸福”を手に入れている。彼女はその優しさに感謝し、その人に感謝している。

その善意を無駄にすることは、彼女自身が許さないのだ。
かつて、全身火傷を負って死のうとした少年に伝えた事でもある。

だからこそ

ヘレン[よろしくおねがいします]

彼女はこの降参した。
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/09(月) 20:33:26.54 ID:cbt8qjk+o
小萌「それじゃあ家に行きますよ!」

白井「月詠先生」
白井が呼び止める

小萌「ほえ?」

白井「まだ案内が終わってませんので…」
小萌「おおうこれは失礼したのですよ…では私の家はここにあるので、申し訳ないのですかつれてきて欲しいのですよ。」
そういうと小萌はささっと住所を書いた紙を白井に渡した。

白井「ここの近くですのね。わかりました、必ずお届けいたしますの。」
小萌「それじゃあ子猫ちゃん二人で友情を深めるですよー!」フリフリ

白井「それじゃあヘレンさん、宿も決まったところで…」
ギョッ

白井は思わず息を飲んだ。

ボロボロボロ

ヘレンが大粒の涙を流していたのである。

白井「ど、どうかなさいましたの!?」
ヘレン[いえ、とても優しい人だなって]
ヴィクター(泣く程の事かねぇ…)
白井(そこまでですの!?)「それはよかったですの。あの方は教師の鑑ですから。」クリクリ

ヘレン グシグシ

白井「では次はスーパーやら公園やらそういった感じのところを案内しますのよ」クリクリ
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/09(月) 20:35:26.08 ID:cbt8qjk+o
と、今日はこれで終わりです

い、一日目が終わらねえ…
一応次の予定は明日の夜ですん。
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/09(月) 20:39:59.00 ID:ZW+MoWjDo

ヘレンマジ天使
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 22:09:46.20 ID:6DhtgBtDO
ここでヘレンさんに会えるとは思わなかった…



…あ、冥土帰し絡みでふらn
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/10(火) 01:55:16.76 ID:DuBGwzjeo
ふらんさんが出たら上条さんが偉いことになりそうだwwww
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 15:23:52.78 ID:DSgX3cvW0
ふらんもやりたいんだよなあ…沖田と妹達絡ませたい。

今日はバイトがあるんで更新は11時くらいです。
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:06:12.49 ID:DSgX3cvWo
どうも>>1です。
それでは投下します
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:07:09.64 ID:DSgX3cvWo
テレポーテーションを使った彼女の道案内は、通常の人間には完全に意味が無い。
しかし、この場合、位置関係を覚える分には有効であった。点字の地図の場所を彼女が指し示しヘレンに説明する…
ヘレンは元々そういったことを覚えるのは得意であるため、特徴や施設の用途などをヴィクターの感想も交えてしっかりと頭に叩き込んでいった。

白井「まあこんなところですかね。意外に早く終わりましたの。あら…メールが」

ヘレン(はあ…なんだか変わった街ねヴィクター)

ヴィクター(そりゃそうだろ、外とは科学力が違うんだ。それにしても本当にそこら中学生だらけだなあ。何人か同じ顔の子がいるように見えるよ。)

ヘレン(あなたは犬だから、人間の見分けがつきにくいのよ。)

ヴィクター(まあ、犬だからね)

白井「ヘレンさん、ちょっとよろしくて?」トントン

ヘレン「?」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:10:25.78 ID:DSgX3cvWo
白井「今、本部からの連絡でヘレンさんに点字パッドとやらが支給されるそうですの。」クリクリ

ヘレン[点字ぱっど?]

白井「なんでも、点字の地図やらの機能を備えた端末ということで、音声をそのまま点字にできるとか…とりあえず月詠先生のお宅に送らせましたわ。」クリクリ

ヘレン[なんだかすごいですね。]

白井「学園都市製ですので、品質はお墨付きと言ったところですの。」クリクリ


「あっ!白井さん!」

不意に声がする。聞いた事のある声だ。そう、いつも聞いている声。
故に白井は、振り向きながら名前を呼ぶ。

白井「初春ですの?」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:14:26.89 ID:DSgX3cvWo
そこには数時間前に別れた万年花畑牧場初春飾利とその友人、佐天涙子が立っていた

初春「どうしたんですかこんなところでー、っとそちらの人は?」

佐天「うわあすっごい可愛い」(わんこ…モフりたい…)

白井「今回私が案内する事になった高原ヘレンさんですの」

初春「お人形さんみたいですねー」

佐天「どうもー、私、佐天涙子っていいまーす!柵川中学の2年生でーす!」ビシイ

ヴィクター(おいヘレン、話しかけられてるぞ。なんか白井の知り合いみたいだ)

ヘレン(白井さんのお友達?どんな人かな)
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:17:10.57 ID:DSgX3cvWo
ヘレンは、人の気配を探るようにキョロキョロと辺りを見回す。

佐天「あ、あれ?」

白井「…ヘレンさんは目が見えませんの。この子は盲導犬ですのよ?見ればわかるでしょう二人とも…」

初春「はー身体が不自由ってこういうことだったんですねー。私は初春飾利です。」

しかし、反応がない

うーん聞こえてないのかな?
ん?え…つまりこれって…

初春「白井さん、ヘレンさんって…」


白井「そうですの、ヘレンさんは耳も聞こえませんの。あと、しゃべる事もできませんの」

初春佐天「………え?」

初春佐天に電流走る
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:21:42.10 ID:DSgX3cvWo
予想はしていてもこんな太陽のような笑顔を振りまく少女が、
目も見えず耳も聞こえずしゃべる事も出来ないという現実を突きつけられるのはかなりショックだった。

白井「意思疎通はできますのよ?彼女の手に文字を書けば楽勝ですの。」”かのじょたちふたりはわたくしのゆうじんですの”クルクル

初春「あっ…そうなんですか…。でもなんだか可哀想ですね…三重苦だなんて…。」

白井がぴくりとする。

佐天「しかし見れば見る程嫌になる位美少女だね…」

初春「こんなかわいいのにあんまりですよぉ…」

白井「…」

初春「いくらなんでも…」

白井「初春」

白井が強い声で呼びかける
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:25:08.55 ID:DSgX3cvWo
初春「ひぇっ?」

白井「確かに彼女は、見えず聞こえずしゃべる事も出来ませんの。
   しかし、彼女はそれを受け入れていますの。だから不便であっても決して彼女は不幸ではありませんの。」

初春「えっ…あっ…」

ヴィクター(…)

白井「それに、彼女が障害を負った経緯は確かに可哀想と言えますの…でも、彼女が障害を負っているという事実は決して可哀想ではない、
   それは彼女が今行きている事を哀れむという事になりますの。」

ヴィクター(!)
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:28:16.01 ID:DSgX3cvWo
初春「……その…ごめんなさい…」

白井(ふ…正直超偽善ですの…私も最初は可哀想だと思いましたわ。
   でも彼女を見ていると、とても幸福そうで…それを可哀想だなんて思った自分を殴りたいですの…
   どうやら本当は私に怒る資格なんてなさそうですのね…)

ヴィクター((へえ…こいつ…))

白井「まあわかればよろしいですの!せっかくの出会いの時に下を向いていてはいけませんの!さあ早速自己紹介なさいな!」

初春「…はい!私は初春飾利って言います!白井さんと同じジャッジメントで…クリクリ」

ヘレン[初春さん、ですね。お会いできて嬉しいです。これからも仲良くして下さい]ニコニコ

佐天「私は初春の親友の佐天涙子!よろしくねっ!ヘレンちゃん!」クルクル

ヘレン[佐天さんは元気いっぱいなんですね、よろしくね]ニコニコ

ヘレン(わあなんだかみんないい人そうよヴィクター、ねえどんな人達なの?)

ヴィクター(ん?ああ、まずウイハルは頭に花が咲いてて…)
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:33:13.90 ID:DSgX3cvWo
佐天(自分を…受け入れる…か…)

コノワンチャンオオキイデスネ、

佐天(無能力者の私にも…同じ事が言えるのかな…)

ヴィクターサンデスノヨ、トッテモカシコイヨウデスノ、アナタヨリカシコクミエマスノ

佐天(能力が無くたって…私は私…)

ナッ!ヒドイデスシライサン!

佐天(…うん!私は佐天涙子!)

ホントウノコトヲイッタマデデスノ
キエエエエエ!!!

佐天(私になれるのは私だけなんだから!)
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:35:56.51 ID:DSgX3cvWo
白井「ハッ!そうですの!お姉様!お姉様はどこですの!」

佐天「御坂さんなら、なんか「あっ!アイツ!今日こそは」って言ったとおもったらビリビリしながらどっかにいっちゃいました」

白井「はあ…またあの類人猿ですのね…」

佐天「類人猿?男性!?彼氏ですか!?」

白井「違いますの!絶対にありえませんの!あってはなりませんのォォオオォォォオオオオオオオ!!!!!ビリバリビリーン

ヴィクター(やっぱり変な奴だ)

初春「佐天さんったら酷いんです私のタルトのフルーツを全部もっていった上に私の胸が小さいとか…」クリクリ

ヘレン[それは大変でしたね](明後日の方向)

佐天「あっ!初春なに変な事教えてんの!」

初春「変な事じゃないです!本当の事です!」

佐天「何を〜!そんな初春には…こうだッ!」


バッサァァァ…


初春「」

佐天「うむ!今日はピンクのパステルカラー!グゥ〜〜レイトォ!」

初春「あっ…うっ…あっ…さ、さてんさんのばかあああああああっ」ビー

ヴィクター(やれやれ、ヘレン、君はもう少し友人を選んだ方がいい気がするね。)
ヘレン(ヴィクターはいつも気にしすぎなのよ。みんな、いい人よ?)
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:38:46.64 ID:DSgX3cvWo
………………………………
…………………………
……………………
……………
………
初春「じゃあまた今度ね!ヘレンさん!」

佐天「まったねー!」

白井「そうそう初春、明日はやってもらう書類が結構ありますのよ?」

初春「ウッゴオ、白井さん今言わなくてもいいじゃないですかあ…」

白井「佐天さんもまた明日ですの。」

佐天「あれー?明日も遊ぶんですか?」

白井「あなたはどうせ支部に遊びにくるでしょう?」

バイバーイ

ヘレン フリフリ

白井「それではヘレンさん、月詠先生のお宅にお送りしますの。そろそろ暗くなりますし、テレポートいたしますの。」クリクリ

ヘレン[何から何までありがとうございます]

ヴィクター(うわあまたアレかあ…)

白井「では行きますのよ」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:41:29.32 ID:DSgX3cvWo

シュン

白井「‥‥‥‥ここでいいですのよね…これは……」

ヴィクター(うわあこれはすごいなあ…)

ヘレン(あらそんなに素敵なところなの?)

白井「これは…」

ヴィクター(なんというか…)

白ヴィ「ずいぶんと古風(?)ですの(だなあ)…」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:44:45.17 ID:DSgX3cvWo
ヘレン(和風のお屋敷?)

ヴィクター(いや、そうじゃなくて………うん…………)

白井「凄いアパートですの…学園都市内とはとても思えませんの…」

小萌「あっ!高原ちゃんこっちですよー!」

白井「月詠先生!…こ…これは…というかその手に持ってるのは…」

小萌「ここが私の家なのです!一服していたのですよ。ぷかー」

白井(凄い画ですの…どうみても幼女がどうみてもタバコですの…)

ヴィクター((世も末だなあ…あれ?でも大人だからいいのか?))

ヘレン キョロキョロ
   (ねえヴィクター、ちょっといい?)

ヴィクター(ん、なんだい?)

ヘレン(いや、ちょっとね)
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:47:35.65 ID:DSgX3cvWo
ヘレンは何を思ったのか、ヴィクターとアパートの門のところまでとことこと歩いていく。

白井「あっ!どこいきますの!?」

そして小萌の部屋の前までもう一度歩く

小萌「戻ってきましたよ?」

ヘレン(ここが、今日から住むところ…)

ヴィクター(まあ少しの間だけだけどね)

ヘレン(住むんだから一緒よ、一緒。最初が肝心なの。最初がね。)
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/10(火) 23:52:04.57 ID:DSgX3cvWo

白井「それでは仕事は完了ということで、私は帰って報告しなければなりませんので、そろそろ失礼いたしますの。」クルクル

小萌「門限はしっかり守るのですよ!」

白井「ままままままままま守りますのまままままままままま守らないとこっここここここここ殺されてしまいますのののののの」ガクガクガクガク

ヘレン[今日は、ありがとうございました。とっても楽しかったです。またお会いしましょう]ニコニコ

白井「私ジャッジメントですので、そのうち嫌でもお見かけしますのよ。一応私が勤める支部の連絡先をお渡ししますの」クリクリ

ギュッ

白井「!」

ヘレン「ペカーッ」アクシュ

白井(うっ!忘れてましたのこの笑顔の破壊力っ!)「つ、次は普通に遊んでみたいですの。それでは失礼しますのっ!」シュン

ヘレン フリフリ

小萌「うーん青春ですねえ…私は何年前…何年前だろう…フッ…それじゃあ高原ちゃん、我が家へようこそなのですよ!」

ガチャ

「こもえ!もうお腹ペコペコなんだよ!」
「ちょっとは我慢しなさいよ。ってあれ?その子誰?」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/10(火) 23:57:50.31 ID:DSgX3cvWo
以上、今日の分でした。
明日でやっと一日目が終わります。

初春には可哀想ですがちょっと損な役を被ってもらいました。
まあ普通はこういう反応すると思いますけどね。

あと、ヘレンの能力(とりあえず飛行能力だけ)の読み方なんですが、いくつか候補があって、アンケートを採りたいと思います。
1、普通に"アンチグラヴィティ"。
2、荒木式に"ホッピポッラ"。由来は最近アホみたいに聴いてる曲。
3、その他
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/11(水) 00:02:18.22 ID:VRZxC3yoo


ヘレンは本当に癒されるなぁ
飛行能力については好きなようにやればいいとおもうけど1で
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 00:02:27.44 ID:HDkZyCNIo

原作タイトルから「ESP」がいいんだけど、難しいだろうな。
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/11(水) 00:30:49.51 ID:Q1uTmiSAO
3で読みは逃れられぬはずの楔より解き放たれし者ですねわかります
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/11(水) 20:49:01.26 ID:lnFNrx/h0
ホッピポッラ不評過ぎワロタ

>>62
どこか抜けてる感じがすごくいい

>>63
タイトルからとるのもいいですね…

>>64
まさかの魔術サイド

10時くらいから投下するのである。
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/11(水) 21:42:03.36 ID:VRZxC3yoo
禁書能力って漢字四文字だからなぁ
漢字四文字でカタカナ読みといえばエピGを思い出す

待機
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:04:17.55 ID:lnFNrx/h0
続き書いてたら時間きてたー

それでは投下します
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:06:40.42 ID:lnFNrx/ho
小萌「おやおや結標ちゃん、ボケが来るにはまだ早いですよ?さっき言った今日から一緒に暮らす子なのです!」

結標「へえ…この子が…」

ヴィクター(うお、髪が真っ赤っかだ…本当に日本人か?それにジャージか…この街ではジャージが流行ってるのか?
      昼間の先生といい、途中でピンクのジャージの子も見かけたし…それでこっちは…シスター?)

彼女の場合室内でジャージを着ているだけで、外に出るときは我々には大変ありがたい服装になるのだが。
その長い赤毛を後ろで二つに結ぶ少女、結標淡希はヘレンをまじまじと見つめる。

結標(この外見…外国人かしら…?)

小萌「紹介しますよ、この子は高原ヘレンちゃんと言うのです!こっちのワンちゃんはヴィクターちゃんなのですよ!」

結標「ちょっと小萌、この子目も耳も口も利かないんでしょ?どうやって自己紹介するのよ」ヒソヒソ

小萌「手に文字を書けばいいのですよ〜」

結標「なるほどね、私は結標淡希よ、よろしくね。」クリクリ

ヘレン[私の名前は高原ヘレンです。これからよろしくおねがいします。]ニコニコ
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:10:27.73 ID:lnFNrx/ho
小萌「…ところでどうしてインデックスちゃんはここに?」

イン「やっと出番なんだよ。んっとね、とうまったらまた女の子を助けて入院したんだよ…だからここに来たんだよ。」

小萌「ううーまたですか上条ちゃん。明日は高原ちゃんの初登校日なのに、紹介できないじゃないですか。」

イン「えっと、心配は無いかも。今日一晩泊まるだけで、明日はそのまま学校に行けるって先生が言ってたんだよ!」

小萌「それでも上条ちゃんにはもうちょっと自分をいたわって欲しいのです…」

そうこぼす小萌の表情は本当に心配そうだった

結標「小萌は本当に生徒思いなのね、ほらインデックス、自己紹介しないと」

イン「はじめまして!わたしの名前はインデックスっていうんだよ!」クルクル

ヘレン(…!……)[よろしくね]ペカッ
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:14:48.38 ID:lnFNrx/ho
小萌「そうそう、高原ちゃんの部屋はこっちのほうで、結標ちゃんと同じ部屋なのです。
   庭に直結してるから、ヴィクターちゃんものんびりできますよー。」

実は、この超お人好し教師はヘレンを住まわせるために大家に頭を下げて一階の少し大きめのところに部屋を変えてもらっていたのだ。
まあ元々このオンボロアパートにはそれほど人もいないため大家は「え、別にいいですよ」となんか軽い感じでOKし、
家具類を結標が一瞬で移動させてものの数分で引っ越しは完了したのである。
あと庭はきっとひだまり荘の庭みたいな感じだ。

結標「ところで小萌、なんか小包が届いてたわよ?」

小萌「?なんなんですかねー…バリバリ…!これは高原ちゃんが楽々暮らせる便利グッズなのですよ!」

結標「へえ?うーんなんとかPadみたいな感じね、画面のところにこれは…液晶ではなさそうね」

小萌「何何…視覚障害者用点字端末”ヘレンケラーの手”?…あとこれは…iPh○neですか?これも画面のところが変な感じで…ははん点字携帯電話みたいなものですね。」

イン「食べ物はないのかな?」

結標「ちょっとは我慢しなさいよ。我慢すれば、もっと美味しく食べられるわよ?」

イン「うーんそれは一理あるかも!我慢するんだよ!だから早くご飯の準備をするんだよ!」

結標「まるで成長していない…」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:19:03.80 ID:lnFNrx/ho
インデックスが二歩進んで三歩くらい下がっている間に、小萌はヘレンに軽く機器の説明をする。

小萌「後は説明書を読むといいのですよ」クリクリ

ヘレン(わあ、ヴィクターなんだかすごい機械よ?それに点字の携帯電話なんて向こうには無かったわ。)

ヴィクター(あまり機械に頼るのもどうかと思うけどね。)

ヘレン(私も点字スケーラーで話すよりも、手で話す方が好きよ。まあ文字が多い時はスケーラーの方がいいけどね。)

ヴィクター(まあ携帯はよかったじゃないか。メールとかできるんだろ?)

ヘレン(なんで貴方そういうこと知ってるの…後でオジサマに今日のこと教えなくっちゃ!)
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:24:22.00 ID:lnFNrx/ho
結標「そうだ、さっき貴方の荷物がきて、それも隣の部屋に置いておいたからね」クリクリ

ヘレン[わあ、ありがとうございます]ニコニコ

小萌「とりあえず、ヘレンちゃんは部屋でゆっくりしてくださいね、その間にご飯つくって置くから楽しみにしているですよ!」クリクリ

ヘレン「ニコッ」 トコトコ

イン「やったー!やっとご飯なんだよ!」

小萌「今日はお鍋なのですよ!」

……
……

ヘレン(ふう、なんだか疲れちゃった。ヴィクター、新しいお部屋はどんな感じ?)

ヴィクター(そうだねえ、まあ…和風で極めてシンプル。長方形だね。ここから左に5歩行くと縁側に繋がる窓があるよ。)

ヘレン(あら、私には丁度いいんじゃない?それに、ルームシェアっていうのかしら?こういうの初めてだからワクワクするわ。)

ヴィクター(まあ君が楽しいならいいけどね…)

ヘレン(ご飯までの間、オジサマに連絡を入れたいわ。さっそく使ってみましょう。えっとこれが電源ボタンで…)

((そういえばインデックスちゃんからほんの少し悪意の痕みたいなのを感じたけれど…今は無いみたいだし…まあ大丈夫よね))
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:30:01.25 ID:lnFNrx/ho
ヘレンはいろいろな事をメールに綴った。学園都市の雰囲気、案内してくれた白井のこと、その友人の初春や佐天、そして彼女達と仲良くなった事、メールを数回に分けなければならない程たくさんの事を書いた。

…そういえば小栗ちゃん達はどうしているだろうか。

ここに来る前の親友達の事を思い出す。

小栗ちゃん、別れ際に物凄い泣いてたっけ。私も泣いちゃったなあ。

間宮さんや御堂さん、八津さんにお隣の三井さんも今頃どうしてるのかなあ。

昨日の今日なのに、やっぱりちょっと寂しいかも…。

でも、私が元気でいなきゃ意味ないものね。頑張らなくっちゃ!
 
彼女はメールを打ちながら様々な思いを巡らせる。
その顔は優しい優しい微笑みを讃えていた。
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:36:11.47 ID:lnFNrx/ho
小萌「高原ちゃん!ご飯できたのですよー!」コンコン

ヴィクター(おいヘレン、メシだってよ。)

ああ、メール打ってたらすぐね、オジサマ、それにお父さん、私はちゃんっとやっていますよ!

ヘレン(どんな料理か楽しみ!)

ヴィクター(さっき鍋だって言ってたじゃないか。)

ヘレン(ヴィクター、そこは空気を読むのよ。)
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:40:48.52 ID:lnFNrx/ho
イン「おっにくー!おっにくー!おにくなんだよー!」

結標「今日の主役はヘレンなんだから、自重しなさいよ、敬虔なシスターさん。」

イン「うっ…ぜ、善処するんだよ…」

小萌「今日は沢山買ってきたのでじゃんじゃん食べるですよ!最後はおじやで〆るのです!」

イン「わーい!」

ヘレンは状況を把握してるのかしていないのか、相変わらずニコニコとしている。

小萌「それじゃあ手を合わせて…」

 「「「[いっただっきまーす!]」」」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:45:19.01 ID:lnFNrx/ho
イン ムッシャアアアアアアバクバクバク

結標「やっぱり小萌の料理はおいしいわ。」モグモグ

小萌「もっと褒めるのですよー。高原ちゃんはどうですか?」

ヘレン[とても美味しいです]

イン「ハムッ!ハムハフッ!」

結標「まるで人間火力発電所ね…」

ヘレン(オジサマのも美味しいけど、小萌先生のも美味しいわ。ヴィクター、あなたも食べる?)モクモク

ヴィクター(冗談じゃない!ネギとか入ってるじゃないか、そんなの食べられないよ。)

ヘレン(勿体ないわ。)モクモク

ヴィクター(それより僕はこっちの学園都市謹製ドッグフードの方が好きだね。とても素晴らしいよ。ヘレン、君も食べてみるかい?)

ヘレン(遠慮しておくわ…。)
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:48:22.88 ID:lnFNrx/ho
…………
………
イン「くはー!腹八分目で丁度いいんだよ!」

結標「あれだけ食べて八分目だなんて、太るわよ。」ハァ…

ヘレン[とてもおいしかったです。おなかがいっぱいになりました。]ケフ

小萌「それはよかったのですよ。」ゴッキュゴッキュプハー

小萌の手元には既に5本の空き缶が転がっている

結標「小萌は飲み過ぎよ。」

小萌「ふふん、これはノンアルコールビール…なのですよ結標ちゃん」フッフッフッ

結標「どっちにしてもそんなに美味しいとは思わないわよ。だって苦いじゃない。」

小萌「ハァ…インデックスちゃんはともかくとして、結標ちゃんもまだまだおこちゃまですね…」

結標「小萌に言われると釈然としないものがあるわ…」

小萌「今日はすぐお風呂に入るつもりだったからこれを飲んでるのです。ちゃんとしたのはお風呂に入ってからのみますよ。」カラーン

結標「結局飲むのかよ!」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:49:33.98 ID:lnFNrx/ho
…………
………
イン「くはー!腹八分目で丁度いいんだよ!」

結標「あれだけ食べて八分目だなんて、太るわよ。」ハァ…

ヘレン[とてもおいしかったです。おなかがいっぱいになりました。]ケフ

小萌「それはよかったのですよ。」ゴッキュゴッキュプハー

小萌の手元には既に5本の空き缶が転がっている

結標「小萌は飲み過ぎよ。」

小萌「ふふん、これはノンアルコールビール…なのですよ結標ちゃん」フッフッフッ

結標「どっちにしてもそんなに美味しいとは思わないわよ。だって苦いじゃない。」

小萌「ハァ…インデックスちゃんはともかくとして、結標ちゃんもまだまだおこちゃまですね…」

結標「小萌に言われると釈然としないものがあるわ…」

小萌「今日はすぐお風呂に入るつもりだったからこれを飲んでるのです。ちゃんとしたのはお風呂に入ってからのみますよ。」カラーン

結標「結局飲むのかよ!」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:50:13.10 ID:lnFNrx/ho
ドゥオオオオ二重ごめんなさい
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:51:45.73 ID:lnFNrx/ho
小萌「高原ちゃん、というわけでお先にお湯をもらうのですよ。というかこの家では最初にお湯をもらうのは私なのです。」クリクリ

ヘレン[わかりました。]

イン「そんなに一番が好きなのかな?」

小萌「フッ…インデックスちゃんはわかってないですね…」

バサアッ
 

   小萌「いくらアタシでも、長渕と一番風呂だけは譲れねえってな…」



小萌「まあおこちゃまには一番風呂でサザンを歌う風情ってやつはわからないのですよー」スタスタ

イン「い、今のはなんだったのかな…」

結標「さ、さあ…」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:54:52.41 ID:lnFNrx/ho

 ―シャアア…フンフンフーン…ヘイ!夢をぉ〜乗せてぇ〜〜〜走るゥ〜〜〜〜きシャとぉ〜〜〜〜

結標「ふふ…小萌機嫌がいいみたいね。貴方と暮らすのがそんなにうれしいのかしらね」クリクリ

ヘレン[そうなんですか?]

結標「小萌は本当に世話焼きというか、優しすぎると言うか。私が住まわせてもらってるのも殆ど趣味だなんて言っちゃってね。」クリクリ

 ―明日ぁ〜〜〜〜へのぉおおお〜〜〜ン旅ィ〜てれててんててんてんて

ヘレン[私も似たような事を言われました。]テヘヘ

イン「小萌はとってもいい人なんだよ。ご飯もくれるし!」クリクリ

ヘレン[今日会った人達は、本当に皆さんいい人です。来る前は少し不安だったんですけど…それもいらない心配だったみたいです。]ニコニコ

イン「ヘレンはきっと強い人だから大丈夫なんだよ。私はシスターだから、何かあったら相談するといいんだよ!」クルクル

ヘレン「ニコニコ」ナデナデ

結標(…こんな子と、私なんかが一緒に暮らしていいのかしら。)

 ―通りぃ〜〜〜過ぎるゥ〜〜〜街のォーーーーー色ォ〜〜〜 思い出のぉ〜〜〜日々ぃ〜〜〜〜ohh〜〜〜チャプチャプ

結標「ねえ、前にいたところのこと教えてよ!」クルクル

イン「わたしも興味あるんだよ!」

ヘレン[私が住んでたのは丘の上にある家で、そこにオジサマとヴィクターと私の三人で住んでて…]



小萌「でぃでぃでぃーでぃでぃっでぃーohマァーイ、Ohヤアー!れっとみーらんふぉーとぅでぇーい!ふんふーん。
   ふふふ…みんなに新しい友達が増えるのですよ…みんないい子だから、きっと高原ちゃんも気に入るのです!」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:57:00.32 ID:lnFNrx/ho
…………
………
……

ヘレン(ふう、さっぱりした)ホカホカ

ヴィクター(早速なかなか馴染んでるじゃないか)

ヘレン(小萌先生や、結標さんがとてもいい人だからよ。)

ヴィクター(まああの先生、見た目はアレだけど。なかなかの先生みたいだからな。)

ヘレン(あなたが他人を褒めるなんて、珍しいじゃないの。)








イン(ハッ!なんだかまた忘れられてる気がするんだよ!)

小萌「ゴキュゴキュ…ぷっはあぁぁあああ!えへへへえ…インの字よぉ…だからさぁ、きいてんのぉ?ですかぁ?そりゃあ仲良くするのはいい事だけんどォ……
   上条たんはぁ…そりゃあいい事だけどぉ、ンっ…女の子といちゃいちゃしすぎですなんだおぉ」ダンッ!!!!
イン「う、うん、私もそう思うんだよ…」(この話今日5回目で、総計152回目なんだよ…)
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 22:59:22.11 ID:lnFNrx/ho
モットコッチコイヨォ コモエノミスギナンダヨ アッタシハヨッテナンカネェンデスヨ カンゼンニヨッパライナンダヨ
ヴィクター(それより明日は学校なんだろ?準備はしたのかい?)

ヘレン(ちゃんとしたわよ。教科書とかは向こうで貰うから、筆記用具と…ああ明日病院にも行かなくちゃいけないんだ。書類もいくつか持っていかなくちゃ行けないみたいね。)

ヴィクター(どれかわかるのかい?)

ヘレン(わかるわけないじゃないの。あとで結標さんに手伝ってもらわなきゃ…)

ヴィクター(端っこに点字を打っておくとかしておくと、いいんじゃないかな?)

ヘレン(なるほどねー。やっぱり貴方は頼りになるわ。)

ヴィクター(まあね)フフン
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 23:02:34.18 ID:lnFNrx/ho
ガチャ
結標「あーさっぱりした。んっ…くーっ!あら?書類なんか広げてどうしたの?」チョイチョイ

ヘレン[すいません結標さん、○○っていう書類と××っていう書類を探して欲しいんですけど…]

結標「ん、いいわよ。えーっと、これとこれね。…」ピラッ(ふーん…誕生日…へえ…ヘレン・高原・ラ=グィードっていうのね…なんか強そう…)

ヘレン フカブカ

結標「いいのいいの、私たちこれから一緒に暮らすんだから。家族でしょ?遠慮する事はないのよ。」クルクル

ヘレン パアッ!ガバッ!

結標「きゃあっ!ちょ…ちょっと!急に抱きつかないでよ!びっくりするじゃない!///」


ガラッ
イン「や、やっと…寝たん…だよ…」

ヴィクター(ものすごいやつれている…一体この短時間で何が…)

結標「ん、ちょっと小萌を布団に放り込んでくるね。」クルクル

イン「私…やったんだよ…へへへ…勝っ…たん…だよ…」ガクッ

\イ、インデックスーッ!!!/

夜の空に、少女の叫び声が木霊する。
ヘレンはそんな事は知らずに、明日への期待とまた出てきてしまった不安で胸を一杯にしていた。
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 23:05:51.66 ID:lnFNrx/ho
同じ空の下、丘の上の静かな家
その一室で一人の男性が空を見ながら酒を飲んでいた。
机の上にはモンブランや焼売、鯖寿司などが並んでいる。
そして、ウイスキーのグラスがもう一つ。


「兄貴、ヘレンはだいぶ大人になったよ。

 まさか、恩返しがしたいだなんてね、思ってもいなかったよ。

 僕は見返りのために育ててたんじゃないんだけどね。

 それでも嬉しかったよ。あんな立派に育って。」

カラン

「まあ、ちょっと寂しくもあり嬉しくもあり…って所だろうね。

 ヴィクターも立派な犬になった。信じられるかい?あの子犬がだぜ。

 フフッ…まあいつか、独立したがるとは思っていたけどね。思ってたよりも早かったってだけかな。」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 23:07:17.64 ID:lnFNrx/ho
 
サラララ…

「本当に強い子に育ってくれたよ。

 だけど、これから彼女はいくつもの困難に直面するだろう

 ヘレンの事だ…ニコニコして、受け入れて、乗り越えていくんじゃないかな

   まあでも、その時はさ、そっちからも支えてやってくれよ。



         なあ、兄貴…」


87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/11(水) 23:09:38.65 ID:lnFNrx/ho
というわけでやっと一日目が終わりました。

やっと学校へ行かせられる…
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/11(水) 23:11:33.29 ID:lnFNrx/ho
あ、あと今回は小萌が思いっきりサザン歌ってますが、
ちょっとしたところに苺ましまろ的に音楽ネタをちょいちょい織り込んでいこうと思いますので良かったら探してみて下さい。

しかし小萌サザン似合うな…
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/11(水) 23:12:51.07 ID:VRZxC3yoo


いいなぁ
ヘレンのお陰ですごい平和で癒される
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:15:33.57 ID:Q7DHBsaSo
それじゃあ投下しますゥ
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:16:24.26 ID:Q7DHBsaSo
ヘレン(ねえ、ヴィクター、スカーフ曲がってない?)

ヴィクター(ちゃんと真っすぐだよ。)

 <今日はビッグニュースがあるのですよー!
  おお?ざわざわ…

ヘレン(ねえヴィクター、変なところとかないかな?)

 <なんと転校生の子が来ているのですー!
  おおー!パチパチパチ

ヴィクター(いや、いいんじゃないか?)

  センセー!転校生は男?それとも女の子?
 <ふふ…それはですね…
  ざわ…ざわ…
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:19:52.99 ID:Q7DHBsaSo
ヘレン(ねえヴィクター、)

 <おめでとう野郎共!そして残念でした子猫ちゃん達!女の子なのですよ!
  \ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!/

ヴィクター(緊張し過ぎだ。もうちょっとリラックスするといい。手のひらに人って書いてそれを食べるといいんだってさ。)

 <そのまえに一つお願いがあります。彼女はちょっと特別な子ですが、皆さんちゃんと友達になってあげて欲しいのですよ。
 はーい!

ヘレン(ん…ゴクンこれでいいかな?)

ガラッ
小萌「さあ高原ちゃん!来るですよ!」クイクイ

ヴィクター(ああ、)




ヴィクター(バッチリ迷信だよ。)
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:22:08.74 ID:Q7DHBsaSo
…………
………
……
少し前、とある病院の一室、
そのベッドの上でツンツン頭の少年が眠りこけていた。

「zzz…」

「起きて下さい、遅刻しますよと、ミサカはまるで新妻になった気分で上条当麻を起こします。」

上条「んあ…あれ…ああ、御坂妹か。おはよう…。」グシグシ

御坂妹「おはようございます、あなた、ごはんにする?お風呂にする?それともわ・た・し?とミサカは憧れのセリフを口にしてみます。」

上条「いや、朝飯はコンビニでパンでも買うよ。ていうかその台詞は帰宅した時に言うものだと思うのですが…」

御坂妹「おやこれは失礼しましたとミサカは焦る気持ちから生じた自分のミスを恥じてみます。」

上条「んんーっ、上条さんは久々に学校に間に合う時間に起きましたよ…。ありがとな、御坂妹。」

御坂妹「当然。患者の健康管理はナースの基本スキルですと、ミサカは自分も知らない誰かの真似をしてみます。ふふ…これは面白い…知らない人の真似…ふふ…」

上条「今から出発すれば、余裕で間に合うな。まあなんか起きても大丈夫だろう。」

そう言ってツンツン頭の少年、上条当麻は当然のようにベッドの下から制服を取り出す。
この病室はほぼ上条当麻専用病室と化しているため、制服や着替えなどの彼の私物の一部が常備されているのだ。
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:25:36.41 ID:Q7DHBsaSo
上条「…」

御坂妹「どうしたのですか?着替えないと学校に遅れてしまいますよとミサカは忠告します。」

上条「いや着替えたいので出て行って欲しいのですが…」

御坂妹「おやこれは失礼しました。まあ別にミサカとしては構わないのですがとミサカは大胆にもカミングアウトします。キャー」

上条「いやいや女の子の前で堂々と着替える程上条さんはデリカシーがないわけではないのですよ」

御坂妹「まあ、ミサカはレディーですのでそこまではしたない事はしませんとミサカは部屋を出て行きます。」

上条「ん、ありがとな」

ガララ、ガラララ ピタン

上条「せっかく早く起こしてくれたんだし、さっさと着替えますかねっと。」ヌギヌギ

ガラッ

御坂妹「そうです、忘れてました。替えの下着ですとミサカはギリギリのところで思い出します。」

上条「」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:28:12.35 ID:Q7DHBsaSo
御坂妹「オウ兄ちゃん、いい身体してんじゃねえかとミサカはちょっと変なキャラで攻めてみます。」

上条「だああああああああっ!!!!入ってくるなあああああっ!!!!
   ていうかギリギリじゃねーよ!!!!完全にアウトですよ!!!!上条さん今トランクス一枚ですよ!?」

御坂妹「では洗濯しますのでそのトランクスをこちらに渡して下さいとミサカは冷静な判断を下します。」

上条「冷静なのにその判断出ちゃう!?ああもうとにかくそれは置いてって!下着は自分で洗うから!」グイグイ

御坂妹「ああっ…ミサカのパーフェクトな作戦が、ミサカはまだ…」

ガラピシャッ!!!

上条「ああもう朝から不幸だああああああっ!!!!」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:31:14.47 ID:Q7DHBsaSo
不幸のバーゲンセール事上条当麻のアンラッキーっぷりは今日も絶好調であった。
病院から学校に行く途中全てのコンビニでパンの納入が済んでおらずパンはゼロ。
今日は完全にパン気分だった彼が意地でもパンを食べようとした結果、全く朝食が食べられなかったのである。

上条「うう腹減った…でも無駄な支出が無かったし、何より普通の時間に来れただけまだ幸福だ…」

ガラッ

どういうことだ、彼が扉を開けた瞬間教室の空気が凍り付いた。

上条(え…なんでみんな上条さんの方を見てかたまってるんでせう…?)

青ピ「な…な…な…」

吹寄「き…貴様…」

上条 ビクッ「えっ!?まだワタクシ何もしてませんけど…?」

土御門「にゃ、にゃーっ!有り得ないにゃーっ!カミやんがこんな早い時間に来るなんて!きっと明日の天気は超電磁砲にゃー!」

吹寄「貴様っ!一体どんな不正を使った!」

姫神「ありえん(笑)」

上条「何もしてねーよ!ただちょっと入院してたから、看護婦さんに早く起こしてもらっただけだ!」

青ピ「何やそれ!完全に不正やないか!美人の看護婦さんに朝起こしてもらうなんてカミやん人間の所業やないで!」

男達「そうだー!ずりーぞ!」「俺なんかなあ…俺なんかなあ…!」「人生は女ばかりじゃない。」「え?」

ギャーギャー
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:33:34.84 ID:Q7DHBsaSo

上条「…ってわけ(パンツの件)で、朝から早速大変だったんだよなー。」

土御門「ふーん、shit!」

上条「!?」

青ピ「それのどこが大変やねん。ご褒美やでご褒美。」

上条「はいはい変態乙。」

青ピ「ぶっとばすぞ。」

上条「なんか扱い酷くねえ!?」

ガラララッ

小萌「はーい皆さんおはようございまーす!あっ!上条ちゃんちゃんと来てますね、先生は嬉しいのですよー。」

青ピ「先生!僕もちゃんと来てるで!褒めてーな!」

小萌「はいはい、じゃあ出席とりますからさっさと座りやがるのですよー。」

ザザザザザザ

小萌「それじゃあまず阿井ちゃーん、」
\ハーイ/
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:36:24.80 ID:Q7DHBsaSo
小萌「うん、久しぶりにちゃんと全員そろってますね!」チラッ

上条「うっ…!?いや、俺の場合はちゃんとした理由が…!」

小萌「言い訳は男らしくないですよ上条ちゃん。さて今日はみんなにビッグニュースがあるのです!」

ざわっ…

小萌「なんとななんと、転校生の子が来ているのですー!」

おおー!

姫神「また私のキャラが。薄く。薄くなっていく。」

青ピ「センセー!転校生は男?それとも女の子?」ビシィ!

小萌「ふふふ……おめでとう野郎共!そして残念でした子猫ちゃん達!女の子なのですよ!」

\ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!/

姫神「転校生の女の子なら。ここにも。」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:39:42.34 ID:Q7DHBsaSo
小萌「そのまえに一つお願いがあります。彼女はちょっと特別な子ですが、皆さんちゃんと友達になってあげて欲しいのですよ。」

はーい!

姫神「しかも。何やらキャラが強そうな予感。もうだめだ。」

青ピ「いやーカミやん。どんな子なんやろうな!かわいいとええな!」

上条「どんな子だっていいじゃねーか。どんな子だって仲良くしてやるのが当然だろ?」キリリ

土御門「にゃー、流石天然ジゴロは言う事が違うぜよ。」

上条「は?何の事?」

青ピ「くっそお…」

ガララ

うお…
ざわ…ざわ…
教室がざわめく。
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:42:42.94 ID:Q7DHBsaSo
「い、犬?」「真っ黒…」

そう、理由は大きな黒い犬が、教室に入ってきたからである。
そして後に続くは人形のような少

青ピ「きったああああああああああああああああああああ!!!!!」ガッターン

吹寄「五月蝿いぞ貴様!」(盲導犬…かしら?)

土御門「美少女にゃー。」(青髪の叫びに反応が無かったという事は…耳も聞こえないっぽいにゃー。)

「日本人っぽくないな。」「ハーフかしら。」「スケッチブック持ってるぜ。」「犬…モフりたい…。」ヒソヒソ

教室の生徒の間に様々な憶測が飛び交う。姫神は肩で息をしている。もう死にそうだ。

小萌「それじゃあ高原ちゃん、自己紹介をお願いするのですよ!」クリクリ

ヘレン[私の名前は、高原ヘレンです。どうぞよろしくお願いします。]カッチコッチ

ヴィクター(あの金髪なんか御堂に似てるなあ。あそこまでムキムキじゃないけど。)

小萌「高原ちゃんは見ての通り身体がちょっと不自由ですけどとってもいい子なので、仲良くしてあげて下さいね。」

<はーい!
パチパチパチパチ

ヘレン ニコニコ
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:45:26.37 ID:Q7DHBsaSo
小萌「そうそう、高原ちゃんはノートテイカーが必要なので、後ろの端っこの席に座ってもらいます。
   というわけで、端野ちゃんはこっちの席に移動して下さいね。」

端の席に座る事にかけては右に出る者のいない事で有名な端野積彦。
彼のアイデンティーが今、完全に崩壊した。
そしてここから彼の壮絶なノンストップハード席替えアクションストーリーが展開するのだが、それはまた別のお話。

青ピ(しかしこれはアレやで、お人好しのカミやんは多分ノートテイカーに躊躇無く立候補するんやろうな。)

土御門(そしていつもの手腕で易々とフラグを立てまくるに違いないにゃー。)

姫神(それだけは。ダメ。絶対。)
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:48:39.07 ID:Q7DHBsaSo
小萌「とりあえず今日ノートテイカーをする人を決めたいと思います。立候補してくれる人はいませんかね?」

上条「あ、j吹寄「はい、私がやります」

青ピ(おお!?)

小萌「そうですね、吹寄ちゃんは適任なのです。上条ちゃんは気持ちは嬉しいのですが、成績がちょっと…」

青土「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

上条「うっ…反論できない…」

小萌「まあノートテイカーはローテーションでいくので、したければそのうち上条ちゃんにも手伝ってもらうのですよ」

男達「もうダメだぁ…おしまいだぁ…」「止めろ!勝てるわけが無い!」「あいつは伝説のスーパーフラグ人なんだぞ!」「落とされる…みんな落とされる…」「神は死んだ…」

小萌「?なんだか皆今日テンションが変ですよ?春だからって気を抜いたいると蒼いコロンブスのすけすけみるみる卵弾丸ですからね。」

一体どんな拷問なのだろうか…
生徒達の怯え方からすると相当なものに違いない。
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:53:12.05 ID:Q7DHBsaSo
そうしてホームルームが終わると、やはりというかヘレンは質問につぐ質問、質問攻めにあった。
「ねーねー前はどんなところにいたの?」「大変じゃない?」「犬触っていい?」「お前そればっかだな」
ヘレンは一つ一つに相も変わらずニコニコとしながら答えていた。

吹寄「皆、そんなに詰め寄ったら高原さん疲れちゃうでしょ、昼休みとかにゆっくり聞けばいいじゃない。」

なんというか固いイメージのある彼女だが、これでもクラスメートを思う気持ちは人一倍強い。

吹寄「もうすぐ授業始まるし、説明しなきゃいけない事もあるから散った散った。」

「えーいいじゃーん」「ヘレンちゃんと話したーい」「そうやそうや」

吹寄「…そんなに私の新技、シャインニング吹寄おでこDXが見たいわけ?」

最近彼女は開き直って自分で吹寄おでこDXと言い始めている。あまつさえ新技の開発もしているようだ。

「よーしみんな席に戻ろうぜ」「また後でねヘレンちゃん」「がんばってーなー」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:55:40.11 ID:Q7DHBsaSo
ヘレン(なんか質問攻めにあっちゃった。ちょっと新鮮で面白かったけど。)

吹寄「こんにちは高原さん、初めまして。私は今日貴方のノートテイカーをする吹寄制理よ。よろしくね。」クルクル

ヘレン[はじめまして、よろしくおねがいします]ニコニコ

吹寄「勉強は好き?学園都市の授業は外と比べると理系のレベルがだいぶ高いみたいだけど、大丈夫かしら?」クルクル

ヘレン[中学校に行ってなかったからちょっと不安ですけど、頑張ります。]

吹寄「難しいところあったら、後で教えてあげるわね。」クルクル

ヘレン ニコニコ

ガラッ
先生「おーしお前等席に着けー」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 21:58:02.99 ID:Q7DHBsaSo
ヘレンの学園都市授業デビューはなかなかのものだった。
支給されたパッドで、教諭の言う事を理解し、板書や「あれ」や「この」等と言った言葉だけではわかりづらい部分を吹寄に訳してもらう。
正直理数系のレベルが前いた所とは桁違いでパンクしかけたが、それでも持ち前の強さとポジティブさでなんとか乗り切っていった。

しかし初めての学園都市製の特殊な授業を四教科もぶっ続けでやるというのは少し荷が重かったらしく、四時間目が終わる頃には…

ヘレン「」プスプス

吹寄「お疲れさま、やっぱりちょっと難しかったかしらね?」クルクル

ヘレン「」コクリ

ヴィクター(非常に科学に重点を置いた内容だったね。高校のレベルじゃないよこれは。)

ヘレン(ええ…なんであなた大丈夫なのよ…?)

ヴィクター(まあ犬の僕には必要の無い知識だからね、聞き流す程度だったけどなかなか面白かったよ。)

ヘレン(でも吹寄さんのおかげで、ギリギリなんとかついていけたわ。)
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 22:01:04.99 ID:Q7DHBsaSo
吹寄「昼休みね。お弁当かしら?一緒にご飯食べない?」クルクル

ヘレン(そうそう小萌先生に作ってもらってたんだ。自分で作らないとなあ。)ゴソゴソ

ヴィクター(君のは弁当には合わないと思うな。いろんな意味で。)

ヘレン(何よ、それ。)カパ

吹寄「スタンダードな感じのお弁当ね、私の栄養バランスがとれたシークワーサー春巻きをわけてあげる。」クルクル

ヘレン(…しーくわーさー?)アリガトウゴザイマス

姫神「もうここを逃したら。出番のチャンスは無い。一緒に食べてもいい?」

青ピ「僕らもご一緒させてーな。」

吹寄「姫神さんはいいとして…まあ親交を深めるには問題ないわ。変な事はするんじゃないわよ。」

土御門「流石にそこまで非常識じゃないにゃー。」

上条「な…なんとかパン買えた…おやこの人だかりは一体…」

青ピ「ヘレンちゃんと親交を深める会(吹寄主催)やでー。カミやんも一緒に食べへん?」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 22:04:52.39 ID:Q7DHBsaSo
姫神「私の名前は姫神秋沙。魔法少女。これ。魔法のステッキ。」クルクル

青ピ「ボクは青髪ピアスや。まああだ名なんやけどな。」クルクル

土御門「俺は土御門元春にゃー。ヘレンちゃんメイド服とか興 デコ「とりゃああああああっ」ガンッ <に゛ゃああああああああああ!

上条「俺は上条当麻。よろしくな。」クルクル

ヘレン[はじめまして。これから仲良くして下さい]ニコニコ

青ピ「あと姫神ちゃん、魔法のステッキはそんな物騒なモノじゃなくて、
   こういうガールボーイソングな感じのものを言うんやで。」ピコッキラキラリーンエリエリレマサバクタニ!

吹寄「貴様なぜこんなものを学校に持ってきている!没収だ!」バッキイイイイ

青ピ「HEEEEEEYYYYYY!!!!ボクのカナミン変身ステッキィィィィィ!!!!
   なんとか言ったってや姫神ちゃぁぁあん!!!」

姫神「青髪くんは。ちょっと頭がおかしい。」クリクリ

青ピ「」

上条「い、息をしていない…!」

土御門「惜しい奴をなくしたにゃー…。」

ギャーギャー
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/12(木) 22:07:18.26 ID:Q7DHBsaSo
ヘレン(なんだかとっても賑やかな人達ね!)

ヴィクター(賑やかっていうか五月蝿いよこれは…。)

青ピ「そうや、この犬の名前はなんて言うん?」ガバッ

上条「あっ、復活した。」

ヘレン[この子の名前はヴィクターです。最初にあった時に噛まれて、その痕がまだここに。]

ヴィクター ギックゥゥゥ

姫神「ヴィクター。うん。ヴィクター。」ナデモフナデモフ

ヴィクター(なんでみんな盲導犬を撫でたがるのかね?)

ヘレン(人気者でいいじゃない。)

土御門「正直カミやんより賢そうぜよ。」

上条「なんか今日俺の扱い酷すぎない!?酷すぎるだろ!?酷すぎますよね!?」

土御門「事実だにゃー」

誠に残念ながら彼はこのツンツン少年よりもいくらか賢いのだった…。
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/12(木) 22:09:01.79 ID:Q7DHBsaSo
今日はこれでおしまいです。
とりあえず超電磁と禁書両方の主要なキャラはあらかた出たかな?
セロリさんとかは後で出てきます。
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/12(木) 22:43:54.56 ID:XhYnPJAfo


セロリさんも出るのか・・・楽しみだ
姫神を下さい
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 00:16:22.80 ID:m5pFb5+DO
>ヘレン「」プスプス

ああもうヘレンさん可愛い。
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/13(金) 16:49:08.29 ID:ES9mtu7r0
なんか、美琴と妹達は触れていれば生体電流のやり取りでヘレンと会話できるんじゃないかと思った。
記憶を読み取ることが出来たんだし会話だって出来るんじゃないかと
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:04:22.43 ID:3xtkdZDzo
投下いきます
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:05:14.25 ID:3xtkdZDzo
昼休みを自己紹介も交えてのんびりと過ごし、午後の授業も乗り切ったヘレンは病院に向かうため公園を一人と一匹、横切っていた。
その手には例の点字パッドが抱えられている。

カチカチカチカチ
ヘレン(この機械すごいわヴィクター。自分の今の位置とか、全部わかるんだもの。)

ヴィクター(うーん。あんまり頼らない方がいい気がするなあ。)

ヘレン(私もちょっと怖いわ。道は自分で覚えないと、後々困るもの。)

ヘレン(ちょっとのど乾いちゃった。どこかに自販機無いかしら。あっちょっと先にあるわ、便利ー。)

ヴィクター(……)

ヘレン(よし適当に買おう。)チャリンチャリンピッ






ヘレン(…)

ヴィクター(…)

ヘレン(ねえヴィクター、缶出てきた?)

ヴィクター(出てこないなあ…)
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:08:16.11 ID:3xtkdZDzo
上条「ういー補修も早めに終わったし、今日はなんだかタイムセールの王者になれそうな気がするんですよ。」
   ん…?あれは…ヘレン?何してんだあんなところで」

上条「おーい、何してんだこんなところで。」チョイチョイ

ヘレン(! 誰かしら…)キョロキョロ

上条「そうだった、言ってもわからないよな。俺だよ、上条だよ。どうしたんだ自販機の前で。」クリクリ

ヘレン[あ、こんにちは。お金入れたのにジュースが出てこなくて…お金が足りてないんでしょうか…。]

上条「ああー、これかあ…これは飲まれたな…自販機にお金を飲まれる事に関しては右に出る者がいない上条さんが言うんだから間違いありません。」クリクリ

ヴィクター(なんか苦労してるんだな…)

 「ちょ、ちょっと!アンタ何してんのよ!」

116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:11:29.36 ID:3xtkdZDzo
御坂「ぐっ、偶然公園を通って、偶然アンタを見かけたと思ったら、偶然な、なにしてるのよ!」

上条「ようビリビリ、なんか日本語変だけど大丈夫か?」

御坂「ビリビリっていうなああああああ!」ビリビリビリ

パキーン

上条「あ、危ないな!人いるのに電撃打つなよ!ていうか本来電撃は人に向かって打つものじゃありません!」

ヴィクター(電気が出たと思ったら消えた…うーん色んな力があるんだなあ…)ホオー

ヘレン[誰かいらっしゃったんですか?]

上条「あ、ああちょっと知り合いがね。」クルクル
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:14:14.50 ID:3xtkdZDzo
御坂「だっだからあああああっ!てっ、ててててててて手握ってんじゃないわよおおおおおおお!!!!!」バシバシバシバシ

上条「うおあああああっ!」パキーン!

上条「い、いい加減にしろ!百歩譲って俺はいいとして、この子に当たったらどうするんだ!」

御坂「うっ…ア、アンタが質問に答えてくれないから……」シュン…

上条「答える前に潰してるからだろ!俺には大事な大事なアタックチャンスは無いんですか!?」

御坂「だって…アンタが…その…て…ゴニョゴニョ///」バチバチ

ヘレン(ねえなんかぴりぴりしない?)

ヴィクター(うん、なんか静電気みたいな感じがするよ。)グシグシ
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:18:16.50 ID:3xtkdZDzo
御坂「で、結局だれなのそいつ!昨日も知らない女の子と、てっ…手をつないで走っちゃって…せ、節操ってもんがないのかしら!?」

上条「こいつは外から転校してきたクラスメートのヘレンだ。ていうか昨日のは不良に絡まれてた子をだな…」

御坂「ふ、ふーん。クラスメート、ね。な、仲いいんだあ…」(そんなすぐに仲良く…いいなあ…いいなあ…)

ヘレン[クラスの人ですか?]

上条「あ、いや。こいつはそもそも学校が違うから、知らないんじゃ…」クルクル

御坂「ま、またアンタわああああ」グググググッ

上条「わーっ!うわっ!ストップストップストーップ!だからいい加減に話を

御坂「ばかあああああああああああああっ!」

アアアアフコーーーーーーダーーーーーー
バッチイイイイイイン
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:21:35.30 ID:3xtkdZDzo

上条「…という事情でヘレンの手に字を書いていたのですとトウマはビリビリ中学生に懇切丁寧に説明します。」ボロッ

御坂「そ、そう言う事なら早く言ってくれればいいのに…」

上条「俺はもう何も突っ込まん。ていうか謝罪の言葉はないんですか…」

ヴィクター(すごい…すごいベタだ…まるでアニメじゃないか…。)

ヘレン(…アーニメじゃない、アーニメじゃない)

ヴィクター(本当の話しさ…って突然どうしたんだい!?)

ヘレン(いや、前に(点字で)見たアニメの主題歌を思い出したのよ。)

御坂「だっだからごめんって言ってるじゃない…こうしてジュースおごってあげてるわけだし…」

ヘレン(あ、変わった味だけど美味しい。)ゴクゴク

御坂(ん?そういえば高原ヘレンって…昨日黒子が案内したとかっていう子も…)
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:24:47.89 ID:3xtkdZDzo
御坂「ねえ高原さん、白井黒子ってヤツ知ってるかしら?」クルクル

ヘレン[白井さんは昨日とてもお世話になりました。案内だけじゃなくとても仲良くしていただいて…とてもいい人です。お知り合いなんですか?]

御坂「うん、まあ後輩かな。あ、私の名前は御坂美琴って言うの。よろしくね。」クルクル

ヘレン(!)[御坂さん!?白井さんからなんでも優しくて大変素晴らしい方だと聞いてます。]

上条「優しいという点についてはいくつか疑問gすいませんなんでもありません美琴様その振り上げた拳を収めていただきとうございます。」

御坂「み、美琴って…///」(い、今名前で…ってか黒子何か変な事言ってないでしょうね…)
  「まあアイツからどう聞いてるかはわからないけど、よろしくお願いしますね。」クリクリ

ヘレン[こちらこそ。]ニコニコ

上条「っていうか、病院行くんじゃなかったのか?」クルクル

御坂(手が…いいなあ…)

ヘレン(あ、そうだった。)[そうでした。それじゃあ失礼いたします。御坂さん。ジュースありがとうございました。]フカブカ

御坂「え?ああ、いいのよ別に。」オッケーオッケー
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:30:06.98 ID:3xtkdZDzo
上条「どこの病院?ああここか。ここは上条さん行きつけの病院なので。案内しますよ。」クルクル

ヘレン[道はわかるので大丈夫ですよ?]

上条「いやいや、女の子を一人で行かせられる上条さんではありませんことよ。」クルクル

ヴィクター((お人好しってヤツだな。))

ヘレン[ありがとうございます。]

上条「それじゃあちゃっちゃと行きますか。それじゃあな、御坂。ジュースありがとな。」

御坂「あ、あたしも行くっ!」

上条「いや、無理しなくてもいいんだぞ?」

御坂「行きたいから行くの!」

上条「そうか。ありがとな。」ニッコリ

御坂「う…うん///」(笑っ…笑っ…カッコいい///)テレテレ

ヴィクター(!ははあなるほどね…。)

ヘレン[行きつけって、どこか悪いんですか?]

御坂「頭が悪いのよ。」クルクル

上条「なっ!?ひ、ひでえ!」

ヘレン「?」キョトン
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:32:20.81 ID:3xtkdZDzo
上条「なんだかんだで着きましたよ。」

御坂「投げやりね。」

ヘレン[助かりました。]

上条「いえいえこんなの当然ですよ。ってうわあ!もうこんな時間だ!タイムセール始まっちまう!じゃあ検査かな?頑張れよ!」アタフタ

御坂「あ、あんた待ちなさいよ!」

上条「悪い!これは貧乏学生の上条さんにとっては死活問題なんだ、用なら今度にしてくれ!」ダダダダダ

御坂「うう〜…あうう…あ、あたしも手伝う!じゃあねヘレンさん!」タタタタタ

ヘレン[お気をつけて。]フリフリ
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:36:14.55 ID:3xtkdZDzo
ヘレン(面白い人達だったわね。)トコトコ ウィィン

ヴィクター(知り合いが増えてよかったじゃないか。)

ヘレン(うん、上手くやっていけそうよ。でも小栗さんにも会いたいかなあ…)

ヴィクター(今生の別でもあるまいし。第一帰省くらいあるだろ。)

ヘレン(うん、わかってはいるけどね。)

看護婦「ちょっと!そっちは立ち入り禁止よ!」

ヴィクター(あっ!危ない!)

ヘレン(え?)

次の瞬間、ヘレンは地に臥せっていた。
立ち入り禁止のロープに身体が引っかかり、盛大に転んだのである。

看護婦「ちょっとちょっと!大丈夫なの!?」

ヴィクター(大丈夫かヘレン!)

ヘレン(いたた…大丈夫よヴィク ズル

ズッダーン
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:39:30.57 ID:3xtkdZDzo

看護婦「それではこちらでお待ちください。」

ヘレンはあの後起き上がろうとしたところまたロープに足を取られ転び、
看護婦に自分の身の上の説明をしながらまた引っかかるというウルトラCを決めて、肘に痣を作ってしまっていた。
正直凄く痛い。

ヴィクター(前に居た病院とは違うんだからな。)

ヘレン(わかってるわよ…)カァァ///

「おや?病院に犬がいますねとミサカはこの不自然な状況に首を傾げます。」

ヴィクター(あ、御坂だ。御坂がナース服着てる。)

ヘレン(御坂さん、さっき上条さんに着いていったんじゃないの?)

「ああこれは盲導犬ですか、それならば問題ありませんねとミサカは自分の医学的知識を披露します。」

ヴィクター(いや、臭いがちょっと違う。でも見た目は完全に御坂だぞ。)

ヘレン(双子とかそういうのじゃないかしら?)キョロキョロ

ヴィクター(まあそれが妥当だろうな。)

10039「ああ、触ってはいけないと知っているのに、やはり動物の魅力とは恐ろしいものですねとミサカは欲望に身をまさせます。べえべえ、べえべえ。」

ヴィクター((そりゃあ牛だろう…。))
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:42:17.89 ID:3xtkdZDzo
10039「おお…訓練されていますね…発電能力者であるミサカから逃げませんとミサカは軽く感動を覚えます。」

ヴィクター((発電…?ああだからさっきからなんかピリピリしてたのか。この感じ苦手だなあ…))

「おや、10039号、何をしているのですかとミサカは狙い済ましたようなタイミングで登場します」

「それは盲導犬ではないのですかとミサカは非常識な行動をとる10039号に問いかけます」

ヴィクター()

10039「おやこれは13577号に10032号、今はミサカのシフトのはずなのに、なぜここに居るのですかとミサカは問いかけます」ナデコナデコ

13577「あの人はどうせお姉様と追いかけっこですし、ぶっちゃけやる事ないのですとミサカは身も蓋もない事を言ってみます。」

御坂妹「あまり盲導犬を撫でるのは良くないのではとミサカは忠告しますが、
    ああ、身体が勝手にとミサカは目の前の立派なワンちゃんが気になって仕方がありません。ニャンニャン。」ナデナデ

13577「ミサカ達から逃げない動物は滅多に居ませんからねと猫派なはずのミサカもこの毛並みを堪能します。クックドゥードゥルドゥー。」ツヤツヤ

ヴィクター((お、同じ顔が3つ…))

ヘレン(なんか人の気配が増えたけど、誰かいらっしゃったの?)

ヴィクター(え、いや、看護婦達が僕に興味をね。)

ヘレン(あら、ヴィクターったらモテるのね。よかったじゃない。)

ヴィクター(僕は人間に欲情するような変態じゃないよ!)プンプン
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:46:08.23 ID:3xtkdZDzo
〜MNW内〜
 三人で犬撫でてるんだけど何か質問ある?

1:以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka13577
10032号と10039号と一緒に病院で犬撫でてる。
ここまで動物に触れる日が来るとは思わなかった

2 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka12546
猫じゃないのかよ

3 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka10458
マジか、ちょっと羨ましい

4 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka20000
セロリたんじゃねーのかよ。帰るわ

5 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka10045
>>4
二度と戻ってくんな

6 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka15327
>>4
オウ帰れ

7 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka14527
お前等酷すぎワロタ
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:49:40.43 ID:3xtkdZDzo
8 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka10032
猫派なのに…くやしい、でも撫でちゃう!

9 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka19009
画像も貼らずにスレ立てとな

10 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka10854
また学園都市組かよ…

11 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka10039
>>9
つ[画像]

12 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka10045
何このイケメン

13 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka19009
やだ…凛々しい…

14 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka17000
ていうかこれ盲導犬じゃねーかwwwwwwwwwwww撫でんなよwwwwwwww
非常識乙
どうせ勝手に触ってんだろ?

15 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka14527
>>14
何一人でキレてんのこのブリティッシュ。こんど紅茶送って下さい!
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:52:16.17 ID:3xtkdZDzo
御坂妹「はっ!ここまで撫でておいて、飼い主である彼女に挨拶をしていませんとミサカは重大な事実に気が付きます。」モフモフ

  16 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka10032
>>14
許可もらってなかった☆
  
  17 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka19009
非常識乙

  18 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: ID:misaka15327
非常識乙

  19 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: IDmisaka13577
非常識乙

  20 : 以下名無しに変わりましてミサカがお送りします: IDmisaka10045
>>19
おめーもだよ
129 :やべえズレた :2011/05/13(金) 21:56:01.48 ID:3xtkdZDzo
10039「残虐なまでのスルーをかましてしまい大変申し訳ございませんとミサカは飼い主である少女に非礼を詫びます。」

ヘレン キョロキョロ

10039「おや…この反応は?」モフモフ

13577「おそらく、視覚と聴覚が機能していないのでしょうとミサカはこれまでのこの方の反応からそう結論づけます。」ナデナデ

10039「そういえば冥土返しから今日は盲導犬を連れた少女が来ると聞いていますとミサカは今更に思い出します。」モフモフ

ヴィクター(ちょっとヘレン、どうにかしてよ。)ブルルルル

ヘレン(どうにかしろって言われても、私にはどうなってるかわからないもの。)ニコニコ
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 21:59:56.27 ID:3xtkdZDzo
ガチャッ
冥土返し「君たち、盲導犬をなで回すのはあまり関心できないね?」

御坂妹「!これは失礼しました、とミサカは我に返ります。」

冥土返し「動物を触るのが嬉しいのはわかるんだけど、状況が状況だからね?」

13577「そうですよ10039号、とミサカは自分の事を棚に上げて一番最初に切り込んだ個体に罪をなすり付けます。」

10039「えっ」

冥土返し「高原ヘレンさんだね?キミの番だから、とりあえず診察室に来てくれないかな?」クルクル

ヘレン コクッ

ヴィクター(やっと解放された…)ウウウ…

入った診療室にミサカ19090号がいて、ヴィクターはまた驚く事になったのだがここでは割愛する。
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/13(金) 22:03:24.74 ID:3xtkdZDzo
カチャカチャ

ヘレン[あの、これなんですか?]

冥土返し「これは視神経が受け取るはずの電気信号を外部から脳に伝える機械でね、こっちはそれの聴覚版だね。
     あとこれは…」

冥土返しの複雑な説明を、ヘレンのパッドがリアルタイムでカチカチと点字化する。
こういった会話にはこの機械は持ってこいだった。

冥土返し「あとは計測機器だね。君の脳が刺激に対してどういった反応を示すのかも、治療には大切なことなんだよ?」

次々と頭に器具が取り付けられて行く。その度にヘレンの緊張は増して行った。
以前に骨伝導スピーカーを使用した時に倒れてしまったので、その時の事を思い出しているのだろう。

19090「大丈夫です。彼の医療的手腕は絶対信頼できるのでとミサカは若干の怯えを見せる少女を励まします。」

冥土返し「うん、準備は整った。それじゃあスイッチを入れるけど大丈夫だね?」

ヘレンは小さく頷いた

カチッ
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/13(金) 22:06:23.61 ID:3xtkdZDzo
というところで今日はおしまい

>>112さんの言う通り、出来なさそうな感じもないんですけど、
それだとヘレンの特徴(って言っていいのか)が活かしにくい気がしまして。

ていうかヘレンの身長漫画で見ると小栗より小さいとはいえ意外にでかい感じあるんですよねー
2巻の表紙だとちんまい感じなんですけど。
美琴と同じくらいにしちゃった。どうしよう。
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 22:08:44.49 ID:4HPlmJVjo
脳内再現余裕でした
問題ないですよ

乙です!
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/13(金) 22:10:14.98 ID:tV2PgJ97o
まさかのMNWネタまで
ここ最近は本当に楽しみだわ

135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/13(金) 22:10:45.28 ID:3xtkdZDzo
あと、個人的に10話のヨタヨタしてるヘレンさんはなかなかかわいい
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 22:19:03.31 ID:+SBPVQbfo
>>132
読み返してみたら、二巻の引きこもり兄ちゃんは何故か例外になってるが、
男連中よりは小さい。
スレンダーで手足もほっそりしてるから、身長が高く見えるのではないかと勝手に思う。

因みに二巻と一巻の表紙をよく見てみると、ヴィクターの立ち位置が違う。それが、ヘレンの身長が一巻表紙で高く見えている原因っぽい。
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/14(土) 14:45:36.24 ID:J0FyWn4lo
なるほど…まあ木々津さんの描きやすい身長になってるんでしょうねー
まあこのSSでは小柄の部類ということで。

四時くらいから投下しようと思います
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:02:10.99 ID:J0FyWn4lo
キ………………キャ………ヘレ…ド……………
とてもまぶしい、それに何か音が



キキキキキャアアアアアアアドガアアアアアアアヘレ
ン!ギャリギャリカンカンカンギャリギャリバシャア
アアアウワアアアアアアアアアガシャガシャバリバリ
バリバリバリグチャバキボグッメキメキメキズドドド
┣¨┣¨┣¨┣¨ドズシャアアアアアアアアヘレン!ゴリゴリ
ゴリゴリゴリアアアアアアアアアア!イヤ!イヤアズ
ウウウウンガンッズシャバリメキャガリガリガリガリ
ガリガリキキキキキキキキキキガリガリガリガリカン
カンカンカンキャアアアガシャガシャガシャドンドン
ドンメリメリメリメリメリメリバキバキバキバキバキ




音と、光が、フラッシュバックする。
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:05:32.54 ID:J0FyWn4lo
ヘレン「ッ…!!!…!!!………!!!!………………!!!!」ドタンバタンドタンバタン

ヘレンの頭に堪え難い痛みが走り、彼女は悶絶する。

ヴィクター(ヘレン!大丈夫か!ヘレン!)

御坂妹「がっ…!」
19090「ああっ…!」
10039「ひっ…!」
13577「うあっ!」

ヘレンにフラッシュバックしたものが彼女達の電磁波を通じて脳に衝撃―恐怖やトラウマといったものを叩き付ける

冥土返し「!まずい!」

冥土返しが慌ててスイッチを切った時には、彼女達は既に気絶した後だった。
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:08:16.67 ID:J0FyWn4lo
………………
…………
……

ヘレン「!」

ヘレンが目を覚ますと、何やらモフモフとした感触のものにつつまれていた。これは…布団?

ヴィクター(ヘレン!よかった…目を覚ましたのか…)

ああそうだ、私気絶したんだ。

冥土返し「迂闊だった…本当に悪かったね?」クルクル

ヘレンはふるふると首を振る。

冥土返し「彼女達の話によると、君と彼女達が気絶した時に、すさまじい恐怖の感情や、トラウマみたいなものを感じたみたいなんだね?」クルクル

ヘレン(…)

冥土返し「…教えてくれるかな?君が今の身体になった理由を。」

ヘレンは、事故の事について話した。自分が目と耳と言葉と、そして両親をも失った事を。
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:11:21.45 ID:J0FyWn4lo
冥土返し「…うーん、君自身はその話をする分には問題は無いみたいかな?」

ヘレン[あの、看護婦さん達は大丈夫なんでしょうか…]

冥土返し「すぐに回復したから、君が気にする事は無いんだよ?」

冥土返し「それで君の事なんだけどね…詳しい事はまだ判らないから、後日連絡をいれるけどそれでいいかな?」

ヘレン[すいません、ご迷惑おかけします。]

冥土返し「いやいや、謝らなきゃいけないのはこっちの方だ。もう少し調べていればよかった。
     そうそう、家に連絡を入れたからそろそろ迎えが来る頃だと思うんだけどね?」

コンコン
<失礼します

冥土返し「お、噂をすればだね。入りなさい。」

ガララ
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:14:22.89 ID:J0FyWn4lo
結標「あら、なかなか元気そうじゃない。」

ヴィクター(うわあ…凄い格好だ。)

冥土返し「ほう…君がこの子と暮らしていたとは意外だね?」

結標「小萌がまた拾ってきたのよ。っていうかあなた大丈夫なの?倒れたんでしょ?」クルクル

ヘレン[大丈夫です。]

正直まだちょっと気分が悪いが、気にする程でもないのでそのまま結標と帰る事になった。
聞けば割と長い時間倒れていたらしく、外に出るともう五月だというのに若干の肌寒さが感じられた。

家に帰ると小萌に半泣きで抱きつかれ、大丈夫なんですかを10回くらい言われてしまった。
なるべく心配をかけたくなかったのに。
ヴィクターは気にする事は無いさと言うが、早速これはなかなか凹む。

その日は結標と一緒に風呂に入り、早めに寝た。
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:17:50.41 ID:J0FyWn4lo
別の場所…

打ち止め「ううーっ!ミサカもワンちゃん撫でるとは言わないまでも、
     せめて画像くらいはみたかったーってミサカはミサカはちょっと長めのお昼寝をしていた自分をうらんでみたりーっ!」

一方通行「はァ?何言ってやがる、歯磨いてさっさと寝やがれェ。」

打ち止め「うう…ワンちゃん…」トテトテ

一方通行「何ですかァ?ワンちゃン歯ブラシでも欲しいンですかァ?いくら何でもガキくさすぎンだろォ…」ハァ…

番外個体(わんちゃん歯ブラシ…)モワンモワン

打ち止め「むーっ、違うもんってミサカハミサカは否定してみたり。」

一方通行「あァそうだったなァお前はまだどう見てもガキだもンなァ。察してやれなくて悪ィ。」ナデナデ

打ち止め「だからそういうことじゃなくってーっ!」

ギャーギャー
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:21:25.54 ID:J0FyWn4lo
翌朝

小萌「さて!ご飯ができたたんでさっさと起きて下さいー」ガンガンガン

結標「うるさいわねえとっくに起きてるわよ。ていうか中華鍋&お玉っていつの時代よ。」

小萌「高原ちゃんは起きてるですか?」

結標「いや、まだ起きてないわ。おこさないとね…あら?」

トコトコ

ヴィクター(ヘレン朝だぞ、起きろー。)ユサユサ

ヘレン(…ふむっ…ん…おはようヴィクター…。)ムクッ

結標「名犬ね…」

小萌「ヴィクターちゃんは賢いのですねー、朝ご飯できてるのですよー」クルクル

ヘレン[はい、わかりました。](お布団出なきゃ…)モソモソ

ヴィクター(君そんなに朝弱かったっけ?)

ヘレン(いやお布団って結構気持ちいいなって…)ンーッ
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:24:29.14 ID:J0FyWn4lo

小萌「結標ちゃん、苺ジャムとって欲しいのですよ。」

結標「届くじゃない、自分で取りなさいよ。」

小萌「そういいつつも取ってくれる結標ちゃんが私は大好きなのですよー。」キュピリン

結標「…ロリもいいわね。」

小萌「そんな結標ちゃんは好きになれないのですよ…」

結標「う、うそよ小萌!冗談!ジョークHAHAHAここはジョークアベニューデス」

ヘレン(これなんのジャムだろう)ペタペタ

結標「もう小萌ったら口にジャムついてるわよ。」フキフキ

小萌「自分で拭けますよ…って高原ちゃんそのジャムは!」

ヴィクター(ヘレンそのジャムだめらしいぞ)

ヘレン(え?)パクッ
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:28:59.54 ID:J0FyWn4lo






ヘレン(…)







ヘレン デロ
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:31:33.68 ID:J0FyWn4lo
小萌「ああー!遅かったですか!」

結標「それは先代がノリで買ってきちゃって危うく腹が裂けかけたという”塩辛バナナジャムスポーツドリンク風味”よ…災難だったわね…」クルクル

ヴィクター(あーあ、ちゃんと確認しないから…)

ヘレン(すごい…こんなにおいしくないもの初めて食べたわ…泣きそう…)フキフキ

結標「ていうかなんでこんなの置いておいたのよ。」

小萌「全部出しちゃえってとりあえず…」

ヴィクター(そんなにマズいのかい?)

ヘレン(マズイなんてものじゃないわ…これは悪魔…悪魔の化身よ…。)

ヴィクター(ふーん、そう言われると興味が)ペロッ

小結ヘ「あっ」「あっ」(あっ)

ヴィクター(…)

ヴィクター バタッ

\キャアアアアヴィクターちゃーん!/
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:35:22.17 ID:J0FyWn4lo

ヴィクター(うう朝から酷い目にあった…)トコトコ

ヘレン(だから言ったじゃない…)

小萌「まさかヴィクターちゃんまでチャレンジするとは思わなかったのですよ…」

吹寄「あ、先生お早うございます。」

姫神「小萌。おはよう。」

小萌「吹寄ちゃんに……………………………姫神ちゃん!おはようですよ。」

姫神「無視されなかっただけ。マシ。」

吹寄「高原さんもおはよう。今日も頑張りましょうね。」クルクル

ヘレン[おはようございます。]ウウ…

吹寄「なんか元気ないわね、大丈夫?」クルクル

小萌「朝食べた”ジャム”が合わなかっただけなのですよ…」

姫神「ごめんね…。」クルクル

ヘレン「?」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:39:59.04 ID:J0FyWn4lo
吹寄「そういえば高原さんは携帯とか持ってるのかしら?」クルクル

ヘレン[あ、一応点字携帯っていうの持ってます]

吹寄「へえ…流石学園都市、なんでもあるわね…じゃあアドレス交換しましょうよ。」クルクル

ヘレン「コクコク」ヤッタ!

吹寄「じゃあ送るわね」 ピロリン

姫神「私も交換する。」ピロリン

小萌「仲良くやっているようで嬉しいのですよ。」

姫神「うちのクラスは。上条君の影響でみんな性格が主人公みたいになってる。」bグッ
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:42:17.16 ID:J0FyWn4lo
教室について、クラスメイトのみんなと他愛もない話をする。
上条さんは遅刻をしてきた。どうやら日常茶飯事らしい。

上条「しかもその上補修とは…これだけは慣れないんですよ…」

姫神「上条くんだけ。時間割が六時間目まで。」

上条「え?いつも六時間目とか七時間目が最終だろ?」

土御門「補修に飼いならされてるぜよ…」

吹寄「全く。高原さん、あいつにあまり関わるとバカがうつるわよ?」クルクル

上条「そろそろ泣きますよ?」

ヘレン[え?でも上条さんいい人ですよ?]

ヘレン[昨日だって病院まで送ってもらいましたし]

   [昨日だって病院まで送ってもらいましたし]

        送ってもらいましたし

    送 っ て も ら い ま し た し
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:44:42.71 ID:J0FyWn4lo
青ピ「…カミやん、流石やな…」ガタッ

土御門「ああ、全くだぜい…」ガタッ

「やはり伊達ではないようだな…」「やってくれる…」「性欲を持て余す」「え!?」ガタガタガタ

上条「えっちょっなんで皆さんそんな恐ろしい目でこっちみてるんですかちょっと。」

青ピ「カミやん…屋上や…」

上条「いやいや待て落ち着け俺は道案内しただけだぞ!?」

青ピ「カミやん…屋上や…」

上条「おいおい俺は何もしてねーぞ!?それにもう一人いたし!」

土御門「もう一人って?」

上条「御坂だよ。ほら前にタックルしてきた奴覚えてるだろ?」

青ピ「ああ、屋上や…」

上条「………いいぜ…

青ピ「 屋 上 や 」ガシッ

<ウワアアアアアアアアアア ズルズルズル
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/14(土) 16:49:13.18 ID:J0FyWn4lo
ヴィクター(…)

ヘレン[タイムセールは間に合ったんですか?]

吹寄「あいつらならもう居ないわよ?」クルクル

姫神「多分。もうしばらく戻ってこない。」クリクリ

ヘレン「?」(何かあったの、ヴィクター?)

ヴィクター(…まあ彼は罪作りな男なんだよ。)

ヘレン(?????)
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/14(土) 16:50:19.06 ID:J0FyWn4lo
ちょっと少なめな気もしますけど今日の分終了。

なんだかんだで姫神出しちゃう。
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/15(日) 20:52:21.96 ID:m4jlhJu20
諸事情ってやつで更新は明日します
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/16(月) 18:23:41.20 ID:cXhFhELJo
学園都市でもそう簡単に治せない事に何故かホッとしてしまった

乙&待機
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/16(月) 19:24:27.53 ID:34iPrGQM0
9時頃投下しますー
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:18:12.81 ID:34iPrGQMo
やっぱ今からいきます
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:19:05.90 ID:34iPrGQMo
放課後
ヘレンチャンマタネー バイバーイ

ヘレン(今日もお勉強大変だったわ。つらくは無いけどね。)トコトコ

ヴィクター(超能力を科学現象の応用として考えるって言うのはすごく面白いね。まあだからこそ超能力の開発というものが出来るんだろうけど。)トコトコ

ヘレン(…もう突っ込まないわ。)トコトコ

ヴィクター(で、一体どこに向かってるんだい?家とは方向が違うよね)

ヘレン(白井さんのいる支部?でしたっけ?そこに行ってみようと思って。)

ヴィクター(ふーん、で、場所は判るのかい?)

ヘレン(紙をもらってるわ。)ペラ

ヘレン(…どうしよう読めない。)

ヴィクター()
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:21:11.06 ID:34iPrGQMo
風紀委員「はー今日は平和ねー」トコトコ

世話好き精神感応系風紀委員こと四葉は今日もパトロールに勤しんでいた。

四葉「明日は非番なのよねー。パフェとか食べたいかなあ。いやCDも買っちゃおうかな…。…ん?」

ヘレン キョロキョロオロオロ

四葉(あれはどう見ても困ってるけど…道に迷ったのかしら?)

四葉「あの、風紀委員です。何かお困りでしょうか?」

ヘレン「…?」キョロキョロ

四葉「ん?これは盲導犬…いや聴導犬?どっちか判らないけどまあ…」

四葉『なにかお困りですか?』

ヘレン(…!?誰?)ビクッ

ヴィクター(どうしたんだい?)

ヘレン(いや、誰かが話しかけてきて…)
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:23:31.50 ID:34iPrGQMo
四葉『風紀委員です。テレパスで話しかけています。お困りでしたらお助けいたしますよ。』

ヘレン(キャーヴィクター、テレパスですって!やっぱりこの街はすごいわね!)

ヴィクター(へえ…僕は対照に含まれてないみたいだけど、どんな感じなんだい?)

ヘレン(あなたと会話してる感じよ?すごいわあ…)

四葉(ヴィクターって誰!?)『見たところ道に迷っている感じでしたが…』

ヘレン(えっと…これで聞こえてるんですか?)

四葉『ええ聞こえるわ。』

ヘレン(よかった、風紀委員の方ですよね?ちょうど良かった。ここに行きたいんですけど文字が読めなくって…。)

四葉(これはえっと…第一七七支部?何者かしら…)『失礼ですけどどういった関係で?』

ヘレン(ここにいる白井さんっていう人と友達になりまして…)

四葉『なるほど、ではちょっと連絡を入れるので待って下さいね。』
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:27:09.51 ID:34iPrGQMo
plll…
四葉「こちら四葉、道に迷った少女に接触、視覚障害その他を煩っているのでそのまま案内したいのですが大丈夫ですか?」

『目的地はー?』

四葉「第一七七支部です。五分くらいでつくと思います。」

『りょうっかーい。そのまま案内しちゃってー?終わったら戻ってくれればいいわー。連絡は入れなくていいでーすー。』

四葉「わかりました。後もっとしゃきっとして下さい」

『うーい』ガチャッ

四葉「あいつ…」ピッ『それでは案内します』

ヘレン(ありがとうございます。)
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:29:14.31 ID:34iPrGQMo

四葉『へえー外部から来たのね』

ヘレン(一応治療という事で。)

ヴィクター((治療にはあまり熱心じゃない感じだけどなあ‥))

四葉『どう?この街には慣れました?』

ヘレン(まだ三日目なんでわからないんですけど、うまくやっていけそうな気がします)

四葉『そう、良かったわ。さあ着いたわよ。』

ピンポーン

<ガチャッ あ、四葉さんじゃない、どうしたの?

四葉「いえこちらの子が白井さんに用があると…」

<白井さんに? チョットシライサン、ダレカキテルッテ ワタクシニ?ダレデショウカ?

ヘレン ヤッホー

<知り合いみたいね、いいわよ。今ロック開けるから入っちゃって。
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:31:10.66 ID:34iPrGQMo
ピピガチャ

初春「ほは、へへんはんこほんひひは」モグモグ

佐天「初春何言ってんのか判んないよ」

白井「ヘレンさんようこそいらっしゃいましたの。さあ早く入って下さいまし。」

ヘレン[おじゃまします]ガン

固法(ぶつけた…痛そう…)「この子がこの間白井さんが言ってた子ね」

佐天「ヴィクターも元気かー?」ウリウリ

固法「四葉さんなんか悪いわね。パトロール中でしょ?」

四葉「いいんですよ。どうせ近かったですし。じゃあ私はパトロールに戻りますので。」

ヘレン[ありがとうございました]ニコニコ

白井「そういえばどうしてここに?あと初春、紅茶を入れて頂戴。」

ヘレン[いや、時間があったので]

初春「真紅より金糸雀の方が好きかしら…」カチャカチャ

白井「?まあ本来はむやみに一般人が入っていい場所ではないのですが、誘ったのは私ですしたまになら来てもよろしいですわよ。」

ヘレン[へえーやっぱり特殊基地みたいな感じなんですか]
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:33:55.02 ID:34iPrGQMo
 ヘレンの想像

ゴウンゴウンゴウン
        [Judgment!](看板)ドッジャアアアアアアン
ビーッビーッビーッ
隊員A「!P32地点にて異変発生!隊長!出動許可を!」

隊長「うむ、それではコーデックスとモビリア、キッドAとアンドヴァリはジャッジメントロボで現地に出動!アルビレオは敵の情報収集!検討を祈る!」

「「「ジャッジメント!」」」ビシイ!

なんかマスコット的なの「くぅ〜これは大変な事になってきたでヤンス〜」

デンデケデンデケデンデケ
シュインシュインシュインシュイン
隊員A「ジャッジメントロボ、発進準備完了!オーバー!」

隊長「よおし!ジャッジメント、ゴー!」

ドッバアアアアアアアアアアアン

チャララ~ジャッジメーント!真っ赤に燃える夕日と使命 あいつの明日を守るために 滾る血潮を


白井「違いますの!」ズビシ
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:35:16.57 ID:34iPrGQMo
初春「?いきなりどうしたんですか白井さん。」コウチャハイリマシタ

白井「いえ何か判りませんが絶対違う気がしましたの…」

初春「ふーん。でもまあ基地っていう大層なものではないですよねー。詰め所です詰め所。」

ヘレン(なんだ…)ズズズ

佐天「なんかガッカリしてない?」

固法「ふう…丁度一段落ついたし、私も紅茶もらおうかしら。」

佐天「このマフィンおいしいんですよ!」

固法「あ、ほんとだ。美味しい。」モフモフ

初春「でしょう?」

白井「ちょっと買ってきたの私ですのよ。」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:37:20.67 ID:34iPrGQMo
ヘレン[おいしいですよ]モフモフ

ヘレン(ヴィクターもどう?)ブチッ

ヴィクター(それじゃあもらうかな、…うん、甘い。)モッモッ

ヘレン(そう?控えめでいい感じだと思うけど。)モフモフ



佐天「そうだ!今度の日曜…明後日さ、初春と買い物行くんだけど、ヘレンさんもこない?」

ヘレン[買い物?]

佐天「セブンスミストで洋服を買うのだ〜!」

初春「白井さんと固法さんもどうですか?」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:39:33.41 ID:34iPrGQMo
白井「私はバッチリ仕事ですの。」

固法「わたしもよ。」

初春「うーん残念ですね。じゃあ三人で行きましょう。」

ヘレン[楽しみです!]ニパー

ヴィクター(そんなに嬉しいかい?)

ヘレン(お友達と遊ぶのは楽しいものよ?)

ヴィクター(そうかい、それは良かった。)
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:41:15.63 ID:34iPrGQMo
日曜日
公園

ヘレン(ここで待ち合わせよねー。)

ヴィクター(日曜だからいつもより人が居て賑やかだな。静かな方が好きなんだけどな。)

ヘレン(オジサマの家の周りは何にも無かったものね。まあお花の香りもするし、私は好きよ?)

ヴィクター(この淫猥な香りがかい?)

ヘレン(前もしたわねこんな会話…)


土御門「そしたらなななんと古代遺跡から伝説のメイド服が発掘されたんだぜい!」

上条「いやいや流石にそれはねーよ」

青ピ「土御門クンのメイド愛にだけはかなわんなあ…お、アレヘレンちゃんちゃう?」

土御門「間違いないにゃー」

青ピ「公園のベンチに物鬱げに座る少女と犬…素敵やん?」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:43:47.64 ID:34iPrGQMo
上条「おーす何やってんだヘレン。」ポンポン

ヘレン ピクッ[初春さん佐天さんおはようございます。]

上条「?誰?」

土御門「違うにゃー土御門とカミやんとアホぜよ。」

青ピ「アホってなんやアホって!カミやんよりは頭いいわ!青ピやで、あ・お・ピ☆」バッチーン

上条「うぜえ…」

土御門「うぜえ…」

ヘレン[あ、ごめんなさいおはようございます]
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:45:29.17 ID:34iPrGQMo
青ピ「それでヘレンちゃんはこんなところで何してるん?」

ヘレン[友達を待ってるんです。]

上条「吹寄か?」

ヘレン[うちの学校の子じゃなくて、他の学校の子です。]

上条「おおー交友関係広いんだな。」

土御門「…カミやんがそれを言うかにゃー…」

ヘレン[お洋服買うんです]

土御門「それだったらうちの秘蔵!禁断の高貴なる女騎士メイド服なんかどうかにゃー!」

上条「あーこいつの言う事は気にしなくていいから」

ヘレン(?)
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2011/05/16(月) 20:47:17.04 ID:SFDbeMeF0
あぁ、猿の手に「人類の」繁栄を願って全人類に人外を駆逐する才覚を与えてしまったっていうあの子か・・・
いちいち毒々しい乙。
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:47:49.90 ID:34iPrGQMo
初春「あっ、ヘレンさーん…と誰ですか?」

青ピ「うおお!ロリ系美少女や!カミやん紹介してくれ!」

上条「え?いや俺知らないけど…」

初春「はあ?」

土御門「気にしなくていいぜい」

初春「ヘレンさんおはようございます。この人達は誰ですか?」

ヘレン[クラスメイトの上条さんと土御門さんと青髪さんです]

初春「初めまして、ヘレンさんの友達の初春飾利です。」

上条「おお、よろしくな。」

土御門「よろしくにゃー。」
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:49:47.08 ID:34iPrGQMo
青ピ「よろしくなあ!早速やけどお嬢ちゃんメールアドレ

初春「佐天さんは少し遅れてくるそうです。」

ヘレン ハーイ

青ピ「放置プレイ!?この子やり手や…!」

初春「みなさんはどうしてヘレンさんに?」

上条「あ、見かけたから話しかけただけなんだ。邪魔だったらもう行くよ。」

初春「いえいえそんなこと…」

「あ、あらアンタぐぐぐ偶然ね!なななな何してんのぉお?」パチパチ

上条「おお、おっす御坂。」

初春「あ、おはようございます御坂さん。」

ヘレン[こんにちは御坂さん]

御坂「あ、初春さんにヘレンさん…」(な、なんで一緒に…)

初春「御坂さん何もしてないのにどうして御坂さんだって判ったんですか?」

ヘレン[なんかピリピリしたんです]

初春「あー」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:52:35.56 ID:34iPrGQMo
>>171
アーサーピューティーですか?
まだ読んでないんですよねー
ていうかそんな悪役みたいなポジに…
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:53:09.41 ID:34iPrGQMo
青ピ「うわあああ今度はカミやんの知り合いの美少女やああああ!!!!!」

土御門「しかも常盤台のお嬢様ときたぜよ」ニヤニヤ

上条「なんか用か?」

御坂「なんか用ってわけじゃないけど…その…アンタが…イタカラ…///」ゴニョゴニョ

上条「?」

青ピ「土御門クン、これがカミやんにご執心と噂の…」ヒソヒソ

土御門「そうにゃー、間違いないにゃー」ヒソヒソ(まあ知ってるんだけどにゃー)

初春(はっはーんこの人が例の…)ニヤニヤ

御坂「そ!それで!なんでアンタが初春しゃんとヘレンさんと一緒に!?」(噛んだっ)

上条「なんでって…見かけたから話しかけただけだけど?」

御坂「そ、そう、じゃあ二人と何があるってわけじゃないのね…?」

上条「まあそうだな」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:54:45.78 ID:34iPrGQMo
御坂「じゃ、じゃあアタシと


うーーーいーーーはーーー

初春「ハッ!」

るぅぅぅぅーーーー!!!
バッサアアアアアアアア




初春「」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:56:44.83 ID:34iPrGQMo
初春の第一の親友、佐天涙子のライフワークは初春飾利のスカートめくりである。
華麗にスカートをめくる事により彼女のパンツの有無および柄を確認するのは最早日課と言えよう。
この日も、「白いの布地にピンクのリボン!」「さてんさーん!」なーんて平和なやり取りが行われる…

はずだった

嗚呼それなのに……今日、今日に限って…


回想、去年の誕生日

白井「初春、あけてみてくださいな。」

初春「わあ!ありがとうございます!なんだろう…こっこれは…」

佐天「oh…」

御坂「すけすけ…///」

白井「初春もそろそろ大人になりますし、こういうものを履いてもいいのではなくて…」

初春「履きませんよ!」(でもちょっと興味あったかな…)


佐天「お…おとなぱんつ…////」

すけすけひらひらのアダルトなシースルーパンティーだったのである
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 20:58:37.99 ID:34iPrGQMo
初春「あ…あ…////////」

初春はもう恥ずかしさで叫ぶ余裕も無く、顔は林檎のように真っ赤っかである
御坂も同じように顔を赤らめ、鯉のようにパクパクと口を開けるだけ。
めくりあげたはずの佐天など初春以上に顔を真っ赤にし、なんか蒸気が吹き出してフリーズしている。
そして男性陣は…

青土「カミやん…!」ガシッ

上条「お…おう…なんだ…」

青ピ「ありがとうっ…!ありがとうっ…!」

土御門「これほどカミやんと一緒に居てよかったと思った事はないぜよ…!」

青ピ「こういうのはカミやんの専売特許だと思ってたんねん!スマンッ…!スマンッ…!」

土御門「こんな素晴らしいおこぼれがもらえるとはっ…!」

青ピ「感謝っ…!感謝っ…!」

上条「な、何の事か判らんが…とにかく良かった…!」

謎の友情が生まれていた。
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 21:00:31.39 ID:34iPrGQMo
しかしこれで終わりではなかった。

初春「さ…さてんさんの…」

今度は初春が日頃の恨みとばかりに佐天のスカートを…いやスカートじゃないっ!
今日はパンツルックだ!どうする!どう出る!

初春「ばかああああああああああああああっ!!!!!!」

バサアアアッ!!!!!

御坂「なっ!////」

佐天「」

シャツだあああああああっ!!!!!!!!!!!
シャツです!暖かいから薄着で来たのが仇になったか、パステルグリーンのかわいらしいブラが春の陽気の元に晒されています!
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/16(月) 21:02:34.53 ID:34iPrGQMo
佐天「ひゃ…ひ…////////」

Sはガラスの剣とはよく言ったもので、普段こういうことをされない佐天は明らかにテンパっている。

初春「ばかーっ!ばかーっ!こんなの履いてる時にめくる事ないじゃないですかあーっ!」

佐天「う…あ…こ、この野郎ーっ!////」

バサーッ

初春「ばかーっ!」

バサーッ

佐天「ばかーっ!」

バサーッ

<ばかーっ! ばかーっ!>

バサーッ!バサーッ!バサーッ!バサーッ!バサーッ!バサーッ!…




青ピ「もう…もう死んでもええ…」ツツー

上土「ああ…」ツーッ

バカーバカーバカーバカーバカーバカー…
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/16(月) 21:04:23.12 ID:34iPrGQMo
今日はこれでおしまいです。
なんだこのテンション。
アーサーピューティー早いとこ買わんと。

なんとなくヘレンの手に文字を書いている事を示す「クルクル」を消してみたんですけどどうですかね。
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/16(月) 21:19:14.63 ID:/ap27MSgo
乙。

……まだ読んでないのが悪いとはいえ、まさかここでネタバレを喰らうとはな……ふふふ。
ええ、まだ買ってない私が悪いんですよ?
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 01:58:05.49 ID:sJzIaKBDO
おつおつ
平和でいいなぁ
クルクルはある方が私的になごむ
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/17(火) 08:30:38.90 ID:qFf30LNq0
例のマンガじゃ自覚の無いままラスボス(続巻があるとすれば恐らく木々津マンガ史上最強の敵?になるだろう)ポジションに入っちゃったけど、基本的に良い子で善人なのは変ってないので安心するんだみんな。
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 08:56:31.83 ID:PFqr9Uye0
フラン既刊全部とアーサー、アマゾンでポチってきたよ。
ヘレンは全部持ってるけど、ここ読んでて我慢できなくなった
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/17(火) 22:54:17.47 ID:DhOZTbixo
アーサーでてたのか・・っ!
ちょっと明日も買い物だな
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:17:01.93 ID:+P3+fNO/o
本当は九時頃投下しようかと思ってたんですが
ネットに接続できなかったんでいまから投下します
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:19:38.27 ID:+P3+fNO/o
初佐「はあ‥はあ‥」

御坂「ふ、二人とも落ち着いた?」

初春と佐天による第一次めくり大戦は御坂美琴という第三勢力の介入により終結、
過激ではあったが日常行為の延長であったためか和解はスムーズに行き、
そして…

佐天「ごめんね、初春?次からはちゃんと確認してからめくるから…」

初春「ううそう言う事じゃないです…でも佐天さんだから許してあげます…」

佐天「うん、ありがとう。あとでジョセフでパフェおごったげるね。」ギュッ

初春「佐天さあん…」ギュウ

激甘百合百合友好条約が見事締結されたのであった。
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:24:40.29 ID:+P3+fNO/o
上条「それじゃあしつれいひまふ」ボロ…

土御門「ごめいわふおはけひまひた」ボコ…

青ピ「あひがほうごはいまひた…」ズタ…

男衆はというと、元旦の朝に履いた新品のパンツよりもすがすがしい顔でめくり合いを鑑賞していたところで
オーバーヒートしていた御坂が向こう側から帰還、超電磁砲怒りの鉄拳制裁によってぎったんぎったんに叩きのめされ、そそくさとその場を後にしていた。

ヴィクター(全く飽きないな。彼らといると。)

ヘレン(とても楽しそうな感じがしたわ。仲がいいのねきっと。)ニコニコ

ヴィクター(…)
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:27:26.15 ID:+P3+fNO/o
初春「そう!そう今日はお洋服を買いにきたんです!」

佐天「ハッ!そうだった!こんなことしてる場合じゃなかった!」

御坂「あ、そうだったのね。」

佐天「それじゃあ一件落着したところで行きますか!御坂さんありがとうございました。」ペコリ

ヘレン[また今度]

御坂「仲良くするのよー?じゃあねー。」

初春「たくさんおごってもらいますからねー!」スタスタ

佐天「太るぞー?」スタスタ

初春「うっ…」スタスタ

御坂「ふう…嵐のようだったわ…」






御坂「アイツどこ!?」
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:30:13.78 ID:+P3+fNO/o
seven's mist

佐天「やっぱり初春には花柄が似合うよねー!」

初春「うーんこっちのクールな感じのも着てみたい…」

佐天「初春はかわいい感じの方がいいの!」

初春「えー、佐天さんみたいにたまには大人な感じの着てみたいです。」

佐天「私は大人だからねー初春には十年早いかなあ〜」ニヤニヤ

初春「なっ!」

ヘレン(布の匂いでいっぱいね。)

ヴィクター(服屋なんだから当たり前だろう。)

佐天「ヘレンさんはいつもワンピース着てるよね。」クルクル

初春「ヘレンさんといえばワンピースみたいな感じがありますね。」

ヘレン[ワンピースだと楽なんです]

佐天「あーなるほど…」

初春「じゃあヘレンさんのはシンプルな感じで行きましょう!」ビシッ
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:33:16.04 ID:+P3+fNO/o
佐天「これからあったかくなるから夏物も買わないとねー。」

初春「そうですねーハイビスカスもいいかなあ」

ヘレン(…)じー

佐天「南国初春かあ…」

ヘレン(…ヴィクター)

ヴィクター(…なんだいヘレン)

ヘレン(気付いてるんでしょ?)

ヴィクター(…)
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:35:09.79 ID:+P3+fNO/o
〜初春の頭〜

花1「我はカルミアの女王アルテミスであるぞ!」シャラシャラ

花2「ワタクシはピラカンサスの象徴エーオースでございます。」キンキラ

花3「妾はカスミザクラの化身サクヤヒメなるぞ。」ヒラヒラ

<ワレハー!ワラハー!
ガヤガヤガヤ



ヘレン(初春さんの頭でいいのよね…?)

ヴィクター(…ああ。)

ヘレン(よほど大切にしてるのね…)

ヴィクター(え…!?うん…まあそうか…うん…。)
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:38:01.44 ID:+P3+fNO/o
佐天「ヘレンさん初春の頭見つめてどうしたんですか?」クルクル

ヘレン[いい香りだなって思いまして。]アセアセ

初春「そんなお高いシャンプー使ってないですけど…。」クルクル

佐天「やだなー初春!お花のこ…と…」ハッ

キリ…キ…キリ…キリ…

初春「花って…どこに…?」ニコッ…

佐天「なっなんでもないれふ…」ガタガタ

ヘレン(なんか寒気が…)ガタガタ

ヴィクター(ま…"魔"だ…)ガタガタ
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:40:23.76 ID:+P3+fNO/o
初春「あっ佐天さん!こんなのいいんじゃないですか?」

佐天「おっどれどれ…?これは…大人ぱんつ…///」

初春「あれあれー?どうしたんですかー?私より大人な佐天さんが私でさえ履いたこれを履けないんですかあ?」ニヨニヨ

佐天「くっ…黒い!初春が黒い!」

初春「ふふっ…佐天さんもまだまだ子供ですね〜」

佐天「何をーっ、買ってやる!履いてやるさ!………………アレ!?」

初春「流石佐天さん!”楽しみ”にしてますよ!」

佐天「…復讐される!」

ヘレン「?」ヒラヒラ(←ヒモと網)

初佐「わーっ!ヘレンさんそれはだめーっ!」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:44:30.92 ID:+P3+fNO/o
初春(それにしても…)チラッ

佐天「このブラもかわいいなー」

初春(佐天さんの胸…年の割に大きいなあ…)

佐天「ヘレンさんのブラも選んであげますねー!」クルクル

ヘレン[ありがとうございます]テレテレ

初春(ひょっとして年上のヘレンさんよりも…?いやヘレンさんも控えめ…)

佐天「これとか似合うんじゃないですか?」

ヘレン[これさっきのひもですよ?]ヒラヒラ

初春(…)ペタペタ

初春「はぁ…」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:48:05.94 ID:+P3+fNO/o
佐天「おっと初春どうしたー?胸のお悩みー?」モミィ

初春「ひゃう!ちょ、ちょっとやめてくださいよ!皆見てるじゃないですかー!」

オイアレ…アア…モウシンデモイイ…

佐天「初春が可愛いからつい…」

初春「もう!パフェ追加ですからね!」

佐天「酷い!」

初春「可愛ければいいならヘレンさんにもやればいいじゃないですかー!」

ヴィクター(!?)

佐天「ほう…」
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:55:19.41 ID:+P3+fNO/o
佐天「ヘ・レ・ン・さ・ん」クルゥ〜リ

佐天「覚悟っ…!」バッ

ヴィクター(…)スッ

佐天「うっ!ヴィクターが邪魔に!だがこっちから…」バッ

スッ

佐天「くっ!」バッ

スッ

佐天「ほっ!」バッ

スッ

佐天「だああっ!」バッ

グルグルグルグル

初春「す、すげえ…」ゴクリ…

ヘレン(?ヴィクターどうしたの?)

ヴィクター(いやちょっとね)

佐天「おんどりゃああああああ」バッバッバッバッ
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/17(火) 23:57:47.31 ID:+P3+fNO/o

佐天「はあ…はあ…畜生…全く触れる事が出来なかった…」

ヴィクター「ワン!」

佐天「ううおまえやるなあ…」ナデナデ

ヴィクター「ブルルル」

佐天「わかったよごめんよ…」

初春「なんで会話できてるんですか…」

佐天「うーん動いたらおなかすいてきちゃった。そろそろご飯食べない?」クルクル

ヘレン[調度良いですね]

初春「やったパフェだ!さっさとお会計済ましちゃいましょう!」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/18(水) 00:00:44.62 ID:uU7z9sX8o
ファミリーレストラン「ジョセフ」
イラッシャイマセーナンメイサマデスカーニメイサマデスネーオツレサマガアトカラクルー
カランカランカラン

初春「すいません3人でお願いします。」

店員「はいかしこまりました…お客様、ペットの同伴は困るのですが…」

初春「盲導犬なんですけど…」ムッ

店員「は、し、失礼しました、ご案内いたします。」

アーワンチャン!ッテミサカハミサカハサワッテミタイ! スワッテロクソガキィ。

店員「こちら点字メニューになります。どうぞごゆっくり。」

初春「んーっとそれじゃあどうしましょうかねえ」

佐天「私は無個性にこの娼婦風スパゲッティで…」

初春「ヘレンさんはどうしますかー?」クルクル
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/18(水) 00:02:54.03 ID:uU7z9sX8o
ヘレン[なんか変なメニュー多くないですかこれ。]

佐天「あー学園都市はとりあえずやってみよう主義的なところあるからへんなの多いんですよー。」クルクル

初春「凄く美味しいのとクソマズなのの差が大きいからあんまり冒険すると痛い目見ますよー。」クルクル

ヘレン[ではこのラム肉ハチミツレモン漬け地獄ドリアっていうのを]

佐天「えっ…あっでもおいしそう!?」

初春「それじゃあ私はこの肉風野菜ハンバーグセットですかねー。」

佐天「それじゃあ呼ぶねー!ヘイ!」ピンポーン

店員「お決まりでしょうか」

初春「それじゃあなんたらかんたらうんぬんかんぬん。あとドリンクバーを。」

店員「ご注文繰り返します。なにがしなにがしですね。少々お待ちくださいませ。」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/18(水) 00:05:01.69 ID:uU7z9sX8o
…………
………
……

初春「う〜ん!ハッピーアイスクリームパフェ美味しいです!」

佐天「いいなー初春一口ちょうだい。」

初春「えーどうしようかなー」

佐天「いいじゃん二つあるんだから!太るよ!太るよ!」

初春「なんで二回言うんですか!ちゃんと二人にもあげますよ!」

佐天「やったあ!太らない初春がパフェくれるそうですよ!」クルクル

初春「どういうこと!?」

ヘレン[ありがとうございます]ニコニコ

佐天「いっただっきまーす!」パク

ヘレン「パク」

佐天「おいしいよ初春!ありがとう!」

ヘレン ニコニコ

初春「ぐおおこの笑顔!もっとあげちゃう!」
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/18(水) 00:07:21.57 ID:uU7z9sX8o
佐天「…あ!あー…あー…あー…」

初春「どうしたんですかいきなりテンションだだ下がって。」

佐天「いやあ明日システムスキャンだなあって思って…嫌な事思い出しちゃった…」

初春「ああそうでしたねー。」パク

初春「ヘレンさんはシステムスキャン知ってますか?」クリクリ

ヘレン[何か測るんですよね。あんまり知らないです]

初春「システムスキャンっていうのは簡単に言っちゃえば能力の強弱を測るんですよー」クルクル

佐天「無能力者からすると絶望の日ですよ…へへ…」クルクル

少しむすっとする初春。

佐天「ここ来る時に測りますよね?ヘレンさんはどうだったんですか?」クルクル

ヘレン[いちおうありましたよ]

佐天「なんだぁ…」ハァ…

初春「もー佐天さんはまたそんな事言って…」

佐天「…まあでも前よりは気持ちは楽かな」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/18(水) 00:09:45.01 ID:uU7z9sX8o
そう言う佐天の顔は「諦めた」というよりは「受け入れた」という顔をしていた。
数日前の白井の説教から思うところがあったのか、
何度もその言葉を反芻しコンプレックスと正面から向き合い自分の中に消化した彼女の顔には
マジで中1かよという感じの清々しさがあった。

佐天「まっ、レベル0でもやりようはあるしね!研究者なんてみんなレベル0じゃない。」

初春「うう佐天さん私の知らない間にこんなに大人になって…」グスッ

佐天「だから初春も早く大人にならないとねー!こ、こ、も!」プニッ

初春「ひゅぁあ!だから止めてっていってるじゃないですかー!そんなに大人なら明日から白井さんみたいな紐履いて下さいよ!」

佐天「いま初春が履いてるのでさえ過激なのに更に紐!?ていうかそれとこれは違うじゃんか!

   …あ…………」

ザワ…ザワ…ヒモ!?…アンナカオシテチョウダイタンデス…タマラン!…

初春「うあーこれはこれで恥ずかしい///」ゴンッ

初春は恥ずかしさから机に顔を突っ伏している
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/18(水) 00:12:30.77 ID:uU7z9sX8o
ヘレン(システムスキャンかあ…)ズズズ…

ヴィクター(この間やったのとは違うのかい?)

ヘレン(わからないわ。もしかしたら続きをやるのかも…)

ヴィクター(ふーん…)

佐天「まさか初春だけじゃなく私もこんな恥をかくとは…ヘレンさんぱんつみせてください」ピラ

ヘレン「」

ヴィクター()
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/18(水) 00:14:06.45 ID:uU7z9sX8o
佐天「うーん白にかわいいレース。イメージ通りで素晴らしいです。」クリクリ

ヘレン「///」ボンッ

佐天「あれどうしたんですか初春もヘレンさんも机に顔を突っ伏して。流行ってるんですか?」クリクリ

ヘレン(ううー///)グリグリ

佐天「…?とりあえず私もやろう。」ゴン グリグリ

ヴィクター(な、なんだこの画は…)

店員「お客様こちらお下うおっ!」ビクッ
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/18(水) 00:16:09.05 ID:uU7z9sX8o
………
……

ガチャッ
小萌「あっ!高原ちゃんおかえりなのですよー!」

ヘレン[ただいまです。]

小萌「どうでした?お買い物は楽しかったですか?」カチャカチャ

ヘレン[とても楽しかったです。最初の不安が嘘のようで、いっぱい買っちゃいましたうんぬんかんぬんあと3P続きます]ペラペラペラ

小萌「おおう何やら思いで沢山な予感なのですよ…」

小萌「そういえば何やら高原ちゃんに封筒が届いていたのですよ。」クルクル

ヘレン「?」

小萌「なにやら長ったらしそうなので点字パッド用意した方が楽そうなのです。
   えっと何何”今回のシステムスキャンは先日の検査の結果がなんとかかんとかでこうこうこうなので暫定的なレベル測定のためにも常盤台中学で行うものとします”…」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/18(水) 00:18:34.83 ID:uU7z9sX8o
小萌「ひゃー!すごいのですよ!常盤台で測定だなんて!ひゃー!」クルクル

ヘレン[常盤台?]

小萌「名門中の名門なのですよ。風紀委員の白井ちゃんもそこなのです。」クルクル

ヘレン[へえー]

小萌(しかし何故常盤台で測る程の能力の持ち主をうちの学校に?ヘレンちゃんと会えたのは嬉しいですがどうしても気になるのです…。
   能力が失われている状態とはいえ姫神ちゃんは相当珍しい能力だったと聞きますし…まあ色々あるんでしょうね…
   私が考えたところでそういうディープなところは判らないのですよ。)

ヘレン[結標さんは部屋ですか?]

小萌「あ、ああ結標ちゃんはどこかに出かけたのです。なにやらお給料をもらってるようですしバイトじゃないですかねー。」クルクル

ヘレン ホオー

小萌「どんな事情があるかはあまり聞かない事にはしてるんですが、やっぱり学校には行って欲しいですね…」ハァ…
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/18(水) 00:20:39.90 ID:uU7z9sX8o
小萌先生がかわいくため息を付いたところで終わりです。
なごむならクルクルもどす。もどすったら戻す。

>>184
ガンの人曰くこの世を破壊できる力があるらしいから困ったもんだ
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/18(水) 00:23:24.67 ID:bxhZ4a1Co


やっぱクルクルあると和むしあと普通に喋ってるか手に書いてるかわかりやすくていいね
それにしても佐天さんを起こればいいのか褒めればいいのか悩ましい
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/18(水) 00:27:37.06 ID:uU7z9sX8o
あ、やべえ暗部解体してたんだった…
あわきんお仕事してる感じになってるじゃんかこれ…
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/18(水) 00:46:11.20 ID:x/YBZSE7o
この流れなら、普通のバイトでもいいんじゃね?
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/05/18(水) 07:53:11.79 ID:cYgotFKt0
結局、ヘレンespという漫画を読めば大体わかるの?○ックオフで売っている?
調べたところ二巻しかないけど、別作品とつながっているの?あとその作者は冒険王ビィトの作者と同じく病人状態?
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/18(水) 11:53:19.54 ID:uU7z9sX80
案内人の仕事と言う事にしました。
ヘレンespは全2巻です。読めば人となりとか人間関係とかはわかる。
あとアーサーピューティーは夜の魔女っていう同作者の漫画に出てきてなにやらラスボス扱いされてるっぽい。

小萌「よく考えてたら結標ちゃんは復学してたのですよ!」

イン「こもえそろそろボケてきたかも…」

小萌「あん?」
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:06:35.28 ID:JL2ptzmvo
ようし投下します
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:07:16.39 ID:JL2ptzmvo
月曜午後、常盤台中学

計測員「お疲れさまです。結果は別室で受け取って下さい。
    あとどうぞ、スポーツドリンクです。」

白井「はい、ありがとうございます。」

トコトコ

白井「流石に全力で連続転移すると疲れますの…ドリンクが沁みますわ…」ゴクゴク

婚后「あら白井さん、ごきげんよう。」パタパタ

白井「あらこれは婚后さんごきげんよう。」

婚后「ずいぶんとお疲れの様ですのね?」

白井「常盤台撫子として全力で取り組むのは当然。その結果ですの。」

婚后「ふふふ…それは常盤台撫子として当然の事ですわ。私も全力の結果レベル4と好成績でしたのよ?白井さんはおいくつで?」

白井「それを今から見に行きますの。」ゴクゴク チラッ



 窓の外
ヘレン「 」フワフワ

白井「ブーーーーーーーーーー!!!!!!!」

婚后「きゃああああ!!!!!私を婚后光子と知っての狼藉ですのおおおお!?」
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:09:57.48 ID:JL2ptzmvo
―少し前、とある高校

小萌「はーいみなさん、昼休みの後はシステムスキャンですからねー。しっかりうけてくださーい。」

上条「まあ無能力者の上条さんには殆ど関係ありませんねー…」

吹寄「貴様あ!手を抜くな!そんな事だから成績も低いんだ!」

ゴンッ!!!グワアアアアアア

小萌「高原ちゃんちょっと来て欲しいのですよー」クリクリ

ヘレン「?」

トコトコ

小萌「常盤台は学舎の園というところにあるのです。まあ昨日教えたから大丈夫ですね?ここからちょっと距離があるので今から向かって欲しいのですよ。」クルクル

ヘレン[はいわかりました](準備しないと…)

青ピ「おーいヘレンちゃん!みんなでご飯食べへん?」チョイチョイ

ヘレン[すいませんちょっと用事があるので]ソソクサ

土御門「にゃーそれは残念だぜい」

ヘレン[それでは失礼します]
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:11:28.78 ID:JL2ptzmvo
ガラッ
上条「しかしこれからシステムスキャンだっていうのに用事っていうのはなんなんだろうな。」

吹寄「外から来たばっかりだから色々あるんでしょう。」

青ピ「姫神ちゃん卵焼きもらってええ?」

姫神「ダメ。」

上条「おおうまそうな卵焼きだな。ベーコンと交換しないか?」

姫神「…うん。」ヒョイヒョイ

青ピ「ひどい格差社会や…」ヒョイ

土御門「世の中不公平な事ばっかりだにゃー。」ヒョイ

上条「お前等平然と人の弁当から一品持ってくなよ…。」

土御門「スマン。この銀色のおかず分けるやつを進呈するぜい。」カサ

青ピ「パンの値札あげるから堪忍な。」ペタ

上条「いらねーよ!!!!!」
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:13:24.55 ID:JL2ptzmvo
姫神「上条君は150円。」

上条「なんでそうなるんだ!?上条さんはそんなに安っぽい人間ではありませんのことよ…」

吹寄「っぷははっ!なかなか妥当な値段じゃないか?」ケラケラ

姫神「…ん。」つ【150円】

上条「え…?これは…?」

姫神「お買い上げ。」

上条「いや上条さん居候一人抱えて姫神さんの家事もやるなんて流石に無理があるんですよ…」

姫神「…そう言う事じゃないのに。」

青ピ「姫神ちゃん僕のほうが安いで!」[\100]

姫神「結構。」ツーン

青ピ「ちくしょう…」
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:16:45.97 ID:JL2ptzmvo
学舎の園ゲート前
ヴィクター(宮殿みたいだぜ、なんか凄いとこに来ちゃったなあ。)

ヘレン(宮殿?本当に学校なの?)

『ヘレン・高原・ラ=グィードさんですね?』

ヘレン(うわっ!)

『テレパスですので驚かなくて大丈夫です。今日は常盤台のボランティアの私がガイドします。』

ヘレン(あっ、はい、よろしくお願いします。)

ボランティア『それでは行きましょう』

ヘレン(ビックリしちゃった…)

ヴィクター(君の場合話しかけられるっていうのがまず有り得ないからね。)
…………
……
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:18:47.26 ID:JL2ptzmvo
ボランティア『ここが私たちの伝統ある学び舎、常盤台女子中学校です。』

ヘレン(は、はあ…)((な、なんか雰囲気が…))

ヴィクター(こ、こりゃあなんていうか…お嬢様って感じだな…)

警備「そちらの方は…?」

ボランティア「測定のためにいらっしゃった方です」

警備「許可証はお持ちですか。」

ボランティア「はい、こちらに。」

警備「は、それではどうぞ」ビシッ

ボランティア『それではこちらです。』

ヴィクター(…)
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:20:49.14 ID:JL2ptzmvo
ヘレン(ねえ、ここはどんなところなの?)

ヴィクター(なんかここも宮殿みたいだよ…)

ヴィクター((それにしても…))

生徒A「あらあの制服…」生徒B「常盤台ではありませんわね。」生徒C「い、犬ですわ…」
ヒソヒソヒソ

ヴィクター((目立ってるなあ…))

ボランティア『それではこちらの校庭で測定するとのことですので』

ヘレン(は、はい!)

研究員A「おおお疲れさま。その子が例の…」

ボランティア「はい、ヘレン・高原・ラ=グィードさんです」

研究員B「それじゃあこの書類に書いてある事を説明してもらっていいかな?」

ボランティア「はいわかりました。」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:22:18.81 ID:JL2ptzmvo
ボランティア『―ということですので、こちらの端末が振動したら降りてきて下さい。
       あと異常を感じてもこのボタンを押してすぐ戻ってきて下さい。』

ヘレン(はい、わかりました。)

ヴィクター(おいヘレン飛ぶだけにしておけよ。)

ヘレン(どうして?いいじゃないの。)

ヴィクター(いや、ダメだね。これは譲れない。)

ヘレン(気にしすぎよー。)

ヴィクター(獣の勘ってやつさ。君の力は強すぎるんだ。むやみに見せると大変な事に巻き込まれるよ。)

ヘレン(…そこまで言うならそうするわ。ありがとう。)
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:26:10.24 ID:JL2ptzmvo
ボランティア『あとこのボーチをどうぞ。高度計などが入っています。』

ヘレン(へえ…こんな小さいのに色々入ってるのね…)

研究員A「それじゃあ準備ができたら飛んでもらうように言ってもらえるかな?」

ボランティア『準備ができましたら飛行を開始して下さい。』

ヘレン スーッ(行きます)

フワ…

ヴィクター(気をつけろよ。)

ヘレン(うん)

フワーッ
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:28:14.22 ID:JL2ptzmvo
 1m
研究員A「とりあえず自分は楽々持ち上げられる、と…」

 10m
研究員A「なかなかじゃないか」

研究員B「しかし自分以外は飛ばせないのだろう?」

 50m
研究員A「おー。二、三回飛んだと聞いているが…」

研究員B「なかなか使いこなしている…」

 100m
研究員A「ははは、ずいぶん飛んだな。」

研究員B「カリカリ」

 500m
研究員B「これはすごいな…」

ボランティア『寒くないですか?』(ちょっと遠い…)

/(だいじょうぶです)\
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:31:01.85 ID:JL2ptzmvo
 1000m
研究員A,B「…」

ボランティア「と…とどきません…」

 2000m
研究員A「…どこまで行くんだ?」

研究員B「層積雲を超えているぞ…」

 4000m
研究員B「富士山を超えたんだが…」

 10000m
研究員A「ストップストップストップ!!!!!」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:33:18.27 ID:JL2ptzmvo
〜空の上
ヘレン(んー今どの位だろう…)

ヘレン(また補食する側に会ったらいやだなあ…)

ブブブブブブブブ

ヘレン(!終わりだ…。帰ろう。)

〜〜

研究員A「あ、降りてきた。」

研究員B「無事のようだな。」

フワーッ

ボランティア『お、おかえりなさい。寒かったりとか、息が苦しいとかはありませんでしたか?』

ヘレン(大丈夫ですよー)
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:35:06.08 ID:JL2ptzmvo
研究員B「体温心拍数共に正常…」

研究員A「本当に自分以外飛ばせないのか?」

ボランティア『他にものを浮かせるとかはできないの?』

ヘレン(相手を掴んでれば一緒に浮けますけど…)

ボランティア「…だそうです。」

研究員A「うむむ…不可思議だ…」

研究員B「とりあえず次だ、次は出来るだけ早く飛んでもらってくれ」
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:37:44.65 ID:JL2ptzmvo
‥‥‥‥
‥‥

白井「はぁ…はぁ…走ってまた疲れてしまいましたの…
   なんでヘレンさんがこんなところに…」

婚后「ちょっと白井さん!?この私にジュースぶっかけた上無視して逃走とはいい度胸していらっしゃいますの

  ヒュゴッ

  …ね?」

白井「い、今の…ヘレンさん!?」

婚后「はあ?誰です?それよりこれどうしてくださいますの!?」スケスケーッ

スボン!!!
ウワッ!ダイジョウブカ!

白井「あ!止まりましたの!」ダダダッ

婚后「ああもうー!!!!」ダダダッ
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:40:04.76 ID:JL2ptzmvo
モクモク
研究員A「お、おい大丈夫か!」

ヘレン「」ケホケホ

研究員B「ケガは…無いようだな…」

ヘレン「」ニコニコケホッ

白井「ちょ、ちょっとなんですのこれは!?」

研究員A「ああ今測定中なんだ。関係ない子はあまり近づかないで欲しいな。」

白井「そ、そもそもその方は常盤台ではございませんのよ?」

研究員A「能力が未知数だから来てるんだ。さあ行った行った。」

婚后「はぁ…はぁ…も、もう逃がしませんわ…この私をゲホッ婚后光子と知っての狼藉ですの?」

白井「…!あら婚后さん、どうしましたの?」

婚后「はぁ…はぁ…う、嘘でしょ…」
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:42:08.05 ID:JL2ptzmvo
…………
………
……

白井「なるほどそれで常盤台で測定してらしたのですね。」クルクル

ヘレン[はい、本当は学校のみんなとやりたかったんですけど残念です。]

婚后「飲み物持ってきましたわ。私にジュースブチ撒けた上、更にパシらせるとはいい度胸していらっしゃいますのね。」ヒクヒク

白井「だからそれは何度も謝りましたのに…。」

婚后「はぁ…もう諦めましたわ…。それで、こちらの方は?」

白井「高原ヘレンさんですの。コミュニケーションを取る時は手のひらに字を書くとよろしいですの。」

婚后「高原ヘレンさん、お初にお目にかかりますわ。私常盤台が誇るレベル4の空力使い、婚后光子と申します。以後お見知り置きを。」クルクル

ヘレン[はい、よろしくおねがいします。]
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:44:12.62 ID:JL2ptzmvo
研究員A「高原さん」トントン

ヘレン「?」クルッ

研究員A「こちら以前行った測定と今回行ったシステムスキャンの総合結果です。」クルクル

白井「書類ですのね。」

ヘレン「」ドキドキ

ヴィクター(何緊張してるんだ。君の力の一部を数値化しただけじゃないか。)

ヘレン(そうでもドキドキするのよ。)カサッ

スススッ…

ヘレン「!……スッ…スッ…!!」

白井(リアクションでどの部分を読んでいるかがわかりますの…)
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:46:18.56 ID:JL2ptzmvo
婚后「それで、結果はどうでしたの?」クリクリ

ヘレン「!」サラサラ…

スッ

念動跳躍(サイ・マニューバ)
レベル4相当

研究員A「実際は念動力のカテゴリーに当てはまらないんだけどね…近かったからそう言う名前になったよ。」スッ

白井「これなんですの?」

研究員A「点字スケーラーって言って、長い文章とかを伝えるものだ。彼女の私物だよ。」

婚后「レベル4”相当”というのはどういうことなのですか?」

研究員A「ああ、自分しか浮かせられないとはいえ、かなりの速度と航空機かそれ以上の高度を飛行できるんでそのレベルにさせてもらったよ。
     相当とあるのは、カテゴリーが微妙な能力だからだ。」

白井「とにかくよかったではありませんの!レベル4といえばエリートですのよ!」クルクル

ヘレン[そうなんですか]
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/19(木) 23:47:05.11 ID:owmFvhF70
こころちゃんクルーーー?
性格は>>1の好きなとおりで。
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:49:07.55 ID:JL2ptzmvo
婚后「他人を攻撃できるような能力ではないのですわね。」

研究員A「まあ飛ぶだけだからね。でもスキルアウトに囲まれても真上にぶっ飛べば楽々逃げられるんじゃないかな。」

白井「あの飛行速度は能力者でもそう捉えられるものではありませんの。」

ヴィクター(なんだ?良かったのか?)

ヘレン(そうみたいね…)

ヘレン(まあでもこれで…一歩…一歩ね…)

ヴィクター(?)

ヘレン(ふふふっ)
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:51:25.40 ID:JL2ptzmvo
………………
…………
……

小萌宅

ガチャ
結標「あらおかえりヘレン。はいはいヴィクター今取ってあげるからね。」カチャカチャ

ヘレン[ただいまです。]

結標「はいとれたわ。それで今日はシステムスキャンだったんでしょ?どうだったの?」クルクル

ヘレン[なんでもレベル4とかいうのに相当するらしいです]

結標「へえ!すごいじゃない!ちなみに私もレベル4よ。おそろいね。クスッ」クルクル

ヘレン[何か研究の協力要請があるかもしれないとか言われました。]

結標「うーん…そういうのはちゃんと調べて選んだ方がいいわよ。中にはあまりよくないのもあるからね。」クルクル

ヘレン[ちょっと怖いですね。]

結標「そうよ。この街には落とし穴が結構あるわよ。まあ前に比べればだいぶ減ったけどね。」クルクル
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/05/19(木) 23:53:36.21 ID:JL2ptzmvo
ヘレン[へえ、詳しいんですね。風紀委員やってたんですか?]

結標(ヤバッ!!)「ジャ、風紀委員の知り合いが居るのよ!」アセアセクルクル

ヘレン[なるほど…]

結標(ご、ごまかせた…)「そ、それより私夕食の買い物行ってくるわね!」クリクリ

ヘレン[あ、私も行きます。今日は私にまかせてください!]

結標「え?どういうこと?」クルクル



ヘレン[今日の夕飯は私が作ります!]
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/05/19(木) 23:56:16.97 ID:JL2ptzmvo
今日はここまでです。

慣れないキッチンで彼女は料理を作れるのでしょうか。

食蜂さんが出る話は今のところ考えてません。定規ちゃんは確実に出ます。
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/20(金) 00:02:13.02 ID:fxViUnHr0

           ミ\                      /彡
           ミ  \                   /  彡
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     ミ____        \  |.  .| /        ____彡
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        /   /   |〕   帝凍庫クン   .||   ´\   \
       /    │   ..|      脱臭炭入り ||    |     \
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     彡   /  │  ./..|   -―- 、__,        |ト、  | ´\    ミ
      彡/   │ ../ |   '叨¨ヽ   `ー-、  || \ |    \ ミ
            │ / ..|〕   ` ー    /叨¨)  ..||   \|     
    r、       |/   !         ヽ,     || \  \      ,、
     ) `ー''"´ ̄ ̄   / |    `ヽ.___´,      j.| ミ \   ̄` ー‐'´ (_
  とニ二ゝソ____/ 彡..|       `ニ´      i|  ミ |\____(、,二つ
             |  彡...|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i| ミ |
             \彡 |               .|| ミ/
                       |〕 悪臭は発生しねぇ  ||
                  |             ..||
                  |___________j|
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/20(金) 00:06:37.89 ID:IBSggbaWo


ヘレンって本気出したらレベル5クラスあるんだろうなぁ
飛行能力に電話線使っての移動にあと夢で虫にアドバイスしたりetc
ヘレンの場合ヘレン本人が不思議現象に巻き込まれることも結構あるけど
241 : ◆f4OUxgwCeAQE [sage]:2011/05/21(土) 18:30:30.21 ID:H953flW+o
9時ぐらいから投下します
242 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:05:31.62 ID:H953flW+o
結標「…」

結標「え!?」

ヘレン[今日の夕飯は私が作ります!]ニコニコ

結標「だ、大丈夫なの?いくら何でも無理しすぎよ!」クリクリ

ヘレン[大丈夫です。料理は得意なんですから。]

結標「え…ええー…。」

ヘレン[それにお店まだ入って無いんで行ってみたかったんですよ。]

結標(うーんまあでも横からサポートすれば大丈夫かな…って私料理得意じゃないじゃない!)

ヘレン[さあ行きましょう。]グイグイ

結標「なんか今日やたら積極的ね!?とりあえずヴィクターにつけるアレを…」

ヴィクター(お、行くのかい?)

ヘレン(大丈夫よ一人じゃないし。杖だって使えないわけじゃないのよ?)クルクル

ヴィクター(そうかい。じゃあ休ませてもらうよ。)ゴロン

結標「…。あなた達通じ合ってるわねえ…。」
243 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:09:45.77 ID:H953flW+o
テクテク
結標「というより料理作った事があるのね。意外だわ。」クルクル

ヘレン[見よう見まね(?)でやりました。結構好評だったんですよ?]カツカツ

結標「へえ…」

少年「あっ!むすじめおねーちゃんおててつないであるいてるー!」

結標「あら、順君学校の帰り?」

少年「うん!かえりにこうえんで友達とあそんで今からかえるんだ!」

結標「そう、気をつけるのよ?」ナデナデ

少年「うん!じゃーね!」タッタッタッ

結標(カワイイ!!!!!)

ヘレン[誰かいたんですか?]

結標「あ、ああごめんなさいね。近所の男の子よ。よく相手してあげてるの。」クルクル

ヘレン[結標さん優しいんですね。]

結標「…そうでもないわよ。」フッ

ヘレン「?」
244 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:13:52.22 ID:H953flW+o
スーパー
ヘレン[じゃがいもとにんじんとオクラにピーマン、あときなことアスパラですね。]

結標「(きなこ?)じゃがいもにんじんピーマンは家にあるからオクラときなこねー」

ヘレン(こっちのお肉の方が量が多い…?こっちかな…?)

結標「ああそういえばわたしベジタリアンなのよ」クルクル

ヘレン()モドシ

結標「…ごめんなさいね。」

「ッッ…!アンタ…!」ビリッ

結標「?」クルッ

結標「!!!」

御坂「アンタ…なんで居んのよ!」

白井 ヒュンッ「お、お姉様急に走り出さないでくださ…!!!!!」

ヘレン「?」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/21(土) 21:15:23.73 ID:a57VtQrE0
ねえ、>>1ていとくんはでる?でるとしたら人型?冷蔵庫?
あと結標はこれくらいのショタコンが丁度いい。
246 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:15:24.76 ID:H953flW+o
結標「‥久しぶりね。」

白井「まさか再会するとは思いませんでしたの。」チャキッ

御坂「ヘレンさんに近づいてどういうつもり…?ヴィクターはどこに飛ばしたの?」ビシッビリッ

結標「ちょっと勘違いしないでよね…というか私は戦うつもり無いんだけど。」

御坂「それに関しては同意するわ。それだったら大人しく手を引くことね…」

結標「大人しいも何も最初から何もしてないわよ。」

御坂「…何が目的なの?」

結標「うーん…買い物?」

御坂「ふざけないで!」ビリビリビリ

ヘレン「????」
247 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:17:18.17 ID:H953flW+o
白井「それでヘレンさんを攫ってどうするつもりでしたの?」

結標「はあ…攫ってなんかいないわよ。一緒に住んでるのよ、同じところにね。」

白井「あくまでしらを切るつもりですのね。」

ヘレン[結標さん、誰か来たんですか?]

結標「ほら、フレンドリーに接してるじゃない。」

白井「大方ヘレンさんの良心につけこんで適当な理由で丸め込んだんでしょう?」

結標「…私が悪者前提で話し進めるの止めてくれる?」

白井「私を押しつぶそうとしておいてそれを言いますの?」ジリ…
248 : ◆f4OUxgwCeAQE [sage]:2011/05/21(土) 21:18:13.27 ID:H953flW+o
>>245
ていとくんは一応人型…かな?ネタバレになるのでこれ以上は言えぬ
249 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:19:35.24 ID:H953flW+o
白井「それでヘレンさんを攫ってどうするつもりでしたの?」

結標「はあ…攫ってなんかいないわよ。一緒に住んでるのよ、同じところにね。」

白井「あくまでしらを切るつもりですのね。」

ヘレン[結標さん、誰か来たんですか?]

結標「ほら、フレンドリーに接してるじゃない。」

白井「大方ヘレンさんの良心につけこんで適当な理由で丸め込んだんでしょう?」

結標「…私が悪者前提で話し進めるの止めてくれる?」

白井「私を押しつぶそうとしておいてそれを言いますの?」ジリ…
250 :グエエ同じの投下しちまった ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:20:25.54 ID:H953flW+o
結標「…」

御坂「…」

白井「…」

ヘレン(豚肉の方がいいかなあ)

上条「…」

御坂「え!?」バッ

上条「…お前等何やってんだ?すげー目立ってるぞ。」

結標「(救世主!ヒーロー!)あら、上条k「下がってて下さいまし」

御坂「そ、そう!これはこっちの問題なの。」

結標(ちくしょう!)

上条「そんなこと言ってもなあ、全員俺の知り合いだし、関係なくても首突っ込まざるを得ないんですよ。」
251 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:22:41.31 ID:H953flW+o
白井「…お待ちください、”知り合い”とおっしゃいましたの?」

上条「おう、御坂に白井にヘレンだろ?あとそっちのお姉さんだ。何だ?知り合いだったのか?」

結標「お姉さんだなんて、照れちゃうわ。」

上条「うちのインデックスがいつもお世話になってます。」フカブカ

御坂「…どういう関係なのよ。」ギロッ

上条「(なんか怖っ!)え、ああインデックスいるだろ?たまに小萌先生に預かってもらうんだけどさ、
   一緒に住んでるみたいで相手してもらってるんだよなー。頭が上がらないよ。」ハハハ

白井「月詠先生の…同居人?」

御坂「えっと…つまり…」

白井「本当に…ヘレンさんの同居人ですの…?」
252 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:24:22.53 ID:H953flW+o
結標「だから言ってるじゃないの。」

御坂「じゃ、じゃあどうしてヴィクターが居ないのよ!」

結標「私と一緒に来たから家で留守番よ。」

御坂「…」

白井「…」

御坂「…その…ゴメンね?」

白井「……失礼しました…。」

結標「はぁ…いいわよ別に。攻撃されなかっただけ良しとするわ。」

結標「ああ後あなた達が思ってるような悪い事はもうしてないわよ?ちゃんと学校にも行ってるわ。」

白井「あの格好でですの?」

結標「違うわよ!」
253 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:26:36.45 ID:H953flW+o
上条「そういえば御坂と白井はなんでこんなとこ居るんだ?」

御坂「っ…!私がどこいたっていいじゃないのよ!」

上条「いやでも常盤台のお嬢様がスーパーってのもねえ…」

白井「私はコソコソと隠れていたお姉様を追ってきただけですの。そしたらその先にあなたが居てくっきいいいいいいいいいいいい。」

上条「お、落ち着けよ…!………ん?ってことは御坂は俺をつけてたのか…?」

白井(しまったあああああああああああああ!!!!!)

御坂「うっ…まあ…そうっていうか…そうじゃないっていうか…偶然アンタがいたっていうか…うう…///」カアアアア

結標(やだ…カワイイ…)キュンッ
254 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:28:36.65 ID:H953flW+o
上条「御坂お前…」ジッ

御坂「ひゃい…///」











上条「そんなに俺に電撃翌浴びせたいのか…?」

御坂「…え?」

結標「…」

白井「…」

ヘレン(ローレルも買わなくちゃ)
255 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:31:40.36 ID:H953flW+o
御坂「う…あ…」

御坂「ばかああああああああああああっ!!!!!しんじゃえーっ!!!!!!!!」ダダダダダダダーッ

白井「ああお姉様お待ちになって!」ヒュン

上条「…?何だったんだ?」

結標「ハァ…あなたねえ…もうちょっと敏感になった方がいいわよ?」

上条「?それ色んな人に言われるんですけど、どういう意味なんでせうか…?」

結標「はぁぁぁあああああ…………」ガックシ

上条「????????お、俺もう行きますね?我が家のダイソンが腹を空かせてるんで…」

結標「じゃあねおバカさん。」

上条「ひ、ひでえ!」タッタッタッ

結標「…超電磁砲苦労してるわねー。」
256 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:34:45.73 ID:H953flW+o
ヘレン[行っちゃったみたいですけど結局誰だったんですか?]

結標「ん、ちょっとした知り合いよ。」クルクル

ヘレン[一人は御坂さんですよね?]

結標「え…なんでわかったの?」クリクリ

ヘレン[ちょっとピリっとするんです]

結標「…すごいわね」

ヘレン[あとローレルが欲しいんですけど…]

結標「ローレルね、こっちかしら…
257 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:37:13.07 ID:H953flW+o
結標「…とこれでいいのかしら?」

ヘレン[ハイ大丈夫です。]

結標(…この材料で一体何を作るの?一見洋食だけど、オクラときなこの存在感が…気になる!)
  「ところで何を作るのかしら?」クルクル

ヘレン[ホワイトシチューです]

結標「…え?」

[ホワイトシチューです]

結標「( ゚д゚) …

   (つд⊂)ゴシゴシ

[ホワイトシチューです]

   (;゚д゚) …

   (つд⊂)ゴシゴシゴシ

[ホワイトシチューです]
    _, ._
  (;゚ Д゚) …!? 」
258 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:39:42.12 ID:H953flW+o
結標(ホッホホホホホホホホワイトシチュー!?この材料で!?
   もしやこれは私の知らない隠し味とかそういうアレかしら?
   でもきな粉!?きな粉って絶対おかしいでしょ!?…ハッ!
   そういえば昔なんとか味っ子っていう漫画でなんかの隠し味にきな粉をどっさり入れてたような…
   いやそうするとオクラが…オクラってねばねばするわよね?
   それをシチューに!?いやでもちゃんとした方法をとればネバネバがとれるとかそういうの!?
   あーもうわかんない!!!!!)ガシガシガシ

ヘレン[どうしたんですか?]

結標「い、いやなんでもないわ?お会計いきましょお会計。」クルクル

ヘレン「?」

結標(うん、好評だったって言ってたし大丈夫よ、
   何より料理の知識が無い私にどうなるかが判るわけないじゃない!
   明らかにマズい時だけ止めればいいのよそうよ乗り越えるのよ結標淡希
   あの時(手塩戦)だって乗り越えたじゃない。」ブツブツ

店員「お、お客様…お会計の方…大丈夫ですか?」

結標「ひゃい!大丈夫です!がんばります!」

店員「お客様!?」
259 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:42:09.77 ID:H953flW+o
小萌宅

ヘレン[キッチンの作りがシンプルなんでやりやすそうです。]ニコニコ

結標「が、がんばってね!」

ヘレン「〜♪」

ヴィクター(なんだまた料理やってるのか。)

ヘレン(オジサマはおいしいって言ってくれてたし、ただ居候として暮らしてるのもアレでしょう?)〜♪

ヴィクター(ふーん…なんか結標がトランプタワーの最後乗せるときみたいな顔してるけど大丈夫か?)

ヘレン(大丈夫大丈夫)

ゴンガラガラドシャーン

結標「ビックウウウウウウウウウ」

ヴィクター((…大丈夫かあ?))
260 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:44:07.68 ID:H953flW+o
……………
………

小萌「ただいまなのですよー!」

結標「お、おか、おか、おかかかえり」

小萌「岡?ずいぶん疲弊してますね…。んっ!この美味しそうな香りは…!」

ヘレン[おかえりなさい]

小萌「ただいまですよ!」クルクル

ヘレン[ご飯ができてますよ]

小萌「ヘレンちゃんが料理を!?大丈夫だったのですか!?」オロオロ

ヘレン[大丈夫ですよ!ちゃんとできました。]

小萌「おおうこれは期待なのですよ…」

結標「ふふ‥ふふふ‥」

ヘレン[ホワイトシチューです!]

どろでろべろべろーん

小萌「oh…」
261 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:45:45.14 ID:H953flW+o
小萌「こ…これは…」

結標「いい香りよね…これ…ホワイトシチュー…」

小萌「おさかなさんが…こっちをみているのですよ…」

結標「それでも…ホワイトシチュー…よ…………」

小萌「…食べ物を…無駄にするわけにはいかないのですよ…」

結標「そうよね…」

小萌「ましてやっ…!心っ…!生徒が心を込めて作ってくれた料理っ…!」

結標「愛っ…!好意っ…!純粋な気持ちっ…!」

小萌「無下にするわけにはっ…!いかないっ…!」

結標「食うっ…!食うしかないっ…!」

結標小萌「南無三っ!」

パクッ
262 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:49:20.02 ID:H953flW+o
小萌「…」

結標「…」

ヘレン「」ニコニコ

結標「…う」

小萌「うンまぁぁああああい!!!!」

結標「あのムチャクチャな材料できたものとは思えないわッ!」パクパク

小萌「味のまとまり、コク、全てが犯罪的なのですよッ!」パクパク

結標「この見た目からは想像もできないような美味ッ!スプーンが止まらないわッ!」モグモグ

小萌「舌の上は最早エリューシオン!シチューが、具が喉を通るたびに幸せを感じるのですよッ!!!!」ガツガツガツ

ヘレン(♪)モグモグ
263 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:52:38.13 ID:H953flW+o
小萌「いやああっという間に食べてしまったのですよ…」

結標「食べてる時の記憶が半分無いわ…。すごく勿体ない!」

小萌「やっぱりお目とお口が不自由な分他の器官が伸びているんでしょうか…」

結標「料理教えてもらおうかしら…」

小萌「まず結標ちゃんは味見しながら作るのを覚えた方がいいのですよ…」

結標「忘れちゃうのよねえ、味見すれば結構いい線いけるかしら?」

小萌「…お皿洗うのですよー。」

結標「ちょっと答えてよ!」

小萌「そういえばヘレンちゃんシステムスキャンはどうだったですか?」クルクル

ヘレン[なんだかレベル4くらいらしいです]

小萌「レ、レベル4!?すごいのですよ…!?」

この後レベル4の原石という事で名門校からの勧誘があるものと思われたが、統括理事会の根回しで全て知らない間にうやむやになっていた。

しかしそれは裏側のお話、そんなことは露知らず当の本人は上機嫌で皿を洗っていたのだった。
264 : ◆f4OUxgwCeAQE [sage]:2011/05/21(土) 21:54:46.11 ID:H953flW+o
今日の分はこれで終わりです。
あわきんのショタコンが若干健全になった代わりにバイセクシャルっぽくなっしまいました。見境ないのかこいつは。

ちょっとしたおまけを投下します。
265 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:56:22.71 ID:H953flW+o
おまけ
あの後、常盤台女子寮ー夜

御坂「うっ…ううっ…」

白井「お…お姉様、どうか元気を出して下さいまし…」

御坂「うああ…」

白井「ほら、あんな殿方の事なんか忘れて、黒子を愛して愛して愛しちゃってくださいまし!」

御坂「し…」

白井「し?」




御坂「死んじゃえって言っちゃったよおおおおおお!!!!!!!!」びええええええええええええ
266 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:57:45.48 ID:H953flW+o
白井「…は?」

御坂「アイツが死んじゃったらどうしよおおお!うわあああっ、ああうっあ、あたしのせい…」

白井「」

御坂「い、いやあ…いやだあ…」

白井「…お姉様顔を上げて下さいまし。美しいお顔が台無しですのよ…」

御坂「うっ…うう…いやだよ…わたしのせいで…いやだよ…ズビー」

白井「あの状況で本気にするわけありませんの。というか殆ど耳に入ってないのと同じですのよ?」

御坂「っで、でも…酷い事言っちゃったよ…?うえっ…」

白井「お姉様は本当にお優しいのですね…大丈夫ですよ。
   どうせ明日になったらアホ面引っさげてどっかで元気におせっかい焼いてますの。」ナデナデ

御坂「ほ…ほんと…?だいじょうぶ?」グズ

白井「大丈夫ですの。この黒子が保証しますの。」ギュッ

御坂「んぶ…ありがと…」ズズッ
267 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 21:58:47.01 ID:H953flW+o
白井「しかし私のお姉様をここまで泣かせるとはあの類人猿め…!
   絶対に許しませんの…」

御坂「ピクッ」

白井「次会ったら右腕以外の全ての場所に針をブチ込んで一物を犬のエサに…」

御坂「やっぱり死んじゃうんだあああああああああああああっ!!!!」ビーーーーーーーー

白井「あああああ違いますの!言葉の綾ですの!なんで今日はこんなに情緒不安定なんですの!?」

寮監「賑やかで楽しそうだな?私も混ぜて欲しいくらいだ…。ところで今何時か知っているのか?」

白井「」

御坂「」
268 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/21(土) 22:00:25.52 ID:H953flW+o
寮監「消灯前とはいえいくら何でも騒ぎ過ぎだ。常盤台女子としてこれはいかがなものか…。」

白井「お…お許しを…」

御坂「ひ…ひ…」

寮監「これは…」

白井「ゴクリ」

御坂「ゴクリ」

寮監「罰だな。二人とも来い」ガシッ

白井「あ…ああああああー…」ズルズルズル

御坂「あう…うあああああー…」ズルズルズル

\ウギャアアアアアアアアアアアアアアアア/
269 : ◆f4OUxgwCeAQE [sage]:2011/05/21(土) 22:01:19.16 ID:H953flW+o
おまけは以上です。
自分の気持ちに気付けた美琴はきっと素直になれない自分に悶々としているに違いない。
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/21(土) 22:04:26.63 ID:S90Bqi1Io

相変わらずヘレンかわいい
あわきんかわいい
美琴かわいい
黒子かわいい
みんなかわいい
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/05/22(日) 00:47:55.04 ID:Ey8cHslxo
ダイソンって何のことかと思ったらインキュレーターさんのことか
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/22(日) 00:48:39.37 ID:Z8Mz4zQP0
ねえねえ、魔術師は出ないの?
まあ、ステイルや神裂の年齢を知って驚くヘレンが見たいだけなんだけどね。
それにしても、上の二人と初めてあっての年齢をいいあてるやつはいるだろうか?(心を読み取る超能力者以外)
273 : ◆f4OUxgwCeAQE [sage]:2011/05/22(日) 12:16:38.24 ID:7KHXQJTRo
>>272
魔術師は出せたら出したい
年齢詐称組はなんかちょくちょく来てそうなんで絡ませやすそうだ
274 : ◆f4OUxgwCeAQE [sage]:2011/05/24(火) 01:06:40.36 ID:Jn8jh8Uto
すいません学校の課題の方がつまってるんで今日?の夜に更新します
275 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:24:20.87 ID:Jn8jh8Uto
それじゃあ投下します
276 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:24:54.68 ID:Jn8jh8Uto
五月も中頃、第七学区の大通り

初春「あっ!ヘレンさん!」

佐天「こーんにっちわー!」

ヴィクター「ワン!」

佐天「うっ…!め、めくらないよ!」

初春「こんにちはヘレンさん。」トントン

ヘレン「 」ペコ

初春「これからどこか行かれるんですか?」クリクリ

ヘレン[これから病院で検査と治療相談です。]

佐天「治療のためにきてるんだったよねー。」

ヘレン[でも時間はもうちょっと先なんですよね。]

佐天「じゃあそこの喫茶店で時間潰しましょう。ケーキおいしいらしいですよ!」クルクル
277 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:28:33.73 ID:Jn8jh8Uto
初春「フルーツ系の新作ケーキがあるらしいんです!」クルクル

ヘレン「 」ホオー

ナナフシナーラシボッタアトニ、シオヅケスルレーシピヨ

佐天「初春携帯鳴ってない?」

初春「あれ?本当ですね。ちょっと待って下さい。ピッ。はい――――えっ――――はい、わかりました、すぐ行きます。ピッ」

佐天「何だって?」

初春「それが、能力者同士の喧嘩があったみたいでなんですけど…サポートに回れっていうことらしいんです。なので私これで失礼します!」

佐天「くはー、大変だ。頑張ってね。」

初春「はい!いってきます!」タッタッタッ
278 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:30:52.71 ID:Jn8jh8Uto
佐天「…なんか初春ジャッジメントの仕事入っちゃったみたいだから、私と二人で食べましょう。」クルクル

ヘレン「頑張って下さい」

佐天「あはは、もう行っちゃったよ」クリクリ

佐天「すいませーん」

店員「いらっしゃいませ、何名様ですか?」

佐天「二人です」

店員「それではこちらへどうぞ」

佐天「ヘレンさん、行こっ!」クイクイ

ヘレン(ケーキ…食べ過ぎた時の事思い出しちゃった…)ウプ

佐天「?」
279 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:32:45.80 ID:Jn8jh8Uto
………
……
佐天「くはー!おいしかったー!」

ヘレン[この果物のケーキいいですね。]

佐天「そうですね、初春にも食べさせたかったなあ。」クルクル

ヘレン[また来ましょう]ニコニコ

佐天「うん、今度は御坂さんや白井さんも一緒にね!」クリクリ

ヘレン[そういえば今何時ですか?]

佐天「んー、―時ですねえ。」クルクル

ヘレン[そろそろ病院行かなくちゃ。これで失礼します]

佐天「あらら、もうそんな時間ですか。一人で大丈夫ですか?」

ヘレン[はい]

佐天「本当は送っていきたいんですけど、宿題がありまして…」

佐天はそう言うとタハハと苦笑いを浮かべ、その足下でヴィクターは暇そうに椅子の下を這いずっているゴキブリを見つめていた。
280 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:38:48.97 ID:Jn8jh8Uto
裏路地
四葉「ジャッジメントです!大人しくして下さい!」

能力者A「くっ…!ジャッジメントかよ!」

能力者B「てめえが仕掛けてきやがったからこんなことに…!」

能力者A「あんだと!」グググッ

四葉(か、壁が!)

「大人しくしないと痛い目を見ますのよ?」

能力者A「え?」

ヒュングルッ

能力者A「がっ!」

カカカカカッ
281 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:42:22.07 ID:Jn8jh8Uto
白井「応援に参りました、一七七支部の白井黒子ですの。」

黄泉川「アンチスキルじゃん!喧嘩は止めて大人しくするじゃんよ!」

能力者B「くっそ…ちくしょう…」

ガシャッ

四葉「ふー、ありがとうございます。」

白井「危ないところでしたの。それにしても大能力者同士の喧嘩だなんて…奇襲でなければ制圧は無理でしたの。」

黄泉川「ほら、さっさと歩くじゃん」

能力者B「…」トボトボ
282 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:44:39.76 ID:Jn8jh8Uto
能力者A「ち、ちくしょう!ちくしょおおおおおおおおおお!」ゴゴゴゴゴ

白井「っ!目を覚ますのが早すぎますの!」

黄泉川「早く取り押さえるじゃん!」

能力者A「俺は大能力者なんだあああああああ!!!こんなところでえええええええ!!!!」ズオオオオオ

白井「瓦礫が渦巻いてっ…!ハッ!四葉さん!」

ゴッッッ

四葉「がっ…!!」

警備員「こいつ…!大人しくしろ!」ビシッ

能力者A「うっ…!」ガクッ

白井「大丈夫ですの!?」

黄泉川「息はしているが出血が酷い…!なるべく揺らすな!早く病院に運ぶじゃんよ!」
283 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:46:14.07 ID:Jn8jh8Uto
病院

カチカチカチカチ…
ヘレン[つまり…?]

冥土返し「うん、君の身体は少し特殊みたいだから、じっくり方法を考えていこうかと思ってるんだけどね?」

ヘレン[治るっていうことですか?]

ドタドタドタ

冥土返し「僕を誰だと思っている?今は方法が無いにしろ治せないという事はないからね?」

ヘレン[はい、ありがとうございます。]

ドタドタドタ ソッチソッチ!

ヴィクター(さわがしいなあ…)

ヘレン[あの…何かあったんですか?]

冥土返し「急患みたいだね、僕はそっちもみなくちゃいけないし、お話はこれでおしまいという事で今日はもう大丈夫だよ?」

ヘレン[それでは失礼します。ありがとうございました]ペコリ
284 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:48:43.59 ID:Jn8jh8Uto
トコトコ
ヘレン(急患って何かしらね?)

ヴィクター(さあ、交通事故とかじゃないのか?)

ヘレン(自動車って怖いわねー。)

うう…

ヘレン(…?)

うう…ああ…

ヘレン(…泣いてる)

ヴィクター(何だって?)

ヘレン(こっちよヴィクター)
285 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:50:29.46 ID:Jn8jh8Uto
病室

四葉「…」

看護婦「大丈夫ですよ。目もいずれ見えるようになります。」

四葉「…」

白井「そ、そうですか…ほっとしましたの…」

四葉「…ですか?」

看護婦「?」

四葉「本当に見えるようになるんですか?」

看護婦「大丈夫ですよ。ウチの先生が完璧に治してくれます。」

白井「四葉さん、安心なさって?ここの先生は化け物みたいに腕がいいと評…判…」

ツーッ
286 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:52:21.95 ID:Jn8jh8Uto
白井「泣…」

四葉「…嘘」

白井「え?」

四葉「嘘!嘘!嘘!嘘!嘘!嘘!嘘!嘘よ!安心させるためにそんな事言って!
   ダメならダメって言ってよ!あああっ!頭が痛くて演算も出来ない!見えない!読めない!わからない!」

看護婦「落ち着いて!落ちついて下さい!治ります!絶対100%治りますから!」

四葉「何にも見えないの!真っ暗で!どこに何があるのかも判らない!怖い!怖いのよ!」

白井「気をしっかり持って下さいまし!」

四葉「あっ…!あっ…!痛っ…!痛い!いたたたたたたたたたたた!!!!」

看護婦「落ち着いて!落ち着いて!」

白井「深呼吸してくだ…

キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ
  
  痛っ…!」

看護婦「頭がっ…!割れそうっ…!」
287 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:54:59.00 ID:Jn8jh8Uto
四葉「うああああああああああああああああああ!!!!!」

ガタガタガタガタガタバリバリバリバリバリ

白井「ぼ、暴走…!?っ…!」

看護婦「痛…!痛い…!」

白井「頭の中にドス黒いものが流れ込んで…!ああっ…!」

痛い!うわあっ!なんだこれ!

白井「くっ…!他の部屋にまで…!」

四葉「                     !!!!」パクパク

白井「四…葉…っ…!さんっ…!」
288 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/24(火) 23:57:36.22 ID:Jn8jh8Uto
ヘレン(ここよ…)

ヴィクター(おい看護婦が頭抑えてるぞ。)

ヘレン(泣き声もなんか叫び声っていうか、ガラス引っ掻いたみたいな音に…)

白井「ヘ、ヘレンさん…!何故ここに…」

ヘレン(なんていうか…あの男の子と…御堂さんのときみたいな感じが…)トコトコ

白井「き、危険で…くあっ…!」

ヘレン(…?)

????()

ヘレン(なんだろう…あれ…生えてる?御堂さんの時の”悪意”とは違う…)
289 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/25(水) 00:01:17.97 ID:qJyqSKWRo
????()

ヘレン(なんていうか…どんどん大きくなってない?とりあえず取った方がいいのかな?)スッ

ベリベリベリ

????()ギチュギチュギチュ

ヘレン(…大きい虫?キノコ?やたらひらべったいけど…)ぺいっ

????()ブーン

ヘレン(あ、飛んでった。虫かな?)

白井「え…?あ…?収まっ…た?」

看護婦「いたたた…!はっ!四葉さん!大丈夫ですか!?」

四葉「うう…」

看護婦「念のためもう一度精密検査を行うわ!」タタタタタッ
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/25(水) 00:03:19.85 ID:hY7C00Ra0
麦野「オイ、また天使かよ・・・・学園都市は中二病がはやっているにゃーん?」
291 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/25(水) 00:03:27.28 ID:qJyqSKWRo
……………
………

冥土返し「うん、間違いなく目も治るし、演算能力が落ちてるのは単に脳震盪でご飯食べられないのと同じだからすぐ元に戻るよ。」

四葉「はい、ありがとうございます。ご迷惑おかけしました。
   白井さんに看護婦さんも、本当にごめんなさい。」

白井「暴走した時は本気で焦りましたのよ…」

四葉「面目ないわ…でも本当に不安だったのよ…」

白井「まあ治るのですし、安心いたしましたわ。」

四葉「…そうね。まあゆっくり治させてもらうわ。」

ヴィクター(アレも悪意の一種だったのかい?)

ヘレン(うーん悪意って言うよりは不安みたいなものね。)

ヴィクター(不安?)
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/25(水) 00:04:41.53 ID:hY7C00Ra0
ヴェント「悪意と聞いて」
293 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/25(水) 00:05:07.89 ID:qJyqSKWRo
ヘレン(やっぱり目が見えなくなるとすっごい不安になるのよ。だから彼女自身が何も信じられなくなってしまったのね。
    その隙間から生まれて、更に増幅したみたいなそんな感じかしら。)

ヴィクター(すごい説得力だね。)

ヘレン(当たり前じゃない。私はその道のプロよ?)

ヴィクター(いや盲目のプロっていうのはどうなのかな…)

白井「ところでヘレンさんはどうしてあの時あそこに?」クルクル

ヘレン[慣れない病院で間違えて開けちゃって…](こっちの力は隠しておいた方がいいんだっけ…)

ヴィクター(そうそう)

白井「平然と立ってましたけど、大丈夫でしたの?」クルクル

ヘレン「?」

白井「うーん、判りませんの…」ウーンウーン

冥土返し(多分彼女自身が―だからなんだろうけど、言わない方がいいかな?)
294 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/05/25(水) 00:09:42.78 ID:qJyqSKWRo
白井「ともかく治る怪我で良かったですの…」

四葉「ふふふ、本当ね」

白井「それでは私始末書の方を書かなければならないのでこれで失礼いたします。」クルクル

冥土返し「気をつけて帰るんだよ?」

ヘレン[じゃあ私も失礼します。]

四葉『ヘレンさん』

ヘレン(?)

四葉『…ありがと』ニコッ

ヘレン()ニコッ

白井「?」
295 : ◆f4OUxgwCeAQE [sage]:2011/05/25(水) 00:10:48.42 ID:qJyqSKWRo
今日の分はおしまいです。次は明後日に投下するつもりです。

御堂の話をちょっと作り替えてみました。
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/25(水) 00:11:52.12 ID:5eZcV1Uho


ヘレンなら天罰術式も何とかできそうだ
297 : ◆f4OUxgwCeAQE [sage]:2011/05/27(金) 22:36:20.48 ID:rHcDfPdg0
すいません学校の課題の方がデスマ状態なので更新は来月に持ち越させて下さい。
ネタは溜ってるんですが書き起こす時間が無い…
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/30(月) 01:00:05.38 ID:lBxs/6TDO
リアル優先でいいよ
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 09:00:22.75 ID:AklBIeU30
ヘレンとアーサーは同一世界。
ヘレンの巻末番外編を公式とするなら、ふらんも同じ世界。

つまり、アーサーとふらんが同じ世界かもしれない。
すげぇ
300 : ◆f4OUxgwCeAQE [saga]:2011/06/04(土) 13:53:47.85 ID:AOhu+U9U0
遅くなりました。更新します
301 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 13:54:32.42 ID:AOhu+U9Uo
休日、小萌宅

ピンポーン
「すいませーんガサワ急便でーす」

結標「はんこはんこ…はーい」トトトト

おっさん「ここにハンコお願いしまーす」

結標「ここね」ポム

おっさん「はいありがとうございました。」

結標「小包ね…差出人は…高原俊也?」

結標「高原…高原…?」ブツブツ

ヘレン[なんだったんですか?]

結標「え、ああ郵便よ郵b…」

ヘレン「?」

結標「高原ーーーー!!!!」

ヘレン「?????」
302 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 13:55:48.65 ID:AOhu+U9Uo
………
……

ヘレン[トシヤ、さんですか?]

結標「そう、高原って書いてあったから貴方の身内かと思ったんだけど違う?」クルクル

ヘレン[オジサマですそれ!オジサマからの荷物です!]

結標「オジサマって…あなたの保護者っていう人?」クルクル

ヘレン[そうです、とっても素敵な人なんですよ。]

結標「よほど信頼してるのね…ねね、開けていい?」

ヘレン「 」ワクワク

結標「これは…DVDと…手紙?」

ヘレン[何だったんですか?]

結標「アニメのDVDと手紙が3つ入ってたわ。これは…あなたね。」クルクル

ヘレン「 」ワアー ツツ…ツー

結標(あ、私にも…)
303 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:07:31.82 ID:AOhu+U9Uo
………
……

ヘレン[トシヤ、さんですか?]

結標「そう、高原って書いてあったから貴方の身内かと思ったんだけど違う?」クルクル

ヘレン[オジサマですそれ!オジサマからの荷物です!]

結標「オジサマって…あなたの保護者っていう人?」クルクル

ヘレン[そうです、とっても素敵な人なんですよ。]

結標「よほど信頼してるのね…ねね、開けていい?」

ヘレン「 」ワクワク

結標「これは…DVDと…手紙?」

ヘレン[何だったんですか?]

結標「アニメのDVDと手紙が3つ入ってたわ。これは…あなたね。」クルクル

ヘレン「 」ワアー ツツ…ツー

結標(あ、私にも…)
304 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:09:17.22 ID:AOhu+U9Uo

ヘレンへ

やあ、ヴィクターと元気にやっているみたいだね。
こっちも元気でやっているよ。

最初は心配だったけれど、新しい学校や街にもすんなり適応できたようで何よりだ。
何かあったらすぐ言いなさい、出来るだけなんとかしよう。
それから…
………………ペラッ

ヘレン(オジサマったら…私そんなに子供じゃないわよ?)クスッ

………………ペラッ

あと、点字化されたアニメ映画のDVDを見つけたので入れておいた。子供向けの物だったが、楽しんでくれれば幸いだよ。

それじゃあ身体には気をつけて。

俊也

P.S.庭のチューリップが見頃でね、君は判らないかもしれないが写真を入れておいたよ。
305 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:11:33.39 ID:AOhu+U9Uo
ヘレン(点字の映画!)キラキラ

スック

結標「!?どうしたの?」

ダダダダダゴンガラガラガシャンズルズルガチャガチャ

結標「!?!?!?」

ダダダダダガシャン!

ヘレン「 」ニコニコ

結標「こ…これなに?」クルクル

ヘレン[これは、映画を点字で見る機械です!]

結標「て…点字で…」(なんか勢いが凄い…)
306 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:13:14.62 ID:AOhu+U9Uo
<コンコンコン

結標「狙いすましたようなタイミングね…はーい今開けるわよー。」ガチャッ

インデックス「こんにちはなんだよ!お腹が空いたからおじゃまするんだよ!」

結標「」バタン

<ちょ、ちょっとひどいんだよ!ドンドンドン

結標「はぁ…何よ…またご飯たかりに来たって訳?」ガチャ

インデックス「うん、そうなんだよ。」

結標「」バッターン!!!!

<ちょっとー!?あんまりかも!お、おみやげがあるんだよ!だから入れるんだよ!

結標「あァ?お土産ェ?」ガチャ

インデックス「く、口調が変なんだよ…イギリスの紅茶とシフォンケーキなんだよ…」

結標「…え?」
307 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:14:31.62 ID:AOhu+U9Uo
インデックス「だから本場の紅茶とシフォンケーキを持って来たんだよ…」

結標「…えええええええええええええええええええええええええええ!?」

インデックス「!?」

結標「あ、あなたが!?食べ物を!?食べずに!?持って来たああああ!?」

インデックス「そ、それがどうかしたのかな?」

結標「あ、有り得ない!有り得ないわ!明日の天気は原子崩しに間違いないわ!」

インデックス「…いくらなんでも失礼なんだよ。土御門がかおりからお土産があったって言って渡してくれたのを、
       この慈悲深き敬虔なシスターが普段のお礼も込めて一緒に食べようと悪魔の誘惑を乗り越えてここまで無傷で持って来たのにあんまりかも…」ブツブツ

結標「わ、悪かったわね、ヘレンがいるから一緒に食べましょう?」

インデックス「わかればいいんだよ!」トテトテトテ

結標「おかしい…何かが…」ブツブツ
308 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:16:36.79 ID:AOhu+U9Uo
インデックス「あーそれは!」

結標「?」

インデックス「劇場版カナミンのDVD!どうしてヘレンが持ってるのかな!?」

ヘレン「?」

結標「あれはヘレンの叔父さんが点字映画に対応してたから送って来てくれたのよ。…ああ、インデックスが来てるのよ。」クルクル

ヘレン[こんにちは]

インデックス「こんにちはなんだよ。ヘレンもカナミン好きなのかな!?」クルクル

ヘレン[これを見るのは今日が初めてだよ。一緒に見る?]

インデックス「えっ!?いいのかな!?やったー!」

結標「落ち着きなさいよ…ここをこう…こう繋げればテレビでも見れるみたいね。」
309 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:18:34.41 ID:AOhu+U9Uo
インデックス「わーいカナミン!カナミン!」

結標「はいはいちょっと待ちなさいね。今紅茶とお菓子持ってくるから。」

インデックス「えー!一刻も早く見たいんだよ!」

結標「いいじゃないの、学園都市製のポットでお湯なんて1秒で湧くのよ?」

インデックス「むー、そのくらいなら待ってあげてもいいかも…」

結標「えっと…だいたい葉っぱは…こんなもんでいいかしら?」ドサドサドサ

インデックス「ちょちょちょちょちょっと何やってるのかな!?」

結標「え?」

インデックス「そんな淹れ方じゃ美味しい物も美味しくはいらないんだよ!」

結標「紅茶なんて葉っぱとお湯でいいんじゃないの?」

インデックス「仮にもイギリス人である私の前でいい度胸してるんだよ!ああもうポットもあっためてないし、こうなったら私がやるんだよ!」

結標「何よ、あなたなら美味しく淹れられるって言うの?」ムッ

インデックス「ふふふ…舐めないで欲しいんだよ…

       私はイギリス人として10万3000冊の魔道書の他に、
       数億に及ぶ紅茶に関する知識が詰め込まれているんだよ…」
310 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:20:07.88 ID:AOhu+U9Uo
……………
………

結標「驚いたわ…まさか紅茶を淹れるのにあんなテクがあったなんて…」

インデックス「これくらいは覚えておかないと話しにならないんだよ。」

結標「冷蔵庫にマフィンがあったからこれでいいわね。あとこの辺の駄菓子でも食ってなさい。」

インデックス「はやくカナミン見るんだよ!」トテテテ

結標「はあ…持ってくのは私なのね…」カチャカチャ

結標(…しかしよく考えてみると私世話するのそんなに嫌いじゃないのよね。
   真っ当に生きられるようになったし、置き去りの施設で保母さんでもやろうかしら…)

ホワンホワンホワン
311 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:21:38.41 ID:AOhu+U9Uo
少年1『むすじめてんてー!みーて、どろだんごー!』

結標『淡希お姉ちゃんでいいわよ。あらあらよく出来たじゃない。』

少年1『あわきおねーちゃん!』

結標『そうそう』
少年2『あわきせ…おねえちゃん、おんぶ。』

結標『はいはい』

少年3『おねえちゃん!すき!』

結標『私も大好きよ』

少年4『ぼくもすきー!』

少年達『ぼくもー!』『ぼくもー!』

結標 ニッタアアアアアアアアアア

インデックス「…」

結標「ハッ!?」

インデックス「むすじめ…さん…」ス…

結標「!?」
312 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:24:15.15 ID:AOhu+U9Uo
ヘレン[この紅茶おいしいです。]ズズ…

インデックス「わたしが淹れたんだよ!」

結標「今度紅茶の淹れ方教えてよ。」

インデックス「はい、わかりました。」

結標「ちょっとお!妄想が行き過ぎる事ぐらい誰にでもあるじゃないの!」

インデックス「はい、その通りだと思います。」

結標「もう機嫌直してくれないとマフィン無しよ!」

インデックス「むすじめ!早くカナミン見るんだよ!」

結標 ホッ
313 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:26:29.15 ID:AOhu+U9Uo
……………
………

小萌「ただい!…まー………」ギョッ

インデックス「うっ…うっ…」メソメソ

結標「哀しいわ…哀しすぎるわ…」ボロボロ

ヘレン「 」シクシク

ヴィクター(泣き付かれた…助けてくれ…)グエ

小萌「なのですよー…」

結標「あ、小萌、おかえり」グズ

インデックス「帰って来れる家があるって言うのは幸せなんだよー!うわあああん!」

結標「ううっ…!」ダバー

ヘレン ウウッ!ボロボロボロ

小萌「な、なにがあったですかー…」
314 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:27:49.68 ID:AOhu+U9Uo

小萌「ははあ三人でカナミンの映画を見てあまりに感動的なストーリに泣いてしまったと…」

結標「名作よ…稀代の名作よ…!」グズッ

ヘレン[子供向けだからって侮ってました…]ズズッ

インデックス「今度とうまにも見せるんだよ…」ズーッ

小萌「そ、それは良かったですね…」

インデックス「それじゃあ私はそろそろご飯があるから帰るんだよ…我が家に…!」

結標「うわああん!」ギュッ

ヴィクター(ぐえっ!)

ヘレン「 」ボロロッ
315 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:30:58.42 ID:AOhu+U9Uo
小萌「あ、家にごはん食べに来た訳じゃないのですねー。」

インデックス「今日は好きな物作ってやるってとうまが言ってたからね。それじゃあっ!」ダダダッ

結標「卑怯よ…あんなセリフ卑怯よ!」

小萌「そこまで凄かったですか…おやこの手紙はなんですか?」

結標「グズッそれはヘレンの叔父さんからの手紙よ。それは小萌の分。」

小萌「おおー!高原ちゃんの保護者さんからですかー!ご飯の後にゆっくり読むのですよ!」

結標「今日は何?」

小萌「んー…上条ちゃんの補修で思いのほか疲れたんで今日は出前取っちゃいましょう!うな重ですうな重!うなー!」
316 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:31:33.10 ID:AOhu+U9Uo
小萌「あ、家にごはん食べに来た訳じゃないのですねー。」

インデックス「今日は好きな物作ってやるってとうまが言ってたからね。それじゃあっ!」ダダダッ

結標「卑怯よ…あんなセリフ卑怯よ!」

小萌「そこまで凄かったですか…おやこの手紙はなんですか?」

結標「グズッそれはヘレンの叔父さんからの手紙よ。それは小萌の分。」

小萌「おおー!高原ちゃんの保護者さんからですかー!ご飯の後にゆっくり読むのですよ!」

結標「今日は何?」

小萌「んー…上条ちゃんの補修で思いのほか疲れたんで今日は出前取っちゃいましょう!うな重ですうな重!うなー!」
317 : ◆f4OUxgwCeAQE :2011/06/04(土) 14:33:27.23 ID:AOhu+U9Uo
……………
………

結標「ふう…ご飯美味しかったわ。」

結標「…カナミン!」ブワッ

結標「ヘレンはお風呂ね…そうだ手紙…」カサッ


結標さんへ

どうも初めまして。ヘレンの保護者の高原俊也です。
君の事はメールで聞いているよ。なんでも頼れるお姉さんといった感じで、ヘレンは君の事をとても信頼しているみたいだね。

結標「…」ペラッ

手紙には結標への感謝、信頼、ヘレンとのメール事、ヴィクターは犬の割に非常に頼れるといった感じの言葉が連なっていた。
文面からだけでもわかる彼の優しい性格。普通ならば読みながらクスッとしてしまうような微笑ましい内容である。
しかし結標はこれをどこか苦しそうな表情で読んでいた。

結標「…」カサッ

彼女は読み終わると縁側へと向かう
318 : ◆f4OUxgwCeAQE [saga]:2011/06/04(土) 14:35:48.70 ID:AOhu+U9Uo
結標「おいで、ヴィクター」

ヴィクター(ん?なんだ珍しいな。)

結標「あなたはヘレンとは長いのよね。」

ヴィクター(まあな)

結標「彼女…清くて…優しくて…私なんかと一緒にいていいのかどうか…」

結標はふっと空を見上げる。曇っていて星も見えない。はぁとため息をつく。

結標「ね、ヴィクター、私の話…聞いてくれる?まあ通じてないでしょうけどね…」

ヴィクター(わかるんだなこれが)

結標「小萌にも言ってない、私の秘密…」

ヴィクター(ペットに辛い事を話すって言うアレか?)








結標「私ね、人を殺しているの。」
319 : ◆f4OUxgwCeAQE [sage]:2011/06/04(土) 14:36:38.29 ID:AOhu+U9Uo
とりあえず今日の分は終了です。
見て下さった方がいらっしゃいましたらありがとうございました
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/04(土) 14:38:36.59 ID:ZyVI1U67o
乙乙

これ見てヘレンのほうを買ってみようかと思ったよ
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/05(日) 10:24:37.56 ID:XP0q1JIKo


やはりいい
322 : ◆f4OUxgwCeAQE [sage]:2011/06/07(火) 16:45:34.14 ID:MvRp03g0o
投下しますー
323 : ◆f4OUxgwCeAQE [saga]:2011/06/07(火) 16:48:02.42 ID:MvRp03g0o
結標「私はこの力を手に入れて、正直怖かったわ。だって小指を動かすように人を殺せてしまうのよ?」

結標「それである事情があって、なんで私にこんな力が…本当に私じゃないといけなかったのかって思うようになった訳。」

ヴィクター(…)

結標「そこから私はグズグズと堕ちていって…気付いたら学園都市の一番下、暗部に突っ立ってたわ。」

結標「学園都市にとって不都合な人達を始末するところ…何人も殺した…」

結標「何人も…何人も…」

結標はヴィクターを一撫でし、ふうとため息をついて空を見上げる。
街の明かりで星はあまり見えず、飛行船がごうんごうんと黒いシルエットを浮かび上がらせて飛んでいた。

結標「殺すのに抵抗は無かったわ、それくらい自然にずるずると堕ちていったって事ね。」

結標「ふふふっ…笑っちゃうでしょ?そんなクズみたいな人間が小萌やヘレン…光そのものみたいな人達と一緒に暮らしてるのよ?」

彼女はひくりと自嘲気味に笑う。
その顔に落ちる影は尋常ではなかった。それだけ彼女が闇に浸かっていたという事であろう。
324 : ◆f4OUxgwCeAQE [saga]:2011/06/07(火) 16:55:25.45 ID:MvRp03g0o
結標「ああ今は暗部は抜けてるのよ?一方通行って言う真っ白モヤシが暗部そのものを解体したからね。」

結標「でも案内人の仕事はまだくるわ。だから新しい暗部が出来ちゃってるのも知ってる…ああごめんなさいね…こんな事言っても判らないでしょうに。」

結標「こんな事小萌やヘレンには…言えないわよね…彼女達には少したりとも関わらせる訳にはいかないのよ。」

結標「それが暗闇で生きている人間としてのせめてものケジメ…そうすれば光でも…ヒッ…生きていけるかなあって…」

ヴィクター(!)

結標「ヒッ…でも…わだじ…もう…ヒッ…限界なのよ…」

突如として彼女の声は上ずり、肩はぶるぶると震え、目からダムが決壊したように涙がこぼれ落ちる。

結標「わだじってこんなに屑なんだって…いぐら抜け出せるきかいをもらっても、ヒック…闇の中からは抜け出せないっ。抜け出そうとしない…!」

結標「自分勝手な理由で人を沢山傷つけて…エッ…それな゛のに゛ィ…自分はもう許されてると思っでるのがわがんないけどっ…!」

結標「のうのうとこんなくらじをじてっ…!ながっだごとにじでるのよぉ…」

能力者や案内人、暗部、レベル4、空間移動系能力者の頂点といった面に隠れて押しつぶされて隠れていた
結標淡希という少女が抱え込んでいたものが一気にふくれあがり、彼女は感情を制御できずに溢れてくる思いをブチ撒けていた。
325 : ◆f4OUxgwCeAQE [saga]:2011/06/07(火) 16:57:44.13 ID:MvRp03g0o
結標「最低だよね…最悪だよね…心のどこかで、えうっ…こういう風に告白して、ひっ…バカみたいに泣けば許されるってまだ思ってる…」

結標「私本当は小萌のところで暮らす資格なんて、ぶえっ…無い。学校に行って授業受ける資格も無い。友達とおしゃべりするような資格も無いクズなのよ…」

結標「でも゛っ…!」

結標「でも゛お…!小萌やヘレンと別れるのはいやなの!この優しい幻からぬけだせな゛い゛!
   薄暗いところで一人でいるのはい゛や゛!わだじ…わだじどうすればい゛い゛の゛おおぉぉおぉお………」

彼女の整った顔は今や見る影も無く歪み、涙や鼻水や涎でべちょべちょ…
両手にその顔を埋めてどばどばと泣き出す。

結標「ひっひいっ…ひいいいいっ…」

ただただえづき、最早言葉を出す事さえ出来なかった。

ヴィクター(…)スッ

結標「えう…ああああう…うあ…」

ヴィクター ベロン

結標「…ヴィクター?」
326 : ◆f4OUxgwCeAQE [saga]:2011/06/07(火) 16:58:46.82 ID:MvRp03g0o
彼女の独白をじっと聞いていたヴィクターが彼女を慰めるように顔を舐めた。
気にする事は無い。気に負う事は無いと言わんばかりに…

結標「うええっ…グズッ…なぐさめてくれてるの?」ゴシゴシ

ヴィクターから結標に意思を伝える事は出来ない。しかしペットとして人間を癒し、支えになる事は出来た。
もちろん厳密に言えば彼はペットでは無いのだが…。

結標「ありがとう…ごめんね…ありがとうっ…」ボロボロ

拭った涙がまたこぼれ落ちる。
いや、これは先ほどの不幸な涙とは違う、幸福の涙だ。
例え許されなくても心が救われ、光に包まれた時に流れ落ちる涙。

彼女は過去に囚われるのではなく、過去と向き合い、
かつての同胞達が光のもとに出てくるその時までに、
彼らを胸を張って、両手を開いて迎えられる人間になる事を決意した。
327 : ◆f4OUxgwCeAQE [sage]:2011/06/07(火) 17:00:21.13 ID:MvRp03g0o
ド短いですが今日はこれで終わりです。
ヴィクターが結標にフラグを立てました。嘘です。

また溜ったら来ます
328 :名無しNIPPER [sage]:2011/06/09(木) 01:04:39.32 ID:BYlr8rwDO
乙です
気長に待つよん
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