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紬「さわちゃん大嫌い」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 22:07:05.96 ID:htd5AQVLo
さわ子「えっ、どうして」

紬「どうしてもです。さわ子先生大嫌いです」

さわ子「そんな……」

紬「山中先生にはもうお茶もケーキもあげません」

さわ子「それだけは勘弁して!」

紬「いやです」

さわ子「どうして急に、ああ、そんな」

紬「さようなら山中さわ子」プイッ

さわ子「フルネーム呼び捨て!?」

紬「先生と呼ぶのも嫌です!」



さわ子「どうしてこんなことに」
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:08:31.92 ID:A9RjOWcxo
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:07:56.06 ID:9l741hD4o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421275/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:07:18.78 ID:XCIH42NJo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421238/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:06:42.32 ID:sMr/Yf+to
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421202/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:06:05.72 ID:A9RjOWcxo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421165/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:05:29.13 ID:9l741hD4o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421128/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:04:47.30 ID:XCIH42NJo
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:04:05.72 ID:sMr/Yf+to
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421045/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 22:11:48.09 ID:htd5AQVLo


律「さーわちゃん。廊下の真ん中に突っ立ってどうしたの?」

さわ子「ああ……りっちゃん」

律「辻斬りでも始めたの?」

さわ子「だとしたらまずあなたから斬るわ……」

律「うひゃー、お助けー!」

律「……って、さわちゃんノリ悪いよ。そこは斬りかかってくれないと先進まないじゃん」

さわ子「もはや進むべき未来などないわよ」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 22:16:30.60 ID:htd5AQVLo
律「なんか急に痛いこと言い始めた」

さわ子「痛むのは私の心。そう、ハート」

律「……」

さわ子「熱く燃え盛っていた私のソウルは今やツンドラに吹きすさぶ冷たい風にかき消されてしまったのよ」

さわ子「悲しいものね……炎は激しければ激しいほど、消えるのも早いものだって、とっくの昔に分かっていたのに」

律「……」

さわ子「なんとか言ってよ」

律「さわちゃん、だいじょぶ?(主に心のバランスとか)」

さわ子「ダメよ」

律「やっぱり」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 22:23:53.83 ID:htd5AQVLo
さわ子「大変なことになってるの」

律「んじゃ私 部室行くわ」

さわ子「待ちなさい!」

律「さわ子先生お大事に」

さわ子「なんであなたまでそう他人行儀になるのよ!」

律「『さわちゃんって呼ぶな』っていつも言ってたのさわちゃんじゃん」

さわ子「そうだけど、急にそんなふうにされるとさびしいじゃない。

  だめよ、私さびしいと死んじゃううさぎ年なのよ」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 22:28:58.31 ID:htd5AQVLo
律「そうなんだ、じゃあ私部活行くから」

さわ子「行かないで!」

律「でも勉強と部活は学生の仕事みたいなもんだし、休むわけには……」

さわ子「ねえ、りっちゃんが無視すると私泣いちゃうよ?泣いちゃうと私泣きやまないよ」

律「(めんどくさい大人だな……)」


唯「りっちゃん、さわちゃんおいーっす」

律「おっす唯。オラ悟空」

唯「あーっ、だめだよーりっちゃん。今日は私が悟空やる日なんだからね」

律「わーったわーった、じゃあ私ベジータな」

唯「違うよ、ベジータは澪ちゃんだよ。ピッコロさんがムギちゃんであずにゃんがフリーザ」

律「今日、私なんだっけ」

唯「ザーボン」

律「ザーボンか……」

さわ子「ねえ、それが学生の大切な部活の話なの?」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 22:34:00.75 ID:htd5AQVLo
唯「それより二人ともどうしたの?決闘中のガンマンみたいに向き合って

  りっちゃんはめんどくさい女に引っ掛かった伊達男みたいな顔してたし

  さわちゃんはもう終わった恋愛をむりに引き延ばそうとする哀れな女みたいな顔してたよ」

律「実はその通りなんだ」

さわ子「ひどい」

唯「そうなんだ、じゃあ私は部室行くね」

さわ子「ちょっと待ってよ!あなたたち最近冷たいのが流行りなの?」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 22:55:42.19 ID:htd5AQVLo
唯「も〜、なんなのー。女子高生は忙しいんだよ」

さわ子「忙しい女子高生はドラゴンボールごっこの話なんか」

律「実はさわちゃんが急に痛いこと言いだしてさ」

唯「ああ〜」

さわ子「なによそのさもありなんみたいな表情。」

唯「サマンサモスモス?」

律「サマンサタバサ?」

梓「ナウマン象!」

唯律梓「あははははは」

さわ子「なんなのよあなたたち」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 22:57:44.17 ID:htd5AQVLo
さわ子「まるで私が私が普段から痛い子みたいじゃない」

律「今『私が』って二回言ったぞ」

唯「さわちゃん動揺しすぎ」

梓「自我が強いんですよ」

さわ子「いいから聞いて?」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 23:00:44.88 ID:htd5AQVLo
唯「はい」

さわ子「ところで梓ちゃんはいつからいたのかしら」

梓「『自家製バター作ったから食べない?』ってあたりからです」

さわ子「えっ、そんな話してたっけ」

律「してたか?」

梓「してましたよ、ほら」

唯「いや、してないよ」

梓「してませんけど」

さわ子「してないじゃない」

梓「……してやったり」

さわ子「何がよ」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 23:03:53.10 ID:htd5AQVLo
唯「あずにゃんは大好きな先輩たちとの別れをに数ヵ月後に控えて

  ちょっと情緒不安定気味だから気にしないで」

梓「ぶちころすぞヒューマン」

さわ子「どうやらそのようね……」

律「んじゃ、そーゆーことで」

唯「んじゃ。また後でねー!」

梓「ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉ」

さわ子「待ってよあなたたち!私の話を聞いて!」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 23:13:56.19 ID:htd5AQVLo
唯「さっきからなんなの、さわちゃん」

梓「ぶち殺しますよ」

さわ子「えっ、ご、ごめんなさい……」

律「梓、暗黒闘気を出し過ぎだ。さわちゃんおびえてるぞ」

唯「あずにゃんがフリーザやると本気で殺しにかかってくるから怖いんだよね」

梓「唯先輩だって先週武器使ったじゃないですか」

唯「武器じゃないよ、ギー太とフォークだよ」

梓「ギー太は武器です」

唯「でもフォークは食器だよ」

さわ子「わたし急にあなたたちのこと怖くなったわ」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 23:20:41.17 ID:htd5AQVLo
律「それで話ってなんだよ」

さわ子「実は悩みがあるのよ」

唯「人間は悩んでるのが正常な状態だよ」

梓「これでさわ子先生の悩みは解決したも同然ですね」

律「そうだ、さわちゃんは一人じゃない…」

さわ子「いや、そんな哲学的な解答を聴きたいんじゃないの」

梓「悩みっていったいなんなんですか?」

さわ子「急にムギちゃんに嫌われちゃって……」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 23:22:31.10 ID:htd5AQVLo
律「それで話ってなんだよ」

さわ子「実は悩みがあるのよ」

唯「人間は悩んでるのが正常な状態だよ」

梓「これでさわ子先生の悩みは解決したも同然ですね」

律「そうだ、さわちゃんは一人じゃない…」

さわ子「いや、そんな哲学的な解答を聴きたいんじゃないの」

梓「悩みっていったいなんなんですか?」

さわ子「急にムギちゃんに嫌われちゃって……」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 23:30:25.79 ID:htd5AQVLo
律「ああ、それはさわちゃんが悪いよ」

梓「ですね」

さわ子「わけも聞かずに!?」

律「だってあのムギだよ。軽音部の優しさをかき集めてできたような天使だぜ?」

梓「そのムギ先輩に嫌われるってことはよほどのことをしたに決まってます」

さわ子「そんな……」

唯「さわちゃん、なにやったの?正直に言いなさい!」

さわ子「それがわかんないのよ……」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/11(土) 23:34:12.61 ID:XLpHh2ZDO
なんだこのノリ
心地良い
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 23:34:13.18 ID:htd5AQVLo
唯「先生の存在自体がそもそもいやだったとか」

さわ子「ひどい!」

梓「なにかやってるのに自分でなにやったかわかんないような愚図なとこがいやだったんじゃないですか」

律「あと音楽性の違いとかな」

さわ子「あなたたち何なのよ!私をいじめに来たの?」

梓「先生がむりやり引き留めて我々に会話を強制してるんですけど」

唯「あっ、あずにゃんまた「ワレワレ」って言った」

唯「宇宙人だ!」

梓「ちがいます///」

律「なぜ照れる」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 23:43:01.54 ID:htd5AQVLo
澪「みんなどうしたんだ、廊下の真ん中で集まって」

唯「よく考えたら私たち通行を妨げることはなはだしいね」

梓「急に難しい言い回しをしないでください、頭が混乱します」

唯「むずかしくないよ、あずにゃん。

  あと数か月もしたら私たちが卒業してあずにゃんは一人になっちゃうって事実と同じくらい簡単だよ」

梓「うわーん!」

律「こら唯、梓をいじめるな」

唯「だってあずにゃんかわいいんだも〜ん」

澪「かわいいからっていじめられるんだったら私なんか命がいくつあっても足りないぞ」

唯「??」

梓「(また澪先輩の容姿自慢がはじまった)」

澪「ねえ、先生?」

さわ子「えっ。ええ、そうね!」

澪「はははははは」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 23:47:45.48 ID:htd5AQVLo
澪「それでどうしたんですか、先生まで」

さわ子「じつはかくかくしかじかなの」

唯「さわ子は澪ちゃんに事情を説明した!」

さわ子「澪ちゃんはどう思う?やっぱり私がいけないのかしら」

澪「うーん、かくかくしかじかじゃわかりませんけど……」

さわ子「そうよね」

澪「それはムギに直接訊いてみるしかないんじゃないでしょうか」

律「わかってるじゃないか」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/11(土) 23:53:42.54 ID:htd5AQVLo
さわ子「確かにその通りだわ……こんなところで情緒不安定な子たちに訊いたってわかるわけないじゃない」

唯「最初からそのことに気付いていたらこんなに時間を無駄にすることもなかったのにね」

律「なっ」

さわ子「確かにその通りだけど私の青春の時間を浪費させた張本人であるあなたたちには言われたくないわ」

梓「青春…?」

唯「さわちゃん、むだを楽しむのが人生なんだよ」

梓「おっ、唯先輩の本日のかっこいいひとことでました〜」ヒューヒュー

唯「やっ、やめてよあずにゃん!そういうノリ恥ずかしいよ…///」

梓「さっき泣かされたお返しです」

律「大人げないな梓は」

梓「とやかく言いつつ我々は部室へと移動していくのでありました」

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/11(土) 23:57:29.56 ID:JbRKhhzfo
面白い
さわちゃんのめがねとか、律ジオングの人?
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/11(土) 23:59:08.68 ID:62X5wS1DO
梓「(また澪先輩の容姿自慢がはじまった)」

いつも言ってんのかよwwwwww
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 00:07:43.26 ID:lnlus1/Po
ぶしつ!

さわ子「どーお?ムギちゃんいるー?」

律「さわちゃん自分で確認しなよ」

さわ子「こわいのよ」

梓「えっとお、いないみたいです」

さわ子「先に教室から部室に向かったのに」

梓「何故いないんでしょう」

唯「さわちゃんに会いたくなかったとか」

さわ子「そんなひどいこと言わないで!」

唯「うそだよ、さわちゃん。きっとムギちゃん迷子になっちゃっただけだよ」

澪「唯じゃあるまいし」

さわ子「いいかげんな慰めはよして」

律「先生って彼氏とかからよくめんどくさいって言われるでしょ」

さわ子「おおきなお世話よ!」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 00:13:18.89 ID:lnlus1/Po
梓「ところで唯先輩、学校で迷子になるんですか?」

唯「何言ってるのあずにゃん。そんなの一年の時に卒業したよ」

梓「唯先輩が何言ってるんですか」

和「なに、あなた、なにか問題がある?迷子のなにがいけないと言うの」

梓「すみませんでした」

律「うん、梓はあやまるべき時にはちゃんと謝ることができるいい子だ」ナデナデ

梓「ふああ……///もっとなでなでしてください!あふっ、律先輩ぃ///」

澪「梓の情緒不安定っぷりも度をます一方だな」

和「確かにそうね」

唯「さすがに心配になってきたよ」

さわ子「ねえ、和ちゃんが急に出現したわ」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 00:23:08.39 ID:lnlus1/Po
和「それよりどうしたんですか、部室の前でみんなして」

律「実はさわちゃんが痛いんだ」

和「ああ……」

さわ子「だからなんなのよそのさもありなんみたいな表情。文句あるの?」

唯「マンモスタバサ?」

さわ子「あなたも私が痛い子だって言いたいの?」

和「あの」

さわ子「私だって必死で生きてるのよ、大人なのよ!あなたたちに馬鹿にされるいわれなんてないわ!」

澪「先生が切れた……」

律「さわちゃん、落ち着いて!」

和「あの、私はただこの子たち相手に顧問をなさってると頭痛の種も多いだろうと思って……その」

さわ子「ごめんなさい、私すこし取り乱したみたい……ごめんね、和ちゃん」

和「いいんです」

唯「さわちゃん、反省しなよ」

梓「そうですよ先生。もっと私たちみたいにクールに生きないとダメです」

さわ子「和ちゃん、頭が痛くなってきたわ」

和「ご愁傷様です」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 00:32:22.18 ID:lnlus1/Po
和「それでどうかしたんですか?」

さわ子「実は琴吹さんのことなんだけど……」

和「ムギなら生徒会室に来てますよ」

さわ子「え、生徒会室に?」

律「なぜ生徒会室に?」

梓「事件はいよいよ錯綜としてきましたね」

澪「ひいっ、怖い話はやめてくれ梓!」

唯「サスペンスだよ秋山警部」

澪「やめろおおおおっ!」

律「って、なんでそこで怖がる」

澪「それもそうだな」ケロッ

唯律梓「あはははははは」

さわ子「もう最近の若い子のノリにはついていけないと感じることが多くなったわ」

和「このノリについていけたら年齢関係なしにやばいですよ」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 00:39:39.95 ID:lnlus1/Po
さわ子「それでムギちゃんどうして生徒会室なんかに……」

唯「やっぱりさわちゃんに会いたくなかったとか」

さわ子「やめてよ、もしそれがほんとだとしたら私泣いちゃうわよ」

唯「冗談だよさわちゃん」

梓「それでムギ先輩はなんて?」

和「なんでも山中先生に会いたくないから生徒会で匿ってくれとか」

さわ子「りっちゃん、私死ぬわ」

律「やめてください先生。私たちの青春の思い出が不幸になります」

さわ子「だっで〜」ウググググ

唯「泣かないでさわちゃん!なにもさわちゃんのことが嫌いになったわけじゃないよ、きっと」

さわ子「でもはっきり「大嫌い」って言われたのよ」

和「しきりに山中先生のことが嫌いだって言ってました」

さわ子「ほ、ほらあ!」

唯「和ちゃん!くうきくうき!」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 00:46:55.47 ID:lnlus1/Po
和「ともかく、それで生徒会いすわってて仕事の邪魔だからどうにかしてくれって言いに来たんです」

さわ子「どうすればいいのかしら……もうわからないわ……」

律「大人だろ!そのくらい自分で決めなよ」

さわ子「だって……いえね、なにも私だってムギちゃんに嫌われたことがそんなにショックなわけじゃないのよ」

澪「そうなんですか?」

さわ子「ただムギちゃんの美味しいお茶とケーキがもう味わえないかと思うと……」

唯「欲得ずくでムギちゃんのことを見てたんだ」

梓「とんだ本音が表れましたね。これはムギ先輩に嫌われて当然です」

澪「これは先生が悪いな……」

純「ほんとですね」

律「擁護できないよさわちゃん」

さわ子「ううっ」

唯「さわちゃん、さいてー」

純「軽音部ってやっぱりおもしろいなあ。じゃあ私はジャズ研の練習があるんで」

梓「うん、またね」

唯「じゃーねえ」

さわ子「ねえ、今のだれ?」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 01:03:20.98 ID:lnlus1/Po


梓「そして所変わってここは生徒会室前」

さわ子「ねえ、ほんとに中にムギちゃんがいるの」ドキドキ

律「さわちゃん自分で確認したって」

澪「いるみたいです」

さわ子「ああっ、やっぱり。どうしましょ。なんて言ったらいいのかしら」ドキドキ

梓「なんか告白しに来たみたいですね」

唯「とりあえず謝りなよ、ムギちゃんに」

さわ子「でも何もした覚えがないのに」

律「なんでもいいからとにかく謝っちゃいなよ」

さわ子「そんな適当でいいのかしら……」

梓「生まれてきてごめんなさいというのはどうですか?」

さわ子「それは私を生んでくれた両親に悪いから言えないわ」

唯「さわちゃんは親孝行だね」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 01:06:52.07 ID:lnlus1/Po
律「まあ、ちゃんと謝ったら許してくれるって」

さわ子「そうかしら……そうよね」

唯「そうだよ。ムギちゃんやさしいもん」

澪「そうだな。ムギはやさしいからな」

梓「はい!」

さわ子「なんだか自信が出てきた……!よし、わたしやるわ!」

唯「さわちゃんファイト!」

さわ子「おー!」


こんこん

さわ子「……その、失礼しま〜す」

律「めちゃくちゃ自信なさげだな」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 01:09:06.53 ID:lnlus1/Po
紬「………」

さわ子「あの、琴吹さん」

紬「嫌いです」

さわ子「………」


ばたん


さわ子「嫌いって言われたわ……」

律「なんで帰ってくるんだよさわちゃん」

唯「やっぱり嫌いって言われたことそれなりにショックだったんだね」

さわ子「もう心が折れそうよ、むしろ折れたわ」

梓「だめですよ!そんなことじゃムギ先輩に誠意が伝わりませんよ」

さわ子「そうよね……もう一度行ってくる」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 01:11:47.06 ID:lnlus1/Po
こんこん

さわ子「失礼します!」

唯「今度は自信に満ち溢れた表情だよ」

さわ子「琴吹さん!……」

紬「………」

さわ子「………」

紬「………」

さわ子「あの、琴吹さん。どうして清掃用具入れの中に入ってるのかしら」

紬「………」

さわ子「ねえ、ムギちゃん……」

律「心の閉ざしっぷりが半端じゃないな」

梓「先生、いったいムギ先輩に何をしたんですか?」

さわ子「知らないわよお!」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 01:15:42.16 ID:lnlus1/Po
さわ子「ねえ、ムギちゃん。とりあえずそこから出てきて」

紬「………」

さわ子「琴吹さん?」

紬「………」

さわ子「出てきてくれませんか?」

紬「………」

さわ子「お願いです紬様、いやしい私めに御尊顔を拝見させてください」

澪「先生……」

唯「だんだん卑屈になって来たね」

梓「これが先生の本性ですよ」

紬「………」

さわ子「ねえ、ムギちゃーん」グスッ

紬「……」ガチャリ

澪「あっ、出てきた」

さわ子「!」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 01:18:27.50 ID:lnlus1/Po
さわ子「ムギちゃん!」

梓「でも先生から必死に顔を背けてますね」

さわ子「ムギちゃん……」

律「さわちゃん泣いたり笑ったり忙しい」

唯「百面相だね」

さわ子「だめよ、唯ちゃん。ひとのことをそんなふうに言ったりしちゃ」グスグス

律「とりあえず涙拭きなよ」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 01:36:50.89 ID:lnlus1/Po
紬「……」ツーン

唯「黙って椅子に座っちゃったね」

憂「紬さん本当にどうしたんでしょう」

さわ子「むぎちゃん」

紬「……」フン

さわ子「ねえ、ムギちゃん……私のこと怒ってるの?」

紬「怒ってます」

さわ子「!ねえ、いま喋ったわ!ねえ、みんな聞いた!?」ピョンピョン

唯「おお、さわちゃんすごい喜んでるよ!」

澪「さながら我が子が初めて「ママ」と言うのを聴いた母親のようだな」

梓「あっ……やっぱりさわ子先生ってそんな歳だったんですね」

さわ子「違うわよ!」

律「とにかくさわちゃん、今のうちにムギをさらに攻めるんだ!」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 01:41:07.31 ID:lnlus1/Po
さわ子「ねえ、ムギちゃん」

紬「なんですか山中さん」

さわ子「……」

梓「うわあ」

さわ子「ムギちゃん、私に怒ってるのよね?」

紬「はい」

さわ子「それはどうして?」

紬「言いたくありません」

さわ子「言ってくれなくちゃ分かんないわ」

紬「死ねばいいのに」

さわ子「……」

律「さわちゃん、泣きながら私の裾掴まないで」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 01:48:00.98 ID:lnlus1/Po
さわ子「だってだって」

唯「だーってなんだか♪」

梓「あっ、だーってだって何だもん!」

唯梓「「おねがいーおねがいー 傷つけないでー♪」」

澪「息ぴったしだな」

さわ子「もう傷つききったわよ……眼鏡のレンズからフレームまでがたがたよ」

律「さわちゃんの本体は眼鏡だったのか」

唯「えっ、そうなの?」

梓「そうなんですか?」

さわ子「そんなことどうだって良いわよ!」

律「とにかくさわちゃん、こんなことで傷ついてちゃ受験戦争は乗り切れませんよ」

さわ子「もうそんなの乗り切ったわよ」

律「いいからさわちゃん、早くムギに謝っちゃいなって」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 01:50:46.50 ID:lnlus1/Po
さわ子「ねえ、ムギちゃん!」

紬「……」

さわ子「その、ごめんなさい!」

紬「なにがですか?」

さわ子「えっと、その……なんだろう」

紬「なにを謝るか分からないのに頭を下げたんですか?」

さわ子「……はい」

紬「山中は頭が悪いのですか?」

さわ子「いえ、あの」

紬「悪いです」

さわ子「暴言が疑問形から断定にシフトした……」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 01:57:45.17 ID:lnlus1/Po
紬「とにかく嫌いです。話しかけないでください」

さわ子「もうあきらめてもいいかしら」

澪「私に聞かれても」

唯「さわちゃん、ここで諦めたらぜったいに後悔するよ」

さわ子「だけどもうこれ以上自分が傷つくとこを見たくないの」

唯「ここで諦めたらもう二度とムギちゃんのケーキが食べられないよ」

さわ子「私ムギちゃんと仲直りするわ」

律「食べものに釣られた」

梓「本性ですね」

紬「……」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 02:26:06.82 ID:lnlus1/Po
律「もう、さわちゃんほんとじれったいなあ」

さわ子「だけどもうほんとにどうすればいいのかわからないのよ〜……」

律「いつもみたいに「シャラアアアアアッ」って切れちゃえばいいじゃん」

梓「さしものムギ先輩もブチギレモードの先生に話しかけられたら無視できませんね」

さわ子「だって、そんなふうに無理やりは……私っていつもそんなに切れてたかしら?」

梓「そういうとこがダメだったのかもしれませんね」

さわ子「えっ、ちょっと、ねえ、私そんなにしょっちゅう切れてるの?」

澪「……」

さわ子「ねえ!」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/12(日) 02:37:50.08 ID:lnlus1/Po
今晩で終えるつもりだったけど
時間かかるので寝る

>>20
違う人
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 08:38:09.91 ID:s72/14IDO
まじくだらねぇww

ここまでアホばっかだと清々しくて良いね
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 20:12:24.37 ID:XZ+bJSq9o
今日は続き来ないのかな?
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/13(月) 00:50:51.42 ID:JHm7zMTvo
唯「…………」

律「唯? どうした、さっきから黙って」

唯「ねえ、りっちゃん。ムギちゃんほんとに怒ってるのかな?」

さわ子「え?どういうこと」

唯「私にはムギちゃんがいじけてるように見えるんだけど」

律「そう言われてみると……」

澪「律、分かるのか?」

律「ああ。ムギのあの表情は連休中に必死で練習した新作マンボウの物真似を

  ムギが私たちを笑わせる絶妙のタイミングで披露したのにもかかわらず

  偶然ムギ以外の私たち全員が同時にくしゃみをしてしまったために見逃してしまった、

  あの事件の表情とまったく同じだ………」

梓「えっ、律先輩!その長台詞すごいです!もう一度言ってください!」ワー

律「そ、そうか///」

澪「梓はまだ情緒不安定なのか」

唯「あれは軽音部史上類例をみない後味の悪い事件だったね……」

梓「わっ、わっ、わー!「類例」って使うひと始めてみました!ねっ、先輩!ねっ!わー!」

律「よしよし、ステイ。梓、ステイだぞ」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/13(月) 01:03:06.80 ID:JHm7zMTvo
紬「……」

さわ子「そんな事件初耳よ?」

律「ほら、あったじゃん。去年の冬ごろ、ムギが一週間お茶とケーキ出してくんなかった時。あれだよ」

さわ子「ああ……あの軽音部 冬の時代と呼ばれる……」

梓「今でも思い出すだけで股ぐらが冷えてきます」

唯「あっ、あずにゃん、めっ。女の子はそんな言葉使っちゃダメだよ!」

梓「ふふん」

澪「律なんか一人だけその次の一週間は梅茶とお茶受けにポテチだったな」

律「そのポテチが野球選手のカードがオマケについたやつな。

  しかも丁寧にちゃんとカードだけ抜いてあるの。

  味自体は普通のポテチのはずなのに、みょうに損した気分になる辺り、ムギの恐ろしさの片鱗を見たぜ」

梓「律先輩は一週間後にムギ先輩がもう一度物真似披露してくれた時にもクシャミしましたからね」

律「あの時あの部室には魔物が住んでいたんだ」

さわ子「ムギちゃん、恐ろしい子ね」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/13(月) 01:07:06.62 ID:JHm7zMTvo
唯「そう。その時のムギちゃんと今のムギちゃん、なんかにてると思わない」

律「うん。そうだ」

澪「そうか?私にはよくわからないけど」

唯「こう、とわーっ!という感じだよ」

澪「あ?」

律「そこはかとないマンボウ感だな」

澪「え、なに?」

唯「違うよお、もっとこう、いーっ!っていうのだよ〜」

律「そうじゃないだろ、やわらかな魚肉の旨みと……」

澪「お前ら日本語で会話しろ!」

さわ子「いや……私には解ったわ」

唯「えっ」

律「えっ」

さわ子「えっ?」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/13(月) 01:09:49.94 ID:JHm7zMTvo
さわ子「ごめん、やっぱ分かってない」

梓「さっき分かったって言ったじゃないですか」

さわ子「急に自信がなくなったの」

唯「とわーっ?」

律「なんだよ、マンボウ感って」

さわ子「というかあなた達けいおん部の言うことを理解できちゃいけない気がしたの

  きっとあなた達を理解した時、私はすごく悲しくなると思うの」

澪「私たちを悲しい背景を背負った子供たちみたいに言わないでください」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 08:45:22.10 ID:MeHWCeQvo
会話がおもしろい
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 22:50:47.55 ID:G2lN04xwo
今日は書けない
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/14(火) 13:34:41.10 ID:TF91H542o
純ちゃんクソワロタ
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/16(木) 14:44:16.44 ID:pywcjPMCo
唯「私たちの背負った過去の重みは置いとくこととして、ムギちゃんはいじけてるに違いない

  これは自信あるよ。まず5割方間違いないね!」

さわ子「ねえ、それって自信あるって言えるの?」

唯「さわちゃんは天気予報って知ってる?」

さわ子「あ?」

律「先生の言葉づかいからおしとやかモードが徐々に剥がれ落ちてきた」

唯「天気予報というもので降水確率50%ならほとんどの人は傘を持っていくんだよ?」

梓「一理ありますね」

さわ子「でもプレステの人生ゲームで告白成功率50%ならプロポーズしないわよ?

  ゲームとは言え、こちらからアプローチしといて振られると悲しいんだから」

梓「へっ」

澪「みんな何の話をしてるんだ」

律「総合するところによるとムギは怒ってるんじゃなくていじけてるらしい」

梓「な、なるほど!つまりムギ先輩は一見すると怒っているように見えるし

  本人も怒ってますと主張して入るけれど、

  実際のところは、ただ、いじけてるだけなんですね!」

律「それは先に律先輩が言いました。」

唯「その前に私が言ったよ」

さわ子「梓ちゃんは「つまり」という言葉のまったく無意味な用法を編み出したようね」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/16(木) 14:55:46.55 ID:pywcjPMCo
紬「……」ツン

澪「要するにムギは怒ってるんじゃなくてただいじけてるだけ…」

唯「今度は「要するに」という言葉が無意味と化したね!」

梓「えへへ」

さわ子「でも、これはかなりの進展よ。今まで私たちは事態を見誤っていた」

澪「でもそれって要するにどういうことです?」

さわ子「え?だからつまり…」

澪「ムギが怒ってるにしろいじけてるにしろ、先生が嫌われてるって事実とこの状況は変わらないんじゃないでしょうか?」

さわ子「……」

律「でた!秋山澪の必殺技、無意識に他人の心を抉る!安心していた山中先生のハートにさくれええええええっっつ!」

梓「いやー、見事に決まりましたね 解説の唯先輩」

唯「うん。澪ちゃんはああ見えて平沢唯さんに負けず劣らず天然さんなとこがあるからね、

  軽音部のナチュラルボーンキラー同士としていずれ雌雄を決したいところだよ」

梓「御武運を」

澪「おーい、みんな。先生が固まっちゃったぞー」

紬「……」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/16(木) 15:05:41.05 ID:pywcjPMCo
梓「――そしてそれからさわ子先生が泣きやむまでには、長い、

  蛇の胴体よりも長い時間が必要だったのです」

さわ子「ぐすっ……」

律「さわちゃん、大丈夫か?」

さわ子「うん。もう大丈夫…なんとか立ち直ったわ」

澪「よくわからないけどすみません」

さわ子「うん…いいの」

唯「さわちゃん、兵器?」

さわ子「うん……うん?」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/16(木) 15:15:39.52 ID:pywcjPMCo
唯「あんまり私たちがほっとくもんだから

  ムギちゃんも退屈してとうとう指回し体操はじめちゃったよ」

紬「……」クルクルクルクル

澪「ムギの脳も適度に活性化してるころあいだな」

紬「……」クルクルクルクル

律「回転王も真っ青な回しっぷりだ」

さわ子「ああっ、しまったわ!」

梓「さわ子先生の脳は二十歳過ぎて衰えていく一方だというのに。

  これで情勢は一気に不利になりましたね」

さわ子「ああっ、そこのまっくろちびすけあとで覚えておけよ!」

梓「えっ、だ、誰です」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/16(木) 15:18:25.79 ID:pywcjPMCo
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            ,:.:.: /.:.:.:.:/ .:.:.:.:.:.:.:.|           "".:::::WW
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      /.:/.:.:.:.:.:. / ヽ : / : ヽ,  /ミハ! 〉、: : : |:::::::::::::|〈
     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: : : : ∨: : : : :∨  〃从: ヽ. :.|:::::::::::::|: ヽ
      /.:.:.:.:.:.:.:.: /: : : : : : ∧ : : : : : ヽ || ||ヾ, :ヽ \ :::::::|: : |
.    /.:.:.:.:.:.:.:/: : : : : : : :/: :ヽ: : : : : : ヽ|| |ト、 》: :ヽ: :\:::|: : |
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/16(木) 15:26:28.43 ID:pywcjPMCo
さわ子「!? えっ!? 今のなに!?」

澪「みんなそろそろ疲れてる頃かと思って」

律「それでどうして唐突にさわやかなカットを挿入しちゃったんだ?」

澪「わたしの笑顔を見たらみんな癒されるって言うから」ニカッ

律「そ、そうか…」

さわ子「へえ……」

梓「(いえ、そんなの聞いたこともありませんよ――って澪先輩に言ってきてください)」ボソボソ

唯「(やだよ、あずにゃん。自分でゆってよー)」

梓「(やです。私はかわいい後輩ポジションを死守するんですから、

  憎まれ役は唯先輩がになってください!)」

唯「(ええ〜、私だってやだよお……)」

澪「ははっ。唯に梓、どうしたんだ」ニカッ


           ,.イ〈⌒ヽ ̄:ミ. .、  o
      o / /: :ハ: : :ヽ :\\\
       ,ィ: /: ト=:厶{: : : 廴:ヽ:ヽ:.{ー‐
     //: :|!: トv′ \: :| ヽ:}!l:|ハ
   O / {: /|:i {V ○  ヘ l○ }从:.ハ}  O
     { V: |:小:{(_}     U 小: {     「ななっ、なんでもないよっっ!」
      |: 从{ ハ   _, --、 八:.}:iヽ
     r 、V∩ト、{: ト‘ー_⌒.'イ}:.:.:nル')
     ヽ.ヽノ {rうヽV`7く }チ⌒V}ノ'//) ○
    ⊂ニ r‐ ノ::::::|:::/小ヽ:V:ど ‐ ,⊃
     (ノ:>彡':|:Y:::7:Y'| }Y:〈:V斗=':ヘ

梓「あっ!唯先輩まであざとい!」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/16(木) 15:40:44.88 ID:pywcjPMCo
さわ子「えっと…秋山さんのおかげでみんな癒されたところで本題に戻りましょう」

澪「えへへ」

紬「……」ツン

梓「私たちが今後どう生きるか、についてですね」

律「いや、そんな重い話はけしてしてなかったぞ」

唯「あずにゃんの生き方は決まってるよ、

  あずにゃんはあと数か月もしたら誰もいない部室で一人さみしくお茶を飲むんだよ」

梓「うぐっ、ひっく、うえええぇん!」

律「こら、唯」

唯「だってあずにゃんかわいいんだも〜ん」

律「だからかわいいからって……あっ、あずさ!私の制服ではなをかむな!」

梓「ぐじゅぐじゅ……ひっく」

唯「かっ、かわいいいい!」キュルキュルリーン

梓「あぶわぁ…」

さわ子「ええいっ、静まりなさい!ちっとも話が進みゃしないわっ」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/16(木) 15:52:21.19 ID:pywcjPMCo
さわ子「いいからお聞きなさい!」

唯律澪「はい」


                      ... -――-  .
                     ...::::::::::::::::.::.::.::.:.:.:.:.:..:..:..:.. .
                /::::::::::::::::::.::.::.::.::.:.:.:.:.:.:.:..:..:..:..:..:.. .
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       |:::::::|::::| | |::::::::: 人 {__,ノoハ      イ_,ノo}ノ1::.::.:/::リ
       ! ::::::: | 人_| ::::::::::::i  と⌒う       と^う j:::::/:|:/
.      ‘ ::::::::::l   | ::::::::::::|  ' ' ' '        ' ' ' ' ハ/::::′
       }:::::::::l   | ::::::::::::|   ____(⌒)__      ∧:::::::::|
.       ′. -┴―i| ::::::::::::|\  | (__ * __) ̄ ̄ ̄ ̄丁:|
.       i::/  : : : : 八:|::::::::::|  >l  (__人__)         |`ヽ
.       |:′ : : : : : : : j\:::::ト、  |   |         |: : ハ
.       |   : : : : : :\ : {ヽ|: :\ |   __,ノ       /⌒ヽ.| /: : i
.       |   : : : : : : : : :\\:〉.: .:.|_/ /ヽ   {-―  Y: : :/
.      { /: : : : : : : : :\:):/: : : : {    /`マニ7⌒"   |: : :{
.       ∨: : : : : : : : : : : ∨\: : : |    /Y: :|/⌒   ハ: :|
       { : : : : : : : : : : : : ∨: :\∧      |ノ : |ヽ〉  ∧: ∨}
       〉: : : : : : : : : : : : : } : : : : ∧     ノ: : ∧{   / : }: :〈




さわ子「私だってなにも心のボディブロー食らってただ落ち込んでただけじゃないのよ」

唯「と、言いますと?」


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      |  |::::::::::八::::.: : しイ : |  \_ `¨´ _/ |::\_! : :.:.:/ l:::.:.:.:.l |
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    /  ::.::.::.::.::.::.::.::. \{::.::.::.:|   /V^Vi     |::.::.::j/::.::.::.::.::.::.::.::.::.:ヽ
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    i .::.::.::.::.{::.::.::.::.::.::.::./.::.::.::.::{ /.:/:| |:.:|:.: V .,′::.::.:V::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: |
    | .::.::.::.::.∨::.::.::.::.::/.::.::.::.::.::.V.:/l:.:| |:.:ト、: ∨.::.::.::.::.:∨::.::.::.::.::}::.::.::.::.::.|



さわ子「それはね…」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/16(木) 15:52:48.83 ID:pywcjPMCo

                    ___
                     .:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`丶、
                    .::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:\
                _/::::::::/:::::::::::::/:::::::::::::::::::::::ヽ
               /::| :::: /:::::: //|:::::::::::::| ::::::: ハ
                 /::: |:::::::|::::: /'⌒ |:::::::::::∧::::::::|:::|
            /:::::∧:::::|::::/   、|八::::⌒| :::::::::::|
             |::::::」(|:::::∨二    ∨ |/::/::::リ
             |/ヽヽ ::::|'⌒ヾ    x=ミ |∨::イ   にゃー
               / 、ヽ_}ノ)::::|     .  、、 イ/ ::|
            ト`ー'´`ァ1 :::ト  (::::>   人|::::::::::|
         _/{`二了八::::|\>─ァ≦⌒八:::::::iト、
         ト--'´   V /\|   >< |  l∨ /}:::::小::ヽ
.          /|     ;〈  ∧/爪∨ │∨斗く }ハ:::ヽ
         /::::::〉     ∨> / /ノ|ハ 〉< 〈 / ,`ヽj:::::::'.
.        /::::::∧      | \人ノ| |し /  (つ-(_/_人::::::|
       |::::::〈        ノ  \l│|.l/   ∨`ーニ二} 〉:::|


さわ子「って、さっきからそこの真っ黒いのうるさい!」

梓「だってだって、私も目立ちたかったんですう!」

唯「けっきょくあずにゃんもあざとかったんだね」

律「しかも一番な」

梓「えへへへ」

さわ子「えええい!静まれ!静まれええい!」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/27(月) 21:07:12.87 ID:IzsttU3co
かなり楽しみにしてるけど続かない?
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/07/15(金) 00:30:24.18 ID:SxucwREko
こんなの絶対おかしいよ・・・
61 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
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                     `ヽ、__//  /   |/| ヽ __\ \ヽ  |く   ___彡'′
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自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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