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男「…ここは、何処だ…?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/23(木) 19:21:10.49 ID:h855Sd0AO


暇な方は付き合って下さい。



―――おい

男「……」

――おい、起きぬか

男「……ん」

―起きぬか、勇者よ

男「ぅぅん…?」ムクリ

??「ようやく起きたか勇者よ」

男「……は?」

??「は?とは何じゃ、寝ぼけておるのか?」

男「……ここは?」

??「ここは城じゃ」

男「は?城……?」

??「…そうとう痛み付けられたようじゃな、何と情けない」

男「は、はぁ……」

男「所で、貴方は…?」

??「わしの顔すら忘れたか‥わしは、この国の王じゃ」

男「……はい?」

王「…軽い記憶喪失か…ふむ、困ったものじゃ」

男「…え、な、何だよ…これ」

男「(俺は、たしか…自分の部屋で寝てたはずなのに…)」

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寝こさん若返る @ 2024/05/11(土) 00:00:20.70 ID:FqiNtMfxo
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第五十九回.知ったことのない回26日17時 @ 2024/05/10(金) 09:18:01.97 ID:r6QKpuBn0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715300281/

ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part13 @ 2024/05/09(木) 23:08:00.49 ID:0uP1dlMh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715263679/

今際の際際で踊りましょう @ 2024/05/09(木) 22:47:24.61 ID:wmUrmXhL0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1715262444/

誰かの体温と同じになりたかったんです @ 2024/05/09(木) 21:39:23.50 ID:3e68qZdU0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715258363/

A Day in the Life of Mika 1 @ 2024/05/09(木) 00:00:13.38 ID:/ef1g8CWO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715180413/

真神煉獄刹 @ 2024/05/08(水) 10:15:05.75 ID:3H4k6c/jo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715130904/

愛が一層メロウ @ 2024/05/08(水) 03:54:20.22 ID:g+5icL7To
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715108060/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/23(木) 19:27:46.80 ID:h855Sd0AO

王「どうかしたのか?」

男「あ、いえ…何でも、ありません…」

男「(宿題やって、風呂入って、ベッドに寝転がって…)」

男「(たしかに、寝たはず…)」

王「…さっきから様子が変じゃが、まあ良い…どうやら武器ま取られたみたいだしの、ほれ、これを使うが良い」

王が差し出したのは、見るからに硬そうな鋼の剣

男「えっ…いや、あの」

王「む?…不満か?」

男「…い、いえ…ありがとう、ございます」


そう言って男は王から差し出された鋼の剣を受け取る。

王「身に纏う装備は武具屋に頼んでおいた、街の武具屋に行って仕立てて来るが良い」

そう言って王は袋包みを男に渡す。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/23(木) 19:34:27.07 ID:h855Sd0AO

男「これは…?」

王「お金じゃ、お金すらも盗まれていたようだしの…わずかながら国からの支給だ」

男「は、はぁ……ありがとう、ございます」

王「うむ。では勇者よ…魔王を倒して戻って来る事を心待ちにしているぞ」

男「(………え)」



城下町



男「……」

―わ、解らない…いったい全体…どうしたんだ?

男「‥‥いてっ」

―ほっぺをつねっても痛いし、夢じゃない

男「何より…何だこの、ファンタジーな世界は」

男「…そして、この剣…というかおもっ」

男「…どうすりゃ、良いんだよ」

男「とりあえず、武具屋に、行ってみよう」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/23(木) 19:43:37.51 ID:h855Sd0AO

武具屋


店主「いらっしゃい!!」

男「あ、あの…王様から仕立てをして来る様に言われたんだけど…」

店主「あっ、もしかして勇者様かい!?いやぁ待ってましたよ!!ささっ、奥へどうぞ!」

男「は、はぁ……」
イソイソ


数十分後


店主「お似合いですよ!!」

男「は、はぁ……」

男「(中々、重い…レザーアーマーって言うのかな)」

店主「代金は王様から頂いておりますので、それはお気になさらずに」

男「…は、はい」

店主「にしても、早く魔王を倒して頂きたい…何か良い品物が入りましたら是非とも連絡させてもらいますね!」

男「…え、あ、はい…」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/23(木) 19:50:03.39 ID:h855Sd0AO

城下町

男「(そういえば…魔王って…いったい、何がどうしたんだ…頭が痛い)」

男「(この世界は何なんだ…僕の居た世界と、まったく違う)」
男「(まるでゲームの世界だ…勇者とか魔王とか)」

男「…はぁ…とりあえず、泊まる所、探そう…」



宿屋



男「はあぁ……」ドサッ

男「…僕は、いったいどうしたんだろう」

男「…これはきっと夢だ、そうに違いない」

男「だったら寝れば、覚めるはず…」ゴロン

男「…腹、減ったな……」

男「……」

男「…」

男「」スゥ…
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/23(木) 19:58:07.61 ID:h855Sd0AO

チュン…チュン

男「ん…ぅ」モゾリ

男「はっ…!?」ガバッ

男「……」

男「…僕の、部屋だ」

男「やっぱり、夢だったのか…?…めちゃくちゃリアルな夢だった…」

男「……」

男「あ、学校…遅刻だ…」



男「はぁ…はぁ…」タッタッタ

男「(変な夢のせいで、寝不足みたいな気分だ)」タッタッタ

男「(あんな夢、忘れよう)」タッタッタ

男「はぁ……はぁ…ま、間に合った…」ハァハァ

??「あ、男君、ギリギリセーフ?」

男「はぁ…はぁ…お、女ちゃん…おはよ」

女「おはよ。朝から気合い入ってる走り方だったね」

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/23(木) 20:06:20.97 ID:h855Sd0AO

男「あはは…まあ、運動だよ運動」

女「そっか、張り切ってるね…っと、遅刻しちゃうから、早く行こ?」ニコッ

男「あ、うん…そうだね」

男「(女ちゃんの顔見たら、癒やされるな)」



教室授業中



男「(…眠い)」コクン

男「(寝た感じがしなかったのは、間違いじゃなかったな…)コクン」

男「……ん?」

女「…眠そうだね」ボソッ

男「まあ、ね…色々あるんだ」ボソッ

女「…色々が気になっちゃうな…夜更かしして何してたのかな?」ボソッ

男「…内緒」ボソッ

女「スケベ」ボソッ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/23(木) 20:18:05.08 ID:h855Sd0AO

昼休み


女「ねぇ男君」

男「んう?」モグモグ

女「ゲームってさ、面白いよね」

男「ん…どうして?」
女「この世界にはない出来事を体験してるんだよ。楽しいよ」

男「…僕はそうは思わないな」モグモグ

男「(あんな夢を見た後だし)」

女「そう?…私だったら、楽しいと思うな」

女「…それと、男君と一緒だったら、もっと楽しいと思う」ニコッ

男「」ゴホッゴホッ

女「照れた?」

男「……っ少し…」

女「かわい」

男「ちゃかなさいでよ」

女「ごめん。でも…ゲームの中に入れたら…どんなに楽しいだろうなぁ、て考えてたの」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/23(木) 20:23:02.70 ID:h855Sd0AO

女「…ね、男君」

男「んっ?」モグモグ

女「…付き合おうよ」



自宅

男「……」

―付き合おうよ

男「…あれも夢かな」ポケ

男「女ちゃんと付き合えるなんて…いや、きっと夢だ…そうに違いない」

男「…でも」

男「…急に、どうしたんだろう…」

男「昔から、不思議な子だったからな…」

―あなたが、男君?
―私、女。よろしくね

―宿題忘れちゃったの?
―見せてあげる
―…夜更かししてたのかな?
―スケベ



男「…い、いかん寝よう」ブルブル

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/06/23(木) 20:26:43.18 ID:h855Sd0AO


まったり書きます。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/06/23(木) 20:53:58.10 ID:XODE4gHqo
まったり待ちます
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/23(木) 21:35:58.93 ID:h855Sd0AO

男「ん…っ?」モゾリ

男「……!?」ガバッ

男「……嘘だ、またあの世界だ」

男「…い、いったい…どういう事なんだ…」

男「…わけがわからなくなってきた」

男「…どうしよう、このまましどろもどろしてるわけにもいかないし」

男「…やるだけ、やるしかないのかな」ムクリ

男「……よし」グッ



城下町入口



男「…やっぱりモンスターとか居るんだろうな。怖い…」

男「…はぁ…やっぱり止めたくなって来たよ」

男「……けど…やらなきゃこの夢も終わらなさそうだし」

男「…行こう、僕の安眠を取り戻すんだ」スタスタスタ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/23(木) 22:35:44.95 ID:wkfTKHiAO
続きはまだかな
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/23(木) 22:40:21.67 ID:0EbPDiuXo
期待
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/06/23(木) 23:22:25.36 ID:DV8bmlaf0
面白い。
自分の予想当たってるのか気になるわ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/23(木) 23:59:51.00 ID:h855Sd0AO

>>15
予想が聞きたい



男「……凄い」

男「…見渡す限り、草原だ…」

男「…あれかな、モン○ターハ○ターみたいな感じ」

男「…何か、ちょっとわくわくして来た」

男「…女ちゃんが言ってた事、ちょっと解って来た気がする」スタスタスタ

男「……ん?」ピタッ

??「キィ!!」

男「うわぁ!?な、なんだ?!」アタフタ

??「ニンゲンダニンゲンダ!!」

男「と、鳥…?…いや、これが…魔物?」ドキドキ

鳥型魔物「イタズラシテヤルキィキィ!!」ビュン

男「っうわわ!!」ヒュン

男「あ、あぶな…こっの野郎…!」ガキッ

男「あ、あれ…上手く剣が…抜けないっ」ギギギ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [saga]:2011/06/24(金) 00:10:42.88 ID:crmLCzNAO

男「っく……」

鳥型魔物「キィキィ!!」ゲシゲシッ

男「い、た…っの野郎!!」ブォン!!

鳥型魔物「ギャン!!」スパッ

鳥型魔物は真っ二つになり、塵となって消える。

男「はぁ…はぁ…」

男「き、消えた…」ヘナァ

男「あれが、魔物…」ポツリ

男「……」

男「ちょっと、気持ち良かったかな…」ニヘ

男「っと…行けない…このままだと違う魔物に襲われちゃうな」ムクリ

男「…そういえば、何処に行けば良いんだろう…」パンパン

男「…んー、右に行こう、行き当たりばったりだ」スタスタスタ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/24(金) 00:19:20.66 ID:crmLCzNAO

迷いの森

男「……変な所に来ちゃったよ」

男「…見るからに怪しい森だなぁ」

男「…けど物語的にこの先に街がありそうな予感」

男「よし…行こう」スタスタスタ



男「はぁ…はぁ…」

男「ま、魔物が…多いや」ヘナァ

男「…もっと良い鎧貰っておけば良かったな…ん?」

??「グルルル…」

男「………え?」

男の目の前に現れたのは、熊型の魔物、グリズリー。

グリズリー「グルルル…」

男「嘘、だろ……」

男「あんな奴…無理だ」

グリズリー「グゥアアア!!」ダッダッダ

男「ひ…き、来た……!!」アタフタ
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/24(金) 00:27:22.77 ID:crmLCzNAO

男「うわあああ!!!」タタタタタッ

グリズリー「ガゥアアア!!」ダッダッダ

男「は、早い…追いつかれる…!!」ハァハァ
男「っ…夢ならっ…死なない、よね…!」ダッ

男は走るのを止める、そして振り向きグリズリーへと突進。

グリズリー「ガァア!!」ブォン!!

男「!?」

グリズリーの太い腕、爪が男を切り裂こうと振りかざされる。

男「くあ!!」

男は鋼の剣を盾にグリズリーの攻撃を防ぐが、殴り飛ばされる。

男「ぐ…い、た…っ!?」

グリズリー「グゥアアア!!」

グリズリーは男を押し倒し、食らおうと突進する。
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/24(金) 00:34:33.48 ID:crmLCzNAO

男「ひ…っ?!」

男は瞳を閉じてありったけの力でみっともなく剣を突き出し、突進する。

男「うわあああ!!!」
ズルッ…

グリズリー「ゴ…ァ」

男「……っ」

男の手に剣越しから生き物に刃を突き立てる生々しい感触が伝わる。

男「…う、あ……」

グリズリー「……」

ズル、ドシーン…

男「…はぁ…はぁ…」ヘナァ

男「…さっきの、魔物と、違う感覚だ…」

男「……うぷっ」

男はあまりの生々しさに堪えられず、胃の中の物をだらしなく口から吐き出す。

男「うえ……げほっ…はぁ…はぁ…」

男「……ごめん、ね…殺したくは、なかったんだ…」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/24(金) 01:37:13.15 ID:zj6DvTP8o
期待ワクワク
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/24(金) 02:47:03.60 ID:crmLCzNAO


―――

男「…これでお墓はよし」パンパン

男「…あっ」

子グリズリー「キゥ……」

男「……君は子供を守る為に襲って来たんだね」

子グリズリー「……」フルフル

男「…ごめんね…っ」タッタッタ

子グリズリー「キゥゥ…」



男「……ダメだ、さっきから同じ道をぐるぐる回ってる」ハァハァ

男「…これじゃあいつまで経っても…」

??「すみません」

男「うぎゃああああ!!!」ダダダダタ

??「そこまで驚かなくても…」

男「ご、ごめんなさ…い?」キョトン
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/24(金) 19:26:22.92 ID:ujUuB2ui0
期待なう
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [saga]:2011/06/25(土) 00:28:58.92 ID:L3QnfwKAO

少し投下


男「……女ちゃん?」
??「……?…私の事?」

男「え、うん……違う、の?」

??「違うよ、私はたまたまここを通りがかった…騎士」

騎士「あなたが居たから声を掛けたんだけど…迷惑だった?」
男「い、いや…ただ単に驚いただけなんだけどさ」

男「(騎士さんが女ちゃんに似ていたっていうのもあるんだけど)」

騎士「そう。でもこんな森に君一人で何していたの?」

男「あーいや…迷っちゃったんだ」

騎士「成る程。じゃあ私が出口まで送って行くよ」

25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/25(土) 00:33:48.88 ID:L3QnfwKAO


男「良いの?」

騎士「うん。この森の事なら何度も通ってるし…それに」

男「……それに?」

騎士「…何でもない。さっ、行きましょ」スタスタスタ

男「あっ…ま、待ってよ」スタスタスタ

男「(にしても、口調も声も同じだし…本人みたいだなぁ)」

騎士「…どうかした?」スタスタスタ

男「あ、いや…知り合いに似てるなぁって」スタスタスタ

騎士「…じゃあその人も私みたいに可愛いんだね」スタスタスタ

男「…え、あー…どうなんだろう」スタスタスタ

騎士「…可愛いよね?」スタスタスタ

男「…と、思います」スタスタスタ

騎士「…正直な人は好きだよ」スタスタスタ

男「う、うぇぇ??」キョトン

26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/25(土) 00:36:07.63 ID:wVAfipDGo
期待ワクワク
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/25(土) 00:36:52.41 ID:LcTkEc5AO
うむ、支援だ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/25(土) 00:44:23.20 ID:L3QnfwKAO

騎士「冗談だよ」クスリ

男「(…やっぱり、そっくりだ)」

騎士「ふふ…あ、ほら出口」

男「…本当だ、やっと出れそうだ」

騎士「…一悶着ありそうだけど」

男「えっ?」

ガサガサ…!

男「…!?」

草むらから現れたのは先程のグリズリーとは、違う、身体の色が青く、一回り大きいグリズリー。

男「…嘘、だろう…」

騎士「…大きいね」

騎士はそう言って腰に携えたた鞘から剣を引き抜く。

男「に、逃げよう!!こんなのと戦ったら…!」

騎士「…逃げるなんて、男の子が言う台詞じゃないよ」

騎士は剣の切っ先をグリズリーに向ける様に上段に構える。

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/25(土) 00:53:43.40 ID:L3QnfwKAO

男「け、けど…」

騎士「…構えて、じゃないと」

騎士「死ぬよ」

青グリズリー「…グルルル…」

グリズリーは低く唸りながら、姿勢を低くし突進する態勢を取る。

男「っ……」

男は騎士に促される様に剣を引き抜き、みっともなく構えを取る。

騎士「…それで良いよ。……来るよ」

男「っ……」

騎士の合図と共にグリズリーは地鳴らしを鳴らしと突進する。

青グリズリー「ガアアア!!!」

男「ひ…っ」

騎士「怯えないで…しっかり相手を見て」

騎士は小さく呟きながらグリズリーへと視線を注ぐ、一時ともグリズリーから視線を逸らさない様に。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/25(土) 01:01:30.91 ID:L3QnfwKAO

男「(こ、怖いけど…やら、なきゃ…!)」

男は震える腕を止める様にしっかりと剣の柄を握り締め前へと構える。

騎士「……右!」

男「っ…!」

騎士の声と共に騎士と男は右へと飛びすさる。

青グリズリー「グァアア!!」

一息前に二人が居た場所にグリズリーは突進し、二人の後を追おうと身体に急停止を掛ける。

騎士「相手を見て、攻撃のチャンスを見逃さないで」

男「う、うん…っ」

二人はそのグリズリーの行動を見据えつつじり、じり、と距離を詰めて行く。

グリズリー「グルルル…」

グリズリーはその二人の様子を見る様に唸り声を上げながら地面を太い足で削る。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/25(土) 09:41:31.26 ID:BGn7I1Wa0
グリズリーに勝てるのかな wwktk
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/25(土) 09:59:54.52 ID:eJvIUxbZo
日本人の好きな者

魔法
ヨーロッパ
中世ヨーロッパ
騎士
勇者
ファンタジー


これで「外人は忍者が好きだよww」って鼻で笑ってる日本人きめえ
こんなんだからジャッカスジャップっていわれるんだよ
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/25(土) 17:56:09.42 ID:LcTkEc5AO
SSスレで何言ってるんだ…
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/25(土) 18:17:32.27 ID:L3QnfwKAO

また夜になったらいくつか投下します。

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/25(土) 18:35:51.73 ID:LcTkEc5AO
待ってる
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/25(土) 19:37:06.48 ID:BGn7I1Wa0
了解
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/25(土) 21:31:27.13 ID:5/x/yoafP
在日荒らしの福岡だからな
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/26(日) 01:09:30.80 ID:8poX/MpAO

いくつか投下


騎士「…また突進して来る。あの子達頭は悪いから…左右に避けて斬るよ」

騎士は構えたまま男へと告げる。

男「左右からって…どうやって」

騎士「…自分で考えて」

男「うえ!?」

男の声と共にグリズリーは二人へと駆ける。

青グリズリー「グァアア!!」

騎士「来た……今!」

男「―!!」

騎士の声と共に二人はグリズリーの身体の分、左右に散る。

騎士「っは!」

騎士はグリズリーの突進を踊る様に避け、身体を横に回転させつつ剣をグリズリーへと振るう。

男「っうあ!」

男も合わせる様にぎこちなく身体を横に回転させて剣を薙ぐ。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/26(日) 01:19:52.58 ID:8poX/MpAO

青グリズリー「ギャグァ!?」

二人の避けながらの攻撃にグリズリーは顔を斬られ悶絶する様に呻く。

騎士「…そう。上手いよ」

男はそのぎこちない攻撃をしたせいでよろめいた身体の態勢を整える。

男「ま、まだ慣れてないんだよ…っ」

騎士「…きっと慣れるよ。大丈夫」

グリズリーは呻き、顔から血を流して二人を睨む。

青グリズリー「ググ…グルルル…」

騎士「見てて。お手本、見せてあげる」

騎士はそう言って剣の鞘に納めて左足を引き、腰を引くする。

男「な、何を…?」

騎士「必殺技…かな?」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/26(日) 01:29:55.55 ID:8poX/MpAO

騎士「うん……離れてて」

青グリズリー「グァ…グルルルァアァ!!!」

グリズリーは怒り狂った様に声を上げる。そして撹乱する様に細かく、素早く、激しい動きで騎士へと突進する。

男「ひ…!?き、騎士さん危ない!!」

騎士「…」

騎士はその態勢のまま微動だにせず、剣を納刀したままグリズリーへと視線を注ぐ。

青グリズリー「グルアアアア!!!」

男「騎士さん!!!」

グリズリーは激しい突進から腕を振り上げ、騎士の身体を裂こうとその太い腕を振り下ろす。

騎士「―今」

騎士の一閃、眩い軌跡を残してグリズリーの背後へと斬り抜ける。
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/26(日) 01:36:58.70 ID:8poX/MpAO

男「…え?」

男はその美し過ぎる動きに見惚れながらも呟く。

騎士「――」

キンッ

僅かに剣を納める金切り音を立てて騎士は剣を鞘へと納める、と

シュパァ!!

グリズリーの姿が細かく切断された様に掻き消える。

男「な…っ」

騎士「…凄いでしょ、必殺技」

男「い、今の…何…」

騎士「今の?……んー、名前を付けるなら、神速剣?」クスッ

男「し、神速剣…」

男「(か、かっこいいいい……)」

騎士「ふふ、君にも出来るよ、きっと……さっ、行こう?」

騎士は男を促す様に笑みを浮かべて森の出口へと促す。

男「う、うん……」

男「(…強かったな…俺も、強くなれるだろうか…)」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/26(日) 02:10:10.93 ID:9zgGPbHQo
男「(…つまんねえな…>>1は、面白いと思ってるのだろうか…)」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/26(日) 02:11:43.26 ID:h1VtFaKJo
今日は終わりかな。乙した
続き待ってます
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/26(日) 08:52:36.07 ID:UC6gFLfAO
乙!
続きも期待
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/26(日) 22:46:07.80 ID:8poX/MpAO


今日の夜は投下出来そうにないです。

明日明後日が休みなのでちょくちょく投下しますね。
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 07:31:18.85 ID:EP3QIjQAO

―――

騎士「それじゃあ、私はここで」

男「えっ、もう行くの?」

騎士「ふふ、残念そうな顔……ごめんね、私にはやることがあるから」

男「そっか……それなら仕方ないなぁ…」

騎士「…大丈夫、きっとまた会えるわ。あなたが―」

男「えっ?」

騎士「…何でもない。それじゃあ、また、ね?」

男「…うん。ありがとう…僕ももっと強くなるよ」

騎士「ふふ、期待しているわ…じゃあね」タッタッタ

男「……行っちゃった」

男「…とりあえず、街を探そうかな」

男「…よし、行こうっ」


―――
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 07:41:32.78 ID:EP3QIjQAO


男「…城下町とは違う、けど大きい街だなぁ」キョロ

男「…どうしょう、鎧も結構ボロボロだし、新しいの買おうかな」

ガヤガヤガヤガヤ

男「うーん……ん?」
男「…どうしたんだろ」スタスタスタ

男「…どうしたんですか?」

街人「おっと、旅人さんかな?…いやぁ、喧嘩みたいなんだけどね…とりあえずあれ、見てみなよ」

男「…あれ?」ジィー



??「て、めえ…女の癖に、でしゃばりやがって!!」

??「…だから、それについては謝ったじゃない!人の話聞かない男はモテないわよ」



男「(…男の人と女の人がもめてる)」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 07:50:43.93 ID:EP3QIjQAO


男「何かあったんですか?」

街人「うーん…詳しくは知らないけど、どうやら武器の取り合いみたいだね」

男「……武器?」キョトン

街人「そうそう……ほら女の子が持ってる剣、見てみなよ」

男「???」

男は女の子が持つ剣に視線を移す。
綺麗に装飾された剣、刀身は長く西洋の剣を思わせる形。中心に嵌められた宝石が高価さを高める。

男「…綺麗な剣ですね」

街人「だろう?あの剣はこの街で一番高い剣なんだ…それを今日、今さっき、買いたいと言う奴が2人も出てきてね…まあ、あの女の子の方がちょっと先だったらしいけど」

49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 08:03:54.99 ID:EP3QIjQAO

男「…へ、へえ」

男「(偶然、なのかなぁ…)」



女?「だいたい私の方が先に手を付けたのに、いきなりしゃしゃり出てそれより高い金額で買おうだなんて、失礼にも程があるわ」

男?「うるせーよ!!なぁ、店主さん、俺が高く買うから、俺に譲ってくんねーか?」
店主「い、いやぁそれは…」

女?「ちょっとふざけないでよ!」



男「…あれじゃあいつまで経ってもどちらも譲らないよ…」
街人「…まあ、とても良い剣らしいからね。仕方ないよ」

男「(…何か、面倒そうだ…とりあえず離れよう…)」ススス

50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 08:11:56.18 ID:EP3QIjQAO

女?「はぁ…それなら、ちょっとそこのあなた!!」



男「えっ」ビクッ

女?「あなたよあなた」

男「えっ」

女?「良いからちょっと来なさい」

男「えー……」

男「(捕まっちゃったよ…)」トボトボ

男「な、何でしょう…?」

女?「私とこいつ、この剣に相応しいのはどっちと思う?」

男「はい??」キョトン

女?「質問の通りよ、答えなさい」

男「ええぇ……」

男?「勿論俺だよな?」

女?「私よね??」

男「(こ、困ったなぁ……どうしよう)」

男「う、うーん……店主さん、この剣、なんて言う剣なんですか?」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 08:23:40.23 ID:EP3QIjQAO

店主「えっ?…あ、ああ…この剣は、私がとある古びた神殿に訪れた時に見つけた物なんだ…確か、刀身辺りに名前が彫られている筈だが…」

男「刀身…?…ちょっと、抜かせてもらいますね…」

女?「良いわ」

男?「構わねー」

男「」シュキン

男「うわっ眩しっ!!……え、ええと…Claiomh Solais…?」クラクラ

女?「見せてみなさい…」

女?「……成る程、クラウソラスね」

男?「なんだそりゃ」

女?「知らないのにこの剣を買おうとしてたのかしら」

男?「う、うるせー!!」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 08:34:45.11 ID:EP3QIjQAO

男「…クラウソラスって確か…ケルト神話、だっけ」

女?「あら…物知りね。君、神話系好きなのかしら?」

男「え、あ、まぁ…あまり詳しくはないですが…」

女?「にしても、ますます欲しくなったわ」

男?「誰がてめーにやるかよ!」

女?「あんたもまだ買ってないでしょ」

男?「ちっ…」

女?「でも、困ったわ」

男「えっ?」

女?「この剣…とても重いの」

男?「まあな、振るえって言われても簡単には振るえねーな」

男「えっ」

女?「…困ったわ」

男?「…こんな良い剣なのにな…」

男「…あのー…」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [saga]:2011/06/27(月) 08:51:34.89 ID:EP3QIjQAO


男「これ、とても軽いですよ…?」

女?・男?「はっ??」

男「羽毛、鳥の羽みたいに軽いですよ、ほらほら」ブォンブォン!!

女?「ちょっ、やたら無鉄砲に振り回さないでよ!」

男「あ、すみません……」アタフタ

女?「でも…嘘でしょう…ちょっと貸してくれる?」

男「えっ?あ、はい…」パス

女?「ありが、とおぅ!?」ズシン

男「」

女?「や、やっぱり、重い…」ハァハァ

男?「俺にももう一回持たせろ」パシッ

男?「うお!?」ドシン

男?「や、やっぱり……俺もだ…っ」ハァハァ

男「…冗談ですよね??」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 10:38:29.50 ID:EP3QIjQAO

―――

女?「この剣、あなたが使いなさい」

男「えっ」

女?「えっ、じゃないわよ。あなた勇者でしょ」

男「え、あー」

女?「けど、こんなひ弱そうな男の子が勇者ねぇ…」

男「あ、あはは」

女「まあ、良いわ。この剣私が買うからあなたが使いなさい」

男「ちょっ、それは!!」

女?「ただし、条件があるわ」

男「…条件?」

女?「そっ、条件はね」

女?「あなたが私の家来になる事よ」フフン

男「ごめんなさい」

女?「…ちょっとは考えなさいよ」

男「いや、だって…ワガママそうだしッ!?」グニッ

女?「誰がワガママですって?」

男「いてててっ、謝るからほっぺつねらないで!!」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/27(月) 11:02:49.78 ID:2KSHgEtAO
頑張れ!
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/27(月) 12:22:13.29 ID:TzVfNGjyo
俺も厨房の頃こんな妄想よくしたよ
黒歴史だから書くのやめたほうがいいぞ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/27(月) 12:33:28.48 ID:VU+GKRYnP
>>1
(福岡県)はSS速報に粘着する荒らしだからNGかスルーで
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/27(月) 13:02:34.95 ID:vFEpukmIO
わくてか支援
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/06/27(月) 13:30:20.88 ID:YZaU6FeTo
なんか なろうとかでよく見かけそうな感じ
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/27(月) 13:53:00.19 ID:5eGaRZpTo
いいよーいいよー
続きワクワク
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/27(月) 13:57:46.14 ID:TzVfNGjyo
うん、あのね
荒らしとかそんなんじゃなくて君の為を言っているの。
今すぐ書くのやめたほうがいいよ
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/27(月) 16:30:56.56 ID:2KSHgEtAO
続きwwktk
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/27(月) 16:54:57.96 ID:TzVfNGjyo
ID:2KSHgEtAO
ID:VU+GKRYnP
ID:vFEpukmIO
ID:YZaU6FeTo
ID:5eGaRZpTo


中学生のサポーター貰って嬉しいですか?>>1さんw
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/27(月) 17:13:54.30 ID:YZaU6FeTo
>>63
あんまり必死になるなよ
これから良くなるかもしれないじゃないか
つーかよく見ろ俺はべつに面白いともなんとも言ってないぞ
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 17:23:25.66 ID:EP3QIjQAO


男「…家来ですな…」

女?「そう、家来。勇者の家来を持つなんて至極光栄だし」

男「(こっちは願い下げなんだけど…)」

女?「…何か言ったかしら?」

男「いえ別に」



女?「というか自己紹介が遅れたわね」

女?「私は、今は名も無き剣士様よっ」

男「…」

男「つまりはただの剣士いてててっ!!」ムギュゥ

剣士「口を慎みなさい勇者さん」

男「…すんません」

剣士「ところで、これから行く所とか予定はあるのかしら?」
男「いや、特には……」

剣士「ふうん……じゃあ、ここから北にある魔洞に行かない?」
男「魔道?」

剣士「魔洞よ」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 17:27:55.45 ID:EP3QIjQAO

男「今から??」

剣士「流石に今からはキツいわよ。何しろ龍が出るらしいから」

男「行きたくないです」

剣士「駄目よ。もう決定事項よ」

男「うぇえ……」

剣士「そうと決まったら今日は宿屋に泊まりましょ、ほら行くわよ」グイグイ

男「わ、わかったから引っ張らないでーっ」グイグイ



宿屋



男「はあ、疲れた…」ドサッ

男「今日は一段と疲れたよ…夢で疲れるなんて、不思議だ…」ポツリ

男「……ぁ…やば…眠気が…」ウツラウツラ

男「…っ……」スゥ…
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/27(月) 17:32:10.07 ID:TzVfNGjyo
    / ̄ ̄ ̄ ̄\ 
   (  人_>>1_) (やべえ、俺の作品むちゃくちゃ面白いお)
   |./  ー◎-◎-)
   (6     (_ _) )    カタカタカタ
   | .∴ ノ  3 ノ  ______
    ゝ       ノ  .|  | ̄ ̄\ \
   /       \__|  |    | ̄ ̄|
  /  \___      |  |    |__|
  | \      |つ    |__|__/ /
  /     ̄ ̄  | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕
 |       | ̄
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 17:34:31.19 ID:EP3QIjQAO

―――

男「はぁ…はぁ」タッタッタ

男「ま、また遅刻だ…っ」タッタッタ

男「(あの夢、凄くリアルだからなぁ…楽しくなったのは良いけど…)」ハァハァ

男「(…今日の夜も、ちょっと楽しみだな、あ?!)」ドカッ!

??「きゃッ」ドカッ!

男「いててて…す、すみません…前見てませんでし、た?」

??「っ〜…ち、ちゃんと前見なさい、よ?」

男「」

??「」

二人「あーーーっ!!??」

男「き、昨日の……っ!?」

男「(いや、あれは夢だ!!け、けど…似すぎてる!!)」

??「あんた、昨日の夢に出てきた勇者じゃない!!」

男「(えーっ!!)」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 17:40:12.51 ID:EP3QIjQAO

―――

??「で、ちょっと説明しなさいよ」

男「…説明と言われても…まずは互いの状況を確認しようよ」

??「む……わかったわよ」



??「つまりはあなたと私、同じ夢を見ててそれが妙にリアルな夢。しかも学校遅刻しようとしてる。これが今の状況かしら」

男「(最後のはいらないなぁ…)」

男「でも、同じ夢を見てるんだよね…何か不思議だな」

??「不思議なんてもんじゃないでしょ、何か絶対おかしいわよ」

男「おかしいって?」
??「良くはわからないけど…ほらたまに聞くじゃない。集団催眠、とか」

男「集団催眠……」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/27(月) 17:40:24.00 ID:5eGaRZpTo
ワクワク
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/27(月) 17:42:01.06 ID:TzVfNGjyo
ネット上に書いたものは絶対に消えない
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 17:47:31.73 ID:EP3QIjQAO

??「つまりは私達以外にも、同じ夢を見てる人が沢山いるかもしれないって事」

男「…でもそしたら、あれは夢じゃない、のかもしれない」

??「…どういう事??」

男「…理由とか、そんな物はわからないけど…何だろう…妙にあの世界の物が生々しいんだ」

男「(…あの熊を殺した感触も、手に残ってるし…)」

??「…何か、あるわね」

男「…うん…所で」

??「何よ??」

男「……二年の、先輩さんですよね」

先輩「何で知ってるのよ!」

男「いや、だって…男子の間で人気ですよ…先輩」

先輩「…え、嘘……恥ずかしいっ」

男「(…意外と可愛らしい先輩だ)」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 17:54:28.18 ID:EP3QIjQAO

先輩「ま、まあ…とりあえず学校に行きましょ、あと男君」

男「はい??」

先輩「お昼、一緒に食べるわよ」

男「えっ」

先輩「聞きたい事沢山あるし…それに、とても嫌な予感がするのよ」

男「嫌な予感?」

先輩「そう、ちょっと色々考えてお昼に話すから…とりあえず校庭で待ち合わせましょ」

男「…わかりました」

先輩「じゃ、お先にっ」タッタッタ

男「あ、はい。また後で」

男「…」

男「(同じ夢に、リアルな生々しさ)」

男「(あれはきっと夢じゃない…)」

男「…」

男「あっ、遅刻だ!!」タッタッタ
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [saga]:2011/06/27(月) 18:18:12.76 ID:EP3QIjQAO

―――

女「遅刻ギリギリ」

男「ま、間に合ったぁ…」ハァハァ

女「昨日の夜はお楽しみでしたね」ニコッ

男「…僕はドラ〇エ1の勇者じゃないよ」ガクッ

女「ふふっ」

男「(…やっぱり、可愛いなぁ)」

女「ねぇ男君」

男「うん??」

女「人生って楽しい??」

男「…いきなりどうしたの?」キョトン

女「…ううん、聞きたかっただけ」

男「…うーん、今は、楽しいかな」

男「(女ちゃんも居るしね…)」

女「…そっか。男君が楽しいなら、良いかな」

男「??…女ちゃん?」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/27(月) 19:12:26.37 ID:fHaUhTFfo
続きが気になる
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 19:21:01.14 ID:EP3QIjQAO

女「…私ね。夢があるの」

男「…夢?」

女「そう。夢。…大きい草原で、大きい空の下で、両手両足を広げて…豪快に寝転がりたいの」

男「…そ、それが夢?」

女「うん。…この世界に、大きな草原なんて、そうは見つからない」

女「…だけどいつか、大きな草原で、寝転がって」

女「一日中、心地良い風に吹かれながら眠りたいの」

男「…凄い夢だね」

女「…そんな事ないよ。結構、簡単な夢」

女「…だから、私は探してるの…夢を、私の夢を」

男「…その夢、さ」

女「…なあに?」

男「…僕も、見付けるの手伝ってあげるよ」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 19:28:46.10 ID:EP3QIjQAO

女「……ありがと、男君」

女「男君となら、見付けられそう」

男「…じゃあ、どちらが先に見付けられるか」

女「競争、だね」

男「……ふふ」

女「ふふっ…」

男「負けたら」

女「…勝った側の一つだけ言う事を聞く」

男「乗った」

女「…負けないからね?」

男「僕こそ」



―――



先輩「…来たわね」

男「お待たせしました」

先輩「…付き合ってる子が居るのに申し訳なかったわね」

男「えあ!?し、知ってたんですか…」

先輩「当たり前よ。あの子…結構人気あるのよ?」

男「そ、そうなんですか…」

先輩「あの儚げない様子、そしてあの滑らかで長い黒髪、まさしく大和撫子そのものじゃない」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 19:36:56.46 ID:EP3QIjQAO

男「や、やっぱり…女ちゃんは可愛いですよねっ」ハァハァ

先輩「……キモいわよ」

男「……すんません」



先輩「…で、まあちょっと授業サボって調べてみたんだけど」パクッ

男「…サボったんですか」モグモグ

先輩「…まあね。でね、ちょっとわかって事があるの」

男「…何がわかったんです…?」

先輩「ネットで調べてみたんだけど…やっぱり私達以外にも、あの夢を見てる人達が大勢居るらしいわ」

男「……」

先輩「それと、日本に限らず、外国でも発生しているみたいなの」

男「…外国でも?」

先輩「ん…そう。…私の予想では少なく見積もっても、30億人」パクッ

男「さ、30億って…世界人口の半数くらいじゃないですか…」

79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 19:45:56.69 ID:EP3QIjQAO

先輩「…まあ、あくまで私の予想よ。…そして共通してる事は」

男「…現実世界と夢の世界の人がリンクしてる…」

先輩「そう、その通り。実際に私達と同じ様な人も居るらしいわ」

男「…成る程…」

先輩「…そして、もう一つわかった事があるの」

男「…それは?」

先輩「…あの夢の世界で、死んだとする、そしたら、現実世界でも…死ぬ事になるらしいわ」

男「…え…」

先輩「…何て言うのかしら…そのほとんどの死因が脳死らしいの」

先輩「…その脳死患者が、今世界で急激に増えている」

先輩「…例えば、いつも通り息子が寝る。そしてその親が朝、息子を起こしに行くが…既に脳死状態」

先輩「…というパターンが多いらしいわ」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 19:57:25.08 ID:EP3QIjQAO


男「…じゃあ、あの世界で僕達が死ねば…」

先輩「…私達も脳死状態になるわ」

男「…な、なんでそんな事が…」

先輩「…わからないわ。…でも言える事が一つだけある」

先輩「…誰かが、こんなつまらないゲームを…楽しんでいる事よ」

男「…て事は…人の仕業…」

先輩「それ以外に考えられないわ。…ネット上でこの事を“リアルゲーム”なんて…言われているけどね」

男「…リアルゲーム……」

先輩「…こんなゲーム、終わらせないと…罪もない人達が脳死になっちゃう」

先輩「…だから、終わらせましょ…“私達”の手で」

男「……私“達”??」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/27(月) 20:01:57.68 ID:TzVfNGjyo
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82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/27(月) 20:08:33.44 ID:fHaUhTFfo
痛きゃ見なきゃいいのに
マゾなの?
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/06/27(月) 21:07:46.58 ID:aH2HF6u2o
>>82
ヒント:NG


期待
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/06/27(月) 21:36:46.61 ID:Cx/SmSxWo
ID:TzVfNGjyo
>>71
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [saga]:2011/06/27(月) 22:18:09.46 ID:EP3QIjQAO

男「………僕も??」

先輩「当たり前じゃない」

男「えぇぇえ…」

先輩「文句言わない。これがもし本当の事だったらどうするの??」

男「う…」

先輩「世界人口の半数が脳死状態になる事だってあるかもしれない。しかも誰が、何の為に、何をしようとしているのかすらわからない」

先輩「…やる価値は、あるわよ?」

男「…けど……僕にそんな事が、出来るかな…」

先輩「出来るか、じゃない。やるしかないの」

先輩「…私も協力するわ。だから、やりましょう男君」

86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [saga]:2011/06/27(月) 22:19:11.64 ID:EP3QIjQAO

男「………僕も??」

先輩「当たり前じゃない」

男「えぇぇえ…」

先輩「文句言わない。これがもし本当の事だったらどうするの??」

男「う…」

先輩「世界人口の半数が脳死状態になる事だってあるかもしれない。しかも誰が、何の為に、何をしようとしているのかすらわからない」

先輩「…やる価値は、あるわよ?」

男「…けど……僕にそんな事が、出来るかな…」

先輩「出来るか、じゃない。やるしかないの」

先輩「…私も協力するわ。だから、やりましょう男君」

87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/27(月) 22:20:57.64 ID:EP3QIjQAO

おおう連投すんません
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/27(月) 23:09:10.41 ID:2KSHgEtAO
頑張れ!
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/27(月) 23:11:16.63 ID:2KSHgEtAO
頑張れ!
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/27(月) 23:16:41.73 ID:5eGaRZpTo
失敗しても書き込めてるから、一回更新するといいかも
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 23:33:26.50 ID:EP3QIjQAO

―――

女「ねぇ男君」

男「はいはい?」

女「…近い内に、遊びに行きたいな」

男「…えっ、それって…」

女「ふふ、デートだよ」

男「…良いの?」

女「うん。男君と一緒なら」

男「(…幸せだ)」

男「じ、じゃあ決めておくよ」

女「期待してるね。…私ね、遊園地とかより自然が多い所が良いな」

男「…自然か…わかったよ、探しておく」ニコッ

女「…こういうの、なんだかむずがゆいね」クスッ

男「…そうだね…でも、女ちゃんが相手だから、僕は嬉しいかな」

女「…ふふ、そう言ってくれると…嬉しい」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 23:41:07.35 ID:EP3QIjQAO

―――

女「…こういう、関係がずっと続けば良いのに」

男「えっ?」

女「…人の命って、長そうで短いよね。あっという間に、1年、10年、50年」

女「…歳を取って、老いて…死んでいく」

女「…儚いなぁ、て…」

男「…女ちゃん」

女「いきなり、ごめんね?」

男「…ううん。…僕はそうは思わないかな」

女「…どうして?」

男「…命の長さは、そこまで大事じゃないと思うんだ」

男「…僕は、思い出が大事だと思う」

女「…思い出…」

男「…ご飯を食べて、他愛のない話をして、笑いあって」

男「…泣いて、怒って、喧嘩して」

男「…仲直りして、遊びに行って」

男「そういう、生きてるって実感出来る思い出の方が、命の長さより、大事だと思う」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [saga]:2011/06/27(月) 23:48:37.35 ID:EP3QIjQAO

女「…男君は、かっこいいよ」

男「えっ…」ドキッ

女「そういう事、さらっと言うんだから、私、ときめいちゃった」

男「あ、あはははは〜…」

女「でも、ね…男君」

女「…思い出は、人と関わらないと…作れないんだよ」

男「……え?」

女「…じゃあ、男君、また明日学校で」ニコッ タッタッタ

男「あ、うん…また明日…」

男「…女ちゃん…」


―――



先輩(剣士)「遅いわよ」

男「えぇえ……」

男「(女ちゃんが気になって寝れなかったんだよ…)」

先輩「まったく…ほら、昨日言ってた魔洞に行くわよ」

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/27(月) 23:59:47.59 ID:EP3QIjQAO

男「や、やっぱり行くんだ…」

先輩「当たり前よ。…情報も欲しいね」

先輩「それに、昨日その剣買ってあげたじゃない」

男「あ、でしたね…」

男「(そういえばそうだった…綺麗な剣だなぁ…クラウソラス、だっけ)」

先輩「ほら、道具屋に行って準備して魔洞に行くわよ」

男「はいー……」

先輩「返事が長い」

男「はいっ」

先輩「よろしい」ニコッ


―――


魔洞

男「…うわぁ」

先輩「雰囲気出てるわね」

男「や、やっぱりやめましょうよ…」

先輩「行くわよ。…あまり長い時間掛けてられないんだから」スタスタスタ

男「あ、ちょっ…待って下さいっ」タッタッタ
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/28(火) 00:20:56.83 ID:PUnBvEbLo
             _,,,、            r,
     i/'''i、  .,i´丿         l゙ l            |'i、
    /,,iiヽ、 ,/ ,こ,,--、、     ,,,,,,ソ '"゙フ         │|,i、、
  ,,‐,, ''-,゙''゙,,iシ‐'''^,,乙,,ノ      ゙''ー,く,_     .r,、,,,,,l゙ .“ ,,ノ
.,r'',,r,_,゙l_ ´ .,―''゙,''ヽ       ,=,-‐'"_、/      `'''i、 ,‐'".,,-¬┐
`'" ヘ;''⊇ |  .,,,'',ブ./`         ―‐'''"`ヾ'i、     丿/、 .゚',,,-'"゛
   l゙ |,]〃  / /ー''" ,、    ,=@   .r,",}     丿./ .,r″
   | レニゴ │.!,,_  ._,,l゙ヽ    ゙lヽ,,、   `     ,/ ,/` ゙lヽ,,,,_、     .,,ッ=ッ.
   ヽ-′`  `-、,二,_,/    `'-,,"''ー、、     ( ノ   `'-,,,_^''┐   |.l゙  .}|
                      `''―"      `"       ⌒′   ゙'ヘニソ
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/28(火) 02:21:24.68 ID:1paMuvcAO


男「…中は結構明るいですね」スタスタスタ

先輩「…そうね…本当に龍なんか居るのかしら」

男「というか龍なんておとぎ話…」

先輩「この世界がおとぎ話みたいなもんだから説得力がないわ」

男「…まぁ…たしかに…」



―――



男「…随分奥に来ましたよ…」

先輩「…暗くなって来しね。…そうだ…男君、クラウソラスを鞘から抜いてみて」

男「これを…?」

先輩「良いから、早く」

男「は、はぁ…」

男は言われるままに鞘からクラウソラスを引き抜く、そして刀身迸る光。

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/28(火) 02:44:36.86 ID:d3fYhBOXo
期待
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/06/28(火) 09:19:13.83 ID:1paMuvcAO


今日はちょっと慰休になりましたのであまり書けないかも。

すみません。
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/28(火) 11:47:16.23 ID:PUnBvEbLo
別に期待してないのでいいです
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/28(火) 13:02:09.74 ID:d3fYhBOXo
乙無理せずにー
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [saga]:2011/06/28(火) 17:12:14.73 ID:1paMuvcAO

男「うわっ眩しっ」

先輩「っ…あ、灯りにしてはちょっと眩しいかしら…弱とかに出来ないの??」

男「…ライトじゃないんですから…」

先輩「…それもそうね…」



―――



男「…ん?」

先輩「どうかした?」
男「…何か、聞こえませんか?」

先輩「……何も聞こえないわよ?」

男「…何か、低く響く様な音が聞こえるんですが…」

先輩「…え?」

ゴゴ…ゴゴゴゴ…

先輩「……本当ね。何かしら」

男「もっと奥に行ってみましょう」タッタッタ

先輩「…そうね」タッタッタ
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [saga]:2011/06/28(火) 19:44:35.33 ID:1paMuvcAO

男「………」

先輩「………」

ゴゴ…ゴゴゴゴ…ゴゴ…

男「……先輩あれ」

先輩「……黙ってなさい」

男「……龍、ですよね」

先輩「…だ、黙って…ゆっくり下がるわよ」

男と先輩の目の前に広がる広い空洞の奥に、巨大な身体を横たわらせて寝息を立てる緑色の龍。

男「……デ、デカい」

先輩「…あんなのが、何で居るのよ…」

男「…せ、先輩…どうしましょう…」

先輩「決まってるじゃない……帰るわよ…」

男「…わ、わかりましたっ…!?」ガッ

先輩「ちょっ…男君…!」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/28(火) 19:48:18.55 ID:sP08WpBDO
+(0゜・∀・)+
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/28(火) 20:16:27.07 ID:axl9HIhAO
wwktk
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/28(火) 20:26:21.20 ID:1paMuvcAO

男「っ……」ハァハァ

先輩「……」ハァハァ

先輩「…な、何でこんな時につまづくのよ…っ」アタフタ

男「…す、すんません…っ」アタフタ

グゴゴ…グウ…?

先輩「っ…!?」ビクッ

男「えっ…」ビクッ

グルル……

男「う、嘘…」

先輩「…マ、マズい…逃げるわよ!!」ダッ

男「っ…!」ダッ

ガアァァ!!!

二人の背後で鳴り響く咆哮(ほうこう)。その衝撃波が二人を背後から襲う。

男「っうあ!?」ドカッ!!

先輩「っあ!?」ドサァ!!

男「っ…く…こ、声だけで…」ハァハァ

先輩「…嘘、でしょう…」ハァハァ
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/28(火) 20:56:29.73 ID:PUnBvEbLo
うわあつまんね
自惚れんなカスが
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/28(火) 21:36:19.65 ID:NXXsy6Ixo
福岡wwwwwwww
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/28(火) 21:43:43.12 ID:EO+PQBcho
[たぬき]の夢幻三剣士とか思い出すな
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/28(火) 22:44:25.19 ID:1paMuvcAO

ギャアアアス!!

再び響くおぞましい咆哮。

男「く…ぅっ…!」ビクッ

先輩「…やるしか、ないみたいよ…っ」ゾクッ

男「えっ…」

先輩「どうやらあの龍…自分の縄張りを取られると勘違いしてるみたい…」

先輩「…どちらかが倒れるまで終わらないわ…」

男「…そ、そんな…!?」

龍は大きく両翼を広げて首を後ろへと反らし

ゴァアアアア!!

紅く煮えたぎる火球を二人へと吐き出す。

男「先輩避けて!!」

先輩「っ!?」

バァアァァン!!

間一発、二人は紅く煮えたぎる火球から避けて同時に剣を引き抜く。

110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/28(火) 22:47:33.75 ID:1paMuvcAO

ギャアアアス!!

再び響くおぞましい咆哮。

男「く…ぅっ…!」ビクッ

先輩「…やるしか、ないみたいよ…っ」ゾクッ

男「えっ…」

先輩「どうやらあの龍…自分の縄張りを取られると勘違いしてるみたい…」

先輩「…どちらかが倒れるまで終わらないわ…」

男「…そ、そんな…!?」

龍は大きく両翼を広げて首を後ろへと反らし

ゴァアアアア!!

紅く煮えたぎる火球を二人へと吐き出す。

男「先輩避けて!!」

先輩「っ!?」

バァアァァン!!

間一発、二人は紅く煮えたぎる火球から避けて同時に剣を引き抜く。

111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/28(火) 22:51:26.10 ID:1paMuvcAO

夢幻三剣士ってなに??

あと作品はあるゲームを少しだけモチーフにしてます。
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/28(火) 23:05:02.83 ID:1paMuvcAO

男「勢いで抜いちゃったけど…や、やるんですか…?」ハァハァ

先輩「…やるしかないわよ…大丈夫…男君の剣なら斬れる筈だから」

男「…っ…けど…めちゃくちゃ怖いんですが…」フルフル

先輩「…今更何言ってるのよ!!…来るわよ!!」

男「!?」

ギャアアア!!!

再度龍は首を反らし、僅かな溜めを見せる。

先輩「走って!!」ダッ!!

男「…なんとでもなれ!!」ダッ!!

二人は溜めに入る龍へと向かい、駆ける。

ゴアアアア!!!

龍はその二人へと熱く紅い火球を放つ、3連発で。

先輩「さん…!?」タタタタ!

男「っ…そのまま駆けて下さい!!」タタタタ!!

113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/28(火) 23:27:16.89 ID:1paMuvcAO

先輩「―!!」

二人は迫り来る3連発の火球を目にしながら駆ける。

男「…っ飛んで!!」ダッ

先輩「っと!!」ダッ

二人は同時に地面を強く蹴り上げ、高く飛び上がる。

バァアァァン!!

二人の下で火球が破裂し爆発する。

先輩「―っあつ」

男「…また来ます!!」

先輩「!?」

龍はその巨体をゆっくりとしならせ、横に身体を回転させて長く分厚い尾で二人を薙ごうとする。

先輩「尻尾…!!」

男「着地と同時に弾き出すつもりか…!!」

先輩「どうするの!?」

男「…それなら!!」

114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/28(火) 23:46:05.53 ID:1paMuvcAO

男は自らの剣―クラウソラスを握る掌に力を込める。

キィィン!!

刀身から迸る光、その光が広い空洞全体に広がり蔓延する。

グゥオオオ…!!

龍は瞳が眩んだのか苦しむ様に地響きを鳴らしてもがく。

男「っ…効いた…!」タッ

先輩「…ナイスよ男君!!」タッ

二人は着地したと同時に再度龍へと駆ける。

グアアアア‥‥!

龍は瞳が慣れて来たのか駆ける二人を視界に入れて狙いを定める。

しかし二人は既に龍の巨体の真下。男は渾身の力を込めてクラウソラスを薙ぐ。

男「っ…えェあ!!」ブォン!!

115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/28(火) 23:56:50.51 ID:1paMuvcAO


スパァァン!!

男がクラウソラスを薙ぐと同時に龍の尾は宙高く舞い、斬り去られる。

グゥオオオアアア!!!

龍はその痛みに悲痛の雄叫びを上げてのた打ち回る。

先輩「……すご…」

男「っ…よしッ」グッ

先輩「(…今の男君、何…?…さっきとはまるで別人じゃない…)」

男「…まだアイツ、動けます…気を付けて下さい」

先輩「…っわかってるわ」

二人は素早く龍との距離を取り、剣を構えたまま龍の動きを食い入る様に見つめる。
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/29(水) 01:09:44.12 ID:ZBVZg088o
ホント、日本人はこういうの好きだな
妄想をネット上に晒すなよ、恥晒し
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [saga]:2011/06/29(水) 01:50:43.39 ID:DGXTFPmAO

男「(何だろう…身体から力が溢れて来る…)」

男「(今なら、行けそう…)」

男「…よし、行くよ先輩」

先輩「…了解。援護は任せなさい」

グゥオオオ…

龍は唸り声を上げつつ二人をそのギラギラとした瞳で睨み付ける。

男「…っ!!」

男は龍に向かい駆ける。

先輩「っ見せ場…作らないとね!」

先輩は龍の後ろに回り込む様に駆ける。
グアアアア!!

龍は咆哮する。
そして両翼による激しい羽ばたき。

先輩「っきゃ!!」

男「先輩!!」

先輩の身体はその凄まじい旋風により弾き飛ばされる。
龍の瞳が更に貪欲に光る。

グゥオオオ…

男「しまった…!!」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/29(水) 01:58:35.84 ID:DGXTFPmAO

龍はゆっくりと息を吸い込む様に首を反らす。

男「先輩!!避けて下さい!!」

先輩の身体は両翼による旋風で宙に浮いたまま身動きが取れない。

龍の攻撃の的。

先輩「(まず……っこれじゃあっ…!!)」

男「くっ…!!」

男は龍の攻撃を止め様とクラウソラスを振るう―が。

ブォン!!

男「…ぶあっ!?」

龍の片翼により身体を弾かれる。

男「ぐ…せん、ぱ…!!」

龍は首を勢い良く前に振り―

ゴァアアアア!!

再度紅く煮えたぎる火球、それも前より格段に巨大な火球を先輩に向け吐き出す。
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/29(水) 02:05:19.08 ID:DGXTFPmAO

先輩「(…くっ……まだ何も、知れていないのに…)」

紅く煮えたぎる火球は、先輩のその身体を焼き尽くし、灰にしようと向かう。


男「センパイッ!!!」

先輩「(……っ)」

先輩はキツく瞳を閉じる。
火球はその先輩の身体を飲み込む―

バァアァァン!!!

寸前、弾けて消える。

男「―!?」

先輩「うあッ!?」

その爆風で先輩の身体は吹き飛び、岩へと激突する。

先輩「ぐ…ぅ…な、にが…」

男「―――お、んな……き、騎士…さん」
先輩の目の前には長くしなやかな黒髪を靡かせた騎士が、剣をだらしなく垂らして立ち尽くす。
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/29(水) 02:12:27.12 ID:DGXTFPmAO


騎士「―また逢ったね、君」

にこりと男に向かって小さく笑みを浮かべる騎士。

男「な、何で…ここに」

騎士「…偶然、じゃないよ。…ここで逢ったのは必然」

騎士はゆらりと剣を片手に構え、切っ先を龍に向ける。

グゥオオオ…

龍は低く唸り声を上げて新たに現れた侵入者を舐める様に、その瞳で見つめる。

騎士「…私はあなた、あなた達を助ける為に来たの」

騎士「…これは必然。そして」

騎士は一度だけ横に薙ぐ。

騎士「…おやすみなさい」

ザンッ

何かを細かく斬り刻む音と共に、龍の姿が消滅する。

先輩「(―いち、げき…!?…それに、この子―!!)」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/29(水) 02:21:00.32 ID:DGXTFPmAO

男「……っ」

男は二度目の、圧倒的な光景に言葉を無くす。

騎士「…大丈夫?」

先輩「え、えぇ…あなた、は…女ちゃん…?」

騎士「…ううん、違う。あの人からも同じ事を言われたけど…私はその人じゃないの」

先輩「……そう」

騎士は先輩の手を握り、ゆっくり起き上がらせる。

男「…っ…ま、た…助けられちゃったね…騎士さん」

男もゆっくりと立ち上がり、騎士と先輩の元へと向かう。

騎士「…気にしないで、あなた達の気配がしたから…ここに来たんだから」

男「…気配?」

騎士「…そう。あなた達の戦う意志が、私を呼んだの」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/29(水) 02:33:02.30 ID:DGXTFPmAO

男「…戦う意志?」

騎士「…君の強くなりたい、守りたい、勝ちたい。そういう意志が私を呼んだ」

騎士「…君は、この世界でとても意志が強い人」

騎士「…だから、私とあなたは、何度も逢う運命にある」

騎士「…絶対」

先輩「(……この子)」

先輩「…ねぇ、騎士…さんだっけ」

先輩「…あなたは、この世界の事…何か知っているの?」

騎士「……」

騎士「…私が言える事は」

騎士「この世界は、種を減らす為にあるの」

先輩「……種?」


騎士「そう…だけど、その種はいっぱいあるの」

騎士「…その種を、少しずつ、少しずつ減らして」

騎士「良い種だけを、残すの」

先輩「…何の、為に…?」

123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/29(水) 02:38:32.01 ID:DGXTFPmAO

騎士「……わからない」

騎士「…それは、あなた自身で探してみて…?」

先輩「……」

男「(な、何を言ってるか全然わからなかった…)」

騎士「…じゃあ、私はもう行くね」タッ

先輩「…待って」

先輩「…あなた、何をしようとしてるの?」

騎士「……私は」

騎士「私は、夢を探してるの」タッタッタ

先輩「……」

男「……行っちゃった」

先輩「はぁ……」

男「先輩??」

先輩「…今日は疲れたわ…話したい事は、また明日話すわ。…とりあえず帰りましょう」

男「…あ…は、はい…」

男「(先輩…何かわかったのかな…)」


―――
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/29(水) 02:49:09.80 ID:DGXTFPmAO

―――

男「(遅刻がなくなったのは良いけど、やっぱり眠い…)」ウトウト

女「…眠そうだね」

男「…うん、最近寝不足気味みたいなんだ…」

女「…そんなにきわどい画像があるの?…私にも見せて?」ニコッ

男「いや、何でいつもそうエロい方向に持って行くのさ」

女「…私、エロいとは言ってないよ?…きわどいとは言ったけど」クスッ

男「…誘導尋問反対」

女「…ふふ、ごめんね。…でも、そんなのより、私のきわどい写真の方が興味があるんじゃないかな?」

男「くれるのっ!?」ガタッ

女「あげない」クスッ

男「……ぐぐぐ」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/29(水) 02:54:03.34 ID:DGXTFPmAO

女「…ねぇ男君」

男「はい??」

女「…セックスに興味ってある?」

男「」ブッゴホッゴホッ

女「…変な質問だったかな」

男「…唐突過ぎる質問だったのはわかるよ」ゴホッ

女「…で、興味ある?」

男「えーあー…まあ、ある、かな」

女「…そっか」

男「…またいきなりどうしたの?」

女「…セックスって、要は生殖行動だよね」

女「…何で、生殖行動をしたくなるのかなって、思ったの」

男「…う、うーん…単に、快感を得る為、子供が欲しい為、とかじゃないかな」
女「…本当にそうなのかな」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/29(水) 03:01:46.59 ID:ZBVZg088o
    /\___/ヽ
   /''''''   '''''':::::::\
  . |(●),   、(●)、.:| つまんね
  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
.   |   `-=ニ=- ' .:::::::|
   \  `ニニ´  .:::::/
   /`ー‐--‐‐―´\
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/29(水) 03:04:00.12 ID:DGXTFPmAO

男「…どういう事?」

女「…私はね、違うと思うの」

女「…私は、理由なんかない、人間の本能で生殖行動をしてるんだと思うの」

男「…本能?」

女「…そう、本能」

女「…勉強する本能、食べる本能、戦う本能」

女「…何かをするのに、理由なんか本当にあると思う?」

女「…あれがしたいこれがしたい」

女「…そう思う時、あるよね。…それに理由を付けるのは、もしもの時の逃げ場じゃないかなって」

男「…逃げ場…」

女「お腹が減ったからご飯を食べる。これには理由がある」

女「…けど、違う。お腹が減ったんじゃない。これは“食べる”本能」

女「…テストの点数を上げる為に勉強する。これも理由があるけど違う」

女「…人としての“知識”の本能」

128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/29(水) 03:05:15.51 ID:ZBVZg088o
    _人人人人人人人人人人人人人人人_
   >        超つまんね        <
    ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^ ̄

               ヘ(^o^)ヘ 
                  |∧   
                 /
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/29(水) 03:10:41.97 ID:DGXTFPmAO

女「そして生殖行動」

女「…快感を得たい、子供が欲しい。これは理由」

女「…本能は、“性”の本能」

女「昔の人は、どうやって子供を作ったの?」

女「今の様な言葉も言語もない時代に、どうやって?」

女「…そう考えたら、理由なんか最初からないの」

男「(…よ、良くわからない…)」

女「…ごめんね、一人で勝手な想像を言っちゃって」

男「い、いや気にしなくて良いよ…」

女「…ありがと。…本能のままに、性の行動してるから…恵まれない人だって出てくる」

女「…最近、こんな事ばかり…考えるの…おかしいよね」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/06/29(水) 03:50:30.04 ID:t8onqExto
乙した

夢幻三剣士はドラえもんの映画
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/29(水) 15:50:45.02 ID:di+6pkGIO
福岡煩いな
だから田舎って言われるんだよ

それとも、在日の方かな?
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/06/29(水) 18:50:56.24 ID:DGXTFPmAO

今日はしっちゃかめっちゃかで書けそうにありません。

時間が開いたらまた書きます。
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/29(水) 21:54:09.14 ID:DRf0pI4AO
乙!
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/29(水) 22:01:02.79 ID:cDFzHGlwo
>>1
楽しみにしてるよ
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [saga]:2011/06/30(木) 00:43:37.80 ID:ea++hU+AO

男「そ、そんな事ないけど…急にどうしたの?」

女「…ううん、あまり気にしないで…男君に嫌われたくないから」

男「女ちゃんを嫌ったりなんかしないって」

女「…ふふっ、ありがとう男君。嬉しいよ」ニコッ

男「…女ちゃん」

女「…あ、今日も先輩さんとお昼?」

男「…一応ね、ちょっと話があるんだ」

女「…そっか。じゃあ、これ」コト

男「……これ、は!?」

女「私が作ったの、食べてみて?」ニコッ

男「(女ちゃんの手作りお弁当じゃないか!!)」

男「い、良いの…?」

女「うん、男の為に作ったんだもん。遠慮しないで食べて?」ニコッ

男「(ヤ、ヤバい…これはダメージが大き過ぎるっ)」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sagesaga]:2011/06/30(木) 01:07:48.20 ID:ea++hU+AO

女「食べ終わったらお弁当箱、返してくれれば良いからね」ニコッ

男「わ、わかった…ありがたく頂くよ」

女「ふふっ、お礼は身体で返してね?」

男「……えー」アタフタ



―――



先輩「…何ニヤニヤしながら食べてるのよ」

男「えっ、ニヤニヤしてますか??」ハッ

先輩「してたわよまったく…こんな時だって言うのに…」

男「す、すみません…」

先輩「まあ、良いけど……と、そろそろ本題に入るわ」

先輩「…起きてから色々調べたり、考えたりしたの、あの…女ちゃんに似た騎士から言われた事も含めてね」
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/02(土) 20:03:35.53 ID:NLuLJ29Lo
早く来てくれー!
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/04(月) 03:38:17.02 ID:jd1QFqOyo
乙した
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/14(木) 14:43:23.67 ID:ci2v+58AO
復活したし続きを
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/25(月) 09:45:31.01 ID:UZCdKx9Eo
いつだって声の大きい少数派は惨めなものだ
福岡を見てるとそれがよくわかる
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/04(木) 10:00:48.69 ID:s89F7OXUo
マダコナイカナー
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/09/05(月) 01:43:24.61 ID:VJ9QdmH5o
マダー?
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