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七花「いってきます!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/23(木) 18:56:55.77 ID:rR87Qyne0

刀語の学園モノです。

作者は零話を知りません。

性格を把握仕切れていないため、キャラに若干違和感があるかもです。

エロはありませんあれを書ける文才は作者にはありません。

がんばります、どうでしょう?。
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すいか 67.1 立ててみるテスト @ 2025/08/01(金) 14:24:40.59 ID:GCnrlbTY0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1754025880/

もう8月ですね... @ 2025/08/01(金) 06:51:37.98 ID:tUwLog300
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753998697/

【デレマス】橘ありす「花にかける呪い」 @ 2025/07/31(木) 00:03:20.38 ID:DoK8Vme/0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753887799/

【学マス】広「笑って」 @ 2025/07/30(水) 20:41:14.60 ID:VXbP41xf0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753875674/

パンサラッサ「安価とコンマで伝説の超海洋を目指すぞぉ!!」 @ 2025/07/29(火) 21:13:39.04 ID:guetNOR20
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753791218/

落花生アンチスレ @ 2025/07/29(火) 09:14:59.83 ID:pn6APdZEO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753748099/

ライナー「何で俺だけ・・・」 @ 2025/07/28(月) 23:19:56.58 ID:euCXqZsgO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753712396/

ワイ184cm95kgと嫁168cm50kg、某ファミレスへ入店→ @ 2025/07/28(月) 22:22:36.42 ID:7E/br4lG0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1753708955/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [saga]:2011/06/23(木) 19:00:05.76 ID:V3lwfYTAO
七実が出るなら気体
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/23(木) 19:00:57.21 ID:o6hs6XLDO
いいんじゃない?
いや悪いんじゃない?
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/23(木) 19:01:46.89 ID:egNwWHSIO
期待してみる

どうでしょう?とか聞かなくても書いてれば嫌でも評価されるんだから頑張って書いて完結させてくれ
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/23(木) 19:02:08.23 ID:rR87Qyne0
>>2

出てくるのは少し先です。

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/23(木) 19:05:34.56 ID:rR87Qyne0
とにかくがんばる




四季崎学園から見える山、そこの頂上付近にはややボロイ小屋があり二人の人間が住んでいる

虚刀流七代目当主 鑢七花とその姉、鑢七実である。


「七花、学校に遅刻するわよ」

「分かってるって。・・・・・・いってきまーす。」


雨風にさらされ、隙間風の多そうな小屋から学ランを着た男、七花が出てくる

彼は四季崎学園高等部2年生であり、同じく高等部3年の奇策士があだ名のとがめとは恋仲である


「遅れて来たらとがめ怒るだろうな、走るか。」


そんなことを呟いて長いボサボサの髪をなびかせながら、七花はさっさと山を駆け下りていった





四季崎学園行きのバス停近くの桜並木、そこに、白く長い髪のセーラー服を着た女性がいた、

七花の恋人、とがめである


「遅いぞ七花!昨日よりかは早いが、それでも走らねば学園行きのバスに乗り遅れる時間だぞ!」

「あ〜ゴメン。」


走ってきたのもかかわらず、やはり家を出る時間が遅かったのか、結局怒られてしまった七花


「それで、どうして遅れたのだ、まさか寝坊ということはあるまい」

「・・・・・・・・・ああ、それが」


理由を聞かれて、急に空気が重くなる七花




「昨日、誤ってねぇちゃんの私服汚しちゃってさ、・・・それで夜中まで」

「あぁ・・・・・もういい、もういいぞ七花、無理をするな。」


何をされたかは七花と七実のみぞ知る
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/23(木) 19:24:45.88 ID:rR87Qyne0
書き溜め消えた切腹したい。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/23(木) 19:48:25.22 ID:rR87Qyne0


「とにかく急ぐぞ、バスが来るまで時間が無い」

「ああ。」



ヒラヒラと桜の花びらが舞い落ちる道を、とがめと七花は走っていく。

その姿は、何も知らぬ他人から見ればどちらかといえば兄弟のようにも見える


「そういえば七花、昨日約束していた弁当だ、ありがたく受け取れ。」

「お・・・覚えてたのか」


実は昨日、昼食に学食ばかり食べている七花はふと、


「そういえばとがめって、料理はできるのか?弁当持ってくるとこ見たこと無いけど。」


そんなことを聞いたのである。本人からしてみれば何気ない質問だったのだろう、しかし


「な!・・・・・ななななな何を言う七花!私は四季崎学園にその名を轟かせる稀代の委員長、奇策士とがめだぞ!

料理の一つや二つ出来なくてどうする!そんなことでは委員長は務まらん!

弁当を持ってこないのはべ、別に下手だからとかうわけでは訳ではなくてだな!それは・・・・・そう!


必要が無いからだ!学園の学食のほうが安く腹も膨れるし何よりバリエーションも多い!

朝早くから起きて自分の昼食を作るなどという手間のかかることをしなくても、こうして学食というありがたいものを

いただけるのだ!わたしはそのありがたみを遠慮なくいただいているだけだ!それ以上の意味など無い!断じてだ!!!」


とがめは明らかに出来ないことをアピールしてしまったのである。

その後、別にいいと言う七花の遠慮をつっぱね、意地の余り弁当を作ってきてやるという一方的な約束を取り付けたのである


「(・・・まぁ別にマズイと決まった訳ではないし、ましてや怪我する訳じゃないんだ、大丈夫だオレ、とがめを信じろ。・・・うん。)

あぁ、サンキュー。」


ほんのちょっぴり、昼が来なければいいななんて思ってしまった七花である



弁当を鞄にしまい、そろそろ桜並木も通り抜けるだろうと思ったその時、



「きゃは、きゃはー!朝から見せ付けちゃてくれるねぇお二人さん?」




背後から、甲高い笑い声が聞こえた。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/23(木) 20:23:26.84 ID:rR87Qyne0




突如として背後から聞こえてきた声に


「七花!」

「虚刀流【牡丹】!!」


とがめは攻撃を命じ、七花も反射的に答える

腰の回転を加えた、後方回し蹴りを、背後の声の主に放つ


「ちょ!グッぇええ!!」


声の主は七花の蹴りを避けることが出来ず、鳩尾にくらってしまう


蹴られたのは、七花と同じ高等部で、同じクラスの真庭蝙蝠だった。


「ちょっ、なんで・・・・ウェホ!ゲッホ!

(オレ何かしたか!?タイミングか!?、いや、子猫ちゃんならともかく、七花とはゲーセン一緒に行く仲だぞ!

朝の二人っきりの登校をぶち壊しにしたくらいで蹴り入れられるほど仲は悪くねぇし、いいタイミングだったはずだろ!)

ゲホッ!ゲホ!」


なぜ蹴られたかも分からず、腹を抱え地面に屈み、パニックになってしまう蝙蝠、そして七花ととがめはやっと蝙蝠を認識する


「あぁ、なんだ、蝙蝠か」

「新手のストーカーかと思ったぞまぎらわしい。」


「ちょ!相手がオレと知らずに攻撃したのかよ!普通分かるだrオェエ!・・・・・・吐きそ」


特徴的な笑い声にもかかわらず気づいてもらえなかったというショックとツッコミにより、腹の痛みが悪化した蝙蝠


「あぁワリィな蝙蝠、反射的につい、な。」

「ふん、いきなり声をかけるからだ、たわけ。」


命令したのとがめだよなと、七花はいいたかったが、蹴ったのは自分なので黙っておく。


「!おい七花!時間が本格的にヤバイ!急ぐぞ!」

「え!えと、あぁ!」


バスに乗り遅れそうなことに気づいた二人は、いまだ腹にダメージを抱える蝙蝠を置いて走り去ってゆく


「ちょ!オレの初登場ひどすぎだr・・・・・・・おええええええ。」






10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/23(木) 20:24:10.08 ID:rR87Qyne0
飯を食います再開は九時かと。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県) [sage]:2011/06/23(木) 20:45:33.92 ID:JSxGzMH2o
キャラの登場順って原作意識してる?
まさか蝙蝠がこんなに早く出るとは思わなかったwww
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]:2011/06/23(木) 21:07:45.27 ID:8LzYgsW1o
>>11
それだと姉ちゃん出て無くね」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/23(木) 22:01:37.57 ID:rR87Qyne0
学園行きのバスに何とか間に合ったとがめと七花、ホームルームにも間に合った、そして今は休み時間


「七花ー次って何の教科だっけ〜」

「え?次は・・・って蝙蝠!いつの間に来てたんだ!」

「あぁ?一時間目からに決まってんじゃん、まさかオレが遅刻なんつー忍者一家の風上にも置けないことすると思ったのか?」


以外に丈夫な体をしていた蝙蝠、というかバスに乗り過ごしたはずなのによく間に合ったものだ


「んで、次の教科って何だよ。」

「え?あぁ、つぎは」

「オレの授業、すなわち体育だ!!」


バーン!という扉を勢いよくあける音と共に入ってきたのは、賊刀【鎧】に身を包んだ校倉必先生。


「あ〜、体育ね。」

「体育か」


なぜかテンションの高い校倉先生に冷ややかな視線を向ける二人



そして、体操服に着替え、グラウンド


「今日の種目はラグビーだ、無論、分かっているとは思うがラグビーに重要なのは(略)」


「なぁ、いっっっっっもラグビーだよな。」

「そういやそうだな」


言うまでもないが、校倉先生はラグビー部顧問である、ついでにマニアである


「よ〜し、それじゃぁ蝙蝠!オレのタックルを受けてみろ!」

「はぁ!?なんでだよ!、先生のタックルなんか受けたら死ぬって!」

「問答無用!!完成形変体等12本が一本、賊刀【鎧】の限定奥義ィ!!」


蝙蝠の必死な訴えに耳を貸さず体当たりの姿勢になる校倉先生、蝙蝠のほうはあたふたしている


「刀賊鴎ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!???」


【鎧】に身包んだ校倉先生の全力のタックルが、蝙蝠をぶち抜く勢いで迫る!!
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/23(木) 22:27:00.75 ID:rR87Qyne0


「がんばれ〜蝙蝠」


七花、完全に人事である


「おい!ちょっとそんな薄情な!?(ん?いや、まてよ!七花は以前、校倉先生のタックルを受けても無事だった、

むしろ受け止めた!七花の肉体はそれが出来るくらいの筋力があるってことだ!だったら・・・)」


「どうした蝙蝠!構えろおおお!!」



「・・・・・・・・・・・・・・きゃは。」


以前、突っ込んでくる校倉先生に蝙蝠はニヤリと笑う


「校倉先生、オレの忍法、知ってますか?」

「ああ!?」


「俺の忍法は、相手の肉体を模倣する忍法です。そしてオレは、七花の肉体を一度模倣している!」

「ま・・・まさか」


「きゃはー!そのとうり!真庭忍法・”骨肉細工”!」


ゴキンッという鈍い音と共に蝙蝠の首がありえない方向に曲がる


「(きゃはきゃは!やったぜ、熱くて暑苦しい校倉先生、略称”AAA”の先生に一発かませるたぁ、この真庭蝙蝠!いい思い出が増えるぜ!!)」



「なぁ、蝙蝠、その忍法ってさ」


ふと、七花が蝙蝠に呼びかける


「変身に時間かかるだろ?」







「あ」




「ぎゃ嗚呼あああああああああああああああああああああ!!!!!」



哀れ蝙蝠、ぶちぬかれることは無かったが、吹っ飛んだ



「あ〜あ、」

「がっはっは!鍛えてねぇな!蝙蝠ィ!」




四季崎学園の体育授業の一コマである
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/23(木) 22:27:28.71 ID:rR87Qyne0
風呂です
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 22:40:01.61 ID:0EbPDiuXo
面白い
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/23(木) 23:50:01.83 ID:rR87Qyne0
校倉先生の授業が終わって(あの後、七花以外の全員にタックルをお見舞いするという半ば地獄絵図と化した)3時間目、・・・・の前に


「あ〜いってぇ、あんの先生手加減ってもんをしらねぇーのかよ。」


変身途中で吹っ飛ばされたせいで首を痛め、保健室に行くことになった蝙蝠を見てみよう


「あ〜でもまぁいっか、授業サボれるし。」


保健室に行く途中の廊下歩きながら、窓の外(グラウンドが見える)を眺める蝙蝠(ちなみに今まさに地獄の真っ最中である)

「うっひゃあ、えげづないねぇ・・・・あ、でも七花は暇そうだな。」


そんなことを呟きながら、保健室の扉が見えるところまできた蝙蝠


「ふぅ、高等部だけでも広すぎんだろこがっk」


突如、保健室の扉が開いた、いや、吹っ飛んだ


「なっ!はぁ!?」


いきなり起きた事態に動揺する蝙蝠


「う・・・・・うぅ・・・。」


よく見ると、壊れた保健室の扉には誰かがいた。恐らく、その”誰か”が吹っ飛んだ拍子で、扉にぶち当たり結果、扉と共に吹っ飛んだのだろう


「おい!大丈夫か!?」


すぐに駆け寄り、”誰か”を確認する


そこにいたのは、ボロボロになった真庭ボウフラだった


「なっ!何でお前が!?――――――――お前がこの学園にいるんだよ!いつから転入してきた!」

「・・・いぇ、もとから・・・です。」


ボウフラ、まさかの親戚筋に忘れられていた


「きお・・・つけて・・・ください。・・・・あの”ひと”は・・・”化け物です”」

「はぁ!?何いってんだよ!わけわかんねぇぞ!」

「とに・・・・かく・・・・きおつけて・・・・・グハッ!!」


意味を伝えることなく息絶える(気絶したんです。)ボウフラ


「どういう意味だよ。マジでわかんねぇぞ・・・。」


息絶えた(気絶です!)ボウフラをそのままにし、保健室の中を見る蝙蝠





そこにいたのは
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/24(金) 00:06:07.97 ID:Jqmf73J00
>>11

いえ、そんなことはただ蝙蝠は早めにと思ってました

>>16

ありがとうございます

今日はここまでが限界ですが明日も投下します

誰なんでしょうね、ボウフラを吹っ飛ばしたの
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/24(金) 08:18:49.68 ID:Jqmf73J00

「あら、蝙蝠さんじゃありませんか?」


この学園で唯一保健室登校している 高等部3年生の鑢七実だった


「こんな時間からサボタージュですか?まぁ、風紀委員でもない私が言うのもおかしいでしょうから

いいでしょう、いえ悪いのかしら。とにかく、先生に報告はしないでおきましょう、七花と仲良くしてくださって

いただいているもの。」

「いやぁ、べ・・・別にサボってるわけじゃぁねぇんだけどよ。」


やや勘違いしている七実に訂正を入れようとする蝙蝠


「(うわ〜そうだった、保健室には七実先輩がいるんだった、忘れてたぜ。え〜と確か、

七実先輩の前じゃぁ忍法を見せちゃいけねぇんだったけ?)」


この情報は同じ高等部の蟷螂,蝶々、蜜蜂からの情報である。


「(いや意味わかんねぇよ、別に何も戦おうって訳じゃねぇんだしよ、ここは気楽にいつも道理に接すりゃぁいいんだし)

あのさぁ七実先輩、何でボウフラの野郎が吹っ飛んでんだ?まさか七実先輩の寝込みを襲おうとした訳じゃねぇんだろ?」


「いえ、暇つぶしに付き合ってもらっただけですけど」

「(何がどうしたら吹っ飛ぶ結末に行き着くんだよ!?)」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/24(金) 08:19:35.13 ID:Jqmf73J00
学校です。再開は6時くらいかと思います
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/06/24(金) 18:05:37.71 ID:Jqmf73J00




「へ・・・へぇ、暇つぶし・・・・」

ちょっぴり逃げたいなぁ〜なんて思いながらも、保健室の中に入り椅子を七実のベットのそばに寄せて座る
七実は制服を着ていてベットに上半身を起こした状態でいる。
青白い顔をしているだけあって、保健室の雰囲気がよく似合う

「良ければ蝙蝠さん、あなたも私の暇つぶしに付き合ってくださらない?」

「え、あぁ〜(しかたねぇ、ボウフラのことが気になっけど)・・・いいっすよ。どうせ暇っすから。」

断るのも憚れるので、ひとまずはボウフラの忠告を忘れることにした蝙蝠
七実は、蝙蝠の座っている反対側から百人一首と書かれた箱と、小型のラジカセを取り出した

「(百人一首?ますますわかんねぇ?)あの〜七実先輩?暇つぶしってそれっすか?」

「ええ、そうですよ。ボウフラさんは余り得意ではないようでしたけれど」

「(?・・・は!そうか!)七実先輩、もしかして負けたら罰ゲームでもあるんすか?」

ここにきてやっと思いついた可能性を聞いてみる蝙蝠。よく考えればそうだろう、百人一首なんて遊びで人が吹っ飛ぶなんて言う
事態は起きるはずがない。だとすれば、よっぽどひどい罰ゲームによってそうなるのが自然だろう。




「えぇ、ありますよ。負けた人は”草むしり”です。」





「草むしりぃ?」

だが返ってきた答えに蝙蝠の困惑はますます深まる。草むしりなんてただの掃除の一環だ、
それで気絶するほどの吹っ飛び方は普通しない。

七実のほうは、手早く百人一首の準備を進めている。

「一人が読み手では勝負になりませんから、このラジカセに呼んでもらいます。そのためのCDもありますし。」

小型ラジカセに”一人でも出来る百人一首”と書かれたCDを入れる。なるほど、これなら二人でも可能だろう。

「それでは、はじめましょうか。」

「あ?あぁ、はい。」

スタートボタンが押され、”サー”という音が流れる。


そして、一文字目が読まれた直後

「はい。」

七実は札を取っていて

「え?・・・・・・・はぁ!?」

蝙蝠の頬が斬りつけられていた

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/29(水) 22:33:52.19 ID:4efL8LE7o
まだか
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 00:37:27.03 ID:mqkEfhDDO
とがめってアラサーだろ?
どんだけサバ読んでんだ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/02(土) 23:08:02.99 ID:PyJg6WxX0
書き溜め中なのとテストのため更新が遅れます

まぁ、見てる人いないだろうけど
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 22:21:46.19 ID:oPwBdek1o
待ってる
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/08(金) 18:36:36.72 ID:dD+wR/RO0

ただいまです。

(@ー@)/
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/08(金) 18:49:00.37 ID:dD+wR/RO0

たとえ、だれもいなくったって!







「え?・・・・え!?」

自分の身に何が起こったか分からない蝙蝠
今分かるのは自分の頬が痛いということだけだが

「蝙蝠さん、申し訳ありませんが札をとっていただけませんか?」

そういうとスッと蝙蝠の後ろを指差す。言われるままその方向を見てみると

「なっ!!!」

札が壁に刺さっていた

つまり、つい先ほど蝙蝠の頬が切られたのは、七実が弾いた札だと言うことだ
札を壁から引き抜き、念のため曲げようとしてみるも

「(何だよコレ、ただの札だと思ってたのに馬鹿みたいに堅く作られてやがる。てゆーか、七実先輩、
まさか俺に当てるつもりで・・・・。)」

チラッと見てみるも、表情からは得に読み取れない

「さあ蝙蝠さん、続きをしましょうか。」

「あぁ、はい。(とにかく、ボウフラの言っていた事がようやく分かったぜ。たしかにこのまま下手に札を取られ続けられちまったら
こっちの身がもたねぇ、少しでもいい、とにかく七実先輩より多く札を取らねぇと!)」

引き抜いた札を七実み渡し、椅子に再度座る

蝙蝠の命(というほどじゃないけど)を懸けた戦いが、始まろうとしていた。

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/08(金) 19:20:19.96 ID:dD+wR/RO0


ところ変わってこちらは七花の教室では既に三時間目、数学の銀閣先生の授業が始まっていたが


「数学(こんなモン)はな、公式覚えてりゃ〜いいんだよ。そうすりゃ〜基本だろ〜が応用だろ〜が解けるよ〜に
なってんだ。だから今日はこの公式をこの授業中に覚えること、俺は仮眠室で寝る。ふぁあぁ」


(((((職務怠慢!!!!!???????)))))

授業になっていなかった。


―――――――――――――――――――


そして話は戻り保健室


蝙蝠:48枚   七実:49枚


「ふふ、意外とやりますね、蝙蝠さん」

「は、・・・はは。(結局・・・49回もくらっちまった・・・・これ以上は死ぬマジで)」


腕やら顔やら切りまくられ、満身創痍の蝙蝠とニコニコしている七実の姿が、そこにはあった
残りの札は三枚となっている。

「あの、七実先輩。ちょっと提案があるんすけど」

「はい、何でしょう?」

ここで蝙蝠はじぶんの身を守るため、あることを提案する。

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/08(金) 19:42:43.86 ID:dD+wR/RO0


「どうでしょう、この一枚を取った方が勝ちっつーことで」

これ以上くらえば自分の身が持たない、かといってここで勝負を降りることは出来ない
故に、ここで勝負を終わらせてしまおうと考えたのだ

「そうですね、このままでは引き分けという結果にならないとも限りません。いいでしょう、いえ悪いのかしら
とにかく、この一枚を取った方が勝ちということで」

「あざ〜す!(よし!これで終わる!やっと終わる!)」

そして、ラジカセが句を読み始めたとき

「はい。」

七実は札に目にも止まらぬ速さで手を伸ばし

「でええええええええええええええええええええええええええええええええええええい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

蝙蝠は全力で札に手を伸ばした



結果は


蝙蝠が札を取っていた

「お・・・・オレの勝ちッすね。(いよおおおおおおおおおおおおっしゃあああああああああ!!!!!!)」

「そうですね。」

蝙蝠が、七実の高速の札取りに対抗するために取った方法は、あらかじめ取ると決めておいた一枚の札への特攻
つまり山を張っていたのだ。
三分の一の確立に懸けた蝙蝠の、ギャンブル勝ちということだ。

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/10(日) 18:50:20.97 ID:ZBtEa+7e0

「では、”草むしり”は私がいたしましょう」

「いや別にいいですって」

病人を動かすのは忍びない(ギャグ的意味は無い)と付け加えようとした瞬間
蝙蝠は今までの思い出が脳裏に蘇った

(え?・・・なんだこりゃ。)

幼い頃の思い出、十二棟梁に選ばれた思い出、四季崎学園に入学し、七花と出会った思い出、
物心ついた頃から今に至るまでの思いで全てが次々と、まるで湧き上がる泉の如く、思い出す

≪そういえばさ、姉ちゃんの趣味って草むしりなんだよな≫

それは七花が真庭家に遊びに来たときの出来事。
広い庭を横切る際に、七花がポツリと言った一言であった

≪はぁ?お前の家って山にあんだろ。草なんて年中ボーボーじゃねぇか、
つーか仮にも病人になにやらしてんだよ。≫

≪いや、それがさ本当の草むしりじゃねーんだよ。≫




≪姉ちゃんの”草むしり”はさ、つまりは”ただの弱いものイジメ”なんだよ。≫

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/14(木) 20:52:29.28 ID:Ayau2b9bo
まだか
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/14(木) 21:21:08.29 ID:VQVAtD700
再開。

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/14(木) 21:38:52.17 ID:VQVAtD700


「げはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

その時、蝙蝠には自分の身に何が起きたのか分からなかった。
はっきりしていることは、今自分は保健室の中を吹っ飛んでいるということが理解できるほど
頭の回転が早くなっているということと、七実によって”なにか”をされたということだけだった

「(あぁ、そうか。そういうことだったのか、ボウフラ。)」

蝙蝠はやっと知る

「(お前も、”こう”なっちまったんだな。)」

ボウフラの遺言の意味を
自分がはっきりとソレを理解できてなかったということを
蝙蝠は、いまさらながらに、理解した。

そして、ボウフラと同じように吹っ飛んだ蝙蝠は
ボウフラと同じように、壁に叩きつけられる。

気絶する間際、蝙蝠は

「(もう二度と!・・・・・何があっても!・・・・保健室にはいかねぇぞっ!!!・・・)」

それだけを思っていた

「グハっ」

悲しいことに蝙蝠の断末魔は、3時間目の終了のチャイムによってかき消されたのであった。



ここに、一匹のムシと、一匹の獣の命を懸けた戦いは、幕を閉じる
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2011/07/16(土) 09:51:09.77 ID:TkJTOmEO0

さて、保健室が事件現場に変わってしまった頃、とがめのクラスではあることが起きようとしていた

とがめのクラスでは数学の授業、つまり銀閣先生の授業なのだがその本人がいまだ仮眠室で寝ているのか、10分たってもこない。
そのため、とがめのクラスは今、自由時間のようになっていた。

「全く、宇練先生は本当に教師かと疑いたくなるぞ。」

教室の真ん中辺り、クラスでもひときわ目立つ白髪の女性、言うまでも無くとがめはそこにいた
机を指でこんこんと叩き、いらいらしている様子

「主がそう思うことは当たり前だが、仕方があるまい。なんせ宇練先生はこの学校の夜の警備員も兼ねているのだ。
寝不足で授業ができんのだろう。」

とがめの左隣、真面目に自習をしているのは真庭蟷螂

「そ〜よ奇策士ちゃん。それに、授業なんてダルイもの受けなくてすむんだから、ここは感謝しなくっちゃ♪」

右隣には制服改造によるへそだし、全身に刺青をして風紀破壊の根源ともいえよう女性
真庭狂犬が、雑誌を読んでいた

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/03(水) 15:49:22.13 ID:qADTXm9c0
期待
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