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フィアンマ「俺様がお前の世界を救う」 -
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1 :
◆9.8aqYKoxI
[saga !red_res]:2011/06/13(月) 03:34:07.15 ID:tI99+jb00
この物語の主人公は幻想殺しの少年ではない。
故にこの世界は
歪んでいる。
この物語は
歪みを正す神の如き力を持ち世界に本当の救いを与えようとする青年
歪みをもたらす自らに苦悩しながらも正しい道を歩もうとする少女
神上(ヒーロー)と魔神(ヒロイン)の
物語。
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/
渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/
二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/
佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/
君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/
2 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/13(月) 03:37:05.25 ID:tI99+jb00
聖ピエトロ大聖堂。そこにとある青年がいた。その青年を一言で表すと『赤』。
服から髪の色まで、真っ赤に染まっているその姿は美しく、神々しさすら感じる。
常人には到底纏えない、奇怪なオーラを放つその青年が不気味な笑みを浮かべながら一人つぶやく。
「ついに『知識の宝庫』がイギリスを出たか。しかも、イギリス清教の追っ手はたった二人。なかなか上手くことが運んでいるな。
これで必要な『素材』のひとつが手に入る」
青年の名は『フィアンマ』。ローマ正教の暗部、禁断の組織『神の右席』に所属する十字教最強の魔術師にして、ローマ教皇をも凌ぐ権力者。
「さて向かおうか、『学園都市』へ。世界のすべてを救うために……」
『神の如き者』の圧倒的な力を所持する青年は向かう。『Index-Librorum-Prohibitorum』
――禁書目録のもとに……。
3 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/13(月) 03:39:52.45 ID:tI99+jb00
________________________________
学園都市の路地裏を純白の修道服を着た少女が走っていた。その様子はただ単純に駆けているというより、何かから逃げてるように見える。
そして事実、少女は追っ手から逃げていた。『魔術師』という名の追っ手から……。
(学園都市に逃げ込んだら流石に諦めると思ったのに……。思ったよりしつこいかも)
息を切らしながら必死に魔術師を撒く方法を考える。
(やっぱり、人ごみに紛れたほうがいいのかな。むこうもここで魔術サイドの人間が目立っちゃいけないことくらい分かっていッ!)
ヒュンッ!という風を切る音とともに高速の斬撃が少女に直撃する。
魔術師が放った、一瞬と呼ばれる間に七回人を殺めることができる技『七閃』。
コンクリートすらバターのように切り裂く『七閃』を受けた少女は……
「び、びっくりしたかも」
無傷だった。かすり傷ひとつついてはいなかった。
それも当然、少女『インデックス』が着ている修道服の名は『歩く教会』。法王級の防御力を誇る、極上の防護結界である。
4 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/13(月) 03:45:28.44 ID:tI99+jb00
「もう逃げるのはよして下さい、インデックス」
ふいに魔術師から声がかかる。その声は無機質、まるで機械のように事務的な声色だった。
「いくらあなたのような『天才』でも、これ以上逃げるのは不可能です。諦めてください」
「ふんだ、私はあなた達みたいな人には屈しないんだよ!」
その言葉を聴いた魔術師は一瞬だけ悲痛な表情をし、顔を背けた。まるで何かに耐えるように。
しかしすぐに無表情に戻り、インデックスのほうを見て宣言する。
「……分かりました。ではやはり、力ずくで『回収』します!」
魔術師が『七閃』を再びインデックスに放つ。アスファルトを切り裂きながら進む鋼糸。
しかし、『七閃』はインデックスを切り裂くことはなかった。
それは『歩く教会』に守られたためでも、魔術師が標準を誤ったからでもない。
インデックスが先ほどまでいた場所から姿を消したからである。
「!?」
魔術師が困惑する。インデックスは確かに『魔神』と呼ばれる程の知識を有している。
だが、インデックス本人には魔力がないため魔術が使えないのだ。
しかし、彼女は『聖人』と呼ばれている魔術師に気付かないほどの速度で姿を消した。
「いったい、どうやって?」
魔術師は先ほどの出来事について思考する。彼女本人には姿を消す手段がない。つまり……
「第三者の介入ですか……」
魔術師はそう結論付ける。
「しかしまずいですね。私が視認出来ないほどの速度で『禁書目録』を連れ去ることが可能な人間が『魔神』の知識を所有するのは……。
一刻も早く『回収』しなければ」
魔術師は再び『禁書目録』回収に動き出す。それがどれほど自分の身を危険にさらすとは知らずに……。
5 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/13(月) 03:48:32.45 ID:tI99+jb00
________________
インデックスを連れ去った張本人であるフィアンマはとあるビルの屋上で学園都市の町並みを見下ろしながら、
一人先ほどの魔術師について考えていた。それは魔術師の実力を危惧しているわけではない。魔術師が浮かべた表情に関してのことだ。
(さっきの魔術師は一瞬だが悲哀の表情を見せた。あれは『禁書目録』に対しての同情というような感じではなかった。
いったい何故だ? まさかあの魔じゅ)
「ありがとう」
突然後ろからかかった声に、フィアンマの思考が中断された。
フィアンマが後ろを振り向くと、インデックスが警戒しながらも感謝の表情で彼を見つめていた。
「何について礼を言っている?」
「さっきの魔術師から助けてくれたことなんだよ。あなたが助けてくれなかったら、一晩中あの魔術師と追いかけっこするはめになっていたかも」
「……お前は俺様が魔術師だと気付いているよな?」
「当たり前なんだよ。私を見くびらないでほしいかも」
「なら、何故礼など言う? 魔術師が『禁書目録』を連れ去るなど、利用するという下心があるに決まっているだろう?」
「それでも助けてくれたという事実は変わらないんだよ」
フィアンマの問いに対してインデックスは答える。純粋で綺麗な笑みを浮かべて。
6 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/13(月) 03:53:27.05 ID:tI99+jb00
「……ふっ」
「む、なんで今鼻で笑ったのかな!」
「いや、特に意味があるわけではない。気にするな」
「なんだか馬鹿にされている気がするんだよ……」
「そんなことはない」
そう言うフィアンマはどこか楽しげな表情をしていた。まるで無くしていた玩具が見つかった子供のように。
(久しぶりだな、純粋な『正』の感情をみたのは……。
俺様が世界を救えば、この笑顔が世界に満ちるのか。……なんとしてでも『浄化』を成し遂げねばな)
『正』の笑みを見て一人決意するフィアンマに、インデックスが声をかける。
「ねぇ」
「ん? なんだ?」
「事情によってはあなたに魔道書の知識を教えてあげてもいいんだよ。そのかわり……」
「そのかわり?」
「お腹減ったからご飯くれると嬉しいな!」
こうして、赤き青年と白き少女は邂逅した。
『神の如き者』と『魔神』が交差するとき、物語は始まる―――
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/06/13(月) 04:03:49.49 ID:jI7REKVAO
右方禁書キター!
8 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/13(月) 04:12:13.18 ID:tI99+jb00
今更ですが注意事項を……
右方×禁書の一巻再構成
かなりご都合展開、自己解釈を含む
伏線? 何それ美味しいの?状態
>>1
の文才ゼロ
投下は未定期
以上です。上記の点を踏まえてОKという方は暇な時にでも読んでやってください。
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/06/13(月) 04:17:02.10 ID:8DbstD5Io
乙なんだよ!
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2011/06/13(月) 04:31:08.65 ID:UCiWViaAO
一方
垣根
美琴
麦野
浜面
右方 NEW
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/06/13(月) 05:05:30.38 ID:j+yc9eOX0
きたいしてたんだよ!
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/13(月) 07:13:02.73 ID:iTivnlyDO
右方の人キター!!
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/13(月) 07:33:26.84 ID:PGOt7XWIO
乙です
総合で左方禁書も投下されてたしこりゃ右席再構成が揃うのもそう遠くはないでえ…
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/06/13(月) 08:31:07.51 ID:asmQLiuAO
右方禁書待ってましたァ!
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/06/13(月) 08:43:17.00 ID:0W7k/nYe0
再構成おおいなww
もっとやれ
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/06/13(月) 09:36:18.22 ID:zcZvd3Iy0
宣伝スレ見てからずっと待ってた
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(鹿児島県)
[sage]:2011/06/13(月) 17:48:05.40 ID:nCKp7xga0
なんという俺得
期待
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(空)
[sage]:2011/06/13(月) 20:05:23.72 ID:ge0SSPTa0
乙!!!!!
期待してる!!
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/13(月) 20:09:04.50 ID:3WQKeGZo0
期待気体!
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/06/13(月) 20:13:20.87 ID:RVzrHrmM0
キタ―――――
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/13(月) 20:34:19.17 ID:HfWxB3OM0
ステイルと神崎終わった
22 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/13(月) 23:57:39.27 ID:tI99+jb00
>>8
なにが投下未定期だ。不定期だろうが俺の馬鹿。
なにが
>>1
の文才ゼロだ。
>>1
は文才ゼロの間違いだろうが俺の馬鹿!
というわけでこんばんは。レスありがとうございます。投下再開しますね。
23 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/14(火) 00:00:39.30 ID:2dZE9r2h0
________________
『禁書目録』の回収をフィアンマによって阻止された魔術師『神裂火織』はなかなか二人を発見できないため、
仲間の魔術師である『ステイル=マグヌス』と合流していた。
「――というわけで、インデックスの回収を失敗してしまいした。
おそらく隠蔽されているのでしょう。『歩く教会』の魔力も掴めないため、彼女の居場所も分かりません。
彼女を連れ去った人物はそれなりの腕があると思われます。早急に見つけ出さなければいけないかと……」
「そうだね。君が見失うほどの相手だ。彼女が無事だといいけど……。神裂、急いで彼女を探し出すぞ」
「わかりました」
「……彼女にかすり傷ひとつでもつけるものなら覚えておけよ、名も知らぬ『敵』よ……!」
静かな怒りを燃やす二人の魔術師が『禁書目録』捜索に再び動き出した。
24 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/14(火) 00:03:56.57 ID:2dZE9r2h0
________________
ところ変わってフィアンマとインデックスはとあるファミレスにいた。理由はもちろんインデックスの空腹を満たすためである。
「ご飯♪ご飯♪ご〜は〜ん♪」
「……何だその歌は?」
「十万三千冊の魔道書の知識を使って自作した、神様に食べ物の恵みを感謝するときの歌なんだよ」
「絶対感謝していないだろ……」
「そんなことはどうだっていいんだよ! 早くご飯くれるとうれしいかも!」
「神への感謝をどうでもいいって、お前はそれでも聖職者なのか? 修道女なら祈りでも捧げたらどうなんだ」
「む、そういうあなただって聖職者なんでしょ?
その赤を基調とした服は十字教で重要視されている『四大属性』、その一つである『火』を象徴してるんだよね?
そっちも神様に祈りを捧げるべきなんだよ」
「……いつから俺様が十字教徒だと気付いていた?」
「さっきの建物の屋上にいたときからなんだよ」
「同じ十字教徒と気付いたわりには警戒していたな。何故だ?」
「私は『イギリス清教』の人間だけど、あなたは『ローマ正教』の人間って気付いたから。
あんまりイギリス清教徒とローマ正教徒は仲良くないからね」
「………」
インデックスの答えにフィアンマは黙り込む。
そのとおり、『イギリス清教』と『ローマ正教』の仲は悪い。同じ神を信じる者同士で殺しあうほどに。
これも世界の『歪み』なのだろう。完璧な世界を作った神は争いなど望んでいなかったのだろうから。
25 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/14(火) 00:06:38.87 ID:2dZE9r2h0
「け、けど、ローマ正教徒でもあなたみたいに、異教徒である私にご飯を恵んでくれるような良い人もいるんだね!
『ローマ正教』の認識を改めないといけないかも!」
フィアンマが黙り込んでしまったのが、インデックスの台詞が気に入らなかったためだと思ったのだろう。
慌てたように彼女がそう付け足した。その様子が可笑しかったのかフフッと笑いながらフィアンマは言葉を返した。
「フォローなど入れずとも、気に障ったからといってお前の料理を没収などしないから安心しろ」
「別にご飯の心配なんてしてないんだよ! あなたちょっと失礼かも!」
小動物のように怒るインデックスを、はいはいと流しながらフィアンマはふと考える。
(俺様がまさか『素材』の一つごときと食事を摂るとはな)
この少女は何故か庇護欲をそそられる。
フィアンマのように人と関わりを持つことを嫌う人間でも、彼女と食事しても不思議と嫌な気はしない。
「お客様、ご注文はお決まりでしょうか?」
ふいに丁寧な言葉使いで声がかかる。どうやら店員が注文を聞きに来たようだ。
「はーい! 私はこれとこれとこれとこれとこれと、あとこれも欲しいかも!」
前言撤回。インデックスであろうと、やはり人と関わるのは嫌いだ。
26 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/14(火) 00:08:59.29 ID:2dZE9r2h0
「……そんな量を食べ切ることができるのか?」
「ふふん、舐めてもらっちゃ困るんだよ。これくらい朝飯前かも!」
「……本当だな?」
「もちろんかも!」
はぁ、とため息をつきながらフィアンマが了承すると、インデックスは本当に嬉しそうな表情で喜んだ。
「俺様はこのサーロインステーキとやらでよい。よろしく頼む」
フィアンマが注文を終えると店員はかしこまりましたと言い、去っていく。
店員が店の奥に姿を消すのを見届けると、待っていたようにインデックスがフィアンマに話しかける。
「あなたって私の魔道書の知識が目的で学園都市に来たんだよね?」
「ああ、そうだな」
「どうして魔道書の知識なんて欲しいの? さっきも言ったけど、本当に大変な事情なら教えてあげてもいいんだよ」
インデックスは優しい言葉を使ってはいるが暗にこう言っていた。「大した事でなければ教えない」と。
27 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/14(火) 00:14:46.93 ID:2dZE9r2h0
(不思議な奴だが、やはり『禁書目録』は『禁書目録』か)
天真爛漫で子供っぽい言動が目立つがやはり『魔道書図書館』。魔道書の危険度は理解しているのだろう。
(思っていた程子供ではないらしいな。……一度俺様の目的を話してみるか。
例え反対的な態度を取っても、俺様の力で無理にでも従わせるだけだしな)
「俺様の抱えている『事情』は世「不幸だー!」!」
フィアンマの台詞はとある少年の魂の叫びによってかき消された。
声のした方に顔を向けると、ツンツン頭の少年が走って店を出て行くのが見える。そしてその少年を追いかけていく大勢の大学生。
普段のフィアンマなら「これも世界の『歪み』か」と厨二めいたことを言うが、別段気にしない些細なことだろう。
しかし今回ばかりは違った。追いかけられている少年をよく知っているからだ。
「『幻想殺し』か」
ククッとフィアンマが楽しげに笑う。当たり前だ、二つ目の『素材』、『幻想殺し』という『材料』を見つけたのだから。
「『禁書目録』、少し用ができた。すぐに戻るから大人しくしておけ。安心しろ、この店の中に入れば魔術師には気付かれない」
そう言うとフィアンマはレジで適当に金を置いていき、少年の跡を追った。
28 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/14(火) 00:19:07.39 ID:2dZE9r2h0
________________
「―――ええい! くそっ! くそっ! あーもうちくしょうー不幸すぎますーっ!!」
変態じみた叫びをあげながら上条当麻は路地裏を走っていた。
(ビリビリ中学生に絡んでた馬鹿なおまえたちを救ってやったのに恩返しがこれってどうかと思いますのことよー!
なんかもう不幸すぎて笑えてきた)
あはははは、と少し危険な人みたいに笑いながら七月十九日を呪いながら駆けていると、上条はふと違和感に気づく。
(あれ? なんでこんなに静かなんだ?)
後ろを振り向くと大学生のお兄さん達は居ない。気づかないうちに撒けたようだ。
「なんだ、案外すぐに諦めてくれたな。よかったよかった」
走るのを止め、誰も傷つかないハッピーエンドの喜びを噛みしめる上条。
しかし、その喜びも長くは続かなかった。彼に危険な声色を含む声がふいにかかったからだ。
「いや、アイツ等が諦めたわけではないぞ」
突然かかった声に内心驚きながら、声のした方に顔を向けると赤い服を着た青年が上条の方を見ていた。
「はじめまして、だな。『幻想殺し』よ」
言葉は気さくだが、纏っているオーラは冷たく重い。
青年がニヤリと擬音がつきそうな狡猾な笑みを浮かべるのを見た上条は思わずこうつぶやいた。
「……不幸だ」
神上と神浄の交差、これはいったい何を意味するのだろうか……?
29 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/14(火) 00:22:21.42 ID:2dZE9r2h0
今回は以上です。これで総合で投下していた分を投下し終えました。
今回も読んでくださった方ありがとうございます。ではおやすみなさい。
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/06/14(火) 00:35:41.17 ID:HSG4dZtH0
乙!
面白い!期待してます!
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/06/14(火) 05:53:35.20 ID:bJ0dLPkUo
戦うんだとすれば上条さんの経験値少なすぎる…
32 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/15(水) 01:28:39.60 ID:m8H71yKF0
レスありがとうございます。投下始めますね。
33 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/15(水) 01:30:44.79 ID:m8H71yKF0
とある路地裏に一人の魔術師がいた。
その格好はまるで不良。ピアス・指輪にバーコードのタトゥー。これで聖職者というのだから驚きだ。
その不良神父、『ステイル=マグヌス』は邪悪な笑みを浮かべていた。
「見つけたぞ、『魔術師』……!」
ステイルは携帯電話を取り出し、神裂に連絡を入れる。
電話をし終えると、すぐさま『敵』の方へと駆け出した。
インデックスをさらった『魔術師』を灰に変えるために……。
34 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/15(水) 01:32:04.73 ID:m8H71yKF0
________________
とある路地裏に一人の魔術師がいた。その格好はまるで不良。ピアス・指輪にバーコードのタトゥー。
これで聖職者というのだから驚きだ。
その不良神父、『ステイル=マグヌス』は邪悪な笑みを浮かべていた。
「見つけたぞ、『魔術師』……!」
ステイルは携帯電話を取り出し、神裂に連絡を入れる。
電話をし終えると、すぐさま『敵』の方へと駆け出した。
インデックスをさらった『魔術師』を灰に変えるために……。
35 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/15(水) 01:39:06.07 ID:m8H71yKF0
「え〜と、さっきの大学生さん達の一人でしょうか?」
上条は赤い青年に問いかける。
「いや、違う。あんな低俗な奴らと一緒にするな」
なんとなく予想はついていたのだろう。やっぱり、と上条は小さくつぶやいた。
「もしかして、さっきの人たちが追ってこなくなったのって、あなたさまが追い払ってくれたのでございましょうか?」
「そのとおりだ。俺様が取りあえず眠らせておいた」
さらりと危険な発言をするフィアンマに、内心戦々恐々としながら上条は礼を言う。
「あ、ありがとう。おかげで助かったよ。んじゃ、俺はこれで……」
「待て、『幻想殺し』」
そそくさとこの場を離れようとした上条を赤い青年、フィアンマが引き止める。
36 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/15(水) 01:40:02.30 ID:m8H71yKF0
_______________
「え〜と、さっきの大学生さん達の一人でしょうか?」
上条は赤い青年に問いかける。
「いや、違う。あんな低俗な奴らと一緒にするな」
なんとなく予想はついていたのだろう。やっぱり、と上条は小さくつぶやいた。
「もしかして、さっきの人たちが追ってこなくなったのって、あなたさまが追い払ってくれたのでございましょうか?」
「そのとおりだ。俺様が取りあえず眠らせておいた」
さらりと危険な発言をするフィアンマに、内心戦々恐々としながら上条は礼を言う。
「あ、ありがとう。おかげで助かったよ。んじゃ、俺はこれで……」
「待て、『幻想殺し』」
そそくさとこの場を離れようとした上条を赤い青年、フィアンマが引き止める。
37 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/15(水) 01:42:32.26 ID:m8H71yKF0
「俺様はお前に用がある」
あはは、と上条は乾いた声で笑う。
理由は簡単。上条の百発百中を誇る不幸探査能力がかなり高レベルの不幸を予測してしまい、自棄になってしまったからだ。
「……何の用ですか?」
フィアンマはニヤッと気味の悪い笑みを浮かべ言う。
「お前の右手、『幻想殺し』が必要だ。おとなしく引きちぎって俺様に差し出せ」
「……はいわかりましたって言うと思うか? 断るに決まってんだろ?」
「だろうな。だから……」
フィアンマが恐ろしい笑みを浮かべ宣言する。
「力ずくでいただこう」
38 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/15(水) 01:46:41.54 ID:m8H71yKF0
ゾクッと寒気が上条を襲う。上条はなんとなく理解する。フィアンマの圧倒的な実力を。
フィアンマが右手を上げる。その何気ない動作すら、上条には死神が鎌を振り上げているように錯覚してしまう。
フィアンマが右手を空中で振るう。
「ッ!」
それが攻撃の動作と察知し、とっさに身構える上条。
しかし彼の予想とは裏腹に、体中に激痛が走るわけでも、意識を失うほどの衝撃を受けるわけでもなかった。
「……え?」
攻撃がくると予測したぶん、肩透かしを食らった気分になる上条。
それを見たフィアンマがつまらなそうな顔をしながら言う。
「お前と少し遊ぼうと思ったのだが……。無理なようだな。邪魔者が来ている」
「邪魔者?」
上条が何のことか疑問に思った瞬間、彼の後方から声がかかる。
「ほう、よく気づいたね。褒めてあげるよ」
路地裏の物陰から出てくる長身の男。
「さすがですね」
建物の屋根から飛び降りてくる長髪の女。
「なにこの人たち!?」
上条は突然現れた『違う世界』を生きる人間に戸惑うが、
その二人の魔術師を見たフィアンマは特に驚きもせず、面白くなさそうにこう言った。
「……『必要悪の教会』の魔術師か」
39 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/15(水) 01:55:01.96 ID:m8H71yKF0
今回はここまで。ミス多くてすいません。
正直、かなり展開が急になってしまって困ってます。なにかアドバイスがあればよろしくおねがいします。
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage ]:2011/06/15(水) 01:59:57.23 ID:51/QrG9+0
インデックスを放置しているのだが大丈夫なのか?
まあ上手だと思う。ちなみに
>>1
はこのssが初めてのss?
41 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/15(水) 02:06:26.84 ID:m8H71yKF0
>>40
はい、初ssです。
インデックスさんはフィアンマさんが右手の奇跡やらなんやらでどうにかしてます! ……すいません、適当で
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/15(水) 02:43:11.86 ID:6h2QZQcn0
おつなんだよおおおおおおおおおお!!
右席メンバーはもちろんでるよね?
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage ]:2011/06/15(水) 06:00:49.41 ID:51/QrG9+0
でたらただの無双だろw
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/15(水) 06:42:54.50 ID:QrweVJ4Lo
フィアンマ一人でも十二分にただの無双だろうがwwwwwwww
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2011/06/15(水) 18:33:33.26 ID:m7eJx7SAO
追い付いた乙!!
このスレ立てを待っていた
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/15(水) 20:40:30.57 ID:DWUjFu5Fo
やばい・・・期待のスレきたかも
47 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/16(木) 02:30:58.57 ID:9a8BW7ol0
こんばんは。レス本当にありがとうございます。投下開始しますね。
48 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/16(木) 02:33:11.65 ID:9a8BW7ol0
「ッ! そこまで知ってるのかい。やはりただ者じゃないみたいだね」
男の魔術師はフィアンマに自分たちの正体がばれていることに焦りを滲ませる。
しかし、女の魔術師は大して驚きもせず冷静にフィアンマに問いかける。
「いや、そこまで知っているのならむしろ問います。
『禁書目録』の存在は世界を動かすほど重大です。
それも『必要悪の教会』総出で『回収』しなければならないほどに……。
あなたはその全ての魔術師を敵に回して生き延びる自信がありますか?
もしないのであれば早急に降伏……」
「ある」
女の魔術師、神裂の台詞をフィアンマはさえぎるように一言で断じた。
49 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/16(木) 02:36:29.45 ID:9a8BW7ol0
「……たいした自信だね」
「自信などといった曖昧なものではない。これは事実だ。
貴様たち『必要悪の教会』の魔術師が全員で一斉に殺しに来たところで、俺様に傷ひとつつけられず全滅する」
フィアンマはつまらなさそうに続ける。まるで当然なことを言わせるなとばかりに。
「イギリスという国家そのものが討ちに来ようと、俺様は問題なく対処することが出来る」
そして宣言する。
「どれほどの数の敵が来ようと『禁書目録』の『回収』は失敗する。他でもない、俺様の手によってな」
フィアンマの勝利が運命(さだめ)だということを……。
50 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/16(木) 02:40:48.04 ID:9a8BW7ol0
バーン!
フィアンマの宣言を否定するかのように、空気が弾けるような音が轟いた。
男の魔術師、ステイルが『炎剣』をフィアンマに叩きつけたからである。
その顔にあるのは憤り。まるで自分の存在価値そのものを否定されたのか如く怒りに顔を歪ませながらステイルが吼える。
「ずいぶんと言いたい放題言ってくれるね。君一人相手に『必要悪の教会』が敗北する?国家ひとつすら問題ない?
笑わせてくれる! そんなに言うなら見せてみろ! 君の実力を!」
『炎剣』によって生じた煙をかき消しながら、フィアンマはステイルの宣戦布告に応える。
「フッ……! 丁寧に貴様たちでは敵わないと教えてやったというのに。哀れだな、魔術師よ。貴様、本当に死ぬぞ?」
「ほざけ。今すぐ僕が君を灰に変えてあげるよ!Fortis931!」
臨戦モードに入る二人の魔術師を見て、ため息をつきながらも武器を取る神裂。
「……あなたが何を目的としているか知りませんが、彼女を利用することだけは絶対に許せません。
どうか、私が魔法名を名乗る前に降伏してください。でなければ、私は本当にあなたを殺しにかからないといけなくなる」
三人の雰囲気の変化を感じ、よく事情を飲み込めていないながらも右手を構える上条。
(なんかよく分かんねぇけど、コイツらマジで殺り合うみたいだ。
……認めねぇ。誰かが死ななくちゃなんねぇ結末しか残ってないなんて……! 俺がコイツらを止めてやる!)
51 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/16(木) 02:42:07.60 ID:9a8BW7ol0
この瞬間、路地裏は稀有な才能と力を持つ『化け者』たちの戦場へと変貌した。
若干十四歳にしてルーンを極めた天才『ステイル=マグヌス』。
世界に二十人といない聖人にして天草式の元女教皇『神裂火織』。
神の奇跡すら無に帰す幻想殺しを右手に宿す少年『上条当麻』。
そして、神の如き者の力を行使する十字教最強の魔術師『右方のフィアンマ』。
それぞれが曲げることのできない『信念』や『思い』を胸に得物を構える。
彼らの圧倒的な実力から織り成す戦闘は……
52 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/16(木) 02:44:44.25 ID:9a8BW7ol0
フィアンマが右手を振るうだけで終了した
53 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/16(木) 02:48:17.38 ID:9a8BW7ol0
「ごっ!がああああああああ!?」
声にならない叫びをあげながら吹き飛ばされる二人の魔術師。
「がはっ!?」
何が起こったか全く理解できないまま激痛によって倒れ伏す上条当麻。
そして……
「ククッ……! 他愛もない……!」
圧倒的な力をもって君臨する赤き王者、右方のフィアンマ。
戦闘時間は0,000000000000000000001秒間。
フィアンマはその1秒をも満たぬ時間で三人の『化け物』を下したのだ。
「望みどおり見せてやったぞ愚かな魔術師……! これが俺様の実力だ……!」
フィアンマの勝利宣言が学園都市の夜空に木霊した……。
54 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/16(木) 02:53:41.04 ID:9a8BW7ol0
今回の投下終了です。ちょっと展開が急すぎたかなぁと反省しております。
明日から
>>1
は修学旅行+テスト週間に入るので、少し投下感覚が開くかもしれません。ご了承ください。
では、今回も読んでくれた方ありがとうございます。おやすみなさい。
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage ]:2011/06/16(木) 03:02:06.38 ID:ESwZ0qjc0
乙!学生なのかw
しかしうまいなw もう少し投下量を増やしてくれるとうれしいな!
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/06/16(木) 03:13:57.38 ID:z6Hu6A1Jo
乙
腕の速度を試算したら光速の12兆倍でワロタ
57 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/06/16(木) 03:28:22.24 ID:9a8BW7ol0
>>55
頑張ってみます
>>56
フィアンマさんの強さを表したかっただけで、深く考えず腕の速度を書いてました。
まぁ細かいことは気にしない精神で見てやってください。
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/16(木) 05:25:49.85 ID:1BVwNfWS0
圧倒的すぐる…おつ
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2011/06/16(木) 09:35:56.53 ID:yTHjA7rAO
乙
お土産は投下でよろしく
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/06/16(木) 18:06:03.82 ID:WLEUcIRJo
いいな このギャグともとれる圧倒的な戦闘結果ww
これで最後まで走れば急展開も怖くない
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/17(金) 08:52:36.55 ID:8fhCk1Xfo
いまのかまちーが再構成したらこんな感じになるって思ったわ
>>1
のさらなる描写を期待する乙
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 01:41:10.01 ID:Bm8hLX4y0
まだかのぉ
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
:2011/07/01(金) 18:20:18.83 ID:tANOlEvA0
楽しみにしています。なるべく早くお願いします。
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
:2011/07/05(火) 21:21:11.67 ID:RULU4HEZ0
続きを! 早く!
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/07/05(火) 21:34:29.19 ID:fe8Ls8zn0
>>64
言わなくてもわかるよな?
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東)
[sage]:2011/07/05(火) 22:46:23.69 ID:16KSaAYAO
フィアンマニアの私は楽園を見つけたぞぉぉぉ!
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
:2011/07/05(火) 23:14:22.76 ID:RULU4HEZ0
>>65
なに?
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/07/05(火) 23:27:38.55 ID:5h79UORAO
>>67
ageるなってことだよ、言わせんな恥ずかしい
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/07/05(火) 23:54:36.20 ID:uiGJbsHF0
乙!
たまにこんな良スレがあるからたまらない
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)
[sage]:2011/07/06(水) 00:54:21.95 ID:4V/OnGoAO
__
/| //⌒
||/ ̄ ̄ ̄(\ノス
`/⌒F| /⌒⌒丶⌒\)
/ 厂 / | | 丶
レ/イ / ||从ハ | 从|| |
| レ||/テヘ レ|//テヘ|||
| (丶ソヒOノ ヒOノレN
| | | ` //
ハ/| |\ - /∧
`/∧ | | 丶二T|||
// | |>丶 /<|||
( |丶|\ V/|/ |
|  ̄77フ⌒丶/⌒丶 |
| (/ LLLL|LLLL|ノ
丶/ /\__|__|
//| |></|><|
|丶 /></ 丶><|
| V 爻∠三Z丶爻|
>>1乙
これからも期待している\(^o^)/
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[saga]:2011/07/06(水) 14:52:38.93 ID:WI0yu6vA0
なんで良スレ上げないの? age
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[saga]:2011/07/06(水) 19:52:00.15 ID:WI0yu6vA0
age
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2011/07/06(水) 19:56:10.00 ID:wsYO45kAO
糞スレ上げんといて
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/07/06(水) 20:35:17.68 ID:P/MCqto30
>>72
>>1
が来たと思うからageんな
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage]:2011/07/06(水) 21:08:45.29 ID:LeVdR2oD0
>>1
待ってるぜ
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/07/15(金) 00:47:01.66 ID:Kv1AiJVJ0
早くこい
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/16(土) 01:40:49.42 ID:zjiEmB0F0
舞ってる
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
:2011/07/24(日) 20:38:30.82 ID:yD/KBNNQ0
もうそろそろ上げてもいいころ
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東)
[sage]:2011/07/24(日) 21:54:00.52 ID:9nLn6TsAO
来たかと思ったら……
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/25(月) 01:32:50.10 ID:95RNMGsJ0
早くこいよ
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/25(月) 03:26:45.36 ID:qdh6GGW70
どう考えても面倒になって放置パターンだろ。どうせもうこねぇよ。
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/26(火) 20:05:50.15 ID:emAEMyVLo
>>1
は今安価スレやってんだろ
たまに書き溜めはしてるらしいぞ
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/09(火) 08:46:46.87 ID:vo/LAGNf0
まだかな
84 :
なすーん
[なすーん]:なすーん
__ 、]l./⌒ヽ、 `ヽ、 ,r'7'"´Z__
`ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ `iーr=< ─フ
< /´ r'´ ` ` \ `| ノ ∠_
`ヽ、__// / |/| ヽ __\ \ヽ |く ___彡'′
``ー// |_i,|-‐| l ゙、ヽ `ヽ-、|! | `ヽ=='´
l/| | '| |!|,==| ヽヽr'⌒ヽ|ヽ| | |
┏┓ ┏━━━┓ | || `Y ,r‐、 ヽl,_)ヽ ゙、_ | | |. ┏━┓
┏┛┗┓┗━━┓┃ ...ヽリ゙! | l::ー':| |:::::::} |. | / l|`! |i |. ┃ ┃
┗┓┏┛ ┃┃┏━━━━━━━.j | l|.! l::::::ノ , ヽ-' '´ i/| !|/ | |リ ━━━━┓┃ ┃
┃┃ ┏━┛┃┃ ┌┐ | l| { //` iー‐‐ 'i 〃/ j|| ||. |ノ ┃┃ ┃
┃┃ ┃┏┓┃┗━━━.んvヘvヘゝ | l| ヽ ヽ / _,.ィ ノ/川l/.━━━━━┛┗━┛
┃┃ ┏┛┃┃┗┓ i .i ゙i\ゝ`` ‐゙='=''"´|二レ'l/″ ┏━┓
┗┛ ┗━┛┗━┛ ノ ! --─‐''''"メ」_,、-‐''´ ̄ヽ、 ┗━┛
r|__ ト、,-<"´´ /ト、
| { r'´ `l l /|| ヽ
゙、 } } | _|___,,、-─‐'´ | ゙、
`‐r'.,_,.ノヽ、__ノ/ | | |、__r'`゙′
| |/ i |
| | |
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(四国)
[sage]:2011/09/02(金) 22:04:08.30 ID:A/8ko6LAO
>>84
きたかと思ったじゃねぇかよ
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/07(水) 21:39:46.97 ID:Q+q+YuzC0
今日ここ更新するらしいけど、まだ来てないね
87 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/09/09(金) 00:24:07.19 ID:vFee9NcZ0
長らく放置してすいません。わずかですが投下します。
>>86
申し訳ございません。言い訳になってしまいますが、ちょっとパソコンの調子が悪かったので……
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 00:29:07.53 ID:e+GyktN10
>>87
来ましたか。あと、安価スレの方にも報告した方が良いですよ
89 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/09/09(金) 00:56:28.33 ID:vFee9NcZ0
________________
四人の『化け物』が戦闘しているのと同時刻、インデックスはものすごい速度で食事をしている最中だった。
「う〜ん、このハンバーグ最高かも! こっちのピザもおいしい! パスタもいける!」
とても幸せそうな表情で……
「む、このグラタン侮れないかも! このピラフもなかなか!」
次々に皿を空にしていく……
「この野菜炒めは疲労回復のためにすっぱい味付けしてるところが憎いかも! このカットステーキは柔らかさがパーフェクトなんだよ!」
その様はまるで……
「ここは食の天国かも!」
ファミレスの修羅の如し……!
「こんな素敵な場所に連れて来てくれたあの人には感謝しないといけないね!」
ただ彼女の微笑む姿は……
「本当にありがとう! ……って言ってもここにあの人はいないんだけどね」
純粋に可愛らしく……
「早く帰ってきて一緒にご飯を食べたいな♪」
悪意だらけの世界で生きてきた少女とは思えないほどあどけく、
そしてこの世に悪意など存在しないと思わせるほど可憐だった……。
90 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/09/09(金) 01:00:39.44 ID:vFee9NcZ0
________________
「さて、『必要悪の教会』の魔術師よ。少し聞きたいことがある。お前たちは何故『禁書目録』を追っている?」
先ほど圧倒的な力をもってして『化け物』を下したフィアンマが魔術師二人に問いかける。
それはフィアンマの『目的』のためでなく、ただ純粋に興味と疑問からの問いかけだ。
「……」
「無言はよせ。意識がある事くらいは分かっている。俺様がそう『加減』したからな」
これほど圧倒的な力を持つ『化け物』を下しておいてまだ加減。一体フィアンマの力の限界はどれほどのものなのだろうか……?
91 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/09/09(金) 01:04:59.82 ID:vFee9NcZ0
「……知っているのでしょう? 私たちが『必要悪の教会』の魔術師だということを。なら何故『禁書目録』回収を疑問に思うのですか?」
口を開いたのは女の魔術師、神裂火織だ。
「『禁書目録』というシステムを作った私たちが逃げ出した彼女を追う理由は数あれど、あの子を放置する理由など皆無だと思いますが?」
その表情や口調は極めて事務的なものだが、纏う雰囲気が何か『辛苦』と『悲哀』を滲ませていた。
まるで今自分で言った言葉が本音ではなと如く……。
92 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/09/09(金) 01:07:13.01 ID:vFee9NcZ0
(やはり何かしらの事情があるのか……)
『負』の感情に敏感なフィアンマはやはりそれに気づく。そして魔術師の問いに答えた。
「お前たちの様子が『禁書目録が危険なため回収する義務がある』というだけの理由で動いているにしてはあまりにも不自然だったのでな」
「……不自然?」
「ああ。『禁書目録』を人間とも思ってない魔術師なら、アレを追うことに苦しむことはしないだろうからな」
「それではまるで“私やステイルが彼女を追うことに苦しんでいる”と受け取れますが?」
「違うのか? 俺様からすれば子供の演劇より下手に悪役を演じている三流の役者に見えたが?」
「ッ!?」
無感情を貫いていた神裂火織が見せる、あきらかな動揺。それを見てフィアンマは口を横に裂き、笑う。
それはとある少女とは対照的に、『負』の感情の存在しか認めない笑みだった……。
(さて、聞かせてもらおうか魔術師。貴様らを苦しめている、歪んだこの世界が生んだ『悲劇』をな……!)
93 :
◆9.8aqYKoxI
[saga]:2011/09/09(金) 01:12:37.24 ID:vFee9NcZ0
本当に少ないけど投下終了です。
途中でパソコンがバグって投下に時間がかかってしまいました。すいません。……マジで新しいPCを買(ってもら)わなければヤバイぜ……
次回の投下は次か、その次の日曜日にします。では……
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/09/09(金) 02:06:09.91 ID:cDnjAG+AO
乙
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 10:49:21.84 ID:BFZZj/sW0
乙なんだよー
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 22:41:51.83 ID:lBaIetVSO
乙
97 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/09/10(土) 15:54:25.20 ID:FAeeFBX20
投下の間隔が開いたわりにはクオリティが低い……?
まあ乙
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/09/10(土) 15:55:13.90 ID:FAeeFBX20
sage忘れすいません
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/10(土) 15:55:41.38 ID:FAeeFBX20
sage忘れすいません
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/10(土) 17:15:57.15 ID:8Fvt9Fgwo
>>97
お前のクオリティが低いのだけはよくわかった
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/10(土) 17:45:36.12 ID:PYqQcMNbo
>>100
無理矢理叩かなくていいから
102 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/10(土) 18:34:32.05 ID:FAeeFBX20
>>100
お前もな
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/10(土) 23:06:30.27 ID:VqbbBDQb0
とある安価の方に棲息している者ですが、
>>1
はパソコンがバグっていらっしゃいましたか
御無事で何よりです、安価の方も復帰をいつまでもお待ちしますので万事焦らずゆっくりお進め下さい
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/14(水) 22:42:45.56 ID:YJkWI4FV0
1乙
フィアンマさんマジパネェっす
105 :
◆9.8aqYKoxI
[sage]:2011/09/25(日) 23:24:51.58 ID:iip90TOe0
すいません。予告していた今日の投下ができないかもしれません。明日か明後日に絶対更新するんで……
本当に申し訳ございません。
106 :
◆9.8aqYKoxI
[sage saga]:2011/09/28(水) 23:23:02.43 ID:wa7RPxP70
いつも以上に少しだけ投下。
107 :
◆9.8aqYKoxI
[sage saga]:2011/09/28(水) 23:23:36.90 ID:wa7RPxP70
「さて、事情を説明しもらおうか魔術師。言っておくが拒否権はないぞ?」
「……でしょうね。いいでしょう、あなたほどの魔術師なら解決策を持っているかも知れませんし……」
「神裂……!」
諦めたような声で素直にフィアンマの要望に答える神裂。そんな彼女にステイルは睨み付けながら静止の声を上げる。
「……すいません、ステイル。私はどのような危険な方法でも、彼女を救うためなら試してみたいのです」
「だからと言って明らかに僕たちに敵意を示し、インデックスを危険に晒す可能性がある人物に教える必要は―――」
「黙った方がいいと思うぞ。貴様らに拒否権はないと言ったはずだ。貴様の言動こそが『禁書目録』の安否に関わるとわからないのか?」
「ッ!?」
今度はフィアンマがステイルに静止をすすめる。否、命令する。それは圧倒的な暴力による強迫、それは人の善意を利用する脅迫……!
108 :
◆9.8aqYKoxI
[sage saga]:2011/09/28(水) 23:24:35.09 ID:wa7RPxP70
ぎりぎり……!と歯軋りしながらも従うステイルに満足しながら、フィアンマは神裂に続きを促す。
「……私たちが『必要悪の教会』所属という事はわかっていますね。そしてインデックスも『必要悪の教会』所属の修道女……」
神裂は弱弱しい声で言葉を紡ぐ。その声は明らかにフィアンマによるダメージ以外の理由で震えていた。
「つまり私たちと彼女は同僚にして―――大切な、親友なのです……」
109 :
◆9.8aqYKoxI
[sage saga]:2011/09/28(水) 23:26:11.99 ID:wa7RPxP70
終了。少なすぎるけど、飽くまで自分のペースで頑張って進めていきます。なので申し訳ございませんが、ご了承ください。
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/09/30(金) 16:11:15.12 ID:QNo7+wEb0
乙
自分のペースで頑張れ!
111 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/30(金) 20:11:05.63 ID:oGyucA4d0
乙!
その通り!自分のペース、自分のペース
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/29(土) 12:01:56.12 ID:tyA2HmUSO
保守
113 :
◆9.8aqYKoxI
[sage]:2011/11/05(土) 15:18:34.24 ID:1eSa/Mal0
長い間放置して申し訳ございません。受験勉強などで最近少しも書き溜めることができませんでした。
これ以上投下しないまま引きずって、保守していただくのも申し訳ないので、一度スレを落とし来年に立て直すことにします。
申し訳ございませんが、ご了承ください。
支援や「乙」ありがとうございました。来年に建て直すスレも読んでいただけると幸いです。それでは……
114 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(栃木県)
[sage]:2011/11/05(土) 22:06:26.82 ID:LvBO4Dpf0
受験か・・・ならしょうがないな
115 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(関西地方)
[sage]:2011/11/06(日) 03:51:17.42 ID:aX1ccBUV0
受験ならしゃーないな。来年まで大人しく待ってるわ。期待してるぜ!
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