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コウジ「俺はいつだって本気だぜ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/15(水) 00:39:59.95 ID:ebhgnRAAO

ワタシに不満はない。

コウジと共に過ごせる時間が減ったことは寂しいが、それは当然のことだとわかっている。

彼は成長して大人になったのだから、いつまでも玩具で遊んでばかりいるわけにはいかないのだ。




そう、そんなことはわかっている。


ただ、ワタシに一つだけ心残りがあったとすれば。



それは…



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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/15(水) 00:42:13.68 ID:ebhgnRAAO
メダロット研究所
〜メダロット博士の部屋〜

イッキ「こんにちは、博士」

アキハバラ「おお、よくきたなイッキ」

カチカチ

アキハバラ「…っと、すまんがちっとばかし待っていてくれんか。
キリのいい所までやってしまいたいんでな」

イッキ「手伝いましょうか?」

アキハバラ「なに実験データをまとめとるだけじゃ。おまえさんはナエの部屋で茶でも飲んでおるといい」

カチカチ

イッキ「わかりました」

アキハバラ「うむ」

カチカチ

イッキ「…博士」

アキハバラ「なんじゃ?」

イッキ「見せたいものってなんですか?」

アキハバラ「…」

アキハバラ「それは後のお楽しみじゃ」

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/15(水) 00:43:50.82 ID:pndi5MTXo
ヒカルさんまたスレ建てたんですか
待ってましたよ
4 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/15(水) 00:57:17.77 ID:ebhgnRAAO
イッキ「?」

アキハバラ「ほれ行った行った」グイグイ

イッキ「ちょ、ちょっと博士」

アキハバラ「すぐ行くからな」

バタン

イッキ「…」

イッキ「なんだかなあ」

〜〜〜〜〜

メダロット研究所
〜ナエの部屋〜

イッキ「失礼しまーす」ガチャ

イッキ「…あれ?誰もいない」

イッキ「ナエさーん!」

イッキ「…」

イッキ「ま、いっか。昔はよく勝手に入ってたし」

イッキ「それにしても久しぶりだなあ」

イッキ「よくここでナエさんにメダルをもらってたっけ」

イッキ「あ、そうだ!メダルケースは…」

イッキ「って」

イッキ「全部空か…」

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/15(水) 01:16:02.25 ID:qrzi/Haro
続き?
6 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/15(水) 01:20:57.54 ID:ebhgnRAAO
ナエ「キミっ、何してるの?」

イッキ「あ、ナエさんこんにちは」

ナエ「あらイッキ君、こんにちは。どうしてここに?」

イッキ「博士に呼ばれて来たんです。見せたいものがあるからって」

イッキ「…でも仕事があるから終わるまでナエさんの部屋で待ってろって」

ナエ「なるほど、見せたいものか」

ナエ「…たぶん、あれのことね」

イッキ「知ってるんですか?」

ナエ「…どーかしら」シレッ

イッキ「教えてくださいよー」

ナエ「ふふ」

ナエ「それより、飲み物でもどう?」

イッキ「えっ」

ナエ「コーヒーはダメだったかしら?」

イッキ「いえ、大丈夫ですけど」

ナエ「ふふ、大人になったわね。じゃ煎れてくるわ」スタスタ

イッキ「…」

イッキ(なんか、上手く誤魔化されたような…)
7 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/15(水) 01:35:36.53 ID:ebhgnRAAO
ナエ「はい、どうぞ」コト

イッキ「あ、頂きます」

ナエ「お砂糖入れる?」

イッキ「はい」トポン

ナエ「…」

イッキ「…」クルクル

ナエ「そういえば今日、学校は?」

イッキ「創立記念日で休みなんです」

ナエ「そうなの、羨ましいわね」

イッキ「…お仕事忙しいんですか?」

ナエ「ええ、とっても」ニッコリ

イッキ「…」

ナエ「でも好きでやってることだから」

イッキ「…」

イッキ「そうですか…」
8 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/15(水) 01:39:23.38 ID:ebhgnRAAO
>>3
ありがとう。
どうしても書きたくなって、気づいたらまた建ててしまっていたんだ。

>>5
続き
9 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/15(水) 01:45:41.88 ID:ebhgnRAAO
忘れてた、前スレです。

アリカ「セレクト隊はでもなればいいじゃない」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1305684948/-20

10 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/15(水) 02:03:28.67 ID:ebhgnRAAO
アキハバラ「待たせたな、イッキ」

イッキ「あ、博士。仕事終わったんですか?」

アキハバラ「おお、バッチリじゃ」

アキハバラ「ナエよ、実験時間を割いてもらって悪かったな」

ナエ「いえ、気にしないでください」

アキハバラ「すまんな」

アキハバラ「…さあ、行くぞイッキ」

イッキ「はあ」

ナエ「またねイッキ君」

イッキ「…あ、はい。ナエさん」

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/15(水) 17:51:42.98 ID:hm2dwlMIO
あなたのお陰でまたメダロットを観るきっかけになった。
DSもやりたいが購入するか迷うな・・・
12 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/15(水) 22:39:46.25 ID:ebhgnRAAO
メダロット研究所
〜研究室〜

イッキ「これは…メダロット、なんですか?」マジマジ

アキハバラ「ああ、もちろんじゃとも」

イッキ「…こんなに小さくて、中のティンペットはどうなってるんだろう」

アキハバラ「解析は終わっとらんが、どうやらミクロ化の技術が使われているようじゃのう」

イッキ「ミクロ化って、確かミニミニマシーンに使われてた技術ですよね。
あれって確か今の科学では再現できないはずじゃ…」

アキハバラ「うむ、それなんじゃが…
この“ミストラル”は現在の我々より遥かに高い技術を持った文明が作り出した機体なのだと聞いておる」
13 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/15(水) 23:04:21.20 ID:ebhgnRAAO
イッキ「それって、マザーを地球に送ったあの宇宙人のことですか?」

アキハバラ「詳しいことはまだわからんが。
ワシはミストラルのマスターと、メダルを地球へもたらした宇宙人は、別の存在だと考えておる」

イッキ「そうですか…」ジー

イッキ「ところで博士、俺このメダロットどこかで見たことある気がするんですけど」

アキハバラ「ふむ、なるほど見覚えがあるか」

イッキ「?」

アキハバラ「いや実はな、この機体は昔カスミ君が見つけたものなのじゃよ」

イッキ「!」

イッキ「あ、そうだ!思い出した!確かニュースで」

アキハバラ「そう、中学生による未知のメダロットの発見。
当時は結構話題になっておったじゃろ?」
14 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/15(水) 23:50:05.32 ID:ebhgnRAAO
イッキ「はい、よく覚えてます。でも確かこのメダロットって」

アキハバラ「そう、あのクラスター漂流事件を引き起こしたメダロットじゃ」

イッキ「…確か、コンピューターの誤作動を引き起こすメダロットだったってテレビで見ました。
それでクラスターの管理コンピューターが狂って事故につながったって…」

アキハバラ「イッキよ」
イッキ「はい?」

アキハバラ「それは嘘じゃ」

イッキ「ええっ?」

アキハバラ「さっきも言ったがミストラルは高度な技術を持つ異星人が作り出したメダロットであり、その役目はおそらく地球人の監視だったと考えられておる」

イッキ「はあ…」

アキハバラ「クラスター漂流の真の原因は、ミストラルが当時中学生だったカスミ君達に強い関心を持ったことにある」

アキハバラ「…いや、憧れを持ったと言い換えた方がよいかもしれんな」

15 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/16(木) 00:25:11.37 ID:BkkSO+pAO
イッキ「憧れ、ですか…」

アキハバラ「…」

アキハバラ「クラスターの管理コンピュータであるnaviには“心”が宿っておったらしい」

イッキ「?」

アキハバラ「ミストラルが言うには、機械に心が宿るという本来有り得ない出来事の要因には、カスミ君達の言葉や行動が深く関わっていたそうじゃ」

イッキ「…」

アキハバラ「多分ミストラルは羨ましかったんじゃろうな、naviとカスミ君達の関係が」

アキハバラ「クラスターにいた中学生達を母星へ連れて行けば、冷え切った自分とマスターの関係も改善されるかもしれない」

アキハバラ「ミストラルはそんな風に考え、クラスターを木星にある母艦へと連れ去った」

イッキ「木星…」ジー

ミストラル「…」

イッキ「…」

イッキ「…それでカスミさん達はどうなったんですか?」
16 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/16(木) 00:39:11.38 ID:BkkSO+pAO
アキハバラ「彼らは戦い、そして勝った」

イッキ「…」

アキハバラ「詳しい話や事の顛末はカスミ君達から直接聞くとよい。
彼らの出した結論だけでも聞く価値がある」

イッキ「そうですか…」

アキハバラ「それと…」

イッキ「はい?」

アキハバラ「カスミ君も以前、パートナーを失っておる」

イッキ「!」

アキハバラ「今だからこそ、もう一度会ってみんか?きっと…」

イッキ「博士」

アキハバラ「ん?」

イッキ「今日は珍しいメダロットを見せてくれてありがとうございました」

アキハバラ「お、おお」

イッキ「クラスターの話も面白かったです。じゃ俺は、これで…」

アキハバラ「お、おいイッキ!」

イッキ「…さようなら」ダッ


アキハバラ「…」

アキハバラ「余計なおせっかい、だったかの」
17 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/16(木) 01:45:53.35 ID:BkkSO+pAO
メダロポリス

イッキ「走って出てきたのは、ちょっと子供っぽかったかな」

イッキ「…」

イッキ(博士も俺のためを思って言ってくれたんだろうけど)

イッキ(ありがた迷惑っていうか)

イッキ(メタビーのことなら、俺の中でもうとっくに決着はついてることなのに)


イッキ(何をいまさら…)


ーカスミ君も以前、パートナーを失っておるー


イッキ(だからなんだよ、傷の舐めあいなんてまっぴらだ)


イッキ(…メタビー)



???「あ〜!探しましたよ!先生!」

イッキ「…」

イッキ「…先生はやめてくれっていつも言ってるだろ?」

???「へへ、すいまセン。そういやそうでしたね」

イッキ「…なんだよ探してたって」

18 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/16(木) 02:08:30.40 ID:BkkSO+pAO
???「いえね、昨日亀山の連中にうちの一年が因縁つけられたみたいでして、お礼参りに行こうっつー話になってんすよ」

イッキ「…」

???「ですが、聞けば亀山には凄腕のメダロッターがいるとかで迂闊には手が出せない」

イッキ「…」ハア

???「というわけで先生の力をお借りしたいというわけです!」

イッキ「断る」

???「そ、そんな殺生な!」

イッキ「はぁ」

イッキ(…こないだ頼み聞いてやったのがよくなかったな)

イッキ(すっかり味しめちゃってるよこの不良…)

不良「お願いしまッす!お願いしまッす!」

19 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/16(木) 11:32:30.72 ID:BkkSO+pAO
イッキ(でもここで突っぱねたら、また町で絡まれるんだろうな…)

不良「お願いします!」

イッキ「…わかったよ」

不良「!本当すか」

イッキ「亀山高校でロボトルすればいいんだろ?」

不良「ええ!そうっす!メダロットさえやってくれたら、後は俺らがやりますんで」

イッキ「…」

不良「じゃ明日の放課後、現地集合でお願いします」

イッキ「わかったよ」

不良「絶対来てくださいよお!それじゃ」

イッキ「…」ハア
20 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/16(木) 12:00:20.55 ID:BkkSO+pAO

イッキ(なんか変なことになってきちゃったな…)


ヤンキー「あ、イッキさんチース!サボりすか?」

イッキ「創立記念日だよ」

ヤンキー「ああ、だから今日おみ校の奴ら多いんすね」

ヤンキー2「おい、コイツ誰よ?」

ヤンキー「バカ!この人が例の先生だよ!」

ヤンキー2「へー」ジロジロ

イッキ「…」

ヤンキー2「そんなに強そうには見えねーな?」ヘラヘラ

イッキ「…」

ヤンキー2「メダロット転送」

ギュインギュイン

ヤンキー「バカ!やめとけって!」

ヤンキー2「案外俺が勝っちゃったりして」ニヤニヤ

イッキ「…なんだ、ロボトルするならそう言えよ」

イッキ「メダロット転送」

ギュインギュイン

ヤンキー2「な、なんだあのメダロット、見たことねーぞ」

ヤンキー「…で、出たグレイン」

イッキ「行くぞ、真剣ロボトルだ」

ヤンキー2「じ、上等だオラ!」

21 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/16(木) 12:21:48.49 ID:BkkSO+pAO
カンカンカン!イッキ選手の勝利!

ヤンキー2「つ、強え」

ヤンキー「ホントばかだなお前、こないだ俺ら1対9で負けたって言ったろ?」

イッキ「もういい?」

ヤンキー「あ、はい」

イッキ「それから、もう俺にちょっかい出さないように仲間に言っといてくれよ」

ヤンキー「は、はい」

イッキ「じゃ」スタスタ


ヤンキー2「…あんだけ強けりゃパーツ巻き上げ放題じゃねえか、羨ましい」

ヤンキー「だから下手にでてたんだろうが。
…ま、せいぜい上手く使ってやろうぜ」

22 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/16(木) 13:33:47.11 ID:BkkSO+pAO
おみくじ町
〜公園〜

イッキ(…どうしようかな、帰ってもすることないし)

ヒカル「よっ、イッキ君」

イッキ「ヒカルさん」

ヒカル「なにやってるんだい?こんなとこで」

イッキ「ヒカルさんこそ」

ヒカル「ん?ははは、なにやってるんだろう」

イッキ「…」ジー

イッキ「研究所から尾けてたんですね」

ヒカル「…」

ヒカル「…まあね」ポリポリ

イッキ「博士に頼まれたからですか?」

ヒカル「それもあるけど、変な噂を聞いてさ」

イッキ「…噂ですか」

ヒカル「最近良くない連中とつるんでるらしいね?」

イッキ「…別につるんでるとかじゃ」

ヒカル「メダロポリスじゃ、百人抜きしたメダロッターがいるって持ちきりだぜ?」

イッキ「話が大袈裟になってるだけですよ」

ヒカル「やっぱりキミだったか…」

イッキ「うっ」

23 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/16(木) 14:17:46.62 ID:BkkSO+pAO
ヒカル「いいかい?キミはただのメダロッターじゃない、メダマスターなんだ」

イッキ「…」

ヒカル「もっと自覚を持ってもらわないと困るんだよ」

イッキ「…向こうから仕掛けてきたんだから仕方ないじゃないですか」

ヒカル「…」

イッキ「それに俺、あいつらと仲良くしてるわけじゃないですから」

ヒカル「…」

イッキ「失礼します」

ヒカル「…イッキ君、キミは最近学校帰りに路地裏だとか廃墟だとか、人通りの少ない場所ばかり選んで寄っていたな」

イッキ「…」

イッキ「尾行してたのは今日だけじゃなかったんですね」

ヒカル「悪いがこれも仕事でね。とにかく俺には、キミが自分から進んで不良達に接触しているように思えてならない」

イッキ「ヒカルさんの思い過ごしですよ。ただ暇潰しに歩き回ってただけです」

24 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/16(木) 15:17:40.62 ID:BkkSO+pAO

ヒカル「暇つぶし、ね」

ヒカル「…イッキ君、暇が潰れる上にお金が稼げる。おまけに社会勉強にもなる提案があるんだけど…」

ヒカル「どうだろう?」

イッキ「…」

イッキ「聞かせてください」



〜〜〜〜〜
おみくじ町
〜コンビニ〜

イッキ「625円になりまーす」

イッキ「温めますか?」

イッキ「ありがとうございましたー」

ヒカル「うんうん、なかなか筋がいいぞ、イッキ君」

イッキ「…ヒカルさんの言う良い提案ってのがコンビニのバイトだったとは」

ヒカル「コラ、無駄口たたくな、やることはいくらでもあるぞ!」

イッキ「うう、騙された…てゆーか、そもそもうちの高校はバイト禁止なんですけど」

ヒカル「そんなの黙ってればバレやしないよ」

イッキ「…」

イッキ「なんだかな〜」

25 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/16(木) 15:27:48.02 ID:BkkSO+pAO
というわけで、今回は高校生イッキの話です。
よく考えたら時系列的には前スレの過去なので、続きかどうかは微妙かもしれない。

>>11そう言ってもらえると頑張った甲斐があったと思えるよ。

26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/25(土) 05:19:55.67 ID:UgICT4jno
レトルトさんバイト忙しいのかな
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2011/06/27(月) 00:12:19.35 ID:Ndty02QAO
まさかまた書いてくれるとは思いもしなかったわ。
頑張ってねヒカルさん。
28 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/27(月) 00:48:56.74 ID:Zj5XFpRAO
メダロポリス
〜花園高校〜

コウジ「メダロット狩り?」

生徒1「そうなんだよ、最近流行ってるらしいんだよ」

生徒2「どうもうちの高校の生徒ばかりが狙われてるみたいなの」

生徒3「無理やりロボトルを挑んできてさ、負けたらパーツを奪われる。
酷い話だと思わないか?」

コウジ「そうだな…」

コウジ(ひと昔前までは普通のことだったと思うが…)

生徒1「それに、ロボトルで負けるってことは自衛の手段を失うってことなんだよ」

生徒2「場合によっては、メダロット狩りからそのまま恐喝に転じることもあるらしいわ」

生徒3「なあ頼むよ会長、キミ確かロボトル強かっただろ。
メダロット狩りの奴らをギャフンと言わせてやってくれないか?」

29 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/27(月) 01:06:53.96 ID:Zj5XFpRAO
コウジ「しかし、犯罪行為ならセレクト隊に…」

生徒1「あいつらに任せられるわけないだろ!
ロボロボ団も捕まえられないのに!」

生徒2「そうよ!それにメダロット狩りをしてる他校の不良達が補導されたくらいで反省するとは思えないわ!」

生徒3「会長!俺達は悔しいんだよ!
おみくじ工業の奴らや亀山高校の奴らに花園のボンボンは良いカネヅルだなんて思われてることがさ!!」

コウジ「…」

生徒3「だから俺達と同じ花園高校の生徒が、奴らに一泡ふかせることに意味があるんだよ!!」

???「そんなに悔しいなら君が不良とロボトルすればいいじゃないか」
30 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/27(月) 01:29:48.83 ID:Zj5XFpRAO
生徒1「な、なんだよ!お前には関係ないだろ!!」

???「そんなことを言ったら、そもそもコウジ君にだって関係のない話だろう?」

生徒1「か、彼は生徒会長なんだから困ってる生徒を助けるのは当然の義務じゃないか!」

???「…あのね、別に生徒会長っていうのは何でも屋じゃないんだよ?
他校の不良をやっつける、なんてのは生徒会の仕事じゃないのサ」

生徒1「ぐっ」

???「だいたい自分たちは何もしないで他人に任せようって姿勢が気に入らない。
本当に何とかしたいと思っているならそれなりの…」

コウジ「ハチロウ、言い過ぎだ」

ハチロウ「ん?そうかい?
まあ君がそう言うなら僕は構わないが」

生徒2「ハチロウって…もしかして」

生徒3「あのアワノ財閥の!?」

31 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/27(月) 01:52:46.52 ID:Zj5XFpRAO
ハチロウ「そうそう僕があのアワノ財閥の跡取り息子サ。
いまさらだけど、ご機嫌の一つでもとってみたらどうだい?」

生徒1「な、なんてヤな奴なんだ…」

生徒2「よ、よしなさいよそういうこと言うの…」

コウジ「…あ〜、いいかな?」

生徒123「!」

コウジ「悪いけどハチロウの言う通り不良を懲らしめるのは生徒会の仕事じゃないんでね」

生徒1「そんな!!」

コウジ「…とはいえ放っておく訳にもいかないし、あとで生徒指導の先生に相談してみるよ」

生徒1「…」

コウジ「セレクト隊にパトロールを強化してもらえるよう頼んだり、HRで生徒に注意を促したり、僕も出来るだけのことはしてみよう」

生徒1「…」

コウジ「どうかな?」

生徒1「…もういいよ、そんなことで解決するわけないし」

コウジ「…」

生徒1「邪魔したね」ガラガラ…バタン

コウジ「…」

32 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/27(月) 02:21:12.72 ID:Zj5XFpRAO
ハチロウ「感じの悪い連中だったね」

コウジ「お前が言うか…」

ハチロウ「何言ってるんだい、僕は君が厄介ごとに巻き込まれないように口を挟んであげたんじゃないか」

コウジ「そうか、それはすまなかったな」

ハチロウ「ああ、存分に感謝してくれていいよ。
…それにしても」チラ

ハチロウ「ああいう連中には少し強めに物を言ってもいいと思うよ」

コウジ「…」

ハチロウ「あれをして欲しいこれをして欲しい、なんてお願いを一々聞いていたら体がいくつあっても足りないよ」

コウジ「…わかってる」

ハチロウ「なんて別にお説教しに来たわけじゃないんだけどサ。
ところで今日の仕事はまだあるのかい?」

コウジ「今終わったよ」トントン

ハチロウ「早いじゃないか」

コウジ「文化祭の時期までは大してすることもないからな。
本当は今日だって残る必要もなかったくらいだし」

ハチロウ「ふうん、君も結構暇人だね」

コウジ「お前だって役員でもないのに毎日顔出してるじゃないか」

ハチロウ「生徒会室の雰囲気って、なんだか落ち着くのサ」

コウジ「変なやつ」

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/27(月) 08:07:33.63 ID:WhQoxPJUo
前スレで出てこなかったハチロウがついに拝めるのか
34 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/27(月) 14:41:02.37 ID:Zj5XFpRAO
ハチロウ「そういえば副会長はどうしたんだい?いつも一緒なのに珍しいじゃないか」

コウジ「ん?ああカリンなら用事があるらしくて、先に帰ったよ」

ハチロウ「そうか、なら僕らも帰ろうか」

コウジ「そうだな」


???「きゃー!!」


コウジ「!」
ハチロウ「!」

コウジ「なんだ今の悲鳴は!?」

ハチロウ「向こうから聞こえたね」チラ

コウジ「行ってみよう」

35 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/27(月) 15:10:59.97 ID:Zj5XFpRAO
花園高校
〜理科室〜

コウジ「大丈夫か!?」ガラッ

???「あ、ああ大丈夫だ」

コウジ「そうか、ならよかった。って、こんな時間まで何してたんだ。
…キクヒメ」

キクヒメ「…」

キクヒメ「…なにって、今回の中間テストがヤバかったから、その…得点稼ぎだよ」

コウジ「?」

キクヒメ「だから!!赤点取っちまったから見逃してもらうために…」

コウジ「ああ、それで残って教室の掃除してたってことか、ご苦労なことだ」

キクヒメ「うるせー、勉強しなくても良い点とれるやつにアタシの気持ちがわかるかよ!」

コウジ「ふむ。それにしてもキミ、よくうちの高校に入れたな」

キクヒメ「余計なお世話だ!!」ベー

ハチロウ「…まあいいじゃないかそんなことは」ヤレヤレ

ハチロウ「それより、さっきはどうしてあんな悲鳴を?」

キクヒメ「そ、それは…」



シーン



ガタッ…



キクヒメ「ひっ」ビクッ

コウジ「!」

ハチロウ「?」

36 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/27(月) 15:29:45.19 ID:Zj5XFpRAO


ガタガタ…


キクヒメ「そ、そこの物置でさっきから変な音がしやがるんだよ」

ハチロウ「へー、確かに放課後の地下室は不気味だけど…」

キクヒメ「な、なんだよ!!」

ハチロウ「…」フッ

キクヒメ「笑ったな!!この野郎!!」

コウジ「静かにっ!」

キクヒメ「!」

コウジ「中にいるのがもし生き物なら、騒いで興奮させるのはまずい」

ハチロウ「…確かにそうだね」

キクヒメ「ど、どうせネズミかなんかだろ」

コウジ「…開けるぞ」スッ

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2011/06/27(月) 17:57:29.00 ID:Ndty02QAO
カマキリか!?
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/27(月) 20:39:52.05 ID:v7ntWFsv0
そういやコウジ虫嫌いとか設定あったなwwwwww
39 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/28(火) 00:56:38.25 ID:wP2nlMjAO
コウジ「これは…」

???「…」

コウジ「メダロット、なのか?」

ハチロウ「僕でも見たことのない機体だ」

キクヒメ「…なんだよメダロットかよ、脅かしやがって」

コウジ「しかし何だってこんな所に」

ハチロウ「誰かが忘れていったのかもしれないね」

???「!」ガタッ

キクヒメ「うわ、なんだよ急にっ」

???「…」フワフワ

コウジ「浮翌遊型か」

ハチロウ「うーん、実に興味深いね」

キクヒメ「おい、あいつ理科室から出てくみたいだぜ!?」

???「…」フワフワ

ハチロウ「追いかけよう」ダッ

コウジ「あ、おいハチロウ」

キクヒメ「ちょっと、待ちなさいよぉ!」
40 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/28(火) 01:17:08.63 ID:wP2nlMjAO
花園高校
〜廊下〜

ハチロウ「あれ?いない」

コウジ「そんなばかな、確かに今廊下に出てったはずだ」

キクヒメ「お、おかしいじゃねーか!」

ハチロウ「教室を出てすぐどこかに転送された、とか?」

コウジ「隠蔽パーツってことも考えられるな」

キクヒメ「…」

キクヒメ「あーあ、バカらしい。なんかもうどうでもよくなってきた」

キクヒメ「帰るわ」

コウジ「おい、掃除はいいのか?」

キクヒメ「いいのよぉ、学校の教室なんて毎日掃除してるんだから、もともと汚れてなんかないの」

キクヒメ「サボったってわかりゃしないわ」

ハチロウ「…まあ、君がそれでいいのなら何も言うことはないが」

キクヒメ「ふん、言っとくけどチクったら酷いわよ?じゃーね」スタスタ

コウジ「…」

ハチロウ「僕らも帰ろうか」

コウジ「そうだな」

41 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/28(火) 01:49:38.19 ID:wP2nlMjAO
花園高校
〜南昇降口〜


ガチャガチャ


コウジ「あれ、キクヒメ、帰ったんじゃなかったのか?」

キクヒメ「…ないんだよ」

コウジ「?」

キクヒメ「開かないんだよ!扉が!!」ガチャガチャ

コウジ「はあ?そんなわけ」ガタガタ

コウジ「あれ?本当だ、おかしいな…」ガンガン

ハチロウ「もう夕方だし、職員が鍵をかけてしまったんじゃないかな?」

キクヒメ「まだ6時過ぎだぜ?部活やってる連中もいるのにそんなことあるわけねーだろ。
第一、みろよ…」


キクヒメ「鍵、開いてんだよ」


ハチロウ「っ!?」ゾクッ

コウジ「ダメだ、こっちも開かない」ガンガン

ハチロウ「き、きっと建物の歪みか何かが原因で、扉が開かなくなってるのサ」

キクヒメ「だといいけど」

コウジ「…とりあえず北口に行ってみよう。なーにいざとなれば窓からでも出ればいいさ」

ハチロウ「そ、そうだね」ハハハ

キクヒメ「…」

42 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/28(火) 02:10:38.76 ID:wP2nlMjAO
花園高校
〜北昇降口〜

コウジ「こっちもだめか」ガタガタ

ハチロウ「一体どーなってるんだ」

キクヒメ「おい、おかしいと思わねーか?」

ハチロウ「?」

キクヒメ「昇降口からここまで誰にも会わないなんて」

ハチロウ「い、今は放課後だし、人気がないのは当たり前じゃ…」

キクヒメ「そうか?いつもならその辺で吹奏楽部の奴らが練習してるはずだぜ?」

ハチロウ「う、それは…」タジ

キクヒメ「あと、この際だからハッキリいうけど」

キクヒメ「…ちょっと暗すぎねーか?外、もう真っ暗だぜ」

ハチロウ「…」ゴクリ

コウジ「職員室に行ってみよう。このまま扉が開かないなら壊すしかないけど、許可をとってからでないとマズい」

ハチロウ「そ、そうだね、賛成だよ!」

43 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/28(火) 02:45:21.86 ID:wP2nlMjAO
花園高校
〜職員室〜

キクヒメ「誰もいねーな」

ハチロウ「…」

キクヒメ「窓も開かねーし」ガタガタ

ハチロウ「…」

コウジ「仕方ない」

コウジ「メダロット転送」

ギュインギュイン

コウジ「エクサイズ、窓を壊すんだ!」

エクサイズ「いいのですか?コウジ」

コウジ「非常時だから大丈夫だ。それに窓ガラスの修理代なんて後でいくらでも弁償すればいい」

エクサイズ「わかりました。せいっ!!」

ドッゴォ!!

エクサイズ「!?これは」

コウジ「もう一度だ!」

エクサイズ「く、おおぉっ!!」

ドガッ!ドガッ!!

エクサイズ「…ダメですコウジ、壊せません」

コウジ「…そうか、戻れエクサイズ」

ギュインギュイン

キクヒメ「…やっぱりだめだったか」ハア

コウジ「おい、やっぱりってどういうことだ!?」

キクヒメ「無理やり出ようとしても出れないんだよ、こういうパターンだと」

コウジ「なに?」

キクヒメ「よくあるだろ?ホラー映画とかで、きっとあたしらは何かの些細なきっかけから、超常現象的な何らかの事件に巻き込まれてしまったのさ!!」

コウジ・ハチロウ「な、なんだってー!?」

44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2011/06/28(火) 13:32:04.48 ID:2EfQAaDAO
キクヒメが楽しそうに威張ってていいわwwwwww
45 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/28(火) 15:19:26.80 ID:wP2nlMjAO
コウジ「ば、ばかばかしい!高校生にもなって、ゲームのやりすぎなんじゃないのか?」

キクヒメ「なんだとぉ!?じゃあこのおかしな状況をどう説明してくれるってんだよ!!」

コウジ「う、それはその…」

コウジ「!」キュピーン

コウジ「そうだ!これは夢だ!夢なんだ!!
ははは、簡単なことじゃないか!!
そうだよこんなこと常識的にあるわけ…」

ボカッ!!

コウジ「ほぎゃっ!!」

キクヒメ「…目が覚めたかい?」シュー

コウジ「おのれ!何をする!!痛いじゃないかっ!!」

キクヒメ「どうせ夢なんだからいいだろ?」フフン

コウジ「このお!!もう我慢できない!!」

コウジ「メダロット転送!!」

ギュインギュイン

キクヒメ「なんだい、アタシとやろうってのかい?上等だ!!」

キクヒメ「メダロット転送」

ギュインギュイン

コウジ「エクサイズ!遠慮はいらないぞ!全力でいけ!」

キクヒメ「ふん、やっちまいな!ダークパンサー!」


ー合意とみてよろしいですね?ー


コウジ「は?」
キクヒメ「え?」

うるち「それではこれよりコウジ選手のエクサイズ対キクヒメ選手のダークパンサーのロボトルを開始します!」バーン

うるち「ロボトルゥゥ!!ファ…」

コウジ・キクヒメ「ちょっと待てえぇぇぇぇ!!」

46 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/28(火) 15:29:42.76 ID:wP2nlMjAO
うるち「へ?」

コウジ「あんたなんでここにいるんだ!」

うるち「わ、わたくしロボトル協会の公認レフェリーですので」

キクヒメ「そうじゃねー!どうやって学校に入ったのかって聞いてるんだよ!」

うるち「ど、どうやってと言われましても…普通に入り口から入ってきましたが」

コウジ「開いてたのか!?」

うるち「?ええ」

キクヒメ「…行くぞ!!」
コウジ「おお!!」

うるち「ちょ、ちょっとちょっと、待ってくださいよぉ」

ハチロウ「…」
47 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/28(火) 15:42:19.08 ID:wP2nlMjAO
花園高校
〜南昇降口〜

キクヒメ「…」

うるち「…」

キクヒメ「おい」

うるち「はい?」

キクヒメ「開かないじゃねーか」

うるち「え?まさか」ガタガタ

うるち「…」ガンガン

うるち「開きませんねえ」

キクヒメ「…」

コウジ「あーもう!結局手詰まりじゃないか!!」

うるち「あのぉ、これは一体どういう状況なんでしょうか?」

コウジ「知らないよ!こっちが聞きたいくらいだ!!」

コウジ「突然扉が開かなくなって、校舎内に僕らだけが閉じ込められてしまったんだ!!」

うるち「…」

うるち「うーん、外部に連絡はできないのですか?」

コウジ「!」

キクヒメ「そうか!なんで思いつかなかったんだ!ケータイで…」

ハチロウ「無駄だよ」

48 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/06/28(火) 16:12:09.10 ID:wP2nlMjAO
ハチロウ「携帯電話はさっきからずっと圏外だし、職員室の電話も使えなかったサ」

うるち「そ、そんなあ」

コウジ「っ…」

ハチロウ「ここまできたらもう認めないといけないね」

キクヒメ「…」

ハチロウ「そう僕らは何者かによってここに、意図的に閉じ込められたんだ」

49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/28(火) 18:45:32.65 ID:woVzt2e+o
今日まで気づかなかったとは不覚
楽しみにしてますヒカルさん
50 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/07/01(金) 17:04:34.15 ID:BSjg2ANAO
花園高校
〜職員室〜

コウジ「スナック二袋、飴一袋、チョコレート一箱、あと羊羹が八本」

コウジ「とりあえず、見つけられた食料はこんなところだな」

キクヒメ「案外少ないな。ていうか羊羹だけなんで八本も…?」

ハチロウ「仕方ないさ。職員室なんだしお茶請けくらいしか置いてないのは当たり前サ」

うるち「羊羹は買い置きだったんでしょうねぇ」

ハチロウ「まあ明日の朝までならこれだけあれば十分だろうサ」

キクヒメ「ちゃんと朝が来るならな」

コウジ「…君はまだそんな幼稚なことを言ってるのか」

キクヒメ「なんだと?」

コウジ「祟りでも幽霊でもなんでも構わないが、そんなこと常識的に考えてあるわけないだろう?」

キクヒメ「はっ、笑わせるね。こんだけ非常識なことが起きてんのにまだ常識を語るなんて」

コウジ「そういう考え方が一番危険なんだ」

キクヒメ「なんとでもいいな!アタシは!」


フッ…


キクヒメ「!」

コウジ「!」

ハチロウ「灯りが、消えた?」

うるち「真っ暗で何も見えませんねえ」
51 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/07/01(金) 17:22:55.46 ID:BSjg2ANAO
コウジ「と、とにかく灯りを、スイッチは?」

ハチロウ「切り替えてるけど、つかないんだよ」ポチポチ

うるち「これはもしや、停電でしょうか?」

キクヒメ「きゃっ」

コウジ「!」

コウジ「どうした!」

キクヒメ「ど、どこ触ってんだよ!」アセアセ

コウジ「?」

キクヒメ「や、あはは、このっ!やめろってんだよ!!」バタバタ

コウジ「お、おい一体なにを…」

キクヒメ「あー!もー!」ダッ

ドン!

ハチロウ「痛っ」

タッタッタ…

コウジ「ハチロウ!?おい!何が起きてるんだ!」

うるち「あ、懐中電灯見つけましたよ」カッ

コウジ「貸してくれ!」バッ

ハチロウ「痛たたた」スリスリ

52 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/07/01(金) 17:47:59.58 ID:BSjg2ANAO
コウジ「一応聞くが、どういう状況だったんだ?」

ハチロウ「部屋の入り口で照明をつけようとしていた僕に向かって、彼女が体当たりしてきたのサ」

コウジ「それで?」

ハチロウ「そのまま廊下を走り抜けていったようだね」

コウジ「…」

ハチロウ「彼女の口振りだと、この部屋にいた何者かにくすぐられでもしていたようだったね」

コウジ「…そうだな」

ハチロウ「そうなると、僕とうるちさんは位置的に彼女に触るのは無理だったから…」チラッ

コウジ「…」

コウジ「ち、違う!僕はやってない!」

ハチロウ「僕は君がやっただなんて言ってないよ?」

コウジ「ならどうしてこっちを見た!?」

ハチロウ「…」フッ

コウジ「なんだその不敵な笑みは!?」

ハチロウ「…」

ハチロウ「ハハハ、冗談だよ。第一、君には副会長がいるしね」

コウジ「か、カリンは別に…」

ハチロウ「ともかく彼女を探さないといけないね。コウジ君がセクハラの犯人でないなら、この校舎に僕ら以外の何者かが潜んでいる可能性がある」

コウジ「…仕方ないな」

うるち「あ、もう一つ羊羹ありましたよ」

コウジ「うるちさん、話聞いてました?」
53 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/07/01(金) 22:03:20.08 ID:BSjg2ANAO
花園高校
〜一階廊下〜

コウジ「おーい!!キクヒメー!!」テクテク

うるち「キクヒメさーん」テクテク

ハチロウ「…」テクテク

コウジ「この辺にはいないようだな」

うるち「そうですねえ」

ハチロウ「…」

コウジ「?ハチロウ、どうしたんださっきから黙り込んで」

ハチロウ「いや、その…ははは」

ハチロウ「夜の学校ってなかなか雰囲気あるなあと思ってね」

うるち「確かに不気味ですねえ」

コウジ「あのな、そういうのは怖い怖いと思ってるから怖いんだよ」

ハチロウ「別に怖いとは言ってないじゃないか」

コウジ「同じことさ、ありもしないモノを見たりするのは得てしてそういう怯えた心理状態の時なんだ。気をつけろよ」

うるち「いやあ、ご立派ですねえ。あなたには怖いものがないのですか?」

コウジ「ん?怖いもの…怖いものねえ」ウーン

…サ

コウジ「そうだなあ僕にとって一番怖いのは、カリンを怒らせることかな?ははは」

…カサ…

ハチロウ「確かにあの子は怒らすと怖いね」

…カサコソ

うるち「へー、意外ですねえ」

…カサコソ…カサ

コウジ「ん?何か聞こえないか?」
54 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/07/01(金) 22:09:19.25 ID:BSjg2ANAO
…カサコソカサコソカサ

ハチロウ「あ!今何かいたよ!そこの突き当たりを照らしてくれないか」

…カサコソカサコソカサコソ

コウジ「こうかい?」パッ

カサコソカサコソカサコソカサコソカサコソ

コウジ「…」

カサコソカサコソカサコソカサコソカサコソカサコソ

コウジ「…む」

カサコソカサコソカサコソカサコソカサコソカサコソカサコソカサコソカサコソカサコソカサコソカサコソ

コウジ「むしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」ダッ

55 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/07/02(土) 02:50:35.11 ID:5h8lqPbAO
花園高校
〜???〜

コウジ「うおああああああ!!」バタバタ

コウジ「来るな来るな来るな来るなあああああ!!」バタバタ

キクヒメ「おい」

コウジ「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」

キクヒメ「ちょっと」

コウジ「あああああああああああ!!」

キクヒメ「落ち着け!!」

ガンッ!!

コウジ「痛っ!!何をする!?」

キクヒメ「よう」

コウジ「ってまた君か!!僕に恨みでもあるのか!?」

キクヒメ「別にねえよそんなもん。それより、なんであんなパニクってたんだ?」

コウジ「それは、その…」

キクヒメ「?」

コウジ「壁一面にカマキリの幼虫が這いまわっていてだな」ブルブル

コウジ「ぼっ僕は、ひっひっ必死でっでっ」ブルブル

キクヒメ「わ、わかったわかった、もう思い出さなくていいから。過呼吸みたいになってんじゃねーかお前」

コウジ「はっ…はっ…」ブルブル

コウジ「…」

コウジ「…」ファサ

コウジ「一つ聞きたいんだが、君こそどうして職員室を飛び出したりしたんだ?」

キクヒメ「立ち直り早っ!!」ズガーン

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/02(土) 12:20:34.08 ID:QkItN5d2o
そういや虫が苦手なんだよな
そんなんだから毎回イッキにズタボロにされるのか…
57 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/07/04(月) 02:06:20.07 ID:pq7kI6yAO
キクヒメ「それは、その…」モジモジ

コウジ「?」

ガンッ!

コウジ「痛っ!」

コウジ「また殴ったな!?」

キクヒメ「うるせえ!デリカシーのない質問しやがって!」

コウジ「…ってことはやっぱり、痴漢的なことをされたのか?」

キクヒメ「…」

キクヒメ「…カラス様にも触られたことなかったのに」

コウジ「…」

コウジ(世の中には物好きもいるものだな)

キクヒメ「…なんかお前、今失礼なこと考えなかったか?」

コウジ「な、何を根拠にっ…」ビクッ

58 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/07/04(月) 02:24:06.20 ID:pq7kI6yAO
コウジ「それより、その痴漢はどんな奴だったんだ?」

キクヒメ「…わかんねえよ、真っ暗だったし」

コウジ「まあ、それはそうだろうが。じゃあ、何か手がかりになるようなことは思い出せないか?」

キクヒメ「…」ウーン

キクヒメ「特にそういうのはねえな」

コウジ「そうか」

キクヒメ「…つーか、もしかしてお前が犯人ってことは?」ジリッ

コウジ「あのなあ、そんな事して僕に何の得があるんだい?
悪いが僕は君に全く興味がないんだよ」ハア

キクヒメ「…ぐぬぬ、あたしだってあんたなんかどうでもいいんだからね!!」

コウジ「はあ?」

コウジ(変な意地の張り方をする奴だな…)

59 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/07/04(月) 14:17:58.71 ID:pq7kI6yAO
コウジ「まあいい、一度職員室に行こう。ハチロウ達も戻ってるかもしれない」

キクヒメ「あ、あたしはごめんだよ!」

コウジ「どうしてだよ…もしかしてさっきのことがあったからか?」

キクヒメ「…」

コウジ「気持ちはわかるが、あそこには食料やらガスやら使える物が多いんだよ」

キクヒメ「…」

コウジ「だから…っておい、聞いているのか?」

キクヒメ「カラス様…」

コウジ「な、なに?」

キクヒメ「ええ、わかりました」

コウジ「お、おいどこを向いて喋ってるんだ」

キクヒメ「ふふふ」

コウジ「目を覚ませ!」ピシピシ

キクヒメ「ふふふ」
60 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/07/04(月) 15:16:02.31 ID:pq7kI6yAO
うるち「こんなところにいたんですか。探しましたよ」

コウジ「うるちさん!無事だったんですね!」

コウジ「…ハチロウは?」

うるち「それが、虫から逃げる途中ではぐれてしまいまして」

コウジ「そうですか…」

キクヒメ「ふ、ふふ」

うるち「キクヒメさんの様子がおかしいようですが?」

コウジ「そうなんですけど、僕にも何がなんだか」

???「おーい、おーい!誰かー!」

コウジ「…この声は、ハチロウ!」

61 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/07/04(月) 17:14:02.08 ID:pq7kI6yAO
花園高校
〜一階廊下〜

うるち「先ほどの声はこちらから聞こえて来たようですが…」

キクヒメ「…」

ハチロウ「やあ、なんとかまた全員揃ったようだね」

コウジ「ハチロウ!よかった!逃げ切れたのか!」

ハチロウ「逃げ切れた?何の話だい?」

コウジ「?だってさっき、あんなにたくさんカマキリが」

ハチロウ「…なるほど、君にはさっきカマキリの大群が見えていたんだね」

コウジ「?」

ハチロウ「僕には君がおかしくなったようにしか見えなかったけど」

コウジ「な、なんだって!?」

ハチロウ「…おそらくは幻かなにかを見ていたんだろうサ」

コウジ「まぼ、ろし…?」

ハチロウ「ここまできたら、原因も元凶もだいぶわかってきたんじゃないかな?」

うるち「ど、どういうことですか?」

コウジ「…」

コウジ(ハチロウには見えなかったカマキリの群れ、おかしくなったキクヒメ…)

コウジ「なるほど」

62 :宇宙メダロッターX [sage]:2011/07/04(月) 17:37:03.26 ID:pq7kI6yAO
コウジ「メダロット転送」

ギュインギュイン

エクサイズ「…」

コウジ「パーツ転送」

ギュインギュイン

ハチロウ「…スパーダー、ブレイブレスキュの右腕パーツか」

うるち「わ、わたしにも説明してくださいよ」

コウジ「すぐわかりますよ、うるちさん。いや、その偽物さん」

うるち「!」

コウジ「エクサイズ、マイナス症状クリア!」

エクサイズ「はい、コウジ」ファッ


???「アア…
ゆめガさめちゃっタ」

63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2011/07/05(火) 00:56:13.00 ID:3QibMWDAO
この喋り方はまさか…
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/07/06(水) 15:24:50.55 ID:MuXpPnGAO
終わり?
65 :宇宙メダロッターX :2011/07/07(木) 17:56:59.12 ID:JsMOLbrAO
ちょっといい加減な内容過ぎたので落とします。

応援してくれた人、本当にすまない。

次こそちゃんと書きためてからスレたてる。

本当にすまない。

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/07/07(木) 18:13:59.74 ID:sifXxfxao
残念だが仕方無いね
次にまた立つのを期待してる乙
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/07(木) 18:41:12.22 ID:0fIEr1Q0o
また書いてくれよ
待ってるぜ
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2011/07/08(金) 10:33:27.57 ID:2KAm7+VAO
がんばってくれ〜
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