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19090号「目指すは恋人! とミサカは意気込みます!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/12(木) 22:48:04.65 ID:bTjDMEKD0
19090号が上条さんに惚れている設定。

19090号がひたすら恋する乙女。

一応上条×19090号です。
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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2 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/12(木) 22:48:45.34 ID:bTjDMEKD0
とある公園――

19090号(今日も朝からランニングです。とミサカは公園を走り続けます)サッサッ

19090号(やはり、綺麗な身体を維持するためには運動は欠かせないですね! とミサカは意気込みます)

19090号(そういえば、この公園の近くには……あの人の家があるとミサカは聞きました)

19090号(偶然ばったり会う! なんて少女漫画的な展開があればな……。とミサカはしょんぼりします)

19090号(妹達のほとんどはあの人に惚れているみたいですし、敵は多いですね。とミサカは落ち込みます……)ショボン

19090号(でも。……このミサカでも、あの人に相応しい人になれたら。……とミサカは考えます)

19090号(いつかきっと、この思いだけでも口に出来たらいいなとミサカは足を急がせ)

19090号「あっ……」

19090号(あのウニのような髪型。間違いありません)

19090号(あの人! とミサカは推測してみます!)

19090号(ど、どうしましょう。このままだと、ばったり遭遇してしまいます! とミサカは慌てて)

上条「よっ、御坂妹じゃねえか」

19090号(会っちゃったーっ! っとミサカは内心で驚きます。……顔、真っ赤じゃないでしょうか)
3 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/12(木) 22:49:17.16 ID:bTjDMEKD0
上条「朝からランニングしてるのか? 健康的だな」

19090号「え、えっと……。その……」

19090号(こっ、言葉がでませんっ! とミサカは焦りだします)

上条「どうしたんだ?」

19090号「み、ミサカは……」

上条「わりっ! 俺、朝早くから補習が待ってたんだ! じゃあな、御坂妹!」

19090号「え、あ……あのぅ……」

19090号(行ってしまいました……。とミサカは落ち込みます)

19090号(それに、ミサカのことを10032号と勘違いしたまま)

19090号(ミサカは……19090号って言いたかったですと、ミサカは溜息を吐きます)ハァ

19090号(やはりミサカには、あの人に相応しい女の子にはなれないんでしょうか? とミサカはとぼとぼ病院へと帰ります……)

19090号「……」ハァ
4 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/12(木) 22:49:44.98 ID:bTjDMEKD0
とある病院――

冥土帰し「おかえり。……おや、元気がないみたいだね?」

19090号「……」ボー

冥土帰し「……?」

19090号(このまま、ミサカはあの人に認識すらされないのでしょうか。とミサカは考え始めます)

19090号(ただでさえ、ミサカたちはたくさんいますからね……。その中の一人なんて……とミサカは溜息をつきます)

10032号「どうしたのですか、19090号。とミサカは喋りかけます」

10039号「元気がないみたいです。とミサカは心配します」

13577号「嫌なことでもあったのですか? とミサカは19090号を気にかけます」

19090号「10032号。10039号。13577号。……なんでもないです。とミサカは心配ご無用と笑顔で答えます」

10032号「笑顔には見えないのですが。とミサカは冷静なツッコミをします。……ま、何かあったら言ってください」

19090号「ありがとうございます。……それじゃ。とミサカは自室へと戻ります」

19090号(みんな優しくしてくれて、嬉しいのですが……)

19090号(あの人のことを言うと怖いので、ミサカは急ぎ足で去ります)アセアセ
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 22:49:52.80 ID:v7/wtMWDO
超期待してる!!
6 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/12(木) 22:50:38.82 ID:bTjDMEKD0
自室――

19090号(シャワーも浴びて、すっきりしましたとミサカはベッドに横になります)

19090号(そういえば、今月号の雑誌が今日発売でしたね。とミサカは思い出します)

19090号(早く読みたいので、ほかのみなさんに隠れて買いに行きましょう! とミサカは財布を持ち出発します!)


とある本屋さん――

19090号(ありました。この雑誌、可愛い服が載っててミサカのお気に入りなんですよね。とミサカはワクテカしながら雑誌をとります)

19090号(……こっちの雑誌もおもしろそうですね。とミサカは手にとって見てみます)

19090号(! 恋バナの特集ページが載ってます! とミサカは驚きながらもページを捲ります!)

19090号「ふむふむ……。おぉ……!」

御坂「あんた、何してんの?」

19090号「お、お姉さまっ!!」

19090号(と、ミサカは急いで雑誌を後ろに隠します!)

御坂「えっと……」

19090号「ミサカは19090号です。とミサカはお姉さまに説明します」

御坂「そう。……で、アンタは何をニヤニヤしながら見てたわけ? 制服でものすごく目立ってるわよ」

19090号(ほ、ホントです。なんか変な目で見られてるような……とミサカは焦りだします)

19090号「えっと……。お姉さまにはあまり関係ないような本です! とミサカは慌ててレジに向います!」

御坂「ちょ、ちょっと!」

御坂「行っちゃったわ……」

御坂「ここって女性向け雑誌よね。……ん、これって」

御坂(恋バナ特集! ってまさかね……)
7 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/12(木) 22:51:16.27 ID:bTjDMEKD0
とある公園――

19090号「あ、危なかったです。とミサカは安堵の声をもらします」

19090号「ミサカが雑誌を購入していると知人にしれたらそこから妹達に広まって……」ガクブル

19090号(といっても、上位個体には知られているわけですが。とミサカは溜息をつきます)

19090号「……そういえば、朝からあの人に会ったのってここらへんですよね。とミサカはあたりを見渡します」

19090号(あれが本当の初対面という物ですが、ミサカは10032号に間違えられたのですよね。とミサカは落ち込みます)

19090号(10032号、羨ましいです。御坂妹という愛称まで貰って)

19090号「ミサカも愛称欲しいです……とミサカは本音を吐露します」

上条「愛称?」

19090号「え、う。あ……」

19090号(な、なんでここにあの人がいるんでしょうか! とミサカは恥ずかしくて目線を逸らします)

上条「なんだ、その声にならないような声は」

19090号「い、いつの間にここに……」

上条「やっと補習が終わってさ。帰り道に御坂妹がいたからつい話しかけたんだが……嫌だったか?」

19090号「い、嫌じゃないです! 全然! とミサカは慌てて答えます!」
8 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/12(木) 22:51:56.10 ID:bTjDMEKD0
上条「ならよかったけど。……なにかあったのか?」

19090号「え?」

上条「なんか、悩んでるみたいだったけど。俺でよかったら相談にのるぜ?」

19090号(貴方のことで悩んでた。なんていえません! とミサカは内心で呟きます!)

上条「あ、無理にとは言わないからな」

19090号「あ……、そのっ!」

19090号(チャンスは……今ですよね! とミサカは決意します!)

19090号「み、ミサ……ミシャカは……」

上条「ミシャカ?」

19090号(噛んだッ!!)

19090号「……」カァァ

19090号(へ、変な子確定ですよね。とミサカは落ち込みます……)

19090号(あ。この人は今、私のことを10032号とおもってるから……。10032号が噛んだということにすれば。とミサカは内心で企みま……)

19090号(で、でも後が怖い。とミサカは10032号の脅威に怯えます……)ガクブル

上条(噛んだこと恥ずかしがってるのか……?)

19090号「み、ミサカは。その……! ミサカは貴方の言う10032号じゃ……ないんです。とミサカは正直に伝えます」

上条「ほかの妹達だったのか。悪かったな、間違えて」

19090号「い、いえ」

上条「御坂妹が10032号だとすると、お前は何号なんだ?」

19090号「ミサカは……。19090号です」

上条「19090号か。よろしくな」ニコッ

19090号(よ、よろしくって! よろしくって! あの人がっ! とミサカはミサカは内心で大喜びしてみたりです! 因みに上位個体のまねです!)

19090号「こ、こちらこそよろしくお願いします。とミサカは笑顔で答えます」ニコリ
9 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/12(木) 22:52:56.60 ID:bTjDMEKD0
投下終了。
のんびりと更新していくのでよろしくです。
キャラは崩壊気味です。すいません。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 22:56:52.01 ID:Z4M+uae60
これは期待だな。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/12(木) 22:59:39.62 ID:lB2wHjle0
oh… 19090号なんたるかわいさ…
とっても期待してる!
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/12(木) 23:03:19.46 ID:oL0n7jEIO
19090号はゲコ太先生狙ってそうなイメージ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/05/12(木) 23:16:20.36 ID:jlZo0HQuo
>>12
凄く見たい
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 10:11:06.65 ID:x3O6DbuIO
純粋に19090号が可愛い事がメインなssって珍しいな

というかこのスレが初めてな気がする
15 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 13:59:26.64 ID:Vw231Sup0
>>12
俺も凄く見たいです

>>14
あまり出てきませんよね

暇なのでちょいと投下します。
16 :MNWってこんな感じ? ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 14:02:15.48 ID:Vw231Sup0
とある病院――

19090号(あの人とお知り合いになれました。とミサカはスキップしながら自分の部屋へと戻ります)ルンルン

19090号(少々変な目で見られていますが、ミサカにとってはそれどころではないのです。とミサカは鼻歌も歌い始めます)

10032号【少々、19090号がおかしいのですが。とミサカは少し引きながら報告します】

打ち止め【変ってどんな感じなの? ってミサカはミサカは聞いてみる】

10039号【なにかにうかれているような。とミサカは説明します】

13577号【上位個体が聞いたほうが早いのではとミサカは呆れながら呟きます】

打ち止め【そうだった。おーい、19090号! 何があったのー? ってミサカはミサカは聞いてみる】

19090号【上位個体……。その……】

打ち止め【……?】

19090号【恋って、素晴らしいですね】

打ち止め【え】
17 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 14:04:04.06 ID:Vw231Sup0
とある病室――

19090号(知り合いから友達。そして……あの人と結ばれる)

19090号「まずは雑誌を読んで可愛い女の子になるためにならなくては。とミサカは気合を入れます!」

19090号「ミサカたちは基本、常盤台制服を着用していますが。たまには私服で出かけてもいい気がします。とミサカはお洋服のページを見ます」

19090号「男の人はどんなお洋服が好みなのでしょうか……?」

19090号「このコート、かわいいですね。……もう冬になるのでブーツは必須ですね。とミサカは推測します」

19090号「こんなブーツなんて可愛いですね。とミサカは値段を確認し……」

19090号「高ッ! こんなの買えるわけないです! とミサカはほかの商品も確認しますっ!!」サッサッ!

19090号「……」ジーッ

19090号(みんな高い……)

19090号(ミサカたちは少しのお小遣いを貰ってはいますが)

19090号(そもそもお洋服を買うお金なんてあまりないですね。とミサカはしょんぼりしてみます)

19090号「仕方がありませんね。ほかのアピール方法を探しましょう、とミサカはほかのページを捲ります」
18 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 14:05:23.14 ID:Vw231Sup0
19090号「もてる方法……? ですか。とミサカはまじまじと見てみます」

19090号(『笑顔はモテる』。……ミサカ達は基本無表情が多いので笑顔は)

19090号(先ほど、あの人の前で笑顔を見せましたが。あれはちゃんと出来てたのでしょうか?)

19090号(確認してみましょう。とミサカは鏡をとりだします)

19090号「……」ジーッ

19090号「にこり」

19090号「……」ニヤリ

19090号「………ニヤケ面にしか見えませんとミサカは落胆します」

19090号「! あの人の時にもこんな顔だったら……」

19090号「……」orz

19090号「ええい。今から頑張ればきっと素敵な笑顔が出来ます! とミサカは笑顔の特訓を開始します!」
19 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 14:06:25.88 ID:Vw231Sup0
『笑顔のコツ』
気になる異性には、会話の際に他の異性よりも少し歯を見せて笑う様に心がけると、
相手は「自分にだけ、特別な笑顔を向けてくれる」と気づいてもらえるかも知れません。

19090号「なるほど。あの人には特別な笑顔を……」

19090号「あれ。……あの人以外に異性って」

19090号(冥土帰ししかいませんよっ! とミサカは内心で叫びます!)

19090号「ま、まぁ。あの人には特別な笑顔を……ッ!」

19090号「にこっ!」

19090号「……」ニヤニヤ

19090号「泣きたい。とミサカは両手で顔を隠します……」
20 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 14:07:23.02 ID:Vw231Sup0
翌日・とある病院――

冥土帰し「うん。今回の調整も大丈夫みたいだね?」

10032号「ありがとうございます。とミサカはお礼を述べます」

冥土帰し「それが僕の仕事だからね? それより……あの子はどうしたんだい?」

19090号「……」ショボン

10039号「顔の筋肉がひきつって痛いんだそうです。とミサカは報告します」

冥土帰し「顔の筋肉をひきつる? あまり聞いたことないね?」

19090号「聞かないでください……。とミサカはとぼとぼ帰ります。……ありがとうございました」バタン

13577号「どうしたんでしょうか。とミサカは心配してみます」

10032号「上位個体によると、恋がなんちゃらと……。とミサカは報告します」

10039号「ま、まさか! 19090号は恋をしているのですか! とミサカは衝撃を隠せません!」

13577号「とすると……。相手はどちらなのでしょうか? とミサカは考えてみます」

10032号「まさか……。あの人ではないですよね? とミサカはあの人のことを思い出します」

10039号(10032号から不のオーラが。とミサカは19090号の命を心配します)

13577号(19090号の好きな人とは。とミサカはまだ考えてみます)
21 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 14:09:34.39 ID:Vw231Sup0
とある病院――

19090号(結局、ましな笑顔はできませんでした。とミサカは頬をさすりながら歩きます)スリスリ

19090号(でも諦めません! 可愛い女の子になってミサカは……!)

19090号「あの人と付き合うんです!」

19090号「あ」

ザワザワ

19090号(ま、またやってしまいましたっ! とミサカは慌てて走り去りまっ!)

19090号(前方に人がっ! このままだとぶつかります! とミサカは目をぎゅっと閉じます)

バタンッ!!

19090号「い、……痛くない。とミサカは目を開きます」

19090号「あ……ああああっ!!」

19090号(この人は……!)

上条「う……いててて」

イン「とうま! やっぱりとうまはとうまなんだねっ!」フンッ スタスタ

上条「どういう意味だよ。……お、お前は」

19090号(こ、この状況ってあれですよね)

19090号(ほかの人から見れば……)

19090号(ミサカがあの人を押し倒したような格好にっ!!)

19090号(か、顔が近いです! とミサカは慌てて立ち上がりますっ)

19090号「ご、ごめんなさい! とミサカは謝罪の言葉を述べます!」

上条「いいって。それより……お前は19090号だよな?」

19090号「は、はいっ!」

19090号(覚えてくれてたんですね……! とミサカは感動します)ジーン
22 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 14:10:27.38 ID:Vw231Sup0
上条「合ってたか。それより怪我とかしてないか?」

19090号「全然大丈夫ですっ! とミサカは貴方の心配をしてみます。お怪我はないですか?」

上条「大丈夫だ。それより、また会うなんて奇遇だな」

19090号「そ、そうですねっ! とミサカも同じ言葉を返します」

上条「…………」

19090号「…………」

19090号(なんでしょうか、この気まずい雰囲気は。とミサカは焦り始めます)

19090号(いや、これはチャンスかもしれません!)

19090号(あの人と一緒にいれるチャンスッ! とミサカは意気込みます!)

19090号「あ、あのっ!」

上条「な、なんだ?」

19090号「えと、そのっ!」

上条「お、おう」

19090号「…………」

19090号(な、なんていえばいいんでしょうか)
23 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 14:11:12.10 ID:Vw231Sup0
19090号「か、買い物に……」

上条「買い物?」

19090号(買い物って何を買いに行けば! それにミサカにはお金が! とミサカは内心で慌てまくります!)

上条「そうだ。俺、これから退院でさ、久しぶりに買い物に行きたいんだけど。……一緒に行かないか?」

19090号「よ、喜んで!」

19090号(ま、まさかあの人から誘ってくれるなんて! とミサカは幸せ指数が30アップしたみたいですっ!)

上条「とりあえず、食品買えればいいんだけどさ。19090号はどっか行きたい店あるか?」

19090号(行きたいお店……。とミサカは全知識を振り絞って考えます)

19090号「お洋服を……できれば安いのを見てみたいです。とミサカは答えます」

上条「服か。結構安いところも知ってるし、今から行くか」

19090号「はっ、はいっ!」

19090号(多分ミサカの人生で一番の幸せです)
24 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 14:11:48.70 ID:Vw231Sup0
イン「ねえとうま」ガシッ

上条「い、インデックスさんっ!? 先に帰ったのでは……」

イン「入り口で待ってたのに、来ないからきたんだよ! なのになに? また女の子と一緒なの?」

上条「えっと、これは……」

イン「とにかくっ! さっさと帰って昼ごはん作って欲しいかも! もしくは買ってほしいかも!」

19090号「……」ポカン

イン「……むっ」ギロッ

19090号(に、睨まれましたっ! とミサカは後ろへ一歩下がります)ヒィ

上条「おい、インデックス」

イン「行くよとうま! こっちはお腹が空いてるんだよ!」

上条「わ、わりい。買い物はまた今度っていてぇ!!」

イン「はーやーくー!」ガブガブ

上条「退院早々頭噛むんじゃねぇ!!」

イン「ふんっ!」

19090号「……」ポカン

19090号「嵐のように去っていきました……」

19090号「ミサカの……。あの人の初デートが……っ」

19090号「……帰ろう」ショボン

25 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 14:13:07.98 ID:Vw231Sup0
とある街角――

上条「どうしたんだよ、インデックス!」

イン「……」

上条「お前なんか変だぞ?」

イン「やっと」

上条「?」

イン「やっととうまにあったのに、いきなり人助けして」

上条「……」

イン「久しぶりに会えて嬉しかったのに、すぐほかの女の子と話して」

上条「インデックス……」

イン「私はっ! 久しぶりにとうまにあえてっ! いろいろと話したかったのにっ!」

上条「……わりぃ」

イン「……そう思うなら、美味しいご飯欲しいかも」

上条「分かった。今日はファミレスで食おうぜ。ごめんな、インデックス」

イン「分かればいいかも」

上条(でも……19090号には悪いことしちまったな)

上条(アイツ、服が買いたいって行ってたっけ)

上条(今度あったら丸一日付き合おう……)
26 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 14:14:04.04 ID:Vw231Sup0
とある病室――

19090号「あの人には、ライバルがいっぱいいるんですね。とミサカは改めて認識しました」

19090号「妹達の四分の三ぐらいはあの人派ですし。お姉さまもあの人をお慕いしてるみたいです。とミサカはMNWで得た情報を述べます」

19090号「そして、あのシスターさんも」

19090号(あの人は一体何者なんでしょうか? とミサカは考えてみます)

19090号(もしかして恋人……ではない雰囲気でしたし)

19090号(友達以上恋人未満? とミサカは雑誌で得た知識を思い出します)

19090号(とにかく。あの人にはライバルが多いです)

19090号(でも、ミサカは負けません! とミサカは恋する乙女の強さでのりきります)

19090号「目指すは恋人! とミサカは意気込みます!」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/05/13(金) 15:48:40.62 ID:2aXyKpPro
インデラックスはいつもいつも・・・
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄) [sage]:2011/05/13(金) 15:54:54.18 ID:0xO+nXwAO
インなんとかさん…相変わらず我が儘ですな〜
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 16:12:57.84 ID:fE0wcbUyo
何というか
19090号は応援したくなる可愛さ

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/05/13(金) 17:29:48.54 ID:FoAXxWiR0
インデックスにビビるミサカ可愛い
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 19:07:29.88 ID:3UXs5UXDO
ここまでミサカが乙女ちゃんだと健気できゃわいい

インテリアさんはいいや
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 19:21:45.01 ID:NBdU1aGDO
インポデラックスさんは…
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 19:45:55.63 ID:l0ERvK9IO
>>12
19090号がゲコ太先生の好みをそれとなく調べようとして、どんな女性が魅力的なのか?→一般的にはスリムなのでは?みたいなやり取りが有ったからダイエットしたんだと俺の脳内の公式に書いてるな

今でも二次創作で白い子の扱いがアレだがアニメがビーフorフィッシュまで進んだら今より酷い事になりそうだ
34 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:09:50.10 ID:Vw231Sup0
>>29 >>30 >>31
そういってもらえると嬉しいです。

イカデックスさんも恋する乙女みたいな感じで書いてますけど
なんか書いてたらうざ(ry なっちゃった……
きっと多分いつか株があがるよ!!

投下しやす
35 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:11:35.55 ID:Vw231Sup0
翌日・とある街角――

19090号「ふっふふーん♪」サッサッ

19090号「今日も気持ちい朝ですねーとミサカは鼻歌まじりながら走ります」

19090号「でも、最近は冷えてきましたね。とミサカは少し身震いします」

19090号「ジャージで走るのは少しセンスに欠けるかもしれませんが」

19090号「これは美の道の為ですね。とミサカはスピードを少し速めます」

19090号(もうすぐ、あの人の家の近くの公園ですね。とミサカは思い出します)

19090号(あの人……今日も会えたらいいのですが)

19090号(流石に二日連続というのは無理ですよね。とミサカは公園に向います)

19090号(少し喉も渇いてきたので、ミサカは公園で休憩することにします)
36 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:12:26.51 ID:Vw231Sup0
とある公園――

19090号「はぁー。相変わらずに苦いですね。とミサカは自前のスポーツドリンクに文句をつけます」

19090号「でも雑誌では、このドリンクがお肌にもいいと書いてありましたので仕方がありませんね。とミサカはもう一口飲み込みます」

19090号「…………」

19090号「流石にいませんよね。とミサカはあたりを見渡します」キョロキョロ

19090号「…………」イナイ

19090号(あの人は今日はいないのですねと、ミサカは心中で落ち込みます)

19090号「そろそろ、行きましょうか。とミサカは再び走り出します」
37 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:12:55.74 ID:Vw231Sup0
数時間後・とある病室――

19090号「退屈ですね。とミサカは雑誌をあさることにします」

19090号「そういえば、今日は休日で街にでればあの人と会えるかもとミサカは妄そ……想像してみます」

19090号「つ、次こそは。あの人とお買い物に行きたいです。とミサカは切実な願望を抱きます」

19090号「いや、でも……」チョットマテヨ

19090号(もしかしたら、それを10032号に見られたら……)ガクブル

19090号(あのシスターがあの人と一緒にいたら……)ガクブル

19090号(あうあう……)

38 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:14:10.65 ID:Vw231Sup0
とある病院――

10032号(もし19090号がライバルになるとしたら、意外と強敵かもしれませんね。とミサカは内心で考えます)

10032号(ただでさえライバルは多数だというのに!)

10032号(これじゃ、ミサカの影が薄いです! とミサカは憤慨します)

10032号(あれ? あの姿はもしや……とミサカはあの人の元へ向ってみます)

上条「うーん。こっからどこにいけば……」

10032号「何をきょろきょろしているのですか? とミサカは不自然な貴方に話しかけてみます」

上条「お、御坂妹か」

10032号(いかにも。貴方の御坂妹です。とミサカは内心で呟きます)ニヤリ

上条「19090号に用があるんだけど、ここにいるか?」

10032号「え?」

10032号【なぜそこに19090号がでるのですか! とミサカはMNWで早速問いただします!】

19090号【な、なにがですか? とミサカはおそるおそる聞いてみます】

10032号【今あの人が来ているのですが、貴方に用があるみたいです。……どういうことですか? とミサカは19090号に優しく問います】

19090号(全然優しくないですよ! なんか声から威圧感がありますよ! とミサカは内心怯えます)

19090号(って、あの人が今ここに!?)

19090号【す、すぐ向います! とミサカは慌てて病室を飛び出します!】

10032号【シカトかコノヤローとミサカは毒を吐いてみます】
39 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:15:11.18 ID:Vw231Sup0
19090号「いた!」

19090号(って10032号めっちゃ睨んでます! とミサカは足が竦みます!)ガクガク

19090号(あの人がいるのに、足が動きません! とミサカは恐怖を体感します)ブルブル

上条「お、19090号か?」

10032号「チッ」

19090号(今、めっちゃ嫌な顔しましたよ。とミサカは再び恐怖に怯えます)ガクブル

上条「昨日は悪かったな。いきなり帰っちゃって」

19090号「い、いえ……」

上条「ところで、今日は空いてるか?」

19090号「今日……ですか? 空いてますよ。とミサカは正直に答えます」

上条「なら、買い物行こうぜ。昨日すっぽかした分、今日は付き合うよ」

19090号「ほ、ホントですか!」パァ!
40 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:15:56.89 ID:Vw231Sup0
19090号(まさか自ら来てくれるなんて! ミサカはこの幸せを噛みしめます)ジーン

上条「服がみたいんだよな」

19090号「はい! ありがt」

10032号「ミサカもお洋服を見たいです、とミサカは二人の会話に入ってみます」ニコリ

19090号「」ポカン

上条「御坂妹も服が見たいのか?」

10032号「ええ。できればミサカも一緒に行きたいですとミサカは上目遣いでアピールしてみます」

上条「な、なら三人でいくか」カワイイ…

10032号「はい。早速行きましょうとミサカは貴方の手を握ります」

上条「み、御坂妹!?」

10032号「れっつごーです、とミサカは貴方の手をひっぱります」

上条「お、おい!」

19090号「……怖い。ってちょっと置いてかないでください! とミサカは慌てて二人を追いかけます!!」
41 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:17:28.72 ID:Vw231Sup0
とあるデパート――

10032号「このお洋服、貴方のくれたペンダントと似合うと思いませんか? とミサカは貴方に聞いてみます」

上条「似合うんじゃないか? にしても、そのペンダント気に入ったのか」

10032号「ええ。貴方が買ってくれたものですから……とミサカは小声で呟きます」ポッ

19090号(10032号ってこんなにも怖いのですね、とミサカはMNWで言われたことを思い出します)

19090号(いえ、考えただけでも恐ろしいです、とミサカは10032号の脅威に怯えます)ガクブル

上条「19090号はなにか見ないのか?」

19090号「え、はい。……これなんか可愛いですね、とミサカはチェックのスカートをとります」カワイイナー

上条「おお、いいんじゃないか?」

19090号「そ、そうですかね……とミサカは値段を確認してみます」ドレドレ

19090号(……これだと来月の雑誌は我慢したほうがいいのでしょうか。とミサカはスカートを元の位置に戻します)ミナカッタコトニ

上条「高かったか?」

19090号「み、ミサカにとっては……。でもほかを探します、とミサカは再び店内を捜索します」

上条(試着ぐらいしてみればいいのにな)

10032号「あの」

上条「ん、どうした御坂妹」

10032号「ミサカはあのお店に行きたいのですが……。とミサカは指を指します」

上条「……?」ドコダ

10032号「さ、いきましょう! とミサカは再び貴方の手を握りひっぱります」

上条「ちょ、御坂妹!?」
42 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:19:01.93 ID:Vw231Sup0
19090号「このお洋服も可愛らしいですね。とミサカは再び手にとってみます」

19090号「このチュニック。可愛いなー……」

19090号「試着してみましょうか……」

19090号「ですよね。試着だけなら……!」

19090号「あ、このシャツもかわいいです! とミサカは試着室へ向います」

19090号「ってあれ?」

19090号「あの人と10032号がいません。とミサカは店内を見渡します」キョロキョロ

19090号「もしかして……置いていかれたのでしょうか?」
43 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:20:02.32 ID:Vw231Sup0
とあるデパート――

上条「ど、どこまでいくつもりだ御坂妹!」

10032号「ここのお店です。とミサカは貴方をつれて店内へと入ります」

上条「なんの店だよって……ここ女性用の下着売り場じゃねえか!!!」

19090号「縞パンだけでなく、勝負下着がほしいなとミサカは考えてました」

上条「いや、でもですね! こういうところに男がいると……」

キモー カレシツレテクルフツウ?
ザワザワ ヒソヒソ

上条「お、俺は19090号のところに戻るから!」

10032号「ミサカは一人で勝負下着買っとけとおっしゃるのですね。とミサカは涙目になってみます」

上条「え、なんで泣いておられるのですか。御坂妹さん?」アセアセ

10032号「……」ウルッ

ザワザワ

上条「み、御坂妹!?」

御坂「アンタ、何人の妹泣かせてるわけ! っていうかアンタッ! なんでこんなとこいんのよ!」

白井「お姉さまそっくりのお方が泣いていらっしゃる!? おのれ類人猿……」ブキソウビ

上条「え、なんでここに御坂たちが!?」

御坂「なによ! 私が下着売り場にいたら駄目だとでもいうの!?」ビリビリ

上条「え、ちょ……」

御坂「問答無用よッッ!!!」

白井「ですわッッ!!」


上条「不幸だああぁぁぁぁぁぁ!!!」
44 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:21:09.87 ID:Vw231Sup0
10032号「と、言うわけでミサカが誘ったのです。とミサカは怒りMAXのお姉さまに説明します」

御坂「そうなの? じゃなんで、アンタはアイツをこんなところに誘ったのよ」

10032号「勝負下着を購入に」ポッ

御坂「アイツッ!!」

白井「落ち着いてくださいまし、お姉さま。ところで……お姉さまの妹様、可愛すぎますわぁぁ!!」

御坂「アンタもやめなさいっ!!」ビリビリ

白井「ああん!」

10032号「……」ジャッカンヒイタ

御坂「ところでアイツはどこに行ったのよ!」

10032号「ボロボロになりながら、飲み物を買いに行かれましたよ。とミサカは説明します」

白井「お姉さま、まさかこのままあの殿方と一緒に買い物をとか考えてるのではありませんの?」イラッ

御坂「そ、そんなんじゃ……ないわよ」カァァ

白井(お・の・れ! 類人猿ッ!!)

10032号(お姉さまもライバルでしたね。とミサカはお姉さまをブラックリストに登録します)
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/13(金) 23:21:18.99 ID:+BPWj8kSO
面白い
頑張れ支援
46 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:22:56.75 ID:Vw231Sup0
19090号「あの人はどこにいるのでしょうか?」

19090号(能力の関係で、10032号の居場所は分かるのですが……)

19090号(あと、お姉さまも近くにいるみたいですが)

19090号(あの人と一緒にいるのでしょうか? とミサカは少し不安になります)

19090号(もしそうだとしたら……。今頃あの人を争う戦いが巻き起こっているかもしれません。とミサカは恐怖で震え上がります)

19090号「これじゃ……意味ないですね」

19090号「せっかく、一緒にお買い物へこれたのに。とミサカは落ち込みます」ショボン

19090号「……どこにいらっしゃるのですか? ……上条さん」ポロリ
47 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:23:41.73 ID:Vw231Sup0
上条「あー、不幸だー」ボーッ

上条「やっと解放されたな……」ハァ

上条「まあ、あそこに俺がいたというのがいけないんだろうけど」

上条「御坂妹は何を考えてんだろうな」

上条(……それより、さっきあの店に戻ったら19090号がいなくなってた)

上条(どこに行ったんだ……?)

上条(これじゃ、俺が誘った意味ないよな)

上条「ん」

19090号「あっ……」

19090号(あえ……ましたっ!)パァ!
48 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:25:11.19 ID:Vw231Sup0
上条「19090号、悪いな。置いてけぼりにして」

19090号「だ、大丈夫です。ってどうしてそんなにぼろぼろなんですか? とミサカは心配してみます」

上条「あー。これには深い事情があってですね……」

19090号(頬が汚れてる……)

19090号「少しじっとしてくださいね。とミサカはハンカチを取り出します」サッ

上条「え?」

19090号「……」サッサッ

上条(か、顔が近いですのことよ!)カァ

19090号「これでもう大丈夫です。ミサカはハンカチをしまいます」サッ

上条「あ、ありがとな」

19090号「? 顔が赤いですが、熱でもあるのですか? とミサカは貴方の体調を心配します」

上条「だ、大丈夫だ。そ、それより。何か食べないか?」

19090号「そういえば、もうすぐお昼ですね。とミサカは時刻を確認します」

上条「さっきあんまり洋服見て周れなかったからさ、奢るよ」

19090号「よろしいのですか? とミサカは貴方の財布を心遣います」

上条「貧乏ですが、約束やぶっちまったしな。これくらいのことはさせてくれよ」

19090号「あ……ありがとうございます」ニコリ

上条(また……笑ったな)
49 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/13(金) 23:27:28.85 ID:Vw231Sup0
投下終わり

>>34 のコメちょっとみすった

イカデックスさんも恋する乙女みたいな感じで書いてますけど

じゃなく

イカ(略さんも恋する乙女(?)みたいな感じで書いているんですけど

日本語難しいねっ!!

あと上条スキーの方々は少しキャラがおかしいです。
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/13(金) 23:32:23.16 ID:+BPWj8kSO
乙乙
続き待ってる
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/13(金) 23:56:16.71 ID:zmoBK6DDO
乙です。

これからフラグ立てられた女子による修羅場が…
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/15(日) 16:56:44.34 ID:jEdx5aCXo
やっぱ学園都市組は有利だよな遠距離はキツイぜ
53 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 00:16:46.06 ID:iq2vEVw80
上条「えっと、何か食いたいもんあるか?」

19090号「貴方の食べたいものでいいです、とミサカは回答します」

19090号(……はっ! これはチャンスなのでは!? とミサカはひらめきます)

19090号(ここで、好きな食べ物を聞けば!!)

19090号(それを作ってアピールすることが出来る!! とミサカは軽くガッツポーズをしてみます)

上条「19090号?」

19090号「その……。貴方はどんな食べ物が好きなんでしょうか? とミサカは聞いてみます」

上条「食べ物かー。……食えるだけでもありがたいですよ」ポロ

19090号「」

上条「ここの喫茶店で食べるか」

19090号「そ、そうですねとミサカは貴方の後をついていきます」

19090号(二人で喫茶店でお食事なんて……夢のようですとミサカは感動します)

19090号(でもなんででしょうか? とても怖い視線を感じるのですが……)

19090号(ミサカはその視線の方へおそるおそるふりかえってみま……)
54 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 00:17:27.69 ID:iq2vEVw80
10032号「…………」ギロリ

19090号「!?」サッ

19090号(つい、目線をそらしてしまいました! とミサカは爆発寸前の心臓をおさえます)

19090号(あれって……10032号ですよね? とミサカはおそるおそる確認してみます)

19090号「……」サッ

10032号「…………」アアン?

19090号「」

上条「どうしたんだ、19090号。入らないのか?」

19090号「え、あ、はい……」

上条「行こうぜ」

19090号「はい……」ガクブル

19090号(恐怖の視線を感じます。とミサカは未知の恐怖に怯えます)
55 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 00:18:36.20 ID:iq2vEVw80
とある喫茶店――

上条「なんにすっかなー」パラパラ

19090号(喫茶店。初めて入ってみましたが……。お洒落でいいところですね。とミサカはあたりを見渡します)キョロキョロ

上条「どうしたんだ?」

19090号「え、あ……」

19090号(あ、怪しいですよね! 恥ずかしいです……。とミサカは俯きます)

上条「?」

19090号「えっと……ミサカはこのサンドイッチが食べてみたいです」

上条「わかった。俺はオムライスにでもしようかな。すいませーん」

19090号(無事注文することが出来ましたが)

19090号(これから何が起こるかわかりませんね)

19090号(しかも、窓から10032号の視線が痛いです。とミサカはびくびく怯えます)

上条「……どこか調子わるいのか?」

19090号「ッ! だ、大丈夫です……」

19090号(10032号が怖い目で見てる。なんていえません!)

上条「でも、顔が真っ青だぞ? 外出しちゃまずかったか」

19090号「だ、大丈夫です! ミサカは元気ですと猛アピールしてみます!」ガッツ!

上条「ならいいけど……。きついときは言えよ」

19090号「は、はい……」ポッ

19090号(ミサカの体を気遣ってくれるなんて、本当にいい人ですね。とミサカは顔を赤くします)
56 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 00:19:34.76 ID:iq2vEVw80
上条「19090号って普段は何をしてるんだ?」

19090号「ミサカは……。運動をよくしてます。前に走っているときに会ったのもこのミサカです。とミサカは説明します」

上条「そうだったのか」

19090号(これで、言えなかったことを言えました! とミサカは喜びます)

19090号「貴方は普段……なにをしてるのですか? とミサカは質問を返してみます」

上条「俺か? 俺は普通に学校に行ったり特売に走ったり……インデックスに噛み付かれたり……御坂に電撃翌浴びせられたり…………不幸だ」ガクリ

19090号「とても辛そうですね。とミサカは同情します」

上条「最近は特に酷いんだよなー。インデックスなんか朝起きたらご飯だの。帰ったらご飯だの。御坂もいつも電撃翌浴びせてくるけど……よくわかんねえ」

19090号(あれはただの照れ隠しですね。とミサカは推測してみます)

上条「でも、19090号はそんなことしないから助かるよ。なんか落ち着くというか」

19090号「!?」ドキッ

上条「俺の周りのヤツってなんか俺のこと嫌ってるのかこんなのばっかりでさー」ハハハー

19090号(そ、それは!! 周りより可愛い子と思われてるってことなんでしょうか!!?)

10032号(そんなこと言ってねぇだろ)

10032号(でも、ミサカもそのお姉さまや大食いシスターのカテゴリーなんでしょうか)ガクリ
57 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 00:20:50.15 ID:iq2vEVw80
店員「お待たせしましたー」

上条「きたきた。早速食べようぜ」

19090号「……はい」ポーッ

上条「あー、久しぶりにマシな飯食った気がする」パクパク

19090号「それはどういう意味で……?」

上条「最近、インデックスがさ。俺のご飯も横取りするから半分ぐらいしか食べれないんだよ」パクパク

19090号(たしか、あのシスターさんのことですね)

19090号(あの顔から想像もつかない怖い顔でにらまれましたっけ。とミサカは思い出します)ガクブル

上条「でも外食するにもお金がかかるしな……」ハァ

19090号(なるほど……)

19090号(ここはミサカのアピールチャンスなのでは!?)

19090号(ミサカがお弁当を作り……この方に差し上げる! とミサカは雑誌で得た知識を思い出します)

19090号(美味ければポイントアップも間違いないです!)

19090号「な、ならミサカが今度お弁当を作って差し上げます!」

上条「ほ、ホントか!? ……でもいいのか? それじゃ19090号に迷惑が」

19090号「大丈夫です! 美味しいお弁当を作って見せますよ! とミサカははりきります」

上条「そういうなら……楽しみにしとくな」

19090号(やった……!)

19090号(あれ、ちょっと忘れてる気が……)

19090号(ミサカは……料理作ったことないです……とミサカは衝撃の事実を思い出します)ズーン
58 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 00:21:45.60 ID:iq2vEVw80
とあるデパート――

上条「飯は食べたし、もう一度服を見に行くか」

19090号(お弁当どうしよう。お弁当どうしよう)

上条「19090号、どうしt」

御坂「見つけたわよ!!」

白井「お腹空きましたの……」グゥー

上条「御坂!」

御坂「さ、さっきのお詫びにわ……私と……っ」ビリッ

白井「……」ハァ

上条「私と……?」

御坂「わっ私とその……決闘しなさいっ!!!」ビリビリ!

白井(こりゃだめだですの。……ま、デートに誘わないだけましですの)

御坂「じゃなくて……。えっと…………」ビリビリッ

上条「とにかく、その漏電やめろよ」

19090号(ハッ。お姉さまに相談すれば……!)

19090号(きっとお姉さまなら、料理もお手の物かもしれません! とミサカはナイスアイデアを思いつきます!)

19090号「お姉さま、ちょっと! 上条さん、これで失礼します! とミサカは丁寧に頭をさげ、お姉さまを連れ去ります!!」サッ

御坂「え、ちょ! どこ連れてくのよォ!!!」ダーッ

白井「お姉さまああぁぁぁあ!!」ダーッ

上条「なんだったんだ、一体……」
59 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 00:26:11.18 ID:iq2vEVw80
とあるデパート――

19090号「ここまでくればいいでしょう……とミサカはお姉さまを掴んでいた手を放します」

御坂「一体なんなのよ……」

白井「やっと追いつきましたわ」スッ

19090号「お姉さま、一生のお願いがあります。とミサカはお姉さまに頭を下げます」

御坂「な、なにしてんの!」

19090号「ミサカに……料理を教えてください!」

御坂「え。は?」

19090号「ミサカに料理を教えてください! とミサカは一生懸命に頼み込みます」

白井「料理くらい教えてあげたらどうです? お姉さま」

御坂「教えるから、まず頭上げなさいよ」

19090号「ほ、ホントですか!?」

御坂「でも、何でいきなり?」

19090号「あの人に……上条さんに作りたくて……」ポッ

白井「まぁ」

御坂「あ、アイツに!?」

19090号「ということで、よろしくお願いします。お姉さま」
60 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 00:27:15.75 ID:iq2vEVw80
御坂「……」

19090号「お姉さま?」

御坂「……なんでもないわ。それじゃ今から教えてあげるわ。暇だし」

白井「私もお手伝いしますの」

19090号「ありがとうございますとミサカは二人にお礼の言葉を述べます!」

19090号(これであの人に美味しいお弁当を作ってポイントアップです。とミサカは気合を入れます!)

御坂(この子も……アイツのことが)

御坂(私も……ッ)

白井「お姉さま、どうかされましたの?」

御坂「そ、そんなんじゃないわよ!?」

白井「何が、ですの?」

御坂「なっなんでもないわよ! と、とりあえず早速買出し行きますか!」

19090号「はい!」
61 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 00:30:59.27 ID:iq2vEVw80
投下終わり

久々なのに量少なくてサーセン
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/19(木) 00:32:34.63 ID:xAqdbLyL0
乙。

さて、これからどうなるのか。
次も期待だ。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2011/05/19(木) 00:34:30.52 ID:D3lI6Y2Jo
乙 19090号ちゃんあいかわらずかわいいぜ!!
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/05/19(木) 09:43:04.97 ID:3k64DMZd0
19090号可愛すぎて……
インデックスは一瞬天使かと思ったのに結局穀潰しだしwww

超支援
65 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 19:56:47.00 ID:iq2vEVw80
常盤台中学・調理室――

白井「調理室が使えてよかったですの」

御坂「そうね。……それじゃ早速作りましょうか。まずは簡単な玉子焼きからかな」

19090号「お姉さまの作る玉子焼きは砂糖ですか? 塩ですか? とミサカは質問します」

御坂「砂糖だけど?」

19090号「砂糖と塩。両方食べてみたいです。とミサカは目を輝かせます」

御坂「アンタが作るのよ? ま、まず私がお手本見せてあげるから」

白井「お姉さまのエプロン姿は私が写真に収めときますの!」

御坂「それじゃ、はじめますか」
66 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 19:57:43.87 ID:iq2vEVw80
数時間後――

19090号「……」

御坂「……」

白井「……」

御坂「なにこれ」

19090号「玉子焼きですとミサカは答えます」

白井(真っ黒いですの)

御坂「もう一回してみましょうか」

19090号「はい……」
67 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 19:59:01.74 ID:iq2vEVw80
数時間後――

19090号「出来ました!」

御坂「……」

白井「……」

御坂「また今度……教えるわ」

19090号(さじをなげられました。とミサカは落ち込みます)ガーン

白井「ま、また次がありますの!」

19090号「はい……」ガーン

19090号「今日はそろそろ……。ありがとうございましたとミサカはゆっくりと帰ります」

白井「お姉さまの妹様、また今度ですの」

御坂「うん。また……」
68 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 20:00:21.98 ID:iq2vEVw80
白井「お姉さま、どうかされましたの?」

御坂(私も弁当作ってあげたら喜ぶかな、アイツ……)

御坂(いや、抜け駆けってわけじゃないのよ?)

御坂(でも……)ニヤニヤ

御坂(それからアイツがよろこんで、そのまま家でも料理作ることになって!)ニヤ

御坂(そして……ってそんなこと私に出来るわけ)

白井「お・ね・え・さ・ま?」

御坂「え、あ。なんでもないのよ? うふふー」

白井(なにかたくらんでますの……!)

白井(もしやあの殿方にお料理を振舞おうなどと!?)

白井(あの類人猿めぇえええええ!!)


上条(なんか今寒気が……)

イン「とうまーとうまー。ご飯早くするんだよ!」ガブリ

上条「分かったから噛み付くのやめなさい!」
69 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 20:00:58.33 ID:iq2vEVw80
とある街角――

19090号(まさかあれほどのことすら出来ないなんて……)

19090号(いや、諦めません!)

19090号(また練習して、美味しいお弁当をあの人に! とミサカは燃え上がります!)

19090号(とりあえず、お料理の本やお弁当の本を買って帰りましょうかとミサカは本屋へ直行します)
70 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 20:02:20.14 ID:iq2vEVw80
次の日――

上条「あー、お腹すいたな。インデックス」

イン「早く食べに行くんだよ。今日はハンバーグが食べたいかも」

上条「でも外食するお金はないんだよなー」

イン「むっ!? そんなのってないかも!」ガブ

上条「いたたっ!!」

イン「ま、そこまで大変っていうならちょっと安いご飯をいっぱいで許してあげるんだよ」

上条「いっぱいはさすがにな……」

イン「私がここまで譲歩してるのに!」


19090号(ちょうど歩いてたらあの人達を発見してしまったミサカ19090号です)

19090号(普通ならここで「こんにちわー」って言えばいいんでしょうが……)


イン「お腹すいたー!! とうまー!!」

ザワザワガヤガヤ

上条「ちょ、インデックス! こんなところで大声だすなよ!」


19090号(あのシスターさんが怖くて話しかけられません。とミサカは涙目になります)ポロリ

19090号(にしても、もしお弁当が出来てたらここは絶好のチャンスなのに……)ガクリ

19090号(あ、あれは……)
71 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 20:03:36.40 ID:iq2vEVw80
御坂「ちょ、ちょっと!」

上条「……御坂か」

御坂「なによその間!」

上条「な、なんでもないですのことよ」

イン「短髪、なんの用なのかな」

御坂「そ、それは……その……」

上条「なんかすっごいでかい荷物持ってるな」

御坂「こっこれ!!」

イン「いい匂いがするんだよ! 食べ物のにおいなんだよ」クンカクンカ

御坂「ちょっと! かがないでよ!!」

イン「ふん」プイ

御坂「これ……お弁当作ってみたんだけどさ」

御坂「アンタ、いつもひもじそうだし! とっととと、特別にあげようかなって思って!」

上条「い、いいのか!?」

御坂「ええ。いっぱいあるし。このシスターと一緒に食べてもいいわよ」
72 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/19(木) 20:04:09.81 ID:iq2vEVw80
イン「短髪って少しだけ優しいかも」

御坂「なによそれ! アンタの分はちょっとだけに決まってるでしょ!」

御坂「これはコイツの為に作って……」

上条「俺の為?」

御坂「う……」カァァア

御坂「とにかく! これ、食べなさい!」バシッ

上条「重ッ!」

御坂「じゃあね!!」

上条「なんだったんだ……? でもせっかくだし、食べるかインデックス」

イン「……短髪が作ったってところは気になるけど、食べてあげてもいいかも」

上条「御坂に感謝しなきゃな」


19090号(……)

19090号(お姉さまも、あの方が本当に好きなんですね)

19090号(…………)サッ
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/05/19(木) 20:59:29.50 ID:B2KUWTWz0
上条かよ
けっ
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/05/19(木) 21:29:12.69 ID:4qkpESevo
>>73
上条かよ
結婚めざしてがんばれよ19090号!
応援してるぜ
>>1乙!


……と、書こうとして失敗しちゃったみたいだな
よくあることさ!
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/19(木) 21:50:06.64 ID:xAqdbLyL0
>>74
絶妙なフォローに拍手を送ろう!

>>1
次も期待してるぜ!
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/05/21(土) 12:33:31.41 ID:95UzbGMY0
インデックスを見て涙目になっちゃう19090号かわいいな

>>1
77 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 20:59:40.15 ID:8tPnPJYn0
御坂「アイツ喜んでくれたかな……」

御坂「あの時、逃げずに一緒に食べようって言うはずだったのに……」

御坂「でも、少し上手くいってよかった」ニコッ


19090号「お姉さまも、10032号も、シスターさんも、みんなあの人が好き……」

19090号「ミサカはあの人と結ばれることが出来るのでしょうか?」

19090号「無理そうです……とミサカは落ち込みます」

19090号「ただでさえライバルが多いのに」

19090号「妹達はみんな同じ顔、同じ姿、同じ声」

19090号「その中でミサカだけが選ばれることって難しいんでしょうね。とミサカは溜息をつきます」

19090号「はぁ……」

「なにやらお悩みのようですわね」

19090号「貴方は……白井さん……? とミサカは確認を取ります」

白井「覚えてくれてましたのね! 嬉しいですわ!」

19090号「ええ……まあ」

19090号(ずいぶんと個性的な人でしたから、とミサカは心中で本音を吐露します)
78 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:00:37.82 ID:8tPnPJYn0
白井「なにか悩み事がありますの?」

19090号「……」

白井「もしかして、あの類人猿のことでは?」

19090号「なっ! なぜそれを!」

白井「やっぱり、ですの。……あの殿方で悩んでいる姿、お姉さまとそっくりですの」

19090号「そう、なんですか? とミサカは聞いてみます」

白井「ええ。溜息ばっかりで見てるこっちが気になりますの」

19090号「思い返せば、ミサカも溜息ばっかりついているきがします」

白井「溜息なんて幸せが逃げてしまいますの。私でよければ話を聞きますの」

19090号「迷惑じゃ……?」

白井「とんでもありませんわ! お姉さまの妹様とお話できるだけでも、この白井黒子。感激ですわ!」
79 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:01:15.71 ID:8tPnPJYn0
19090号(と、いうことで……ミサカは少し白井さんに話をしたのです。とミサカは説明します)

白井「ふむ……。あの殿方にはライバルが多いですのね」

19090号「はい……、とミサカは答えます」

白井「……でも、諦めたら終わりですの」

19090号「えっ」

白井「たしかにライバルは多いですの。でもそこでくじけちゃ駄目ですの」

19090号「白井さん……」

白井「私も、恋する乙女の一人。たとえそれが同性との恋でも、この白井黒子。挫けませんのよ」

19090号(たしか、お姉さまLOVEでしたね。とミサカはMNWで得た情報を思い出します)

19090号(でも、そんなにも。お姉さまの事を思っているのですね。とミサカは感動します)
80 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:02:25.02 ID:8tPnPJYn0
白井「お姉さまの妹様も、こんなにも素敵なんですから。もう少し自分に自信を持ってみては?」

19090号(自分に、自信を……)

19090号(ミサカはいつも自分自身に自信を持ててなかった。とミサカは自分の行動を思い返します)

19090号(もう少し、自信を持って……!)

19090号「ありがとうございます、白井さん。ちょっとだけミサカは元気が出た気がします」

白井「構いませんの! では、お互い恋する乙女としてがんばりましょう! では!」サッ

19090号「! 消えた! とミサカは驚きます」

19090号(確か空間移動の能力者でしたっけ。とミサカはまた思い出します)

19090号(でも、白井さんの言うとおりですね)

19090号(ミサカもがんばります! とミサカは再び燃え上がります!)

19090号(まずはお料理! 美味しいお弁当を、あの人に食べてもらいたいのです。とミサカは心に決めます)

19090号(病院の調理室を借りて、練習してみましょう。とミサカは病院へとダッシュします!)
81 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:03:23.51 ID:8tPnPJYn0
とある病院・患者用調理室

19090号「おっりゃああああああああああああああああああああああ!!!」ダダダダッ!

10032号「何事ですか! とミサカは奇声を上げる19090号の元へ駆けつけます!」

19090号「負けませんんうううう! 勝つまではあああああ!」ササササッ!

10039号「凄いっ! なんか分からないけど凄い! とミサカは19090号の調理姿に驚きを隠せません」

13577号「でも、ちょっとこげ臭いですよ? とミサカは察知します」

19090号「え。ああっ!! 玉子焼きがぁ! とミサカは慌てて、きゃっ! あっ!」

バタバタバタッ!

10032号「これはもう……」

13577号「惨劇ですね。とミサカはコメントします」

10039号「大丈夫ですか、19090号? とミサカは焦げた玉子焼きを頭に乗っけている19090号を心配します」

19090号「ううっ……」

19090号(でもこれくらいのことでミサカは挫けませんとミサカは立ち上がります」

19090号(美味しいお弁当を、あの人に食べてもらうまでは!)
82 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:04:46.36 ID:8tPnPJYn0
19090号「こうして約一週間、ミサカは調理室に篭りっきりで練習を励みました。とミサカは汗と涙の日々を思い返します」ウルッ

19090号「でも、ようやく……!」

19090号「ミサカ19090号特製愛情弁当の出来上がりです! とミサカは飛び跳ねます!」

19090号「中身はカラフルに。真ん中がハートマークの巻き寿司。たこさんウインナー。砂糖入り玉子焼き。キャベツやミニトマトなどの野菜も入って。
うさぎさん林檎がはいった可愛らしいお弁当に仕上がりました。とミサカは手作りお弁当の前に涙が……」ウルッ

19090号「これで、あの人も喜んでくれると嬉しいです。とミサカは丁寧に詰め込みます」サッサッ

19090号「ハンカチを巻いて……よしっ! これで温かいお茶を入れた水筒も備えて完成です! とミサカは目を輝かせます!」キラキラ

19090号「今日は……日曜日の朝ですね。早速探しに行きましょう! とミサカはお弁当と水筒をバッグに詰め込み、自分の準備をって」カガミカガミ

19090号「……なんということでしょう」アラマァ

19090号「こんなぼろぼろの肌。目の下のくままで。……ちゃんとお洒落していかなくては! とミサカは急いでシャワーの用意をします!」
83 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:05:28.45 ID:8tPnPJYn0

19090号「なんとか綺麗にできましたね」キラリン

19090号「もうお昼前です、とミサカは時計を確認します」

19090号「では、早速探しに行きましょうか。とミサカはバッグを持ってあの人の元へと向います」タッタッ

19090号「…………」

19090号「もし会えなかったら……」

19090号「いや、自信を持って……。きっと会えます。いや会ってみせます。とミサカは心に決めます」

19090号「……早速、行きましょうか」ダッ
84 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:06:47.46 ID:8tPnPJYn0
とある公園――

19090号「ミサカの「み」はー♪ 魅力のみー♪」ランラン

19090号「あの方の近くの公園へやってきましたが、……いませんね。とミサカはあたりを探します」キョロキョロ

19090号「家が分かればいいのですが……」

19090号(一度10032号が行ったことがあると聞きましたが、教えてくれませんよね。絶対。とミサカは別の方法を考えます)

19090号(……連絡先聞いとくべきでしたね。とミサカは次の場所へと移動します)
85 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:08:03.88 ID:8tPnPJYn0
とある学校近く――

19090号「ミサカの「さ」はー♪ 流石のさー♪」ランララン

19090号「あの方の通う学校がここらへんだと聞いたのですが。流石に休みだし。いませんね」

19090号「もしかして、補習をしてたり……なんて。とミサカはあたりを探します」

19090号「……いませんね。次行きましょう。とミサカはまた歩き出します」

19090号「挫けません。このお弁当をあの人に届けるまで。ミサカは頑張ります!」
86 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:08:53.90 ID:8tPnPJYn0
とあるデパート前――

19090号「ミサカの「か」はー♪ 可愛いのかー♪」ララランラン

19090号「もしかしたら、お買い物かとミサカはまたきょろきょろ見渡します」キョロキョロ

19090号「うーん……いませんね」

19090号「今日はとことんついてない気がします。とミサカはまた歩き出します」

19090号「……大丈夫です。このお弁当を、あの人に差し上げるんですから。きっと見つかります」
87 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:09:32.57 ID:8tPnPJYn0
とあるスーパー――

19090号「……」

とあるコンビニ――

19090号「……」

とあるファミレス――

19090号「…………」

とある……――

19090号「……………………」
88 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:11:34.41 ID:8tPnPJYn0
とある公園――

19090号「結局、夕方になってもあの人を見つけることが出来ませんでした。とミサカはうなだれます」

19090号「とことん運がありませんね。とミサカはバッグからお弁当を取り出します」

19090号「……もったいないですし、一人で食べたほうが」

上条「おー」

イン「……むー」

19090号「かっ! かっ!!」

19090号(嘘、まさか……! でも……! とミサカは驚きを隠せません)

上条「……19090号か? 何してるんだ、こんなとこで」

イン「……」ジロ

19090号(怖いシスター!)

19090号(でも挫けませんよ。ここでようやく会えたのですから! とミサカは深呼吸をします)フゥ

上条「19090号?」

19090号「あっ、あの! 前、話してた……お弁当……。よかったら食べてくだしゃい! とミサカはお弁当を差し出します!」サッ

上条「お! ホントにいいのか!?」

19090号「ええっ! が、がんばって作ったんです! 是非っ!」

イン「ふーん、おいしそうかも」カパッ

19090号(いつのまに、あのシスターの手にっ!?)

イン「いただきまーす!」パクパクッ!

19090号「え……」

上条「インデックス!?」
89 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:12:59.94 ID:8tPnPJYn0
19090号(そ、そんな……)

イン「この巻き寿司、まぁまぁかも」パクパクッ

19090号(あんなに丹精込めて……作ったのに……)

イン「たこさんウインナーなんて子供っぽいかも」パクパク

19090号(こんなに簡単に……)

イン「この卵焼き、甘すぎるんだよ」パクパク

19090号(シスターさんに……)

イン「野菜も食べる、インデックスなんだよ」パクパク

19090号(食べられるなんて……)

イン「デザートの林檎は美味しいんだよ。ごちそうさま!」

上条「おい、インデックス……。全部食べてしまわれたのでうか」

イン「うん。でもとうまは食べなくて正解だったかも」

イン「そこまで美味しくはなかったもん」ニコリ
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/05/23(月) 21:13:21.55 ID:nIDVpz7Yo
これは許されざる
91 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:15:02.40 ID:8tPnPJYn0
19090号「うあ……」

イン「どうかしたのかな?」

19090号「ううっ……」

上条「19090号……?」

19090号(とても……胸が苦しくて……)

19090号「うあ……っ、ぐすっ。ひっく。ひどい…………ってミサカは……っ」ウウッ

上条「!!」

イン(まさか、泣くなんて思わなかったんだよ)

上条「ごめんな19090号! おい、インデックス! お前からも謝れ!」

イン「ふ、ふん! 知らないんだよ!」サッ!

上条「おい! ったく……ホント、わりぃ。19090号」

19090号「いい……んです……」ヒック

19090号(これがっ……涙……? でもっ! 止まらない……ですっ。とミサカはしゃがみこみます)ウアッ

上条「ホント、ごめんな。19090号。……ほら、これで涙を拭いてくれ」サッ

19090号「うっ……ひっく」

19090号(こうやるんでしょうか。とミサカはあの人のハンカチを目に当てます……)

上条「悪い……。本当に……」

19090号「いいん……ですっ……」サッ
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 21:15:47.46 ID:1ChK54xbo
この黒い感情はなんだろう
93 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:16:15.27 ID:8tPnPJYn0
19090号(私が始めて作ったお弁当)

19090号(私がこの人の為に頑張って作ったお弁当)

19090号(それなのに)

19090号(あの人にあげることが出来なかった)

19090号(ただそれだけなのに)

19090号(この苦しい気持ちはなんでしょうか……? とミサカは心中の感情が理解できません)ウウッ

上条「本当に、悲しかったんだな……」ナデナデ

19090号(悲しい……)

19090号(これが。悲しい。というものなんですね。とミサカはハンカチで涙をふき取ります)ウウッ

19090号(まさかミサカにも、涙が出る。なんて思っても見ませんでした)ヒック

上条「落ち着いたか?」

19090号「はい。……ご迷惑かけてごめんなさい。とミサカはお詫びの言葉を述べ……」

上条「そんなことねえよ。悪いのはインデックスだし。それにそれをとめることが出来なかった俺のせいだ」

19090号「そ、そんなこと……」
94 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:17:32.55 ID:8tPnPJYn0
上条「お詫びといっちゃなんだか、何かして欲しいことがあれば聞きますのことよ」

19090号「えっ……?」

上条「したい事、欲しいもの。ま、俺が買えるものならたけど。……19090号は何かして欲しいことあるか?」

19090号「えっと……その……」

19090号(いきなり言われても! ミサカは戸惑います)

19090号(例えば……連絡先を聞くとか? いろいろお話するとか?)ソワソワ

19090号「あっ」

上条「ん?」

19090号「みっ、ミサカは……」

上条「なんだ? 言ってみろ」ニコニコ

19090号「ミシャカは……じゃなく、ミサカは」

上条「おう」ニコニコ

19090号「でっデートという物をしてみたいで……す。とミサカは恥ずかしながら言ってみます」カァァ

上条「で、デート!?」

19090号「はい……」

上条「でもそういうのはもっといい相手と……。上条さんなんかじゃ19090号と釣り合いませんのことよ!」

19090号(やっぱり……デートは無理なのでしょうか……とミサカは落ち込みます)ショボーン

上条「……っ」

19090号(ほかの事を考えたほうが……)ショボン
95 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:18:48.95 ID:8tPnPJYn0
上条「俺でよかったら……だけど。……いいのか?」

19090号「っ! いいん……ですか? とミサカは慎重に聞いてみます」

上条「19090号がいいっていうならもちのろんですよ!」

19090号「はっ、はいっ!」パァッ

上条「なら、いつどこに行くか決めなきゃな」

19090号「ミサカが決めてもいいですか? とミサカは質問してみます」

上条「決まってるだろ。あ、そうだ。俺の携帯電話の番号教えとくよ」

19090号「本当ですか! とミサカは目を輝かせます」

上条「なにかあったら連絡を……ってそういうときに限って壊れてたりすんだけどな」

19090号(この人の携帯番号♪ とミサカは心の中で踊りだします)

上条「紙に書いとくか……」カキカキ

19090号「そ、それじゃ。考えたら連絡しますね。とミサカは確認を取ります」

上条「おう。……ほら」サッ

19090号「!」

19090号(やりました! ミサカはやりました! とミサカは内心でガッツポーツをします)
96 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:19:28.02 ID:8tPnPJYn0
上条「そろそろ暗くなるし、送ってくよ」

19090号「は、は……」

イン(ガジガジ)ギロリ

19090号(あのっシスターさんがっ! 木をかじりながらこっちを睨んでます! とミサカは青ざめます)

イン(パクパク)ギロリ

19090号(なにか、喋っている? とミサカは口元を凝視します)

イン(か え れ か え れ さっさとかーえーれー)

19090号(どこかの近所のオバサンにいそうな……)

19090号(でもとてつもなく怖い睨みですっ……)

19090号(このまま送ってもらったらどうなるかっ!! とミサカは身の危険を感じます)

上条「19090号、どうかしたのか?」

19090号「え、いやっ! なんでもないです!」

上条「顔色が少し悪いぞ?」

19090号「だい、大丈夫! とミサカは元気さをアピールしてみます! ミサカはこれで! さよならっ!」

上条「19090号! ……どうしたんだ? あんなに慌てて」
97 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:19:54.99 ID:8tPnPJYn0
帰り道――

19090号(お弁当はパーになりましたが)

19090号(でっででで、デートの約束をとりつくことができました! とミサカは大喜びします!)

19090号(それにっ! 電話番号まで……)ギュッ

19090号(一生の宝物にします。とミサカは心に決めます)

19090号(……デートかぁ)

19090号(どこに行けば、あの人と楽しめるのでしょうか……)

19090号(遊園地? 動物園? 水族館にプラネタリウム……)

19090号(素敵です。とミサカはもうそ……想像しながら帰り道を歩きます)
98 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:21:57.78 ID:8tPnPJYn0
上条宅――

上条「さっき勝手に19090号の弁当食べただろ? だから晩飯抜きだ」

イン「えー! ひどいんだよ!」

上条「お前の行動の方がひでーよ。とにかく、反省しなさい!」

イン「むー!!」ガブリ

上条「いででっ! 噛んでもなにも出ませんのことよ!」

上条(さっき、勢いでデートの誘い受けてしまいましたが)

上条(きっと彼氏が出来た後の練習か何かだよな……?)

上条(そうだな! うんそうだ! 上条さんにそんなラブコメありえませんのことよ)

イン「ふんっ!!」

イン(とうま、あんな子にデレデレして!)

イン(晩飯抜きにされてむっかつくんだよ!)

イン(でも……)

イン(泣くなんて思わなかったんだよ……)
99 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/23(月) 21:23:34.19 ID:8tPnPJYn0
投下終了。
変態じゃない黒子。
空気読まない(&かませ?)インデックス。
キャラ好きな方、ホントすいまっせん。
インデックスはいつか株をあげるとおもうよ、タブンネ。

初デートに水族館行くと別れるって聞いたことあるんですけど、
本当なんですかね? めっさ関係ないけど。
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 21:24:31.40 ID:spiHwrWB0
なんだろうな。
この俺の胸に渦巻くドス黒い感情は……

ああ、今日見たイカ野郎のせいか……
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/23(月) 21:25:44.29 ID:nIDVpz7Yo
俺は本編のインさんを憎む訳じゃない。
このSSに出てきたインさんを憎む!
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2011/05/23(月) 21:26:36.33 ID:ufNTUiwgo
食べるだけならまだギリギリ許せた
だが最後の一言はマジで許さん
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/23(月) 21:33:46.60 ID:/4vSQR1AO
ドス黒い感情が湧いてきた

>>99
別に貴方が 気にやむ必要ないよ、インさん もともとあんなキャラだから問題ない。
 インさん好きの俺でも違和感なかったよ。しかしマジで穀潰しだな…orz
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/23(月) 22:01:24.99 ID:eZTKhiSd0
>>99 水族館はマジで破局フラグだよ。
俺?童貞だよ?
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/05/23(月) 23:33:56.72 ID:pJ/QmGnl0
ここまでガチで糞なインデックソははじめてみた
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/24(火) 01:15:45.16 ID:jWEc8L7Ao
イカデックスがあまりに酷いと聞いて。
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 01:25:33.32 ID:gDGlo4Hvo
インさん許さないよ
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 09:09:59.80 ID:lmWgcbjc0
このインさんは殲滅対象
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 13:34:07.18 ID:+7eSKjXso
上条さんインさんに甘すぎなんだよ
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/05/24(火) 15:04:55.54 ID:IycQ8uRwo
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/24(火) 17:50:00.01 ID:Hx9kZDzTo
乙乙
安定のイン屑
人を妬む前に自分を見直せという反面教師としては最優秀
112 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:46:51.48 ID:hfWixTy+0
インさんコメ多いww


今回ちょっとばかし量が多いよー
新キャラが三人もでるよー
投下します
113 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:47:32.48 ID:hfWixTy+0
とある病室――

19090号(デートデート♪ どこにいこうかなーとミサカは雑誌のページを捲ります)

19090号(このカップルに人気っていう遊園地なんかいいですね。とミサカは詳しく確認します)

19090号(普通の遊園地にも見えますが、カップル特典が多いのですねとミサカは調べます)

19090号(ここもいいかもしれませんね。とミサカはついうっとりしてしまいます……)

19090号(そうだ! デートの時には大きなお弁当を作って、二人で食べあいっこ……なんちゃって)

19090号(でも、お弁当。今度こそは食べてほしいです。とミサカはあの惨劇を思い返します)

19090号(ですが、あれはあれでお得だったかもしれません)

19090号(ふふっ。あの人とデート。楽しみだなー。とミサカは雑誌のページを捲ります)
114 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:48:37.72 ID:hfWixTy+0
とある病院――

10032号「……」イライラ

13577号「どうかしたのですか? とミサカは10032号に問いかけます」

10032号「19090号が……あの方とデートするそうです。とミサカはイライラしながら答えます」

10039号「なんと! あの方と……とミサカは驚きます」

10032号「どうやって邪魔してやりましょうか。とミサカはデート妨害をたくらみます」

13577号「それはちょっと……とミサカは10032号の企みをとめます」

10032号「これは学園都市外のミサカたちの頼みでもあるのですよ、とミサカは13577号に教えます」ギロッ

13577号「そ、そうですか……とミサカは背中に悪寒が走ります」

10039号「でもそれじゃ19090号が可哀想ですよ。とミサカも13577号の意見に賛同します」

10032号「貴方達はあの人派じゃないのですか? とミサカは二人に問いかけます」

13577号「た、確かに。あの方はかっこいいって思いますけど……」

10039号「それとこれとは話が……」

10032号「変わりありませんよ。とミサカは答えます」

10032号「絶対にデートは妨害してみせます。とミサカは学園都市外のミサカたちに伝えます」

10039号(10032号の目が燃えてます。とミサカは少し後ろへ下がりながら驚きます)

13577号(恋は盲目とはこのことですね。とミサカは妹達の結束力に驚かされます)
115 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:49:35.44 ID:hfWixTy+0
次の日・とある公園――

19090号「ミサカの「み」はみかんのみー」ララン

イン「ちょっと、そこの!」

19090号「ひゃいっ!」キリッ

19090号(相変わらず怖い目つきです! とミサカはたじろきます)

イン「…………」ギロッ

19090号「…………」ガクブル

イン「昨日は悪かったかも」

19090号「え?」

イン「そ、それだけなんだよ!」

19090号「あ」

イン「ふん!」サッ

19090号「行っちゃった……」

19090号(謝りにきたのでしょうか? とミサカは推測します)

19090号(ただの怖いシスターじゃないのですね。とミサカは訂正します)



19090号(でもミサカはまだ知りませんでした)

19090号(まさかあんな波乱なデートになるとは……)
116 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:50:32.65 ID:hfWixTy+0
しばらくたって・とある病室――

上条『遊園地か。いいな。それじゃ明日、10時に行くよ』

19090号「はい! 待ってます! とミサカは元気よく返事をします」

上条『ははっ。じゃ、また明日な』

19090号「はい! また明日……」

ぷーぷーぷー

19090号「また明日……なんていい響きなんでしょう。とミサカは感動します」

19090号「とうとう明日。待ちに待ったデートです。とミサカは目を輝かせます」

19090号「早速お弁当の用意をしなくては!」

19090号「ふふっ! たのしみだなーっとミサカはスキップをしながら部屋をあとにします」


上条「遊園地かー。そういえば遊園地って行ったことねえな……」

上条「ま、楽しめたらそれでいいか」

上条「19090号、すっごい楽しそうに喋ってたけど、そんなに面白いところなのか?」

イン「……」
117 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:51:26.40 ID:hfWixTy+0
デート日・とある病室

【09:00】

19090号「ね、ねすごしたぁ!! とミサカは時計を確認します」

19090号「予定を考えてたら遅くなって……そのまま寝ちゃったのですね。とミサカは推測します」

19090号「本当は、8時におきる予定だったのに……。とミサカは落ち込みます」

19090号「で、でも! 今日が待ちに待ったデートなんですね! とミサカは心臓爆走ぎみです」

19090号「……大丈夫ですかね、私!? とミサカは自分の身体を確かめます」

19090号「と、とりあえず。シャワーだけでも浴びておきましょう。とミサカは急いで支度します」


【09:15】

19090号「ばっちり……ですね。男の人は清潔な人、シャンプーの匂いに弱いと雑誌でチェック済みです! とミサカは確認します」

19090号「はっ! 今日のお弁当、大丈夫ですかね!? とミサカは慌てて確認しにいきます」


【09:25】

19090号「あ。今日のランニング忘れてました!!」

19090号「ど、どうしましょう……。今からだとまたシャワーを浴びなければ……」

19090号「す、ストレッチを。手軽なストレッチをちょっとしましょうか。とミサカはベッドの上ではじめます」


【09:30】

19090号「……着替えましょうかね」
118 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:52:12.67 ID:hfWixTy+0
【09:35】

19090号「相変わらず制服ですが、ちょっとたけお洒落というものをしてみましょう。とミサカは引き出しをあけます」サーッ

19090号「じゃじゃん! 雑誌についてた香水〜!」ダミゴエ

19090号「今回は遊園地に行くということでよく動くと思われます、とミサカは分析してみます」

19090号「そしてよく動くときにはこのグレープフルーツの香り! とミサカは雑誌に載っていた効果を発表します」

19090号「これを適量に手首にっと……。スカートの裾やハンカチもいいらしいですね、とミサカは雑誌をみながら実践してみます」シュッ

19090号「つけすぎはよくないとかかれていますので、このへんで。とミサカは香水を引き出しにしまいます」バタン

【09:45】

19090号「顔よし! 髪の毛よし! 制服よし! 匂い多分よし! お弁当に水筒ばっちり!」

19090号「ミサカ、行きまーす!」
119 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:53:14.09 ID:hfWixTy+0
とある病院前――

【10:00】

19090号「……」

19090号「まだかなー……」

19090号「もうとっくに来てるはずだと……」

19090号「いや、それはミサカの例だけなのですね。やっぱりデート一時間前に待つ人はいないのですね……。とミサカは少々って」

19090号「これはミサカが無理に言ったデート……。あの人は気にしていないのだからしょうがないといえばしょうがないのかもしれません」

19090号「もうしばらく待ちましょう」

19090号「せっかくですし、ネットで調べ上げ印刷までしたアトラクションを見直しましょう。とミサカはプリントアウトしたパンフを見始めます」パラッ
120 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:54:00.17 ID:hfWixTy+0
【10:10】

上条「わ、わりい! 遅れて!」

19090号(キターーーーー!!)

上条「ごめん、待たせたよな」

19090号「い、いえ! ミサカは大丈夫です! とミサカは元気よく答えます」

上条「そ、そうか? ……んじゃさっそく行くか。その遊園地って何学区だっけ」

19090号「第六学区ですね。バスでいけるところみたいです」

上条「そうか。んじゃ早速いくとしますか」

19090号「はい!」
121 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:55:14.15 ID:hfWixTy+0
上条「その……」

「ちょ、ちょっと!」

19090号「お、お姉さま!?」

御坂「なに、アンタとこの子が一緒にいるわけ!?」

上条「げっ! み、御坂さん……」

御坂「そのげっ! ってのは何よ! そ・れ・よ・り。なんでアンタとこの子が一緒にいるのってきいてるの!」

19090号「お、お姉さま。実は……」

上条「デートだ」

御坂「えっ!?」

19090号「か、上条さん……」

上条「19090号に誘われてな、これから遊園地へ行くとこなんだよ」

御坂「でっでででで。でででででででで……」カァァァ

御坂「デートですってぇええええ!?」

上条「で、多すぎだろ」
122 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:56:12.96 ID:hfWixTy+0
御坂「そんなのはどうでもいいの! も、もしかして。二人は付き合ってるの!?」

19090号「つきあう!?」

上条「そんなわけないだろ?」

御坂「そ、そうよ……ね」ヨカッタ

19090号(そんなきっぱり……)ガーン

御坂「じ、じゃ。どうして、デートなのよ? 付き合ってないんでしょ」

19090号「それは……」

上条「俺がちょっと19090号を困らせたから、そのお詫びだよ。19090号と俺がつりあうわけないだろ」

御坂「そ、そうよね。アンタと私の妹じゃね」

19090号「……」

19090号(やっぱり、ミサカには……)ウルッ
123 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:57:00.62 ID:hfWixTy+0
上条「というわけで、邪魔すんなよビリビリ」

御坂「ビリビリじゃないわよ! 呼び方戻すな!」

上条「お前だってアンタのくせに」

御坂「う、うるしゃい!」

上条「今噛んだ?」

御坂「か、噛んでないわよ!!」カァァ

19090号(お姉さまは、この人と、とても仲が、いいのですね。とミサカは少々遠い目をしてみます)ウウッ

19090号(いや、泣いては。泣いては駄目です、ミサカ19090号)

19090号(白井さんも言ってたじゃないですか。『自信を持て』と)

19090号(大丈夫、うん)

19090号「ミサk」

御坂「ね、ねえ!」

上条「なんだよ?」

19090号「」
124 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:57:44.79 ID:hfWixTy+0
御坂「アンタ、彼女でもない子とでっ、デートしてることだし?」

御坂「もしよかったら私とでっ、デートしてあげてm」

ぷううう

上条「お、バスが来たな」

御坂「え」

上条「行くか、19090号。……19090号?」

19090号「はぅ! い、行きましょうか! では、お姉さま。とミサカはお姉さまにお辞儀してバスに乗り込みます」タッ

上条「話ならまた今度聞くから。じゃあなー」タッ

御坂「まっ待ちなさいよ!」

上条「なんだよ、話ならまた今度」

御坂「わ、私も! そのバスに乗るんだから!」

19090号「」
125 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 19:58:38.19 ID:hfWixTy+0
上条「で、でもこれは第六学区の遊園地に……」

御坂「私も! ちょうど友達とそこで待ち合わせしてるの!」

御坂(う……嘘だけど)

上条「なんだ、そうだったのか」

19090号「……」

御坂「そうよ、なにか文句ある?」

上条「そうなら早く乗れよ、行っちまうぞ?」

御坂「分かってるわよ」サッ

御坂「丁度いいし、三人で後ろに座りましょ」

上条「いいな。席はどうする?」

19090号「み、ミサカは。貴方のとなりに……」

御坂「あんた、私、この子でいいんじゃない」

上条「そうすっか。そんじゃ座ろうぜ」

19090号(そ、そんな……)
126 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 20:00:11.07 ID:hfWixTy+0
【10:35】

上条「あと15分ぐらいだな。御坂の友達は遊園地で集合なんだよな」

御坂「そ、そうよ! それよりさ、遊園地って――」

上条「ああ、そうだよなー。それで――――」

御坂「そうそう! んで――――」

上条「まじかよ!」

御坂「そうよ! そしてさ――」

19090号「……」

19090号(空が、青いなー)

19090号(なんでしょう。どこかで見るような風景ですね。とミサカは思い出します)

19090号(そうだ。三人グループ一緒にいるとき、いつの間にか二人喋ってて一人は聞きみ、というかもろいない人みたいな。
そんな気分ですね。とミサカは一人涙します)

19090号(あの人は私の事。なんとも思ってないみたいですし)

19090号(なんですか、デートなにそれ。みたいな)

19090号(お姉さまは私の気持ちしってて邪魔しにきてますし)

19090号(っていうかお姉さまホントに友達いんのかよ)
127 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 20:00:58.54 ID:hfWixTy+0
19090号「はっ!?」

19090号(今、もの凄く嫌な子みたいになってました! とミサカは自分自身の暴言に驚きます)

19090号(駄目ですこれじゃ! とミサカは再び勇気を……)キョロ

上条「あっははは! まじかよそれ!」

御坂「うんうん! おかしいでしょ!?」

御坂(これまでで、一番喋れてる! しかも楽しく!)

御坂(これって進展ありかも!)

上条(御坂って話せば結構おもしろいヤツだな)

上条(っていうか御坂と一番マシに話せた)

上条(いっつもビリビリしてるやつかと思ったけど……)

19090号「……」ウルッ

上条(あ)

御坂(げ)

上条(19090号とデート(?)なのに)

御坂(ついこの子を放置してたわ)
128 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 20:01:29.36 ID:hfWixTy+0
『次はー○×遊園地ー。次はー○×遊園地ー』

19090号(ミサカのこれまでって、なんだったのでしょう)

19090号(勝手にはしゃいで、勝手に妄想して)

19090号(なのに現実は)

上条「い、19090号……。わりぃ」

御坂「ご、ごめんなさい。勝手に二人で盛り上がって……」

19090号「構いません、そのまま二人で話しててください。ミサカも聞いてて楽しいですと二人に伝えます」

御坂「そ、そう?」

上条「でも今の御坂の話おもしろかったよな」

19090号「……ええ」

御坂「そ、そろそろだし。降りましょうか」

上条「だな」

19090号(……)
129 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 20:03:05.91 ID:hfWixTy+0
○×遊園地・入り口前――

【10:50】

上条「ついたなー。今日は天気もいいし、上条さん今日はついてますのことよ」

御坂(こ、これからどうしようかしら)

19090号「そ、そうですね。いい天気です。とミサカも空を見上げてみます」

上条「にしても人多いな。はぐれないよう気をつけような」

19090号「で、ですね」

御坂(このまま人ごみにまぎれて立ち去ろうかしら)

「みさかー! こっちこっちー!」

御坂(え。もしかして、私のこと呼んでる!?)

19090号(今の声、この感じ。とても寒気が……とミサカはガクブル震えます……)

上条「友達か?」

御坂「そ、そうみたい! それじゃあね!」

上条「おう、またな」

19090号「ま、またです。お姉さま。とミサカは手を振ります」
130 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 20:03:47.73 ID:hfWixTy+0
上条「そんじゃ、行くか。19090号」

19090号「はい……」

上条(なんか元気ないな)

上条(もしかして、さっきのこと引きずって……)

上条「ごめんな、さっきは」

19090号「えっ?」

上条「二人で話し盛り上がって。本当は嫌だったんだろ?」

19090号「そ、そんなことないですよ。とミサカはあわててフォローします」

19090号「そんなことより、これから楽しみましょうよ。とミサカは遊園地の入り口を指差します」

上条「……そうだな。行くか、19090号!」サッ!

19090号「!?」

19090号(て、ててて! 手を掴んで!?!)

上条「はぐれないようにな。それじゃ行こうぜ!」ダーッ

19090号「か、上条さん!? とミサカも慌てて走ります」
131 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 20:06:13.39 ID:hfWixTy+0
御坂「たすかったー……ってアンタ!!」

イン「こんにちわ、なんだよ。短髪」

御坂「どうしてこんなところにいるのよ!」

イン「それはこっちの台詞かも。わざわざ都合よくバス停に現れて、ずうぅぅうっと! とうまとおしゃべりしてさ」

イン「あの子に同情するかも」

御坂「そ、それは……悪かったって思ってるわよ」

御坂「ってなんでそのこと知ってるのよ!」

「発信機を仕掛けさせてもらいました」

御坂「アンタ!」

10032号「こんにちわ、お姉さま。10032号です。ミサカが19090号に発信機を仕掛けたので、二人の内容はもろ分かりなのですよ。とミサカはいばってみます」エヘン

10032号「ほかにもいらっしゃいますよ。とミサカはお姉さまに紹介します」

打ち「お姉さま、お久しぶり! ってミサカはミサカはお姉さまに抱きついてみる」ギュッ

御坂「打ち止め! そ、それに……」

一方「……だりィ」

番外「やっほー。お姉さま! 久しぶり、かな?」

御坂「一方通行に番外個体!? 一体どうなってんのよ!」
132 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 20:07:12.51 ID:hfWixTy+0
10032号「この方たちはミサカが呼んだのです。ミサカと同士たちの妹達の願いでもあるのです。とミサカは混乱しているお姉さまに説明します」

御坂「つ、つまり。アンタこと10032号とアイツ好きのほかの妹達はあの子こと19090号とアイツの邪魔をすべく」

御坂「こうやって人を集めてここに集合したと」

10032号「はい」

御坂「そして? アイツの同居人のそのシスターと」

イン「インデックスなんだよ。覚えて欲しいかも。呼んでは欲しくないけど」

御坂「うるさい! そして、アイツに興味を持ってる打ち止めと番外個体とオマケでついてきた一方通行を連れてきたと」

打ち「うん! ミサカもあの人のこと好きだから! ってミサカはミサカは暴露してみたり、きゃっ!」

番外「ミサカも。ヒーローさんとやらを見てみたかったし。顔はあれだけど、結構タイプだったりするんだよね☆」

一方「……」イズライ

打ち「この人はミサカがどうしても心配! ってミサカたちについてきたの! ってミサカはミサカはこの人の心配性に呆れてみる」

一方「ンだとォ!? もしアイツがお前を襲ったらどうするンだよ!?」

御坂「」

イン「」

番外「ぷぷーっ」

10032号「ないわ」

一方「……」
133 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 20:08:12.32 ID:hfWixTy+0
打ち「ってことで、早速尾行に行くのだー! とミサカはミサカは入場口にダッシュ!」

一方「おいコラ待て、クソガキ! まずはチケット買いに行くぞ!」

番外「ホントだ。結構並んでるみたい」

10032号「ってことで、ミサカたちの分。宜しくお願いしますアクセロリータ」

番外「よろしくセロリくん☆」

御坂「頼むわ、ロリコン」

一方「はァ!?」

打ち「お願い! ってミサカもミサカも頼んでみる!」ウルウル

一方「……行ってくるから待ってろ」

御坂「ホント、ロリコンなのね」ヒイタ

10032号「きもいですね」モトカラヒイテル

番外「ホント、きんもー☆」マイドノコト

打ち「どうしたの?」ムジカク

イン「……」

御坂「どうしたのよ」

イン「……なんでもない」
134 : ◆L5R6wZLsQE :2011/05/24(火) 20:11:37.68 ID:hfWixTy+0
投下終わり。
長いな、今日。なんか一気に書いてしまった。
途中の19090号の悲しみってよくあるよね。
え? 俺だけ? さいでっか。

ちなみにここの御坂さんと一方さん達は昔一回会ってる設定です。
ここで(打ち止めと番外個体が)初対面とか御坂さんがぱにくるもんね。

言い忘れてたがこの物語は
上条さんを巡る熾烈な女の戦いの中、
雨にも負けず、嵐にも負けず、超電磁砲にも負けず、
妹達にも負けずにがんばる19090号のお話です。
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/05/24(火) 20:40:38.74 ID:TDZt26LAO

ほんと頑張れ19090号
まわりやめたげて
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/24(火) 20:44:41.72 ID:7rcuXUNH0
が、がんばれ!19090号!
周りは俺が抑え……うわ何をするやめっ……
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/05/24(火) 20:53:26.75 ID:xNMDKfEY0
19090号に敵意を抱く者に対して天罰を
優先する。上条当麻の心中で19090号を上位に、他の女性を下位に

まあ最初の御坂のやってることは分からんでもないがちょっとな……
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/05/24(火) 22:22:32.49 ID:nz3N+8LAO
どうして こうなった…
やめたげてよぉ!
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/24(火) 22:51:58.28 ID:Hx9kZDzTo
乙乙
デートだって言い切ってるのにがっぷり寄ってくるオリジナル流石やでぇ
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/05/27(金) 15:42:03.36 ID:120dI0F6o
続きマダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/05/29(日) 00:25:05.09 ID:KtuYI2hTo
相変わらずひどいな
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/03(金) 23:45:44.77 ID:z3De26Nyo
続きマダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
143 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:36:39.03 ID:x5o6oR7O0
遅くなりました、サーセン。
早速投下するお。
144 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:37:44.44 ID:x5o6oR7O0
遊園地――

上条「おー、結構アトラクションあるんだな。まずなににするか?」

19090号「えっと……」

19090号(先ほどはあまり喋ることが出来ませんでしたが)

19090号(今回はデートなんです!)

19090号(ミサカは諦めたりしませんよ! とミサカは脳内で先ほどのパンフレットの内容を思い出します)

19090号「まず、メリーゴーランドに乗ってみたいです。とミサカはあちらの方角を指差します」

上条「おお、早速行こうぜ」

19090号「はいっ!」ニコッ
145 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:38:46.56 ID:x5o6oR7O0
打ち「うー。あの人、楽しそう。ってミサカはミサカはちょっと嫉妬してみたり」

番外「ホント、ほかの妹達が嫉妬するのも分かるかも」

御坂「な、なに? アンタたちもアイツのことが……」

番外「うん。好きだけど?」

打ち「ミサカもミサカもあの人が一番好きって告白してみる!」

一方「」ガーン

10032号「これだからライバルが多いと……。とミサカは影で愚痴ります」

御坂「なんでアイツなのよ……」

打ち「駄目なの?」

10032号「クローンの私たちには恋をする資格すらないとおっしゃるのですか? お姉さま。とミサカは少々涙目になって聞いてみます」ウルッ

御坂「そんなこと言ってないでしょ!」

10032号「お姉さまがあの人に助けられたように、ミサカたちも助けられました」

10032号「それで好きになってはいけないのですか? とミサカはお姉さまに追求します」

御坂(そう……よね……)

御坂「やっぱり似てるわね、私達」

番外「でもお姉さま相手でも譲らないけどね」

打ち「うん、ミサカも本気なの! ってミサカもミサカもお姉さまにアピールしてみる」
146 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:39:45.25 ID:x5o6oR7O0
一方(打ち止めが……どンどン遠くへ行ってェ……)ガーン

イン「……」

美琴「アンタも、アイツのことが好きなの?」

イン「……短髪には関係ないんだよ」

美琴「なによ。じゃ、アンタは何しにここに来たわけ?」

イン「それはこっちの台詞かも」

美琴「は?」

イン「短髪は何しにここに来たの? とうまとあの子のデートを邪魔しに来たの?」

美琴「そ、それは……」

イン「そうだよね。そうじゃなきゃ、デートと言い切ってるとうま達の後なんてついてこないし、ずーっとおしゃべりしないよね」

美琴「あ、アンタッ!!」

イン「なにかな? もしかして図星だったりするのかな?」

美琴「……ッ」

10032号「貴女は協力する気があるのですか? とミサカは大食いシスターに問いかけます」

イン「ないよ」
147 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:40:40.52 ID:x5o6oR7O0
イン「でも、少し気になったから来ただけ。クールビューティーも誘うとき「気になるなら一緒に」って行ったでしょ?」

10032号「そうですね。でもミサカたちの計画に反するなら……」

イン「うん。私は別の場所から二人を見とくよ。じゃあね」サッ

美琴「なんだったのよ、アイツ」

打ち「ミサカもミサカもわかんないって頭にはてなマークを浮かべてみる」

番外「それより。ヒーローさんたち、動き始めたよ?」

10032号「そうですね。早速ミサカたちも追いかけましょう。とミサカは早速隠密行動を開始します」

一方(……女って怖ェ…………)

一方(にしても、あの大食いシスターはどこ行きやがったンだァ?)キョロキョロ

一方(いねェな……)キョロ

一方(って、アイツらもいねェ!!)
148 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:41:27.61 ID:x5o6oR7O0
遊園地・メリーゴーランド――

上条「どこに乗るか……」

19090号「あの馬車に乗りませんか? とミサカは勇気を出して誘ってみます」

上条「いいな。……ほら」サッ

19090号(……手を差し出して、何を?)

上条「段差あるし、危ないだろ? だから」

19090号「は、はいっ」カァッ

19090号(気が利くというかなんというか……。とミサカは照れながらこの人の手にミサカの手を乗せます)

上条「よっと……。そろそろ動き出すみてえだな」

19090号「は、はい……。楽しみ、ですね。とミサカはワクワクしながら貴方の隣に座ります」

19090号(いかにもデートという感じがしてきました。とミサカは目線をあの人へ向けます)

上条「ん?」

19090号「はうっ!?」

上条「俺の顔になんかついてる?」

19090号「な、なんにも! 大丈夫です! とミサカは慌てて保障します!」
149 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:42:24.01 ID:x5o6oR7O0
遊園地・メリーゴーランド――

御坂「なんか……楽しそうね」ジー

打ち「ミサカはお馬さんに乗ってみたいってミサカはミサカはだだをこねてみる」

番外「この一番大きな馬じゃ乗れない気がするけど」

打ち「お姉さま! 乗せて! ってミサカはミサカは上目遣いでお願いしてみる」

御坂「はいはい」サッ

御坂「ここなら、アイツらの後ろだし。いいよね」

番外「そうだけど、どうやって邪魔するの?」

御坂「どうしようかしら……」

打ち「そういえば、10032号は? ってミサカはミサカはあたりを見渡してみる」

御坂「どこいったのかしら」
150 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:44:24.88 ID:x5o6oR7O0
係員「すいません」

上条「え、俺ですか?」

係員「上条……当麻さんで合ってますか?」

上条「そうですけど……」

係員「お電話がかかってますのでこちらに……」

上条「あ、はい」

19090号「あっ……」

上条「わりぃ。19090号一人で楽しんでくれ。また後でな」

19090号「はい……」

上条(にしても、どうして俺の名前が分かったんだろ?)
151 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:46:06.76 ID:x5o6oR7O0
係員『まもなく、メリーゴーランドが動き始めます――』

19090号(一人で楽しむなんて……。ミサカはあの人と一緒に乗りたかったです。とミサカは落ち込みます)

19090号(でも、また一緒に乗ればいい話ですよね。とミサカは安全の為、手すりに?まります)

ピピピピピー

19090号「動き始めましたねって……!?」

キャー! ハヤイワヨォォ!
コワイッテミサカハミサカハーー

19090号「めっ! メリーゴーランドってこんなに怖いんですか!? とミサカは涙目になりながら必死に手すりに?まりますっ!!」


御坂「ちょ! どうなってるの!!」

番外「ひゅー! こっちのほうがミサカの好み☆」

打ち「怖いよぉ!! 助けてお姉さまあぁぁぁぁぁ!!」

御坂「こんな状態で動けないわよ! 仕方がないわ!」ビリビリッ

ザッ!!

打ち「きゃう!」ゴンッ

御坂「あ、ごめん」

番外「一気にとめすぎお姉さま」

打ち「頭ぶつけたってミサカはミサカはおでこをさすってみる……」グスン


19090号(なんとか止まりましたが……)

19090号(もう二度と、メリーゴーランドになんか乗りません! とミサカは涙目ながらに決心します!)グスン
152 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:49:28.47 ID:x5o6oR7O0
上条「え、間違い電話?」

係員「どうやらそうらしくて……もうしわけございません」

上条「いえ、大丈夫ですよ。それじゃ、俺はこれで……」

係員(さっきの女の子に頼まれたことだけど……これでいいのか?)

上条「早く19090号の元へ帰らなきゃな」

上条「デート(?)ってどうすればいいか分かんないけど」

上条「19090号楽しんでるかなー」


10032号「すべて、計画どうりです。とミサカは悪そうな顔をして見ます」

10032号「あの人を呼び出し、メリーゴーランドを電気で誤動作させる」

10032号「なんていい作戦なんでしょう!」ケイカクドオリ・・・

御坂「アンタねぇ……!」

10032号「あ、お帰りなさい。お姉さま方。とミサカは慌てて顔芸をやめます」

番外「全然無表情だったよ?」
153 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:52:27.90 ID:x5o6oR7O0
遊園地・メリーゴーランド前――

19090号(もう、死ぬ……)グダー

19090号(どうやら誤動作と言う事みたいですが、とミサカは疲れを露にします)

上条「19090号ー!」

19090号「か、上条さん……」

上条「!? 19090号、顔が真っ青だぞ!?」

19090号「だ、大丈夫ですと。ミサカは」

上条「とにかく、近くのベンチで休もう!!」

19090号「わ、わかりました……」フラッ

上条「! 19090号、ちょっとじっとしてろ」

19090号「えっ……わっ!」

上条「あそこのベンチまで連れてくだけだからな」

19090号「こ、これって……」

19090号(お姫様だっこ!?)
154 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:54:56.52 ID:x5o6oR7O0
10032号「!?」

御坂「あれって……」

打ち「お姫様だっこだよねってミサカはミサカは確認を取ってみる……」

番外「……かっこいいね、ヒーローさん」

10032号(どうして。このミサカではなく、あの19090号なのですか? とミサカは心の中で問いかけます)

御坂(アイツ……。あの子のことが好きなの?)



上条「ここでゆっくり休んどけよ? 俺は飲み物買ってくるから」

19090号「はい……。ありがとうございますとミサカはお礼を述べ……」

上条「いいって。それより安静にな?」

19090号「はい……」

19090号(少し酔っただけですが……)

19090号(やっぱり。あの人は優しいな。ってミサカは少し安心します)

19090号(もっと好きになったような気がします……)カァ

19090号(この気持ち、あの人へ伝えたい。ミサカの心のがそう言ってるような……とミサカは自分の心境の変化に少し戸惑います)
155 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/04(土) 23:57:04.85 ID:x5o6oR7O0
一方、その頃――

一方(どこいったンだよ、アイツらは……)

一方「あ」

イン「あ」

一方「なにしてンだ、大食いシスター」

イン「お腹空いたからお店にやって来たんだよ」

一方「そうか。けど金あンのか?」

イン「ない!」

一方「オイ」

イン「だから奢って欲しいんだよ!」

一方「はァ!?」

イン「お腹空いたー! ごーはーんー!」

一方「なっ! こンなところで騒ぐな!」

アラマー
カワイソー

一方「……チッ。奢るからとっとと騒ぐのやめろォ!」

イン「ありがとうなんだよ!」
156 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/05(日) 00:01:15.69 ID:/B7PJCBl0
遊園地・飲食店――

一方「どンだけ食うつもりだ?」

イン「あともう全メニューを一個!」ガブガブ

一方「はァ!?」

イン「ってのは嘘で」

一方「全然嘘に聞こえねェンだけど」

イン「そろそろとうまたちを探さなきゃね」

一方「俺もアイツらを探さねェとな……」

イン「まいご?」

一方「ちげェ!」
157 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/05(日) 00:05:45.58 ID:/B7PJCBl0
イン「なら一緒に行こうよ。とうまの近くに短髪やクールビューティーたちがいると思うし」

一方「そういや……、どうしてアイツらと一緒に行動するの止めたンだ?」

イン「短髪たちは自分の事しか考えてないからだよ」

一方「……たしかに」

イン「とうまは、もうちょっといい子とくっ付いて欲しいからね」

一方「オマエは、アイツのこと……好きじゃねェのか?」

イン「好きだよ? とっても大好きだし、とっても大切な人なんだよ」

イン「だから、とうまが好きだと思う子とくっ付いてほしいんだよ」

イン「とうまが幸せならそれで私も幸せなんだよ」

イン「でも、できればとうまと一緒にいたいからとうまに近づく子の邪魔はするけど」

一方「あの19090号はいいのか」

イン「前に悪いことしちゃったから。……今回だけは見逃してあげるんだよ!」

一方「……そうか」

イン「というわけで、短髪たちの願望を阻止するんだよ! 行くよ白い人!」

一方「はァ!? なンで俺もいk」

イン「レッツゴーなんだよ!」ギュッ!

一方「ひっぱンなッ!!」
158 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/05(日) 00:06:40.22 ID:/B7PJCBl0
遊園地・飲食店――

上条「ここで買うとするか」

上条「にしてもお腹空いたなー」

上条「一緒に買ってくか?」

上条「大丈夫だよな、財布……。一応下ろしてきたけど」

上条「……あれって」


「どこ行ったんだろとうま。……もう、白い人のせいで見失ったんだよ!」

「俺のせいじゃねェだろォ!!」

「お詫びにもう一回奢るんだよ! お腹好いたし!」

「オマエさっきあれほど食っといて、まだ食うつもりかよッ!」

「お腹空いたー! お腹空いたー!」

「大声出して喚くなァ!」


上条「どっかで見たような……。インデックスじゃないよな……?」

上条「気のせいか。にしても、インデックスに似たヤツってほかにもいるのか……。大変そうだな、あの人……」キョウカン

上条「……さっさとジュース買ってくか」
159 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/05(日) 00:10:53.49 ID:/B7PJCBl0
遊園地・とあるベンチ

19090号(大分よくなった気がします。とミサカは空を見上げます)

19090号(空は綺麗な大空なのに、ミサカの心は雲まみれな気がします。とミサカは思い返します)

19090号「はぁ……」

上条「どうしたんだ、溜息ついて」

19090号「!? いっいつからそこに!」

上条「今だけど。……ほら、オレンジジュースでよかったか?」

19090号「あ、はい。……ありがとうございます。とミサカは紙コップを受け取ります」

19090号「……」ジュルル

19090号「……美味しいです」

上条「よかった」
160 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/05(日) 00:12:29.75 ID:/B7PJCBl0
19090号「……」ジュルル

上条「もう体調は大丈夫なのか?」

19090号「な、なんとか……」

上条「気分がまだ悪いようならこのまま帰ったほうが……」

19090号「だ、大丈夫です!!」

上条「そ、そうか!」

19090号「……」カァッ ・・・ジュルル

上条「……」

19090号(どうしてミサカは途中で会話が途切れるのでしょうか……とミサカはジュースを飲みながら分析してみます)

上条「……」ギュルル

19090号「い、今のって」

上条「あ、わりぃ。ちょっとお腹すいててな。今からなんか食べにいかないか?」

19090号「あっ!」

上条「ん?」
161 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/05(日) 00:14:27.28 ID:/B7PJCBl0
19090号「その! ミサカは! お、お弁当を!」

上条「お弁当?」

19090号「……」コクッ コクッ

19090号「」サッ!

19090号「作ってみたので……次こそ貴方に食べて欲しいです……とミサカは重箱を取り出します」

上条「ホントか!?」

19090号「よ、よかったら一緒に……っ」パカッ

上条「……」

19090号(……不味そうですかねとミサカはこの人の顔色を伺います)

上条「美味そうだな……!」ゴクッ

19090号「よ、よかったです。とミサカはてきぱきと準備を開始します」

上条「準備?」

19090号「ピクニックとかではシートを敷いて、真ん中にお弁当を置いてみんなで食べると聞いたのですが……。遊園地では駄目でしたか?とミサカは慌ててバックに戻します」

上条「どうだろう……。あ、あそこの芝生のところで食べてるやつもいるみたいだし、そこで食べるとしますか」

19090号「は、はい!」

上条「ほら。荷物重そうだし、俺が持つよ」サッ

19090号「ありがとうございます。とミサカは丁寧にお礼を……」

上条「そんなのいいから、行くぞ!」

19090号「はいっ!」
162 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/05(日) 00:15:53.28 ID:/B7PJCBl0
次も遅くなるかもしれませんが
遊園地編は次で終わると思います

あと、インデックスの立ち位置を変更してみますた
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/06/05(日) 00:20:18.81 ID:pwbBPo9xo
白白か
食費が浮くな…
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 00:21:11.38 ID:oYW2lMAa0


まぁ、インターホンさんは前回、あれだけのことをやらかしてるからな
これで遠慮しなかったら、もうシスターの資格を取り上げるべきだな
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 00:24:08.22 ID:RDrBE09Ko
乙なんだよ
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 00:33:15.46 ID:7a842w830
乙です、とミサカは密かにつぶやきます
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/05(日) 00:38:16.11 ID:UB/tBspr0
乙だよーって、ミサカはミサカは(ry

インデックスがやっとまとも化してきてくれたと思ったら
今度は御坂遺伝子の連中がえげつないことを……
頑張れ19090号!!
168 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 07:58:35.11 ID:/B7PJCBl0
一方さんとインデックスのペアはよく見るのに
上条さんと打ち止めって見ませんよね
一度見てm……なんでもないです

早く仕上がったので投下します
今日で遊園地編が終わります
169 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 07:59:10.08 ID:/B7PJCBl0
遊園地――

上条「こんなもんか」

19090号「で、では早速……とミサカはシートにお弁当を広げます」

上条「おお! こんなに作って大変じゃなかったか?」

19090号「だ、大丈夫です。とミサカはコップにお茶をすすぎ貴方に差し上げます」

上条「ありがとな。……」ゴクッ

19090号(美味しいでしょうかとミサカはこの人の様子を伺います)

上条「美味いな。ありがとう、19090号」

19090号「い、いえ! よかった……です。とミサカは安心します」

19090号「では……食べましょう……かとミサカは確認をとります」

上条「そうだな。いただきまーす」

19090号「いただきますとミサカも従って両手を合わせます」
170 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 07:59:41.27 ID:/B7PJCBl0
御坂「お腹空いたわね……」

打ち「ミサカもお腹空いた! ってミサカはミサカはお腹を鳴らしてみる」グー

番外「あのミサカのお料理美味しそう……」ゴクリ

10032号「この為に練習してたのですね。とミサカは改めて19090号の抜け駆けっぷりに腹がたちます」

「この玉子焼き美味しいな!」

「そ、そうですか? それは……とても嬉しいです。とミサカも玉子焼きを食べてみます」パクッ

「……ちょっと甘くないですか? とミサカ問いかけます」

「俺はこのぐらいのでも好きだぜ? こっちの煮物もよく出来てるなー」パクッ

「……」カァッ

御坂「……」

打ち「……」

番外「……」

10032号「……」

御坂「……ご飯食べに行きましょうか」グー

番外「……だね」
171 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:00:26.43 ID:/B7PJCBl0
上条「ごちそうさまでした。ほんと美味しかったよ、19090号。ありがとな」

19090号「こちらこそ……そんなに喜んでくれて嬉しいですとミサカは照れながらお弁当を片付けます」

上条「さて次はどうするか、19090号の行きたいところに付き合いますのことよ」

19090号「いいのですか? とミサカは貴方に聞いてみます」

上条「いいって。せっかく遊園地に来たのにまだあまり遊んでないだろ? せっかく19090号が誘ってくれたんだしさ」

19090号「で、では……その……とミサカは躊躇いながら告げてみます」

19090号「お化け屋敷に入ってみたいです……とミサカは告白します」

19090号(お化け屋敷はとてもいいくっつきスポット(?)だと雑誌で書いてありました。とミサカは雑誌の内容を思い返します)

上条「それじゃお化け屋敷に行くか。……19090号って怖いもの好きだったりするのか?」

19090号「え?」

上条「お化け屋敷って女の子からしたら怖い所じゃないか?」

19090号「こ、怖いのですか……? お化け屋敷って……」ゴクリ

上条「まぁ怖いといえば怖いけど、場所によるんじゃないか」

19090号「……」ゴクッ

19090号「だ、大丈夫です。多分。とミサカは意気込みます」

上条「……? なら行くか」

19090号「は、はいっ!」
172 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:01:00.18 ID:/B7PJCBl0
遊園地・お化け屋敷――

番外「……で、お化け屋敷で脅かそうってワケ?」

打ち「でもミサカたちの発する電磁波で19090号が分かるんじゃない?ってミサカはミサカは10032号に尋ねてみる」

10032号「大丈夫でしょう。その前に恐怖に追い詰めれば……とミサカはニヤリとしてみます」ニヤリ

御坂「でも……いいのかな……」

番外「お姉さま、今頃それをいうの?」

御坂「で、でもさ……」

10032号「お姉さまがしなくてもミサカたちで勝手にやりますよとミサカは早速準備を始めます」

打ち「ミサカも面白そうだから手伝うよってミサカもミサカも準備を始めてみたり」

番外「おどかすってだけで面白いのに。人の恋路の邪魔も出来るんだから、ミサカもやるー」

御坂「わ、私もやるわよ!」

10032号「そうですか。ではお姉さまもこれを」

御坂「これって……」
173 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:01:42.63 ID:/B7PJCBl0
遊園地・お化け屋敷――

19090号(外装の雰囲気からして怖い! 中も真っ暗で怖い! とミサカは……っ)ガクブル

上条「やっぱり怖いか?」

19090号「い、いえ……」

上条「でも顔が真っ青だぞ。別のアトラクションに行ったほうが……」

19090号「……そうしましょうとミサカは急ぎ足でここから立ち去ります!」ダッ

上条「お、おい!」


19090号「怖かった……とミサカはいろんな威圧感から解放されてほっとします」

上条(怖いもの苦手なんだな)

上条(そういうのも女の子らしいといいますか、可愛いといいますか……)

上条(って何考えてんだ俺!)

19090号「あのっ」

上条「な、なんだ?」

19090号「ミサカは……ミサカは観覧車に乗ってみたいです……」

上条「観覧車?」

19090号「はいっ。一度乗ってみたいと思ってて……とミサカは照れながら告白します」

上条「いいかもな。じゃ早速行きますか!」

19090号「はいっ」
174 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:02:43.33 ID:/B7PJCBl0
遊園地・お化け屋敷――

御坂「ここのお化け屋敷は私達が使わせて貰うわよ!」←お化け衣装着用中

お化け「ちょ、ちょっと! 困ります!」

10032号「反論は認めませんとミサカは電気を出して脅してみます」ビリビリ←お化け衣装着用中

お化け「ひぃぃぃ!!」

番外「どこのチンピラって感じだけど……」←お化け衣装着用中

打ち「でも、19090号はここにはこないみたいってミサカはミサカは報告してみる」←お化け衣装着用中

番外「たしかにそれらしい電磁波を発してるやつは、ここらへんにはいないみたいだね」

10032号「問答無用! とミサカは電気を……ひひっ」

番外「でもあの二人はそれどころじゃないみたいだけど。まっ、面白いからいっか」

打ち「ミサカもミサカも混ぜてもらってみたり!」
175 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:03:20.83 ID:/B7PJCBl0
遊園地・観覧車近く――

イン「あっ! とうまなんだよ!」

一方「ようやくいやがったか……」ハァ

イン「歩きつかれて疲れたんだよ」

一方「それは俺の台詞だァ」

イン「……」ジーッ

一方(何見てンだコイツ……。観覧車?)

イン「とうまたち。あれに乗るみたいなんだよ」

一方「そうらしいなァ」

イン「私も……乗ってみたいなー……」キラキラ

一方「……観覧車、乗ったことねェのか?」

イン「うん。こういうところ自体初めてだったりするかも」

一方(俺も乗ったことねェな……)

イン「凄いんだよー……」ワクワク

一方「……乗るか?」

イン「いいの?」

一方「一休みぐらいは出来そうだろ」

イン「ホント!? さっそくレッツゴーなんだよ!」

一方「騒いでンじゃねェよ……ったく……」
176 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:04:02.86 ID:/B7PJCBl0
遊園地・観覧車――

係員「足元にお気をつけくださいー」

上条「よっと」

19090号「わっとと……」

上条「大丈夫か?」

19090号「はいっ。とミサカは無事を報告します。でも凄いですね、観覧車って」

19090号「ゆっくりと、どんどん上へと上がっていく……」

上条「そうだな」

19090号「……」

上条「……」

19090号「あっ」

上条「どうした?」

19090号「あのっ……行きのバスに乗る前に。……お姉さまに会う前、
    ミサカに何か言いたいことがあったような……とミサカは過去の記憶を思い返してみます」

上条「ん……ああっ、それか」

19090号「なんだったのですか? とミサカは問いかけてみます」

上条「それは……だな……」
177 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:04:47.66 ID:/B7PJCBl0
19090号「なんでしょう……とミサカは貴方の返答を待ち続けます」

上条「い、19090号ってさ。そのまま言うといいにくいだろ? だから何か愛称とかねえのかなって思ってさ」

19090号「あ、愛称……ですか」

上条「そう。10032号は御坂妹だろ? でも19090号はなんて呼べばいいか分かんなくてさ。聞こうと思ったんだよ」

19090号「愛称……」

上条「なんていえばいいでうかね?」

19090号「えっえっと……」

19090号「出来れば貴方に決めて欲しいなって……ミサカは注文してみます」

上条「お、俺が?」

19090号「10032号の愛称も貴方がつけたものでしょう? でしたらミサカも……」カァッ

上条「あれは成り行きっていうか……うーん」
178 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:05:54.39 ID:/B7PJCBl0
上条(なんて言えばいいんだろ)

上条(9だから……)

上条「きゅうちゃん?」

19090号「きゅう……ちゃん?」

上条「え、いや、9が二つもあるから。ってこれは駄目だな、また別のを……」

19090号「きゅうちゃん……。可愛いです」

上条「え、いいの?」

19090号「はっはいっ」

19090号(といっても貴方につけられる愛称ならなんでも構いません)

19090号(きゅうちゃんですか……。可愛いです。とミサカは少してれてみます)

上条(まさかきゅうちゃんがいいとは……女の子の心は難しいですのことよ)

上条(ま、よろこんでるみたいし、……いいかな。…………いいのか?)
179 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:06:55.46 ID:/B7PJCBl0
19090号「その……ミサカの事を……その愛称で呼んでいただけたら嬉しいです。とミサカは勇気を振り絞って気持ちをあらわにします」

上条「……!」

上条(なんか実際に言うとなると恥ずかしいのですが……)

上条「き……きゅうちゃん」

上条(もっと別の愛称を考えればよかった……!)

19090号「……っ」カァァァ

上条(そ、そんなに真っ赤な顔されたら上条さんも恥ずかしいんですがっ!!)

19090号(なんだか恥ずかしいです……とミサカは顔が熱くなるのを感じます……)

上条(こ、ここは窓の景色をみて……)

ガタンッッ!!

上条「な、なにごとでうか!?」

19090号「こ、これって……」

『不具合の為、しばらく観覧車を停止いたします。ご乗車のお客様は――』

上条「不幸だーっ!」

19090号(ミサカも運がついてないみたいです……)

19090号(ってあれ。これってまさかっ!)

19090号(二人きりの密室では!?)

19090号(ってさっきからそうでした! とミサカは今頃顔を真っ赤にします)
180 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:07:37.94 ID:/B7PJCBl0
19090号「ど、どうしましょう……」

上条「と、とりあえず落ち着いて動くのをまとう」

19090号「は、はい……」

上条「……」マダカー

19090号「……」ドキドキ

19090号(何故でしょう。ミサカの心拍が上昇していきます……)

19090号(あの人は。この状況の中でドキドキしないのでしょうか? とミサカは顔色を伺ってみます)

上条「……」ケシキキレイダナー

19090号(ぜ、全然思ってないみたい……とミサカは頭にたらいが落ちそうな気分になります)

上条「なあ、19……きゅうちゃん」

19090号「な、なんでしょう?」

上条「次はみんなで来ようぜ? 今度はたくさん遊びたいしな」

19090号「……はい」ニコッ

19090号(”みんなで”というのが気になりますが)
181 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:08:20.74 ID:/B7PJCBl0
遊園地――

上条「観覧車もあの後すぐ動き始めてよかったな」

19090号「ですね。……そろそろ帰りましょうか、とミサカは時計を見ながら確認します」

上条「ああ」

19090号(名残惜しいですが、とても楽しかった。とミサカはあの人と過ごせた時間をとても嬉しく思います)

「とうまー!」

上条「ん。この声って」

イン「とうまー! 一緒にジュース飲むんだよ!」

「おいッ。先に走って行くンじゃねェ! ったくよォ……」サッ

19090号(この声どこかで……)

上条「な、なんでインデックスが?」

イン「ここのジュース美味し……きゃっ!」バッ

バシャッ!!

上条「……」ポタポタ

19090号(二人分のジュースがこの人の頭から落下しました……とミサカは見事な不幸っぷり(?)に驚きを隠せません)ポカン
182 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:08:53.25 ID:/B7PJCBl0
上条「い、インデックスさん……?」ポタポタ

イン「ご……ごめんなんだよ!」

19090号「だ、大丈夫ですか? とミサカはハンカチを取り出して……」サッ

イン「わ、私が拭いてあげるんだよ!」パッ!

19090号(なぬっ!?)

イン「大丈夫、とうま?」サッサッ

上条「なんとか……クシュン!」

イン「」

19090号「」

上条「え、あれ……ックシュン!」

上条「……風邪、引いたかも」フコウダーッ!
183 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/05(日) 08:11:45.28 ID:/B7PJCBl0
投下終わり
これから上条さんの心情もどんどん出していこうと思います
ちなみに上条さんの中でのきゅうちゃんの印象は
”可愛い女の子”というところです
まだまだ先は長いっすね
ちなみに御坂一家はお化け屋敷で暴れた後、遊園地に追い出されました

御坂「ちょ、適当すぎでしょ!」

メインは19090号……きゅうちゃんだからね!
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/06/05(日) 08:21:36.05 ID:tEOdr2Vv0
乙なのですよー
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/06/05(日) 08:42:10.19 ID:f6wGfLcAO
胡瓜の漬け物かーい
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/05(日) 09:57:12.66 ID:UB/tBspr0
乙。きゅうちゃんいいかも
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 12:55:10.65 ID:RNS46pUIO
きゅうちゃん
長距離マラソンでオリンピックに出られそうな愛称だな
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 17:03:11.31 ID:HCAdDnUPo
糞ッたれェェェェGJだァ
189 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 22:57:45.52 ID:4V8y0GbN0
19090号「きゅうりの漬物……!?」

きゅうちゃんで……いいってよな?
……いいってことにしてくだせぇ

少ないが、さっそく投下します
190 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 22:58:41.84 ID:4V8y0GbN0
次の日・とある病室――

19090号「あの人は大丈夫でしょうか……、とミサカは昨日の惨事を思い出します」

19090号「元気だといいのですが……」

ガラッ!

イン「見つけたんだよ!」

19090号「ふえっ!?」

イン「とっとと来るんだよ! とうまが大変なんだよ!」

19090号「え。あ、あの人が!?」パッ

イン「早く!」

19090号「ま、待ってください。理由を詳しく……」

イン「とうまがっ! とうまがっ! 倒れちゃった……ッ!!」

19090号「えええっ!?」

19090号「ど、どうして……」

イン「それは……」
191 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 22:59:21.34 ID:4V8y0GbN0
前日・上条宅――

上条「やっとついた……」ックシュン

イン「とうま……大丈夫?」

上条「大丈夫だって。一日寝ればすぐ治りますのことよ」

イン「でも……」

上条「さ。早速晩御飯を作るから、インデックスはテレビでも見てろよ」

イン「て、手伝うんだよ!」

上条「げっ。………いいって」

上条(インデックスが手伝ったりしたら……もっと大惨事になる!!)

イン「……なら無理しないよう美味しいご飯を作るんだよ」

上条「はいはい」ホッ
192 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 23:00:16.53 ID:4V8y0GbN0
上条(うーん……。なんか頭も痛くなってきたな……)

上条(風邪薬……。ないか)ビンボウダシ

上条(さっそく作りますのことよー)

イン(とうま。ちょっと辛そうなんだよ……)

イン(こ、ここは! このインデックスが一肌脱ぐ番なのかも!)キアイダーッ

上条(……なんか寒気が)ブルッ



次の日・上条宅――

イン「……朝5時ジャストなんだよ」カバッ

イン「まずはお料理なんだよ!」

イン「そしてお洗濯もして」

イン「お掃除もしてあげたほうがいいかも!」

イン「上手くいったらとうまが喜ぶんだよ!」

イン「そして風邪なんて治っちゃうかも!」

イン「早速始めるんだよ!」
193 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 23:01:56.63 ID:4V8y0GbN0
19090号「……で」

19090号「冷蔵庫の物全部駄目にして、洗濯機から水と泡が溢れて、部屋中が汚くなった……。と」

イン「……うん」グスッ

19090号「そして、あの人がその後始末をしていたときに倒れた……。と」

イン「……ううっ」ゴクン

19090号「だ、大丈夫ですよ! とりあえず冥土返しにお薬を貰って、あの人のところへ行きましょう。
    とミサカは貴女をなでてなぐさめてみます」ヨシヨシ

イン「……ッ」ゴクッ

19090号「途中で薬局に寄って、風邪のときに必要な物も買い揃えましょう!
    ミサカの自腹ですよ! とミサカはお財布を取り出してみます」サッ

イン「いいの……?」グスッ

19090号「構いません。さっ、早速冥土返しのところへ行きましょう。とミサカは貴女の手を握ります」

イン「ううっ……うああああん!! とうまあああ!」

19090号「……今辛いのはあの方でしょう? だったらこっちがしっかりしないと……。
    ね? とミサカは貴女の手をしっかりと握ります」

イン「……む」サッ

イン「べ、別にあなたに手を握られるほどっ! 子供じゃないかもっ!」グスッ

イン「そうと決まったらさっそく行くんだよ!」

19090号「……了解しました。とミサカは微笑みながら答えます」
194 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 23:03:48.20 ID:4V8y0GbN0
上条宅――

上条(……ん。ここは……)

上条(俺、倒れたのか?)

上条(ああ、まだ部屋が水浸しだ……。早く片付けねえとな……)サッ

上条(……でも、すっげえ頭痛い)フラフラ

上条(インデックス、どこ行ったんだ……?)

ガチャッ!

イン「とうまーっ、とうまーっ!」

上条「インデック……ス……」フラフラ

19090号「っ! ふらふらしてるじゃないですか! 寝ててください! とミサカは慌てて貴方をベッドの元へ連れて行きます」

上条「……いちまん……きゅう……。いや……きゅうちゃん……か?」サッ

19090号「はいっ。ミサカが看病しますとミサカは貴方をベッドへと寝かせます」

イン「私も手伝うんだよ!」

上条「え、でも……学校が……」ハァ…ハァ…

イン「寝とかなきゃだめなんだよ! 小萌には私が連絡しに行くんだよ!」サッ

上条「連絡しに行くって……おい、インデックス……?」

バタンッ!

19090号「も、もしかして……直接言いに向ったのでしょうか。とミサカはシスターの行動力に唖然とします」ポカン

上条「インデックス……」ハァ…ハァ…

19090号「……え、あっ。……お熱があるみたいですね。とミサカは体温計を探し始めます」

上条「体温計なんて高い物……、うちにはありませんのことよ」

19090号「そうなのですか? と、とにかく温かくして寝ることにこしたことありませんとミサカは毛布を探し始めます。
    ……まさか毛布までないというわけではありませんよね」

上条「毛布なら浴室に……」

19090号(浴室? とミサカは疑問符を浮かべながら浴室へと向います)サッ
195 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 23:05:16.84 ID:4V8y0GbN0
19090号(ここですかね。とミサカは浴室らしきドアを開けます)ガラッ

19090号(……どうして浴槽内に布団やら枕やらが敷いてあるのでしょうかとミサカは再び疑問を浮かべます)

19090号(目覚まし時計までありますし……。もしやここで睡眠をとっているのですか? とミサカは毛布を取り出します)サッ

19090号(この枕に付着している黒い毛はあの人の髪の毛……? ってことはあの人はここで)カァッ

19090号(この布団もあの人が使ってるのでしょうか……と思うと何故かミサカの心拍数が上昇してきました)ドキドキ

19090号「でっ! でも! こんなところで寝てたら風邪引くも当然です! とミサカは慌てて毛布を運び出します」

19090号(廊下もびちょびちょで全然片付いてないですね……とミサカは後で片付けを決意します)

19090号「持って来ました。……っと。暖かいでしょうか? とミサカは問いかけます」

上条「ああ……ありがとな……」ハァ…ハァ…

19090号(辛そうですね。とミサカ早速買ってきたひえぴたを取り出します)サッ

19090号「少し、冷たいですよ。とミサカはゆっくりと貴方のおでこにはりつけます」ピタッ

上条「つめた……」

19090号「水分も取らないと……とミサカはこちらも買ってきたスポーツドリンクを取り出します」

19090号「えっと、ストローやコップなんかも……」サッ

19090号(病院にあった医学書なんかを読んでてよかったとミサカはほっとします)
196 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 23:06:24.73 ID:4V8y0GbN0
数時間後・上条宅――

イン「たっ……ただいま……なんだ……よ」ハァハァ

19090号「お、お帰りなさいとミサカは汗だくの貴女を心配します」

イン「間違って……小萌の家に行っちゃって……、その後学校までっ……走った……」ハァハァ

19090号「お疲れ様です。とミサカはお水を差し出します」

イン「!」サッ 

イン「……」ゴクゴクッ

イン「疲れたんだよー……。ご飯……。はっ」パッ

イン「とうまは!? とうまは大丈夫なの!?」

19090号「は、はい。今はぐっすりと寝てますよ。とミサカは貴女を安心させます」

イン「よかった……んだよ……」ガタッ

イン(あっ、水浸しだったのに。いつの間にか綺麗になってるんだよ)

19090号「もうすぐお昼ですね。とミサカは時計を確認します」

イン「お腹空いたんだよ」

19090号「買い物に行きましょうかとミサカは早速準備を始めます。先ほどは食品を購入できなかったのであの人の為にも」

イン「分かったんだよ。で、でもとうまを一人で置いてって大丈夫なの……?」

19090号「では貴女が傍についていてください。こまめに水分補給をしなくてはいけませんので。とミサカはテーブルの上を指します」

イン「……うん! 頑張るんだよ!」

19090号「では。行ってきます」

イン「いっ……」

19090号「……い?」

イン「いってらっしゃい……なんだよ」

19090号「っ! 行ってきます。とミサカは元気よく外へ出ます」
197 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 23:07:12.32 ID:4V8y0GbN0
イン(とうまが倒れて、どうしようって思ったとき)

イン(何故かあの子の姿が思い浮かんだんだよ)

イン(でも……あの子を呼んでよかったかも)

イン「とうま……、大丈夫?」

上条「……っ」ハァ…ハァ…

イン「少し辛そう……」

イン「……! 頑張れとうま!」

イン「わ、私のせいでこうなっちゃったんだから私も頑張って看病するんだよ!」

イン「だから早くよくなってよね、とうま!」
198 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 23:08:28.85 ID:4V8y0GbN0
上条宅――

19090号「ただいま帰りましたとミサカは買い物袋をぶら下げながら帰宅します」

19090号「……!」

イン「……」スースー

上条「おかえり。……きゅうちゃん」

19090号「もう起きて大丈夫なのですか? とミサカは貴方の身体を心配します」

上条「少しラクになったかな……。でもまだちょっと……」

19090号「まだ寝てなきゃ駄目ですよ、とミサカは貴方をベッドへ寝かしつけます」

上条「悪いな……」

19090号「いえ。ミサカがただやりたいと思っただけで……」

上条「でもきゅうちゃんが来てくれて助かったよ」

19090号「……よかったです」カァッ

19090号「ご飯、作りますねとミサカはキッチンへと向かいます」

19090号(キッチンも無事綺麗に片付いたのでよかったですとミサカは先ほどの苦労を思い返します)

19090号「よし、がんばって作りますとミサカは意気込みます」

19090号「まずお粥と……、シスターさんの食事に……」
199 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 23:09:47.56 ID:4V8y0GbN0
イン「むっ……なんかいい匂いがするんだよ」カバッ

上条「起きたか、インデックス……」

イン「とうま! 大丈夫なの!?」

上条「大丈夫……だと思う」

イン「まだ寝なくちゃ駄目なんだよ」サッ

上条「お、おう……」

19090号「で、出来ました! とミサカはテーブルの上に並べます」

イン「オムライス! 美味しそうなんだよ」

19090号「……良かったです。あれから頑張りましたから」

イン「あ、あの時はホント微妙だったんだよ! で、でも……」

イン「……こっちはまだマシになったかも」

19090号「味も大分マシになったと思います」

イン「ふーん。……いっただきます!」パクッ

イン「ふむふむ……。ま、まぁ、大分マシになったかも」パクパクッ

19090号「それはよかったです」ニコッ
200 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 23:10:55.65 ID:4V8y0GbN0
上条「美味しそうだな、それ……」

19090号「貴方のはこちらになります。とミサカは持ち出します」

上条「お粥か。これも19090号が作ったのか?」

19090号「が、がんばりました!」

上条「ありがとなって……?」

19090号「み、ミサカが! 食べさせますよ! とミサカはおさじで掬い、ふーふーとしてみます」フーフー

19090号「ど……どうぞ。とミサカはゆっくりと貴方の口元へおさじを運びます」ドキドキッ

19090号(こ、こうするといいと雑誌で書いてありました! とミサカはてれながら実践してみます)

上条「え、ええっ!?」

上条(上条さん、そんな幸せフラグ立てた覚えありませんのことよ!)カァァ

上条(い、いやこれはきっと熱のせい! 熱のせいなんだ!)

19090号「……」キラキラ

上条(そ、そんな顔を真っ赤にさせて目を輝かされると、上条さん勘違いしちゃいますよ!!)ドキドキ

19090号「た、食べて……?」

上条「……っ!?」ノックアウト

上条「……」パクッ

上条「…………美味しい」

19090号「よ、よかったです」ドキドキ

イン(見ててイライラするかも)パクパクッ
201 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 23:12:04.57 ID:4V8y0GbN0
上条「ご、ごちそうさま……」

19090号(病人なのに無理に全部食べてくれるなんて……。やっぱりこの人は優しいですねとミサカは感動します)ウルウル

19090号「アイスクリームも買ってきましたけど、そちらも食べますか? とミサカは」

上条「い、いい! しばらく寝ときますのことよ!!」バサッ

19090号「は、はあ……。ではミサカも昼食をとりましょう」

イン「とうまが食べないなら私が食べるんだよ」

19090号「あ、大丈夫ですよ。シスターさんの分も買ってきてます」

イン「ほ、ホント!?」

イン「アイスっ、アイスっ」カパッ

イン「……あれ?」

イン(アイス。二つしかなんだよ)

イン(これってとうまと私の分ってのは分かるけど……あの子の分は)

イン「……ね。あなたはいらないの?」

19090号「もう所持金がそこをついてしまったので……。お二人で食べてください。とミサカは再びオムライスを食べ始めます」パクパク

イン「……」

イン(自分のお金なのに、とうまや私の分を買うなんて……)

イン「あ、後で一緒に食べるんだよ!」

19090号「え? いいのですか……? とミサカは問いかけます」

イン「いいに決まってるかも! 二人だけで食べるなんてなんか私があなたをいじめてるみたいかも」

19090号「そ、そうでしょうか……」

イン「そうなんだよ! とにかくあなたが食べ終わるまで待っとくんだよ」

19090号「は、はい……」

19090号(このシスターさんもいい人です。とミサカは再び感動します)パクッ
202 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/06(月) 23:13:22.67 ID:4V8y0GbN0
投下終わり

つい
「た、食べて……?」
のところでニヤけてしまった
上条さんまじ羨ましいぜコノヤロー
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/06(月) 23:46:31.11 ID:KQu0ycEFo
乙なんだよ
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/07(火) 00:22:37.01 ID:6z9Iq0h20
乙!
きゅうちゃん可愛すぎ反則でしょう
あとインデックスも浄化されたようでよかった
上条さんが少しは意識し始めるイベントだったみたいだな
やはり看病イベント強し
205 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:07:57.13 ID:aFiwM6w00
こんな朝から投下します
看病編が終わりますよ
206 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:09:04.70 ID:aFiwM6w00
上条宅――

イン「いちごアイス美味しいんだよ」ハムッ

19090号「ですねとミサカももう一口食べてみます。ところで、今夜はどうされるのですか?」ハムッ

イン「今夜?」

19090号「一人で看病出来ますか……? とミサカはシスターさんを心配してみます」

イン「で、出来るんだよ! ……って言いたいけど」ショボン

イン「朝の失敗もあるし……」ガーン

19090号「も、もしよろしければ今晩泊まって看病していいですか? とミサカは恐れながら質問します」

イン「泊まる!?」

イン(とうまの貞操の危機……! って今のとうまなら心配ないかも……)

イン「お、お願いする……んだよ」

19090号「はい、がんばりますね」

19090号(ってあれ!?)

19090号(今思い返せば今日一日あの人(+シスターさん)と一緒に入れるってことですよね!?)

19090号(みっミサカは! なんて事を提案したのでしょうか! とミサカは……あうあう)
207 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:10:25.48 ID:aFiwM6w00
数時間後・上条宅――

イン「もう夕方なんだよ。……とうま、起きないね」

19090号「熱が引いたのならそれでいいのですが……」

ぷるるるるるー

イン「で、電話なんだよ!」カチャ

イン「もっもしもし? ここ、こちらは……」

イン「あっ、小萌!」

イン「うん! 大丈夫なんだよ!」

19090号(小萌というのはあの人の担任の先生だと言ってましたね)

上条「……ん」

19090号「あっ、目覚めましたか? とミサカは貴方の容態を心配します」

上条「少し良くなったけど……。電話か?」

イン「ええっ!? うーん……。うん……」

イン「と、とうまっ……。もう大丈夫そう?」

上条「まあ、もう少し寝れば……大丈夫だろ」

イン「むっ。ちょっと心配かも。……でもあなたがいることだし」チラッ

19090号「ミサカですか?」

イン「うん。わかったんだよ。じゃあね!」カチャッ

上条「インデックス、なんて……」

イン「ってことで私は今日、小萌の家に泊まるんだよ! 風邪うつると駄目だからって」

イン「あと今日は焼肉パーティなんだよ!」

上条「そうか。まあ、そのほうがいいかもな」

イン「だからとうまのことはこのこに頼むんだよ! ってなわけて早速準備して行くんだよ!」

19090号「え?」

上条「え?」

イン「パジャマよし。あっ、スフィンクスのこと忘れてたんだよ」

スフ「にゃー!」ネテマシタ

イン「それじゃ! とうま、そのこに酷いことしたら駄目なんだよ!」バタン

上条「」

19090号「」
208 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:11:07.07 ID:aFiwM6w00
上条「えっと……これは……。どういうことなんでうか?」ポカン

19090号「じ、実は……」カクカクシカジカ

上条「き、きゅうちゃんがここに泊まる!?」

19090号「え、ええ……。実はもう泊まる準備は出来てたりします。とミサカは大きなバックを指差します」

19090号(先ほど病院へいったん戻って支度してきました)

上条「いや、でもですね! 女の子が男の部屋に泊まるというのは……!」アタフタ

19090号「そ、そんなに騒ぐと熱がぶり返しますよ? とミサカは慌てて貴方を寝かしつけます」

上条「で、ですが!」

19090号「大丈夫です。ミサカは貴方の看病を頑張ってすると決めたのですから! とミサカは決意を露にします!」

上条(頑張られても困るのですが!)

19090号「そうだ、アイスクリームでも食べませんか? とミサカは提案します」

上条「いい……れす……」

19090号「でも、こういうときは食べなくては駄目です! とミサカはアイスクリームを取りに向います」

上条(不幸……なのか? それとも幸せ……でうか?)

上条(どっちにしろ、俺の今までの記憶の中で一番のイベントなんですが!)

上条(……なんか熱がもっと高くなった気が)カァッ
209 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:11:55.06 ID:aFiwM6w00

19090号「持って来ましたってあれ? さっきより顔が赤いですよ? とミサカは慌てて手をおでこに当ててみます」

上条「……!」カァァ

19090号(……? 何故か心拍数があがったような)

19090号(もう少し生体電波を調べてみる必要があるみたいですとミサカはおでこをくっつけてみます)ピタッ

上条「き、ききききゅうちゃんさん?」

19090号(心拍数が早いです……、何かあったのでしょうか……? とミサカは不安になります。……ん?)チラッ

上条「……」ピタッ

19090号「……」ピタッ

19090号「あっ……! すいませんれした! とミサカは慌ててっ!!」バッ

上条「いや……うん……」

19090号(顔がッ! 顔がとても近くにっ!!)カァッ

上条(落ち着け俺! 落ち着け! きっと、きゅうちゃんはそんなの気にせずにやる子なんですよ! うん!)

19090号「あぅ……アイスクリーム……食べます?」

上条「そ、そうしようかな……。その……一人で食べるよ」

19090号「そうですか! な、なら。ミサカはお夕飯の用意を始めますね! とミサカは急いでこの場を立ち去ります!」サッ
210 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:12:26.73 ID:aFiwM6w00
19090号(は、恥ずかしかった……とミサカは先ほどの事を思い返します)

19090号(顔が……とても近かったな……)

19090号(きっとキスなんかするときはあそこまで近くに……って何を考えてっ!?)ザクッ

19090号「ったい……」

19090号「包丁で指を切ってしまいました……とミサカは慌てて応急措置を始めます」


上条(冷てえな……バニラアイス……)ハムッ

上条(にしても、今日二人きりというのは……)

上条(インデックスさん、どうして行ってしまわれたのでうか!)

上条(いや、ここは冷静に……KOOLになれ上条当麻!)
211 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:13:04.81 ID:aFiwM6w00
19090号「今回は玉子粥にしてみました、とミサカはお盆に乗せ運んできます」

上条「う、美味そうだな」

19090号「えっと……どうぞ……」サッ

19090号「み、ミサカも自分用の野菜炒めを頂きますのでっ……とミサカはいただきますと手を合わせます」サッ

19090号(あんなことがあったあとで、食べさせるのは……恥ずかしいですとミサカは食べ始めます)

上条(次は食べさせてくれないのか……ってそうじゃないだろ! よかった、ホントよかったです)

上条「い、いただきます」パクッ

19090号「美味しいですか? とミサカはドキドキしながら聞いてみます」

上条「……うん、美味しい」パクッ

19090号「よ、よかったです……」パクッ

上条「きゅうちゃんは料理上手だよな」パクッ

19090号「が、頑張りました」パクッ

上条「そうか」パクッ

19090号「……」パクッ

上条「……」パクッ

19090号(何を話せば……)

上条(いいんだ……?)
212 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:13:38.88 ID:aFiwM6w00
上条「ごちそうさま」

19090号「ごちそうさまでした」

19090号(結局無言のまま終わりましたねとミサカは後片付けを始めます)

19090号「この後お風呂を使わせてもいいですか? とミサカは質問します」

上条「おう。布団なんかは勝手にどかしていいから」

19090号「分かりました。とミサカは食器を流し台へと運びます」

19090号(そういえば、あの人はどうすればいいんでしょう?)

19090号(お体を拭いたり……!?)

19090号(い、いやミサカはそんなこと……)カァァ

19090号(それにお風呂を使うって……い、いやいやきっとシスターさんも使ってるからあの人にとってはあまり気にしないことで……)

19090号(きっとそうですねとミサカは食器を洗い始めます)
213 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:14:21.38 ID:aFiwM6w00
数十分後・上条宅――

19090号「いいお湯でした……とミサカは定番の言葉を述べます」

上条「お、おお……ん、それは?」

19090号「お身体をお拭きになるかと思いまして……桶にお湯と、あとタオルですとミサカはテーブルの上に置きます」

上条「ああ、ありがとう……」

上条(なんか全然別人に見える……これも風呂上りの効果ってやつなんでうか?)

上条「俺一人で出来ると思うから19090号は……」

19090号「お、お背中お拭きいたしますけど……とミサカは提案します」

上条「え」

19090号「で、ではさっそく! とミサカは準備を……」

上条「き、きゅうちゃんさん……? ほ、本気でうか?」

19090号「迷惑……ですか? とミサカは聞いてみます」ウルッ

上条(……そんな顔されたら断れないのですが)
214 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:15:02.27 ID:aFiwM6w00
上条「じゃあ……背中だけな? ほかは俺がするから……」ホレ

19090号「はいっ、ではさっそく……気持ちいいですか? とミサカは頑張って拭いてみます」フキフキ

上条「ああ……」

19090号「こんな感じ……ですか? とミサカはもう少し上を……」フキフキ

上条「ち、近いですよきゅうちゃんさん!」

19090号「ご、ごめんなさい!」パッ

19090号「えっと……こうして……」フキフキ

上条「大丈夫か……?」

19090号「ええ。っと……こんなもんでしょうか?」

上条「ああ、ありがとう。後は自分で出来るから……」

19090号「み、ミサカはキッチンにいますね! とミサカは慌ててキッチンへ向います」

19090号(ドキドキした……とミサカは自分の心臓を押さえます)

19090号(後ろ姿だけでもあれほどとは……)

19090号(これをMNWに知られたら大変なことになるかもです)

19090号(でも最初に上位個体にお菓子を奢ると約束してますし、大丈夫でしょう……。ですよね? とミサカは不安がります)

19090号(……それより、美味しい林檎を買ってきてましたのですりおろしにして食べてもらいましょうか)

19090号(ミサカも少し食べたいな、とミサカは早速支度を始めます)

19090号(スポーツドリンクも持って行きましょう)

19090号(先ほど見たところ、微熱程度だったようなのでもう少しの辛抱ってところですね。とミサカは林檎を取り出します)
215 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:15:43.77 ID:aFiwM6w00
上条(こんなものかな……)

上条(きゅうちゃんってなんか……うん……。俺男って認識されてるんでうかね?)

上条(そこのところ、上条さん少し心配ですのことよ)

19090号「終わりましたか? とミサカは隠れながら聞いてみます」

上条「え? あっ、終わった。ありがとなー」

19090号「林檎を摩り下ろしたので食べませんか? とミサカはお皿をテーブルの上に置きます」

上条「摩り下ろし? 大変だったよな、ありがと」

19090号「い、いえ。ではミサカは桶やタオルを片付けてきますねとミサカは行動を開始します」テキパキ

上条(よく出来た子だよなー……)パクッ

上条「美味い……」パクッ

上条(きゅうちゃんの彼氏になる男は幸せだろうなー……)パクッ
216 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:16:28.84 ID:aFiwM6w00
19090号「そろそろお休みになりますか? とミサカは片付けながら聞いてみます」

上条「そうする。林檎美味しかったよ。……あ、きゅうちゃんはどこで寝るんだ?」

19090号「えっと……ここ?」

上条「まじすか」

上条(そういえば泊り込みだったな)

上条「ならこっちのベッドに……」フラッ

19090号「駄目です! 貴方はそこで寝ないと……。
    ミサカは浴室にあった布団をこちらにしいて寝ますから! とミサカは布団を持ってきます」オモイ…

上条「でもそれ……上条さんが普段使ってる布団なんですが……」

19090号(そ、そうでした……!)

19090号「き、気にしますか……? ミサカが使うのは……」

上条「い、いや! むしろきゅうちゃんが気にするのでは」

19090号「み、ミサカも大丈夫です! とミサカは自信持って答えます」

上条「なら……ゴメンな、ほかに布団なくて」

19090号「大丈夫です……」
217 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:17:49.06 ID:aFiwM6w00
上条「それじゃ……おやすみ」

19090号「おやすみなさい。とミサカも答えます」

19090号(片付けも終えて、布団をしいたのはいいのですが)

19090号(入るのに凄く緊張する! とミサカはいまだ立ち尽くします)

上条(やっぱ俺の布団使いたくないんじゃ……)ジーッ

19090号(で、でも睡眠をとらないと肌が……。とミサカは勇気を振り絞ります)

19090号(行け! ミサカ19090号!)パッ

19090号(はっ……入りました!)

19090号(少し冷たいけれど……あの人の匂いが……)ドキドキ

19090号(緊張して眠れないです……とミサカは心臓が五月蝿くて目を覚まします)ドキドキ

19090号(ど、どうしましょう……)ドキドキ

19090号(ミサカは……無事に眠れるのでしょうか? とミサカは羊を数えてみます)ドキドキ

19090号(羊が一匹羊が二匹……)

19090号(…………眠れる気がしません)
218 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:18:27.48 ID:aFiwM6w00
次の日・上条宅――

ぴぴぴぴっ

上条「うあ……もう朝でうか……?」

上条「ん。なんか気分がすっきりしたような。熱も引いてる気がする……」

上条「って、うわっ!?」

19090号「…………すー」スヤスヤ

上条「そ、そうだった。昨日きゅうちゃんが泊まったんだっけ……」

19090号「むにゃ……」スヤスヤ

上条「……もう少し寝かしといてやるか」

19090号「うーむ…………さん」スヤスヤ

上条「えっ?」

19090号「上条……さん……」スヤスヤ

上条「俺でうか? でも一体何故……」

19090号「すー……」スヤスヤ

上条「……?」
219 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:19:06.72 ID:aFiwM6w00
「お腹空いたんだよー!」

「はいはい。もうすぐ出来るから待ってろって」

19090号(なにやら騒がしいです……とミサカは目を擦ります)ウーン

イン「あっ、やっと起きたの? もう朝ごはんの時間なんだよ」

19090号「その声は……シスターさん?」

上条「おう、おはようきゅうちゃん。朝ごはん出来るから食っていけよ」

19090号「!?」

19090号(あう、そういえばこの人の家に泊まって……)

19090号「も、もう大丈夫なんですか? とミサカは貴方の心配をしてみます」

上条「もうばっちりですのことよ! ありがとなきゅうちゃん」

イン「早く食べるんだよ」

19090号「そ、その前に顔を洗って……」

上条「支度しとくなー」

19090号「わかりました……って、あっ!」

上条「どうした?」

19090号「なっなんでも!」サッ

19090号(寝起きの顔、見られました……)カァァ

19090号(寝顔なんかも見られたらどうしよう……!)アウアウ
220 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:20:14.22 ID:aFiwM6w00
上条「いただきまーす」

イン「いただきますなんだよ」

スフ「にゃー」

19090号「……いただきます」

イン「とうまのお料理、久しぶりかも」パクパク

上条「きゅうちゃんが買ってきてたので作ったんだけど……今度なんか奢るな?」

19090号「えっ!? だ、大丈夫ですとミサカも一口食べてみます」パクッ

19090号「……美味しいです」パクパク

上条「よかった。……でも俺の為にいろいろとしてくれたしさ、今度お礼ぐらいさせてくれよ」

19090号「……では、お言葉に甘えて」ニコッ

上条「……!」カァ

イン「…………むっ。この玉子焼き、いただくんだよ!」サッ

上条「ああっ! 俺の玉子焼きがっ!」

イン「もう私の胃袋の中なんだよ」

上条「不幸だーっ!」

19090号(こうしてみると……なんか……)

19090号(”家族”というものみたいです。とミサカはお味噌汁を啜ります)

イン「お味噌汁おかわりなんだよー」サーッ

上条「走るなよ。きゅうちゃんも遠慮せずに食べろよ?」

19090号「はいっ」

221 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:20:53.59 ID:aFiwM6w00
上条「それじゃ、いってきまーす」

イン「いってらっしゃいなんだよー」テレビオモシロー

19090号「えっとミサカは後で出たほうがいいのですねとミサカは確認をとります」

上条「悪いな、手間かけて。……そんじゃな」

19090号「そのっ……」

上条「ん……?」

19090号「……行ってらっしゃい」

上条「あ……。……行ってきます」

バタンッ

19090号(夫婦みたいですよね今の! とミサカは顔を赤くします)

19090号(雑誌に書いてあるような新婚さん!)

19090号(もうドキドキがとまりません!)ドキドキ
222 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:21:32.19 ID:aFiwM6w00
とある通学路――

上条(あれってなんか……新婚みたいだったな……)

上条(いやいや上条さん、勘違いはいけませんのことよ)

上条(きゅうちゃんはそういう……いい子なんだからな!)

御坂「ちょっと!」

上条(そうそう。きっと前にデートと言ってたあたりほかに好きな人が……)

御坂「ねえってば!」

上条(きゅうちゃんの好きな人って誰なんだろうな……?)

御坂「シカトしてんじゃないわよっ!」ビリッ

上条「うおっ! なんだ、御坂か。驚かすなよ」

御坂「私はずっとアンタのこと呼んでたわよ! それより……」

御坂「昨日アンタ、全然見なかったけどどうかしてたの?」

上条「ああ、昨日は……熱で寝込んでたんだよ」

御坂「熱!? も、もう大丈夫なの?」

上条「全快ですよ。これもきゅうちゃんのおかげだよ」

御坂(きゅうちゃん……? ま、まさか……女の子?)
223 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:22:26.82 ID:aFiwM6w00
御坂「き、きゅうちゃんって……誰?」

上条「えっと、19090号のことだよ」

御坂「あっあの子の名前がっ! どうして出てくるの!?」

上条「倒れたときにさインデックスが連れてきてくれて、一日看病してくれたんだよ」

御坂(一日……看病……?)

御坂「えっ……てことは……。まさか……あの子、アンタの家に泊まったの!?」

ワイワイザワザワ

上条「お、おい! 大声だすなよ!!」

御坂「ご、ごめん……。でも、どうなのよ?」

上条「ま、まあ……そこは関係ないだろ?」

御坂「かっ……関係あるわ! 私はあの子の姉よ!?」

上条「と、泊まったよ。でもなにもしてないって」

御坂「う……嘘……」

上条「いやでもさ、インデックスが無理言ったからこうなったわけで」

上条「きゅうちゃんもさ、ほかに好きなヤツがいるみたいだし」

上条「ただの親切心だけで看病してくれたわけですよ」

御坂(そんな……そんなわけ……ないじゃない…………)

上条「うわっ! もうそろそろ行かねえと……。じゃあな、御坂!」ダッ

御坂「……どうなってるのよ」

御坂「どうして……」
224 : ◆L5R6wZLsQE :2011/06/07(火) 06:23:44.80 ID:aFiwM6w00
投下終わり
次は御坂さんや妹達の番

ちなみにインデックスさんがでていくまで
スフィンクスの存在すらわすれてました
ごめんね、スフィンクス!
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/07(火) 09:16:25.88 ID:f8elnDnO0
乙であった。
2828が止まらないぞ、>>1よ!!
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/07(火) 09:44:32.08 ID:6z9Iq0h20
朝からいいものを読ませてもらった
二人のドギマギで2828して、上条さんの鈍感さにえーってなって
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/07(火) 16:16:06.72 ID:gxHSYO6oo
乙乙
デート邪魔した奴等にはこれから ざまぁww が降りかかるのだな
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 18:44:12.66 ID:0hC0IBur0
なんだろう、学園都市最強のロリコンさんが不憫だったなww
後々一方さんが「上条さんに借りがあるから…。」って上条さんの援護に本気出しそう。

「三下はなァ、てめェら見てェに苦しんでる奴らを救ってきただろうがァ。オリジナル、シスターズ!それを妨害だなんて余程愉快な死体になりてェようだなァ!」
「へえ、またこうやって妹達を殺害してくつもり?」
「安心しろ、殺しは[ピーーー]ェ。まぁこうなるがな。」
「モゴゴゴ…。」(はぁはぁ、「サンプルでお前を縄で縛るから。」と呼び出されて正解でした。セロリたんに縛られて嬉しいを…。)
「超電磁砲よォ、俺の能力は何かわかるよなァ?」
「ベクトル変換でしょ?」
「その通りィ、血液逆流じゃなくて縄のベクトルも変換できるんだよなァ!クカキカコケコカァー!!」

で縄で縛られ動きを封じられてそうだなww
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/07(火) 20:00:12.73 ID:6k+UqFnDO
>>228つまんない
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/06/08(水) 22:15:13.78 ID:pm595J1AO
>>228
それだと一方さんが縄で亀甲縛りされてないか?
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/09(木) 01:00:02.54 ID:L675kyVJ0
おい

ここまできゅうちゃんを酷い目に遭わせてんだから、最後は相当幸せにしねえと許さんぞ>>1


外野のゴミ度は異常
232 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/11(土) 07:43:24.51 ID:JHd4PPel0
とある公園――

上条「何飲もうかなー」

御坂(あっアイツ!)サッ

御坂(って何隠れてんのよ私!)

御坂(でも……)

上条「げっ、札しかない……」

御坂(アイツは……あの子のことを……)

上条「飲み物は諦めて……って何してんだ御坂?」

御坂「えっあっ! ちょっとね!!」

御坂(何してるのよ!)

御坂「あ、アンタ。今暇してるようね!!」

御坂「もしよかったらこれから」

上条「げっ! そろそろ行かなきゃ特売に間に合わねえ! じゃあな、御坂!」

御坂「ちょ、ちょっと! ……なんでこうタイミングが悪いのよ」

ぷるるるー

御坂「黒子から? もしもしー」

白井『お姉さま、これから佐天さんと初春とでお茶にするところですの。よかったらお姉さまも……』

御坂(アイツはもういないし……)

御坂「いいわよ、どこでするの?」

白井『よかったですわ! 場所は――』
233 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/11(土) 07:44:33.47 ID:JHd4PPel0
とある街角――

19090号「ああっ……頭が痛いとミサカは頭を押さえつけます」

19090号(あれから10032号が上位個体に掛け合い、あのこと(お泊り)が発覚して)

19090号(MNWから嫉妬コメが頻繁に飛んできて)

19090号(しかも世界中からのミサカからも来ますので)

19090号(昼夜ずううううううっっっと! 五月蝿いのですとミサカは説明します)

【抜け駆けー】

     【抜け駆けとミサカは批判します】

  【おい抜け駆け野郎】

19090号(今なら言える。死にたい。とミサカは大きなあくびをだします)ハアアアッ

19090号「眠い……とミサカは」フラッ

19090号「ううっ。頭も痛い……」

「大丈夫ですか?」

19090号「あ、貴女は……?」

19090号(その頭に乗せているお花畑はなんでしょう? とミサカは心中で疑問を浮かべます)

「御坂さんじゃないですか。え、でもあれ……? どっか違うような……」

19090号(御坂……)

19090号「多分それはミサカのお姉さま。「御坂美琴」のことではありませんか? とミサカは確認を取ってみます」

「御坂さんの妹さんなんですか!?」

19090号「ええ……」

「まさかこんなところで、御坂さんの妹さんに会えるなんて……!」キラキラ

「妹さんもお嬢様なんですね!」

19090号「そんなことないですよ、とミサカは答えます」
234 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/11(土) 07:45:12.00 ID:JHd4PPel0
初春「申し遅れました。私は初春飾利って言います。よろしくおねがいしますね」ペコッ

19090号「よ、よろしくおねがいします……とミサカも頭を下げます」

初春「ところで、お体は大丈夫ですか? 辛そうにしてましたけど……」

19090号「いえ。ただの寝不足なだけですので」

初春「でも顔色が優れませんよ。そこのベンチで休んだほうが……。そうだ、お飲み物を買ってきますね!」サッ

19090号「あっ……。行ってしまわれましたね。とミサカは初春さんの後姿を見送ります」

19090号「そのまま離れるのもあれなので、しばらくゆっくりしときましょうか。とミサカはベンチへ腰掛けます」

 【抜け駆け】     【抜け駆け】

    【抜け駆け】            【抜け駆け】

        【抜け駆け】   【抜け駆け】

19090号【五月蝿いです! とミサカは反論し――】

【抜け駆けはずるいと思います!】

  【学園都市組って便利ですよね。マジずりぃ】

    【そうだそうだ。ちょっとは感覚共有してくれればいいのに】

  【隠していたとなれば罪は大きいです】

19090号(ううっ……)

初春「だ、大丈夫ですか!?」

19090号「え、ええ……」

初春「はい。疲れたときは甘い物です」サッ

19090号「いちごおでん?」

初春「美味しいんですよー」ニコッ

19090号(美味しいのでしょうか……とミサカは不安ながら受け取ります)サッ
235 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/11(土) 07:45:59.36 ID:JHd4PPel0
とある喫茶店――

御坂「あら、初春さんはまだきてないの?」

白井「連絡したら遅れてくるみたいですの」

佐天「初春、今日日直だったからなー」

白井「まあ、先に本題に入っときますの」

御坂「本題?」

佐天「そうです! 実は私……見ちゃったんですよ!」

御坂「なにを?」

白井「私も聞かされてませんの。で、その見たというものは?」

佐天「御坂さんが! 高校生ぐらいの男の人と! 一緒に歩いていたところですっ!」バッ

白井「それってあの殿方のことですの、お姉さま!」サッ

御坂「そ、それっていつのこと!?」

佐天「先週の日曜日の夕方頃です。あ、あと白い女の子も居た気がします」

御坂「それは……妹よ」

佐天「妹さん?」

御坂「あの子、アイツと一緒に……遊園地に……」ガーン
236 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/11(土) 07:46:45.28 ID:JHd4PPel0
御坂「あの子アイツのことが……。アイツもあの子のことが……?」ウウッ

白井「お姉さま?」

佐天「もしかして、御坂さんはその妹さんと一緒にいた人が好きなんですか?」

御坂「……! わ、私はそんなわけじゃ!」

佐天「もしそうなら、そのまま取られちゃいますよ?」

白井「妹さんが一緒に歩いていたらとしたら、きっとそのようなの関係だと思いますわ」

御坂「そ、そんなんじゃないわよ! ……多分」

御坂「で……でも……そんなのだったら。絶対に……。あっ」ハッ

白井「絶対に?」

佐天「どうなんですか?」

御坂「そ、それは……」

白井「お姉さま、こういうものは正直になった者勝ちですわよ?」

佐天「そうですよ。もしそうならばきっと後悔しますよ。それでもいいんですか?」

御坂「嫌だ……。絶対、やだ」
237 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/11(土) 07:47:39.75 ID:JHd4PPel0
御坂(私、こんなにもアイツの事が……)カァァ

白井「きっとまだ、遅くはありませんわよ」

佐天「そうですよ。今からでも素直になってアピールすれば! 御坂さん可愛いですし!」

御坂「でもそんなことできないわよ!」

佐天「なら、妹さんに彼を取られていいんですか?」

御坂「嫌……」

佐天「私、御坂さんには後悔せず正直に気持ちをぶつけてほしいです」

白井「私も、私が大好きになったお姉さまが本気で好きになった殿方なら……」

白井「その気持ちを伝えて欲しいと思いますの」

御坂「佐天さん……、黒子……」

御坂「ありがとう」

佐天「いえいえ。なにか悩みごとがあったらききますよ」

白井「私もお姉さまをサポートしますの!」

御坂「助かるわ……。じゃあさっそくなんだけど、ちょっと悩みというかなんというかね」

佐天「どぞどぞ!」

白井「私もちゃんと聞きますの!」
238 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/11(土) 07:48:26.36 ID:JHd4PPel0
とある街角――

初春「よくなりましたか?」

19090号「少しは……ありがとうございます。とミサカはお礼の言葉を述べます」

初春「いえ、私は風紀委員なので」

19090号「あの、初春さん。少し聞いてもいいですか? とミサカは質問してみます」

初春「なんでしょう?」

19090号「初めてあった方にこのようなことを言うのもなんですが……」

初春「なんでも聞いてください! もう友達じゃないですか!」

19090号「友達……! で、ではとミサカは質問を開始します」

19090号「も、もし初春さんに姉妹がいたとしましょう」

初春「はい」

19090号「それで初春さんには好きな人がいて、姉や妹もその人が好きなんです」

初春「なんと」

19090号「そして初春さんは少し彼と親密になって、ほかの姉妹達にいじめられます」

初春「ふむふむ」

19090号「もしそうなったとしたら、初春さんはどうしますか? とミサカは問いかけます」

初春「うーん……」
239 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/11(土) 07:49:14.60 ID:JHd4PPel0
初春「……確かに、姉妹と仲が悪くなるのも嫌ですが」

初春「その人のことが本当に好きだったら、私は諦めたくないです」

19090号「……!」

初春「もしほかの姉妹とくっ付いても、そのことは祝福したいですね。……と、こんなもんでいいでしょうか?」

19090号「構いません。ありがとうございます。とミサカはお礼の言葉を述べます」

初春「もしかして、御坂さんの妹さんも好きな人が?」

19090号「っ! ……そうです」カァ

初春「ってことは御坂さんもその人が好きなんですか!」

19090号「ま、またまたそうです……とミサカは恥ずかしながら告白します」

初春「これはまた凄い話を聞いてしまいました……」

初春「御坂さんも応援したいけど、御坂さんの妹さんも応援したいです」

19090号「ありがとうございます……」

初春「でも、この話を聞いてると私も頑張りたくなってきました」

19090号「そ、それはもしかして……。初春さんにも好きな人が?」

初春「じ、実はそうなんですよ。誰にも言ってないので秘密ですよ?」

19090号「ええ。……で、どんな方なのですか? とミサカは始めての恋愛話に胸を躍らせます」

初春「どんな方といわれても……」カァ
240 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/11(土) 07:50:07.14 ID:JHd4PPel0
初春「意地悪で、頭がよくて、能力も高くて、珍しくて、メルヘンで、……その人に殺されかけましたけど」

19090号「ええ!?」

初春「でも……ちゃんと話してみればいい人で」カアッ

19090号(初春さんはその方が本当に好きなんですね。とミサカは確認してみます)

初春「御坂さんの妹さんは?」

19090号「き、きゅうちゃんでいいです」

初春「きゅうちゃん?」

19090号「え、ええ。その方が……つけてくれました」

初春「可愛い愛称じゃないですか」

19090号「はい……ミサカも気に入ってます」カァ

初春「それで、きゅうちゃんさんの好きな方というのはどんな方です?」

19090号「ミサカの好きな人は……。その人はミサカの、ミサカたちの運命を変えてくれたのです」

初春「運命……を?」

19090号「本来ならミサカは、そう……もうここにいられない存在だったのですが」

19090号「そんな中助けてくれたのが、あの方でした」

19090号「かっこよくて、それで優しい、他人でも自分から足を踏み出して深い闇の底から引っ張ってくれる勇気の持ち主で」

19090号「初めて会って、その人と話していくうちに、どんどん知りたくなって……。はっ!」

19090号「は、恥ずかしいです! とミサカは両手を顔にあてます」カァァ

初春「きゅうちゃんさんもその人のことが好きなんですね」

19090号「……です」
241 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/11(土) 07:50:52.06 ID:JHd4PPel0
初春「もしよかったら、連絡先を教えてくれませんか?」

19090号「連絡先ですか?」

初春「その……このことは誰にも言ってないので、相談できる方が欲しいなって思ってたんです」

19090号「ミサカもそうです。……こちらこそ、教えてください。とミサカは頼んでみます」

初春「よかった。では携帯の赤外線で……」

19090号「み、ミサカは携帯持ってないです……。とミサカはしょんぼりします」

初春「持ってないんですか!?」

19090号「ええ。でも電話なら」

初春「ならそうしましょう。私の電話番号を教えておきますから、いつでも電話してください」

19090号「はいっ」

初春「っと早速メモにっと……」カキカキ

初春「はいどうぞ」サッ

19090号「ありがとうございます。とミサカはメモ用紙を受け取ります」

初春「あっ! 私、行かなきゃいけないところがあったんでした!」

19090号「ではこれで……とミサカは立ち上がります」

初春「それじゃあこれで! またです!」バイバイ

19090号「また……。とミサカも手を振り返します」バイバイ

19090号「初春さん。……いい恋愛相談仲間が出来ました。とミサカは顔の筋肉を緩め――」

【抜け駆け】

19090号「……」

19090号【そこまで抜け駆けというのであれば、貴女方もあの人にアピールすればいいとミサカ19090号は発言します!】

【!?】

  【それが出来ないから……】

19090号【も、もしミサカが海外組でも! その人のことを思っていれば手紙なりプレゼントなり送ると思います!】

【っ……】

   【確かに……ッ】

19090号(い、いえました!)

19090号(確かに妹達やお姉さまはライバルですが、ミサカも負けてられません。とミサカは再び決意します!)
242 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/11(土) 07:52:23.49 ID:JHd4PPel0
投下終わり
きゅうちゃんのあの言葉から
次の日から上条さんちに郵便物がたくさん押し寄せてきそう
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/11(土) 08:13:01.16 ID:r4lpVd2ro
超乙です。
この19090を全力で応援する。
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/11(土) 09:17:59.65 ID:uIA3YlB90
乙乙。きゅうちゃん頑張れマジ頑張れ

世界中のミサカから送られてきた手紙や小包に返信してたら上条さんの家計がwww
それとも研究所のPCなり使ってskypeかな?
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/11(土) 18:32:34.00 ID:6Dg+hzhDo
   、        ..,                 
                .゙''i、  ,,-            
                  ヽ,,___          
             .,,-ー¬''''''''ヘ-,,  ゙゚''"         
           ./^,―、、     `'i、          
          ,/  ,i´  .゙V' ̄^\  .`ヽ         
         .,i´ .,i´   .l゙    .゙l   .:ヽ        
        .,i´ .l゙  .,●|     ゙l   .:ヽ .   
        .|  .|     l i●   l.|    .|       
        ._|   }、   l    ゙  /     ゙l       
       .,i´.`''ー、,\、/ ゙l,   ,/ .,,--i、  .|       
       .゙l_   `'''ー-、、二ニ-‐'゛  .} .|       
       ..ミ. ⌒''-、,         ._,‐ ..,i´ .|       
        .゚'y、   ゙゙''ー-、、,,,,,、,,r‐'゛ .,/  .|    
      .._,,,,,.,i´ ゙゙ー-,,,,,_      ,,,,/   .|       
    ./゙゛  .`     .`゙"'''ー'''''"゛     ,l゙       
    \、           ,        .|        
     `'―ト        /         |        
       .|        |    ,    .゙l       
       ゙l        l   ./     |       
       .,N勹=.    ゙l、.,,i´      ゙l,      
       /`l゙ l゙ /'゙i、    ゙~゜       ;''ヒ      
      .| .,-i、 ! .|、             |゙l、     
      .| .l゙  ゙l  .,!.`'i、           ..,ノ .|     
      .゙l ヽ,,,/  ,l゙  .`ー------rrtt―ー'"、 .,!     
       .\  ,ノ          :゙l2 .,! },,,/     
        .゙゙"゛            `ー.゙l-'″     
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/14(火) 04:28:11.28 ID:rpH95cYxo
乙乙
バレンタインまでに決着つけないと1万弱のチョコが送られてきて
ホワイトデーに上条さんが破産するなwwww
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/15(水) 22:21:23.16 ID:2GgaYOI2o
一人100円でも100万円だもんな……
五円チョコなら5万円?でも送料もあるしな

乙!
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/06/17(金) 07:24:51.11 ID:3o6i10EAO
届くプレゼントが全部代引きだったら……
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/17(金) 18:16:35.98 ID:deELdZMUo
それは[ピーーー]る
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/19(日) 00:23:22.11 ID:PbVnAGnco
糖尿確実だしな
251 : ◆HS.SP4RdZo [sage]:2011/06/23(木) 12:24:22.81 ID:tXViYila0
すいません
忙しくて更新できませんでした
今から投下しますのことよ!
252 : ◆L5R6wZLsQE [sage]:2011/06/23(木) 12:26:06.09 ID:tXViYila0
あ、ごめん
とりミスった

これであってるっけ
253 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/23(木) 12:27:01.66 ID:tXViYila0
上条宅――

ぴんぽーん

上条「ん、朝からなんだろ」

イン「早く朝ごはん食べたいんだよ」

上条「はいはい、ちょっと待ってなさい」

ガチャ…

宅配員「郵便です。印鑑かサインお願いします」

上条「郵便? 誰からだ……? え、中国から!?」

宅配員2「すいませーん、こちらにもサインお願いしまーす」

上条「今度はアメリカから!?」

宅配員3「こちらにもー」

上条「イギリスからもって……どうなってるんだー!」

【今頃、あの人の元へ届いているはず】

【ミサカはお肉を送りました。あの人、生活に困っているみたいだし】

【お肉? そんなの女の子っぽくないですよ。ミサカはなんと果物ですよ! 南国の美味しい果物!】

【貴女も対して変わらないじゃないですか。何故に食べ物。ちなみにミサカはお花を贈りました】

【お花なんてすぐ枯れますよ。ミサカは手紙を速達で。ミサカのラブレター読まれてるかな……】

【ラブレターならミサカも宅配物に入れましたもん!】

19090号(あの発言が思わぬ事態を……)
254 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/23(木) 12:27:54.46 ID:tXViYila0
とある病院――

10032号「むむっ……。こうしてはいられません。ミサカは今からあの人の家へ向って全ての宅配物の処理を……」ガチャリ

10039号「じ、銃を構えないでください! とミサカは慌てて10032号を押さえつけます!」

13577号「ミサカもあの人と文通友達になってみたいですとミサカは頬を赤く染めます」

19090号(ここにもライバルがっ!)

19090号(どうしましょう……ミサカがあんなこと言わなければよかったですとミサカは自分の発言を後悔します)

打ち【ミサカもあの人へあげる為のプレゼントを買いに出かけるってミサカはミサカは早速準備を始めてみたり!】

19090号【なぬ!?】

10032号「これはなりません。とミサカも急いで支度します」

19090号(ど、どうしましょう。これじゃあの人が……)

13577号「み、ミサカも一緒にとミサカも準備へとりかかります」

10039号「置いていかないでくださいとミサカも二人の後を追います」

19090号(みんな行くんですか!? とミサカは驚愕をあらわにします)
255 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/23(木) 12:28:33.95 ID:tXViYila0
とある地下街――

10032号「ミサカは何を買いましょう。……ここはミサカのブレスレットとのお礼として同じくブレスレット? とミサカは悩んでみます」

10039号「ミサカは……携帯ストラップなんかいいかもしれませんとミサカは早速雑貨屋へと向います」

13577号「みっミサカは……やっぱり食べ物? とミサカは悩みに悩みます」

19090号(結局ついてきてしまいました。とミサカは溜息を吐きます)

19090号(でもどうしましょう……ミサカも何かプレゼントを? とミサカはあの人のことを思い浮かべます)

19090号(せっかく地下街へ来たので少し見てみましょうか、とミサカは目に付いた文房具店へと足を運びます)


とある地下街・文房具店――

19090号(あの人は学生ですし、文房具なんかをプレゼントしたらいいかもしれませんとミサカは店内を散策し……)

19090号「あっ」

上条「お、きゅうちゃんか?」

19090号「ど、どどどどどうしてこちらに! とミサカは驚きを隠せません」
256 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/23(木) 12:29:36.44 ID:tXViYila0
上条「実は妹達からたくさん手紙が来て、返信するにもレターセットがないから買いに来たんだよ」

19090号「そ、そうなのですか」

上条「きゅうちゃんは?」

19090号「み……ミサカはなんとなく……です」

上条「へえー。それよりさ、女の子に送るのにいいレターセットってなんかないか? いろいろあって困ってるんだけど」

19090号「え、えっと……」

19090号(確かに学園都市にしては珍しくいろんなレターセットがとミサカは商品をじーっと見つめてみます)

19090号(で、でも……そんなことよりも……)

19090号「手紙なんて……書いて欲しくないな……」

上条「え?」

19090号「え。……あっ!」

19090号「なんでもないです! とミサカは慌てて……あっこの柄なんかいいかもしれません!」

上条「おお、水玉模様が入ってるだけのシンプルなのか。いいかもな」

19090号「で、ですねっ!」

上条「早速これ買うよ、助かった」

19090号「み、ミサカはただ意見を述べただけですので……」
257 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/23(木) 12:30:30.69 ID:tXViYila0
上条「レターセットも買えた事だし……」

19090号「ミサカもそろそろ……」

10032号「待ってください! とミサカは貴方を呼び止めます」

上条「え、俺?」

10032号「貴方に渡したい物が……」

上条「そのネックレスは御坂妹だよなあ。渡したい物ってなんだ?」

10039号「み、ミサカもとミサカ10039号もアピールしてみます」

上条「え、増えた!?」

13577号「このミサカも貴方へプレゼントがありますとミサカ13577号はプレゼントを取り出します」

上条「ええ!?」

19090号【なんですと!】

10032号【19090号の好きなようにはさせませんとミサカは睨みつけます】

19090号【ひいっ!】

10039号【ミサカもあの方とお知り合いになりたいですとミサカはプレゼントをお渡しします】

13577号【19090号だけなんてずるいですとミサカもここぞとばかりにプレゼントをお渡しします】

19090号【あう……】
258 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/23(木) 12:31:17.42 ID:tXViYila0
上条「いいのか? こんなに貰って」

10032号「構いません。もしよければこのミサカとこれから買い物にでも。とミサカはすかさず誘います」

10039号「このミサカも一緒に行きたいですとミサカもアピールします」

13577号「ミサカも一緒に行っても構いませんか? とミサカは問いかけます」

上条「いいけど……」チラッ

19090号「! み、ミサカも行ってもいいですか? とミサカは確認をとります」

上条「ああ。……じゃ五人で行きますか」

10032号「はい! とミサカは貴方の右腕に抱きつきます」

上条「ちょ! 御坂妹さん! あ、あたってますのことよ!」

10039号「10032号。なんという高等テクニックを……。とミサカはすかさず左腕に抱きつきます」

上条「なっ!?」

13577号「み、ミサカは! 後ろから抱き付いてみます! とミサカはこの方の後ろから思いっきり抱きつきます」

上条「っ!?」

ワイワイガヤガヤ

10032号「二人ともどいてください! とミサカは押し返します!」

10039号「やめてください! とミサカも押し返します!」

上条「ちょ、やめt」

13577号「なんの! とミサカもいきおいよく……」
259 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/23(木) 12:31:59.29 ID:tXViYila0
19090号「み、ミサカは」

19090号「ミサカも! 貴方めがけて抱きつきます! とミサカは勢いよく貴方の胸へ抱きつきます!」

上条「き、きゅうちゃんさん!?」

19090号「これでミサカたちは……」

19090号(みたいなことが出来れば苦労しませんとミサカは脳内イメージを消し去ります……)

上条「ぐ、ぐるじ……」フコウダー

10032号「あ」

10039号「……10032号が一番の原因だとミサカは分析します」

13577号「ええ、一番抱きついてて一番押していたのは10032号でしたとミサカも意見を述べます」

10032号「そういう貴女達もこの方を苦しめていたではありませんかとミサカは反論にでます!」

上条「ふこうだー……」

19090号「だ、大丈夫ですか! とミサカは床に倒れている貴方の元へと駆けつけます」

上条「なんとか……。妹達って皆元気なんだな……」

19090号「元気というよりは……」ゴニョゴニョ

上条「ん?」

19090号「あの三人の喧嘩が終わるまで、そこのベンチで休んでた方がよろしいかととミサカはあちらにあるベンチを指差します」

上条「そうする……」グター
260 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/23(木) 12:32:53.43 ID:tXViYila0
とあるベンチ――

上条「はー。アイツらまだ喧嘩してるけど、止めなくていいのか?」

19090号「だ、大丈夫です。喧嘩するほど仲がいいのです」タブン

上条「にしても上条さんは妹達にどう思われてるのか分かりませんのことよ」

19090号「私たちのことですか?」

上条「そう。いきなり手紙は届くわ、花や食料は届くわ、抱き疲れで苦しめられるわ……。よく分かりませんのことよ」

19090号「そうですか……」

19090号(みんな貴方のことが好きなのに、少しも分かってないのですねとミサカは少しだけ安堵します)

19090号(でもミサカの気持ちのこともきっと……分かってないんでしょうね)

上条「あ、きゅうちゃんは上条さんのことどう思ってるんでうか?」

19090号「え」カァァ

上条「……? なんかおかしなこと言ったか?」

19090号(言いましたよ! なんですかその天然というより鈍感爆弾発言は!! とミサカは焦ります)

19090号(で、でも! これはチャンスなのでは!)

19090号(ここで告白して……)

19090号(いや! こんな地下街のベンチで告白なんてムードのカケラもねえ告白、ごめんです!)

19090号(でもしかし、ここで告白の機会を逃したら……)
261 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/23(木) 12:33:41.69 ID:tXViYila0
19090号「み、ミサカは……」

上条「お、おう」

上条(なんか真剣な表情だな)

19090号「ミサカは……好きですよ。貴方のことが」カァ

上条「……!」ドキッ

上条(いやいや、ちょっと待ってくださいよきゅうちゃんさん)

上条(そうだ、落ち着け俺。きゅうちゃんには好きなやつがいて)

上条(上条さんとか友達として好きーとか思ってるに違いありませんのことよ!)

19090号「……」カァァ

19090号(言っちゃいました。ついに……)

上条「か、上条さんも好きですのことよ? ……いい友達だと思ってるし」

19090号「……友達」

上条「そ、そう友達……だよな?」

19090号「え、ええ……。ミサカと貴方は友達……」

上条(あれ、なんか落ち込んでる? なにか気に障ること言ったかな)

19090号(友達……。友達……。友達…………)ガーン
262 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/23(木) 12:34:15.58 ID:tXViYila0
19090号(この方にとって私は、ただ一人の友達としてしかないんですね)

上条「き、きゅうちゃん!?」

19090号「え……」ポロッ

上条「なんで泣いてるんでうか!?」

19090号「あ、あれ……」ウルウル


10032号(19090号が涙を流した……? とミサカは喧嘩をやめます)

13577号(前にも報告がありましたが、これが涙……とミサカも19090号の方を見てみます)

10039号(初めて見ましたとミサカも凝視してみます)


19090号「だ、大丈夫です。とミサカは慌てて袖で涙を拭います」

上条「ごめん! 何か気に障ることを……」

19090号「気にしてないですよとミサカは笑顔を浮かべてみます」

上条(普通に無表情なのでうが……)

19090号「あの、一つだけ聞いてもいいですか? とミサカは問いかけます」

上条「なんだ?」

19090号「上条さんの、好きな人を教えてください。……友達とかではなくて」

上条「それって……」

19090号「はい。上条さんが惚れている方がいるかどうか知りたいのですとミサカは問いかけます」ジッ

上条(好きな人か……)

上条(いや、待て。どうしてここできゅうちゃんの顔が浮かぶんだ)

上条(好きな人、好きな人……)

19090号(凄く悩んでるみたいですけど、これはいないと受け取っていいのでしょうか? とミサカは返事をドキドキしながら待ちます)

上条「……いないな」

19090号「そうですか」(とミサカは安堵します)
263 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/23(木) 12:34:50.99 ID:tXViYila0
19090号「じゃあ、私。諦めません! とミサカは宣言します!」

上条「え?」

19090号「今から頑張って可愛い女の子になって……」ゴニョゴニョ

19090号「で、では!」

上条「きゅうちゃん!?」

上条「行っちゃったけど……」

上条「なんていったか聞こえなかったですよ……」

上条(告白とかそういうのは聞こえたけど)

上条(きゅうちゃん、好きなやつに告白する決心でもついたのか……?)

上条(それならそれでいいことなんだろうが……)

上条(このもやもやした気持ちはなんででうか?)
264 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/23(木) 12:36:16.03 ID:tXViYila0
10日以上も遅れてしょっぱなからトリミスってすいません
多分次も遅れるかもです
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/23(木) 12:38:28.96 ID:GfSvSi9DO
>>1
気長に待つぜ
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/24(金) 16:54:10.48 ID:cM4FTbaW0
何この妹達可愛すぎじゃね?
上条さん、色んなものを贈られて「異性としての好きか否か」じゃなくて
好きかどうかってので悩まないでくれwww
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/06/24(金) 23:22:08.16 ID:SpDe7B960
それにしても上条さんの所に食べ物なんて送ったら片っ端からインなんとかさんの腹の中に入っちゃうんじゃね?
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/06/25(土) 00:40:00.88 ID:4zCxmedio
>>267
それはそれで上条さん大喜びじゃね?家計的な意味で
269 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/26(日) 03:05:36.10 ID:8KcjYazA0
こんな時間ですが、投下したいと思います。

念のため言っときますが、この物語上の時間は冬です。
上条さんが帰って来た後って感じです。
新約1巻のことは起きてないので、22巻までで。
いや、念の為ね!

というわけで投下します
270 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/26(日) 03:06:15.05 ID:8KcjYazA0
とある地下街・雑貨屋――

10032号「わぁ。可愛らしいコップですね。とミサカは手に取ってみます」

10039号「コチラのコースターと合いそうですねとミサカは貴方に聞いてみます」

上条「……」ボーッ

13577号「どうかされたのですか? とミサカは確認を取ります」

上条「え。あ、わりい。ぼーっとしてた」

10039号「もしかして、19090号の事を考えていたのですか? とミサカはおそるおそる聞いてみます」

上条「! なんで分かったんだ?」

10039号「か、感です……」

10039号(やはりこの方は……)

13577号(19090号のことがすきなのでしょうか? とミサカは不安になります)

10032号「……」

10032号「そんなことよりも、こちらのぬいぐるみも素敵ですねとミサカは貴方に見せてみます」

上条「ああ、かわいいな」

10039号(こんなことでめげない10032号にミサカは尊敬の念を抱きます)

13577号(ミサカもがんばらなければ、とミサカは話題作りを考えます)
271 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/26(日) 03:07:13.32 ID:8KcjYazA0
10032号「あっ、この指輪なんか素敵ですね……とミサカはちらちらと貴方を見てみます」

上条「指輪かー。いいんじゃないか?」

10032号「ほ、ほしいなー」チラチラ

上条「でもこれ高いな。一万以上もするぞ。って指輪ってこんなもんか」

10032号「ですね。でも……ミサカはこの指輪気に入りましたよ。とミサカは指輪を見つめて見ます」

上条(花がついた指輪か……。きゅうちゃんに似合いそうだなー……)

10032号「あ、貴方はもし指輪を送るとしたらどんな方に送ります? とミサカはちょっと気になる疑問を聞いてみます」

上条「指輪なんて送る相手いないって。それより買うならこっちの安いネックレスの方がいいんじゃないか?」

10032号(またネックレスですか。とミサカは少々ふてくされてみます)ムウ

上条「この赤いチェックのマフラーなんかもいいかもな。これから寒くなるし」

10032号「ですね。とミサカもマフラーコーナーへと目を向けます」

10039号「ミサカはこの青いのが気に入りましたとミサカは首に巻きつけてみます」

13577号「ミサカはピンクかなーとミサカも手にとって見ます」

上条(あ、そうだ。風邪引いたとき、看病してもらったお礼してないし。きゅうちゃんにマフラーでもあげようかな)

上条(いやでも、俺が選んでも気に入られないかもしれねえし……うーむ)

10032号「ど、どうですか? とミサカは貴方が言った赤いチェックのマフラーを巻いて見ました」

上条「お! 似合ってるな」

上条(これならきゅうちゃんも喜ぶか?)

10032号「……やっぱりミサカはコチラのマフラーがいいですとミサカはマフラーをほどきます」

上条「え、気に入らなかったのか」

10032号「……ええ」

上条(御坂妹が気に入らないのならきゅうちゃんも気に入らないかな……)
272 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/26(日) 03:07:47.71 ID:8KcjYazA0
10032号「……」ムウ

10039号「気になるなら買ってみてはどうですか? とミサカはマフラーを差し出します」

上条「え?」

13577号「気になってる様子ですけどとミサカも問いかけます」

上条「う゛」

10039号「どうして気になっていたのか、教えてくれませんか? とミサカは質問してみます」

13577号「ミサカも知りたいです」

上条「……実はきゅうちゃんにお礼のプレゼントを贈りたいなーっと思いまして」

10032号「……やっぱり」ボソッ

上条「なんかいったか?」

10032号「なんでも」

10039号「……」

13577号「……」

上条「でもやっぱりこのマフラーじゃ気に入ってもらえないよな。別のにしてみるよ」

10039号「いえ、それでいいと思いますとミサカは賛成します」

13577号「ミサカも。……そのマフラー、19090号にぴったりあうかと」

上条「ホントか! じゃあ、これ買うか……」

10032号「……」

10039号「19090号もきっと気に入ると思いますよ」

13577号「ミサカも同意見です」

上条「じゃあこれ買ってくるな。しばらく待っててくれ」サッ
273 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/26(日) 03:08:21.43 ID:8KcjYazA0
10032号「……いいのですか? 19090号のプレゼントを買わせて」

10039号「ミサカじゃ……ミサカじゃあの人の隣は相応しくないみたいですとミサカは溜息をつきます」

13577号「諦めるのは嫌ですけど、あの人があんなんじゃ……身を引くしかないですよ。とミサカも落胆します」

10039号「それに19090号が幸せになるなら。それでいいですよ。とミサカは姉らしく応援します」

13577号「ええ。きっと19090号の想いが届くことを信じて。とミサカも応援します。もちろん10032号、貴女にも」

10032号「二人とも……」

10032号「ミサカは、諦めません。たとえあの人の心が19090号に向いていても」

10032号「ミサカはあの人を振り向かせて見せますから」
274 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/26(日) 03:09:08.46 ID:8KcjYazA0
上条「ラッピングもしてもらったし、今度渡すことにするか」

10039号「今から渡したほうがよいのでは? とミサカは提案します」

上条「でもアイツ、帰ったんじゃないのか」

13577号「確かにここには居ませんが結構近くの本屋で雑誌を読みふけっているみたいですとミサカは報告します」

上条「そうなのか? じゃあきゅうちゃんのところまで案内してもらっても……」

10032号「ならミサカが。19090号にはMNWで連絡しますので、あなたの近くの公園にでも集合しましょうとミサカは確認をとります」

上条「たすかるよ、御坂妹」

10032号「……いえ」

13577号「ならミサカたちは先に帰ります」

10039号「では、今日は楽しかったです」

上条「俺もだ。いろいろとアドバイスくれたし、また会おうな!」

10039号「ええ!」

13577号「では……また!」


10039号「初めてあの方に会いましたが、やはりとてもいい方でしたね。とミサカは思い返します」

13577号「できればもっと早くお会いしたかったですが……。とミサカは落ち込みます」

10039号「あの方は19090号が好きなのでしょうか? とミサカは考えてみます」

13577号「どうなんでしょう? とミサカも考えてみます。でも、19090号にも10032号にも頑張って欲しいです」

10039号「ですね」
275 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/26(日) 03:10:00.32 ID:8KcjYazA0
とある本屋――

10032号【ではあの方の家の近くの公園で】

19090号【は、はい!】

19090号(こうして雑誌を読みふけっていたらあの方のお誘いなんて!)

19090号(な、なんのようなのかとても気になりますとミサカは胸を躍らせながら雑誌を戻します)

19090号(急いで向わねば! とミサカは急いで行動を開始します!)

19090号(「お前のことが好きだ!」ってこれは違いますよね、きっと)ガーン

19090号(「これから遊びにいこう!」ってこれもあれですね。もう夕方だし)

19090号(「実は俺、10032号と付き合うことになったんだ……」「ごめんなさいね、19090号」)

19090号(ってこれは嫌ですうううう!! とミサカは妄想をかき消します)

19090号(でも10032号もやってくるみたいだし……)ウウッ

19090号(とにかく急いで公園へとミサカは不安ながらも歩き続けます)
276 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/26(日) 03:10:35.57 ID:8KcjYazA0
とある公園――

上条「おーい、きゅうちゃーん!」コッチコッチ

19090号「あっ! ……待たせましたか? とミサカは確認します」

上条「待ってないって」

10032号「……」

19090号(や、やはりあの報告……? とミサカは息をのみます)ゴクリ

上条「前に俺が風邪引いて看病してくれただろ? そのときの礼がまだ出来てなかったからさ、これ……」サッ

19090号「こ、これは……?」

上条「マフラー。俺が選んだんだけど、嫌だったら捨ててもいいぜ」

19090号「……ありがとうございます! とミサカは興奮気味に袋を開けてみます」ドキドキ

19090号「わぁ、可愛らしいマフラーですね。とミサカはマフラーをとりだします」

上条「そうか? よかった……」

19090号(赤いチェックのマフラーですか。とミサカは早速首に巻いてみます)

19090号「……似合ってます? とミサカは確認を取ります」

上条「……ああ! 似合ってるよ」

19090号「ふふっ。これから毎日つけますね」

上条「これから寒くなるしな」

10032号「……で、話は終わりましたか? とミサカは貴方に問いかけます」
277 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/26(日) 03:11:16.74 ID:8KcjYazA0
上条「まあな、で俺に話があるんだっけ」

19090号「話……?」

10032号「ええ、とても大事な話ですとミサカは貴方の目を見つめます」

上条「大事な話……でうか?」

19090号「な、ならミサカはそろそろ帰ったほうが……」

10032号「いえ、貴女もここにいてくださいとミサカは呼び止めます」

10032号【貴女にとっても大事な話ですので】

19090号【それはどういう……?】

10032号【聞けばわかります】

19090号(10032号の目から、真剣さが伝わってきます)

上条「で、話ってなんだ?」

10032号「ミサカは、ミサカ10032号は……」
278 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/26(日) 03:12:36.73 ID:8KcjYazA0
10032号「初めて貴方に出会って、ただのお姉さまのお友達だと思ってました」

10032号「けれど、あの日。ミサカが実験をしているときに貴方がきて……」

10032号「そして、教えてもらったんです」

10032号「ミサカが。ミサカたちが実験動物ではない、人間だと……」

上条「……ああ、お前たちは一人の人間だよ」

上条「この世界にたった一人しかいない、人間だ」

19090号「……っ」

10032号「そして貴方は一人で、学園都市最強の能力者を倒してみせました」

10032号「ミサカは、とても驚きました」

10032号「一方通行を倒したのもそう。実験をとめるのも」

10032号「でもなにより……ミサカたちにあの言葉をかけてくれたこと」

”――――お前は、世界でたった一人しかいねぇだろうが!”

10032号「ミサカはあの言葉に衝撃を覚えました」

10032号「借り物の体に、借り物の心」

10032号「ただの実験動物だと思っていたミサカたちを、貴方は救ってくれた」
279 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/26(日) 03:13:26.40 ID:8KcjYazA0
10032号「それからミサカは、貴方のことが気になりました」

10032号「こんなクローンのミサカが、貴方のことを気になることにも疑問を持ちました」

10032号「けれど、ミサカのこの気持ちは治まらずどんどん増えていくばかり」

10032号「そして……この気持ちが分かって。ミサカは戸惑いました」

10032号「ミサカがこの気持ちを貴方に言ってもいいのか、と」

上条「御坂妹の……気持ち?」

10032号「ホントは言わないつもりでした。クローンであるミサカがこの気持ちを告げても迷惑がかかるだけ」

10032号「でも……苦しかった」

10032号「何度我慢しても、貴方がほかの女性と一緒にいるのを見るたびに、この気持ちは抑えられませんでした」

10032号「だから今日、ここで告白します」

19090号(10032号……!)

10032号「ミサカ10032号は、上条当麻さんのことが、好きです」
280 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/06/26(日) 03:14:47.87 ID:8KcjYazA0
投下終わり。
展開速いですが、気にせずに。
あと10032号は本気になった為キャラが違います。
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/06/26(日) 04:13:20.06 ID:xD64NDPAO
今までこんなレスした事無いけどこれはせざるを得ない。いいトコで終わらせないでくれよおおお!!
乙です、続き期待してます
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/26(日) 08:50:55.88 ID:jG5i9WgF0
なんだかんだやったってこいつらホントはいい子過ぎるからなあ
それと、気になるところで留めないでくれよwww
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/26(日) 13:05:29.62 ID:OnReEvyso
超展開ktkr
続きが楽しみすぐる
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/30(木) 05:35:05.07 ID:5gObCvzx0
ちょっとまてよ、22巻までに起こったことってことはていとくんは冷蔵庫付きってことか
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/27(水) 00:20:10.81 ID:a5mt9kjU0
まだか?
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/08/03(水) 12:12:36.66 ID:O23nn7Uh0
待ってるぞ!
287 :goemonnmodoki21 [goemonnmodoki]:2011/08/08(月) 00:18:44.50 ID:KAFlPLx50
お願いだから続き書いて欲しいです
288 :goemonnmodoki21 [goemonnmodoki]:2011/08/08(月) 00:21:32.42 ID:KAFlPLx50
お願いだから続き書いて欲しいです
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/08(月) 01:20:54.44 ID:tQ9YRIXO0
>>288
だからってageんじゃねえよ!
といいたいが良SS発見
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/08(月) 15:57:37.84 ID:L4I/pT1d0
        r
       ./i    .__,,,,,,___
      _l l,_., -''_  ,r' ~ ̄ ~' - ,
     r'~/'n_' .ー- '''、   _  ヽ '-,
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./ ./  //./ .|l  _~'-,__,,,- ''_,-''y ./ノ/ /y
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/  /./  _,-=-ll,'>=-'''~  .._y../-='/: : : : : : : :: : ::ヽ
  //  >;ty-'r./  _,,.--=./ .l=''~--,,_: : : : : : : : : : :ヘ
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291 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/16(火) 17:44:09.92 ID:JgFlxqUL0
ずっと放置しててすいません。
ここに繋がらなくなってそのまま放置してました(汗
そして少しですが、投下しようと思います!

292 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/16(火) 17:45:07.40 ID:JgFlxqUL0
帰り道――

19090号(どうしましょう、どうしましょう!?)

19090号(10032号があの人に告白!?)


回想―

上条「」ポカーン

10032号「」カーッ

10032号(こ、これだけでは。ただ気持ちを伝えるだけでは)

10032号「も、もしよかったら。今度ミサカと一緒にでっ、デートしましぇ……しませんか!? とミサカは訂正しながら問いかけます!」

上条「デ、デートですか!?」

10032号「そこでミサカのこと、もっと知って欲しいのです……」

19090号(!!)

10032号「そ、それではこれで! とミサカは恥ずかしさのあまりに逃亡します!」サーッ

上条「お、おい!」

10032号「返事もそのときにー! とミサカは慌てて付け足しながら逃げ去ります!」

19090号「い、10032号……」

19090号(告白にデートの約束まで……)
293 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/16(火) 17:45:34.31 ID:JgFlxqUL0
帰り道――

19090号(上条さん、とても驚いていましたがどうされるんでしょうか。とミサカは不安になります)

19090号(MNWは荒れてるし、10032号も応答しませんし……)

19090号(上条さんが10032号と付き合うことになったら……!)

19090号「そ、そんなの嫌……」

19090号(嫌です。そんなの)

19090号(でもそれで上条さんが幸せなら)

19090号(祝福するしかないのかもしれません……)ギュッ

19090号(このマフラー。温かいですね)

19090号(まるで、あの人みたいな……)

19090号(こんなに好きなのに、祝福なんて。……ミサカはきっとできません)
294 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/16(火) 17:46:10.94 ID:JgFlxqUL0
とある病室――

19090号「ただいまー。とミサカは誰もいない空間につぶやきます」

19090号「今日は疲れました……とミサカは制服のままベッドに横になります」

【あの方はどのような返事をするのでしょうか!】

【む、無理ですよ! いくら10032号といっても上条さんには】

【でももし10032号がふられたら、ミサカたちにも無理ということじゃ】

19090号(ううー。こういうとき、何をすれば……)

19090号(そうだ。初春さんに相談してみたら。なにか道が開けるかもしれません)ピポパッ

ぷるるるー

初春『もしもしー?』

19090号「あっ、あのっ! この前会った御坂美琴お姉さまの妹の……」

初春『きゅうちゃんさんですか!』

19090号「はいっ。覚えてくれてて嬉しいです。とミサカは喜びを露にします」

初春『どうかされたんですかー?』

19090号「は、はい……。実は……」カクガクシカジカ
295 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/16(火) 17:46:36.85 ID:JgFlxqUL0
初春『な、なるほど! それは大ピンチですね! きゅうちゃんさんのお姉さんで、御坂さんの妹さんがきゅうちゃんさんの好きな方に告白を……!』(というか、御坂さんって姉妹が多いんですね)

19090号「そ、そうなんです。それでミサカはどうすればいいかわからなくて……」

初春『それは……』

19090号「それは……?」

初春『自分の気持ちを、その方に打ち明けてみてはどうですか?』

19090号「じ、自分の気持ちを……。それが……ミサカはもう打ち明けてしまったのです。とミサカは落ち込みながら話します」

初春『そうなんですか!?』

19090号「でもその方は”いい友達と思っている”と……」

初春『もしかして。勘違いしてるかもしれませんよ?』

19090号「勘……違い? ですか。とミサカははてなマークを浮かべます」

初春『もう一度ちゃんと気持ちを伝えてみてはどうでしょう? そしてはっきりさせて見ては……』

19090号「もう一度、気持ちをですか……」

19090号(た、確かに。もう一度気持ちを伝えてもいいかもしれませんけど……)

19090号(上条さんはミサカのことなんて……)

初春『そんな簡単に諦めちゃ駄目ですよ! 諦めたらそこで試合も恋も終わっちゃいます!』

19090号(し、試合も?)

19090号(で、でもそうですよね)

19090号(それに大体、あんなムードのないところで言ってしまいましたし)

19090号(気持ちをもっと込めて言うべきだったかも……)
296 :289 [sage]:2011/08/16(火) 17:47:03.07 ID:8fHlPkU7o
よくぞ戻ってきてくれた!
297 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/16(火) 17:47:28.51 ID:JgFlxqUL0
19090号「う、初春さん。……もう少し、がんばってみようと思います」

初春『その意気ですよ!』

19090号「ありがとうございます。初春さん。とミサカは感謝の言葉を述べます」

初春『かまいませんよ。今度また何かあったら、よかったら話してくださね』

19090号「はい、初春さんも。では」

初春『がんばってくださいね! ではまた』

つーつーつー

初春「きゅうちゃんさん。恋する乙女みたいで可愛いかったですね……」

初春「御坂さんにも、その妹さんにも悪いですが、きゅうちゃんさんに幸せになってほしいです……」

初春「私も負けてられませんね!」


19090号「よ、よし。もう一度、アピールしてみましょう」

19090号「そして今度はもっとロマンチックな場所で」

19090号「そこで一世一代の告白をして」

19090号「ミサカはふられるかもしれませんけど」

19090号「10032号には負けていられません!」
298 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/16(火) 17:49:23.20 ID:JgFlxqUL0
たった5レスですが、また近日これたら来ます。
すいません(汗
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/16(火) 17:50:34.63 ID:8fHlPkU7o
消さずに残しておいて本当に良かった!
>>1乙
300 :kamikaze [goemonnmodoki]:2011/08/16(火) 23:42:13.56 ID:JOLxJDPO0
俺も残しておいてよかった
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/16(火) 23:43:51.49 ID:0NkR3E/H0
乙!
待ち続けてきた甲斐があったよん
また、気が向いた時にでも更新しておくれ
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 00:34:30.57 ID:3z4hSltV0
                          .ィ´三三三三三三ミ`ヽ
                         ..ィ{L三三三三三三三ミ」}}
                       /V.:.:.7.:.7.:.:.:/.:.:./.:.:ヘニヽ三ト、
                         |:ノ.:.:./:._/.:.:i/:/.:/.:./.:.{⌒Y.:.:.:.:!
                      ィ.:.:.:.:从/」`メ;/.:/.:.//」ナヽ !..:.:.:.!
                       |从.:i ,xf::::ハ ノルイ/f:::::ハ //:.:.:.|
                      イ.:{ ヘ 弋少    込少 /.:.:.ハj
                       /:!.:.ヽ.j  """   ,.  """ ,' `):|
                   /:∧.:.:/ヘ.          /.イ.:|
                     /}/ i.::ハ.:.:.\    ̄   . イ.:.:.八|
                    |/ ノ人ノ `  __ イ.:.:ノ.:从
                      γ  ̄         レ=  ̄  ヽ
                   {            マ= <: ヽ     v
                 |    ';    イフ    ` 、   l
                     l      !    人イ   _   v. |
                    l:    |   イ: : \r: :ハ   v  l
                  |    |  ,.': : : : : : : : :∧   ,. !
                      l    | /: : : : : : : : : : : ハ   , |
                    !     |!: : : : : : : : : : : : ∧   丶;
                      l     |: : : : : : : : : : : : : ハ     :}
                   l:     |: : : : : : : : : : : : : :∧     |
                       〉   l: : ヽ: : : : : : : : : : : ∧   j
                     ハ     V: :丶: : : : : : : : V   ̄
                         ',    V: : ヾ: : : : : : V
                     λ    V: : : \: : : :〈
                        /: ヘ    v: : : : :ヾ: : :ハ_
                  イ: : : .ヽ    v: : : : : : : : : {
                 ノ: : : ヾ: :.ヘ   V: : ー-: : : : :ヽュ、
                /: : : : : : : \ハ   V: : : : : : : : : /: : :フト、
               .イ: : : : : : : : : : : ∧   V: : : : : : /: :/: /   <
                  V: : : :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ‐-  V: :ミ: : : :/: :; '        <
              γ  ̄ 〈: : ; '            ヘ: : : : : : : ; '            <
        _ /    V/   _  -─-  _       </                ヽ
     r =´         ̄ ̄         丶       丶                    }
       `ー 、                    ̄        ト -- ___        イ
             ≧ ---  __                    ∧         ̄  ─ "
                       ‐-  _            イ
                         ̄  ───  ̄
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/08/17(水) 10:33:11.62 ID:FX4X6FZro
おつ
ここは月に一回繋がらなくなるのは恒例行事なんだな 数日待つと繋がる。
支払い的な問題で…
304 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/17(水) 17:35:17.03 ID:rYTgDaPu0
上条宅――

上条(御坂妹の告白、びっくりしたなー)

上条(デートの約束もされたし……)

上条(こういうときはどうすればいいんでうかね?)

イン「とうまー?」

上条(御坂妹のことは好きだけど、そういう好きじゃないし……)

イン「とうまー! とうまー!」

上条(デートのときに返事って……)

イン「とうまっ!!」ガブリッ

上条「いでっ!! 不幸だーっ!」

イン「今のはとうまが悪いんだよ! 人が呼んでるっていうのに!!」

上条「ごめんごめん。ちょっと考えことしててな」

イン「一体何を考えていたの?」

上条(インデックスにいって果たしていいコメントがもらえるのか……?)

イン「とうま。私はこれでもシスターさんなんだよ? 悩みの一つや二つ、ぱっと解決できるんだよ!」

上条「といっても、インデックスだしなー……」

イン「むっ!」ガブッ!

上条「いででっ!」

イン「ほら、さっさと話すんだよ!」

上条「強引すぎやしませんか、インデックスさん……」

上条「実はだな……」
305 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/17(水) 17:36:38.14 ID:rYTgDaPu0
イン「告白!? &デート!?」

上条「そうなんだよ。それで俺はどうすればいいのかわかんなくてさ」

イン(まさかあのクールビューティーが先手に出るなんて思わなかったんだよ)

イン(しかも話によれば、あの子もその場にいたらしいし!)

イン「……とうまはそのクールビューティーのこと、どう思ってるの?」

上条「普通に好きだけど。友達だし」

イン(とうまはやっぱりとうまなんだよ……)

イン「れ、恋愛感情としては?」

上条「恋愛感情……。御坂妹のこと、一度もそんな風に見たことないしな……」

上条(恋愛感情か。……ん、なんできゅうちゃんの顔が浮かぶんだ?)

上条(気のせいだよな……)

イン「となったら、お断りするのが一番だよ!」

上条「ど、どうやってでうか」

イン「普通にそのままの気持ちを言えばいいかも」

上条「普通にかー……」

上条(まあ、インデックスが言ってるようにそうするのが一番だよな……)
306 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/17(水) 17:37:19.21 ID:rYTgDaPu0
上条「ありがとな、インデックス」

イン「これくらいどってことないんだよ。それより、クールビューティーとデートはしないよね?」

上条「え? その後に言うんじゃないのか?」

イン「……」

上条「……駄目でうか?」

イン「普通に駄目なんだよ!! 会ったらすぐふっちゃうべきかも!」

上条「で、でも初めて告白されたことだし、デートぐらい楽しんでも……」

イン「それはないんだよ! もしそれで期待でも持ったら……」

ぷるるるるー

上条「ん、電話だ。……もしもし」

10032号『も、もしもし。とミサカは電話の最初に述べる言葉を始めて告げてみます……。み、ミサカは10032号です……。とミサカは分かるように検体番号を告げます』

上条「御坂妹? どうして俺の電話番号知ってるんだ?」

イン(クールビューティー?)

10032号(……前に19090号が持っていた貴方の家の電話番号が書いてあるメモ用紙をこっそり見た。とは言えません)

10032号『い、19090号に教えてもらったんです。とミサカは説明します』

上条「そうなのか」

イン(き、気になるんだよ)
307 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/17(水) 17:38:14.81 ID:rYTgDaPu0
10032号『そ、そのっ。デートのことなんですが……。動物園に行きませんか? とミサカは勇気を出して誘ってみます』

上条「動物園?」

10032号『お願いします! とミサカは頼み込みます!』

上条「ええっ!?」ビクッ

イン(こ、こっちまで聞こえるほど大きな声だったんだよ!)ビクッ!

イン「と、とうま……」

10032号『今回だけでも……。ミサカは……そのっ……』グスッ

上条(泣いて……!?)

上条「わ、わかった! 行く! で、いつ行くんだ!?」

イン「とうま!?」

10032号『本当ですか!? で、では来週の日曜日に』パァッ

上条「わ、わかった。じゃあ迎えに行くから……。それじゃ」ピッ

イン「……」ギロッ

上条(つ、つい勢いで受けてしまった……)
308 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/17(水) 17:39:08.70 ID:rYTgDaPu0
とある病院――

10032号「やりました! 泣き落とし作戦、成功ですね。とミサカはガッツポーズをします」

10032号「あの方の横には、あの大食いシスター。もちろんミサカのデートをとめにくるはず」

10032号「その前にこちらから電話をかけて、あの人が誘いに乗ればこっちのものです! とミサカは己の策士ぶりに鳥肌が走ります」

10032号「決戦は次の日曜日」

10032号「その日、あの人の彼女になるのはミサカです! とミサカは日曜日のデート内容を考えながらスキップで戻ります」ランララン♪


10039号「み、見てはいけないものを見てしまいました……とミサカは10032号の計画をMNWに知らせます」

13577号「そして少し羨ましいです。とミサカは嫉妬の炎を燃やします」
309 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/17(水) 17:40:56.14 ID:rYTgDaPu0
投下終わり。
また少なめです。
なるべくネタができたらすぐ投下しようと思います。

こんなに放置してても、いろんな方がコメントしてくれて励みになります。
ありがとうございます。
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 18:12:30.96 ID:d/jILtdro
乙!
御坂妹孔明過ぎワロタ
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/17(水) 18:13:18.42 ID:aKXtGTxyo
なんて腹黒い・・・
>>1
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 23:41:19.56 ID:m2XGAYfDO
>>1乙!!

御坂妹性格悪すぎ・・・
是非きゅうちゃんと恋仲になってほしい
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/18(木) 04:00:27.39 ID:l+B69cNSO
>>1

だがそろそろ誰か「〜でうか」にツッコもうぜwwwwww
「〜でうか」×
「〜でせうか」○→「〜でしょうか」ってことな

間違ってたらスマソwwwwww
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/19(金) 04:28:52.19 ID:NUex3YuAO
御坂妹を手ひどくなじりたくなるのは何故だろう……
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/19(金) 04:37:51.04 ID:fFdoAOHVo
>>313
それであってる

「〜でうか」は現代仮名遣いだと「〜ぢょうか」になってしまうね
原作のかみぜうさんは補習三昧のおかげで歴史的仮名遣いをマスターできたんだろか?
316 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/20(土) 23:25:49.02 ID:IogFoOC20
>>313 >>315
指摘ありがとう。
本気で間違ってたよ。恥ずかしい。
ちょっと逝ってくる……。

今からぼちぼち書きます。
でもなんとなく百合物も書きたい気分。なんだこれ。
ゆっくりだけど、のんびりみてね。
317 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/20(土) 23:38:10.53 ID:IogFoOC20
そして日曜日・とある病院――

10032号「これで、準備万端ですね。ミサカの魅力、たんまりと教えてあげます……。とミサカはあの人の顔を思い浮かべながら笑みを浮かべます」

10032号「新しい服に、美味しいお弁当。全部19090号より勝っているはず」

10032号「これでミサカがあの人の恋人に……! とミサカは確信します」

10032号「さぁ、そろそろ外であの人が来るのを待ちましょう。とミサカは荷物を持ち、外へ向かいます」


10039号「ミサカ10039号。これより追跡を開始します。とミサカはネットワークと通信をとります」

13577号「スネークみたいなことミサカもやってみたかったんですよね。とミサカはうきうきしながら通信をとります」

10039号「そんなことを考えていたのですか、とミサカ10039号は少々呆れます。失敗だけはしないようにしてくださいね」

13577号「任せてください。今日の血液型占いではAB型はトップでした。すべてのミサカの中でも超AB型のミサカに失敗という字は存在しません! とミサカは血液型パワーをアピールします」

10039号「でもそれって10032号にとっても今日はいい日になるということでは……とミサカは冷静にツッコミをいれます」
318 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/20(土) 23:54:01.08 ID:IogFoOC20
とある病院近く――

19090号「こんなときでもランニングは忘れません。とミサカは寒さの中、がんばって走ります」

19090号(むしろ走っているほうが、10032号達のデートのことを考えずにすみます……)

19090号(今日は動物園に行くんでしたよね。とミサカは10032号が言っていたことを思い出します)

19090号(第六学区に出来た新しい動物園に行くのでしょうか)

19090号(そして二人は……。……っ!)

19090号(いやいや、今日は見に行かないと決めたのですから……)

19090号(上条さんがほかの女の子と一緒にいるところなんて……。見たくないです)
319 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/20(土) 23:57:35.46 ID:IogFoOC20
上条(今日も寒いなー……)

上条(にしても、御坂妹とデートすることになって、普通嬉しいはずなんだけど……)

上条(嬉しいはずなんだけど……)

上条「あ、あれって。もしかしてきゅうちゃんか?」

上条(きゅうちゃんっていつも走ってるよな。走るのが好きなのか?)

上条(初めて会ったときも走ってたし。……そのときは御坂妹と間違えたんだよな)

上条(ほかの子、10039号や13577号ともみんな似ているのに)

上条(きゅうちゃんだけはすぐ分かるんだよなー……)

上条「きゅうちゃん!」

19090号「! か、上条さん……!」
320 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/21(日) 00:01:49.14 ID:mICp8LzW0
19090号(ま、まさか! 上条さんがいるなんて! し、しかも話しかけてくるなんて! とミサカは混乱状態に陥ります)アセアセ

上条「今日も走ってるけど、きゅうちゃんって走るのが好きなのか?」

19090号「え、えっと……。好きといえば好きですが……。その……」

19090号(な、何故でしょう。せっかく上条さんが話しかけてくれたのに。上手く答えられません。とミサカはあせります)

上条(なんか困ってるっぽい?)

19090号「かっ上条さんはどうして……ここに?」

上条「えっと俺は……。御坂妹と出かけることになって……」

19090号(そ、そうでした。今日はデートで……)ハァ

上条(なんか元気ないけど……もしかして話かけられたのがそれほど嫌だったのか?)

上条(だったらそろそろ行ったほうがいいよな)

19090号「あ、あのぅ……」

19090号(ここで10032号とのデートに行かないで。と言えたら……)

上条(なんだろう? ……にしても、寒いな)ブルブル

19090号(寒そう。ですね。……そうだ!)
321 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/21(日) 00:15:56.18 ID:mICp8LzW0
19090号「もしよかったら、これ使いませんか? とミサカはバッグからあるものを取り出します」サッ

上条「これは……カイロ?」

19090号「はいっ。学園都市製、長持ちするカイロで一日中暖かいんです。とミサカは説明します」

19090号「休憩するとき、寒くなったらこれで手を温めてるんですが、とっても暖かいんですよ。とミサカは貴方の手をとってみます」

上条「き、きゅうちゃん!?」

19090号「どうでしょうか? とミサカは貴方の冷たい手にカイロを握らせてみます」

19090号(にしても、上条さんの手。本当に冷たいですね。また風邪引かないといいのですが、とミサカは心配してあの人の顔をのぞき……。あれ?)

上条(き、ききききゅうちゃんさん! それは反則ですよ! 犯罪ですよ!)

上条(ただでさえ、この状況(きゅうちゃんが上条の手を自分の手で包み込むように暖めている)から、その上目遣いは!)

19090号(顔が赤いです。もしかしてまた風邪を引いていられるのでしょうか? とミサカは心配します)

19090号「上条さん、お顔が赤いのですが……」

上条「だ、大丈夫ですのことよ! そ、それよりそろそろ行かないと」

19090号「そ、そうですよね。とミサカは手を離します。そのカイロは使ってていいので、ミサカはこれで……」

上条「いいのか? きゅうちゃんが使ってるみたいだし」

19090号「構いませんよ。また風邪を引かれないよう、気をつけてくださいね」

上条「ありがとな。それじゃあ……」

19090号「また今度……。とミサカはそのまま立ち去ります……」サッ
322 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/21(日) 00:19:35.03 ID:mICp8LzW0
上条(行っちゃったな、きゅうちゃん)

上条(にしても、このカイロホント温かいな……)スリスリ

上条(でも、これってバッグからそのまま出したということは。きゅうちゃんが使ってたやつってことで……)

上条(いやいや。なにを考えているんですか、上条さん)

上条(これはきゅうちゃんの善意でくれたものででしてね!)

上条「……早く行くか」
323 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/08/21(日) 00:21:31.79 ID:mICp8LzW0
投下終わり。
なんか自分の中の上条さんのキャラが迷子でう。
早くくっつけたい気もするが、この距離のままでいさせたい気もする。
そしてなんとなく番外編が書きたい気分れす。
のんびり見てくれてありがとう。
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 02:17:41.21 ID:DgKHFpQfo
乙!
きゅうちゃんほど応援したい子も珍しい
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 22:16:10.50 ID:Tx2mryTSO
期待
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/23(火) 02:45:01.07 ID:9l3uf9nSO
期待
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/25(木) 18:18:44.27 ID:VMKz8n8l0
超期待
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/08/25(木) 22:03:14.08 ID:O/20QbfY0
期待なんだよ!
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/26(金) 10:58:43.62 ID:2SzOhanS0
sage忘れたよ
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/01(木) 20:09:15.74 ID:2j7SOJzSO
もうこないのだろうか
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/01(木) 23:34:02.43 ID:tNaQOUXJo
まだ一週間もたってねぇだろうが
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
332 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/04(日) 03:18:30.09 ID:Hs+sLWzM0
とある動物園――

10032号「ここが最近出来た動物園ですね。とミサカはあたりを見渡します。上条さん、どこから行きましょう? とミサカは聞いてみます」

上条「そうだなー。御坂妹の好きなところでいいぞ」

10032号「そ、それじゃあ……。まずはキリンを見てみたいですと、ミサカは意見を述べます」

上条「いいな、じゃあ行くか」


10039号「これより、潜入調査を開始します。とミサカは二人に確認を取ります」

13577号「ミサカ13577号は準備OKですと、ミサカは目配せします」

御坂「ちょ、ちょっと! いきなりつれてこられて、訳わかんないんだけど!」

10039号「ちょうど動物園に向かう途中にお姉さまと遭遇した私たちは、そのまま動物園へとやってきたわけです。とミサカはカメラ目線で説明します」

御坂「誰に説明してんのよ」

13577号「落ち着いてください、お姉さま。私たちはスネーク。そんなに騒がしくしては、ターゲットに気づかれてしまいます。もう見つかってると思いますが。とミサカは10032号の恐怖の顔を思い浮かべます」

御坂「ターゲット?」

10039号「10032号と、上条当麻さんが今回のターゲットですね。とミサカはお姉さまに説明します」

御坂「それってどういう……」

13577号「デートしてるわけですよ。とミサカは簡潔に述べます」

御坂「で、デート!?」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
333 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/04(日) 03:19:36.91 ID:Hs+sLWzM0
「で、デート!?」

上条(今の声、どっかで聞いたことあるような……。気のせいか)

上条「キリンがいるところは結構奥みたいだな。周りの動物みながら行くか」

10032号「ええ」

10032号(まずつかみはOKですね。とミサカは上条さんの手を握りに……)

上条「どうした?」

10032号「い、いえ。なんでも」

10032号(自分から手を握るって……恥ずかしいですね。とミサカは少しためらいます)カァッ

上条(すげー。いろんな動物がいるんだなー)キョロキョロ

10032号(何をしているんですか、ミサカ10032号。上条さんをゲットするんじゃなかったのですか。とミサカは自分自身に問いかけます!)

10032号(ミサカはこの人と……そういう関係になりたいと思って……。そう、だから)

10032号(こんなところでためらうなんて出来ません!)

上条(お、あそこにいるライオンでっけーな)マジマジ

10032号(い、今です!)サッ

上条「見てみろよ、御坂妹。でっかいライオンがいるぞー」サッ

10032号(かわされた!!?)

上条「このライオンは学園都市の科学力で、野生のよりでかいらしいぞ。すごいな」

10032号「え、ええ……。そうですね。とミサカは返答します」

10032号(もう、この鈍感! とミサカは少しぷんとします)
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334 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/04(日) 03:25:19.62 ID:Hs+sLWzM0
御坂「あの子、今手を握ろうとしたわね……!」メラメラ

10039号「ああ、お姉さまから嫉妬の炎がとミサカは驚きます」

13577号「でも上条さんはまったく気づいていない様子。鈍感ですね。とミサカは少々呆れます」

御坂(でも今はその鈍感さに感謝かも……)

10039号「動き出しましたね。ミサカたちも行きましょう。とミサカは追跡を再開します」

御坂「ええ、そうね。……ん?」

13577号「どうかしましたか? お姉さま。とミサカは挙動不審のお姉さまに質問します」

御坂「ただあたりを見渡しただけでしょ! ……なんでもないわ、行きましょ」


「あ、危なかったんだよ!」

「……」

「動き出したんだよ! はやく追うんだよ!」ギュッ

「……や、やっぱミサカは」

「なに弱気なこと言ってるの! とうまがあのクールビューティーとくっついていいの?」

「嫌ですけど! ミサカは……」

「とにかく、嫌ならついてくべきかも!」

「……」

「……無理にでもつれていくんだよ!」ギュッ

「え? い、インデックスさん!?」
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335 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/04(日) 03:26:01.12 ID:Hs+sLWzM0
10032号「キリン、実物を見るのは初めてです。とミサカは大きなキリンを見上げます」

上条「にしてもこのキリンが一番首が長いなー」

10032号「とても可愛らしいですね。とミサカは少々痛くなってきた首をさすります」

上条「御坂妹はキリンがすきなのか?」

10032号「キリンは好きです。でもパンダやコアラも好きです。とミサカは質問に答えます」

10032号(本当はトラが好きだったりするのですが、可愛いもの好き=女の子アピールですとミサカは内心でたくらみます)


イン「わー! おっきなキリンなんだよー!」

19090号(楽しそうですね……とミサカ19090号は帰りたい気持ちでいっぱいになります)

19090号(どうしてこんなことに……)
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336 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/04(日) 03:27:03.35 ID:Hs+sLWzM0
とある病院――

19090号「今日は何をしましょうとミサカは雑誌をあさります」

19090号(……上条さんたち、どうしているのでしょうか? とミサカは心配します)

19090号「い、いや。行かないって決めたのですから……」

「クールビューティーの妹ー! どこにいるのー! 早く出てくるんだよー!」

19090号「……廊下が騒がしいですね。それにどこかで聞いたことある声とミサカは病室から廊下を覗いてみます」

イン「あっ! いたんだよ!」

19090号「え。インデックス……さん? どうしてこちらに……」

イン「こんなところにいないで、早くとうまたちを追うんだよ!」

19090号「で、でも私は……」

イン「問答無用なんだよ!」ギュッ

19090号「え、ちょっ! 待ってください、インデックスさん!!」
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337 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/04(日) 03:28:04.36 ID:Hs+sLWzM0
投下終わり。
中途半端なとこですいません。
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338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/04(日) 04:50:10.81 ID:J1GuWtnSO


続きまってる
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339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/04(日) 11:22:53.74 ID:SfqxtXeAO
追いついた

アニメでもきゅうちゃんはかわいかったがそのSSが見れて嬉しいな

>>1おつ
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340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/04(日) 13:38:13.27 ID:mCc5OknAo
乙ー
いつも楽しみにしてる
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341 : ◆h9eL06VC1g [saga]:2011/09/09(金) 19:57:27.01 ID:20/x1aqa0
とある動物園――

10032号「あのゾウは何キロぐらいあるのでしょうか? とミサカは観察します」

上条「キロっていうより、トンぐらいはあるんじゃないか?」

10032号「学園都市のゾウなのでそれくらいあるかもしれませんね。とミサカは昼寝しているゾウを眺めます」

上条「いいなー、昼間から普通に寝れて……」グゥ〜

上条「……お腹空いてきたな」アセアセ

10032号(可愛らしいです……とミサカは今聞いた音を脳内に永久保存します)

10032号「お昼ごはんを持ってきたので、向こうのテントで食べましょう。とミサカは誘います」

上条「いいな! さっそく行こうか」


10039号「……ミサカ、お昼ご飯が食べたくなってきました。とミサカは空腹を告白します」グゥ

13577号「ミサカもです……」ショボーン

10039号「それより、お姉さまの姿が見当たりませんとミサカはあたりを探します」

13577号「あっ、あそこに! とミサカはお姉さまの元へ急ぎます」

御坂「ほら、あんたたち。お昼まだでしょ? ホットドック買ってきたから、三人で食べましょ」

10039号「お姉さま! ありがとうございます! とミサカは感動にひたります!」ウルウル

13577号「とても美味しそうです! ありがとうございます! とミサカはお姉さまにお礼の言葉を述べます」

御坂「い、いいのよこれくらい。それより、早くアイツらを追いましょ!」
342 : ◆wVHU/QCZBaVM [saga]:2011/09/09(金) 19:58:34.01 ID:20/x1aqa0
10032号「このテントの下なら風もあまり入ってこないかと思います。とミサカはベンチに座ります」

10032号「そして、これをごらんなさい! とミサカはお弁当をテーブルへ広げて見せます!」

上条「おおっ! 美味しそうですよ、御坂妹!」

10032号「丹精こめて作りました……とミサカは顔を赤らめます」ポッ

10032号(ホントは殆ど失敗して、仕方がなくお惣菜のお弁当を詰め込んだだけなのですけど……とミサカは内心しょんぼりします)ショボーン

10032号「いっぱい食べてくださいね、とミサカはお箸を渡します」

上条「ありがとな。んじゃ……いっただっきまーす!」パクッ

上条「……」モグモグ

上条「美味い! ありがとな、御坂妹! お店の味みたいだ」

10032号(そうなんですけどね)


イン「美味しそうかも……」ギュルルルル

19090号「あの……」

イン「はっ! べ、別にお腹空いてないんだよ!」ギュルルル

19090号「の割りにはお腹の音が空腹を強調していますね。とミサカはとても大きな腹の虫にびっくりします」

イン「し、仕方がないんだよ! むう!」

19090号「何か買ってきましょうか? とミサカは売店の方を指差します」

イン「……お願いするんだよ」

19090号「あまりたくさんは買えませんし、高い物も買えませんけどね。とミサカはつけたしときます」

イン「少しでも食べれればそれでいいんだよ」
343 :うわ、二連続トリみすった。ごめん。  ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/09(金) 19:59:21.06 ID:20/x1aqa0
上条「このポテトサラダも美味いな!」

10032号「よろこんでくれてよかったです。特製ドリンクもあるので、そちらも是非のんでください。とミサカはコップにドリンクを注ぎます」

上条「ありがとな! ん……? これ、なんか甘い匂いがしないか?」

10032号「えー。えっとですね――」

上条「御坂妹?」


10039号「甘い匂い……ですかとミシャカはむしゃむしゃむしゃ……」ムシャムシャ

御坂「食べながら話さないでよ。で、甘い匂いがどうしたの?」

13577号「なにか妙な物をいれてるのかも……とミサカはがぶがぶ……」ガブガブ

御坂「あんたも食べながら話さないで。……妙な物」

御坂(そういえば、昨日黒子が私の飲み物に媚薬を入れてたわね……)

御坂(異様に甘い匂いをしてたっけ……)ハッ

御坂「も、もしかして……!?」
344 :(´・ω・`) ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/09(金) 20:00:38.19 ID:20/x1aqa0
10032号「いろんな果物や野菜を入れたミックスジュースなんです。とミサカはコップを差し出します」

上条「そうなのか。いっただっきまー……」


御坂「ちょっとまったああああああああああああああああああああッッッッッ!!!!!」


10032号「お、お姉さま!?」

上条「」ブハァッ!

御坂「アンタそのジュース飲んでないわよね!?」

上条「な、なんだよ御坂! いきなり出てきてびっくりするだろ!」

御坂「それよりも! のんでないわよね!!」

上条「飲もうとしたらお前がいきなり現れて、全部はいちまったよ!」

御坂「そう。……ならよかったわ」ホッ

10039号「お、お姉さま。なにをそんなに慌てて……」モグモグ

13577号「……」ムシャムシャ
345 :(´・ω・`) ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/09(金) 20:01:58.01 ID:20/x1aqa0
10032号「それでお姉さまは何の用件でこちらに? とミサカは質問します」ジトー

御坂「何ってアンタがこれにいかがわしい物を入れてるから……!」

10032号「いかがわしい物? なんのことでしょう? とミサカはジト目で尋ねます」

御坂「と、とぼけないでよ! その……惚れ薬……とか媚薬……とか」ゴニョゴニョ

上条「これって普通のミックスジュースだろ?」クンクン

10032号「そうですよ。なら私が直接飲んで確かめてもいいですよ? とミサカは自分のコップに注いで……飲みほします!」ゴクッ!

御坂「……!」

10032号「ごくん。とミサカはコップを置きます。さて、どうでしょう? なにか変わったことはありませんよね? とミサカはお姉さまに確認をとります」

御坂「た、たしかにそうね……」

上条「何だよ御坂、勘違いか?」

御坂「うるさいわよ! 私はアンタのためを思って……」

上条「俺のため?」

御坂「な、なんでもないわ!」
346 :(´・ω・`)ビリビリ  ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/09(金) 20:03:36.18 ID:20/x1aqa0
10032号「用がないなら帰ってもらってもよろしいですか、お姉さま? とミサカはこの人の腕をつかみます」

上条「み、御坂妹!?」

御坂「……!!」

10032号「ミサカたちは見ての通り、デート中なので。とミサカはラブラブっぷりをアピールします」

上条「み、御坂妹さん……! む、胸が!」

10032号「あててんのよ、とミサカは最近少し膨らんた胸を貴方の腕に押し付けます」ムニムニ

上条「なんですと!?」

御坂「ちょっとあんた! 離れなさいよ!」

10032号「嫌です! とミサカはお姉さまをシカトします」ベーッ

御坂「なんですって!!」

10039号「10032号、お姉さまに喧嘩を売るなんて凄いです……とミサカはホットドックを食べ終わります」

13577号「んごんご!」

10039号「無理して全部食べようとしないほうがいいですよ、とミサカは13577号を心配そうに見つめます」

13577号「ふぐちー! (くるしー!)」

上条「ま、まあ落ち着いて。御坂妹さんもそろそろ放してもらえると……」


10032号「貴方は」

御坂「黙ってなさい!!!!」ビリッ!


ビリビリッッッ!


上条「不幸だーっ!」ガクン



347 :(´・ω・`)フコウダー ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/09(金) 20:06:12.62 ID:20/x1aqa0
イン「と、とうま!」サッサッ

19090号「何しているのですか!? とミサカもサンドイッチとドリンクを落とさないよう気をつけて向います」

御坂「ま、またやっちゃったわ……」ハァ

10032号「お姉さま、この人の右腕は私が握っているのに、何故わざわざ電気を飛ばすのですかとミサカは「超能力者なのに」と呆れます」

御坂「しかたがないでしょ! でちゃったもんは!」

10039号「まあまあ、お二人とも落ち着いて。とミサカは二人をなだめます。……というか、19090号もやっぱり来ていたのですね」

13577号「んがんが(ですね)」

イン「私が誘ったんだよ。それより短髪! とうまになにするの!」

御坂「わ、悪かったわよ……」



19090号「大丈夫ですか、お怪我は……」

上条「うーん……」

19090号「大丈夫ですか? とミサカは心配します……」

上条「ん……あ……。きゅう……ちゃん?」

19090号「え、ええ。そうです。起き上がれそうですか? とミサカは確認してみます」

上条「どうにか……、ってぇ。結構くるなこれ……」

19090号「まずそこのベンチに横になったほうがいいですね。とミサカは手を握ります」

上条「きゅうちゃん……?」

19090号「大丈夫ですよ」ニコッ

上条「……」カァ

上条(なんかきゅうちゃんが天使に見えますのことよ……)

上条「座っとくだけで大丈夫だ。ありがとう、きゅうちゃん」

19090号「い、いえ。もしよろしければこれをどうぞ。とミサカは自分のジュースを差し出します」

上条「でもこれはきゅうちゃんのだろ? 悪いよ」

19090号「大丈夫です。また買えば。それよりも上条さんに是非飲んでゆっくりしてほしいです……。とミサカは自分の正直な気持ちを述べます……」

上条「きゅうちゃん……」

上条(天使だ! この子天使だ!)ウルウル
348 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/09(金) 20:07:41.50 ID:20/x1aqa0
イン「まったく、これだから短髪とその妹には苦労するんだよ」ハァ

御坂「あんたにそんなこと言われたくないわよ、大食いシスター!」

10032号「そうですよ! とミサカも反論します!」

イン「どういう意味かな?」

19090号「……」

10039号「それってミサカたちも含まれてるのでしょうか? とミサカは少々複雑な気持ちになります」

13577号「んが(ええ)」

10039号「一体いつになったら食べ終わるんですか? とミサカはツッコミを入れます」

御坂「あんたっていつも――」



19090号「いい加減にしてくださいよ!」



全員「!?」

19090号「いまはそんな話するよりも、上条さんの心配をするのが先じゃないですか!? とミサカは怒鳴ります!」

上条「き、きゅうちゃん……」

上条(怒るきゅうちゃん、初めてみた……。意外に怖い)

イン「た、たしかにそうなんだよ……。大丈夫、とうま?」

上条「あ、ああ。ところでなんでインデックスたちがここに……」

イン「遊びにきただけなんだよ!」
349 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/09(金) 20:08:47.24 ID:20/x1aqa0
御坂(あれって正論よね……。何してんだろう、私)

10039号「19090号って怒ると怖いことが分かりましたね。とミサカは少し震えながら今のデータをMNWに知らせてみます」

13577号「うん。怖いお……。とミサカはやっとのことで食べ終えたホットドックの恐怖に怯えます」

10039号「そっちかよ!」

御坂「……悪かったわ。……ごめん」

上条「もういいよ。すげえ酷い怪我ってワケじゃないんだし。これからは気をつけろよな?」

御坂「う、うん」

10032号「…………」

19090号「よかったです。とミサカはホッとします」

上条「何故かみんないるかわかんないけど、こうなったらみんなで食事にしないか? そのほうが楽しいだろ」

イン「いいアイデアかも! ここにあるお弁当、ほとんど食える自信あるんだよ!」

上条「全部食うなよ! ……御坂妹もそれでいいか?」

10032号「え、ええ……」

御坂「私達は食べたけど……いいか。お詫びにジュースとポテトでも奢ってあげるわよ」

10039号「さすがお姉さま。太っ腹! とミサカはお姉さまに感嘆します」

13577号「ミサカはホットドック以外食べるならそれで。とミサカも同意します」
350 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/09(金) 20:11:50.66 ID:20/x1aqa0
投下終わり。
動物園編は次で終わるかもしれません。
あと名前欄で遊んでサーセンっした。
あと次こそトリミスらないよう気をつけます(`・ω・´)

「ミサカは――」と続けるの難しいので、
似たようなのあったなーって思うかもしれませんが、
>>1の力不足です。すいません。
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/09(金) 20:33:24.03 ID:hzCMH5Td0
乙〜

アジアゾウで4~5t
アフリカゾウで6~7.5t
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/09(金) 22:42:59.44 ID:8udkXrZY0
また良スレを見つけてしもた
>>1
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 02:26:56.34 ID:r8O/7/SDO
それでも俺は信じてる
354 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 01:57:13.34 ID:vSdzGCeG0
遅くなってすいません。
今から投下を始めようと思います。
これで動物園編は終了になります。

>>351
指摘ありがとうございます。
ちゃんとぐぐればよかった……。
355 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 01:58:39.82 ID:vSdzGCeG0
とある遊園地・休憩所――
19090号「10032号のお弁当、とても美味ですね。とミサカはポテトサラダを味わって食べます」

10039号「お店の味がするような……。いやきっとお店レベルの料理の腕前なのでしょうか? とミサカは玉子焼きを狙います」

イン「」サッ!

10039号「早いッ!!」

イン「ふっふー。このあまあま玉子焼きはこのインデックスさんが全部頂くんだよ!」

御坂「ちょっと! 少しはよこしなさいよね!」

13577号「玉子焼きごときで争うとは……とミサカはがやの外でお姉さまが買ってくれたフライドポテトをつまみます」

上条「インデックス、独り占めはよくないぞ」

イン「悔しかったらこの私の箸をすり抜けて取ってみるでゲソ!」

10039号「なんかキャラ移ってます! とミサカはイカらしき言動に驚きます」

10032号「……」モグモグ

10032号(なんなんですかこれは!?)

10032号(今日はこの人と楽しいデートのはずだったのに! 二人であまーい昼食を食べるはずだったのに!)
356 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 01:59:35.55 ID:vSdzGCeG0
御坂「手ごわいわね……!」シュッ

イン「全部いただいちゃうんだよ!」サッ

上条「くう……。早い!」

10039号「お姉さま。こうなったらミサカと協力しましょう。とミサカはお姉さまにとある作戦を提案します」ゴニョゴニョ

御坂「……ええ。いいわよ」

13577号「懲りませんね。とミサカは人気がなさそうな豆コーナーに箸を向けます」

19090号「ならミサカはこっちのサラダを。とミサカはお箸を向けます」

10032号(こんなに人が多いと、どうやって片付ければいいんでしょうか……!)

10032号(でも諦めませんよ。ミサカが……ミサカこそ……)
357 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:00:50.76 ID:vSdzGCeG0
数分後――

上条「ごちそうさまー。あー美味かった!」

10032号「喜んでくれて嬉しいです。とミサカは弁当箱を片付けます」

御坂「ホント、美味しかったわ」

上条「俺ちょっとトイレ行ってくるなー」

10032号「わかりましたー。とミサカは片付けを続けます」

10032号「……これでちゃんと話せますね。皆様方。とミサカは皆の顔を見渡します」

御坂「……そうね」

イン「いきなりシリアスになったんだよ」

10039号「そして場の空気も変わった気がします。とミサカはひんやりとした空気を感じます」

13577号「そしてミサカたちが邪魔だというオーラもミサカは感じます」

19090号「……」ゴクッ
358 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:01:43.42 ID:vSdzGCeG0
御坂「アンタ、どうしてアイツとデートなんかしてるわけ?」

10032号「それはミサカが、あの方に告白したからですよ」

御坂「こっ告白ですって!?」

10032号「ええ。素直になれないお姉さまや妹達よりも先に、ミサカは自分の思いをあの方に告げました」

御坂「そっ、そんな!」

10032号「でもお姉さまには関係ないことですよね? 告白さえ、いやまともに付き合うことさえ出来ないお姉さまには関係ありませんよね? とミサカは追求します」

御坂「……ッ」

19090号「10032号、そこまで言うことは……」

10032号「これは貴女にも言っていますよ、19090号。とミサカは睨みます」

19090号「……」ビクッ

10032号「告白すら出来ない方たちに、何も言われたくないですよ。とミサカは結論付けます」

19090号「告白ぐらいミサカも……。ミサカもしました……! け、けど……」

10032号「それは想いが届かなかった。ということですか?」

19090号「……」

19090号(届かなかった。確かに、そうかもしれない)

19090号(でもミサカは……)
359 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:02:30.66 ID:vSdzGCeG0
19090号「確かに、ミサカはふられたかもしれません。けどっ!」

19090号「ミサカはまだ諦めてなんかいません!」

19090号「今回のこのデート。貴女は邪魔していいと言いましたけど、邪魔する気なんてありません」

19090号「だから途中でインデックスさんと二人を邪魔してしまって、申し訳なくも思いました」

19090号「けれど、関係ないとは言わせません。ミサカだって、あの人のことが好きですから。とミサカはありのままの気持ちをぶつけます」

10032号「……」

御坂「アンタ……」

イン(ちょっとかっこいいんだよ)

10039号(心を打たれました。とミサカは妹の成長に感激します)

13577号(ええ……)ムシャムシャ

10039号(いや、そこは空気読みましょうよ)
360 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:04:25.28 ID:vSdzGCeG0
10032号「うそ……っ」

19090号「……えっ?」

10032号「そんなの嘘ですッ! だってミサカのほうが、ミサカのほうが……!」

10032号「何倍も何十倍もあの人のことを想ってます! そう、あの日からッ!」

10032号「あの日。あの最後の実験で。あの人が現れてからッ! ずっとミサカはあの人のことを想って……ッ!」

19090号「10032号……」

10032号「だからミサカが、一番あの人のことが好きなんですッ!! ほかの妹達よりもずっと!!! あの人のことを想っています!」

19090号(確かにミサカは、あの人のことをMNWで知った)

19090号(最初は憧れだった)

19090号(けれどだんだん、あの人を想うようになって……)

19090号(そしてあの人に出会って、それが恋だと確信しました)

19090号(今その気持ちは、きっと10032号よりも大きいと、ミサカは自分で思います)
361 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:06:22.34 ID:vSdzGCeG0

19090号「ミサカもあの人のことを想う気持ちは負けないと想っています」

10032号「……そんなこと、ないです。とミサカは断言、します」

19090号「だから、負けません」

19090号「10032号には、負けません。とミサカは10032号を見据えます」

10032号「……ええ。ミサカこそ、負ける気はしませんよ。とミサカは受けて立つ姿勢をとります」

19090号「今回は手を引きましょう。けど、これからは」

10032号「ミサカこそ。これからは堂々と勝負してみせます」


イン(なんか凄い戦いなんだよ)

10039号(ええ、これぞ女の戦いみたいです。とミサカはそのままの感想を述べます)

13577号(これは食べるのをやめて見つめるレベルです)

10039号(やっと空気を読まれたのですね)

御坂「……」
362 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:08:23.47 ID:vSdzGCeG0
19090号「ということで、そろそろ帰りましょうか。インデックスさん」

イン「えっ。わ、わかったんだよ」

御坂「私達も帰るわ」

10039号「いいのですか、お姉さま? とミサカはお姉さまを心配します」

御坂「……いいからっ!」スタスタ

13577号「はっはい! とミサカは慌ててお姉さまについていきます」

10039号(そもそもスネークするはずでしたが、お姉さまのあのオーラ。逆らえませんね……)


10032号(皆さん行ってしまいましたね。とミサカは皆の背中をみおくります)

10032号(これから、もう一度あの人に告白しよう)

10032号(そして、ミサカと付き合ってくださいって言うんです……。とミサカは決意します)

10032号(まずはあの人が帰ってきてから、ミッサミサにしてあげるんですから!)


とある動物園・トイレ前――

上条「」ブルッ

上条「さっきはくしゃみばっかりでたけど、次は寒気が……。また風邪でもこじらせたのかな……」
363 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:09:01.66 ID:vSdzGCeG0
とある動物園・広場――

イン「あのゾウさん、おっきーんだよー」ジーッ

19090号「インデックスさん? 帰りましょうよ……とミサカは腕をひっぱります」

イン「もうちょっと、もうちょっと動物を見ときたいんだよ」

19090号「ならミサカは帰りますね。とミサカは入り口に足を向けます」

イン「ま、まって!」

19090号「どうかされましたか?」

イン「せっかくきたんだし、動物園を見て回ろうよ。お金も勿体無いんだよ」

19090号「でもここではあの二人が……」

イン「分かってる。でも、会わないようにして楽しめばいいかも」

19090号「ですが……」

イン「ちょっと気晴らしに、ね?」

19090号「……分かりました。じゃあ少しだけですよ? とミサカは踵を返します」
364 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:15:59.46 ID:vSdzGCeG0
御坂(あの二人、ホントにアイツのこと、好きなんだ……)

御坂(告白まで、して……)

御坂(私のクローンなのに、私よりも人間みたいで……。自分の心に正直で……)

御坂(私はなんだかんだ言って、正直になれないし。告白すらしてないんだもん)

御坂(羨ましい、や……)

10039号「お姉さま、少し落ち込んでますね。とミサカはお姉さまの少し後ろを歩きます」

13577号「皆さん青春してますねー。とミサカはちょっと羨ましく感じます」

10039号「でも上条さんは競争率高いですよ? さっきのアレからしてみんなマジですもの。とミサカは思い返します」

13577号「そうではなく……。皆さん、あんなに真剣に恋をしてるから。……ミサカもしてみたいものです」

10039号「その気持ち、ミサカもよく分かりますよ」
365 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:17:09.60 ID:vSdzGCeG0
上条「おおっ、あのナマケモノ今ちょっと動いたぞ!」

10032号「でも全然動きませんね。ちょっとぐらい働きなさい。とミサカはナマケモノに話しかけてみます」

ナマケモノ「……」ジーッ

上条「動かないな」

10032号「動きませんね」

上条「もし敵なんかが来たらどうするんだろうな」

10032号「ワシには簡単に捕食されるみたいです。とミサカは檻に着いている看板の文字を読みます」

上条「へえー。やっぱり動きがゆっくりだと、いざというとき大変だな」フムフム

10032号「そうですねー」

10032号(なんか、和やかな雰囲気ですね。とミサカはガッツポーズをします)

上条「おおっ、こっちにはコアラがいるぞ。笹食ってる」

10032号「ホントですね。可愛らしいです。とミサカはおっとり見つめます」

上条「そういや、ここのお土産屋っていろんな動物のぬいぐるみや、キーホルダーがいっぱいあるってテレビで言ってたな」

10032号「ミサカも聞いたことあります」

上条「行ってみるか?」

10032号「はい!」
366 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:21:48.12 ID:vSdzGCeG0
とある動物園・お土産屋――

上条「うっわ、このぬいぐるみ。高いなー。こんなので4000円もするのか」ジロジロ

10032号「お土産、誰かに買うんですか? とミサカは尋ねます」

上条「いや、特に買う予定はないけど、こんなのって女の子は好きだろ? 御坂妹が楽しめるかと思って」

10032号「え、ええ……」ポッ

10032号(ミサカのこと、考えてくれてたんですね。とミサカは少しドキドキします)

10032号(あっ、そうだ)

10032号「ミサカ、ちょっとお土産を見つけてもいいでしょうか? とミサカは確認します」

上条「いいぞ、俺はこのへんをちょっと見とくから」

10032号「分かりました。とミサカはお土産散策へ向います」
367 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:24:55.97 ID:vSdzGCeG0
10032号「本当はお土産ではないのですが……。記念に」

10032号「そう、キーホルダーなんかがいいかもしれません。とミサカはキーホルダーコーナーへ向います」

10032号「今日の思い出に、二人おそろいのキーホルダーを買って」

10032号「ミサカの想いが届いて、付き合うことになったら、一緒にそのキーホルダーをつける」ポッ

10032号「なんか本当のカップルって感じがします。とミサカは気分が弾みます」

10032号「このコアラのキーホルダー、なかなかいい感じですね。とミサカは手にとって見ます」

10032号「これ、二つのキーホルダーをあわせると一つのハートを持ったコアラのカップルになるんですね。とミサカは詳しく見てみます」

10032号「これだったら、ロマンチックかも……」

10032号「よしっ、これを買って二人で……」ドキドキ
368 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:26:14.08 ID:vSdzGCeG0
上条「そういや、なんでインデックスたち来てたんだっけ……? きゅうちゃんも」

上条「インデックスたちもう帰っちゃったし、お土産は買っていったほうがいいのか?」

上条「お菓子ぐらい買ってこないとなんか文句言われそうだな」

上条「きゅうちゃんの怒った姿、初めてみたなー」

上条「とても怖かったですのことよ……」

上条「でも俺のために怒ってくれたんだっけ。そして看病まで……」

上条「ホント、いい子だよなー……」

上条「……お礼に何かあげたほうがいいでせうかね?」

上条「この小さいぬいぐるみぐらいなら……」ドレドレ

上条「高い! こんな手乗りキリンでも1000円はするのかよ!」

上条「……今度、改めてお礼をいうことにしよう」ウンウン


10032号「買い物終わりましたとミサカは貴方の元へと参ります」

上条「そうか。もう夕方だし、そろそろ帰るか」

10032号「そ、その前に……お話があります……とミサカは顔を赤らめます」カァ

上条(そ、そうでした。今日はデートということで、ここにきたんだよな……)カァ

10032号「とりあえず、広場にでも……」

上条「わ、わかった」
369 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:30:19.73 ID:vSdzGCeG0
とある動物園・広場――

10032号「……」カァァ

上条「……」ドキドキ

10032号「か、風が冷たいですね。とミサカは他愛もない話をふってみます」

上条「そ、そうだな」

10032号「でもミサカは、心拍数と体温が上がっているせいか、少し暑い気もします」

上条「そ、そうか」

上条(こんなとき、なんて話せばいいんだ……)

10032号(お、落ち着きなさい。私の心臓。告白は、二回目なんだから……とミサカは深呼吸をします)スーハー

上条「でも最近は一段と冷え込んできたな。風も冷たいし」

10032号「そう、ですね」ドキドキ

10032号(ミサカはむしろ暑いですよ! 冷たい風がここちいくらいです)

上条「うーっ、さむっ」ブルブル

10032号(あ、温めてあげましょうか? なんて……)
370 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:39:06.05 ID:vSdzGCeG0
上条「あっ、そういえばこれがあったんだっけ」サッ

10032号「カイロですか?」

上条「そう、きゅうちゃんに貰ったんだよ。「学園都市製、長持ちするカイロで一日中暖かい」んだってさ」

10032号「19090号に……」

上条「まだ温かいな。流石学園都市製……。御坂妹も使うか?」

10032号「大丈夫です……とミサカは遠慮しときます」

10032号(ミサカと一緒にいるのに、19090号のことを……)

10032号「上条さんは。……上条さんは、19090号のことをどう思っているのですか? とミサカは質問します」

上条「きゅうちゃんのこと?」

上条(俺は……きゅうちゃんのこと……)

上条(……どう思ってるんだろう)
371 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:42:46.83 ID:vSdzGCeG0
10032号「19090号のことが、好き、なのですか? とミサカは尋ねてみます」

上条「好き……?」

上条(きゅうちゃんは、普通にいい子だし、優しくて、気を使ってくれる)

上条(そして一緒にいると、楽しい)

上条「友達としてはもちろん好きだ」

10032号「一人の女の子としては、どう思っているのでしょうか? とミサカは追求します」

上条「それは……」

上条(どうなんだ? 俺はきゅうちゃんのこと……)ギュッ

上条「いい子だと思うし、一緒にいると楽しいと思うけど、好きかどうかは……」

上条(でも、きゅうちゃんには好きなやつがいるみたいだしな)

上条「……」

上条「まだ、よくわからないんだ……」

10032号「自分の気持ち、なのに?」

上条「ああ。自分の気持ち、なのにな」

10032号「……そうですか」
372 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:48:08.45 ID:vSdzGCeG0
10032号「では、本題に入ります。とミサカは貴方を見つめます」

10032号(きっとこの方は)

10032号「ミサカ10032号は、上条さんのことが、好きです」

10032号(気付いていないだけで)

10032号「だから……。付き合ってください。とミサカは頭を下げます」

10032号(19090号のことが)


上条「……」

10032号「……」

上条「ごめん。御坂妹の気持ちは凄く嬉しいんだ。正直、告白とかも始めてだったし、とても嬉しかったさ」

上条「でも、御坂妹は、”友達”としてしか……」

10032号(……、でしょうね)

10032号「いいんです。自分の気持ちを告げれただけで、ミサカは……満足です」ニコッ

上条「……ホントありがとな。俺なんかを好きになってくれて」

10032号「俺なんか、じゃないです。上条さんはとても魅力的、ですから……」

10032号「これからも、”友達”として宜しくお願いします」ニコッ

上条「……こちらこそ、改めてよろしくな」ニコッ
373 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:55:10.50 ID:vSdzGCeG0
動物園・入り口前――

イン「とーま、まだかなー」

19090号「な、なぜミサカのスカートを掴んだままなのですか。とミサカは尋ねます!」

イン「一緒に帰るくらいはいいんだよ」

19090号「も、もし10032号と手を繋いで出てきたりしたらどうするんですか!」

イン「それはきっとないんだよ」

19090号「どうしてそういいきれ……」

イン「ほら! とうまがでてきたんだよ」

19090号「あっ……」

19090号(ホントだ。一人でてきた……。ということは10032号は……)

イン「とーまー!」

上条「インデックス!? きゅうちゃんも」

19090号「さ、先ほどぶりです」ペコリッ

イン「お腹空いたから帰るんだよ!」

上条「なんでお前こんなところにいるんだ、というツッコミすらさせてくれないんでせうか」

イン「た、たまたま遊びにきてただけなんだよ! ね?」

19090号「え、ええ」
374 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 02:58:20.62 ID:vSdzGCeG0

上条(”きゅうちゃんのことをどう思っているか”か……)ジーッ

19090号「どうかされましたか? 私の顔に、何かついて……?」

上条「い、いや。なんでもないんだ」

イン「帰ってご飯をたくさんたべるんだよ!」

上条「そ、そうだな」

イン「あなたも、きたかったら来てもいいかも」

19090号「いいんですか? とミサカは貴方の顔色を伺います」

上条「きゅうちゃんさえよければ、いいんじゃないか?」

イン「なら決定なんだよ! 今日はカレーが食べたいんだよ!」

19090号「カレーですか。試してみたいレシピがあるんですよ。是非作らせてください! とミサカは頼みます」

上条「ああ。俺も手伝うよ」

イン「楽しみなんだよー♪」

上条(きゅうちゃんのこと、好きかどうかは分からないですが)

上条(今はこんな風に、楽しめればいいか)

イン「隠し味って何を入れるの?」

19090号「隠し味はお楽しみですよ。とミサカは秘密にしておきます」

イン「むー! 気になるんだよ!」
375 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 03:15:27.49 ID:vSdzGCeG0
上条さんの背中を見送って、ミサカは一人佇んでいました。
そして背中が見えなくなって、ミサカはゆっくりと広場の中央へ歩きはじめました。
広場の中央には綺麗な噴水があって、今も水が噴出していてとても綺麗。
普通のときそれをみたら、その綺麗な噴水を眺めていることだろう。
けれど、今は、そんな気分じゃなかった。

噴水の囲いにゆっくり座り込む。
そして、抑えていた感情が噴水のように吹き出る。

10032号「ふら、れました……ねっ……」

涙が出ていた。
少し戸惑って袖で涙をふき取った。
けれど涙は、止まらない。

10032号「うすうす、わかってましたけど……っ。やはり面と言われたら……、ショックです……っ」

そう。きっと彼は。
自分の妹のことが好きなんだろう。
彼はきっと自分の心にまだ気付いていない。
妹の気持ちにさえも。
だからミサカが告白すれば、変わるかもしれない。
そう思った。

10032号「でも、無理でした……ね」

姑息な手を使った罰かもしれない。
私は、彼には選ばれなかった。

10032号「この、キーホルダー。どうしましょうかね……。とミサカは袋から取り出します」

小さな可愛らしいピンクの袋に入っていたのは、あの時かったコアラのキーホルダー。
二匹のコアラがハートの半分を持ち、くっ付けると一つのハートの形になるものだ。
このキーホルダーを買ったとき、想像で胸を膨らませた。
一匹を自分に、もう一匹を彼にと。
そのコアラのもつハートマークのように、ラブラブに……なんて。

10032号「ラブラブに、なんてもうなれない。ずっと友達だって、言われちゃいましたね」

未だに涙を流しながら、それでもミサカは少し笑ってしまう。
きっともう、希望はない。
ミサカとあの人が結ばれることはない。

ミサカは涙をハンカチで拭うと、立ち上がった。
そして噴水を振り返る。

10032号「後悔なんてありませんよ。ミサカは……」


――あの人に、上条当麻に恋をして、よかった。――


そう思えた、心から。
ミサカは手の中にあるキーホルダーを握り締めた。
そしてあの人の気持ちを胸に、噴水へと思いっきり投げた。
376 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/09/29(木) 03:17:40.71 ID:vSdzGCeG0
終了です。
思いっきり長くなりました。
これにて動物園編は終了になります。

眠くて途中から読み直しをしていないので、
誤字脱字・間違いがあったらすいません。

できれば一週間以内にまたきます。
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/09/29(木) 03:19:23.82 ID:9Jei1uj50


10032号が切ないな…
次も期待してる
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/09/29(木) 22:56:56.32 ID:1fZZUQngo
来てたか、>>1乙! 御坂妹……
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/30(金) 18:08:33.00 ID:6JDlADSAO
御坂妹は強いな

今更いい子なんだって気づいたよ……

きゅうちゃんっ
がんばれっ!!
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/30(金) 18:12:12.83 ID:3o5HO9Yko
乙乙
御坂妹。・゚・(ノд`)・゚・。
381 :VIPにかわりまして統括理事会がお送りします [sage]:2011/10/03(月) 12:16:44.19 ID:YTMyS+aR0
とある魔術の禁書目録劇場版公開決定!!!!!
更に新約とある魔術の禁書目録3巻は12月10日に発売決定!!!
劇場版の詳細は10月11日発売の電撃文庫マガジンで!
382 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/10/05(水) 04:30:50.34 ID:n0Db7Uol0
上条宅・キッチン――

イン「カレーっ♪ カレーっ♪ とっても楽しみなんだよー!」ワクワク

19090号「材料はこんなもので、そして隠し味も無事購入できてよかったです。とミサカは材料を並べます」

イン「早く食べたいんだよー!」

上条「インデックスはテレビでも見てろ。きゅうちゃん、俺も手伝うぜ」

19090号「ありがとうございます。では野菜を切っていきましょうとミサカは早速包丁を……。あ」

上条「どうした?」

19090号「エプロンってありますか? とミサカは調理の必須品を口にします」

上条「エプロン?」

上条(あったっけ……?)

上条「ちょっと探してみるよ」

19090号「あ、なければなくても……いいのですが。とミサカは呼び止めますが、」


上条「エプロン、エプロンっと……」


イン「そこだー! いけーっ! ああっ、そっちじゃないんだよ!」

スフ「にゃーん!」

19090号「せっかく探してくれているので、先に野菜を洗っておきましょう。とミサカは作業に入ります」
383 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/10/05(水) 04:32:23.23 ID:n0Db7Uol0
ピンポーン

19090号「お客様でしょうか? とミサカはキッチンから玄関をのぞいてみます」

上条「誰だろう。今でまーす」ガチャ

土御門「かみやーん! 助っ人にきたぜよ」

上条「土御門? 助っ人ってなんだよ」

土御門「いいからいいから、あの軍用ゴーグル頭にかけた子にぴったりのエプロン+αを用意したにゃー」

上条「ってどうしてこっちの会話&来客知ってんだ。というか+αって」

土御門「気にしない、気にしない。ということで、このエプロンをつけてあげるといいかもしれないぜよ」ニヤッ

上条「こ、このエプロンは……!」


19090号「お友達でしょうか? とミサカは影からのぞいてみます」スッ

19090号「何か長く話しているみたいですし、ずっと見てるのもいけませんね。とミサカは慌てて頭をひっこめます」


イン「うわ! そんなの卑怯なんだよ!」

スフ「にゃにゃ!」


19090号(さっきから何の番組を見ているのでしょう? とミサカは少し気になります)
384 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/10/05(水) 04:33:26.88 ID:n0Db7Uol0
上条「いや、これはやばいだろ!」

土御門「気にしなくてもこれはプレゼントするにゃー。それじゃ、続きを楽しむぜよ!」バタン

上条「おいいいいっ!」

上条「いや、これは……あれだよな」ドキドキ

上条「メイド服……だよな?」ドキドキ

上条「きゅうちゃんに似合いそう……ってそうじゃなくて!」

上条「……」モウソウシテミヨウ


19090号「お、お帰りなさいませ。ご主人様。とミサカはメイドさんの定番の言葉を口にしてみます」


上条「……いいな」ポッ

19090号「どうかされたのですか? とミサカはずっと玄関で立っている貴方を疑問に思います」

上条「うわああっ! すいませんでした!」
385 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/10/05(水) 04:34:07.41 ID:n0Db7Uol0
19090号「……? その手に持っている衣服はエプロンでしょうか? とミサカはのぞきこんでみます」

上条「あ、えっとこれはですね……!」アセアセ

19090号「どうやらエプロン以外のものもあるみたいですが」ジーッ

上条「え、エプロンだけでいいので! これ! で、では!」サッ

19090号「は、はい。……ん、これは」


イン「どうしたの、とうま」

上条「な、なんでもないですよ?」

スフ「にゃー?」


19090号「これって、メイド服……では? とミサカは脳内活動をフル起動させます」サッ

19090号「こっ、これを着ろと……!」カァァ

19090号(恥ずかしい! けど……)

19090号「上条さん、喜んでくれる……かな? とミサカはメイド服を見つめます」

19090号「……うん」
386 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/10/05(水) 04:35:39.22 ID:n0Db7Uol0
数十分後――

19090号「も、もうすぐ出来ますから、そこで待っててください。とミサカは呼びかけます」

上条「わかったー」

上条(って俺結局なにもしてねえじゃん! かっこわりいな……)

上条「ほら、インデックス。机の上片付けるぞ」

イン「……もう食べられない……んだよぉ」スヤスヤ

スフ「にゃふ……」ムニャムニャ

上条「おーい。インデックスさーん?」

イン「とうまのあたま……ウニのあじ」スヤスヤ

上条「上条さんの頭はウニじゃありませんのことよ!」

イン「おかわり……ぐー……」スヤスヤ

上条「おきないな……。ベッドに寝かせてやるとしますか」

イン「むにゃ……」スヤスヤ

スフ「なふ……」ムニャムニャ
387 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/10/05(水) 04:36:35.55 ID:n0Db7Uol0
上条「インデックスとスフィンクスもベッドに寝かせたし。机の上及びその周りの片付けも整ったな」

19090号「お待ちしました……」

上条「おう、ありがとな。きゅうちゃ……ん?」


19090号「ミサカ19090号特製カレーをお持ちしました。……ご主人様っ。とミサカは丁寧にお辞儀します」ペコッ


上条「」

19090号「そ、そんなにじろじろ見られると。恥ずかしいですっとミサカは顔を背けます……っ」

上条(……土御門。…………good job!)

上条(か、かわいすぎだろ!!)

上条(というか着てくれるとは思ってませんでしたよ!)

上条(とりあえず)

上条(きゅうちゃんマジ天使)キラキラ
388 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/10/05(水) 04:38:17.34 ID:n0Db7Uol0
数分前――

19090号(カレーも無事完成して、ご飯も炊き上がりましたが、これ……。とミサカは手元のメイド服を見つめます)

19090号(い、いや! さっき着ると決めたじゃないですか! 諦めてどうするんですか!)


19090号【天使】「上条さんのためよ! きっとそれを望んでるに違いないわ!」

19090号【悪魔】「んなもんきれるわけないだろ! プライドをもっと考えなよ!」

19090号【天使】「これはチャンスですよ? メイド姿で上条さんを O・TO・SU !」

19090号【悪魔】「むちゃいうな! こんなのできるわけないでしょ! 破廉恥だっ!」


19090号(恥ずかしいけど、上条さんを振り向かせることができるなら……)


19090号【天使】「そうよそうよ! 悪魔も上条さんとくっ付きたいって気持ちは同じじゃない!」

19090号【悪魔】「そうだけど恥ずかしいもん! それにひかれでもしたらどうするんだ!」


19090号(ううっ、悩む……)


19090号【悪魔】「私は絶対に反対だからね!」

19090号【天使】「私は絶対着た方がいいと思います!」


19090号(……よしっ)

19090号(あみだクジで決めようとミサカは筆記用具を準備します)キリッ
389 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/10/05(水) 04:39:29.96 ID:n0Db7Uol0
上条宅・居間――

19090号(ということで、着ることになったのですが……)チラリ

上条「……お、美味しそうですね」ドキドキ

19090号(意識してくれてる。という判断でいいのでしょうか? とミサカは戸惑います)ドキドキ

19090号(せっ、せっかく着たんだからもうちょっとがんばって見よう。とミサカは早速アピールしてみますっ)

19090号(……インデックスさんが、寝ていてくれてよかった)ホッ

上条「いただきます」

19090号「ご、ご主人様。ミサカが……」

上条「えっ」ドキッ

19090号「あーん。とミサカはカレーの乗ったスプーンを差し出します」

上条「……」ドキドキ

19090号「……あーん」ドキドキ

上条「……」パクッ

19090号(食べてくれました! とミサカは内心大喜びします!)

19090号(そういえば、上条さんが風邪を引いたときもこのようなことをしましたね。とミサカは記憶をたどります)

上条「お、美味しいですのことよ」
390 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/10/05(水) 04:40:03.95 ID:n0Db7Uol0
19090号「それはよかったです。……ご主人様。とミサカは再びカレーを乗せたスプーンを差し出します」

上条「風邪引いてるんじゃあるまいし、こっこっからは自分で食べれますのことよっ!!」サッ

19090号「あっ」

上条「」ガブガブガブッ!

上条(だ、駄目だ。きゅうちゃんの目を見てるといろいろと……!)

19090号(そんなに食べてくれるなんて嬉しいですねとミサカはこの人の食べっぷりを観察してみます)ジーッ

上条「……」ガブガブ

19090号「……」ジーッ

上条「きゅうちゃん。見つめられると食いづらいのですが」

19090号「ご、ごめんなさい! とミサカは慌てて目を逸らします!」

上条「……」パクパク

19090号「……」パクパク

上条(ただ食べるだけなのに)

19090号(凄く緊張しますね。とミサカは心臓が高鳴っているのを自覚します)ドキドキ


イン「ふがー」スヤスヤ

スフ「んにゃー」ムニャムニャ
391 : ◆L5R6wZLsQE [saga]:2011/10/05(水) 04:41:18.17 ID:n0Db7Uol0
土御門「ホントはイギリス製の新作メイド服を、とも思ったんだけどにゃー」
出せませんでした。
因みにきゅうちゃんの中の天使さんは普段のきゅうちゃんより。
悪魔さんは御坂よりです。少し男前。そしてツンデレ。

禁書映画化おめでとう。
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/05(水) 05:31:50.63 ID:NztAtsfDO
wktk
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/10/05(水) 07:35:50.70 ID:StHsllsj0
きゅうちゃん(メイド服ver)の画像はまだでおじゃるか?
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/05(水) 08:04:00.12 ID:zi/3gOsXo
メイド服姿のきゅうちゃん(´Д`;)ハァハァ
画伯待ち
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/10/05(水) 08:25:32.12 ID:3Ne1FP4AO
きゅうちゃんぱねぇ

つか天使と悪魔逆じゃねwww
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/05(水) 08:43:54.62 ID:3it9Sc8K0
つまり、>>1のなかでは19090号が天使、お姉様が悪魔という事なのですね、
とミサカは納得しつつコッソリとオリジナルに告げ口します
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/06(木) 05:25:37.92 ID:xLwz5fhDO
>>396
御坂妹乙

きゅうちゃんのメイド姿ハァハァ
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/10/19(水) 08:29:53.42 ID:QHXipYDzo
たかだか幼少期に何日か遊んだくらいでゾッコンラブとかエロゲくらいだろ
一般社会人ならフローラ選ぶわ
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/10/19(水) 08:35:51.61 ID:QHXipYDzo
ご…誤爆
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/10/27(木) 00:52:41.09 ID:9wrQ+t7B0
来てくれ
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/10/27(木) 01:19:52.55 ID:YcqH/1z/o
頑張れ
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/10/29(土) 15:54:08.73 ID:Wf2QTpSX0
come on!
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(香川県) [sage]:2011/11/01(火) 20:51:08.66 ID:ysdRpR9No
待ってる

サーバを移転しました@荒巻 旧サーバ:http://vs302.vip2ch.com/
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(長屋) [sage]:2011/11/07(月) 22:19:00.52 ID:mkQ8zptQ0
まだか?
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(滋賀県) :2011/11/08(火) 22:31:39.11 ID:Uz6SGUvI0
きゅうちゃんマダ−?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) [sage]:2011/12/01(木) 01:12:10.72 ID:y0zQLLgW0
きてくれ
407 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 14:32:59.48 ID:jw+2ehDAO
ゆっくりでいいさ
408 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 01:13:07.49 ID:9jBcBJPC0
いくらでも待つからハッピーエンドを見せてほしいな
409 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 02:34:00.33 ID:xCcHd56AO
明日で3ヶ月か…
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