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僕(隣の席の転校生がウザい。ウザい) - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/05/31(火) 00:57:14.02 ID:te7SiTmAO
僕(隣の席の転校生がウザい)

僕(何故、さっきから鼻くそをほじる動作を真似つつ、消しゴムを千切って投げてくるのか……)

転校生「えいっえいっ」

僕(鬱陶しいが、今は授業中……じっと耐えるのだ。私語は禁じられているからな……)

転校生「えいっ」

僕(くそっ……完全体にさえなれば……)

 僕はその後、完全体になったらどれだけ強いかを妄想しながら耐えた。
 そして授業は終わる。

僕「ちょっと良いかな?」

転校生「!!」

僕「……」

転校生「な、なんですか? お金なら貸しませんよ!!」

僕「いや……僕、不良じゃないし……」

転校生「じゃ、じゃあ、お金を貸さなかったら、屋上に連れて行かれるとかも……ない?」

僕「ない。そもそも屋上は出入り禁止だからな」

転校生「ほっ……」

僕「それより聴きたい事がある」

転校生「名前は天海雅! 趣味はジグソーパズル! 特技は……うーん……料理?」

僕「いや、自己紹介じゃなくてな」

雅「因みに彼氏は居ません! ……募集中です」

僕「照れながらこっち見られてもな……」

雅「えっ!? 誰かとお付き合いされてるんですか?」

僕「いや、そういう事は無いけど……」
 僕は結局、本題に入る事が出来なかった。
 そして次の授業が始まる。

雅「えいっえいっえいっ」

僕(……消しゴムのストックは大量にあるのかよ)
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阿笠「最近ミセスというガキ共が調子に乗っとるのう」 @ 2025/06/25(水) 04:35:52.49 ID:v8H9IvXNO
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男「自公政権が決めて来た増税と負担増?」 @ 2025/06/24(火) 20:08:58.15 ID:JMcKG0l20
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1750763337/

(安価&コンマ)鉄血に狼の男が(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ) part2 @ 2025/06/22(日) 22:47:53.63 ID:xiq+pvxz0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1750600073/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:08:31.92 ID:A9RjOWcxo
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:07:56.06 ID:9l741hD4o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421275/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:07:18.78 ID:XCIH42NJo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421238/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:06:42.32 ID:sMr/Yf+to
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:06:05.72 ID:A9RjOWcxo
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/05/31(火) 01:11:02.88 ID:te7SiTmAO
僕(……何も耐え忍ぶ必要はあるまい。他にも手はある!!)

 僕はノートの端を千切り、「消しゴムを飛ばさないでくれ」そう書いて雅の席に投げた。

雅「……!!」

僕(いや、どうして耳まで真っ赤に染めてんだよ! 開いて読め! 恋文じゃないんだ!)

雅「……」

僕(……投げキッス……)

 大きな誤解が生まれてしまったが、結果として、消しゴムが飛んで来る事はなくなった。
 そして授業が終わる。

雅「けっ、結婚式はどうしますか?」

僕「……すまない。話が見えない。誰が誰と結婚するんだ? 高校生が出席する場合は制服で良いのか?」

雅「えーと……雅と君が結婚だから……制服は駄目ですよ?」

僕「そうか、良く分かった。僕は関わらない方が良い奴に関わったらしいな」

雅「スットプ!!」

僕「……」

雅「関わらない方が良いって? 誰の事か知りませんけど、そんな悲しい事を言わないでください!!」

僕「大きい声出すなよ……みんな見てるじゃないか」

雅「むぅ……あなたがそんな事を言うからです」

僕「そうか……でもな、原因の大半はお前にあるんだぞ」

雅「雅?」

僕「変な奴と関わらなければ良かった。俺はそう思っていて。変な奴ってのはお前なんだ。良いか?」

雅「……」

僕「……」

 チャイムが鳴った。
 雅は落ち込んでいる様だが、それは仕方がない。
 遅かれ早かれ、知る事になっただろう。
 自分が変な奴だって。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/05/31(火) 01:29:44.75 ID:te7SiTmAO
雅「雅は……雅は変な奴らしいんです……」

友人「私のお兄ちゃん程では無いと思うけど……誰がそんな事言ったの?」

雅「……」

 離れた席の友人らしき人物と話している雅が僕を指差す。
 
僕(これで言いがかりでもつけられたら、災難としか言いようがないな)

友人「ふぅん……ちょっと待ってて」

僕(ああ……来るのかよ)

友人「ねえ」

僕「はい? 宗教の勧誘ですか? 残念ながら僕は機械の神様を信仰してるんで、結構です」

友人「違う違う。雅の事」

僕(ですよねー。同級生とは言え、高宮の奴、気が強そうな顔してるし、兄貴は校内一の変態だし、憂鬱だ……)

僕「なにかね」

高宮「ちょっと耳貸して」

僕(急接近。ち、ちくしょう、僕とした事が……不覚にもドキドキした)

高宮「雅さ、中学校はほとんど行って無いんだ。……ひきこもりとかじゃなくて入院してて。慣れるまでは、その……変な事すると思うけど……仲良くしてあげてよ」

僕(不覚にもドキドキし続けた……しかし、雅の奴……)

僕「まあ……ほどほどにならな。あ、高宮からもあまりおかしな事はしない様に言ってくれるか?」

高宮「もちろん! ありがと」

僕(くっ……不覚にも高宮の笑顔にときめきやがった僕の純情)

 高宮が雅の元に戻ると、二、三言交わし雅がこちらにやって来る。

雅「さっきはごめんなさい。もう消しゴムも投げないです」

僕「ああ……いつの間にか紙の中身を見たんだ?」

雅「……はぅ。恥ずかしいです。恥ずかしイモリです。ぽぽぽぽーんです」

僕「ははは……」

 事情は分かったが、変な奴には変わりないな。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/05/31(火) 01:48:34.83 ID:HiXrm43z0
アホの子とはちと違うか?
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/05/31(火) 01:49:49.09 ID:te7SiTmAO
 それから午前中の授業は平和に終わり、楽しいランチタイムが始まった。

浩介「よう」

玲「見てみて、このゾンビのストラップ、強く握るとはらわたが……」

僕「相変わらず騒がしいな。君達は」

 中学校からの友人二人組だ。
 良く三人で行動する事が多いが、最近付き合い始めた二人に対し、僕は疎外感を覚え始めている。

浩介「俺は騒がしくない。うるさいのは玲だけだ」

玲「そんな事ないよ! 昨日の夜は浩介の方が、むぐぅ」

浩介「そ、それは言うな!」

僕「はぁ……惚気に来たのか? だったら……お帰りはあちらだが」

浩介「そんな事ねーよ。玲、俺の弁当に入ってるエビフライ食って良いから静かにな」

玲「あむあむ……」

僕「早すぎる。弁当を開けてから、エビフライを口に含むまでの無駄のない動き……全てが一瞬だった……、やはりただ者ではないな」

玲「あむあむ……?」

雅「……」

浩介「調子はどうだ?」

僕「毎日会ってるだろ。そう変わらないって」

雅「……」

浩介「まあ、そうだな……。いいや、弁当食おうぜ」

僕「僕はパンだけどな……」

浩介「……」

僕「……」

浩介「……」

僕「……食わないのか?」

浩介「……えーとな、お前の後ろの女の子がお前をじーっと見てる。背後霊?」

僕「……!?」

雅「あ……」

僕「雅か……どうかしたのか? あ、邪魔か?」

雅「い、いえ……邪魔とかではなくて、ですね……」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/05/31(火) 02:10:09.06 ID:te7SiTmAO
雅「……たっ、たっ、たっ!!」

僕「……?」

雅「たっ、食べてくださいっ!!」

僕「何……を……?」

雅「みっ、雅をです!!」

 教室が静まり返った。

浩介「……大胆かつストレートな求愛だな」

玲「雅ちゃんを食べるの?」

僕「えっと……? あ……高宮……」

高宮「雅、雅! それ間違ってる! 落ち着いてちゃんともう一回!」

雅「はい! えと……雅、と、お弁当、を、食べてください」

高宮「うんうん、それが言いたかったんだよね」

雅「はい……」

僕「そ、そうだよな。急に食べてくれって言われてもな……」

浩介「……少し残念そうな顔になってるぞ」

僕「そ、そんな事はない。断じてな」

浩介「どうだかなー……。ま、それは良いけど俺たちは退散するか? 玲?」

玲「ん? みんなで食べれば良いんじゃないの?」

高宮「うん、私も混ざって良い?」

浩介「俺は構わないけど……良いのか? 君は」

雅「はい、みんなで食べる方がきっと美味しいですよ!!」

僕「そうか……じゃあみんなで食べるか……」

 こうして、みんなで雑談しながら食事を楽しんだ。
 雅がやけに緊張していたのは、自分から声を掛ける事に慣れていない為らしい。
 入院してれば何かと相手側が気を使ってくれる事の方が多いからな。
 ……ちょっと勘違いしてしまった自分が恥ずかしかった。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/05/31(火) 02:36:16.13 ID:te7SiTmAO
 気付けば放課後だった。
 春の日差しと満腹感は、どんな呪文よりも強力な睡魔を引き起こす。

僕「……雅、それで良いのかお前」

雅「……ほゅ?」

僕「いくら眠いからって、まぶたにマジックで偽物の目を書くなんて……」

雅「だって、眠いのに寝ちゃいけなくて……雅、頭が良いと思いませんか?」

僕「うーん……雅の正体がチンパンジーなら天才だと思うけどな。残念ながら雅は人間だろう?」

雅「残念ながらそうですね……」

僕(って言うか、まばたきの度に吹き出しそうになるから早くどうにかしてくれ……)

高宮「ふぁーあ……」

僕(ナイス高宮! 良いところに来てくれたじゃないか。僕が全僕を代表して感謝状を送るぞ! 心の中で)

僕「高宮……雅をどうにかしてやってくれ」

高宮「ん……? うわっ雅!? なにそれ?」

雅「チンパンジーなら天才なんだよ!!」

高宮「どういう事なの……。と、とりあえず落とそうよ……。化粧落としで取れるかなぁ……」

僕「高宮、化粧なんてするのか?」

高宮「ん〜、たまにだけどね。それも薄く」

僕「ふぅん……そうか……」

 意外だな……。
 高宮は元々の顔が派手な感じだから、化粧をすれば凄く大人に見えそうだ。
 そんな事を思いながら、僕は雅と高宮がトイレに向かったのを見送って帰宅の途につく事にした。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/05/31(火) 03:08:25.49 ID:te7SiTmAO
 家に帰ると、姉さんが迎えてくれた。
 僕の姉は一級建築士……ではなく、多分普通のOLだ。

僕「ただいま」

姉「ん……ほら、ピロも」

僕「ああ、ただいま、ピロ。姉さん、今日は早かったの?」

姉「そう、早かったからピロと遊んでた」

僕「ふぅん……僕は今日は少し疲れたな……」

姉「ついにいじめの対象に? よし、ピロ乗り込もうか」

僕「違うって。……ちょっと変わった奴と知り合いになってさ」

姉「女の子……?」

僕「な、なんで?」

姉「口元が少し笑ってた……や、嬉しそうだったから……」

 そんな事ないと思うんだけどな……。
 僕は姉さんに雅と高宮の事を話して聞かせてやった。
 因みに、ピロと言うのは姉さんが飼っている猫だ。
 命名は姉さんで「私の名前が真琴だから、これはピロ以外は有り得ない」そう言っていたが、意味は未だに分からないな……。

姉「お父さん、お母さん、お願いがある……」

母「どうしたの? 真琴? 珍しいね」

姉「今日のご飯は赤飯にして欲しい」

母「……なんで?」

姉「……」

僕(無言でこっちを見るなよ!!)

母「……」

僕(ああ、そういう事。って顔でこっちを見るなよ!!)

父「……」

僕(若いって良いな。って目でこっちを見るなよ!!)

 全く……。
 今日は雅に振り回されっぱなしだな……。
 やれやれ……。ま、高宮と仲良くなれたのは、ちょっと嬉しいかも知れないけどな。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 05:35:16.86 ID:QuIZ1G8DO
登場人物に名前付けるのか

豆だな
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 12:53:32.48 ID:qCyRVmGDO
期待
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 16:45:34.72 ID:adVAIMoIO
これは期待
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/31(火) 22:10:48.26 ID:CEbmGqino
期待
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/31(火) 22:12:51.31 ID:Wb+DxwBpo
むこうのスレの主人公は高宮の兄?
14 :>>13 一応そういう設定です。 [saga]:2011/06/03(金) 14:26:11.46 ID:b3mt2ufAO
 何時もより早い時間に目覚め、何の気なしにそのまま登校した。
 教室には天海雅が居た。

僕「……おはよう。何時もこんなに早く来てるのか?」

雅「おはらっきょうです! 今日はちょっと早いかも知れません」

僕(おはらっきょう……? いや、雅の言う事に一々突っ込んでいたら、日が暮れて、また日が登ってしまう)

僕「僕も人の事は言えないけど、ちょっとじゃないだろう」

雅「いいえー、雅は遠くに住んでるので、電車で通ってるんです」

僕「ああ……始発で来てるのか?」

雅「はい! 電車は楽しいですよー。満員まではいきませんけど、みんなが席に座れる程空いてもいなくて」

僕「うん」

雅「座席を巡って殴り合いの大乱闘ですから!」

僕「信じられないが、いや、僕はあまり電車に乗らないしな……雅は隠れてるのか?」

雅「ふふふ、冗談ですよ。雅はおしゃべりするだけで楽しいですけど、君にも楽しんで欲しかったんです」

僕「……そうか」

 やっぱり変わった奴だ。
 しかし、雅の冗談を真に受けて、乱闘の様子と隠れる雅を想像した僕って……。
 いや! 弱気になるな! 僕は馬鹿じゃない!
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/06/03(金) 14:30:56.22 ID:b3mt2ufAO
 授業中。物欲しそうな表情を浮かべた雅が僕を凝視していた。
 なんなのか。

僕(……僕もまだまだ精神の鍛錬が足りない様だ。気になって仕方ない。宿題の答えて合わせ中だと言うのに)

雅「じー……」

僕(どうした? とノートに書いてっと……これで中身を見ずに勘違いする事もないだろう)

雅「……」

僕(何!? 宿題見せて欲しい!? ……甘やかすのは雅の為にならないな)

雅「じー……」

僕(心を鬼にしよう)

雅「……」

教師「え〜、では次の問題は天海さん、あなたに答えてもらいましょう」

雅「えぅ……」

教師「さん、はいっ」

雅「あ……あぅ……」

教師「……まさかとは思いますが……天海さん、あなた、宿題をやって来ていないのですか……?」

雅「いえ……その……あの……」

僕(泣きそうな顔しやがって……僕はやっぱり精神鍛錬が足りないらしいな)

教師「芝さん、その手助けは天海さんの為には……」

僕「いや、僕が雅に宿題を見せてもらっていました」

雅「……え?」

教師「では、あなたは宿題をやっていなかったのですね……? ……本当に?」

僕「そうです」

教師「……」

僕「……」

教師「キィィアァァ!! この私からの宿題を、やらないなんてっ!! 廊下に立ってなさい!! お前の様な腐ったみかんは一生廊下に立ってなさい! キィィ!!」

 僕は雅に小声で余計な事は言わない様に伝えて、廊下に出た。
 それにしても、ヒステリックな教師だなと思いつつ、壁にもたれかかって目を閉じた。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/03(金) 14:33:51.59 ID:KyS78mUDO
黒板引っかいてるかと思った
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/06/03(金) 16:02:40.18 ID:b3mt2ufAO
教師「さっきは言い過ぎました。ごめんなさいね」

僕「いえ、僕も気を付けます」

 やれやれ、こんなのが教師やってて良いのか。
 教室に戻ると、雅がすっ飛んで来た。

雅「あうぅ、大丈夫ですかっ!! 30分も立たされて、ほ、骨は折れてませんか!?」

僕「折れてないから……」

雅「ううー……ごめんなさい」

僕「いや、僕の方こそ余計なお世話だったかも」

高宮「そうかな?」

僕「高宮……」

高宮「かっこいいじゃん。ねえ?」

雅「はいぃ……二百点満点のかっこよさでした……」

高宮「ま、雅は次からはちゃんと宿題やってこなくちゃね」

雅「はいぃ……」

僕(ニヤニヤしたり、落ち込んだり忙しい奴だな。それにしても……)

高宮「どうかした? ニヤニヤして」

僕「えっ? いや……特にこれと言って……」

 高宮にかっこ良かったって言われたから、なんて口が裂けても言えない僕だった。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/03(金) 16:23:54.31 ID:/wYaScox0
むこうのスレ?
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/06/03(金) 20:31:53.92 ID:M2XxM/F8o
そう言えばこの板にもう一つ天海って名前の主人公のSSがあったよな

まあ関係ないか
20 :>>18兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」です [saga]:2011/06/05(日) 14:52:54.14 ID:zp3nu9KAO
 翌日の放課後、僕は浩介と玲と一緒に街に繰り出していた。
 この二人のセンスに明日の僕の運命を委ねるつもりだ。

浩介「こんな奴が両手に花なんて……うらやまし、いたた、耳を引っ張るな」

玲「こんなに可愛い彼女がいるのに」

僕「全くだ……。それに、ただ映画を見に行くだけだぞ」

僕(学校で流行りの山賊映画の話になって、何となく最新作を見に行く事になったのだ)

浩介「とか言いながら、わざわざ服まで買いに来てるじゃないか」

僕「む……まあ……それは……」

玲「ねえねえ、芝くんはどっちが好きなの?」

僕「い!? い、いや、そういうつもりで行く訳では……」

玲「ふぅん……じゃあどっちが好みのタイプ?」

浩介「んー……どっちも可愛いと思うけど、天海さんかな」

玲「や、浩介には関係ないでしょ」

僕「ぼ……僕は高宮の方が……いや! どっちかって言うならな、どっちかって言うなら!!」

浩介「そ、そりゃそうだけど」

玲「変な事考えたら……」

 冷や汗までかいた僕の言葉を二人は聴いていなかった。
 それはともかく痴話喧嘩を止めに入らなくては。玲が黒いオーラを出してるし……。
21 :>>18兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」です [saga]:2011/06/05(日) 14:53:52.11 ID:zp3nu9KAO
 翌日の放課後、僕は浩介と玲と一緒に街に繰り出していた。
 この二人のセンスに明日の僕の運命を委ねるつもりだ。

浩介「こんな奴が両手に花なんて……うらやまし、いたた、耳を引っ張るな」

玲「こんなに可愛い彼女がいるのに」

僕「全くだ……。それに、ただ映画を見に行くだけだぞ」

僕(学校で流行りの山賊映画の話になって、何となく最新作を見に行く事になったのだ)

浩介「とか言いながら、わざわざ服まで買いに来てるじゃないか」

僕「む……まあ……それは……」

玲「ねえねえ、芝くんはどっちが好きなの?」

僕「い!? い、いや、そういうつもりで行く訳では……」

玲「ふぅん……じゃあどっちが好みのタイプ?」

浩介「んー……どっちも可愛いと思うけど、天海さんかな」

玲「や、浩介には関係ないでしょ」

僕「ぼ……僕は高宮の方が……いや! どっちかって言うならな、どっちかって言うなら!!」

浩介「そ、そりゃそうだけど」

玲「変な事考えたら……」

 冷や汗までかいた僕の言葉を二人は聴いていなかった。
 それはともかく痴話喧嘩を止めに入らなくては。玲が黒いオーラを出してるし……。
22 :>>19残念ながら関係なかとです [saga]:2011/06/05(日) 14:56:06.21 ID:zp3nu9KAO
 浩介と玲、それぞれが違った趣向の服を持って来た。

僕「……お前のは派手過ぎないか?」

浩介「お前が地味過ぎるんだよ」

僕「玲のは……可愛いけど……僕には似合わないんじゃないか?」

玲「えー? そうかな、似合うと思うけどなぁ」

僕「うむむ……」

浩介「どっちにしたって今お前が着てる服よりはマシだろうが」

僕「むう……それを言われたら言い返せないがな……」

玲「とりあえず試着して見たら?」

僕「そうだな……」

 それからしばらく時間をかけて、服を選んだ。
 一応決まったが似合うかどうか、不安だ……。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/06/05(日) 14:57:07.21 ID:zp3nu9KAO
 仕事帰りの姉さんとばったり出くわした。

姉「……その袋は?」

僕「あ……あっと、これは……」

姉「服屋さんの紙袋に見える」

僕「そうだな」

姉「……あ、わかった。この間話してた、仲良くなった女の子の前でかっこつけたいんだ」

僕「そういう訳でも無いけど……たまには服でも買ってみようかな、とか……」

姉「誤魔化すのが下手」

僕「う……」

姉「服を気にするって事は……明日か明後日がデート?」

僕「デートって訳じゃないけど、出かけるのは明日だな」

姉「ふぅん。場所は?」

僕「いや、言ったら追跡調査されそうで怖いから言わない」

姉「なんだ……。つまんない。あ、そうだ。これ食べる? 職場の人にもらったメロンパン」

僕「うん。食べようかな」

姉「じゃ、半分こだ」

 姉さんと半分ずつメロンパンを食べながら家に向かった。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/06/05(日) 14:58:45.87 ID:zp3nu9KAO
 いよいよ当日、僕は姉さんの冷やかしを受けながら、新しく服に身を包んで家を出た。

僕(待ち合わせ場所は駅……だったよな)

僕「よし、行くか」

姉「おう!」

僕「……姉さん。なんで僕の自転車に乗ってるんだよ」

姉「二人乗りで行こう」

僕「いや、いやいや。連れてかないし、その前にリビングで寝っ転がってたよな?」

姉「窓から飛び出て、先回りした! だからここにいるんだよ」

僕「その行動力を他の事に使えば良いのに……。とにかく、今日は姉さんは連れて行かないからな」

姉「はいはい、冗談だから。気を付けていってらっしゃい」

僕「うん……」

 駅前に向けて、自転車で走り出す。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/06/05(日) 15:00:34.23 ID:zp3nu9KAO
 女の子と待ち合わせなんて、初めての事で。
 多少なり緊張しているのだが、雅の姿を見てそんな物は吹っ飛んだ。

雅「あ、あの……今日は良い天気ですね」

僕(何故、銅像に話しかけているのか! ……もしや新手のギャグか? もう少し様子を見よう)

雅「え、えっと……昨日少し髪を切ったんですけど、どうですか……?」

僕(全然気がつかなかった……)

雅「その……そんな事言われると、照れてしまいます……。あ、かれんちゃん」

僕(かれん……? あ、高宮か)

高宮「おはよー」

僕(高宮の私服ってボーイッシュなイメージだったけど……結構可愛らしい感じだ。ってこんな所でコソコソしていないで、僕も行くか)

僕「……よう」

雅「よ、ようです!」

高宮「芝くんも今来たの?」

僕「まあな、そんな所だ」

僕(……雅が期待のこもった眼差しで僕を凝視している。これはひょっとして)

僕「……雅、髪切ったか?」

雅「はい! 少しだけ切りましたよ」

高宮「そうなんだ……、気が付かなかったよ」

雅「似合い……ますか……?」

僕「あ、うん。似合うと思うよ」

 雅が嬉しそうに顔を赤らめるもんだから、何だか照れて。
 僕はさっさと映画館に行こうと、二人を急かすのだった。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/06/05(日) 15:39:46.83 ID:cIN+hE2Io


むこうもこっちも楽しみにしてる
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 23:10:23.16 ID:r3s9aEGIO
>>3

耳貸してじゃなくて顔じゃね?
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 23:11:10.48 ID:r3s9aEGIO
なんでもありません。すいませんでした
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/29(水) 00:44:30.65 ID:bZY63g6DO
おいはやくしろ
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 18:34:59.54 ID:b5muE+DDO
んまっ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/07/15(金) 03:31:48.87 ID:1k26U65AO
 映画なんて、久しぶりだった。
 上映中の映画のポスターを眺め、内容を想像してみる。どれが面白いだろうか……。
 そんな僕の隣で、雅と高宮が何かを話していた。
 こういう場合は女の子に合わせるのが筋だろう。
 きっと恋愛系か、動物系だなと、僕は思った。

僕「良いのが有ったのか? 僕は二人が見たい物でかまわないぞ」

雅「じゃあ、これが良いです。凄く怖いって、評判なんですよ」

僕「ホ……ホラー……?」

高宮「ひょっとして、ホラーは苦手?」

僕(くっ……高宮も雅もホラーに対する耐性を持っているのか……完全体になれば、あらゆる属性の攻撃を反射し、更に! 毎ターンHPが……)

雅「どうしました? あ……他に見たい物がありますか? それならそっちで……」

僕「い、いや、大丈夫だ。ホ、ホラー映画、良いじゃないか。僕も好きだ」

雅「……! わ、私も好きです!」

僕「そ、そうか? き、きっと僕の方が好きだけどな」

雅「私の方が! 好きです! 大好きですよ!!」

僕「い、いやいや、僕だって……」

高宮「はいはい。ホラーが好きなのは分かったから。……何か聴いてて恥ずかしかったし。早く行くよ」

 何て事だ。
 ホラー映画を見る事になるなんて、予想外だった……。
 怯える僕を余所に、ウキウキとチケットを購入する二人。
 むむぅ……。
 こうなると知っていれば、紙オムツの用意を怠らなかったと言うのに!!
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/07/16(土) 19:09:41.43 ID:TlWxaR2Zo
乙です。あっちも見てます。がんば〜♪
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/19(火) 22:11:33.56 ID:qfWpu6Izo
乙した
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/08/16(火) 06:42:12.15 ID:CodFmvsLo
 眩しい光で、僕の目は覚めた。

僕「こ……ここは……?」

雅「あっ、気が付きましたか?」

高宮「はあ……良かった」

僕(なぜ僕は二人を見上げているのか……? ん?)

僕「……落ち着け」

雅「はい?」

僕「状況を整理するんだっ!!」

高宮「だ、大丈夫?」

僕「辺りの風景は、僕の記憶が正しければ、『タコ足公園』の物。そして僕が腰かけているのはベンチ、そうだな?」

雅「は、はい」

僕「推測に過ぎないが、僕の頭があった位置は、雅の太ももの上、そうだな?」

高宮「そ、そうだけど……」

僕「これらの情報を統括すると……」

雅「すると……?」

僕「僕は公園で雅に膝枕してもらいながら、寝ていた! そうだな?」

雅「そうですけど?」

僕「……くっ、意味が分からん。何故に、ときめきをメモリアルしているんだ! 僕は!!」

雅「ときめきをメモリアルですぅ……」

高宮「や、照れながら、ときめきをメモリアルとか言われても、意味が分からないよ」

僕「どう言う事なんだ。どっきりじゃあるまいに」

高宮「えーと……映画の途中から、芝君ずっと放心状態で……」

 高宮の談に拠ると、声をかけても「あー」としか言わない僕を何とかここまで連れてきて、介抱していたとの事だ。
 道中、手を真っ直ぐ前に伸ばして、ぎこちなく歩く僕を雅が誘導する様は、キョンシーを操る女呪術師の様だとも。
 なんなんだ……それは。
 僕が話を聴いている最中、雅はうわ言の様に、「ときめきをメモリアル」を繰り返していた。
 こっちも……なんなんだよ……。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/16(火) 08:21:50.33 ID:eRyZl+kDO
なんか喋り方へん
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/16(火) 08:32:19.12 ID:tswucKVSO
久しぶりに来てた!
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/16(火) 11:01:48.70 ID:OYvP4DADO
もうなんかみんな変人だな
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/09/02(金) 14:16:28.19 ID:zoe1UBI5o
 僕たちは喫茶店へ移動した。
 店の名前が「おおきなおっぱ」で少し不安になったが、店内に入るとそれは消えた。
 お洒落だ、程度に僕は思ったのだが、雅曰く、配置された家具はすべて海外の有名デザイナーの作品らしい。
 雅の意外な知識に関心する僕と高宮の横で、店主が「両手に花か……いや、小さいから許そう」と漏らした。

僕「僕はアイスコーヒーで」

高宮「私はアップルティーとチーズケーキ」

雅「メロンフロートとハウンドケーキにします!」

僕「雅、それはパウンド、じゃないのか?」

店主「いや、ハウンドで正解だよ」

僕「え?」

店主「犬っぽいケーキだよ。……ご注文は以上で?」

雅「イエス! アイアム!」

店主「分かったよー、ちっちゃいお嬢さん」

僕「……」

雅「犬っぽいケーキ……楽しみです」

 待ち時間は、ありふれた談笑に費やした。

店主「お待たせしました」

雅「犬さんです……!!」

高宮「わ、可愛いね。それ」

僕「……あれ? これは?」

店主「ああ……ガトーショコラだよ」

僕「いや、頼んでないと思うんだが……」

店主「サービスだよ。君とは趣味が被って無い見たいだからね」

 店主は良い笑顔を僕に向け、手を差し出した。
 握手だろうか? 戸惑いながら、僕はその手を握る。
 満足げに頷く店主に、僕は苦笑いを返す事しか出来なかった。
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39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/09/02(金) 14:19:30.82 ID:zoe1UBI5o
 午後の日差しが赤く染まり始めた頃、僕たちは帰路を辿り始めた。
 喫茶店を出た後、何軒か店を回ったので、前を行く二人は買い物袋を下げている。
 僕は姉さんにお土産を買った。肉まんだ。
 姉さん曰く「好きじゃないけど、食べなきゃいけないんだよ! 名前的に!!」らしい。
 意味は分からないが、迷わずに済むのは助かる。

僕「なあ……ふと思ったんだけどさ」

高宮「ん? どうかした?」

僕「元々は”バンディット オブ ヒマラヤ”を見に行くって話じゃなかったか?」

 巷で話題の山賊映画だ。
 今更だが、これを見に行くはずが、何故に僕は恐怖体験を味わう事になったのか。

高宮「あ、なんかもう人がいっぱいだったみたいでさ。立ち見する位なら他ので良いかなと思ってさ」

 高宮が横目で雅を見た。僕もそれに習った。
 納得が出来る光景だった。
 夕日の中でも尚彼女の肌は白く、そして線は細かった。
 誰しもが、彼女の肉体に負荷がかかる事を強要しないだろう。そんな印象を覚える。
 
雅「どうかしましたか?」

僕「いや、何でもない。今日は楽しかったな」

 一瞬きょとんとしたが、雅はすぐに満面の笑みを浮かべた。

雅「はい、ありがとうございました!」

高宮「ま、一時はどうなる事かと思ったけどね、良かった良かった」

雅「でも……一つだけ気になってる事があるんです」

僕「ん?」

雅「喫茶店のおじさんが言っていた、大きいとか、小さいって何の話でしょうか?」

僕「む……」

高宮「あ、それ私も気になってたんだ」

僕「むむ……」

雅「芝さんは、何か分かってらっしゃるんですか?」

僕「多分、多分だけどな。胸の事……じゃないか? 店の名前的にも」
 
 雅と高宮が顔を見合わせる。
 そして、それぞれが自らの胸元に視線を落とす。
 しばしの沈黙。

雅「酷いです! 見損ないました! 見失いました!!」

高宮「少しはあるもん……」

僕「いや、僕は別に……。年齢的に小さい訳じゃないし、背もそこまで低くないから、後は……って推理なんだが」

雅「……それでも結局芝さんも、貧しい胸だな、って思ってるんじゃないですか!!」

高宮「芝君はそんなに女性の胸の大きさが気になるんだ……? ふーん……」

僕「い、いや、決してそんな訳では……」
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40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/09/02(金) 14:20:13.21 ID:zoe1UBI5o
僕「くへぇぇ……」

 胸の件で散々説教され、ようやく帰宅した頃、心身ともに疲れ果てていた。
 
姉「あ、帰ってたんだ」

僕「姉さんはノックもせずに僕の部屋に入って来た
  はぁ、とため息を一つ漏らし、何度言ったか分からない台詞を言う。ノックくらいしてくれよ! と」

姉「え? うん。なんで説明口調なの?」

僕「ちょっと、疲れてるんだ」

姉「ふふーん。デートではしゃぎ過ぎちゃったんだ?」

僕「……改めて振り返っても、全然デートじゃなかったぞ」

姉「でも、女の子と遊びに行ったんだよね?」

僕「まあな……」

姉「詳しく聞こうか……」

僕「そう言った姉さんの目は怪しく輝いていた」

姉「だからなんで説明口調なの……」

僕「疲れてんだよ」
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41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/09/02(金) 14:20:50.45 ID:zoe1UBI5o
 夕飯は、カツ丼だった。
 勘が良ければ想像がつくだろう。
 刑事ドラマの取調べ風に、今日の出来事を根掘り葉掘りやられたのだ。
 小ネタに全力を費やす姉さんも流石だが、そんな姉さんの無茶に合わせて献立を変えられる母さんは更に上を行っている。

姉「ほほほう、良く分かったよ」

僕「な? デートじゃないだろう?」

姉「んー……どっちが本命?」

僕「本命も何も無いんだが」

姉「どっちが本命?」

僕「……」

姉「どっちが本命?」

僕「本命と言うか、その……良いなと思うのは、高宮だ」

姉「あれ? 最初に話しかけてくれた子じゃないの?」

僕「雅も変な奴だけど、悪い奴じゃないが……」

姉「ふっふふーん。追いかけられると逃げたくなる心理だ。このモテ男ぉ」

 姉さんが茶化す様に僕を小突く。
 苦笑いを浮かべながら、僕が感じていたのは、不安だった。
 僕は今まで恋愛と言う物を考えた事がなかった。
 新しい環境や状況はもちろん、人付き合いも得意ではない。
 どんな風に対応するべきだろうか? 少し考えてみたが「普通で良いか」と、ぐうたらな答えしか出なかった。
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42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/09/02(金) 14:21:45.96 ID:zoe1UBI5o
 翌朝。
 登校中の僕は、あまり出くわしたくはない場面に出くわした。
 雅が不良っぽい見た目の男とモメている。

不良「うぜぇんだよ、この糞アマァ!!」

雅「その銀色の鼻糞の方がうざいです!!」

僕(鼻糞ネタ好きなんだな、雅……)

不良「んだとぉ? これは鼻ピアスだ、ごるぁ!!」

雅「ひぅっ」

 不良が腕を上げ、雅が小さく悲鳴を上げた時、僕の声帯は勝手に言葉を発していた。

僕「ちょっと待ちたまえ」

不良「んだ、おめぇは!?」

雅「……芝さん」

僕「あ、いや……何があったかは知らないが、女の子を殴るのはやめるんだ」

不良「アァ?」

僕「男のやる事じゃない」

不良「……そうかい」

僕「分かってくれたなら良い。行くぞ、雅」

 気丈に振る舞ったつもりだが、足はきちんと震えていた。
 足に力を入れ、背を向けようとした時、不良が再び声を発した。
 僕の肩は一瞬跳ね上がった。
 
僕「ま、まだ何かあるのか?」

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43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/09/02(金) 14:23:21.78 ID:zoe1UBI5o
不良「女は殴らねぇ……てめぇが代わりになるんだろう? それくらい、男ならやって見せろよ」

 薄ら笑いを浮かべて、不良が僕に歩み寄ってくる。
 指を鳴らしながらなんて、古臭いテンプレートにはまった不良だな……。
 冷静な部分がそんな事を思うが、走り去りたい気持ちだった。

雅「やめてください! 元はあなたが悪いんじゃないですか!」

不良「うるせぇ! ひっこんでろ!!」

 雅が軽く吹っ飛ばされ、尻餅をついた。

僕「この……!!」

 思わず僕も拳を握り、不格好な構えを取った。
 いきなり殴りかかる勇気はなかった。

?「てめぇだな!! この野郎!!」

 突如、明後日の方向から声が聞こえた。
 僕と不良の動きは、ビデオの一時停止の様に止まった。
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44 :パンツは穿くものでも、被る物でもない。使う物だ(真顔) [saga]:2011/09/02(金) 14:28:27.13 ID:zoe1UBI5o
雅と芝が不良に絡まれる数分前の出来事。
 高宮は、兄と共に通学路を歩いていた。
 
兄「いや、違う。俺じゃない。信じてくれ!」

高宮「……」

兄「本当だ! 決して俺はお前のおぱんちゅを盗んだりしていない!!」

高宮「で、デカい声で変な事言わないで!」

兄「す、すまん……でも、信じて欲しいんだ。俺がそんな事をすると思うか?」

高宮「思う。すごく思う」

兄「……」

高宮「お兄ちゃんじゃなかったら、誰? 泥棒? 私の下着の為だけに?」

兄「……! そ、それだ!」

高宮「え?」

兄「寝ぼけてたから、見間違いかと思ったけど、知らない男が家の中にいたんだよ!」

高宮「……」

兄「その目はなんだよ! まるで「まーた始まった。馬鹿が馬鹿な事言ってるわい、ガハハハ」と言ってる様だぞ?」

高宮「私そんな笑い方しない」

兄「そ、そうだな、うん。そうだ」

高宮「……それで? 泥棒の所為だから、もう話は終わりに?」

兄「あ、ああ……泥棒は警察に任せるしかないからな……」

高宮「ところで、お兄ちゃん? 最後に一つ聞きたいんだけど」

兄「ん?」

高宮「ポケットからはみ出ている、水色と白の縞模様の布は? 無くなった下着に似てるけど?」

兄「あ、ああう……こ、これは……しょの……男の子には秘密がいっぱいと言うか……」

高宮「とりあえず、私にだけ見える様にポケットから出して」

兄「やだぁ! お外でなんか恥ずかしくて出来ないもん!(裏声)」

高宮「……」

 高宮の視線に、兄は自分が南極の中心に立っている錯覚を覚えた。
 荒涼たる雪原に、たった一人立ち尽くし、激しい吹雪に晒されている。
 凍てつく風が全身を包み、気が狂う程に広がる白が、絶望、恐怖、孤独で兄を支配する。
 膝から崩れ落ちる兄を、高宮が支えた。
 その目は、普段のそれに戻っている。

高宮「さ、正直に」

兄「う……」

兄(いかん。このままじゃ……どうにかしてこの窮地を乗り切らなくては……何か……何か…ん!?)

兄「あ、あれは!!」

高宮「UFOとか言い出しても、無駄」

兄「違う! あいつが犯人だ!」

高宮「え?」

兄「こ、こう見えてもお兄ちゃん、記憶力が良いからな! よーし! お兄ちゃん張り切って性犯罪者をぶちのめしちゃうぞぉ!」

高宮「ちょ、ちょっと待って!」

兄「安心しろー!! 必ずお前の下着は、未使用のまま取り戻すからなー!!」
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45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/09/02(金) 14:31:33.05 ID:zoe1UBI5o
兄「この下着泥棒がぁ!! 俺が成敗してくれるわあぁぁ!!」

雅「芝さん、そんな事をしていたんですか?」

 いつの間にか立ち上がっていた雅が不名誉な事を言い出す。

僕「ま、まさか! 僕の事じゃない」

 僕ら二人の視線が目の前の柄の悪い男に向いた。

不良「て、てめぇらなんだその目は! 俺がそんなくだらねぇ事すっかよ!!」

 確かにこの男は下着泥どころか、強姦でも働きそうだ。
 突然の介入者は、真っ直ぐにこちらに向かってくる。
 一体なんなのか……。
 僕たちの内の誰かを下着泥棒と称するのもそうだが、あの表情。
 鬼気迫る顔にも見えるが、歓喜の色も見え隠れしてる。
 
僕「何なんだよ……!!」

 答えが出るよりも、彼が僕らの前に到着するのが早かった。

兄「はぁ……はぁ……よ、良く逃げずにいたな! 変質者!」

 恐らく、三人の意見は一致していただろう。
「お前が一番変質者に見える」と。
 整った顔に意味不明な表情を浮かべてる辺りが原因だろうか。

兄「えっと……」

 息を整えながら、僕と不良を交互に見る。

兄「よしっ、決めた! お前が犯人だ! この野郎!」

不良「は……はぁ!?」
 
 不審人物……後に分かる事だが、高宮の兄は、躊躇いなく、不良の顔面に拳を叩き込んだ。
 不良は一撃で沈んだ。見かけ倒しだったのか、不良が起き上がる事はなかった。
 唖然とする僕と雅の前で、彼は自らのポケットから何かを抜き取り、不良のポケットに押し込んだ。

兄「ふっ……これで良し。……おおーい!! 捕まえたぞー!!」

僕「……ん? 高宮?」

高宮「……おはよう、芝くん、雅」

雅「おはようございます!」

僕「……知り合いなのか?」

高宮「知り合いって言うか……私のお兄ちゃん……一応、不名誉だけど……」

 なるほど。納得だ。
 これは学校で噂になる程の変人だ。

兄「ま、それはさておき、悪は滅びた! 後は奪われた物を取り戻すんだ!」

高宮「……」

兄「どうした? お? こんな悪人には触れたくないか、そうか。よし、お兄ちゃんが取り返してやろう!」

高宮「ちょっとやめて!」

 高宮が制止するより速く、兄が不良のポケットから女性物の下着を取り出した。
 縞模様の布が下着とすぐに分かったのは、両手で広げて天高く掲げたからだ。
 高宮の拳が無言で飛んだ。

兄「ぐぼぁっ!?」
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46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/09/02(金) 16:59:17.82 ID:brsGgCyAO

さっきから外で全裸待機してるんだが…
さすがに今日は風邪ひく。 早く続きをぉ!!
舞っている
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47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/09/02(金) 17:29:27.59 ID:IbjCcpkwo
>>1乙です!ついにお兄ちゃん登場ってわけですね。最高!

>>46
全裸待機って…あんた何やってんの?きゃーーー変態っ!![チラッ]
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48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/09/02(金) 20:20:02.29 ID:xHzVUT/30
おぉ、久しぶり。ローカルルールが変わるらしいから、あっちもこっちも前より頻度挙げた方がいいかもね
乙でした
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49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/09/03(土) 00:01:29.18 ID:JJ2x7Ajlo
>>49
頻度あげるのがどうしても無理なら生存報告だけでも入れてくれ
一番つらいのは>>1の作品が読めなくなる事だから
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/09/03(土) 00:02:24.01 ID:JJ2x7Ajlo
謎の自分安価は気にしないでくれ
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/09/03(土) 00:37:47.83 ID:irawmdaeo
久しぶりに兄を見ることができて嬉しかったよ
向こうもたまに更新してくれると嬉しい
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/09/05(月) 14:01:05.75 ID:xSk0TkTOo
スレを読んでくださってるみなさん、ありがとうございます。


頻度に関しては、ローカルルールの変更に因らず高めたいと思っているのですが
なんとも……。

なので、2週に1度くらいは生存報告をしていく方向で。


こちらのスレはそろそろ終わりに向けて収束させていこうと思ってます。
もう少しお付き合いくださいませ。

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/09/05(月) 14:03:16.10 ID:xSk0TkTOo
スレを読んでくださってるみなさん、ありがとうございます。


頻度に関しては、ローカルルールの変更に因らず高めたいと思っているのですが
なんとも……。

なので、2週に1度くらいは生存報告をしていく方向で。


こちらのスレはそろそろ終わりに向けて収束させていこうと思ってます。
もう少しお付き合いくださいませ。

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/09/05(月) 14:04:30.71 ID:xSk0TkTOo
二重投稿、ごめんなさい。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/09/12(月) 19:55:52.44 ID:K734qTK4o
生存報告です。

向こうがあと少しで一区切り付くので、こっちはそれからで。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/10/05(水) 15:06:13.41 ID:qsh6QsVAO
全力で舞っている
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/10/11(火) 05:22:54.92 ID:qUE9JpnLo
 少々騒がしい朝を経て、いつも通りの生活。
 退屈な授業に耐え忍び、ようやく昼休みだ。


高宮「朝の事、ごめんね。お兄ちゃん、頭が悪いから……」

僕「い、いや……」

 いかん。下着の事を全力で意識から遠ざけていたのに思い出してしまった!

僕「……ん?」

雅「芝さーん! 本日はお日柄も良いので中庭に行きましょう!!」

僕「え、あ、ああ……」

高宮「そうだね、今日は暖かくて気持ち良いよ」

僕「……お、おう」

 中庭で昼食を取る事には、一切の異論はない。
 途中で玲と浩介が加わり、ちょっとした団体と化し、中庭へ。

高宮「本当に良い天気……」

玲「こんな日はエビフライに限るねえ……」

浩介「いつもじゃないか」

雅「ぴーひょろろろが!! ぴーひょろろろが鳴いてます!!」

僕「確かにトキが鳴いてるけど、別にそんな珍しくもないだろ」

雅「ぴーひょろろろですよ?」

僕「トキだな」

雅「こんな日のぴーひょろろろは特別だと思いませんか?」

僕「う、うーん……」

浩介「はははは、雅ちゃんは、詩人だな」

雅「えへへ、ちょっと大げさなだけですよ」

 天気のせいか、やっぱり大人数は楽しいのか。
 いつもより姉さんが作った弁当を、美味しく感じた。
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/10/11(火) 05:23:52.90 ID:qUE9JpnLo
 放課後、図書室に新しい本が入ったと言う情報を得た僕は、物色に向かう事にした。
 
雅「雅のお勧めが置いてあると嬉しいです」

僕「……家にはないのか?」

雅「もちろんありますよ」

僕「うん? じゃあ、なんでだ?」

雅「芝さんにも読んで見て欲しいと思うんです。だから」

僕「……そうか」

僕(む? あれは……高宮と浩介か)

 廊下に設置されているロッカーの陰に隠れる雅。
 しかも僕の手を引いて。なぜだ。


浩介「そんなに?」

高宮「嘘だと思うでしょ? でも本当だから困ってるの」

浩介「……それは……ま、聞いてる分には笑えたんだけどな」

高宮「当事者としては、笑えないけどね。……兄弟っている?」

浩介「いや、居ないな。しいて言えば玲が妹みたいなもんだ。高宮さんの兄貴程じゃないけど、手がかかる」

高宮「そう言えば、二人は……ん? なに?」

浩介「どうかしたか?」

高宮「何か飛んで来た」

浩介「……これ、消しゴムか?」

 もう隠れてる意味はあまりないので、二人の前に出る。

僕「す、すまない。雅が……」

高宮「雅……? なんで隠れてるの?」

雅「うー……何だか声を掛けづらい感じで……仲良しそうだったじゃないですか」

僕「声を掛けづらい時は消しゴムを投げるのか雅……」

高宮「浩介君には、玲ちゃんが居るでしょ。そうじゃなくても、そんな気は遣わなくて良いよ」

雅「そうですか?」

高宮「そうだよ。友達でしょ?」

雅「……!! は、はいっ!」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/10/11(火) 05:24:32.00 ID:qUE9JpnLo
僕「ところで、こんな所で何をやってるんだ?」

浩介「俺は、あれだよ。玲が説教されてるから、待ってる」

僕「……今度は何なんだ」

浩介「授業中に携帯が鳴ってな。……村岡先生の授業中に『Xファイル』のテーマが流れたよ」

 村岡先生と言うのは、目がデカく、頭が禿げ上がっていて、耳が少し尖って見える、
 言ってしまえば、宇宙人っぽい容姿の持ち主だ。

高宮「ちょっとその場に居たかったな、それ」

僕「確かに……」

雅「あの、高宮さんは?」

高宮「ああ……委員長が休みだから、副委員長の私に仕事が回って来て」

浩介「それで時間潰してたんだよ。お前は?」

僕「としょしち……図書室にな」

浩介「ああ……雅ちゃんは?」

雅「雅は芝さんにご一緒させてもらいました」

浩介「なるほどなー。芝が本を読むのは知ってたけど、雅ちゃんも本が好きなのか?」

雅「病院じゃ、出来る事も少なかったので……」

浩介「そっか、そうだよな」



 二人と別れて、図書室へ。

雅「……熊が居ます」

僕「……熊だよな」

 受付で座っている、巨漢を見ての感想だ。
 図書委員なのだろうが……文庫本が凄く小さく見える。

雅「騒いだら、怒られますか?」

僕「……その前に、騒ぐ予定があるのか?」

雅「いーえー?」

僕「……不安になる返事だけど、怒られるからな?」

雅「はい」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/10/11(火) 21:09:47.90 ID:YPLozO1ho
どっちもまた始めから読み直すか
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道) [sage]:2011/11/07(月) 16:44:21.14 ID:/kCm16w9o
一か月経つ前に生存……と言うか、完結させる意思はある報告。

62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(東海) [sage]:2011/11/10(木) 09:50:52.75 ID:IzDVZZlAO
お願いします。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道) [saga sage]:2011/11/21(月) 16:24:58.63 ID:WOlsP9SUo
 図書室の中心で、僕は顔を赤くする。
 静かに会話しなくてならない状況で、顔同士が近づくのは避けられない。
 誰が相手でもこう言う状況だと僕は照れるのか。修行不足だ。
 修行不足修行不足……修行不足を何度も念仏の様に唱える。

雅「……芝さん? 聞いてますか?」

僕(修行不足修行不足……)

雅「芝さん」

僕「ひゃぅっ!!」

 それまで囁く様だった雅の言葉が、突然普段の声量に戻り、僕は声を上げた。

雅「しーっ!」

僕「す、すまない……」

 恐る恐る受付の方に目を向ける。

熊「……」

 さ、爽やかな笑みを浮かべているのが、逆に怖い……。

僕「み、雅、急に声を出されたら、びっくりするじゃないか」

雅「だって、芝さんが雅のお話聞いてくれないからですよ」

僕「そうだな、すまない。それで、なんだよ」

雅「これが、雅が一押しする本ですよ」

僕「……そうか」

雅「……」

僕「……なあ?」

雅「はい?」

僕「これ、僕が借りて良いんだよな?」

雅「も、もちろんです! 読んで下さるんですか!?」

僕「しーっ!! 雅静かに」

 今度は二人で恐る恐る。
 
熊「……ぐふっ」

 声を出して……笑った? のか……? ぐふっ?
 
僕「これ以上刺激しない内に、さっさと借りてしまおう」

雅「そうですね。芝さんのお薦めも、今度教えてくださいね」

僕「ああ……」 
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道) [saga sage]:2011/11/21(月) 16:30:21.21 ID:WOlsP9SUo
 雅の薦める本を手に熊の居る受付へ。
 
熊「返却は一週間後に……ぐふぇふぇふぇっ!!」

僕「な、なんだ!? 下がってろ雅!」

 突然の奇声に驚きながらも、雅の前に躍り出て、彼女を庇う様に右腕を伸ばす。
 無意識の行動を、意識が認めるのに充分な時間が経った。
 それはつまり、この男が、僕たちに危害を加える気はないと言う事か?
 彼の答えが無くとも、断言出来るだけの時間が経つ。

熊「あ、あの……どうしたんですか?」

僕「え? いや……あの……急に威嚇する様な声を出されたから……」

熊「あ……すいません。思い出し笑い、です」

 僕はひょっとして、割かし恥ずかしい勘違いをしたのではないだろうか?
 
僕「じゃ、じゃあ、一週間後にまた来るからな!」
 
「見た目が熊の様だから、襲われるのかと思った」そう説明するのも躊躇われた僕は、言い捨てて教室を出る。
 勘違いを思い起こし、頭を掻く。
 出来ればこのまま家まで突っ走りたい気持ちだが、そんな事をしたところで、雅とはいずれ顔を合わせる。
 諦めて振り向くと、どこか嬉しそうな雅の顔があった。

僕「言い訳ならいくらでもあるが……」

 あえてしない、何故ならそうしたところで、僕の失態は取り返しがつかない。さあ、笑うが良い!
 そう続けたはずの長い口上は雅の声に止められる。

雅「格好良かったです! 芝さん!」

僕「……え? 何が?」

 思わず聞き返してしまう。

雅「雅の事、守ろうとしてくれたんですよね?」

 今回の勘違いの中、もっとも、なかった事にしたい行動を口にされる。
 顔が熱くなるのを感じながら、僕は「まあ」と声を絞り出した。
 
僕「……と、取りあえず帰るぞ。本も読みたいからな」

 元気に「はい」と返事をした雅を横目で見る。
 夕日に映える雅の笑顔は、どこか儚げでありながら屈託がない。
 それは僕の鼓動を高鳴らせるには充分に魅力的だったが、吊り橋効果だと自分に言い聞かせるのだった。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道) [saga sage]:2011/11/21(月) 16:31:44.93 ID:WOlsP9SUo


僕「ただいおっ!?」

 僕が言いたかったのは「ただいま」だったのだが、出迎えた姉の格好に驚き、全く意味不明な言葉になった。

僕「なっ、なんなんだよ……」

姉「似合う?」

僕「え、いや……なんでメイド服?」

姉「なんとなく……おかえり」

僕「た、ただいま。あ、ピロも」

 いつの間にか姉さんの足元にまとわり付いていたピロにも挨拶をしておく。
 
姉「今日は少し遅かったね」

僕「あ、うん……」

 過去の失敗を生かし、僕は自分の表情が極自然に戻るのを待ってから帰宅したのだ。
 寄り道せずに帰っていたら、精神のぐらつきを気取られ、根掘り葉掘りやられていたに違いない。

姉「……デート?」

僕「まさか。電気屋に寄って来ただけだよ」

姉「そう。そろそろご飯が出来るから、早く着替えておいで」

 姉さんがピロを抱きかかえて、居間へと向きを変える。
 その背中を見て、上手くやり過ごせた、と僕は小さくガッツポーズを取る。
 瞬間、姉が振り返る。

姉「……やっぱり、デートだった?」

僕「な、なんで?」

姉「なんとなく……」

僕「電気屋に女の子を連れて行く程、気の利かない男じゃないぞ」

 乾電池の入った、電気屋のロゴ入り袋を掲げて見せる。

姉「……そうだね」

 居間と廊下を遮る扉が閉まったのを確認して、僕は安堵の息を漏らした。
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道) [saga sage]:2011/12/03(土) 05:20:15.89 ID:KWeSB8vyo


 日付が変わって少しの頃、僕は雅に勧められた本を読み終えた。
 面白かった。
 日頃、僕が好んで読むのは、娯楽性を重視した物が多いが、これは違っていた。
 一体この著者は、どんな人物なのか気になりネットで調べた。
 出てきたファンサイトや、オンラインの百科事典によれば、僕らの親世代で流行ったらしい。
 ……どうして雅が薦めるのだろうと少し疑問に思った。

僕「まあ、別にそれ程深く考える事でもないか……」

 独り言に答える声があった。
 いつの間にかピロが僕の部屋に忍び込んでいたらしい。
 
僕「よしよし、一緒に寝るか……」

 抱き上げて、ベッドに乗せようとするも、ピロは顔を逸らし、部屋から出て行った。
 姉さんの所に戻ったのだろう。
 眠りに就くまでの僅かの間、頭の中では本の中の景色が、脈絡無く流れていた。


 翌日、雅に「本、面白かった。良い物を教えてくれてありがとう」と実に紳士的な礼を述べた。
 雅は嬉しそうに微笑んだ。
 ……学校での出来事は、それ位しか印象に残ってない。実に平和な一日だったのだ。
 僕が帰宅すると、居間で両親と姉さんが子猫を愛でていた。
 姉さん曰く、友人が数日家を空けるので、預かったとの事だ。

僕「ふーん……」

 ピロとは付き合いが長いので例外とするが、特に猫が好きな訳でもないので、愛でる会に加わる気もない。
 ちりんと鈴の音が響き、僕は足元を見た。
67 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga sage]:2011/12/09(金) 04:34:18.43 ID:6Owtuxeuo
 驚きと悲しみ、猫の表情にそれが見えたのは、僕の感受性が豊かだからだろうか。
 しかし、立場を置き換えて見れば、ピロの気持ちは分かる。
 素早く踵を返したピロの瞳から涙がこぼれた。ピロはそのまま二階へ駆け上がる。
 慌てて追いかける僕だが、猫の機敏な動きには到底追いつかない。
 ピロが自ら足を止めたのは、姉の部屋の窓枠の上だった。
 
僕「お、おいおい……いくら猫でも、二階から飛び降りたら……な?」

 飛び降りるとどうなるのか僕は言えずに、遠回しな言葉で説得する。
 言葉が通じている事は無いのだが、まるで人間の様に感情を表したピロにならと、説得を続ける。
 
僕「預かってるだけだし、別にお前は見捨てられた訳じゃないんだぞ」

 見捨てられた、の所でピロの身体が一瞬震えたのを、僕は見逃さなかった。
 付き合いは長いが、それは浅かった。
 この猫は、僕が思っている以上に賢く、繊細な心の持ち主なのではなかろうか。
 世話をしているのは姉さんで、その姉さんの膝の上か腕の中が定位置だったが……もう少しピロと深く関わって見たい。
 そんな思いも含めて、僕は手を伸ばす。

僕「戻っておいで、ピロ」

 ピロは悲しげな顔で振り返った。
 僕の言葉を姉さんの口から聞きたかったと言わんばかりに。
 窓の外へ身を投げ出す。
 取り押さえようと慌てて動かした身体は、窓枠に突っ掛った。
 慌てて目を閉じる。
 誰も、飼い猫が死ぬ瞬間なんて、見たくはないだろう。

 しばらく経って、僕はゆっくりと瞼を開いた。
 ピロは、僕を見上げていた。
 安堵の息を漏らす間もなく、小さな体は駆け出した。
 
姉「ピロ……」

 気付くと、姉さんが背後に立っていた。
 少しの怒りを込めて、僕は言う。

僕「……出て行っちゃったよ」

 姉さんは無言で部屋を出ようとする。
 その後を追う様に続ける。

僕「僕も探すよ」
68 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/09(金) 04:38:03.74 ID:6Owtuxeuo



 僕たちは途方にくれていた。
 家出猫がどこに向かったのか、皆目見当も付かない。
   
僕「一度、家に戻ろうか。もしかすると帰ってきてるかも知れないだろ?」

姉「うん……」

 同意しかねるといった声色だ。
 姉さんに悪気が有った訳ではないし、自由に外出する猫も少なくない。
 事はそれほど重要ではないと、今の僕は考えていた。

僕「子猫の世話だって、任されてるし明日も仕事だろ」

 それ以上は言わずに、僕は歩き出した。
 ややあって、姉さんが付いてくる。

 家に帰ると父さんが出迎えてくれた。

父「にゃん」

 猫の手を真似て、したり顔でそんな台詞と共にだったので、僕も姉さんも無言で脇を通り抜けた。

母「ピロなら大丈夫、その内帰ってくるよ」

 ひょっとすると、父さんも母さんと同じ事を伝えたようとしていたのかも知れない。
 おどける事でそれを表現したのか。しかし、先のあれは無しだ。
 にべもなく言えば気持ち悪かった。

69 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 14:28:09.34 ID:fNECRAmSO
おぉ、こっちも来てた
70 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 08:19:00.96 ID:d6rSgDpE0
姉がブラコンっぽく感じるのは俺だけか?乙
71 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/21(水) 04:49:27.66 ID:YCNFmawxo
 今朝は家を早くに出た。
 少しでも、ピロを探せたら良いと思ってだ。

僕「そんなに簡単に見つかる訳じゃないか……」

 独り言通りの結果に終わり、僕は学校へと向かう。
 その道中、僕は派手に転んだ。転ばされた。
 何者かに背後から体当たりされた事が原因だ。
 こんな事をするのは、とてつもなく悪趣味な人間か、あるいは……。

僕「雅か……?」

 道路に突っ伏したまま、問いかける。

雅「ごめんなさい! 勢いを間違えました!」

 起き上がり雅を見ると、トーストを手に申し訳なさそうな顔をしていた。

僕「……雅、何がしたかったんだ? 僕には全く、これぽっちも分からないが」

雅「曲がり角でぶつかる所から始まるラブコメディがしたかったんです……」

僕「色々と言いたい事はあるけど、取り敢えずここは曲がり角じゃないぞ?」

雅「通学路に一個もないじゃないですか、曲がり角」

 僕達が通う学校は大きな道路に面していて、住宅地を通る必要がないのだ。
 だから何の変哲も無いここで、突進してきた訳か。

僕「あー……ひょっとして、ずっと僕を待ってたのか?」

雅「はい!」

 元気に返事をされても、困る……。

僕「トースト冷え切ってるんじゃないか?」

雅「冷え切ってます……」

 何が雅をここまで駆り立てたのか……僕には全く、これぽっちも分からないな。

僕「ああ、そうだこの猫、見なかったか?」

 携帯に保存されていたピロの写真を雅に見せる。

雅「いーえー? この猫さんがどうしたんですか?」

僕「僕の家で飼ってる猫だけど、家出しちゃってな……」

雅「……家出? ですか?」

僕「……話せば長くなるのだが」
72 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/21(水) 04:50:38.49 ID:YCNFmawxo



雅「猫さん、可哀想です……」

 学校へ向かう道すがら、昨夜の出来事をかいつまんで雅に話した。

僕「だから早く見つけてあげたいんだけどな……」

雅「芝さんは、動物が好きなんですか?」

僕「そうでもないぞ? 奴ら、気に入らない事があると噛むからな……ああ、ピロは別だけど」

 雅は何も答えずに、にこにこ顔を僕に向けた。

僕「なんだ?」

雅「いーえー? でも、羨ましいです。雅のお父さんは動物を飼う事に猛反対なんです」

僕「……分かる気がする」

雅「ええ!? 雅はお世話しなさそうに見えますか? それとも、高い高いを失敗して落っことしそうだからですか!?」

僕「まあ、そんな所だ」

 隣同士の席に座して、雅の抗議を受け流していると、高宮が教室に入って来た。
 雅が高宮に走り寄る。
 動物の話をしていたからか、その姿が小動物的に思えて、声を出さずに小さく笑った。

雅「高宮さん! おはようございます! でも今は挨拶どころじゃないんです! 芝さんが酷いんですー!!」

高宮「……どうしたの?」

雅「高宮さんこそ、どうしたんですか?」

 高宮が首をかしげる。僕も同じだった。
 
雅「い、いえ! 何でもないですよ! えへへ……」

 先と同じ動きで僕の隣りに戻る雅。
 
僕「どうしたんだ? いや、待て……」

 雅の考えを読める様になれば、この先に控える心理戦においては最強の戦士になれるかも知れない。
 しばらく考えてみたが、そもそも心理戦の予定は無い上に、雅は特殊だと気付き、素直に聴き直した。

僕「どうしたんだ?」

雅「高宮さん、元気が無い様に見えたので……」
73 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 07:46:59.14 ID:D5G5rKZSO
建ててから半年以上経ってんのに100すらいってないスレなんかさっさと落とせよ
書いてる奴がクズなんだから完結するわけねえんだから
ぐだぐだ続けられても迷惑なんだよ
さっさと以来出して来い愚図
74 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 08:12:15.84 ID:LYiBSmQAO
>>73
現実そうだけど、それでも楽しみにしている奴がいることをお忘れなく
書きだめしてもう一度立てて完走目指すなら別だが…
ともあれ、楽しみにしてるよ〜
75 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 13:07:05.08 ID:6zOu/G1Zo
くそつまんなかったりくそ臭いがきつかったり糞長編なわけでもねーのになんでそんないらいらしてんだ?
76 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 13:22:18.78 ID:AEGmFry+o
兄の話のついでにやってくれればそれでいい
77 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 13:53:53.65 ID:ONuxPl1zo
隣の席の>>73がウザい。ウザい
78 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 16:32:55.39 ID:RlhSxCzSO
>>77
お前>>73が隣なのかwwww

79 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 00:37:16.67 ID:hMSS+yfAO
>>77
そこから話を膨らませてみようぜ!!ww
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/01/09(月) 03:13:50.86 ID:aiigraQ0o
依頼出して来ました。

月に1,2レスがやっとのスレを二つも、と言うのは迷惑行為なのでしょう。

今後、どうするのかは決めていませんが、向こうの息抜きにちょこちょこと一人で書く予定、です。

楽しみにしていてくれた方、申し訳ございませんが、よろしくお願いします。
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2012/01/09(月) 03:23:28.10 ID:Gm8MxrDmo
ちょっとぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!

考え直してよっ!!
更新遅くても楽しみにしてるんだからああぁぁぁーーーーーーーーっ!!!

泣くよ? あたし泣いちゃうよっ!?
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/01/10(火) 11:56:44.15 ID:6XSWujZAO
>>80
な、ん…だと!?
また書き溜めたら建てるんだよな!


…な?


>>81
俺の胸で思いっきり泣いて良いんだぜ!(キリッ
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/01/12(木) 09:26:19.65 ID:GfpK2BU9o
依頼を取り消すのはどうかと思ってしまうので、他所でやろうと思っています。
(企業が運営している投稿サイト、もしくはブログ、自作のHP等)

動きがあればこちらで報告します。

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1297271379/

上記のスレが見るに耐えないと言う方もいるかも知れないので、なるべく早く決めます。

本当に申し訳ございません。
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/01/12(木) 09:35:45.49 ID:fdM3nNsAo
他で続けてくれるというならそれだけで嬉しいと思う
2ch互換の板の方が見やすいっていうのはあるけどね
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2012/01/12(木) 23:57:11.93 ID:uK0nlyqto
>>82
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    .|        (_人__丿     、、、  |    よくわかんにゃい
     l                      l
    ` 、                       /
      `ー 、__               /
         /`'''ー‐‐──‐‐‐┬'''""´

>>83
我侭言ってごめんね。
取り合えず乙でした〜
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