妹「おい」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 18:01:13.02 ID:1CblLsbso

妹「おい」

兄「……どした？」

妹「遊んでやってもいいぞ？」

兄「は？」

妹「お前と遊んでやってもいいと言っている」

兄「何言ってんのお前……」

妹「とにかく！　えーと……遊ぶのか遊ばないのか、はっきりして」

兄「うーん。明日テストだからいいや、せっかく誘ってくれてるのに悪いな」

妹「…………」

兄「妹？」

妹「別にいい……お前とそこまで遊びたいわけでもないしな！」

兄「あっそう。じゃあ部屋から出ろ」

妹「い、言われなくても出ていく」

〜１０分後、庭にて〜

妹「犬！おいこら犬！」

犬「……」

妹(くっ！犬の分際で私を無視だと……)

妹「お……猫！おい猫！！……おいでおいで……にゃぁん……ﾁｯﾁｯ」

猫「……」

妹(…………むぅ)

妹「今日、占い１位だったんだけどな」

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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2 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 18:05:26.20 ID:1CblLsbso

〜３日後〜

ｶﾞﾁｬｯ

妹「おい」

兄「…………」

妹「おい！」

兄「なんだよ！？……ったくよぉ。せっかく家族になって半年ぐらい経ってんだからさぁ。

　　いい加減お兄ちゃんとか呼んでみろっての！かわいくねぇな、タメ口だしよ」

妹「断固拒否だ。　お前の事を兄だなんて思った事はない。二人で話すときはお前で十分だ」

兄「あーあ、そうですかそうですか。じゃあまぁそのうち呼んでくれ」

妹「だから嫌だと言ってるだろうが。人の話を聞いてるのかお前は」

兄「あー(うぜぇ)……それで！？　なんなだよ人の部屋にノックもせずに入ってきやがって」

妹「私の……し、下着が無くなったので探しにきた」

兄「ぶほぉ！？」

3 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 18:11:05.25 ID:1CblLsbso

妹「まぁ下着が消える＝お前が怪しい。この方程式は中国4000年の歴史が証明している事例の一つであるわけだが」

兄「日本語めちゃくちゃだぞ何言ってんだ馬鹿！　俺がお前の下着を盗むわけねぇだろうが！！」

妹「ふ、ふーん。そうか、盗むわけがない。ふむ……この前までは赤の他人だったというのにか」

兄「はぁ？何が関係あんだよ」

妹「きょ、興味とか沸くだろう？　ないのか、そういうのは」

兄「……」

妹「……」

兄「まったく沸かねえ。(嘘だけど)」

妹「！(な…ん……だと……)」

兄「誰がお前みたいな奴のパンツなんが欲しがるか！！(嘘だけど)」

妹「無くなったのはブラジャーなんだが……」

兄「いやどっちでもいいだろうが！そこ今重要じゃねぇ！！」

妹「どっちでもいいとは？……ﾊｯ！？やはりどちらでも欲しいという事か……口では否定しておきながら、本音がだだ漏れだぞこの変態が！」

兄「……疲れる」

妹(まぁホントは私の部屋にあるんだけどな)

4 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 18:19:35.08 ID:1CblLsbso

妹「まぁ……えー……ｺﾎﾝｯ　そういうわけでだ」

兄「はぁ？(もう帰れよマジで)」

妹「部屋の中を捜索させてもらう」

兄「いや帰れよもう！ねぇよ下着は！てか今勉強してんだからさぁ、見りゃ分かるだろ。空気読めよ空気」

妹「なに、別に勉強の邪魔はする気はない。音を立てずに部屋を探索するなど私にとっては朝飯前。だからその点では安心してくれていい」

兄「音立てなくたってお前が後ろでウロチョロされると気が散るだろ普通に考えて」

妹「どれだけ集中力がないんだお前は」

兄「う……しゅ、集中力はあるぜ！　俺は天下のＦ高だぞ？　舐めてもらっちゃ困るだわ妹さんよ」

妹「……Fランクって事だろ？」

兄「…………」

妹「…………」

兄「…………よし、勉強頑張ろう」

妹「じゃあまぁ……探索させてもらう」

兄「勝手にしろ畜生」



妹（ちょっと可愛いな）

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 18:31:10.13 ID:1CblLsbso

妹（さてと……早速ベッドの方から探索始めるとしようか）

ｶﾞｻｺﾞｿｶﾞｻｺﾞｿ

妹「お！」

兄「あぁ？……ちょお！！おまっ！！」

妹「【お姉さま大全集】、【姉パラダイス】、【姉にお世話されちゃおう】……ほほぉ……」

兄「い……あ……い、いや！　こ、これは……あの、と、友達が持ってきてさ……そ、そのまま置いてかえっ」

妹「お前は姉もいないのに姉ものが大好きな変態さんなんだな。よく分かった」

兄「……ああもうっ！うるせぇよ！！姉がいないからこそだ！！　逆に姉がいたらこんな趣味はなかっただろうよ！！」

妹「ふーん」

兄「な、なんだその目は！　母さんとかに言ったら承知しないからな！」

妹「ああ、えっと……」

兄「んだよぉ、勝手に俺のパンドラの箱開けやがってこの野郎……それぐらい年頃の男なら普通だボケ！」

妹「開き直りですか、気持ち悪いですね」　ﾆｯｺﾘ

兄「そこだけ丁寧語とか止めろってか出てけこのクソ野郎！！」

ﾊﾞﾀﾝｯ

妹「そうかそうか……うむ」

妹「……姉が……いいのか」

6 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 18:37:50.71 ID:1CblLsbso

兄「ふぁぁぁ……母さんおはよ」

母「おはよう、さっさと朝ごはん食べちゃって」

兄「へいへい」

妹「お母さん！　今日はお兄ちゃんが夕ごはん作ってくれるってさ！」

兄「え！？」

母「あら、本当なの？兄」

兄「え、えっと……」

ﾑｷﾞｭ

兄「あたぁ！」

母「？」

兄(こんの……妹の野郎どういうつもりで)　ﾁﾗｯ

妹『バ、ラ、す、ぞ？』

兄「！」

母「兄？　どうしたの？」

兄「……あ、ああ！　今日は俺が夕飯作ってやるよ！　たまには親孝行しねぇとな！」

母「ふーん。親孝行ねぇ……ふふっ、じゃあ帰ったらついでに洗濯と掃除！　お風呂も沸かしておいて」

兄「え！？　お、おう……まかしとけ！親孝行だもんな！」


兄(くそったれ……弱み握られた。まずいな……)

妹（面白かったが、色々仕事をさせる事になってしまったか。ここまでする気はなかったのだが……むぅ）

7 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 18:50:51.35 ID:1CblLsbso

妹　学校

妹「うーむ」

妹友「妹ちゃんどうしたの？　そんなため息ついちゃって」

妹「ちょっと考えごと」

妹友「ふーん……兄さんの事だったり？」

妹「え！？」

妹友「当たりか。ふふっ、まぁ分かるよ？兄さんってめちゃくちゃイケメンだもんね。

　　　でさ……「本人は鈍感すぎるから自分がモテてるって気づいてない」ってのは兄さんファンクラブの常識になってるらしいけど、あれって実際どうなの？」

妹「妹友ちゃん、一体あなたは何を言ってるんだ」

妹友「え？何が？」

妹「あんな奴にファンクラブ？あんな奴がイケメン？……何がどうなってる？」

妹友「え、いや。……マジで言ってんの？妹ちゃん。いやまぁ妹ちゃんも超美少女だからイケメンの基準が高いんだろうけどさぁ、兄さんだよ？」

妹「いや私は別に美少女だと言われた事は」

妹友「ないわけないでしょ？」

妹「……よく覚えてないけど、最近はない。というか妹友ちゃんの方が目が大きくて美人だと私は思うが」

妹友「はぁ……自分を卑下するのは時には美徳だけどこの場合は当てはまらないからね、妹ちゃん」

妹(もちろん別に自分が不細工だと自覚している、というわけでもないんだが……いやそれよりもだ！)

妹「妹友ちゃん」

妹友「なぁに？」

妹「話を戻そう、妹友ちゃんの話を分析するに……あれか？もしかしてあの変態野郎は結構モテて、ファンクラブがあると」

妹友「え！？何何！？兄さんって変態なの？そこのところを詳しく！」

妹「う？……うむ、まぁあいつは…」

ｶﾞﾀｯ
ｶﾞﾀｯ
ｶﾞﾀﾀｯ!

妹「え！？」

8 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 19:02:04.21 ID:1CblLsbso

「あ、ううん」

「私たちはなんでもないから」

「続けて続けて？」

妹「……」

妹友「はい散った散った。あなたたち、席そこじゃないでしょ」


5分後

妹「何なんだ」

妹友「彼女達、ファンクラブの子だと思う」

妹「まぁ何となくそんな気はしてたが……本当に実在するのか」

妹友「これで信じた？」

妹「正直な話。身内が恥を晒しているのは知りたくはなかった」

妹友「恥を晒すなんてとんでもない！兄さんの事を想ってる子ってこの学校、結構いるよ？それって恥な事じゃないでしょ？」

妹「……まぁ、だからファンクラブなんてものが出来てるのだろうとは理解できる」

妹友「半年前に転校してきたからそろそろ存在は知ってると思ってたけど、知らなかったんだね本当に」

妹「うーむ」

妹(ある意味これも弱みを握った事になるんだろうが……使えないな、そもそも私が信じなかったんだ。あいつが信じるとは思えん)

妹友「で、話は戻るけどさ！兄さんの変態っぷりについて妹ちゃんが見た事を教えてくれると」

妹「え？ああまぁその……私があいつの部屋に入る事があったんだ、その時」

ｶﾞﾀｯ
ｶﾞﾀﾀｯ!

妹「……」

妹友「……」

妹「言いたくなくなった」

妹友「えーと……そういえば、何で悩んでたの？兄さんの事なんでしょ？」

妹「ああ……えーと、とある事情により。私は兄の弱みを握る事に成功したんだけど、それを使ったら今朝―――」

9 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2011/06/02(木) 19:03:54.97 ID:AMjgDj2AO

義妹は良いものだな。

10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 19:13:05.97 ID:1CblLsbso

妹友「じゃあ兄さんが色々する事になったのは……妹ちゃんのせいってわけだ」

妹「そんな事は……あるのか」

妹友「あるでしょうな」

妹「そうですか」

妹友「うーむ……それは兄さん、大変だろうなー」

妹「ぅ……」

妹友「家事を普段しない人がいきなり家事全般を押し付けられるって、大変だろうなー」

妹「妹友ちゃん。ｼｬｰﾗｯﾌﾟ」

妹友「兄さんは誰かさんに手伝ってもらうべきだとは思わんかね？ワトソン君」

妹「全然推理でも何でもないぞ妹友ちゃん」

妹友「……」

妹「……」

妹友「……」　ｼﾞｨｨ

妹「やめて欲しい。惚れてまうやろっ……いやなんだ。私だってだから少し良心が痛んだ部分があり、こうして柄にもなく悩んでしまったりしている訳なんだが……」

妹友「……」

妹「……」

妹友「……」

妹「…………あー分かった分かった！私が手伝ってやればいいんだろう？最初から少しはそういう考えもあったさ！」

妹友「ガンバ！」

妹「はぁ……」

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 19:28:09.77 ID:1CblLsbso

兄「あー……やっと洗濯終わりっと！　くっそがぁ……妹の奴いくら俺の性癖がキモいからってこんな仕打ちとかねーだろ畜生」

妹「ただいま」

兄「…………」

妹「おかえりぐらい言ってもバチは当たらないと思うぞ」

兄「うるせぇよ！　お前のせいで散々な目に遭ってんだよこっちは！！」

妹「お前のありえない性癖のせいだろう。自業自得ってやつだな」

兄「はぁ……もういいから犬の散歩でも行ってろ！」

妹「ワンちゃんは今はおねんねタイムの真っ最中だ。あれは当分起きそうにない」

兄「くそ！……じゃあ部屋に行ってろ！！」

妹「……」

兄「なんだよ！？　さっさと行けよ！　俺は今から風呂掃除すんだよ！」

妹「まぁ、なんだ」

兄「なんだよ？」

妹「風呂掃除位は、してやろう。そんな気分だからな。うん、そんな気分なんだ今」

兄「え？」

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 19:32:30.30 ID:1CblLsbso

兄「お前できるのか？風呂掃除」

妹「私も高校生だ。それぐらいは出来る、ナメないで欲しい」

兄「ふーん。じゃあまぁ……頼むわ。俺は飯作り始めるから」

妹「任せろ」


(生まれて初めてのお風呂掃除……だ)

風呂場

妹「洗剤よし、スポンジよし、……腕まくりよし！」

妹(おっと……下は濡れるだろうからスカートは……脱いだほうがいいか。楽だしな)

ｽﾙｽﾙ

妹「よぉし」

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 19:36:20.01 ID:1CblLsbso

ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ

妹(くっそぉ……なかなかしぶといな。垢がきちゃない、中々の強敵だなお風呂よ)

ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ

妹(おっ、ちょっとは奇麗になったか)

妹(よぉし、大分奇麗になった……やればできるじゃないか私も。ま、当然の結果だな)


妹「……」　ｷｮﾛｷｮﾛ


妹「……いぇい」　[小さくｶﾞｯﾂﾎﾟｰｽﾞ]


ﾂﾙｯ


妹「のわひゃあ！」

ｺﾞﾝｯ

妹「ふぬぅぅ……」

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 19:39:25.80 ID:1CblLsbso

ｶﾞﾗｯ

兄「おい！　どうした！？　すごい音がしたけ……ど……」

妹「ｯ！？」

兄「お、おう……えー………………く、黒か」

妹「見るなぁ！！」　ﾄﾞｶﾞｯ

兄「ぐほぉ！　い、いいパンチ持ってんじゃねぇか」

妹「黙れ！　こけただけだ！！さっさと閉めろ！」

ﾊﾞﾀﾝ

妹(最悪だ……見られた)

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 19:50:18.65 ID:1CblLsbso

妹(どうしよう。いやどうしようもないか、後の祭りだ)

妹「……」

妹(……よぉし、それならばこちらにも考えがある。精々恥ずかしがるがいい)


妹「おい！」

兄「な、なんだよ！？　さっきはパンチしやがって！」

妹「当然の報いだ」

兄「どう考えてもあれは事故だ！お、俺はもう忘れたからな……んで？　何？」

妹「そうか、じゃあ聞いても無駄な事を聞いてやろう」

兄「なんだよ」

妹「私の……パ、パンツは……どうだった？」

兄「ﾌﾞﾊｧ！？」

妹「さぁ答えてみろ！さぁさぁ！！」

兄「いやだから忘れた……ってか一瞬だったし別に感想なんてねーよ」　ﾎﾞｿｯ

妹「聞こえてるぞ馬鹿かお前は」

兄「うるせぇよ！なんなんだよ……あ、そうだ」

妹「なんだ」

兄「……」

妹「なんだ？」

兄「そうだな……もう一回じっくり見せてくれたら感想も何か出てくると思うぞ？」

ﾄﾞｶﾞｯ

兄「ぐおぉ！？　な、なんでパンチを？……」

妹「……(そうか、感想ないのか。しっかり見ていたじゃないかこの嘘つきめが)」

兄「おい！　何で無言なんだよ！」

妹「さっさと晩御飯を作れ。このグズ」

兄「意味がわかんねぇよおまえ」

妹「(意味がわからないのはお前だろうがっ！……そして……なんで私はこんな事を聞こうと思ったんだろう。あれ？)」

16 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/06/02(木) 20:34:05.87 ID:zuKwhDWDO

wktk支援

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/02(木) 22:38:28.03 ID:mXxMw6mXo

期待

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2011/06/03(金) 01:11:08.35 ID:1B22EZiho

これはﾜｸﾜｸ支援

乙した

19 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/04(土) 18:19:44.76 ID:wNciCRrZo

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…

兄「妹ー！　今手が離せねぇから電話出てくれ」

妹「それが人にモノを頼む態度か」

兄「うるせぇ！　切れちまうだろうが！！　早く出ろこの馬鹿！」

妹(まぁ一理ある)「はいもしもし？」

母「あ、もしもし妹ちゃん？」

妹「あ、お母さん。 どうしたの？」

母「うん、実はさっきそこで仕事帰りのお父さんとばったり会っちゃってね？」

妹「父さんと？」

母「うん！ それで今日は久々に今からデートでもしよっかって事になったの。それで……晩ごはんまでに帰れそうにないというか……その」

妹「ああなるほど……わかった！　お兄ちゃんにも伝えておくね？」

母「うん！　あ、それと一応帰るつもりだけど……ど、どこかに泊っちゃう可能性もあるから。も、もももしそうなったら明日寝坊しないで学校行ってね？」

妹「あははっ……分かった」

母「明日のご飯はおいしいもの作るからね。本当にごめん！それじゃ！」

ｶﾞﾁｬﾝ

妹「……」

妹「精々お楽しめ、といった所ですかね。精が出ますなぁ……っつって」

20 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/04(土) 18:25:59.77 ID:wNciCRrZo

兄「誰？　母さん？」

妹「そうだ。今日は今から父さんとデートだそうで、夕食はいらないらしい。
　　
　　それで、多分今日はどこかのホテルに泊まると言っていた」

兄「は？　平日なのに？」

妹「え？」

兄「え？」

妹「デートで泊まるんだぞ？分からないのか？」

兄「な、なんだよ！！　意味わかんねぇぞ？　二人とも酒飲みまくって

　　酔いつぶれるの予想してホテル取るのかな？」

妹「…………」

妹(まぁ別に教えなくてもいいか……というか)　ﾁﾗｯ

兄「な、なんだよその目は！　なんか隠してないかお前」

妹(半年前からずっと思ってたけど……お前……鈍すぎ)

妹「べつに？　それで……ごはんは出来たのか？」

兄「何だかな……飯なら出来てるよ、てかさっき出来た」

妹「ふむ、この匂いは……焼肉か」

兄「ハンバーグだよ馬鹿」

妹「お肉関係じゃないか、私の勝ちだな」

兄「勝負してたのかよ、そして俺なんか負けてるし」

21 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/04(土) 18:36:24.40 ID:wNciCRrZo

妹「まぁいいとにかく台所へ行くか　(どうせ偶然だろうが、ハンバーグは好物だ。中々タイミングや良し)」

兄「えらくがっついてんだな。ま、お前の好物だもんな！ははっ」

妹「！ な、なんで知ってる！？」

兄「ん？ああ、ちょっと前にお父さんから聞いた。昔びっくりド○キーに連れてったらいっつも喜んでくれたって自慢気に言ってたぞ」

妹「むぅ(父さんめ余計な事をﾍﾞﾗﾍﾞﾗと……)」

兄「まぁさすがに○ンキーレベルじゃないけど……食おうぜ」

妹「えっと……お前は」

兄「ん？なんだ？」

妹「私の好物だと分かっててこれを作ったのか？」

兄「そうだけど。今言っただろうが」

妹「……」

兄「……」

妹「…………」

兄「なんだよ？」

妹「い、いや？……ま、まぁ食べ物を粗末にするのはよくないしな。せっかくだから頂こう」

兄「なんか一言多いんじゃね？」

妹「気にするな。食べよう」

兄「へーへー」


妹「うむぅ(なんだこの感じは……どうした……なんだこれ……あれ？)」

兄「あれ？　なんかお前顔赤くなってね？　風邪か？」

妹「馬鹿かお前は。黙って食え」

兄「意味が分からん……あ、そういう事か！」

妹「な、なんだ？」

兄「俺のハンバーグがあまりに美味しくて感極まってんだな！？　なぁに苦しゅうない苦しゅうない。たーんと食うがいい！はっはっﾊｶﾞｧ！？」

妹「お前は本当に阿呆だな」

兄「食事中の……わき腹パンチは…反則……だ」

22 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/04(土) 18:43:46.09 ID:wNciCRrZo

兄「うまい？」

妹「…………」

兄「……何か言えよ」

妹「……」

兄「おーい」

妹「うるさいな。もう一発欲しいのか？食事中は静かに、だ」

兄「せっかく作ったんだから感想位聞きたいってのは人情だろ、どうよ？」

妹「……」

兄「ん？」

妹「別に普通だ……お母さんのと変わらない」

兄「まぁ……そうだけどよぉ」

妹「そ、そうだ。普通だこんなものは。びっくりド○キーのを10としたら、戦闘力たったの5レベルだ」

兄「ま……いいや。食べてくれてるし不味くはないって事だろ？へへっ(腕上がっちゃったかなぁ俺)」

妹「ふん。嬉しそうな顔をするな気持ちが悪い……(まぁお母さんのハンバーグは……4位だな……いや、3.5……位……いや何を失礼な事を考えてるんだ私は！)」

兄「どうした？」

妹「なんでもない！」

23 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/04(土) 18:50:37.78 ID:wNciCRrZo

妹「ごちそうさま」

兄「お粗末様」

妹「…………」

兄「ん？」

妹「お前って、古いよな。色々」

兄「う、うるせぇな！　こういうのは世間の常識！古いも新しいもねぇんだよ馬鹿」

妹(褒めたつもりだったんだが)

兄「ふん……じゃあ俺部屋行くから妹は皿洗いよろしく〜」

妹「！？　おい！どういう事だそれは」

兄「好物食わしてやったんだからいいだろ？それぐらい」

妹「……謀ったな」

兄「でもお前に好物食べさせたかったのは本当だから」

妹「そういうのは言わなくていい」

兄「なんだ？変な事言った？俺」

妹「わ、分かったから！しょうがないから私がやってやる」

兄「さっき飯食う前に風呂沸かすボタン押したからさ、皿洗った後入ればいいし！　な！？」

妹「はいはい。一番風呂は頂くとしよう」

兄「へいへい、えーと……じゃ、俺はちょっとやる事があるから部屋戻るわ」

ﾀﾀﾀ…

妹「？」

24 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/04(土) 18:59:18.51 ID:wNciCRrZo

ｶﾞﾗﾗｯ


妹「はぁ……なんで洗剤ってあんなにぬるぬるするんだ。誰かさらさらの物を開発してほしいものだ」

妹「さてと、さったとシャワーを浴びてまったりするか」


ｼｬｰｰｰｰ


妹「フンフン♪フフーン♪」


ｷｭｯ


妹「うーん！本当に気持ちがいい……何故かは分からないが結構気分いいな今日の私は」


ﾁｬﾎﾟﾝ…


妹「ふぅ。今日は私が掃除をしてやったんだ、流石に素晴らしい綺麗さというか。湯船が喜んでいる様だ」　ｷｭｯｷｭ

妹「うーん……(しかしバス○マンを入れればよかったな。丸見えじゃないか)」


ｼﾞｰ

妹「……んー」

妹(妹友ちゃんは私の……大きいと言っていたっけ……実際自分ではよく分からないな)

ｶﾎﾟｰﾝ

妹「……」

妹「そういえば……」


妹「あいつの持っていた本は……巨乳の人が多かった気が……」

ﾊｯ!!

ｷｮﾛｷｮﾛ

妹「いや何を口走ってるんだ私は……ついに頭が兄の馬鹿のエロエロ菌に毒されたのか？

　　と、というかだ！あいつがどんな人が好きだろうが……私には……か、関係ないわけで……意味が分からん。おいどうした私の口よ」


ﾁｬﾎﾟﾝﾁｬﾎﾟﾝ…


妹「はぁ……出よう。そして寝よう。柄にもなくお風呂掃除なんかしたから疲れているんだなきっと、そうに違いない」


ｻﾞﾊﾟｧｧｧ

25 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/04(土) 19:05:08.82 ID:wNciCRrZo

妹「うんまぁ……いいお湯だった」

妹「…………おっさんか(ﾎﾞｿｯ)」　ﾋﾞｼｨ

妹「一人ノリツッコミって……どうした私。やはりおかしいぞ」

妹「うーん」

妹(一応出たことを伝えておく方がいい、か。入りたいかもしれないし)

妹「！」　ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

妹「い、いや……これは普通の流れだ。うん、誰しもが落ち着く思考回路なんだから私はあたふたふる必要はないんだ！ないんだ！」

妹「よし(……何やってるんだ私は。いつも私が先に入った時は呼びに行ってるじゃないか。おかしいぞ？)

妹(とにかく……えっと、呼びに行くか)


ｺﾝｺﾝ


妹「おい…風呂あがったぞ」


ｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝ


妹「おい！？　聞いてるのか？」


妹(反応がない……そういえば何かやるって言ってたな……覗くか)


ギィィ―――

26 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/04(土) 19:10:12.07 ID:wNciCRrZo

妹「おい―――――ッ！？」

兄「〜〜♪　〜〜〜♪」

妹「！？？」

兄「〜〜〜♪　〜〜〜♪」


妹「す、すごい……うまい」

兄「〜〜♪…ん？　え！？な、何してんだよ！」

妹「あ…」

兄「お、お前……いい、いつからいた！？」

妹「……〜〜♪♪のところからだが」

兄「肩でも叩けよ。びっくりしたぁ……」

妹「おい……」

兄「なんだよ」

妹「いつからギ、ギターなんて始めたんだ？　というか、この部屋にそんなギターなかっただろう」

27 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/04(土) 19:31:17.65 ID:wNciCRrZo

兄「これはまぁ……えーと、何というか俺さ……昔小学校４年から中学の終わりまでちょっとギターやってたんだ」

妹「それは初耳だな」

兄「このギターは昔俺が買ったやつなんだけど、高校入る前に友達にあげたんだよ。

　　もう辞めようと思ってな。でもそれを今日頼んで返してってか貸してもらったってわけ」

妹「な……なんでだ？」

兄「いやぁ、来週俺たちの高校って文化祭じゃん？」

妹「う、うん？そうか……来週だったか」

兄「それでまぁ昔の仲間に……その……出てみないかって……な」

妹「え！？　出るのか！？？」

兄「あー……言いたくなかった……そうだよ、そのために練習してたってわけ。

　　ボーカルする曲もあるから歌もな。ま、今更ながら後悔しまくってるわけだが、腕なまりまくり」

妹「それはまぁ……楽しみ、かな」

兄「え！？　お、お前がそんな事言ってくれるなんて珍しいな、ありがと」

妹(しまった！　声に出てた！？)

妹「え！？　い、いや！ ち、違う！お前がいい見世物になりそうだからな！

　　そ、それを見れるのが楽しみだって言ったんだ私は！　か、勘違いするんじゃない阿呆」

兄「はぁ……だからお前には言いたくなかったんだよ！ちくしょぉ……バレた」

妹「……」

28 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/04(土) 19:43:35.95 ID:wNciCRrZo

兄「えーあれだ……とにかくだ！　練習の邪魔だし部屋に戻れ！　

　　心配しなくてもこの部屋は昔やってた時の名残で防音加工とかしてあるからお前の睡眠妨害にはなんねぇよ」

妹「もちろん戻るが……私はお風呂を出た事を伝えにきただけだ」


兄「ああなるほど……了解。んじゃ分かったから出てくれ。……お前がいると気が散る」

妹「……我が家の恥さらしにはなるなよ？私はお前の妹として恥ずかしい思いをするのは嫌だぞ」

兄「わ、分かってるっての！　それなりにやってやるつもりだ。引き受けちゃったしな」

妹「じゃ……私はもう寝る」

兄「分かったおやすみ」

妹「……」

兄「……なに」

妹「さっきの曲はなんて言うんだ？」

兄「……教えない」

妹「…………」

兄「…………ちゃんと演奏できるようになったら教えてあげなくもない」

妹「結構うまかったぞ」

兄「え？」

妹「さっきの」

兄「……あ、おう」

妹「……」

兄「ありがとう？」

妹「寝るおやすみ」

兄「お、おう」

ﾊﾞﾀﾝｯ

兄「？」

兄「……」

兄「………うまい、か……へへっ」


妹「……」　ﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹「……(なぁーにを言ってるんだ私……[ﾋﾟｰｰｰ]私……何してる……)」


妹「……よし、忘れよう。寝よう」

29 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2011/06/05(日) 06:55:38.62 ID:dlBke8oEo

妹かわええﾊｧﾊｧ

乙した

30 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]：2011/06/05(日) 07:02:33.50 ID:6x96J4neo

いいね

31 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/05(日) 10:01:45.43 ID:o+iXlkKDO

更新来てたか

超期待(ハ。・∀・*)

32 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2011/06/09(木) 03:10:47.90 ID:9ZflzAM9o

まだかな

33 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 20:26:04.72 ID:6tSl9d4Qo

〜翌日、早朝〜

兄「おーい、起きろ」

妹「ん……？……んにゃ…」

兄「……」

妹「……」ｽﾋﾟｰ

兄「起きろっての」

ﾎﾟｶｯ

妹「うわっ！？……！こ、この…」

ﾑｸｯ

兄「やっーと起きたかｸﾞﾎｫ！？」

妹「お、女の頭を殴る男は将来成功しないだろう、忠告しておいてやる」

兄「お、男の急所を蹴る女は将来苦労するぞ、忠告だ」

妹「今のは只の自己防衛にあたるので大丈夫だ。」

兄「……あっそ」

妹「それで？」

兄「え？」

妹「何しに私の許可なしに部屋に入ってきているんだ。……ﾊｯ!……まさか夜這いにでも来たのかこの変態が」

兄「もう朝だよ馬鹿！起こしに来たんだよ。ボケてるなお前」

妹「ん？」

34 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 20:40:06.30 ID:6tSl9d4Qo

兄「母さん達はまだ帰ってきてないんだ」

妹「んー……ああ、思い出した」

兄「だから俺が起こしに来てやったってわけ。感謝してくれて構わんよ」

妹「今の発言でムカついたからもう一度蹴ってあげても構わん」

兄「今の発言は忘れてくれ。あー…と、俺もう学校行くから」

妹「ん？　確かに……もう制服を着てるな。日直か？」

兄「ちょっとな」

妹「なんだ？」

兄「お前の朝飯は作っといたよ、食べてな」

妹(何を隠す……あやしい……)

妹「まぁそれは取りあえず置いておいて」

兄「何が？」

妹「……」

兄「？」

妹(ありがとうって言ったら……どうなるかな)

兄「どうした？もう行くぞ俺」

妹「いや、じゃあえー……いってらっしゃい」

兄「おう。遅刻するなよ、戸締りはちゃんと頼む」

妹「お前じゃないんだから余計な心配は無用だ」

兄「そりゃー悪かったな」

ｶﾞﾁｬｯ　ﾊﾞﾀﾝｯ

妹「……」


妹「言えばよかったかな……どうかな……」

35 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 20:58:29.47 ID:6tSl9d4Qo

妹「ごちそうさま……っと」

妹「あ…お弁当も作ったのか」

妹「で、弁当箱が2つあるのはどういう事だ？」

妹「お弁当忘れたのか、馬鹿だなぁ」

妹「うーむ。まぁそうだな……うん。そうだな」

妹「まぁ、優しい優しい私が弁当を持っていってやるのは……やぶさかではないな。この位はな、うん」


妹「……」

妹「さて、準備準備」



〜学校　兄の教室〜


妹「ここ、だよね……あいつの教室」


ｶﾞﾗﾗ―――

36 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 21:12:33.29 ID:6tSl9d4Qo

兄友「ん？　おお！？　兄の妹じゃん！！　どったの！？」

妹「あ、おはようございます。(お前誰だよ)　あの…兄がお弁当忘れてたんで届けに来ました」

兄友「おおー！　あいつも罪な奴だなあははっ」

妹「何のことですか？(てかお前誰だよ)」

兄友「いやいやこっちの話！　とにかく御苦労さん。でも兄って確か今弓道場だぞ？」

妹「え？　弓道……場？」

兄友「ああ！　行ってくれば？」

妹「あっいえ！　私はお弁当を届けに来ただけなので(弓道場？……何故に？)」

兄友「まぁまぁいいじゃん！！　行ってくれば！」

妹「え！？　あ！ちょ、ちょっと押さないで……」



兄友「行ってら！」

ｶﾞﾗﾗ


妹(流石あいつの友達だ。……ウザい)


兄友「よし！昼に弁当のおかず貰お」

37 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2011/06/10(金) 21:17:51.02 ID:4Z0SaDAAO

なんか読んだ事のある感じだ
>>1は前に書いてたか？

38 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 21:22:51.29 ID:6tSl9d4Qo

〜弓道場〜

妹（ここだよね……こんな所にホントにいるのか？あのﾃﾝｼｮﾝ高い奴嘘ついてないだろうな……ん？）


妹友「おおー！すごいすごい！」

妹(妹友ちゃんの声？)


妹「あっちの方から――――あっ！」



兄「…………」

ﾋｭｰｰｰｰ　　ﾀﾝ！


兄「……」　ﾌｰ



妹（！？）



妹友「兄さんす！　真ん中に当たりましたよ！　やりましたね」

兄「いやぁ……まぁでも今のは２０回打ってやっとだから。まぐれだと思う」

妹友「まぐれでもかっこよかったです。痺れちゃいました」

兄「何故か嬉しくないのは何故なんだろう」



妹「…………(あいつと妹友ちゃんって仲……いいんだ)」

39 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 21:24:48.97 ID:6tSl9d4Qo

>>37
はい。自己満足的リメイクです。

40 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 21:40:26.45 ID:6tSl9d4Qo

妹友「いやぁ、しかしﾋﾞｼｯと決まりましたね最後」

兄「うーん……安請け合いはするものじゃないな」　ﾎﾞｿｯ

妹友「何ですか？」

兄「いやこっちの話……ん？　げっ！」

妹友「え？　あ！妹ちゃんいたんだ。声かけてよぉ」

妹「ご、ごめん」

兄「な、なんでここ……」

妹「お弁当を忘れていたので、教室まで届けに行ったら。あなたの友達らしき人に、ここに行けと言われた」

兄「弁当……あーなるほど。　ごめん！　ありがとな……ってかあの野郎！余計な事を……」

妹「何であの人は朝からあんなにテンションが高いんだ」

兄「本人に聞けよ……てか。えーと」

妹「……」

兄「あー……あははっ！かっこ悪い所見られちまったなぁ、参った参った」」

妹「う、うん」

妹友「えー！？　そんな事ないですよぉ。妹ちゃんったら意地貼っちゃってさぁ……かっこよかったじゃん？」

妹「じゃあえーと……普通で」

兄「うーむ。ま、下手って言われるよりはマシ、ってポジティブシンキングしとくかな」

妹「そ、それよりも……」

兄「ん？」

41 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 21:53:04.60 ID:6tSl9d4Qo

妹「なんで弓道に目覚めてるんだ？　聞いてないぞ？」

兄「あーいやまぁ、言ってないし」

妹友「え？ 兄さん妹ちゃんに何も言ってないんですか！？」

兄「え……まぁ、言うタイミングとか無かったし」

妹「今がそのタイミングだ。さぁ白状しろ」

兄「う……うーん」

妹「さぁさぁ」

兄「いや……まだ内緒にしとくわ。悪いな」

妹「吐いて楽になればいい。どうせ私は後で妹友ちゃんに聞くという最終手段も残っているんだ。

　　えっと、妹友ちゃんは知ってるんだよね？」

妹友「う？　うん。さっき聞いた」

兄「妹友ちゃん！今度何か奢る」

妹友「ごめんね妹ちゃん！そういう訳で兄さんは何だか教えてくなさそうだし……教えられないという事に相成りました」

妹(私の最終手段をこうもあっさり懐柔するとはいい度胸じゃないか……)

兄(視線怖い……)

妹友「え、えーと……だって妹ちゃんをビックリさせたいんだもん！！　ですよね！？」

兄「う、うん。(ちょっと違うけど)そうそう」

妹「なんなのだ二人して(私だけ……仲間外れ？)」

42 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 22:07:47.20 ID:6tSl9d4Qo

兄「お前も来週になれば分かるよ。だからちょっと我慢してくれ、驚かせたいってわけじゃないけど。
　　　
　　知らない方がお前の為でもある、と俺は考えてるから」

妹「それは私が決める事だ。教えろ」

兄「おわっ！もうこんな時間かよ……じゃあ俺そろそろ教室戻るわ！妹弁当サンキュな！妹友ちゃんもまた！」

妹友「はい、それでは〜」

妹「……」

妹友「私達も行こうかね、妹さんや」

妹「うーむ……」

妹友「妹ちゃん？」

妹「……変な事じゃないんだよね」

妹友「うん大丈夫！変な事じゃないよ、そこは私が保証する。ただ、ビックリするとは思う」

妹「マジ？」

妹友「まじまじ、行こう？先生来ちゃうよ」

妹(…………気になる。ってなんで私があんなのの為にもやもやしなくちゃならないんだ。何か変だ……でも気になるだろそれは)

妹「(気になると言えば……)そういえばどうして妹友ちゃんはあそこにいたの？」

妹友「私は日直で朝早く来たら廊下を兄さんが弓持って歩いてるのが見えたから付いて行ったのですよ。

　　　　朝からいいもの見れたわぁ……今日はいい日になりそう！ね！妹ちゃんもそう思わない？」

妹「ストーカーみたいだね妹友ちゃん」

妹友「ｼｬｰﾗｯﾌﾟ」

43 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2011/06/10(金) 22:15:11.19 ID:4Z0SaDAAO

999だなｗｗ

44 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 22:25:01.48 ID:6tSl9d4Qo

〜兄　教室〜


兄「おい！」

兄友「妹ちゃんきたか！？」

兄「来たよ！　バレそうになったわこのボケ」

兄友「え！？　妹ちゃんに伝えてねーのか！？」

兄「ああ、バンドの事はバレたけどこれはまだ伝えてねーよ。　当日までのお楽しみって事にしといた。

　　色々気遣わせるだろうからさぁこういうのって」

兄友「ふーん。そんなもんか、俺がお前の立場だったらすぐ教えるけどね！自慢気に」

兄「恥かく可能性の方が大だし前々から知らせといて失敗して恥かかせるより、知らせなくていきなりやって失敗した方が気分的に楽だろ？」

兄友「まぁ何となく分かるけども……妹想いっすなぁ兄ちゃんは」

兄「そういうのじゃねぇから」

兄友「ふーむ……んじゃあ俺のプロデュースは失敗しちゃったのかぁ」

兄「何が？」

兄友「せっかく兄妹水入らずの朝の爽やかな一時をプロデュース！……してやったつもりだったのに」

兄「何なんだよその謎のプロデュース」

兄友「いやぁお前もっと妹ちゃんと仲良くなったほうがいいって！だからお前のかっけー所を見せればだなぁ」

兄「何が目的だ。言ってみ」

兄友「妹ちゃん紹介してくれ！頼む！」

兄「さっき会ったときに自己紹介でもすりゃよかったじゃねぇか」

兄友「ん？」

兄「だろ？」

兄友「……ああぁぁぁ」

兄「お前馬鹿だろ」

兄友「空回りしすぎな今日の俺を憐れに思うならばその妹ちゃんが作ったであろう弁当を昼に食べさせてくれ」

兄「これ俺が作った」

兄友「ｵｳﾌ……」

45 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 22:39:38.27 ID:6tSl9d4Qo

〜妹　教室〜


教師「えー皆さん！　今日は我がクラスが今年の文化祭で何をするのかを決めなければなりません！
　　
　　　　誰か意見のある人はいますか？」

妹(結局本当に妹友ちゃんは教えてくれないし……困った）

教師「うーん、なかなかいいのが出ているけど……じゃあ！　
　　　　
　　　多数決でこの二つのどちらかに決めましょう！！それでいいわね？」

妹(もう一回あいつに直接聞くという手もあるが……なんだか本当に教えてくれなさそうな感じだった)

教師「うーん……じゃあ男子の圧倒的組織票でこれに決定ね！」

男「いええええいい！　やっぱ文化祭と言えばこれだよな！」

女「えーー？でもこのクラスでこれが似合う女の子って２，３人しかいないじゃないの！！」

男「もう決まったことだっての！ぐだぐだぬかすんじゃねぇよ！はっはっは！」

教師「え、えーと……じゃあこの企画の軸となる女の子は誰がいいかしらねぇ」

妹(あー……くそぅ。来週って来週のいつなんだ？　そんなに私に秘密にしたい事なのか？

　　知らない方が私の為でもある？……私を気遣ってくれている……っぽいが具体的内容を知らせないのは

　　悶々するじゃないか。あの馬鹿)

46 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 22:45:32.08 ID:6tSl9d4Qo

妹(あー気になる……もう忘れたい。なんであんな奴の事で私がここまで気にならなくちゃいけないんだ！変だろうこんなの！)

男's「「「「「妹ちゃんしかいねーだろ！！」」」」

妹「！？(き、聞いてなかった……なんだ？)」

教師「ふむ。まぁ妥当なところでしょう。妹さん！　どう？　引き受けてくれる？」


男's「「「「…………ｺﾞｸ」」」」

女's「「「「……(まぁ妹ちゃんなら……やってくれるのかな？)」」」」


妹（な、なんだなんだ！？　みんな何故私にこんなにも注目を？）


教師「妹さん？　どうなの？」

男's「「「「妹ちゃん！頼む！！」」」」

妹(こ、断ったらまずい雰囲気……だな。　しょ、しょうがない)

妹「は、はい。わ、私でいいんなら……やります」

男's「「「「うおおおおおおおおおおおっしゃああああ」」」」

妹(な、なんなんだこいつら……気持ちが悪い)


教師「はい！　じゃあ我がクラスはメイド喫茶で行く事にします。

　　　リーダー的に動いてくれるメイドをしてくれるベストメイドは妹さんにしてもらいます。

　　　異論がある人！！　…………ないですね！　それでは決定！！」

ﾜｰﾜｰﾜｰ


妹「……え？」

47 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/10(金) 22:58:02.86 ID:6tSl9d4Qo

〜数日後〜


兄「なぁ」

妹「……なんだ」

兄「メイド喫茶？だっけ。やるのか？」

妹「！」

兄「妹もメイドさんの格好するのか？」

妹「来るなよ？」

兄「え？」

妹「来たらお前を海に沈める事になる」

兄「何でだよ！いいじゃん見に行く位」

妹「だめだ！絶対にだめだ！！あんな姿をお前に見られる位なら死んだ方がマシだ！」

兄「そんなに際どいのか？」

ﾄﾞｶﾞｯ

兄「いっ！？……ってぇ……」

妹「やはり変態の思考回路は常にそっちなんだな。単純に恥ずかしいだろうあんなもの」

兄「じゃあ何で引き受けたんだよ」

妹「ああ"？誰のせいだと思ってるんだ」

兄「え、ちょっと待て……なんで俺が地雷を踏んだみたいになってるんだ」

妹「ｯ……うるさい！とにかく来るなよ！」

兄「えー見たいぞ」

妹「駄目たったら駄目だ！」

兄「ちぇ……」

妹「と、言うかだ。お前はあれだ、バンドがあるんじゃないのか」

兄「まぁあれは文化祭の最後らへんにやるから行く時間は確保できると思う」

妹「だから来るな！日本語通じないのかお前は！」

兄「……」

妹「お前、楽しんでいるだろう。私が恥ずかしがるのを」

兄「あ、バレた」

妹「死にさらせ」

兄「暴言ってレベルじゃねぇぞそれ」

妹「はぁ……もうあっちへ行け！！」

ﾄﾞﾝｯ

兄「とと……へいへい。退散しますかね」



妹(絶対……見られない様にせねばならないな)


兄(どうやってバレずに行くか。それが問題だな)

48 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2011/06/10(金) 23:48:35.42 ID:LmnSbQn6o

ﾜｸﾜｸ

49 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/11(土) 07:40:50.64 ID:epwbQ+4DO

更新来てた━━━(゜∀゜)━━━!!

妹かわええｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

50 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/16(木) 20:43:35.33 ID:VRcnfsPSo

〜文化祭当日〜

妹「こ、これで出るの？

妹友「よし、10点。星3つあげちゃう。抱きしめたいというか抱きしめますごめんなさい」　ｷﾞｭｰ

妹「うーむ」

妹友「他の子達が全員嫉妬しちゃうかもよ。それはそれで困るなぁ、どうしよっか」

妹「いや、私なんかに嫉妬しても」

ﾋﾞｼｯ

妹「痛いです」

妹友「ｼｬｰﾗｯﾌﾟ。謙遜ｼｬｰﾗｯﾌﾟ。私が褒めてるんだから素直に喜びなさいな」

妹「妹友ちゃんの優しさ補正だと思う、どう考えてもこんな破廉恥なメイドいないと思う　まる」

妹友「だぁーいじょーぶだって！何とかなる！」

妹「本当にこんな恰好で接客しなければならないのか？罰ゲームでも全力で遠慮するレベルの恥ずかしさなんだが。

　　私が冷静に見えてるなら妹友ちゃん。私のこの真っ赤な顔をちゃんと見て欲しい、リンゴみたいでしょ？」

妹友「もー！分かった分かったそろそろお披露目なんだから落ち着きなって、よしよし」　ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

妹(やり取りめんどくさくなったんだなちくしょー！)

妹「はぁ……覚悟決めろ私。大丈夫明日にでも脳内消去でイケるはず……よし！」

妹友「さぁさぁ」

51 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/16(木) 21:03:13.70 ID:VRcnfsPSo

妹「……」

クラス女「おっそい！もうそろそろはじま……　おおー」

クラス女2「！？　すっご……」

妹「ほらぁ！」

妹友「違う違う、そういう意味じゃないって。ね？」

クラス女2「すっごく似合ってるよ妹ちゃん、写メいい？」

妹「あ、えっと……うーん、あははっ……」

クラス女「えー？嫌なのー？なんで？こんなに可愛いのにもったいない」

妹「ぅぅ」

妹友「みんな大丈夫！私がさっき写メっといたからそれ送るよ！！」

妹「ちょ、何か今聞き捨てならない事言ったねあなた」

妹友「まーまー！さーて開店開店！」

妹「……」

妹友「妹ちゃん！」

妹「ひゃいっ！」

妹友「お店が始まったらいちいち恥ずかしがってちゃだめよ！みんな同じ格好してるんだから大丈夫！

　　　　プライベートな感情とお仕事感情は分ける事。いい？」

妹「も、もちろんそれは……うん。分かったよ、大丈夫。ちゃんと練習通りにするから」

妹友「よろしい」

妹「さあて……それじゃあ開店しますか！(さっさと終われ)」

妹友「はーいそれじゃあ開店！！」

52 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/16(木) 21:22:59.23 ID:VRcnfsPSo

〜メイド喫茶開始30分後〜


妹「い、いらっしゃいませ。ご、ごごご主人、様」

妹「こちらの席ですご、ご主人様。　ご注文がお決まりになったらお声をおかけください」

妹「あ、はい。えと……はい、そちらの方は焼きそばで……え？あ、えっと。私は作らないです……え……あ、あの、その方がよろしいのでしたら

　　でもおいしくないかもﾋｬｯ！？……わ、わわ分かりました。少々お待ち下さいご主人様」



妹友「ちょっと語尾にご主人様つければいいと思ってる節がありそうだけどまぁいっか」

クラス女「絵になるねぇ妹ちゃん」

妹友「まぁね。おかげで結構お客さん来てるしねぇ……計画通りっ！」

妹(メイド喫茶ってこんなに人が来るものなのか？聞いてないというか私が無知なのか？　……全然休憩する暇もない……

　　というか何で私が焼きそば作らなくちゃならないんだよ！！)


男１(顔真っ赤にして……可愛すぎだろＪＫ)
男２(ぱねえｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ)
男３(うはｗｗｗｗｗｗｗｗｋｔｋｒｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ)
女(うほっｗｗｗｗｗｗいい女ｗｗｗｗｗｗｗｗ)
男４(こんな子に相手してもらえるとはｗｗｗｗｗｗ)
男５(アキバのヲタク共ざまあｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ田舎なめんなｗｗｗｗｗｗｗｗ)
男６(この子しか目に入らんのんだがｗｗｗｗｗｗ)
男７(……いい……いい！！)
変装兄(めちゃくちゃ忙しそうだけど面白いなあいつ。ホントに俺に気付かなかったとかどんだけテンパってんだろ。まぁがんばれ)
男８(ああっもう他の奴のところへ！！　注文すればまた来てくれるよな！？)
男９(田舎に住んでても……いい事あるもんだｗｗｗｗ)
男１０(この可愛さ……反則だろ……彼氏いるんだろうなOTZ)


妹(な、なんか視線が……痛いんだが……気のせい……だよな？)

53 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/16(木) 22:01:16.06 ID:VRcnfsPSo

〜数時間後〜

妹「もう限界。疲れた」

クラス友「おっつかれー！おかげで大盛況だよ妹ちゃん。最後の方は様になってたしね」

妹「もう金輪際メイドなんかやらないと心に誓いました」

クラス友「あははっ、まぁメイド喫茶のバイトでもしないかぎりもう無いと思うし大丈夫なんじゃない？」

妹「うむ……あーっと……今何時？」

クラス友「3時。もうあと1時間位で終わりだねー……まぁまぁ楽しかったかな」

妹「とにかく……疲れた……ん？(何か忘れてる様な……)」

クラス友2「そういえば妹友は？」

クラス友3「なんか体育館行ったよ？」

クラス友「あーライブでしょ。どっかの音楽やってるクラブの」

妹「！！」　ｶﾞﾀｯ

クラス友「わっ！ど、どうしたの妹ちゃん」

妹「あー……(いや、別に行かなくてもいいか……いやでも……)……うーむ」

クラス友「？」

妹(恥かく所を……見たいよな？私。うん見たい……そう、これはあいつが恥をかく所が見たいという感情……ならば)

妹「何を迷ってるんだ私は」　

クラス友「妹ちゃん？」

妹「ちょっと私行ってくる。……知り合いが出てるかもしれないから」

54 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/16(木) 23:04:34.55 ID:VRcnfsPSo

妹「やっと着いた。ってか体育館の中……暑いなぁ……人もすっごいし……(ほんとにあいつ出てんのかな)」

妹友「あっ！　妹ちゃーん！！　こっちこっち！」

妹「！……どもー」

妹友「やっぱり妹ちゃんも来たかーよしよしぃ」

妹「何なのその予想通りって感じは」

妹友「だって絶対来ると思ってたから出来る限り入口の方みながらこの席確保しながら妹ちゃん探してたんだもん私」

妹「…・…なんか、ありがとう。なのかな？」

妹友「ま、兄さん達が出てる時は正直探してなかったけどねーえへへ」

妹「！もう出たの！？」

妹友「安心して！今何曲かやって休憩に入ってる最中だから。これからまた兄さん達出てくるよ」

妹「そ、そっか」

妹友「……あれれー？妹ちゃん。兄さんのバンド、全然興味なさそうだったのに今ほっとしてるねぇ」　ﾆﾔﾆﾔ

妹「何を言ってるのか理解できませんなぁ」

妹友「まぁそう照れなさんなって！全部分かってるからさ！まぁ間に合ってよかったね妹ちゃん」

妹「妹友ちゃんは何か勘違いをしているようだ。私はあいつの恥をかく姿をこの目に焼き付けに


ﾜｧｧｧｧｧ―――


妹「！」

妹友「お！出てきた出てきた！兄さーん！！かっこいいー♪」

妹「……え、あれ？」

妹友「ほらっ！兄さんだよ！かっこいいっしょ？」

妹「あれが……あいつ？」

妹友「……」 ﾆﾔﾆﾔ



兄「……」　ｷｭｭ　ｷｭｨﾝ　

兄友「いいか？」

兄「お、おう」

兄友「大丈夫だって」

兄「分かってるよ」

兄友「心配すんな、ちゃんと合わせてやっから」

兄「よろしくマジで」

55 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/16(木) 23:28:46.00 ID:VRcnfsPSo

兄友「よっしそんじゃ……ｲｴｰｲ盛り上がってるかぁ！！？？？」


ﾜｧｧｧｧｧｧ―――

兄友「みんな俺達の歌聴いてくれてマジありがとう！！そろそろ文化祭も終わるしラスト1曲どーんとやって終わる為にまた出てきたって寸法だ！よろしく！！」

ｴｴｰｰｰｰ

「おーいもっとやれよぉ」

兄友「でも校長とかがうるせぇしさ」

「校長なんかほっとけほっとけー」

ﾄﾞｯ

兄友「お前絶対後で呼び出されるぞーあははっ、さて……んじゃラストは兄が主に歌いまーす。こいつね」

兄「どもー」

ﾜｧｧｧｱｧｧｧｧl

「兄君きたあああああ！！！！！！」

「待ちくたびれたよおおお！！」

「待ってましたあああああ！！！！！！！！」


兄友(俺ん時より声援でけぇ！……畜生)「おーし、準備いいか？」

兄「おう」

ｽｰ　ﾊｰ

兄「みなさん。俺達の演奏を聴いてくれて今日はどうもありがとう。皆さんにこの時間を文化祭のいい思い出として刻んでもらえたら嬉しいです。

　　では……ラスト！！」


ﾜｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ――――

〜〜♪　〜〜♪

兄友「おっしゃあああ！！ﾊｲｯﾊｲｯﾊｲｯﾊｲｯ」


妹友「兄さんギター最高！！うますぎ！ね！！」


妹「………ぁ……ぅ……」　　ﾄﾞｷﾄﾞｷ　ﾄﾞｷﾄﾞｷ

56 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/16(木) 23:57:15.91 ID:VRcnfsPSo

〜〜♪　〜〜♪

兄「黄昏の空を見上げ溜息　上手くいかない日常に〜♪　唇を噛む毎日」

兄「あいつら皆輝いている〜、『俺はどうだ』と自問自答。返ってくるのは虚しい反響音〜♪」

妹(……うまい)

〜〜♪　〜〜♪


兄「そんな俺に君は声をかけてくれた話を聞いてくれた〜。　『皆悩みを持っている、お前は一人じゃない』　」

兄「そう言ってくれた、努力を続けていける人が最後には勝つと言う君の瞳は眩しかった♪」

〜〜♪　〜〜♪

妹(汗だらだら……だな……)

妹「でもやっぱり……ギターうまい」


兄「君の言葉で楽になれた〜」　兄友(新しい俺が見えた気がした)

兄「頑張るという言葉の意味を知った気がした」　兄友(世界が再び輝き始めた)

妹友「どう？」

妹「あいつって……結構すごい？のか。もしかして」

妹友「今さらぁ？」

〜〜♪　〜〜♪

兄「君が俺に光をくれた」　兄・兄友((だから今度は俺の番だ))

兄「君が悩んでいる時は教えてくれ、君が苦しんでいる時は教えてくれ」

兄「君の為に俺は動こう」　兄・兄友((絶対だ))

妹(ｿﾞｸｿﾞｸ……する……なんだこれ……見てるだけなのに、あれは只の私の……)

妹「ぅ……」

〜〜♪　〜〜♪

兄「俺の世界に光を〜投げてくれた君には〜俺の光を受け取って欲しいと思う」

兄「君が俺に気付かせてくれた物の重さを測れる計算機なんて」　兄・兄友((この世界には存在しないんだ))

妹(な、なにやってるんだ私……何でこんな気持ちになる……？あ、あいつは……)

〜〜♪　〜〜♪

兄「俺の中で君の存在は」

兄・兄友((かけがえのない光となったんだ))

兄「もうこの光は消せはしない　だから」

妹「……あいつは……只の……只の……」

〜〜♪　〜〜♪

兄「だからどうか俺は君の光になりたい」　兄友(そう願うよぉぉ〜〜♪)

兄「俺の日常が君の存在で色鮮やかに輝き始めた。　今も〜これからもずっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜」



妹「私の……兄妹なのに……何を考えてる……だって…………なんなんだ、もう……」　


〜〜♪　〜〜♪



―――――――――――――――――

57 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/17(金) 00:14:04.18 ID:1Pc6oAMMo

妹　教室


妹友「ああ〜かっこよかったああ！！」

クラス女「ライブだっけ？行ってきたの？」

妹友「うん！兄さんのライブ！」

クラス女2「え！？兄さん！？ライブ出たの？」

妹友「そうだよぉ、超かっこよかったんだから！」

クラス女「妹ちゃん知り合いって兄さんの事！？もー兄さんなら兄さんって言ってよぉ！そしたら私も行ったのにぃ」

クラス女2「さいあくー……兄さん出るなんて聞いてないよぉ……だれかビデオ撮ってないかな」

妹友「確か放送部が録画してたよ？映像記録として」

クラス女2「ほんとっ！？よーしぃ」　ﾆﾔｯ

妹友「いやぁ本当にすごかったよぉ。見れて良かった良かった……妹ちゃん？」

妹「……」

妹友「……おーい」　ﾋﾗﾋﾗ

妹「……」

妹友「……あ！兄さんだ！」

妹「え！」　ｶﾞﾀｯ

妹友「……」

妹「…………あ」



妹友「うへへへ」

妹「……ハメたね？」

妹友「逆に聞きたいね私は。そう、何故ハマったのかと」

妹「……」

妹友「兄さん、かっこよかったねぇ」

妹「まぁ、思ったより普通だった」

妹友「とても妹ちゃんの受けた衝撃度合いは普通って感じじゃなかったけどねん」

妹「ｼｬｰﾗｯﾌﾟ妹友ちゃん」

妹友「顔真っ赤にしちゃって兄さんにくぎ付けだったでしょ？」

妹「はぁ？何の事だか。確かにあいつの事は見ていたのは認めよう、でもそれはあいつがいつヘマをやらかすかを一瞬たりとも見逃すまいとしての行動であって……」

妹友「……」　ﾆﾔﾆﾔ

妹「ああもうこの話は終わり！！何を見当違いな事を言ってるんだ妹友ちゃんは」　ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ


妹友「ま、そろそろ閉会式だっけね。……ふふっ、いいよ！ここは引こうじゃないか」

妹(何だその言い方……)


妹友「ま、閉会式後は更に面白い事になりそうだしね」　ﾆﾔﾆﾔ

妹「？」

58 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]：2011/06/17(金) 00:59:39.69 ID:cjFCSR370

つ・・・・続きを・・・

59 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2011/06/20(月) 09:30:34.54 ID:Nmqd+EqSo

乙した

60 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) ：2011/06/21(火) 17:57:32.98 ID:NMg0o1vI0

いいね　妹「おいバカ兄！勉強教えろ」　のスレを思い出した

61 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]：2011/06/27(月) 22:38:32.75 ID:57KFkuuAO

マダー？

62 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]：2011/06/27(月) 22:39:24.96 ID:57KFkuuAO

マダー？

63 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/28(火) 17:45:22.21 ID:Y1qjW/Koo

〜文化祭閉会式〜

校長「えー、皆さん文化祭本当にお疲れ様でした。明日明後日は土日なので、月曜日の学校に疲れを残さない様、しっかり休んでください」

妹「やっと終わりかぁ……何だか疲れた。色んな意味で」

妹友「メイド喫茶最高だったね、妹ちゃんのおかげで大繁盛だったし♪」

妹「…………もう絶対メイドなんかやらないからな」

妹友「ええー？……似合ってたのに」　ﾎﾞｿｯ

妹「なにか？」

妹友「い、いえいえ？　なんでも？」

妹「よろしい。それで？」

妹友「ん？」

妹「その……閉会式、何もないけど？」

妹友「ん？　あ！　ふーん……やっぱ気になるんだ？」　ﾆﾔﾆﾔ

妹「そ、そりゃああんな意味深に言われたら気になるでしょ。……なんなのよ」

妹友「もうそろそろだと思うよ、期待して待ってましょうそうしましょう♪」

校長「えーそれでは……毎年のわが校の文化祭の恒例行事。弓道部による的あてにより、閉会の運びとさせてもらいます。

　　　　……それでは！　弓道部に登場してもらいましょう！！」

妹「ん？　的あて？」

妹友「ここの学校の創立者の人が弓矢の名人だったらしくてその名残だってさ……ふふっ、まだ分からない？妹ちゃん」

妹「え？……(あれっ？　――――――――――何か忘れてないか？　わたし……)」

64 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/28(火) 17:51:40.07 ID:Y1qjW/Koo

妹友「あっ米俵運ばれてきたよ！」

妹（何か嫌な胸騒ぎが…………）

妹友「妹ちゃーん。そろそろ思い出したでしょ？」

妹「…………あっ！？」

「うわー！きたよきたよ！？　きゃー！」

「か、かっこいい」

「り、凛々しすぎるぅ……」

「ねぇあれ誰！？誰誰！？」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ　ｻﾞﾜｻﾞﾜ

妹友「兄さんきたぁぁぁぁぁｌ！！」

妹「あ、あんな恰好で！……ええ！？そ、そういう事なのか？……嘘でしょ？」

妹友「まぁ見てて(ｸﾞﾌﾌ……上半身半分丸見え。えへへ……)」

65 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/28(火) 18:11:33.98 ID:Y1qjW/Koo

兄「…………」　ﾍﾟｺｯ

妹(ま、まさか……そ、そんな……)

兄「ﾌｩｰ……」

妹友「撃つよ撃つよ！」　ｸﾞｲｸﾞｲ

妹「ちょ、興奮しすぎ」

妹「……ど、どうせ外すだろ。　あ、あんなの……」

兄「…………」　ｸﾞｯ


――――ｼｰﾝ――――


妹(は、外さなきゃ…………)


兄「――――ｼｯ！」


ﾋｭｳｳ―――――――――――――


妹(は、外さなきゃ……私の……あいつの見方が……)


―――――――ﾄﾝ！

兄「…………(よしっ！)」

ワァァァァァァァァァァァ

妹「……」


校長「えー、では。去年に続き、今年も文化祭の締めという大役を果たしてくれた弓道部の兄君に！　盛大なる拍手を！！」

妹(去年もやったのか……)

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ

「おい！　あの人ってさ！！　さっき体育館で演奏してた」

「何なんだよあの超人はｗｗｗｗｗｗ」

「男が惚れる漢ｗｗｗｗｗｗ」

「いやぁ……かっこよかったな！」

「……かっこよかった」

「うん……兄さんだっけ？」

「すごいねぇ……ほんとに」

「ってかさっき体育館で演奏してた人じゃん！」

「え？あの人！？」

「ほぁ……」

ﾜｲﾜｲ　ｶﾞﾔｶﾞﾔ

66 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/28(火) 18:11:59.66 ID:Y1qjW/Koo

妹友「あちゃぁ……またやっちゃったみたいだね兄さん」

妹「え？……な、何が？(何かミスでもしてたのか？　で、でも校長先生は良かったと言っていた様な……)」

妹友「……ちゃん？」

妹「……(ど、どうしよう……私も……い、いい妹として謝りに行くべきなのか……で、でもどこへ？)」

妹友「妹ちゃん！！」

妹「わひゃい！？　な、なに？」

妹友「だから！！　兄さんまた新入生にファン大勢作っちゃったねぇって話！」

妹「…………(そういう事か)」

妹友「妹ちゃん？」

妹「……(よ、よかった)」

妹(はぁ……しかしあいつ……ビックリさせやがって……ホントに……本当に……) ｷﾞｭｩ

妹「おーい？」　

67 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/28(火) 18:27:57.70 ID:Y1qjW/Koo

妹(片付けしてたら遅くなった……)

妹「ただいま」

母「おかえり〜」

妹「お母さんただいま！　えっと……」

母「どうしたの？」

妹「お、お兄ちゃん……は？

母「？　部屋だけど？」

妹「そ、そう……」

母「あ、そういえば……今日の兄の的あて！ うまく行った？」

妹「！？　し、知ってたの？」

母「だってあの子弓道部から頼まれたって言ってたもの。去年もやったみたいだけど……あれ？ 妹ちゃんはその場にいなかったんだっけ？」

妹「き、聞いてない！」

母「そっかそっか……じゃあ、びっくりしたでしょう♪」

妹「う、うん」

母「じゃあ部屋に行って怒ってあげれば？　なんで私には教えてくれなかったんだーって。

　　ふふっ、あともうすぐごはんって事も伝えといて。そうねぇ……あと15分ぐらいかな」

妹「……分かった」


ﾀﾀﾀｯ


母(いざ失敗した時……前々から期待されていた場合と、それまで知らなかった場合とじゃ、後者の方が恥かかないと思うし言わないでくれ……だっけ？

　　ま、あの様子じゃなんとかなったみたいだし……一件落着って感じかしらね」

父「ふーっ！！　快便快便！　おや！？　妹帰ったのか？」

母「…………」

父「ん？　なんだ？？」

母「いいえ？(よかったトイレ行ってくれてて)」

68 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/28(火) 18:41:13.20 ID:Y1qjW/Koo

妹「すーはーすーはー……ふー」

妹(な、何やってんだ私は……普通に部屋に入るだけ、いつもの事だろ。馬鹿か)

妹「も、もう……しっかりしろ私！！」

ｺﾝｺﾝ　ｷﾞｨｨ――

妹「は、入るぞ」

兄「……」

妹「？(落ち込んで……る？)」

兄「ふー」

妹「おい」

兄「ん？　ああ、よう」

妹「うん」

兄「どうした？」

妹「な、何というか……その」

兄「まぁ座れば？」

妹(や、やばい私顔……)

兄「……聞いてる？」

妹「わひゃい！！　き、聞いてるに決まってるだろう！？　わ、私はしょうゆラーメンが好きだぞ。うん」

兄「ぶっ」

妹「な、なんだ！？笑うなこの馬鹿！」

兄「はははっ」

69 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/28(火) 19:07:50.27 ID:Y1qjW/Koo

妹「……」

兄「……あー……疲れた」

妹「お疲れ、と言っておこうか」

兄「……どうだった？」

妹「な、なにが？」

兄「そりゃー……まぁあれだよ。今日の文化祭についてだけど……ライブ見に来てくれたんだろ？」

妹「何で知ってる！？」

兄「始まる前に妹友ちゃんが「妹ちゃんも絶対来ますよ！」って言ってたから」

妹「ふん……行かなかった」

兄「え？」

妹「……」

兄「……そ、そっか。……まぁ、大したもんじゃなかったから。うん、来なくて正解だったかな」

妹「……」

兄「……」

妹「嘘だ。行った」

兄「え」

70 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/28(火) 19:17:29.17 ID:Y1qjW/Koo

妹「ま、最後の曲が始まる直前だけど」

兄「……なんでそのタイミングなんだよ」

妹「そんな事を言われてもな」

兄「あー……んと」

妹「なんだ。聞いたぞお前が歌ってる所」

兄「……」

妹「……」

兄「どうだった？変じゃなかったかな俺」

妹「ああ、変だった」

兄「……」　ｶﾞｰﾝ

妹「あ、いや。あの……でもだな！」

兄「なんだよ……」

妹「良かったって周りの人は言ってたぞ」

兄「……周りの人はどうでもいいよ」

妹「え？」

兄「お前は、どう思ったんだよ」

妹「！」

兄「……って。変だったんだよな……はぁ」

妹「い、いいや！あのっ！変というのはそういう意味でじゃなく……普段と違いすぎたからって意味だ」

兄「？」

妹「演奏自体は……良かったと思う」

兄「本当か！？」

妹「！　う、うん」

兄「そっか……よかった」

妹「何なんだよ」

兄「兄貴っぽかった？」

妹「はぁ？」

兄「……うーん。まぁいっか……それは置いておこう」

妹「……」

兄「でも、お前が褒めてくれるのは嬉しいよ。ありがとう」

妹「べつに……」

71 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/28(火) 19:23:58.44 ID:Y1qjW/Koo

兄「そっか、よかったか……やった甲斐少しはあったかな」

妹「そ、それはそうと！」

兄「ん？」

妹「な、なんで私に内緒にしていた！！」

兄「なんのことだ？……！　い、いででで」

妹「そうやってはぐらかすのはこの口か！この口なのか！？」

兄「ひゃ、ひゃめろって！　いへえいへえ」

妹「じゃあ私の聞きたいことは……わ、分かるな？」

兄「……あー……ひゅ、ひゅうだうの事だろ？」

妹「…………」

ﾊﾞﾁﾝｩ

兄「うおおおお！！　痛かったあああお前ふざけんなよ！？」

妹「いいから！　なんで言わなかったんだ！！」

兄「…………」

妹「い、言えよ」

72 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/28(火) 19:48:41.59 ID:Y1qjW/Koo

妹「……」

兄「……」

兄「失敗したら、は、恥ずかしいだろ」

妹「……え？」

兄「それだけだよ(失敗する確率も高かったしなぁ……我ながらよくやったと言いたい。　てか……こうなるならあらかじめ言っとくんだったあああ……くそぅ)」

妹「…………(わ、私にかっこいいとこを見せようと？……って事か？)」

兄「……」

妹「……」



兄「も、もういいだろ！」

妹「ま、まぁ……いいが。取りあえず、成功だったな」

兄「まぁな。……はぁ〜」

妹「さっきからずっとそんな感じだな。何なんだよ」

兄「いや、緊張の糸が切れた余韻に浸ってるってか……色々アップアップだったもんでな。家帰ってきてホッとしたらこんな感じに」

妹「もうすぐごはんだぞ」

兄「んー……今日はいいや。ごめんって母さんに言っといて。もう少ししたら寝る……疲れた」

妹「……そんなに、大変だったのか？」

兄「もちろん」

妹「そっか」

兄「ああ……」

妹「……」

兄「ふー……」

妹「……っ……こ、これから言う事は一般的な視点に立ったものだけどな！」

兄「ん？」

妹「その……かっこよかったぞ。お前」

兄「……え？」

妹「な、なんだよっ！！」

兄「いや……へへっ、そっか」

妹「あーもう今のは忘れろ！！(か、顔が……何やってんだ私はぁぁ！自爆してんじゃないってのっ！」

妹「と、とにかく分かった。お前はもう寝ろ、私はごはんを食べに行く」

兄「おう、妹」

妹「なんだ！」

兄「……」

妹「……な、なんだ…よ」

兄「さんきゅな」



ﾊﾞﾀﾝｯ!!



妹「……一般的な視点って言っただろうが……」　ｷﾞｭｩｩ

73 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/28(火) 19:56:01.97 ID:Y1qjW/Koo

文化祭編終わり。　次回は小ネタ2,3改変投下予定。

74 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]：2011/06/28(火) 21:15:51.76 ID:83mvC3aAO

乙！

75 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2011/06/29(水) 04:35:48.55 ID:t8onqExto

乙した

兄ぱねえ

76 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/06/30(木) 23:55:31.24 ID:+7Eh9N9Q0

乙

77 ：sage [sage]：2011/07/16(土) 01:00:12.68 ID:Q8cFb22AO

もう、あれから二週間も経つのか…
短いようで長かった。
そしてそれはまだ続いている
最後まで待つぞ!
たった一つのハッピーエンドを夢見て!!

78 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]：2011/07/17(日) 22:32:46.29 ID:VdBOxSEAO

マダー？

79 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2011/08/03(水) 01:51:46.08 ID:EYVG7jO8o

まだかな

80 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) ：2011/08/12(金) 12:39:26.14 ID:f02+7jgV0

続きまだかな；；

81 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]：2011/08/12(金) 12:45:19.02 ID:06q/Ir4AO

よし、>>1を召喚するために俺は舞っているぞ！
続け−!!

82 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/12(金) 13:03:06.62 ID:mK6Ujpnwo

明日多分出来ればちょっとやります。番外編とかなしで本編再開って事にさせてくださいすみません

83 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]：2011/08/12(金) 20:33:41.67 ID:/vsc4hEAO

ななばつんとこにあるやつのリメイク？
結構ふるいよなあれ

84 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 13:53:45.92 ID:GOwYodcMo

母「兄ー？　起きなさーい！　遅刻しちゃうわよ？」

兄「ん？……うーん」

母「起きなさいって」

兄「あ、あれ？　母さん？　いつも俺ちゃんと自分で起きるだｒ…って８時！？」

母「そう、8時になっても降りてこないから」

兄「や、やべぇ！ちょっと急いで用意するから部屋出ててくれよ」

母「あ、でも大丈夫。今日は車で学校前まで送ってあげるから！！」

兄「へ？」

母「ふふ……昨日頑張ったみたいだからご褒美！」

兄「マジかよ助かる！」

母「はいはい、分かったら早く着替えて降りてくる！妹ちゃんはとっくに準備できて、今リビングでテレビ見てるから」

兄「あ、妹も一緒か」

母「それはそうよ。妹ちゃんも昨日頑張ったのもの！メイドさん♪」

兄「まぁ、それはそうだけど」

母「じゃ、さっさと準備する！ほんとに間に合わなくなるわよ？」

兄「お、おう！」

兄(……昨日の最後の……あ、あれってゆ、夢だったのかな……あんまり記憶にねぇや)

85 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 14:01:20.81 ID:GOwYodcMo

兄「えー、おはよう」

妹「お、おはよう」

兄「えっと……おはよう！」

妹「何回も言わなくても聞こえてるぞ馬鹿」

兄「ふむ(いつも通りだな、やっぱ昨日のは……だよなぁ、変だったもんなうん)」

妹(昨日の事、意識しちゃって顔がまともに見れない……何をやってるんだ私は、平常心平常心)

兄「とりあえず頂きます。ってパンだけかよ母ちゃん！？」　

母「時計を見なさい。普段どおりにあなたがこの後歯磨きして髪を整えてと色々するとしたら……

　　そうねぇ……あと30秒以内に食べないと学校間に合わないわよ？」

兄「！？…………ﾊﾞｸｯﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ……ごっそさん！」

母「早食いする人は早死にするらしいわよ」

兄「ｼｬｰﾗｯﾌﾟ母さん」

母「さてと、洗面所で顔洗ってきなさい。妹ちゃんはもうちょっとそこでテレビ見ててね？」

妹「う、うん」

兄「ふー……くそぅ、明日はちゃんと起きよ……」

妹「…………ぁ」

兄「なに？」

妹「……」　ﾄｺﾄｺﾄｺ

兄「え？ ちょ！(な、なんで近づいてきてんだ？)」

86 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 14:16:30.44 ID:GOwYodcMo

兄「な、なんだｙﾌｶﾞｯ？」

ｺﾞｼｺﾞｼ

妹「ジャ、ジャムが……ついてたぞ。ふいて、やった」

兄「あ、ああ…？……どうも」

妹「うん、いいぞ」

兄「お、俺今から洗面所行って顔洗うんだけど」

妹「！」

兄「ははっ、ま、まぁサンキュサンキュあぎゃあ！？」

妹「そ、そういう事は……気づいてもい、言うな！私がば、馬鹿みたいじゃないか！！」

兄「い、痛い…………くくくっ、はははっ」

妹「まだ笑うか、ほほぅ、これはお仕置きが必要な様だな」

兄「いやな？　悪い悪い、実は昨日寝る前にさ。お前にかっこいいとか言われてベタ褒めされた夢見ちゃってよ」

妹「！？」　ﾋﾞｸｯ!!

兄「それで何か変な感じがしてたんだけど。冷静になって考えてみればさぁ……

　　お前がおれの事そんな風に言った事なんかなかったよなぁって思って。ありえねえよな？だろ？ははっ」

妹「あ…………あ、ああ！　当たり前だろう？　だ、誰がお前なんか褒めるか。昨日の事はまぁ普通だったなとは言ったが

　　あれをそこまで脳内で変換する程お前は誰かに褒められたいのだなと引いちゃったぞ今」

兄「今のパンチであれは夢だったって確信持てたわ。悪かったよ変な態度とって、いつもの俺じゃなかった。戻るわ」

妹「そ、そうだ！　な、なんか態度がおかしいからつ、つい私も変な行動を……ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ」

兄「ん？」

妹「と、とにかく早く準備しろ！」

兄「よーし！んじゃあまた今日から頑張ろうぜ！！　二週間後には体育祭もあるしな！」

妹「ふん、変な奴だ」

妹(こ、これって……昨日私が最後に言ったの……お、覚えてないって事……というか夢だったと思ってる？　

　 わ、私ちゃんと言ったはずなんだけど……き、昨日はこ、混乱してたから……確証が自分でも持てない)



学校

母「はいっ！　ついたわよ。ダッシュで行かないとギリギリアウトっぽいから頑張ってねー」

兄「う、うおおおヤベええええ！　妹！　じゃ、じゃあな！！」

妹「ん！(いかんこれはマジで遅刻フラグがっ)」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ･･･

87 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 14:21:22.54 ID:GOwYodcMo

ｶﾞﾗﾗﾗﾗ……

妹「す、すいません！　遅れました！！」

教師「こーら！いつもは遅れたことなんか無いのに……まったく！どうしたの妹さん？」

妹「すいません。今度から気をつけます」

教師「まぁ、本当にギリギリだったからねぇ……いいわ。普段は真面目な妹さんだし、特別にセーフにしてあげるから早く席に戻りなさい」

妹「は、はい！　ありがとうございます！！(や、やった。日ごろの私に感謝)」


教師「まぁ実は今日１時間目、自習なんだけどね」

妹「……」

教師「ちゃんと勉強するのよ？みんな」

ﾊｰｲ

ｶﾞﾗﾗﾗﾗ

88 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 14:52:05.57 ID:GOwYodcMo

妹友「どうしたの？ 妹ちゃんが遅刻なんて珍しいね」

妹「実は、お母さんが今日は車で学校まで送ってくれるって言うから……あいつと……

　　だから待ってたんだけど、あいつの準備が手間取って……というか思いだしたらイライラしてきた。
　　
　　私の所為じゃないじゃないか、帰ったら殴ってやる」

妹友「ふーん。でもさぁ？さすがにヤバい時間になったら自分で歩いて行けば良かったんじゃないの？」

妹「え？　それはまぁ、そうだな(あれ……本当にそうだ。何で私待ってたんだ？」

妹友「あ……はっはーん？」ﾆﾔﾆﾔ

妹「なに？」

妹友「兄さんと車に乗って、一緒に行けるから、待ってたんでしょー？」

妹「！？……そんな訳ない！」

妹友「あー無意識だった？だって普通車はあきらめるでしょ！！時間的にも妹ちゃんの性格的にも」

妹「う、うぬぅ？(た、確かに……い、今考えたら)」

妹友「あれだね……けなげだね妹ちゃん」

妹「そんなんじゃない！ く、車だったら普通に間にあうって思ってたから……だ、だから大丈夫かなって深層心理で、そう！深層心理だよ！」

妹友「深層心理で兄さんと一緒に行きたいって思ってたんだ？」

妹「い、いい加減にしないといくら妹友ちゃんでも私怒る」

妹友「はいはい♪」

妹「ぬぅぅ……違う違う違う……」　ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

妹友(あーあ、なんでこんなに可愛いかねこの子は。あっ、そだそだ)

妹友「そう言えば妹ちゃん？」

妹「……なに」

妹友「うっ、とげのある言い方だねー。 あのね？ 隣のクラスの女ちゃん知ってる？」

妹「女さん？ う、うん。確か私と同じ時期に転校してきたえと……男子に人気のある子だよね？(あと高飛車キャラ？らしい）」

妹友「そうそう！　相当美人なんだけどさ！(妹ちゃんもだけど)　

　　　何かお堅い所があって全然そういう噂聞かないのよねぇ。女の子達とは普通に話すんだけど……」

妹「それで？　その子がどうしたの？」

妹友「うん。なんか妹ちゃんと話がしたいんだって」

妹「へ？」

妹友「うん、あははっそういう反応すると思った。でも私に伝言してきてさ、昼休憩に屋上に一人で来てほしいんだって」

妹「……(いきなり……なんだ？屋上？)」

妹友「まぁ明るい感じだったし、喧嘩腰とかじゃなかったから……普通に話がしてみたいだけかもよ？」

妹「じゃあまぁ……行ってみようか」

妹友「一緒に行く？私あの子と知り合いだし」

妹「いや、まぁ一人で行ってみるよ。愛の告白だったら可哀想だし、ありがとう」

妹友「え？妹ちゃんまさかそっちの趣味が！？」

妹「いや冗談だって。一人でって言ってたんでしょ、だからだよ」

89 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 16:18:37.64 ID:GOwYodcMo

〜その頃〜

ｶﾞﾗﾗﾗﾗﾗ――――

兄「すいません！　遅れました！！」

教師「これ！　いくら体育祭で活躍したからって遅刻はいかんぞ！！」

兄「す、すいません」

教師「罰として今日お前掃除当番な」

兄「そんな殺生な」

教師「だまらっしゃい！」

兄「…………はぁ」

教師「あとなぁ、今度体育祭あるだろ？」

兄「？……はい。ありますね」

教師「2週間後だ、我が組は紅組で……高3は騎馬戦をやる」

兄「それは知ってますけど……えっと……な、なんの話ですか？」

教師「クラス投票の結果、兄、お前……紅組の大将になったから。よかったな！
　　　
　　　おいしい役ばっかりもらえて！！先生羨ましいぞ」

ﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ

ﾋｭｰﾋｭｰ

ｶﾞﾝﾊﾞﾚﾖｰ

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

90 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 16:19:43.90 ID:GOwYodcMo

兄「え…………ええええ！？俺！！？？？」

教師「なんだ、嫌なのか？」

兄「お、俺あの……体育祭は気ままにのんびり、こう気楽な感じで頑張ろう……かなぁ？　とかいうのが……ま、毎年の目標でして……」

教師「そんな目標捨ててしまえ」

クラス「「「「そうだそうだ」」」」

兄「……えぇー」

教師「それにだ、これはついで話としてなんだが、校長先生もお前が大将になるのを望んでいる」

兄「は！？　こ、校長が！？　俺を！？　じょ、冗談でしょ先生？」

教師「いや、今日朝の職員会議で言われたんだ。この間の文化祭でのお前の的当てに校長先生はいたく喜ばれたそうでな。

　　　また体育祭でもああいう活躍をしてもらいたいんだと！熱心に兄の大将を薦められてな……だから却下はなしの方向で頼むぞ」



兄「な、……なんという…………」

教師「あーそれとだ、昼の時間帯にやる高校3年による応援団のダンスあるだろ？　毎年やってる。

　　　あれのメンバーにもお前入れたから。まぁこれはリーダーじゃないから楽にいけばいい、よろしく！」



兄「…………………………」

教師「何か質問はあるか？兄」」

兄「あ、あの……」

教師「ん？」

兄「2週間後ですよね？」

教師「明日から練習開始だからそのつもりでな大将」



兄「……うわあぁぁぁ…」　ｶﾞｸｯ


ﾜｰﾜｰﾜｰﾜｰ

兄友(………………哀れだな兄。 俺とお前との間で【体育祭はのんびりしていこう同盟】を結んだ３年前が懐かしいぜ。
　　
　　　まぁでもしょうがなかったんだ。お前が教室にいない間に俺がクラスの皆に大将にされかねなかった雰囲気が出来てしまっててな

　　　……俺今年はリレー走らされるって事らしいし、お前を太鼓判押して大推薦してやった俺を恨んでいいぞ兄）　ﾆｺｯ

兄（なんだよその満面の笑みは……)

91 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 16:20:38.70 ID:GOwYodcMo

>>89訂正

〜その頃〜

ｶﾞﾗﾗﾗﾗﾗ――――

兄「すいません！　遅れました！！」

教師「これ！　いくら文化祭で活躍したからって遅刻はいかんぞ！！」

兄「す、すいません」

教師「罰として今日お前掃除当番な」

兄「そんな殺生な」

教師「だまらっしゃい！」

兄「…………はぁ」

教師「あとなぁ、今度体育祭あるだろ？」

兄「？……はい。ありますね」

教師「2週間後だ、我が組は紅組で……高3は騎馬戦をやる」

兄「それは知ってますけど……えっと……な、なんの話ですか？」

教師「クラス投票の結果、兄、お前……紅組の大将になったから。よかったな！
　　　
　　　おいしい役ばっかりもらえて！！先生羨ましいぞ」

ﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ

ﾋｭｰﾋｭｰ

ｶﾞﾝﾊﾞﾚﾖｰ

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

92 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 16:35:23.77 ID:GOwYodcMo

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


妹「じゃあまぁ……行ってくる」

妹友「いってらっしゃい。告白だったら教えてね」

妹「はいはい」



ｶﾞﾁｬ―――――



妹(まだ来てないのか……誰もいない）

ｻﾜｻﾜｻﾜ

妹「まぁ風も気持ちいいいし、ちょっと待ってみるか」

ｶﾞﾁｬｯ

妹「！」

女「こんにちわ」

妹「……こんにちわ」

女「妹さん……であってるわよね？」

妹「そ、そうです」

女「自己紹介させて頂くわ。隣のクラスにいるんだけど、女よ。初めまして、以後よろしく」

妹「……えーと」

女「あなたの事は妹友さんから聞いているわ」

妹「はぁ」

女「私、面倒なやり取りって嫌いなの。だから単刀直入に本題に入らせて頂いてもよろしくて？」

妹「どうぞ」

女「あなた、文化祭でメイドさんをやってらしたわね」

妹「え゛……」

女「うちのクラスの男子が写真を何枚か持っていたので見せてもらったの」

妹(な、なん、だと……写真が出回って……？)

女「ま、それでね。中々画になっていたと思ったわけ。私が」

妹「……そんな事はないと、思いますけど」

女「謙遜しなくても結構よ。あなた、中々美人じゃない。私には負けるけど」

妹(サバサバしてるな。いやまぁ確かに美人だけどさあんた)

女「それでね？あなた、私のお友達に、いえ、パートナーになる気はない？」

妹「ないです、失礼します」

女「ちょ、ちょっと待ってよ！！」

妹「え？」

女「あ……おほんっ！ちょ、ちょっと待ちなさい」

93 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 16:48:00.98 ID:GOwYodcMo

妹「……」　ｼﾞｰ

女「え、えーと……人の話は最後まで聞きなさい？私はまだ話終わってなくてよ」

妹「……」

女「えー……パートナーというのはモデルという意味での話なの」

妹「は？……もで…る？」

女「ええ。モデル。私の実家の事はご存知かしら？【LR】というファッションブランドを展開しているのだけれど」

妹「え！？……あの高級ブランドの？」

女「高級かどうかは庶民の金銭感覚なので私は分からないけれど、その【LR】よ」

妹「む……」

女「私、今ブランドを将来継ぐための修行をしている最中なの」

妹「修行、ですか？」

女「まぁ、修行というのは大げさかもしれないわね。

　　自分でモデルを探して、その子に合う服を私のところの服から提供し、モデルとなってもらう。そんな事をしようとしているの」

妹「……まさか、私に？」

女「さっきもそう言ったはずよ。あなたは美人だわ。大丈夫、私がきっとあなたに合う素晴らしい服を見つけて、着せてあげる。

　　おしゃれに興味はない？ないはずないわよね？女の子だもの。悪い話じゃないはず、どう？」

妹「どう、と言われても」

女「モデルと言っても、たまーに私と一緒に街へ私のプロデュースした服を着て歩いてもらうだけよ。1か月に1度位でいいわ」

妹「……」

女「どう？」

妹「お断りします」

女「ええ！？なんで！？」

妹「……」　ｼﾞｰ

女「ぅ……」

妹「……素で接してくれない人とは、友達にもパートナーにもなる気はないので」

女「ぁぅ……」

妹「じゃ、失礼します」

女「ま、まって！」　ｶﾞｼｯ

妹「うわっ！」

女「ごめんなさぃ」

94 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 17:03:36.35 ID:GOwYodcMo

妹「……」

女「……」

妹「素で頼むよ」

女「単純にあなたが可愛かったからモデルになってもらいたいと思ったの、以上です」

妹「そっち？素」

女「はぃ……」

妹「……さっきまでのは？」

女「それは……あの、高飛車お嬢様キャラってのを、勉強してて」

妹「日本語しゃべれ」

女「だ、だからぁ、うちのブランドってさっきみたいなイメージもってやってるから……そのぅ、私もさっきみたいなキャラでいた方がイメージ的に……」

妹「イメージ悪くなったんだが、お金あんま持ってない人を庶民とか言ってたし」

女「あ、あれは何かノリでお嬢様ってそういう事言いそうだなっていうあれなの」

妹「全国のお金持ちお嬢様方を敵に回してるよあなた。ああでもあなたもお金持ちなのか」

女「あぅ……」

妹「……」

女「ごめんなさい」

妹「あなた、女の子のお友達いる？」

女「……あんまり」

妹「その【素】知ってる子は？」

女「妹友ちゃんと、あなた」

妹「他の子は気付いてないの？」

女「ぅん……多分、頑張ってるから」

95 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 17:09:10.46 ID:GOwYodcMo

妹「素になった方がいいと思います」

女「！……せ、せっかくイメージ作ってきたのに？」

妹「悪影響しかないと思います」

女「ええ！？だ、だって……みんな流石お嬢様―って言ってくれるのに……」

妹「え？」

女「私が何か命令すると『きゃー、お嬢様すごくかわいいー』って言ってくれたり……ほんとだよ？」　ｳﾙｳﾙ

妹(……バレててイジられてるパターン……じゃないのか？それ)

女「あー信じてないでしょ……ほんとなのにぃ」

妹「じゃ、そのままでいいや」

女「本当！？」　ﾊﾟｧｧ

妹「あ、でも私の前では全部素でお願い」

女「……」

妹「……友達には素で接する。当然でしょう？」

女「あ」

妹「モデルってのは、よく分からないから置いておくけど。

　　素のあなたは何か……うん、何か面白いし」

女「と、友達になってくれる？」

妹「なって、って言われてなるものじゃないけどね友達って。ま、今度遊ぼうか？」

女「！……うん！遊ぼうね、ふふっ」

妹「ま、それじゃあさっそくだけど、妹友ちゃんの所に行って3人でお弁当でも食べる？」

女「いいの？」

妹「いいよ？」

女「じゃ、じゃぁ……食べる。えへへっ」

妹(こりゃ絶対イジられてるパターンだろうな)


ｶﾞﾁｬｯ

96 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 17:21:33.71 ID:GOwYodcMo

兄「妹〜　あ、いたいた」

妹「え？」

女「―――――――っ！！？」

妹「な、なんでここに？」

兄「お前さ、俺の古典の辞書借りてっただろ。次の授業で使うから返してくれよ」

妹「あ……」

兄「あ、じゃねぇっての。返してくれ、宿題やるの忘れててさぁ、さっさとやらねぇとこのままじゃ先生にしばかれる」

妹「というか、なんでここが？」

兄「妹友ちゃんに聞いた」

妹「という事は私の教室に行ったという事だな」

兄「そうだけど？」

妹「はぁ……机の中に入ってるから持っていけばよかっただろう」

兄「……あ」

妹「本当に馬鹿だなお前は。……いや、まぁ許可を求めに来たのはその、いいとは思うがな」　ﾎﾞｿﾎﾞｿ

兄「なーにやってんだ俺。それじゃあ借りるぞって…………あれ？　その子……」

妹「彼女は女ちゃんだ。女ちゃん、これは残念ながら私の馬鹿兄貴なんだ、頭も悪いぞ」

兄「ひどすぎる紹介どうもありがとう」

妹「なにか？(ｷﾞﾛﾘｯ)」

兄「い、いえ……えーと、妹の友達か、俺こいつの兄です。よろしく！」

女「…………は、はい」

　

97 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 17:27:16.19 ID:GOwYodcMo

妹「？　ほら、お前があまりのも馬鹿っぽそうだから萎縮しちゃったぞ女ちゃんが」

兄「え？俺のせい？」

女「わ、私教室に戻るね！　妹ちゃん！！またね！」

妹「あっ！　女ちゃん！？」

兄「あっ！　ちょっと！！」

ﾀﾀﾀﾀｯ　ﾊﾞﾀﾝｯ

兄「……戻っちゃったぞ？」

ｹﾞｼｨ

兄「はうぅ！?」

妹「何だか、よく分からないけどお前が来た途端にあんな様子になるなんて……理由は分からないがお前が悪い事だけは分かるぞ」

兄「い、意味がわなんない」

妹「とにかく(一緒にご飯を食べる予定だったというのに……まったく)……えーと、用件はなんだっけ？」

兄「だ、だから……こ、古典の辞書返せって！ 最初に言っただろ！？　次の授業で使うんだよ！」

妹「ふむ……」

兄「な、なんだよ」

妹「冷静に考えてみて、さっきは辞書を返す気満々だったんだが……奇遇だな。私も次、古典なんだ」

兄「な！？」

妹「うん。そういう事だ……ご愁傷様だな」

98 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/13(土) 17:31:22.57 ID:GOwYodcMo

兄「ふざけんな！ 俺のだぞあの辞書！ 返せって！」

妹「女ちゃんを怒らせてしまった(かもしれない)から、その罰として私が使わせてもらう」

兄「なにわけのわかんねーこﾄﾞｫ！？」

妹「い・い・な？」

兄「はい(…………補習確定……はぁ)」

妹「……ところでだな」

兄「あーあ……畜生、俺なんかしたっけ？あの子だよなぁ多分」

妹「おい」

兄「なんだよ」

妹「あの子……知ってるのか？」

兄「うーん、多分な……名前は今知ったけど、女ちゃんだっけ？　文化祭前に弓道場で見た事があったなかも、と思ってな」

妹「弓道場？」

兄「ああ……よく覚えてないんだけど」

妹「……ふーん？」



女「あ、あの人が……妹ちゃんの……お、お兄さん！？」

女「…………」

女「…………あの人だったなんて……」

女「えへへ……ふふっ」

99 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]：2011/08/13(土) 20:24:15.10 ID:UAmYZFeAO

更新ｷﾀｰ!!
ずっと舞ってたかいがあったぜ!!

100 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) ：2011/08/13(土) 21:01:51.15 ID:A3LebujAO

>>99
舞ってたのか

101 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]：2011/08/14(日) 00:17:39.45 ID:QhsC313Ro

>>99
お前>>81だな

102 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) ：2011/08/14(日) 01:17:23.68 ID:SyQf5mrAO

>>101さん

>>81､99は同一人物です！(ｷﾘｯ)
さぁ皆さん！>>1が来るまで私と舞っていませんか？ｗｗ

103 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]：2011/08/14(日) 01:18:54.57 ID:SyQf5mrAO

すいません、調子こいてsage忘れました。m(_ _)m

104 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) ：2011/08/14(日) 03:05:56.43 ID:SyumgfID0

更新きてたー　ヽ(・∀・ )ﾉ ｷｬｯ ｷｬｯ

105 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/14(日) 05:42:15.01 ID:UCKTxVHIO

リメイクってことは元があるのか？
誰かURLplz

106 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) ：2011/08/14(日) 08:05:14.46 ID:GBGOoeWAO

>>105
口調も微妙に違うし
見てない人にとってはまんまネタバレになるしで見たら見たで先の話を言いながら荒らす奴が出かねないしで

つまりは自分で探せ。

107 ：105 [sage]：2011/08/14(日) 12:31:39.58 ID:UCKTxVHIO

>>106
クレクレすまん
ちょっと自分で探してくるわ

108 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]：2011/08/14(日) 21:11:36.88 ID:GBGOoeWAO

>>107
まぁななばつに行けばすぐに見つかるよ。この話終わり

109 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]：2011/08/22(月) 21:29:32.03 ID:x7eBgcIAO

まーだーか…!!
舞ってるぞ

110 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage]：2011/09/06(火) 10:26:46.64 ID:BZSdR4zS0

どれだけ待てば・・・

111 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2011/09/11(日) 21:25:09.87 ID:ABMC6IEEo

ローカルルール変わったから一言でもいいから>>1に来てもらいたいなあ

112 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage]：2011/09/20(火) 14:31:13.80 ID:FYfZ/iW70

まだか！？　舞うのも疲れる

113 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/22(木) 21:17:30.48 ID:bdcFko2IO

妹が可愛過ぎて胸がキュンキュンしてまう

114 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]：2011/10/17(月) 10:49:01.40 ID:s8oWVpoAO

ぜ、全力で舞っているぜぇ…ｸﾞﾌｩ

115 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) ：2011/10/17(月) 17:11:15.18 ID:Bk8gfWPC0

まだかなぁ…

116 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/10/17(月) 18:16:24.62 ID:jK10WrMU0

>>1召喚のために俺も舞ってる

117 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]：2011/10/17(月) 20:38:25.63 ID:QAwti5WVo

臭すぎるからＶＩＰでやれよ

118 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(愛媛県) ：2011/11/05(土) 07:07:15.12 ID:49vxXV4H0

そろそろ再開してもいいのよ

119 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(不明なsoftbank) [sage]：2011/11/05(土) 13:04:45.99 ID:jy2MC5Rxo

そろそろ３ヶ月か・・・