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男「彼女が部屋から出なくなってもう半年になる」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 02:24:54.39 ID:iaGuERLAO
初めてのSS投下に挑戦します。
慎重に再確認(推敲)しながら書いていくのでペースは遅いです。
その他至らない点も多々あると思いますがよろしくお願いします。

※残酷な描写が含まれますのでご注意ください。
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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さくらみこ「インターネッツのピクルス百科辞典で」大空スバル「ピクシブだろ」 @ 2024/04/13(土) 20:47:58.38 ID:5L1jDbEvo
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暇人の集い @ 2024/04/12(金) 14:35:10.76 ID:lRf80QOL0
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ミカオだよ。 @ 2024/04/11(木) 20:08:45.26 ID:E3f+23FY0
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アルミン「どうやら僕達は遭難したらしい」ミカサ「そうなんだ」 @ 2024/04/10(水) 07:39:32.62 ID:Xq6cGJEyO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/05/12(木) 02:26:46.07 ID:t2hX+kDY0
これは期待
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/12(木) 02:28:25.84 ID:K/5DLHB30
おk
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 02:42:34.71 ID:iaGuERLAO
彼女は半年前からずっと抜け殻のようになってしまった。
生気のない虚ろな瞳はずっと窓を見詰めている。

男「ただいま」

半年前から変わらない、沈黙。
ずっしりと重たい空気。彼女の瞳。

バイトから帰った俺はまず彼女のために食事を用意する。
冷蔵庫には残り物の白飯に豆腐やうどん、ヨーグルト、牛乳…。
彼女が「白いモノ」しか食べないことに気がつくのには一週間くらいかかった。
今日は何を食べさせよう、と思いながらうどんを茹でる。
解決策が見いだせず、簡単に済ませようとしてしまう自分に腹が立つ。
うどんが茹で上がり、一旦湯を切ってスプーンでも食べやすいくらいの大きさに刻む。
これを教えてくれたのは姉だった。
「離乳食」の食べ方と言ってたっけな。
アドバイスを受けたとき、彼女はまるで赤ん坊同然なのだなと思ってしまったっけ。


男「いただきます、だよ」


やはり返事はない。
彼女はゆるゆると口をあけ、うどんを少し口に含む。
食べこぼしたうどんがぽたぽたと床にこぼれた。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 03:17:07.61 ID:iaGuERLAO
食事を終えると、俺は食べこぼしを綺麗に集めてゴミ箱へ捨てる。
それからすっかり軽くなってしまった彼女をかかえて風呂場へ向かう。

男「風呂入ろう。」

最初の頃は抑えられそうになかった理性だったけれど、何かが壊れてしまいそうなのは分かっていたのでかなり自分を抑えた。
随分と貧相になってしまった彼女の身体を丁寧に洗ってやる。

男「女の子は毎日綺麗にしないとなー」


会話に困る相変わらずの、沈黙。


彼女は始終無言というわけでも、全く動けないわけでもない。
まぁ前に喋ったのは10日くらい前で「きんぎょ」の一言だったけれど。
少なくともトイレには行くようだし無理に動かさないほうがいいのか?と考えて実行したことがあるが冷蔵庫の中の物は一向に減らないので俺の心が折れてしまった。

男「明日休みなんだけど、どこか出掛けるか?」

とりあえず休みの前日の入浴時はこう問い掛けている。
半年間ずっと、答えは決まっているけれど。
生ぬるい湯船に浸かりながら、やっぱり彼女は静かに横に首を振った。

男「わかった、じゃあ上がるか」

俺達は風呂から上がり、最初に彼女の身体を拭いてやる。
次に自分の身体を拭いて、服を着せる。
最初は湯冷めが心配だったけれど、もうそんな時期は過ぎてしまった。
自分の服を着たら、コップに水を汲んで飲ませる(水は飲むようだ)。

彼女は水を一口飲むと、口を開いてぽつりとつぶやいた。


女「ごめんね…」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 03:36:19.98 ID:iaGuERLAO
一瞬何が起きたのか分からなくなってしまった。
彼女は半年間ずっと一週間から10日くらいの間隔で意味の分からない単語ばかり言って、まともに喋ったのは今が初めて。
いつも「アイツがまともに喋れるようになったら、まず最初に何て言おう」なんて考えていたのに…忘れてしまった。

男「謝らなくたっていいよ。お前は悪くない。」

俺はそう言ってまだ乾いてない彼女の頭を撫でた。
彼女の目からは涙がぱたぱたと零れる。

彼女はそれ以上は喋らなかった。

男「無理しなくていいんだ、寝よう。」

俺と彼女は手を繋いで寝室へ向かう。
ひたひたと二人分の足音。
やわらかい布団に転がって、暗い天井をじっと見詰める。
会話もなく、退屈だ……彼女はいつもじっと何かを見詰めているけれど、退屈ではないのだろうか?
テレビもパソコンもつけたような形跡はない。

何がごめん、だったのだろうか。
半年間に対する謝罪なのだろうか。
それを説明出来ないことについての謝罪なのだろうか…。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 03:57:07.22 ID:iaGuERLAO
目が覚めるとまず彼女の存在を確認する。
出て行ってはいないだろうか、生きているだろうか…そんな不安の中、静かな寝顔を見て安心する。

それからとりあえず起きて、彼女の朝ごはんには耳を切り落とした生の食パンと目玉焼きの白身、牛乳を用意してやる。
飼っている熱帯魚に餌をやり、彼女の隣に戻って携帯でニュースを見ながら彼女が起きるのを待つ。

彼女が目を覚ますと朝食を運んでやり、いつもの要領で食べさせる。

今日はバイト休みなんだっけ…どうしようか。
今までは普通に出掛けて買い物したり、公園に行ったりしたものだけどな…。

そんなことを考えながら食事を終えて流し台に食器を運ぶ。
片付けは…今日くらいサボったっていいかな。
休みの日は困るくらいゆっくりと時間が過ぎるからな…。

そんなことを考えている間ずっと、彼女は水槽の熱帯魚を眺めていた。

男「また何か新しいの飼うか?」
元々は彼女の趣味もあって飼い始めた熱帯魚。
何かのきっかけになってくれればいいなと思い提案したものの…やっぱり返事はない。
そのまま一時間とちょっとくらい、俺達は水槽を眺めた。

その沈黙を破ったのは、訪問者の鳴らしたチャイムだった。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 04:19:10.83 ID:iaGuERLAO
宅配男「○○便でーす、お荷物なんですけどサインもらえますか?」

男「あ、はい…」

俺はサインをして荷物を受け取る。
さほど大きくも、重くもない。

宅配男「ありがとうございまーす」

男「ご苦労様」


宛先は彼女に、送り主は彼女の実家。

男「実家から荷物が届いたけど、開けたほうがいい?」

彼女が頷いたので俺はダンボールを開けた。
中に入っていたのは小さな子が使いそうな女の子の人形。
他には梱包材以外何も入っておらず、手紙くらい入っていてもいいのに…と思ったけれど、彼女が傷つくかもしれないので言葉にはしなかった。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 04:20:20.69 ID:iaGuERLAO
こんな感じなのですが大丈夫でしょうか;;
ちょっと休憩します。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 05:45:14.16 ID:iaGuERLAO
その古ぼけた人形は、空っぽになった彼女の細い腕に抱かれ一層不気味に映った。
彼女の実家は一応事情は知っている。でも、何のためにこの人形を?
幼い頃に好きだったからだろうか?
それならもっと心当たりのある物を詰めて送ってきてくれてもいいものでは…。
考えていても仕方ないけれど、他にすることもない。
彼女のほうは先ほどからずっとこの人形ばかり見詰めているし…。

何故彼女はこうなってしまったのだろう。
原因は俺なのか、他にあるのか。
自傷行為が無いだけまだマシと言えるのか?
「死にたい」という電話やメールがひっきりなしに来る、刃物などで身体を痛めつけたり、オーバードーズ、髪の毛をむしる、過食嘔吐……色んな話をネットで見た。
ああでも、自分で物を食べないというのは自傷行為になるのだろうか?
ネットでかじっただけの知識じゃ、いまいちわからない。

悩んでいるうちに雨が降ってきてしまった…今日は洗濯が出来ないな…。
雨音は静かなこの部屋に子守歌のように響いて、いつの間にか俺達は眠ってしまった。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 06:06:29.58 ID:iaGuERLAO
続き書こうと思ったものの睡魔がヤバいので寝ます…遅くても夕方頃には書きに来ます。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/05/12(木) 07:52:56.06 ID:DlF/fpPAO
期待
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/12(木) 08:08:21.86 ID:qKKDpftpo
支援
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 16:11:02.72 ID:iaGuERLAO
すみません;;
用事が長引いているため夜には戻りますorz
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/05/12(木) 16:17:50.74 ID:yqCPclGAO
残酷ならいいが鬱endだったら一生呪うぞ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/12(木) 17:08:24.08 ID:3Qa46RAe0
最初から重いな
17 :再開します :2011/05/12(木) 19:58:16.97 ID:iaGuERLAO
昼寝をしすぎた…時間の感覚をすっかり失った俺は、携帯を開いて時間を確認する。
15時…状況を考えると、もうと言うべきなのかそれとも、まだ、と言うべきなのか分からない微妙な時間だ。
彼女はまだ眠っている…眠っている顔は凄く穏やかなのに…。
買い物に行きたいけれど、強いて行く必要はない。
彼女を置いては不安なのでいつもバイト帰りにスーパーやホームセンターなどに寄って、あらかじめメモに書いた必要最低限の物だけを買っている。
他に買わないといけない物…特に服や下着なんかはネットの通販しかない。
とにかく彼女は連れ出せないし、置いても行けないから、何でも必要最低限だ。
最近トイレに行くにも不安になるのはちょっと過保護すぎるかもしれない。
……精神的に参っている…とは思いたくはないな…。

彼女が寝ている間に放置していた洗い物を片付けて、夕食の準備。
何を作ろうか悩んでいるとそれを遮るかのように電話が鳴る。今日は予想外のことがやたら多い。
相手はバイト先の後輩女からだった。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 20:18:17.42 ID:iaGuERLAO
後輩女『あっ!もしもしィー先輩っスかァ?』

…この女の喋り方はどうも苦手だ。思わず我慢していたため息が漏れた。

男「なんだ、お前か…。」

後輩女『先輩冷たいですよォ〜!』

男「俺は最近は万が一のシフトチェンジ以外は電話してくるな、と言ったはずなんだが。」

後輩女『エーッ!せっかく今日バイトのみんなで集まって飲み会すんのにィ!』

後輩女『それに先輩今彼女いないんでしょーッ?何がそんな忙しいんッスかァ?』

彼女は俺のバイト上がりの時間に迎えに来たりしていないし、そう思われても仕方ないだろう。

男「わりぃ」

ケバいし、喋り方も下品だし、どうも苦手だ。
俺はこれ以上会話する気もなく電話を切った。

先ほどの会話を聞いていたのか、彼女が目を覚ましてじっとこちらを見ていた。


男「バイト先の後輩からだ。」

彼女「……よ…」


男「え?」


彼女「行って、…き……て、い……よ………」


ずっしりと重たい割には弱々しい虚ろな瞳は、それでも俺をしっかりと見詰めていた。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 20:32:23.75 ID:iaGuERLAO
男「ありがとな。でも俺、お前が前みたいに戻ってくれるまでなるべく傍にいてやりたいから。」

正直驚いた。
相当の勇気がいったと思うから、俺もきちんと本当のことを伝えた。
彼女は恐らく良い方向に向かっているかもしれない。
ハッキリと確信は持てない、けれど確信したくて仕方がなかった。
彼女がまともに喋るということは、俺にとってそれくらい嬉しいことなんだ。
職場のやつとの飲み会なんて、すでにどうでも良かった。

男「そんなことよりさ、俺、お前がまともに喋ってくれたことのほうがよっぽど嬉しいんだ!」

そんなことを必死で言う俺は彼女の瞳にはどう映ったのだろう…。

彼女は今日、あれ以来初めて、少しだけ笑った。
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 20:54:55.77 ID:iaGuERLAO
このタイミングでごはん誘われたので行ってきますー
相手も用事あるらしいんで23時には確実に戻ってきますね;;
たびたびすみませんorz
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/12(木) 21:34:58.10 ID:3YhcV7lAO
面白そう支援
ただ、鬱エンドだけは止めてくれよな…
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 21:43:17.45 ID:iek12cADO
ここはレス控えめだし落ちる心配ないから、
自分のペースで書いてくれていいんだぞ

あと、ここで考えて書くより書き留めして投下したほうがいいと思うよ
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/12(木) 22:16:14.43 ID:iaGuERLAO
>>22
わざわざ教えてくださってありがとうございます!
恥ずかしながら落ちないことを知りませんでした…
お言葉に甘えて、ちょっと今からもう少しまとめて手直ししてドカッと投下しにきます><

他の方も支援ありがとうございます!
とても嬉しいです^^
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 22:19:17.42 ID:pghXbjdno
落ちないとは言っても月単位で放置すると落ちるからな
後終了したらhtml化依頼出さないと鯖の負荷になる
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 00:15:44.46 ID:FyNA2RUAO
俺は彼女をぎゅっと抱き締める。
何年も変わらないシャンプーの香り。


彼女「ごめんね…ごめんね…」

彼女は何度も謝罪した。
その分だけ俺は「いいんだ」と言ってやる。
繰り返し、繰り返し。

ひとしきり泣いた後俺達は久しぶりに明るい食卓についた。
彼女は相変わらず家から出たがらなかったけれど、大好物のカルボナーラが食べたいと言ったので材料を買いに行って作ってやった。
テーブルには久しぶりに、彼女の好きなピンクのガーベラを飾ってあげた。


彼女「ふふっ。いま、すごくしあわせ…」


男「俺も幸せだよ。お前の幸せが、俺の幸せ。」


彼女「ホント?私ってすごい、しあわせ者だぁ」


いつも通りの彼女の子どもっぽい笑顔。
やっと平穏な生活が戻るのかな…俺は心底ホッとした。
この半年間、彼女を一人にしている時間だけ自殺や蒸発などの心配ばかりしていたからだ。
今日は違う。俺達は、普通の恋人に戻ったんだ。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 00:26:56.98 ID:FyNA2RUAO
夜は普通に一緒に風呂に入り、久しぶりにハーゲンダッツを食べながらテレビを観て、寄り添って眠りについた。
もう何年も待ち続けたような感じだけど、まだ半年しか経ってないんだな…。

明日は一緒にピザが食べたい、とか。外に出掛けたいといつ望んでくれるのだろう、とか。
そんなことばかり考えながら。

彼女は日に日に明るくなってきて、俺も安心して働きに行けるようになった。
相変わらず外には出掛けたがらないけれど、あんなことがあった後だ。
外出など彼女の負担になりそうなことは極力避け、いつかその時のために働くことにした。


彼女「私がこんなこと、言える立場じゃないけど、無理だけはしないでね。」


行ってきますの前に彼女はいつもこう言う。


男「気にすんなよ。無理はしないし。」


そう言って俺も働きに行く。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 00:46:09.63 ID:FyNA2RUAO
女「わたしのしあわせが、あの人のしあわせ…」


私はあなたと付き合ってもう4年になるね。
高校の卒業式で告白してくれた。
入学当初から両想いだったなんて、今でも笑える。


私の幸せが、あなたの幸せ。


ずっと口癖みたいに、あなたは言ってた。
私は本当に、幸せ者だと思う…。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 00:55:24.12 ID:FyNA2RUAO
これから書くこと、信じてもらえないかもしれないけれど…私が私でいられる今、本当のことを手短に書いておこうと思います。

私ね、最近なんだかおかしくなっちゃったみたいなんだ。
頭の中にはちゃんと私がいるのに、動いているのは私じゃないの。おかしいね。

馬鹿みたい。

いつか、この手紙を読んだとき
わたしのこと馬鹿だとわらってください。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/13(金) 01:00:09.05 ID:5EA75mm3o
なかなかシリアス
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 01:15:27.65 ID:FyNA2RUAO
今日は思ったより早くバイトが終わり、俺は急いで家に帰った。
彼女が元に戻ってから明日でちょうど4ヶ月になる。
今までは心配でたまらなかったから急いで帰宅したけれど、彼女が元に戻ってくれてからはずっと足取りが軽い。

家に帰り鍵を刺すと違和感が…鍵が開いたままだ…。
鍵を刺しっぱなしにしてしまったまま、俺は慌てて中に入った。


彼女が、いない。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 01:16:30.78 ID:FyNA2RUAO
今日は思ったより早くバイトが終わり、俺は急いで家に帰った。
彼女が元に戻ってから明日でちょうど4ヶ月になる。
今までは心配でたまらなかったから急いで帰宅したけれど、彼女が元に戻ってくれてからはずっと足取りが軽い。

家に帰り鍵を刺すと違和感が…鍵が開いたままだ…。
鍵を刺しっぱなしにしてしまったまま、俺は慌てて中に入った。


彼女が、いない。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 01:17:10.98 ID:FyNA2RUAO
今日は思ったより早くバイトが終わり、俺は急いで家に帰った。
彼女が元に戻ってから明日でちょうど4ヶ月になる。
今までは心配でたまらなかったから急いで帰宅したけれど、彼女が元に戻ってくれてからはずっと足取りが軽い。

家に帰り鍵を刺すと違和感が…鍵が開いたままだ…。
鍵を刺しっぱなしにしてしまったまま、俺は慌てて中に入った。


彼女が、いない。
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 01:18:14.12 ID:FyNA2RUAO
ごめんなさい混雑していたためエラーで連投されてしまいました…
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 01:37:40.97 ID:FyNA2RUAO
俺は慌てて外へ駆け出した。
畜生、なんでだ、畜生、畜生、畜生…お願いだから、無事でいてくれ…。
涙と鼻水がダラダラと流れてた情けない顔で、俺は彼女を探した。
涙のせいで視界はよくない…。

昔よく歩いた近所の公園や、スーパー、コンビニ…心当たりのある場所は全部まわった。
見つからない彼女。
携帯は鳴らしたが電源は入っていない。
嫌な予感しかしない。
とりあえず家に帰っていなければ、警察に電話しよう。

家に帰ると、彼女はいつもの子どもっぽい笑みを浮かべてちょこんとソファに座っていた。


男「おい…」

彼女「ごめん…ちょっと買い物に…」


安心したのか、ビビり過ぎたのか、俺は全身の力が抜けてその場にへたり込んでしまった。


男「無事で…よかった……」

彼女「ごめん…なさい…」

男「書き置きくらいしてけ、あとこんな時間にあまり出歩くなよ…」

彼女「うん…危ないもんね…」

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 02:00:22.30 ID:FyNA2RUAO
その後は穏やかな時間が流れた。
彼女は晩飯に俺の大好物のグラタンを作ってくれていた。
事情を聞くにはグラタンにかける粉チーズを買いに行っていたらしい…ホント人騒がせだ。
外に出る練習がしたかった、ホントごめん、と何度も謝っていた。

風呂にも一緒に入り、布団の中、彼女は言った。


彼女「あのね、私、もうすぐしあわせになるよ」


俺は眠かったので、ただぼんやりとその言葉を聞きとった。
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 02:06:11.47 ID:FyNA2RUAO
眠くなってきたので今日はこの辺にしておきますm(_ _)m
明日は1日暇なので明日中に完結出来たらいいなと思ってます!
初の投稿にもかかわらず支援もらえて感動してます、もう少し付き合ってください。
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/05/13(金) 02:51:05.18 ID:En3+e4wi0

楽しみにしてる
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/05/13(金) 03:31:39.02 ID:KPe1kBPAO

期待している
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 07:18:58.22 ID:NaMnEr4IO
乙、面白かったぜ!
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/13(金) 08:27:38.11 ID:jHiWs6bNo
1乙
ちょっと怖いけど続きが気になる
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 11:54:50.58 ID:FyNA2RUAO
もうすぐ しあわせになる


一体、どういう意味なのだろう…。
俺はふわふわとした意識の中でその言葉の意味を考えながら…いつの間にか眠りに落ちていた。

翌朝の天気は、うるさいくらいのどしゃ降りだった。
最悪だなぁ…俺はいつものように彼女に見送られて家を後にした。


彼女「いってらっしゃい」

男「行ってきます」


彼女「あっ…あのね…」

男「ん?」

彼女「なんでもない、よ。ごめん、いってらっしゃい。」

男「?あぁ、行ってきます。」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 11:56:55.32 ID:FyNA2RUAO
その日のバイトは久しぶりに、例の下品な後輩ビッチとだった。
ここ最近来てないから辞めたのかと思ってたら、どうやら違ったらしい。


後輩女「先輩、新しい彼女できましたァ?」


ニヤニヤと親父みたいないやらしい笑いをしながら俺に聞いてくる。
まるでセクハラにあっている気分だ。

男「いや、俺らそもそも別れてねーから」

後輩女「え?でもォ、最近彼女サン来ないじゃないですかァ」
男「ちょっとな。」

後輩女「具合悪いんですかァ?」

男「まぁ近いかな。最近は良くなってきてるよ。」

後輩女「先輩、彼女サン、ちゃんと病院行ってますゥ?」


何でこいつはわざわざ語尾を伸ばすんだ。
この雨だ。客も少なく作業も終わり、ただ退屈だったので仕方なく受け答えしていた。


男「自宅療養だ。」

後輩女「病院って大事ですよォ。」

いちいちお節介というか、余計なお世話だなぁ。
段々とイライラしてくる。

男「ちょっとバックヤードでコーヒー飲んでくるわ」

俺はそれ以上はもう聞こえないふりをして、バックヤードに入った。

後輩女「気付いたら手遅れになることだってあるのにィ…。
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 12:10:48.19 ID:FyNA2RUAO
その日はもう後輩とも仕事のやり取り意外の会話も一切なくバイトを終えた。
自宅に帰ると、薄暗い部屋に妙に違和感を感じた。


男「まさか…」


リビングの大きな窓には丸裸にされ四肢の外されたあの時の人形の首が、吊られていた。
部屋に置いてあった目覚まし時計や壁掛け時計は、時間がバラバラにされたままあちこちに散乱。
熱帯魚たちは跡形もなく消えていた…と思ったら便器の中にぶち込まれていた。
風呂場の浴槽には大量の氷が浮かんだ水が貼ってある。
気が狂ってる…俺は台所の流しに向かって嘔吐した。

ある程度落ち着いてから彼女の物置にしていた部屋に入る。
部屋には、既に何も無かった。
彼女もまた消えて居なくなってしまった。
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 12:11:59.63 ID:FyNA2RUAO
×貼ってある
○張ってある

誤字すみません
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/05/13(金) 12:22:01.04 ID:IO+QWU5AO
おいやめろやめてくれって
なぁ彼女まだいきてるんだろ?な?
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 13:12:44.76 ID:FyNA2RUAO
結局彼女は近所のカラオケボックスにて発見された。
必死で探していた時にたまたま通りかかり、野次馬を掻き分け警察や救急車が来ていたのを目の当たりにして血の気が引いた。
そこにいたのは、どう見ても息を引き取った彼女だった。


それからしばらくは忙しかった。
両家の実家に電話をして事情を説明。
警察から事情聴取を受ける。
その時のカラオケ店員が言うには、ウーロン茶を運んだ後に部屋の延長の申請をされ、時間が過ぎても電話にも出ず部屋からも出てこないので強制的に入室したところ……だそうだ。
室内からは市販の薬や注射器などの小物が押収されていた。
こんなことで死んでしまうのか…なんだか想像していたものより随分小規模で、非現実的だと思った。
警察から、彼女の死は自殺だと分かり切ったことを数時間後に聞かされた。

翌日の郵便にて彼女から遺書めいた手紙が届いた。
1枚目に、出会った時を懐かしんだこと。2枚目には自分がおかしくなってしまったことやそれを自嘲したような、簡単なものだった。

47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 13:16:26.28 ID:FyNA2RUAO
さっきから腹の調子が悪いんだが誰かに呪われたかなww
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 13:31:35.47 ID:FyNA2RUAO
彼女の両親には顔を見るなりまず土下座して謝った。
両親は疲れきった顔をしたまま「顔を上げてください」と言う。

彼女父「あの娘は元から何を考えていたのか分からない子でね……こちらも扱いに、少々困っていたんです。」

彼女母「私達のやることも、色々と裏目に出てしまって……気を遣ったのか、煩わしかったのか、それとも…本心は分かりませんが、高校卒業と共に家を出て行ったんです」

彼女は連絡先として俺の住所や関係は一応教えていたが、両親達は一切の接触を控えていたようだ。
唯一送ってきたあの人形も、俺があの時連絡してからの半年間悩みに悩んだ末のことだったらしい。
幼い頃まるで妹のように可愛がっていたとのことだが、彼女は人形のことを、彼女と同じ名前で呼んでいたそうだ。
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 13:36:52.34 ID:FyNA2RUAO
お腹すいたからご飯食べてきます。
あと洗濯終わらしてくるよ。
ちょっと待っててください。
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 14:43:55.11 ID:FyNA2RUAO
両親が言うには彼女は虐待を受けたわけでもなく、自傷癖も全くなかったそうだ。
俺が見た感じではいじめなどをされるようなタイプでもない。
葬儀が行われる中、彼女の同級生や友人らもショックを受けて泣いていた。


彼女を弔うための資金は全て俺の貯金から出した。
両親は遠慮したが、もう使う意味もない金なのでと半ば強制的に使ってもらった。
皆が彼女の死を悲しみ涙を流す中、俺はただ遺影を眺めていた。
最後の彼女の異変に気付かずただ浮かれていただけの俺に、彼女の死を悲しみ涙する資格なんてあるのだろうか。
写真の中で幸せそうに微笑む彼女に、俺は心の中で問いかけた。
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 15:06:29.02 ID:FyNA2RUAO
意外だったのがあのバイト先の糞ビッチが葬式に参加したことだった。
俺が葬儀諸々のため長期の休暇を得る際に、あいつも一緒に休暇を取った。
俺は最初凄く不愉快になったが、あいつはえらく真剣な顔をしていたので承諾した。



後輩女「私も数年前、弟が自殺したんですよ。」

だからどうした、と言いたかったが俺は黙っていた。

後輩女「全然カンケーない話ですんません。」

後輩女は失礼しますと珍しく断り、静かにセブンスターに火をつけて煙を吐きながら言った。

後輩女「原因はね、分からないんです。遺書もなくて。」

後輩女「ただ思い当たるのは、高校あたりで心理学を勉強しはじめて……今思えば人間不信になっちゃったのかナア、なんて。」


後輩女「彼女さんの話聞いて思い出しちゃって。なんかエゴですよね、ホントすんません。」

男「お前は彼女がおかしかったの、気付いていたのか?」


後輩女はまたタバコを吸って、煙を吐きながら答えた。

後輩女「彼女さんとまだ続いてる、体調が悪い、自宅療養…って聞いた時にはちょっとおかしいかなと思いましたケド…。」

半年前は彼女のことは気にもかけなかったそうだ。
後輩女はタバコを消し、今日は本当に失礼しました、とだけ言い残して帰って行った。
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 15:27:42.98 ID:FyNA2RUAO
あの時真剣にあいつと話をしていても、結局は彼女自身の問題なので何の解決にもならなかっただろう。
けれどなぜか俺はあの後輩と真剣に話さなかったことを深く後悔した。

俺は後輩女の後を追った。
会場の入口付近で、彼女の両親に深々と頭を下げていた。


男「あのさ、ありがとな」

後輩女「こっちこそ、付き合わせてしまってすんませんでした」

後輩女は最後に俺に向かって深くお辞儀をし、帰って行った。
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 15:44:23.04 ID:FyNA2RUAO
彼女が火葬される日の朝は残酷なくらいに晴れていた。
俺は彼女の亡骸を眺めながら一人でぼうっとしていると、ある言葉を思い出した。



「お前の幸せが、俺の幸せだ。」

「あのね、私、もうすぐしあわせになるよ」



彼女にとっての幸せとは、死だったのだろうか。
それに気付いたのはいつだったのだろう。


俺はピンクのガーベラを彼女の髪にそっと飾ってやり、たずねた。





「俺の幸せは、お前の幸せか?」





彼女は何も答えることはなく、ただ静かに、穏やかに、眠っていた。
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 15:49:04.75 ID:FyNA2RUAO
これで終わりです。


元々話自体は出来上がってしまっていたので鬱endやめてーな人本当にすみません…。
次に書くものも決まっていてそちらはほのぼの系なので許してやってくださいorz

初投稿にも関わらず支援してくださったりした方、最後まで付き合って下さった方ありがとうございました。
至らない部分ばかりで申し訳ない;;

かなり消化不良起こしてると思うんで、分かりにくい部分などあれば補足したいと思います。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 16:04:19.93 ID:kaPb0uswo
手紙の内容が重要だろ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/13(金) 16:11:23.11 ID:jHiWs6bNo

乙なんだけど、正直おいてけぼりなので
彼女視点や後輩視点からの解説編が欲しいなー(チラッチラッ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/05/13(金) 16:11:49.89 ID:pqjEBtVAO
乙かれ〜
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 16:23:51.06 ID:FyNA2RUAO
乙ありです!

>>55
遺書の内容ということでおkですか?


>>56
解説はSSでした方がいいかな?
それとも単に文章だけで簡単にまとめた方がいいですか?
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/13(金) 16:58:34.04 ID:jHiWs6bNo
>>58
お任せでー

SS形式の方が読む側としては楽しめると思うけど時間かかるだろうから、
次回作に打ち込むなら文章でさっと置いていくのが良いと思いますです
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 17:02:25.72 ID:FyNA2RUAO
>>59
把握しました、新たに書き起こしたいと思います!
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 17:14:51.08 ID:FyNA2RUAO
番外編@彼女視点


私は特に虐待を受けたわけでもなく、過去に虐めを受けたこともしたこともなかった。
平々凡々と生きて、普通の公立高校に通い、そこで一目惚れした男子に卒業式で告白された。
お互いに両想いだし、恋愛経験も一切なかった。
彼の方は高校の間に貯めた貯金で一人暮らしをすると言っていたので、卒業を機会にあっさり同棲することに。
今まで何も不満はなかったけれど、正直言ってちょっと変わった人生を送ろうと思ったので書き置きだけ残して家を出て行った。

なんとなく、ドラマや少女漫画みたいだなってウキウキした。
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 17:28:49.49 ID:FyNA2RUAO
元々自由奔放で放任主義な家庭だったし、両親はあっさりと同棲を許可してくれた。
私たちはお互いにフリーターとして働いた。
彼は高校から働いていたコンビニを続けて、私は最寄り駅にあるカフェで働くことになった。

男「別にお前が働く必要なんてなくない?」

私「えーっ!男君が働いてる間はすることないし、デートで贅沢出来るように頑張る!」


初めてのバイトだったので最初は大変だったけど、のほほんとした飾り気のないカフェでのバイトや彼との新生活はとても新鮮だった。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 17:37:31.17 ID:FyNA2RUAO
こんな私たちを見た人はよく「幸せでいいなぁ」と言った。


あれ…?
幸せってなんだろう…。


思えば私は「しあわせ」なんて考えたことも無かった。
幸せってなんだろう…。

彼に聞いたら「お前の幸せが俺の一番の幸せ」と言って答えた。


私の幸せ…

私のしあわせ…


私の幸せって、何なんだろう…

考えたけれど、思い浮かばなかった。
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 17:49:24.87 ID:FyNA2RUAO
幸せの定義って人によって違うと思うし、頭では分かっていた。
でもそれは分かっていたつもりだっただけで、自分の幸せについてなんか一度も考えたことが無かった。

幸せがどうとか書いてある本や映画も全部違う。
私の幸せじゃない。
じゃあ私の幸せはどこにあるの?


「お前の幸せが、俺の幸せだよ」


私は、彼にずっと好きでいてもらいたい…。
彼の心の中を私でいっぱいにしたい…。
それが出来れば、私はどんなに幸せなんだろうか。
一人でいる時間だけ、私は幸せについて考えるようになっていた。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 17:50:18.78 ID:FyNA2RUAO
ちょっと晩ご飯ついでに書きためてきます。
夜には戻りますー。
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/13(金) 18:55:58.07 ID:5EA75mm3o
なにが何だかわからねえ
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 19:28:13.69 ID:FyNA2RUAO
>>66
ごめん、自分でも読み返して今の流れは蛇足臭いと思ったとこ。
もうちょい分かりやすく書けるように努力する。
今はとりあえず彼女が壊れていく様子を補足のつもりで書いている。
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagasage]:2011/05/13(金) 19:41:00.39 ID:6Y1fYpOw0
この彼女が自分と似ててorz
まぁ、解らなくもないことですよね。

>>1
大丈夫だよ。蛇足臭いとしてもきっと纏められるって私は>>1を信じてる。
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/13(金) 19:56:34.42 ID:ifgJyXBl0
幸せがわからねえ
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/13(金) 20:13:05.66 ID:aHPgOycUo
がんば
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 21:48:53.19 ID:FyNA2RUAO
小さな頃に飼っていた文鳥のサクラが死んだ時に私は泣いた。
父さんと母さんは私に言った。
父「サクラはね、みんなの心の中にもずーっといるんだよ。」

母「サクラのこと、ずっと覚えていてあげてね。そうすればいつまでもサクラは幸せでいられると思う。」

父「そろそろサクラをゆっくり寝かせてあげよう。」

そう言って父はサクラの亡骸に土をかぶせた。
家の小さな庭だったけれど、サクラにとってはとても大きく立派な庭だったんだろうな…。


私「ねむい…」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 21:51:04.90 ID:FyNA2RUAO
そのあとすぐに、おばあちゃんが落ち込んだ私に人形を買ってくれた。
私はこのお人形がサクラのときのようになってしまったら凄く悲しいから、自分の名前をつけることにした。
それでも私はサクラのことを思い出さない日はなかったし、私と同じ名前のお人形が私の代わりになるわけでも、サクラの代わりになるわけでも、なかった。


幸せ…私の幸せ…
私も男君にずっと覚えていてもらえたら、どんなに素敵で、幸せになれるんだろう…

私はただボーっと、サクラの幸せと自分の幸せについて考えた。
私はサクラが大好きだった…。
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/13(金) 22:52:04.64 ID:Y2ME2mzAO
ってかこの彼女視点はわからないのが普通じゃね
鬱だったりメンへラだったりの類の人達の気持ちってのは
総じて健常者には理解できないもんだ
病状に関しての理解は出来てもね
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 23:37:53.10 ID:FyNA2RUAO
>>68
ありがとう、楽しんで読んでもらえるよう頑張って書く。

>>73
それもあって彼女についての描写は自分でもどう書き込んでも蛇足だなと思ってるんだ…。

後輩についてはアナザーストーリー的な感じにならなくもないかなと思ってはいる。
弟と彼女を少し重ねあわせて…みたいな事を書く予定です。

SSではなく普通にスッキリ文章でまとめた方がよかったかなorz
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/13(金) 23:55:42.54 ID:FyNA2RUAO
私…私は誰なんだろう…。
あのお人形が私になっちゃったんだろうか…。
それとも私がお人形になっちゃったのかな…。
外はどうなっているのだろう…。
夏なのかな?冬なのかな?
どうなっちゃったんだろう…。
あのお人形の私は、確か一緒にもらったお人形のミルクをあげていたっけ…。

男君は毎日どこかへ行ってしまう…。
私はどうなっちゃったんだろう…。
こわいこわいこわい…。


私はいつの間にか、毎日を部屋で怯えて過ごすようになっていた。
自分があの、自分と同じ名前のお人形になってしまった気がして…部屋からも出れず、ミルクと同じ色をした白い物しか食べなくなってしまった。
あのお人形が届いた日、お人形が壊れたら、私は戻れるのかな…なんて考えてた。
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/14(土) 00:01:56.43 ID:i1TQ07SAO
男君がいない間、私はずっと男君がサクラの時のようになってしまわないか、それだけを心配した。
私はもう二度と、サクラを失ってしまった時のような辛い気持ちになりたくない…。


だから…。


私はもう一人の私と、幸せになることにした。
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/14(土) 00:26:28.03 ID:i1TQ07SAO
番外編 彼女サイドはおしまいです。
【補足解説】
1日の行動がほとんどない人物のため心理描写だけになってしまいました。
彼女の精神的なトラウマは幼い頃に飼っていた文鳥のサクラの死です。
そして両親に「サクラにとって、サクラのこと忘れないでいてあげることが幸せなのだ」と言われました。
彼女にとっての平穏な日常や恋人の存在は幸せとは考えず「大切な人に忘れないでいてもらうこと」つまり「死」を幸せと考えたわけです。
人形についてですが、人形は生きてはいませんが、貰ったのは幼い頃なので生き物と同じような情が湧きます。
彼女は人形をサクラと同じように愛してしまうこと、そして失うことを恐れて自分と同じ名をつけたのです。
そうすることで自分と人形を混同してしまい、引きこもりに通じてしまいました。
そして白い食べ物についてですが、人形用のミルク(幼児用人形のメルちゃんやぽぽちゃんのようなものに付属しているミルクがわかりやすいかと思います)と同じ要領で、白い物しか食べなくなったわけです。

彼女は「幸せ」を得るために人形と共に「死」を選びました(本編の人形の破壊と首吊りが人形の死とお考えください)。
というお話なのでした。
というわけで後輩編もSSにしようかなと思ってるとこです。
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/14(土) 01:12:36.21 ID:y9jm9O4do
乙乙
人形と魚は死が幸せ理論として、氷風呂の意味は?
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/14(土) 02:04:31.26 ID:i1TQ07SAO
>>78
ご指摘トンです、自分で書いておきながら補足し忘れてました。

魚を殺したのも同様の理由です(彼女の趣味として飼っていたので)。
氷水風呂については彼女は最初家で自殺をするために作ったためのものという設定です。
身体に薬品を入れた後に氷水風呂に入り、なるべく綺麗な状態で死にたいと思った。
けれど何故それをやめたのかというのは、部屋の中の2つの死(人形と魚)を見せ、自分の死を更に印象づけるため。
リビングにもいない、次に風呂場に真っ先に来られたらトイレには目がいかず、魚の死は男の中で確立しないので…。

そうだ!外に出て[ピーーー]ば全ての死を見届けてもらえる→氷水風呂放置

というような流れをご想像くださいww

「2つの死」を見つけることで、彼女の死は「3つ目(真実)」の死となります。
カラオケボックスを死に場所に選んだのは人のいない場所ならどこでも良かったからで深い理由はありません。

死ぬ理由が薬物だったのは死体の状態が綺麗な状態だからで、最後まで綺麗な私を覚えていてねということです。
逆を言ってしまうと人形がバラバラで首を吊っていたのは死を意味する他に無惨な死に方、魚を便器にぶち込んで殺したことは汚い死に方をさせています。
無惨な死と汚い死を見せることで、より私を美しくみせようという彼女なりの「印象づくり」の手法です。
水死太りや電車でGOとか紐無しバンジーしちゃうと、それだけ覚えていて欲しい自分の形(死体)ではなくなってしまうので…。

自殺の方法や道具は真似する人がいかもしらんのであえて一部を伏せる形にしました。
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/14(土) 07:39:29.22 ID:SU3xyRlb0
なんとなくでしか理解できない
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/05/14(土) 07:55:22.52 ID:7k7s1O/AO
男が死んじゃったら私辛い、幸せじゃない
そういえば忘れられない事が幸せだった
じゃあ私死んで覚えていてもらえれば私幸せウフフ
っていう感じじゃないの?
ぶっ壊れてるから相手の事が考えられなかったみたいな
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/05/14(土) 12:23:32.35 ID:WDRjzZ3AO
>>81
よく分かったww
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/14(土) 22:55:42.70 ID:i1TQ07SAO
番外編 後輩女side


バイト先の先輩の彼女が自殺したらしい。
私はいつものカラオケボックスに友達と来ていた。
トイレに行ったらなんか妙に騒がしくて、パッと見たら人が死んでるとかナントカ。
よく見たらそれはバイト先の先輩の彼女さんだった。
警察や救急車が来て、野次馬がぞろぞろと集まってきた。

私は先輩に連絡しようとして電話をかける。

『おかけになった電話番号は、お客様の都合により…』

クソ、着拒否かよ。
嫌われていたのは知っていたけど…ちょっと前は繋がってたのにさ。
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/14(土) 23:12:31.83 ID:i1TQ07SAO
野次馬するなんて悪趣味なのでトイレにこもってボーってしてたら先輩の声が聞こえた。
ああ、これは暫く出ずに大人しくしておこう。
ウンコしてまーす。嘘だけど…。

先輩は多分、あの時の私の言葉を真剣に受け止めなかったんだろうな。
多分元に戻って平気そうにしていた彼女さんに喜んで、浮かれてたんだろう。
オマケに私は嫌われていた。
彼女さんと何か繋がりを持っていたら何か変わっていたのかな…。

その時着信があった。一緒にカラオケに来てた友達からだ。

後輩友『もしもしまだトイレなん?』
後輩女「んーちょっとヤバい…」
後輩友『こっちはもっとヤバいんだけどーっ!奥の部屋で人が死んでたらしーよ!』
後輩女「ごめん、私、帰る。」
私はトイレから出て部屋に戻り、友達に余分にお金を渡して部屋から出た。
帰りにパッと先輩のほうを見たが、彼女さんのことで必死だったのでこちらには全く気付かない。
正直気付かないで欲しいと思っていたところだったのですぐに退散した。
気分は最悪だったけれど、怖いくらいに冷静な自分がいた。
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/14(土) 23:21:55.79 ID:i1TQ07SAO
私は帰り道で弟の事を思い出した。

私とは違って成績が優秀で、誰にでも優しいやつ。
いじめられたヤツとか、悩み事のあるヤツとかの相談役になったりしていたらしい。
高校に入ってからは精神科医だかなんだかになるって言ってたけど…自殺した。
家族の連絡も無視して男の家を渡り歩いていたから、弟の死を知ったのは死体が見つかった翌日だった。

弟の部屋には私には難しすぎる分厚い本がたくさんあった。
多分絵や写真の少ない、ぎっしり文字が書いてあるんだろうな…。
正直、勉強が出来て賢い弟を尊敬していたのに。
ぶっちゃけアイツのお陰で留年せずに済んだこともあるし。

普通あんなガリ勉タイプの弟は私みたいなギャル系って苦手なんだろうけど、アイツは違ったっけ。
「姉貴は自由でカッコイイ、羨ましいよ」と言っていた。
高校デビューをして以来、家族から「馬鹿娘」と嫌われていた私を唯一慕ってくれた弟が、自殺。
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/14(土) 23:39:42.84 ID:i1TQ07SAO
弟が見つかる数ヶ月前、連絡を取ってきた。
私達は最寄り駅の中間地点で待ち合わせて喫茶店で喋った。
高校はどうだとか、進路はどうだとか。
家族は相変わらず俺に期待しているけど面倒くさいとか、姉貴みたいに離れて暮らしたいとか。
それでも親父やお袋が寂しいと思うとか、本当はきっと姉貴のことも心配してるからたまには帰って来いとか。
弟はやけに楽しそうに、いつもより調子よく喋っていた。
最後には「久しぶりに会えて良かった」と言って別れた。
多分その後自殺したんじゃないかと思う。


葬儀にはもちろん参加したが連絡もつかず随分家をあけていたため親父に顔を見るなり殴られた。
怒りたかったが弟の、本当はきっと姉貴のこと心配してるって言葉を信じてグッと我慢した。

あの現場を目の当たりにして、そんなことをひとつずつ、思い出した。
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/14(土) 23:54:29.80 ID:i1TQ07SAO
親戚たちは心理学とか精神医学とかの勉強のしすぎで人間不信になったんじゃないか、と言っていた。
確かにそうかもしれない。
遺品整理のときに見たごく簡単そうな心理学の本を1ページほど読んだけれど、多分人の行動を深読みしすぎると疲れるんだろうと思って怖くなり、読むのをやめた。

その本は形見としてもらっておくことにして、整理を終えてから母に「私は自[ピーーー]るような人間ではないから」とだけ言って、いつもの生活に戻っていった。

私はまず、いつもの生活に戻るための手段としてセブンスターを一本吸った。
弟はこの美味さを知らずに死んだのか…なんだかもったいない…そんなことを考えていたせいかフィルターギリギリのところまで吸ってしまって、笑った。
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/15(日) 00:19:40.45 ID:qMMddhnAO
ゆっくりと、けれど確実に、弟の死と彼女さんの死が重なっていく。
先輩の彼女さんは本当に、死ぬ必要があったのだろうか?
弟なら同じようなことが起こったら、どう行動したんだろうか。
私は弟みたいに頭がいいわけじゃないから、ちょっとわからないな…。

彼女さんが死んだことを目の当たりにして、先輩に電話しても着信拒否で、現場に駆けつけた先輩に声をかけることもなく帰った私。
正直先輩のことはどうでも良かったのだけれど、彼女さんに妙な罪悪感を感じる。
せめて彼女の前で一度手をあわせ、謝罪しておかないといけない気がした。
とりあえず、明日のバイトで店長にお願いしてみようか。

私はいつもと変わらず、セブンスターに火をつける。
涙で湿気たそれはとてもまずかった。
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2011/05/15(日) 00:29:52.36 ID:qMMddhnAO
後輩女sideはこれでおしまいですー。

【補足解説】
結局弟君は悩み事の相談を聞いたりすることに生き甲斐を感じ、精神科医になる!と意気込んで独学で勉強するものの自分のメンタルが弱すぎて人間不信→自殺の流れです。
後輩女は弟が自[ピーーー]る直前に接触した最後の人間で、ずっとそれを引きずって生きてます。
まあ普通の時はただのビッチギャルなんですがww
彼女の葬儀に現れたのはその時現場にいたにも関わらず、そのまま帰ってしまったことを謝るため、というのが一番の理由です。

後輩女については詳しく書く予定がなかったのでかなりgdgdになりましたorz
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 23:27:13.36 ID:bRMJXN+IO
おっつん
身の回りに心理学を独学で学んで
へこみまくってる人がいて不安
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(島根県) [sage]:2011/06/13(月) 09:23:03.60 ID:caz+KXKio
遅ればせながら読ませてもらったわ
大層乙であった
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