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唯「けいおん転生!」 〜デビルバスター編〜 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/28(火) 21:46:20.97 ID:woLNm1Sko
前スレ 唯「けいおん転生!」 憂「もしも?」
ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308847594/

続編

けいおん×FC女神転生2のクロス

前作に引き続きまったく原作に忠実ではありません

けいおんのキャライメージを損なう恐れがあります

もしかしたら登場しないキャラがいるかも…


生暖かく見守って頂けるとありがたい


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【安価スレ】あかるくたのしい傭兵生活 @ 2024/05/04(土) 01:17:50.63 ID:3fwRECJNO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714753070/

モバP「コンマ1桁が0でカオス・マジキチ化する安価SS?」 @ 2024/05/02(木) 12:55:16.10 ID:lZ9SQusw0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714622115/

酸 @ 2024/05/01(水) 23:00:19.57 ID:lK9RWrTc0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714572018/

【進撃の巨人】俺「安価で巨人を駆逐する」 二匹目 @ 2024/05/01(水) 21:08:53.38 ID:iiJDb4My0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714565332/

旅にでんちう @ 2024/05/01(水) 14:47:47.55 ID:KgjR8ljxO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1714542467/

【クリスマス・年末・年始】連休暇ならアニソン聴こうぜ・・・【避難所】 @ 2024/04/30(火) 10:03:32.45 ID:GvIXvHlao
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1714439011/

VIPでガンダムVSシリーズ避難所【マキオン】 @ 2024/04/30(火) 07:03:33.32 ID:jpWgxnqGo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1714428212/

今日も人々に祝福 @ 2024/04/29(月) 23:42:06.06 ID:cZ/b8n+v0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1714401725/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/28(火) 21:50:01.11 ID:woLNm1Sko
リンクミスったwwwwww

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 21:53:01.41 ID:woLNm1Sko
プロローグ


―――唯!…みんな!!―――

―――あそこにある剣を!!―――

―――サタンがルシファーにとどめを刺すはずだった物よ!!―――

―――あれで…ルシファーの心臓を!!―――
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 21:53:43.57 ID:woLNm1Sko
澪「それじゃ和も……」

唯「やだ!そんなことできるわけないよ!」

唯「和ちゃんがどんな姿になっても和ちゃんは和ちゃんだよ!」

―――唯…お願いだから……もう…私……―――

ルシファーを羽交い絞めにしていた和の力が一瞬緩む
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 21:54:49.59 ID:woLNm1Sko
ルシファー「ふふふ……ふはははははははは」

ルシファー「人間ごときに動きを封じられるとは堕ちるとこまで堕ちた
       ようだなサタン」
      
ルシファー「運命は私に味方したようだ」

バッ!
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 21:55:57.48 ID:woLNm1Sko
澪「剣が浮いた!?」

律「ま、マズイ!!」

パシっ

ルシファー「私にとどめを刺すはずだった剣で貴様の体は滅びる……
       これもまた運命か……」
      
ルシファー「さらばだ」

ザシュっっ………
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 21:57:08.18 ID:woLNm1Sko
唯「…………っっっっ!!!!!!」

澪「そんな………」

ルシファー「さぁサタン…私とともに神に……」

唯「うわあああああああああ!!!」ダッ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 21:57:46.15 ID:woLNm1Sko
ルシファー「!?人間の子よ…私に刃を向けようというのか…」

律「おい、みんな!!」

澪「あ、ああ!!」

律「ガーディアン……力を貸してくれ……」

澪「私たちを……守って!!」

全員「うわああああああああ」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 21:58:35.30 ID:woLNm1Sko
………
…………

ルシファー「ぐっ…!!まさか私が……人間の手にかけられようとは……」

ルシファー「ふ……ふふふ……だがこのままでは終わらん……」

ルシファー「元の世界に戻してなるものか……永久に魔界の狭間をさまようがいい…」

澪「なに!!??」

―――ハハハハハハハハ……―――

その言葉を残してルシファーは息絶えた
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 21:59:11.45 ID:woLNm1Sko
律「そんな……」

梓「学校も……みんなも……」

紬「救えず終いだなんて……」



「遅かったか……」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 22:00:34.39 ID:woLNm1Sko
唯「!?カロンのおじいちゃん!?」

カロン「残念じゃが……もうお前たちは帰ることはできないぞい」

澪「……そっか……」

紬「やだ……やだやだやだぁ〜!」

カロン「サタンもルシファーも死んではおらん……」

カロン「ルシファーもサタンは何度でも蘇る……」

カロン「そしてまたお互いを求めて動きだすじゃろう」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 22:01:17.89 ID:woLNm1Sko
律「う、嘘だろ……」

唯「!!……じゃあ……和ちゃんは!!……憂は!?」

カロン「和と憂とやらの魂もこのまま次元の狭間を彷徨うことになろう」

唯「うっ……うぐっ……うううううう」

唯「私……何もできなかった………」

カロン「和と憂を……救いたいか?」

唯「!?」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 22:02:14.65 ID:woLNm1Sko
カロン「一つ……方法が無いわけでもない……」

カロン「……[転生]……」

澪「転生……?」

カロン「生まれ変わるんじゃよ」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 22:03:05.79 ID:woLNm1Sko
唯「生まれ変わる…それじゃ私は私じゃなくなっちゃうの?」

カロン「ふふ…違う世界のお前さんとして生まれ変わるんじゃよ」

カロン「違う世界のお前さん達で……
    その世界のルシファ―とサタンを倒すのじゃ」

カロン「さすればおぬしたちのいるこの世界、何かが変わるかもしれん」

カロン「これはある意味賭けじゃがな……」

カロン「生まれ変わるには一度死ぬことになる」

カロン「時間をやる……少し考えぃ」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 22:03:48.91 ID:woLNm1Sko
律「……さ、どーしますかねっ?」

澪「決まってる」

紬「そうね」

梓「唯先輩!」

唯「……憂…和ちゃん……」

唯「憂や和ちゃんや学校……みんなみんな元通りにしよう!」

律「……だよなっ!」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 22:05:56.66 ID:woLNm1Sko
唯「カロンのおじいちゃん……お願い……」

カロン「よし……ではおぬしらの魂、一旦頂くぞ」

カロン「その前に……おぬしらの指にこれを」

澪「糸……?」

カロン「文字通り運命の赤い糸じゃ……」

律「でも誰と繋がってるってんだ?」

カロン「違う世界のお前さん自身とじゃよ…
    生まれ変わっても迷わず、皆と出逢えることを
    祈っておる」
    
唯「おじいちゃん………ありがとう!!」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 22:06:35.58 ID:woLNm1Sko
カロン「うまくいけば……元の世界に戻れるやもしれん」

カロン「また元に戻れるよう、お前達の体はわしが守っておる…
    安心せい……ぐふふっあずにゃんぺろぺr」
    
律「おいこらエロじじい」

カロン「はい」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 22:07:46.80 ID:woLNm1Sko
……
………

カロン「最後に聞く……本当にいいんじゃな?」

律「ああ!」

澪「はい!」

カロン「おぬしらの選んだ道…長く険しいものになるかもしれんぞ?」

紬「構いません!」

梓「やってやるです!」

カロン「もしかしたら……元通りにならないかもしれんぞ?」

唯「いいの……少しでも可能性があるなら……私は行くよ!」

カロン「分かった……横になり胸の前で手を組み……
    目を閉じなさい」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 22:09:02.96 ID:woLNm1Sko
唯「みんな……ありがとう……」

律「ばーーーか!」

澪「その言葉……次に会う時まで取っといて」

紬「きっと……会えるわ!」

梓「唯先輩!大丈夫ですっ」

唯「えへへ………へ……」

唯「………………………」





カロン「唯……おぬしらは一縷の望みじゃ……」

カロン「頼んだぞ………」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 23:27:32.35 ID:woLNm1Sko
……
………


夢?

私、……夢見てる??

ここ……どこ?

分からない……でも…行かなきゃ…

ゴゴゴゴゴ……ズン!
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 23:28:44.43 ID:woLNm1Sko
……
………


夢?

私、……夢見てる??

ここ……どこ?

分からない……でも…行かなきゃ…

ゴゴゴゴゴ……ズン!
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 23:29:57.90 ID:woLNm1Sko
……
………


夢?

私、……夢見てる??

ここ……どこ?

分からない……でも…行かなきゃ…

ゴゴゴゴゴ……ズン!
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 23:33:38.48 ID:woLNm1Sko
(壁!?)

「汝……名を名乗れ……名を名乗らぬ者を通す訳にはいかん」

(名前……えと…私の名前………なんだっけ……)

(……!!)

(唯………平沢……唯)

「…汝の名は平沢 唯と言うのか……」

「汝には力がある……」

「悪魔……そして神と戦う偉大な力が……」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 23:35:46.65 ID:woLNm1Sko
(力……?)

「……扉を潜りし汝を待ち受けるのは……

光の元に選ばれた民の法と秩序か……

力に頼る者どもがあい争う混沌か……

汝の天秤に二つを載せ……零れ落とさぬよう、歩むが良い…」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 23:36:44.97 ID:woLNm1Sko
……
………

唯(!?………向こうから何か来る……十字架!?)

唯(誰か貼り付けられてる!あれは……)

どこからともなく老人が現れる

老人「これは神に捧げられし魂……」

老人「貴方が名前を呼べば目を覚ますでしょう……」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 23:40:05.51 ID:woLNm1Sko
唯(名前………)

唯(!……澪…秋山…澪)

老人「秋山澪、そう呼びましたね?」

老人「彼女には秘められた力があります」

老人がそう言うと十字架は消え女の子の体が地に落ちる

唯(あっ!ねぇ…大丈夫?)

澪「ここは…どこだろう?私は何かを成し遂げるハズだったんだ……
  君が助けてくれたの?」
  
唯(あ…う、うん!)

澪「君といれば答えが見つかるかも……一緒に連れてって!」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 23:41:28.48 ID:woLNm1Sko
……
………

唯(うわぁ…よく見るとこの人、背が高くて髪がすごく綺麗!)

唯(!!……まぶしい!)

突然唯達の目の前に妖しい光が現れる

唯(………ひっ!!)

唯が目を開けるとそこには女の子がうつぶせに倒れていた

悪魔に踏みつけられながら……
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 23:48:27.28 ID:woLNm1Sko
悪魔「これは…力を求める乾いた魂……」

悪魔「貴様が名前を呼べばこいつは目を覚ますであろう…
   さぁ!こいつの名前を呼ぶのだ!!」」

唯(この人は……)

唯(……律?…田井中…律)
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/06/28(火) 23:50:45.16 ID:sNukuJY6o
しえん
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 23:54:40.11 ID:woLNm1Sko
悪魔「田井中律…こいつをそう呼んだな?」

悪魔「こいつにはまだまだ力があ…」

あああああああああああああああああ
あああああああああああああああああ
あああああああああああああああああ
あああああああああああああああああ
あああああああああああああああああ
あああああああああああああああああ
あああああああああああああああああ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 23:55:30.91 ID:woLNm1Sko
―――おい!なんだ!?バグったぞ!!―――

―――あれれ?おかしいなぁ〜―――

―――もう!せっかくこれからってとこだったのにぃ〜―――

「動作を停止しました。問題が発生したため、プログラムが正しく動作しなく
 なりました。プログラムは閉じられ、解決策がある場合は…」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/28(火) 23:57:08.91 ID:woLNm1Sko
―――京浜第3シェルターB4F405号室
 
 
律「あーぁ……こりゃダメだな」

唯「きっと律ちゃんの名前を入れたから
  パソコンが止まったんだよ!」

律「人をウイルスみたいに言うな!!」

澪「しょうがない、あきらめよ……お、おい……」

律「どーしたぁ澪〜?おしっこでも漏れそうなのか?」

澪「バカ!…見てみろよ…画面……!」

唯「あれ〜?まだ続いてる?」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/29(水) 00:09:21.90 ID:4TLOso7Go
ああ我あああ炎と[禁則事項です]嵐の[ピーーー]ああああ
あ間に[ピーーー][ピーーー][ピーーー]ああ生まれしああ
あ魔王ああああパズスあああああ
ああああ今こそ[らめぇぇっ!]封印よりああ
ああ放たれああああ光とあああ共にあ
[アタタタタタタタタタタタタタタタタタ]ここにあばばばば出ずる
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:11:02.77 ID:4TLOso7Go
澪「こ…こんなストーリーだったっけ?」


「我が救世主よ……わたくしの名はパズス…
 神の命により重大な使命を伝えに参りました」
 
唯「パパパパソコンが喋ったああああ!」

澪「すぐに消せすぐにけせすぐに消せすぐに消せ」

唯「画面消えない!どうしよう……」

律「パソコン強制終了しろぉーっ!」


パズス「おいやめろ」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:13:12.08 ID:4TLOso7Go
……
………

パズス「20世紀末、戦争は一瞬にして世界の文明を葬り去りました    
    対戦が終わった今、人類は恐ろしい敵に脅かされています」
    
パズス「戦争によって生じた次元の裂け目より、悪魔たちが次々と
    この世界に乗り出してきたのです」
    
パズス「その裂け目は、ここ東京にあります」

パズス「わたくしが神の使いとしてこの地に降り立ったところ
    東京を支配する魔王[バエル]によってコンピューター
    の中に封じ込められてしまいました」

パズス「それをあなた方が救ってくれたのです
    我が救世主よ、実はわたくしだけの
    救世主ではないのです」
    
パズス「あなた方こそ、人類をこの危機より救い出す
    神の御子…」

パズス「わたくしの務めは、皆様を助けながら正しい目的へと
    導くことです」
    
パズス「唯様には悪魔召喚プログラムを差し上げます
    コンピュータを使えばどこででも仲魔にした
    悪魔を呼び出せます」

パズス「律様と澪様には魔法を使えるようにして差し上げます」

パズス「さあ、B1Fに現れた死人使い[ネビロス]を
    打ち倒さねばなりません」
    
パズス「では、お気をつけて…」
    
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:16:14.64 ID:4TLOso7Go
――21世紀末より始まった戦争により世界の大国はその力を失い

一部の人々はシェルターに逃れ、地上は無政府状態の戦場と化していった

この混沌とした状況を待っていたかのように悪魔たちが現れ

崩壊した都市の地下やビルを巣窟とした

地上に残った人間は悪魔と共存しながら

半分悪魔化するミュータントになって手に負えない存在になるものまで出現し

いつ果てるともない殺戮の日々を送っていた…
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:17:34.70 ID:4TLOso7Go
21xx年 東京


新型爆弾により崩壊した地上の混乱とは隔絶された

地下150メートルの京浜第3シェルターに

この物語の主人公がいた

平沢 唯

親友の律、澪とともに体感RPGで遊んでいたところ

コンピューターのモニターに魔王パズスと名乗る

悪魔が出現したのである

パズスは魔王バエルによってコンピューター内に

閉じ込められ、その封印を唯達が解いてくれたと言う

その頃、絶対安全と思われていたシェルターにも

回線をつうじて悪魔が侵入し始めていた

ここから物語は始まる…


唯「けいおん転生!」デビルバスター編
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:20:00.71 ID:4TLOso7Go
体感RPGをプレイしていた唯達は

やっと我に返った

律「今のはゲームじゃないんだよなっ!?
  どうも私達は大変なことに巻き込まれちまったようだな…」
  
澪「………はっ」

律「澪〜お前今までの話聞いてたのかよ〜?まさか気絶…」

澪「き・聞いてたもん!でも……そんなことって…」

唯「でも…逃げ出すわけにはいかないみたいだよ〜?」

澪「そ、そうだよな…観念してその救世主とやらになってみようか?
  まずは…」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:21:02.94 ID:4TLOso7Go
唯「この[悪魔召喚プログラム]ってどうすればいいのかなぁ?
  私、携帯用の端末持ってないや……」
  
律「今から買いに行くか!」

唯「いくらぐらいかなぁ〜5000円くらいで買えるよねぇ?」

律「おま……」

澪「唯……高性能の端末だったら10万円以上するんだぞ?」

唯「じ、じゅうまんえん!?私には無理だぁ……」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:22:07.75 ID:4TLOso7Go
澪「そうだ!私の家にパパがもう使ってない
  古いハンドヘルドコンピューターがあったはず!」
  
律「パパぁ〜?」

澪「お、お父さん!とにかく!まだ使えるはずだからそれにインストール
しよう!」

律「そっかぁ、そういや澪の親父さんレジスタンスの一員なんだっけか」

唯「ホントにぃー!?あ、ありがとう澪ちゃん!!」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:23:34.16 ID:4TLOso7Go
澪「よしっと……ほら唯、着けてみなよ!」

唯「おぉ〜!すごいすごい!!」カチャ…ガチャっ

唯「どーぉ??」

律「ほほ〜!サマになってるわよ唯隊長!」

澪「レジスタンスの人みたいだな!」

唯「でしょでしょ〜!えへへ〜」

―――緊急事態発生、緊急事態発生―――

―――B1F通信ターミナル付近より悪魔が侵入―――

―――戦闘部隊はただちにB1Fへ……―――
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:24:23.15 ID:4TLOso7Go
唯「!!そうだった!私達悪魔を倒しに行くんだった!」

律「いよいよここもヤバくなってきたなぁ…」

澪「パパ……」

律「澪……(そうだ…親父さん戦闘部隊なんだ…)」

律「と、とにかく武器庫に行ってまずは何か武器を調達しないと!」

唯「うん!行こう!!」

澪「あ、ああ……」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:26:12.37 ID:4TLOso7Go
―――武器庫

唯「えぇ〜!!何も無いの〜!?」

管理人「すまない、ついさっきレジスタンスの奴らが調達にきてな…」

管理人「そうだ!ちょっと待ってろ!」

管理人「……私物のワルサーPPKなんだが持って行け」

律「なんか心許ない拳銃だな〜…」

澪「こら律!…あ、ありがとうございます!」

唯「おじさ〜ん、ありがとうー!!」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:27:03.28 ID:4TLOso7Go
ウィン…

唯「よーし!このままB1Fへ行っちゃお〜!」

唯「あっねえねえ律ちゃん!」

……アウウアァ…

澪「唯!!危ない!!」

律「後ろ!!」

パパ――…ン  ドサっ

澪と律のワルサーが同時に火を噴いた
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:28:09.86 ID:4TLOso7Go
唯「ひえええええ……」

律「ぞ、ゾンビ!?」

澪「この服!!…レジスタンスの……」

律「もうここの階まで危ないのかよぉ…」

澪(パパ……!)ダッ

律「お、おい澪!!」

唯「待ってぇ〜!置いてかないでぇ〜…」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:30:22.23 ID:4TLOso7Go
……
………

澪「よし!エレベータに乗って一気にB1Fまで行くぞ!」ポチっ
(早く来い早く来い)
プシューッ
澪(来た!)

澪「あ……」

唯「B1Fのボタンが…壊れてる…」

律「しょうがない!B2Fの階段から登ろう!」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:32:03.00 ID:4TLOso7Go
―――B2F

律「ここも悪魔だらけじゃないかあああ!」パンッパン!

澪「キリがないな…」

唯「ふっふおおおお…」パンッ ドテっ

唯「転んだああ〜…」

律「こうなりゃ一気に階段まで走るぞ!」

澪「唯!立て!!」

唯「は、はいい!」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:32:57.36 ID:4TLOso7Go
律「おりゃああああどけどけどけええ!」パンパンパン

澪「今だ!!」ダッ
   
カンカンカン…

澪(パパ…無事でいて!)
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:35:06.89 ID:4TLOso7Go
―――B1F 

律「通信ターミナル付近っていやあ出口のほうだよな」

唯「この先だね!」

パパパパ…… ダン!ダン!  ぎゃあああああ……

澪「!!……急ごう!!」ダッ

……
………

律「なんじゃあ……こりゃあ…」

唯「レジスタンスの人達が……」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:36:20.55 ID:4TLOso7Go
澪「パ……パ……?」

澪「パパ!!!!!!」

澪父「澪……なんで……ここに…」

澪父「逃げ…ろ…早く……」ガクッ

澪「い、いやああああああああ!!」

澪「パパ!!死んじゃやだ!!!パパ!!」




「若くて生きのいい体が3つもやってきたわい」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:39:45.93 ID:4TLOso7Go
律「お前が……ネビロスか!」

澪「よくもパパを……」

唯「絶対許さないから!!」

唯「このおおおお!」パンパン!

唯「はれ?…あんまり効いてない?」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:40:57.73 ID:4TLOso7Go
澪「唯…下がって」

澪が左手の掌をネビロスに向けると
    
手が赤く輝き火の玉が出現する

澪「アギ!!」

ボワァァァ!

ネビロス「ぐっ!貴様…魔法を!?」

律「そうだ!私、魔法が使えるんだった!」

律は右手に神経を集中させ一文字に振り抜く

律「おりゃああ!ザン!!」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:41:29.20 ID:4TLOso7Go
……
………

澪「パパ……カタキは取ったよ…」

唯「澪ちゃん……」

律「澪……行こう、親父さんのためにも!」

澪「……うん」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:45:10.83 ID:4TLOso7Go
―――出口

―シェルターの封鎖区画 エアロックの解放禁止―

律「開けるぞ!」

唯「う、うん!」

ガシャン!

「エアロックヲカイジョシマス」プシュウウウ

唯「そういえば私達って……」

澪「生まれてから一歩も外に出てないんだよな」

律「初めての地上だ!!」

ゴゴゴゴゴゴ……

扉が重い音を立ててゆっくり開いていく

唯「こ、これが……!!」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 00:46:19.44 ID:4TLOso7Go
21xx年 某月某日 東京 第3京浜シェルター

この日、3人の少女が生まれて初めての太陽の陽を浴びた

それに呼応するかのように

運命の歯車は動き出す……



第一章 緊急事態!? 完
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/06/29(水) 01:32:40.08 ID:/bAMRGiCo
おっつ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/29(水) 02:22:34.40 ID:4TLOso7Go
>>29
>>56

ありがとう!
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:11:46.23 ID:4TLOso7Go
唯「こ、これが……」

澪「うわぁ!眩しいっ!!」

律「なんだと!!」

澪「誰もオデコなんて言ってない」

ヒョオオオッ

唯「うわっ!何これ!」

律「[風]だよ!地上には風が吹いてるんだ」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:12:54.63 ID:4TLOso7Go
唯「ねーねー!あれ!随分おっきい水の貯蔵庫だねぇ〜」

澪「あれは[海]だな…私も見るのは初めてだ
  お父さんの話でしか聞いたことなかったから…」
  
澪「いつかここら辺の治安が良くなったら澪にも見せてやる!って…」

澪「パパ……」

唯「あ………」

律「な、なあ!これからどうしよっか!」

澪「ここから数km先に「ハネダ」って町があるらしい
  まずはそこを目指そう」

唯「ハネダ……」

律「よ、よーし!しゅっぱぁーつ!!」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:13:33.36 ID:4TLOso7Go
外に出た唯達の目に飛び込んできたのは

生まれて初めての太陽、風、海……

そして新型爆弾により破壊されたかつての国際都市

東京の荒れ果てた姿だった…
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:14:24.81 ID:4TLOso7Go
第二章 アクマをころしてへーきなの?



唯「もう歩けない〜疲れたよ〜!」

澪「まだ全然進んでないだろうが!!」

律「ほらっ!頑張れよ唯っ!」

唯達はかつてそこは道路だったであろう道を

ハネダ目指し歩いていた
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:14:56.36 ID:4TLOso7Go
律「なあなあ!ハネダってどんなトコなんだ!?」

唯「昔ヒコウジョウってのがあってヒコウキが飛んでたって
  隣のおばあちゃんが言ってたよ!」
  
律「ヒコウキ?なんだそれ……」

……グルルル…  ギギ… フーッフーッ バッ!
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:15:43.77 ID:4TLOso7Go
澪「!!」

唯「悪魔!!」

ピピピッ

オークが 3体出た どうしますか?

唯「コンピューターが……」

律「こんの……!」

唯「律ちゃん待って!」

澪「唯?」

唯「ちょっと……話してみる!」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:16:50.93 ID:4TLOso7Go
TALK← ポチッ

唯「ねぇねぇ」


「ググ……グアアァァァ!!」

唯(だめだ!まったく話にならない!!)

律「だから言わんこっちゃ……」

澪「アギ!!」ボワァッ!!
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:17:34.28 ID:4TLOso7Go
……
………

唯「いやぁ〜面目無い……」

唯「きっと話せば分かると思ったんだけどなぁ〜」

澪「悪魔の種類によって通じる相手とそうじゃないのがいるのかもな」

唯「なるほど!!」

律「行こうっ!なんだか太陽の位置が下がってきてるぞ?」

澪「はっ!!夜だ!太陽が沈むと外は暗くなるんだ!!」

唯「暗くなるのはやだよぉ〜!」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:18:21.55 ID:4TLOso7Go
―――夕方

律「おい!あれ!あそこに見えるの町じゃないか!?」

澪「あれが多分ハネダだな…」

唯「ご飯!ねえ、食糧あるかな!?」

澪「まぁ…人がいれば※レーションくらいは……」

※軍事用の保存食

唯「ごーはーんーーー!!」スタスタ

律「いきなり元気になりやがって…」

シュルルルル……

ピピピッ

ピクシーが 1体出た どうしますか?

唯「え!?」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:19:01.31 ID:4TLOso7Go
律「唯、どーした!!」

唯「悪魔が1体でたってコンピューターが!
  でも…どこに!?」
  
澪「気を付けろ!」

……フフ、 [ハピルマ]

キイイイィィィ……ン

澪「!!………フフ」

澪「アハハハハ〜♪」

律「澪!!おい、澪!?」

澪「フヒャホ!フヒィ フヒィーッ フヒィーッ」

律「どこだ!?どこにいやがる!?」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:19:43.30 ID:4TLOso7Go
ピクシー「こっちよマヌケ」

唯「!!……ちっちゃ」

ピクシー「気にしてることを……!」

唯「澪ちゃんに何をしたの!?」

ピクシー「なーに、ちょっと幸せになってもらっただけよ」

律「唯……?」

唯「……あっ!話が通じてる!!」

ピクシー「あなた達…デビルバスターね?」

唯「ち、違うよ!そんなんじゃ……」

ピクシー「嘘おっしゃい!さっき…山本君と秋山君と馬場君を
     殺したじゃない!!」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:20:11.67 ID:4TLOso7Go
唯「へ??」

ピクシー「オークよ…3人組の……」

唯(あっ!あの時の……)

ピクシー「アクマを…ころしてへーきなの?」

唯「そんなことない!信じて!!ほら、武器をここに置くから!
  律ちゃんも!!」
  
律「お、おう……」

ピクシー「話を聞こうじゃない」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:21:26.13 ID:4TLOso7Go
……
………

唯達は今までの経緯をピクシーに話した

ピクシー「それじゃああなた達が救世主だって言うの?」

唯「よくわかんないけど神の使いって人にそう言われたよ!」

ピクシー「それが本当なら…手を貸してあげてもいいわ」

唯「ホント!?」

ピクシー「その前に救世主の実力を見せてもらおうかしら」

唯「え!?(しまった!武器はそこに……)」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:22:01.66 ID:4TLOso7Go
ピクシー「500マッカもらおうかしら」

唯「はい?……ああ!500円くらいなら…はい!」

ピクシー「何コレ……こんな鉄くずじゃなくてマッカって
     言ってるでしょ!」
     
澪「しまった…外の通貨はマッカなんだ……
  外に出る前にATMで通貨を両替するの忘れてた…」
  
律「お前いつの間に治ったんだ」

唯「ごめんなしゃい……」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:22:36.54 ID:4TLOso7Go
ピクシー「1マッカも持ってない!?……とんだ救世主ね」

ピクシー「なら……あなたのしてる髪留め…可愛いわね
     それを1本もらえる?」
     
唯「え?これ?うん、いいよ!はい」

ピクシー「お、重っ…意外と重いわね……
     ありがと!いいわ、仲魔になってあげる」
     
唯「あ、ありがとう!」

ピクシーはそう言うと唯のハンドヘルドコンピューターの

中に吸い込まれていった

ピピピ

力を 貸してほしい 時は プログラムから 呼び出して

唯「うん!わかった!!」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:23:23.90 ID:4TLOso7Go
―――ハネダ

律「つ…着いた……」

澪「すっかり暗くなっちゃったな…」

唯「もう今日は休もうよ〜」

澪「そうだな…ここまでくれば安全よね…
  あそこのビルで朝になるのを待とう!」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:23:51.76 ID:4TLOso7Go
―――ハネダビル

唯「律ちゃん隊員!あそこに怪しい段ボールが」くんかくんか

律「ああ!食糧の匂いを感じるぜぃっ!とりゃ!」バリっ

唯「うわああビスケットだぁ!はむっ」ボリボリ

澪「おい唯!勝手に食べちゃ…」ぐううぅぅ

律「澪が食べないんなら全部食べちゃうぞー」ボリボリ

澪「わ……私も食べる〜〜!」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:24:28.19 ID:4TLOso7Go
……
………

……おい…人がいるぞ……

………まだ子供じゃない……

澪「ん……はっ!!すいませんすいません!」

律「ふえ……おわぁ!!」

澪「唯!……起きろ!…唯!!」

唯「…げへへへ…姉ちゃんええケツしとりまんなぁ〜……」

ゴスッ!!
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:25:06.68 ID:4TLOso7Go
……
………

女「そう……それじゃ京浜第3シェルターももう…」

澪「そうなんです……」

男「ところで君たちは剣を持ってないのか?」

唯「剣……?」

男「銃だと威力はあるが実体の薄い悪魔には剣の方が
  有効なことがある」

女「剣は悪魔を倒して手に入れるといいわ」

唯「悪魔を倒して……」

(アクマを…ころしてへーきなの?)
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:26:06.68 ID:4TLOso7Go
男「このビルの部屋のどこかに確か剣が余ってたはずだ…
  持っていきなさい」
  
澪「ありがとうございます!」

男「それと…隣のビルにチェックマンという悪魔がいる」

唯「ちぇっくまん?」

男「ああ…でもどうやら悪い悪魔じゃなさそうでな
  誰かをずっと待ってるみたいなんだ」
  
男「気になるなら行ってみるといい」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:26:58.91 ID:4TLOso7Go
……
………

唯「お世話になりましたー!!」

澪「外の世界にも人間はいるんだな……」

律「あっ…このビルじゃないのか?チェックマン…」

唯「行ってみよう!!」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:27:53.68 ID:4TLOso7Go
……
………

律「お邪魔しまーす……」

チェックマン「よくぞきた……」

澪「おわあああ!!」

チェックマン「待っていたぞ救世主」

チェックマン「早速本題だ……」

チェックマン「この先にシナガワへ抜ける橋がある…
       陥落してるがな」
       
唯「ええええ!じゃあ先には進めないの!?」

チェックマン「話を最後まで聞け……その橋にはモーラという者がいる
       そいつの背中に乗れば向こう岸へ渡れるだろう」
       
チェックマン「だが、渡るためには[割符]が必要だ…
       つい先ほど使いの者に与えシェルターに向かわせたところ
       だったのだ……受け取りに行くがよい」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:28:22.67 ID:4TLOso7Go
澪「シェルターに?」

律「またあの距離を戻るのかよ……」

唯「ひゃああああ……行くしかない…よね」

81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:28:58.19 ID:4TLOso7Go
―――京浜第3シェルターB4F

澪「人の気配がしないな……」

唯「わああ……私の家がメチャクチャ……」



「唯ちゃん!」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:29:39.00 ID:4TLOso7Go
唯「!?……お、おばあちゃん!!!……よかった…」

とみ「唯ちゃんも……あらあらお友達も!…無事で何よりだねぇ」

とみ「そうそう、さっき女の子が来てね…唯ちゃんが戻ってきたら
   これを渡してくれって……」
   
澪「割符!!」

唯「……女の子?」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:30:29.67 ID:4TLOso7Go
とみ「あ?…あぁ〜、唯ちゃん達と年頃は変わらないように見えたん
   だがねぇ〜」
   
唯「そっか…ありがとうおばあちゃん!」

とみ「もう…行くんじゃね?」

唯「うん……やらなきゃいけないことが見つかったんだ」

とみ「そう……唯ちゃん、皆さんも……生きてまたここへ帰ってくるんじゃよ」

澪「はい!必ず……!」

律「ばあちゃんも元気に長生きしてよねっ!」

唯「それじゃあおばあちゃん……行ってきまーす!」

とみ「行ってらっしゃい」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 03:31:25.96 ID:4TLOso7Go
割符を手に入れた唯達は次なる目的地シナガワへと向かう

とみに割符を渡した女の子とは一体……?




第二章 アクマをころしてへーきなの? 完
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:10:43.98 ID:4TLOso7Go
「わしゃモーラ……ふむ、割符を持っているようじゃな
 向こう岸へわたるか?」
 
……
………
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:11:34.50 ID:4TLOso7Go
―――シナガワ

澪「ここ…駅だったのかな?」

唯「線路があるね…」

律「おい!あそこに人がいるぞ!」

……
………

男「お前達3人だけで第3京浜から歩いて!?……信じられん」

男「とにかく無事で何よりだ、この先に[プリンセスホテル]がある。
  中の宿泊施設もベッドがいくつかまだ使えるはずだ」
  
唯「ホテル〜!?」

律「ベッド!!」

男「だが……あそこにはオルトロ」

律「それ〜!ホテルへいっそげー!!」ダダダ

男「おい!……まぁ鎖で繋がれているから大丈夫か…」

男「魔女め……」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:12:15.75 ID:4TLOso7Go
第三章 犬、時々…猫!?



―――シナガワプリンセスホテル 客室

唯「うわあーい!すごいよ律ちゃん!!ベッドが弾む〜!」ぼよんぼよん

律「ごほっごほっ!唯やめろ……ただでさえ埃が凄いんだから」

澪「今日はここで休もうか……私も疲れた」

唯「うん!そうしようそうしよう!!」

唯「でも……」きゅるるるる

律「腹減ったああああ!」

澪「よし!みんなで手分けして食糧を探そうか!」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:13:05.35 ID:4TLOso7Go
……
………

ガタっ ガサガサ

唯「食べられそうなものは無い……か」

ゴトトトッ! コロコロ…

唯「おおおお!!これは!!!」

…ゥオオオオ……オォン……

唯「ひゃっ!い……犬?」

唯(きっと外だよね……)
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:14:31.58 ID:4TLOso7Go
唯「おーーい!食糧発見!!」

澪「ホントか!!」

唯「じゃじゃーん!」

律「鶏肉の缶詰めだあああ!!」

澪「ごちそうだな!」

唯「えへへー食べよ食べよ♪」パキュっ
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:15:19.33 ID:4TLOso7Go
……
………

唯「ふぃ〜食べた食べたあ〜」

澪「さ、そろそろ寝ようか……」

律「そうだな!んじゃおっさき〜!」

……zzz

唯「あ〜律ちゃんずるい!」

澪「おやすみ……」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:15:57.48 ID:4TLOso7Go
……
………

唯(…………)

……でさでさー……

……ホントかよ……

……あはははははは……

(……!?夢…?あそこにいるのは……!)
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:17:01.99 ID:4TLOso7Go
紬「お茶が入ったわよ〜♪」

唯「うっほお〜美味しそうなモンブラン!」

(私……?澪ちゃんも律ちゃんもいる!)

(ここは……ガッコウってやつなのかな?)

(このお茶を持ってきたのは誰だろう……
 いいな……あの食べ物美味しそう……)
 
?「すいません!遅くなりました!」

(誰か来た……この子は?)
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:17:49.55 ID:4TLOso7Go
……
………

澪「よし!お茶も飲んだしそろそろ練習するか!」

律「えぇ〜!?まだいいだろー?」

(練習?……まさか戦闘訓練?)

ジャラ〜ン♪

唯「よし!準備オッケィ〜」

(楽器!?……でも、なんだろ…懐かしい音……)

律「よーし何やる何やる〜?」

澪「ふでペンボールペン!」

律「オッケー!いっくぞ〜1・2・3・4」

〜♪

(はわわわ!建物の中でそんな大きい音出したら悪魔に気付かれ…)

(……?でもなんかみんな……凄く楽しそう)

(平和……だね…いいなぁ……私もいつかこんな……)
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:18:25.86 ID:4TLOso7Go
……唯!!……


唯「……んあっ」

澪「起きろ!朝だ!!」

唯(夢……か)

律「そういや昨日犬の鳴き声が聞こえたような…」

澪「律もか……私もだ…このホテルに何かあるのかもな
  ちょっと調査してみよう」
  
唯(やっぱりみんなも聞こえたんだ……)
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:19:32.13 ID:4TLOso7Go
……
………

唯「ねぇねぇ澪ちゃん……」

澪「なんだ?」

唯「昨日夢でね……?」

澪「ガッコウ?何言ってるんだ?私達はずっとパソコンの通信教育だったろ?
  ガッコウなんて確か…大昔の制度だったはず」
  
律「今そんなとこあったって危なくて通えないよな!」

唯(大昔……そうなんだ……)

唯(じゃああの夢は昔の……?うーー気になる…)

ゥオオオオオオオ!!

澪「!!………聞こえたか!?」

律「この下の階だ!」

唯「い…行くんですか」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:20:32.17 ID:4TLOso7Go
……
………

澪「この部屋だ……」

律「行くぞ……うりゃっ!」バーーン!


?「グルルル……誰だ……」

唯「犬が喋った!!」

澪「いや、よく見ろ!こいつは魔獣だ」

?「……ん……!!!」

?「お、おい!俺はオルトロス…
  あんたら救世主だろ!!パズス様から話は聞いている!
  俺を助けてくれ!東京タワーの魔女のせいでここに
  閉じ込められちまったんだ…」
  
律「助けてくれって……どうする?」

唯「助けよう!だって……かわいそうだもん!」

唯はそう言ってオルトロスの鎖をはずす
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:21:31.97 ID:4TLOso7Go
オルトロス「助かった…!おい!俺をあんたらの仲魔にしてくれ!
      東京タワーの魔女に一泡吹かせてやるぜ…」
      
唯「うん!いいよ!一緒に行こう〜」

オルトロス「ここから北にあるシバの街を目指すんだ」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:22:52.46 ID:4TLOso7Go
……
………

唯たちがシナガワの街を出ようとしたその時、

ハンドヘルドコンピューターを通して

パズスが話しかけてきた

パズス「唯様……東京タワーに魔女がいます」

パズス「生かしておいては危険な存在です…倒しに行きましょう」

唯「魔女……」

澪「シバの街へ行こう!」

律「次のお仕事は魔女退治ですかぁ」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:23:55.50 ID:4TLOso7Go
―――地下道

澪「この先を抜ければシバに出れるはず……」

ズドン!!!

律「うわあ!!」

ピピピ

ジャバウォークが 一体出た どうしますか?

澪「唯!私たちが魔法で援護する!剣で切り込んでくれ!」

オルトロス「俺も行くぜ!」

唯「わかった!!」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:24:42.73 ID:4TLOso7Go
……
………

律「ふう…先を急ごうぜっ!」

老人「お待ちなさい……」

澪「な!?……どこから!」

老人「先ほどの戦い…しかと見届けました
   あなた達こそ真の救世主…その証を差し上げましょう」
   
唯「指輪……?あ、ありがとう!」

唯は救世主の証であるという指輪を老人から受け取る

老人「では……」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:26:09.01 ID:4TLOso7Go
―――シバ

男1「おい……あの子ら……」

男2「オルトロスに指輪……間違いない、救世主だ!」

男2「おい!あんたら!!」

唯「は、はいっ!」

男2「魔女を倒しに行くんだろ!?」

律「ま、まあね〜」

男1「だったら気を付けろ!東京タワーにいる魔女は魔法陣の
  中では魔力が何倍にも膨れ上がるらしい…」
  
澪「わかりました…覚えておきます!」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:27:22.95 ID:4TLOso7Go
―――東京タワー

入り口には魔女が張ったと思われる結界が張られていた

オルトロス「俺にまかせときな」ブンッ バリバリバリ

爪の一振りで結界に隙間が出来た

オルトロス「魔女はここの最上階だ…エレベーターで行けるはず」

澪「わかった!!」

唯(何だろう……胸騒ぎがする…)

律「唯!置いてくぞ〜?」

唯「!!やああだあああ〜」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:28:13.60 ID:4TLOso7Go
―――最上階

オルトロス「この部屋だ…魔女め…覚悟しろ!」

律「よし!突撃〜!!」バンっ!


魔女「のこのこやってきたわね…このイヌ!」

オルトロス「覚悟しやがれ!なんてったって今日は救世主様がついてる
      からな!」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:28:56.92 ID:4TLOso7Go
魔女「救世主ですって?……そう、まとめて相手してあげる!!」

唯(あれ?この声……どこかで…)

律「上等だあああ!」チャキッ!

澪「待て!律!!魔女は今魔法陣の中にいる……」

律「そうだった……」

唯「ねえねえ、魔女さん?」

澪「ちょっ…唯!?」

魔女「……何?話がしたいなら武器を収めてからです」

唯「わ、わかったよ!」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:29:45.91 ID:4TLOso7Go
魔女「救世主とか言って暴れまわってるのはあなた達ですね?」

律「あーそうさ!世界を救うためにな!」

魔女「笑っちゃいますね…パズスに騙されて救世主気取りですか…」

澪「何!?」

魔女「あいつはバエルを倒すためにあなた達を利用してるだけです
   どう?少しは思いあたりませんか?」
   
律「そんな言葉に騙されるかよっ!」

唯「そう…かも……いきなりすぎてなんかおかしいって思ってた…」

律「!?」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:30:38.57 ID:4TLOso7Go
魔女「そう思うならパズスと手を切ってください!」

律「おい唯!!よーく考えろ!こいつは私たちを騙して
  取り返しのつかないことをさせようとしてるんだ!」
  
澪「そうだ!ここまで来れたのもパズスのおかげだろ!?」

律「唯!私達の言うことが分かるよなっ?」

澪「騙されるな!私達を信じろ!!」

唯「私……私、救世主……辞めるよ」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:31:26.23 ID:4TLOso7Go
澪「!!ゆ……」

律「そーか!分かった!!じゃあここでお別れだな!
  次に会う時は……敵同士だ」
  
澪「律……」

律「私達の分のマッカと指輪は頂いてくぞ!
  行こう!澪!オルトロス!!」
  
そう言うと律達は唯の目の前から去って行った…
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:32:06.09 ID:4TLOso7Go
唯「律ちゃん…澪ちゃん……うっうっ」

魔女「ありがとうございます!私の話を聞いてくれて……」

唯「魔女さん……?」


魔女「梓……私の名前は中野 梓です!」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:33:23.13 ID:4TLOso7Go
梓「私と一緒に行きましょう!…いつか…
  あの人達も分かってくれるハズ!」

そう言うと梓は深々と被っていたフードをめくり顔をあらわにする

唯(か!可愛い!!……キレイな瞳…猫みたい!
  この子が魔女なんて…きっと何かの間違いだよっ!!)
  
梓「あ、あの……?」

唯「あ!わ、私は平沢 唯!唯って呼んで!」

梓「はい!」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:35:05.88 ID:4TLOso7Go
……
………

唯「じゃあ梓ちゃんは私の一つ年下なんだねぇ〜」

梓「唯…先輩…ですね!」

唯(先輩っ!!な、なんていい響きっ)

唯(梓ちゃん可愛いなぁ〜)

梓「唯先輩……?」

唯「えへへっ!梓ちゃんって猫みたいで可愛いよね!
  あずにゃんって呼んでもいーぃ?」
  
梓「にゃっっ!?」

梓「ち…近いです近いです!!恥ずかしいからやめ…」

唯「あーずにゃんっ」だきっ

梓「や、やめてください!!」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/29(水) 23:37:10.65 ID:4TLOso7Go
律と澪は救世主の道を

唯と謎の少女梓は自らが信じる道を

それぞれ歩み始めた

決して交わることのない道

だが…双方の目的は同じだった

―――バエル討伐―――


第三章 犬、時々…猫!? 完
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/06/30(木) 00:11:47.80 ID:rzP8msVFo
おつ
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 03:03:42.64 ID:Nb96aZpoo
ピピピ

パズス「魔女に寝返りましたか…」

パズス「残念ですが、私の案内はここで終わらせて頂きます」

パズス「唯様……お 気 を 付 け て」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 03:04:25.91 ID:Nb96aZpoo
唯(……私、これで良かったのかな……)

梓「これからシブヤへ向かいます!」

梓「私たちに協力してくれる者がある場所に
  封印されているって聞きました」
  
唯「ホント!?じゃあ、助けに行かなきゃ!!」

唯は見失っていた

自分が進むべき道を

律、澪と決別したことが本当に正しかったのか…

梓が今、自分の傍にいてくれることだけが

唯一の救いだった
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 03:05:13.58 ID:Nb96aZpoo
第四章 仲間と仲魔!


―――シブヤ インテリジェントビル


「IDコードヲ ニュウリョクシテクダサイ」

梓「もうっ!なんでロックされてるの!?」

唯「これじゃ中に入れないよ〜!」

梓「一旦出直しましょう!」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 03:05:53.52 ID:Nb96aZpoo
……
………

男「よお、お姉ちゃん方!そのツラだとインテリジェントビルに
  入れなかったんだな?
  IDコード……知ってるぜ」
  
唯「教えてください!!」

男「あぁいいとも!!……10000マッカくれればな」

梓「いーから教えなさい」

梓の右手が妖しく光る

男「ひっ!!わ、わかりました!教えます教えます!!
  IDコードは……」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 03:06:43.65 ID:Nb96aZpoo
「IDコードニンショウチュウ  ロックヲカイジョシマス」

唯「やった!」

梓「行きましょう!唯先輩!」

―――コンピュータールーム

梓「この部屋です!!」

唯「へ……協力してくれる人って……
  誰もいないよ?」
  
梓「この中ですよ」ウィン

梓はおもむろにパソコンを立ち上げる

唯「……ゲーム?」

唯「あずにゃん私をバカにしちゃいけないよ〜!
  いくらなんでもこれがただのゲームってことぐらい…」
  
梓「だからこのゲームの中に封印されてるんです」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 03:08:29.97 ID:Nb96aZpoo
唯「嘘!?」

梓「さあ!唯先輩!始めてください!」

唯「え、えええ〜?(私、ゲームって苦手なんだよなぁ)」



―――――――――――――――――――
今から あなたは デビルバスターです
邪悪な 悪魔達を倒して 
世界に 平和を 取り戻してください
このゲームの中で 体験することは
その全てが 本当の出来事で あるかのように
あなた自身の 経験となるでしょう

それでは ゲームを始めます
――――――――――――――――――――
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 03:09:07.94 ID:Nb96aZpoo
―――ダイダロスの塔 ミコンの街

(おお!この主人公、私にそっくり!)

(えと……どこに行けばいいんだろう)

(あ!人がいる…)

男「……困った……」

唯「どうしたの?おじさん?」

男「私の4人の子供の中の誰かが悪魔にすり替わっているんだ」

男「頼む…!4人の子供の話を聞いて悪魔を見つけ出し…
  すり替わった子供を助けてくれ!」
  
唯「うん!まかせて!!」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 03:10:14.24 ID:Nb96aZpoo
……
………

子供A「最近Bのヤツが怪しいんだ…きっとBが悪魔だ!」

子供B「Cが最近嘘つきになったから心配だ…Cが悪魔に違いない」

子供C「正直な話、俺はAかBが悪魔なんじゃないかと思ってる」

子供D「BかCのどっちかだよ!きっと!」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 03:11:04.57 ID:Nb96aZpoo
唯「??……よーく考えろ…私…」

唯は父親の話を思い出す

男「私の子供のことだ…本当のことを言うのは一人だろう」

唯「ふむむむむ」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 03:12:29.17 ID:Nb96aZpoo
※4人の中の誰かが悪魔
※本当のことを言うのは4人のうち絶対一人だけ

唯「誰が悪魔だ〜?」

唯「……みんな考えて〜!!」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/30(木) 03:15:45.53 ID:Nb96aZpoo
>>124-134 あたりまで



皆さんも考えて
悪魔がだれか当ててみてくださいな

レスの様子を見つつストーリー続行
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 07:32:34.23 ID:if4TZ5MIO
とりあえず魔女は殺してしまって問題無かったんじゃないか?、
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 09:43:43.69 ID:1kv7s8aSO
B以外は全員Bを疑ってる
Dを疑ってる人はいない
本当のことを言ってるのは一人だけであとは嘘ってことか
難しい・・・・・
悪魔はA?
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 23:18:12.79 ID:Nb96aZpoo
>>125

大正解!
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 23:19:21.57 ID:Nb96aZpoo
唯「B君が悪魔なら、A君とC君とD君が
  本当のことを言っていることになるよねぇ」

唯「C君が悪魔なら、B君とD君が本当のことを言っていることになる……」

唯「D君が悪魔なら…本当のことを言っている人が誰もいない」

唯「……!!」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 23:20:18.00 ID:Nb96aZpoo
唯「分かった!悪魔は…君だよ!A君!!」

「よくぞ見破った……仕方ない、相手をしてやろう!!」

ピピピ

ニトホッグが 一体出た どうしますか?

唯「A君を返せっ!」

梓「このぉっ!!」

129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 23:22:12.31 ID:Nb96aZpoo
……
………

唯達がニトホッグを倒すと壁の一部が消え去った

子供A「助けてくれてありがとうお姉ちゃん!!」

男「本当にありがとう!お礼と言っちゃなんだがこれを…」

唯「鍵?」

男「この塔の1階に鍵が掛かってる部屋があるんだが…
  そこに強力な力を持つ魔獣が眠っているんだ」
  
男「あんた達なら手なずけることができるはずだ」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 23:30:53.81 ID:Nb96aZpoo
―――ダイダロスの塔 1F

唯「この部屋かな……?」

カチャカチャ…ガチャリッ!

唯「開いた!」

「よくぞ来てくれました……平沢 唯」

唯「!?……なんで私の名前を!?」

「私の名はケルベロス…半世紀近くある方の命により
 ここであなた方をお待ちしておりました」
 
ケルベロス「私の力をお貸ししましょう…」

ピピピ

魔獣 ケルベロスが 仲魔になりました

131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 23:31:55.20 ID:Nb96aZpoo
―――プツッ―――

その瞬間、ゲームの電源が切れた…


梓「頼もしい仲魔ができましたね唯先輩!」

唯「うん!そ、そーみたい…」

ケルベロス「今 後 と も よ ろ し く」

唯「うわああ!!びっくりしたあ!!いつからそこに!?」

ケルベロス「さっきからいましたが……」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 23:38:00.28 ID:Nb96aZpoo
ケルベロス「さて…これから東京各所に散らばった7つのピラーを
       探さねばなりません」
      
唯「ピラー?」

ケルベロス「言うなれば…魔界への架け橋」

ケルベロス「半世紀以上前…私はナカジマという青年と共に大魔王ルシファー
       と戦い、凍結させ封印することに成功しました」
      
ケルベロス「しかし何者かの手によりルシファーは復活し…
       今、再び魔界の王として君臨しています
       バエルは手下の一人にしかすぎない…」

唯「そ……そんな……」

ケルベロス「そこで私はあるお方に頼まれ、あなた達がこの世に生まれ
       成長し…いずれ私の元へやって来る時を
       長い間ここでお待ちしていたのです」
      
ケルベロス「あなた方は悪魔と戦う運命のもとに生まれたのです。
       偉大な力を備えながら……」

ケルベロス「時は来た……今こそ魔界へ行きルシファーを討つのです」
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 23:39:37.92 ID:Nb96aZpoo
唯「悪魔と戦う運命……」

梓「そういうことです、唯先輩!」

梓「私……時々夢を見るんです!」

唯「夢……?」

梓「はい!ガッコウって所で…音楽を演奏してる夢…」

唯(え!?)

梓「顔は覚えてないけど他に仲間もいて…
  そこは悪魔がいなくて!みんな…
  とってもとっても楽しそうでした!!」
  
梓「いつか…現実もそんな世界になればいいなって……
  みんなが笑顔で過ごせるような……」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 23:40:41.26 ID:Nb96aZpoo
梓「は……ごめんなさい!私…変ですよね!
  あはは……あれ?…なんで泣いてるんだろ私……」
  
唯「あずにゃん!!」ぎゅっ

唯は梓を優しく抱きしめる

梓「唯……先輩?」

唯「私……戦うよ……
  この世界を…元に戻そう!
  みんな…みんな元通りに!!」
  
唯「でも……私一人じゃ何にもできないんだ……」

梓「一人じゃないですよ!私が……いるじゃないですか!
  私も唯先輩と一緒に戦います!!」
  
ケルベロス「私もあなたと共に…」

唯「みんな……ありがとう……!」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 23:42:49.37 ID:Nb96aZpoo
……
………

唯「さて……これからどうし…」

ウィン

唯「!?」

唯達の目の前にあったパソコンにメッセージが流れる

―――――――――――――――――――――

ばばぁ命 アツかった  たす たす たた たわば

イ毛 袋 さん シャイ 恋

―――――――――――――――――――――


梓「なんぞこれ」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 23:43:30.87 ID:Nb96aZpoo
梓「これじゃまったく意味が……」

唯「おばあちゃんが危ない!!あずにゃん!イケブクロだよ!!
  サンシャインってとこに行こう!!」

梓「え?ええ!?(なんで解読できたんだろ)」
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/06/30(木) 23:44:13.42 ID:Nb96aZpoo
唯(私には……あずにゃんも…ケルベロスもいる!)

唯(みんなで力を合わせれば……なんとかなるよね!)

唯(おばあちゃん……今助けに行くよ!!)


第四章 仲間と仲魔! 完

138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:17:53.57 ID:AXXFTXiao
―――イケブクロサンシャイン

唯「おばあちゃーん!!どこにいるの〜!?」

ケルベロス「上から邪悪な匂いがします……」

梓「急ぎましょう!!」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:18:59.32 ID:AXXFTXiao
第五章 ココロとカラダ!



梓「唯先輩、その…おばあちゃんっていうのは?」

唯「私がいたシェルターの部屋の隣に住んでるんだ〜」

唯「私ね…小さい頃にお父さんとお母さんが死んじゃって…」

唯「おばあちゃんがずっと私の面倒を見てくれてたの!」

唯「だから、おばあちゃんは家族みたいなものなんだよ!」

唯「私の、たった一人の………」

梓「そうだったんですか……」

唯「絶対助け出す!!おばあちゃんがいなくなったら私…」

唯「もう……一人ぼっちは嫌だよ……」

梓(唯先輩……)
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:25:10.72 ID:AXXFTXiao
……
………

梓「この部屋ですね!!」

唯「はぁ……はぁ…」

唯(おばあちゃん!!)ガチャッ ウィーン

「やっときたな……待っていたぞ!
 このばばあをさらった甲斐があったぜ!」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:27:30.20 ID:AXXFTXiao
ピピピ

アポリオンが 一体 出た どうしますか?

とみ「ゆ、唯ちゃん!逃げなさい!!」

アポリオン「黙ってろ老いぼれが」ザクッ

とみ「うっ!!………」

唯「!!……やめろおおぉぉ!!」

梓「唯先輩!!」

唯「おばあちゃんを離せえええ!!」

梓(!?……唯先輩が…ダブって見える?
  いや…唯先輩じゃない!似てるけど…違う)
  
その瞬間梓の目には唯の持つ剣が輝いたように見えた

ズバン!!

アポリオン「なん……だと!?……貴様、どこに…
       こんな力が……」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:28:37.25 ID:AXXFTXiao
……
………

唯「おばあちゃん!!しっかりして!!」

梓「おばあさん……!!」

梓はとみの傷と出血量からもう助からないことを悟った…

とみ「ありがとう…唯ちゃん…助けに来てくれたんだね?」

唯「そうだよ!さっ早くシェルターに戻ろうよ!!」

とみ「唯ちゃん…強くなったねぇ……」

とみ「小さい頃泣いてばっかりだった唯ちゃんが…」

とみ「ここは…どこだい?」

梓「イケブクロサンシャインです!」

とみ「おや……懐かしいねぇ…[悪魔の口]…
   子供の頃…母親に連れてきてもらった記憶が…ゴフッ」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:29:15.43 ID:AXXFTXiao
唯「おばあちゃん喋っちゃダメだよ!!」

梓「悪魔の…口?」

とみ「唯ちゃん……しっかりね……!」

唯「うん……うん!!」

とみ「あたしゃいつでも唯ちゃんを見守ってるよ……」

唯「大丈夫だよ…おばあちゃんっ」ニコッ

とみ「うふ…ふ……あっ…お母さん………」

とみは静かに息を引き取った

まるで母親に抱かれているような

安らかな笑顔で……
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:30:11.33 ID:AXXFTXiao
……
………

梓「もう……いいんですか?唯先輩?」

唯「うん!大丈夫!!さあ、行こっ!」

唯「いつまでもメソメソしてたらおばあちゃんが心配しちゃうよ〜」

梓「唯先輩……」

この世でたった一人の肉親のような存在を

亡くした唯に

なんと声を掛けたらいいのか梓には分からなかった
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:31:15.88 ID:AXXFTXiao
……
………

梓「唯先輩!!あのレリーフ!」

唯「これがおばあちゃんの言ってた…」

梓「悪魔の口……」

唯「あ!ねぇねぇあずにゃん!!口の中に何か入ってるのが
  見える〜!」
  
梓「え?……あれは…ピラー!!」

唯「あれが!!……ちょっと手伸ばして取ってみるね!」

唯「んしょ……もう…少し……」

バグッ!! ギチ…ギチ……

唯「きゃああああああ!!痛い痛い!!!」
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:32:55.32 ID:AXXFTXiao
もう少しで取れそうという時

こともあろうに

悪魔の口が突然閉じたのである

梓「唯先輩!!!……抜けない!!」

唯「助けてあずにゃん!!いっ…あああああああ!!!」

ボキボキ……  ブチィッ!!……

梓(抜けた!!………!!!!)

梓「う……腕が……」
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:33:33.90 ID:AXXFTXiao
唯「うああぁぁぁあ゛あ゛あ゛!!!」

唯は痛みのあまりに床をのたうちまわる

転がるたびに床は鮮血に染まっていく

そして自分の腕を見た

唯「!!!???」

そこにあるはずの右腕は

肩から下が

無かった……

唯の意識はここで途絶えた
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:34:06.04 ID:AXXFTXiao
梓「唯先輩!!しっかり!!」

梓「あそこへ行けば……!」

梓は唯を背負い、ある場所を目指す……
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:34:57.77 ID:AXXFTXiao
……
………


………お姉ちゃーん!お姉ちゃん!!………

………あと5分〜………

(夢……?)

「お姉ちゃんそんな走ったら転b」

唯「うわあ〜いっぱい降ってるよ〜!!」

(お姉ちゃん?私に妹なんていないのに…)

唯「えへへ、あったかあったか♪」

(でも…仲よさそうでうらやましいな…)

(よく見るとこの子…私そっくり!!)
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:35:43.84 ID:AXXFTXiao

……お姉ちゃんさがって!!……
バシュウウゥゥゥ……ン

(……!?……悪魔!!)

唯「ここも行き止まり……」

「一旦戻ろうお姉ちゃん!!」

(ど、どういうこと!?…ガッコウに悪魔?)

(夢の世界の私も戦ってる……)

(それに……お姉ちゃんって……?)
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:36:14.23 ID:AXXFTXiao
………これはひどい………

………だが、このサイバネティックアームを着ければ……

……コンピューターも……内蔵………

(痛い……痛いよぉ……)


……先輩………
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:37:00.02 ID:AXXFTXiao
唯「ん………」

梓「唯先輩!!………良かった……」

唯「ここは………?」

科学者「サイバネ研究所だ」

唯「……研究所?」

科学者「右腕を動かせるかね」

唯(そうだ……私、腕が無くなっ……!?)
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:37:54.14 ID:AXXFTXiao
唯は目を疑った

無くなったはずの右腕が

機械の腕へと変わっていたのである

科学者「ふむ…問題なさそうだ」

科学者「この腕は脳波を感知して自在に動かせるように
    なっている…」
    
科学者「君の持っていたハンドヘルドコンピューターの中身も
    腕に内蔵しておいたよ」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:39:03.11 ID:AXXFTXiao
唯「ああああ、あずにゃん!!」

唯「私、ター○ネーターになっちゃうの!?」

唯「君の持っている服と、バイクを…」

梓「何勘違いしてるんですか」

科学者「その腕は耐衝撃にできている…
     銃弾くらいなら軽く跳ね返せるだろう
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:39:43.83 ID:AXXFTXiao
―――イケブクロ サンシャイン


唯「よーし!!今度こそ!!」

唯は悪魔の口に手を伸ばす

バグッ  ガキィッ!!

すかさず悪魔の口は閉じた



唯の右腕はビクともしなかった

唯「せーのっ」

ガガガ…  バゴン!!

唯が力を込めると口は勢いよく開いた
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/01(金) 02:40:26.25 ID:AXXFTXiao
梓「取れた!!」

唯「やったよあずにゃん!!ピラーだぁ!!」

梓「やったああ!!」

唯「あずにゃん!!」がしっ

二人は喜びの抱擁を交わす

唯「あずにゃ〜ん……」キリキリ

梓「ぜ・ぜんばい……ぐるじ…し…しぬ……」

唯「はっ!ゴメンあずにゃん!!そんなに力入れたつもりじゃ…」

梓「私を殺す気ですかああああ!!」



第五章 ココロとカラダ! 完
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 07:29:54.21 ID:GA/Z3krIO
殺っちゃえ殺っちゃえ♪
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:08:11.14 ID:mtQyqCMio
梓「残るは一つ…」

唯「このビルのどこかに……」

唯達は東京中を駆け巡りやっとの思いで

6つのピラーを集めることができた

そして最後の一つがここ、シンジュクにあると聞きつけ…

唯と梓は最上階へと急ぐ
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:08:59.84 ID:mtQyqCMio
第六章 さらば東京!



唯「エレベーターが使えないのがこんなにつらいとは〜……」

梓「もう少しです!頑張ってください!」

唯「ねぇねぇケルベロス〜……おんぶ!」

ケルベロス「駄目です」

唯「ちぇっ!けち〜!!」

―――最上階

ケルベロス「嫌な予感がします…」

梓「ケルベロス?」

ケルベロス「強大な魔力を持った者がこの先に」


「久しぶりだな…唯」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:10:13.84 ID:mtQyqCMio
唯「!!……律ちゃん、澪ちゃん……」

澪「もう私達のこと忘れたのかと思ったよ」

唯「忘れるわけ……ないよ」

澪「唯…世界を救うにはお前とその魔女じゃ役不足だ」

唯「そんな……澪ちゃん……」

律「いけぇっ!オルトロス!!やっつけちゃえ!」

オルトロス「了解……!」

オルトロス(ゲゲ!!……伝説の魔獣ケルベロス!)

オルトロス(か、勝てるわけない…)

澪「どーした?ほらっ行け!!」

オルトロス(うおおお困った…)

オルトロス「二・二二…ニセ救世主!
       かかか、覚悟しろ!!」

ケルベロス「八つ裂きにされたいのならかかってこい…」

オルトロス「………やっぱ無理!こえええよおおおお」
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:11:12.14 ID:mtQyqCMio

梓「あ、逃げた」

律「あっちゃ〜……唯!次はこうはいかないからな!」

律「待てオルトロス!!待てっての〜…」

律と澪はオルトロスを追いかけて行ってしまった……
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:11:57.58 ID:mtQyqCMio
―――ふふふ、お待ちしておりましたよ救世主―――

唯「パズス!!」

パズス「しかしその呼び名も今日で終わりです…
    律様と澪様が真の救世主でした」
    
梓「いつまで演技してるつもり!?魔王パズス!!」

パズス「ゆえに平沢 唯はこの世に無用な存在」

唯「!!」

パズス「あの世へ行ってもらいましょう」パチッ

梓「唯先輩危ない!!」

唯「うわわわ!」

パズスが指を鳴らすと唯の立っていた場所に火柱が上がる

唯「負けないよ……!!」
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:12:36.83 ID:mtQyqCMio
……
………

梓「はぁ…はぁ……さすが魔王ということだけありましたね…
  でも…これで……」
  
唯「ピラーが全部揃ったぁ!!」

ケルベロス「さぁ……バエルを倒しに行きましょう」
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:13:12.62 ID:mtQyqCMio
―――バエル城

梓「ついにここまで来ましたね唯先輩!」

唯「バエルを倒せば東京も少しは変わるのかなぁ?」

梓「変わりますよ!きっと!!」

ケルベロス「覚悟はいいですか?バエルはこの先の部屋です」

唯「うん…!覚悟ならとっくにできてる……!!」

「唯!!」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:14:26.70 ID:mtQyqCMio
唯「!!……律ちゃん!澪ちゃん!!」

澪「お前たちも来たんだ……」

律「言ったろ!?…唯達じゃ役不足だって!」

律「バエルは私たちが倒す!!」

澪「律……」

律「唯……ごめ……いや!ここからは私達の番だ!
  唯達の活躍の場は無いぜっ!!」
  
澪「待って律!!唯……もしかしたら…
  間違っていたのは私達かもしれない…」
  
唯「澪ちゃん……」

澪「でも……後悔はしない!じゃあな、唯!!」バタン!

唯「澪ちゃん!!扉を開けて!!」ダンダン!

梓「二人だけじゃ無理です!!力を合わせないと……!」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:15:29.08 ID:mtQyqCMio
……うわあああ!……

……律!……きゃああああ……

二人の叫び声が聞こえたのち

耳が痛くなるような静寂が訪れた……


唯「律ちゃん!!澪ちゃん!!ん〜〜っ!!」

唯は機械の右手に力を込める

唯「このっ!!」バゴーン

扉が勢いよく吹っ飛ぶと

目の前には

折り重なって倒れている

律と澪の姿があった
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:18:08.97 ID:mtQyqCMio
律「ゆ……唯……はは…このザマだ」

澪「やっぱり…唯が正しかった…」

律「頼む…バエルを…倒して…」

澪「唯…ごめんね…私達を許してくれ…」

唯「何言ってるの!?私達……友達だよね!?」

梓「唯先輩……」

唯「律ちゃんと澪ちゃんを傷付けたヤツを私は許さないよ!」

「ハハハハハ!友達とやらの敵を取ってみるか?」

そこには二つの頭を持つ骸骨にまたがった

魔王、バエルの姿があった

168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:19:16.51 ID:mtQyqCMio
バエル「ハハッ死ねぇ!」

骸骨の腕が唯を襲う

唯「きゃあああっ!!」ガキン!

唯「あ……」

とっさに構えた機械の右腕がバエルの攻撃を弾く

バエル「貴様……生身の体ではないな」

唯(助かった……!)

バエル「まあいい…すぐにあの老婆の元に行けるぞ」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:20:03.32 ID:mtQyqCMio
唯「!?……今…なんて?」

バエル「老婆をさらい貴様の目の前で殺すように仕向けた
    のは私だ」
    
梓「許せない…!!」

唯「……お前が……」

唯「うわああああああ!!」

梓「!!」

唯の剣が輝く

……お姉ちゃん!……

唯「……!?」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:20:40.38 ID:mtQyqCMio
……
………

バエル「ぐ……ぐふ…ふ…ふふふ…
    これからさらなる貴様らを地獄が待っている」
    
バエル「ハハハ……サ…サタン様……」

梓(サタン!?)

バエルが倒れるとその体はどんどん小さくなっていく

梓「嘘……これがバエルの正体!?」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:21:32.02 ID:mtQyqCMio
唯「律ちゃん!!澪ちゃん!!」

返事は無い…

唯はとっさに二人の胸に耳をあててみる

……ドク……ドク……

唯「生きてる!!」

律と澪は大怪我を負ったものの

かろうじて一命は取り留めた
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:23:46.22 ID:mtQyqCMio
……
………

律「んん……」

澪「あ……あれ?」

唯「大丈夫!?」

澪「私……ケガが!?」

律「治ってる〜!」

唯「あずにゃんが魔法で治してくれたんだよ!」

律「あ、あずにゃん?」

梓「ど、どうも…中野 梓です…」

律「そっか……ありがとう!梓!!」

澪「私達を助けてくれるなんて…」

梓「死にそうな人を放ってなんておけません!
  それに…さっき…私達にゴメンって…」
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:24:46.75 ID:mtQyqCMio
律「あ?あ、ああ〜…そうだったっけ!」

唯「あはは!律ちゃん相変わらずだねぇ〜」

律「はは……唯…ホントに…ゴメン…」

唯「いいんだよ!もう…」

唯「それよりね……ケルベロス!お願い…」

律と澪はケルベロスから今までの経緯を聞く
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:25:29.63 ID:mtQyqCMio
澪「ルシファー……そういやギンザで見たアレ!!」

律「まさか……」

唯「ギンザ…?」

澪「ああ…気になる情報を仕入れたんでな…
  律とギンザへ立ち寄ったんだ」
  
澪「鈴木カンパニーって会社がどうやら悪魔と関係して
  怪しい動きをしてるらしい…」
  
律「忍び込もうと思ったら見つかって追い出されたけどな!」

律「でも…一瞬見えたんだ…氷だらけの部屋があった…」

律「そこには何もなかったけど……まさかな!」

梓「鈴木カンパニー…」
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:26:05.11 ID:mtQyqCMio
澪「そ、そういやバエルは!?」

梓「ああ…バエルならそこにいます」

律&澪「か、カエル!?」

唯「バエルの正体ってカエルだったみたいなんだ〜」

律「私達カエルに半殺しにされたのか…」

澪「そう言われるとなんかショック」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:26:50.52 ID:mtQyqCMio
律「ふっふっふ…よっくもやってくれたなぁ〜!!」

唯「あっ!律ちゃん待っ…」

ぷちっ

唯「殺しちゃった…」

梓「なんか…あっけなかったですね…」

律「バエル退治完了ー!!」

澪「いいのかこれで…」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:27:38.12 ID:mtQyqCMio
律「さて、これからどーするんだ?」

梓「爆心地へ行きます!」

澪「魔界へ…行くのか?」

唯「ルシファーを倒さないと!」

律「私達も行くぜ!!」

梓「律…先輩…」

唯「律ちゃん!!」

律「ま、まぁ…なんだ…唯達だけじゃ心配だしな」

澪「私達も協力する!!」

唯「律ちゃん…澪ちゃん…ありがとう!」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:28:34.80 ID:mtQyqCMio
―――爆心地


澪「ここに昔爆弾が落とされたんだな…」

律「何もかも戦争のせいだ!!くっそー…」

梓「ここがちょうど中心ですね」

唯「ねえケルべロス…どうしたら…」キラッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

律「へ!?」

澪「ひえええええ」
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:29:51.40 ID:mtQyqCMio
唯がちょうど爆心地の中心に立った瞬間

7つのピラーが輝き

地面から城が出現したのである


―――入れ…人の子よ…―――

声が響くと城の扉がひとりでに開く

梓「唯先輩!!…行きましょう!!」

唯「あ、う…うん!!」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:30:34.53 ID:mtQyqCMio
―――我は 平 将門 全知全能の力を持つ者なり―――

―――門は開かれた―――

―――そなたらを魔界へ送ってしんぜよう…よいな?―――
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/02(土) 00:32:01.39 ID:mtQyqCMio
唯「みんな…!」

律「おしっ行こうぜ!!」

澪「ルシファーを倒す!!」

梓「やってやるです!」


唯達4人は東京に別れを告げ

人知れず異界の地へ旅立った

一時は分かれた

唯と梓、律と澪の道が

交わった瞬間だった



第六章 さらば東京! 完
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:41:20.60 ID:yAmJZyyTo
唯達は光の中にいた

「……お姉ちゃん……」

「私……思い出したの…」

唯(誰!?君は……誰なの?)


……
………

唯「ここが……魔界…」

不毛の大地

赤く染まった川

自分たちがいた東京とは

まるで景色が違った

唯は幼い頃とみから聞いた「地獄」のイメージを

目の前に広がる光景に重ねあわせていた…
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:43:27.21 ID:yAmJZyyTo
第七章 もう一人の救世主!


―――嘆き村

律「なあ…なんか視線が痛いんだけど……」

梓「人間が珍しいからじゃないですか?」

澪「とりあえず情報収集しないとな」

唯「私行ってくる!」

唯「あの…」

魔界人「お前ら…ここらへんのもんじゃねぇな」

唯「はい!東京からきました!」

魔界人「トウキョウ?知らねえな……」

唯「人間界です!」

魔界人「!!……何しに来た…」

唯「あの…ルシファーをやっつけに…」
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:45:38.56 ID:yAmJZyyTo
魔界人「はっはっは!!こりゃ傑作だ!
     お前らにルシファーを倒せるわけがないだろう」
    
唯「でも……倒さないと私たちの未来は無いの!!」

魔界人「……正気か?」

魔界人「辺境の島…」

唯「はい?」

魔界人「辺境の島にアドンの塔がある…
    そこからルシファーがいる神殿に行けるはずだ」
    
魔界人「ただ…[玉]が必要だがな…」

唯「玉って?」

魔界人「そんなことも知らないでよく魔界へ来れたな…」
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:50:17.21 ID:yAmJZyyTo
魔界人「ここ、魔界はそれぞれ嘆き、悲しみ、狂い
  迷い、眠り、怒りそして希望の地に別れている……」

魔界人「それぞれの地にちなんだ玉があり
     各地にいる魔王が持っているはずだ」

   
魔界人「お前ら平 将門公の
     城から魔界へ来たのだろう?将門公に渡せば
     対応する場所へ送ってくれるはずだ」」
    
魔界人「[希望の玉]…ルシファーを倒すなら
     希望の玉を探せ…」

唯「わかりました!ありがとう〜!!」
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:51:10.03 ID:yAmJZyyTo
……
………

唯「……ということでした!」

梓「希望の玉…ですか」

律「玉っていやぁそういえば…これ」

唯「律ちゃん!!その玉…!!」

律「バエルと戦った時にただでやられてやまるか!
……ってね…くすねてやったんだ」
  
唯「律ちゃんたくましい子!」

澪「でもこれが希望の玉なのか?」

唯「とりあえずあのお城に戻ろう!」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:52:06.70 ID:yAmJZyyTo
―――王城


律「首だけのおっちゃん!!
  これでルシファーの所まで送ってくれ!」

―――それはできぬ―――

唯「どーして!?」

―――そなたらが持っているのは「くるいの玉」―――

―――狂いの原ならば送ってやろう―――

澪「狂いの原……」

梓「そこに行けば何かわかるかもしれないですよ!」

 
「待って!」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:52:50.15 ID:yAmJZyyTo
全員「!?」

?「私も……連れて行ってください!」

梓「あ、あなたは?」

?「私はロッポンギレジスタンスグループ
  [TAK-an]のリーダー、琴吹 紬です」
  
唯「ハンドヘルドコンピューター!!」

律「ってことは……」

紬「はい、悪魔召喚プログラムを持っています」
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:53:49.34 ID:yAmJZyyTo
梓「ど、どうして!?」

紬「ある日パソコンにパズスと名乗る魔王が現れて…
  私は救世主で、バエルを倒して欲しいと……」
  
澪「パズス……」

紬「でも、私はこのプログラムを駆使して自分の街に残り
  仲間たちを守るつもりでした……でも…」

紬「夢を見たんです……」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:56:23.65 ID:yAmJZyyTo
唯「え!?」

澪「夢!?」

紬「ガッコウにいる夢……ガッコウで友達と一緒にお茶を
  飲んでました。あれは…
そう、音楽室って所だと思います」
  
紬「とっても楽しそうで……素敵な時間でした」

紬「次に夢を見た時は……多分その友達だと
  思うんですが…バエル城に向かっている
  姿が見えました」
  
紬「それで胸騒ぎがして……
  バエル城に向かう途中爆心地に
  見慣れない建物を見つけたので…」
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:57:24.50 ID:yAmJZyyTo
律「なぁ……その夢で見た友達ってさ…」

澪「私達そっくりじゃなかったか?」

唯「!!……まさか…律ちゃんと澪ちゃんも!?」

澪「あぁ、私たちが唯と別れた後に見たよ…ガッコウの夢」

紬「そういえば……!!じゃあ…あなた達がバエルを!?」

律「あぁ!!倒したぜ〜けっちょんけっちょんに!!
  私の華麗な一撃で…」
  
澪「捏造するな!」ゴスッ

律「ひどーい!澪が殴ったー!!」
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:58:14.85 ID:yAmJZyyTo
澪「ここにいる唯と梓が倒したんだ」

紬「そうだったんですか!!」

唯「ちょ!ちょっと待って!!頭がこんがらがって…」

梓「みんな……同じ夢を見た?」

澪「梓もなのか!?」

梓「は、はい」

梓「じゃあ…音楽室でお茶を入れてくれてたのは…」

紬「私…だと思います」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:58:47.29 ID:yAmJZyyTo
紬「じゃああそこでギターを弾いてたのは」

梓「私です」

梓「ベースを弾いてたのは…」

澪「私……だな」

澪「ドラム叩いてたのが…」

律「私だ!」
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 23:59:19.85 ID:yAmJZyyTo
律「じゃあぐうたらで」

澪「ボーっとしてて」

梓「お菓子食べる時だけ元気になって」

紬「ちょっと頭悪そうな子が……」

唯「違う!それ違う!!きっと私じゃないと思う!!
  ってゆうか最後の頭悪そうってヒドーイっ!」
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/04(月) 00:00:31.63 ID:vki4kOXFo
梓「唯先輩だったんですね…」

律「唯も悪魔召喚プログラム持ってるんだぜー?えと……」

紬「紬です!」

紬「そうなんですか……じゃあ唯ちゃんも
  悪魔を召喚できるんですか!?」

唯「そうだよつむぎちゃん!……なんかつむぎちゃんって
  言いにくいからムギちゃんって呼ばせて〜」

澪「ムギか……いいな!
  そういや唯、お前コンピューターは?」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/04(月) 00:01:31.01 ID:vki4kOXFo
唯「実は……」

唯は右手のグローブをはずし袖をまくる

律「!!唯、お前…腕が!?」

澪「そ、そんな……」

紬「機械の……腕…」

唯「えへへ……こんなんなっちゃった!
  コンピューターはこの腕の中だよ!」

唯「そ、そんな驚かないでよ〜!」

澪「驚くなって言う方が無理!!」

律「ムギ、それでだな……」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/04(月) 00:02:27.71 ID:vki4kOXFo
……
………

紬「魔界に……ルシファー…」

澪「これもきっと何かの縁だ!」

紬「はい!私でよければ……一緒に戦います!」

唯「わーい!よろしくねムギちゃん!!」

紬「ええ!よろしく唯ちゃん!」

唯(でも…なんでみんな同じ夢を見たんだろ)

唯(あの…夢に出てきた妹は…?)

唯「ねえねえみんな!!夢に私の妹が出てこなかった!?」

澪「唯に妹なんていたのか?」

梓「いえ、見てませんね」

紬「私も見てないと思います」

唯「そ、そっか(私だけ……?)」

澪「よし、仲間も増えたことだ!
  そろそろ狂いの原へ行こう!」
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/04(月) 00:03:06.34 ID:vki4kOXFo
一旦爆心地へ戻った唯達はもう一人のデビルバスター

琴吹 紬と出逢った

五人が見た共通の「夢」

唯の夢にしか存在しない妹の姿

唯の耳には今もまだ声が残っていた……



第七章 もう一人の救世主! 完
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/07/04(月) 01:07:12.45 ID:wt5wN2i4o
おっつ
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 01:16:19.55 ID:hlVzZJNZo
>>1
カエル殺しちゃって良かったのか?
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 01:46:48.87 ID:vki4kOXFo
>>199

こんなクソスレ読むなんてよっぽどの物好きか暇人だな







読んでくれてホントありがとう



>>200

物語はこっちで進める

他にもDDS2の原作を多少省略、改変してたりと突っ込みどころが多々あると思うけどご勘弁を
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 03:28:16.56 ID:jFk31hPSo
訂正

>>185 ×希望の地 ○恐れの地
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:29:20.34 ID:jFk31hPSo
―――狂いの原


律「あっちちち!!」

澪「律、気を付けろ!」

律「なんで地面が燃えてるんだよここは!
  これじゃまんま地獄だな……」
  
唯「よーし……なんか
  私も燃えてきたよ!律ちゃん!!」

律「ホントだ…」

梓「唯先輩!?」

唯「……?」

澪「唯!お尻!お尻に火が!!」

唯「え……おわわわ!!あっちいいいい!!」

唯「誰か消して〜!!」

梓「ブフーラ!!」

唯はダメージを受けた

唯「なんか……最近みんな扱いヒドくない……?」ヒリヒリ

梓「あれしか方法がなかったんですから我慢してください!」

紬「あの……あそこに村が見えますよ!」

204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:29:56.79 ID:jFk31hPSo
―――狂いの村

澪「ふう……こうも暑いと髪が長いから首がムレちゃうよ…」

紬「そういえば皆さん……今までその装備で戦ってきたんですか?」

律「そういや…もう防具もボロボロだな…」

唯「私もバエルと戦った時に銃が壊れちゃったよ〜」

澪「ワルサー!?まさか……お前ずっとその銃使ってたのか!?」

唯「うん……でも剣があるからへーきだよ!」

紬「あそこに武器屋があるわ!!ちょっと待ってて!!」
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:30:44.11 ID:jFk31hPSo
……
………

律「す……すげぇ!!」

澪「サブマシンガンにビームライフル……」

唯「新しい防具だ〜!!」

梓「でも……ムギ先輩…どうやって?」

紬「地獄の沙汰も金次第よ!うふふふ」

全員「な…何者?」

紬「この先にお城があるみたいで……べリアルという
  魔王が玉を守ってるみたいなの!」
  
律「よし!装備を整えて突撃だぁー!!」

唯「おぉ〜!!」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:31:12.82 ID:jFk31hPSo
―――べリアル城

律「おらぁーー!!」

律のマシンガンが軽快に火を噴く

澪「私と律が後ろから援護する!!
  みんな行って!!」
  
唯「わかった!!」

紬「ジオラオン!!」

紬「もう一声〜!!」ズガン!!

梓(ムギ先輩…魔法も使えるんだ…!)
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:31:50.01 ID:jFk31hPSo
……
………

「おや…珍しい客人だねぇ……」

律「なあ婆さん!ここにべリアルってのがいるって
  聞いたんだけど……」

老婆「会ってどうするつもりかえ?」

唯「玉を手に入れて……ルシファーを倒しに行くの!」

老婆「そうかいそうかい……」

―――できるものならやってみろ―――

紬「!!……下がって!!」

老婆はたちまち火を司る魔王…べリアルへと
姿を変えた

べリアル「地獄の業火で燃え尽き土へ帰れ!」

紬「ゴズキ、メズキ!力を貸して!」

唯「ケルベロス〜!!」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:32:41.98 ID:jFk31hPSo
……
………

梓「やった……」

律「しこたま火吐きやがって!」

唯「前髪ちょっと燃えちゃった……」

唯の前髪は焦げて若干短くなっていた

律「気になるなら私のカチューシャ
  貸してやるよ!ほら」
  
唯「いや!おでこだけは勘弁して頂きたい!」

澪「もう……ん?」

澪「玉が……二つ?」

律「二か所へ行けるってことか?」

梓「王城に戻りましょう!」
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:33:15.61 ID:jFk31hPSo
―――王城


―――怒りの玉と迷いの玉を手に入れたか―――

―――さぁ、どちらへ行くのだ―――


律「二手に分かれるか!」

澪「どうやって決めるんだ?」

律「決まってるだろ?」

律「じゃーんけーん………」
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:33:50.30 ID:jFk31hPSo
ジャンケンをした結果

怒りの地に澪、紬、梓

迷いの森に唯と律

ということになった

澪「お、お前ら大丈夫か?」

律「大丈夫大丈夫!!なっ!唯!」

唯「まかせてよ!」ふんす!

梓「根拠のない自信がさらに不安感を煽りますね……」

澪「じゃあ、王城でおちあおう!」

唯「澪ちゃんまた後で〜!」

五人は光に包まれた
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:34:31.53 ID:jFk31hPSo
―――迷いの森

律「ひゃあああ今度は寒いな!!」

律「こっちに来たのはハズレだったか……」

唯「ねーねー律ちゃん!見て見て!!」

律「花畑……気味悪いな……
  見たこともない花だ」
  
唯「行ってみよ〜!」

律「おい唯!待てよ!!」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:35:05.81 ID:jFk31hPSo
……
………
唯「はぁ〜あまーい匂いがするねぇ〜」

律「魔界にこんなアロマがあるなんてな〜」

唯「なんだか…眠くなってきちゃった……」zzz

律「ばか……お前何しに来たn……」zzz
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:37:05.01 ID:jFk31hPSo
……
………

唯「………はっ!ムギちゃん眉毛は……
  ああ!律ちゃん!!」

「ほっほっほ……そのまま寝ておればいいものを」

唯が目を覚ました時、律は何者かによって
連れ去られようとしていた

唯「律ちゃんを返せ〜!!律ちゃん!!起きて!!」

律「zzz……」

「ほっほっほ……」

唯「待て〜!!」

……
………

唯「確か……こっちに…」

唯「あ!あの城だ!!」

唯「律ちゃん!今行くよ!!」
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:37:41.66 ID:jFk31hPSo
―――アスタロート城

唯「律ちゃー―ん!!」

唯「どこだろう……ここかな!?」ギィ……

「た、助けてくれ……」

唯「!?」

唯「律ちゃん!!いつの間にそんないかつく……」

「誰だそれは……」
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:38:31.46 ID:jFk31hPSo
そこには水晶でできた牢獄に一人の騎士が囚われていた

「俺はソードナイト……訳あってアスタロートに
 捕まっちまってな」
 
ソードナイト「牢獄を壊そうと試みたんだがいかんせん
       頑丈で……」
       
唯「待ってて!」

唯「頼んだよ私の右手!」

唯「とりゃあああ!!」バゴーン!!

ソードナイト「mjd…………」

ソードナイト「いくら俺が頑張っても壊れなかったのに……
       お前一体何者だ……」

ソードナイト「なるほど……仲間がアスタロートに……
       助けてくれた礼だ、俺も力を貸そう!」   
       
唯「ありがと〜!」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:39:18.32 ID:jFk31hPSo
……
………

ソードナイト「あの奥の部屋だ!行くぞ!!」

唯「律ちゃん!!」ガチャッ

「ほーほほほ!お前の大事な仲間はここに預かっているぞよ」

律「〜〜〜!?〜〜〜!!」

唯「律ちゃん!待ってて!!今助けるよ!!」

ソードナイト「ヤツがアスタロートだ!気を付けろ……
       手強いぞ……」
       
アスタロート「この女は私が貰う!貴様らにはここで永遠に
       眠ってもらおう!!」
       
唯「そうはいかないよ!!」

ソードナイト「唯!この剣を使え!!」

唯「わかった!!」

ソードナイト「行くぞ唯!アスタロート!!覚悟!!」

唯「だあああああ!!」
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:40:34.27 ID:jFk31hPSo
……
………

律「唯ーー!!助けに来てくれるって信じてたよ!!」

唯「大丈夫律ちゃん!?」

律「あぁ…危うく服を脱がされてあんなことやこんなことを
  されるとこだった……」

唯「うほっそんな……」

ソードナイト「いかん……鼻血が」

律「ん?こいつは?」

唯「ここに来る途中に捕まってて助けてあげたんだ!
  そしたら律ちゃんを助けるのに協力してくれるって」
  
律「そっか!!ありがとう!!」

ソードナイト「いや、礼には及ばん……律殿……
       そなたの騎士になって地獄の果てまで
       お供いたそう……」
       
律「へっ?あ、ああ……ありがとう」

唯「なにこの変わりようは!?」

律「おっ!玉はっけーーん!!」

律「よし!じゃあ王城へ戻ろう!!」

唯「澪ちゃん達だいじょうぶかなぁ!?」
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:41:24.42 ID:jFk31hPSo
―――王城

澪「律!!」

梓「唯先輩!!」

澪「遅かったじゃないか!」

律「すまんすまん!ちょっとてこずっちゃってな」

紬「あら?その鎧を着た方は?」

ソードナイト「律殿のフィアンセ、ソードナごふっ」

律「あーなんでもないなんでもない!!
  唯が仲魔にした悪魔なんだ!」
  
ソードナイト「」

唯「澪ちゃん達はどうだった?」

澪「玉は無かったよ……」

澪「ただ、塔の最上階でこれを見つけたんだ」
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:42:34.38 ID:jFk31hPSo
律「なんだこりゃ?」

澪「どうやら剣みたいなんだけど……」

ソードナイト(あれは……ヴァジュラ!!)

律「柄しか無いじゃないか!」

梓「みんなで調べたんですけど使い方がわからなくて……」

唯「へー見せて見せて〜!」

唯は澪からヴァジュラを受け取る

ブーン……ジャキィン!! パチ…パチ…

唯「うわぁっ!!」

唯がヴァジュラの柄を掴んだ瞬間

雷を帯びた刀身が現れた

紬「唯ちゃんの手に反応したみたい」

梓「きっと唯先輩が使えってことですよ!」

ソードナイト(ヴァジュラは戦いの神インドラにしか
        使いこなせないはず……)
       
ソードナイト(そのヴァジュラが反応するなんて……
        この子は一体……)
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:43:01.91 ID:jFk31hPSo
―――では、恐れの地へそなたらを送ろう―――

唯「残るはあと一つ!!」

澪「希望の玉だけだな!」
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:43:36.01 ID:jFk31hPSo
―――恐れの谷

澪「なんか暗いな……ここ……」

律「なんだぁ〜?怖いのか澪?」

澪「そ、そんなことないもん!!」

梓「あ!……あそこの岩肌に門が」

紬「行きましょう!」
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:44:15.36 ID:jFk31hPSo
……
………

唯「んぎぎぎぎぎぎ」

唯「ダメだ……開かないや…」

律「みんなで体当たりしてみたらどうだ!?」

澪「やってみるか」

律「いくぞー!!せーのっ……」

ギィィィ……

澪「うそっ!?」

唯達が門に体当たりをしようとした寸前

門がひとりでに開いたのである

あろうことか

門の先は急勾配の穴になっていた

全員「うわああああああああ!!」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:45:05.99 ID:jFk31hPSo
……
………

唯「う…うーん……」

澪「大丈夫かみんな?」

梓「唯先輩……重いです」

唯「あっ!ゴメンよあずにゃん!」

律「うう……う?」

ソードナイト「律殿……もう少しこのまま俺の上に
        いてもいいn ひでぶっ」
       
律「しっかし暗いな……」

ソードナイト「」

紬「私、ライター持ってるわ!これで……」シュボッ

澪「ぎゃあああああ虫っ!!虫ぃ!!」
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:45:43.67 ID:jFk31hPSo
―――はえ穴

律「虫の王国かここは……」

梓「ハエが……やたら……うわっぷ」

唯「とりあえず進むしかなさそーだねぇ」

梓「………あいたっ!!」

紬「梓ちゃん!?」

梓「おでこぶつけちゃいました……」

澪「みんな気を付けて進もう」

ソードナイト(洞窟……虫……ハエ…)

ソードナイト(!!)

ソードナイト「気を付けろ!!その先にはベルゼ…」

「貴様らか……我が分身バエルを殺したのは……」
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:46:55.33 ID:jFk31hPSo
ソードナイト「ベルゼブブ!!」

澪「……分身?」
       
ベルゼブブ「死をもってその罪を償ってもらうぞ!」

ソードナイト「ちっ!よりによってこんなとこで!!」

ソードナイト「全身全霊の力で戦え!!じゃなきゃ俺達が
        お陀仏だ!!」
       
澪「ふうううぅぅぅ……」

澪は呼吸を整えて両手をベルゼブブにかざす

あたりの温度が急上昇する

澪「アギダイン!!」

澪の両手から最大級の炎がほとばしる

ベルゼブブ「ふん……」

澪の炎はいとも簡単にベルゼブブの羽根によって

かき消された

澪「魔法が……!!」
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:49:14.35 ID:jFk31hPSo
ソードナイト「唯!ヴァジュラだ!!」

唯「あ、そ、そうだ!!」

ジャキィ!!

唯「いっくぞ〜!!」

ブン! キシャァァァ!!

ベルゼブブ「ぐぬっ!!」

唯が剣を振るとベルゼブブに強烈な雷が襲い掛かる

梓「効いてる!!」

紬「みんな!!唯ちゃんをサポートするのよ!」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:50:47.67 ID:jFk31hPSo
……
………

ベルゼブブ「大したものだ……この私が敗れるとは……」

ベルゼブブ「私はその昔、光の神バールであった」

梓「光の神!?」

ベルゼブブ「だが……唯一神によって二人に引き裂かれ
       おぞましい姿に変えられた……」
      
ベルゼブブ「そのもう一人が……バエルなのだ……」

ベルゼブブ「バエルがこの世になき今……私はもう……
       二度と神の姿には戻れない……」
      
ベルゼブブ「死にゆく私にはもう関係無いことだがな…」

唯「まさか……あの時のカエルが……」

ベルゼブブ「この剣を持っていくがよい……
       ルシファーを倒すのだろう?」
      
ベルゼブブ「ルシファーはこの剣でしかとどめを刺すことができぬ……
       ゴフっ……そし…て…サ……」
      
律「なんだって!?聞こえないぞ!?」

ベルゼブブ「…………」

梓「あ……玉が……」

澪「ベルゼブブは最後になんて言ったんだろ……」

唯「これが希望の玉!?」

紬「いよいよね……」
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:52:44.32 ID:jFk31hPSo
―――王城


―――ださいの玉だな―――

澪「希望の玉じゃないのか!?」

唯「どういうこと……?」

―――では、辺境の地へ送ろう―――


全ての玉を集めた唯達

のはずだった……

ベルゼブブが持っていたのは希望の玉ではなく

ださいの玉

唯達は平 将門によって

辺境の地へ飛ばされた


第八章 地獄めぐり! 完
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:53:30.19 ID:jFk31hPSo
―――辺境の地

律「どこなんだここは……」

澪「魔界であることには変わりないな」

……お姉ちゃん……

唯「え!!」

梓「唯先輩?どうかしたんですか?」

唯「今……声が…!」

律「何も聞こえなかったぞ?」

紬「あの山の中腹にあるのは何かしら?」

澪「建物……神殿?」

律「行くぞ!!」

唯(なんだろ……胸がドキドキする)
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:55:25.71 ID:jFk31hPSo
第九章 心の旅!

……
………

澪「誰も……いないな」

梓「あるのは祭壇だけですか……」


………お姉ちゃん!………

全員「!!?」

祭壇に人の形が浮かび上がる

澪「唯?……違う!」

律「唯にそっくりだ……」

唯「君が……!」

……みなさん、はじめまして…かな……

……平沢……憂です……
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:57:11.69 ID:jFk31hPSo
唯「憂……!!」

唯がその名前を口にした瞬間

胸の奥がから言い知れない熱さが

込み上げてくるのがわかった

唯「憂……私の…妹だよね?」

律「妹だって!?」

……そうだよお姉ちゃん……

……前世で私はお姉ちゃんの妹だった……

……みなさんも前世ではお友達同士だったんです……

澪「前世?何を言ってるんだ……」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:58:09.60 ID:jFk31hPSo
……私は前世で悪魔に殺されて…
   ルシファーに魂と体を乗っ取られた……

……前世のお姉ちゃん達はルシファーを倒したけど……

……皆さんの体は今もどこかで時間の流れが関係ない
   次元の狭間を彷徨ってる……
  
紬「なんですって!?」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:58:42.82 ID:jFk31hPSo
……お姉ちゃん達は……ルシファーを倒すために
この世界に生まれたんです……

……ううん、正確には私を……和さんや学校を救うために……

梓「和さん……?」

律「ガッコウって……それじゃあの夢は!!」

……前世の姿です……

……私が……前世のお姉ちゃん達の姿を見せました……
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 03:59:42.01 ID:jFk31hPSo
澪「な、何がなんだか……」

……皆さんがこの世界でルシファーを倒せば……

……この世界だけじゃなく、次元の狭間を彷徨ってる
   お姉ちゃん達も助かるかもしれないんです……

唯「私達……前もずっと一緒だったんだね……」

律「これも運命ってヤツか……」

……前世の記憶を呼び戻すのはよくないんだけど……

……思い出してほしくて……

……私、前世のお姉ちゃん達…もちろん今のみなさん達にも
   助かってほしいんです!……
  
唯「憂……」
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:00:20.77 ID:jFk31hPSo
……あ…もう時間が来たみたい……

唯「え?」

……話せるのも……これが限界……

……お姉ちゃん…会えて……よかった……

その言葉を最後に憂の姿は消えた

唯「憂……あれ?」

唯は無意識のうちに涙が溢れていた

唯だけではなく…

そこにいた全員が……

律「なんだろ……これ」

澪「懐かしいような……」

梓「悲しいような……」

紬「涙が止まらないわ……」

「よくぞここまで辿り着きました」

唯「!?」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:01:08.37 ID:jFk31hPSo
「私はイザナミ……あなた方がここに来るのを
 待ちわびておりました」
 
ケルベロス「イザナミ様……」

イザナミ「ケルベロス…お久しぶりです…
     この者たちをよくぞ守り通してくれました」
     
イザナミ「平沢 唯……そしてみなさん……
     あなた達はルシファーと戦う運命にあります」
     
唯「………」

イザナミ「今こそ内なる力に従う時……
     さあ、五つの玉を祭壇へ」
     
唯は玉をすべて祭壇に安置すると

まばゆい光を発し一つの玉になった

唯「これが……」

イザナミ「希望の玉の力はあなた達をルシファー城へと
     導きます」
     
イザナミ「さあ、お行きなさい!」

唯達は光に包まれ宙に浮く

イザナミ「あなた達には偉大な力があります…
     自分を信じて……!」
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:01:38.42 ID:jFk31hPSo
……
………

唯達は光の中を高速で進む

        
……ずっと…みんなで……一緒にいたいよ!……
 
       
……ご苦労だった、人間の子よ……

        
……憂を返してええええ!……

        
……あれで、ルシファーの心臓を……


……うわあああああああああ………
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:02:56.11 ID:jFk31hPSo
……
………


気が付くと唯達はルシファー城の前に立っていた

唯「思い出した……全部……」

律「あぁ……憂とカロンのじいさんに感謝だな」

澪「百年以上前も私達……」

梓「一緒だったんですね!」

紬「やっと会えた気がするわ!」

唯「憂!!和ちゃん!!みんな!!
  全部……全部元通りにするよ!!」
  
唯「百年以上かかっちゃったけど……
  待ってて!あの世界の私!!」
  
唯「みんな!!」


唯「行くよ!!」

239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:03:44.27 ID:jFk31hPSo
……
………

唯「ルシファーーーー!!!」

―――ほう、時空を超えて転生したか―――

―――おもしろい―――

唯「憂を返して!!!」

―――憂?あの小娘か―――

―――あの小娘の魂ならサタンに身を捧げた娘の魂と
    仲良く次元の狭間を彷徨っているだろう―――
   
唯「許さない……私、絶対許さないから!!」

ジャキッ ジャキィン パチ……パチ…

―――私の剣とヴァジュラ…―――

―――前よりは楽しめそうだ―――

―――さあ、貴様らの最期の時はきた―――

律「それはこっちのセリフだぁ!!」

唯「みんな……!!」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:04:31.22 ID:jFk31hPSo
……
………

どれくらい戦っただろう

どれくらい血を流しただろう

もしかしたら気が遠くなるほどの間

戦っていたかもしれない

気が付くと目の前にはルシファーが倒れていた


―――人の子よ……―――

―――サタンも同じく倒すがよい―――

―――ふ……ふふふ……―――


ルシファーは息絶えた
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:05:25.65 ID:jFk31hPSo
紬「はぁ…はぁ……サタンですって!?」

澪「サタンもこの世界にいるのか!?」

唯「両方倒せるなんていい機会だよ!!」

梓「唯先輩……」

律「お、おーし!やってやろうじゃないか!!」

そこにイザナミが現れた

イザナミ「よくやりました…みなさん」

イザナミ「ルシファーが言った通り、サタンもこの世界で
     復活をとげています」

律「ど、どこにいやがるんだ!?」

イザナミ「ここ、魔界にはおりません」

唯「!?」

イザナミ「あなた達の故郷、東京にいます」

澪「な、なんだって!?」

イザナミ「サタンがルシファーが死んだことを知れば…
     さらに動きは活発になるでしょう」
     
イザナミ「時間がありません……東京へ送りましょう」

唯「お願いします!!」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:06:07.45 ID:jFk31hPSo
……
………

梓「……ここは…?」

律「ギ、ギンザじゃないか!!」

紬「え!?」

澪「鈴木カンパニー……まさか…」

唯「全部……終わりにしよう!」
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:06:50.34 ID:jFk31hPSo
―――鈴木カンパニー本社

黒服の男「何ですかあなた達は?」

律「社長を出せ!!」

黒服の男「鈴木 純社長にアポは取られておいでで?」

唯「いいからどいて!!」

黒服の男「ルシファーの剣…随分と物騒な物を持ってらっしゃいますな」

唯「!?」

黒服の男「社長にアポを取ってないのなら……
     ここを通すわけにはいきませんな!!」
   
黒服の男は邪神アシュラへと姿を変え

唯達に襲いかかる

しかしルシファーですら打ち倒した唯達にとっては

もはや敵ではなかった
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:07:36.14 ID:jFk31hPSo
―――社長室

バ―――ン!!

純「騒々しいなぁ…ドアを開ける時はもっと静かに…」

純「あら……何か用?」

澪「わざとらしい演技はそこまでだ……
  鈴木社長……いや、サタン!!」

純「そんな怖い顔しないでよ〜!そうだ!みなさん一杯いかが?」

紬「……ふざけないで」

純「残念……じゃあ私だけいただきまーす!」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:08:13.83 ID:jFk31hPSo
純「ところで……ここに来たってことはルシファーを
  倒したの?」
  
唯「倒したよ!!……この剣で!!」

ジャキン!

純「そう……うふふふ……
  みなさんの未来にかんぱーい!!」
  
純はグラスを空けると

後ろの壁に投げつけた

純「仮の体でうまくカムフラージュしたつもりだったんだけどなぁ……」

純「しょうがない……」


―――貴様らには本当の恐怖というものを体験していただこう―――

―――では、ショウの始まりだ!!―――


鈴木社長は真の姿……

サタンへと姿を変えた
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:09:14.22 ID:jFk31hPSo
―――どうした、臆したか?―――

……みんな…みんな元通りに……

ずっと……ずっと……一緒にいたいよ!……

ドク……ドク……

律「唯が……!?」

澪「二人に見える!?」

唯「これは……学校の分!!」

ジャキッ  ザン!!

―――な……んだと?―――

唯「これは……憂と和ちゃんの苦しみ!」

バシュッ

唯「これで終わりだあああああ」

ブン! キシャアァァァァ!!
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:10:19.12 ID:jFk31hPSo
……
………

シトシト……


唯「雨……か……」

なんでだろう……雨の日はよく眠れる……
そういう時に限って見る夢は
みんなと戦ったあの時のこと
その仲間も
今はもういない
私は病院のベットの上で
95回目の誕生日を迎えようとしていた
外を眺めると
4羽の鳥が寄り添うように
雨宿りをしていた
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:10:58.23 ID:jFk31hPSo
あれから私はみんなと別れ
京浜第3シェルターがあった場所に
孤児院を作った
私は結婚することはなかったが
何十人という愛すべき子供ができた
後悔はしていない

一緒に戦った仲間も
私が最後の一人だ
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:11:36.15 ID:jFk31hPSo
唯「あ………」

いつの間にか雨は止み
窓の外には青空が広がっていた

枕元のデジタルラジオから古い歌が聞こえた……
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:12:18.76 ID:jFk31hPSo
なぜ めぐり逢うのかを

私たちは なにも知らない

いつ めぐり逢うのかを

私たちは いつも知らない

どこにいたの?生きてきたの……

遠い空の下 ふたつの物語

縦の糸はあなた 横の糸は私

織りなす布は いつか誰かを

暖めうるかもしれない


縦の糸はあなた 横の糸は私

逢うべき糸に 出逢えることを

―――人は 仕合わせと呼びます―――
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:12:50.37 ID:jFk31hPSo
看護婦「平沢さーん、シーツの交換しましょうねー……」


看護婦「先生!!……平沢さんが……」


……終わったよ……憂………
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:13:51.89 ID:jFk31hPSo
……
………

律「唯〜!おっせーよいつまで待たせる気だぁ?」

唯「律ちゃん!!」

澪「随分長生きしたな唯……」

紬「さあ、行きましょ?」

梓「みんなで迎えに来ましたよ!唯先輩!!」

唯「みんな……あ り が と う!!」



第九章 心の旅! 完
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:14:56.78 ID:jFk31hPSo
エピローグ

20xx年 東京


……お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!……

唯「………ん……」

澪「よかった!気が付いたみたいだ」

唯「ここは……音楽室!?」

憂「お姉ちゃん!!」

唯「う……憂ーーーーー!!!!」

和「気が付いたら…私達音楽室で寝てたのよ」

唯「和ちゃん!!良かった……」
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:15:42.31 ID:jFk31hPSo
唯「じゃあ、みんな…元通りに!!」

律「あぁ……元通りだ!!」

梓「何十年ぶりにみなさんに会うような気がします!!」

律「ああ、あっちで梓は早死にしたからな〜」

和「早死に?何言ってるの??」

律「あ、いや!何でもない!!梓は早死にしそうって
  言ったんだよ!!」
  
梓「律先輩ひどい!!」
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:16:19.40 ID:jFk31hPSo
紬「長かったわね……」

澪「ああ……長かった…」

澪「でもこれでようやく……」

唯「憂!?ホントに憂なんだよね!?生きてるよね!?」

憂「うん……生きてるよ!お姉ちゃん!!」

唯「ぐす…ふええええん憂〜〜!!」

憂「お姉ちゃん……ありがとう……」

和「??え、演劇の練習でもしてるのあなた達?」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:17:14.70 ID:jFk31hPSo
……
………

律「さて……と……」

澪「何しよっか?」

梓「決まってるじゃないですか!」

紬「そうね!」

唯「憂も和ちゃんもこっちこっち!!」

律「唯〜!何やりたい〜?」

唯「えへへ〜」



―――ふわふわ時間!!―――
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 04:19:20.07 ID:jFk31hPSo
……
………

21XX年 東京

?「ユイ・ヒラサワのDNAは?」

医者「はい、ここに」

?「よし……これで全員分採取した……」

?「ふふふふふ……」





唯「けいおん転生!」〜デビルバスター編〜 完
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 04:29:15.52 ID:jFk31hPSo
終わり!

ゲームの元ネタをかなり改変、省略しましたが一応ルートとしては
カエルを[ピーーー]→ルシファー倒す→サタンを倒して終わり
のシナリオでストーリーを進めました


今年は真・女神転生の20周年らしい…

メガテン好きとけいおん好きが高じて生まれたこのSS



メチャクチャでスマソwwwwww

支援してくれた方、本当に感謝してる



とりあえず寝るわww
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 05:01:59.51 ID:B6iMMhLro
面白かった
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/07/05(火) 20:39:33.34 ID:YCG27VLRo
おつかれ
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 01:04:44.28 ID:vuRUpoSZo
>>1
そうか、真メガテン20周年か
アトラス良く保ったな
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