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インデックス「この花の名前は……」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 18:51:08.44 ID:lSKhJtAIO
初ssです。
駄文です。
設定の矛盾とかは気にしない方向でお願いします。
鬱展開になるかもしれません。
上条×インデックスです。
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 18:52:45.99 ID:lSKhJtAIO
ワタクシ、上条当麻はどうしても思い出せない事がある。
というか人生の思い出の80%を俺は思い出せない。

記憶破壊、喪失ではなく破壊。

失ったのではなく壊れてしまったらしい。
つまり思い出す事はないらしい。
まぁ、上条さんは馬鹿なので詳しい事はわかりませんがとりあえず今まで生きてきた俺は八割死んだって事だろ?
何も……なーんにも思い出せないってことだろう?
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 18:53:28.07 ID:lSKhJtAIO
まぁ、それはいいさ
俺は今目の前にいる女の子を救えたって事は確かだし彼女をもう悲しませたくはない、彼女の笑顔が守れたならおれの記憶の80%なんて安いものだ。
彼女が笑っている。
それだけで十分だ。
たとえ何故記憶を失って彼女がどこの誰なのかを思い出せなくても……。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 18:54:36.13 ID:lSKhJtAIO
目の前の素性のしれない少女−−インデックス。
そいつが俺にとって大事な存在だと言う事実だけは覚えている。それだけでいいんだ。

あ、でも記憶が無いって事はずっと隠さなきゃいけないのか……大変そうだけど不幸だとは思わない……ちょっとしか。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 18:56:18.96 ID:lSKhJtAIO
わたしの名前はインデックスって言うんだよ。
わたしにはここ数日の記憶すらないんだよ。
気がついたら学園都市ってところの病院にいたんだよ。
覚えてる事はツンツン頭の少年−−とーまの事と、何かに追われてるって事だけ。
でも、なんでかな……わたしにとってとーまが大事な人だっていうのは覚えてる、大事な人には記憶が無いなんて大変な事は相談したほうがいい事も分かる、でもでもとーまには黙ってなきゃいけない気するんだよ。
なんで……かな?
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 18:57:11.54 ID:lSKhJtAIO
なんだか考えてると気分が悪くなりそうなんだよ。
でも、全部忘れちゃってもとーまの名前だけは忘れなかったのは心の底から嬉しいんだよ!
これだったら記憶も思い出もないけど「インデックスはとーまが大好きなんだよ!」って胸をはって言えるかも!
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 18:59:41.44 ID:lSKhJtAIO
「ふ、不幸だ……」

上条さんの一日は不幸な事に大体この台詞ではじます。それは今日とて変わらなかったようで……事の発端は珍しく朝ごはんが沢山食べれるとウキウキしながらキッチンへ向かったところまで遡る。

「……え?」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 19:00:51.97 ID:lSKhJtAIO
寝起きのウキウキ気分が一気に吹っ飛んだ。
鍋のフタを開けるとそこにあるはずのものがなかったのだ。
一度フタを締め直し

「いやいやいやいや、昨日もらった時は確かに重かったし!兄貴はアレだけど義妹の方は……義妹の方も若干……いやいや!」

昨晩作りすぎたと、大量のシチューをエンゲル係数がとんでもない事になっている上条家に差し入れをくれた心優しい隣人の義妹へ大変失礼な事を考えそうになり頭をふる。

そして
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 19:01:32.36 ID:lSKhJtAIO
「インデックスさん?」

一番疑わしいやつへと視線を向けた。

「な、なにかなとーま?」

そいつは不自然なほど目を合わせようとせず、部屋の中をキョロキョロしながら答えた。

「昨日舞夏様からいただいたものなんだけど……」

「し、知らないんだよ!全く知らないかも!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 19:02:51.50 ID:lSKhJtAIO
「そっかー、疑って悪かったな!ところでビーフシチューうまかったか?」

「うん!とっても!!でもビーフシチューじゃなかったかも!とってもクリーミーで具沢山のクリームシチューだったんだよ!……あ」

まさかこんな漫画みたいな手に引っかかるとは……自分の成績は棚に上げ少しだけこの少女の頭が心配になった。
インデックスは悪い事をしたとは思ってるらしく気まずそうにしている。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 19:03:39.59 ID:lSKhJtAIO
「ご、ごめんなさいなんだよ」

インデックスが空気に耐えれなくなってか、口を開いた。

「……」

だけどキッチンに何かしらの違和感を覚え、俺は少女の謝罪に応えるのを忘れ考えこむ。そして気づいた。

「おまえ、食う時どの食器使った?」

うぐっ!だかううっ!だかなんだかよくわからない呻き声をあげインデックスは涙目になりながら固まった。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 19:04:32.19 ID:lSKhJtAIO
「いや、おこんねーからちゃんと正直に言ってみなさいよ」

俺は実際がっかりはしたが怒ってはいなかった。いや、そりゃ少しは怒っていたけどな?
しばし沈黙。やがて「ううう」と唸ったかと思うと

「ごめんなんだよぉーとぉまー」

そのまま泣き出した。
当然何がなんだかわからなくて困惑する。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 19:06:54.66 ID:lSKhJtAIO
「いや、あの……インデックスさん?」

本当はお鍋ひっくり返しちゃったんだよ。
ぐずぐず泣きながらそういった。
俺はふぅとため息をひとつつき、そっとインデックスの頭を撫でた。

「火傷とかはしてないか?」

「それは平気なんだよ、温める前だったから」

「はは、結局一人で食べようとはしたんだな」

「それは違うかも!とうまが起きてきたら一緒に食べようと思ってたんだよ……信じてもらえないかもしれないけど」

いいながらそっとシャツのお腹らへんをつかんできて、そのまま顔を胸のあたりに押し付けた。

「信じるさ、ありがとうなインデックス」

「朝ごはんなくなっちゃったのにわたしもとうまもお腹ペコペコなままなんだよ、ここでありがとうはおかしいかも」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 19:08:20.70 ID:lSKhJtAIO
「いいんだよ、わざとじゃないし失敗なんて誰でもするんだから。でも次は自分からちゃんと謝ろうな」

「……ごめんなさいなんだよ」

話してるうちに落ち着いたのかインデックスは何時の間にか泣き止んでいた。

しばらくそのままインデックスを撫でていると玄関がいきなり勢いよく開いた。

「上やーん!青ピも誘ってゲーセ……ンで……も」

時が止まった。インデックスは俺がどんな危機的状況にいるのかを理解してないのか顔にクエスチョンマークを浮かべながら俺の顔を見上げていた。
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 19:17:50.82 ID:lSKhJtAIO
……にゃー。
三十秒ほどたってから意識を取り戻したかのように一鳴き、そして「……何もみてないにゃー、上やんがロリっ子を家に連れ込んでるところなんてみてないにゃー」

金髪アロハはそう言い残し静かにドアを閉めた。

「ふ、不幸だ」

こうして上条さんとインデックスの一日ははじまったのですよ。

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 19:20:14.59 ID:lSKhJtAIO
「あ、そういえば」

土御門には明日にでも言い訳しておこう。なかばヤケクソになりながら一つ疑問に思ってた事を尋ねてみようとインデックスの方に向きなおった。

「どうしたのかな?」

「別に怒ってるとかじゃないけど、一つ気になった事があってな」

そういうとインデックスは首を傾げながら続きを促した。

「なんで、食べてもないのに美味しかったなんて嘘ついたんだ?」

「そ、それは……」

「それは?」

「わたしがお腹いっぱいでシチューがなくなるのとわたしがお腹ペコペコでシチューがなくなるのとじゃお腹いっぱいの方がまだマシだと思ったから……なんだよ」

どうやら自分が大食いだという事は自覚が多少はあるらしい。
俺はなんだかそれがおかしくて吹き出してしまった。
インデックスは「わらうなんてひどいんだよ!」なんていいながら照れ隠しなのか顔を背けた。

「あはは、悪い悪い。んじゃあ少し遅くなったけど朝ごはんなんか作りますか!」

まだ一日ははじまったばかりだ。
今日は何をしようかな、そんな事を考えながら調理をはじめた。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 19:41:21.90 ID:lSKhJtAIO
とりあえずここまでです。
おそらく明日また来ます。
よろしくお願いします。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/12(日) 20:58:34.21 ID:uMKH5+r90
またブクマが一つ増えっちまったぜ
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/12(日) 21:02:31.64 ID:9pvmhmFuo
ふむ。。。興味深い。。。


20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/12(日) 22:14:43.10 ID:q+MNVOje0
インデックスかわいいよ!


ふぅ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 00:00:14.15 ID:qOsJ9HAIO
明日って今さッ!
日付が変わりましたね?つまり明日になりました。
少しだけど投下します。

22 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:03:17.70 ID:qOsJ9HAIO
投下のまえにトリつけてみようと思います。
そのテスト
23 :よっしゃ!投下はじめます ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:03:52.31 ID:qOsJ9HAIO
その日、午後から俺達は図書館に来ていた。
朝とも昼とも言えないなんとも微妙な時間にご飯を食べながら(こういうのをブランチっていうのか?)みた番組でやっていた花言葉のコーナーにインデックスが興味を持ち、もっと知りたい!との事なのでおそらく自分と最も縁のないであろう建物に足を運んだのだった。
24 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:05:53.31 ID:qOsJ9HAIO
図書館につくなりインデックスは「花言葉の図鑑探してくるんだよ!」と言いながらさっさといってしまった。

さて、普段本なんて漫画くらいしか読まない上条さんにとって図書館なんてたいして面白くないんですよね。

そんなバカ丸出しな事を考えながらとりあえずひとまわりして見る事にした。
25 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:13:21.89 ID:qOsJ9HAIO
図書館にはいろんなひとがいた。
難しそうなおそらく俺では内容の1%も理解できないであろう論文を読みふけっている人や、絵本を楽しそうに読んでる子供、流行りの恋愛小説を目に涙を溜めながら真剣に読んでる中学生くらいの女の子……などなど本当にいろんな人がいた。

数時間かけて大体ひとまわりしたあとは入り口近くの椅子に腰掛け少し休憩をしていた。すると数時間かけて見てきた様々な人達、多分その中でも一際目立つ男が一人いた。
赤い長髪に黒い見馴れない変なマントみたいな服を着た大男。

「ふ、不幸だ」

思わずつぶやいてしまう。何故って?見知らぬ怪しい多男が自分に近づいて来たら誰でもめんどくさい事になるんじゃないかなーって思うだろう?

そう、男は俺に近づいてきたのだ。
26 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:14:58.88 ID:qOsJ9HAIO
苦笑いを浮かべ「か、上条さん何か無礼をしましたか?」と尋ねてみる。

男は少しだけ驚いた様子を見せたあと「そういうことか」だかなんだか聞き取れなかったがなにかをつぶやき、さらに今度は自分をにらみながら

「失礼、知人に似ていたものでね」

と、敵意むき出しの全く謝られてる気がしない謝罪をした。
27 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:17:10.28 ID:qOsJ9HAIO
「あ、ははは……よくありますよねぇ……ははは」

多少は頭にきたが喧嘩強そうだしこんだけ偉そうって事は高位能力者の可能性もあると考え受け流す事にした。

「フン、まぁいいさ、お詫びの品だ受けとれよ」

そういいながら一本の花を上条に渡す。

−−あれ?前にも確か誰かに花をもらった気がする。
一瞬デジャヴを感じ動きが止まってしまった。
男はさっさと受け取らない様子をみて不審な顔をした。

「どうしたんだい?さっさと受けとれよ」

と声をかけられ我に返る。ついいつもの口調で

「あ、ああ。すまんありがとうな……これなんて花なんだ?」

と左手で受け取りながら尋ねた。

「ここは図書館だよ。そんぐらい自分で調べればいいじゃないか」

……うむ、正論だ。正論すぎてなにも言い返せない。
28 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:19:46.93 ID:qOsJ9HAIO
それきり男はじっとこっちを黙ったまま睨みつけていた。俺はいい加減この空気に耐えられず「ははは」と困ったように笑いながら逃げるように「じゃ、じゃあ調べてくるよ。そんじゃまた会ったらよろしく」と言い残し早歩きでインデックスのいるであろう図鑑コーナーに向かった。

珍しく幸運な事に適当にとった図鑑を適当に開いたらそのページに貰った花に似たものがあった。さらに幸運な事にインデックスが今興味を持ってる花言葉までちゃんと書き記してあったのだ。

ふっふっふ、普通の人ならラッキー!程度の事しかしワタクシ上条当麻は自他共に認める不幸人間、これはもうとんでもない不幸の前兆だって事は知ってるんですよ。
自分で考えていて悲しくなることをひと通り考えたあと図鑑にじっくり目を通す。
29 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:22:00.61 ID:qOsJ9HAIO
どうやらこれはスノーフレークと言う花らしい。
花言葉は……おお、上条さんは一個の花にも何個か意味があるということを初めて知りしたよ。
なになに「汚れなき心」……いやいやあいつ(注:赤髪長髪男)は心汚れまくってるだろ……。
あいつ初対面の人に対する態度を思い出しはんっと鼻で笑う。
えーっと次のは「純粋」……いやいやいや最もかけ離れてるだろ……。
上条さん笑いこらえるのが辛いんですけど。
プルプルしながら最後のものを見る。
で、次のが最後!「記憶 」……記憶?!
顔から笑顔が消え雰囲気から陽気さが消え周りにまとう空気は不穏さに包まれた。

ぐ、偶然だよ……な?
30 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:23:06.89 ID:qOsJ9HAIO
俺の残りの20%の記憶はインデックスの名前、インデックスへの好感、あとは知り合いの顔と名前だった。
その他にもあるらしいがそれはおいおい思い出すかもしれないレベルらしい。
だから知り合いということは絶対にない。
普通ならば単なる偶然で、気にも留めないことだが何やら感覚があいつには気をつけろと叫んでいた。
男に貰った花を右手でつかんだ……瞬間、真っ赤な炎が一瞬あがり熱さを感じる前に割れるような音とともに消えた。
……なにか異能のものだったのか?
しかしこれで男への疑惑は確信的なものになった。
31 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:24:20.76 ID:qOsJ9HAIO
周りがざわついているのに気づき、見回して見ると数人の利用者が不振な目でこちらをみていた。

「あっはは……ははは……ふこーだ」

そそくさとその場を離れようとすると

「とうまー?」

なんとも間の抜けた声が耳にはいってきた。
インデックスは自分の姿を見つけるとぱっと笑顔に変わり小走りでよってきてそのまま抱きついてきた。

「とーまとーま!さっき赤い髪の神父服を着た人にお花貰っちゃった!」

一瞬で血の気が引いた。
32 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:27:08.97 ID:qOsJ9HAIO
「その花はどこだ?!」

思わず静かな重い責めるような口調になってしまう。
理由はあの男から花を貰ったという所で爆発するんじゃないかと心配したのと、インデックスがあまりに嬉しそうにその事を報告しにきたという点だ。

「……とーま?なんか怖いんだよ?そして図書館では静かにしなきゃいけないんだよ」

あぁー……みろ、インデックスが怯えてるじゃないか。
なかなか思い通りうまくいかないな、どこか冷静な自分がそう言った気がした。

「……ごめん。その花見せてくれるか?」

なんとか冷静さを取り戻しいつも通りの笑顔を意識した。インデックスはじっと俺の顔を見つめ、何やらさみしそうな表情を一瞬見せたあと

「これなんだよ!スノーフレークって言うんだよ!」

無理矢理いつも通りの元気さでいいながら手渡してきた花は俺が貰ったものと……違う花だった。
33 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:29:01.46 ID:qOsJ9HAIO
「あれ?これがスノーフレーク?俺もさっき赤い長髪男に花貰って図鑑で調べたけど俺のとちょっとちがうきがする」

いいながらインデックスと少しだけ距離を取り何気なく右手に持ち替えて見るがにも起こらなかった。
……とりあえず一安心だな。すると、雰囲気から緊張が抜けたのかインデックスも安心した様に

「そーなの?そのお花は?」

と無邪気な笑顔で尋ねてきた。

しかし爆発した。とはとても言えず

「ん、あ、あ〜あれだ!貰った直後にトイレ行ったんだけど、そこで手を滑らせて便器に流してしまった!」

割れながら無理のあるごまかし方をしてみた。

「そっか、『ふこーだー』だね!」

しかし純粋な少女インデックスはこれをなんの疑いもなく信じた。
34 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:32:35.24 ID:qOsJ9HAIO
「そう言えば、これの花言葉知ってるか?」

「知ってるんだよ!」

「『汚れなき心』『純粋』だよな!おれもさっき調べたんだぜ。あ、でもこれがスノーフレークって事は俺が貰ったのは違う花なのか……」

記憶には触れたくなかったのでそれ以外の二つを言ってみると

「ふっふーん、それじゃあ四十点なんだよ!他にも『清純』『美』なんてものもあるんだよ!これで百点なんだよ!」
35 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:33:16.76 ID:qOsJ9HAIO
インデックスは得意げに補足説明をした。その勝ち誇った嬉しそうな笑顔が可愛くつい意地悪をしたくなってしまう。そして自分でもあまり触れたくないが別にこっから記憶喪失には結びつかないなと考え直し

「ふっ、詰めが甘いなインデックス!一つ忘れてるぜ!」

そういった。すると彼女はびっくりしたような顔をして

「え?」

短くつぶやく。

「あともう一つ『記憶』ってのがあるんだぜー?」

そう教えてやると

「あ、あぁ。そうなん……だ。わたしの見た本には載ってなかったんだよ……」

なんだか焦ったように答えた。
36 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:34:31.19 ID:qOsJ9HAIO
そんなインデックスを変だな?と思いつつもうそろそろいい時間なので帰ることを提案して見た。
インデックスは笑顔でうん!と答え

「あ、でもちょっとまって」

そういい図鑑を持ってきてあるページを開く。そしてそこに載った写真を指差しながら

「とーまの貰ったのってこれじゃない?」

そう言った。

その花はスノードロップと言うものだった。
花言葉は『希望』

写真をよく見ると確かに俺の貰ったものだった。

「同じユリ科だし名前も似てるから隣同士に載ってることが多いんだよ!だから間違えちゃったんだろうね!」

そんな風にインデックスが説明してくれた。
37 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:35:59.49 ID:qOsJ9HAIO
「ほうほう、いやしかしすごいなインデックスは!賢い賢い」

俺はそういいインデックスの頭を撫でてやった。
インデックスは撫でてやると犬みたいに嬉しそうに笑顔になる、そういうまだまだ子供っぽい所も大好きな所だった。
そのまま撫でながら図鑑を戻そうとこちら側に引き寄せた時に、不幸な事に……いや、むしろ幸運な事に俺だけが気づいてしまった。
スノードロップ、花言葉は『希望』その下に小さく「ただし人に贈ると『あなたの死を望みます』になるので注意」と書いてあるのに……。
流石インデックスさん、賢いのにどこかぬけてる、だけど今回はそのお陰で嫌な気分にさせないで済んだからよし!そんでさっさと図鑑を片付けて帰ろう。そう思いインデックスを撫でるのをやめて

「よし、帰るか!」

と言うとインデックスは満面の笑顔で

「うん!」

と答えた。
38 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:37:16.63 ID:qOsJ9HAIO
図書館から出ると長くなったはずの日が傾きはじめていて、一体どんだけ長い間いたかを思い知らされた。
ふと、高い建築物が連なる方角を見ると景色は綺麗な黄昏色に染まり、ビルの向こうの空はなんだか俺とインデックスを包み込んでくれてるような気がした。

そんな景色に見惚れていると

「とーま?考え事は家に帰ってからにするといいかも!ぼんやりしてるとおいてっちゃうんだよ!」

俺を呼ぶ声がした

「んー?晩飯はなにをつくろうかなって考えてたんだけど家についてから考えるのでいい?その分遅くなるけど」

でたらめな事を言って声の主をからかった。

声の主である少女は

「わわっ!それは困るかも!お腹ペコペコだから帰ったらすぐ作って欲しいんだよ!」

手をパタパタとしながら答えた。
39 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:38:14.47 ID:qOsJ9HAIO
「そういえばさ」

そう切り出し、スノーフレークを調べていた時に思った事を口にした。

「スノーフレークの花言葉のさ『純粋』『 汚れなき心』『 清純 』『美』これって全部インデックスにぴったりだよな。お前は心配になるくらい純粋で真っさらな綺麗な心で容姿も今をみればわかる、将来文句なしに美しくなる!な?」

当然そんな事を言われたら

「と、とーま……恥ずかしいんだよ」

と、こうなっちゃうわけですよ。
でも照れてる所も可愛いからなんだかもっと褒めてやりたくなる。
しかしこれは当然言ってる方もあとで恥ずかしくなるのでやめた。
40 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:39:33.65 ID:qOsJ9HAIO
インデックスが黙ってしまったので無言のまましばらく歩いていると

「とーま、あの花の名前知ってる?」

いきなりインデックスが口を開いた。指差す先には花壇と花があった。

「んーと、確かカミツレだっけ?」

おぼろげだがなんとなく覚えていた。
俺がちゃんと正解を答えたのをインデックスは意外そうにしながら

「あたり!……花言葉は?わかる?」

そんな事を聞いてくる

「上条さんは花言葉なんてもの調べようと思ったのは今日がはじめてですよー」

「そっか、じゃあ教えてあげる。カミツレの花言葉は『逆境に負けない強い精神力』とか『苦難の中の力』とかそんなのなんだよ、とうまはいつも理不尽んな不幸にも負けないで一生懸命強く正しく生きようとしてる、ただの日常生活でさえ『ふこーだー』ってよく言ってるのに、困ってる人を見たら更に『ふこーだー』って言うような状況になろうとも必ず手を差し伸べる、そんな強いとうまがインデックスは大好きなんだよ」

41 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:42:20.22 ID:qOsJ9HAIO
そういった少女は綺麗で可愛くてどこか儚くて、こんなにも近くにいるのにたった一人で、地下鉄の乾いた風のようなどこかさみしげなそんな風に見えた。
そんな美しいような悲しいような正と負が入り混じった様な、でも最終的にはやっぱり美しい少女が疫病神と言われた自分を好きだと言ってくれた。
俺は気がつくとインデックスを抱きしめていた。
インデックスも優しくあたたかく抱き返してくれた。
42 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:43:08.23 ID:qOsJ9HAIO
「ありがとうなインデックス。でも俺は本当は弱くてちっぽけな人間だよ。お前がいなけりゃなにもできなくなると思うんだ、だからもうお前を離したくない、ずっとこの手で抱きしめていたい、お前が好きな強い上条当麻はお前がいないとダメダメなやつだから」

自分でもなにを言ってるのかわからなかったけど、多分自分の本当の気持ちを伝える時ってのはそんなもんだと思うんだ。
43 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:44:04.62 ID:qOsJ9HAIO
しばらくそのままでいるとまた突然インデックスが口を開いた。

「いいよ。わたしをずっと抱きしめていてね、わたしもとうまをずっと抱きしめているから」

最大の幸せ。
最高の気持ち。
この時ばかりは俺も忘れていた。俺に幸せなんて言葉は似合わないって事を……。
44 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:44:55.72 ID:qOsJ9HAIO
ワタクシ、上条当麻の一日は通常不幸ではじまり不幸で終わる。
しかしこの日は小さな不幸ではじまりそのまま最大の幸福で終った。
一日通して幸せだったのだ。
そしてもちろんこの幸福は後の不幸の前兆であった。
俺の、上条当麻の世界がぶっ壊れるほどの今までで一番の不幸の引き金。
だけどこの件でおれは「不幸だー!」とは言ってない
確かに不幸だったが、原因は自分で理不尽なものではなかったし、幸福を最初に貰っちまっていたからな。
45 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 00:49:25.73 ID:qOsJ9HAIO
とりあえずここまでです。

なんか上条さんとインデックスがまったくの別人になってしまっていて申し訳ない気持ちでいっぱいです

>>18
>>19
>>20
コメントありがとうございます。
今の投下分はコメみて嬉しくて速攻書き溜めましたwwww

今日はまたくるかもしれないです。
土曜日までは入院してて暇なんで割と多く更新出来ると思います。

ではまた、これからもよろしくお願いします。

46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/13(月) 22:02:30.18 ID:DjHziW11o
がんばってね!
47 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:31:43.55 ID:qOsJ9HAIO
>>46
ありがとうございます。がんばります!

ではギリギリ間に合った!本日の分投下はじめます
48 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:32:46.88 ID:qOsJ9HAIO
その日午後からわたしととうまは図書館に向かったんだよ
ご飯を食べながら見てたてれびで“花言葉”っていうのに興味を持ったから調べたいって言ったら快く連れてきてくれたんだよ。
やっぱとうまは優しいかも!
……その優しさを独り占めしたいって思うのはやっぱ……悪いことなのかな?
でも、ここ一年一緒に暮らしてきてとうまは何回も困ってる人を助けて傷だらけで帰ってくるんだよ!そんなの……わたしはいやなんだよ……。
とうまには自分を大切にして欲しいし、あと……大体困ってるのがいつも女の人なんだよ!
それが一番嫌かも!

なんて言えたら楽になるのかも……。
49 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:33:57.29 ID:qOsJ9HAIO
図書館に行く道は、そんな事を考えつつとうまとお話しながらだったからあっというまだったんだよ。
図書館についたらなんだか道中色々考えてたから急にとうまの顔を見るのが恥ずかしくなっちゃったんだよ……。
だから逃げる様にとうまを置いて図鑑コーナーまできちゃったけど、どうやら不審には思われてはないみたい。
何しようかキョロキョロして見たけど、何していいかわかんなくて結局ブラブラする事にしたみたいだったんだよ。
少しは読書なんかもすればいいのに。
50 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:34:43.81 ID:qOsJ9HAIO
数時間たったくらいかな?
お花に関する本を読みふけってると

「君も花が好きなのかい?」

急に赤髪の神父服を来た男の人に話しかけられたんだよ。

びっくりしてその男の人の顔をまじまじと見つめちゃったんだよ。

「あぁ、怖がらないでくれ。別に取って喰おうって訳じゃないさ」

「えっと、顔をじっと見るなんて失礼なことしちゃってごめんなんだよ!お花は好きかも!今日は花言葉っていうのがあるって知って調べに来たんだよ!」

男は「あぁ、そんな事は気にしないでくれ」といい続けて話をしはじめた。
51 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:35:37.22 ID:qOsJ9HAIO
「花言葉……か。なんかお気に入りのものは見つかったかい?僕はなずなの花言葉が結構気に入っているよ」

「なずな……たしか『全てを捧げます』だったかな?」

「そうだね、春になるとそこら中にはえててぺんぺん草の愛称で子供達からも親しまれていて、そんなどこにでもある雑草みたいな花の花言葉が『全てを捧げます』だなんてなんかかっこ良くないかい?」

「あはは!えっと……そういえば名前まだきいてなかったんだよ!わたしはインデックスっていうんだよあなたは?」

一瞬男の顔が微妙に曇ったそして、小さな声で「なんで、やつなんだ」とつぶやいた。
驚いて「え?」と聞き返すとまるで何事もなかったかのような笑顔を浮かべ

「いや、なんでもないよごめんね。僕は……神父様とでも呼んでくれ」

そういった。
52 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:36:17.75 ID:qOsJ9HAIO
「そっか、じゃあ神父様はとても大切な人がいるんだね!その人に全てを捧げてもいいと思うほどに大切なんだね!なんだかかっこいいんだよ」

今度はあからさまに神父様は泣きそうなくらいのさみしそうな顔をした、そのままわたしから顔を背けるようにして「うん、とてもとても大切なんだ」そういった。
とりあえずわたしの言葉のどれかが神父様を傷つけたのはわかったんだよ。

「あぁ、気にしないでくれ。君はなんにも悪くはないよ」

申し訳なさが顔にでてたのだろうか、だとしたらそれはもっと失礼な事をしてしまったと思ったんだよ。
53 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:36:50.59 ID:qOsJ9HAIO
その後は少しだけど神父様と話をした。
三つほど奥の棚の方で、なんかぱきぃーんだかそんな音がしたら神父様が急に立ち上がって

「じゃあ僕はそろそろ行く事にするよ。最後に君にぴったりの花だ、受け取ってくれ」

そう言って、スノーフレークの花をくれたんだよ。

スノーフレーク。
ユリ科の植物。
花言葉は……『純粋』『汚れなき心』『清純』『美』
そして……『記憶』
54 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:38:09.74 ID:qOsJ9HAIO
記憶。

わたしはなんだか頭をぐわんと殴られたような気がしたんだよ、だって神父様は「君にぴったりの花だ」って言ってくれたんだもん!
純粋、汚れなき心、清純、美、だけなら素直に喜べるんだよ。
でも記憶……。
わたしがとうまにしている唯一の隠し事。
なんだか全てを見透かされてるようで怖くなったんだよ。
わたしは本を閉じ、棚に戻してさっき音が聞こえた方に……とうまのいる方に歩いてったんだよ。
55 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:38:54.63 ID:qOsJ9HAIO
とうまはすぐに見つかった。

「とーま!」

なんだか怖かったのと不安だったのでそのままだきついてしまったんだよ。
ちょっと恥ずかしいけどやっぱりとうまの側はあんしんするんだよ。

「さっき赤い髪の神父服を着た人にお花もらっちゃったんだよ!」

そういうととうまの雰囲気が一気に変わった。

「その花はどこだ?」

静かにでも怒鳴るようなとても怖い声を出したんだよ。
56 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:39:55.79 ID:qOsJ9HAIO
なんだかさっきの不安が戻ってきちゃったんだよ。

「……と、とーま?」

なんだか怖いんだよ?あと図書館では静かにしなきゃいけないんだよ。

最後の方は自分で声にでてたのかわからなかったんだよ。

とうまは少しだけ気まずそうな顔をして

「……ごめん。その花見せてくれるか?」

いつもの優しさを少し取り戻したようにいったんだよ。
わたしはそのままとうまの顔をじっと見つめてみたんだよ。なんだかとうまはわたしに嫌われないように必死になってるような気がして何故だか少しだけど悲しくなっちゃったんだよ。

それでも、そんなこといったらとうまは傷つくと思ったから、いつもの雰囲気をなるべく意識したんだよ。

「これなんだよ!スノーフレークって言うんだよ!」

「あれ?これがスノーフレーク?俺もさっき赤い長髪男に花貰って図鑑で調べたけど俺のとちょっとちがうきがする」

そういいながらとうまは両手で花をいじくりまわしてたんだよ。
そしたらそのうちとうまの緊張感がスっとなくなってちゃんと全部いつものとうまになったんだよ!
一安心なんだよ!
57 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:40:34.99 ID:qOsJ9HAIO
そのあととうまのお花は?って聞くといつもの「ふこー」でなくしちゃったんだって。
ふふ、本当にとうまはふこーだね!
そんな話をしているととうまが急に

「そういえばこれの花言葉知ってるか?」

なんて言い出したんだよ。
わたしは一瞬背中を撫でられる様な不安感に襲われたけど、とうまがただ知りたいだけだって思い込んで

「知ってるんだよ!」

答えた。そのままとうまに教えてあげようとしたら

「『汚れなき心』『純粋』だよな!おれもさっき調べたんだぜ。あ、でもこれがスノーフレークって事は俺が貰ったのは違う花なのか……」

とうまが嬉しそうにしながら言った。
58 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:41:03.41 ID:qOsJ9HAIO
わたしは必至に平常心を保ちつつ

「ふっふーん、それじゃあ四十点なんだよ!他にも『清純』『美』なんてものもあるんだよ!これで百点なんだよ!」

出来るだけ得意げに、出来るだけ笑顔で補足説明をした。

多分とうまの読んだ本にはとうまのいった二つしか載ってなかった。だから大丈夫。
そう思い込んだんだよ。

だけど
59 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:41:42.03 ID:qOsJ9HAIO
だけど

「ふっ、詰めが甘いなインデックス!一つ忘れてるぜ!」

「……えっ?」

どきりとした。ぞわぞわした。
なんでとうまのくせに知ってるの?

「あともう一つ『記憶』ってのがあるんだぜー?」

とうまの声はちゃんとに耳に入ってこなかったかも。

「あ、あぁ。そうなん……だ。わたしの見た本には載ってなかったんだよ……」

わたしはほとんど無意識でそう答えていたんだよ。
60 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:42:20.46 ID:qOsJ9HAIO
とうまは少し変な顔してたけどすぐに笑顔に戻って「そろそろかえりますかね」そんな様な事をいった。
わたしはホッとして元気良く頷いた。

「あ、でも少し待ってほしいんだよ」

そういってさっきまで見ていた図鑑を棚から引っ張り出した。
それを机の上に持ってきてお目当てのページを開く。そしてそこに載った写真を指差しながら

「とーまの貰ったのってこれじゃない?」

本当はちっとも『とうまのもらったのはこれかもしれない』なんて思ってなかったんだよ。
ただ、とうまの記憶にある花をスノーフレークから少しでも違うものに変えたかっただけだったんだよ。
61 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:42:58.92 ID:qOsJ9HAIO
だけど幸運な事に、とうまは「あ、それだ!」と頷いた。

「同じユリ科だし名前も似てるから隣同士に載ってることが多いんだよ!だから間違えちゃったんだろうね!」

わたしは驚きつつもそれらしい説明をしたんだよ。いやーびっくりしたんだよ。

説明し終えるととうまはにこにこしながら「賢い賢い」って頭を撫でてくれたんだよ。
わたしはとうまに頭を撫でられるのが好きだったんだよ、あったかくてごつごつしててでも優しい手が大好きなんだよ。
62 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:43:44.48 ID:qOsJ9HAIO
しばらく撫でられてたあと私達は図書館をでたんだよ。

図書館をでるともう日が傾きかけてたんだよ。
たくさんのビルが夕陽を浴びてピカピカ輝いてまるでわたしたちを祝福してくれてるみたいに感じたんだよ。

ふと気づくと横にいるはずのツンツン頭の少年がいなかったんだよ。
振り返って

「とーま?考え事は家に帰ってからにするといいかも!ぼんやりしてるとおいてっちゃうんだよ!」

声をかけると

わたしたちを祝福してくれてる夕陽の光みたいな笑顔で

「んー?晩飯はなにをつくろうかなって考えてたんだけど家についてから考えるのでいい?その分遅くなるけど」

そういった。

わたしは全身を使ってお腹ペコペコだからそれは困るかも!

って事を訴えたんだよ。

二人とも心から笑っていたんだよ。
63 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 22:45:42.65 ID:qOsJ9HAIO
短くてすみません。
なんだか退院前は退院前で検査とかなんやら忙しいんですね、ちょっとしか書き溜めできませんでした。
いまからまた少し書き溜めて出来れば上条視点に追いつきたいと思います。
64 :思いのほかすぐかけたんでさらに短いですが再開! ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 23:06:45.73 ID:qOsJ9HAIO
「そういえばさ」

帰り道、とうまが何かを思い出した様にいった

「スノーフレークの花言葉のさ『純粋』『 汚れなき心』『 清純 』『美』これって全部インデックスにぴったりだよな!お前は心配になるくらい純粋で真っさらな綺麗な心で容姿も今をみればわかる、将来文句なしに美しくなる!な?」

とうまは真顔でこんなこといっちゃうんだよ。
しかもとびきりの笑顔で
恥ずかしいんだよ。

「と、とーま……恥ずかしいんだよ」

わたしは素直にそんな反応しか出来なかったんだよ。
だって、本当にはずかしかったんだもん。

そんなわたしをとうまはニコニコニコニコしながらみてたんだよ。
65 :思いのほかすぐかけたんでさらに短いですが再開! ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 23:08:45.43 ID:qOsJ9HAIO
なんとなくなにをいっていいかわからなくなっちゃったから黙って歩いてると、一つの花が目に入ったんだよ。

「とーま、あの花の名前知ってる?」

決して気まずくはないむしろ心地よかったくらいの沈黙を破ってその花を指差しとうまに話しかける

「んーと、確かカミツレだっけ?」

意外な事にとうまは知っていた。
本当に意外なんだよ。
でもカモミールって呼び方の方が最近は有名かも。カミツレはちょっと古臭い呼び方かも!

「あたり!……花言葉は?わかる?」

でも、花の名前自体は重要ではないから別にいいんだよ。

「上条さんは花言葉なんてもの調べようと思ったのは今日がはじめてですよー」
66 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 23:10:31.99 ID:qOsJ9HAIO
とうまはわたしがなにかを知ってそれを教えるのを楽しんでくれている。
今回もそんな風に少し楽しみそうにそういってくれる。

「そっか、じゃあ教えてあげる。カミツレの花言葉は『逆境に負けない強い精神力』とか『苦難の中の力』とかそんなのなんだよ、とうまはいつも理不尽んな不幸にも負けないで一生懸命強く正しく生きようとしてる、ただの日常生活でさえ『ふこーだー』ってよく言ってるのに、困ってる人を見たら更に『ふこーだー』って言うような状況になろうとも必ず手を差し伸べる、そんな強いとうまがインデックスは大好きなんだよ」
67 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 23:11:21.60 ID:qOsJ9HAIO
……なんだかわからないけど、余計な事までいっちゃった気がするんだよ。
とうまがあんなこというからつい嬉くって、恥ずかしいこと言っちゃった気がするんだよ!!

とうまは黙ってこっちをみてるんだよ「ごめんなんだよ!忘れて欲しいかも!」そう言おうとしたら力一杯でも優しくとうまに抱きしめられたんだよ。

驚いたけど、怖くはなかった。
むしろ安心したんだよ、だからわたしもそっと抱き返したんだよ。
68 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 23:11:58.47 ID:qOsJ9HAIO
「ありがとうなインデックス。でも俺は本当は弱くてちっぽけな人間だよ。お前がいなけりゃなにもできなくなると思うんだ、だからもうお前を離したくない、ずっとこの手で抱きしめていたい、お前が好きな強い上条当麻はお前がいないとダメダメなやつだから」

正直なにいってるかはよくわからなかったんだよ。
でもとってもとーっても嬉しかったんだよ!

「いいよ。わたしをずっと抱きしめていてね、わたしもとうまをずっと抱きしめているから」

そういいながら強く強く抱きしめた。
69 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 23:19:23.73 ID:qOsJ9HAIO
わたし達はこの時世界で一番幸せだったと思うんだよ。
でもわたしはあまりの幸福に忘れていたんだよ。
わたしは幸せになっていい人間ではないと言うことを……。
だからこの日からはじまった不幸は全部わたしにバチが当たったんだよ。
神様が「身の程知らずめ!」っていってたんだと思うんだよ。
とうまにも迷惑をかけちゃうし、本当にわたしは悪い子なんだよ。

幸福が大きすぎたんだよ。
だからそのあと失ったものを多かったんだよ。

でもこれだけは言えるんだよ。
わたしはとうまといれてこの一年間幸せだったんだよ。
70 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/13(月) 23:22:30.13 ID:qOsJ9HAIO
本日分終了です。
本日も見て頂きありがとうございます。
ではまた明日これたら来ます。

71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/13(月) 23:58:36.41 ID:DjHziW11o
がんばってね!
見てるぞ
72 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/14(火) 15:40:28.30 ID:E8mO86xIO
>>71
ありがとうございます。
一人でもコメントくれる限り投げ出したりはしません。
ですが今日はものすごくお腹痛くて書き溜めがうまくできそうにないんで再開できてもほんの少しになると思います。

73 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/14(火) 16:59:12.87 ID:E8mO86xIO
では本当に少しですが投下はじめます。
74 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/14(火) 17:00:52.07 ID:E8mO86xIO
次の日。
その日は終業式だった。
午前中だけで帰ってくるからそうインデックスに言い残し学校へ向かった。
学校に着くと教室は明日から始まる夏休みを楽しむクラスメイトの声でいつもより若干賑わっていたように感じた。
席につきカバンを机にかけふぅ、と一息つくとまるで、俺が手持ち無沙汰になるのを待っていたかのように金髪グラサンのクラスメイトが話しかけて来た。ご存知、土御門だ。

「おはようなんだにゃー上やーん!ついに明日からは夏休みだぜい?上やんはなんか予定あるのかにゃー?」

開口一番でインデックスの事を言われると思っていたからこの普通な会話にどこか違和感を覚えたが、わざわざ自分から説明しにくい事を言い出す事はないと考え、こちらも普通に返す。

「おはよう、悲しい事に夏休みの予定は補習しかない」

「いやいや、それでこそ上やんだぜい!」

土御門はニヤニヤしながらそう言った。
その後は青髪で大柄なクラスメイトをまじえ先生がくるまで三人で夏休みの事など雑談に花を咲かせた。
75 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/14(火) 17:02:16.89 ID:E8mO86xIO
終業式終了後、職員室に呼び出され夏休みの宿題と、夏休みの宿題の倍はあるんじゃないだろうかという補習課題をとても成人には見えない可愛らしいお姿をした担任教師から受け取り、教室に戻った。
教室にはポツリポツリと友人どうしで夏休みの予定を立てる奴らが数人と……土御門も残っていた。

「お疲れ様なんだぜい」

「おう……もしかして待っててくれたのか?」

「なに、用があっただけだ。……上やん少し話す時間はあるな?」

土御門の口調がいつものふざけたにゃーにゃーから一転、とても威圧感のあるものに変わった。

「お、おう」

そのあまりの変貌に俺はただそう答える事しかできなかった。
76 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/14(火) 17:03:37.57 ID:E8mO86xIO
教室をでて寮の方に一緒に歩いて行く、土御門はあれから一言もしゃべらず、俺からも話しかけにくいので嫌な沈黙がしばらく続いた。
途中、公園に差し掛かったところで土御門は急にこちらを振り返り言った。

「なんか飲むか?奢るぜい?」

ある程度長くなる話なのかな?
まぁ、素直に奢ってもらおう、単純にそう思った。

「あぁ、サンキュー。ヤシの実サイダーで頼む」

「わかった、ベンチに座っててくれ」

そう言って一人自動販売機の方へ歩いて行った。
言われた通りベンチに腰掛け、これからされる話とはどんなものか考えてみる。
昨日のインデックスの事だったら、青ピをまじえてからかってくる程度だと思うんだけど他の事だと皆目見当がつかなかった。
77 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage saga]:2011/06/14(火) 17:05:25.11 ID:E8mO86xIO
一人うんうん唸っていると「悪い、待たせたな」そういって土御門がジュースを差し出して来た。軽くお礼をいってジュースを開ける。プシュっと炭酸の抜ける音が心地よく感じた。

ジュースを一口飲むと、唐突に土御門は話を始めた。

「上やん、残念ながらタイムリミットは近い。それまでに全部『思い出せなかったら』またお前の負けしかも不戦敗だ。いつまでも幻想に囚われるなんて幻想殺しのやることじゃないんじゃないか?」

心臓の音が土御門にも聞こえるんじゃないかと思うくらい大きくなった。
俺はなにも言えず、ただただ間抜けな驚きの表情を浮かべていたことだろう。

「んじゃあ、俺はもう行くぜい。……がんばるんだにゃーいろいろと」

ジュースを一気に飲み干してから俺に背中を向けてそう言い残し、土御門はさっさと歩いて行ってしまった。
78 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/14(火) 17:06:30.11 ID:E8mO86xIO
なんで俺の記憶のことを知ってんだ?
タイムリミットって?
「また負ける」って?
俺が幻想にとらわれてる?
いったい土御門はなにを知ってるんだ?
そんで俺はなにを忘れているんだ?

その日はどうやって家に帰ったのかもよく覚えていない、だが家のドアを開け中にはいるとインデックスがいつもの笑顔で迎えてくれた。
79 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/14(火) 17:07:25.45 ID:E8mO86xIO
「とうま!おかえりなんだよ!」

少しだけ気持ちが落ち着いた。

「あぁ、ただいまインデックス。少し遅くなっちまったなすぐご飯作るから待ってろ」

「そうしてくれると嬉しいけど、なんだか疲れた顔してるんだよ?ご飯は我慢するから少し休んだ方がいいかも」

「いや、大丈夫。俺も腹が減ってるし、疲れてる風に見えるのもそれが原因だろ!」

適当にごまかしキッチンに立った。

インデックスは「じゃあ、よろしく頼んだんだよ!」とかなんとか言いテレビ画面に向きなおった。
80 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/14(火) 17:08:04.99 ID:E8mO86xIO
昼ご飯を食べ終え、ゴロゴロしているとインデックスが思い出したようにそういえば、と口を開いた。

「とうまは一番好きなお花はなんなのー?」

「んー?いきなりどうしたんだー?」

「花言葉たくさん覚えたしとうまに教えてあげようと思ったんだよ」

「あー、そうかーそれはどうも。……好きな花かー」

「うんうん!」
81 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/14(火) 17:08:49.08 ID:E8mO86xIO
インデックスは体を起こし目をキラキラさせながら首を縦にブンブンと音がきこえそうなほど激しく振った。

「あのー、あれだ青いやつなんていったかなぁ……」

「……好きなのに忘れちゃうなんておかしいかも」

何かがひっかかった。

「上条さんは馬鹿ですからねぇ、思い出したらまたいうよ」

だけどそれが何かはわからない。俺は適当に誤魔化して少し昼寝させてくれとインデックスとの会話を終了させた。
82 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/14(火) 17:10:18.61 ID:E8mO86xIO
短くてすみません。
本日分終了です。

本日もありがとうございました。
ではまた明日もよろしくお願いします。
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/14(火) 18:04:56.26 ID:o4x54URco
がんばれよ!
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/15(水) 02:39:12.29 ID:kNQwLInTo
記憶喪失同士の上インとか俺得ど真ん中
しかもこれ諸々解決してないっぽいのか?
何にせよwktk
乙!

あ、でもインデックスさんの語尾がやたらだよだよ言ってるのがちょっと気になるんだよ
85 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/15(水) 16:30:06.74 ID:teVi2REIO
>>83
>>84
ありがとうございます。

インデックスはだよだよ言ってるイメージしかなくて……
すみませんなおしてみるんでまた気になったらいってください

本日は検査が何個か重なっちゃってるのでこれないかもしれないです。
86 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/15(水) 22:55:50.19 ID:teVi2REIO
次の日。
とうまは「今日は終業式だから午前中だけで帰ってくるから、留守番頼んだぞ!」そういって家を出た。
朝ごはんの片付けをして、散らかってる参考書や漫画を本棚に並べ、部屋を軽く掃除した。
去年の夏、とうまと暮らしはじめてからのわたしの日課だ。
一段落したらテレビをつけて、なにか面白いものがあったらとうまにそれを教えてあげるんだよ。なにもなかったらベッドでゴロゴロしながらとうまが帰ってくるのをひたすら待つんだよ。
87 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/15(水) 22:56:24.23 ID:teVi2REIO
正直ヒマだから猫でも犬でもペットが欲しいかも。
今日もテレビをつけて、チャンネルを回してると「完全記憶能力」っていうのを持った人の話をやっていた。
その人は六十歳くらいのおじいさんで、テレビの人がその場で作った作文を一回読んだだけで完璧に覚えてしまっていたんだよ。
その後は夭逝したシンガーソングライターの特集や、夏休み中のオススメデートスポット特集とかをやっていた。
88 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/15(水) 22:57:23.94 ID:teVi2REIO
そんなことをしているとあっというまにお昼をだいぶ過ぎた時間になっていた。
お昼には帰ると言ってたのにまだとうまは帰ってきてなかった。

「とうま遅いな」

そんな独り言をつぶやくと、狙ったように、ドアが開き小さく「ただいま」と言う声が聞こえた。
その声を聞くと自然と笑顔になった。

「とうま!おかえりなんだよ!」

「あ、あぁ……ただいまインデックス。少し遅くなっちまったなすぐご飯作るから待ってろ」

そう言ったとうまは、なんだかちょっと疲れた顔をした。

「そうしてくれると嬉しいけど、なんだか疲れた顔してるんだよ?ご飯は我慢するから少し休んだ方がいいかも」
89 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/15(水) 22:58:20.39 ID:teVi2REIO
そう言うと、嬉しそうににっこり笑いながら大丈夫、俺も腹が減ってるからなと言った。

「じゃあ、よろしく頼むんだよ!」

そういって、わたしはテレビの方を向いた。
なんだかとうまが不自然なほどいつも通りにしようとしてるように見えて、わたしもそうしなくちゃいけないような気がした。

ご飯を食べ終えたあとは特になにをするでもなくゴロゴロとして過ごした。
普通にいつも通りに、今日テレビでみた事を話そうととうまの方を向くと、とうまはなにやら真剣な顔で考え事をしてるみたいだった。
90 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/15(水) 23:00:06.35 ID:teVi2REIO
なんだか、声がかけ辛くって「そういえば!」なんて、いかにもわざとらしい感じで話しかけちゃったんだよ。

「ん?」

「えっと、とうまの一番好きなお花ってなんなのかなーって思って」

なんでだろうか、テレビの話をしようとしたのに全く違う話をふってしまった。

「いきなりどうしたんだ?」

「あのー、あれなんだよ!花言葉をたくさん覚えたから……とうまにも教えてあげようと……思ったんだよ」

自分でも予想外なので、しどろもどろな返しになってしまった。

「あー、そうかーそれはどうも。……好きな花かー」

「うんうん!」

こうなったらもう勢いに任せるしかないんだよ!
半ばパニクりながらとうまの方に向き直り体を起こした。
というかなんでとうまとお話しするだけなのにこんなに緊張しなきゃいけないのかわかんないかも!
91 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/15(水) 23:00:46.71 ID:teVi2REIO
「あのー、あれだ青いやつなんていったかなぁ……」

しばらく考えた末に出てきた答えは漠然としすぎたものだった。

「……好きなのに忘れちゃうなんておかしいかも」

いかにもとうまらしくてなんだかおかしかった。
クスリと笑いながらそう返す。

「上条さんは馬鹿ですからねぇ、思い出したらまたいうよ」

そう言うと、「すまん、昼寝させてくれ」そういい眠ってしまった。

やっぱり今日のとうまは少しおかしいかも。
でも青い花かぁ、そういえばあの花はなんて名前だったっけな?
とても悲しくてでも美しいものだった気がするんだけど……おもいだせないかも。
92 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/15(水) 23:07:04.85 ID:teVi2REIO
少なくってすみません。
明日は多分もっと頑張ります。

あとコメント嬉しいです。ありがとうございます。

では本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/16(木) 00:39:57.71 ID:fTopMxFAo
がんばってね
毎日これを見るのが日課だ
94 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/17(金) 15:00:57.22 ID:sW+xginIO
すみませぬ
何故だか昨日書き溜めただけで投下した気になってました。
今日も書き溜めようとおもってみたら投下してなくて、しかも新しいの書き溜める前にいつも前回の分消してるので今なにもない状態です。
本当にアホですみませぬ

今日明日はわりと忙しいので日曜に投下します。
せっかく読んでくれているのにすみません
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/17(金) 16:39:21.04 ID:qg4MGbICo
構わん
待つからがんばれ
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/18(土) 14:08:09.30 ID:ulCdpQm40
あんま無理しないでくれよ 気長に待ってる
97 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/18(土) 21:29:00.49 ID:ZtPUdmZIO
少し書き溜めできたんで投下します。

コメントありがとうございます。
まじで嬉しいです。
98 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/18(土) 21:30:47.49 ID:ZtPUdmZIO
目を覚ますと外は暗くなっていた。
……暗く?
ぼんやりとしていた意識が一気に覚醒し飛び起きる。
携帯電話を暗闇からなんとか探し出し開く、光が目を突き刺し一瞬顔を背けるがすぐに画面に目を戻し時間を確認する、二十時を少しすぎた頃だった。
携帯電話を閉じ、少し目を閉じると眠気が再度襲ってくるのと同時に暗闇に目が慣れる、そしてインデックスがすぐ横で寝息をたてているのに気づいた。

頭を振り、眠気が完全に取れると部屋の電気をつけ、冷蔵庫に向かう。
もちろん夕飯の準備のためだ。
意気揚々と開けたそれの中身は見事にカラッポであった。
そういえば昼飯作った時に夕方買い物行こうと思ってたんだったなと思い出す。

そうはいっても仕方がない、インデックスは気持ち良さげに寝息をたてているし起こすのは可哀想だな……よし。

「コンビニで適当にお弁当でも買ってくるかな」

そのつぶやきに答える人はもちろんいない。
なんとなく寂しさを感じながら財布と携帯を持ち家を出た。
99 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/18(土) 21:33:30.81 ID:ZtPUdmZIO
夢をみていた。
とうまがわたしのためにボロボロになる夢を……。
夢の中のとうまは今より少し幼くて、わたしじゃないみたいに冷たいわたしがとうまを見下ろしている。
そして言葉を失うほど綺麗な羽がたくさん落ちてきた。
その羽がとうまに触れた瞬間、わたしは飛び起きた。

……えと、わたしはなにしてたんだっけ?
変な夢をみたせいかかなり寝ぼけてた。
ゆっくり息を吸って、同じくらいゆっくりと息を吐く。それを何回か繰り返しやっと落ち着く、それと同時に記憶もはっきりとしてきた。
そうだったんだよ……とうまが寝ちゃったあとなんだか身体がだるくなってきてわたしも寝たんだった。
今は何時だろう?電気が目に染みるんだよ。
何度か目をぱちぱちしていると次第に目が電気の明るさになれてきた。
あれ……?とうまが……いないんだよ。どこいっちゃったのかな?
急に胸に釘打たれる様ななんとも言えない感覚が全身に走った。
とうま……?
気がつくとわたしは泣いていた。
捨てられてしまったと本気で思った。
普通捨てられたとしたらわたしをこの部屋に置いて行くなんてしない、そんな簡単な事すらわからないほど心を乱した。
愛だなんて言ったら大げさかもしれないけど本気で愛の終わりを見た様な気がしたんだよ。
100 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/18(土) 21:35:12.72 ID:ZtPUdmZIO
弁当と昼間インデックスに少し心配をかけた様なので感謝とお詫びの気持ちを込めて、デザートをカゴにいれレジに並んだ。
前の客はとりあえず……白かった。
缶コーヒーをカゴいっぱいにいれて気だるそうに会計を待っていた。
そいつは店員が袋に詰め終わり、支払いを済ませ重そうな缶コーヒーでいっぱいの袋を軽々と持ち上げ外に出て行った。
あんな細い腕のどこにそんな力があるのだろう……?
そんな疑問を持ちつつ会計を済ませ外に出る、そしてそのまま家に向かって歩いていく。
101 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/18(土) 21:37:55.40 ID:ZtPUdmZIO
不幸に巻き込まれる事もなく家たどり着くと、何故だかインデックスが泣いていた。

「お、おい!どうした?どっか痛いのか?」

予想外の出来事になんだか間抜けな事を言ってしまった。
たいする少女はなにも言わず泣きながら抱きついてくだけである。
その泣き声はまるで耳障りな音と、目障りなごちゃごちゃした街並みの中で、優しくピアノの鍵盤を小さく叩いたようなそんな気を抜くと聞き逃しまいそうなほど小さいものだった。
102 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/18(土) 21:38:54.23 ID:ZtPUdmZIO
なんて声をかければいいのかわからず俺はインデックスを優しく包み込むように抱きしめる。
買ってきたお弁当が完全に冷めてしまうくらいの時間そのままでいた。
インデックスは泣き止みはしたが俺から離れようともしなかった。
103 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/18(土) 21:40:39.45 ID:ZtPUdmZIO
「とうまが」

どうしたものかと考え込んでいたら急にインデックスが口を開いた。

「とうまがわたしを捨ててどっかに行っちゃったと思ったんだよ」

その声はまるで、音の無い宇宙空間をなお、水が打ったような静寂に包み込むような、そんな声だった。
なにを思ってそんな事を思ったのか俺には分からない。分からないが俺がインデックスを捨てる、諦める、そんな事をすると思われているのが悔しかった。

「……なんで?」

「え?」

「なんでお前はそんな事を言うんだよ……俺がインデックスを捨てる?……そんなのありえないだろ?俺は自分より、世界よりお前を大切に思ってるんだから」

「…………わたしの最後は…………ううん、わたしたちの最後はどうなるんだろうね?たどり着いた先は正しいものなのかな?」
104 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/18(土) 21:45:38.08 ID:ZtPUdmZIO
インデックスは唐突によく分からない事を言い出した。
だが、その目は縋るようなそんなものだったので少し考えちゃんと答えた。

「……答えなんてないだろ。最後に誰かに『心から愛された事はあるか?』って聞かれたら、どんなに愛し合っていたとしても俺は自信満々に『Yes』とは言えないと思うんだ。……心なんて見えないからな。だから正しいとか正しくないとかそんなのはわからないんだと思う」

「……もし、聞かれたなんて答えるのかな?」

「……さぁな、『一緒に探してた物ならあった気がする』とでも答えるんじゃないか?」

「なにそれ?よくわかんないかも」

そう言って少女はやっと笑った。

俺にも分からないけど、恋をしてその人が大事になって、いつか家族になって、そして最後死ぬ時俺は「人を愛する事」がどういう事なのかやっとわかる気がする。
だから、今はその答えを本当は探してるだけなんだと思う。わかったつもりになってるだけなんだと思う。

「なぁ、インデックス」

少女はなぁに?と可愛らしく首を傾げる。
誰にも取られたくないと思った。俺の腕の中に常に置いておきたいと思った。愛していた。抱きしめていたかった。その時はただそれだけだった。
だけど俺は知っている。そんなのは歪んだ愛情だと。
そんな醜いものは本来隠しておくべきなんだろうが、

「俺はさ、時々お前を自分の理想とする形に無理やりにでもはめこもうとするかもしれない」

自分でも驚くほど落ち着いた声が出た。
105 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/18(土) 21:49:02.87 ID:ZtPUdmZIO
「……」

インデックスは無言で何かを考えているようだったが返答を待たずに続けて喋る。

「だけど、それは間違ってるんだ。歪んでるんだ。俺は自分だけで二人を作るんじゃなくて一緒に二人の人生を分け合いたいんだ。だから」

言いかけたところで、

「大丈夫だよ」

唐突にインデックスが口を開いた。
その表情はただただ純粋に笑っただけの物だった。
喜びや幸せはそこには無かった。
『笑顔の根底は威嚇行為』前にテレビかなんかで見た事を思い出した。
ただ笑う。
それはとても恐ろしい表情だった。
しかし、俺はそれをーー醜いはずのそれをとても綺麗だと思ってしまった。
106 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/18(土) 22:18:35.45 ID:OMBAuoHIO
本日分終了です。

もっと上条もインデックスもお互いかなり依存してる感じを出したかったんですがなんかグダグダして読みにくいしダメダメですね。
すみません。

ではまた明日!
本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/18(土) 23:45:40.76 ID:LalDw6r+o


次回も楽しみにしてますー
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/19(日) 00:32:30.86 ID:tu5UdUF/0
乙!
この二人の緩やかで、でも確かにある依存関係っていいよね
続き期待!
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/19(日) 01:53:44.93 ID:Xnyfn3K4o
がんばれー
110 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/19(日) 20:20:01.62 ID:K7FPMIkIO
いつもみてくれてありがとうございます。
コメントもありがとうございます。

最後までの話は出来てるのに文章にできなくて困っております。
今日も少しですが投下します。

111 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/19(日) 20:20:53.69 ID:K7FPMIkIO
「……わたしの最後は…………ううん、わたしたちの最後はどうなるんだろうね?たどり着いた先は正しいものなのかな?」

何故だか急に二人の最後はどうなるのだろうと思った。
それが善いものなのか悪いものなのか知りたくなった。
多分善いものだと大好きな人がーーとうまが言ってくれたらわたしは自信が持てると思った。

「答えなんてないだろ。最後に誰かに『心から愛された事はあるか?』って聞かれたら、どんなに愛し合っていたとしても俺は自信満々に『Yes』とは言えないと思うんだ。……心なんて見えないからな」

少年の答えはわたしが必死にみようとしなかったものを眼前に突きつけてくるものだった。
そうなのだ、答えなどありはしない。そんな事はわかっていた。
だけどわたしは何故かとうまを好きになればなるほど罪悪感が増すのだ。
だから答えが偽りでもいいから欲しかったのだ。
112 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/19(日) 20:22:06.93 ID:K7FPMIkIO
「じゃあなんてこたえるのかな?」

これ以上この話をしてもわたしの理由のわからない不安がなくなるわけはない、むしろ大きくなるだけだ。
だけど単純に興味があった。
とうまがどんな風に答えるのか、またその答えはわたしの心をどれほど不安定にさせるかに。

一緒に探してたものならあった気がする。

それがとうまの答えだった。
『一緒に』という言葉が痛かった。
何故だかわからないけれど、わたしはそのうちとうまと一緒にいられなくなる気がしてならなかったから。
……なんでだろ?なんだか最近「なんでかわからないけれど」って不安や焦燥がおおいんだよ。
113 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/19(日) 20:23:20.39 ID:K7FPMIkIO
なぁ、ととうまが口を開いた。

「俺はさ、時々お前を自分の理想とする形に無理やりにでもはめこもうとするかもしれない」

そうなったらどんなに幸せだろうか、とうまがわたしをとうまの中に閉じ込めてくれたらわたしはとうまを失う心配がなくなるんだよ。それはきっと幸せなんだよ。
わたしはとうまがいればそれでいいんだから。

「だけど、それは間違ってるんだ。歪んでるんだ。俺は自分だけで二人を作るんじゃなくて一緒に二人の人生を分け合いたいんだ」

「大丈夫だよ」

話を打ち切る様にそういった。
ねぇとうま、わたしは今うまく笑えているかな?
114 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/19(日) 20:24:03.14 ID:K7FPMIkIO
ーー歪んでるんだ。
その言葉もまたわたしが必死に目を背けていたものだった。
歪んでる。
わたしはまっすぐ生きていると思い込みたかった。
とうまは多分まっすぐな子が好きだから。
わたしにはとうましかいなかったから。
そしてわたしはとうまが大好きだから。
目が覚めて、学園都市なんてところに一人でいて、親も自分の本当の家もなにも知らなくて、ただとうましか知らなくて……わたしはとうまがいなければただの生きてるだけの人間になっちゃうんだよ。心が死んじゃうんだよ。

とうまを好きだという心はなくしたく無かったんだよ。

でもそれがいつしかわたしをどんどん歪めていったんだね……。
115 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/19(日) 20:26:37.31 ID:K7FPMIkIO
本当にすみません。
こんだけしか書けてません
いまからまた書き溜めしてみますが期待はしないでください。

少なくってすみませんが今日は一応ここまでということでお願いします。

読んでくれてありがとうございます
次もよろしくお願いします
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/20(月) 00:25:20.65 ID:1Gjyz+YPo
がんばれよ!
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/21(火) 23:13:44.86 ID:AJRP49cJo
がんばってくれよ…
118 : ◆G/oQfYP4bzP0 [sage]:2011/06/22(水) 00:13:11.65 ID:NkRMPeYIO
>>117

すみません

思うように進まないので少し時間をください
今月中には再開させます

本当にすみません
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/22(水) 02:06:21.15 ID:Ph0qOG5G0
無理しないでね 楽しみに待ってるよ
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/22(水) 22:53:19.70 ID:i2YTq/Cyo
がんばってね
無理はしないでね
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/27(月) 23:35:54.49 ID:kCVCj+yyo
保守
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/02(土) 10:25:53.34 ID:myce53pPo
保守
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/07/08(金) 21:16:36.00 ID:e0k80O5S0
保守
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/07/22(金) 21:45:48.11 ID:UANXP7SX0
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/19(金) 16:54:58.08 ID:GhbHQZsz0
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