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佐天「直死の魔眼?」 -
SS速報VIP 過去ログ倉庫
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/21(火) 08:30:35.36 ID:HoKYya0P0
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佐天「直死の魔眼?」↓
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1308397961/l50
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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ゼンレスゾーン淫夢要素ゼロ @ 2025/07/16(水) 18:57:50.86 ID:RQSyJ1Qxo
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【ギルデッドエネミー】ウルフ「まるでじゃんけんだ」 @ 2025/07/16(水) 01:49:20.03 ID:ryYxoR/vO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752598160/
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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752507623/
■ 萌竜会 ■ @ 2025/07/15(火) 00:39:16.20 ID:qbAcbrETo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752507555/
猫饅頭 @ 2025/07/14(月) 19:14:21.34 ID:1knELuPaO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752488061/
(安価&コンマ)コードギアス・・・ @ 2025/07/13(日) 22:27:49.60 ID:9f2ER2kw0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752413269/
KU-RU-KU-RU Cruller!Neo @ 2025/07/13(日) 21:55:45.76 ID:YIcI6tEGo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752411332/
ひたむきに! @ 2025/07/13(日) 20:04:58.82 ID:YMv4024Yo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752404698/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/21(火) 08:40:40.26 ID:HoKYya0P0
てす
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2011/06/21(火) 08:46:20.38 ID:fO7Ug3eAO
おつおつ
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/06/21(火) 09:27:16.28 ID:k6iRpJ4AO
>>1
乙!!
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/21(火) 11:00:10.70 ID:z4gNf5f80
>>1
乙
できれば最初から投下して欲しいかな…
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/21(火) 11:49:51.04 ID:WfR5Cc+vo
SS速報に着いたぞ!
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/21(火) 14:15:35.93 ID:stae8uFIO
最初から投下は量的に大変ですね
それよりは話を進めて欲しいですとミサカは
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/21(火) 17:13:48.62 ID:1kGUaORIO
PC に張り付いている俺が代わりに貼ろうかと思ったが、
数えてみると318レスあるので果たしてどうかと…
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(栃木県)
[sage]:2011/06/21(火) 17:20:54.02 ID:rVpaeBvRo
936 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2011/06/21(火) 12:21:29.01 ID:gw1gxVi70
まあさっきから見てるんですけどね
ID変わったけど
>>1
です。
ちょっと用事で外してました
それでは投下を
あと
>>935
寝ていいぞ
SS速報は、少し加筆修正を加えて再投下することになりそうだ…死にたい
やめとけ
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/06/21(火) 18:02:08.00 ID:S5UOUw5Eo
VIPから来ますた\(^o^)/
>>1
乙だお
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/06/21(火) 18:08:57.67 ID:JPFhDwsMo
乙乙
特殊ルールがあるから↓読んどくと幸せかも
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1306688998/2-4
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/21(火) 18:09:46.46 ID:YhcoD7+d0
>>1
です
最初から投下し直しはやっぱり無謀すぎましたね
ここには続きから投下していこうと思います
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/21(火) 18:30:06.38 ID:YhcoD7+d0
今日の投下は9時にしたいと思います
タタリ起動前日、決戦前夜です
ラストなんで気合い入れてきたいと思います
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/21(火) 18:34:53.22 ID:+tyPdidKo
待ってる
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/21(火) 19:25:42.70 ID:keNBfhAIO
型月って読んだことないんだけど
一杯あるみたいで順番がわからん
教えてくれ
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/21(火) 19:47:34.87 ID:+tyPdidKo
ggrks
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)
:2011/06/21(火) 20:01:24.81 ID:S+PvHliAO
>>1
乙ですっ(*`・ω・)ゞ
私もVIPから来ました〜
昨日よりとても楽しく拝見してます(*´艸`)
ラスト迄しっかり読まさせて頂きますねっ!!!!!
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/06/21(火) 20:09:26.83 ID:G78gvwp3o
>>17
釣りか?まじで気持ち悪いんだけど
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
:2011/06/21(火) 21:09:04.51 ID:gZhVCzew0
そろそろか?
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/21(火) 21:11:12.05 ID:PLh27Uwko
そろそろだな
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/21(火) 21:11:19.24 ID:YhcoD7+d0
お待たせしました、数個の投下とそこからの執筆、開始です
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/21(火) 21:12:34.63 ID:YhcoD7+d0
―――月が満ちる。
夜、今日は明日に備え、各々自由に行動しようというのはシエルの案であった。
タタリが一度発動すれば、後はもうなるようにしかならず
つまり二度とその夜を越えられない場合だってあるのだ
脱落…すなわち死者だって出るのかもしれない
ならば前夜くらい、己の自由に過ごせば良いというシエルの気遣いの下、各々はそれぞれの気持ちのままに動いていった。
―――少し、彼らの決戦前夜を覗き見ることにしよう。
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/21(火) 21:13:53.31 ID:YhcoD7+d0
―――――――
月を見上げる。
普段から月などよく見ることなんてないのだが、今夜は妙にそこに目がいってしまう。
今夜が特別な時間だから、なのか
俺こと上条当麻は、自身にあるその疑問を解決できないまま、そのままとある公園のベンチに座ることにした。
「…………」
とても、静か。
昼になればここははしゃぐ子供や、飲み物欲しさに自販機へ回し蹴りを喰らわす犯罪一歩手前な中学生などがよく見られたりするのだが、今の時間帯にそういったものが見られるはずもなく。
時間が、止まったかのような錯覚を覚えるほどに、この公園は今静かだった
と、そこに
「あ、アンタ――。ここにいたのね」
一人の来客がやってきた。
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/21(火) 21:19:53.59 ID:YhcoD7+d0
「御坂…か。どうしたんだよお前、寮の門限はいいのか?」
確か常盤台中学の寮とは、厳しくて有名だったはず。
そこにいる寮監が中でも厳格を象徴したような存在で、数々の強能力者や大能力者を葬ってきたとか、なんとか。
「寮の門限なんてかれこれ1週間近く守れてないわよ。留守中は普段黒子が誤魔化してる」
だがその寮の規律を軽々と無視する彼女は更に恐ろしい存在なのだろうと、御坂美琴という人物の大きさを俺は再確認した。
そのまま御坂は、飲み物を買うと(流石に深夜での回し蹴りは気が引けたのか)俺の横に座り、プルタブを開け一口喉を鳴らす。
そのあとのぷはぁ~!なんて声が、おっさんみたいに聞こえた。
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/21(火) 21:33:26.55 ID:YhcoD7+d0
「それにしても黒子ったらさ」
御坂が突然そんな事を口にした、表情はどこか暗い。
「『お姉様がまた大きな問題に巻き込まれているのを黒子は存じていますの。黒子はお姉様を信じています。ですので、必ずかえってきてくださいな』
だってさ。参っちゃうわよね、こちとら色んな策練ってなんとかバレないようにしてたってのに全部パーよ」
と言って御坂は苦笑する。
それは、自分の詰めの甘さについての苦笑なのか俺には判断しかねた。
「いい後輩に恵まれたじゃないか、御坂」
「ん。そうね、少し変態なのがたまにキズだけどそれでも、私の自慢の後輩だわ、黒子は」
それだけは間違いない。と御坂の強い意志が込まれたしの言葉には、そんな言葉が含まれていた。
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/21(火) 21:48:41.28 ID:YhcoD7+d0
御坂のそんな意思を読み取れたからこそ、俺は言った。
「――帰らなきゃな。絶対に」
「――!…えぇ、誰も死なせはしないわ。吸血鬼なんてふざけた物、必ずぶっ倒してやりましょ」
と、俺の言葉に強く頷いて見せた御坂美琴のその目は、誰にも、何にも負けないというそんな強さが見てとれた。
上条当麻は、禁書目録や土御門を結果的に守ってみせるために
御坂美琴は、己の帰りを待つ少女やその先にある生活を守るために
気持ちを再確認し、明日の戦いを臨んだ――――
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/21(火) 22:10:26.48 ID:YhcoD7+d0
そんな時間を同じくして、離れ学区
そこには教会の代行者シエル、アトラスの錬金術師シオン、聖盾の騎士リーズバイフェがそれぞれそこにいた。
思えばこの3人、立場も国も違い、全くバラバラの方向性を持った3人なのだ。
そんな彼女らが志を一つに協力して吸血鬼を倒す。
そう考えるとこの状況は、歪を通り越してどこか面白かった。
「ようやく、この任務もあと1日になりましたね」
「あぁ、だが早くタタリを倒して安心したいと思う反面、少し名残惜しくもあるな。
ここでの数日は、なんだかんだで楽しかったよ」
「ですがまだ終わりではありません。油断が死を招くこともあります。気を抜くのはまだ早いというものでしょう二人とも」
と三者それぞれ思ったことを述べる。三人が共通していえるのは全員少しの名残惜しさは感じている。ということだった。
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/21(火) 22:25:46.77 ID:YhcoD7+d0
「シエルは、この任務が終わったらどうするんだ?」
と、リーズバイフェが突如、シエルにそんな疑問を問いた。
「私ですか?そうですね。一度教会へ戻ってからそのあと再び三咲町に行こうと思っています。あそこの死徒問題は、まだ解決してませんからね」
「へー…?」ニヤニヤ
「代行者、素直じゃありませんね」
と何故か質問されたので答えたまでのシエルが、怪しい視線に晒されることになった。
「な、何ですかその反応は!それにですね、あそこには未だあのあーぱー吸血鬼がいます!ちょっと目を離せば何をするかわかったもんじゃありません!なので首に縄をつけにいくんです!」
シエルは普段の表情からでは考え付かないような赤くした顔でそう否定する。そしてリーズバイフェは更に付け加えるように
「あと、直死の魔眼にも会えるしね」
と面白そうにそう言った。
更に顔を真っ赤にするシエル。
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/21(火) 22:30:01.63 ID:YhcoD7+d0
すみません少し外します
今日は決戦前夜が終わるところまで書きます
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/06/21(火) 22:33:15.33 ID:ZI9DQ9j+o
はいよー
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/21(火) 22:42:46.87 ID:6FoSlY2IO
機体
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)
[sage]:2011/06/21(火) 23:30:31.14 ID:PY57wnhb0
固法先輩の透視能力がレベルアップして直死の魔眼になるSSを書こうと思ってたんだが
まさか先着がいるとは思わなんだ
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
:2011/06/21(火) 23:32:35.84 ID:5dx31vv80
人間が思いつくことなんて大体形になってるもんすよ
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(鹿児島県)
[sage]:2011/06/21(火) 23:37:50.10 ID:JMKd04aQ0
>>32
気にせず書けよ。
佐天さんが直死の魔眼を持つのなんて1年以上前にスレ立ってたし。
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/21(火) 23:39:12.70 ID:Y9YFUXKA0
お待たせー。自販機行きながらぽちぽち書いてたから、一気にいくよー
固法先輩の直死、是非読みたいです。
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/21(火) 23:40:37.16 ID:Y9YFUXKA0
「シエルは、この任務が終わったらどうするんだ?」
と、リーズバイフェが突如、シエルにそんな疑問を問いた。
「私ですか?そうですね。一度教会へ戻ってからそのあと再び三咲町に行こうと思っています。あそこの死徒問題は、まだ解決してませんからね」
「へー…?」ニヤニヤ
「代行者、素直じゃありませんね」
と何故か質問されたので答えたまでのシエルが、怪しい視線に晒されることになった。
「な、何ですかその反応は!それにですね、あそこには未だあのあーぱー吸血鬼がいます!ちょっと目を離せば何をするかわかったもんじゃありません!なので首に縄をつけにいくんです!」
シエルは普段の表情からでは考え付かないような赤くした顔でそう否定する。そしてリーズバイフェは更に付け加えるように
「あと、直死の魔眼にも会えるしね」
と面白そうにそう言った。
更に顔を真っ赤にするシエル。
37 :
あ、やべ重複
[saga]:2011/06/21(火) 23:42:06.45 ID:Y9YFUXKA0
「それにしても――」
いよいよシエルが容量オーバーで熱を吹き出しそうになっていたその時、ふとシオンが呟いた。
「うん?どうしたシオン。君も遠野志貴に会いたくなったのかな?」
と言われ違いますと即座に否定するシオン。
シエルはああいう態度を私も身に付けるべきだなと心密かに思う。
「いえ、大したことじゃないんです。ただ今回のタタリ討伐、気付けば主戦力は両方とも協力者になってしまっていたなと思っていたんですが…」
その言葉を聞いて先程の空気が少し変わる。
これについてはリーズバイフェもシエルも、何か思うところがあるようだった
「――しょうがないですよ、シオン。何せ相手が相手です。
今回はたまたまイレギュラーが出揃っただけっていう話ですよ。私達の役割は別にある」
姿を現したタタリ
この余りにも強大なイレギュラーに立ち向かうには、同じイレギュラーでなくては駄目なのだ。
直死の魔眼や幻想殺しが、そこに当てはまる。
「そうだな、彼らのサポート。いかに彼らの能力でタタリを倒すかが、今回のポイントになる――。私もガマリエルを用いて、全力で彼らを助けることをここに誓おう」
「私も同じく、誓います。
シオン、あなたの気持ちは私なりに察しているつもりです。何せワラキアは、あなたの――」
「代行者、その心配は杞憂だ」
シエルが何か言いかけたところで、それを遮る。
シオン「私は以前の三咲町の経験を通じ、ワラキアとは決別することができた。もう私個人の復讐はおわっているんですよ。
だから、大丈夫―――」
「シオン――」
以前とは違う、シオンの強い言葉
それは三咲町の件により、確実に成長をした彼女を暗に表していた。
なんだかそれが少し嬉しくて、リーズバイフェはクスリと笑った。
「明日は、勝ちましょう。ワラキアを討伐し、この学園都市に平和を――」
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/21(火) 23:43:05.56 ID:Y9YFUXKA0
――――――――――
そして少女は、一人上を見上げ星を見ながら、色々な事を振り返り、そして考えていた。
それは、とある少女との約束であったり
明日の事やこれからの事などと本当に色々なこと。
自身が事故に巻き込まれはや数週間。さまざまな出来事があった。
そして明日、それら全ての出来事に終止符が打たれるのだ、どのような形であっても。
――不思議と、怖くはなかった。
それはもうなるようにしかならないというある種の悟りと、必ず勝ってやるという強い意思。
その二つが混ざりあって生まれた、心の静寂であった。
――わかりました、待っています。
と一言だけ呟いた彼女。
必ず、帰ってやらなくちゃと思った。
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/21(火) 23:55:41.62 ID:Y9YFUXKA0
そして時間は過ぎていく――。
死徒27祖その第13位
『正体不明』、タタリ。
それは徐々に形を見せていく。
タタリの集めた不安、この街の噂、都市伝説――――。
色々なものがタタリにより形を模され、そして出現していく。
ソレは、事実危機感を覚えていたのだ。
それは形を持ってしまうことに対しての事に対してでもあり。
この学園都市の異質感そのものに対してでもある。
あらゆるものが、彼を色々な感情で張り付けていった。
「キ、キキキ―――」
彼は鳴く。負の感情にどんどんと飲み込まれながら。
「キキキイーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
一夜限りの幻影の夜は、もうすぐそこまで迫っていた。
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/21(火) 23:58:32.35 ID:Y9YFUXKA0
今日はここまでです。
いよいよクライマックス、宴が始まります
明日は昼頃に投下しますので、その頃にまた!
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/06/22(水) 00:21:15.31 ID:BrVpgaOho
(???-)??а
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/06/22(水) 00:21:57.02 ID:BrVpgaOho
文字化けワロタ
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/06/22(水) 00:22:11.88 ID:JlD5ZjvYo
/ ..:/ ....:.:::::::′.:::::/:::::::::/ ..:.:.:::::.:. |::::::::.i::::.:.::..ハ
′..:.′..:| ..:.::|.:::::::::i.::::::::::|::::/::::::i:::. }::::::::.|:::::.:.:..:.. i
l.:i .:! ..::| .:.:::l::i.::::,:{.:.::/:/!..::::::::::}:::::;:::::::::.}:::::::..:...i..l
|.:| .::| i ..::| .:.:::|.:!::/|::|::{|:|::::::::::::/::::::::::':::::::: |:..|..|
l :|../| li .::| .:.:::l十ト..廴N__| ;|:::::::':/ !:::::::/::::::::::.}:::. l!
;./|.{ハ{ヘ.:| ..::::|_∨ ミ ー七|:.:./:廴}_}_/}::::::'::::'::.:.:.l|
′lハ. |{ハ ..:i十ァ=ミ、` ∨}/`フ'7ァト:/::/::'::.:.|
.′|....:ヽ.._' トミl::| ` .≦ニ. ノィ':/:./:::::.. l
.′.:| ..:.:i:ハ `∨i/ ´ ̄`ミy/ノイ}イ::: |:. :
/ ..:.::| ..:.:l:|::∧ ;′ /i./ /::く:イ'}l:::::|:..′
/ ..:/..:!..:.i.|:l::::小. 、 __ ´ /::::. | 八:}:}/
/ ..:/ .:.:}...:N:!::::ノ \ ` ー' イ:::.:.i. | ノ'′
,∠ -r‐yイ ト.:{:|´ . ....イ::::|:::.:..|:.{ 緊張してきたぁ!
/ ヽV|..|::. :{ ` ァ..:爪::::::::|:::::li::.:. l:.|
/ } }|...:.::..ト ._ :.. {` ー ::vy::!:::::|V::... |
.′ r‐ァ<う、:::{ ` 、:. __ .} マ 丁}了¨>‐v‐.
| {/ / 〉⌒Yヽ ´ | |ノムく⌒ヽ ∨
l { / / / } | |r〈 ヽ ヽ }
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/06/22(水) 00:55:39.25 ID:YbLM3Wnwo
キキキイーーーー原ァァァーーーくゥゥゥゥゥーーーン?
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/22(水) 09:06:57.10 ID:TgjBZymDO
応援してるぞー
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 12:25:39.20 ID:ZVlFDL+00
お待たせー見てる人いるかわからないけど投下するよー
ちなみに今回で禁書側の設定に矛盾ができてしまった。
気にしないという人はどうぞ
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 12:26:49.01 ID:ZVlFDL+00
そして、一夜限りの夜は姿を現した―――――。
時刻はちょうど日付を越えた辺り
気が利いている。ここ深夜の学園都市には人っ子1人の姿さえ見受けられない。
この夜では死者さえもその姿を晒し、本来ありえない物すらも形を成す。
それはなんというか、宴のような賑やかさを持っていた――――。
「いいですね、皆さん」
そう声にあげるのは、代行者シエル。声にはいつもに増して緊迫した様子が宿る。
離れ学区とは違う場所にある中央区。いつもとは違う場所での集まりに、あの人のいない薄暗い場所に未練のようなものが生まれているのは、全員同じようだった。
そう思うとやはりどこか名残惜しさができてしまう。
―――だが、そのくらいの未練があった方がいいのかもしれない。
未練とはそれすなわち。この夜から生きて帰りたいという原動力になるからだ。
ほんの僅かな未練でもいい、それで戦う力になるというなら、それで。
「これより、タタリ討伐を開始します―――!!」
声は強く。
全てに決着をつけるため、それぞれの想いを抱えた者達は、今―――――。
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 12:28:42.90 ID:ZVlFDL+00
そして同じく、中央区。
そこには四人の少女たちがいた。
だが姿形こそは少女のそれであったが、その様子はどこか相応ではない冷たいものが感じられる。
少女の一人――とはいっても既に高校生かそれ以上の体格をしている彼女――麦野沈利は言った。
「……今日、何かおかしくない?」
と。それに反応した残りの少女達もそれぞれに声をあげる。
「確かに、言われてみればそうですね。騒がしそうな空気に見えて、その実全く静か――っていった感じでしょうか。いや超意味わかりませんけど」
「絹旗…。自分で言って意味がわからないってどういう訳よ…」
「仕方ないよフレンダ。私達にもわからないんだし。大丈夫だよきぬはた、私はそんな意味わからないきぬはたを応援してる」
「滝壺さんって、たまに超残酷ですよね…」
それぞれに滝壺、フレンダ、絹旗と呼ばれた少女達は、中々に個性的な会話を広げていく。
コイツらはこんな状況でも相変わらずだな、と麦野は心の中で思ったがそれを口にするのは今更と思い。無視して会話を続ける。
「はいはい絹旗が意味わからないのは相変わらずってことで。それで私が言った変ってのはこの空気だけじゃないのよ」
「それってどういう意味ですか?あと私が意味わからないって更にどういう事ですか」
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 12:30:36.95 ID:ZVlFDL+00
「いやね、今日も任務片付けてこうして一息ついてるじゃない?」
「なーんかその間通りすぎる連中がちらほらいた気がするんだけどさ。おかしいのよ」
勿体ぶらないでよ、とフレンダが口を開こうとする前に彼女は言いはなった。
「通りすぎる人が一々ね。知ってる顔なのよ」
と。
意味がわからず首を傾げる四人。
「知り合い……ですか?」
「そんな大層なもんでもないけどね、でもおかしいのはここから。その顔見知りってのが奇妙な事に
今まで私達が任務で倒していった奴らだったりするのよ」
彼女達から血の気が引かれる。
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 12:31:55.64 ID:ZVlFDL+00
「……あ、あはは。麦野、怪談話好きだったっけ?やめてよね、こんな時に話されると妙に――」
「私だって嫌いよ怪談話なんて。でも、すれ違ってるのは本当」
その言葉にフレンダの笑みが消える。
「えっと、つまり麦野は先程から私達がこれまで片付けてきた連中が見えるってわけですか?そんな事が…」
「ありえないならこんな話してないわよ。それに――」
「………あっちに、誰かいる」
とそこで、滝壺が建物の裏側を指差した。
「…………私には感じないけど、本当?」
「うん。二人いるんだけど両方AIM拡散力場は感じられない」
ならば無能力者か。と麦野は先にその方向へ足を踏み出す。
「ちょっ!麦野ヤバいって!その話が本当だったら……!」
フレンダは慌てて麦野を制しようとするが
「戦いになるでしょうね恐らく。でもたかが無能力者なんて目じゃないわ。上等じゃねえか……!」
麦野は若干戦闘モードに入りながら足を進めていく。
それに引き続き絹旗や滝壺も後をついていく。
「(なんだって皆、怖くない訳よーー!?)ちょっと待ってってば麦野ー!私もいくからーー!!」
進んでいく『アイテム』の四人は、これから起こる事態を知る術はなかった。
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 12:33:13.79 ID:ZVlFDL+00
―――そして上条当麻が異変に気付いたのは、作戦開始宣言からしばらくし、とあるセンタービルまで足を運んでいた時だった。
「な、あれ。御坂?シエルさん?」
見渡せば相変わらずの無人の中央区。だがそこには今の今まで一緒に行動していた仲間の姿までもが無くなっていたのだ。
「はぐれた…?にしては妙だな、今まで一緒に走ってたんだから。ふっと消えたようなそんな感覚。一体何が…」
と彼が思考を張り巡らせていたその時だった。
空気が、変わる――――。
先程までの静寂から一変し、街の中央であるにも関わらず辺りの音が消え、上条の周りが無音になった。
突然の感覚に驚く上条、そして
「よう、そこの。随分と慌ててどうしたんだい」
と、ここに。ありえない存在がいた
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 12:35:36.98 ID:ZVlFDL+00
ここまでです。
反省はしているが後悔はしていない。
次は夕方にまた来ますのでお待ちをば
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/06/22(水) 12:51:20.35 ID:xlyadZGAO
あまり先のことを考えてしまうと、読者に見破られてしまうんですよ。
たとえ破綻があっても先を考えず、
思い付いたことはその巻に全部詰め込んでましたから。
原作者もこういってたし破綻なんて恐れずに頑張れ
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/22(水) 13:17:38.33 ID:6UUNpaFAo
なんでスキルアウトと戦ったとき美琴はオート防御もセンサーも使わなかったん?
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 13:20:26.60 ID:ZVlFDL+00
気を抜いてたから。というしかない
まあまさか無能力者に出し抜かれるとは思ってなかったんだよ彼女
そこが美琴最大の弱点であると思ってる
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)
[sage]:2011/06/22(水) 13:22:31.54 ID:ShDat2xAO
作者がんがれ〜!
超C
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/22(水) 13:50:02.68 ID:eSy//r2DO
型月しか分かんないけどみてるよ!禁書分かんないけど面白いよ!
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 17:52:45.19 ID:Jdx5f4tN0
さてぼちぼち書き始めようかな
>>53
>>56
>>57
ありがとうございます。頑張ります
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 18:01:22.61 ID:Jdx5f4tN0
――――――――――
「―――!?」
声が聞こえた方を凝視する。
「おいおい、随分と驚いてくれるねえ幻想殺し。俺とお前は初対面なんだぜ?もう少し別の反応があってくれてもいいだろうに」
学生服の少年は、そう言って唇を歪ませた。
「お前――――タタリか」
「あぁいかにも。俺の名は七夜志貴。この一夜においてただ殺すために呼ばれたものだよ」
七夜――そう自己紹介した目の前の少年は、懐からナイフを取り出す。
「―――!?」
「お前が記念すべき一人目だ、幻想殺し。嬉しいねえ、お前みたいな奴が相手だと殺す価値が出てくるよ!」
「くっ――そ!」
言いたい事は終わったのか、七夜は早いスピードで上条に向かいナイフを突き刺しにいく。
それをかろうじて回避し、近付いては危険なのを本能的に察知した上条は2、3歩下がり、間を取った。
「さあ夜は長い、互いの魂が極彩と散るまで存分に殺しあおうじゃないか!!」
「――――ちくしょう!!!」
月が満ちる夜、両者は互いを潰さんがためにぶつかりあう――――。
―――――――
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 18:08:53.17 ID:Jdx5f4tN0
「――あれっ?アイツどこ行ったのよ!?」
中央区、センタービルまで徐々に近づいていく中、御坂美琴は幻想殺しの少年がいないのに気付き、声をあげた。
「なっ!上条君、まさかタタリに――」
「だが捜してる暇はないぞ、こうしてる間もいつ民間人が襲われてるかわからないのだから」
理屈ではわかっている。
だが幻想殺しは対ワラキアの最大の武器でもあったのだ。
作戦の中心核がいなくなった状態では、勝率も落ちる。
「ですが、それでは作戦に―――」
「――私がやります!!」
そして佐天涙子のこの言葉に、全員が驚愕した。
「佐天さん、あなた――」
「はい、上条さんよりは確かに勝てる確率は下がると思います。ですけどそれでもさせてください!私も皆さんの力になりたいんです!」
と佐天は強く言った。
だがシエルは中々頷かない。やはり相手に物理的な攻撃を加える必要がある直死の魔眼では心許ないというのが、彼女が上条当麻を選んだ理由の一つでもあるのだ。
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/22(水) 18:19:49.85 ID:eSy//r2DO
|∀・)見てるよー
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 18:21:50.38 ID:Jdx5f4tN0
だが
「いいんじゃないか?涙子で。私は賛成するぞ」
と、リーズバイフェは賛成の意思を見せた。
「リーズバイフェ!?やはり無茶です!魔眼があるからといって生身で死徒とやりあうなど―――」
「だからといって、私達では勝ち目が薄いのも事実だろう?それよりは、十分適役になるだろうと思うんだが」
「それはそうですが、しかし――」
「いいえ代行者、時間がありません。それでいきましょう。――それとも、代行者ともあろう人間が足を引っ張ると?まさかそれはないですよね?」
と、軽い挑発も混ぜるシオン。
そして―――
「あぁわかった。わかりましたよ!こうなればヤケです!突入班はシオン、リーズバイフェ、佐天さんに変更!これでいいんですね!?」
「―――ありがとうございます!シエルさん!」
と佐天は礼を言った。
その姿は一昨日までの彼女とは違う、強い姿になっていた。
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 18:43:23.60 ID:Jdx5f4tN0
そして―――。
「おらおら、動きが鈍いぞ幻想殺し!」
「くっそ…!」
七夜のナイフが縦横無尽に、上条を襲う。
今のところ全て流すかかわせている上条だったが、体力はどんどん削られていった。
「ったく、がっかりさせるなよなオイ。わざわざこっちから出向いてやったというのに肝心の相手がこれでは萎えるというものだな。
少しは俺を興奮させて欲しいものだが―――!!」
そう言いながら七夜は構えを落とし、そして――
「消えた!?」
上条の視界から一瞬の内に消える。
「―――閃走」
そして次の瞬間。
上条の目の前に現れ、そのまま胸ぐらを掴んだ七夜はそのまま勢いを振り、上条を地面へと叩き伏せた。
「――一風。どうだ?七夜に伝わ体術の味は」
「がっ――は」
そのままナイフを喉元に突きつけられる上条。そして彼は感じた
「(コイツ……強い)」
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 18:51:48.78 ID:Jdx5f4tN0
基本的な身体能力も去ることながら、彼はどうも人を殺すような技術に長けているようだった。
実際に先程から狙われている部分は心臓、頭――そして今刺されそうな喉だったりと、なにかと急所が多い。どうも彼には人を殺す――ということに躊躇いはないようだった。
そして加えて相性が悪い。
上条がタタリ騒動で今回相手した相手達は、全て何かしらの異能を頼りに戦っていたのが殆どであった。
垣根帝督なんかがいい例だ。
だがそれに対してこの七夜という少年は、異能など持ち得ず、ひたすらに己の能力だけで戦っていた。
実力差に加え、相性の悪さ。
今までにない程、上条はこの相手に苦戦を強いられていたのだった―――――。
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 18:53:27.40 ID:Jdx5f4tN0
>>63
伝わる→○
伝わ→×
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 19:04:56.10 ID:Jdx5f4tN0
だがこのままでは確実に死ぬ。
それだけは避けなければいけなかった上条は、今目の前に迫る死だけでも避けようと思い、自分を奮い立たせた。
「この、野郎――!どきやがれ!」
今にも喉を突きそうだった七夜を足で蹴り飛ばす。
「おっと――。へえ…」
だが七夜はなんとその蹴りに瞬時に反応し、ジャンプをして空中で回りながら後ろへ着地する。
既に人間の身体能力を遥か超えていた。
そんな彼は上条を見て、笑う。
「ははっなんだよやればできるじゃないか!いいぞ、その調子だ…。
精々この俺にこの目を使わせるように頑張ってくれよ幻想殺し!」
だが上条は、七夜のその言葉を聞いて固まった。
「お前の、目―――?」
上条には、思い当たる節があった。
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 19:15:36.41 ID:Jdx5f4tN0
「うん?」
七夜は意図が掴めず首を傾げた。
「だから、お前の目だよ!なんかあんのか!」
そして上条のその言葉にあぁ成る程、と納得した七夜は、ふっと鼻で笑った。
「何がおかしいんだよ」
「いやなに、敵に向かって教えてくれだなんて、おめでたい奴だなと思ったのさ」
その言葉に少し苛立ちを覚える上条だったが、挑発とわかっているためなんとか堪える。
「だが、まあいいか。ハンデだ、教えてやるよ。
お前も恐らく勘づいてる通り、この目に宿すのは全てに平等の死を与える眼――そう、直死の魔眼だ」
やはりか、と上条は苦虫を噛み潰したような表情で顔を落とす。
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 19:20:44.92 ID:Jdx5f4tN0
すまん、ちょい飯食べてくる
七夜書いてて楽しすぎワロタwwww
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/22(水) 19:26:18.46 ID:NogniwGao
頑張れー
水差すようで悪いけどななやんって魔眼使えたっけ?
いや無印だと使えるけど
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 19:30:22.04 ID:Jdx5f4tN0
ご存知の通り無印ななやん
無くてもよかったんだけど折角なので出した
まあその辺は適当に補完してくれ
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/22(水) 19:40:51.50 ID:NogniwGao
>>70
やっぱりそうかw
このななやんは「やだ・・・かっこいい・・・」してくれると信じてる
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/06/22(水) 19:49:13.24 ID:aH+8wu7to
オレ型月は空の境界しか知らんが、fateとか、月姫とかやったほうがいいだろうか
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/22(水) 20:00:41.13 ID:R74w2n5IO
>>72
月姫はやって損はないけど入手困難で入手するのに金かかるからそれだけは気をつけて
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(鳥取県)
[sage]:2011/06/22(水) 20:01:17.22 ID:uaQCQ7Z20
fateも月姫もアニメで十分知識入るよ^^
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 20:04:35.78 ID:Ys+V9ieO0
おまちー。投下だよー
あとVIPで志郎「幻想殺し?」読んでた。面白かったと宣伝してみる
では
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(鳥取県)
[sage]:2011/06/22(水) 20:04:49.19 ID:GW6Q3As1o
>>74
おい
月姫はせめて漫画、fateは原作だろ
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 20:05:25.65 ID:Ys+V9ieO0
その上条の様子を見て七夜は少し眉を潜めた。
「……どういう経緯でかこの眼の事を知っているようだな、幻想殺し。
だがまあいい。どっちしろ殺せば変わらないからな」
七夜は笑ってそう言った。
その表情には余裕が見てとれる。
「はっ!要は当たらなけりゃいいんだろ!?直死の魔眼だか何だか知らないが、んなもん自慢した所で――!?」
そこまで言って、上条は身構えた。
それというのも七夜が静かに、ナイフを持ち構えたからだ。
「やれやれ、先刻の閃走・一風すら避けられない奴が何を言うんだかね。
――――どれ、一つこの眼の使い方を教えてやろう」
七夜の眼が鋭く光る。
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 20:11:35.01 ID:3GT3C+kCo
七夜あそびまくってるなー
確か本来相手に勘づかれる前に仕留めるのが望ましいみたいなのあったと思うんだが
極死も確か児戯に等しいとか言ってたはずだし
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/22(水) 20:15:40.52 ID:NogniwGao
やはり魔眼+七夜の体術持った無印ななやんはかっこいい・・・
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/06/22(水) 20:20:17.83 ID:aH+8wu7to
月姫は漫画を買うことにするわ。ご丁寧にありがとう。
でもまずはらっきょの原作を買わないと・・・
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 20:28:42.77 ID:Ys+V9ieO0
そしてそれからの出来事は、上条にとってあまりに一瞬で何が起こったのか視認できなかった。
「え――?あ、――」
ただわかるのは腹部を2線、切りつけられたということ。
そして、その衝撃で宙に打ち上げられたという事実のみだった。
そして七夜はこちらを見ながら再度笑った。
「――――閃鞘・迷獄沙門」
一つ、呟く。
「……だが、抜けているな俺も。
二つとも線から外れるとは、耐え難い失態だよ。ホントにさ」
そして言い終えたと同時に、上条当麻の身体が地面へと叩きつけられたのだった。
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 20:37:56.76 ID:Ys+V9ieO0
「(………俺じゃ勝てない)」
そう、上条は悟った。
先程まではまだなんとかなると思っていた。
今までに色々な敵を打ち倒し、数々の問題を解決してきた自分なら、きっとこの敵にも勝てると思っていた。
だがそれは、余りにも残酷な間違いだった。
真実として、七夜という少年は依然無傷。本気で戦ってるどころかまだ実力の半分すら出していないように思える。
さっきの技だって線を切れなかったのか、線を切らなかったのかはわからない。
対して上条は心身傷だらけ。
おまけに先程受けた傷によりもう満足に身体も動かせなくなっている。
何より最初から彼は防戦一方。ただの一撃も相手にダメージを負わせられなかった。
差は、火をみるより明らかだった。
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/22(水) 20:39:17.19 ID:R74w2n5IO
上条は逃げてワラキア死ぬのまつしかないだろ
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(栃木県)
[sage]:2011/06/22(水) 20:39:50.40 ID:sIxdKyyso
幻想殺しだけで戦わせたらこんなもんだよな
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 20:52:30.56 ID:Ys+V9ieO0
「……つまらん、この程度か幻想殺し」
「ぐっ……!」
「もう少しやってくれるんじゃないかと期待していたが……。興醒めだな。何が幻想殺しだ」
そう七夜は本当につまらなそうに吐き捨てた。
彼の目から、期待が消える。
「もういい、ここで[
ピーーー
]。
俺はお前を殺し、また別の標的見つけにいく」
標的とはすなわち、殺しの的のことだろう。
殺人鬼――。上条の頭にそんな単語が浮かんだ。
「やらせる、かよ…。俺はまだ、がぁ!?」
「喋るな、偽善者が。……全く、これならまだ俺と戦った時の方が、愉快だった」
「…………?」
何の事を言ったのか上条にはわからなかったが、それどころじゃない。
それよりも、ゆっくりと心臓に迫る死を彼は――
「ちょい待った。思い切りよすぎるんじゃない?それは」
ふと、そんな声が聞こえた。
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 20:54:05.22 ID:Ys+V9ieO0
しまったwwwsaga 入れ忘れたwwww
七夜「つまらん、ここで死ね
です
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/22(水) 20:54:45.38 ID:NogniwGao
saga入れようぜ
もっとも隠すならいらんが
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 20:56:04.88 ID:Ys+V9ieO0
さて一旦休憩です。
ちなみにこれ、明日中に終わらせる予定です
スレ余るんだけどどうしようか
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
:2011/06/22(水) 20:58:09.46 ID:+d0n/Dnk0
過去ログ行き・雑談・その他
好きなのを選ぶヨロシ
90 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/22(水) 20:58:31.65 ID:NogniwGao
>>11
に色々書いてるから参考にするヨロシ
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 21:02:51.21 ID:Ys+V9ieO0
>>11
読んできた
依頼だすのか。なるほど
俺としては需要があるなら雑談か、要望があればなんか
短めの話書きたかったけど……どうしようか、悩む
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東)
[sage]:2011/06/22(水) 21:04:29.16 ID:tyVKI8cAO
月姫は遠野家ルートやらないと分からないことが結構あるからなぁ
漫画版も良作だけど余裕があるなら原作をすることをおすすめする
秋葉ルートのさっちんとか漫画版にない見所もあるしな
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/22(水) 21:06:23.47 ID:NogniwGao
>>91
書くなら書いちまえ!
全力で拝読させて頂きます
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 21:10:53.56 ID:Ys+V9ieO0
まあいいや。とりあえず頑張って終わらそう
その間なんか書いて欲しいものとかあったら聞くよ
ちなみにこのスレ終わったら絹旗SS書こうと思ってるww
書いてて可愛すぎて俺がヤバい
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 21:31:08.77 ID:Ys+V9ieO0
――――――――
「はぁ、はぁ…!」タッタッタ
彼女――佐天涙子は今現在、街中を走り抜けていた。
当然横には頼もしい仲間リーズバイフェやシオンも一緒だ。
「――思ったよりも時間掛かるものだな、センタービルまで行くのは。これなら集合場所をもっと近くにした方がよかったんじゃないか?」
とリーズバイフェは愚痴を漏らす。
というのも
「仕方ないでしょうリーズ。何せ想定外の事態です。美琴もシエルも――来ました!10時の方向です!」
そこでシオンは叫ぶ、その方向からは先程から彼女達の進路を妨害する"者達"が再びやってきていた。
―――――大量の、死徒
だが死徒といってもそれは27祖クラスの怪物ではなく、むしろそれによって生まれた下位クラスの死徒であった。
故に個々の力は大したことはない。
しかしだった。
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/22(水) 21:39:58.80 ID:R74w2n5IO
書いて欲しいと言えば絹旗と学園都市にきた士郎がなんか事件を追うとか?
ちょい無茶があるが良い感じにこうなんとか
97 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 21:51:38.91 ID:Ys+V9ieO0
「ふん、何人群れようが所詮は雑魚にすぎない―――なっ!」
リーズバイフェは己の武器――。
概念武装ガマリエルを構え、それを横に薙ぎ払った。
それにより死徒の数人が吹き飛ばされる。
「えぇ、ですが数が数です。確認できるだけでも50――いや100はいる。
先程からから少しずつ、人数を増しているようです!」
シオンも拳銃――ブラック・バレル・レプリカで的確に打ち倒していく。
―――だが、やはり数が多すぎだった。
個を停止させようとも相手は群。今のやり方ではきりがないことを彼女達は既に理解している。
だが、こうする他ないのだ。御坂美琴とシエルは現在、他の場所で被害が出ていないか確認して回っている。なので助けはこない。
銃で撃ち抜き、盾で弾く。
負けることはないが、このままでは勝てもしない戦いがそこにあった。
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 22:20:00.63 ID:Ys+V9ieO0
「(わ、私も何かしなくちゃ…!)」
そう思い、佐天はポケットからナイフを取りだし敵の群れを睨み付けた。
「(でも……怖い)」
何しろ彼女の初戦闘がこれだったのだ。
何度かリーズバイフェとシオンから手ほどきは受けているが…やはり実戦のそれはあまりにも違う
そんな時だった。
「ッ!?涙子!危ないっ――」
「!――が、ああ!!」
気付いた時には遅し、佐天は死徒の一撃を生身に受けてしまったのだ。
そのまま吹き飛ぶ佐天。
「涙子!!!」
リーズバイフェが声を掛けるが、その声は彼女には届かない。
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(鹿児島県)
[sage]:2011/06/22(水) 22:22:48.43 ID:mKtiw2150
一風は閃走じゃなくて閃鞘じゃなかったか。
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 22:40:23.77 ID:Ys+V9ieO0
Oh…調べてみたらそうだったすまぬ
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/22(水) 22:41:19.23 ID:eSy//r2DO
男キャラだったら志貴、士郎、アーチャー、バーサーカーのどれか
女キャラだったら琥珀さん、秋葉、凛、ライダーのどれか希望
ほうき少女マジカルアンバーも出して欲しいよ!よ!!
102 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 22:41:37.48 ID:Ys+V9ieO0
「(わ、私も何かしなくちゃ…!)」
そう思い、佐天はポケットからナイフを取りだし敵の群れを睨み付けた。
「(でも……怖い)」
何しろ彼女の初戦闘がこれだったのだ。
何度かリーズバイフェとシオンから手ほどきは受けているが…やはり実戦のそれはあまりにも違う
そんな時だった。
「ッ!?涙子!危ないっ――」
「!――が、ああ!!」
気付いた時には遅し、佐天は死徒の一撃を生身に受けてしまったのだ。
そのまま吹き飛ぶ佐天。
「涙子!!!」
リーズバイフェが声を掛けるが、その声は彼女には届かない。
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 22:43:47.62 ID:Ys+V9ieO0
俺だってfate書きたいよ!まじかるあんばー書きたいよ!
だが設定的に無理なんです
これ終わったらマジで書こうかな
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 22:51:05.80 ID:Ys+V9ieO0
「(私……駄目だなあホント)」
佐天はそう自虐的に笑う。
それは改めて認識した己の力の無さからだ。
「(こんな眼があっても……私自身が、こんなんじゃ……)」
吹き飛ばされながらも、手に拳を作る。
こんなちっぽけな自分がたまらなく今は憎たらしい。
そして佐天は数メートル飛び、そこにあった壁に打ち付けられた。
口からは血が吹き出す。
けれど、拳は握られたままだ。
彼女はふらふらになりながらも立ち上がる。
そして、再び敵を睨む。
「駄目だ――。私は、戦うって決めたんだ!!!」
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/22(水) 22:57:47.08 ID:eSy//r2DO
マジで!短編希望
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 22:58:10.12 ID:Ys+V9ieO0
その様子を、二人は確かに見た。
「涙子……?」
だが呼び掛けに反応はない。
ゆっくりと彼女の眼鏡が彼女自信によって外される。
「………………………」
そこに宿るのは、死の概念そのもの。ゆらりと煌めく虹色は、敵の視線を集めるには十分な恐怖であった。
「――――――!」
声にならない死徒の攻撃が、佐天に襲いかる。
だが佐天はそれを避け、後ろに隙を見せた死徒に向かい
「―――――躊躇わない!」
そこに彼女だけが見える『死の点』を手に持つナイフで、突き刺した。
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/22(水) 23:06:22.42 ID:Ys+V9ieO0
そして、点を突かれた事により問答無用で消滅する死徒。
佐天は、その様子を見て理解する。
―――――あぁ、これが『死』なんだと。
だがその出来事は、他の群れを刺激することとなった。
死を恐れ、一斉に佐天に襲いかかる群れ――。
リーズバイフェやシオンが駆けつけようとするも惜しく叶わない。
万事休すか、とリーズバイフェが目を瞑ったその時だった――
「―――お待たせ、佐天さん。あとは私に任せて」
と、無数の雷撃が死徒の頭上から襲いかかった。
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/06/22(水) 23:07:39.41 ID:W0+uplt7o
点ってそんな簡単に見えるもんだっけ?
式より志貴よりの魔眼なの?
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 23:21:42.21 ID:Ys+V9ieO0
「御坂さん―――!?」
「美琴!!」
「馬鹿な、彼女は代行者と――」
と三人は口々に彼女の登場に驚く。
しかし――――
「御坂さんだけでは無いですよ」
と、三人の頭上から声が聞こえた。
「シエルさんも!」
佐天の驚きの言葉に対し「来ちゃいました♪」と笑って言う彼女。
そしてそれもすぐ、黒鍵を持ち真剣な表情となる。
「…逃しませんよ。
―――主よ!この不浄を清めたまえ!」
シエルが叫ぶ。
彼女から投げられるのは無数の黒鍵。しかし狙いが甘い。
敵を討つことなく、そのまま黒鍵は地面に―――――
「火葬式典――。
あなた方にはこれが相応しいでしょう」
とその瞬間、一帯が火の海と化した。
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 23:24:55.26 ID:Ys+V9ieO0
設定では、魔眼単体の資質だけなら佐天>志貴>式です
ですが使い手があれなんで結局実力としては
式>志貴>佐天
となるわけです
111 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 23:29:54.47 ID:Ys+V9ieO0
すみませんちょっとスマホの熱が凄いんで休憩
どうでしょう読みづらくないですかね?
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/06/22(水) 23:34:26.44 ID:rvQe0PyAO
普通に読みやすいと思うが。
非常に面白い。
113 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/22(水) 23:36:10.47 ID:NogniwGao
読みやすいし面白い
114 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/22(水) 23:42:45.18 ID:NogniwGao
ふと思ったんだが
>>110
>魔眼単体の資質だけなら佐天>志貴>式
って事は佐天さんの魔眼は志貴と式のミックスって事でいいのか?
115 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/06/22(水) 23:48:20.96 ID:W0+uplt7o
志貴は死の点と線がみえるのにそれ以上ってなにがあるのよ?
116 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/06/22(水) 23:49:02.09 ID:iCGNLRKAo
レベル0といえど脳みそ改造してパーソナルリアリティで理解できないものも理解できるようになってる分、負担が少なそうだな
117 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/06/22(水) 23:49:26.78 ID:dDHiOWGAO
点はみえるし脳への負担もないとかならチートだな
まぁ式と志貴の魔眼は種類が違うし佐天さんはオリジナル魔眼ってことかね
118 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/22(水) 23:51:02.80 ID:Ys+V9ieO0
折角なのでここで佐天の直死の魔眼の設定を少し
・色は式と同じ虹色。ただし魔眼殺しの眼鏡外した時のみ
・佐天の直死の魔眼は資質としては式、志貴よりも上。
・かなり集中すると点が見えるようになる。
・無機物の死も見ることが可能。
・なので能力的には志貴寄り
・死を見ることによって頭痛を起こしはするが、志貴のそれ程ではない
まあまとめると
式と志貴のMIX感覚でおk
ただし彼女は霊体は見えない
119 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 00:19:23.34 ID:UzlfZT980
「御坂さん!」
そして死徒らが一掃された辺りで、佐天は美琴に近付いていった。
「あ、ありがとうございます御坂さん、助かりました。でもどうしてここに?」
「それがね、シエルさんが宛もなくタタリを捜すよりも、佐天さん達と一緒にいた方が色々と都合がいいって。それで戻ってきたんだけど―――どうやら正解だったみたいね」
美琴はニッコリと笑い、そう言った
その笑顔はこの夜に似合わないような眩しい笑顔だった。
「えぇ、完全に私の失策でした。どうも現在、タタリの殆んどは佐天さん達に向かってきているようですね」
いつの間にかこちらに居たシエルは
言葉の後で、すみませんと謝った。
「だけど、全員無事でよかった。代行者も美琴も、助かりました」
「あぁ何よりだ、感謝する」
リーズバイフェとシオンも口々に言う。
「しかし後は上条君だけですが……大丈夫でしょうか。危険な目に合ってなければいいのですが」
「大丈夫よ、アイツなら」
美琴は、キッパリそう言った。
120 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 00:29:10.18 ID:UzlfZT980
そのまま美琴は続ける。
「確かにアイツには右手しか無いし、無能力者ではあるけど―――」
そこには彼女の、普段は絶対に見せないような絶対の信頼が読み取れた。
「それでもアイツならなんとかしちゃう。そう思うのよ、以前私を実験から救ってくれた時みたいに…どんな不利でも、絶対に大丈夫なんだって」
その言葉はどこか、自分に言い聞かせてるようにも聞き取れた。
「―――だから、先に進みましょ。アイツなら、すぐに戻ってくるわ」
美琴はそう言うと、歩き出す。
そしてシエル達も、美琴のそんな気持ちを理解し、美琴の後をついていくのだった――――。
121 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/23(木) 00:31:47.75 ID:UzlfZT980
よし今日はここまでにします。
いよいよ終局、無事佐天達はタタリを倒すことができるのか、
お楽しみください。
明日は午前中かお昼頃に来ます。
多分そこで最終投下になります。
それでは!
122 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/23(木) 00:32:23.85 ID:uLgH9lJEo
乙ー
頑張ってね
123 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]:2011/06/23(木) 01:14:20.49 ID:hNQcZ0nwo
乙でーす
明日楽しみに待ってるよー
124 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/23(木) 07:25:33.47 ID:FbpY0BSDO
乙でした!
面白かった!期待待機
125 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/06/23(木) 10:27:19.51 ID:cdMnUBbmo
さてみこ大好きな俺感激TT
やっぱ共闘ものは燃える!
おらワクワクしてきたぞ
126 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/23(木) 10:54:14.82 ID:rSmKbl/k0
お知らせ
昼に最終投下と言いましたが中々長い&超スランプタイムとなってしまい
もう少し完結まで先延びしてしまいそうです。
申し訳ないですがもうしばらくお付きあいください
127 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/06/23(木) 11:01:35.50 ID:D1yiUEF5o
大丈夫、そんな
>>1
を私は応援してる
128 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/23(木) 11:13:58.62 ID:rSmKbl/k0
すみませんマジで
ちょいちょいでも投下していけたらなと思います
129 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/06/23(木) 11:18:23.40 ID:cdMnUBbmo
問題ないよ
楽しみが先に延びただけ。
期待して待ってる^^
応援してるよー
130 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/23(木) 15:17:15.96 ID:FbpY0BSDO
大丈夫だから無理すんな!
131 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/23(木) 17:15:03.32 ID:uLgH9lJEo
無理せず頑張って欲しいな
期待してる!
132 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/23(木) 18:33:31.03 ID:rSmKbl/k0
起きてみたら多数のレスが…ありがとうございます
少しずつでも頑張りたいです
133 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/23(木) 18:45:17.87 ID:rSmKbl/k0
そして投下。一時的なものだったみたい
だが遅筆なのは相変わらず
134 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 18:46:05.35 ID:rSmKbl/k0
―――――――――
「ちょい待った。思い切りよすぎるんじゃない?それは」
聞こえたのは女性の声
七夜のナイフが止まる。
視線は既にそちらに向けられていた。
「うん?おいおい誰だ。俺のお楽しみでもある解体ショーを邪魔する奴は」
「……………」
そして彼女は現れた。
季節に似合わない半袖コートを着込んでいるのが特徴的だ。
そして互いに沈黙。
丁度そんな時だった。
「麦野ぉー!」
彼女が来た同じ方向から、更に金髪の少女がやってくる。
「麦野歩くの早すぎな訳よ…。もう少しこう――」
「フレンダ」
しかしフレンダと呼ばれた少女の声は、麦野と呼ばれた女性に遮られた。
そして麦野はこう言った。
「絹旗とフレンダを連れて撤退しなさい。この男、ヤバいわ」
135 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/23(木) 18:53:15.39 ID:rSmKbl/k0
フレンダ→×
滝壺→○
136 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/23(木) 19:01:46.62 ID:rSmKbl/k0
「―――――!?」
フレンダは麦野のその言葉に困惑した。
「ちょっ!ちょっと麦野!?いきなりそんな――!」
「わからない?私が仕留めるっつってんの。フレンダ達がいたら、私の能力も制限掛かるでしょ」
だが麦野の平淡な口調は揺るがず。
――やがて諦めたのか納得したのか。彼女はこう言った。
「―――――わかったよ麦野。後は任せるね」
そしてそのあと、やってきた絹旗と滝壺を連れて、フレンダ達は去っていった。
「――――は」
七夜が一つ、笑う。
「何が可笑しいのよ」
「いやなに、美しい友情ごっこだと思ってね」
そう言う七夜の口調は、とても嫌みたらしいものだった。
137 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 19:17:48.88 ID:rSmKbl/k0
―――だが、そんな言葉に麦野は表情を歪ませ。
「はっ――ははは!!友情ごっこぉ!?お前みたいな奴が何言い出すかと思ったらさあ!!こ、こりゃ傑作だわ!」
ツボにでもハマったのか、急に笑い出した。
七夜は会話にならないな、と今まで上条に向けられていたナイフを麦野に向け――――!
「まあ、いいさ。とにかく殺せば関係ないしなぁ!!」
と、彼女に向かい襲いかかった――!だがまずい!と思う上条をよそに彼女は
「あらあら、節操ないのね。でもまあ嫌いじゃないわそういうの。
だから―――――」
ブ・チ・コ・ロ・シ・カ・ク・テ・イ・ネ
と、極めて静かにそう言い放ったのであった。
138 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 19:33:24.22 ID:rSmKbl/k0
――――――――――――
「ここが、センタービル…」
そして、麦野と七夜が対峙したとほぼ同時刻。
佐天涙子やリーズバイフェ、そしてシオンはここ、目的地でもあるセンタービルへとたどり着いたのであった。
ちなみに、御坂美琴とシエルはここに向かってくるタタリから、佐天達を守るためにあの場に留まり、今も戦闘の真っ最中である。
「えぇ…そしてここに、今回の事件の根源。ワラキアの夜がいる」
と、シオンはビルを睨み付けながらそう付け加えるように言った。
「ここに入ればもう後には引き返せないな……。なにがあるかわからないし。涙子、シオン。覚悟はできたか?」
というリーズバイフェの言葉に二人は
「はい。分割思考、高速思考、共に万全です。いつでもいけます」
「――えぇ。大丈夫です。ちょっと緊張するけど…でも行きましょう」
と、それぞれに強気な覚悟を以て答えた。
期待以上の答えをもらったのか、リーズバイフェは笑顔で応える。
「そうか、ならばもう言葉はいらないな。――――行こう二人とも、虚言の夜を今度こそ、滅ぼそう」
そして三人は、センタービルへと足を踏み入れた。
139 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 19:47:04.85 ID:rSmKbl/k0
―――――
センタービルの中は、外より涼しげな空気が満ちていた。
シオンが言うにはワラキアは最上階、つまり屋上にいるらしく、そこまで行く必要があるとのことで、佐天達三人は向かいにあったエレベーターに乗り、そこまで行くことになった。
「涙子」
「え?なんですかシオンさん」
エレベーターの中、シオンはふと佐天に話し掛けた。
シオンは大事な事を忘れてました、と言いながら懐から、見えない何かを取り出す。
それで佐天はあっ!と小さく叫んだ。
「――エーテライト」
何度か特訓でも使ったことのあるそれを、佐天は思い出した。
「えぇ、つけ忘れていましたね。今貴女に取り付けますので」
と言うと、シオンはその見えない極細の繊維を、佐天の額に刺し込んだ。
刺し込む、といっても痛みを伴うことではないのだが。
「ところで、作戦を確認しておこうか」
ふと、リーズバイフェがそんな事を言った。
140 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 20:19:18.18 ID:rSmKbl/k0
――作戦の内容は簡単に言えばこんな感じだった。
最初に、シオンとリーズバイフェがワラキアにダメージを与えていく。
その間佐天は回避に専念。
それから、弱ったところでシオンのエーエライトでワラキアを拘束し、捕縛する。
そこで最後に佐天が死の点を突き、ワラキアを倒す―――――というものだ。
これはいかに直死の魔眼を持った佐天といえど、無闇にワラキアに近付いては殺されるだけだと思ったシオンが考えた、現状で最善の作戦でもあった。
「……いけますかね、私」
佐天はシオンの説明を改めて聞き、それ故ため息を吐く。
やはりどれだけ心を強く保とうが、隙というのは生まれてくるらしい。
「えぇ、大丈夫ですよ涙子」
だがしかしそんな佐天のため息に対して、シオンは妙に自信に満ちた声で言った。
「貴女はここまで、数々の困難を乗り越えてきた」
141 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/23(木) 20:20:25.25 ID:bpzYxLNIO
ktkr
142 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 20:35:20.26 ID:rSmKbl/k0
「―――――!」
シオンは、言葉を続ける。
「貴女は元々ただの一般人で…その目ができるまでは普通の中学生として過ごしてきた」
「ですからこのような血生臭い日常など、耐えがたいものが幾つもあったでしょう。――ですが、それを貴女は乗り越えて、ここまでやってきた」
「シオン、さん――」
「だから、きっと貴女は大丈夫です。自信を持ちなさい佐天涙子。
ここにいる私たちは皆――貴女の頑張りを知っているのですから」
その言葉に、佐天はどこか救われたような気がした。
再び、ゆっくりと佐天は眼鏡を外す。
そして彼女は言った。
「ありがとうございますシオンさん、リーズさん。最後です、もう迷いません。
―――――必ず、ワラキアを倒しましょう」
その眼に映る色は、虹。
そしてその目に宿す想いは、決意。
もう、彼女は迷わなかった
143 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/23(木) 20:53:19.30 ID:rSmKbl/k0
ちょっと休憩
てか今漫画メルブラ読んでたら、対ワラキアの作戦が被ってたよ
なんという偶然。
144 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/23(木) 21:25:53.47 ID:rSmKbl/k0
さて続きです。
人いなくてもおじさん頑張っちゃうぞー!
投下
145 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 21:26:49.13 ID:rSmKbl/k0
そして、機械音の後でゆっくりと扉は開かれた。
「――――ワラキア!」
殺風景な屋上。
エレベーターを降りたシオンは、早々にそう叫ぶ。
すると
「――――やあ。また君か、娘よ」
「!?」
突如、何もないところから人が現れた。
「ワラキア…!いや、ズェピア・エルトナム・オベローン。現れましたね」
「え?エルトナムって確か――」
そのシオンの言葉に、佐天が尋ねようとしたときだった。
佐天の身体が硬直する。
「―――え?あ、アイツは…」
彼女は、ワラキアと呼ばれる彼の姿に見覚えがあった。
146 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/23(木) 21:29:17.48 ID:HwxG376DO
いるよ
147 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 21:38:52.56 ID:rSmKbl/k0
ワラキアは、そんな彼女を見て目を見開いた。
「君は――。ふっ、ははははは!そうか!中々愉快な脚本じゃないか!!」
佐天の身体は、震える。
そうだ、アイツは―――!
「まさか『私が襲った人間が、その後で私と対峙する』ことになるとはな!!なんという偶然!悲劇から復讐劇!キ、キキキ!!素晴らしい!!」
そう、あの日彼女、佐天涙子を襲った真犯人とはワラキアの夜の事だったのだ。
だがこの事実を知らないのは佐天ぐらいなもので、他の協力者も気を遣い、話されることはなかった。
それが今、彼により吐露される。
「いけません涙子!気をしっかり持ってください!!確かに貴女を襲ったのは彼、ワラキアの夜ですが今は迷わないで!!」
その言葉に
「―――!そ、そうですねシオンさん。すみません!」
と我を取り戻す佐天。
気を取り直して、ナイフを構える。
148 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 21:59:08.40 ID:rSmKbl/k0
その様子にほう…?と笑みを浮かべるワラキア。
「まあいい。その脚本は悲しくもバッドエンドで終わらせてやろう。
―――だが、妙だな。私は確かに異能のない人間を襲った筈なのだが、彼女は今こうして私に立ちはだかっている。この矛盾は――」
何やら考え事を始めるワラキア。
そこへ
「無駄話はそこまでです!ワラキア!あなたはこの街の特殊な力によって現象には戻れなくなっている。
――今日、私達はここで貴方を滅ぼすことを宣言します。覚悟しなさい!」
拳銃――ブラックバレル・レプリカを彼へと向けそう高々に言った。
それに気付き、思考を中断する。
「シオンか――。あの街では随分とやってくれたが、今回は少しは成長を――。盾の乙女も一緒か」
「あぁ、リーズバイフェ・ストレンドヴァリ。今度こそシオンとそして涙子の盾になり、貴様を滅ぼす事をここに誓う!」
そう言いながら、リーズバイフェも聖盾ガマリエルを構える。
三人の戦士が今それぞれの得物を構え、ワラキアに対峙する。
ワラキアも結構、十分じゃないかというとそのまま――。
「結構結構!!キャストも揃え舞台も整った!故に相手をすることを認めよう!
―――我が名はワラキアの夜!現象となった不滅の存在だ!!!」
爪を立て、驚異のスピードで佐天達に襲いかかった。
――――最後の戦いは、こうして幕を開いた。
149 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/23(木) 22:20:02.23 ID:egNwWHSIO
カット
150 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/06/23(木) 22:23:07.43 ID:6Q6IEeN9o
wktk
151 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 22:34:23.04 ID:rSmKbl/k0
――――――――――
無人の街に、爆発音が轟いた。
「は、くぁ――!」
その爆発音の中を駆け回る少年、その少年からは先程まで浮かべていた余裕というものが、消えている。
そして――
「はっはぁ!!ちょろちょろと逃げ回ってんじゃねえぞ童貞野郎!童貞ならそれらしく私に身を委ねてなあああああああああ!!!!」
この罵声と暴力を含んだ言葉を発する彼女こそが、七夜志貴から余裕の笑みを消し去った張本人であり―――――
「おらっ!もういっちょお!!」
「ぐっ――!なんだ、その異能は――!?」
彼女の手に光が集まる。
そして
「『原子崩し』。これが私の持つ能力だ―――――!」
瞬間、白い極太の光線が七夜に向かい放たれた。
彼女こそが、この爆発の原因であったのだ。
152 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 22:50:11.78 ID:rSmKbl/k0
「(『原子崩し』――)」
学園都市に住む者として、上条は当然この名前を知っていた。
「(ということはアイツ、超能力者なのか――!)」
学園都市で七人しかいない超能力者。そしてその第四位。原子崩し
――――それが、彼女『麦野沈利』に付けられた称号であった。
上条は驚愕する。
まさかこの短期間で更に二人の超能力者に出会ってしまったことに。
そして
「――ふん!中々派手な異能をお持ちで。こりゃ、解体しがいがあるな――!」
「はっ!私を解体ですって?10年早いんだよ童貞野郎!!今の状況確認してみなあ!!」
そして、彼女の余りの能力の強大さに。
再び麦野の手が光に包まれる、そして――
「温い。そう何度もオモチャ見せられたら、こっちも感覚覚えるってもんだ」
だがその刹那、麦野の懐に七夜が潜り込んだ
153 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 23:09:19.66 ID:rSmKbl/k0
「あぁ――!?」
「おらっ―――!?っ!邪魔をするな幻想殺し」
七夜のナイフが麦野を襲う。
だがそれは横から体当たりをぶつけてきた上条により、防がれてしまう。
「はっ!テメエの好きにはさせねえ――!ってうわ!?なにすんだよアンタ!?」
だが上条が七夜を突き飛ばし、そちらに注意を向けていると背後から光線が飛んできた。
それをかろうじて右手で防ぐ。
麦野としては戦いに水を刺されたのが癪だったのだろう。
だが
「私の能力を、打ち消した――?」
予想外の展開に、麦野は困惑していた。
154 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 23:20:22.58 ID:rSmKbl/k0
その様子を見て上条は何に驚いてるのか理解し、この右手について説明を――――。
「(――――あれ?)」
だがここで上条は、何かに引っ掛かった。
「(――幻想殺し、あらゆる異能を打ち消す右手、だよな。それが何で引っ掛かって――――!!」
上条はやがて気付いた。
七夜の弱点に、というよりは。
"タタリ"の弱点に。
上条は
確認を取る。
先程までの自分と七夜との争いで、それが発動されるような場面はあったか。
「(―――よし、無い。つまり、あの七夜志貴。さっきから俺の右手を――!)」
だとすれば、彼は実力を満足に出していないのではなく。
出せられなかったのだ。
彼の、上条当麻に宿る力を知っていたから。
そして
それに触れれば、自身も消滅してしまうと知っていたから―――!!
155 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/23(木) 23:23:18.14 ID:rSmKbl/k0
更にちょい休憩
文が雑になってきてるけどここまで来たら気にしない!
156 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/23(木) 23:45:52.28 ID:XSKqGJnho
ぶっちゃけ麦野って麦野自身の身体能力がなかったらレベル5の中だと最弱だよね
157 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
:2011/06/23(木) 23:53:21.38 ID:IDfGR/tzo
おっぱいは最強だよ
158 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/23(木) 23:55:53.64 ID:rSmKbl/k0
「――。馬鹿か、俺は。こんな簡単な事に…!」
わかってしまえば、後は簡単だった。
上条は七夜に向き合う。
「――!?て、テメエ!邪魔するんじゃ――!」
「流石だな。七夜」
そこには、純粋な称賛の気持ちがあった。
「まさか戦いの最中、一度も俺の右手に触らず俺を圧倒するなんてな。
それも、気付かせずにだ。凄すぎるよお前」
「―――」
七夜は口を開かない。
「だけど、もうそれも終わりだ。『幻想殺しに触れれば』消滅するっていうんなら、俺にも勝ち目が見えてきたぜ」
「――は、ならやってみろよ。面白い、ようやく興味が沸いてきた。
今のお前なら、俺を楽しませてくれそうだ」
あぁやってやるよ。と一言呟く上条。
そして
「いいぜ、俺はテメエのその幻想を――――」
「俺は貴様を――――――」
「「ぶち殺す!(殺し尽くす!)」」
月が満ちる幻影の夜。
二人は再び、ぶつかり合ったのだった――。
159 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/24(金) 00:02:43.85 ID:BjL/ivID0
今日はここまで!
思ったよりも書けた
160 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/06/24(金) 00:07:15.14 ID:fD4MHhQQo
むぎのん・・・
161 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/06/24(金) 00:10:37.30 ID:ZVwjG19IO
なんで上やん上から目線なんだよw
七夜が本気なら右手に触れられる前に殺せるのにwww
162 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/24(金) 00:12:49.47 ID:BjL/ivID0
だって―――カミやんだもの
163 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(九州)
[sage]:2011/06/24(金) 00:26:29.45 ID:hqEVeALAO
劇場版みてて思ったんだけどなんで目と螺旋に拘るん
164 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/24(金) 00:42:00.91 ID:BjL/ivID0
そういえばいい忘れたけど明日これない可能性あり
その場合明後日書きためてやってきます
165 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東)
[sage]:2011/06/24(金) 01:11:38.79 ID:oXE2lyvAO
流石だなw
上条パネェ……
166 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/06/24(金) 23:20:30.41 ID:pIUV14He0
あの七夜が線切り損ねるとか上条さんあり得ないほど運いいな
打ち消してるとかやっぱなかった
167 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/06/24(金) 23:47:38.04 ID:fD4MHhQQo
攻撃ポイントの予知と回避力と耐久力はアクセラさん曰く異能レベルらしいからな
168 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/25(土) 07:21:30.58 ID:9N93qnoWo
予知できても回避できるだけの身体能力が…やっぱいいや
169 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東)
[sage]:2011/06/25(土) 09:40:57.83 ID:mRWCnrnAO
土御門にボコされた奴が未熟とはいえ人間の限界レベルの身体能力もつ暗殺一族の奴に勝てる訳ねぇ
宝具級の耐久力が効かない一撃技持ちだし、考えうる限り最悪の相性だよな
170 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 11:14:11.99 ID:HTVHqr4z0
おまたせー投下していくよー
七夜対上条は完全に俺の趣味www
171 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 11:15:21.28 ID:HTVHqr4z0
――――――――――
そしてこちらはセンタービル屋上。
まさに今、死闘と呼ぶべき戦いが繰り広げられていた。
「キキキィィ!!!カットカットカットォォォ!!!」
「くっ!!?」
ワラキアが繰り出すのは悪性情報の渦。
シオンはそれに巻き込まれないよう、横に転がりそれを回避する。
「――――!!」
そして無言でローリングしながら、銃を三発放つ。だがやはり相手は死徒27祖という怪物であり、あまりこれも効かず。
そこに
「下がってシオン!涙子の護衛を!!」
リーズバイフェが突撃する。
その右腕に付けられたヴァイオリンをイメージした聖盾であり銃盾――ガマリエルを突き出し、力を溜める。
172 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 11:21:09.86 ID:HTVHqr4z0
「!?」
溜まりゆく力を見て不味いと判断したのか、ワラキアは標的をリーズバイフェに移した。
そしてそのままその研ぎ澄まされた爪で―――
「だが――――遅い!!」
しかし、リーズバイフェの方が幾らか早かった。
ガマリエルに溜められた力は、ワラキアに向かい放出される。
そして強烈な爆裂音が辺りに響き渡った。
「きゃあああ!?」
「くっ――流石ですね、リーズ」
二人は耳を押さえながら煙に覆われるワラキアを睨み付ける。
倒せずともダメージは通ったろうと確信する二人の前に―――
「シオン!涙子!危ない―――!」
「え?」
目の前に、ワラキアが現れた。
「――!涙子!!下がっがああ!?」
「シオンさん!!」
ワラキアは佐天だけでも引き離そうと後ろを向いたシオンを、容赦なく爪で引き裂いた。
173 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 11:33:14.20 ID:HTVHqr4z0
「くっ―――」
背中から溢れる血を感じ、シオンは膝をつく。
「だがやはり…わからないな」
そしてワラキアは佐天を見ながら、戦闘中にも関わらず、ふとそんな事を口にした。
「―――何故、君がここにいるんだ。襲った時、確かに異能は持っていなかったはず。それに今のシオンの庇いよう……何かはあるみたいだが」
「―――――」
悟られてはまずいため、無言を通す佐天。
幸い距離があるので、虹色の瞳には気付かれなかった。
「となると、強力な概念武装でも渡したか……?ふむ、些か腑に落ちないが……。まあだが」
「!?いけない!リミッター――!」
「この場で君を消しておけば、疑問も無意味になるというものだ!!!」
瞬間。
彼により、あらゆるものが消し飛んだ。
174 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 11:39:17.06 ID:HTVHqr4z0
「―――っ。――」
何が起こったのか佐天には理解できなかった。
目の前が黒に染まり、聴覚も上手く機能しない。
「な、なにが――。!?シオンさん!」
戻りつつある視界を頼りにシオンを探す佐天。
だがそこには―――
「―――あ、…あぁ」
全身傷だらけになり、うつ伏せるシオンの姿があった。
「素晴らしい!本当に君は演出家だよシオン!!まさか己の傷を省みず、この少女を助けるなどと!!素晴らしくも悲劇!悲しくも喜劇!!」
ワラキアはそんなシオンを見ながら、高らかに笑った。
「――る、涙子。大丈夫ですか…」
「シオンさん!どうして、私を庇って…」
175 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 11:49:23.85 ID:HTVHqr4z0
「当たり前……です。涙子は私達の、希望……ですから」
そう微笑むシオンの表情は、柔らかい。
「先程……エーテライトでリミッターを外しました。これで涙子も少しは動けるように……なったでしょう」
「シオンさん!もう喋っちゃ駄目!傷が…」
「すみません、少し…離脱します」
そしてそれっきり、シオンは目を閉じ気を失ってしまった。
「…………………」
「ふん、中々の名演技だったが…いかんな。それでは興も冷めるというものだ、一体何故そこまで小娘を……ん?」
ゆっくりと、佐天が立ち上がった。
176 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 11:54:20.39 ID:HTVHqr4z0
「――――ワラキア」
一言、佐天は呟く。
「歯向かうのかね?小娘。折角シオンが大事にしてくれた命を粗末に――」
「ワラキアァァァ!!!!」
だがそんな言葉も無視して、佐天は吠えた。
「許さない――シオンさんを、こんな傷付けて―!!」
「!?涙子!落ち着け、早まるんじゃない!」
だがそんなリーズバイフェの声も届かず――
「お前は私がこの手で、殺し尽くしてやる!!!」
彼女は、ワラキアに向かい突っ込んでいった。
177 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 12:01:31.04 ID:HTVHqr4z0
「うあぁ!!」
佐天の闇雲に振ったナイフが空を切る。
「(線さえ…線さえ切ることができれば……!)」
それが唯一の勝算だった。
幸い、線や点は見えている。
流石に死徒というだけあって、通常のそれより薄くしか見えなかったが。
佐天はワラキアにある線を凝視する。
「おやおや、それでは無理だ小娘。リテイク!やり直したまえ!」
「――!きゃあ!!」
リミッターが外れたせいもあり、佐天はなんとかワラキアの一撃を掠める程度で避けることができた。
だが
「遅い!カカカットカットカットォ!!」
「が、あぁぁ!!?」
すぐに入ったワラキアの二撃目を、佐天は回避できなかった。
正面から喰らい、数メートル吹き飛ぶ。
力の差は、もはや見るまでもなかった。
178 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 12:11:58.21 ID:HTVHqr4z0
――――――――――
佐天が吹き飛ばされ、一瞬の静寂が訪れた後、ワラキアはぽつりと呟いた。
「直死の魔眼、か――?」
「(まずい!この男、涙子の眼に気付いて――)」
「なるほど、私との一件で根源との繋がりが出来たのか――。
興味深い。実に興味深い!以前も魔眼持ちの少年と対峙したものだが、これは運命なのかな!?」
ワラキアはふと以前戦った魔眼の少年を思い出して、なんとも愉快そうに笑った。
「なるほどなるほど、シオンも君を守り抜く訳だ。
何せこの小娘こそが、このワラキアの夜を倒す唯一にして、最大の希望なのだからな!!」
「(全部、バレたか―――)」
リーズバイフェは苦虫を噛み潰したような顔で、唇を噛んだ。
179 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 12:23:02.69 ID:HTVHqr4z0
「だが知ってしまった以上それも無意味!!早めに私はあの小娘を殺すことにしよう!それこそが我が勝利条件!キ、キキキ。キキキキキキキィィィィィィ!!!!!」
ワラキアはそう口にして、やがて自身を変化させ始めた。
彼は謳う。
「鼠よ回せ!秒針をサカシマに!誕生をサカシマに!世界をサカシマに!回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せェェェ!!!!!」
ナイトルーラー・ザ・ブラッドディーラー
ワラキアの夜による、最大の攻撃が辺り一面を破壊し尽くした。
「(くっ!ここまでか…。涙子――――!!)」
「全ては無意味!ツマラナイナラ自滅シロ!これにて閉幕だ!役目を終えた役者は二度と這い上がってはこれまい!!キキキッ!!!」
壊れゆく景色、高らかに叫ぶワラキアの夜。
その中でリーズバイフェは、せめて彼女だけでも残っているようにと強く、強く祈っていた――――。
180 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 12:59:50.98 ID:HTVHqr4z0
―――――――――――――
―――ふと、目が覚めた。
「あれ…私。そうだ、確かワラキアの攻撃で吹き飛ばされて……」
先程を思い出す。
吹き飛ばされた後、そこら周りを破壊し出したワラキアの巻き添えをくらい、崩れたビルから落ちてここに叩き付けられたのだった。
「(あぁ…。私、負けたのか)」
「(当然よね。逆上してあんな風に突っ込んでいけば…)」
「(もう、手足も動かない。指先一つ動かない)」
「(私、ここで死ぬのか)」
そう思い私は目を瞑る。
先程までの激しさがまるで嘘のように、辺りは静まりかえっていた。
181 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 13:07:52.35 ID:HTVHqr4z0
思えば、あの事故――ワラキアに襲われたあの時から、どこか私の人生は狂っていたのかもしれない。
重傷から一命をとりとめたと思ったら
変な線や点が見えるようになって
そのあと、橙子さんと出会って
退院したとすぐに、吸血鬼退治――
なんだか自分のことながら、デタラメな話だと思った。
だから、もうこれでいいのかも知れない
狂った人生なんか、ここで――
182 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 13:33:39.64 ID:HTVHqr4z0
――わかりました。待っています
「―――――――――――――――――――――――――あ」
そして、思い出した。
一つの約束を
それは、私の帰りを今も待つ少女との――
「そうだ、私――」
ワラキアを倒して初春の所へ帰る。
これが約束だったではないか
帰らなきゃ
183 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 13:47:16.15 ID:HTVHqr4z0
「――、く、そ」
しかし、身体は動いてくれない。
もう限界が来ているらしい。相変わらず指先だって動かせやしない。
「でも、わた、し、は―――」
守らなきゃいけない約束があるんだ。進まなきゃいけない未来があるんだ。
「う、があああ―――!」
だから、私は
「――はぁ、はぁ。やっ、た――」
何度でも、立ち上がれるんだ。
184 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 14:16:02.55 ID:HTVHqr4z0
ちょい休憩
流石に人いないか
185 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/06/25(土) 14:18:22.01 ID:4z3BbuuS0
いる
186 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/25(土) 14:18:41.85 ID:+GEhvpKIO
見てるぜー
187 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 14:35:39.26 ID:HTVHqr4z0
うお意外にいるんだな
ならペースあげて投下する
188 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 14:37:21.57 ID:HTVHqr4z0
――――――――――
「く、ハハハ!!ハハハハハ!!!拍手喝采痛み入る!!
直死の少女もこれで消えた!やはり去り際は鮮やかでないとな!!」
「そんな、涙子――」
そして屋上。
といっても屋上は半壊しており、もはやそれと呼んでいいのか怪しいものと化していた。
そんな中笑うのは、ワラキアの夜
佐天涙子を殺し、リーズバイフェこそ聖盾によって残られはしたが、もはや奴らに己を殺す手段はないと確信した彼は、ひたすらに笑っていた。
「聖盾の乙女よ、いかがかね?そこで運良く被害を逃れ横たわる我が娘シオン。そして先程私自ら消してやったあの小娘。
何も残ってはいない!もうお前を守る味方はその聖典のみ!大人しく死を迎えてはどうかね?」
「くっ!だが、まだ負けた訳では――」
そう言いガマリエルを構えるリーズバイフェ。
だがしかし、その戦力差は大きかった。
リーズバイフェも、そんなことは把握している。
189 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 14:39:27.49 ID:HTVHqr4z0
「無駄だ、聖盾の乙女。君では私には敵わぬよ。何故ならそれはあの時に、既に決着がついているのだからね」
「だがそれでも、私は逃げるわけにはいかない!!」
リーズバイフェの強い言葉に、ワラキアはわからない子だね、と彼女にとどめを彼女に渡してやろうと――――
「――――ん?なんだこの音は」
ワラキアは、何か唸りをあげるような機械音が聞こえてくるのを感じた。
正体はエレベーターだった。
何かがこちらに向かい上がってくる。
まだ戦力がいたのか、とワラキアは意識の対象をリーズバイフェからエレベーターへ向きなおす。
そして、エレベーターが屋上に止まり、
それは再び、ここへやってきた。
190 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 14:41:22.87 ID:HTVHqr4z0
「ば、馬鹿な―――」
最初に驚いたのは、ワラキアだった。彼はエレベーターを上がってきた彼女を、疑うように睨む。
「馬鹿な!貴様どうやってあれを逃れた!いや、それよりもどうしてまだうごけ――――」
「ワラキア」
彼女は、遮るように言った。
そして、たった一言だけ呟いた
殺す。と
その瞳は、溢れんばかりの虹色を光放っていた。
191 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/25(土) 14:45:25.94 ID:vOZUSJVlo
暑いけどいるよ
192 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 14:45:42.84 ID:HTVHqr4z0
―――――――――
「うおおおおおおお!!!」
「っち!貴様―――」
上条の勢いのいい右ストレートが七夜を襲う。
だが彼は、それを上条の右腕を持ち流すことで事なきを得た。
七夜である彼でこそだからできた、荒業だ。
「っとと!やっぱ簡単には触らせてくれないか――ってうわ!?」
そのまま背を向け、振り替える上条の元に七夜のナイフが今にも突き刺さろうとしていた。
狙いは死の点――くらえば問答無用で相手を『殺す』、綻びの中心だ。
本能的にやばい――と上条は右手を突き出すことで、七夜を退かせる。
「っやはり厄介だな幻想殺し。最初にその右手を切り落としてしまうか――」
「やってみろよ!その時は右手生え変わらしてでもお前を消し去ってやる!!」
そんな冗談を織り混ぜながら再び突撃していく上条。
両者、一歩も譲らない。
193 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 14:50:33.09 ID:HTVHqr4z0
「はぁ…あほらし」
だがそんな様子を見て彼女、麦野沈利は呟いた。
「なにこの私の扱い。興が冷めるってレベルじゃないわよ、これ」
超能力者だぞ私は、と更に付け加える麦野。
だが真実、彼女は今回そういう役回りをしていた。
ピンチの時に現れ圧倒的な実力で相手を翻弄するが、徐々に押され始めるような立ち回り。
これが噛ませ役じゃなければなんだというのだ。
だが、これも真実として――七夜志貴という人物はそれほどまでに強かったのだ。単純な実力で超能力者と互角か、それ以上に渡り合えるくらいには。
そう考えると、戦いが本格化する前に引けてよかったのかもしれない。
「痛い目みる前に――か。趣味じゃねえんだけどなあそういうの」
そう言う彼女は、まるで子供のようだった。
「でもま、よく考えなくてもこんな利益のない戦いに最後まで付き合ってやる義理もないしな」
そうして無理矢理納得した(させた)彼女は、渋々ここを去ることに決めた。
戦いが激化する中、彼女は背を向け
「―――ま、二人とも次に会ったらぶち殺し確定だから、覚悟しときなさいよ」
捨て台詞を吐いて、この場を去っていったのだった。
194 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 14:53:28.10 ID:HTVHqr4z0
そしてそんな麦野の事など二人には眼中になく、戦いは本格化していった。
上条が殴りかかり、七夜が避ける。
そして七夜が切りかかるのを上条がかわす、または右手で牽制する。
本来の実力差は圧倒的に七夜の方が上だろう。
だが七夜自身が幻想というデメリットを踏まえ、実力はほぼ互角のものとなっていた。
七夜の顔に生気が浮かぶ。
それは幾ら己が不利を抱えてたとしても、互角に戦える相手を殺したいという獣の感情によるものだった。
「(楽しい――――)」
彼は心で一人、思う。
「(楽しすぎだ、幻想殺し。ここまで俺を奮わせたのは紅赤朱以来だ。さあ、もっと俺と殺しあえ―――!!!)」
殺人鬼は悦び、今この瞬間に感謝する。
まるで、こうする事こそが自身の存在意義だと言わんばかりに―――
195 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 14:56:49.87 ID:HTVHqr4z0
そして戦いは続き、状況は変化した。
「はっ!――がは、ぁ」
ここに来て、上条に疲れが来たのだ。膝をつき、咳き込む。
「――――限界か。ならば、その命容赦なく断ち切らせてもらう」
「―――っ」
七夜が近付いてくる。
上条は、自らに活を入れ、自身を呼び起こそうとする。
だが、動かない。
ここに至るまでのダメージが大きかったのか、避けられるだけの気力が出ない。
そして
「今度こそ、死ね」
彼のナイフが降りおろされた。
そして七ツ夜のナイフは、上条当麻の命を奪う。
196 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/25(土) 15:00:39.09 ID:HTVHqr4z0
――――はずだった。
「お、まえ…」
ナイフは寸前で止まる。
彼に限っては、命を助けるような真似はしないだろう。
ならば何故――と上条が上を見上げたそこには
「時間切れ――かよ。またなの、か――!」
その存在を薄くし、それを憎らしそうに嘆く七夜志貴の姿があった。
「お前、その姿――」
まだ右手で触れてないのに何故、と言うまえに七夜は答えた。
「さあてね。恐らくうちの雇い主に何かあったんだろうさ。悪いが、この戦いはお預けだ」
「雇い主って――。ワラキアか!?」
上条の疑問に七夜は答えない。
そして
「にしても、結局誰も殺せず終いかよ。くそっ、ようやく使い魔から逃れ、羽目を外せると思ったんだがな――」
「だが、このままでは俺も殺人鬼として名折れと言うもの。ここは…」
「!?なにを―――」
上条が何か言うまえに
七夜は、己の心臓をそのナイフで突き刺した。
戦いは、こうして幕を閉じた。
197 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 15:03:44.00 ID:HTVHqr4z0
――そうして後に残ったのは、七夜が来る以前にあった、静けさのみだった。
「――――アイツ、誰かを殺せないからって、自分自身を殺しやがった」
上条は、数刻前に消えていった殺人鬼を思い出しながら深く唇を噛み締めた。
生粋の殺人鬼、ただ殺すためだけの存在。
そんなどこの誰かすらわからない相手を思い出し上条は―――
「……馬鹿野郎」
一つ呟いた。
感想は、それだけだった。
―――――――――――――――
198 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/25(土) 15:05:50.13 ID:HTVHqr4z0
とりあえず書き溜めはここまで
夜にもう一度くる
むぎのん可愛いよむぎのん
199 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/25(土) 15:08:09.17 ID:vOZUSJVlo
お疲れ様でした
200 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/25(土) 16:38:20.73 ID:uzNQpV3DO
乙でした!七夜かっけえなぁ
初期七夜の凶悪さを思い出した
201 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/25(土) 21:01:15.05 ID:CLFy2RJIO
今更な突っ込みだけど
直死はノウブルカラーだけど虹ではないと思うよ
虹は月の王様の証だから
202 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/25(土) 21:14:15.11 ID:HTVHqr4z0
10時過ぎから投下できそうです
>>201
まじでか
知識不足だったすまん。まあでも虹に設定しとくよこうなったら
203 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/06/25(土) 21:17:23.28 ID:EfNJzLgWo
直死は過程であり、最終的には月の王と同等の魔眼となる設定でもつけとけば問題な・・・ないない
204 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/25(土) 22:16:48.33 ID:HTVHqr4z0
よーしちょい投下して書いてくよー
いよいよワラキア戦も終わりです
長かった……
205 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/25(土) 22:21:16.58 ID:HTVHqr4z0
――――――――――
殺す。
その少女によるたった一つの言葉を、ワラキアは確かに聞いた。
「ふ、は、はは、ははははは!
私を殺すだと!?ただの人間に過ぎない貴様が、この私を!?
魔眼の少女よ、思い違いもいい加減に――」
そしてワラキアが言葉を言い切る前に、佐天の身体が動いた。
「―――――――!」
駈ける。
無言でワラキアの目の前まで走りきり、右手に持つナイフで線を狙う。
狙いは胴――。魔眼により切られれば即死は必須な部位だ。
「―――!?この、人間風情が。カットカットカットォ!!」
それをワラキアは佐天ごと吹き飛ばすことで防いだ。
悪性情報の渦、そこに佐天は容赦なく放り込まれ―――
「――――やあぁ!!」
はしなかった。
彼女はなんと上昇する最中、その渦にすら見える点――を刺し、これを『殺した』のだ。
206 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/25(土) 22:23:45.44 ID:HTVHqr4z0
「き、貴様今何を―――!」
「――――――!」
空中と地上で、絡み合う視線。
そして
「ワラキアアアアァ!!!」
落ちていく勢いを利用し、そのまま佐天はワラキアの右に視えた線を一刀両断する―――!
「ぐ、おおぉ、あぁあああぁ!!!」
悶絶。
そして佐天は反撃を警戒し、その場から数歩引いた。
「る、涙子――」
「――――リーズさん」
見れば、リーズバイフェは佐天のあまりの変わりように、驚愕していた。
だが、それは本来驚くに値しない。
――――今のは紛れもない奇襲に過ぎなかったからだ。
奇襲とは、総じて能力以上の成果を表す。
だがそれを踏まえたとて、佐天涙子にはこれ程の身体能力はなかったはずだ。
なのに、何故。
207 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/25(土) 22:25:45.15 ID:HTVHqr4z0
これも答えは至極単純。
先程シオンが使ったリミッター解除による潜在能力の解放によるものだ。
以上の事柄を踏まえ、佐天涙子は死徒27祖の右腕を切断することに成功する――――――!
「み、認めぬ!!貴様のような人間風情にいいいィィ!!カットカットカットカットカットカットォォォ!!」
怒り狂うワラキア。
そして
「涙子、危ない―――!」
「――――え?」
佐天が声をあげた瞬間。
「――――死ね」
いつの間に近付いたのか。
「―――――ァァア!!」
佐天涙子は身体を引き裂かれ、声にならない叫びをあげた。
208 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/25(土) 22:27:35.75 ID:vOZUSJVlo
油断しすぎ…
209 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/25(土) 22:29:04.22 ID:HTVHqr4z0
ワラキアの表情が喜へと変わり、リーズバイフェの表情が悲へと変わる。
だが、両者のそれは突如、驚へと移り変わった。
「――――――!?」
「涙子が――消えた!?」
驚くのも無理はない。
爪で引き裂かれ、宙を舞った佐天が突然、幻のごとく消え去ったのだ。
幻はやがて姿を失い、消える。
「これは――エーテライト?」
ワラキアはふと、この現象に既視感を覚え、呟いた。
そうだ、確かこの現象は数年前――
その時だった。
「そこまで、です…!ワラキア――!」
眠っていたはずの彼女の声が、響いた。
210 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/25(土) 22:53:49.87 ID:HTVHqr4z0
「シオン―――!ではやはり先程のは」
「えぇ、私が作り上げた複製です!通常より質は落ちていましたが、正気を失ったあなたには十分だった―――!」
瓦礫から、シオンが姿を現す。
やはり先程の攻撃により多少の傷は負っていたが、そんなことは関係ないと言わんばかりに、その姿は堂々としていた。
彼女は叫ぶ。
「そして―――リーズ、今です!!ワラキアを!」
「―――――――!」
後ろを振り向く。
そこには―――
「了解した。――――――行くぞ、ワラキアの夜!!」
リーズバイフェが、立つ。
その腕には正式外典、ガマリエル
対吸血鬼用の『滅び』を備えた彼女の聖盾が、その力を存分に発揮する―――――!
「カルヴァリア――――」
「くっ――――、貴様ああああああ!!!!」
ワラキアが回避すべく跳ぶが、もう遅い。
「ディスロアーーー!!!」
リーズバイフェ最大の攻撃が、ワラキアへ命中した。
全ての決着は、今ここに―――
211 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/25(土) 23:17:06.76 ID:HTVHqr4z0
「――――――ワラキア」
そこで姿を現したのは、佐天涙子だ。
リーズバイフェの攻撃を受け、深い傷を負った彼を―――彼女は睨む。
「キ、キキキ!!馬鹿、なこんなこんなこんなこんなこんなこんなこんなこんな事があああああああああ!?」
そして目を閉じ、神経を研ぎ澄ます。確実に、確実に奴の点を突けるように―――――!
やがて、目は開かれた。そして
駆け出した
「ワラキ、アアアァアアアァァァァ!!!」
「―――!小娘がああああああああああ!!?」
―――――そして、突き刺さるような音が屋上全体に響いたような錯覚を覚えたあと
「か……、は…」
勝負は、ここに決した
。
212 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/25(土) 23:52:02.37 ID:HTVHqr4z0
――――――――――――
「はぁ、はぁ……」
佐天涙子は、肩で息をしながら目の前を見つめる。
そこには。
「ぐ、ばあ…!、おの、れぇ…!」
死の点を突かれ、血を吐き出すワラキアの姿があった。
見れば口や目に始まり、あらゆる部位から血が漏れている。
「―――――――」
そんな様子を、佐天は睨みながら見つめる。
まるで、その光景を目に焼き付けるように。
「――――ワラキア」
そこに、シオンがやってきた。
「これで今度こそ本当にお終いです。死の点を突かれたアナタは――今度こそ消滅する」
「―――――――」
依然、無言。
「……長く続いたアナタとの因縁も、ここまでです。エルトナムの――――」
「…そうだな」
そこでシオンの言葉を遮る形で、ワラキアが呟いた。
213 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/26(日) 00:04:18.47 ID:Vk0ThCFEo
vipでやったのまとめないの?
214 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 00:29:29.95 ID:S/Gb+EDJ0
ヒュンッ
「――――――――え?」
シオンは一瞬、何が起こったのか理解できなかった。
ただ自分の目の前を、何かが吹き飛んだ様子しかわからない。
わからない。わからない。
そんな中、目の前の吸血鬼はニヤリと笑い
「き、キキキ。死への道ずれ――。一人くらいは欲しかろう?」
そんな事を―――――言った。
そしてシオンはようやく今何が起こったのかを頭で理解した。
「涙、子―――――!?」
咄嗟にシオンは飛んでいった方向を振り向く。
そこには
「シオン!大丈夫だ、なんとか落ちずにはすんだ!」
と佐天をすんでの所で受けとめ、抱き止めているリーズバイフェの姿があった。
呆然するシオン
「は、ははは!死徒27祖として、誰も殺せずでは名折れしてしまんだよ!これは当然の――き、キキキ。タベロタベロ骨まで食い尽くせツマラナイツマラナイ人間ナンテツマラナイ救いなんてありは――――!!」
パァンッ―――――
一つの銃声が響く。
ワラキアはシオンの銃撃を受けると、そしてそのまま灰になっていった――――――
215 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/06/26(日) 00:39:17.89 ID:alvOd9NAO
ギャハ☆
216 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 00:59:14.32 ID:S/Gb+EDJ0
「――――――」
シオンは拳銃を仕舞い、佐天の元に向かって歩み出した。
感情は無。
喜怒哀楽を一切感じさせないその表情は、どこかリーズバイフェを不安にさせた。
「シオン―――」
「―――――――」
反応はない。
そしてそのまま倒れ伏す佐天の側まで歩き、彼女は屈んだ。
「――――――涙、子」
名前を一つ、呼んだ。
だがそこに返事はなく、認めたい現実が今シオンに襲いかかろうと――――
「――――――」
だが、彼女はそこで笑った。
それはワラキアもような邪悪な笑みではなく、初めて彼女と出会い、一緒に過ごした時に浮かべていた優しい笑顔だった。
そして一言だけ、彼女は呟いた
おつかれさまです、ゆっくり休んでください、と
虚言と幻影の夜は、こうして明けた
217 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/26(日) 01:01:18.34 ID:S/Gb+EDJ0
今日はここまでです
明日は昼か夕方にきます、本日もありがとうございました
218 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/26(日) 01:01:33.33 ID:XK9kevPyo
乙
219 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/26(日) 01:28:44.05 ID:S/Gb+EDJ0
しかし…長かったな
大体どれくらい書いたんだろう
220 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/06/26(日) 01:40:56.25 ID:6Cb0KLZAO
恐怖の顕現的に[
ピーーー
]気満々一方通行が現れてほしかった
221 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/26(日) 01:45:38.98 ID:S/Gb+EDJ0
一方通行なあ…
正直出したくて伏線張ったまではいいが
強すぎて勝てる気しなかったから下げたという苦いおもひでが
222 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/26(日) 14:12:35.65 ID:Ypt8ijOq0
今日は5時から投下します
そして今日でこのSSも終わりです。
皆が見ててくれたから俺もここまでこれました
また最後まで書けたら改めてお礼を言いますが、とりあえず一言
皆さん、本ありがとうございました。では、投下をお待ちをお待ちください
223 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/26(日) 16:34:18.30 ID:M9mbXeLfo
カモ━━━━щ(゚Д゚щ)━━━━ン!!!!
224 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/26(日) 17:04:36.14 ID:Ypt8ijOq0
お待たせしました。
それでは最終投下です、魔眼を持ってしまった少女の行く末を
ご覧ください
225 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 17:07:11.31 ID:Ypt8ijOq0
夢を、見ていた。
それは本当に、本当になんてことのない夢
夢で見る必要がないくらいの平凡な光景
「さ――ん。私は――」
声がする
それは誰の声だったか
「お――さ―ったら――の」
わからない
わからないのだが
「黒―!アン―――い!」
酷く、懐かしい声だった
だけど、それは夢
どれほど懐かしもうが夢でしかない
叶うはずもない、夢
私はそれを、ずっと見続ける――
226 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 17:16:06.15 ID:Ypt8ijOq0
「――さ―!お姉――!」
声が聞こえる。
なんだろう…人が折角夢を見ているというのに。
「お姉様、起きてくださいまし!早くしませんと学校を遅刻してしまいますわよ!?」
「―――――――え?あ」
その言葉で、ハッと目が覚めた。
あっあれ?今何時――
「8時過ぎですの!もう走らないと間に合いませんわ!?」
「―――――――うそっ!?」
時計を見る。
時刻は確かに8時を過ぎたころを指していた。
私は急いでベッドから降り、支度を始める。
「お姉様…。昨晩も夜更かしをしていたのかは存じませんが、そんな事では常盤台のエースは務まりませんわよ?」
黒子がそんな私を見て、呆れたのか溜め息を吐いていたのが見えた。
だけど今はそれどころではない。
あぁもうなんだってこんなことに―――!
227 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/26(日) 17:24:10.57 ID:Ypt8ijOq0
その後急いで支度を済ませた後、黒子と一緒に学校へ向かう。
黒子の能力を使えば一瞬なんだろうが、私はこれを却下
万が一寮監に見つかれば何をされるかわからないし、何よりこれ以上黒子の溜め息を聞きたくもなかったからだ。
そんな訳で私達はやや早足気味で学校へ向かう。
季節はそろそろ夏になりかけ、空はどこまでも澄み渡る青空が広がっていた。
228 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 17:33:41.77 ID:Ypt8ijOq0
―――早いもので、あのタタリの夜から既に数ヵ月が経とうとしていた。
学園都市は今日も特に変わらず、その姿を保っている。
シエルさん曰く、あの夜は幻影の夜だそうで、ワラキアが消えれば誰の記憶に残るでもなく自然と忘れ去られていくものだとかなんとかを話していたのを覚えている
そう考えるとなんだか少し誰の記憶にも残らない、というものは寂しい気がした。
覚えているのは事件に関与した人物のみ、つまり私達6人だけだ。
そしてその6人のうち半分も、今やこの学園都市を既に去っていってしまっている
229 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/26(日) 17:39:52.30 ID:Ypt8ijOq0
教会とやらの代行者として現れたシエルさんは、やはり一度今までいた町に戻るといいここを後にした。
しかし何やらここに未練があったらしく
「カレー…学園都市のカレー巡り…」
とよくわからない言葉を残して、去っていった。
やはりあの人の事は最後までよくわからなかった。
シオンさんとリーズさんもその後事件の後始末をしてからシエルさんと同じところへ帰っていった。
なんでも路地裏に待たせている友人や猫がいるとか言っていたが、これもよくわからない。
ここまでよくわからないと帰っていったその町は、実は学園都市に匹敵するぐらいの奇怪な町なんじゃないかと疑ってしまうが……どうなんだろう。
230 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 17:48:52.77 ID:Ypt8ijOq0
そしてあの馬鹿は、今でも変わりなくちょいちょい私に顔を見せている。
あの夜の後、傷だらけになりながら私達顔を出してきたときは驚いたが、その傷も今やなりを潜めており、以前と変わらない上条当麻の姿を私に見せてくれている。
正直、怪我がよくなって本当によかったと思う
本人の前では死んでも言えないのだが
そして、最後に彼女はというと――――――
231 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 17:55:29.91 ID:Ypt8ijOq0
―――――――――――
「…あ、初春さーん!」
そして学校も終わり、とある場所へと向かう途中
「御坂さん?あ、ご無沙汰しております!もしかして――アレですか?」
頭に花を大量に付けたのがあまりに特徴的な彼女――初春さんに遭遇した。
「えぇそんなとこよ。それにしても、久しぶりね初春さん、元気してた?」
「はい、こっちも色々あって大分やつれてたんですけど――。白井さんや御坂さんのおかげもあってなんとか大丈夫でした。ありがとうございます」
そう言って深々と頭を下げる初春さん。
まいったな、こっちは何もしてないんだけど――。
232 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/26(日) 18:01:35.28 ID:Ypt8ijOq0
と、そこで
「初春、何を言ってますの?頑張ったのは、貴女自身の力ではありませんか」
「げっ、黒子――!?」
突如、何もない空間から黒子が現れた。
彼女の能力によるものだというのは、言うまでもない。
「なんですのお姉様その『げっ、黒子――!?』というのは。私がここに来たらそんなにおかしいですの?」
「いやそんな事はないんだけど…」
「それにしても白井さん、御坂さんのモノマネ似ていませんね…」
そんな私達の様子に、「まあいいですわ」と何やら呆れた様子の黒子。
それにしても初春さんの言葉には同意だわ。
233 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/26(日) 18:04:57.29 ID:Ypt8ijOq0
そしてそこからは、行き先が同じということで3人一緒に行くことになった。
三人肩を並べ、目的地へ進む。
その間、なんてことのない雑談が続いた。
夏休みはどうするだとか、課題が大変だとか、黒子がこの前こんなことをやらかしただとか、色々だ。
黒子は毎日顔を合わせていたのだが、初春さんとは久しぶりということもあり、話がとぎれることはなかった。
そしてそんな感じでしばらく進んでいると、やがて目的地が見えてきた。
234 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 18:09:29.68 ID:Ypt8ijOq0
目的地は、病院だった。
病院独特の臭いが漂う中、看護士さんに受付を取り、案内をされる。
「…………」
「……………」
「…………」
それからは不自然な程に、私達は会話をしなくなった。
ただ黙々と、歩を進める。
歩く毎に鳴り響く音が、なんだか今日に限って妙に大きく聞こえた。
235 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/26(日) 18:11:36.97 ID:Ypt8ijOq0
そして
「ここね……」
名札を確認する。
間違いない、この部屋だ。
そう確認すると私は数歩後ろに下がって、初春さんを見た。
そして口を開く。
「初春さん」
「は、はい?なんですか御坂さん!」
どうやら彼女は緊張してるみたいだ、まあ無理もないか。なんせ――
「貴女がここを開けなさい。あの子も、きっとそれを望んでるはずだから」
「え?御坂さん…」
「そうですわよ初春」
そして黒子も私の意図を察したのか、後に続いた。
「白井さんまで…」
「彼女は、きっとここに一番に入ってくるのは初春だって信じてるはずですわ。なら、親友としてせめてそれくらいは叶えてあげるのが…友情というものではなくて?」
その言葉にハッと顔を見上げる初春さん。
何かに気付いたようだ。
「御坂さん、白井さん…。ありがとうございます。そうですね、せめてそれを叶えてあげるのが―――。
わかりました、開けますね」
そして前に立つ初春さん。
やはり緊張してるようで、手が震えてる
私と黒子は、それを見届けているしかない。
やがて、意を決し、彼女は扉を開けた―――――
236 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/26(日) 18:14:24.26 ID:Ypt8ijOq0
「―――――」
ここは病室でも、重傷の患者さんが来るような隔離部屋でありベッドは1つしかなかった。
窓は開いたままで、風によりカーテンが揺らめく。
私達はそのまま進み、ベッドまでやってきた。
そして―――――――
「佐天、さん…」
初春さんが、一言呟いた。
そう、私達がここに来た理由とは1つ。
数ヵ月間、寝たきりの佐天涙子のお見舞いだった。
237 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 18:17:29.38 ID:Ypt8ijOq0
初春さんは、ベッドの側にあった椅子に腰掛けると、佐天さんの手を握った。
そこに何かするのも言うのも野暮だと思った私と黒子は、花瓶の花の水を取り替えようと部屋を出ようとした。
この場においては、初春さんを一人にさせた方がいいと思ったからだ。
花瓶を手に持ち、部屋を出る
238 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 18:20:37.24 ID:Ypt8ijOq0
――――――――――――
「佐天さん―――」
あれから数ヵ月、彼女は一度も目を覚ますことはなかった。
あの約束の翌日、佐天さんを待っていた私に一本の電話が鳴った。
着信先は御坂さん。
内容は、佐天さんが再び意識不明の重体に陥り、病院に搬送されたというものだった。
そこで生まれて初めて、私は御坂さん、いや誰かに怒鳴った。
知っていたのだ私は、御坂さんも佐天さんと同じ大きな何かに巻き込まれていたのを。
だからこそ、許せなかった。
御坂さんは学園都市の超能力者、そんな大きな力をもった人が側にいながら、どうして佐天さんを守ってやれなかったのだ。と
だがそれも前の話で、今はさっきのように普通に話せている。
これについては本当によかったと思った。
「――――――」
こんな事を思い出してる間も、彼女が動く気配はない。
239 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 18:23:23.96 ID:Ypt8ijOq0
――――――――――――
「それにしても、驚きましたわ」
「は?何よ黒子、突然」
水道から花瓶に水を入れ、キュッと栓を閉める。
そしてそろそろ部屋に戻ろうかなと思って腰をあげたときに、黒子がそんなことを呟いた。
「何もこうもありませんわ。お姉様があの日、朝帰りしたときの話ですの」
と、誤解されかねない言葉を並べ、黒子は不満そうな表情を浮かべた。
あー…まああの時は流石にね…
そして、病院内だというのに急に黒子が叫びだした。
「あの日私は確かにお姉様を待ってましたわ!お姉様はきっと大きなものに巻き込まれて、それでも私の元に帰ってきてくれると!!」
「ちょっちょっと黒子ここ病院――!」
だが私のそんな言葉も聞かず、黒子は続けた。
「いえ、結果としてはお姉様は帰ってきましたわ!!黒子の願いを聞き遂げてくれましたわ!!だけども、だけどもおおおおおお!!!」
「くっ黒子――!いい加減にしなっ――」
「だけども帰ってきたお姉様は全身切り傷に痣だらけ!!おまけに佐天さんは意識不明の重体って、黒子は、黒子はああああああああああああ―――――あべしっ!?」
そして私は黒子の頭に、容赦なく拳を叩き付けた。
240 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/26(日) 18:25:08.70 ID:Ypt8ijOq0
「―――すみませんですの、少々取り乱しましたわ…」
「まったく、この子は――!」
そして花瓶を持って歩き出す。
後ろには大きな頭を押さえながら黒子がついてくる。
自業自得なので、特には何も言わなかった。
「それにしても―――」
まだ何か言うか!?と私が黒子を睨んだ瞬間
「いいんですの?初春に、あの事言わなくて」
と、そんな抽象がかった事を黒子は言ってきた。
意味がわかる私は、一瞬動きが止まる。
「―――――まあ。今にもわかることでしょうしね。それに――」
「?」
窓に顔を向ける。
そこには一面の青空が、青く澄み渡る大きな空が―――
そして私は苦笑を浮かべ、こう言った。
「ああいう人でしょ、彼女って」
そのなんとも間抜けな答えに、黒子はなんですのそれは、と笑った。
241 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 18:26:36.22 ID:Ypt8ijOq0
そして――――――
「まったく、いつまで経っても泣き虫だなあ、初春は」
「―――――え?」
初春は、そんな懐かしい言葉を聞いた。
「久しぶり、初春。ちょっと遅れちゃったけど――――」
涙が、溢れる。
数ヵ月、どれほどこの声、この言葉を待ったか――――
「約束、なんとか守れたかな?」
確かに、彼女は目を覚ましていた
242 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/26(日) 18:28:42.87 ID:Ypt8ijOq0
こうして物語はここで幕を引く。
戦いに赴いた者達はあるべき場所に帰り
約束をした少女はそれを果たした
一夜限りの夜は明け、朝が来る
少女達はいつまでもそれを
噛み締めた―――――
いつまでも一緒だよ、初春!
――はい、佐天さん!
終わり
243 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/26(日) 18:29:40.74 ID:8Bupc1Jio
よく終わらせた
乙
244 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/26(日) 18:32:41.82 ID:Wd7DX4/Ro
乙!
245 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 18:33:32.27 ID:Ypt8ijOq0
終わりましたねえ…
ツッコミ所満載ですが、そこはご容赦を
とにかく長かったです。
何回挫折しそうになったかわかりません。でも、無事こうして終わらせることができました。
この場でもう一度
ありがとうございました。
批判でも長ったらしい感想でも書いてくれると、泣いて喜びます
246 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/06/26(日) 18:34:11.57 ID:1kfpn5Qp0
乙
247 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)
[sage]:2011/06/26(日) 18:35:22.35 ID:N5l5J6qAO
乙でした!
最後の初春の気持ちがリンクして(´;ω;`)ブワッしてしまいました。
描写も的確でとても読みやすく凄く続きが楽しみな日々を送らせて戴きました!
佐天さん最高!
248 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/26(日) 18:35:23.64 ID:XK9kevPyo
乙
レンと白レン出して欲しかった
フレンダが出てきたのがよかった
まぁタタリで出てる来るかと思っていたが
249 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/26(日) 18:36:50.47 ID:C3jM2r/io
感想となるとやはり七夜△
あと関係ないけど――――――の表現は
──────の方が線が繋がっていいと思うよ
250 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/26(日) 18:37:47.30 ID:Ypt8ijOq0
>>248
正直エピローグでシオン通じて出そうと思ったし文章も
作ったんですよ。
ただやっぱり技量不足でしたね、そこまで回りませんでした
白レンは俺も好きです
251 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/26(日) 18:40:35.92 ID:Ypt8ijOq0
>>249
すみませんスマホからなんでちょっとその線の出し方わからなかったんですよ
あと七夜…やっぱ批判多いですねww
ただ上条と戦った以上ああでもしないと勝負にならなかったんですよ
俺も七夜好きとして反省します
252 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/26(日) 18:47:27.62 ID:Ypt8ijOq0
構想30分、プロット1時間、文は大体思い付きの超問題作を読んでいただきありがとうございました
んでこのスレどうしようか…削除依頼もいいけど余りまくってるし…
………誰か、何か書いていかない?
無いなら落とします。予定より長引いたからちょっとこれ以上書けませんすみません
253 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/26(日) 18:47:53.70 ID:o8U5nS+7o
風呂敷狭過ぎず広げ過ぎずで良かったと思うよ
254 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2011/06/26(日) 19:00:24.78 ID:GqVTa1g+0
乙、楽しませてもらった
255 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/26(日) 19:05:49.35 ID:Ypt8ijOq0
皆意外と読んでくれてたんだな
それにしても初SSでクロスオーバーはちょっとハードル
高すぎた
256 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
:2011/06/26(日) 19:12:55.05 ID:5uds/M7f0
VIPの最初のスレからずっとROMってたが面白かった。乙
257 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/26(日) 19:23:02.34 ID:Ypt8ijOq0
>>256
こちらこそありがとう。乙
258 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/06/26(日) 19:26:31.68 ID:NSOrdCwOo
とてもよく出来てた
>>1
にはゆっくり休んでもらいたい
ざっくり言うと乙でした
259 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
:2011/06/26(日) 19:27:08.05 ID:DOldmUcc0
乙
完結までにちと時間がかかった気もするけど仕方ないね
スマホからってなんか面倒そうだけどよく書ききった
260 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/26(日) 19:34:15.11 ID:s3gBUtWDO
よかった。乙
261 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/26(日) 19:34:41.74 ID:Ypt8ijOq0
そうだな…元々遅い執筆速度に加えて時間の掛かる
地の文書いちゃってたしな
それにスマホも中々に扱いにくいし
ともかくありがとう!
262 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東)
[sage]:2011/06/26(日) 19:38:15.53 ID:4mcNEK9AO
レン白レンなら歌月十夜みたいに夢のなかで死を佐天さんに殺させて起こすとかで出せるし夢編書いて欲しい
263 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/26(日) 19:52:27.69 ID:Ypt8ijOq0
なんというグッドアイディア
だがすまん、正直疲れた
あんまりにも要望があれば書くけど、今はちょっと休ませて
くれwww
264 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/06/26(日) 19:54:02.09 ID:EI4Qs19Eo
数か月寝てる間にか
265 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/26(日) 20:22:05.26 ID:WdqGfhvDO
乙でした!
面白かった!どうやって終わるのかと思ってたけど良い感じに綺麗にまとまったな
ちょっと誤字脱字が多くてたまに意味不明な所があったのが…
初春って読み方“ういはる”なの?“はつはる”なの?
禁書側は名前がよくわからん
266 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/26(日) 20:24:08.33 ID:WdqGfhvDO
短編楽しみにしてたんだよ!よ!
間が開いてもいいから出来れば書いて欲しいんだよ!
267 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/06/26(日) 20:28:59.37 ID:EI4Qs19Eo
うーいーはぁぁぁ〜っるうーぅ!バサァッ
268 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/26(日) 20:29:27.80 ID:+OFroYfDO
ずっと読んでたよー
面白かったし、七夜がカッコ良かった
何はともあれお疲れ様
269 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/06/26(日) 20:59:50.42 ID:+X3CLLqAO
乙!
270 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2011/06/26(日) 21:57:46.57 ID:9dNrR2gto
[二二二二 ト、
l:l:::l::l:::::i:::ヽ:ヽ:\ r-―' 二フ- 、
|:l::::l::l:::::i::::::ヽ:ヽ:::V:---::::::::::ノ:::::::ハ
|:l:::::l::l::::::i::::::::ヽ::::/::--:::::::::::ノ☆::::::ハ
|:l::::::l::l::::::ヽ::::::::::/:--::/⌒ヘ::::::::i:::::ハ 乙はる??
|:l:::::::l::ヽ:::::::\::/::::/ _フ、::::人:::::|
|:l::::::::l::::::\::::::ソヽ:| !´::/r '::/:::::::::人
|:l::::::::ヽ:::::::::\::::::::| |:ノ__ノ::; イ⌒ヽ:::::\
|:ヽ:::::::::l:::::/ ::\::| |_|斗 ' }\::::\
|::::::ヽ:::::V:、::::::::::::::| く / \::::\
ヽ::::::::V:::::::::ヽ::::/| 入 ./ヽ、 \ヾヾ
〈:::::/:ヽ :::::::/ ヽ__/ ` \/ ハゝ
ヽ:::::::::::::::/ |::|ト、 `ーァ
|__, ィ | |::|| `T /:ヽ__
| ! | レリ | /:::/ヽ:::\_ r-―' 二フ‐- 、
| | | └― イ´:::l:イ:::::i::::::ヽ:ヽ:::V:---::::::::::ノ二:.:.:ヽ
| } | |:l:::::l::l::::::i::::::::ヽ::::/::--:::::::::::ノヽ-─<:.:.',
|:l::::::l::l::::::ヽ::::::::::/:--::/⌒.ヘ::::=r‐、\:く
|:l:::::::l::ヽ:::::::\::/::::/ ._フ、::{_/ヽヽr'
|:l::::::::l::::::\::::::ソヽ| .!´::/ _/ ヽ了
|:l::::::::ヽ:::::::::\:::::::| |:ノし イ; イ⌒ヽ:
271 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(九州)
:2011/06/26(日) 22:20:23.73 ID:jUavTmdAO
初めてSSを最後まで読んだ
VIPには芸達者な人が居るもんだ
おつかれ、楽しく読ませて貰ったよ
272 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 00:02:49.93 ID:R42XySizo
乙
クロス物SSで
完結したのをあまり見ないから
ともかくお疲れ様でした
俺は地の文があってもいいと思う
vipみたいにスピードが要求されるところは向かないとは思うけど
願わくばじっくり読みたい
273 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 00:06:22.90 ID:R42XySizo
乙
クロス物SSで
完結したのをあまり見ないから
ともかくお疲れ様でした
俺は地の文があってもいいと思う
vipみたいにスピードが要求されるところは向かないとは思うけど
願わくばじっくり読みたい
274 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 00:11:51.78 ID:R42XySizo
オウフ…書き込みにラグが…
ごめんちゃい…
275 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/27(月) 01:24:29.34 ID:GJDsfnhz0
ありがとうございます、予想外に皆読んでくれてて
幸せですwwww
さてなんか結構要望もあるので、短編暗い書こうかと
思っています
また明日なに書くか聞こうと思うのでよろしくお願いいたします
276 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/06/27(月) 01:31:56.63 ID:tbR7lK5AO
乙!
クロスオーバーは初めて読んだけど最高だったぜ。
また書いてくれよな。
277 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/06/27(月) 03:41:35.54 ID:47jvPxiio
乙でした!!!!
先生の次回作に期待してます!
278 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/27(月) 10:15:04.09 ID:GJDsfnhz0
それにしても気がかりなのがこの話書く元になった
佐天「モノの死が見える能力かぁ…」のこと
書いててくれるといいんだが
279 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 13:36:35.17 ID:vbu2ul1DO
アーチャーとか凛たんとかライダーさんとか琥珀さんとか
秋葉とか瀬尾たんとかが出て来る話が読みたいよ!!
280 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/27(月) 14:21:35.29 ID:wzwJO76u0
>>279
ええい!設定上無理な名前ばかりあげおって!
だがfate勢は俺も書きたいと思ってたところ
夜にでも短編ネタ考えてまた来るから待ってて
281 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 20:49:35.02 ID:vbu2ul1DO
やったー!wktk
282 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 22:16:36.10 ID:fEelGUBko
まあ無理はするなよ
283 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 22:17:55.98 ID:fEelGUBko
まあ無理はするなよ
284 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 22:30:34.72 ID:0fxHk3RDo
とても大事なことなので(ry
285 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga ]:2011/06/27(月) 22:34:25.34 ID:7jhp+2tb0
とりあえず皆さんの意見聞きたいと思います
1.月姫系短編SS
2.fate 系短編SS
3.とある系SS
4.佐天「直死の魔眼?」の外伝的なもの
5.そんなもんいらねえ!
だったらどれがいいですかね?
どれにしても更新は遅くなっちゃいますけど
286 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/27(月) 22:35:12.49 ID:7jhp+2tb0
とりあえず皆さんの意見聞きたいと思います
1.月姫系短編SS
2.fate 系短編SS
3.とある系SS
4.佐天「直死の魔眼?」の外伝的なもの
5.そんなもんいらねえ!
だったらどれがいいですかね?
どれにしても更新は遅くなっちゃいますけど
287 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/27(月) 22:35:55.71 ID:OpnGQ0Jk0
とりあえず皆さんの意見聞きたいと思います
1.月姫系短編SS
2.fate 系短編SS
3.とある系SS
4.佐天「直死の魔眼?」の外伝的なもの
5.そんなもんいらねえ!
だったらどれがいいですかね?
どれにしても更新は遅くなっちゃいますけど
288 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2011/06/27(月) 22:39:24.94 ID:+1Cb9GeAO
俺は1かな?
289 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 22:41:22.23 ID:sAiuC2D80
4,希望
出来れば佐天さんメインで。
290 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 22:42:07.16 ID:sAiuC2D80
4,希望
出来れば佐天さんメインで。
291 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/27(月) 22:43:21.86 ID:sAiuC2D80
4希望
佐天さんメインで。
292 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/27(月) 22:52:50.85 ID:OpnGQ0Jk0
なんで俺も重複してんだw w w w w
とりあえずもうちょい待つか、その間1と4のプロット作ってる
293 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/27(月) 22:53:19.59 ID:OpnGQ0Jk0
なんで俺も重複してんだw w w w w
とりあえずもうちょい待つか、その間1と4のプロット作ってる
294 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/06/27(月) 23:04:37.88 ID:0RL0V5W3o
4に決まってるじゃないか
295 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/27(月) 23:34:43.19 ID:mcFMqKqP0
ちなみに4書くとすればどういう系の話がみたい?
シリアスとかほのぼのとか
あくまで短編ってのを踏まえて
296 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/27(月) 23:34:40.12 ID:mcFMqKqP0
ちなみに4書くとすればどういう系の話がみたい?
シリアスとかほのぼのとか
あくまで短編ってのを踏まえて
297 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/06/27(月) 23:35:56.43 ID:cJSesNQDo
ほのぼのがいいです
298 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/06/28(火) 00:13:47.66 ID:oZQ50ZsN0
4でお願いします
299 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/28(火) 00:20:22.35 ID:69ojQvh50
よし決めた、4のシリアス路線でいく
題は佐天「夢に招く化け猫?」
です
短いし前回以上に不定期になりそうだけど見てやってくれ
300 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/06/28(火) 01:05:23.50 ID:5Oa1g/cWo
短編をループするんですね
301 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/28(火) 01:07:51.53 ID:69ojQvh50
しねーよw w w
ただ夢十夜を参考にしたいってのはある
302 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/06/28(火) 01:16:39.79 ID:5Oa1g/cWo
__l\ l { \ | ヘ / ⌒L、 `ヽ
| ヽ_,⊥-_'二´__ ̄` ¬、 / ^l ヽ
ゝ'-‐ ' ´ i ` '¬-、_ `ヽ、 / `L、 ヽ
/ / / | `ヽ、 \ー' { i
/ /l ! / ,ハ l ヽ \ Y´ ,| |
/ ,イ l | |__ | / | |\ l\ \Y´ て |
// l. | |,| r:l`[`ヽ l. | >、 ┼へ一'' |ー‐′ ! 書きたくなーる
|ヽヽ Yl. |:.i `ト \ | ィ''T'lΤT'| | /
| i |l、ヽニノ ` l、し'ノ;| / | 書きたくなーる
| | }  ̄ `"''"´ | / |
| ハ 〈 ′ | / | __
| | | |ヽ、 ,-、 ,ィ| / | / l
ヽ| | ,ハ ハ`-、 ̄_,.. -‐ 'l l| /| ,、 |l / / |
| ′ ∨ 「ニ''┐ , -―;'ニl| / .| ,/ } ハ / / /
__ ,.-、 _,.| ヽV / ̄ |/ j/ /′ | / /, 、
ノ `'「 \ _,|_| _,. ‐'^ `ー、 _, -、/ '´ \
/ r┴―'了 ̄^jK.__ _,. ‐' `Y´ ノ \
/ / | _,..,| /_ ` ー、 / / l´ 〉
/ '´ 八´//`^T゙\`ヽ、 丿 / r '´ __,人 _/ /
/ / / / ,| \_,/ ,/ `ー'´ | |` ヽ-、_,ノ
{ー-、 / ヽ、| ヽ/ |__」 ,/ ,ハ ヽ-‐'´ 」
ヽ\ `ヽ、_{ ヽ | \__,. ‐'´ :|
/ ` \ l l、 | \ | |
/ \\\ ヽ ヽ. | |
303 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/28(火) 07:32:28.54 ID:ZC69VrlDO
1、2、4が読みたかったよー
でも楽しみに待ってる!
304 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/29(水) 07:51:22.72 ID:7kfvd9w70
昨日全く書けなかったなすまん
夜ごろにプロローグまるまる投下するからご期待!
305 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/29(水) 07:55:49.85 ID:UbcfSh11o
待ってる
306 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/29(水) 07:58:55.40 ID:7kfvd9w70
サンクス
下書きも完成したからな、今回はゆったりできそうだ
307 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/06/29(水) 17:18:45.59 ID:UN/9Z90Lo
この佐天さんで原作に関わる話も面白そうだな
308 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/29(水) 17:36:20.47 ID:7kfvd9w70
面白そうだな
ただし初春が強制的に出ることになっちゃうが
309 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/06/29(水) 18:16:55.62 ID:UN/9Z90Lo
いいじゃん
310 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/29(水) 18:36:29.56 ID:UApgdNqO0
>>309
まあどうだろうな、fate 辺りでも考えてみるか
今日の投下は11頃です、今日はプロローグ投下&書いていきますので
よろしくお願いします
311 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/29(水) 18:37:31.69 ID:IyYY7eVBo
>>287
4が読みたい!
312 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/06/29(水) 18:48:11.44 ID:UN/9Z90Lo
すまんオレが言いたかったのは禁書の原作ってことな、念のため
313 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/29(水) 23:03:24.02 ID:iQA5q7fX0
お待ちー。
今から投下していくよーー
下は注意書
314 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/29(水) 23:07:17.61 ID:iQA5q7fX0
・短編なので短い
・佐天「直死の魔眼?」から数ヵ月後の設定
・ほのぼのなんだかシリアスなんだかよくわからない、つまりそんな感じ
・今回は一人称
・学園都市の外に出るけど気にしない!(重要)
・2日に一回投下予定
以上注意事項です、それではどうぞ
315 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/29(水) 23:08:52.56 ID:iQA5q7fX0
それは、とある魔眼の少女のその後の話
約束を果たし、再び日常へ戻っていった彼女
季節は夏から更に移り、秋
彼女は、再び非日常と顔合わせした
そんな小さな、物語
316 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
:2011/06/29(水) 23:14:11.16 ID:ORCngv4qo
酉つけてみたらどう?
317 :
プロローグ「とある町にて」
[saga]:2011/06/29(水) 23:14:52.08 ID:iQA5q7fX0
秋、三咲町
暑かった夏もようやく終わり、そろそろ季節の流れを感じさせるこの時期。
俺こと遠野志貴は、街を歩いていた。
「ん……」
昨夜寝不足だったこともあり、眠気を払うため背伸びをする。
だがあまり効果は得られず。
仕方ないなと思いながらも、そのまま目的地へと向かうことにする。
318 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/29(水) 23:16:15.25 ID:iQA5q7fX0
そして歩くこと数十分、ようやくたどり着いた。
「ここだここだ、ええとあいつの部屋は…」
ついたのは、一件のマンション。
そのまま自動ドアをくぐり、記憶を頼りに上へと登っていく。
「というかアイツ、家にいるんだろうな。いやまあ昼は苦手な奴なんだけども…」
だけどアイツの場合、突然何をし出すかわかったもんじゃない。
なので捕まえるのも一苦労なんだよなと一つ愚痴をこぼしてみたり。
そしてそんな事を考えてる間に、部屋の前についた。
俺は部屋を確認すると、呼び鈴を押す。
319 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/29(水) 23:20:10.69 ID:iQA5q7fX0
ピンポーン
……来ない。まさか日中だというのに外で遊び回っているのかアイツは
と、俺が溜め息を一つ吐こうとした時
ガチャッ
扉が開いた。
「はいはーいどちらさまー…ってあれ、志貴じゃない!どうしたの突然?」
「お前にちょっと訊きたいことがあるんだよ。今ちょっといいか?」
出てきたのは金髪赤眼のあーぱー吸血鬼、俺の知り合いの中でもダントツNO.1で変人のアルクェイド・ブリュンスタッドだ。
いつもなら突然あっちから現れて俺をこの部屋に連行するのが普通なのだが、今回は事情によりこっちから来る形になった。
アルクェイドは訊きたいこと?と首を一瞬傾げるも
「まあいいや、中で聞く。とにかく上がって上がって!お茶くらいなら出すからさ!」
と言って俺を部屋に促していった。
俺もそれに乗っかり、部屋にあがる。
320 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/29(水) 23:23:41.22 ID:iQA5q7fX0
そして
「なあ」
恐ろしく謎な疑問があったのでアルクェイドに尋ねてみる。
「ん?なあに志貴」
「何で俺がお茶出してんだよ、お前に」
そう言いながら湯飲みをアルクェイドに手渡す俺は、きっと間抜けに違いない。
「えーなんでよ志貴。だっていつも出してくれるじゃない、今日はケチなのね、貴方」
その言葉に何か言いかけた俺だったが、やめた。
何故なら今までこういう討論になってアルクェイドを言い負かしたことなど、数えるぐらいにしかないからだ。
諦めて溜め息を一つ吐く。
とその時
「それで、訊きたいことって何なの志貴。なんか大事なこと?」
不意に、アルクェイドが尋ねてきた。
321 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/29(水) 23:27:52.76 ID:iQA5q7fX0
――――――――――――
事の発端は、数時間前に遡る。
「あれ?翡翠、レン知らないか?」
午後過ぎ。
俺は遠野の屋敷で今日もレンと琥珀さんお手製ケーキを頂いていた。
しかし途中でふと気がつけば、今まで隣で一生懸命になってケーキを食べていたレンの姿が見当たらないことに俺は気付いた。
なので、先程から俺達が食事する様子を眺めていた翡翠にそれを尋ねてみたというわけだ。
しかし翡翠は首を横に振り
「いえ、私も存じません。今しがた少し目を離していた間に見失ってしまいました」
ということを申し訳なさそうに言っていたり。
涙目な姿がちょっとキタのは内緒だ。
322 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/29(水) 23:32:27.04 ID:iQA5q7fX0
そしてその後も、色々探してみたりしていたのだが結局見つからず。
琥珀さんも秋葉も知らないなんていうから完全に手詰まりだ。
なので、ひょっとしたら自分以外のもう一人の飼い主でもある、アルクェイドのところにいったんじゃないかと思い、こうしてきたわけなのだ。
これが、今回アルクェイド宅をわざわざ訪れた理由である。
―――――――――――――
「へえ、レンがねえ…」
俺がその辺の説明をし終えた後、アルクェイドはまるで他人事のようにそう呟いた。
「何だよその反応は。自分の使い魔がいなくなったんだからもうちょっと心配したって―――」
「大丈夫よ、あの子なら」
と、やけに自信ありげな顔でアルクェイドは俺の言葉を遮り、そう呟いた。
なんだろう、コイツの真面目な表情ってのは何だか違和感がありまくる気がする。
まあ普段が普段だからなんだろうけど。
323 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/29(水) 23:55:10.45 ID:iQA5q7fX0
「大丈夫って、なんで――――」
「あの子も気まぐれだからね。
突然いなくなって、突然現れるものよ」
と、なんだか納得していいのか悪いのかよくわからない返答が帰ってきた。
あーまあでも、レンが気まぐれっていうのは、何となくだけどわかるような気がする。
何せペットは飼い主に似るもんだからな、気まぐれなとこが似たって――
「志貴。貴方なんだか今物凄い失礼なこと考えてない?」
「へ?あ、思ってない思ってない。気にしないでくれ」
と、咄嗟に嘘をついてみる。
バレたらまた血生臭い話が始まるに決まってるしな。
アルクェイドはふーん…?と何だか怪しげな表情で俺を凝視していたが
「ま、いいわ」
と一言だけ言うと、俺から視線を外した。
なんとか緊急回避成功です。
324 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/06/30(木) 00:19:50.94 ID:rglJecK80
そして訊きたい事も聞いてしまい、
それから数分の間が空いた後。
「ねえ志貴、これから出掛けよ!」
アルクェイドは、突然そんな事を言ってきた。
いつもの事だからもう突っ込まないけど、本当いつもに突然だよなコイツ。
「出掛けるって、どこに――」
「シエルのとこ!何でも今日遠くからシエルのお友達がやってくるらしいのよ!」
なんて満面の笑みで俺の腕を引っ張るアルクェイド。
あぁでも確かにシエル先輩そんな事言ってたな。
何でも数ヵ月前、一緒にタタリを倒した友人だとかなんとか――――――って、ちょ!?
「アルクェイド!?わかったから腕離せよ!俺もいくから―――」
「早く早く!何でも今日の夕方には着いちゃうらしいから、急がないと間に合わないわ!」
そう言いながら、尚も彼女は俺の腕を引っ張っていく。
そして俺は彼女に引きずられながら、今日もコイツに振り回されるのかと、これからの自分に同情の念をおくるのだった―――。
―――――――――――――――
325 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/30(木) 00:21:06.32 ID:rglJecK80
とりあえずここまで、続きは明後日になります。
次はプロローグ~第一章まで
ところでトリってどうやって付けるんだ?
326 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/06/30(木) 00:38:39.34 ID:YlK7pEpAO
乙。名前欄に半角シャープを打ち込んだ後に好きな文字列を入れる事で設定出来るはず
327 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/30(木) 00:41:36.98 ID:rglJecK80
>>326
ありがとう、俺が書くの遅すぎて全員寝たのかと思ったww
トリか、つけようかな
328 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/06/30(木) 14:11:42.31 ID:NOuwUQlDO
乙でした!ついに月姫勢きたな
琥珀さんと秋葉はまだかー!
329 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/06/30(木) 15:42:06.80 ID:rglJecK80
>>328
ありがとう、頑張るよ
琥珀さんと秋葉は期待しててくれ
330 :
♯エクスカリバー
:2011/07/01(金) 12:58:14.68 ID:Y44JyoG20
トリとやらはこれでいいのか
今日は夕方に来ます。
お楽しみに!
331 :
◆.tOhXMZZwM
:2011/07/01(金) 12:59:20.13 ID:Y44JyoG20
あれちげえやなんだよエクスカリバーって恥ずかしいw w w
332 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/07/01(金) 13:06:35.22 ID:Vs3btfFuo
そう、そのまま飲み込んで…僕のエクスカリバー
333 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/01(金) 13:20:28.14 ID:fO13TDoDO
アッー!!
待ってるよ!
334 :
◆.tOhXMZZwM
:2011/07/01(金) 18:46:28.13 ID:Y44JyoG20
お待たせー
人少なそうだけど投下&書き込みするよー
335 :
◆.tOhXMZZwM
:2011/07/01(金) 18:50:25.79 ID:Y44JyoG20
―――――――――――――
………揺れる。
ガタンゴトンという音は、どこまでも私、いや私たちを揺らす。
「うおお…なんというか、新鮮だ…」
一時の激しい揺れにより、外れかけた眼鏡を整えそんな感想を漏らす。
学園都市のコレはもう少し静かに動いてくれるものなのだが、どうやら外のコレはそうはいかないらしい。
なんというか逆に物凄い新鮮ですハイ。
そしてふと、横にいる同行人達を見る。
「ちょっ、何よこのポンコツ!揺れすぎじゃない!?事故とか起こさないかしら……」
「お姉様!!もしそうなった場合はこの黒子が愛の逃避行…じゃねーやご自慢の能力で見事生還させてみせますのでご安心くださいですの!!」
「白井さん内心駄々漏れです…あと私と佐天さんもちゃんと、ってきゃあ!?」
……それぞれ何だかんだ楽しんでる(?)様子が窺えた。
そう、私達は今、学園都市の外にいる。
336 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/07/01(金) 18:57:37.87 ID:Y44JyoG20
きっかけは、一通の手紙だった。
メールが使えるこの時代に手紙なんて珍しいなと開いてみると、そこにはこんな事が書かれていた。
『お久しぶりです佐天涙子さん。といってもまだ数ヵ月しか経ってないんですけども。
シエルです、いかがお過ごしですか?実は、今回手紙を送ったのは貴女にお願いがあるからなんです。その内容は』
―――――――!
そこまで読んで、私は手紙を閉じた。
まず、驚いた。
送り主はあの事件で知り合った教会の代行者、シエルさんからだったのだ(ちなみに
未だに教会の代行者がなんなのかは知らない)
そして、手紙の内容――。
どうやらわざわざ手紙を送ってまで私にお願いしたいことがあるみたいだ。
シエルさんのお願いしたいこと…。
なんだろう、また半分不死身の吸血鬼が現れたとか自分じゃ手におえない吸血鬼が現れたとか吸血鬼にやられたので助力してほしいとか美味しいカレー屋さん教えろとかそんなんじゃないのか―――――――!?
と、私は半分パニック状態になりながらも続きを読むことにした。
337 :
◆.tOhXMZZwM
:2011/07/01(金) 19:01:19.23 ID:Y44JyoG20
そこには
『実は貴女に、私の住んでる三咲町まで足を運んでもらいたいのです。』
と、何やら意外な内容が書かれていた。
続けて読む。
『先日のタタリの一件で貴女は傷を負い、数ヵ月眠っていました。
傷自体はもう完治したと聞き及んでますが、まだタタリの悪影響がないともいえません。ですので一度こちらに来て、その辺りを調べさせてほしいんです』
――――というのがシエルさんからの手紙の内容だった。
あとはその三咲町までの詳しい道のりと、折角ですから旅行気分でお友達誘っても構いませんよーという旨が書かれていて、そこで内容は終わっていた。
338 :
◆.tOhXMZZwM
[saga]:2011/07/01(金) 19:05:40.42 ID:Y44JyoG20
まあそれで私はあの事件の協力者でもあった御坂さんや、初春や白井さんを誘って、シエルさんが住んでいるという三咲町へと向かうため、今こうして電車にのっているという訳なのだ。
ちなみに、初春や白井さんにはあの事件の事は勿論、眼の事も話していない。
退院直後は頻繁に聞かれたりもしたが、最近では減った。
なので今回の事については、単なる旅行という事になっている。
まあこれも夏休み後に何故!?と突っ込まれたりしたのだが、いいや。
そして私がこんなことを説明している間に、電車は三咲町へと着いた。
339 :
◆.tOhXMZZwM
[saga]:2011/07/01(金) 19:07:35.60 ID:Y44JyoG20
荷物を持ち、改札を出る。
「んー!やっと着いた!
しかしなんというか田舎ね、ここ。まあ学園都市と比べればそりゃそうかもだけどさ」
「ちょ、御坂さん。駅員さんが睨んでますって!そういうこと言うのは慎んでください!」
私の言葉にあはは、ごめんごめんと謝る御坂さん。
この人、たまに出るんだよなあこういうの…。
「まあ仕方ありませんの。お姉様は学園都市の外に出る機会があまり多くありませんので、自然とこういう発言も多くなってしまうんですわ」
「…ちょっと、黒子。それだと私がまるで世間知らずのお嬢様みたいに聞こえるんだけど?
というかそれはアンタも同じでしょうが!」
そこでパリパリと電気を纏う御坂さん。
学園都市外では超能力の使用は禁止されていたので、慌てて私と初春で止めることになった。
大丈夫かなぁこのメンバー。
そのまま駅を出る。
340 :
◆.tOhXMZZwM
[saga]:2011/07/01(金) 19:12:34.75 ID:Y44JyoG20
「それで…ここからどうするんですっけ?もう辺りも暗いですけど、ここからその佐天さんのお知り合いのところへいくんですか?」
「あーでももう夜だしねー…今夜は適当に泊まって明日訪ねた方がいいかも。御坂さんはどう思います?」
「まあいいんじゃない?それで。別に急ぐ必要はなさそうだし」
そしてそんなこんなで宿泊できそうな施設を探すことにする。
341 :
◆.tOhXMZZwM
[saga]:2011/07/01(金) 19:15:21.33 ID:Y44JyoG20
そして
「…………」
「………………」
「………見つからない、ですわね」
歩くことかれこれ一時間、それらしい建物すら見つからないとはこれ如何に。
「あ、あはは。このまま野宿ってことになるんですかねーこれ」
乾いた笑いしか出ませんハイ。
「い、いいですね佐天さんそれ!そうと決まったらテントを――」
「馬鹿を言わないでくださいまし初春。そんなの死んだって御免ですわよ」
「でも黒子、だったらどうするのよ」
「それは……」
全員の間に沈黙が訪れる。
そして
「あ、ねえそこの四人組ーーー!!!」
向こうから、なにやら私達を呼ぶ声がした。
342 :
◆.tOhXMZZwM
[saga]:2011/07/01(金) 19:16:52.12 ID:Y44JyoG20
ちょっと離脱
なんだか色々めげそうだ
343 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/07/01(金) 19:31:23.94 ID:FZb/l7UAO
頑張れ超頑張れ
344 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/01(金) 19:50:39.11 ID:fO13TDoDO
えっ頑張って!ここから良い所だから
すごく楽しみに待ってるから!今から寝るけど
345 :
◆.tOhXMZZwM
:2011/07/01(金) 21:05:18.93 ID:YDkInoqR0
>>344
寝ろ寝ろw w w
開き直ったわ人が少ないのはw w w w
よし再開、こっから速度落ちますよー
346 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/01(金) 21:08:02.71 ID:5fzmDk2so
読んでるぜよ
347 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/01(金) 21:10:16.64 ID:W4dNRrNwo
はよ
348 :
◆.tOhXMZZwM
[saga]:2011/07/01(金) 21:11:39.25 ID:YDkInoqR0
「?」
言葉に釣られ、振り向く
そこには――――――――
「ねえ貴女たち、ちょっと訊きたいことあるんだけど、今いいかしら」
う、わ
そこには物凄い美人な女性がいた。
「え、と。あの……」
驚いて咄嗟に言葉が出ない。
金髪や顔立ちから、外人だとは思うけど――
ってあれ、前にもこんなことあったような。
「……………」
御坂さん達も、突然のことに言葉が出ないみたいだ。
349 :
◆.tOhXMZZwM
[saga]:2011/07/01(金) 21:18:10.65 ID:YDkInoqR0
そして外人さんは、そんな私達の様子を見て怪訝な表情を浮かべた。
「えっと、もしもし?」
「え?あ、すみません。それでなんでしたっけ?」
代表して私が尋ねる。
こういうのは二回目なので他の人よりは早く反応できた。
「だから、訊きたいことがあるのよ。貴女たち、この辺で黒猫見かけなかった?首のとこにリボンがついてるんだけど」
350 :
◆.tOhXMZZwM
[saga]:2011/07/01(金) 21:26:31.44 ID:YDkInoqR0
…黒い猫か
飼い猫かな?だけどさっきまで宿泊施設を探して上ばかり見ていた私達は知るはずもなく
「いえ、すみませんけど見ていませんね」
としか言うことができなかった。
外人さんはその言葉に残念そうな表情を浮かべ、そっかと呟くと
「わかったわ、もう少し探してみる。ありがとね貴女たち!」
見るものを虜にするような笑顔で彼女は言った。
正直、どきっとしたのは内緒だ。
351 :
◆.tOhXMZZwM
[saga]:2011/07/01(金) 21:38:56.01 ID:YDkInoqR0
そしてまあここからまた宿探しを再開しなくてはいけないので、外人さんとは別れることになった。
探すのを手伝いたいのは山々だが、こっちも早くしないと本当に野宿になってしまう。
なので私達は背を向けて――
「あ、待って」
だがそこで、呼び止められた。
そしてまだ何かあるのかなと振り返ろうとした矢先
「面白い眼鏡ね、それ」
そんな事を、言われた
352 :
◆.tOhXMZZwM
[saga]:2011/07/01(金) 22:09:37.67 ID:YDkInoqR0
「―――――――!?」
勢いよく振り返る。
しかし彼女はそんな私の様子を見て
「あぁごめんなさいね、驚かすつもりはなかったの。
ただ珍しい眼鏡だったから、ちょっとね」
不敵な笑みを浮かべる。
この人、私の眼に気がついてる…?
そこで私は、ある言葉を思い出した。
『わかるんだよ。何が普通で何が異能なのかが』
それは、あの事件をともに戦ったあの人の言葉だ。
なら、この人も異能に関わって――
言葉通りなら問題ない。
ただ、明らかに彼女の含んだ笑いには、言葉以上の何かが感じられた。
353 :
◆.tOhXMZZwM
[saga]:2011/07/01(金) 22:31:36.02 ID:YDkInoqR0
休憩…
ふと
凛「志郎が真人間に戻った?」ってネタを思い付いた
354 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/01(金) 23:11:16.84 ID:W4dNRrNwo
まいん
355 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東)
[sage]:2011/07/01(金) 23:25:55.01 ID:vQce4xFAO
士郎な
356 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/07/01(金) 23:32:12.55 ID:Vs3btfFuo
たまにどっちかわからなくなる
357 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/01(金) 23:37:36.85 ID:W4dNRrNwo
このカレーはできそこないだ、食べられないよ
358 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/07/01(金) 23:51:19.85 ID:YDkInoqR0
士郎だった w w w w w
駄目だ眠い。明日また書くよすまない
359 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/02(土) 17:27:34.02 ID:2yjmtdDDO
乙でした!意外とFateSSってあんだね
360 :
◆.tOhXMZZwM
[saga]:2011/07/02(土) 19:23:43.37 ID:eUicDQOr0
そして私がそれに追求しようとしたところで
「おーーい、アルクェイドーーー!!」
という声が、向こうの方から聞こえてきた。
アルクェイドというのは、この外人さんの名前みたいだ。
そして外人さんもその声に反応して、
「あっ志貴だ。おーーい!」
などと手を振り返す。
やってきたのは、細身の男性だった。
「おーい、じゃありません。
お前レン探すのか先輩のとこ行くのかハッキリしろよな!
お陰で見失ったじゃないか!」
その男の人の言葉に「なによー!」なんて言って子供みたいにごねるアルクェイさん。
……なんなんだろう、この人達
「さ、佐天さん…。この人達…」
「初春、気持ちはわかるけど今は黙って見届けてあげよう」
私は痴話ケンカらしきものをし始めた二人を心配している初春に、一言だけそう伝えた
361 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/02(土) 19:28:19.78 ID:lI6T70ddo
志貴式色紙
362 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/07/03(日) 00:16:06.72 ID:6AhD6DjAO
式岸軋騎
363 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(鳥取県)
[sage]:2011/07/03(日) 22:47:55.47 ID:rd8vY3nvo
四季…
364 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/07/03(日) 22:53:31.47 ID:zfZM689ko
ハルオェ…
365 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 16:54:41.02 ID:pqw/5KoDO
まだかなー
366 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 11:58:01.20 ID:iL78vdFAo
もう続かないのだろうか
367 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 22:16:38.79 ID:GyVzctoDO
琥珀さん楽しみにしてるけど…まだかなー…
いや、無理して色々出そうとして筆が進まないなら
出さなくてもいいから頼む続きを!
368 :
◆.tOhXMZZwM
:2011/07/12(火) 00:31:42.82 ID:OYvL8Hfp0
ぐごご…皆すまんのう
だが投げ出すことはせんから安心してくれ、時間掛かってもこれは書き終える
事情で最近書き込めなかったんだすまねえ
楽しみにしててくれよな!
369 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/07/12(火) 19:16:28.52 ID:vxnQIhEZo
ハリーハリーハリー
370 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/07/12(火) 20:13:33.28 ID:fNBFQmLVo
まあ気長に待つよ
371 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/20(水) 16:07:38.77 ID:uOF3dIuBo
ほ
372 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/20(水) 16:12:16.71 ID:uOF3dIuBo
待つ
373 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/20(水) 16:16:19.43 ID:uOF3dIuBo
待つ
374 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/20(水) 18:26:49.95 ID:zyqH1B9S0
松
375 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/20(水) 22:08:14.56 ID:YR22ZLLDO
無法松
376 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/23(土) 23:17:33.91 ID:wkYH1ezDO
なぁ!そうだろ!?松っ!!!!!!
377 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/26(火) 11:21:39.68 ID:TcO05xyDO
私まーつーわ
378 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/27(水) 06:01:26.46 ID:UzemijJ0o
いつまでもまーつーわ
379 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/29(金) 15:54:39.76 ID:PXdXjvaco
まだなのかしら
380 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/01(月) 19:18:07.30 ID:eKVYcnfbo
もう書くつもりないのかね
381 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/01(月) 23:01:42.69 ID:Fj/9omV9o
たとえー
382 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/02(火) 13:48:40.43 ID:dOSFeISDO
投げ出さないって言葉を信じようぜ
383 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/05(金) 05:13:25.42 ID:T4x7PpeLo
まだか
384 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/09(火) 23:54:52.29 ID:0nkZf0l6o
投げ出さないって言ったのに
385 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/16(火) 07:54:37.23 ID:NngoKnYHo
まだなの?
386 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/20(土) 22:52:17.46 ID:9ZS1aQmDO
月姫のネロとFateの言峰とネコカオスを一ヶ所に集めたい
確か空の境界にも譲治声いるんだっけな
違うキャラなのに誰が喋っても同じ声とか面白そう
387 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/21(日) 00:19:34.46 ID:PT5toHLl0
>>386
せっかくだから禁書の闇咲さんも追加で
388 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/08/22(月) 16:30:15.48 ID:o6DpKBp50
>>386
アラヤダ
389 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/23(火) 08:29:17.59 ID:tmhIP7wDO
禁書にも出てたのか!
じゃあ闇咲さんも加えて五キャラで対談
誰が喋っても譲治譲治譲治!!
390 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/01(木) 05:50:56.17 ID:m47+ZHXEo
どこ行った
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
391 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/08(木) 10:32:55.81 ID:nvqt6UyDO
随分と時間をかけてるようだな
392 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/09/08(木) 11:43:34.57 ID:e1fKzeh2o
↓のURLなくなったんだな
393 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/15(木) 14:33:26.83 ID:Fpx1tiyDo
2ヶ月音沙汰無しか・・・
394 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/23(金) 19:18:17.02 ID:QI3Q2AYbo
まだあったのかこのスレ
395 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/04(火) 09:27:53.40 ID:GlQ3K/EDO
∧ ∧
(ΦωΦ )猫カオス
396 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/10/06(木) 03:27:13.31 ID:M0WlzTYao
397 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]:2011/10/06(木) 16:19:05.02 ID:K2ourC830
sageろよ
398 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/09(日) 08:44:11.11 ID:tHRKeObko
きっとまだ忙しいんだな
399 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
:2011/10/10(月) 01:48:56.90 ID:5GRttEyoo
待つさ
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